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唯「閉じ込められた!?」 -
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1 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/10(金) 23:53:45.28 ID:UGIdZJPy0
唯「ねぇ、ここどこぉ?」
律「かなり歩いた気がするんだけどなー」
澪「いつまでも大きな道にぶつからないな」
紬「梓ちゃん、心配してるんじゃないかしら」
唯「まさか、野外フェスで迷うなんてぇ」
澪「思ってもみなかったな」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1328885625
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/
佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/
全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/
2 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/10(金) 23:58:10.96 ID:UGIdZJPy0
唯「そもそも、律っちゃんが肝試しやろうなんて言うからぁ」
律「なっ!?唯だって賛成したじゃんかー!」
紬「まあまあ、いま言ったって仕方ないわ」
律「ムギが一番乗り気だったよな」
紬「あぅ」
澪「でもムギの言うとおり、言い争ってても仕方ないよ」
澪「なんとか戻ることを考えよう」
3 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 00:01:36.50 ID:RQyqiC8/0
紬「それにしても、音がこんなに反響するなんてね」
唯「四方八方から聞こえるよぉ」
澪「ちょうどそういう地形なんだろうな」
律「ここで演奏したら、いい音出そうだよねー」
澪「そんな場合じゃない!」
ごんっ
4 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 00:10:24.72 ID:RQyqiC8/0
律「い、いたひです」
唯「デッカイタンコブガ」
紬「こういう場合、あまり動かない方がいいって言うよね」
澪「動いた結果がこれだからな」
律「足が疲れたー」
唯「休みたーい」
澪「お・ま・え・ら」にぎりこぶしっ
5 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 00:23:41.43 ID:RQyqiC8/0
紬「でもそうね、休む場所は必要だと思うわ」
唯「山小屋とかないのかな」
澪「歩いて来た途中にはなかったよね」
律「まずはそれを探すかー」
澪「もう少しだけ先にいってみよう」
この時のわたしの決断が自分を苦しめることになるとは
思いもよらない澪であった
澪「だから律、ナレーションはやめろ」
6 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 00:28:20.08 ID:RQyqiC8/0
唯「あれ?分かれ道だねぇ」
紬「どうする?」
律「二手に分かれるかー」
澪「はぐれちゃったら、どうするんだよ」
律「山小屋が見つかっても、見つからなくってもさー」
律「一旦、ここに戻ることにすりゃいいじゃん」
7 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 00:33:17.36 ID:RQyqiC8/0
澪「そうか、それなら大丈夫だな」
唯「別れた方が探しやすいかもねぇ」
律「じゃあ、わたしと澪はこっち」
律「唯とムギはあっちを探そう」
唯「らじゃー!」
澪「戻って来るのは何分後にする?」
紬「10分後くらいでいいんじゃない?」
8 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 00:39:04.21 ID:RQyqiC8/0
唯「よろしくね、ムギちゃん」
紬「頼りにしてるわ、唯ちゃん」
唯「なにがあっても、ムギちゃんはわたしが守るからっ!」
紬「うん、唯ちゃんに着いていく!」
だきっ
律「た、楽しそうだなお前ら」
澪「放っといて、いこう」
9 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 00:49:15.00 ID:RQyqiC8/0
〜唯・紬ペア〜
唯「ムギちゃん、はぐれないように手を繋ごう!」
紬「わかりましたぁ、唯隊長!」
にぎっ
唯「ムギちゃんの手は、夏だとひんやりだねぇ」
紬「うん、クーラーの近くとか、すっごく冷えちゃうの」
唯「大変なんだぁ」
10 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 00:54:40.29 ID:RQyqiC8/0
〜澪・律ペア〜
澪「な、ななな、なんか動いたぁ!」
律「見間違いだって」
律「それより、人を盾にすんのどうかと思うけどなー」
澪「手繋ご、手!」
澪「り、律が迷子になったら困るだろ!?」
律「もう、素直に怖いって言えよ」
澪「ほら、あっち!なんか動いたよ!?」
律「はぁ」
11 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 01:04:06.16 ID:RQyqiC8/0
〜唯・紬ペア〜
唯「山小屋ないねぇ」
紬「あれ?唯ちゃん、どっち探してる?」
唯「んー、右側だけど」
紬「わ、わたしも右だけ見てた」
唯「同じ方向だねぇ」あはは
紬「唯ちゃんがそっち側にいるから、つい」
唯「あれ?」
唯「右ってどっちだっけ」
紬「・・・・・・え?」
12 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 01:10:36.51 ID:RQyqiC8/0
唯「やだなぁ、冗談だよぉ」
紬「そ、そうよね」
唯「それに、左側はガケだから見てもしょうがないよ」
紬「え?」じーっ
紬「!?」
紬「ゆ、唯ちゃん!もっとこっち寄って!」
唯「わっ!?」
唯「もう、ムギちゃん大胆なんだからぁ」もじっ
紬「落ちたら死んじゃうから!」
13 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 01:17:31.14 ID:RQyqiC8/0
唯「ちゃ、ちゃんと気を付けてるんだけどなぁ」
紬「もっとこっち側に来れるように、腕を組もう!」
唯「ステップアップだね、ムギちゃん!」
ぎゅっ
唯「ふぉぉ!ムギちゃんのムネがヒジにっ!?」
紬「もうやだ、唯ちゃんたら」ぽっ
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
唯「はっ!?無意識に澪ちゃんのツッコミ待っちゃった!」
紬「わ、わたしも!」
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/11(土) 03:40:06.22 ID:h28OnneDP
ほのぼのに期待してみる
15 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 07:28:44.19 ID:RQyqiC8/0
〜澪・律ペア〜
澪「もうやだ、家に帰りたいよぉ!」
律「あ、あの、澪さん」
律「帰れないから、こんな目に合ってんじゃないかなーなんて」
澪「律が肝試ししようなんて、言わなきゃ良かったんだ!」
律「うぉい!」
律「さっき言い争うなっつったの澪じゃん!」
16 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 07:35:45.14 ID:RQyqiC8/0
澪「もうなにも見つからないよ、戻ろうよ」
律「まだ歩き始めたばっかじゃんか」
澪「で、でも、さっきより暗いし」
律「ていうか、4人でいた時くらいの虚勢を張れよ」
澪「怖いもんは、怖いもん!」
律(録画して、梓に見せてやりてー)
17 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 08:48:33.18 ID:RQyqiC8/0
律「なにかあったら、わたしが守ってやるから」
澪「ほんとにぃ?」うるっ
律「はうっ!?」
澪「どうしたの?」
律「あ、後で、その女子力、ちょっとわけてもらえませんか」
澪「は?」
18 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/11(土) 18:20:38.75 ID:RQyqiC8/0
〜唯・紬ペア〜
唯「そろそろ時間かなぁ」
紬「そうだね、引き返す?」
唯「!」
唯「ちょっと待ってぇ」
唯「なんか見えるような気がしない?」
紬「建物・・・かな?」
唯「いってみようっ!」
紬「うん、確認しなきゃね!」
19 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/12(日) 07:32:41.48 ID:2YDAkR2m0
唯「うぅ、なんかすっごい建物だねぇ」
紬「元々は立派な洋館だったと思うわ」
唯「窓には板が打ちつけてあるね」
紬「入らないようにされてるみたい」
唯「じゃあ、玄関も開かないかなぁ」
ぎぃぃ
唯・紬「開いたー!!!」がーんっ
20 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/12(日) 08:23:57.29 ID:2YDAkR2m0
唯「お、お邪魔しまーす」
紬「誰かいませんかー?」
唯「って、誰もいるわけないよねぇ」
紬「ほら、お約束だから♪」
唯「あ、ランプみたいなのがあるよ」
紬「ほんとだ、オイルも入ってるみたい」
唯「これで明りはばっちりだねっ!」
紬「でも唯ちゃん」
唯「ん?」
紬「火がないよ?」
21 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/12(日) 08:30:25.34 ID:2YDAkR2m0
唯「なんで?自動でつくんじゃないの?」
紬「最初に火はつけないと」
唯「そっかぁ」がっくん
紬「で、でも探せばあるかも」
唯「マッチとかが都合良く?」
紬「あぅ」
22 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/12(日) 08:41:36.00 ID:2YDAkR2m0
唯「なーんちゃってぇ!」
紬「え?」
唯「じゃじゃあん!100円ライター!」
紬「おー!唯ちゃん、すごーい!」ぱちぱちぱち
唯「もしかして花火やるかもと思って、持ってきちゃったぁ」
紬「や、山で花火は危ないと思うけど」
23 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/12(日) 08:47:27.56 ID:2YDAkR2m0
唯「これ、どうやってつけるのかな」
紬「貸して、やってあげる」
しゅぼっ
唯「おぉ!ついたね、ムギちゃんっ!」
紬「唯ちゃんのおかげよ」
唯「いやいや、わたしがやったら1時間はつかなかったよぉ」
紬「そ、そっか」
24 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/12(日) 08:55:33.89 ID:2YDAkR2m0
唯「うわぁ、ランプで照らして見ると、すっごいねぇ」
紬「けっこう部屋がありそうね」
唯「戻って、律ちゃんたち呼んでこようっ」
紬「らじゃー!」
ぎぃぃ ばたんっ がちゃっ
唯・紬「!?」びっくぅ
唯「か、勝手に閉まったよっ!?」
紬「風も吹いてないのに!?」
25 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/12(日) 09:01:35.10 ID:2YDAkR2m0
がちゃがちゃ
唯「カギが掛かってるよ!」
紬「これは、内側のもカギを差し込むタイプね」
唯「ということは?」
紬「うん」
唯・紬「閉じ込められた!?」
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/12(日) 10:22:27.03 ID:GYvFoWlKo
みんなかわいいなぁ
27 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/12(日) 21:44:11.97 ID:2YDAkR2m0
〜澪・律ペア〜
澪「もうそろそろ時間じゃないか!?」
律「すごく嬉しそうだなー」
澪「一刻も早く戻ろう!」
律「ちょい待ち、澪」
澪「な、なに!?」
律「建物じゃないかー?あれ」
28 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/12(日) 22:04:15.16 ID:2YDAkR2m0
澪「な、なんか武家屋敷みたいだな」
律「古き良き日本って感じだよなー」
澪「お化け屋敷にしか見えないよ!」
澪「ってことで、戻って唯たちに報告だ!」
律「待てって、入れるかどうか確認しないとダメじゃん」
澪「遠慮しときます、じゃっ!」しゅたっ
律「こらこらこらこら」
澪「忍者とか出てきたら、どーすんだよぅ!」
律「出ねーよ」
29 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/12(日) 22:20:12.41 ID:2YDAkR2m0
律「まあ、門が開くわけないんだけどなー」
がらっ
澪・律「開いたー!!!」がーんっ
律「ま、まあ玄関まではさすがに」
澪「そそ、そんな都合良くいくわけないよ」
がらっ
澪・律「また開いたー!!!」ががーんっ
30 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/12(日) 22:34:55.58 ID:2YDAkR2m0
律「たのもーう」
澪「な、なにそれ」
律「いや、武家屋敷って言うからなんとなく」
澪「やめてよ!侍とか出てきちゃうだろ!」
律「だから出ねーよ」
澪「玄関開くのわかったから、もういいでしょ!?」
律「澪ちゅわん、そんなに怖いんですかー?」にひ
澪「怖いよ!すっごく怖いよ!」
律「・・・もう意地もプライドも全部捨てたな」
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/13(月) 04:01:56.05 ID:h/fRSuaDO
乙です。
続き楽しみにしています。
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/13(月) 10:58:26.04 ID:JGQYiXeIo
乙
33 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/13(月) 21:40:54.67 ID:s1ywU1KD0
律「さすがに電気はつかないかー」
澪「ほら、暗いから危ないって」
律「松明みたいのがある!」
澪「そんなの使えるわけないでしょ!」
律「ここで登場!」
律「困った時の100円ライター!」
澪「そうか!それでこの屋敷を燃やすんだな!?」
律「・・・あのさ、もうちょっと落ち着こうか」
34 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/13(月) 21:49:45.43 ID:s1ywU1KD0
律「へー、けっこう松明って明るいもんだな」
澪「な、中は割とキレイになってるね」
律「これだったら休憩出来そうじゃん」
澪「よし!今度こそ唯たちを呼びにいこう!」
律「わかった、わかった」
がらがらがらっ どんっ
澪・律「!?」びっくぅ
35 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/13(月) 21:54:40.47 ID:s1ywU1KD0
澪「な、ななな、なにこれぇ!?」
律「じ、時代劇の牢屋みたいな感じだなー」
澪「なんでこんなのが上から降りてくるのよ!?」
律「わたしに聞くなー!」
澪「だってこれって」
律「そうだよねー、あきらかに」
澪・律「閉じ込められた!?」
36 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/13(月) 22:42:12.51 ID:s1ywU1KD0
, -‐ァ −- 、
/:::::::::,′::::::::::::::丶
/::::_::::::::i::::::::::−- 、::::ヽ
/´:i::´::::::::::::!::::::::::::::::::::::::/^ヽ
l::::::|:::::::::::::::::::::::_::∧:::::::::|::::::::i
|::::::l::::::::::::::::l´:::::::し':::::::::l:i:::::::l
/:::::ハ::::::::::::::i::::::::::::::::::::::ハ!:::::::!
,′:,′ ヽ:::::::::::!::::::::::::::/r '!:::::::! あ、あれ?
i:::::::i i:\_.⊥ _,/ ノ!::|:::::::| わたしの出番は?
!:::::::! レィ'===='r ′レ!:::::::!
l::::::::l _,ノ-―――-ヽ. |:::::::|
!::::::::! ,/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`. !:::::::|
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37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2012/02/13(月) 23:42:28.49 ID:PjWq6Rv5o
今シーズン一押しSS之印
38 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/15(水) 20:41:51.08 ID:o0wms1Nz0
〜唯・紬ペア〜
唯「やっぱり圏外かぁ」
紬「わたしの携帯もダメみたい」
唯「澪ちゃん達、心配するよねぇ」
紬「う、うん」
唯「窓からは出れないしなぁ」
紬「そうだ!裏口とかないかしら?」
唯「おぉー!ムギちゃん天才っ!」
39 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/15(水) 20:55:40.89 ID:o0wms1Nz0
唯「しまったぁ!」
紬「どうしたの!?」
唯「靴を脱ぐの忘れてたよ、ムギちゃんっ!」
紬「それなら洋館だから大丈夫よ」
唯「そっかぁ、良かったぁ」
唯「そういえば、ムギちゃんちもそうなの?」
紬「うちは違うわ」
紬「だって、ふかふかのウサちゃんスリッパには」
紬「ふかふかの絨毯の方が似合ってるでしょー?」にっこり
唯「そんな理由!?」がーんっ
40 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/15(水) 21:00:22.99 ID:o0wms1Nz0
唯「んと、裏口はどっちかなぁ?」
紬「その中扉の向こうじゃないかしら」
唯「まさか、どっかのゲームみたいにさぁ」
唯「他でカギ探さなきゃいけないとかないよねぇ」
紬「そんなゲームがあるの?」
唯「うん、ソンビが出てくるやつとか」
紬「ゾンビ!?」びっくぅ
41 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/15(水) 21:03:27.24 ID:o0wms1Nz0
唯「大丈夫だよっ」
紬「噛みつかれなきゃ、感染しないからっ!」ぶいっ
紬「あ、会わないのが一番だと思うけど」
唯「さぁ、扉を開けるよっ!」
紬「ど、どんと来ーい!」
42 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/15(水) 21:06:59.86 ID:o0wms1Nz0
唯「ゲームだと開かないのがお約束だけど」
唯「どっこい、ここは現実だぁ!」
がちゃがちゃがちゃ
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
紬「カギ、必要みたいね」
唯「安心のお約束状態でした」がっくり
43 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/15(水) 21:18:15.38 ID:o0wms1Nz0
〜澪・律ペア〜
律「ま、まあこういう屋敷ってさ、縁側から出れるじゃん」
澪「そうか!なんだ焦って損したな!」
律「この障子の向こうはー」
すらっ
澪「雨戸みたいだな」
律「・・・・・・」
律「この雨戸の向こうはー」
がたがたっ
澪「壁だな」
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
澪・律「ダメじゃんっ!」がーんっ
44 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/15(水) 21:25:43.98 ID:o0wms1Nz0
澪「唯たち、もう戻って来てるよね」
律「連絡しようにも、携帯ずっと圏外だしなー」
澪「携帯会社に、アンテナ設置を要望しなきゃな!」
律「・・・それにはまず、こっから出ないとダメじゃね?」
澪「それが出来ないから苦労してるんだろ」
澪「まったく、律はバカだな」
律「あ、あれぇ?」
45 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/15(水) 21:32:00.94 ID:o0wms1Nz0
律「なんか、すっごく松明を消したい気分になったなー」
澪「やめてぇ!」
澪「そんなことしたら、確実にショック死する自信あるから!」
律「マイナス方向にそんなポジティブでどーすんだ」
澪「だいたい、守ってくれるって言ったの律じゃん!」
澪「男らしく約束守ってよ!」
律「負けなのか?それにつっこんだら負けなのか!?」
46 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/15(水) 21:37:33.50 ID:o0wms1Nz0
律「ま、まあいいや」
律「時代劇だとさ、勝手口とかあるじゃん?」
澪「そっか、台所!」
律「探してみよーぜー」
澪「たぶん、建物の裏手じゃないかな!」
47 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/15(水) 21:47:35.27 ID:o0wms1Nz0
律「お、調子出て来たな、澪」
澪「あ、当り前よ!」
澪「わたしだって本気出せば、このくらい平気なんだから!」
律「ふぅん」にひ
律「そういえば霊ってさ」
律「風呂とか台所とか、水場に出やすいらしーねー」
澪「・・・・・・」かっちーん
律「澪さんっ!?」
澪「みずばなんてしらない・・・みずばなんてしらない・・・みずばなんてしらない」
律「悪かった!今回はほんとに悪かったー!」どげざっ
48 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/15(水) 22:32:56.80 ID:o0wms1Nz0
澪「律はわたしを殺したいのか!?」
律「ごめん!ほんとーに反省してるからっ」
澪「ほんとに、ほんと!?」
律「ほんと!絶対!ジミヘンに誓って!」
澪「・・・律、ギターじゃないじゃん」
律「あ」
49 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/15(水) 22:58:13.64 ID:o0wms1Nz0
律「いや、信じて!わたしのドラムに誓う!」
澪「わかったよ」
澪「その代わり、今度おごってもらうからな!」
律「今月はいろいろピンチなんで、高いものはちょっとぉ」あぅぅ
澪「パフェでいいよ!」
律「あの・・・太りますわよ?」
澪「そんなの今の状況に比べれば、なにが怖いのよ!」
律「ご、ごもっともー」
50 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/15(水) 23:15:47.51 ID:o0wms1Nz0
律「や、やっと勝手口にたどり着いたー」
澪「まさか、ここまで来て開かないとかないよね」
律「ないと信じたいっ!」
澪「開かなかったら、気絶するからな!」
律「だから、そーゆーポジティブはやめてくれー」
がちゃがちゃがちゃ
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
律「安心の南京錠でしたー」
澪「・・・・・・」ちーん
律「って、ほんとに気絶してんのかー!」
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/16(木) 00:22:18.91 ID:AyJu7PzDO
>>37
確かにこのSS凄くおもしろいね。
ほのぼのギャグって感じがする。
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/16(木) 09:22:10.09 ID:k+K0iaJDO
乙
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/16(木) 13:58:32.27 ID:3T2FnHmWo
澪の口調がおかしい
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/16(木) 16:40:42.25 ID:AOnCyHHSo
唯は頭がおかしい
55 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/16(木) 21:33:07.38 ID:NW1Io2w60
〜唯・紬ペア〜
唯「カギ穴のとこ、これなんだろぉ?」
紬「えっと、ハートのマーク?」
唯「お約束すぎる!」がーんっ
唯「でも、ハートのカギ探さないと進めないかぁ」
紬「探検ね、探検♪」
唯「た、楽しそうだねぇ」
紬「だって、暗くなっててもカギは開かないもの」
唯「そっか!前向きだね、ムギちゃんっ!」
紬「前向き、前向き♪」
56 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/16(木) 22:04:35.41 ID:NW1Io2w60
紬「それにほら」
紬「わたしには、唯ちゃんってナイトがついてるから」
唯「おっふぉ!?」
唯「あ、あやうく惚れちゃうとこだったよ」ふぅぅ
紬「もうちょっとで、唯ちゃんゲットね♪」
57 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/16(木) 22:10:36.99 ID:NW1Io2w60
唯「あー、ナイトと言えばさぁ」
唯「武器とか落ちてないのかなぁ」
紬「武器?」
唯「うん、ゲームだとナイフとか銃とか落ちてるんだよね」
紬「・・・ここ、日本だから」
58 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/16(木) 22:16:27.80 ID:NW1Io2w60
唯「最後の方にはミサイルみたいのとかねっ」
紬「そんなのまであるんだぁ」
唯「バタバタ敵を倒せるんだよぉ」
紬「ふぅん、それでドアとか壊せばいいのにね」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
唯「ムギちゃん、ソレハイワナイヤクソクナンダヨ」
紬「そ、そうなんだ、ゴメンね」
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/16(木) 22:24:47.36 ID:0Oxk9dGSO
確かに澪の口調が変だが、パニクってると解釈しておく
60 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/16(木) 22:33:14.64 ID:NW1Io2w60
唯「さぁて」
唯「じゃあ右の部屋から探検しよう!」
紬「はい、唯隊長!」
がちゃ
唯「お邪魔しまーす」そーっ
紬「失礼しまーす」
61 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/16(木) 22:34:52.58 ID:NW1Io2w60
唯「わぁ、広い部屋だぁ」
紬「ここは応接間かしら」
唯「家具がそのまま残ってるね」
紬「引きだしとか調べてみる?」
唯「ほんとに銃とかあったりしてぇ」
かたたっ
紬「なんかカードが入ってる」
唯「えっと、なになに」
62 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/16(木) 22:46:25.02 ID:NW1Io2w60
館に紛れ込んだ幸運なあなたへ
幾多の罠を乗り越え、宝を目指しなさい
制限時間は1時間
まあ、制限時間を越えた所で
あの世で私とお茶を飲めるだけですので
ご心配なく
ちなみに、出口の鍵は宝と一緒です
幸運を祈ります
63 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/16(木) 22:53:32.28 ID:NW1Io2w60
唯「た、宝っ!?」
紬「あの世っ!?」
唯・紬「え?」
唯「あ、あはは、なにかなこれぇ」あせあせ
紬「いたずら、とか?」あせあせ
唯「どっちにしたってぇ」
紬「うん」
唯「すっごく変なことに」
唯・紬「巻き込まれたぁ!?」がーんっ
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/16(木) 23:05:40.76 ID:X1+HaLhOo
なにこのかわいい生き物たち
65 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/16(木) 23:07:00.03 ID:NW1Io2w60
// 、\ ヽ
/ \ ’,
,′ | ∨ | ヽ’ | | | i
! , |.! ∨ |、 | | | | | |
. -―-. 、 | | lヘ l、 「ヽ. | | | | | |
: : : : : 、: :`丶 l ! レ^、 |\ ! \| | ト! ! | l イタズラに違いないわ
:\: : : ::\: : : \ ', Y、 \ ! 乍=ミj ., | ! |
: : :ハ、: : : :ヽ: : : ヽ ヽト、ハ ィミ、 :::::::/ / ./ィ ! だってここ、けいおんスレだもの
: : : ハト、: : : : '.,: : ハ | ハ´::::' l / / /V ∧ ヽ
:ト、: : ヽ \: : : V: lハ レ ハ r_っ ∨ / /'´ _ム_Vヽ、 \
\ヽ.: :| ヽ: ::!: :|: :ハ / .ゝ、 / '/ >':::::::::::ヽ 丶 丶、
ヽ\! r_‐ュ∨ヘノ: : ハ / / /` ー/ |_ /:::::::::::::::::::: V ` 、 ヽ
ィュ ′ !: : :!: : :.! ! ,-、 /´ ̄ ::|__// .レ':::/:::::::::::::::::::::∨ `ヽl
' !: : :|: ::!:| l }‐、rヽ:: .x'^ヽ\ |/::::::::::::::::::::::::::::::ト、 、 \
r‐ ) ィ: :|!::!: ハ:! ’. r'ニヽ' Vヽ ` .}‐┘: /::::::::::::::::::::::::::! \ \ \
:>、_` ´ .イ、|: :ルレ′ ヽ! -ゝ /〉 /:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ ヽ
ト.ィハ`´イ '::::レ' ̄`丶、 入/::::::| ィヽ::::l ::::::::::::::::::::::::::::::::::::| i '.
