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ほむら「その運命に反逆する」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 21:52:50.88 ID:nMh4oH320

・魔法少女まどか★マギカxスクライドのクロスオーバーssです

・両者のネタバレを含みます

・スクライドは一応アニメ基準となっている予定です

・マミ「北海道旅行ね」http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1326805433/
 関係ないですが同一人物(作者が)です

・それでは。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1328359970(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 21:53:43.75 ID:nMh4oH320



夢を夢を見ていたんです

とても激しく、切なく、熱く、悲しい夢を

ずっと―――ずっと――――――。




3 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 21:54:16.45 ID:nMh4oH320



混沌なる市街地。荒れ狂うは異形の怪物ワルプルギスの夜。
綺麗な町は怪物の攻撃により受けた損害は計り知れない。

単身で立ち向かうは一人の少女。まだ幼き彼女は幾つ物の銃火器を操り戦う。

だが戦力の差は歴然。少女は満身創意で立っているのがやっとである。

そして戦地より遠く、炎の中で見守っている少女と一匹。

「ひどい……」

「仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた。でも彼女も覚悟の上だろう」

怪物は少女をいたぶり続ける。

「そんな……あんまりだよ!こんなのってないよ!」

少女は崩れながらも何かを訴えかけるがその声は届かない。

「諦めたら、それまでだ。でも君なら運命を変えられる」

「避けようのない滅びも、嘆きも、すべて君が覆せばいい。そのための力が、君には備わってるんだから」

「……本当なの?」

風前の灯の少女の叫びは届かない。

「私なんかでも、本当に何ができるの?こんな結末を変えられるの?」

「もちろんさ」

営業のような筋書きを吐き愛らしい顔を向けるキュゥべぇ。



「だから僕と契約してまほ「気に食わねぇな」




割って入ったのは一人の男



名を―――――――――――。





4 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 21:55:23.87 ID:nMh4oH320



「気に食わねぇ、ああ気に食わねぇ」

男は唾と共に言葉を吐き捨てる。

「たとえこの状況が良くなったってそれはテメーの力じゃねぇ。他人に寄りすがった結果だ。

俺はテメーの『自分何かじゃ出来ない』って言う後ろ向きな姿勢が気に食わねぇ」

男の言葉に顔が重くなる。

「でも――――」

「でもとかたらとかればとか。そんな言葉はいらねぇ」

「必要なのは覚悟だ」

「覚悟……」

「そうだ。変な言葉や御託はいらねぇ。やるかやらないかだ。

だからお前は目を開けて前を見ろ!そして進め!」

「私は……」

黙っていた白い者が重い口を開ける。

「だがこの状況君はどうする気だい?」

問いに男は笑い、そして真剣な表情で答える。



「俺はシェルブリッドのカズマだ……邪魔なモンはぶっ潰す!!」



5 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 21:56:14.81 ID:nMh4oH320






「……はうぅ……夢オチ……?」


鹿目まどか。

特徴的なピンクの髪の少女。

朝を確認するとベットから降り家族の所へと向かう。


朝はパパに会い弟と一緒にママを起こす。

他愛もない話をし、リボンを仲良く決める。

家族で仲良くご飯を食べスキンシップをし出かける。

どこにでもいそうな幸せの家庭だ。


「さ、まどかも急がないと」

パパ知久に声をかけられ朝食のスピードを上げトーストを口に放り込む。

「いってきまーす!」




6 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 21:57:15.68 ID:nMh4oH320


登校なう

まどか「おっはよー」

仁美「おはようございます」

さやか「まどか、遅―い」

さやか「って可愛いリボンじゃん!」

仁美「とても素敵ですわ」

まどか「そ、そうかな……派手すぎない?」

「ふふ、似合ってると思うわ」

まどさや「え?」


仲良く雑談の途中に割り込む見知らぬ声



その声の持ち主は黒髪の女性。首にはペンダントが付いている。




7 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 21:57:59.94 ID:nMh4oH320

「あっ、ごめんなさい急に」


まどか「い、いえ……」


さやか「きれいなひとだなー」


仁美「何か御用でも?」

「学校はこの先であってますか?」

さやか「あってますけど……」

「ありがとう。それじゃ邪魔するのも悪いので」



会釈した女性はそのまま先へ歩いて消える。


仁美「何だったんでしょうか?」

さやか「わっかんないなー」

さやか「ま、遅刻しちゃうしはやく行くよー!」

まどか「さやかちゃんまってよー」




8 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 21:58:31.47 ID:nMh4oH320



教室なう



和子「卵の焼き加減をグチグチ言う馬鹿野朗とは交際しないように!!」

まどか「駄目か……」

さやか「乙でーすww」

和子「それと今日は転校生がいます」

さやか「いやいや順序順序」

和子「暁美さんどうぞー」

教室に入ってきたのは黒髪の少女

その美貌に教室にはざわめきの声

ただ一人を除いては――――

『うそ……あの人は……』

今朝みた夢の少女と瓜二つ。

考えているとその冷たい視線がまどかに突き刺さる

『え、ええ!?』




これが私とほむらちゃんの出会いでした――――




9 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 21:59:44.09 ID:nMh4oH320




「授業しまーす」

いつも通りの風景だが生徒は転校生の話題で持ちきりだ

「きれーい」「美しい」「かわいい」「黒髪ロング」「あだ名はほむほむだな」

「入院していたらしいよ」「どっからきたんだろう」「ほむううううう↑」

「はい、そこおしゃべしない!」

注意された生徒達は教科書に目を逃がす

そんな中暁美ほむらは平然と授業を受ける

「それじゃ今日はロストグラウンドについてです」



「え……?」

自然と漏れた声。聞きなれない言葉。まるで違う世界。

和子「じゃあ復習ついでに……美樹さん教科書を読んでください」

さやか「はーいっと……」



「昔神奈川県で起きた謎のエネルギーが大量に放出され大きな隆起現象が起きました。


その結果生まれた新たな大地がロストグラウンドです。


近年復興がある程度の目処がつき現在では一部の市街地では安定した暮らしが保証されています。


しかしその外通称インナーはまだ未開拓地と変わらない荒野となっています。


最近新たに生まれたアルター使いが一部本土となるこちら側でも確認されているためHORYが定期的に派遣されています。


それから―――――」




この時私暁美ほむらはこの世界が知らない世界だと気が付いた



10 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 22:00:39.41 ID:nMh4oH320




第一話「夢で……夢で私は……」




11 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 22:01:58.33 ID:nMh4oH320



まどか「暁美さん…?」

ほむら「ほむらでいいわ」

現在保健室に行きたいと言うほむらの発言を受け保険係のまどかが案内している最中だ。

そしてこれが初の会話

「いやなんかカッコいい名前だなーって……い、いや変な意味じゃなくて」

焦るまどかにほむらは言葉を返そうと口を動かそうとするが先にまどかが出る。

「その…ほむらちゃんって正夢とかどう思う?」

突然言われた言葉にほむらは驚愕する

突然言われたら無理もない。が



ほむらは『驚いた』ではなく『驚愕』したのだ。



「夢で……夢で私は……」

「あなたは自分の人生が貴いと思う?家族や友達を、大切にしている?」

「……え?……」

突然の問いに顔を鎮めるまどかだがほむらの顔は真剣そのもの

だからまどかも真剣に返す

「わ、私は――大切、どよ。家族も友達のみんなも、大好きで、とっても大事な人たちだよ」

「本当に?」「本当だよっ、ウソなわけないよ!」

「そう……もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね。
さもなければ全てを失う事になる」

「あなたは鹿目まどかのままでいればいい。今まで通りにこれからも」



私はほむらちゃんの言った事がまったく理解できなかった




12 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 22:02:29.30 ID:nMh4oH320


「才色兼備に文武両道に電波さん……キャラ立ち過ぎ!!萌か!?いわゆる一つのパターン!?」

まどかとさやかはCDショップで物色中

『助けて』

ヘッドフォンを外すがその声はいまだ聞こえる

『まどか……助けて……』

私の足は自然と廃墟に向かっていた



13 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 22:03:39.98 ID:nMh4oH320


「どこに、いるの?貴方はだれ?」


『助けて』


辿り着いた先には大怪我をした一匹の白い生物だった

「……声の主って……」


「た、助けて……!」


生物の先には今日知り合った少女

見知らぬ服装をした才色兼備に文武両道に電波さんbyさやかちゃん・転校生暁美ほむら

「ほむら……ちゃん!?」
「そいつから離れて」

「怪我……駄目だよ!酷いことしないで!」

「あなたには関係ない」

「だってこの子は私を呼んでた!聞こえたんだもん、『助けて』って!」

「そう……」

言葉を呟き何一つ表情を変えないほむら

その足は確実にまどかに迫る

怯えながらもその体は生物を守っている




「まどか、こっちッ!!」



消火器を撒きさやかが助けに来たことによりまどかは逃げ出す


風をなぎ払い後を追いかけようとするが異形の生物が行く手を阻む



「こんな時にッ」




14 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 22:04:39.56 ID:nMh4oH320



「そんな……この道……!」

すでに道は魔女なる者の結界により異形の存在と化し怪しい気配を醸し出す。

「じょ、冗談だよね?あたし、悪い夢でも……ま、まどか?」

使い魔と呼ばれる存在が二人を襲おうと宙を舞う

目を閉じる二人だが一瞬の輝きが起き再び目を開ける

そこには捕らえれた怪物と一人の少女がいた




「―――危なかったわね。でも、もう大丈夫」


「あなたは……」


「キュゥべぇを助けてくれてありがとう。だからここは任せて」


「それじゃ行きますか!」




マスケット銃を取り出し一発また一発と怪物に当てていく



別の怪物が後ろに来ようとも視線を動かさず銃口だけを向け事を成す



そして今、最後の怪物の頭が撃ち貫かれた



「す、凄い……!」



まどかに向かって怪物の一匹が再度向かいだすが二発の銃弾により阻まれる。




「ほ、ほむらちゃん?」




一つは謎の少女、一つも謎の少女――――




15 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 22:05:33.00 ID:nMh4oH320



