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玉の輿アニスちゃん & ガチ百合お嬢様 琴吹紬 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/03(土) 13:40:14.05 ID:+IlrY4IDO

あたしアニスちゃん
趣味はガルド拾い
特技はお金持ちのお坊ちゃまの誘惑
ローレライ教団神託の騎士団道師守護役所属、アニス・タトリン 13歳!


なんだけど………
ルーク様の超振動の影響で違う世界に飛ばされたみたい……

この世界にも人間はいて、街もある
でもガルドが通貨じゃないみたい!
おまけに言語も通じないし、アニスちゃん大ピンチ〜!!

もう元の世界に戻れないのかな?

いや、こうなったらこっちの世界で玉の輿を狙うんだからね!!


「と、い〜訳で大きな建物の前に来ました〜。
きゃわ〜ん
こんな大きな家に住んでるんだから、きっとかなりのお金持ちね〜♪
………んしょ
第一印象が大事ね。言語が通じなくても、可愛らしさはどの世界でも通じるはず!」


じゃあ、早速門をくぐって行こ〜。



ガチャガチャ……


「あれ?ドアが開かないや………。
ちっ。留守だったか……」


『アニスちゃんの世界では、人が他人の家に勝手上がり込むなんて日常茶飯事です。インターホンなんて習慣すらありません。』


「ま、いいか。その辺にも、まだ大きな家があるし………」

「あら?……何か御用?」


目の前には……
ナニコレ?めっちゃ綺麗な女性じゃない!?
あー、妬けるわ。

「えーと…。この家の人は……留守みたいですね?」

この女何者?
この家のお嬢様……?
はっ!!まさかこの家のお坊ちゃまの許婚!?

「あら……日本語がお上手なんですね。現地……の方ですか?」


あ………。
そうだ!3日ぶりに人と会話できた!
やった〜!通じた!


「あのあの!あたしアニス・タトリン……て言うんですけど……」

「あらあら……可愛い。」

あたしはまだ知らなかった

この出会いが、あたしをあんな未知の世界に落としめるなんて………

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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage saga]:2012/03/03(土) 13:54:31.66 ID:Is01pAB50
アビスとけいおんか・・・期待
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 14:02:43.57 ID:+IlrY4IDO

「あたし!この家の人に会いたくて……いや、その……あたし、実は…!」

「ここ……うちの別荘だけど………」

「はぅあ!?そうだったんですか!?」

別荘?これが?
この女……侮れない…
こいつに兄弟なんて居たら……狙い目ね!!

「あの〜、お嬢様。ご兄弟なんていらっしゃいますか?」

「私?いえ、一人っ子です。」

「えーと、じゃあ、お母様がいないとか、お父様が独り身だったりしませんか?」

「いえ……特に……」

ちっ………
なら、お父様の愛人関係を狙ってみるか……

なら早速、この女を取り入って……

「あの〜、私、実はこうお家に一度でもいいから入ってみたくて………」

「………困ったわね……。お父様にはむやみに他人を家に入れるな、って言われてるの。」

「うっ………。そこをなんとか………?」


「じゃあ、一つ条件を与えます。それを守るなら、特別に入れて差し上げますわ。」

「え?ホント!?何々?アニスちゃん頑張る!」

「ええ……。私の妹になってくれませんか?」

「…………ほえ?」

「私、姉妹とかも居なくて、親戚にも身近な年齢の人がなかなか居なくて……」


「はぅ〜ん。分かりました。今日からアニスちゃんはお姉様の妹です!」

「うふふ……可愛いわぁ〜。」



ふふふ……計画通り
意外にチョロかったわね
さすがわアニスちゃん!



………妹ってなんだろ?



4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 14:30:46.54 ID:+IlrY4IDO
「ひっろ〜い。おしゃれ〜。最高です〜。」

ルーク様のお屋敷並……

これは期待出来る!

「それでお姉様。お名前は何て言うのですか?」

「琴吹 紬です。」

コト……変な名前。

「あたしはアニス・タトリン。ローレライ教団神託の騎士団道師守護役です!」

「神託………?そういう学校があるんですか?」

「え?いや……学校って言うか、軍隊のような……」

待てよ
いきなり軍人なんて言っちゃったら、暴力的な女の子に見られちゃう!?

「………っぽい遊びが学校で流行ってました。」

「あらあら。楽しそうですね。」

………おし!
上手く切り抜けた
違う世界とはいえ、軽々しく自分を軍人なんて……



………って………

「はぅあ!忘れてた!」

あたしは今、謎の新世界に居て帰れないかもな状態なのに!
せっかく言葉が通じる人を前にして何やってんの!


「あの………何か?」

「あのあの!あたし、実はオールドランドからやってきたんです!この世界はなんて言うんですか?」

「…………。オールドランド?その様な国名は……。ここはイタリアですよ?」

「え?知らないの?オールドランド………。いたりあ?何それ?」

「………あら。やっぱり出身はこの辺りではないのですね。もしかして、日本人の方なんですか?」


「日本………?なんか聞いた事あるような……」

「アニス……。日本名ではなさそうですし……」


………やっぱ、そう上手くはいかないか……


5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 14:41:32.64 ID:+IlrY4IDO
グゥウウ〜

「はわわ!?」

ヤバッ!こんな時にお腹が鳴った!
ああ、はしたない女の子に見られちゃう〜!

「………まずは食事でも取りましょうか?」

「え?いや………」

「その……アニスちゃん?」

「えっ!?」

キモッ!!
女にちゃん付けされた!
何!?喧嘩売ってんの!?


「……とお呼びしてもいいでしょうか………?」



………なんなのその目…
うるうるして、餌を求めてる子犬みたいな………



はぅあ!
何?あたしの中の何かが反応した!



うう………


「……いいですよ。むしろ呼んで下さい。紬お姉様♪」
「よかったぁ〜。ありがとうございます。アニスちゃん♪」


「はは………」


なんでこんなに喜んでるの?

なんか、こっちが可愛い感じてきた……



「そうですわ。せっかくですから、私が料理をお作りしましょうか?」

「ええ!?駄目ですよ!
お姉様がお料理なんて!」

お嬢様の料理=激ヤバ
に決まってる!

「あたしがやります!」

「いえ……そんな。お客さまなんですから……」

「任せてください!妹の手料理、心して作ります!」


ここで手料理の実力を見せつけておくのもアリね
全ては玉の輿の為〜♪


エプロンを付けて……

「お姉様は座って見ていて下さい。」

いざ出陣!


「アニスちゃんのエプロン姿………。
可愛い……」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 15:12:44.34 ID:+IlrY4IDO
「………おいしい…」

「よかったぁ!お姉様のお口に合って…」

「エビの焼き加減がお上手ですね。素材本来の風味が増しているように感じます。……でも、こちらのカレーは独特ですね。」

「マーボーカレー?材料が足りたから作ってみたんだけど……」

金持ちはこういった庶民の味が美味に感じると聞いた事あったんだけど……
駄目だったかな?

「なんかお嫁さんの手料理って感じです。味もずば抜けてる気がします。
アニスちゃんはいいお嫁さんになりますね?」

「そうですかぁ〜?アニスちゃん嬉しい/////。」


好印象ゲットー!!

あたしサイコー!


「………もう、今晩のお食事会に行く必要はありませんわね……」

「え?お姉様、何か言いました?」

「アニスちゃん。もうお家に帰らなくてもいいの?暗くなってきましたわよ?」

「え?……あ……。」

家なんてないし……
家なき子=孤児!?

ヤバい!印象激悪!?

「あ、あ、あたしは………その……」

「………アニスちゃん。今晩は私は暇なのですけど、宜しければ泊まって行きませんか?」

「……へ?」

「見ての通り、この屋敷には部屋は沢山あります。
本当なら使用人が数人いるんですけど、私、プライベートの使用人があまり好きになれなくて……」

「………。こんな大きなお屋敷で……1人?」


さすがに、それはかわいそう……




「…………うん。お姉様が1人で淋しいの、アニスちゃんも嬉しくないし。今日はここで泊まる!」

「本当ですか!?よかったぁ〜。私、1人で居るのとか……本当に嫌で……」


ふふふ………タダでこんな豪邸に寝泊まり出来るなんて……
アニスちゃん、今日はめちゃめちゃラッキー!

今までは路地の端でタチ悪い野良犬を襲って食事、橋の下で寝泊まりだったし……
ようやく、ちゃんとした所で睡眠できる……
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 15:30:22.01 ID:+IlrY4IDO
うひひひ

今日だけ、アニスちゃんはお姫様〜、な気分♪


綺麗な部屋〜

きゃわ〜ん!


…………

………でも、なんか寂しい……


コンコン

「あの〜、アニスちゃん。お風呂が沸きましたよ?」


「はぁ〜い♪今行っきまぁ〜す♪」

お風呂か〜。
何日も入れないのは慣れてるけど、やっぱ女の子だし〜。

ガバッ

「え?」

「お姉様。一緒に入りましょうよ♪」

アニスちゃんの必殺、相手の腕に飛び付き上目遣いでおねだる交渉術!!
……を、調子に乗って使っちった。
てへっ♪


「//////。ええ、是非一緒に…………。」

「きゃわ〜ん!恥ずかしがるお姉様!可愛い〜!」


なんか〜
夢見たい!

あたし、本当にここのお嬢様になれないかな!?







「お姉様、肌綺麗〜…」


服を脱ぐ姿もなんかさまになってる

さすがお嬢様!

「アニスちゃんも……。綺麗な肌ですね?」

「え?あたしですか?そんなぁ〜。お姉様と比べたら〜……」


傷を負ってもすぐヒール、オイルで手入れしてるから当然だけど………
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 15:57:22.22 ID:+IlrY4IDO
「きゃっほ〜!」
バッシャア−ン!

何!?すっごい広い浴場じゃない!泳げるじゃん!

「サイコー!快感〜!」


ガララ……

「お湯加減はどうです?」

「はわ〜。最高ですぅ〜。お姉様〜。」

………とっとっと。
あくまで上品に………

「えいっ!」

バッシャアーン!

え!?何!?何が起こったの!?


「ぶくぶく……ぶはっ。気持ちいいですね〜。」



お嬢様が飛び込んだぁああああ!!!!?

「お姉様!?あの……」

「使用人がいると苦笑いをされるんです。だから、今だけ………ね?」

「あ、あは、あははは。」

ぽか〜ん

ひょっとして、
見た目以上にはしゃぐタイプの人?


「………えいっ!」

ムギュッ!

「はぅあ!?」

きゃっ!何!?胸!?


「アニスちゃん。ぷにぷにしてる〜。」

「きゃっ……はわ……あ……お姉様……やめっ…!」


この……お風呂に入っただけでテンションが全く変わったわ……


「お……お姉様だって!」
「ひゃっ………もう、アニスちゃんったら……えい!」


も、も〜 ………
なんでお嬢様相手にこんなことやってるの?


「も〜、いい加減に…………。!?」

ふと顔を上げたら、目と目があっちゃった……


「……アニス……ちゃん…」

………え、何!?この状況!?

いつの間にか、お嬢様の手があたしの背中……腰に……

「あ………あの……」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/03/03(土) 17:07:44.44 ID:VEUJQ/QP0
なかなか
期待しよう
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/03/03(土) 17:08:33.70 ID:VEUJQ/QP0
なかなか
期待しよう
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/03/03(土) 18:14:38.02 ID:oFzBA4cAO
ガチ百合だけ見て、一瞬ゆるゆりのチーナと絡むのかと思ってしまった
ツインテ13歳腹黒と共通点があったから…
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2012/03/03(土) 20:38:05.39 ID:BykqADzjo
この発想は一体どこから来たんだ
面白いから問題ないが
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 20:56:41.60 ID:+IlrY4IDO
「あの………」

「アニスちゃん……やっぱり綺麗な肌……」

「そんなぁ、お姉様の方が白くて綺麗な肌ですよぉ〜。」

「アニスちゃんの褐色の肌………なんか神秘的。それに長い黒髪……綺麗。」



いやぁ……確かに髪には自信あるけど……
なんか髪の毛の触り方がやらしいんですけど……



………やらしい!?
なんでよ!?



「ふぁあ!?……ひゃ…」
「やっぱり肌の触り心地……癖になっちゃいそ…」


はわわ……なんかやらしい手つき………



って、なんでやらしいの!?

どうしたのお嬢様!
なんか凄く感じちゃうんだけど!
なんで女同士でこんな事を!?


「あ、あの、お姉様?」

「……アニスちゃん……」


あ……でも綺麗な目だなぁ

自然と顔が緩んでくる……なんか力が抜ける……

あ……気持ちいいかも……


「…………はわわ…」


目……近くでみると本当に綺麗……

お姉様……やっぱ綺麗だな……

どんどん近くなって……
匂いもしてきた……

いい匂い……

近い……お嬢様の吐息が私の唇に…………








がぁあっ!?


「ちょっとまった!」

「は、はい!?」


危ない危ない!
何やってんの!あたしの唇はそんなに安くない……

って、だからなんで女同士で何やってんのよ!?
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 21:16:58.56 ID:+IlrY4IDO
「お姉様!どうしちゃったんですか!?」

「え?え?…あの何か?」

「いやいや!もう少しで…その……キスとかしちゃうとこだったんですよ!?」

「え?姉妹なら、軽いスキンシップぐらいにはするんじゃないでしょうか?」

「し、しませんよぉ!!何言ってるんですか!?」

「え?だって、私の持ってる本には………。それに律ちゃんに聞いたら、姉妹じゃよく有る事だ、って……。おかしいですか?」


アニス「………。よく分かりませんけど、多分その人にからかわれたんじゃないですか?」


分かる……
あたしの周りにも、口から雪崩のように嘘をまいては翻弄される人々を眺めて楽しむ悪魔みたいな性格の人がいるし………

きっとお嬢様だから、間違った知識を騙されて教えられたんだなぁ………


「………とにかく、むやみやたらに他人にキスをしたら駄目じゃないですか。」

「そんな!私だって、ちゃんと相手を見てからしていますわ!」

「それに女子同士なんて嫌でしょ。なんの得にもならないし……」

「いえ……得に嫌じゃないです。」

「はぁ……そうですか。」


「むしろ、やってみたいです!」

「はいはい…………

え?」



あり?
今、なんか嫌な予感がした………


「特にアニスちゃんのような可愛い娘となら……ホント……………」


え?何?その目?
また、小犬がねだるような感じで………


え?
え?
えぇえええ〜!?


まさか、このお嬢様ってそういう趣味の人だったの!?

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 21:28:33.15 ID:H713CAR3o
これは素晴らしいクロスオーバーだ。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 21:34:43.02 ID:+IlrY4IDO
「え!?あ、え!?」


「い、いえ。よければの話ですけどね……」

「あ、あう………
えぇええ!!?」


何!?
この状況!?

ヤバい!
なんか変な汗出てきた!

なんか、今まで感じた事のない恐怖が……
大佐が楽しみにとって置いたケーキを間違えて食べちゃったのがばれた時みたいな………恐怖!?



「はわわ………あ、あたしそろそろ出ようかな!!」


駄目!
今すぐトグナガを持って…………

早く服着ないと!


「きゃわっ!?」

ドスン!

いったぁ〜

なんでよりにもよってこんな時に転ぶのよ!?


