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戯言遣いの日常 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/05(日) 14:14:28.72 ID:ybcRhfl10
純戯言SSです。(クロスじゃないよ)

時系列的には、原作の後日談みたいな感じ。

死んだ人とか生き返ってるけど、気にしないで。

書き溜めなく、かなりの亀更新です。

出てきて欲しいキャラ等がいたら、どんどんリクエストしてって下さい。なるべく出すようにしてみます。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1328418868(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/05(日) 14:17:07.03 ID:ybcRhfl10
とあるコーヒーショップ


カランカランッ


人識「よっす」スタスタ

いーちゃん「やぁ、久しぶりだね」

人識「ここ座っていいか?」

いーちゃん「別にいいけど」

人識「最後に会ったのはいつ頃だったけか?」ガタッ

いーちゃん「多分4年前の―――狐さんの事件以来じゃないか?」

人識「あー、あれからもう4年も経ってんだな……」

いーちゃん「そうだな。元気にしてたか?」

人識「ぼちぼちだな。ストーカーに付きまとわれてることを除けば、まぁ元気にやってんよ」

いーちゃん「ストーカー?」

人識「ああ。いっつも偉そうに妹面しやがっててよ、どこに行こうが必ず付いてこようとすんだよ」

いーちゃん「ふぅん……」

人識「特に最近、ストーカースキルだけじゃなく戦闘スキルの方も上げて来ててよ、正直扱いに困ってんだわ」

いーちゃん「その割には嫌そうな顔してないな」

人識「んなわけねーだろ、嫌だよ嫌。どこでも無理やり絡んできやがるしよ」

いーちゃん「ふぅん……」

人識「めんどくせぇから北海道にいるってデマ情報を流して、置いて来てやったぜ」カハハ

いーちゃん「今の季節、北海道は涼しくて過ごしやすいだろうね」

人識「はっ、そんなんじゃねーよ。別にあいつが最近疲れ気味だから、温泉街に行かせてゆっくり休ませようとしてる訳じゃねーっつーの」

いーちゃん「ぼくは別にそこまでは言ってないぞ」


3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 14:17:13.38 ID:UtLAU1yB0
なんかキターーーーー!!!原作じゃ合わなかった伊織ちゃんや出合ったらどうなるから分からない双識兄さんをお願いします!
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2012/02/05(日) 14:19:33.96 ID:7C/1nQJAO
零崎と刀鍛冶宜しくです!
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 14:23:44.56 ID:JcUzq37DO
子荻ちゃんは出ますか?^^
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/05(日) 14:26:47.88 ID:ybcRhfl10
いーちゃん「それより何か飲むか?」

人識「ああ、じゃあオレンジジュース貰うわ」

いーちゃん「コーヒーショップでオレンジジュースをチョイスするなよ……」

人識「ねーのか?」

いーちゃん「いや、あるけどね」

人識「じゃあ、いいじゃねーか」

いーちゃん「」ピンポーン

店員「はーい」スタスタ

いーちゃん「オレンジジュース一つ」

人識「ごち」

いーちゃん「奢られる気満々かよ……」

店員「オレンジジュースがお一つですね」

いーちゃん「あ、それと紅茶のおかわりください」

店員「かしこまりました。少々お待ちください」スタスタ

人識「お前の方はどうなんだよ?」

いーちゃん「ん?」

人識「いや、だから。お前の方は元気にやってたんかよ?」

いーちゃん「ああ。割と元気にやってるよ」

人識「本当か? お前、あん時青い奴に振られて、すっげぇー凹んでたじゃねーか」

いーちゃん「青い奴って、友のことか?」

人識「いや名前までは知らね―けどよ……。結構心配してたんだぜ。あれがきっかけで、お前がストーカー行為に走ってんじゃねーかってよ」

いーちゃん「ストーカー被害にあってるだけに真剣だろうな、お前は」

人識「で、どうよ?」

いーちゃん「そのことなんだけどさ……」

人識「おい、まさか本当にストーカー行為に走ってんのか?」

いーちゃん「そうじゃないって。実はあれから色々あってね。よりを戻したんだよ」

人識「なんだよ、ストーカーになったんじゃねーのかよ……」

いーちゃん「何で、残念そうなんだよ」


7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/05(日) 14:35:04.75 ID:ybcRhfl10
人識「てか、お前ら結局より戻したんだな」

いーちゃん「ああ」

人識「ふぅん……」

いーちゃん「何だよ?」

人識「いんや、何でもねーよ。てことは、お前そいつと付き合ってんのか?」

いーちゃん「そんな明確に付き合ってるかと言うと、結構難しいとこなんだけど……。まぁ、これからもずっと一緒にいるつもりだよ」

人識「何だかめんどくせ―な」

いーちゃん「いいんだよ、ぼくたちはこれで」

人識「そんなもんか?」

いーちゃん「そんなもんだ」



≪人物紹介≫

・いーちゃん(戯言遣い)
 請負家業を今でも継続中。相も変わらずハプニングに巻き込まれやすく、周りから色々心配されている。身長は少し伸びて、大人な雰囲気をまとうようになった。

・零崎人識(殺人鬼)
 今でも全国を放浪しており、こっちもこっちで行く先々でトラブルに巻き込まれている。身長は原作からほとんど伸びておらず、本人も少なからず気にしてる。身長は伸びてないが、髪の毛は伸びており、背中あたりまで伸びている。

・無桐伊織(殺人鬼?)
 原作から身長が少し伸びており、人識との身長差を広げている。さすがに制服姿は改めており、私服を着用している。胸には大した成長は見受けられない。

・玖渚友(微妙に青色)
 成長のストッパーを外したことで一気に成長。胸もそこそこに大きくなってる。髪の毛は腰くらいの長さ。頻繁にいーちゃんのアパートに出入りしてる。





8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/05(日) 14:35:58.45 ID:f/JR2bYDO
期待
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/05(日) 14:44:55.75 ID:ybcRhfl10
いーちゃん「それで?」

人識「あ?」

いーちゃん「お前、何しに来たんだよ」

人識「別に理由はねーよ」

いーちゃん「そうなのか?」

人識「何だよ? 理由がなきゃ来ちゃいけねーのか?」

いーちゃん「いや、そうじゃないけど……。最後に別れた時、もう京都には顔を出さないだろうなって思ってたからさ」

人識「別にそんなことねーよ」

いーちゃん「そうなのか?」

人識「ああ。実際崩子ちゃんを拉致った時に一回京都に戻ってるしよ」

いーちゃん「お前、ぼくの抱き枕に何してんだよ」

人識「まあ、強いて理由を挙げるとするなら、観光だな」

いーちゃん「観光?」

人識「ああ。たまたま近くを通ったから、ついでに観光していこうかと思ってよ」

いーちゃん「ふぅん」

人識「というわけで案内してくれねーか?」

いーちゃん「え、ぼく?」

人識「他に誰がいんだよ?」

いーちゃん「まあ、別にいいけど」

人識「あ、マジで?」

いーちゃん「ああ。そうしないとスレ長続きしなそうだしね」

人識「ちょっと何言ってるか分かんねー」


10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/05(日) 14:57:29.24 ID:ybcRhfl10
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


中立売通り


人識「……暑ぃな」ダラダラ

いーちゃん「夏だからね」

人識「…………暑ぃな」ダラダラ

いーちゃん「7月の下旬だからね」

人識「………………あち―――」

いーちゃん「いや、もういいよ! 余計暑くなるだろ!」

人識「何だって、ここは年中蒸し暑いだよ」

いーちゃん「知らないよ。ていうか全身黒っぽい服を着てる、お前の方が暑いっつーの。見てるこっちが暑くなる」

人識「別に俺がどんな服を着ようが勝手だろうが」

いーちゃん「勝手だけどさ……、正直その歳にもなって、その軍服みたいなファッションはまずいだろ……」

人識「あぁん!?」

いーちゃん「何でこの時期に安全靴なんか履いてんだよ。むせるだろうが」

人識「てめぇ! てめぇも俺のファッションにケチつけんのかよ!」

いーちゃん「『も』ってことは、ぼく以外の誰かにも言われたことがあるんだな……」

人識「かっけぇじゃねーかよ……、軍服……」ズーン

いーちゃん「それより、観光すんだろ。どこか行きたいとこないのか?」

人識「あー、そうだなー。清水寺とか行ってみてーな」

いーちゃん「清水寺か……」ウーン

人識「何か都合でも悪いのか?」

いーちゃん「いや、別にそうじゃないよ。ただ清水寺となると、ここから結構歩くことになるんだけど……」

人識「別に構わねーよ」

いーちゃん「そーか?」

人識「ああ。特別急ぎの用とかもねーんだし、ゆっくり歩いて行くのもいいだろ」

いーちゃん「ふむ」

人識「ほれ、さっさと行こうぜ」スタスタ

いーちゃん(正直、この暑い中歩きたくなかったんだけど………)チラッ

人識「かはは」スタスタ

いーちゃん「………はぁ。おい、零崎」

人識「あ、何だよ?」クルッ

いーちゃん「清水寺はこっちだ」スッ



11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/05(日) 15:09:20.03 ID:ybcRhfl10
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


四条通り


人識「結構歩くな……」スタスタ

いーちゃん「だから言ったろ」スタスタ

人識「あと、どんくらいだ?」

いーちゃん「今、半分くらいまで来たところかな」

人識「あと、半分もあんのかよ!」

いーちゃん「大声出すなよ、暑苦しい」

人識「なぁ、何か飲みものねーか?」

いーちゃん「そこに自販機があるから、何か買えばいいだろ」

人識「金ねーんだよ」

いーちゃん「……お前、金もないのに観光しようとしてたのか?」

人識「寺を見るのに金なんかいらねーだろ?」

いーちゃん「本堂に入るには拝観料必要だぞ」

人識「マジで!?」

いーちゃん「確か300円くらいだったかな」

人識「寺に入るだけなのに金取られるのか?」

いーちゃん「ていうか、普通そんなもんだろ」

人識「マジかよ……。金ねーよ……」

いーちゃん「………」

人識「う〜〜〜ん………」チラッ

いーちゃん「………分かったよ。今回はぼくの方から出してやるよ」ハァ

人識「マジか!?」

いーちゃん「ああ。何だかんだで、昔お前には助けてもらったからな」

人識「さすがいーたん! 俺に出来ないことを平気でやってのけるっ! そこに痺れる!」

いーちゃん「……いや、ちゃんと憧れるまで言えよ!」

人識「おっしゃ! それじゃあ、何飲もうかな?」

いーちゃん「お前、その何でも奢ってもらおうとする癖直した方がいいぞ……」

??「あーーーーーーーーーーっ!!」


12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 15:19:25.65 ID:UtLAU1yB0
姫ちゃんクルー?
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/05(日) 15:27:41.92 ID:/wcepWxAO
姫ちゃんは・・・パラレルだから有りだな、うん
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/05(日) 15:32:06.96 ID:ybcRhfl10
いーちゃん・人識「ん?」

頭巾「いーちゃんじゃない! 久しぶり!」スタスタ

いーちゃん「………?」

人識「何だ、知り合いか?」

いーちゃん「いや、分からない」

人識「はぁ? けど、向こうはお前のこと知ってるみたいだぞ?」ヒソヒソ

いーちゃん「けど、こっちは知らないんだよ」ヒソヒソ

頭巾「ちょっと、何ヒソヒソ話してんのよ? 久しぶりって言ってんだから、何か返してよ」

いーちゃん「君、誰だっけ?」

頭巾「何普通に忘れとんじゃーっ!」

いーちゃん(……随分、月並みのリアクションだな―――ん?)

頭巾「ちょっと、まさか本当に忘れてんの?」

いーちゃん「ごめん。ぼくあまり記憶力がいい方じゃなくって」

頭巾「だからって、限度ってもんがあるでしょうが!」

いーちゃん「本当ごめん。ぼくの周りってエキセントリックな奴が多いから、月並みな子はどうしても印象がかすんじゃうんだよね」

頭巾「月並み言うなーっ!」

いーちゃん「それで、誰だっけ? 名前教えてくれる?」

頭巾「ふん。簡単に人の名前を忘れる人に教える名前なんかないわよ」

いーちゃん「そう。それじゃまたね」スタスタ

頭巾「嘘嘘! 教えるから待って!」

人識「本当に月並みだな……」


15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/02/05(日) 15:33:08.74 ID:ybcRhfl10
すいません。バイトがあるんで一旦離脱します。

22時頃に更新再開します。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 15:50:43.48 ID:f/JR2bYDO
頭巾ちゃん!!無駄に拷問死した頭巾ちゃんじゃないか!!
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/05(日) 19:24:39.66 ID:Wj4TLR4/o
蘇ったのか…
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/05(日) 22:08:15.99 ID:oiJ0iLp00
いーちゃん「それで、名前なんだっけ?」

頭巾「本当に忘れてるのね……。わたしの名前は古槍頭巾よ。古槍頭巾」

人識「古槍って刀鍛冶のか?」

いーちゃん「ん? 知ってんのか?」

人識「ああ、いや。名前を聞いたことがあるくらいだけどな。確か、兄貴の『自殺志願』を手掛けたのがそいつだって……」

頭巾「何『自殺志願』って? ネーミングセンスなさすぎでしょ」

いーちゃん「ネーミングセンスがないって……、君が作ったものじゃないの?」

頭巾「わたし達は作りはするけど、作ったものに名前までは付けないのよ」

いーちゃん「そうなんだ」

頭巾「それに、多分それ作ったのはわたしのお祖父ちゃんだと思う。わたしまだ刀鍛冶としては見習いだし」

いーちゃん「あ、やっぱり刀鍛冶を目指すことにしたんだ」

頭巾「うん。お祖父ちゃんの遺志を継ぐとか、そういうかっこいい理由じゃないけどね。お祖父ちゃんが生涯の仕事にするほど好きだった仕事だから、わたしも好きでありたいのよ―――って、あんた普通に覚えてるんじゃない!」

いーちゃん「まぁまぁ。それより、何で作ったものに名前を付けないの?」

頭巾「……わたし達はあくまで刀鍛冶だからね。作りはするけど、作ったものに名前までは付けたりはしないのよ」

いーちゃん「へー」

頭巾「けど、精魂込めて作ったものにダサい名前を付けられるのはやっぱり嫌なのよね―――というわけで、それ今すぐ改名して」

人識「いや、俺に言われてもな……。今それを持ってるのは俺じゃねーし」

頭巾「そうなんだ。じゃあ、それを持ってる人に会ったら言っといて」

人識「あー、はいはい。分かった分かった」


19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/05(日) 22:27:22.42 ID:oiJ0iLp00
いーちゃん「それより、頭巾ちゃんはこんなところで何してるの?」

頭巾「何って、普通に学校からの帰りだけど」

いーちゃん「あ、学校行ってるんだ」

頭巾「何、行っちゃダメなの?」

いーちゃん「いや、そういうわけじゃないけど。てっきり学校にも行かずに、刀鍛冶の修業をしてるのかと思ってたからさ」

頭巾「わたしもそうしようかと思ったんだけど、お父さんとお母さんが『刀鍛冶を目指すのはいいけど、せめて大学は出ときなさい』って、うるさくってね」

いーちゃん「はぁ……」

頭巾「だから、今は大学に通いながら刀鍛冶の見習いをやってるってわけ」

いーちゃん「学業と刀鍛冶見習いの両立か。大変だね」

頭巾「そうでもないよ。確かに忙しくはあるけど、刀鍛冶の修業も大学での生活も、すっごく楽しいからね」

いーちゃん「そっか。頑張ってね」

頭巾「うん!」ニコッ


20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/05(日) 22:43:38.68 ID:oiJ0iLp00
いーちゃん「ところで頭巾ちゃん。今世間は夏休み期間なんだけど、大学に何しに行ってたの?」

頭巾「………」

いーちゃん「頭巾ちゃん?」

頭巾「な、何のことかなー?」

いーちゃん「いやいや、誤魔化す意味がわからないって」

頭巾「べ、別にあんたに教える義務とかないでしょ!」

いーちゃん「何で怒ってんのさ?」

人識「てか、この時期に学校に行くって言ったら補習に決まってんだろ」

頭巾「違うわ! 補習じゃなくって追試だもん!」

いーちゃん「追試って……、頭巾ちゃんってそんな頭悪かったの?」

頭巾「悪くないわよ。普通よ普通」

いーちゃん「そっか、成績も月並みなんだね」

頭巾「だから、月並み言うな!」

人識「頭悪くねぇなら、何で追試なんて受けてんだよ? あ、カルピス飲みてぇ」

頭巾「実は試験の日に急用ができちゃって。そのせいで試験を受けられなかったから、追試って形で再試験を受けさせてもらったのよ」

いーちゃん「あ、そう。120円で足りるか?」スッ

人識「サンキュ」チャリン ポチッ ガチャン

頭巾「ちょっとは興味を示せ!」

いーちゃん「って言われてもな……」チャリン ポチッ ガチャン

人識「追試の結果はどうだったんだよ?」グビグビ

頭巾「ふふん。余裕よ余裕。そもそも追試なんて、わたしみたいに何かしらの理由で欠席したか、それとも余程の馬鹿でもない限り受けるもんじゃないからね」

人識「そうなのか?」グビグビ

いーちゃん「うん。まぁ、そうかな」グビグビ

頭巾「実際、追試を受けてたのは、わたしを除いて一人だけだったしね」

いーちゃん・人識「ふぅん」グビグビ


21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 22:52:21.61 ID:KOoT9BoDO
最後まで完走してくれ…!戯れ言SSは貴重なんだ…!
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/05(日) 23:00:07.85 ID:oiJ0iLp00
頭巾「本当に全く興味がないのね……」

人識「初対面の奴の追試に興味を持てって方が無理だろ」

いーちゃん「だって結果からして月並みで、面白くないんだもん」

頭巾「この際月並みはいいけど、面白くないってだけは言うな!」

いーちゃん「まぁまぁ、落ち着いて。ほら、ジュース奢ってあげるからさ」

頭巾「わーい、わたしコーラがいい……っているかー!」

いーちゃん「いらないの?」

頭巾「やっぱ、いる」

いーちゃん「コーラでいいの?」チャリン

頭巾「うん」

いーちゃん「」ポチッ ガチャン

いーちゃん「はい」スッ

頭巾「ありがとう」スッ

いーちゃん「どういたしまして」

頭巾「それで、あんたはこんなところで何してんのよ?」グビグビ

いーちゃん「ん? ぼくは、こいつが京都を観光したいって言うから案内してるだけだよ」

頭巾「あ、そっちの人、京都の人じゃないんだ」

人識「まぁな」

頭巾「歴史とカビくらいしかないところだけど、ゆっくりしていってね」

いーちゃん「折角だから、頭巾ちゃんも一緒に行かない?」

頭巾「ううん。遠慮しとくわ。わたし、これから夏休みが終わるまで刀鍛冶の特別修業に出るから」

いーちゃん「特別修業?」

頭巾「そ。山にこもって、ひたすら刀を打ちまくるの」

いーちゃん「それは……また……」

頭巾「というわけで、一緒に観光してる暇はないのよ」

いーちゃん「そっか。それは残念だね」

頭巾「またの機会があったら、誘ってちょうだい」

いーちゃん「ああ、約束するよ」

頭巾「それじゃあ、またね」フリフリ



23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/02/05(日) 23:10:10.23 ID:oiJ0iLp00
キリがいいので、今日はこの辺にしときます。

支援・リクエストくれた方々、ありがとうございます。どうすれば完結になるのか分からないけれど、だらだら更新して行こうかと思います。

次の更新は、明日の22時頃を予定してます。よかったら見ていってください。



【次回予告】
 
??「無事清水寺に着いたいーちゃんと人識。しかし、そこで待ち構えていたのは二人の予想を遥かに上回るものだった」

??「次回『双子襲来』」

??「この次もサービスサービス♪」




24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 23:21:20.36 ID:+v/ZRXGRo
野球やってた人?
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2012/02/06(月) 17:26:29.87 ID:QjNKrIEAO
キス魔と迷子探偵のコンビか
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/02/06(月) 22:10:25.63 ID:6jhsOiBh0
>>24 そうですそうです、卒論の人です。まさか前回のを知ってる人がいるとは、凄く嬉しいです!

それでは、少し遅れましたが戯言を開始します。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/06(月) 22:15:53.21 ID:6jhsOiBh0
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清水寺


人識「おーーーーーーーーーっ! でっけぇ門だな、おい!」

いーちゃん「仁王門って言うんだよ」

人識「あっちの方にも門があんぜ! 何だあれ?」

いーちゃん「あれは西門。んで、その奥に見えるのが三重塔だな。内には大日如来像を祀り、四方の壁に真言八祖像。天井・柱などには密教仏画や飛天・龍なんかが極彩色で描かれてるよ」

人識「ほぉー」

いーちゃん「ここの三重塔は日本の三重塔として最大級の高さで、約31メートルあるらしい」

人識「うっはーーー! すっげぇな、おい!」

いーちゃん「というか、あんまりはしゃぐなよ。恥ずかしいだろうが」

人識「別にいいじゃねーかよ。折角の観光なんだから、楽しまなきゃ損だぜ?」

いーちゃん「まぁ、確かにそうだけど」

人識「ていうか、てめぇ。さっき坂を登ってる時足かけてきやがっただろ」

いーちゃん「盛大に転んでたな」

人識「腕、擦り切っちまったじゃねーか」

いーちゃん「ごめんごめん。ワザとなんだ」

人識「普段そんなことしねーくせに……。実は、てめぇも舞い上がってんだろ?」

いーちゃん「うん。まぁ、楽しみではあるかな」

人識「かはは。能面みてーな顔して、やっぱり楽しんでんじゃねーか」

いーちゃん「ほら、あの木は桜の木なんだよ」

人識「桜かぁ。夏に見るのもいいが、春に来たらまた違う華やかな雰囲気なんだろうな」

いーちゃん「だったら、今度は春時期に見に来ればいいだろ」

人識「そうだな。来年の春、もう一回見に来るか」

いーちゃん「来年と言わず三年後も見れるといいな」

人識「何で三年限定なんだよ。五年だって十年先だって見てやんよ」

いーちゃん「ああ。見れるといいな」


28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/06(月) 22:36:11.10 ID:uwwFgtujo
他に戯言書いてる人居ないからな〜
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/06(月) 22:40:50.73 ID:6jhsOiBh0
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清水寺本堂


人識「まさか、本当に金取られるとはな……」スタスタ

いーちゃん「払ったのはぼくだけどな」スタスタ

人識「しかし、清水寺って本堂以外にも色んな建物があるんだな」

いーちゃん「今回見たのは随求堂、経堂、開山堂と朝倉堂くらいだけど。この他にも大講堂や中興堂、成就院に善光寺堂なんかがあるぞ」

人識「結構見てねぇとこのあったんだな」

いーちゃん「この先にも、釈迦堂、阿弥陀堂、百対地蔵堂、奥の院、音羽の滝、子安塔、泰産寺とか見どころは目白押しだ」

人識「めっちゃくちゃあるな!?」

いーちゃん「まぁ、今日は気になったとこだけ見ていく感じでいいだろ」

人識「だな―――って何だこれ?」ピタッ

いーちゃん「ん?」ピタッ

人識「うっはー、随分古いくせぇ錫杖だな」

いーちゃん「あー、鉄錫杖と高下駄だな」

人識「何だ、そりゃ?」

いーちゃん「昔、奈良県で修行してた修験者から奉納されたものらしいんだけど、あまりの重さから『弁慶の錫杖と高下駄』って呼ばれてるんだよ」

人識「はぁん」

いーちゃん「大きい錫杖は重さ90キロで小さい方は14キロ。高下駄は12キロあるんだって」

人識「一式で116キロか。結構あるな……」

いーちゃん「力試しで持ち上げてもいいらしいよ」

人識「お、マジで?」

いーちゃん「ああ。ぼくはやらないけどね」

人識「いや、そこはやれよ」


30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/06(月) 23:02:21.60 ID:6jhsOiBh0
人識「おっしゃ、それじゃいっちょやったるか!」グイッ

いーちゃん「威勢いいわりには一番軽いやつからいくんだな」

人識「メインディッシュは最後にいくもんだろ?」

いーちゃん「初っ端から出鼻を挫かれたくなかっただけだろ」

人識「細けぇことはいいんだよ―――っと!」ズシッ

高下駄「高さ10センチ」フワッ

いーちゃん「おー」

人識「ほいっ」ガタッ

人識「かはは。どうよ?」ドヤッ

いーちゃん「いや、両手持ちでどや顔されてもな……」

人識「持ち上げたんだから、いいんだよ」

いーちゃん「それじゃあ、次は錫杖だな」

人識「小さい方からな」

いーちゃん「チキン……」

人識「うっせぇ。行くぞ―――ほっ」ズシッ

小さい錫杖「高さ5センチ」フワッ

いーちゃん「おぉー」

人識「おらっ」ドスッ

いーちゃん「もうちょっと丁寧に下せよ」

人識「持ち上がったんだからいいだよ」ハァ

いーちゃん「……お前、少し息切れてないか?」

人識「そんなことねぇよ」ハァ

いーちゃん「そうか? よし、それじゃあ次は―――」

人識「おっしゃ! さっさと清水の舞台に行こうぜ」スッ

いーちゃん「ちょっと待て」ガシッ


31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/06(月) 23:34:12.47 ID:6jhsOiBh0
人識「んだよ、離せや」ブンブン

いーちゃん「何さりげに先、行こうとしてんだよ。まだ大きい錫杖の方やってないだろ」

人識「いや、もう二つ持ち上げたんだからいいじゃねーかよ」

いーちゃん「よくねーよ。どや顔したままチャレンジ終えようとするな」

人識「90キロだろ? 持ち上がるはずねーだろ!」

いーちゃん「やる前から諦めるなよ。ほら、昔の遺人も言ってるだろ『諦めたら試合終了ですよ』って」

人識「それ漫画の話だろーが! あと、遺人じゃなくて偉人な、勝手に亡き者にしてんじゃねーよ!」

いーちゃん「けど、実際には諦めても試合は終了しないんだよな」

人識「まぁ、そうだな。甲子園なんかを見てても分かるけど、実際には諦めても試合が終わるまでなぶられ続けてるのが現実だよな」

いーちゃん「というわけで、試合は終わってないぞ」

人識「マジでやんのかよ……」

いーちゃん「やらないなら、今までお前に奢った分返してもらうぞ」

人識「何でそこまでやらしてーんだよ!」

いーちゃん「それが嫌なら、さっさとやれ」

人識「ちっ。わぁったよ。やりゃいいんだろ、やりゃあ」グイッ

いーちゃん「本気でやれよ」

人識「わぁってるって―――フンッ!」ズシッッ

大きい錫杖「」シーン

人識「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」グイッ

大きい錫杖「」シーン

人識「〜〜〜〜〜〜〜〜っ! ってやっぱ無理だっつーの!」バッ

いーちゃん「」シーン

人識「………」

いーちゃん「」シーン

人識「……何だよ、この空気?」


32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/06(月) 23:43:45.86 ID:6jhsOiBh0
いーちゃん「それはそうと、この大きい錫杖少し変形してないか?」

人識「おい、さっきの俺の頑張りはスルーか?」

いーちゃん「ほら、小さい錫杖と比べても明らかに傷が多いし、ちょっと曲がってる気がする」

人識「あー、言われてみればそうだな」

おっさん「それはね、昔ここであった騒動の時に変形したらしいよ」

人識「誰だよ、お前!」

いーちゃん「昔あった騒動ですか?」

おっさん「ああ。ほら、四年くらい前清水寺の本堂が滅茶苦茶に破壊されたことがあっただろ?」

いーちゃん「あー、そういえばそんなこともありましたね」

おっさん「私も聞いた話なんだけど、その騒動の目撃者が結構いるらしくてね」

人識「まぁ、本堂を滅茶苦茶にするだけの騒動だもんな。いない方がおかしいだろ」

おっさん「その目撃者が揃いも揃って『赤色の化物が大きな錫杖を振り回し、もう片方の化物と戦ってた』って言ってたそうだ」

いーちゃん「………」

人識「何だ、そりゃあ?」

おっさん「それで、この大きな錫杖はその際に変形したんじゃないかって……まあ、あくまで都市伝説みたいなものだけれどね」

人識「都市伝説って、ここ都市じゃねーだろ」

おっさん「あはは。痛いとこ突くね」

いーちゃん「赤色の化け物……」

人識「おい、どうしたよ?」

いーちゃん「……ん、いや、何でもないよ」

おっさん「それじゃあ、ゆっくり観光してってね」スタスタ

人識「だから誰なんだよ、あいつ……?」


33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/06(月) 23:53:39.78 ID:6jhsOiBh0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


清水の舞台


人識「うおー、すっげぇ景色だな」

いーちゃん「そうだな」

人識「けど思ったほど高くねーんだな、清水の舞台って」

いーちゃん「じゃあ飛び降りてみるか?」

人識「今んとこ、特に重大な決断には迫られてねーから遠慮しとくわ」

いーちゃん「高くないって言っても、ビル4階建て相当の高さはあるんだけどな」

人識「普通に死ぬじゃねーかよ!」

いーちゃん「何か重大な決断に迫られたら、ここに来いよ。ぼくが突き落としてやるからさ」

人識「それはただの殺人行為だ!」

いーちゃん「飛び降りないのか?」

人識「飛び降りねーよ!」

いーちゃん「そっか、それは残念」

人識「残念がるな」

いーちゃん「それじゃあ、次行くか?」

人識「あー、ちょっと待ってくれ。一枚記念撮影いいか?」

いーちゃん「別にいいけど、カメラ持ってきてないぞ?」

人識「携帯持ってっから、それでいいだろ」

いーちゃん「はぁ……。分かったよ。ほら。撮ってやるから、携帯貸せ」スッ

人識「はあ? いや一緒に撮ろうぜ?」

いーちゃん「いや、いいよ。一人で記念撮影してろって」

人識「一人で撮ったってつまんねーだろ―――なぁ、ちょっと写真撮ってくんねーか?」スタスタ

いーちゃん「いや、いいって本当に」

人識「いいからいいから。ほれ行くぞ」ズルズル

おっさん「はい、いくよー」スッ

いーちゃん「さっきのおっさんじゃねーか……」

おっさん「はい、チーズ!」


カシャッ!


写真には、いーちゃんに肩を組んで満面の笑顔の人識と、何のポーズもしない無表情のいーちゃんが写ってたそうです。




34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/07(火) 00:09:58.32 ID:1bKzjxeU0
人識「いやー、中々の絶景だったな」スタスタ

いーちゃん「浮かれすぎだって」スタスタ

人識「それはそうと、階段下りて、次はどこ行くんだ?」

いーちゃん「とりあえず、音羽の滝を見に行こうかと思ってる」

人識「あー、音羽の滝ね!」

いーちゃん「知ってるのか?」

人識「いや全っ然」

いーちゃん「おい」

人識「かはは。んで、どんな場所なんだ?」

いーちゃん「一応、この清水寺の起源となる場所でね。3筋に分かれて落ちる清水を柄杓に汲んで、六根清浄、所願成就を祈願するんだよ」

人識「はぁん」

いーちゃん「それで、その三つの筋から流れる音羽の滝なんだけど。それぞれに御利益があるらしいよ」

人識「マジで?」

いーちゃん「ああ、確か右から健康、美容、出世だったかな?」

人識「おっしゃ。それじゃあ、俺は三つ全て飲むかな」

いーちゃん「止めといた方がいいと思うぞ。三つ全て飲むと効果がなくなるらしいから」

人識「何だよ、それ」

いーちゃん「ここに三つの滝があるじゃろ? どれか好きなのを選びなさい。ってことだろ」

人識「どこのオーキド博士だよ?」

いーちゃん「マサラタウンだろ?」


??「ぎゃはははははははははははははははははははははは!」


いーちゃん・人識「ん?」


35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/07(火) 00:19:42.58 ID:1bKzjxeU0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


音羽の滝


出夢「ぎゃははははははは! イッツ ア 音羽の滝ーーーっ!」

理澄「あはははははははは! 本当だねっ! これは『Otowa fall』だねっ!」

出夢「知ってるか、理澄? ここの滝は飲むとご利益があるらしいぜ!」

理澄「知ってるよっ! 素敵だよねっ!」

出夢「右から健康・学業・縁結びだってよ!」

理澄「それじゃあ、兄貴は真ん中の滝を飲むべきだねっ!」

出夢「ああん!? 何でだよ?」

理澄「それは兄貴の頭が悪いからなんだよねっ!」

出夢「お前にだけは言われたくねぇよ!」

理澄「そんなことないよ。あたし結構頭いいもんっ!」

出夢「本当かぁ〜〜〜?」

理澄「本当だよっ! だってあたし『名探偵』だもんっ!」

出夢「それじゃあ、なんか頭がいいところを見せてみろよ」

理澄「いいよっ! それじゃあ、とびっきりの雑学を兄貴に一つ教えてあげるねっ!」

出夢「おー、来いよ!」

理澄「何と、アイスクリームには賞味期限がないんだよっ!」

出夢「マジでっ!? すっげぇーーーーーーーーーーーっ!」

理澄「えっへん。凄いでしょっ!」フンスッ

出夢「マジすげぇ! 芥川賞ものだって!」

理澄「それは褒めすぎだねっ! 少し照れるんだねっ!」

出夢「いやいや、マジすっげぇって! ぎゃはははは! 僕の妹は世界一ぃーーーーっ!」イエーーーイッ

理澄「あはははは! あたしの兄貴も世界一ぃーーーーーっ!」キャホッーー


いーちゃん・人識「うわぁ………」


36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/02/07(火) 00:38:56.38 ID:1bKzjxeU0
今日の更新はここまでです。

明日も22時頃に更新したいと思います。

予想以上に出夢・理澄ちゃんを出すのに時間が掛かっちゃった。何でだろ?