「あなたが――――」


「巴マミ、無駄な争いは避けたい」


「そうね。でもあなたはキュゥべぇを襲ったんでしょう?」


「それについては認める」


「そう。私はゆるさない―――でも」


視線をまどかとさやかに移すマミ


「救ってくれたのは事実。だから今回は――――ね?」


「今回は――――いいえ、結果は同じね」


なにやら言葉を呟いたが声は届かない


この不穏な空気もオワリを迎える――――





「ヴォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」




そこには魔女の本体がちょうどまどかに触手を振り襲う所だった







16 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 22:06:58.75 ID:nMh4oH320



「まどかッ!!」


「これじゃあ……」


間に合わない。両者が悟ったその時、触手が触手を押さえ込む







「媒介を持たないアルターがいるとはな」




緑髪の男と銀色の――――俗に言うアルターがそこにいた





「もう大丈夫よ!私はシェリス。ホーリーの隊員よ」


青い髪の活発的な女性がまどかの頭を撫でる。


突然の来訪者に皆が驚くが征服を見た瞬間ほむら以外の者は納得する





そこに張られていたHORYの文字を見て。



「安心してね。何だって――――」



「散れ、毒虫がッ!」



そこにいた魔女は切り裂かれ塵と化していた



「最強のアルター絶影を持つ男なんだから!!」




「俺の名前は劉鳳です。大丈夫ですか皆さん?」


私鹿目まどかは初めてアルター使いを見ました――――






夢を夢を見ました

夢の中のあの人は偶然的ないや必然の出会いをしていました

そしてこれからが冒険の始まりを告げるのです――――




17 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 22:08:00.77 ID:nMh4oH320



魔法少女に興味を持つ鹿目まどか

そこに出会うは暁美ほむら、魔女、そして一人の男

ああ、この出会いは偶然か、必然か――――



次回『それはとっても嬉しいなって』


男、その拳を銃弾と化す――――



18 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/04(土) 22:11:23.76 ID:nMh4oH320
以上で終了です

どうもほむううううう↑ですw

さてこのSSは基本まどか側のシナリオで進みますが十二話を超える予定です

それと片方しか知らない、両方知らないと言う人でもわかるように要所要所に解説を挟むつもりです

次回予告は若本さんですw

それでは今回はこのへんで

感想待ってます
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/04(土) 22:16:05.79 ID:hQ7y4kN20
乙ですたー!
おお、単純にカズマさん!がまどマギ世界に来ちゃうとかじゃないのね。
どう料理してくれるのか、期待させて頂くます。
20 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/05(日) 22:11:01.77 ID:zwTo3VYE0
>>19
頑張らさせていただきます!

ちなみに次の投下は木曜日を予定しています
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 22:27:35.50 ID:MAvAz3ODO
ほむううううう↑(挨拶)

こっちも良いけど、向こうも期待して舞ってるぜっ
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 23:58:27.19 ID:PfXi2GXSO
がんばれよ
23 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:01:00.44 ID:JLtelSm60
コメントの数だけ強くなれる、そう思うだろっ?アンタも!

んなわけで二話行きます
24 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:01:36.52 ID:JLtelSm60


「俺の名前は劉鳳です。大丈夫ですか皆さん?」


私を助けてくれたのは緑髪のHORYの男性でした。

「あ、ありがとうございます!」

「大丈夫です!」

「劉鳳……」

「……」

同じくHORYの隊員であるシェリスが劉鳳に話かける。

その間にマミさんたちも話しはじめた。

「そうね鹿目さん、美樹さん。これから私の家にこないかしら?」

「「え?」」

さやかとまどか。二人の言葉が空間に響く

すかさずマミが補足を足す

「キュゥべぇを助けてくれたお礼と『この事』について……ね?」

「さやかちゃん……」

まどかはそれ以上何も言わずに首を縦に振る

さやかはこの反応を受け一つの答えを導いた

「はい……えーっと」

「巴マミあなたたちと同じ見滝原中の三年生。そして――キュゥべぇと契約した魔法少女よ」


25 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:02:34.76 ID:JLtelSm60



「魔法少女――――」


その言葉に劉鳳は思考する。
この少女が持つ力はアルターではなく未知の力であるという事実。
それが誰しも一度は聞いたことがある魔法。


「魔法少女かー、私も憧れるかも」


「シェリス――――」


「そうね。ここは見逃しましょうか。ネイティブって感じじゃないし」


「そこのホーリーの方もどうですか?軽いおもてなし程度ならありますが」


目の前の少女の御誘い。


正直な所仕事上の立場現場を離れる訳には行かない


「それに私の力も――――」


「わかりました。行かさせてもらいます」


今必要な事それは真実。



26 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:02:55.20 ID:JLtelSm60



「オー」


「素敵なお部屋ですね」


「一人暮らしだから遠慮しなくて結構よ」


現在マミの部屋のテーブルを囲い皆で座っている


マミ、まどか、さやか、劉鳳、シェリスそしてキュゥべぇ


「キュゥべぇに選ばれた以上他人事じゃないものね。ある程度の説明が必要だと思って」


「うんうん、何でも聴いてくれたまえ」


「さやかちゃん、それ逆」


「なら選ばれたと言う意味は?」


「敬語じゃなくて結構です劉鳳さん」


「ならマミ答えてくれ」


「簡単だよ、そこの二人に素質があるからだ」


答えを出したのは白い生物。名をキュゥべぇ


「これがソウルジェム」


「わぁ、綺麗……」


「契約によって生み出す宝石よ。魔力の源であり魔法少女の証でもあるの」


「なるほどー変身アイテムって所かしら?」


「シェリスさん正解です」


「契約って?」


疑問を投げかけるのはさやか


「僕は君たちの願い事を、なんでも一つ叶えてあげる」


「「「「!?」」」」



27 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:06:46.99 ID:JLtelSm60

現実味の無い回答に驚きを隠せない


「なんだって構わない。どんな奇跡だって起こしてあげられるよ」


「うお……金銀財宝とか、不老不死とか、海賊王とか、満開全席とか!?


「さやかちゃん……後半はちょっと……」


さやかがはしゃぐ一方劉鳳の顔はどこか暗い


シェリスが心配そうに声をかけようとするが大丈夫と制止する


「引き換えに生まれるのがソウルジェム。そして君たちは魔女と戦う使命を課せられるんだ」


「魔女って……」


まどかの脳裏を過ぎるのは先ほどの異形の怪物


「魔女って何なの?魔法少女とは違うの?」


まどかの気持ちをさやかが代弁する


「願いから生まれるのが魔法少女だとすれば、魔女は呪いから生まれた存在だ。

魔法少女が希望を振りまくように、魔女は絶望を撒き散らす。

しかもその姿は普通の人には見えないからタチが悪い。

アルター使いには見えるらしいけどね。」


続けてマミが喋る


「理由のハッキリしない自殺や殺人事件は、かなりの確立で魔女の呪いが原因なの

カタチの無い悪意となって人を内側から蝕んでいくの。」


「何で誰も気づかないの?」


「いい質問ね美樹さん。魔女は常に結界の奥に潜んでいるからね

さっきの迷い込んだ場所がそうよ」


「何故アルター使いには見える?それもアルターなのか?」


劉鳳の問いにはキュゥべぇが答える


「アルターも魅力的なエネルギーだけど今のところ関係性はないよ」


「あーあ、せっかくなら私のアルターも変身できたらなー」



28 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:09:16.94 ID:JLtelSm60
「マミさんはどうしてそんなに怖い者と戦っているの?」


「命がけ。だからあなたたちも慎重に選んだ方がいいわ」


「……」「劉鳳?」「いやなんでもない」


真剣な表情になったマミは続ける


「キュゥべぇに選ばれたあなたたちはどんな願いでも叶えらるチャンスがある。




でもそれは死と隣り合わせ。」



まどか「ううう……」


さやか「うわぁ、悩むなぁ」


まどかは怖気づきさやかは考えこむ


劉鳳「キュゥベェとやらこの話は全て真実か?」


QB「そうだねこの話は全て真実だよ」


劉鳳の顔がキュゥべぇに対しキツクなるが誰も気づかない


(何だこの嫌な気分は……何もおかしくは無い、おかしくは無いんだ

なのになんだこのこみ上げる不快感は!?)


劉鳳「その魔法や魔女と言うのはアルターか?」


QB「今のところは違うね」


この時マミだけが劉鳳が同じ質問をしているのに気が付いたが関係の無い話


劉鳳「ならば俺達はこのへんにするぞシェリス」


シェリス「ええ、わかったわ」


劉鳳「貴重な話に感謝する。」


シェリス「お茶にケーキは美味しかったわマミ」


劉鳳「近頃近辺でもアルター犯罪者が増えている。充分に気をつけてくれ」


シェリス「私たちは帰るけどまだ本土に派遣されたホーリーがいるから。

私たちの名前をだせば優先に取り扱ってくれるから」


劉鳳「最後にマミ。もしその力を貸してくれるならホーリーに来てくれ。」



その言葉を最後にホーリーの二人は私の家から帰った


私がホーリーか……そんなの考えたことも無かった
29 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:10:14.49 ID:JLtelSm60


「劉鳳―あの話どう思う?」


「真実なのだろう。だが解せない。あの男――キュゥべぇ……!」


「男って……まぁ胡散臭いわね。なんか台本通りって感じ?雲慶みたい」


(あの男……アルターを『魅力的なエネルギー』だと?

それに言葉の節々に感じる不快感……何かを隠しているのか?)


