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咲「バイオハザード、発生なう」小衣「へ?何それ?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/01(木) 23:27:13.37 ID:UIQzzwADO
平乃「横浜沿岸部の薬品工場で爆破テロです!」

次子「怪盗か!?」

平乃「いえ、恐らく国際的テロリストのグループだと……」

小衣「国際的……ケロリスト?なんかカッコいいわね!まー、この小衣様の手にかかればちょちょいのちょいね♪」

咲「指令………特に無し。G4は署内で待機せよ…。やった、サボれる。」

小衣「はぁああ!?何それ!?国際的ペロリストが私に逮捕されにそこまで来ているのよ!!」

次子「やっぱ怪盗関係じゃないもんな〜。」

平乃「部署違いですね。」

咲「ふぁ〜……。寝よ。」

小衣「納得いかない!ちょっと文句言ってくる!絶対に国際的ピアニストを逮捕するんだから!!」




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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/01(木) 23:46:37.83 ID:gYlVjW/so
期待
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/01(木) 23:48:00.55 ID:UIQzzwADO
小衣「もぉ、ムカつく!」

次子「何が?」

小衣「署長に国際的フランシスコを捕まえさせろと言ったら部屋を追い出されたわ!!なんなのよ!?」

平乃「まぁ、私達は所詮怪盗対策の為の組織……。いざ重大事件が発生したらお荷物扱いなんですね。ホント……嘗められたものですわ……ブツブツ」……ブン!

小衣「平乃……?なんか素振り具合がいつもより力入ってない……?それに何か負のオーラが……」

次子「しっかし、最近は怪盗帝国も他の怪盗も全く動きを見せないしな。
そりゃ、腕がなまってくるか。」

咲「……zz」

小衣「そりゃあこのヨコハマには、この天才美少女小衣様がいるからよ!!」

咲「………ミルキィホームズも………なう……zz」




『現在、ヨコハマ中華街。傷害事件が数件発生した模様。直ちに応援を求む!』

『こちら、中央道。数十人の群衆が暴動を起こしている。』

『こちら探偵学院前!凶暴な野良犬が数匹出現したとの模様!直ちに対処…』

ブチッ

咲「……うるさい……なう……」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 00:06:58.53 ID:LIjwoKbDO
咲「…………zz」

咲「………あ……」

咲(G4の仮眠室。
寝ている間に次子あたりが運んでくれた?)

咲「………、時間。
あれから3時間経過。
………」

咲(………廊下も静か、誰もいない。
署内全体から、人の気配なし。
あ、パソコン見たら何かわかる?)

カタカタ………

咲「…………
2時間前に全職員に出動命令。小衣達は先に行った?」





……ドタドタドタドタ!!
ガチャ!

小衣「平乃!!ドア閉めて!」

平乃「はい!」

次子「このぉ!」

小衣「はぁ……はぁ……。上手く逃げ切れた……」

次子「いやぁ、運が良かったんだなぁー。」

平乃「……はぁはぁ。あら?起きてたの?」

咲「お帰り〜。どしたの?」

小衣「あぁっ!?何があったかって!?そりゃ、あーってなって、ドーンってなって、うぎゃーって来て!!」

次子「つまり大変なんだ。」

咲「理解OKー。お疲れ〜なう。」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 00:23:07.81 ID:LIjwoKbDO
小衣「……はぁはぁ……。平乃!あいつらは結局なんなの!?」

平乃「なんて言うか……、所謂ゾンビですね。どんなにぶっ飛ばしてもすぐ立ち上がって襲ってくる。ストーカー並に質が悪い。」

次子「ただのゾンビじゃない。襲われた人間も少し経つとゾンビになる。そしてどんどん数が増えていく。まるでスキャンダルの口コミでアイドルのアンチが増えていく感じだな。」

小衣「ホントになんなのあれ!キモい顔をこれでもかってぐらいに近づけてきて!」

咲「おー。つまり、G4の熱烈なファンが押し寄せてきた………と。ゾンビ風に。」

平乃「はい。そして、今や同僚の警察官もほとんどがゾンビになってます。」

次子「道に溢れてたゾンビの数からして、ヨコハマの人口の半分はやられたかもしれないな。」

小衣「こうしちゃいられないわ!咲!今すぐ市外の警察に救援を要請して!」

咲「あー、無理。
ネットワークがパンクしてる。
ていうか、ハッキングされてる。」

小衣「なんですって!?」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 00:39:20.96 ID:LIjwoKbDO
平乃「電話も混線してますね。」

次子「通信網が遮断されたのか……」

咲「ハッキング。それも超高度の。破るのに3日はかかる。」

小衣「そんなに待てないわよ!次子!こうなったら、ヘリで今すぐ避難しましょ!」

咲「警察ヘリは全機出動済み。連絡は不通。」

次子「………。ヘリがないとなると、どうする?」

平乃「困りましたね。陸路で避難するのはかなり危険です。窓の外を見てください。」

小衣「何?………げ!
なんで外にあんなに!?さっき通った時はあんなにいなかっわよ!?」

次子「多いな……。さすがにあれは無理だわ。」

咲「うわー。人がゴミのようだ。」

平乃「全くタチの悪いゴミですけどね。
ここももう危ないですね。これ以上増えられたら……。今の内に脱出するべきです!」

小衣「え!?私はいやよ!またあんなのに囲まれるの………。それに、ここを出てどうするの?探偵学校ね方にでも行くって言うの!?」

咲「…ミルキィホームズ………」

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 01:00:06.80 ID:LIjwoKbDO
次子「ミルキィ……。なるほど、あいつらなら生きてるかもな!」