|' / /"/:::::::::::::::::::::::::::::\ |::/:::::::::::ゝ'´::::::::::∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::: ! ! |
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/16(木) 23:21:47.06 ID:Ye4z9H7nP
むぎゆいむぎゆい
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/16(木) 23:27:46.13 ID:k+K0iaJDO
澪は結構、女言葉使ってるぜぃ
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/17(金) 01:53:10.16 ID:XUuGY5aMo
そりゃそうだけど
もうちょい語尾男っぽくて良いと思う
でも面白いから期待
69 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/17(金) 21:51:34.52 ID:knaHaUkn0
〜澪・律ペア〜
澪「ん、んん」
律「気づいたかー、澪」
澪「ん、ここは?」
律「屋敷の勝手口だろ、忘れたのかよ」
澪「なんだ夢か、もっかい寝る」ぱたっ
律「澪さーん、現実こっちですよー」
70 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/17(金) 22:00:36.26 ID:knaHaUkn0
澪「夢だったら良かったのにぃ」
律「現実はいつも厳しいものさ」ふっ
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
律「つっこんでくれないと終われないじゃん!」
澪「時と場所を考えろよ!」
71 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/17(金) 22:15:28.11 ID:knaHaUkn0
律「考えたところで!」
律「南京錠が開かない事実に変わりはないー!」
澪「・・・それこそマイナス方向のポジティブなんじゃない?」
律「南京錠には変な字が書いてあるだけだしなー」
澪「ほんと?どれどれ」
澪「数字の壱だな」
律「ほう、いちと読むのかねこれは」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
澪「・・・あのさ、わたし達って高校生だよね」
72 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/17(金) 22:35:26.26 ID:knaHaUkn0
律「まあ、それはいいとして」
澪「いいのかよ」じとっ
律「いちって書いたカギが、どっかにあるんじゃね?」
澪「探してみる価値はありそうだな」
律「けっこう、こんな釜の中にあったりしてなっ!」
ぱかっ
澪「そんなとこにあるわけ・・・あれ?」
律「なんだ、このカード?」
73 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/17(金) 23:08:22.68 ID:knaHaUkn0
屋敷を訪れし者へ
屋敷の中に家宝を隠す
汝が困難の末に発見したならば
持ち返るが宜しかろう
但し、刻限を設ける
これより半刻の内に発見する事
さすれば命は保証される
尚、鍵は家宝と一緒なり
御武運を
74 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/17(金) 23:18:41.77 ID:knaHaUkn0
澪「な、なにこれ!?」
律「あの、はんきざみって、なんでございますかしら?」
澪「もしかして、半刻のこと言ってる?」
律「ほう、はんときと読むのかね」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
澪「・・・たぶん、中学レベルだぞ」
75 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/17(金) 23:23:11.17 ID:knaHaUkn0
律「で、半刻ってなに?」
澪「約1時間ってこと」
律「じゃあ、家宝ってなにかな!?」きらきら
澪「さぁ、なんでもありなんじゃない?」
澪「どうせ夢の中なんだし」
律「まだ現実と認めてないのかよ!」
76 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/17(金) 23:38:22.81 ID:knaHaUkn0
-─────-
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|:::::::::|::::::::::|斗==ミ x==レヘ| ::::: |: : :/「: ̄: :}} ̄ \ヽ: \
|:::::::/!:::::::::lヾ んハ ん)ハ }リ:::::::!|: :/'⌒^^''ー‐-< ハ : : \
j:::::::|!|::::::::::'. 弋i::リ Vi::ソ /::::::::リ:/ \} : ヽ: :ヽ
/::::::人| :::: \ゝ :::::_W/ |: : : i: :│
/:::::/::::: |::::::::::::| u ′ ,':::: |: : |/⌒ ⌒\. |: : : |: : | だから、ここが現実・・・もがっ
/:::::/ ::::::::|{ ::::::: { r= ァ /:::::::|: : |x≠ミ ィ≠ミ |: : : |: : |
.::::::::: /::::::::/,>ーヘ 、 ー' イ::::::::::|: : {{ ん)ハ. ん:ハ }} : : :|: : | 見えない、聞こえない
/::::::::::::::::::// ヽ>::-<: :::i| ::::::::八: | 弋少 弋少〃 /: :八: |
/:::::::::::::::/-/ \::::::::::::::::||:::::::::|: : トゝ 、、 、、/: :/: :/: :{:人
. / :::::::::::: / / `'┐::::::ノ|:::::::::|: : i|、/⌒¨つ___厶イ : /: : :|\:\
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/:::::::::::::: / { }_/|:::::::::|. ∨ ,二ニ='/:/ \ ̄
. /:::::::::::::: / } \|:::::::::| / rx──‐ァ7´/イ ヽ
/:::::::::::::: / 〉ー〉 \::/ ハ \ '´/ .| / }
77 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/19(日) 11:00:08.23 ID:VU32iHlK0
〜唯・紬ペア〜
唯「カギが一緒にあるってことはさぁ」
紬「どっちにしろ、宝を探さなきゃダメってことだと思う」
唯「やっぱり、そうなるよねぇ」
ボーン ボーン ボーン
唯「わひゃっ!?」
紬「な、なに!?」
78 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/19(日) 11:11:17.32 ID:VU32iHlK0
唯「でっかい時計が動き始めたよっ!」
紬「制限時間が始まったってことなのかしら」
唯「はっ!?」
唯「宝・・・制限時間・・・あの世」ふらっ
紬「唯ちゃん?」
唯「ふふふ」
紬「唯ちゃん、落ち着いて!」
唯「うふふふ」
紬「唯ちゃんがそんなになっちゃったら、わたし!」
唯「あははははっ」
紬「唯ちゃんってばぁ!」
79 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/19(日) 11:17:27.61 ID:VU32iHlK0
唯「謎はすべて解けたっ!」どーんっ
紬「・・・は?」
唯「いやー、これ一度やってみたかったんだよねぇ」
唯「このシチュエーションぴったりだよぉ」
紬「おびえてたんじゃ・・・ないの?」
唯「おびえてるヒマなんてないじゃん」
唯「それにわたしは、ムギちゃんのナイトなんだしねっ」にこっ
紬「!?」きゅんっ
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/19(日) 16:56:46.70 ID:Vi0RDi8fP
やっぱり唯がムギちゃんを守ろうとしてるところはいいね
81 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/21(火) 00:45:40.05 ID:oH/buAEY0
唯「よし、他の戸棚とかも探してみよぉ!」
紬「う、うん」
唯「どしたの?ムギちゃん」
唯「疲れちゃったぁ?」
紬「ぜ、ぜんぜん大丈夫よ」
唯「じゃあ時間もないことだし、レッツゴー♪」
紬「ご、ごー」
82 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/21(火) 00:53:17.21 ID:oH/buAEY0
唯「うーん、戸棚にはなにもないねぇ」
紬「この部屋にカギはないのかしら」
唯「こういう時は、犯人の気持ちになって考えてみようっ」
紬「は、犯人?」
唯「はっ!?」
唯「ひらめきました」
唯「わたしのカンでは、この絨毯があやしいんだよっ!」
83 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/21(火) 01:11:24.48 ID:oH/buAEY0
紬「たしかにこの絨毯、中途半端に敷いてあるかも」
唯「隠れてないで、出て来なさいっ!」
ばっ
唯「!?」
紬「!?」
唯「えっとぉ、なんだろこの赤いシミ」
紬「さ、さぁ」
唯「だ、だめだよねぇ、トマトジュースこぼしちゃ」
紬「違うわ、これはペンキだと思う」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
唯「二人して、もっとましな嘘をつけないものなのかなっ」あぅぅ
紬「なんとなく、ごめんなさい!」
84 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/21(火) 01:17:14.95 ID:oH/buAEY0
唯「ということで」
唯「見なかったことにしようっ!」
紬「待って、唯ちゃん」
唯「だ、だめぇ?」
紬「というか端っこのこれ、文字じゃない?」
唯「あ、ほんとだぁ」
紬「えっと」
唯・紬「鏡に気をつけろ?」
85 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/21(火) 01:23:05.40 ID:oH/buAEY0
唯「やっぱり意味あるんだろうねぇ」
紬「うん、いわゆるこれって」
唯「ダイニングメッセージだね、ムギちゃんっ!」
紬「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
紬「ダイイングメッセージだよね」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
唯「いまさらながら」
唯「もっと勉強しとけば良かったと思いますっ!」くっ
紬「これから頑張ろう!」
86 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/27(月) 21:20:18.97 ID:/WKGe8jW0
〜澪・律ペア〜
律「ゲームなんかだと、カギは別の部屋なんだよなー」
澪「カギを掛ける意味がないもんな」
律「探すのめんどくさそー」
澪「探さないと見つからないだろ」
澪「ちゃんとやろうよ」
律「さっきまで現実逃避してたヤツに言われたくねー!」
澪「まったく、夢の中くらい真面目にやれよ」
律「だ、誰か現実への戻し方、教えてください」うぅぅ
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/27(月) 21:28:09.18 ID:tmSuLHjlo
夢現・・・
88 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/01(木) 21:34:06.50 ID:YtCO/UYy0
律「まあ、でも」
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
澪『あそこ、なんか動いた!』
澪『壁が軋んだぁ!』
澪『床が鳴ったぁ!』
澪『もうやだ!絶対に動かないからな!』
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
律「こうなるよりマシか」はぁ
澪「いま、すっごく失礼な想像された気がするけど?」
89 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/01(木) 21:46:39.68 ID:YtCO/UYy0
律「面倒だけど、隣の部屋から調べるかー」
澪「う、うん」
すらっ
律「ここはなんの部屋だろ?」
澪「和室ってみんな同じ部屋に見えちゃうよな」
律「新聞敷いてあるから、土足でいいよねー」
澪「ほんとだ、どれどれ?」
律「茶色っぽくなってるなー」
澪「昭和4×年だってさ」
律「古っ!」
90 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/01(木) 21:53:16.72 ID:YtCO/UYy0
澪「うーん」
律「どしたー?」
澪「それにしては、さっきの南京錠とかカードとか」
澪「新しい気がしない?」
律「言われてみれば、そうかも」
澪「これって、いたずらなんじゃないかな」
律「いたずらだろうがなんだろうが」
律「閉じ込められたことに代わりないよねー」
澪「そ、そうでした」
91 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/01(木) 22:03:08.29 ID:YtCO/UYy0
律「それこそ忍者屋敷だとさー」
律「こういう掛け軸の後ろに扉あったりするよねー」
澪「映画じゃないんだから」
ぴらっ
澪・律「あったー!!!」がーんっ
92 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/01(木) 22:08:28.40 ID:YtCO/UYy0
律「そしてまた安心の南京錠と」
澪「そしてまた漢字が」
律「この死っていうのは、4って意味なのか?」
澪「だとしたら、悪趣味な当て字だな」
律「イッツ、アメリカンブラックジョーク!」
澪「・・・ここまでアメリカンが似合わない場所もないと思うよ」
93 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/01(木) 22:15:21.82 ID:YtCO/UYy0
律「それにしても探すカギが増えたのかー」
澪「まあ、そうなんだけどさ」
律「ん?」
澪「他にも問題がっ」
律「これ以上、なんだよ」
澪「は、花摘みいきたい」
律「へ?」
澪「お手洗い、いきたいんだよぉ!」
律「えーーーーー!?」
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/02(金) 23:34:18.71 ID:6J1Mouy+0
直飲みシーンの予感
95 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/03(土) 11:34:15.99 ID:g+zZ03CA0
〜唯・紬ペア〜
唯「うーん、鏡はこの部屋にないねぇ」
紬「カギもなさそうだし、他にいく?」
唯「だねぇ、長くいたいとこじゃないし」
がちゃ ばたん
紬「あ、あのね唯ちゃん」
唯「どしたのー?」
紬「腕組んでていいかなっ?」
唯「あー、怖くなっちゃったんでしょぉ」にやりっ
紬「いえ、あのっ、安心するから」
ぎゅっ
唯「これで怖くないよねっ♪」
紬「う、うん///」
96 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/03(土) 11:37:52.49 ID:g+zZ03CA0
唯「どしたのムギちゃん、顔赤いよ?」
紬「ちょ、ちょっと恥ずかしくて」
唯「ほぇ?」
唯「さっきも腕組んだじゃん」
紬「さっきとは心構えが違うの!」
唯「そ、そうなんだ」
97 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/03(土) 11:42:09.03 ID:g+zZ03CA0
紬「むー!」
唯「な、なに?」
紬「わたしばっかりドキドキして、ずるい!」
唯「はぇ?ど、どゆこと?」
紬「だ、抱き着いたら少しはドキドキするのかな」
唯「へ?」
紬「唯ちゃん、抱き着くね!」
唯「えぇぇぇぇぇ!?」
98 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/03(土) 11:48:11.18 ID:g+zZ03CA0
紬「イヤなの?」じーっ
唯「あの、イヤとかじゃなくてぇ」
紬「梓ちゃんには自分から抱き着くくせにー!」
唯「あ、あれは、あずにゃんだから」
唯「って、理由になってないけど」あぅぅ
紬「ずるい!」
唯「前に、ムギちゃんにも抱き着いた気がぁ」
紬「いまがいいのー!」
唯(ど、どぉしよぉ)
唯(ムギちゃんが子供になっちゃったっ!)がーんっ
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/03(土) 12:27:56.37 ID:f8rNl/K5o
かわいすぎんだろ
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/03(土) 19:36:50.09 ID:sBQ9Gos1P
ゆいむぎゆいむぎ。高みに届く、至高のゆいむぎ。
101 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/08(木) 20:30:48.51 ID:8tGHR4Fh0
唯「ここ、こういうのって」
唯「意識すると、すっごい恥ずかしいんだよぉ」
紬「大丈夫だよ、わたししかいないもん!」
唯(それが余計に恥ずかしいんじゃん!)がーんっ
唯(で、でも、あれだよね)
唯(ムギちゃん、怖さを紛らわせたいんだよねっ)
唯「わかったよ、ムギちゃんっ!」
紬「ほんと?」
唯「い、いくよっ!」
102 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/08(木) 20:45:37.32 ID:8tGHR4Fh0
紬「は、はいっ」びくっ
唯「って、ムギちゃんっ!?」
唯(ななな、なんで目を閉じるのっ!?)
唯(しかも、微妙に上向き加減だしっ!)
唯(そ、その唇が開き気味なのは)
唯(なにを意味するのぉぉぉぉぉ!?)あぅぅ
紬「ゆ、唯ちゃあん」
唯「はっ!?」
唯(ムギちゃん、そんなに震えて)
唯(そこまで怖かったなんてっ)
紬(ま、まだかな) ←ハグの期待で震えてる
103 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/08(木) 20:56:45.54 ID:8tGHR4Fh0
唯「む、ムギちゃん」
唯「きき、キスすれば、怖いのなくなるのかなぁ?」
紬(え、キス?)
唯「ごめんねぇ」
唯「そんなに怖がってるの気づいてあげられなくて」
紬(なんで?どうしてキスが出てくるの?)
唯「ムギちゃん相手なら」
唯「は、恥ずかしくなんかないよっ」
紬(そういえば、わたしなんで目を閉じたんだっけ)
紬(これって、キスを待ってるみたいになってる!?)がーんっ
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/08(木) 21:03:28.48 ID:q7rVVPwXo
よしいけ
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/09(金) 06:01:58.72 ID:aqs3/1WmP
ゆいむぎゆいむぎゆいむぎゆいむぎ
106 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/09(金) 21:25:13.11 ID:0ge6CIuo0
〜澪・律ペア〜
律「じゃ、じゃあトイレ探すかー」
澪「う、うん」
律「いや、待てよ?」
澪「ななな、なにっ!?」
律「こういう屋敷の場合って」
律「かわやって言うんじゃなかったっけー?」
澪「なんでこんな時だけ、細かいんだよぉ!」
107 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/09(金) 21:43:48.27 ID:0ge6CIuo0
律「なんだよー」
律「そんなに切羽詰まってんのかよー」ぶーっ
澪「り、律ぅ」もじっ
律「まじだー!」がーんっ
律「か、かわやとかって、端っこにあるイメージじゃん?」
律「侍の人とか端っこに歩いてくよーな」
澪「時代劇とか、こういう時にためになるんだな!」
澪「これから、ちゃんと見ような!」
律「い、いや、こんな状況2度とごめんだし」
108 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/09(金) 22:25:04.83 ID:0ge6CIuo0
律「あったー!」
澪「ほんとに端っこだったな」
律「ほら、ここで待ってるから行って来いよ」
澪「う、うん」
律「どしたー?」
澪「ちゃ、ちゃんと目と耳を手で塞いでてね」もじっ
律「・・・わたしの手は何本ある設定なんだよ」
109 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/09(金) 22:35:31.99 ID:0ge6CIuo0
ぱたん
律(それでも一応耳塞いで、目をつむっとくかー)
律(名前が律だけに、律義だってか)はっはっは
律「・・・・・・」
律(誰か、この虚しさをなんとかしろー)あぅぅ
がちゃ ぱたん
澪「お、終わった」もじもじ
律「そ、そか」
澪「電気つくし、ウォシュレットだから助かったよ」
律「そりゃ、良かったじゃん」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
律「って、えぇぇぇぇぇ!?」
110 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/09(金) 22:50:20.67 ID:0ge6CIuo0
律「な、なんでトイレだけ電気つくんだ!?」
澪「さ、さあ」
律「おかしいと思わなかったんかい!」
澪「だって、余裕なかったから」
律「いや、普通気付くって」
澪「あぅ」
律「まあ、こういう時はあれだな」
澪「なに!?」
律「わたしもトイレー!」
澪「・・・行ってこい」
111 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/11(日) 22:34:54.03 ID:Xzw1Dwww0
律「すげー、ほんとにウォシュレットだったー」
澪「改めて見ると、すごい違和感がっ」
律「さっきの新聞、何年だったっけ」
澪「昭和4×年かな」
律「ウォシュレットってその時期は?」
澪「影も形もないと思うよ」
律「ですよねー」
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/11(日) 22:45:08.77 ID:uleSvKhio
大分余裕が出てきたな
113 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/11(日) 23:26:18.43 ID:Xzw1Dwww0
澪「他の部屋は生活感まるでないのに」
澪「なんでお手洗いだけ」
律「誰か来てるってことだよなー」
律「良かったー、助けてもらえるかもしれねー」
澪「1時間以内に?」
律「へ?」
澪「あのカード忘れてないよな?」
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「すっかり忘れてました」
澪「やっぱりか」
114 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/12(月) 21:00:04.99 ID:NQjsLb290
〜唯・紬ペア〜
紬(い、言わなきゃ)
紬(誤解だって言わなきゃ)
紬(・・・でも)
紬(言えるわけないわ)
紬(だって)
紬(だってわたし)
紬(唯ちゃんのこと、好きなんだもん)
ちゅっ
115 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/12(月) 21:07:43.41 ID:NQjsLb290
唯「あぅぅ」
唯「は、恥ずかしくないなんて言ったけど」
唯「やっぱり恥ずかしいねぇ」
紬「う、うん」どきどき
唯「少しは怖いのなくなった?」
紬「うん、なくなった」どきどき
紬「あ、あのね、唯ちゃ・・・」
唯「さ、さあ!カギ探しの続きしよぉ!」
紬「あ、うん」
唯「レ、レッツゴー!」
116 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/12(月) 21:09:04.85 ID:xzeFftbWo
結果オーライ
117 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/12(月) 21:15:11.18 ID:NQjsLb290
紬(唯ちゃん)
紬(なかったことにしたいのかな)しゅんっ
唯「守らなきゃだから」
紬「え?」
唯「ムギちゃんのナイトとして、早くカギを見つけて」
唯「ムギちゃん守らないといけないからっ」
唯「て、手繋ぐよっ」
にぎっ
紬「・・・うん」うるっ
118 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/12(月) 21:15:48.08 ID:jWNyzZGyP
うむ
119 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/12(月) 21:23:41.24 ID:NQjsLb290
紬(わたし、ずっとお嬢様に見られるのが嫌だった)
紬(そこから抜け出せない自分も、嫌だった)
紬(変わりたいって思ってた)
紬(そんな時に現れたのが、唯ちゃんだったの)
紬(ずっとその明るさに憧れてた)
紬(そして)
紬(惹かれてた)
紬(女の子同士、わたしの思いは届かないかもしれない)
紬(でもね)
紬(この友達として繋がれた手)
紬(いつか、恋人として繋いでみせるから)
唯「ムギちゃん?」
紬「なんでもないわ」
紬「さあ、カギを探そー♪」
唯「お、おー!」
120 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/15(木) 23:22:33.35 ID:pcACOC9E0
唯「よ、よぉし」
唯「次はこっちの部屋行ってみよう!」
紬「ここはなんの部屋かしら」
がちゃ
唯「ふわぁ、でっかいテーブルだぁ」
紬「ダイニングみたいね」
唯「高そうなシャンデリアぁ」
紬「ゆ、唯ちゃん」
唯「ん、どしたのぉ?」
紬「後ろにね、その」
唯「かっ、鏡っ!?」
121 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/15(木) 23:52:42.34 ID:pcACOC9E0
唯「そういえば、さっき」
紬「鏡に気をつけろってあったね」
唯「なにに気をつけるんだろぉ」
紬「の、覗いてみる?」
唯「う、うん」
122 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/16(金) 00:04:39.34 ID:VPE8fENJ0
ばっ
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
唯「ムギちゃん」
紬「な、なに?」
唯「この部屋って、わたし達しかいないよねぇ」
紬「そそ、そうだね」
唯「鏡の中って、な、何人に見える?」
紬「見間違いじゃなければ、3人」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
唯・紬「誰!?」がーんっ
123 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/16(金) 00:17:37.62 ID:VPE8fENJ0
〜澪・律ペア〜
律「か、考えてみればさー」
律「来るのが殺人鬼かもしれないしなー」
澪「なんでそこで殺人鬼が出てくる!?」
律「だって、時間が過ぎると命の保証はないとか」
律「書いてあったじゃん」
澪「な、なんでそんなの思い出させるんだよぉ!」
律「思い出させたの、澪だろ!」
124 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/16(金) 01:33:47.21 ID:JZElP5rGo
いいぞいいぞ
125 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/16(金) 07:20:12.70 ID:VPE8fENJ0
澪「もしかして、どっか潜んでたりしないよな!」
律「そんな恐ろしい想像すんなー!」
澪「ど、どどど、どうしよう」
律「お、落ち着けって」
澪「こういう時って、後ろがっ」
ぐるっ つるっ びたーんっ
澪「い、痛ぃ」
126 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/16(金) 07:24:31.44 ID:VPE8fENJ0
澪「おかしい」
律「なにがおかしい!?」
澪「痛いよ」
律「どっか痛めたのかー?」
澪「だ、だって」
澪「夢なのに痛いって、おかしいだろぉ!?」
律「や、やっと澪が元に戻ったけど」
律「嬉しくねーっ!」あぅぅ
127 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/16(金) 22:29:32.64 ID:VPE8fENJ0
澪「なんでここが現実だって」
澪「教えてくれなかったんだよぉ!」
律「つっこみたい所ありすぎなんだけど」
律「正直言うとだなー」
澪「正直、なに?」
律「とーぶん戻らなくていいと思ってましたっ」
律「申し訳なかったー!」どげざっ
澪「律がわたしを見捨てたぁ!」
律「いや、見捨ててないじゃんっ!」
128 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/16(金) 22:36:53.36 ID:VPE8fENJ0
澪「ほんとにぃ?」うるっ
律「またそれかー!」
澪「見捨ててないなら証明してよ」
律「ど、どう証明すんだー」
澪「だ、抱き締める・・・とか?」もじもじ
律「だだだ、抱きっ!?」
129 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/16(金) 23:35:31.69 ID:hM7M1jhH0
いいぞヤレもっとだ
130 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/19(月) 20:24:25.65 ID:uzNkfcVj0
〜唯・紬ペア〜
唯「こここ、このおじさん誰っ!?」
紬「後ろにいるってこと・・・よね」
唯「ふ、振り返ってみる?」
紬「いっせーのせ、でお願いしますっ」
唯「わかったよっ」
唯「いっせーの」
唯・紬「せっ!」
ぐるっ
唯・紬「誰もいない!?」がーんっ
131 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/19(月) 20:26:58.05 ID:uzNkfcVj0
唯「もっかい鏡見てみる?」
紬「そ、そうね」
唯「いっせーの」
唯・紬「せっ!」
ぐるっ
唯・紬「いたーっ!」がーんっ
132 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/19(月) 20:34:26.88 ID:uzNkfcVj0
紬「ゆゆゆ、唯ちゃん!」
唯「なにっ!?」
紬「やっぱり腕を組みたい!」
唯「へ?」
紬「手を繋いでくれるの嬉しいけど」
紬「き、キスした仲なんだから」
紬「もっとくっつくべきだと思います!」
唯「そ、そんな場合なのっ!?」
がしっ
紬「ほら、この方が落ち着くでしょ!?」
唯「それはそうなんだけどぉ」
唯「おじさんが見えることに、変わりないじゃんっ」
紬「・・・あ」
133 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/19(月) 20:39:57.63 ID:uzNkfcVj0
唯「とりあえず、逃げとく?」
紬「・・・・・・」こくこく
唯「だーっしゅ!」
紬「きゃっ!」
だだだだだっ
唯「ドアを開けて、脱出ぅ!」
がちゃ がちゃっ
唯「あ、あれぇ?」
紬「どうしたの!?」
唯「えっと」
唯「・・・ドアが開かなひ」
134 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/19(月) 20:48:39.68 ID:uzNkfcVj0
紬「さっきは開いたのに?」
唯「わかったぁ!」
唯「オートロックだよ、ムギちゃんっ!」
紬「唯ちゃん、家の中よ?」
唯「そ、そうでした」
紬「カギ穴は?」
唯「んと、ないみたい」
紬「唯ちゃん、向こうランプで照らしてみて」
唯「あっち?」
紬「あっちにもドアがある!」
唯「やったよ、ムギちゃんっ!」
135 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/19(月) 21:09:02.11 ID:uzNkfcVj0
唯「そして発見!」
唯「お約束のダイヤのマークっ!」あぅぅ
紬「ここも閉まってるのね」
唯「ていうか、これって」
紬「う、うん」
唯「今度は知らないおじさんと一緒にぃ」
唯・紬「閉じ込められた!?」がーんっ
136 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/19(月) 21:18:31.10 ID:uzNkfcVj0
〜澪・律ペア〜
澪「ほらぁ、見捨てるから出来ないんだー!」
律「あの、澪さん」
律「ふ、普通は恥ずかしいんじゃないかなー」うぅぅ
澪「わたしは全然恥ずかしくない!」
律「わたしは恥ずかしいっ!」
澪「恥ずかしくない!」
律「恥ずかしいすぎるっ!」
澪「うぅぅ」
澪「そんなこと言ってると」
澪「宿題忘れても、見せてやんないからな!」
律「子供のケンカかーっ!」
137 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/19(月) 21:26:05.05 ID:uzNkfcVj0
律「はぁ、わかったよ」
律「やればいいんだろー」
澪「ほんとっ!?」
律「うぅぅ」
ぎゅっ
律「こ、これでどーだ!」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
律「な、なんか言えよー!」
律「変な気分になってくるだろー!」
澪「変な気分?」
律「あ、いや、そのー」たじっ
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
澪「・・・いいよ、律なら」
律「い、いいってなにがっ!?」がーんっ
138 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/19(月) 21:32:58.01 ID:uzNkfcVj0
澪「わかってるくせに」
律「なにがだー!?」
澪「なんで彼氏作らないと思ってるんだよ」
律「そ、それは」
澪「律は、わたしに彼氏が出来てもいいの?」
律「それは、あの」
澪「それは?」
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「い、嫌だけど」ぼそ
139 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/19(月) 21:41:31.52 ID:uzNkfcVj0
澪「わ、わたしも律に彼氏出来たら嫌だ」
律「う、うん」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
− 3分経過 −
律「だ、だだっ」
澪「だ?」
律「だめだ、こういう雰囲気ー!」わーんっ
だだだだだっ
澪「ちょっ!置いていくなぁぁぁ!」がーんっ
140 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/19(月) 21:54:02.98 ID:uzNkfcVj0
澪「・・・・・・」ちーん
律「悪かった!本当のほんとーに悪かったー!」どげざっ
澪「何回謝れば気が済むんだよぉ!」
律「返す言葉もありませんっ!」
澪「そ、それにさ」
澪「せっかく勇気出したのにさ」
律「うぅ、それも悪かった」
141 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/19(月) 22:11:17.44 ID:uzNkfcVj0
律「す、好きだから」
澪「は?」
律「わたしは澪のこと好きだからっ」
澪「り、律ぅ」
律「これでいいだろっ!?」
律「わたしの勇気は、これが限界だーっ!!!」あぅぅ
澪「・・・うん」
澪「ありがと、律」ぽっ
律「はうっ!?」
律「や、やめろー!」
律「恥ずかしいじゃんかー!」わーんっ
だだだだだっ
澪「だから、置いていくなぁぁぁ!」がーんっ
142 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/20(火) 03:14:53.13 ID:J4uDLgX80
続き楽しみにしてるよ〜
143 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/20(火) 03:41:17.34 ID:oc12XTRDO
面白くて良いね。
144 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/23(金) 21:34:46.89 ID:x+uz0uHSO
ゆるゆりSSの方も見てるよ
145 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/24(土) 01:11:24.45 ID:qNwq7gwA0
〜唯・紬ペア〜
唯「お、おじさんは追いかけてこないみたいだねっ」
紬「鏡にいるのかな」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
唯「ねぇ、ムギちゃん」
紬「な、なに?」
唯「幽霊っていうのは、鏡から出れないものなの?」
紬「ごめんなさい」
紬「会ったことなかったから、わからないわ」
唯「そ、そりゃそうだよねぇ」
唯「うーん」
紬「ど、どうかしたの?」
146 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/24(土) 01:21:26.74 ID:qNwq7gwA0
唯「ねぇ、ムギちゃん」
紬「な、なにっ?」
唯「ミッキーのいる遊園地で、ああいう幽霊」
唯「見たことある気がするんだけど」
紬「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
紬「もしかして、乗り物でまわったりする?」
唯「うんうん」
紬「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
唯「もっかい、見にいってみる?」
紬「そ、そうね」
147 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/24(土) 01:28:20.96 ID:qNwq7gwA0
☆参考☆
ttp://www.tokyodisneyresort.co.jp/tdl/fl/atr_haunted.html
148 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/24(土) 01:39:06.44 ID:qNwq7gwA0
唯「怖いけど、見なきゃいられない」
唯「これって悪魔の誘惑なのかなっ?」
紬「ホラー映画とか、そうよね」
唯「・・・そーっと」
紬「・・・そーっとね」
唯「よぉし、横から覗いてみようっ」
紬「ら、らじゃー」
唯「も、戻って来ましたぁ」
紬「出て来ないでくださーい」
ばっ
唯・紬「!?」
149 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/24(土) 01:47:45.58 ID:qNwq7gwA0
唯「こ、これって」
紬「シールみたいね」ほっ
唯「なんだ、人騒がせだなぁ」
紬「立体に見える、いわゆるホログラムね」
唯「これ、正面に立つと一緒に写るんだ」
紬「ほんとにどっかのアトラクションみたい」
唯「まったくぅ、驚かせてぇ」ぶーっ
150 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/24(土) 01:52:09.50 ID:qNwq7gwA0
紬「あら?このおじさん、トランプ持ってる」
唯「ほんとだぁ」
紬「ハートの2、ダイヤの5・・・」
唯「覚え切れないから、写メ撮ろうっ」
紬「唯ちゃん、ナイスアイデア♪」
かしゅっ
151 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/24(土) 02:00:59.45 ID:qNwq7gwA0
唯「んー、よく撮れたねっ」
紬「唯ちゃん、せっかくだから」
紬「ツーショットで写メ撮りたいでーす!」
唯「あー、いいねぇ」
紬「じゃあムギちゃん、こっち寄って」
紬「うんっ///」
かしゅっ
152 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/24(土) 02:14:39.11 ID:qNwq7gwA0
_,. -―――- 、
/: : ‐: : : : : : :‐- 、: :\
/: : /: : : : : : :\: : : : \: :\
/: :/: :.|: : : : : ! : : : \: : : :.ヽ: : ヽ
/: /: : 八: :!: : :|\: : : : ヽ: : : :',: : :.',
,': /ニ7⌒!:.!: : :| ⌒ : : : : : : : : |: : : :!