晴れない気分のまま二人はロストグラウンドに帰還する


この時再びこの地見滝原で再開するとは誰も予想していなかった――――


30 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:11:33.23 ID:JLtelSm60
時は経ちまどかの部屋


「魔法少女か……」


まどかは自分の机に向かい考える
こんな自分でも誰かのためになる。夢を叶えれる。
それはとっても魅力的な事だ。しかし代償が大きすぎる。


そんな事を考えながらも少女の気持ちに整理はつかない


今はただノートに夢の思いを連ねるだけ――――



「明日の体験……楽しみだなぁ……」



そして夜が明ける



31 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:12:17.16 ID:JLtelSm60


第二話『それはとっても嬉しいなって』


32 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:13:08.07 ID:JLtelSm60

「おっはよー」


「おはようございます」


普段通りのまどかと仁美のあいさつ


今日はさやかがいないと思ったら奥からおーい。と聞こえてきた
どうやら寝坊のようだ


「おはよう。さやか」


「う…あ……」


そこにはたしかにキュゥべぇが居た。


「本当に見えないのか」


キュゥべぇの話によるとその姿は一般人には見えない
見えるのはキュゥべぇに選ばれた素質を持つもの。
そして未知なる力を持つアルター使いのみ


33 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:14:06.11 ID:JLtelSm60

「どうかしました?さやかさん?」


「まどか……コイツ」


「うん仁美ちゃんには見えていないね」


コソコソ話す二人に仁美は疑いの目を向ける


『てれぱしー』


『うお!?私たちマジカルッ!?』


『僕が仲介してるんだけどね』


「ふ、二人は目を合わせるだけでわかってしまう間柄なのですか!?」


「「」」


勝手に慌てる仁美に若干引いてしまうまどかとさやか


仁美の顔は誰からでも分かるほど真っ赤に染まっている


「女の子同士の恋愛……それは禁断の果実ぅぅぅぅぅぅぅうぅうぅ!!!!」


仁美は全速力でその場を駆けた


「今日の仁美ちゃんはさやかちゃんみたい」


「それ、どーゆーいみよ!?」





「きゃあああああああああ!!!!!!!!!」



いつもと変わらない普段の日常にそぐわない
少女の叫びが木霊する。


34 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:14:57.18 ID:JLtelSm60

「仁美!?」


「いや仁美ちゃんじゃない……別の人……?」


「とにかく行くよ、まどか!」


「うん!」


走っていくとそこには多くの人が集まっていた。
なにやら中央のたちを見てるようだ。


「さやかさんまどかさん……」


「仁美これ一体何!?」


見つめる先には男が女子生徒を人質にとっているようだ


その周りに火を纏って


「手品……?」


『違うよまどか。あれは昨日の劉鳳と同じ力だね』


「アルター使い……」


昨日の劉鳳の言葉が蘇る


『アルター犯罪者が増えている』


35 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:15:36.76 ID:JLtelSm60

「へっへっへ……ガキの命がほしけりゃ金をあっりたけ用意しなァ!!」


男は汚い舌を出しながら要求をしてくる。
近くに警察がいるがアルター使いに一般人が勝つなどありえない


「どうすれば……」


『契約』


「え……」


『僕と契約したら……君にはあの男簡単に超える素質を持っている』


「でも……」


代償が頭から離れず怖気づくまどか。


『でも彼女を助けたいんだろう?さぁ僕と契約を!』


あの人を助けれるなら


こんな私にも出来ることがあるのならば


アルター使いに一般人は勝てない


魔法少女なら――――




同じアルター使いなら話は別である








「アルター犯罪者豪炎兄弟の弟、豪炎火也……」


紫髪の周りに緑の宝玉を浮かせながらその男は呟いた


36 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:16:11.09 ID:JLtelSm60

「あん!?何だテメェは?」


男は威嚇のように炎を爆発させ吠える


「征服を見ればわかるじゃないですか、あなたは馬鹿ですか?」


「んだとおお!?このホーリー野朗!!」


男は人質の少女から離れホーリー隊員にアルターである炎を放つ。


炎が通った場所は草木が焦げている。


「僕には勝てませんよ?」


炎が到達する前のその勢いを止まる


宙に浮く緑の宝玉が盾となり炎を遮断する


「なにいいいいいいい!?」


「これが僕のアルター、エタニティエイト!」


八つの宝玉は縦に並び一振りの剣となる


「なめんじゃねええええええええ!!!!」


男は怒りに任せ炎を纏い突進する


「やれやれ……エタニティエイト!!」


勝負は一瞬。たったの一閃で終着。


「この僕……橘あすかに勝てるとでも?」



37 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:17:35.91 ID:JLtelSm60

「すごい……」


「アルター使い……始めて見ましたわ……」


「劉鳳さん以外にも強い人はいるんだ」


『強さの度合いなら劉鳳が飛びぬけてるけどね』


「あっ!あの女の人!」


思い出したのは人質の少女。投げ出されたままだ


「あの場所は危ない!」「心配はご無用ですよ?お嬢さんたち」


グラサンのオレンジ髪の男が答える。ホーリーのようだ。


「病院に連れて行きましたから」


「病院ってここから1キロはあるって!?」




「この俺の速さにかかればたった1キロなんて全然大したことじゃありません!むしろ距離なんてどうでもいい!距離がたとえどんなにあっても方法はある、そう!速さだ!!速さがあれば距離なんて関係ない、その分速くなれば良い!!人はそうやって進化して行く生き物なのだからぁ!!!」




「は、はぁ……」


(アルター使いってもしかして皆変な人!?)

38 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:18:50.01 ID:JLtelSm60

「クーガーあなたも本土に来ていたのですか」


「おう、橘。俺の完全なる速さで女性を病院に連れて行ったぞ」


「ありがとうございます」


「ねぇまどか……」


「うん……本当に病院に連れて行ったんだね……」


『うん。彼から感じる力はとても強大だよ。」


「えー、そうは見えないよ?」


『さやか、見た目だけで判断するのは君達人間の悪いクセだよ?』


39 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:19:49.20 ID:JLtelSm60

「それではロストウラウンドに帰還ですか」


「ああ隊長がお前に話しがあるらしい」


「あまりいい感じはしませんね……」


「まぁお前はカズヤに」


「やめてください!僕でも流石に怒りますよ!!」


カズヤという言葉に橘は顔色を変え強めの口調でクーガーに言い返す


どうやらカズヤと言う人物に因縁があるらしい


「はは、気をつけておくさ」


クーガーは笑いながら聞き流す


そのまま後ろを向きちょうどまどかたちと目が合う


ニッコリと笑い一瞬真剣な顔を見せまたニッコリと笑う


40 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:20:34.77 ID:JLtelSm60

「それでは皆さんまた会う日まで」


橘が倒したアルター犯罪者を担ぎながらその場を去る


騒ぎが収まった事により次第に人が少なくなって行く。


「行っちゃったね……」


「うん」


二人が呆気にとられている時仁美が急に大きな声を出す


「学校の時間は……!!」


「あ!」


「い、急ぐよ二人共!!」


全速力で学校へ向かう三人


その場にはキュゥべぇだけが残る









「ストレイト・クーガー……君とまた出会うとはね」





41 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:21:08.76 ID:JLtelSm60

「はぁ間に合った……」


「さやちゃん私もうへとへと……」


『おつかれ二人共』


「いつの間にキュゥべぇ?」


「ってアンタ学校に来ていいの!?」


「さやかちゃん声は……ね?」


あ、と思いさやかはテレパシーを使用するため念じる


『あんた命狙われてんでしょ』


『学校なら大丈夫だと思うよ?マミも居るし』


『でもマミさんは三年生だから……』


『ご心配なく。ちゃんと聞こえてるわ』


テレパシーの中に突然マミが入ってきた


よく考えればまどかたちに出来てマに出来ない理由がない


マミは教室でソウルジェムを耳に当て念じている


『あ、おはようございます』


『私が守るから安心してね』

『あの子も人前じゃ……ね?』


『だといいんだけど……』


42 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:21:53.35 ID:JLtelSm60
「あ」


まどかの視線の先には登校してきた少女


『噂をすれば……』


謎の転校生、謎の魔法少女暁美ほむら


その冷たい視線がまどかに、否、


キュゥベェに向けられる。まどかは怯えながらもキュゥべぇを優しく抱きしめる


「はーいホームルームでーす」


先生が教室に現れほむらを初めとする生徒は自分達の席に戻る


「えー、今日は今朝起きたアルター事件の事もありまして臨時休校となります

近くにはホーリーの方が見回りをしているので何かあったら連絡をしてください」


『それじゃ近くのお店で』


こうして物語は動き出す――――



43 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:22:52.44 ID:JLtelSm60

某ファーストフード店


さやかはセット、マミはジュース、まどかはキュゥべぇにポテトを食べさせている。


「それじゃ魔法少女体験コース第一弾の前に一つ説明をしなくちゃ」


「なんですかマミさん?」


「そうね。全部が全部魔女じゃないの」


「じゃあ昨日私達を襲ったのは?」


「あれは魔女の使い魔。手下みたいなものね」


「……私を襲ったのは?」


「あの大きなのが魔女。……と言いたい所だけどあれも使い魔の一種ね」


「げっ、あれで手下?」


「限りなく魔女に近いけど……劉鳳さんが倒したときにグリーフ……いえ、何でもないわ」


喉から出そうになる言葉を抑えこむ

44 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:23:25.21 ID:JLtelSm60

「気を取り直して、準備はいい?」


「まぁ役に立つかはわかんないけど……」


さやかは金属バットを取り出す


「体育館からちょっちー……って」


「そういう覚悟で来てくれるのは助かるわ」


「鹿目さんは?」

「え、えっと私は――――」


まどかが取り出したのは一冊のノート


中を見ると

「うわーーー……」


そこには魔法少女姿の衣装が細かく書かれ決めポーズの案まで出ている


「と、とりあえず衣装だけでも考えておこうと、お、思って……」


ノートを見ているさやかとマミは呆気にとられている


だが結局堪えれずに笑ってしまう


まどかは自分が違う方向に進んでいるのに気付き顔を真赤に染める


「うん意気込みとしは充分ね」


「やっぱあんたには勝てないなー」






外を歩くマミ達のソウルジェムには鈍い光が灯っている


「この光が強くなればなるほど近くに魔女はいるの
それまでは自分の足で探さなきゃね」


「い、意外と地味…」



45 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:24:02.91 ID:JLtelSm60

あれからそれなりに歩いたが手がかりはない


さやかはマミのソウルジェムを見て溜め息をつく


「マミさん、何か目星とかは?」


「そうね、魔女の呪いの影響で多いのは交通事故や傷害事件ね。
だから大きな道路とかは優先的にチェックしないと。あとは自殺に向いていそうな静かな場所。
それと病院――――!!」