平乃「そうですね。こんな事態ですし、探偵方とは手を組むべきです。」

小衣「はぁ!?何言ってるの!私達警察とあいつらダメダメ探偵共が手を組むなんてあり得ないわ!」

咲「小衣………。素直になれ。本当はシャロが心配。………ね?」

小衣「ちちちち違うわよ!そりゃあ、ダメダメなあいつらだから、もしかしたら困ってるかもしれないし、この心の広い小衣様が助けてあげようかなぐらいは、まあ……」

平乃「でも、確か学院側の方でもパトカーが何台も音信不通になってましたよね。あちらもあまり安全とは言い切れません。」

次子「市外に出るなら若干遠回りになるしな。わざわざ行くのもな……」

小衣「え?ちょっと……」

咲「大体探偵達が生き残ってるかも分かんない。確率は五分五分。」

平乃「いえ、ほぼ無いかもしれません。」

小衣「何言ってるの平乃!シャロがそう簡単に死ぬ訳ないじゃない!今までだって、あたし達の足元をゴキブリのごとくはい回って来たのよ………。それが……、簡単に死ぬ訳がないじゃない!」


小衣「はぁ…はぁ…。
…………あ!いや、今のはその……」

次子「…………へいへい。分かってますよ。」

平乃「ふふふ…。仕方ないですわね。」

咲「ツンデレ乙。」

小衣「うう………。」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 01:08:24.39 ID:LIjwoKbDO
睡眠休憩
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/02(金) 01:45:45.37 ID:8+s6ZYyOo
期待乙

なうとかダメダメとか見るとアニメベースかな
あと基本的にミルキィメンバー以外はミルキィをあだ名で呼ばないよ
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 14:22:23.56 ID:LIjwoKbDO
再開

>>9
アニメのキャラも混ぜてみた
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 14:49:51.85 ID:LIjwoKbDO

『報告。実験体J−1。変化なし。』

『実験体S−2。変化なし。』

『実験体Y−1。行動開始。』

『Y−1の状況を。』

『現在ヨコハマ署の裏口付近。未感染者らはヨコハマ警察のG−4という特殊部隊。』

『確認する………。まだ子供じゃないか?』

『これより、屋外へ脱出を図る模様……』



小衣「咲。パソコンなんか置いていきなさいよ。どうせ使えないんでしょ?」

咲「駄目。命の次に大事。」

次子「咲。小衣。さっき言った通りにしろよ?」

小衣「分かってるわよ。ただ、また上手くいくかわ分からないけど……」

平乃「………では、出陣しますよ!」

『ドアを開けて屋外へ出た。周りには数人の感染者がいる。』

平乃「はぁあ!このっ!」

『先頭の者は棒状の武器で感染者に攻撃。
足を狙い、数人を一気にぶっ飛ばしている模様。』

次子「平乃、後ろだ!」
ドゴォン!

平乃「え!?あ……ありがとうございます!」

『後ろの者は銃で援護射撃。こちらはかなり大きな拳銃を使用している。食らった相手はひるんで直ぐには起き上がれない。』

小衣「このぉ!うりゃっ!」

『一番後ろにいる者は後方から来る相手を倒しています。主に足を撃ってます。……いえ、ただの銃ではなくスタンピストルを使用。』

小衣「どうよ!?こんなの足に食らったら、例えゾンビでも足の神経がビリビリして立ってられないでしょ!さすがは天才美少女小衣様ね!」

咲「私が提案した……。」

小衣「分かってるわよ!あんたはさっさと道案内!」

咲「はいはい……」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 15:15:53.51 ID:LIjwoKbDO
咲「………この裏道をこのまま行くと表通りに出る。」