【次回予告】

出夢「出夢だぜっ!」

理澄「理澄だねっ!」

出夢「倍々ゲームってあるだろ?」

理澄「あるねっ! 素敵だねっ!」

出夢「けど、あれって怖くねーか?」

理澄「怖い?」

出夢「ここで予告編クイズ!」

理澄「クイズ!」

出夢「一枚の紙を二十五回折り畳むとどのくらいの高さになるかでしょうか?」

理澄「えーー、多分5メートルくらいかなっ!」

出夢「残念、ハズレ! 答えは―――何と富士山くらいなんだとよ!」

理澄「えーーーっ!? 嘘ーーーっ!?」

出夢「いや、マジマジ! 一回計算してみろよ」

理澄「それはいいけど、それが一体どうしたの?」

出夢「つまり、ぷよぷよの最大連鎖は半端ないってことだ」

理澄「そこに落ち着くの!?」


出夢・理澄「次回『いずむストライク 其ノ参』」


出夢「一回でいいから7連鎖組みてぇな」

理澄「まずは階段積みからだねっ!」




37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/07(火) 12:26:58.17 ID:rUCtm4HDO
二人居るとうぜえwwwwwwwwww
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/07(火) 12:54:10.71 ID:nAHoJr3Po
乙!
前作も好きでした
京都観光に行きたくなるなww
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2012/02/07(火) 20:08:23.61 ID:WkBi07XAO
哀川さん手加減で武器持ったんだな…
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/07(火) 22:10:51.69 ID:9F/gW3os0
今日もだらだらっと更新させていただこうかと思います。

それでは、戯言開始っ!
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/07(火) 22:15:31.85 ID:9F/gW3os0
≪人物紹介≫
・匂宮出夢(殺し屋)
 匂宮雑技団から離脱し、理澄と一緒に探偵業を営んでいる。離脱する際に色々あり、今でも雑技団から命なんかを狙われてたりする。身体的・精神的成長は全く見受けられない。たまにいーちゃんから、依頼という形で仕事の手助けをしている。

・匂宮理澄(名探偵)
 出夢と一緒に雑技団を離脱し、『匂宮名探偵事務所』を起業する。こちらも身体的・精神的成長は見受けられない。フィールドワークの能力は相変わらず高く、出夢ちゃんよりもいーちゃんに呼ばれる機会が多い。



人識「おい、俺」

いーちゃん「何だよ、ぼく?」

人識「ここを見学するのはよさねーか?」

いーちゃん「気が合うね、ぼくもちょうど同じ事を考えてたところさ」

人識「よし、それじゃあ、さっさと行―――」

出夢「あっれーーーーーーーーっ? そこにいるのは愛しの人識じゃーーーーん! 何? 人識も観光かぁーっ?」ギャハハハ

人識「げっ、見つかった……」

いーちゃん「じゃあな。短い間だったけど、お前との観光は楽しかったよ」スッ

人識「ちょっと待て! 俺を置いて行こうとすんな!」

いーちゃん「ばいばい、セリヌンティウス」

人識「お前、戻ってくる気ねーだろ!」

ドスッ!

いーちゃん「ごふっ……」

理澄「やっぱり、お兄さんだねっ! 久しぶりだねっ!」

いーちゃん「り、理澄ちゃん……?」

理澄「兄貴ーっ! お兄さんもここにいるんだねっ!」

出夢「お、本当だ。めちゃくちゃ久しぶりじゃあ〜んっ!」グイグイ

人識「痛ぇ! 痛ぇって! 逃げねーから離せっつーの!」ズルズル

出夢「何何? まさか二人も京都を観光しちゃてるの? だったら、これから僕たちと一緒に観光しようぜ」

人識「ふざけんなっ! 何でてめぇと一緒に観光をしなきゃなねーんだよ!」

出夢「ぎゃははは! もうぜろりんったら、久しぶりに会ったからって照れなくてもいいんだぜ?」ギリギリ

人識「照れてねーっつの! 単純にてめぇと観光するのが嫌だだだだだだだだだだだだだだだだ! その関節はそっちに曲がねっつーの!」ミシミシ

理澄「お兄さんも一緒に行こっ!」グイッ

いーちゃん「いや、ぼくはこれから仕事の方が……」

理澄「行けないの……?」ジッ

いーちゃん「無いから、行けるね」

人識「弱っ!」

42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/07(火) 22:43:24.24 ID:9F/gW3os0
理澄「わーーいっ! お兄さん大好きっ!」

出夢「おっしゃあ! それじゃあラウンドワン行こうぜ、ラウンドワン!」

人識「京都観光関係ねぇじゃねーかよ!」

出夢「ボーリングしようぜ、ボーリング!」

人識「だから、京都観光関係ねぇじゃねーか!」

出夢「細けぇこたぁいいんだよ」

人識「全然細かくねぇだろーが!」

理澄「それより、兄貴。ここら辺にラウンドワンってあるの?」

出夢「あー、そういやどうなんだろーな?」

人識「ねーよ、ねー! 京都の歴史ある町にボーリング場なんてあるはずねーだろ!」

いーちゃん「確か三条駅の近くにあったと思うけど」

人識「うおぉぉぉぉいっ!」

出夢「お、マジで!? おっしゃあ! それじゃあ行こうぜ!」ギャハハハ

理澄「わーーーーーいっ! ボーリングボーリングッ! 楽しみだねっ!」キャッキャッ

人識「お前、馬鹿じゃねーの!? こんな連中連れてボーリング場に行ったら、注目の的じゃねーかよ!」

いーちゃん「まあ、いいだろ。何だかんだで、この4人が揃うのって初めてだし。今日はとことん楽しもうぜ」

人識「楽しむだけで終わると思ってんのか……? 絶対何かしでかすだろ、あいつら」

出夢「おっしゃあ! 見てろよ理澄! 特別華麗なトリプルアクセルを決めてやっからよ!」ギャハハハ

理澄「兄貴のフィギュアスケートはすっごく綺麗だもんねっ! レーンの上で踊る兄貴は素敵だねっ!」アハハハ

いーちゃん・人識「………」

43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/07(火) 22:59:50.68 ID:9F/gW3os0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ラウンドワン受付


いーちゃん「名前どうする?」

人識「あん? 何だそれ?」

いーちゃん「ボーリングをする際、この用紙に自分の名前を好きなように登録することができるんだよ」

出夢「お、マジで? それじゃあ僕は『いずむん』で登録するぜ!」

理澄「あはははは! 兄貴可愛いねっ! それじゃあ、あたしは『りずむん』で登録して欲しいんだねっ!」

人識「俺はいいや。普通に『人識』って登録しといてくれ」

出夢「おいおい、ノリ悪ぃな〜。そんなんじゃあ、女の子にモテないぜ?」

人識「別に興味ねーよ」

出夢「おっしゃ! それじゃあ、ぜろりんに代わって何かカッコいいネーム考えてやろうぜっ!」

人識「だから、いらねーつってんだろうが!」

いーちゃん「その、『ぜろりん』でいいんじゃないの?」

出夢「それじゃつまんねーだろ。そうだな……『黒炎を纏し堕天使(アークエンジェル)』なんて、どうだ?」

人識「どこの厨二だよ!」

いーちゃん「じゃあ『もう厨学生』とか?」

人識「どこの芸人だ!」

出夢「『恋空(フォーリンラブ)』」

人識「芸人から離れろ!」

いーちゃん「『スモールヒューマン』」

人識「………単純にチビって言ってるだけじゃねーか!」

出夢「何だよ、それじゃあ一体何ならいいってんだよ!」

人識「だから、普通に名前を書きゃいいつってんだよ!」

理澄「はいはーい! あたしいいの思いついたんだねっ!」

人識「いや、だから……」

いーちゃん「まあまあ。言ってみてよ、理澄ちゃん」

理澄「あのね、『ひとしき』の最初と最後の文字を取って―――『ひっきー』なんてどうかなっ!」

人識「人の名前を引きこもりみたいにもじるな!」

出夢「いや、でも。中々いいんじゃねーか?」

いーちゃん「それじゃあ、決まりで」

人識「マジかよ……」

44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/07(火) 23:12:08.94 ID:9F/gW3os0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ボーリング場


いーちゃん「えーっと、13番は……ここだね」

出夢「おっしゃあ、それじゃあボール取ってこようぜ!」

理澄「ああ! 待ってほしいんだねっ! シューズが上手く履けないかもっ!」モタモタ

人識「そりゃあ、ボーリング用のシューズを手を使わずに履くなんて普通無理だわな」

いーちゃん「理澄ちゃん、足出して。履かせてあげるよ」スッ

理澄「ありがとう! お兄さん大好きっ!」スッ

出夢「僕たちは先にボール選んでるな」スタスタ

いーちゃん「うん。ぼくたちもすぐ行くよ」ワキワキ

理澄「あはははは。お兄さん、少しくすぐったいんだねっ!」バタバタ

いーちゃん「ちょっ、暴れないでって。履かせにくいだろ」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


人識「どれにすっかな?」キョロキョロ

出夢「おーい、ひっきー! これなんてどうだ?」スッ

人識「だから、その呼び名はやめろ! それにそのボール子供用のじゃねーか!」

出夢「だって、ひっきー重たいボールとか持てねーだろ? これなら、ひっきーにピッタリだぜ」ギャハハハ

人識「だからー! その呼び名でそういうこと言うと、俺が非力な引きこもりみたいに思われるじゃねーか!」


45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/07(火) 23:19:50.73 ID:9F/gW3os0
人識「ん。これにすっかな」9ポンド

出夢「何だよ、随分軽いやつ選ぶじゃねーか」ニヤニヤ

人識「うっせぇ。そういう、てめぇは何を選んだんだよ?」

出夢「ん。僕か? 僕はこれ」スッ

ボール「16ポンド」ゴロゴロ

人識「お前、ボールを蹴って転がしてんじゃねーよ」

出夢「あん? ボーリングの球って、転がすもんだろ?」

人識「それはレーンの上での話だ。こんなとこ店員に見つかったら普通に怒られんだろうが」

出夢「はぁん、そうかいそうかい」スッ

人識「にしても、随分重いやつ選んだな……」

出夢「僕からしたら、これでもまだ軽い方なんだけどな」ブンブンッ

人識「危なっ! こんなとこで振り回すんじゃねーよ!」

出夢「ほれ、さっさとボール持って戻ろうぜ」スタスタ

人識「ああ。分かってんよ」スタスタ

ボール「」ゴロゴロ

人識「だから、ボール転がすなっつーの!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


いーちゃん「ぼくはこれでいいかな」11ポンド

いーちゃん「理澄ちゃん、ボール決まった?」

理澄「はぐっ……は、はぐはぐっ! はぐはぐはぐはぐ……」カミツキ

いーちゃん「………理澄ちゃん、何やってんの?」

理澄「ボ、ボールが取れないんだねっ! ツルツルすべっちゃうかもっ!」ハグハグッ

いーちゃん「ねぇ。一つ聞いていいかな、理澄ちゃん?」

理澄「何かな?」

いーちゃん「出夢くんの方は拘束衣外してるのに、何で理澄ちゃんの方は拘束衣を外してないの?」

理澄「何でって言われても、うーん……」

理澄「何となくかなっ!」ニパッ

いーちゃん「そっか」

理澄「はぐっ、はぐはぐっ……」カミツキ

いーちゃん「」スッ ボール

理澄「あっ」

いーちゃん「さすがにボーリングの球を口で咥えるのは無理でしょ。ぼくが持つよ」

理澄「………」

いーちゃん「ほら、行こ。出夢くん達が待ってるよ」スタスタ

理澄「は、はいー」スタスタ


46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/07(火) 23:26:15.94 ID:9F/gW3os0
今日の更新はここまでです。

明日もやっぱり22時頃に更新したいと思います。

明日からボーリング戦開始。
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/08(水) 04:17:57.20 ID:jmLAnmDAO
まったくいずむんとひっきーは相変わらず人目もはばからずイチャイチャ夫婦漫才しやがって良いぞもっとやれ
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2012/02/08(水) 08:07:38.87 ID:jtB34BzAO
この名探偵はボーリング場に何しに来たんだなめてやがる
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 13:30:01.74 ID:z0ckVhpZo
はぐはぐ可愛い
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/08(水) 22:21:38.38 ID:iMg5hqqn0
今日もだらだらっ更新します。

それでは、戯言開始!
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/08(水) 22:24:01.35 ID:iMg5hqqn0
第1フレーム
プレイヤー ひっきー
残りピン数 10本

人識「おっしゃ、それじゃあ俺からだな!」スクッ

理澄「頑張れーっ!」

出夢「景気良くブチかませよっ!」

人識「任せろっ!」スッ


ブンッ!


ゴロゴロゴロッ! ガシャーンッ!


ピン「残り3本」

人識「だぁーっ! 7本かよ!」スタスタ

いーちゃん「中途半端だな……」

出夢「やるなら、ストライクかガーターだろうが」

理澄「刺青のお兄さんにはがっかりだねっ!」

人識「何で、そこまで言われなきゃなんねーんだよ!」

いーちゃん「ほら、ボール来たぞ。さっさと投げろ」

人識「何か、俺の扱い酷くねぇか?」

出夢「何だよ? 優しくしてほしいのか?」ニヤリ

人識「いや、やっぱ遠慮しとくわ」

いーちゃん「いいから、さっさと投げろよ」

人識「わぁってるって」スッ


ブンッ!


ゴロゴロゴロッ! カコッ!


ピン「残り2本」

いーちゃん「結局中途半端だったな」

出夢「やるなら、せめてスペアかガーターだろうが」

理澄「刺青のお兄さんには本当にがっかりだねっ!」

人識「うっせーよ! 8本でも十分いい方だろうが!」


52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/08(水) 22:26:52.88 ID:iMg5hqqn0
第1フレーム
プレイヤー いーちゃん
残りピン数 10本

いーちゃん「次はぼくの番だね」スクッ

理澄「頑張って、お兄さんっ!」

出夢「ひっきーでシラけたこの空気を何とかしてくれよっ!」

人識「だから、その呼び名やめろっつてんだろーが! あと、シラけたとか言うな!」

いーちゃん「」スッ

人識・出夢(両手持ち?)


ブンッ!


ゴロゴロゴロゴロッ!


理澄「ああ! ガーター一直線っ!」

人識「かははは。何だよ、お前だって大したことねーじゃねーか!」


ググッ!


人識「ボールが曲がった!?」

出夢「カーブショットかっ!」


ググググググググググググッ!


人識「おおっ!」

理澄「いっけーーーーーーーーっ!」


ガタンッ! ゴロゴロゴロッ!


ピン「残り10本」シーン

いーちゃん「………」

人識「………」

出夢「………」

理澄「………」

いーちゃん「惜しかったね」

人識「てめぇで言うな!」

出夢「曲げすぎだって、お兄さん」

理澄「でも、凄かったんだねっ!」


53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/08(水) 22:31:31.77 ID:iMg5hqqn0
第1フレーム
プレイヤー りずむん
残りピン数 10本

理澄「次はあたしの番だねっ!」

人識「それはいいけどよ、腕拘束されてんのにどうやって投げんだよ?」

理澄「ちゃんと秘策があるんだねっ!」

いーちゃん「秘策?」

理澄「うん! 策士だねっ!」

出夢「ほれ、このボールでいいんだよな?」スッ

理澄「うん。そこ置いといて」

出夢「あいよ」ガタッ

人識「お前、もうちょっと丁寧に置けよ」

理澄「それじゃあ、行っきまーすっ!」

理澄「」グニグニッ

ボール「」ゴロゴロ

理澄「」グニグニッ

ボール「」ゴロゴロ

人識「何だか、芋虫がボールを転がしてるみてーだな」

いーちゃん「そうだな」

人識「けど、あれで一体どうやって転がす気なんだ?」

いーちゃん「さぁ? 秘策があるって言ってたし、見てれば分かるだろ」

理澄「むぐぐっ……」グググッ

いーちゃん(溜めを作った?)

理澄「えいっ!」バッ


ゴンッ!


いーちゃん・人識「頭突きっ!?」

理澄「きゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」バタッ

出夢「理澄、大丈夫かっ!?」バッ

人識「ボーリングの球に頭突きをかますって、馬鹿じゃねーのか?」タッ

いーちゃん「ちょっと、冷やすもの持ってくるよ」スタスタ


54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/08(水) 22:33:01.65 ID:iMg5hqqn0
いーちゃん「はい、ハンカチを濡らしただけだけど」スタスタ

出夢「へいっ、パスッ!」スッ

いーちゃん「はい」スッ

出夢「大丈夫か、理澄?」ピタッ

理澄「ふにゃ〜〜〜〜〜」ヒヤッ

いーちゃん「タンコブはできてないみたいだね」

人識「丈夫な頭だな」

理澄「そ、それだけが取り柄だからねっ……」キュ〜

人識「伸びてんじゃねーかよ」

理澄「それより、ボールはどうなったかなっ?」フラッ

出夢「おい、まだ横になってろって!」グイッ

いーちゃん「レーンの途中で止まっちゃってるみたいだね」

人識「この場合どうすんだ?」

いーちゃん「とりあえず店員を呼んで、レーンの途中にあるボールを取ってもらうべきだろうな」

出夢「投球結果はどうなんだよ?」

いーちゃん「一応ガーター扱いだった気がする。けど―――」

人識「けど?」

いーちゃん「それじゃあ、理澄ちゃんが可哀想だからね」

理澄「へ?」

いーちゃん「というわけで、理澄ちゃん。もう一回行ってみようか」グッ

人識・出夢「鬼か、お前はっ!」


55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/08(水) 22:39:25.62 ID:iMg5hqqn0
第1フレーム
プレイヤー いずむん
残りピン数 10本

出夢「おっしゃあ! それじゃあ次は僕の番だなっ!」

理澄「兄貴、頑張れーっ!」

いーちゃん「あんまり無茶はしないでね」

人識「散々偉そうなこと言ってきたんだ、ちゃんとストライクを決めてくれるんだろうなぁ?」アーン?

出夢「まぁ見てろって」スッ

ボール「」ゴトッ

いーちゃん(ボールを落とした?)

人識「あ? ……あ、あっ! ちょっと待て、お前!」

出夢「ふんっ!」シュート


ゲシッ!


いーちゃん「サッカーボール蹴りっ!?」

人識「16ポンドの球を蹴ってんじゃねーよ!」


ブォンッ!


理澄「ああっ! ボールがちょっと上過ぎるかもっ!」

人識「馬鹿野郎っ! このままじゃ、壁にぶつかんぞ!」


ククッ!


人識「ボールが落ちたっ!?」

いーちゃん「ドライブシュートッ!?」


ガッシャァーーーンッ!!


ピン「」コナゴナ

出夢「ふふん。どうよっ!」フンスッ

人識「どうよっ! っじゃねーよっ! ピンが一つ残らず粉々になってんじゃねーかよっ!」

出夢「それをストライクって言うんだろ?」

人識「言わねーよ!」

理澄「兄貴凄いっ! 圧巻だねっ!」

いーちゃん「たしかに悪漢だね」



56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/08(水) 22:42:28.26 ID:iMg5hqqn0
今日はここまでです。

明日も22時頃に更新したいと思います。

ボーリング甲子園に参加する話を書こうかと思ったけど、もうボーリング甲子園ってやってないんだね。ちょっとがっかり。

57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/02/09(木) 03:38:06.32 ID:zOrqeTCco


個性が出てますな
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/02/09(木) 16:12:57.36 ID:FOUIVjaE0
新作きてたぁぁぁあああぁぁ!
野球編すごく面白かったです
今作も楽しんで読まさせてもらいます

59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/09(木) 22:34:01.66 ID:J9ge1sPi0
>>58
野球編も読んでくださってたみたいで、ありがとうございます。今作もだらだらっ更新していきますので、ごゆっくりどうぞです。

少し遅れましたが、戯言を始めます。
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/09(木) 22:35:28.42 ID:J9ge1sPi0
出夢「ふぃ〜、ただいま〜〜」スタスタ

人識「てめぇ、どこ行ってやがった」

出夢「トイレだよトイレ。言わせんな恥ずかしい」

理澄「あたしもちょっと行ってくるねっ!」タッタッタッ

出夢「あれ? そういえば、お兄さんはどこ行ったんだ?」

人識「てめぇがピンを壊したから、店員に連れてかれちまったよ」

出夢「あ、マジで?」

人識「無茶すんなって言われてたくせに、何思いっきり無茶してんだよ、てめぇ」

出夢「いやいや、あんなもん僕の中じゃ無茶の内に入らないぜ?」

人識「世間一般的には無茶なんだよ!」

いーちゃん「ただいま」スタスタ

出夢「おー、おかえり〜」

いーちゃん「あれ、理澄ちゃんは?」

人識「便所」

出夢「言うな恥ずかしい」

人識「何でてめぇが恥ずかしがってんだよ?」

出夢「兄貴として、妹がトイレ行ってることを公に言われたいものじゃねーだろ」

いーちゃん「確かに、少しデレカシーに欠けてるね」

人識「そんなもんかぁ?」


61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/02/09(木) 22:45:30.50 ID:J9ge1sPi0
出夢「なあなあ」ツンツン

人識「何だよ?」

出夢「[たぬき]」ボール×2

人識「黙れ」

出夢「何だよ、つれねーなぁ」スッ

いーちゃん「」ツンツン

人進「んだよ?」

いーちゃん「コロ助」ボール×2

人識「だから、黙れよっ!」

いーちゃん「ツッコミが雑だな」スッ

人識「何で、てめぇにツッコミのダメ出しされなきゃなんねーんだよ!」

出夢「暇だなー。先投げてるか?」

いーちゃん「いや、理澄ちゃんが帰ってくるまで待ってようよ」

人識「それよりもお前、店員と何話してたんだよ?」

いーちゃん「状況説明とか色々」

出夢「何だか面倒そうだなー」グター

人識「やっぱり弁償か?」

いーちゃん「いや。色々話した結果、ピンが古くなってたんだろうって事で落ち着いたよ」

出夢「何? 弁償しなくていいの?」

いーちゃん「まぁ、そういうことかな」

人識「まぁ、詳しくは聞かねーどくわ」

いーちゃん「ただ、あまり騒ぐようだと出てってもらうって」

出夢「何だよ、それ! 横暴だろっ!」

人識「いや、妥当だろ」

理澄「ただいま〜」タタタッ

いーちゃん「おかえり」

人識「………」

出夢「どうした?」

人識「いや、何でもねぇよ」

いーちゃん「次誰だっけ?」

人識「俺だ」

理澄「頑張ってっ!」

出夢「今度は真面目やれよー」

人識「お前にだけは言われたくねーよ!」

いーちゃん「いいから、さっさと投げろよ」


62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/09(木) 22:52:00.42 ID:J9ge1sPi0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


三条駅前


出夢「ぎゃはははは! 結局僕が一位だったな!」188

人識「くっそ……」97

出夢「あれ? あれあれ〜? 人識くん100越えてないの〜〜?」ンン〜?

人識「うっせーよ! 今日はちっと調子が悪かっただけだっつーの!」

出夢「ぎゃはははは! 言い訳乙!」ギャハハハ

人識「」ピキピキ

理澄「今日は楽しかったんだねっ!」トチュウリタイア

いーちゃん「そうだね」111

人識「俺は疲れた……」ハァ

出夢「おっしゃ! 理澄、そろそろ帰るかっ!」

理澄「了解だねっ!」

いーちゃん「そういえば、出夢くん達って今どこに住んでるの?」

出夢「あれ? 教えてなかったっけ?」

いーちゃん「うん。会う時はいつもそっちから来てもらってたからね」

理澄「そういえば、そうだねっ!」

出夢「一応京都だぜ。宮津ってとこなんだけどよ」

いーちゃん「あぁ、天橋立があるところだっけ」

理澄「すっごく、綺麗なとこなんだよっ! この季節だと、祭りなんかもいっぱい開催されてるしっ!」

いーちゃん「へー、祭りか……」

出夢「よかったら今度遊びに来いよ。持て成すぜ〜」

いーちゃん「そうだね。今度暇ができたら皆で行ってみようかな」

理澄「本当っ!? うわぁ、すっごく楽しみだねっ!」ギュッ

人識「俺は遠慮しとくわ」

出夢「何だよー。ノリ悪いぞ、ひっきー」

人識「だから、その呼び名やめろっつってんだろうが!」



63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/09(木) 23:02:56.88 ID:J9ge1sPi0
いーちゃん「そういえば、零崎は今日どこに泊るんだ?」

人識「一応、ホテルを取ってある」

出夢「おいおいひっきー。それは僕を誘ってるってことか?」

人識「んなわけねーだろっ!」

理澄「ひゅーひゅー! ラブラブだねっ!」

人識「だから、違ぇつってんだろ!」

いーちゃん「お前、お金ないんじゃなかったのか……?」

人識「ホテル代払ったら金がなくなったんだよ」

いーちゃん「ということは、しばらくこっちにいる感じか……」

人識「ああ。まぁ、そういうことかな」

いーちゃん「ふぅん」

人識「何だよ?」

いーちゃん「いや、それならさ。しばらくウチで、バイトって形で仕事を手伝う気ない?」

人識「あん? 何だよそれ?」

いーちゃん「今さ、崩子ちゃんとか萌太くんが実家の方に帰っちゃっててね」

いーちゃん「普段二人に仕事の手伝いをお願いしてた分、今、少し人手が不足してるんだよ」

出夢「ああ。それで、人識に代わりをお願いしようとしてるってわけね」

いーちゃん「そういうこと」

出夢「何だよ、お兄さん。そういうことなら僕に言ってくれればいいのに」

いーちゃん「いや、ぼくのとこに来る仕事って、哀川さんと違って地味なものが多いからね。正直、すぐ騒ぎを起こす出夢くんには向いてないんだよ」

出夢「結構バッサリ言うのな、お兄さん……」

人識「それで俺ってわけか」

いーちゃん「お金ないんだから、ちょうどいいだろ?」

人識「ふぅん。まぁ、別にいいぜ」

いーちゃん「本当か?」

人識「ああ。ただし金は弾めよ」

いーちゃん「そりゃもう、春のように」

理澄「今は夏だけどねっ!」


64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/09(木) 23:07:16.83 ID:J9ge1sPi0
出夢「あ、そういやひっきー」

人識「だから、その呼び名はやめろって……」

出夢「アドレス交換しようぜ」

人識「あ? 何でだよ」

出夢「何でもいいだろ。ほれ、携帯出せ携帯」ホレホレ

人識「ったく。何で、てめぇと番号交換しなきゃなんねーんだよ」ゴソゴソ

いーちゃん「とか言いつつ、ちゃんと交換はするんだな」

出夢「僕が送るなー」ピッピッ

人識「あいよ」ピッピッ

出夢「行くぞー」スッ

人識「ちょっと、待て……ここか?」スッ

出夢「あー、そこそこ」

人識「」ジッ

出夢「」ジッ

出夢「送ったぞ」

人識「あー、来た来た」

出夢「じゃあ、後でメール送ってくれよな」

人識「気が向いたらな」ピッピッ

出夢「お兄さんはひっきーとアドレス交換しなくていいのか?」

いーちゃん「ぼくはもう交換してあるから」

出夢「あ、そうなんだ」

理澄「兄貴ー、そろそろ電車が来るんだねっ!」

出夢「お、マジか。それじゃあ、お兄さん達またなー」タッ

理澄「ばいばーいっ!」

いーちゃん「またね」

人識「もう二度と顔出すなよ」


65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/09(木) 23:09:32.67 ID:J9ge1sPi0
人識「さて、そろそろ俺たちも帰るかな」

いーちゃん「ああ。そうだね」

人識「その前に、仕事の手伝いって具体的にどうすればいいんだ?」

いーちゃん「そうだね。基本ぼくの助手って感じでサポートしてもらえればいいよ」

人識「あ、そんなもんでいいのか?」

いーちゃん「今はそんなに依頼の方も来てないし、割と楽な仕事の方が多いからね。……たまにとんでもない事件に巻き込まれたりするけど」

人識「はぁん」

いーちゃん「まぁ、手伝いが必要になったら呼ぶよ」

人識「あいよ。―――それじゃあ俺はこっちだから」

いーちゃん「その前にこれ、やるよ」スッ

人識「何だ、これ?」

いーちゃん「前金。受け取っとけ」

人識「いいのか?」

いーちゃん「今さら遠慮してんなよ」

人識「だったら、ありがたく受け取っとくわ」スッ

いーちゃん「それじゃあ、ぼくも帰るから」

人識「ああ。何かあったら呼べよ」

いーちゃん「そうさせてもらうよ」

人識「息災でな」ニカッ

いーちゃん「お互いにな」




66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/09(木) 23:12:07.83 ID:f8SAXTr60
ここで人識を追ってきた双識兄さんが来ないかなー
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/09(木) 23:14:07.46 ID:J9ge1sPi0
今日の更新はここまでです。

次の更新は明後日の気が向いた時間に更新します。

とりあえす、だらだらっ一日目が終了。二日目以降何しよう?

68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) :2012/02/10(金) 00:34:18.89 ID:hRXpvGWo0


死んだキャラ出ていいなら玉藻ちゃん希望
いろいろハプニングも起こせるだろうし
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) :2012/02/10(金) 00:34:28.81 ID:FEq+dw6s0


死んだキャラ出ていいなら玉藻ちゃん希望
いろいろハプニングも起こせるだろうし
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/02/10(金) 02:39:16.20 ID:xiyOy3+AO
誰かから軽い依頼を受けるとか
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2012/02/10(金) 10:42:58.94 ID:ZJMx9+rAO
二十人目の地獄が来るのか
自殺志願は妹が継いでるし
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/02/10(金) 10:48:55.31 ID:CF/uQMZH0
原作が割とダークなぶん、こういうほのぼの系ifストーリーは面白いな
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/10(金) 12:05:18.26 ID:Op8yOClQ0
予定と少し違いますが、ちょっとばかし投下させて頂きます。

一日目エピローグ&二日目プロローグ


零崎と別れた後


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


新京極通り


いーちゃん「」スタスタ


??「」スタスタ


いーちゃん「………」スタスタ


??「」スタスタ


いーちゃん(………ふむ)スタスタ


??「」スタスタ



74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/10(金) 12:06:43.73 ID:Op8yOClQ0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


鴨川河川敷


いーちゃん(ここらでいいかな)スタスタ


??「………」スタスタ

いーちゃん「」ピタッ

??「」ピタッ

いーちゃん「えーっと。何か用ですか?」クルッ

??「へぇー……。まぁ、途中からそうだろうなって思ってたけど、気づいてたんだ」

いーちゃん「こう見えて、尾行されるのには慣れててね」

??「あ、そう」

いーちゃん「それで、ぼくに何か用ですか?」

??「君さ、匂宮出夢と一緒にいたでしょ?」

いーちゃん「………」

??「俺さ、上からの命令で匂宮出夢を雑技団の方に連れてかなきゃいけないのよ」

??「けどあの野郎が素直に付いてくるわけないじゃん? だからさ、君には、あの野郎を連れ出す人質なってもらえねーかな?」

いーちゃん「出夢くんを連れてって、一体どうするつもりなの?」

??「さぁ? それは俺が知ったことではないからな。まぁ、あの匂宮雑技団から抜け出したんだ。無事では済まねーだろうな」

いーちゃん「君は匂宮の人間じゃないのか?」

??「ん? 違う違う。俺は匂宮に頼まれた仕事人だよ」

いーちゃん「なるほど。リクエストキャラじゃなく、オリジナルの雑魚キャラだったか」

雑兵「ていうわけで、協力してくれね?」

いーちゃん「そんな話を聞かされて、手伝うとでも?」

雑兵「だよなぁ」

いーちゃん「それじゃあ、ぼく明日学校があるから」スッ

雑兵「おお、元気でな―――って、んなわけねーだろ!」


75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/10(金) 12:07:59.54 ID:Op8yOClQ0
いーちゃん「他に何か?」

雑兵「いや、俺も仕事だからさ、折角の獲物をはいそうですかって見逃すわけにはいかねーのよ」

いーちゃん「ふむ」

雑兵「まぁ、というわけで、両手足折ってでも君を連れてかせてもらうわ」ダッ

いーちゃん「うおっ!」バッ

雑兵「ほっ」ブンッ

ドスッ

いーちゃん「がっ……は……」ドサァ

雑兵「思ったより弱ぇな。これなら、ちぃーとばかし痛めつければ大丈夫かな」コキコキッ

いーちゃん「雑兵のくせに強くない?」ゴホッゴホッ

雑兵「まぁ、これでも裏の住人だからな」

いーちゃん「競馬場にいるお医者さん?」

雑兵「それは馬の獣医だろ」

いーちゃん「痛いのは嫌だったりして」

雑兵「大丈夫。すぐに気持ち良くなる」

いーちゃん「はぁ……」

雑兵「それじゃあ、逝きますかっ!」ブンッ


76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/10(金) 12:10:21.91 ID:Op8yOClQ0
ガシッ!


