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バルクホルン「アルバイト?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 00:29:33.52 ID:hGBne6HD0

ガチャ


クリス「ただいま〜」


ドタバタ!


バルクホルン「おかえりクリス、外は寒くなかったか?」


クリス「まだちょっと寒いけど、マフラーと手ぶくろしてたから大丈夫だったよ」


バルクホルン「そうか、それはよかった」


クリス「お姉ちゃんは今日何してたの?」


バルクホルン「私か?私はもちろん自宅警備だ!虫一匹として中に入れさせなかったぞ」ニコ


クリス「そっか…」


バルクホルン「ふむ、お腹が空いたな」

「お〜〜いクリス、そろそろ飯を頼む〜」


クリス「うん、分かったよお姉ちゃん」



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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 00:34:33.94 ID:hGBne6HD0

グツグツコトコト♪


クリス「お姉ちゃ〜〜ん、これ運んで〜」


バルクホルン「任せろ!この私にかかれば3往復で全てもっていけるぞ」


クリス「あはは」

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 00:36:20.30 ID:hGBne6HD0

バルクホルン「今日はみそ鍋か、うん、実にうまそうだな」


クリス「あのね、お姉ちゃん」


バルクホルン「いただきます!!」


クリス「あっ、うん・・・それでね」


ピッ

「次のニュースです。公務員の新卒採用がー」

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 00:42:54.93 ID:hGBne6HD0

バルクホルン「やれやれ、やっと国の上層部も重い腰をあげたか」


クリス「ちょっとお姉ちゃん」


バルクホルン「どうしたクリス?食べないのか、うまいぞ」


クリス「うぅ〜〜・・・・・・」



バルクホルン「4割削減ときたか。上も必死だな。しかし少し短絡的すぎやしないか?
人件費をカットするよりも先に生活保護受給者などの社会保障費を減らす努力をなぜしない?クリスもそう思わんか?」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 00:46:25.46 ID:hGBne6HD0

クリス「・・・・・・」


バルクホルン「ん?全然箸が進んでないじゃないか。お姉ちゃんがよそってやるから器をかすんだ」


クルス「お姉ちゃん話があるんだけど」


バルクホルン「ん?なんだ、学校のことか?鮭に・・野菜もしっかり入れてと」イソイソ


クリス「お姉ちゃん、そろそろ働いてよ!!」


バルクホルン「」ガシャン
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 00:54:28.44 ID:hGBne6HD0

バルクホルン「クリス・・・いきなりどうしたんだ?」


クリス「いきなりじゃないよ!ずっと思ってもん。お姉ちゃんならいつか自分から気づいてくれると思ったのに」


バルクホルン「クリス・・・」


クリス「高校で就職が決まらなかったのは残念だったけどもうすぐ2年だよ?そろそろ現実から逃げるのはやめようよ」


バルクホルン「私はここでクリスの帰りを待つという仕事がだな」


クリス「そんなの仕事じゃない!昼過ぎてから起きてきて、パソコンとにらめっこしてるだけじゃない!」


バルクホルン「うっ」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 01:02:21.56 ID:hGBne6HD0

クリス「なんでそんなになっちゃったの?中学くらいから学校が楽しくないって言って、
高校には進学したけど休んでばっかで・・・お姉ちゃんなんかだいっきらいだよ!!」ダッ


バルクホルン「待ってくれ!!」ギュッ


クリス「うっ・・ぐす・・・」


バルクホルン「すまなかった。私はお前の言うとおりただ甘えていただけだ。明日から職を探そう」


クリス「ほんと?」


バルクホルン「あぁ、約束する。お前にこんな心配をかけていたとは思わなかった。本当にすまなかったな」


クリス「ううん。私の方こそきついこと言っちゃってごめんなさい・・・でもこのままだとお姉ちゃんがダメになっちゃいそうだったから」


バルクホルン「クリス、ありがとう。お姉ちゃんがんばるからな」


クリス「うん!お鍋暖めなおすね」ニコ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 01:11:18.08 ID:hGBne6HD0
〜翌日〜

バルクホルン「う〜ん、まずは情報収集からだな」カタカタ


「ふむふむ、まずはコンビ二から始めるのがよさそうだな。もうこのさい近ければどこでもいい。早速電話だ!」


「でもやっぱり緊張するな・・・、最初は何て言えばいいんだ?少し怖いな」


クリス(がんばってね!お姉ちゃん)


バルクホルン「だめだ!何弱気になっているんだ。昨日クリスと約束したばかりじゃないか。
え〜〜い、もうかけてしまえ」


prrrrrrr♪
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 01:15:42.35 ID:hGBne6HD0

ガチャ

「お電話あざーすwwwwwwこちらセ○んイレブン○○駅前店で〜すwwwwww」


バルクホルン「あぁ・・・こちらゲルトルート・バルクホルンだ」


「はぁ」


バルクホルン「実はだな、そちらでアルバイトをしたいんだが」


「アルバイトの件すねwwwwww店長につなぎますんで少々お待ちくださいwwwwwwww」


バルクホルン「よろしく頼む」


10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 01:22:10.64 ID:hGBne6HD0
「お電話変わりました。店長の○○です。アルバイト希望ということでよろしかったですか?」


バルクホルン「あぁ、そうだ」


「ありがとうございます。それではお名前と年齢、ご職業をお願いできますか?」


バルクホルン「分かった。私はゲルトルート・バルクホルン。年齢は20だ。職業は・・・」


「学生さんですか?」


バルクホルン「まぁ、そんなところだ」


「それでは明日面接したいんですけどご都合はいかがでしょうか?」


バルクホルン「問題ない。なんらな今からでも大丈夫だ」


「申し訳ございません。今日はちょっと厳しいですね〜」


バルクホルン「そうか、なら仕方ないな。明日そちらに向かわせてもらう」


「はい、よろしくお願いいたします。それでは明日お待ちしておりますんで〜、失礼します」


バルクホルン「あぁ」


ガチャ

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 01:31:05.73 ID:hGBne6HD0
〜食卓〜

クリス「お姉ちゃんどう?仕事見つかりそう?」


バルクホルン「あぁ、かなり順調だぞ。明日早速面接の約束を取り付けた」


クリス「さすがお姉ちゃん!やっぱお姉ちゃんはやればできる子なんだよ」


バルクホルン「おいおい、まだ面接の段階だ。ほめるのは決まってからにしてくれ」


クリス「そうだね、仕事決まったらお姉ちゃんの好きなもの作るよ!!」


バルクホルン「好きなものか、クリスの料理はどれもうまいから迷ってしまうな。このジャーマンポテトも」

「うん、うまいぞクリス」ナデナデ


クリス「エヘへ、お姉ちゃん//」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 01:35:05.72 ID:hGBne6HD0
〜某コンビ二〜

ウィーン


「いらっしゃあせー」


バルクホルン「すまない」


「はい?」


バルクホルン「私はゲルトルート・バルクホルンだ。アルバイトの面接に来たのだが」


「少々お待ちください」


「どうぞ」


バルクホルン「あぁ、失礼する」


ガチャ」


13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 01:41:00.16 ID:hGBne6HD0

「それじゃあバルクホルン君、早速明日から入ってもらっていいかな?」


バルクホルン「もちろんだ!よろしく頼む」


ウィーン


「ありゃしたー」


バルクホルン「なんだ楽勝じゃないか。ふふふ、クリスも喜ぶだろうな」


14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 01:46:23.91 ID:hGBne6HD0

店長「う〜ん、大丈夫かなあの子」


店員「どうしたんすかぁ?」


店長「いや〜、今日採用した子なんだけどちょっと変わった子っぽいんだよね」


店員「どのへんがすか?」


店長「女の子なんだけど話し方が軍人みたいなんだよね〜」


店員「なんすかそれwwwwww採用しちゃって大丈夫なんすか?wwwwww」


店長「まぁ今は人手も厳しいからね」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/21(水) 14:35:32.17 ID:JD24yeLdP
続きはよ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/21(水) 21:00:10.30 ID:vq8SWVMw0
クリス「お姉ちゃん、明日はがんばってね」


バルクホルン「あぁ、さっきのクリスの料理でお姉ちゃんも勇気100倍だ」


クリス「フフフ、それじゃあおやすみ」


バルクホルン「ゆっくり休むんだぞ」


17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/21(水) 21:07:28.31 ID:vq8SWVMw0
〜ベッド〜

ゴソゴソ

バルクホルン(職を探し出してからトントン拍子で決まったな)


クリス(お姉ちゃん、そろそろ働いてよ!!)


バルクホルン(あの時は本当にビックリしたが、今思えばいいきっかけになった。クリスには感謝してもしきれないな)


(よし!!給料が入ったらクリスと買い物に出かけよう。街の方へ出かけて、少し休憩に喫茶店に入るんだ。そして
その後はあいつのためにかわいい服を見るのもいいな。最後にオシャレなレストランに・・・フフフ、そうと決まればいっぱい働かないとな)


(クリス、お姉ちゃんはがんばるからな・・・
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/21(水) 21:21:02.30 ID:vq8SWVMw0
〜翌日朝9:00〜


さあみんな起きろ朝なんだゾ〜♪

早起き三文の得らしいゾ〜♪


バルクホルン「ん・・うぅ・・・朝か」


(そうだ、今日は10時からだったな。初日だからしっかりしないと。まずは身だしなみ、そして元気なあいさつ・・私は大丈夫だろうか)

(やっぱり緊張するな〜、周りのみんなともうまくやっていけなかったらどうしよう・・)


トントントン


〜居間〜


バルクホルン(クリスは学校に行ったようだな、ん?置手紙?」


「お姉ちゃんファイト!!お姉ちゃんなら絶対できるよ、今日の夜お話聞かせてね」


バルクホルン「クリス・・・うっ・・グス」


「出勤前に泣かせるんじゃないぞ、まったく」


「見ててくれクリス、お前の応援があればお姉ちゃんはなんにも怖くない。それじゃあ出発だ!!)








