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さやか「さやかちゃん2号製造計画」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:01:14.63 ID:VRr1ga170
【棒の魔女】の結界

ゴスッ!!    ブチブチ    バシュゥゥゥウウン

杏子「美樹さやかの頭吹っ飛んだぁーーーー」

杏子「そして、魔女の結界を突き破ったーーー」

杏子「場外ホーーーーームラン!!!棒の魔女の名は伊達ではありません!!!」





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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:02:27.04 ID:VRr1ga170
杏子「とまぁ、冗談はこれぐらいにして、と」ジャキ

バシュ!    シュゥゥゥゥゥウウウン

あんこ「よし、魔女は倒した。おい、さやかの頭はどこだ?」キョロキョロ

マミ「……」

ほむら「……」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:03:35.73 ID:VRr1ga170
まどか「ど、ど、ど、ど、どーしよ。さやかちゃんが死んじゃうよっ」アセアセ

さやか《どうしたらいいのこれ!?流石に頭吹っ飛んだことないよ?》

杏子「さやかが無闇に敵に突っ込むから……」ハァ

さやか《そんなこといってないでさ!まどか、助けて!》

まどか「さやかちゃんの声が直接脳内に……」ビクッ

ほむら「落ち着きなさいまどか。それはテレパシー。さやかは死なないわ」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「安心しなさい」ファ、ファ、ファ、ファ、ファ、ファ、ファサァ

杏子「今日は風が強いのか」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:06:42.78 ID:VRr1ga170
さやか「……」ブシュゥウゥウウウゥゥウゥウウ

さやか《やばい。首から血が止まらないよ》

杏子「頭無くなっても、テレパシーはできるんだな」ヘェ

さやか《ちょっと、杏子!真面目に考えてよね》

杏子「へいへい」

まどか「み、見つけたよさやかちゃんの頭。早くくっつけようよっ」アセアセ

ほむら「まずは血を止めなさい。さやかは本当に愚かね」ファ、ファ、ファ、ファ、ファサァ

さやか《やばい、ちょっと分かんない》

杏子「おいおい……いつも見なくても回復できただろ?」

さやか《なんか知らないけど、分かんないんだって!》
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:13:04.21 ID:VRr1ga170
まどか「そうだ!マミさん、止血を」アセアセ

ほむら「そうね、マミなら止血の方法をもしくは魔法で何とかしてくれる」ファ、ファ、ファ、サァ

マミ「――OK!分かったわ。まずは壁に美樹さんを寄りかからせて……」

さやか「……」ビクン、ビクンッ

さやか《マ、マミさん助けて!》

杏子(テンパる二人に比べてやっぱりマミはしっかりしてるなぁ)

杏子(そういやー弟子だったころは、怪我の手当てもしてくれたな)

杏子(まどかとさやかがマミに憧れるのも分かる気がする)

マミ「よしっ、まずは……傷口を――」

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:14:59.36 ID:VRr1ga170
マミ「――えいっ!!!!」ヒュォ

【黄金の美脚】

ドゴォォオオオォォォォオン  メキバキボキベキ

ビルの住人「うおっ、なんだ!?地震か?」

さやか「……」ビクンッ、ビクンッ

さやか《……》

さやか「……」ビクンッ、ビクンッ

さやか《……》

さやか「……」

さやか「……」

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:16:59.08 ID:VRr1ga170
まどか(えぇー)

ほむら(マミ……)

マミ「傷口は私が押さえているわ。早く美樹さんの頭をくっつけて!」

さやか「……」グチュ…

まどか「……」

ほむら「……」

杏子(さやかの首ペラッペラッになってそうだな。押さえつけてるビルも凹んでるし)

さやか《……》

まどか(テレパシーも途絶えちゃったよ)

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:18:47.40 ID:VRr1ga170
杏子「それより、さやかの身体は大丈夫なのか?」

シュゥゥゥウウウゥウウウン

まどか「勝手にさやかちゃんが回復し始めた?」

QB「ソウルジェムが身体に深刻なダメージがあったと感じ、自己修復を始めたみたいだね」ピョン

杏子「深刻なダメージかぁ。首切られたのもあるんだろうけどな」ジィー

QB「さっきの棒の魔女はグリーフシードを落としたんだよね?それ一つ分丸々あれば、さやかのソウルジェムが濁りきることはないだろう」

まどか「あ、うん。分かった。深刻なダメージ……痛かっただろうね。さやかちゃん」ジィー

ほむら「そうね。無闇に魔女に突撃しなければこんなことにならなかった。さやかの愚かさは本当に深刻ね」ジィー

マミ「なによっ」アタフタ

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:24:15.44 ID:VRr1ga170
マミ「美樹さんのことが心配で、心配で焦っちゃったのよ」アセダラダラ

杏子「いや、マミが止血といってさやかの首元を蹴らなかったらなぁ〜」ジトー

ほむら「貴重なグリーフシードが無駄にならなかったかなぁ〜」ジトー

まどか「マミさん……慌て過ぎです」

マミ「“テヘペロ”で許してくれたりは?」

まどか「しません」ジィー

マミ「紅茶とケーキは?」

ほむら「あなたじゃないのだから」ジィー
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:24:47.45 ID:VRr1ga170
マミ「ごめんなさい。本当に反省しているわ」ペコッ

まどか「そろそろさやかちゃんが完全回復するので、さやかちゃんに謝ってください」エヒヒ

杏子「お、頭が復活したな。それに首もちゃんとくっついてる」

マミ「良かった……」

QB「まぁこれで美樹さやかは回復するだろう。けど……まどか。君の持っているさやかの頭はどうするつもりだい?」

マミ・まどか・ほむら・杏子「えっ?」

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:27:03.96 ID:VRr1ga170
まどか「……えっ」

さやかの生首<ポタポタポタ

QB「さやかの身体に頭をくっつけ回復していればよかったんだけどね。君たち――特にマミが冷静に対処していればこんなことにはならなかったんだよ」

QB「ここでは、生首は無闇に捨てられないんだろう?」

まどか「それじゃあ、もしかして……」

ほむら「さやかの頭が二つに?」

QB「そうなるだろうね。回復したからって昔の頭は消えないよ」

杏子「まじかぁ……」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:29:41.95 ID:VRr1ga170

まどか「私、いくらさやかちゃんのことが大好きでも生首はいらないかな」テヘッ

杏子「私も」

ほむら「同感ね」

ほむら「そういえば、青髪の生首を愛でる性癖の魔法少女を聞いた事があるわ」

ほむら「たしか――」ジィー

マミ「私じゃないわよっ」

まどか「どうしよう……」

杏子「さやかが欲しがるかもな……」

まどか「自分の生首を?」

杏子「……」

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:32:36.08 ID:VRr1ga170
シュウゥゥゥウウン

杏子「さやか復活だな」

さやか「あ…あああー。頭吹っ飛ぶのは今回限りでいいわー」コキッコキッ

まどか「良かったぁ……さやかちゃん!」ダキッ

さやか「あはは、まどか。ちょっと強く締めすぎ」アハハ

ほむら「さやか……あなた、オニドリルよりドードーの方が好きそうな顔してるわ」

さやか「どういう意味?」

ほむら「今気づいたのだけれど、あなた、こけしよりトーテムポールの方が好きそうな顔してるわね」

さやか「だから、どういう意味?」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:34:10.74 ID:VRr1ga170
ほむら「ちょっとした手違いで、さやかの頭が二つできてしまったの」

ほむら「今私と喋ってるさやかの頭。そして、杏子が抱える生首が二つ目よ」

さやか「えっ」

杏子「私たちは全員この生首は要らないという結果になったから、マミが持ち帰って観賞用にするって」

マミ「何よそれっ。理由が怖いわ。そんな趣味持ってないわよ」

さやか「マジかー」

まどか「軽いよ。さやかちゃん」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:38:29.20 ID:VRr1ga170
さやか「まどかも要らない?たっくん私の事好きだよ?」

まどか「それでも私はNOと言い続けます」

まどあ「それにあの歳でそういうのに目覚めるのはちょっと」

さやか「冗談だって」アハハ

まどか「さやかちゃんが二人になるのはまだしも……生首だけは流石に怖いよ」

さやか(そうだよねー)

まどか「QB曰く、魔女の結界が発生したら投げ込めばいいって言うんだけど、それまでの間……どうしよっか……」

さやか「それはそれで怖いなぁ」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:39:30.02 ID:VRr1ga170
ほむら「私は、ドードーになるのをオススメするわ」ファサァ

さやか「本当に人間じゃなくなるから嫌だ」

さやか「つーか、その盾に入れておいてよ」

ほむら「嫌よ。手榴弾と間違えて取り出しちゃったら困るわ」

杏子「さやかとキスだな」ケラケラ

ほむら「ともかく、私は嫌よ」

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:41:56.68 ID:VRr1ga170
まどか「私は家族居るし無理だよ……」

QB「僕も無理だ。持てないし」キュップイ

さやか「だったら、私も家族いるから誰か保管してよ」

マミ「……私の冷蔵庫にそんなスペースは……」

まどか・杏子(食べるのかな?)