いーちゃん「?」

雑兵「!?」

??「いやいや全く。ちょっとばかり近道をしようとしたらこれだ。一体今日は何の厄日なんだろうね?」

雑兵「誰だ、てめぇ!」

??「ん? そういう君こそ、一体どこの誰なんだい?」

雑兵「てめぇには関係ねーだろっ!」

??「ふむ。まぁ、それもそうだね」

雑兵「仕事の邪魔をしやがって、一体何の用だ!」

??「いや、ここら辺に請負家業を営んでる人がいるって聞いてね。君何か知ってるかな? ≪いーちゃん≫って言う人らしいんだけど」

いーちゃん「あ、それ多分ぼくのことです」

??「本当かいっ!? これは凄い偶然だね。いや、これは運命って言った方がいいのかな?」

いーちゃん「えーっと。ぼくに何か用なんですか?」

??「うん。これ」スッ メイシ

いーちゃん「あ、それは」

??「仕事の依頼だよ。お願いしたいことがあってね」

いーちゃん「なるほど。承りました。それじゃあ、この後事務所の方にご同行してもらってよろしいですか?」

??「ああ。構わないよ」ニコッ

雑兵「俺を置いて、話進めてんじゃねーよっ!」

??「ところで、彼は君の友達か何かかい?」

いーちゃん「いえ、ぼくの命を狙ってる、オリジナルの雑魚キャラです」

??「なるほど。それじゃあ、一応私の敵でもあるってことかな? 依頼先の人に死なれると困るしね」

雑兵「俺の邪魔をするっていうなら、容赦はしねーぞ?」

??「うふふ。それでは、依頼先の人を守るため、零崎一賊長男 零崎双識が君に相対させてもらうよ」スッ

いーちゃん「零崎……」

雑兵「……双識」

双識「それでは、零崎を始めよう」


77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/10(金) 12:28:10.90 ID:Op8yOClQ0
とりあえず、ここまでで。

明日から本格的に二日目突入します。
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/10(金) 14:15:06.68 ID:4no8/NZO0
ついに双識兄さんキタキタキタキタキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
テンションマックス!!!これに乗じて曲識兄さんもお願いします!
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/10(金) 15:52:18.60 ID:l4ppch4IO
兄さん来たか…
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/10(金) 16:51:33.24 ID:GMeGGN2AO
もう出夢きゅん雑技団抜けてるから堂々とお兄さんに挨拶が出来るな
やったねひっきー家族が増えるよ!
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/02/11(土) 01:35:48.96 ID:/m4r+g0Q0
いーちゃんと双識兄さんの絡みとか胸熱
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/11(土) 12:56:33.89 ID:llhaiEXIo
なにこの激アツSS
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/11(土) 15:45:10.98 ID:HLAQaS1h0
今日も更新を開始させていただこうかと思います。

というか、双識さんがあまりにも人気でびっくりしました。今回は依頼人と言うことで出番は少ないけれど、もう少し出番増やした方がいいかな?

まぁ、兎にも角にも戯言開始!

84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/11(土) 15:52:15.07 ID:HLAQaS1h0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


いーちゃん事務所


玖渚「どうぞ、お茶だよ」スッ

双識「ありがとう」ニコッ

いーちゃん「友、来てたんだな」

玖渚「うん。あまりに帰りが遅いから、いーちゃんのPCにいたずらするとこだったよ」

いーちゃん「それだけはやめてくれ」

双識「いやぁ、こんな可愛いお嬢さんが来てただなんて、私はお邪魔だったかな?」

いーちゃん「いえ、そういうんじゃないんで。気にしないで下さい」

玖渚「それに、双識ちゃんはいーちゃんを助けてくれたんでしょ? ありがとうね」

双識「別に助けたってほどでもないさ。結局相手はすぐに踵を返して逃げてしまったしね」

いーちゃん「いや、それでも助かりましたよ」

双識「それにしても、彼は一体何だったんだい?」

いーちゃん「さぁ。よく分からないですけど、ぼくを、出夢くんを匂宮雑技団に連れ戻すための人質にするみたいなことを言ってました」

双識「……出夢って、≪人喰い≫の匂宮出夢?」

いーちゃん「あー、そんな呼ばれ方もしてましたね」

双識「君は、そんな奴と知り合いなのかい?」

いーちゃん「ええ、まぁ。仕事面でもプライベート面でも結構一緒になったりしてますね」

双識「………どうやら君も『普通』ではない側の人間だったみたいだね」ボソッ

いーちゃん「何か言いました?」

双識「いや、何でもないよ。それより依頼の話なんだけどいいかな?」

いーちゃん「ああ、そうでしたね」

双識「単刀直入に言うなら、この二人を探して来てほしいんだ」スッ シャシン

いーちゃん「二人ですか」スッ

双識「うん。二人とも私の弟妹でね。どちらも放浪癖というか、すぐどっかに行ってしまって探すのに苦労しているんだよ」

いーちゃん「そうなんですか」

双識「まぁ、そこが可愛らしくもあるんだけれどね」ウフフ

いーちゃん「……ふむ」ジッ

玖渚「私も見せて」グイッ

いーちゃん「ほい」スッ

玖渚「ふむふむ」ジーッ

双識「全国を放浪してるからかなり大変だと思うんだけど、引き受けてくれるかな?」

いーちゃん「ええ、大丈夫ですよ。多少時間がかかるかもしれませんけど、尽力させてもらいます」

玖渚「私の方からも検索入れてみるよ」ニパッ

双識「あはは。ありがとう。助かるよ」ニコッ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いーちゃん「というわけで、協力してくれ」

人識「ふざけんなっ!」


85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/11(土) 15:59:20.85 ID:HLAQaS1h0
コーヒーショップ


人識「お前、俺を兄貴に売り渡す気満々じゃねーかっ!」

出夢「まあまあ。もう前金貰っちまってんだろ? 諦めろって」

人識「ふざけんなっ! 俺は仕事を手伝うから了承したんであって、変態兄貴に売り飛ばされるために了承たんじゃねーよっ!」

人識「―――ってか、何で、お前もここにいんだよ!?」

出夢「細けぇこたぁいいんだよ」

人識「全然細かくねーんだよ!」

いーちゃん「とりあえず落ち着けって」

人識「落ち着いてられっか! 俺はもう帰るからなっ!」ガタッ

いーちゃん「だから、落ち着けって」スッ アイズ

出夢「フンッ」ドゴッ

人識「ごぶふっ……」ミゾオチ

いーちゃん「落ち着いたか?」

人識「か……か……」ヨロッ

いーちゃん「それに売り渡す売り渡すって言ってるけど、ぼくは別にお前をあの人に売り渡す気はないぞ」

出夢「あれ、そうなのか?」

いーちゃん「うん。まぁ、とりあえず注文済ませちゃおうよ。話はそれからするからさ」

出夢「そうだな。それじゃあ、僕はコーヒー。ブレンドな」

いーちゃん「ぼくは紅茶で……零崎は何にする?」

人識「か……かはっ……(声が出ない)」ピクッピクッ

いーちゃん「オレンジジュースでいいか」ピンポーン

86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/11(土) 16:09:40.70 ID:HLAQaS1h0
出夢「それで、売り渡す気はないってどういうことだよ?」

いーちゃん「そもそも依頼内容から勘違いしてるみたいなんで言っとくけど。今回の依頼内容は二人をあの人のところに連れていくんじゃなくて、二人を探して、二人の写真を撮ってくることなんだよ」

出夢「何だ、そりゃあ?」

いーちゃん「これ見て」スッ

出夢「写真?」スッ

いーちゃん「そ。今回探してほしいって言われてる人の写真」

出夢「こっちが人識で、こっちは妹の方か」

いーちゃん「これ見て何か気付かない?」

出夢「ん? んーーーー? いや、特に何も。ちっと古いような気がするくらいだな」

いーちゃん「うん。まぁ、それで正解だったりするんだけどね」

出夢「?」

いーちゃん「この写真古いんだよ。ほら、今の零崎と写真の零崎を見てみれば分かるけど、微妙に外見が異なってるだろ?」

出夢「ああ。そういや。今の人識の方が少し髪が長ぇな」

いーちゃん「この写真を撮ったのが四年ほど前なんだって。それで、いい加減古くなってきたから、新しく二人の写真を撮って来るのが今回の仕事」

出夢「そんなもん自分でやりゃいいじゃねーか。わざわざお兄さんに頼むようなことじゃなくねーか?」

いーちゃん「何か、あの人もあの人で色々忙しいらしいんだよね」

出夢「前、人識から聞いたときは遊び人だって言ってたけどな」

いーちゃん「まぁ、全く働いてないってわけでもないでしょ。どこかがバックに付いているとしても、何かしらの奉仕もなく養ってもらうだなんて、そんな甘いもんじゃないでしょ」

出夢「そりゃそうだ」

いーちゃん「とにかく写真を撮ってる暇がないから、代わりにぼくに頼んできたみたい」

出夢「はぁん」

いーちゃん「というわけで、別に零崎をあの人の所に渡す必要性はないってこと」

出夢「だってよ。よかったなひっきー」

人識「」プラーン


87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/11(土) 16:16:21.96 ID:HLAQaS1h0
出夢「人識の方はいいとして、問題はこっちの女の方だよな」

いーちゃん「そうだね」

出夢「当てとかは付いてんのか?」

いーちゃん「多分、零崎が知ってると思うんだけど」

出夢「あん。そうなのか?」

いーちゃん「うん。昨日それらしい人物の話をしてた気がするんだよね」

出夢「だったら話が早ぇや。おい、その妹どこにいんだよ?」ゲシッ

人識「」シーン

いーちゃん「おい、死んでないよな?」

出夢「いや、多分大丈夫だと思うけど」スッ

いーちゃん「おい、勘弁してくれよ。妹探すのが大変になるじゃないか」

出夢「心配どころはそこかよ。んー。気を失ってるだけみたいだな」ピトッ

いーちゃん「それならいいや」

出夢「どうせなら、今の内に写真撮っとかねーか?」

いーちゃん「あー、それもそうだね」

出夢「カメラ持ってきてるか?」

いーちゃん「持ってきてるけど、その前に服買いに行こう」

出夢「あん。何でよ?」

いーちゃん「依頼主からの要望で、零崎には女装、妹さんには男装してる写真を収めてくれって言われてるんだよ」

出夢「………はぁん。それはそれは―――面白いことになってきたなぁ」ニカァ

いーちゃん「とりあえず、デパート行こうか」

出夢「ここら辺に百貨店とかあんのか?」

いーちゃん「四条通りの方に大丸があるよ」

出夢「おっしゃあ、それじゃ行くか!」ガシッ

人識「」プラーン


88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/11(土) 16:19:49.51 ID:HLAQaS1h0
今日はここまでにしときます。

明日も気が向いた時間に更新します。

何となく、このSSの形が見え出してきて、展開しやすくなってきた。

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/11(土) 18:11:24.14 ID:AwJ9+xSIo
強制女装w
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) :2012/02/11(土) 18:31:26.28 ID:7Tz7vC7O0
螂ウ陬縺九hwwwwwww
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) :2012/02/11(土) 18:31:26.28 ID:7Tz7vC7O0
螂ウ陬縺九hwwwwwww
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/11(土) 19:12:32.32 ID:C38kC86AO
信頼の変態ぶりだな
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/11(土) 19:29:59.39 ID:zxWDkdnAo
童顔だし身長低いし超絶似合いそう
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/11(土) 23:59:26.53 ID:gfM8G6xEo

ナイスな展開
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2012/02/12(日) 00:36:04.83 ID:81QwhUTAO
顔付きはいーちゃんなんだし
クビツリハイスクールの時のやーつを白髪にして刺青とピアス足せばあら可愛い
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/12(日) 14:41:26.29 ID:diCEv3f10
今日もだらだらっと更新を開始させて頂きます。

戯言開始っ!

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/12(日) 14:45:03.70 ID:diCEv3f10
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


デパート 婦人服売場


いーちゃん「男だけで婦人服売場に入るのは結構勇気がいるな……」スタスタ

出夢「そうか?」スタスタ

いーちゃん「いや、そうでしょ。絶対変な目で見られるだろうし」

出夢「まぁ、一応僕は身体は女の子だし、男だけっていう風に見られることはねぇんじゃねーのか?」

いーちゃん「その女の子が男の子を担いでるから、余計変な目で見られるんだよなー」

人識「」ブラブラ

出夢「それで、こいつに何着させる?」

いーちゃん「ぼく、女の子向けのファッションとか分からないんだよ」

出夢「そうなのか? よく崩子ちゃんとかに買って着せてるとばかり思ってたけど」

いーちゃん「基本、萌太くんの制限があってできないんだよね。最近はその制限も緩くなってるんだけど……」

出夢「なるほどなー。他にはどうなんだよ? お兄さんの周りって結構女の人が多いだろ?」

いーちゃん「んー。みいこさんは普段から和服だし、七々見は論外。哀川さんは赤い服ばっかだし、意外とまともにファッションを考えてる人って少ないんだよな」

出夢「何だよ、使えねーな」

いーちゃん「そういう出夢くんはどうなの? 理澄ちゃんとか身近に女の子がいるんだし、結構ファッションとかに詳しいんじゃ……」

出夢「あいつ、普段から黒マントしか着ねーからな。アンダーも拘束衣だし」

いーちゃん「あー、そういえばそうだったね」

出夢「折角だし、普段こいつに着せられないようなモン着せてみようぜ」

いーちゃん「そうだね。写真も一枚に限定されてるわけじゃないし、色んなものを試してみるのもいいかもしれない」

出夢「おっしゃ! それじゃあ、何を着させようかな」ルンルン

いーちゃん「メイド服とかどうかな?」

出夢「お兄さん意外とマニアックなとこから攻めるなー♪」ギャハハハ


98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/12(日) 14:51:22.05 ID:diCEv3f10
出夢「僕はセーラー服とかが似合うと思うんだけどなー」

いーちゃん「とりあえず、メイド服を着させてからでいいだろ」ガサゴソ

出夢「けど、メイド服なんて売ってんのか?」

いーちゃん「あっちの方にあったよ」スッ

出夢「何で、デパートにメイド服なんて置いてあんだよ?」

いーちゃん「ご都合主義だよ、ご都合主義」

出夢「はぁん」

いーちゃん「それじゃあ、着替えさせてくるね」スッ

出夢「あれ、お兄さんが着替えさせるのか?」

いーちゃん「うん。着替え手伝わせたら、公開した時の楽しみがなくなるでしょ?」

出夢「」チッ

いーちゃん「どうしたの?」

出夢「いや、何でもねぇよ」

いーちゃん「覗かないでね」

出夢「覗かねーよ」

いーちゃん「それじゃあ、また後で」コウイシツ IN

出夢「それにしても、更衣室って何かエロいよな」カーテンゴシ

いーちゃん「ん?」

出夢「だって“こうい”で室だぜ? エロくね?」

いーちゃん「そうだね」

店員(ツッコミ放棄!?)


99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/12(日) 15:01:03.33 ID:diCEv3f10
出夢「おい、まだかー?」

いーちゃん「そんな早く着替えさせられないって」ガサゴソ

出夢「僕も手伝おうか?」

いーちゃん「そうしてもらいたいのは山々だけど、遠慮しとく」

出夢「ちっ」

いーちゃん「動かない人を着替えさせるのって、意外と大変だな……」ガサゴソ

出夢「暇だなー」ボー

出夢「おい、お兄さん。僕ちょっと服見てくるから、出来たら呼んでくれ」

いーちゃん「うん。分かった」

出夢「色んな服があんだなー」スタスタ

出夢(そういや、セーラー服ってどこにあんだ?)キョロキョロ

??「志人くん、これどうかな? 似合う?」

??「お、おー。似合うんじゃないか?」

??「本当っ!?」パァァ

??「ていうか、美幸さん可愛いから何着ても似合うし」ボソッ

??「え? 今何か言った?」

??「いや、何も言ってねぇよ」

??「嘘ー。絶対何か言ったよ。もう一回言って」

??「んな恥ずかしいこと何度も言えるわけねーだろ!」カァァ

??「やっぱり何か言ってたんじゃん。ねー、もう一回言って〜」キャッキャッ

??「だぁー。それより服買うんだろ。ほら、次行くぞ次」スタスタ

??「あー、ちょっと待ってよー」タッタッタッ

出夢「リア充はどこにでもいんだなー。微笑ましい限りだぜ」ビリビリ

店員「お客さま! 商品を破かないで下さいっ!」


100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/12(日) 15:17:33.05 ID:diCEv3f10
出夢「おーい、そろそろ出来たか?」

いーちゃん「うん。出来たよ」

出夢「じゃあ、開けていいか?」

いーちゃん「もうちょっと待って。今零崎を立て掛けてるから」ガタゴト

出夢「あいよー」

いーちゃん「おし。出来た。それじゃあ行くよ」

出夢「おー。来い」

いーちゃん「オープン」シャー

人識「」メイドフク

出夢「おー、いいじゃんいいじゃん!」

いーちゃん「ふー。着替えさせるのに苦労したよ」

出夢「ヤンキーメイドみたいで、何かいいな!」

いーちゃん「お帰り下さいませ、ご主人様(裏声)」

出夢「ぎゃはははははははははは! 最っ高っ!!」

いーちゃん「ポイントはカチューシャの端と襟元に赤色のリボンを付けてるとこと、袖のフリフリかな」

出夢「凝ってるな、おい。しかもこれ胸パット入れてねーか?」ギャハハハ

いーちゃん「うん。入れないとバストのあたりがブカブカになっちゃうからね」

出夢「なるほどなー」

いーちゃん「さて、写真撮るか」スッ

出夢「後で焼きまわして俺にもくれよ。5枚くらい」

いーちゃん「分かった」カシャッ カシャッ


101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/12(日) 15:18:51.41 ID:diCEv3f10
出夢「おし、次は僕の番だな」

いーちゃん「何を着させるの?」

出夢「それは見てからのお楽しみだ」

いーちゃん「そっか。それじゃあ、ここで待ってるから、出来たら呼んでね」

出夢「おー。分かった」シャー

いーちゃん「」

出夢「」ガサゴソ

いーちゃん「」ボー

出夢「」ヌガセヌガセ

いーちゃん「」ボーー

出夢「」ヌギヌギ

いーちゃん「?」

店員「お客さま、何かお探しでしょうか?」

いーちゃん「あ、いえ。今連れが試着中で待ってるだけなんで」

店員「あ、そうなんですか。失礼いたしました」ペコッ

いーちゃん「いえいえ。あ、そういえば一つ探してるのがあるんですが……」

店員「はい。どのような服をお探しでしょう?」

いーちゃん「ナース服。ありますか?」


102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/12(日) 15:26:39.14 ID:diCEv3f10
いーちゃん「まさか本当にあるとは……」ナースフク

出夢「あっれーー? どこにしまったけかな?」ガサゴソ

いーちゃん「出夢くん、何を探してるの?」

出夢「んー? ちょっとな」ガサゴソ

いーちゃん「?」

出夢「あ、あったあった」

いーちゃん「ふぁぁぁっ」アクビ

出夢「えーっと、スイッチは………これか」

??「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ」ON

いーちゃん「」ボー

出夢「しっかりローションを塗っとかねーとな」ガサゴソ

いーちゃん「」ボーー

人識「………ん。何か寒ぃな………」パチッ

出夢「あ………」

人識「あ………?」

出夢「」

人識「」

??「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ」

いーちゃん「」ボーーー

人識「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああっ!!」


103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/12(日) 15:38:12.03 ID:diCEv3f10
いーちゃん「っ!?」

出夢「ちょ、馬鹿! うるせぇって!」

人識「何で俺裸なんだっ!? 何でてめぇも裸っ!? てかここどこだよっ!?」

いーちゃん「何? 一体どうしたの?」

出夢「いや、ひっきーが目ぇ覚ました」

人識「その呼び名やめろっ! って、そうじゃなくって。これどういう状況だよ!?」

出夢「いや、ただひっきーをコスプレさせようとしてただけだって」

??「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ」

人識「じゃあ何でてめぇも裸よっ!? てか、てめぇが持ってるそれは一体何だ!」

出夢「ちょっとしたオプション?」

人識「いるか、んなもんっ!」

出夢「何だよ、人識はノーマルなプレイがお好みか?」

人識「そういう問題じゃねーんだよっ!」

いーちゃん「ちょっと、一体どうなってんの? 開けるよっ?」

人識「ちょっと待て! 開けるな! 今見られると色々とまずい状況なんだ」

いーちゃん「じゃあ、開けるね」

人識「ふざけんなっ!」

出夢「僕は別に見られたって構わねーぜ?」

人識「てめぇは黙ってろっ!」


104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/12(日) 15:45:31.90 ID:diCEv3f10
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


四条通り


出夢「あー、酷い目にあったわ」スタスタ

人識「それはこっちのセリフだ!」スタスタ

いーちゃん「結局、デパートから追い出されちゃったね」スタスタ

出夢「人識が大きな声で怒鳴るからだぞ」

人識「てめぇが原因だろーが!」

いーちゃん「まぁ、零崎の写真は撮ったことだし。次は妹さんの方と行くか」

出夢「んで、妹さんはどこいんだ?」

人識「あー、そのことなんだけどよ。それ、俺も行かなきゃ駄目か?」

いーちゃん「どういうこと?」

人識「場所教えっからよ、てめぇらだけで行って来てくれ」

出夢「何だよ、人識は行かねーのか?」

人識「デマを流して向こうの方に置いてきた立場からすると、あまり積極的に会いに行こうとは思わないだろ」

いーちゃん「けど、ぼくも出夢くんも妹さんとは面識ないし、正直零崎がいないとどうしようもないぞ?」

人識「まぁ、そうなんだけどよ」

出夢「人識が行かないなら、僕が妹さんに手を出しちゃうぞ?」

人識「ふざけんなっ!」

いーちゃん「妹さんの方だって、そんな怒ってないって。大丈夫だよ」

人識「何か、それフラグっぽいんだよなー」

出夢「いいから一緒に行こうぜ! 妹さんどこにいんだよ?」

人識「北海道」

出夢「おー。ノルトメールシュトラッセ!」

人識「何故ドイツ語に直した?」

いーちゃん「それじゃあ、友に頼んでチケット取ってもらうね」

出夢「出発はいつだ?」

人識「あいつが、いつまでも大人しく北海道にいるとは限らねーからな。出来れば早い方がいいと思うぞ?」

いーちゃん「友のことだし、多分明日くらいには行けると思う」

出夢「おっしゃ! それじゃあ、明日京都駅に集合でいいな?」

人識「てめぇが仕切んな」

いーちゃん「うん。それじゃあ、また明日」

出夢「またなー」ブンブン

人識「めんどくせぇ……」ハァ



105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/12(日) 15:47:59.67 ID:diCEv3f10
今日はここまでです。

明日は用事があるので、明後日の22時頃に更新します。すいません。

いーちゃんは巫女服。人識はセーラー。出夢くんはバニー服なんかが似合いそう。
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/12(日) 16:02:27.88 ID:5jkyJIKDO
乙でした
あぁ…なんか凄く良い
これ妹にもやったら犯罪だよなあ…
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/12(日) 16:49:36.88 ID:/8MhBwvx0
妹の方は結構ノリノリでやってくれそうだけどな

ともかく乙!
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) :2012/02/12(日) 21:07:29.63 ID:WcjC+t5/0
うちに来て抱き枕をファックしていいぞ!
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2012/02/13(月) 00:00:17.96 ID:u0ReDRSAO
>>108
その抱き枕はわんと吠えますか?
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 01:40:13.68 ID:pZ0Rzt080
すいません。普通に寝てて、更新遅れました。

昨日はちょっと、SS速報に入れず更新できませんでした。(だからと言って、書き溜めが出来たわけではないよ)

それでは、今日も張り切って戯言開始!
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/02/16(木) 01:41:30.65 ID:w0Zmx7Qmo
SS速報が落ちてただけだから気にすんな
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 01:43:04.99 ID:pZ0Rzt080
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


京都駅 


人識「遅ぇ……」イライラ

出夢「わりぃ、遅れたー」スタスタ

人識「おっせぇーよ! 5分遅刻だぞ!」

出夢「だから、わりぃって言ってんだろ」

人識「何で、俺が一番先に来てんだよ……」イライラ

出夢「あれ、お兄さんは?」キョロキョロ

人識「まだ来てねーよ」

出夢「え、マジで? チケットとか全部お兄さん持ちだぞ?」

人識「知ってるっつーの。だから、どうしようもねーんじゃねーか」

プルルルルルルル

出夢「電話鳴ってるぞ」

人識「分かってる」ピッ

人識『おい、遅ぇよ! 今何してんだ?』

いーちゃん『うん、ごめん。ちょっと寝坊した』

人識『ふざけんなっ! てめぇの仕事だろうがよ、これ!』

いーちゃん『だから、ごめんって言ってるだろ。多分あと30分くらいかかるかも』

人識『はぁ!? まだ遅れる気かよ、お前!』

いーちゃん『こっちもチケットとか着替えの準備とかで色々忙しいんだよ』

人識『そんなもん前日の内にやっとけよっ!』

いーちゃん『とりあえず、遅れるって出夢くんにも言っといて。それじゃ』ピッ

人識『おい! ちょ……』プープー

人識「あの野郎……」スッ

出夢「どうした?」

人識「寝坊したから、あと30分ほど遅れるってよ」スッ

出夢「結構壮大な寝坊だな」

人識「しゃーねーから、そこら辺を適当にうろついてようぜ」スタスタ

出夢「それじゃあ、京都タワーにでも行こうぜ」


113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 01:51:31.60 ID:pZ0Rzt080
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京都タワー1F 京都タワー名店街


出夢「おい、生八ツ橋とか売ってんぞ。理澄のお土産に買ってこうぜ!」

人識「これから北海道に行くのに、何でここで生八ツ橋買うんだよ」

出夢「すげぇな。京菓子に京飴みたい銘菓から、京湯葉、宇治茶、京漬け物。色んなもんがあんぞ?」

人識「食べ物ばっかじゃねーかよ。あっちの方に清水焼とか京人形みてぇな工芸品なんかもあんだろ」

出夢「あ? 京人形って食えるのか?」

人識「食えてたまるか」

出夢「だったら、いいわ。食えねーもん買ったって何の意味もねーじゃねーか」

人識「いや、どちらかっつーと、手元に残るようなもんを買った方がよくねーか?」

出夢「そうか? そういうのって、後々邪魔っ気になるような気がするんだけどな。家の角に放置されてて、大掃除の時とかに捨てられちまったりとかよ」

人識「うーん。まぁ確かにそうかもしれねーけどよ……」

出夢「木刀買うんじゃねーぞ?」

人識「買うかっ! どこの中学生だよ!」

出夢「お、向こうの方に試食コーナーがあんじゃねーか。いただきまーすっ!」ギャハハハ

人識「頼むからやめてくれ」ガシッ

出夢「何だよ? 試食コーナーなんだから、別に食ったて問題ねーだろ」

人識「買う気もねーのに試食むさぼってたら、店員に迷惑だろーが。つーか、一緒にいて恥ずかしいからやめろ」

出夢「何だよ、いい子ぶっちゃってよー」

人識「いいから大人しくしてろ」

出夢「つってもよー、何も買わねーのにお土産売場にいたってしゃーねーじゃん。試食コーナーを食い荒らすくらいしかすることねーし」

人識「だったら3F行くか? 確かブックセンターがあったはずだぜ」

出夢「んー。それじゃあ、そこ行くか」


114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 01:52:51.85 ID:pZ0Rzt080
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京都タワー3F ブックセンター


人識「」ペラ…………ペラ…

出夢「」ペラ………ペラ…

人識「」ペラ…………

出夢「」ペラ……ペラ…

人識「」ペラ……ペラ………

出夢「」ペラ…ペラ…ペラ…

人識「」ペラ…………ペラ…

出夢「」ペラペラペラ

人識「」ペラ……………

出夢「」ペラペラペラペラペラペラ…… スッ

人識「」ペラ……ペラ………

出夢「」キョロキョロ

人識「」ペラペラ………ペラ…

出夢「」スタスタスタ スッ ペラペラペラ スッ スタスタスタ

人識「」ペラ…………ペラ……

出夢「」スタタタタタッ ピタッ キョロキョロ スタタタタタッ

人識「」ペラ……………

出夢「」スタタタタタッ ピタッ ノゾキ キョロキョロ ノゾキ

人識「」ペラ……ペラ……

出夢「」キョロキョロキョロキョロ ノゾキ キョロキョロキョロキョロ ノゾ…

人識「やっかましいわっ、さっきから! ちったぁ大人しくしてろ!」



115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 01:56:48.96 ID:pZ0Rzt080
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京都駅


いーちゃん「ごめん。遅れた」

人識「本当に30分きっちり遅れてきたな……」

出夢「それより、時間の方は大丈夫なのか? 待ち合わせの時間から35分も遅れてるぞ?」

いーちゃん「うん、大丈夫。乗る電車は今から4分後電車だから」

人識「結構ギリギリじゃねーか!」

出夢「急いで切符買わねーとな」

いーちゃん「それも大丈夫だよ。札幌駅までのチケットは全部用意してあるから」スッ

人識「何だよ、案外そういうとこの準備は抜かりねーじゃねーか」

出夢「いいから、とりあえず急ごうぜ。まずは何に乗るんだ?」

いーちゃん「まずはJRで三宮まで行く」スタスタ

人識「そういや、北海道まで何で行くんだよ?」スタスタ

いーちゃん「一応飛行機を取ってあるけど」

人識「飛行機かぁ……」

出夢「ぎゃはははは。人識と一緒に飛行機に乗るなんて、久しぶりだなー」スタスタ

いーちゃん「何? 一緒に飛行機乗ったことあるんだ?」

人識「あー、まぁな。あんまりいい思い出じゃねーけど」

出夢「言っとくけど、あれは僕の責任じゃねーからな」

人識「分かってるよ」

いーちゃん「まぁ、詳しくは聞かないどくよ。一応二人とも、飛行機に乗れないってわけじゃないんだね?」

人識「別に問題はねぇけどよ。このメンツで飛行機とか大丈夫なのか?」

いーちゃん「たかが飛行機乗るくらいで心配しすぎだって」

出夢「そうだぜ。何かあったとしても僕が助けてやっから、安心しろって」

人識「いや、それだけは本当に勘弁してくれ」

いーちゃん「皆、とりあえず手繋いで」スッ

人識「あ? いきなり何だよ?」

いーちゃん「いいから」

出夢「ほい」スッ

いーちゃん「それじゃあ、行くよ」

人識「どこにだよ?」

いーちゃん・出夢「せーのっ!」


ピョンッ!



