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ルルーシュ「ホームズ探偵学院…?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/13(月) 21:29:31.16 ID:0k9c9E1SO

ミルキィホームズ×コードギアスのSSです。

注意!
・初SSです。至らない所がありましたらご指摘ください。

・ミルキィホームズはPSPのゲーム準拠です。
PSPのシナリオを少し変えてお送りします。

・小林オペラさんの立ち位置にルルーシュを置きました。オペラさん以外受け付けない方は回れ右。

では投下します。




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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/02/13(月) 21:31:20.82 ID:y/ERb2Iz0
投下はよ。ミルキィ知らんがルルーシュからオタ化した俺得。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/13(月) 21:31:30.20 ID:wWMY30fN0
どんと来い
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/13(月) 21:36:13.46 ID:0k9c9E1SO

〜プロローグ〜


ホームズ探偵学院。
世間を賑わす怪盗に対抗すべく探偵を育成する学院である。


その学院に一人の男が立っていた。


ルルーシュ「……」

ルルーシュ(ここは…どこだ…?)

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/13(月) 21:41:10.68 ID:0k9c9E1SO
ルルーシュ(たしか俺はゼロレクイエムで゙ゼロ゙に貫かれて…)

ルルーシュ「…死んだハズだ。ならなぜ俺は生きている?」

ルルーシュはその整った顔に不安を浮かばせ、生まれもった頭脳をフル回転させた。

ルルーシュ(…考えろ。この状況から想定されるケースは…)

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/13(月) 21:47:00.25 ID:0k9c9E1SO
ルルーシュは考えた。

ゼロレクイエム後自らの身に何が起きたのか。
世界はどうなったのか。
最愛の妹は。
一生背負わねばならない呪縛を背負った親友は。

ルルーシュ「……」

しかしいくら考えても明確な答えは出ない。
当たり前だ。彼らの起こしだゼロレクイエム゙。
彼が悪を背負い死ぬことが目的だった。
゙彼が生きている゙それだけで自ら体験した事実と異なるのだから。

ルルーシュ「…情報が少なすぎるな。」

なんにせよ事態を把握できるだけの情報がない。

ルルーシュ「…情報がないなら…集めるしかないな」

そうして彼は新たな運命へと

はじめの一歩を踏み出した。


〜プロローグ fin〜
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/13(月) 21:55:03.10 ID:0k9c9E1SO

ホームズ探偵学院。
とある休日の昼下がり。
学院の外を見ることのテラスには心地よい日があたる。生徒には人気のスポットである。

そこに少女達はいた。


シャロ「うわぁ〜!今日はいいお天気ですー!゙お花さん゙がしっかり見えますー!ネロー!エリーさん!コーデリアさーん!」

コーデリア「こら!シャロ!危ないわよ!…ところで…お花さん?」

ネロ「あれだよ。海に浮かんでる次世代発電研究プラント。この街の再開発の象徴。」

エリー「えっと…。正式名称…は…フォーチュン…リーフ…。」

フォーチュンリーフ。
少女達の内の一人が語った通りに発電研究の施設である。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/13(月) 21:59:42.07 ID:0k9c9E1SO

シャロ「お花さんですー。」

ネロ「シャロにはあれが花に見えるんだってさ。」

コーデリア「あぁ…。フォーチュンリーフが…ね」

エリー「わからなくは…ない…です…」


ここホームズ探偵学院の生徒は探偵の卵。周りはライバルだという競いあいの中彼女たちは仲が良かった。

コーデリア「うーん。花に見えるかしら…。…言われて見れば見えなくも…」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/13(月) 22:02:32.97 ID:0k9c9E1SO

ネロ「まぁ僕には花には見えないけどねー。あむっ」

そういってネロはお菓子をくわえる。
どうやらネロはお菓子が大好物のようだ。

コーデリア「こらネロ!食べながら喋っちゃだめよ!いつも言ってるじゃない!それに今、私たちは生徒会室に呼ばれているのよ!」

エリー「えっと…。急いだ方が…いいです…。生徒会長を…待たせるわけには…」

ネロ「全くー。いきなりなんなんだろうね。僕ら4人を呼びつけてさー」

コーデリア「それを聞きに生徒会室に行くんじゃない!」

ネロ「わかってるよ!もう!いつもいつもコーデリアはうるさいなぁ!」

コーデリア「なんですって!」

エリー「喧嘩…しないで…。」ウルウル

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/13(月) 22:08:15.22 ID:0k9c9E1SO

エルキュール・バートンは目に涙を浮かべている。
それに気づいたコーデリアとネロは慌てて言い争いを止める。


コーデリア「あぁっ!泣かないでエリー!喧嘩してるわけじゃないから。」アセアセ

ネロ「そ…そーだよ!エリー!コーデリアとの言い争いなんてよくあることじゃないか!」アセアセ

エリー「うぅぅ…」ウルウル

コーデリア「ほ…ほら!この話は終わり!生徒会室に向かいましょ!」

ネロ「はいはーい。……ってシャロはまだフォーチュンリーフを見てたのか。ほら行こうよシャロ。」

シャロ「あ!はい!わかりました!」ズル

シャロ「…え?」

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/13(月) 22:14:10.44 ID:0k9c9E1SO

自分の名前を急に呼ばれ、それに元気に返事をしたからであろう。
シャーロックは手を滑らせ、体のバランスは崩れた。

3人の視界からシャーロックが消える。
綺麗に頭から。

三人「!!」

頭から消える。
それは何を意味するのか。
簡単だ。

落下である。




三人「「「うわぁぁ!シャロー!」」」


シャロ「きゃああぁぁぁぁ!!」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/13(月) 22:17:16.92 ID:0k9c9E1SO
少し短めですが、キリが良いので本日はここで終了です。
おかしい所がありましたら書き込んでください。
なるべく反映させます。

では失礼します。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/02/13(月) 23:08:53.41 ID:I6495d17o

期待してる
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/13(月) 23:29:59.98 ID:BNT1JPkBo
アニメとゲームで別人なんだよなあ
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/02/14(火) 00:22:29.60 ID:T8uod+RDo
綺麗なミルキィか
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/14(火) 01:22:33.30 ID:LNdBBZXIO
アニメ版しか知らないけどゲームのミルキィってキャラが違うの?
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/14(火) 01:28:17.30 ID:If2VaW5mo
アニメは全員アホ属性と暴走属性がついてる
ミルキィだけじゃなく怪盗帝国も全員キャラ違う
ストーンリバーはわりとマシだし、ラットはアニメ版のほうがまともな気がするけど
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/14(火) 02:17:39.15 ID:Xq4QoQnG0
ゲームのはミルキィホームズはアホじゃないし洞察力もある
シャロは天然だけどあそこまでじゃない
ネロはクズじゃなくてクール
コーデリアさんはお花畑じゃなくて乙女チックなお姉さん
エリーはアニメより人見知りでシャイ
ちなみにアンリエットさんは柔らかい話し方をする
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 18:08:53.22 ID:G1lzEvySO

1です。

ミルキィホームズ好きの私としてはこのSSで詳しくない人に少しでも興味をもって頂けたら…と思っています。

それとシナリオについてですがルルーシュに探偵として捜査させるのはいいのですが、頭脳戦、心理戦になるのは物語が進んでやりやすくなってから…と考えています。

とりあえず
出会い〜ミルキィホームズ結成までは皆様にシステムを理解していただくため、ゲームのシナリオを殆ど引用することになりますのであしからず。

といってもその後も大きな流れはゲームと変わりませんが。


では投下します。
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 18:13:57.23 ID:G1lzEvySO
ルルーシュは歩いていた。

そして短時間だがわかったことがある。
ここはどこか学院であり、その学院はホームズ探偵学院という学院であること。
学院。…とすれば校舎に入らなければ対した情報は手に入らない。
しかし校舎に入ることは出来ない。
不審者扱いは御免だ。

ルルーシュは移動を続けている。

ルルーシュ「……解らないな。ホームズ探偵学院…か…。まるで漫画や小説。創作の世界だな。」

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 18:16:49.97 ID:G1lzEvySO

ルルーシュ(くそ…。想定されるケースは54通り…。だがその内38通りは起こらぬようにジェレミアに命じたハズだ…。)

つまり自らの蘇生に関わること。
邪帝として散った彼はゼロレクイエム以降生きていてはならない。
『忠義のため』などとルルーシュの肉体を蘇生することは禁じていた。


ルルーシュ(つまり残りは16パターン。だがどれも確定はできない…か。)

ルルーシュ「…まぁいい。とりあえず学院を出るか。どこか拠点を決めなければ行動もしづらいしな。」




そうして一歩踏み出した時だった。
真上に声を感じたのは。


22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 18:19:37.94 ID:G1lzEvySO
シャロ「きゃああああああ!」

ルルーシュ「」

シャロ「危ないですぅぅぅ!」

ルルーシュの頭上に人が落ちてきていた。


だが人間の防御本能というものは素晴らしいものである。
身を守るべく意識せずとも危険方向に腕がのび、その場から逃げるため動こうとする。(場合によっては動こうとはしないが)

……その行動のせいで落下物をキャッチしたのは想定外だった。


ルルーシュ「うぉっ!」(……なんだ?…軽いな。)

シャロ「うぅぅぅ……。」(……あれ?痛くないです…。)

恐る恐るシャーロックは目を開く。

見えたのは地面ではなく、整った顔の男性だった。
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 18:24:44.25 ID:G1lzEvySO

ルルーシュ「大丈夫か?」

シャロ「……」ポカン

ルルーシュ「…どうした?」

シャロ「え?あ!ああっ!す…すみません!」アセアセ

ルルーシュは腕におさまった彼女を降ろす。
彼女はまだ事態を把握していないようだ。


ルルーシュ「…怪我はないか?」

シャロ「え…あ…はい。ありがとうございます。受け止めていただいて…。わ…私…落ちたんですね…」

ルルーシュ「そうだな。まさか人が降ってくるとはな…。お前はこの学院の生徒か?」

シャロ「…は…はい。シャーロック・シェリンフォード!15歳です!」

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 18:26:54.00 ID:G1lzEvySO

ルルーシュ(…生徒に見つかってしまったか…。仕方がない。ギアスで記憶を…いや。それよりも行動パターンは制限されたが情報を聞き出すことが出来れば…!)

ルルーシュ「怪我が無いなら良かった。俺の腕もなんともないしな。…これも何かの縁だ。少し俺の質問に答え…」

ルルーシュが情報を集めようとした矢先。


怒号が響いた。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 18:28:04.00 ID:G1lzEvySO



コーデリア「そこの不審者ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 18:38:16.22 ID:G1lzEvySO
ルルーシュは困惑していた。

頭上に降ってきた少女を偶然受け止める。これだけでもほぼ起こり得ないことだというのに、直後に不審者扱いされるのは想定外にも程がある。

さらに鬼の形相で女の子が突撃してくることに流石のかつて邪帝も驚愕を隠せなかった。

コーデリア「シャロから離れなさーい!!」

ルルーシュ「」

かなりのスピードだ。
この様子だと話しを聞きもせずタックルでもかまされるだろう。
ルルーシュは狼狽えていた割には冴えていた。

さらにいくら華奢な体をしているとはいえ、王族である彼は多少の護身術は幼少の頃に鍛えられている。(運動神経のなさから普段あまり使う機会はないのだが)


つまり…


ルルーシュ(……とりあえず避けられるな…)

27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 18:40:02.61 ID:G1lzEvySO

ルルーシュは体を少しだけ捻る。
思惑通りコーデリアのタックルはルルーシュを捉えなかった。


コーデリア「…っ!」(!?避けられた…!?)ザッ


だがコーデリアも負けてはいない。かわされたと判断してから着地と同時に体勢を立て直す。

さらに。


コーデリア(…怪しい)ヒィィン

トイズ。
一撃で敵の実力を見抜いたコーデリアは自らのトイズを発動させる。
その青い眼に光が宿る。

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 18:42:11.47 ID:G1lzEvySO

コーデリア「このぉぉ痴漢!!」

二発目のタックル。
先ほどと同じく直線の突進。それに体勢を立て直していたため、勢いが弱まっていることはなかった。

ルルーシュ(…バカの一つ覚えか。だが避けることはバレている。つまり手を変えればならない。……ならば)


ルルーシュは右足に力を入れる。
後退と体を捻るのを同時に行うことで先ほどよりも遠くで避けることになる。避けつつ距離を取る。そうすれば反撃のチャンスもできるであろう。と考えた。

ルルーシュは彼女が咄嗟に方向転換できる範囲を越えた時、動いた。


29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 18:43:19.86 ID:G1lzEvySO

ルルーシュは過信していた。この程度なら避けられると。


だが。


コーデリアの動きは直前で変化した。避けたはずのルルーシュに向かっている。


ルルーシュ「!」

ルルーシュ(な…何ぃ!?この女の攻撃ぐらいなら避けられたハズだ…!)

あり得ない。避けることを予知はできても方向まではわからないはず。
彼女の動きはまるでルルーシュの動きが全て筒抜けであったかのようだった。

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 18:44:57.43 ID:G1lzEvySO

コーデリアには見えていた。

彼女のトイズ゙ハイパーセンシティブ゙。彼女には五感強化の能力があった。
その視力をもってすれば彼の軸足に力が入り、彼がタックルを避けようとしていること、さらに足先の向いている方向から下がる方向は丸わかりだった。

そんな能力のことなどルルーシュには知るよしもないのだが。


コーデリア「はっ!」ドスッ

ルルーシュ「ぐあっ!」バタッ

コーデリア「この痴漢!変態!犯罪者ぁぁぁ〜!」

コーデリア「見ない顔ね!何者よぉ〜!」

一撃が決まり、倒れたルルーシュの体に次々とコーデリアの技が決まる。
ルルーシュの体からはバキバキと音がなる。
最初のタックルで強く地面に頭を打ったルルーシュ既に気を失っていた。

シャロ「あの…コーデリアさん…。気絶してるから答えられないかと…」

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 18:49:26.33 ID:G1lzEvySO

遅れて残りの二人も駆けてきた。時間差からコーデリアはよほどの早さでここまで来たのだろう。


ネロ「コーデリア!ストップストップ!」

エリー「離してあげて…ください…」

コーデリア「なにを言ってるの!?この痴漢はシャロを毒牙に…」

ネロ「全然違うし…」ハァ


ネロは一度溜め息をついてから続ける。


ネロ「その人はシャロを助けたの!」

エリー「受けとめました…」

シャロ「この人がいなかったら大怪我だったかもしれません…」

コーデリア「そうよ!この犯罪者はシャロを受けとめた上に助けて……!」


コーデリア「………え?」


ネロ「コーデリアはすぐに飛び出していったからなぁ…」

エリー「見てないんです…」

コーデリア「え…?」




コーデリア「えええぇぇぇぇぇ!!??」


32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/15(水) 18:52:44.11 ID:G1lzEvySO

ここで一区切りです。
このペースだとミルキィホームズ結成がホワイトデーの贈り物になりかねませんね…。

区切りよく投下したいので投下量は変えられませんが…来る回数を増やしていけたら…と思います

とりあえず今日はあと一回来ます。

それでは。
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/15(水) 19:08:29.92 ID:Nmtpag83o
乙乙
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/15(水) 20:00:50.35 ID:ywQwBEHDO


ミルキストとして楽しみにしてる

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/15(水) 20:08:48.51 ID:YFLUUjLbo
おっつー
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 20:58:26.57 ID:G1lzEvySO
こんばんは。
注意でオペラさんしか許さない人は回れ右とか言いながらオペラさんが好きな1です。
見てくださる方々がいて嬉しい限りです。

では本日二度目ですが投下します。

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:05:35.15 ID:G1lzEvySO
コーデリア「……本当にごめんなさい…」

先ほどから何度この言葉を聞いたであろうか。
コーデリアはシュンとしていた。

ルルーシュ「いやいいよ。怪我がなかったんだから」

コーデリア「いえ!それでも…あぁ…シャロの恩人に私はなんてことを…」

ルルーシュはまたしても困惑していた。

正直タックルを食らった後は意識が飛んでいたからなにをされたかわかっていないのだから。

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:07:25.31 ID:G1lzEvySO

シャロ「でも本当に凄かったです!」

ネロ「コーデリアの護身術は確かに凄いよねー」

シャロ「投げ飛ばしたり!」

コーデリア「うっ…」

シャロ「腕ひしぎ逆十字かけたり!」

コーデリア「うぅぅ……」

シャロ「四の字固めかけたり!」

コーデリア「うううう……」

シャロ「吊天井にキャメルクラッチ!」

コーデリア「ああぁぁぁ……」

ネロ(締めは筋肉バスターだもんな…)

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:11:13.01 ID:G1lzEvySO

ルルーシュ「ハハハ。でも本当にいいよ。怪我もないし。」

正直な話、節々が痛むのだがここで大きく出るのは得策ではない。


ルルーシュ「ところで君たちは?」

ネロ「僕はネロ。譲崎ネロ。」

エリー「…エルキュール・バートン…です…」

コーデリア「あぁぁ…」シオシオシオ

ネロ「さっきからそこでショックで萎れてるのがコーデリア。コーデリア・グラウカ」

コーデリア「あの…本当に…申し訳…」

ネロ「はいはい。おしまいおしまい。もういいって言ってるんだからいいだろ」

コーデリア「でも…でも…」シオシオ

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:17:22.46 ID:G1lzEvySO

ルルーシュ「本当に気にしないでいいよ」

ネロ「ほら。本人もこう言ってるんだし。………でさ。……あんた…誰?」

ルルーシュ「!」

エリー「ネロ…シャロの恩人に…失礼…」

ネロ「それはそれ。これはこれ。学院の関係者じゃないよね。見たことないし。何者なの?」

ルルーシュ「…俺は…。」

答えられるわけがない。
自分でさえ状況を把握していないのに。

ルルーシュ(いや…この状況を乗り切るためには……57パターン。いや58パターン。ここから導ける最善手は…!)

その時背後から声が聞こえた。

?「こちらの方は本日よりホームズ探偵学院に配属になった講師の方でございます」

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/15(水) 21:19:43.78 ID:G1lzEvySO

ルルーシュ「!」

シャロ「館さん!」

ルルーシュの背後に執事服の老人が一人立っていた。
彼は丁寧に右手を胸に添え会釈した。

館「こちらの方はルルーシュ・ランペルージ様でございます。帝都の外ではその頭脳でご活躍していたとか。」

ネロ「んー?そんな話聞いたことないなー」

館「帝都の外ですからなかなか情報は入りませんよ。この方については後程。生徒会室でお嬢様がお待ちです。」

42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:22:01.05 ID:G1lzEvySO

シャロ「そうでした!急がなきゃ怒られちゃいます!」

コーデリア「い…急ぎましょう!」

ネロ「ボクが一番乗りだ!」ダッ

エリー「待って……」トテトテ

ルルーシュ「………」

館「我々も行きましょう。ルルーシュ様」

執事は「此方です」と言うかのように右手で方向を示した。

ルルーシュ「…その前にお前は何者だ?」

館「申し遅れました。私はこの学院の生徒会長アンリエット・ミステールの執事をしております。館と申します」

ルルーシュ「……お前は俺の何を知っている…?」

館「?…先ほど申しました通り帝都の外で活躍なさった方だと…」

ルルーシュ「…」

ルルーシュ(…どういうことだ…?)

43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/15(水) 21:23:09.88 ID:G1lzEvySO


ルルーシュ「…行きましょう」

館「……はい」

二人は生徒会室に向け歩き出した。
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:37:04.02 ID:G1lzEvySO
廊下

ルルーシュ「……」

シャロ「じー」

ネロ「じー」

コーデリア「じー」

エリー「じー」

ルルーシュ(彼女らの視線が痛いな…)

ネロ「ねぇ。あの人って結局誰なのかな?」コソコソ

コーデリア「生徒会長に呼ばれるぐらいだから凄い探偵さんとか?」コソコソ

シャロ「エリーさん知ってます?」コソコソ

エリー「……ううん。知りません…」コソコソ

ネロ「一体誰なんだよぉアイツ…」コソコソ

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:37:41.43 ID:G1lzEvySO

ルルーシュ(…どうする?全員にギアスをかけて情報を引き出すか…?いやそれは焦りすぎている。そもそも俺が外で活躍…だと…?身に覚えがないな。)


館「…ところでルルーシュ様。一つお尋ねしたいことが」

ルルーシュ「なんです?」


館「゙トイズ゙というものをご存知でしょうか?」


ルルーシュ「……いや。聞いたことがありませんね」

館「トイズ。簡単に言うと個人個人の能力でございます。念導力や発火、様々なものがございます。」

館「…ということはルルーシュ様はトイズをお持ちでない…と?」

執事は右手を顎にあて、推理する。

ルルーシュ「そうですね。俺に特殊能力なんかないですよ」

46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:38:51.21 ID:G1lzEvySO

勿論嘘だ。
彼の眼には力がある。
王の力−絶対順守のギアスが。
だが明かすわけにはいかない。切り札は最後までとっておくものだ。

ルルーシュ「ということは君たちも何かトイズを持っているのか?」

コーデリア「え…ええ…。まぁ…」

シャロ「あう…」ショボン

ルルーシュ「?」

ネロ「あーあ。あんた今地雷踏んだよ」

エリー「シャロ…」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:39:58.80 ID:G1lzEvySO

シャロ「私にもトイズはあります。でも…」

そう言って彼女は自分のリボンを手に取った

シャロ「サイコキネシス…。触れずに物を浮かせたり動かしたりできます…。と言っても軽いものだけ…それに目に見えてないとダメ…」ヒィィン

ルルーシュ「!」(この子がいればアーサーにゼロの仮面を盗られたとき対処できたかもしれないな…)

シャロ「こんなダメダメな私が探偵を志すなんておかしいですよね…」

ルルーシュ「いや。そんなことはない」

シャロ「え?」

ルルーシュ「君のその力は他の誰にもない君だけの力だ。それにそんな力があるなら必ず誰かの役にたてるハズだ。自信をもっていい。」

シャロ「あ…は…はい!ありがとうございます!」ポロポロ

ルルーシュ(な…泣いた!)

48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:42:23.54 ID:G1lzEvySO

シャロ「あ……あれ…?なんで私涙が…」ポロポロ

コーデリア「きっと人にそんなこと言われたことがないから嬉しいんですよ」クスッ

ルルーシュ「お…俺は思ったことを言っただけだ…」

ネロ「あれー?なんか照れてるー?」ニシシ

ルルーシュ「違うっ!……その…生徒会室が近いからな。緊張しているんだ。」

館「……着きましたよ。我が主の待つ部屋。生徒会室です。」

執事は右手を扉に向ける。
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:44:51.00 ID:G1lzEvySO

館は右手で扉を叩いた。
ノックを二回。

館「お嬢様。ルルーシュ様をお連れしました。探偵の四人もご一緒でございます。」


しかし。中から返事はない。


館「お嬢さ…」

館が二度目の呼び掛けをした時だった。

パリーン!
何かが弾ける音が扉越しに響く。

館「!い…今のは!?」

エリー「窓ガラスの割れる音…?」

館「お…お嬢様!お嬢様!」ドンドン

館は両手で強く扉を叩く。が…変わらず応答はない。

50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:46:12.02 ID:G1lzEvySO

ルルーシュ(なんだ…?……何か違和感を感じる…。)

シャロ「どうしましょう!会長に何かあったら!」

執事「お嬢様!お嬢様!」ドンドン

コーデリア「…退いてください。私が中を…視ます。」

そう言うとコーデリアは扉に近づいていった。

51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:49:35.63 ID:G1lzEvySO

ルルーシュ「視る…?彼女には透視能力が?」

ネロ「少し黙っててよ。コーデリアが集中できないだろ」

コーデリアは扉に近づき耳を扉につけた。

ルルーシュ(…?)

コーデリア「窓から入ってくる風の反響音から考えると…中に人はいません。」

ルルーシュ「コーデリア。他に何が視える?」

コーデリア「…これ以上は入ってみないとわかりません。」

ルルーシュ「どういうことだ?透視能力なら…」

その言葉をネロが遮る。

ネロ「コーデリアのトイズばハイパーセンシティブ゙超鋭敏感覚。五感強化さ。」

エリー「ですから…今のも…音を頼りにした推察…。な…なので確実ではありません…」

と言っても今まで経験を積み上げたコーデリアの推察は外れはしないのだが。

ルルーシュ(…スザクもこんな能力を隠し持っていたんだろうな。いくらなんでも銃弾を避けれるはずがないしな。きっとそうだ。)


52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:55:10.40 ID:G1lzEvySO

館「中にいないならお嬢様はどこへ!?」

ルルーシュ「…落ち着け。まずは中に入ることだ。…鍵は?」

館「そ…それは…私は鍵を持っていないのです。この部屋の鍵はアンリエット様ただ一人がお持ちなのです…。」

ルルーシュ「お前は執事なのに…か?」

館「ここにはかなり重要な書類もありますから…」

ルルーシュ(…?まただ…何か引っ掛かる。)

ネロ「もうこれはエリーがやるしかないねぇ」

エリー「えっ…。あの…その…」

ネロ「仕方ないだろーこの扉電子ロックじゃないんだし」

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 21:57:22.21 ID:G1lzEvySO

ルルーシュ「エルキュールのトイズは開錠なのか。なら頼む。」

エリー「えっと…あっちを向いて…」

ルルーシュ「…?」

エリー「人にみられるの…恥ずかしい…です…」

ルルーシュ「力を使うことぐらい恥ずかしくはないだろう?そのぐらい…」

ネロ「はいはい。素直にあっち向こうねー。」グイ
ネロに引っ張られ仕方なく後ろを向いたルルーシュは考えていた。


ルルーシュ(開錠の力…か。何が恥ずかしいのだろうか…。いやそれよりもさっきから感じる違和感…これはなんだ…?)

とルルーシュが考えている後ろで

メキメキメキ…バギッ!

開錠にしてはありえない音がなった。


エリー「終わり…ました…」

ルルーシュが振り替えると少女の手には扉の一部が握られていた。

ルルーシュ「」

ネロ「エリーのトイズばトライアセンド゙怪力能力。怪力の副産物で重量と硬度も変化できるのさ」

コーデリア「解説はいいから中へ!」

館「お…お嬢様ー!」

ルルーシュ「…行くか。」

そうしてルルーシュは生徒会室への一歩を踏み出した。
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/15(水) 22:03:30.63 ID:G1lzEvySO
今回の投下はこれで終了です。
事件ですね。先に言っておきますと、捜査パートにおいて、部屋の状況や調べる場所など少し変更しております。

自分で納得がいかなかったり、こんな場面が欲しい
なんてところを少し付け足しておりますのでゲームをプレイしていても違いにを楽しんで頂けたら
と思います。(ホントに少しですけど…)
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/15(水) 22:08:48.98 ID:G1lzEvySO
これまた先に言っておきますと
この事件が解決したあと少しオリジナルでオマケを挟もうと考えています。
シナリオ中に出てきた謎やルルーシュがこの場面にいたらこうなるかな…
のような私の自己満足妄想の垂れ流しが文になりますのでその時は名前欄に「オマケ」と書くなどしますので苦手な方はオマケを避けてください。
なるべくシナリオには影響させないようにしますので……

では失礼します。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/15(水) 22:39:04.44 ID:YFLUUjLbo


ところで帝都じゃなくて偵都じゃなかったっけ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/15(水) 22:57:35.82 ID:G1lzEvySO
あああああああ…

そんな…誤字脱字ないよう頑張って見直ししたのに…

なんてことは関係なく勘違いしてました。
ご指摘ありがとうございます。
今後はしっかり偵都で書きますので、既に投下してしまった分に関しては脳内保管お願いします

すいませんでした
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/15(水) 22:58:04.67 ID:G1lzEvySO
1です

あああああああ…

そんな…誤字脱字ないよう頑張って見直ししたのに…

なんてことは関係なく勘違いしてました。
ご指摘ありがとうございます。
今後はしっかり偵都で書きますので、既に投下してしまった分に関しては脳内保管お願いします

すいませんでした
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/15(水) 22:59:01.04 ID:G1lzEvySO
しかも連投とか…。
重ね重ねすいません
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/02/16(木) 01:23:15.22 ID:HqxeAWMQo
そういやルルーシュはどんな格好してるんだろ
小林先生の格好でも違和感ないけど
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/16(木) 14:25:46.18 ID:VEKpG2rlo
>>60
皇帝服だろ
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/16(木) 20:32:26.28 ID:DitWVrVSO
1です。

ルルーシュの服装ですが、
一応自分の中ではアッシュフォードの制服のイメージで書いてます。

いやゼロレクイエム後なら皇帝服だろjkという方がいるかもしれませんが、今のところのラスト(まだ文になっていないので変更してしまう可能性もありますので暫定的ですが)で回収する予定です。
と言いつつこれを書いてる今でさえ、また新しい終わり方が浮かびました。
吟味しないといけませんね。
ではぐるナイのゴチが終わったら一回目投下します。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 20:59:39.68 ID:DitWVrVSO
では投下開始します。
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:00:09.30 ID:DitWVrVSO
ルルーシュ「これは…」

踏み入れた瞬間視界に広がったのは荒れに荒れている部屋だった。
ルルーシュは普段キッチリとしているからであろうとてつもない不快感を覚えた。

館「あああぁ…なんということです…」

コーデリア「酷い…」

全員が驚愕している中、ネロは一目散に生徒会長の机に向かって歩き出した。

ネロ「……館さん。会長のパソコンを借りるよ。」スッ

そう言うとネロは手首から金属のヘラを取り出す。

65 :>>64 あろうとてつもない→あろう。とてつもない [saga]:2012/02/16(木) 21:02:30.29 ID:DitWVrVSO

ルルーシュ「おい。何をする気だ?」

ルルーシュの言葉を無視してネロはヘラをパソコンに突き刺す。

ルルーシュ「お…おい!ネロ!」

ネロ「気にしなくていいよ」ヒィィン

ネロ「ボクのトイズばダイレクトハッグ触れた電子機器をハッキングする力さ。まぁ正しくは違うんだけどね。ハッキングはなにかしらソケットを通すとやりやすいんだ。」

ルルーシュ(……こいつがいればナイトメアフレームの無力化が可能だったのかもしれないな…)


66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:03:42.57 ID:DitWVrVSO

ルルーシュはつくづく驚いていた。
少女達の繰り出す能力に。
偶然にも彼女達の能力は自らが体験したピンチをはね除けることができるものばかりだったから。

ネロ「ダメだ…。15分ぐらい監視カメラを遡って見たけど僕らしか写ってないよ。」

ルルーシュ「!」(……また…。この感じか…。)

ルルーシュはまたしても違和感を感じる。

シャロ「えーっとえーっと!アンリエットさんを探しに行かなきゃ!あ!でもこの部屋も放っておけませんし…うぅぅ」

エリー「…どうしたら…」

67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:05:13.83 ID:DitWVrVSO

館「ルルーシュ様!お願いします!ぜひお力添えを!」

ルルーシュ「と言われましても俺は探偵では…」

館「構いません!その頭脳を発揮してくださいませ!あぁ…お嬢様ぁ!」

ルルーシュ「で…ですから俺は…」

館「ルルーシュ様ぁ〜!」ブワッ

ルルーシュ「(き…汚い…。)わ…わかりました。協力しましょう…。」



コーデリア「…にしても警察に連絡する必要がありますね…」

基本的には怪盗の犯行と断定されない限り、探偵に捜査権限は与えられない。
この状況では警察を呼ぶべきなのだ。

館「!い…急いで電話を…!」

そう言うと館は左ポケットに手を入れ、携帯を取り出す。

68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:06:05.39 ID:DitWVrVSO

しかし。


館「…!携帯の充電が切れてしまいました!急いで職員室に向かいます!」

ルルーシュ「…」

コーデリア「携帯なら私のを…」

館「お嬢様ぁー!」

執事服の老人はコーデリアを言葉を聞く前に駆け出した。

エリー「よほど…心配なんですね…」

ルルーシュ「仕方ない。俺達だけで現場を調査するぞ。」

シャロ「でも警察さんの到着を…!」

ルルーシュ「一応館さんに頼まれたからな。問題はないハズだ。それに物はなるべく動かさない。これなら問題はないだろう。」



ルルーシュ(捜査…開始だ!)
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:09:32.31 ID:DitWVrVSO
〜シャーロック・シェリンフォードside〜



シャロ「むむむ…うぅー!……むー……」

ルルーシュ(シャーロック・シェリンフォード。トイズばサイコキネシズ…。)

ルルーシュ「どうしたんだ?」

シャロ「あ…。ルルーシュさん…。実は私…頭がこんがらがっていて…。」

ルルーシュ「生徒会長が心配か?」

シャロ「はい…。でも捜査は真剣にやらなきゃいけませんし…。私どうすればいいのか…。」

70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:12:42.29 ID:DitWVrVSO

ルルーシュ「……」

ここで少女を突き放し、自分一人で捜査を行うのは簡単だ。寧ろよりスムーズに行えるかもしれない。
だがルルーシュはしない。
理由はいくつかあった。
とりあえず今後何があるかわからない自分の知らない世界。
゙駒゙は多い方がいい。
この学院という盤上にキング一つを置いただけでは勝ち目はない。

ルルーシュ「大丈夫だ。彼女は必ず無事だ。」

シャロ「でも…」

ルルーシュ「彼女は探偵学院の生徒会長。簡単にそこらの悪党にやられはしないさ。彼女を信じなければな。」

シャロ(……!そうでした…!いなくなった人は無事だと信じてあげないといけません!…探偵の基本を忘れていました…。)

ルルーシュ「それにな…」

シャロ「?」

ルルーシュ「何かおかしいとは思わないか?」

71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:14:15.39 ID:DitWVrVSO

シャロ「えっ?」

シャーロックは言われるがまま、調査していた窓に視線を移す。
割れた窓。
外側に散らばる破片。
よほどの力で壊されたのだろうか。少し凹んだ窓枠。
割れた窓の穴は人が通れる位にはなっている。

シャロ「……。!ガラス片が外側にあります!つまり…」

窓は内側から割られたことになる。
しかし、それだけでは決定的な証拠にならない。
知人の犯行ならばドアから入り、窓から逃げることができる。


シャロ「これだけじゃ…犯人を限定することしか…」

ルルーシュ「…まだ使える証拠がある。生徒会長はここにいない。ならば…」

シャロ「アンリエットさんは今ここにはいない…?…!」

そこまで言うとシャーロックは何かを閃いた。

72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:14:56.16 ID:DitWVrVSO





シャロ「私たちの声に反応して、犯人は窓から逃走…。その場合アンリエットさんは置き去りになるか連れていかれる…。でもこの窓は!」

ルルーシュ「そうだ…。これで条件が一つクリアされた…!」





〜シャーロック・シェリンフォードside fin〜
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:19:59.86 ID:DitWVrVSO
〜譲崎ネロside〜

ネロ「…んぁ。終わっちゃったよ。んーじゃあ次はこれ!」

舐めていた飴を舐め終えた彼女は被っている帽子の中から新たな飴を取り出した。

ネロ「お。イチゴミルク味か。今日は良いことありそうだなー♪」

ルルーシュ「……」


ルルーシュは凄まじい勢いで思考を巡らせる。今、目の当たりにしている物について。



ルルーシュ(一体どうなっている…?)



74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:21:47.93 ID:DitWVrVSO

そう。彼は生徒会室の捜査を…




ルルーシュ(あの帽子の中にお菓子が詰まっているだと!?)

ルルーシュ(一体どうなっている!?四次元な帽子か!四次元なのか!?)




…捜査はしていなかった。


75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:24:07.87 ID:DitWVrVSO


ネロ「ん…?なんだよ。僕のコトじーっと見て。」

ルルーシュ「いや…どうなっているのか…と思ってな。」

ネロ「…?…ああ捜査の話か。とりあえずここは見終えたから休憩さ。」

ルルーシュ「…マイペースなやつだな。他のやつは必死になって捜査しているというのに。」


ルルーシュ「ということはその飴は糖分の補給ということか?」


ルルーシュは勘づいていた。ネロはお菓子が好きなだけだ ということに。
だが彼女の性格から何か正論を盾にしているのだろう と。



ネロ「お!わかってるなぁ!うるさいコーデリアとは大違いだ!あんたにもあげるよ!」

ネロはズイっとルルーシュに飴を渡す。
勿論四次元な帽子から取り出したものである。

76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:26:23.31 ID:DitWVrVSO

ルルーシュ「あ…ああ。ありがとう。」

ルルーシュは思った。
このまま彼女のペースにしてはいけない。


ルルーシュ「…で?どこが怪しいと思うんだ?」

ネロ「これだよ」

ネロの視線の先にあるのは倒れた客用の椅子だった。
かなりの大きさだ。流石は生徒会室といった所か。

ネロ「これ…おかしいよね。」

ルルーシュ「…あぁ」

ネロ「この椅子、なかなか重いよ。生徒会長と犯人が争ってこの椅子が倒れたなら、激しい戦いだったのかね。」

ルルーシュ「…いや。よく見ろ。」

ルルーシュが指差したのは生徒会長の机だった。
流石は生徒会長。きれいに整頓されている。
書類も山積みになっている。仕事の途中だったのかもしれない。

77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:27:09.50 ID:DitWVrVSO

ネロ「机がどうかしたの?」

ルルーシュ「この部屋の有り様にしてはおかしくないか?」

ネロ「そりゃきれいなままだけどさ。生徒会長が常に座っていたわけじゃ無いんだし。たまたまそこにいなかったんじゃないのー?」

ルルーシュ「いや。生徒会長が仕事中に席を離れるか?」

どこぞのお祭り好きで仕事を押し付けるような会長などそうそういないだろうしな
ルルーシュは心の中で呟いた。

78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:29:08.96 ID:DitWVrVSO

ネロ「誰だって休憩ぐらいするさ。生徒会長といえ人間なんだし」

ルルーシュ「そうだな。だが彼女は生徒会長。それに俺達は生徒会室に呼ばれていた。俺達を執事に呼びに行かせたのだから本当に待っていたのだろうな。執事ならば早く連れてくると。そんな来客がある時彼女はどこにいるべきだ?」

ネロ「…自分の…机…!」

ルルーシュ「それに…向こうへ行ってみろ。」

ルルーシュはネロを壁際に立たせた。

ネロ「何?壁に何かあるの?」




その時だった。

79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:30:26.49 ID:DitWVrVSO
ドスン!


ネロ「うわぁ!」


驚いてネロの帽子からお菓子がゴロゴロ落ちる。


ルルーシュ(…やはり興味深い…)


ネロ「な…なに!?なに!?今の!」


ルルーシュ「俺はただジャンプをしただけだ。」

ネロ「ジャンプぅ?この校舎は木造なんだから音が響くに決まって……!」

そしてネロは閃く。
この校舎は木造。
ルルーシュがジャンプした音も地面を伝い、響き渡る。
なら巨大な椅子が倒れれば…どうなるか。

80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/16(木) 21:30:35.90 ID:aMwUmiNV0
そこには20が
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 21:31:22.52 ID:DitWVrVSO

ネロ「生徒会長は自分の机にいて…それから現れた犯人と争う…。そして争いの影響で椅子が倒れた…。だけど僕達はガラスが割れる音しか聞いてない…!」



ネロ「もし…生徒会長と犯人の争いがあったとしたら……!」



ルルーシュ「そう。これで条件はクリアだ…!」




〜譲崎ネロside fin〜
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/16(木) 21:33:07.07 ID:s9WZUA7Ko
重ファクじゃなくて条クリなのね
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/16(木) 21:34:00.43 ID:DitWVrVSO
一回目終了です。
シャロとネロの捜査が終わりましたが、早速脱字ですね。
学習能力がないやつが探偵もの書くってなんですかね。少し落ち着いてきます。
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/16(木) 21:40:27.08 ID:DitWVrVSO
>>80

ドスン!

ネロ「うわぁ!」

驚いてネロの帽子からお菓子が落ちる。

ルルーシュ(…やはり興味深い…)

ネロ「な…なに!?なに!?今の!」




トゥエンティ「ホーー!美しいボク!参上!」

エキセントリックな怪盗がマーベラスな感じに登場した。

ルルーシュ「な…なんだ!?お前は!」

トゥエンティ「この美しいボクを知らないなんてぇ…あーりえなーい!!」

トゥエンティはその美しい服を脱ぎ捨て上半身裸でルルーシュに飛びかかる。

ルルーシュ「う…うわぁぁぁぁぁ!」

ルルーシュ「………」(ナ………ナナリー…。)ガクッ




こうですかわかりません
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/16(木) 21:43:27.97 ID:DitWVrVSO
>>82

ファクターだ!

って叫ぶルルーシュさんが想像できなかったんですが冷静に

ファクターだ…!

って言わせれば良かったですね。


後々使おうかと思います。
やっぱり重ファクがないとオペラさんの代わりは務まりませんしね。
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/16(木) 22:31:15.85 ID:k/bcp8vIO
探偵モノで窓ガラスといえばブローバック現象を思い出すな
あの漫画はなぜファンタジー方面に向かったのやら
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:13:34.73 ID:DitWVrVSO
本日二回目投下始めます。
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:14:03.45 ID:DitWVrVSO
〜コーデリア・グラウカside〜




コーデリア「………」

ルルーシュ(コーデリア・グラウカ…。能力は五感強化…か。風の音で内部状況を見極めるあたり、手慣れているように見えるが…)

コーデリア「………」

ルルーシュ「何かあったか?」

コーデリア「あ…。す…すみません。考え事に夢中で…」

ルルーシュ「いや。構わない。…それで捜査のことか?」

コーデリア「…いえ…。実は…みんなが心配で…」

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:15:26.98 ID:DitWVrVSO

ルルーシュ「みんな?この部屋にいるみんなか?」

コーデリア「はい…。私はみんなより歳上なので…いつも心配してしまうんです…。今回だってもし犯人に襲われたらと考えると…」


ルルーシュ「……優しいんだな」

コーデリア「えっ?」

ルルーシュ「他人の心配なんてそう簡単に出来ることじゃない。本当に守りたい気持ちがあるからこそだ。」


そこまでいうとルルーシュの思考に最愛の妹 ナナリーの姿が映し出される



ルルーシュ(…俺は最後まで守りきることは出来なかったな…ナナリー…)


90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:16:21.10 ID:DitWVrVSO

コーデリア「…えっと…あ…ありがとうございます…」モジモジ


コーデリアは少し照れていた。男性にこういうことを言われるのになれてないのかもしれない。


ルルーシュ「それに君にはみんなを守ることのできる力がある。…君ならみんなを守ることができるさ。」

コーデリア「…!はい!ありがとうございます!私…。」




コーデリア「みんなは…私が守ります!」

91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:17:28.12 ID:DitWVrVSO

ルルーシュ「!」



『兄さんは…僕が守る!』


ルルーシュ(……ロロ…。)

まただ。どうもこの少女との会話は精神的にくる。
色々なことを思い出してしまう。
これ以上この話をすると再起出来そうにない。
ルルーシュは一度目を閉じて思考をリセットする。

92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:18:26.69 ID:DitWVrVSO

ルルーシュ「さて…。捜査を続けよう。」

コーデリア「ここにあるのは…。」


二人は入り口付近の床を見渡した。

目の前にあるのは…

携帯電話。恐らく生徒会長のものだろう。ご丁寧にロックがかかっている。通信履歴を見ることもできない。
花瓶。
割れてこそいないが、入っていたであろう花から花びらが取れて散乱していた。

それと。

コーデリア「これは…」

ルルーシュ「鍵…だな。」

鍵。恐らくこの生徒会室のものだろう。
年のため先ほどエルキュールが壊したものに差し込んでみる。

コーデリア「…ピッタリです。」

ルルーシュ(……!)

今日何度目かの違和感。
背筋がゾクリとするような感覚。

ルルーシュ(…なんだ…?)

93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:20:00.78 ID:DitWVrVSO

コーデリア「これは…会長の携帯電話でしょうか…?」

違和感については後回しだ。今は捜査に集中しなくては。

ルルーシュ「生徒会長のもので間違いないか?」

コーデリア「多分…。ここにあるんですからそうなんじゃないでしょうか…」

?「それはまさしくお嬢様のものでございます」

二人「!」

館「その携帯は我が主、アンリエット・ミステール本人のもの。間違いございません。」

コーデリア「た…館さん…」

電話をしに行った執事はいつの間にか彼らの背後に立っていた。


ルルーシュ「警察はなんて?」

館「急いでこちらに向かうとのことです」

94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:21:11.30 ID:DitWVrVSO

ルルーシュ「…そうですか。ところで館さん。この生徒会室ですがアンリエット・ミステール以外の生徒会員はどちらに?」

館「いえ。本日は休日ですので。皆さま学生寮やご自宅にいらっしゃることでしょう。」

ルルーシュ(今日は休日だったのか…。通りで人気がないわけだ。)

ルルーシュ「……とすると妙だな。」

コーデリア「?なにがですか?」

ルルーシュ「君は自分しかいない部屋の中で携帯電話にロックをかけるか?」

コーデリア「いえ…。自分しかいないんですからロックなんか…」

はっ とコーデリアは閃いた。

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:22:01.33 ID:DitWVrVSO





コーデリア「普通自分しかいないのに携帯のロックはかけません…。…それじゃあ…!」


ルルーシュ「そう…。条件はクリアされた…!」


チェックメイトは近い。




〜コーデリア・グラウカside fin〜
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:26:01.37 ID:DitWVrVSO

〜エルキュール・バートンside〜




緑色の探偵服を着た少女エルキュール・バートンは散乱した本を見つめていた。

エリー「…ううぅ…」

ルルーシュ(…トライアセンド…。怪力の能力…か。戦闘では一番戦力になりそうだな…)

ルルーシュ「本棚に何かあったのか?」

エリー「ひっ!」ビクッ

ルルーシュが声をかけるとエルキュールは驚いて縮こまる。

ルルーシュ「ああ…。すまない…。驚かせてしまって…。」

エリー「…いえ…その……ごめんなさい……」

ルルーシュ「いや別に俺は気にしていないよ。」

ルルーシュ(…性格上戦闘には向いていないかもな…)

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:27:09.72 ID:DitWVrVSO

エリー「……」



エリー「…嫌じゃ…ないんですか…?」

ルルーシュ「…?」

エリー「私は…人と話すのは……苦手…です…。だから…」

ルルーシュ「あ…ああ。そんなことなんとも思わないよ。」

ルルーシュ(出会ったばかりの頃のニーナもこんな感じだったしな…)

ルルーシュは最強の兵器を造り出した友人を思い浮かべる。その最強の兵器のせいで一時期は全てがどうでもよくなったほどだった。
もっとも、その最強を無効化する兵器も彼女が完成させたのだが。
この子といい、ニーナといい、内気な少女というのは何故こうもとんでもない力を秘めているのだろうか。

98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:28:45.15 ID:DitWVrVSO

ルルーシュ「人間なんてみんなそんなものさ。誰だって知らない人と話すのは緊張するだろう。」

ルルーシュは一般論を語る。
ここで彼女を突き放す訳にはいかない。
何か大変な事態になった場合、知人がいないルルーシュには駒がない。キングのために盤上を動く駒が。
今のうちに好感度をあげておくべきだ とルルーシュは考えた。

…まぁそうでなくてもルルーシュは心優しい学生なのだから同じ言動をとったであろうが。

エリー「…ありがとうございます……」

ルルーシュ「…でだ。本棚になにかあったのか?」

99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:29:56.58 ID:DitWVrVSO

エリー「あ…。いえ…。ただ本が…可哀想で…。」

散乱した本。本棚の中には収まるべきものが一冊もない。
床にばら蒔かれた大小様々色とりどりの本には不幸中の幸いにも折れやキズは見あたらない。


ルルーシュ「…本が好きなんだな。」

エリー「…はい」

ルルーシュ(…にしても…)

違和感。
だが今回は違う。
すぐに原因に気づくことができた。

ルルーシュ「いや…乱雑そうに見えてそうではないかもな」

エリー「…え…?」

100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:31:00.62 ID:DitWVrVSO

ルルーシュ「冷静に良く考えてみろ。確かに本はバラバラだ。だが全ての本に共通点がある。」

エリー「…本の厚みも表紙の色も……著者も違います…。」

ルルーシュ「……ここの生徒会長は君にとってどんな印象だったんだ?」

エリー「…え…?…えっと…仕事もできて…しっかり者で…みんなの憧れです…」

ルルーシュ「ならガサツな人間では?」

エリー「ないです…。綺麗好きだと…思います…。……あ…!」

そこまで言うとエルキュールの思考に電撃が走る。

101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:32:40.32 ID:DitWVrVSO





エリー「この本…。バラバラに散乱しているけど…キズや凹み、折れどころか…開いてる本がありません…!」

ルルーシュ「そうだ…。犯人と争い本棚から落ちた本までこんなに綺麗なはずがない…!」



エリー「もし…何者かに襲われて本が落ちたのなら…本は必然的に…!」



ルルーシュ「…そうだ。これで条件はクリアされた。一度集まって情報を統合するぞ」

エリー「は…はい!」




〜エルキュール・バートンside fin〜
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:36:23.71 ID:DitWVrVSO

ルルーシュ「よし。全員集まってくれないか。」

ルルーシュが号令をかける。

シャロ「どうしたんですか?」

ネロ「はいは〜い。来たよ」

コーデリア「なにかしら…」

エリー「…揃い…ました…」

四人はルルーシュのもとに集まる。
どうやらこの捜査中にだいぶ皆と打ち解けたようだ。

ルルーシュ「みんなが見た情報を一旦統合する。その方が今後の捜査がスムーズに進むはずだ。……シャーロック。」

シャロ「はい!私が調べたのは窓ガラスです!窓ガラスは内側から…」

シャーロックが調査内容を語りだしたその時だった。

103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:37:08.90 ID:DitWVrVSO

館「うぐっ!」

バタ…。



ルルーシュ「!?」

コーデリア「今の声は!?」

五人は声の方向…生徒会室を出てすぐの廊下へ向かった。

そこには……

104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:38:03.85 ID:DitWVrVSO

シャロ「館さん!しっかりしてください!」

執事が倒れていた。
見た限り外傷はない。
あるのだとしたら服に隠れた場所だろう。

ネロ「一体誰が!」



?「フッフッフ…」



ルルーシュ「…誰だ!?」

ルルーシュが叫ぶと目線の先に霧が集まる。

?「…ふふふ。ここだよ。」

コーデリア「怪盗!?」


?「その通り。…君がルルーシュ・ランペルージか。なるほど。探偵学院生徒会長が呼び出すのも頷ける。頭の切れそうな男だ。」

ルルーシュ「…何…?」

105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:39:41.53 ID:DitWVrVSO

?「私はまだ新米の怪盗でね…。『若き天才ルルーシュ・ランペルージ敗北!怪盗を逃す!』なんて見出しで新聞にでも載れば、箔がつくとは思わないか?」

ルルーシュ「…」

ルルーシュは探偵でもなんでもない。正直新聞に載せられた所で対した痛手にはならない。
ただ、王族生まれの高貴なプライドがそんなことを許すはずはない。


ルルーシュ「敗北…だと…!…お前の茶番劇で勝手に俺の名に泥を塗ることなどさせん…!」


?「ふふふ…。…さらばだ!」ダッ


怪盗は走り出した。
同時に噴出されたスモークが五人の視界を奪う。


ルルーシュ「…くっ!」

ルルーシュ(…そうはさせんぞ…俗物風情が!)