19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/21(水) 21:25:18.71 ID:vq8SWVMw0
〜某コンビ二〜

ウィーン


店員「いらっしゃいませこんにちわ〜〜」


バルクホルン「あ、あの・・すまない。私は今日からここで働くことになったゲルトルート・バルクホルンというものなんだが」


店員「あぁ、聞いております。こちらどうぞ」


バルクホルン「あぁ」


トントン


バルクホルン「わ、私だ。入るぞ」


店長「どうぞ〜」


ガチャ


20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/21(水) 21:33:56.72 ID:vq8SWVMw0

店長「はいバルクホルン君おはよう〜」


バルクホルン「おはよう店長、昨日ぶりだな」


店長「あ〜・・・バルクホルン君ちょっといいかな?」


バルクホルン「どうした?何でも言ってくれ」


店長「君のしゃべり方なんだけど、いつもそんな感じなのかい?」


バルクホルン「そうだが。何か変か?問題があるなら改めるぞ」


店長「いやあきらかに変だよ。一応僕はこのコンビ二の店長であってつまり君の上司になるわけだ。
まぁ僕にタメ口を聞くぶんにはかまわないけどね、うちらコンビ二は接客がメインなの。その言葉遣いじゃ
ちょっとお客さんの前には出せないかな」

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/21(水) 21:47:11.54 ID:vq8SWVMw0

バルクホルン「な!それは困るぞ店長!!それじゃあ私がここで働けなくなるじゃないか」


店長「そうだね〜、今の状態が続くようじゃね」


バルクホルン「冗談じゃないぞ!!それだけはやめてくれ」ブンブン


店長「バルクホルン君、とりあえず落ち着いて・・」


バルクホルン「頼む店長、私には目標があるんだ!ここで働いて、お金を貯めて、妹と買い物に行きたいんだよ〜・・グスッ」グラングラン


店長「わ、分かったから!!離してバルクホルン君!!やめてって」


バルクホルン「店長〜〜・・ウッ」


店長「バルクホルン君、ちゃんと人の話を最後まで聞くんだ。僕だって人手に困ってるから君を
採用したんだ。早く君が一人前になってここで長く働いてほしいって思ってるんだよ」


バルクホルン「?」


店長「だから言葉遣いは直すよう努力してね。これは最低限のことだよ」


バルクホルン「え?つまり私はまだここにいていいんだな?働けるんだな」


店長「だからそうだって言ってるでしょ。君が勝手に勘違いしただけだよ」


バルクホルン「なんだまったく、驚いたではないか。あなたも人が悪いな店長」


店長「バルクホルン君、言葉遣い」



バルクホルン「アッハッハッハwwww」バンバン


店長「・・・(やっぱり採用したの失敗だったかな)」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/21(水) 22:01:09.55 ID:vq8SWVMw0
店長「じゃあまずはレジからだね。あ、○○く〜〜ん」


店員A「はい、どうしましたか?」


店長「今日から入るバルクホルン君だ、コンビ二で働くのは初めてみたいだからいろいろ面倒を見てやってくれないか?」


店員A「分かりました」


バルクホルン(ん?これで160円はちょっと高いんじゃないかお、でもこのコロッケはうまそうだな)キョロキョロ


店長「ほらバルクホルン君、ちゃんと挨拶して」


バルクホルン「おっと、すまない。私はゲルトルート・バルクホルンだ。よろしく頼むぞ」


店員A「あ、はい。こちらこそ」


店長「そんじゃあ○○君、バルクホルン君のことは君に任せるね。僕は裏にいるから何かあったらすぐに声をかけてよ」


店員A「分かりました」


バルクホルン「またな、店長」









23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/21(水) 22:08:13.81 ID:vq8SWVMw0
〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜


店員A「まぁこんな感じなんすけど、分かりましたか?」


バルクホルン「あぁ・・・」


店員A「いきなり説明ばっか聞いても分かんないですよねwwww
みんな最初はできないんで、やりながら覚えていけば大丈夫ですよ」


バルクホルン「そうだな。1+1ができなければ算数もできないからな」


店員A「はい?」


バルクホルン「いや、こっちの話だ。気にしないでくれ」


店員A「はぁ・・・じゃあバルクホルンさんは2レジお願いしてもいいですか?」


バルクホルン「了解した」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/21(水) 22:15:05.82 ID:vq8SWVMw0

バルクホルン(基本はお客さんが持ってきた商品をバーコードで読み取って、合計の金額を伝える。
お客さんがお金をカウンターに出している間に、袋詰めをしておくと)


店員(今昼時なんでお弁当買ったお客さんには温めるか聞いてくださいね?あと箸を付けるのも忘れずに。
肉まんとかのカウンターフーズもけっこう出るんですけど、落ち着いてひとつひとつやってくれれば大丈夫なんでwwww)


バルクホルン(うむ、なかなか大変そうだな)


客「」


バルクホルン(お、こっちに来たな)


25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/21(水) 22:22:09.51 ID:vq8SWVMw0
バルクホルン「いらっしゃい、よく来たな」


客「?」


バルクホルン「」

ピ♪

ピ♪

ピ♪


バルクホルン「以上3点で368円だ」


客「」


チャリン


バルクホルン「え〜と370円だな。よいしょっと、2円とレシートのお返しだ。ありがとう」


客「!?」スタスタ


バルクホルン(なんだあいつ?私の顔をジロジロ見て)


(まぁいい、初レジは問題なくこなせたな。)



店長「ちょっとバルクホルン君!!」


26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/21(水) 22:27:51.40 ID:vq8SWVMw0

バルクホルン「ん?どうした店長。まだ休憩はいいぞ」


店長「ちがうよ!!何今の接客!?お客さんにタメ口って君何考えてるの!?」


バルクホルン「あっ、スマナイ。いつものクセで・・・」


店長「お客さんどんな顔してた?君がこういうお店来てああいう風に接客されたらどう思う?」


バルクホルン「私は気さくに話てくれた方が気は楽だぞ」


店長「そうだね、君はちょっと世間とズレてるようだ。分かった。君の意見は今後聞かないから僕の言うとおりにやってね。いい?」


バルクホルン「あ・・・あぁ」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/21(水) 22:35:55.71 ID:vq8SWVMw0
〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜

店長「いい?分かった!?」


バルクホルン「・・以後気をつける」


店長「ん!?」


バルクホルン「気をつけマス」


店長「よろしい、じゃあしっかり頼むよ」スタスタ



バルクホルン「はい」シュン


店員A「ドンマイっすよwwww今日が初バイトなんですよね?wwww」


バルクホルン「あぁ、そうだ」


店員「これからっすよwwwwww(俺も一応先輩だけどタメ口なんだね)」


28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/22(木) 06:23:34.70 ID:uUetr+bEo
なんだろうすごく心が踊る
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/23(金) 10:46:46.65 ID:Wn4+2+ZF0
バルクホルン(はぁ・・・怒られてしまった。)


(でもこのままズルズル引きずるのはもっとダメだ。切り替えていくぞ)


ウィーン



店員A「らっしゃあせ〜〜wwwwww」



バルクホルン(まずはあいさつからだな)



「いらっしゃいませこんにちわ〜」



30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/23(金) 10:50:03.50 ID:Wn4+2+ZF0

ルッキーニ「ウジュジュ〜〜」


バルクホルン(ん?子どもか・・面倒なのが来たな)


ルッキーニ「あ!!アイスクリーム!!」タッタッタ


バルクホルン(こっちに来たぞ)

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/23(金) 11:00:09.04 ID:Wn4+2+ZF0
ルッキーニ「ねぇねぇお姉さん、アイスちょうだい」


バルクホルン「お召し上がりですか?お持ち帰りですか?」


ルッキーニ「すぐ食べるー!!」


バルクホルン「かしこまりました。少々お待ちくださいませ(注文伝票を出して、裏の店員Aさんに渡すんだったな)」


ピッピッピ♪

ビビ〜


バルクホルン(よし)


「オーダー入りま〜す、ソフトワンです」


店員A「うっす」


バルクホルン(フッフッフ、私にかかればアイスのオーダーなど朝飯前だ)


ルッキーニ「」キョロキョロ


「あ、お姉さん、この新発売のやつもちょ〜だい!!」


バルクホルン「!?」

(なっ・・・なぜ事前に注文をまとめておかない。もうオーダー出してしまったじゃないか。これだから子どもは・・・)


「かしこまりました」




32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/23(金) 11:08:33.08 ID:Wn4+2+ZF0

