とある超能力者と鈴科百合子 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/03/03(土) 02:02:38.48 ID:WC0t/lio0

※注意※

・不定期更新、頻度低

・読みにくい

・捏造表現有、オリジナル人物有（←仮）

・グロテスク描写有（仮）

・精神疾患様とのネタ被り多少（仮）


上記をご理解してくださった上で閲覧をお願いします。

尚、本家様の細かい設定などはすっ飛ばす可能性がございます故、

自己解釈・独自設定が多くなると思われます。

その点も了承した上で閲覧していただければ嬉しいです。

（設定などはまた後から付け足す可能性があります）

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1330707758（SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中！）

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

【 このスレッドはHTML化（過去ログ化）されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは１０００に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

少し暑くて少し寒くて ＠ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 ＠ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 ＠ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 ＠ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする（´；ω；｀）part56 ばばあ化気味 ＠ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 ＠ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ ＠ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 ＠ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/03/03(土) 02:05:59.45 ID:WC0t/lio0

『学園都市』

そこは文字通り、人口の８割が学生を占める学生の学生による学生のための街。
東京西部を一気に開拓し作られ、大きさは東京都の約３分の一程度である。

そこは、学生が自分らしさという個性を他人の目を気にせず表に出せる場所。
「自分は自分」と、胸を張って云える場所。
恐れられることも怯えられることも警戒されることも差別されることも迫害されることもない、そんな場所。
決して受け入れてもらえない存在でも、ここなら絶対に大丈夫だと、心から安全だと思える場所。

しかし、学園都市は泣いている我が子を優しく抱きしめてくれる母親のような温かい存在ではない。

人間、誰だって自分と同じような者がいれば気が楽になるものだ。

例えば、可愛い物が大好きなAさんがいたとしよう。
レベルはまぁ、、見つけた途端興奮しすぎて発狂するくらいにしておこうか。

だが、自分の周りにはそういった物に興味がないか寧ろ嫌う人間が多い。
もし自分がこんな人間だと知れれば、きっとドン引きされること間違いないと、Aさんは考えた。

だから決めた。それを悟られないように、一生隠し続けることを。

だが、人間というものは欲に弱く耐性がない。

それはダイエットしようと決めた数時間後に我慢できず高カロリーのお菓子を食べているのと同じようなものだ。

自分のやりたいことができず、他人からどう思われるかを第一優先とする。
そんなことをしていれば、ほとんどは極度のストレス状態に陥り胃に穴を開けてしまうだろう。
それはAさんだって例外ではない。

しかしどうだろう。
Aさんを可愛い物が大好きな人間がたくさんいる環境に放り込んでみるとする。
自分と似たような人がたくさんいて、自分が好きなものを同じように好きな人がいる――そんな世界。

それはつまり、その人にとっては天国のように安らげ楽園のように和める世界。

これで分からない場合「赤信号、みんなで渡れば怖くない」のような感じだと思ってくれれば良い。

（申し訳ないがうｐ主にはそれほどの文章力がないのである）

学園都市とは、そういう場所なのだ。
ここにいる学生のほとんどには、一つの共通点がある。
普通の人間にはない、特別な共通点。

『異』能力
それが、普通とは異なる彼らの共通点。

3 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/03/03(土) 02:08:59.67 ID:WC0t/lio0

学園都市では「記憶術・暗記術」を名目とした様々な研究や実験が行われている。
それは、人工的に能力者を生み出す為のもの。

能力、と聞くと『普通の』人間が思いつくものは

「念動力」「発火能力」「電撃使い」「空間移動」「透視能力」「読心能力」

などだが、実際にはもっと細かく分けられている。

学園都市とは、学生の為の街であると共に、『能力者』の為の街でもあるのだ。

4 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/03/03(土) 02:14:01.73 ID:WC0t/lio0

どうも、>>1です。

「そうだとあるSS作ろう」と急に思い立ったため現在はこれくらいで精一杯です。

書き貯めなどは事情がありましてあまりできないと思われますので御了承ください。

投下も基本量はこれくらいかと、、、

マイペースに進めていこうと思いますので御理解お願いします。

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]：2012/03/03(土) 09:28:56.69 ID:VEUJQ/QP0

地の文と作者コメ混ぜんな

6 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]：2012/03/03(土) 12:37:15.52 ID:w1LQjttI0

