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球磨川『騙し合い?』めだか「私はみんなを信じる!!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 19:56:12.87 ID:Vx3D7nSAO
【注意書】

・原作感が壊れるかも

・異常や過負荷、スキルは無いです

・地の文ありの書きためなし

・エロはないです。多分、無いです。きっと、無いです。

・これって……ライアーゲームじゃ……→うるせぇ!!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1330944972(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 19:57:14.00 ID:Vx3D7nSAO





【序章】





3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 20:02:25.72 ID:zm9jxwQDO
早すぎワロタ
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 20:03:04.98 ID:Vx3D7nSAO
【三カ月前】

めだか「く、黒神財閥が破綻だと……?」

真黒「うん……父から連絡が入って。僕は色々、手伝わなきゃならない……しかし、お金が」

めだか「お兄さま、ここに私の貯金があります!! これでお父さまを助けてあげてください!!」

真黒「いいのかい、めだかちゃん?」

めだか「当たり前です。家族なのですから!!」

真黒「……ありがとう、めだかちゃん。必ず……必ず……迎えにくるから。一応、君にも生活があるだろうから、家賃と学費は僕が払っておくよ」

めだか「わかりました、お兄さま。私は家族でまた集まれる日を心待ちにしております!!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 20:10:07.12 ID:Vx3D7nSAO
【本日・九月三日】

球磨川『まさか……それで君は……全額、渡しちゃったのかい? 確か相当な額だったよね?』

球磨川の奴は生徒会室で珈琲を飲む手を止めてこちらを見ていた。

めだか「当たり前だろう。今回の件もきっと何かの手違いなのだ」

私に降りかかったのは三カ月間の家賃滞納。そこそこなマンションで一人暮らしをしている為にその金額は百万に近い。

球磨川『…………家具とか売れないの?』

めだか「ふふん、既に売り払い生活費にした」エヘン

球磨川『……おまえ頭おかしいんじゃあねーの?』
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/05(月) 20:20:03.79 ID:N0W1k26no
めだかと真黒がいれば0どころかマイナスからでも普通に稼いで持ち直しそうなもんだが
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 20:31:05.65 ID:Vx3D7nSAO
この男、球磨川禊は私が会長職を務める箱庭学園生徒会執行部の副会長である。

生徒会戦争……なんてものはなく、以前、中学の頃に私がこやつに対し改心させた事がある。ここ最近に偶々、転校してきて。副会長不在だった為に球磨川の奴を推薦したのだ。

球磨川『……その情報はあんまり漏らしたら駄目だよ?』

めだか「わかっている。貴様に相談したのも『あるばいと』というものを紹介してもらいたくてな」

球磨川『……バイトか。タウンワークでも見たら?』

めだか「たうんわぁくだと?」

聞き慣れない単語に眉をひそめる。

球磨川『バイト情報誌だよ……まぁ、まずは君はマンションを引っ越すことを……』

めだか「しかし、行き先が無いのだ!!」エヘン

球磨川『黙って、ちょっと黙れ……めだかちゃんと常識な話をすると疲れるからちょっと黙って』ハァ

球磨川はしばし考えこみ口を開く。

めだか「……」チラッチラッ

私は球磨川の方を二、三度チラ見する。

球磨川『そう……だね……善吉ちゃんの家が『まだ』一番安全なんじゃないかい?』

めだか「そ、そんなにいうならと、泊まってやらんこともない」カァッ

球磨川『あ、そう? なら、僕も業務終わったし帰るよ。ただバイト始めるなら次期生徒会を決めなきゃなんないし、黒神財閥が破綻となったら学園側は掌返して奨学生制度取り消しになる可能性があるから気をつけてね。特に『家賃滞納』だなんてスキャンダルは外に漏らしちゃあ駄目だよ』ソレジャ

めだか「え、えっちなことは駄目だぞ? わ、私達はまだ学生だしな……そ、そりゃあ、三年前のあの日に貴様が告白したからと言って私は簡単に落ちる女では無いのだぞ!! コミックス三巻みたいに簡単に寝取られたり、ちょろいみたいな感じだと思うな! し、しかし、ま、まぁ……どうしても貴様が……」

生徒会執行部室を見渡すと誰もいなかった。

メールを確認すると、

『少なくとも人吉先生には事情を話して家に泊めてもらうんだよ』

めだか「〜〜〜〜っ!!」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 20:49:29.82 ID:Vx3D7nSAO
【更に三日後】

球磨川『…………ねぇ、めだかちゃん』

めだか「なんだ?」

球磨川『あのさ? 君、借金なんかしてるのにさ、何で株なんか始めて借金増やしたの?』

めだか「ふふん、喜界島会計が教えてくれるのだ。まぁ、私の予想とは反対なのだがな」

球磨川『…………いま、いくら負けてんの?』

めだか「まだ二千万だ!! 心配ない!!」エヘン

球磨川『………………そろそろ怒っていいかな?』

めだか「ど、どうしたのだ、そんな怖い顔をして」

球磨川『めだかちゃんさ…………競泳部の種子島くんに屋久島にお金をあげたよね? どっから出したの?』

めだか「うむ!! 『さらきん』という親切な所が親切な説明つきの良心的な利子でお金を貸してくれたのだ!! 世の中はまだまだ捨てたものじゃないな!!」エヘン

球磨川『…………利率は?』

めだか「利率は明日、返せば一割増しでいいと言われたぞ!! なに喜界島会計の紹介だ!! 間違いなどあるわけがない」

球磨川『…………はぁ』

めだか「どうしたのだ? ふむ、執行部室の備品だが私が珈琲を直々に入れてやろう」フフン

球磨川『めだかちゃん。明日で一割って事は明後日で幾らになるか聞いた?』

めだか「いや、聞こうとしたが喜界島会計に大丈夫だってあたしを信じてって言われたからな!! 大丈夫であろう!!」

球磨川『……めだかちゃんはさ……』

めだか「?」

球磨川『多分、一回落ちてみないとわかんないんだろうね……』

めだか「?」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 21:12:17.94 ID:Vx3D7nSAO
【二年後】

めだか「また就職が決まらなかった……」

私は缶コーヒーのプルタブを開け飲む。

めだか「……にがい」

微糖を買ったつもりだったが銘柄はブラックだった。

めだか「……球磨川の奴はどうしているのだろうか」

あの後、学校を退学するまでに膨らんだ借金は一億一千万。無論、その時に一括現金で全てを肩代わりしてくれたのは他ならぬ球磨川禊だった。

その時、奴が私に言った一言は今でも忘れられない。

『めだかちゃん、君の大好きな人間の結果がこれだよ。覚えておいて、人は人を騙す為に生きている』

私は球磨川にお礼を言うどころかその言葉を否定した。

そしてその時の奴の表情を私は忘れない。

怒った訳でもなく、悲しんだ訳でもなく。

彼は寂しそうに笑みを零してーー

『んじゃーーまた明日とかーー』

それ以来、奴とは会っていない。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 21:31:19.43 ID:Vx3D7nSAO
めだか「ただいま」

善吉「おう、お帰り。めだかちゃん」

ワンルームの安アパートに彼と私は現在、同棲している。

めだか「すまないな。今から夕食の準備をするから」

善吉「んー」

彼はソファーの上に寝転がり返事をする。

善吉「めだかちゃん、どうだったー?」

めだか「あぁ、中卒だからな。やはり、この就職氷河期、厳しいな」

苦笑しながら私は呟く。

めだか「ぜ、善吉の方はどうだった?」

善吉「は?」

めだか「あ、悪い」

善吉「悪いじゃねえだろ……チッ」

舌打ちに私は畏縮しながら夕食を作る。

めだか「ぜ、善吉は出来る男だからな!! それをわからない奴らが悪いのだろう」

彼が半年以上も手を付けていない埃かぶった履歴書を私はどけて卓袱台の上に夕食を並べる。

善吉「おっ、飯か」

めだか「あ、あぁ。待たせて悪かったな」

善吉「ほんとだぜー、まったく」

めだか「ははは……」

<夕食後>

善吉「めだかちゃんよぉ……」

洗い物をしながら私は善吉の問いに聞き返す。

めだか「ん?」

善吉「明日、金がいるんだわ」

めだか「そ、そうか……幾らだ?」

善吉「んー、二万」

めだか「に、二万か……」

バイト代も決して多い訳ではない。

財布の中を覗くと丁度、諭吉が二枚あった。

めだか「な、何に使うんだ?」

善吉「あー、色々物入りなんだわ。仕事始めるとかで」

めだか「そ、そうか……」

私は善吉に二万円を手渡す。

ブランド物の財布を私は見つめる。

善吉「なんだよ?」

めだか「え? あぁ、いや。良い財布だなって」

善吉「……あ? あーあ、めだかちゃんにいいとかわかんの?」

めだか「あ、いや。あれだ。デビルかっけー! 財布だなって思ってだな……ははっ……ははは……」

善吉「…………うざっ。気分悪いから散歩してくる」

その日、善吉は帰ってこなかった。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 21:44:22.34 ID:Vx3D7nSAO
【一週間後】

めだか「まったく、善吉はどこをほっつき歩いているのだか……」

バイト帰りの私は鞄を下ろし、夕食の準備を始める。

ーーーーガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンーーーー

激しいノックに私は体を硬直させる。

『いるんだろぉがぁっ!!』

激しいノックは尚も響く。

私は怯えながらも扉を開く。

めだか「い、今、開ける」

扉を開くと見知らぬ男女。

男「邪魔するぜ」

無遠慮に入りこんでくる二人。

女「あんたが黒神めだか?」

めだか「は、はぁ、そうだが……いえ、そうですが」

私は気を抜くと幼い頃からの尊大口調が抜けない。

男「あんた、さっさと金を返してくれ」

めだか「は?」

男「あぁ、あんたもあいつに騙された口か? けど悪いな、騙されたかどうかはうちらが知るアレじゃねぇんだ」

めだか「え?」

男「借金一千万。耳を揃えて払ってもらう」

男が取り出した借用書の名前の欄には『人吉善吉』。

そして連帯保証人の欄には自分で書いた覚えのない、自分の筆跡で『黒神めだか』と記載されていたーー
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 21:45:34.57 ID:Vx3D7nSAO





次回【蜘蛛の糸】





13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/05(月) 21:46:13.28 ID:Vx3D7nSAO
以上、序章投下でした。

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/05(月) 21:52:38.43 ID:Vx3D7nSAO
作風は以下の通りです。但し、今回は死にません。

前作

古賀「冥加ちゃん!! 殺人事件だよ!!」冥加「おちついてください、いたみさん」-SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1330288281/

但し、これは前前作の続きです。

前作以下

過去ログ - 球磨川『…………』
-SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1329065011/

過去ログ - めだか「球磨川がカッコよすぎて生きるのが辛い……」
-SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1310052231/

過去ログ - 下条「……はぁ、不幸だ」
-SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1309290091/
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 21:53:09.26 ID:GYOilVbl0
まあ、アブノーマル無しのめだかちゃんって単に痛い奴だしね
原作でもめだかちゃんに引き寄せられた奴って人徳とかじゃなくて人間離れした才能に魅せられた奴ばっかだし
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 23:19:16.81 ID:Vx3D7nSAO
駅でホームに降り立ち、僕は周りを見渡す。

変わらない街並み。

変わらない風景。

変わらないものなんて無いと分かりつつも変わっていないという安堵が僕の胸をいっぱいにする。

胸がいっぱいになったからといってお腹が満たされる訳でもなく呑気な音が僕の中から低温で響く。

変わらないものは無い。そして、その中でも最たるモノは人の心だ。

移ろいやすく、変わりやすい。

だからこそ人であるのだ。

この二年で彼女はどう変わったのだろうか想像はつかない。

ただ、もし。もしもの話だ。

彼女が何も変わっていなかったのならーー











球磨川『生きにくいを生きて、騙されにくいを騙され、堕ちやすいを堕ちていないんだろうね』










だから、僕はこの街に戻ってきた。

彼女が変わったのか見極める為にーー
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 23:38:25.86 ID:Vx3D7nSAO
球磨川『ママのおっぱいでも飲んでろ?』

