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唯「コープスパーティー」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:21:21.38 ID:0T42pN8Y0
立ったら書く

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寝こさん若返る @ 2024/05/11(土) 00:00:20.70 ID:FqiNtMfxo
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第五十九回.知ったことのない回26日17時 @ 2024/05/10(金) 09:18:01.97 ID:r6QKpuBn0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715300281/

ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part13 @ 2024/05/09(木) 23:08:00.49 ID:0uP1dlMh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715263679/

今際の際際で踊りましょう @ 2024/05/09(木) 22:47:24.61 ID:wmUrmXhL0
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誰かの体温と同じになりたかったんです @ 2024/05/09(木) 21:39:23.50 ID:3e68qZdU0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715258363/

A Day in the Life of Mika 1 @ 2024/05/09(木) 00:00:13.38 ID:/ef1g8CWO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715180413/

真神煉獄刹 @ 2024/05/08(水) 10:15:05.75 ID:3H4k6c/jo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715130904/

愛が一層メロウ @ 2024/05/08(水) 03:54:20.22 ID:g+5icL7To
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715108060/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:25:02.00 ID:0T42pN8Y0
憂「お姉ちゃーん、朝だよー」

唯「うーん・・・」

私、平沢唯は妹の憂に起こされ着替えてリビングに行った

憂「今日はちゃんと食べていってね?」

唯「はーい」モグモグ

今日は文化祭という行事だ
私は軽音部メンバーでライブをすることになっている

唯「今日のライブ来てくれるよね?」

憂「もちろん!」

憂は眩しいくらいの笑顔を見せた

朝食を済ませ私たちは学校へ向かった
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:25:57.75 ID:0T42pN8Y0
――学校――

律「よー、唯、おはよう」

唯「あ、りっちゃんおはよう!」

この子は田井中律
軽音部の部長で担当はドラム
元気いっぱいの女の子です

律「今年もうまくいくといいな」

唯「そうだねぇ」

律「1年の時は唯声ガラガラだったよな」

唯「二年の時は成功だったよ」

私たちは部室へ行った
部室の中では部員の 澪ちゃん、ムギちゃん、あずにゃんが待っていた

唯「みんなやっほー、早いね?」

澪「練習とか準備とかしないといけないからな」

この子は秋山澪
りっちゃんの幼馴染
担当はベース 左利きだからレフティモデル
クールでかっこいい女の子です

梓「唯先輩と律先輩が来るの遅いんじゃないですか?」

この子は中野梓
私たちの後輩で担当はギター
猫みたいで可愛い後輩です

紬「まぁまぁ、遅刻してないんだしいいじゃない」ウフフ

この子は琴吹紬
毎日お菓子を持ってきてくれます
担当はキーボード
おっとりぽわぽわ、可愛いです

律「じゃあ運ぶか」

唯「おーっ」

私たちはドラムやキーボードを運んだ
最後のライブ
あずにゃんも少し寂しそうな顔をしていた
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/18(日) 21:26:49.40 ID:mLuhDmnSO
コープスパーティーのクロスは既にあるな
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:26:55.96 ID:0T42pN8Y0
――――――
ライブも無事終わり私たちは部室にいた

唯「終わっちゃったね」

律「あぁ、そうだな」

梓「・・・です」

唯「あずにゃん?」

梓「嫌ですっ、また先輩方とライブやりたいですっ・・卒業しないでください・・・」

あずにゃんは涙を流しながら言った
私たちだって同じ気持ちだ

憂「お姉ちゃん」

憂が部室を覗きに来てくれた

唯「うい〜・・」

憂「えへへ・・」

みんな目に涙を溜めていた
みんなで抱きしめ合った

数十分してみんなが落ち着いた

すると私の幼馴染の和ちゃんと憂とあずにゃんの友達、純ちゃんが来てくれた

和「唯、ライブよかったわよ」

純「ほんと、よかったです」

唯「えへへ、私にかかれば朝飯前だよっ」

律「歌詞忘れてたくせにー」

梓「途中コード間違えてましたよ」

唯「うっ・・」

時刻はもう夕方5時
もうすぐみんなとお別れの時間だ
また明日、会えるけどなんだか寂しい

梓「あ」

澪「どうした?」

梓「これ・・」

あずにゃんは床に落ちてあった紙人形を手にとった

唯「それって神社にあるやつ?」

梓「これって・・」

律「ん?」

梓「これをみんなで切ったらずっと一緒にいれるっていうおまじないのやつですよ」

純「へぇー、そんなのあるんだ」

唯「ずっと一緒にいれるの?やろうよ!」

律「え、あ、あぁ」

澪「どうするんだ?」

梓「えっと・・確かいっせーのーでで引っ張るんです」

唯「簡単だね!ほい、持って持ってー」

みんなが紙を持った
そして私たちは紙を切ってしまった
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:27:51.00 ID:0T42pN8Y0
(律サイド)―――――――――

律「・・ん」

目を覚ますとそこには見たことない空間が広がっていた
埃っぽくて薄暗い・・

律「あれ・・唯?澪?」

さっきまで一緒にいた友達がいなくなっている
私は一人のようだ

とりあえず私は今いる部屋から出ようとした
すると・・

わけのわからない黒い影が私の方に寄ってきたのだ

律「え、あ・・」

わけがわからず部屋を飛び出し全力で走った

律「おわっ!?」

なにかにつまずいて転んでしまった
足元をみるとそこには

律「あ・・えっ、なんで・・」

死体が転がっていた
よく見渡すといろんなところに死体が転がっていた

律「な、なんだよ・・ここ・・」

私は恐怖のあまりその場に座り込んでしまった
すると足音が近づいてきた
きっとさっきの黒い影だろう

私は逃げようとした
でも足に力が入らない
私はパニック状態だった
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/18(日) 21:28:08.59 ID:CI4vQlwSO
死合わせのサチコさんか
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:28:42.56 ID:0T42pN8Y0
「りっちゃんっ」