/: :.|: :./ V\: ! ヽ: :!: :.|\|: : : :.\__,
/: : :ハ: :| ヾ ∨!∨: : : : : : : : :ヽ
/: : : : :.V:! x=ミ x=ミ. !: : : : ハ: : : : : :.ハ
/:/: : : : /: :! 、、 、 、、 !: : !: : :!: : : : : : :.}
// |: : : /| :八 - 、 ,ィ: :/: : /: :ハ: : :|V いやぁ
{! 从: i'´ ̄::::>、 `ー ' イ!V /: : /: / |: :/
_人_ /N::::_:::::/::| ` r ' //:/: /‐く V もっと緊張感を持てって、よく言われるんだよねぇ
`Y´ /::::::://:::/:::::| >< /:::丁´:::::::::::::V゚}∩ *
/::::nんh_::∧:::::}/八. ∨::::::」::::::::::〈ヽ.ノ///〉
. /:/| ! // 〉:::::>ヘ.ノ八 ソ::::{::::::::::::/:::} っ
//:::::::\__ノ〉::〈:::::::|/ ∧〉::::〉::::::::/::::∧ , ィ´
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`ー七:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ |:::::::::::::::::/
//:::::::::::::::::::::::<>::::::::::/::::/ ヽ:::::::::::/
/⌒〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::イ::::::::/ `ー‐' *
153 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/24(土) 02:49:36.74 ID:bKOTpu6yo
かわいいからいい
2人ともかわいい
154 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/24(土) 03:00:57.03 ID:BaQbj4x3P
かわいい。かわいい。かわいい。
155 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/24(土) 08:33:35.49 ID:qNwq7gwA0
〜澪・律ペア〜
律「し、しがみつき過ぎじゃないかー?」
澪「律が置いてくからだろ!」
律「だから反省してるってぇ」うぅぅ
澪「もう信用してやらないんだから!」
澪「こっから出るまで、腕離してやらないんだからな!」
律「ツンデレかー!!!」がーんっ
156 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/03/27(火) 00:04:16.24 ID:KwCUArnc0
律「ま、まあ、んなこと言ってても仕方ない」
律「近くの部屋から調べるかー」
澪「そ、そうだな」
すらっ
律「この部屋はー・・・ん?」
澪「なんだろう、これ」
律「動いてるみたいじゃん」
澪「これって、からくり時計かな」
157 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/03/27(火) 00:10:55.55 ID:KwCUArnc0
澪「子、丑・・・昔の時間で書いてあるみたいだな」
律「もしかして、動いてるってことはさー」
律「ちゃんと時間を計られてるっぽい?」
澪「そうかも」
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「のんびりしてる場合じゃないじゃん!」
澪「まだカギ1個も見つかってないぞ!?」
158 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/03/27(火) 00:15:35.50 ID:KwCUArnc0
律「片っぱしから探すっきゃねー!」
律「とりあえず手分けして、その辺を・・・」
ぐいっ
澪「・・・・・・」ふるふる
律「そ、そうでした」
律「一緒に探そっか」
澪「・・・・・・」こくこく
159 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/03/27(火) 00:25:05.10 ID:KwCUArnc0
律「ま、まあ、手分けしなくてもさー」
律「速攻で探せば、カギの1つや2つ」
かたたっ
澪・律「いきなり、あったー!」がーんっ
澪「す、数字は?」
律「えっと」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
律「み、澪さん、お願いします」
澪「これは惨だな」
律「探してるのと違ぇ!」がーんっ
160 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/03/27(火) 00:39:58.32 ID:KwCUArnc0
澪「しかも惨の文字が、また当て字になってる」
律「ただ、さんって読むんじゃないのかー」
律「どんな意味なんだー?」
澪「大惨事の惨」
律「不吉過ぎじゃん!」がーんっ
澪「じゃ、じゃあ凄惨の惨」
律「それは、どんな意味?」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
律「聞くのやめとくわ」
澪「・・・うん」
161 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/27(火) 00:57:46.52 ID:KwCUArnc0
____
´: : : : : : : : : : : `丶
. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
. /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ
. { /:::::::::/:::::::::: /::::::::::::::\:\ :::::::::::: ', {
,′::: /::::::::::::::|::::::::::::::::丶ヽ::ヽ:::} :::::| }
|:::/ ::|::::::::::::::::|:::::::: ::::::::::i::::| ::∨::::|:::|
|/i:::::|:::::::l ::::::|::::::::| :::::::::l::::| ::::h::::|:::{
| :|:::::|:::::::| ::::∧::::::|ヽ:::::::|:::j::::::| ∨:::::\ 言えないよぉ
|/|:::::i:::::∧:‐|' ヘ::┼ \::W ::/} } 〉:::〈ヽ:ヽ
. 〈 ∨::Y宀ァミ{ \ァ示宀:::/ 八::::∨ノ 無惨の惨と同じなんて、言えない
|:', ∨ハ ヒ。:} .:::::. ヒ。:ソっ/ /:::::>‐\
|::ム ヽ∧"" , ""|:〈 〔イ }:::)
_|/ ノ }:::ゝ_ _ _ u |:::ト、 \-=彡∨
/ / 人:::::| {> .`__..< |:::|∧ \ }
/ / l|::::| ヽ /公、 /|:::| 、 \__\
. / .{|::::| {∨/} { ∨│:| ヽ `丶}
/ {|::::| 《 〈 i} {〉 》 |:::| \ ヽ
. 厶 /|::::| ∨_川∨゙ |:::| :.\ }
/\}_/l |::::| `、l l.「 l ::| :.:.:.:.:ト、 /
162 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/27(火) 00:59:19.69 ID:s5pY3PbMo
惨劇の惨とも言うよね
163 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/27(火) 22:47:27.30 ID:KwCUArnc0
〜唯・紬ペア〜
唯「写メ撮ったし、幽霊の心配なくなったし」
唯「カギ探しに戻ろうっ」
紬「わかったぁ!」
唯「怪しいのは、この食器棚だよねぇ」
紬「ガラス扉の中には銀製品が・・・あ」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
唯「え、えー?こんな目立つところに?」
紬「だ、ダイヤのカギ・・・ね」
164 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/27(火) 23:01:01.75 ID:KwCUArnc0
唯「でも、こういうことかぁ」
紬「あ、開けるのに、クラブのカギがいるのね」
唯「下の扉はどうかなぁ」
ぎぃぃ
唯「開いてるよ、ムギちゃんっ!」
紬「中は・・・金庫みたいになってる!」
唯「もしかして、ここにお宝がっ!?」
紬「開くかしら!?」
唯「えっと、ダイヤルじゃなくて、ボタンになってるよっ」
紬「ボタンが、トランプのマーク?」
165 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/27(火) 23:06:13.47 ID:KwCUArnc0
唯「クラブ押すと、クラブのカギが出るとか!?」
紬「うーん」
紬「待って、唯ちゃん」
唯「ど、どしたの?」
紬「たぶん、さっきのはヒントなんだと思うの」
紬「さっき撮った写メ、見せてくれる?」
唯「わかったよっ」
ぽちぽち
唯「これだね、ムギちゃんっ!」
166 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/27(火) 23:13:06.68 ID:KwCUArnc0
紬「唯ちゃん、とっても可愛く撮れてる///」
唯「えー?ムギちゃんのが可愛いよぉ」
紬「これ、わたしの携帯に送ってくれる?」
唯「おやすい御用だよっ」
紬「赤外線、赤外線通信・・・と」
唯「いいかな、いくよぉ?」
紬「どんと、こーい!」
ぴっ
紬「来た来た、ありがと♪」
唯「で、ムギちゃん」
紬「ん?」
唯「この写メに、どんなヒントがあるの?」
紬「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
紬「あ」
167 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/27(火) 23:20:19.27 ID:KwCUArnc0
紬「ご、ごめんなさい、唯ちゃん」
紬「違う写メでした」
唯「こっちかぁ」
ぽちっ
紬「そう、これこれ」
紬「このおじさんの持ってるトランプの数字が」
紬「ヒントだと思うの」
唯「どゆことぉ?」
紬「これって、マークを押す回数なんじゃないかな」
168 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/27(火) 23:33:46.44 ID:KwCUArnc0
唯「ハート2回・・・ダイヤが・・・と」
かちっ
唯「おおっ!なんか開いたっぽい!」
紬「ハンドル回る!?」
がちゃっ
唯・紬「開いたー!」
唯「な、中はなんだろぉ」
紬「こ、これは」
唯「やったー!カギ2つゲットー!」
紬「スペードとクラブね!」
唯「ありがとぉ!ムギちゃんのおかげだよっ!」
ぎゅうっ
紬「・・・・・・///」ぼふっ
紬「ゆ、唯ちゃん」
唯「ほぇ?」
紬「う、嬉し過ぎて倒れそう」
唯「ムギちゃん、しっかりっ!」あわわ
169 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(群馬県)
[sage]:2012/03/27(火) 23:35:12.96 ID:5FXOQvr2o
かわいくてニヤニヤしてくる
170 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/28(水) 14:14:44.17 ID:0j8PBdKDO
見ないうちにキマシまで行ってたとは
不覚ッ!圧倒的不覚ッ!
171 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/03/28(水) 21:13:47.59 ID:qj2QOrmD0
ニュー速で書いたのまとめようかと
http://blog.livedoor.jp/punyo_punyo_yuyu/
172 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/03/28(水) 21:23:39.79 ID:qj2QOrmD0
〜澪・律ペア〜
律「ここは、全部探したかなー」
澪「もう大丈夫だと思う」
律「じゃあ、隣の部屋にいくか」
澪「う、腕は離すなよ」
律「わかってるってー」
律「次は殴られるような気がするし」
澪「うん、わかってるな」
澪「わたしのこぶしは、準備万端だ」ぐぐっ
律「殴る気まんまんじゃん!」
173 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/03/28(水) 21:30:32.56 ID:qj2QOrmD0
律「なんかさー」
律「もう、たんこぶ出来たような気分だー」うぅぅ
澪「やましい気持ちがあるからじゃないの?」
律「そ、そんなのあるわけないじゃん」
律「腕に澪のムネが当たるとか」
律「全然思ってないし!」
ごんっ
174 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/03/28(水) 22:01:07.56 ID:qj2QOrmD0
律「す、少しは容赦ってものを覚えろー」あぅぅ
澪「律はデリカシーを覚えろ!」
律「澪がムネ大きいからいけないのにー」ぶーぶーっ
澪「な・に・か・言った?」ぐぐぐっ
律「い、言ってません!」
澪「お、大きいとか言うなよ」
澪「なんか変みたいじゃん」
律「あ、いや」
澪「・・・り、律はさ」
澪「む、ムネのある女の子嫌いなのか?」
律「はえっ!?」
175 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/03/28(水) 22:09:56.54 ID:qj2QOrmD0
律「好きとか嫌いとかじゃなくて」
澪「う、うん」
律「わたしにとっては、敵だー!」
澪「えー?」がーんっ
律「というかですね」
律「微妙な女心ってことで」
律「理解してくれると助かるんですが」うぅぅ
澪「え、あ、ごめん」
律「謝るなーっ!」わーんっ
176 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/03/28(水) 22:30:39.18 ID:qj2QOrmD0
律「も、もうこの話題はやめだー」
律「とっとと隣の部屋にいこう」
澪「わ、わかった」
すらっ
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「んーっと」
律「部屋の真ん中にー」
澪「バケツ?」
律「なんか、カードが置いてある」
澪「えっと・・・松明はバケツへ」
澪「代わりに、この行灯を使われたし・・・だって」
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
澪・律「用意良すぎだー!」がーんっ
177 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/28(水) 22:36:51.24 ID:qj2QOrmD0
律「うーむ」
澪「ど、どうしたの?」
律「いや、大きな問題じゃないんだけどさー」
澪「な、なんだよ」
律「ぎょうちんって、なんだ?」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
澪「あんどんって読むから」
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「なんでこれが、そんな風に読めんだー!」がうっ
澪「昔の人に聞けぇ!」
178 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/30(金) 21:03:14.72 ID:fSjFNSpg0
澪「まったくもう、少しは勉強しろよ」
律「勉強は嫌いだー!」ぶーっ
澪「ふーん」
澪「律は、わたしと一緒に進学したくないんだ」
律「は?」
澪「こんなんじゃ、どこの大学もむりだしな」
律「いや」
律「わたしの成績で受かる所がきっとあるっ!」
澪「そこに、わたしはいないけどな」
律「・・・レベル落とす気はありませんか?」にこっ
澪「1oもないっ!」
律「ここでも容赦なしかー!」がーんっ
179 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/30(金) 21:12:25.02 ID:fSjFNSpg0
澪「もういいよ、松明貸して」
律「あ、うん」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
律「あ、火がついたね」
澪「・・・・・・」
じゅーっ
律「うん、松明はちゃんと消さないとね」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
律「帰ったら、勉強教えてください!」あぅぅ
澪「みっちりやるからな!」
律「わ、わかったー」
180 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/30(金) 21:29:06.13 ID:fSjFNSpg0
律「き、気が重いんですけど」ぼそ
澪「なにか?」
律「あ、いや、行灯ってけっこう明るいなーなんて」たじっ
澪「松明よりは暗いけど、十分だよな」
律「お、この部屋は押入れあるじゃん」
澪「ほんとだ」
律「開けてみよーぜー」
澪「ちょっと待てぇ!」
律「な、なに!?」
澪「なんか出てくるかもしれないだろ?」
澪「慎重に開けようよ」おどおど
律「・・・ついさっきの、容赦ない澪さんはどこへ?」
181 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/30(金) 21:43:59.38 ID:fSjFNSpg0
〜唯・紬ペア〜
唯「じゃあ、このクラブのカギでぇ」
かちっ ぎいっ
唯「ダイヤのカギげっとぉ!」
紬「やったね、唯ちゃん♪」
唯「他には、なにもないかなぁ」
紬「うーん、あとは食器だけかな」
唯「大きくて高そうな食器だぁ」
ずしっ
唯「それに、重っ!」
紬「じゃあ、本物の銀製品なのかも」
唯「それにしても重いよぉ」
唯「裏になにかついてるんじゃ・・・あ」
紬「・・・うん、なにかついてるね」
182 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/30(金) 21:51:36.32 ID:fSjFNSpg0
唯「この、ガムテープでくっついてるのってさぁ」
紬「うん」
唯「この、いかついのってさぁ」
紬「うん」
唯「銃ってやつじゃありませんか?」にこっ
紬「そうだと思います」にこっ
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
唯「言ったじゃん!ここ日本だって言ったじゃん!」
紬「ごめんなさい!本当にごめんなさい!」
183 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/30(金) 22:23:27.38 ID:Psg5xW5Co
いいねぇ
184 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/30(金) 22:37:34.01 ID:fSjFNSpg0
唯「あ、いやぁ」
唯「ムギちゃん責めてるわけじゃないよっ」
紬「な、なんとなく謝っちゃった」
唯「というか、これ本物なのかなぁ」
紬「ちょっと見せてもらえる?」
唯「わかるのぉ?」
べりべりっ すちゃっ
紬「前に、海外いった時ね」
紬「撃たせてもらったことがあるの」
唯「ほぇー、こういう銃?」
紬「ううん」
紬「その時はアサルト・ライフルとかいうのだった」
唯「ふーん」
紬「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
唯「って、それどこの海外っ!?」がーんっ
紬「うふ、ヒミツ♪」
185 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/30(金) 22:52:06.82 ID:fSjFNSpg0
唯(ふ、深く考えないようにしよっと)
唯「それでどうかなぁ、その銃」
紬「うーん」
ふりふり
唯「ふ、振ったらわかるのっ!?」
ちゃぽちゃぽ
唯「・・・あ」
紬「水の音がするね」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
唯「ムギちゃん、それ貸してくれるかな」
紬「はい、どうぞ」
唯「ありがと」
ぱしーんっ げしげしっ
唯「まったく、驚かせてぇ!」
唯「こんにゃろ、こんにゃろぉ!」わーんっ
186 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/30(金) 23:18:51.26 ID:fSjFNSpg0
唯「はぁはぁ」
唯「時間もったいないことしちゃった」
唯「さっさとこの部屋出ようっ」
紬「ダイヤの鍵の出番ね」
かちっ がちゃっ
唯「よし、開いたよっ!」
紬「廊下・・・で、左右に扉ね」
唯「さぁ、どちらにいかれますか、姫っ」
紬「ひ、姫っ!?」
唯「お好きな方へ、ご案内いたしますっ」
紬「・・・・・・」
唯「・・・ムギちゃん?」
187 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/30(金) 23:24:51.54 ID:/PkKGkDFo
ムギちゃん姫!
188 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/30(金) 23:38:06.42 ID:fSjFNSpg0
紬「じゃあ唯ちゃんは」
紬「わたしの王子様になってくれるのかな」ぼそっ
唯「ほぇ?」
紬「!?」はっ
紬「な、なんでもない!///」
唯「えと」
紬「・・・・・・」あぅ
唯「なるよ」
紬「・・・え?」
189 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/30(金) 23:45:39.97 ID:fSjFNSpg0
唯「うんとねぇ」
唯「わたし、憂が大好きなんだぁ」
紬「憂ちゃん?」ずきっ
唯「いつも帰るとさぁ」
唯「笑顔で迎えてくれるんだよねぇ」
紬「そう、なんだ」
唯「わたしね、こんなんだけど」
唯「憂の笑顔は守りたいって思うんだぁ」
紬「うん」
唯「大事な、大事な妹で」
唯「大事な、大事な宝物だから」
190 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/30(金) 23:58:37.97 ID:fSjFNSpg0
唯「だけどね」
紬「え?」
唯「わたしの周りには、もう1人」
唯「同じように笑ってくれる人がいるよ」
紬「同じように?」
唯「うーん、同じじゃあないかなぁ」
唯「その人が笑うと」
唯「すっごく、ほわほわした気持ちになるんだぁ」
紬「そ、それって」
唯「その笑顔、ずーっと見てたいなぁ」
唯「そしたら、ずっとほわほわでいられるよね」
紬「・・・・・・」
唯「わたしのために、笑ってくれる?」
紬「・・・うん」
紬「喜んで」にこっ
191 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/03/31(土) 00:09:10.76 ID:1eGoy4gP0
唯「って、なに言ってんだろ、わたしっ」
唯「これじゃ訳わかんないよねぇ」あぅぅ
紬「・・・ううん、伝わったよ」
紬「ちゃんと伝わった」
唯「そ、そっかぁ」
紬「ありがと、唯ちゃん」
唯「おお、お礼なんて言わないでっ」
唯「顔から火が出ちゃうじゃんっ!///」
紬「ほんとだ、顔真っ赤」
唯「あぅぅ」
紬「・・・顔、冷やした方がいいんじゃないかな」
唯「へ?」
こつんっ
紬「ほ、ほら、こうすれば」
唯「う、うん・・・おでこひんやり」
紬「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
紬「・・・唯ちゃん」
唯「・・・うん」
ちゅっ
192 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/31(土) 01:43:02.54 ID:zvcE1Oylo
いいぞいいぞもっとやれ
193 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/31(土) 05:44:26.28 ID:5gYmkHrcP
速報で唯紬の安定供給を受けられるとは、なんという僥倖
194 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/01(日) 20:42:14.96 ID:OT0rFII60
〜澪・律ペア〜
律「わかった、そーっと開けりゃいんーだな」
澪「お、お願い」
律「そーっ」
すらっ
律「お、これはーっ!」
澪「なななな、なにっ!?」
律「・・・あのさー、目をつぶった方が怖いんじゃね?」
澪「目を開けて大丈夫なんだな!?」
律(にひっ)
律「大丈夫だよーん」
ぱちっ
澪「!?」
澪「な、なんで目を閉じた律の顔が見えるのかな」
律「いやーん、澪のい・け・ず」ぽっ
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
律(あ、あり?げんこつ飛んでこねー)
澪「キス・・・したいの?」
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「へ?」
195 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/02(月) 01:10:22.85 ID:VEUjiV1O0
ワッフルワッフル
196 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/02(月) 06:13:51.73 ID:z3pNqVrco
待ってるよ
197 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/02(月) 09:47:47.54 ID:b/cUCI1DO
律ちゃん、頑張れ
198 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/02(月) 20:25:57.91 ID:ZUEFBrSl0
律「そ、そこは、なにやってんだーって」
律「つっこみ入れて欲しかったんだけどなー」あはあは
澪「なっ!?///」
澪「り、律が叩くなとか言うからだろ!」
律「グーでつっこまなくてもいいじゃん!」
澪「反射的に握っちゃうんだよぉ!」
律「てゆか、澪」
澪「なに!?」
律「キスしたいの?」
澪「ななっ!?///」
澪「そそそ、そんなわけないじゃない!」
澪「う、後ろから抱き締めて」
澪「そっとキスして欲しいなんて」
澪「全然思ってないんだからな!」
律(お、思ってんのかー)がーんっ
199 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/02(月) 20:56:56.71 ID:ZUEFBrSl0
律「ほ、ほら澪」
ぎゅっ
澪「あっ」
ちゅっ
律「ほ、ほっぺたで我慢してくれー」
律「見かけによらず」
律「わたしのハートは、人一倍ちっちゃいっ」
澪「・・・うん、知ってるよ」
澪「本当の律は」
澪「誰より繊細だって知ってる」
律「せ、繊細っ!?」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
律「だだだ、ダメだこの雰囲・・・」
がしっ
律「・・・あ」
澪「・・・・・・」ふるふる
律「・・・重ねがさね、申しわけありません」
澪「・・・・・・」こくこく
200 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/02(月) 21:11:33.42 ID:ZUEFBrSl0
澪「いい加減、テンパると置き去りにするの」
澪「なんとかしてくれよぉ」うるっ
律「ど、努力します、させて頂きますー」
澪「次、置いてったら」
澪「置いてくたびに、パフェ追加だからな!」
律「お小遣いがー」あぅぅ
澪「置いていかなきゃいいの!」
律「ソ、ソウデスヨネー」
澪「ま、まあ1個は確定してるから」
澪「帰ったら、2人で食べにいくからな///」
しかし
その日が来ることはなかった
201 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/02(月) 23:11:10.19 ID:qflClRiSO
oh……
202 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/02(月) 23:33:21.65 ID:5TUTjCLZ0
養子縁組して
家族三人で行くからですねわかります
203 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/02(月) 23:45:17.89 ID:ZUEFBrSl0
〜唯・紬ペア〜
唯「じゃ、じゃあ探検に戻ろっか///」
紬「うん///」
唯「それで、どっちにする?」
紬「あ、じゃあ右の扉で」
唯「わかったぁ」
がちゃっ
紬「カギは掛かってないのね」
ぎいっ
唯「って、あれぇ?」
紬「これって、レストルームかな」
唯「れ、れすと?」
紬「えっと、化粧室つきのお手洗いね」
唯「あ」
紬「どうしたの?」
唯「お手洗いって分かったら、なんというかぁ」もじもじ
紬「・・・いってらっしゃい」
唯「い、いってきます」
204 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/02(月) 23:52:50.94 ID:ZUEFBrSl0
唯「ムギちゃん、一人で大丈夫?」
唯「怖くない?」
紬「えと」
ぱちっ
紬「ほら、電気つくから大丈夫」
唯「じゃあ、安心していってくるよっ」
紬「うん、ごゆっくり」
紬(あ、鏡あるから)
紬(少しでも、手ぐしで整えないと)
紬(ちょっとでも可愛く見てくれたらいいな///)
紬(えと、ファンデは大丈夫かな)
紬(化粧ポーチ、持ってくればよかったー)うぅぅ
205 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/02(月) 23:59:43.61 ID:ZUEFBrSl0
唯「お待たせ、ムギちゃんっ」
紬「今度は、わたし、いってくる」
唯「うん、紙もちゃんとあったから」
紬「わかったぁ」
唯(わー、おっきい鏡)
唯(あ、なんか寝癖っぽくなってるぅ)あぅぅ
唯(憂に見られたら、速攻ブラッシングだよぉ)
唯(・・・あ)
唯(テント戻ったら、ムギちゃんにやってもらお///)
206 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/03(火) 00:09:44.01 ID:hvNeURuL0
紬「お待たせ」
唯「良かったねぇ、お手洗い使えて」
紬「ほんとね♪」
唯「それじゃ、次は反対側の扉だねっ」
がちゃっ
紬「あ、唯ちゃん、ランプ忘れてる」
唯「ほんとだ、明るいと忘れちゃうねぇ」
紬「ここはこんなに明るいか・・・ら?」
唯「あれ?」
紬「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
唯・紬「電気つくの!?」がーんっ
207 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/03(火) 00:12:26.60 ID:BA+A7bcKo
いちいちマヌケ可愛いな
208 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/03(火) 17:50:36.60 ID:BpcK9EnDO
これはおもしろいし安定しているから良いね。
209 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/03(火) 17:53:39.14 ID:hvNeURuL0
〜澪・律ペア〜
澪「もう、ナレーションやめろって言ってるだろ!」
澪「しかも、その日は来ないってなんだよぉ!」
律「い、いやー」
律「死亡フラグっぽかったんで、なんとなく」
澪「そういうことを言うんじゃない!」
律「わ、悪かったー」
澪「帰ったら、パフェ奢ってもらうし」
澪「ちゃんと勉強するんだからな!」
律「な、なんか帰ってもいいことないような」あぅぅ
澪「じゃ、じゃあ」
澪「帰ったら、キス・・・とか」
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・///」
律「それこそ、死亡フラグじゃね?」
澪「だから、言うなー!」
ごんっ
210 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/05(木) 20:46:13.73 ID:oiW8RbG10
律「・・・・・・」ぷしゅぅぅぅ
澪「それで!?押入れの中はなにっ!?」
律「み、澪さん、こわひ」
澪「カギ穴が2つ?」
律「なんか字が書いてあったようなー」
澪「惨と死だな」
律「さ、さっきのカギ使えるねっ」
澪「・・・なんで、これ確認するだけなのに」
澪「こんなに時間掛かるんだろう」がっくり
律「本気で落ち込むのは、やめてくれー!」
211 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/05(木) 21:33:24.42 ID:oiW8RbG10
澪「確かに、落ち込んでてもしょうがない」
澪「惨のカギ使ってみよう」
がちゃっ ぱかっ
律「・・・またカギが出て来た」
澪「えっと、死のカギだな」
律「なんか、惨のカギの意味なくね?」
澪「いや、これって」
澪「それだけ死のカギが重要ってことかも」
律「どゆことだー?」
澪「惨のカギ持ってる人しか触れなかったとかさ」
律「じゃあ、お宝の可能性もあるじゃん!」
212 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/05(木) 22:18:53.32 ID:oiW8RbG10
澪「うん、このカギは2か所使えるしな」
律「早速、ここ開けてみよーぜー」わくわく
がちゃっ ぱかっ
澪「えっと、これは」
律「またカード?」
澪「なになに・・・滝の裏側を探せ?」
律「た、滝!?」
澪「・・・なるほどね、そういう意味か」
律「これでわかったのかー!?」
澪「さっき、掛け軸あったろ?」
澪「あの絵が滝の絵だったんだよ」
律「ということは?」
澪「たまたまさ」
澪「ヒントの前に見つけちゃった感じ?」
律「密かにファインプレーだと思ったのに」
律「あんま意味なかったのかー」うぅぅ
213 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/06(金) 22:20:44.27 ID:DdHdEf9f0
澪「律が掛け軸のこと言わなかったら」
澪「絵なんて覚えてなかったしさ」
澪「やっぱり律のファインプレーだよ」
律「そ、そうかな」えへ
律「やっぱり、わたしの野生の勘が・・・」
澪「でも!」
澪「それを鼻にかけないのが、律のいいとこだな」
律「え、あ、そうだよね」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
律「も、もしかして、わたしって」
律「扱いが簡単だったりする?」
澪「今日で扱いレベルが数段上がった気がするな」ふふん
律「嬉しくないLvUPだな、ちきしょー」あぅぅ
214 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/06(金) 22:56:32.59 ID:DdHdEf9f0
澪「さ、掛け軸の部屋にいこうか」
律「また置き去りにしたい気分だー」
澪「律は、わたしのこと好きって言ってくれたよな」
澪「わざとそんなことしないって、信じてるから」にこっ
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「あ、扱いレベル、高すぎだろ」
澪「頼りにしてるからな!」
ばんっ
律「いてーっ!」
215 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/06(金) 23:38:53.58 ID:DdHdEf9f0
〜唯・紬ペア〜
唯「なんだぁ」
唯「やっぱり廊下の電気、つかないやぁ」
紬「レストルームだけ電気きてるのね」
唯「どうせなら全部通しとけー」ぶーっ
紬「・・・・・・」
紬「少し急ごう、唯ちゃん」
唯「ほぇ?」
紬「レストルーム使えるってことは」
紬「人が来てる可能性があるわ」
唯「だ、誰がぁ?」
紬「わからないけど」
紬「あのカードを残した人かもしれない」
唯「そ、そっかぁ」
唯「早く出口、探さないとねっ」
紬「うん!」
216 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/06(金) 23:40:42.00 ID:w1AY3TyYo
面白い
217 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/09(月) 21:21:56.06 ID:Ru2LIXF60
唯「こっちが開かないってことはぁ」
唯「ないと思いたいっ」
がちゃっ
紬「ちゃんと、開いたね♪」
唯「いちおう、誰もいませんねー」こそっ
紬「ここは厨房かしら」
ぱちっ
唯「ここも電気だめだぁ」
紬「ランプ1つじゃ探すの大変そう」
唯「ちっちゃい扉とかいっぱいあるもんね」
紬「唯ちゃん、片っぱしから開けちゃおう!」
唯「よっしゃぁ!」
218 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/09(月) 21:42:18.63 ID:Ru2LIXF60
唯「まずはこの一番大きい扉、いこっか」
紬「業務用の冷蔵庫なのかな」
唯「開けるよぉ」
がちゃっ
唯・紬「!?」
唯「んーっと」
紬「・・・・・・」
唯「む、ムギちゃん」
紬「は、はい」
唯「これ、なんに見えるかな」
紬「な、なまく・・・び?」きゅぅぅぅ
唯「ムギちゃんっ!しっかり!」あわわ
219 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/09(月) 21:57:15.67 ID:Ru2LIXF60
〜澪・律ペア〜
律「ほぇー、ほんとに滝の絵だなー」
澪「これで、裏の南京錠を」
がちっ がしゃん
律「よし、死のカギ開いたー!」
澪「な、中はなんだろ」
律「えっと、ゆっくり開けるんだっけ」
澪「・・・・・・」こくこく
すすすすっ
澪・律「!?」
ぴしゃっ
澪・律「なんか、いたーっ!?」がーんっ
220 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2012/04/09(月) 22:05:59.64 ID:GNTyjADso
wktk
221 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/10(火) 21:13:29.39 ID:LMMchpIU0
澪「いいい、いま、なに見えた!?」
律「ひ、人みたいだったかなー」
澪「よろ、よろ、よろ・・・」
律「鎧着てた、鎧だった!」
澪「ほら、出て来ちゃったじゃん!」
澪「律が、たのもーとか言うから!」
律「そ、そんな話、あったねー」
澪「ててて、ていうか」
澪「カギ掛けないと出て来ちゃうよぉ!」あわわ
律「そ、そうだな・・・って、あれ?」
澪「どど、どうした!?」
律「・・・さっき閉めた時」
律「カギ、あっち側に置いてあったみたい」あはあは
澪「どうすんだー!」がーんっ
222 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/10(火) 21:26:00.74 ID:LMMchpIU0
律「とりあえず、逃げるしかねー!」
澪「り、律ぅ」
律「なんだ!?」
澪「腰が抜けたぁ」うぅぅ
律「えーーーーー!?」
律「じゃ、じゃあ肩貸してやるから」
澪「立てないんだよぉ」
律「頑張れば、立てるってー」
澪「・・・こうしてる間にも来ちゃうかも」
澪「り、律!」
律「ど、どした!?」
澪「先に逃げて」
澪「律だけでも、逃げてくれぇ!」
223 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/10(火) 21:55:38.10 ID:LMMchpIU0
ぱこんっ
澪「いたっ!」
澪「な、なにす・・・」
律「人一倍怖がりのくせに」
律「なまいきなこと言ってんじゃねー」
澪「でも、このままだと律まで」
律「澪は、わたしを見捨てるのかー?」
澪「は?」
律「誰がわたしの勉強見るんだよー」
澪「いま、そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」
律「そ、それになー!」
律「好きって言わせといて」
律「勝ち逃げなんて許さねー!」うぅ
224 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/10(火) 22:14:36.35 ID:LMMchpIU0
澪「そうだな、律」
澪「大好きだよ」
ちゅっ
律「!?」
律「み、澪?」
澪「これで、おあいこだろ?」
律「ず、ずいぶん照れるおあいこだなー」
澪「そ、それにさ」
澪「律が死亡フラグとか言うからさ」
澪「いまキスして、へし折ってやった///」
律「・・・あぅ///」
澪「・・・・・・」
律「じゃ、じゃあ、またフラグ立ててやるー」
律「帰ったら、えっちなことしてやるからなー!///」
澪「な!?」
澪「なに言ってんだ、お前はーっ!///」
225 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/10(火) 22:48:11.03 ID:LMMchpIU0
律「ていうかさ」
澪「な、なにっ///」
律「出て来ないね、鎧の人ー」
澪「・・・あ」
澪「忘れてたーっ!」がーんっ
律「あのさ」
澪「え?」
律「もしかして、飾ってあるだけってないよな」
澪「鎧だけってこと?」
律「うん」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
澪「もしそうなら、恥ずかしすぎるだろ!」わーんっ
律「い、いや、中身いない方がいいじゃん」たじっ
226 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/10(火) 23:03:45.21 ID:LMMchpIU0
律「調べてみっかー」
澪「わざわざっ!?」
律「どっちにしたって」
律「気にして動かなきゃなんないじゃんか」
澪「そ、そっか」
律「澪は、後ろにいな」
澪「気をつけてね」
すすすすっ
律「たのもーっ!!!」がーっ
しーん
律「やっぱり、鎧だけだったー」ほっ
律「よかったなー、澪」
澪「・・・・・・」ちーん
律「あ、あれ?」
澪「り、律、声が大き・・・すぎ」がくっ
227 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/10(火) 23:10:45.18 ID:LMMchpIU0
〜唯・紬ペア〜
紬「!?」はっ
がばっ
紬(ここ、どこだっけ)
紬(あ!)