平乃「それは駄目です!広い場所だと囲まれた時に厄介です。」

次子「こっちはどうだ?」

咲「そっちは中央道に出る。でも、学院への近道は中央道を突き抜ける事。」

小衣「もっと安全な道はないの!?あんたのパソコンでしょ!使えるデータが他にもあるでしょ!」

咲「……さっきは置いて行けとか言ったくせに……」

小衣「使えるなら話は別よ!別!!立ち止まるくらいなら行くわよ!平乃!」

平乃「はい。では………。

………!?」

次子「どうした?平乃。」


『実験体らの前に子供の感染者数人。」

平乃「…………」

小衣「平乃!さっきみたいにぶっ飛ばして!」

平乃「……でも、子供ですし……。力加減を間違えたら……」

「……あ゛ぁあ〜〜〜」

……ジリ……

平乃「………ひっ……でも……そんな……」



小衣「もぉお!!下がって!」
バシュッ  バシュッ


「あ゛ぅ………」
バサッ


小衣「これでいいでしょ!さ、行くわよ!!」

咲「さっすが〜。自分より弱いのには容赦ない小衣。」

小衣「うっさいわね!早く来なさい!」



平乃「…………ドジ、踏んじゃいましたね。」

次子「気にするなって……。あの状態で容赦なく子供を殴り倒す方がイカれてるって……。」

平乃「……。さっき、警察官のゾンビを撃つ時、若干躊躇ってませんでした?」

次子「あー、見てたか。確かに少し思い留まった。いやさ、市民を守る為に犠牲になった奴が今度は市民を襲う側になってしまったんだな、って考えると不憫じゃんか。」

平乃「……。お互い、まだ正気を失っていないようですね。」

次子「全く。あの2人には負けるがな……」


『……少し興味深いデータが取れた。
これから実験体と接触する……』
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 15:20:09.08 ID:8+s6ZYyOo
平乃さん人間臭くていいね
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 16:16:28.68 ID:LIjwoKbDO
「ねぇ、ちょっと……」

小衣「ん?女…の子供?」

平乃「生存者……ですか?」

次子「大丈夫か?お前……早くそれから離れろ!」

「これ、お姉さん達が倒したんでしょ?見てたよ。ご丁寧に足に電撃を食らわせて転したんでしょ?」

小衣「ちょっと、危ないからこっちに来なさいよ。」


「なんで殺さないの?」

小衣「えっ!?」

「お姉さん達ぐらいだよ。赤の他人がゾンビ化して襲ってきて、それを軽症だけでなんとか切り抜けるの。どうしたの?
さっきのそこの黒髪のお姉さんは危なかったよね。
自分が死ぬのより、こんな子供の命の方が大事?」

平乃「………。ええ、もちろんです。むやみに人の命を奪うなんて、ごめんですね。」

「命?
これが生きてるように見える?」
ドカッ!

小衣「あんた!?何やってんの!?そんな子供に…」

咲「顔を踏みつける……。ドS。」

「これは既に死んでんの。だから、このまま頭を潰したって消える命なんてないんだよ?」

「あ゛ぁあああ〜」
ガプッ

「痛っ………噛むなよ!この!」
グチャ


平乃「!!……あなた。何をしたのか分かってますか?」

次子「いくら子供だからって、やって悪い事の判断くらいつくよな?」

「そっちは自分らの立場分かってる?
ま、そうやって自分達の手が汚れるのが嫌なら、続ければいいさ。
でも、ちゃんと視聴者を楽しませてよね?」

小衣「視聴………?何言ってんの?」

「お姉さん達はいつでも監視されてるんだからね。
この街でどんな風に行動するのか。どんな行動を取るのか。」

平乃「盗撮ですね。」

次子「小衣の過剰なファンか?」

小衣「フン、しった事じゃないわ!あたしの好きな様にやらせてもらうわ。」

「そ。
後、あたしは平気だけど、お姉さん達は噛まれたら感染するからね。さっきみたいに気が揺るんだら、終わりかもね。」

平乃「ご忠告感謝しますね。で、あなたはどうします?」


15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 16:42:38.09 ID:LIjwoKbDO
「あたしはショーを盛り上げる為に、お姉さん達に役割を教える係。」

次子「よく分かんねぇが、障害罪ってことで。」

小衣「ガキのクセにエラソ−罪じゃない?」

平乃「悪い子は、縄で繋ぐ必要がありますしね。」

「え?何言って……」

咲「確保。」


「う、うわぁ!?
何すんの!?」

次子「わりぃ。一応警官だから……」

「お姉さん達だって、あいつらに銃撃ったり殴り倒したり……」

平乃「あれは正当防衛ですよ。あなたがやったのは倒れた子供に更に暴行。」

小衣「じゃあ、尋問ね。
知ってる事を全部話なさい。」

「………。さっき話したじゃない。」

次子「監視してるって言ってたな。誰がだ?」

「そこら中の人。各国要人とか軍人とか、支社の幹部らも……」

次子「支社?企業か。」

咲「きっと傘の印の大企業。爆破テロのあった工場の持ち主。」

平乃「なるほど。
都市型実験ですね。」

小衣「何ソレ?」

「研究施設や保管工場から流出した細菌が都市に及ぼす影響を測る為に、人口密集地域にわざと細菌を流して実験する。
その際の感染具合、一般市民の対応、公的機関がどう機能麻痺を起こすかを検査する。」

次子「それを一般市民に教えずにやるのか?」

「情報はよりリアルな物が欲しいからね。
勿論、見返りに得られる資料はかなり重要なものになるし。」

小衣「えーと、えと、つまりあんた達の仕業なのね!?」

「爆破テロは確かにあった。それで細菌が流出したのを、本社が利用した。
故意に起きた事件を有効利用する、そして成果を提示すると言う約束でこの国を説得した。
これがこの街で起きてる事よ。」

平乃「説得?脅したの間違いでは?」

次子「しかし、ならお前は何しに私達の前に現れた?一般市民には情報を与えないんだろ?」

咲「だからネットワークをパンクさせた。」

「………。理由がない訳じゃない。お姉さん達がショーを楽しく盛り上げる事があたしの使命。」

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(奈良県) [sage]:2012/03/02(金) 17:06:02.49 ID:Ft6MMEBio
わくわく
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 19:11:14.65 ID:LIjwoKbDO