臭いなお前、うp主ってなんだよ

7 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/03/03(土) 13:35:26.97 ID:cLTyiS3M0

読点って知ってるか

8 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/03/03(土) 16:46:00.90 ID:WC0t/lio0

>>5
申し訳ございません。こういったところに上げるのは初めてなので、、
御指摘ありがとうございます。

>>6
自分のことをどう表記するか迷い「うｐ主」と上げさせてもらいましたが
不快な思いをされたなら申し訳御座いません。

>>7
読点に何か問題がありましたでしょうか?
中途半端に齧った程度ですのでまだまだ分からないことが多く、申し訳ありません。

9 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2012/03/03(土) 16:58:38.49 ID:CGJoGFBAO

ニコ厨に似た何かを感じる

10 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/03/03(土) 17:15:16.61 ID:znmay+SAO

読点多いってことじゃないかな？読んでてちょっとそう感じた。

学園都市とは、学生の為の街であると共に、『能力者』の為の街でもあるのだ。

じゃなくて

学園都市とは学生の為の街であると共に『能力者』の為の街でもあるのだ。

ぐらいでも読めるしキャッチコピーとかは印象強くするために読点意識して入れたりするけど普通の文でばんばん出されるとちょっとくどい。


あと普通の文の途中に「作者は〜」とかはギャグじゃないかぎり入れない方が良い。
エロゲやっててエロシーンの最中に「おっぱいっていいよね！by作者」ってメッセージ出てきたら萎えるだろ？

長文でぐちぐち言ってしまったが、書き慣れてない感じはあるけど卑下するほど文下手じゃないし自信持って書いて欲しい。
期待してるZE！

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/03/03(土) 17:27:57.50 ID:WC0t/lio0

>>10

なるほど！
分かりやすく丁寧な御指導していただき誠に有難う御座います。

初めてのことばかりでいろいろと可笑しなところもありますが気をつけていきます。

12 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]：2012/03/03(土) 17:57:28.49 ID:3/A2/tYAO

期待はしておこうか

13 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]：2012/03/03(土) 20:18:47.80 ID:Ml1Gu6DAO

多い？むしろ無いだろ
最初のでいいレベル

14 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]：2012/03/03(土) 21:28:27.61 ID:nciS8A/p0

いや、むしろちょうどいいかもしれない

15 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/03/04(日) 01:16:40.63 ID:P8UBFw0G0

『能力者』といっても一括りにされているのではなく彼らは強度によって分別されている。

「無能力者」「低能力者」「異能力者」「強能力者」「大能力者」「超能力者」

というように６段階に分かれており、中でも超能力者は学園都市の中でも７人しか存在しない極めて稀な存在だ。

ここで疑問に思うのは何故能力者の集う学園都市に「無能力者」が存在するのかという点だ。
この『無能力者』は全く能力が「無い」ということではなく
目に見えるほどの変化がなく非常に効果が薄い微弱な力という意味で呼ばれている。
中には測定不能の者や「真の」無能力者も存在し、６割弱の学生がこれに当てはまる。

本来ならば『能力』というものは学園都市で施される時間割りを消化すれば誰でも目覚めるものだ。
それで無能力者というのは未だ解き明かされていない未知の法則があると仮定され、
少数だが無能力者こそ研究価値があるのではという意見も上がっている。

そんな学園都市が「外」と科学技術が釣り合っているはずもなく、２０年程の差があると云われている。

そして総人口２３０万人の頂点に立つ「超能力者」である７人こそ、学園都市で最も重要とされる人物。
７人は第一位から第七位という風に序列しており、この順位は戦闘力や演算力で決まるものではなく
「能力研究の応用が生み出す利益」を基準として決定されている。
その強度故に『自分だけの現実』も強いものとされ、個性的な面々が多く知る者からは「人格破綻者の集まり」と評されている程だ。