「あの……大丈夫ですか!?」


「ふぇ?……ぎゃぅあ!?」

肩触られただけで……
素肌触れただけで……
なんか刺激が走った!

何!?もう全身が性感帯なの!?

あたしの身体!なんかおかしくなってるぅうう!!


「せっかくの綺麗な肌が傷ついてはいけません。どこか、怪我してませんか?」


「い、いや………ひゃぁああ!?」


も、もう触らないで!!
身体が……ホントにヤバいんだって!!

気持ち良すぎて、頭が狂ってきちゃううう!!!


「だだだ大丈夫です!!
おおお姉様は、ももうちょっとゆっくり浸かっていった方がいいよ!!!!」


「え?あ、はい……」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 21:53:08.78 ID:+IlrY4IDO
いいベッド……
広い………
3人ぐらい寝れるんじゃないかな?


そして、そのベッドの真ん中で布団に包まって子猫のように小さくなってる
あたし…………


「……はぁ……はぁ…」

今、あたしは異常なまでの心拍数、吐息、布団を握り締めて………

とにかく怯えています!!

恐怖しか感じません!


この広いお屋敷の中に、あたしとあのイカれたお嬢様が2人きり!!

あのお嬢様は、あたしの唇………いや、身体を狙ってきます!!

魔物なんかより遥かに怖い!
昔、誘惑し過ぎてロリコンのド変態富豪に屋敷に連れ込まれそうになった時より怖い!
怒った大佐より………


………怖い!!大佐はあたしの身体を傷ものにしたりはしないもん!
心はズタズタにされるけど………

魔物や変態はトグナガで成敗できたけど………



あう〜

こんな屋敷、さっさと逃げ出せばいいのに!




嫌!!
念願の豪邸生活を捨てたくない!

そうよ!
玉の輿になれるんなら、多少の障害ぐらい!
我慢すればいいんだ!
所詮、女であるお嬢様があたしにできる事なんてしれてるはず!

それぐらい我慢できなくて、玉の輿なんて無理よ!!

意外と棘の道なんだなぁ…




コンコン

「あの〜。アニスちゃん?ちょっといい?」


キターーーーーー!!!!
嫌だあ!!怖い怖い怖い!

お金の為!

でも怖い!
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 22:09:23.23 ID:+IlrY4IDO
「ど、どうぞ。」


く〜
まだ覚悟が出来てないけど………

あたし頑張る!

見てて!イオン様!
守って!イオン様!



「あらあら、やっぱり同じ服を着てる。」

「え?服?」

「せっかくお風呂に入ったのに、また汚れた服をきちゃうなんて……」

「だって……替えなんてないし……」

「はい。これ、私のなんだけど………着れない事はないと思うの。」


服……あ、綺麗。

うわ、めちゃめちゃ豪勢じゃん!

「はぅう〜!ありがとうございます!」

「じゃあ着替えましょ。」

「……え?」



ぎゃぁああああ!!

そういう作戦かぁあああ!!!!

服に目が眩んでほいほい裸になった無防備なあたしに………

侮れん!


「いえ、せっかくですが…」

「はい、脱いで脱いで♪」

「え?うわっ……ちょっと!?」


え?何?
凄い力………

え!?嫌!!
ダメ!

ダメ!脱がされる!!

「ちょ、ちょっと!」


もうダメ!トグナガでいっその事………


ってダメー!!

お嬢様を傷つけたりしたら、もうこの家追い出されちゃう!!


「い…いや……だめぇ…………あ……」


あう〜………


イオン様……
穢れるあたしをどうか嫌わないでください………

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 22:31:30.21 ID:+IlrY4IDO
「はい。完成〜。」

「…………あ…」

「どう?気に入りました?」

「……可愛い……」


チョーかわいい!!

鏡にうつる私、まるで妖精じゃん!!
服以上に中身の素材が最高なのね!!

いや、服もやっぱ超豪華!そんな服が似合うあたしってば、も〜惚れ惚れしちゃう〜♪

「可愛いですわ。アニスちゃん。」

「……えへへ………」



見た!?見た!?
恥ずかしがるあたしのきゃわい〜笑顔!!
もう天使じゃん!

もうサイコー!!



「あ、ありがとうございます。お姉様。」

「お古がちょうどのサイズでよかった。

でも、下着はさすがになかったわ……。大丈夫?寒くない?」


「はい。スカートの中はドロワなんで特に問題ありません。」

「そう?ならよかったですわ。」




う−ん、せっかくの服で寝ちゃったら、ゴワゴワにならないかな?
高そうなのに、もったいないなぁ〜


「あのー……」

「はい?なんでしょう?お姉様?」

「その………。さきほどはすいません。何か私が間違った事をしてしまって……」

「え?いや……別に……いいですよ。」

危うく一生消えない心の傷を貰うとこだったけど……

「あの……。姉妹が一緒のお布団で寝る……と、いうのも変でしょうか?」


「へ?」


一緒の布団で………

…………寝る!?
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/03(土) 23:02:16.62 ID:+IlrY4IDO
「私のお友達に、仲がとってもいい姉妹がいるの。
たまにお姉さんの方が一緒のベッドに寝た時の話をするんですけど……。
楽しそうなんです……」


…………

…………はっ!

何考えてるの!?

寝るったって、同じ布団に入って目をつぶるだけでしょ!

宿屋のベッドが一つしかない時とか、よくティアと一緒に寝てたじゃん!



「ま、まぁ…………。
それぐらいなら……」


「よかったぁ〜?私、一人で眠るのが淋しかったんです!」

「あはは…。お姉様に喜んで貰えて、アニスちゃんも嬉しい〜……」


ただ、寝るだけだよね?


何もしないよね?




「じゃあ、寝ましょっか?」


「は………はい。」

緊張する〜!!

なんなのこの感じ!!

「あ………。隣に人がいると、お布団の中ってさらに暖かくなるんですね。」

「あはは……。そうですね……。」



とりあえず相手に背を向けて防御の構え

寝ろ!寝てくれ!

早く熟睡して〜!

安心できない!!

あたしの方が先に寝たら、無防備なあたしの身体に何をされるか………


「ふふ………」
ムギュ

「はぅあ!?」


て、起きてる内から攻めてきた〜!!!

後ろから抱き付かれたー!

ちょ!?
やっぱそういうつもりだったなの!?
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 23:14:37.74 ID:+IlrY4IDO
「アニスちゃん……いい感触……やわらかい…」

「はわわわ………」

「なんか、小さい頃にぬいぐるみを抱いて寝ていたのを思い出しますわ〜。」


ググ……


そんなに力を込めて締め付けられたら……

確かにアニスちゃんはぬいぐるみ並、いやそれ以上に可愛いけど………


でも
お嬢様の身体も暖かくてやわらかい……



「はぅう〜……お嬢様…」

「ホント、かわいい妹……。アニスちゃん……」

……ムニュ……

「………ひゃぅ!?」


え!?胸!?
なんで触るの!?


あ……もう……

「ひゃぁあ……お姉…様……だめ……」


「やっぱりやわらかい……。ぴったり手にはまる…………かわいらしい……」


「………寝るだけ……じゃないんですか……?」


「え?姉妹が同じお布団に入ったら、お姉さんが妹にこうするものなんじゃ?」

「…………また、さっき言ってた人の入り知恵ですか……?」

「え?やっぱりおかしいの?また律ちゃんの嘘?」


……はぁ……はぁ……

なんでこの人はそんな嘘に騙されてばっかなのよ……



ギシッ


「……え?」


お嬢様があたしの顔の前に手を付いた
仰向けになると、お嬢様の体は私のちょうど上においかぶさっていた………


え?え?

なに………この状況……?
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/03(土) 23:35:25.71 ID:+IlrY4IDO
………

あたしは今恐怖の絶頂を迎えている………

布団の中であたしの両横に手をついて上に覆い被さっているお嬢様……

その目が……今までと違う



この目………
魔物が獲物を睨むとき、これぐらい眼光がするどくなるよね……

獲物…………

……あたしだ………



「え!?………あ、あの………」


ザッ!

お嬢様の素早い右手があたしの左手首を押さえつけた………

え?まさか……


「……い…いや……」

「………」

無言のまま、あたしを睨み付けてくる

表情も………怖い……

押さえつけられた左手も力が込められて痛い……

なんなの……?


「痛………!?」

なんとなく、お嬢様の顔があたしの顔に向かって近づいてる感じが………


「いや……ちょっとまって……」

ザッ!

右手でお嬢様の顔を押し退けようとしたが、一瞬にしてお嬢様の左手に抑えられ…………

ギシッ


え?

ちょっと?

え?

これ、ヤバいんじゃない?

これ、さっきまでの雰囲気と違う………


マジだ……

お嬢様………マジだ!!





「痛い……手が痛いです…………お姉様………」



「………アニスちゃん………かわいい……………」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 23:56:01.28 ID:+IlrY4IDO
怖い………

怖い怖い怖い………



「アニスちゃん……」

「……え……?」


また、目が近寄ってくる


いや……

その目は………嫌だ……

怖い……


「いや………あ………いや……嫌!嫌だ!嫌だって!ちょ!!あ!」


「………静かに……」


「あ………」


黙ってしまった……

いや、黙らされた……

口を封じられた……

お嬢様の………唇で……



ただ塞がれてるだけじゃない………

入ってくる……入れらるてる…………

舌が……


「…んん………ふぇ………んくぅ……」


あ………また胸……触られてる………

手がいつの間にか解放されてる………

でも、もういいや……

なんか、もういいや……
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/04(日) 00:15:02.44 ID:YnIXqk2DO
「むぐぅ………………ふぁ………ひぃ!?」



え?
なに?
どこ触られたの?

あ………

スカートの中………


あ………

「え………い……や、やだ……いや……だめ…あ…」


「……大丈夫だから…」


あ……いや………いや!

ダメ!

そこは、まだ早い!

あたし、そんなの……


や、だめ!!

なんかくる……

頭が…………


「あ……だめ………もう………だめ………!!」


いや!!

………あ……


なんか………凄く気持ちいい………


スッキリする…………



「……はうぅ………」


あ………なんか………

濡れてる……


「あらあら………。
凄い事になってますね……」

「……え?
……………ぇえ!?」



え!?

やだっ!!

濡らしてる!

ドロワやスカートや布団が………


「!?……あ、あ……」

「予想以上にかわいらしかったので……………つい。でも、気持ち良かったんですね……」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 00:20:00.81 ID:YnIXqk2DO
「ふぁ……ふぁあああ〜!!!」


「え?あの………アニスちゃん……?」


「お姉様のバカぁ!アニス、怖かった!!なんでこんな事するのぉ!?」

「……………。」


ギュッ


「ふわぁあっ!?……」

「かわいかったから………アニスちゃんが……」


だからって、抱きしめて済まそうたってそうはいかないわ………

アニスちゃんにこんなに恥をかかして……

でも、完全な嘘泣きじゃない……

お嬢様の顔はマジで怖かったし………

それが元に戻った安堵感やら緊張の糸が切れて、ドバッと涙が溢れてきた……



「それに………お姉さんだから、多少は強引にしなきゃ……って思って……」


「………ぐすん……お嬢様の姉妹に関する概念はおかしすぎます……」


「ごめんなさい……」


「…………もう寝むりたいです!」

「分かったわ。もう何もしないから………」

「………え?この布団を使うんですか?」

「え?何か問題でも?」

「いや………あたしが濡らしちゃったし……」


「私はむしろ、アニスちゃんの匂いが染み付いてて、寝心地が良くなったと思うんですけど………」



この人………

やっぱり頭オカしい!!
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 00:25:58.19 ID:YnIXqk2DO
寝るんで続きはまた明日適当に
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 09:13:13.44 ID:YnIXqk2DO
……………さて

昨晩、あたしは熟睡していた

なんか寝る前に冷や汗を掻き過ぎたせいか、ぐっすり寝れた……

この人の横で……

「…………zzz」

気持ち良さそうにすやすや寝てるし……

あたしが寝ている間に何かしてたんじゃ………



でも、寝顔はかわいい………

癒される………

昨日、あんな雌豹だったとは思えない……



あれ?

………なんか下の方がむずむず………


「………はぅあ!?」


しまったぁあああ!!!

マジでこの布団で寝てたのかぁ!?

あ!!
しかもまだ濡れたまんまの服まで着てるし!

ドロワとか、肌触りがぬめってしてめっちゃ気持ち悪い!!


「んにゃああああ!!!」

絶叫の中、あたしは布団を飛び出す……

服を脱ぎ捨て、昨日お嬢様の持ってきた服の中から別の服を選んで着た……


「うへへ……あたしってばマジでかわいい〜♪」

鏡にうつる自分の姿に酔いしれる事30分……

………だって、

ホントにアニスちゃんってばかわいいんだもん♪



「……う〜ん……」

「はがっ!?………」

ベッドから声が………



………寝返りをうっただけのようだ………


今の内だ!!

早くここから逃げないと!

アニスちゃんの体は将来アニスちゃんを(金銭的な意味で)幸せにしてくれる運命の王子様のものなんだから!!!

こんな女が夜な夜な自分の不埒な欲求を満たす為に使われる玩具なんかじゃないんだからね!!
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 09:26:40.80 ID:YnIXqk2DO
…………ちょっと小腹が…………

あ、昨日料理した時、材料がまだいっぱい余ってたような………



なんか食べていこか……

ん?

「うわっ。なんか、この場に似合わない写真立て……。安っぽ……」


なんで広いのリビングのこんな目立つところに……


あ、お嬢様
……と同じ服をした他の女が4人……

制服?軍服?……あ、学生服なのかな?


でも、お嬢様以外は幸薄そうなのばっか……

こいつなんてアホまるだしの面してる……

このカチューシャは……なんか意地汚そう……

こっちの背の高いのはカッコよさそうなのに、なんでこんな恥ずかしそうな顔してんの?写真が恥ずかしい?……実はシャイ?

………んでこいつはダメだ!黒髪ツインで童顔!?
アニスちゃんとキャラかぶりを狙ってんの!?

まぁ、どうせアニスちゃんの方が、若くてピチピチですよぉ〜だ!



でも………お嬢様は幸せそうな顔してるな……

でも、なんか板を叩いてるように見える?
白黒白黒……ピアノ?




………って、こんな事してる場合じゃない!!

さっさと何か食べ物……




ふと、あたしは思いだしてしまった

昨日、料理を美味しそうに食べていたお嬢様の顔を…………


「…………」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 10:10:52.31 ID:YnIXqk2DO
と、いうわけで

アニスちゃん特製シチュー完成〜♪


………なんでこんな時に本格クッキングを……

でもでも〜
キッチンに立って豊富な食材を目にしたら、どうしても腕をふるいたくなるのが乙女の性〜、て感じ〜?


………一応……お嬢様の分も作っておいた

だって……ほら
一晩こんな豪邸に泊めてくれたわけだし………

でも、昨晩ベッドの中で体で払わされたような…

むしろ、おつりをよこせ!


「あらあら、かわいいエプロン姿ね〜。朝からいいものを見せてもらいましたわ。」


「でっしょ〜。アニスちゃんは何を着てもかわ……」



はぅあ!?

お嬢様が起きてきた!!

しまった!
絶体絶命!!



「はわわわ………。お早うございます……お姉様…」


「いい匂いです〜。朝ご飯。作ってくれてたんですね〜。」

「あ、がぁっ……は、はい!そりゃもー、お姉様の為に心を込めて作りました!!」


「あらあら。では、早速いただこうかしら?」



あう〜

イオン様、あたし何かいけない事をしたんでしょうか?

