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鬼娘「節分だ―!!」男「遅いよ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/20(月) 22:42:12.80 ID:EVud+2230
〜二月二十四日〜

男「ふぅ〜、寒い寒い」

男「さっさと部屋に入ってコタツにはいろっと」

男「えっと、家のカギカギ…」ガチャガチャ

男「よし、あった!」ガチャ!

男「ただいまー!ってまあ誰もいないけどさ」

???「ふふふ…」

男「うん?」パチッ

???「ハァーハッハッハッハッ!!!」

男「な、なんだ、泥棒か何かか?!」

???「愚かな、そんな下衆なものと私を比べるな!」

男「じ、じゃあ一体…」

???「愚か者め…今日が何の日かぐらいは知っているだろ?」

男「えっ、今日はって…平日だけど」

???「アホうが!節分に決まっておるだろ!

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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/20(月) 22:52:19.10 ID:EVud+2230
男「……えっ」

鬼娘「そして我こそが鬼の一族である鬼娘!!貴様の厄に魅かれてここに参った!!」

男「……は?」

鬼娘「さあ、節分の豆は十分か?それで私を祓うがいい!さもないとこの一年厄付きのまま
過ごすことになるぞ!!」

男「……あの〜」

鬼娘「何だ?せっかく人がここまで懇切丁寧に説明してるというのにまだ何か…」

男「根本的なことなんだけど…節分、終わってるんだけど」

鬼娘「またまた、人の浅知恵で我を騙そうなどと…」

男「いやいやマジで」

鬼娘「……」

男「……」

鬼娘「……えっ」

男「えっ」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/20(月) 23:03:49.16 ID:EVud+2230
鬼娘「いやだって今日は」

男「二月二十四日、特に何もない平日です」

鬼娘「…けど、旧暦だと」

男「旧暦って…ちょっと待って、今調べるから」ポチポチ

鬼娘「…っていうか、実は嘘なんじゃろ?」

男「あー確かに。今日は旧暦で言う所の二月三日、節分だね」

鬼娘「…!!ほら、間違ってなかった」

男「けど旧暦なんて滅多な事じゃなきゃ使わないから」

鬼娘「…え」

男「もう節分も終わって、バレンタインデーも過ぎて、近い行事って言ったら卒業式ぐらいかな?」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/20(月) 23:19:12.41 ID:EVud+2230
鬼娘「けど今年から節分は旧暦に則るって」

男「いやいや、もう完全に終わってるんだけど」

鬼娘「…そんな、嘘」

男「いやいや嘘じゃないから、ほら、その証拠に…」pi

『…なお、この爆発によるけが人はいないようです』pi

『はい、今ならこの枕と布団がセットでお値段5980円!!』pi

『石原さん、今日も寒かったですね〜』pi

男「TVでも全く節分の事やってないだろ?」

鬼娘「……ホントだ」

男「っていうかその情報どっから聞いたんだよ」

鬼娘「…知り合いの」

男「知り合いの?」

鬼娘「…知り合いの天邪鬼から、今年から変わるんだよって…」

男「真面目に聞いちゃいけない相手だったな」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/20(月) 23:37:01.25 ID:EVud+2230
鬼娘「そんな…それじゃあ私…」

男「まあなんていうか…ドンマイ」

鬼娘「……」

男「…まあ来年があるさって、来年の事言うと鬼が笑うか…現に目の前にいるけど」

鬼娘「……ぇ」ジワッ

男「うん?」

鬼娘「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇン!!!!!!」

男「な、なんだなんだ!!」

鬼娘「だって私、せっかく今日楽しみに…なのに、終わってるって…」

鬼娘「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇン!!!!!!」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/20(月) 23:44:45.34 ID:EVud+2230
男「わ、分かった。お前の気持ちは分かったから、とりあえず落ち着け」

鬼娘「ふぇ、ふぇ、えーんえーん!!」

男「ほら、チョコパイ、それにミンティアもあるからとりあえずこれでも食べてさ」

鬼娘「ふぇ、ふぇ…甘いよぉ」モグモグ

男「どうだ、美味しいか」

鬼娘「…美味しい」モグモグ

男「よし、じゃあ食べて落ち着いたらさ、とりあえず家に戻って…」

鬼娘「ふぇ、ふぇ」ジワッ

男「よーし分かった、とりあえず食べろ。それから今後の事を考えよう!!」

鬼娘「…うん」ニコッ

男「…確か今年、豆撒きしたはずなんだけど…もう厄がついたんかなぁ」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/20(月) 23:53:54.55 ID:EVud+2230
〜 〜 〜