ルルーシュ「おい!お前達!」

四人「はい!?」

106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/16(木) 23:42:13.68 ID:DitWVrVSO



ルルーシュ「ルルーシュ・ランペルージが命じる!追うぞ!奴を捕らえろ!」ダッ



四人「わ…わかりましたー!!」ダッ



けしてギアスを使ったわけではないが、彼のそのカリスマ性と普段クールな彼が怒号あげ命令したのだ。
素直な彼女達はその威圧に押されながらも走り出した。

107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/16(木) 23:45:43.13 ID:DitWVrVSO

本日の投下終わりです。
なかなか命令口調で尚且つ見下さず と言うのが表現できませんね…語彙力が足らない証拠ですね。

足りないなりにがんばります。

それでは。
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/17(金) 00:15:21.88 ID:2N6+zXKIo
おつー
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/17(金) 03:17:57.19 ID:1bVdHOWSO
ちょいちょいギアスキャラのことが文中に出てていいな
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 21:40:42.40 ID:P6oRyUySO
1です。

なんでしょうね。今日はとてつもなく疲れてます。
少し書き溜めを見直すのを含め少し休憩したら投下します。
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:20:40.90 ID:P6oRyUySO
投下開始します。ちなみに本日の投下は一回のみです。
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:23:45.14 ID:P6oRyUySO
ルルーシュ達五人は怪盗を追い、走る。



?(くっ!もう追ってきたか!…だが…。)ダッ


怪盗は廊下の突き当たりを右折する。


ルルーシュ「右だ!」ダッ
四人「はい!」ダッ


幸い今走っている廊下は長い。怪盗からは離れているがどちらに曲がったかぐらいはわかる。


怪盗「…」ダッ

ネロ「今度は左折した!」ダッ


距離をつめることはできていない。だが離されてもいない。

113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:24:33.74 ID:P6oRyUySO

?「…はっ!」バン


怪盗は廊下にある非常用緊急スイッチを押す。


ゴゴゴゴ…


すると天井からシャッターが降りてくる。
緊急時にこの廊下を分断するためのものだろう。簡単に破られぬようかなりの厚さがある。


ルルーシュ(まずい…!このままでは閉じ込められる!)


どうすればいい…。
スイッチが押された今、ギアスを怪盗にかけたのでは間に合わない。


ルルーシュ(……くそ…!)

114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:25:25.76 ID:P6oRyUySO

すると走るルルーシュを追い越して、緑色の探偵服の少女が走る。


エリー「くぅ…!」ヒィィン


エルキュールが降りてくるシャッターを受け止める。


エリー「見〜な〜い〜でぇ!」


そしてシャッターを押し返す。トライアセンド。怪力のトイズのなせる技だ。


ルルーシュ「エルキュール…?」


助かった。彼女がいなければシャッターに行く手を阻まれ、怪盗を逃がしていただろう。
彼女の登場に驚いているところに後ろからルルーシュを呼ぶ声がした。


コーデリア「何かあれば私達を頼ってください!今は五人で怪盗を追っているんですから!」

ルルーシュ「…!」

115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:26:55.27 ID:P6oRyUySO

彼はかつて黒の騎士団を作り上げ、使役していた。
自らが司令塔であったが共に戦う、志を同じくする仲間がいたことに変わりはない。


…今この状況と何が違うのであろうか。


ルルーシュ(…何も違わないな…)

ルルーシュ「…わかった。お前達の力。頼りにしている」ダッ


116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:27:31.19 ID:P6oRyUySO

?「ちぃ!」ダッ

シャロ「階段を下に行きました!」ダッ



?「ふふふ…!これならどうだ!?」ブワッ

ルルーシュ「!」


スモークだ。
だが先程より濃度が濃く、量も多い。


?「…」ダッ

ルルーシュ「くそっ!ヤツは…どこだ…!」


117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:27:58.77 ID:P6oRyUySO






ルルーシュ「コーデリア!!」


118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:29:07.89 ID:P6oRyUySO

コーデリア「はい!」ヒィィン


コーデリアは自らのトイズ゙ハイパーセンシティブ゙を発動する。
眼は強化してもかなり濃いスモークだ。役にたたないだろう。
コーデリアは目を閉じ、耳をすませた。

この聴力ならば怪盗の逃げた足音を追えるだろう。



しかし



コーデリア(足音が…しない…!?どうして…!?)

焦ってはいけない。
別の音を頼りに探す。

みんなの呼吸音。
みんなの心音。

コーデリア(この力を使って耳をすませると少しだけみんなの気持ちがわかる気がする…。…そうよね。今はみんなで怪盗を追ってる。みんな緊張しているわよね…。……私の出番…がんばらなくちゃ!

119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:30:31.49 ID:P6oRyUySO

コーデリアが改めて決意したところで違和感を感じた。
近くで感じる音に紛れてどこからか別の呼吸音がする。


コーデリア「…!」

コーデリアは目を開いた。スモークはだいぶ薄くなっている。これならばみんなに伝えることは出来る。


コーデリア「上です!」


コーデリアが天井を指差す。
そこには怪盗がはりついていた。


?「くっ!」ダッ


発見された怪盗はすぐに地上に降り、走り出す。


ルルーシュ「待て!」ダッ

120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:33:31.96 ID:P6oRyUySO

怪盗は旧校舎を出て別の校舎へ入っていく。


五人が追って校舎に入ると、ガードロボットが待ち構えていた。
怪盗が起動させたのだろう。
五人を発見し、警報を鳴らし近づいてくる。


シャロ「うわぁ!なんですかぁ!?」

コーデリア「警備用ガードロボットよ!」



ルルーシュ(ロボットが相手か…。ならば…)


121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:34:13.16 ID:P6oRyUySO






ルルーシュ「ネロ!!」


122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:35:22.87 ID:P6oRyUySO

ネロ「ふっ!」


ネロは手首から金属をヘラを取りだし、ロボットと対峙する。


ルルーシュ(……)

ロボットの腕が伸び、ネロを襲う。


ネロ「遅いよ!」ガッ

伸びた腕より繰り出されだなぎ払い゙をネロは軽々と避ける。
そして右手に持っていたヘラをロボットに突き刺した。

ネロの瞳に光が灯る。


ネロ「大人しくしてなよ!」ヒィィン


その言葉を同時にロボットは停止した。

123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:38:03.01 ID:P6oRyUySO

シャロ「ネロ凄いです!」

ネロ「まーねぇー♪」

コーデリア「そんなことを言ってる場合じゃないわ!」

シャロ「そうでした!」


コーデリア「怪盗は!?」

エリー「…あそこです!」

怪盗は階段をかけ上がる。行き先は屋上だろう。


シャロ「私たちも行きましょう!」


探偵達は怪盗を追った。
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:40:38.04 ID:P6oRyUySO
屋上


?(来たな。探偵達…!)

シャロ「そこまでです!」

ネロ「もう逃げられないよ!諦めて降参すれば?」

エリー(……!?ルルーシュさんが…いません!?)

コーデリア(せっかく追い詰めたのに…。ルルーシュさんはどこに…?)

?「……」

?「ここまで追い詰められるとは。流石だよ探偵諸君。…だが詰めが甘い。………さらばだ!」バッ

125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:42:39.52 ID:P6oRyUySO

怪盗は屋上から飛び降りる。
どうやら自前の飛行道具を持っていたようだ。

コーデリア「!逃げられる!」

ネロ「くそっ!」

エリー「せっかく…ここまで…追い詰めたのに…」

小さな探偵達の顔にはには諦めが浮かんでいた。
無理もない。こちらには空を飛ぶ手段などない。
お手上げだ。


コーデリア「敗けたのね…私達…。」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:43:16.54 ID:P6oRyUySO






「…まだだ!シャーロック!!校旗を広げろ!」

127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 22:45:40.68 ID:P6oRyUySO

四人「!?」


シャロ「え?あ…はい!」ヒィィン


シャロ「ううう……!」


ふわり。
彼女が校旗を広げようとトイズを使うと、校旗と共に彼女の黄色いリボンがピンと張られる。


?「…!うおっ!」


バサリ。怪盗は広がった校旗にぶつかり、落ちた。

コーデリア「ル…ルルーシュさん!今まで何処に…?」

ルルーシュ「…あの位置は旧校舎だな。行くぞ」スタスタ

コーデリア「え…あ…はい!」ダッ

エリー「待って…ください…」トテトテ
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/17(金) 22:51:57.12 ID:P6oRyUySO

本日の投下は終了です。
シャロのリボンがピンとなる動作は、死語を使って表現しますと 萌え だと自らの価値観を明かしてみます。

キャラの性格上エリーさんが空気になりやすくて困ってます。
所々に無理矢理ぶちこんでいるのですが、違和感はないでしょうか?


次回はついにこの事件ラストです!
書きたいこと書きまくったらなかなかの量(今までと比較して、ですが)になってしまいました。


まぁ休日ですし。
゙ガンガン行こうぜ゙な気分でお送りしようと思います。

では。
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/17(金) 22:55:30.08 ID:2N6+zXKIo
萌えはまだ死語ではないんじゃないかな
とりあえず乙ー
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/17(金) 23:07:17.26 ID:1bVdHOWSO
萌え萌え〜
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/17(金) 23:09:23.13 ID:USmjyaJco
体力なしのルルは走りまわて大丈夫なのか?
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/17(金) 23:12:30.62 ID:P6oRyUySO
>>129

マジですか。
使ってる人なんか見かけなくなったのでいい加減死語だな と感じていたんですが…
トゥエンティ登場に備えて形容詞的な言葉のボキャブラリーを蓄えないといけないので萌えをボキャブラリーに追加しておきます
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/17(金) 23:19:35.73 ID:P6oRyUySO
ageてしまった…。

>>131

実はそれについてはオマケで書くつもりだったりしました。

オマケまではまだ少しあるので書いておきますとイメージではルルーシュは最後尾を走っていたりします。
それになかなか走る→止まるが多かったので「まぁこれぐらいはヴィレッタ先生から逃げるのに走れるかな…」と。(ラウンズ歓迎パーティーはなかなか棚に上げてますが)

それに最後も屋上へ向かわず何処か行っていた様子ですし。
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/17(金) 23:24:27.72 ID:P6oRyUySO
ミスったら
「オマケ書くつもり」キリッ
って言えば良いってもんじゃねーよ
ってことになるのを防ぐために軽くオマケの内容を晒しておきます。

・走れる?

・ルルーシュ「ミルキィホームズ…?」

・四次元的な帽子?

・頭のいい人たちと天然さんなゲーム?

こんな所です。
誰にでも浮かぶようなネタなのでネタバレを防ぐため要点のみですが伝わるでしょうか…?
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/17(金) 23:27:38.07 ID:P6oRyUySO
投下終わったのに黙らない1です。

自分でもわかりづらくなってきたので名前欄に何か入れようと思うんですが、何を入れるか思案中です
いい案あったらください
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/17(金) 23:34:59.28 ID:2N6+zXKIo
困ったら酉でもつけておけばおk
137 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/02/17(金) 23:56:57.33 ID:P6oRyUySO
こんな感じですかね?

138 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/02/17(金) 23:59:07.94 ID:P6oRyUySO
おお!
なんかこれあると「書き手」って感じがしますね!
ROM専の日々が懐かしいです

>>136
ありがとうございました
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/18(土) 00:22:39.73 ID:bCX6FHvv0
うっかり違うスレで酉付けっぱとかは気をつけなさいね
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/02/18(土) 01:23:10.14 ID:32MRe9Xko
ルルーシュ走り疲れたのかと思ったww
141 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 22:50:42.00 ID:zTXxNSESO
投下始めます。

142 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 22:51:25.62 ID:zTXxNSESO

旧校舎




?(まさか…あんな校旗にこんな使い道があるとはな…)


怪盗は落下の衝撃で壊れた飛行道具を捨てた。

そこにルルーシュ達がやってくる。
両者の間には間合いがある。
強行突破は難しいだろう。


?「……いやはや驚きだよ。…ルルーシュ・ランペルージ君!」

ルルーシュ「いい加減観念したらどうだ?」

怪盗「観念…か…。もう手がないならそれもいいだろう。」

怪盗「だが…」バッ

143 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 22:52:35.61 ID:zTXxNSESO



怪盗が広げたマントの下には生徒会長アンリエット・ミステールがいた。怪盗に抱えられている。


コーデリア「生徒会長!」

ネロ「く…!人質か…!」

ルルーシュ「…」

?「どうした?私に切り札を出させるまで追い詰めたんだ。もっと喜んだらどうだい?」

ルルーシュ「…下らないな。」

?「…?」

ルルーシュ「下らないお芝居だなと言ったんだ。」

?「な…何を…!?」

ルルーシュ「…まだ終わりにしないのか。なら…貴様のその品性の欠片もない仮面をとってやろう。」

シャロ「あ…あの…。何を…?」

144 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 22:53:21.81 ID:zTXxNSESO

ルルーシュ「俺たちの見つけた数々の証拠…。今貴様に見せてやる…!」




ルルーシュ「ルルーシュ・ランペルージが命じる!…ヤツの正体を暴け!」

145 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 22:53:52.83 ID:zTXxNSESO




ルルーシュ「シャーロック!!」

146 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 22:55:23.63 ID:zTXxNSESO

シャロ「は…はい!」

シャロ「窓を調べていたんですが、窓ガラスは外側に散らばっていました。これは窓ガラスが内側から割られた…ということです!」

シャロ「つまりこれは怪盗は窓を割り、そこから逃走したということです!」

シャロ「さらに、荒らされた部屋からアンリエットさんと怪盗が争ったことがわかりますが…私達がやって来て怪盗が逃げ去る場合、アンリエットさんは置き去りなるか、連れて行かれます。」

シャロ「部屋にはどこにもアンリエットさんはいませんでした。つまり連れて行かれたことになります!」

シャロ「ですが…割れた窓の穴は人一人がやっと通ることの出来る大きさです!アンリエットさんを抱えては通ることができません!」

シャロ「これは無視できない矛盾点だと思います!」

147 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 22:58:27.72 ID:zTXxNSESO

ルルーシュ「いいぞ…次だ!」




ルルーシュ「ネロ!!」


148 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 22:59:31.99 ID:zTXxNSESO

ネロ「はいはーい。」


ネロ「僕は机の周辺を調べたんだけど…。部屋は酷い有り様だったけど、机の上は綺麗だったんだ。まさに作業途中って感じだったけどね。」

ネロ「生徒会長は僕達を待っていたんだし、この机に座ってたと考えてもいいよね?それで怪盗に襲われた…。なのに机は乱れていない…。」

ネロ「あとは倒れた椅子なんかも調べたんだけど…あの椅子かなりの重量があるよね?」

ネロ「旧校舎は木造だから…そんな質量の椅子が倒れたら大きな音がするはずなんだ。」

ネロ「でも扉の近くにいた僕達が聞いたのはガラスの音だけ…。」

ネロ「これっておかしいよね?見過ごせないと思うなぁ」
149 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 23:00:01.34 ID:zTXxNSESO

ルルーシュ「よし…次だ!」





ルルーシュ「コーデリア!!」


150 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 23:01:06.89 ID:zTXxNSESO

コーデリア「はい!」


コーデリア「扉の付近に生徒会長の携帯電話が落ちていました。ロックがかかっていたので操作は出来ませんでしたが…」

コーデリア「普通部屋の中に自分一人しかいないのなら携帯電話にロックはかけません。それに怪盗がいきなり入ってきて戦闘になったのなら尚更ロックをかける暇はありません。」

コーデリア「なのにロックがかかっている…。まるで操作されるのをはじめから防いでいたかのように…」

コーデリア「これは無視できない疑問点です!」


151 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 23:03:27.09 ID:zTXxNSESO

ルルーシュ「…そして…」




ルルーシュ「エルキュール!!」

152 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 23:05:51.73 ID:zTXxNSESO

エリー「はいっ!」


エリー「生徒会室は荒れていました…。勿論…本棚も…例外ではありません…。本は…全て床にバラバラに落ちていて…。」

エリー「でも…。開いている本はおろか…キズや凹みすら…ありませんでした…。」

エリー「怪盗との争いで落ちたのなら…本はキレイなハズが…ありません…。」

エリー「生徒会長はガサツな方では…ありませんから…本は元々の状態だと…考えられます…」


エリー「これは…おかしいと思います…!」


153 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 23:06:23.14 ID:zTXxNSESO

ルルーシュ「よし。それでいい」


ルルーシュ「以上の証拠より導き出される答えは…。チェックメイトだ。怪盗。」


154 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 23:06:53.48 ID:zTXxNSESO






ルルーシュ「お前は怪盗ではない」


155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/18(土) 23:07:10.67 ID:rVWei4we0
ふつくしい
156 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 23:09:19.01 ID:zTXxNSESO


?「………」


ルルーシュ「…。そうだな。これは全て推理。穴だらけの…な。だが…ここに登場人物を増やすと…どうなるかな?」



ルルーシュ「いるんだろう?館。」



館「…」スッ

ルルーシュ達が入ってきた入り口。
その闇に紛れて影法師の如くスッと執事は姿を現す。


館「……私がいることにお気づきでしたか…」

ルルーシュ(これで…役者は揃った…!)
157 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/18(土) 23:17:16.49 ID:zTXxNSESO
正直キリがいいのかわからないですが本日分は終了です。

コードギアスの名言を織り混ぜようと暗躍している>>1ですが、うまくあった言葉が思い出せないですね…。
コードギアスをもう一周すべきですかね…
といっても時間がないので名言集みたいなものを探すことにします。

では失礼します
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/18(土) 23:21:38.33 ID:cqYOD8doo
乙!
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/18(土) 23:22:35.87 ID:PpOEGxfto
おつー
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/19(日) 00:12:18.40 ID:dtjzDi4SO
おつおつ
更新が楽しみだ
ちょっと日本語が気になるがな ×暗躍 ○試行錯誤
ともあれ面白いから、続きを期待してる
161 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/02/19(日) 00:39:32.39 ID:qse6hcaSO
>>160
裏でひっそり企んでる感を出したかったんですが裏目にでたみたいですね(汗

暗躍は使えない文脈でしたか…
正直悔しいので少し勉強します
ご迷惑おかけしました
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/19(日) 05:42:27.61 ID:00EmDrFX0
>>1

>>161多少のことは、脳内変換できる。

気にせず、持続してくれ。
163 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/02/19(日) 21:15:55.46 ID:qse6hcaSO
申し訳ありません
リアルの都合から本日の投下は怪しいです。
もし本日中にやるべきことが片付いたら投下します。
始めて間もないのに毎日更新できない可能性があるのは私自身も非常に残念ですがご理解いただけると幸いです。
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/02/19(日) 22:40:43.03 ID:pS9BBCOY0
無理してペース崩さないようにしてくれ
結構面白いから続き楽しみに待ってる
165 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 22:51:06.66 ID:qse6hcaSO

テッテレー!
ドッキリでした!
………嘘です。なんとか片付きましたので投下しようかと思います。

このSSのために最近PSPミルキィをまた始めからやっているんですが、やればやるほど1.5がやりたいです。
…UMD発売なら良かったのに。
2の発売まで待ちます。

では始めます。
166 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 22:57:48.81 ID:qse6hcaSO

エリー「…!」

シャロ「館さん!?大丈夫なんですか!?」


ルルーシュ(俺が感じた違和感の数々…使うのは…ここだ…!)


ルルーシュ「まずはお前の携帯電話。充電が切れていると言って職員室まで行ったな。なぜだ?」

館「職員室に電話があるからでございます。警察に連絡致しました」


ルルーシュ「嘘だな」


ルルーシュ「それならば警察はとっくに来ている」

ルルーシュ「お前は警察を呼んでいない。他人の携帯を借りなかったのも、本当に警察を呼ぶわけにはいかないからだ」


167 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 22:58:55.86 ID:qse6hcaSO

ルルーシュ「お前は俺と出会ってから数々の行動をとった」

ルルーシュ「゙右手゙で方向を示す、゙右手゙を顎に添える、゙右手゙でノックをする…」

ルルーシュ「特に道の方向を示すのはお前の立ち位置と進行方向からすると左手で行ったほうが楽だ。」


ルルーシュ「何故右手しか使わなかった?」


ルルーシュ「だがそれも窓ガラスの音が鳴ってから変わる。゙両手゙でドアを叩いた。゙左ポケッドから携帯をとりだした。」

ルルーシュ「なぜだろうな?」


館「単なる偶然でございます…」


ルルーシュ「嘘だな。」


ルルーシュ「人間は意識したり、特定の条件下でしが片手のみを使用するこどはない。」

ルルーシュ「お前にば左手を使わない意味があっだ」

168 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 22:59:54.67 ID:qse6hcaSO

ルルーシュ「荒らされた部屋の中にキレイなまま残された書類もあったな。」

ルルーシュ「なぜだろうな?」

館「私に聞かずそこの怪盗に…」


ルルーシュ「嘘だな」


ルルーシュ「少なくともお前は知っているだろう?あれが゙重要な書類゙だと。しかし単なる侵入者の怪盗は知らない」


鍵を持っているか。と尋ねたとき執事は鍵を持っていない理由に確かにそう答えていた。


169 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 23:01:25.40 ID:qse6hcaSO

ルルーシュ「それにだ…。ネロ。」ポイッ


ネロ「うわっと!なんだよいきなり!……これは…会長の携帯電話…?」


ルルーシュ「ハッキングだ。ロックを解除しろ。」


館「…!」

コーデリア「勝手に持ってきたんですか!?」

ルルーシュ「゙戦いとは常に二手三手先を読むものだ゙」

ネロ「…なんか…悪いことをしている気がするよ…。……開いたよ」ヒィィン

ルルーシュ「よし。…館。電話をかけろ。」

館「………」Prrr…



携帯電話<パリーン!



ネロ「うわぁ!」ビクッ

エリー「…!…え?」

ルルーシュ「この携帯電話の着信音。聞き覚えがあるだろう?」


170 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 23:02:39.76 ID:qse6hcaSO

シャロ「ま…窓ガラスの割れる…音…!」

ルルーシュ「そう。勿論発信者は館。つまり…これがお前の゙左手を使わない゙理由だ。俺たちに携帯を操作しているところを見られないように左手を隠しながら行動していたんじゃないか?」

ルルーシュ「それにその携帯が入っていたのは左ポケット。左手を使って携帯を使用し、しまうのなら必然的にそこだ。」

館「………」

ルルーシュ「…窓ガラスの音は偽造された全くの別物。それにこれだけ矛盾点が生まれてきている。」

ルルーシュ「どうだ?素直に敗けを認めるんだな。怪盗」

171 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 23:03:27.39 ID:qse6hcaSO

コーデリア「ま…待ってください!」

コーデリア「……確かに館さんは怪盗の協力者なのかもしれません……でも…。」

ルルーシュ「?」

コーデリア「じゃあ…あの怪盗ば誰゙なんですか…?」

ルルーシュ「…それは…」

?「…」
172 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 23:04:34.54 ID:qse6hcaSO

?「…」ダッ

シャロ「あっ!」

ネロ「えっ!?」

ルルーシュが怪盗の正体を語ろうとしたとき、怪盗は逃げ出す。


往生際の悪いことを。


ルルーシュは冷静にそう思っていた。冷静に。ただ冷静に。なぜならば…


173 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 23:06:38.10 ID:qse6hcaSO

?「うわっ!」


逃げ出した怪盗の行く手を先ほどの警備ロボットが阻む。


?「な…なぜここに!?」

怪盗はルルーシュを見る。こんな場面でこんなことができる人物は一人しかいなかった。
ルルーシュ・ランペルージ。
そしてルルーシュは少しだけ笑う。まさに「計画通りだ」と言わんばかりに。


ルルーシュ「…言っただろう?怪盗。」


174 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 23:07:39.02 ID:qse6hcaSO





ルルーシュ「゙チェックメイトだ゙と…」







そう。
゙戦いとは常に二手三手先を読むものだ゙
ルルーシュの言った言葉である。
ルルーシュは怪盗の手を読んでいた。いやあくまで可能性の話だが。
逃げ出すのならば、対抗策を講じる必要がある。
ルルーシュは機能を停止された警備ロボットを再起動させていた。ターゲットを切り替えて ということだ。
彼の頭脳をもってすれば専門でないにせよプログラミングぐらいは容易い。

175 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 23:09:58.37 ID:qse6hcaSO

?「くっ……。……お前は私の正体がわかるのか?」

ルルーシュ「ああ。お前自身が俺たちに伝えているしな。」

ネロ「?」

ルルーシュ「人間は女性であろうと軽くはない。片手で抱えるにはなかなかの筋力がいる。お前は筋力がありそうではないからな。……恐らぐそれ゙は人形…。」

言われてコーデリアは急いでトイズを発動する。

コーデリア「…!本当です…!離れてて気づきませんでした…!」ヒィィン


176 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 23:11:29.12 ID:qse6hcaSO


ルルーシュ「生徒会長の執事が協力し、学校の間取りを知りつくし、顔の見えない怪盗が存在し、この場にいない人物がいる…。」

ルルーシュ「つまりお前は…」

177 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 23:12:26.82 ID:qse6hcaSO








ルルーシュ「…アンリエット・ミステール…」





ルルーシュの言葉と共に怪盗は仮面をとる。その仮面の下からは整った顔立ちの女の子が5人の勇姿を眺めていた。

178 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/19(日) 23:15:46.37 ID:qse6hcaSO
本日の投下終了です。
次回はミルキィホームズ結成までお送りする予定です。行けたらオマケまで行くのが理想ですが。

最近レスが増えてきて嬉しい限りです。さらにはROM専の読者もいると勝手に妄想すると2828が止まりません。
応援宜しくお願いします。

では。
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/19(日) 23:18:21.95 ID:bltVWqQDO
2828
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/20(月) 01:26:27.59 ID:iOlPqksto
うおおお乙
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/02/20(月) 01:42:34.81 ID:XKroSOiXo
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/20(月) 10:33:56.75 ID:hGQ6NaXDO
2には姉が登場なんだよな
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/02/20(月) 19:13:24.05 ID:FmindYGAO
ルルーシュは小林先生とは違っていろいろと外道なとこあるからミルキィをボロ雑巾になるまで利用して捨てちゃうかも
184 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/02/20(月) 21:14:36.62 ID:dDCYEBaSO

オマケ書いたのはいいけどまだG4を登場させてなかったですねww
オマケはまた今度ですね

といっても自分で見返したらカス乙だったんですけど。いっそオマケやめようかな…


>>182
ジョセフィーヌでしたっけ?本当待ち遠しいですが恐らくオペラさんはいないんですよね…ガックシ


>>183
ロロ雑巾ですね!
シャーリーを撃ったのだけは許しません

185 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:00:23.06 ID:dDCYEBaSO
本日の投下開始します
186 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:01:48.66 ID:dDCYEBaSO

〜学院のとある一室〜


アンリエット「…こちらになります」

シャロ「……うわぁー!凄いですー!」キラキラ

エリー「…探偵の…事務所…イメージ通りです…」キラキラ

ネロ「うわ!冷蔵庫にケーキがある!…こっちはチョコケーキだ!」ガチャ

コーデリア「素敵な家具…」キラキラ


ルルーシュ「…これは?」


アンリエット「だから先ほどお話したじゃないですか。」



そう。時は少し遡って生徒会室。
アンリエットを捕まえた彼らは改めて生徒会室に呼ばれていた。

187 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:02:38.55 ID:dDCYEBaSO

〜生徒会室〜


?『皆さまご機嫌よう。私は怪盗アルセーヌ』

アルセーヌ『突然ですが、ここに宣言をいたします…』





アルセーヌ『「怪盗帝国」の結成を…!!』





アルセーヌ『全ての怪盗の頂点に立ち、謎を紡ぎ、謎を守護する偉大なる組織…それが怪盗帝国です』

アルセーヌ『そしてお約束します。数限りない謎で世界を満たし、秘めやかなる闇へ皆さまを誘うことを。』

アルセーヌ『そう。私達は君臨します』





アルセーヌ『美しき闇の世界に。』




188 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:04:02.90 ID:dDCYEBaSO

シャロ「怪盗…帝国…?」

ネロ「なにこの映像。なんかのプロモーション?」

アンリエット「なら…良かったのですけど…」


すると画面にはIOD(国際探偵機構)のエンブレムが表示される


アンリエット「この映像のオリジナルは2ヶ月ほど前にIOD幹部に届いたとのこと…。この映像は所謂コピーです」

エリー「…嘘…」

コーデリア「怪盗が…組織を作るなんて…」

ルルーシュ(……また…こんなところで違和感…か)
189 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:05:06.26 ID:dDCYEBaSO

ルルーシュ(……)

ルルーシュ「…と言うことは…今回の一件は…」


するとアンリエットは頬に指をあて、微笑み言った。


アンリエット「フフ…お察しの通りです。」

シャロ「え?なんですか?」

ネロ「やりすぎなんじゃない?」



ルルーシュ「…生徒会長失踪事件…そのものがテストだったってわけか」

190 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:06:27.61 ID:dDCYEBaSO

アンリエット「うふふ…ごめんなさいね」ニコッ

アンリエット「今まで一対一の構図が当たり前だった探偵と怪盗の関係ですが…。ここにきて怪盗の組織化をIODが黙ってみているわけにはいきません。」

アンリエット「世界中の探偵養成機関に組織化の準備が通達されました。そして…我がホームズ探偵学院からは…」


アンリエット「シャーロック・シェリンフォードさん、譲崎ネロさん、エルキュール・バートンさん、コーデリア・グラウカさん。あなた方を選ぶことになりました。」


シャロ「ええっ!」

コーデリア「私たちが…!」

エリー「選ばれて…!」


191 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:08:23.33 ID:dDCYEBaSO

ネロ「…質問。」


他のみんなが感動しているなか、ネロだけは冷静だった。そして彼女は自らの疑問を問う。


アンリエット「どうぞ」

ネロ「僕らって正直デキの良い方じゃないよね?トイズだって中途半端だし。なんでこのメンバーなのさ?」


そう。
シャーロックのサイコキネシスは重いものは浮かせない。

ネロのダイレクトハックは電子回線のみ。光回線など現在主流になりつつあるものに効果がない。


アンリエット「うふふ…そうかもしれないわね…。確かに他にも優秀な生徒はたくさんいます。でもそれは個人でのお話。」

アンリエット「しかし探偵はスタンドアローンな存在。生徒はみなライバルで競いあっています。悪く言えば周りは敵。」


そこまで言うとアンリエットはニッコリと笑い、続ける。


192 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:09:47.68 ID:dDCYEBaSO

アンリエット「そんな中、あなたたちはとても仲が良くて…羨ましいくらいです。選んだ理由はその一点につきますわ」

ネロ「寄せ集めのダメ集団とも言えるよ?」

アンリエット「とんでもない。今回のテストで皆さんに実力があることは証明されましたし…チームワークという点で見れば学院一と言っても過言ではありません」

シャロ「会長…」キラキラ

ルルーシュ「………」



アンリエット「ではルルーシュ・ランペルージさん」

ルルーシュ「……」

アンリエット「そのようなわけで本学院から四名の生徒を選びました。つきましてはルルーシュさんに指導していただけないものかと…」

ルルーシュ「…一生徒会長がそんなことを決めて良いのか?彼女達の今後に関わることだ。そう易々とは決められないだろう?」

ネロ「わかってないなぁ」

ルルーシュ「何…?」

ネロ「IODからの通達が直接彼女の元に届いている。…彼女はこの学院で一番偉いのさ。学院長でさえ逆らえないよ。僕達生徒には会長からの指示は絶対なのさ。」

193 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:10:57.76 ID:dDCYEBaSO

ルルーシュ(つまり…俺も逆らいようがないってことか…)

ルルーシュ「……いいだろう。だが条件がある。」


ルルーシュ(この世界で生きていくための…駒は揃った。だが…足りないものがあるな…)


アンリエット「なんでしょうか?」


ルルーシュ「俺達五人の活動拠点を用意してもらえ…」


アンリエット「あ。そうそう。」


アンリエットはルルーシュの言葉を遮る。

194 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:11:40.33 ID:dDCYEBaSO

アンリエット「ルルーシュさんのため用意したものがあります。どうぞご覧になってください。」

ルルーシュ「…俺の…?」



というわけで現在に至る。

195 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:14:01.36 ID:dDCYEBaSO

アンリエット「聞けばルルーシュさんはお住まいにお困りだとか…」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ(一体どこからそんな情報を…)

ルルーシュ「わかりました。引き受けましょう。」

シャロ「やりました!」

ネロ「まぁなかなかの指導者なんじゃない?」

エリー「がんばります…」

コーデリア「教官…」キラキラ

アンリエット「ではこちらを…」スッ

196 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:16:02.67 ID:dDCYEBaSO

ルルーシュ「これは?」

アンリエット「あなたの探偵免許です。特殊なルートから作らせていただきました」

ルルーシュ「……随分と準備がいいんですね」

アンリエット「ええ。もう一ヶ月も前からルルーシュさんをお迎えする準備をしておりましたから」

ルルーシュ(…!一ヶ月も前から…?どういうことだ…!?)


シャロ「ということはルルーシュさんはここに住むんですね!」

ネロ「じゃあさーここ。僕達の探偵事務所にしちゃおうよ!」

アンリエット「もちろんそのつもりですよ。一人では広すぎるでしょうし。」
197 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:17:18.58 ID:dDCYEBaSO

シャロ「ねぇ!みんなで写真を撮りませんか!?チーム結成の記念写真!」

エリー「え…!」

シャロ「恥ずかしがらないで並んでくださいエリーさん!コーデリアさん!ネロ!」

エリー「う…うん」

コーデリア「仕方ないわね…」

ネロ「待ってー。またケーキを見つけたんだ」

シャロ「ルルーシュさんも!」

ルルーシュ「…あ…ああ」

ネロ「あ。美味しい」モグモグ

シャロ「ネロ…まさかそのまま…」

ネロ「いいでしょ別にー」

アンリエット「では私がシャッターをきりますね。」

シャロ「お願いします!」
198 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:19:47.70 ID:dDCYEBaSO

アンリエット「エルキュール。顔が真っ赤ですよ。」クスクス

エリー「あう…」カァァァ

アンリエット「ルルーシュさん。もっと笑ってください。」

ルルーシュ「…遠慮する…柄じゃないしな」



シャロ「あ!いいこと思い付きました!耳を貸してください!」


とシャーロックはみんなにそっと耳打ちする。


シャロ「どうですか!?私達の名前!」

ネロ「まぁいいんじゃない?」

コーデリア「チーム名…いいかもね」

エリー「はい…」

シャロ「じゃあ大きな声で!私達の名前は!」


199 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/20(月) 23:20:33.65 ID:dDCYEBaSO






「「「「ミルキィホームズ!!」」」」





200 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/02/20(月) 23:22:54.64 ID:dDCYEBaSO
お。丁度200ですね。
本日の投下完了です。
やっとこさミルキィホームズ結成です。

ここからが…本番ですね…がんばります。

ゲームをやっていない方はシステムを理解していただけたでしょうか?

では失礼します
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/20(月) 23:26:44.99 ID:Q/ilF83Eo
乙エリー
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/21(火) 00:15:31.95 ID:zSLiJCNZo


IODじゃなくてIDOね
203 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/02/21(火) 00:33:30.41 ID:yYv176jSO
>>202
ホントすいません…
冷静に英訳すれば気づくハズですよね…
いやホントすいません…

しかも…ゲームの文章見ながら書いた部分なんですよね…。写し間違いとか…もう色々とダメですね…

すいませんが脳内変換お願いします…

ホント…すいません…
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/21(火) 00:45:52.51 ID:FcIijPZoo

なに、気にすることはない
205 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/02/22(水) 00:01:11.70 ID:HF/tB9qSO
今更ですがここ2,3日来れないかもしれません。
ちょっとリアルのほうが色々と忙しくて…

いやむしろハッキリしたほうがいいですね
…では土曜日に投下します

申し訳ありません
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/22(水) 02:58:39.54 ID:g7BO6sIJo
了解
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/22(水) 12:31:09.91 ID:5Qs8HZKRo
待ってるぞ
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 11:34:33.40 ID:fnU/OEmR0
ミルキィよく知らないけど面白いな。
期待してる。
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/02/24(金) 17:48:21.45 ID:VK02MzOAO
思ったけどルルーシュが怪盗に『速やかにトリックを自供して怪盗やめろ』とかギアスかければ楽勝だよね
ギアスは洗脳のトイズと違って永続のものだし
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 19:13:50.68 ID:jilwJJbSO
>>209
まぁもう教官になっちゃったからそうはいかないんじゃね?
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [age]:2012/02/24(金) 21:48:07.79 ID:n+SF6soMo
>>209
むしろ生きろのギアスみたく

怪盗であり続けろ!ってしたほうが面白いそう
必死になってトリックを考え続けそう
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/02/24(金) 22:50:06.63 ID:FemWXTtAO
>>211
ルルーシュになんの得があるんだよwwwwww

……まあ考えればいくらでもメリットは思い付くが
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/02/25(土) 09:20:30.31 ID:YTvN6EOAO
そう言えば怪盗Lやストーンリバーのトイズはギアスっぽかったね
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/25(土) 09:42:48.81 ID:fYjGSalbo
>>209
ばか、それじゃあルル無双が続くだけじゃねぇか
215 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 16:56:42.76 ID:wrp6QeYSO
>>1です
っていうか酉ついてるんだからこの台詞いらないか

皆様お久し振りです
どうやらギアス使え的な流れですかね?
書き溜めより先はまだ脳内なのですがルルーシュがギアスを敵に使うのは先の予定です。
命令させたらミルキィ絡ませる意味ないですしね

とりあえずG4登場までをいったん投下します。
夜にオマケを投下しますが4つの予定でしたが3つになりました。
理由はオチが無かったからです(←

ではG4まで投下します。
216 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 16:58:50.19 ID:wrp6QeYSO

〜ミルキィホームズ事務所〜


ルルーシュは本を読んでいた。

ルルーシュ「偵都探偵歴史…か。次はこれだな」


ルルーシュが読んでいるのは探偵の歴史についての本である。探偵の知識がないまま彼女達の指導をやっていくのは難しいと判断した彼はエルキュールに頼んで探偵に関わるありとあらゆる本を借りていた。


ルルーシュ「……!」


そして彼の目にあるページが止まる。


ルルーシュ「…怪盗L…?」


怪盗L。
その昔何人足りとも捕らえることの出来なかった伝説の大怪盗。
だがその怪盗の名に土をつけた人物。それが…


ルルーシュ「若き天才…小林オペラ…か…」


コンコン

217 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:01:23.69 ID:wrp6QeYSO

ルルーシュ(来客か…?)


ルルーシュは本に栞をはさんで閉じた。


ルルーシュ「…?どうぞ」

館「失礼します」

そうして現れたのは生徒会長アンリエット・ミステールの執事、館だった。


館「ルルーシュ様。お嬢様がお呼びです。ミルキィホームズの皆様ももう向かわれていますので準備が出来次第生徒会室へ。」

ルルーシュ「?なんの用件です?」

館「…警察の方がお見えだとか」

ルルーシュ「……わかった。すぐに向かおう」

218 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:03:09.82 ID:wrp6QeYSO

〜生徒会室前〜


シャロ「あ!先生!」

ネロ「遅いよー」

コーデリア「もう…教官…もう少し早くですね…」

エリー「えっと…コーデリアさん…落ち着いて…」

ルルーシュ「遅れてすまない。…さて入ろうか」コンコン

「どうぞ」

ネロ「失礼しまー…」ガチャ


生徒会室の扉を開けると見知らぬ顔が5つ。
女の子が4人に男が一人。
219 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:04:37.87 ID:wrp6QeYSO

?「フン…」

?(この男が…ルルーシュ・ランペルージ…か)

ルルーシュ「…こちらは?」

アンリエット「こちらは警察の対怪盗組織…」

アンリエット「゙GENIUS4゙…本日はご挨拶だそうです」

?「G4と呼んでいただきたい。」


?「日々の怪盗事件に歯止めをかけるべく警察で試験的に編成されたチームだ。……小衣から順番に挨拶しろ」

小衣「はい」

シャロ「ココロちゃんって言うんですか!?可愛い名前ですね!」

小衣「ココロちゃんって言うな!馴れ馴れしいわね!…明智小衣。頭脳明晰知性抜群の天才美少女!そしてG4のリーダー。あんたたちの出番はもうないわ。」

220 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:05:53.12 ID:wrp6QeYSO

?「咲」

咲「ほ〜い。遠山咲で〜す。情報収集担当って感じ?よろしく〜」


?「平乃」

平乃「はい。長谷川平乃と申します。柔道、剣道、合気道などを嗜んでおりまして現場での接近戦を担当しています」


?「次子」

次子「あいよ。あたしは銭形次子ってんだ。車にヘリ、飛行機までなんでもこざれ。運転操縦担当ってことだな。よろしく」

221 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:06:57.44 ID:wrp6QeYSO

神津「そして…俺が彼女らの指導兼監督を務める…神津玲警視だ。「怪盗には探偵」の構図はもう成り立たないと思え。」

神津「我々は今後怪盗事件に積極的に関与する。今日はその旨を断りにきた。…ではアンリエット・ミステール。これで失礼しよう」

アンリエット「はい。わざわざのご足労。ありがとうございます」

神津「行くぞ」スタスタ

G4「はい」スタスタ

222 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:08:19.63 ID:wrp6QeYSO

ルルーシュ「……」

アンリエット「…とまぁそのようなわけです。…それとみなさんにお渡しするものがあります」スッ


するとアンリエットは机から4つ何かを取り出す。


シャロ「わぁ!なんですか?これ?」

アンリエット「パーソナル・デジタル・アシスタント。所謂PDAです。携帯電話としての使用はもちろん、基地局に問題が発生しても直接通信が可能です。お役立てください。」

ネロ「支給品ってやつ?」

エリー「かわいい…」

アンリエット「うふふ…はい。ルルーシュさんにも。」

ルルーシュ「…ああ」

223 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:09:08.34 ID:wrp6QeYSO

アンリエット「みなさんには現場で活動していただくわけですからこのぐらいのフォローはお任せください。そしで探偵の威信゙がかかっていることも…お忘れなく。」

シャロ「わーい!」

ネロ「丁度携帯変えようと思ってたんだ〜」

エリー「…嬉しい…です」

コーデリア「これはいいものね…」

ルルーシュ「…」


ルルーシュ(今のは…)


ルルーシュ(…「警察なんかに負けるな」と…言うことか。)


小さな探偵達はまだそのメッセージに気づいていなかった。
ただ一人。ルルーシュはその言葉と生徒会長アンリエット・ミステールの期待の重圧を心の奥で感じていた。


224 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:15:26.15 ID:wrp6QeYSO

本編は一旦中断してここからオマケになります。
注意!

※ノリ的にはルルーシュ→ドラマCD ミルキィ→アニメ のノリで行われる箇所があります。
つまりキャラ崩壊もありえますので苦手な方や「いやお前はゲームのシナリオ変えるぐらいがいいよ」という方は飛ばしていただいて構いません。本編には関係しませんし。

※オマケは>>1の妄想の垂れ流しです。クオリティは保証しません。


ということで夜に3つと言うのもなんなので試しに1つ投下します。
飛ばすか飛ばさないかの判断材料になれば幸いです。
225 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:20:17.06 ID:wrp6QeYSO
オマケ
stage1.54 それは企業秘密です




〜ミルキィホームズ事務所〜


ルルーシュ「ん?どうしてみんな探偵服なんだい?」

コーデリア「今日は授業が実習授業だったので…」

エリー「このまま…来てしまいました…」

ルルーシュ「なるほど…」


ネロ「じゃんじゃじゃーん!今日のお菓子はチョコレートォー!」バーン

シャロ「すごいです!」


ネロはテーブルに帽子の中から大量のチョコレートのお菓子を広げる。多い。多すぎる。

226 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:21:19.17 ID:wrp6QeYSO

コーデリア「こ…こんなに…どうやって持ってきたのよ…?」

ネロ「あ。まだ残ってた」ゴソゴソ


ネロは帽子の中からさらにチョコレートを取り出す。

そしてルルーシュはそれを見ていた。


ルルーシュ(……どうなっているんだ…?)


ルルーシュは咲世子に青いタヌキのようなロボットの話があると聞いたことがあったな…と思い出す。


ルルーシュ(…たしか…四次元ポケットだったか…。この世界では既に四次元を人間が理解している…というのか)


何かルルーシュは壮大な勘違いをしていた。


227 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:22:06.36 ID:wrp6QeYSO

ルルーシュ「ネロ」

ネロ「ん?お菓子ならルルーシュも少しなら食べていいよ」

ルルーシュ「いや…そうじゃないんだ…」

ネロ「?」

ルルーシュ「帽子を見せてくれないか…?」

ネロ「帽子…?はい」


ルルーシュは驚愕する。


ルルーシュ「な…な…なんだこれは!?」


228 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:23:02.37 ID:wrp6QeYSO

ネロ「なんだって言われてもただの帽子だよ?」

ルルーシュ(バカな…収納スペースなんてどこにもない…!!)

ルルーシュ(これでは四次元どころではない…!)

ルルーシュ「くっ!ネロ!」ガシッ

ネロ「うわぁ!?なんだよ!?」

ルルーシュ「……この本を帽子の中に入れてくれないか?」スッ

ネロ「この本でかいよ!?入るわけないじゃん!破れちゃうよ!」

ルルーシュ「嘘をつくな!入るんだろ!」

229 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:25:26.38 ID:wrp6QeYSO

ネロ「…仕方ないな…ほら」


といって本を帽子の中に入れかぶった。(というより頭に乗せるが正しいが)
帽子からは本の四つ角がはみ出していた。


ルルーシュ「入りきっていない…だと!?」

ネロ「…ほらもういいでしょ!」

ルルーシュ「…ああ。すまない」

ネロ「なんなのさ…」プンスカ

シャロ「まぁまぁネロ。落ち着いて…」

エリー「…ルルーシュさん…謝ってください…」

コーデリア「いくらなんでもアレは酷いです…!いきなり肩を掴んで嘘つき呼ばわりなんて…!」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ(くそ…なぜだ!?なぜこうなるんだ…!)