律「わっ・・・って唯?」

唯「そうだよ」

その顔を見て少し安心する

律「ここ・・どこだよ」

唯「わかんない・・」

律「みんなは?」

そう聞くと唯は横に首を振った

律「なぁ・・・」

唯「・・みんなを探そう」

律「なぁって・・」

唯「なに?」

律「帰らなきゃ」

唯「みんな見つけなきゃだめだよ」

律「帰らなきゃいけないだろ!こんなところでどう探せって言うんだよ!?探すより帰る方法だろ!」

唯「な、なんで!?みんな探してから帰る方法だよ!私たちだけで帰ったらあずにゃんたちはどうなっちゃうのさ!?」

律「そんなこと知るか!こんなとこでなんて探せるわけない!お前も見ただろ!この死体だらけの廊下!!私たちも殺されるんだ!そうに決まってる!!」

これ以上は言っちゃいけない、そんなことわかってた
みんなを探さないといけないことも全部分っていたのに止まらない

唯「り、りっちゃん落ち着いてよ・・!」

これ以上言っちゃだめだなのに

律「お前みたいなめでたい脳で考えてることなんか失敗に終わるに決まってるだろ!!!」

唯「・・・」

唯は黙り込んでしまった

律「・・・・あ・・唯・・」

唯は目に涙を溜めていた
謝らなくちゃいけない

律「唯!・・ごめっ・・・!?」

なにか喉に詰まって私はむせてしまった

唯「・・えへへ、ごめんねりっちゃん、そうだよね・・こんなとこでどう探すんだって話だね・・」

律「違っ・・」

唯「・・・」

唯は涙を流しながらどこかに走って行ってしまった

探さなきゃいけない
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:29:25.55 ID:0T42pN8Y0
その前に私は喉の異物感はなんなのだろうと口に指を入れてみた

律「んんっ!?」

なにかが触れた
それをつまんで引っ張って外へ出していく

それは

律「げほっ・・・な、なんなんだよこれ・・」

髪の毛だった
長い黒髪がたくさん出てきた

律「っ・・」

恐怖でこの場を動きたくない
だが嫌な予感がした
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:30:10.58 ID:0T42pN8Y0
唯の走っていったほうへ歩き出した
その時・・激しい揺れが校舎を襲った

律「えっ!?地震っ・・」

数分くらい経っただろうか
地震は収まった
だが廊下に大きな穴が空いてしまい唯が走っていった後を追うことはできない

私はすかさず別の道に行った

何分たっただろうか
もしかしたらもう数時間は経ってるかもしれない
携帯の時計も壊れていて使い物にならない
圏外だし電話もできない

律「・・こういう時に携帯が役立たないってどういうことだよ・・」

律「・・ん?」

1−A
教室のようだ
もしかしたら唯がいるかもしれない

ガラッ・・

律「・・・ゆーいー・・」

真っ暗で埃だらけの教室だ
唯はいない
死体があるだけだ

律「ん?なんだあれ・・」

レバーのようなものが机の上にあった
その前には光る線があった
私は触れてみた

律「痛っ・・」

触れた部分からは血が流れていた

律「な、なんだこれ・・ワイヤー・・?これ・・気づかないで歩いていったら・・・」

真っ二つになるだろう

私はワイヤーの下を潜りレバーのある机の前に立った

律「これ・・倒しても大丈夫だよな・・?」

私は恐る恐る倒してみた
するとさっきのワイヤーがなくなっていた

律「・・・透明になった・・とかじゃないよな・・」

さっきワイヤーがあったところに触れてみる
どうやらワイヤーはなくなっているようだ

律「よかった・・」

私は1−Aを後にした
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:30:55.29 ID:0T42pN8Y0
次は隣の1−Bを調べてみよう
唯がいるかもしれない・・

ガラッ・・

律「・・いないか・・」

そこにも死体しかいなかった
床に懐中電灯が落ちていた

律「・・もうそんなに充電ないか」

大切に使おう

教室を出たときだった
唯がいた

律「唯!!」

唯「へっ!?り、りっちゃん・・?」

律「そうだ・・」

よかった、唯がいた
私は安心した

律「唯・・さっきは」

唯「ごめんね・・」

律「なんで唯が謝るんだよ・・」

唯「私なにも考えてなかった・・今までいろんなとこ・・探したけどりっちゃんの言う通り誰にも出会わなかったし・・怖いし・・・探せないよ・・」

律「・・私が悪かった、ごめん。二人で探そう、行けなかったところも二人なら行けるかもしれないだろ?」

私は唯を抱きしめてそう言った
そしたら唯は「そうだね」と言って泣き止んだ
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:31:34.67 ID:0T42pN8Y0
唯「でもちょっと疲れちゃった・・休憩しよ?」