紬(わたし、気を失って)
紬(ゆ、唯ちゃんは!?)
紬「唯ちゃん?唯ちゃん!?」
がたっ
紬「!?」
228 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/11(水) 01:19:34.09 ID:QJeHxiqqo
さてどうなる
229 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/11(水) 04:04:09.37 ID:Ei9LA9rDO
続きが楽しみ。
230 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/11(水) 07:08:22.67 ID:iPjxGc9x0
ひょこっ
唯「あー、ムギちゃん、起きたぁ?」
紬「ゆ、唯ちゃん!」じわっ
だだだっ ぎゅっ
唯「わわっ!?」
紬「よかった・・・唯ちゃん、無事だった」
唯「ご、ごめん」
唯「下の戸棚、探してたんだぁ」
紬「そ、そうだ!」
紬「あの、生首は!?」
231 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/11(水) 07:13:58.58 ID:iPjxGc9x0
唯「あ、あれはねぇ」
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
唯『ムギちゃんっ!しっかり!』あわわ
かたっ かこーんっ
唯『か、かこーん?』
唯『えっと・・・あ』
唯『これ、マネキンじゃん!』がーんっ
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
唯「ってゆーオチだったんだぁ」あははー
232 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/11(水) 07:20:55.16 ID:iPjxGc9x0
紬「ま、マネキンだったの?」がくっ
唯「でもねっ」
唯「ハートのカギげっとだよっ!」じゃーんっ
紬「すごいわ、唯ちゃん」
紬「どこで見つけたの?」
唯「実は、マネキンの頭に貼ってあったんだぁ」
紬「は、貼って?」
唯「ムギちゃんが倒れなかったらさぁ」
唯「支えるのに冷蔵庫に手をつくことなかったし」
唯「マネキン、揺れて落ちることもなかったかもっ」
唯「ムギちゃん、グッジョブ!」ぐっ
紬「・・・あ、あんまり嬉しくないかな」
233 :
sage
:2012/04/11(水) 16:39:13.28 ID:dG1C4b7A0
ふむ
234 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/11(水) 17:33:46.41 ID:rtBC+acTo
かわゆす
235 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/16(月) 20:29:43.98 ID:wmAQq9Ad0
唯「それに、出口が向こうにあるんだぁ」
唯「ここはもう調べたから、次に行こうっ」
紬「・・・あ」
唯「ムギちゃん?」
紬「ご、ごめんね、唯ちゃんばっかりやらせて」
唯「ムギちゃん気を失ってたんだもん」
唯「そんなの当たり前じゃん」きょとん
紬「で、でもね」
唯「じゃあ、ムギちゃんさぁ」
唯「逆の立場なら、なんにもしないの?」
紬「そんなことない!」
唯「なら、そういうことじゃんっ」にこっ
236 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/16(月) 20:39:57.17 ID:wmAQq9Ad0
紬「もう、唯ちゃん、カッコよすぎ///」
唯「か、かっこいいなんて久々に言われたぁ」はぅぅ
紬「あ、女の子だから、カッコ可愛いかな」
唯「いいんだよ、ムギちゃんっ!」
唯「ギターって、かっこいいが褒め言葉らしいからっ」
紬「なるほどー!」
唯「あれ?でもさぁ」
唯「ギー太は可愛いが似合ってる気がするぅ」
紬「じゃあ、やっぱり」
紬「カッコ可愛いでいいんじゃないかしら」
紬「唯ちゃん、歌ってるとこ、とっても可愛いもん」
唯「えぇー?そっかなぁ」もじもじ
唯「!?」はっ
唯「って、またなごんじゃったよっ」
紬「そ、そういえば急いでたんだっけ」
唯「ペースアップするよっ!」
紬「らじゃー!」
237 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/16(月) 20:49:41.58 ID:wmAQq9Ad0
唯「ここが開いてるのはぁ」
唯「さっき確認済みだっ」
がちゃっ
紬「なんの部屋だったの?」
唯「ほら、廊下みたいだよ?」
唯「あの曲がり角の先は、わからないけど」
かちっ
紬「あら?」
唯「どしたのぉ?」
紬「なんか音がした気がするの」
唯「ほんと?」
紬「んー、なにもないみたいだけど」
唯「気のせいなんじゃない?」
紬「そ、そうかな」
ガルルルルル
唯・紬「!?」びくうっ
紬「き、聞こえた!?」
唯「ざ、残念ながら」
唯「今度は聞こえちゃいましたっ!」
238 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/16(月) 21:00:54.37 ID:wmAQq9Ad0
〜澪・律ペア〜
澪「そ、それで、鎧の奥にいけそう?」よろっ
律「む、無理すんなー」
澪「なんか行き止まりっぽいな」がくっ
律「ってことは、これお宝?」
澪「は?」
律「だってわたし達って、お宝探してんだよね?」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
澪「それさえ、忘れてた」
律「・・・時間のこと忘れてたの、言えねーじゃん」
239 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/16(月) 21:09:38.24 ID:wmAQq9Ad0
澪「あぁぁぁぁぁ!!!」
律「ひいっ!?」
澪「じゃあ、カギもあるはずだよ!」
澪「家宝と一緒って書いてあったじゃないか!」
律「・・・・・・」ちーん
澪「え、あれ?」
律「・・・た、確かに大声はよくない・・・な」がくっ
240 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/16(月) 21:16:11.70 ID:wmAQq9Ad0
澪「わ、わたしとしたことが」
律「それでー、カギはあんのかー」よろろっ
澪「無理・・・するなよ?」
律「澪、手のとこ見てみ、手のとこ」
澪「手?」じーっ
律「自分の手じゃねーよ」
澪「!?///」
澪「わ、わかってるよぉ!」
律「それって、もしかしてー」
澪「間違いなく、カギだ!」
241 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/16(月) 22:46:47.12 ID:DXPqem/Uo
ゆいむぎかわいすぎんだろwwww
242 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/17(火) 00:59:09.43 ID:nQbDa4wDO
この作品はゆいむぎ好きにはたまらないだろうなぁ〜
243 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/17(火) 05:52:37.96 ID:5EgE85p9P
うむ
244 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/17(火) 07:20:05.16 ID:QCgywWi20
澪「こっちは弐のカギだな」
律「こっちは壱だー!」
澪「なんか、一気にゴールが近くなった気がするな!」
律「そんでさー」
澪「ん?」
律「お宝、どうやって持ってく?」
澪「もしかして、この鎧のこと?」
律「うん」
澪「・・・着ていく?」
律「・・・・・・」ふるふる
澪「じゃあ、無理じゃないかな」
律「ちきしょー!」
律「わたし達は、なんのためにー!」あぅぅ
245 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/17(火) 07:25:22.55 ID:QCgywWi20
澪「普通に出口のカギのためだけど?」
律「デスヨネー」
澪「そ、それにさ」
律「んー?」
澪「宝は、わたしの目の前に・・・いるし」もじっ
律「!?」
律(もしかして、わたしのことかー!?)
律(い、いまさらながら)
律(澪の書く歌詞が、ああなる訳が)
律(わかっちゃった、気がする)
澪「な、なんだよぉ」
律「い、いや、なんでも」たらたら
246 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/18(水) 19:52:49.66 ID:ksM9FuAc0
律「澪、次からもう少しだけさ」
律「優しくドラム叩いてやるからな」
澪「なんの話?」
律「ま、まあいいじゃん」
律「壱のカギ開けに、台所いこーぜー」
澪「気になるなぁ」
律「いいから、いいから」
澪「えー?」
247 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/18(水) 19:56:38.56 ID:ksM9FuAc0
律「勝手口に戻ったわけだがー」
澪「うん」
律「なんか、すっごく懐かしい気がする」
澪「いろいろあったからな」
澪「律がわたしを置いてったり」
澪「律がわたしを置いてったり」
澪「律がわたしを置いてったり」
律「真顔で言うのは、やめろー」あぅぅ
澪「き、キスもしたり」
律「はにかむのも、やめろー」あぅぅ
律「どうすりゃいいんだよ!」
248 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/18(水) 19:59:37.69 ID:zZ52DAO5o
思い出す箇所がwwww
249 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/18(水) 19:59:56.33 ID:ksM9FuAc0
澪「どうすりゃって」
律「いつもの澪でいいんだってー」
澪「いつものって、この状況で?」
律「そ、そりゃそうかー」
律「まあ、ここ出るまでだ、出るまで」
澪「出るまで・・・か」
律「なんだ?」
澪「・・・戻らないよな」
律「なにがー?」
澪「キスする前の、いつものわたし達に」
澪「戻っちゃったりしないよな」
律「・・・澪」
250 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/18(水) 20:01:36.62 ID:ksM9FuAc0
律「あのさ、澪」
澪「な、なに?」
律「好きって言ったり、キスしたりしたじゃん」
澪「うん」
律「それをなかったことにしてさー」
律「いつも通りに振る舞うとか」
律「わたしが、そんなに器用に見えんのかー!?」
澪「み、見えないけど」
律「わたしが不器用で、よかったなー」わーん
澪「そ、そんなつもりで言ったんじゃないのにっ」
251 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/18(水) 20:03:47.12 ID:ksM9FuAc0
〜唯・紬ペア〜
グルルルルル
紬「どう考えても、犬の鳴き声よね」
唯「曲がり角の先に、いるのかなぁ」
紬「どうする?唯ちゃん」
唯「戻っても、しょうがないもんね」
紬「それじゃあ」
唯「うん」
唯「いくっきゃないっ!」
252 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/18(水) 20:05:29.37 ID:ksM9FuAc0
唯「ムギちゃんは」
唯「後ろの扉開けて、待っててくれるかな」
紬「わ、わたしが見にいくから」
唯「ちっちっちー」
唯「こう見えてもわたし」
唯「ワンコの扱い、得意なんですっ」ふふん
紬「それ・・・相手が飼い犬の場合よね」
253 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/18(水) 20:07:09.60 ID:ksM9FuAc0
唯「とにかく、扉で待っててよ」
唯「なんかあったら、逃げ込むからっ」
紬「唯ちゃん、無茶はしないでね」
唯「わかってるってぇ」
唯「ワンコだって、ちっちゃいのに違いないし」
ガルルルルル
唯「・・・たぶん」
紬「ちょ、ちょっと説得力ないかも」
唯「わたしも、そう思うっ」あぅぅ
254 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/18(水) 20:10:12.39 ID:ksM9FuAc0
唯「ムギちゃん、いいかな?」
紬「う、うん、いつでもどうぞ」
唯「そんじゃあ」
唯「ぬき足、さし足、しのび足っと」こそっ
紬「・・・・・・」どきどき
唯「ワンコとご対面っ!」
ばっ かちっ
唯「へ?かちっ?」
ぐわわっ
唯「ぎゃーーーーー!!!」
紬「唯ちゃん!?」
255 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/18(水) 20:38:48.95 ID:RrdUcJYDO
ウィードの法玄の様なグレートデンだったらヤバいよな。
256 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/18(水) 21:05:40.70 ID:ksM9FuAc0
唯「は、離れろ、こんにゃろーっ!」
唯「こんなにふわふわのくせにっ!」
ふにっ
唯「って、ふわふわ?」
ふにふにっ
唯「・・・ぬいぐるみじゃんっ」がくっ
ぎゅんっ どこーんっ
唯「はぇ?」
紬「唯ちゃんから、離れなさい!!!」
唯「な、なんか飛んできたぁ!?」
紬「大丈夫!?唯ちゃん!」
唯「あ、うん」
紬「ケガはない!?」
唯「えと、大丈夫」
唯「だって、ぬいぐるみだから」
紬「え?」
唯「ほ、ほら、ぬいぐるみ」
紬「・・・・・・」
唯「ものすごい勢いで、サンダルが飛んできたけど」
紬「ご、ごめんなさい!」
紬「ほ、本物かと思ったから」
唯(てゆか、どうしたらサンダルがこんな勢いでっ?)
唯(こっ、これから絶対に)
唯(ムギちゃん怒らすのはやめよう)
257 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/18(水) 21:14:14.96 ID:YpvSLRKBo
ムギは球技が苦手だからノーコンなんだな
命中しなくてよかった
258 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/19(木) 22:16:46.74 ID:0eHo7soJ0
唯「この仕掛けで、ぬいぐるみ飛んだんだぁ」
紬「なにか驚かすのが趣味なのかしら」
唯「かちっていったのは、なんだろ」
紬「ちょうど角のあたり?」
唯「うん、その辺かなぁ」
紬「あ、これって」
唯「なんかあった?」
紬「センサーかな」
紬「ほら、家の警備とかに使う」
唯「それはまさしく」
唯「ん"ー、セ○ムしてますかっ」きりっ
紬「あー、なんかテレビで見たことあるかも」
唯「あのおじさん、誰なんだろうね」
紬「ナイスミドルって感じよね」 ←もちろん2人とも野球オンチ
259 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/19(木) 22:33:51.80 ID:0eHo7soJ0
紬「そういえば」
紬「向こうにも、同じのがあると思うわ」
唯「さっき、言ってたねぇ」
紬「それが鳴き声のスイッチだと思う」
唯「なるほどぉ」
唯「なんかムギちゃん、冴えてるかも」
唯「RPGだったら、女賢者だねっ」
紬「そんなのあるんだ」
紬「じゃあ、唯ちゃんだったら?」
唯「うーん、わたしかぁ」
260 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/19(木) 22:43:08.18 ID:0eHo7soJ0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
唯『敵だよっ、律ちゃんっ!』
律『よーし、ぼこぼこにしてやれー!』
唯『がってんだっ!』
澪『うぉい!補助魔法かけるから待てよ!』
律『そんなの待ってらんねー』
唯『出たとこ勝負だよ、澪ちゃんっ』
ぎゅうぅぅぅんっ どこーんっ
唯『へ?』
紬『覚えたての魔法、使ってみたのー』にこっ
律『て、敵が跡形もないじゃんっ!』
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
唯「む、ムギちゃん、レベル高すぎっ!」
紬「は?」
261 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/19(木) 22:48:20.32 ID:0eHo7soJ0
唯「ご、ごめん、こっちの話」
紬「あ、でも」
紬「唯ちゃんは、ナイトだったよね」
唯(こんな、おバカなナイトだったら)
唯(間違いなく、パーティ全滅するけどねっ)
唯「ってゆーか!」
唯「姫があんな魔法使うの、反則じゃん!」
紬「だから、なんの話!?」
262 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/20(金) 03:33:49.45 ID:SmTW7ABfo
想像力豊かだなwwww
263 :
◆MMK87RLv1GqO
:2012/04/20(金) 08:06:27.14 ID:VdMQabiDO
追い付いた
続きが楽しみ
264 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/20(金) 23:33:28.34 ID:X+8ED+Ky0
〜澪・律ペア〜
律「とにかく!」
律「戻ることもないし、忘れることもないー」
澪「そ、そっか」
律「それに、ファーストキスだしな」
澪「う、うん///」
律「澪、責任取って」
澪「え?」
澪「せ、責任ってどうやって」
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・」どきどき
律「・・・澪」
澪「は、はい!?」
律「パフェのこと、忘れてくれませんか?」にこっ
澪「わたしのドキドキ、返せよ!」
265 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/24(火) 21:30:25.86 ID:FZRsNKMco
支援
266 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/24(火) 22:38:54.16 ID:ilJzK5G00
澪「こうなったら、パフェの第一歩だ」
澪「この南京錠、開けよう」
がちゃんっ
律「・・・サイフのカギが開けられた気分だー」
澪「なにか?」
律「な、なんでもー」
澪「この扉は、外に通じてるのかな」
律「普通、勝手口の先って外じゃないの?」
澪「そうなんだけど」
澪「もう1個カギがあるのが気になるんだよ」
律「な、なるほど」
ぎぃぃっ
律「ろ、廊下でしたー」
267 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/24(火) 22:51:09.44 ID:ilJzK5G00
澪「ずいぶん、長い廊下だな」
律「先が見えないけど、なんだあれ?」
澪「な、なにかあるの?」
律「よく見えないなー」
律「近付いてみっかー」
澪「大丈夫なのか!?」
律「なんか、こういう時ってさー」
律「ちゃんと見えない方が怖くね?」
澪「そ、それはそうだけど」
268 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/24(火) 23:12:16.13 ID:ilJzK5G00
澪「ひひ、人の形に見えない?」
律「また、鎧かー?」
澪「着物に・・・見えるような」
律「ほんとだ」
律「大きさは子供っぽいなー」
澪「ざ、座敷わらしとかっ!?」ひぃっ
律(いままでからして)
律(どう考えても人形なんだけど)
澪「ここって、実は妖怪屋敷とかっ!?」
律(こーゆー時に正しいのは)
律(澪のメルヘンな反応なのか)
律(それとも、なんか変に冷静なわたしかー)
律「どっちにしろ」
澪「え?」
律「女子としては、ダメな気がするー」がくっ
澪「な、なにがだめ!?」
269 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/24(火) 23:17:43.72 ID:ilJzK5G00
律「わ、忘れてくれ」
澪「は?」
律「ま、あれどうせ人形っしょー」
律「怖がることないって」
澪「に、人形?」
澪「言われてみれば、動かないけど」
律「ほらみろ、いままでのだな・・・」
「よう・・・こそ・・・お嬢様・・・方」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
澪「う、動かないけど、しゃべったよ」
律「そそ、そだねー」
270 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/24(火) 23:29:52.90 ID:ilJzK5G00
律「ど、どうせ録音だってー」
澪「でもいま、お嬢様方って」
律「それがなんだ?」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
律「ああ、見えてるってことか!」ぽんっ
澪「ってことかじゃないよっ!」
律「まあ、そうだねー」
澪「ど、どうすんだ?」
律「逃げろー!」
ぐいっ
澪「ちょぉぉぉぉぉ!?」
271 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/24(火) 23:35:16.49 ID:ilJzK5G00
澪「って律、なんで残る!?」
律「澪はそっち隠れてろって」
律「ちょっくら調べてみるわー」
澪「あ、危ないだろ!」
律「大丈夫、大丈夫ー」
律「もしもの時はさ」
澪「も、もしも?」
律「屍を拾って、骨を越えてゆけい!」きりっ
澪「なんか、ごっちゃになってる!?」
272 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/24(火) 23:44:22.59 ID:ilJzK5G00
「わたし・・・人形に閉じ込め・・・られた」
「お前達の・・・体・・・欲しい」
澪「ほらぁ!妖怪とかだよそれっ!」ひぃぃっ
律「ふふん、甘いな、澪君」
澪「澪君?」
律「いま、この廊下にはわたししかいない」
澪「そ、それが?」
律「なのにっ」
律「こいつは、お前達と言った」
律「これが、どういうことかわかるかね?」ふっ
澪「・・・わたしの声が聞こえるからじゃないの?」
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「あれ?」
澪「あれ、じゃないだろっ!」がーんっ
273 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/26(木) 00:47:58.03 ID:8b/szA6f0
律「しかーしっ」
律「立ち止まってても仕方ないー」
律「前進あるのみ!」
だだだっ
澪「ちょ、少しは考えろぉ!」
律「失礼してー」
律「着物を、はだけさせてもらうぜっ!」
ばばっ
律「・・・・・・」
澪「り、律?」
274 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/26(木) 01:01:52.10 ID:8b/szA6f0
律「澪、見てみろよ、カセットだー」
律「意外にアナログだったなー」あはは
だだだっ ぎゅっ
律「どわっ!?」
澪「この、バカ野郎!」
律「わ、わりー、また置いてっちゃった」
澪「そんなことじゃないよ!」
澪「お前に、もしものことあったら」
澪「わたしは、どうすればいいんだよぉ!」ぐすっ
律「な、泣くなよー」
澪「ば、バカ律ぅ!」わーんっ
律「・・・悪かったってー」
律(そういえば)
律(こいつと出会った頃って、いつも泣いてたよなー)
律(泣き顔見るたびに)
律(なんとかしてやりたいって、思ったっけ)
律(なーんだー)
律(あの頃から、わたし、澪を気にしてたんじゃん)
律「気付くのおっせー」
澪「な、なにが?」ぐすっ
275 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/27(金) 00:31:24.39 ID:g/UWmzED0
律「いいからもう泣くなってー」
澪「うん・・・え?」
ぐいっ
澪「あの、あれ?」
澪「ちょ、待っ」
ぎゅっ
律「宝物みっけ」
澪「り、律///」
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「ごめんっ」
律「自分で言ってて、鳥肌がっ!」かいかいっ
澪「せっかく、いい雰囲気だったのに!?」
律「慣れないことは、するもんじゃないなー」
澪「す、少しは慣れてくれないと」
律「へ?」
澪「つつ、次にこういう雰囲気になった時にさ」
澪「その、困るだろ?///」
律「うっ」
律「ど、努力するー///」
276 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/27(金) 00:46:34.65 ID:g/UWmzED0
律「と、とりあえず、ここから出ようぜー」
律「ほら、たぶんあれ、最後の扉だ」
澪「そうだな、残ったカギは1つだし」
律「やっと、外に出られるな」
澪「出よう」
澪「2人、一緒に!」
にぎっ
律「よっしゃー!」
277 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/27(金) 00:56:01.02 ID:g/UWmzED0
〜唯・紬ペア〜
唯「この扉に、スペードのマークだねっ」
紬「このカギの出番ね」
がちゃりっ
唯「よしっ、回ったぁ」
紬「これで、ハートのカギが残るわけね」
唯「んー、あれ?」
唯「このハートのカギって」
唯「最後のカギなのかなぁ?」
紬「どうして?」
唯「だって、カギと宝は一緒じゃなかったっけ」
紬「そういえば」
唯「まだ、宝見つけてないじゃん」
紬「うーん」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
紬「もしかして、カギが宝ってことないかな」
278 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/27(金) 01:07:27.82 ID:g/UWmzED0
唯「へ?」
紬「カギは宝と一緒って」
紬「カギは宝と同じって意味にも取れない?」
唯「なるほどぉ」
唯「まぁ、このカギで外に出られるなら」
唯「お宝に見えなくもないかぁ」はぁ
紬(た、宝物・・・期待してたんだ)
唯「ため息ついても、しょうがない」
唯「まずは廊下を出ようっ」
紬「そうね、次はどんな部屋かな」
ぎぃぃっ
唯「広い部屋みたいだけどぉ」そーっ
紬「え、ここって!?」
唯「どういうことぉ!?」
279 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/28(土) 12:28:38.79 ID:3s7eoxBH0
唯「いっちばん最初の部屋だよねぇ」
紬「うん、間違いないと思う」
ばたんっ
唯「あー、この扉って」
紬「こっち側からじゃ、わからないわね」
唯「隠し扉ってやつかぁ」
唯「こんな仕掛けして、ここに戻すんなら」
唯「近くにカギ置いとけ、このツンデレめっ」
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
紬『唯ちゃん、ツンデレ関係ないからー』ぺしっ
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
紬(あぁ、つっこんでみたい)くうっ
唯「ムギちゃん?」
280 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/28(土) 12:33:03.12 ID:OzbeXMRTo
ムギちゃんは突っ込まれる側だけどなー
281 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/28(土) 13:13:24.40 ID:3s7eoxBH0
紬「あ、ここって」
唯「ほぇ?」
紬「中扉のマークがハートだったじゃない」
唯「あー」
唯「そもそも、その扉開けるために探検したんだよねぇ」
紬「ついさっきなのに、ずいぶん前みたい」
唯「いろいろあったもんねぇ」
紬「うん」
紬(唯ちゃんと、キスしちゃったり)もじっ
唯(鏡の中におじさんがいたり)
紬(王子様になるって、言ってくれたり)もじっ
唯(ぬいぐるみ飛んできたり)
唯「いろいろあったねぇ」
紬「うんうん///」
282 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/28(土) 13:20:43.66 ID:3s7eoxBH0
唯「じゃあ、早速ハートのカギ使おうっ」
紬「わかったー」
唯「これで開かないとか」
唯「なしだからねっ」
がちゃり
紬「回った、回った♪」
唯「よぉし、扉を開け・・・」
がたんっ がたたっ
唯・紬「!?」
唯「な、なにこの音ぉ?」
紬「と、扉の向こうから?」
283 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/28(土) 13:31:32.55 ID:3s7eoxBH0
唯「これは、今までと違ってぇ」
紬「ひ、人の気配?」
ぺたぺたぺた
紬「歩いてる・・・みたい」
唯「最後の最後でご対面とかっ!?」
紬「だだだ、誰とっ?」
唯「あの鏡のおじさんとかっ!?」
紬「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
唯「シールが歩くわけないよね」うぅ
紬「ゆ、唯ちゃん」
唯「な、なに?」
紬「今度はわたしが、先にいくから」
唯「へ?」
紬「いつも守られてばっかりじゃ」
紬「絶対いやだから」
284 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/28(土) 16:16:36.49 ID:RN+kTzzAo
4人集合なるか
285 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/28(土) 19:48:12.82 ID:3s7eoxBH0
唯「うーん、そうは言ってもなぁ」
唯「守られてるわたしって、想像出来ないなぁ」
紬「は?」
唯「いやぁ、モンスターから逃げ惑ったり」
唯「ふっ飛ばされちゃうとかは想像出来るけどさぁ」
紬「ふっ飛ばされちゃうの!?」
唯「騎士団に守られてる自分とか」
唯「ぜんぜん想像出来ないよっ」うんうん
紬(じゅ、十分想像力あると思うんだけど)
286 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/28(土) 19:55:46.37 ID:3s7eoxBH0
唯「まぁ実際は」
唯「憂がいないと、ご飯も食べられないし」しゅぅぅぅ↓
唯「ギターだって」
唯「ムギちゃんとあずにゃんにフォローしてもらわないと」
唯「だめだったりするんだけどぉ」しゅぅぅぅ↓
紬「唯ちゃんが、どんどんちっちゃくなってく!?」
唯「ということでっ」
紬「は、はい!?」
唯「こんな時くらいは、守らせて欲しいと思いますっ」
唯「そこんところ、よろしくねっ」ぶいっ
287 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/28(土) 20:07:43.98 ID:3s7eoxBH0
紬「そっか」
紬「わかったわ、唯ちゃん」
唯「うんうんっ」
紬「なんて、言うと思った?」じとっ
唯「はぇっ!?」
紬「うかうかしてると、言いくるめられちゃう」
紬「もう、唯ちゃん意外に策士なんだから」
唯(さ、作詞?)
