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魔王「勇者よ私の僕となるのだ。」  - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 01:12:35.48 ID:LU+TYUBo0
勇者「魔王!覚悟しろ!」

魔王「…ついに来たか。勇者よ私の僕となるのだ。」

勇者「…何を言っているんだ?」

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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 01:22:47.11 ID:LU+TYUBo0
魔王「聞こえなかったのなら、もう一度言おうか?」

勇者「いや、そういう意味じゃなくて…自分が何を言っているのか、
   わかっているのか?」

魔王「…ああ。わかっているとも。」

魔法使い「誰があんたの手下になんかなるものですか!」

僧侶「…どういう意図で言っているのか知りませんが、私は神に仕える身。
   魔王の手下になど、なるつもりはありません。」

魔王「…ほかの者たちも同じか…?」

戦士&武闘家「当然よ!」

魔王「そうか…残念だ。念のため、勇者、お前にも同じ質問をしよう。
   我が僕とならないか?」


3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/12(日) 01:24:31.14 ID:ZEUxjclDo
yes
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 01:36:54.51 ID:LU+TYUBo0
勇者「…魔王よ、それは命乞いのつもりか?僕達はお前を倒す為にここまで
   来たんだぞ。仲間になど死んでもなるものかッ!」

魔王「…死んでもらっては困るな。それに命乞いしているつもりもない。」

勇者「ならば覚悟を決めて、正々堂々勝負しろッ」

魔王「5対1で正々堂々とは、勇者の名が聞いて呆れる。だが、そこまで
   私と戦いたいのならば、その勝負、受けて立とう。」

魔王「…ただし、条件が1つある。」

勇者「…条件?」

魔王「そう。条件だ。もし、お前たちが私に勝ったら、煮るなり焼くなり
   好きにするがいい。…ただし、お前たちが敗れた場合は、私の僕と
   なってもらう。いいな?」

勇者「…いいだろう。その条件、のんでやる。…魔王、覚悟しろ!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 01:51:02.73 ID:LU+TYUBo0
   魔王が現れた!

 魔王は 様子を見ている。

 魔法使いは 火炎魔法X を唱えた!

 しかし 魔法はかき消された! 魔王に0のダメージ

魔法使い「えっ…ど、どういう事!?」

戦士「気を抜くな!一気に蹴りをつけるぞ!」

戦士の 攻撃 魔王に0のダメージ

戦士「は…!?」

勇者「…まだだ!まだ諦めるには早いぞッ!」

僧侶「そ、そうよね!神は我等に味方しているわ!」

武闘家「…ここまで来たんだ!絶対に倒す!」

 勇者は 光滅魔法X を唱えた!
 
 しかし 魔法はかき消された! 魔王に0のダメージ

 僧侶は 風刃魔法W を唱えた!

 しかし 魔法はかき消された! 魔王に0のダメージ

 武闘家の 攻撃 改心の一撃! 魔王に0のダメージ
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 02:09:23.80 ID:LU+TYUBo0
勇者「…。」

僧侶「…。」

武闘家「…。」

勇者「…なんで…なんで勝てないんだ!今までの努力は一体何だったんだ!?」

魔王「お前達が、レベルアップを図っている間、私が何もしていないと
   でも思ったのか?私だって、お前たちと同じようにレベルアップ
   くらいするさ。」

勇者「ちくしょう!…だが僕は最後まで諦めないぞ!例え負けるとわかっていても、
   この命が燃え尽きるまで、戦って戦って戦い抜いてみせる!」

魔王「ふっふっふ。流石は勇者、といったところだろうか。だが、私の力をみれば、
   その覚悟も一瞬で消え、諦めがつくだろう。

 魔王は 氷結魔法]]Z を唱えた!

勇者「27…?うそ…だろ…?」


戦士「あぁ…短い人生だった…な。」

武闘家「…魔王…あんただけは…死んでも…許さない…か…ら。」

 玉座の間、蒼い閃光とともに一瞬で氷に包まれた。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 02:59:18.18 ID:LU+TYUBo0
   とりあえずキャラクターの紹介

 魔王…年齢537歳、性別女、レベル279 
その名の通り、魔族の王。とても強い。人間界最強の勇者達で
すら、手も足も出なかった。関係無いが、かなりの美人だったりする。
世界の平和を願っているらしい。

 勇者…年齢17歳、性別男、レベル38
魔王を倒す為に、人間界から来た正義感のとても強い少年。
剣術も魔法を人間界最強と言われる程の実力を持っている。
幼い頃、家族を魔族に奪われた為、魔族の事を強く憎んでいる。

 魔法使い…年齢16歳、性別女、レベル36
勇者の幼馴染。小さい頃から魔法の才能があり、いつか冒険の旅に
出たいと思っていたらしい。実は勇者の事が好きだったりする。
だが、その思いはなかなか伝わらない。

 戦士…年齢20歳、性別女、レベル37
勇者のお姉さん的な存在。家族のいない勇者を精神的な面で
いつも支えてきた。魔法はあまり得意では無いが、剣の腕は勇者より上。
家事は結構何でも出来る。

 僧侶…年齢18歳、性別女、レベル35
勇者の最初の仲間。親は僧侶が生まれた直後に亡くなった為、
孤児院で育てられた。あらゆる回復魔法を会得しており、
彼女に直せない病はない。勇者には以前から憧れてたらしい。

 武闘家…年齢15歳、性別女、レベル36
住んでいた村が魔族の襲撃を受けた時に、勇者に助けられた。
それ以後、勇者に一目惚れしている。魔法は使えないが、
力はとても強く、攻撃がまともに当たれば、大抵の魔物は
一撃で倒せる。

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/12(日) 03:05:05.88 ID:geM6xbbDO
これは期待
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 03:23:02.65 ID:LU+TYUBo0
勇者「…ん…ここは…?」

女戦士「目が覚めたか。」

勇者「…ここは?」

女戦士「さぁな。あたしもさっき目が覚めたとこだから、何が何だか。」

勇者「…そうなんだ。あれ?他のみんなは?」

女戦士「わからない。どっか他の部屋にいるんだろう。」

勇者「この部屋からは出られないの?」

女戦士「わからない。試して無いからな。だが、ここは多分魔王の城のどこかだろう。
    あの魔王がいる以上、下手には動かない方がいいんじゃないのか?」

勇者(そうだ…僕等は魔王に負けたんだ…。圧倒的な力の差で…。くそっ!)

勇者「ん?…でもなんで負けたのに生きているんだ?」

女戦士「…忘れたのか?戦う前に魔王が言っていただろう。あたしらが
    負けた時は、僕になれ、って。」

勇者「そういえばそんな事を言っていたな。戦いの事で頭が一杯で、
   そんな事忘れていたよ。」

女戦士「…そんな事って…。」

 その時、勇者と女戦士のいる部屋の扉が開いた。

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 03:51:53.89 ID:LU+TYUBo0
魔王「目が覚めたようだな。」

勇者「お…お前は…」

女戦士「…一体何の用だ…?」

魔王「まぁそう構えるな。話をしに来ただけだ。」

勇者「…何の話だ?」

魔王「戦う前に言っただろう。私が勝った場合は、お前たちは私の僕になると。」

勇者「冗談じゃない!死んでもお前の下僕になど、なるつもりは無い!」

魔王「…そうか。『お前』はならないんだな。女戦士はどうする?」

女戦士「私もなるつもりは無い。殺してくれ。」

魔王「…お前達はなるつもりは無いのか。残念だ。だが、君の他の仲間は私の下僕になると誓ったぞ。」

勇者「なッ…!?」

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/12(日) 05:03:07.24 ID:EQ6UQFCDO
あの2人が浮かんでうぜーからヤメロ小清水しね
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/12(日) 05:29:29.57 ID:QdoiqlIDO
ペロッ……これは……期待!
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 05:50:13.40 ID:LU+TYUBo0
勇者「ど…どういう事だ…?魔法使い達が、お前の僕になるって、
   言ったというのか!?」

魔王「ああ、その通りだ。涙を流しながら自ら私にそう誓ったぞ。」

勇者「そ…そんな事…あるはずが無いッ!」

魔王「まぁ、お前が何と言おうと、彼女達が私の僕となったという事実は
   変わりはしないぞ。」

女戦士「…何を言ったんだ?」

魔王「…。」

女戦士「何を言ったかと聞いているんだッ!」

女戦士「彼女達が、お前のような奴に忠誠を誓うはずなど絶対にない。
    例え、自分が死ぬことになったとしても、それだけは絶対に無い!」

女戦士「きっと、彼女達の命よりも大切な物を人質にとったんだろう!?
    どうなんだッ!」

魔王「…流石だ。まさかここまで頭のキレる奴がいるとは思わなかったよ。」

勇者「…一体何を人質にとったんだ?」

魔王「答えは簡単だ。…お前達の命だよ。」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 06:09:12.48 ID:LU+TYUBo0
勇者「…どういう事だ?」

魔王「…素直に私の僕にならないと言うのならば、勇者と女戦士を処刑する。
   そう言っただけだ。」

女戦士「…ッ」

魔王「女戦士の言う通り、自分の命は捨てる覚悟はあるらしいが、仲間の命が
   奪われる事は我慢ならないようだな。」

魔王「お前たちのような、友情や絆と言ったような、自分よりも仲間を
   思いやる事を、重んじる人間達の最大の弱点、という訳だ。」

勇者「…卑怯者めッ!そんな事をして恥ずかしくないのかッ!?」

魔王「ふっふっふ。卑怯者、か。私を誰だと思っているんだ?
   答えはこれで十分だろう。」

勇者「なっ…。」

魔王「…素直に我が軍門にくだらないと言うのならば、彼女達に送った
   言葉を今一度、お前たちに送るとしよう。」

魔王「今、この場で私の僕となることを誓わなければ、僧侶、魔法使い、武闘家の
   三人を一人ずつ処刑する。」

魔王「…さぁ、答えを聞かせてもらおうか。僕になるのか、はたまた
   仲間たちを見殺しにするのか。」

勇者&女戦士「…私は、貴方の僕となる事を誓います。」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 07:51:37.13 ID:LU+TYUBo0
魔王「うふふふっ。あははははっ、あっははははは!!!」

魔王「勇者が魔王の僕…前代未聞だ!あっははは!」

魔王「最高だ!あっはっはっは!!!」

勇者「…ッ!」

女戦士「…耐えろ、耐えるんだ…。」

魔王「勇者の仲間が私の僕となったのだ!この事実を世界中に知らしめねば!」

魔王「さっそく、契約の儀式を行うぞ。ついてこい。」

勇者「…。」

   ー魔王の城 祭壇の間ー

魔王「その台の上で立っていろ。もうすぐお前の仲間達もやってくるぞ。」

 祭壇の間の扉がゆっくりと開き、魔法使い達3人が部屋に入ってきた。

魔法使い「勇者!無事だったのね!よかったわ…。」

僧侶「…ご迷惑をおかけして、本当に申し訳御座いません。」

武闘家「よかった…みんな無事だったのね…よかった。」

勇者「…みんなも無事だったんだ…本当に…。」

魔王「感動のご対面もあらかた終わったところで、そろそろ儀式を始めようか…。」

女戦士「…一体何をするつもりなんだ?」

魔王「契約だよ。私の僕として生きる事を、ここで契約するのさ。」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/12(日) 08:48:03.32 ID:Te59wt2Z0
期待支援
頼むからちゃんと完結させてほしい
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/12(日) 10:08:05.69 ID:/GifCVT/0
ちょっと狩り(リアル)に行ってくる支援
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/12(日) 10:19:41.14 ID:ueGoPFRIO
ちょっと魔王の様子見てくる
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/12(日) 11:47:30.11 ID:2DEN3NcDO
ふむ…ハーレムなるか…期待しとく
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/12(日) 16:28:42.05 ID:vpZm694SO
設定は話の中で出すものだろks

面白そうだったのに残念だわ
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/02/12(日) 17:15:19.94 ID:v6roWYhz0
設定というかキャラ紹介だろ
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 19:34:19.08 ID:LU+TYUBo0
勇者「…その契約をしたらどうだっていうんだ?」