律「あぁ、でもどこで?」

唯に手を引かれ用務員室に行った
そこは他の場所と違い少しくつろげる場所だった

唯「ここなら死体もないし、ちょっと落ち着けるでしょ?」

律「あぁ、そうだな」

私たちは畳の上に腰を下ろした

唯「あ、あのねりっちゃん」

律「ん?どうした?」

唯「あの・・その・・」

律「?」

唯「わ、私ね・・りっちゃんのこと・・す・・」

律「す?」

唯「す・・好き・・なんだ」

律「え?」

唯「ほ、本気・・だよ。」

私は突然の告白に戸惑った
頭の中が混乱してまともになにも考えられない

唯「ここってさ、なにあるかわかんないでしょ・・?だから言っておきたかったんだぁ・・なんて」

私はなぜか用務員室を飛び出してしまった

律「な、なんで私・・」

唯に答え返さなきゃいけないのに
唯を一人にしちゃいけないのに――――・・・。

律「戻らなきゃ・・!」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/18(日) 21:33:07.90 ID:CI4vQlwSO
このパターンは…トラウマがggg
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:33:18.78 ID:0T42pN8Y0
私はもう一度用務員室へ行った
だがそこにはもう唯の姿はなかった

律「唯・・?唯!」

私は再び用務員室を飛び出した

私は三階へ登る階段の前へ

律「ここ・・ワイヤー消えてない」

そこはワイヤーが消えていなかった
気づかなかったら真っ二つだ
私は下をくぐって三階へ行った

女子トイレを覗いてみる

奥から三番目のトイレのドアが少し動いたように見えた

律「唯・・?」

扉を少し引いてみると鍵がかかっていなかった
もうちょっと引いてみて中を覗いてみるとそこには・・

律「唯!!」

首を吊ってもがいている唯がいた
早くどうにかしないと唯が死んでしまう
私は頭の中でどうするべきか考えた
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:35:30.17 ID:0T42pN8Y0
律「唯!今助けてやるからな!!」

首が締まってるんだ
なら首を一刻も早く楽にしてあげれば・・!
私は唯を肩車した

唯の首から縄は外れた

私は唯を下ろし安否を確認した

律「唯!大丈夫か!?」

唯からの返事は無かった
だけど息はしている
唯は生きている

数分が経った
唯も呼吸が落ち着き始めた

律「大丈夫か・・?」

唯「あ・・」

律「どうした?」

唯「や、やだっ、やだっ!!」

律「ど、どうしたんだよ・・?」

唯「触らないで!!こっちこないで!!」

律「唯・・!」

唯はまたどこかに走り出してしまった

律「唯!待って!!」

私はすぐ後を追いかけた

確かここの階段のところにワイヤーが張ってあったはず
それに気づかないで通ったら・・

律「唯!」

私はワイヤーの手前で唯の腕を掴んだ

唯「離して!!」

律「いっ・・!?」

私の腕がワイヤーに触れて結構深くまで切ってしまった

律「っ・・唯、落ち着け?な?」

ポタポタと血の垂れる音が聞こえる
それを聞いてか唯も少し冷静になったようだ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:35:57.28 ID:0T42pN8Y0
唯「り、りっちゃんっ」

律「唯、大丈夫か?」

唯「う、うん・・それよりりっちゃんの腕が・・!」

律「これくらいどうってことない」

少し深く切ったが別に命に関わるような怪我ではなかった

唯「これ・・」

律「おう、ありがと」

唯はハンカチを私に貸してくれた
私は唯のハンカチを傷口に当て止血した

律「もう大丈夫だから行こうか」

唯「え、うん」

律「ほら」

唯「え?」

律「手、繋いでたほうが怖くないだろ?」

唯「うん!」

??「つまんない」
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――
―――――――――
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:36:29.25 ID:0T42pN8Y0
律「くそっ、どうなってんだよ!」ダンッ

あれから数時間経っただろうか
この学校はおかしい
定期的に起こる地震
その度に変わる校舎の構造
そして死体

最初は白骨死体だったのに今では腐りかけの死体ばかりだった

生きた人間にも会っていない
帰る手がかりもない

唯「りっちゃん落ち着いて、ここ調べたらなにかわかるかも」

律「ここは・・更衣室?」

唯「そうみたい」

律「・・・なにか聞こえないか?」

唯「そう?」

私たちは恐る恐る更衣所の中に入る

中には誰もいない

律「プールか?ここ」

唯「そうだね」

律「フェンス超えたら外に出られるんじゃないか?」

唯「無理だよ、出れても森だし」

律「そうだよなぁ・・」

ガタタタッ・・・ガシャン・・ガシャン・・ガシャン・・

律「!!唯っ、誰か来たみたいだ!隠れるぞっ」

私たちはボロボロになった棚の後ろへ身を潜めた

「や、やめて!痛いから!」

「痛いっ!!痛いよ!!助けてっ」

聞き覚えのある声を聞きながら私たちは身を潜め続けた
助けたい、でもできない
どんな奴が何をしているかわからないから
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:36:59.03 ID:0T42pN8Y0
しばらくして静かになった
殺されてしまったのだろうか・・
そんなことを考えながら隣で震える唯の腕を引き立たせた

周りを見渡す
さっきの声の持ち主以外の姿は見当たらない

律「・・・ムギ・・?」

唯「ムギ・・ちゃん・・!」

ムギの体は包帯で拘束されていて身動きがとれない状況だった
私たちはすぐさま包帯を取った

律「ムギ!大丈夫か!」

紬「りっちゃん・・唯ちゃん・・」

唯「苦しくない?」

紬「・・えぇ、大丈夫よ」

律「みんなは?」

紬「!澪ちゃんは!?私澪ちゃんといたの!!」

律「澪と?」

紬「うん・・途中で澪ちゃんと出会って・・」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:37:59.00 ID:0T42pN8Y0
(回想・紬サイド)―――――――――