ほむら「食べるの?」

マミ「暁美さん。前々から言おうと思ったのだけど、あなた……」

さやか「あ、あれですよね!?腐るのを防止ですよね?」

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:43:55.99 ID:VRr1ga170

ほむら「そうね。鮮度は保っていたほうがいいかもね。腐臭を撒き散らして騒ぎになったら問題になるわ」

さやか「だよねー……」

杏子「あ!」

杏子「そういや、一昨日頭のないマネキンがゴミ捨て場にあったな……」

さやか「その情報は何の解決にもならないからね」ベシッ

杏子「いてっ」バシン

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:45:59.86 ID:VRr1ga170
さやか(いや、待てよ……)

さやか(消えない生首……回復する私の身体……魔法を使えば……)

さやか「ほむらの盾にさ、でっかい水槽ある?私が入りそうなやつ」

ほむら「一応、あるけど……なにに使うの?」

さやか「へへーいいこと思いついた!」

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:53:32.04 ID:VRr1ga170
ほむらの家

ほむら「で、なんで私の家でやるのよ」

さやか「マミさんが水槽の臭いが部屋につくのは嫌って」

ほむら(あの巨乳先輩は今度説教ね)

チャプン

ほむら「生首入れてどうするのよ?こんなに大きな水槽じゃなくても……」

さやか「ちょっと欲しい材料もあるんだけど……それは明日で間に合うかな?」ブツブツ

さやか「なんとか多糖類だったけ?家に帰って確認しよう」ブツブツ

さやか「もしかしてほむらが既に持ってるかも?」ブツブツ

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:54:31.39 ID:VRr1ga170
ほむら「ねえ、さやか。あなたは何をしようとしているの?」

さやか「――ああ、ごめん。私がしようと思うのは」




さやか「もう一体の私を作る計画――さやかちゃん二号製造計画!!!!!」ビシッ

ほむら「ああ、青色一号的なものね」

さやか「着色料じゃないよ」

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:55:38.83 ID:VRr1ga170
さやか「せめて、青からなら空とか海とかを連想して欲しいなーなんて」

ほむら「例えば?」

さやか「くじら12号とか」

ほむら「とかげ3号の方がお似合いよ。切れても生えてくるし」

さやか「なにおー!だったらほむらは、みみたぶ2号だっ!」ビシッ

ほむら「――痛っ!」ゴロゴロ

さやか「どうだ、さやかちゃんの耳たぶダブルデコピンっ!!!」

ほむら「――」ゴロゴロ

23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 00:59:30.93 ID:VRr1ga170
さやか「ということで、水槽と“私”を置かせてください」ペコリ

ほむら「私の家にも臭いが……」

さやか「消臭剤買ってくるから」オネガイ

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杏子「どうせさやかの馬鹿な思い付きだろ」ヒソヒソ

マミ「以前、三刀流!ってやって頬切ったでしょ……多分すぐ終わるわ」ヒソヒソ

ほむら「でもなんで私が……」

まどか「ほむらちゃん、お願い!さやかちゃんの馬鹿なお願い聞いてあげて」ヒソヒソ

マミ(馬鹿って言った……)

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ほむら「はぁ……」

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 01:06:16.86 ID:VRr1ga170
ほむら「……私と皆に迷惑かけないでよ」

さやか「――ってことは」パァ

ほむら「それと、“置くだけ”のタイプを買ってきてね」

さやか「やったぁ!ありがと、ほむら!」

QB《二人とも【タービンの魔女】が現れたよ。マミが戦っている!》

ほむら「いくわよ」

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【タービンの魔女】戦闘中

マミ「で、どんな思いつきだったの?」ヒソヒソ

ほむら「自分のスペアを作るらしいわ」ヒソヒソ

マミ「そう……鹿目さんにはテレパシーで伝えておくわね」

ほむら「ええ、お願い」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 01:09:26.71 ID:VRr1ga170
まどか≪ありがと、マミさん≫

まどか「さやかちゃんがもう一人か……」

まどか「うぇひひ嬉しいなぁ」

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杏子「美樹さやかの右腕吹っ飛んだ!!」

さやか(よし!懐に入れた!)

ザシュッ!!

さやか(今回は右腕か……順調、順調)フッフーーン

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ウェヒヒ ウェヒヒ
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 01:11:58.91 ID:VRr1ga170
さやか(さやかちゃん2号ができたら何しよっかなー)

さやか(2号は学校に行って、私は家でゴロゴロしようかな)

さやか(ちょっと楽しみになってきたよ)

さやか(天才的発想に私、舞い上がっちゃってますね)ナハハ
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/15(木) 01:12:57.17 ID:VRr1ga170
分かりやすく言うと、さやかがスペアを造ろうと頑張るお話です。
エロかホラーかほのぼのかは決めてませんのでのんびり書こうと思います
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/03/15(木) 01:18:19.45 ID:ScZgsCgAO
メール欄にsaga入れた方がいいと思うよ
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/03/15(木) 01:28:38.88 ID:W+eCaDb+o

どちらが恭介と付き合うのか
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/15(木) 01:29:40.13 ID:eMCTH/wp0
お疲れ様です

プラナリアさやかちゃんかと思ったら自家製フランケンシュタイン計画っぽかったでごさる
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/15(木) 01:53:24.75 ID:nQ5vNyu20
昔何かの漫画で見た生首を飼う話を思い出した。あれは首だけだったけど
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/15(木) 06:22:02.53 ID:qRTqcu5Xo
いつの間にかスペアのほうが皆と仲良くなってさやかが絶望するけどまどかはちゃんとさやかを〜みたいな展開ですねわかります
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/15(木) 16:46:27.53 ID:t8FRBSpio
いつの間にかスペアが恭介とくっついててどうしたらいいのかわからなくなるさやかちゃん
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県) [sage]:2012/03/15(木) 16:57:40.44 ID:jUBAbq/N0
ウェヒヒwwwwウェヒヒwwww ……いや、こわいよww 乙
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 13:46:25.35 ID:YDDRC4L20
【タービンの魔女】撃破

マミ「今回もグリーフシード落としたみたいね」フゥ

ほむら「ええここに」スチャ

杏子「んで、さやかはまた身体の一部を持って帰んのか?」

さやか「ふっふーん、楽しみにしてなよー杏子。愛しのさやかちゃんが二人になるんだぞー」

杏子「別に“愛し”ってわけじゃないんだけど」

マミ「……上手くいくのかしら?」

ほむら「治癒の能力がどこまで適応するかが問題ね」

さやか「今度は、大丈夫だって」アハハ
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 13:50:41.77 ID:YDDRC4L20
マミ「とりあえず、右腕回復させた方がいいんじゃないかしら」

ほむら「右腕無い状態で街を歩くのは目立つわ」

さやか「でも、まだソウルジェムは大丈夫ですよ」

ほむら「戦うたびに、身体の一部が欠損してたらすぐに濁り切るわよ」

ほむら「こまめに回復しておいたほうがいいわ」

マミ「はい。グリーフシード」

杏子(ほむらの奴、優しくなったな……)

杏子(さやかの奴はまだ闘いに不安が残るが……まぁそろそろいいだろうな)

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 13:51:45.30 ID:YDDRC4L20
杏子(少しの間、ここから離れるか)

杏子(グリーフシードを誰かさんのために多めに取っておいた方が良さそうだし)

杏子「じゃあ、そろそろ帰る」

マミ「私の家に寄ってかないの?」

杏子「いや、いい。また少ししたらこの街に来るよ」

さやか「えーなんでさ」

杏子「魔法少女がいすぎんだよ」

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 13:53:00.99 ID:YDDRC4L20
さやか「でも、私はまだまだだし、ほむらは使い物に――」

ほむら「えいっ」ベシッ   ベチャ

さやか「痛っ。右腕叩き落とさないでよ」ヨイショ

さやか「冗談だって」

杏子「…………まぁ、……マミがどうにかしてくれんだろ?」

マミ「ええ頑張るわ……自信ないけど」

マミ(この二人時々喧嘩するもの……そのときは鹿目さんに頼もうかしら)
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 13:53:45.08 ID:YDDRC4L20
杏子「まぁ、一週間もしたら顔出すよ。じゃあな」シュタ

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ほむらの家

さやか「杏子が帰ってくる前までに、完成させとかないとね?」

ほむら「同意を求められても私は手伝わないわよ」

さやか「ほむらはいつもそうだね」

ほむら「あなたの生首が家にあるせいで、食欲が湧かないのだけれど」

さやか「一人暮らしの寂しさが紛れない?」

ほむら「生首にそんな効果はなかった」

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 13:54:24.56 ID:YDDRC4L20
ザパン

生首を構えたさやか<オカエリナサイ ゴハンニスル? オフロニスル?