230 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:26:10.23 ID:wrp6QeYSO

ネロ「ルルーシュってばホントあり得ないよね…」プンスカ

シャロ「ほ…ほらネロ!チョコレートです!」

ネロ「…全く…」パクパク

コーデリア「教官!ほら!」

ルルーシュ「…すまなかった…ネロ」

ネロ「ふん!」パクパク

エリー「……凄い勢いで…お菓子がなくなっていきます…」

シャロ「もう…無くなっちゃいますね…」

ネロ「…ごちそうさま」モグモグ

コーデリア「驚異的ね…」
231 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:27:11.45 ID:wrp6QeYSO

ネロ「あーー!イライラするなぁ!お菓子が足りないよ!もう!」

ルルーシュ「さっきはすまなかった…」

ネロ「ふん!反省してよね!」プンスカ

シャロ「ネ…ネロ!お菓子買いにいきましょう!ね!」

ネロ「……いいよ。まだあるし」ゴソゴソ


と言うとネロは帽子の中から沢山の飴を取り出す。

ルルーシュ「」

シャロ「」

エリー「」

コーデリア「」

ネロ「全く…」パクパクモグモグ
232 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:28:44.81 ID:wrp6QeYSO


ルルーシュ「」


ルルーシュ(…世界は広いんだな…)


ルルーシュは考えるのをやめた。



stage1.54 fin
233 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 17:31:31.45 ID:wrp6QeYSO
というわけで一回目投下完了です。
因みに言いますとこのオマケはまだキャラ崩壊ってほどの崩壊を起こしていません。
つまり他はもっとカオスです。
否定意見しか出なければこのままオマケ公開はしません。
皆様の声をお聞かせください。

では失礼します。
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/25(土) 17:44:40.42 ID:7T7LOgEmo
乙カレー

良いと思うぜ
やってくれー
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/25(土) 17:46:14.05 ID:2IE4rbobo

おまけはオリジナル?
なら個人的には別にいいかも
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [age]:2012/02/25(土) 18:17:27.51 ID:zuIEb56So
おいおらもっと投下ください
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/25(土) 18:30:11.38 ID:hw7QMFh20
おつ
ミルキィの性格をアニメにするとルルーシュが発狂すると思う
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/25(土) 18:46:59.56 ID:7T7LOgEmo
“ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア”が命じる!
ゲーム版の性格に合致しろ!
239 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 20:07:34.49 ID:wrp6QeYSO
割れてしまいましたね…
どうしましょうか…

割れてしまったので

投下は致しますが、見たくない方は飛ばしていただく

これでいいですかね?
因みにいいますと今現在の性格改変は

シャロ→あまり変わってないが蒲鉾は食べる

ネロ→今のところウザくはない

コーデリア→メルヘン気質が少しでてる

エリー→変化なし


とまぁ簡単に言えば
真面目感が抜けている程度ですが。

むしろトゥエンティ以外のアニメ性格は書けません
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/25(土) 20:09:00.35 ID:7T7LOgEmo
>>237-238は関係なくね?
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/25(土) 20:35:50.19 ID:eFP78qL6o
投下はよ
242 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 20:42:41.88 ID:wrp6QeYSO
いいやオマケ投下します
見たくない人は飛ばしてください。
本編はまた明日
残り2つのオマケ投下開始します
243 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 20:46:37.46 ID:wrp6QeYSO
オマケ
stage1.14 ルルーシュ「ミルキィホームズ…か」





〜ミルキィホームズ事務所〜



ルルーシュ「ミルキィホームズ…か…」

ルルーシュ(……随分と子供らしいネーミングだな。俺ならば…こう…)


ネロ「おーい。ルルーシュー。冷蔵庫のケーキ貰うよー。」

ルルーシュ(……こう…。もっと…。…ここを…)

コーデリア「教官!掃除終わりました!」

ルルーシュ(…そう。さらには…)

エリー「…あの…?ルルーシュさん…?」

ルルーシュ(これだ…!…いやこれはやはりダメだ…)

シャロ「先生?どうしたんですか?」


244 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 20:47:15.32 ID:wrp6QeYSO

ルルーシュ「ミルキィホームズ…か」

みんな「?」

ルルーシュ「違う…!間違っているぞみんな!探偵は遊びじゃない!もっとしっかりとした名前をつけるべきだ!」

ネロ「…は?」

ルルーシュ「そうだな…例えば」ホワンホワン

245 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 20:48:05.30 ID:wrp6QeYSO

〜〜〜

怪盗「はっはっは!この「世界に一つだけの花に劣らない美しさをもった壺」は頂いていく!」

?「待て!」

怪盗「誰だ!」

ルルーシュ「盗む…。果たしてそれが正義だろうか。いや、違うな。だがそうだというのなら…」

ルルーシュ「俺ば悪゙を用いで巨悪゙を討つ!我らの名は!」

みんな「黒の探偵団!」ババーン

ルルーシュ「正義を行え!」

みんな「イエス!マイロード!」

〜〜〜


ルルーシュ「というのはどうだろうか?」
246 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 20:48:52.36 ID:wrp6QeYSO

ネロ(…ダサい。)

コーデリア(いくらなんでも黒の探偵団はちょっと…)

エリー(……………)

シャロ(…かっこいいですー!)キラキラ


一人だけ違う反応をしていた。


ルルーシュ「…む。不服か。」


コーデリア「だったら…」ホワンホワン
247 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 20:49:22.20 ID:wrp6QeYSO

〜〜〜

怪盗「この「開けたらもーなんか色々とヤバい箱」は頂いていく!」

コーデリア「そうはいかないわ!」

怪盗「何!?誰だ!」

ネロ「ルルル〜♪」

シャロ「ラララ〜♪」

エリー「シャ…シャラララ〜ン…」

コーデリア「私達!みんな仲良し!」

みんな「ミルキィホームズ!」

〜〜〜

コーデリア「っていう口上のほうがいいです!」


248 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 20:51:16.37 ID:wrp6QeYSO

ワイワイギャーギャーガヤガヤギャーガヤガヤ



ルルーシュ「……はぁはぁ。どうしても譲らない気か…!」

シャロ「ミルキィホームズは譲れません!」

コーデリア「名前の件に関しては教官には任せられません!」





ネロ「エリー。ショートケーキが冷蔵庫にあったよ。一人じゃ多いから食べようか?」

エリー「…ハイ」コクン

249 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 20:52:21.08 ID:wrp6QeYSO

ルルーシュ「ならばこの…ディテクティブズオブブラックなら問題ないだろう!」

コーデリア「英語にしただけじゃないですか!だったらこっちの!コーデリアと愉快な探偵達でも!」

シャロ「やっぱりミルキィホームズが!」

ルルーシュ「えぇい!やはり黒の探偵団かこっちの…」ハッ



そこでルルーシュは思い出す。


ルルーシュ『そうだな…ルルーシュ・ランペルージのル、リヴァル・カルデモンドのルで゙ルルールル゙というのはどうだ?』

リヴァル『うわなにそれ微妙…』

ルルーシュ『…』


250 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 20:53:50.89 ID:wrp6QeYSO

ルルーシュ「…やっぱりミルキィホームズで良いかもしれない…」ズーン

コーデリア「いきなり何が!?」

シャロ「あ!ネロとエリーさんがケーキ食べてます!ずるいですー!」

ネロ「なんだよシャロ!僕のイチゴは渡さないぞ!」ギャーギャー



ルルーシュ(リヴァル…。俺は…やっぱりセンス…ないのかな…)ズーン

エリー「…あ…あの…ルルーシュ…さん」トコトコ

ルルーシュ「なんだい…?」ズーン

エリー「えっと…ケーキ…。ルルーシュさんの分…です…。その…分けておきました…」

ルルーシュ「…」


その日ルルーシュの目にはエルキュールがナナリー同様、天使に見えたという。




stage1.14 fin
251 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 21:00:20.71 ID:wrp6QeYSO
オマケ
stage1.16 ルルーシュは言えない




〜ミルキィホームズ事務所〜


コーデリア「教官…」

ルルーシュ「どうした?コーデリア」

コーデリア「その…」

ルルーシュ「?」

コーデリア「なんといいますか…その…」

ルルーシュ「…?」

コーデリア「その…」

コーデリア(聞けない…聞けないわよ…)



252 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 21:00:53.04 ID:wrp6QeYSO

ことの始まりは数時間前。


ネロ『ねぇ。僕気になってた事があるんだけどさ』

シャロ『なんですか?』

ネロ『こないだの会長失踪事件の時さ、ルルーシュって途中いなくなってたじゃん?』

コーデリア『ネロも気づいてたのね』

ネロ『そりゃ後ろから「シャーロック!」なんて聞こえればねぇ』

エリー『どこに行っていたんでしょうか…?』

シャロ『先生は警備ロボのプログラムを書き換えてたんでしたよね?』

コーデリア『そうよ』

ネロ『いやさぁ…にしちゃ到着が早くない?仮に再起動が早く出来たからってそこから屋上まで行くのに時間もかかるし…』

コーデリア『そういわれてみれば…』

253 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 21:01:41.24 ID:wrp6QeYSO

エリー『それに…怪盗を追う時…ルルーシュさん…途中から私の後ろを走ってました…』

シャロ『少なくとも私達と同じくらいの速度で走る…ってことですか!?』

ネロ『…遅いよね。じゃあジャンケンで負けた人はルルーシュに「ホントはなにしてたの?」って聞くこと!』

コーデリア『そんな気になるならネロが聞きなさいよ』

シャロ『じゃーんけーん』

コーデリア『えっちょっとシャロ…!』

シャロ『ポイ!』

コーデリア『あっ!』

ネロ『コーデリア…それは後だしだよねー』ニヤニヤ

コーデリア『ううぅ…』

254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/02/25(土) 21:01:45.88 ID:YTvN6EOAO

エリーさんはここでも天使だった

きっと夢の中ではルルーシュとあんなことやこんなことしてるに違いない
255 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 21:02:13.21 ID:wrp6QeYSO

コーデリア「……その…」

ルルーシュ「…」

コーデリア「教官は…走るの遅い…ですか…?」

ルルーシュ「…え?」

コーデリア「実は……」


かくかくしかじか


コーデリア「ということになりまして…」

ルルーシュ「なるほどな。…確かに体力勝負は苦手かもしれない…が体力配分を考えればあのぐらいは走れるさ」


でなきゃあの体育教師からは逃げられないしな…
とルルーシュは心の中で呟く。
といっても大体はその後はリヴァルのバイクに乗るのだが。


256 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 21:02:43.34 ID:wrp6QeYSO

ルルーシュ「それに…」ハッ

ルルーシュ(あの時は…)


シャロ『屋上に行きましょう!』ダッ

ルルーシュ(……この後怪盗を追い詰めたとして、敵が取りうる行動パターンは……)

ルルーシュ『…この警備ロボを再起動させれば…パターンの内半分ぐらいは潰せるな…』

ルルーシュ『…』

ルルーシュ(逃げ道としては旧校舎が考えられるな…。どうせ本物の怪盗ではないしな。)

257 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 21:03:17.76 ID:wrp6QeYSO

ルルーシュ(旧校舎に巡回ルートを変更。ターゲットから俺達を除去……)

ルルーシュ『……屋上か』

遠いな。
ルルーシュは体力がない。この後屋上に移動するのは疲れる と推測した。

ルルーシュ『…』

そこで警備ロボを見た。

ルルーシュ『……』



258 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 21:04:30.32 ID:wrp6QeYSO

ルルーシュ『うわぁぁ!くそっ!早く設定しすぎたか!だがこれならすぐに屋上に行けるな…!』


そう。ルルーシュはロボを使った方が早いということを思いつき、ロボを屋上に向かわせその上に乗っていた。
(※良い子は真似してはいけません)


ルルーシュ『今日は休日だから人がいなくて助かったな……。…おぉっ!危なかった。…乗馬とは違うものだな…』

ルルーシュ『と、着いたか。じゃあなロボット。旧校舎にいけ』

ルルーシュ(人がいなくて本当によかった…あんなところを見られたら恥だからな…)ガチャ



259 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 21:04:59.56 ID:wrp6QeYSO

ルルーシュ(…話すわけにはいかない…)ダッ

コーデリア「!?教官!?」




ルルーシュ「ハァハァハァ…」ダッ

ルルーシュ「こ…ここまで逃げれば…ゼーハー」

ネロ「…いや無理でしょ」

ルルーシュ「!?」

260 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 21:05:25.93 ID:wrp6QeYSO

ネロ「そんなに距離走ってないし…」

エリー(やっぱり走るの…遅い…?)

シャロ「かまぼこ美味しいですー」モグモグ

ルルーシュ「くそ!こうなったら!」


ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!」

ルルーシュ「俺を全力で見逃せ!」キュィィィィン



261 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 21:06:44.16 ID:wrp6QeYSO

ネロ「エリー!ルルーシュを全力で逃がすよ!」

エリー「はい!」

シャロ「かまぼこおいしーですー」


コーデリア「みんな!教官はどこに!?」タッタッタ

三人「!」

三人「(先生)ルルーシュ(さん)を全力で逃がせぇぇぇ!!!」ドドドド

コーデリア「きゃああああああああ!」



※この物語は本編に影響しないので、あとでスタッフがギアスキャンセルしました。


stage1.16 fin
262 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 21:10:02.40 ID:wrp6QeYSO

とりあえずごめんなさい。
無駄な妄想流してごめんなさい。
明日から本編再開しますので怒らないでください。


…やってたゲームが鬱展開入りました。鬱展開は嫌いです。おかげでテンションもだだ下がりです。

失礼します
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/25(土) 21:13:01.20 ID:2IE4rbobo
おつ

ゲームでは一度も蒲鉾食べてないんだっけ?<シャロ
ゲーム準拠というか、ライターが一緒の小説版から蒲鉾好き設定はあったから別に気にしないけど
あまりにも突然すぎる蒲鉾おいしい発言はどうかと思うww
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/25(土) 21:13:40.30 ID:7T7LOgEmo
GJ
265 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/25(土) 21:22:46.66 ID:wrp6QeYSO
>>263
シャロが蒲鉾好き設定を唐突に思い出しました。反省はしている。

266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/02/25(土) 21:48:56.03 ID:9hm8VdUAO
脳内映像再生余裕でした
267 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 22:49:02.31 ID:fy6hEQVSO
投下します。今週と来週はリアル忙しさがピークなので更新数が減ります。来週は特に…ですね。来週休日からはしっかり投下します。

今週は平日にちょいちょい…という所ですね…すいません。

では今回分投下します
268 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 22:49:49.19 ID:fy6hEQVSO
〜とある一室〜



?「なるほどな!話はわかったぜアルセーヌ様!」

アルセーヌ「期待していますわ…ラット」

ラット「任せろよ!パーっと派手にやってやるぜ!」

アルセーヌ「頼みましたよ」

ラット「とりあえず港のビルでもぶっ壊すか?それとも…フォーチュンリーフぶっ飛ばしたらすげぇことになるよな!」



アルセーヌ「ラット」

269 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 22:52:49.53 ID:fy6hEQVSO

ラット「ん?」

アルセーヌ「その何もかも壊そうとする考え方…あなたの悪い癖ですよ」

アルセーヌ「むやみやたらと人を傷つけることは…」


絶対に許しません。
続いた言葉の圧力にラットは顔をひきつらせる。
なんだろうか。けして鬼の形相なわけではない。ただ…言葉に重みがあるというのだろうか。



ラット「じょ…冗談だって!冗談!…んじゃあ、いってくるぜ!」

アルセーヌ「頼みましたよラット」




アルセーヌ「……ふぅ。困った子。根はいいこなのに……」


270 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 22:58:23.75 ID:fy6hEQVSO

夜。
ミルキィホームズ事務所。




ルルーシュ(………)




―契約だ……ルルーシュ―

―俺は…世界を壊し…世界を…―

―…しいか?ルルーシュ―

―……だろう。…ギアス……ろう。―

―…これは…お前にとっても…罰…だな…―

―……おやすみ。ルルーシュ……―

―それでも俺は…明日が欲しい!―

―……だ。ルルーシュ…―

―……!…………―

―なぁ…願いとは…ギアスに似ていないか?―

―…そのギアス…確かに受け取った…―






ルルーシュ「!」ガバッ

ルルーシュ「夢…か…」

ルルーシュ「…夢?…俺は今…夢を見ていたのか?……思い出せない…」


ルルーシュは襲う睡魔に抗えず、また落ちていった。
一日一度の闇は今日もまたルルーシュを包んでいった。
271 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 23:00:21.73 ID:fy6hEQVSO

昼。
〜ミルキィホームズ事務所〜


ルルーシュはテレビを見ていた。ヨコハマの中華街の富豪についての番組らしい。


TV「―ということで王偉さん!秘訣をお願いします!」

TV「うむ!やはり風水は大事なのだ!私も風水を信じてここまでの投資家になれたのだからな!」

TV「なるほど……」

TV「それに私には黄金鏡があるのだ!」

TV「黄金鏡?」

TV「実物を見せることは出来ないが…写真ならこれだ」

画面にはまさに黄金鏡と言わんばかりの美しい鏡が映し出される。

272 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 23:04:18.67 ID:fy6hEQVSO

ルルーシュ(黄金鏡…か…)

TV「では王偉さん!最後に―」


ルルーシュ「…下らない」ピッ


ルルーシュはTVの電源を切る。
一人静寂に包まれる。
……のも束の間。


Prrrr!


ルルーシュのPDAが鳴り響く。電話の主は…


ルルーシュ(シャーロックか…)


ミルキィホームズのみんなは4人で何処かへ行っているらしい。
たしか…中華街だっただろうか。
273 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 23:05:11.16 ID:fy6hEQVSO


ルルーシュ「もしもし?」ピッ

シャロ「せ…先生!大変です!中華街のビルが…」

ルルーシュ「ビル…?何があった?」

シャロ「いきなり…」


そこでシャーロックの声が止まる。


シャロ「きゃあああああああああ!!」


ルルーシュ「!?おい!シャーロック!?どうした!?」


通話は切れていた。
勿論シャーロックからの応答はなく、何があったかもわからない。

274 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 23:08:14.51 ID:fy6hEQVSO

ルルーシュ(くっ!)ダッ

ルルーシュは急いで部屋を出てタクシーを止める。
勿論向かう先は中華街。


ルルーシュ(無事でいてくれ…)


道具として、利用しようと思っていたというのに

ルルーシュ(俺も…まだ…)

275 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 23:09:29.79 ID:fy6hEQVSO

〜中華街〜



ルルーシュ「くっ!みんなは何処に…!」

シャロ「先生ー!」

ルルーシュ「!シャーロック!無事だったか!」

シャロ「?無事ですよ?」

ルルーシュ「いや…電話中の悲鳴は……」

シャロ「……あ……あれは…肉まんを落としまして…」

ルルーシュ「……」

シャロ「……」

ルルーシュ「……帰るか」

シャロ「うわぁーん!先生待ってください!」ガシッ ズルズル
276 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 23:10:30.38 ID:fy6hEQVSO

シャロ「事件なんですー!ビルが爆破されたんですー!」ズルズル

ルルーシュ「…ビルが…?」ピタッ

シャロ「はい…。あっちです…」



〜仁王ビル〜



仁王ビル。
確かにルルーシュが見た光景はバラバラの瓦礫の山だった。これがビルだったというのか。


ルルーシュ「これは…酷いな…」

コーデリア「あ!教官!」

ルルーシュ「みんなは無事か?」

エリー「…はい…怪我ひとつありません」

ルルーシュ「良かった…」

277 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 23:12:39.55 ID:fy6hEQVSO

神津「…やはりお前も来ていたか。ルルーシュ・ランペルージ」

ルルーシュ「お前は…」


神津玲。警察の対怪盗選抜チームを率いる警視である。


ルルーシュ「お前がいるということは…」

小衣「警視!向こうには何もありませんでした!」

シャロ「ココロちゃん!」

小衣「ココロちゃんって言うな!」

ルルーシュ「……゙これ゙は怪盗の仕業なんだな?」

神津「……なぜそう言い切れる?」

278 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 23:13:53.97 ID:fy6hEQVSO

ルルーシュ「第一に対怪盗チームのG4がここにいること。第二に救急車がいないこと。これは怪我人が0であることを示している。第三にこのビルしか壊されていないこと。周りに被害は見られない。実に怪盗らしい手口だからな」


神津「……その通りだ」

ルルーシュ「ならば特時捜査権限を行使し、俺達も捜査をさせてもらう」

神津「…仕方がないな。咲。」

咲「は〜い」カチッ


遠山咲はパソコンのエンターを押す。すると…

279 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 23:14:38.72 ID:fy6hEQVSO

『オラオラオラー!全員退きやがれー!ドーンと行くぜ!パーっと行くぜ!30分後にこのビルはバラッバラだぁ!怪盗帝国のラット様がこのビルを木っ端微塵にしてやるぜぇ!』

ルルーシュ「…怪盗帝国…!」

神津「犯行予告だ。30分だったが一般人の避難には間に合った。怪我人はなし。警察はこれより捜査にあたる」

ルルーシュ「俺たちも…だな」

ルルーシュ「ミルキィホームズ!捜査を開始する!」

みんな「はい!」ダッ



ルルーシュ「…捜査開始だ…!」

280 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 23:15:30.22 ID:fy6hEQVSO

ルルーシュ「……ん?これは…」


地面に落ちていた一枚のトランプ。クラブの4。
しかし普通ではない。


ルルーシュ(クラブのマークだけ…切り抜かれている…?しかも少しずれている…)



ルルーシュ「……これも含めて…捜査開始だな」

281 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/26(日) 23:20:13.34 ID:fy6hEQVSO
約3000文字が13レスで消える…だと…。

やっぱりやってみないとわからないことって多いですね。毎日20レスとか更新できる人ってもの凄いんですね…

更新については始めに書いた通りです。
此方の都合で何度も何度も…本当申し訳ないです…
とりあえず水曜日に投下しますのでよろしくお願いします。
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/02/26(日) 23:29:40.88 ID:kl2WFD4AO
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/28(火) 23:36:34.35 ID:I6x8Wfzfo
GJ
284 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:10:54.59 ID:azI+JyaSO
お久し振りです。
水曜日になりました。
投下します。
285 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:14:02.80 ID:azI+JyaSO
ルルーシュが号令をかけ、少しした時だった。


ネロ「ルルーシュ!ちょっと来て!」

ルルーシュ「なんだ?ネロ」

ネロ「こんなものを見つけたんだ」


ネロが取り出したのは何か丸いものだった。
ホコリをかぶっているせいで何かはわからない。


コーデリア「これ…なんでしょうか…?凄く古そうですけど…」

ルルーシュ「…いや」フッ


ルルーシュが息を吹き掛けるど何がからホコリが取れる。


エリー「…これは…?」

286 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:15:31.88 ID:azI+JyaSO

ルルーシュ「…銅鏡だな」

ルルーシュ(…ん?この銅鏡…)


この銅鏡、ルルーシュには見覚えがあった。
ここに来る前、テレビで誰かが語っていた黄金鏡に似ている。


ルルーシュ「………」


ルルーシュが思考を巡らせていると、どこからとんできたのか小衣が口をはさんできた。


小衣「ちよっと!あんたたち!」


287 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:16:11.80 ID:azI+JyaSO

シャロ「ココロちゃん!」

小衣「ココロちゃんって言うな!…それ此処で見つけたんでしょ!?」

コーデリア「ええまぁ…」

小衣「重用証拠物件として警察が預かるわ!渡しなさい!」パシッ

シャロ「あぁっ!酷いですココロちゃん!」

小衣「だからココロちゃんって言うな!」


タッタッタ…


<警視〜!こんな怪しいものを見つけました〜!


<そうか。よくやった小衣。


288 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:16:58.17 ID:azI+JyaSO

コーデリア「…なんなのあの子…!」

ルルーシュ「…いやいい。それよりみんな。箱を探してくれ。金属製で40〜50センチ四方。…あの銅鏡が入るぐらいのだ」


エリー「……それですか?」

ルルーシュ「?」

エリー「ルルーシュさんが…踏んでます…」

ルルーシュ「えっ?……ああ。これだな」

コーデリア「教官それは?」

ルルーシュ「恐らく銅鏡の入っていた箱だな。…定礎箱といってな。定礎板の裏に納めておく箱で工事記録や記念品を入れておくんだ」

289 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:17:30.43 ID:azI+JyaSO

ネロ「この中に銅鏡が入っていたからホコリがすぐに取れたんだね」

ルルーシュ「そうだな」


ルルーシュ「…さて。捜査再開だ…」


290 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:19:04.45 ID:azI+JyaSO
〜譲崎ネロside〜






ルルーシュ「…」

ネロ「どうしたのさルルーシュ。そんな暗い顔してさ」

ルルーシュ「いや…シャーロックの天然に…少し…な」

ネロ「あー…。まぁでも悪気は無いから許してやってよ」

ルルーシュ「まぁ天然には慣れてはいるから大丈夫だ」


妹と自分に仕えてくれたメイド。天然な性格故間違った知識を教え込まれたこともあったが。
だがどんな時も。よく仕えてくれたと思っている。


291 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:19:35.05 ID:azI+JyaSO

ネロ「まぁ甘いものでも食べなよ。いる?」スッ


ネロが帽子を外すと頭の上にちょこんとタルトが乗っていた。


ルルーシュ「あ…ああ。後でいただくよ」

ネロ「そう?」

ネロ「そういう時には甘いものが一番なのになぁ」

ルルーシュ(…ネロの場合はいつもだがな…)



ルルーシュ「……で。ネロ。何か気になることはあるか?」

292 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:20:09.54 ID:azI+JyaSO

ネロ「…あるよ」

ネロ「……あれ。怪しいよね…」


ネロの指差す先には一人の男性がいた。
スーツ姿。こんな事件現場には相応しくないだろう。
爆破されたビルと自らのPDAを交互に見ているようだった。


ルルーシュ「確かに怪しいな…。何者だ…?」

ネロ「あぁ。保険会社の人だってさ。さっき話しかけたんだ。でも流石にPDAは見せてくれなかったよ」

293 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:20:56.50 ID:azI+JyaSO

ルルーシュ「…そうか。…なら俺が゙交渉゙してこよう。冷静に゙話し合え゙ばわかってくれるかもしれないしな」ニヤ


……………
ネロは何か得体の知れない感じがした。
なんだろうか。このまま彼に任せるのはまずい気がする。
それは探偵の…いや人の、生物としての第六感。

ネロは彼の禍々しいオーラを感じていた。゙何ががあると。


ネロ「ま…待って!ルルーシュ!…僕にいい考えがあるんだ!」

ルルーシュ「…」

ルルーシュ「…聞かせてくれ」


ルルーシュは彼女の意見を聞き入れる。
ルルーシュとしても゙切り札゙を使うのは本望ではないのだから。

294 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:23:04.28 ID:azI+JyaSO


男「……」

ネロ「やっほーお兄さん」

男「…また君か。何度もいうけどこのPDAは見せられないよ」

ネロ「わかってるよ…」

男「ほら。じゃあ行った行った。探偵なんだろう?捜査をしてきなよ」


ドンッ


男「うわっと!」ポロ

ネロ「…!」パシッ


295 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:23:54.48 ID:azI+JyaSO

〜〜


ネロ『簡単に説明するよ。まず僕がアイツに話しかける』

ルルーシュ『…』

ネロ『ルルーシュはその途中に後ろからぶつかってよ。そうすれば……』

ルルーシュ『…そうすれば?』


〜〜




―PDAを落とすだろうからさ―


296 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:25:22.69 ID:azI+JyaSO
ネロの作戦は大成功だった。ルルーシュがぶつかると思惑通り、男はPDAを落としたのである。


ルルーシュ「すいません。よそ見をしていて…」

男「気を付けてくださいよ。全く…」

ネロ「…ねぇ。これ落としたよ…」ヒィィン

男「!」バッ

男「き……君!まさか見てないだろうね!?」

ネロ「まさか。こんな短い時間で見れるわけないでしょ」

男「ならいいけど…」スタスタ


男はネロからPDAを取り返すとすぐに帰っていった。
ネロはこっそりとルルーシュにVサインしている。どうやら成功したようだ。


297 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:25:54.80 ID:azI+JyaSO

ルルーシュ「…視れたのか?」


そう。この作戦はネロがPDAを視るためのもの。
視る、といっても堂々覗くわけではない。
彼女が゙触れるだげでいい。


ネロ「視たって言ってもあの一瞬で閲覧するのは無理さ。…だから僕のPDAにそのまま流し込んだよ」

ルルーシュ「……万能だな…」

ネロ「…どれどれっと…!」

ルルーシュ「…なにがあった?」

ネロ「……これ…この地域周辺の保険データだ…。」

ルルーシュ(ならば…)

ネロ「……!保険金の…ページ…つい最近に更新されてる!」



ルルーシュ「…なるほどな。ネロ。これは重要なファクターだ…!」




〜譲崎ネロside fin〜
298 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:29:35.86 ID:azI+JyaSO
〜???side〜





ルルーシュ「…保険金…か。まだ…パズルのピースは足りない…」


ルルーシュはネロの捜査を見た後、少し考えていた。…だがまだ結論には至らない。

と歩いていると不意に声を誰かにかけられた。


?「さっきから何ブツブツ言ってるの〜?」

ルルーシュ「おわぁ!……遠山か」

咲「ちぃーっす」


遠山咲。
G4の情報処理担当である。
299 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:30:22.19 ID:azI+JyaSO

ルルーシュ「…捜査は捗ってるか?」

咲「……はぁー。正直早く帰りたいんだよね〜。メンドくさいし〜」

ルルーシュ「…なっ!?」

咲「なんていうかーもっと気楽に行きたいんだよね〜。ピリピリしてるの苦手だしー」

ルルーシュ(…マイペースというかなんというか…


咲「……ところでアンタさぁ」

300 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:31:56.67 ID:azI+JyaSO

ルルーシュ「?」

咲「服。ちょっとセンスないんじゃない?ピシッとしちゃってさぁ。少し着崩してみなよ。」

ルルーシュ「いや…俺は別に…」

咲「ほらっ」グイッ


咲に引っ張られ、制服のボタンを開けられる。


咲「あんた整った顔してるんだからさ〜。オシャレとかもっと気を使ったら〜?カジュアルにいこうよカジュアルに〜」

ルルーシュ「……いやこのままで…いいよ」

咲「そう?もう少し着崩せばセクシーさが出ると思うんだけど?」

ルルーシュ「…い…いや…。別に求めてないからな…」
301 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:33:56.11 ID:azI+JyaSO

咲「ま。それもそうか。あんたのキャラじゃ無さそうだし。ほんじゃ〜ねー。サボってたことは内緒ねー。」

ルルーシュ「…サボってたのか…」


神津玲の部下なのだから真面目なやつばかりかと思っていたがどうやらそうではないようだな。
とルルーシュは思った。


ルルーシュ(セクシーさ…か)





〜遠山咲side fin〜
302 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/02/29(水) 21:38:50.15 ID:azI+JyaSO
今回の投下終了です。
因みに今回のVSラット編ですが、手順を多少間違えたので〜なんとかside〜が連続しません。ご了承ください。

あとG4は???sideという形をとってみました。
次章からは名前になります。

次回は…土日にこれればラッキーと考えています。
と言いつつ恐らく来ます。


では失礼します。
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/29(水) 22:05:46.50 ID:n6EDVO0Zo

まっとるべ
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 22:22:59.24 ID:S7o5qZASO
ルルーシュはもっとセクシーでもいい
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/29(水) 22:41:53.01 ID:nfyscbOCo
おっつん
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/03/01(木) 00:54:57.45 ID:DF+Oz0RJo
セクシーになったら何か違う気もするが…
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/01(木) 08:14:10.09 ID:fam2gR8DO

なんて俺得なスレ
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 00:35:20.29 ID:tghSeHdvo
ルルは既にセクシーさがカンストしてるんだ!
309 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/03/03(土) 15:52:13.87 ID:XauTeQsSO
ルルーシュのセクシーさの話…だと…

小ネタでルルーシュでセクスィー部長ならぬセクスィー皇帝を書いてみるか(←
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 17:17:46.43 ID:1/K9bzHIO
相手をセクシィーにしてしまうギアスを持ってるんですね分かります
311 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:04:58.87 ID:XauTeQsSO
セクスィーな小ネタはまたの機会にして…と
本編投下します
312 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:06:29.78 ID:XauTeQsSO

…Prrr!


神津「はい」


神津「……何!?」

神津「わかった!すぐに向かう!」ピッ

神津「G4!全員車に乗れ!理由は後で説明する!」

G4「了解!」


神津はG4に号令をかけた後ルルーシュたちの所へ歩いてくる。


神津「……」

ルルーシュ「……」

神津「…特時捜査権限があるからな…。……六王ビルだ」スタスタ

ルルーシュ「………」

313 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:07:37.75 ID:XauTeQsSO

シャロ「六王ビル…?なんのことでしょうか?」

エリー「きっと…」

ルルーシュ「予告だな…」

コーデリア「え…?」

ルルーシュ「怪盗から予告があったんだろう。『六王ビルの爆破』の…な」

コーデリア「な…なら急いで行きましょう!」


ルルーシュ「あぁ…ミルキィホームズ出動!」

みんな「はい!」


314 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:09:11.62 ID:XauTeQsSO


〜六王ビル〜



コーデリア「酷い…」

エリー「…ここも…バラバラです…」

ネロ「……でもやっぱり周りのビルは傷ついてない…」

ルルーシュ「…ああ。そうだな」



小衣「ちょっと!あんた達!また小衣達の邪魔しに来たのね!」

シャロ「ココロちゃん!」

小衣「ココロちゃんって言うな!何回言わせるのよ!…それより小衣と警視の足を引っ張らないでよね!」

315 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:12:17.00 ID:XauTeQsSO

ネロ「引っ張りたくてもそんな短い足じゃ……ねぇ?」

小衣「なっ…!小衣の足は短くないもん!すぐにナイスバディになるんだから!」

次子「あっはっは!そうかー。頑張れー小衣、ナイスバディ目指してな!」ポン

小衣「ぐぬぬ…次子に言われるとムカつく…!」

咲「次子はモデル並みのスタイルだからねぇ〜」

次子「そう?嬉しいねぇ」

小衣「ぐぬぬぬ……」
316 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:13:29.23 ID:XauTeQsSO

神津「お前達。何をしている。捜査の途中だろう」

小衣「け…警視!こいつらが捜査の邪魔を…!」

神津「小衣は黙っていろ。話が進まん」

小衣「………はい…」シュン
ネロ(あーあ。お気の毒に)


平乃「警視。こんなものが落ちていました」


真面目に捜査をしていた平乃は見つけたものを神津に渡す。
それは先ほどと同じ銅鏡だった。


神津「…これはさっき小衣が持ってきた銅鏡…?」

コーデリア「あのねぇ……!それはネロが!」

ルルーシュ「コーデリア」

コーデリア「…でも!」

ルルーシュ「そんなことより平乃。それはどこに?」

317 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:16:20.73 ID:XauTeQsSO

平乃「ええと…」チラッ


平乃は神津を見る。
捜査内容の公開を独断で行うことは出来ない。上司である神津の許可が必要だからだ。


神津「…特時捜査権限には逆らえん。教えてやれ」

平乃「…はい。あちらです」

ルルーシュ(…やはり…あの位置…なら定礎板の位置と重なるだろう…やはり前のビルで見つけた箱は定礎箱!)

ルルーシュ「ミルキィホームズ!捜査開始!゙例の物゙を探せ!」

みんな「はい!」


ルルーシュ(…俺の予想が正しければ…あるはずだ…定礎箱が…!)
318 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:21:23.01 ID:XauTeQsSO
〜シャーロック・シェリンフォード&???side〜




ルルーシュ「…」

シャロ「先生!」

ルルーシュ「どうした?シャーロック」

シャロ「ありました!定礎箱!」

ルルーシュ「よし。よくやったシャーロック」

シャロ「えへへ」///

シャロ「じゃあ私も捜査してきます!」タッタッタ

ルルーシュ「ああ」


ルルーシュ(しかし…この銅鏡…。なんなのだろうか…)
319 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:22:31.08 ID:XauTeQsSO

〜???side〜




…………
………
……


明智小衣は探していた。
この事件の解決に役立つ証拠を。
だが今探している場所は期待はずれだったようだ。


小衣「ここには何もないわね」

小衣(……ビルの爆発…散らばったクラブの4のトランプ…それと銅鏡…)


明智小衣は冷静になれば聡明な女性である。
そのIQは自称で1300だったり13000だったりと日によってまちまちだが、彼女がハーバード大学を飛び級で卒業できるほどの規格外の天才であることに変わりはない。


小衣(…まだ…繋がらないわね…。……こんなんじゃ警視に誉めてもらえないわ!)


ルルーシュ「…あれは…」

320 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:24:06.34 ID:XauTeQsSO

ルルーシュ「やぁ。ココロちゃん」

小衣「…!ココロちゃんって言うな!そもそもあんたは小衣と警視に近づくなぁー!」

ルルーシュ(酷い言われようだ…)

小衣「どうせ小衣達の捜査状況を聞き出そうって魂胆でしょ!?そうはいかないわ!小衣は何も話さない!」

ルルーシュ「…こっちには特時捜査権g…」


小衣はルルーシュの言葉を遮る。


小衣「関係ないわ!小衣に命令していいのは警視だけなんだから!…全く…これだからIQ三桁は…」



重ねて言うが彼女のIQは自称である。

321 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:48:07.85 ID:XauTeQsSO


ルルーシュ「…ほう……ならお前は俺より頭が良い…そういうことだな?」カチン

小衣「そうよ!あんたみたいなヤツに小衣が負けるわけないじゃない!」

ルルーシュ「……なら今度勝負でもしてみたいものだな。…例えばチェスとかな」

小衣「何…?腕に自信があるの?…何をしたって小衣には敵わないわ!受けてたつわよ!」

ルルーシュ「…ふん。…楽しみだな」

小衣「そうね…」Prrr…

322 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:49:07.08 ID:XauTeQsSO

小衣「はい。こちら小衣」


小衣「何?銅鏡は黄金鏡のレプリカ?」

小衣「ビルのオーナーが定礎箱に入れてた?」


小衣「…わかったわ。また何かあったらヨロシク」ピッ

ルルーシュ「……」

小衣「さて…小衣は捜査に復帰するわ」スタスタ

ルルーシュ「……ああ」

ルルーシュ(やはりあの銅鏡…黄金鏡のレプリカだったか…。ビルのオーナーが験かつぎで定礎箱に…)

ルルーシュ「…収穫…だな」




〜明智小衣side fin〜


323 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:50:19.87 ID:XauTeQsSO

………




シャロ「うーん」


むむむ。とシャーロックは頭をフル回転させる。
彼女が調べているのは崩れたビルの外観について。

瓦礫の山と化したビル。
その近くから定礎箱と銅鏡が発見された。
…だがそれ以外に証拠がない。……と思いきや。


シャロ「…あれ?」

シャロ「なんでこの定礎板は粉々になってないんでしょう?」

シャロ「ビルはこんななのに…むむむ…」

ルルーシュ「シャーロック」


324 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:51:06.77 ID:XauTeQsSO


シャーロックは急に声をかけられ、ビクッとなる。


シャロ「ふぇ…!?」ビクッ

ルルーシュ「あ…すまない。驚かせたか?」

シャロ「あ…先生…。少しビックリしました…」

ルルーシュ「すまんな。……で、何か気になることでもあるのか?」

シャロ「え…あ…はい。…この定礎板です」

ルルーシュ「……なるほどな。確かに怪しいな」

シャロ「どのビルもバラバラになってますが…定礎板だけはどこもキレイでした…」

ルルーシュ「そうだな…」

325 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:51:51.67 ID:XauTeQsSO

シャロ「それに…定礎板に刻まれているのは1980年…。つまりこのビルができたのってとっても昔。ここまでキレイに崩れたのも老朽化していたからだと思います…」

ルルーシュ「ああ。……ならそれが破壊されたビルの共通点にならないか?」

シャロ「え…?」


シャーロックはそういうとPDAにメモしたことを読み返す。


シャロ「1980年…がこのビル。その前のは………あ!!」



ルルーシュ「そう。これは重要なファクターだ…!」




〜シャーロック・シェリンフォード&明智小衣side fin〜
326 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/03(土) 22:57:33.25 ID:XauTeQsSO
本日分…いや一週間分ですね。次は恐らく次の土曜日か金曜日の夜ですから。
終了です。

シャロsideの中に小衣sideを入れてみました。
一応時系列は
シャロ定礎箱発見→ルル一旦シャロから離れる→小衣に遭遇→小衣と離れる→再度シャロに合流
なんですが文面から理解できますかね…?

さてこれでようやくルルーシュVS小衣のオマケが公開できます。
と言っても書き直しますが…

では失礼します
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/03/04(日) 01:08:18.38 ID:kPCNmyG60
小衣ェ…
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/04(日) 02:04:12.61 ID:I7kLEJL3o
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/03/04(日) 13:21:55.93 ID:l/ws/vR20
いいね
330 : ◆Z62jOS0wc. :2012/03/09(金) 12:38:40.44 ID:mmc78TwSO
用事終わったぁぁぁ!
もうテンションが高くて仕方ないです。

お待たせしました
暇見て書いてた書き溜めもあることですし、夜に投下再開します。
331 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/09(金) 12:45:25.40 ID:mmc78TwSO
ageてしまった…
仕方ないから数レスだけ投下します
332 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/09(金) 12:47:25.50 ID:mmc78TwSO
ルルーシュ「よし、みんなを一度集めるか…。みんなちょっと聞い―」


ルルーシュがミルキィホームズに召集をかけようとしたその瞬間。
ルルーシュの言葉を遮り、爆音が鳴り響いた。


ドコォォォォォォン!!!!
ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!


神津「!?なんだ!?」

ルルーシュ「爆発…!?…くっ!コーデリア!」

コーデリア「はい…凄い爆音で聴覚強化があまりできませんけど…」ヒィィン

333 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/09(金) 12:47:56.76 ID:mmc78TwSO

そう。コーデリアのトイズの五感強化には弱点がある。
それば強化゙。
感覚を鋭敏にすることで小さな音、光、匂いまでも逃さない。
だが逆に大きな音や光を強化された感覚で捕らえる、それはコーデリアにとっで強すぎる゙のだ。


コーデリア「…!…ビルの倒壊音…!?」

神津「咲!特定を!」

咲「もうやってます〜」


遠山咲は神津の命より先にキーボードを叩いていた。
334 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/09(金) 12:48:53.12 ID:mmc78TwSO

咲「軍のメインフレームにアクセス…現在のヨコハマの衛生写真を…!」

咲「…!王子ビル!」

次子「!それって署のすぐ近くじゃ!?」

小衣「科捜研のすぐ隣りじゃない!」

平乃「まさか今までのは…陽動…!?」

神津「推理は後だ!行くぞG4!」

G4「了解!」



ルルーシュ「俺たちもだ!」

シャロ「行きましょう!」

ネロ「急ごう!」


335 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/09(金) 12:51:19.87 ID:mmc78TwSO

〜王子ビル〜



エリー「―っ!」

コーデリア「ここも…バラバラに…」

ネロ「……」

シャロ「酷いです…」


やはりビルはきれいに倒壊していた。
向こうから神津玲が歩いてくる。


神津「ルルーシュ・ランペルージ」スタスタ

ルルーシュ「…?神津玲か。なんの用だ?」

神津「これだ」


神津が取り出したのは銅鏡だった。
これまでの現場全てにあった重要な手がかり。

336 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/09(金) 12:53:54.52 ID:mmc78TwSO

神津「近くに定礎箱もあったぞ。…G4は既に捜査にあたっている」

ルルーシュ「そうか…。……」

神津「…」スタスタ



ルルーシュ「……」

コーデリア「教官!捜査しましょう!」

シャロ「先生!」

ルルーシュ「……」

ネロ「まさか…今さら「危険だ」とでも言うつもり?」

エリー「ルルーシュ…さん…!」

シャロ「私達なら大丈夫です!」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「…ふっ。心配する必要は無さそうだな…。…だが危ないと思ったらすぐに呼べ。いいな」

みんな「はい!」

ルルーシュ「よし…ミルキィホームズ…捜査再開だ!」

337 : ◆Z62jOS0wc. :2012/03/09(金) 12:54:40.12 ID:mmc78TwSO
ではまた夜に。失礼します。
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/09(金) 18:21:22.84 ID:8vtk9spc0
乙ですー。
むしろ危険なのはルルーシュなのでは…と思ったりww
ギアス発動する間もなくやられる可能性の方が大きいしww
339 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 00:27:08.48 ID:9Z2RL0+SO
一ヶ月分のキルミーを消化してたら日付が変わってたでござる……。

夕方の続き投下します。
340 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 00:31:28.81 ID:9Z2RL0+SO
〜コーデリア・グラウカ&???side〜





コーデリアは壊されたビル跡から何か証拠を探していた。今のところこれといった収穫はないのだが。


コーデリア「………」

コーデリア(何か無いかしら…)

コーデリア「……あら?」


見つけた。
…瓦礫の中に異彩の存在感を放つ金属板。
ビルの瓦礫の中にそれなりの大きさの金属板がある、違和感は感じるだろう。


341 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 00:33:45.63 ID:9Z2RL0+SO


コーデリア「…これ…何かしら…?」グイッ


とりあえず埋もれた金属板を引っ張り出す。
…動かない。瓦礫の中にあるからそれなり力がないと引っ張りだせないようだ。


コーデリア「ううう…うーん!」グイッ

コーデリア「うーん!」グイグイ

コーデリア「…っ!…はぁはぁはぁ…。駄目ね…」


これは証拠になるかもしれないのに。しかしコーデリアだけでは引っ張りだせない。


コーデリア(エリーを呼ぼうかしら…)


その時だった。

342 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 00:34:37.17 ID:9Z2RL0+SO


?「手伝います」スッ


誰かが横から姿を現した。


コーデリア「長谷川…さん?」

平乃「それなりに力はありますから」ニコッ


長谷川平乃。
G4の現場接近戦担当の子で、曰く、合わせて50段をもつ達人だという。

警察は探偵を敵視しているんじゃ…?
コーデリアは疑問だった。


343 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 00:36:25.28 ID:9Z2RL0+SO

コーデリア「どうして…?」

平乃「……警察も探偵も、事件を解決したい思いは同じですから」

コーデリア「…!……じゃあせーので引っ張りましょう」


コーデリアは考えを改めた。
神津警視や明智小衣を見ている限り、警察は探偵を邪魔に感じている…だから敵だと思っていた。
…勿論G4のメンバー長谷川平乃も例外でなかった。
……そんな風に考えていた自分が少し恥ずかしかった。
コーデリアは協力することを決めた。


平乃「…それでは…」

二人「せーのっ!」グイッ

344 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 00:38:45.09 ID:9Z2RL0+SO

二人が力を振り絞ると金属板が抜ける。
しかし……。


平乃「きゃっ!」グラッ

コーデリア「あっ!」グラッ


二人してバランスを崩した。それほど力を込めた、ということだが。
金属板が抜けたことで体は後ろに倒れる。


コーデリア(このままじゃ二人とも地面に…!)

平乃(下は…瓦礫…!)





ルルーシュ「…危ないぞ」ガシッ


ルルーシュが丁度コーデリアの様子を見に来たのは幸いだった。
二人はルルーシュに後ろから支えられ、倒れなかった。

345 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 00:39:34.46 ID:9Z2RL0+SO


コーデリア「きょ…教官…!」

平乃「ルルーシュ…さん?」

ルルーシュ「大丈夫か?二人とも」

コーデリア「は…はい。ありがとうございます…」

平乃「すみません…ありがとうございます」

ルルーシュ「怪我がないならなによりだよ。………で何をしていたんだ?」

コーデリア「」 ///

平乃「」 ///

ルルーシュ「……?おい?」

コーデリア「………はっ!す…すすすすすみません教官…」

平乃「じ…実はこの金属板を取り出そうと…」

ルルーシュ「…勢い余って後ろに…か」ハァ

コーデリア「アハハ…」
346 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 00:40:50.43 ID:9Z2RL0+SO


ルルーシュ「…しかし良いところに目をつけたな。コーデリア」

平乃「金属板…一体なんだったんですか…?」

ルルーシュ「見てみろ…」スッ


金属板……それには王子ビルの名前に階数、その横には会社名があった。
つまり。


平乃「これは…テナントの表示板…?」

コーデリア「でも…14階建てで空きテナントは10つ…。これじゃ経営も…」

ルルーシュ「そうだな。……ところでコーデリア。他のビルの写真はあるか?」

347 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 00:41:50.58 ID:9Z2RL0+SO

コーデリア「はい。一応撮ってあります」

ルルーシュ「よし。…平乃も見てみろ」

平乃「いいのですか?」

ルルーシュ「構わない」

平乃「…では…失礼します」ズイッ


ルルーシュ「さてコーデリア。爆破された全てのビルの共通点はあるか?」

コーデリア「テナントのお話ですよね…。……3…4…4…!」

平乃「…どのビルも…!」

ルルーシュ「そう。どのビルも空きテナントが多いビルばかり。」


ルルーシュ「これは重要なファクターだ…!」

348 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 00:43:06.79 ID:9Z2RL0+SO



平乃「…私…それともう一つ気になることがあるんですけど…」

ルルーシュ「…ん?どうした平乃」

平乃「小衣さんやシャーロックさん、それに警視が見つけた銅鏡なんですけど…」

コーデリア「…?」

平乃「銅鏡は定礎箱の中に入っていて、ビルが破壊された衝撃で中から飛び出したんですよね…?」

コーデリア「まぁ…そうとしか考えられないんじゃないかしら…?」

349 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 00:46:31.51 ID:9Z2RL0+SO

平乃「………」



平乃「…三つの現場全てで?」



コーデリア「!」

ルルーシュ(…確かに…三つの現場で三回とも同じ状況になる確率なんて…)

平乃「つまり…銅鏡が出ていたのは…」

コーデリア「偶然ではない…。……じゃあ…どうして…?」


ルルーシュ「…これも、重要なファクターだな…」




〜コーデリア・グラウカ&長谷川平乃side fin〜
350 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 00:49:31.68 ID:9Z2RL0+SO
昨日分投下完了です。
休日をフル稼働してミルキィとBRSを消化しないと…

ではまた明日、明日は日付が変わらないように気を付けます。

ではおやすみなさい。
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/10(土) 00:56:07.57 ID:8Vd+LjnEo
おつー

平乃さんかわいいよ平乃さん
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/03/10(土) 01:58:02.24 ID:F8L+ql6Go

ルルーシュが重ファク使っても、何の違和感もないな
353 : ◆Z62jOS0wc. :2012/03/10(土) 09:23:12.15 ID:9Z2RL0+SO
今自分で見直したんですが…見辛いですかね…?
もしもしのメモ帳で書き溜めてるのでここだときれいに纏まって見えないですね…
どうすればいいんですかね…?

何かアドバイスあればお願いします。
別にこの件に関することじゃなくても構いません。

あと今日の投下も夜です。
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/10(土) 12:33:39.39 ID:xFjXW/wCo
別に見づらいとかないよ
355 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/03/10(土) 12:51:21.72 ID:9Z2RL0+SO
あれ?実は思い過ごし…?
…では何かあったらその都度お願いしますね
356 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:16:36.88 ID:9Z2RL0+SO
ミルキィスレが増えましたね。いちミルキストとして嬉しい限りです。

………負けられへん!
投下します
357 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:17:37.34 ID:9Z2RL0+SO
〜エルキュール・バートンside〜






エリー「うーん……」


突然だが、エルキュール・バートンは恥ずかしがり屋である。
彼女のトイズ゙トライアセンド゙は簡単に言ってしまえば怪力の能力であるため、こんな瓦礫を退かして証拠を見つけることぐらい朝飯前である。
重たい瓦礫を軽々退かし、中から証拠を見つけ出す。きっと現場の3ビル全てで活躍出来たであろう。
恐らく他の人ならそうしただろう。

重ねて言うが彼女は恥ずかしがり屋である。


358 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:18:11.52 ID:9Z2RL0+SO

エリー「う〜ん……」


そんな彼女は先ほどから3枚のチラシとにらめっこを続けている。
現場でトイズを使うのは恥ずかしい、というほどなのだから勿論このチラシは所謂「ご自由にお取りください」から取ってきたものだ。


エリー(何か…共通点を…)


3枚のチラシ。
それぞれ仁王ビル、六王ビル、王子ビルの情報が書かれたチラシのようだ。
名前や地図は勿論、駅からのアクセス、階数に現在入っているテナント。
当然「テナント募集中!」も文字も忘れてはならない。

359 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:19:03.17 ID:9Z2RL0+SO


エリー「……!ここ…!?」

エリー(ここ…何か引っ掛かります…。なんだろう…この違和感…?)