阿久根「球磨川さん、一言も言ってないですよ」

少し高めのレストランで僕と高貴ちゃんは食事をしていた。

球磨川『ふーん、まぁ、いいや』

僕は貪るように食事を取る。

阿久根「お久しぶりですね。今まで、どこに?」

球磨川『うーん、あれだよ。百億くらい借金しちゃってさ。それを返す為に真面目に働いていたんだよ』

阿久根「は?」

高貴ちゃんが煙草を落とす。

球磨川『ん?』

僕は手で肉を掴むのを止める。

阿久根「百億?」

球磨川『うーん、日本円だと一億一千万くらいだけどさ、地下だと、うん百億だね』

その世界の経済日本であるにも関わらず日本円の百分の一。
球磨川『まぁ、でも僕は煙草も酒も飲まないからさ。ちゃんと真面目に一日六千円の日給で働いてたよ。中卒だからね、まぁ、七勤零休なんてブラックじゃない限り就職口なんてないさ』

阿久根「ははは……また冗談が上手い」

球磨川『そういやぁ、みんなはどうしてる?』

阿久根「みんな? 生徒会役員ですか?」

球磨川『そうそう。高貴ちゃんが実家暮らしだから助かったよ、他のみんなは行方がわからなかったからね』

阿久根「めだかさんは善吉くんと同棲してますよ。喜界島さんはわからないですが」

球磨川『ふーん。でも高貴ちゃんはよくめだかちゃんから身を引いたね』

阿久根「あぁ……まぁ、彼女が処女だったらまだ有りかなって思ったんですが、今の彼女はただの馬鹿女ですからね」

球磨川『へぇ……』

阿久根「美人なだけで頭が悪いと面倒な上に疫病神でしかないじゃないですか」

球磨川『でもめだかちゃんって成績はいいじゃん』

阿久根「成績がいいと賢いはイコールで結び付けませんよ」

球磨川『ふーん』

僕は手についたディップソースを舐める。

球磨川『ま、いいや』
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 23:46:52.00 ID:Vx3D7nSAO
阿久根「ご馳走様でした。球磨川さん」

球磨川『うんうん、後輩に奢るのは先輩の役目だからね』

阿久根「……あの、球磨川さん。めだかさんに関わるのは止めた方がいいです」

球磨川『ん?』

阿久根「球磨川さんが彼女に執着する意味がわかりません。正直、飯も奢って貰った上に俺を訪ねてきてくれた。だから後輩として言います。めだかさんは百害あって一理の無い人間です。あんな人間は騙され搾取される。だから関わらない方がいいですよ」

球磨川『うん、ありがとう、高貴ちゃん!! 君の忠告通り、僕はめだかちゃんと関わらないよ!!』

阿久根「そ、そうですか。それがいいです」










球磨川『って、言ったけど。僕はほら、ほら吹き野郎だからさ』

僕は食事中に教えて貰ったアパートの前に立つ。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/05(月) 23:58:27.70 ID:Vx3D7nSAO
軽く二、三度ノックする。

少し待ったら声が聞こえた。

『どなたですか……?』

扉越しの鬱々としたその声は二年前に見たあの弱々しい姿と同じだった。

球磨川『まったく、生きにくい世界で生きているみたいだね、めだかちゃん』

乱暴に扉が開く。

めだか「く、球磨川か?」

球磨川『めだかちゃん久しぶりっ、僕だよ』

彼女は堰を切ったように泣き始めた。
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/06(火) 00:05:38.06 ID:p+HZ1Ciw0
>>1の書く球磨川好きだわ
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/06(火) 00:08:43.03 ID:Z//QbTzKo
>>1の書くめだかちゃんが好き
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/06(火) 00:09:52.62 ID:txef23aBo
>>1の書く話がす、す、す好きなわけないんだからね!
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/03/06(火) 00:12:52.22 ID:vhJ+11dv0
でも半分別のキャラみたくなってるよね
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 00:15:04.69 ID:xjwPyCqAO
球磨川『んっ、美味しっ』

僕は彼女が注いでくれたお茶を口にする。

めだか「…………すまないな。そのわざわざ会いに来てくれたのにみっともないところを見せてしまって」

彼女は真っ赤な目で僕に謝ってきた。

球磨川『べっつにー。僕は大して気にしてないし。あはっ? もしかして、僕がめだかちゃんの為に来たとか勘違いしてる。自意識過剰ー』

めだか「……変わらないな、貴様は」

球磨川『めだかちゃんだって変わってないじゃん』

めだか「いいや、私は変わったさ」

球磨川『ふぅん、あっそ。所で善吉ちゃんは?』

めだか「あ、あぁ、ここ最近、帰ってきてなくてな……」

球磨川『へぇ、じゃあ、僕が街中で女の子と遊んでいた善吉ちゃんの姿はきっと見間違いだったんだね?』

めだか「あ、あぁ。そうだろう。善吉が私を裏切る訳がない」

球磨川『…………あはっ』

めだか「?」

球磨川『ほんと、変わんないよね。めだかちゃんは』

めだか「だから変わったと言っておるであろう」

球磨川『うんうん、変わった、変わった』

めだか「な、なんだ!! その雑なあしらい方は?」

球磨川『あはははっ、めだかちゃんは怒りやすいなぁ。まったく、わけがわからないよ』

めだか「わけがわからないのは貴様だっ!!」

球磨川『ま……でもさ。何があったか話してごらん。僕が聞いてあげるからさ』
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/06(火) 00:16:20.07 ID:pf8afsevo
早すぎワロス
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 00:34:31.88 ID:xjwPyCqAO
球磨川『……おまえ、頭おかしいんじゃねーの』

めだか「……ぐぬぬ」

球磨川『ぐぬぬじゃないよ!! いや、本当に変わらないと思ったらめだかちゃん、君、馬鹿じゃねーの!?』

めだか「うっ……」

球磨川『今時、連帯保証人になって借金こさえるなんて有り得ないよ。もしかして時代を逆行してんじゃないの?』

めだか「……そこまで言わなくても……」

球磨川『普通なら言うよ!! 一千万なんてどうするんだよ、まったく』

めだか「働いて返す。そ、それにな!! 働き口を紹介してくれるって言うのだ!! そこで働けば三年で、これ以上は無利子でいいと言うのだ!!」

球磨川『……』

めだか「凄くお得な話だろう?」

球磨川『あー、うん。そうだねー。そうだよー。うん』

めだか「ふふん!! それにな、私にぴったりの仕事らしいぞ!! 撮影とかあるって言ってるし、アイドルデビューだろうなきっと!!」

球磨川『女優かもねー』

めだか「うむ、その可能性は十分にある。なにせ、私は美しいからな!!」

球磨川『……』

めだか「夢は膨らむばかりだ!! それに最初はお金が無いだろうから寮を用意してくれるらしい!!」

球磨川『……あのさぁ』

めだか「ぜ、善吉に早く連絡を取らなくてはな!!」

球磨川『……めだかちゃん』

めだか「あ、あと、他には……」

球磨川『現実から目をそらすなよ……』

めだか「っ!?」

球磨川『ほんと、めだかちゃんって嘘が下手だよね……』

めだか「そ、そんなことはーー」

球磨川『ちゃんとお仕事の内容、聞いてるんでしょ?』

めだか「っ!!」

球磨川『……善吉ちゃんを探すのも別れを告げる為……違う?』

めだか「……」

球磨川『変に律儀だよね……まぁ、いいや。善吉ちゃんを探すの手伝うよ』

めだか「……助かる」

球磨川『ただね。めだかちゃんが持つ、その罪悪感は多分、必要ないものだよ』

めだか「だ、だって私は彼氏である善吉を裏切るのだぞ?」

球磨川『……はぁ、ほんとお人好しだよね。めだかちゃんは』
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 00:50:16.06 ID:xjwPyCqAO
善吉「……げっ」

球磨川『おやおや、人の顔を見るなり随分な挨拶だよね』

逃げ出そうとする善吉ちゃんの肩をつかむ。

僕が夕方見た通り、善吉ちゃんは数人でカラオケボックスにいた。

だから僕とめだかちゃんは寒空の下、カラオケボックス店前で二時間待っていた。








『善吉にはお世話になったのだ。私は行く宛の無い時に彼の母親である瞳先生にもお世話になった』

『貴様がいなくなった後、一番、傍にいてくれたのは善吉だ。体だって何度も重ねた』

『学校を退学になって私はアルバイトをしながら生計を立てていた』

『そんな日が一年くらい続き、善吉が退学になった。理由は……まぁ、あれだ。女関係だ』

『そ、それでも善吉は謝ってくれたからな。私は善吉を信じる。もうしないって言ってたしな』

『だ、だから善吉は悪くないのだ』

『それに私が好きだって言ってくれているしな。ご飯も美味しいって……言ってくれる』

『だからそんな善吉を裏切る私はちゃんと謝らなきゃならない。頭を下げなければならない。借金は私がどうにかするよ。だって今の善吉にはお金を払う財は無い。瞳先生にも申し訳が立たない』












だから僕はーー

球磨川『善吉ちゃん、少し歯ぁを食いしばって?』

善吉「は?」

カラオケボックスの前で人吉善吉を殴り飛ばした。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 01:09:31.02 ID:xjwPyCqAO
善吉「……すみません」

男「すんませんじゃねぇだろ、人吉よぉ」

善吉「ほんと、すみません」

とある事務所で善吉ちゃんは土下座している。

めだか「あ、頭を上げろ、善吉!!」

善吉「金は……金は必ず、こいつが働いて返しますから」

男「あぁ!? まぁ……顔は悪くないがな……」

女「それで君は?」

球磨川『僕はただの先輩ですよ』

男「人吉……なら、いいがよ。こいつ、沈めるぜ?」

人吉「はい!! 構わねーっす!!」

土下座をしながら善吉ちゃんはそんなことを言う。

めだか「……すまない。善吉、彼氏である貴様を裏切る仕事を私はする。別れてほしい」

男「は?」

女「はぁ?」

善吉「あはははっ!! 馬鹿じゃねーの!! お前、マジ空気読めよ、めだかちゃん!! 今、何の話をしてるかわかってんの?」

めだか「え?」

善吉「今、俺はお前を売ったんだよ。馬鹿が!!」

めだか「えっ? えっ?」

女「ほんと、人吉に聞いた通りおめでたい頭してるわね」

男「まぁ、こんな馬鹿ばっかりだから俺達が儲かるんじゃねぇか」

善吉「大体、俺、お前以外に女いるし。ていうか気づけよ。いや、めだかちゃんだから気づかねーか。はははははっ!!」

めだか「……うぁ」

めだかちゃんはようやく裏切られた事に気づく。

善吉「別れるも糞もねーっての!! そもそもお前と俺は終わってんだよ!!」

三人は笑う。笑う。笑い続ける。

球磨川『じゃあさ……僕が代わりに払うよ、その借金』

空気が凍る。

めだか「えっ?」

球磨川『だったら問題なんて無いでしょ?』

善吉「ち、ちょっと!! 待てよ、球磨川!! 俺はお前に肩代わりして貰ってもビタ一文払わねーからな!!」

球磨川『ちっせーな。善吉ちゃんは』

善吉「あぁ!?」

球磨川『最初から期待してないよ……僕が欲しかったのはめだかちゃんを助ける理由だけ』

善吉「はぁ?」

球磨川『例えば君がめだかちゃんとまだカップルであると言うのなら僕が割って入るのは筋違いだ』

善吉「あ?」

球磨川『だってそうだろ? めだかちゃんは君の為に働く。そこで僕が割って入ったら人の気持ちが分からない奴みたいで嫌じゃないか。だけど今は違う。めだかちゃんの為に、可愛い後輩の為にお金を払う。なんの問題もないだろ?』
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 01:16:02.17 ID:xjwPyCqAO
めだか「し、しかし球磨川!!」

球磨川『うっさいなー、めだかちゃんは』

僕は事務所に来る前に銀行で用意した一万円札が百枚ワンセットの束を十本、鞄の中から取り出す。

球磨川『これなら問題なんて無かった。違う?』

男「ちっ……女で稼げそうだったが、お金を返して貰ったらあんたらはただの良客だ」

女「そうね、踏み倒されず利息も貰ったんじゃあ文句は言えないわ」

彼らは札束を数えながらそう言った。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/03/06(火) 01:19:27.25 ID:60IF3+gAO
めだかちゃん…人間なんて一生をかけてすら人間一人を救うのがせいぜいなんだよ…
周りを巻き込んだらそれはただの過負荷でしかないんだよ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 01:31:26.54 ID:xjwPyCqAO
僕ら三人は再びめだかちゃんのアパートに戻ってきた。