紬「先にいくとは、もう言わないけど」
紬「せめて、一緒にいくのー」
唯「う、うん」
紬「それにね」
紬「待つ女はもう古いって、雑誌に載ってた」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
唯「もしかして、女性週刊誌かなんか?」
紬「美容室で読んだのー」
288 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/28(土) 20:17:32.94 ID:3s7eoxBH0
唯「ぷっ」
紬「あー、笑ったー」むーっ
唯「ムギちゃんと一緒にいるとさぁ」
唯「これから、ずっと飽きないでいられそうだねっ」
紬「ずっと?」
唯「うん、ずっと」
唯「一緒にいこっか」
紬「うん♪」
唯「とっととテント戻って」
唯「寝ぐせ直してもらわないとねっ」
紬「は?」
唯「開けるよ、ムギちゃんっ!」
紬「いつでも、こーい!」
がちゃっ ばんっ
唯「お前は、何者だーっ!」
唯「って、えぇぇぇぇぇ!?」
289 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/28(土) 20:49:56.37 ID:rFN2tjRgo
本当に敵だったらこんな微笑ましいやり取りしてる間にやられちまうよなww
290 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/28(土) 20:50:18.82 ID:3s7eoxBH0
唯「こ、こいつぅ」
唯「律っちゃんに化けるなんて、卑怯だよっ!」
律「それは、こっちのセリフだーっ!」
唯「そ、それにしてもそっくりだねっ」
律「まさか、唯の体を乗っ取ったのかー!?」
唯「そ、そんなこと出来んの!?」
紬『あー、澪ちゃん、久しぶりー』
澪『ムギ達も、ここにいたんだ』
律「そんな悪者に体を取られるなんてー」
律「聞こえてるか、唯!目を覚ますんだー!」
唯「それは、こっちのセリフだよっ!」
唯「そもそも、律っちゃんにラスボス似合わないしっ!」
律「なんだとー!?」
澪『そっちも閉じ込められてたの?』
紬『うん、大変だったのー』
唯「目を覚まして、律っちゃんっ!」
唯「あなたは、やれば出来る子っ!」
律「そこをやらないのが、わたしだーっ!」
澪「って、いつまでボケてんだー!」
唯「へ?」
律「あれ?」
291 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/04/28(土) 21:10:44.76 ID:3s7eoxBH0
唯「も、もしかして」
唯「本物の律っちゃん!?」
律「ほ、本物の唯なのか?」
唯「り、律っちゃんっ!」
律「唯ー!」
だきっ
唯「また会えるって、信じてたよっ」
律「わたしだって、信じてたー」
ぎゅうっ
澪「・・・律、なにしてんだ?」
律「ひゃいっ!?」びくっ
紬「・・・唯ちゃん、なにしてるのかしら」
唯「はひっ!?」びくっ
唯・律「ご、ごめんなさいっ!」
唯・律「え?」
唯「・・・もしかして、律っちゃん?」
律「そういう唯も、もしかして?」
唯「澪ちゃん?」
澪「な、なにかな///」
律「ムギー?」
紬「ちょっと照れちゃう///」
唯「・・・・・・」
律「・・・・・・」
唯・律「えぇぇぇぇぇ!?」
292 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/04/28(土) 21:12:00.09 ID:uuc9iRGMo
!card
293 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/29(日) 01:52:50.44 ID:HlqCTBLyo
嫉妬カワユス
294 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/30(月) 14:45:04.73 ID:hTE39KADO
流石の唯と律でも紬と澪の嫉妬オーラにはたじたじなんだなぁ〜
295 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/04/30(月) 20:37:32.93 ID:Q1i1uLsI0
澪「ま、まあ、話は後にしよう」
紬「早く、ここ出ないとね」
唯・律(た、助かった)
澪「唯達も、出口探してたんだよな」
紬「うん、最後のカギが出口の扉と思ってたんだけど」
律「そっちもカギないのかー?」
唯「律っちゃん達も?」
澪「こっちも最後のカギ使っちゃってるんだ」
律「そこが出口の扉だと思うんだけどさー」
紬「試してないの?」
澪「いや、開けようとしたらそっちが」
律「いきなり入ってきたんだろー」
澪「・・・心臓止まるかと思った」
澪「見えたのが唯じゃなかったら」
澪「止まってたかも」ずーんっ
唯「し、真剣な顔で言うのやめよーよ」
296 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 20:21:29.80 ID:wjCskL7m0
律「うだうだ言ってても、しょーがねー」
唯「前進あるのみだねっ」
澪「も、もしカギ掛かってたら?」
唯「ちっちっちー」
唯「その心配は無用だよ、澪ちゃんっ」
紬「どうして?」
唯「なぜなら、カギが掛かっていようと」
律「うむ」
唯・律「ぶっ壊す!」
紬「唯ちゃん、かっこいいのー♪」
澪(か、かっこいいのかな?)
297 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 20:34:48.62 ID:wjCskL7m0
がたんっ ぎぃぃ
唯「開いたぁ!」
律「外だーっ!」
紬「やっと出れたわね」
澪「な、長かった」うぅぅ
唯「・・・で」
紬「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「なんだ、この看板」
紬「Congratulation」
澪「おめでとう・・・だな」
律「な、ななな」
唯「な?」
律「なめてんのかーーーーー!!!」
かーーー
かーー
かー
唯「あ、やまびこ」
298 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 20:44:11.95 ID:wjCskL7m0
律「なんか、どっと疲れたー」
唯「休みたーい」
澪「・・・そもそも」
澪「その一言から、こうなった気がっ」
唯「そ、そうだっけぇ?」
澪「ま、悪いことばっかりじゃなかったから」
澪「怒りはしないけどさ」ぷいっ
唯「澪ちゃん」
澪「ん?」
唯「ツンデレ?」
澪「違うよっ!///」
紬「わたし達も、いいことあったのー♪」
唯「そ、そうだねぇ」
律「・・・唯はデレデレか」ぼそっ
唯「なっ!?」
299 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 20:58:59.02 ID:wjCskL7m0
澪「とりあえずさ、ここ離れない?」
紬「そうね」
紬「これがイタズラって決まったわけじゃないし」
律「戻ろ、戻ろー」
唯「来た道を引き返せばさぁ」
唯「会場に戻れるよ、きっとぉ」
律「なーんか、唯が言うと」
律「ほんとに戻れる気がしてくるなー」
紬「じゃあ、歩こ♪」
紬「戻ったら、やきそば売ってるかもー」
澪「・・・そんなに食べたかったんだ」
300 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 21:18:22.64 ID:wjCskL7m0
澪『へぇ、そっちは洋館だったんだ』
紬『うん、結構広かったわ』
律「しっかし、唯とムギがねぇ」
唯「自分でもびっくりだよ」
唯「女の子同士なんて」
唯「考えたこともなかったからさぁ」
律「そうだよなー」
唯「律っちゃんは、前から好きだったんじゃないの?」
律「な、なんでっ!?」
唯「だってさぁ」
唯「ヤキモチやいたり、やかれたりしてたじゃん」
律「あ、あれはー」
唯「あれはぁ?」
律「・・・いま考えると、そうかもしんねー」
唯「だよねぇ♪」
唯「長年の思いがかなったねっ」
唯「この幸せ者ぉ」つんつんっ
律「な、なんか、微妙に悔しいのはなぜだー」くっ
301 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 21:56:05.01 ID:wjCskL7m0
唯「それにしても、すっごいよねー」
律「なにがさー」
唯「ファンクラブ持ちの女の子が彼女だよぉ?」
律「そ、それを言うなら」
律「唯は、琴吹家のお嬢様が彼女じゃん」
唯「そ、そうでした」
律「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
唯・律「どうすんの、わたし達っ!?」がーんっ
律「・・・てゆーかさ」
唯「んー?」
律「うちらって」
律「なんの抵抗もなく、彼氏役なのな」
302 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 22:36:12.49 ID:wjCskL7m0
唯「そうだよねぇ!?」
律「これが女子力の差だというのかー」
唯「こ、コラーゲン!?」
唯「コラーゲン摂れば、女子力アップするっ!?」
律「落ち着け、それじゃたぶん、無理だー」
唯「そ、それじゃあ、しょうがないねっ」
律「うむっ」
唯・律「強く生きてゆこうっ!」
だきっ
澪「こら、律っ!」
紬「唯ちゃん!?」
唯・律「ご、ごめんなさいっ!」
303 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 22:55:45.33 ID:wjCskL7m0
紬「もう、唯ちゃんはこっちー」
唯「す、すいましぇん」
澪「律は、こっちだから」
律「わかった、わかりましたー」
唯「あ、あれぇ?」
紬「あー、唯ちゃん誤魔化そうとしてるー」
唯「ち、違うよぉ」
唯「なんか、この辺ってさぁ」
澪「あ、なんか見た感じがあるな」
唯「やっと、着くのかなっ」
律「・・・ほんとに引き返したら着いたのか」
ぴろろろーん
唯「あ、メール来た」
澪「そっか、圏外じゃなくなったんだ」
紬「梓ちゃんと、さわ子先生に連絡しないと」
律「さすがに心配してるかー」
唯「その2人からなんだけど」
304 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 23:02:32.75 ID:wjCskL7m0
from:あずにゃん
疲れたので、先に寝ます。
ステージめぐり、頑張ってくださいねzzz
from:さわちゃん
いまちょっと起きたけど、いろいろ無理><
お休み
ぜったい起こさないでっ
305 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 23:12:12.68 ID:wjCskL7m0
律「心配いらなかったみたいだなー」
澪「そうだな」
紬「ずっとライブやってるからー」
唯「どっか観てると思ってるかぁ」
梓「あれ、先輩達、戻ったんですか?」
律「お、梓ー!」
澪「ってことは、もうテントの近く?」
梓「はぁ、すぐそこですけど」
梓「わたしはトイレに起き・・・」
唯「あっずにゃーーーんっ!」
だきっ
梓「わわっ!?」
唯「会いたかったよぉ!」
梓「もう、暑いですからぁ!」
306 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/01(火) 23:16:24.60 ID:lQjICJluo
嫉妬くるか
307 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 23:20:21.37 ID:wjCskL7m0
澪「お、おい、唯!」
律「む、ムギ?」ちらっ
紬「あずさちゃんは」
紬「そういうのじゃないって、わかってるから」
律「そ、そっかー」
紬「その代わり」
澪「その代わり?」
紬「梓ちゃんの10倍、ぎゅってしてもらうからー」にこっ
律「笑顔、こわっ!」
澪(お、怒ってるじゃんっ)ひぃぃ
308 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 23:34:50.97 ID:wjCskL7m0
〜後日 平沢家〜
梓「そういえば憂」
梓「もう、英Uの宿題やった?」
憂「やったよ、どうして?」
梓「どうしても、わからない問題あったんだけど」
梓「教えてくれない?」
憂「うん、いいよ」
憂「じゃあ、わたしの部屋いこっか」
梓「うん♪」
憂「お姉ちゃん」
憂「上にいるから、用があったら呼んでね」
唯「ほーい」
309 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 23:43:03.80 ID:wjCskL7m0
澪「わたし達も、そろそろ勉強に戻ろうよ」
紬「休憩ばっかりよ、さっきから」
唯「もうちょっと、もうちょっとだけぇ」
律「英単語で、おなかいっぱいだー」
澪「お前は、お菓子食べ過ぎだろ!」
唯「ほら、見て見てぇ、新番組だってぇ」
澪「アイドルが幽霊屋敷を探検?」
律「うわー、くだらなそー」
310 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/01(火) 23:48:33.05 ID:wjCskL7m0
唯「わたし達なんて」
唯「もっとすごい体験しちゃったわけだしねっ」
澪「まあ、滅多に出来ない体験だよな」
律「唯達の方は、洋館だったんだっけ」
律「そっちも見たかったなー」
紬「そう、ほらちょうどテレビの洋館みたい・・・な」
唯「あ、あれぇ!?」
律「どした?」
澪「あ、この屋敷って」
澪「わたし達が閉じ込められたのとそっく・・・り?」
律「げっ!?」
311 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/02(水) 00:04:25.89 ID:ei5AX6fT0
唯「もしかして、わたし達ってぇ」
澪「う、うん」
紬「撮影のセットに迷い込んだの?」
律「な、なんだとー?」
澪「あ、同じとこで驚いてる」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
唯「こ、こんなオチぃ!?」
312 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/02(水) 00:09:20.98 ID:LPN1eWr2o
そうきたか
313 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/02(水) 00:15:09.15 ID:ei5AX6fT0
憂「ここは、この文法を使えばいいんだよ」
梓「なるほどね」
梓「これで、わかったよ」
唯・紬・澪・律『あはははははっ』
律『お、おなかが・・・苦し』
唯『あ、あはっ、よじれるっ、よじれちゃうぅ』
梓「あれ、先輩達どうしたんだろ」
憂「笑ってるね」
梓「なにか面白いテレビやってるのかな?」
憂「いってみようよ」
梓「そだね」
がちゃっ とんとんとん
梓『面白い番組でもやってるんですかぁ?』
憂『お姉ちゃん、楽しそう♪』
唯『あ、聞いてよ2人共ぉ』
314 :
◆1BrjSSUSHI
[ sage saga]:2012/05/02(水) 00:22:11.35 ID:ei5AX6fT0
〜さらに数ヵ月後〜
唯「平沢唯っ」
唯「ただいまロンドンから帰ってまいりましたっ」
憂「おかえりっ、お姉ちゃん」
唯「あー、やっぱり我が家が一番だねっ」
憂「お姉ちゃん」
憂「玄関で横になっちゃ、だめだってば」
唯「起こしてぇ」
憂「もー」
憂「あ、そうだ」
憂「郵便来てたの、部屋に置いてあるからね」
唯「あいよぉ」
315 :
◆1BrjSSUSHI
[ saga]:2012/05/02(水) 00:27:15.30 ID:ei5AX6fT0
招待状
本当のミステリーを体験してみませんか?
当家では、お嬢様方のお越しを
心よりお待ち申し上げております
ぜひ
お目に掛かれん事を
to be continued
316 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/02(水) 01:14:04.90 ID:LPN1eWr2o
続くのか頑張れ
317 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/02(水) 01:14:41.96 ID:2r/suEk+o
嫉妬ムギかわいい
318 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/02(水) 01:58:03.66 ID:wOm/SwYDO
乙です。続きを楽しみに待っています。
319 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/05/02(水) 02:38:34.99 ID:9IpdFaPw0
おつおつおつおつおつ大いにおつ
しかも続くのか
それは楽しみだ
320 :
◆MMK87RLv1GqO
:2012/05/02(水) 22:15:30.05 ID:OQicazlDO
続編キタ━━(・∀・)━━━ッ!!
321 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
:2012/05/04(金) 15:45:11.41 ID:TwOxo+ZM0
乙!
続きが楽しみ。
322 :
◆1BrjSSUSHI
[ sage saga]:2012/05/05(土) 12:35:03.45 ID:6Cx1MpNr0
唯「もう3月なのに、寒いよねぇ」
澪「ああ、寒いな」
唯「早く、あったかくなんないかなぁ」
澪「そういえば」
澪「まえに雑誌で読んだんだけどさ」
唯「ほぇ?」
澪「なんか特殊な状況で結ばれたカップルは」
澪「長く続かないらしいよ」
唯「そうなんだぁ」
澪「そうなんだってさ」
唯「ふーん」
323 :
◆1BrjSSUSHI
[ sage saga]:2012/05/05(土) 12:49:17.76 ID:6Cx1MpNr0
澪「でも」
唯「わたし達には、関係なかったみたいだねぇ」
澪「だな」
紬「唯ちゃん、澪ちゃん、お待たせ」
律「席取り、ごくろー」
澪「誰が、席取りだ」
唯「失礼なっ、誰がお相撲さんだっ!」
律「そっちの関取じゃねーよ」びしっ
唯「あぅ、つっこまれたぁ」
紬「それで、どうしたの?」
唯「へ?」
紬「なにか話があって、呼び出したんじゃないの?」
324 :
◆1BrjSSUSHI
[ sage saga]:2012/05/06(日) 08:50:14.88 ID:XrQeI4oG0
律「なんか、あったのかー?」
唯「・・・実はね」
澪「じ、実は?」
唯「あ、あのね」
律「なな、なんだよー?」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
唯「今日は憂が登校日で、お昼なくてさぁ」
唯「どうせなら、みんなで食べようと思ってぇ」ころっ
紬「え、それだけ?」
唯「そー、それだけぇ」
澪「さっきの間は、なんだったんだっ」
律「なんだよー、こっちも忙しいんだぞー?」ぶーっ
唯「なにが忙しいか、教えて欲しいもんだねっ」
律「レベル上げに決まっている!」
紬「ほ、ほんとに!?」ぐいっ
紬「ほんとに相談とか、ないの?」
唯「ないよぉ、どして?」
紬「えっ?あっ」
紬「そ、それなら、いいのー」
325 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/07(月) 20:51:23.91 ID:5xNYRLSZ0
〜数時間後〜
唯「なんか、こう寒いとさぁ」
唯「春物を買う気がしないよねぇ」
紬「うん」
唯「でも、大学は私服だからなぁ」
唯「もう少し、揃えとかないとね」
紬「うん」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
唯「ムギちゃん」
紬「は、はい?」
唯「あれ、ムギちゃんだよね」
紬「え?」
唯「あの手紙、ムギちゃんだよね?」
紬「ななな、なんのこと!?」
紬「招待状なんて、ぜんぜん知らないわ!」
唯「・・・引っ掛かったね」にやっ
紬「な、なにが?」
唯「招待状なんて、一言も言ってないよっ」
紬「・・・あ!」
326 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/07(月) 21:16:25.28 ID:5xNYRLSZ0
唯「やっぱりかぁ」
紬「な、なんでわかったの?」
唯「ムギちゃん、相談のこと言い過ぎ」
紬「あぅ」
唯「なんで、あんないたずらを?」
紬「い、いたずらじゃなくて」
唯「違うのぉ?」
紬「うん、あの、そのっ」
唯「その?」
紬「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
紬「やっぱり、言えないー」
紬「だって、唯ちゃん、怒るもんー」あぅぅ
唯「お、怒らないよっ」
327 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/07(月) 21:27:24.59 ID:5xNYRLSZ0
紬「ほんとに怒らない?」
唯「怒らないよぉ」
紬「ほんとに、ほんと?」
唯「約束するよっ」
紬「ぜっっったいに?」
唯「指きりしてもいいよっ」
紬「わ、わかった」
唯「うんっ」
紬「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
紬「い、いちおう指きりしてくれる?」
唯「そ、そか」
328 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/07(月) 21:38:42.52 ID:5xNYRLSZ0
唯・紬「指きった♪」
唯「これで大丈夫」
唯「わたしは遅刻はしても」
唯「約束は守る人なんだよっ」ふふん
紬「そ、そう」
唯「あのね」
唯「ほんとに怒ったりしないからさぁ」
紬「わかったわ、唯ちゃん」
紬「わたし、言うね!」
唯「その調子だよ、ムギちゃんっ!」
329 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/07(月) 21:56:14.91 ID:5xNYRLSZ0
紬「寂しかったのー!」
唯「へ?」
紬「だって、だって」
紬「唯ちゃん、夏フェスから帰ってから」
紬「あんまりスキンシップしてくれないんだもん!」
唯「へ?」
紬「あの時みたいなことがあれば」
紬「もっと、くっついてくれると思ったのー!」
唯「わ、わたしのせいだったぁ!」がーんっ
紬「ち、違うわ」
紬「唯ちゃんのせいってわけじゃ」
唯「・・・ムギちゃん」
紬「は、はい?」
唯「いま頭の中にね」
唯「やぶへび、って言葉が浮かんだんだけどぉ」
唯「使い方、あってる?」
紬「だいたい、あってる・・・かも」
唯「勉強したかいがありましたっ」うぅ
紬「ゆ、唯ちゃん、頑張ってるもんね」
330 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/07(月) 22:09:31.44 ID:5xNYRLSZ0
唯「ごめんねぇ、ムギちゃん」
紬「あ、謝ることなんて」
唯「わたし、ムギちゃんが隣で笑ってくれてるだけで」
唯「すっごい幸せだったからさぁ」
唯「そゆこと、あんまし考えなかった」しゅんっ
紬「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
紬「ずるい」
唯「はぇ?」
紬「いま、そんなこと言うなんて、ずるいー!///」
唯「ごめんなさいっ」
紬「で、でも今日は腕を組んでもらうから」
唯「わ、わかったよっ」
紬「じゃ、このまま春物見にいこ?」
唯「あ、うん」
紬「レッツ、ウインドーショッピングー♪」
唯「ご、ごーごー!」
唯(い、いいのかな、これでぇ)
331 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/07(月) 22:35:21.00 ID:5xNYRLSZ0
〜その夜 ファミレス〜
唯「こんな時間にファミレスなんて」
唯「不良だね、澪ちゃんっ」
澪「唯が呼んだんだろ!」
唯「ごめん、ごめん」たはは
澪「で、なに、話って」
唯「えと、うんとねぇ」
澪「もしかして、ムギのこと?」
唯「ななな、なんでわかったのっ!?」
唯「澪ちゃん、エスパー!?」
澪「・・・いや、なんとなく想像つくし」
唯「そ、そうなの?」
澪「で、どんなこと?」
唯「んとね、女の子ってさぁ」
唯「いつもスキンシップ、望んでるのかなぁって」
がたたっ
唯「ど、どしたの?」
澪「い、いや」
澪「あまりに直球が来たもんだから」
332 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/07(月) 22:39:58.27 ID:5xNYRLSZ0
澪(ていうか)
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
澪『唯だって、女の子じゃーん』びしっ
唯『そういえば、そうでしたー』
澪『って、なんでやねーん』
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
澪(なんて、つっこみはダメなのか?)