ルッキーニ「ねぇねぇアイスまだ〜?」


バルクホルン「もう少々お待ちください」


ルッキーニ「ほ〜い」


バルクホルン「あ、お客様、お待ちの間にお会計をお願いしてよろしいですか?」


ルッキーニ「オカケイ?」


バルクホルン「えっと、ご注文された料金を払っていただきたんですけど」



ルッキーニ「ウジュ?あたしお金持ってないよ」



バルクホルン「なんだって!?」



33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/23(金) 11:18:16.01 ID:Wn4+2+ZF0

バルクホルン「ふざけるな!どうして金もないのに注文なんかするんだ!?」バン


ルッキーニ「ひっ!?だって・・・だって食べたかったんだもん」


バルクホルン「何が食べたかっただ。いいか?社会というものはだな―」


ルッキー二「・・・」


バルクホルン「つまり価値交換手段としての紙幣や貨幣、いわゆるお金が必要なんだ」


ルッキーニ「うるさい」



バルクホルン「なに!?」



ルッキーニ「お姉さんのバカ!!」タッタッタ


バルクホルン「待て!どこへ行く!?」


店員A「ソフトワン、ジューシーからあげお待たせいたしやしたwwwwww」



ルッキーニ「おしりペンぺ〜〜ン」



バルクホルン「きっさま〜」タッタッタ


ウィーン
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/23(金) 11:22:37.89 ID:Wn4+2+ZF0

店長(今月もスイーツの売り上げが伸びたな。うんうん、いい調子だ)


(おっと、もうこんな時間か)


ガチャ


店長「お〜いバルクホルン君、そろそろ休憩・・あれ?バルクホルン君は?」


店員A「なんかちっちゃい子を追いかけて外にいっちゃいました」



店長「なんだって!?」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/26(月) 18:48:28.84 ID:yGYyHuMso
はよ
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/28(水) 04:32:12.64 ID:9bvS0SFC0
〜自宅〜


バルクホルン「ーーーーなんてことがあったんだ」


クリス「あはは、大変だったねお姉ちゃん」


バルクホルン「笑い事じゃないぞクリス、最近の子どもはめちゃくちゃだなまったく」


クリス「う〜ん、確かにいきなりお金持ってないって言われたらビックリするよね」


バルクホルン「そうだろ?親はどういう風にしつけているんだ」


クリス「お姉ちゃん、それはちょっと言いすぎだよ」


バルクホルン「あぁ・・・」


37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/28(水) 04:46:43.86 ID:9bvS0SFC0
クリス「どうしたの?私の顔になにかついてる?」サワサワ


バルクホルン「いや、お前があの子どもと一緒ぐらいの歳のことを思い出してな」

「素直でかわいくて、いい子だった」


クリス「え?」


バルクホルン「も、もちろん今もかわいいぞ!あの時よりも少し大人っぽくなって美人になったな」ウンウン


クリス「もうお姉ちゃんったら、冗談はやめてよ//」


バルクホルン「冗談なんかじゃない、私は本当のことを言ったまでだ」


クリス「えっと・・・あの・・」


バルクホルン「クリス」ギュッ


クリス「あぅ」








クリス「あっ・・・
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/28(水) 04:53:01.26 ID:9bvS0SFC0
クリス「お姉ちゃん、今日ね、あの新発売のアイス買ってきたんだけど」


バルクホルン「なんだって!」


クリス「冷蔵庫に入ってるから一緒に食べよ?」


バルクホルン「あぁ、もちろんだ!待ってろクリス、お姉ちゃんはアイスを持って必ず帰ってくる」タッタッタ


クリス「う、うん・・・(危なかった〜、お姉ちゃんは基本天然だけどときどきすごくかっこよくなるからドキっっとしちゃうよ)





39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/28(水) 05:10:36.68 ID:9bvS0SFC0

バルクホルン「ほ〜、こっちの味もおいしそうだな」


クリス「ごめんね、その味も残ってたんだけど今月はいろいろと出費があったからひとつだけ買って帰ってきちゃった」


バルクホルン「・・・」


クリス「お姉ちゃん?」


バルクホルン「うぅ・・くっ」ポロポロ



クリス「ごめんね、明日はあっちも買ってくるから泣かないで」



バルクホルン「ちがうんだ。うちの家計がそんなに厳しいとは知らなかったんだ」


「それなのに私は・・・毎日お菓子をねだって、なんてやつだ」ポロポロ


クリス「もういいよお姉ちゃん、これから少しずつ節約していこ?」


バルクホルン「その必要はない」ゴシゴシ


「これからは私のアルバイトのお金が入る。そうしたらお前は毎日の細かい出費なんて気にせず買い物できるんだ」


クリス「お姉ちゃん・・」


バルクホルン「明日店長にもっとシフトに入れてもらえるように頼んでくる」


クリス「そんな、いきなり無理しなくていいよ」


バルクホルン「無理なものか!私は、私はお前がたったアイスのひとつにも値段を気にしてつつましく買い物する姿を想像するだけで胸が痛むんだ」


クリス「・・・」


バルクホルン「クリス、給料が入ったらハーゲンダッツを買おうな」


クリス「うん、うん・・・」ポロポロ

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/28(水) 05:25:53.94 ID:9bvS0SFC0

バルクホルン(よし!今日もがんばるぞ)


店長「おはよ〜う」


バルクホルン「おはようございます、店長」


店長「じゃあ今日もがんばろうね」


バルクホルン「はい!」


店員A「あっ、今日もバルクホルンさんとでしたかwwwwおなしゃすwwwwww」


バルクホルン「あぁ、しっかり頼むぞ」


店員A「ういっすww(だからなんで俺に対しては上から目線なんだよwwww)」


41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/28(水) 05:29:32.16 ID:9bvS0SFC0

バルクホルン「いらっしゃいませ」


「こちら温めますか?」


「○○のお返しです。ありがとうございました〜〜」


(フッフッフ、我ながら完璧だな。このまま今日の仕事を完璧にこなして、上がる時にシフトを増やしてもらえるよう頼んでみよう」


客「」


バルクホルン(客が来たぞ)

42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/28(水) 05:41:14.51 ID:9bvS0SFC0

客「マルメンライト」


バルクホルン(出たよ、たばこ廚・・自分がたばこ吸ってるからってなんでも略するんじゃない。
私みたいにたばこを吸わない人は分からないだろうが」


クル

たばこズラ〜〜


バルクホルン(いっぱいあってどれか分からん・・・こういう時は、こうだーーー!!)


「すみませんお客様、番号で言ってもらってよろしいでしょうか?」


客「あん?マルメンライトだよ」


バルクホルン(だから番号で言えって言ってるだろ)イライラ


(う〜〜ん、これか?いや違う。こっちか?これでもないな・・)


客「おい姉ちゃん、まだかい」


バルクホルン(せぶんすたー?まいるどせぶん・・まるめんなんてないじゃないか)


客「いつまでやってんだよぉ、おい!!」バン


バルクホルン「・・・」ピキ
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/28(水) 18:28:18.28 ID:DXAem1keo
バイト先輩相手の上から目線がじわじわくる
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 06:51:40.20 ID:MDI5XNQd0
バルクホルン「」クル



「こちらの商品でよろしかったでしょうか?」



客「おぉ」

「どんだけ時間かかってんだよこのノロマが」ボソ


バルクホルン「」ブチ


「貴様、今何て言った?」



客「あん?」


バルクホルン「何て言ったと聞いているんだ!!」グッ


客「出すのがおせぇって言ったんだよ」


バルクホルン「こんの〜、元はと言えば貴様が分かりにくく略すのがいけないんだ!!
何がマルメンライトだ!?ちゃんとマルボロメンソールライトって言えばいいじゃないか、え?違うか?」


客「うっせぇよ!!店員ならそれくらい知ってて当然じゃねぇか、客に不愉快な思いさせてんじゃねーぞ!!」


バルクホルン「私はここで働いてまだ日が浅いんだ。コンビ二の店員が業務の全てに精通していると思うな!!」


客「んなこと俺が知ったこっちゃねぇんだよ!!」


バルクホルン「貴様は一生懸命たばこを探している者に対して静かに待つくらいの優しさも持ち合わせていないのか?恥ずかしいぞ」


客「なんだとごらぁ、やんのか姉ちゃん」


バルクホルン「貴様がのぞむなら相手になってやる、表に出ろ」


45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 06:56:25.25 ID:MDI5XNQd0
ギャーギャー、ワーワー!!