鬼娘「…ご迷惑おかけしました」

男「いえいえ…ってか口調変わってないか?」

鬼娘「ああ、あれは営業用なんで素はこんな感じなんです」

男「使い分けてるんだな。てか営業用って…」

鬼娘「で、節分なんですが」

男「さっきも言った通りもう終わってるよ」

鬼娘「……」

男「……」

鬼娘「…豆撒き、しませんか?」

男「いや、急に言われてもさ」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/21(火) 00:04:30.22 ID:12VjuZ4d0
鬼娘「だって、このままじゃ男さんもすっきりしないでしょう?」

男「いや、君が帰ってくれればそれで」

鬼娘「ふぇ」ジワッ

男「泣くな泣くな!!」

鬼娘「だって…豆を当てられないと私…私の厄が落ちないんです!!」

男「えっ!そんな意味合いもあったの?!あれ」

鬼娘「ええ、人からしてみたら家から鬼…つまり厄を落とす行事ですけど、また鬼からしてみたら
人に豆を当てられることによって身体から厄を追い出すと、こんな感じなんです」

男「はぁ、今初めて知ったわ」

鬼娘「まああまり知られてませんからね」

男「で、なんとか厄を落としたいと…」

鬼娘「はい、お願いします」

男「…豆の代わりに、電動エアガンじゃ」

鬼娘「やめてください」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/21(火) 00:13:00.58 ID:12VjuZ4d0
鬼娘「お願いします!!私と一緒に豆撒きをしてください!!」

男「鬼に懇願されてる俺って一体…」

鬼娘「お礼に今年一年厄を寄せ付けませんから!!」

男「…!!マジで?」

鬼娘「はい、ついでに福もつけますから!」

男「お前は何処かの新聞の勧誘員か?」

鬼娘「……」

男「……はぁ」ドッコイショ

鬼娘「男さん?」

男「…豆って、確か大豆だよな?」

鬼娘「…!はい!」

男「まあ豆も探してみるけどさ…もしなかったら大豆買って来るから、それで我慢してくれよ」

鬼娘「…はい!ありがとうございます!!!」

男「じゃあちょっと出かけてくるけど…留守番、頼んだぞ」

鬼娘「大丈夫です!お任せください!!」

男「ずいぶん強気だな」

鬼娘「万が一侵入してこようものなら捻り潰してやりますよ!物理的に」

男「そういえばお前って一応鬼だったな、すっかり忘れてた」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/02/21(火) 00:15:29.40 ID:12VjuZ4d0
ネタを書いてる途中思いついたので書きました

内容は二十四日までには終わらせるつもりです

よろしければ『花子』の方もよろしくお願いします

それではまた
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/21(火) 00:26:30.54 ID:Cdw6lKeDO
フム、おもしろいじゃまいか
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/21(火) 00:28:58.10 ID:CkU8tehp0

期待
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 02:46:07.86 ID:UmjYI+W8o
え、節分で投げる豆って大豆なの?
うちの地域は落花生投げてるぞ
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 03:44:17.72 ID:slTVBCvho
落花生とか千葉県民かよ
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/21(火) 06:03:49.75 ID:lwOqT3rBo
>>14
落花生投げるのは北海道だぞ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 08:48:23.09 ID:UmjYI+W8o
鹿児島に住んでます
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/21(火) 21:45:38.14 ID:dUXkFQVn0
〜三十分後、スーパー〜

店員「はい福豆が一点、こちら半額にさせていただきまーす」チラッ

男「……」

店員「こちら太巻きが二点、こちら半額にさせていただきまーす」チラッ

男「……」

店員「以上合計○○○円になります。ポイントカードはお持ちでしょうか?」

男「はいあります…じゃあ◎○○円からでお願いします」

店員「はい、では◎○○お預かりしまして○○円のお返しになります」

男「どうも」

店員「ありがとうございましたー」

男「……」

男「店員、こっち凝視してたな」

男「まあ無理もないか、普通この時期に福豆を買う事なんていないもんな」

男「まあ運よく節分の残りの福豆も買えたし、良しとしますか」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/21(火) 22:33:22.40 ID:dUXkFQVn0
男「しっかし…」