球磨川『さて、善吉ちゃん。僕から提案がある』

善吉「なんだよ?」

球磨川『一、君は荷物をまとめて一時間以内にここを出て行ってもらう。二、二度とめだかちゃんと関わらない』

善吉「はぁ? やだね。理由が無ぇ。それともお前が金でもくれんのか?」

球磨川『君が住む理由が無いよね、君は家賃も折半していない、生活費も渡していない』

善吉「あぁ!? めだかちゃんは俺の彼女だ……ぞ……?」

球磨川『ごめん、ごめん。なんて言ったのかな? さっき彼女じゃないって言ったのに、自分一人の意見で撤回? すげーな、善吉ちゃんは!! 誰もそんなこと、真似できやしない!! 借金背負わせて、彼女を売って、今じゃ彼氏面かよ。くぁーっ!! 流石、善吉ちゃんだぜ!! 君は凄いな!! まるで恥の塊だ!! すっ」

僕がそこまで言うとめだかちゃんが口を手で押さえてきた。

善吉「めだかちゃんも俺と別れていいのかよ。いいのか? バイト先でも嫌われてんだろ? 一人になるぜ? 幼なじみだろ?」

善吉ちゃんも追い出されないように必死だった。

めだか「瞳先生に連絡を入れて迎えに来て貰っている」

善吉「っ!! ふざっけんなっ!! お前は俺を信じられないのかよ!!」

めだか「信じるさ……だからっ……善吉がっ……別れるって……口に出したとき……付き合っていないっていったとき……辛かったっ……きっと……善吉は……悪くないっ……私が……何かいたらなかったからっ……愛想が尽きたんだって……」

球磨川『君から口に出したんだぜ? じゃあ、もう一回、付き合ってってここで告白すればいいじゃないか』

善吉「……」

球磨川『まっ……信じる信じない以前に付き合うかどうかは本人次第だ。今更、取り繕ったって遅いけどね』

善吉「……けっ」

乱暴に壁を蹴り、めだかちゃんのバッグから財布を取り出し中身を抜いて彼は出て行った。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 01:41:05.90 ID:xjwPyCqAO
めだか「うわああああああああんうわああああああああんうわああんうわああんうわああん善吉ぃ……善吉ぃ……善吉ぃうわああんうわああんうわああん」

とりあえず、泣けるだけ泣かせよう。

めだか「うわああんうわああんうわああんうわああんうわああんうわああああああああんうわああああああああんうわああああああああんうわああああああああんうわああああああああん」

変わらないものなんてない。

全ての事象は変わりゆく。

人の心は移ろいやすく変わりやすい。

けれどーー








球磨川『めだかちゃんはほんと変わんないな』






騙されやすいこの子は本当に馬鹿だし、阿呆だし、愚かだけれどもーー


心の在り方だけは凄く強いんだろう。

人は信じ続けるなんて出来やしない。

疑心暗鬼に陥り、騙し合う。

そんな中でも信じ続けるめだかちゃんは生きていくことすらままならない。

だからーー

だから僕はこの街にーー


戻ってきたんだろうね。




【第一話・蜘蛛の糸】
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/03/06(火) 01:41:25.41 ID:245UdfNAO
ライヤーゲーム読んでると、信じる方が正しいふうに思わす描写が結末にあるけど。

本来なら、騙された時点で人生終了だし、そんなことした相手を許すなんて正に狂気だよなー。いや、単に愚鈍なだけなのかなー

まぁ、そんな人だから力ある人が集まるといえば聞こえは良いよね。いずれにせよ、人を信じるには力が必要だということを思い知らされた作品だったなー
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 01:42:16.78 ID:xjwPyCqAO
まだ全然、騙し合ってないけどごめんね!!
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/06(火) 01:48:59.39 ID:xjwPyCqAO
>>2 >>25
思いついたら即投下がモットー。
だからクオリティは低いかもしれないけど生ぬるく見守ってください。

>>6
ごめんぬ。

>>15
お前は俺かwww

>>20 >>21 >>22
ありがとう!!

>>23
ごめんぬ
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/06(火) 01:56:21.34 ID:xjwPyCqAO
>>30
このめだかちゃんは「足をひっぱる」「すぐ騙される」「み、禊ぃ〜」の三要素で成り立つ可哀相な子なんで許してください

>>33
ライアーゲーム? 何です、それ?

ガチな話、ライアーゲームは漫画もドラマも良かった。

ドラマは何というか演出の仕方がすっげー上手いと思う。

愚直な女の子と賢い嘘つきって対比しているからお話としてはすっげー合うし、面白いと思う。
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/06(火) 02:58:35.71 ID:BpW91GRFo
めだかちゃんがこんなに可愛いものとは...
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 03:46:28.34 ID:xjwPyCqAO





次回【それでも僕はやってない】




39 :独り言なんで気にしないでください [sage]:2012/03/06(火) 04:50:02.68 ID:xjwPyCqAO
色々、やっちゃった感あるけど、謝って気持ちに整理がついたので投下再開します
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 04:54:19.00 ID:xjwPyCqAO
球磨川『…………』

僕は現在、鉄道警察、女子高生、めだかちゃんと四人でお話をしている。

天を仰いで色々、言いたいけれど、めだかちゃんがアホな子で陰鬱とした感情が消え去る。

人を疑う事を知らないこの子は簡単に騙されるし、物凄く損をするけど。

やっぱり、凄く眩しいーー
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 05:11:51.69 ID:xjwPyCqAO
【三時間前】

球磨川『……めだかちゃん早すぎない?』

めだか「ふふん、私は待ち合わせの常に三十分前には到着するように心掛けている」ドヤ

球磨川『まさか……就職活動でもそんなことしてる訳じゃ無いよね?』

めだか「無論…………しているっ!!」ドヤァ

球磨川『確か、今日はオフィス関係の仕事を面接に行ったんだっけ?』

めだか「あぁ……どうかしたか? 一時二十分からの面接予定だったぞ」

球磨川『oh…………お昼休みはウキウキウォッチぇ……』

めだか「?」アッチコッチドッチコッチ

めだかちゃんは僕の発言の後にリズムを取りながら小躍りしている。

球磨川『……まぁ、いいか』

あの日から二週間、以降、めだかちゃんから偶に呼び出される。

アルバイトが終わればつい二人分を作ったやら。企業に内定を貰う為のハウツーやら。

そして今日はあの日のお礼と言うことで呼び出された。

めだか「なぁ、み、み、みみ、み」

球磨川『?』

めだか「味噌田楽が食べたくならないか!?」

球磨川『……いや、別に。めだかちゃんは食べたいの?』

めだか「いや、別に……」

何だか意気消沈してしまった。

もしかしてここは肯定してあげた方が良かったのだろうか。

いや、でも味噌田楽が置いてある場所とかピンポイントであるかな?

球磨川『うーん』

携帯で食べログを検索する。

めだか「み、みみみみ、みそ、みそみそ」

球磨川『みそ?』

めだか「味噌漬けとかどうだ?」

球磨川『何の?』

めだか「あ、豚肉とか漬けてある奴……」

ここで僕は勘が冴え渡る。

そうだ。何故、気づかなかったんだ。









球磨川『めだかちゃんは味噌を使った料理が食べたいんだね』キリッ







めだか「……はぁ」

あからさまにため息をつかれた。
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 05:30:09.09 ID:xjwPyCqAO
球磨川『……ま、どこでもいい……や……』

気が付けばめだかちゃんの目の前に募金箱を持った女の子がいた。

しゃがみこみ、話を聞いてあげているめだかちゃん。

この組み合わせは拙い。

非常に拙い。

どれくらい拙いかというと物凄く拙い。

拙いなんてものじゃない。

駄目、絶対。浴槽洗剤と洗濯物洗剤を混ぜるような物だ。

ほら、見ろ。もう涙ぐんでる。

止めてやれ。めだかちゃんの稼ぎは決してよくは無いんだぞ!!

しかも女の子の方は後ろを向いて、めだかちゃんに見えないように目薬をさした。

めだか「す、少ないがこれを孤児院の足しに……」

めだかちゃんが財布を開くが、その動きが止まる。

僕と女の子と財布を交互に見合わせて。

物凄く何かと葛藤していた。

めだか「あ……う……しかし……ぐぬぅ……」グヌヌ

女の子は涙ぐみながら上目使いでうるうると見つめている。

球磨川『はぁ』

財布から千円札を出す。

それを募金箱に入れる。

女の子「お兄ちゃん、ありがとう」

球磨川『僕じゃなくてお姉ちゃんに行ったげて』

女の子「お姉ちゃんもありがとう」

あからさまなついでのお礼で女の子は小走りで去っていった。

めだか「……うむ、球磨川。いいことをした後は気持ちがいいだろう」ウムウム

腕を組み、尊大に何度も頷いている。

球磨川『……そうだねー』

僕は棒読みで答える。

その後、めだかちゃんははたと何かに気づいたのか後悔しているような難しい表情をしていた。
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 05:44:52.55 ID:xjwPyCqAO
【電車の中】

球磨川『うーん、潰れる……』

電車の遅れと帰宅ラッシュが重なり、都心部に向かう電車の中は満員なんて生ぬるいレベルじゃなかった。

めだか「……むっ!!」クワッ

めだかちゃんは何かに気づいたのか声を出す。しかし次の瞬間、違う所から「いってー!!」と悲鳴があがった。

めだか「……むむっ!!」クワッ

するとまた「いってー」と聞こえる。別の男の悲鳴だった。

「むっ」「いってー」「む」「いってー」「むむっ」「いってー」「むむっ」「ありがとうございます!!」「むむむっ」「ぶひぃっ」「むむむむむっ」「あへぇぇぇぇ」

…………気が付けば周りはほぼ女性だらけになっていた。

痴漢が痛い目に合う。遠くへいく。痴漢が痛い目に合う。遠くへいく。

このサイクルがこんな状況を作り出した。

そして僕は冷や汗を垂らし「万が一」の準備をする。

そしてーー










「この人、痴漢ですっ!!」









見事に僕の腕が上げられた。
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/03/06(火) 05:59:44.62 ID:1x8F5O4X0
ですよねー
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 06:03:45.18 ID:xjwPyCqAO
球磨川『…………』

めだか「…………」

JK「…………」

現在、駅のホームで僕達、三人は見つめあっていた。

めだか「私の名前は黒神めだかだ」

JK「あ、私の名前は与次郎次葉です」

めだか「うむ、いい名前だな」ウムウム

球磨川『僕も名乗った方がいいのかな……?』

与次郎「名乗らなくてもいいですっ!!」

球磨川『だよねー』

気まずい。何が気まずいかと言うと騙すとか騙されるとか言う以前に本人が完全に痴漢に遭ったと思っているのが拙い。

僕を元から痴漢冤罪で和解金目的である最近話題の狂言の冤罪だったならば、僕は惜しみなく躊躇いもなく、ルール無用で挑んできた愚かさを言えるのだがーー

与次郎「あ、あたしのお尻に何のようですかっ!!」プンプン

本気で痴漢に遭ったと思っている分、質が悪い。

めだか「た、多分、貴様の勘違いではないのか?」

与次郎「勘違いじゃありません!!」

めだか「むむっ!! 球磨川…………あっ」

球磨川『何?』

めだか「み、みそ、みそみ……」

球磨川『…………めだかちゃん。こういう時は晩御飯のことは一旦、放っておこうよ』

流石にこれは酷いぜ。どんだけお腹が空いているのか。


めだか「ち、違う!! き、貴様は本当に痴漢なんてしたのか?」

球磨川『うーん、その時のことなんだけど与次郎ちゃんだっけ? 覚えている?』

与次郎「お、覚えてますよ!! ええっ、あなたがお尻をむぎゅむぎゅ触ったじゃないですかーっ!!」ムキー

球磨川『うーん、お尻を触った手はどんな感じだった?』

与次郎「あなたが右手で!! いやらしくなぞるようにむぎゅむぎゅしたんじゃないんですか!!」

めだか「み、み、禊はそんなことをしないっっ!!」

大声がホームに響き只でさえ、注目を集めていたにも関わらず、更に注目される羽目に。
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 06:41:16.20 ID:xjwPyCqAO
与次郎「いいえ!! しました!! 五本の指を巧みに操り、私をむぎゅむぎゅしました」