もう、あたしには救いはないのでしょうか?



「朝起きたら手料理を作ってくれるなんて……
アニスちゃんはお嫁さんみたいですね?」

「あは、あははは……」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 10:24:22.90 ID:YnIXqk2DO
「あら、おいしい。すごくおいしいですわ!」

「………はい。ありがとうございます……」


眠り薬でも入れとけば、隙を作れて逃げれたかもなのに………

……い、いや!

何を言ってるの!?

今日こそ、お金持ちのお父様にあたしを紹介してもらわないと!
もう親族やらなんでもいい!!
あたしは!その為に昨晩だって……!


「ホント、アニスちゃん。本当にお嫁さんになってくれたら、いいですのに…」


「へ?……え!?ホントですか!?」

え?何々!?

あたしを誰かに紹介してくれるの!?


「…私の……かわいいお嫁さんにしちゃいたいです……」


「………はい?」


………はぁ……

なんだ冗談か……

そりゃあんたが男だったら

ベッドの中で既成事実になってるんだから
脅してでも 婚約に持ち込ませるわよ!


「無理ですよ〜。お姉様は女の子なんですよぉ〜?お嫁さんになる側ですぅ〜。」

「あら?でも……、確か同性婚ってものがヨーロッパにはあると聞いたのですが………」


「どーせい?」


「おなじ性別同士の結婚でも、法的に認める………というものです。」




……………ん?


何?


あたしの中に何かが走った………
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 10:39:26.82 ID:YnIXqk2DO
「…………それって、つまり財産も共有するんですか!?」

「?……ええ。法的には婚姻となるので………」




あたしが玉の輿を狙う理由………

お金の為!
お父さんやお母さんを楽にするため!
自分のため!

その為にならキチガイペドロリ伯爵や野蛮国の鬼畜王、箱入り馬鹿お坊っちゃん、言ってしまえば大佐とでも結婚する覚悟があった………


あたしの、オールドランドでは同性の婚姻なんて、法的にはおふざけ程度の話だった………



「お姉様……それ、ホントですか?」

「え?……ええ…」


「……マジですか?」


「?……………??……」

お嬢様はおろおろしてる…


あたしが今考えてる事……


同性でも結婚できる……

目の前にはちょっと抜けてそうだけど超お金持ちのお嬢様……


昨晩、既成事実………






「………お姉様………いやお嬢様………」


「は、はい?……何か?」


「あたしと!結婚してください!!」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 11:01:10.29 ID:YnIXqk2DO
「え?………あ、あの………え?」


「結婚です!あたし、お嬢様のお嫁さんになりたいんです!!!」

「は、はい………ですが……その……あの……」




なんとなく、お嬢様が怯えてるような気がする……


多分、今のあたし、すんごい迫力の顔でお嬢様に迫ってるんだろな……


でも、ダメ!

ここでひくわけにはいかない!!!


「あたし!あたし!お嬢様の為ならなんでもします!毎朝ご飯つくります!!お風呂も一緒に入ります!!夜だって、いつでもお相手します!! 」


「………え、えと。でもね………」



ここだ!!

チェンジアップ!!


「それとも………お嬢様、アニスの事が嫌いなんですか……ぐすん……?」


「え?えぇ!?……いえ、そのような事は……」


アニスちゃん必殺!ヒットアンド泣きじゃくり!!



決まったー!

大佐以外の人なら、例え相手が女性でもこれを食らったらイチコロよ!!




「………ごめんなさい。私一人では決めきれません。あたしのお父様に聞いてみないと……」


「はぅううう……」


ちっ

やっぱり金持ちは親類の賛同を気にするんだから…

やっぱりこっちの世界でも女の子同士の結婚も難しいのかな……?
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 11:27:15.58 ID:YnIXqk2DO
「………でも!アニスちゃんがお嫁さんになってくれるなら、ぜひそうしたいし!……だから……」


「……なら、今日は姉妹じゃなくて、夫婦になりませんか?」

「え?」

「だ〜か〜ら〜、今日はアニスちゃんがお嬢様のお嫁さんになります!」


とりあえず、そういう事にして、今日もこの家に居座ろ〜♪

なんたって、玉の輿がかかってるんだから……

相手は女だけど
お金持ちならなんだっていいし〜♪


「……はい。そうですわね…。そうしましょうか!」

「はわ〜ん。アニスは今日からお嬢様のお嫁さんですぅ〜!!」

「じゃあ、またアニスちゃんでいいかしら?呼び名………」

「はい!んで、あたしはなんてお呼びしましょうか?コト………」


名前……
コト………なんだっけ?

もぉ〜、コトちゃんでよくない?



「ムギ……。お友達はそう呼んでくれてました。」

「ムギ?ムギちゃん?
かわい〜ですね!じゃあムギちゃんで!!
ふつつか者ですが、今日からお世話になります。
ムギちゃん。」


「//////。こちらこそ。アニスちゃん………」





よし

後は、お嬢様をオトすだけ…………
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/03/04(日) 12:27:54.16 ID:Ja9nL2yUo
凄いスレを見つけてしまった
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 13:12:01.07 ID:YnIXqk2DO
……………

でも、具体的に何をすればいいんだろ?


お嫁さんって言ったら、ご飯を作ってあげたり、お風呂で背中を流してあげたり、夜のベッドで……


……て、もう既にやってる事ばっかじゃん!

え!?
じゃあ、これ以上何をアピールすればいいの!?


「あの、アニスちゃん。よかったらこの後、私の部屋に来ない?」

「え?あ………はい!」


部屋………私室……

え?昼間っから!?


いや〜ん!お嬢様ってば大胆!!


「何々!?何するの!?ムギちゃん。」

「大したことではないのだけれど……。実は、最近ハマってる趣味があるの。」




趣味………?


いゃぁん!なんか期待しちゃう〜♪

お嬢様の趣味…………


え?

なんか危ない事じゃないよね?

この人ならやりかねん!


「あ……あの。趣味って?」


「音楽です。私、最近ピアノの練習にハマってて…」


「へ?」




案外普通でした


36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 16:28:46.90 ID:YnIXqk2DO
やっぱお嬢様の部屋はひっろ〜い!!!


なんかいい匂いする〜



んで、でかいピアノがある

でかさだけじゃなくて高そう……


「ムギちゃんのピアノ〜♪わくわく♪…わくわく♪」


うっは〜

高そうな壺!
なんか光ってる
………宝石!?


きゃっは〜♪


…………あ、なんか聞こえてきた…………



……………

……………


なんだろ………


……………



37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 16:40:05.71 ID:YnIXqk2DO
「あまりレパートリーはなくて……。気に入った曲だけを独学で弾けるようにする程度なんですけど……」


「いえ!さすがお嬢様です!あたしなんて、楽譜も読めませんよ……」


「いえ、私も………。音楽は習い事の一つに過ぎませんでした……。」


「……どうかしましたか?」


「い、いえ………。
………そうですわ!
アクセサリーなど興味ありませんか?」

「え?装飾品ですか?ありますあります〜。」


キター!!

何々!!?
金のブレスレット!?
ダイヤの指輪!?

はわ〜ん
宝石が埋め込まれたティアラなんかも〜



「はい、これ!」


「うわぁ〜………あ?」


…………?

カチューシャ?

それに………猫耳?


「猫耳バンドです。」


「あ……はは。かわいいですね………」


「アニスちゃんに似合うと思うわ〜♪」



やっぱ、この人………変
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 16:55:46.19 ID:YnIXqk2DO
「うわぁ〜。かわいい〜……」


「……あはははは……」

そりゃあたしは何をつけてもかわいいだろうけど……


う…………でも

猫耳なあたし……

破壊力バツグンじゃん♪


「あの!アニスちゃん!」


「は、はい!?なんでしょうか!?」


「にゃ〜……って、言って下さい………」


「………へ?」

「にゃ〜………です!」

「……にゃ、にゃ〜…」


「あぁ………癒されますわ〜……」


「あはは……。良かったですにゃ〜。私も嬉しいですにゃ〜……」


「そうですわ!
アニスちゃん!これを…」


白黒の……服?


「猫耳メイド〜。最高のシチュエーションですよね〜。」


「にゃぅあ!?」


な、な、
なんであたしがメイド服なんて!!?

使用人の服なんて着たら、幸が薄くなっちゃうじゃない!!


………ま、かわいいのは認めるけど………


「ささ、お着替えしましょう♪」

「え!?え!?
…………にゃわっ!?」


またこのシチュエーションなの!!?


「い、いや!!
ちょっ!………自分で脱げるから………
あ、いや!?」




あう〜…………


この人のお嫁さんはやっぱ嫌かも………
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 17:06:14.28 ID:YnIXqk2DO
「かわいい〜!!
アニスちゃん!可愛い過ぎます!!」


「……あ、ありがとうございます……にゃ〜。」



あは、あはははは


もう、なんでもいいや……


「あ、あの〜……ムギちゃんはこ〜ゆ〜のは着ないんですか〜?」


「あ、私?私は着るのより、着ている人を見るほうが好きなので……♪」



はぁ〜……

なんか疲れた………


あたし、こんなのでお嫁さんになれるのかな?


玉の輿の為にも、結婚まで持っていかせなくちゃならないし………

その為にも、お嬢様を誘惑して、あたしの虜に………




あれ?


「あ、あの〜、ムギちゃん?」


「はわ〜……ふぇ?なんでしょ〜か?」


あたしに見惚れてる?


あれ?今、ひょっとしてチャンス!?
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 21:11:22.57 ID:YnIXqk2DO
「……えへへへ……
ム〜ギちゃん。」

「ふぇ?…………あ……」


姿勢を低くして、お嬢様の懐に入り込む

上目遣いで近づき………


「………にゃ〜ん。」


「えっ!?あ、アニスちゃん!?」

「ごろにゃん♪」


そのまま胸の中へ飛び込んだ

頭を胸の間になすりつけてグリグリ〜

「……あ……アニスちゃん、どうかしましたか………?」


「にゃ〜♪にゃにゃっ♪」


もう言葉なんて発しない……

あたしはかわいい子猫

子猫になるんだ!!


ペロッ

「あ……やぁっ!」

そのまま首筋を軽く舐めて………

もういっそしゃぶり付いちゃえ!!


カプッ

「ひゃぁっ!?……アニ……ス……ちゃん?……やっ………あ…………」


さっきや昨晩とは違って、今はアニスちゃんが先手を取ってる〜♪


こう見ると、お嬢様も意外とかわいい〜



「にゃふ〜ん♪」


「アニ……ス……ちゃん…………どうし……ちゃったんですか…………?
ひぃあん!?」


今度は耳たぶを軽く噛んでみた……


どぉ?

お嬢様

あたし、こんな子猫にもなれちゃうんだよ?
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 21:51:02.67 ID:YnIXqk2DO
大佐はあたしを
かわいい妖精のふりをして危険な森に連れ込む皮をかぶったゴブリン
って言ってた……

……ゴブリン………って…………さすがに嫌だな


でも、それで悪い?

人を魅惑するために見た目に気を遣う可愛いゴブリンがいるんなら……




「にゃ〜ん♪」


今、私は子猫

子猫の皮を着た小悪魔かもしれない

……だから………

お嬢様を襲っちゃうんだから♪



「………い……あ……。アニスちゃん……もう……」
「にゃにゃっ、にゃっは〜♪」

ゴソッ

「あ………だ、だめです………あ……」


胸元から、お嬢様の服の中に手を入れた

お嬢様の胸を直に……

なんか普通の大きさ

ティア(巨乳)といつも一緒にいるせいか、あたしの基準がおかしくなったのかな?


でも………柔らかい


「あ………いや……」


お嬢様の喘ぎ声………

………心地いい

あたし、なんか獣の本能にでも目覚めたかな……?



「にゃひゃっ♪」

「……あ………ダメ!」


服をずらして、お嬢様の素肌が露になった……

お嬢様の……
大き過ぎず、小さくもない胸………


ペロッ

「ひぃ!だめ、ダメです!あ、やぁ!」


いい匂い………

いい舌触り………

お嬢様は制止しようと手であたしの肩を押してるけど、力がほほんど入ってない………

「あっ!………やぁ……だめぇ……」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 22:10:11.29 ID:YnIXqk2DO
「にゃは〜♪子猫をなめちゃだめですにゃ〜♪」


「はぁ……はぁ………」


どうかな?
アニスちゃん頑張ったよ


お嬢様、満足した?

まだ足りない?


なら…………



ガシッ

「にゃぅっ!?」

え?
肩が……痛い

さっきまで全く力が入ってなかったお嬢様の手がものすごい力で掴んでる……

指が食い込んでる……



ドサッ

「にゃがぁっ!?」

そのまま引っ張られて、反転して………

気が付くとベッドの上に仰向けで………



あれ?

なんでまた……こんな……


「あの………え〜と…」


恐る恐るお嬢様の目を見た…………



やっぱりだ


昨晩みたいな目をしてる……

しかも、今回は口元がややにやけている……


「……アニス……ちゃん……」


「ふぇっ!?あ……あの………」

「いたずらな……子猫ちゃんね………」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 22:17:33.21 ID:YnIXqk2DO
ガシッ!


「あっ!痛っ!?」


もの凄い力で胸を掴まれた………


痛い!

痛い痛い痛い痛い!!!


「痛い!痛いです!ムギちゃんやめて!」




ギシッ


お嬢様があたしの上にまたがって………


バサッ


「ひぃっ!?」


服の上半身部分を下げられた!!?

いや……

素肌が………

胸が見えてる……


「いぃ!?いやっ!!」


「……あら?…もう猫の真似をしないの?」


ギュッ

「ひぐぅ!あ!痛い!」


痛い!
胸の先をつねってきた!

痛い!痛い!

千切れる!やめて!!


「やめて!痛いよぉ〜!!やめて!やめて!やめて!やめ…………」




もうダメ!




「んぎゃあぁあああ!!」

「!?」


絶叫とともに、あたしは両腕をお嬢様に向けて思いっきり伸ばした!!
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/04(日) 22:33:49.27 ID:YnIXqk2DO
ムギュ!!

「えっ!?……あ、やぁん!!」


お嬢様の露になっていた胸にしがみ付いた

今度はかなり力を込めて!


「やぁん!痛っ……もぉ!!」

「うぎゃっ!?」


またあたしの胸に激痛が!

お嬢様の私のを掴む力がさらに増した!?



「………う、きぃっ!」

歯をくいしばりながら、あたしも自分の両手に力を込めた


込めて込めて込めて…!!


「あんっ!!……ん!!」

「ひぐぅっ!……だ……だめ……」


弱音を先に吐いたのはあたしの方だ………

向こうは上から押さえつける分、力も強かった


あたしもお嬢様の胸や先を掴んで、これでもかってぐらい引き下げるけど………


…………ダメ!


まけちゃう………!



「あぐ……あ………んぐ!!!」

「えっ!!?」


もう片方の手をお嬢様のスカートに伸ばした

昨日、あたしはあれを食らって、一瞬で昇天してしまったから

逆転を狙うにはそこしかない!!



「えっ!?やぁっ!!」


お嬢様の胸を掴む力が若干弱まった!!

チャンス!!