ほむら「止めて、気持ち悪い」

さやか「私もそう思う」

ほむら「……」

さやか「……ごめん」

ほむら「本当に」

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 13:55:10.48 ID:YDDRC4L20
さやか「――杏子の技にさ、自分の分身作るやつあるでしょ?」

ほむら「あーロッソファンタズマだったかしら」

さやか「あれが本物だったら色々便利かなぁって思ってさ」

ほむら「断言しましょうか。上手くいかない」

さやか「ほむらは私に厳しいよね」

ほむら「誰だってさやかには厳しいわよ」

さやか「……んむぅ。でも、私が二人になれば闘いに有利になるかなーってさ」

さやか「単純に考えれば、さやかちゃんが二人ですからねー」

さやか「そしたら、マミさんや杏子からも叱られることもなくなるっていう寸法ってこと」ニヤッ

ほむら(目に見えるわ……失敗するところ)
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 13:56:42.81 ID:YDDRC4L20
ほむら(まぁ、囮にでも使えるかしら)

ほむら「あなたの主張は分かった。でもこれ以上食欲ないまま過ごしたくないのよ」

さやか「うーん。あ、わかった!お弁当!」

ほむら「はぁ?」

さやか「お昼ごはんのこと」

ほむら「ああ」

さやか「あんた、いつも菓子パン一個でしょ」

ほむら「時々、五個入りのパンも食べているじゃない」

さやか「さやかちゃんにとってはそれも、菓子パン一個です」

ほむら「そうなの?」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 13:57:20.77 ID:YDDRC4L20
さやか「だーかーらー弁当作ってあげる」

ほむら「そう……あなた料理できたのね」

さやか「それで、許していただけませんか?」ドゲザァ

ほむら「……じゃあ早く完成させて」

さやか「よっしゃ!ありがと、ほむら」ガバッ

さやか「じゃ、また明日ね」ガチャ 

さやか「さやかちゃん特製弁当楽しみにしててよー」バタン

ほむら(相変わらず五月蠅いわね)
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 13:58:45.67 ID:YDDRC4L20
ゴポゴポゴポ   ブゥゥゥウウウン

ほむら「あ、この右手、薬指がないわ。魔女との戦闘で落としたのかしらね」

ほむら「どうするのかしらね」

ほむら「はぁ……水槽の周りを囲む布でも買おうかしら」

ほむら「……」

ほむら「私なにやっているのかしら。さやかに振り回されて……結局昔と変わらないわね」フフ
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:23:29.56 ID:YDDRC4L20
次の日 【硝子細工の魔女】戦闘中

マミ「わぁ、奇麗ね」パァ

ほむら「ちょっと真面目に戦ってよね」ヒソヒソ

マミ「いいじゃない。魔女はまだ私達に気づいていないのよ」ヒソヒソ

ほむら「そうじゃなくて。早く倒さないと来るのよ」ヒソヒソ

マミ「何が?」ヒソヒソ

ほむら「五月蠅くて、青くて、騒がしくて、めんどくさいのが――」

ダダダダダダッ

さやか「ごっめん。遅れた!」ハァハァ

ほむら「ほら」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:25:09.23 ID:YDDRC4L20
マミ「ちょっと美樹さん静かに」シィーシィー

マミ「いい?美樹さんは魔女を。私と暁美さんで周りの使い魔を(泣く泣く)撃ち落としていくわ」

さやか「了解です!」

マミ「それと、一応……身体は大事にしなさいよ」

さやか「無傷で勝てれば良いんですけどねー」

マミ(私、スプラッタ系苦手なのよね)

マミ「美樹さん、やっぱり変わる?」

さやか「大丈夫ですって。さやかちゃんに任せてください!」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:26:48.25 ID:YDDRC4L20
【硝子細工の魔女】撃破

さやか「ソウルジャムが無事でよかったです……はい」ダラダラ

マミ「……」

ほむら「……」

さやか「いや、あ、あの、見えないガラスにやられたといいますか……」アセダラダラ

マミ「……」

ほむら「……」

さやか「杏子が帰ってくる内に完成させようとは考えていたんですけど……」ダラダラ

さやか「流石に、こんな状態になるとは思ってなくて……」ヒヤアセ

マミ「……」フラッ

ほむら「マミっ!」ガシッ
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:28:55.82 ID:YDDRC4L20
ほむら「あなた、よく喋れるわね。ギリギリ肺はあるから大丈夫なのかしら」

さやか「その……マジカルなパワーで」

ほむら「私はマミを家に送っていくわ」シャキン

盾<マミ   ズモモモモモモ

さやか(便利だ)

ほむら「あなたはソウルジェム咥えて、両腕だけで帰りなさい」ファサァ

49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:29:57.59 ID:YDDRC4L20
さやか「いやいや、ちょっと待ってよ」ズルズル

ほむら「こ、こわっ」ビクッ

さやか「私も運んでよっ!」ズルズル

ほむら「ムリムリムリ。ほら、グリーフシードあげるから!寄らないで。早く回復して」ポイッ

さやか「あ……ありがと」シュゥゥゥウウウン

ほむら「これじゃあ、まるでゾンビね。あなたにこの言葉を向けるつもりじゃなかったけど」

ほむら「まるでゾンビね」

さやか「二度言わないで」シュゥゥウウウン
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/16(金) 14:30:28.19 ID:ktbQWDC0o
テケテケさん状態……
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:35:04.65 ID:YDDRC4L20
ほむら「で、この、お腹から下の身体はどうやって持って帰るの?」

さやか「あ、どうしよ」シュゥゥウウウン

ほむら「マミは気を失っているから、便利な布は出せないわよ」

さやか「……」ジィー

ほむら「この盾は駄目よ。血で汚れるじゃない」

さやか「そこを何とか」シュゥウウウン

ほむら「嫌よ」

さやか「お、足が生えてきた。さやかちゃん完全復活だね」シャキーーン

ほむら「まるでトカゲね」

52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:35:41.41 ID:YDDRC4L20
ほむら「絶対に嫌よ」

さやか「ここ街中だよ。こんなの持っていけるわけないじゃん!」

ほむら(自分の身体を“こんなの”扱いした……)

ほむら「切断面を背中にくっつければいいじゃない」

さやか「何で?」

ほむら「ケンタウロスになれるわ」

さやか「制服着てるケンタウロスなんて見たことないよ」

ほむら「それにパンツ丸出し」フフフ

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:36:13.27 ID:YDDRC4L20
さやか「ぬ、今笑ったでしょ。“私”の身体見て笑ったでしょ」

ほむら「魔法少女の服のときも普通にパンツだったのね。知らなかったわ」

ほむら「知りたくもなかったけれど」

さやか「最初は恥ずかしかったんだよ。でも慣れてきたら大丈夫だよ」

ほむら「そういう事も知る必要はなかったわ」スタスタスタ

さやか「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ」ガシッ

ほむら「何よ」パッ
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:36:45.53 ID:YDDRC4L20
さやか「だから……」ヘンシンカイジョ

ほむら「馬鹿!今、変身解くと!」

シュゥゥウウン

さやか「えっ、何?」

ほむら「パンツが消えるわよ。ソックスも靴もだけど」

さやか「……」

ほむら「……」

さやか「……先に言ってよ」カァァァアア

ほむら「聞かれなかったからね」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:38:11.03 ID:YDDRC4L20
ほむら「変身を解くと、千切れた下半身の方の衣服も消えるのが妥当でしょう?さっきのパンツは戦闘時用のパンツ」

さやか「今の私は、制服着てるじゃん」

ほむら「でも千切れた下半身が制服のスカート穿いていたら、無限に物を増やせるじゃない」

ほむら「あなたって本当に愚かね」

さやか「“ポケットの中のビスケット理論”ね……」

ほむら「……(?)で、どうするの?大事な所を露わにし、内臓を落としながら家に帰る?」

ほむら「家の鍵なら貸すわよ」

さやか「マジでお願いします。手伝ってください。この通りですっ」ドゲザ

ほむら「はぁ……」メンドクサイ

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:39:47.33 ID:YDDRC4L20
ほむら「はい、見滝原市指定ごみ袋とトング」

さやか「違う容れ物はなかったの?」

ほむら「ええ。プラスチック用のごみ袋の方が良かったかしら」

さやか「ううぅ……こんなにも内臓がグロイものだとは思わなかったよ」グス

ほむら「ほら早く。こっちには胃が落ちているわ」

さやか「うぐぅ、吐きそう……」

ほむら「それを私の家に置いているのよ。早くして。盾の中でマミが起きたらどうするの?」

さやか「は、い……」ウォエ

57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:41:29.04 ID:YDDRC4L20
ほむら「とりあえず、私の家に肉片を置いてから、マミの家に行こうかしら」ゴソゴソ

さやか「了解〜……」ンクッ

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→ほむらの家→マミの家

マミ「……ん……私のベッド?」オメメパチクリ

ほむら「起きた様ね。さやか、紅茶を持ってきなさい」パンパンッ

さやか「手を叩かなくても、呼ばれたら来るって」ハイ、マミサン、ドウゾ

ほむら「いいじゃない。気分よ」

マミ「ふふ、仲良いわね。美樹さんは身体大丈夫?」フゥー、アタタマルワー

さやか「はいバッチシです!」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:43:21.40 ID:YDDRC4L20
ほむら「……マミはすぐに気絶して正解だったわ。見たくないもの見せられるし」ハァ

さやか「ちょっと!私だって見せたくて、やられたわけじゃない!」

マミ「はいはい。紅茶を飲んでいる前で喧嘩はしない」

さやか「私だって恥ずかしかったんですよマミさん!」

ほむら「そんなことより――」

さやか「ぬぅー!少女が大事な所を見せてしまったことを“そんなこと”だとー」

ほむら「大事な所にあまり少女らしさは垣間見られなかったわね」ニヤニヤ

さやか「あー言ったなぁ!!」

マミ「起きがけにそういう話止めて貰えるかしら?紅茶が不味くなるわ」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:45:45.79 ID:YDDRC4L20
さやか「でも――」

マミ「でもじゃありません」ピシッ

ほむら「――」ヒッ!