澪(こういう場合ってっ)
唯「おーい、澪ちゃーん?」
333 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/05/07(月) 22:48:24.53 ID:5xNYRLSZ0
澪「でも、なんでわたしにそんなこと?」
唯「ムギちゃん本人に聞けと!?」
澪「いや、それはさすがに」
唯「律っちゃんに聞けと!?」
澪「あ、いや」
唯「あずにゃんに!?さわちゃんに!?」
唯「まさか、憂にっ!?」
澪「ご、ごめん」
澪「なんていうか、悪かった」
唯「和ちゃんと迷ったけど」
唯「ここは、彼氏持ちの澪ちゃんでお願いしますっ!」
澪「か、彼氏持ちぃ!?」
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
律『どうも!』
律『澪の彼氏の、田井中律でーす!』
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
澪「ぶふっ」
唯「澪ちゃんっ!?」
334 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/08(火) 14:15:19.37 ID:oUzbbB3DO
さわちゃんの答えも興味はあるが
335 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/08(火) 22:26:21.49 ID:H/VWFGU00
澪「・・・コホン」
澪「で、スキンシップだっけ?」
唯「そうそうっ」
唯「やっぱり、澪ちゃんもしてもらいたい?」
澪「え、あの」
唯「・・・・・・」じーっ
澪「その、ね」
唯「・・・・・・」じーっ
澪「そ、そんなこと」
澪「恥ずかしくて、言えないよぉ!」ふるふるっ
唯「・・・ごめん、澪ちゃん」
唯「そのリアクションで、わかっちゃったよ」
澪「はぅっ!///」
336 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/08(火) 22:50:20.55 ID:H/VWFGU00
澪「べ、別にさ」
澪「ベタベタしたいとかじゃないんだ」
唯「ふんふん」
澪「ちゃんと、わたしのこと好きなんだって」
澪「感じさせてくれる、なにかがあればさ」
澪「そ、それだけで、いいというか」
唯「・・・・・・」
澪「・・・・・・///」
唯「なんというか」
唯「いろいろ、ごちそうさまですっ」
澪「唯が聞くから、言ったのにっ!」がーんっ
337 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/08(火) 23:10:30.47 ID:H/VWFGU00
唯「ふむむ」
唯「ふわふわ時間かなぁ」
澪「え?」
唯「なんか、ああいう恋したいのかなぁって」
唯「どきどきのふわふわ、みたいな」
澪「・・・ああ、そうかも」
澪「あの詞ってさ、すごく自然に書けたんだよね!」
澪「素直に自分を出せたっていうかさ!」
唯「澪ちゃんっ」
澪「ん?」
唯「次からもっと、優しく歌うからねっ」
澪「あ、あれ?」
澪「前に、同じようなセリフ聞いた気が」
338 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/08(火) 23:26:50.29 ID:H/VWFGU00
唯「マシュマロみたいに、ふーわふわっ、だねっ」
澪「・・・そういえば唯は」
澪「ムギのどんなとこが好きなの?」
唯「い、いきなりだねっ」
澪「いいじゃない、聞かせてよ」
唯「うーん」
唯「笑顔が、ほわほわなとことかぁ」
澪「ふわふわじゃないの?」
唯「えー?」
唯「ムギちゃんは、ほわほわだよぉ」
澪(なにが、どう違うんだっ)
澪「って、どっちかっていうと」
澪「唯の笑顔のが、ほわほわな感じするけどな」
唯「も、もしかして澪ちゃん」
唯「わたしのことぉ?」もじっ
澪「違うから」
唯「ま、真顔でつっこみはやめてっ」
339 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/09(水) 20:44:39.23 ID:kjA5TMu00
澪「まあ、でも」
澪「唯とムギは、お似合いだと思うよ」
唯「そ、そうかなぁ」
澪「ただし」
唯「へ?」
澪「暴走始めたら、どっちが止めるんだ」
澪「っていう心配はあるけど」
唯「うぅぅ、否定しきれないっ」
澪「・・・スキンシップもほどほどにしといた方が」
澪「いいような気がする」
唯「え!?それ、どんな心配!?」
澪「かといって」
澪「大事にし過ぎるのも、どうかと思うけどさ」ずーんっ
唯「・・・・・」
澪「・・・・・」
唯「み、澪ちゃんは、大事にされ過ぎてるの?」
澪「いや」
澪「律の場合は、ヘタレなだけかも」
唯(本音が厳しすぎるっ)ひぃぃっ
340 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/09(水) 21:00:23.59 ID:kjA5TMu00
唯「あ、もうこんな時間かぁ」
澪「ほんとだ」
唯「ありがとね、澪ちゃん」
唯「参考になったよっ」
澪「なんか、まとまりのない話になっちゃったけど」
唯「そんなこと、ないってぇ」
唯「遅くまで、ごめんね」
澪「ぜんぜん構わないよ、このくら・・・い?」びくっ
唯「澪ちゃん、どしたのぉ?」
澪「あ、あの」
澪「窓の外に、なんか見えるんだけどっ」
唯「ほぇ?」
341 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/05/09(水) 21:18:10.08 ID:kjA5TMu00
唯「うーん」
唯「こんなムギちゃんそっくりな人がいるなんて」
唯「驚きだねっ」
澪「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
澪「いろいろ無理じゃないかな、それ」
唯「デスヨネー」
澪「ほら、手を振ってるし」
唯「き、気のせいかな」
唯「笑顔が怖い気がするんだけどぉ」
342 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/09(水) 23:06:29.79 ID:75N3uktDo
嫉妬深い可愛い
343 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
:2012/05/10(木) 15:34:11.19 ID:XdeQKf/G0
嫉妬っていいよな。
344 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/11(金) 06:22:33.72 ID:zYGhgkVM0
紬「澪ちゃん、置いてきてよかったの?」
唯「う、うん」
唯「お話、終わった時だったからぁ」
紬「そうなんだー」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
唯「あの、ムギちゃん」
紬「・・・ひどいよ」
紬「わたしを帰したあとに」
紬「他の女の子と会ってるなんてー」 ←やっぱり女の子限定
唯「えぇぇぇぇぇ!?」
紬「唯ちゃんは、わたしに飽きたの!?」にじりっ
唯「そ、そんなわけないじゃんっ」
紬「じゃあ」
紬「もしかして、二股とか!?」
345 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/11(金) 06:35:18.18 ID:zYGhgkVM0
唯「あ、ありえないよぉ」
唯「だって、どうやってスキンシップしようか」
唯「相談してたくらいだったのにっ」
紬「スキンシップ?」
唯「って、あれぇ?」
唯(言っちゃってどうするのっ!)がーんっ
紬「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
紬「うん、そんなことだと思った」
唯「はぇ?」
紬「浮気とか二股とか、言ってみたかったのー」
唯「も、もしかして」
唯「また、女性週刊誌とか?」
紬「さっきまで、美容室だったから♪」
346 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/05/11(金) 06:46:46.19 ID:zYGhgkVM0
唯「と、とりあえず」
唯「変に誤解されないで、よかったぁ」
紬「でも、唯ちゃん」
紬「言っておかなきゃいけないことがあるわ」きりっ
唯「な、なんでしょぉ?」
紬「あのね」
唯「う、うんっ」
紬「車で送ってもらってて」
紬「唯ちゃん達が見えたから、降りたんだけどね」
唯「うんうん」
紬「お泊りの約束、忘れてたーって」
紬「嘘ついて、降ろしてもらったのー」
唯「へ?」
紬「だから今日は、家に帰れませんっ」
唯「えぇぇぇぇぇ!?」
347 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/11(金) 22:55:46.92 ID:zYGhgkVM0
唯「あの、このパジャマでいいかなぁ」
紬「ありがとう」
紬「なんか、唯ちゃんの匂いがするかもー」
唯「やだなぁ、洗ってあるよぉ」
唯(それに)
唯(実は、憂の予備のパジャマだったりしてっ)
紬「唯ちゃんに包まれてる感じがする♪」
唯(な、なんか罪悪感っ)あぅぅ
348 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/11(金) 23:09:53.22 ID:zYGhgkVM0
紬「・・・唯ちゃん、もう寝た?」
唯「んーん」
唯「おやすみのキスしたら」
唯「なんか、目が冴えちゃったかも」
紬「わ、わたしも」
唯「だめだねぇ、わたし達」あはは
紬「でも、いつもドキドキで、いいと思うの」
唯「新鮮だ」
唯「新鮮だね、ムギちゃんっ」
349 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/11(金) 23:28:05.11 ID:zYGhgkVM0
紬「ねぇ、唯ちゃん」
紬「ぎゅってして、ぎゅーって」
唯「はぇっ!?」
紬「・・・いや?」
唯「あ、んとっ」
唯「ここ、こうかなぁ」
ぎゅっ
紬「んー」
紬「唯ちゃん成分、補充♪」
唯「はぅぅ///」
紬「・・・・・・」
唯「・・・・・・」
紬「なにも、ないよね」
唯「へ?」
紬「み、澪ちゃんと」
唯「・・・あ」
紬「ご、ごめんなさい」
紬「変なこと言っちゃった」
350 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/05/11(金) 23:43:15.92 ID:zYGhgkVM0
唯「あるわけないよぉ」
唯「一緒にいて、こんなにドキドキすんのは」
唯「ムギちゃんだけだもん」
紬「・・・うん」
紬「唯ちゃんの鼓動聞いてるとね」
紬「すっごく安心する」
唯「そっかぁ」
紬「・・・・・・」
唯「ねぇ、ムギちゃん」
紬「・・・・・・」
唯「ムギちゃん?」
紬「すぅすぅ」
唯「ね、寝てるっ」
唯「・・・・・・」
唯(わ、わたしは)
唯(ドキドキして、寝れる気がしないんだけどっ)
唯「あは、あははは」
唯「はぁ」
351 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/20(日) 06:56:45.64 ID:Rx53zTUk0
マダー
352 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/20(日) 09:52:11.98 ID:VuIxvdYRo
かわいいなこいつら
353 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/22(火) 23:31:30.40 ID:K4HErwIW0
唯「これはもう、羊を数えるっきゃないっ」
唯「羊が、いっぴき」
唯「羊が、に・・・」
唯「ぐぅ」zzz
紬「・・・・・・」
紬(もしかして、寝てる間にキスとかあるかもーって)
紬(寝た振りしてたのに)
紬(唯ちゃん、寝ちゃったー)くすん
354 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/22(火) 23:59:45.54 ID:K4HErwIW0
唯「・・・ん」
唯「ふぁ、もう朝かぁ」
唯「んー」
唯「って、もう10時じゃん」
唯「なんで憂、起こしてくれなかったんだろぉ」もぞもぞ
唯「うー、眠ひ」
唯「・・・・・・」
唯「なんか、忘れてるような気がするぅ」
唯「なんだっけぇ」ぽけー
唯「・・・・・・」
唯「ムギちゃんだっ!!!」がばっ
唯「ムギちゃ・・・あ」
こつんっ びたーんっ
唯「い、いたぁい」あぅぅ
355 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/23(水) 03:30:37.36 ID:mxh+mmDNP
むぎゅ?
356 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/05/23(水) 06:17:58.68 ID:YtDrbhgU0
唯「いたたぁ」
唯「なんにつまずいたんだろぉ」
唯「!?」ぎくっ
唯「ムギちゃん、なんで床で寝てんのっ!?」
唯「ムギちゃん」
唯「・・・・・・」
唯「ムギちゃん?」
ゆさゆさ
唯「う、嘘でしょお?」
唯「って、なにその口元の赤いのぉ!!!」がーんっ
357 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/24(木) 04:05:56.74 ID:hqyv1UaGP
むぎちゃん…?
358 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/24(木) 15:22:34.31 ID:FGjmDE8DO
ただのケチャップである事を願うよ。
359 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/26(土) 06:57:59.43 ID:KQaiZPlhP
先が気になる……
360 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/26(土) 09:41:02.65 ID:1VwCXB1n0
唯「なーんちゃってぇ」
唯「ムギちゃん、わたしね」
唯「起きたてでも、ごはん食べれるタイプなんだよね」
唯「でさぁ」
唯「寝坊したから、すっごくお腹減ってるの」
唯「だからっ」
唯「わたしがケチャップの匂いを間違えるわけないんだよっ!」
こちょこちょ
紬「ひゃぁ!」がばっ
唯「人をおどかした、お仕置きだぁ!」
こちょこちょ
紬「あははっ、だめ、脇はだめなのー」
唯「ついでに」
唯「そのケチャップ、舐めとってあげるっ」
紬「は?」
唯「観念しなさい、これは罰なんだよっ!」
ぺろっ
唯「ふっふっふー」
唯「少しは、反省し・・・」
紬「もうやだ、唯ちゃんたら///」もじっ
唯「・・・あ」
がちゃっ
憂「お姉ちゃん、ちゃんと起きて・・・」ぴたっ
唯「・・・へ?」
361 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/26(土) 09:55:14.68 ID:1VwCXB1n0
唯(こここ、こういう時は)
唯(落ち着いて、どうなってるか考えなきゃだよね)
唯(わたしは、いまっ)
唯(ムギちゃんに馬乗りになって)
唯(顔を限りなく、ムギちゃんに近付けているわけでぇ)
唯(ムギちゃんは、頬をそめて、もじもじしてるわけでぇ)
唯(憂は、それ見て、固まってるわけでぇ)
唯「・・・・・・」
唯(逃げ道、ないじゃんっ)がーんっ
362 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/26(土) 10:29:59.86 ID:1VwCXB1n0
憂「・・・お姉ちゃん?」
唯「はひっ!?」
憂「もー、悪ふざけしてるひまがあったら」
憂「さっさと、朝ごはん食べちゃってね」めっ
唯「ご、ごめんなさい」
憂「紬さんも」
憂「なんでケチャップ持って起こしにいくのかと思ったら」
憂「いたずらはだめです」
紬「反省してますー」
憂「じゃあ、下で待ってるからね」
唯「わ、わかったぁ」
がちゃっ とんとんとん
363 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/26(土) 10:34:39.05 ID:1VwCXB1n0
唯「ふー」
唯「普段、憂とじゃれあってるのが活きたねっ」
唯「よかったねぇ、疑われないで」
紬「・・・・・・」
唯「ムギちゃん?」
紬「こんな風に」
紬「普段から、じゃれあってるの?」
唯「・・・あ」
紬「その、お話」
紬「少し詳しく聞きたいかもー」にこっ
唯「ムギちゃんっ、目が笑ってないよっ」
364 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/05/26(土) 10:55:21.71 ID:1VwCXB1n0
/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : : : : : : : : : : : :/: : : : : : \
/: : : : : : :/: : : : /: /: : : : : : : :|: : ハ
/: : : /: /: : : : /: /: : : :/ : : : :|: : : :',
/: : :./: : /:/: : :.,': /==:./|:/: : /!: : : :.|
. /: : :./: /^V: : : :i:./: :.< !: : :/ i: : : :.ハ
. /: : :./: ::{ /: : : : !ムィ' `T´ / !: : :./: | ;
/: /: : :i: : : V: : /: : | ミ 、 |: / ヽi: : /: :.i ;
|:/|: : 八: : : {: : i: : : ! ..:::: ヾ レ __ |: :/: : ,' ;
V >' ´ ̄\!: : :.| // ミュ ,ムィ: : /! ;
/:::::::::::::::::::::::ハ: :/ // ' :::と): : :!: / i
/::::::::::::::::::::::::::::::::|./とノ <} 人:.!: :|/ /
. /::::::::::::::::!::::::::::::::::::!! V>――:彳: : :!: :! /
/:::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::|と.⌒ヽ:\:/ |: :./|: ,'
厄日って
ほんとにあるって
思い知り
平沢唯、心の俳句
365 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/26(土) 16:10:00.97 ID:KQaiZPlhP
むぎちゃんが無事でよかった…
366 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/26(土) 16:11:39.19 ID:xBGE6Brio
嫉妬深いないいぞ
367 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/27(日) 22:52:06.78 ID:WE4G6kt+0
唯「お腹いっぱいで、けだるいって」
唯「こゆことゆーんだねー」ほわー
紬「そうねー」ほわー
憂(なんか最近)
憂(紬さんが、お姉ちゃんに似て来た気がする)
憂「お姉ちゃん、郵便来てたよー」
唯「ありがとー」
唯「どれどれ、差出人が書いてないねー」
紬「ダイレクトメールとかじゃないのかしら」
唯「んーっと」
びりりっ
368 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/05/27(日) 23:11:20.51 ID:WE4G6kt+0
案内状
桜が丘女子高校軽音部 平沢唯 様
パーティを開催致します
日時:■月■日
開始時間■時(受付■時より)
場所:■■■■■■ ※添付の地図参照
普段着でお越し下さい
369 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/05/27(日) 23:44:31.84 ID:WE4G6kt+0
唯「んーと?」
紬「・・・・・・」ふるふる
唯「じゃあ、誰だろ」
紬「いたずら、とか?」
唯「パーティやる人の名前、ないもんねぇ」
唯「ほんとにムギちゃんじゃないの?」
紬「こ、今回は違うわ」
唯「そかぁ」
唯「・・・ふーむ」
紬「あの、ほんとにわたしじゃないから」
唯「これは、あれだねぇ」
紬「え?」
唯「律っちゃんか澪ちゃんの仕業だよっ」
紬「あの2人の?」
唯「スキンシップ、スキンシップだよ、ムギちゃんっ」
紬「なるほど!」ぽんっ
紬「あっちも、スキンシップ足りてないんだー!」
唯「あぅっ!」ぐさあっ
370 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/01(金) 15:58:32.02 ID:asoOhaFfo
いいぞ
371 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/03(日) 06:45:56.62 ID:6sE95tNR0
まだかよ
372 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/06/14(木) 18:14:39.81 ID:dnfLSg8/o
がんばるんだ
373 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/14(木) 21:30:15.02 ID:BwPHp/yoP
最近更新少ないな
374 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/14(木) 22:24:28.33 ID:Iu1MDGqM0
〜そして、当日〜
唯「んー」
唯「地図だと、この辺だよねぇ」
紬「もう、だいぶ歩いたわよね」
唯「人に聞こうにも、誰もいないしなぁ」
紬「街からちょっと入っただけなのに」
紬「こんな田舎なんだー」
唯「これ、完全に砂利道じゃん」
唯「ムギちゃん、ブーツ大丈夫?」
紬「じゃあ、はい」
唯「ほいっ」
にぎっ
紬「安定、安定♪」
唯「安心、安心♪」
375 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/14(木) 22:28:40.10 ID:Iu1MDGqM0
紬「・・・あ」
紬「あれじゃない?」
唯「おぉー」
唯「ひさびさに建物発見だねっ」
紬「で、でもこれって」
唯「うん」
唯「どう見ても、旅館って感じだよねぇ」
紬「あら?」
唯「どしたの?ムギちゃん」
紬「あそこ、人影が見える気がする」
376 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/14(木) 22:35:57.24 ID:Iu1MDGqM0
律「ほんとに、ここなのかなー」
澪「だって、ここ以外に建物見えないよ?」
律「うーん」
澪「どうしたの?」
律「いや」
律「あの一件から、どうも和風の建物がさー」
澪「・・・それ、わたしもかも」
唯『律っちゃん、発見!』
紬『澪ちゃん、発見しましたー!』
律「どわぁ!」びくぅっ
澪「ひぃぃっ!」びくぅっ
377 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/14(木) 22:42:44.48 ID:Iu1MDGqM0
律「な、なんだ、唯達か」
唯「なんか、すっごい反応だったねぇ」
紬「そんなに驚いたの?」
律「い、いやー」
律「ちょうど夏フェスの時の話してたからさー」
唯「あー、なるほど」
紬「和風な感じだもんね」
律「まあ、それよりもだ」
唯「ん?」
律「澪、戻ってこーい」
澪「・・・・・・」かっちーん
唯「澪ちゃん、驚き過ぎっ!」
378 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/14(木) 22:46:40.57 ID:Iu1MDGqM0
澪「・・・心臓が何秒か、止まった気がする」
唯「ご、ごみんっ」
紬「し、深呼吸しよう」
紬「ほら、ひっひっふーって」
律「おーい」
律「それ、出産の時のだぞー」
379 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/14(木) 22:52:23.59 ID:Iu1MDGqM0
澪「も、もう大丈夫だから」
唯「良かったぁ」
紬「こんなとこで倒れたら」
紬「救急車も時間掛かりそうよね」
律「そうだぞー」
律「なんでこんなとこに呼び出したんだよー」
唯「へ?」
澪「あの案内状、唯じゃないの?」
唯「違うけど?」
380 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/14(木) 22:56:50.22 ID:Iu1MDGqM0
唯「てゆーか、律っちゃん達なんでしょ?」
唯「もー、とぼけちゃってぇ」
律「こっちも違うってー」
澪「わ、わたし達じゃないぞ?」
唯「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
紬「え?」
紬「知らない、知らないー」ぶんぶんっ
381 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/14(木) 23:05:32.39 ID:Iu1MDGqM0
澪「あ、あのさ」
澪「唯達かと思ったから、なんにも考えずに」
澪「ここまで来ちゃったんだけど」
紬「わ、わたし達も」
紬「澪ちゃん達じゃないなんて、考えもしなかったわ」
律「じゃ、じゃあ」
唯・紬・澪・律「いったい、誰が!?」がーんっ
382 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/14(木) 23:21:41.50 ID:Iu1MDGqM0
唯「わかったぁ!」
澪「ひぃっ!?」
律「いちいち驚かすなー!」がうっ
唯「ごめん、ごめん」
紬「で、なにがわかったの?」
唯「あずにゃん、あずにゃんだよ、きっと!」
律「えー?」
澪「梓だけで、こんなことするかな?」
唯「憂が協力してるとかっ」
紬「でも、憂ちゃん」
紬「今日の朝、お見送りしてくれたじゃない」
唯「・・・あ」
383 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/06/14(木) 23:27:12.34 ID:Iu1MDGqM0
澪「ん?」
律「どした?」
澪「あの、てことはさ」
澪「ムギは唯んち、泊まったの?」
唯「そうだよー?」
澪「へ、へー」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
律「・・・・・・」
紬「・・・あ」
紬「なんにも、なかったからー///」
唯「む、ムギちゃんっ!?」
律「んなこと聞いてねー!!!」
384 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/15(金) 01:00:50.41 ID:XRtlFhACo
なにかあってもいいのよ
385 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/15(金) 01:40:32.72 ID:hc3EnsweP
うむ。
そして、久しぶりの更新乙
386 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/15(金) 21:06:17.90 ID:AuF9rlWS0
律「とりあえず、中に入ってみっかー」
唯「立ってても寒いもんねぇ」
澪「・・・あの」
澪「もう、格子戸落ちて来たりしないよね?」
律「さすがに、もうないだろー」
律「そんな・・・ことは・・・さ」そーっ
紬「そう言ってても」
唯「それ、かなり警戒してるじゃんっ」
387 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/15(金) 21:10:44.59 ID:AuF9rlWS0
律「よし、大丈夫だ」
がららっ
律「たのもー!!!」
ぱこーんっ
律「いでーっ!」
澪「だから、なんでいちいち大声を出すんだよぉ!」
紬「・・・格子戸は落ちなかったけど」
唯「澪ちゃんのゲンコツが落ちて来たねぇ」
律「そこー!」
律「上手く、まとめてんじゃねー!」あぅぅ
388 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/15(金) 21:14:15.69 ID:AuF9rlWS0
唯「ところでさぁ」
唯「誰も出て来ないねぇ」
紬「ほんとね」
律「声が小さかったとか?」
澪「・・・もう一度、ゲンコツくらいたいの?」
唯「なんか、紙きれ落ちてる」
ぴらっ
紬「えっと」
紬「軽音部の皆様は、奥にお進みください」
389 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/15(金) 21:19:52.02 ID:AuF9rlWS0
澪「ど、どうする?」
唯「うーん」
唯「この扉なら、閉じ込められる心配ないよねぇ」
律「いざとなったら、蹴り倒せそうだしなー」
唯「律っちゃん、ワイルドだねっ」
律「はっはっはー、任せろい!」
紬「じゃあ、いってみよー♪」
澪「だ、大丈夫かな?」
390 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/15(金) 21:48:27.65 ID:AuF9rlWS0
ぎいっ ぎいっ
唯「うわっ、廊下がみしみしゆってるぅ」
紬「かなり古いみたいね」
澪「レトロって、こういう感じを言うんだろうな」
律「おー、あの部屋」
律「軽音部御一行様って書いてあるぞー」
唯「貸し切りだっ」
唯「貸し切りだね、律っちゃん!」
391 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/15(金) 21:56:06.69 ID:AuF9rlWS0
すらっ
唯「お邪魔してまーす」
紬「誰かいますかー?」
しーん
澪「誰もいない」
澪「これって、やっぱりおかし・・・」
律「ポットとお茶あるぞー、飲もうぜー」
紬「わたし、入れるねー」
唯「おまんじゅうがあるよっ」
澪「うぉい!毒入りかもしれないだろ!」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
律「・・・澪」
澪「な、なに?」
律「考え過ぎだー」
澪「はぅっ!///」
392 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/15(金) 22:00:07.10 ID:AuF9rlWS0
律「あー、お茶飲んだら落ち着いたー」
澪「ていうより、なんだか眠く」
紬「あれ、ほんと」
紬「どうしたの・・・かしら」
こてんっ
唯「・・・・・・」にやりっ
393 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/06/15(金) 22:02:41.50 ID:AuF9rlWS0
唯「甘いね、みんなっ」
唯「この世は、食うか食われるかなんだよっ」
すらっ
唯「・・・来たね」
唯「あずにゃん」
梓「・・・・・・」
394 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/19(火) 22:46:21.83 ID:kl7aL9Obo
目的は分からないけど睡眠薬はちょっとなぁ
今までは何だかんだで完全ほのぼのだったけどちょっと壊された感じが……
395 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/20(水) 22:21:34.59 ID:Dh9SQPbJ0
梓「こ、これで」
梓「唯先輩と、一緒になれるんですよね?」
唯「そのために、こんなことするんじゃん」
唯「すべては、あずにゃんのためっ」
梓「嬉しいです、唯先輩!」
だきっ
唯「さぁ、最後の仕事をやっちゃおう」
梓「はいっ」
梓「わたし達の未来のためですね」
唯「ごめんね、みんな」
唯「さよならっ」
396 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/06/20(水) 22:30:42.95 ID:Dh9SQPbJ0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
律「みたいなことあったら」
律「逆に面白いけどねー」
澪「面白くないっ」
びしぃっ
唯「てゆーか、なんでわたしが悪役に!?」
紬「・・・唯ちゃん?」
唯「はひっ!?」
紬「あるわけないよねー」にこっ
唯「ないないないないっ」
紬「・・・律っちゃん?」
律「な、なんでしょう!?」
紬「変な妄想はやめて欲しいのー」にこっ
律「はいっ!もうしません!」
澪(さ、最近)
澪(ムギの笑顔に、さらに迫力がっ)
397 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/06/20(水) 22:43:08.16 ID:Dh9SQPbJ0
がたんっ がたたっ
唯・紬・澪・律「!?」びくっ
紬「な、なに!?」
律「誰かいるのかー!?」
???『ふっふっふ』
???『お待たせしたわね』
唯「だ、誰っ!?」
???『じゃじゃじゃじゃーん』
がたたっ
???『って、開かないじゃない!』
???『どうなってるのよぅ!』
???『お、落ち着いてください!』
???『たぶん、建付けが悪いんじゃないかと』
???『もー、全部台無しじゃないっ!』
律「な、なんかさー」
唯「すっごく聞き覚えがある声だよねぇ」
398 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/24(日) 21:26:12.35 ID:O6mZj4cSO
正直、方向性がイマイチ分からんSSだ
399 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2012/06/24(日) 23:35:43.98 ID:Jj8W9doto
取り敢えず安心した
400 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/25(月) 21:00:58.05 ID:0OPy5A5DO
ムギちゃんが無事なら良いぞ
401 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/29(金) 23:30:13.50 ID:EAxrxi7DO
続きが楽しみ。
402 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/07/04(水) 22:14:50.68 ID:Yy8SsLTg0
ぎぎぎぎーっ
唯「な、なにこの音ぉ」
律「無理やり、開けようとしてるぞー」
???「ふんっ!」
がたたーん
さわ子「ゆ、唯ちゃん達」ぜぇぜぇ
さわ子「だ、大学合格」ぜぇぜぇ
さわ子「お、おめでとー」ぱたっ
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
唯「あ、ありがと・・・さわちゃん」
紬「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
さわ子「この微妙な雰囲気」
さわ子「どうすればいいのよぅ!」
梓「わたしに、言わないでください!」
403 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/07/04(水) 22:26:07.09 ID:Yy8SsLTg0
唯「ていうか」
唯「やっぱり、さわちゃんかぁ」
さわ子「やっぱりって、なによぅ!」
紬「梓ちゃんも、お疲れさま」
紬「お茶入れるねー」
梓「あ、ありがとうございます」
律「なるほど」
律「主犯がさわちゃんで、黒幕が梓だな」きりっ
梓「黒幕!?」
澪「・・・それにしても」
澪「どうして、こんな場所に?」
404 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/07/04(水) 22:32:24.09 ID:Yy8SsLTg0
さわ子「話すと長くなるけど」
さわ子「聞いてくれる?」
律「長くなるんじゃ、聞かなくていっかなー」
さわ子「りーっちゃーんー」ごごごごごっ
律「聞きます、聞かせて頂きます!」
唯(話したいんだっ)
紬(話したいのね)
さわ子「あれはそう」
さわ子「あなた達の合格発表が近付いた時だった」
澪「お、おい」
澪「語り始めたぞ?」
律「長くなりそうだー」
405 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/07/07(土) 08:59:51.59 ID:8PAS289+0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
梓『唯先輩達、大丈夫ですかねぇ』
さわ子『そっか、そろそろ合格発表よね』
梓『さわ子先生は、心配じゃないんですか?』
さわ子『んー』
さわ子『大丈夫なんじゃない?』
梓(適当だー!)がーんっ
さわ子『・・・だってね』
さわ子『いくら想像してみても』
さわ子『あの子達の泣き顔なんて、思い浮かばないじゃない』
梓『せ、先生』ほろっ
さわ子『まあ、実際』
さわ子『泣き顔なんか、見たことないんだけどね!』てへぺろっ
梓『いい感じの、流れだったのに!?』
406 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/07/11(水) 19:30:15.05 ID:iaLE1BzMo
誰か落ちたりして
407 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/16(月) 23:21:08.31 ID:koaYCl0k0
マダー
408 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/16(月) 23:28:26.11 ID:CJwAjWXiP
待ってます
409 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/07/18(水) 00:11:29.21 ID:Gdwx6+Zp0
さわ子『でも、ま』
さわ子『わたし達は、信じて待ってればいいのよ』
さわ子『祝勝会の準備でもしてね』
梓『祝勝会ですか、それいいですね!』
さわ子『でしょー』
さわ子『んー、でも、いざやるとなったら』
さわ子『サプライズが必要よね』
梓『え、普通でいいんじゃ・・・』
さわ子『なに言ってるの、梓ちゃん!』
梓『は、はい!?』
さわ子『大学の合格祝いなんて』
さわ子『一生に一度しかないのよ!』
梓『そ、それはそうかもしれないですけど』
410 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/07/18(水) 00:15:39.32 ID:Gdwx6+Zp0
梓『・・・あの、念のために聞きますけど』
梓『自分が騒ぎたいだけとか、ないですよね?』
さわ子『・・・・・・』
梓『・・・・・・』
さわ子『やあねぇ』
さわ子『そんなことある訳、ないじゃなーい』
梓(考えてたー!)
梓(この人、絶対考えてたー!)