男「ずいぶんと間の抜けた鬼もいたもんだ」

男「ってか鬼が実在したこと自体が驚きだけど…」

男「っていうかさ」

男「あいつ…なんでうちに来たんだ?」

男「他にも家なんていっぱいあるだろうに」

男「……」

男「あとで豆撒きが終わった後にでも聞いてみるか」

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/21(火) 22:49:58.08 ID:dUXkFQVn0
〜 〜 〜

男「ただいまー」

鬼娘「あ、お帰りなさーい!」ヌクヌク

男「…何してんだお前」

鬼娘「何って…男さんが来るのを待ってたんですが」

男「…そのみかんとかは?」

鬼娘「勝手にいただきました、傷んだら大変ですからね」

男「で、コタツに入ってテレビを見てると」

鬼娘「寒かったもので」

男「……」

鬼娘「男さん?」

男「……」ムニー!!

鬼娘「ひょ、ひょっひょ、ほっへひっはんないひゅひゃいひぇー!」

男「こっちは寒い中買い出しに行ってきたってのにさ…お前は」ムニーーー!!

鬼娘「ひ、ひょめんひゃひゃいーーーーーー!!!」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/21(火) 22:59:34.90 ID:dUXkFQVn0
男「で、何かいうことは?」

鬼娘「…ごめんなさい」

男「…まあ寒いし、別にいいけどさ」

鬼娘「だったら始めっから怒んなければいいのに」ボソッ

男「ああ?」

鬼娘「いえ、何でもありません!!!」

男「…まあいいや、じゃあさっさと初めていくか」

鬼娘「はい!どんとこいです!!!」

男「ところで、さっきの営業用の口調にしなくていいのか?」

鬼娘「まあしてもいいんですけど、もう男さんにはばれてますしこのままでいいです」

男「まああんだけ泣かれればな…」

鬼娘「ってかあれかなり疲れるんですよね、いちいち威圧感も出さないといけませんし」

男「鬼でも色々と苦労はあるんだな」

鬼娘「そうですよ、鬼だって色々と苦労してるんです!」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/21(火) 23:11:10.53 ID:dUXkFQVn0
鬼娘「じゃあ男さん、お願いしまーす!!」

男「はいよ、じゃあ…」

男「鬼は―そと、福は―うち」パラパラ

鬼娘「はいストーップ!!」

男「なぜ止めたし」

鬼娘「そりゃ止めますよ、何ですか、その撒きかたは?」

男「…まあ、散らかしすぎたら後片付けが大変だしさ」

鬼娘「そんな気持ちじゃいつまでたっても厄なんて祓えませんよ、むしろ引き寄せてます!!」

男「いやだってさ」

鬼娘「シャラーップ…ってもしかして、私に遠慮してますか?」

男「…!!だって、流石に痛いだろうし…」

鬼娘「その心遣い、感謝しますが遠慮は無用です。思い切ってやってください」

鬼娘「大丈夫ですよ、私は慣れてますし、それに中途半端だと一番気分が悪くなりますから」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/21(火) 23:20:52.30 ID:dUXkFQVn0
男「…本当にいいんだな?」

鬼娘「はい!それと」

男「今度はなんだ」

鬼娘「声が小さいです!もっとお腹から声を出すように!」

男「いやいや近所迷惑だからさ」

鬼娘「いいじゃないですか、今日は節分だって分かってくれますよ」

男「むしろおかしい人だと思われるわ!!」

鬼娘「男がそんな小さいこと気にしちゃいけませんよ」

男「その大本の原因はお前だろーが」

鬼娘「はいはい、じゃあ再開していきましょうか!」

男「おい、都合のいい時だけ無視すんじゃねー!!」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/21(火) 23:29:43.16 ID:dUXkFQVn0
鬼娘「はいじゃあおねがいしまーす!」

男「ったく…」

男「鬼は―そと、福は―うち」パラパラ

鬼娘「はいもっと声張り上げてー、もっと強く撒いてー!」

男「鬼はぁぁそと、福はぁぁうち!」パラパラパラパラ

鬼娘「もっともっとー!!」

男「おにはぁぁぁぁぁぁぁそとぉぉぉぉぉぉぉぉ!ふくはぁぁぁぁぁぁぁうちぃぃぃぃぃl!」バラバラバラバラ!!!