紬「ここは・・?」

目を覚ますとそこには見たことない景色が広がっていました
埃まみれで汚い・・

紬「校舎・・かしら・・?」

紬「そういえばみんなはどこなのかしら・・」

あたりを見渡しても誰もいません
試しに呼んでみました

紬「りっちゃーん!唯ちゃーん!澪ちゃーん!梓ちゃーん!」

返事はありません
シンとした音が耳に届きます

とりあえずそのへんを歩いてみました

紬「どうなってるの・・」

辺は死体だらけでした
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:38:33.30 ID:0T42pN8Y0
紬「ここは・・なんなの?どうなってるのかしら・・」

一人でこんなとこを歩きたくありません
でも行動しなきゃ始まりません

紬「3―A?・・教室・・?」

がらっ・・

そこの教室の黒板には赤い文字が書いてありました
なんて書いてあるかはわかりません

教室の横の方には高校生くらいの遺体がありました
目を下にやると板がありました
もう一度遺体の方に目を向けます

すると人魂が出ていました
なにか語りかけてきたのです

人魂「私・・こんな姿・・見られたくない。なにかで隠して」

紬「あなたは・・この子?」

人魂「そう。こんな姿見られたくないの・・なにかで隠して」

私は保健室前に布があったのを思い出しました

紬「・・わかったわ」

すぐさま保健室前に行き布を拾ってまた3―Aへ戻りました
そして遺体に布をかけると人魂は消え足元になにか落ちました
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:39:02.43 ID:0T42pN8Y0
紬「これは・・お守りかしら」

私は紙のお守りを持って3−Aを後にしました

紬「!玄関だわ!」

私は玄関にたどり着きました
でも開かないみたいです

紬「・・ここにも・・・」

人魂「あんたのことなんか好きじゃない・・あんたのことなんか・・・」

紬「・・・」

遺体の近くにはカッターナイフがありました
それが凶器だったのかもしれません

紬「・・次行きましょう」

玄関を離れようとした時です
ドアの前で体育座りする男の子が出てきたのです
青白く光っていてとてもこの世のものとは思えませんでした

私は怖くなって逃げるかのように玄関を後にし二階1−Cへ行きました

そこの遺体の横にはノートがありました
もしかしたらなにか役立つかもしれません
悪いけどこれは貰っておきます
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:39:31.01 ID:0T42pN8Y0
次は1−Aにきました

紬「あ、これは・・鍵?」

教卓の上に錆びた鍵がありました
どこの鍵かわからないけどきっと必要になるような気がしたので取っておきます

紬「あら・・まだ上があるのかしら・・?」

教室を出た時です
後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきました

澪「ムギ!ムギ!!」

紬「澪ちゃん!?」

ここにきて初めて生きた人間に出会いました
嬉しかった、すごく安心しました

澪「ムギは一人・・か」

紬「うん・・澪ちゃんも一人?」

澪「あぁ・・全く・・ここどこなんだ・・」

紬「ほんとね・・」

澪ちゃんでもこんなところに来たら怯えていられないのでしょう
いつもの澪ちゃんとは少し違います
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:40:16.69 ID:0T42pN8Y0
澪「携帯も圏外だし・・みんなもいないし・・」

紬「みんな探して早く帰りましょう?」

澪「あぁ」

私と澪ちゃんは三階へ行きました
どこの部屋も鍵がかかっていて入ることができません
廊下の一番奥まできてしまいました
ここにも遺体がありました

隣の壁紙には「違うんだ・・僕は・・」と書かれていました

紬「もしかしてこれって・・」

澪「どうした?」

私は澪ちゃんの手を引いて玄関に行きました
そしてさっき玄関にあった遺体を調べてみました
そしたら生徒手帳が出てきました

澪「生徒手帳?」

紬「これ・・なにか役立つかしら?」

澪「一応とっといたほうがいいんじゃないか?」

紬「そうね」

私は生徒手帳を持って二階へ行こうとしました
その時です
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:40:57.63 ID:0T42pN8Y0
ガシャン・・・ガシャン・・・ガシャン・・・

なにか重いものを引きずりながら歩いているような音がしたのです

紬「誰か来るわ・・」

澪「ど、どこかに隠れ・・!?」

??「お姉ちゃんたちはもっと楽しませてくれるよね?」

私たちの前に小さな女の子が現れました
ですが・・この世の人間ではないことはすぐわかりました

紬「だ、誰なの・・?」

??「私?わたしはサチコ、篠崎サチコ」

サチコと名乗った子供は怪しげな笑を浮かべました
その時です
私は後ろから強い力で押されて転んでしまいました

澪「ムギ!」

サチコ「お姉ちゃんはわたしと遊ぼ?」

紬「澪ちゃん!!」

サチコ「おい、あいつどうにかしてやれ」

そう誰かに命令すると私は髪を掴まれ引きずられました
どこに行くのかわからない
すごく生臭い
血だ
血の臭いだ

澪「ムギ!!ムギ・・・!!?」

澪ちゃんがどうなってるのか私には見ることができませんでした
だんだん澪ちゃんの声も遠くなっていきました

(回想終了・律サイド)―――――――――――――
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:41:25.93 ID:0T42pN8Y0
律「ムギも大変だったんだな・・」

紬「えぇ・・とりあえずここは危ないわ、他に行きましょう」

唯「うん」

律「あ、待って」

唯「どうしたの?」

律「この針金使えるかもしれない、持っていこう」

私たちは更衣室を後にした
しばらく廊下を歩いていると廊下に大きな穴があいていた

紬「あれ、なにかしら?」

ムギが指さした先には何かが反射して光っていた

律「なんだろうな、なにかロープの代わりになるようなものがあったら・・」

紬「さっき私が縛られてた包帯はどう?2重くらいにしたら使えるかも」

唯「そうだね、包帯を使ってみよう」

私たちはまた更衣室に戻りさっきの包帯を手にし、また廊下へ戻った

律「これほんとに大丈夫か?」

唯「大丈夫・・だと思うよ」

律「で、誰が降りるんだよ?」

シンと音がする
まぁ誰もこんなとこ入りたくないだろうな
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:42:07.33 ID:0T42pN8Y0
律「・・じゃあ私行くよ」

