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女医「ガチガチね」男「やめてください」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) :2012/03/18(日) 20:24:42.01 ID:vj6ueXYa0
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/18(日) 20:25:40.91 ID:7yxOQYPw0
早く
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/18(日) 20:53:29.64 ID:W3ktSFjf0
立ってるだろ
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) :2012/03/18(日) 21:09:33.62 ID:vj6ueXYa0


 女医「筋肉の硬直状態が長い間続いていたせいね。少しマッサージすれば良くなるわ」

 男「いや\\\それはいいんですけ・・・ど・・・うがっ!!」

 女医「あら、下手に動かないでよ。師父直伝のマッサージなのよ?」

 男「・・・いや。これ・・・ボーアンドアロー ですよね・・・・いででっ!!!」

体中の筋肉と関節と骨がみしみしと軋む。

 女医「あらやだ。詳しいのね。」

女医と思われる女性は少し嬉しそうな声になり、加えている力を強めた。


 男「・・・ギブっ!!それはプロレス技であって、決してマッサージではないっ!!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) :2012/03/18(日) 21:11:21.58 ID:vj6ueXYa0

 ?「所長。遊んでないでそろそろ支度してください。」

冷たコンクリートのドアが開いて、イケメンの男が気だるそうに部屋に入ってきた。
この状況に眉1つ変えず淡々と機械の準備を始めているようだ。


 女医「もうそんな時間?楽しい時間はあっという間に終わるものね。」

女医が男を離す。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) :2012/03/18(日) 21:11:55.40 ID:vj6ueXYa0
誤字大杉ワロタ
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 21:20:58.97 ID:vj6ueXYa0


 男「はぁ・・・はぁ・・・やっと解放された。」

 女医「失礼ね。せっかくの好意を罰ゲーム扱いするなんて。」



 ?「所長にかかわってる時点で、もう罰ゲームですね」

 女医「なーに?助手君、いい度胸ね。あの夜はあんなに可愛かったのにねぇ?」


さっき部屋に入ってきた男はどうやらこの女医の助手らしい。
こちらに背を向けたまま、気持ちの悪い薬品のようなものを混ぜ合わせている。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) :2012/03/18(日) 21:27:51.58 ID:vj6ueXYa0

 助手「いいからさっさと仕事してください。」


 女医「ちぇ。冗談も通じないのね。まだお昼休みの時間でしょ?もうちょっといいじゃない。」


壁にかけてある時計は4時を指している。


そういいながらも、女医は椅子に立てかけてあった白衣を大げさに着て、
助手の用意した資料に目を通している。


部屋はコンクリートで覆われていて、いかにも研究所のようだった。
周りには大型の機械やら、設備やらがゴウゴウと異様な音を立てて稼働している。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) :2012/03/18(日) 21:28:28.47 ID:vj6ueXYa0
は、この状況に混乱していた。

  男「・・・・・・あのぉ、すいません。」

やっとの思いで絞り出せた声は、何とも情けなく聞き取ってもらえたか不安になった。

  助手「所長。こいつにはもう説明はしたんですか?」

どうやら聞こえてなかったようだ。恥ずかしい。

 女医「あ。マッサージで忘れてたわ。助手君代わりにお願い。今手が離せないから」

 助手「・・・・・・・・・はぁ」

助手は露骨に嫌そうな顔をする。
なんのことだかさっぱりだが、自分に関することを話しているのだろう、なんだか申し訳ない。


 助手「・・・・・・」

 男「・・・・・・」


助手が手元の資料に目を落としながら、男の横に立った。
しかめ面をしながら黙っている。気まずい。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 21:30:25.82 ID:vj6ueXYa0
男は、この状況に混乱していた  です。スマソ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 21:35:45.33 ID:vj6ueXYa0

 助手「・・・・・・」


 男「・・・・・・・あ、あの」

もはや発したかどうかも分からないほどの声だった。

 助手「・・・・・・」

 男「・・・・・・あ」
 

 助手「・・・おい!」

 男「っは!!ほい!?↑」

 唐突に大きな声を出されたので、声が裏返ってしまった。


 助手「・・・なにか聞きたいことは・・・あるか。」

 男「聞きたいこと・・・ですか?」

正直な話、聞きたいことは山のようにあった。
しかし、この状況でその問いに答えてくれるだけのコミュニケーション能力を
男は持ち合わせていなかった。

というかチキンなのであった。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 21:43:57.63 ID:vj6ueXYa0