116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 01:58:26.83 ID:pZ0Rzt080
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神戸空港


いーちゃん・出夢「―――おいしょっ!」スタッ

いーちゃん「はい、というわけでやってきました神戸空港」

出夢「潮の香りがしますねぇ」

いーちゃん「はい。何とここ、神戸空港は人工島に建設されてるんですね」

出夢「おー、それは何とも素敵な空港ですね」

いーちゃん「そうですねぇ」

出夢「ねぇ」

いーちゃん「………」

出夢「………」

人識「ぐだぐだじゃねーか」

出夢「人識のツッコミがねぇから……」

いーちゃん「肝心なとこで使えないよな……」

人識「何で俺のせいみたいになってんだよ」

いーちゃん「それよりも、さっさと荷物預けて飛行機に乗り込むよ」

人識「つっても、俺ら荷物持ってきてねーぞ」

いーちゃん「何で、持ってきてないんだよ……」

人識「特に必要なものねーし」

出夢「僕は一応着替えを何着か持ってきたけど、預けるほどの量じゃないからな」

いーちゃん「そっか。まぁぼくも似たようなものなんだけどね」

人識「いいから、さっさと行こうぜ」スタスタ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

金属探知機「アカンアカン」ビービービービービービー

人識「あ?」

いーちゃん・出夢「………」


117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 02:13:04.25 ID:pZ0Rzt080
今日はここまでにしときます。

明日……ていうか今日は、22時頃に更新を開始する予定です。

>>111 
SS速報って落ちることがあるんですね。昨日マジで焦りました。

118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/16(木) 13:59:21.61 ID:X/64TK/Ro
毎月中旬に一回メンテナンスで落ちる仕様なんだよ、いーちゃん
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/02/16(木) 14:09:32.58 ID:iUX/HPsx0
そりゃ人識は引っ掛かるわなww
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/16(木) 14:34:29.85 ID:8v9UQUiAO
やっぱりこの2人好きだわぁ
原作狐さんは[ピーーー]ばいいのに
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 22:14:08.85 ID:LbInZ6mD0
>>118
マジですか、知らんかった……。てことは、このスレを続けてれば、この前みたいな出来事に遭遇するかもしれないってことですね。頑張ろう。
>>119
金属探知機って、ベルトの金属でも反応するんですよね。人前でベルトを取られた時の恥ずかしさは今でも覚えてます。
>>120
??「狐さんの悪口は許さないぞ」
??「狐さんの悪口は許さないぞ」


うし。それでは、今日も張り切って戯言を開始します。
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 22:17:04.14 ID:LbInZ6mD0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


飛行機


出夢「すっげぇ! ビジネスクラスじゃん! お兄さんお金持ちーーっ!」ギャハハハ

いーちゃん「出夢くん、恥ずかしいから静かにして」

人識「別にエコノミークラスで良かっただろ。何でビジネスクラスなんだよ」

いーちゃん「あんまり人がごった返しになってる所は得意じゃなくてね。それに、このチケットを用意したのは友だから」

人識「はぁん」

出夢「うっは! 椅子ふっかふかだぜ、おい!」

人識「いいから、静かにしろって」

出夢「ほら、ひっきー。ここ、隣空いてるぜ」ポンポン

人識「何で、一緒の座席に座んなきゃなんねーんだよ。あとその呼び名やめろ」スッ

出夢「何だよ、つれねーな」ブー

いーちゃん「おいしょ」スッ

出夢「すげぇ、テレビ付いてんぞ」

人識「だから静かにしろって」

いーちゃん「北海道のパンフレットあるよ」スッ

出夢「え、マジで? 貸して貸して」グイッ

人識「だぁー! 寄りかかんな。てめぇの席のとこにもあんだろ!」

出夢「ほー、意外と観光名所とかあんだな。牧場しかねーと思ってたわ」

いーちゃん「とりあえず北海道県民に謝ろう」

出夢「すいませんでした」ペコッ

人識「素直だな」

出夢「ぼくは76年に一回、素直になるんだよ」

人識「お前はハレー彗星か」

アナウンス「皆様、まもなく離陸いたします。座席ベルトをもう一度お確かめください」

人識「ほれ、離陸すっから大人しくしてろ」


123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 22:23:39.44 ID:LbInZ6mD0
機長「皆様おはようございます。機長の根尾です。本日は恵まれた天候の中、当機は―――」

人識「」ペラペラ……

出夢「何読んでんだ?」

人識「グラスホッパー」

いーちゃん「伊坂幸太郎?」

人識「ああ」

いーちゃん「あの人生きてるのか? 最近、全然新刊出してないじゃないか」

人識「あー、そうらしいな」

いーちゃん「最後に出したのって何だっけ? 『マリアビートル』だっけ?」

人識「いや、知らねーよ。俺は別にこの作者のファンってわけじゃねーんだからよ」

いーちゃん「あ、そうなんだ」

出夢「てか、本なんて持ってきてたんだな」

人識「持ってきたっつーか、本屋寄ったときに買ったんだよ」

出夢「はぁん」

いーちゃん「漫画の方か? それとも原作?」

人識「あ? これ、漫画バージョンもあんのか?」

いーちゃん「うん。確かあった気がするけど」

出夢「それ面白いのか?」

いーちゃん「魔王に比べたら面白い方かな」

出夢「あー、昔サンデーでやってたやつな」

人識「どっちも知らねーや」

出夢「何だよ、人識は漫画とかあまり読まないタイプか?」

人識「別に読まねーことはねーよ。ただそんな詳しくねーだけだ」

いーちゃん「そうなんだ」

人識「本なんて、ただ暇つぶしで読んでるだけだからな」

いーちゃん「出夢くんは本とかは読むの?」

出夢「全っ然」

人識「だろうな」


キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!


いーちゃん・人識・出夢「?」


124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 22:31:11.45 ID:LbInZ6mD0
人識「今、何か叫び声が聞こえなかったか?」

出夢「ああ。聞こえたな」

いーちゃん「気のせいだろ」

人識「いや、否定すんなよ。聞こえてるつってだろ」

出夢「何かあったのかな?」

人識「おいおい。マジ勘弁してくれよ……」

いーちゃん「どうせ誰かがパニックに陥ってるだけだろ。たまにそういうことあるらしいし」


バンッ! バンッ! バンッ!


出夢「……銃声が聞こえたな」

いーちゃん「いや、誰かが大音量で『男たちの挽歌』の映画を見てるだけかもしれない」

出夢「あー。あるかもしれねーな」

人識「ねーよ! てか、どんだけ目ぇ逸らしてんだよ!」

いーちゃん「じゃあ、一体何だってんだよ?」

人識「普通に考えてハイジャックか何かだろ」

出夢「いや、そんな奴現実にいねーって」

人識「じゃあ、何だってんだよ?」

出夢「知らねーよ」

??「お前たち、騒ぐな!」バッ

人識「ほら見ろ。やっぱりハイジャックじゃねーか」

いーちゃん「いや、まだ分かんないだろ。もしかしたら、『男たちの挽歌』に触発されて騒いでるだけかもしれない」

出夢「あるな」

人識「ねーよ!」

??「だから、静かにしろっつってんだろ!」

125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 22:38:58.68 ID:LbInZ6mD0
CA「ちょっと、お客様。何をしてるんですか!?」

??「あ?」ガチャ

CA「ど、どうして拳銃を?」

??「あのさ。あの空港、スタッフ用の出口を逆行すると荷物検査しないで入れてくれんだよ。気を付けた方がいいよ」
(※そんな事実は一切ありません。神戸空港はとても安全面の管理には気を付けております)

人識「そういや、伊坂幸太郎の作品に、これに似たような状況があったな……」

いーちゃん「フィッシュストーリーだっけ?」

出夢「それ面白いのか?」

いーちゃん「まぁまぁかな」

人識「まぁまぁとか言うな。すげぇ面白いって」

いーちゃん「いや、けどこの前映画観に行ったんだけど、クソつまらなかったよ?」

人識「つまらないとか言うなっ!」

??「だから静かにしろっつーの!」

CA「こんなことして、貴方は一体何が目的なんですかっ?」

??「いい質問だなぁ。惚れ惚れするぜ」

CA「?」

??「俺は、そこにいる匂宮出夢にちょっとばかし用があんだよ」

出夢「え、僕?」

人識「おい、お前今度は何したんだよ?」

出夢「いや、知らねーよ。何もしてねーって」

いーちゃん「けど、向こうは出夢くんに用があるみたいだよ?」

出夢「サイン欲しがってんのかな?」

いーちゃん「あー、あるかもね」

人識「いや、ねーだろ。どんだけ熱狂的なファンだよ」

CA「お客様に手を出さすわけにはいきません。大人しく拳銃を置いて―――」

パンッ!

CA「」バタッ

キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!

??「あんまし正義心を振りかざさない方がいいぜ? こっちも仕事で来てんだからさ、容赦してらんねーのよ」

人識「おいおい、マジかよ……」

出夢「人を殺しちゃ駄目だろ」

人識「それ、お前が言うなよ」

いーちゃん「お前も言うなよ」

出夢「お兄さんも言うなよ」

??「だから静かにしろっつーの!」


126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 22:42:48.65 ID:LbInZ6mD0
??「ん? あれ、お前は確か……」

いーちゃん「?」

雑兵「ははは。お前、あん時の雑魚じゃねーか」

出夢「何だ、知り合いか?」

いーちゃん「うーん。言われてみれば、どっかで見たことがあるような?」

人識「何で疑問形なんだよ」

??「おいおい、もう忘れたのか? この前、河川敷でたっぷりぼこってやっただろ?」ニヤリ

出夢「むかつく顔だな」

??「顔から否定してんじゃねーよ! せめて笑みだけにしろ!」

いーちゃん「……ああ。あん時の雑兵か」

人識「思い出したか?」

いーちゃん「うん。この前、あいつに殺されそうになったんだよ」

人識「殺されそうになってんのに、何で忘れてんだよ……」

いーちゃん「確か、出夢くんを匂宮雑技団に連れていくために雇われたって言ってた」

出夢「……匂宮雑技団」

雑兵「まぁ、そういう事だからさ。大人しく俺について来てくれない?」

出夢「断ったらどうする?」

雑兵「そうなったら力ずくで行かせてもらうだけさ。どうってことない」

出夢「ぎゃはははは! そりゃいい。分かりやすくて好きだぜ、そういうの」スッ

人識「……ったく。しょうがねぇーな、手伝ってやんよ」スッ

出夢「お、マジで? ひっきー優しいじゃん」

人識「だから、その呼び名はやめろってーの。つーか、てめぇに好き勝手暴れさせたら、飛行機が墜落しちまうだろ」

人識「そうならないように手伝うんであって、別にてめぇが連れてかれないようにするためじゃねーっつーの」

いーちゃん「安いツンデレだな」

人識「ツンデレじゃねーよ!」

出夢「ぎゃははは。でも、人識のそういうとこ、僕は好きだぜ」

人識「けっ。全然嬉しくねーっつーの」


127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/16(木) 22:46:42.14 ID:LbInZ6mD0
うん。今日はここまでにしときます。

明日は気が向いた時間に更新します。

128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/02/16(木) 22:48:29.65 ID:lNcZfMzoo
キャーツンデレヨー
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/02/17(金) 01:14:13.65 ID:EFw/Sp5H0
雑兵・・・無茶しやがって・・・
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/17(金) 14:26:31.29 ID:6cBsWvx10
>>128
一番のツンデレはいーちゃんだけどねっ!
>>129
頭の中で敬礼AAを張り付けてみました(笑)


さて、今日は昼間に更新することにします。それでは、戯言開始!

131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/17(金) 14:28:54.19 ID:6cBsWvx10
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

雑兵「ふん。こんなものか?」

人識「こいつ雑兵のくせに強くね?」ボロッ

出夢「というか、てめぇが足手まといなんだっつーの!」

人識「しゃーねーだろ! ナイフとか全部空港で没収されちまったんだからよ!」

いーちゃん「というか、よく警察呼ばれなかったもんだよね」コソッ

人識「つーか、てめぇも隠れてねーで手伝えよ!」

いーちゃん「いや、ぼく、そういうのはどちらかと言うと専門外でね」

人識「つっかえねーっ!」

雑兵「よそ見してていいのか?」ダッ

人識「っ!」

雑兵「フンッ!」ブンッ

人識「危なっ!」バッ

雑兵「ほっ」チャキッ

人識「っ! 拳銃!?」

バンッ!

出夢「ほっ」グイッ ヒッパル

人識「うおっ……」グラッ ヒッパラレ

座椅子「」チュンッ

雑兵「ちっ。外したか」

人識「あっぶね〜。頬掠った……」ツー

出夢「油断してんじゃねーよ」

人識「わぁーってるよ」

いーちゃん「拳銃はあくまで牽制で、近距離での戦闘が雑兵の戦闘スタイルみたいだね」

人識「そういや昔、これに似た奴と戦ったことあんな……」

出夢「んで、その結果はどうだったんだ?」

人識「生き残ったのは俺だけど、実質的には負けだな」

出夢「マジかよ」

雑兵「まだまだ行くぞ!」ダッ

出夢「ちっ、あんまし調子に乗ってんじゃねーぞ!」グッ

人識「馬鹿っ! こんなとこで大振りすんな! 飛行機がぶっ壊れるだろ!」

出夢「くっ……」ピタッ

雑兵「よっ」バッ

出夢「ちっ!」サッ

雑兵「まだまだ!」チャキッ

出夢「ヤバッ!」

人識「くっ!」ドンッ

出夢「え?」


バンッ!

132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/17(金) 14:37:41.28 ID:6cBsWvx10
人識「がはっ……」ドサッ

出夢「人識っ!」

雑兵「ははははっ! とどめだっ!」チャキッ

いーちゃん「ほっ」ブンッ

ドゴッ!

雑兵「がっ……」ドサッ

出夢「人識! おい、大丈夫かっ?」バッ

雑兵「っつ………てめぇ! よくもやってくれたな!」ガバッ


シーーーーーーーーンッ


雑兵「!? だ、誰もいない!?」

シーーーーーーーーンッ

雑兵(あいつらだけじゃない。いつの間にか客もCAもいなくなってやがる……)

雑兵「飛行機内の人間が全ていなくなってる……?」

いーちゃん「いや、そんなわけないでしょ」スッ

雑兵「っ!?」クルッ

いーちゃん「誰もいなくなってたら、飛行機はすでに墜落してるだろ?」

雑兵「……てめぇ、一体何をしやがった?」

いーちゃん「空間製作って、知ってる?」

雑兵「空間製作?」

いーちゃん「一種のミスディレクションみたいなものだよ。簡単に言うなら相手の意識を別の所に逸らし、意識の空白を作る技術のこと」

雑兵「意識の空白……?」

いーちゃん「空間製作とか大仰な言い回しをしてるけど、そんな特別な技術でもないんだよね。誰にでも使えるし、最近でもジャンプで連載してる『黒子のバスケ』なんかでも使われてるね」

雑兵「は?」

いーちゃん「あれは視線誘導によるミスディレクションなんだけどさ、結構よくできてるんだよ、これが。影が薄いから相手をよく見ようとする。意識が存分に自分に向けられた所で視線を誘導するんだから、効果は絶大だよね」

雑兵「何を……」

いーちゃん「ぼく的には中々面白い設定を持った漫画なんだけど、何故か人気がないんだよね。まぁ、人気がないって言ってもアニメ化は決定してるし、単行本も15巻も出てるんだけどさ」

雑兵「何を言って……」

いーちゃん「そうそう。アニメ化といえば、やっぱり見逃せないのはめだかボックスだよね。あれ、西尾維新原作なのに西尾アニメプロジェクトには含まれてないんだけど、どうなってるんだろうね? さりげに西尾作品として認められてないってことなのかな?」

雑兵「何を言ってるんだ、てめぇはーっ!」

いーちゃん「何って、そんなの決まってるだろ?」

出夢「戯言―――」ギャハ

人識「―――だよな」ニヤリ

雑兵「っ!?」

人識・出夢「くたばれ、ゴラァ!」ブンッ


ドゴッ!!



133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/17(金) 14:39:29.99 ID:6cBsWvx10
雑兵「がはっ!」ドサァァ

人識・出夢「うしっ!」パンッ

いーちゃん「拳銃回収」スッ

雑兵「な、何でてめぇ動けるんだ……? 確かに銃弾が直撃したはずなのに……」

人識「伊坂さんが俺を守ってくれたんだよ」グラスホッパー

雑兵「ほ、本……?」

出夢「ったく、心配させやがって。早くもスレが終わるんじゃないかと思ったじゃねーか」

人識「別にてめぇが勝手に心配しただけだろ? 俺は別に頼んでねーっつーの」

出夢「あん? てめぇ、それが助けてやった奴に対する言葉か?」

人識「いや、助けたのは俺だろ! 何さりげに立場を逆にしようとしてんだよ!」

いーちゃん「とりあえず、こいつ縛っとくか」マキマキ

雑兵「くそっ……」

人識「あーあ。買ったばっかだっつーのによ。弁償しろよ、てめぇ」

出夢「それよりも、こいつどうするよ?」

いーちゃん「警察に引き渡せばいいんじゃない?」

人識「裏の世界の住人を警察に引き渡すって、どうよ?」

いーちゃん「何か問題でもあるの?」

人識「いや別にねーけどよ……」

出夢「まぁ、普通に脱走しそうだけどな」

いーちゃん「そっか……」

人識「ていうか、こいつ匂宮雑技団からの刺客なんだろ? だったら、何かしら情報とか聞き出せるんじゃねーか?」

出夢「無理無理。あいつらが、こんな雑兵に情報を教えるはずねーもん」

人識「それじゃあ、どうするよこいつ? さすがに北海道に持ってくわけにもいかねーだろ?」

いーちゃん「かさばるしね」

出夢「かと言って、不法投棄するわけにもいかねーからな……」

雑兵「人を粗大ゴミ扱してんじゃねーよ」

134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/17(金) 14:41:26.60 ID:6cBsWvx10
いーちゃん「しょうがない。とりあえず、小唄さんに預かっててもらうか」ピッ

人識「小唄って、あの三つ編みデニムのことか?」

いーちゃん「うん。今人手を欲しがってたし、ちょうどいいかなって」プルルル

人識「はぁん」

出夢「ていうか、お兄さん、いつ空間製作なんてもの覚えたんだよ?」

いーちゃん「以前、木の実さんにコツを教わったことがあってね」

出夢「そうなのか?」

いーちゃん「うん。ただ完璧ってわけじゃなくって、一度に消せる人の数は限られてるし、最大3分くらいまでしか持続できないんだよね」

出夢「いや、それでも十分すげぇけどな」

いーちゃん「そう?」

人識「ていうかお前、あいつと結構会ったりしてんの?」

いーちゃん「いや、最後にあったのは4年前の狐さんの事件以来だね。今、一体どこで何してんだろうね?」

出夢「さぁな。まあ、僕たちよりは元気にやってるんじゃないか?」

人識「案外、未だに狐面の野郎を追っかけてたりしてな」

いーちゃん「いや、それはないと思うけど……」

アナウンス「皆様、まもなく着陸いたします。座席のリクライニング、フットレスト、前のテーブルを元の位置にお戻しください」

人識「ハイジャックに遭ったっつーのに、普通に運行してるんだな、この飛行機……」

出夢「まぁ、細かいことはいいだろ」

いーちゃん「細かいって言っても、死人が出てるんだけどね」

人識「とりあえず席に座って、シートベルト締めねーとな」スッ

出夢「こいつどうする?」

人識「ほっときゃいいだろ」


135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/17(金) 14:43:01.59 ID:6cBsWvx10
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


新千歳空港


いーちゃん「はい。というわけでやって参りました、北海道」

出夢「お晩でーす!」

人識「それは夕方から夜にかけたあいさつだろ」

いーちゃん「このあっぽんが!」

人識「あぁん!?」

出夢「ぎゃはははは! あっぽんあっぽん!」

人識「おだつな!」

いーちゃん「まぁ、方言はいいとして。とりあえず札幌駅へと向かうか」

出夢「そうだな」

人識「まだ、着いてなかったんかよ……」

いーちゃん「北海道って言ったら、やっぱり時計台だよな。あれって、中に入れるんだっけ?」

人識「知らねーよ」

いーちゃん「まぁ、遠巻きに見るだけでもいいんだけどさ」

出夢「僕はワグナリアに行きてーな!」

人識「何で北海道まで来て、ファミレスに行かなきゃなんねーんだよ」

いーちゃん「そういう、零崎は行きたいとことかないのか?」

人識「あー、俺はテレビ塔でも適当に見れりゃいいや」

出夢「んなもん。札幌駅に着けば、嫌でも見えんだろ」

人識「いや、さすがに札幌駅からじゃ見えねーだろ」

出夢「そうか?」

人識「あれって、高さどんくらいだ?」

出夢「さぁ? けど、あれって結構高いんだろ? 見れるんじゃねーの?」

人識「高いっつっても、駅の周りには高層ビルとかあるだろうし、それが邪魔になって見れねーと思うぞ?」

出夢「うーん。前読んだ漫画には見えるって書いてあったんだけどな……」

いーちゃん「まぁ、現地に着いてから確認すればいいだろ」


136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/17(金) 14:45:42.09 ID:6cBsWvx10
今日はここまで。明日から、北海道をだらだらっと観光します。お楽しみに♪

というか、台本形式でバトルは無理だな。難し過ぎる。

明日も気が向いた時間に更新します。
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/17(金) 15:27:28.61 ID:Cd3k1C1AO
ようこそ試される大地へ
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/02/17(金) 15:38:22.74 ID:JOQFqjDLo
ワグナリアって名前のファミレスはないと思うが、作者が実際働いてたファミレスならあるらしいな
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/17(金) 16:06:01.76 ID:gkokInSxo
飛行機で携帯使うとか流石いーちゃん

140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/17(金) 16:13:50.04 ID:GbVCwNzDO
くくく…時計台を見てがっかりする姿が目に浮かぶようだ
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/02/17(金) 20:35:47.31 ID:zOvXgljG0
結局CAさん死んでしまったん?
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/02/17(金) 22:03:01.49 ID:EFw/Sp5H0
メタい発言の辺りが西尾作品っぽくてイイ!
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/17(金) 23:41:00.57 ID:MKosv18no
めだボがアレなのは単に集英社だからだろう
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/18(土) 14:12:47.46 ID:2HrqyZ5C0
>>137
お邪魔しまーす!
>>138
マジっすか!? 知らんかった。
>>139
アカン。ガチでミスった……。
>>140
最初見た時の「あ、これ?」感は今でも忘れない。
>>141
CAさんは死んでしまいました。死体はちゃんと、オレンジ色の寝袋に詰めて、そこらへんに置いといてあります。
>>142
あざすっ! そう言ってもらえると凄く嬉しいです!
>>143
予想以上に根本的なところに理由がっ!


それでは、今日もだらだらっと更新を開始させて頂きます。

戯言開始っ!

145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/18(土) 14:16:24.46 ID:2HrqyZ5C0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


時計台前


いーちゃん・出夢「おー。普通ーー」

人識「国指定重要文化財を見て、普通とか言うな」

出夢「いや、でもよ。特別大きいわけでもなし、奇抜な外見をしてるでもなし、特に凄いとこが見当たんねーんだけど」

いーちゃん「知らない人が見たら、ただの古い建物だよな」

出夢「だな」

人識「だから、そういうこと言うなっつーの」

いーちゃん「正直周りの木邪魔だな」

出夢「そういやさ、この建物、前爆発してたよな」

人識「は?」

いーちゃん「『最終兵器彼女』?」

出夢「そうそう!」

人識「俺、読んでねーんだよなー」

いーちゃん「あ、そうなんだ」

人識「だって、何か話重てぇし、女が結構グロいことになってんじゃん?」

いーちゃん「お前、途中で読むのやめただろ。ちゃんと最後まで読めって。何だかんだで、お前にピッタリの漫画だったぞ」

出夢「いや、どっちかっつーと、お兄さんにピッタリの漫画だったと思うぞ? 巻末の作者コメントとか、思いっきりお兄さん向けだったし」

人識「つってもなー。何か読む気がしねーんだよな……」

いーちゃん「まぁ、ぼくもそこまで好きってわけじゃないんだけどな」

出夢「あら、そうなの?」

いーちゃん「ぼくは、どっちかって言うと『いいひと。』の方が好きだったかな」

出夢「分かるっ!」ビッ

人識「分かんねー……」

出夢「あれはいい作品だったよな!」

いーちゃん「社長さん宅にいたメイドさん可愛かったなー」

出夢「結構なモブキャラ選択したな……」

いーちゃん「ドラマの失敗ぶりは目を覆いたくなったよな」

出夢「草薙……」

人識「俺を置いて話を進めてんじゃねーよ」

出夢「何だよ。人識は『いいひと。』も知らないのか?」

人識「いい人だか、悪い人だか知らねーけどよ、それ結構マイナーな漫画じゃねーか?」

いーちゃん「そんなことないと思うけど……」

出夢「あれ、漫画の方は本当に面白いんだぜ」

いーちゃん「主人公が本当にいい人なんだよね」

人識「悪い人の俺たちが見るもんじゃねーな」

いーちゃん「一回漫画の方を読んでみるといいよ。ぼくも持ってたし」

人識「売ってんじゃねーかよ!」


146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/18(土) 14:20:37.84 ID:2HrqyZ5C0
出夢「次どこ行く?」

いーちゃん「時計台も見たし、次はテレビ塔の方でも見に行こうか」

人識「つーか、仕事の方はいいのかよ? どっぷり観光してんじゃねーか」

出夢「妹さん探すのは、明日からでいいだろ。今日は観光を楽しもうぜ」

人識「泊る気かよ」

いーちゃん「宿は取ってあるよ」

人識「手際いいな、おい!」

出夢「ほら、そういうことだから観光楽しもうぜ!」グイッ

人識「だぁー。分かったから引っ張んじゃねーよ」

いーちゃん「えーっと……テレビ塔は確か、すぐ近くにあるんだよね」スタスタ

人識「そこの通りを右に曲がったとこにあんぞ」スタスタ

出夢「お、人識詳しいじゃん」スタスタ

人識「北海道は以前も来たことがあるからな」スタスタ

いーちゃん「そうなんだ」スタスタ

人識「かれこれ4回くらいは行ったかな」スタスタ

出夢「多いのか少ないのか、よく分からねー回数だな」スタスタ

人識「ほれ、着いたぞ」ピタッ

出夢「近っ!」

いーちゃん「これがテレビ塔か」オー…

人識「まぁ、テレビ塔とは名ばかりで、今はラジオの電波しか流れてなかったりするんだけどな」

いーちゃん「ふぅん」

出夢「お、近くに公園みたいのもあんじゃん」

人識「公園って言うほど大きくもねーけどな」

出夢「別に大きさはどうでもいいんだよ」

人識「そういうもんか?」

出夢「そういうもんだ」

いーちゃん「にしても、思ったより高くないんだな」

出夢「な」

人識「だから、観光名所を見て、そういうことを言うなっつーの」

いーちゃん「見る場所によっては、隣のビルとそんな高さ変わらないようにも見えるぞ」

出夢「確かに」

人識「だーかーらー、そういう興ざめるようなことを、ここで言うなっつーの!」


147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/18(土) 14:24:27.51 ID:2HrqyZ5C0
いーちゃん「さて、テレビ塔も見終わったし、次はどこ行く?」スタスタ

出夢「うーん。どうすっかな? ひっきー、何かおススメスポットみたいのねーか?」スタスタ

人識「だからその呼び名はやめろってーの。つーか、俺もそんな北海道に詳しいわけじゃねーからな……」スタスタ

いーちゃん「それじゃあさ、ポプラ並木にでも行ってみる?」

出夢「ポプラ並木?」

人識「北海道大学のキャンパス内にあるやつか?」

いーちゃん「うん。あそこなら駅から近いから、見終わった後、すぐに宿の方に移動できるからね」

出夢「そういや、お兄さんが取ったホテルって、どこら辺にあんだ?」

いーちゃん「ホテルじゃなくて温泉宿なんだけどね」

人識「温泉宿って、札幌に温泉なんかあったか?」

いーちゃん「宿は札幌じゃなくて、登別の方に取ってあるんだ」

人識「遠っ!」

出夢「登別ってどこら辺だ?」

人識「思いっきし下の方だろ。ていうか、何でわざわざ登別の方に宿取ってんだよ。遠いじゃねーか」

いーちゃん「いや、どうせ泊るんだったら、温泉のあるところの方がいいかなって思って」

人識「だからって、何で登別なんだよ!」

出夢「そんな遠いのか?」

人識「さっきの空港のさらに向こう側にあんだよ」

出夢「遠っ!」

いーちゃん「大丈夫だって。特急を捕まえれば、一時間半くらいで着くから」

人識「特急使っても結構かかってんじゃねーかよ……」

いーちゃん「まぁ。急ぎでもないんだし、ゆっくり行こうよ」スタスタ

出夢「それもそうだな―――って、何だ、ありゃ?」


148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/18(土) 14:27:28.06 ID:2HrqyZ5C0
いーちゃん「あれ?」

出夢「ほれ、あそこにある店」スッ

いーちゃん「セイコーマート? スーパーか何かじゃない?」

人識「あれはコンビニだ」

出夢「は? コンビニ?」

いーちゃん「ファミリーマートじゃないぞ?」

人識「知ってるつーの」

出夢「セイコーマートなんつーコンビニ、聞いたこともねーけど?」

人識「そりゃあ、主に北海道の方に経営してるコンビニだからな」

いーちゃん「へー」

人識「関東の方にも何件かあるみてーだけど、圧倒的に北海道の方が多いな」

出夢「はぁん。………ちっと、寄ってみね?」

人識「あ? 何でよ?」

出夢「別にコンビニに寄るのに理由なんかねーだろ」

人識「いや、あるだろ」

いーちゃん「ぼくは別に構わないけど」

出夢「小腹も少し空いたし、何か適当に買おうぜ」

人識「そういや、飛行機の機内食を食べて以来、何も食ってねーな」

いーちゃん「朝からずっと移動しっぱなしだったし、小休憩にはいいかもしれないね」

出夢「それじゃあ決まりだな!」タタタッ

いーちゃん「元気だねー」スタスタ

人識「コンビニ寄るくらいではしゃぐなっつーの」スタスタ


149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/18(土) 14:30:18.39 ID:2HrqyZ5C0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

出夢「思ったよりも、普通のコンビニだったな」スタスタ

人識「そりゃあ、普通のコンビニだからな」スタスタ

いーちゃん「けど、結構北海道ならではの商品とか沢山あったよ」スタスタ

出夢「マジで?」

いーちゃん「うん。ほら、これ北海道牛乳を使ったアイスクリームとか」スッ

出夢「いただきます」ガブッ

いーちゃん「………」

出夢「おー、うんめぇー! めっちゃ濃厚でクリーミーッ!」モグモグ

いーちゃん「………」

人識「ガチで凹んでんじゃねーよ」ペラペラ

出夢「何読んでんだ?」

人識「ジャンプ。今週号まだ読んでなかったんだよ」ペラペラ

出夢「あ、いけね。僕もまだ読んでねーや」

いーちゃん「ジャンプって、そんな読まなければいけないようなものなのか?」

人識「1回読むのを忘れると、そこのところの展開が分からなくなるからな……」ペラペラ

出夢「それ読み終わったら僕にも貸してくれ」

人識「おー、読み終わったらな」ペラペラ

いーちゃん「零崎は、ジャンプでは何読んでるんだ?」

人識「一応全部読んでるぞ」ペラペラ

出夢「あ、マジで? 僕はハンターとワンピースしか読んでないや」

いーちゃん「へー」

人識「そういうお前は、何読んでんだよ?」

いーちゃん「ぼくはナルトとワンピース、HUNTER×HUNTER、バクマン、ブリーチに銀魂。それとこち亀なんかもたまに読んでるよ」

人識「とりあえず有名どころだけ読んでるって感じだな」

出夢「あれ? お兄さん、飛行機内で黒子とかめだかについて熱く語ってたくせに、読んでないのか?」

いーちゃん「ん? あー、いやいや。ちゃんと読んでるよ」

人識「本当かよ?」

いーちゃん「本当だって。ぼくが嘘つくはずないだろ」

人識「それがすでに嘘くせ―んだよ」

150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/18(土) 14:31:47.57 ID:2HrqyZ5C0
いーちゃん「そういえば、出夢くんは何買ったの?」

出夢「僕? 僕は、これだ」スッ 

人識「ラムネかよ」

出夢「何だよ、ラムネを馬鹿にしてんのか?」

人識「別にそういうわけじゃねーけどよ……。その歳にもなってラムネって、どうよ?」

出夢「別にいいだろ。ほれ、全部やるから食ってみろって」

人識「いや、いらねーよ」

出夢「あ、中にあるフィギュアは捨てずに返してくれよ」

人識「それ、フィギュアの為に中身食わせようとしてるだけじゃねーか」

いーちゃん「ワンピースフィギュア?」

出夢「今集めてんだ」

人識「ふざけんな。てめぇで食え」

出夢「しゃーねーな」モグググッ

人識「一気に食ってんじゃねーよ……」

出夢「ふぐぐぐんむぐぅ、むぐふぐぐんぐ」モグモグ

人識「何言ってるか全然分かんねー」

いーちゃん「それより、口に何か入れたまま喋るのは行儀が悪いよ。ほら、さっき買ったサイダーがあるから飲んで」スッ

出夢「ふぁんふぅー」スッ

人識「あ? ちょっと待て」

出夢「んー?」ゴクゴク

人識「おい、欠陥製品。確かラムネと炭酸って―――」チラッ

いーちゃん「」スタタタタタタッ

人識「」

出夢「ぶほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」

人識「ぎゃあああああああああああああっ!」


151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/18(土) 14:34:01.00 ID:sj2JRVyc0
キタ!スタイリッシュ逃げwwwwwwwwwwwwww
さすがにいーちゃんも使えたかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/18(土) 14:35:35.57 ID:2HrqyZ5C0
てな感じで、今日はここまでです。

明日は用事があるので、更新できません。……といいますか、近々東京の方に引っ越すことになりました。そのため、更新速度が遅くなる危険性がありますので、ご了承ください。

153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/18(土) 19:05:02.91 ID:vstfj5OAO
簡易メントスコーラさせといて逃げるとは汚い流石いーちゃん汚い
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/18(土) 19:11:04.92 ID:sj2JRVyc0

この作者には是非ともアイドルマスター×戯言をやってほしい。いーちゃんが怪我をしたPの代わりにプロデュサーを請け負うみたいな。
自分じゃ戯言キャラがいまいち掴めないんだよなー。まあ、とりあえず完結をがんばって欲しい。
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/19(日) 19:18:59.12 ID:LTao4nuEo
乙!
人類最強とかクビシメで出てくるベスパに乗った女の子とか出してくれたら嬉しいな
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 00:08:38.74 ID:LTnOSu6T0
>>151
この世界でのいーちゃんは、どちらかと言うとボケ寄りですからね。これ程度朝飯前です♪
>>153
今、一番汚いのは人識ですけどね(笑)
>>154
自分もそのSS読んでみたいです! 誰か書いてくれませんかね? とりあえず、自分はこのSSの完結を頑張ります!
>>155
承知しました。(家政婦風)


すいません。ジャンプ読んだり、スピリッツ読んだり、ゲームしたりしてたら更新が遅れてしまいました。

遅ればせながら、戯言を開始します!

