本田「純一、今日も頼むわ」純一「また壁役か……」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/18(土) 12:08:35.28 ID:tfVTEmMAO

本田圭佑が輝日東高校の生徒として登場するSSです

書きためないんでゆっくり書きます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1329534515（SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中！）

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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頼む！ ＠ 2025/06/28(土) 02:14:21.86 ID:wTso3bhIO
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頼む！見逃してくれ！ ＠ 2025/06/28(土) 02:12:47.45 ID:t/vvooNwo
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1751044367/

光彦「ﾊｱﾊｱ喉が渇きました・・・・・・・・・・」 ＠ 2025/06/28(土) 01:47:54.00 ID:v7aRIa60O
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1751042873/

アニメスレ ＠ 2025/06/27(金) 17:47:40.90 ID:T+jZnz2BO
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1751014060/

阿笠「最近ミセスというガキ共が調子に乗っとるのう」 ＠ 2025/06/25(水) 04:35:52.49 ID:v8H9IvXNO
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1750793752/

男「自公政権が決めて来た増税と負担増？」 ＠ 2025/06/24(火) 20:08:58.15 ID:JMcKG0l20
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1750763337/

（安価＆コンマ）鉄血に狼の男が（機動戦士ガンダム　鉄血のオルフェンズ） part2 ＠ 2025/06/22(日) 22:47:53.63 ID:xiq+pvxz0
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1750600073/

■　萌竜会　■ ＠ 2025/06/20(金) 21:08:31.92 ID:A9RjOWcxo
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421311/

2 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/18(土) 12:18:46.77 ID:tfVTEmMAO

橘家

純一「……」

美也「にぃに〜、朝ですよ〜」

純一「……」

美也「起きてよ〜」

純一「……」

美也「にぃに、遅刻しちゃうよ?」

純一「……」

美也「……はぁ」

美也「にぃにーー！！朝だよーー！！」

純一「うわっ！?」ｶﾞﾊﾞｯ

3 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/18(土) 12:35:44.04 ID:tfVTEmMAO

純一「なにも耳元で大声ださなくてもいいじゃないか……」

美也「だってにぃに、普通に呼びかけても起きてくれないんだもん。大声だす前にみゃーは何回も呼びかけたんだから！」

純一「まだ耳がジンジンしてるよ……聴力衰えたかも」

美也「ごはんー♪ごはんー♪」

純一（聞いてない……）

美也「にししし」ﾊﾟｸｯ

純一「あ、おい！それは僕の玉子焼きだぞ！」

4 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/18(土) 12:49:03.67 ID:tfVTEmMAO

純一「……あれ?そういえば」

美也「どうしたの?」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

純一「今更なんだけど、この朝食は誰が作ったんだ?」

美也「みゃーだよ」

純一「嘘はだめだぞ。こんなに美味しい朝食を美也が用意できるわけないじゃないか」

美也「嘘じゃないもん！お米はみゃーが炊いたんだから！」

純一「じゃあ、味噌汁は?玉子焼きは?」

美也「あ、それは圭ちゃんが作ったよ」

純一「……圭ちゃん?」

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) ：2012/02/18(土) 13:35:51.22 ID:xd1KgvNp0

支援

6 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/18(土) 14:24:06.71 ID:tfVTEmMAO

純一「圭ちゃんって、圭佑のことだよな?」

美也「うん」

純一「……」

美也「さすが圭ちゃんだよね！味噌汁も玉子焼きも美味し〜！」

純一「……おかしいぞ。なんで圭佑が朝食を用意できるんだ?」

美也「もー、にぃにしっかりしなよ！お母さんがいないときは三人で交代してごはん作ってたじゃん」

純一「いやいや、僕が気になってるのは圭佑が料理ができるかどうかじゃなくて、なんで圭佑が今日、この時間にここで料理することができたのかってことさ。いま圭佑は名古屋にいるはずだろ?」

美也「あー！そういえばにぃにに伝えるの忘れてたよ！昨日圭ちゃん帰ってきたよ」

純一「……ええっ！?」

7 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2012/02/18(土) 14:35:55.96 ID:rwE0ayXno

ｗｗｋｔｋ

8 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/18(土) 14:56:24.24 ID:tfVTEmMAO