男「じゃあ・・・あの」

助手「・・・・・・」

もうこの空気からいち早く抜け出したかった。この初心者同士の会話のキャッチボールから
逃げ出したかった。

男「助手さんと女医さんは、付き合ってるんですか・・・?」

助手「・・・・・・あぁ!?」

助手が睨む。あれは殺意を持った目だと本能的に感じた。





男「ぅいやっ!!すごく仲がいいなぁって!!ただそれだけです!!すいませんでしたっ!!!!」

気が付いたら土下座をしていた。コンクリートの床って意外と冷たいんだな。


助手「・・・いや、別に怒ってるわけじゃ、ねぇ、けど、」


沈黙が続く。いっそコンクリートになりたかった。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 21:47:18.14 ID:vj6ueXYa0


 女医「・・・・くくく。あーっはっはっはwwwwwwwwwwwwなにやってんのさwwwwwwwwww助手君wwww」

女医が抑えられなくなって笑い転げている。

助手は顔を真っ赤にして握り拳を作っている。

男は、コンクリートの表面温度を額で感じている。


 女医「もうwwwwwwいいからwwwwww私が説明するからwwwwwwww助手君は準備しててよwwwwwwwwwwデュフフ」

 助手「・・・・・・・・・・・・・・っ!!」

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 21:48:43.13 ID:vj6ueXYa0


助手はどたどたと準備に取り掛かる。やっと解放された。

女医「ふー・・・面白かった。男君も頭あげなよ。」

男「ふぅ。なんか変わった人ですね。助手さん。」

女医「コンクリートに頭擦り付けてる人に言われたくはないだろうね。」


男は、椅子に座り直し女医と向かい合った。

 女医「さて、んじゃ何から説明しようかね。」

 男「・・・・・・えーっと」

 女医「私と助手君は付き合ってないよ。」

 男「すいません。さっきのはちょっとテンパってて・・・」

 女医「ちなみに私はバツイチなんだよ」




男「は、はぁ。」


女医「さらにいうと私未亡・・」


男「すいません。いいですか?」

これ以上話をややこしくするのは勘弁だった。
息を整える。冷静になってくると頭の中に、不安が流れてくる。

男はなにもわからなかった。

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 21:53:21.68 ID:vj6ueXYa0
書き貯めが切れたので投稿遅くなるます
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 21:59:45.64 ID:vj6ueXYa0

女医はポケットからたばこのようなものを取り出し、火をつけた。
甘い匂いが煙に溶けてこちらに流れてくる。

その煙のおかげで、少しばかり緊張が解けたような気がした。

女医「これね。たばこじゃないのよ?」

男「・・・」

女医「私の生まれ故郷の特産品なの。いい香りでしょう?」

男「・・・はい」

女医は、目を細めて何かを懐かしんでいるかのように見えた。
顔の輪郭は美しく、悲しんでいるかのようにも、見えた。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 22:08:37.56 ID:vj6ueXYa0

女医「落ち着いた?」

男「・・・はい。ありがとうございます。」

女医は火を灰皿にグリグリと押し付けて、改めて男に向き合った。


女医「あなた、自分の名前言える?」

男「え?」

女医「自分の名前よ。自己紹介の時に用いる自分の名前。言える?」




男は、間の抜けた質問にあっけにとられてしまった。
まるで、迷子になった子供に訪ねるような質問ではないか。


男「・・・・・・・・・・・・ぇ・・・」


ひどく、気持ちが悪かった。奇妙な現実を突きつけられたかのような怖さだった。
いや、薄々気づいていたのかもしれない。


名前が、出てこなかった。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 22:25:16.29 ID:vj6ueXYa0
男「あ・・・わかりません。僕は・・・・僕は・・・・えっと・・・・・あれ」


大事なものをなくしてしまった罪悪感で体から汗が噴き出してくる。
当たり前だと思っていたものが、消えている感覚。
世界から、ぽっかりおいて行かれた感覚だった。


女医「大丈夫。落ち着いてよく聞いてね?」

男「・・・・・あ、あ、はい・・・。」


女医「あなたはには、記憶がないの」



19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 22:28:47.76 ID:vj6ueXYa0



男「記憶が・・・ない?」

女医「えぇ。記憶喪失じゃないわ。あなたはもともと・・・えーっと存在してなかったのよ」


この女医は何を言っているのか。


男「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。意味が分かりません。記憶喪失ではないって?存在していないって?」