157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 00:13:44.13 ID:LTnOSu6T0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


札幌駅


人識「うげぇ……。めっちゃべとべとしやがる……」ベトベト

出夢「きったねぇなー」

人識「てめぇが噴いた泡だろ……」

いーちゃん「結局それが原因で北大構内に入れてもらえなかったし………何してんだよ、お前」

人識「てめぇが原因だろうがぁ!」

出夢「にしても、いきなり泡が出てくんだもん、マジでビビったぜ」

いーちゃん「ラムネと炭酸を一緒にすると、一気に炭酸が抜けるんだよ」

出夢「マジか。知らなかった……」

人識「知っとけよ」

いーちゃん「理屈はよく分からないけど、色々所説があるみたいだよ」

出夢「はぁん」

人識「何でもいいからよ、さっさと宿に行こうぜ。この状態でいるのは最高に不愉快だ」

出夢「何だかんだで、オイシイと思ってるくせ」

人識「思うか!」

いーちゃん「これから移動するから、あと一時間半くらい待って」

人識「あと一時間半もこの状態かよ!」

いーちゃん「それじゃあ、ぼくの着替えを貸してやるよ」スッ

人識「その気持ちはありがてぇけどよ、お前、俺にこの大衆の面前で着替えろっていうのか?」

出夢「何か問題でもあんのか?」

人識「周りから変な目で見られんだろうが!」

出夢「僕は気にしないぜ?」

人識「俺は気にすんだよ!」

いーちゃん「というより、そのべたべたした恰好だと電車に乗れないから、さっさとトイレで着替えて来いって」


158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 00:17:54.97 ID:LTnOSu6T0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


温泉宿


人識「やっと着いたね」

出夢「だな」

人識「観光してた時間より、移動してる時間の方が長かった気がするのは俺だけか?」

出夢「飛行機なんかの移動時間も含めるとなると、圧倒的に移動してる時間の方が長かったな」

いーちゃん「というか、旅行初日はそんなものだろ?」

人識「てめぇは黙れ」

いーちゃん「おい、まだ怒ってんのか? いい加減機嫌直せよ」

人識「うっせぇ。一体誰のせいで、こんな恰好でいると思ってんだ」

いーちゃん「お前がべとべとで気持ち悪いって言うから、着替えを貸してあげたんじゃないか」

人識「だからって、何でナース服だよ!」

出夢「文句言いつつ、ちゃっかり着てんだよな」

人識「ていうか、何でナース服なんか持ってんだ!?」

いーちゃん「大丸に寄った時に買ったんだ。あそこ、何でも揃ってるんだよね」

人識「んなこと聞いてねぇんだよ!」

いーちゃん「いや、聞いたじゃん」

出夢「似合ってるぜ」ニヤニヤ

人識「うるせぇ!」

いーちゃん「まぁ、何でもいいからさ、さっさとチェックイン済ませちゃおうよ」スタスタ

出夢「だな」スタスタ

人識「てめぇら、マジで覚えてろよ……」スタスタ


159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 00:24:40.01 ID:LTnOSu6T0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

若女将「いらっしゃいませ。ようこそ月見亭へ」

いーちゃん「すいません。少し遅かったですかね?」

若女将「いえ、大丈夫ですよ。いつもは混んでるんですが、本日はあと二組様がお泊りになってるだけですので、ごゆっくりお楽しみください」

いーちゃん「あ、そうなんですか」

従業員「お履物はこちらにお願いします」ペコッ

人識「あー、わりぃな」スッ

従業員「いえ」

従業員(何でナース服なんだろ?)

若女将「従業員さん。皆さまのお荷物をお部屋にお持ちしてください」

従業員「分かりました」

いーちゃん「お願いします」スッ

若女将「それでは、お部屋のご案内をさせていただきますね」スタスタ

出夢「うおーっ。結構広い宿だなー」キョロキョロ

若女将「当旅館には露天風呂のほか、卓球などの娯楽施設や、お土産コーナーなどもありますので、ご自由にご利用ください」

人識「ほぉー」スタスタ

若女将「こちらがお部屋の辰の間になります」

人識「あ? 三人同室かよ!?」

いーちゃん「別に問題ないだろ?」

人識「いやいや、こいつと同部屋ってだけで問題大有りだろ!」

出夢「僕なら二人と同部屋でも大丈夫だぜ?」

人識「俺が大丈夫じゃねーんだよ!」

若女将「どうかなさりましたか?」

いーちゃん「いえ、何でもありません」

人識「おい、勝手に話を終わらせようとしてんじゃ―――」

ドスッ!

人識「ごふっ……」

出夢「恥ずかしいから、少し静かにしてろって」

人識「て、てめぇにだけは……言われ……たく……ねぇ……」ガクッ

若女将「お夕飯まで少し時間がありますので、露天風呂にでもゆっくり浸かって、旅の疲れを癒してください」ペコッ

いーちゃん「ありがとうございます」ペコッ


160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 00:33:45.49 ID:LTnOSu6T0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

辰の間


出夢「うおーっ! 中々いい部屋じゃねーか!」ゴローン

いーちゃん「そうだね」ドッコイショッ

人識「」シーン

出夢「おい、お兄さん。テレビ付いてるぞ!」ギャハハハ

いーちゃん「こっちには冷蔵庫が付いてるね」

出夢「窓からの景色も最高だぜ!」ギャハハハ

いーちゃん「出夢くん、お茶でも飲む?」

出夢「お−、頂く」

いーちゃん「分かった」コポコポ

出夢「それより、これからどうするよ?」

いーちゃん「どうするって?」

出夢「いや、だから妹さんの捜索だよ。北海道にいるって言っても、ある程度絞らないと、とてもじゃないけど見つからないぜ?」

いーちゃん「そうだね………零崎は妹さんを温泉街に行かせたみたいなこと言ってたし、とりあえず、明日ここら辺を捜索してみようか」コポコポ

出夢「あいよー」

いーちゃん「はい、お茶できたよ」スッ

出夢「さんきゅ」スッ

いーちゃん「一息ついたら、温泉行く?」

出夢「そうだな。今日は色々あったし、食事前に汗を流すのもいいかもしれねーな」

いーちゃん「とりあえず、着替え用意しとくか」スッ

出夢「お、浴衣置いてあるぜ? 折角だから、これに着替えね?」

いーちゃん「温泉入った後に着ればいいでしょ」

出夢「僕の浴衣姿見て、興奮すんなよ」

いーちゃん「しないって」

出夢「しろよ!」

いーちゃん「何で怒ってるの?」ハテ?


161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 00:41:33.80 ID:LTnOSu6T0
人識「あー、腹痛ぇ……」ズキズキ

出夢「何だ、拾い食いでもしたのか?」スタスタ

人識「てめぇが殴ったからだろーが」スタスタ

出夢「それで、温泉ってどこにあんだよ?」

いーちゃん「一階の廊下を真っ直ぐ行ったとこだって」スタスタ

出夢「結構遠いとこにあんのな」

人識「あまり近過ぎても困るけどな」

出夢「てか、タオルとか持ってきてねーんだけど大丈夫なのか?」

いーちゃん「タオルとバスタオルは更衣室に用意されてあるらしいよ」

出夢「へー。サービスいいじゃん」

人識「てか、てめぇ。何持って来てんだよ?」

出夢「ん。これか? これはアヒルちゃんだけど」スッ

人識「ガキか」

出夢「別にいいだろ」

人識「ていうか、温泉でそういうの持ち込んでいいのか?」

出夢「問題ねーだろ?」

いーちゃん「まぁ、ぼく達以外には二組の客しかいないみたいだし。大丈夫じゃない?」

出夢「だよなー」

人識「そうかぁ?」

いーちゃん「着いた着いた」ピタッ

人識「おっしゃ。それじゃ入っか!」

いーちゃん「ああ」

出夢「だな」


いーちゃん・人識・出夢「」スタスタスタスタ


いーちゃん・人識「ちょっと待て」ピタッ

出夢「あ?」


162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 00:46:30.29 ID:LTnOSu6T0
今日はここまでです。

明日……ていうか今日は、14時くらいに更新を開始します。

明日から温泉。ポロリもあるかも♪

163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga sage]:2012/02/21(火) 00:47:06.17 ID:b3gX9Gv0o
信じるぞ
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/21(火) 00:53:46.60 ID:qQWY8W9Qo

そりゃ止めるよなww
でも普段から素肌に革ジャンとか着てるからチラチラ見えると思うんですよね
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/21(火) 01:28:27.95 ID:SjKZDbMLo
ひっきーといずむんにはもっとラヴラヴしてもらいたい
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/02/21(火) 05:18:30.00 ID:ds4nwEr0o
二組とか完全にフラグじゃないですか
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/21(火) 06:50:59.76 ID:+4KfwzVAO
ポロリ
なんと素晴らしい響きだろうか

ヒッキー今更出夢きゅんと同部屋で騒ぐような仲じゃないじゃないバカップルが

そしてナチュラルに男湯に進撃する出夢きゅんマジクール
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/02/21(火) 11:52:04.20 ID:sf3nITVEo
二組が気になるな
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 14:09:42.19 ID:0XUyQhyn0
>>163
は、はい。がんばります。
>>164
あ、確かに…。まぁ、下の方がヤバいということでご解釈お願いします。(笑)
>>165
うぅ…。自分も何とかしたいんですけど、意外と結構難しいんですよね。あまりBL(?)には詳しくないし。一応は頑張ってみます。
>>166
ぶっちゃけ、フラグです!
>>167
身体は女で人格が男だと、色々不便でしょうね。(笑)
>>168
こっちも未だに決めかねてるんで、どうなるか気になります。どうしよう?


それでは、予告通り戯言を開始します!

170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 14:12:06.48 ID:0XUyQhyn0
出夢「何だよ?」

人識「何だよ? じゃねーよ。お前何しようとしてんだ?」

出夢「? だから、温泉に入るんだろ?」

人識「こっちは男湯だ」

出夢「いや、知ってるけど」

いーちゃん「出夢くん、出夢くんの身体は女の子なんだから、男湯に入るのはマズイでしょ?」

出夢「じゃあ、どうすればいいんだよ?」

人識「普通に女湯行けよ」

出夢「はぁ!? ふざけんなよ、何で僕だけ!」

いーちゃん「といっても、男湯に入るわけにはいかないし」

人識「ほれ、さっさと向こう行けって」シッシッ

出夢「いやいやいやいやいやいやいやいや。それは無理だろう!」

いーちゃん「何で?」

出夢「何でも糞も。僕はこれでも男だぞっ?」

人識「つっても、身体的には女なんだから、しゃーねーだろ」

出夢「嫌だぞ、絶対に嫌だ! 僕は人識と一緒に温泉に入って、身体の洗い合うをするって決めてんだ!」

人識「んなこと、絶対にしねーから安心しろ」

出夢「ていうか、僕だけ女湯に混ざるのだけは嫌だ!」

いーちゃん「我がまま言わないの」

出夢「人識、一緒に入ろう!」

人識「無茶言うな」

出夢「それじゃあ、せめて秀吉湯を用意してくれ!」

人識「だから無茶言うなって」


171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 14:32:12.56 ID:0XUyQhyn0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


男子更衣室


人識「ふぅ……。やっと説得できたな」ヌギヌギ

いーちゃん「まさか、ここで戯言を使うはめになるとは思わなかったよ」ヌギヌギ

人識「あいつには悪いけど、こればっかしはしょうがねぇからな」

いーちゃん「こんなところで問題起こすわけにもいかないからね」

人識「だな」


カポーーーーン


人識「ん?」

いーちゃん「どうした?」

人識「いや、俺たちよりも先に入ってる奴がいるみてーだぜ」

いーちゃん「多分、他の二組の内の一人だろ」

人識「マジで出夢の野郎を連れてこなくてよかったな」

いーちゃん「だね」

人識「じゃあ、先入ってるな」

いーちゃん「うん。行ってら」

人識「」スタスタ

いーちゃん「えーっと、タオルは……」ゴソゴソ

いーちゃん(……にしても、この時期にお客が二組しかいないなんて、どう考えてもおかしいよな?)ゴソゴソ

いーちゃん(これだけ大きい宿なんだから、いくら来てないと言っても、もう少しお客がいたっていいはずなんだけど……)ゴソゴソ

いーちゃん「……あ、タオルあった」スッ


172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 14:35:13.26 ID:0XUyQhyn0
いーちゃん「おー。意外と広いんだな」ガラガラ

人識「お、やっと来たか。遅かったな」ゴシゴシ

いーちゃん「うん。ちょっとタオルを探しててね」

人識「そっか」

いーちゃん「にしても、思ってたよりも凄いね。サウナとかあるじゃん」

人識「だな。身体洗ったら入ってみようぜ」

いーちゃん「いや、ぼくは遠慮しとくわ」

人識「何でよ?」

いーちゃん「だって、サウナって暑いじゃん」

人識「だからこそ、いいんじゃねーか」

いーちゃん「ぼく暑いのは苦手でね。涼しいサウナがあったら入ってもいいんだけど」

人識「それはもはやサウナじゃねぇ」

??「あれ? お前、いっくんじゃなないか!?」ザバッ

いーちゃん「ん? 君は?」

??「おいおい、ひでぇな忘れちまったのか? 俺だよ俺。宇佐美秋春だよ!」ハラリッ


忘れられてしまったことに焦りを感じたのか、その男は勢いよくこちらに迫ってくる。

あまりに急激に動き出したためか、その男が腰に巻いていたタオルがはらり、と落ちる。

その男は決して筋肉質というわけではなかったが、それでも引き締まった身体をしていた。体格を見る限り何かしらのスポーツをやっていそうだが、そのスポーツが何なのかまでは、ぼくには分からない。

しかし、ぼくはその男から視線を外せないでいた。正確にはその男の下腹部―――つまり―――


人識「いらねいらねーっ! そんな描写、誰も求めてねーっつーの!」

いーちゃん「そうか?」

人識「当たり前だろうが!」

いーちゃん「ポロリを期待してる人がいるって聞いたんだけど」

人識「少なくとも、これじゃねーよ。ていうか何だ、そいつ? 知り合いか?」

いーちゃん「いや、それが本当に誰だか分からないんだ……」コソコソ

人識「はぁ? けど、向こうはお前を知ってるみたいだぞ?」コソコソ

いーちゃん「だけど、こっちは知らないんだよ」コソコソ

秋春「その様子じゃ、また忘れてるみたいだな……」

いーちゃん「ごめん。誰だっけ?」

秋春「葵井巫女子、貴宮むいみ、江本智恵。どうだ? これで思い出したろ」

いーちゃん「…………………………あ!」

秋春「やっと思い出したか。本当、お前の記憶力の悪さは変わらねーな」ケラケラ


173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 14:42:48.17 ID:0XUyQhyn0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


女子更衣室


出夢「まさか本当に女湯に入ることになるとはな……」ハァ

出夢「人識と一緒に入りたかったなー……」ヌギヌギ


キャハハハ、ムイミチャンムネオオキイ! バッ…サワンジャネーヨ。クスグッテェダロ! ウラヤマシイナー。ワタシモソレクライアッタライイノニ…


出夢「しかも、人いんじゃねーか……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いーちゃん「それより、何で秋春くんがこんな所にいるの?」

秋春「ああ。実はよ、俺と葵井と貴宮と江本の四人で北海道旅行してんだよ」

いーちゃん「へー。そうなんだ」

秋春「だから、今女湯には葵井たちが入ってるぜ」ニヤリ

いーちゃん「そっか」

いーちゃん(大丈夫かな? 出夢くん)

秋春「何だよ、リアクション薄いなー。覗きたいとは思わないのか?」

いーちゃん「そんなことしてるのバレたら、むいみちゃんに殺されるよ」

秋春「バレなきゃいいんだよ、バレなきゃ。そっちの人も覗きたいと思うだろ?」

人識「あ?」ゴシゴシ

秋春「いやだからさ、男なんだから、女湯を覗いてみたいって思うだろ?」

人識「いや、俺は特にそういうのはねーな」ザパァ

秋春「何だよ何だよ。揃いも揃って涸れてんなー」


174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 14:46:39.74 ID:0XUyQhyn0
秋春「おし、ここは俺が先頭を切って実践してやるぜ」

いーちゃん「止めといた方がいいと思うよ」

秋春「いいから見とけって」

人識「実際に見るのは、お前だけどな」ポチャン

秋春「どっかに覗き穴ないかな……」キョロキョロ

いーちゃん「ないと思うよ。そういうのは従業員がちゃんと点検してるだろうし」

人識「上から覗くにも、あの高さだと、どうしたって届かねーだろうしな」

秋春「うーーん。ん? そういや、ここって露天風呂があるんだよな?」

いーちゃん「そうらしいね」ゴシゴシ

秋春「だったら、そっちの方から覗けるんじゃないかな?」

いーちゃん「そっちもある程度対策がされてると思うけど」ゴシゴシ

秋春「まぁ、試すに越したことはないだろ。行こうぜ」

いーちゃん「身体洗い終わったら行くよ」ゴシゴシ

秋春「そうか? それじゃあ、そこの人も一緒に行こうぜ」

人識「俺はいいっつーの」

秋春「いいから行こうぜ。もし穴があったら、特別に見してあげるからさ」

人識「いいつってんだろ」イラッ

いーちゃん「折角だし行ってくれば?」

人識「だから、俺はそういうの興味ねーってーの」

いーちゃん「いや、そうじゃなくって。折角の露天風呂なんだから、入ってくればって意味なんだけど……」

人識「………」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

巫女子「ねーねー。そういえばこの温泉には露天風呂があるみたいだよっ!」

江本「そうなんだ」

むいみ「おーし、それじゃあ行ってみるか?」

巫女子「さんせーい! 一回露天風呂に入ってみたかったんだっ」キャッキャッ

むいこ「じゃあ行くか!」スタスタ

巫女子「レッツゴー!」キャハハハ

江本「他の人も入ってるんだから、もう少し静かにした方が……」

出夢(あー。人識と一緒に露天風呂入りたかったな……)ゴシゴシ


175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/21(火) 14:52:40.59 ID:0XUyQhyn0
今日はここまでです。

明日も今日と同じくらいの時間に更新します。

残り一組を誰にするか、マジで悩む。○○にするか、××&△△ペアにするか。

○○にすれば話を展開しやすくなるんだけど、北海道と言ったら、あの二人を出してみたい気もするし……悩むわぁ〜。

176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga sage]:2012/02/21(火) 15:25:03.08 ID:JXFKQZuko
おいおいおい
おいおいおいおい
忘れちゃならん赤い人がまだ出てないぞ
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 16:45:10.76 ID:rNIwWzrL0

この少なさはあの人のせいだな・・・・
早蕨三兄弟はでないの?この世界じゃ普通に仲良くやってそうだけど・・・・
そういえば一時期、戯言シリーズWikiのいーちゃん名前の欄が「井伊儺磨廻(いいなまえ)」だったな。戯言だけど。
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/02/21(火) 17:20:27.74 ID:sf3nITVEo
また懐かしい人たちが出てきたなwwwwww
もう一組も期待してます!

個人的には曲絃師をry
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga sage]:2012/02/21(火) 17:27:45.50 ID:GJZQYT8+o
それよりも天才さんと画家さんをだな
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/21(火) 19:44:30.97 ID:tBYVx0OK0
>>1乙、巫女子ちゃんの超比喩に期待
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/02/22(水) 03:42:10.68 ID:PvS971O9o
ヒントもらうまで普通に忘れてた
これは読み直してくるしかない
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga sage]:2012/02/22(水) 07:50:39.94 ID:R0hmXWfKo
超比喩ができる>>1と聞いて
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/22(水) 14:08:42.31 ID:uCFeMQ0D0
>>176
大丈夫です。あの人は必ず出します。まぁヒーローは遅れてやってくるものってことで。
>>177
リクエストしてくれれば、極力出しますよ。基本、前作でチーム戯言にいた人は主要メンバーとして、チームフォックスにいた人はサブメンバーとして必ず登場させる予定です。
>>178
もう一組、本当に誰にしようかな?(未だに決めかねてる)
>>179
また、扱いづらいメンツを……。
>>180 >>182
そんなに期待しないで下さい(汗)
>>181
秋春くんはねー。彼ほど理不尽なキャラはそういないですよねー。


それでは、今日もだらだらっ戯言を開始ます。

184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/22(水) 14:11:23.77 ID:uCFeMQ0D0
秋春「俺の名前は宇佐美秋春って言うだ。よろしく」

人識「別によろしくするつもりはねーよ」

秋春「ははは。つれないなー。それで君の名前は何て言うの?」

人識「零崎人識」

秋春「それじゃあ、ひっくんとでも呼べばいいかな?」

人識「変なあだ名で呼ぶな。適当に零崎とでも呼んでろ」

秋春「そっか。じゃあよろしくな、零崎」

人識「言っとくけど、俺は覗きに協力したりはしねーからな」

秋春「え! マジで!?」

人識「何で、予想外みたいな顔してんだよ」ガラガラ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

巫女子「あーあ。いっくんと一緒に北海道に来ければよかったのになー」ブー

むいみ「もう諦めろって。あいつ確か彼女がいんだろ? あんな奴をいつまでも追いかけてないで、次の相手を探せって」

江本「巫女子ちゃん可愛いから、すぐにいい人が見つかると思うな」

巫女子「いっくんよりいい人なんか存在しないよっ!」

むいみ「はぁ……。焼け石に水って言うか、もはや、メルトダウンに水だな」

江本「不謹慎だよ、むいみちゃん」

巫女子「こうなったら、今日はいっぱいお酒を飲みまくってやる! ≪101匹のわんちゃん、ただし二進数≫みたいなっ!」

むいみ「意味分かんねーよ」ガラガラ



人識・むいみ「あ?」バッタリ



185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/22(水) 14:13:42.33 ID:uCFeMQ0D0
人識「………」

むいみ「………」

秋春「どうしたー?」ズイッ

巫女子「どうしたのー?」スッ

江本「んー?」スッ

秋春「………」

巫女子「………」

江本「………」

むいみ「あ、あ、ああ、あああ………」

人識・秋春「きゃああああああああああああああああああああああっ!!」

むいみ「何で、そっちが悲鳴あげてんだよ!」

秋春「え、何? 何で、貴宮がここにいんの!?」アソコカクス

むいみ「それはこっちの台詞だ! 何で秋春がここにいんだよ!」カクス

巫女子「あれ? 本当だー。秋春くんじゃん。何してんの?」スポポーン

人識「そこの女は少し隠せ!」カクス

江本(あれ? あの人って確か……)カクス

むいみ「まさか、てめぇ! あたし達の風呂を覗こうとして、女風呂にまで……っ!」

秋春「ち、違う! 覗こうとはしたけど、それは男湯からこっそり覗こうとしたんであって、こんな堂々と覗こうとしたんじゃない!」

巫女子「やっぱり覗こうとしてたんじゃん。秋春くん、えっちぃんだー」キャハキャハ

江本「巫女子ちゃん、ちょっとは隠そうよ」

むいみ「てめぇには、一度たっぷり『教育』をする必要があるみてぇだな」ポキポキ

秋春「ちょ、ちょっと待ってくれって! 俺たちは普通に男湯から露天風呂に出ただけなんだって………なぁ?」クルッ

人識「ああ。そうだな」

江本「わたし達も、女湯から普通に外に出ただけだよ」

むいこ「ってことは……」

巫女子「混浴ってことだねー」キャハハハ

人識「だから、てめぇは少し前を隠せっつーの!」

巫女子「ん? あれー? もしかして照れてるのかにゃ〜? 可愛い〜」アハハー

いーちゃん「何か騒がしいけど、どうしたの?」スポポーン

巫女子「」


186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/22(水) 14:17:06.11 ID:uCFeMQ0D0
あたしの好きな人が見せてくれた初めてのヌード

                    それは少し傷の目立つ中肉中背の無表情  あたしはまだ子供でした

           そのヌードは甘くてクリィーミィーで

 こんな素晴らしいヌードを見る事ができるあたしは

                    きっと特別な存在なんだと感じました

         

                                        今ではあたしはおばあさん

                                        孫の見て欲しいのはもちろん彼のヌード


             なぜなら


                                       彼もまた


                             特別な存在だからです





いーちゃん「どうしたの、巫女子ちゃん?」アソコカクス

巫女子「は……! い、いっくん?」

いーちゃん「ちゃお。久しぶりだね」ヤァ

巫女子「な、何で、いっくんがここにいるのっ?」

いーちゃん「色々と訳があってね。今、北海道で人探しをしてるんだ」

巫女子「そ、そうなんだ。……あ、あたしはね、皆の休みが重なって、それで折角だから皆で旅行に行こうってことになってね。それで、皆で温泉に入ってるの」

いーちゃん「うん。秋春くんから、大体の事情は聞いてるよ。楽しそうだね」

巫女子「うん! すっごく楽しいよ! で、でも、こんなとこで会うなんて凄い偶然だねっ!」

いーちゃん「うん。そうだね………それより、巫女子ちゃん」

巫女子「な、何かな?」

いーちゃん「少しは前隠した方がいいよ」

巫女子「…………へ?」スポポーン

いーちゃん「………」

巫女子「あ……あ。あ……ああああ……あ」カァァ

いーちゃん「………」ミミセン

巫女子「うにゃああああああああああああああああああああああああああああああっ!」




187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/22(水) 14:19:59.48 ID:uCFeMQ0D0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


露天風呂


※以下、男性陣・女性陣共にタオルを装備しております。

巫女子「う、うう……裸見られちゃった……もう生きていけない……」

むいみ「大丈夫だって。湯気でそんな見えなかったって。な! いっくんも見えなかったよな!」

いーちゃん「え? あ、うん。そうだね」

巫女子「本当っ?」

人識「いや、湯気とかなかっただろ」

巫女子「うわぁあああああああああああああああああああん!」

いーちゃん「お前ちょっと空気読めよ……」

江本「だ、大丈夫だよ」ナデナデ

むいみ「とりあえず落ち着け。話はそれからだ」

巫女子「う、うぐっ……ひぐっ…………うん……分かった……」グスグス

秋春「にしても、まさか露天風呂が混浴だったとはなー」ケタケタ

江本「本当だよね。びっくりしたよ」

むいみ「そういや、てめぇの覗き疑惑がまだ片付いてなかったな」ガシッ

秋春「………」メキメキ

いーちゃん「まぁまぁ、むいみちゃん落ち着いてって。折角の旅行なんだし、楽しくいこうよ」

江本「そ、そうだよ。喧嘩はよくないよ」

むいみ「ちっ。旅行から帰ったら覚えてろよ」パッ

秋春「は、はい……」

人識「そういや、出夢の奴はどうしてんだ?」

いーちゃん「気になるの?」

人識「別にそういうわけじゃねーよ。ちゃんと大人しく風呂に入ってるか心配なだけだ」

いーちゃん「そっか」

江本(あの人、やっぱりあの時の………だよね?)


188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/22(水) 14:21:14.44 ID:uCFeMQ0D0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


女子浴場


アヒル「」プカー

出夢「」スイー

アヒル「」プカー

出夢「……あー。一人で風呂に入っててもつまんねーなー」

アヒル「」スイー

出夢「あ、一人じゃなかったな。アヒルちゃんもいたか」ヒョイ

アヒル「」

出夢「そうかそうか。僕を慰めてくれるんだな。お前はいい奴だよ」

アヒル「」

出夢「お前だけだよ、僕の味方をしてくれるのは……」

アヒル「」

出夢「なぁ、どうしたら人識と一緒に風呂に入れっかな?」

アヒル「」

出夢「いやいや、そんなことしたら犯罪じゃねーか」ギャハハハ

アヒル「」

出夢「にしても、人識、僕に対して冷たいよなー。折角久しぶりに一緒に旅行してるってぇのによ……」

アヒル「」

出夢「やっぱ、アヒルちゃんもそう思うか?」

アヒル「」

出夢「んー。つってもなー。強引にいっても、人識の奴全然相手にしてくれないんだよなー」

アヒル「」

出夢「………」

アヒル「」

出夢「そっか。そうだよな! 押してダメなら押し倒せだよなっ!」

アヒル「」

出夢「おっしゃあ! それじゃあこれからはガンガン押して行くぜーーーっ!」ギャハハハ

出夢「―――って、やってられるかぁーーーっ!」ブンッ

アヒル「」ヒューッ


189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/22(水) 14:23:51.00 ID:uCFeMQ0D0
今日はここまでです。

明日は22時頃に更新します。
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2012/02/22(水) 17:55:15.16 ID:e0VKftqAO
アWWWWWヒWWWWWルWWWWW

めちゃくちゃ面白いです!
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/22(水) 19:26:57.28 ID:DDNXoMLc0

秋春は数少ない戯言で絵がないキャラ。(あとは濡衣と本当の顔がわからない西東天)
イメージは細目で薄黄色髪のイメージ
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/22(水) 21:00:04.76 ID:pv6Bn6zxo
秋春は勝手に、めだか箱の高貴くんのイメージだな

にしても出夢かわいすぎて…
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/22(水) 21:38:08.64 ID:l+RDeKVAO
恋する出夢きゅんは完全に乙女だの
身体は女の子で心は男の子だけど男の子が好きな普段男らしいけど恋愛には弱い乙メンガールだな

書いててわけわかんなくなったけどとりあえず出夢きゅんは可愛いって事
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/22(水) 23:19:42.95 ID:DDNXoMLc0
原作でああしたのも人類最悪の遊び人のせいだけど、乙女心もあったんじゃないかな・・・・
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/23(木) 06:08:05.59 ID:+RcM+3NGo
実は秋春君には挿し絵があったり・・・
何はともあれ乙
人識の悲鳴と出夢のアヒルとの会話が良いね
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/23(木) 18:12:32.93 ID:HHmUwIWU0
ちょっと考えてみたが、いーちゃんと狐さんと人識は根本的なところは同じなんじゃないかと思えてきた。
経緯や状況などは違うけど似ている所はあるし、狐さんがいーちゃんと人識にめを着けたのは必然だっかもしれない・・・・・

197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/23(木) 19:34:51.52 ID:ndIbTDmAO
確かにいーちゃんと狐さんは似てるな

女の子を誑かすのが得意
他人を不幸にするのが得意
NTRが得意

そっくりだ
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga sage]:2012/02/23(木) 19:46:05.01 ID:tOjv2CN2o
しかしいーちゃん達に言わせれば、同類ではあるけど全く似てないとでも言うんだろうな
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/23(木) 20:01:25.57 ID:HHmUwIWU0
さらにいーちゃんに近い球磨川。
人識といーちゃんが鏡合わせだとすると
球磨川といーちゃんは同じ席の向かい側だな というレスを思い出した。
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/23(木) 22:45:05.85 ID:lcRFNw/H0
沢山のレス頂きありがとうございます。

今日は、何となく思いついたネタを一つ挟んでから本編に入ろうかと思います。


【怪談】

いーちゃん「あれは暑い残暑の午後のことだったかな。喉の渇きを覚えたぼくは、何か飲み物を飲むために台所に向かったんだ」

出夢「」ブルブル

人識(眠っ……)ファァ

いーちゃん「そしたら、台所にはいつ作ったのか知らないアイスコーヒーが一つ置いてあったんだ。ぼくは天の恵みとばかりにそれを一気に飲み干した」

出夢「」ギュッ

人識「おい、抱きつくんじゃねーよ」

出夢「う、うっせぇ。お前がビビってるから、しょうがなく抱きついてやってんだろうが」

人識「ビビってんのはお前だろうが」

いーちゃん「その瞬間、ぼくの身体が一気に硬直した。自分の犯した過ちに気付いたんだ……」

いーちゃん「目を逸らすこともかなわず、ぼくは恐る恐るコップの中に目を向ける。そこには―――」

出夢「」ビクビク

人識(は、離れねー……)ブンブン

いーちゃん「―――そこには、一匹の黒いゴキブリがっ!」

出夢「ぎゃああああああああああああっ!」メキメキ

人識「ぎゃああああああああああああっ!」ボキボキ




以上です(この怪談ネタ知ってる人いるかな?)。それでは、戯言開始!