美也「にぃにー！待ってよ〜！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

純一「……」ｽﾀｽﾀ

美也「にぃに！」

純一「……にぃには家だけにしろよ」

美也「……もしかして、怒ってる?」

純一「うん」

美也「……」

美也「……みゃーもね、起こそうか迷ったんだよ?でもにぃには気持ちよさそうに寝てたし、圭ちゃんも帰ってきてすぐ寝ちゃったし……」

純一「起こす起こさないの問題じゃないよ……」

美也「ふぇ?」

純一「……なんで美也にだけお土産があるんだよ！」

美也「あ、そのこと?」

純一「うう……僕もネルシーニョのサイン欲しかったのに……これは立派な差別だよ」

美也「にししし、みゃーは圭ちゃんが名古屋へ出発する前に頼んでおいたもんねー！」

純一「……これはちょっと文句をいってやらないと、僕の気が収まらないよ……」

純一「よし、急ごう！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

美也「あ、にぃに！おいてかないでよー！」

9 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/18(土) 15:28:26.59 ID:tfVTEmMAO

2‐A

純一「圭佑ー！」ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

梅原「よう、大将。今朝はやけに元気だな。なにかあったのか?」

純一「はぁ……はぁ……梅原、圭佑は?」

梅原「本田?本田がどうかしたのか?」

純一「いいから……圭佑はいまどこに?」

梅原「どこって、名古屋だろ?確か今日帰ってくるんじゃなかったか?」

純一「それが、昨日の夜に帰ってきてたみたいで……」

梅原「なにぃっ！?それは本当か?」

純一「本当だよ！僕はそれをさっき美也からきいて、そして……」

梅原「そして?」

純一「ネルシーニョを……ネルシーニョを奪われたんだ！」

梅原「ネ、ネルシーニョ?」

10 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/18(土) 16:10:12.25 ID:tfVTEmMAO

棚町「なになに?なんの話してるの?」

梅原「お、棚町。今日は遅刻しなかったな」

棚町「まーねー。あたしだってたまにはね」

純一「薫、圭佑をみなかったか?」

棚町「え?なによ、いきなり」

純一「いいから、教えてくれ」

棚町「まったく、なんなのよ……あたしは見てないけど?」

純一「すれ違ったりしてないか?」

棚町「だーかーら、知らないって！」

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/18(土) 16:32:19.69 ID:tfVTEmMAO

純一「はぁ、なんかもう疲れた……おとなしく待っとくか」

棚町「なに一人で納得してんのよ！あたしにも説明しなさいよ」

純一「仕方ないなぁ、かくかくしかじか」

棚町「ふんふん、なるほどね〜……ってわかるかぁ！」

ｺﾞｽｯ

純一「うぐっ！薫……お前……」

梅原「うへ〜、相変わらず容赦ないな」

棚町「ふふん、あたしを雑に扱った罰よ！」

?「……相変わらず騒がしいヤツらやな」

梅原「ん?」

純一「え?」

12 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/02/18(土) 18:05:49.72 ID:jo6Tws+c0

本多△

13 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/18(土) 19:00:36.99 ID:tfVTEmMAO

本田「みんな久しぶりやな」

棚町「ホンディ！帰ってきてたんだ」

本田「その渾名やめろ言うたやろ、棚町」

棚町「またまた〜、嬉しいくせに」

梅原「元気にしてたか?」

本田「見てのとおりや」

純一「圭佑！」

本田「純一……悪かった」

純一「え?」

純一（な、なんで圭佑が謝るんだ……?はっ！まさか僕のぶんのサインも……！?）

本田「昨日帰るって連絡するの忘れてたわ。ほんま、すまんかった」

純一「……」

本田「どうした?」

純一「それだけ?」

本田「なにがや?」

純一「うう、やっぱり圭佑は僕より美也が大事なのか……」

本田「……なぁウメ、純一どうしたん?」

梅原「俺もさっぱり。さっきはネルシーニョがどうとかいってたが」

本田「ネルシーニョ……?あぁ、もしかして、サインが欲しいんか?」

純一「あるのかっ！?」

14 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) ：2012/02/18(土) 19:03:51.02 ID:tfVTEmMAO

ちょっと本田さんの察知力あげすぎたわ

15 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/02/18(土) 22:43:46.02 ID:3aLdkWtIP

△だからもんだいない

16 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/02/18(土) 23:25:29.89 ID:Kyj8ym4DO

俊さんが出てないなんて、正解じゃない

17 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/02/19(日) 00:56:28.06 ID:uudJI74qo

何この俺しか得しない設定

18 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) ：2012/02/19(日) 01:55:12.93 ID:Lv0PvBTAO