マミ「美樹さんはもっと自分を大切にするように戦ってもらえる?

   いくらソウルジェムが回復してくれるからって、あんな無茶な戦い方は望ましくないわ。

  濁るのが早くなる意味もあるけれど……それ以外の理由もわかるわよね?」

さやか「はい……」

マミ「無事だったら良いわ。紅茶ありがとね」ニコッ

さやか「はいっ」パァ

60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:46:47.83 ID:YDDRC4L20
マミ「それと、この茶葉は何分ぐらい抽出したの?」

さやか「え、4、5分ぐらい」

マミ「長いわ」カタンッ

さやか「えっ」

マミ「この茶葉は1、2分で十分よ。それにティーポットとティーカップをお湯で温めるのを忘れているわね」クドクド

マミ「それと――」クドクド

ほむら(マミもさやかに対して溜まっていたみたいね)フフ

マミ「暁美さんも聴いているかしら?」

ほむら「えっ」

61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:47:17.56 ID:YDDRC4L20
三時間後。帰宅。

ほむら「はぁー。疲れた」ドタドタ

ほむら「カップ麺食べて寝ましょう」

ほむら「……」チラッ

【さやかちゃん2号の水槽だよっ☆】

ほむら「……むかつくネームプレートね」

ほむら「今は、頭と腹と右腕と下半身か……」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:48:22.54 ID:YDDRC4L20

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ほむら「変身を解くと、千切れた下半身の方の衣服も消えるのが妥当でしょう?」
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ほむら「そうだ……裸じゃない……」

ほむら「何で、カップ麺食べながら、さやかのアソコを見なければならないのよ」

ほむら「やっぱり、布を買うべきね……あと衝立も買いましょう」

ほむら「……何故、さやかのために私がお金を出さなければならないのよ」

ほむら「……というかそもそも何で、私がこんなに頑張らないと駄目なの?」

ほむら「……」

ほむら「……」ハァ

ほむら「……イタズラしたくなったわ」

63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:49:18.54 ID:YDDRC4L20
パチン、パチン、パチン、パチン。

ほむら「ふぅー。他人の爪を切るのは難しいわね」

ほむら「ふふふ、深爪になった気分はどうかしら?」

さやかの生首<…………

ほむら「あなたなんて、そのまま巻爪になればいいのよ」

さやかの生首<…………

ほむら「はぁー私何やっているのかしら」

ほむら「……明日も頑張りましょう。ワルプルギスの夜は倒したのだから後戻りはできない」

ほむら「この時間軸で楽しく過ごすのよ。幸せな生活を」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:55:42.46 ID:YDDRC4L20
ほむら「……」チラッ

ゴポゴポゴポ プカー

ほむら「……」

ほむら「……」

ほむら「無理かもしれないわね」ハァ
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:57:34.86 ID:YDDRC4L20
そしてマミの忠告を聞かず、杏子が居ない間にさやかは“さやかちゃん2号”のために肉片を落としていった。

私はというと、衝立と水槽の側面を隠す布を自腹で購入し、自宅のゾーニングに勤しんだ。

まどかに危険な目には遭わせたくない。マミにはこれ以上負担をかけさせたくない。

そのために、私はさやかに振り回されて疲れている筈なのに、

唯一の楽しみがまどか達との昼食であり、さやかの作ったお弁当を食べることであるのが腑に落ちなかった。

そして……杏子が戻ってきて1日目――

【さやかちゃん2号完成披露除幕式】という連絡が四人に送られてきた。

家を貸す私に事前に連絡をしないさやかを罵倒しながらも、私達は除幕式に参加した。

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:58:14.86 ID:YDDRC4L20
マミが魔法で出したリボンを私達は一緒に鋏で切った。

すると、さやかお手製のくす玉が割れ、色とりどりの折り紙が舞った。

これを掃除するのは私だと愚痴りながら式は進行していった。

さやかが心底どうでもいいマイクパフォーマンスをし始めると、QBがコンポのスイッチを押した。

よくテレビで聴く音楽が流れ始め、水槽の方に皆の視線が集まった。

さやかはソウルジェムを水槽の方に向け、んむむむ、と念じていた。
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 14:59:25.13 ID:YDDRC4L20
ソウルジェムが青く光ると同時に、水が跳ねた音が水槽から聞こえてきた。

水槽の縁に手をかけ起き上り、私達の方を向いたものは紛れもなく“美樹さやか”の容姿を持っていた。

血色はよく異臭はない。ツギハギも見えない。そしてあろうことか目覚めて数秒で、

「死体だと思った?残念!さやかちゃんでした!」

と立ち上がりながら、叫んでいた。
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/16(金) 15:01:37.24 ID:YDDRC4L20
声がでかいわ。私の第一声はそれだった。

「……おい、裸じゃねえか!」

「一緒に入ったお風呂とは違って、少し恥ずかしいわね」

やった成功だと喜ぶさやかの横で、まどかは顔を赤らめながらも凝視し続けていた。

私は“さやかちゃん2号”にタオルとジャージを渡しに行くため、まどかを視線から外してしまった。

このときのまどかの“願い事”に気づきさえすれば、あのようなことは起きなかったのだ。
69 :火曜日に続きを。 [saga sage]:2012/03/16(金) 15:06:02.13 ID:YDDRC4L20

PSPを持ってないからまどポができない……
一応、ワルプルギスの夜撃破後、まどか未契約です
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県) [sage]:2012/03/16(金) 15:11:48.48 ID:39BB73AFo

魂は一個しかないんだからスペア作っても死体が一つ出来るだけじゃないのか
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/16(金) 15:14:10.35 ID:AlroSmZDO
期待期待
こまけぇことはいいんだよ
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/16(金) 15:15:25.54 ID:WIaIrcyFo
無限の住人にも似たような話が有った気が…こっちの方はスプラッタコメディだから無駄に明るいけどww
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/16(金) 15:37:51.97 ID:0WQrXstP0
お疲れ様です

上半身の肉片をどのように調達していったのか気になる……が、気にしない方が良いのかもしれない……
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/16(金) 15:40:59.47 ID:CP+fo59IO
さやかの本体は臍のあたりだよね
返信した時は
75 :1です。矛盾盛りだくさんでごめんなさい [saga sage]:2012/03/16(金) 16:03:59.75 ID:YDDRC4L20
>>70
さやかちゃん2号=ソウルジェムから発せられた命令により、自動で動く人形のイメージです。
なぜ動くのかは、今までの容れ物と瓜二つなのでという理由でお願いします。
>>73
最初は【筒の魔女】にくり抜かれた話を書こうと思ったんですが、省いちゃいました。
>>74
テケテケ状態のときはソウルジェムを手に持ってました。ソウルジェムがある身体がメイン扱いになる感じで。
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2012/03/16(金) 16:37:45.86 ID:eTdGN16q0
この人が前にかいたSSが思い出せない
見たことあるんだよな…きっと
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/03/31(土) 02:38:05.69 ID:yz3SIxLK0
途中で、しおりとしみこの生首事件 を連想してた。
拾った生首を水槽に入れて飼う話。
アレよりはよほどまともな再生ができて良かった。

これからの展開を待ってます。
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 14:40:39.68 ID:CiWHOrhx0
さやか「さやかちゃん2号が完成したことで、生活が変わりますね!」

さやか2「そうだねー新生活が私たちを待ってる!」

さやか「そう……新生活が始まるということは忙しいってこと」

さやか2「引っ越しとか準備がたくさんあるもんねー」

まどか「なんの話?」

さやか「三月末は忙しいよねーって話?」

ほむら「はぁ……そう……」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 14:52:22.44 ID:CiWHOrhx0
杏子「マジで動くもんだな」

ほむら「ええそうね」

まどか「さやかちゃんが二人」ブツブツ

マミ「ねえ、美樹さん?」

「「なんですか?マミさん?」」

マミ「わぁ。耳が」

ほむら「じゃあ、早速試しましょう」

さやか「何を?」

さやか2「とりあえず私はジャージ着ていい?」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 14:58:39.95 ID:CiWHOrhx0
ほむら「何って……能力検証よ」ジャキ!

