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唯「相談があります」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 21:55:51.54 ID:osCNqJUEo
澪「相談?」

律「そういえば来週からテストだな」

紬「ということはお勉強の相談ね?」

澪「唯から勉強の話題が出るなんてなあ」

律「信じてたのに! いつまでも仲間だって、信じてたのに!」

澪「律……下手したら来年も二年生やることになるぞ」

紬「りっちゃんが後輩になるのね」

律「それはそれでありかもな……」

梓「なしですよ」

紬「梓ちゃんと同じクラスになるかもしれないわね」

律「そうなったらよろしくな」

梓「なんでちょっと乗り気なんですか」

律「だって、留年って少し見方を変えたらタイムトラベルっぽくないか?」

澪「おかしなことを言ってんじゃないよ」

唯「聞いてよ」

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パンティ「ガーターベルト大丈夫かー」ストッキング「血が止まらないわー」 @ 2025/07/26(土) 02:27:49.65 ID:OmgbeFOdO
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うんち @ 2025/07/25(金) 23:18:36.55 ID:tsEvWZe2o
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天龍「イキスギィ!イクイク!ンアーッ!枕がデカすぎる!」加賀「やめなさい」 @ 2025/07/25(金) 19:40:58.85 ID:LGalAgLLo
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(安価&コンマ)コードギアス 薄明の者 @ 2025/07/23(水) 22:31:03.79 ID:7O97aVFy0
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ご褒美にはチョコレート @ 2025/07/23(水) 21:57:52.36 ID:DdkKPHpQ0
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ビーノどっさりパック @ 2025/07/23(水) 20:04:42.82 ID:dVhNYsSZ0
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コナン「博士からメールが来たぞ」 @ 2025/07/23(水) 00:53:42.50 ID:QmEFnDwEO
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4日も埋まらないということは @ 2025/07/22(火) 00:48:35.91 ID:b9MtQNrio
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 21:56:36.52 ID:osCNqJUEo
唯「実はね、今日は憂の誕生日なんだよ」

梓「えっ、そうだったんですか!?」

律「なんだよ、知らなかったのかよ。同じクラスだろ?」

唯「まあ、憂は自分からそういうこと言うタイプじゃないからね」

梓「そうですよ! だからしょうがないんです!」

律「なぜ威張る」

澪「そういう律は知ってたのか?」

律「知らなかった」

梓「なんなんですか」

紬「梓ちゃん、誕生日に憂ちゃんにクッキー貰ったって言ってなかった?」

梓「貰いましたよ?」

澪「そのときに『お返しするから誕生日いつ?』って聞けばよかったのに」

梓「私は愚かでした」

紬「澪ちゃんも貰ってたよね? この前の誕生日に」

澪「いいのかな、私なんかがみんなと同じ空気を吸って」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 21:57:21.05 ID:osCNqJUEo
唯「まあ、知らなかったのはしょうがないよ。それが憂の選択だし」

紬「でも、お祝いできないのは残念ね」

澪「なんだかんだでお世話になってるもんな」

律「いっそ今から唯の家に……」

梓「だめですよ、突然押しかけたら迷惑ですよ」

澪「うん。今日のところは私たちの分も唯に祝ってもらうことにしよう」

紬「よかったらこのケーキ持って帰って、憂ちゃんと一緒に食べて」

唯「さすがムギちゃん! そこで本題に戻るんだけどね」

澪「本題?」

梓「なんの話でしたっけ?」

律「あー、たしか来週からテストって。学年末テスト」

澪「そうだ、下手したら進級できないかもって」

紬「唯ちゃんが後輩になるかもしれないのね」

律「唯! 後輩になっても、唯はずっと軽音部の仲間だからな!」

唯「ちょっと今日のみんなおかしいよ」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 21:58:01.72 ID:osCNqJUEo
澪「たしか相談がどうとかって」

唯「そう! 相談なんだよ! バースデーケーキは用意したんだけどね、

  肝心のローソクが手に入らなかったんだよー!」

澪「ローソクって、ケーキに挿すローソク?」

律「そんなもんどこにでも売ってんだろ」

梓「スーパーの製菓コーナーとかで見かけますよね」

唯「それがなかったんだよー」

紬「ケーキはどうやって用意したの?」

唯「あの、橋の向こうのお菓子屋さんで買った」

梓「あそこの紫芋モンブラン、いつ見ても売れ残ってますよね……」

澪「なんかムラのある紫色で買う気が起きないんだよな……」

律「隣にある普通のモンブランがすごくうまそうに見えるんだよな……」

梓「すごくわかります……」

紬「それで、紫芋モンブランをいくつ買ったの?」

唯「普通のホールケーキだよ! イチゴの!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 21:58:46.28 ID:osCNqJUEo
紬「バースデーケーキとして買ったのなら、ローソクもつけてくれるんじゃないかしら」