店長「ん?なんだか騒がしいな」


ガチャ


店長「ん?バルクホルン君の姿ないじゃないか。おーいA君、バルクホルン君を知らないかい?」


店員A「あ〜、なんかよくわかんないんすけどお客さんと揉めて外に出ていきましたよwwwwww」


店長「なんだってぇ!?っていうか君も止めてよ!!」


店員A「はぁ」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 07:07:04.35 ID:MDI5XNQd0
バルクホルン「覚悟しろこのDQNめ!その根性叩きなおしてくれる」


客「んだとごらぁ!!女だからって容赦しねぇぞ」


ウィーン


店長「はいスト〜〜ップ、はぁはぁ・・・バルクホルン君、これはどういうこと!?」


バルクホルン「止めないでくれ店長、これはこいつと私の問題だ」


店長「止めるよ!責任問題は店長である僕が負うことになるんだからね」


客「おい、てめぇが店長か。この女どうなってんだよ!頭おかしいんじゃねぇか?」


バルクホルン「何だと!?貴様の態度のせいでこうなっているんだぞ。店長悪いのはこいつだぞ」


店長「大変申し訳ございません。うちの店員がとんだご迷惑をおかけしたみたいで・・・ちゃんと言って聞かせますのでどうかお許しください」ペコペコ


バルクホルン「おい店長!なぜあなたがこんなやつに頭を下げているんだ。悪いのは全部こいt」


店長「いいかげんにしろおおおおお!!」


47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 07:12:47.88 ID:MDI5XNQd0
バルクホルン「!!」ビク


店長「丸くおさめようとしてるのになんで分からないの!?」


客「おーおーおー、どうしてくれんだよ!!あんごらぁ?」


店長「本日は本当に申し訳ございませんでした!!」ペコリ
(ほら、君も頭下げて)ボソ


バルクホルン「うっ・・・」


客「ん?wwwwww」


店長「早く!」


バルクホルン「すみませんでした」ペコリ


店長「お許しいただけますでしょうか?」


客「ったくしゃあねぇなぁ〜wwwwwwちゃんと教育しておけよそのアバズレ」


店長「はい、もう今後2度とこのようなことがないようによ〜〜く言い聞かせておきます」


バルクホルン「くっ・・・」


48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 07:16:05.15 ID:MDI5XNQd0

店長「バルクホルン君、一度事務所に行こうか」サッ


バルクホルン「・・・」


ガチャ


49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 07:20:22.23 ID:MDI5XNQd0
店長「バルクホルン君、君は一体どういうつもりなの?昨日もお客さんとひともんちゃくあったみたいだし」


バルクホルン「・・・・・・」


店長「接客上のトラブルが一番困るって最初に言ったよね?それに何かあったらすぐに僕に報告してって言ったよね」


バルクホルン「・・・・・・」


店長「さっきからだまってるけど僕の話聞いてるの!?」バン


バルクホルン「ふざけるな」ボソ


50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 07:26:32.59 ID:MDI5XNQd0
店長「え?・・・」


バルクホルン「話を聞かないのはどっちだ!!あのクソDQNの味方をしよって」


店長「味方なんてしてないよ、あそこはあれ以上ことを大きくしないように穏便に済ませただけだよ」


バルクホルン「何が穏便にすませるだ!?あなたは私の話など何ひとつ聞かず頭を下げさせたじゃないか!!」


店長「だからそれはあのお客さんとのトラブルをだね」


バルクホルン「そうか。あなたは客とのトラブルが怖くて私を見捨てたんだな」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 07:29:23.01 ID:MDI5XNQd0
店長「なんでそう歪んだ解釈をするかな」


バルクホルン「事実じゃないか!!もういい、あなたのような上官のもとでなど働けるものか。私はもうやめてやるからな」バン


店長「分かったよ。私も君とはこれ以上仕事をしたくない」



バルクホルン「ふん」


ガチャ
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 07:32:28.59 ID:MDI5XNQd0

バルクホルン「」スタスタ


店員A「あ〜〜バルクホルンさんwwww今日休憩どっちが先に入ります?wwwwww」


バルクホルン「勝手にしろ」


店員A「えwwwwwwそりゃないっしょwwwwww」


ウィーン


店員A「まーた外出てちゃったよww」


53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 07:35:02.73 ID:MDI5XNQd0
ガチャ

店員A「店長wwwwバルクホルンさんまた外出てっちゃいましたよwwwwww」


店長「あぁ、彼女ならもうやめたよ」


店員A「えマジっすかwwwwwwじゃあ今からどうすんすか?wwww」


店長「悪いけど今日は君一人だね」


店員A「ぎょえ〜〜wwwwwwww」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 07:45:42.15 ID:MDI5XNQd0
〜自宅〜

クリス「ふ〜ん、それでやめてきちゃったの?」


バルクホルン「あぁ」


クリス「う〜ん、何て言ったらいいかわからないけどあんまり気にしすぎないでね、お姉ちゃん」


バルクホルン「あぁ、少し気分が悪い。私は部屋にいるぞ。飯になったら呼んでくれ」


クリス「うん、分かったよ」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/03/29(木) 07:52:30.81 ID:22IJHTEto
シャーリーかエーリカが早くでてきて助けてくれないと俺の精神がやばい
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 07:52:40.42 ID:MDI5XNQd0
クリス(お姉ちゃん落ち込んでたな・・・お姉ちゃんは店長さんが味方してくれなかったから悲しかったんだよね)

(お客さんもひどい人だったみたいだし・・・でもお姉ちゃんも熱くなちゃったら止まらなくなっちゃうし悪いところが出ちゃったのかも)


(でもせっかく見つけた仕事なのに残念だな。これでお姉ちゃんがまた働く気失くしちゃったらどうしよう)


prrrrrrr♪


クリス(あ、電話だ)
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 08:12:28.84 ID:MDI5XNQd0
クリス「はい、ゲルトルートです」


「あ、わたくしセ○ンイレブン○○店の店長というものですが、妹さんかな?」


クリス「はい・・・」


「あ〜お姉さんはご在宅でしょうか?」


クリス「いますけど・・・アルバイトやめちゃった件についての話ですよね?お姉ちゃん今落ち込んでいます。辞めたんですからこれ以上お姉ちゃんを傷つけたくないです」


店長「アハハ、ごめんね。でもお姉さんウチの制服を着たまま帰っちゃったみたいなんだ。こっちとしてもそれはお店の
備品だから持ってかれちゃったら困るんだよ」


クリス「では私が後日届けますのでそれでいいですよね?」


店長「う〜ん、じゃあお願いできるかな?」


クリス「はい、それでは」


ガチャン
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/29(木) 08:19:15.29 ID:1Pjabp4yo
そうだ!自衛隊へいこう!
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 08:39:12.41 ID:MDI5XNQd0
ウィーン

店員A「らっしゃあせ〜ww」


クリス「すみません、ゲルトルートというものですけど、お姉ちゃんの制服返しにきました」


店員A「あ〜はいwwww 店長ー、バルクホルンさんの妹さんが制服返しにきやしたwwwwww」


店長「はいはい」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/29(木) 08:43:44.76 ID:+KPstCj1o
さすがに「姉」の「名前」で電話に出るやつはいねえだろ
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 08:45:12.73 ID:MDI5XNQd0
店長「わざわざごめんね、妹さん」


クリス「いえ、こちらこそ。それでは私はこれで」


店長「あっ、ちょっと待って」


クリス「はい?」


店長「これお姉ちゃんに渡してもらえるかな?」


クリス「これって・・・」


62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 08:50:50.64 ID:MDI5XNQd0
>>60 ホンマやwwwwww ごめん

「はい、バルクホルンです」の間違いでした。すみません
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 08:55:41.32 ID:MDI5XNQd0
店長「一応お姉さんの働いた分の給料だよ」


クリス「えっ、でもこちらもトラブルを起こしちゃったみたいだし・・もらっていいんですか?」


店長「うん。これは法律で決まってるからね。受け取ってよ」スッ


クリス「それでは、いただきます」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 09:03:09.86 ID:MDI5XNQd0
クリス「・・・・・・(お姉ちゃんの給料だ)」ジー


店長「お姉さん、妹さんのためにがんばりたいって言ってたよ」


クリス「」


店長「妹と買い物に行くためにお金を稼ぐんだって・・・こんな形でやめることになちゃって僕も本当に残念だよ」


クリス「店長さん」


店長「ごめんね、君もいい気分じゃないよね。今日はわざわざありがとうね。お礼と言っちゃなんだけどこれも持っていってよ」


クリス「えと、コロッケですか?」


店長「うん。お姉ちゃんと食べてよ」


クリス「ありがとうございます。失礼します」


65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 09:08:04.66 ID:MDI5XNQd0
〜自宅〜

クリス「お姉ちゃ〜ん、ご飯できたよ〜」


バルクホルン「あぁ、今いくぞ」


「おぉ、今日もおいしそうだな」


クリス「お姉ちゃん、はいこれ」


バルクホルン「なんだ?」


クリス「お姉ちゃんの給料だよ。制服を返しに行ったら店長さんが渡してって」


バルクホルン「こ、こんなもの、私は受け取らないぞ。明日返してくる」


クリス「お姉ちゃん・・」

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 09:13:23.16 ID:MDI5XNQd0
バルクホルン「さぁ、そんなことより早く飯にしよう」

「お、コロッケがあるじゃないか!!サクッ」モグモグ

「うまいぞクリス!!」


クリス「それは私が作ったんじゃないよ」


バルクホルン「市販の惣菜か?どこのやつだ」


クリス「セ○ンイレブンのだよ。店長さんが食べてって」


バルクホルン「なんだと!?あの店長め、何を考えている。私が給料やこんな安っぽいコロッケで許すと思ったら大間違いだぞ」


クリス「お姉ちゃん、もう意地を張るのはやめようよ」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 09:24:53.02 ID:MDI5XNQd0
バルクホルン「意地など張っていない!!」