ソウルジェムの光が強くなる


「これって――――」


「ええ、近いわ」


とあるビルの屋上

ここに一人の女性が靴を脱ぎ淵に立ちながら乾いた笑みを浮かべている。


46 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:24:40.83 ID:JLtelSm60

「マミさん、あれ!!」


反応遅し。すでに屋上の女性は飛び降りてしまっている


マミは瞬時に変身し、魔法のリボンを網状にする


その網状の上に女性は無事着地する。


駆け寄って安否を確認すると特に別状はない


気絶している女性の首元には何かのマークがある。


見た瞬間マミは確信する


「――――行くわよ!!」


ビルの中に急いで入りまどかとさやかもそれに続く


ソウルジェムが大きな光を一閃させる


すると隠れていた結界の入り口が出る


マミの魔法によりさやかのバットが魔力に包まれファンタジーチックになる


「気休め程度だけどね。二人共私から離れないでね」


「「はい」」


こうして三人は結界の中へ入り込む


「今度は逃がさない……!」


47 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:26:05.34 ID:JLtelSm60


「喰らいなさい!」


結界の中にはたくさんの使い魔が襲ってくる


それを蹴散らしながら進むマミ


後ろに続くさやかも一心不乱にバットを振り叩き伏せる


「二人共怖い?」


「なななな、何のことはーーー!!」


まどかはマミの影に隠れキュゥべぇを抱きながら怯えている


だが戦うマミの姿には憧れを抱いていた――――


「邪魔をするなら容赦はしないわよ――!」


マミの放つ懇親の一撃により辺りの使い魔はぶっ飛ぶ


そして奥に見えるは魔女

48 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:26:35.26 ID:JLtelSm60

「あれが魔女――――って昨日の使い魔が一回り大きくなったぐらいね」


「やっぱり……あれと?」


まどかは内心分かりながらも敢えて聞く



「大丈夫、負けるもんですか」


マミは勇気ある一歩を踏み出す


「未来の後輩に、あまり格好悪いとこ見せられないものね!」


放つ銃弾が戦闘の合図となる


「キシャアアア!!」


魔女は奇声を上げそれによりマミの銃弾は相殺され地に落ちる


「――ッ!なら!」


マミはマスケット銃を多く錬成し何発もの弾を撃ち込む


撃っては取替え打っては取替え……その動きに無駄は無い


雨のような銃弾が魔女に浴びるが魔女はお構いなしに突っ込んでくる


「マミさぁん危ないッ!?」


「ん、大丈夫よ」


魔女の体に撃ち込まれてる銃弾から一斉に魔力の糸が噴き出す


糸は魔女を縛り上げ身動きを禁止する


「これが私の――」


「ギィッ!?」


マミはマスケット銃全てをリボンで包み込み大きな一つの大砲を召喚する




受けよ、魔女。巴マミの栄誉ある一撃を―――――




「ティロ・フィナーレッ!!!!!」



大きな魔弾の一撃を喰らった魔女はその姿を消した――――


49 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:27:28.93 ID:JLtelSm60

「勝ったの……?」


「す、すごい……」


『流石はマミ。その強さに更に磨きがかかってる』


「マミさん凄いかっこよかったです!」


「まさかあれも作戦とは……」


「二人もお疲れ様」


『へへ、こんなとこに可愛らしい少女が三人……へへへ』






『僕じゃないよ!』


その先には金髪で鎖をジャラジャラ付けているいかにもイカレタ顔の男がいた


「豪炎兄弟って知らねーのかガキィ!!」

50 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:28:10.96 ID:JLtelSm60

「まどか……じゃああの人は」


「今朝の人のお兄さん?」


「そうよ!だからお前らには人質になってもらうぜ!」


舌を下品に垂らし男は唾を吐く


そしてマミをじっくりと眺め笑みを浮かべる


「そっちの子には俺の世話をしてもらうかなぁ〜」


「この人は……」


「最低……」


『マミ、大丈夫かい?』


「正直……」


戦いの疲れによりマミ自身そして、ソウルジェムも濁りが増している

51 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:28:48.76 ID:JLtelSm60

「んじゃ、ちょっとはヤッってくれよ?アルター使いの少女ちゃぁぁぁあん!!!!」


男はアルターを形成する


アルターの特徴、それは自分の意志により物質を原子レベルまで分解し再構成する能力


辺りの床は消滅したくさんのくぼみが出来ている


出来上がった炎はマミ一直線に飛んでいく


「くっ!」


マミは攻撃を避け銃弾を放つ


「なんのおおおお!!」


だが到達する前に炎で焼き消される


「こんなもんかよ……」

52 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:30:13.62 ID:JLtelSm60
「そんな……」


「マミさん!!」


「もういい飽きた、だからちょっと焦げて夜まで待っててくれよぉ?」


大きな炎がマミを包み込む―――――







「ったく、テメーは何してんだよぉ?」



「え?」


「誰?」



マミは炎に包まれる事は無かった


炎は別のアルターにより分解されている


「んだよぉお前はあああ!?」


「久しぶりじゃねーかマミ」



「カズマさん!?」


53 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:30:56.76 ID:JLtelSm60

「あの人は……」


「マミさんの知り合い?」


『まさかカズマと会うとはね』


「キュゥべぇあの人は?」





『彼はカズマ。ネイティブアルターであり杏……マミの友達さ』



54 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:31:45.16 ID:JLtelSm60

「んじゃちょっくらアイツをブッ飛ばすから何か食わせろよ?」



男は右手を突き出し人差し指から拳を創る


男の姿は右手がアルターで覆われ人間の域を超えた装備


背中には三つの羽のようねものが付いている


「んだよ?そのチンケなアルターは?地獄の業火に焼きつかれろおおおおお!!!!!」


巨大な炎の波がカズマに襲い掛かる


だがカズマは引きはしない。むしろ戦闘態勢をとる


「そのセリフは最近聞いたから腹一杯なんだよ」


「チンケがどうかおしえてやる……!」


55 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:32:20.12 ID:JLtelSm60


カズマの背中の一番下の羽が砕け散り緑の噴出が出る



「衝撃のファーストブリッドォォォオオォォオオオオ!!!!!!!!!」




背中の勢いある噴出によりカズマは豪炎兄へ向かう


そしてその拳は炎を突破しさらに勢いを増す


「嘘だろ!?」


豪炎兄の顔は恐怖心で支配される


「オラアアア!!!」


そしてカズマの拳は豪炎兄を壁を突き破る程ブッ飛ばす


「へっ出直して来な!」


その男、強さ圧倒的―――






私もいつか目の前の男の人のように、マミさんのように誰かの役に立てるとしたら
それはとっても嬉しいなって―――思ってしまうのでした



56 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:36:22.35 ID:JLtelSm60

誰しもが【試練】と言う名の壁にブチ当たる

その壁を乗り越える時人は一歩前に進める

巴マミ、お前はその壁を――――


次回『もう何も恐くない』


運命、それは弱者の甘え言葉――――
57 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 00:40:51.65 ID:JLtelSm60
以上で終了です

あぁ絶対誤字ありそう……
と言うわけでここまでが序章って感じです
次回からは戦闘描写や地の文が増える予定です。

あぁ、もっと書く力があったら…w

感想まってます

あぁ、巴マミお前は生き残れるのか――
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/09(木) 00:55:51.32 ID:ShUPlSdE0
乙ですたー!
劉鳳の質問に対してエネルギーにまつわる発言をするQB、嘘をつかないあヤツらしさが垣間見れて良いですな。
59 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 07:22:08.91 ID:JLtelSm60
>>58
嘘をつかないのが彼ですから
60 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/02/09(木) 22:23:59.20 ID:JLtelSm60
うわ……日本語おかしいとこたくさんある……
すみません

尚、次の投下日は未定です

それでは。
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/02/10(金) 07:59:04.01 ID:bMSqDqKAO
乙-
まどマギ×スクライドはやっぱり相性抜群だな
62 : ◆vr8jLiWvW2 :2012/03/08(木) 11:55:58.92 ID:VdzEB63a0


「衝撃のファーストブリッド!!」


突然現れた右手にアルターを持つ男性は私たちを助けてくれました。
何でもマミさんの知り合いらしいです。

劉鳳さんのように強いアルター使いでした。
顔つきはちょっと恐いです……


でもちょっぴりその姿に憧れてる私がいました。


――――鹿目まどか


63 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 11:58:05.82 ID:VdzEB63a0




カズマ「雑魚が……」


マミ「カズマさん!」


戦いを終えたカズマに近寄るマミ


それに遅れてまどかたちも近寄る。


マミ「助けてくれてありがとう」


カズマ「あん?礼を言う必要は無ぇよ。ただ近くにムカつく野郎が居ただけだ」


マミ「ふふ……あいかわらずなんですね」


さやか(何というツンデレ!)




64 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 12:03:04.13 ID:VdzEB63a0


カズマ「ん?誰だお前ら」


カズマは見慣れない少女たちに気付く。
まどかたちも軽く自己紹介を済ませる


カズマ「まどかにさやか……だな?」


まどか「はい、さっきはありがとうございました」


頭を深く下げるまどかから顔を逸らすカズマ
そっぽを向いて答える


カズマ「だからお前たちのためじゃねぇえ!!」


さやか(リアルツンデレktkr)


さやか「いやー本当に強いかったですね!劉鳳さんみたいに!」


カズマ「何!?劉鳳だと!?」






劉鳳

その名を聞いた瞬間カズマは怒りを露わにする


さやか(あれー……さやかちゃん地雷踏んじゃった?)