一気にスカートの中に手を差し込んだ!
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 22:48:22.67 ID:YnIXqk2DO
とにかく突っ込んで


手探りで



「やぁっ!?いやぁっ!」


明らかに向こうの力が弱まってる

効果的だ!



……クチュ……


「ひぃっ!?」

指に力を入れると、なんか妙な感触………

あ、入っちゃったんだ……………


このまま、力を込めて掻き混ぜちゃえ!



「やぁっ!!んあ……ああぁん!!……ひぐぅ!!」


ついにあたしの胸から手を離して、スカートに入っているあたしの腕を両手で掴んできた

でも、全く力が入ってないようだ


あたしはスカートに、あそこに指を突っ込ましたまま、もう片方の手でお嬢様の肩を引いた


ドサッ

今度はお嬢様がベッドに横になった



「ん!!…だめぇっ!!」

お嬢様は両ももを閉じてあたしの腕を挟んだ

そんな事をしても、あたしの指は止まらない

うずくまって、小さくなるお嬢様………


………勝った……


いや、まだ油断できない………


もうこんな危険なお嬢様、リミテッドの光を落としてぶっ飛ばしてやろうかしら……


でも、うずくまって喘ぐお嬢様も………かわいい……
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 00:23:37.58 ID:lECchezDO
………そうだ……
第3音素を使って……


もう片方の手の指に意識を集中………

音素を込めるくらいなら、トクナガ無しでも……





バチッ



人差し指に微小の電撃を走らせた


光って火花が飛び散った


「……えっ?……」

それを見たお嬢様の顔が少し、いや、かなり歪んだ

表情もだんだん……
怯えた小犬みたいに……


ひょっとして、音素使い自体が珍しいのかも



「……大丈夫です。じっとしててください………」

「えっ……そんな、ダメ!」


スカートの中の腕に意識を集中……

指に集中………



大丈夫……

例え力を込めすぎても、あたしの魔翌力じゃ気絶させるぐらいがやっとだから……



ビクッ!!


「ひゃぁっ!!…………………………………………」


お嬢様の身体が弾けて飛んだ…………


そして、ヒクヒクって……


顔は、目は開いているけど虚ろになって、もうどこも見ていないようだ

開いた口は横から唾が頬にかけてだらしなく伝っている


イっちゃったんだ……


スカートの中の腕が濡れていくのを感じる……



…………なんか


あたしはまだ満足出来ない…………
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 00:26:57.39 ID:hNLz/OyMo
アニスが百合覚醒しまくってるなww
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 00:43:29.74 ID:lECchezDO
…………なんだろ

まだ、何かできないかな?

あたし、満足できない……


ねぇ、あたし、満足できないよぉ?



お嬢様の頬を触った


なんの反応もない

ただ、かすかに呼吸する声は聞こえる……



………あたしも……

気持ち良くなりたい……




お嬢様の手を取った

柔らかい手……

柔らかい指……


自分のスカートを捲り上げて、お嬢様の指を自分のに近付けた



何やってんだろ……

こんな事して、なんの得にも………

でも

気持ちいいんだろうなぁ………



「………ん……ぐっ!」

ゆっくりいれた……


あ、ちょっと冷たい……


「……はぁ……はぁ………んん!……あぁっ!!」



入れただけで、ちょっときちゃった………

あ………足が……

力入んない………


床に膝を着いて、上半身からベッドに倒れこんだ……

お嬢様の体の上に………


「はぁ………はぅ……」


お嬢様の濡れたスカートの上に顔がのった


あ………

いい匂い…………
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 00:57:03.26 ID:lECchezDO

なにやっての………


もぉ…………



でも……

いい匂い………



お嬢様のスカートを匂って…………

そのまましゃぶりついた………

あたし、もうおかしいよね

自分でも分かる……


でも、もっとおかしくなっちゃってもいいかな?


ねぇ?

イオン様………


ちょっとだけ、目をつぶっててくれますか?




片方の手はお嬢様の指を動かし続けて、もう片方の手でお嬢様のスカートを捲し上げた



あ………

綺麗…………



いい匂い…………


あ、もう
頭の中
何考えてるのかも分かんないや………




ペチャ……ペチャ……



でも、なんで舐めてるんだろ…………

あたし、なんでお嬢様のを舐めてるの?

分かんないや………


「……ん……ん……」

あ、あたし自身もなんかどんどん気持ち良くなってく…………


クチャ…クチャ…

お嬢様の指を動かす手も、なんだか激しくなってきて……

もう、あたしの手じゃないみたいで………



「……ひゃっ……あ………ダメ!………あぐっ!!」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 01:20:50.27 ID:lECchezDO
………………


あれ?

あたし……どうしちゃった………?


『アニスの馬鹿!』

『うっさい!根暗ッタの癖に!』


………あれ?


なんで、根暗ッタが………

これ、夢?


『アニス!イオン様の仇!死んじゃえ!!』

…………

『アニスとなんかお友達になれない!!』

『アニスなんか嫌い!』




やめて!

あたしは………

あたしだってあんたの事なんか嫌いだった!!



でも…………






「……………」


「あ……起きましたか?」


あ…………お嬢様……

あたし、寝てたんだ……

「あの………その………」

「………え……?」

「……アニスちゃん。大胆なんですね…。」


「………はい?」

「……その………あの……私、気は遠くなってましたけど………アニスちゃん……あの後………」


恥ずかしそうに、スカートの裾を押さえながら………


…………

「あ………あがぁああっ!!!?あ、あれは!その………!」


あたしも一気に顔が赤くなった
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 01:38:20.68 ID:lECchezDO
「あ、いえ………私もいささか強引にやっちゃっ感がもありますので………」


「……そ……そうですよ!あたし、すごく痛かったんですよ!?」


「ごめんなさい!私………本当のアニスちゃんを知りたくて……」

「………へ?本当のあたし?」

「アニスちゃん、私と出会った時から妙にぎこちなさそうに慣れない振る舞いをしていて、無理してるような気がして………………。だから、私、本当のアニスちゃんを見たかったんです!!!」


「………本当のあたし?」


……何言ってんの?こいつ………


「…………へぇ……」


「だから、その……」


「だからあんな怖い顔をするんだ………」


……………

……だから、賢い女は……


「ムギちゃん。アニスはアニスだよ?かわいいアニスちゃんだよ?」


「……え?あ、あの……」

「アニスは謙虚で表裏のない真面目な普通の女の子で〜す♪」


「………あ、その……」



なんか、ムカつく


本当のあたしが知りたい?

何言ってんの?

教えるわけないじゃん


本当のあたしを見て、あたしと結婚したいなんて思う奴なんかいるわけない!!


だから……

皆……

あたしの外側だけ……
綺麗でかわいいアニスちゃんの外側だけ見てればいいの!!
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 01:52:17.38 ID:lECchezDO
「……ごめんなさい……」

「何がですか?」

「私……あなたを怒らせるような事をしたなら………ごめんなさい!」


「……別に怒ってないですよ〜。あたしは、いつも笑顔でハッピーって感じ〜?」


「ごめんなさい!ごめんなさい!わざとじゃないんです!
……だから、嫌いにならないでください!!」


「…………」


なんなの………

あたしが怒ってるように見えるの?

こんなにハピハピ笑顔で受け答えしてるのに


嫌うわけないじゃん

どんな事があろうと、あなたは私の王子様……いや王女様なんだからね……


「………アニスはムギちゃんの事、大好きですよ?」


「……ぐすん……。本当ですか………?」


「うん!もうサイコーに!」



ウザイ………

もう泣き止んでよ……


こんなにあたしが笑顔を振り舞いてんだから……



根暗ッタの方がマシじゃん…………



「………ひぐ……そうですか………」

「うんうん♪だから、泣き止んで。」

「………」


ガバッ


「え!?」

また抱きついてきた


「………あの、アニスちゃん!私…………。アニスちゃんのお嫁さんですから!だから…………
………いえ……
もうちょっと、このままでいさせてください……」


「………いいですよ。」




…………………


ウザイ
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 02:06:52.00 ID:lECchezDO
「……………本当にごめんなさい!
私、なんか取り乱してしまって……」

「いえ〜。大丈夫です。も〜最高に可愛らしかったですよ?」


かわいそうなぐらいにうざかった……マジで


「あ、あの、アニスちゃん。実は、もうすぐ使用人達が屋敷の清掃に来るのですが………」

「清掃………?」

「さすがにこんな広いお屋敷の清掃だけは私の手には負えないので、1日に一回使用人達がこの屋敷に来るのです。
あの、アニスちゃんはお父様には内緒で私が勝手に上がらせてしまったので……。ですから、使用人には会わない方がいいかと……」

「あ……なるほど、分かりました……」


「それで!私は今日は屋敷を出て、周辺の観光に行こうと思うんですけど。あの、ご一緒にどうですか?」


「あ、はい。アニスちゃんでよければ御供させてください♪」


どうせこの家出たら、行くところないしなぁ……


しょうがないっか……


「………はぁ〜ん。2人で観光なんて、楽しみです〜。」


「あははは……アニスちゃんも〜♪」


なんか、さっきと違って扱い易くなった………


ホント、このお嬢様はくえないや………
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 19:12:37.57 ID:lECchezDO
「ふぁ〜……アニスちゃん!可愛い〜!」

「えへっ♪嬉し〜♪もっと褒めて褒めて〜♪」

「やっぱりこれも似合うわ〜……。もう、全部買いましょ!」

「やった〜……って、さすがにこの量は多い……。どうやって運ぶんですか?」

「そうですね……お屋敷まで輸送してもらいましょうかしら…」

「えぇ〜!?そんな、悪いですぅ〜。」



いやいや、バカじゃないの!?一気にこんなに服なんか買って………。
しかも全部あたしの為に……

「いいんです!私がアニスちゃんに着せてあげたいんです!!」

「ふぇ〜……。………じゃあ、せめてこれとこの一式だけにしときませんか?」

「そうですね……。そうしましょ!」


ふぅ〜

全くお嬢様はバカみたいに買い物して………

お嬢様のお金は将来アニスのお金になるんだからね!

あんまり無駄遣いしないでよ


「えいっ!」

ガバッ

「うぎゃっ!」

なんか頭にかぶせられたし……


「あの〜……なんですか?これ………」

「可愛い〜。やっぱり、そういう可愛らしいのが似合うわ〜。」


鏡には麦わら帽子がうつっていた……

綺麗な花がつけられていて……

質素だけど………ちょっといいかも………

「ほら。笑顔笑顔〜♪」

お嬢様がしゃがんで後ろからあたしの両肩に両手をついて、自分の顔をあたしの顔の横に並べてきた

すっごい笑顔だ………


「えへ………えへへっ…」

ちょっと苦笑い……

お嬢様の笑顔に圧倒されちゃった………


アニスちゃんが……

笑顔で負けた………




こんな感じで、最初にやってきた服屋を後にした……
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 19:38:17.90 ID:lECchezDO
街は………
まぁ、あたしは3日間ぐらい彷徨っていたけど………きれいな感じ

海の近くで、グランコクマの街並みに似た感じの風景………

「私、ガヤガヤしたところよりも、ゆったりできる場所に来たくて………。ここら辺はのんびりできていいですよね………」


まぁ………綺麗だけど……

ちょっと………静か過ぎない?

もっと人がいた方がよくない?

その方が、お金とか落ちてそうだし…

………て、お嬢様には関係ないか………


「アニスちゃんは、どんなところに住んでますの?」

「え〜と、宗教が支配する街で〜……」

簡単にお金を落としてくれるカモが多い街♪

「私が最近住んでる街は、もっと人が居て………特に学校には、楽しい人達がいて………」



はぁ………

なんか目が遠い空を眺めてる………

語りを聞くのは、あんまり得意じゃないなぁ〜……


「あ、ムギちゃん!スーパーあるよ!今日の夜ご飯の材料でも買わない?」


「……え?あ……はい。そうですね。」




今晩は何作ろうかな?

昨日は魚介類系だったから、今日はお肉系で……


「あら?お肉なら、そちらの………」

「えっ?でも、値段の0の数が違いますよ〜?」

「はい。でも、アニスちゃんが作ってくれるなら、素材もそれだけ……」

「………いえ。あたしの手にかかれば、どんな貧相な食材でもたちまち豪華なフルコースですから〜♪」

「そう………。なら、アニスちゃんに任せます。」


昨日はかなりいい食材を使ってたんだけど………

やっぱり肉のの品質の差はな………

ちょっとだけ高いの選んどこ………


「後、今日はデザートにも挑戦します。ムギちゃん、何がいいですか?」


「…………アニスちゃん。」


「えっ!?」


本気でドキッてなった

お嬢様は頬赤くして恥ずかしそうにしている………

それを聞かされたあたしはなんて反応すればいいのやら…………
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 20:19:25.04 ID:lECchezDO
「アニスちゃん、この香水とかならどうですか?」

「う〜。あたし、香水は苦手です〜。」






「アニスちゃん、靴とかは………」


「今履いてるのが動き易いんで、大丈夫です〜。」






「アニスちゃん!」

「はい、なんでしょうか?」

………今度は何よ!?


「浜辺………少し歩きませんか?」


「…………は、はい。いいですけど……」



振り回された………

今日一日…………


……バシャッ


「冷たいっ!……うぅ……」

「ムギちゃん。何やってるんですか……」

「だって、海が綺麗で……足だけでも……と。ひゃぅ!波が当たります!」

「はぁ………」


お嬢様………あんなに楽しそうに………

今日一番の笑顔………


あたし……さすがに今日は疲れた………

お嬢様は行くとこ行くとこで一々………



「アニスちゃん!」

「はい?」

「一緒にやりませんか!?気持ちいいですよ?」

「いえ………あたし……」


グイッ!

「あ!?」

「いいからいいから〜♪」

「あ、せめて靴を脱がせて………!」



靴を浜辺に放り投げて、海に向かって歩く……
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 20:24:48.01 ID:lECchezDO
ザァ……ザァ……

「はぅっ!!……冷たいです……」

足に波が当たる……

予想以上の冷たさ……



バシャッ!


「ひゃっ!?」


太ももまで一気に水がかかった!

「ムギちゃん!?何するんですか!?」

「え?水のかけっこ。それっ!!」


バシャッ!


うわっ!冷たい!

服にかかったらどうすんのよ!?


「もぉ!!アニスちゃん、ちょっと怒ったよ!」

バシャン!

「きゃっ!?」

勢いよく海面を弾いた

水がお嬢様の方へ散乱した

「やったな〜。えいっ!」
バシャッ!


「うわぁっ!もぉ!ムギちゃん!ちょっとはアニスちゃんに手加減してよ!」


バシャン!




何やってんの?

あたし達……

お嫁さんというより………はしゃぐ子供の遊びじゃん……




「いい笑顔ですね?アニスちゃん………」

「………え?……」


「今の笑顔………今日一番の笑顔じゃないでしょうか……?」


「え?………そ、そんな事ないですよ……」


「その笑顔が見たかった………。私………」


「……………。



…………だから、今日必要以上にあたしの為にお金を使ったりしてたんですね………」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 20:48:29.00 ID:lECchezDO
「…………」


「ムギちゃん……ちょっと見損ないましたよ。
お金であたしの笑顔を釣るつもりだったんですね………」


「……………ごめんなさい………」


「………いいんですよ…。それに関しては、アニスは怒れる立場にはありませんから………」

何も間違ってないよ……

お金をくれるなら

アニスはいつだって笑顔になれる………


「………。私……その……ただ……アニスちゃんの笑顔が見たくて………」


「………もう……この話はやめませんか……?」


「でも………私に向けてくれるアニスちゃんの笑顔…………。どうしてもぎこちなさそうで………」


「ムギちゃん!……もう、帰ろうよ………」


あたしは背を向けた……

今にも泣き出しそうなお嬢様の顔………

それがムカついてムカついて…………
イライラして………


でも、あたしは怒ったりしないよ………
あたしは……お嬢様に気に入られて………


「………さ、帰ってご飯にしましょ。ムギちゃん…」

バシャッ!!