『実験体に特に変化は見られない。』

小衣「楽しくって、どうやって楽しくなるのよ?」

平乃「こんな状況にある人間を見て楽しめる方々に気に入られようなんて、全くやる気が起きませんね。」

咲「視聴料払え。」

次子「とりあえず、視聴者サービスに脱がすか?」

平乃「ええ、持ち物検査ですね。」

「え、いや……それは……

ちょ、ちょっと!?」

ガサガサ……

「ちょ…いや…やめて!」

次子「ん?なんだこの………アザ?」

平乃「いえ、傷ですね。
手術の後に縫いあわせた様な感じです。」

咲「大きい………。」

『私の身体には、ちょうど真ん中に折り目を付けた様に首から腰にかけて長く大きい傷がある。これは私が研究所にいた時に、研究所で作られた物だ。』

「…………。
あたしもまともな人間じゃないってこと。
あなた達が如何に優秀な子供達であろうと、奇跡的に生まれた天才より安定して作られる鬼才の方が優れている。」

咲「?厨二?」

平乃「何か、事故なので作った傷なのですか?」

「作られた。
研究所で人体実験をしたの。その際、あたしの体内に埋め込まれた実験体がこの傷から体外に出たの。」

次子「はぁ!?んなの、死ぬだろ!?」

「死んでもよかった。
あたしみたいな孤児一人が死んでも。
それにあたしの中から生まれたのは、あたしとそっくりの少女。
あたしの遺伝子を吸収するんだから当たり前だけど。」

平乃「人間から、人間を作る?クローンの様な感じですね。」

小衣「クローンって…。そんなグロいやり方で作るもんなの?」

「生まれてくるのはただの人間じゃない。知能数はあたしとは桁違い。筋力、思考力も明らかに違う。体の治癒力もまともじゃない。化け物みたいな人間。
ま、たまに失敗して見た目すら人間を越えた化け物も生まれるけどね。」



小衣「…………。つまりどういう事?」

次子「さあ?途中からめまいがした。途方もない話だよな。」


『つまり………
私はその天才的な化け物が生まれると同時に抜け柄もして死ぬハズだった……』

『おい。感傷に浸るな。報告を続けろ。』

『……申し訳ありません。』
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/02(金) 19:38:47.86 ID:LIjwoKbDO
平乃「………ですが、どうやら会話をし過ぎたようですね。」

『後方より多数の感染者が接近。』

「………あたしは……。」

次子「おいっ!?……なんか傷の話の時からこいつ様子が変だぞ?」

咲「回想フラグは負けフラグ。」

小衣「もういいから!服着せて。次子。咲。このガキを運んで!」

次子「分かった!」

咲「あいあいさ〜。
だる〜。」

小衣「平乃!さっきみたいなのは勘弁してよ。」

平乃「ええ!任せて下さい!」

『私の身体は2人に運ばれ、もう2人は応戦しつつ撤退。

身体がまだ動かない。』

『このまま、予定のポイントに向かわせろ。』

『了解。』

「………どこへ向かってるの?」

咲「探偵学院。」

次子「咲。次はどっちだ?」

咲「そっち右。」

『予定通り。
学院前通りに向かって進行中。』

『こちら学院前。配置完了。実験体らの到着を待つ。』



次子「……はぁ……はぁ。そういやぁ、名前はなんだったっけ?」

「……え?……名前…。」

『………。名前。
研究所では被験体c−28。それが私の名前だった。』

「……c……。」

咲「しぃ?マニアックな名前。厨二。」

次子「おいおい。親御さんが必死で考えた名前だぞ。そんな言い方するなよ。
スマートでいいじゃんか。しぃ。」

しぃ「…………」


『名前…………しぃ。
どうして彼女達はそんな御チャラ家な発想ができる?この状況で……』

『本社から連絡。
Y−1の同行が視聴中の本社スタッフの間で中々気に入られているみたいだ。』

『一番人気は金髪の小さなツインテールだと。』

『もっと楽しい演出を頼むよ。
しぃ。』

『………。その名前は私の名前じゃない……』
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/02(金) 20:10:52.64 ID:8+s6ZYyOo
遠隔操作でもしてるのかな
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 20:24:58.40 ID:LIjwoKbDO
次子「気分はどうだ?」