65 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 12:07:43.87 ID:VdzEB63a0


カズマ「あの野郎本土にいんのか!?」


さやか「え?いやその……」


まどか「カズマさん……?」


マミ「落ち着いてカズマさん!」


カズマ「……すまねぇ」


まどか「私たちは前に劉鳳さんに助けてもらった事があって」


カズマ「ホーリー野郎……仕事はちゃんとしてるんだな」


マミ『鹿目さん、美樹さん。カズマさんの前では劉鳳さんの話は禁止にしましょう』


まどか『そうですね』


さやか『了解!』


カズマ「あの野郎には一発……ん?」


カズマ「誰だお前?マミの知り合いか?」


マミ「あなたは……」


さやか「転校生!?」


ほむら「……」


ほむら(この男……)



66 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 12:37:59.70 ID:VdzEB63a0


マミ「あなたはこれが望み?」


マミはグリーフシードを手のひらに乗せる


ほむら「いえ……それはあなたの獲物よ」


マミ「なら何で?」


ほむら「一般人をこちら側の世界に入れるのは危険よ、やめなさい」


マミ「ッ!!」


図星
魔女だけなら何とも無かった
だが今回のようにイレギュラーがあったら
まどかたちは愚か自分の命の保証もない


まどか「ほむらちゃん!……違うの私たちがマミさんに」


ほむら「なら今回でやめにする事ね」


カズマ「……」




67 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 13:55:04.18 ID:VdzEB63a0



さやか「あんた……言い方ってもんが!」


マミ「いいのよ美樹さん……」


さやか「でも……」


マミ「ううん。暁美さんの言うとおりよ。もし何かあったら責任はとれない」


マミ「どうやら私は後輩ができるかもしれないって浮ついてたみたい」


まどか「マミさん……」


カズマ「何だお前らは契約してないのか」


さやか「ええ」


カズマ「ならしない事だ」


さやか「え?」


カズマ「……いや何でも無えよ」




68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/08(木) 14:05:01.49 ID:kYLt3tLT0
カズマの野生の勘か・・・・・・。
そういえばガンソードっておもしろいの?今度見てみようか悩む・・・・
69 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 14:05:02.50 ID:VdzEB63a0



カズマ「おい」


ほむら「何?」


カズマ「お前の考えは正しい」


ほむら「……そう、ありがとう」


カズマ「だがよぉ……」


カズマの顔がほむらに対しキツクなる


カズマ「マミのやり方を否定する権利はねぇ。止めるなら正面から行きやがれ」


マミ「カズマさん……」


ほむら「……」


カズマ「それと」


ほむら「?」


まだあるの?といった表情を浮かべるほむら


カズマ「……いやなんでもねぇ。わりぃ気にすんな」




70 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 14:09:54.75 ID:VdzEB63a0



マミ「暁美さん」


ほむら「……」


マミ「ありがとう、礼を言うわ」


マミ「あなたのおかげで私も気持ちを入れ替える事が出来た」


ほむら「……そう……ならその命を大切にすることね」


そのままほむらは去る
その消え方はまるで瞬間移動のように知覚することは出来なかった。


さやか「感じの悪い奴!」


まどか「でも本当に悪い人……なのかな?」


マミ「そうでは無いと思うけど……」


(一緒に戦う事は出来ないのかしら)



71 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 14:12:42.88 ID:VdzEB63a0
>>68

ガンソ面白いですよー
ОPオサレでストーリーもしっかりしていて
72 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 14:17:21.96 ID:VdzEB63a0


カズマ「ん?」


すると一台の車が止まった
中から男の人が出てきてカズマに話しかける


「カズマー、そろそろ引き上げるぞ。そいつは放置でいいから」


「おう君島」


どうやら男の人は君島と言うらしい


カズマ「じゃあなマミにまどかとさやか?」


まどか「さようなら」


さやか「今日はどうもっす!」


君島「マミちゃん!?久しぶり!」


マミ「君島さん!久しぶりですね」


君島「おー大きくなったね!」


カズマ「とっとと車出せ君島」


君島「ったく……じゃあな三人共!」


マミ「ええ、さようなら」



73 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 14:21:15.27 ID:VdzEB63a0



君島「カズマーちょっとは話してもいいんじゃないか?」


カズマ「……わりぃ」







カズマ(だがよぉ……あの野郎の面は見たく無ぇんだ)






何度見ても腹が立つ






あの顔が瞳が見えねぇ底の深さが気に入らねぇんだ







キュゥべぇ……!!


74 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 14:25:06.42 ID:VdzEB63a0


病院


さやか「恭介ー?」


恭介「やあ、さやか」


上条恭介。
さやかのクラスメイトでありさやかが思いを寄せる人物
凄腕のバイオリニスト
現在は入院中である


さやか「はいこれ」


CDを渡すさやか


恭介「うわ、凄いこれネットでもなかなか手に入らない廃盤だよ!」


さやか「そ、そうなんだ……たまたま買ったんだけど」


恭介「さやかありがとう!」


さやか「ははは、そんな……」





75 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 14:26:29.51 ID:VdzEB63a0





恭介「この人の演奏は凄いんだ。さやかも聞いてみる?」


イヤホンの片方を差し出す恭介


さやか「い、いいのかな……」


恭介「本当はスピーカーがいいんだけど、病院だしね」


肩を寄せ合う二人
そして顔を赤らめ照れるさやか
あぁこんな時間がいつまでも続けばいいのに……




密かに泣いている恭介の姿はさやかの目に焼き付いた――――




76 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 14:42:40.40 ID:VdzEB63a0



さやか「はぁ……」


病室を出たさやかの気は重い
恭介は笑ってはいたが……


さやか「私に出来ること……ん?」



「橘さん怪我も良くなったみたいですね」


「ええ。僕のエタニティエイトで」


「ったくみのりさんが心配してくれてるのにお前は!」


「水守です!!」


さやか「……たしか今日の」


クーガー「んー?あなたは見滝原の」


77 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 14:54:24.60 ID:VdzEB63a0


水守「あなたは……」


さやか「あっいつかの大人な女性のお方!」


水守「水守よ、よろしくね」


さやか「み、美樹さやかです!」


軽い会釈を済ませる
前も思ったがとても大人な雰囲気な美しい女性だなー。


橘「二人の知り合いですか。」


さやか「あっ、今日のヒーロー!」


橘「知っていたんですか、僕は橘あすか」


クーガー「そしてこの俺は最速を求める男、ストレイト・クーガー!!」



水守「さやかさんはなんで病院に?」


さやか「呼び捨てて大丈夫ですよ、ちょっと知り合いのお見舞いに」


クーガー「こんな美女のお見舞いとは羨ましいな」


さやか「s、っそ、そんな美女だなんて……」


顔を赤らめ照れるさやか
だがその顔は満更でもない笑みを浮かべている


水守(何というか)


橘(強い性格の人だな……)



78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/08(木) 14:54:30.64 ID:kYLt3tLT0
すいかさんは出るのか不安。漫画版じゃ悪役だし・・・・・
あの人、なぜか三つタイプをつかえるよね。
79 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 14:57:32.88 ID:VdzEB63a0
>>78

出ますよー
活躍するかどうかは未定ですが
80 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 15:01:15.59 ID:VdzEB63a0


さやか「でもその人は落ち込んでいて……」


一挙変わって暗くなるさやか


「「「・・・・・・・」」」



水守「でもその子はきっと感謝しているわ」


水守「だからそんな暗くならないでさやか」


橘「ええ、もっと自分に自信を持つべきですよ!」


さやか「……そうですよね!」


さやか「よーし!さやかちゃん張り切っちゃうぞー!!」



81 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 15:07:40.22 ID:VdzEB63a0



水守「ええその調子よ」


さやか「いやー、劉鳳さんやシェリスとホーリーの方にはお世話に為りっぱなしだな」


橘「劉鳳とも知り合いなんですか」


さやか「知り合いと言うか助けてもらって」


さやか「ついでに先輩の家で一緒にお茶を……」


水守「劉鳳とお茶!?」


クーガー「あの野郎がこんな可愛らしい少女達とお茶だとぉ!?」


さやか「ええ……」



さやか(なにこれ……)チラ



橘(すみません)ペコリ




82 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 15:14:25.94 ID:VdzEB63a0



ちょっとお喋りして・・・・・・・


さやか「じゃあそろそろ帰ります、今日はありがとうございました!!」


水守「ふふ、そんなことないわ。こちらこそ」


クーガー「橘。戻ったら劉鳳をとっちめるぞ」


橘「ええ、一人でどうぞ」


クーガー「見損なったぞぉ、橘ァ!!」


橘「はいはい、それでは美樹さんお元気で」


さやか「はい、さようなら」


クーガー「ちょっとまった、まやかさん!!」


さやか「さやかです!!」


クーガー「あ〜すいません、人の名前を覚えるのが苦手なもんで」


橘(水守さんとあの男……カズマしか間違わないくせに)


さやか「で、どうしたんですか?」


83 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 15:19:25.66 ID:VdzEB63a0

「あなたは今の姿がある。無理に変える必要は無い。


今自分ができる事を精一杯やり遂げればいい


だから周りの戯言に惑わされないでください」

84 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 15:27:22.90 ID:VdzEB63a0


さやか「え……あ、はい」


突然の真剣な雰囲気に押されるさやか


クーガー「それじゃあ、また逢う日まで!!」


そして調子を戻し三人の姿は見えなくなった


水守「クーガーさんどうしたんですか急に?」


クーガー「いえ、なんとなくです」






(俺自身の少ない罪滅ぼしだ……








―――――ほむら)



85 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 15:31:32.96 ID:VdzEB63a0

夜の公園結界内部


まどか「マミさん!」


マミ「ええ」


巨大なな大砲を出現させ必殺を放つマミ
攻撃は使い魔に直撃し悲鳴が響く

使い魔の消滅と同時に結界も消える
辺りは普段通りの景色にもどり安堵するまどかとさやか


さやか「マミさんかっこいいー!」


マミ「もう……あなた達あまり人気のない所は駄目よ?