鬼娘「いいですよー!その調子で―す!!」


ママー、ドコカデマメマキシテルヨー?

アラソウネ、カワッタイエモアルノネー

マッタク、フシギナイエダナー、モウオワッタッテノニ…


男「…なんでこんな恥をかかなきゃならんのだ…」


24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/21(火) 23:36:33.01 ID:dUXkFQVn0
男「こ、これでいいか」ハァハァ

鬼娘「はい、私も十分満足しました!!ありがとうございます!」

男「そ、それは良かった…うう」

鬼娘「どうしました?」

男「…近所から変な奴だと思われただろうと思うと…」

鬼娘「あー、まあ、ドンマイです」

男「原因の大本が何を言うか」

鬼娘「…ごめんなさい、けど、すごく感謝してます」

鬼娘「実際ここまでやってくれるとはおもわかなかったんで、私すっごく嬉しいです!」

男「…まあいいか、ところでさ」

鬼娘「はい?」

男「さすがに専用のは売ってなかったんだけど、恵方巻代わりの太巻き、食べるか?」

鬼娘「…!!はい、喜んでいただきます!!」

男「で、たしか今年はどっちの方角を向いて食べるんだっけ?」

鬼娘「確か都の西北だったような」

男「それは早稲田大学の校歌だろ」

鬼娘「冗談ですよ、確か北北西だったはずですよ」

男「そうか、ってことはだいたいあっちか」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/21(火) 23:45:11.79 ID:dUXkFQVn0
鬼娘「そうですね、あと食べる時は」

男「無言で食べる…だったな」

鬼娘「正解です!それじゃあ」

2人「いただきまーす!!」

男「………」モグモグ

鬼娘「………」モグモグ

男「………」モグモグ

鬼娘「………!!」モグモゴ!

男「……?」モグ?

鬼娘「……!!!」ドンドンドンドン!!

男「………!」オチャヲスット!

鬼娘「……!!!」アリガトウ!!

鬼娘「……」ゴクゴク

鬼娘「……」フゥ

男「……」

鬼娘「…ふう、ごちそうさまでした」

男「せめて喉に詰まった時ぐらい声を出せよ」

鬼娘「いやいや、そんなことで男さんに迷惑をかけられませんし」

男「いや、ここに来られたこと自体が迷惑なんだけどさ」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/21(火) 23:49:37.51 ID:dUXkFQVn0
男「っとそうだ、落ち着いたところで聞きたいことがあるんだけどさ」

鬼娘「はい、なんでしょうか」

男「…なんでわざわざ家に来たんだ?」

鬼娘「……!!!それは、その、見つけた家がたまたまここで…」

男「誰もいないのに暗い中待つか普通?」

鬼娘「あぅぅ…」

男「もっと早く他の家に行けば、間違ったってこともすぐに分かっただろうし、それなのに家に
わざわざ来たってのは…なんか理由があるのか?」

鬼娘「……説明、した方がいいですか?」

男「是非お願いします」

鬼娘「…話すと長くなるんですが…」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 23:52:04.77 ID:jwGGvtDIO
ほうほう
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/02/21(火) 23:52:46.30 ID:dUXkFQVn0
今日はここまでになります

明日はちょっとした過去編になります

それで終わるかもしれませんし、終わらないかもしれません…まだ構想もまとまってないので

そんないい加減な感じですが、よろしければもう少しお付き合いください

それではまた
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/22(水) 00:54:32.98 ID:Goyy423SO
ふむ

花子ってなんぞ
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/22(水) 01:04:36.66 ID:CQ8lrWHWo
花子ってことはもしかしたらこれの人? 違ったらごめん
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン       バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・)  バンバンバンバン゙ン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
    \/___/ ̄
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/22(水) 22:41:26.78 ID:rVz/rjdR0
〜一年前〜

子供「それー、鬼は―そと!福は―うち!!」

鬼娘「くそ、人間どもめ…ここは退散だ!」スタコラサッサー!

子供「わーい、鬼が出ていったよ!」

母「そうね、これで一年安心ね」

子供「うん!」

父「そうだね…けど、あんな娘さんこの町内にいたっけ?」

母「あら?あなたが頼んだんじゃないの?」

父「いや、てっきり町内の行事なんかなーと思ってたんだが」

母「え、じゃあ一体今のって…」

子供「どうだ、まいったかー!!」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/22(水) 22:52:47.18 ID:rVz/rjdR0
鬼娘「ぐわぁぁぁぁぁぁ」ダダダダダ!