魔王「…私と契約した者は、魔王軍の一員としてこれから先の人生を私の為だけに生きてもらう。」

魔王「私との契約の証がある限り、私が生きている間は年もとらないし、どんな攻撃を受けても
   死ぬことはない。」

魔王「そして、誰も私に逆らう事は出来ない。お前たちは、私の為だけに永遠に戦い続けるのだ。」

戦士「…くそっ!なんでこんなやつに!」

僧侶「…神よ、こんな私を許してください…どうか…。」

勇者「…。」

魔王「さぁ、契約を始めよう。…お前達は、永遠に私のものだッ!」

 魔王がそう言うと、勇者達のいる台に黒い魔方陣が現れ、祭壇の間を黒い光が包み込んだ。

魔王「契約は完了した。お前たちの体のどこかに魔族の紋章が現れたはずだ。」

 勇者の右手の甲には、今まで無かったはずの紅い痣のような物がが現れた。

勇者「…これが、魔族の紋章…?」

魔王「そうだ。それが魔王軍である証だ。」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/12(日) 19:38:45.94 ID:OU2J6O2So
てかよくそんなレベルで挑もうと思ったなwwwwww
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 19:56:57.43 ID:LU+TYUBo0
勇者(僕は…僕は勇者だったのに…。)

魔法使い(何でこんな事になっちゃったんだろう…)

魔王「ふっふっふ。さぞや己れの無力さを痛感しているのだろう。顔にそう書いてあるぞ。」

魔王「…だが、その紋章は魔王軍の中でも極一部の者にしか与えられない、特別な
   ものだ。」

魔王「それを持っていると言うことは、魔王軍の中でとても地位があるという証拠だ。
   その紋章があることをもっと誇るべきだ。」

戦士「…ふざけるな!お前の手下になど、死んでもなりたくはなかった!」

戦士「それを誇れだと…?人を馬鹿にするのもいい加減にしろッ」

魔王「…まぁ、どうあがいてもその紋章を消す事が出来るのは私だけだ。」

魔王「素直に私の僕となったという事実を受け入れた方が楽だぞ。」

勇者「それで、僕達をどうするつもりなんだ?」

魔王「どうするもこうするもない。私の僕として働いてもらうだけだ。」


25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 20:40:25.14 ID:LU+TYUBo0
魔王「後、私の僕として働いてもらう上で、人間であった頃の名前はもはや未練の塊
   でしかない。」

魔王「その未練を断ち切る為にも、お前たちに新しい名前をやろう。」

勇者「新しい名前?」

魔王「そうだ。新しい名前だ。勇者よ、お前の名は今日からルシファーだ。ルシファーは
   地獄に堕ちた天使の名だ。今のお前に最も相応しい名前だろう。」

魔王「そして、魔法使い、戦士、僧侶、武闘家は、順にオリエンス、パイモン、エギュン、
   アマイモンとする。」

魔王「いずれも、四方と4元素を司る悪魔の名前だ。これからはお前達の事はこの
   名前で呼ばせてもらう、いいな?」

勇者「嫌だって言ったら何か変わるのか?」

魔王「他の名前を考えてやらん事もないが、どうする?」

勇者「いや、やめておく。この名前でいい。」

魔王「そうか。まぁ、今日は部屋に戻って休むといい。…一応言っておくが、逃げ出そうと
   しても無駄だからな。その紋章があるものの位置は常に把握している。どれだけ距離を
   とっても、私から逃れる事は不可能だ。」

勇者「別に逃げ出そうなんて考えちゃいないよ。お前から逃げられるなんて思っても
   いないからな。」

魔王「ふっふっふ。見た目以上に賢いんだな。わかったら部屋に戻るといい。」

勇者「…言われなくてもそうさせてもらうよ。」

魔王(…さて、真の勇者とやらは紋章の力にいつまで耐えられるのか…見ものだな。ふっふっふ)




   
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/02/12(日) 20:47:34.65 ID:6EiYSKYc0
a
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/12(日) 21:20:42.73 ID:GnwZBYFK0
魔王の真意はなんだろうか
面白そうだ・・・
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 21:56:39.47 ID:LU+TYUBo0
   ー魔王の城 屋上 深夜ー

勇者(…眠れない。まさかこんな事になるなんて…なんでこんな事になってしまったんだ…?)

勇者(…そうか…僕が無力だったせいか。…僕は魔王相手に、何も出来なかった。)

勇者(僕は…。)

魔王「そこから飛び降りても、今のお前では死なないぞ。」

勇者「…魔王か。そんな事考えちゃいないよ。」

魔王「そうか。それは良かった。お前達にはこれから働いてもらわねばならぬ事が
   山のようにあるのでな。」

魔王「まぁ、こちらにはお前の仲間という名の、人質がいるからな。私の命令を無視した
   場合は、容赦なく[ピーーー]ぞ。」

勇者「…そんな事はわかっているさ。」

魔王「ふっふっふ。それにしても皮肉な話だな。」

魔王「今まで助け合ってきた仲間のせいで、やりたくもない事をやらされるとは。」

勇者「…。」

魔王「…勇者よ、私が憎いか?ふっふっふ、まぁそうだろうな。」

魔王「…だが、お前もいずれわかる時がくるはずだ。『正義』や『愛』などという綺麗事を並べている
   暇などない時がくる、という事がな。」

魔王「まぁ、早めに寝ておけよ。明日から本格的に働いてもらうからな。」

勇者「…たとえお前のいう通りだとしても、僕は絶対に守るべきものを守り抜いてみせる。」

 魔王はふっふっふと笑いながら屋上から去っていった。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 22:33:32.31 ID:LU+TYUBo0
   ー魔王の城 寝室ー

戦士「…どこに行っていたんだ?」

勇者「ちょっと夜風にあたってきただけだよ。」

戦士「そうか。なぁ勇者。あいつは何であたし達を、手下になんかしようとしたのかな?」

戦士「自分の命を狙う奴を自分の近くにおくなんて、正気とは思えないのだが。」

勇者「それだけ自分の力に自信がある、という事だろう。それに…あいつは何を考えているのか、
   いまいち良くわからないところがある。」

戦士「お前もか、勇者。…みんな世界征服を狙う悪者だって、言ってたけどなんか違うような
   気がしてきたんだよね。」

戦士「もっとこう…なんていうか、うまく説明出来ないけど、その目的の為にあたし達を僕にしたんだと
   思うんだよね。」

勇者「…魔王の目的…か。」


30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/02/12(日) 23:31:36.29 ID:LU+TYUBo0
   ー魔王の城 玉座の間ー

魔王「おはよう、昨日はよく眠れたかな?とりあえず、全員無事のようだな。」

勇者「…本気で言っているのか?…昨日まで戦っていた相手の元で、安眠など出来るわけ
   ないだろう。」

魔王「まぁそう怒るな。お前たちが私の命令を聞いている限り、私がお前たちに危害を加える事はない。」

武闘家「…あんたの事が信用出来ないから言っているんだろう。大体、何であたし達を僕になんかしたのよ。」

魔王「…それはお前たちが、私の僕達を皆殺しにしたからに決まっているだろう。お前たちのせいで、
   我が魔王軍の戦力は半分以下になったんだぞ。」

魔法使い「…でも、世界征服など貴方一人いれば十分なのでは?私達も、少なくとも人間界では
     最強と呼ばれていたわけですし。」

魔法使い「それに、僕になどしなくと処刑するだけで良かったのでは?」

魔王「それはお前が気にすべき事ではない。」

僧侶「…答える気はないようですね。」

魔王「お前たちが何を言おうと、私はお前達の力が欲しいのだ。」

魔王「…だが、今のお前たちは弱すぎる。少なくとも、この私と互角に戦えるレベルになって
   もらわなければ困るのだ。」

勇者「…お前と互角だと…?いくらなんでも無理だろう。」







31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/13(月) 00:00:49.38 ID:BcKhaSako
メ欄に「saga」入れると規制入らないよ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/13(月) 00:10:55.86 ID:W18g8pRF0
あと偽物・荒らし対策にコテ酉は付けた方がいいと思います
33 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [sage]:2012/02/13(月) 00:23:03.69 ID:7nuS6ylE0
こんな感じでいいですか?
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage saga]:2012/02/13(月) 00:30:55.04 ID:Pj1cWadAO
>>33
こんな風に゙saga゙もね。

sage→上げないで投稿
saga→特殊変換を無視して投稿
>>28の殺す→[ピーーー]みたいなの)
35 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [sage]:2012/02/13(月) 00:33:50.09 ID:7nuS6ylE0
34さん、申し訳ない、少し調べてきますね。
36 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [sage saga]:2012/02/13(月) 00:36:21.43 ID:7nuS6ylE0
これでいいのかな?
間違えていたらすみません。
37 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [sage saga]:2012/02/13(月) 01:08:03.26 ID:7nuS6ylE0
魔王「5対1だぞ?勝てない方がおかしいと思わないのか?」

勇者「…単に人数の問題では無いことぐらい、お前だってわかっているだろう。それに、人間界での魔法の最高
   レベルはXなんだぞ。お前はレベルいくつの魔法使ったんだ?」

魔王「安心しろ。お前たちだって、訓練すればすればレベル]位の魔法なら、すぐ使えるようになるさ。」

勇者「…無茶言うなよ…そんなレベルの魔法、使ったら反動で体が粉々になっちゃうよ…。」

魔王「大丈夫だ。魔族の紋章がある限り、どんな自滅技を使っても死ぬことはない。」

勇者「…おいおい。こんな紋章一つにそんな効果があるとはとても思えんぞ。」

魔王「…お前を騙したところで何になるというのだ。一つも私に得はないんだぞ?」

魔王「少しは私を信じたらどうだ?」

戦士「…今はやつの言うことを素直に聞くしかなさそうだ。」

勇者「わかった。…だが、お前の事を完全に信じた訳じゃないからな。」

魔王「ああ。それで十分だ。それじゃ、今から訓練を始めるとしよう。」

38 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [sage saga]:2012/02/13(月) 02:10:23.70 ID:7nuS6ylE0
勇者「訓練…って何をするんだ?…まさかとは思うが、お前と戦う訳じゃないだろうな?」

魔王「いずれはそうするつもりだが、今はとりあえずこれと戦ってもらう。」

 魔王が何か唱えると、勇者達の前に小さな魔方陣が5つ現れた。そしてその魔方陣から、勇者達に
 
 酷似した、黒い影のようなものが現れた。

勇者「…なんなんだ?こいつらは。」

魔王「…これはお前たち自身だ。装備、体、思考、どれをとっても全く同じだ。」

魔王「お前たち自身なのだから、決して弱くは無いぞ。今日から毎日、この影と戦ってもらう。」

勇者「…毎日か。大変そうだな。」

魔王「確かに大変ではあるが、これが最も早くレベルアップする方法だ。それに実感も沸きやすい。」

魔王「影は、召喚された時点でのお前たち自信の強さであって、強さが変わる事はない。」

魔王「つまり、お前たち自信が少しでも進歩すれば倒せる、と言う訳だ。」

勇者「…なかなか面白そうだな。やってやるぜ!」


39 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/13(月) 02:12:22.47 ID:7nuS6ylE0
すみません、さげ消すの忘れていました。


40 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/13(月) 04:15:20.40 ID:7nuS6ylE0
   ー5時間後ー

側近「魔王様、お食事の用意が出来ました。」

魔王「もうそんな時間か。」

 魔王がパチンと指をはじくと、勇者達の影が消えた。

勇者「はぁはぁ…もう…動けない…。」

魔王「終わりだ昼飯にするぞ。…それにしても、誰一人として影を倒せないとはな。」

僧侶「…そんな簡単にレベルアップ出来たら苦労はしませんよ。」

魔王「…まぁいいだろう。午後もやるからな。しっかり休んでおけよ。」

武闘家「…午後も…?…体がもたないよ…。」

魔王「安心しろ。お前たちは不死身だ。」

   ー魔王の城 食堂ー

勇者「…いただきます…。」

戦士「…いただきます。」

魔法使い「…もうだめ…全身が痛い。」

僧侶「まさか自分がここまでやっかいな相手だとは思いませんでした。」

勇者「そうだな…。自分自身と戦う事なんてまず無いからな。」

戦士「それにしても…やつの目的が、ますますわからなくなったな。」

武闘家「どうやら、世界征服では無いのは確かなようね。」

魔法使い「魔王が何を企んでいるのかはわかりませんが、しばらくは大人しくしていましょう。」

勇者「…そうだな。そうするとしよう。」


41 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/13(月) 07:38:31.81 ID:7nuS6ylE0
   ー魔王の特訓 7日目ー

勇者「はぁはぁ…まだまだッ!」

魔王「そうだ、その意気で頑張れ。」

   ー魔王の特訓 14日目ー

勇者「…体がっ…全身が壊れそう…。」

魔王「お前は不死身だ。余計な心配をしている暇があったら、剣を振れ。」

   ー魔王の特訓 21日目ー

勇者「…。」

魔王「…。」

   ー魔王の特訓 28日目ー

勇者「…本当に強くなっているのか?」

魔王「心配するな。一月前とは比べ物にならない程強くなっているさ。そんなに心配なら、試してみるか?」

勇者「…じゃ試していい?」

魔王「いいだろう。全力でかかってこい。」

 勇者は 力をためて いる! 勇者は 力をためて いる! 勇者は 力をためて いる!