その「人格破綻者の集まり」の中で頂点に立ち、全ての学生の上に君臨する『第一位』。

知らない者は誰だろうと当たり前の疑問を抱くだろう。知る者は肩を震わせ怯えるだろう。

学園都市第一位とはまさに「怪物」なのだ。最強で最狂で最凶であると共に学園都市最高の頭脳の持ち主。
誰もが怯え恐れ恐怖する存在。

もし、もし仮に。

そんな泣く子も黙る第一位に最も近しい人物がいたとしたら？毎朝顔を合わせ、毎朝言葉を交えるほどの人物。

そして本来超能力者の序列は第七位までしか存在しない。


だが、もし仮に。

『八人目』が存在するとしたら？

誰にも知られていないだけで『第八位』が存在するとしたら？

正式に公式として発表されていないだけで実在するとしたら？

その名前を知るのは学園都市の中でもただ一人。名を『一方通行』という。

そして「八人目」の名を――



『鈴科 百合子』

それが学園都市第八位の名である。

16 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/03/09(金) 22:36:45.03 ID:dnYz87JDO

続き待ってる

17 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/03/23(金) 23:33:55.59 ID:fgD+FxFJ0

深く沈んでいた意識がゆっくりと浮上していく。重い瞼を開けようとするが意識が完全に覚醒していない為それは薄く開閉するだけだった。

カーテンの隙間からほんの少しだけ差し込む朝日は、目に染みるには十分過ぎるほどで

のろのろとベッドから上半身を起こそうとすると―――横に何かいた。

そちらに視線だけを向けると、ソレはゆっくりとこちらに顔を近づけてきて直後頬に柔らかいものが触れた。
それが数回繰り返され、その頃には意識もハッキリとしていて目も霞みはしなかった。
再び視線をそちらに移し、横でもぞもぞと動いているその何かの頭部であろう場所に手を伸ばしガシっと鷲掴みにする。

「おい・・ナニしてやがる・・・」

低い声で問う。

すると、微かに肩を震わせたかと思えば、問いを無視して再び先ほどの行為を続けようと近づけてくる。
その頭に若干力を込めて押し留め、もう一段階声のトーンを落として問う。

「聞いてンのかこら」

相手は無言。自分より少し長い髪が顔を隠していてよく見えない。
徐々にカーテン越しの光が増していき、薄暗く見えづらかった輪郭がはっきりとしていく。覗くのは二つの赤。そして白。

特徴的な色。自分も同じ色を持ってはいるがそれはどこか違っていた。
血のように染まった赤ではなく、深紅の赤。濁った白ではなく、純粋な何一つ混ざりけのない白。

口角が少し上がるのが見えた。おそらくいつも通りふにゃふにゃとした笑みを浮かべているのだろう。

何か言いたそうな風に口を魚のようにパクパクと開閉している。
それを黙って待っていると、何度もどもりながら女性特有の少し高い声が耳に届いた。


「ぅあ、ぁっ…お、はよォ……。だ、っダー、、リン…」


一瞬思考が固まった。朝の挨拶はまぁ普通だ。しかし最後の単語だけは聞き逃せない。
大方、海外のドラマか映画の再放送でも見て覚えたのだろうと勝手に解釈する。先ほどのバードキスもそれが原因だろうか。
そのやりとりが夫婦間で行われるものだとは相手は全く理解していないだろう。

覗くのは二つの赤。そして白。

血のように染まった赤ではなく、深紅の赤。濁った白ではなく、純粋な何一つ混ざりけのない白。

見つめるのは

鏡合わせのように似た、文字通り自分と瓜二つの顔。

この世に産み落とされた瞬間から共に生きてきた自分の大切な半身。


片方の名を「一方通行」という。

　　　　　　すずしな　ゆりこ
片方の名を「　一　方　通　行　」という。

18 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/03/23(金) 23:45:32.70 ID:fgD+FxFJ0

立てたのはいいがこれからどう進めるか迷ってる>>1です。

これだけ間を開けたので量はけっこうあります。　　　　　　　　　　　　　　　　

とか言ってみたいでs

同時進行しているほうが明らかにこっちより早く終わると思われるのでそっちを優先しておりました。

ただでさえペース遅いのに掛け持ってるからこういう事になるんですねワカリマス。


ルビがズレてる？　ハイ知ってマスとも。

うまくできないのは元からなので生温かく受け入れてくださると有難いです。


目標は今のところ自然消滅しないことです。

19 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/03/24(土) 00:44:49.48 ID:cT54xyzDO

ダーリンて百合子かわいすぎる
自然消滅なんてダメ絶対

20 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/03/24(土) 05:40:32.03 ID:NcqLhsQIo