鬼娘「ぁぁぁぁ……」

鬼娘「うん、結構走ったし…もう見えないかな?」

鬼娘「よしっ、これでこのあたりの厄払いは完了っと」

オニハーソト! フクハーウチ!

鬼娘「うん、どこもかしこもやってるようで感心感心」

鬼娘「やっぱ伝統行事ってのは大切だよね!」

鬼娘「けどこのキャラはやっぱ疲れるね…まあ年に一回だけだけど」

鬼娘「後は見回りをして、帰ろうっと」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/22(水) 23:07:46.74 ID:rVz/rjdR0
鬼娘「けど、まあ当然なんだけど」オニハーソト!

鬼娘「どこもかしこも鬼を追い出すんだよね…」フクハーウチ!

鬼娘「確かに昔話でも悪役になってはいるんだけどさ」

鬼娘「全部が全部悪いってわけでもないのにさ!」

鬼娘「実際人間とうまくやってる鬼もいるし、人間だって鬼も驚くような事もやってるのに」オニハーソト!

鬼娘「不公平だよね、不公平」フクハーウチ!

鬼娘「あーあ、どっかに鬼を敬ってる人は」オニハーウチ!

鬼娘「…いた」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/22(水) 23:15:05.35 ID:rVz/rjdR0
鬼娘「いやいや、ただの言い間違いかもしれないしね」

鬼娘「けど、万が一ってこともあるし…」

鬼娘「…ちょっと見に行ってみようっと…」

鬼娘「えーっと、さっきの声が聞こえてきたのは」

鬼娘「このアパートだよね」

鬼娘「さて、どんな人が言っていたのかな」

〜 〜

男「あ、やべっ間違えて逆に言っちまったわ」

男「まあいまさら言いなおすのも何だし…いいや」

鬼娘「なーんだ、やっぱ言い間違えか〜」

鬼娘「まあ大体そうだよね、期待した私が馬鹿だったか」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/22(水) 23:29:35.43 ID:rVz/rjdR0
男「それに…」

鬼娘「うん?」

男「鬼だって、悪いやつばかりじゃないし」

男「毎回鬼ばかりに厄を負わせるのも酷だし」

男「まあ、こんな変り者が一人ぐらいいたっていいだろうしな」

男「後は鬼がかわいかったら最高なんだかなー、まあ無理か」ハハハ

鬼娘「!!!」ドキューン!!!

鬼娘「……分かってくれる人もいたんだ」

鬼娘「なになに…男さんか」

鬼娘「……///
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/22(水) 23:37:38.73 ID:rVz/rjdR0
〜今年初め〜

天邪鬼「で、私に相談って何?」

鬼娘「あ、あの、今年の節分なんだけど…」

天邪鬼「どうしたの、毎年楽しみにしてるじゃない?」

鬼娘「あのね、去年かくかくしかじかな事があってさ…」

天邪鬼「かくかくしかじかから何を読み取れって?」

鬼娘「もー!!分かってるくせに!!」

天邪鬼「冗談よ、冗談」

鬼娘「もう、人が真剣に相談してるのにさ」

天邪鬼「けどそんな事でそいつが気になるって…純情すぎない?あんた」

鬼娘「…うん。分かってはいるんだけどね」

天邪鬼「恋は盲目ってか…」

鬼娘「……///」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/22(水) 23:45:35.47 ID:rVz/rjdR0
天邪鬼「まあ、直接そいつの所に行くのが一番いいんじゃないの」

鬼娘「やっぱそうかな?」

天邪鬼「鬼…っていうか人じゃないから驚かれるかもしれないけどね」

鬼娘「もし拒絶されたら…!」

天邪鬼「諦めるしかないね」

鬼娘「そんな…諦めるなんてできないよ!!」ブォンブォン!