水しぶきが後ろから飛んできた

あたしの両肩の後ろから伸びた手が、あたしの胸の前で組み合った……

背中には……感触が
お嬢様の身体の感触
体熱が服を通して伝わってくる………
鼓動の振動も……


「……………」

お嬢様は何も言わないままだ

ただ、あたしに抱き付く両腕の力だけがはっきりと増していく………

どうしたの?

また、抱き付いて誤魔化そうとしてるの?

それとも、あたしに何かするの?


いいよ
何をしても

あたしはなんだって我慢出来るんだから……

お嬢様の……お金の為になら………

「いいですよ…………ムギちゃん。あたし、ムギちゃんの為なら、なんだってしますよ………」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 21:10:45.08 ID:lECchezDO
「…………ご飯作ります………」


「………え……?」


「………あたし、アニスちゃんの為に、ご飯を作ります。家に帰って……アニスちゃんがそれを食べて……笑顔になれるように………」


「ご飯………で……?」


「だからね、アニスちゃん。もう一回……あたしにチャンスをください!」


「…………」


何言ってるの?

ご飯を作りたい?

作ればいいじゃん

食べて笑顔になる?

お嬢様が出してくれた料理で、あたしが嫌な顔をするわけないじゃない……


「本当ですか?アニスの為に、料理してくれるんですか?アニス楽しみ〜♪」


「……ええ。ですから、帰りましょうか。」


例え料理がどんなに美味しくなかったとしても、あたしはお嬢様の為に一生懸命笑顔を作るよ?


心配しないで

お嬢様


アニスはできるオヨメさんなんだから………


「アニスちゃん。その……」

「はい?なんでしょうか?」

「……手を……繋いでもいいかしら……?」


「……………。
何言ってるんですか〜?今日何回も繋いでたじゃないですか〜。一々言わなくたって、むしろあたしの方から繋いぢゃいま〜す♪」


あたしは笑顔でお嬢様の手を握った

ゆっくり……柔らかく……


どうしたの?

なんで一々そんなこと聞いてきたね?

あたしと手を繋ぐのが怖くなった?

あたしと……心の壁を感じたの?


大丈夫

そんなものはないよ

あたしはお嬢様のオヨメさんだよ?

あたしのハートはお嬢様に対してはいつだってフルオープン
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 21:32:47.46 ID:lECchezDO
「…………」


お嬢様が部屋に入ってからもう30分………


部屋で泣いてるのかな……

さっき、涙を我慢してたような気がする……

アニス……なんか悪い事でもしたの?

分かんないや


ただ
お嬢様が戻ってきたら……めいいっぱいの笑顔でむかえてあげなくちゃ




「……お待たせしました……」


お嬢様……やっと来………



「……え?」

あれ?
なんか………あれ?

「ムギちゃん………。あの………エプロン付けて……」

「はい。今から料理をするので………」

「いや……いや、その、あの、………なんで服を着てないの?」


エプロンを……

服を着ないでエプロンだけを付けた状態……


「はい……その……。新婚さんの台所では、“裸エプロン”を着たお嫁さんが包丁をふるうとか………」



…………え?
いや、まぁ、新婚ラブラブな夫婦なら、あり得なくもないような………


でも……なんで、今するの!?


あんな真剣な顔の後にこの姿は…………


「………それに、着衣を最小限に断つ事で、料理に対する精神の集中度も高くなるとか……」



いやいやいやいや!

関係ないでしょ!

むしろ寒さや熱さが素肌に直接くるし……

油系のなんかを作ろうものなら、かなり危なっかしい格好だわ…………


「とにかく!私は本気で作ります!だから、アニスちゃんは待っていてください!」

「え?あ、はい!」


なんか嫌なスイッチ、入ってるんじゃないかな〜?

もう料理そっちのけで、なんか怖いわ………
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 22:00:15.64 ID:lECchezDO
とにかく………
ほぼ全裸の状態で料理を作るお嬢様の姿ときたら……
ぶっちゃけ
作られてる料理の方に関心がいかない

お嬢様の姿に釘付けだった

真剣な顔で……なのに裸

もうシュール過ぎて、何回も笑っちゃいそうになった

でも、それだけじゃない

真剣な表情とてきぱきした動き
それに裸がどう影響したかは分からないけど、凄く輝いていた………
ま、………悪くはないわね………




「アニスちゃん。早速食べて!」

机に並べられた料理

ハンバーグとエビフライと唐翌揚げといった子供が喜びそうな無難なレシピ



そう


こいつ、油を使っていた………

あたしもさすがに止めに入ろうかなと思った

だけど
顔色一つ変えずに油を熱して具材を投入姿に見惚れていた………

あきらかに素肌に油が掛かっていたハズなのに、弱音一つ吐かなかった……



「…………いただきます……」

あたしは、別に嫌いな料理があるわけじゃないし……ただ……もう料理なんか食べなくても………


お嬢様は真剣な目付きであたしの方を凝視


「…………あ〜ん……ん……」

ハンバーグを口に含んだ………


普通に美味しい

普通?
………めちゃくちゃ美味しい!!
………とまではいかない

でも……なんだかんだで、お嬢様が必死でひき肉を捏ねる姿が、さらに美味しさを感じさせる……


「……美味しい。美味しいです〜。さっすがはムギちゃん!」

「ほ、本当ですか!?」

「ホントだってば!ほら?」

フォークに一切れ刺して、お嬢様の方に差し出した……

「……では…………ん…」

フォークに噛り付くお嬢様………

頬っぺたをもぐもぐ動かして

「美味しいです……。本当に………。アニスちゃんが食べさせてくれたおかげで………」

「え?………てへっ♪」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 22:23:06.01 ID:lECchezDO
今回は……アニスちゃんの負け

さすがに、色々度肝をぬかされた……


ガリッ

「うは、おいしぃ〜。エビフライもサイコ〜です〜!」


ホント………
多分、負けた

今の私………
100%には満たないかもだけど、ほとんど笑顔になってるはず……
自然と……笑顔に……



「アニスちゃん……ごめんなさい……」


「……また謝るんですか?今度はどうしましたか?」

「私………。結果を求め過ぎていました……。アニスちゃんの笑顔という結果の為に。でも、笑顔を作るのはアニスちゃんなんだから。私は、他人である私にはアニスちゃんの笑顔が作れないって事に納得がいかなかった。それで……。」

「…………何を言ってるの?アニス……今、とっても嬉しいよ?」


「……うん。そんな気がする。だって、私も嬉しいもん。アニスちゃんがあたしの、あたしが頑張って作った料理を食べてくれて……、そして“美味しい”って言ってくれて……」


「うん。だからね、あたし、今は笑顔でしょ?嬉しいんだよ?ムギちゃんがアニスの為に料理を作ってくれて……」


「………うん。ありがとう。アニスちゃん……。あたしの為に……笑顔になってくれて………」



……………


分かったから

もう、そんな風に謝らないで………


「そ、そうだ!ムギちゃんがアニスちゃんの為に料理を作ってくれたんだもん。今度はアニスが何か作る。食後のデザートに。」


「……え………アニスちゃんが……?」

「はい〜。アニス、何でも作っちゃいます!だからムギちゃん。食べたいものをなんでもどんどんリクエストしてください〜♪」

「食べたいもの………」


………なんとなく、嫌な予感がした………


「………アニスちゃん。」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 22:57:26.21 ID:lECchezDO
「…………あの、ひょっとしてアニスはからかわれているのでしょうか?」

「デザート……アニスちゃんが食べたいです……」


…………また恥ずかしそうにそんな………


って、なんで!?

ついさっきまでのシリアスモードはどこにいったの!?

裸同然の格好で、あたしを食べたい?
ただの変態じゃんか!!

何!?

もぉ!なんなのよぉ!?


「ダメ………でしょうか?」

「………は、はい。分かりました。……あたしを……た、食べてください……」


何?
この屈辱的な宣言

明日からディスト様の奴隷です〜、とか言ってた方がマシじゃない?



「……あの〜、あたしを食べる……って、つまりどういう事なんですか?」


「え〜と……。では、とりあえず、テーブルに乗ってください。」

「は、はい………」


何?
どんな羞恥が待っているの………


「あの〜………」

「あら……やっぱり全裸の方がいいかしら?じゃあ、服を脱いで貰える?」

「えっ!?」


「服を食べるわけにもいきませんわよね〜。」


「……は、はい……」


言われるままに服を脱ぐ………


はいはい

お嬢様の為になら、なんだってしますよ〜

でも……

さすがにテーブルの上で全裸とかは恥ずかしい……

料理されて食卓に並ぶ食材って、こんな気持ちなのかな?


いや、あたしはまだ材料のままで、なんの加工もされてないけど………



「じゃあ………。これ。」

「え?……なんですか?」

「シロップ。これで、アニスちゃんを味付けしようかな?」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 23:25:24.33 ID:lECchezDO
「……シロップ?……アニスの体を……味付け……」




はぁあああああ!!!!?


え!?ちょ!?



ピチャッ

「うわっ!?」

胸にかけられた……

べっとりと垂れて……
ゆっくりと肌を伝っていく……


「うう……ベトベトになっちゃう……」

「うゎ〜……アニスちゃんの胸、美味しそ〜……」

「………うう……。なんか、料理というより弄ばれてる感が………」

「このメイプルシロップは美味しいですよ?……食べてみます?」


「…え…………もがっ!?」

いきなり口の中にシロップを入れられた……

多い!!

飲み切れるわけ……


「…ぐっ………んん!?」

お嬢様がキスしてきた…

正確にはあたしの口に口を付けて、中のシロップをいくらか吸出した


「………ん……甘いですね〜。」

「はぁ……はぁ……そう…ですね………」

「それに、アニスちゃんの味も、効いていた様な気がします。」

「はぁ………あ、あはは。そうですか…。それはよかったです……」



シロップの甘さのせい?

頭が……思考が鈍ってきた……
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 23:42:02.25 ID:lECchezDO
「では、次はこれを……」

「…へ?……ジャム?」


「はい。この前の観光でのお土産に買っておいたものです。」

……なんか、高そうな入れ物に入ってる……
……高級なジャム?


「今度は……おへその辺りに………」


「え?……いや……やめて………!」



……なんか嫌だ……

気持ち悪いというか、気分が悪い………

あたしの体がホントにただ弄ばれているようで……


「次はアイスをのせますから、動かないようにしてください………」


「え!?アイス!?」


「はい!ちょっと冷たいですけど…………いきますよ〜………」


ピトッ

「ひゃぁあ!!………冷たい………あう……」


胸が……冷たい……嫌……


………もう………嫌……


……あたし…………


「じゃあ、次は生チョコを………。さっき溶かしておいたんです。ちょっと熱いですが………では…」


ビチャッ

「ぎゃっ!?熱い!!」


「え!?あ……ごめんなさい!でも、冷えたら流動しなくなってしまうので………」


「…………嫌……だ………ムギちゃん………これ……なんか変だよ………。あたしばっか、嫌な目にあってる………」


「………………。そうですよね…………」


ガシッ!


「……え……?」


お嬢様は着けていたエプロンを剥ぎ取って、テーブルに乗った

そして、あたしの上にまたがった……
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 00:00:56.74 ID:kYvMfInDO
「………ムギ……ちゃん……?」


「………大丈夫です………んん!!……」

お嬢様は、生チョコの入った鍋に手を突っ込んだ

「……ふ〜…………ん!」

そしてその手に生チョコを自分の胸やお腹に塗りたくった……


「…あ……つ……。で、ではアニスちゃん………塗りますよ……」


「え!?あ……熱っ!!」



お嬢様が一気にあたしの体に抱き付いてきた

そして、胸やお腹をすり付けてくる……

お嬢様の体に付いていた生チョコが、あたしの体にもへばりついていった



熱い……


「ん!……はぁ……はぁ……アニスちゃん……平気ですか………」

「……あっ……ム、ムギちゃんこそ…………」

あたしの体に付いてたシロップやらジャムやらも混じって、ねちゃねちゃいってる………

そして、その混ざったものはお嬢様の体にも大量に付着していく……




ドサッ

「はぁ……はぁ……」

疲れたのか
お嬢様はあたしの体に密着したまますり付ける動きを止めた

あたしとお嬢様の体の間には、べっちょりとした………もうわけわかんないものが、隙間から垂れてきている


「……はぁ……結局、私も料理されちゃったみたい。ふふ……」

「……あは、あははは。なんか、もう………」


…………頭が働かない
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 13:37:53.23 ID:kYvMfInDO
ペロ……


「……え……あ……なにしてるん……ですか…?」


「ん……あ、甘い………」


あ……お腹…舐められてる

微かにくすぐったい……


「う……あ……やめ…て…」


「……おいしい……」

そしてそのままかぶりついてくる

「うぁっ!……やだ…なんかやだ……」

「おいしいんだもん……ごめんなさい……我慢できなくて………」



「……嫌……だ……食べないで………」


何を食べられてるの?

あたしの体についた調味料を食べてるのであって
あたし自身が食べられてるわけじゃないのに……


嫌………なんか食べられてる………

なんなの………



「……あ…あぅっ!………もぉ……やぁっ!」

胸の方にまで舌はやってきて………


やだ………
乳首……くすぐったいとかじゃない…………
………なんかくる…………

……胸の先端は……やめて……舐めないで………


「……ひぎぃっ!痛い!」

痛い!

噛まないで!

そんな弱いところ!

なんで先端ばっか攻めんのよ!


痛いっ!嫌っ!


「止めて!………痛いよぉ……本当に痛いんだよぉ……」


「はっ!?ごめんなさい!」


お嬢様は止めてくれた………

やっと……あたしの声が届いた………?
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 13:57:17.75 ID:kYvMfInDO
「……どうして……痛い事ばっかするんですかぁ……」


「アニスちゃんのここ……………小さくて……可愛くて……美味しそうだったから……」


「やだっ!!……本当に食べる気なの……?」


「………我慢はしているんだけど………分からない………私の中に………そんな欲望もあるから……」



………え………

もうあたし……命の危機なんじゃないの………



また………お嬢様が怖くなってきた………



「あ……あの………ホントに……食べないでください………」


あたし何言っちゃってだろ…………


お腹を空かした魔物相手に自分を食うな、なんて言ってもなんの意味もないし……


ホントなら……一発ぶちこんで逃げなきゃいけないのに………


なんで……こうも体がいうことをきかなくなるの?