クリス「うそばっかり。今日制服返しに行ってきたけど、店長さんはお姉ちゃんが言ってたほど悪い人じゃなかったよ」


バルクホルン「・・・・・・」


クリス「自分も悪いところがあったんじゃないの?」


バルクホルン「うっ・・・」


クリス「店長さん、お姉ちゃんがやめることになちゃって残念だって言ってたよ」


バルクホルン「・・・・・・」


クリス「確かにお姉ちゃんのことを守ってくれなかったことは
私もひどいとは思うけど、店長さんは店長さんの立場があったんだよ」

「だから店長さんだけ悪者にしないで、ちゃんと自分のことも反省して次の仕事見つけよ」


バルクホルン「ぐっ・・・うわぁ〜〜〜ん」ボロボロ


クリス「もぉ、しょうがないな」ギュ


バルクホルン「グリス・・わだじは・・・店長にぃ〜ひどいことを」


クリス「大丈夫だよ。お姉ちゃんも怖かったんだよね」なでなで


バルクホルン「うぅ〜・・グスッ」


クリス「明日、店長さんに謝りに行こ、ね?」


バルクホルン「うん・・・」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 09:30:02.94 ID:MDI5XNQd0
〜翌日〜

ウィーン


店員A「らっしゃあせwwwwwwあ、バルクホルンさんじゃないすかwwwwwwどうしたんすか」


バルクホルン「店長はいるか?」


店員A「はいww店長〜wwwwバルクホルンさんが来ましたよwwwwww」


店長「え?」


69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 09:35:29.17 ID:MDI5XNQd0
店長「やぁ、バルクホルン君」


バルクホルン「あの、店長」


店長「すまなかった」


バルクホルン「え?いや・・」


店長「僕が間違っていた。君の言うとおり僕はお客さんと揉めたくないあまり君の気持ちを考えなかった」

「そして、君を傷つけてしまった。本当にすまなかった」


バルクホルン「それを言うなら私もだ。いい大人なのに怒りのあまり自分を制御できずに店長に迷惑をかけてしまった。本当に悪かった」


70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 09:39:01.49 ID:MDI5XNQd0
店長「どうだい?またうちで働いてくれないか」


バルクホルン「気持ちはありがたいが、大きなトラブルを起こしてしまったんだ。私はもうこの店にいるべきではない」


店長「そうか、これからどうするんだい?」


バルクホルン「妹もいるんだ。新しく仕事を見つけようと思う」


店長「そうか。がんばってね」


バルクホルン「あぁ。店長も体とガラの悪い客には気をつけてくれ」


店長「ハハハ、そうするよ」


71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/29(木) 09:43:32.27 ID:MDI5XNQd0
店員A「やめちゃうんすかwwwwさみしくなりますね」


バルクホルン「あぁ、お前もがんばれよ」


店員A「ういっすwwww(どんだけ俺のこと低く見てんだよ)」


バルクホルン「あ、そのコロッケを2つもらおう」


店員A「かしこまりましたwwwwww」


バルクホルン「何をモタモタしている。早く包まんか!」


店員A「はいwwwwww(こいつ・・)」


トゥルーデとクリスのアルバイト日記、コンビ二編終了
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2012/03/29(木) 16:41:53.90 ID:kUCIIHfQ0
おつ
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2012/03/29(木) 20:21:30.01 ID:C4Zq3fsS0
キャバクラはどうでせうか?
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/01(日) 04:00:38.34 ID:Yqv3FJj3o
続きはあるんだよな?
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 10:48:05.98 ID:iH+I9jkq0
きゃばくるぅああるよ!

続きあります(あと2〜3個になると思う
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 10:56:27.39 ID:iH+I9jkq0
バルクホルン「う〜ん、どの求人がいいかな〜〜」ぺらぺら


クリス「あ、タ○ンワーク?」


バルクホルン「あぁ、いろいろと条件をしぼって探してみているのだが決めかねているんだ」


クリス「ふ〜ん、いろいろあるんだね〜」


バルクホルン「クリスはどういうのが私に合ってると思う?」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 11:00:24.26 ID:iH+I9jkq0
クリス「お姉ちゃんならなんでもできると思うけど」


バルクホルン「く、クリス//」


クリス「う〜ん、そうだな〜」ぺらぺら


バルクホルン「わ、私はこれでも昨日首になってしまったんだぞ・・まぁお前の気持ちは嬉しいんだが」


クリス「あ、これなんかどうかな?」


バルクホルン「ん、ネットカフェ?」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 11:10:03.91 ID:iH+I9jkq0
クリス「ほら、お店の写真もあるよ。きれいなところじゃん」


バルクホルン「うむ、だがそういう外面的なところで判断してもいいものか」


クリス「バリ島をイメージしたおしゃれなお店。女性スタッフ多数活躍中だって!お姉ちゃん」


バルクホルン「おぉ、ほんとだな。しかし私はネットカフェをあまり利用したことないが、大丈夫だろうか」


クリス「お仕事は先輩が教えてくれるよ。とりあえず面接受けてみたら?」


バルクホルン「そうだな。実際に自分の目で職場や職員の働きぶりを見ることは大事だな。よし、電話してみる」


クリス「がんばれお姉ちゃん♪」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 11:20:09.77 ID:iH+I9jkq0

〜某ネットカフェ〜

ウィーン

店員B「いらっしゃいませ、こんにちわ〜〜」


バルクホルン「ど、どうも・・あの」


店員B「はい?」


バルクホルン「アルバイトの面接に来たゲルトルート・バルクホルンというものなのだが」


店員B「あっ、はい。それじゃあえ〜〜と、奥のオープン席の方でお座りになってお待ちください」


バルクホルン「了解した」

(オープン席とか言ったな。ここでいいのか?」


「すまない、オープン席っていうのは・・・もういない」




80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 11:25:54.05 ID:iH+I9jkq0
バルクホルン(ほぉ〜、確かに店の雰囲気はいいな。ネットのホームページでも見たけどここはくつろげそうだ)

(ん?あそこにあるのは・・・)


(ストライクウィッチーズ新刊ではないか!!前の巻は宮富士の魔法力が失って終わったんだったな)


(どれどれ)ぱら


店長「お待たせしました〜」


バルクホルン「ひぃっ!?」


81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 11:40:21.55 ID:iH+I9jkq0

バルクホルン「す、すまない。すぐに片づける」ガサゴソ


店長「いいよいいよ、何を見てたの?」


バルクホルン「・・・ストライクウィッチーズだ」


店長「そっかwwww漫画は好き?」


バルクホルン「あぁ、大好きだ」ニコ


店長「お、じゃあコミック担当でもしてもらおうかな」


〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜

店長「それじゃあ、最後に自分のこれだけは負けないっていうのはあるかな?」


バルクホルン「そうだな、責任感は人一倍あるつもりだ。まだ満20という年齢だが自分の中の
厳しい規律(妹を愛する)を守って生きてきた。与えられた仕事は命をかけて果たす!!」


店長「お、おぉ・・・すごい意気込みだね。採用だ」


バルクホルン「ほ、ほんとうか!?」


店長「ハハ、こんなところで嘘なんてついてどうするの?」


バルクホルン「ありがとう店長!私はがんばるからな」ガシ


店長「期待しているよ、それじゃあこれに目を通しておいてもらえるかな」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 11:51:03.60 ID:iH+I9jkq0
バルクホルン「というわけなんだ」


クリス「え〜、そんなに倍率高かったんだ。お姉ちゃんすごいよ」


バルクホルン「フフン、まぁ店長も私の熱い烈火のような熱意に負けたんだろうな」


クリス「どんなこと言ったの?」


バルクホルン「任された仕事は命をかけて果たす覚悟がある・・・とか言ったかな」


クリス「お姉ちゃんそれ軍の人みたいだよwwww」


バルクホルン「あはは、そうかもな。だが働く時間帯がしばら早朝から働くことになった」


クリス「えっ!?何時からなの?」


バルクホルン「朝の6時からだ」


クリス「え〜〜、お姉ちゃんそんな朝早くから大丈夫なの?」


バルクホルン「大丈夫だ!私が本気になれば早起きなど朝飯前だ」


クリス「朝飯前って・・・起きなきゃご飯も食べられないよ」ボソ




83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 12:16:40.12 ID:iH+I9jkq0
バルクホルン「さぁクリス、職が決まった祝いになにかうまいものを作ってくれ!!」


クリス「う、うん」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 12:25:23.53 ID:iH+I9jkq0
翌日 

クリス「・・・うぅん・・朝・・今何時・・・」

AM5:20


バルクホルン(朝の6時からだ)


クリス(お姉ちゃん起きてるよね?)