しぃ「……特に。
最初から良くはなかったし。」

次子「そりゃそうか。
………お前の過去はよく分かんない。けど、今を生き抜かたい気持ちは変わんないんだろ?」

平乃「女の子のお腹にそんな大きな傷があるなんて辛いでしょうけど、それが生き抜いた痕跡と考えたら、誇らしく感じませんか?
私はカッコいいと思います。」

しぃ「……………ありがとう。………」

咲「………ツンデレ?」


『次子。暖かい。平乃。優しい。………』

『報告が主観的になっている。注意しろ。』

『申し訳ありません。』

『いやぁ、でも隊長。いい雰囲気じゃないですか。』

『家族みたい……。』

『そうそう。緑がお父さんで黒髪がお母さん、ってな。』

『いやいや、緑の美少女はお姉さん系っしょ?』

『金髪の子はやんちゃな妹ってところかしらね。』

『お前達の意見は必要ない。報告を続けろ。』

『はい。Y−1は学院付近に到着。』



咲「……静か……」

次子「誰もいない。ゾンビすら……」

小衣「まさか探偵共が?」

平乃「………。この付近で連絡を絶った警察官らの最後の通信内容は分かりますか?」

咲「え〜と。
犬が数匹暴れてる。」

小衣「犬?
なら楽勝ね。この小衣様にかかれば犬の一匹や二匹……」

しぃ「ただの犬なら……ね。」

小衣「何?あんたまだ何か隠してるの!?」

しぃ「お姉さん達は物語の主人公。
必然と強敵との激戦を強いられるの。」



『ショータイムだな。』

『緑の美少女。死ぬなよ。』



「ガルル………」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 20:59:41.64 ID:LIjwoKbDO
次子「おい!これやばいたろ……」

『道の脇に大量の人の死体が………』

平乃「………酷い。」

小衣「………こ……これぐらい、大した事……」

咲「グロ。それとか頭がないし。そっちは右手と首だけ……。うわグロ。」

次子「食った後の残飯置き場か?ここは…」

平乃「…………。近くにいるのでしょうね。何かが……」



「ガァアアア!!」

しぃ「!?」

ガバッ!

『突然現れたのを避けた。私が襲われるなんて…』

『運悪いなぁ……お前。』

『何?犬。いや……犬の顔をした巨大な蛇?』


平乃「しぃさん!」

次子「なんだありゃ!?」

小衣「犬………じゃないでしょ!どう見ても!」


『元は犬だろうな。
ただ巨大化しただけでなく、首が長く触手のようにうねる突然変異の化け物だな。』


平乃「このっ!その子から離れなさい!」

「グルルル……ガゥア!!」

平乃「きゃっ!?」

小衣「平乃!?」

『首は確かに触手の様に素早く動く。』

『黒髪の奴、薙刀で噛み付きを受け止めたぞ!?』

『カッコい〜!やるやる〜!』


平乃「……ぐっ!」

「ガウガウガウ!!」

平乃「……あ…な…たが……あの死体の山を……?」

「グゥルルル、ガァ!!!」

平乃「……そう……ですか………んぐ!!」

グチャ!!

「キャイーン!………」


『何やった今?』

『目を突いたな。手刀で。』

『うわ、えげつな…。』


平乃「……許しませんよ……」

「グゥウウウ………ガァア!!」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 21:25:53.94 ID:LIjwoKbDO
咲「平乃……目が覚醒してる……」


平乃「さぁ!!いきますよ!」

「ガァアアア!!」

次子「この!」
ドゴォン!

「ギャウ!」

平乃「覚悟!はぁあ!!」
ブシュ!

「キャウウウン!!」


『いいコンビだな。銃で首がひるんだところを頭に一撃。』

『しかし、黒髪の様子が変だぞ?』

『平乃………』


平乃「………。はぁはぁ……」

しぃ「平乃……さん。」

平乃「あまり気持ちのいい事ではありませんね。
命を消すのって……」

しぃ「………ありがとう………」

平乃「ふふ。ついさっきまでは、そんなお礼をするようなキャラじゃなかったはずですのに………」

しぃ「……。いい戦いだった。かっこ良かった。見ている人達も楽しんでると思う……」

次子「……全く。マジで出演料を巻き上げに行くからな。」

小衣「そんな奴ら取っ捕まえてやるわ!タイホよタイホ!」

咲「YOUTUBEにアップしろ〜。」

『Y−1。特に変化なし。』

『プラン通り続けろ。』

『了解。
しぃ。わりぃな。ちゃんと生き残れよ。』

『……分かってる。』



「ガウ!」

次子「………この一匹じゃないか。」

平乃「ええ。主人公は行く先々で敵に遭遇するものですものね。」

小衣「平乃、さっきみたいな無茶しないでね。」

平乃「はい。……ですが……」

「ガゥア…」
「グルルル…」
「ガウガウガウ!」

『3……4……5匹?』

咲「あ、後ろにも。」

『後ろにはもっといる。
約20匹に囲まれた。』

平乃「……先ほどの犬の悲鳴を聞いて集まってきたのでしょうか……?」

小衣「これはまずいわ。さすがに大ピンチじゃない!?」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 22:01:02.12 ID:LIjwoKbDO
咲「ここはカーソルから逃げるを選択。」

平乃「挟まれてますね……。どうします?」

次子「………このばかデカイ塀を越えれば学院の敷地に逃げ込めるな。」

小衣「登れ………って、高過ぎ!無理!」

しぃ「高いって事は、あの犬達もなかなか追ってはこれないはず。
でも……逃避劇ばっかやってたら視聴者的には…」

『いやぁ〜。さすがにマズいだろ。ここは逃げた方がいい。』

『Y−1には変化は見られない。その状態で失うのもおしすぎる。現場判断に任せる。』

次子「よし、登って上からロープを出す!時間を稼いでくれ!」

小衣「稼げって……無理言わないでよ!」

平乃「…………。いえ、なんとかなりそうです。敵が襲って来ません。」

「ガル……」
「グゥウウウ」


『襲って来ない。ただ、こっちを睨み続けている。』
小衣「ひょっとして、ビビっちゃってるとか?」

しぃ「人外の感染体は生物本来の本能などが強く残っている場合があるから……そのせいかも。」

次子「おいっ!これに掴まれ!」

咲「うい。」

小衣「何?犬の癖に。まさに負け犬ね!」

平乃「挑発したら襲って来ますよ……」

次子「よし、次小衣。」

小衣「はいはい。………んしょ。塀を登るとか、これじゃ怪盗みたいじゃない。」

平乃「………次はしぃさんが……」

しぃ「あたしは最後でいい。それより平乃さんこそ………」


ゴゴゴ………

平乃「え?………」

ドシャー!!!!!