唯「さすがりっちゃん」

紬「惚れちゃうわー」

唯「・・」

ムギの言葉に少しむっとする唯
可愛いやつだ

律「ゆーい、そんな顔しない」

唯「だってー」

紬「うふふ、やっぱり二人は出来てたのね」

どうしてだかわからないけど見抜かれてたみたいだ
私たちってわかりやすいのかな

律「まぁ、それはそれとして。包帯しっかり持っててくれよ?」

唯「うん」

紬「気をつけてね?」

私は包帯をきついくらい体に巻きつけ下に降りた

「りっちゃーん、降りれたー?」

上から唯の声がする

律「おーう、降りれたー」

あたりを見渡す
暗くて良く見えない
でもすごい臭いだ
腐ってる

律「えっと・・懐中電灯があったな」

探してると足元のバケツをひっくり返してしまった
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:42:47.17 ID:0T42pN8Y0
律「うわっ!?な、なんだよ・・びっくりした」

足が濡れた
何でかわからない

懐中電灯の電源を入れてみた

そこには恐ろしい光景があった

律「な・・・え・・」

死体だらけだった
白骨死体からさっきまで生きていただろうと思わせる死体
そして床は血だまり
死体のプールだ

私の足は血で真っ赤に染まっていた
気持ち悪い
誰がこんなこと・・

私はさっき光っていたと思われる小瓶を取りすぐさま上に上がった
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:43:23.13 ID:0T42pN8Y0
唯「りっちゃん大丈夫・・・ってその血どうしたの!?」

律「あぁ、これ私のじゃないから大丈夫だ」

紬「なにかあった?」

律「これがあった」

私は小瓶を見せた

唯「なんだろう、水?」

紬「これは・・聖水ね」

唯「聖水?」

紬「そうよ、体についてる悪いものを祓ってくれるって今人気らしいわ」

律「うさんくせぇ」

とりあえず聖水を持ってその場を後にした
私たちはまた用務員室に訪れていた

律「ふぅ・・誰もいねぇな」

唯「そうだね・・」

紬「澪ちゃん・・大丈夫かしら・・」

律「・・・ん?」

私は畳の端にあった小箱を見つけた
それを手にとった

律「なんだこれ?」

唯「箱?」

紬「なにかしら・・」

私たちは小箱を持ち用務員室を後にした

唯「あ、あれ・・」

律「人魂・・?」

階段の前に赤い人魂が現れた
唯はとっさに聖水をかけた
すると人魂は消えた

そして小箱があいた
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:43:58.96 ID:0T42pN8Y0
唯「え?」

律「オルゴールか?」

紬「なんか聞き覚えがあるような・・・」

唯「あいたーくて・・あえなーくて・・・君はどこにいるの・・」

律「おいおい、やめろよこんなところで」

紬「あら?この隙間になにか入ってるわ」

確かに何か入っていた
私は小箱を逆さにして振った

すると鍵が出てきた

唯「どこの鍵だろ?」

律「・・資料室みたいだな」

私たちは資料室に行った
そこのはいろんな本があった
学校に置くようなものではないオカルト本もあった

紬「ここに来た人が持ってきたものみたい」

唯「あれ?なにこの新聞」

律「どれどれ?児童誘拐殺人事件・・篠崎サチコって子だけが生き残ったみたいだな?」

紬「篠崎・・サチコ・・?」

律「おう・・どうなってんだ?生き残ってるんだよな・・じゃあなんでこんなところに・・」

唯「・・あれ?」

律「ん?」

唯「ムギちゃんの足・・どうしたの?」

ムギの足には濃いアザがあった
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/18(日) 21:44:59.73 ID:mLuhDmnSO
やっぱり、けいおんと他作品のクロスって相性悪いなぁと感じる
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:45:02.57 ID:0T42pN8Y0
紬「ぶつけたのかしら?」

律「大丈夫か?」

紬「えぇ、痛くもないし平気」

私たちは資料室を後にした

別の教室を調べてる時だった
ムギの悲鳴が聞こえた

律「ムギ!?」

目線をムギの方へやるとムギの足が無かった
太ももから先が切り取られていた
私と唯は助けに行こうとした
その時

馬鹿でかくて目が真っ赤で血まみれの男が来た
私たちはその男の怯えて腰を抜かしてしまった

男はムギを引きずってそして壁に消えて行ってしまった
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:46:12.66 ID:0T42pN8Y0
律「な、なんだったんだ・・・」

唯「り、りっちゃん」

律「お、おう・・ムギを探しに行こう!」

私たち二人はムギを探した
廊下にもいない
資料室もトイレも
どこにもいない

残るは保健室のみ
私たちは保健室に行った

律「ムギ!!」

唯「ムギちゃん!」

やはり保健室にもムギは居なかった

バタン・・

律「!?」

保健室の扉が勝手に閉じた
そして扉には髪の毛がびっしり絡まっていた
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:46:54.04 ID:0T42pN8Y0
??「お姉ちゃん達二人は楽しくない」