201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/23(木) 22:47:56.95 ID:lcRFNw/H0
出夢「あー。暇だなー」プカー

出夢「そういや、さっき露天風呂の方が騒がしかったな………行ってみるか?」

ガラガラッ

??「あれー? 今日は先客がいますねー」

出夢「?」

??「どうも、お邪魔します」ペコッ

出夢「」ペコッ

??「ふ〜んふ ふん ふんふんふん♪ ふんふんふん♪ ふんふんふん♪」ゴシゴシ

出夢(あれ、どっかで見たことがあるような……)

??「ふ〜んふ ふん ふんふんふん♪ ふんふんふ〜ふふん♪」ニットボウナシ

出夢(気のせいか?)アレー?

??「? どうかしたんですか?」ザパァ

出夢「ん?」

??「そんな熱狂的な視線で見られたら、照れちゃいますよー」テレテレ

出夢「熱狂的な視線って、どんな視線だよ? いや、何かどっかで見たことがあるような気がしてな」

??「どこかでお会いしましましたっけ?」ポチャン

出夢「多分気のせいだろうな。僕、北海道に来るの初めてだし」

??「そうなんですか。あ、でも、わたし北海道の人じゃないですよ?」

出夢「何だ、そうなのか?」

??「はい。わたしはとある人を探して北海道に来てるだけなんですよ。ですから、北海道に住んでるってわけじゃないです」

出夢「人探してんのか? 奇遇だな。僕もそうなんだよ」

??「そうなんですか?」

出夢「ああ。まぁ、僕の場合知り合いの仕事の手伝いで探してるだけなんだけどな」

??「それはそれは、友達想いなんですね」

出夢「まぁな!」


202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/23(木) 22:50:16.55 ID:lcRFNw/H0
??「ところで、貴方のお名前は?」

出夢「ん、僕か? 僕は匂宮出夢って言うんだ」

??「匂宮出夢さんですか。それでは出夢さんと、お呼びしてよろしいでしょうか?」

出夢「ああ、構わないぜ」

??「わたしは無桐伊織って言います」

出夢「無桐伊織な」

出夢(零崎じゃねーってことは、やっぱり人違いか……)

出夢「それじゃあ、伊織ちゃんって呼ばしてもらうぜ?」

伊織「はい。構いません」

出夢「ぎゃはははは。よろしくなー」

伊織「こちらこそです」

出夢「伊織ちゃんは、北海道来て結構長いのか?」

伊織「そうですねー。ここに泊りだして、大体5日目ですかね?」

出夢「はぁーん。結構な間探してるんだな」

伊織「そうなんですよう。北海道に滞在してるっていう情報を聞いたんですけど、中々見つからなくて……」

出夢「5日間も探してて見つからないって………やっぱり、北海道は広いのか?」

伊織「あ、いえ。ぶらぶらと観光してたら、いつの間にか5日経ってましてて……」

出夢「観光してないで、ちゃんと探せよ」

伊織「あれ? 何か出夢さんから、自分のことを棚上げしてるような感じがするんですが?」

出夢「気のせいだ」

伊織「まぁ、そういうことにしときましょう」

出夢「何で、上から目線なんだよ」


203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/23(木) 22:53:14.08 ID:lcRFNw/H0
伊織「出夢さんは、いつからそのお友達のお手伝いをしてるんですか?」

出夢「僕は今日からだな。話を聞いたのは昨日だけど、実際に捜索を開始しだしたのは今日だ」

伊織「あ、ということは北海道に来たのも今日なんですね」

出夢「ああ。北海道に来ること自体が初めてでな。まだまだ北海道初心者だ」

伊織「ふむ。それなら、わたしが北海道の案内をさしあげてもいいですよ?」

出夢「あ、マジで?」

伊織「はい。人を探してる者同士、助け合っていきましょう」

出夢「んー。気持ちはありがてぇんだけど、やっぱ遠慮しとくわ」

伊織「そうですか?」

出夢「旅の連れに、面倒くさい奴がいてな」

伊織「面倒くさい、ですか?」

出夢「ああ。ツンデレっていうか………根はいい奴なんだけど、素直じゃなくてな。初見の奴にはちっと会わせづらいものがあんだよ」

伊織「何かその人、わたしの知り合いに少し似てますね」

出夢「そうなのか?」

伊織「はい。何だかんだ言いながらも、お節介を焼く。面倒事に巻き込まれたらグチグチ文句を言って、それでもやっぱり最後まで面倒を見てくれたり……とか」

出夢「ぎゃははは。分かるわー。意外とどこにでもいるんだな、そういう奴」

伊織「はい。わたしもこんな奇特な人そうそういないと思ってたんですけど、意外といるものなんですね」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

人識「ぶぇっしょっん!」

いーちゃん「どうした、風邪か?」

人識「いや、ちと湯冷めしたのかもしんねー」


204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/23(木) 22:54:51.93 ID:lcRFNw/H0
伊織「そういうことですから、わたしは別に大丈夫ですよ?」

出夢「そうか? うーん。けどなー……」

伊織「何か、他にも問題が……」

出夢「んー……」

出夢(さすがに、殺し名関係の捜索に一般人を巻き込むわけにもいかねーよな……)

出夢「いや、やっぱ遠慮しとくわ」

伊織「そうですか? 遠慮しなくても大丈夫ですよ?」

出夢「気持ちだけありがたくもらっとくわ」

伊織「そうですか。まぁ、大丈夫というなら、無理強いはしません」

出夢「そっちの方は大丈夫なのか? 何だったら、その人探しを手伝ってやるぜ?」

伊織「わたしの方は、そんな急ぐようなものでもないですからね。まぁ、何か必要な時が来ましたら、その時は頼んでいいですか?」

出夢「ああ。いつでも大丈夫だぜ」

いーちゃん『出夢くん、ぼく達先上がってるね』カベノムコウ

出夢「あいよー。それじゃあ、僕も上がるわ」

いーちゃん『分かったー』

伊織「さっき言ってたツンデレの方ですか?」

出夢「いや、仕事で人探してる方だ。こいつとツンデレと僕の三人で来てんだよ」

伊織「そうなんですか。それは随分楽しそうですねー」

出夢「まぁな。それじゃあ、また何かあったら会おうぜ」ザパァ

伊織「はい。また会いましょう」フリフリ


205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/23(木) 22:56:46.89 ID:lcRFNw/H0
今日はここまでにしときます。

明日は気が向いた時間に更新します。

原作にはない絡みだったので、ちと、難しかった……。

206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/23(木) 23:03:57.80 ID:ndIbTDmAO
零崎は肉体的には一般人で気合いと根性でプレイヤーやってる上に殺意封印してるから出夢きゅんでも殺し名だと気付けないのかな

まあ義手見たら一発なんでしょうがね
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/24(金) 13:25:47.34 ID:iFo3zMOb0
>>206
そうだった……。義手があった。あれ呪い名が作ったもんだから、完璧バレるじゃん……。

それじゃあ、今日も張り切って戯言開始!

208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/24(金) 13:28:09.40 ID:iFo3zMOb0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


廊下


いーちゃん「あ、ごめん。ちょっと待たせちゃった?」ユカタ

出夢「そんなことねーよ。僕も今出たところだ」ユカタ スコシハダケテル

人識「ちゃんと浴衣着ろよ。肌けてんじゃねーか」ユカタ カタマデメクッテル

出夢「興奮すんなよ?」

人識「しねーよ、バーカ」

いーちゃん「出夢くん。それ左右逆だよ」

出夢「え、マジで?」

いーちゃん「左が前だよ。右上だと死装束になっちゃう」

出夢「マジかよ、僕が死装束とかシャレになんねーじゃん」

人識「何言ってんだ、お前?」

出夢「えーっと……。ここが、こうで……こっちが………こうすんだっけか?」アタフタ

人識「だぁー、鬱陶しい! ちと貸せ!」バッ

出夢「おっ?」

人識「こういうのは、まず背縫いが背中中心になるようにすんだよ!」バッバッ

出夢「………」

人識「んだよ?」

出夢「いや、何でもねーよ」プイッ

人識「………? ほれ、出来たぞ」バシッ

出夢「サンキュー」

人識「ったく、浴衣くらい一人で着れるようにしとけよな」

出夢「しゃーねーだろ。こういうの着るの初めてなんだからよ」

いーちゃん「確かに、初めての人には少し難しいかな」

出夢「だろー? というわけで明日からも着付けは頼んだぜ、ひっきー」

人識「調子にのるな」ビシッ


209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/24(金) 13:29:14.53 ID:iFo3zMOb0
出夢「にしても、いい湯だったなー」ノビー

いーちゃん「そうだね」

人識「こっちはこっちで大変だったけどな」

出夢「何かあったのか?」

いーちゃん「うん。色々とね」

出夢「ふぅん」

いーちゃん「そういえば、出夢くんは露天風呂入らなかったの?」

出夢「ああ。何かここに泊ってる奴と少し話しててな」

いーちゃん「それって女の人?」

出夢「女湯なんだから、当たり前だろ」

いーちゃん「それもそうだね」

いーちゃん(巫女子ちゃん達とは違う人だよね……。ということはもう一組の人かな?)

いーちゃん「ねぇ、その人ってどんな―――」

人識「なぁ、何か喉乾いたんだけど、何か飲まねーか?」

出夢「お、いいねー。やっぱ風呂上りって言ったら牛乳を飲まねーとな!」

いーちゃん「お金は部屋だよ?」

人識「だったら、部屋戻ったら飲み物買いに行こうぜ」

出夢「さんせーい!」ギャハハハ

いーちゃん「まぁ、いいけど」

出夢「そういや、お兄さんさっき何か言いかけなかったか?」

いーちゃん「んー。いや、やっぱいいや」

出夢「そうか?」

人識「おい、さっさと来いよ。鍵持ってんのお前だろ」


210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/24(金) 13:30:21.72 ID:iFo3zMOb0
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自販機前


いーちゃん「ゴクゴクゴク……」ミズ

出夢「ゴクゴクゴク……」ギュウニュウ

人識「ゴクゴクゴク……」フルーツギュウニュウ

いーちゃん・人識・出夢「ぷっはぁ〜〜〜!」

出夢「やっぱ風呂上がりの一杯は格別だな!」

いーちゃん「そうだね」

人識「口元の周りに牛乳が付いてるぞ」

出夢「拭いて」

人識「自分でやれ」

出夢「何だよー。いけずー」フキフキ

いーちゃん「ていうか、お前、フルーツ牛乳って……」

人識「んだよ? 何か文句でもあんのか?」

出夢「ガキくせぇよなー」ギャハハハ

人識「別に俺が何を飲もうと勝手だろうが」

いーちゃん「まぁ、そうだけどさ」

人識「そういう、てめぇこそ水ってなんだよ」

いーちゃん「ぼくは単純に水分補給ができればいいからね」

人識「味気なさすぎだろ」

出夢「そういや、晩飯はどうなってんだ?」

いーちゃん「大広間で用意されてるみたいだよ」

出夢「お、マジで?」

人識「それじゃあ、これ飲み終わったら行くか」ゴクゴク…


211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/24(金) 13:32:45.61 ID:iFo3zMOb0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


大広間


出夢「結構広いんだなー」キョロキョロ

人識「そりゃあ、大広間だからな」

いーちゃん「あとで、巫女子ちゃん達も来るみたいだよ」

出夢「巫女子ちゃんって、誰だそりゃ?」

人識「欠陥製品の、大学時代の知り合いだよ。偶然同じ宿で泊ってるみたいだ」

出夢「へー。そりゃあ、すげぇ偶然だな」

巫女子「やっほー、いっくん! 待たせちゃったかな?」

いーちゃん「んーん。そんなことないよ。ぼく達も今来たとこ」

巫女子「そうなんだ。いっくん優しい」ズイッ

人識「おい、何だよ。ここは俺が座ってんだけど」オスナッテ

巫女子「折角皆で食べるんだもん。席をごちゃ混ぜにして食べようよ」

人識「何で、そんなことしなきゃなんねーんだよ」

巫女子「いいじゃん! 折角なんだし!」ガー

人識「一体何の折角なんだよ?」


212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/24(金) 13:34:22.36 ID:iFo3zMOb0
むいみ「おい、巫女子。あんまし迷惑かけてんじゃねーよ」

江本「すいません。大丈夫ですか?」

人識「あ? ああ。別に大丈夫だ」

江本「」ジー

人識「? 何だよ?」

江本「いえ、何も……」

巫女子「晩御飯楽しみだね!」グイグイ

人識「おい。だから、無理やり席を取ろうとしてんじゃねーよ」

秋春「まぁまぁ。どうせ一緒に食べるんだったらさ、席も少しミックスして食べるのもいいんじゃない?」

人識「つーか、何で一緒に食べるのが前提みたいになってんだよ」

出夢「別にいいんじゃねーか? こういうのも旅の醍醐味だろ?」

秋春「お、分かってるねー。ところで君はどちらさん?」

出夢「僕は、こいつらと一緒に旅してる匂宮出夢ってんだ。よろしくな」

秋春「匂宮出夢くんね。あれ、さん?」

出夢「どっちでも構わねーよ」

秋春「そっか。それじゃあよろしくな、匂宮」

人識「結局呼び捨てかよ」

むいみ「まぁ、そういう訳だからよ、大人しく席を譲ってやってくんねーか?」

人識「どんな訳だよ!」スクッ

いーちゃん「そう言いつつ、ちゃんと席を譲るんだな……」

人識「うっせー」

出夢「人識が移動するなら、僕も」スクッ

人識「付いてくんな」

むいみ「じゃあ、あたしはここに座るか」スッ

江本「わたしはここ……」スッ

秋春「あれ? 俺の席は?」


213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/24(金) 13:36:36.22 ID:iFo3zMOb0
いーちゃん「結局、こんな風になりました」


   江本  人識  出夢
秋春
   貴宮  葵井  いー


むいみ「何かお前、随分偉そうな位置に座ってんな」

秋春「しょうがねーだろ! 他に座るとこがなかったんだから!」

出夢「僕はこれで構わねーぜ」ホクホク

人識「何で俺が真ん中の席なんだよ……」

巫女子「いっくん。ここの料理って凄く美味しいらしいよ!」

いーちゃん「へー、そうなんだ」

江本(やった。さり気に、あの人の隣を確保できた……)ドキドキ

従業員「お待たせいたしました」スタスタ

秋春「お。料理が来たぜ」

出夢「待ってましたー!」ギャハハハ

若女将「北海道産の具材を存分に使った懐石料理となっております」

出夢・秋春「おーーっ! すげぇ!」

巫女子「お鍋もあるよ、いっくん!」

いーちゃん「そうだね」

若女将「お鍋の方は、新鮮なお肉を使ったぼたん鍋です」

従業員「失礼します」ボッ ヒヲツケル

江本「うわぁー。凄くいい匂い」

むいみ「早く食べようぜ」

人識「そうだな」

いーちゃん「それじゃあ、手を合わせて」


「「「「「「「いただきまーす!」」」」」」」



214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/24(金) 13:39:32.02 ID:iFo3zMOb0
今日はここまでです。

次の更新はいつになるか分かりません。投下できそうな日に更新します。

そろそろ、本格的に引越しの準備が忙しくなってきました。更新頻度がかなり下がる可能性がありますので、ご了承ください。

215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/02/24(金) 15:55:05.05 ID:0UfuAWCRo
乙んっす

いつまでも待ってるぜ
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/24(金) 18:36:17.48 ID:3AIPGNsAO
久しぶりに名水亭に逝きたい…

あそこバイキングだけど
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/25(土) 14:49:53.70 ID:/DIGZ3rb0
ちょっと戯言で挿絵(文庫本でないほう)がないキャラ探してみたが
秋春、斑鳩数一(佐々沙は戯言使いとの関係で確認)、根尾古新、神足雛善、形梨らぶみ、闇口濡衣あたり。
らぶみさんと数一さんの挿絵がないのは意外。
あと姫菜真姫はあの挿絵はあってないと思う(個人的には黒髪のおかっぱ頭で40代のおばさんのイメージ)
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/29(水) 19:34:33.76 ID:iXsSYmsj0
>>215
ありがとう! これからできるだけいいものを書けるよう頑張ります!
>>216
何だか水が美味しそうな所やね。
>>217
個人的には、姫菜さんは金髪ポニテで29歳のお姉さんのイメージですね。らぶみさんは夜桜のじゅりさんをイメージしてる。


戯言を開始します。

219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/29(水) 19:41:01.02 ID:iXsSYmsj0
巫女子「うわぁ! 美味しいね、いっくん!」

いーちゃん「そうだね」

巫女子「特に、このお刺身なんか絶品だよ!」

いーちゃん「へー」

巫女子「はい、あーん!」スッ

いーちゃん「いや、いいよ。一人で食べれるから」

巫女子「いいから、あーーんっ!」グイッ

いーちゃん「……あ、あーん」

巫女子「」スッ

いーちゃん「モグモグモグ………うん。美味しいね」モグモグ

巫女子「ね! そうでしょ!」エヘヘ

いーちゃん「こういう海の幸を食べると、北海道って感じがするよね」

巫女子「本当だね! 特に夏時期だからサーモンなんかが旬らしいよ!」

いーちゃん「へー、そうなんだ。巫女子ちゃん物知りだね」

巫女子「え? そ、そうかなー?」エヘヘー

いーちゃん「それじゃあ、巫女子ちゃん。サーモン食べてみる?」

巫女子「へ?」

いーちゃん「はい、あーん」スッ

巫女子「え、え?」

いーちゃん「どうしたの?」

巫女子「た、食べさせてくれるの?」

いーちゃん「うん。さっき食べさせてれたお返し。食べない?」スッ

巫女子「た、食べる食べる!」

いーちゃん「それじゃあ、はい。あーん」スッ

巫女子「あーん」パクッ

巫女子「モグモグモ………ふわっ! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」ツーン

いーちゃん「どうしたの?」

巫女子「は、はにゃが〜〜〜」ツーン


220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/29(水) 19:56:59.40 ID:/k6KVvtco
リアルタイムktkr
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/29(水) 19:57:37.77 ID:iXsSYmsj0
ソレジャア、ハイ。アーン アーン


出夢「……なぁ、人識」

人識「やんねーぞ」

出夢「まだ何も言ってねーよ!」

人識「どうせ、あれをやりたいって言うんだろ。分かってんだよ」

出夢「分かってんなら、やろうぜ」

人識「分かってっから、やんねーんだよ」

出夢「いいじゃねーかよ、減るもんじゃあるまいし」

人識「減ろうが増えようが、やらねーもんはやらねーよ」

出夢「ちっ。何だよ、ケチ」ブー

人識「大人しく食ってろっつーの」

江本「あ、あの……!」

人識「あ? んだよ?」

江本「お、美味しいね……」

人識「………? そうだな」

江本「これ、たくあんとか美味しいよ」

人識「何で、よりによって漬物を勧めんだよ……」


222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/29(水) 20:12:53.72 ID:iXsSYmsj0
秋春「何を食おうかなー」キョロキョロ

むいみ「ん、んん゛……」スッ コップ

秋春「………? やっぱまずは刺身からだよな!」

むいみ「お酌しろや!」ブンッ

秋春「ごぶっ……」ドスッ

むいみ「あたしがコップを差し出してんだから、お酌するのが筋だろうが!」

秋春「な、何で俺がそんなことしなきゃなんねーんだよ……」

むいみ「ぁあ? 今何か言ったか?」

秋春「い、いえ。何も言ってません! どうぞ、一杯!」トクトクトクトク

むいみ「ん。ご苦労」

秋春「それじゃあ、俺も一杯……」スッ

むいみ「他の奴らのにも、お酌してこいや! それからだろ、てめぇは!」

秋春「えぇ! 何で俺が!?」

むいみ「『分かりました』だろ?」ガシッ

秋春「わ、分かりました」ブルブル

秋春「な、何で俺が……」スクッ

むいみ「人の裸見たんだからよ、これ位のことはしてもらわねーとなー」

秋春「だから、あれは事故だって言ってんじゃん。分かってんだろ」

むいみ「事故だろうがなんだろうが見たもんには変わんねーだろーが」

秋春「だったら、貴宮も俺の裸見たじゃねーか」

むいみ「てめぇの裸見たって、嬉しかねーんだよ」

秋春「だったら、俺だって―――」

むいみ「あ゛ぁん………?」

秋春「おーい。酒飲む奴いるかー?」ダラダラ


223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/29(水) 20:32:38.34 ID:iXsSYmsj0
出夢「あ、僕飲むぜー!」バッ キョシュ

江本「わたしもー」バッ

巫女子「わたしも飲むー」バッ

人識「俺は遠慮しとくわ」

いーちゃん「ぼくも」

秋春「おー? 何だよ何だよ、好き嫌いはいかんぜよ。折角の一席なんだから、アルコール摂らなきゃだしょ。だしょだしょ?」

むいみ「秋春! てめぇの嗜好を他人に押し付けるなって何遍言わせんだよ! 殺すぞ!」

秋春「………あー、えっと……」ガクブル

むいみ「《あー、えっと……》じゃねぇだろーが?」アン?

秋春「……あの、すいません」

むいみ「《あの、すいません……》じゃぇだろーが。あたしに謝ってどうすんだよお前は。あん?」

秋春「ごめんなさい」クルッ

人識「いや、気にすんな」

いーちゃん「懐かしいやり取りだね」

巫女子「いいから、秋春くん。さっさと注いでよ!」スッ

秋春「おー、分かった」トクトクトクトク

むいみ「おう、悪かったな。あいつも悪気があるわけじゃないんだ……許してやってくれ」

人識「だから別に気にしてねーって」

いーちゃん「ぼく達は適当に水でも飲んでるから、気にしないで大丈夫だよ」

人識「いや、何で俺まで水なんだよ」

巫女子「ウーロン茶あるよ?」スッ

人識「じゃあ、それ貰うわ」スッ


224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/29(水) 20:35:36.12 ID:0NFxUM5AO
むいみちゃんヤンキー全開可愛い!
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/29(水) 20:44:13.95 ID:iXsSYmsj0
いーちゃん「」スクッ

巫女子「あれ? いっくん、どこ行くの?」

いーちゃん「ちょっと、お花を摘みに」

巫女子「あ、行ってらっしゃーい」

人識「あ、俺も行くわ」スクッ

出夢「大か?」

人識「欠陥製品がわざわざ気を使った言い方したのに、台無しにしてんじゃねーよ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

人識「あぁー。騒がしいったらありゃしねーな」

いーちゃん「嫌だったか?」

人識「そうでもねぇけど、あんまし慣れねーな」

いーちゃん「そっか」

人識「まぁ、たまにはこういうのも……」

いーちゃん「ん?」

人識「……いや、何でもねぇ」

いーちゃん「何だよ? 何か言いかけてなかったか?」

人識「だから、何でもねぇって」

いーちゃん「? それより、お前って酒飲めないんだな」

人識「酒とか、何がそんなうめぇのか分かんねーんだよな」

いーちゃん「そうなんだ」

人識「以前吐いちまったし……」

いーちゃん「そんなことあったんだ……」

人識「お前は酒飲まねーのか?」

いーちゃん「ぼくは昔色々あって、飲まないって決めてるんだ」

人識「はぁん」


226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 20:54:19.58 ID:cj9eOSQ50
ここで萩原が登場して変な勘違いを起こさせたらおもしろいな・・・・なーんて戯言だよ
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/02/29(水) 20:56:43.42 ID:z0OKySfQo
なんか見つけてしまった
野球の奴だったか
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/29(水) 20:59:33.39 ID:iXsSYmsj0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


トイレ


人識「それで、どうすんだ?」

いーちゃん「何が?」

人識「仕事の方だよ。結局、今日一日中観光してて、全く探してなかったじゃねーか」

いーちゃん「一応観光しながらも、探してはいたけどね」

人識「あ、マジで?」

いーちゃん「当たり前だろ。北海道のどの辺にいるか分からないってことは、逆にいえば、北海道にいる時点ですぐそこにターゲットがいる可能性があるってことなんだからさ」

人識「確かに、そういう捉え方もできるな……」

いーちゃん「まぁ、結局見つからなかったことには変わりはないんだけどね」

人識「それで、明日はどうすんだよ?」

いーちゃん「出夢くんにも言ったけど、明日はここら辺を中心に探してみようかと思うんだ」

人識「虱潰しに探したって、見つからないと思うぞ」

いーちゃん「別に当てがないってわけじゃないよ」

人識「そうなのか?」

いーちゃん「ああ。前、お前言ってただろ? 妹さんが最近疲れ気味だから、温泉街に行かせてゆっくり休ませたって」

人識「だから。俺は別にあいつのことを思って、やってるわけじゃ―――」

いーちゃん「そういうのはもういいから。仕事の話に戻るぞ」

人識「………」

いーちゃん「零崎が温泉街に行かせたって言うなら、妹さんはその温泉街のどこかの宿に泊ってる可能性が高いんだよ」

人識「つまり、この温泉街の周辺を探せば、伊織ちゃんに遭遇する可能性が高いってことか」

いーちゃん「そういうこと」

人識「んだよ。意外とちゃんと考えてんじゃねーか」

いーちゃん「まぁ、一応仕事だからね。それより、零崎―――」

人識「何だよ?」

いーちゃん「まだ出ないのか?」

人識「もうちょい待て」


229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/29(水) 21:07:04.28 ID:iXsSYmsj0
人識「ふー、すっきりした」

いーちゃん「トイレ長すぎだろ」

人識「喋りながらだと、中々出ないんだよ」

いーちゃん「そういうものか?」

人識「そういうもんだろ」

いーちゃん「大広間ってここだっけ?」

人識「ああ。そうだ」

いーちゃん「………」

人識「どうしたよ? さっさと中に入れよ」

いーちゃん「いや、何か嫌な予感がする……」

人識「嫌な予感?」

いーちゃん「零崎、代わりに開けてくれない?」

人識「何、俺を身代わりにしようとしてんだ。てめぇが開けろ」

いーちゃん「いや、ぼく両手の指を骨折しちゃってて」

人識「バレバレの嘘ついてんだじゃねーよ!」

いーちゃん「もう中に入らないで、部屋戻っちゃう?」

人識「そういうわけにもいなかねーだろ……」

いーちゃん「それじゃあ、そっちが開けてよ」

人識「ふざけんな。嫌に決まってんだろ」

いーちゃん「それじゃあ、じゃんけんで勝った方が開けるってことでいい?」

人識「何で勝った方なんだよ」

いーちゃん「じゃーんけーん……」

人識「おい、ちょっと待て……」

いーちゃん「ぽん!」パー

人識「」グー

いーちゃん「………」

人識「………」

いーちゃん「……開ければいいんだろ」

人識「まぁ、死ぬわけでもあるまいし、大丈夫だって」

いーちゃん「慰めるなよ……」スッ

いーちゃん「ただいまー」ガラガラ

巫女子「あ、お帰りー。いっくん」スポポーン

いーちゃん・人識「………」


230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/29(水) 21:16:45.20 ID:iXsSYmsj0
巫女子「いっくん、帰ってくるの遅いよ〜。寂しかったんだよ〜〜///」スタタタ

いーちゃん「ちょ、その恰好でこっち来ないで!」

巫女子「いっくん〜〜///」バッ

いーちゃん「とりあえず服着てって」サッ

巫女子「いっくん〜〜〜///」バッ

いーちゃん「零崎、そこの襖早く閉めて!」

人識「お、おう」ガラガラ

巫女子「むぎゅ〜〜///」ダキッ

いーちゃん「巫女子ちゃん、服………っていうか浴衣はどうしたの?」ハナレテ…

巫女子「暑いから脱いじゃった///」

いーちゃん「脱いじゃったって……」マジ、ハナレテッテ…

巫女子「はぐはぐはぐはぐ……」アマガミ

いーちゃん「首筋噛まないで!」

巫女子「はぐはぐはぐはぐ……」アマガミ

いーちゃん「ハグと掛けてるのは分かったから、一旦離れて」

巫女子「いっくん〜〜〜///」スリスリ

いーちゃん「ちょ、零崎助けて」

江本「むちゅ〜〜〜〜///」

人識「ちょ、やめろ! 何だ、こいつ!」

いーちゃん「………」


231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/29(水) 21:20:43.72 ID:0NFxUM5AO
浮気やー!
二人そろって旅先の温泉街での浮気やー!
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/29(水) 21:22:33.55 ID:iXsSYmsj0
むいみ「おい、巫女子! 服着ろ服! 裸でそこらをうろつき回るな!」

秋春「あははは! 別にいいじゃん。眼福眼福〜///」

むいみ「てめぇは黙ってろ!」

秋春「なぁ、貴宮……」

むいみ「んだよ!」

秋春「好きだ」

むいみ「…………………は?」

秋春「俺は貴宮が好きだ。付き合ってくれ」

むいみ「いやいやいやいや。冗談でしょ!?」

秋春「冗談じゃない。俺はお前が好きだ」

むいみ「タンマタンマタンママンタッ! いきなりそんなこと言われても困るっつーの!」

秋春「途中マンタになってたぞ」

むいみ「冷静なツッコミ入れんじゃねーよ! お前が酔っぱらってるのかどうか分からなくなるだろ!」

秋春「それで、返事の方だどうなんだ?」

むいみ「いや、でも……そんな………」アワアワ

秋春「」ジッ

むいみ「あ……あの、えと……」ドキドキ

秋春「」ジーッ

むいみ「………きだ」ボソッ

秋春「ん?」

むいみ「あたしも、お前のことが好きだ!」

秋春「………」

むいみ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」カァァ

秋春「マジかよ〜!」

むいみ「………は?」


233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 21:23:46.18 ID:S/W21bQt0
秋春・・・お前のことは忘れないと思うよ
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga sage]:2012/02/29(水) 21:25:10.50 ID:GpsNdEMZo
秋春……今思えば良い奴だったな
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/29(水) 21:25:40.65 ID:iXsSYmsj0
出夢「だから言ったろ〜。ぜってぇOKするって///」

秋春「くそ〜。まさか本当にOKするとは〜///」

出夢「約束通り1万ペソな〜///」ギャハハハ!

秋春「くそ〜、なけなしの金が〜〜」グスッ

むいみ「……おい、どういう事だ?」

秋春「いやぁ、実は貴宮が俺の告白にOKするかどうかで、匂宮と賭けをしててな」

出夢「僕が告白をOKするで、こいつはOKしないに賭けてたんだよな〜///」

秋春「な〜///」

むいみ「つーことは、さっきの告白は……?」

秋春「ごめん。嘘〜///」

むいみ「………」

出夢「おい、早く1万ペソ出せよ」

秋春「ちょ、待てって。財布部屋に置いて来てあんだよ」

出夢「だったら、さっさと持ってこいよ〜」

秋春「分かったよ。ちょっとま―――」

むいみ「」プシューッ

秋春「」バタンッ

出夢「!? ど、どうしたっ?」

秋春「ね、眠い………」

出夢「ま、麻酔スプレー……?」

むいみ「――………」ユラァ…

出夢「………!?」サッ

むいみ「」ガシッ

秋春「」プラァッ

出夢「お、おい。そいつの腕掴んで、一体どうするつもりだ………?」

むいみ「………      ………」グッ

ゴキリッ!

秋春「ん……があぁぁあああああああああああああっ!」

出夢「秋春ーーーーーっ!」



236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga sage]:2012/02/29(水) 21:26:32.76 ID:GpsNdEMZo
ちょっと仲良くなってんじゃねぇよwww
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/02/29(水) 21:32:21.99 ID:iXsSYmsj0
今日はここまでにしときます。(ザックJapan負けちゃったしね)

次の更新も気が向いた日に更新します。

何か、あまりにだらだらし過ぎてる気がするので、次回からはちょっと巻きで行こうかと思ってたり思ってなかったり……。

238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/29(水) 21:43:53.09 ID:0NFxUM5AO
だらだらしてるのも嫌いじゃないぜ

秋春はリタイアか
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/02/29(水) 21:49:11.16 ID:z0OKySfQ0
どうでもいいけど秋春君のイラストをごく最近西尾スレか何かで見て
「こんな顔してたんだ!」ってなった覚えがあるぞ
活字倶楽部がどうとか言ってた
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/02/29(水) 22:05:58.29 ID:z0OKySfQ0
あった 西尾スレじゃなかったけど
http://i.imgur.com/uV0Dw.jpg
ちょっと小さくてすまん
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga sage]:2012/02/29(水) 22:12:24.93 ID:7PRd/yuTo
秋春からただの小物変態臭しかしないなwww

そういえば人間試験漫画化したけどあれはどうなんだろうな
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/29(水) 23:17:24.26 ID:/k6KVvtco
乙、むいみちゃんまた人の骨折ったwwwwwwwwwwww
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 23:29:18.89 ID:cj9eOSQ50
>>240
でこ助以外はイメージ通り。
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/01(木) 00:15:50.33 ID:Z+xjaJuZ0
>>241
正直迷走してる
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/01(木) 14:50:20.01 ID:NbI4Fv2Z0
>>238
ありがとうございますっ。そう言ってもらえると、気が楽になるです♪
>>240
うおぉ! すげぇ、初めて見た! 前の3人はゲームしてて、後ろ2人はコンビニ行ってる時の絵かな?
>>241
単行本しか持ってないけど、嫌いじゃないよ。原作どおりじゃないけど、まぁ、予想できてたし。
>>242
原作でのあれは結構ひどかったよねー。
>>243
ウチは、むいみちゃんが予想以上に可愛く思えた。
>>244
迷走してるとか言わないで!