「じゃあ…………次はミルクを………」


「え?牛乳ですか……?」


「ううん。アニスちゃんの……」

またお嬢様はあたしの胸に頭をよせた


「えっ……あ!」


胸に噛り付いてきた……

さっきとはまた違う感じ………
何かが吸い出される感じ……


「いやっ………やぁっ……何してるんですか………ミルクなんて……出ない…」

そう言いながら下を向くと、お嬢様の顔が見えた……


あたしの胸を吸うお嬢様…
かわいい…
赤ちゃんみたいな顔………というか、あたし自身が、授乳しているような感覚になってるのだろう……

なんか…嫌じゃなくなってきた………

気持ちいいとかじゃなくて………その顔を見ていると……癒される………


「……うっ……ちょっとだけ……です……よ……」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 14:23:55.28 ID:kYvMfInDO
ベチャ…

「え!?あ……あの…ムギちゃん……?どうしちゃいましたか…?」


お嬢様があたしの胸に顔を埋めたまま……動かない


じっとしてる……ぴくりともしない………


「………あの……え………?」


まさか………これが腹上死!?


ヤバイ!
あたしが殺しちゃったの!?

いや、お嬢様にはきっと持病があって………



ガバッ!

「えっ!?……」


突然、お嬢様は顔を上げた…………
うっわ……顔がチョコやらジャムやらでぐちゃぐちゃ

「あの………ムギちゃん……?」


「……満足しましたわ…」

「へっ?」


「デザートのアニスちゃん。とっても美味しかったです!最高でした〜♪」

「あ……そうですか…。」


とっても笑顔なお嬢様……

はぁ……

結局、さっき感じた恐怖らまたどっかに行っちゃった………


「……あの〜……顔がぐちゃぐちゃですよ?あたしの胸なんかに顔を埋めたから……」

「あら……いやだわ。さすがにベトベトしますね…」

「………しょうがないですねぇ〜……」

「え?……あ……」


ペロリ

あたしはお嬢様の顔まで近づき、お嬢様の頬に付いているチョコやらを舐めた……

「あ、アニスちゃん……くすぐったい……」

「ん……ん………さすがに、全部はなめきれませんし………。シャワーとかで流し切った方がいいですよ?」

「シャワー………そうですわね。お風呂にしましょうか。……アニスちゃんも一緒にどうですか?」

「え!?いや……その………」


もう疲れたから、部屋で休みたい………
でも、ベトベトの体には我慢できないし………


「…………お風呂に入るだけですよ……?」

「は〜い♪じゃあ、早速行きましょ〜。」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 14:51:17.01 ID:kYvMfInDO
……隣で体にお湯をかけてるお嬢様……

やっぱり綺麗だ………

水もしたたるお嬢様……


「アニスちゃん。」

「はい?」

「私の事……好き?」

「えっ?……そりゃあ……まぁ……」


「“大好きですぅ〜”……じゃなかったのですか?」

「うぅ………。……もちろん大好きですよぉ〜。アニス〜、お嬢様の事、世界で一番大大大好きですぅ〜!」

「そぉ………それなら、私だって……アニスちゃんの事は大大大大好きですぅ〜!」

「うっ!………真似しないでください………」


自分で言うのもなんだけど……ムカつく………

あたしが馬鹿な男だったら、嬉しいんだろうけど……


あれ?
………てことは、お嬢様も今までのあたしの態度に………ムカついてた……?


「………。」

「アニスちゃん?いきなり暗い顔して、どうしました?」

「あたし………。その……ごめんなさい……」

「え?あの〜、何の事でしょうか?」

「………言えない。自分では……認めたくない。それが、悪い事だなんて……」


「あらあら〜。……羨ましい限りですわ。」

「え?……何がですか?」

「私、自分が悪い事をしたと思うと、すぐに反省して……謝って……」

「………善いことなんじゃないですか?それって…」

「アニスちゃんみたく、悪い事は悪い、でもそれを悪いと認めない。……なんて事は私にはとても出来なくて…」

「それでいいんですよ?悪いのを認めないなんて、そんなのダメな人間です。」

「……そうですね。社会の上ではそれが要求される事で、むしろ当たり前な事なんです。………でも、そうやって社会を気にするあまり、善いことばかりをするあまり、自分の幸せを棒に振ってしまうとしたら?

それは……私にとっては悪い事になるんじゃ……」


「……。言ってる意味が分かりません。ムギちゃんはいい人じゃないですか?あたしを……路頭にただ一人でいたあたしを助けてくれましたし……今日だって……」

「私……お父様の言い付けを破ってしまいました。後悔はしていません。こんな楽しい出会いが出来たから……。でも、私は……このままじゃ、アニスちゃんも裏切ってしまう……。私が……自分を通せなかったら……」

「………どういう意味ですか?」


「アニスちゃん。…………………私と……結婚してください!」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/03/06(火) 15:04:44.52 ID:fW1TrMqo0
倒錯してるなあ
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 15:25:15.98 ID:kYvMfInDO
「………え?あ…あの…」


「私と!結婚してください!」



「は、はい……。え?それって……」


「私、明日には日本に帰る準備をして、夜には飛行機に乗ります!
アニスちゃん……。2人でこの屋敷に居るのは今晩限りなの!たから……明日!お父様にアニスちゃんの事をお話します!そして、アニスちゃんが日本に来て私と住めるようにしてもらいます!
だからね、アニスちゃん。私は決めました。アニスちゃんと………あなたと結婚します!」


「………嘘………。だって……あたし達………」


「……遊びだったんですよね。お嫁さんごっこなんて……。私も、半端な覚悟でしてました。
最低です。妹になってください、お嫁さんになってくださいと言ってアニスちゃんを家に住まわせて………アニスちゃんの体や心を弄んで……。だから、私も責任を取ります!


「え……いや、別に!そういう事じゃないの!
だって、ムギちゃんはお嬢様だよ。簡単に、女のあたしと結婚できるわけないじゃん。」

「世間的にはそうです。でも……例え、お父様に反対されても………私は……」



これって大成功?

アニスちゃんの誘惑にお嬢様が負けて………

玉の輿………?


「……嘘……嘘だ。あたしが、お嬢様と結婚できる?そんなわけ………」

「法的に今すぐは無理です。でも、法なんて関係ないんです。私はアニスちゃんが大好きだから!お嫁さんにしたい!だから、一緒に日本に来てください!」


「………う……うう……。ダメだよ……。ムギちゃん……なんかおかしいよ。あたしと結婚なんかしたら、ムギちゃんはきっと不幸になるよ………」


「分かっています。お父様やお母様だけでなく、もしかしたらお友達や私を取り巻く人達のほとんどが反対するかもしれません! 私の家系を傷つけて、社会的な地位までなくなる可能性もあります。……でも、アニスちゃんと幸せになれる為なら、そんな物はいりません!」

「………。あたし、昔から大切な人達を騙してきた悪党で……。お金が好きで、ムギちゃんに近づいたのも財産が目的で………。
将来、もしムギちゃんがお嬢様じゃなくなったら……多分あたし……ムギちゃんを捨てる……」

「……なら、財産は無くならないように努力します!」

「そうじゃないよ!あたしはそんな最低の人間なの!わざわざ自分を犠牲にしてまで、自分の日常を捨ててまで一緒になる必要なんかないよ!!」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 15:48:01.66 ID:kYvMfInDO
「アニスさん………。ひょっとして、私の事……嫌いなんですか?結婚したくないんですか?」


「…………アニスが好きなのはお金。お嬢様のお金は大好きだよ……。」


…………
ダメ……ダメだよ……

そんな事言っちゃ……


あたし……どうしちゃったの!?

「お嬢様はあたしの何が好きなの?可愛い容姿?妖精みたいな声?それとも、さっきみたいな弄ばれているあたし?」


「………全部好きです。アニスちゃんの全てが……」


「アニスはお金さえあればお嬢様なんかいらないよ?お金さえ貰えるなら、いつだってなんでもするよ?お買い物にも一緒に行くし、ご飯だって作るし、体のお付き合いだって………。

ほら?別に結婚なんてしなくても、お嫁さんみたいな関係になれちゃうじゃん。お嬢様には、お金があるんだから!」


「………そんな寂しい事を言わないでください……」


「…………食べてもいいんですよ?」


「え?」


「さっき言ってましたよね?あたしを食べたいって。お嫁さんの体を食べるのはさすがにマズいことでしょ?でも、その辺の美少女の体なら問題ないんじゃないですか?」


「アニスちゃん!落ち着いて……」


「まあ、全部食べられるのは嫌ですし………。あ、でも、お金をいっぱい貰えるなら、右手の一つぐらい食べられちゃってもいいですよ?……………ほら!」


「きゃっ!?」



あたしは……お嬢様に向かって走っていって、お嬢様の体に抱きついた


「アニスちゃんの体……綺麗ですよね?柔らかいですよね?食べ頃ですよ?」


「あ………うっ……どうして……?さっきまでのアニスちゃんは………」


「………あ、そうですか。やっぱりお嬢様は攻められて弄ばれてるアニスちゃんが好きなんですね?」


「ち、違います!そんな事は……」


「だから………いいですよ?弄んで。あたしの体……」



あたしは………

なんでこんな………


玉の輿になればいいのに………
なんでこんな事をしてるの?
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 19:17:01.33 ID:kYvMfInDO
「アニスさん……やめて……」


お嬢様の戸惑う顔……

あたしは自分の顔を近付けて……

軽くキスをする…


「………したいんでしょ?ねぇ……アニスを……弄んでよ?」


「そんな………」


お嬢様の腕に手をのばす……

あの柔らかくて温かい指……

ゆっくり掴んだ……


「ねぇ……触ってよ?触りたいんでしょ?昨日の夜みいに……」

お嬢様の指をゆっくり自分のお腹……腰……と下げていき……


「だめ……アニスさん……やめて……」


「……ひゃぁ……あっ!!……温かい……お嬢様の指………」


あたしのなかに入った指……
あたしが持っていた手を離すと、指が勝手に動き始める……

「うぁっ………お嬢様……ひぃっ………!」


「アニス……さん……指が止まらない……なんで…」

「いいよぉ……もっと……弄んでよ……」

あたしはお嬢様にもたれかかった…

お嬢様の胸に顔を埋める……

「あ……あたし、お嬢様のミルク欲しいかも……」


お嬢様の胸に口をあて
手で乳房を握り締めて、思いっきり吸い付く


「えっ!?………んぁあ!……あ……」



お嬢様の胸………

美味しい……

何が美味しいのかはわかんない……

ただ……吸い付いているだけで……



「……んぁ……はぁ……アニスさん………もぉ……」


…………強情………

……まだおちないの?

指はさっきからあたしのなかを掻き回してるくせに…………

さっさと……あの変態なお嬢様の本性を晒しちゃいなさいよ!
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 19:42:58.89 ID:kYvMfInDO
「お嬢様………本性だしちゃって……」

「……え…?」

「早く……アニスちゃんを食べてよ……」


そういいながら、あたしはお嬢様の下半身に手をもっていく……


「えっ……やっ!だめ!やめて!」


お嬢様があたしの腕を掴んでくるけど………
だめ……止めないよ……

太ももからゆっくり指をあげていき………


「だめ!あっ!んん!!」


ちょっと中指をさしこんだ

温かい……なか…温かい

お嬢様………


「やめて!やめてやめてやめて!!」


……なんか様子が変だ

お嬢様のあたしの腕を掴む力が強くなってく……

あたしのなかに入っていた指もいつの間にか抜けて、両手であたしの腕を掴む………


「………どうかしましたか?お嬢様…」


「……いえ……これ以上はもう………」


「どうしてですか?これからじゃないですか…」


「………その……あの……トイレ……」



お嬢様は顔を赤らめて恥ずかしそうに言った


そっか……だから、触られるのが嫌だったんだ……



「………そうですか……分かりました。」


グイッ!


お嬢様の背中や腰に全体重をかけて、あたしは後ろに倒れ込んだ


「えっ!?きゃぁっ!!」

バランスを崩したお嬢様はあたしに引かれて前に倒れこんだ……


仰向けのあたしの上にお嬢様がまたがる状態……

そして、あたしはお嬢様の背中や腰に手足をかけて体重を載せた


「やっ!!放してください………」

お嬢様は立ち上がろうとするが、あたしの体重がのっかっててうまく立ち上がれない……
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 20:08:01.02 ID:kYvMfInDO
「だめ!嫌っ!離して!」


お嬢様が激しく動いてふりほどこうとする


だが、しだいに静かになっていった……


「やっ………だめ……」


「……もう暴れないんですか?」

「激しく動いたら………漏れちゃう……」


「はい、それなら大丈夫です。」


「……どういうこと…?」


「あたしが受け止めます。」


「え………えっ?……どういう意味……?」


「あたしがお嬢様のを受け止めます。あたしので。だから、どうぞあたしのなかに出してください……」

そう言って、お嬢様の下半身に自分のをへばりつかせた

「あたしがお嬢様の用足し場になりますから……」


「……え……アニスさん………本気なの…?」

「あたしはお嬢様の………玩具ですから。」


「いや……そんな事ない……アニスさんは私の……大好きで……結婚したい…」


「あたしはお金さえ貰えるなら、喜んでこんな事だってできるんですよ?」


「………おかしい……アニスさん……おかしくなっちゃったの?……私のせい?」

「ううん。違うよ。お嬢様は悪くない。あたしは、最初からこんな女の子だったんだよ?」



「…………だめ……だめだめだめだめだめだめ!」


「ほら?我慢のし過ぎは身体に悪いよ?」


「私!違うの!アニスさんにそんな事したくない!」



……いいんだよ……

もぉ………



「…………ん……いや………だめ………」




あ………温かいのが流れてくる………
あたしのなかに入ってくる………

温かい………


「………アニスさん………ごめんなさい……」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 20:34:36.34 ID:kYvMfInDO
狭い入り口からあふれでた温かいのはあたしのおしり伝ってきた……



「……はぁ……はぁ……」


「お嬢様?……気分はどうですか?」


笑顔でお嬢様の顔を見た…


お嬢様が、今までみたいな怖い目をしているのを……今回は逆に期待していた


「………アニスさん……」


でも、違った……

お嬢様……目がうるうるして……今にも泣き出しそうな………



「………ごめんなさい………私………本当にごめんなさい………」


涙を流しながら、ふるえる様な声を出した

あたしの体から離れて、そのまま寝転んで小さくなった……


「………う……ぐすん……私……なんでこんな事を………」

泣きじゃくるお嬢様……




「………。お嬢様。」

あたしは更に笑顔を作る


「また楽しみたくなったら、いつでもあたしを呼んでくださいね。あたし、お嬢様の為ならなんだってしちゃいま〜す♪」

立ち上がって、浴場の出口に向かった……

お嬢様は寝転ったまま、ただただ泣いていた…



着替え場の服には手をつけずに、タオルをかかえながらあたしは浴場を出た



廊下を早歩きで進み


自分の荷物のある部屋に入ってドアを閉めた



「………………」


…………

下半身は
わたしのなかからお嬢様のがこぼれていって、太ももを伝っている……
もう温かくない……冷たい………


タオルを握り締めて……
布団に向かって投げつけた


………あたし………結婚したい……お嬢様と……
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 20:46:09.68 ID:kYvMfInDO
お金を貰えたら、なんだってする?

違う!


お嬢様が好きだから、なんだってできたんだ!


あたし……大好き……

紬お嬢様の事……大好き……


したい!結婚したい!お嬢様の事が好きだから!!



でも………あたしと結婚しないで……お嬢様。


あたし……絶対にお嬢様を不幸にする……

イオン様みたいに……
根暗ッタみたいに……


紬お嬢様はちゃんとした家系に生まれたお嬢様なんだよ?