唯「だ、誰・・!?」

??「サチコだよ」

律「サチコ・・?」

サチコ「うん!二人のことずっと見てたんだけど本当に面白くないね。他のお姉ちゃんはすごく楽しいのに・・」

律「他の?誰だよ!?」

サチコ「梓ってお姉ちゃんはすごく面白いよ。あと憂お姉ちゃんもかな?アハハハハ」

律「梓と憂ちゃん!?どこにいるんだ!」

サチコ「んー?どこだろう、知りたい?」

律「当たり前だろ!!」

サチコ「お姉ちゃんたち面白くないから教えてあーげない、アハハハハ!!」

そうサチコが言った瞬間唯が倒れた
なにが起こったのか考えてる暇もなく
私の視界は真っ黒になった
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:47:43.02 ID:0T42pN8Y0
(純サイド)――――――――――――――

純「ん・・・」

純「あ、あれ!?ここどこ・・?」

薄暗くて寒い
どこなんだろう

周りには布団やおもちゃが散らばっている

純「倉庫・・・?」

私は倉庫を出てみた

純「ここ・・どこなの?」

そこの壁は土で出来ていてなんだか防空壕みたいな感じだ

純「梓―、憂―」

返事は帰ってこない
どこの部屋も鍵がかかっていて中に入れないしどうなっているんだろう
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:48:16.02 ID:0T42pN8Y0
純「わわっ!?」

死体があった
さっきまで生きていたって感じがする
中学生くらいの女の子だろうか

純「どうなってんの?」

携帯も使えないし死体が転がってるし

「ふふふ・・・」
「あはは・・」

子供の声が聞こえる
誰もいないのに

純「な、なに?なんなの!?」

ギィ・・

純「あれ?」

どこかの扉があいた音がした
私はとりあえずさっきの部屋の隣に行ってみた

純「・・開いてる」

真っ暗でよくわからないけど生臭い
血の臭いが充満している

そんなことを考えていたら電気が着いた

純「!?」

そこは壁も床も血で真っ赤に染まっていた
床のバケツの中にはいっぱい血が溜まってて変な塊が紛れ込んでいた
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:48:49.55 ID:0T42pN8Y0
純「な、なに・・これ・・?」

奥のバケツには人間の腕がいっぱい刺さっていた

ガシャン・・ガシャン・・

誰か来たようだ
私は近くの棚の中に慌てて入った

隙間から外の様子が少し見える

「やめて!離して!」

聞き覚えのある声にびっくりした

「やだぁ!律・・律助けてぇ!!」

澪先輩の隣には血まみれの男がいた
私は怖くて棚の中でがたがた震えていた

ガツッガツッ!

殴るような音が響いていた
澪先輩の声も聞こえない
きっともう・・・

「いや!嫌よ!」

また聞き覚えのある声が聞こえた
紬先輩だ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:49:20.27 ID:0T42pN8Y0
また殴るような音が聞こえ紬先輩の声も聞こえなくなった
水の音が聞こえる

数分して男は姿を消した

私は棚から出た
目の前には澪先輩と紬先輩が血を流して倒れていた

よく見れば舌を切り取られていた

純「酷い・・・」

私はその場を飛び出し他の仲間を探した

何時間経っただろうか
他の仲間は見つからない

純「どこ行ったの・・・」

ガシャン・・・ガシャン・・・

またあの男が来た
逃げなきゃ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:50:08.66 ID:0T42pN8Y0
純「!?」

後ろには小さな女の子がいた

??「逃さないよ?お姉ちゃん」

純「えっ?」

??「おい、やれ」

その声を合図に私の視界は真っ暗になった
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:50:40.00 ID:0T42pN8Y0
(梓サイド)――――――――――――――――――

梓「どうしてそんなに綺麗なんですか・・・」

私は目を覚ますと全然知らないところにいました
死体だらけです

そんな中見つけたのがこの真っ暗な廊下
すごく美しい死体があるのです

梓「綺麗ですよ・・ふふふ」

携帯で彼女の体を撮ります

梓「あ・・消さなきゃ」

消さないとおかしな人間だと思われてしまう

梓「それにしても・・ここはどこだろ・・・」

誰もいない
汚い校舎

梓「まぁ・・ここの方が私には向いてるのかも」

とりあえず歩き出す
死体だらけで生きた人間には出会わない

私はイライラしていました
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:51:24.02 ID:0T42pN8Y0
梓「はぁー・・・」

一人の遺体が目に入りました

梓「何見てるんですか?」

梓「ふふ・・こっち見ないでください」

バコンッグシャグシャ

梓「きったないです・・・ふふ・・あはははは!!」

梓「あなたは可愛らしい顔をしていますね?いいことを教えて上げます。これからあなたは腐っていくんですよ?わかりますか?ふふ」

楽しくて仕方がなかった

梓「その可愛らしい顔も腐ってドロドロになってしまうんですよ・・あっはははは!!酷い臭いを撒き散らしながらね!!あはははは!!」

梓「はぁー・・・そういえば唯先輩を探さないといけませんね・・さようなら」

私は玄関を後にした
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:52:06.34 ID:0T42pN8Y0
私は音楽室にいきました

梓「ん?これは・・」

マッチとロウソクがありました
私はそれを拾っておきました

梓「ピアノですか・・あれ?」

ピアノの奥になにか挟まっていました
でも取れません
諦めましょう

梓「ん?あれって・・人魂?」

廊下に人魂がいました
その下にはなにか落ちていました
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:52:38.55 ID:0T42pN8Y0
梓「ねじまき・・・取っておきましょう」

私はねじまきをカバンにしまいました

人魂「・・・」

梓「はぁー、なんですか」

人魂「僕の頭を探してほしいんだ・・」

梓「嫌ですよ」

人魂「お願いだ・・君の邪魔には絶対ならないから」

梓「ふざけんなです」

人魂「お願いだ・・・」

梓「あー、わかったわかった、頭ね」

人魂「頼んだ・・」

私は玄関に行った
頭みたいなのがロッカーに詰め込まれていたのを思い出したからだ

梓「これか・・きもっ」

正直触りたくないですけどなにか手がかりがあるかもしれません
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:53:15.10 ID:0T42pN8Y0
梓「・・・はぁ」