エルキュールが違和感に気づいた時、丁度声をかけられる。


ルルーシュ「エルキュール」

エリー「…!」

エリー「…ルルーシュさん…」

360 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:19:51.61 ID:9Z2RL0+SO

ルルーシュ「どうだ?何か見つかったか?」

エリー「えぇと…その…!」

エリー「ルルーシュさん!」

ルルーシュ「?」


しつこいようだが繰り返そう。
彼女は恥ずかしがり屋だと。


エリー「…あの…」

エリー「その…!」

エリー「………」


エリー「…本は…好きですか…?」




ルルーシュ「………え?」


361 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:20:47.84 ID:9Z2RL0+SO
〔AnotherView〕
〜エルキュール・バートン〜





まだ慣れません。
ルルーシュ・ランペルージさん。ある日いきなり私達の先生になった人。
確かに頭も良くて頼れる人。


……でも。


私にとっでいきなり親しくなった男の人゙に変わりありません。
…だからでしょうか。まだ話すことに慣れないし、不意に話しかけられると驚いてしまいます。

勿論私は誰であっても話すのは得意じゃありません。でも努力はしてます。私だって探偵の卵です。人見知りなんていつまでもしていられません。

……でもやっぱり慣れません。

362 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:21:56.37 ID:9Z2RL0+SO

そんな葛藤を口にするわけにも行かないので、急には言葉がでませんでした。
それで少し混乱してしまったんでしょうか。
どうして私は「本が好きか」なんて聞いているんでしょう。


「………え?」


正直、やってしまった と思いました。ルルーシュさんは予想外な私の問いに、当然ですが、頭に疑問符を浮かべています。

またやってしまったのか。また呆れられてしまうのか。
他の人の時と同じように。
その思いが新たな葛藤を私の中に生みました。
…ですが…

彼の。ルルーシュさんの顔はとても優しそうに微笑んでいました。

「…本は…好きだよ」





〜fin〜

363 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:22:36.62 ID:9Z2RL0+SO
〔AnotherView〕
〜ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア〜






「…本は…好きですか?」


不意にそんなことを問われて、思い出してしまったのがいけなかったんだろう。


―もう戻れないあの幸せな日々のことを―

364 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:23:58.91 ID:9Z2RL0+SO

ナナリー『お兄様!早く早く!』

スザク『遅いぞー!ルルーシュ!』

ルルーシュ『はぁ…はぁ…早すぎるんだよ…二人が…』

スザク『でもルルーシュが遅いことには変わりないだろ?それに俺はナナリーを押してるんだ。…それっ!スピードアップだナナリー!』

ナナリー『う…わわわ!ス…スザクさん!早い!早いです!』

ルルーシュ『あ…お、おい!スザク!』


頭脳戦なら負けないのに。子供らしい意地の張り合いだ。今になると馬鹿馬鹿しい……でも幸せだった。

365 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:24:54.10 ID:9Z2RL0+SO

枢木神社に来る前、アリエス宮にいた頃からナナリーは絵本が好きだった。絵本を持って俺の所にきて、決まって言う。


ナナリー『お兄様!今日はこれを読んでください!』ニコッ


…断る理由なんてない。


だけど枢木神社来る前ナナリーは光を失った。
だからかもしれない。「二度と絵本を読み聞かせることはない」と思っていたのは。

366 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:25:52.12 ID:9Z2RL0+SO

でもある日。いつもの゙俺達゙の秘密基地でナナリーは言った。


『お兄様!スザクさん!絵本を読んでくれませんか?』


俺は驚いて、そして嬉しかった。


スザク『いきなりどうしたんだよナナリー。俺は構わないけど…』

ナナリー『…久しぶりに゙不思議の国のアリズが聞きたくて…』

ルルーシュ『…わかったよ。スザク、読もう』

スザク『わかった。……でもナナリー。絵本が好きなんて始めて知ったよ。どうして?』

367 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:30:57.43 ID:9Z2RL0+SO

確かに。どうしてナナリーは絵本が好きなんだろう?
俺が兄上達とチェスをしているときナナリーは時々ユフィと本を読んでいたし…。


ナナリー『だって…』





ナナリー『            !』ニコッ





俺は、その日のナナリーの笑顔を一生忘れることはないだろう。
それは光を失ったナナリーの、眩しいぐらい光溢れる、笑顔だった。


……。
そうだった。今はエルキュールの問いに答えなければ。




〜fin〜

368 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:31:48.26 ID:9Z2RL0+SO

ルルーシュ「…本は…好きだよ」

エリー「…どうして…ですか?」

ルルーシュ「だって…」




『お話の中なら色んなものになれるんですから!』




ナナリーの言葉を思いだしながら自らの言葉で伝えた。勿論嘘偽りない本当の気持ち。
ナナリーと一緒に読んだ絵本。二人はその時゙王゙であり゙民゙であり゙動物゙だった。
何より二人で過ごすとても幸せな時間。
そんな時間を与えてくれる本が嫌いなわけがない。

369 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:32:31.56 ID:9Z2RL0+SO

だからだろうか。微笑むルルーシュの顔はとても優しそうで。


どこか切なかった。


出会って数日のエルキュールはルルーシュの浮かべた切ない顔に気づいてはいないが。


エリー「…!」

エリー「そうですよね!」キラキラ

ルルーシュ「うおっ」ビクッ

エリー「そうですよね!本の中なら私はどこにだって行けるし、何にだってなれる!それが本の素晴らしい所ですよね!」キラキラ

370 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:33:38.08 ID:9Z2RL0+SO

ルルーシュ「あ…ああ…。そうだね…」

ルルーシュ(…あの大人しいエルキュールがこんなに目を輝かせて…。余程本が好きなんだな…)

エリー「よければ今度ルルーシュさんのお勧めを貸してください!」キラキラ

ルルーシュ「…わかった。エルキュールには本を借りてるしな」

エリー「私も一番のお気に入りを貸しますから!」キラキラ

ルルーシュ(…今度本屋に行くか…)ハァ

371 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:34:25.55 ID:9Z2RL0+SO
………
……



エリー「……!…あの…ルルーシュ…さん」

ルルーシュ「どうしたんだ?」


冷静になって少し恥ずかしくなったのだろう。
顔を真っ赤にして小声で尋ねてくる。


エリー「…これ…なんですけど…」

ルルーシュ「…チラシ……?」

エリー「被害のあったビルの広告です…。ここ…おかしくありませんか…?」


と言ってエルキュールが指差したのは各ビルの名前だった。
仁王ビル。六王ビル。王子ビル。


ルルーシュ「…なるほどな…」

372 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:34:54.08 ID:9Z2RL0+SO

エリー「でも…名前に゙王゙が入っているからって理由じゃないですよね…。管理会社は全て違う会社でしたし……」

ルルーシュ「…ならなぜ全で王゙が入っているのか…とかな」

エリー「何故…と言われても…」


言いながらエルキュールは必死にPDAを見ている。


ルルーシュ「…例えば…株主とかな…」

エリー「えーと…株主…?……!」

373 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:35:23.45 ID:9Z2RL0+SO

エリー「全て…100%出資…!?」


ルルーシュ「そう。……これで条件はクリアだ…!」

ルルーシュ「エルキュール。みんなと合流して情報をまとめるぞ」

エリー「…はい!」






〜エルキュール・バートンside fin〜
374 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:37:51.76 ID:9Z2RL0+SO
〜???side〜






ルルーシュ「…エルキュール。皆に連絡は?」

エリー「はい…。コーデリアさんとネロはすぐに待ち合わせ場所に向かうそうです…。シャロは少し遠い所を調査していたので…少し…遅れると思います…」

ルルーシュ「そうか…。まぁいい俺達も急ごう」

エリー「…はい」トコトコ

エリー「………?」

エリー「…ルルーシュさん…」

ルルーシュ「どうした?」
375 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:38:44.41 ID:9Z2RL0+SO

エリー「…あれって…」

?「〜♪いっただっきまーす!」ハム モグモグ


エルキュールが指差した先には肉まんを頬張っている子がいた。


ルルーシュ(…銭形…次子…?)

次子「ふーっ!やっぱヨコハマ中華街と言ったら肉まんだな!」

次子「さて…次は…」

エリー「……」

ルルーシュ「い…一応声をかけるか」

エリー「…はい…」
376 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:39:14.03 ID:9Z2RL0+SO

次子「〜♪」パカッ


銭形次子が取り出したのはクッキーだった。
割れたそこから神籤が出てくる。


エリー(…あれは…フォーチュンクッキー…?)

次子「えっと…何々?」

次子「病気…゙しないでしょゔか!良かったー」

次子「そして…」

ルルーシュ「…次子。何をしているんだ?」

次子「……っ!」

377 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:39:53.10 ID:9Z2RL0+SO

エリー「えっと…こんにちは…」

次子「う…嘘…!?」

ルルーシュ「…?」

次子「あんたが…あんたが…あたしの…!?」

ルルーシュ「俺がなんだって?」

エリー「…銭形さん?…どうしたんですか…?」

次子「…」



次子「…なわけないかー!」



ルルーシュ「…?おい。なんのことだ?」

エリー「?」

378 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:40:29.39 ID:9Z2RL0+SO

次子「はいよ。あんたにあげるよ。多分あたしよりあんたに必要なものだからね!」ニシシ


次子はフォーチュンクッキーから出てきた神籤をエルキュールに渡す。


エリー「…え?えっと…」

次子「んじゃーね!銭形次子!捜査に復帰します!」ダッ

……

ルルーシュ「な…なんだったんだ…?」

エリー「……」

エリー「…」ピラ

エリー「……!」

379 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:41:13.02 ID:9Z2RL0+SO

ルルーシュ「…?何が書いてあったんだ?エルキュール」

エリー「…い…行きましょう…」スタスタ

ルルーシュ「え?お…おい!?エルキュール!?」ダッ


エリー(言えません…)



『恋人:出会いはすぐそこに』



エリー(胸にしまっておきましょう…)スタスタ

ルルーシュ「おい…!…エルキュール!待てって…!」ゼーハーゼーハー





〜銭形次子side fin〜
380 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/10(土) 20:47:38.45 ID:9Z2RL0+SO
本日分終了です
アナザービューやりたいがためにエリーsideが普段の二倍になってしまいました。

因みにナナリーインワンダーランドをリスペクトしてみました。
…一番くじの嫌な思い出しかないですけどね!

7本引いて5本がG賞だったときは悔しかったです。

では失礼します。
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/03/11(日) 01:52:47.84 ID:QeYQlf2Qo
GJ
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/11(日) 12:53:09.50 ID:8vtRhSZIo
383 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:02:57.01 ID:xz4sgK7SO
結局アニメ消化する時間なんてなかった。
本日の投下を致します。
384 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:04:02.22 ID:xz4sgK7SO
〜待ち合わせ場所〜





ルルーシュ「…さて」

エリー「…来ないですね…」

ネロ「…来ないね」

コーデリア「大丈夫かしら…」



ルルーシュ「シャーロック…」




四人は待っていた。
シャーロック・シェリンフォード。少し遠くを捜査していた彼女は待ち合わせに少し遅れている。

385 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:05:03.32 ID:xz4sgK7SO

エリー「…来ないですね…」

ネロ「…これじゃ警察に遅れをとっちゃうね」

コーデリア「事故とかにあってなければいいんだけど…」





シャロ「先生ー!みんなー!」ダダダダダ



ネロ「あ。来た」

386 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:08:09.77 ID:xz4sgK7SO

コーデリア「そんなに急ぐと転ぶわよ!」


シャロ「あっ」コケッ


エリー「!」



シャロ「おっとっとっと…」ピョンピョン

シャロ「…セーフです!」

ネロ「時間的にはアウトだけどね」

シャロ「それは言わないでください…ネロ…」


シャロ「…実は少し道に迷いまして…」

コーデリア「…はぁ…。でもよくここまで来れたわね」

387 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:10:22.53 ID:xz4sgK7SO

シャロ「そうなんです!聞いてください!この地図おかしいんです!」スッ


そう言ってシャーロックはヨコハマ中華街の地図を取り出す。


ネロ「おかしい?」

シャロ「この地図上が北じゃないんです!普通は上が北ですよね!」

ルルーシュ「…まぁこういう場所の地図は上が北じゃないことが多いからな…」

シャロ「え゛!?そーなんですか!?」

ネロ「シャロ…。記号を見ればわかるじゃんか…」

シャロ「…方角記号をよく見なかったので間違えちゃいました…。「紛い物を買ってしまった」って思っちゃいました…」


388 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:11:19.45 ID:xz4sgK7SO

コーデリア「次からはしっかり見るようにね…。本当遅いから心配したのよ…」

シャロ「えへへ…。すいませんコーデリアさん…」

ルルーシュ「…まぁ…何も起こらなくて良かったよ…」

ルルーシュ(……にしてもここは左上が北なのか…改めて見ると不思議……!?)

ルルーシュ「…!」

ルルーシュ(!?…まさか!)

389 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:12:53.17 ID:xz4sgK7SO

ルルーシュ「シャーロック!地図を!」

シャロ「え?はいどうぞ」

ネロ「…?ルルーシュ?どうかしたの?」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「そうか…そういうことだったのか…!」

コーデリア「きょ…教官…?」


ルルーシュ「…みんな。次の爆破場所がわかった…行くぞ!」タッタッタ


エリー「…え?」

コーデリア「ちょ…ちょっと教官!?」

シャロ「ど…どうしたんですか!?待ってくださいー!」

ネロ「いきなりなんなんだよぉ!」

390 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:21:43.68 ID:xz4sgK7SO
〜王偉ビル〜


ルルーシュ「…ここか…」

シャロ「ここが…次のターゲット…?」

ルルーシュ「行くぞ。避難させる時間が足りなくなったら困るからな…」スタスタ




コーデリア「ええ!?ちょっと!?」

エリー「どうしよう…?」

ネロ「行くしかないでしょー?」

シャロ「…行きましょう!」

391 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:23:33.64 ID:xz4sgK7SO

〜王偉ビル:オフィス〜


コンコン

王偉「誰だ?入れ」



ルルーシュ「失礼する」


王偉「だ…誰だ!?アポは取ったのか!?そもそもどうやってここまで…」

ルルーシュ「俺はルルーシュ・ランペルージ。ここまでの通路は…時間がないからな。゙お願い゙しで快く通しでもらったよ」


ルルーシュ「単刀直入に言う…。連続爆破事件…。次のターゲットはここ。王偉ビルだ。」

王偉「な…なんだと!?」

ルルーシュ「…そこでだ。…王偉。お前、何か関わっているな…?」

王偉「な…な…何を根拠に…。私は関わってないぞ!」

392 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:24:48.97 ID:xz4sgK7SO

ルルーシュ「そうか…」


ルルーシュ「…コーデリア」


コーデリア「…急にアポクリン腺独特の臭いが漂い始めました…」ヒィィン

王偉「ア…アポ…?なんだそれは?」

コーデリア「人の皮膚にある汗の出る穴のことです。つまりあなたは今冷や汗をかき始めています」

王偉「な…!?」

393 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:26:21.50 ID:xz4sgK7SO

ネロ「タッチ♪」ヒィィン


ネロは王偉の腕に軽くしがみつく。


王偉「な…なんだ!?い…色仕掛けか!?」

ネロ「えへへー」





ネロ「………そんな訳ないでしょ?ルルーシュ。こいつ多分嘘ついてるよ」

ルルーシュ「ネロ…そんなこともわかるのか…?」

ネロ「人間にも微弱だけど電気が流れてるからね。だからなんとなく嘘かどうかぐらいはわかるよ」

394 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:27:41.38 ID:xz4sgK7SO

王偉「なんだ…なんだんだお前らは!」

ルルーシュ「彼女達は探偵の卵…ミルキィホームズ…」


ルルーシュ「それに……」

ルルーシュ「破壊されたビルからは銅鏡が見つかっている…。これはお前がテレビで自慢していた黄金鏡のレプリカだそうだが…」

ルルーシュ「どのビルからも黄金鏡のレプリカが見つかる…」


ルルーシュ「なぜだろうな?」


王偉「そんな…こと…。銅鏡など私は知らん!」


ルルーシュ「嘘だな」


ルルーシュ「お前の家宝である黄金鏡。そのレプリカ…。普通、家宝のレプリカなんてその家宝を持っている人物及びその家系の人物しか作らない…。少なくともお前は銅鏡のことを知っているはずだ」

395 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:28:19.38 ID:xz4sgK7SO

ルルーシュ「この黄金鏡のレプリカ。ビルのオーナーが験担ぎに定礎箱に入れられたものらしいが…」

ルルーシュ「するとオーナー全員が定礎箱に黄金鏡または銅鏡を入れることが縁起がいいと知っていたことになる…」


ルルーシュ「なぜだろうな?」


王偉「…そんなことを私に言われても…知るわけないだろう…」


ルルーシュ「嘘だな」


ルルーシュ「お前はテレビで「風水は大事だ。黄金鏡のお陰だ」と言っていたな。…つまりお前はこの黄金鏡が縁起の良いものだと知っていた…」

396 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:29:04.09 ID:xz4sgK7SO

ルルーシュ「それに見つかった銅鏡はどれも定礎箱から出されていた」

ルルーシュ「3つの現場全てで偶然そうなるとは考えづらい…」


ルルーシュ「なぜだろうな?」


王偉「し…知らん!知らんぞ!私は無実だ!」


ルルーシュ「嘘だな」


ルルーシュ「言った通り、偶然三ヶ所全てで箱が開くことは考えられない。それに銅鏡はすぐ近くに落ちていた…これはつまり人の手で取り出され、そのまま置かれたということだ…!」

397 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:29:49.52 ID:xz4sgK7SO

王偉「…えぇーい!お前ら私のビルから出ていけ!訴えるぞ!」

ルルーシュ「…そうか…。なら…現実を見せるしかないようだな…!」

ルルーシュ「俺達が現場で見つけた数々の証拠を…!」

398 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/11(日) 22:32:35.72 ID:xz4sgK7SO
今日はここまでです。
やっぱりコードギアス×ミルキィホームズって需要少ないんですかね?
まぁ関係なく自己満足で書き続けますけどね。

というか早くギアスを使う場面に行きたいです。

では失礼します。
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/11(日) 22:40:59.52 ID:b69FZ3Ouo

そんなことはないぞよ
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/03/11(日) 23:00:59.41 ID:YTPBT9/+o
ここに書き込む人が要るってことは需要はあるってことだろ
何でそう後ろ向きなんだ
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/03/12(月) 00:57:20.92 ID:lfdn6eaAo

>>1は自身ないんだなー
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/12(月) 01:06:04.67 ID:lJoj8IQw0
需要がないというより、ちょっと意外だった
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/03/12(月) 01:55:35.21 ID:HtWRTPDIO
まあギアスとミルキィってジャンル全く違うからなー
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 08:28:46.01 ID:fJsG6yz2o

俺は好きだぜ
405 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 00:11:11.13 ID:pOMC1lpSO

皆さんありがとうございます。
SS書き始めた時の気持ちを少し忘れてました。
初心忘れるべからずってやつですね。
一度思考をリセットして頑張ります!

こんな>>1ですが見守っていただけると幸いです。

では投下します。
406 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 00:17:33.99 ID:pOMC1lpSO





ルルーシュ「シャーロック!!」



407 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 00:18:11.07 ID:pOMC1lpSO

シャロ「…はい!」

シャロ「爆破されたビルの定礎板から年号を調べました!1973年!1975年!1980年!どれも古いビルで老朽化の進んでいたものばかりでした!」

シャロ「これは無視出来ない共通点です!」


ルルーシュ「よし…次だ」


408 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 00:19:13.90 ID:pOMC1lpSO





ルルーシュ「ネロ!!」



409 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 00:20:13.65 ID:pOMC1lpSO

ネロ「はいはーい」

ネロ「爆破されたビルの近くに保険会社の社員がいたんだよね」

ネロ「事故現場には相応しくない格好でさ。PDAを気にしているから何なのかな?って思ったら…」

ネロ「そいつが見てるのはビルの保険金の推移だった。そして破壊されたビルはどれも数日前に保険金がつり上げられてる」

ネロ「これ…おかしいよね?見過ごせないと思うな」


ルルーシュ「よし…」

410 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 00:21:17.11 ID:pOMC1lpSO





ルルーシュ「コーデリア!!」



411 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 00:22:25.62 ID:pOMC1lpSO

コーデリア「はい!」

コーデリア「爆破されたビルのテナント数を調べました!」

コーデリア「どのビルも空きテナントが殆どで…経営的にも苦しかったハズです!」

コーデリア「これは無視出来ない共通点だと思います!」

ルルーシュ「いいぞ!…最後だ!」


412 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 00:23:07.09 ID:pOMC1lpSO





ルルーシュ「エルキュール!!」



413 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 00:24:10.68 ID:pOMC1lpSO

エリー「はい!」

エリー「破壊されたビルの名前についてです…」

エリー「仁王ビル…六王ビル…王子ビル…どれも゙王゙の字が入っています…!」

エリー「そして株主を調べると…どのビルも王偉さんの100%出資でした…」

エリー「これはつまり…破壊されたビルのオーナー…実権は王偉さんのもの…ということを表します…」

エリー「これは無視出来ない共通点だと…思います…!」


ルルーシュ「よし…」

414 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 00:26:17.51 ID:pOMC1lpSO

ルルーシュ「以上の証拠から導きだされる答え。…それは」

ルルーシュ「お前は怪盗に脅された。…「黄金鏡を渡せ」とね。だからお前はこう言ったんだ…」


ルルーシュ「「黄金鏡のありかは自分にもわからない。だが何処かのビルの定礎箱に黄金鏡を入れたと聞いている」…とね」


ルルーシュ「そしてお前はビルを怪盗に爆破されるのを見越して、自分の持っていた経営の厳しいビルの保険金をつりあげた」

ルルーシュ「ビルが爆破されれば多額の保険金が入るからな…」

415 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 00:28:34.20 ID:pOMC1lpSO

ルルーシュ「つまりお前は、怪盗に脅されたことを逆に利用し、経営的に苦しく、必要のないビルを爆破させ、保険金を入手する魂胆だった!」

ルルーシュ「これがヨコハマ中華街連続ビル爆破事件の真相だ…!」

ルルーシュ「チェックメイトだ…王偉」

王偉「……ぐっ…」

シャロ「なるほど!」

ネロ「そういうことか…」

コーデリア「なんて人…!」

エリー「…怪盗を…利用するなんて…」


ルルーシュが王偉にチェックメイトをかけた。
だがそのゲームの止めは別の人物にとられることとなる。

そう。そこに現れた人物に。
416 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 00:35:34.34 ID:pOMC1lpSO


?「はぁ〜ん。そんなことだろうと思ったぜぇ…」



ルルーシュ「!?誰だ!」

?「あっはっはっは!」

ラット「俺様は怪盗帝国のスリーカードが一人。ラット様だ!」

ネロ「……こんな子供が?」

ラット「うるせぇっ!少なくともお前よりはでかいわ!」


現れた怪盗は見た目で考えてもミルキィホームズと同年代であろう。


ルルーシュ「怪盗…!」

417 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 00:40:05.59 ID:pOMC1lpSO

昨日分終了です。
ではおやすみなさい。
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/13(火) 11:46:42.08 ID:l24Fw3Tno
419 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:49:25.57 ID:pOMC1lpSO
投下します。
420 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:49:56.41 ID:pOMC1lpSO

王偉「お…お前!どこから!?」

ラット「うるせぇよ。タヌキおやじが!」

ラット「てめぇから聞いたビルはどれもボロ臭ぇビルばかり!」

ラット「すぐにピンときたぜ?…一体いくら儲けるつもりだったんだ?保険金でよぉ!?」

王偉「うっ…!」

421 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:51:11.62 ID:pOMC1lpSO

ラット「ところで…お前がルルーシュ・ランペルージか?」

ルルーシュ「そうだが?」



ラット「ここに来たってことは俺様からのメッセージには気がついたんだよな?」

ルルーシュ「愚問だな」

ネロ「どういうこと!?」

ルルーシュ「このカードだ」スッ


それは現場に落ちていたクラブの4のトランプだった。


ルルーシュ「このクラブの4のカード。一見するとただのトランプだが、マークがくりぬかれている」

ルルーシュ「そしてこの4を方角記号に見立て、ヨコハマ中華街の地図に重ねると…マークが事件現場と重なる」

コーデリア「…!本当!」

422 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:51:42.57 ID:pOMC1lpSO

ルルーシュ「そしてまだ爆破されてない4つめ…それがここだ」

ラット「………」


ラット「すげえ!すげえよあんた!流石だ!」

王偉「お…おい!今の話は本当なのか!?」

ラット「あたりめーだろぉ!!!」

王偉「ひぃっ!」ビクッ


ネロ(あのオジサンビビってるよ…情けなー)

423 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:52:47.65 ID:pOMC1lpSO

ラット「さぁて…王偉…渡しな。本物の黄金鏡をな…」

王偉「わ…わかった…!渡す…!だが…すぐには無理だ……」

ラット「なんでだぁ〜?」

王偉「…黄金鏡は…このビルの定礎箱の中…なんだ…」

ラット「……」


怪盗ラットは心底面倒くさそうな表情を浮かべ、はぁ と溜め息をつく。


ラット「めんどくさ。もう壊すか。このビル」



シャロ「止めてください!」


424 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:53:15.75 ID:pOMC1lpSO

ラット「はい。わかりましたー」






ラット「…とでも言えってのか!?このガキがぁぁぁぁぁ!!」

シャロ「ふぇっ!」ビクッ

コーデリア「そうはさせな……」


コーデリアがラットを取り押さえるため踏み出したその時、ラットの怒号が響く。


ラット「うごくんじゃねぇ!!」

コーデリア「きゃっ!」

425 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:53:58.39 ID:pOMC1lpSO

ラット「こいつが見えないのか?」スッ


ラットが取り出したもの。
それは…


ルルーシュ「…爆弾…!」

ラット「ご名答!硬質ガラスで真空密閉された炸薬は空気に触れると爆発する!…それに内側を通るパイプには導火線!点火位置で爆発時間を決められる、ラット様特製爆弾だ!」

ラット「オラオラオラーー!ドーンと行くぜー!」

王偉「や…止めろ!止めてくれ!」

ラット「止めるわけねぇだろ!このタヌキオヤジ!なめんじゃねぇ!」

王偉「っ!」ビクッ



ラット「行くぜ!木っ端微塵に…」

426 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:54:27.47 ID:pOMC1lpSO





ネロ「ちょっと待って」





427 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:55:15.57 ID:pOMC1lpSO

ラット「あぁん?なんだよ」

ネロ「導火線まで内側にあるんじゃ火がつけられないよね?」

シャロ「あ!そうですよ!」

ラット「………」

ラット「…」ハァ

ラット「…なぁ…俺ってそんなバカに見える…?」

ルルーシュ「…!まさかお前のトイズは!?」

ラット「そう!俺様のトイズば発火゙!内側だろうとなんだろうと関係ねぇ!」



ラット「さぁさぁ!お前ら真っ黒焦げにしてやんよ!」

428 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:55:45.41 ID:pOMC1lpSO





ネロ「ちょっと待って」





429 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:56:23.27 ID:pOMC1lpSO

ラット「…なんだよ。またお前か…」

ネロ「そんなこと出来るの?」

ラット「あ?この俺がホラ吹いてるってのか?」

ネロ「うん」

ラット「なめんじゃねぇクソガ…」

ネロ「だってトイズで僕らを真っ黒焦げに出来るなら爆弾なんかいらないよね?」

ラット「…だからなんだってんだ?」

430 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:58:57.71 ID:pOMC1lpSO

ネロ「ひょっとして…マッチ一本程度しか火起こせないとか?」

ラット「ぎくぅっ!」ギクッ

ネロ「へへーん♪図星だね」ニヤニヤ

ラット「う…うるせぇな!……マッチ一本でもな…これに点火するには充分なんだよ!」

ネロ「!」

ラット「お前ら全員ふっとんじまえ!」
431 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:59:25.08 ID:pOMC1lpSO





ルルーシュ「ちょっと待て」




432 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/13(火) 23:59:52.76 ID:pOMC1lpSO

ラット「だぁーもう!なんだ!?今度はあんたかよ!」

ルルーシュ「出来るのか?そんなこと」

ラット「はぁ?このビルの爆破に躊躇いなんかあるわけねーだろ!」

王偉「た…頼む…止めてくれ…頼む…」

ラット「はん!黙れクソタヌキ!」

ルルーシュ「いや…出来ないだろう?」

ラット「…何…?」

433 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/14(水) 00:00:28.59 ID:fFFANOPSO

ルルーシュ「こんな所で起爆したらお前も巻き添えになる。逃げようにもここはフロアの中央だからな」

ルルーシュ「つまり…お前はまだ爆弾に起爆出来ない。またはその爆弾はさほど強力ではない…ということだ…!」

ラット「……」

ラット「…バレたか」ダッ


どうやらルルーシュの推理は当たっていたようだ。
ラットは爆弾を持ったまま走り出した。


エリー「…!逃げた…」



ルルーシュ「くっ!アイツが退路を確保したら本当にここを爆破しかねない!追うぞ!」ダッ

みんな「はい!」ダッ
434 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/14(水) 00:01:10.93 ID:fFFANOPSO
投下終了。
日付には勝てなかった…。
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/03/14(水) 01:11:23.91 ID:GhXqWpb00
このssで興味もってアニメ見たら愕然とした
どうしてああなったし
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/14(水) 01:25:31.29 ID:ssV4SS8Fo
乙ー

>>435
アニメはゲームと別物だよ
ゲームファンはアニメミルキィの暴走っぷりというか、ダメダメっぷりにうんざりしてる人も多い(特に2期は酷い)
俺はまぁ、別物と思って見てるけどね。ゲームの真面目ミルキィのが好きだけど。
437 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:29:29.71 ID:IQsOBnJSO
>>435
興味持っていただけて嬉しいです!
どうしてこうなった…
って言うのはみんな思ってますしね…

さて何も言わずに投下しませんでしたね…
すいません。

投下します
438 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:34:18.09 ID:IQsOBnJSO

〜廊下〜


ラット「ふん!追い付かれてたまるかっての!」

ルルーシュ「待て!」

ラット「誰が待つかよ!」


ラットが逃げる先。
それは階段を上がった先、二階だった。
そして二階から次は非常階段を登ろうとしていた。
勿論非常階段の扉でペースダウンするだろうが、まだ距離はある。

439 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:35:03.57 ID:IQsOBnJSO

ラット「…」タッタッタ



コーデリア「教官!このままじゃ追い付けません!」

ルルーシュ「いや…まだ大丈夫だ…」

ルルーシュ(…゙彼女゙のトイズは見える範囲まで。…もう少し走らないとダメか)

ラット(非常階段を使って…上に!)


ミルキィホームズの先を走るラットは既に非常階段への扉を目前にしていた。


ルルーシュ(今だ…!)

ルルーシュ(この距離なら…!)

440 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:36:49.17 ID:IQsOBnJSO





ルルーシュ「シャーロック!!」



441 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:37:49.05 ID:IQsOBnJSO

ルルーシュ「鍵だ!」


シャロ「はい!」ヒィィン


シャーロックは自らのトイズ゙サイコキネシズを使う。
ルルーシュの言っだ鍵゙。それはつまり。


扉「」ガチャ


シャーロックのトイズでロックを閉める。
そう。これならば怪盗に気づかれずに、開いているであろう扉を閉めることが出来る。
442 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:38:25.28 ID:IQsOBnJSO

ラット「へへーん!」グッ

ラット「…え?」

そうとは知らず、ラットは閉まった扉を手で押し開こうとする。
当然だが走っていれば勢いが生まれるわけで。


ラット「あぶっ!」ゴチン


ラットは勢いよく扉に衝突する。


ラット「くそっ!」ガチャ

ラット(…上の階に!)タッタッタ

443 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:40:00.34 ID:IQsOBnJSO

コーデリア「階段で上に…!」

ルルーシュ「よし!行くぞ!」




〜王偉ビル2F〜



シャロ「いました!」タッタッタ

ラット(くそっ!扉で差を縮められたか…!……こうなったら!)タッタッタ


ガチャ。
ラットは右の部屋に入っていく。


ルルーシュ(ここで部屋に入るだと…!?)

444 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:41:23.78 ID:IQsOBnJSO

シャロ「この部屋ですね!?入りましょう!」ガチャ



ルルーシュ「!待て!シャーロック!罠だ!」



シャロ「…え?」


シャロ「ど…どうしましょう!?開けちゃいました!」

ネロ「もう開けちゃったから仕方ないでしょ!」

ルルーシュ(入ってすぐに起動する罠ではないのか…?)


ミルキィホームズが入った部屋ではラットが待ち構えていた。
ただ先ほどのラットとは違う。相違点ば着火された爆弾を持っているこど
それに…カモフラージュのための着火されていない爆弾の山。
ラットの爆弾の導火線は内側。ぱっと見ただけでは着火されているかいないか判別できない。



445 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:41:57.16 ID:IQsOBnJSO

ラット「そぉらよ!」


ラットが爆弾の山を蹴り崩す。これで着火された爆弾は何処へ行ったかわからなくなった。


ルルーシュ(くそっ!どれだ!?……何か…着火されている爆弾を視覚に頼らず判別する方法を…!)

446 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:42:25.78 ID:IQsOBnJSO





ルルーシュ「コーデリア!!」




447 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:43:50.45 ID:IQsOBnJSO

コーデリア「…」ヒィィン


目を閉じ、耳を澄ます。
ジジジジ…。導火線が燃える音を頼りに爆弾を探す。


コーデリア「…!あれです!」

ルルーシュ「!」ガシッ


ルルーシュは着火された爆弾を掴んだ。


ルルーシュ「エレベーターだ!屋上へ!」

シャロ「こっちです!」


緊急避難経路の地図からエレベーターの位置を把握したシャーロックは一足先に走る。
右に。左に。…そして正面にエレベーターが見えた。


ルルーシュ(急いで屋上に…!)

448 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:50:33.65 ID:IQsOBnJSO





ルルーシュ「ネロ!!」



449 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:51:20.81 ID:IQsOBnJSO


ネロ「はぁ!」ガン! ヒィィン


ネロは思いきりエレベーターのボタンを叩く。
゙ダイレクトハッグを使い、異常な速度でエレベーターが降りてくる。

全員が乗り込むとネロはまた思いきりボタンを叩く。
今度は上へ。機械の限界速度で屋上へと進める。



〜屋上〜



チンと音がなる。屋上に着いた。
だがエレベーターが急に止まったことで、中のルルーシュ達は宙に浮いた。


ルルーシュ「うわっ!」ポロ

ルルーシュ(しまった!爆弾を!………くっ!)


ルルーシュ(届け…!)ガシッ


爆弾を落とすまいと必死に伸ばした腕は見事爆弾を掌に収めた。

450 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:51:51.87 ID:IQsOBnJSO





ルルーシュ「エルキュール!!」




451 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:52:32.23 ID:IQsOBnJSO

エリー「〜〜!」ガシッ

エリー「えぇ〜〜い!」ヒィィン


思いきり。爆弾を空に投射する。




ズガァァァァァァン!!!!




爆弾は大爆発を起こす。


ルルーシュ「…これは…」

コーデリア「大爆発…」

ネロ「もしビルの中だったら…」

エリー「冗談になりません…」


452 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:53:01.52 ID:IQsOBnJSO

ラット「はなっから冗談のつもりなんてねぇー!」

ルルーシュ「!」

ルルーシュ「ラット!」

ラット「うっせぇ!もういい。ムカついた!こいつを見ろ!」


ラットの後ろには巨大な爆弾があった。大きさは先ほどのものの比ではない。
こんなものが爆発したら。


ルルーシュ「偵都も…ふっ飛ぶ…!」

ラット「もう何もかも!ふっ飛ばしてやらぁー!」

453 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:55:23.08 ID:IQsOBnJSO

シャロ「ダメぇぇぇ!」

ルルーシュ(…!こうなったら…!)スッ

ルルーシュはミルキィホームズの前に立ち、自らの目からコンタクトを外す動作に入る。


ルルーシュ「ルルー…」


カッ!
その瞬間。ビルに囲まれた風景が真っ白に染まった。
全てから色が抜け落ちたかのように。
その景色に気をとられ、誰一人としてルルーシュの瞳が妖しく光っていることに気づいていなかった。


ルルーシュ「な…なんだ!?」


ルルーシュは一度コンタクトを戻す。切り札は悟られてはいけない。
今は何よりもこの状況を把握することだ。


454 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:56:22.61 ID:IQsOBnJSO

エリー「ト…トイズ!?」

ネロ「だとするとラットのものじゃない!?」

ラット「お…おいおい…まさか…」



?『ラット』



ラット「ひいっ!」ビクッ

シャロ「誰!?」


?『ミルキィホームズの皆さん。ごきげんよう。…私は怪盗アルセーヌ』



アルセーヌの声が天に響く。だが彼女の姿は見えない。


エリー「アルセーヌ…!?」

ルルーシュ(怪盗帝国の……首領…!?)
455 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 00:57:03.13 ID:IQsOBnJSO

ここまで。今日はちゃんと投下します。失礼します。
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/03/16(金) 01:16:29.89 ID:WpEATm8ro
乙乙
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/16(金) 02:04:44.36 ID:4cfBEjrBo
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/16(金) 15:24:05.72 ID:tPB/6uGWo
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/16(金) 18:22:53.05 ID:Dx60KWfoo
乙乙
ゲームしたくなったけどこれみてりゃいいやと思い始めたwwww
460 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 23:47:55.88 ID:IQsOBnJSO
投下開始します。
461 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 23:48:43.12 ID:IQsOBnJSO

ルルーシュ「怪盗アルセーヌ!どこにいる!出てこい!」


アルセーヌ『それは出来ません…。…まだその時ではございませんから…』


ルルーシュ(その時…?)




アルセーヌ『それにしてもラット』


ラット「はいっ!?」

アルセーヌ『私は「黄金鏡の場所がハッキリするまで爆破は控えるように」と言いましたよね?』

462 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 23:49:15.12 ID:IQsOBnJSO

ラット「…すまねぇ!…いや、ごめん!ごめんなさい!」

ネロ「ビビってるじゃん…」

ラット「う…うるせぇ!クソガキ!」




アルセーヌ『ラット』




ラット「はいっ!?」

アルセーヌ『あれほど人を傷つけるなと言ったのに…』

ラット「いやでも…ちゃんと予告もしたし…計算してやったから…怪我人だって出てないはずだし…」ボソボソ

463 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 23:50:34.35 ID:IQsOBnJSO

アルセーヌ『でもこのビルはまだ人がいるのに爆破しようとしましたね?』

ラット「うっ…!…それは…その…ム…ムカついたから…」ボソボソ


アルセーヌ『………』


アルセーヌ『…ムカついたから?』


響くアルセーヌの声に一段と怒りがこもる。


アルセーヌ『そんな理由で人を殺めてもいいと…!?』

ラット「うっ……!…その…ごめんなさい…」ボソボソ

464 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 23:51:07.25 ID:IQsOBnJSO




アルセーヌ『ラット…』




ラット「ひぃっ!?」

アルセーヌ『帰ったら…』



アルセーヌ『お仕置きです…!』



ラット「ひぃ!や…止めてくれぇ〜』

ラット『た…助けてぇぇぇ…!』


ラットの体が段々と消えていく。
徐々に透けていき…消えた。

465 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 23:51:59.78 ID:IQsOBnJSO

ルルーシュ「待て!ラット!アルセーヌ!」

アルセーヌ『残念ながら待ちませんわ。ではミルキィホームズの皆さん。私達が次に会うそのときまで…。ごきげんよう』


パッ。
真っ白な世界が色づいていく。
ラットの姿は既にどこにもないし、アルセーヌの声も響かなくなった。


ルルーシュ「…怪盗…アルセーヌ…!」

466 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 23:52:28.76 ID:IQsOBnJSO

コーデリア「…とりあえず爆弾処理班を呼びましょう」

ネロ「…そうだね。僕達は呼んだら帰ろうか」

シャロ「で…でも!怪盗が…!」

ネロ「黄金鏡は守ったし、ビルも爆破されてない。アルセーヌは怪盗帝国の首領だから逃げ道も無しにラットを助けに来るはずがないし…」

ネロ「…帰るしかないでしょ?」

シャロ「…そう…ですね…」


467 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 23:53:12.06 ID:IQsOBnJSO
………
……


ルルーシュ(その後、王偉は黄金鏡を警察の指導のもと厳重に保管。やはり自分のいるビルを爆破されそうになって堪えたらしい)

ルルーシュ(怪盗を騙したことなどで詐欺罪に問われそうにもなったが、保険金は結局降りず、実行犯でないこともあり執行猶予。つまりほぼ無罪)


ルルーシュ「一件落着…か」


と言っても考えることは山積みだ。
アルセーヌの言っだその時゙、それに…


ルルーシュ(…怪盗アルセーヌ…アイツは…)

468 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 23:54:05.42 ID:IQsOBnJSO

コーデリア「シャロ!そっち雑巾がけお願い!」

シャロ「わかりました!」

エリー「コーデリアさん…ここは…?」

コーデリア「ああ…そこもまだね。ありがとうエリー」

ネロ「ったくー。なんで僕達が掃除なんか…」

コーデリア「ここは私達の事務所なんだから当たり前でしょ!?」

ネロ「はいはい。うるさいなぁ…しわが増えるよ?」

コーデリア「なんですって!?」

469 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 23:54:34.89 ID:IQsOBnJSO


シャロ「エリーさーん」

エリー「…なぁに?」

シャロ「このソファー持ち上げて下さい!」

エリー「え…」

シャロ「あ…やっぱり人前でトイズ使うのは恥ずかしいですか…?」

エリー「あうぅ……」

シャロ「あ、無理しなくていいですよ。ネロー!そっち持ってくださーい!」

ネロ「ほいほーい」

470 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 23:55:42.88 ID:IQsOBnJSO

エリー「……」

エリー「待って…!……私が…持ちます…!」

エリー「みんなの前でくらい…平気にならないと…」ヒィィン


みんな「おぉー!」


エリー「これ…どこまで?」

シャロ「あ。下を掃除したいので少し持ち上げててください!」

エリー「うんわかった…」

ルルーシュ(まぁ…今は…この日常を…過ごすか)

ルルーシュ(こんな平和な日常も…悪くないか…)
471 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 23:57:34.42 ID:IQsOBnJSO


ガチャ


アンリエット「何やら騒がしいと思ったら。掃除ですか?」


シャロ「あ」

コーデリア「あ」

ネロ「あ」


エリー「…………!」///

472 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/16(金) 23:58:35.45 ID:IQsOBnJSO


エリー「いやぁぁぁぁぁ!見ないでぇぇ!」ポイッ


ガシャーーン!!!!


コーデリア「…あ」

シャロ「食器棚が…」

ネロ「残念なことに…」

エリー「ごめんなさい!ごめんなさい!」ペコペコ

ルルーシュ(…こんな日常…大丈夫か…?)



アンリエット「えーと…私が…悪かったのかしら…?」

473 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/17(土) 00:03:45.97 ID:bYHWZ/nSO
というわけでラット編終了になります。
今回はオマケを一つ挟んでからストーンリバー編に進みます。

ところでミルキィの消化が終わりました。
もう流石としかいいようのないカオスっぷりですね
ラード神はイケメン

では失礼します。
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/17(土) 19:03:19.64 ID:Lo+dbVwqo
もう少しオリジナル色強くしてもいいなじゃないかなーと思う
期待してる
475 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/03/17(土) 20:56:28.58 ID:bYHWZ/nSO
>>474

わかりました。
もう少し頑張ってみます。ありがとうございました。

ですがルルーシュである以上、この先ギアスを使うわけですが、ギアスを使うよう物語を少し誘導することになりますのでその点はご了承ください。


そして今日は早く寝るので来れません…。
すいません…。
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/17(土) 21:10:24.48 ID:tnH+EbrZo
ナイトメアフレームに乗ってもいいのよ?
477 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/03/17(土) 21:47:19.35 ID:bYHWZ/nSO
>>475
間違えた。>>474さんはオリジナルって言ってるんだった。
原作色濃くしてどうする。
……一応原作をオリジナルって言うよね!

………すいません。

…改めまして…オリジナル分が濃くなるよう頑張ります!
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/18(日) 15:56:09.90 ID:5kXaJW+bo
人の意見なんて気にしないで好きに書けばいいんだよ?

支援
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/18(日) 21:07:10.68 ID:ehAJNatCo
自分のやりたいようにやるのが良いと思う
480 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 20:59:30.54 ID:1PCEWh4SO
皆さんありがとうございます。
自分でもこのままだとただ小林→ルルーシュなだけだなと考えていましたから自分を奮い立たせる良い機会だと思います。

ではそんな感じで
ストーンリバー編スタートです。
481 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 21:00:27.74 ID:1PCEWh4SO
〜とある一室〜





アルセーヌ「…よく来てくれました」

?「いえ。アルセーヌ様のご命令とあればなんなりと」

アルセーヌ「うふふ…。ありがとうストーンリバー」


ストーンリバーと呼ばれた怪盗は最大の敬意をはらい、もったいなき御言葉。と返す。
その眼は真っ直ぐにアルセーヌを見つめていた。
482 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 21:01:01.79 ID:1PCEWh4SO

アルセーヌ「…元気にしていたかしら?」

ストーンリバー「はっ。変わりなく」



アルセーヌ「ここの生活には慣れた?」

ストーンリバー「はっ。変わりなく」



アルセーヌ「スリーカードの仲はどうかしら?」

ストーンリバー「はっ。変わりなく」




アルセーヌ「……明日の天気は晴れかしら?」


ストーンリバー「はっ。」

483 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 21:01:50.16 ID:1PCEWh4SO
ストーンリバー「…本日の空模様と風向き、湿度からして恐らく明日は晴れかと」



アルセーヌ「つまり今日と?」

ストーンリバー「変わりなく」



ラット「だあぁぁぁぁ!!なんだこの会話!すっげぇイライラするー!」イライラ

484 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 21:02:47.67 ID:1PCEWh4SO

アルセーヌ「いけませんよ、ラット。折角ストーンリバーと楽しくお話ししているのに…」

ラット「た…楽しい…?…今のが?」

アルセーヌ「ええ。とても…貴方も楽しいでしょう?ストーンリバー」

ストーンリバー「はっ。変わりなく」

アルセーヌ「…それにラット。貴方は今おしおきの最中ですよね…?」

ラット「え…いや…そろそろ終わりかなー…なんて…。ほら…随分時間たったし…」

アルセーヌ「はぁ…」


アルセーヌはパチンと指を鳴らす。
するとラットの立っていた床が抜ける。

485 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 21:04:05.51 ID:1PCEWh4SO


ラット「うわぁー!いやだぁぁぁ!助けてぇぇ!!」


ラットの叫び声が抜けた床や部屋に響く。


ストーンリバー「……」

アルセーヌ「……」


アルセーヌ「さて…ストーンリバー。貴方を呼んだのは他でもない。貴方にお願いがあります」

ストーンリバー「我が主君アルセーヌ様のご命令とあらば。なんなりとお申し付けください」

486 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 21:04:33.59 ID:1PCEWh4SO

アルセーヌ「貴方に盗ってきて欲しいものがあるのです」

ストーンリバー「…何でしょうか」

アルセーヌ「…妖刀。ヨコハマのとある洋館にあるらしいのだけれど…ハッキリしないの」

ストーンリバー「…アルセーヌ様のご命令とあれば…このストーンリバー。必ずや手に入れて見せましょう」

アルセーヌ「うふふ…」

ストーンリバー「ですが…」

487 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 21:05:52.87 ID:1PCEWh4SO

ストーンリバー「゙怪盗゙とは盗み出す者。見つけ出すのば探偵゙の仕事。…盗るのならば怪盗らしく…」

アルセーヌ「…素晴らしいわストーンリバー。これから言おうと思っていたのです。゙怪盗らしいやり方で゙と」

ストーンリバー「それは…申し訳ございません」

アルセーヌ「いいのですストーンリバー。それだけ貴方が怪盗らしいと言うこと。とても誇らしいわ」

ストーンリバー「ありがたき御言葉」

アルセーヌ「いつも通り常に準備が出来てたりするのかしら?」

ストーンリバー「はっ。変わりなく」

アルセーヌ「うふふ……」

488 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 21:06:38.06 ID:1PCEWh4SO

………
……


〜ミルキィホームズ事務所〜

夜。

ルルーシュ(……)

489 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 21:07:04.06 ID:1PCEWh4SO

―なぁ………シュ…―

―お前は今………―

―ゼロに使えよと言う言葉をプレゼントしよう―

―このわからずやが!―

―…黙れマオ!…―

―残念でしたぁ!あなた騙されちゃったのぉ!―

―やめろぉぉぉぉ!―

―……兄さんは…嘘つきだから…―

―どうして君は生きろと言ったのよ!―

―……ルルーシュ…!君は…!―


ルルーシュ「!」ガバッ

ルルーシュ「はぁ…はぁはぁ…」


跳ね起きたルルーシュは寝汗が酷いことに気づく。

490 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 21:07:37.51 ID:1PCEWh4SO

ルルーシュ「…今の夢は…」

ルルーシュ「…夢…?……何の夢を…?」

ルルーシュ(くっ…なんだ…?頭が重い…)


ルルーシュはまた眠りに落ちていった。
誰一人として彼の心の闇を理解することはなかった。その闇は影へと形を変えて今宵もルルーシュを包むのだった。
491 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 21:17:47.86 ID:1PCEWh4SO

〜ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアside〜


夢を見ていた。
なんの夢だったかは覚えていない。
……ひょっとしたら今まさに夢を見ているのかもしれないな。
笑顔の子達に囲まれて生活し自分が生きていると実感する。
…死んだはずなのにな。

少し可笑しくなってクスリと笑う。
…ギアス…か。そうだ。ここに来てからまだ一度もギアスを使ってないな。
いざって時に使えないと困るからな。明日夜になったら試しに行ってみるか。

…眠くなってきたな。

俺の意識は溶けていった。
492 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 21:21:24.32 ID:1PCEWh4SO
投下終了です。
そういえばオマケを挟むなんて言いましたがオチがきれいにならないので次回まで送ります。

あとなかなか来れなくてごめんなさい。
特に理由はありません。
大体疲れて眠るかゲームしてるかのどちらかです。
本当ごめんなさい。

では失礼します。
493 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/19(月) 21:28:13.99 ID:1PCEWh4SO
>>476

神津「行くぞ!G4出動!」


ルルーシュ「俺達も行くぞ!」

みんな「はい!」


蜃気楼(ルルーシュ)「」ゴゴゴゴゴ

ガウェイン(シャロ)「」ゴゴゴゴゴ

暁(ネロ)「」ゴゴゴゴゴ

グロースター(コーデリア)「」ゴゴゴゴゴ

サザーランド(エリー)「」ゴゴゴゴゴ


って街を闊歩する絵が浮かびました。書けません。
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/20(火) 06:29:57.64 ID:7PmekRC9o
ギアス使ってなかったのか
てっきり黄金境のときの『お願い』で使ってるかと思った
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/03/20(火) 09:01:42.07 ID:QOZzGH8h0

それにしてもナイトメア格差が酷い
496 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/20(火) 10:25:08.61 ID:gm7IDchSO
>>494

あ。
使ってたしまった忘れてた

ちょっと訂正文作ります
497 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/20(火) 10:39:37.71 ID:gm7IDchSO
>>491訂正文


〜ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアside〜


夢を見ていた。
なんの夢だったかは覚えていない。
……ひょっとしたら今まさに夢を見ているのかもしれないな。
笑顔の子達に囲まれて生活し自分が生きていると実感する。
…死んだはずなのにな。

少し可笑しくなってクスリと笑う。

…ギアス…。そう言えばそんな夢だったもしれない。ハッキリ思い出せないけど。

王偉ビルで久々にギアスを使った。
命令は簡単。゙そこをどげと。後ろから追いかけてきたミルキィのみんなは何があったのかわからず驚いていたっけか。

さて。早く眠りにつかなければ。明日の予定は決まっていることだしな。


…眠くなってきたな。

俺の意識は溶けていった。
498 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/03/20(火) 10:42:43.85 ID:gm7IDchSO

本当申し訳ない…。
まさか訂正文作らなきゃいけないほどのミスをしてしまうとは…。

脳内差し替えお願いします。

こんな書き手ですが、これからもよろしくお願いします。
499 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/03/20(火) 10:47:53.33 ID:gm7IDchSO
>>495

ホントは最初に浮かんだのがlostcolorsのガンルゥの大軍だったんですよ……。

流石にキモすぎてやめました。


あの「このガンルゥの力を見てみよ!」みたいな台詞の途中で進めると
「このガンルゥ…あぎゃぁぁぁー!」
みたいになって好きでした。無駄に三周するぐらい好きでした。
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/20(火) 12:00:33.48 ID:Gnc7SA5Fo
追い付いた
ギアスは全部みたけどミルキィはアニメしか見てないからおもしろいな
一人だけ冷静だったり腕に抱きついたりネロのくせにかわいい
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/20(火) 12:53:15.98 ID:U2T7dZbao
>>500
きっとアニメのミルキィホームズはトイズと一緒になにか人間として大切な物を失ってしまったんだよ・・・
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/20(火) 19:04:43.99 ID:Xa4kxnV4o
ゲームのミルキィはみんな愛おしい
アニメのミルキィはみんな可愛い
503 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 00:50:07.15 ID:3aTvxl7SO
こんばんわ。
すっかり来るのが不定期になってしまった私です。ごめんなさい。

書き溜めに追い付いてしまいそうで実は結構悪戦苦闘してたりします…。

では投下します。
504 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:10:58.07 ID:3aTvxl7SO
〜ミルキィホームズ事務所〜


とある休日。
朝。




事務所にミルキィホームズがやってきた。が、ネロはニヤニヤ笑っていて、エルキュールは少し震えていて、シャーロックとコーデリアはエルキュールを慰めていた。


ネロ「ルルーシュ〜」

ルルーシュ「どうした?ネロ」

505 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:11:47.22 ID:3aTvxl7SO

ネロ「探偵は地道な調査も大事だよね?」

ルルーシュ「…そうかもな。…ところでエルキュールは…」


ネロ「じゃあさ!」


ネロはルルーシュがエルキュールを心配しようとしたのを遮って続ける。


ネロ「こんな噂聞いたことない?」

ルルーシュ「ん?」



ネロ「外人墓地近くの古い洋館に夜……出るんだって!」

506 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:13:00.30 ID:3aTvxl7SO

ルルーシュ「出る?何がだ?」

シャロ「あたしにもわかりません!」

ルルーシュ「え?」

シャロ「正体不明なんです!わからないけどでるんです!」

ルルーシュ「…?」

ネロ「だから外人墓地近くの洋館に…でるのさ…」

ネロ「…館に隠された秘宝を求めて近づく者たちを…あの世へ誘う…」


ネロ「…黄色い瞳の亡者がぁ!」

ルルーシュ「…それは興…」


507 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:13:46.57 ID:3aTvxl7SO





エリー「いやぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!」





シャロ「きゃっ!」

ネロ「うわっ!」

ルルーシュ「っ!」


エリー「ううぅ…私…そういう話…ダメ…!」

ネロ「ご…ごめんごめん」

エリー「ぅ……」

シャロ「だ…大丈夫ですよ!ただの噂ですから!」

エリー「うぅぅ……」
508 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:14:32.17 ID:3aTvxl7SO

ルルーシュ「…その噂は最近のものなのか?」

ネロ「…そうだね。わりと最近かな。」


ルルーシュ(……まさか)


ルルーシュ(…黄色い瞳…まさか…な)


ルルーシュ(……だが…!)