めだか「み、禊はそんなことをしないっ!!」

与次郎「な、なんであなたにそんな事がわかるんですか!!」

めだか「私は禊がそんなことをしないと信じているからだっ!!」

めだかちゃんの剣幕に圧されている。

全くーー

そんな精神論なんかじゃ駄目だよ。

けどまぁ。少なくともだ。そんなめだかちゃんの信頼に答えるのも吝かじゃない。

球磨川『与次郎ちゃんだっけ?』

与次郎「何ですか、痴漢さん!!」

球磨川『君は僕が右手の五本指でむぎゅむぎゅした、そう言うんだね?』

与次郎「えぇ」

球磨川『誓える?』

与次郎「私の一番の友達、ダイヤンに誓えますっ!!」

球磨川『……まぁ、軒並みだけど、その言葉が聞きたかったって奴だよ』

僕は右手を見せる。

与次郎「え?」

僕の右手の親指を覗く全ての指は鍋つかみのような手袋を装着していた。

球磨川『わりとお気に入りでね、この手袋』

与次郎「あ……ううっ……」

球磨川『どうする? 女子高校生? 僕に冤罪を押し付けたんだ。それ、相応の覚悟はあるよね?」

与次郎「ひぃっ……」

球磨川『謝って許したのは僕が高校生だったらの話だよ……生憎、僕はそこまでーー』

めだか「……も、もういいではないかっ!!」

球磨川『……』

めだか「た、確かに禊が怒るのもわかる。けど、勘違いは誰にだってあるだろう?」

与次郎「…………ううっ」

球磨川『…………めだかちゃん。痴漢冤罪って少し前までに話題になったの知ってる?』

めだか「あ、あぁ」

球磨川『そういう人間だっているんだ。君はその子がそうじゃないってわかるのかい?』

めだか「わかるっ!!」

与次郎「…………」

球磨川『…………ま、めだかちゃんがそういうならいいや。鉄道警察さんも来たみたいだしね』

めだか「禊……」

球磨川『但し、女子高校生。覚えとくといいよ、君が助かったのは僕が許したからじゃない。彼女の慈悲だってね……』

与次郎「ひっ……」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 06:59:17.18 ID:xjwPyCqAO
【現在】

鉄道警察に誤解であったことを伝えて、大きくしない旨を付け加えるめだかちゃん。

与次郎「あ、あの、すみませんでした……」

球磨川『ん、別にいいよ。僕に謝るじゃなくてさ、彼女にお礼をいいなよ』

与次郎「……はい」

球磨川『まぁ、君みたいな可愛い子は痴漢に逢いやすいと思うからさ、今度から痴漢されたら指の関節を決めるとかして撃退した方がいいよ』

与次郎「指の関節を?」

僕は手袋を外して与次郎ちゃんの手を取る。

球磨川『こことここの間を捻る、あ、僕の指でやってみていいよ』

与次郎「……」カァァァァ

球磨川『?』

与次郎「あ、は、はいっ」カァッゴキッ

球磨川『いぎっ……』

顔を真っ赤にするくらい力を入れられた。

痛みで悶絶して悲鳴すら出ない。

与次郎「あ、ご、ごめんなさい」アセアセ

球磨川『あー、うん。いいよ、別に』アセダラダラ

めだか「……ほぅ? 人が説明してたらやけに楽しそうではないか」ビキビキ

与次郎「あ、あの!! ありがとうございましたっ!!」

めだか「む?」

与次郎「……私、勘違いってわかって……凄く、怖くて……でも黒神さんが」

めだか「何を言ってるかはわからないが……勘違いは誰にでもある。そうであろう?」

与次郎「……ありがとうございました、黒神さん。それに禊さんも!!」

球磨川『?』

与次郎ちゃんは小走りで去っていった。

めだか「…………むぅっ、まさかな……いや、しかし」

球磨川『ま、なんにせよ』

めだか「これにて一件落着だな」









【居酒屋】

めだか「…………」

球磨川『…………』

めだか「なんだか……うむ……なんだろうな……」

球磨川『ネットでは絶賛されてたけど……』

めだか「うむ……」

球磨川『微妙だね……』

めだか「…………うむ」

第二話【それでも僕はやってない】
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/06(火) 07:01:47.73 ID:xjwPyCqAO
投下終了です。

みんな、もし似たシチュエーションになったらこんな周りくどいやり方しないで素直に両手を上げていようぜ!!
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 07:05:20.44 ID:xjwPyCqAO
今回のこのスレのサブタイトルは
球磨川『僕のめだかちゃんがこんなに可愛いわけがない』
です。
シリアスもあるよ!!
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 07:13:13.06 ID:xjwPyCqAO





次回【騙し合い】




51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/03/06(火) 10:26:11.08 ID:q0nJZ5KAO
めだかちゃんぺろぺろ
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/06(火) 13:14:43.20 ID:AbrkjTXDO
駄めだかペロペロ
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/03/06(火) 13:18:00.64 ID:245UdfNAO
めだかちゃんぺろぺろ
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/06(火) 13:36:30.05 ID:pf8afsevo
ぺろぺろめだかちゃん
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/06(火) 15:21:20.12 ID:Z0V3WIvIO
禊ちゃんペロペロ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 15:52:22.02 ID:xjwPyCqAO
世界は丸い。

果てなく続くこの世界には終わりがない。

周り続けて、回り続けて私達はこの世界を生き続ける。

だから、当然。再会する。偶然的に、必然的に。

善吉「よぉ……めだかちゃん」

扉を開くと人吉善吉、私の幼なじみが立っていた。
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 17:06:20.98 ID:xjwPyCqAO
球磨川禊と再会してから三週間立つ。

三週間前のあの日、私は人生を助けられた。

それも二度目である。私は何を彼に返せばいいのだろうか。

彼は何もいらないと先輩の務めと答えた。

そんな訳が無い。そんな訳がある筈ないのだ。

彼の気遣いは痛い、そして今の私には重すぎる。

恋人のような関係だったら、夫婦のように気兼ねが必要無かったのならばこんな気持ちは無かったのではないだろうか。

けれど、私がこの状態で○○だと言えば、それは卑怯じゃないか?

それはまるで彼を利用しているようで、私には耐えきれない。

だから私がもし、彼に返せたのならば。その時はこの気持ちを打ち明けてもよいのではないだろうか。

だからーー




善吉「いい儲け話があるんだぜ? あぁ、もちろん、誰かを騙すとかじゃない。みんなが平等になれる。幸せなお話だ」

簡単に揺れ動いた。
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 17:29:50.68 ID:xjwPyCqAO
めだか「……あ、ううっ」

今、私は借金が四百二十万まで登った。

ここが違法な賭博場だと気づいたのはゲームを始めてからだ。

善吉「ははははははっ!! あー、相変わらず、めだかちゃんは阿呆だ!! 実に馬鹿だぜ!! みんなが幸せになる儲け話なんてあるわけねーだろ!!」

めだか「ま、まさか騙したのか?」

善吉「今更かよ……あー、めだかちゃんって本当になんで生きてんの? 俺にはそれが不思議でたまんねー。馬鹿正直な人間は騙されるんだよー」

めだか「うぅっ……うぁっ……」

善吉「でも、俺、めだかちゃんと幼なじみで良かったと思ってる」

めだか「え?」

善吉「だってそうだろ? めだかちゃんがいるおかげで俺はこうやって借金しても払い返せる。あー、めだかちゃんが幼なじみで良かったぜ」

めだか「うぁっ……うわぁぁぁぁん、うわぁぁぁぁん、うわぁぁぁぁん、うわぁぁぁぁん」

善吉「ま、ここは秘密裏な場所だ。幾ら泣いたってめだかちゃんがお熱のあいつは、来ねえよ。めだかちゃんはこのままソープ行き、俺は借金が消えて更に四百万貰える。球磨川の野郎はめだかちゃんと二度と関わり合いにならなくて幸せになる」

めだか「うわぁぁぁぁん、うわぁぁぁぁん、うわぁぁぁぁん」

善吉「考えても見ろよ、めだかちゃんさえ我慢すればみんな幸せなんだぜ?」

めだか「……うぁっ、ううっ、うぁぁぁん」

善吉「めだかちゃんはそろそろ自分が疫病神だって気づいた方がいいぜ? こうやって、万が一、また球磨川に助けてもらったとしてもまた迷惑を掛ける。いっそ、ここで騙されるのが世のため、人の為って奴だ」

めだか「っ……うっ……うぁっ……そ、……そうな……の……か?」

善吉「あぁ、嘘じゃねぇ。信じてくれよ、めだかちゃん」











球磨川『……まったく、めだかちゃんはまた騙されて』




59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/06(火) 17:52:24.20 ID:/03QcHCho
続きじゃないのか…
冥加ちゃんが居ないなんて
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/06(火) 21:27:19.92 ID:BpW91GRFo
クマー先輩はもはやマッチポンプの域だぜ!
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 22:08:26.48 ID:xjwPyCqAO
球磨川『さて、代わろうか』

彼は肩を叩いてそう言った。

だから私は首を振る。

めだか「だ、駄目なのだ……うぁっ…これは……ひっく……わたじが……がだなぐでは……きしゃまに……うぁっ……め、めいわくわ……」

彼は私を優しく撫でる。

球磨川『……もう、仕方ないなぁ……めだかちゃんは。じゃあ、せめて……ルールくらいは教えてくれる?』

彼はそう言って私をあやすように囁いた。

めだか「う、うむっ……」

だから私は力強く頷いた。









【天地人・解説】

冥加「ふむ。ここはどこです? なになに、すうじしかしゃべらないからつかえないのでここでつかうそうです。うむ、よくわかりません」

冥加「なになに? るぅるせつめい? わかりました。ふしょう、このわたし、うんぜんみょうががおはなししましょう。


・プレイヤーにはそれぞれ天が五枚、地が五枚、人が五枚、計十五枚が配られる。

・天は地より強く、地は人より強い。但し、人は天より強い。

・使った手札は破棄となりテーブルから避ける。



いじょうです。かんたんにいえばげんていじゃんけ……む? それいじょうはいってはだめだって? わかりました」

【解説終了】


球磨川『…………なるほど。善吉ちゃん、ベッドは?』

善吉「勝った方が最初に決めた額を手に入れる」

球磨川『……ふぅん、ちっちゃいな』

善吉「んだと!!」

球磨川『全然、リスキーじゃないね。本当に単純でゲーム性も無い』

善吉「だったら何かあんのかよ!!」

球磨川『うん、口頭じゃあれだから。紙に書くね。えっと、そこのディーラーさんがいるから彼に証人になって貰おう』

彼はメモ帳とペンを取り出す。

球磨川『あ、間違った……』

彼はそういって二本、線を引いている。

そして、紙を裏返し。文を書く。

球磨川『これでどうだい?』

善吉「……ま、マジかよ」

私は目許をこする。

球磨川『よく読んでね。善吉ちゃん。それでよかったら始めよう』

善吉「てめぇ……正気か?」

球磨川『うん。そうだけど』
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 22:27:50.69 ID:xjwPyCqAO
善吉「わかってんのか? めだかちゃんは俺に負けたからそこに座ってるんだぜ?」

球磨川『うん、知ってるよ』

めだか「……うぁっ……ずまん……すまないっ……うわぁぁぁぁん」

球磨川『やれやれ、めだかちゃんは本当に泣き虫だね』

肩を竦められる。

球磨川『……見てて、本当に苛々する』

善吉「ははっ……あんたもこの女に苛ついていた口か!! なら、大丈夫だなっ!! ははははははっ、めだかちゃんよぉ、とうとう球磨川にも捨てられちまったな」

私は彼を、禊を見つめる。

善吉は球磨川の書いた紙を丸めて放り投げる。

善吉「さぁ……始めようぜ、めだかちゃん」

球磨川『まぁ、善吉ちゃん。聞きなよ。流石に可哀想だからさ……最初の一回くらいは引き分けてあげなよ……』

善吉「そうだな、まぁ、一回くらいは手加減してやるよ……何せ、ぷくくっ……」

めだか「……すて……ない……で……うぁっ……うわぁぁぁぁん……ひっく、うぁぁぁん」

球磨川『…………遅いよ、めだかちゃん。君は賭博なんてやったんだ、ちゃんとツケは払うんだね』

めだか「……うわぁぁぁぁん、うぁぁぁん」




一回戦目

善吉【地】×めだか【地】


善吉「くくっ……めだかちゃん、まだ続けんのかよっ」

めだか「だ、だって、ここで降りたら、禊がサイテーだって、せめて僕がいる前くらいでは勝ってよって……うぁっ……うわぁぁぁぁん」

善吉「……めだかちゃんさぁ? もう捨てられたんだぜ? だってそうだろ? 一回目は一億、二回目は一千万、三回目は五百万近い。こんだけ払えばいい女なんて何回も抱けるぜ? 馬鹿なめだかちゃんにそんな価値はねーんだよ」