グイッ・・グシャ

梓「うわ、きもい、もう触りたくないなぁ」

口や目の中から止めどなくうじ虫が湧いてきています
臭いもすごい

梓「あれ?なにこれ」

口の中に何か入っていました
私は口の中に手を入れて取りました

中には鍵が入っていました

梓「とりあえず・・拭こう」

私はカバンに入っていたティッシュで手と鍵を拭きました

梓「図書室の鍵か・・行ってみよう」

私は頭をそのまま放置し図書室に行った
さっきの鍵で図書室を開けた

梓「唯せんぱーい・・いませんか・・」

梓「ここも念入りに調べたほうがいいですね・・」

私はいろんなところを調べてみた
棚からパレットナイフが出てきた

梓「あ、これでピアノの・・・」

私はパレットナイフを持ち音楽室へ行きました
パレットナイフでピアノの鍵盤を割った
中から小さな鍵が出てきた
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:53:46.78 ID:0T42pN8Y0
その鍵を棚に使いました

梓「よし、開いた」

中からは木札が出てきました

梓「なにこれ・・トイレと同じ・・」

とりあえず私は木札を持ちトイレへ行きました

梓「んー・・」

私は木札を床に置きました
するとトイレのお札が燃えてお札が消えたのです

梓「これでトイレを調べられる」

私はトイレに入りました
右から二番目のトイレに小さな穴が開いています

よく見るとねじまきが使えそうな穴でした
私はねじまきを差し込みました

梓「・・なんにも起こらないですね」

私はトイレを後にした

次は5−Aを調べてみることにしました

梓「教室はやっぱ汚いですねぇ・・」

棚から凧糸を取りました

梓「あと行ってないのは・・1−Aか」

私は1―Aに行きました
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:54:33.85 ID:0T42pN8Y0
棚から針金を取りました

私は教室を後にした
歩いていると廊下に大きな穴があいていました
よく見るとなにかが落ちていました

梓「針金と糸で取れるかな・・」

私は針金と糸を釣竿のようにして穴の中へ垂らしました

梓「よし、引っかかった」

ゆっくり引き上げていると途中で落ちてしまいました
もう一度垂らし次は慎重に上げます

梓「これは・・」

唯先輩の生徒手帳でした

梓「やっぱり唯先輩もここに来てたんだ」

私は再び唯先輩を探しました

すると

「あ、梓ちゃん?」

梓「え、あ、和先輩?」

和「えぇ」

唯先輩の幼馴染の和先輩にであったのです
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:55:01.57 ID:0T42pN8Y0
和「他の誰かには会った?」

梓「いえ」

和「そう・・」

梓「もしよかったら一緒に行動しませんか?」

和「えぇ、お願いするわ」

和先輩は頭がいいです
もしかしたら唯先輩もすぐ見つかるかもしれません

私たちは女子トイレに来ていました

和「あら、これは・・」

梓「学級日誌ですね」

和「内容があんまり見れないわね」

梓「8  2  43  22?なんでしょう」

和「わからないけどとりあえず持っておきましょう」

私たちはそのノートを持って資料室へ行きました
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:55:29.78 ID:0T42pN8Y0
資料室はパスワードがいるみたいでした

梓「あ、さっきの数字入力すれば・・」

私はさっきの数字を入力しました
「824322」

カチッ

鍵が開いたみたいです

梓「すごい本の量ですね」

和「そうね・・あら、これ・・」

和先輩が指さしたほうには人食鬼の像がありました

梓「これはあれですね・・自分の子供を食ってるあの・・有名な絵の」

和「あぁ・・あれね」

私たちはこの像を持って資料室を後にしました

和「ここは・・」

梓「更衣室ですね」

私たちは更衣室の前に来ていました
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:55:57.90 ID:0T42pN8Y0
和「暗いわね」

梓「そうですね・・」

和「・・・あら、この像・・」

像がかけていました
その隙間からなにか見えていました

梓「貸してください」

和「なにするのよ?」

私は思い切りその像を床に叩きつけました

和「え、ちょっと」

中から銅色の鍵が出てきました

梓「4―Aって書いてありますね、行きましょう」

和「え、えぇ」

4―Aに来ました
アルコールランプを見つけました

私たちはアルコールランプを持ちまた更衣室へ
次はアルコールランプをつけて更衣室の中へ入っていきました

和「いっ!?」

梓「どうしました?」

和先輩は返事をせず床に倒れてしまいました
だんだん足元が赤く染まっていきます

私は逃げ出しました
あそこにはおかしな人間がいたんだ
和先輩は殺された
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:56:27.39 ID:0T42pN8Y0
梓「はぁ・・ちょっと休憩しよう・・そうだ、またあそこへ行こう」

私はまた真っ暗な廊下へ

梓「あはは・・やっぱりあなたが一番美しいです」

カシャッカシャッ

梓「本当に綺麗です・・・でもここを出たらあなたにはあえなくなるんですね・・」

梓「こんなにも綺麗なのに・・この写真も消さなきゃ・・・」

梓「まぁ・・帰ってからでいっか・・・あっははははは!!」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:56:55.89 ID:0T42pN8Y0
(憂サイド)――――――――――――