乙です
待機してるので頑張って下さい

21 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/03/24(土) 21:20:48.11 ID:yFoghGGpo

うお来てた
乙ですまた待ってるよー

22 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/03/25(日) 00:35:57.74 ID:+YI+4Cf70

カーテンを開けるとさっきまでとは比べ物にならない光が目を射抜いた。僅かに顔を顰めるが数秒後には慣れていく。

くいくいと服の裾が遠慮がちに引かれた。振り返ると自分より小柄な白が上目づかいで見上げている。

「…なンだよ……」

「っ、あ、、ごはン、つくっ、た」

その発言に目を丸くした。料理？コイツが？ありえない。頭の中で否定する。別に、普段家事を面倒臭がっているからそう考えるのではない。
百合子は「料理」というものがどういったものなのか完全に理解できていない。
いつも自分が作っているのを横でじっと眺めてはいるが、常に不思議そうに首を傾げている。
そんな人間が料理をするなど考えただけで恐ろしい。いや、こう考えるのは百合子だからなのかもしれない。

百合子の両手を掴み凝視する。どうやら切り傷はないようだ。それにホッと安堵の息を吐く。
もし包丁なんて使っていたらと思うとゾッとした。百合子なら指の２,３本切り落としかねない。

嫌なことを想像してしまったと、頭を軽く振り思考を切断する。
すると細く白い指が頬を軽く突いた。

「ごはン…食べ、よ、、？」

リビングに行くとやや大きめのテーブルの真中に何か置いてあった。それを見た途端、学園都市第一位は絶句する。
皿の上に置いてあったのは二つの白い塊。それは有り得ないほどぐしゃぐしゃに歪んでいた。
人間の手ではどうやったってここまではいかなだろう。どこに力を加えればこうなるのか第一位の頭脳を持ってしても分からない。

この物体を作り出した張本人といえば、綺麗な笑顔でさらりと

「これ、おに…ぎり」

耳を疑った。確かによくみればおにぎりだ。しかしパッと見でおにぎりに見えないものなど滅多にない。

23 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/03/25(日) 00:39:40.83 ID:+YI+4Cf70

>>1です。

中途半端な終わりですが許してください。

少なくてもちょくちょく投下できればいいなと思ってます。

24 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/03/25(日) 12:35:20.93 ID:s9w1+4Cko

乙
百合子可愛いよ百合子
おにぎり想像がつかん

25 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2012/04/05(木) 11:00:42.36 ID:3brFJGUf0

乙！
あと、すっごい今更だけど
今後自分の事を表すときは、『筆者』って表記したほうがいいと思います。
楽しみにしてます！
百合子ちゃんｐｒｐｒ！かわいいよぅ！

26 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/05(木) 14:39:44.12 ID:tbbpKAIIO

これは新しい百合子ですな

27 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/04/06(金) 23:25:17.72 ID:96GgA3tx0

目の前の「おにぎり」と呼ばれた物体を口に運ぶことにどうしても躊躇してしまう。
しかし作った本人がこれはおにぎりだと言ってしまえばおにぎりなのだろう。
それは絵の下手な人間がどこからどう見てもゴリラにしか見えない絵を描いてウサギだと言い張るのと同じことだ。

背後からきらきらした視線が飛んでくるような錯覚すら覚えた。
「料理は気持ち」呪文のように何度も頭の中で唱えながら皿の上にあるものに手を伸ばす。


「……うめェ」


美味しかった。

もっとこう、工事現場で発生するような音がすると思っていたのだが。どうやら予想は斜め上をいったらしい。
料理は基本見た目も中身も重要視されるがどちらかと言われればやはり中身だろう。実際、食えれば問題ないのだ。

極端に言ってしまうと見た目は真っ黒に焦げた炭でも味がハンバーグなら構わない、ということで。

感心して頭を撫でると再び締りのないふにゃふにゃとした笑みを浮かべる。

こんなやりとりを自分をしっている人間が目撃すれば驚くか笑うかするだろう。

九官鳥が人間の真似事として言葉を発するのならまだ可愛らしいが、それが学園都市第一位という『怪物』なら話は別だ。

血に染まった世界でしか生きていけない怪物が、平和な日常で暮らすことなどできるはずがないのだから。
そんなことは自分でも分かりきっていることだ。
今更平和に暮らしたいとも思わないし、既に後戻りできないところまできてしまっている。

28 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/06(金) 23:29:01.06 ID:byR0B3uDO

>>25
>>1でいいだろ

29 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2012/04/07(土) 16:24:37.72 ID:i2GQOk2T0

更新ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!