今日もだらだらっと戯言開始します!

246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/01(木) 14:52:08.37 ID:NbI4Fv2Z0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


辰の間


出夢「うおぉーっ! すげぇ! 布団が敷いてあるぞ!」ボフーン!

いーちゃん「ぼく達が食事してる間に仲居さんが敷いといてくれたみたいだね」

人識「どうでもいいけどよ、さっきは本当に酷い目に遭ったわ……」

いーちゃん「そうだね……」

出夢「全くだ」

人識「お前のは自業自得だろ」

出夢「秋春の奴大丈夫かな?」

人識「心配なら助けに行けばいいだろ」

出夢「嫌だよ、めんどい」

いーちゃん「さすがに殺されたりはしないと思うし、大丈夫じゃない?」

出夢「だよなー」

人識「随分適当だな……」

いーちゃん「何かあっても、秋春くんだし」

出夢「あの女に殺されてたとしても、秋春だし」

人識「何だよ、それ……」

いーちゃん「それより、誰がどこに寝るか決めよう」

出夢「僕真ん中がいい!」

人識「却下」

出夢「何故っ!?」


247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/01(木) 15:06:51.21 ID:NbI4Fv2Z0
出  人 い 出  窓
口  識 | 夢  側



いーちゃん「結局こうなりました」

出夢「何で、こうなった……」

人識「当然だろ」

いーちゃん「それじゃあ、電気消すよ」

出夢「あ、ちと待って。携帯充電すっから」ガサゴソ

人識「早くしろよ」

いーちゃん「ぼくも充電しとこっかな」ガサゴソ

人識「お前もかよ……」

出夢「人識は充電しとかないのか?」

人識「俺は必要ねーよ」

いーちゃん「連絡する友達がいないからな」

人識「てめぇに友達いないとか言われたくねーよ!」

出夢「大丈夫。僕がいるぜ!」

人識「いらねーよっ!」

いーちゃん「コンセントどこ?」

出夢「ここにあるぜ」

いーちゃん「あ、本当だ」

人識「おい、話題を打ち切んなよ! 本当に友達が少ないみたいになるじゃねーか!」

出夢「うるせぇなー。夜中にあんまし騒ぐんじゃねーよ」

人識「てめぇがある事ない事言うからだろうが。あと、お前に騒ぐなとか言われたくねぇよ」

出夢「それじゃあ、携帯のアドレス帳見せてみろよ」

人識「ふざけんな、嫌に決まってるだろ!」

出夢「何でだよ? そんだけ言ってんだから、Twitterのフォロワーの人数よりもあんだろ?」

人識「Twitterなんかやってねーよ!」

いーちゃん「それで、何人くらいのアドレスがあるんだ?」

人識「………」

出夢「………」

いーちゃん「………電気消すよー」

出夢「あいよー」


248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/01(木) 15:19:11.30 ID:NbI4Fv2Z0
カチカチッ


いーちゃん「おやすみー」

出夢「おやす〜」

人識「おやすみ」

いーちゃん「」シーン

出夢「」シーン

人識「」シーン

出夢「……なぁ」

いーちゃん「何?」

出夢「お前ら、好きな奴とかいんの?」

人識「修学旅行か」

いーちゃん「いるよ」

人識「お前も普通に答えてんなよ」

出夢「マジで! 誰誰?」

いーちゃん「君さ」

人識「どこのキザ野郎だ」

出夢「……愛してるって言ってくれなきゃ、嫌だな」

人識「めんどくせぇなー、おい」

いーちゃん「愛してるよ、出夢」

出夢「………僕も。僕もいーさんのことが好きだ!」

人識「何だ、これ?」

いーちゃん「出夢!」ゴソゴソ

出夢「いーさん!」ゴソゴソ

人識「だぁー、うっせぇ! 寝ろや!」


249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/01(木) 15:27:40.68 ID:NbI4Fv2Z0

シーーン………

出夢「」

いーちゃん「」ウト…

人識「」ウトウト……

出夢「トゥートゥトゥトゥー トゥルトゥルトゥー トゥートゥトゥトゥトゥトゥトゥトゥトゥトゥ―――」

出夢「トゥートゥトゥトゥー トゥルトゥルトゥー トゥートゥトゥトゥトゥトゥトゥトゥトゥ」

出夢「キルミーベイベーッ!」

いーちゃん「あそぼよ、ワサワサッ?」

出夢「キルミーベイベーッ!」

いーちゃん「だまってナーミン?」

出夢「キルミーベイベーッ!」

いーちゃん「どしてもカモカモッ!」

出夢「キルミーベイベーッ!」

人識「うるさいドーンッ!」フライングボディプレス


250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/01(木) 15:37:55.67 ID:NbI4Fv2Z0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


次の日


チュンチュン……チュン

いーちゃん「ん、ん〜〜」パチッ

人識「Zzz……」ミギ

出夢「Zzz……」ヒダリ

みここ「Zzz……」ウエ

いーちゃん「う、動けない……」

人識・出夢・巫女子「Zzz……」

いーちゃん「ていうか、何で巫女子ちゃんもここにいるの?」

巫女子「すぅ、すぅ……」
 
いーちゃん「おい、零崎……」ボソッ

人識「ん゛ん〜〜」

いーちゃん「おい。起きろって」ボソッ

人識「ん゛んん〜………出夢、それゲル状じゃねーか」ムニャムニャ

いーちゃん「一体どんな夢見てんだよ……」

出夢「………」

いーちゃん「出夢くん、起きて……」ボソッ

出夢「…………………………くがっ! フゥゥゥゥゥ……」

いーちゃん「無呼吸症候群!?」

出夢「くー………………………………………」

いーちゃん「出夢くん、息吸って息!」ユサユサッ

出夢「ふがっ……、すぴー」

いーちゃん「ふぅ……。見てて危なっかしいな……」

巫女子「ん〜〜」スリスリ

いーちゃん「巫女子ちゃん、重いからどいて」ユサユサ

巫女子「んん〜〜〜」イヤイヤ

いーちゃん「とりあえず、ここから脱出しないと……」スッ カラダヲズラス →

巫女子「ん〜」スッ オイカケル →

いーちゃん「………」

巫女子「すぅ、すぅ……」

いーちゃん「」スッ ← カラダヲズラス

巫女子「んん〜〜」スッ ← オイカケル

いーちゃん「………………」

巫女子「すぅ、すぅ……」


251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/01(木) 15:47:01.39 ID:NbI4Fv2Z0
いーちゃん「巫女子ちゃん、起きてるでしょ?」

巫女子「」ビクッ!

いーちゃん「………」

巫女子「す、すぅ、すぅ………」

いーちゃん「起きてるね、巫女子ちゃん」

巫女子「………」

いーちゃん「なんだ、起きてたらおはようのキスしてもいいと思ったんだけど、寝てるんじゃ仕方―――」

巫女子「し、仕方ないねっ。いっくんがそんなことしたいなら、特別にしてあげてもいいかなっ?」

いーちゃん「やっぱり起きてるじゃん」

巫女子「うんっ、だからね。あはようのキスくらいなら、その……してあげてもいいかなっ?」

いーちゃん「えいっ」ポカッ

巫女子「あうっ!? い、いっくん、これはキスじゃないよっ」

いーちゃん「当たり前でしょ」

巫女子「嘘を吐かれたぁ〜。起きたらおはようのキスって言ったのに……」

いーちゃん「嘘も方言ってね」

巫女子「いっくんがそれを言うと、あながち間違ってないように感じるよ」

いーちゃん「それより、何で巫女子ちゃんがここにいんの?」

巫女子「へ?」

いーちゃん「何でここにいるのが当たり前みたいなリアクションなんだよ。部屋が違うんだから、巫女子ちゃんがここで寝てるのはおかしいでしょ」

巫女子「あ、あー。うん。そうだねっ。何であたしここで寝てるのかなっ? 不思議だねっ」

いーちゃん「………とりあえず、そこどいてくれるかな? 上に乗っかってられると起きれないだ」

巫女子「あ、うん。ごめんねっ。わたし重いもんね……」スッ

いーちゃん「気にしてたんだ……」


252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga sage]:2012/03/01(木) 15:49:59.84 ID:I0K58hZFo
嘘は方言じゃない方便だいーくん
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/01(木) 15:50:01.01 ID:NbI4Fv2Z0
いーちゃん「ん〜〜〜」ノビ〜

巫女子「き、今日はいい天気だねっ!」ハダケ

いーちゃん「そうだね。絶好の探索日和だね」ポキポキ

巫女子「今日はいっぱい楽しもうねっ!」ムネチラ

いーちゃん「そうだね。それに加えて、妹さんが見つかれば最高なんだけど」

巫女子「………」スッ カタアシアゲル

いーちゃん「うん。タオル乾いてる」スッ

巫女子「………」

いーちゃん「よいしょっ」ガチャッ

巫女子「あれ、いっくん。どこか行くの?」

いーちゃん「少し汗かいたから、朝風呂に入りに行こうかと」

巫女子「あ、あたしも行くっ」バッ

いーちゃん「そう? じゃあ一緒に行こうか」

巫女子「うん。一緒に露天風呂に入ろう!」

いーちゃん「だが断る」


バタンッ


人識「んにゃんにゃ……」Zzz…

出夢「………」ムクリッ


254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/01(木) 15:52:57.78 ID:NbI4Fv2Z0
今日はここまでです。

次回は少し日にちを開けての更新になります。すいません。

近々引っ越すんだけど、引っ越した際、このスレってどうなんだろ? 名前欄が茨城じゃなくなるんだけど、続けて大丈夫なのかな?

255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/01(木) 16:07:31.15 ID:zgE5J94IO

不安なら作者の証明のために酉つけとけば?
まさか乗っ取る奴もいないだろうし大丈夫だとは思うけど
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/01(木) 16:50:39.12 ID:tO1bdrl90
>>251
姫ちゃん「師匠、私のお株を奪わないでください」
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/01(木) 16:59:34.66 ID:Z+xjaJuZo
どうにかして曲識が出ればいいなあと思いました
要求はしていません
ですが、いつか曲識が出てくると嬉しいなあと思いました
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga sage]:2012/03/01(木) 17:03:07.85 ID:vgKlLgojo
にいちゃんより先にそろそろ赤い暴力がチラッと出てくるんじゃないかな
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/01(木) 18:59:30.27 ID:eUkWUrLZ0
戯言なんて難しいSSだから乗っ取る奴なんかいないよ。ソースは戯言のssをしようとして失敗する俺。
萩原ちゃんや玉藻ちゃんと姫ちゃんが休みとして北海道に来てたりしないかなー(萩原ちゃんは意外にこのメンバーでカラオケに行ったぽいし、あの子何かがずれているような・・・・)

260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/03/02(金) 08:18:17.76 ID:dkgYigzv0
是非よろしければ直木三銃士の皆さんを!!

あの人たちが大好きでう!(噛んじゃった……)
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/02(金) 15:02:47.17 ID:nRpAY6P4o
あの人達が、あの人達が大好きです――
「あの人たちが大好きでう」
あれ?噛んじゃったかな・・・
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/02(金) 15:04:31.99 ID:nRpAY6P4o
かみまみたとか言っといたほうがよかったか・・・
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 17:11:56.01 ID:pw4Gksq10
友ちゃんをもっと出してほしいなぁ……
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/05(月) 23:31:53.80 ID:8fF299AX0
>>255
ありがとうございます、参考になったです。確かに乗っ取りに心配はないと自分も思うんで、このまま書いていこうかと思います。多分、途中県名が茨城から東京とかに変わると思うんで、その時は「あ、引っ越し完了したんだな」と、思ってください。(ペコリ
>>256
いーちゃん「姫ちゃん。株は流通するものなんだ」
>>257
大丈夫です。曲識さんは絶対に出します。ただ双識さんといい、曲識さんといい、変態キャラは凄く扱いにくいんですよね。自分の苦手分野でして……。軋識さんは何故か凄く扱いやすいんですが……。
>>258
哀川さんも出す予定なんですが、正直出すタイミングがいまいち掴めないんですよね。派手に登場させるか、それとも、あっさりと登場させるか……結構悩みどころです。
>>259
その三人組は主要キャラで出す予定です。その三人がメインの話を書こうと考えてるんですが、原作での、この三人の掛け合いが少なくて結構苦労してます。
>>260
了解っす。かなりのモブになると思いますが、頑張って出してみます。
>>261
違う、わざとだ……。
>>263
分かりました。今後、出来るだけ出していこうと思います。今のところはともちゃんで我慢して下さい。(笑)


それでは、今日も張り切って戯言開始!
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/05(月) 23:34:42.61 ID:8fF299AX0
巫女子「お待たせーっ」ガチャッ

いーちゃん「朝風呂入るのに、着替え用意する必要とかあるの?」

巫女子「これは気分の問題なんだよ。やっぱり出来るだけ清潔な恰好していたいからねっ」

いーちゃん「ふぅん……」

巫女子「それじゃあ、行こうっか」

いーちゃん「そうだね」

巫女子「えへへ〜〜♪」

いーちゃん「そういえば、むいみちゃんや智恵ちゃんは?」

巫女子「二人ともまだ寝てたよ。起こすのも悪いと思って、寝かしたままにしといた」

いーちゃん「そっか。………秋春くんは、どうだった?」

巫女子「え、秋春くん? そういえば、部屋に秋春くんがいなかったような?」

いーちゃん「え?」

巫女子「あ、でも、もしかしたらトイレに行ってるだけかも。秋春くん朝異様に早いから」

いーちゃん「そう、なんだ………」

巫女子「うん。だから気にしないで大丈夫だよ」

いーちゃん「それならいいかな……?」

巫女子「ねぇねぇ、早く行こうよっ」タタタッ

いーちゃん「うん。じゃあ行こうか」スタスタ


266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/05(月) 23:40:25.66 ID:8fF299AX0
巫女子「それじゃあ、またねー」オンナユ

いーちゃん「うん。また」オトコユ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いーちゃん「ふぅ……。朝から騒がしかった……」スタスタ


ジャアァァァァァァァッ!


いーちゃん「……シャワーの音? 誰か入ってる?」


ジャアァァァァァァァッ!


いーちゃん(……何か、今すぐこのドアを開けなきゃいけないような……)

いーちゃん「………秋春くん?」ガラガラ

秋春「」シーン アオムケ

いーちゃん「………っ!?」

秋春「」シーン ゼンラ

いーちゃん「あ、きはるくん………?」



ジャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!




267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/03/05(月) 23:42:48.94 ID:pe5HIn6AO
あきはる…
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/05(月) 23:49:11.30 ID:8fF299AX0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


辰の間


出夢「」ユラァ


ドゥードゥ ドゥードゥ  ←ジョーズのあれ


人識「」Zzz…


ドゥードゥ ドゥードゥ 


出夢「」ユラァァ


ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ


いーちゃん「大変だ! 秋春くんがっ!」バタンッ!

人識「んぁ〜? どうした?」ムクリッ

出夢「oh………」

269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/05(月) 23:52:18.93 ID:8fF299AX0
秋春「」シーン アオムケ

従業員「後頭部を強く打った事による、急性硬膜下血腫ですね」フム

むいみ「嘘、だろ………?」ヘタッ

江本「秋春くん……」

巫女子「………」

出夢「従業員詳しいな、おい」

人識「気にするとこは、そこじゃねーだろ」

いーちゃん「一体、誰が……」

人識「まぁ、普通に考えて、こいつに恨みを抱えてる奴だろうな」

出夢「秋春に、恨みを……」チラッ

むいみ「あ、あたしじゃねーぞ! 確かに昨日色々あったけど、だからって殺したりまではしねーよ!」

出夢「けど、昨日関節外したりしてたじゃねーか」

むいみ「ぐっ……けど、あれだって、てめぇらが―――!」

人識「おい、やめろって。今言い争ったってしゃーねぇだろ」

いーちゃん「とりあえず落ち着こう。いつまでもここにいたってしょうがないし、場所を移そう」

若女将「そ、そうですね。従業員さん、皆さまを大広間の方にお連れしてください。私は警察に連絡を入れて来ますので」

従業員「分かりました。それでは皆さん、こちらにどうぞ」スタスタ

巫女子「………」スタスタ

江本「………」スタスタ

むいみ「………」スタスタ

出夢(何かめんどくせぇことになってきたな〜)スタスタ

秋春「」シーン ハダカ

いーちゃん「………」ジッ

人識「どうした?」

いーちゃん「いや………何でもない」スタスタ

人識「?」スタスタ

270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/05(月) 23:57:57.00 ID:8fF299AX0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


大広間


従業員「………」

むいみ「………」

江本「………」

いーちゃん「………」

人識「………」

出夢(………何この空気?)

巫女子「あの……」

むいみ・江本「」ビクッ

従業員「どうかなさいましたか?」

巫女子「あたしたちって、いつまでこうしてればいいんですか?」

従業員「すみません。只今若女将が警察に連絡を入れておりますので、もうしばらくお待ちください」

人識「そういや、今この宿に泊ってるのって俺達以外にももう一組いるんじゃなかったか? そいつはどうした?」

従業員「若女将が警察に連絡を入れた後、すぐにこの部屋にお連れするそうです」

人識「そっか」

いーちゃん「」スクッ

出夢「? お兄さん、どこ行くんだよ?」

いーちゃん「ちょっとトイレにね」

出夢「ふぅん。行ってら〜」フリフリ

人識「………」

271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/06(火) 00:04:43.39 ID:phDRc0+R0
人識「」スクッ

出夢「どこ行くんだ?」

人識「便所」

出夢「じゃあ、僕も」スクッ

人識「来んな」

出夢「えー、何でだよー?」

人識「殺人事件が起きてっからだよ」

出夢「あん?」

人識「あのな、殺人事件が起きてるってことは、つまり加害者がこん中にいる可能性があるってことだろ?」ボソッ

出夢「………あー、なるほどね」ボソッ

人識「こっちは頼んだぞ」

出夢「あいよ。そっちも、ちゃんと守んだぞ」

人識「わぁーってるよ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

廊下

いーちゃん「」スタスタ

人識「おい、そっちは男子浴場だろ。お前は風呂場で用を足すのか?」

いーちゃん「零崎……?」

人識「どうせ、現場を見に行こうとしてんだろ?」

いーちゃん「うん。ちょっと気になることがあってね」

人識「別にそれはいいけどよ。殺人事件が起きてんのに、そんなうろちょろすんのはどうかと思うぞ」

いーちゃん「そうかな?」

人識「ああ。現場に行って、もし犯人と遭遇でもしたらどうするつもりなんだ?」

いーちゃん「その時は何とかするよ」

人識「本当かよ?」スタスタ

いーちゃん「お前も来るのか?」

人識「どうせ警察が来るまで暇だからな。暇つぶしにはちょうどいいだろ」

いーちゃん「ふぅん」


272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/06(火) 00:07:52.40 ID:phDRc0+R0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


男子浴場


秋春「」シーン アオムケ

人識「死んでるな」

いーちゃん「そうだね」

人識「真っ裸の姿で、風呂場で放置されてるってんだから、こいつもかなり残念な最期だよな」

いーちゃん「……そうだね」

人識「」スッ モクトウ

いーちゃん「………」

人識「」モクトウ

いーちゃん「」スッ モクトウ

人識「それで、お前、何か気になることがあるって言ってたけど、何が気になるんだ?」

いーちゃん「まずは凶器かな? 見た感じ取っ組み合いになったような形跡はないから、後ろから気付かれないように頭を強打されたと思うんだ」

人識「ふむ」

いーちゃん「たぶん鈍器なんかで一発で仕留めた可能性が高いね」

人識「なるほど。それじゃあ、その鈍器は一体どこにあるのか? ってことになるわけだ」

いーちゃん「まぁ、そういうことかな」

人識「……それで? その凶器はどこにあんだ?」

いーちゃん「それが分かったら苦労はしないって」

人識「何か、当てとかないのか?」

いーちゃん「全く」

人識「何だよ、それ……」


273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/06(火) 00:10:02.93 ID:vhJ+11dv0
おっ上がってると思って見に来たらなんか秋春君死んでた
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/06(火) 00:10:05.35 ID:phDRc0+R0
人識「その凶器って、まだ犯人が持ってる可能性はあるのか?」

いーちゃん「さぁ?」

人識「もう処分されてる可能性だってあるよな」

いーちゃん「そうだね」

人識「もし、処分されてたらどうするよ?」

いーちゃん「さぁ?」

人識「そもそも犯行時刻は何時なんだ?」

いーちゃん「さぁ?」

人識「動機は?」

いーちゃん「さぁ?」

人識「何も分かってないじゃねーかよ!」

いーちゃん「と言われても、分からないんだから、どうしようもないだろ」

人識「何かないのか? もしかしたらっていうビジョンみたいのとかよ」

いーちゃん「んー、どうかな? そういうのを持つには、あまりにも手掛かりが少なさすぎるんだよね」

人識「まぁ、確かにな……」

いーちゃん「密室ってわけでもないし、アリバイも皆が皆信用ならないものだし。正直、こういう状況が一番厄介だったりするんだよね」

人識「こういう状況って、どういう状況だよ?」

いーちゃん「『誰もが容疑者になりうる』状況、だよ」

人識「………」

いーちゃん「計画的に行われた殺人事件より、通り魔的に行われた殺人事件の方が解決しにくいのと同じだよ。特定のしようがない」

人識「んじゃ、どうすればいいんだよ?」

いーちゃん「さぁ?」

人識「……はぁ……。まぁいいや。とりあえず、大広間の方に戻ろうぜ。あまり遅くなると怪しまれる」

いーちゃん「そうだね―――って、ん?」

人識「どうした?」

いーちゃん「あれって……」

275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/06(火) 00:13:24.77 ID:phDRc0+R0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


大広間


出夢(任せるって言われても、特にすることねーんだよなー……)ボーッ

若女将「」スタスタ

従業員「若女将、どうでしたか?」

若女将「ええ。すぐに警察の方が来られるそうです」

従業員「そうですか」

若女将「皆さん。警察の方が来られるまで、出来るだけここから動かないようお願いします………って、二人ほど人数が足りないように思うのですが……?」

出夢「あー。僕んとこの連れの二人はトイレに行ってるぜ」

若女将「トイレ……ですか?」

出夢「ああ。とびっきりでっけぇ方な」

若女将「……そうですか」

伊織「あれ、昨日の……」スタスタ

出夢「ん? おお。伊織ちゃんじゃん。昨日ぶりだな」

伊織「昨日ぶりです。あの、これって一体何が起こってるんですか?」

出夢「若女将から話聞いてないのか?」

伊織「はい。とりあえず大広間の方に来て下さいとだけしか聞かされてません」

出夢「はぁん……」

伊織「それで、一体何の騒ぎですか?」

出夢「殺人事件だよ、殺人事件」

伊織「殺人事件ですか?」

出夢「ああ。今朝風呂場で一人の死体が発見されたんだよ」

伊織「死体、ですか。殺されたのは女性の方ですか? それでも男性?」

出夢「男性だ。そこに暗い顔した連中がいるだろ?」スッ

伊織「はい」チラッ

出夢「あそこの連れの奴でな。ウチの連れが、朝風呂に入ろうとしたところで発見したんだよ」

伊織「はぁ、それはご愁傷さまですねー」

出夢「……伊織ちゃん、意外と冷静だな」

伊織「そうですか?」

出夢「ああ。普通、殺人事件が起きたと聞かされたら、そんな落ち着いてられないだろ」

伊織「うーん。多分唐突すぎて、実感できてないんだと思います」

出夢「ふぅん……。そんなもんか」

276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/06(火) 00:18:45.94 ID:phDRc0+R0
従業員「警察の方が来られました」

若女将「通してください」

沙咲「どうも。私は京都府警捜査第一課の佐々沙咲といいます」スッ ケイサツテチョウ

数一「同じく捜査第一課の斑鳩数一だ」スッ ウエニオナジ

若女将「当旅館の若女将です……」ペコッ

出夢「何で、京都の警察がここにいんだよ? 明らかにおかしいじゃねーか」

沙咲「細かいことは気にしないで下さい」

数一「訳あって北海道の方に出張してて、さらに訳あって俺達がこの事件の捜査を担当することになったと理解してくれ」

出夢「はぁん」

沙咲「それで、この旅館の関係者はこれで全員ですか?」

若女将「あ、今二人ほど席を外しておりまして……」

沙咲「二人ですか?」

出夢「トイレだよ、トイレ」

沙咲「トイレ……?」

出夢「でっけぇ方な」

沙咲「はぁ……」

伊織「あ、それじゃあ、わたしもトイレに行っていいですか?」

沙咲「はぁ!?」

伊織「実は今朝いきなり起こされちゃいまして……。トイレに行ってないんですよ」

沙咲「いや、しかし……」

数一「行かしてやれ。漏らされでもしたら面倒だ」

沙咲「そうですね。君、行っていいよ」

伊織「はい。失礼します」スタスタ

沙咲「それで、先にトイレに行ってるという二人は、まだ帰らないんですか?」

出夢「さぁなー。最近便秘気味だったらしいし、もう少しかかんじゃねーかな?」

スタスタスタスタ

出夢「っと。噂をすれば帰ってきたみたいだぜ」

いーちゃん「ただいまー」スタスタ

沙咲「また、あなたですか………」


277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/06(火) 00:22:29.86 ID:phDRc0+R0
今日はここまでにしときます。

次の更新は、やはり気が向いた日に。

何だか秋春くんは死なないといけないような気がしたので、無理やり死なせてみました。大変見苦しいですが、もう少しだけ茶番にお付き合いください。

278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/06(火) 00:24:49.22 ID:lA7ts4mGo

秋春くんが死ぬのは意外、てっきりのほほんで通していくのかと
原作と合わせて二回も死ぬとは流石としかww
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/06(火) 00:31:37.81 ID:vhJ+11dv0
何 故 殺 し た
・・・まあ秋春君なら別にいいか
ところでこの展開何をどうやっても
変な雰囲気(いろんな意味で)になるんじゃないか?
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/06(火) 01:20:36.04 ID:EzUAi11Ro
なんという良スレ
夜に見つけてついこんな時間まで読んでしまった
明日は間違いなく寝不足
期待してるよ乙
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/03/06(火) 03:19:29.18 ID:ME+GmH3AO
秋春くんが殺されたのは痴情のもつれが原因にアブドゥルの魂
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/06(火) 14:28:15.19 ID:pNMpI+HF0
秋春くんの死は実はただ眠っているオチかと思ったら・・・・
ここで拭森のあいつの「目的を見失せる」が発動してさらにカオスに・・・・・
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/06(火) 16:16:40.87 ID:GVEab+uIO
秋春君が死ぬのに理由なんていらない
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga sage]:2012/03/06(火) 16:19:56.17 ID:ynRqffkFo
秋春くんようやく仕事したか
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/06(火) 16:43:26.78 ID:F73rV/sbo
>>282
あいつの能力と名前の捻くれ具合が好き
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/06(火) 21:45:59.52 ID:SMltJPkY0
伊織ちゃんを!!もっと俺に伊織ちゃんを!!
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/07(水) 15:49:55.54 ID:0HxLbjfBo
なんか気付いたら秋春君死んでた
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/07(水) 16:35:21.67 ID:/07/v2e9o
原作では最後らへんで若干あったような気がしなくもない見せ場も無かったな
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/07(水) 16:38:16.96 ID:am3ycX5Bo
秋春くんはいーちゃんからクビシメ人物の中で一番まっとうな評価受けてた希ガス
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/10(土) 14:15:23.67 ID:El5HUAXS0
>>278
すいません。何か秋春くんは死なないといけないような気がして……。
>>279
ウチも書いてて、それに気付きました。どうしよう……?
>>280
ありがとうございます。これからもいい話を書けるよう頑張るので、よろしくお願いします。
>>281
すいません。ジョジョはそんな詳しくないんすよ、自分。
>>282
そうなったら、もう自分には収拾つけられないですよ。(笑)
>>283
理不尽なキャラっすよね〜。
>>284
酷い。(笑)
>>286
多分、今後いろんな場面で出てくるかもしれません。正直、人識くんと伊織ちゃんの会話劇が一番書きやすいんで。
>>287
本当にすいません。死なせちゃいました。
>>288
秋春くんの、このSSでの最大の見せ場は、むいみちゃんに関節を外されたところですね。
>>289
個人的には、人間シリーズの慈恩くんと同じ立ち位置だと認識してます。


そろそろ飽きてきたし、早々に北海道編を切り上げて、次のお話に移ろうかなと思ったり思わなかったり。
それでは、戯言を開始します。

291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/10(土) 14:17:17.18 ID:El5HUAXS0
いーちゃん「あれ、沙咲さん? 何でこんなところにいるんですか?」

沙咲「それはこっちの台詞でもあるのですが、この際は置いておきましょう」

数一「よお、坊主。また何かしらに巻き込まれてるみたいだな」

いーちゃん「あ、数一さんも。何で二人揃って、こんな所にいるんですか?」

沙咲「SSのご都合主義に則って、参上したんですよ」

いーちゃん「あ、そうなんですか。お疲れ様です」

沙咲「………」

数一「それで、ちゃんと出たのか?」

いーちゃん「はい?」

数一「でっけぇ方だよ。最近便秘気味だったんだろ?」

いーちゃん「え、あー……」チラッ

出夢「〜♪ 〜〜♪」クチブエ

いーちゃん「そうですね。スッキリしました」

数一「そうかよ。そりゃ良かったな」

沙咲「それで、現場検証は終わりました?」

いーちゃん「バレバレですか……」

沙咲「一応あなたも善良な市民なんですから、そういう行為は控えて欲しいんですけどね」

人識「善良な市民? こいつがか?」

沙咲「すいません。違いましたね」

いーちゃん「結構失礼ですね」

数一「それで、何か分かったのか?」

いーちゃん「はい。犯人が分かりました」


一同「…………はぁ!?」


292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/10(土) 14:21:00.38 ID:El5HUAXS0
むいみ「犯人が分かったって、本当か!?」

江本「い、一体誰が秋春くんを……?」

巫女子(いっくん、カッコいい……///)

出夢「急展開すぎねぇか……? 秋春の立場ねぇじゃねーか……」

むいみ「そんなことは、どうだっていいんだよ! 一体誰が秋春を殺したってんだ!」

沙咲「落ち着いてください。……それで、犯人が分かったというのは本当なんですか?」

いーちゃん「ええ。正直、簡単で単純でどうってことない事件でしたけどね」

むいみ「どうってことないってどういうことだよ! 人が一人死んでんだぞ!」

いーちゃん「あー、ごめん。確かに軽率な発言だったね。けど、この事件は本当にどうってことない簡単な事件なんだよ」

数一「簡単な事件……?」

いーちゃん「ええ。簡単な事件です。……それじゃあ、まずは事件の内容から説明して行きましょうか」

従業員「あの。ついさっきもう一組の泊りに来られた方が諸事情で席を立たれたのですが、待たなくて大丈夫なのですか?」

いーちゃん「はい。その人は今回の事件には全くの無関係なので、放っておいても問題はありません」

出夢「本当に無関係だったんだな……」

数一「それじゃあ、この事件の説明をお聞かせ願おうか」

いーちゃん「はい。まず、今回の事件の被害者は宇佐美秋春くん。そこにいる人たちと一緒に旅行に来られた人です」

巫女子・むいみ・江本「」コクッ

いーちゃん「この人たちはぼくの大学時代の知り合いで、偶然この旅館で一緒になり、晩御飯を一緒に取ったりしました」

沙咲「本当ですか?」

江本「はい。途中お酒が入って、最後の方はよく覚えてませんが一緒に晩御飯を食べたのは本当です」

いーちゃん「そして、晩御飯の後はそれぞれの部屋に戻って就寝しました。この時点の秋春くんは無事とは言えませんが、ちゃんと生きてます」

出夢「この時点で生きてるかどうか、かなり微妙な気がするが……」

むいみ「だから殺してねーって!」

いーちゃん「そして翌日の朝。朝風呂に入ろうとしたぼくが、男湯で死体となった秋春くんを発見した。これが今回の事件の大雑把なあらすじですね」

沙咲「本当に大雑把ですね……」


293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/10(土) 14:25:40.60 ID:El5HUAXS0
いーちゃん「そして、この事件で問題となるのが、ここにいる人全員がアリパイを証明できないという事です」