 勇者の 攻撃 会心の一撃! 魔王に0のダメージ

勇者「…。」

魔王「…。」
42 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/13(月) 17:10:10.30 ID:7nuS6ylE0
勇者「…どうせそんな事だろうと思ってたよ。」

魔王「戦うのが早すぎただけだ。お前はまだ17歳だろう。500年以上生きている私に、勝てる訳がないだろう。」

勇者「…そんな事はわかっているさ。でも1ダメージも与えられないってどうなの…?」

魔王「私と1対1で張り合おうという考えが間違っているのだ。…お前は私と違って仲間がいるだろう?」

魔法使い「そうですよ。なに一人で悩んでいるんですか?」

戦士「…まったく、勇者にあるまじき悩みだな。」

僧侶「いつだって私達は5人で一人ですよ?」

勇者「…そうだね。うん…そうだ!」

勇者(…僕はなんでこんな初歩的な事を敵に教えられているんだ?)

魔王「…それじゃ今日の訓練は終わりだ。各自部屋に戻って休むように。」

魔王(全員紋章の支配に耐えたか…流石は真の勇者だ。これで目的に、また一歩近づいたな。)
43 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/13(月) 17:52:52.32 ID:7nuS6ylE0
   ー魔王の城 魔王の部屋 深夜ー

 「コンコン」魔王の部屋の扉を叩く音が、静かな魔王の城に響く。

魔王「入れ。」

勇者「お邪魔します。」

魔王「…ルシファーか。こんな時間になんの用だ?…夜這いか?」

勇者「…僕に男を襲う趣味があるようにみえる?」

魔王「ふっふっふ。私は女だがな。」

勇者「…!?」

魔王「まさか今まで男だとでも思っていたのか?」

勇者「え…あ、いや…なんかいつも男っぽい話方してたし、まさか魔王が女だなんて…。」

魔王「男女差別とは…勇者にあるまじき行為だな。」

勇者「いや…別にそういうつもりじゃ。なんというか…その…。」

勇者「人間界で聞いていた『魔王』って言うのがそういう感じだったから。」

魔王「…人間界の『魔王』ね…。それで何しに来たんだ?」
44 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/13(月) 18:51:50.57 ID:7nuS6ylE0
勇者「…単刀直入に言う。お前の目的は何なんだ?」

魔王「それはお前たちが最もよく知っているんじゃないのか?」

勇者「…それは違う。お前の目的は世界征服なんかじゃない。」

魔王「ほう…ならば他に何があるというんだ?」

勇者「それをお前に聞きにきたんじゃないか。」

魔王「…言いたくない、と言ったらどうする?」

勇者「別にそれならそれでいい。…ただ、お前が僕等を僕にした理由が聞きたかっただけだから。」

魔王「ふっ、嫌でもいずれわかるさ。」

勇者「…いずれ…か。」

魔王「…そんな事よりも、お前は今目の前に迫っている危機に目を向けた方がいいと、私は思うぞ。」

勇者「…?」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/14(火) 08:20:20.86 ID:HKuu8u2IO
見てるよ
がんばってー
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/15(水) 20:04:53.94 ID:0WU5aOmSO
ふむ乙
47 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/15(水) 20:48:56.53 ID:vEbS7bZX0
   ー翌朝ー魔王の城 玉座の間ー

側近「…魔王様、どうすればよろしいでしょうか?」

魔王「まぁ、いい下がれ。」

側近「…わかりました。どうかお気を付けて。」

勇者「おはよう。何してるの?」

魔王「ん?今日は随分早起きだな。オリエンス達はまだ寝てるのか?」

勇者「うん。なんだかよく眠れなくって。」

勇者「…それで、側近さんと何を話していたの?」

魔王「ああ、そのことだが、いまからここに『勇者』が来る。」

勇者「…?ど、どういう事?」

魔王「今からここに、私の命を狙う『勇者』が来る、と言ったのだ。」

勇者「勇者って…な、なんで?」

魔王「…お前が行方不明になったからだろう。『勇者』お前一人では無いのだ。」

魔王「私の命を狙う者全てが『勇者』なのだ。お前が消息を断った今、代わりの『勇者』が
   来るのは当然だろう。」

勇者「そんな…僕達の代わりはいくらでもいるって事なの…?」

魔王「そうだ。…かく言うお前だって、お前の前にいた『勇者』の代わりなんだぞ。」

魔王「…それとも、『勇者』は唯一無二の存在だとでも思っていたのか?」

勇者「…。」

魔王「…まぁ、こんなくだらん話をしている間にも、さっそく無謀な挑戦をする『勇者』
   が来たようだぞ。」
48 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/15(水) 22:23:33.03 ID:vEbS7bZX0
魔王「…ルシファーよ、魔族の王として命ずる。私の命を狙う『勇者』達を討て。」

勇者「……わかった。」

 その時、玉座の間の扉が開き、武装した4人組の男女が部屋に入ってきた。

挑戦者「…そこにいるのは魔王だな。…覚悟しろッ!」

侍「…まて、よく見ろ。人間もいるぞ。」

魔導士「誰だか知らないが、そこをどいてくれないかい?下手すると巻き添え喰らっちゃうよ。」

勇者「…。」

神官「…どうした?早くそこをどけッ!お前の相手をしている暇などないのだッ」

勇者「ごめん…それは出来ない。」

挑戦者「なっ…!?貴様…人間のくせに、魔王に味方するというのか!?」

勇者「…そうじゃないんだ…でもここはどけないんだ。」

魔導士「裏切ったのか…人間のくせに!」

侍「どういうつもりか知らんが、魔王の味方をすると言うのならば、人間であろうと容赦なく殺すぞ。」

勇者「…やめてくれ…僕は君たちと戦うつもりはないんだ。それに君たちでは、彼女には…魔王には勝てない…!」

挑戦者「ふざけるな!…この日の為に、どれだけ厳しい修行をつんできたと思っているのだ!?」

挑戦者「…俺たちは絶対に勝つ!魔王なんかに負けるはずがないッ」

神官「我々も無益な殺生は好まない。大人しくそこをどいてくれ。…でないと本当に戦わねばならない事になるぞ?」

魔導士「…人間なのに魔族に寝返るなんて…絶対に許さないッ!」

勇者「…ごめんなさい…本当にごめんなさい…!」

挑戦者「どうやら本当にそこをどく気はないようだな………いいだろう。殺せッ!」
49 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/15(水) 23:01:12.06 ID:vEbS7bZX0
   ー数分後ー

挑戦者「う…そ…だろ…?」

侍「くっ…魔王の目の前で…人間に敗れると…は。」

神官「何故ですか…神は…我等に味方していた…はず…。」

魔導士「ちくしょう!…なんで、なんでこんなやつに…!」

勇者「…ごめんなさい…どうか…許してください…。」

魔王「もういいだろう。さぁ…とどめをさせさせ。」

勇者「…許してください…ごめんなさい。」

 魔王の城に、挑戦者達の断末魔が響き渡った。

 新キャラが出たのでキャラクター紹介

 側近…年齢293歳、性別女、レベル124
魔王に長年仕える女の魔族。幼い頃、親に捨てれたところを魔王に拾われ、以後魔王の側近として
300年近く働いている。その恩もあり、魔王に絶対の忠誠を誓っている。魔王の役にたとうと色々と
影で努力しているらしい。…ちなみにこの側近も自ら戦う事は滅多に無いが、勇者とは比較にならない
程強かったりする。魔王軍は、魔王とこの側近だけで出来ていると言っても過言ではない。
   
   ー挑戦者とその仲間たちー
 
 挑戦者…年齢19歳、性別男、レベル23 魔導士…年齢16歳、性別女、レベル18
 侍…年齢23歳、性別男、レベル21 神官…年齢20歳、性別男、レベル19
勇者(ルシファー)が行方不明になった事で、代わりに人間界から送り出された、新しい『勇者』とその仲間。
全員真面目な性格で4人で毎日キツい修行をしていたが、勇者達が魔族の大半を殲滅してしまった為、
肝心の実戦をあまり経験していなかった。レベルが低いのも同じ理由。魔王の城にたどり着いた『勇者』
の中で歴代最弱。
50 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/15(水) 23:02:00.27 ID:vEbS7bZX0
   ー数分後ー

挑戦者「う…そ…だろ…?」

侍「くっ…魔王の目の前で…人間に敗れると…は。」

神官「何故ですか…神は…我等に味方していた…はず…。」

魔導士「ちくしょう!…なんで、なんでこんなやつに…!」

勇者「…ごめんなさい…どうか…許してください…。」

魔王「もういいだろう。さぁ…とどめをさせさせ。」

勇者「…許してください…ごめんなさい。」

 魔王の城に、挑戦者達の断末魔が響き渡った。

 新キャラが出たのでキャラクター紹介

 側近…年齢293歳、性別女、レベル124
魔王に長年仕える女の魔族。幼い頃、親に捨てれたところを魔王に拾われ、以後魔王の側近として
300年近く働いている。その恩もあり、魔王に絶対の忠誠を誓っている。魔王の役にたとうと色々と
影で努力しているらしい。…ちなみにこの側近も自ら戦う事は滅多に無いが、勇者とは比較にならない
程強かったりする。魔王軍は、魔王とこの側近だけで出来ていると言っても過言ではない。
   
   ー挑戦者とその仲間たちー
 
 挑戦者…年齢19歳、性別男、レベル23 魔導士…年齢16歳、性別女、レベル18
 侍…年齢23歳、性別男、レベル21 神官…年齢20歳、性別男、レベル19
勇者(ルシファー)が行方不明になった事で、代わりに人間界から送り出された、新しい『勇者』とその仲間。
全員真面目な性格で4人で毎日キツい修行をしていたが、勇者達が魔族の大半を殲滅してしまった為、
肝心の実戦をあまり経験していなかった。レベルが低いのも同じ理由。魔王の城にたどり着いた『勇者』
の中で歴代最弱。
51 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/15(水) 23:14:26.88 ID:vEbS7bZX0
連投申し訳ない。続き書きます
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2012/02/15(水) 23:40:23.34 ID:zP2GCjwfo
素晴らしい
53 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/15(水) 23:55:24.03 ID:vEbS7bZX0
魔王「…どうだ?罪の無い命を奪った気分は?」