女医「あー・・・んーっとね。・・・・そう。実はあなた、宇宙人なのよ。」


男「( ゚д゚ )」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 22:34:59.05 ID:vj6ueXYa0


もはや、理解をするための判断基準も男には持ち合わせていなかった。
気力も、なかった。


女医「いや、!!宇宙人じゃダメか。えーっと、あなたこの世界にポンっと急に現れたのよ。」

男「はぁ」

女医「それでね、当然びっくりするじゃない?こっちの世界の人たちは。んで、その真相解明というか、あなたがどんな存在なのかを確かめるために、私たちがいるわけ。」

男「・・・はぁ」


分かったのか、わからなかったのかそれすらもよくわからなかった。
男は宇宙人という自分のアイデンティティーを受け止められずにいた。

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 22:43:05.95 ID:vj6ueXYa0


女医「あなたが特別な存在なんだってことは、理解してくれたかしら?」

男「まぁ・・・はい。」

女医「よかったわ。んじゃ、さっそく準備しましょう。時間がないわ」


女医は、パンと手を叩き軽快に立ち上がった。
助手はテキパキと自分の作業を進めている。


男「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。今度は何をするんですか?」

手術台のような台が部屋の中央からゆっくりと降りてくる。
光沢のある金属のような、透明のような、魅力のあるラインの台だ。

女医「ここに寝てくれるかな?」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 23:00:12.79 ID:vj6ueXYa0

男は、言われるままに台に仰向けに寝た。
意外と背中にフィットして、寝心地はいい。

男「いったい何が始まるんです?」

女医「んー実験ね。あなた特別じゃない?サンプルとしてはちょうどいいのよ」






男「サンプル・・・って実験台ってことですか・・・?」

女医「ちがうわよー。ちゃんと安全が保障されてる、合法的な実験よー。ね?助手君?」

助手「私に振らないでください」


助手は準備を終えたらしく、PCの前で用意を整えている。
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 23:11:35.83 ID:vj6ueXYa0


女医「あなたには、ある人物の記憶を辿ってもらうわ。」

男「記憶を・・・?」

女医「えぇ。一切の記憶がない、あなたしかできないのよ」


あなたにしかできないこと、と聞いて少しワクワクしたのは嘘じゃない

女医「今から、あなたにある人の記憶に入って情報を入手してきてほしいの。」

男「記憶に入る・・・なんて、できるんですか・・・?」

女医「えぇ。正確に言えば、他人の記憶をあなたの脳みその中に注入させるのよ。」

男「ちゅうにゅうって・・・」

女医「一般の人なら、他人の記憶の情報量に耐え切れずにオーバーヒートしちゃうんだけど、あなた記憶がからっぽじゃない?それでってわけ。」


女医「いい?その記憶がどんなものなのか見てきて頂戴。」

男「見るだけで、いいんですか?」

女医「最初だもん。そんな高度なこと要求してもできないでしょう?」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/18(日) 23:13:22.05 ID:BOWF91wDO
院長じゃないの?
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 23:14:53.90 ID:vj6ueXYa0

部屋が暗くなり、周りの機械が音を大きく鳴りだした。


女医は、にんまりと笑い男の額に軽くキスをした。

男「わっわっ!!なんですか!?」

女医「縁起担ぎよ。とっておきなさい」


助手「始めます。離れてください」

頭を機械で覆われていく。バチバチと火花が散り、映像が頭の中に少しずつ流れ込んでくる。


女医「いい夢みれるといいわね」








男はゆっくりと記憶の中に溺れていった。


26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) :2012/03/18(日) 23:16:35.60 ID:vj6ueXYa0
今日はとりあえずここまでです。質問、分かりずらいところなどがあったら解説していきます。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/18(日) 23:19:03.56 ID:vj6ueXYa0
24>正式にはこの人たちは医者ではありません。女医とあるのは男の視点から見て「女医」に見えるということです。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/03/19(月) 01:46:40.94 ID:lny12C/oo
安価は>>な
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