本田「確かこのへんに入れといたはずなんやけど……」ｺﾞｿｺﾞｿ

純一「いやー、さすが圭佑だよ！2年でサッカー部のキャプテンを務めるだけのことはあるな！」

梅原「大将、本当に嬉しそうだな」

棚町「なんでサインなんて欲しがるのか、あたしには理解できないわ」

本田「お、あったあった」

純一「おお！……ってマッキーペン?」

本田「色紙はないから、ノートで勘弁してくれや」ｶｷｶｷ

本田「ほれ、サイン」

純一「……」

本田「純一、いらないのか?」

純一「……サインは欲しいさ。でも、僕が欲しいのは圭佑のサインじゃなくて、ネルシーニョのサインなんだ！」

本田「なんでやねん。お前と俺は同じ釜の飯を食べる仲やないか。ネルシーニョじゃなくて俺のサインを欲しがれ」

純一「なんでだよ！欲しがれないよ！」

本田「……ウメ、いるか?」

梅原「悪い本田、俺も遠慮しとく」

本田「棚町はどうや?」

棚町「そうね、一応貰っとくわ。将来ホンディが凄い選手になったら結構な値段がつきそうだし」

純一「……」

梅原「……」

純一「薫、そのサインは僕のものだぞ」

梅原「なぁ、ここは公平にジャンケンで決めないか?」

本田「なんやねんお前ら」

19 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/19(日) 02:21:10.28 ID:Lv0PvBTAO

棚町「ところでさ、あんた達がさっきからいってるネルシーニョって誰なの?」

純一「なんだよ薫、ネルシーニョを知らないのか?あまり僕を失望させないでくれよ」

棚町「なによー、日本人じゃないっていうことくらいはなんとなくわかるわよ！」

田中「でも帰化してる可能性もあるよね」

棚町「恵子いたんだ……」

田中「最初から……ね」

梅原「コホン……確か、今回本田が連絡参加しに行ったチームの監督だったよな?」

本田「ああ、そうや」

棚町「へー、その人名古屋ケロンパスの監督なんだー」

純一「薫、ケロンパスじゃなくてグランパスだぞ」

本田「グランパスな、グランパス」

梅原「……」

梅原「いやいや、名古屋フロッグスだろ」

本田「だから、グランパスっていってるやろ。ていうかなんで三人ともカエル推しやねん」

棚町「梅原君のこたえ、悩んだわりに面白くなかったわよね……ちょっと心配」

純一「うん……梅原、保健室行くか?」

梅原「ほっとけ！」

田中「えっと、えっと……」

本田「田中さんまで付き合う必要はあらへんよ」

田中「あはは、そうだね」

20 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) ：2012/02/19(日) 02:23:47.92 ID:Lv0PvBTAO

純一のとこ、グランパス→ゲロンパスでした

21 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/19(日) 02:55:15.92 ID:Lv0PvBTAO

昼

梅原「ふー、やっと飯の時間か」

純一「今日はなにを食べようか……圭佑、どうする?」

本田「カレー」

梅原「早いな！」

純一「はは、圭佑はいつも悩まないよね」

本田「まあな」

梅原「よっしゃ、食堂行こうぜ！」ﾀﾞｯ

純一「待てよ、梅原！」ﾀﾞｯ

本田「……」

本田「……俺も行くか」

絢辻「あの、本田くん」

本田「ん?ああ、絢辻……さん。俺になんか用か?」

絢辻「うん、ちょっと……ね。一緒に来てくれる?」

本田「……」

絢辻「……」

本田「……わかった。手短に頼むわ」

22 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/19(日) 03:21:33.40 ID:Lv0PvBTAO

屋上

絢辻「はい、これ」

本田「なんや?」

絢辻「あなたが欠席してた間の授業のノートよ」

本田「ホンマか?いやー、助かるわ。ありがとな、絢辻」

絢辻「……ねぇ、呼び捨てにするのやめてくれない?癪に障るんだけど」

本田「ありがとな、猫かぶりさん。これでどうや?」

絢辻「……プロ入りの内定、なかったことにするわよ?」

本田「別にええよ。そのときは別の道を切り開いたるわ。この左足でな」

絢辻「……」

本田「……」

絢辻「まったく、ちょっとはビビりなさいよね。調子狂っちゃうじゃない」

本田「悪いな、俺は本田圭佑なんや」

絢辻「……はぁ、なんでこんなサッカー馬鹿にあたしが猫かぶってるのを見破られちゃったのかしら……自信なくしちゃうなぁ」

本田「努力は絶対に裏切らへん。日々精進するんやな」

絢辻「猫かぶりの腕を磨いてどうするのよ」

23 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/19(日) 03:38:58.82 ID:Lv0PvBTAO