30 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/07(土) 23:20:37.23 ID:S8BtQA7WP

This script has not completed. Please try later again.

31 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/04/08(日) 01:57:04.93 ID:1nwIWj+Y0

容量が限界まできたのでデータを初期化したら
書き溜めてたのが一気に消えてもう何も信じられなくなった>>1です

(*・ω・)ﾉみなさんお久しぶりですね

途中ギャグでいくのかシリアスでいくのか
悩みましたが頑張ってシリアスでイこうと思います。やればデキる子！

これからも生温かく受け入れてくださると幸いです。


>>25
有難い助言ありがとうございます！ご参考にさせていただきますねｂ

>>30
…申し訳ありません。>>1はとてもおバカなので英語は（ｒｙ
何方様か訳してくれると大変有難いのですｇ（

32 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/08(日) 11:24:23.62 ID:dwMb0OCDO

乙！
がんばれー

33 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/08(日) 12:19:06.43 ID:0cfS1i0vo

乙
なぜ初期化したし

34 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2012/04/08(日) 19:18:22.03 ID:iDyKseuY0

>>30
google翻訳だと
「このスクリプトが完了していません。後でもう一度やり直してください。」て言う文章になりました。

35 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/08(日) 22:13:12.06 ID:j9yIk0Oso

初期化ならしょうがないな

36 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/04/09(月) 23:00:12.13 ID:DoBxjDwW0

>>34

ご親切にどうもありがとうございました！

ス、スプク、え、スクリプト？とはなんぞや(´・ω・`)（

残念な頭ですみませんorz　まあなんとかなるんじゃないかな？(・　・*)

37 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/04/09(月) 23:23:46.08 ID:y5LCaPFDO

>>36
台本という意味ですよ。

38 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/04/27(金) 17:09:53.54 ID:ExxrO5Ul0

>>37

なるほど！台本ですか！

ん…？台本が完了していないので後でやり直し、、、＾ｐ＾？

まあ何はともあれ親切に解説してくださりありがとうございました



なにかあったらその時はその時ｂ（

39 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/04/27(金) 18:21:27.78 ID:bSJz2RC/0

乙。


またブクマが増えてしまった………………

40 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/30(月) 20:54:33.78 ID:zeEgOkb2o

まだー？

41 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2012/05/05(土) 21:49:24.38 ID:AMC+LRz+0

>>1ﾏﾀﾞｰ？（･∀･)っ/凵⌒☆ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

42 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/05/19(土) 17:53:26.45 ID:S6IUVsry0

それでも決めた。自分の大切なものを守るためなら、どんなことでもやると。必ず守りぬくと、そう誓った。

一方通行にとって『鈴科 百合子』とは空気のような存在だ。
そこにあって在って当たり前で当然の存在。

呼吸とは普通意識して行われるものではない。
吸って吐く度に全身全霊をかける者など確実に無に等しいだろう。
つまり一方通行にとって鈴科百合子とはそのような存在なのだ。

空気がなければ呼吸ができない。呼吸ができなければ窒息してしまう。
それはつまり、鈴科百合子の消失とは彼の死を意味するのと同義である。

だから守らなければいけない。
彼の空気を汚染しようとする物質を全て払いのけなければならない。

その為ならなんだってする。
綺麗でも汚くても小さくても大きくても強くても弱くても、少しでもそれを汚そうとすればそれが攻撃対象となる。

理由などどうでもいい。原因など関係ない。経緯など知らなくても十分だ。
直接的でも間接的でも、結果的にそれが
「鈴科 百合子」という存在を少しでも脅かしたのなら、そんなことはかまわない。

43 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/05/19(土) 17:53:56.07 ID:S6IUVsry0

叩いて潰して殴って蹴って捻って折って抉って弾いて――今までずっと繰り返してきたこと。
この手を何度汚い血で染めたのか、両手の指で数えても足りない。

しかしそれで良い。否、そうでなくてはならない。
平和的な解決など生温い。必要なのは圧倒的な力と絶対的な暴力。
それさえあれば全てが何事もなかったかのように解決する。