魔王「これが魔王として生まれた者の使命なのだ。生まれた時から命を狙われ、そして罪の無い命を奪いつづける。」

魔王「…もっとも魔王の中も命を奪う事に快楽を見出した者もいたようだがな。…しかし、私は違う。」

勇者「………そう…だったのか…。」

魔王「…まぁこの話はもういいだろう。この『勇者』達が死んだ以上、またすぐに別の『勇者』が来るはずだ。」

魔王「必要ないと思うが一応、気をつけておいた方がいい。…私とお前は、もう引き返せないところまできているのだからな。」

勇者「…ああ、気をつけるよ…。」

   ー夜 魔王の城 寝室ー

魔法使い「…どうしたの?なんか凄く疲れてるみたいだけど…?」

勇者「え…?あ、いや大丈夫だよ。別に。」

魔法使い「本当に?まぁそれならいいんだけど。」

魔法使い「それにしても…あれからもう1ヶ月もたつんだね。…なんか色々ありすぎて良くわからないや。」

勇者「そうだね。…よく考えてみると、とても信じられないような生活だよね。魔王の僕になって修行をしてるなんて。」

魔法使い「うん。…でも、魔王は何だかんだ言って優しいし、魔族のみんなも親切だから、私はこういう生き方も
     ありかなって、思うんだよね。」

勇者「うん、そうだね。…でも、あれが魔王だなんて、僕はいまだに信じられないよ。」

勇者「…みんなが教えてくれた『魔王』は、諸悪の根源、みたいな感じだったけど、本当の魔王は全然違ったね。」

魔法使い「うん。それは私も思った。…もしかしたら、本当にもしかしたらだよ?」

魔法使い「…私達、騙されていたのかな…?」



54 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/16(木) 00:19:15.74 ID:yE0y2bP00
勇者「…わからない…でも、僕達に<魔王は悪だ>と教えた人達も、決して僕等を騙そうとして、そう教えた訳じゃ無いと思う。」

勇者「…少なくとも、僕はそう思うよ…。」

勇者(…自分に言い聞かせているだけじゃないか…本当の事なんて…そんなのわからないよ…。)

魔法使い「…そっか。…そうだよね。」

勇者「…でも、今この瞬間も<魔王は悪だ>と、間違った事を教えられてる人がいるんだよね。」

魔法使い「…そうだね。なんとか平和的に解決する方法はないのかな…?」

勇者「…あると思うよ。うん、きっとあるはずさ。」

魔法使い「…そうだよね!きっとあるはずだよね!」

魔法使い「でも…どうすればいいのかな…?」

勇者「うーん…どうすればいいのかな?…そうだ、明日魔王に聞いてみよう。」

勇者「きっとあの人ならわかるはずだよ。何でも知っていそうだし。」

魔法使い「確かに、魔王なら知っていてもおかしくないよね。明日、修行の前に聞いてみよう。」

魔法使い「それじゃ、おやすみ。」

勇者「…おやすみ。」
55 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/16(木) 03:31:37.28 ID:yE0y2bP00
   ー翌朝 魔王の城 玉座の間ー

勇者「おはよう。」

魔王「…おはよう。今日も随分早いな。まぁ早起きは良い事だが。」

勇者「あのさ、聞きたいことがあるんだけど。」

魔王「なんだ。言ってみろ。」

勇者「…その、世界を平和にする方法は無いのかな?」

魔王「…どういう意味だ?」

勇者「話すと長くなるんだけど、いいかな?」

魔王「まぁ…別にいいが。それでなんだ?」

 勇者は魔王に、昨日の夜魔法使いと話した内容を魔王にはなした。

魔王「…それは不可能だ。」

勇者「な…なんで…?」

魔王「…お前の言いたいことは良くわかる。だが、それは無理な話だ。」

魔王「私だって、お前と同じ事を考えたことぐらいある。だが、それは不可能だと気づいた。」

勇者「どうして不可能なの…?」

魔王「戦争とはそういうものだ。…そんなに気になるなら、夜にでも図書室で歴史の事でも調べればわかるはずだ。」

魔王「…この戦いが終わることの無いものではあることが。」

56 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/16(木) 04:04:54.68 ID:yE0y2bP00
勇者「そうなんだ…わかった…今日の夜にでも調べてみるよ。」

魔王「そうか。…それにしても、紋章の支配に1月も耐えるとはな。流石、真の勇者は違うな。」

勇者「紋章の支配?なにそれ?」

魔王「お前の右手の甲にある黒い紋章が、ただの痣では無いことはお前だって知っているだろう。」

魔王「その紋章を持つべき者以外が持つと、その場で死ぬか、異形の魔物に姿をかえるか、欲望の塊のような存在になるか、
   まぁ、いずれにせよ人ならざるものになるのだ。」

魔王「その代わりに、絶大な力を手にいれる事が出来るのだ。力は人によって変わるがな。」

魔王「まだ、お前たちはその領域には達していないが、その力を得るのも時間の問題だろう。」

勇者「そうなんだ…凄いんだね…これって。」

魔王「ちなみに、お前達が戦った魔王軍旧四天王は、元は人間だ。紋章の力に支配されると、あのような魔物になるのだ。」

勇者「え…!?本当なの…?」

魔王「ああ、本当だ。しかもただの人間では無い。『勇者』だ。」

勇者「そ…そうだったんだ…。あれが…『勇者』の成れの果てなのか…。」

魔王「…まぁ実力はあったが、本当に肩書きだけの『勇者』だったがな。」

勇者「…どういう事?」

魔王「金と名誉をを好きなだけやろう、そう言っただけこちらに寝返ったのだ。…紋章に支配されるのも当然だろう。」

魔王「…まぁ心配するな。お前達が紋章に支配される事は無いだろう。お前たちは、いつも通り修行に励んでいればいい。」

勇者「わかった、頑張るよ。」

57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/16(木) 04:34:29.05 ID:x9ljVUnvo
人を殺した事にたいした葛藤も無いという事は、この勇者は元々殺人には慣れているという認識でいいのかな
58 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/16(木) 04:47:31.09 ID:yE0y2bP00
挑戦者を殺した時点で覚悟が決まった、という感じにしたかったのですが
文章が下手で、すみません。
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/16(木) 05:49:12.91 ID:VPUVmsnDO
追いついた
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2012/02/16(木) 07:12:36.44 ID:57tuU4I4o
旅をしてれば盗賊山賊なんかとやり合う事だってあるさ
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/16(木) 09:46:52.17 ID:WNgsljNPo
話せる程度に知性を持った魔物もいただろうし殺してきただろうさ
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/16(木) 10:07:57.15 ID:82Srfaqeo
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/16(木) 16:24:20.14 ID:TZ42lgVwo
>>58
文章力は問題ないとおも。
ただ、もっとその覚悟を決めた時の描写を文章として増やせば良かったかもね。
ともあれ、頑張れー
64 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/16(木) 23:21:32.19 ID:yE0y2bP00
>>63
ありがとうございます。次から気をつけて書きたいと思います。
続き書きますね。
65 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/16(木) 23:54:14.77 ID:yE0y2bP00
   ー夜 魔王の城 図書室ー

勇者「…ここが図書室か……凄い広さだ。目的の本を探すだけでも、一日ぐらいかかりそうだな。」

勇者「見たことも無い字でかかれた本ばかりだな。…武器や防具、魔法に関する本もあるな。」

勇者「えっと…人間界と魔界に関する歴史書は…。」

   ー3時間後ー

勇者「ないな…んー…これかな?…あった!これが、魔界の歴史書だな。」

勇者「これの最も新しいやつは…これか。えっと…なになに…。」

 勇者は歴史書の埃を払い、席に座りゆっくりと読み始めた。

勇者「第6次人魔戦争…?魔月歴425年…425年って100年以上前の話なのか。」

勇者「事の発端は人間側の魔界侵略…!?え…どういう事?人間側って…嘘だろ!?」

勇者「人間側の目的は、魔界の地下資源だったと思われる。その頃、人間界では地下資源の枯渇が問題視されはじめて
   おり、その解決策として魔界侵略を選んだものと見られる。」

勇者「……しかし、約20年にわたって続いた戦争も、魔王レーが召喚した太陽の龍によって、魔族側の
   勝利として、第6次人魔戦争は幕を閉じた。」

勇者「…人間側から…だった…のか。」
   
66 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/17(金) 00:25:42.76 ID:LBLpAoO20
勇者「……今回も…そうなのかな…?」

勇者「魔王の言っていた、どうしようも無い事って、この事を言っていたのか…。」

勇者「戦争の理由が、人間側の身勝手な理由だったら、確かにどうしようも無いよね…。」

勇者「…この戦争について詳しく知っている人って誰かいないかな…?」

魔王「私で良ければ話を聞かせてやるが。」

勇者「うわっ!魔王、いつからここにいたの!?」

魔王「ほんの数分前にきたばかりだが。」

勇者「そうなんだ。それで、魔王は第6次人魔戦争についてなんで知ってるの?」

勇者「100年以上前の話なんだよ?」

魔王「魔族の寿命は人間よりも遙かに長い。魔族で100歳と言うのは、それほど珍しい事では無い。」

勇者「魔族は長寿なんだね。それで、その時魔王は何をしてたの?」

魔王「魔王だ。そこに書いてある、レーと言うのは私だ。」

勇者「ええっ!?本当に?」

魔王「ああ、本当だ。」

勇者「へー…魔王は100年以上魔王をやっているんだね。」

勇者「…それにレーって名前なんだ。知らなかったよ。」

魔王「まぁ普段から魔王としか呼ばれてないし、別に特に気にして無いからな。」

勇者「じゃ明日からレーって呼んでいい?」

魔王「…別にいいが、第6次人魔戦争について聞きたいんじゃ無かったのか?」

勇者「ああ、忘れてた。…それじゃ改めて聞かせて。」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) :2012/02/17(金) 00:33:40.54 ID:AEy776Kbo
やっと追いついた
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/02/17(金) 00:53:16.54 ID:IzWNXCsO0
>>67
黙れカス
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/02/17(金) 00:57:42.75 ID:hFHLwfFLo
田舎もんが
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/17(金) 01:10:32.12 ID:fuIOZNQ2o
何で三人続けて栃木なんだよwwww
吹いたじゃねーかwwww
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/17(金) 01:38:01.00 ID:tZ9IOqBho
72 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/17(金) 01:44:46.64 ID:LBLpAoO20
魔王「…聞かせる、と言ってもその本に書いてある以上の事は何も無いぞ。」

勇者「…うーん…その、どんな感じの戦いだったの?」

魔王「どんな感じか…。」

魔王「お互いに自分の行動が正義であると、信じて疑わないもの同士の戦いだったから、悲惨な戦いだったよ。」

勇者「…?どういう事?」

魔王「…人間や魔族のような、知性の発達した生き物は「情」といったものが必ずある。」

魔王「誰かを殺そうとした時、それがどんなに憎い相手であっても、心のどこかではそれを否定する考えを持つものだ。」

魔王「ましてや戦争のような、何の恨みも無い相手を殺さなければならない時、その行動にためらいが生まれるはずなのだ。」

勇者「んー…わかるような、わからないような…。それで、情と正義が関係あるの?」

魔王「ああ、ある。正義はそのためらいを無くしてしまうのだ。」

勇者「…えっ…なんで?」

魔王「…相手が悪だからだ。悪を滅ぼすのになんの躊躇が必要なんだ。自分は正義なんだから、悪である相手が死ぬのは
   当然だ。」

魔王「…このような考え方をお互いに持っていて、それがぶつかったのが、第6次人魔戦争なんだ。」

勇者「そんなの…間違っているよ…!悪だからって…殺せば済む問題じゃ無いはずだよ…。」

魔王「…ここで正義について語るつもりはないが、正義や悪といった考え方は物事を二極化してしまう。」

魔王「ようは簡単なんだ。物事を考えるのが面倒になった人が、そういうものに陥るのだ。」

勇者「難しいね…。」

魔王「第6次人魔戦争の時、人間界では資源の枯渇が問題になっていた。このままでは、世界経済が崩壊してしまうのでは
   ないか。」

魔王「その焦りから、この戦争になったのだ。なんせ、目の前には豊富な地下資源がある訳だから、欲しいと思うのは
   当然だろう。」

魔王「だが、人間もそんなに馬鹿じゃない。いくら違う種族だからといって、やって良い事と悪い事の区別くらいは
   ついていた。」

魔王「だから、戦争に反対する者も人間界の中にも大勢いた。だが、それでは地下資源が尽きるのを待つだけになってしまう。」

魔王「その時、賢い人間はどうしたか。…子供達を洗脳したんだ。」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/02/17(金) 04:20:07.84 ID:Irxbkg+AO
魔王の話が嘘だったらこの勇者相当なマヌケだよな
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/17(金) 08:39:47.16 ID:tZ9IOqBho
75 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/18(土) 02:56:01.74 ID:Z3ZKWo9F0
勇者「せん…のう…?」