「大丈夫?しっかりして!」

「早く帰る方法を探さなきゃ」

私は平沢憂
知らない人と行動している

男子3人 女子2人 私を入れ3人

男子の1人が足を切断した
今止血している

そんなことしても一緒だと思うな・・

「おい、えっと・・憂ちゃんだっけ?」

憂「はい、なんですか」

「一緒に出口探すの手伝ってくれよ」

一人の男子が声をかけてきました
ぶっちゃけこの人は嫌いです
なんだかチャラチャラしてて
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:57:25.81 ID:0T42pN8Y0
憂「あ、はい、いいですけど」

チャラ男「じゃあ行こうか」

私はこの人と一緒に行動した

少し歩くと玄関があった
鍵もかかってなくてここから抜け出せるみたいだ

チャラ男「んじゃ、俺行くから」

憂「え、あの・・みなさんに知らせなくていいんですか?」

チャラ男「あんなやつらほっとけよ」

信じられない
ほんとこういう男いるんだ

憂「私は戻ります」

男は耳元で「ずっと気になってたんだ、お前には幸せになって欲しいんだ」と囁きました

正直気持ち悪い
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:57:56.96 ID:0T42pN8Y0
憂「やめてくださいよ」

チャラ男「はぁ・・お前もなんか鬱陶しいなぁ・・」

男はそう言って懐からナイフを出しました

チャラ男「これ、昨日買ったんだぜ?いいだろ、良く切れるぜ」

はぁ・・・ほんと鬱陶しい
もういいや

憂「そうですね」

私は男のナイフを素早く奪いました

チャラ男「な、なんだよ?」

憂「ふふ・・あっはははは!!お姉ちゃん見てる?私お姉ちゃんの言うことはやっぱ聞けないや!!」

チャラ男「な、なに言ってるんだよ」

憂「さようなら」

グサッ

私は刺した
男を
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:58:24.74 ID:0T42pN8Y0
(回想・幼少期)―――――――――――――――――

唯「憂!なにしてるの?」

憂「あぁ、焼いてるの」

唯「なにを?」

憂「動物だよ」

唯「だめだよ!!」

憂「どうして?あぁ、臭いきつかった?ごめんね」

唯「違うよ!命を粗末にしちゃだめだよ!!どうしてわからないの!?」

憂「うるさいなぁ!ほっといてよ!自分が年上だからって調子乗らないで!!」

唯「調子になんか乗ってないよ!私は・・私は憂にいい子になって欲しいだけだよ」

憂「うるさいうるさい!!お姉ちゃんなんか大嫌い!!」

唯「憂・・」

憂「お姉ちゃんもこの動物と同じ目に合わせてあげるよ・・」

唯「憂!!」

パシンッ・・
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:58:52.63 ID:0T42pN8Y0
唯「命は大切にしなきゃだめなんだよ・・この動物だってもしかしたらこれから子供とか生まれてたかもしれないし、家族がいるかもしれなかったんだよ。それなのに憂がこんなことしちゃったからもう会えないんだよ?未来がなくなっちゃったんだよ?」

憂「・・」

唯「だからもうこんなことしちゃだめだよ」

憂「お姉ちゃん・・ごめんなさい」

唯「約束だよ?」

憂「うん」

(回想終了)―――――――――――――――――――――――
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 21:59:38.65 ID:0T42pN8Y0
私は約束を破りました
お姉ちゃんとの約束を

私は他の皆さんがいるとこへ戻りました
なんだかさっきと空気が違います

足を切断していた男が死んだみたいです

「おい、目を覚ませよ!!」

「もう死んでるわ!」

「死んでない!!」

どうみても死んでいます

私は階段から二人を突き落としてやりました

「な、なにするんだ!」

憂「ほら、死んでるじゃないですか」

「死んでなかった!お前が今殺したんだ!!人殺し!!」

どうしてそうなるんでしょうか

「あ、あの・・そのナイフ・・」

憂「あぁ、これ?こうするのに必要かと思って」

グサッ

憂「あはは・・お姉ちゃん見てるかな?あはははは!!」

私はさっきの男も刺しました
もう楽しくて止まりません
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 22:00:09.70 ID:0T42pN8Y0
廊下を歩いていると梓ちゃんに出会いました
真っ暗な廊下で写真を撮ってるみたいです

でもよく見てみるとお姉ちゃんが床で倒れていました
梓ちゃんはそれを写真に撮っていたのです

憂「あはは、梓ちゃん面白い趣味してるね」

私は梓ちゃんを刺しました
何度も何度も

憂「ほらお姉ちゃん見て?あはははは!!お姉ちゃんの約束破っちゃったよ?あっははははは!!!」

ドカッ

そして私の視界は真っ暗になったのです
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/18(日) 22:02:00.00 ID:0T42pN8Y0
終わりです

見てくれた方、書き込みしてくれた方、ありがとうございます
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 10:39:02.31 ID:QaGXLWtDO
クソつまんなかった
よくこんなものを書こうと思ったな
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 22:48:07.40 ID:lPP3/qDSO
BADENDか
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/20(火) 18:25:19.87 ID:VOzZNfqlo
ホラーゲーム元ネタか

元ネタ知らんから展開よくわからないところがあるけど終わり方が好き
おつおつ
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/20(火) 23:28:41.85 ID:7S1ObBH0o
これで終わりなのか
なんか物足りないな
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/21(水) 00:26:18.86 ID:M+r45HNgo
続きというか別ルートというかはないの?
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/23(金) 23:21:04.54 ID:x+uz0uHSO
結局、何がしたかったんでしょうねぇ
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/25(日) 18:56:20.51 ID:JRd31Zb6o
物語の特性上救いが無い事は理解出来るが
何故それをけいおん!キャラでやったのかという
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