まどか「ちょ、ちょっとほむらちゃん!」

ほむら「まどか、止めないで。これは魔女戦でさやか2号が使えるかどうかを確かめる大事な検証よ」ガシャ、ガシャ、ゴトッ、

まどか(盾から落ちる武器の量から検証とは思えないよ、ほむらちゃん)

さやか「ええぇ、そんなの後でいいじゃーん」

ほむら「発言は許可しないわ」ターン

さやか2「っ」ドサッ

まどか「ああーさやかちゃん2号がぁーー」ウワーン

杏子「テンションたけえなぁ」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:00:49.77 ID:CiWHOrhx0
さやか「ちょっと、なんで撃つのさぁ」プンプン

ほむら「さやか。今の痛みは、さやかには伝わったかしら?」

さやか「心に?」

ターン

さやか「っ」ドサッ

まどか「ああーさやかちゃんがぁーー」ウワーン

杏子「さっきから、まどかのテンションがおかしい」

マミ「好きな子が増えてテンションあがっているんじゃない?」ニコニコ

杏子「マミも眼の前に、さやかの死体が二つある状況でよく笑顔を……」

杏子「つーか、主催が死んでるってどーゆーことだ、おい」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:04:16.60 ID:CiWHOrhx0
パァァアアアア

さやか・さやか2「痛かったんですけど。ほむらさんには納得のいく説明が欲しいです!」

ほむら「お互いの痛み(感覚)は共有できないのかしら」

マミ「意識したらできるのじゃない?」

まどか「じゃあ、さやかちゃん痛かったら言ってね」ムニュ

さやか2「まおあ、いひゃいひゃい」グニグニ

さやか「う〜ん、頬を抓られている感覚はないなぁ」

まどか「じゃあ、今度はこれ!」コショコショコショ

さやか2「あはやはやややはひゃひゃ」

ほむら「もっと念じるのよ。元はあなたの身体よ。きっと共有できるはず」

さやか「んむむむむむむ」

さやか・さやか2「あはははははまどか、まどかストップ、あはあっはひゃはやや」

杏子・ほむら・マミ・まどか「!」

83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:12:26.28 ID:CiWHOrhx0
ほむら「感覚は意識すれば共有できると……さぁ、どんどん行きましょう」

まどか「次は何をするの?」

杏子「私にもなんかやらせてくれよ。おもしろそうだしな」

ほむら「じゃあ、これを持ってくれるかしら」

杏子「さやかのソウルジェムじゃねえか」

ほむら「走って」

杏子「はぁ?」

ほむら「電車に乗りたいのなら、お金はあげるわ」

マミ(暁美さんは説明が苦手なのかしらね)
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:13:58.60 ID:CiWHOrhx0
巴マミのケータイ<プルルルル

「着信:鹿目まどか」

マミ「はいもしもし佐倉さん?」

杏子「ゼェ、ハァ、ゼェ、ハァ。どうだ。200メートルは離れたぞ」

マミ「早いわね。10秒経ってないわよ」

杏子「で、どうなんだ?」

<ああーーさやかちゃんがぁーーーーー起きてーーーーさやかちゃん2号も目を覚ましてーー

杏子「そうか、だいたいわかった」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:15:21.82 ID:CiWHOrhx0
ほむら「おかえりなさい、杏子」

杏子「ハァハァ。次はなにすんだ?」

ほむら「はい、あなたのソウルジェムよ」ハイ

さやか「どうも」

ほむら「何しているの?」

さやか「えっ?」

ほむら「杏子と同じよ。さやか2号をどこまで操れるかを確かめるのよ」

ほむら「ダッシュ」カチャ

さやか「もう、銃口向けるなよ!」ダッ

ほむら「よーい、スタート」パァン
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:16:55.56 ID:CiWHOrhx0
まどか「ほむらちゃんは、さやかちゃんが憎いのかな」ショボン

マミ「……今までの世界の出来事を全て聞いたわけではないものね」ヒソヒソ

杏子「過去にはさやかの魔女と何度も戦っているらしいからな。なにかあったんじゃねえか」ヒソヒソ

まどか「じゃあ、やっぱり」ヒソヒソ

マミ「そんなことないわよ」ヒソヒソ

まどか「でもさっき、スタートと同時に、腓を撃ちぬいていましたよ……ほむらちゃんだけに」ヒソヒソ

マミ「慌てて治療していたから、きっと当てるつもりはなかったのよ。それと、最後のはちょっとどうかと思うけれど」ヒソヒソ

まどか「さやかちゃん2号を虐待しないですよね……それは触れないでください」ヒソヒソ

杏子「まぁ大丈夫だろ。つーか、まどかは冗談言うの苦手なのな」ヒソヒソ

87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:21:08.62 ID:CiWHOrhx0
そして、日を跨ぎながらも続く実験

まどか「さやかちゃん2号は電気羊の夢を見るのかな?」

実験

マミ「美樹さん2号は魔法少女に変身できるのかしら?」

実験

杏子「腹減んのか?」

実験

まどか「テレパシーはできる?」

実験

マミ「キュゥべえは見える?」

実験

杏子「喉渇くのか?」

実験

ほむら「えーと、あー、そうね……愛の告白はできるのかしら?」



88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:25:20.50 ID:CiWHOrhx0
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ほむら「じゃあ、ここ数日で分かったことをまとめるわよ」


1、さやかの身体から100m以上ソウルジェムが離れると、さやか2号も駄目になる。
 しかし、ソウルジェムがさやか2号の手元にあるならば、さやかは起動している。
それは100m以上離れていても問題ない。

2、さやかは、さやか2号に対し『憑依』と『自動操作』ができる。
『憑依』は、精神を憑依させる方法とソウルジェムを持たせる方法の二つがある。感覚を共有するかは選択が可能。
『自動操作』は、さやかの指令通りに動かす方法。しかし、具体的かつ細かな行動であるほど、魔翌力を消費する。
さやか(ソウルジェム持ち)と距離が離れるほど、動かしにくくなる。距離は、最大で13キロ。

3、さやか2号は魔法少女の服に変身できない。
 しかし、服を魔法で着させることは可能である。腕力や脚力upなども同様である。

4、さやか2号は感情も感覚も普通の美樹さやか(人間)である。
 食事も排せつもする。

5、テレパシーはできず、キュゥべえも見えない。

6、上条恭介に告白ができるかどうか
 →要、検証


杏子「分かりづれえな」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:26:17.58 ID:CiWHOrhx0
マミ「ソウルジェムから100m以上離れていても起動できるのは凄いわね」

まどか「どういう理屈なんだろう……」

ほむら「恐ろしいわね。戦闘は未熟だけど」

まどか「でも魔法少女には変身できないんだよね」

ほむら「ソウルジェムを持っていた場合は、そこから魔法が出ているから……変身できるようなものね」

杏子「ますますわかんねえや」

ほむら「私も書いていて分からないわ」

杏子「おい、おい」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:27:13.00 ID:CiWHOrhx0
杏子「でもトイレも行かなきゃいけないのはめんどいな」

さやか「まぁ指令で行くから問題ないよ」

さやか2「そうそう。不安だったら今から見に行く?」ケラケラ

さやか「私はそんなお下品ではない」ビシッ

さやか2「いたっ。冗談だよ」イテテ

杏子「おい、この勝手にしゃべってんのも、さやかの一人芝居か?」

ほむら「違うわ。これはおそらく『私らしく行動して』という指令がきているだけよ」

さやか「そーそー」

杏子(だったら、さやかは下品ってことじゃんか)
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:28:10.00 ID:CiWHOrhx0
マミ「そろそろ、美樹さん2号は休憩させましょう」

さやか2「はーい」

ほむら「やっと騒がしいのが減ったわ」

さやか「むっ。よしさやかちゃん2号は、ほむらの家のみすぼらしい壁によりかかるのだぁー」ヨイショ

ほむら「――ぁ」

ほむら(そうだ、忘れていた。さやか2号の薬指がない――)
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:35:22.78 ID:CiWHOrhx0
さやかちゃん2号休憩中。

ほむら「じゃあここで一つ」

マミ「何かしら?」

ほむら「実はさやか2号には薬指が一本足りません」

杏子「あ、ホントだ」

ほむら「丁度私の手元には、鋏とカッターがあります」

マミ「ま、さ、か」ブルブル

さやか「ほむらさん。勘弁して下さい」ドゲザァ

まどか「ほむらちゃん……」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:37:42.66 ID:CiWHOrhx0
ほむら「なぜ?さやか2号完成のためには薬指が必要なのよ」シャキーン

さやか「その……心の準備と言いますか……」

ほむら「安心しなさい。この鋏は私が幼稚園の頃から使っている思い出の鋏よ」

さやか「その情報は私の心に落ち着きを与えないよ」

マミ「そのカッターは?」

ほむら「駅前の100均よ」

杏子「普通だな」

まどか「特に思い出なかったね」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:38:25.65 ID:CiWHOrhx0
さやか「いや〜、魔女との戦いで欠けるのを待ちましょうよ」オドオド

マミ(いっそのこと、魔法で作った方が早いかもしれないわね)

ほむら「完成披露から何日経ったと思っているの?」

さやか「ほ、ほら!完成しちゃったら後は朽ちるだけでしょ?だから私は完成させないの」

さやか「薬指を残すことで、さやかちゃん2号は完成を待ち続け、朽ちることはないってわけ!!」シタリガオ

マミ(それっぽいわね)

ほむら「んぐぐ」

まどか(言い負けちゃうほむらちゃんかわいい)

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:41:26.08 ID:CiWHOrhx0
ほむら「単刀直入に言うわ。私にやらせなさい」シャキーン

杏子「おっ、ほむらが構えたぞ」

さやか「まじでやろってんの?時止める力がないほむらには勝てそうな気がするよ」ヘンシン

ほむら「今までのさやかには少なからず恨み辛みがあるのよ。ああ思い出してきた」ヘンシン

マミ「鹿目さん。私とスペードしましょう」

まどか「いいですね。私強いですよ」

さやか「もう私は一人前、いや二人前の魔法少女だかんね」シャキン

杏子「まどか、マミ〜私もやりたい」

ほむら「あなたなんか、二人になってやっと八分の一人前よ」

マミ「じゃあ、ページワンでもする?」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:47:34.78 ID:CiWHOrhx0
<おりゃあ!  なんの! むだよっ!   シャキン! ガシャン!