唯「それが、ローソクがないらしくて、『代わりに安くしておきます』って」

律「ケーキ屋がローソク切らすこともあるんだな」

梓「じゃあ、そこの近くに雑貨屋さんあるじゃないですか。あそこに売ってないですかね?」

唯「そこも見たけど、売ってなかったんだよ」

澪「コンビニとかには、さすがにないよなあ」

唯「今日学校来る途中で寄ってみたけど、やっぱりなかったよ」

紬「他にはどんなところを探してみたの?」

唯「ええっとお、さっき言ったお菓子屋さんでしょ、雑貨屋さん、スーパー、コンビニ、

  あとは駅の売店、向かいのホーム、路地裏の窓……」

澪「そんなとこにあるはずもないのに」

梓「随分探したんですね……」

唯「でも見つからなかったんだよお」

律「そんだけ探してないんだから、もう見つからないと思ったほうがいいな」

紬「ローソクの代わりになるものを用意するしかないかも」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 21:59:28.48 ID:osCNqJUEo
唯「わたしもそう思って、コンビニでこれを買ってきたよ」

澪「なにこれ」

唯「ちくわ」

律「お前、これをケーキに挿すつもりだったのかよ」

唯「だって、ケーキに挿せそうなのがそれしかなかったんだよ」

澪「いや、さすがにこれしかないってことはないだろう」

律「ちくわの生えたケーキ渡されて、唯だったらどう思うよ?」

唯「……いらない」

律「だろ?」

唯「だって、じゃあどうしたらいいの? もうこのちくわもいらないよ。

  りっちゃんにあげる」

律「いらねえよ。貰っとくけど」

澪「誰か、ローソクか、ローソクの代わりになるもの持ってないか?」

紬「あ、ローソクはないけど、ローソクに似たようなものなら……」

唯「さすがムギちゃん!」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 21:59:58.07 ID:osCNqJUEo
紬「これなんだけど……」

唯「おお!……おお?」

梓「なんですか? この緑色のトンガリコーンみたいなの」

紬「お香よ」

澪「ああ、なるほど。立てて、火をつけるってとこはローソクに似てるな」

律「でも、これはローソクの代わりにはならないんじゃないか?」

梓「吹いても消せないですからね」

澪「やっぱ、バースデーケーキだから、吹いて消せないとなあ」

紬「なるほど、吹いて消せるものがいいのね」

唯「ごめんねムギちゃん」

澪「誰か、他に何か持ってないか?」

紬「あ! こういうのはどうかしら!」

梓「きましたね、なにか妙案が」

律「これは期待できるんじゃないですかね」

梓「早速伺いましょう」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 22:01:00.76 ID:osCNqJUEo
紬「あの、たんぽぽの綿毛なんだけどね」

梓「たんぽぽ……たんぽぽですか」

律「どう思う唯さん?」

唯「……意外にあると思います」

澪「そうだな。ケーキには挿せないけど、結構楽しそうだ」

唯「よーし! 早速探しに行こう!」

澪「まあ、待ちなさい。見つからないから」

紬「え?」

梓「そうですね、まだちょっと早いですね」

澪「綿毛になるのは……五月くらいかな」

唯「そうなんだ……いけると思ったのになあ」

紬「ごめんなさい……」

澪「たんぽぽは花言葉もいいんだけどな」

律「へえ、どんな?」

澪「え? ええっと……誰か他に何かないか?」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 22:01:42.42 ID:osCNqJUEo
梓「あの、代わりになるかはわからないですけど、これ……」

澪「……シーチキン?」

唯「なんでこんなの持ってきてるの?」

梓「えっと、お昼に食べようと思ったんですけど、マヨネーズかけて。

  でも、これで教室が魚くさくなったら困ると思って……」

律「ちょっと待てよ、シーチキンにはしょう油だろうが」

梓「何言ってるんですか。絶対にマヨネーズですよ」

律「サンドイッチとかならわかるけどな、ごはんのおかずならしょう油一択だろ」

梓「そんなにしょう油が好きなら、もう飲んだらいいじゃないですか!」

律「そんな話はしてねえよ!」

唯「そうだよ、今大事なのはなんでシーチキンを出したのかってことだよ」

梓「あ……、あの、フタの部分に小さく穴を空けてヒモを入れるんですよ」

唯「ここに?」

梓「そうです。それで、シーチキンの油を吸ったヒモに火をつけると、

  キャンドルの代わりになるんですよ。ちょっと魚くさいですけど」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 22:02:13.51 ID:osCNqJUEo
唯「へえ、そうなんだ……」