これじゃ体験を中止した意味ないじゃない!」


まどか「いやー、今日はたまたまで……すいません」シュン


マミ「……わかったわでも気を付けてね」


まどか「はい!」


さやか「マミさんかっこいいー!(二度目」



86 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 15:38:36.58 ID:VdzEB63a0


さやか「それとマミさんには聞きたいことがあって」


マミ「どうしたの美樹さん?」


さやか「たとえば――たとえばの話なんだけどさ。
あやしなんかより、よほど困っている人がいて、
その人のために願い事をするのは――」


まどか「それって上条くん?」


さやか「た、例えば話って言ってるじゃん!」


慌てて否定するもそれは返って肯定に繋がる


キュゥべぇ「別に無理な話じゃないよ。前例もあるし」


まどか(久しぶり)


マミ「でもあまり感心できる事じゃないわね」

やや険しい声でマミさんが呟きました


87 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 15:43:07.97 ID:VdzEB63a0


マミ「ほかの人の願いを叶えるなら、なおのこと自分の望みをはっきりさせておかないと。

美樹さん、あなたは彼に夢を叶えてほしいの?

それとも彼の夢を叶えた恩人になりたいの?」


棘のある返答に押し黙るさやか

険悪な空気に戸惑うまどか


まどか「マミさんー――」


マミ「同じような事でも全然違うことよ。それ」


さやか「……その言い方はちょっと酷いと思う」


マミ「ごめんね。でもそこをはき違えたまま進んだらあなたきっと後悔するから」


さやか「……」


押し黙るさやか


張り詰める空気



88 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 15:48:16.84 ID:VdzEB63a0

さやか「……そうだね。私の考えが甘かったごめん。」


マミ「やっぱり難しい事よね。焦って決めるべきではないわ」


キュゥべぇ「僕としては早ければ早いほどいいんだけど」


マミ「駄目よ。急かす男の子は嫌われちゃうぞ?」


さやか「そうそう、さやかちゃんは今出来る事を精一杯やるだけ!」


キュゥべぇ「……」


まどか「ハハ……。」


マミ「……」



89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/08(木) 16:25:43.45 ID:GgeUE1/Io
HORYじゃなくてHOLYや
90 : ◆uBeWzhDvqI :2012/03/08(木) 23:30:15.08 ID:VdzEB63a0

第三話『もう何も恐くない』

91 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/08(木) 23:32:31.11 ID:VdzEB63a0
と、投下終了宣言をすっかり忘れていましたw

次回から本格的(?)に動く予定です
スクライド分が増えるはず……

それでは

92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/08(木) 23:34:52.96 ID:lsrcGDmMo
乙!
ガンソードは面白いぞ!
童貞が活躍する冒険活劇だな
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/03/09(金) 18:51:43.76 ID:vDj7brWHo
>>1は今日21:00からバンダイナムコTVってサイトでオルタレイションの前編があることは知ってるか?
94 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/09(金) 22:51:01.61 ID:qVfIsR2d0
>>93
劉鳳戦の新規カット最高
すいかと社長の万能性
クーガー全面押しと最高でしたw

何と後編はエンディングも変わるらしい!
ならこっちも対応しますかw
ちょっと物語を再構成します。もちろんまどマギの方も!
杏子と無常の出番を早くして社長に光当てて漫画のあいつらも出すか……な?w


魔法少女まどか☆マギカオルタレイション始動w

PSまどマギポータブル予約しました

95 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/09(金) 22:51:37.40 ID:qVfIsR2d0
>>93
劉鳳戦の新規カット最高
すいかと社長の万能性
クーガー全面押しと最高でしたw

何と後編はエンディングも変わるらしい!
ならこっちも対応しますかw
ちょっと物語を再構成します。もちろんまどマギの方も!
杏子と無常の出番を早くして社長に光当てて漫画のあいつらも出すか……な?w


魔法少女まどか☆マギカオルタレイション始動w

PSまどマギポータブル予約しました

96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/09(金) 22:55:54.85 ID:hzzZli880
勿論figma付きだよな
97 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/09(金) 23:02:36.50 ID:qVfIsR2d0
>>96

近所で通常版しかなかった……orz
98 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 19:52:28.80 ID:szSHFsfi0


劉鳳「以上で報告は終了です」


銀色のアルターを持つ男劉鳳。
彼がいる場所は無法地帯ロストグラウンドの中でも安全を約束されている市街地。
その象徴であるホーリーの隊長室に彼は居る。


ジグマール「本当に嘘はないかね?劉鳳、シェリス?」


マーティン・ジグマール
アルター使いでありホーリーを代表する隊長。
強さはもちろんの事隊員からの信望も厚い。


シェリス「はい。全て真実です」


ジグマール「……魔法か……」


劉鳳「嘘ではありません。私はこの目で見たんです!」


ジグマール「……」


突如多発している事件はアルター犯罪者よりも魔女の仕業の確率が高い。
魔女為るものは結界にいて普通の人間は見えない。
それと戦うのが願いと引き換えに力を手に入れた魔法少女。
どれも信じがたい話だ


劉鳳「隊長!」


ジグマール「落ち着け、劉鳳」


劉鳳「すいません……」


99 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 19:54:54.88 ID:szSHFsfi0



ジグマール「今回は君の報告で納得しよう」


シェリス「本当ですか!?」


ジグマール「ああ。そんな事を言ったらアルターもその魔法みたいなものだしな」


劉鳳「今回は。ですか」


ジグマール「特に深い意味はない」


劉鳳「そうですか……隊長」


ジグマール「何だ?」


劉鳳「隊長は本当に何も知らないのですか」


100 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 19:57:52.35 ID:szSHFsfi0


劉鳳の発する言葉に部屋の空気は緊張に包まれる。
劉鳳の真剣な眼差しに対しジグマールも威厳ある眼差しで視線をぶつかり合う。
シェリスは空気に押しつぶされている。


ジグマール「何を言うかと思えば……私は何も知らないが?」


静粛を破り裂く


劉鳳「そうですか……失礼しました」


謝罪を述べると劉鳳は隊長室を後にする
シェリスは慌てて隊長に礼を済まし劉鳳の後を追う。
そして――――


クーガー「失礼します。ストレイト・クーガー本土より帰還しました」



101 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 20:04:15.26 ID:szSHFsfi0



ジグマール「ご苦労だったなクーガー」


クーガー「いえ。手柄は橘ですよ、隊長?」


ジグマール「……貴様、わざとだな?」


クーガー「橘の件……考え直す気は?」


ジグマール「……ない……真に残念ではあるが」


クーガー「……そうですか……」


ジグマール「すまんな……私には対抗する手が」


クーガー「?」


102 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 20:05:44.31 ID:szSHFsfi0



クーガー「それとアレですが……」


ジグマール「ああ、劉鳳から説明は受けた」


クーガー「何と?」


ジグマール「私は何も知らないと」


クーガー「ん〜それは良い判断だと思いますよ」


103 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 20:09:16.43 ID:szSHFsfi0


ジグマール「……やっと巡り会えたな」


クーガー「……ですかね」


ジグマール「全てを壊す魔女」


クーガー「対抗するは黒い少女……」


ジグマール「クーガー、この件は君に一存しよう」


クーガー「了解です。俺としても、『アレ』が本当だったらこのまま何もしない気はありませんから」



104 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 20:12:27.19 ID:szSHFsfi0



さやか「さやかちゃんは疲れましたよー」


仁美「テストが近いですからね」


まどか「でもさやかちゃん寝てたよね?」


さやか「さやかちゃんは睡眠学習に嵌っているのでした〜」グテー


教室のとある一場面
授業終わりの休み時間によくある光景
友達と一緒に仲良く話す、ただ、フツウの光景


ほむら(……)


105 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 20:15:04.77 ID:szSHFsfi0


まどか(ほむらちゃんこっち見てる……?)


さやか「ってか、あの公式は意味不で……ん?」


さやかはまどかがほむらの方を見てるのに気づく
暁美ほむら。
さやかにとってはキュゥべぇを襲った悪人
マミに対立する悪人
そんなイメージだった


だが現在は。
たしかにイメージは良くない。



初めて会った時には助けてもらった
むしろ助けられている事しかない。
もしかしたら――――


106 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 20:17:09.59 ID:szSHFsfi0

さやか「ねぇ転校生」


まどか「さやかちゃん!」


さやかがほむらの事を嫌っている事を知っているまどかは慌てる


ほむら「……何かしら、美樹さやか」


さやかからのコンタクトに驚くがそれを表に出す事はない
ただ、口を動かすのみ


さやか「あんたさ……」








さやか「数学得意だよね?教えてくれない?」


ほむら「……え?」



107 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 20:19:28.75 ID:szSHFsfi0



さやか「いやーあたしさ、頭よくないんだよねー」


ほむら(でしょうね)


さやか「だからさ!頼む!」


ほむらに対し手を拝むさやか
ほむらは結局驚いている


ほむら「いいの?あなたは私の事を嫌っているはず」


まどか「ほむらちゃん……」


さやか「……いや、ね?」


さやか「たしかにあんまりイメージは良くないよ?」


さやか「でも実際マミさん助けたり、あたし達の事も助けてさ」


さやか「キュゥべぇ襲ったのも何か理由あんのかなーって」


ほむら「……」


108 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 20:30:05.62 ID:szSHFsfi0



さやか「でさ、あたし達同じクラスだし……」


さやか「友達だからね?まぁ仲良くしようかなって」


ほむら「――――!」


さやか「どうかな……な?」


ほむら「そうね……キュゥべぇの事は何も言えない」


さやか「!」


ほむら「でもそれを気にしないのなら」


まどさや「!」


ほむら「構わないわ」


さやか「乗った!その条件乗った!!」


まどか「やった!」



109 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 20:36:46.51 ID:szSHFsfi0