まどか「ページワン!」

<まだまだぁ!

杏子「skip!!」

<引っかかったわね!

マミ「ロイヤルストレートフラッシュ」シタリガオ

<これでおわりだぁぁああ
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 15:50:13.04 ID:CiWHOrhx0
まどか「終わった?    12!」

杏子「どうせ、さやかの負けだろ?   ダウト」ペラッ

まどか「いっつもほむらちゃんがRPGを口に突っ込んでおわりだもんね。  残念杏子ちゃん」

杏子「くぁ〜」

マミ「13!上がりよ」ヘッヘン

まどか「ダウト!」ペラッ

さやか「だぁーもう!横で殺し合いが始まっているのに、トランプなんかするなぁー」

98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 16:02:58.37 ID:CiWHOrhx0
杏子「なんだよ、もしかして勝てたのか?」

さやか「勿の論」

ほむら「くっ、ずるいわよ!二対一なんて。何時の間に起こしていたの?」バタバタ

さやか2「殺し合いに卑怯なんて関係ないのだぁー」ガシッ

まどか「全部13だと……うぅ、さやかちゃん、仲直りの握手をするのがお約束だよ」

マミ「ふふふ、トランプは得意なのよ」

杏子「ぬぬ、次はセブンキャッスルだ!」

さやか「もうちょっとこっちに興味を持ってよ」グスン
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 16:17:10.05 ID:CiWHOrhx0
まどか「取りあえず握手」

さやか「へーへー。ほむらさん握手」サッ

ほむら「ええ」スッ

バチンッ!     ボタボタ

さやか「えっ!?」

ほむら「あははははは!斬り落してやったわ!騙されて差し伸べたあなたが悪いのよ!」

マミ・まどか・杏子・さやか(悪魔か魔女か!)

マミ(相当たまっていたのね……にしてはやりすぎかしら)
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 18:53:39.30 ID:CiWHOrhx0
さやか「あああああ、薬指がぁぁああ!」ボタボタ

マミ「……まぁ、薬指を美樹さん2号にあげましょう、ね?」ポンポン

さやか「ううぅうまたほむらに負けた」グスグス

さやか2「どんまい、私」

ほむら「これでさやか2号は本当に完成ね」ファサァ

杏子(良い汗かいたわ…みたいな表情すんなよ)

ほむら「お風呂でも入りましょうか」

杏子「何なら皆で一緒に入ろうぜ」

さやか「ううぅ私の指……」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 18:54:33.02 ID:CiWHOrhx0
マミ「暁美さんいいのかしら?」

ほむら「いいけれど、入れて二人ずつよ」

さやか「さやかちゃん復活!じゃんけんだ!じゃんけんでリベンジだ!」シュゥウウウ

まどか「じゃあじゃんけんで勝った人からペア組んでいこうか」

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---
--
マミ・まどかペア
杏子・ほむらペア

まどか「やった!マミさんとだ!」

ほむら「統計上、巴マミはじゃんけんの勝率は低かったはず」ブツブツ

さやか「ねえ、おかしくない?私ひとりでいいよ!」

さやか・さやかちゃん2号ペア

マミ「これからも大事にしていく身体なのだから、一緒にお風呂入ってもいいんじゃない?」

杏子「そうだそうだ。鏡持って湯船浸かるもんだろ」

さやか「そんな状況そうそうないから」

102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 18:55:29.64 ID:CiWHOrhx0
お風呂。

さやか「……」

さやか2「……」

さやか(わたし自身と何を話せって言うのよ)

さやか(取りあえず自動にはしているけれど)

さやか「カポーン」

さやか2「カポーン」

さやか(言うこと一緒だ)
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 18:56:18.53 ID:CiWHOrhx0
さやか「薬指もう動く?」

さやか2「うん、バッチシ!」バシャン

さやか「あーいちいち、立ち上がらなくてもいいからさぁ」

さやか2「なんでさ」

さやか「自分とまったく同じ身体が眼の前にあるのはちょっと恥ずかしいっていうか……」

さやか2「ああそうかもねー」チャプン
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 19:18:47.87 ID:CiWHOrhx0
さやか「そうだ、明日恭介の家行ってみてよ」

さやか2「いいよー告白してくればいいの?」

さやか「バ、バカ……そんなんじゃないって」ブクブク

さやか2「分かってるよ。CDでしょ」ニコッ

さやか「そうそう。分かってるじゃん」

さやか2「だってねぇ」

さやか「だよねー」エヘヘ

105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 19:19:22.89 ID:CiWHOrhx0
さやか2「ねえ。自分が増えるってどんな感じ?」

さやか「んんー楽しいよ」

さやか2「ホントォ?」ブクブク

さやか「そーそーだって、よく若い子には旅をさせろって言うでしょ?」

さやか2「聞いたことあるね」

さやか「私の場合は、自分探さなくてもいいもんね。目の前にいるから!」

さやか2「……へぇ」

さやか「あんた、ホントに私?もうちょっと反応をさぁ」

さやか2「最近思ったんだけど、私って結構浮き沈み激しいじゃん」

さやか「そうだね、そうだった。さやかちゃん2号のいう通りだ」ウンウン

106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 19:24:33.13 ID:CiWHOrhx0
さやか2「じゃあ明日の予定は?」

さやか「私学校行ってくるから、放課後起こすね」

さやか2「そのあと恭介の家?」

さやか「うん。そうして。私マミさん家でお茶会してるから」

さやか2「ずるい!」バシャバシャ

さやか「パトロールもしますぅ」オカエシダッ  バシャ

さやか2「なっ、えい!えいっ!」バシャバシャ

ドンドンッ!!

<うるさいわ、美樹さやか。
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/18(水) 19:25:11.53 ID:CiWHOrhx0

さやか「は〜い、すいません」

<あなたにも言っているのよ。

さやか2「へーい」

<……電気消すわよ。

さやか2「ごめんなさい!」

さやか「まぁ、とりあえず」ヒソヒソ

さやか「明日はそんな感じで行こう!」

さやか2「おっけー」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/18(水) 19:37:37.94 ID:CiWHOrhx0
一か月以上も空けてしまってすいません……
続きは今週中に……
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/18(水) 19:48:37.25 ID:uIcbb75qo


ひたすらループの根源をさやかに押し付けようとほむらさん頑張ってるけど、完全に棚上げだよな
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/04/18(水) 19:48:43.50 ID:LOK6N2UDo
さやかちゃん!!
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/18(水) 20:27:35.15 ID:hrxhwibIO
縺翫▽
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/18(水) 21:03:26.73 ID:Aw4hSfuV0
お疲れ様です

このノリに油断していたら何時の間にかサイコホラーになっていたとか
そんな展開は無いと信じても構いませんかッ
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/18(水) 23:18:28.51 ID:1AEiozCWo
乙ダブルさやかちゃん!
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/19(木) 08:48:53.01 ID:Lh2xiOjNo
俺もスペア欲しいなー
と考えてみたら、ブサヒキニートが増えるだけだわ


>>112
スパゲティ食ったら裏切って消えろ恥知らずが
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/19(木) 14:36:54.20 ID:M+ZUlPJUo
お前らフーゴさんいじめんな
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 12:54:35.77 ID:zkKpWvyh0
次の日

さやか2「よし、髪大丈夫。制服もオッケー」

ガチャ

さやか2「やっほー、恭介。練習頑張ってる?」

恭介「ああ、リハビリも終わったし、練習三昧だよ」アハハ

さやか2「はい、差し入れのCD」

恭介「でも何でこの演奏者のアルバムを?」

さやか2「え、なんか髪型がクラシックぽいから」

恭介「あははは、確かにそうだね。選び方がさやかっぽいよ」

さやか2「中身も保証するからね」

恭介「ありがと、さやかのおかげで、演奏にもやる気が出るよ」

さやか2「そっか!」ヤッタ
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 12:55:25.95 ID:zkKpWvyh0
一方、マミの家。

さやか「はい、皆注目〜」

杏子「なんだよ」モグモグ

さやか「ケーキを手で掴んで食べるな」

杏子「馬鹿。このケーキはスティック状でクッキー生地に乗ってるだろ。手で食べていいんだよ」モグモグ

さやか「んぐぐぐ」

マミ「はいはい、どうしたのかしら美樹さん」

さやか「今、さやかちゃん2号は恭介の所へ行っています」

杏子「へえ、それで?」モグモグ
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 12:56:29.62 ID:zkKpWvyh0
さやか「今までずっと“私”が行っていたの!なのに……いつもと違うって気付いてくれなかった」

杏子(そりゃきづかんだろな)

マミ「今度二人で行ってみたら?」

さやか「マミさんマジメに聞いて!」

マミ「ご、ごめんなさい」

さやか「私じゃなくさやかちゃん2号の方が好かれたらどうしよう!」

マミ「そ、そう」

杏子「今のマミの顔は、“この人は一体何を言っているのだろう……”って表情な」

さやか「……」ジィー

マミ「ち、違うわよ」

119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 12:58:36.70 ID:zkKpWvyh0
マミ「まぁ、今後は美樹さんが行けば……」