真っ白な紙の上から黒でべっとりと塗りつぶす様に。
全てを強引に書き換えてしまえばいい。

自分が今いる場所は連日連夜殺意と狂気で満ちた世界だ。
ただ鈴科百合子は別格である。彼女だけは自分と同じ所に立っていてほしくない。
本来なら彼女は日の当たる温かい場所に存在しなければならないのだ。
だから自分はそれと対極の位置に属さなければならない。

汚れるのなら自分ひとりでかまわない。そこに百合子は関係ないのだから。
自分の存在する理由は百合子を守り彼女を幸せにすることだと、
そう幼い頃からずっと馬鹿みたいに信じ続けていた。

だから百合子の為なら何だってする。
どんな犠牲も代償も厭わない。
例えそれがどんなに残酷で残虐で悲惨で無残で卑劣で卑怯で惨たらしいことだとしても
目の前の少女の笑顔を守ることができるのなら――

学園都市第一位という「怪物」は、それで満足だった。

44 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/22(火) 18:22:25.06 ID:pJsrCDiGo

乙

45 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/06/23(土) 22:14:26.77 ID:Y1fcIc0f0

やや大きめのテレビをつけるとちょうど天気予報がやっていた。

どうやら今日から蒸し暑い日が続くようだ。
今は６月の下旬、そろそろ夏が近づいてきている証拠だ。

その後も次々とチャンネルを変えていくが、特に目を惹かれるものはなかった。

そこでふと気付く。
自分は先程朝食を済ませたが、コイツはどうしたのだろう。

考えるよりも聞いた方が早いので
本人に疑問を投げかけてみた。

「おまえ、自分の飯はどうした？」

すると当人は予想通りふるふると首を横に振った。
自分のぶんはそっちのけだったらしい。

冷蔵庫を開けると材料になりそうなものはほとんどなかった。
今日に限って何も買っていなかったようだ。
インスタントの買い置きも切れてしまっている。

ついていない、と内心で大きく溜息をつく。

46 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/06/23(土) 22:15:07.56 ID:Y1fcIc0f0

壁にかかった時計を見ると時刻は８時になりかけていた。
天気予報では今日からはずっと蒸し暑いと言っていた。

後伸ばしにしておくと更に気温は増すだろう。
こういう時はなるべく早く行動するほうがいい。

「出かけるぞ」

棚に置いてあった財布をジーンズの後ろポケットに突っ込みながら
そう告げると、相手はとてとてと小走りで支度を始めた。

クローゼットの中からなるべく長袖のものを選び
引き出しにあった茶髪のウィッグを被る。

この学園都市で双子というのは珍しくもないが
白髪でそっくり同じ顔が並んで歩いているというのはやはり視線を浴びてしまう。

はっきりいって、百合子は自分以外の人間が苦手だ。

以前外出した際ポケットティッシュを配っている人に
声をかけられただけでパニックを起こし過呼吸になりかけたことがある。

あの時のあいつの顔といったら
まるでこの世の終わりかとでもいうように青ざめていた。

47 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/06/23(土) 23:24:55.33 ID:Y1fcIc0f0

そんなことがあったにも関わらず
再び一緒に外出するというのもなんだが、
だからといって一人きりで留守番というわけにもいかない。

帰ってきたら部屋がガス漏れで大爆発した、
なんて冗談も百合子だと洒落にならないのだ。

トントン、と靴を軽く床に打ちつけて重い鉄の扉をゆっくりと開ける。

窓越しとは比べ物にならないくらいの日差しが目を貫くが
必要最低限の物質を全て反射している彼にとっては関係ないことだった。

しかし百合子は別だ。
彼女も自分と同じ能力を有しているがそれはかなり高度な演算を必要とする。

自分にとっては難なくこなせることでも
百合子にとっては難ありの作業なのだ。

そのため精度は自分よりも格段に落ちてしまうのである。
だからこうやって紫外線対策に長袖を着衣させているのだ。

学生寮から少し離れた場所に出ると
ほとんどは自分たちと同じ学生だった。

学園都市は学生の街なのだから
当然と言えば当然なのだが、今日が休日というのも関係しているのだろう。

横を見ると案の定百合子は周囲の空気にビクビクと震えていた。

彼の能力は「自分」を中心に置いて発動するものだが
「他人」をその場所に置くことはできない。

こういったデメリットがあるからこそ、自分の能力がいかに万能でないかを知らされる。
それが歯痒くて仕方がない。（だから彼はそれを補うためにとある実験に協力しているのだが）