魔王「そう。洗脳だ。」

勇者「なんなのそれは?聞いたことも無い言葉だ。」

魔王「…説明するのはとても難しいのだが、簡単に言うと当然の事が当然でなくなるのだ。」

勇者「当然の事が当然じゃなくなる…?」

魔王「その逆もあるがな。…朝になれば太陽がのぼるのぼる、これは当然だな。」

勇者「うん。」

魔王「夜になれば月がのぼる、これも当然だな。」

勇者「そうだね。」

魔王「今の人間界では、それと同じように魔族は悪だと認識されているわけだ。」

勇者「…うん。そうだね。」

魔王「これが洗脳の力だ。当然とは当たり前、という事だ。誰もその事を信じて疑わなくなる。」

魔王「太陽や月がのぼるのと同じように、魔族が悪だと誰もが信じるようになる。これを洗脳というのだ。」

勇者「よくわからないけど、何か怖いね…。」

魔王「そうだな。考え方の根本を強制的にかえる、おそろしいやり方だな。」

魔王「そろそろ部屋に戻るとしよう。そろそろ寝ておかないと、明日キツいぞ。」

勇者「そうだね。おやすみ。」
76 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/18(土) 04:09:31.86 ID:Z3ZKWo9F0
   ー数日後 魔王の城 玉座の間ー

側近「人間界で不審な動きがあった、という報告があったのですが、いかが致しましょう?」

魔王「…そうだな。今まで通り監視を続けておいてくれ。」

魔王「何か変化があったら伝えるように。」

側近「わかりました。」

 そういうと側近は部屋から出て行った。

勇者「…また何かあったの?」

魔王「いや、わからない。今それを調べているところだ。」

勇者「…そっか。その間、僕達はどうしてればいいかな?」

魔王「まぁ、なにかあったら報告するから、それまでは今まで通り修行に励んでくれればいい。」

魔王「ただ、一応いつでも戦えるようにしていてくれ。」

勇者「…わかった。じゃ僕達は修行に戻るね。」



77 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/18(土) 05:20:06.74 ID:Z3ZKWo9F0
   ーさらに数日後 魔王の城 地下闘技場ー

魔王「そこまで。今日はこれで終わりだ。夕食とったら早めに寝るように。」

武闘家「ふぅ〜疲れた。」

僧侶「そうですね。でも頑張らなくては。」

 その時、地下闘技場に側近が入って来た。

側近「…魔王様、ご報告が。」

魔王「そんなにどうした。何かあったのか?」

側近「…人間達が、大群を率いて魔界に侵略してきました。」

勇者「えっ…!?」

戦士「それは本当なのか?」

魔法使い「そんな…。」

魔王「…ついに来たか。この事を城にいる全員に伝えろ。」

魔王「お前たちは身支度をすませ戦闘の用意をし、30分後に5階会議室にこい。いいな?」

勇者「わかった。30分後だね。」
78 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/18(土) 09:32:26.18 ID:Z3ZKWo9F0
   ー魔王の城 会議室ー

魔王「全員集まったようだな。それでは、始めるとしよう。」

魔王「まず側近、現状を報告してくれ。」

側近「はい。先程、人間達が時空の扉を通って魔界にきました。」

側近「兵の数は最低でも20万以上いるとの事です。」

勇者「に、20万!?」

戦士「…凄い数だな。」

魔王「…20万か…厄介だな。」

魔王(魔王軍は勇者達のお陰でほぼ全滅…親衛隊ぐらいしか残っていない。)

魔王(…魔王軍が生きていれば、20万など容易く退けられるというのに…。)

魔王(せめて四天王がいれば何とかなったかもしれないが…無いものねだりしても仕方ない。)

魔王(どうする…親衛隊だけで何とかしなくては…。)
79 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/18(土) 10:09:03.38 ID:Z3ZKWo9F0
魔王「側近、魔王軍は親衛隊をあわせてどれくらい残っているんだ?」

側近「約5万です。」

魔王「5万…か。まともに当たればまず勝ち目は無いな。」

武闘家「何か策はあるの?」

魔王「策…ない事はないが、勝てるかどうかはあやしいな。」

魔王「まぁ今回の目的は領土防衛だから、何とかなるだろう。」

側近「では、どうしますか?」

魔王「時空の扉に最も近い国は、たしか獣の国だったな。彼処を防衛拠点とする。」

魔王「後、隣国の龍の国にも応援を頼んでくれ。何としてでも守り抜くぞ。」

側近「はい。魔王軍と親衛隊はいかがいたしましょう?」

魔王「魔王軍は、獣の国に送ってくれ。親衛隊は、万が一突破された時の為龍の国に待機していてくれ。」

側近「わかりました。」

魔王「軍が出発し次第、我々も獣の国に向かうぞ。」

勇者勇者「はい!」

80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/18(土) 12:50:16.72 ID:VB12oZgFo
乙?
81 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/19(日) 06:00:59.94 ID:n+P5EUbZ0
誤字脱字も多い上、投下時間がバラバラで申し訳ない。
82 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/19(日) 06:21:59.44 ID:n+P5EUbZ0
   ー獣の国 玉座の間ー

獣王「これはこれは魔王様、我が獣の国にきていただき誠に有難う御座います。」

魔王「いや、こちらこそ無理やり押しかけて本当に申し訳ない。」

獣王「いえいえ、事情はあらかた聞いています。…どうか、この国を、世界をお守りください。」

魔王「まかせてくれ。それで、国民は今はどこに避難しているんだ?」

獣王「隣国の龍の国に頼み、一時的にそちらに移動してもらっています。」

魔王「そうか。この国の戦える兵の数はどれくらいいるんだ?」

獣王「2万と少しくらいかと。」

魔王「2万か、十分だ。」

獣王「そrで…一体どうするおつもりなんですか?」

魔王「籠城作戦だ。…人間達の兵の数は少なく見積もっても20万。まともにあたれば負けるのは確実だ。」

魔王「人間達は、間違いなくこの獣の国を魔界侵略の拠点とするだろう。しかし、逆に言えば拠点となりうる場所はここしか無いのだ。」

魔王「この国さえ守り抜けば、人間達の魔界侵略は食い止められるだろう。」
83 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/19(日) 06:56:34.09 ID:n+P5EUbZ0
獣王「…しかし、相手は20万…流石に厳しいのでは?」

魔王「そうだな。だが策はこれしか無いのだ。ここを落とされれば、間違いなく魔界は終わりだ。」

獣王「失礼しました。出過ぎた真似をお許しください。」

魔王「気にするな。お前が不安なのも良くわかる。」

獣王「有難う御座います。それでは、これからさっそく籠城の準備をしたいと思うのですが。」

魔王「そうだな。結界魔法\を、この国の回りに5重にはっておけ。」

魔王「それと、広場に見張りの為の塔を作ってくれ。」

獣王「わかりました。完成までに少し時間がかかると思うので、少し休まれてはいかがいかがですか?」

魔王「そうだな。お言葉に甘えて休ませてもらうとしよう。」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/19(日) 12:01:21.51 ID:fEP/tnJDO


籠城か…援軍が来ないと厳しい戦略だな
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/19(日) 12:24:35.11 ID:mMeggQwK0
籠城はもともと援軍が来るまでの引き延ばし策だからな
人間軍が他へ動いたらそれを牽制する手段はあるのだろうか?

展開に期待
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/19(日) 16:11:19.71 ID:/7fJqq2jo
結界のレベルが高すぎてそれだけで何とでもなりそうな気がするんだが…
87 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/19(日) 17:29:00.39 ID:n+P5EUbZ0
   ー獣の城 客室 勇者の部屋ー

勇者「ふぅ…なんかいまいち状況が理解出来ないんだよなぁ…。」

武闘家「…人間達が圧倒的な数の軍を率いて、魔界に侵略きていているって事でしょ。」

僧侶「ついこの前まで人間達の味方だったのに、今は魔族の味方…世の中何が起こるかわからないものですね。」

戦士「そうだな。それで魔王はどうするつもりなんだ?ここを落とせなかったという理由だけで、魔界侵略を諦めるとは到底思えんぞ。」

魔法使い「それにここは人間界に最も近い国。持久戦となればこちらが不利だと思うのですが。」

勇者「そうだな。しかし、魔王がそんな事に気づかないとは思えない。きっと何か考えているのだろう。」

戦士「確かに…しかし、今我々に残された手段はそう多くないはずだ。…魔王はどんな策に出るつもりなんだ?」

勇者「うーん…やっぱそういうのって本人に聞くのが一番早いと思うんだけど。」

僧侶「そうですね。後で寝る前に魔王のいる部屋に行って聞いてみましょうか。」

武闘家「うん。そうしよう!」

勇者「それじゃ、少し休んだら魔王の部屋に行ってみよう。」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/19(日) 22:09:53.87 ID:DtAB9LUSO
魔王は既に来るべき神との戦いを予知していたのであった…
みたいなケン・イシカワ的なストーリーに…なるわけないか
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/19(日) 23:04:55.11 ID:tnz/LzYdo
>>88
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/19(日) 23:14:02.28 ID:Ry96OXM+o
>>88
読者の予想とかマジ誰得だよ
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/20(月) 02:28:26.86 ID:4RtSvtfLo
92 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/20(月) 06:40:49.35 ID:0mhqblsr0
   ー獣の城 客室 魔王の部屋ー

勇者「おじゃまします。」

魔王「ん?何か用か?」

武闘家「ちょっと聞きたい事があってきたんだ。。」

魔王「籠城作戦の事か。」

戦士「ああそうだ。…それで、何か策はあるのか?」

魔王「先程、龍の国と不死の国に援軍を頼んだ。…これで少しは対抗出来るだろう。」

僧侶「その援軍は、後どれくらいでくるんですか?」

魔王「龍の国や不死の国の兵士は魔王軍と違って、瞬間移動魔法が使えないからな。」

魔王「加速魔法を使っても、早くても龍の国で2週間、不死の国は20日以上かかるだろう。」

勇者「2週間に20日か…人間達はこの国に後どれくらいでつくの?」

魔王「報告によれば、後3日程で到着するそうだ。」

魔法使い「…それで、その結界魔法はどれくらいの間もつんですか?」

魔王「レベル\の5重だから、並大抵の攻撃では破壊されないと思うが、なんせ相手は20万だからな…。」

魔王「ちょうど2週間もつかもたないか、くらいだろう。」
93 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/20(月) 09:16:22.67 ID:0mhqblsr0
戦士「…厳しい戦いになりそうだな。」

武闘家「それで、その援軍とやらは何人くらいくるの?」

魔王「龍の国が約1万5000、不死の国が2万だ。」

魔法使い「10万対20万、頑張ればなんとかなるかもしれませんね。」

戦士(まぁ…それでも相手の半分の数しかいない訳だがな。)

戦士(しかし、魔族は戦闘能力の高い一族だ。半分の数でも何とかなるかもしれないな。)

僧侶「しかし、不死の国の援軍が来るのは20日後、それまでどうやって持ちこたえるかが問題ですね。」

戦士「結界が消えるまでは2週間、その間はこちらから一方的に攻撃できる。その間にどれだけ数が減らせるかも重要だな。」

勇者「遠距離攻撃に関しては、魔法技術の発達したこちらが有利だよね。でも、その後どうするかだよね。」

魔王「一応、それらの点についても考えて無いことはない。」

武闘家「一体どうするつもりなの?」

魔王「パイモンの言った通り、結界が消えるまでは2週間程あるため、魔法で相手の数を減らすつもりだ。」

魔王「この獣の国は凄腕の魔導士や幻術士が数多くいる。彼らに協力してもらって戦う予定だ。」

魔王「後、結界消滅後は我々も戦線にでるぞ。不死の国の援軍が来る前にここを落とされる訳にはいかないからな。」

武闘家「やっぱそうなるんだ。」

魔王「当然だ。力を持った者が戦わずしてどうする?」

魔法使い「そうですね。そういえば、側近さんも戦うんですか?」

魔王「いや、実は彼女には別の仕事を頼んであるのだ。」

94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/20(月) 09:29:41.51 ID:4OeMN8bDO
馬しね
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/20(月) 09:44:18.79 ID:h3BkvimIO
96 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/20(月) 15:02:49.93 ID:0mhqblsr0
戦士「別の仕事?」