ルルーシュ「…調べる価値はあるな…」

シャロ「え゛」

ルルーシュ「シャーロック。もう少し詳しく聞かせてくれないか?」

シャロ「…はい。でもネロが話した通りです。外人墓地近くの古い洋館には凄い宝が隠されていて、手に入れようと近づく人はみんな幽霊に拐われちゃうって…」

509 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:15:43.57 ID:3aTvxl7SO

ルルーシュ「……」

コーデリア「教官…?」

ルルーシュ「…ミルキィホームズ…出動だ…!調査するぞ…」

コーデリア「えぇ!?」

シャロ「い…いきなりです…」


ルルーシュ(黄色い瞳の亡者…。緑の髪とかピザの亡者と言われない限りハッキリはしないが…あの゙魔女゙も…黄色い瞳…!)



510 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:16:21.28 ID:3aTvxl7SO


〜洋館〜





外人墓地を抜けた先。
そこに古びた洋館が一つ。
烏や蝙蝠の羽音がその怪しさを際立たせる。
さらに二階の窓にはシャッターのようなものがついている。
二階に太陽光は届かないだろう。


シャロ「うう…」

ルルーシュ「…なんだ?シャーロックも怖いのか?」

シャロ「実はオバケとか苦手で…。先生は平気何ですか…?」

ルルーシュ「そんな非科学的なものがいるわけないだろう…」

シャロ「うぅ…怖くない!怖くないんだから!」

エリー「うう…」

511 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:16:53.90 ID:3aTvxl7SO

シャロ「エリーさん!一緒に頑張りましょう!」

エリー「う…うん」


バサバサバサ カァー カァー


二人「きゃあぁぁぁぁぁ!!」


コーデリア「…さぁ。入りましょうか」

ネロ「珍しいね。コーデリアなら「ダメよ!危ないじゃないの!大体不法侵入だわ!」とか言いそうなのに…」

コーデリア「……」

ルルーシュ(少し似てるな…)


512 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:17:21.69 ID:3aTvxl7SO

コーデリア「………」

コーデリア「……教官が自分からいきなり調査するって言うなんて珍しいじゃない?」コソコソ

ネロ「…まぁそうだね」コソコソ

コーデリア「だから…何かあるんじゃないかと思って…」コソコソ

ネロ「……なるほどね」コソコソ



ネロ「……となれば早速ドアの電子ロックを…!…ってあれ?」

ルルーシュ「…開いているのか。…それもそうだな。宝を求めて人が入るのだから開いているはずだ…」


513 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:18:05.02 ID:3aTvxl7SO



〜洋館一階〜




シャロ「よ…良かったぁ…。少しですけど明かりがついてますね…」

ルルーシュ(……探すべきは秘宝か、それとも黄色い瞳の亡者か…。…どちらにせよどちらかを見つければ亡者は現れるか…)

ギィィ バタン!

コーデリア「!?」

シャロ「と…扉が勝手に閉まりました!」

エリー「」
514 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:20:36.52 ID:3aTvxl7SO

コーデリア「ネロ!?あなたなの!?」

ネロ「ち…違うよ。ほら」


というとネロは入ってきた扉を開ける。


ネロ「立て付けが悪いのかな?勝手に閉まるよ」

シャロ「な…なんだぁ…」


………
……


515 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:21:03.62 ID:3aTvxl7SO

ルルーシュ「よし…調査開始だな」

ネロ「結構広いね…。手分けして調査しようか」

エリー「え…」

ルルーシュ「そうだな。各自調査して終わったらここに集合しよう」

シャロ「……ううう」

コーデリア「…じゃあ私は左を」スタスタ

シャロ「ま…まままま待ってください…!」

エリー「…だ…ダメ…!」

516 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:21:30.41 ID:3aTvxl7SO

ネロ「はいはい。二人はルルーシュと一緒に正面ね。僕は右に行くよ」スタスタ

ルルーシュ「……。行こうか二人とも。」

二人「…はい…」





ルルーシュ「…何もないな…」

シャロ「…部屋に古びた家具があるだけですね…」

エリー「……」

エリー(……あれ?)

ルルーシュ「戻ろうか。本当に何もないしな…」

エリー「……」

シャロ「もうネロが帰ってきてますね…」

ルルーシュ「は…早いな…」

517 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:21:58.61 ID:3aTvxl7SO

ネロ「…そっちはどうだった?」

ルルーシュ「特には何もないな…。古びた部屋に古びた家具があるだけだった」

エリー(あの壁……。…ダメ…みんなに話すには確信がない…)

コーデリア「お待たせしました」スタスタ

ネロ「そっちはどうだった?」

コーデリア「……」フルフル


コーデリアが首を横に振る。
つまり収穫なし。どの部屋も古そうな家具があるだけのようだ。

ルルーシュ「……となると」

518 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:22:31.89 ID:3aTvxl7SO

コーデリア「後は…」

ネロ「…二階だね」

シャロ「で…で…でででも〜!」

エリー「さっき階段がありましたけど…薄暗くて…上の方はもう真っ暗で…!」


…これがシャーロックとエルキュールなりの猛反対なのだろう。
うっすらと目尻に涙を浮かべている。


ネロ「…じゃあ二人はここで待っててよ。僕らで見てくるからさ」

シャロ「そ…それこそダメです!」

エリー「ううぅ…置き去りは…嫌…」

519 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:23:26.29 ID:3aTvxl7SO

コーデリア「後は…」

ネロ「…二階だね」

シャロ「で…で…でででも〜!」

エリー「さっき階段がありましたけど…薄暗くて…上の方はもう真っ暗で…!」


…これがシャーロックとエルキュールなりの猛反対なのだろう。
うっすらと目尻に涙を浮かべている。


ネロ「…じゃあ二人はここで待っててよ。僕らで見てくるからさ」

シャロ「そ…それこそダメです!」

エリー「ううぅ…置き去りは…嫌…」

520 :>>519二重投稿です。すいません ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:25:11.12 ID:3aTvxl7SO

ルルーシュ「まぁ俺が先頭で行くから怖がらなくていいよ」

二人「是非お願いします!」

コーデリア「あ…それでしたら私が。゙ハイパーセンシティブ゙なら僅な光があれば見えますから。教官は後ろをお願いします」

ルルーシュ「………わかった」


ルルーシュ(…どこだ…?お前は…どこにいる…?)

521 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/22(木) 01:29:31.66 ID:3aTvxl7SO
すいません…。二重投稿とは…。
一瞬目を離した時にもしもしから謎の音がなって投稿したのかどうかわからなくなってしまい二回目を投稿してしまいました…。

よくよく考えればコピペして加筆修正するだけの簡単なお仕事なんだから確認に一回見てみるべきでしたね…。


では失礼します。
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga sage]:2012/03/22(木) 17:53:25.15 ID:pcFOBmOY0
乙!
次回も楽しみにしてる
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/22(木) 21:11:29.29 ID:d/sZbxKuo

デリアさんのトイズ便利だな
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/03/22(木) 23:25:55.60 ID:x3hMfsHUo
ほう、ゼロレクイエム後だから畜生ーシュじゃないのか
525 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:07:58.34 ID:FS05/iWSO
投下が完全不定期な私です。
では投下します。
526 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:08:29.82 ID:FS05/iWSO

〜洋館二階〜




シャロ「く…暗いです…」

ルルーシュ「…光は全く入ってこないな…コーデリア」

コーデリア「はい?」

ルルーシュ「廊下の電気をつけるスイッチはあるか?」

コーデリア「…。ありました!」カチッ


コーデリアがスイッチを入れる。…だが。

527 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:09:40.25 ID:FS05/iWSO


カチッ カチッ カチッ

コーデリア「あら…?ダメです…。つきません…」

ルルーシュ(入口の電子ロックは起動していたのに…か。二階だけ電気が通ってないとみるべきか…)

コーデリア「じゃあ私が先導しますね。みんな手を繋いで」

エリー「手元すら見えません…。真っ暗です…」

コーデリア「だからってPDAのライトをつけたりしないでね?私の眼は今鋭敏になってるから…」ヒィィン

528 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:11:19.87 ID:FS05/iWSO

シャロ「だったら…トイズを止めてPDAの明かりで…」

コーデリア「それじゃ手元ぐらいまでしか見えないわ。この方が効率がいいのよ」

コーデリア「じゃあ…近くの部屋から行くわよ」



………
……




コーデリア「……この部屋も他と一緒ですね…」

ルルーシュ「…収穫なしか…」

ネロ「ほんとにどの部屋も古びた家具だけなんてねー」

コーデリア「そうね…。………あ!」


コーデリアが何かに気づいた。視線の先には(と言ってもコーデリアにしか見えていないが)扉があった。

529 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:12:24.08 ID:FS05/iWSO

コーデリア「この扉だけ…観音開き…?」

ネロ「この先にある部屋は他より広いってこと?」

コーデリア「そうみたいね…」


ギィィ。扉を開いた音がする






コーデリア「え…?」






ルルーシュ「ん…?どうしたコーデリア」

コーデリア「う…嘘…!?…いや…これって…マネキン…?」

ルルーシュ「マネキン…?」

コーデリア「ト…トイズを使うのを止めます!PDAを開いて確認してください!」

530 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:13:59.61 ID:FS05/iWSO


一斉にPDAを開く。液晶のライトが辺りを照らす。
薄暗く広い部屋。僅かな明かりの先に見えたものは、


おびただしい数の人間だった。



シャロ「ひっ…!」

エリー「」

ネロ「ひ…人…?」

ルルーシュ「なんだこれは…」

コーデリア「…普通に考えればマネキン…ですよね…?」


今にも動き出しそうなほどリアルな゙これ゙は全く動かない。
マネキンだ。少なくとも人間ではないだろう。


ルルーシュ「…固い。確かに人形だな…」コンコン

531 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:14:58.93 ID:FS05/iWSO

シャロ「…い…いい…一回外に出ましょう!怖いです!」

ルルーシュ「…そうだな。事務所から明かりを持ってこよう。…コーデリア」

コーデリア「はい。PDAを閉じて、つかまってください」ヒィィン

コーデリア「ではいきま…!」


発進しようとしたコーデリアの鋭敏な視覚が何かを捉えた。


コーデリア「…!人影!?」ダッ

532 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:15:32.79 ID:FS05/iWSO

ネロ「え…!?ちょっとコーデリア!どこに行くのさ!?」

シャロ「そ…そそそ…そんなぁ!コーデリアさ〜ん!」

ルルーシュ「あ…おい!コーデリア!」

エリー「置いて…いかないで…ください…」

シャロ「あわわわ…。…!そうです…!PDAを!」


シャーロックはPDAを開く。液晶の明かりがシャーロックの手元を照らす。

…そこには。
533 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:16:50.96 ID:FS05/iWSO

〔AnotherView〕
〜シャーロック・シェリンフォード〜




もう…!コーデリアさんったら酷いです!
私やエリーさんはこの暗くておかしなマネキンの沢山ある部屋から早く出たいのに…。
まさか人影を見つけて私達を置いていってしまうなんて…。

こんな思考を私は一瞬ですませます。
…やっぱり暗いです!怖いです!
私は急いでPDAを開きます。

真っ暗な部屋で液晶が光ります。
そして手元を見た私の目に飛び込んできたのは…。


金髪の。とても恐ろしい、呪いの人形のような。人間の顔が私の目の前にありました。




〜fin〜

534 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:17:55.06 ID:FS05/iWSO




シャロ「きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」





ルルーシュ「!」

ネロ「うわっ!」

エリー「」ビクッ

シャロ「出たぁぁぁぁぁぁ!!お化けぇぇ!!」

シャロ「いやぁぁぁ!!」


シャーロックは絶叫した。
無理もない。目の前に出てきた人間の顔は液晶のライトによってお化けとしかいいようのないほど妖しく照らされていたのだから。

535 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:20:47.73 ID:FS05/iWSO


お化け(?)「うーるーさぁぁぁぁい!!」

シャロ「ひぃっ!」

小衣「誰がお化けよ!誰が!」

エリー(なんだ…)

ネロ(明智か…)

ルルーシュ(一瞬ホントに幽霊かと…)

次子「あっはっはっは!こりゃ傑作だ!確かに小衣の顔は怖いもんな!」

小衣「次子!この美しく可憐な小衣の美貌に向かってぇ…!」

シャロ「コ…ココロちゃん…?」

小衣「そうよ!小衣以外の何者でもないでしょ!…あとココロちゃんって言うな!」

536 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:21:54.26 ID:FS05/iWSO

シャロ「……」

シャロ「…う……」

小衣「…?」

シャロ「う…う…うわあぁぁぁん!!ココロちゃんのお化けだあぁぁぁ!!コ…ココロちゃんが死んじゃったぁぁぁぁ!」

小衣「勝手に殺さないで!」



咲「あーもう。小衣もシャーロック?だっけ?二人ともうるさすぎー」

ルルーシュ「G…G4…?どうしてお前たちがここに…?」

神津「…それは此方が聞きたいな」


暗闇から神津玲が姿を現す。
…続いてコーデリアと長谷川平乃もやってきた。

537 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:26:41.83 ID:FS05/iWSO

コーデリア「すいません。人影は長谷川さんでした…」

平乃「どうも…」

ルルーシュ「…なぜここに…?」

神津「…一度一階に降りよう。話はそれからだ」

ルルーシュ「…わかった」



ルルーシュ(…あのマネキン…。……いくらあの゙魔女゙が狂っているとはいえ…あんなことをするヤツじゃない…)

ルルーシュ(…違うのか…?黄色い瞳の亡者…)

ルルーシュ(どちらにせよあんなことが出来るのは…トイズか…ギアス…だ!)
538 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/24(土) 01:28:01.36 ID:FS05/iWSO
もう何かコメント言うのも嫌なぐらい眠いです…。
おやすみなさい。
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/24(土) 01:43:18.30 ID:ZLGtXaRIo
乙!
お休み!
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga sage]:2012/03/24(土) 11:39:50.79 ID:yVpNCU4J0
乙です!
541 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/03/24(土) 12:17:14.38 ID:FS05/iWSO
うわぁぁぁ!書き溜めが消えたぁぁぁ!

許すまじ辞書機能…!

うわぁーテンションだだ下がりです。
さげぽよとか萎えぽよってやつです。

次の投下が普段より遅くなるかもしれません。

ごめんなさい。
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/24(土) 21:18:01.01 ID:EGfWsS60o

書き溜めは犠牲になったのだ……
そういやアニメ終わったね
543 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/26(月) 00:23:45.32 ID:hoM71Z+SO
本日の投下をします。
544 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/26(月) 00:24:54.16 ID:hoM71Z+SO

〜洋館一階〜




ネロ「…行方不明者?」

神津「そうだ…。ここ最近、行方不明者が急増していて警察も連日捜索に明け暮れている。我々G4は目撃情報をたどってこの洋館に行き着いた」

ルルーシュ「…それが二階のマネキンに関係している…と?」

神津「…マネキンを見た後…の結果論だがな」


神津「…本件は怪盗事件とは断定は出来ないため特時捜査権限は発動しない。…調査は警察に任せてお前たちは帰ってもらおう」

ルルーシュ「…特時捜査権限が働かないんじゃ仕方ないな…」

神津「……」

545 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/26(月) 00:25:31.13 ID:hoM71Z+SO

コーデリア「…そうですね…仕方がな…」

ルルーシュ「…と言いたいところだが」

コーデリア「きょ…教官!?」

神津「……」

ルルーシュ「今、゙調査゙と言ったな?…令状を見せてくれないか?」

神津「…それは…」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「…ないんだな?…つまりこの件はまだ立件されてないんだろう?…なら俺達が調査に参加しても問題ないはずだ」



ルルーシュ「…どうだ?ここは合同調査というのは?」

546 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/26(月) 00:26:40.62 ID:hoM71Z+SO

ルルーシュ(…もじ黄色い瞳の亡者゙があの゙魔女゙だった場合…。警察に調査をさせることは最善ではない…。警察が゙不死身の魔女゙なんて見つけたらどうなることか…)

ルルーシュ(…だが下手に遠ざけ、時間をかければその間にこの件が立件されてしまい、それこそ手が出せなくなる…!)

ルルーシュ(…となれば…合同調査という形に持っていくのがベスト…)


神津(……)

神津(…その抜け目の無さ…流石だな…。ルルーシュ・ランペルージ…)



神津「…勝手にしろ…」

シャロ「ココロちゃん!合同調査頑張りましょうね!」

小衣「だからココロちゃんって言うな!…それに小衣はあんたたちなんかと協力する気はさらさら無いわ!」

547 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/26(月) 00:29:08.61 ID:hoM71Z+SO

シャロ「えー!?そんなこと言わないでくださいー。ココロちゃ〜ん」

小衣「あぁもう!鬱陶しいわね!…あとココロちゃんって言うな!」






小衣「…ジャンケンよ!」





ネロ「…は?」

小衣「この人数で固まって捜査するのは得策とは言えないわ!だから一階と二階。二つに分けて調査するのよ!」

ネロ「そりゃ理にかなってるけど…。どうして一階と二階に分けるのさ?」
548 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/26(月) 00:30:24.99 ID:hoM71Z+SO

シャロ「そうですよ!…だからこその合同調査で…」

小衣「何よ!このIQ130の天才明智小衣が調査効率を一番に考えた方法に文句があるの!?」

シャロ「う…ココロちゃんがそういうなら…」

ネロ(押し負けちゃったよ…)




次子「あわよくば気味の悪い二階の調査を押し付けようって魂胆だな」コソコソ

咲「どうせなら全部ミルキィホームズに任せて帰りたいんだけどー」コソコソ

平乃「小衣さん…根はいい人なんですけどね…」


549 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/26(月) 00:31:30.07 ID:hoM71Z+SO


二人「ジャンケン!」


二人「ポン!」





小衣「イエス!」

シャロ「あぅぅ…」


小衣「じゃG4は一階よ!で…ミルキィホームズは二階。…G4調査開始!」

次子「あいよっ!了解!」

咲「うぃー」




シャロ「うぅ…ごめんなさい…」シュン

ルルーシュ「まぁ負けてしまったものは仕方ないさ。俺達も調査開始しよう」

ネロ「ほーい」

550 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/26(月) 00:32:07.42 ID:hoM71Z+SO


シャロ「あの時パーを出そうと思ったんです!でもなんだか考えてる内にチョキをだしてしまって…うぅぅ。わかりますかエリーさん!」グヌヌ…

エリー「気持ちはよくわかる…けど落ち着いて…」オロオロ

シャロ「ううぅ…エリーさん!私ジャンケンの特訓をします!」

エリー(特訓しようが…勝ち負けの確率は1/3…なんですが…)オロオロ



ルルーシュ「……」

コーデリア「…教官。…行きましょう」

ルルーシュ「そ…そうだな…。ミルキィホームズ調査開始だ…!」


551 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/26(月) 00:33:22.46 ID:hoM71Z+SO

ネロ「はいはい。二人とも置いて行っちゃうよー?」

シャロ「!待ってくださーい!」

エリー「置いて…いかないで…」

ルルーシュ「よし。なら改めて……ミル」


平乃「…あのー」


ルルーシュ(…くそっ!なんなんださっきから!)

ルルーシュ「…平乃か…なんだ?」

平乃「これを…どうぞ」スッ


長谷川平乃がルルーシュに手渡したのは手持ちのランプだった。

552 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/26(月) 00:34:46.44 ID:hoM71Z+SO

平乃「二階は真っ暗でしょうからどうぞお使いください…小さいですけど…結構明るいですから」


ルルーシュ(…良い子だ…)

ルルーシュ「…ありがとう。使わせてもらうよ」ニコッ

平乃「で…では…失礼します」スタスタ



コーデリア「…やっぱりいい人だわ…長谷川さん」

ネロ「明智とは大違いだね」

シャロ「む!いくらネロでもココロちゃんの悪口はダメです!」

エリー「うぅ…喧嘩は…やめて…」



ルルーシュ「…調査…始めていいか?」

ルルーシュ(…ラットってこんな気分だったのか…)
553 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/26(月) 00:39:10.50 ID:hoM71Z+SO
投下完了です。

実は今息抜きも兼ねてもう一つSS書こうかと考えてます。

と…言ってもまだこのスレはストーリー的な進行度はまだ序盤ですしね…。
ですからまだ書きません。

いざ「さてスレ立てるか」って時に自分の中でまどマギのモチベがあればいつか書く気でいます。
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/26(月) 00:54:03.11 ID:J8mx19iqo
乙!
さてさてどうなるのか楽しみです
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(青森県) [sage]:2012/03/27(火) 00:42:57.54 ID:pqr189pk0
追いついた 続き楽しみにしてるよ
556 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/28(水) 20:36:40.77 ID:hTm7ZQGSO
本日の投下をしますが【注意!!】

今日の投下分にて「…何これ?」みたいな部分があります。

原作を無視しすぎたかもしれません。
7レスほどは飛ばしていただいても結構です。

では開始します。
557 :>>556に注意書 ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/28(水) 20:48:28.29 ID:hTm7ZQGSO

〜シャーロック・シェリンフォードside〜





〜洋館二階:大部屋〜




ルルーシュ「シャーロック」

シャロ「ひぃっ!」ビクッ

シャロ「…はぁ…はぁはぁ…」

シャロ「あ…先生ですか…」

ルルーシュ「あ…すまない。驚かせたか?」

シャロ「あ…いえ…。別に…」

ルルーシュ「…やっぱりまだ怖いのか…?」


558 :>>556に注意書 ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/28(水) 20:49:45.35 ID:hTm7ZQGSO

シャロ「…はい…。確かに長谷川さんのランプのおかげで明るいですけど…まだうす暗いですし…なによりマネキンが…」

ルルーシュ「…確かにこのマネキンは…な」

シャロ「でも…こんなで怖がってたら探偵なんて出来ませんよね…」



ルルーシュ「…確かにな」



シャロ「うぅ…」

シャロ(確かにそうですけど……先生は…優しい言葉…かけてくれないんですね…)

559 :>>556に注意書 ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/28(水) 20:51:13.21 ID:hTm7ZQGSO

ルルーシュ「怖がっているばかりではどうにもならない…何も変わらない…」

シャロ(……ちょっと…見損な…)

ルルーシュ「…でもな」

シャロ「……?」

ルルーシュ「自分が動かなきゃ世界は何も変わらないんだ。一般人も貴族も、…統治する王であっても」

ルルーシュ「…だからこそ。このままじゃダメだと思い努力しているシャーロックは…」

シャロ(…あれ…?)

560 :>>556に注意書 ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/28(水) 20:52:10.94 ID:hTm7ZQGSO

ルルーシュ「誰よりも勇気があって…」

シャロ(…なんだ…)

ルルーシュ「とても強い女の子だと…思うぞ」

シャロ(…私の…早とちり…ですね…)

ルルーシュ「だから…落ち込まず、元気をだせシャーロック」

シャロ「…ぅぅ」

ルルーシュ「……シャーロック?」

シャロ「ぅぅぅ…」
561 :>>556に注意書 ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/28(水) 20:52:46.90 ID:hTm7ZQGSO

シャロ「ううぅ…!てえぇぇぇぇい!!」


ゴチン と聞くだけで手が痛くなりそうな音が響く。
シャーロックはマネキンの内一体の頭に思いきりチョップをしたのだ。

とうの本人は痛みからか、それとも別の何かか、涙目になっていた。


シャロ「…っー!いったぁぁぁい!!」

ルルーシュ「お…おい!シャーロック!?大丈夫か!?」

シャロ「…はぁはぁはぁ」

562 :>>556に注意書 ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/28(水) 20:53:32.74 ID:hTm7ZQGSO

シャロ(…先生を信じなかった自分と…いつまでもビクビクしていた自分…。これで…少しでも…変えて見せます…!)

シャロ(この痛みは…私の決意です…!絶対に…忘れません…!)


シャロ「…先生」

ルルーシュ「…どうした?」

シャロ「私…強くなります…!」

ルルーシュ「…ああ」ニコッ

563 :>>556に注意書 ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/28(水) 20:54:48.75 ID:hTm7ZQGSO

ルルーシュ(今のシャーロックの眼は…)


―スザク…僕は…ブリタニアを…ぶっ壊す!―

―僕は…僕は…!―

………
……


―俺は…!―

―ブリタニアを…!―



ルルーシュ(あの頃の俺とは違って…復讐なんてものじゃなく…もっと真っ直ぐな…決意の…眼だ)

ルルーシュ(…強いな…君達は…)


564 :飛ばした方はここからお読みください ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/28(水) 20:55:41.48 ID:hTm7ZQGSO

………
……


ルルーシュ「さて。じゃあ調査を再開しようか」

シャロ「…この辺には…」


シャーロックとルルーシュの前には当然たくさんのマネキンがあるのだが。シャーロックが担当した辺りの状況を二人は話始めた。


視界の端から端までマネキン。その服は明るい色のものからシックなものまで。
凄くリアルなマネキンは女性に男性。子供から老婆まで。


ルルーシュ「…痩せている女性から中肉中背…それに…」

シャロ「このマネキンさんはお腹が出てますね…」

ルルーシュ(…太ったマネキン…?)

565 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/28(水) 20:59:12.16 ID:hTm7ZQGSO

シャロ「それに持ち物も違いますね…。リュックサックとか…ポーチ…?」


シャロ「うわぁ!」


ルルーシュ「…!?シャーロック!?どうした!?」


シャロ「…せ…先生…!これ…凄く高いブランドのバッグです!凄いです!」


ルルーシュ「………あぁ…そうだな…」

シャロ「…でも…普通こんな物マネキンに持たせませんよね…」

ルルーシュ「…そうだな…」

566 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/28(水) 21:00:16.88 ID:hTm7ZQGSO

シャロ「うわ!中身も高い化粧品ばっかりです!このミネラルウォーターもちょっといいやつです!」

ルルーシュ(ミネラルウォーター…!?)

ルルーシュ「シャーロック!…それ…」

シャロ「え?」

ルルーシュ「中身が…」

シャロ「3/4ぐらいしかありませんね…キャップも開いてるし…」

シャロ「………あ!!」



ルルーシュ「そう。これは重要なファクターだ……!」


〜シャーロック・シェリンフォードside fin〜
567 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/28(水) 21:03:25.56 ID:hTm7ZQGSO
本日はここまで。
気の向くまま、思った通りに書いてたらああなってました。

では失礼します。
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 04:23:59.22 ID:AmwbjGz5o
おつおつ
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/29(木) 05:36:54.76 ID:l+WHNC9Bo

なんか変なとこあったかしら
いかにもそれっぽくて良かったと思うけど
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/29(木) 09:36:44.83 ID:ufS+D7iDO
おつ
コードギアスは流し見したくらいの(ミルキィホームズは名前しか知らない)
俺としてはアニメだのゲームだの先入観無しで楽しめてる
571 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:16:13.09 ID:V/Q8xDCSO
>>569-570

嬉しすぎてレス見た瞬間に人知れずガッツポーズした
572 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:18:01.02 ID:V/Q8xDCSO
では投下します。
先に言います。
ごめんなさい。言い訳は後程。
573 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:19:04.70 ID:V/Q8xDCSO

〜譲崎ネロside〜





ネロ「はむっ」パクッ

ネロ「もぐもぐもぐ」

ネロ「あむっ」パクッ

ネロ「もぐもぐもぐ…」

ネロ「……げ。このお菓子ハズレだなー。甘さが足りないや」

ネロ「口直しっと。はむっ」パクッ

ネロ「もぐもぐもぐ…」

ネロ「もぐもぐ…」

ネロ「うーん!甘い!」







ルルーシュ「…調査をしろ調査を」ペシッ

ネロ「あうっ」

574 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:19:45.51 ID:V/Q8xDCSO

ネロ「…なんだよルルーシュ。僕の糖分補給に文句があるの?」

ルルーシュ(…マイペースというかなんというか…)

ルルーシュ「…他のみんなが調査してるときにお菓子食べててどうするんだ…」

ネロ「そんなイライラしないでよ…」

ルルーシュ「…いや…イライラしているというか…」

ネロ「あ!わかった!糖分足りてないんでしょ?」


575 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:20:16.55 ID:V/Q8xDCSO

ルルーシュ(…こういう時はカルシウムって言うべきじゃないのか…?)

ネロ「仕方ないなぁ…。んーと」ゴソゴソ


ネロは四次元ポケット…もとい帽子からお菓子を取り出した。


ネロ「はい。これ最近のお気に入りなんだ。オススメだよ」


576 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:20:55.44 ID:V/Q8xDCSO






ネロ「はいルルーシュ。あーん」







577 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:21:42.83 ID:V/Q8xDCSO



ルルーシュ「…え?」



ネロ「?どうしたの?ほら、あーん」

ルルーシュ「あ…ああ。…だが…その…」

ネロ「!」

ネロ「何?ひょっとしてルルーシュってば照れてるの?」ニシシ

ルルーシュ「なっ…!ち…違う!」

578 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:22:26.99 ID:V/Q8xDCSO

ネロ「でも少し顔赤いよー?」ニシシ

ルルーシュ「こ…これは…平乃のランプの明かりだっ…!」

ネロ(…これ白色灯なんだけどなぁ)ニシシ

ネロ「…ふーん。まぁそういうことにしといてあげる。じゃ調査に復帰するねー」スタスタ

ルルーシュ「……」

ルルーシュ(くそ…やっぱり苦手だ…)




ルルーシュ「……」パクッ

ルルーシュ「…美味いな…流石ネロのオススメ…」


579 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:23:02.76 ID:V/Q8xDCSO

………
……




ルルーシュ「…で、どうだ?調子は」

ネロ「うーん…ルルーシュはさ、どこが怪しいと思う?」


ネロの担当になった場所には当然大量のマネキン。
だが少し苦労することがあった。



ルルーシュ「見た感じ何も…怪しくないな」

ネロ「そうなんだよ。違和感とかそういうものもないし…」

ルルーシュ「だが収穫出来ることは何かしらあるはずだ…」

580 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:23:36.87 ID:V/Q8xDCSO

ネロ「…あ!」

ルルーシュ「何かあったか?」

ネロ「…見てよこのマネキン…」











ネロ「すっごいデブ!」プークスクス




581 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:24:47.96 ID:V/Q8xDCSO

ルルーシュ「……」

ルルーシュ(…他人の容姿を笑うのは関心しないな)

ルルーシュ(だが確かに…腹が出ている…)


ネロ「うわ…このマネキンなんか持ってる……何これ…ラード?」

ルルーシュ「見せてみろ」スタスタ


ルルーシュがネロから何かを受け取ろうと踏み出したその時。


ネロ「あ」ツルッ

582 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:25:22.21 ID:V/Q8xDCSO


ベト。
ケースを落としてしまった。当然中からラードのようなものが飛び出る。


悲劇とは時に連鎖するものだ。



ルルーシュ「あっ」ズルッ


ルルーシュは丁度落ちたラードを踏み、思いきり滑ったのだ。


ルルーシュ「おわぁ!」


滑ったその先には大量のマネキン。
勿論ルルーシュは突っ込んでいった。

583 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:27:35.05 ID:V/Q8xDCSO

ゴチン!



ネロ「うわ!ルルーシュ大丈夫!?」

ルルーシュ「…なんとか…な」

ルルーシュ(ん…?この感触…)


ルルーシュは倒れた先で触れたマネキンに違和感を感じた。

女性のマネキンの胸部に、なのだが。


ルルーシュ「…これは!?」

584 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:28:05.97 ID:V/Q8xDCSO

ネロ「…ルルーシュ…」

ルルーシュ「え?」

ネロ「そりゃあ僕は女の子女の子してる方じゃないし…自覚だってあるよ。……でもだからって目の前で女性のマネキンの胸を触るのはどうなのかなぁ…」

ルルーシュ「ち…違う!間違っているぞネロ!ほらネロも触ってみろ!」

ネロ「えぇー…」ドンビキ

ルルーシュ「誤解だ!変な意味じゃない!」

585 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:28:49.72 ID:V/Q8xDCSO

ネロ「仕方ないなぁ…。…でも必死すぎて怪しいよ…逆に」



ネロ「……え?」ポン



ネロはマネキンの胸に手を置く。するとすぐに違和感に気づく。


ネロ「…え?これって…?」

ルルーシュ「おかしいだろ?」

ネロ「いや…でもコーディネートした人が着けたんじゃないの?」

586 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:29:22.35 ID:V/Q8xDCSO

ルルーシュ「それも一つの説だな。だが…もう一つ」

ネロ「まさか…!」

ルルーシュ「そう…!」



ネロ「これは重要なファクターだ…!」




ルルーシュ「…っておい!ネロ!」

ネロ「えへへー。一回言ってみたかったんだよね」

ルルーシュ「全く…」




〜譲崎ネロside fin〜
587 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/03/31(土) 21:32:59.29 ID:V/Q8xDCSO
投下終了。

言い訳開始します。
ネロの「僕は女の子女の子してる方じゃない」からのくだりは個人的にどうしてもやりたかったのですが、皇族としてルルーシュには少しなりとも紳士なイメージがありました。
つまりルルーシュに胸部を触らせるのは如何なものかと…。

これはハプニングしかない!と思ったんですが…何も思い浮かばず、ラードさんを無理矢理出した次第です。

反省はしてませんブー。


では失礼します。
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/03/31(土) 21:49:07.84 ID:Vphc4PBKo
このくらいわざわざ断ることも無いと思うよ
乙乙
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/04/01(日) 01:01:06.73 ID:HfT1oBIR0
作者さんのせいで、すっかりミルキィにはまってしまった
pspとか買うことないと思ってたのに…
590 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/04/01(日) 01:13:15.01 ID:IETFQ4iSO
>>589

嬉しすぎて悶絶したそのあとに日付が変わってることに気づいて困惑してる私

いや作者として読者を信じるべきですね

ありがとうございます。作者冥利につきます。
そういうレスを貰うとなんというかホッコリします。
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/04/01(日) 01:16:35.18 ID:SWofQP7uo
アニメは見たけどゲームはしてない俺的には、アニメキャラ出てくると嬉しい
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/01(日) 03:28:36.61 ID:HrZcPlbvo

ゲーム版ネロは小悪魔かわいい
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/01(日) 14:53:07.95 ID:ZU3pUWH6o
最近暗雲立ち込めてるけど、初代ゲーム版は面白いからね
ボリューム少ないけど、ちょっとの時間ですべてを遊べて、みんなとの話題に置いてかれることがないと思えば良し!
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/01(日) 14:55:17.19 ID:VpnVOh3zo
俺もこのSS見てからミルキィホームズ買ったわ
面白かった
595 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/04/03(火) 22:29:11.94 ID:GYSIw6hSO

冷静になったら皆さんが嘘ついても何も得しないことに気づいた。
疑ってごめんなさい。

投下は明日です。
エリーsideとコーデリアsideいっぺんにいきます。
ひょっとしたらコーデリアsideは修正入れるために見送りになるかもしれませんが…。
596 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 21:43:09.09 ID:Y6tp9FGSO
最近ヴァイスシュヴァルツを始めました>>1です。
まぁお金はかけないつもりですけど。
…だってエリーは高いんだもの!
パックもお高めですしね。
まぁ友人とちょろっとやる程度で止めときます。

ではレス返ししてから投下します。
597 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 21:53:19.99 ID:Y6tp9FGSO
>>591
>>594

励みになるレスありがとうございます。
これからも頑張りますのでよろしくお願いします。

>>592
アニメにはイケメンの先生がいませんからね…
うわトゥエンティなにをするやめry


>>593

確かに短かったですね。
2では長くなってることを期待しています。
598 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 21:54:05.71 ID:Y6tp9FGSO

〜エルキュール・バートンside〜






ルルーシュ「どうだ?エルキュール」

エリー「ひっ!」ビクッ

エリー「きゃあああああ!!」

エリー「…ぅ…ひぅ…ぐすっ…」



エリー「…ルルーシュ…さん…?」

ルルーシュ「す…すまない。驚かせてしまったな…」

エリー「…いえ…。すみません…」



599 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 21:54:48.17 ID:Y6tp9FGSO

ルルーシュ「…やっぱりまだダメなのか?」

エリー「長谷川さんのランプがあると言っても…やっぱりまだ薄暗いですし…怖いです…」


ルルーシュ「………」


ルルーシュ「…少し別のことでも話そうか」

エリー「えっ?」

ルルーシュ「今嵌まっていることとか好きなこと。何か話して気を紛らわせよう」

エリー「えっと………」

エリー「……栞…?」

600 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 21:55:25.96 ID:Y6tp9FGSO

ルルーシュ「栞…?本とかに挟む…あの?」

エリー「はい…。最近栞集めが楽しくて…」

ルルーシュ「何か種類があったりするのか?」

エリー「えとえと…」スッ


エルキュールは懐から一冊本を取り出す。
そして栞の挟んであるページ番号を小さな声で呟き、栞を抜き取った。


ルルーシュ「これは…黒猫?」


601 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 21:55:56.47 ID:Y6tp9FGSO

エリー「はい…!今この黒猫の栞が一番のお気に入りなんです…」

ルルーシュ「…黒猫…」ボソ


ルルーシュ(…そう言えば生徒会室にも…。…アーサー…)


アーサー。
親友枢木スザクが拾ってきた一匹の黒猫。
ゼロの仮面をかぶって校内を走り回ったり、拾った恩を知らぬのかスザクに噛みついたり、なんとも迷惑な猫。
…だが生徒会みんなで可愛がっていたことに変わりはないし、結局はスザクが飼っていたようだし。
602 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 21:57:24.69 ID:Y6tp9FGSO

………生徒会か…。
みんなはどうしているだろうか?
アナウンサーとして茶の間の顔になった我儘な会長。
日々賭けチェスを楽しんだ友人。
最強で最凶の兵器を生み出した天才少女。
親友、最愛の妹に、゙英雄゙の右腕となった子。

……いつも明るかった恋人。


ルルーシュ「……」クルッ

エリー「…?ルルーシュさん…?…いきなり後ろを向いて…どうしたんですか…?」

ルルーシュ「…いや…なんでもない」



ルルーシュ「黒猫との廻り合いは不幸とか不吉とか言うけれど…凄い幸福も運んでくるものだと思っただけだよ」

エリー「…?」

603 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 21:58:23.51 ID:Y6tp9FGSO

ルルーシュ「…調査…しようかエルキュール」

エリー「…はい」

エリー(…暗くてよく見えないけど…ルルーシュさん…悲しそうな顔を…?)



エリー「…あ…」




ルルーシュ「……?」

エリー「うぅぅ…」グスッ

ルルーシュ「………」

ルルーシュ「……149ページだろ」

エリー「…!」パアァァァ

エリー「ありがとう…ございます…」

ルルーシュ「いや…これぐらい」


604 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 21:58:53.39 ID:Y6tp9FGSO

………
……



エリー「……」


エルキュールの担当した(と言っても大まかな部分は他と変わらないので割愛させて頂きます)マネキンは女性のもののようだ。


ルルーシュ「……何か気になることはあるか?」

エリー「うーん……ルルーシュさんは…何か浮かんでますか?」

ルルーシュ「流石に女性のコーディネートや流行については専門じゃないからな…」


605 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 21:59:44.89 ID:Y6tp9FGSO

エリー「うーん…」

エリー「…あ…キレイなネックレス…」

ルルーシュ「私服のエルキュールに似合いそうだな」

エリー「〜っ!?」///

ルルーシュ「…?どうしたエルキュール?」

エリー「な…ななな…なんでもない…です…」///

ルルーシュ「…?」

606 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:00:23.10 ID:Y6tp9FGSO

エリー(…あ。これもキレイなハイヒール…。…ってまた言ったら同じ展開になっちゃいますね…)

エリー(…でもハイヒールなんて…私には似合わない…かな)

エリー(歩きづらそうですし…。こんなずっとつま先立ちみたいな状態でつらくないのかな…?)ジー



エリー(………え?)



エリー「ハイヒール…!?」


ルルーシュ「うわっ!いきなりどうしたんだエルキュール?」

607 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:01:13.72 ID:Y6tp9FGSO

エリー「こ…このヒール…!」

ルルーシュ「…!…少しすり減っている…!?」

エリー「これって…つまり…!?」

ルルーシュ「ああ。これは重要なファクターだ…!」




〜エルキュール・バートンside fin〜
608 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:08:06.16 ID:Y6tp9FGSO

〜コーデリア・グラウカside〜






コーデリア「はぁ…」

コーデリア「………」

コーデリア「…はぁ…」

コーデリア「……」

コーデリア「……はぁ…」


これで何回目の溜め息だろうか。コーデリア・グラウカは調査でこの大部屋に戻ってきてから何度も何度も溜め息をついていた。


609 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:08:46.37 ID:Y6tp9FGSO

コーデリア「………」

コーデリア「……はぁ」

ルルーシュ「…どうしたんだコーデリア。さっきから深い溜め息をついて」

コーデリア「…教官」

ルルーシュ「…何か悩み事か?」

コーデリア「…」

ルルーシュ「?」

コーデリア「……あの…」
610 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:09:13.88 ID:Y6tp9FGSO

コーデリア「私…不安なんです…。…G4の皆さんは行方不明者の情報を辿ってここへ来たんですよね…?なら…その噂の゙黄色い瞳の亡者゙が関係してるかもしれませんし…。」

コーデリア「…もし…みんなが危ない目にあったら……私っ…!」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「落ち着け。肩の力を抜くんだコーデリア」

コーデリア「…でも!」

ルルーシュ「じゃないとまたいつもみたいに暴走するぞ?」

611 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:09:42.11 ID:Y6tp9FGSO

コーデリア「なっ…!?教官!私が暴走するのがいつものことみたいに言わないでください!」

ルルーシュ「ははは。すまないコーデリア。……でもこれで少しは落ち着いただろ?」

コーデリア「…!」

コーデリア「そうですね…。ありがとうございます教官」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「それにな…」

コーデリア「?」

612 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:10:10.35 ID:Y6tp9FGSO

ルルーシュ「それに…」


ルルーシュ「もしお前たちが…危ない目にあうのだったら…」

ルルーシュ「…全力で…守るさ」

コーデリア「……!」

コーデリア「…お願いしますね。教官」ニコッ

コーデリア「では…調査に戻りますね」スタスタ

ルルーシュ「…ああ」

ルルーシュ「………」

613 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:11:00.08 ID:Y6tp9FGSO

ルルーシュ「………」

ルルーシュ(……俺は)



―どうする?全員にギアスをかけ情報を引き出すか?―



ルルーシュ(この子達を…)



―ルルーシュ・ランペルージが命じる!追うぞ!―



ルルーシュ(…道具として…)



―危ないぞ―



ルルーシュ(見ていた…ハズだ…)



―とても強い…女の子だと…思うぞ―



ルルーシュ(…………)



―全力で…守るさ―



ルルーシュ(……俺は…)

ルルーシュ(今…俺は…彼女たちを…?)

614 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:11:31.44 ID:Y6tp9FGSO




―契約だ。ルルーシュ―





ルルーシュ(…!)

ルルーシュ(そうだ……俺は…ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア…。ルルーシュ・ランペルージは仮の姿…)

ルルーシュ(…俺は…)


615 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:12:24.65 ID:Y6tp9FGSO

………
……



コーデリア「うーん…怪しい所…怪しい所…」

コーデリア「うーん」


コーデリアの調査しているマネキンは女性のマネキンだった。

着ている服は所謂OLが着る制服。
さらに眼鏡に右手の薬指に指輪。


コーデリア(…こんな服のマネキンもあるのね…)

コーデリア「指輪…?」

コーデリア「凝ってるマネキンね…エンゲージリングなんて…」

コーデリア(私もいつかは…なんて)
616 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:13:16.02 ID:Y6tp9FGSO

コーデリア「…それにこれは…クリアスタッド…?」


゙クリアスタッド゙
ピアスホールを開けた後に穴が塞がらないようにするための言うなれば仮ピアスである。
人によっては金属アレルギーがあるため樹脂で作られている。


コーデリア「クリアスタッド…ピアスホールを開けたのね…」

コーデリア「………」

コーデリア「……!?」

コーデリア「きょ…教官!教官!」

617 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:15:26.66 ID:Y6tp9FGSO


ルルーシュ(俺は…)


コーデリア「いた!教官!」


ルルーシュ(…俺は…)


コーデリア「…教官?」

ルルーシュ「…!…どうしたコーデリア」

コーデリア(…考え事…かしら?)

コーデリア「ちょっと気になることが!」

ルルーシュ「……わかった。案内してくれ…」


618 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:15:55.75 ID:Y6tp9FGSO

………
……



ルルーシュ「……なるほど…クリアスタッドか…凄いものを見つけたなコーデリア…」

コーデリア「やっぱり!」

ルルーシュ「…そう…これは重要な…ファクターだ…」

コーデリア(………教官?)




〜コーデリア・グラウカside fin〜

619 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/04(水) 22:19:27.24 ID:Y6tp9FGSO
投下完了です。
…この葛藤にもってくるのは早すぎたかな…?
まだ後3つシナリオ残ってるしなぁ…。まぁ書いてしまったものは仕方ないか。

次はG4sideです。
G4をすっかり忘れてたので書き溜めてません(おい
書き溜めてきます。
では失礼します。
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/04/05(木) 01:24:47.95 ID:YCRyb/ux0
乙です
ところで気になったんだけどルルーシュの年齢って18だよね?
面とむかって年上の次子を呼び捨てはイケメンの為せる業か!

621 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/05(木) 11:42:15.77 ID:ZkmdkV8SO
>>620

それは案外考えたところです。
とりあえずギアスの人物の呼称を覚えてる範囲で書きますと


ブリタニア皇族→名前

黒の騎士団→名字

生徒会→名前
(ただし年上のミレイは会長)

ラウンズ→ラウンズと一括り

セシル→名前

咲世子→咲世子さん
(ただしゼロの時は咲世子)

ヴィレッタ→ヴィレッタ郷
(ただし先生時はヴィレッタ先生)


とまぁこんな感じですかね?
ギアスには「女性 敵 非親族 年上」が少ないんですよ。


自分なりの解釈ですがこれらを
・ゼロの時は基本名字呼び捨て。ただし立場は弁える。
(威厳や呼び方で身分がバレぬよう?)

・ルルーシュ時は基本名前。ただし敬語などはしっかりしている。

と考え、ルルーシュをベースに持ってきます。
(なのでカレン→カレン)


では流れから行くと次子は「銭形」「銭形さん」「次子さん」ではないか?

と思ったのですが、このSSのルルーシュは皇帝時ですから大抵の人間は下に見ていいんじゃないか?と考えました。

この理由を元に「銭形」と呼ぶパターンと「次子」と呼ぶパターンを作成してみました。

正直なところ、自分の中で「銭形」と呼ぶのは合わない気がしました。
「次子」と呼ばせるのが一番しっくり来たので「次子」と呼ばせました。

それにルルーシュは仮にも探偵を教育する立場。
社会的な立場ならG4が上ですが、怪盗事件に関する権限はルルーシュの方が上と判断しました。
つまりセシルの場合がいいのではないかと考えた次第です。


さらにいうと
いつ、どう、誰に、ルルーシュがフラグを建てても良いような所謂製作側の逃げ道としても使えるようにしてしまいました。


と…殆ど勢いで理由文を書いてしまいました。
恐らくこの文にも穴があると思います。
我が儘ですが、穴があれば指摘して頂けると幸いです。
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 13:37:09.95 ID:1A7GggrOo
乙!
クロスだと呼称は結構悩むよな
623 : ◆Z62jOS0wc. :2012/04/09(月) 22:48:54.23 ID:B/VBWDiSO
何故だ…。
書けば書くほど平乃がイケメンになっていく…。

軌道修正しますのであと数日お待ちください。
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/04/09(月) 23:41:27.80 ID:fYsH+RFw0
作者の執筆が捗るトイズ!
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/10(火) 00:38:39.15 ID:QhtTG8loo
追いついた!
一ミルキストとして応援してるよ
626 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 21:59:05.04 ID:Mxkr6P1SO
書きました。
ただイケメン平乃が回避出来なかった。これでも抑えた。許して。

では投下します。
627 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 21:59:46.23 ID:Mxkr6P1SO

〜???side〜


〜洋館一階〜


〔AnotherView〕
〜ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア〜




ルルーシュ(………)


俺は一階に降りてきて、フラフラと歩いていた。
G4側の様子を見てくるという体で。俺はミルキィホームズのいないところに行きたかった。
考えをまとめるため。

俺の名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
神聖ブリタニア帝国の第99代皇帝。
黒の騎士団のリーダーにして救世主ゼロ。
世界を壊し、世界を創る男。

俺の名はルルーシュ・ランペルージ。
私立アッシュフォード学園生徒会副会長。
祖国から捨てられ、地位も名前もなにもかも無くした皇子。

俺の名はルルーシュ・ランペルージ。
…ミルキィホームズ教官。

…………
…どれが本当の俺なんだ?