本田「ノートみてもええか?」

絢辻「いいわよ」

ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

本田「へぇ、わかりやすくまとめてあるやん」

絢辻「そういう契約だから。当然よ」

本田「契約?なんのことや?」

絢辻「『猫かぶりの件を黙っておくかわりに、勉強を手伝う』……忘れてたの?」

本田「ああ、お前が一方的にいってきたあれのことか。心配せんでも俺は告げ口したりせえへんよ」

絢辻「でしょうね。でもあたし、借りは作らない主義なの」

本田「だから、借りもクソもないやろ。お前が猫かぶってようがいまいが、俺には関係あらへんのやし」

絢辻「そう?じゃあ返してもらおうかしら。いくら運動部の主将とはいえ、ある程度は勉強もできないと威厳は保てないと思うけど……」

本田「感謝しとるで、絢辻さん」

絢辻「ふふ、どういたしまして」

本田「……じゃ、そろそろ行くわ。ノートありがとな」

絢辻「待って。本題はこれからよ」

本田「まだあるんか……」

24 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) ：2012/02/19(日) 03:46:15.97 ID:Lv0PvBTAO

関西弁は手探りだからちょっとおかしいかも。ごめんなさい

25 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/02/19(日) 04:00:33.32 ID:uudJI74qo

ええんやで(ﾆｯｺﾘ

26 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) ：2012/02/19(日) 09:47:24.85 ID:8hSFp0PA0

本田△
カラブロさんは？カラブロさんは出てくるの！？

27 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/19(日) 13:46:14.01 ID:Lv0PvBTAO

絢辻「ちょっとあなたに相談したいことがあるの」

本田「お前が他人に相談やと……?あかん、今日傘持ってきてへんわ」

絢辻「……いまここで血の雨を降らせてもいいのよ?」

本田「近々献血に行くつもりやから血を無駄にしたくない。悪いな」

絢辻「あら、偉いじゃない。ちょっと見直したわ」

本田「というわけで、相談はまた今度な」ｽﾀｽﾀ

絢辻「待ちなさい。なんでそうなるの?」

本田「俺も暇やない。早いとこ飯くってFKの練習がしたいんや」

絢辻「FKの練習ね……昼休みを削ってまで練習する必要あるのかしら?いまのままでも充分プロで通用すると思うけど」

本田「プロで通用するだけじゃあかんねん。俺はレアルと日本代表の両方でキッカーを務めるつもりやから」

絢辻「あら?あなた、先月の代表戦でFK決めてなかった?」

本田「それはU‐17代表の試合や。フル代表やない。……ていうかお前、俺のことよく知ってるな」

絢辻「当然よ。あなたはあたしの正体を知ってる危険人物なんだから、情報は集めないとね」

絢辻「まぁ、最近危険人物がもう一人増えたから当分そっちに集中しなきゃだけど……」

本田「そうか……」

絢辻「そうなのよ……」

本田「じゃあな」

絢辻「待ちなさい！」

28 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/19(日) 14:01:44.89 ID:Lv0PvBTAO

本田「なんやねん、しつこいな」

絢辻「あたし今もの凄く重要なことを言ったわよね。気にならないの?」

本田「ならへん。グラウンドが空いてるかどうかのほうが重要や」

絢辻「あたしより練習ってわけね。そんなに無回転FKって難しいの?」

本田「……」

絢辻「ん?どうしたのよ、急に黙ったりして?」

本田「……なんでお前は無回転FKの練習してることまで知ってんねん。鳥肌たったわ」

絢辻「ふふ、あたしの情報収集力を甘く見ないで頂戴」

本田「確かに凄いな。ぜひサッカー部のマネージャーになっていただきたいわ」

絢辻「な、なるわけないじゃない！あたしは委員会や勉強で忙しいの！」

本田「わかっとるわ。本気にすんなや」

絢辻「……もう」

29 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2012/02/19(日) 14:07:30.77 ID:zc93XxdDo

綾辻さんを振り回す本田△

30 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/19(日) 14:32:48.38 ID:Lv0PvBTAO

放課後

本田「ウメ、ラスト一本や」

梅原「はぁ……はぁ……や、やっとか」

本田「いくで」

梅原「おうよ！」

本田「今日も俺の全勝や」ﾀﾞｯ

梅原（集中しろ、正吉）

梅原（本田は左利きだ。当然、右足より左足のほうがタッチ数が多い）

梅原（本田の左足は超高校級……ミスは殆どない）

本田「……」ｻｯｻｯ

梅原（なら、不慣れな右足にボールがいったときに……）

本田「……」ｻｯ

梅原「いまだ！ そこおおおおお！」

ﾄﾞﾝｯ

梅原「ぶべぇっ！」ﾄﾞｻｯ

31 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/19(日) 14:57:11.93 ID:Lv0PvBTAO