魔王「ああ。彼女には情報収集を頼んでおいた。戦いにおいて情報は最大の武器だからな。」

僧侶「そうなんですか。…それにしても側近さんって強いんですか?戦っているところを見たことが無いのですが。」

勇者「そういえばそうだね。僕達が魔王の城にきたときも、側近さんとは戦ってないし。」

魔王「ん?言っていなかったか?彼女はとても強いぞ。普段は戦わないが、お前たちとは比較にならない程強いぞ。」

武闘家「そ…そうだったんだ。知らなかったよ。」

魔王「彼女を怒らせたら、まず命は無いと思った方が良い。くれぐれも気をつけておけよ。」

魔法使い「わかりました。十分注意するようにしますね。」

戦士「随分話がそれたな。話を戻すが、結界が消えた後はどうするつもりなんだ?」

魔王「…太陽の騎士を召喚するつもりだ。」

僧侶「太陽の…騎士?召喚?…それは一体どのようなものなのですか?」

魔王「…言葉で説明するのはとても難しいな。まぁ2週間後を楽しみにしていてくれ。」

勇者「その太陽の騎士とかいうのを召喚?すれば勝てるの?」

魔王「わからない。だが、勝つ確率は少しは上がる事は確かだ。」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/20(月) 15:04:32.78 ID:BCGWmpX/o
ソラール「呼んだかね?太陽万歳!!」
98 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/20(月) 15:15:37.46 ID:0mhqblsr0
>>97 こんなキャラがいたのかw知らなかった。
   名前が酷似しているが気にしないでくれ。
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2012/02/20(月) 20:40:16.89 ID:DVNigs5Qo
ソラール「俺が、太陽だ」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/20(月) 23:06:31.45 ID:4RtSvtfLo
101 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/21(火) 05:52:01.06 ID:h2rGawvq0
   ー2日後 夜ー

魔王「結界も監視塔も完成したようだな。」

獣王「はい。これで準備は一通り完了しました。」

魔王「よくやった。ここのところ働きっぱなしだったからな。ゆっくり休んでいいぞ。」

獣王「有難う御座います。人間達が発見され次第、こちらから伝えますので魔王様もしばらく休まれてはいかがですか?」

魔王「そうだな。私も休むとしよう。」

   ー獣の城 客室 魔王の部屋ー

魔王「ふぅ…流石に疲れたな。…後は人間の到着を待つだけ、か。」

側近「…魔王様。少しお時間よろしいでしょうか?」

魔王「側近か。はやいな。もう戻っていたのか。」

魔王「それで、なにかわかったのか?」

側近「はい。今回の魔界侵略は、人間界の3つの国の同盟によって企てられたものだという事がわかりました。」

魔王「3つの国の同盟か…それにしては兵の数が少ないな。なぜなんだ?」

側近「同盟を結んだ国は、もともと戦争をしていた為かなり消耗していました。そのせいかと。」

魔王「なるほど…戦争終結の為に魔界侵略を選んだのか。魔族も随分と舐められたものだな。」

側近「人間側の今回の目的は、第6次人魔戦争とは違い、魔族という共通の敵を持つことです。」

側近「その敵と戦う為の同盟を結ぶ事によって戦争を終結させる。これが人間側の目的です。」
102 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/21(火) 08:02:00.53 ID:h2rGawvq0
魔王「つまり、魔界侵略が目的ではないと言うことか。」

側近「もちろん、出来れば侵略したいとは思っているでしょうが、第6次人魔戦争の時ののような事はおこらないでしょう。」

魔王「そうか。ご苦労だった。…にしても、魔族も酷い扱いになったな。戦争終結の材料に使われるとは。」

側近「そうですね。…しかし、魔王様の行おうとしている事が実現すれば、このような事は2度とおこらなくなるでしょう。」

魔王「そうだな。…出来ればもう少し早めに片付けたかったのだが、まぁいいだろう。」

魔王「私の代わりに代わりに相応しいやつも見つかった事だしな。」

側近「…魔王様の代わりなど、この世にはいませんよ。」



103 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/21(火) 11:09:31.28 ID:h2rGawvq0
   ー翌朝ー

側近「魔王様、まもなく人間達がこの獣の国に到着するとの事です。」

魔王「来たか。先日伝えたように配置につけ。それと、ルシファー達にも起きるように伝えてくれ。」

側近「わかりました。」

   ー数分後ー

勇者「人間たちがきたって本当なのか?」

魔王「…嘘だと思うのなら外を見ろ。あの動く影が人間達だ。」

魔法使い「あれが…全部人…。」

戦士「20万。改めて見ると凄い数だな。」

武闘家「それで、あたしらはどうすればいいんだ?」

魔王「この前言った通り、結界が消えるまでの2週間は主に魔法で戦う。」

魔王「お前たちは私と側近を除いてこの世界最強だ。魔法についても同じ事が言える。」

魔王「よって、遠くまで敵の姿を確認出来る、この城の最上階から魔法をうってもらう。いいな?」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/21(火) 17:20:21.77 ID:F2OvImmFo
イイヨイイヨー
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) :2012/02/22(水) 07:12:16.60 ID:MBJR9S7Co
保守
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/22(水) 22:33:03.31 ID:mkJwRHoGo
作者が来たと勘違いするからageんな
SS速報で落ちるのは作者が二ヶ月以上来ない、もしくは一ヶ月以上書き込みがない時
107 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/22(水) 23:11:03.42 ID:cIS/8Zp/0
武闘家「…あたし魔法使えないだけど、どうすればいいかな?」

魔王「……これをつかえ。」

 魔王の右眼が一瞬光ったかと思うと、魔王の手には黒い杖が握られていた。

武闘家「…これは?」

魔王「万魔の杖と呼ばれる物だ。軽く振るだけで、強力な魔法を放つ事が出来る。」

戦士「私もあまり魔法は得意ではないのだが…。」

魔王「…仕方ないな…。」

 先程と同じように、右眼が光ったかと思うと、魔王の手には万魔の杖が握られていた。

戦士「ありがとう。…しかし、こんな凄いものを一体どこから出したんだ?」

魔王「説明している時間は無い。後で教えてやるから、今は目の前の敵を倒す事に集中しろ。いいな?」

勇者「わかった!」

108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/22(水) 23:25:33.56 ID:1pyT4c84o
きたか…
109 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/23(木) 08:14:28.40 ID:jxymAGqg0
   ー獣の城 最上階ー

勇者「うわゎゎゎ…目が…眩みそうな…高さだね…。」

戦士「…そうだな…落ちたら間違えなく死ぬな…。」

武闘家「あのさ魔王。一つ聞きたいんだけど、この杖から出る魔法の飛距離ってどれくらいなの?」

魔王「…威力は半減するが、最大10キロくらいだろう。」

魔法使い「…10キロ!?レベルXでもそんなに遠くまで届きませんよ?」

魔王「その杖は、魔力のためた時間分だけ威力が変わる仕組みだ。」

魔王「最大までためればレベル]Xの魔法を放つ事も出来る。ただし、ためる時間が10分以上かかる為連発は
   出来ない。」

僧侶「なるほど…そういう仕組みでしたか。」

魔王「杖の魔法を使っても、魔力が減る事は無い。だから安心して使ってくれ。」

戦士「ああ、わかった。」

魔王「……こんな話をしている内に、もう目の前まで来てしまったようだぞ。」
110 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/23(木) 08:45:59.81 ID:jxymAGqg0
   ー獣の国 領土 平野ー

司令官「賢者様、見えてきました。獣の国です。」

賢者「…あれが魔界四大国の一つ、獣の国か…。」

聖騎士「…彼処に、賢者様の大切な友人であった、勇者様を亡き者にした魔王の手下がいるんですね。」

聖騎士「獣王はこの私が必ずや倒してまいります。勇者様の仇をとって見せましょう!」

賢者「…ああ、頼んだぞ。……ここは終わりの地では無い。始まりの地なのだ。必ず生きて帰るぞ。」

賢者「この国を落とし、やがて魔界全土を我等人間が治め、そして全ての魔族を根絶やしにしようぞ!」

兵士達「おおーー!」「こっちには賢者様と聖騎士様がついているんだ!」「負けるわけが無い!」

司令官「さぁいくぞ!一気に攻め落とせ!何も恐れる事は無い!皆殺しにしろッ」
111 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/23(木) 09:06:26.76 ID:jxymAGqg0
   ーキャラクター紹介ー

 獣王…97歳、性別男、レベル43
魔界の国の一つ、獣の国の王。聖騎士は魔王の手下と言っているが、正確には魔王軍
に所属している訳では無い。実力はそこそこだが、王としてのカリスマ性を持っている。
魔王の事は昔から尊敬しているらしい。

 賢者…57歳、性別男、レベル39
元勇者の仲間の一人。魔法に関しては、人間界でこの男を上回る者はいない。あらゆる
魔法に精通しており、攻撃魔法や回復魔法以外の補助系魔法も使いこなす事が出来る。
勇者とは旅の途中で知り合ったが、魔王軍旧四天王との戦いで大怪我を負ってしまった
為、魔王との戦いには参加出来なかった。勇者は既にこの世を去っていると思っており、
勇者を殺した魔物を心の底から嫌っている。

 聖騎士…32歳、性別男、レベル35
賢者とともにこの作戦に参加した、人間界の精鋭。剣だけでなく、魔法も使いこなす事が
出来る。魔法を賢者に教わっていたため、賢者の事を尊敬している。賢者が勇者の仲間の
一人であった事を知っており、賢者の仲間を殺した魔族を憎んでいる。
112 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/23(木) 09:38:23.36 ID:jxymAGqg0
   ー獣の国ー

魔王軍指揮官「来たぞ。覚悟はいいな。この国が落ちれば、魔界は終わりだ。全力で死守せよ!」

魔王軍指揮官「恐れる事は無い。結界がある限り奴等の攻撃がこちらに届く事はない。」

魔王軍指揮官「作戦通り行えば、我等に敗北はない。魔王様を信じ、戦って戦って戦い抜くのだッ!」

獣の国兵士達「おーーーッ!」魔王軍兵士達「いくぞッ!」

幻術士「広域幻術魔法X!」「広域錯乱魔法X!」

   ー獣の国 領土 平野ー

司令官「突撃ッ!」

兵士達「うおおおおおおぁぁあああッ!」

司令官「一気に攻め落とせ!数ではこちらが圧倒的に勝っているはずだッ我等に敗北の二文字は無いッ!」

賢者「…まて、何か様子がおかしいぞ。」

兵士達「…入れない…何だこれは…?」

聖騎士「…結界、ですか?」

賢者「どうやらそのようだな。…やはり、一筋縄ではいかないか。」



113 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/23(木) 09:57:49.28 ID:jxymAGqg0
司令官「…魔族め…卑怯な手段を使いおって…!」