628 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 22:00:20.95 ID:Mxkr6P1SO

わかっている。頭じゃわかりきっている。
だが恐らくこの世界に最愛の妹ナナリーはいない。
そもそもどんな文献を見てもブリタニアという国が存在した歴史すらない。
だから今現在はルルーシュ・ヴィ・ブリタニアである必要はない。

普段ならこのイレギュラーな自体に慌てふためくだろう。

…そうでない理由。
これもわかっている。
ミルキィホームズ。彼女達をどこかで拠り所にしている。
ミルキィホームズの教官…それが今の俺の。この世界での存在理由。

629 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 22:00:52.61 ID:Mxkr6P1SO

……でも。この洋館の噂「黄色い瞳の亡者」は不老不死の魔女…C.C.であるかもしれない。
ならば俺はルルーシュ・ヴィ・ブリタニアでなくてはならない。

…俺達は…共犯者なのだから…。


そんな時俺に声を書けてきたのは、黒髪の心優しい女の子だった。


〜fin〜

630 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 22:01:38.00 ID:Mxkr6P1SO

〔AnotherView〕
〜長谷川平乃〜



後ろから何か黒い影がフラフラと近づいてきます。
一歩。また一歩。
私は愛用のラクロスラケットを握ります。

…って。あれはルルーシュさんですね。警戒して損しました。

…前を向いているようでどこか上の空です。
あんなルルーシュさんの顔初めてみました。

…何かあったのでしょうか?

私は彼に恩があります。
瓦礫の上で金属板を引っ張り出したとき、ルルーシュさんが助けてくださらなかったら私もコーデリアさんも瓦礫に体を打ち付けていたでしょう。

こうして私が健康に調査しているのも彼のおかげなのかもしれませんね。

そう考えるとこの恩はライト一つで返せるものではありませんね。
(まぁ元々、ライト一つで恩返しは終わり。なんてつもりはないのですが…)

…悩みがあるなら相談にのるぐらいは私でもできるはず。

私は意を決してルルーシュさんに声をかけました。



〜fin〜

631 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 22:02:08.34 ID:Mxkr6P1SO

平乃「…ルルーシュさん?」

ルルーシュ「……平乃か…。…ああ。ランプありがとう。二階で…」

ルルーシュ「………」

ルルーシュ「…彼女達の役にたっているよ」

平乃「それならよかったです」


平乃(顔は微笑んでますけど…。でも…やっぱりどこか…)

平乃(それに…「彼女達」って言うのを躊躇った…?…悩みはミルキィホームズ関連…?)


632 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 22:02:37.04 ID:Mxkr6P1SO

平乃「ルルーシュさん」

ルルーシュ「…なんだ?」

平乃「…何かお悩みですか?」

ルルーシュ「………!」

ルルーシュ「………」

ルルーシュ「……いや。何もな…」

平乃「嘘ですよね」

ルルーシュ「…そうだな。流石に無理があるか…」

平乃「…嘘をついてまで隠したいことなら、私…深く聞きません」

平乃「…でも忘れないでください」

633 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 22:03:53.59 ID:Mxkr6P1SO

平乃「ルルーシュさんのおかげで今ここにいる人間もいるんです。…ミルキィホームズだってルルーシュさんがいなければ今ここで調査していないかもしれませんし…」

平乃「…彼女達はルルーシュさんを必要としているのでは?行かなくていいんですか?」

ルルーシュ(………)

ルルーシュ「…必要と…されているからこそ…行けないんだ…!」

ルルーシュ「俺は…ルルーシュ・ランペルージ…。…だがルルーシュ・ランペルージは俺じゃないんだ…」

平乃(……?)


長谷川平乃は考える。
正直彼が何を言っているかわからない。
当たり前だ。長谷川平乃にとって、目の前にいるのはルルーシュ・ランペルージ。それ以外の何者でもない。

だがルルーシュにとっては。
彼女の目の前にいるのはルルーシュ・ランペルージではなくルルーシュ・ヴィ・ブリタニアなのだから。
634 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 22:04:45.99 ID:Mxkr6P1SO

だがここで「どういうこと?」なんて聞くことは出来ない。
なら。与えられた情報を繋ぐしかない。
それは長谷川平乃に残された賭けだった。


平乃「……」

平乃「同じではないでしょうか?」

ルルーシュ「………」

平乃「゙貴方゙とルルーシュ・ランペルージ。どちらもルルーシュさんですよ」

ルルーシュ「…何がわかると言うんだ…」


長谷川平乃は少し微笑み、わかりますよと言う。


平乃「私。私服にはゴスロリを着るんです。結構意外がられるんですけどね。持ってる50段の中にはゴスロリ検定も入ってるぐらいです」

平乃「こうやって警察として調査している私も私。ゴスロリで生活する私も私。端からみたら意外なことですけど両方私なんです」

ルルーシュ「……」

635 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 22:05:49.24 ID:Mxkr6P1SO

平乃「…聞きます。゙貴方゙どルルーシュ・ランペルージ゙。何が違うんですか?」

ルルーシュ「………!」

ルルーシュ(俺は…)

ルルーシュ(ルルーシュ・ランペルージとルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは…)

ルルーシュ(………)

ルルーシュ「……ありがとう平乃。少しスッキリした」

平乃「お役にたてたのなら何よりです」ニコッ

平乃「…………」

平乃「…ところで…」


平乃の話を始めたその時。怒号が薄暗い洋館に響く。


636 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 22:06:18.65 ID:Mxkr6P1SO









「ひいいいぃぃぃぃぃらあああぁぁぁぁのおおおおぉぉぉぉ!!」










637 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 22:08:18.24 ID:Mxkr6P1SO

二人「!」ビクッ


小衣「ちょっと平乃!」

平乃「こ…小衣さん…」

小衣「調査中にこんなのと何話してるのよ!」

ルルーシュ(…こ…こんなの…だと…?)ピクッ

小衣「早く調査に復帰して!…行くわよ!平乃!」スタスタ

平乃「は…はい…」

ルルーシュ(………)ピクピク
638 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 22:10:35.81 ID:Mxkr6P1SO

平乃「…………」

ルルーシュ「…………」

平乃「ではルルーシュさん。私はこれで失礼します。…小衣さんのこと悪く思わないであげてくださいね?悪い人じゃないんです」

ルルーシュ「……善処する」ピクピク

平乃(あ。これ絶対怒ってますね)

平乃「し…失礼します」スタスタ

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「……ありがとう」ボソ


ルルーシュの放った一言は誰の耳に届くこともなく、消えていく。


ルルーシュ(……俺は…ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。ルルーシュ・ランペルージは仮の名前…)


ルルーシュ(だが…両方とも俺の名だ…!)

ルルーシュ(俺は…!)



〜長谷川平乃side ToBeContinued〜
639 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/11(水) 22:16:18.25 ID:Mxkr6P1SO
正直無理矢理感がすごい。
このままじゃ悩んだままエタる気がした。
反省はしている。

自分なりに考えた結果です。異論は認めます。

こんな>>1ですが付いてきていただけると幸いです。


さて初めて〜〜sideにfin以外の文字がつきました。
平乃の調査パートに進めなかったからです。
後に続きます。

では失礼します。
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/11(水) 23:09:56.87 ID:G923vMfwo
乙乙
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/11(水) 23:27:59.98 ID:rzi46NA6o
乙なんだぜ
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/04/11(水) 23:38:21.76 ID:s+kdCU+Qo
乙なのである
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/12(木) 00:00:41.71 ID:9r4a1x0to
乙でございます
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/04/12(木) 00:28:42.50 ID:nAv6UyxY0
乙って感じ
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/12(木) 09:02:49.87 ID:vxGyuWt7o

いいね世界を巡る戦いから解放された今ルルーシュが望むものは……って感じで
646 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 20:59:59.50 ID:jQ6/o1OSO
お待たせしました。
投下します。
647 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 21:00:35.81 ID:jQ6/o1OSO

〜銭形次子side〜




ルルーシュ・ランペルージは長谷川平乃に自分の気持ちを気づかされた後、G4の様子を見に来ていた。
そもそもそういう体で一階に来たので収穫無しというわけにはいかない。

…………

…と言っても本人の心はまだ揺らいでいた。


ルルーシュ「………」

ルルーシュ(…確かに…平乃の言う通りだ…だが、それで終わりではない)

ルルーシュ(仮に゙黄色い瞳の亡者゙がC.C.だったとしよう。…C.C.とミルキィホームズ…俺は…どちらをとる…?)

ルルーシュ(…また振り出しか…くそ…)


そうこう考える間にとある部屋に辿り着く。
そこでは銭形次子が調査をしていた。

648 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 21:02:09.87 ID:jQ6/o1OSO

ルルーシュは既に開いている扉をノックする。


次子「ん?…あぁ。あんたか」

ルルーシュ「やぁ次子。調査の進み具合はどうだ?」

次子「それが少し手間取ってねぇ…。」

ルルーシュ「…?何かあったのか?」

次子「…丁度いいや!あんたならわかるかな?」ポイッ


次子は何かを投げる。


ルルーシュ「銃弾…か」

649 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 21:03:56.82 ID:jQ6/o1OSO

次子「そ。随分古そうだよなーってさ。錆び付いてるし、見たことないし」

ルルーシュ「………」

ルルーシュ「…8x22mmの南部弾だな」

次子「わかんのか…で?これ古いの?」

ルルーシュ「ああ。明治の頃のものだ」

ルルーシュ「簡単に説明するとだな。日本軍隊は海外の拳銃を購入、調査し独自の新型拳銃を作ろうとした。その試作品の口径が8mm。使われた弾丸がこの8x22mm南部弾だ」

次子「ん?試作品のなのか?」

650 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 21:13:09.65 ID:jQ6/o1OSO

ルルーシュ「ああ。正式採用に向けて様々なテストをし、結果も良好だったが陸軍大臣の一言で却下になったものだ」

ルルーシュ「だが将校の希望で試作拳銃と口径8mmの弾丸が配布された…という具合だな」

次子「ほえー。…あんたなんでそんなこと詳しいんだ?」

ルルーシュ「…昔ちょっとな」


昔、帝王学の一環として他国の歴史についても頭に叩き込まれた
なんて言えるわけもない。



次子「…ふーん…。…ま、どうでもいいや。ありがとな!」

ルルーシュ「いや別に」

651 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 21:16:04.46 ID:jQ6/o1OSO

ルルーシュ(…にしても弾頭が黒ずんでいるな…なんだ…?)

次子「じゃ返してくれる?小衣に報告しなきゃいけないからさ」

ルルーシュ「あ…ああ」

次子「いやー!あんたがいてくれて助かったよ!…あんたが先生なんてミルキィホームズはラッキーだねぇ…」

次子「んじゃね!サンキュー」タッタッタ

ルルーシュ「………」

ルルーシュ(俺で…ラッキー…か…。俺で…いいのか…?)

ルルーシュ「………」

ルルーシュ「…にしても…8x22mm南部弾…か…」





〜銭形次子side fin〜
652 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 21:16:33.92 ID:jQ6/o1OSO

〜遠山咲side〜




咲「はぁ〜…。面倒くさ〜」


棚を開けては閉め、開けては閉めを繰り返す。
その単純だが面倒な作業につい本音が漏れる。


咲「こんなとこ何も無いって…。はぁ…」


と言いつつ、ちゃんと作業するあたり根は真面目なのかもしれない。


咲「…あれ?なにこれ?」


当たりだ。開けた棚の中には腕章が一つ。

653 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 21:19:14.60 ID:jQ6/o1OSO


咲「…腕章…゙多岐川部隊゙…?」

咲「…ふーん」


遠山咲は持っていたノートパソコンのキーボードを叩く。


咲「………」


カタカタカタカタ。
静かな洋館にキーボードの音が鳴り響く。


咲「検索…。…ダメか…ワード変更…同時に軍のメインフレームにアクセス…警察のデータベースにもアクセス……」


カタカタカタカタ。
先ほどよりも早くキーボードを叩く。
654 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 21:19:47.72 ID:jQ6/o1OSO

その時。
ゆっくりと扉が開く。


ルルーシュ「……」

咲「……………」

ルルーシュ「…調査の方はどうだ?咲」

咲「んー?うん」カタカタカタ

ルルーシュ「…調べものか?」

咲「そー」カタカタカタ

ルルーシュ「一体何を…?」

咲「うん」

ルルーシュ「…この部屋から出てきたのか?」

咲「かもね〜」

ルルーシュ「…聞いているのか?」

咲「………」

咲「……………」

咲「…はぁ。うるさいなぁ〜。集中させてよ〜」

ルルーシュ「むぅ。すまない」

655 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 21:22:44.90 ID:jQ6/o1OSO

咲「…それ」


咲の指差す先には先ほどの腕章。
ルルーシュはそれを手に取る。


ルルーシュ「随分ボロボロだな…゙多゙…゙岐゙…」

ルルーシュ「…゙多岐川部隊゙…?」

咲「…………」

咲「ふぅー」

咲「…検索完了」

ルルーシュ「………」

咲「帝国陸軍関東軍防疫給水部本部…通称゙多岐川部隊゙」

656 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 21:23:16.05 ID:jQ6/o1OSO

咲「防疫、給水を業務としていたが、それは表向き…裏では生物細菌兵器の開発をしていたとされている…」

咲「…だってさ〜。細菌兵器とか、ありえなさすぎだよね〜」

ルルーシュ「………」

ルルーシュ(細菌…防疫…給水…兵器…か)

咲「……。な〜んかムズかしい顔してるね〜」

咲「真面目だね〜。もっと気楽にいこうよ。…まぁ…でも〜ミルキィホームズにはあんたぐらいの真面目さで丁度いいかもね〜」

咲「そいじゃ。あたし行くから」

657 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 21:25:38.30 ID:jQ6/o1OSO

ルルーシュ「あ…ああ。…この腕章忘れてるぞ」



咲「あげる」



ルルーシュ「は?」

咲「データは調べたし〜。も〜いらな〜い」

咲「じゃ〜ね〜」スタスタ

ルルーシュ「お…おい待て!俺はこんなものいらな…!」

咲「…わかった」

658 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 21:26:32.22 ID:jQ6/o1OSO

ルルーシュ「…まぁ警察の方で保管というのがベス…」



咲「捨てる」



ルルーシュ「…はぁ?」

咲「いらないなら捨てる。あたしもいらない」

ルルーシュ「いや…流石に捨てるって言うのはどうなんだ?」

咲「じゃああげる」

ルルーシュ「………」

咲「あげる」

ルルーシュ「………」

咲「……………」

ルルーシュ「……貰っておく…」

咲「賢明〜。…じゃあたし行くね」スタスタ

ルルーシュ「………あぁ」

ルルーシュ(…多岐川部隊の腕章…か)




〜遠山咲side fin〜


659 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/16(月) 21:33:28.56 ID:jQ6/o1OSO
ここまで。小衣sideも一緒にって思ってたけど間に合わなかったです。
申し訳ありません。

では失礼します。
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/16(月) 21:36:46.85 ID:s2kQSGWgo
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/18(水) 22:53:35.92 ID:uU3iLdmUo
乙なんて言わないんだからっ!
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/19(木) 05:27:15.82 ID:5oeGKbJAo

こころちゃーんルルですよー
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/19(木) 22:01:27.39 ID:xbG+Vf/ao
乙のトイズ!
664 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/20(金) 00:26:49.99 ID:PnLSRp+SO
>>662

小衣「ごほっ!ごほごほっ」

小衣「う〜小衣とあろうものが風邪を引いたわ…」

小衣「なんだがぼーっとするし…でも…職務を怠るわけには…」


ピンポーン


小衣「…来客…?なによもう…ごほっ」

シャロ「ココロちゃんが風邪だと聞いて来ちゃいました!ココロちゃ〜んルルですよ〜」ガチャ

小衣「シャーロック…?…うん。薬ありがとう」ニコッ

シャロ「」キュン



ルルーシュ(フフフ…ハッハッハ…!実は薬じゃなく俺という日頃の恨みを晴らす軽いドッキリなんだよ…!明智小衣…!)



ルルーシュ「残念だったな…!ルルはルルでも俺が来ただけだ…!」

ルルーシュ(どうだ?悔しいか?悔しいか!)

小衣「うー…?あんたも来てくれたの?」

ルルーシュ「まぁな」

小衣「そう。…ごほっ……ありがとね」ニコッ

ルルーシュ「」キュン

小衣「こんな辛いのに一人は…寂しいから…」

ルルーシュ(シ…シャーロック!こいつは誰だ!?)キュン

シャロ(た…多分ココロちゃんです…多分!…恐るべき風邪…!ココロちゃんがここまで変わるなんて!)キュン

小衣「う…くしゃみ…」

小衣「へくちっ」

二人「」キュン


こんな感じですかわかりません

とにかく>>662のおかげでモチベやばい明日投下する
665 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/04/20(金) 00:28:31.27 ID:PnLSRp+SO
>>664
恐るべき→恐るべし
ですねごめんなさい
666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/20(金) 09:57:16.78 ID:efybMN1d0
なにこれ皆かわいい
明日が楽しみです
667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/04/20(金) 21:06:58.40 ID:6X4GebpEo
やるじゃん
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/20(金) 22:57:26.23 ID:7lgzSQAfo
ワロタww
まさかあのレス拾ってもらえるとは
669 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/04/21(土) 01:23:19.42 ID:JuKoLZ8SO
気づいたら寝てました。
投下は朝ですかね…

ごめんなさい
670 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/21(土) 08:42:13.91 ID:JuKoLZ8SO
眠いです。少しですが投下。続きは夜です。
671 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/21(土) 08:43:40.89 ID:JuKoLZ8SO

〜明智小衣side〜





小衣「あーもう…!なんなのよこの洋館…気味が悪いったらありゃしないわ…!」


明智小衣は嘆いていた。


小衣「薄暗いし…。…警視もどこかへ行っちゃったし…」

小衣「…それに加えて…みんなはどうしてあんな男と親しげにしてるのよ…」


あの男。と小衣の頭の中で整った顔が浮かび出される。


小衣「ルルーシュ・ランペルージ…警視や小衣の敵…!いや警察の敵!」

672 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/21(土) 08:44:40.16 ID:JuKoLZ8SO

小衣「って言うのに平乃はなんだが親しげにしてるし…」

小衣「あー。ダメね。薄暗いから少し精神的にキテるわ」


しっかりと冷静になるあたり、やはり明智小衣は聡明な女の子である。

…だがその冷静な状態もすぐに終わる。


ルルーシュ「…やぁココロちゃん」

小衣「!」

小衣「馴れ馴れしくココロちゃんって言うな!」

673 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/21(土) 08:45:10.74 ID:JuKoLZ8SO

小衣「何よ!?探りでも入れるつもり!?」

ルルーシュ「まぁ…そうとって貰っても構わんがこれは合同調査だからな。調査内容はお互いに公か…」

小衣「あんたには何も話さないわ!小衣に命令できるのは警視だけなの!」

ルルーシュ「……ああ…。そ…そうか…」

小衣「全く…!こんな薄気味悪いところであんたなんかと話してたら余計に気味悪く思えるわ!」

ルルーシュ「……」

小衣「とにかく!小衣は何も教えないわ!ふん!」スタスタ

ルルーシュ「………」

674 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/21(土) 08:45:49.14 ID:JuKoLZ8SO

ルルーシュ「…………」

小衣(………あれ…?)

小衣(…黙ったまま動かないわ…い…言い過ぎたかな…?)スタスタ

ルルーシュ「…………」

ルルーシュ(薄気味悪い…か。だが一階は明かりがつくハズだから少なくともまだましな方な…)


ルルーシュはふと回りの壁を見る。
正直、小衣が薄気味悪がる理由がわからなかった。
シャーロックのように実は怖がりなのか、暗い所が苦手なのか。

675 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/21(土) 08:56:21.65 ID:JuKoLZ8SO

……怖がる理由が゙わからなかっだと言ったが、ルルーシュは壁を見てすぐに理解した。


ルルーシュ「……!?」

ルルーシュ「これは…」


ただの壁。

…に同じような色のお札がたくさん張られていた。


ルルーシュ「似た色だから気がつかなかったが…この壁にも…そこの壁にも…向こうにも…!」

ルルーシュ「…ここの壁一周…か」

ルルーシュ「…つまりこれは…!」





小衣(…ふん。一応あの札に気づいたみたいね。わざわざ教える手間が省けたわね…戻ろ)スタスタ




〜明智小衣side fin〜
676 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/04/21(土) 09:10:53.84 ID:JuKoLZ8SO
では夜にまた来ます。
677 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/22(日) 00:26:16.63 ID:1PTwcQuSO

〜長谷川平乃side〜





平乃「………」


長谷川平乃は考えていた。
恩人が悩みを抱えていた。それだけで真面目な彼女には仕事が手につかないほどに。


平乃(ああは言いましたけど…やっぱり力になってあげたい…)

平乃(ルルーシュさんの…あんな顔は…見たくないですし…)

平乃「………」

平乃「…………」


その時。
トントンと肩を叩かれる。


平乃「……?」

678 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/22(日) 00:27:33.41 ID:1PTwcQuSO

ルルーシュ「…どうした?平乃」

平乃「………え?」

ルルーシュ「いや…さっきから呼んでいたのに返事がなかったから…な…」

平乃「…え…あ…ああ…あああ!…そ…そうでしたかすみません」


ルルーシュの顔を見て少し安心する。
なんというか絶望感が少しなくなっている気がする。
悩みは解決したのだろうか。


ルルーシュ「…平乃」

平乃「…はい」

ルルーシュ「先ほどは世話になったな」

平乃「いえ…私は大したことは…」

679 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/22(日) 00:28:42.45 ID:1PTwcQuSO

平乃「でも…それで少しでも落ち着いたなら…」




ルルーシュ「…だけどな」




平乃「?」

ルルーシュ「結局結論は出なかった。確かに俺ばルルーシュ・ランペルージ゙だ。ミルキィホームズの教官だ」

ルルーシュ「ただ…゙アイヅの前でそう言えるか…まだわからない…」

平乃「………」

ルルーシュ「…だから俺ばアイヅに会いに行く。…自分の気持ちを…確かめに…!」

平乃(…迷いのない真っ直ぐな眼…。…フフッ)

平乃「じゃあ…とりあえず調査、しましょうか」

ルルーシュ「…そうだな」


680 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/22(日) 00:29:22.69 ID:1PTwcQuSO

………
……



ルルーシュ「……で。どこを調べるんだ?」

平乃「私の割り当てはこの辺りですね」

ルルーシュ「とりあえず見て回るぞ」

平乃「では私は左回りに」

………
……



ルルーシュ「………」

ルルーシュ「…ここの壁にも…札か」

ルルーシュ「………」


ルルーシュは壁に手をつく。
少し疲れたのだろうか。


ルルーシュ「………」トン

ルルーシュ「……?」

ルルーシュ「………」トン

ルルーシュ「………」トン

ルルーシュ「これは…!?」

681 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/22(日) 00:30:13.31 ID:1PTwcQuSO

平乃「ルルーシュさん!」

ルルーシュ「平乃か!何かあったか?」

平乃「これを!」


長谷川平乃が指差したのは一本の柱。
その柱には「火」の文字が。


ルルーシュ「火…?」

平乃「向こうにも同じように゙水゙゙土゙゙風゙がありました…」

ルルーシュ(火、水、土、風………?)
682 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/22(日) 00:30:58.91 ID:1PTwcQuSO

ルルーシュ「…………」

ルルーシュ「……四大元素か」

平乃「よんだいげんそ…?」

ルルーシュ「西洋の゙物質は、火、水、土、風の四元素からなる゙という考え方から来ているものだな」

ルルーシュ「…まぁさらに言うど争い゙や゙愛゙を表したりするんだが…まぁそれはいいだろう」

平乃「……でもどうしてそんな物が…?」

ルルーシュ「…推測の一つでしかないがこの壁の札と組み合わせて考えると…魔除けだな」

平乃「四大元素には魔除けの力があると…?」

ルルーシュ「ああ。一説だがな」


683 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/22(日) 00:32:06.79 ID:1PTwcQuSO

平乃「……………」

平乃(…魔除け…?)

平乃(…………!)


平乃「……四大元素がついているのは柱ですよね…?…それもしっかりと一周しています…」


ルルーシュ「…ああ。…これは重要なファクターだ……!」







ルルーシュ「……平乃」

平乃「はい?」

ルルーシュ「……その…………な」ボソボソ

平乃「?」

684 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/22(日) 00:32:44.27 ID:1PTwcQuSO

ルルーシュ「その…悩んでいる時に…その………ありがとう…と…言ったんだ…」ボソボソ

平乃「…!」


顔を真っ赤にして目も合わせない青年に少女は優しく微笑み返した。




〜長谷川平乃side fin〜
685 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/22(日) 00:34:25.42 ID:1PTwcQuSO
実を言うとここで書き溜めが無くなりました。

今日から書き溜めに入ります。
と言ってもストーンリバー編はクライマックスを残すのみですし、構想もできてますので早めに完成するかと。

686 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/22(日) 00:37:52.55 ID:1PTwcQuSO
>>666-667

ありがとうございます。
友人が近くにいるときにレスを読んだので、謎のドヤ顔を浮かべてたらしい私です。


>>668

レス見たらもうそれしか浮かばなかったです。
いい小ネタの提供ありがとうございます。
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/04/22(日) 01:13:46.01 ID:OR5OnA4Xo
乙なノーネ
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/04/22(日) 06:30:42.52 ID:vKBK102AO

ココロちゃんが日によってIQ変わるのはいいんだけど130ってどうなんだろ?
3桁のIQでバカにしといて130じゃ低すぎないかなと
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/22(日) 07:02:19.85 ID:H8eQFizFo
おつおつ
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/22(日) 10:39:53.72 ID:Q8NCTk3S0
やだ…ルルーシュかわいい…
691 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/04/22(日) 14:53:37.25 ID:1PTwcQuSO
>>688

ホントですね…。
IQ高すぎるのはアニメだけ…と思ったんですが自称1300は公式だから使っちゃって良かったですね…

692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/22(日) 15:04:29.81 ID:HTUm9DvYo
130だとルルーシュのほうが高そうだなww
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/04/22(日) 15:08:12.94 ID:tPn7hffXo
ルチ将軍「……」
694 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/04/22(日) 22:04:15.63 ID:1PTwcQuSO
>>693
小衣の1300の元ネタのキャラでしたっけ?
拾おうとしたけど特に何も湧かなかったです。


ルチ将軍「……」

ルチ将軍「知能指数ぅ〜1300!!」

チェリー画伯「むむむ………む…ムクムクだぁー!」


かなり無理をした。反省はしている。
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/22(日) 23:49:54.69 ID:Dc5OU53Do
プリンプリンは何度か再放送してるけど、ルチ将軍のところは見たことないわ
696 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:17:07.22 ID:NyM3/yMSO
書きました!
投下しますね。
地の文少ないはずなのに進まないのはなぜだろうか…
697 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:17:45.10 ID:NyM3/yMSO

〜洋館一階〜



ミルキィホームズは二階の調査を終えて一階に来ていた。
…と言ってもルルーシュに一方的に「二階の調査は終了だ。一階に来い」と連絡を受けたからだが。


コーデリア「…やっぱり今回の事件は不可解な事が多いですね…」

ルルーシュ「ああ…」

コーデリア「二階のマネキンもそうですけど…今教官から聞いた一階も状況も…。…正直調査じゃなかったら今すぐに逃げだしてしまいそうな不気味さですね…」

ルルーシュ「…そうだな」

コーデリア「…何もかも非科学的なことばかりで…」

ルルーシュ「………」

ルルーシュ「………」




ルルーシュ(……非科学的…?)

698 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:18:26.78 ID:NyM3/yMSO


ルルーシュ「……!」



ルルーシュ「…それだ…!」

コーデリア「え?」

ルルーシュ「コーデリア…みんなを呼んできてくれ。G4や神津もだ」

コーデリア「…わ…わかりました!すぐに呼んできます!」



………
……




小衣「ちょっと!ただちに集合ってなんなのよ!G4を指揮していいのは警視だけなんだから!あんたの都合で勝手にG4を…」

神津「小衣。黙れ。話が進まん」

小衣「はい…」シュン


平乃「それでどのようなお話でしょうか?ルルーシュさん」

699 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:19:28.82 ID:NyM3/yMSO

次子「まさか「謎は全て解けた…!」ってヤツ?」

ルルーシュ「゙ある程度ばというのが正しいだろうな」

咲「お〜。さっすが〜」

神津「ならば…聞かせてもらおうか」

ルルーシュ「ああ…」




ルルーシュ「まず順を追って話していくぞ。…この洋館について」


ルルーシュ「ココロちゃん」

小衣「…このシリアスな場面でココロちゃんって言うな…正直寒気がするわ…」

ルルーシュ「…うるさい言うな」

700 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:19:58.83 ID:NyM3/yMSO

ルルーシュ「お前が見つけた壁に貼られた大量の護符…。黄色の紙に黒の墨書き…あれは恐らく「破邪符」だ」

神津「…悪魔やらその類いを封印するために使われる…か」

ルルーシュ「その通りだ」



ルルーシュ「さらに平乃」

ルルーシュ「柱に四大元素が掘られていたな。…゙愛゙や゙争い゙を表す場合もある…と言ったが、そのような別の捉え方に゙魔除げが意がある」

平乃「魔除け…ですか」

701 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:20:53.82 ID:NyM3/yMSO

ルルーシュ「次子」

次子「…あの8mm南部弾のことだよな?」

ルルーシュ「そうだ。弾頭がやけに黒ずんでいただろう?……恐らくあれは硫化銀」


         シルバーバレット
ルルーシュ「つまり銀の弾丸」



ルルーシュ「狼男を殺す道具で有名だが、西洋では加えて悪魔にも効果があると言われている」

次子「そんな物が引き出しに入ってたのかよ…」


ルルーシュ「…咲」

ルルーシュ「お前はこの腕章を見つけたな」


とルルーシュば多岐川部隊の腕章゙を取り出す。


咲「え〜?あ〜うん」

ルルーシュ「お前の調べた通り、多岐川部隊は細菌兵器などの研究を行っていた…」

ルルーシュ「だが…その他に超常現象についても研究していた部門があると言われている」

咲「たしかにそうとも書いてあったけどね〜。別に言わなかっただけで〜」

神津「……咲。次からはしっかり報告しろ…」


702 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:21:54.33 ID:NyM3/yMSO

咲「いや〜。だって〜。細菌兵器ですら非科学的なのに超常現象とか〜ホントありえないと思って〜」

小衣「そうよ!さっきから非科学的なことばかり!ありえないわ!」

ルルーシュ「………」

ルルーシュ「そう。…非科学的だ…。この洋館にあるもの全てが…」

小衣「だ…だから!」

神津「小衣」

小衣「…はい」シュン


神津「…全てが…と言ったな?二階のマネキンもそうだと言うのか?」

ルルーシュ「…いや…二階のマネキンはこの洋館の仕掛けとは無関係だ」

ルルーシュ「…神津玲。お前は気づいているだろう?」

703 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:22:25.64 ID:NyM3/yMSO






ルルーシュ「…あのマネキンは…マネキンではないと…!」






704 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:23:20.71 ID:NyM3/yMSO

シャロ「え!?」

コーデリア「教官!どういう…!?」

神津「………」

神津「…だがお前のその説明では理由が何もない。……終わりではないんだろう?」

ルルーシュ「ああ…。俺の推測を確信へと変える…彼女たちの見つけたファクターを…!」

705 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:24:25.79 ID:NyM3/yMSO





ルルーシュ「シャーロック!!」





706 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:25:05.27 ID:NyM3/yMSO

シャロ「はい!」

シャロ「マネキンの持っていた鞄を調べました!」

シャロ「鞄はブランド物でその中には高い化粧品がありました!」

シャロ「そしてミネラルウォーターがありました!蓋は空いていて、中身も減っていました!」

シャロ「マネキンは水を飲みません…なのに中身が減っている…!」

シャロ「これは無視できないポイントです!」



ルルーシュ「よし…!」

707 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:27:52.18 ID:NyM3/yMSO



ルルーシュ「ネロ!!」



708 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:28:23.64 ID:NyM3/yMSO

ネロ「は〜い」

ネロ「僕はマネキン自体を調べたって感じかな」

ネロ「すっごい太っててラード持ってるマネキンもあったし…」

ネロ「なにより女の人のマネキン。…しっかり下着を着けていたんだ。……普通マネキンになら服はそのまま着せるよね?」

ネロ「これは無視できないポイントなんじゃないかな〜?」



ルルーシュ「次だ…!」


709 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:28:51.38 ID:NyM3/yMSO





ルルーシュ「コーデリア!!」





710 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:29:20.84 ID:NyM3/yMSO

コーデリア「はい!」

コーデリア「マネキンの装飾品についてです!」

コーデリア「私が調べたマネキンの右手の薬指には指輪がはめてありました」

コーデリア「恐らぐエンゲージリング゙だと思います。…さらに耳にはクリアスタッドがついていました」

コーデリア「クリアスタッドがついているということはピアスホールを開けたと言うことですが…。…当然マネキンはピアスホールを開けません」

コーデリア「どの装飾品も…マネキンにしては凝りすぎていると思います!」

コーデリア「これは無視できないポイントです!」



ルルーシュ「最後だ!」


711 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:29:46.73 ID:NyM3/yMSO





ルルーシュ「エルキュール!!」





712 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:30:15.64 ID:NyM3/yMSO

エリー「はい…!」

エリー「マネキンの履いていた靴を調べました…」

エリー「注目すべきはハイヒールです…。…ハイヒールの踵がすり減っていました…」

エリー「マネキンは歩きません…なら踵がすり減っているのはおかしいですよね…?」

エリー「これは…無視できない…ポイントだと…思います…」


ルルーシュ「いいぞ…!」
713 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:30:50.32 ID:NyM3/yMSO

ルルーシュ「あのマネキン…全て作りが精巧すぎる…!まるで生きている人間のように…」

ルルーシュ「あれは…何らかでマネキンにされた人間だ…!」



みんな「え〜!?」



神津「…゙非科学的゙゙マネキン化゙…つまり…トイズか」

ルルーシュ「俺の考えはこうだ。この洋館には何か噂通りの宝が隠されている。そして侵入者を遠ざけるためオカルトになぞらえた部屋…そして侵入者は何者かのトイズでマネキンにされる…」

ルルーシュ「…これが行方不明事件の真相だ…!」

714 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:31:31.46 ID:NyM3/yMSO

神津「…なら…その侵入者をマネキンにする゙誰がとは誰だ?」

シャロ「…!」

シャロ「…それが゙黄色い瞳の亡者゙ですね!?」

ルルーシュ「…………」

ルルーシュ(…………)

ルルーシュ「…いや゙黄色い瞳の亡者゙が何者かまだハッキリしていない以上、完全に断定はできない…」

神津「………」

神津(………?)

神津「…まぁいい。…ならその宝は何処にある?…一階は勿論二階にも無かったんだろう?」

ルルーシュ「……ある程度なら目星がついている」

コーデリア「本当ですか!?」

ルルーシュ「…ああ。こっちだ」スタスタ

715 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:32:07.28 ID:NyM3/yMSO

………
……




ルルーシュ「着いたぞ」

平乃「…ここは…さっき私が調査していた所…?」

エリー(ここは…!)


そう。エルキュールはこの洋館に来てすぐにここの壁に違和感を覚えていた。
ただ本当に違和感程度だったので言えなかったのだが。


ルルーシュ「一度この壁に手をついたんだが…この壁は恐らく偽物だ」

小衣「はぁ!?手をついただけでわかるわけないでしょ!?何?トイズ?」

ルルーシュ「………コーデリア」

コーデリア「…!はい」

716 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:35:14.44 ID:NyM3/yMSO

ルルーシュ「全員静かに」


コーデリアはトイズを使用する。
聴覚を超鋭敏へ。
僅かな音を聞くために。


コーデリア「……」ヒィィン


コンコン。と壁を叩く。
そして横に数歩歩き、また叩く。


コーデリア「………」

コーデリア「……ここですね。…向こうからここまで、叩いた時の音の響きからこの向こうに空間があります…」

ルルーシュ「…さて…あとはどうやって入るか…だな」




エリー(………!)




エリー(私なら…!)

エリー(やらなきゃ…みんなのために…!)


717 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:36:29.01 ID:NyM3/yMSO

エリー(……でも恥ずかしい…)

エリー(うーん…)

エリー(でも…いや…やっぱり…だけど…うーん…)



ネロ(エリー…?さっきから何か考えてる…?)

ネロ(………?)

エリー「ううぅ…」オズオズ

ネロ(……。……ああ!)

ネロ(となれば…)スタスタ


ネロは皆の後ろ、つまり壁の逆側へと動く。


ネロ「はーい!全員注目ー!」


ネロは大きな声でそう呼び掛けた。


G4「?」

神津「…?」

コーデリア「ネロ…?」

シャロ「…まさか!何かアイディアが!?」

ルルーシュ「………」


718 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:38:09.90 ID:NyM3/yMSO

ネロ(よし!みんながこっちを見てる!)

ネロ(へへ…作戦通り!)

エリー「ネロ…?」

ネロ(エリー!今だよ)パチ


ネロはエルキュールに向かって左目を瞑りウインクをする。
仲の良いミルキィホームズだからこそ出来る意志疎通なのかもしれない。



エリー(……?)

ネロ(何やってんのさエリー!今がチャンスだよ!)

エリー(…!)

エリー(…ありがとうネロ…!)コソコソ

719 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:38:49.31 ID:NyM3/yMSO

小衣「ちょっと!「注目ー!」なんて言っておいて、やることはウインク!?天才美少女小衣様に喧嘩売ってるの!?」

ネロ「ち…違うってば!」

神津「ならなんだ?早くしてもらおう」

ネロ「まぁまぁ焦らずに。゙ミルキィホームズ゙に任せてよ!」

コーデリア(……?)

シャロ(……?)

ルルーシュ「何か作戦があるのか?」

ネロ「まぁね〜」

ネロ「…もうすぐかな」

ルルーシュ「…?」



ゴゴゴゴゴゴ……!



全員の後方で轟音が鳴り響く。
驚いて振り向くと壁はそこにはなく、顔を真っ赤にした女の子が立っているだけだった。



720 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:41:09.45 ID:NyM3/yMSO

エリー「開きました…」

みんな「!?」

ネロ「エリー。お疲れー」

エリー「ありがとう…ネロ…」

ネロ「別にいいよ。さ。行こっ?」ニコッ

エリー「うん…!」


………
……



ルルーシュ「階段…か」

次子「うえっ!ごほっごほっ!…うへー…埃っぽいなーこりゃ」

コーデリア「長い間使われてないみたいですね…」

ルルーシュ「……降りるぞ」

シャロ(…安全確認とかしないのかな?)

ネロ(…ルルーシュなら…嫌がりそうな感じなんだけどなぁ…?)

平乃(何か…焦っている?)



ルルーシュ(もうすぐだ…。…お前は…此処にいるのか…?)


ルルーシュ(C.C.…)


721 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/04/26(木) 23:44:14.08 ID:NyM3/yMSO

…何やってんだろ?
時間貰って書き溜めしたのに一回で半分使うとかバカなの?
あなたはどこまで愚かなの?

……むぅ。久々の投下だから舞い上がってしまった。
風呂入って寝ます。
失礼します。
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/27(金) 00:11:11.84 ID:9ti3BdfJo
乙!
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/04/27(金) 00:30:12.68 ID:HjHsoBDDo
グッジョー
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/27(金) 07:20:33.83 ID:nTJ2sGQKo
はたして本当にC.Cなのだろうか
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/27(金) 17:56:04.39 ID:C1yFP2Mr0
時間貰ってまで書き溜めとか…
ありがたいが無理はしないでくれ

726 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/04/27(金) 19:47:49.04 ID:LKcNMSGSO
>>725

そういう意味じゃないので大丈夫ですよ

皆さんをお待たせして…

って意味ですね
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/04/28(土) 16:06:04.49 ID:nwswrvjAO
ルルのはーれむるーとに期待
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/04/30(月) 00:35:12.51 ID:/ueWwBtAO
乙乙
やっぱり130はミスだったかww
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/05/01(火) 21:48:55.89 ID:d7CGWNQB0
多大に期待
730 : ◆Z62jOS0wc. :2012/05/02(水) 06:35:58.75 ID:X5QjaBeSO
遅れて申し訳ありません
本日夜に投下します
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/02(水) 10:56:46.07 ID:+ChYBJ3Do
キターー!
732 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/02(水) 23:05:35.34 ID:X5QjaBeSO

さぁストーンリバー編もそろそろクライマックスですね

これを終えてもシナリオはあと3つ以上…頑張らねば…

では投下します
733 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/02(水) 23:07:12.80 ID:X5QjaBeSO

〜地下〜




ルルーシュ達は隠された階段を下ってきた。
充満する埃やカビの臭いのその先にあったのは。


ルルーシュ「……着いたな」

神津「…灯りが着いているとはな」

シャロ「…これって」

小衣「…迷路…?」


そう。階段の行き着いた先に広がっていたのは迷路だった。
道は天井まである壁で仕切られ、あちこちにある埃や蜘蛛の巣がいかにもそれらしい。
734 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/02(水) 23:09:52.50 ID:X5QjaBeSO

次子「んー迷路かぁー。どーする?」

ネロ「…仮にここに宝があるとして…宝を置いた人間は一度通ったんだからコーデリアの鼻で追えないかな?」

コーデリア「埃とカビの臭いが酷くて無理だわ…」

ネロ「…そっかぁ…。…じゃあ手分けしていく?」

エリー「っ!」ビクッ

エリー「…それは…いや…」


ルルーシュ「いや。こういう迷路なら確実に正解につく方法がある」

神津「………壁づたい…か」

ルルーシュ「ああ。時間は惜しいが仕方ないだろう」



神津(…………またか)

神津(…さっきから゙いつもの゙お前とは違う…)

神津(…ルルーシュ・ランペルージ…何を焦っている…?)

735 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/02(水) 23:12:11.15 ID:X5QjaBeSO


………
……



ルルーシュ(…ここは行き止まり…か。…西西南西北のルートは行き止まり…)

神津(ということは座標軸E2からF6までは除去…)


エリー(…………)ギュッ

ネロ(…エリーが袖を掴んでるからちょっと歩くペース落とすか…)

咲(…E2-F6ね〜)カタカタ

シャロ(怖くない…怖くない…)

次子(……拳銃の弾はバッチリ入ってる…手錠も問題ない…)

平乃(…戦闘に備えて…脳内シミュレートを…)

コーデリア(…念のため目印っと。……これでいいかしら?)ポイッ





小衣(…まず怪盗を華麗に逮捕してー…警視に誉めてもらってー…ついでにミルキィホームズは手柄無しでー…一線を退いてー…警視に誉めてもらってー……)



736 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/02(水) 23:12:48.56 ID:X5QjaBeSO

………
……




〜地下迷路:宝の間〜



とある迷路の行き止まりでルルーシュ達は立ち止まった。
なぜなら何かがあったから。
紫色の鞘。汚い迷路の壁の中、金色の装飾は輝きを保っている。


ルルーシュ「…これは…刀…?」

神津「…のようだな…」

平乃「取ってきますか?」

神津「いや。何があるかわからない。まずは触れずに調べるぞ」






?「……その必要はない………」






737 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/02(水) 23:15:23.05 ID:X5QjaBeSO

迷路に男の声が木霊した。


ルルーシュ「…!?誰だ!」


迷路の奥。
その男は闇から現れた。


?「…流石は探偵…。やはり見つけ出すのは探偵の仕事だな…」

ルルーシュ「!?誰だ!」

?「…我が名はストーンリバー…。…怪盗帝国首領アルセーヌ様の命により偵都ヨコハマに眠りし秘宝…゙呪われし魔剣゙頂戴する」

ルルーシュ「どこにいた…!?」

ストーンリバー「どこにでも…。闇は我が身を包む隠れ蓑…。怪盗は探偵の影で探偵は怪盗の影…。探偵のいるところ怪盗あり…」

ストーンリバー「では軍が秘蔵せし魔剣…。アルセーヌ様の元へ…」
738 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/02(水) 23:15:53.11 ID:X5QjaBeSO










神津「そこまでだ!」









739 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/02(水) 23:18:08.76 ID:X5QjaBeSO

ザッ。
G4が並び戦闘体制に入る。
神津の手には安全装置の外れた拳銃。
銃口はまっすぐと怪盗を見つめている。



神津「怪盗を目の前にしてただ指を加えて見ている我々じゃない…!」

神津「ヤツの後ろは壁だ!全員前から通路を塞げ!」


G4「了解!」


神津「逃げ場は無いぞ怪盗」

ストーンリバー「………」



ストーンリバー「…我が力…!」スッ



ルルーシュ(…目を閉じた…!?まさか!?)

ルルーシュ「みんな目を閉じろ!」



ストーンリバー「食らうが良い…!」ヒィィン


740 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/02(水) 23:19:58.33 ID:X5QjaBeSO


神津「……」

小衣「……」

平乃「……」

次子「……」

咲「……」


ゴトリ。
神津達はそのままの姿勢で床に倒れた。
そう。それは洋館のマネキンと同じ状況だった。


シャロ「ココロちゃん!」

ストーンリバー「…ほう。ルルーシュ・ランペルージ…我がトイズが目に宿ること…見破ったか」

ルルーシュ「あのタイミングで目を閉じればな…」

コーデリア「人形化のトイズ…貴方が゙黄色い瞳の亡者゙の正体…!?」

ストーンリバー「いかにも…」


ルルーシュ(………!)


741 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/02(水) 23:21:25.96 ID:X5QjaBeSO

ルルーシュ(………)

ストーンリバー「その探偵としては最高峰の洞察力に敬意を払い、剣技のみで相手することを約束しよう…」

ルルーシュ(………)

ルルーシュ「ならば一つ答えろ…!」

ストーンリバー「…?」

ルルーシュ「゙黄色い瞳の亡者゙はお前…。…共犯者はいるか?」

ストーンリバー「否。余計な助太刀は入らん…安心しろ」

ルルーシュ(…………)


ストーンリバー「ただし……」


カチャ。
ストーンリバーは剣を手にする。
742 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/02(水) 23:22:02.77 ID:X5QjaBeSO









ストーンリバー「私が使うのは…この…魔剣だがな…!」









743 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/02(水) 23:27:31.94 ID:X5QjaBeSO

プシュー!
ストーンリバーが剣を抜いたその瞬間、なにか白い色のガスが充満する。


ストーンリバー「むおっ!」

ルルーシュ「な…なんだ!?」

ネロ「ルルーシュ!前!」

ストーンリバー「…………」

ルルーシュ「……?」

ストーンリバー「……うひゃっ」

コーデリア「……え?」

ストーンリバー「……いひ…いひひひひひひ!」

ルルーシュ「!?」

ネロ「何…!?」

ルルーシュ(あの目…!ヤバい!)

ストーンリバー「あひゃひゃひゃはははははぁぁぁ!」


ルルーシュ「せ…戦略的撤退だ!走るぞ!」ダッ

シャロ「怖いですー!」

エリー「〜〜〜〜!!」

ネロ「エリー!エリー!腕折れちゃうから!思いっきり握らないで!」

コーデリア「そんなこと行ってる場合じゃないわよ!」


ストーンリバー「いひひひひうへぇへぇへへへ…!」
744 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/03(木) 09:01:52.55 ID:FwNX5OOSO
布団の上には荷物が…
残された小さなスペースで寝オチしてました。
寝ている間に寝返りはおろか動いてすらいないってことですね…

どこかで「寝返りで疲れが取れる」って聞いた覚えがあるんですけど…私は大丈夫なんでしょうかね?

投下は終わってるので安心でした。

失礼します。
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/03(木) 23:25:18.96 ID:iXDUndTSo
乙!
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/05/03(木) 23:33:54.91 ID:U6S97sXZo
おつですわ
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/06(日) 09:23:25.61 ID:ojDnE7XTo

ストリバさんどうしたんだwwwwww
748 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 20:42:37.53 ID:AbqFR1mSO
やっぱりクライマックスが近いと筆が進むの早いですね。

早すぎて展開の収拾がつきません。
……むしろヤバイことですよね。


では投下します。
749 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 20:44:11.69 ID:AbqFR1mSO

コーデリア「こ…こっちです!」ダッ


コーデリア(確かこっちに…。…!あった!目印!)


そう。コーデリアは往路で目印を置いてきた。
ルルーシュが道を記憶していたのはわかっていたが、こういう事態があったときには目印の方が役に立つ。



コーデリア「次の目印は…あった!ここを右です!」

シャロ「あわわわわ!早く早く!」

ルルーシュ(…………?)

ルルーシュ(…ここは左だったような気がするんだが…?)


ストーンリバー「ふ…ふひゃひゃひゃひゃ!」


ネロ「何!?何々!?アイツどうしちゃったの!流石に怖いよ!」




コーデリア「っ…!」

コーデリア(え…なんで…?)
750 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 20:44:50.58 ID:AbqFR1mSO

コーデリア(そんな…どうして…!?)

エリー「…行き止まり…!?」

コーデリア「そんな!?目印はしっかりしてたハズなのに!?」

ルルーシュ(やられた…!)

ルルーシュ「くっ…!…ストーンリバーは俺達に隠れて付いてきていた!目印をずらすことぐらい造作もないハズだ…!」


ネロ「追い付かれるよ!」


ストーンリバー「〜〜〜!」


奇声をあげながらストーンリバーが向かってくる。
同時にストーンリバーは魔剣を振り上げる。
標的は…。


751 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 20:46:43.17 ID:AbqFR1mSO

ストーンリバー「〜っ!」ギロッ

エリー「ひっ!」ビクッ


…エルキュールだ。


ルルーシュ(…しまった!…どうする?どうにかして攻撃を防ぎつつ、ストーンリバーを掻い潜って迷路を抜けなければ…!)