(一応様子見とこう)もそもそ






85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 12:31:37.58 ID:iH+I9jkq0
ガチャ

〜ゲルト部屋〜

バルクホルン「すぅー・・・すぅー・・・クリスぅ・・」


クリス(お姉ちゃん・・・)


クリス「お姉ちゃん起きて!」ゆさゆさ


バルクホルン「ん?クリス、どうした・・・お姉ちゃんと一緒に寝たいのか・・」


クリス「何言ってるのお姉ちゃん、今日から早朝出勤なんでしょ!?」


バルクホルン「・・・・・・今何時だ?」


クリス「5時半だよ」


バルクホルン「なんだってぇ〜〜!?!?」ガバ


86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 17:55:40.82 ID:iH+I9jkq0
バルクホルン(はぁ・・・はぁ・・・なんとか間にあったようだな)


コンコン


「はーい」


バルクホルン「入るぞ」



ガチャ


87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 18:05:19.95 ID:iH+I9jkq0


バルクホルン「おはよう諸君」


女店員「おはよう・・ございます」


男店員「誰だこいつ?」


女店員2「さぁ」


バルクホルン「私は本日からここで働くことになったゲルトルート・バルクホルンだ。よろしく頼む」


女店員「リネット・ビショップです。バルクホルンさん、よろしくお願いします」ぺこり


男店員「よろしく〜」


女店員2「よろしく、わたしらもう上がるから」


男店員「うわ〜、新人とかめんどくさそ。がんばれよリーネww」


女店員2「アハハハハww」


バルクホルン「ぐっ・・・」


リーネ「ちょっと二人とも、そんなこと言ったらダメですよ」


店員男「じゃあな〜」







88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 18:06:12.06 ID:iH+I9jkq0
以下店員男と女は「男」「女」で進めます。
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 18:11:21.05 ID:iH+I9jkq0
バルクホルン「」


リーネ「バルクホルンさん、男さんが言ったこと気にしないでくださいね」


バルクホルン「あぁ、大丈夫だ。気にしてなどいないぞ」


リーネ「バルクホルンさんはおいくつなんですか?」


バルクホルン「私か?私は満20になる」


リーネ「やっぱり年上だったんですね。大人っぽく見えたのでそうじゃないかと思ってたんです。
私は18なので、リーネって呼んでください」


バルクホルン「いいのか?ここではリーネが先輩なんだぞ」


リーネ「フフ、もう呼んでるじゃないですか」


バルクホルン「あ//」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 18:18:31.20 ID:iH+I9jkq0
リーネ「バルクホルンさん、うちの制服似合ってますね」


バルクホルン「そうか?」


リーネ「はい、背が高くてスタイルがいいのでかっこいいですよ」


バルクホルン「な、何が目的だリーネ。私をおだてても何もでないぞ//」


リーネ「そんなつもりないですよ〜、バルクホルンさんって面白い人ですね」


バルクホルン「そ、そんなことはない!//」


リーネ「気が合いそうな人でよかった〜、それじゃあタイムカード切って仕事に入りましょうか」


バルクホルン「あぁ、そうだな」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 18:31:30.00 ID:iH+I9jkq0
〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜


リーネ「こんな感じで朝はお客さんが少ない分、掃除やコミック整理などの仕事が中心となります。
でもうちのお店はモーニング(パンとポテト)が無料なので来ているお客さんはたいてい頼みますね」


バルクホルン「ふむ、なるほどな。店の環境を整えつつ、客の要望にも臨機応変に応えなければいけない。なかなか骨のある仕事だ」


リーネ「そうですね。初めのうちは大変だと思いますが私も丁寧に教えますのでがんばりましょう」


バルクホルン「ありがとうリーネ。お前が上官でよかった」


リーネ「じょうかん?あぁ、先輩ってことですか?」


バルクホルン「そうだ。改めてよろしく頼む、リーネ」


リーネ「こちらこそ、朝は私と入ることが多いと思うのでよろしくお願いします」


92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 18:50:21.70 ID:iH+I9jkq0
〜ゲルト家〜


クリス「お姉ちゃん、ネットカフェどうだった?」


バルクホルン「あぁ、それなんだがな。一緒に働く相方がとてもいいやつだったぞ」


クリス「へ〜、どんな人なの?」


バルクホルン「私より年下でおっとりしている感じなんだが、芯はしっかりしてそうなやつだった」


クリス「そっかそっか、やっぱりアルバイトも長く続けるには人間関係も大事だもんね。私も安心したよ」クスクス


バルクホルン「な、私は例えひどい上官の元でも簡単にやめたりなんかしないぞ!」


クリス「またまた強がちゃって〜」


バルクホルン「おいクリス、姉をからかうなんて重罪だぞ。そんなお前には・・こうだ〜〜!!」コチョコチョ


クリス「あん!おねえちゃ・・やめて・・くすぐったいよwwwwww」


バルクホルン「こうして、こうだ〜〜!」


クリス「おねえちゃ・・wwwwギブww・・ギブwwwwww」


バルクホルン「あっはっはっはっは」




93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 19:16:31.14 ID:iH+I9jkq0
〜翌日〜

バルクホルン(ふぅ、危ない危ない。またギリギリになってしまった)


「この前もでしたけど、定時確認ちゃんとやってくれてますか?」


「あん?ちゃんとやってるよ〜」


バルクホルン(ん、この声はリーネと男か)


ガチャ


バルクホルン「おはよう」


男「おっ、ほら、バルクホルンも来たんだ。俺らはもう上がるわ」


リーネ「待ってください。まだ話は終わってません」


男「じゃあがんばれよ新人」ドン


バルクホルン「おっ、おい」




94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 19:22:46.90 ID:iH+I9jkq0
リーネ「もう・・・」


バルクホルン「リーネ」


リーネ「バルクホルンさん、おはようございます」


バルクホルン「おはよう、何かあったのか?」


リーネ「いえ、男さん仕事のことでにちょっと確認というか」


バルクホルン「そうか、あいつは逃げるように帰っていったな」


リーネ「はい・・・」

「あ、もうこんな時間。連絡ノートには〜」ぺら

「店長から次の段階へ進むよう言われています。今日もがんばりましょうね」


バルクホルン「あぁ、いろいろ教えてくれ」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 19:32:53.43 ID:iH+I9jkq0
〜〜〜〜
〜〜〜〜



リーネ「お客さんの状況を見ながらですけど、そうですね。この時間帯になったらダスター(ぞうきんみたいな布)
を交換してください」


バルクホルン「これだな」


リーネ「はい。ちょっと注意することとしてそのバケツに入っている液体は特殊なものなので、交換した後は
よく手を洗ってください。じゃないと手がものすごく荒れちゃうんですよ」


バルクホルン「そうか、それは確かに注意が必要だな。助言感謝する」


リーネ「いえ、私は前でやることがありますので、終わったら声をかけてください」


バルクホルン「了解した。ダスター交換はこの私に任せておけ!」


リーネ「フフフ、それじゃあお願いしますね」スタスタ







96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 19:42:14.07 ID:iH+I9jkq0
バルクホルン(よし、ダスター交換完了。定時業務チェック表にも記入OKだな)

「おいリーネ、こっちは片付いたぞ」


リーネ「お疲れ様です。それじゃあ次お願いしてもいいですか?」


バルクホルン「あぁ、なんでも引き受けるぞ」


リーネ「ちょっとこのモニターの56番ブースを見てもらっていいですか?」


バルクホルン「56・・・ん?点滅しているな」


リーネ「そうです。このブースのお客さんは入店してから12時間が経っているので一度清算をしてもらわないといけないんです」


バルクホルン「12時間だと!?こいつは12時間もうちの店にいるのか!?」


リーネ「はい。あと多分寝ていると思うので声をかける時は注意してくださいね」


バルクホルン「まったくしょうがないな。分かった、すぐに行ってくる。起こした客はカウンターまで引っ張り出せばいいんだな?」


リーネ「引っ張り出すっていうか・・・まぁ、連れてきれもらうんですけど」


バルクホルン「分かった。行ってくる」タッタッタ
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 19:46:40.53 ID:iH+I9jkq0
リーネ(ちょっと変わった人だけど一生懸命だな)


(あっ、まただ・・・男さんたちまた物販確認やってないよ)


(レシートもバラバラだし・・・はぁ)


98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 19:52:46.19 ID:iH+I9jkq0
バルクホルン(ここが56番だな、まったく、ここで働いている私が言うのもおかしいが
よくもこんなところに12時間も滞在できるな。いくらネットや漫画が充実しているとはいえ少し異常だぞ」


コンコン

バルクホルン「お客様」

シーン


コンコン


「お客様、よろしいでしょうか」


客「あ〜・・いいよ〜〜」


99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 19:57:59.95 ID:iH+I9jkq0

バルクホルン「失礼します」


ガラーッ


シャーリー「ん〜・・ねみぃ〜〜。店員さん、なんか用?」



バルクホルン「入店して12時間が経っている。一度清算をお願いしたいんだが」



シャーリー「え〜〜、もうちょっとここにいたいよ」


バルクホルン「そういうわけにはいかない。さぁ、カウンターまで来るんだ」


シャーリー「なんだよ〜、お金なら後で払うからさ〜、それでいいだろ?」


100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 20:06:27.83 ID:iH+I9jkq0
バルクホルン「だーめーだ!郷に入れば郷に従えだ。うちの店にいる以上うちのルールに従ってもらうぞ。ちゃんと会員規約2Pの4行目に書いてあっただろうが」


シャーリー「店員さん堅いよ〜、それに会員規約なんて読むやついないっってww」


バルクホルン「とにかくカウンターまでこい」グイ


シャーリー「わぁったよ、おい、そんなに引っ張るなって!」


バルクホルン「うるさい。モタモタするな」


シャーリー「あ〜あ、そんな態度とるんだったら私はもうここを利用しないかもな〜」にやにや


バルクホルン「かまわん。勝手にしろ」


シャーリー「いいのかよ!」


101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 20:18:56.82 ID:iH+I9jkq0