梅原「痛たた……」

本田「大丈夫か?」

梅原「な、なんとかな」

本田「そうか。ほれ、掴まれ」

梅原「おう、サンキュー。……よっと」

本田「しかし、見事に吹っ飛んだな。ウメももう少しフィジカルを鍛えなあかんみたいやな」

梅原「本田のフィジカルが強すぎんだよ……さてと、仕切り直しのラスト一本やりますか！」

本田「もう一本やるのはかまへんけど、仕切り直しってなんやねん?」

梅原「いや、だっていまのは本田のファウルだろ。本当なら俺の勝ちで終わりってとこだが、それじゃ少々後味が悪いからな」

本田「ファウルちゃうわ。俺が普通にドリブルしてたらウメが勝手に吹っ飛んだんや」

梅原「なっ！?俺がシュミレーションしたっていいたいのか！?」

本田「シミュレーションや」

梅原「ぐっ……と、とにかく、いまのは本田のファウルだ！普通にドリブルしただけで俺の身体がこんなに吹っ飛ぶわけがない！」

本田「……そこまでいうならもう一本やったるわ。決着つけようやないか」ｷﾞﾗｯ

梅原（ほ、本田のやつ目がマジだ……）

本田「2秒で抜いたるわ」ﾀﾞｯ

梅原「お、俺も男だ！やったらあ！」

本田「……」ｻｻｯ

ｽｯ

梅原「ああん……」

32 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/19(日) 16:38:44.49 ID:Lv0PvBTAO

校門

梅原「なぁ、皇帝」

本田「なんや?」

梅原「最後の凄いフェイント、いつ覚えたんだ?初めてみたぞ」

本田「ああ、クライフターンは中3のとき、アキに教えてもろたんや」

梅原「へぇ、クライフターンっていうのか。今度俺にも教えてくれよ」

本田「ええけど、その代わり明日からは壁役も頼むで」

梅原「う……俺に安息の地はないのか……」

梅原「で、アキって誰なんだ?」

本田「家長昭博。同世代では一番意識してる男や。あいつは天才やで」

梅原「ライバルってやつか。本田にそこまでいわせるなんて、相当巧いんだな」

本田「俺の次に巧いな。一応日本代表やし」

梅原「に、日本代表！?すげえな！」

本田「フル代表やないで?U‐17代表や」

梅原「じゃあ今でも一緒にプレーする機会があるわけだ」

本田「ああ。ええ刺激を貰っとるよ」

純一「おーい」ﾀｯﾀｯﾀｯ

本田「ん?」

梅原「大将。まだ残ってたのか?」

純一「はは、ちょっと絢辻さんの手伝いをさせらてたんだ」

梅原「な、なんだとっ！?」

本田「……」

本田「純一、手伝いをさせられたんか?強制的にか?」

純一「えっ！?あ、いや……」

本田（純一、動揺しすぎや……）

梅原「おいおい、皇帝。絢辻さんがそんなことするわけないだろ?」

純一「そ、そうだよ！僕が手伝うっていったんだ」

本田「……そうか」

本田（どうやらもう一人の危険人物は純一みたいやな）

梅原「それより大将、もしかして二人きりだったのか！?」

純一「うん」

梅原「くー！けしからん！まっことけしからんぞっ！大将、俺はお前が憎い！ラッキースケベはあったのか?」

純一「なかった……。常に目を光らせてはいたんだけどな」ｽﾞｰﾝ

本田「落ち込むのは後や。そろそろ帰るで」

梅原「おうよ」

33 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) ：2012/02/19(日) 16:41:02.95 ID:Lv0PvBTAO

また説明不十分で本田さんの察知力がものすごいこちになってしまった。すまん

34 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/02/19(日) 17:25:35.92 ID:Vi0RDi8fP

本田△だから問題ない

35 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/19(日) 21:28:20.43 ID:Lv0PvBTAO

純一「はは、また梅原が全敗したんだ」

梅原「抜かれたり、吹っ飛ばされたり大変だったぜ」

本田「泣きの一回も負けてもうたよな」

純一「でもクライフターンか……僕もみてみたいな」

梅原「大将、俺は本田に教えてもらう約束したぜ。これで体育のサッカーは梅原正吉の独壇場よぉ！」

純一「くっ……圭佑、僕にも教えてくれよ！」

本田「昼休みにFK練習の壁役をやってくれるなら、ええよ」

純一「なっ、それが条件なのか?」

本田「嫌なら別にええけど」

純一「うーん……」

梅原「やめとけ大将。本田のキック力は並大抵のものじゃないぞ?」

純一「そんなのわかってるよ。B組の花園がハナヂ王子って呼ばれるようになったのも圭佑のシュートが顔面に当たって鼻血をだしたのが原因だし」

梅原「うははははは！そうだった！あれ以来本田は王子に目の敵にされてるよな」

本田「一応謝ったんやけどな」

36 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/19(日) 21:50:45.39 ID:Lv0PvBTAO