ほむら「本当にいいのかしら美樹さやか」


さやか「何度も言わせないの!それと呼び方!今度からさやかちゃんと呼びなさい!」


ほむら「……善処するわ」


さやか「なん……だと?」


仁美「私もお願いします、暁美さん」


まどか「よろしくね、ほむらちゃん!」


ほむら「え、ええ……」



それはどこにでもある普通で平和な日常だった――――






110 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 20:43:49.33 ID:szSHFsfi0


(何時振りだろうか……こんな時間は……)


111 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/03/11(日) 21:06:37.81 ID:szSHFsfi0

スクライド映画後編公開
魔法少女まどか☆マギカオンラインサイト大幅更新、まどポまで四日記念投稿ww

短いですが楽しんでくれたらそれはとっても嬉しいなって。

それでは
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/11(日) 23:18:47.30 ID:94jD6IC2o
乙!
黒くて太くて暴れっぱなしな方はでるのでしょうか
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/04/03(火) 19:37:58.49 ID:4qQ6bKzH0
>>1もしかして調子悪いのか?
114 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/04/23(月) 23:18:11.30 ID:54pDGXzr0
ファミレス




さやか「いやー、助かるわー」


まどか「ほむらちゃんって教えるの上手だね!」


ほむら「……美樹さやかそこ違うわ」


さやか「なん……だと……?」


まどか「さやかちゃん……」



115 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/04/23(月) 23:21:32.95 ID:54pDGXzr0


さやか「あーぁ、あたしも仁美みたいに習い事すればなー」


さやか「もっと素晴らしいさやかちゃんに……!」


まどか(さやかちゃーん……)


ほむら(ジュースでも頼もうかしら)


まどか「ほむらちゃん?」


ほむら「そうね。ここは公式の応用で……」


まどか「……!そっか!ありがと、ほむらちゃん!」ティヒヒ



116 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/04/23(月) 23:24:45.65 ID:54pDGXzr0



さやか「そういえばまどか」


まどか「どうしたの、さやかちゃん?」


さやか「三年だけじゃなくてもしかしたらあたし達もロストグラウンド体験あるかもだって」


まどか「え?あれは三年生の世界の情勢を理解する授業の一環じゃなかったけ?」


さやか「まー、噂だけどね」


ほむら「……」



117 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/04/23(月) 23:27:53.08 ID:54pDGXzr0



さやか「どうしたの、ほむら?」


ほむら「私、長い間入院していてあまりその……」


まどか「ロストグラウンドのことが分からないんだね?」


ほむら「……ええ、そうなの」


さやか「ならこのさやかちゃんが説明しよう!!」


ほむら「頼むわ」



(ここで情報を整理するのもちょうどいいかもね)



118 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/04/23(月) 23:33:03.28 ID:54pDGXzr0



さやか「ロストグラウンドは日本で言う神奈川で突然のエネルギー放出で大規模な隆起現象が起きたの」


さやか「これで政治や経済は大打撃。今では復興しているけどね」


ほむら「日本……でいいのかしら」


まどか「ロストグラウンドは連経済特区って呼ばれていて治安の方は日本とちがって完全に独立が許されているの」


ほむら「……アルター……」


さやか「そう、ロストグラウンドで新たに生まれた赤ちゃんの一部には謎の力、アルターが使える子もいたの」


まどか「アルターは精神感応性物質変換能力って呼ばれているの」


ほむら(精神……持ち主の意思に反映されるのかしら……)




119 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/04/23(月) 23:37:29.21 ID:54pDGXzr0



さやか「市街外に住むアルター使いはネイティブアルターって呼ばれてるらしいしね」


さやか「テレビでも見てると思うけどアルター犯罪者に対して生まれた組織が二つあるの」


さやか「一つは警察ポジションの武装警察ホールド」


まどか「もう一つは劉鳳さん達のようなアルター使いで構成されているホーリーなの」


ほむら(おおまかな事は理解できたわ)


ほむら「ありがとう二人とも、後は慣れていくわ」


さやか「礼を言うがよい!」


まどか「どういたしましてだよ」




120 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/04/23(月) 23:44:22.96 ID:54pDGXzr0


まどか「そろそろ暗くなってきたね」


ほむら「そうね……美樹さやかもう大丈夫かしら?」


さやか「うん……ありがとねほむら!」


まどか「それじゃほむらちゃんまた明日!」タタッ


ほむら「ええ、また明日」


(アルター使い、ロストグラウンド……まさか、こんな現象があるなんてね……)


121 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/04/23(月) 23:53:33.78 ID:54pDGXzr0


ロストグラウウド――カズマ宅――



カズマ「……」


無言でドアを開け家に上がるカズマ。
それに対応するように奥から小さい少女が身を乗り出してカズマを確認すると笑顔で駆け寄る。


かなみ「カズ君おかえり!」


カズマ「だからその呼び方はやめろ!」


少女のは由詫かなみ。カズマと生活している。
オレンジの服を纏いその印象は元気で明るい少女だ。
あることがきっかけでカズマと共に生活している。
しっかり者のおかげでカズマよりも働いていて生活を支えている。
とは言ってもカズマは稼いだお金を気づかれないように孤児等に分けているのが原因。
しかしかなみはその現実を知らない。


かなみ「カズ君明日は農場のお仕事手伝ってね!」


カズマ「あーわりぃ……明日もちょっと」


かなみ「甲斐性なしのロクデナシだ」


カズマ「そこに屑とウスノロを足してもいい」



122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 23:54:24.84 ID:b0s5mSJa0
出た!白い悪魔と同じ声優のキャラ!
123 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/04/24(火) 00:04:43.88 ID:jxJpxTqI0
とまぁ久しぶりの更新でした
来ない間に

スクライド後編公開
まどポ発売
ノロウィルス
スパロボ
まどマギ映画秋公開
きらら☆マギカ刊行決定など色々なことがありました

これからは前みたくちょくちょく更新していきたいと思います
もし感想を書き込んでくれるならそれはとっても嬉しいなって

それでは。
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/24(火) 22:41:44.19 ID:3lOqqcMr0
1がきた!超乙!
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/08(火) 20:15:38.50 ID:UDSB52Ju0
1乙! 今更ながら超乙!!
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/01(金) 21:52:28.74 ID:hOzFGPt30

明日投下します
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/03(日) 04:04:58.34 ID:GWVJkWZIO
1乙
楽しみにしてるよー
128 : ◆uBeWzhDvqI :2012/06/10(日) 23:03:34.18 ID:czmLn/cm0

さやか「じゃちょっと待っててね」

まどか「ゆっくりしてきても良いんだよ?」

さやか「せっかくまどかにほむらが待ってるんだかね!」タタタッ

病院に走っていくさやか。
その姿を見守るのはまどか。そしてほむら


まどか「……あっ!…ほむらちゃん?」

ほむら「大丈夫……クラスメートが入院しているのよね」

まどか「そう……上条君が……ね」

ほむら「……」

まどか「とってもヴァイオリンが上手でね……」

ほむら(そう言えば彼……上条恭介は何故入院しているのかしら?)


まどかに聞こうとしたほむらだが流石に不謹慎だと思い自重する。


129 : ◆uBeWzhDvqI :2012/06/10(日) 23:04:29.13 ID:czmLn/cm0


ほむら(こうして普通にしていられるのも……)

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「……ッ!な、何かしら?」

考え込んでるときに声をかけられ驚くほむら。
ビクッと震えたその体はまどかを心配にさせた


まどか「ごめんねほむらちゃん!……ずっと下向いてたから……」

ほむら(そんなことはいいのよ、まどかそれより今度遊びに行かない?)



ほむら「そんな事言えるわけがない。少なくとも今は」


まどか「ほ、ほむらちゃん?」


ほむら「鹿目さん。」


ほむらの視線の先―――――


まどか「そんな……



病院に魔女!?」



130 : ◆uBeWzhDvqI :2012/06/10(日) 23:05:53.96 ID:czmLn/cm0


ほむら(なるほど……)


まどか「マミさんは居ないし…それにさやかちゃん!」


ほむら(ここは素早く……いや、残されたまどかがもし結界に入ったら……)


(それにネイティブがいた場合……)


まどか「どうしよう……」


ほむら「鹿目さん。私はこれから結界に突入するわ」

まどか「!」


声が出ない

私も一緒に行く

でも何の役に立つのか

力の無いこんな自分に……


ほむら「ここに残っては危険。だから私から離れないで」


まどか「……うん」



131 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:06:30.77 ID:czmLn/cm0


結界内


ほむら「……」ガチャ


慣れた手つきで迫りくる使い魔を撃退するほむら

放たれる銃弾に一つ目の小さい使い魔は次々と散っていく


まどか(すごい……)


ほむら「伏せて!!」


まどか「!?」バンッ


まどかの後ろにいた使い魔は散る


まどか「あ、ありがとう……ほむらちゃん」


ほむら「いいえ、それよりも油断しないでね」


132 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:07:43.89 ID:czmLn/cm0

その頃


さやか「うわー……これ結界だよー……ね」

病院から出てきたさやかはまどかたちがいない事に戸惑うがすぐ納得する


彼女達は今戦いに向かっている


QB「そうだよさやか」


さやか「QB!?」


マミ「私もいるわよ?美樹さん」



133 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:08:20.46 ID:czmLn/cm0


一方


ほむら「鹿目さん」


現在ほむらたちは大量の使い魔に囲まれていた


ジリジリと詰め寄る使い魔たち


まどか「何……ほむらちゃん」


恐怖に怯え声が震えるまどか


ほむら「私から離れないで」


まどか「…う、うん」


そういうとどこからかショットガンを取り出すほむら

それを構えるとまどかを中心に円を描きながら乱射する

広範囲による攻撃にハジケ飛ぶ使い魔

その隙間を縫って突っ込んでくる者もいたが


ほむら「ッ!」ブン


銃自体を投げつけ撃退するほむら


時間が経たずとも使い魔たちは消えていた


ほむら「怪我は?」


まどか「お、おかげさまで……」

むしろやられると思ったが胸の内に留めておく


ほむら「魔女が近いようね、突っ走るわ!」


決戦の時は近い。


134 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:09:24.18 ID:czmLn/cm0

ロストグラウンド ホーリー


劉鳳「……」

(魔法少女、魔女、魔力、ソウルジェム……)

(なんだこの胸に残る感じの悪さは!?)