48 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/24(日) 00:31:05.96 ID:jBRsYB8DO

待ってた！
乙です

49 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/06/24(日) 02:54:36.79 ID:4BB2KLz8o

乙です！

50 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/06/25(月) 23:50:35.36 ID:cYG0EbHl0

材料を集めてそれから作るよりも
近くのファミレスでとった方が早いと考えふと目に入った店のドアを開けた。

ドアチャイムが上品な音をたて客が来たことを知らせる。

第一印象はとにかく静かだった。
店内にはクラシックのようなゆったりとした曲が流れ、落ちついた優雅な雰囲気を漂わせている。

客も少人数で人間恐怖症の連れにとってはベストだろう。

寄ってきた店員に二名とだけ告げて案内される前に奥へと進んでいく。
日差しの強くない、かつあまり人目につかない場所を選ぶ。
百合子とこういったところに来るときは大体この条件で席を決めている。

その方が百合子にとっても余計なストレスを感じずにすむからだ。

条件に合致した席を見つけ腰を下ろす。

脇に置いてあったメニューを広げると
食欲をそそるような色鮮やかな料理がプリントされている。

もともと百合子は大食いではない。
寧ろ拒食症に近いといえる。
やっと固形の物が受け付けられるようになったのは記憶に新しい。

摂取量にはかなりの制限があり
なるべく少なくてあっさりした味付けのものを選ばなくてはならい。

でなければリバースしてしまうのが落ちだ。

51 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/06/26(火) 00:01:04.14 ID:wYAqHcsF0

他人から見れば過保護だとかシスコンだとかいろいろ言われそうだが、
一方通行自身もそれを否定することはできなかった。

これだけは言いきれる。
自分がいなければ鈴科百合子は確実に餓死すると。
この世に「絶対」なんて存在しないというが、これだけは何があっても絶対なのだ。

自分で断言しておきながらもそれに眉を寄せた。

一通りメニューに目を通し逡巡した後横に設置されている呼び出し用のボタンを押す。
ポーン、と軽い音が奥から聞こえたと思ったら数秒でウエイトレスが笑顔で注文を聞いてきた。

「コーヒーひとつ。とスープパスタ」

「かしこまりました」

ウエイトレスは終始笑顔で注文の確認を終えると
厨房の方へと姿を消した。

数分後に来た品はホクホクと湯気を上げていた。
これで冷凍やフリーズドライでなければ尚良いのだが、ファミレスなんてどこもそんなものである。

そして目の前に運ばれたものに対し
まるで宇宙人を見るかのような眼差しを送っている
白い連れはもう当たり前の反応なので無視することにしよう。

一緒に運ばれてきたフォークを取るとパスタを捲きゆっくりと口に運んでいく。
ゆっくりと咀嚼してごくんとわざとらしく大きく飲み込む。

小さな子どもにするのと同じことだ。
なかなか食べようとしない子どもに自分がそれを美味しそうに食べている姿を見せ
相手にそれは美味しいものだと認識させる。

そうすることで食事を促すやり方だ。

52 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) ：2012/06/26(火) 00:10:04.74 ID:wYAqHcsF0

受験が怖くてめげそうな>>1です。

みなさんお久しぶりすぎですねスミマセン。

あまりの頻度の低い更新に
このままでは本気で自然消滅しかねないと焦りだしたので珍しく頑張ってます。

これがあと三日くらいすると最初の振り出しに戻るという不思議現象。

何ヵ月と放置していたここを今も見てくださっている方がいれば
本当にありがとうございます。

だらしない私ですがこれからもよろしくお願いします。

今後このようなことがあっても「よくあること」として
流してもらえると幸いです。

試験や私情などで更新が停止する際はなるべくここに上げておくようにします。…なるべく。

53 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2012/06/29(金) 20:43:56.55 ID:T0Jz0aoh0

更新待ってました。乙
慌てずとも、自分のペースで進めてくださいね！

54 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2012/08/28(火) 22:24:22.32 ID:3HyJ56lk0

マダナノカー