ちゃんとした男性と結婚して……ちゃんとした家庭を作って………

ちゃんとした生涯を過ごすべきだよ………



あたしは……ご飯を作らせたり、お買い物に付き合わせたり、夜な夜なベッドに呼ぶなりしてくれたら……

お嬢様のお相手をたまにさせてくれたら………


アニスはお金が大好きだから………


お金さえくれるなら………そんな関係でも………





嫌に決まってんじゃん!!


お嬢様が他の男と!?ご飯作って……お風呂入って……キスして……

嫌だっ!!そんなの嫌っ!



嫌だよ…………



どうしたらいいの……?
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 20:58:19.32 ID:kYvMfInDO
………帰りたい……


そうだ………元の世界に帰れば………


あたしにはやる事があるんだし…………



『アニスなんか死んじゃえー!』


………根暗ッタ………


あっちに帰っても、結局あたしは………あの子と……



正直嬉しかったな………


根暗ッタとの決闘中……

ルークが止めに入ってきて………

超振動を使って………

この世界に飛ばされて…


あたし、逃げられたんだもん
あの……忌々しい戦いから………

もう少しで
根暗ッタを殺しちゃうところだったんだもん……




なんで………あたし……
大切な人に嫌われようとばかりするんだろ………


イオン様………



あたし………


紬お嬢様にちゃんと嫌われたかな?


もぉこんな奴と結婚したくない!
そう思われたかな?



嫌って……お嬢様……


大嫌いになって……


でも

あたしは大好きだから……
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/07(水) 20:07:20.58 ID:aF3AjdVDO
コンコン……


「アニスさん……聞こえますか……?」


「………」


ドアの前からお嬢様の声……

ダメ……あたしの顔……いつの間にか涙や鼻水でぐちょぐちょだ……

服だって着てないし……下半身だって…あそこだって……


「……は、はい。なんでしょうか?」


ま、いっか

今更どんな姿を見られても………


ガチャン……


「アニスさ……あ……」


お嬢様はあたしの姿を見て少し驚いた様子だ


何?

あたしの醜い姿に度肝を抜かされた?

まだ、あたしが天使で妖精なアニスちゃんだと思ってたの?

でもね、本当のあたしは最初からこうだよ?
汚れて、醜くて………



「……あっ……だめ!!」

お嬢様は外に出て扉を閉めた


何?

そんなにショックだったの?


「お嬢様……どうされましたか?」


「……アニスちゃん……ごめんなさい……ごめんなさい……」


「何を謝ってるんですか?あたし、何も怒ってませんよ?」


「私がいけなかったんです!!アニスさんの気持ちを考えずに……一人で勝手にはしゃいで……あげくにはアニスさんを追い詰めるような事を……。だから、アニスさんはあんな事を……」


「お嬢様は何も悪い事なんてしてませんよ。アニスは何一つ、不快な気持ちにはならなかったです。」


「アニスさんを何回も酷い目に合わせておいて、結婚なんか出来るわけないですよね……。私……アニスさんが好き……だから……たまに自分を押さえられなくなるんです。
今だって、アニスさんのその姿を見て、何を考えてしまったか……」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/07(水) 20:09:56.16 ID:aF3AjdVDO
「……お嬢様?ひょっとしてまた何か我慢しているのですか?」


「いえ!そんな……」


「なら……またあたしが発散させてあげます……」


「いや!だめなんです!私はアニスさんの事が好きで、アニスさんを玩具なんかにしたいんじゃないんです!!そんな事で、満足したいんじゃないんです!!」


「……どうして我慢するんですか?昨日の夜やさっきみたいに……あたしを弄んでくださいよ……」


「……やっぱり起きてたんですね……。昨日の夜……」


…………え?
起きてた?
それって……


「だから……さっき……あんな事……。ごめんなさい……私は最低です……アニスさんが寝ているのをいい事に……あんな事をして……」


………何を言ってるの?

お嬢様……?


「私……初めてあなたと会って……お風呂に入って……隣で寝ていて……あなたの寝顔を見て……自分を止められなかった……」


「………お嬢様……?」


「違うんです!アニスさんを……玩具なんかと思ってなんかいませんでした!!大好きだから……だから……アニスさんの全てを知りたくて……そしたら………アニスさんの身体があまりにも綺麗だったから……」


………寝ているあたしに……何かしたんだ……

やっぱり…


「かわいかった!アニスさんの唇から手や足の指先まで……。舐めたかった…。それでも……アニスさんの全身に私の舌をはい回らせたぐらいじゃ……満足できなかった………」



「………やめてください……」


「だから……そんなあたしの気持ちを受け止めて欲しくて…………あたしの女の子の部分とアニスさんの女の子の部分………合わせたら、アニスさんを支配できるんじゃないかって……」



………そっか

寝ている間に、あたしはお嬢様と一つになってたんだ………
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/07(水) 20:25:09.42 ID:aF3AjdVDO
「でも……あわせて……動かしてて……気持ち良くなって……そしたらいつの間にかしたくなってて………そのまま……アニスさんのなかに出しちゃった……。」



「………出した……?」



あ……さっきみたいに?


……そっか……


あたしは既にお嬢様の汚れ物を受け止める器にされてたんだ……


「……おかしいですよね?好きな人にする事じゃないですよね?私は最低ですよね?
そしてアニスさんが何も知らないと勘違いして“結婚しましょう”だなんて、卑怯にも程がありますよね……」



あたしは……自分の体が本当に嫌になってきた…

あれ?

あたしの体ってなんなの?

お嬢様に汚されて、自分からも汚れて


こんな体………



「………そうですか。お嬢様はまたアニスと一緒に寝たいんですね?」


「違う!!私は…」


「違わないですよ。あたしの体が欲しいんですよね?支配したいんですよね?食べたいんですよね?いいですよ。どうぞ、好きなようにしてください!」


「もうやめて!!そんなの……アニスさんじゃない!!」


「ああ……そうですね。お嬢様は何も知らずにすやすや寝ているアニスがいいんですよね。それとも痛い思いして弱っているアニスですか?熱いチョコをかけられて悲鳴をあげるアニスですか?」


「違う違う違う!!違うの!!私は!私は……」



「………ムギちゃん……?」


「………え?」



「あたし……ムギちゃんのお嫁さんになりたかった………。毎日、御飯を作って、お買い物に一緒に行って………ムギちゃんの為にあたしのやれる事を全てしてあげたかった……」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/07(水) 21:01:47.04 ID:aF3AjdVDO
「……本当にごめんなさい……アニスさん……」


「ムギちゃん。今日も一緒に寝ない?アニス、一人じゃ寂しいですぅ〜……」


「それは……だめなんです……私……」


ガチャッ

「アニスさん!?」

あたしはお嬢様の腕に捕まった

「寝よ?ムギちゃん。」

「………嫌……だめ……」


お嬢様の腕を引っ張った

お嬢様は大して抵抗する事もなく、あたしに引っ張られていった

ドサッ

そのままベットに乗り、お嬢様も引きずりこんだ


「えへへ〜。ムギちゃん♪」

お嬢様の体に抱きつく

お嬢様は体を縮ませて、若干震えていた…


「ごめんなさい……アニスさん……ごめんなさい……」


お嬢様は口を震わせながら同じ言葉を連呼している…


「……どうして謝るんですか?」

「…ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」


お嬢様があたしの声に反応しない

狂ったようにまだ連呼している……


「………逃げないでください……ムギちゃん……」


「……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」


「ムギちゃん!あたしを見て!アニスちゃんを見てよ!!お願い……本当のあたしを見てよ……」

あたしはお嬢様の体にまたがり、お嬢様の顔を掴んで自分の方に向かせた


「ほら!あたしだよ!かわいくて、ムギちゃんの事が大好きなアニスだよ!見てよ!アニスを見て!!」

「……アニスさん…?」

「アニスはムギちゃんが大大大大好き!!!お嬢様だとか関係ない!何をされたとかでもない!!もう、ムギちゃんが大好きなの!!」


「……え…………?」


「アニスの体がムギちゃんに汚されて………でもいいの!あたし、ムギちゃんが好きだから!!」


「…………嘘………」


「嘘なんかじゃない!!大好き!!大好き!!大好きだから………」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 02:39:00.48 ID:d1lwveXDO
あたし……また泣いてる………
涙が顔を伝い落ちて、お嬢様の顔に掛かってる……


「ねぇ!ムギちゃんはどうしたいの………?」

「……私は……アニスさんと……」

「本当の事を言ってよ!………考えてる事……正直に言ってよ………」


「…………かわいい……」


お嬢様は右手で、ゆっくりあたしの頬をなでた

その指を自分の口までもっていって、舌で舐める…


「……しょっぱい……アニスさんの涙の味……」

「……ムギちゃん……」


「……私……本当にアニスさんが好き……でも……あんな事やっちゃった……我慢できなくて………。せめて、アニスさんさえしらなければ、それでいいと思ってた……。それで、私達が幸せになれるから………」


「…………幸せ?」


「やり直したい……。あんな事した私を、なかった事にできないかな?私、今度はちゃんとアニスさんの事を……お嫁さんにできると思うの。私、絶対にしてみせる。」


お嬢様の目………

さっきまでと違う

言葉にも力がある




「なかったことに?
無理だよ。あたしの体は、もうムギちゃん色に染まってるんだよ?今更、そんなことできないよ。あたしじゃ、今のあたしじゃダメなの?」


お嬢様の手を握り、自分の胸に押しあてた


「今のあたしじゃダメなの!?もぉ、ムギちゃんとは居られないの……?」


「……アニスさん……」


お嬢様はあたしの胸にある手にそのまま力を入れて、あたしの体を押し倒した
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 02:57:44.03 ID:d1lwveXDO
「ムギちゃん……」

「そんな事……ないの。私は今のアニスさんが……好きだから……」



仰向けのあたしの上になって、今度はお嬢様が顔を近づけてくる…


「私が許せないのは自分なの。今の自分。いえ……さっきまでの……自分。」


そう言って、お嬢様の右手がゆっきりあたしの下の方にいった……


「ひぅ……ひゃぁ……」

お嬢様の手が……あたしの大事なところにあたってる………


「ごめんね……私ので、こんなに汚しちゃって……」


「んぁあ……ひゃ………ムギちゃんの……なら……あたしは……あっ……」


「ううん。だめ。私は……あんな自分が許せない……。アニスさんにあんな事する自分が……」


「……え?……い、いや!お嬢様、ダメ!やめて!」


お嬢様は顔をあたしの下半身までもっていって、あそこを………


「……綺麗にしなくちゃね?私が汚したんだから……」


「ダメだよぉ……やめて……」


「…………ん……ん……」


「うぁっ!?……あっ……だめぇ……」


お嬢様の……舌が………

入ってきて……動いて………

ダメ………

なんか……頭が……


「ムギちゃん……ひぅ……やぁん………ぅう……」


無言で舐め続ける………

舐められ続ける………


ダメ…………



頭が………真っ白に……
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 03:12:45.04 ID:d1lwveXDO
「………うぅ………」


全身の力が入らなくなり、あたしの体はぐったりした……


「……アニスさん……。私は……これで変われるなんて思いません。」

お嬢様は起き上がって、また強い口調で言い始めた……


「私、これからも変わっていきます。だから……そんな私を、近くで見ていてくれませんか?」

「………ふぇ……?」


「……結婚は……その後からでも遅くはないと思うんです。だから、私の傍で、私の一番近くに居てください!!これからも……」




嬉しい……

なんか嬉しい……


あたし………

こんな気持ち………

言葉に表現できない………


「……アニスさん……また泣いてる……」


分かってるよ……

うん
口よりも目が先にあたしの気持ちを表現した………


………この気持ち……

あたしはお嬢様の顔に近づいて、その唇に触れることで表現した……


「うん。あたし……ずっといるよ………ムギちゃんの傍に…………いる!そして、待ってる!ムギちゃんがあたしの事を、お嫁さんにしてくれる日を!」



めいいっぱいの力で、最高の笑顔を作った
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 03:26:49.42 ID:d1lwveXDO
……………


お嬢様はあたしの横で……幸せそうに寝てる……


疲れちゃったのかな?


あの後……お嬢様がやりたいんなら、別にアニスは何をされても良かった


でも、お嬢様はただあたしの体を力を込めて抱いて……


必死で、あたしに対する気持ちを泣きながら叫んで………




嬉しかったな………


お嬢様が……あたしの事をどう思ってるか聞けて……

どんなにあたしの事が好きなのかが聞けて……


ただ、自分があたしのなかに出してしまったからって、アニスも自分のなかに出して欲しい………ってのはちょっとな……

強情に言うから……
するって約束……しちゃったけど……




でも、変わるあたしを見てて欲しいか……



こんな言葉………


確かティアがルークに言われた言葉も………





そっか


ティアもこんな気持ちだったんだろうな……


ま、あのお坊っちゃまにここまで大胆に力強く言われたかはどうかは知らないけど………




「お嬢様………ムギちゃん………あたし……絶対に、ムギちゃんのお嫁さんになるんだからね。絶対に……」


すやすや眠る横顔に向かって決意を投げ掛ける……


絶対に………









「おやおや、御堅い決意のようで…………」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 03:51:08.20 ID:d1lwveXDO
………げっ……

今の声………


背中の……鳥肌が………





「いやだなぁ………ここは……別世界………大佐の声がするわけ………」


後ろも見ずにそう呟く………

てか、見たくない……



「はは。では、これは私ジェイド・カーティスを懐かしむあまり、アニスの頭の中に生まれた幻覚というわけですね。いや〜、参りましたね……。」


「………本当ですね〜。アニスちゃん、ついに頭がおかしくなっちゃったのかな?………あ、きっと疲れて頭が機能してないんだ。もう寝よ。よい子は寝る時間だし〜♪」


「おや?裸で寝ると風邪を引きますよ?」

「…………。ま、幻覚の大佐になら見られても〜。てか本人に見られても別にいいし〜。お金取るけど。」


「ええ。では、子守唄代わりにでも聞いてください。私は確かにオールドラントからこちらの世界にやってきました。
今回はアニスが飛ばされた様な奇跡的なルークの超振動の力ではなく、ディストが自分の研究施設で開発していた疑似的に超振動を引き起こす装置の力です。……やれやれ、あの馬鹿には今回の件で死にもの狂いに働いて貰いましたよ。おかげで5年も掛かってなんとか装置を100台作らせて、多くの超振動を一気に融合させました。」


「5年!!?……あたしは、まだ一週間しか………」


「私は超振動で次元に穴を開けて、後はルークがおこした時の次元の余波に一番近い磁場を追いました。」


「磁場………?」

「まあ、磁場とは言っても、理論上の命名です。次元空間にあるのですから、もっと特別な何かでしょう。」

「つまり、あたしは元の世界に帰れるんですね!?」


「ええ。アニスが、この世界に執着していてなければの話ですが……」


「……はい?つまり、どういう事ですか?」


「帰ったら二度とこちらへは戻って来れない、と言う事です。」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 04:35:19.78 ID:d1lwveXDO
「………え?それって……」


「アニス。あなたはオールドラントに帰りたいですか?それとも、そこのお嬢さんとこの世界で………結婚ですか?………いやぁ〜、アニスの玉の輿計画も、まさかそこまで熱心な物だったとは………」