さやか「ぐっ……それはそうですけど」

杏子「何、自分自身にも負けそうなの?」ケラケラ

マミ「佐倉さん」

さやか「んもぉー、恭介に違和感を覚えさせてやる!」

杏子・マミ(目的変わってる)

杏子「その男の所に行かせるためだけに、さやか2号動かしてんのか?」

さやか「そーだよ」

マミ(魔力の無駄使いと、佐倉さんは思ってそうね)
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:02:26.55 ID:zkKpWvyh0
土曜日。

プルルルルルル    ガチャ

三時のおやつタイム 鹿目家のおやつ:パウンドケーキ。タツヤはプリン。

まどか「あ、ほむらちゃんどうしたの?」モグモグ

まどか「え?さやかちゃんは居ないけど……うん。さやかちゃん2号もいないよ」モグモグ

まどか「午前中の魔女戦から動かしっぱなしらしいけど……うん、そう、うん」モグモグ

杏子「どうした?つーかうめえなー」モグモグ

まどか「なんか、ほむらちゃんすごい怒ってる」ヒソヒソ

まどか「え、おやつを食べられた?誰に?あ……それはさやかちゃんが悪いよ……。何食べられたの?」

まどか「“レーニアさん家のおすそわけ”?」

まどか「うん、うん、わかった。見つけたら連絡するよ」

ガチャ

杏子「……」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:03:18.17 ID:zkKpWvyh0
ダッタタタタタタタタタ

マミ「?」キョロキョロ

さやか「で、まどかがストラップを――」

ダッ!

ほむら(魔法により可能にした跳躍――約8m)ゴォォォォォォオオオオオオ

さやか「そのときに――」

ほむら(そこから、標的めがけて急降下!着地点は――ひざの裏)ゴオォォォォオオオオ

さやか「まど――」

ほむら(くらいなさい!)ヒザカックン

さやか「――っ!!!!」ベキッ! ドゴッ!(パリンッ!)

さやか「さらがぁああああああああ」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:04:08.98 ID:zkKpWvyh0
マミ「美樹さん!?」

ほむら「こんにちは、マミ。いい天気ね」ファサァ

さやか「ぬぁああああああわわああああ、ヒザがーーーー」ジタバタジタ

マミ「こ、こんにちは……美樹さんをどうしたの?」

ほむら「ひざかっくんをしただけなのに大げさね」ファサ

さやか「ぬぅううううう!!!痛いーー」ゴロゴロ

マミ「ただの“ひざかっくん”なの……?コンクリ凹んでいるのだけれど」

さやか「ほ、むら……なんてことを……」ウウゥウウ

ほむら「私のプリン食べたでしょ」フンッ

さやか「私じゃない……」ガクッ
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:04:44.54 ID:zkKpWvyh0
ハァ

マミ「暁美さん……もしかしたら、食べたのは美樹さん2号かもしれないわよ」

ほむら「そうかもしれないわね……しかし、向こうも同じ美樹さやかなのよ」

マミ「でも、怒るのなら向こうに……」

ほむら「いいえ。自分を創るということは、こういうことよ」ファサ

マミ「そうなのかしら?」

さやか「ううぅう」シクシク
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:15:47.75 ID:zkKpWvyh0
杏子「その、“レーニアさん家のおすそわけ”ってなんだ?」

まどか「商品名だよ。カフェラテ味のプリンって言ってたよ」

杏子「……そっかぁ。まずったなぁ」

まどか「どうしたの、杏子ちゃん」

杏子「私がとっちゃった」ユビサシ

タツヤ「うみゃーい!」パクパク

まどか「……杏子ちゃんのお土産、美味しい?」

タツヤ「うん!」

杏子「じゃあ、仕方ないよな?」

まどか「それはわからないよ、杏子ちゃん」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:17:14.35 ID:zkKpWvyh0
さやか「ううぅ、プリンを盗んだ犯人のせいで酷い目あった……」シクシク

さやか「もしかしたら、キュゥべえかもしれない」

さやか「でもあいつ、プリン好きなのかな?」

トボトボ

さやか「ほむらはマミさんとケーキ食べに行っちゃうし……」

さやか「どうしよっかな……」

さやか「さやかちゃん2号は、今私の家で鈴カステラ食べてるし……まどかの家でも行こうかな……」

さやか「あ!…………にひひ、おもしろいこと考えたぞー」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:18:46.02 ID:zkKpWvyh0
美樹家

さやか2「母さんー牛乳欲しいー」モグモグ

<自分でとりにいきなさい。

さやか2「ちぇー」モグモグ

ソロリソロリ

さやか「静かに」コソコソ

さやか2「何してんの?来たらまずいでしょ」ヒソヒソ

さやか「いいからいいから」コソコソ
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:20:42.80 ID:zkKpWvyh0
さやか2「ちょ、ちょっと」

ガチャ    バタン

さやか「ねー母さんー」

母「あら、そんな服だったかしら?」

さやか「そうだよ?」テクテク

母「そうだったかしら?」

ガチャ   バタン

母「???」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:21:52.14 ID:zkKpWvyh0
さやか「ほら、はやく」ヒソヒソ

さやか2「なんで行かなきゃいけないの?」ヒソヒソ

さやか「いいからいいから」ヒソヒソ

さやか2「もぉー」ハイハイ

ガチャ   バタン

母「あらあんたもう着替えたの?」

さやか2「え、あー、うん。そうそう。ちょっと汗かいちゃって」

母「この季節に?」

さやか2「母さん、鈴カステラいる?」

母「ええ……」

ガチャ   バタン
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:22:55.63 ID:zkKpWvyh0
さやか2「あんまり、驚かれなかったよ」

さやか「失敗かぁ」ズ~ン



さやか「魔女の反応!?今日で二回目〜」ハァ

さやか2「ついてこうか?」

さやか「大丈夫だよ、ゆっくりしていて」

さやか2「分かった!頑張って!そうだ――」ハイッ

さやか「こ、これは!」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:23:39.35 ID:zkKpWvyh0
【胡桃割り人形の魔女】の結界

杏子「おい、おせえぞ、さやか」

マミ「美樹さん……膝は大丈夫?」

ほむら「さやか2号は置いてきたのね」

さやか「もぐっごgmごっぎjっごも」ホガガガガガ

(何言っているか聞き取れない)
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:25:14.06 ID:zkKpWvyh0
さやか「もごごぐごおはがががふっもおももお」

マミ「美樹さん。テレパシーを使ってもらえるかしら?」

さやか≪もぐごごはおははほがほがおほもももも≫

ほむら「……」

杏子「……」

マミ「……」

さやか≪イッツアジョーク☆≫

ほむら「……」イラッ

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132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:27:05.01 ID:zkKpWvyh0
結界の外。

さやか「ねえ、まどか……さやかちゃん2号ができてから皆が冷たいよ。ちょっと和ませるつもりがさ……」グスン

まどか「そんなことないよ。ただ“外で待機作戦”なだけだよ」サスリサスリ

さやか「そうかな……うぉぇ」グスン

まどか「鈴カステラを一気に頬張りすぎだよ」サスリサスリ

さやか「さやかちゃん2号がくれたから……ほら、私たちって美味しいものもどちらかしか食べれないからさ、つい嬉しくて頬張っちゃったの」

まどか「そうだね、鈴カステラは美味しいもんね」ナデナデ

まどか「さやかちゃんをかる〜い感じで扱っちゃうのはさ……さやかちゃんが二人もいるからだよ、きっと」

まどか「からかいやすいし、回復もすぐするし」ウェヒヒ

さやか(すごい毒舌ですねまどかさん)

さやか「回復はできても、そんなとっかえひっかえ身体の交換できないんだぞー」グダー

133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:27:32.25 ID:zkKpWvyh0
さやか「私はそんな軽い女じゃなーい」グデー

まどか「ごめん、さやかちゃん。重いよぉ〜」グイグイ

さやか「乙女になんてことを言うんだ」グデー

まどか「もぉさやかちゃん……胸当たってるし、重いから」

さやか「ううぅ……どうすればいいだろう?」グデー

まどか「痩せるとか」

さやか「そっちじゃない」ペシ

まどか「うぇひひ」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:29:25.17 ID:zkKpWvyh0
さやか「私はね、まぁ最初はもう一人私がいれば便利かなーと思って、さやかちゃん2号を作ったの」

さやか「でも思った以上に魔力はくうし、2号が経験した記憶は引き継げないし……」

さやか「なんかほむらは私にひどいし……杏子は私の魔法の使い方に疑問持ってるし……」

まどか「う〜ん、魔女との戦いで、活躍すればいいんじゃない?」

さやか「そっかぁ」

さやか「よぉーし、頑張っちゃいますか、私!!!」ガバッ

まどか(口の周りの砂糖気付かないのかな……面白いからこのままにしておこう)ウエヒヒ

135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:32:12.89 ID:zkKpWvyh0
次の日、午前二時。

【ペーパーカッターの魔女】結界

さやか「……」ボォー

さやか2「……」ボォー

ドン!ドン!ドン!

マミ「あなたたちせっかくいるなら、それっぽくしてくれる?」ダッ

さやか「って言われても……マミさん」

さやか2「斬撃効かないなんて聞いてないですよ……」

マミ「私だって知らなかったわよ」バッ  ゴロゴロゴロ ジャキ!