天邪鬼「うわっ!金棒を振り回すなって!危ない、危ないからさ!!」

鬼娘「あっゴメン…つい」

天邪鬼「ついってレベルじゃねーぞ!!マジで死ぬかと思ったわ」

鬼娘「あうぅ、ゴメン…」

天邪鬼『さて、どうしたものかな』
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/22(水) 23:55:40.19 ID:rVz/rjdR0
天邪鬼『このまま普通に行かせてもその男ってやつに分かってもらえるものか?』

天邪鬼『節分だし、どこかの悪戯だと思われる可能性も無きにしも非ずか…』

天邪鬼『万が一振られた際に、こっちにとばっちりが来るかもしれないし』

天邪鬼『だったら…男ってやつ節分以上の衝撃を与えてやるのは?』

天邪鬼『例えば旧暦に鬼娘がその男ってやつの家に行けば?』

天邪鬼『男混乱→鬼娘号泣→何とか豆撒き→いいムード』

天邪鬼『かなり荒っぽい気もするけど…悪くないねぇ』

鬼娘「…?どうしたの、何か考え事?」

天邪鬼「い、いやちょっとね。ところで、聞いたかい?」

鬼娘「?何の事」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/23(木) 00:04:29.19 ID:H+80cd+L0
天邪鬼「ほら節分の日程、今度っから関西と関東で日が分かれるんだってさ」

鬼娘「何それ!!初耳なんだけど」

天邪鬼「いや、なんでも今年って閏年じゃん」

鬼娘「そうだけど…それが?」

天邪鬼「で、でさ、その関係で関西は今まで通り、関東は旧暦に合わせてやるんだってさ!」

鬼娘「……」

天邪鬼『さ、さすがに苦しかったか?』

鬼娘「…そーなのかー」

天邪鬼『アホの子で良かったー!!』
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/23(木) 00:12:32.85 ID:H+80cd+L0
鬼娘「じゃあ今年はかなり遅いんだ…まあ仕方ないか」

天邪鬼「そ、そうだね」

鬼娘「けど時間があるってことは多く準備ができるってことだし…そうと決まればさっそく準備
しなくちゃね!!」

天邪鬼「あ、これで相談はいいの?」

鬼娘「うん、色々心配かけちゃってごめんね!」

天邪鬼「いえいえどうも、それじゃあがんばってねー!!」

鬼娘「うん、ありがとねー!!」

天邪鬼「……」

天邪鬼「……さて、吉と出るか凶と出るか…」

天邪鬼『まあどうなっても私は面白いんだけどね!!』
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/02/23(木) 00:15:20.84 ID:H+80cd+L0
てな訳で今日はここまでです

明日で最後になります

それと30さん、間違ってません。というよりAAありがとうございます!!

やっぱりいつ見ても癒されますね!!

それではまた
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/23(木) 00:28:27.20 ID:24i4K3Po0
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/23(木) 22:24:32.86 ID:E4bno9ap0
〜 〜 〜

鬼娘「…というわけでして、見事に騙されたわけです」

男「ずいぶん長い回想だったな…けどさ」

鬼娘「何か気になることでもありましたか?」

男「いや、俺から言うのもどうかとは思うんだけどさ」

男「…つまり、俺のためにここにきてくれたって事なのかな?」

鬼娘「……え」

男「…って、お前が言ってたんだけど…」

鬼娘「   」

鬼娘「って、え、え、私、自分の事まで!!!え、やだ、どうしよう?!」ブォン!

男「うぉっ!!あぶねぇ!!!」

鬼娘「そういえば、話してる時に自分の気持ちまで…って、は、は、恥ずかしぃーーー!」ブンブンブン

男「わか、分かったから金棒振り回すのは止めてくれ!」

鬼娘「いや、だって、わたし、こういう時どうしたらいいか分からなくて…」ブォーン!!

男「た、頼むからまずは落ち着いてそれを降ろせー!!」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/23(木) 22:35:15.81 ID:E4bno9ap0
鬼娘「…失礼しました」

男「危うく厄どころか自分の命まで落とすところだったぞ…」

鬼娘「ごめんなさい…慌てると自分を見失う所がありまして」

男「それは治せ、危険すぎるからさ」

鬼娘「…ごめん、なさい…」グスッ

男「って急に泣き出すなよ」

鬼娘「だ、だって、男さん、私の事嫌いになりましたよね…」ヒック

男「何を急に…」

鬼娘「いきなり押しかけるし、勘違いで男さんには迷惑をかけるし…最低ですよね、私」ヒック

男「おい、おい」

鬼娘「けど、私は幸せでした。こうして一時でも男さんと一緒にいられて」

男「だからさ」

鬼娘「男さん、本当にありがとうございました。じゃあ私はここで…」

男「あーーー!もう、」

鬼娘「!!!」

男「自分の事ばかり言いやがって、少しは俺の話を聞けってんだよ!!」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/23(木) 22:51:21.18 ID:E4bno9ap0
鬼娘「男さん…なんで怒ってるんですか?」