「いえ……この結婚はあたしの心の底からの物です!」

「そうですか。それなら、なおさら帰りたいと思ってるんですか?
実感は湧かないでしょうが、装置でこじ開けた次元の穴はもう数時間ももちません。穴自体を保持している装置そのものがそこまで保ち堪えれないでしょう。多分、帰る頃には壊れています。向こうが閉じれば、この世界に開けたものも閉じます。

その装置というのもまだ未完成な上に、掘り起こされた物であるらしく創成暦時代の失われた技術。私やディストが生涯を掛けて手を尽くしても解明するのは不可能です。」


「……装置はそうでも、ルーク様の超振動が……」


「いえ、あれも。どうやら、ヴァンやアッシュが近くに居たらしく、ヴァンの中にいたローレライが超振動に影響した……と考えられます。それで、超振動の中心にいたあなたとアリエッタだけが次元の彼方に飛ばされてしまいました。
ローレライが解放された今、彼にもう一度その時の様な超振動を手伝って貰えればいいのかもしれませんが、それでも難しいです。


それに、私が今この世界に、あなたが生きている時間に立っているのも奇跡的。たとえこの世界に来れていたとしても、あなたがこの世界にやってくる1000年前、あるいは100000年後の世界だったかもしれません。」


「うはっ………。じゃあ、今こうやって大佐と会話できるのも……」


「はい。まさに奇跡です。恐らく、一度次元の穴が閉まってもう一度穴を作ったところで、次にあなたに出会う確率は0でしょうね。あなたを探す為にあらゆる世界のあらゆる時間に行きましたから、そろそろ装置もガタが来ていますし。

ただ、私は色んな世界に行けて楽しめました。それぞれの世界には数時間しか居れませんでしたが、いい思い出も沢山あります。私としては、この世界の思い出として、アニスの婚約の一報をルーク達に持って帰るのもそれでいいかと。」


「………。あたし、残ってもいいんですか?それとも、もうオールドラントにもうあたしの居場所はないんですか?」


「いえいえ。オールドラントは今、私達によってヴァンも倒され、モースも死に、トリトハイムやあなたのご両親を中心とする新生ローレライ教団やキムラスカやマルクトを中心に新たな時代を迎えています。つまり、あなたが無理をして帰るような状況ではありません。」


「…そ、そうなんですか………」

「そうですね〜。一応、ルーク達やご両親にはあなたの幸せそうな写真でも渡しておきましょうか。」

カシャッ

「いや〜、この世界には便利な物がありますね。しかしこちらの世界で“現像”しとかないといけませんね。多分、オールドラントにはまだその様な技術ないでしょうから。」


「はぅ〜。大佐はまだ来て数時間なのに、どうしてそんなにこの世界に馴染み掛けてるんですか〜?」


「はは。あなたこそ。私は数時間で世界を去る事には慣れました。名残は惜しいですがね。
あなたはどうします?」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 04:54:49.29 ID:d1lwveXDO
「私は………帰りたいです。………けど………約束したんです!この子と……紬お嬢様と。ずっと近くに居て見ててあげるって!」


「はい。なら、ここに残りなさい。他の皆さんはさぞ悲しむでしょうが、アニスが決める事ですから。私は、死ぬ前に再びこうしてアニスの幸せ〜な顔が見れて満足ですし。」


「大佐………私は……」

「私はこの屋敷をもう少し拝見させてもらいますね。そして、次元の穴がある屋敷の庭には一時間ぐらいしたら向かいます。
もしオールドラントに帰りたいと思うなら、その時そこにいてください。では………」

「あ、大佐……」


「そうそう。別にお土産を持って帰りたいなら構いませんよ?例えば……豪邸のベッドに寝ていたお嬢様を1人……とか。」


大佐はいつも通り、涼しい口調だった……


私は………




「……アニスさん……」


「え!?あ、お嬢様!!いや、ムギちゃん!」

……起きていた!?……聞かれてたの……?


「…………私……その……」

「ムギちゃん!大丈夫だから!あたし………」


「アニスさんの世界に行きたい!」


「…………え……?」


「行きましょうよ!一緒に!そしたら、アニスさんは帰れるし、私は約束を守って貰える!!」



「ダメだよ………ムギちゃん………」

「え?なんで?どうしてですか……?」

「泣いてる。ムギちゃん、笑いながらまた涙ながしてる。」


「……これは……そんな……」

「知ってる。私、リビングにある写真立て。あの写真に写る、ピアノを弾いてたムギちゃん。幸せそう。あの周りの4人の人達のおかげでしょ?」

「……………」

「ムギちゃんにだって、あるじゃん。この世界に大切な物が………だから、ダメだよ……」

「そんな!!私、嫌!アニスさんと離れたくない!」


「あたしだって………嫌だよ……でも……」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 05:18:45.51 ID:d1lwveXDO
「ムギ〜。放課後、文化祭の練習するっていっただろ?」

「律ちゃん。ごめんなさい。私、今日は外せない用事があって……。
あ、これ、夏休み中にヨーロッパ行ってた時のお土産。」

「よし。許可する。」


「律〜。あたしも今日は用事があるって言っておいたはずだけど?」

「なら何かお菓子をよこせ澪!」

「調子に乗るな!」

「うふふ……律ちゃん、澪ちゃんったら……。ホント、仲がいいのね。」


「ムギちゃん。この写真の子、誰?」

「なんだ〜?唯隊員、何を見ているんだ〜?」

「ああ。ムギがヨーロッパに旅行に行ってた時の写真だろ?そう言えば、最後のイタリア?この写真だけ、女の子が写ってたな。」

「どれどれ?うわっ、梓にそっくり!唯隊員。命名はミニ梓で?」

「いやいや、ポケット梓ですよ。律っちゃん隊員。」


「この子は………私の………大切なお嫁さんなの。」


「「「………え?」」」



「………ほわ〜ん」


「……ム…ムギちゃん?律ちゃん隊員。ムギちゃんの様子が……」

「色々あったんだ。唯隊員。戦帰りの兵士の心の傷はそっとしておいてやるもんだ。な?澪大佐。」

「ムギの……お嫁さん……?……あ、ひょっとして、おママごとの事か。」



「もう………アニスさんには………二度と会えないけど………私………。ううん。大丈夫。私、もうあの頃の私じゃないから……。

でも、ごめんね。約束、果たせなくて………」









ムギちゃん………


約束、果たせなくててごめんね……


本当に…………
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 05:33:23.26 ID:d1lwveXDO
《Bパターン》


「ムギ先輩!今日はもうお帰りですか?部活に行かないんですか?」

「梓ちゃんも帰るの?今日は用事?」

「はい。憂ちゃんと勉強会です。文化祭前なのに、ちょっと余裕がなくて……」




「お嬢様〜!迎えにきました〜。」


「……あの。女の子が走ってきますけど。ムギ先輩、妹とかいらっしゃいましたっけ?」

「あらあら。アニスさんったら………。中学校の服もなかなか似合ってますね。」


「ん?はぅあ!?あんた!あたしとキャラ被りの女!!」

「ええ!?あ、あたしですか!?どういう意味……」

「今日もぬけぬけとあたしの真似をして黒髪ツインですか?それでお嬢様のハートをわしづかむつもり!?お嬢様は……」

「アニスさん。……ちゅっ」



「え?えぇっ!?ムギ先輩!何を……」


「はう〜。お嬢様……。こんな人前で……」

「あら?私のフィアンセなのですから。そう恥ずかしからずに。」

「……キス……ムギ先輩と……こんな小さな子が………」


「あの〜。でもお嬢様。お父様は……まだ……」

「大丈夫。必ず説得してみせます!だから、それまで待っててね。」



「はい。アニス、待ってます。だから………」











必ず、アニスをお嫁さんにしてね!!
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 05:47:34.53 ID:d1lwveXDO
《Cパターン》


「おや?アニス。……お嫁さんも連れて。
私に最後のお別れですか?」

「大佐。………あの……」


「私も……連れて行ってください!」


「おやおや。話はついたようですね。
後で恨まれる前に言っておきますが、あちらの世界に行けば、さっき言った通り二度とこちらへは帰ってこれません。
もし、あなたが少しでもこちらの世界でのご自身の地位や環境が恋しいと思う気持ちがあるなら………」


「いえ。ありません。あったとしても、アニスさんの為に………私……」



「…………アニス。何か、お嬢さんを説得できる言葉はなかったのですか?」


「………大佐……」


「やれやれ。あなたの責任ですよ?向こうの世界では、あなたが責任をもって、彼女を幸せにしてあげなさい。」

「大佐!分かりました!」

「ありがとうございます!」

「いえ、御美しいご婦人の命令とあらば、致し方ありませんからね。」


「やだ〜♪大佐ってば〜。………」


「アニス。自信を持ちなさい。彼女はあなたを頼ってるのですよ?」


「は、はい!任せてください!ムギちゃんはあたしがしっかり面倒みます!」


「まあ。アニスさん、カッコいいです。」



「では、行きますよ。大丈夫です。少し酔うかもしれませんがね。」


「ムギちゃん。大佐の少しは相当だよ……」

「うふふ。大丈夫です。これでも、体力には自信がありますから……」










結局、私はオールドラントに着いた頃には目まいがして吐いちゃった………


ムギちゃんは……嬉しそうに、風景を眺めていた……


幸せそう………


いや、これからあたしがもっと幸せにして行くんだから!!
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 06:13:26.23 ID:d1lwveXDO
《Dパターン》


「やれやれ、困りましたね……」


「えっ!?大佐!何戻ってきてるんですか!?」

「おや?修羅場の最中でしたか。」


「いえ、あの……私もアニスさんの世界に……」


「残念ながら無理です。」


「えっ!?大佐!さっきと話が……」


「いや〜、実は次元の穴がふさがってしまいましてね。どうやら、装置が遂に壊れてしまったようです。
つまり、元の世界には戻れなくなりました。」


「はい?それって……」


「アニスどころか、私もこの世界の住人にならなければならないようです。」


「……って、そんな陽気な顔をして!大佐!どうするんですか!?」


「いえいえ。アニスがお嬢様のお嫁さんになるなら、是非私に良い職を手配してください。
そうですね〜。この歳から医師でも目指しましょうか?この世界の医学にも興味ありますし。」



「………この人。本気だ……」


「うふふ。アニスさんのお知り合い、面白い方ですね。」




「ところで、大佐。ぶっちゃけ、あたしがお嬢様と結婚するって聞いて、どう思ってます?」


「お嬢様が不憫ですね。」


「大佐〜…それって単純にあたしがダメなお嫁さんになると思ってませんか?」


「はは……。ま、正直な話。アニスが幸せになれるような気がして、いい気分なんですよ。今まで散々不幸そうな顔を見せてきたあなたですから……。」


「……大佐……。」


「がんばりなさい………。アニス。」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 06:27:17.93 ID:d1lwveXDO
《Eパターン》




ガツ………


グチャ………


グチャ………




「…………アニスちゃん…………………………………………美味しい………」



グチャ………


ブチッ………



「アニスちゃん?聞こえてる?あたし………幸せ。アニスちゃんがどっかに行っちゃうなんて………考えたくもない…………

これなら……一緒に居られる………


アニスちゃん………」

























………酷い光景でした。アニスの悲鳴を聞いて……まさか……とは思いましたがね。

しかし、ここであの少女を殺したところで、アニスはそれを喜ぶでしょうか?
仇撃ちなど、私はあまり好みじゃありませんしね。私は、見なかった事にして、オールドラントに帰るべきでしょうね………。

ルーク達には写真を見せて幸せそうにしてると………いや、結局は会えなかったという事にしましょうか?

では、さよなら。お嬢さん。そして………アニス……
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 06:53:43.91 ID:d1lwveXDO
《EXTRA》
はぁ………

人生………て
マジクソゲー……

はぁ……
どっかにあたしの心を癒す何か、落ちてないかな………


「ん?」


え?
え?え?え?


マジ!!?
めちゃかわいい!!

ピンク髪にゴスロリ!?
マジサイコー!!

周りを見てキョロキョロしているあのおどおどさ………
うっは〜……マジきた……


「ねぇ?そこの……不思議系ロリ美少女!」


「え?……何?……誰?……ここ……どこ?」


「うっは〜!あたし!柏崎星奈!お嬢ちゃんは!?なんて名前!?」


「え?何?………アリエッタ……」


「アリエッタ!?かわいい!かわいい!かわいい!かぅあいぃい〜。」


「え!?なんなの……」


「あたしん家来て!ゲームやろ!!いっぱいやろ!!お菓子あげる!!いっぱいあげる!そして……とにかく行こ!!」


「え!?やっ!やぁあ〜!やだぁ!!」


「大丈夫〜!ちゃんと攻略してあげるから〜!」




それから、あたしは毎日が楽しかった

アリエッタちゃんは実は異世界人?

サイコー!!
なら住む家ないじゃん!!あたしん家に住ませてあげる!!


え?あたしの学校に隣人部ができた?
知らないし〜!
あたしは放課後、家で楽しくアリエッタちゃんと楽しく過ごすから〜!!


もぉ〜、あたしってば幸せ〜!
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/08(木) 07:12:33.26 ID:d1lwveXDO

〜終〜

あとがき

まず、ここまで全て読んでくたさった方はありがとうございます
中盤からは少しグダグダでした……すいません

そして最後の大佐の面倒臭い話は私にも理解出来ません

序盤
腹黒アニス X 天然お嬢様

中盤
玉の輿アニス X ガチユリお嬢様

終盤
純愛アニス X 熱愛お嬢様

エンディング
Aパターン
それぞれの生き方
特に紬の場合はそのまま“けいおん!!”の世界に繋がりますね
でも、あまり好きじゃない終わり方です

Bパターン
けいおんの世界エンド
つまりアニスが残る事を決意
……2人共幸せそう……

Cパターン
アビスの世界
紬が魔物と戦うとか想像できない……

Dパターン
B+ジェイド
ジェイドという強力な味方もいて、アニスと紬は更に幸せ?

Eパターン
……………
紬はこのまま何食わぬ顔、もしくは記憶喪失で日本に帰れば、“けいおん!!”に繋がります……


EXTRA
アリエッタの最後(笑)
でも、きっと幸せだよ
生きててよかったね
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/08(木) 08:48:49.31 ID:Hj+hUxmDO
乙!!


次は、アリエッタとはがないメンバーとの絡みだな
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/03/08(木) 20:59:36.41 ID:hg7M+//qo
乙!
すごく面白かった!めちゃくちゃ良かった。
あとがき通りの読み方できたし、エンディングのパターンもあって面白かった
どのエンディングも好きだな。Eも含めてねww

珍しい組み合わせだなと思ったが、違和感なく読み易かったよ
100 :書いた本人 [sage]:2012/03/09(金) 08:52:43.22 ID:HM8spI1DO
書いて改めて見ると
まぁ誤字や言葉遣いが変なのもあるけど……


自分で読んでて凄まじさを感じた……

なんか挿し絵とか欲しいかも……
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/03/09(金) 14:04:28.88 ID:hIEajPDAO
おつ
完結させたら依頼出すの忘れんなよ
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/10(土) 02:09:07.51 ID:dqB+0Iheo
乙です。

エンディングの網羅ぶりに噴いたww
まあEはちょっとアレだけど。
BとCが好きな終わり方だ。

星奈×アリエッタのEXTRA編を待ってます。
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