ドォオォオオオオオン

さやか2「真夜中に起こされて嬉々として結界に飛び込んだら、戦えないなんて」ジィー

さやか「な、なに?私のせい!?」

さやか2「服着るのめんどくさかったんだけど」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:33:14.15 ID:zkKpWvyh0
さやか「だってさぁ、早く二人で戦いたいじゃん!」

さやか2「なんだったら、しゃらんら〜と魔法で服着せてくれたらさ、体拭いて→服着ての工程が減るんだよね」

さやか「あのね、目の前に来てくれないと服は着せられない。ここまでの間、裸で来ることになるんだよ」ハァ

さやか2「それは、困る」

マミ(あれ……私戦ってるのよ!おーい、美樹さん!)アセアセ

137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:33:45.32 ID:zkKpWvyh0
シュン!   ヒュンヒュン!      ドォオオオオン!

<マミさん危ない!(うぅ……集中できないわ)気をつけて!マミさん!>

<右から来ます!(結局どっち!?)左から来ます!>

ボグッベキッ

さやか・さやか2「マミさん!?」

マミ「ゲホッ、ガハッ……り、両端で応援するの止めてもらえるかしら?」ハァハァ

<わかり<わかりました。

マミ「ずらすのもちょっと……」

<マミさんって意外と……<神経質なんですね

マミ「二人とも、お口チャックね」

138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:34:39.64 ID:zkKpWvyh0
×交戦中
○観戦中

さやか「やっぱ、マミさんかっこいいなー」

さやか2「私もそう思う」

さやか「でしょー」

さやか2「気が合うね」

さやか「そりゃ私だからね」アハハ

さやか2「あはは、そうだった」アハハ

マミ(暴発しても許してくれるかしら?)
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:37:52.65 ID:zkKpWvyh0
シュゥウウゥゥゥゥゥン

マミ「とりあえず、グリーフシードは手に入ったわ」ヒョィ

さやか「さすが、マミさん」

マミ「夜も遅いし、今日はここで解散でいいかしら」

さやか2「らじゃー」

さやか「今度こそ、うまく戦えますように」ボソ

マミ「あら、願い事?」

さやか「い、いや別にそういう――」

さやか2「ねえ、流れ星を見つけて願い事を叫ぶ時にさ、私たちは楽ってことに気付いたよ!」

マミ・さやか「……へえ」

さやか2「興味を持ってよ」ショボーン
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:38:29.97 ID:zkKpWvyh0
次の日の昼休み    屋上。

ほむら「――で、なんで私に?」パクパク

さやか「昨日の魔女戦で全く活躍できなくて」

ほむら「聞いたところによると、その魔女は剣が効かなかったわけでしょ?連携ミスとかそういう問題じゃあないじゃない」パクパク

さやか「次の魔女戦ではやっぱり、戦いたいので……」

まどか「……」モグモグ

ほむら「別にいいけれど……実践?それとも軍から、パク――お借りしたDVD?」パクパク

さやか「実践でお願いします」ペコリ

ほむら「最初は一人ずつでいいわ。さっそく今日の放課後にやりましょ」パクパク

まどか「……」モグモグ
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:39:16.78 ID:zkKpWvyh0
まどか「ねえ、その特訓私も見ていいかな?」

ほむら「だめよ」

まどか「え……でも……」

ほむら「まどかに危険が及ぶ場合がある以上、見学は控えてもらえるかしら」

さやか「そーそー。まどかはゆっくりしてていいからさ」

まどか「……はぁい」ショボン

まどか(なんだろう……なんでこんなにも“不安”って思っちゃうの?)

まどか(マミさんに相談してみよう……)
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:40:31.19 ID:zkKpWvyh0
放課後。

ワイワイガヤガヤ

<マミっち〜可愛らしい後輩が呼んでいるよ。

マミ「あ、はーい」ガタッ

マミ「あら、鹿目さんじゃない。どうしたの?」

まどか「マミさん……ちょっと相談があって……この後時間ありますか?」ボソボソ

<ねえ、みんな!マミっちが“先輩”やってるよ!

ガヤガヤ ワイワイ <ホントだー

マミ「別にいいでしょ!帰宅部にだって後輩の一人や二人――」アセアセ

マミ「鹿目さん、私の家でいいかしら?」

まどか「あ、はい」

<どうしよう!マミっちの“先輩レベル”が上昇中だよ!私困っちゃう!

<お前の頭がどうしようだよ……
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:41:37.06 ID:zkKpWvyh0
帰宅中。

まどか「マミさんのクラス、明るくて楽しそうでしたね」テクテク

マミ「そうね。皆いい人よ。男子はこどもっぽいけどね、ふふ」テクテク

まどか「……」テクテク

マミ「……」テクテク

まどか「……」テクテク

マミ「美樹さんは?」テクテク

まどか「……用事です」テクテク

マミ(相談事は、美樹さんについてかしら?)
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:42:36.98 ID:zkKpWvyh0
まどか「……」テクテク

マミ「……」テクテク

まどか「あの……最近、不安なんです」テクテク

マミ「それは――美樹さんのこと?」テクテク

まどか「そう、と、言えば、そうです……」テクテク

マミ「やっぱり、美樹さん2号にかかわることかしら?」テクテク

まどか「はい」テクテク
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:43:41.41 ID:zkKpWvyh0
<シューーーー

マミ「お湯沸いたみたいね」ガタッ

マミ「そうね、確かに暁美さんの行動はちょっとね。先日も見たし……」

まどか「ほむらちゃんがさやかちゃん2号をいじめているんじゃないかな……って」

マミ「うーん」

まどか「友達をそういう風に見ちゃうのは駄目な子なのかなぁマミさん……」

マミ「そんなことないわよ」

マミ「私だって最初、暁美さんのこと敵だと思ったわ」

まどか「でも、そのときは友達ではないですよね?」

マミ「うぅ……そうね」
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:44:44.02 ID:zkKpWvyh0

マミ「と、ともかく、暁美さんは美樹さん2号と同居はしているけれど、美樹さん2号に傷はないでしょう?」

まどか「表面に傷がつかないようなことをやっているかも……それに回復しちゃえば……」

マミ「そうね、たとえば?」

まどか「胃に乾燥ワカメを詰め込むとか」

マミ「流石に大丈夫よ、そんなことはしていないわ」

マミ(その発想はどこから得たの、鹿目さん!?)
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:45:26.53 ID:zkKpWvyh0
マミ「次あった時に、それとなく聞いてあげるわ」

まどか「ありがとうございます……」

マミ「いいのよ、友達が心配なのよね」

マミ「もし心配で心配で仕方なかったら、覗いてみたら?」ニコッ

まどか「それは……」

マミ「ふふ。なんなら、キュゥべえに頼んでみたら?」

まどか「それだったら……頼んでみようかな」ウェヒヒ
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/20(金) 13:53:52.19 ID:zkKpWvyh0
採石場 特訓中。

ほむら「今ここには、爆弾が隠されているわ。でかいのがね。

    そこを二人で突破する場合のフォーメーションはどういうのだと思う?」

さやか(なんか、すごい特撮っぽいなぁ)

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----
--

さやか「ねえ、火薬の量おかしくない!?」ボロボロ

ほむら「さやか専用の爆弾だから普段より抑えているはずなのだけれど」

さやか「そう!?一層増してない?」ボロボロ

ほむら「ほら、次行くわよ」


149 :続きは平日に [saga]:2012/04/20(金) 13:57:21.87 ID:zkKpWvyh0
マミ(過去の世界の話――私が皆を撃ってしまった話も教えてくれた)

マミ(ほかにも、美樹さんがチームの雰囲気を悪くした、とか

   魔女と変貌して皆に迷惑かけた、だとか)

マミ(美樹さんに対しての恨み辛みを吐き出していたけれど、

   あれは普段の美樹さんとのコミュニケーションの一環――ジョークの一部だと思っていた)

マミ(しかし、それが本当の気持ちだとしたら?)

マミ「ううん、そんなことないわ……きっと」

マミ「暁美さんが美樹さんを苛めるだなんて……」

マミ(でも、その対象が二人に増えたとしたら?)

マミ(すぐに回復する人だとしたら?)

マミ「――明日にでも聞いてみましょう」
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/20(金) 13:59:50.17 ID:3ySYxvAHo
おつ

いい加減ほむらがウザい
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/21(土) 17:47:10.23 ID:EwCNs9sAo
鬼軍曹ほむほむ
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/23(月) 19:11:33.83 ID:5+Y5ij9G0
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/24(火) 06:26:05.09 ID:38K9RHivo
乙乙!
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/04/27(金) 00:33:09.47 ID:1Y937EWk0
みんな可愛いな
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/07(月) 02:11:40.93 ID:OTPGROIho
いい感じに下地ができてるからこっから妄想して楽しむ
本編がきてきっとまた楽しめる
二度美味しいね
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/30(水) 23:19:28.37 ID:qp27oK6no
まだかな
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/22(金) 12:24:41.79 ID:jkLzUwE2o
もうだめなのかな
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/25(月) 17:58:26.05 ID:tQOHNCvQo
HTML化依頼だされてたけど・・・
残念だ
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/26(火) 05:47:31.81 ID:1QSHo7Qa0
というか、さやか「美樹さやかは死んだ」の人とは思ってなかったわ
並行して書くのはしんどいだろうに
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