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【ペルソナ4】魔術師は刑死者の夢を見るか? - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/04(日) 03:17:29.36 ID:iCufXh7AO
・ペルソナ4
・小西先輩生存ルート
・オリジナルペルソナあり
・陽介が誰お前状態(イケメン的な意味で)

それではごゆるりとどうぞ

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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/04(日) 03:19:27.26 ID:iCufXh7AO
 『何度言ったらわかるんだ、早紀!』

 かき鳴らすような叫びに、私の意識は覚醒した。

 『お前が近所からどういわれているか知らない訳じゃないだろう!金か!?それとも男か!?』

 地の底から響くような太い声。
 激情に流された男の怒号。

 『よりにもよって、あんな店でバイトなんかしやがって!』

 聞き間違えるはずがない。幻聴でもない。何故ならそれは、私、小西早紀の―――
『ねえ、あんな父親、うんざりよね? わたし?』

 「なっ……」

 驚愕するわたしを嘲笑うように姿を表す影の主。
 波打つ色素の薄い髪も、コンプレックスな細い身体も。普段鏡の前で見慣れたわたしのものと何も違わない。

 『なっ……じゃないわよ。あんたはわたし。わたしはあんた。それくらいわかるでしょ』

 ただ、1つだけ違うのは――

 「あんたが……わたし?」

 かろうじて姿が見えるような薄暗闇の中で、妖しく輝く金の瞳――
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/04(日) 03:24:01.93 ID:iCufXh7AO
 『そうよ。ねえわたし。つらかったでしょう? 苦しかったでしょう? 嫌だったでしょう?』

 鼓膜を透過して脳に直接響くような声。

 『バイトしてたのは高校生にもなって親に小遣い出させたくなかったからでしょ? ジュネスで働くのもコニシ酒店に活かせる何かを盗みたかったからでしょ?』

 それはすべて紛れもない小西早紀の真実、胸の中で押さえつけていた嘘偽りない想いで。

 『それなのに、それなのにそれなのにそれなのに!口を開けばお前には関係ない! それよりなんであんな店で働いてるんだ? ふざけるのもいい加減にしなさいよ!』

 わたしは、そんな感情を吐き出せるもう1人のわたしがうらやましくって。

 『関係ないことない! わたしはあなたのなに? 娘でしょ? 家族でしょ? それをよくもあんな……それに』
 でも、こうして叫ぶそれがもう1人の自分だからこそ――

 『わたし、花ちゃんだって大嫌い!』

 「違う! そんなことはない!」

 その言葉を認めるわけには、どうしてもいかなかった。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 08:02:32.46 ID:P5tuaLzXP
この発想はあった。期待
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/04(日) 12:37:33.02 ID:iCufXh7AO
 『店長の息子だからってちょっと優しくしたら調子に乗って、つけあがって、のぼせあがって――ほんと、ばっかみたい!』

 「違う!」

 わたしは――そんな下心で花ちゃんと仲良くしてたわけじゃない!

 「花ちゃんは優しくて、気がきいて、第一印象ではわからないくらいしっかりしてて……」

 でも、それは演技で……けど、わたしにはそういうのを隠すことなく打ち明けてくれて、慕ってくれて……
 「嫌いになんて……なれるわけないじゃない……」

 俯いて、思わず涙がこぼれ落ちる。
 昔から我ながら意地っ張りで、強情で、損ばかりで。
 こんな大事なことさえ彼に伝えてなかったことに今さら気づいて。

 「ごめんね……花ちゃん……」

 そう、贖罪の言葉を告げたと同時。

 「――オッケー。それだけ聞ければ充分ですよ。先輩」

 わたしが今一番会いたかった人が、目の前に現れていた。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/03/04(日) 13:14:10.59 ID:dsRuDPKh0
陽介△

こっそり期待
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/04(日) 13:14:45.26 ID:E1odGjs+o
小西先輩救済√か!
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/04(日) 20:05:34.42 ID:iCufXh7AO
 「花……ちゃん……?」

 嘘……夢みたい……
 まさか……本当に来てくれるなんて……
 膝をついた姿勢で彼を見上げる私。そんな私に彼は手を差し出してきた。掴んだところを引っ張り上げられた。
 ちょっと強引だったから花ちゃんの方に寄りかかってしまったところを、肩に手を回し支えてくれる。
 ああ……意外とがっしりしてるんだ。こいつ。

 「……確かにこれも先輩の一部みたいですね。先輩前言ってたもんな。家に帰りたくないって」

 『あら、花ちゃんじゃない。ふふ……そうよ。わたしはこの子。この子はわたし。わたしの言うことはすべて真実! 大嫌いなのよっ! 商店街も! ジュネスも! あんたのことも!』