平乃「ひゃあ!?」

しぃ「ぅあ!?」

『なんだ!?どうした?』
『地面が抜けたか?』

『大丈夫。2人共、ロープに捕まったよ。』


「シャアアアア!!」


次子「今度はモグラの化け物かよ!?くそっ!」
ドゴォン!

小衣「早く、登って!」
バシュン!

しぃ「……うっ!うわっ!?」

咲「……あ……」

グイッ!

しぃ「………あ、ありがとう……」

咲「死亡フラグ回避、乙。」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 22:33:56.94 ID:LIjwoKbDO
『モグラ?用意してたのか?』

『いえ、自然に発生したタイプではないかと……』

『学院内はどうなってる?』

『ゾンビを駆除するために、ハンターが放たれています。』


咲「………うー。お腹空いた。」

平乃「何か食べたいですね。食堂に行けば何かあるかもしれませんが……」

小衣「……まずは寮に向かいましょう。ダメダメミルキィホームズが生き残ってるかもしれないし。」

しぃ「ミルキィ?それは探偵?」

平乃「運とトイズと食い意地だけは確かな探偵集団なんです。」

次子「探偵のミルキィホームズ、警察のG4の二つがこの街を探偵から守る二代看板なんだ。」

しぃ「トイズ……。」

《寮に向かう。》

『学院内にいるハンターは隊員にも容赦はしない。注意せよ。』

《了解。》


次子「おーい!誰かいねぇか?」

平乃「…留守ですね。」

しぃ「荒らされた形跡がない。避難したというより、最初から誰も居ないんじゃ?」

平乃「寮といえば、毎日何十人もの生徒が寝泊まりしています。事件が起きた時点で探偵はみんな出動したのでしょうか?」

『探偵は爆破現場に大勢やってきていた。子供の探偵も何人か居たな。』

咲「お腹空いた−。休む……」
……ゴロン

次子「おいおい、こんな時にベッドに入るなよ。誰のベッドだ?」

平乃「この部屋……シャロ……って看板が書いてますね。」

次子「へぇ…ここが?」

小衣「シャ……シャーロックの部屋!?」

次子「てことは、このベッドはシャーロックのか。」

小衣「咲!すぐに出なさい!馬鹿がうつるわ!」

咲「なう〜………」

しぃ「……では、あたしもちょっと疲れたので…」

小衣「ちょ……コラ!やめなさいよ!」

次子「何ムキになってんの?」

小衣「い、いや……私は……」

平乃「あらあら。カッコいい教官が居なくなって、ようやく本命の御相手を見つけたのですね。」

小衣「ち、ちっがーう!なに言ってんのよ!?」


『これキタな。』
『ああ。キタな。』
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 22:43:25.45 ID:LIjwoKbDO
書き方が複雑ですいません

「」はその場のキャラの会話
『』は遠くで見ている視聴者や監視員の会話
特にその場の状態や光景を客観的にしゃべったりもします
《》はその中でも“しぃ”のモノを分かりやすくするために付けました
『』の会話は話者が特定しにくいですが、隊長以外はあまり気にしないでください

26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 23:28:04.65 ID:LIjwoKbDO
『しぃ………て、実験体だったんだな。』

『あの年でこんな部隊にいるんだ。ただものじゃないだろうな。』

《Y−1に変化が表れた。》

『こちらでも確認した。以後、監視を怠るな。』


次子「つーか、マジ疲れた。ちょっと寝るか…。」

平乃「全員が寝るのはさすがに。せめて見張りを立てなければ……」

小衣「ならあたしがするから。」

しぃ「あたしも。」

次子「大丈夫か〜?」

《大丈夫。こっちは数十人単位で監視している。》

次子「咲、平乃。睡眠時間決めて……」

平乃「…………zz」

咲「う−、お腹空いた…。平乃。寝たね。」

次子「……こいつが、こんな簡単に睡眠に落ちるなんて。」

しぃ「今日一番動き回って、さっきも激戦を繰り広げたし……。」

小衣「……。はぁ、しゃあないか。」


『寝顔見れたか?』

『ちょっと待て………やばい。可愛い!』

『隊長!報告が……』

『てめ!邪魔すんなよ。』

『実験体D−1が暴走しました。失敗です。』

『そうか。プランCに以降し、監視を続けろ。』


『実験体は後何体残ってたっけ?』

『Y−1を入れて、まだ遂行しているのは………25体だ。最初にいた数の5分の1にまで減ったな。」


フキフキ……

小衣「何やってんの?」

しぃ「平乃さんの手に、さっきの化け物の血が…。拭いてあげたくて。
お姉さん達には感染の危険があるから。」

小衣「あんたは感染しないの?どうして?」

しぃ「例えばワクチンを事前に摂取しておけば、耐性は作れるし。」
ゾンビ化はウィルスによって引き行されてるから…。けど、ワクチンは既にゾンビになった者には効かないから。」