〜〜〜〜
〜〜〜〜


リーネ「バルクホルンさん、今日もお疲れ様でした」


バルクホルン「お疲れリーネ」


リーネ「今日もがんばってましたね」


バルクホルン「あぁ、だがまだまだ分からないことだらけだよ」


リーネ「でもよくやってると思いますよ。昨日教えたことも完璧にできてますし、何より立ち振る舞いが堂々としています」


バルクホルン「そ、そうか?」



リーネ「はい、私が始めたころなんて失敗に続く失敗で、バイト中に泣いちゃったこともあったんですから」


バルクホルン「ほぉ、そんなことがあったのか。リーネはここに入ってどれくらい経つんだ?」


リーネ「高校に入ってすぐ始めましたからもうすぐ4年目でしょうか」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 20:35:28.21 ID:iH+I9jkq0
バルクホルン「4年も!?すごいじゃないか」


リーネ「はい。自分でも長く続いてると思います」


バルクホルン「高校の時からやってるんならお金も相当たまってるんじゃないのか?」


リーネ「いえ、私の家は兄弟がいっぱいいるので、給料はほとんど家に入れてましたのであまり・・・」


バルクホルン「えらいじゃないか!実は私も妹がいるのだが、給料をもらったら一緒に買い物に出かけるのが夢なんだ」


リーネ「そうなんですか、素敵ですね!」


バルクホルン「フフフ、今から楽しみだよ」


リーネ「あ、いけない。すみません、バルクホルンさん私次のバイトがあるので失礼します。またお話聞かせてください」


バルクホルン「あぁ・・・ってリーネ、お前他にもバイトをやっているのか?」


リーネ「えぇまぁ。さっきも言った通り、うちは家族が多いので・・・」


バルクホルン「そうか、がんばれよリーネ」


リーネ「はい、それではお疲れ様でした」タッタッタ


バルクホルン「・・・」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/01(日) 21:01:55.40 ID:iH+I9jkq0
〜翌日〜

バルクホルン(まったく、今日は10分早く出たのに工事のせいでロスを食らってしまった。またギリギリだな)

104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 13:20:10.23 ID:XJDHSc7IO
リーネの家って金持ちだった気がする
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 14:40:08.34 ID:Ckr2Ton00
父が商人で裕福って設定は知ってたのですが、リーマンショックということでよろしくww
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/02(月) 14:55:58.62 ID:RTQnThNb0
リーマンショックならしかたないなww
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 15:43:43.97 ID:Ckr2Ton00
ガチャ


ドン!


バルクホルン「うわっ!・・・」


男「ってーな!ボサっとしてんじぇねぇぞ新人」


バルクホルン「お前が急にドアを開けるからだろ」


男「ふん、むなくそわりぃ」


バルクホルン「おい待て!」


108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 15:48:14.70 ID:Ckr2Ton00
バルクホルン「まったく男め、乱暴なやつだ」


リーネ「・・・・・・」


バルクホルン「おはようリーネ」


リーネ「・・・」


バルクホルン「おいリーネ、どうかしたのか?」


リーネ「あっ、バルクホルンさんおはようございます」


バルクホルン「何か考え込んでいたようだが」


リーネ「いえ、たいしたことじゃありません。気にしないでください」


バルクホルン「そうか、お前はがんばりやんだからな。あんまり無理するなよ」ぽん


リーネ「フフ、ありがとうございます」


109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 16:04:49.11 ID:Ckr2Ton00
リーネ「え〜と、それじゃあ今日はバルクホルンさんには金種管理をやってもらおうかな」


バルクホルン「きんしゅかんり?」


リーネ「はい、お店の一日の売り上げを朝にまとめて本部に入金しなくちゃいけないんです」


バルクホルン「ほぉ〜」


リーネ「入金自体は店長がするので、レジの合計金額と日報に記録されているお金の合計が合っている
かを確認して金庫に入れるまでが私たちの仕事です」


バルクホルン「なんだ。簡単そうじゃないか」


リーネ「言うのは簡単ですが、お金のことなので責任重大ですよ。それにお客さんが清算に来た時は
売り上げも変わるので打ち込みもやり直さなくちゃいけないんです。しかも一度金庫に入れてしまったお金は
店長しか取り出せないんですから失敗は許されません。私だっていまだに金種管理をやる時はドキドキしてるんですよ」


バルクホルン「うっ・・前言撤回だ。ものすごく気を使う仕事だな」ドヨーン


リーネ「フフフ、バルクホルンさんは几帳面そうだから大丈夫ですよ。私も最後に一度確認しますから」


バルクホルン「あぁ。頼りにしているぞリーネ」


リーネ「はい、では今日の仕事をはじめましょう」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 16:14:54.26 ID:Ckr2Ton00
〜〜〜〜
〜〜〜〜


バルクホルン「よし、一応終わったぞ。リーネ、悪いが見てくれないか」


リーネ「は〜い」


「1、2、3・・・20万5016円。はい、合ってますよ。ご苦労様ですバルクホルンさん」


バルクホルン「ふぅ〜、すごく時間がかかってしまった」


リーネ「金種管理は今日のように時間をかけてでも確実な方がいいですよ。今のままで全然大丈夫です」


バルクホルン「だが、私の手際が悪いばっかりに今日はリーネに負担をかけさせてしまった。すまない」


リーネ「何言ってるんですか、最初なんですから当たり前ですよ。それに私たちはパートナーなんですから、そんなの気にしないでください」


バルクホルン「リーネ、ありがとう」


リーネ「はい。それでは上がりましょうか」


バルクホルン「あぁ」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 16:27:11.91 ID:Ckr2Ton00

ガチャ


リーネ「バルクホルンさんは、この後何か予定はあるんですか?」


バルクホルン「私か?そうだな〜、予定というほどでもないが本屋にでも行こうかと思っているぞ」


リーネ「いいですね、ここから近いところですか?」


バルクホルン「あぁ、私のクリス2号でいけば10分もかからないだろ」


リーネ「くりす2ごう?」


バルクホルン「あー、自転車のことだ」


リーネ「自転車に名前をつけてるんですか?ww」



バルクホルン「あぁ//まぁ、その・・なんだ。名前をつけた方が愛着がわくというかなんというか//」


リーネ「バルクホルンさんってホントおもしろい人ですね」クスクス


バルクホルン「うぅ・・・あまりからかわないでくれ//」


リーネ「からかってませんよ。私バルクホルンさんといるととっても楽しい気分になれるんです」


バルクホルン「リーネ」


リーネ「もしよかったら・・私も本屋について行っていいですか?」


バルクホルン「え?あぁ、もちろんだ!リーネも一緒に行こう」



リーネ「はい」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 16:39:38.88 ID:Ckr2Ton00
〜本屋〜

バルクホルン「え〜〜と・・新刊コーナーは」キョロキョロ


リーネ「何かお目当てのものでもあるんですか?」


バルクホルン「あぁ、3日ほど前に発売したものなんだがな。お!これだ」スッ


リーネ「ストライクウィッチーズ?」


バルクホルン「うむ、人間の女がウィッチとなって、魔法や機関銃を使って正体不明の敵と戦い、世界を守る話だ」


リーネ「へ〜〜、おもしろそうですね!でも・・表紙の人は何でズボンをはいてないんですか?//」


バルクホルン「フフン、実ははいてるんだな、これが」


リーネ「う〜ん、どうみてもパンツにしか見えないんですけど・・・」


バルクホルン「リーネは何か見たいものはないのか?」


リーネ「いえ、私はもう十分気晴らしになりました」


バルクホルン「そうか、じゃあこれを買って帰るとするか」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 16:43:39.69 ID:Ckr2Ton00

店員「いらっしゃいませ」


バルクホルン「これを頼む」


リーネ(あれ?バルクホルンさん他にもう1冊買うのかな」


バルクホルン「図書券は使えるか?」


店員「はい、ご利用できますよ」


バルクホルン「悪いが、袋は別にしてくれないか?」


店員「かしこまりました」


バルクホルン「ありがとう」

ガサゴソ

店員「ありがとうございました〜」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 16:58:58.72 ID:Ckr2Ton00

バルクホルン「この後はどうする?もうお昼だが、よかったら近くでご飯でも食べないか?」


リーネ「あぁ・・・すみません。そうしたいのはやまやまなんですけど、そろそろ弟たちが帰ってくるので」


バルクホルン「そうか」


リーネ「せっかくお誘いしていただいたのに、すみません」


バルクホルン「お前が謝ることなんてひとつもない。リーネ、これを受け取ってくれ」


リーネ「これは・・さっきの本屋の」


バルクホルン「あぁ。ストライクウィッチーズの1巻だ。お前にやろう」


リーネ「そんな、悪いですよ」


バルクホルン「お前はバイトに、家事に大変だろうからな。それでも読んで気分転換してくれ」


リーネ「あっ、でも、私お金払います」


バルクホルン「いいんだ。それは私が町のラジオ体操の皆勤賞としてもらった図書カードで払ったしな」


「じゃあなリーネ、また明日だ」



リーネ「バルクホルンさん、ありがとうございました」


バルクホルン「」チリンチリン


「おい、お前たち道に横一列になって歩くな!」





115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 17:10:06.41 ID:Ckr2Ton00
〜バルクホルン家〜


クリス「あ、終わっちゃった」


バルクホルン「面白かったかクリス?」


クリス「うん、でも続きが気になるよ〜」


バルクホルン「次の巻が出るのは3〜4か月後だろうな」


クリス「待ちどおしいなぁ・・・」


バルクホルン「フフフ、まぁそう言うな」


116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 17:31:34.89 ID:Ckr2Ton00
〜翌日勤務終了〜