 「あっそ。それがどうしたんですか? まさか先輩、あなたが俺を嫌いっていったくらいで、俺が引くとでも思いました?」

 『なん……ですって?』

 そう言って不敵な笑みを浮かべる花ちゃん。それとは真逆に、もう1人のわたしのその余裕ぶった表情がじょじょに崩れていく。

 「なあ先輩……誰がなんといおうと、俺は先輩の味方です。先輩1人で悩んでもダメだったんなら、俺にも考えさせてくださいよ。2人でなら……絶対、なんとかなるはずですって」

 真摯な顔をした花ちゃんがもう1人のわたしに穏やかな口調で告げる。
 こいつ……ちょっと見ないうちにかわったなあ……

 「そう……だよ……」

 わたしも……かわれるかな。

 「わたしと花ちゃんならきっとできる……だから」

 ううん。できるよね。
 そのためにはまず――

 「戻っておいで――わたし」

 もう1人の自分を受け入れなきゃね。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/03/04(日) 22:09:39.55 ID:xZpYmBCDo
本当はこうだと信じてた
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/04(日) 22:11:19.35 ID:iCufXh7AO
 『残念。もう少しだったのになあ……』

 すでに下半身を光の結晶と化したごちるように呟く。

 『まあ……これも愛の力ってやつかしら?』

 「なっ――」

 そんなとんでもない言葉を残し、驚く花ちゃんを尻目に、全身を光の粒に変えたわたしが再び集まって形を成す。
 絹のような質感の黒い伸びた前髪が瞳を隠す、白無垢に身を包み御幣を持った女祭司。

 「――アマノウズメ」

 心の中から浮かんだ名を、我が子に名づけるような気持ちで呟く。
 それに応えるように、その姿は一枚のカードへと形を変え、わたしの手のひらに落ちると同時に溶けるように消えた。

 「っ……」

 それと同時、急激に訪れた倦怠感に耐えられず、わたしはその場にへたれこんだ。

 「先輩! 大丈夫……じゃないですね。早く出た方がいいな。長居はできなさそうだ」

 そんなことを呟いた花ちゃんがその場にしゃがみこんだ。

 「えっと……その、花ちゃ――きゃっ!」

 ――わずか一瞬の出来事だった。
 わたしを軽々と……その、お姫さま抱っこした花ちゃんは悠々とした足取りで歩き出す。

 「え、あの、花ちゃん? ちょ、ちょっと流石にこれは恥ずかしい……」

 「大丈夫ですって。もうちょっといったところに広場があってそこで俺を先輩助けるのに送り出してくれた仲間が待ってるんです。その手前までついたらおろしますから」

 それのどこが大丈夫なのよ!
 心の中でそう叫んだ瞬間――

 「花村! もう、遅すぎるから探しにきちゃったじゃん! でもよかった……足音が聞こえたから近づいてると思ったけ――え?」

 「ヨースケ!大丈夫クマ……クマ!? ヨ、ヨースケが可愛い女の子を抱っこしてるクマ! ヨースケは王子様だったクマね! この調子でもう1人の子も救うクマよ!」

 「クマ。落ち着け」

 なんか明らかに花ちゃんと関係あるだろう人たちが、3人一緒にやってきた。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/04(日) 23:43:38.21 ID:iCufXh7AO
 「クマ君、どう思う?」

 「このちょっとの間でこんなに仲良くなるとかあり得んクマ。ムムム、ヨースケも見かけによらず肉食系クマね」

 「若いってすごいわねー」

 「吊り橋効果じゃないか? ほら、異性と一緒にいる時に恐怖を感じて高翌揚感を覚えると、それを恋愛感情による高翌揚感と勘違いしてしまうってやつ」

 「! それだよ! 鳴上君!」

 「ちげえよ! えーっと、この人は小西早紀先輩……って、クマ以外はあったことあったっけ」

 好き勝手盛り上がる3人にようやく花ちゃんが突っ込みを入れる。

 「一度だけな。鳴上悠です」

 吊り橋効果とか言ってた落ち着いた男の子が黙礼する。

 「あ、えっと、里中千枝です」

 ジャージを着た明るい女の子がそれに倣う。
 一応それなりにちゃんとした子たちみたい。
 それでラストが……

 「クマはクマですクマ!」

 ……クマ?
 え? というか、なに?

 「あー……こいつはこういうやつなんだ。ぶっちゃけこいつ本人もよくわかってないから、あんまり気にしないでやってくれ」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/03/06(火) 06:55:15.26 ID:2DLRedEw0
ジュネス△
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/07(水) 04:29:03.30 ID:sNgwOBiy0
キリノアムネジアでも、小西先輩のペルソナ名は出てこないんだよな…。
アムネジアってのはペルソナ名じゃなさそうだし。
山野アナのペルソナはイワナガヒメってわかってるのに。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/25(日) 04:08:24.63 ID:UGgEUakA0
>>1
続きが見たいんだが…もしかしてコレで終わり?
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