梅原「あ、そういえば」

純一「なんだよ?」

梅原「ハナヂ王子で思い出したんだが……」

純一「うん」

梅原「つい最近森島先輩に告白したらしいぞ」

本田「森島先輩?誰や?」

梅原「おいおいカイザ〜、冗談はキツいぜ。輝日東のアイドル・森島はるかを知らないのか?」

本田「名前はよく聴く。可愛いんか?」

梅原「そりゃもう！なぁ大将?」

純一「ああ！森島先輩とデートできるなら、お宝本を全部燃やしてもいいよ！」

本田「可愛い森島……カワモリシ」

梅原「ん?なんか言ったか?」

本田「いや、なんでもあらへん」

37 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/02/19(日) 23:51:59.05 ID:uudJI74qo

カワモリシｗｗｗｗｗｗ

38 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) ：2012/02/20(月) 01:22:14.17 ID:qcSNGtxAO

ネタがわかってもらえて良かった

39 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2012/02/20(月) 11:55:38.08 ID:1IhA9Ruio

北京世代ネタがうれしい

40 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) ：2012/02/21(火) 04:38:44.22 ID:axGzfetAO

橘家

美也「にぃにー、みゃーお腹すいた〜」

純一「もう少し待ってろ。もうすぐ茹で上がるから」

美也「なにを茹でてるの?」

純一「豆腐だけど」

美也「えー、もしかしてまた湯豆腐?」

純一「ああ！僕の得意料理さ」

美也「もうこれで三日連続じゃん」

純一「味に飽きてきたか?なら今日はポン酢じゃなくて醤油で食べるとするか」

美也「うー」

純一「なんだ、嫌なのか?」

美也「うん。みゃーはお肉が食べたいの」

純一「肉はないぞ」

美也「じゃあ買ってきてよ」

純一「お金もない。あ、ネギならあるぞ」

美也「ネギなんていらないよ！お肉がいいの！」

41 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/21(火) 05:11:12.25 ID:axGzfetAO

純一「今日は湯豆腐で我慢しろ」

美也「はぁ、圭ちゃんガッカリするだろうな〜」

純一「圭佑が?なんで?」

美也「だって慣れない環境で厳しい練習をこなして、やっと下宿先に帰ってこれたと思ったら夕食が湯豆腐だよ?」

純一「あぁ、それはガッカリだな……僕なら発狂してるよ」

美也「でしょ?だから今日の夕飯はお肉にするべきなのです！」

純一「じゃあ、お金」

美也「ふぇ?」

純一「『ふぇ?』じゃなくて、美也がお金だせよ。僕が買ってくるから」

美也「無理。みゃーもお金ないもん」

純一「え?じゃあどうするのさ?」

美也「それは……」

純一「……」

美也「……」

純一「湯豆腐……でいいよな?」

美也「うん……そういえば、圭ちゃんは?」

純一「ロードワーク。ほんと頑張るよな、待っているのは湯豆腐だってのに……」

美也「……」

42 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/21(火) 06:21:37.29 ID:axGzfetAO

美也「ねぇ、にぃに、なんで圭ちゃんは輝日東に進学したのかな?」

純一「唐突だな」

美也「だって圭ちゃんの実力ならサッカーが強い高校からたくさん誘いがきてたはずだよね?」

純一「たくさんかは分からないけど、誘いはきてただろうね」

美也「なのにどうして輝日東なの?にぃに、圭ちゃんからなにか聞いてないの?」

純一「一年のときに聞いた話だからはっきりとは覚えてないけど、確か自分が加入することで弱小チームをどこまで引き上げられるか試したかったって言ってたような……はは、圭佑らしいといえば、らしいよな」