男「当たり前だろ!自分の話も聞かずに勝手に話しを進められたら怒るっつーの!!」

男「ああそうだな、確かにお前は迷惑な存在だよ!!」

鬼娘「!!!」

男「いきなり押しかけて来たと思ったら勘違いで泣き出すわ、いろいろ注文付けてくるわあげく
勝手に突っ走って泣き出すわ…」

男「あげく話しを聞かないときたもんだ、これで普通でいられた方がどうかしてるさ」

鬼娘「だって、やっぱり男さんだって迷惑だったみたいですし…」

男「んなことはどうでもいいんだ。それより一番気に食わないのは」

男「…勝手に俺の気持ちを決めつけてるってことだ!!」

鬼娘「…!!だってこんな迷惑な存在」

男「迷惑?それは俺が決めること」

男「というか、まあ形はあれだったけど告白されたんだ。なのに俺の気持ちも聞かずに消えようってのは
どういうことだ?」

鬼娘「…いいんですよ、もう分かって」

男「だ、か、ら、決めつけんなってんだよ!!」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/23(木) 22:51:51.41 ID:qC9Yj+ND0
えっ?俺も今年は鬼は内って言ったけど
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/23(木) 22:57:09.84 ID:E4bno9ap0
男「じゃあここではっきり言ってやる」

鬼娘「えっ…」

男「ムードとか、そういうのはもう気にしない事にした」

男「どうやらお前にはストレートに言わないと話しが通じないみたいだしな」

男「こっちも恥ずかしいんだ…一度しか言わないぞ」





男「俺も、お前の事が、好きだ!!!」





男「まあこう会った時間も短いから、あんま信用されないかもしれないけど…」

男「…なんかほっとけない存在なんだよ、お前ってやつはさ」

鬼娘「………えっ」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2012/02/23(木) 23:00:46.17 ID:eAHz3edI0
なんか流れがよめません。
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/23(木) 23:14:07.64 ID:E4bno9ap0
鬼娘「…無理して、嘘なんかつかなくてもいいんですよ?」

男「鬼って嘘が大嫌いなんだろ、そんな奴を前にして嘘をつけると思うか?」

鬼娘「じゃあ、本当に…!?」

男「……」

男「……やっぱ不満か?」

鬼娘「…!!な訳ないじゃないですか!!すっごく嬉しいですよ!!」

男「よかった、これで俺の勘違いだったら、それこそお笑いだからな」

鬼娘「嬉しいです、けど…」

男「また泣くか…そんな嬉しい事でもないだろうにさ」

鬼娘「かえって辛くなっちゃいましたよ…別れるのが」

男「えっ…?」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/23(木) 23:31:52.31 ID:E4bno9ap0
鬼娘「節分の最後、鬼は人の厄を背負ってその街を離れて、鬼しか知らない節分の厄落とし場で
厄を落としてこないといけないんですよ」

鬼娘「そうしないと、せっかく背負った厄がまた人に戻ってしまうんです」

鬼娘「まあ日は間違ってしまいましたけど…男さんの厄を背負っちゃいましたし」

鬼娘「もっとも男さんの厄だけなんで、厄自体はあまりないんですけど」

男「俺の厄なんてどうでもいい、だから…!」

鬼娘「…ダメです、これは決められた事なんです」

鬼娘「もし男さんが強引に引きとめるのなら…私も容赦しません」

男「そんな…」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/23(木) 23:39:46.53 ID:E4bno9ap0
鬼娘「けどいいんです…最後に男さんの本当の気持ちを聞けて」

鬼娘「ごめんなさい…最後まで自分勝手で」ガチャ…

男「って、もう行くのかよ!!」

鬼娘「はい…その日が終わる前には行かなくちゃいけないので」

男「…くそっ!!」

鬼娘「それじゃあ…」

鬼娘「本当に、ありがとうございました」

鬼娘「…大好きです、男さん」バタン!

男「っておい、待てよ!!」ガチャ!