411 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/07/18(水) 00:26:11.37 ID:Gdwx6+Zp0
さわ子『うーん、そうなると』
さわ子『いつもと違った場所がいいわよねぇ』
梓『あ、あれ?』
梓『話が進んじゃってます?』
さわ子『いつもムギちゃんの別荘を使ってるみたいだから』
さわ子『少しのことじゃ、サプライズにならないしー』
梓『だ、だから』
梓『サプライズじゃなくて、いいじゃないですか』
さわ子『いっそのこと、ホテル貸し切りとか!?』
梓『無茶はやめてください!』
412 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/07/18(水) 06:56:05.60 ID:Gdwx6+Zp0
さわ子『なんて、冗談よ、冗談♪』
梓(この人が言うと、冗談に聞こえないです!)
さわ子『実は、DEATHDEVILのメンバーの中に』
さわ子『実家がホテル経営してるコがいてねー』
梓『へぇ、お嬢様がいたんですね』
梓『あの姿からは、想像つきませんけど』
さわ子『失礼ねー』
さわ子『普段から、あんな格好じゃないわよぅ』
梓『えっと、あれ?』
梓『先生は、あの格好でフラれたって』
梓『先輩達に聞きましたけど』
さわ子『・・・・・・』
梓『・・・・・・』
さわ子『そ、そそそ』
梓『そ?』
さわ子『そんなこと言うのは、この口かぁ!』わーん
梓『ごめんなふぁい、ごめんなふぁい!』
413 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/18(水) 12:22:21.88 ID:fTVcjlIZP
いつも楽しみにしてます
414 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/24(火) 22:21:47.34 ID:Z6pRnwYF0
マダー
415 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/02(木) 03:35:08.01 ID:T5RXRiIDO
続き待ってるよ〜
416 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/08(水) 20:36:47.00 ID:qET6bfBb0
さわ子『もう梓ちゃんに拒否権はないわっ』
さわ子『善は急げで、電話してやるんだから!』
梓『いきなりですか!?』
ピッピッピッ
さわ子『・・・・・・』
梓『・・・・・・』
さわ子『出ないわね』
梓(で、出ないでいいです)
さわ子『あ、ジャニス!?』
さわ子『わたしよ、キャサリン!』
梓(出ちゃったー!)
417 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/08(水) 20:48:00.80 ID:qET6bfBb0
さわ子『は?』
さわ子『ホテルは経営不振で閉めた?』
梓(ジャニスさんには悪いですけど)
梓(ちょっと安心しましたー)
さわ子『え?時々集まりに使ってるから』
さわ子『管理状態は完璧?』
梓(・・・え?)
さわ子『じゃあ、もし借りられたら』
さわ子『貸し切り状態ってこと!?』
梓(えー!?)
さわ子『え!?間違いなく借りられるですって!?』
梓(えええー!?)
梓(断って、断って下さいー!)
さわ子『・・・・・・』
梓『・・・・・・』
さわ子『ええ、ぜひ!』きらんっ
梓(ダメだったー!!!)がーんっ
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
418 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/08(水) 20:54:11.72 ID:qET6bfBb0
梓「というわけで、先週見に来てみたです」
さわ子「そしたら、なによっ」
さわ子「ホテルじゃなくて、旅館じゃない!」わーんっ
唯「あー、でも」
紬「なんとかホテルって、名前だったわよね」
律「看板汚くて、読めなかったけどなー」
澪「あの、それよりさ」
澪「この話って、必要だったのか?」
律「言われてみれば」
唯「いらないよねぇ」あはは
さわ子「あ、あんたらねぇ」ぐぐぐっ
419 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/08(水) 21:04:39.77 ID:qET6bfBb0
さわ子「なによっ」
さわ子「いつもと違う雰囲気で祝ってあげようって」
さわ子「そう思っただけじゃないのよぅ!」わーんっ
唯「ご、ごめん、さわちゃん」
紬「わたし達が、言い過ぎました」
さわ子「ほんとに、反省してるぅ?」ちらっ
律「し、してる、してるってー」
さわ子「ほんとにぃー?」ちらっ
澪「してます、してますから!」
律(い、色々面倒くせぇ)
さわ子「・・・律っちゃん、なにかしらその顔」
律「うわっ!」
律「なんでもありましぇん!」
唯(悪い顔だったよっ)
紬(悪い顔だったわね)
420 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/08(水) 21:12:21.28 ID:qET6bfBb0
さわ子「反省したところで」
さわ子「買ってきた料理の盛り付け、手伝ってくれる?」ころっ
澪「・・・は?」
梓「ごめんなさい」
梓「要領悪くて、間に合わなかったです」がくっ
澪「なるほど」
唯「見える、見えるよっ」
唯「あずにゃんとさわちゃんが、悪戦苦闘してる姿がっ!」
梓「エスパーですか!?」
律「・・・いや、普通に想像つくぞー」
梓「ひどっ!?」
さわ子「あらあら」
さわ子「ひどい言われようじゃなーい」
唯・律「あんたもだよっ!」びしぃっ
さわ子「あうっ!」
421 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/08(水) 21:20:27.74 ID:qET6bfBb0
律「よーし、準備完了ー!」
澪「・・・結局、ほとんどムギがやったんだけどな」
さわ子「ダメじゃない、あんた達」
さわ子「そんなんで春からの一人暮らし、大丈夫なの?」
唯「大丈夫だよ、きっと」
唯「さわちゃんが、出来てるんだからっ!」
さわ子「まあ、先輩から一つアドバイスするとすれば」
澪「すれば?」
さわ子「コンビニが近くにあれば」
さわ子「なんとかなる!」ぐっ
唯「おぉー!」
紬「さすが、さわ子先生!」
さわ子「やだもう」
さわ子「そんなに褒めないでよぅ」
律「・・・バカにされてるの、気付けー」
422 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/08(水) 21:27:14.18 ID:qET6bfBb0
さわ子「まあ、とにかく」
さわ子「乾杯しましょ、乾杯♪」
唯「待ってましたぁ!」
梓「あ、ジュース行き渡りました?」
澪「大丈夫みたいだな」
律「なんか、さわちゃんの飲み物だけ」
律「黄金色してんのが、気になるけどなー」
さわ子「はい、そんな小さいこと気にしない!」
紬「あ、あはは」
さわ子「それじゃ、大学合格おめでとう!」
さわ子「かんぱーい!」
唯・紬・澪・律・梓「かんぱー・・・」
ザーーーーー
唯「な、なにこの音ぉ!?」
423 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/08(水) 21:34:55.51 ID:qET6bfBb0
ザザーーーーー
唯「雨だねっ」
紬「雨なのー」
澪「雨だな」
律「雨だー」
梓「すっごい雨ですねー」
梓「地元じゃ、こんなに降らないです」
紬「ほら、この辺は山に近いみたいだからー」
唯「あぁ」
唯「山の天気は変わりやすいって、言うよねぇ」
さわ子「そうそう」
さわ子「だから、パーティしてる内にやむわよ」
唯「なるほどっ」
唯「よーし、とりあえず食べるぞぉ!」
さわ子「飲むわよー!」
律「おーっ!」
424 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/08/08(水) 21:46:10.84 ID:qET6bfBb0
〜数時間後〜
澪「で、結局」
唯「やみませんでしたっ」うぅぅっ
ドドドドドッ
紬「というか」
律「ますますひどくなってんじゃん!」
梓「来た道が見えませんね」
さわ子『え?大雨が降ると周りが水没!?』
さわ子『は?ホテルは水没したことないから、心配するな!?』
さわ子『あんたねぇ!』
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
梓「・・・・・・」
澪「も、もしかしてこれって」
紬「う、うん」
唯「今度はここに、閉じ込められた!?」
425 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(群馬県)
[sage]:2012/08/08(水) 23:17:02.49 ID:8knKSKGOo
事件が起きそうなシチュだ
426 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/09(木) 02:29:01.11 ID:ZjLwhYNDO
乙です。続き待っていました、これからも頑張ってください。
427 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/09(木) 23:14:03.56 ID:oz1c9Q6R0
唯『やだなぁ』
唯『そんなわけないっしょ!』びしっ
律「・・・電話なのに」
澪「ツッコミを入れている」
唯『大丈夫、大丈夫♪』
唯『って、えぇぇぇ?』
唯『わたし疑われてるのぉ!?』
律「・・・唯ほど見てて、面白い動物はいないなー」
澪「表情が、コロコロ変わるもんな」
唯『でしょぉ?』
唯『だから安心して、任せて、任せてー』
律「・・・ところで、唯って」
澪「うん、誰と話してんだろう」
428 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/09(木) 23:20:06.68 ID:oz1c9Q6R0
唯『という訳でっ』
唯『お宅のお嬢様は、預かりましたぁ』
律「・・・お、お嬢様って」
澪「まさか!?」
唯『お引き取りは、後日よろしくっ!』
唯『ではではー』
澪「お、おい、唯」
唯「ほい?」
律「誰と話してたんだー?」
紬「唯ちゃんなら」
紬「うちの執事の、斎藤と話してもらってたのー」
澪「執事さんに、タメ口!?」がーんっ
律「てゆか、仲良くなり過ぎだろ!」
唯「いやー、斎藤さん心配性でさぁ」
唯「いますぐ捜索隊をとか、ゆーんだよぉ」
唯「だから、なるべくフレンドリーにして」
唯「安心させてみましたっ!」ぶいっ
梓「捜索隊ですか!?」
澪「こんな所で、遭難者扱いとか」
律「イヤ過ぎだー!」
429 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/09(木) 23:29:11.32 ID:oz1c9Q6R0
唯「でも遭難者って」
唯「あながち間違ってなかったりしてぇ」
梓「どういうことです?」
唯「ほら、電話終わったら」
唯「圏外になっちゃいましたっ」
澪「なにー!?」
律「まじかー!」
紬「・・・あ、ほんとだ」
紬「こっちも、圏外のマークになってる」
梓「わたしのもです!」
澪「でも、そうだ」
澪「旅館の電話を使えば・・・」
梓「来た時に試しましたけど」
梓「繋がってないみたいです」
律「ダメかー」
唯「慌てるのは、早いよっ」
唯「こんな時、さわちゃんなら」
唯「さわちゃんなら、きっとなんとかしてくれるっ」
さわ子「・・・・・・」zzz
梓「飲み過ぎて、寝てるです」
唯「お約束すぎるっ!」
430 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/08/09(木) 23:35:07.36 ID:oz1c9Q6R0
紬「でも、大丈夫じゃないかしら」
紬「ほら、電気も点いてるし」
澪「だ、だよな」
律(ふっ、ここは一つ)
律(わたしのダジャレで、場を明るくする時だなっ)
律「電気があれば、なんでも出来る!」
紬「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
梓「・・・・・・」
唯「・・・へ?」
フッ
紬「あ、電気消えた」
律「あれぇ!?」
431 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/10(金) 14:52:50.76 ID:gcw47fvDO
閉じ込められてもめげずに通常運転って言う感じで良いな。
432 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/10(金) 15:17:00.31 ID:FAltruwxP
うむ。
433 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/20(月) 22:06:47.04 ID:Ps5qkaKv0
澪「また、律は余計なことを!」
梓「どーするんですかー!」
律「いや、どーするって言われてもー」
紬「まあまあ」
唯「みんな、落ち着いてっ」
唯「律っちゃんのせいなわけ、ないじゃん!」
律「ゆ、唯」
唯「律っちゃんに、こんな影響力あるわけないんだよっ」
律「・・・へ?」
澪「それもそうか」
梓「買い被りすぎました」
律「ぐっ」
律「喜びゃいいのか、悲しみゃいいのか」
律「複雑な心境だー」あぅぅ
434 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/20(月) 22:15:33.31 ID:Ps5qkaKv0
唯「こうなったら、あれっきゃないっ!」
澪「な、なに!?」
唯「幸いなことに、お腹は一杯」
紬「そうね」
唯「旅館だから、お布団もある」
律「そうだなー」
唯「だけど、寝るにはまだ時間あるよねぇ」
梓「わかりました!」
梓「その時間で、逃げ道を探しに行くんですね!?」
唯「ちっちっちー」
唯「こんな雨で歩いたら、すごく危ないよぉ」
澪「だったら、なにを?」
唯「ここは、一つ」
梓「ひ、一つ?」
唯「みんなで、お風呂入ろうっ」
435 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/20(月) 22:22:42.53 ID:Ps5qkaKv0
〜1組目〜
律「けほっ、けほっ」
澪「大丈夫?」
唯『がんばー、いい感じになってきたぁ』
紬『いい湯加減なのー』
律「ちきしょー、いい気なもんだなー」
澪「しかし、マキで沸かす風呂だったなんてな」
律「これでホテル名乗ってたって」
律「すげー神経だー」
澪「た、確かに」
436 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/20(月) 22:29:22.20 ID:Ps5qkaKv0
唯『ばばんば・ばん・ばん・ばーん♪』
律「はー・びばのんの♪」
唯『外から、合いの手が入ったよっ!?』
律「歌うのはいーけど」
律「外はさみーんだから、早くしてくれー」
澪「合いの手を入れたのは、お前だろ!」
唯『まぁまぁ』
唯『この後、わたし達が沸かしてあげるからぁ』
紬『急かさない、急かさない♪』
437 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/20(月) 22:41:54.24 ID:Ps5qkaKv0
唯『ムギちゃん、ちょっと前ごめんねぇ』
紬『あっ!?』
紬『ゆ、唯ちゃん、どこさわって///』
唯『ご、ごめんっ、暗いからぁ』
唯『わざとじゃないよ、わざとじゃっ』
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
紬『もう、お返しー』
唯『ひゃぁ!?』
唯『むむむ、ムギちゃん、そこはっ!』
澪「・・・///」
律「・・・///」
唯『こうなったら、目には目をだよっ』
紬『え、ちょっと』
紬『だ、ダメ、唯ちゃん///』
澪「・・・//////」
律「だー!お前らー!!!」
澪「わ、わたし達が外にいるのに///」
唯『えぇぇぇ!?』
唯『そんなつもりじゃっ!』
紬『もう!』
紬『覗きはダメー!』
唯『えぇぇぇぇぇ!?』
律「逆に、怒られたー!」がーんっ
438 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/08/20(月) 22:49:23.59 ID:Ps5qkaKv0
〜2組目〜
律『はー、あったまるわー』
唯「ね、いい感じでしょぉ?」
澪『ああ、気持ちいいもんだな』
唯「落ち着いたところで、律っちゃん隊員っ!」
律『なんだー?』
唯「澪ちゃんのムネはっ」
唯「あれから成長してますかっ!?」
澪『な、なに言ってんだ!?』
紬「おおー」
紬「それは、すっごく興味ありまーす!」
澪『ムギまで!?』
439 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/20(月) 23:04:45.57 ID:Ps5qkaKv0
律『んー、暗くてよく見えねー』
澪『なっ!?///』
唯「こうなったら、方法は一つだねっ」
紬「そうね、あれしかないわね」
澪『あれって、なんだよぉ!?』
唯「揉めぇ!揉むのだ、律っちゃん隊員!」
澪『なにーっ!?』
律『あ、いや、それはわたしもちょっとー』
唯「失望したっ!」
唯「失望したよ、律っちゃんっ!」
唯「律っちゃんは、澪ちゃんのこと」
唯「知りたいと思わないの!?」
440 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/20(月) 23:21:10.34 ID:Ps5qkaKv0
律『澪の・・・こと?』
唯「深くなればなるほど、相手のことを知りたい」
唯「それが、好きっていう感情じゃないのっ!?」
律『な、なんてこったー!』
澪『す、好きって///』
律『で、でもなー』
律『揉むってゆーのはなー』
澪『・・・律は知りたい?わたしのこと』
律『そ、そりゃ知りたいけどさー』
澪『・・・///』
律『・・・///』
澪『い、いいよ、律なら』
律『ななな、なに言って!?』
澪『に、二度も言わせるなよぉ!///』
律『い、いや』
律『そゆことじゃなくてー』
澪『・・・?』
律『そ、外に、唯達がいるんだけどなー』
澪『・・・!』
唯「にへへー」
紬「ごちそうさま♪」
澪『いやぁぁぁぁぁ!!!』
441 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/21(火) 05:56:01.99 ID:gybroAbu0
〜3組目〜
唯『この壁の向こうで』
唯『一人の美少女が、入浴中なわけですねっ!?』
律『そうだぞー』
律『たった、この壁1枚だー』
梓「・・・・・・」
唯『わたし達の沸かしたお湯に、入ってるわけですねっ!?』
律『そうだぞー』
律『一糸まとわぬ姿で、入ってるんだー』
梓「・・・///」
唯『あのスレンダーな体で!?』
律『確かに、ムネはないよなー』
梓「いい加減にしてくださいっ!」
梓「お湯かけますよ!?」きぃぃっ
442 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/21(火) 06:01:50.49 ID:gybroAbu0
唯『冗談だよぉ』
律『でも梓、一人で寂しくないかー?』
梓「寂しくなんか、ないです!」
律『さわちゃん、放り込むとか?』
梓「溺死させる気ですかっ!?」
唯『じゃあ、しょうがない』
唯『ここは、わたしが一肌脱いでぇ』
律『いやいや、わたしだー!』
梓「ちょっ!?」
梓「冗談ですよねぇ!?」
シーン
梓「せ、先輩!?」
梓「唯先輩!?律先輩!!?」
443 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/21(火) 06:08:08.71 ID:gybroAbu0
唯『いたたたたたっ!?』
律『いでーーーーー!』
梓「!?」びくうっ
澪『安心して、梓』
澪『風呂の前の変質者は、始末したから』
紬『ゆっくり、つかってね』
梓「は、はいっ」
唯『じょ、冗談なのにぃ』
律『耳を引っ張るのは、やめてくれー』
444 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/21(火) 06:13:26.02 ID:gybroAbu0
梓「・・・・・・」zzz
唯「お風呂出たばっかで」
唯「あずにゃん、寝ちゃった」
澪「慣れないことして、疲れたんじゃないかな」
澪「寝かしておこう」
さわ子「・・・・・・」zzz
唯「さわちゃんは、起きないね」
律「起こすと、面倒だー」
澪「うん、寝かしておこう」
445 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/21(火) 06:19:08.39 ID:gybroAbu0
紬「わたし達も、そろそろ横になる?」
唯「そうだねぇ」
律「電気もないんじゃ、やることないしなー」
澪「雨水が入ってくる心配もなさそうだし」
紬「じゃあ、懐中電灯消すね」
唯「らじゃー」
パチッ
律「うわっ、真っ暗だー」
澪「ほ、ほんとに暗いな」
唯「おっやすみぃ」
紬「おやすみなさい」
446 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/21(火) 06:29:07.00 ID:gybroAbu0
がたっ がたたっ
澪「ひぃぃっ!」
律「落ち着け、澪ー」
律「ただの風だー」
澪「そ、そうだよね」
澪「・・・・・・」
澪(こ、こんな時っ)
澪(一緒の布団で寝たいんだっ、なんて)
澪(素直に言える、性格だったら)
律「・・・・・・」
律(澪のやつ、すっごい怖がってるんだろうなー)
律(こんな時に)
律(澪、こっち来いよー、なんて)
律(恥ずかしがらずに言える、人間だったら)
澪・律「・・・はぁ」
紬『唯ちゃん、寒いね』
唯『だねぇ』
唯『あ、お布団もう1枚、かけるぅ?』
紬『むー』ぷくーっ
紬『唯ちゃん、寒いのー』
唯『あ、そっか』
唯『ムギちゃん、こっち来る?』
紬『うん♪』
ごそごそ
唯『あったか、あったか♪』
紬『あったか、あったか♪』
澪(あ、あんな自然に!?)
律(普通すぎるだろー!)
447 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/08/21(火) 06:36:17.37 ID:gybroAbu0
律「あー、こほん」
律「な、なんかちょっと寒い気がするなー」
律「ちょっと澪さん」
澪「は、はいっ!?」
律「こっちの布団、入ってくれませんかしら!?」 ←裏声
澪「なっ!?」
澪「しょ、しょーがないなー、りつはー」
澪「こ、こんかいだけだぞー」 ←棒読み
ごそごそ
澪・律(出来たー!)
澪「こ、これも」
澪「唯とムギのおかげだ」
律「唯大明神様ー!ムギ大明神様ー!」
唯『なんか、祈られてるっ!?』
448 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/21(火) 17:27:24.17 ID:HceLET7No
ニヤニヤ
449 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/22(水) 06:55:13.90 ID:wuSDKfZY0
澪(うぅ)
澪(一緒の布団、入ったはいいけど)
律(顔見えないから、余計緊張するー)
紬『んっ』
唯『どしたのぉ?ムギちゃん』
紬『あ、あのね』
唯『うんっ』
紬『ガマン・・・出来ないの』
澪・律「!?」びくっ
唯『ど、どうしても?』
紬『う、うん』
紬『お願い・・・唯ちゃん』
澪「・・・・・・」どきどき
律「・・・・・・」どきどき
唯『そっか』
唯『わかったよ、ムギちゃんっ』
澪(な、なにがっ)
律(わかったんだー!?)