沙咲「誰も、ですか?」

いーちゃん「はい。ぼく達は就寝時間以降は全員が寝てしまっているので、寝ている間のことは証明できません」

出夢「ああ」

人識「だな」

いーちゃん「むいみちゃん達も寝てる間のことは証明できてませんし、巫女子ちゃんに至っては寝てる間にぼく達の部屋に侵入してる始末です」

むいみ「お前何やってんだよ……」

巫女子「えへへ」

いーちゃん「若女将さん達もそれぞれアリバイがありませんし、もう一組の人は言うまでもありませんね」

若女将・従業員「」コクッ

数一「見事に誰もアリバイがないな」

いーちゃん「そう。つまり、ここにいる人全員『容疑者候補』になるわけです」

沙咲「特定のしようがないというわけですね」

いーちゃん「はい。そういうことです」

むいみ「いや、もう犯人分かってんだろ? だったらそういうのはいいから、さっさと言えよ!」

巫女子「確かに。特定できなくても、いっくんは犯人が誰だか分かったんだよね?」

いーちゃん「うん、そうだね。それじゃあ、前置きはここまでにしとこうか」

むいみ「」ゴクッ

いーちゃん「今回の事件で、秋春くんを殺した犯人は―――」スッ


人識「」

出夢「」

巫女子「」

江本「」

むいみ「」

若女将「」

従業員「」



いーちゃん「出夢くん、君だ」ビッ




294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/10(土) 14:27:35.16 ID:El5HUAXS0
巫女子・むいみ・江本・従業員・若女将「!!?」

沙咲「この方が、犯人なんですか?」

むいみ「てめぇ! よくも秋春を!」バッ

出夢「いやいやいやいや。僕、殺ってないぞ?」サッ

いーちゃん「あー、ごめん。言い回しがおかしかったね。正確には出夢くんの『こいつ』が犯人だ」スッ

沙咲「それは―――?」

出夢「僕のアヒルちゃん!?」

数一「そのおもちゃが犯人って、一体どういう事だ?」

いーちゃん「そうですね。まずは殺人現場の方に場所を移しませんか? 詳しくはそこで話します」

出夢「とりあえず、僕のアヒルちゃん返せ」スッ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

男子浴場

沙咲「この方が、今回の被害者ですね」フム

いーちゃん「これを見て何か気付くことはありませんか?」

沙咲「死んでますね」

いーちゃん「そうですね。他には?」

数一「標準より小さい」

いーちゃん「何が?」

沙咲「数一さん、それも立派なセクハラなんですよ?」

数一「? 身長が標準より小さく思っただけなんだが?」

沙咲「………」

むいみ「何だっていいからよ、さっさとどういうことか言えよ! ぶっ殺すぞ!」

いーちゃん「とりあえず落ち着いて、むいみちゃん」

数一「警察の前で殺人予告してんじゃねーよ」

295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/10(土) 14:29:49.07 ID:El5HUAXS0
いーちゃん「えーっと。簡単に言うと秋春くんは、あのアヒルのおもちゃを踏んづけて後ろ向きに転倒した」

いーちゃん「そして、その際後頭部を床に打ちつけて死亡したってこと」

江本「……つまり……?」

いーちゃん「この事件の容疑者は、秋春くん自身だったってことだよ」

むいみ「いや、んなはずねーだろっ! 年寄りとかなら分かるけどよ、あいつはまだ22だぜ? とっさに手を付くなんなり出来るだろ!」

いーちゃん「それができなかったとしたら?」

巫女子「……どういうこと?」

いーちゃん「例えば、とっさに手を付こうとした腕の関節が外れていた。もしくは関節を元に戻したばかりで、十分に動く状態じゃなかったとしたら?」

むいみ「それって……」

いーちゃん「つまり、転倒した際、秋春くんはとっさに手を付こうとしてた。しかし昨日の晩、腕の関節を外れたことを忘れてて、十分な受け身を取れずに転倒してしまったんだね」

むいみ「そんな、こと……」

いーちゃん「ありえなくはないだろ? 『誰でも容疑者になりうる』ってことはさ、つまり『被害者自身も容疑者になりうる』ってことでもあるんだから」

数一「つまり、これは事件ではなく事故だったということか?」

いーちゃん「そもそも、もし後ろから襲われたんだとしたら仰向けで倒れてるのはおかしいでしょう? 殺されるほどに後頭部を強打されたのら、普通前のめりに倒れるはずです」

数一「ああ。確かにな」

出夢「僕のアヒルちゃんが犯人っていうのは、このアヒルちゃんが原因で秋春が転倒したからってことか」

いーちゃん「うん。何でこのアヒルが男湯にあったのかまでは分からないんだけどね」

出夢「昨日、風呂入ってる時に男湯の方にぶん投げたんだったの忘れてたんだよ」

人識「何で男湯にぶん投げてんだよ。危ねーだろうが」

出夢「色々あってなー」ギャハハハ

むいみ「それじゃあ、あいつはあたしが関節を外したから、死んだのか……?」

いーちゃん「まぁ、そういうことにもなるかな?」

むいみ「そんな………」ヘタリ


296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/10(土) 14:31:56.36 ID:El5HUAXS0
若女将「あ、あの。これから私たちはどうすればいいのでしょうか?」

沙咲「そうですね。とりあえず、もう少し現場の調査を行わなければならないので、若女将さんにはここに残ってもらいます」

若女将「分かりました」

沙咲「他の人も、詳しく事情聴取を聞かせてもらいますので、くれぐれも勝手な行動はしないで下さいね」チラッ

いーちゃん「何で僕を見るんですか?」

数一「現場は俺が見とくから、佐々はこいつらを大広間に方に連れて行ってくれ」

沙咲「分かりました。それでは皆さん、ちゃんと付いて来て下さいね」スタスタ

むいみ「………」

江本「むいみちゃん……」

巫女子「元気出して……。とりあえず行こう」グイッ

むいみ「………」ズルズル

出夢「なぁ、お兄さん」ボソッ

いーちゃん「何?」

出夢「秋春の奴って、本当に転んで死んだのか?」

いーちゃん「さぁ、知らない」

出夢「は?」

いーちゃん「あのままだと、取り調べやら何やらでかなりの時間が持ってかれそうだったでしょ」

いーちゃん「だから、これは事件じゃなくて事故ってことにして収集をつけたんだよ」

出夢「いや、あんた、それでいいのか? 大学の友達なんじゃないのか?」

いーちゃん「うん。友達だったら良くないけど。ぼくはまだ、あの人達こと友達とは思ってないし。それに―――」

出夢「それに?」

いーちゃん「あまり仕事の進行が遅くなるのは、ぼくにとって都合が悪いからね」

出夢「………」

いーちゃん「今日中に妹さん見つかるといいね」

出夢「……そうだな」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

辰の間

伊織「あれ、皆さんどこ行ってたんですか」ズズッ オチャ

いーちゃん・人識「見つかったーーーーーーーーっ!」

出夢・伊織「え?」


297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/10(土) 14:34:33.73 ID:El5HUAXS0
伊織「あれ、人識くんじゃないですか」

人識「何で、伊織ちゃんがここにいんだよ!?」

伊織「何でって言われまして、今わたしここに宿泊してるんですよ?」

人識「マジで!?」

いーちゃん「泊ってたもう一組って、妹さんだったんだ……」

出夢「え? これ妹さんだったの?」

いーちゃん「出夢くん、知ってたの?」

出夢「ああ。昨日温泉で一緒になっててな」

人識「さっさと言えよ!」

出夢「いや、でもよ。こいつ無桐って名字だったぜ? なぁ、伊織ちゃん」

伊織「はい。わたしの名前は無桐伊織ですよ」

出夢「ほらぁ〜、な。零崎じゃねーじゃん」

人識「こいつは零崎だけど、元の名前は捨ててないんだよ」

出夢「へー。そいつは珍しいな。零崎の方の名前は何て言うんだ?」

伊織「一応『舞織』という名前を頂いております」

いーちゃん「零崎舞織ね。OK。把握した」

人識「頼むから、お前だけは把握するな」

出夢「それより良かったじゃねーか。これで、さっさと依頼の方が片付くぜ」

いーちゃん「あ、そうだね」

伊織「あの、何の話をしてるんですか?」

いーちゃん「ねぇ、伊織ちゃん」

伊織「はい?」

いーちゃん「男装に興味ない?」

伊織「はいっ!?」


298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/10(土) 14:36:17.82 ID:El5HUAXS0
人識「もうちょいちゃんと説明しろよ……」

出夢「突き詰めて言えば、目的となるのはそこだろ?」

人識「確かにそうだけどよ……」

伊織「あの、本当に何の話をしてるんですか?」

いーちゃん「君のお兄さんからの依頼でね。君の男装してる写真を撮ってくるように頼まれてるんだ」

伊織「えっ! 人識くんにそんな趣味があったんですか!?」

人識「俺じゃねぇ!」

いーちゃん「というわけで、伊織ちゃんの男装写真を撮りたいんだけどいいかな?」

人識「おい、俺に降りかかった疑惑をほったらかしにして話を進めてんじゃねーよ」

伊織「別に構いませんけど」

人識「お前も少しは構え」

伊織「しかし、今男性用の服は持ち合わせていませんよ?」

出夢「しまった。すっかり失念してたな」

いーちゃん「女性用の服は何着か用意してたんだけどね」

人識「何で女性用の服を用意してあるのか……」

出夢「しょうがねぇから、現地で調達するしかねーな」

人識「どうすんだよ?」

いーちゃん「秋春くんの服借りる?」

人識「お前馬鹿か!?」

出夢「そうだぞ。私服じゃコスプレになんねーじゃねーか」

人識「そこじゃねーよ!」

いーちゃん「沙咲さんの服でも借りる? 一応警察のコスプレになるでしょ」

出夢「何かあれ、警察の服って感じがしないんだよなー」

人識「第一、あれじゃあ男装になんねーだろ」

いーちゃん「男物の警察服って言われても、そんな都合よく……」

いーちゃん・出夢「はっ!」

いーちゃん・出夢「沙咲(さん)。ちょっと数一(さん)のとこ行ってくるわ(きます)!」ダッ

沙咲「勝手な行動しないで下さいって言いましたよね?」ガシッ


299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/10(土) 14:38:05.03 ID:El5HUAXS0
今日はここまで。

次の更新は、明日の14時頃に更新します。

細かいことは気にしないで下さい……。
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2012/03/10(土) 14:54:23.28 ID:b53A7UHAO
ひでぇwwwww面白いです!
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/10(土) 16:58:45.95 ID:4Wh5mX3O0
伊織ちゃんの出番が多いぃいいいいいいっ!!>>1ありがとう!!そしてこれからもできれば!!
伊織ちゃん最高すぎるぜ……
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/10(土) 17:45:47.93 ID:MTX1utwn0
>>301
双識「握手(AA略」

変態といえば春日井春日や兎吊木垓輔は無理だな。あれらはキャラが難しいしな・・・・。兎吊木垓輔は台詞が多すぎる・・・・

303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/10(土) 18:05:57.26 ID:E3UK7xdWo
まったく秋春君は何のために死んだのか
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/10(土) 20:17:44.81 ID:ry9yOU1K0
また原因はむいみちゃんか
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/03/11(日) 12:40:10.47 ID:HXGA78VZ0
追いついた
原作の秋春君かっこよくて好きだったのに何故殺したし・・・
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga sage]:2012/03/11(日) 12:56:27.03 ID:KPprZJo/o
いや、秋春君は死なないと秋春君じゃないだろ
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/11(日) 14:16:42.47 ID:QQpTrscX0
>>300
ありがとうございます! これからも、もっと面白くできるよう頑張ります!
>>301
分かりました。出来るだけ出せるよう頑張ります。
>>302
本当に、あの二人は難しいです。2人ともいいキャラしてるから、出演させれば絶対話は盛り上がること間違いないんですけど、できれば出したくない……。
>>303
本当にすいません……。
>>304
何だかんだで、トラブルメーカーなお方なので。
>>305
すいません。何となく、死なせないといけない気がしたので……。
>>306
同じ考え〜♪


それでは今日も張り切って、戯言開始〜♪
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/11(日) 14:30:39.11 ID:QQpTrscX0
出夢「おい、何だよ。離せよ」

沙咲「大人しくしてなさいって言ってるでしょ」

いーちゃん「すいません。ちょっと仕事の都合で数一さんの所に行かないといけないんですよ」

沙咲「仕事? 一体何の仕事で斑鳩さんのところに行こうとしてるんですか?」

いーちゃん「実は、かくかくしかじかで……」

沙咲「まるまるうまうまで……」

出夢「納豆ねばねばびよ〜んびよ〜んという訳なんだよ」

沙咲「なるほど。けど、今は仕事中ですから、行ったとしても貸してはもらえないと思いますよ」

出夢「マジか〜……」

いーちゃん「まぁ、写真は今すぐ撮らなくちゃいけないというわけじゃないからね」

沙咲「それなら、私の服でよければ貸しますよ?」

出夢「マジで!? お姉さんやっさしぃ〜〜!」

いーちゃん「いいんですか?」

沙咲「ええ。あまりそこら辺をうろちょろされても困りますからね」

出夢「おっしゃあ! それじゃあ、お姉さん。さっそく脱いで」

沙咲「着替えの方に決まってるでしょ!」

いーちゃん「あ、そうなんですか……」

沙咲「何で露骨にガッカリしてるんですか!」


309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/11(日) 14:45:53.71 ID:QQpTrscX0
出夢「おい、伊織ちゃん。男物の服用意して来たぜ」スタスタ

人識「いや、さっきから見てたけど、明らかに男物じゃねーだろ」

出夢「細かい事は気にしな〜い気にしない!」ギャハハハ

伊織「それじゃあ着替えてきますね」スタスタ

出夢「いやぁ〜、にしても楽しみだな!」

いーちゃん「そうだね」

人識「お前ら、そんなに男装とかそういうのに興味あんのか?」

出夢「ん? まぁ、ないこともないかな。伊織ちゃんって意外と男装似合いそうじゃん。背高いし、スレンダーだし」

人識「まぁ、確かにな」

いーちゃん「ぼくは、面白ければ何でもいいから」

人識「おい」

出夢「それよりお兄さん、ちゃんとカメラ持ってきてるのか?」

いーちゃん「うん。この通り」スッ

一眼レフカメラ「」デデーン

人識「準備いいな……」

いーちゃん「出来れば外で撮りたいんだけど、無理だろうね」

出夢「だな。大人しくしてろって言われたし」

人識「別に中で撮ったって問題ねーだろ」

出夢「分かってねーな、ひっきーは」ハァ…

人識「だから、その呼び名で呼ぶなって言ってんだろ!」

出夢「こういうのは外の光を浴びて、キラキラと輝いてるところを撮るからいいんじゃねーか」

人識「そういうものかぁ〜?」

出夢「そういうものだ。な、お兄さん!」

いーちゃん「え? あ、うん。そうじゃない」

人識「適当だな、おい!」


310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/11(日) 15:02:10.38 ID:QQpTrscX0
伊織「着替え終わりましたよう」スタスタ

出夢「おお!」

いーちゃん「へぇー」

人識「………」

伊織「どうでしょうか?」クルリッ

出夢「いいじゃんいいじゃん。めっちゃ似合うぜ!」

いーちゃん「うん。凄く似合ってるよ」

伊織「本当ですか? あまり、こういった服は着たことがないので……」

出夢「いやいや、マジで似合ってるって! なぁ、人識。似合ってるよな?」

人識「………」

出夢「……何か言えよ」

伊織「どうですか?」

人識「……馬子にも衣装?」

伊織「酷い!」

出夢「お前な〜。折角盛り上がってるところに水を差してんじゃねーよ」ガシッ

人識「うっせぇな。離せよ」バッ

いーちゃん「伊織ちゃん、あまり気にしなくていいよ。零崎の奴照れてるだけだから」

伊織「そうなんですか?」

人識「んなわけねーだろ!」

出夢「これだから、ツンデレはめんどくせぇんだよな〜」

人識「誰がツンデレだ!」

いーちゃん「まぁ、ツンデレは置いといて。さっさと撮っちゃおうか」スッ

人識「だからツンデレじゃないって言ってんだろ!」

伊織「何かポーズとか取った方がいいでしょうか?」

いーちゃん「そこら辺は任せるよ」

伊織「それでは失礼して」スッ


カシャッカシャッ!

イイヨー、コンドハコウシテミヨウ コウデスカ? ギャハハハ、サイコウ! スキニヤッテロ…


従業員「あの。あの人たちは何やってるんですか?」

沙咲「気にしたら負けです」

従業員「はぁ……?」


311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/11(日) 15:19:39.23 ID:QQpTrscX0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


次の日


出夢「さぁーて、することもし終わったし。さっさと帰ろうぜ」

いーちゃん「そうだね」

巫女子「いっくん。もう帰っちゃうの?」

いーちゃん「うん。そもそも北海道には仕事で来てたからね」

巫女子「そっか……。それじゃあ、また会おうね!」

いーちゃん「うん」

江本「あの、人識くんがいないみたいなんですけど……」

巫女子「伊織ちゃんという女の子もいないみたいだよ」

出夢「え? あ、マジだ!」

いーちゃん「昨日の夜。どっか行くって言って、先にチェックアウトしてたよ」

出夢「マジかよ!?」

いーちゃん「それに気づいた伊織ちゃんも、後を追いかけるように出て行っちゃったし。帰りは二人だけだね」

出夢「はぁん。まぁ、それいいかもしんねーな」

いーちゃん「依頼の写真もちゃんと撮ってあるし、帰りはのんびり行こうか」

出夢「そういや、むいみの奴は大丈夫なのか? 昨日の晩飯時も大広間に姿現さなかったじゃねーか」

巫女子「ちょっと……というより、かなりショック受けちゃってるみたいでね。まだ起きてこないんだ……」

江本「今はそっとしといた方がいいと思って、そのままにしてる」

いーちゃん「そっか……」

出夢「そんな気にすることでもないと思うけどな。結局は秋春の不注意が原因なんだからよ」

江本「確かにそうなんだけど、そう簡単に割り切れるものじゃないよ……」

出夢「そんなもんかねぇ?」

いーちゃん「まぁ、お大事にと伝えといて」

巫女子「うん。伝えとく」

いーちゃん「それじゃあ、そろそろ行くね」

出夢「じゃあなー」フリフリ

巫女子「バイバーイ! また会おうねっ!」フリフリ

江本「バイバイ」


312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/11(日) 15:33:44.28 ID:QQpTrscX0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


それから数日後 京都 コーヒーショップ


カランカランッ

双識「やぁ、待たせてしまったかな?」スタスタ

いーちゃん「いえ、時間ピッタリですよ」

双識「そうかい? あ、コーヒーひとつ頂けるかな?」

店員「かしこまりました」ペコッ

双識「それで、弟妹は本当に見つかったのかい? 思ってたよりも随分早かったけど」

いーちゃん「はい。色々ありましたけど、自分でもビックリするくらい事が運びまして」

双識「一体どこにいたのかな? あの根なし草たちは」

いーちゃん「弟さんの方は秘密にしといてくれと言われてるので教えられませんが、妹さんは北海道の方にいました」

双識「そっか、伊織ちゃんは北海道の方にいたのか。うふふ。北海道は今涼しくて凄いしやすいだろうねー」ウフフ

店員「お待たせいたしましたー」スタスタ

双識「ああ。ありがとう」スッ

店員「ごゆっくりどうぞ」スタスタ

双識「」ズズッ

双識「それで、早速なんだけど写真の方は?」

いーちゃん「これですね。まず、こっちが弟さんの写真です」スッ

双識「ふむ、どれどれ………こ、これはっ!?」スッ

双識「人識のメイド服姿じゃないかっ!!」ババーン

いーちゃん「他にもこんなのもあります」スッ

双識「こっちはナース服! 凄いね。よく人識がOKしたものだ」

いーちゃん「色々苦労しましたよ」

双識「そっか。本当にありがとうねっ♪」スッ ポケットIN

いーちゃん「それで、こちらが妹さんの写真になります」スッ

双識「おおおっ! 伊織ちゃんは執事服かな?」

いーちゃん「はい。こっちは現地で調達できるのがこれしかなかったため、これだけです。すいません」

双識「いやいや。十分だよ。本当にありがとうね!」


313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/11(日) 15:42:37.67 ID:QQpTrscX0
双識「うふふ。しかし二人ともよく似合ってるなー。これは本当に素晴らしいよ。このメイド服とか、頭のカチューシャと首元に付いてるリボンが凄くチャーミーだね。メイド服の良さを100%で引き立ててる。伊織ちゃんの執事服も凄く似合ってるね。パンツルックの伊織ちゃん可愛いなー。勿論スカート姿の伊織ちゃんも可愛いんだけど、パンツルックだと、また違った良さがあるっていうかさ。実は私、伊織ちゃんのパンツルックを見るのは初めてなんだよね。だから新鮮と言うか何と言うか。これを世間一般的に『萌え』というんだろうね。いや本当に素晴らしいよ」ウフフフフフ

いーちゃん「そうですか。喜んでもらえて光栄です」

双識「これ。ちょっとした気持ちだけど、あげるよ」スッ

いーちゃん「何ですか、それ?」

双識「遊園地。ランドセルランドのチケットさ。こんな素晴らしいものをタダでやってもらってちゃ悪いからね」

いーちゃん「いえ、結構ですよ。あの名刺はそういうものですし、ぼくもこういう事をするのが仕事ですから」

双識「まぁまぁ。そう言わずに受け取ってくれないかな? いい大人がこんな遊園地に行くというのも少し抵抗があってね。正直手に余ってるとこだったんだ」

いーちゃん「そうなんですか?」

双識「うん。だからさ、私を助けると思って受け取ってもらえるかい?」

いーちゃん「………それでは、お言葉に甘えて」スッ

双識「うん。ありがとうね♪」

いーちゃん「いえ。こちらこそありがとうございます」ペコッ

双識「全部で4枚あるからさ。誰か友達でも誘って行ってみるといいよ」

いーちゃん「4枚ですか」

双識「うふふ。それでは、私は仕事があるので、失礼するね」ガタッ

いーちゃん「あ、はい。チケット、ありがとうございます」

双識「こちらこそ。こんな素晴らしい写真を撮ってきてくれて、ありがとうね」

いーちゃん「いえ、どういたしまして」

双識「また何かあったら、頼みに来てもいいかな?」

いーちゃん「はい。全然大丈夫ですよ。いつでもどうぞ」

双識「うふふ。それじゃあ、またね」スタスタ


314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/11(日) 15:50:28.36 ID:QQpTrscX0
いーちゃん「」ズズッ

いーちゃん(にしても遊園地のチケットか……。誰誘おうかな?)

いーちゃん(有効期限は来週の日曜までみたいだし、出来るだけ早く誘った方がいいよな)

カランカランッ

哀川「よお、いーたん。久しぶりだな」スタスタ

いーちゃん「あ、哀川さん。お久しぶりです」ペコッ

哀川「潤だ。あたしのことを名字で呼ぶなっつーの。あたしを名字で呼ぶのは《敵》だけだって、ずっと前から言ってんだろうが」

いーちゃん「何か頼みます?」

哀川「ああ。それじゃあ、コーヒーをブレンドで」

店員「かしこまりました」スタスタ

いーちゃん「潤さん、いつから京都に来てたんですか?」

哀川「ついさっきだよ。ちと仕事の用事で近くに来たから、ちといーたんの顔を見に寄ってみたんだ」

いーちゃん「はぁ、そうなんですか」

哀川「何やら、北海道でも色々とやらかしてたらしいな」ニヤリッ

いーちゃん「………何で知ってるんですか?」

哀川「何でだと思う?」

いーちゃん「さぁ、さっぱりですね。潤さんも北海道に旅行に行ってたんですか?」

哀川「ちげぇーよ。全然の大外れだ」

いーちゃん「大外れですか」

哀川「玖渚から聞いたんだよ。北海道でまた事件を起こしたってな」

いーちゃん「別に、ぼくが事件を起こしたってわけではないんですけどね」

哀川「ったく。折角SSで復活したモブキャラを殺してんじゃねーよ」

いーちゃん「ですから、ぼくが殺したわけじゃないですって」

哀川「くくっ。確かにそうだな。お前が殺したわけじゃない」

いーちゃん「………」

哀川「故意で事件であるものを事故に改竄することは立派な犯罪なんだぜ?」

いーちゃん「いえ、別に故意で改竄したというわけではないですよ。そもそも、ぼくの推理が間違ってるって証拠がないじゃないですか」

哀川「おいおい。お前だって、あんな推理が本当にあってると思ってるわけじゃねーんだろ?」

いーちゃん「さぁ、分からないですよ。もしかしたら、本当にただの事故なのかもしれないですし」

哀川「お前、本当にそういうところは相変わらずだよな」

いーちゃん「それじゃあ、哀川さんは、あれが事故じゃないことを証明できるんですか?」

哀川「証明とか数学の問題じゃねーんだからよ。くだらねーこと言ってんなよ。証明するまでもなく、あれは『ただの』殺人事件だよ」

いーちゃん「………」

哀川「例えばよ、お前。本当に宇佐美って奴がアヒルのおもちゃを踏んづけて転んだと思ってるのか?」

いーちゃん「違うんですか」

哀川「ちげぇに決まってるんだろ。アヒルのおもちゃが一晩も浴場で放置されてるわけがないだろうが。普通に従業員が掃除の際回収するにきまってるだろ」

いーちゃん「それじゃあ、アヒルのおもちゃが浴場に置いてあったのは……?」

哀川「実は浴場に放置されてなかったってことだろ。恐らく宇佐美って奴が、風呂から上がる時に拾ったんじゃねーか?」

いーちゃん「秋春くんが……」

哀川「拾ったはいいが部屋に戻るまでには忘れちまった。そして、お前らと飯を食い終わったころに思い出して、貴宮に相談し、殺された」
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/11(日) 15:51:15.37 ID:ZPewhZWs0
今追いついた。頑張れ
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/11(日) 15:57:52.60 ID:QQpTrscX0
いーちゃん「むいみちゃんが殺したって言うんですか?」

哀川「他に誰がいんだよ?」

いーちゃん「むいみちゃんが秋春くんを殺す動機がありません」

哀川「動機なんかいくらでもあんだろ。例えば、大好きな大好きな友達の裸体を見たからとかよ」

いーちゃん「いや、そんな……。仮にも友達ですよ? そんなことで殺したりするんですか?」

哀川「優先順位の問題なんだろ? あいつらは。それに一社会人が裸ではしゃいでたなんて知ったら、本人は死ぬほど恥ずかしい事実だろうからな。そういう思いをさせないためってぇのもあったんじゃねーか?」

いーちゃん「それじゃあ、ぼく達はどうして殺されてないんですか? 今日知り合ったばっかの人ですよ。普通そっちが先に狙われてもおかしくないじゃないですか」

哀川「実際狙われてたんだろ。けど、殺せない事情があった」

いーちゃん「事情?」

哀川「例えば、優秀なボディーガードがお前を守っていたからとか。例えば、朝、大好きな友達が、お前の上で眠っていたからとかな」

いーちゃん「……じゃあ、凶器は? 秋春くんを殺したのなら凶器があるはずですよ? しかし、それらしいものは結局出て来てないじゃないですか」

哀川「あんじゃねーかよ。水に浮く金属製のアヒルちゃんがよ」

いーちゃん「………」

哀川「恐らく、そのアヒルちゃんをもとの場所に戻して来いとか言って露天風呂に呼んだんじゃねーか? あそこでなら血が流れても目立たないからな」

哀川「んで、殺した後男湯に連れて行き、アヒルを近くに放り投げといた。まさか、それで事故死と勘違いされるとまでは思ってなかったと思うがな」

いーちゃん「………」

哀川「まぁ、今回の後処理はこっちでやっといてやんよ」

いーちゃん「ありがとうございます」

哀川「別にいいって。てめぇには貸しはできるだけ多く作っときたいからよ」ニヤリッ

いーちゃん「……お手柔らかにお願いします」

317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/11(日) 15:59:46.31 ID:QQpTrscX0
哀川「それじゃあ、あたしは次の仕事があっから」ガタッ

いーちゃん「あ、潤さん。来週の日曜日暇ですか?」

哀川「あん? いきなりどうしたよ?」

いーちゃん「いえ、実は遊園地のチケットが手に入りまして。よかったら一緒にどうかと」

哀川「んー。行きてぇのは山々何だけどよ、来週は仕事が山ほど入っててな。暇がねーんだわ」

いーちゃん「そうですか」

哀川「つーか、お前も男なんだからよ、玖渚の奴をビシッと誘ってみたらどうだ?」

いーちゃん「……考えときます」

哀川「そうしとけ。それじゃあな」スタスタ


カランカランッ


いーちゃん「………はぁ〜〜………疲れた……」グタ〜

いーちゃん(………)

チケット「」ピラッ

いーちゃん(玖渚に、か……ていっても、チケットは全部で4枚あるんだよな……)

いーちゃん(………折角だし、今回の仕事を手伝ってくれた零崎と出夢くんにあげるのもいいかもしれないな)

いーちゃん(4人でWデートというのも面白そうでいいかもしれないし……)

チケット「」スッ

いーちゃん「………何て、戯言だけどね」








カランカランッ

店員「いらっしゃいませー」



318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [saga]:2012/03/11(日) 16:12:26.15 ID:QQpTrscX0
おっしゃあ、北海道編終わったです! 後半駆け足でしたけど、何とかオチつけられたです。

一応今後の予定としては、人識と伊織ちゃんのお話とか、子荻ちゃんと姫ちゃんと玉藻ちゃんのお話とか、みいこさんと鈴無さんのお話。崩子ちゃんと萌太くんの話。後は、チーム戯言+チームフォックスから数名安価で海に行くお話なんかをぼんやりとですが、空想してます。

一旦このスレを落とそうかどうかで悩みましたが、まぁ、このまま続けていこうかと思います。

それでは、また気が向いた日にお会いしましょう。

319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/11(日) 16:14:57.90 ID:tbI5Qkuoo
俺も北海道行きてえなあ
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/11(日) 16:16:52.33 ID:j0/NOPtG0
伊織ちゃんの話!!!!伊織ちゃんの話!!
>>1乙です!
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/11(日) 16:57:52.44 ID:26NtP6mQo
乙んっす

ちょうど北海道に来てる俺にはタイムリーだった
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/11(日) 22:57:15.95 ID:nR7+ZlDu0

だけど、>哀川「潤だ。あたしのことを名字で呼ぶなっつーの。あたしを名字で呼ぶのは《敵》だけだって、ずっと前から言ってんだろうが」

このやりとりはネコソギ上でいーちゃんがワザと間違えていたのが発覚して、やらなくなったはずなのに・・・・・
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/03/12(月) 00:53:41.55 ID:fPrbFjHAO
おいダブルデートも書けよ

そしてやっぱり秋春くんが死んだのは痴情のもつれが原因か
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/03/14(水) 14:21:59.49 ID:UIoFQm6m0
やっぱり、このスレは落とすことにしました。(近々引っ越すし、割とキリがいいからね)

続きは引っ越しが完了した後、新しくスレを立てて書きます。

ここでリクエストしてもらったキャラは続編の方で必ず出しますので安心して下さい。(というか、全てのキャラを出していこうかと思ってます)

折角だから、次のお話は安価で決めようかと。


人識くんと伊織ちゃんの話

みいこさんと鈴無さんの話

子荻ちゃんと玉藻ちゃんと姫ちゃんの話

いや、もう書かんでええわ


このスレがHTML化されるまでで、一番多く票を獲得した話を書こうかと思います。
できれば、一人一票でお願いします。
それでは、またお会いしましょう。


325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga sage]:2012/03/14(水) 14:48:48.04 ID:xQip0ne7o
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/14(水) 15:40:45.01 ID:wT7wsLyVo
おお?落とすのか スレタイどうすんの?
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/03/14(水) 21:31:00.75 ID:zyQKfzARo
1
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/03/14(水) 21:36:57.10 ID:NYUKBKnvo
伊織ちゃんかわいいよ

1で
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/15(木) 00:40:07.60 ID:+NrLsGNa0
1
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/15(木) 10:52:58.54 ID:Xe/Nsraz0
1
伊織ちゃんいいわー
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/15(木) 16:11:54.86 ID:j0j+eUV+o
伊織ちゃん大人気だな
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/15(木) 18:33:36.93 ID:Xe/Nsraz0
>>331 あの子は天使だからなwwww
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/15(木) 19:04:57.83 ID:j0j+eUV+o
お、おう
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/15(木) 19:08:38.29 ID:K7gpBHOIO
僕は浅野みいこさん!
2番!
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/16(金) 17:10:58.01 ID:PTUtxfoW0
子荻ちゃん好きとして3を選ばざるを得ない
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/03/16(金) 20:20:29.59 ID:4W8VrhVw0
子荻ちゃん見たいんで3で。
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/03/16(金) 20:53:51.18 ID:GeOfRCxK0

姫ちゃんファンはいるか!姫ちゃんファンはいるか!姫ちゃんファンはいるか!
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga sage]:2012/03/16(金) 22:19:49.31 ID:ZNVb1w5oo
>>337
いるぞ!ここにいる!俺はここにいるぞ!カイジィィ!!

3
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/03/16(金) 22:36:59.88 ID:9kfvmjPQ0
3でいこう
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/17(土) 10:59:06.54 ID:I03cWF+vo
>>338
佐原ぁっ・・・・・・!佐原っ・・・・・!
どうして・・・・・・?
ひどい・・・・・・!ひどすぎるっ・・・・・・・・!
こんな話があるかっ・・・・!
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