美也「ふーん、そうだったんだ。で、圭ちゃんが加わった輝日東のサッカー部は強くなったの?」

純一「ああ！攻撃は全国レベルだぞ！」

本田「守備は中学レベルやけどな」

美也「圭ちゃん！」

純一「いつ帰ってきたんだ?」

本田「ついさっきや。ところで、お前らもう飯は食べたんか?」

純一「あ、いや、まだだけど……」

本田「ならちょうど良かったわ。走ってる途中で高橋先生に会うて、肉貰てん。みんなで食べようや」

純一「ええっ！?」

美也「やったー！お肉だー！」

本田「ご機嫌やな、美也」

美也「にしししっ、うん！」

純一「高橋先生はなんで肉をくれたんだろうな?」

本田「多分特売の肉を買いすぎたってとこやろ」

美也「にししし、買ったあとに自分は独身だってことに気づいたのかな?」

純一「……」

本田「……」

43 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) ：2012/02/21(火) 07:02:26.27 ID:axGzfetAO

純一「なかなか美味いな、この肉」

本田「せやな。明日高橋先生に改めてお礼せなあかんな」

美也「あ、そうそう圭ちゃん、さっきの話なんだけど、輝日東はどうして守備が中学レベルなの?」

本田「ん?ああ、理由は簡単や。単純に練習時間が不足しとる。正直部活が週3ってのは想定外やったわ」

純一「輝日東は勉強にもそれなりに力をいれてるからね。仕方ないよ」

美也「にししし、そのわりににぃにも圭ちゃんも成績はイマイチだよね?」

本田「俺は平均や！」

純一「僕だって数学はできるんだぞ！お馬鹿は美也だけさ」

美也「うー」

本田「話を戻すで。守備が弱いのは輝日東のチームコンセプトにも原因があるねん」

純一「へぇ、そんなのがあるのか」

本田「ああ。ずばり、『全員攻撃、全員地蔵』や」


美也「ふぇ?全員地蔵?」

本田「簡単にいえば攻撃は頑張るけど守備はテキトーってことや」

純一「そういえば輝日東は勝っても負けても野球みたいなスコアだよな」

本田「本音をいえば守備も練習したいんやけど、サッカーは相手より多く点を取らな勝てへんスポーツやからな。攻撃がカスやと話にならんのや。まあボランチあたりに１対１の守備が抜群に強いやつがいればだいぶマシになるんやろうけど」

純一「なるほど、そういう事情だったんだ……美也、わかったか?」

美也「んー?」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

純一「なんだ、聴いてなかったのか……って、あああああ！肉が、もう肉がない！」

美也「にしししっ！お肉はみゃー食べちゃったのだ！」

44 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) ：2012/02/21(火) 07:05:41.24 ID:axGzfetAO

輝日東って進学校だっけ?まあいいや

45 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/02/21(火) 10:35:04.29 ID:dI9wSNDDO

守備は全員家長ってことか……
強くね？

46 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) ：2012/02/21(火) 21:04:43.57 ID:axGzfetAO

校門

風紀委員「違反は……ないですね」

本田「もう行ってええか?」

風紀委員「はい」

本田「ほな」

ｽﾀｽﾀｽﾀ

本田「……」

絢辻「おはよう、バレなくてよかったわね」

本田「お前か。何がや?」

絢辻「あなた、足首になにか着けてない?」

本田「……よくわかったな。パワーアンクルを着けてんねん」

絢辻「やっぱり。少し歩き方が不自然だもの。重りは何キロ?」

本田「10キロや」

絢辻「10キロ！?馬鹿じゃないの?」

本田「馬鹿はお前や。まさか純一に正体を晒すとはな」

絢辻「えっ！?」

本田「ん?」

絢辻「……そっか、橘君喋ったんだ……秘密だっていったのに」

本田「いや、純一は……」

絢辻「喋った相手が本田君で良かったわ……あ、でも梅原君あたりにも喋った可能性があるわね」

本田「おい、聞け」

絢辻「まあ、どっちにしろお仕置きはしなきゃね。ごめんなさい、先に行くわ」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

47 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/21(火) 22:05:44.16 ID:axGzfetAO

2‐A

田中「あ、本田君おはよー」

本田「おう。棚町はまだ来てへんみたいやな」

田中「ううん、もう来てるよ」

本田「なんや、そうなんか?二日連続で遅刻回避なんて珍しいやん」

田中「あはは、だよねー」

本田「で、棚町はどこいったん?」

田中「それがね、教室に来てすぐ梅原君と内緒話を始めたと思ったら、二人でどこかに行っちゃったの」

本田「ウメと?」

田中「うん……ねぇ本田君、薫と梅原君ってもしかして……もしかするのかな?」

本田「どうやろな?別に興味ないわ」

田中「ええっ！?興味ないの?」

本田「田中さんはあるんか?」

田中「う、うん。だって親友の薫と友達の梅原君が付き合ってるかもしれないんだよ?」

本田「ええことやん」

田中「うーん、そうだけど……」

48 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/22(水) 04:09:35.07 ID:CL1CgkYAO

ボランチも悪くないな

49 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]：2012/02/22(水) 05:06:57.45 ID:F9sk5jXxo

復帰戦にしては良かった。
次が楽しみ。

50 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/23(木) 01:28:16.40 ID:BmmpC6LAO

読んでくれてる人いる?