めだか「……そんなことは……」

善吉「あいつが作ったルール、教えてやろうか? 五連勝してそれから一勝毎にプラス百万を上乗せするってルールだ? わかるよな? めだかちゃんはさっきのゲームもその前も惨敗だったよな? つまりは捨てられたってことだ」

めだか「え……」

横で見る、禊を私は見つめる。

球磨川『……』

不機嫌そうな顔でつまらなそうな顔で、

球磨川『さっさと次、始めなよ』
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 22:45:53.77 ID:xjwPyCqAO
【六戦目】

めだか「あ……あぁっ……」

天の文字が目に入る。

善吉「これで百万、美味しいな……はははっ、ありがとう、めだかちゃん」

球磨川『……はぁ』

禊は溜め息を吐く。不甲斐ない私に対してだろう。

球磨川『泣けばさ……助けて貰えると思ってる?』

めだか「……っ!!」

球磨川『めだかちゃんさぁ。何でわかんないかなぁ』

私は俯きポロポロと泣く。

球磨川『言っておくけど僕はもうほとんど貯金は無い。君が助けて貰えるなんて勘違いしてたら大間違いだよ?』

めだか「…………うぁっ」

ポロポロと落ちる涙は止まらない。

球磨川『ここに来たのだってお世話になった瞳先生に善吉ちゃんを探してって言われたからでめだかちゃんの為なんかじゃない』

めだか「……わ、私はっ……私は……」

球磨川『ま、自分で蒔いた種だよ』


【十戦目】

善吉「これでプラス五百まーん」

めだか「ううっ……」

十五戦目

善吉「一千万、あははっ、ボロ過ぎだろ」

めだか「……っ」

善吉「んだよ、その目」

めだか「何でもないっ!!」

球磨川『あれ? 泣かないの? めだかちゃん』

めだか「……泣かないっ!!」

球磨川『なんでっ?』

めだか「悪いのは私だからっ!! それで泣いて誰かに縋るなどっ!! 私はやらないっ!! 私は馬鹿だし、阿呆だし、愚図だし、嫌われものだけどっ!! そんな恰好悪い姿を好きな人の前では見せないっ!!」

球磨川『…………あはっ』
64 :>>63は無かったことにする!! して下さい!! [sage]:2012/03/06(火) 22:47:51.30 ID:xjwPyCqAO
うぁぁぁぁぁぁ、間違った!! うぁぁぁぁぁぁ、間違った間違った間違った!! 間違った間違ったひぃぃぃっ!!
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 22:53:05.73 ID:xjwPyCqAO
【六戦目】
めだか「あ……あぁっ……」

天の文字が目に入る。

善吉「これで百万、美味しいな……はははっ、ありがとう、めだかちゃん」

球磨川『……はぁ』

禊は溜め息を吐く。不甲斐ない私に対してだろう。

球磨川『泣けばさ……助けて貰えると思ってる?』

めだか「……っ!!」

球磨川『めだかちゃんさぁ。何でわかんないかなぁ』

私は俯きポロポロと泣く。

球磨川『言っておくけど僕はもうほとんど貯金は無い。君が助けて貰えるなんて勘違いしてたら大間違いだよ?』

めだか「…………うぁっ」

ポロポロと落ちる涙は止まらない。

球磨川『ここに来たのだってお世話になった瞳先生に善吉ちゃんを探してって言われたからでめだかちゃんの為なんかじゃない』

めだか「……わ、私はっ……私は……」

球磨川『ま、自分で蒔いた種だよ』


【十戦目】

善吉「これでプラス五百まーん」

めだか「ううっ……」

【十四戦目】

善吉「一千万、ははっ、ボロ過ぎだろ」

めだか「……っ」

善吉「んだよ、その目」

めだか「何でもないっ!!」

球磨川『あれ? 泣かないの? めだかちゃん』

めだか「……泣かないっ!!」

球磨川『なんでっ?』

めだか「悪いのは私だからっ!! それで泣いて誰かに縋るなどっ!! 私はやらないっ!! 私は馬鹿だし、阿呆だし、愚図だし、嫌われものだけどっ!! そんな恰好悪い姿を好きな人の前では見せないっ!!」

球磨川『…………あはっ』

だから彼は立ち上がりーー







球磨川『ほんと、めだかちゃんは可愛いな……だからこそ助け甲斐がある』





優しく私の頭を撫でたーー
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 23:11:08.32 ID:xjwPyCqAO
球磨川『さて!! 善吉ちゃん!! 君に僕が追加したルールを思いだして欲しい!!』

善吉「はぁ? 五連勝以降、一勝毎に百万を勝者に上乗せするだろ?」

球磨川『おいおいおい、僕は言ったよな? ちゃんと読めってさ。ちょっと、ディーラーさん、紙を拾って、ちゃんと読み上げてあげて』

善吉「はぁ?」

ディーラー「し、失恋ながら読み上げさせて頂きます







『但し、追加ボーナスを維持したまま最終戦になった場合のルール。連勝している側のプレイヤーが負けた場合はそれまでの勝ち数及び獲得した賞金は全て相手プレイヤー側のものとなる。尚、連勝記録とは五連勝以上でボーナスが続いていることを表す』



でございます」

善吉「は、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!? ど、どういう事だ、てめぇ!?」

ディーラー「わ、わたくしめに言われましてもアンダーラインを二本も引かれて書かれているのです!!」

善吉「……………あっ、あぁぁぁぁっ!! あの時、かよ!! 球磨川ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! だからっ!! 今っ!! このタイミングでっ!!」

球磨川『まぁね。善吉ちゃんを信用したんだよ。善吉ちゃんがシルバーでめだかちゃんの手札を覗いて、一切、手加減しないって僕は信じさせて貰った』

善吉「がぁぁぁぁぁ、くそっ!! だが、負けなきゃ……えっ?」

めだか「………あっ」

一回目が引き分けだったのはーー











この布石だった
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 23:29:11.86 ID:xjwPyCqAO
【ラーメン屋】

めだか「……上手いなっ」

球磨川『……めだかちゃんって、お人好しすぎだよね』

めだか「…………ま、まぁ、いいではないか!!」

球磨川『ま……いいけどさ』ズズーッ

めだか「……うむ、やはり地道に働くのが一番だな」

球磨川『あのさぁ……めだかちゃんって今でも善吉ちゃんの事好きだったりする?』ズズーッ

めだか「は?」ポロッ

球磨川『いや、好きな人の前で恰好悪い姿をとか言ってたじゃん』ハフハフ

めだか「…………」プルプル

球磨川『善吉ちゃんはねー、うん、やめといた方がいいんじゃない。うん、あれだよ。彼がギャンブル体質ぬけて……か……ら……』

めだか「っ!!」バンッ

球磨川『あ、す、好きな人を悪く言って悪かったよ……うん、僕に配慮が足りなかったね!! うんっ!! あー、それにしてもラーメン美味しいな!! 替え玉お代わり!! 固めで……』

めだか「…………はぁ」

球磨川『ちょっとあからさまに溜め息をつかないでよ……』

めだか「いや、貴様はそういう奴だ……まったく……どうして……」

球磨川『……ごめんってば』

めだか「……禊は貯金がもう無いんだよな?」

球磨川『まぁねー』ズズーッ

めだか「なら……私のアパートに来い」

球磨川『は?』ポロッ

めだか「……そうだな。それがいい。よし、決定だ。異論は認めん!!」

球磨川『…………全く、昔からその強情なとこも横暴なとこも変わんないね』

めだか「…………ま、まぁ、もしもだ。貴様が私なんかといるのが嫌だと言うのならば……」

球磨川『財布も厳しいし、お世話になろうかな』

めだか「ほ、ほんとかっ!!」パァァァァ

球磨川『ちょ、くるし……』

めだか「約束だぞ!! 絶対だぞ!! 嘘は駄目だぞ!!」パァァァァ

球磨川『わ、わかったから』ギブギブ




















???「禊ちゃん、戻って来てたんだ……」クスッ
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 23:46:04.80 ID:xjwPyCqAO
部屋を掃除する。大晦日ばりの大掃除は大変だ。

めだか「……ふふっ」ニマニマ

自然に頬が緩む。

めだか「む、こんな姿を見せる訳にはいかんな」キリッ

顔の表情を引き締めてもーー

めだか「ふふふっ」ニマニマ

どうしても、頬が緩む。

めだか「……これも捨てるか」

それは善吉との唯一の思い出。

彼が学校を退学になった際に買ってくれた携帯のストラップ。

善吉がキレて紐を引きちぎった後は箪笥の引き出しに入れておいた。

めだか「…………」

私は手を合わせてゴミ箱に入れる。

めだか「よしっ」

再び、私は片付けを再開する。
























球磨川『それで、寝具?』

めだか「すまぬ、すまぬぅ……」

球磨川『いや、善吉ちゃんのあると思ったから。これは僕が悪いよ……』

めだか「すまぬ、すまぬぅ……」

球磨川『……ま、買ってくるさ』

めだか「あ、あのだな、よかったらーー」

球磨川『あ、そういや、僕、タオルケットがあるからソファーでいいよ』

めだか「…………ふんっ!! 貴様は、ソファーででも何でも寝るがよいっ!!」プンスカ

球磨川『……何で怒ってるの』

めだか「知るかっ!!」プンスカ


第三話【騙し合い】
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/06(火) 23:48:58.58 ID:xjwPyCqAO
ごめんぬ。チャチなギャンブルで。

三日目だし、構成も見切りだし、全然考えてなかったからこんなレベルでした。許してね。

やっぱ即興ギャンブルは段違いで難しいと思いました。
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/07(水) 00:15:24.77 ID:vCvWjmwAO
詳しくやらなかったけどシルバーって相手の手札を銀の時計か何かで反射して盗み見ることです。海外のカジノでやったら捕まるからやったら絶対駄目だよ!!
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/07(水) 01:12:04.55 ID:l311NnCLo
球磨川は金持ちの息子設定は継続?それとも本当に労働で稼いだの?
あと阿久根の職業は?
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/07(水) 01:13:09.61 ID:l311NnCLo
言い忘れてた、乙!
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/07(水) 01:32:08.43 ID:vCvWjmwAO
>>71
球磨川さんのお話はいつかするとして、阿久根くんは大学一年生です。

なんか前作に比べて大分ほのぼのしてて>>14は詐欺みたいな感じになってますが申し訳ないです。
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/07(水) 02:08:15.76 ID:vCvWjmwAO
うぁー、解説出来てるかわかんないけど解説。


【球磨川禊がいつ、ルールを書き足したのか】

彼は裏面に一度、間違えた後に二本の直線を書いた。

表面にルールを更に書き足しプレイヤーに渡した。

プレイヤーは裏面に書かれたのは発言と二回線を引いたことにより、間違いを訂正したが結局、裏に書いた判断。球磨川禊の演技により裏を確認せず、まるめて放り投げた。


【解説】


プレイヤー1、プレイヤー2にABCという手札が配られる。

計30枚。

AはBより強く、BはCよりも強い、CはAよりも強い。

一番、最初の手札は引き分けである。

その時点で計二十八枚、十四セットとなる。

そしてプレイヤー1が十三連勝した。

その際の組み合わせは以下の通りであり、

【仮にAが一回目引き分け】

両プレイヤーはABCの残りがそれぞれ455となる。

その内、プレイヤー1が勝つ事が出来る組み合わせはAの四勝、Bの五勝、Cの四勝である。

プレイヤー1の余りカードはCの一枚となる。

プレイヤー2が十三連敗する組み合わせはAの四敗、Bの四敗、Cの五敗である。

プレイヤー2の余りカードはBの一枚になる。

よって最終戦は必然的にプレイヤー1がC、プレイヤー2がBとなり、プレイヤー2が最終戦を勝つ
事がわかる。









BやCに関してもそんな感じでなる筈です。多分……恐らく……うん……。あと二本、線引くのは訂正印押す時に線を引くじゃん、それと錯覚させる為みたいな……本当にチャチな内容ですいません!!
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/03/07(水) 02:16:57.18 ID:v2cwpG3Go
要するに線を引いたのは間違いを訂正して塗り潰したのではなく傍線で強調しただけだけど
善吉くんが勝手に勘違いしたからしょうがないよねでおk?
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/07(水) 02:26:36.26 ID:vCvWjmwAO
>>75
その通りです。
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/07(水) 02:50:50.83 ID:vCvWjmwAO