752 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 20:47:15.25 ID:AbqFR1mSO








ルルーシュ「エルキュール!!」









753 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 20:48:27.75 ID:AbqFR1mSO

エリー「はわわわわ…!」ヒィィン


エルキュールは訳もわからず自らのトイズ゙トライアセンド゙を発動する。

と同時に恐怖感から無意識に両手を頭の上に持ってくる。




シャロ(で…でも!)

シャロ(こ…このままじゃエリーさんが切られちゃう…!)

シャロ(エリーさんのトイズば怪力゙…。剣を白刃取りしてねじ曲げるぐらいしか…!)

シャロ(いや……いやぁぁぁ!!)






ガキン。



シャロ(…………あれ?)


754 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 20:49:15.53 ID:AbqFR1mSO

何かを剣が切りつけるには相応しくない音がした。

そう。シャーロックは忘れていた。
エルキュールの゙トライアセンド゙は単なる゙怪力゙ではない。
怪力能力の副産物として自らの゙重力゙ど硬度゙を変化させることができる。

つまり…。


ルルーシュ(よし…!…怖がっていたエルキュールならパニックで精密な変化が出来ずにただ硬く、重くなることしかしないハズだと踏んだが…危なかったな…)

ルルーシュ「コーデリア!頼む!」

コーデリア「ふっ!」


剣がエルキュールの硬さに負け、少しだけのけ反ったストーンリバーの腹にコーデリアが突きを食らわす。

755 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 20:49:51.50 ID:AbqFR1mSO


ルルーシュ「こっちだ!行くぞ!」




………
……





〜洋館入口〜


洋館の入口。
開かれたままの立て付けの悪い扉をミルキィホームズは走り抜けた。
みんな相当急いだのだろう。肩で息をしている。


ルルーシュ「………扉を…っ!」

コーデリア(やっぱり体力ないのかしら…?)

756 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 20:50:22.49 ID:AbqFR1mSO








ルルーシュ「ネロ!!」









757 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 20:52:42.72 ID:AbqFR1mSO

ネロ「ほいほい」スッ


ネロは金属のヘラを取り出し、ドアの電子ロックに突き刺す。


ネロ「よっこらっしょっと」ヒィィン



ピピッ!
高い電子音と共にインジケータが青から赤に変わる。
即ちドアのロック。
これでストーンリバーが扉を開くことは出来なくなった。


ネロ「これでよし。やってやった………」


ザクッ


ネロ「………え?」

ルルーシュ「危ないっ…!」


ルルーシュがネロを抱えてその場を離れる。

その直後だった。

ネロの立っていた位置に魔剣の切っ先があったのは。

758 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 20:53:11.91 ID:AbqFR1mSO

シャロ「ド…ドアを!?」

コーデリア「貫いたって言うの!?」

ルルーシュ「危険だ!扉から離れろ!」


ストーンリバー「うぅぅぅいぃぃ!」


ストーンリバーが雄叫びと共に扉を切り刻む。
扉はパズルのようにバラバラになり崩れた。
そしてストーンリバーが向かった先は。


ストーンリバー「〜っ!」

ルルーシュ「くっ!」






ルルーシュだ。


759 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 20:59:01.20 ID:AbqFR1mSO

コーデリア(……!大変!)

ストーンリバー「むぃ!」ブン

ルルーシュ「くっ」サッ

ストーンリバー「らぃ!」ブン

ルルーシュ「…!」サッ


ルルーシュ(くっ!今は直線的な動きで避けやすいが…このままだと体力的にも危ない!)

ルルーシュ(…どうする…!?)









コーデリア「教官!しゃがんで下さい!」ヒィィン









ルルーシュ「!」スッ

コーデリア(この位置からならトイズで怪盗の動きを読める…ハズ…)ヒィィン

760 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 21:02:26.31 ID:AbqFR1mSO


コーデリア(…!肩を引いてる…?ってことは!)


コーデリア「教官!゙突ぎが来ます!」

ルルーシュ「っ!」サッ


ルルーシュはストーンリバーの突きを紙一重で躱す。
体力的にもそろそろ限界だ。このままじゃ刺されてしまう。



ルルーシュ(くそっ!このままじゃ埒が明かない!…何か奴の注意を引けるものを…!)

761 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 21:02:52.97 ID:AbqFR1mSO









ルルーシュ「シャーロック!!」








762 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 21:03:23.23 ID:AbqFR1mSO

ルルーシュ「扉の破片を奴に!」

シャロ「はい!」ヒィィン


゙サイコキネシズで操られた扉の破片がストーンリバーの周囲を飛び回る。


ストーンリバー「ん!ん!うぅ!」


飛び回る破片を切り刻もうとしているがシャーロックのコントロールで上手く切り刻めはしない。
魔剣の一太刀一太刀が空を切る。


ルルーシュ「今うちに二階だ!行くぞ!」ダッ

みんな「はい!」



763 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 21:04:23.34 ID:AbqFR1mSO

………
……




〜?side〜




〜洋館:???〜



?「…………」

?「…ストーンリバー…。…可哀想に。魔剣に罠があったのですね…。…しかし」

?「まだ゙その時゙ではありませんね…。私が出るわけには行きませんわ…」

?(まだ様子見…。様子見です…)




〜?side fin〜

764 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 21:06:55.11 ID:AbqFR1mSO

………
……





〜???side〜



〜何処か〜



???「…今のストーンリバーは錯乱している…」

???「…死ぬなよ。…ルルーシュ」

???「私たちはまだ…゙契約゙を終えていないんだ…」


゙ソイヅは虚空に向かいそう呟く。
勿論どこからも返事は帰ってこない。
無機質な空間。創られた未知の世界。
その孤独の中で゙ソイヅは。







緑色の長い髪を揺らすのだった。

その金色の瞳は何を眺めているのか。




〜???side fin〜

765 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/06(日) 21:08:18.05 ID:AbqFR1mSO
今日はここまでです。
凄いですね。凄い無理矢理な伏線ですね。
回収するかは謎ですけどね。

では失礼します。
766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 23:45:58.60 ID:Tn12QBT2o
767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/07(月) 13:53:40.30 ID:RAgDcNoSo
ギアスキャラは思わせ振りなだけで出てこないかと思ってた俺歓喜
768 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/09(水) 18:15:31.35 ID:b1eda4w9o
ひゃっはー!
769 :鳳凰院凶真 :2012/05/10(木) 17:24:56.92 ID:Pfc/Iq+a0
おもしろいではないか
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/05/10(木) 18:58:52.18 ID:2TZrX8kAO
なんだこの半値

緑髪に金眼…C.C.?
771 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:11:15.72 ID:LGAalXrSO

おはようございました。
最近気づいたら寝ていることが増えてきた>>1です。

投下しますよ!
772 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:13:15.87 ID:LGAalXrSO

………
……



〜洋館二階〜



ストーンリバー「うひっいひっくふぅっ」


ストーンリバーは謎の笑みを浮かべたままスキップに近いこれまた謎のステップで廊下を歩く。
端から見れば薬物中毒者のような狂った顔をしている。


ストーンリバー「るぃ?」


ストーンリバーは開いているドアを見つけた。



ルルーシュ(こい…!ストーンリバー!)


ルルーシュはその部屋のドアの真横に立っていた。
ドアを開けばルルーシュの体が隠れる位置だ。

だが隠れてやり過ごそうなどとは考えていない。
そう。これは罠だ。


ストーンリバー「………」スタスタ


ストーンリバーが部屋に入る。
作戦通りだ。


ルルーシュ(来た……!)

773 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:13:44.93 ID:LGAalXrSO


バタン。
隠れていたルルーシュがドアを閉める。
二階は電気が通っていない上に、窓は覆われている。
部屋には明かりが届かず真っ暗だ。目が慣れていなければ自分の手すら見えないだろう。


ストーンリバー「!?」

ストーンリバー「むん!ふん!がぁぁ!!」


何も見えなくなった世界でストーンリバーはがむしゃらに魔剣を振るう。


ルルーシュ(………あとは!)

774 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:14:14.32 ID:LGAalXrSO








ルルーシュ「コーデリア!!」








775 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:15:56.60 ID:LGAalXrSO

コーデリア「……」スッ


同じく隠れていたコーデリアが姿を現す。


コーデリア「………」ヒィィン


トイズを使い、要らなくなった眼を閉じる。
そして耳に感覚を集中する。



コーデリア(………)



ドクンドクン。



コーデリア(……これはエリーの心音…。怖い想いをしたわね…。大丈夫。もう終わるから…)



ドクンドクン。
ドクンドクン。



コーデリア(…あら?……ふふ。みんな一緒にいるのね。…よかった。エリーも落ち着いたみたい…)


ドクンドクン。



コーデリア(教官…は…別に変化ないわね…。後で問い詰めたら、言うのかしら。…『計算通りだ』って。)



ドクンドクン。
うぅ!がぁ!うぅぅぅ!
ブン!ブン!ブン!



コーデリア(見つけた…。ストーンリバーの゙音゙)


コーデリア(……………)ブルッ

776 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:18:05.54 ID:LGAalXrSO

コーデリア(……………)


コーデリア(…いくら私だって剣を振り回してる中に飛び込むのは勇気がいるわよ…。…落ち着かなきゃ)


―コワイ―

コーデリア(…手が…震える…)ガタガタ


コーデリア(落ち着かなきゃ…落ち着かなきゃ…)




―コワイ―


コーデリア(…落ち着かなきゃ…私が落ち着かなきゃ…みんなが…みんなが…)ガタガタ


―コワイ―


―シニタクナイ―





―ミンナシヌ―

777 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:19:30.93 ID:LGAalXrSO

コーデリア(…みんなが…みんなが…!)



コーデリア『…もし…みんなが危ない目にあったら……私っ…!』

ルルーシュ『……』

ルルーシュ『落ち着け。肩の力を抜くんだコーデリア』

コーデリア『…でも!』

ルルーシュ『じゃないとまたいつもみたいに暴走するぞ?』

コーデリア『なっ…!?教官!私が暴走するのがいつものことみたいに言わないでください!』

ルルーシュ『ははは。すまないコーデリア。……でもこれで少しは落ち着いただろ?』

コーデリア『…!』

コーデリア『そうですね…。ありがとうございます教官』

ルルーシュ『ああ』

ルルーシュ『それにな…』

コーデリア『?』

ルルーシュ『もしお前たちが…危ない目にあうのだったら…』



コーデリア(………………)

コーデリア(そうだ…)

778 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:20:26.80 ID:LGAalXrSO

コーデリア(……うん…)

コーデリア(大丈夫…。私なら…。それに危なくなったって…)



―全力で…守るさ…―



コーデリア「…ふっ!」ダッ


刀が降り下ろされるまでの一瞬の隙をついて、コーデリアはストーンリバーにタックルをする。
ストーンリバーは吹き飛び、壁に激突。
その威力はひび割れた壁からも想像できる。


コーデリア「やった…?」

コーデリア「教官!明かりを!」


ルルーシュは平乃に貰ったランプをつける。
ストーンリバーは壁にぐったりともたれかかっていた。


ルルーシュ「やったか…?」

コーデリア「はい。渾身の一撃でしたから」

ルルーシュ「だが油断するなよ」

779 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:21:36.24 ID:LGAalXrSO

シャロ「コーデリアさーん!」

エリー「大…丈夫…ですか…?」

ネロ「……まぁ…僕は心配なんかしてないけど。コーデリアなら大丈夫な気がしてたし」

コーデリア「みんな…!」クルッ












ストーンリバー「」ピクッ












ルルーシュ「!?」


コーデリアが駆け寄ってきたみんなの方を向いた。つまり後ろを向いたその瞬間、ストーンリバーが僅かに動いた。
勿論それをみんなは見ていない。


ルルーシュ(マズイ…!)


780 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:25:11.62 ID:LGAalXrSO

ストーンリバー「…!うぁぁぁぁ!」ダッ


コーデリア「…え…?」


コーデリアに向かって走り出すストーンリバー。勿論魔剣を振り上げている。
トイズを発動して応戦するのも間に合わない。


コーデリア(…そんな…)




―シニタクナイ―




コーデリア(いや…!助けて…!)




―コワイ―


―シニタクナイ―


―イヤダイヤダイヤダ―


―タスケテ―





コーデリア(教官……!)

781 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:25:58.83 ID:LGAalXrSO








ルルーシュ「………や…」

ルルーシュ「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」キュィィィィン









782 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:33:48.88 ID:LGAalXrSO

コーデリアはおそるおそる瞑っていた目を開く。
目の前にいたのは剣を振り上げる怪盗ではなく、

コーデリアを守るように立っているルルーシュだった。


ストーンリバー「…………!」


ルルーシュ「…るな」ボソッ

ルルーシュ「ふざけるな…!」

ルルーシュ「何が…迷っているだ…!何が俺じゃないだ…!あの魔女と…共犯者だから…なんなんだ…!」

783 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:34:51.81 ID:LGAalXrSO


ルルーシュ(俺は…危険な目に合っている彼女達を守ろうとしている…)

ルルーシュ(理屈じゃない…。損得なんてない…)

ルルーシュ(考えるよりも先に体が動いた…)

ルルーシュ(俺が…ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが…守るんだ…!全力で…!)

ルルーシュ(俺が救えなかった…ロロやユフィ…シャーリー…みんなの分まで…!)



ルルーシュ「この子達を…傷つけさせやしない…!」

784 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:35:28.75 ID:LGAalXrSO

ストーンリバー「………」


ストーンリバーは魔剣を振り上げたまま停止している。
すると部屋に声が響く。


?「…素敵ですわ」


途端に景色が変わる。
さらにストーンリバーの体がどんどんと消えていき、魔剣は床に落ちた。


ネロ「この声…!怪盗アルセーヌ!」

アルセーヌ「ご名答」

アルセーヌ「それにしても素晴らしい決意の目…。素晴らしい覚悟ですわ…ルルーシュ・ランペルージさん…。」

アルセーヌ「…まさか魔剣にあんな罠があったなんて…調査不足でしたわ…今回は我々の負けです」

ルルーシュ「…なら出てきて姿を見せたらどうだ?」

アルセーヌ「うふふ…そういうわけにはいきませんわ…。まだ゙その時゙ではございませんもの…」

アルセーヌ「では失礼しますわ…ご機嫌よう…」

ルルーシュ「待て!マネキン化した人たちを元に…!」

785 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:35:56.47 ID:LGAalXrSO


ストーンリバー「…う…心配はいらない…。我がトイズは日の光で解除される…」

アルセーヌ「あら。気がついたのですねストーンリバー」

ストーンリバー「はっ。申し訳ありません…アルセーヌ様…」

ネロ(だから二階の窓はあんな状態に…)

ストーンリバー「ミルキィホームズ…魔剣は預けておく…。…さらばだ」


シャロ「待ってください!」


シャーロックの声は怪盗達に届くことなく、部屋に響く。




コーデリア「わ…私のトイズなら…!」

ネロ「…無駄だよコーデリア」

コーデリア「なっ!?そんなことないわ!」

786 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:36:28.76 ID:LGAalXrSO

ルルーシュ「…いやネロの言う通りだ…。アルセーヌが出てきたということは退路はしっかりしているはず…」

コーデリア「……」シュン

ルルーシュ「そう落ち込むなコーデリア。………それより今はっと…」


ルルーシュは床に置かれた魔剣を手にしようとする。


エリー「えっ!?」

シャロ「先生!ダメです!先生まで!」


ルルーシュ「……やはりな」スッ



ネロ「ルルーシュまで「あひゃひゃ」とか言うように…………あれ?」

787 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:37:14.09 ID:LGAalXrSO

ルルーシュ「…魔剣を鞘から抜いたとき何かガスのようなものが出ただろう?恐らくそれは錯乱作用のあるガス…。となれば今は触っても問題ない…」

ルルーシュ「呪いなんて非科学的なものあるわけないんだ。カラクリがあるのさ」

コーデリア「…な…なるほど…」


………
……



ルルーシュ「…よし。まだ日が出ているな…。エルキュール」

エリー「はい?」

ルルーシュ「日の入りまでに二階のマネキンを全員外まで運んでくれ」

エリー「ふぇっ!?」

シャロ「ファイトです!エリーさん!」b

コーデリア「エリーなら出来るわ!」b

ネロ「…今回は任せたよエリー!」b

788 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:38:25.90 ID:LGAalXrSO

エリー「え…えぇぇぇ…」

ルルーシュ「あ。地下にいるG4と神津もな」

エリー「」


………
……




〜洋館:外〜



「……あれ?僕は一体…?」

「私は確か…゙黄色い瞳の亡者゙を探して…」

「何があったんだっけ…」

「!こ…こここここんな時間!?しょ…商談が!大事な商談があったのに!」

「ってゆーかぁマジ何があったのかわかんねーってカンジー」

「……帰って寝るか」

「ブー!?ラードが…!ラードが無くなってるブー!」






エリー「」

シャロ「うわっ!?エリーさんが真っ白な灰に!?」

789 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:39:28.63 ID:LGAalXrSO

エリー「」

ネロ「…エリー…エリーのことは忘れないよ…」


エリー「」

コーデリア「……菊の花を摘んでくるわ…」


エリー「」

ルルーシュ「流石に無茶をさせ過ぎたか…。…すまない…エルキュール…ッ!」


エリー「」

ネロ「……………」

シャロ「…………」

コーデリア「……………」



ネロ「…エリー。ネタはここまで。帰ろ」

エリー「」

ネロ「エリー?」

790 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:40:14.96 ID:LGAalXrSO

エリー「」

ネロ「…エ…エリー?」


シャロ「……え?」

エリー「」


コーデリア「ちょ…ちょっとエリー?」

エリー「」


ネロ「…!ルルーシュ!ルルーシュ!?」

ルルーシュ「ああ…。無理が祟ったのかもしれない…」

コーデリア「そんな!?私たちのせいで!?」

シャロ「エ…エリーさん!エリーさん!?」

エリー「」

ネロ「ねぇ!?エリー!?返事をしてよ!エリィィィィィ!」




791 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:40:59.00 ID:LGAalXrSO














ルルーシュ「静かにしろ」チョップ

ネロ「痛ぁー!」



ルルーシュ「…疲れたんだろ。ぐっすり寝てるんだ。事務職まで運んであげよう」

エリー「」zzz


ルルーシュ(…今は…)

コーデリア「じゃあ帰りましょう教官」

ルルーシュ(この笑顔も…)

ネロ「行こうルルーシュ」

ルルーシュ(無邪気にはしゃぐ姿も…)

シャロ「先生!」

ルルーシュ(俺を見つめる真っ直ぐな瞳も…)

エリー「」zzz

ルルーシュ(この真っ白に燃え尽きた姿……はいいか)

ルルーシュ(守って見せる…!)

ルルーシュ(俺はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア…!…ミルキィホームズ教官だ…!)
792 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/10(木) 20:45:02.41 ID:LGAalXrSO

ストーンリバー編終了です!

少しのオマケと少し物語を補完してから次のシナリオへ進みます。

では失礼します。
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/10(木) 21:35:04.16 ID:qoAW4LMuo
乙乙
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/10(木) 22:57:45.11 ID:DgoSFw6Ao

スパロボではギアス超優遇でしたね
O2もかっこよかったし
795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]:2012/05/10(木) 23:39:23.73 ID:gKCHhp24o

熱血してるなあww
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/05/11(金) 00:48:20.55 ID:VwpmHnlAO
楽しそうでなによりだなww
797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/11(金) 04:25:15.25 ID:TEmWfO/qo
決意したルルーシュは強い
798 :鳳凰院凶真 :2012/05/11(金) 18:51:33.06 ID:GdFzSYCB0
はやくコードギアスキャラでないかなあ
799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/13(日) 08:55:07.15 ID:PbsVuhRfo
800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/14(月) 07:41:06.40 ID:wJOGMNOeo
ギアス面白いですね
他にミルキィのSSってありませんか?
801 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/05/14(月) 19:22:38.02 ID:Uwr5I4NSO
>>800

私が書き始めた辺りでは2つ3つあったんですけどね…

sage進行なのかもしれません

それか終わったのに気づいていないか…
802 : ◆Z62jOS0wc. :2012/05/14(月) 23:22:26.61 ID:Uwr5I4NSO
本日投下する予定でしたが明日投下することにします。

今日は少し忙しいので…。
もし片付いたら来ます。
803 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 20:51:57.57 ID:siRxXEnSO
久々のオマケですよ!
今回はアニメミルキィ感が強いかもしれません

オマケは1つなので苦手な方は読み飛ばしてください。
804 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 20:52:44.87 ID:siRxXEnSO
オマケ
stage3.26 ルルーシュ先生の授業






ネロ「ルルーシュってさー」ダラーン


とある日曜日の昼下がり。
ミルキィホームズはネロの帽子から出てきたお菓子を食べながらダラリとしていた。
そんな時にネロがいきなりルルーシュに兼ねてからの疑問を聞いた。


ルルーシュ「なんだ?」

ネロ「ルルーシュって一応このホームズ探偵学院の講師なんだよねー?」ダラーン

ルルーシュ「まぁそうだな」

805 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 20:53:37.68 ID:siRxXEnSO

ネロ「でもさー」ゴローンダラーン

ルルーシュ「……とりあえず床を転がるのを止めろ。…見えるぞ」


ネロ「」ピタッ


ネロ「…何が見えるの?」


ルルーシュ「なっ…!……そ…それは…その…」


ネロ「…僕が珍しくスカート着てることに関係してるのかなー?」ニヤニヤ

ルルーシュ「…ま…まぁそうなるな…」





ネロ「……」

ネロ「…期待してる?」

806 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 20:55:06.58 ID:siRxXEnSO

ルルーシュ「ばっ!…そんなわけないだろ…はしたないから止めろと言っているんだ…!」

ネロ「残念!下着かと思った?短パンでした!」

ネロ「これをやるためにわざわざ着なれないスカートを着てその下に短パンを履いたんだよね」ニヤニヤ


ルルーシュ「」イラッ


ネロ「……とまぁルルーシュを軽く一回イジったところで質問なんだけどさー」グデーン

ルルーシュ「とりあえずだらしないから止めろ」

ネロ「あ。エリー。そのクッキー取ってー」ダラダラーン

エリー「うん…」

807 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 20:55:38.20 ID:siRxXEnSO

エリー「」ゴロゴロゴロ

エリー「はい…」

ネロ「ありがとー」グデーン



ルルーシュ「……お前達は喧嘩を売っているのか?なぜ移動するのに床をゴロゴロ転がるんだ…」

ネロ「まぁまぁ」ムシャムシャ

ルルーシュ「…床が汚れるから寝ながら食べるのを止めろ」

ネロ「zzz」ムシャムシャ

ルルーシュ「いや食べながら寝るのも同じだろ…」


808 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 20:56:32.15 ID:siRxXEnSO

シャロ「じゃあ蒲鉾はセーフですよね」モグモグ

ルルーシュ「いやアウトだから」

シャロ「どうしてですかー先生ー」グダー


ルルーシュ「……………」


ルルーシュ「…シャーロックは蒲鉾すら食べこぼしてるからな」

シャロ「……ホントですー…気づきませんでしたー」グダー







コーデリア「教官が…好き…嫌い…好き…嫌い…」ゴロゴロ

ルルーシュ「床で花占いも止めろ。あと仏花でやるな縁起が悪い」

809 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 20:58:17.38 ID:siRxXEnSO





ガチャ。






アンリエット「失礼します。ルルーシュさ…」




コーデリア「全く!教官!掃除やってください!」シャキッ

ネロ「こんなに食べこぼして!掃除する僕らの身にもなってよね!」キリッ

エリー「この…椅子はこっちです…よね?」キリッ

シャロ「蒲鉾ですら食べこぼすなんて…!先生は反省してください」シャキッ



ルルーシュ「」



アンリエット「………」

アンリエット「…蒲鉾はシャーロックさんよね?」

シャロ「バレました!なんでですか!?」


810 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 20:59:10.33 ID:siRxXEnSO


………
……




ネロ「…でさ。ルルーシュって講師なんだよね?」

アンリエット「そうですよ。授業は好評で助かってます」

ネロ「でもこの事務所を除いて学院でルルーシュ見たことないんだけど?」

ルルーシュ「まぁ選択授業一コマだけだからな。無理もないさ」

ネロ「…ふーん」

アンリエット「…あ。本来の目的を忘れるところでした。ルルーシュさん」

ルルーシュ「なんだ?」

アンリエット「実は生徒会からルルーシュさんに…………」




ネロ(……選択授業一コマか……)




ネロ「」ニヤッ



811 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 21:00:11.60 ID:siRxXEnSO


………
……




ネロ「というわけで潜入しようよ。ルルーシュの授業」

コーデリア「…な…なに言ってるのよいきなり…」

ネロ「もうコーデリア以外からは賛成貰ってるよ?」

コーデリア「…え!?」チラッ

エリー「ネロ…準備できました…」

ネロ「………」

エリー「…ネロ……」

ネロ「…………」

エリー「…うぅぅ…ネロ…」

ネロ「……………」


エリー「…ネロ…さん…」

ネロ「はい。ありがとうエリー」


コーデリア「!?」

812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/05/15(火) 21:01:10.53 ID:+gkwEBoWo
おっ、今日は早めかな?
813 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 21:01:55.22 ID:siRxXEnSO

シャロ「ふぇほふぁは〜〜」ハグハグ

ネロ「どうしたのシャロ?」

シャロ「ふぁふふぁんふぉははほほふぁりぶぁぼーふぁはーはふー」モグモグ

ネロ「…飲み込んでから」

シャロ「…はぐはぐ…んくっ」ゴクン

シャロ「ネロ様沢山の蒲鉾ありがとうございますー」

ネロ「いいよいいよ」

コーデリア「シャロまで!?どうして!?」

ネロ「…まぁまぁ」


ネロ(まぁシャロは蒲鉾貢いで…)※エリーのバイト代で買った

ネロ(エリーはバイト先の画伯に頼んでモデルやってるときのエリーの写真撮って貰ったからそれでエリーど交渉゙して…)


エリー「うぅぅ……」


コーデリア(…心なしかエリーが泣いてるような気がするわ…)
814 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 21:03:29.72 ID:siRxXEnSO

コーデリア「…で?私はどんな手でオトすのかしら?」

ネロ「…エリー」

エリー「!」ビクッ

エリー「コーデリアさん!」ガシッ

コーデリア「エリー!?」

エリー「お願い…!お願いします…!」

エリー「ホントに…!」

エリー「じゃないと…私っ…!」

コーデリア「…そう来るのね…ネロ…」

ネロ「別に僕はエリーの名前を呼んだだけだよ。…で…どうするのコーデリア」

コーデリア「…………」

エリー「……」ウルウル

コーデリア「はぁ…」

コーデリア「わかったわよ…その代わり終わったらエリーとシャロを開放してよね」

ネロ「もっちろん!」


815 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 21:10:45.37 ID:siRxXEnSO


………
……




ネロ「というわけで…教室まで来ちゃいました」

コーデリア「まさかあの二十里先生の授業が自習なんて…ネロ何かしたの?」

ネロ「いや?でも今日は自習なの知ってたよ?」

コーデリア「あら…どうして?」

ネロ「ほら」ユビサシ

コーデリア「外?」

シャロ「?」

エリー「誰か…います…」
816 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 21:11:45.14 ID:siRxXEnSO



二十里「まさか僕の美しい君がゴミ箱に入れられただなんてぇー!ユールサレナーイ!」

石流「…ジャマだった…あんな場所に置いておくからだ」

二十里「あぁーそこがぁ!美しい君の特等席だったのにぃ!」

石流「…生徒会室の客用のソファがか?」

二十里「美しい君には美しいものしか似合わなぁぁい!あのソファは素晴らしいぃぃ!」

二十里「あぁー!美しい君っ!もう大丈夫っ!……その美しさ…エークセレェェント!!」

石流「…付き合いきれん。私には生徒の食事の下ごしらえがある…失礼するぞ」

二十里「まぁぁぁだ!僕の美しい君への謝罪をしてなぁぁぁい!!」






コーデリア「」

ネロ「朝からずっとやってるからさ」

コーデリア「全く気がつかなかったわ…」

817 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 21:19:06.86 ID:siRxXEnSO

………
……



ネロ「…というわけで教室前だよ!」

エリー(どこ向いて話してるんでしょうか…)



ネロ「まずは音をたてないように…」

シャロ「入りましょう!」ソローリ


………
……




(●)「もう一度ぉ!」

「「「「「「オール・ハイル・ルルーシュ!」」」」」」

\(●)/ マント バサー

「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」

(●)「…今のテストに出るぞ」

「「「「「イエス!ユアマジェスティ!!」」」」」

「イエス!ユアハイネ…あっ」

(●)「…………!」

(●)「………お前…今間違えたな?」

「す…すみません!先生!」

(●)「…教室の隅で一人だるまさんがころんだでもしていろ!」キュィィィィン

「………」フラフラ

「だるまさんがころんだ…。フフフ。誰も動かないやぁ……凄いなぁ…ふふふ……」

(●)「この間に次のページ進むぞー」




コーデリア「」

エリー「」

シャロ「」

ネロ「」


818 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 21:20:21.70 ID:siRxXEnSO

………
……


ルルーシュ「…ミルキィホームズみんなが何故か高熱を出して寝込んでいるらしい…どうしたんだ?」





ネロ「うーん…黒い仮面が迫ってくるよぉ…」

コーデリア「…うぅぅ…目の前で妹がアルセーヌに拐われて行くわ…」

エリー「…黒い仮面が…銃弾を…避けながらこっちに…」

シャロ「…沢山の蒲鉾に押し潰されますー…苦しいですー…」



その後復帰した彼女達は黒い仮面をすっかり記憶の何処かに追いやっていて全部忘れていたそうな。


※この物語はフィクションの中のフィクションです。
本編のルルーシュ、というかルルーシュはこんな教育はしません。




stage3.26 fin
819 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/15(火) 21:24:18.72 ID:siRxXEnSO

オマケ終了です。
正直やり過ぎた感がハンパないです。
因みにアニメ見てないから何がなんだかって人のために。

二十里先生の言っている美しい君というのは「自分の写真の抱き枕」です。


次回の投下はトゥエンティ編までの間のお話しです。
ちゃんと本編ですから安心してください。


では今日は失礼します。
次回は木曜日…かな?
820 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/05/15(火) 21:52:24.03 ID:DsoPWC97o
ゼロ先生ェ…
821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/05/15(火) 22:01:40.49 ID:UCX+qqcAO
また見てギアス並みにはっちゃけたなwwww
822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]:2012/05/16(水) 00:22:11.73 ID:TcO6MgDyo
相変わらずのギアスの無駄使いww
823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/16(水) 05:53:32.06 ID:vll91oVOo
>>1乙ぅ(若本ボイス
824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/16(水) 07:44:44.94 ID:TgIjoWr5o
蒲鉾食べたくなってきた
825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/17(木) 07:45:58.62 ID:tG/bUfnYo
本編ではほとんど使ってない分おまけでカオスなギアスの使い方してんなwwww
826 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/17(木) 22:52:29.81 ID:FqvxmjeSO
正直時間がありません。
ってことでさっさと投下しますね。
827 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/17(木) 22:59:17.19 ID:FqvxmjeSO

〜ミルキィホームズ事務所〜





バン!

事務所の扉が唐突に開く。
ミルキィホームズが視線をやるとそこにいたのは一人の男。
何やら憤慨しているようにも見える。
一歩。一歩。また一歩。
一歩ずつ、だが確実に彼女達へ近づく。
そしてその男は口を開く。


















ブー太「ミルキィホームズー!」

828 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/17(木) 23:01:15.94 ID:FqvxmjeSO

コーデリア「」

エリー「」

シャロ「」

ネロ(あ。洋館のラード男)

ルルーシュ(…………)

コーデリア「えっと………どちら様…?」

エリー「…何か用…でしょうか…」


ブー太「…………」

ブー太「警察から話しは聞いたブー。洋館でマネキン化された僕達を助けてくれた…と」

ネロ「まぁ…そう ブー太「しかぁし!」

ネロ「」ビクッ

829 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/17(木) 23:02:36.29 ID:FqvxmjeSO

ブー太「僕の珠玉のラード『ヨコハマラードverB3.6』を台無しにしたことは忘れないブー!」ゴゴゴ

シャロ(…なんのことでしょう?)

コーデリア(……ラード?)

エリー(………?)

ネロ(…………)









ネロ(…僕だー!)





ブー太「許すまじ…だブー!」

ブー太「この偵都ヨコハマ産最高級黒豚ラードに他7種類の高級ラードを僕独自の黄金比でブレンドすることでひとつひとつのラードではなし得ない所謂究極のラードが誕生し、それに僕が改良に改良を重ね…また日によって湿度、気温、天気、その日の花粉、風などを考慮し配合の比率や配合するラードのブランドを変更することにより毎日違ったコク!旨味!のど越しに香り、味わいの超最高級ラードを僕独自で編みだし、それを僕一人で独占できるという僕のみに許された絶対無敵のラードをッ!!!!」

ブー太「僕の目を盗み味わうのならまだしもっ…!床にぶちまけ、踏み潰しやがって……!…あの日僕はラード無しで半日過ごしたブー…17kg痩せたブー…。絶対に許さないブー!」ゴゴゴゴゴゴ

830 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/17(木) 23:16:34.93 ID:FqvxmjeSO

コーデリア(………)

エリー(…………)

シャロ(…………)

ルルーシュ(…………)




ネロ(……半分ぐらい聞いてなかったけど…やっぱり僕だー!)

ネロ(…いや……いやいや。見た感じ相手は制服だからホームズ探偵学院の生徒…。なら僕ならうまく丸め込めるかも……!)

ネロ「あの…」

ブー太「ブゥゥゥゥゥゥー!!」ゴゴゴゴゴゴ

ネロ「!?」


カッ。
ブー太の体が光輝いた。
(※油によるテカりではありません)
そして光が収まった時、そこにいたのは超がつくほど美形の男性だった。





イケメンブー太「ラードの恨みは…何よりも…重い………ブー。」

831 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/17(木) 23:17:31.20 ID:FqvxmjeSO

ルルーシュ(…!?な…何が起きた!?)

コーデリア「」

シャロ「」

エリー「」



ルルーシュ「…………」

ルルーシュ「…で…俺達にどうしろと言うんだ?」

ネロ(ル…ルルーシュが動いた!?)


イケメンブー太「まぁ待て。…私は助けられた身だ…。だからその分を差し引いて話をすることを覚えておけ……ブー」

イケメンブー太「まずはこれだ」ポイッ


イケメンブー太は何かを近くにいたコーデリアに投げる。


コーデリア「これは…石…?」

832 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/17(木) 23:18:26.15 ID:FqvxmjeSO

イケメンブー太「私にも詳しくはわからない……ブー。…だが黒ずんではいるがその色ただの石ではない…私の直感がそう告げている…ブー。なにかあるかもしれない……ブー。…警察には黙っている……ブー」

イケメンブー太「これが私からの…礼だ…ブー」

コーデリア(……こんな石…要らないわよ…)

シャロ(べっこうあめみたいな色ですー)

ルルーシュ(…いらないな…)


ネロ「…な…ならラードの分はどうしろというのさ?」



イケメンブー太「…………」

イケメンブー太「…………いや。気が変わった。私は何も求めない。……私はこのヨコハマを守るには弱すぎる……ブー。…この偵都ヨコハマを守れるのはお前達のような奴らだ………ブー」

イケメンブー太「だから…ヨコハマを…この町を頼む………ブー」

833 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/17(木) 23:19:02.01 ID:FqvxmjeSO

シャロ(…か…かっこいいですー!)キラキラ

コーデリア(……素敵…語尾で台無しだけど)

エリー(…………すごい)キラキラ



ネロ(…あ…アッブねー!何か要求されなくて良かったー!)

ルルーシュ(………)

イケメンブー太「では…失礼。私はこれからラードを買いに行くからな。急がなければ…」

イケメンブー太「ミルキィホームズ」

イケメンブー太「…ヨコハマを…頼んだブー」スタスタ


バタン。
扉が閉まる。
美形の男性は帰っていった。ミルキィホームズに偵都を託して。



ルルーシュ「…なんだったんだ…?」

834 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/17(木) 23:22:30.43 ID:FqvxmjeSO

シャロ「…先生…!私たち…頑張らないといけませんね」

コーデリア「誰か知らない人にも期待されているのね…」

エリー「……頑張らなきゃ」グッ

ネロ「……………」

ネロ(よかった…ほんとよかった……)ダラダラ


ルルーシュ(……なんでネロは汗をかいているんだ…?)


ルルーシュ(とはいえこれは良い機会だったな。期待を背負っていることを認識されることができたからな……)

ルルーシュ(…ここからどうするか、だな…)


835 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/17(木) 23:30:58.87 ID:FqvxmjeSO
間のお話し一つ終わりです。
短いのは途中のブー太の台詞に力を入れたからです。

間のお話しはもう一つあります。
ただ申し訳ないですが間があきそうです。
と言っても一週間もあきませんから安心してください。


あとよくわからないですけど今日は携帯からのレスが規制されます。
初めてあんな表示でたから結構驚きました…。
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/18(金) 00:47:12.61 ID:pl+ruvBSo
乙乙
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/18(金) 00:59:01.61 ID:98EBaPNJo
おつ
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/18(金) 06:30:25.14 ID:pV7uSBNFo

二期終盤のあれか
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/18(金) 11:00:54.95 ID:c5oZqPWb0
またオマケかとおもた
840 :鳳凰院凶真 :2012/05/18(金) 21:02:31.72 ID:CiypYBWZ0
頑張れブー
841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 18:45:14.10 ID:ynXUSRhco
ラド神様ですねwwww
>>1乙!
842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/05/21(月) 20:47:12.58 ID:H1GTkuVAO
結局リバウンドか?
843 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/05/21(月) 22:15:36.07 ID:SZ2B5WtSO
>>839

この下りは無きゃいけないんですがブー太を使ったせいではっちゃけ過ぎた。
反省していない。だから多分また今度こうなります。


>>842

恐らくリバウンドした上に体重増加の一途を辿ってますね。



一週間空きそうですけど
明日来ますからお待ちくださいませ。
844 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/05/23(水) 12:44:12.44 ID:Nt0S2q7SO
最近になってホント携帯が書き込み規制されます。
昨日は一日書き込めませんでしたので今日投下したいと思います。
845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/05/23(水) 15:02:39.70 ID:/HVPI0vKo
楽しみにしてるぞ
846 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/23(水) 23:59:45.03 ID:Nt0S2q7SO

〜ミルキィホームズ事務所〜





夜。



ルルーシュ(…………)


―それでも俺は…明日が欲しい!―

―契約だ…ルルーシュ―

―それが…ゼロレクイエム―

―俺は…世界を壊し……世界を…創る…―

―イエス…ユア…マジェスティ―

―これが我が忠義の証…!―

―世界を壊し…世界を…!―

―オール・ハイル・ルルーシュ!―

―……なぁ?ルルーシュ…―



ルルーシュ「!」ガバッ

ルルーシュ「…………」

ルルーシュ「……また…夢か…」

ルルーシュ(だが…いつもに比べて…眠くならない…それに夢の内容をぼんやりと覚えている…)

ルルーシュ「…世界を壊し…世界を創る……か」


彼の言葉は夜に溶ける。


847 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/24(木) 00:04:51.90 ID:pK5p0l2SO


………
……




ルルーシュの朝が始まる。
今日はミルキィホームズのみんなはすっかり騒ぎの収まったヨコハマ中華街へ出掛けている。

そしてルルーシュは今、事務所に一人。
朝食を終えて一日の行動を開始するのだった。


………
……




〔AnotherView〕
〜ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア〜


静かな朝。
朝食を終えた俺は椅子に腰かける。
デスクには山積みの書物。

エルキュールに借りたものから学院の図書室のものまで。探偵の歴史の本と世界の歴史の本だ。
今日もページをめくる。


ルルーシュ「小林オペラ…か」

848 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/24(木) 00:06:30.55 ID:pK5p0l2SO

小林オペラ。
弱冠14歳で頭角を現した天才少年探偵。
その抜群の推理力で数々の難事件を解決する。

堕探偵事件、キング・オブ・ラウンド事件、百華の夜叉事件、R99事件…これらは小林オペラが解決した難事件の一部。


ルルーシュ(小林オペラ…。この後は決まって…)


怪盗L


ルルーシュ(…そう。この怪盗Lのページになる…)

怪盗L。
伝説の大怪盗で探偵史には必ず小林オペラと並べ書かれている。

素顔や素性は仮面の下。
怪盗Lという通り名とその鮮やかな手口しか記されていない。
そして…。

小林オペラは怪盗Lのライバル。
というより資料を見るに小林オペラしか対等に渡り合えなかった…と言うべきか。


…だが小林オペラは怪盗Lとの決戦後怪盗Lが姿を現さなくなって引退…。


ルルーシュ(………)

ルルーシュ(…決闘後、怪盗Lは消え去り、小林オペラもまた…)

ルルーシュ(…………?)


849 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/24(木) 00:06:59.53 ID:pK5p0l2SO

なんだ?何かが引っ掛かる。
……まぁいい。考えても答えは出ないだろうしな。


ルルーシュ(…………)チラッ


時刻は11時40分。
時の流れは早いものだな。
昼食を済ませ、町へとくり出す。



850 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/24(木) 00:07:39.35 ID:pK5p0l2SO

………
……




町へ出る…といっても何をするわけでもない。
所謂散歩だな。

これならこの町の地理を把握し、あの魔女を探すこともできる。


ルルーシュ「…………」


人波を避けながら大通りを抜ける。

その途中だった。


?「……」

ルルーシュ「!?」



視界の隅で細い路地裏に入っていく影を捉えた。

……緑の髪を揺らしながら。


ルルーシュ(C.C.…!?)

851 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/24(木) 00:08:20.94 ID:pK5p0l2SO


俺は走る。ただただ我武者羅に。人混みに阻まれるが隙間をこじ開ける。

細い路地に入るために左へ。

極端に細い道。人一人がやっと通れるような路地を抜けた先にいたのは。

























待ち焦がれた対面ではなく。
この世のゴミ。底辺がそこにあった。






852 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/24(木) 00:09:01.45 ID:pK5p0l2SO

「ちょいちょい。待ちな。見ねぇ制服だな?」


なんだこいつら。


「どこの学生ー?」


そこをどけ。


「お兄さん達さぁ…金欠なんだよねぇー」


知ったことか。


「カンパしろ…とは言わねぇけどさぁ…ちょっと助けてくんねぇ?」


……………屑が。

853 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/24(木) 00:10:19.12 ID:pK5p0l2SO


「…おい。なんとか言えや」


…口を開けるな。


「べっつに?脅してる訳じゃねぇんだ」

「ああ。この金属バットはあれね?俺達野球チームなんだよねぇ」


黙れ。


「ぎゃっはっはっは。お前ウケる!なんだよそれぇー」


黙れ。黙れ。


「あーあ。黒染めしてたのに薄くなっちまったぁ」


黙れ。黙れ。黙れ。


「あーじゃあ尚更金足りねぇなぁ…。そう思うだろ?学生くん」



ルルーシュ「………せろ」

854 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/24(木) 00:10:58.97 ID:pK5p0l2SO


「あ?んだって?」


ルルーシュ「失せろ…!ゴミが!」


俺はコンタクトレンズを外して屑共に゙命令゙する。


「あ?なんだとテメェ……………」

「おい?どうした?」

「…ああ。わかった…俺は帰る」

「は?何言ってんだ?」


ルルーシュ「お前は逆立ちでもしていろ…!」


屑の一人が逆立ちをする。滑稽だ。…だが良くお似合いだな。


「おい!お前どうした!?」


855 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/24(木) 00:11:43.27 ID:pK5p0l2SO


ルルーシュ「お前らは罵り合いでもしていろ…」


「おらっ!この脳筋野郎!」

「んだと!?このxxxxが!」

「うわあああ!」




「こ…これは…トイズか!」

「学生がふざけやがって…!食らえ!」


ルルーシュ「…………」


金属バット…か…。
遅いな。

俺は一歩前に出る。
避けるのなら下がるのが普通だが、こんな屑相手に逃げることなどしない。
手元に潜り込み、呟く。


ルルーシュ「…お前もだ」




…………もういい。面倒だ。

856 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/24(木) 00:13:44.85 ID:pK5p0l2SO


ルルーシュ「お前ら…全員失せろ…!」



………
……




嗚呼。胸糞悪いな。
やっとあの魔女に会えるかと思ったんだがな。
あの緑の髪は誰だったんだろうか…。

しかし……どの世界にもいるものだな…ああいうゴミは。

まぁ今頃全員帰って母親の作った晩御飯を食べて感動し今までの非行を詫びているだろうな。



……ここで逆立ちしてるヤツを除いてな。


「……………」グスッ

ルルーシュ「………」


少し悪いことをしてしまったかもしれない。

まぁ頑張って逆立ちで家まで帰ってくれ。


857 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/24(木) 00:16:10.56 ID:pK5p0l2SO


…………ん?晩御飯?

…もうこんな時間か。帰って飯を作らなくては。


そうだな…。みんなは中華街に行ったことだし俺の晩御飯も中華にするか。気分はシュウマイかな。





この時の俺はまだ、帰ってきたみんなから大量のシュウマイをお土産に貰うことなど知らない。


858 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/24(木) 00:18:34.20 ID:pK5p0l2SO

はい。
ここまでです。
少しオマケのような感じが続いてますが前回と今回の下りは必要なのでご容赦を。

次回からトゥエンティ編スタートします。

では失礼します。
859 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/05/24(木) 00:32:35.32 ID:mNE1EvIAO

ラードは痩せたらイケメンなのに欲を選ぶか…ww

緑髪は果たしてC.C.なのだろうか
860 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/24(木) 00:58:02.80 ID:rgc+tI830
乙です 
今回の下りはオリジナル展開への伏線かな
どうやって本編に繋がるのか楽しみだ
861 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/05/24(木) 01:14:56.89 ID:kVWMAog9o
オペラさんどこ行ってしまったん?

862 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/24(木) 22:01:52.59 ID:gpkFHLZco
乙乙
863 :ルルーシュ :2012/05/26(土) 22:40:41.09 ID:hc+Xbezj0
書いていいのは 書かれる覚悟のある奴だけだ!!
864 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/05/26(土) 22:49:39.53 ID:d6q8mgXAO
上げていいのは叩かれる覚悟がある奴だけ…やかましいわ[ピーーー]コテハン
865 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 13:00:07.57 ID:+lAIdtxSO
>>863

その名前でその台詞を言われるとまるでルルーシュが何処かでSS書いてるみたいですね


さて。
本日夕方あたりに投下出来ればな…と。
トゥエンティ編開始ですよ!
866 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 18:31:39.23 ID:+lAIdtxSO

〜とある一室〜



このとある一室の主、怪盗アルセーヌは悩んでいた。


アルセーヌ「……はぁ」


溜め息を一つ。
するとその状況を察した騎士が二人。


ラット「ア…アルセーヌ様!溜め息なんてついて…どうしたんだよ?」

アルセーヌ「あらラット……実は…私は今悩んでいるのです」

ラット「悩み…?」

ストーンリバー「…………」

アルセーヌ「例のターゲットを誰に手に入れてもらうか…ですよ」

ラット「!」

ストーンリバー「…………」
867 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 18:41:05.14 ID:+lAIdtxSO

ラット「そ…そういうことなら是非俺に!挽回のチャンスをくれよ!アルセーヌ様!」

ストーンリバー「……………」

アルセーヌ「うふふ…どうしようかしら…」


?「アルセーヌ様!」



すると一室に声が響いた。



アルセーヌ「あら」

?「そのミッション!是非この僕に御命じください!」

?「ビューティフルにしてミステリアスであられるアルセーヌ様のしもべ…」

?「この僕が!ダイナミック!かつエレガント!かつセンシティブゥゥに!」

?「あなた様のご期待にお応えしてみせましょう」

868 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 18:41:41.82 ID:+lAIdtxSO

?「この…怪盗…」


?「トゥ……………」


?「ぅ………………」


?「ぅ〜〜……ぅ……」


?「ぅ〜……………」


?「ゥエンティがっ!!」


?「OHhhhhh!エェェェェェクセレンッッ!」


登場した怪盗トゥエンティは喜怒哀楽の百面相をしながら自らの名を叫ぶ。


ラット「」

ストーンリバー「………」

869 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 18:42:10.50 ID:+lAIdtxSO

アルセーヌ「うふふ…。素晴らしいわ。本当にありがとう。いつも私を楽しませてくれて」

トゥエンティ「あ…いえ…。楽しませようとしているわけではなくて…その…僕の本気を…」

アルセーヌ「わかりました。貴方に任せましょう」

トゥエンティ「嗚呼アルセーヌ様…我が麗しのロイヤルハート…」



………
……




ラット「ところでストーンリバー。お前全く絡んでこなかったけどどうしたんだ?」

ストーンリバー「…む。いや…」


870 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 18:48:09.67 ID:+lAIdtxSO

ストーンリバー「アルセーヌ様」

アルセーヌ「あらどうしたのストーンリバー」

ストーンリバー「先日の失態…申し訳ありません。…どうか罰をお与えください」

アルセーヌ「…あれは宝に細工がしてあることを調べ損ねた私のミスです…」

ストーンリバー「いえ。全て己の未熟さが招いたことです…。…どうか罰を」

871 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 18:48:47.22 ID:+lAIdtxSO

アルセーヌ「うふふ。頼もしいわね…。…そうね。なら…精神面を鍛えてください…今度はどんな錯乱にも負けないように…」

ストーンリバー「仰せのままに…。…トゥエンティ。後でお前の自慢話でも聞かせてくれ」

トゥエンティ「…それはどういう意味かな…?」ピキッ

アルセーヌ「うふふ。仲が良くて羨ましいわ」

ラット「え?あれ仲が良いのか?」



………
……




トゥエンティ「それで…アルセーヌ様…」

アルセーヌ「ええ。わかっています。貴方のターゲット…それは……」


872 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 18:50:04.19 ID:+lAIdtxSO

〜ミルキィホームズ事務所〜



ルルーシュ「アダムの涙…?」

アンリエット「はい。レアメタルの一種です」

シャロ「そうです!それで大変なんです!」

シャロ「予告状が凄くて!学院が大変で届いたんです!」

コーデリア「シャ…シャロ!落ち着いて!深呼吸よ!深呼吸が良いわ!」

シャロ「あわわわ…そうですね!」

873 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 18:50:36.01 ID:+lAIdtxSO

コーデリア「いくわよ!シャロ!」


シャロ「すー」

コーデリア「はー」


エリー「………」


コーデリア「すぅー」

シャロ「はぁー」


ネロ「………」モグモグ


シャロ「すぅ〜」

コーデリア「はぁ〜…」




二人「「ふぅ……」」

874 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 18:51:09.31 ID:+lAIdtxSO

シャロ「コーデリアさーん。私落ち着いて来ましたー」

コーデリア「うふふ。私もよ〜」



ネロ「……………」

エリー「……………」



シャロ「あはは…」

コーデリア「うふふ…」



ネロ「…で?予告状の話は?」

二人「「あぁっ!」」

ネロ「もう…テンパりすぎだよ二人共」

ネロ「いい?ルルーシュ。学院に予告状が届いたんだ。それも凄いのがね」

ルルーシュ「ほう」

875 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 18:51:58.25 ID:+lAIdtxSO

アンリエット「こちらです」ポチッ


とアンリエット生徒会長は手に持っていたボイスメッセージカードのスイッチを入れる。
録音された音声が鳴り響く。



『…探偵を志すピュアなレディ達へ…この予告状を届けよう…』

『今宵零時!ミッド・ナイト!場所はランドマークタワー最上階!この僕…怪盗帝国のジーニアスでビューティフルな怪盗トゥエンティによるエレガントにしてパーフェクツなショーをお見せしよう!』

『主演!怪盗トゥエンティ!』

『助演!怪盗トゥエンティ!』

『監督!怪盗トゥエンティ!』

『友情出演!怪盗トゥエンティ!』

『スペシャルサンクス!怪盗トゥエンティ!』

『そして僕に拐われる麗しの姫君…それは…』

『ア・ダ・ム・の・涙!』

876 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 18:54:28.15 ID:+lAIdtxSO


ピーッピーッとメッセージ終了の音がなる。



ルルーシュ「た…確かに凄いな…。何が『ナ・ミ・だ!』だ……」

ネロ「『だ!』のおチャラケ加減がイラッとくるよね」


アンリエット「その美しさが汚れることを恐れ…今日まで正式に鑑定が行われることの無かった究極の美…」

アンリエット「かつて数多くの怪盗がこぞって手に入れようとした秘宝…」

ルルーシュ「…伝説の怪盗…怪盗Lが名探偵小林オペラと争ってまで手に納めようとした…」

アンリエット「そうですね。そして名探偵小林オペラはアダムの涙を守るのと引き換えに探偵としての力(トイズ)を消失…」

アンリエット「怪盗Lは炎の中に消え…一命をとりとめた小林オペラは探偵やめ行方知れず…」

コーデリア「!…やっぱりアダムの涙って…そのアダムの涙だったんですね…」

エリー「…すごい……」

877 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 18:55:42.46 ID:+lAIdtxSO

アンリエット「その時の激闘が繰り返されるかと思うと…」

ルルーシュ「だが…学院に予告状が届いた以上無視出来ない…か」

アンリエット「…はい…」

シャロ「……行きましょう先生!」

エリー「名探偵…小林オペラの守った宝を…今度は私達が…!」

ネロ「知らんぷりするのも気が引けるしねー」

コーデリア「教官!」


ルルーシュ(…正直危険に晒したくはないんだがな…。だが探偵を志す以上…仕方がない)

ルルーシュ「…止めても無駄だろうからな…行くぞ!」

みんな「「「「はい!」」」」

ルルーシュ「ミルキィホームズ…出動だ…!」



878 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 18:57:25.64 ID:+lAIdtxSO

とりあえずここまで。
規制がウザいったらありゃしません。
「投下終わったらみなさんに聞くかな」
と思ったら規制出なくなるし…

文面コピらせろって。


では失礼します。
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 22:33:44.60 ID:5y1xxqm1o
乙!
880 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/05/27(日) 23:09:38.75 ID:+lAIdtxSO
ERROR:SoftBank(Vodaphone)のIPアドレス帯域ではありません
…たぶん
このメッセージが出たらメールで報告してくださいー (1707)

ホスト (よくわからんがここは書かないほうがいいのかな?ってことで伏せます)


■ VIPサービス運用情報
■ VIPサービス規約

携帯電話での書き込みについてはすべて機種固有番号を送信されていない場合、書き込みができません。
どうしても書き込めない場合はこちらからメールの送信をお願いします。



ってエラーが出るんですよね…
これどうしたらいいんでしょうか?