澪「キャンドルにねえ……」

梓「え? え? だめでしたか?」

澪「いやあ、だめじゃないよ、非常時とかならね」

唯「そうだね。でも憂の誕生日だから」

梓「ケーキの上に乗っけたらいいじゃないですか」

唯「いやだよ」

澪「ちょっと想像してみろ。火のついたシーチキンを挟んで向かいあう唯と憂ちゃんを」

律「しかも誕生日に」

梓「忘れられない誕生日になりますよ」

紬「忘れたい誕生日にならなければいいけど」

梓「もう、わかりましたよ。このシーチキンは見なかったことにしてください」

澪「じゃあ、誰か、何かないかな」

律「そういう澪は何かないのかよ?」

澪「私か……まあ、あるといえばあるんだけど……」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 22:03:15.08 ID:osCNqJUEo
澪「これなんだけどな……」

唯「なにこれ? ストロー?」

澪「吹き矢だ」

律「ああ……はあ?」

紬「なんでそんなもの持ってるの?」

澪「昨日、お店で見かけて、おもしろそうだと思って買ったんだよ。

  それで、みんなに見せようと思って持ってきたんだけど、

  直前になって『なんでこんなもの買っちゃったんだろう』って……それで」

律「ああ、まあ、あるよな」

唯「たまにおかしなテンションになるんだよね」

梓「このシーチキンだって普段は食べたくならないですからね」

澪「……そうなのか?」

紬「すごく似合ってるのに……」

梓「どういう意味です」

律「『どういう意味』といえば、なんで吹き矢なんか出したんだ?」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 22:04:23.34 ID:osCNqJUEo
澪「こう、ローソクの火を吹き消すイメージと、

  吹き矢をフッと吹くイメージが変な具合に重なっちゃって……」

律「ああ、まあ、そう言われてみれば……」

唯「いやいやいやいや、そんな、納得できないよ」

澪「これは例えばの話だけど『ハッピバースデーうーいちゃーん♪』で、

  吹き矢を渡してフッと吹いてもらって、そこを偶然通りかかった梓に

  プスッと刺さるとするだろ? で、ローソクの火のように梓の生命の灯火も消えるんだよ」

唯「なにそのプラン」

梓「それが憂の望みなら……」

律「まじかよ」

紬「さすが梓ちゃんだわ」

唯「今日のみんな、本当になんなの?」

澪「……やっぱりだめだよな。誰か他に何かないかな」

律「もう、ローソクなくてもいいんじゃないか?」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 22:05:22.34 ID:osCNqJUEo
唯「だ、だめだよ! だって誕生日なんだよ?

  誕生日っていうのは、ケーキがあって、ローソクが灯ってて、

  その火をふうって消して、それで、やっとおめでとうって言えるんだよ」

梓「ローソクって、そんなに大事ですかね?」

律「さあ?」

澪「まあ、唯の家では大事なんじゃないか? 各家庭の色っていうか」

律「カレーの味とかカルピスの濃さみたいな感じか」

唯「暗くした部屋で、ローソクだけを灯して、それを吹き消して、

  また部屋を明るくするっていうプロセスが大事なんだよ!」

梓「カレーといえば、変なもの入れる人とかいますよね。しょう油とか」

律「そういう梓は、まさかマヨネーズなんて入れるんじゃないだろうな」

梓「入れてますけど? まさかしょう油かけてるんですか? カレーに?」

唯「ローソクっていうのがいいんだよ。お手軽に非日常感を得られて」

紬「ねえ唯ちゃん。ひょっとして誕生日とか関係なく、ただローソクが好きなんじゃない?」

唯「……そうかも」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 22:06:24.54 ID:osCNqJUEo
澪「まあ、今回はローソクはあきらめないとな」

唯「そうだね。売ってないし」

紬「あ、そうだ。このお香、よかったら憂ちゃんに」

唯「ムギちゃんありがとう! きっと憂も喜ぶよー!」

梓「あ、じゃあこのシーチキンもよかったら」

澪「それならこの吹き矢もよかったら」

唯「う、うん、たぶん喜ぶよー」

律「私は、じゃあ、この……ちくわを……」

唯「喜ぶ……喜ぶかなあ……」

梓「困惑する姿が目に浮かびますね……」

澪「ていうか、それ唯が買ったやつだろ」

唯「めぐりめぐって私からのプレゼントということになるね」

律「でも、しょう油つけて食べるとうまいし……」

梓「はあ!? マヨネーズに決まってんでしょう!」

律「ああ!? てめえこればっかりは譲れねえかんな!」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 22:07:30.51 ID:osCNqJUEo
 おちない
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/02/22(水) 22:08:17.21 ID:osCNqJUEo
だめだった。おちなかった。無念なり…

おわびカーソル
http://dl.dropbox.com/u/46442568/b2012/ui_cur.zip

おわびサンプル
http://dl.dropbox.com/u/46442568/b2012/ui_cur.png
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/22(水) 23:24:08.20 ID:EiOfczHSO
センパイシリーズかと思ったが、違ったみたいだ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/23(木) 08:21:01.18 ID:gs+nBTSoo
物凄くビミョーな出来だな
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