(明らかに何かおかしいが俺はそれに気づいていない……!)


クーガー「劉鳳」

劉鳳「クーガーか。どうした?」

クーガー「どうしたもこーも!お前はみのりさんと!!」

劉鳳「水守だ」


クーガー「oh……sory」



135 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:09:52.62 ID:czmLn/cm0


クーガー「じゃなくて隊長から招集だ」


劉鳳「何?」


クーガー「しかも全隊員に。」


劉鳳「何かが起こるというのか……」


136 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:10:57.45 ID:czmLn/cm0


ほむら「……」バンバン


ほむらは無言でただただ迫りくる使い魔に銃を向ける。

その顔、その腕は偽りではない

元グリーン・ベレー顔負け……かもしれない


ほむら「魔女は……!」


まどか「……かわいい」


そこにはぬいぐるみのような……


【お菓子の魔女/シャルロッテ】


さやか「マミさんあれ!」


マミ「ええ……ってええ!?」


まどか「さやかちゃんに…マミさん!?」



137 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:11:27.70 ID:czmLn/cm0


さやか「やっぱり私をおいて!」

まどか「でもねさやかちゃん!だって……」





ほむら「二人とも」

マミ「お喋りは終わりよ」

ほむら「相手は魔女。使い魔の比じゃないわ」

マミ「その強さはあなたたちも知っているはずよ」

ほむら「だから下がってて」

マミ「傷をつけさせるわけにはいかないからね」

ほむら「ここからは」

マミ「私たち」



「「魔法少女の仕事よ」」





QB(ずっと君たちの独壇場だったじゃないか)




138 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:12:08.35 ID:czmLn/cm0



マミ「暁美さん。私は右から、あなたは左から攻めてもらえるかしら?」


ほむら「わかりました、巴さん」


マミ「?どうしたの急に?」


普段先輩である自分を呼び捨てにし冷たい視線を送るほむら
しかし急に後輩らしくしおらしくなる


ほむらは慌てて目を逸らし答える


ほむら「て、敵が来てるわ、巴マミ!」


マミ「そうね!」バン


マミの放つ銃弾が使い魔を彼方に飛ばす


139 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:12:41.13 ID:czmLn/cm0


マミ「後輩たちが見てるもの、恥ずかしい恰好はできないわ!」


マミの周りに幾つかのマスケット銃が召喚される


マミ「今日という今日は速攻で片付けるわ!!」


140 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:13:16.77 ID:czmLn/cm0



後ろから来る使い魔に振り返りながら一発


上空から来る使い魔に一発

左方から来る2体の使い魔に二発

マスケット銃を上空に投げる

その隙を狙う使い魔に蹴りを一発

その勢いを利用し反対側の使い魔に

後方の使い魔には銃そのものを投げつけ


まどか達に向かう使い魔にも容赦はない

そして前方から来る使い魔に先ほど投げた銃が落下し粉砕する


さやか「すごい……」

まどか「はやくて全然……」

ほむら(流石……と言ったところね)


その強さ圧倒的――――



そして魔女に牽制として銃弾を幾つか撃ち出来た隙をリボンで締め付ける


具現されるは巨大な――――特訓のすえ編み出した必殺技


141 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:13:59.05 ID:czmLn/cm0


さやか「あの技は!」


まどか「マミさん!!」


あの日の――――弱かった自分に誓った


強くなると



「ティロ・フィナーレ!!」


少女の想いは魔女の体を打ち抜いた





142 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:14:40.09 ID:czmLn/cm0




さやか「マミさん!!!」



まどか「あ、…ああ……!!」


魔女の口からは可愛い外見に釣り合わない巨大な別の魔女が現れる


大技を撃ったマミに対抗する心構えはない


マミ「……え?」




今、希望を絶望に塗り替えようと冥府への門が開かれる




143 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:15:10.86 ID:czmLn/cm0


ほむら「くっ!」


使い魔を相手にしていたほむらはマミの状況を見て焦りだす


(ペースが速い……それに今はあの男たちもいない)




(私が助けるしか!!)



そうして手に付けたバックラーに片方の手を――――






ドンッ



ほむら「しまーーーーーッ!?」


後方からの使い魔の不意打ちが決まる



まどさや「マミさん!!!」






冥府への門が今閉まった―――――




144 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:16:09.11 ID:czmLn/cm0



ああ、私は死ぬんだ




結局皆を救う希望にはなれなかった




仕方がなく生きるために始まった魔法少女




最初は怖くて仕方がなかった




生きる方が辛く感じてしまうほどに




でも私が戦わないとほかの人が不幸になる




それはもっと嫌だった





145 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:16:44.81 ID:czmLn/cm0



でも私は弱かった




いまでも忘れられない




自分の目の前で魔女に取り込まれた子供




わたしのせいで――――




だから強くなるって誓った




学校の友達の距離を置いてまで




私は強さをもとめた




146 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:17:46.43 ID:czmLn/cm0


一人は怖かった




だから佐倉さんの存在は大きかった




初めて出来た仲間に凄く喜んだ




彼女はどうしているのか




今思えばもっと仲良くしていれば




私が彼女の家の異変を助けてあげれていたら



147 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:18:28.82 ID:czmLn/cm0




ふふ、……おかしいわ




これから死ぬのに笑うなんて




美樹さん、鹿目さん。




最初は危険な魔女退治に付き合わせてごめんなさい




私一人じゃ守りきれなかった




彼女や彼らがいなければ




だからコレを機に身を引きなさい





そして暁美さん




あなたに迷惑をかけたわね




無責任で申し訳ないけどこの街は頼んだわ





だから




148 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:18:58.50 ID:czmLn/cm0





「私もそっちに行くわ、お父さん、お母さん。」





149 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:19:33.50 ID:czmLn/cm0





「何言ってやがる……その弱さに反逆しろ!!」





150 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:20:25.67 ID:czmLn/cm0



ほむら「くっ!」


たどり着いたときにはすでに手遅れ


魔女は大きく開けた口に巴マミを閉じ込める


ほむら「く……巴さん……!!」









「呼んだかしら?」






ググ






ググ










冥府の門が内側から開かれる







「私は、まだ死ねないのよ……!」





「「マミさん!!!」」



151 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:20:58.30 ID:czmLn/cm0



魔女の口には大量のマスケット銃が突き刺さっている


魔女「!!!!!!?????」


マミ「心配かけたわね」


ほむら「……無事で何よりです」



マミ「声が聞こえたの」


ほむら「――――え?」


マミ「何でもない。暁美さん魔女の動きを少し止めれるかしら?」


マミの問に黙って首を動かすほむら


素早く魔女の目を潰す




152 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:21:49.23 ID:czmLn/cm0




私は間違っていた




私は一度死んでいる




その分際で簡単に死ぬことは出来ない




私は生きている今は死んだ誰かが生きたかった明日




私はタブーを犯す大逆者




ならこのまま反逆する




己を縛り付ける運命に――――!!!!





マミ「受けなさい!!これが私の意思よッ!!!」





その銃弾は何にも阻まれることなく悪を貫く――――







153 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:22:38.15 ID:czmLn/cm0



そして



ジグマール「以上だ」


シェリス「これは忙しくなりそうね」


瓜実「腕が鳴るぜ」


クーガー「……」


劉鳳(橘は……そうか解雇されたか……そして)


劉鳳「あの男……カズマは現れる!!」





ジグマール「再度告げる!我々ホーリーは正義の名の元に大規模なアルター狩りを行う!!」




物語は―――――止まらない




154 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:23:36.26 ID:czmLn/cm0


立浪ジョージのビッグマグナムは

黒く固く大きく暴れまわる

正義という偽聖を掲げて

男カズマ、己の意思を拳に乗せ

そして巨銃を持つのは男だけじゃない

女だって持っている

巴マミのティロ・フィナーレだ


次回『ビッグ・マグナム対ティロ・フィナーレ』


両者、己の太さを競い合う


155 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/10(日) 23:25:40.34 ID:czmLn/cm0
久しぶりの更新ですね

スクライドも無事10周年企画が終了しまどかはこれからも動いていきます


こんなSSでも両社に興味を持ってもらえたら幸いです



んじゃ、いつもの


コメントや感想をもらえたらそれはとっても嬉しいなて



そしてご冥福をお祈りいたします


(名前はだしません)



それではまた
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/11(月) 15:38:44.11 ID:5wUstE++o
ふとましさには定評があるからなマミさんww

>>1乙 やはりスクライドは最高だな!
でだなヒーローズファンタジアと言う黒歴史があってな?
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/11(月) 19:05:50.40 ID:pNwnAeG9o
暴れっぱなしに期待!
158 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/12(火) 20:56:31.52 ID:lnECbG4R0

ヒーローズファンタジアはスクライド贔屓

でもストーリーがどんまいw

君島と劉鳳の絡みが見れるのはヒロファンだけ!!
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/13(水) 10:08:45.88 ID:jt7mDFy6o
よーし、パパスクライド目当てでヒーローズかっちゃうぞー!
160 : ◆uBeWzhDvqI [saga]:2012/06/16(土) 00:11:46.55 ID:6xEJOBlK0
やばい、聖杯戦争パロやりたくなってきたww
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/18(月) 11:49:02.67 ID:BHNCDbg7o
やってもいいのよ?
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