唯『一緒に、トイレ行こうっ』
律「って、トイレかい!!!」
唯『うわっ』
紬『びっくりしたー』
450 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/22(水) 13:25:58.76 ID:L+G1uUFjo
お約束かわいい
451 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/22(水) 20:23:10.47 ID:wuSDKfZY0
唯『な、なにっ、律っちゃん!?』
律「いや、聞くなー」
律「聞かないでくれー」うぅぅ
唯『そ、そっか』
紬『じゃあ、唯ちゃん』
唯『あ、ちょっと待ってぇ』
がさごそ
唯『じゃあんっ、100円ライター!』
しゅぼっ
紬『今度も、持ってきてたんだー』
唯『なんとなくだけどぉ』
唯『これがあれば、安心な気がしてっ』
律「・・・そーゆー準備が」
律「こういう事態を、呼んでんじゃないのかー?」
唯『わたしのせいっ!?』
452 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/22(水) 20:31:18.35 ID:wuSDKfZY0
紬『でも、律っちゃん』
紬『懐中電灯の電池、いつ切れるかわからないかも』
律「た、確かに」
律「それは想像したくねー」
唯『備えあれば、憂いなし』
唯『って言うんだよ、律っちゃんっ』ふふんっ
律「ちきしょー」
律「そのドヤ顔が、微妙にムカツク!」
453 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/08/22(水) 20:49:52.23 ID:wuSDKfZY0
唯『お待たせ、ムギちゃん』
紬『ちょっと、行ってくるね』
律「あいよー」
すらっ みしっ みしっ
律「うわっ、すげー気味わりー音!」
律「って」
律「澪、どうした、寝たのかー?」
澪「・・・起きてる」
律「眠くなった?」
澪「えっと」
澪「ちょっとドキドキしてる」
律「あ、あー」
澪「ゆ、唯達が」
澪「勘違いさせるようなこと、言うからさ」
律「だ、ダヨネー」
律「ま、まったくしょーがないよなー」
律「あいつらはー、あはははー」
454 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/08/22(水) 23:38:05.68 ID:wuSDKfZY0
澪「どうしてかな」
澪「なかなか、ドキドキ治まらないんだ」
律「も、もしかして」
律「不整脈だったりしてー」
澪「・・・・・・」
律「な、なんちゃってー」
澪「・・・・・・」
律「うぅ、なんか言ってくれー」
澪「・・・律ぅ」
律「は、はひっ!?」
律「なんでございますかしらっ!?」
澪「なんか、切ないよぉ」
律「!?」どきっ
律「せせせ、切ないって、なにが!?」
澪「いくらそばにいたって」
澪「ふれなきゃわからないこと・・・あるだろ?」
律「ふ、ふれっ!?」
455 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(群馬県)
[sage]:2012/08/26(日) 08:06:34.47 ID:fDIHSYz1o
よしやっちまえ
456 :
◆1BrjSSUSHI
[sage sage]:2012/09/01(土) 10:07:19.23 ID:HmZjCkYu0
律「って、あれ?」
律「なんか前にも、こんなことあった気がするなー」
律「まいったなー、デジャブかー」いやー
澪「いや、あったな」
澪「"ずいぶん前に"間違いなくあったな」
律「もしかしてわたしー」
律「ぜんぜん成長してなかったりしてー」
澪「・・・いま頃、気付いたの?」
律「い、痛い!」
律「澪の言葉の、端々が痛いっ!」
457 :
◆1BrjSSUSHI
[sage sage]:2012/09/01(土) 10:19:57.60 ID:HmZjCkYu0
律「しょうがない」
律「ここは、わたしが成長した証を見せないとな!」
澪「ど、どうやって?」
律「き、キスしてやるぅ!///」
澪「な、なにぃぃぃぃぃ!?///」
律「あ、あれ?」
律「キスしたかったんじゃ、ないの?」
澪「そそ、そうだけど」
澪「いきなり言われると、照れるの!」
律「・・・なんだ、安心したー」
澪「は?」
律「澪も、まったく成長してねーじゃん」
澪「低レベルの争いすんな!」
ごんっ
律「こっ、この暗闇で」
律「どうして頭の位置が、わかるんだー」うぅ
458 :
◆1BrjSSUSHI
[sage sage]:2012/09/01(土) 10:23:18.21 ID:HmZjCkYu0
澪「ふんっ」
律「お、怒るなよー」
澪「・・・・・・」
律「機嫌、なおせよー」
澪「やだ!」
律「そんな態度取ってると、キスしちゃうぞーなんて」
澪「やだ!」
律「き、キスしたいなー」
澪「やだ!」
律「キスさせろぉぉぉぉぉ」あぅぅ
澪「泣くことないだろ!」
459 :
◆1BrjSSUSHI
[sage sage]:2012/09/01(土) 10:28:58.86 ID:HmZjCkYu0
澪「そ、そんなにキス・・・したいの?」
律「すっげー、したい!!!」
澪「やっぱり、デリカシーないから、やだ!」
律「な、なんでだー!」
澪「だってキスなんだぞ、もう少しさ」
律「うぅっ」
律「・・・み、澪の唇に触れたい」
澪「!?///」
澪「さ、さいしょからさ」
澪「そう言えよ///」
律「わ、悪かったって」
澪「・・・律ぅ」
律「・・・澪」
みしっ みしっ
澪・律「!?」びくーっ
460 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/09/01(土) 10:36:26.11 ID:HmZjCkYu0
みしっ みしっ みしっ
澪「・・・///」
律「・・・///」
みしっ みしっ みしっ
律「って、この部屋スルーかい!」
澪「あ、あれ?」
律「どしたー?」
澪「お手洗いって、出て左だったよね」
律「だなー」
澪「唯達も、左行ったよね」
律「だなー」
澪「なのに、どうして右から左に足音がしたんだよ」
律「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「あ、あれぇ?」
461 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(群馬県)
[sage]:2012/09/02(日) 04:32:34.67 ID:FzTzi2Nvo
頑張れ
462 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/03(月) 20:45:57.21 ID:1tvZpSkV0
紬「んっ///」
唯「も、もぉ」
唯「お手洗い行きたいって、嘘だったのぉ?」
紬「ち、違うわ」
紬「でも、おやすみのキス・・・したかったから///」
唯「そ、そっか///」
唯「って、あれぇ?」
紬「どうしたの?唯ちゃん」
唯「なんか人影が見えた気がして」
紬「誰も・・・いないみたいだけど」
唯「気のせいかなぁ」
紬「だって、向こうは行き止まりよ?」
唯「だよねぇ」
紬「あのね、唯ちゃん」
紬「あの時みたいなこと、そうないからー」
唯「ごめん、ごめん」あははっ
463 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/03(月) 21:25:22.85 ID:1tvZpSkV0
みしっ みしっ すらっ
律「だ、誰だーっ!」
紬「え?」
唯「わたしだっ!」
律「だったら、証拠を見せてみろー!」
唯「しょ、証拠ぉ!?」
律「いまから、暗号を言うっ」
律「お前が本物の唯なら、解けるはずだ!」
唯「どーんと来いだよっ!」
律「ふわふわっ!」
唯「タイムっ!」
律「ふでぺん!」
唯「ボールペン!」
律「わたしの彼は!」
唯「ホッチキス!」
律「ふっ、かかったな!」
律「わたしの彼は、左利きだろう!」
唯「し、しまったぁ!」
澪「・・・いや」
澪「どう考えても、おかしいのはお前だろ」
ごんっ
464 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/03(月) 21:35:46.69 ID:1tvZpSkV0
律「だから、なんでこんな的確に頭にー」うぅっ
紬「ていうか、律っちゃん」
律「あ、いや、ごめ・・・」
紬「曲が古いと思うの!」
澪「そ、そこーっ!?」がーんっ
唯「でも、どしたの?いきなり暗号なんてぇ」
律「そ、そうだったー」
律「お前らトイレの方で、誰かと会わなかったかー?」
唯「誰かってぇ?」
紬「あっ!」
紬「そういえば、唯ちゃん」
唯「あぁ、そうだよねぇ」
唯「なんか、人影みたいなのが見えたようなぁ」
律「ひひひ、人影ー!?」
澪「その人影は、どうしたんだ!?」
唯「え、えっとぉ」
紬「行き止まりのとこだったけど、わたしには見えなかったわ」
唯「うん、よく見たらいなかったんだよねぇ」
澪・律「!?」
465 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/09/03(月) 21:42:07.59 ID:1tvZpSkV0
_____
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|::::::::::::::::|:::::|:::::| !::::| !::: | } ::::::::::::::|::::::::::::::::::::|
|::::::::::::::::|:::::|:::十|:: l |:::::|.斗 ::::::::::: |::::::::::::::::::::|
|::::::::::::::::L ⊥ 」. !:/ リ∨ L:::::::::::: |:::::::: |:::::::::|
|::::::::::::::::| 斗==ミ 斗==ミ 」:::::::: |:::::::::|
|:::|:::::::::: | {{ ん:::ハ ん:::ハ }}::::::::::::|:::::::::| そっか、わたしの彼はパイロットじゃないのか
|:i:|:::::::::: | ∨:ソ ∨:ソ }::::::::::八:::::::|
|从」:_:_:八 ///// /////.ム::::イ::::|:::::::|
|:::::|::::::::::. ' u |:::::::|:::::|:::::::| よかった、ツッコまないで
|:::::|::::::::::::. /|:::::::|:::::|:::::::|
|:::::|:::::::::::个 ´ ̄` /: |:::::::|:::::|:::::::|
|:::::|:::::::::::::|:::::> イ::::::::::|:::::::|:::::|:::::::|
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|:::::|:::::::::::::|::::::::/¨ヽ_ _/¨ヽ:::/ ::::::: |:::::\:::|
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/:: , イ|:::::::::::::| |__/ /| |ヽ. \/:::::::::: / .|\:::::::\::ヽ
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466 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/03(月) 22:08:17.42 ID:5CvBg/0Bo
私の彼は左利きは2,3年前にカレーかなにかのCMで使われてたな
467 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/04(火) 21:30:42.73 ID:/R3cg+Tn0
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
唯「ど、どしたの、黙っちゃって」
紬「もしかして、その人影が引っ掛かるの?」
澪「あああ、あのっ」
澪「みしみしって、右から、あのっ」
律「あー」
律「さっき、唯達が出てった後にさー」
律「他の足音が、聞こえたんだよねー」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
唯「って、またまたぁ」
紬「もー、驚かそうとしてるのね?」
律「本当だっつーの!!!」
468 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/04(火) 23:05:56.64 ID:/R3cg+Tn0
唯「表情見えないと、嘘っぽく感じるんだよねぇ」
唯「ライター消して、懐中電灯っと」
パチッ
澪「・・・・・・」がたがたがたっ
唯「み、澪ちゃんがっ」
紬「震えてる!」
唯「ほ、ほんとだったんだね、その話っ!」
律「・・・おい」
律「わたしだって、ちょっとは傷つくんだぞ?」
469 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/04(火) 23:09:51.30 ID:/R3cg+Tn0
唯「ごめんっ、律っちゃん」
律「あー、傷ついたー」
律「すげー、傷ついたなー」
唯「ごめんてぇ」
律「あー、閉じこもりたい気分だー」
唯「あうっ」よろろっ
唯「わたしのせいで、律っちゃんが心に傷をっ」
律「ぽっかりだー」
律「心に穴が、ぽっかりだー」
470 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/09/04(火) 23:18:31.98 ID:/R3cg+Tn0
唯「でも、安心してっ」
唯「あなたの心の穴は、わたしが埋めてみせるっ」
ぎゅっ
律「ゆ、唯」
唯「うん、律っちゃん」
だきっ
紬「・・・・・・」ごぉぉぉっ
唯・律「!?」
唯「・・・これは殺気ですか?」にこっ
律「・・・間違いなく、殺気です」にこっ
唯「・・・・・・」
そろーり そろーり
唯「た、ただいま、戻りましたぁ」
紬「・・・今日は、朝までハグだから」
唯「は、はいっ!」
澪「うぉい!」
澪「足音、どこいったんだよぉ!!!」
471 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/08(土) 10:28:39.29 ID:FAuoHQlDO
ムギちゃんの殺気って凄まじい様な気がする。
472 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/11(火) 23:21:47.42 ID:fLGTxrer0
唯「いやぁ、だってぇ」
唯「この前も結局、ああいうオチだったしさぁ」
紬「こういうの、免疫がついたっていうのかしら」
律「だよなー」
律「わたしも、そう思ってたー」
澪「って、お前は一緒に足音聞いただろ!」
律「・・・あ」
律「そ、そうだった!」
律「だから、本当に聞こえたんだって!」
唯「とゆーことはぁ」
紬「今回の仕掛け人は、さわ子先生?」
473 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/11(火) 23:28:52.42 ID:fLGTxrer0
さわ子「・・・・・・」zzz
唯「この寒いのに」
紬「お腹出して寝てるわね」
律「なんとなく、写真撮っときたい気分だー」
唯「澪ちゃん、出番だよっ」
澪「わたし!?」
律「思い出、思い出ー♪」
澪「だから、そんなことしてる場合じゃないのに」
ごそごそ
紬「と、言いつつ」
唯「カメラを構える、澪ちゃんであったっ」
むくりっ
澪「ぎゃーーーーーっ!?」
474 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/11(火) 23:41:25.09 ID:fLGTxrer0
さわ子「・・・トイレ」
唯「ファインダー一杯に、どアップのさわちゃん!」
律「これは、キツい!」
さわ子「んーっと」
さわ子「なんで、あんた達がいるんだっけ」
紬「あの、それは・・・」
さわ子「まあ、いいわ」
さわ子「それより、トイレ行って来る」
すらっ みしみしみしっ
律「疑問は、解決してけー」
唯「さわちゃん、大物すぎっ!」
澪「で、でも別の意味でいいのか?」
紬「澪ちゃん、なにが?」
澪「だって、足音はお手洗いの方に行ったのに」
唯・紬・律「・・・あ」
475 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/11(火) 23:46:32.35 ID:fLGTxrer0
紬「!?」
紬「その前に、ちょっと待って!」
唯「な、なにっ!?」
紬「この暗闇の中、明りもなにも持たずに」
紬「どうやって、お手洗いに!?」
澪「そ、そういえば」
律「ま、まさかー」
唯「さ、さわちゃん!?」
唯「さわちゃんが、幽霊!?」がーんっ
476 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 20:15:58.39 ID:zLVaL1Yv0
みしっみしっみしっ すらっ
さわ子「もったいないから、電源オフっと」ぷちっ
律「・・・あー」
律「携帯の、バックライトねー」
唯「もぉ驚かさないでよ、さわちゃんっ」
澪「ち、血の気が引いた・・・はは」
さわ子「え、なにこの反応」
さわ子「わたし、なにかした?」
紬「い、いえ」
さわ子「あ、そうだ」
さわ子「旅館の人が来てるなら教えといてよね」
さわ子「挨拶しそびれちゃったじゃなーい」
澪「・・・え?」
さわ子「じゃあ、またおやすみー」
さわ子「あなた達も、早く寝なさいよ」
唯「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
唯・紬・澪・律「えぇぇぇぇぇ!?」
477 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 20:18:57.47 ID:zLVaL1Yv0
律「さわちゃん、ちょっと待ったー!」
さわ子「な、なによぅ」
唯「どどど、どこで会ったの!?」
さわ子「え?」
律「旅館の人と、どこで会ったー!?」
さわ子「お手洗の近くだけど?」
紬「その人は、どこ行きました?」
さわ子「次に見た時は、いなくなってたけど」
唯「同じだっ」
唯「わたしが見たのと、同じだよっ」
澪「い、いるんだ」
澪「やっぱり、いるんだよぉ」ひぃぃっ
478 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 20:26:20.38 ID:zLVaL1Yv0
さわ子「・・・同じ?」
唯「うんうんっ」
さわ子「これは、まずいわね」
澪「そ、そうですよね!」
さわ子「唯ちゃんと同じ幻を見るなんて、すっごくまずいわ」
唯「ちょ、それどういう意味っ!?」
さわ子「やっぱり、まだアルコール抜けてないのね」
澪「いや、あの」
さわ子「ってことで、寝るから」
律「いま起きたばっかじゃん!」
さわ子「・・・律っちゃん?」
律「はひっ!?」
さわ子「起こしたりしたら・・・わかってるわね?」ぎんっ
律「ごゆっくり、お休みください!」
479 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 20:39:15.88 ID:zLVaL1Yv0
唯「なんで気にせず、寝れるかなっ!?」
紬「ま、まあ、大丈夫だと思うわ」
紬「この部屋から、出なければいいんだもの」
唯「そっか、ムギちゃん天才っ!」
律「みんなでいれば平気だよな、澪」
澪「・・・・・・」うぅっ
律「澪?」
澪「・・・たい」
律「は?」
澪「お手洗い、行きたい!///」
律「なんか前に、同じことあったような!?」
480 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 20:46:45.76 ID:zLVaL1Yv0
律「よし、わかった!」
律「恥ずかしがらずに、ここで・・・」
がんっ
律「・・・・・・」ぷしゅぅぅぅ
紬「律っちゃん、さすがに今回は同情出来ないかもー」
律「す、すんましぇん」
澪「うぅぅ///」
唯「大丈夫だよ、澪ちゃん」
澪「ゆ、唯」
唯「だって、わたしもお手洗い行きたいからっ!」
律「って、お前も買かい!」
481 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 20:57:40.82 ID:zLVaL1Yv0
紬「みんなで、行けばいいと思うの」
唯「そうだよねっ」
唯「さわちゃんとあずにゃんは、寝てるから大丈夫」
紬「・・・・・・」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
唯「だと、思いたいっ」
紬「う、うん」
律「てゆーかさー」
律「梓の場合、起こして怖がらせる方が可哀そうかもよー」
唯「それだっ!」
澪(さ、さわ子先生は?)
澪(さわ子先生は、いいのか?)
ちらっ
さわ子「・・・んー」ぼりぼりzzz
澪「・・・・・・」
紬「さわ子先生は、いいと思う」
澪「同じこと考えてた!?」
482 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 21:08:35.13 ID:zLVaL1Yv0
唯「問題ないってことで、決定っ」
律「じゃあ行こうぜー、澪」
澪「・・・・・・」
律「ど、どした?」
澪「・・・さっき、変なこと言ったもん」
律「あ、あれはー」
紬「・・・・・・」
紬「わたし達、先に外の様子見てみるから」
律「へ?」
紬「ほら、律っちゃん」
唯「仲直り、仲直りっ♪」
律「わ、わかったー」
483 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 21:13:20.10 ID:zLVaL1Yv0
紬『なにも、見えないのー』
唯『変わった様子は、ないねぇ』
律「あ、あのー」
律「さっきは、悪かったー」
澪「許さないもん、デリカシーなさ過ぎだもん」
律「ほ、ほんの冗談なのにー」
澪「言っていいこと、悪いことって、前にも言った」
律「あぅぅ」
484 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 21:21:21.40 ID:zLVaL1Yv0
律「そ、そうだよなー」
律「わたし、澪に甘えすぎだよなー」
澪「え?」
律「澪なら、なんでも許してくれんじゃないかーって」
律「心のどっかで、思っちゃってるんだろうなー」
澪「か、勝手すぎるだろ」
律「で、でも、澪がいないと困るっていうか」
律「出来れば、その、なんだー」
澪「なに?」
律「こんな時に、叱ってくれんの澪しかいないし」
律「だから、そばにいて欲しいな・・・なんて」
澪「!?」
485 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 21:27:45.29 ID:zLVaL1Yv0
澪「・・・卑怯だよ、こんな時に」ぼそっ
律「な、なんか言った?」
澪「・・・・・・」
澪「許さないって、言った」
律「え"っ!?」
澪「だ、だけど」
澪「態度で示してくれれば・・・許すかも」
律「そ、それはつまりー」
澪「・・・///」
律「わ、わかった」
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・」
ちゅっ
486 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/13(木) 21:31:51.93 ID:XDjjDnZDo
かわいいぞ
487 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 21:39:53.40 ID:zLVaL1Yv0
すらっ
澪「・・・///」
律「・・・///」
紬「仲直り出来た?なんて」
唯「聞くまでもないみたいだねぇ」にひっ
律「じゃ、じゃあ言うなー!///」
澪「うぅ///」
みしっ みしっ
唯・紬・澪・律「!?」
唯「ど、どっから聞こえたっ!?」
紬「お手洗いの方から、かな」
律「い、いやー」
律「なんかキシんだだけなんじゃー?」
澪「そそそ、そうだよ、建物古いし」
唯「い、いってみるっ!?」
488 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 21:52:04.96 ID:zLVaL1Yv0
ちゅん ちゅん ちゅん
梓「ん、んんーっ」
梓「もう朝?」
梓「・・・・・・」
梓「あれ、さわ子先生しかいない」
梓「みんな、どこ行ったんだろ」
489 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 22:00:39.55 ID:zLVaL1Yv0
梓「・・・!」
梓「・・・先生!」
梓「さわ子先生!!!」
さわ子「んー、もう強引なんだからー」zzz
梓「寝ぼけてないで、起きてください!」
さわ子「・・・んぁ、梓ちゃん?」
さわ子「いま、いいとこだったのにぃ」
梓「それどころじゃ、ないです!」
さわ子「なによぅ、大声出しちゃって」
梓「いないんです!」
さわ子「は?」
梓「先輩達が、どこにもいないんです!」
490 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 22:05:08.46 ID:zLVaL1Yv0
さわ子「外でも、見に行ったんじゃないのぉ?」
梓「靴は、そっくり残ってます!」
さわ子「お風呂とか、トイレとか」
梓「そんなの、全部探しました!」
さわ子「ということは」
梓「・・・・・・」
さわ子「どゆこと?」きょとん
梓「だから、みんな消えちゃったんですってば!」
491 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 22:11:00.14 ID:zLVaL1Yv0
〜30分後〜
さわ子「ほんとに、みんないないじゃない!」
梓「だから、全部探したって言いましたよね!?」
さわ子「・・・あ」
梓「な、なんですか」
梓「その、急に思い出したみたいな感じは」
さわ子「そういえば、ゆうべ」
さわ子「なんだか、人影みたいなの見た記憶が」
梓「は?」
さわ子「唯ちゃんも、同じの見たって言ってた記憶が」
492 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 22:17:28.46 ID:zLVaL1Yv0
梓「どどどど、どゆことですか!?」
さわ子「いえ、次に見たら消えてたから」
さわ子「幻だったのかなーって、思って」
梓「同じ幻を、2人が見たってことですか!?」
さわ子「そ、そうよね」
梓「まま、まさかここって」
さわ子「なんなの!?」
梓「幽霊が出るから、潰れたとかないですよねっ!?」
さわ子「ま、まさか、そんなこと」
梓「で、ですよねー」
さわ子「・・・・・・」
梓「・・・・・・」
梓「確認してくださいっ、いますぐに!」
さわ子「するわよ!」
さわ子「言われなくたって、してやるわよ!」
493 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 22:22:35.56 ID:zLVaL1Yv0
さわ子「・・・・・・」ちーん
梓「そ、そうでした」
梓「携帯は、繋がらないんでした」
さわ子「電話するには、駅の近くまで行くしかないわね」
さわ子「外には出れそう?」
梓「は、はいっ」
梓「雨は、夜の内にやんだみたいですし」
梓「足元に気を付ければ、なんとか」
ブロォォォ
さわ子・梓「!?」
梓「こ、これは!?」
さわ子「車の音だわ!」
494 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 22:28:46.28 ID:zLVaL1Yv0
さわ子「って、ジャニス!?」
ジャニス「ほら、雨降ったらこうなっちゃうでしょ?」
ジャニス「わたしもちょっと反省して、迎えに来たわけ」
さわ子「そ、そんなことより!」
ジャニス「な、なに!?」
梓「ここ、出ないですよね!?」
ジャニス「出ない?」
梓「幽霊とか、出ないですよね!?」
495 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 22:31:48.59 ID:zLVaL1Yv0
さわ子「ゆ、ゆうべ、人影を見たのよ!」
さわ子「そしたら、4人がいなくなっちゃったのよぅ!」
ジャニス「・・・そっか」
梓「そっかって、なんですか!?」
ジャニス「やっぱりね」
さわ子「やっぱりって、なによ!?」
ジャニス「・・・ついて来て」
496 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/13(木) 22:37:41.63 ID:zLVaL1Yv0
梓「この壁が、どうかしたんですか?」
さわ子「ここここ、ここよ!」
さわ子「この壁の前に、人影を見たのよーっ!!!」
梓「えぇぇぇぇぇ!?」
ジャニス「確かに」
ジャニス「確かに、ここは幽霊が出るって噂されたことがあるわ」
さわ子「な!?」
ジャニス「そして、その噂は」
ジャニス「全部、この壁のせいなのよ」
497 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/14(金) 20:49:40.46 ID:ABQ+HKjL0
さわ子「なんでそういうことを、事前に言わないわけ!?」
ジャニス「だって」
さわ子「だってもヘチマも、カボチャもない!」
ジャニス「だって、幽霊なんかいないもの」
さわ子「は?」
ぎぃぃぃっ
梓「壁なのに、開いたーっ!?」がーんっ
唯「あっれぇ、あずにゃん?」
律「ってことは、もう朝かー?」
紬「あ、もうこんな時間なのね」
澪「窓がないから、わからなかったな」
梓「みんな、いたーっ!!!」ががーんっ
498 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/14(金) 20:50:52.39 ID:ABQ+HKjL0
ジャニス「やっぱり、ここにいたのね」
ジャニス「おばあちゃん」
あばあちゃん「・・・・・・」にっこり
さわ子「お、おばあちゃん!?」
ジャニス「ここはずっと、おばあちゃんが切り盛りしててね」
ジャニス「たまに、いなくなったーと思ったら」
ジャニス「懐かしがって、来ちゃってるのよ」
唯「ずっと、お話ししてたんだよねぇ」
おばあちゃん「・・・?」
唯「ず っ と お 話 し し て た よ ね !」
おばあちゃん「あぁ、そうだねぇ」
ジャニス「御覧の通り、耳が悪いし」
ジャニス「おまけに、目も悪いのよね」
499 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/14(金) 20:53:21.05 ID:ABQ+HKjL0
梓「こ、この壁の扉は、なんなんですか?」
ジャニス「これは改装した時、大工さんが面白がって付けたの」
ジャニス「ちなみに従業員の待機部屋で、完全防音ね」
唯「外からじゃ、わっかんないよねぇ」
さわ子「あははっ」
紬「さわ子先生?」
さわ子「あはははははっ」
さわ子「あーっはっはっはっはっはーっ!」
律「さわちゃんが、壊れた!?」
澪「お、落ち着かせないと!」
500 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/14(金) 20:58:40.40 ID:ABQ+HKjL0
ブロォォォォォ
さわ子「・・・・・・」むすっ
律「こ、こうして送ってもらえるわけだしー」
唯「機嫌、直そうよぉ」
梓「怒るのも、当り前です!」
梓「わたし達が、どれだけ心配したと思ってんですか!」
紬「ご、ごめんね、梓ちゃん」
澪「悪かったよ、謝るから」
梓「・・・みんな、いなくなっちゃったって思ったら」
梓「すっごく、怖かった」ぐすっ
律「こっちは、泣いたー!?」
501 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/14(金) 21:07:41.35 ID:ABQ+HKjL0
梓「だいたい、わたしを残してくのが間違いなんです!」
梓「なんで、わたしを・・・わたし」
梓「・・・・・・」
澪「梓?」
梓「ふ、ふぇぇぇぇぇ!」
梓「なんで、わたしだけ残して卒業しちゃうんですかぁ!」
唯「・・・あずにゃん」
紬「そっか」
紬「ほんとは寂しいの、我慢してたのね」
唯「ムギちゃん」
紬「うん」
ぎゅうっ
梓「!?///」
澪「じゃあ、わたし達も」
律「そうだなー」
ぎゅぎゅうっ
梓「!!?///」
502 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/14(金) 21:16:48.21 ID:ABQ+HKjL0
唯「わたし達は、みんなで放課後ティータイムなんだよ」
紬「この絆は、いつまでも変わらないわ」
梓「・・・ほんとに?」ぐすっ
澪「わたしは、梓と唯以外のギターと組む気はないな」
律「他の誰が、わたしのリズムに乗っかってこれるんだー」
梓「・・・律先輩は、ちゃんと練習してください」ぐすすっ
律「なんで、わたしだけ!?」
さわ子「・・・・・・」
ジャニス「あらあら、さっきまで怒ってたくせに」
ジャニス「なんか、先生みたいな顔してるわよ?」
さわ子「し、失礼ね!」
さわ子「わたしは、先生なの!」
503 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/14(金) 21:22:29.80 ID:ABQ+HKjL0
唯「そうだ」
唯「大学近くにアパート借りたしさぁ」
唯「たまに、泊まりに来ればいいよっ」
梓「いいんですか?」
唯「住所教えておくねぇ」
紬「あ、このメモ用紙使って」
澪「ペン、あるぞ」
唯「ありがとぉ」
かきかき
唯「・・・の・・・で・・・202号室っと」
504 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/15(土) 08:24:54.89 ID:0Bdd+/Ac0
梓「ムギ先輩は?」
紬「え、えっと」
唯「あはははー」
梓「どしたんですか?」
紬「お、同じ部屋なの///」
梓「へ?」
唯「ほ、ほら、ルームシェアってやつだよぉ」
梓「な、なるほど」
505 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/15(土) 08:27:33.81 ID:0Bdd+/Ac0
梓「じゃあ、澪先輩は?」
澪「そ、そこの205号室」
梓「へ?」
澪「どうせなら、近くがいいかなって」
梓「はぁ」
梓「まさか、律先輩?」
律「み、澪と同じ部屋///」
さわ子「あ、あんた達」
さわ子「どんだけ、仲いいのよ」
506 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/15(土) 08:28:30.39 ID:OOngksrRo
いいことじゃないか
507 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/15(土) 08:33:45.96 ID:0Bdd+/Ac0
梓「うー」
梓「やっぱり、わたしだけ仲間外れじゃないですかー!」
梓「こうなったら、あれです!」
梓「毎日、泊まりに行ってやるです!」
唯「ま、毎日っ!?」
紬「毎日は、ちょっと」
梓「なんでですかー!」
唯「そうだ、澪ちゃんとこと半分コとかぁ」
澪「い、いや、その前に学校どうすんだ?」
梓「そんなの、どうでもいいです!」
律「すげー、問題発言だー」
・・・・・・・・・!
・・・・・・!
・・・!
508 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/15(土) 08:38:04.77 ID:0Bdd+/Ac0
〜そして、時は流れ〜
唯「あー、やっぱりハワイの風は気持ちいいねぇ」
紬「日本と違って、湿気が少ないからー」
律「ずっと、ここにいてー」
唯「ずっとかぁ」
紬「どうしたの?唯ちゃん」
唯「もう大学やめて、半年なんだなぁって」
律「そうだなー」
509 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/15(土) 08:42:41.02 ID:0Bdd+/Ac0
紬「あの時の、律っちゃんの言葉」
紬「いまでも、心に残ってる」
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
律『音楽、ちゃんとやんないかー?』
澪『律?』
唯『ちゃんとって、どゆことぉ?』
律『このまま、わたし達が・・・』
律『わたしと澪、唯とムギが一緒にいるためには』
律『音楽でやっていくしか、ないと思うんだ』
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
510 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/15(土) 08:50:48.06 ID:0Bdd+/Ac0
律「んで、がむしゃらに走ってー」
唯「いまの事務所に拾ってもらってぇ」
紬「運よく、1stシングルがヒットして」
律「来月は、2ndシングルだもんなー」
唯「って言っても」
唯「ふわふわ時間と、ふでぺんボールペンだけどねっ」
紬「あはは」
律「まあ、家追い出されたりもしたけどさー」
律「なんとか、ここまで来たよなー」
唯「ほとんど、運だけで?」にひっ
律「いや、練習しただろ!」
律「思い出したくないくらい、練習しただろ!?」
紬「やめて律っちゃん!」
紬「ほんとに思い出したくない!」
澪「みんな、まだこんなとこにいたの?」
511 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/09/15(土) 08:57:25.78 ID:0Bdd+/Ac0
唯「おぉー、澪ちゃん」
唯「ウエディングドレス、似合ってるぅ」
澪「!?///」
澪「み、みんなだってウエディングドレスだろ!」
紬「そうなのー///」
律「4人の花嫁勢揃いって、なかなかないよなー」
澪「今日は、わたし達の記念日にするんだから」
澪「早めに準備しようよ」
唯「でも、まださぁ」
律「着付けの終わってない、カップルがいるぞー」
512 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/15(土) 09:58:15.77 ID:0Bdd+/Ac0
梓「お、お待たせしました」
唯「あずにゃぁん、キレイだよぉ」
紬「ほんと、妬けちゃうくらい可愛いわ」
梓「恥ずかしいです///」
律「それとー」
憂「ど、どうでしょう、大丈夫かな///」
唯「憂の、そんな姿を見られるなんてっ」
唯「わたしは、果報者だよっ」
憂「お姉ちゃんも、ウエディングドレスでしょ!」
513 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/15(土) 10:03:22.15 ID:0Bdd+/Ac0
律「それにしても」
律「梓と、憂ちゃんがねー」
梓「う・・・だって、寂しかったから///」
憂「わたしも、お姉ちゃんがいなくなっちゃって」
憂「寂しかったから///」
澪「べ、別に責めてるわけじゃないよ」
律「もともと、責める筋合い、全然ないよねー」
唯「わたしなんか、妹が増えたみたいで」
唯「嬉しい限りだよぉ」
514 :
◆1BrjSSUSHI
[sage saga]:2012/09/15(土) 10:08:36.06 ID:0Bdd+/Ac0
唯「とくに、これからは」
唯「妹に抱き着いても、なんの問題もないってことだよねっ」にぎにぎ
梓「わたしですかっ!?」
澪「・・・いや、問題はあるだろ」
律「唯の、背後になー」
紬「・・・・・・」ごごごごごっ
唯「ご、ごめんなさひ」
紬「憂ちゃん、これから2人で監視していこうね!」
憂「はい、よろしくお願いします♪」
澪「嫁と姑が、結託した」
律「唯に、未来はあるのかー?」
唯「ちょっ!?」
515 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/09/15(土) 10:18:38.46 ID:0Bdd+/Ac0
澪「あ、そろそろ時間だな」
律「よーし、行こうぜー」
梓「待ってくださーい!」
憂「梓ちゃん、ベール引きずっちゃう」
唯「・・・・・・」
紬「唯ちゃん?」
唯「姫、一緒に参りましょう」
紬「・・・あ」
唯「って言っても、わたしもドレスだけどね」あははっ
紬「ううん」
紬「王子様・・・わたしをずっと幸せにしてくれますか?」
唯「もちろん!」
紬「・・・///」
唯「じゃあ、改めて」
唯「行こう、ムギちゃんっ」
紬「うん♪」
澪『こら、遅いぞ、唯!』
律『先に式、やっちゃうぞー』
唯「主役なしで、出来るわけないんだよっ」
律『主役は、わたしだー』
唯「えぇぇぇぇぇ!?」
*・゜゚・*:.。..。.:*・HAPPY END・*:.。. .。.:*・゜゚・*
516 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/15(土) 10:24:07.99 ID:WuJj9WD2o
乙!
終始いい雰囲気で好きだったわ
517 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/15(土) 10:42:32.03 ID:TJm/XRWAo
ここまで乙
みんなずっと一緒でよかった
518 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/15(土) 13:07:47.24 ID:kduJcogJo
ちゃんとスレタイ通りに話が進んでたな
乙
519 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(群馬県)
[sage]:2012/09/15(土) 18:03:38.38 ID:vl8TUkuwo
乙!
終始楽しめた
520 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/15(土) 18:10:52.99 ID:7TDgUGpDO
乙です。
>>1
さん素晴らしいお話を書いてくださりありがとうございました。
521 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/09/17(月) 00:57:03.11 ID:1e5lxXEDO
おつおつ
522 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/17(月) 01:05:26.81 ID:e9LV4LIxP
乙乙乙乙
素敵な唯紬をありがとう
222.61 KB
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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