聖騎士「…賢者様、結界以外にも何か獣の国の回りに白い煙のような物が見えますが…あれは…。」

賢者「マズいな…幻術魔法の類か…指揮官、すぐに兵を引け。でないと大変な事になるぞ!」

司令官「え?兵を引くんですか?」

賢者「そうだ!早くしないと同士討ちが始まるぞ。」

指揮官「わ、わかりました!」

司令官「全軍、一時撤退!」

   ー獣の国ー

魔王軍指揮官「兵が引いていくな…ふむ、人間の中にもなかなか頭のキレる奴がいるようだな。」

魔王軍指揮官「…だが、幻術や妖術だけで終わると思うなよ…!」

魔王軍指揮官「魔法用意…。」

 今は人の住んでいない家の窓から魔導士達が顔を出し、一斉に魔法の詠唱を始めた。

魔王軍指揮官「撃てッ!」

魔導士「火炎魔法W!」「氷結魔法V!」「風刃魔法U!」

 
114 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/23(木) 10:40:56.90 ID:jxymAGqg0
 魔導士達の放った灼熱の火球と凍てつく氷の礫、そして目には見えない真空の刃が撤退する
 連合軍の兵士達を襲った。

魔王軍指揮官「…魔王様のたてた策がここまで上手くいくとは…。流石としか言いようがない。」

魔王軍指揮官「このまま魔法を撃ち続けろ。一人でも多く倒すんだ!」

   ー獣の城ー

勇者「あれ…兵がしていく…なんで?」

側近「どうやら、作戦は成功したようですね。」

魔王「そのようだな。」

勇者「あれ…側近さんいたんですか?別の用事があったはずでは?」

側近「予想以上に情報が早く集まったので、急遽私も参加することになったんですよ。」

勇者「そうだったんですか。」

 

115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/24(金) 20:23:14.47 ID:Y0HNZxW/0
乙!
この先が本当に楽しみ!
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/25(土) 00:30:32.15 ID:BbcoRKYMo
     ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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\  \__(久)__/_\::::::|    |:::::::|
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117 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/25(土) 20:52:08.06 ID:KzuB5a550
勇者「…それで、作戦ってなんなんですか?」

魔王「別に作戦と言っても大したものではない。結界に兵が近づいて来たら、幻術系の魔法を唱え
   撤退し始めたら攻撃魔法を放つ、ただそれだけだ。」

魔王「…だが、今回の攻撃により相手は不用意に突撃するような真似はしなくなるだろう。」

魔王「そうなれば結界は破壊されにくくなり、援軍が来るまでの時間が稼げる、という訳だ。」

戦士「…なるほど。なかなかの策だな。流石は魔王、と言ったところか。」

魔王「…次に奴等は今回の二の舞にならぬよう、弓を主体に遠距離で攻めてくるはずだ。」

魔王「だが、結界は矢ごときでは破壊される事は無いだろうし、遠距離においては以前お前たちが言ったように
   こちらの方が有利だ。」

魔王「このまま魔法で相手を牽制し、時間を稼ぐぞ。」
118 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/26(日) 00:44:01.56 ID:1mA0t2iA0
司令官「くっ…おのれ魔族め…この私を愚弄しおって…絶対に許さん…!」

賢者「…落ち着いてください、司令官殿。」

司令官「…これが落ち着いてなどいられるかッ!?」

賢者「司令官殿、焦りは禁物です。」

司令官「しっ…しかし…!」

賢者「…正直に申しますと、相手は相当戦争になれた軍師かと思います。多分、こちらの考えている事は
   相手は全て計算し尽くしているでしょう。」

司令官「なっ…そんな馬鹿な…!?」

賢者「…貴方の気持ちは良くわかります。ですが、既にこちらの手は読まれていたではありませんか。」

司令官「…ッ!」

賢者「…誰だかはわかりませんが、相手は今までとは比較にならない程の強さを誇っています。」

賢者「相手を騙してスキを作らせる、と言ったような手段は今回の相手には多分通用しないでしょう。」

賢者「そればかりか、自らスキを作り攻撃してください、と言っているようなものです。」

賢者「ですので、下手なては打たず、今考えられる最善の手段を尽くしましょう。」

賢者「…それが勝利への近道だと私は思いますが、いかがでしょうか?」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/02/26(日) 00:56:13.33 ID:xouGNBnMo
はい>>272
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/26(日) 02:53:47.88 ID:vOGyhIuIO
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/26(日) 03:31:40.50 ID:LHgVUFOIO
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/26(日) 05:08:00.19 ID:LNcaEaTDO
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/27(月) 00:06:05.69 ID:R5AWjzSVo
おつ
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/02/27(月) 01:33:54.61 ID:/0ZxFR2Eo
>>272のハードルが上がった件
125 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/27(月) 13:33:31.65 ID:DCcclQgt0
司令官「…賢者様がそうおっしゃるのであれば…。」

賢者「では、まず獣の国の回りに弓兵を配置し矢で攻撃を仕掛けましょう。」

司令官「…しかし、そのような事をすれば、ここがガラ空きになってしまうのでは?」

賢者「…相手から攻めてくる可能性はまず無いでしょう。」

司令官「…?」

賢者「今回の相手の作戦は籠城です。相手は、この国が我々の魔界侵略の拠点となる事を
   どうやら知っているようです。」

賢者「それゆえ、この国を何としてでも守り通そうとするでしょう。」

賢者「それに、五重に張られた結界。あれは間違えなく籠城です。」

司令官「…なぜそのような事がお分かりになるのですか?」

賢者「…第6次人魔戦争の時と全く同じだからですよ。」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/28(火) 00:27:19.21 ID:wO21P6EIO
人間界最強の勇者達が5人でノーダメかつ魔法レベルは5倍以上の魔王が有象無象20万程度で負けるんか
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/28(火) 04:33:56.34 ID:fpLioYBDO
>>126
20万匹の蟻に一度におそいかかられても君は無事で済むかな?
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/28(火) 07:34:07.43 ID:g6IOzjuQo
距離があって行軍が見えててこちらに近づけない防壁あるなら蟻にも勝てるだろうな
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/28(火) 07:44:07.77 ID:559uZ5bLo
火炎放射や化学兵器あれば行けそう
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/02/28(火) 17:36:15.43 ID:RJEe1g8/o
篭城ってより拠点防衛って書いたほうがしっくりくるな
魔王側は侵略や人間を滅ぼすのが目的じゃないんだし
これはあくまで侵略者から自国の領土を守るのが勝利条件だし
131 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/02/28(火) 18:33:33.08 ID:Za1lf5sL0
戦士「…魔王よ、一つ聞きたいことがあるのだが。」

魔王「なんだ、パイモンよ。」

戦士「…前にも言ったと思うが、我々はこれでも地上最強と呼ばれていたのだ。」

戦士「その我々が、貴方一人相手に傷一つ付けること無く敗れたのだ。」

戦士「それ程の力を持った貴方が、いくら20万という圧倒的な数とはいえ、力を持たないに

   等しい人間を恐れる理由がわからないのだ。」

魔王「……お前は何か勘違いしているようだな。」

戦士「…と言うと?」

魔王「私は魔族の王なのだ。王とは、民を導き、守る存在なのだ。」

魔王「確かに、私は強い。相手が20万いようとも、この私が敗れる事は無いだろう。」

魔王「だが、この国の民は殺されるはずだ。…いや、死よりもつらいものが待っているかもしれん。」

魔王「…それに何の意味があるのだ?…私一人が生き残って何になる。」

魔王「魔界を支えているのは、私ではなく民一人一人だ。私の役目は、それを正しい方向に導くのみ。」

魔王「…説明が下手ですまないな。まぁ、私は生きる事になどさして興味は無いという事だよ。」

魔王「私の興味のあることは、この魔界がどのように発展していくのか、それだけだ。」

戦士「……そうか。どうやら、我々はとても大きな勘違いをしていたようだな。」

132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/28(火) 19:21:46.10 ID:ANfw81uIO
綺麗に作品中で説明されてしまった
>>1素晴らしい
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/01(木) 20:44:35.30 ID:zvwn6ZvDO
負けないなら戦えよって思ってしまった

綺麗事うんぬんより命だろ

魔王の美学>命か

逆に余計にしっくり来ないわ
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/01(木) 20:54:57.61 ID:lLBG7AQIO
>>133
       (~)
     γ´⌒`ヽ
      {i:i:i:i:i:i:i:i:}
      ( `・ω・´ ) それしまむらでも同じこと言えんの?
      (:::::::::::::)
       し─J
135 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/03/01(木) 22:37:47.59 ID:J6Jfrs3l0
   ー1日後ー

魔王「やはり、弓矢による攻撃を仕掛けてきたか。」

勇者「本当だ。良くわかったね。相手が弓矢で攻撃してくるって。」

魔王「相手の司令官が馬鹿でなければ、この手段をとるのは必然だ。」

魔王「私の策を見抜いたのだ。この程度はしてもらわねば、張り合いが無いと言うものだ。」

勇者「結構余裕なんだね。」

魔王「まぁ、今のところ計算通りだからな。…だが、慢心してはいけない。やつらが何かまだ策を

   残している可能性もあるからな。」

勇者「そうだね。…これで終わるとは限らないよね。

魔王「…まぁ、策をまだ残しているという点についてはこちらも同じだがな。」

136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/03/02(金) 01:31:49.36 ID:Siz3IAAbo
乙?
137 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/03/02(金) 07:15:06.10 ID:T+iPvnWB0
司令官「…第6次人魔戦争?…それは確か約100程前の…。」

賢者「ええ、そうです。…以前、魔術関連の本を探していた時、偶然その戦争についての記述のある本を
   見かけたのですが、その歴史書に書いてあったこ事と、現状が酷似しています。」

司令官「本当なんですか!?」

賢者「正確には、ここ獣の国の出来事では無く、不死の国と呼ばれる国の出来事だったそうなのですが。」

司令官「…それで、その戦いはどうなったのですか?」

賢者「…不死の国を最後の防衛拠点と定めた魔族は、結界を張り籠城を開始したそうです。」

賢者「しかし、結界の解除に時間をかけすぎたため隣国の妖精の国の援軍が到着し、戦線は一気に獣の国まで
   戻されてしまったようです。」

司令官「…それは…つまり…。」

賢者「ええ。今回も援軍を呼んでいるはずです。ですので、過去の教訓を生かし援軍到着までに獣の国を攻略しましょう。」

司令官「…しかし、結界はそう簡単には消えるとは思えません。それに、援軍だっていつくるかわかりませんよ…?」

賢者「そうですね。その通りです。…しかし、援軍の到着はおおまかですが、予想は出来ます。」

司令官「本当ですか!…時間は後どれくらいあるんですか!?」

賢者「…この獣の国に最も近い龍の国までは行くには、一ヶ月程かかります。それが援軍到着までの残り時間でしょう。」
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 10:21:45.56 ID:q+xhwknIO
支援
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/03/02(金) 11:21:49.46 ID:B0JfYrz2o
140 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/03/02(金) 21:51:18.64 ID:T+iPvnWB0
司令官「…一ヶ月…ですか。」

賢者「ええ。まぁ、あくまで人間の足での話なので、多少の誤差はあるかとは思いますが。」

司令官「間に合い…ますかね?」

賢者「…攻撃方法が遠距離のみに限られていますので、結界の破壊破壊には少なくとも3週間以上
   かかるでしょう。」

司令官「…つまり、獣の国制圧にかけることの出来る時間は…。」

賢者「長くても一週間、と言うことですね。」

司令官「一週間ですか。…間に合うのか…?」

賢者「数ではこちらが圧倒的に有利です。何か想定外の事態が起きない限り、なんとかなるでしょう。」

司令官「そうだといいのですが。」
141 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/03/02(金) 22:06:54.27 ID:T+iPvnWB0
   ー一週間後ー

魔王「…予想は外れたか。」

武闘家「どういう意味?」

魔王「いや、何かしらの手をうってくると思っていたのだがな。戦況に何の変化も無いので拍子抜けして
   いるだけだ。」

僧侶「そうですね。…本当に何もしてきませんね。」

魔王「…どういうつもりなんだ?援軍が来るのを黙って見ているつもりか?」

魔王「それとも、援軍もまとめて葬り去るつもりなのか?」

魔王「それほどの力を持った何かを、まだ隠し持っているという事か…?」

魔法使い「え!いや…でも……ただ単に、援軍の来るまでの時間を見誤っているだけなのでは…?」

魔王「そうだといいのだがな。…まぁ、注意しておくとしよう。」

勇者「そうだね。」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/03/02(金) 22:44:40.74 ID:Siz3IAAbo
乙?
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 04:05:53.53 ID:fl2ALcjIO
おつ
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 08:54:35.86 ID:KJDe3jDIO
                |:|:.:.:.:.:.:.:.:.:...   | | |   | |:.
                |:|.:.:.:.:...      | | |   | |:.:..
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                |:|..         | | |    ̄ ̄ ̄ ̄
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  ==============|:| (~)――――┬ | | このスレはしまむらくんに
 ※※※※※※◎ |:|´⌒`ヽ      | | |  監視されています
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145 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/03/03(土) 20:48:08.97 ID:sk6iNb1Y0
連合軍兵士「…獣の国到着から、一週間程たちましたが魔族側に目立った変化はありません。」