次回【関係性】




78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/07(水) 17:04:14.24 ID:jBvhuGFlo
.
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/07(水) 17:08:49.07 ID:Q7Dxev/T0
今日も来るかなと全裸……裸エプロン待機
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/07(水) 19:20:16.24 ID:OYa6z3iDO
ここの>>1の作品が好きでしょうがない
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/07(水) 19:47:02.26 ID:vCvWjmwAO
ごめんなさい。連日投下で楽しみにさせてすいません。投下ペース落とします。すいません、すいません。

1日、十〜二十なんてよく考えたらギャバオーバーです。

騙し合いやらミステリーやら今は一切思いつかないです。ごめんなさい。

一週間に一話くらいのペースで勘弁してください。ごめんなさいごめんなさい。
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県) [sage]:2012/03/07(水) 19:50:39.96 ID:PuZ4plmgo
頭脳戦はじっくり書いてもらったほうが面白いから。まったりと期待してる
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/07(水) 19:57:06.03 ID:mihEVAqbo
思いつかなかったら小話でも書きにくればいいさ
まったり待ってるよ
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]:2012/03/07(水) 20:20:22.80 ID:6nXr/8Rro
前までのペースが異常だったからな
ゆっくり待つぜよ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/07(水) 22:53:47.52 ID:pFCqQtwDO
ギャバ…いやなんでもない
待ってる
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/07(水) 23:49:48.91 ID:KStCDE8DO
週一でも良いんだぜ
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]:2012/03/08(木) 00:08:50.64 ID:zpIJIU95o
お疲れ様
ギャバっていうチョコあったよな
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/08(木) 22:57:35.53 ID:WBBrKi6AO
通りすがりの>>1ですが貼っておきますね

GABA:抑制性の神経伝達物質であるγ-アミノ酪酸(ガンマ アミノらくさん) gamma-aminobutyric acid の頭文字
GABA:江崎グリコが販売するγ-アミノ酪酸を含有するチョコレート菓子
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/08(木) 23:03:45.76 ID:SvhSemWf0
煮詰まったらイチャイチャ書いてくれてもええんやで チラッ 

まあ、ごゆっくりお願いしまする  
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/09(金) 00:50:44.60 ID:4XZ1DXHAO
今から2、3レス分投下しますが、ただの日常です。ごめんなさい。
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/09(金) 01:03:52.88 ID:4XZ1DXHAO
球磨川『……めだかちゃん復唱しなさい』

めだか「……」プイッ

球磨川『めだかちゃん、もう一度言うよ』イラッ

めだか「……」プイッ








球磨川『私はもう勝手に壺は買いません!! はいっ!! リピート!!』

めだか「……わたしはもう勝手に壺を買いません」

球磨川『……』ムッ

めだか「……」ムッ

球磨川『……何で僕が怒ってるかわかる?』

めだか「……ふんっ、知るかっ!!」プイッ

球磨川『……僕はね、めだかちゃん。君が騙されてるのが赦せないんだよ……』

めだか「……」シュン

球磨川『別に僕が騙される分はいい。それは僕が今までたくさんの人を騙してきた大嘘憑きだから』

めだか「……」

球磨川『けどね、めだかちゃんみたいに……って』

めだか「……」ポロポロ

球磨川『あ……ご、ごめん!! い、いや騙されためだかちゃんが悪い訳じゃないんだよっ!?』

めだか「わかっておる……ぎざまのいうどおりだづで……」ポロポロ

球磨川『……』

めだか「で、でも……いや、言い訳だ……」ポロポロ

球磨川『はぁ……まったく。めだかちゃん、君は疑うことを知らないことは美点であり、マイナスだよ』

めだか「うっ、うわぁぁん、うわぁぁん、ごべんなざい、ぎらわないで」ウワァァァンウワァァァン

球磨川『まったく、これくらいで後輩を嫌いになるわけないだろ?』

めだか「ほ、本当か!?」パァァァァ

球磨川『当たり前だぜ? 可愛い後輩を泣かして、その上嫌いなんていう奴は最早、マイナスでも関係なく人として失格だよ』ハァ…

めだか「ありがとうっ!! 禊っ!!」ガバッ

球磨川『まぁ……でもどうして買ったのか理由くらい教えてよ』

めだか「そ、それは……」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/09(金) 01:15:57.94 ID:4XZ1DXHAO
【バイト帰り】

占い師「むむっ!! 今、あなた悩みがありますねっ!!」

めだか「お、おおっ!! どうしてその事を!! じ、実は、同棲している男がいてな……」

占い師「むむっ!! 男関係と出ましたぞ!!」

めだか「そ、その通りなのだ!! 同棲している奴がいるのだが、その、何も無いのだ……何も……」シュン

占い師「むむむっ!! 恋が実らない!! そうですね!!」

めだか「その通りなのだ!! わ、私はどうすれば……」

占い師「こんな時は霊峰富士の土で作った最高級の壺などどうでしょうか?」

めだか「い、いや、しかし、給料日後とはいえ、そんなにお金は……」

占い師「大丈夫です。この壺はあなたの下に行きたがってる」

めだか「そ、そうなのかっ!?」

占い師「えぇ、本来なら二十万の所を五万円でお譲りしましょう!!」

めだか「ご、五万……ぎりぎりだな……よし、買おうっ!!」

占い師「毎度あり、ひひひひっ」



























めだか「い、言えるかっ!! 馬鹿者っ!!」プンスカ

球磨川『えー……』

めだか「全く、なんて助平なのだ、貴様はっ!!」プンスカ

球磨川『えぇー……』

めだか「この破廉恥漢がっ!!」プンスカ

球磨川『う、うーん』ボクガワルイノカナ?

めだか「も、もういいっ!! 寝るっ!! へ、部屋には入ってくるなよ!! いいか、絶対だからな!! いいか!! 絶対なんだからな!! 絶対に入っては駄目だぞ!! 駄目ったら駄目なんだからな!!」

球磨川『うん、わかったよ』ハァ…
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/09(金) 01:17:16.95 ID:4XZ1DXHAO
【朝チュン!!】


チュンチュン

チュンチュン

チュンチュン










めだか「本当に何も無かった……」ズーン










94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/09(金) 01:17:51.58 ID:4XZ1DXHAO
以上です。すいません。
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/03/09(金) 01:20:07.40 ID:6ifBTWGPo
なんかきてた
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/09(金) 01:34:07.17 ID:4XZ1DXHAO
>>82>>89(88は除く)
ありがとうございます。頑張ります。

>>95
ありがとうございます。前作も前々作も皆さんの乙と支援レスのおかけで頑張れました。今回も頑張ります。
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/09(金) 01:53:47.07 ID:lrBqmZMwo
1のめだかちゃん可愛過ぎて素晴らしい
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/09(金) 03:08:51.06 ID:/F2fUbDBo
まぁ完璧超人よりは余程魅力的だわ
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/09(金) 21:45:20.56 ID:J6LjZFLs0
今回はクマーちゃんが救済する側なのか。 前作も見方によってはクマーが救済してるけども
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/10(土) 06:14:44.05 ID:J/8BhxjAO
>>97>>98
ありがとうございます。頑張ります。

>>99
前作も読んで頂きありがとうございます。

仰る通りで生きるのが辛いスレは見方によって様々だと思います。
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/10(土) 23:06:03.25 ID:J/8BhxjAO
駄目だ、シリアス展開が思いつかない……

とりあえず、また繋ぎで思いついたのを投下します……
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/10(土) 23:14:34.26 ID:J/8BhxjAO


prrrrrrr

めだか「はい、黒神めだかだが?」

『俺だよ!! 俺!! 俺、俺!!』

めだか「誰だ?」

『…………』

めだか「…………?」

『』ガチャッ

めだか「ふむぅ?」




prrrrrrr

めだか「はい、こちら黒神めだかだが?」

『僕だよ、僕!! 僕、僕!!』

めだか「禊か?」

『そうだよ!! 禊だよ!! めだか!!』

めだか「ふむ? ……はっ!! 貴様は禊では無いっ!! 禊は私のことをめだかちゃんと呼ぶ」プンスカ

『…………』

めだか「…………」ムムッ

『』ガチャッ

めだか「ふむぅ?」





prrrrrrr

めだか「はい、こちら黒神めだかだ」

『僕だよ、僕!! 僕、禊だよ』

めだか「ふむ」

『めだかちゃん大変なんだよ!! 事故ってお金が必要なんだ!! 助けて!!』

めだか「な、なんだとっ!!」

『い、今からじ、事務所に連れていかれる!! 今からいう口座にお金を振り込んで!!』

めだか「わ、わかった……ふむ、十万だな!! 頑張るっ!!」

『た、たのんだ』

めだか「……うむ?」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/03/10(土) 23:16:07.56 ID:dGUDxmPIo
同じ家に三回連続で電話をかける
その蛮勇をまず賞賛したい
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/10(土) 23:23:53.08 ID:J/8BhxjAO
めだか「むむむっ?」

『ど、どうしたの?』

めだか「うーむ、わかった」デンワヲワタシ















球磨川『お電話、お代わりしました。禊です』


『』ガチャッ









球磨川『めだかちゃん、正座しなさい』

めだか「…………はい……」

球磨川『おかしいよね? 一緒にテレビ見てた僕が電話の向こうにいると思う!?』

めだか「……思いません」

球磨川『じゃあ、なんで禊って聞いたのさっ!!』

めだか「……僕って名乗ったし……めだかちゃんって言ったし……」

球磨川『じゃあ、僕は何なのさ!!』

めだか「いや、禊だったら影分身出来るかなって……何せ、私の禊だからな!!」ドヤァ

球磨川『誰の禊だって出来ないよ!!』

めだか「え……そう……なのか……?」

球磨川『なんで驚いてるの!! 当たり前だろ!!』

めだか「そ、それでも私は禊を信じるっ!! 貴様自身が自分を信じられないとしても私が貴様を信じるっ!!」

球磨川『……いや、あのさ……もう……いいや……ハァ……』

めだか「まずはチャクラの練り方を特訓しようではないか!!」キラキラ

球磨川『そうだねー』ハァ…
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/10(土) 23:28:00.98 ID:J/8BhxjAO
【最近決まった決まり事・めだかちゃん】

・就職先の面接予定時間は五分前に着く。早すぎても遅すぎても駄目

・壺は買わない

・電話でお金を振り込んでと言われたら折り返し相手に電話をして確認する。確認がとれない場合は後で電話をする。
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/10(土) 23:28:58.39 ID:J/8BhxjAO
以上、短いですが3レス分投下しました。
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/03/10(土) 23:37:40.94 ID:dGUDxmPIo
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県) [sage]:2012/03/11(日) 00:08:04.40 ID:edTZLIFRo

めがか「私が信じる、貴様を信じろ!」ドヤァ で天元突破ですね、わかります
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/11(日) 01:18:35.59 ID:z9sgVeoGo
球磨川が常識人過ぎるともぞっとするなw
とりあえず乙です
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/11(日) 01:25:13.19 ID:E2GX3W4DO
>>1

シリアスやるなら機械島関連で何かしたら?
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/03/12(月) 11:47:44.49 ID:ilakL/Bqo
まさかのロボもがな爆誕
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/12(月) 19:57:13.49 ID:5TUo7zuAO
投下します
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/12(月) 20:01:26.19 ID:5TUo7zuAO
球磨川『結局の所さぁ……』

騙すことを悪いと思わない僕とめだかちゃんは相容れない。

球磨川『こういう結果ってわかってたならーー』







『君を好きにならなければ良かった』







114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/12(月) 20:08:00.00 ID:5TUo7zuAO
阿久根「結局、めだかさんと同棲してるんですね」