男「鬼娘ー!!!」ヒユー…

男「…いない」

男「……」

男「本当に、最後まで自分勝手な奴だな」

男「最後になるんだったら、もう一度ぐらい言わせろってんだよ…」

男「馬鹿野郎が…」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/23(木) 23:52:31.28 ID:E4bno9ap0
〜  〜  〜

これが俺が節分とは全く関係ない時に体験した話だ

正直あまり良く覚えていないため、話しが急展開になってしまったわけだが、大体の流れ
はこんな感じだったと思う

鬼娘…というより鬼とかを信じていなかったので、始めは何が何だか分からなかったが、
実際に話してるとなかなかどうして人間臭い印象だった

けどまさか鬼に告白されるとは思いもしなかったけど、あの時の俺の気持ちは間違いなく
本物だった

鬼に対してこんな気持ちを抱く人間なんて他にいないとは思うけど、まあいまさらいっても
仕方ない事だとは思う

さて、鬼娘とやった豆撒きが効いたのか、その後大きな怪我もせず幸せな日々を送れている
本当にあいつには感謝している




もっとも、この話には続きがあって…
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/24(金) 00:37:57.74 ID:tryKAmGg0
〜次の日〜

男「……」

???「全く…まだ寝てる」

???「仕方ないなぁ…」

???「朝ですよ―!!」

男「な、何だ…って」

鬼娘「はい、朝ですよ男さん」

男「な、なんでお前がいるんだよ!!」

鬼娘「いちゃいけませんか?」

男「そうじゃなくって…お前、厄を落としに行ったんじゃないのかよ」

鬼娘「はい、で、帰ってきたんですけど」

男「そんな簡単にいってこれる場所なのかよ!!」

鬼娘「はい、そうですけど」

男「…なんであんな思わせぶりな言い方したんだ?」

鬼娘「なんかやってみたかったんですよね〜ああいうの」

男「お前なぁ…
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/24(金) 00:55:39.47 ID:tryKAmGg0

鬼娘「それに、まだ役目を果たしてませんし」

男「役目?」

鬼娘「そうです、厄は取りましたけど、まだ福がきてないでしょう」

男「ってか福って来るものなのか?」

鬼娘「だから、来たじゃないですか」

男「どこに」

鬼娘「ここに」

男「…えっ?」

鬼娘「だから、目の前にいるじゃないですか!」

男「…お前がか?」

鬼娘「はい!男さんの幸せのために、たくさん福を呼び込みますよ〜!」

男「鬼って福も呼び込めるのかよ」

鬼娘「そうですよ、まあ福も厄も紙一重な面もありますしね。さしずめ福娘って
ところです!!」

男「娘…ねぇ」

鬼娘「…なんでしたら、ものすごい厄でも呼び込みましょうか?」

男「やめてくださいお願いします」

55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) :2012/02/24(金) 01:16:04.80 ID:tryKAmGg0
鬼娘「いやですね、冗談ですよ!冗談」

男「お前が言うと冗談に聞こえないんだよ」

鬼娘「大丈夫です!!ちゃんと福を呼び込みますのでご安心ください、それこそ
商売繁盛、健康祈願、出産祈願なんでもござれですよ!!」

男「最後はいらないな」

鬼娘「まあ、私は男さんと一緒にいられるのが一番の幸せなんで別に何でもいいん
ですけどね」ボソッ

男「…ん?なんか言ったか」

鬼娘「何でもないです!!それより男さん」

男「何だ?」

鬼娘「これからも、よろしくお願いします」

男「……全く」

男「とんでもない福が来ちまったな」


end
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/02/24(金) 01:19:53.60 ID:tryKAmGg0
というわけでこれで終わりです

思いつきのネタだったため、最後の方がグタグタになってしまいました
まあ、ハッピーエンドのつもりなんですけど…

まあこんな節分もあってもいいんじゃないかなーと思いまして書いてみました

それでは、また別の話で
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/24(金) 01:28:58.06 ID:Kn+TXMdv0

よかったよ!次回作に期待

…今度はできれば急展開はなしでお願いします
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 01:40:57.21 ID:rt/VHpJ50
なんつー急展開www
だが面白かったし鬼娘ちゃん可愛かったぜ
次も頼むぞ

59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 01:46:29.49 ID:HzAs9vRSO
俺のとこには鬼娘来なかったんだが
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 02:05:25.33 ID:b6gRQo9SO


で、件の花子ってのが気になるんだが…
誰かURL貼ってくれんかいのぅ('・ω・`)
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 02:32:08.53 ID:SHlJyDy7o
何故スレタイ検索すらしないのか
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