メールするしかないんですかね…?
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/28(月) 09:38:53.70 ID:2bqvhu9qo
ここの板の携帯書き込み判別をIPアドレス帯域でやっててソフバンが出してるIPアドレスが変わったから認識しなくなったとかかしら
詳しくはわかんないからメールしたほうがいいね
882 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/06/01(金) 23:21:31.99 ID:Wt8QHEcSO
明日投下します。
今日は報告だけで申し訳ないです。
883 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/02(土) 22:05:49.95 ID:o/FvHY2SO
さて。投下します。
884 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/02(土) 22:06:39.33 ID:o/FvHY2SO

〜ランドマークタワー〜




ガヤガヤガヤ。


「おい!カメラ回ってるかー!?」

「準備OKだ!」

「えー。私は今ランドマークタワーの前にいます」

「こちら現場の…」

ガヤガヤガヤ



ルルーシュ「…………」

ルルーシュ「…なんだこの人の量は…」

コーデリア「マスコミ…ですね…」


885 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/02(土) 22:07:09.77 ID:o/FvHY2SO

ルルーシュ「どうしてマスコミが………」

エリー「…!…ルルーシュさん…あれ」


エルキュールの指差した先はこのランドマークタワーの頂上。
そこにあったのは大きな一つのアドバルーン。
アドバルーンには地上からでも見えるほどの大きい文字で「今宵零時:怪盗トゥエンティ参上!」と書かれていた。


シャロ「…これじゃあ入口から入れませんね…」

ネロ「…………」

ルルーシュ「仕方がないな。…裏口に回ろう」


886 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/02(土) 22:07:55.11 ID:o/FvHY2SO

………
……



ルルーシュ「ここが最上階か…」

シャロ「うわー!高いですー!」

コーデリア「アダムの涙はどこに…?」

ネロ「…まぁ奥だろうね」

エリー「…………」






「ちょっとあんた達ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」ダダダダダ






奥から凄い勢いで走ってきたのはG4が知将明智小衣だ。


小衣「なんであんた達がいるのよ!?」

887 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/02(土) 22:08:30.28 ID:o/FvHY2SO

次子(小さいから一瞬で結構な距離走ったように見えるな)

咲(言ったら怒るかなー)

平乃(まぁ実際は対して早いわけじゃないんですけどね)

小衣「あんたらは何アイコンタクト取ってるのよ!そんなことよりコイツらを…!」

神津「……お前達も来たか」スタスタ

小衣「け…警視!コイツらが…」

神津「小衣」

小衣「はい…」シュン


888 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/02(土) 22:09:05.54 ID:o/FvHY2SO

ルルーシュ「G4がいるということは警察にも届いたか」

神津「ああ。予告状は警察や探偵学院だけではないマスコミにも届いている。……それに見ただろう?あのアドバルーンを」

ルルーシュ「そうだな…。…それでアダムの涙は?」

神津「奥の特別展示室だ。案内しよう」



………
……




案内された先。特別展示室には美しく光輝く宝石があった。
その紅に魅入られ何人の怪盗が監獄へ送られたことだろうか。


ルルーシュ「これが……アダムの涙…」

ネロ「す…すごい…」

コーデリア「………」

シャロ「き…綺麗です…」

エリー「……すごい……」

889 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/02(土) 22:11:26.42 ID:o/FvHY2SO

ミルキィホームズがアダムの涙を鑑賞していると通路から人が現れた。
身につけたアクセサリから見るに、まさにお金持ちという感じの女性だ。


高田「あら?警察さん?また五月蝿いのが増えてるじゃないの」

神津「高田さん…」

高田「こちらは?」

ルルーシュ「俺はルルーシュ・ランペルージ。ホームズ探偵学院の者だ…。…単刀直入に言おう」

ルルーシュ「学院にも怪盗の予告状が届いた。警備に参加させていただきたい」

高田「…警察さん?この人達は…」

神津「疑わしい所はありません」

高田「そう。なら警備して頂戴ルルーシュさん。…駒は多くて損はないしね」

ルルーシュ「…よろしく頼む」

890 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/02(土) 22:12:11.36 ID:o/FvHY2SO

神津「ルルーシュ・ランペルージ」

ルルーシュ「…?」

神津「このゲーム…。先に怪盗を捕まえた方の勝ちだな…面白くなりそうだ」

ルルーシュ「…………」

神津「俺は勝ちを易々とは渡さない…。G4。警備再開だ」

ルルーシュ「……………」

ルルーシュ(………………)

高田「………シュ……ん?」

ルルーシュ(……………)

高田「ルルーシュさん?」

ルルーシュ「…!あ…ああ。すみません」

高田「ボケッとされると困るわ。とりあえず早く警備してくださいな」

ルルーシュ「わ…わかりました」


891 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/02(土) 22:12:46.79 ID:o/FvHY2SO


………
……





〜展示室〜




奥の特別展示室から展示室入口へ向かう際、この展示室に皆の目が止まる。


シャロ「ひっ!虎!?」

コーデリア「これは……」

ルルーシュ「剥製だな」


アダムの涙の主こと高田の趣味だと言うのは後で神津に聞いた話である。
ここは高田の剥製コレクションの展示室のようだった。


ルルーシュ「これは…凄くキレイに出来ているな。…状態も良い」

ネロ「……………」ギリ

シャロ「今にも飛び出しそうですー」

エリー「!や…止めてシャロ…!怖い…」ビクビク

シャロ「…あ…ごめんなさいエリーさん…」

892 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/02(土) 22:13:29.47 ID:o/FvHY2SO

ルルーシュ「ただ……この趣味はあまり良いものとは思えないな」

ネロ「………!」






ネロ「ルルーシュもそう思う!?」






ルルーシュ「うわっ!」

ネロ「そうだよね!?可哀想だよね!?人間の勝手なエゴで関係のない動物が殺されていく!こんなのおかしいよね!?」

ルルーシュ「………ネロ?」

ネロ「こんなもの…!こんなものッ…!」ガン



ネロは金属のヘラを取りだし、壁の電力装置に突き刺した。

893 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/02(土) 22:14:31.24 ID:o/FvHY2SO

ルルーシュ「…ネ…ネロ…!?…何を!?」

ネロ「!」

ネロ「は…はははは。セキュリティロック開いちゃった」

ネロ「ずぶ濡れにしてやる!」

ルルーシュ「ずぶ濡れ…!?まさかネロ!スプリンクラーを…!?」

ネロ「そうだよ。こんな剥製なんて…!こんなの…!」

ルルーシュ「やめろ!ネロ!」ドンッ

ネロ「っ…!」


ルルーシュがネロを突き飛ばす。スプリンクラーは作動していない。間一髪だったようだ。


ルルーシュ「何を考えているんだ!?そんなことをしたら剥製はダメになる!そのくらい考えればわかるだろう…!?」

ネロ「……る…い」

ルルーシュ「………」

ネロ「五月蝿い!五月蝿い五月蝿い五月蝿い!ルルーシュのバカ!」ダッ

894 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/02(土) 22:26:32.73 ID:o/FvHY2SO

ルルーシュ「ネロ!?何処へ!?」



………
……




コーデリア「教官…さっきのアレはちょっと…。確かに仕方なかったとは思いますが…」

ルルーシュ「ああ……。突き飛ばすのはやりすぎたかも知れないな…」

シャロ「先生…。ネロも悪気があるわけじゃないんです…」

ルルーシュ「ああ。わかっているさ…。……何かあるんだろ?」

エリー「ネロは……動物が大好き…なんです」

ルルーシュ「……成程な」

コーデリア「まぁ…詳しい話はネロから聞いてください…。実は私たちも詳しく知らないんです」

ルルーシュ「聞いてくれって…ネロが何処に行ったかわかるのか?」

コーデリア「はい。多分…」

シャロ「……あそこですね」

エリー「きっと…あそこ…」

ルルーシュ「……教えてくれ」
895 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/02(土) 22:38:07.38 ID:o/FvHY2SO

投下完了です。
今回だけ1.5の内容なのは動画でここだけ見てしまいまして…。
剥製があることに意味があっていいな…と思ったので。
では今回はこれで。
失礼します。
896 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/03(日) 12:40:57.90 ID:rWT3TB+IO
>>90
897 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/03(日) 14:11:13.80 ID:MsxqCX7SO
>>896

あれ?何かおかしいですかね…?
すいません。理解力が無くて何がおかしいのかわからないのですが…。
ご教授願えませんか?
898 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/03(日) 16:46:19.57 ID:UhBTYnmko
気にする事ないと思うが...
かなり前の投稿だしおかしかったら誰かしら指摘してると思うけど

ホームズはあまり知らないが読ませていただいてます
899 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/03(日) 17:59:15.09 ID:7RoLeQJao
誤爆じゃね?
900 : ◆Z62jOS0wc. [sage]:2012/06/03(日) 19:07:20.36 ID:MsxqCX7SO

コーデリア「私…」なのに次の文が「みんなは…」

がおかしいってことですね。
確かに違和感はありますね…。
最後の部分抜粋で
コーデリア「私…」の後に
ううん や いえ
のような言い方を改める言葉を付けておいてください。
すみませんが脳内補完よろしくお願いします。
901 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/05(火) 11:32:20.26 ID:Zknu201yo
何も気にしないレベルだから
902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/06(水) 01:51:15.33 ID:o7eycubGo
気にしすぎだろ
>>1まだー?
903 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/06(水) 22:40:18.35 ID:W0GpbBVSO
>>901
>>902

ありがとうございます。
なるべく見る人全員に気分よく読んでいただきたいですからね。この程度でも何かあったら宜しくお願いします。


さて投下しますよ!
904 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/06(水) 22:43:36.98 ID:W0GpbBVSO

〜ホームズ探偵学院〜




ルルーシュ(ここは……学院…?こんな所にネロがいるのか…?)


ルルーシュは三人に言われた通りの場所へ来ていた。
そこは学院。だがいつも通らない道を使って奥へ進んでいく。


ルルーシュ「…ここ…か」


〜ホームズ探偵学院:庭園〜



自然がそこには広がっていた。草木は程よく生え、太陽の光に照らされ白く光っている。
ここで目を覚ませば天国かと錯覚しそうなぐらい幻想的だった。

905 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/06(水) 22:44:04.01 ID:W0GpbBVSO


ルルーシュ「学院にこんな場所が…」



「うん…。わかってる。反省してるよ」

「そう…。うん。落ち着いてる」

「大丈夫。次会ったら謝らなきゃ…ね」



ルルーシュ(この声…ネロか?)


木の陰からコッソリ様子を探る。
そこには沢山の動物に囲まれたネロの姿があった。
動物と顔を合わせ話しをしているネロの表情は笑顔だが何処かばつが悪そうにしている。


ルルーシュ(ネロ……)

906 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/06(水) 22:44:41.61 ID:W0GpbBVSO

「ばうっ!」

ルルーシュ「!?」


ネロを見ていて気がつかなかった。真正面には大型犬がいた。ルルーシュは驚き、声を上げる。


ルルーシュ「うわっ!?」ガサ

ネロ「…!…誰?」


ルルーシュ(しまった!)

ルルーシュ(…仕方ない。出るしかないか)

ネロ「ルルーシュ…。…聞いてたの?」

ルルーシュ「すまない。盗み聞きするつもりは無かったんだが…」

ネロ「…いいよ。…みんなでしょ?…此処教えたの」

ルルーシュ「…ああ」

907 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/06/06(水) 22:44:54.67 ID:0++ABnbAO
今一期を見終わった俺得


wktkwktk
908 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/06(水) 22:45:41.76 ID:W0GpbBVSO

ネロ「……………」

ルルーシュ「……………」

ネロ「……………」

ルルーシュ「……………」

ネロ「……………」


ルルーシュ「…あー……動物と会話しているみたいだったが…動物の言葉がわかるのか?」

ネロ「……まぁ動物にも微弱な電気は流れてるから。…トイズを使えばなんとなく気持ちがわかるぐらいかな」

ルルーシュ(………ナナリーも…こんな風に言っていたな…)


ルルーシュの最愛の妹ナナリーは盲目である。
そのため他の人より聴力が発達していて足音で人を見抜くほどだ。
ナナリーは動物とふれあうといつも「この子がそう言ってます」なんてまるで会話しているかのように言う。
ルルーシュにはまったくわからないのだが、動物を愛する人間の特権なのだろうか?

909 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/06(水) 22:46:21.18 ID:W0GpbBVSO


ルルーシュ「その…さっきはすまなかった」

ネロ「……どうしてルルーシュが謝るのさ…悪いのは僕だよ?」

ルルーシュ「…いや…止めるにも少し丁寧なやり方があったな…と」

ルルーシュ「…それに…好きなんだろ?動物が」

ネロ「……………」

ネロ「…剥製、毛皮、実験……人間の勝手なエゴで今この瞬間も沢山の動物が死んでるんだ。…言った通り僕には動物の気持ちがなんとなくわかる……だから…許せないんだ」

ルルーシュ「……………」

ネロ「笑わないでよ?」



と一言置いてからネロはその胸の中の決意を語り出す。

910 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/06(水) 22:46:48.89 ID:W0GpbBVSO

ネロ「僕はね。動物達が安全に楽しく暮らせる国を作るのが夢なんだ」

ルルーシュ(……………)

ネロ「正直探偵はそのための手段。もっともっと有名な探偵になってお金を沢山儲けなくちゃ……ってね」

ルルーシュ(……………)

ネロ「…ルルーシュ…。怒っていいよ。僕は探偵を道具として扱ってることに等しいことをしてる。自覚もある」



ルルーシュ「……怒るわけないだろ」



ルルーシュは考えていた。



この少女は自分と同じであると。
911 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/06(水) 22:49:14.44 ID:W0GpbBVSO

ルルーシュも妹ナナリーのために偽りの仮面をかぶり続けた。黒の騎士団やギアスも優しい世界を作るための道具に過ぎなかった。


だからこそ。



ルルーシュ「だがそれなら道を違えるな。信念を強く持て。修羅の道さえも歩んで見せろ」

ネロ「……それが」

ネロ「それが僕の運命なら」

ルルーシュ「ふふっ。上出来だ」ニコ

ネロ「動物達が幸せに暮らせる優しい国を作るためにも…頑張らなくっちゃ!」


ネロの決意に合わせて動物達が吠える。やはり信頼関係がしっかりしているようだ。


ネロ「あ。ルルーシュ。みんなにはナイショだからね…!」

恥ずかしいし…。
と小さな声で付け加える。
912 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/06(水) 22:50:00.49 ID:W0GpbBVSO

ルルーシュ「……あー。どうだろうな…」

ネロ「え?」







シャロ「ネローーーー!!」ガバッ







ネロ「う…うわぁ!?」


シャーロックは笑顔でネロの胸に飛び込み抱きついた。
ルルーシュは気づいていたがミルキィホームズ三人とも話を聞いていたようだ。


ネロ「シャ………シャシャ…シャロ!?」


シャロ「ネロ!私に出来ることがあったらいってください!動物に優しい国を作るの手伝います!」

コーデリア「どうして一言も言ってくれなかったのよ?」

エリー「ネロ……水くさい……です」

ネロ「み…みんな聞いてたの!?」


フイっと目をそらす動物達。どうやらルルーシュだけでなく動物達も気づいていたようだ。


ルルーシュ(…空気の読める動物だな…)

913 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/06(水) 22:52:53.96 ID:W0GpbBVSO

ネロ「あぁぁーもう!知らない知らない!僕現場に戻る!帰る!」ダッ


耳まで真っ赤になった少女が駆ける。その後ろ姿を優しく見守るミルキィホームズ達。
この日彼女達に更なる結束の力が生まれたのは言うまでもない。


ルルーシュ「…さて。俺達も戻るぞ」

シャロ「はい!今なら怪盗になんか負けません!」

コーデリア「゙今なら゙じゃなくでいつでも゙よシャロ。そうじゃないと国を作れるほど有名な探偵にはなれないわ」

エリー「…私たち…なら…なれます…!」

ルルーシュ「頼もしいな。……よし。行くぞ!」

三人「「「はい!」」」
914 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/06(水) 22:55:36.16 ID:W0GpbBVSO

とりあえず今日はここまでです。
ネロ愛護団体から「もっと可愛くしやがれ」って苦情が来そうなぐらい微妙な可愛さですね。
もう少し頑張ります。

では失礼します。
915 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/06(水) 23:01:19.53 ID:MkJ3ZLBoo

900越えたね
916 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/07(木) 02:46:19.31 ID:g60wb9xAO
ウザさがないネロならなんでもいい

C.C.の登場が楽しみ
917 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/07(木) 02:53:50.30 ID:5h3b3DNgo
>>916
うざいネロもそうでないネロも大好きです
918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/06/07(木) 03:16:28.55 ID:grl4EIiH0


1.5はミルキィのメンバーそれぞれの悩みやコンプレックスに対する描写が細かくなってたり1.0で最終話以外あまりいいところが無かったG4へのフォローがされていたりで1.0から純粋にボリュームアップされた上位互換かと思いきやゲーム版の前日譚であるovertureとの矛盾があったり各キャラの見せ場を設けようとしてトリックがこじつけっぽくなってたりで1.0と比べて一長一短な感じなのがな…

あと6話の配信まだー?
919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 04:07:01.26 ID:DAyFTPYao
面白い
920 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/08(金) 00:29:16.98 ID:uUeO1que0

ゲームネロの可愛さは異常
921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/09(土) 23:08:34.73 ID:tLO6uDrTo
夏のアニメで小林先生出るんだな
922 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/12(火) 18:28:36.19 ID:9ZYmhSrSO
すいません。
現在リアルが多忙でして…。
もう少しお待ちください…。
923 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/14(木) 20:14:05.12 ID:waSH0whSO
うわぁぁぁぁぁぁ!!

アダムの涙の持ち主は高田じゃねーよ!
宝田だよ!

あああぁぁぁぁぁ……
これはやりおりました…
やっちまいました…

次から宝田に直します…

すいませんでした

今日か明日投下します…
924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 20:14:54.42 ID:mJ0uEZf+0
応援してる
925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 22:23:18.00 ID:GPdqmYWvo
どんまい
926 :鳳凰院さん :2012/06/15(金) 20:14:22.59 ID:pEft5Vnj0
パソ壊れたwww

みれなくなっちまう!
927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/15(金) 20:18:52.61 ID:rDt1llF7o
全く関係ない内容でageるな糞コテ
バカッターでやってろ
928 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/15(金) 23:29:49.66 ID:yRbENIxSO
小分けで投下しますね
929 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/15(金) 23:30:39.61 ID:yRbENIxSO

〜ランドマークタワー:展示室〜



シャロ「やっぱり綺麗ですね……アダムの涙…」

ネロ「…一体いくらかけたら手に入るんだか…」

コーデリア「ちょ…ちょっとネロ!それは……」

エリー「生々しい…です…」


宝田「何億と積まれたって売らないわよ。そのアダムの涙はね」

930 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/15(金) 23:34:05.46 ID:yRbENIxSO

ルルーシュ「宝田さん…」

宝田「このアダムの涙の美しさは何にも変えられないわ」

宝田「ところでルルーシュさん」

ルルーシュ「はい?」










宝田「あなたたちには警備から外れてもらうわ」








931 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/15(金) 23:34:36.91 ID:yRbENIxSO

ルルーシュ「な…なぜ!?」

宝田「彼女達…探偵の卵らしいわね?神津さんから聞いたわ。未熟な探偵としっかりした警察…普通はどちらに任せるかしら?」

ルルーシュ「………………」

宝田「特別展示室には入れさせませんわ!」

ルルーシュ「…失礼します」

シャロ「せ…先生!?」

コーデリア「シャロ。どうしようもないわ…」

ネロ「横暴だけどね…」

エリー「……………」

932 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/15(金) 23:35:44.03 ID:yRbENIxSO


神津「……………」パク

宝田「…!」

宝田「神津さん!?今なにを!?」

神津「ガムですが?」



宝田「私ガムが大っ嫌いなのよ!」



宝田「くっちゃくっちゃ音はするしベタベタするし…あんなものが剥製についたら!あぁ汚ならしい!」

神津「…それは申し訳ない。だがガムは私が仕事に集中力を発揮するのに書かせないものだ」

神津「失礼…」スタスタ

ルルーシュ(…………)

933 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/15(金) 23:37:08.33 ID:yRbENIxSO

宝田(……………)

宝田「…な…なんて人なの!」

宝田「…と…とりあえず何処か行ってくださいな!」

ルルーシュ「…………」

宝田「ルルーシュさん!?」

ルルーシュ「…!…すみません考え事をしていたもので。失礼します」スタスタ



………
……




934 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/15(金) 23:39:51.07 ID:yRbENIxSO


エリー「…ルルーシュさん…」

シャロ「どうするんですか?」

コーデリア「このまま帰るわけにもいきませんし……」

ネロ「…………っ」ギリッ

コーデリア(それにこの剥製だらけの部屋にいるのも…ネロが…)

ルルーシュ「……俺達に出来ることをする。侵入経路の捜索、逃走ルート…調べることは沢山ある」

ルルーシュ「行…!」

ネロ「ならさっさと調査に行くから」ダッ

ルルーシュ「…………」

コーデリア「まぁネロは此処から早く出たかったのよね…」

ルルーシュ「わかっている…。…行くぞ…!」
935 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/16(土) 03:08:54.12 ID:HTiQxiSAO
コードギアスのR2はルルで不死の印を与えられたってマジなの?
936 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/16(土) 11:31:59.29 ID:SZrwOrrSO

〜シャーロック・シェリンフォードside〜



シャーロックはカーテンを少し開く。まだ明るい。白い光が広がって世界を少しだけ照らす。
見下ろせば人。人。人。
自分がちっぽけな人間だなんて容易に想像出来る。


ルルーシュ「シャーロック」

シャロ「…先生?」

ルルーシュ「カーテンなんて開けていたら宝田さんに「剥製の質が下がったらどうするの!」とでも言われてしまうぞ」

シャロ「あはは。怒られたくはありませんしすぐに閉めますよ」

937 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/16(土) 11:32:26.79 ID:SZrwOrrSO

シャロ「…………」

ルルーシュ「……………」

ルルーシュ「……どうしたんだ?窓の外なんか見て」

シャロ「先生は…やっぱりテレビとか出たことありますよね?」

ルルーシュ「ん…まぁな」

シャロ「やっぱり良いものですか…?」

938 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/16(土) 11:33:06.51 ID:SZrwOrrSO

ルルーシュ「…俺の場合はそうする必要があったからな」


このルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは99代皇帝であった。目的の為に邪帝を演じ続け悪の限りを尽くした。
ゼロレクイエムを完遂するにはその所業が広まる必要があった。ならば当然メディアに頼る必要がある。


ルルーシュ「良い気分も悪い気分も全て映し出される…。良い行いも悪い行いもな。…時と場合によるさ」

シャロ「…一概に良いものとは言えない…と」

939 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/16(土) 11:33:42.93 ID:SZrwOrrSO

ルルーシュ「…だが…シャーロックなら誰にでも愛される探偵になれるから問題ないだろうな」

シャロ「えっ?」

ルルーシュ「いつも笑顔で明るい…。テレビなんかはシャーロックに向いているかもな」

シャロ「……………」

ルルーシュ「……シャーロック?」

シャロ(いつも笑顔…明るい…)

シャロ(笑顔……)

シャロ「……………」

940 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/16(土) 11:34:36.07 ID:SZrwOrrSO

シャロ「……………」

ルルーシュ「おい?シャーロック」

シャロ「先生!」

ルルーシュ「うわっ!な…なんだ?」

シャロ「調査再開しますー!」ニパー

ルルーシュ「……?」

シャロ「えへへ…」ニコ


シャロ「てやー!」ダッ

941 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/16(土) 11:35:04.35 ID:SZrwOrrSO




ドンッ!




やる気一杯で駆け出したシャーロックが誰かとぶつかる。


神津「…………」

シャロ「あう…。いたた…。あ、神津さん…ごめんなさい」

神津「……………」スタスタ

シャロ「……!」


942 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/16(土) 11:35:53.14 ID:SZrwOrrSO

ルルーシュ「シャーロック!大丈夫か!?」

シャロ「あ、先生…。私は大丈夫ですけど…。…もー!神津さんってば酷いんです!」

ルルーシュ「酷い…?」

シャロ「ぶつかったのに謝りもしなくて…!」

ルルーシュ(神津が……?)

シャロ「ってあれ…?…先生。これ…」

ルルーシュ「ん?」


シャーロックは床に落ちていた眼鏡を拾う。
その眼鏡には見覚えがあった。まさしく神津玲のものだった。

943 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/16(土) 11:36:48.85 ID:SZrwOrrSO


シャロ「ぶつかった時に落としたんでしょうか…?」

ルルーシュ「…………」

シャロ「眼鏡が外れたのに気づかないなんて…どういうことでしょう?」

シャロ「実は目が良いんですかね…?」

ルルーシュ「……………」

ルルーシュ「……シャーロック。シャーロックは眼鏡も似合いそうだな」

シャロ「へっ!?いきなり何を…」

ルルーシュ「…掛けてみろシャーロック」

944 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/16(土) 11:39:00.19 ID:SZrwOrrSO

シャロ「先生ってそういう趣味の…」

ルルーシュ「違う!そうじゃないぞシャーロック!いいから掛けてみろ」

シャロ「え〜。私は目悪くないですよ…。…ってこれは!?」

ルルーシュ「やはりな…。そう。これは重要なファクターだ…!」





〜シャーロック・シェリンフォードside fin〜


945 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/16(土) 11:43:08.26 ID:SZrwOrrSO
>>935

たしかそれはなんかのアニメとの合成だった気がします…。
CCの呼び掛けに顔を隠しているルルーシュらしき人物がフッって笑ってエンディング
って言うような個人が勝手に作った動画だったような…。

まぁ終わり方の解釈の一つだと思いますよ。
946 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/16(土) 11:52:40.72 ID:HTiQxiSAO
>>945
友人がDVD版ではそうとか言ってたんだよね
ギアスが消えて刻印が刻まれたとか
947 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/06/16(土) 11:59:41.53 ID:ME7IqUIRo
小説版はそれっぽい書き方で終わっとるよ
948 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/16(土) 12:53:56.67 ID:SZrwOrrSO
>>946

あれ…?
DVDも「なぁルルーシュ」の呼び掛けで終わりだった気が…。


>>947
金欠で手が出せない小説版にそんな描写が…!?
貯めます。
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/06/16(土) 13:06:18.14 ID:elAVFoP/o
噂の域を出ないね、生きてれば嬉しいけど
950 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/16(土) 17:25:04.52 ID:SZrwOrrSO
>>949

自分的には生きていたら嬉しいですけどゼロレクイエム的に「いや死ななきゃダメだろ」的な非難をすると思います。

ってルルーシュが生きてるSS書いてる人間の台詞じゃないですけどね。
951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/19(火) 14:57:50.39 ID:Kv87bCjIO
確かに生きてたがいいけどそこは死んどけって感じだね?
952 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/20(水) 00:36:10.16 ID:K8WnqmTY0
意図せず ならいんじゃない
953 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/20(水) 06:29:04.62 ID:hOmzN5UT0
>>948
小説版はファンなら読むべき。アニメでは書かれてないギアスとは一体何なのかも語られている。同様にコード、ラグナレイクの接続の詳細や響団の誕生も書かれてたりする。また朱の軌跡はカレンの視点でアニメ直前から書かれていたりや
著と驚く過去が書かれています。R2ラウンズはラウンズ関係の話で自分は最後のマリアンヌの話でこの女やべぇと再認識した。
954 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/22(金) 20:41:11.79 ID:UgPj+HUSO
22時ぐらいに投下しますね。
955 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/22(金) 22:14:56.25 ID:UgPj+HUSO

〜譲崎ネロside〜




ネロ(……っ)ギリ

ネロ(調査の為に…こんな所通りたくないけど……)

ネロ(ああ…気分悪い)


とネロは沢山の剥製のある展示室を歩いていた。
ネロは展示室の先の特別展示室に繋がる通路を調べようと考えていたからだ。
だがそれは思考段階のままで終わってしまう。


宝田「ちょっとあなた!何をしてるの!?」

ネロ「え?」

956 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/22(金) 22:16:05.82 ID:UgPj+HUSO

宝田「あなたたちは入れさせないって言ったでしょう!?」

宝田「ちょっとルルーシュさん!?」


宝田が叫ぶとルルーシュが歩いてくる。正直な所「やっぱり警備をお願いするわ」というような言葉を望んでいたのだが。


宝田「…全く!教え子ならしっかりと見張っていてくださいな!いいですか!?特別展示室には入れさせませんよ!」

ルルーシュ「……………」

宝田「全く…!」スタスタ

宝田「何よこれ!もう味がしないじゃない!」スタスタ


ルルーシュ(……………!)


957 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/22(金) 22:16:38.56 ID:UgPj+HUSO

ネロ「ごめん…ルルーシュ」

ルルーシュ「ん?」

ネロ「前の通路を調べようとしただけなんだ…。まさかルルーシュまで怒られるなんて…」

ルルーシュ「…まぁ気にすることじゃない…それよりネロ」

ネロ「何?」

ルルーシュ「頼み…いやこの場合は命令か…。ルルーシュ・ランペルージが命じる!」



ネロ「…それかなり昔にも言ってたけど偵都の外の上官命令ってそんななの?」



ルルーシュ「譲崎ネロ…」

958 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/22(金) 22:17:05.08 ID:UgPj+HUSO












ルルーシュ「あそこのゴミ箱を漁ってこい」











959 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/22(金) 22:17:44.00 ID:UgPj+HUSO








ネロ「りょうか……………え?」









960 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/22(金) 22:18:42.22 ID:UgPj+HUSO

ルルーシュ「いや…だからゴミ箱を漁ってこいと言ってるんだ」

ネロ「え?え…?」

ルルーシュ「早くしろ」

ネロ「ちょっ…ちょっと!?仮にも女の子に「ゴミ箱漁れ」なんて言う!?普通!」

ルルーシュ「…………」ジーッ


ネロ「とにかく!僕はやらないからね…!」Prrr…

ネロ「…って着信…?」ピッ

961 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/22(金) 22:19:09.26 ID:UgPj+HUSO

ネロ「もしもし?…………ああ…今は無理だよ…」



ルルーシュ(電話……?)


ルルーシュ(……………)スタスタ



ネロ「今日はシフト入ってないでしょ…。…え?ああ…なるほど」

ネロ「うん…まぁ…うん…ごめん。それでも今日はダメなんだ。…それじゃ」ピッ



ルルーシュ(……………)スタスタ

962 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/22(金) 22:20:13.13 ID:UgPj+HUSO

ルルーシュ「…バイトか?」

ネロ「そ。結局探偵もお金だしねー。それに将来のこともあるし」

ネロ「今日バイトの子が急病だから来れないかーってね」

ネロ「………………」

ネロ「………もしかして探偵に専念しろとか言う?」

ルルーシュ「…どうでもいいな。…お前には目的がある。それさえ忘れなければな」

ネロ「………うん。わかってる」

963 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/22(金) 22:21:01.72 ID:UgPj+HUSO

………
……



ルルーシュ「…………さて。あのゴミ箱だが」

ネロ「僕は嫌だよ」

ルルーシュ「いやもう大丈夫だ」

ネロ「え?」

警備員「どうぞルルーシュ様」スッ

ルルーシュ「ああ」

ネロ「…え?いつの間に」


現れた警備員はゴミ箱のゴミを漁り、目的のものをルルーシュへ手渡した。


ルルーシュ「よし。元の配置に戻れ」

警備員「イエスユアマジェスティ」ダッ

ネロ「…………」

ルルーシュ「さっきネロが電話している間に゙快く頼まれ゙てくれたよ」

ネロ「へ…へぇ…」

964 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/22(金) 22:22:15.62 ID:UgPj+HUSO


ルルーシュ「さてこれだが…。……しまった…素手で扱いたくないな…」


タッタッタッタ…


警備員「ルルーシュ様。警備員に支給されている軍手…新品です。どうぞお使いください」

ルルーシュ「…お前は良い働きをするな。…あとでお前の上司に゙推薦しでおいてやろう。…出世は間違いないな」

警備員「ありがたき幸せ」スタスタ

ネロ「………………」

ネロ「…なにこれ?」

965 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/22(金) 22:24:33.16 ID:UgPj+HUSO


ルルーシュ「さて…このゴミだが」

ネロ「……うん」

ネロ(なんとなくツッコむとかそういう次元を越えてる気がする)


ルルーシュ「これはなんだ?」

ネロ「宝田さんが捨てたゴミだね。凄い剣幕だったからよく覚えてるよ」

ルルーシュ「なら…これならどうだ?」


ルルーシュはゴミを軽く引っ張る。
回りを包んでいた紙はちぎれ中身が露になる。
にょーん と伸びる何かが。


ネロ「これって…!?…で…でもこれを捨てた宝田さんは…!?」

ルルーシュ「そう。これは重要なファクターだ…!」





〜譲崎ネロside fin〜
966 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/22(金) 22:28:05.94 ID:UgPj+HUSO

投下終わりです。

最近このSSを見返してみたのですが…随分と書き方が変わりましたね…。
(なにより変わったのは更新頻度ですが)

一応ある程度のモチベは保っています。なのでエタったり失踪したりはしませんからご安心を。

では失礼します。

明日からポケモンが忙しくなりそうですね。
楽しみです。
967 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/23(土) 02:45:41.91 ID:y1sh9ruAO
乙〜

警官は犠牲になったのだ…
968 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/23(土) 02:51:30.96 ID:SJgXQO72o
むしろこれはありがたいだろ。昇進までさせてもらえそうだし

969 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/23(土) 03:03:01.77 ID:P3Qy/euOo
もう900後半か
970 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/06/23(土) 05:24:06.23 ID:O6ANVTaAO
警備員の中身オレンジ卿だろwwww
971 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/23(土) 17:40:32.70 ID:RYa/LQDSo
極力使わないのかと思ったら普通に使ってた
972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/24(日) 01:55:51.96 ID:o7QXyhQI0
たまにコーデリアがコーネリアに見えてしまうwwwwww
973 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 01:04:24.48 ID:kDaKz6tSO
投下しようと思って一旦横になったら日付が変わっていました。
今日投下しますね。
とりあえず今はお休みなさい…。
974 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 19:55:21.79 ID:kDaKz6tSO
投下します。
明日は母の誕生日…何を贈るべきか…。
975 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 19:55:53.18 ID:kDaKz6tSO

〜コーデリア・グラウカside〜




コーデリア「…………」

コーデリア「…………」

コーデリア「〜〜〜〜っ!」

ルルーシュ「コーデリア。また肩に力が入ってるぞ」


ルルーシュに声をかけられコーデリアはハッと気づく。
コーデリア・グラウカは真面目な少女である。真面目な上に年長者としてしっかりとみんなを支え、個人的な能力も高い。
だからこそ。捜査に夢中になり肩に力が入りすぎる。


コーデリア「あ………教官…」


976 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 19:57:11.38 ID:kDaKz6tSO

ルルーシュ「一旦一息つけ。見えるものも見えなくなるぞ」

コーデリア「…そうですね」

コーデリア「……………」

コーデリア「…じゃあ一息ついでに教官にお聞きしたいことが…」

ルルーシュ「…なんだ?」

コーデリア「教官の好きな飲み物ってなんですか?…私は紅茶なんですけど」

ルルーシュ「ん…。…別に好き嫌いはないな。紅茶は勿論コーヒーに日本茶まで飲めるな」

977 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 19:58:21.23 ID:kDaKz6tSO

コーデリア「じゃあ今度事務所で紅茶煎れてあげますね」

ルルーシュ「ありがたいな。…何か拘りでもあるのか?」

コーデリア「はい。…やっぱり入れ方で味も香りも変わってきますから…。…でもなんだかんだで教官も上手そうですよね」

ルルーシュ「…そうだな。ある程度の自信はあるな」

コーデリア「じゃあ今度みんなで紅茶パーティーでもしませんか?」

ルルーシュ「いいかもな」

コーデリア「あぁー…こんな話してたら入れたての紅茶が飲みたくなってきました…」

978 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 19:58:49.27 ID:kDaKz6tSO









ルルーシュ「そうだな…。入れたてとはいかないが自動販売機で買ってこさせよう」










979 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 20:00:19.71 ID:kDaKz6tSO

コーデリア「そ…そんな!教官…私そんなつもりじゃ…………って…え?」

ルルーシュ「どうした?」

コーデリア「え…今なんて…?」

ルルーシュ「入れたてとはいかないが…?」

コーデリア「その後です!」

ルルーシュ「自動販売機で買ってこさせよう…か?」

コーデリア「それです!誰が買ってくるって言うんですか…そんなパシりみたいな…。まるでいるかのような口振りですけど…」

980 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 20:01:21.86 ID:kDaKz6tSO

ルルーシュ「……………」

ルルーシュ「……おい紅茶を」パチン

警備員「かしこまりましたルルーシュ様」

コーデリア「誰!?」

コーデリア(い…いつの間に後ろに…!?)

警備員「こちらは私が先ほど近くの老舗で買ってきて煎れたクォリティシーズンです。どうぞ」

ルルーシュ「ご苦労」

コーデリア「」

981 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 20:02:37.64 ID:kDaKz6tSO

ルルーシュ「お前はいい働きしかしないな…。ボーナスを増やすよう上司に゙掛け合っでやろう」

警備員「ありがとうございます」

コーデリア「」

コーデリア(きょ…教官って一体…)

コーデリア「…………」

コーデリア「…………」ゴクッ

コーデリア「…………」



コーデリア(しかもこの紅茶凄く美味しい…!)



982 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 20:03:21.13 ID:kDaKz6tSO

………
……




ルルーシュ「…で何を調べていたんだ?コーデリア」

コーデリア「私はこのエレベーターの搭乗人数の履歴を…」

ルルーシュ「…ほう」

コーデリア「あ…やっぱり変ですか…?」

ルルーシュ「経験として無駄にはならないだろうな。まぁいいんじゃないか?何か気になるところはあるか?」


コーデリアのPDAに表示された搭乗人数リスト。
今日一日エレベーターが移動する度に自動で記録されるらしく、時間も細かに記されている。


983 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 20:04:23.15 ID:kDaKz6tSO


ルルーシュ「この赤い枠と青い枠はなんだ?」

コーデリア「青い枠はエレベーターの上昇。赤い枠はエレベーターの下降を表しているみたいです」


青、赤、青、青、赤、青、赤、赤、青、赤、赤、赤、青、青…とバラバラにある枠にはどの階で停止し、何人降りたかも記入されている。


ルルーシュ「青、赤、青、青、赤……」

コーデリア「赤、赤、青、青、青……」

ルルーシュ「赤、赤、青……コーデリア。ここの白い枠はなんだ?」

コーデリア「搭乗人数と階数を見るに上昇も下降もしていないってことみたいですね」


ルルーシュは白い枠に目を移す。
搭乗人数1人。
降機人数1人。
階数は70階。

つまり…ここ。最上階の展示室だ。

984 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 20:05:06.10 ID:kDaKz6tSO


ルルーシュ「エレベーターの監視カメラを」

コーデリア「それが…シースルーなので監視カメラが取り付けられてないんです」

ルルーシュ「ならこのフロアのカメラだ」

コーデリア「わ…わかりました!」



………
……




コーデリア「教官!準備が出来ました!」

ルルーシュ「よし再生だ…」

985 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 20:09:33.22 ID:kDaKz6tSO

コーデリア「えっとこの時刻は…この辺かしら?」

早送りで映像を進める。
何も変わりなく、ただエレベーターのランプが他階へ止まる度に光る。ただそれだけだったが、目的の時間になると一人の人が現れた。


ルルーシュ「…宝田さんだな」

コーデリア「エレベーターに乗って…リスト通りならすぐ降りてくるハズですね……。…あ!出てきました!」




986 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 20:11:55.07 ID:kDaKz6tSO







コーデリア「…………え?」





ルルーシュ「…やはりな」フッ


ルルーシュはまるでわかっていたかのように笑う。
やはりかつての知将は伊達ではないと言うべきか。


コーデリア「そ…そんな…!?エレベーターに入って行ったのは宝田さん……でもなんで…!」

ルルーシュ「そう。これは重要なファクターだ…」





〜コーデリア・グラウカside fin〜

987 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/28(木) 20:18:16.68 ID:kDaKz6tSO

コーデリアside投下完了です。

さて…このスレも残り僅か…ここまで来れたのも皆様のお陰です。本当にありがとうございます。

次スレを立てるのはこのスレが1000行ってからにするつもりです。
初めてのスレなので990とかで埋めたくないですから。
身勝手ながら宜しくお願いします。


更新頻度も書き方も最初に比べると残念な感じになってきてしまいましたがこれからもお付き合いしていただけると幸いです。


それでは失礼します。
988 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 21:36:22.65 ID:7uiNmwOgo
おつ
989 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/28(木) 23:59:39.95 ID:uraU7a3So
ssは主が楽しんでこそだよ
990 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/29(金) 08:08:40.71 ID:P8GKjGZSO

冷静になると残り10レスで本編投下は無理ですね。

小さなオマケでも投下しますね。じゃあ書き溜めてきます。
991 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 09:22:17.81 ID:Z/wR+lEDO
おつー
992 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/29(金) 18:58:11.25 ID:P8GKjGZSO

オマケ




ルルーシュ「そろそろ次スレのタイトルを考えないといけないな…」

シャロ「?」

シャロ「コーデリアさん「じすれ」ってなんですか?」

コーデリア「いい?シャロ。大人には子供が知ってはならない話が沢山あるのよ。だから気にしちゃダメよ」

シャロ「そうなんですかー!」

993 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/29(金) 18:58:37.31 ID:P8GKjGZSO

シャロ「じゃああそこでネロが怖い顔で電話してるのもエリーさんがムクムクされているのも見て見ぬ振りをすべきなんですね!」


ネロ「言っただろー?こっちはそこに随分と投資してるんだよ…そんな小さなミスだろうとミスしたことで利益が減ったらどうするの?気を付けてよね!」


エリー「う…うう…」

チェリー画伯「むむ…むむむムクムクだぁー!素晴らしい!エクセレント!ムクムクしてます!ムクムクだぁ…!」


コーデリア「……………」
994 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/29(金) 18:59:17.60 ID:P8GKjGZSO

コーデリア「シャロ。エリーについては助けるけど…ネロについては放っておかないと>>1の知識の無さが露見するわ」

シャロ「コーデリアさん。>>1ってなんですか!?」

コーデリア「それも知ってはいけないのよシャロ」



ネロ「そう…!そうだよ!A社の株!その株を…なんかこう…インサイダーするんだよ!」



シャロ「なるほどこうなるんですね!」

コーデリア「まさか台詞一つもたないなんて思わなかったわ…」

995 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/29(金) 19:01:14.51 ID:P8GKjGZSO


ルルーシュ「閃いた!」

ルルーシュ「やはり次スレは ルルーシュ「ホームズ探偵学院?」R2 にするべきだな…」

シャロ「よくわかりませんけど先生しか出番がないのはズルいです!よくわかりませんけど!私は無知だから次スレとか>>1とか全くわかりませんけど!」

コーデリア「誤魔化せてないわよシャロ」

シャロ「え?SS速報?」

コーデリア「何をどう聞き間違えたのよ!?」


ルルーシュ「そうは言うがシャーロック。何か良いタイトル案はあるのか?」

シャロ「ちょっと待ってください…考えます…」


996 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/29(金) 19:01:52.38 ID:P8GKjGZSO

チェリー画伯「……ふぅ。良い絵が描けました。これバイト代です」

エリー「ありがとう…ございます…」


ネロ「お。ここの株売り時かな。…よっと。いいねぇ…良い感じに儲けが出てるよ…ふふふふ」


ルルーシュ「さて…。ならそろそろタイトルコールだな…」

コーデリア「あ、教官。お手紙です」

ルルーシュ「…間が悪いな…。誰からだ…?」

997 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/29(金) 19:03:13.82 ID:P8GKjGZSO

ネロ「シャロ!コーデリア!エリーのバイト代と僕のちょっとした儲けに二人のお小遣いを足してポケモン買ってきたよ!」

エリー「みんなで…やりましょう…」

シャロ「わーい!」ダダダ


コーデリア(出番<<ポケモンなのね…)


コーデリア「にしてもポケモンなんて懐かしいわ。…新しいのってブラックホワイトだったかしら…?」


ルルーシュ「なになに…「この文章を読んでください」…?一体なんだと言うんだ…?」


シャロ「違いますよコーデリアさん!これはポケットモンスターブラックホワイト…」


998 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/29(金) 19:07:28.77 ID:P8GKjGZSO











ルルーシュ「ホームズ探偵学院…?」シャロ「2です!」








999 : ◆Z62jOS0wc. [saga]:2012/06/29(金) 19:08:51.60 ID:P8GKjGZSO


次スレ

ルルーシュ「ホームズ探偵学院…?」シャロ「2です!」

http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1340964364/l20


今後とも宜しくお願いします。
1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 19:17:54.43 ID:W3NIWlXDO
携帯用URLなのが実に惜しい
PC用
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1340964364/
1001 :1001 :Over 1000 Thread
          | |\                /| |
          | |::.::.\.________./.::.::| |
          | |:::.::.:.:.| ⊂⊃      ⊂⊃ |.:.:.::.:::| |
          | |:::.::.:.:.l∧_∧   ∧_∧|.:.:.::.:::| |  NIPは誰でもウェルカム
          | |:::.::.:.:.|,, ´∀`)  (・∀・ ,,).:.:.::.:::| |
          | |:::.::.:⊂   つ  (     つ .::.:::| |
          | |:::.::.:.:.| ヽノ____Y  人|.:.:.::.:::| |                     SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
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          |_|,.. '"              "'  .,|_|

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
ルルーシュ「ホームズ探偵学院…?」シャロ「2です!」 @ 2012/06/29(金) 19:06:04.88 ID:P8GKjGZSO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1340964364/

PSO&PSOBB「VIP」トレード 59スレ目 @ 2012/06/29(金) 18:22:37.52 ID:ZuhJAPtEo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1340961757/

ダークエルフ「男の尻尾をモフモフしたい」 @ 2012/06/29(金) 17:50:53.14 ID:lq5sOVyg0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1340959852/

VIPでカルドセプト3D @ 2012/06/29(金) 17:09:11.64 ID:tHH9C3WWo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1340957351/

律「ケンカ」 @ 2012/06/29(金) 17:03:08.13 ID:n1q1Uu530
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1340956987/

SS製作者総合スレ23 @ 2012/06/29(金) 16:51:12.86 ID:+ZTmRmzWo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1340956272/

P「本格的に貴音の正体に迫ってみる」 響「だぞ!」 伊織「にひひっ♪」 @ 2012/06/29(金) 16:20:07.76 ID:r4eyTDiZ0
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茉莉香「USGイシムラ?」 @ 2012/06/29(金) 15:26:54.40 ID:zoOBH6B+0
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