司令官「そうか。下がれ。」

連合軍兵士「はっ。」

司令官「やはり、魔族は援軍を待っているようですね。このままいけば、獣の国制圧は成功しそうですね。」

賢者「そうですね。このまま行けば、の話ですが。」

聖騎士「どういう事ですか?」

賢者「…私は相手は相当の軍師だと思っています。その相手が、結界が破壊されるのをただ待っているとは
   どうしても思えないのですよ。」

司令官「…では、まだ相手は何か策を残していると?」

賢者「その可能性はあります。他にも、我々が何か重要な見落としをしている可能性もないとは言えません。」

賢者「もちろん、推測の域を出ない話ですが。」

聖騎士「…しかし、こちらにもまだ、策は残っているではありませんか。なんとかなるのでは?」

賢者「策、という物は先に出したら負けです。いかにして最後まで隠し通すか、これが勝負の鍵です。」

賢者「それに、我々の戦いは始まったばかりではありませんか。…あれを使うにはまだ早すぎる。」

司令官「そうですね。あくまで、最後の手段ですからね。」
146 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/03/03(土) 21:00:29.58 ID:sk6iNb1Y0
   ー二週間後ー

魔王「…そろそろ、だな。」

側近「そうですね。…二週間という時間がありながら、その間人間達が何もしてこなかったのは意外でしたが、
   これで、少なからず我々にも希望の光が見えはじめましたね。」

魔王「そうだな。奴等が何を考えているのかは、とうとうわからなかったが、これで少なからず戦況に変化が起きるはずだ。」

魔王「さて、どうするのか楽しみだな。奴等の隠しているであろう策を、見せてもらおうじゃないか。」

 扉を叩く音がした後、魔王と側近のいる部屋に獣の国の兵士が入ってきた。

獣の国兵士「魔王様、獣王様よりご報告があります。」

魔王「どうした、何かあったのか?」

獣の国兵士「間もなく龍の国の兵士達が到着するとのことです。」

魔王「わかった。下がれ。」

獣の国兵士「はっ!」
147 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/03/03(土) 21:45:03.92 ID:sk6iNb1Y0
連合軍兵士「司令官様、ご報告が!」

司令官「…どうした?そんなに急いで。」

連合軍兵士「魔族の援軍と思われる龍の大群が、獣の国に接近しています!」

司令官「援軍だと!?それは本当か!」

連合軍兵士「ええ。既に被害の報告がきています。」

司令官「何故だ!?はやい。はやすぎる!援軍が来るのは一ヶ月後ではなかったのか!?」

賢者「…どうやら、やはり見落としがあったようですね。本当に申し訳ない。全て私の責任です。」

司令官「いえ……それよりも打開策を考えねば。何か…何か良い方法はありませんか?」

賢者「一つ、質問をしてもよろしいですか?…その援軍は、一体どれくらいの数なんですか?」

連合軍兵士「まだ完全には把握してはいませんが、少なくとも一万以上はいるようです。」

賢者「一万…ですか。」

148 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/03/03(土) 22:16:49.75 ID:sk6iNb1Y0
司令官「一万か…あまり数は多くないので、なんとかなりそうですね。」

賢者「いえ、結論を出すにはまだ早いかと。」

司令官「…?そうなんですか?こちらは20万以上ですよ?一万など恐るるに足らないのでは?」

賢者「確かに、司令官殿の言う通り数は少ないですが、龍族は魔族の中でも最も戦闘に優れた魔族です。」

賢者「口からは灼熱の炎と吹雪を吐く上、空も飛びレベルの高い龍は雷雲を呼ぶ力も待っているようです。」

賢者「私が勇者殿と旅をしていた時、最も苦戦をしいられた敵でもあります。」

賢者「数で判断するのは危険すぎるかと。」

司令官「…そうでしたか。…では、一体どうすれば?」

賢者「そうですね……援軍が獣の国に近づかないように妨害しましょう。」

賢者「相手は一万です。決して弱い相手ではありませんが、数ではこちらが勝っています。」

賢者「何としてでも、援軍の合流を阻止しましょう。」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 07:05:31.98 ID:uwJMLKnDO
策は先に出した方が負けとか笑える

後とか先とか関係ない一番効果的なタイミングで出してこそだろ

時間経ったら相手の戦力増えるってわかってるのになんでわざわざ待ってるやら

その策とやらが人が多い程有効とかじゃなきゃただの笑い話
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 14:42:01.38 ID:C/iOdd8IO
>>149
どうしてあなたはSSの中のキャラにマジレスしているの?

>>1乙乙
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/03/04(日) 15:34:28.24 ID:G92WQJCko
>>150
もしもしだからだろって言おうとしたらお前ももしもしだったか
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/04(日) 16:10:57.01 ID:IXNdkzXko
茶でも啜ってろ
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 22:56:26.41 ID:/grTxggIO
     (~)
   γ´⌒`ヽ
    {i:i:i:i:i:i:i:i:}
   ( ´・ω・)  …
.    (つ旦⊂)
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/03/05(月) 01:34:26.85 ID:7enmYG1Bo
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 09:34:46.36 ID:F54akbwDO
エタったか
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/03/12(月) 09:54:46.10 ID:TAFGz/BYo
     ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 12:01:39.51 ID:z194Q/oxP
続きはwebで
158 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/03/14(水) 08:31:35.96 ID:DQuB2rTD0
魔王軍兵士「魔王様、敵兵に動きが。」

魔王「もう動いたか…早いな。それで?」

魔王軍兵士「散らばっていた兵達が、龍の国援軍の合流を妨害するような形で、獣の国との間に割り込んできています。」

魔王「…やはりそう簡単には合流させてくれないか。まぁ予想の範疇ではあったがな。」

魔王「だが、こちらはドラゴンの精鋭部隊だ。いくら間に割り込んだって無駄だろう。」

魔王「援軍の事は気にしなくていい。それよりも、今は敵の本陣が手薄になっているはずだ。」

魔王「そちらの方に注意しておいてくれ。スキがあれば攻撃するつもりだ。」

魔王軍兵士「わかりました。」

魔王「また何か変化があったら伝えてくれ。」

魔王軍兵士「はっ!」
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/14(水) 09:26:14.62 ID:9qhfDccIO
乙?
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/03/14(水) 21:12:08.82 ID:bCDJX4Rbo
乙!
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/03/29(木) 11:31:08.55 ID:pqeBhxhc0
調子よかったのに止まっちゃったな・・・
だが待つ!
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/03/29(木) 12:06:29.74 ID:U/UYIqBWo
     ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/09(月) 10:46:33.80 ID:SbV80t2go
空気の読めないマジレス君のせいでエタるとか笑えないから
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/15(日) 19:07:55.98 ID:VV3oYIbDO
ちょっと痛い所叩かれたぐらいでエタるならそこまで奴だったってことだろ

多分書き方的にちゃんと話しを煮詰めてないんだろうなーとは思うし
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/18(水) 18:29:20.24 ID:wKSFWbuIO
そこまで奴、と言う方言がわからない。
166 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. :2012/04/19(木) 01:07:24.44 ID:arTtpzVy0
長期的に中断して申し訳ありません。色々と指摘のあった通り、私の無知さ故様々な場所に矛盾が
生じてしまいました。今後も多分ストーリーが破綻するような事が多々あるかもしれません。
それでも続けてもよろしいでしょうか?
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/04/19(木) 01:09:19.06 ID:nkciPbLCo
スレ立てたからには最後まで書きなさい
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/19(木) 01:35:46.89 ID:5EqqeIll0
むしろ続けて
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/19(木) 01:43:08.64 ID:meDsGOKIO
当然、全力で続けろ ください
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/19(木) 04:50:19.53 ID:5iZ9RrEy0
頼んでもないのにあーだこーだ口出ししてくるキチガイは放っておくのがベスト
つづけてくださいな
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/19(木) 07:48:14.36 ID:gstaqjY6o
     ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/19(木) 08:03:50.35 ID:lAh7bzhQo
矛盾なんて無かった
ずっと舞ってる
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/19(木) 20:25:57.97 ID:F2aQtfADO
>>170
お前みたいなのが無駄に煽るから荒れるってのを自覚しとこうな

こういう所でSS書いてるんだから色々な意見あって当然


続けるならこれからどうなるか楽しみだから頑張ってくれ>>1
174 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [saga]:2012/04/19(木) 21:14:34.46 ID:arTtpzVy0
   ー龍の国 援軍ー

飛龍「人間達がこちらに向かって来ているようです。どうしますか?このままでは合流が…。」

龍騎士団長「…あれが人間達の兵隊か。想像以上の数だな…。」

龍騎士団長「だが数が多いだけだ。力、魔術どこをとっても我等龍族の方が戦闘能力においては遙かに上だ。」

龍騎士団長「我等魔族の前に立ちふさがる愚か者は全て殺せ。我等龍族の力を愚かな人間どもに見せつけるのだ!」

龍騎士団長「全力で前に進め。前進を妨害する者は皆殺しにせよ!」

龍騎士「おーーーっ!」

龍騎士団長「行くぞッ!」

175 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [sage saga]:2012/04/20(金) 22:15:53.60 ID:aV7xFcCo0
   ー獣の国 合流地点ー

聖騎士「…あれが龍の援軍か。なるほど。確かに強そうだ。」

聖騎士「今まで魔族と幾度となく戦ってきたが…今度の敵は厄介そうだな。」

聖騎士「皆の者、覚悟はいいな。ここが正念場だ。絶対に勝つぞ!」

連合軍兵士「おーッ!」

聖騎士「弓兵と魔導士は飛龍達を撃ち落とせ。それ以外の者は龍の吐く炎に注意しながら戦え。」

聖騎士「数ではこちらが圧倒的に勝っている。相手が龍だからと言って臆する事なく戦うんだ。」

連合軍兵士「そうだ!例え相手が魔王だって俺達は負けやしねぇ!龍だかなんだか知らねぇが俺達は勝つんだ!」

聖騎士「いけええええええッ!」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/21(土) 01:00:39.52 ID:fIv/asvlo
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/21(土) 01:52:15.43 ID:2LW+dH54o
178 :月蝕 ◆SxnoMe4fZ. [sage saga]:2012/04/22(日) 21:50:08.96 ID:W1SO3Ssb0
 龍の国援軍と聖騎士率いる連合軍の兵士との戦いが始まった。

 龍の軍団は上空からの魔法やブレスで攻撃し、連合軍は弓と魔法を使いこれに応戦。

 数で勝る連合軍は龍騎士の乗る飛龍たちを次々に撃ち落としていった。

 しかし同時に地上からも攻めていた龍騎士やドラゴン達に苦戦。

 賢者の読み通り、個人の能力においては人間の遙か上を行く龍にはそう簡単には勝てなかった。

 初めは数の力で圧倒していた連合軍も次第に龍騎士達の個人の力に押されはじめていた。
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 19:55:38.18 ID:5ijY6SgSO
来てたか
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/25(水) 22:01:09.99 ID:5wB8ApUpo
来てたか
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/17(木) 19:11:33.15 ID:hvev6IKto
まだ
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/11(月) 20:39:05.65 ID:9eE79WrIO
平均値がどれだけの剛弓使いなのか知らないが、そんなに有効射程距離があるものなのか?

戦いで龍が三階建ての屋上辺りを飛ぶわけでもないような。
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/11(月) 21:48:41.86 ID:G3OVnGvIO
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