51 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]：2012/02/23(木) 01:34:24.04 ID:+dk1dC8Oo

ここにいるぞ

52 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]：2012/02/23(木) 01:34:34.15 ID:FjbxlASBo

アマガミSSなんて普段は読まないんやで

53 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/23(木) 01:42:28.62 ID:BmmpC6LAO

おお、いてくれたんだ
明日から頑張りますおやすみ

54 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/23(木) 02:13:17.36 ID:BmmpC6LAO

田中「あ、梅原くん戻ってきたよ」

梅原「……」ｷｮﾛｷｮﾛ

本田「……あいつは何をしとるんや?」

田中「誰かを探してるみたいだけど」

本田「聞いてみるか。おい、ウメ」

梅原「……ん?」

梅原「おお、本田！ちょっとついてきてくれ！」

本田「は?いきなりなんやねん?」

梅原「いいから来い！大将がヤバいんだって」ｸﾞｲｯ

本田「純一が?」

55 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/23(木) 02:32:03.11 ID:BmmpC6LAO

梅原「こっちだ、皇帝！階段を登るぞ！」

本田（階段か……いいトレーニングになりそうやな）

本田「ウメ、俺たちはどこに向かってるん?」

梅原「屋上！そこに大将がいる！」

本田「屋上でなにしとるんや?」

梅原「それはついてからのお楽しみよぉ！」

本田「そうか」ｽﾀｽﾀｽﾀ

梅原「お、おい！どこ行くんだよ?屋上行かないのか?」

本田「もちろん行くで。純一がヤバいんやろ?」

梅原「ああ」

本田「ほな、また後でな」ｽﾀｽﾀｽﾀ

梅原「いやいや、ちょっと待てーい！屋上に行くんだろ?ならこの階段を登ろうぜ」

本田「何でウメが俺の進む道を決めんねん、自分の道は、自分が決める」

梅原「……！そ、そうか。じゃあ屋上でな」

本田「おう」

56 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/23(木) 03:05:45.69 ID:BmmpC6LAO

一年・廊下

本田（どうせトレーニングするなら、徹底的にやらんとな）

本田（純一には申し訳ないんやけど、屋上に行く前に校舎内の階段、全て上り下りしたるわ！）

本田「よっしゃ、まずは一階の階段からや」

・
・
・
・
・

本田「……これはなかなか効果がありそうやな。体幹を意識するだけでだいぶ違うわ」

本田（ミチには感謝せんとな。わざわざ電話でガンバユースの最新トレーニング法を教えてくれるなんて、あいつも可愛いとこあるやん）

本田「……結構キツいわ。10キロは重すぎやったかもしれんな」

?「……う、くくっ……」

本田「……ん?」

?「はっ……！」

ｻｻｯ

本田「……」

?「……」

本田「出てこい。そこに隠れてるのはわかってるんや」

?「……」

本田「聞いとるんか、七咲?」

七咲「……！」

57 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) ：2012/02/23(木) 03:31:35.65 ID:BmmpC6LAO

七咲「おはようございます、本田先輩。よく私だってわかりましたね?すぐ隠れたつもりだったんですけど」

本田「当然やろ。俺は本田圭佑やからな」

七咲「あ、言われてみればそうですね。先輩ならわかって当然かもしれません」

本田「……いや、そこは突っ込んでくれや。わけわからんこといってるやろ、俺」

七咲「そうですか?私は妙に納得してしまったんですけど……」

本田「いったい七咲の目に俺はどううつっとるんや?エスパーか何かか?言うとくけどな、俺はスパッツをはく趣味はないで?」

七咲「あ、私もスパッツははきませんね。どちらかというと、ハイソックスのほうが好みです」

本田「お前の趣味趣向は聞いてへん」

七咲「ふふ、すみません。つい悪ノリしてしまいました」

58 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2012/02/24(金) 21:49:12.95 ID:5Zucu7Edo

ボランチか。
イケメン細貝の転校はまだですか？

59 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/02/27(月) 11:59:43.75 ID:sPiAAHCAO

ガイザー・ケイスク

60 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]：2012/03/15(木) 08:20:41.49 ID:SJ0HmhuAO

膝VIPかよ……完敗

61 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/03/15(木) 19:28:44.16 ID:Jdr4dvzTo

今回のは膝じゃないんやで