次子「つまり、街のゾンビはもう手遅れ……か。」

しぃ「服にも血が付いてる。着替えさせた方が……」

次子「え?ああ……て、脱がすのか!?」

しぃ「感染したら危ないし……」

小衣「寝ている平乃を脱がせるとか………。あんたのほうがヤバイんじゃ…」

『おいおいっ!ここ、後でダビングしてくれ!』

『……仕事に戻れ。』
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/02(金) 23:46:51.12 ID:8+s6ZYyOo
●REC
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 00:18:54.19 ID:+IlrY4IDO

咲(………)

咲(…………あれ?
………あ、寝てたんだ。
……お腹空いたな。)

咲(平乃………隣で寝てる。………むふっ。)

咲(…………かゆっ。手首……あれ?なにこれ?落書き?“pm11:14Y−1”?……お腹空いたなぁ…)



『実験体Y−1。pm11:14警察署内で見つかった睡眠中の生存者にサンプルを投与。既に予定時間を過ぎている。速やかにプランBにうつる。』




《ハンターの発信機を確認。近くまで来ている。》

『そのままプランBにうつれ。』

《…………。了解》

しぃ「!?………」


次子「しかしいいのか?シャーロックの服なんか着せて……」

小衣「仕方ないわ。しぃの言うことも一理あるし。ねぇ?しぃ。」

しぃ「……………」

《教えては駄目。任務だから。》


『しぃの奴、一体なにやってんだ?』

『あれだろ?ハンターに3人を襲わせて実験体の心に刺激を与えるんだろ?』

『え?マジかよ……。結構面白い奴らだったのに。もう終劇か……』

『いや、お偉いさん方はここからが本番だろ?あの実験体にどこまで成果をださせるか、のな。』


《教えては駄目。教えては駄目。これも任務。》

しぃ「……はぁはぁはぁ…
次子「おいどうした?」

しぃ「……うっ……」





《駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目………………》


しぃ「うぁあああああああああああああ!!!!」



《……………逆らうの?》




小衣「………なんなの?どうしたの!?一体……」

しぃ「………ねえ、この銃って綺麗よねぇ……?」

次子「?………あっ!あたしの!いつの間に……!?」

小衣「あたしのも!?ちょっと、あんたどういうつもり!?」

しぃ「………別に。
ただ、これさえなければ、あなた達の戦力はかなり下がるよね?
万が一、今的に襲われたりしたら…………

………死ぬよね?」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 00:27:54.17 ID:+IlrY4IDO
睡眠します

ミルキィのギャグ路線なのか、
バイオのギャグ路線(笑)なのかはっきりしなくてすいません
やっぱ、若干バイオ寄りですね
でもG4は好きだ
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/03(土) 03:44:12.60 ID:IHtBnvKxo
俺もG4好きだ
ミルキィよりww
乙ー
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 10:39:43.93 ID:+IlrY4IDO

咲(………暑い…
……かゆい……
……お腹減った……)


咲「………けほっ……」
ビチャ……

咲(……血?
緑色………?
あ、分かった……昨日食べた抹茶風味の……。
なんか……悪い感じはしない……むしろ気持ち良い。あ…………。
わたし……Mだったんだ)
平乃「………う〜ん…zz」

咲(平乃………
ひょっとして、これが妊娠?)

『Y−1に変化あり。プランは順調に進んでいます、』


《こちらも……順調です……》


しぃ「死ぬのは怖い?」

次子「怖いってか……」

小衣「いちいちこんな学院の中で[ピーーー]る訳ないでしょ!ここがお墓になるなんてごめんだわ!」

次子「なんか探偵達に見取られる感があって、成仏は出来そうにないな。」

しぃ「………。
怖くないの?死ぬ事は?」

小衣「あたしは一度経験して怖いと思った事以外のには全く恐怖を感じないの!まだ体験もしてないのに、見えない恐怖にいちいち怯えてられないでしょ!」

次子「おー。さっすが天才美少女明智小衣。今のは尊敬するわ〜」

しぃ「……馬鹿なだけじゃんか。」

《……そろそろ逃げないと。私自身が戦闘に巻き込まれる。》

しぃ「……でも楽しいね。お姉さん達は。
見てて飽きない。
あたしの役目はお姉さん達が物語を盛り上げるように誘導する事………」



パリン!!

「キィイイイ!!」

次子「なんだ!?」

小衣「なんか出た!」

《窓を割って侵入したハンターはデータと形状が異なる。突然変異した?》

「キィイイイ!ギャアア!」

しぃ「…………ハンター。ただの変異種じゃない。遺伝子操作で他の生き物を仕留める事だけを本能とされた生物兵器。」

次子「くそっ!」
バン!バン!

小衣「こっちくんな!」
ガシャン!