溜め息混じりの非難めいた視線はきっと勘違いだろう。

球磨川『あははっ、大体、僕の性格を鑑みてわかってた事だろう?』

阿久根「えぇ……けれど、球磨川さん。気を付けた方がいいですよ。あなたは好かれた相手にはとことん好かれる。そして嫌われた相手にはとことん嫌われる」

球磨川『ははっ……僕を好きなんて物好きなかなかいないよ?』

阿久根「…………別に俺が心配することじゃないかもしれませんがーー」

球磨川『?』

阿久根「修羅場で刺されるなんて勘弁して下さいね。母校の名前が傷だらけになる」

球磨川『ん、りょーかい』

高貴ちゃんらしい、心配の仕方で僕は珈琲を飲む。
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/12(月) 20:17:08.43 ID:5TUo7zuAO
めだか「私は怒ってるぞ!!」

プンスカと擬音付きで仁王立ちするめだかちゃんが何故か喫茶店を出た所にいた。

球磨川『あれ? めだかちゃん。どうしたの、今日は?』

めだか「わ、私は怒っている!! あ、あんな金髪の外人みたいな奴と逢瀬とは!!」

球磨川『は……?』

めだか「で、でぇとなら……素直にそう言ってくれればいいではないかっ!!」

涙目になってこちらを見るめだかちゃん。

少し考えこむ。金髪長髪。万が一ガタイや顔が見えなければ……まぁ、見間違いてもおかしくは無いか。

球磨川『…………ふぅん』

めだか「も、申し開きは無いのかっ!!」

球磨川『…………なんで?』

嗜虐的な笑みを浮かべる。

めだか「……っ!? …………そう……だな……私の一方的な!! 思い上がりだったっ!!」

席に戻り、荷物を乱雑に取って会計を済ましためだかちゃん。

さて…………どうしようかな。
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/12(月) 20:27:33.70 ID:5TUo7zuAO
球磨川『さて、めだかちゃんが荷物を置いたまま外に出た理由は唆されたからかな』

先程までめだかちゃんが居たであろう席の様子を眺める。

珈琲カップが二つ。

球磨川『…………高貴ちゃんに連絡して見るのも悪く無いけどーー』

ここはやはり、

球磨川『僕を相手どるんだから相応の覚悟をして貰わなきゃねーー』











めだか「……私は出て行こうと思う」

球磨川『……ふーん、勝手にしたら? あはっ、それとも僕が出ようか?』

めだか「……うぁっ……うわあああん!! うわあああん!! そこはふづうはどめるだろう!! うわあああん!! うわあああん!!」

球磨川『…………はぁ』

めだか「わだじはぎざまをしんじでるのに!! なんで!! なんで!! 何ももうじびらかないのだっ!!」

泣いているにも関わらず胸ぐらを掴んでくる。

球磨川『おいおい、めだかちゃん。勝手な事を言うなよ。申し開くのは僕の為じゃない。めだかちゃん、君が安心したいから申し開いて欲しいんだろ? 人のせいにするなよ』

めだか「〜〜〜〜っ!!」

扉を激しく鳴らして出て行く。
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/12(月) 20:42:05.60 ID:5TUo7zuAO
【公園内】


めだか「うわあああん、うわあああん、うぇぇん、うぇぇん」

喜界島「……どう黒神さん?」

めだか「ぎ、ぎがいじまがいげぇ」

喜界島「抱きつかないで。あなたが禊ちゃんと同棲してると聞いてさ。あたし、思ったんだ、あなたはまた騙されてるって」

めだか「し、しんじていたかっだのに……うわあああん、うわあああん」

喜界島「泣いてれば何とかなる。そんなあなたを見ていると心底腹が立つ。禊ちゃんはあなたに夢中だった。けどねーーあなたが答えなかったから黒神さんと禊ちゃんは結ばれなくなった。今更、都合良すぎるんじゃないの」

めだか「うわあああん」

喜界島「あなたが答えなかったから禊ちゃんはあなたの好意の証明として地下に言ったの!! わかるっ!! あなたがっ!! 禊ちゃんに助けなんか求めなかったら!! 最初から禊ちゃんは!!」

めだか「な、何の事だ?」

喜界島「知らないの? あなただけじゃないんだよ? 禊ちゃんの家も同時期に破産してるの。なのにあなただけ苦しいみたいに!!」

めだか「……え?」

喜界島「禊ちゃんはあなたの為に賭場に売られたっ!! あたしは絶対に黒神さんを許さないっ!! あなたを売り払うつもりだったのにっ!! 禊ちゃんを肩代わりにさせてっ!!」

めだか「うぁっ……」

喜界島「……けど、もういいの。あなたも禊ちゃんに散々、非道いこと喚いたんでしょ? 今更、会いにいけないよね? いいんだよ、会いになんか行かなくて黒神さん。あなたは正直、疫病神なの……禊ちゃんの前に二度と姿をーー」














球磨川『ま、話は全部、聞いてるんだけどね……』







118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/12(月) 20:54:31.94 ID:5TUo7zuAO
球磨川『やぁ……久しぶりだね「喜界島」さん』

喜界島「……禊ちゃん」

球磨川『相変わらず、切れると手がつけられないね』

喜界島「…………気づいてたの?」

球磨川『まぁね……正直、おかしいと思ったんだよ。高貴ちゃんが修羅場の話とか急にするし、向こうからお茶に誘ってくるなんてさ』

喜界島「……そっ」

球磨川『だから悪いけどめだかちゃんを泳がさせて貰ったよ』

喜界島「……禊ちゃん、二年待った。付き合って、あたしと」

球磨川『ごっめーん。それは出来ないや』

喜界島「黒神さん?」

球磨川『そうだね〜、めだかちゃんにとって最高の人生の相棒を見つけてあげなきゃいけないし』

喜界島「禊ちゃんじゃないの?」

球磨川『ははっ、僕じゃめだかちゃんと釣り合わないよ』

喜界島「だ、だったら、あたしとーー」

球磨川『あはっ、相変わらず素敵で愉快な頭をしてるね。僕がめだかちゃんを諦めたから大丈夫だと思った? 僕が二年間もいてめだかちゃんに愛想がつきたと思った? それとも喜界島さんが可愛い顔をしているから僕が騙されるとでも思った?


甘ぇよ』

喜界島「……」

球磨川『僕はめだかちゃんを傷つける奴を絶対に許さないし、許せない……』

喜界島「…………失敗したなぁ……やっぱ黒神さんはほんとムカつく」

球磨川『おいおい、こんな可愛い生物他にいないよ?』

喜界島「……じゃ、禊ちゃん。また今度。二人きりで会いましょ」

球磨川『ごめんだよ。高貴ちゃんと一緒にいた時みたいに勘違いされたら困るし……』
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/12(月) 21:06:05.99 ID:5TUo7zuAO
めだか「うわあああん、うわあああん、みそぎぃーっ!!」

球磨川『ちょ、めだかちゃん、胸があたってる!!』

めだか「かならず、みそぎをしあわせにしてあげるから!! うわあああん、うわあああん、うわあああん」

球磨川『…………まったく、女の子が自分の為に泣いてくれているんだ。間違いなく僕は幸せだよ、めだかちゃん』


そして、例え僕が死んだとしてもーー

女の子を守る為に生きている僕は間違いなく幸せだーー











【アパート】

めだか「……」ムッスー

球磨川『いや、だからわざと辛くあたってたのは謝るから……喜界島さんの事、めだかちゃん、きっと話さないでしょ?」

めだか「……」ムッスー

球磨川『だ、騙してたのも謝るよ!! ごめん!! だ、だって釘をささないと喜界島さんは何度だってやってくるし!! ほら、魔王みたいに!!』

めだか「……」ムッスー

球磨川『な、なんで僕の時だけ許してくれないのさ?」

めだか「……」ムチュー

球磨川『?』

めだか「……」ンー!

球磨川『餌をねだる小鳥の物真似?』

めだか「」プチッ

球磨川『あ、あわわわわわわっ、めだかちゃん、ごめん!! なんか『よくわかんないけど』、ごめん!!』





第四話【再会】
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/12(月) 21:06:55.80 ID:5TUo7zuAO
とりあえず、らいあーげーむなど無かった……

そんなお話でした
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/12(月) 21:07:29.13 ID:5TUo7zuAO





次回【こころ】





122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/13(火) 00:02:18.41 ID:gh3x9N+AO
一週間以内に更新します。亀でごめんなさい

123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/13(火) 00:07:21.43 ID:VYI3oz4I0
次回が実に待ち遠しいのである。 てか、球磨川はいったいどうやって喜界島にフラグ立てたんだ……?
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/03/13(火) 00:08:54.08 ID:+XSl1fMwo

もがなちゃんはキャラがぶれてる可愛い
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/13(火) 00:12:16.85 ID:Tv0Xc+FLo
乙。
ヤンデレもがなちゃんありだと思います!
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/14(水) 15:55:32.58 ID:UDWic1vAO
明日か明後日の夕方に投下します。
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/15(木) 02:40:26.58 ID:kV6H7dOeo
こころか
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/15(木) 11:24:12.69 ID:dxnCt4DAO
投下します
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/15(木) 11:40:11.93 ID:dxnCt4DAO
めだか「……禊?」

ある朝、彼は姿を消した。音沙汰も無く、前触れも無く。

とても嫌な予感がしたーー






喜界島「それであたしに連絡をとったって訳?」

めだか「うむ」

喜界島「あはっ、あたしに禊ちゃん寝取られたとか?」フフン

めだか「そうではない。単純に喜界島元会計が禊のストーカーをしているかも知れないと思ってな」フンス

喜界島「売っ払うぞ!! オラァァァァァ」ガシャァァァァン

めだか「こ、怖いではないか……」

喜界島「あなたが怒らせるような事を言うからでしょ……あ、待って……もしかすると……」

めだか「?」

喜界島「……あの禊ちゃんが連絡入れないって事は……巻き込みたくないって事だよね……? なら……」

めだか「何か知っているのか?」

喜界島「……教えない」

めだか「い、意地悪をするな!!」

喜界島「……禊ちゃんがあなたの為に出ていったかもなんて絶対認めない」

めだか「っ!?」

喜界島「…………万が一そうだったならーー」

めだか「なら?」

喜界島「あたしは黒神さんを嫉妬する余り……殺してしまいそうだよ」

めだか「……教えて欲しい。禊はどこに行ったかもしれないのかーー」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/15(木) 11:56:18.62 ID:dxnCt4DAO
喜界島「……違法賭場は初めて?」

めだか「……い、いや、二回目だ……」

喜界島「あっそ……」

めだか「う、うむむ、何か悪いことをしているようで、ドキドキするぞ!!」

喜界島「はしゃがないでよ……地下に降りるわよ」

めだか「うむ」









めだか「な、なんだ、これはっ!?」

喜界島「……地下賭場の黒い部分」

嬌声が響いている。
絶叫が響いている。
懇願が響いている。


???「ようこそ、お客様。本日はどのようなご用件で」

そんな中でタキシードを着こなし恭しく頭を下げる女性を私はどこかで見たような気がした。
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/15(木) 12:50:01.95 ID:dxnCt4DAO
喜界島「情報が欲しいの」

???「では、ここに欲しい情報とあなたの賭け金をご記入下さい」

めだか「?」

喜界島「欲しい情報は禊ちゃんの居場所で……賭け金は黒神さん……っと」

めだか「!?」

???「それでは用紙をお預かり致します。少々、お待ちください」

めだか「ど、どういうことだ!!」

喜界島「怒らないでよ、黒神さん。この賭場の賭け金はお金以外って決まってるの」

めだか「ぐぬぬ」

喜界島「ふふん、あたしの禊ちゃんの為に犠牲になって」

めだか「む? 禊の為に自分を賭ける私はどれだけ禊を思うぞ?」

喜界島「あぁぁん? あたしより禊ちゃんが好きだって!? 寝言をほざくな!!」

めだか「ふふふん」

喜界島「ねぇ、勝ち誇った顔やめて!!」

めだか「ふふふふ〜ん」

喜界島「売り払うよ!?」








???「お客様、申し訳ございません。この情報をお客様にお渡し致す為には最低でもあと一人、社会的地位がそれなりに合る方ではないと釣り合いません」









めだか「……くっ、私では不足だったというのか……」

喜界島「ふふん、当たり前よ、やっぱメインヒロインは登場する必要があったわけだね」

めだか「ぐぬぬ……しかし良かったのか? 貴様自身を賭け金にして」

喜界島「……別に」

めだか「やはり、いい奴だ。よし、もがなちゃんと呼ぼう!!」

喜界島「や、やめてよっ!!」

めだか「ふふん、照れるでない」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/15(木) 13:05:14.96 ID:dxnCt4DAO
喜界島「……聞いている以上に趣味が悪いね」