次子「駄目だ!こんな銃じゃ、効いてない!」

小衣「うわっ!?」



咲(…………何?今の音……)

咲「平乃……起きろ。」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 16:20:59.29 ID:IHtBnvKxo
かゆい……
うま……
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 18:58:57.50 ID:+IlrY4IDO
《ハンターは小衣さんを………》


バシュン

「キィイイッ!」

小衣「え!?」

しぃ「小衣さんから離れて!」


《!……私がスタンピストルでそれを撃退………》


次「しぃ!足を狙え!」

バシュン

「ギィツ!」

ドサッ

《ハンターが倒れた…》


しぃ「くたばれ!」

ドゴォン!


《………ハンターの頭部を吹き飛ばした。ハンター、行動停止。》


しぃ「ぎゃっ!?痛い!
肩が…………」

次子「そんな細い腕でまともに撃つから……。このじゃじゃ馬を扱える奴なんて、そうはいないさ。」

小衣「あんた……。さっきとはまたずいぶん態度が違うわね……」

しぃ「…………」


《…申し訳ありません。命令に逆らいました。》


ガチャ

平乃「今の銃声は!?」

次子「奇襲だ。どうやら、ここも安全ってわけじゃなさそうだな。」

咲「探偵も居ない。早く脱出した方がいい?」

しぃ「ハンターはまだ他にもいる。それに、塀の外には犬の化け物が……」

小衣「…………。探偵達はどこに行ったのかしら?」


しぃ「………!
急いで!他のハンターが近づいてくる!」

小衣「はぁ!?なんで分かるの?」

次子「………さっきの行動。忘れねぇからな。後で理由を聞かせてもらうぞ。」

しぃ「……………。分かってる………」




『処分は任せた』

《了解。》
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 19:21:03.30 ID:+IlrY4IDO
しぃ「走って!あいつらは素早い!」

次子「くそっ!」
ドゴォン!

「ギィツ!」

次子「一匹コカした!まだいっぱい追ってくるけどな!」
ドゴォン!

小衣「もう!!なんなのよぉ!?」
バシュン……バシュン……


咲「この先、講堂。」

平乃「そこへ逃げ込みましょ!」



《講堂に到着》


ガタン

小衣「ドアに鍵!早く掛けて!」

次子「よし………オッケ!なんとかなったなぁ…」

平乃「寝起きの運動にしては激しすぎますね……」

咲「お腹空いた……」



「Y−1は順調に進んでる。特に問題なし。」


小衣「誰!?誰か居るの?」

しぃ「……………」

《講堂の中には既に誰か居た………それは》

「私はしぃ。そうあなた達が名付けてくれた。」


《しぃ。同じ容姿で同じ声。私は“しぃ”。》

次子「え!?なんだ!?」

平乃「しぃさんそっくり………」

咲「双子………?」

平乃「いえ……。恐らく彼女がしぃさんの言ってたクローンなのでは?」

しぃ「そう……あの娘があたしの身体から生まれた……」

「私があなたから生まれた……いや、生まれかわった存在。」

小衣「生まれかわった?」

しぃ「私達は元は一つの身体だった。そしてその時の記憶や人格は共に共有している。私はクローンなんかじゃない。肉体はそうでも、その娘の人格や記憶を受け継いだもう1人のしぃ。」


次子「だ、そうだが?」

小衣「わけ分かんないに決まってんじゃない!!」

平乃「こういった話は苦手ですね……」

咲「厨二…………
………お腹空いた………」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 19:48:13.88 ID:+IlrY4IDO
しぃ「………。そして今も記憶や意思を共有している………。」

次子「記憶を共有?」

「私は彼女の目や耳を通して情報を手に入れている。テレパシーみたいなものね。だから、お姉さん達の事もよく知っているわ。」


平乃「なるほど。監視とは、つまり彼女の目を通して監視をしていたのですね。」

「そ。その情報は私以外の監視員や本社にも送る事が出来る。送らない事もできるけど。ただ、私とその娘はいつでも繋がってる。」


しぃ「………私の役目はあくまで………」


「…………。その娘の身体は私の身体でもある。
貴方達がその娘を心配するなら、それは間接的とはいえ私を気をかけてくれたようにも感じてしまう。」

しぃ「……あなたは私だから。」

「………。でもね、しぃ。命令は絶対なの。私は逆らうわけにはいかない。」


しぃ「…………。」

バン!

しぃ「……あ……」

「さよなら。私。」

小衣「え?」

平乃「な……」


《しぃ。私の銃に撃たれ……》


しぃ「……げほっ……」

次子「お、おいっ!?」

平乃「撃たれてる……出血しないと…!」

小衣「ちょ!あんた、警察の前で人を銃で撃つなんて………」


《あぁ………。あの時と同じ。身体が冷たくなるのを感じる………。しぃは倒れた。皆が駆け寄ってくる……》


平乃「しぃさん!目を開けて………」


《駄目……全く開こうとしない………。これって、もう死んだの?》


「……………」

小衣「ちょっと!あんた、何とかいいなさいよ!」


咲「…………。なんか切ない。自分の母親を撃つようなもの。」

「いえ……。自分自身に銃を撃つようなもの……ですね。」

36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 19:56:39.74 ID:IHtBnvKxo
撃ったほうも妙な気分だろうな
共有は記憶だけだろうし
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