めだか「?」

喜界島「女は性奴隷、男は臓器を抜かれて漁船に乗せられる」

めだか「っ!?」

喜界島「変な事、考えないでね。黒神さん。あなたじゃ何も出来ないよ」

めだか「……しかし」

喜界島「それに因果応報なの。賭け事に負けるってそういうことなの」

めだか「しかしっ!!」

喜界島「今のあたし達は他人を気にする余裕なんて無いから」

めだか「……っ!!」

喜界島「ほら、着くよ」

地下エレベーターが十二階を示す。
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/15(木) 13:23:43.74 ID:dxnCt4DAO
喜界島「うっわ……見事に見知った顔ばっか」

善吉「き、喜界島にめだかちゃんじゃねぇか!!」

めだか「……ぜ、善吉」

喜界島「なんで人吉くんがこんな所にいるの?」

善吉「それが……へへっ、お母さんに借金して家を追い出されてさ。そんで街金に金を借りたら連れてこられた」

喜界島「ほんと、屑」

善吉「な、なんだとぅ!!」

喜界島「それで阿久根先輩はどうして?」

阿久根「後輩に騙されてね。いや、見事に一本取られた。君たちも異性に騙されるのは気をつけ」

喜界島「キモッ」

阿久根「」

めだか「も、もがなちゃん言い過ぎだぞっ!!」

喜界島「いや、でも今日の相手がこんな奴らだと簡単だよ。黒神さん」

めだか「……敵なのか?」

喜界島「じゃないの?」

めだか「……敵じゃないといいなぁ」

喜界島「相変わらず脳味噌お花畑だね」

???「楽しそうね」

喜界島「あぁ、赤さん。あなたも借金のカタ?」

赤「一緒にしないでちょうだい。私はとある人を追ってるの」

喜界島「禊ちゃん?」

赤「あら、どうして?」

喜界島「赤さんが在学中に禊ちゃんに色目使ってから」

赤「それをあなたが言うのかしら…………はぁ」

喜界島「あたしはいいのっ!! 禊ちゃんのお嫁さんだから」

めだか「!?」

赤「そんなことより、どう思う? チーム特待が何人もいる。高千穂くんに湯前さん」

喜界島「やっぱ、禊ちゃんが戻ってきたからじゃない?」

赤「成る程ね……あながちあの噂もデマじゃないって訳ね」

めだか「?」

喜界島「あはっ、黒神さんは知らなくていいのよ」

赤「そうそう。何気に一番の仇敵だから」

めだか「?」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/15(木) 13:30:54.74 ID:dxnCt4DAO
今日はここまでですいません。

前後編、全十五レス程だと思います
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2012/03/15(木) 15:49:33.05 ID:pzIcEWVAO
乙!
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/15(木) 20:26:19.26 ID:KW8949UOo
もがなちゃんいいな乙乙!
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/16(金) 20:27:10.47 ID:Fc5O2teAO
明日の夜投下します。
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/17(土) 17:49:36.41 ID:C/ZOUdMH0
おたのしみ
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/17(土) 19:47:40.02 ID:M+NmJyVAO
投下します
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/17(土) 20:25:52.13 ID:M+NmJyVAO
『それでは皆様、お待たせいたしましたーー』

めだか「っ!? 声がしたぞ」

喜界島「いや……あのさ……なんなの、そのリアクション。タイムスリップしてきた訳じゃあるまいし……」

めだか「……っ!! この部屋はどこからか監視されている訳か!!」フンス

善吉「えぇー、今更かよ……めだかちゃん」

『あ、あの、いいかな? そろそろ僕が喋りたいんだけど……』

めだか「あぁ、すまない。安心院元副会長」

『!?』

喜界島「は?」

善吉「え…………?」

めだか「む?」

赤「待って待って、黒神ちゃん。あなた今ーー何て言ったの?」

めだか「この部屋は誰かに監視されている!!」ドヤァ

赤「いや、その後……」

めだか「禊に早く会いたい……」

喜界島「一言も言ってないじゃん!!」

めだか「むっ!! 心の中では常に呟いてるぞ、もがなちゃん」

喜界島「そうじゃなくて!! 安心院副会長って言わなかった?」

めだか「言ったぞ?」

喜界島「な、何でわかるの……?」

めだか「だって声がそうではないか!! 私は一度、詐欺に引っかかりそうになってな!! それ以来、機械を通した相手の声を分析するよう心掛けている!!」ドヤァ

『やれやれ、とんだ誤算だぜ……まぁ、それでもゲームに影響は無いさ』

めだか「ふむ」

喜界島「……チャンスね」

めだか「?」

喜界島「ここの地下賭場の関係者の名前ってそれなりの掛け金になるの」

めだか「……ふむ、安心院なじみ!!」

『せめて、先輩くらいつけてくれよ、めだかちゃん。どうした?』

めだか「私が勝ったらこの賭場を解散して貰う」

喜界島「ちょっ!?」

『へぇ……それは面白いね。君たちは何を掛け金にするんだい?』
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/17(土) 20:35:08.60 ID:M+NmJyVAO
めだか「賭け金はここで貴様が働いていることを口外しない!!」

『………………』

めだか「どうだろうか?」

『いいよ……ただしーー僕が勝ったら君たちを全員、口封じさせて貰う』

喜界島「ちょ!?」

善吉「ま、待てよ? 俺達は何も知らないからな、な!? 許してくれよ」

『悪いね、賭けは公平でなければならないよ』

赤「ま、待って。あたしはまだこんな所でーー」

『ははは、大して変わらないよ。君達は一生を無碍に終えるか、生涯をここで終えるかの二択になっただけだ……』

めだか「?」

『それでは遊戯を始めようか』
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/17(土) 20:49:39.48 ID:M+NmJyVAO
『今から君達には『嘘つき』を探してもらう』

めだか「嘘つき?」

『そうこの嘘つきは厄介者だ。必ず嘘はつかなくていい』

めだか「パラドックス封じか……」

善吉「おい、喜界島。何だよ、パラドックスって」

喜界島「嘘つきが私は嘘つきですって自己紹介したら矛盾がおきるでしょ? だからそういう類の質問をされたらゲームが終わっちゃうからそれを行わない為のルール」

善吉「何だか、めだかちゃんが賢いキャラだと調子狂うな……」

『だから君達の部屋の中にいる嘘つきを探し出して欲しい。あぁ、もちろん、当てずっぽうにはペナルティがある』

不気味に何かが外れるような音がした。

善吉「な、なぁ……なんで天井が近づいて来てんだ?」

喜界島「さい……あく……」

めだか「……ふむ」

『一度のミスで二倍の速さで天井は迫ってくる。二度目のミスは君達を潰す』

赤「っ!?」

『誰かの名前を告げる時は壁際のボタンを押してね』

喜界島「ま、待って……」

『それでは疑心暗鬼を楽しんで君達が君達を[ピーーー]嘘つきを発見できるように祈っているよ』

そう告げて安心院なじみの声は切れた。
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/17(土) 20:52:45.25 ID:M+NmJyVAO
めだか「まず言っておこう。私は嘘つきではない!!」ドヤァ

喜界島「ちょっと、黙って黒神さん」

めだか「む?」

喜界島「それぞれにお話を聞きましょう……」

めだか「うむ」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/17(土) 20:55:17.61 ID:M+NmJyVAO
【人吉善吉】

「俺が来たのは借金を返すためだよ」

「あぁん? パチンコと女だよ!! うっせーな」

「これ以上、俺に聞くことはねぇだろうが!! なに? ここには初めてかって?」

「お、おぉ……当たり前だ。初めてに決まってらぁ!!」
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/17(土) 21:28:53.52 ID:M+NmJyVAO
【高千穂仕種】

「大学でスポーツ医学を専攻している」

「金が必要だったからなぁ」

「賭場に来た理由?」

「そりゃあ、金を稼ぐ以外に何かあるのか?」
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/17(土) 21:32:51.85 ID:M+NmJyVAO
【湯前音眼】

「今はフリーターやってる」

「知り合いから儲け話があると聞いたから〜」

「嘘つきに心あたり? 特に無いね〜」

「……ここにいるメンバーで知り合いは特にいない。高千穂くんが同学年だったくらいかな〜」
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/17(土) 21:35:11.35 ID:M+NmJyVAO
【阿久根高貴】

「大学で女の子とトラブってね」

「まぁ、そんな事もあるよね」

「球磨川先輩の行方?」

「そんなの、あなた自身……めだかさん自身がよく知ってるんじゃないんですか?」
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/17(土) 21:37:37.62 ID:M+NmJyVAO
【赤青黄】

「えっ!? 球磨川さんとの関係?」

「な、なんであなたに言わないといけないのかしら」

「そ、そんなぎ、ぎぎぎぎぎ義務は無いわねっ!!」

「あ、あああああああ怪しくなんて無いわよ」

「あたしだけ質問の毛色違わないかしらっ!?」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/17(土) 21:44:34.71 ID:M+NmJyVAO
喜界島「で、どうすんの。誰が嘘つきか……」

めだか「もがなちゃんは違うのだろう?」

喜界島「さぁ、どうかしら!!」

めだか「な、ならばもがなちゃんが嘘つきだったと言うのか!?」

喜界島「あー、嘘よ、嘘っ!! 冗談だから私は嘘つきじゃない」

めだか「嘘をついたのに嘘つきじゃない? わけがわからないぞ!?」プンスカ

喜界島「だからね!! あー、もう、めんどくさい!! 嘘つきってのは安心院なじみと繋がってる誰かの名称!!」

めだか「むむむ……そうなのか……」

喜界島「あたし達はその誰かを探さなきゃならない訳!!」

めだか「なるほど」フムフム

喜界島「……心底、禊ちゃんを同情するよ……」

めだか「ならば、みんなに聞いてみようではないかっ!!」

喜界島「……何の為にパラドックスを潰したと思ってるの……」

めだか「私はみんなを信じるっ!!」
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/03/17(土) 21:46:38.00 ID:M+NmJyVAO
とりあえず今回はここまでです。

前後編で終わるかと思いましたが、そんな事はありませんでした。

少し長くなるかもしれません……
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/17(土) 22:14:08.36 ID:QxuxEgJGo
1乙
ライアーゲーム盛り上がってきたな
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/17(土) 22:52:28.09 ID:XyLNg+FDO
相手に愛を持ってどうとかこうとかうんたらかんたらって胡散臭いおっさんが言ってた!!

そういう事だと思うな!!
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/18(日) 01:35:32.56 ID:12jNBXjG0
アホの子なのに頭はいいというか、スペックは原作基準なのなw
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 12:52:49.61 ID:NnSobwjSO
成績は良いしな

主人公補正のないめだかちゃんなのだろう
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 13:00:39.13 ID:Vvo5WSMIO
愚行権…
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/19(月) 18:50:59.15 ID:p94Q1U3AO
正直、善吉くんに愚行権とか言われても器じゃないし……

とか思った今日のジャンプでした。

明後日に五〜十レスくらい投下します。
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/21(水) 22:19:00.27 ID:5Wyldh2Xo
全裸待機
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/22(木) 00:24:08.72 ID:S56bV1RAO
すいません、今日は無理です。明日は起きてから時間あるので、それから投下します。すいません、本当にすいません。

全裸の人は風邪ひく前にパンツはいてください。ごめんなさい
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/22(木) 00:32:09.10 ID:V2+qdi7oo
風ひくところだったわ
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/03/22(木) 18:04:17.06 ID:S56bV1RAO
駄目だ……展開は想像してるのに上手く文章化できない……すいません……修行してきます……
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/22(木) 19:17:50.48 ID:YXwQQGt0o
パンツは履いたからゆっくり待つよ!
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/28(水) 19:51:32.12 ID:reYqfF+zo
そろそろ全裸待機していいのかな
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/04/06(金) 02:08:47.05 ID:pCDO6QsXo
>>162まだしてなかったの?
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2012/04/20(金) 15:39:02.73 ID:bT413bbqo
『続きはまだかい?』
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県) [sage]:2012/05/06(日) 20:29:44.46 ID:P03ZVpv50
ぃえ〜い 生きてる〜
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