リーネ「お疲れ様でした」


バルクホルン「ふぅ〜、今日はあっという間だったな」


リーネ「今日は朝からお客さんがけっこう来ましたからね。でもちゃんとさばけてたじゃないですか」


バルクホルン「いや、リーネがいなかったら今ごろ店はまわってないだろうな」


リーネ「そんなことありませんよ。あれでも私はいっぱいいっぱいでしたよ」


バルクホルン「フン、けんそんしおって」


リーネ「フフフ、それでは私は次のバイトがあるので」


バルクホルン「あぁ、またな」


リーネ「次に一緒に入るのは3日後ですね。よろしくお願いします」


バルクホルン「こちらこそだ」


ガチャ


「3日後か」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 17:39:17.68 ID:Ckr2Ton00
〜バルクホルン家〜


バルクホルン(うむ、やっぱりこのシーンはいいな。いつもは抜けている宮富士の引き締まった
表情がたまらんな)パラパラ


クリス「お姉ちゃんまたそれ読んでるの?」クスクス


バルクホルン「あぁ。ウィッチーズは読めば読むほど味が出るというか、世界が広がる気がするんだ」ぺら


クリス「そっか、でもいい加減に寝なきゃダメだよ」


バルクホルン「大丈夫だ。明日は非番だからな」


クリス「そうなんだ、じゃあ私は寝るね、おやすみお姉ちゃん」


バルクホルン「おやすみ、あったかくして寝るんだぞ」


クリス「うん」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 17:48:27.18 ID:Ckr2Ton00
〜2日後〜

バルクホルン(今日はリーネじゃないやつと組むんだったな。もうやることは分かっている。
特に問題はないだろう)


ガチャ


バルクホルン「おはよう」


男「フン、てめぇか」


女「おっつ〜」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 17:50:26.03 ID:Ckr2Ton00
男2「あ〜、はじめまして〜。バルクホルンさん〜、よろしくお願いします〜」


バルクホルン「あぁ、二人で店を回そう。期待しているぞ」


男2「はい〜、どうもです〜」


120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 18:01:16.88 ID:Ckr2Ton00

ウィーン


バルクホルン&男2「いらっしゃいませ」


店長「おはようふたりとも」


バルクホルン「おはよう店長」


男2「おはようございます〜」


店長「どう男2くん、バルクホルンくんは?」



男2「はい〜、新人さんながら本当すごい働きぶりです〜」


店長「それはよかった。しっかりやってくれてるみたいだね」


バルクホルン「もちろんだ。面接の時に約束したからな」


店長「うんうん。これでまぁ、リーネちゃんの後を任せても大丈夫そうかな」


バルクホルン「ん?それはどういうことだ店長」


店長「実はね、リーネちゃんは明日でうちをやめることになったんだよ」


バルクホルン「なんだって!?ホントか店長!!」


店長「うん、昨日いきなり言われて僕もびっくりしたよ。でも本人がもう無理だって言うからね。
残念だけど明日で限りでリーネちゃんとはお別れだ。その分君には期待してるからね、バルクホルン君」ポン


バルクホルン「・・・(うそだ、信じられない)」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 18:09:48.43 ID:Ckr2Ton00
〜勤務終了〜

男2「バルクホルンさん〜、お疲れ様です〜」


バルクホルン「・・・(リーネがやめるだと?どうして急に・・・2日前は笑顔で別れたじゃないか。どうしてだ、リーネに何があったんだ)」


男2「うわ〜、この応援画集ほしいな〜〜」







122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 18:16:53.43 ID:Ckr2Ton00
〜バルクホルン家〜


クリス「お姉ちゃん、私今日の体育のバスケットボールでね、決勝点決めたんだよ」


バルクホルン「あぁ・・・(リーネ)」


クリス「残り5秒くらいの時にパスがきてね、どうしよう〜って思ったんだけど、もうシュート打っちゃえって思って
シュって投げたらきれいに入ったんだよ。すごくない?」


バルクホルン「あぁ・・・」


クリス「お姉ちゃん?」


バルクホルン「あぁ・・・」


クリス「お姉ちゃんどうしたの?疲れてるの?」


バルクホルン「あ、あぁ・・・すまない。少し考え事をしていたんだ」


123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 18:31:46.21 ID:Ckr2Ton00
〜翌日〜

バルクホルン「」


ガチャ


リーネ「あ、バルクホルンさん、おはようございます。今日は早いですね」


バルクホルン「リーネ、ここをやめるって本当か?」


リーネ「・・・はい」



バルクホルン「随分急な話で店長も困ってたぞ。何かあったのか?」


リーネ「えっと・・あの・・・」


バルクホルン「私にも言えないのか?」


リーネ「すみません」


バルクホルン「そうか・・・リーネがやめるのは私としても非常に残念だ」


リーネ「・・・・・・」


バルクホルン「もう時間だ。今日も気を引き締めていこう」


リーネ「はい」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 18:37:14.19 ID:Ckr2Ton00

バルクホルン「オーダーだ。モーニングダブル14番だ」


リーネ「は〜〜い、そこに置いておいてください」


バルクホルン「あぁ」

カチャ


リーネ「よいしょっと」イソイソ


バルクホルン「・・・・・・」


125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 18:46:26.78 ID:Ckr2Ton00

リーネ「バルクホルンさん、14番提供お願いしま〜す」


バルクホルン「分かった、今いくぞ」


リーネ「これです。痛ッ!!」


ガシャン


バルクホルン「大丈夫か!リーネ」


リーネ「あっ」


バルクホルン「どうしたんだ、どこか痛むのか?」


リーネ「大丈夫です」


「すみません、すぐに作りなおします」








126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 18:55:29.92 ID:Ckr2Ton00
〜勤務終了〜


リーネ「バルクホルンさん、さっきはご迷惑をかけてすみませんでした」


バルクホルン「何のことだ?」


リーネ「私が落とした食器を片づけてくれたましたよね。ありがとうございました」


バルクホルン「フフ、あんなもの、なんてことないぞ」


リーネ「はぁ、私ってホントダメですよね。最後の日にミスをしてバルクホルンさんに迷惑をかけちゃうなんて」


バルクホルン「・・・・・・」


リーネ「でもバルクホルンさんがここに残るんですから安心です。やめる私が言うのもなんですが、がんばってくださいね」


バルクホルン「リーネ、本当にやめてしまうのか」グス


127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 19:13:42.74 ID:Ckr2Ton00
バルクホルン「私は楽しかったんだ」


リーネ「・・・・・・」


バルクホルン「ここでお前と一緒に仕事をすることが」


リーネ「・・・・・・」


バルクホルン「朝早くに出勤するとお前がおはようとあいさつをしてくれて、失敗しても私をはげましてくれて、
上がる時には他愛もない話をして別れる」


リーネ「・・・・・・」


バルクホルン「アルバイトという時間だが、お前と一緒にいたくて毎日ここに向かっていたんだと思う」


リーネ「・・・・っ」


バルクホルン「リーネ、短い間だったが私にいろんなことを教えてくれてありがとう。そして私と仲良くしてくれてありがとう。
リーネ、元気で・・な・・・」ポロポロ


リーネ「バルクホルンさん・・・」


バルクホルン「グっ・・涙だけは見せないでおこうと思っていたんだがな・・やっぱりダメみたいだ」ボロボロ


リーネ「泣かないでくださいよ。そんなことされたら・・私だって泣いちゃうじゃないですかぁ〜〜」ポロポロ
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/04/02(月) 19:16:19.32 ID:25a2Ym2Oo
お姉ちゃんもリーネちゃんもいい子や・・・
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 19:52:56.19 ID:Ckr2Ton00
リーネ「私だって・・やめたくないよ」グス


バルクホルン「じゃあどうして!?」


リーネ「私だって、バルクホルンさんとこんな形でお別れしたくないよ・・でもこうするしかなかった」


バルクホルン「おいリーネ、何を言っているんだ」


店員C「うい〜っす、交代っすよ」


店員D「あぁ〜、けっこうお客さん入ってるな」


バルクホルン「あ」


リーネ「ありがとうございました。私もバルクホルンさんのこと、大好きでした」ニコ

ガチャ

タッタッタッタ


バルクホルン「リーネ、待ってくれ!!リーネェ!!!!」


店員C&D「・・・・・・」


130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 20:10:43.91 ID:Ckr2Ton00

店員C「そうだそうだ、リーネちゃん今日でやめちゃったんだよな〜」


店員D「え!?マジ!?ってか今?今じゃん」


バルクホルン「うぅ・・・リーネぇ」


店員C「D慌てすぎww」


店員D「あぁ〜・・・俺がここで働く楽しみがひとつ減ったよ」


店員C「いい人だったのにな」


店員D「つーか、なんでやめたん?」


店員C「俺もよく知らないんだけど男さんと仕事のことで揉めてたらしいぞ」


バルクホルン「!!」


店員D「あ〜男さんか、あの人はいろいろ問題あるらしいね」


店員C「うん、不真面目な男さんを注意できるのはリーネちゃんくらいしかいなかったからな。これからどうなるんだろう」



バルクホルン「おいお前たち!!」グワっ


店員C&D「はい」


バルクホルン「その話、詳しく聞かせてくれ」


店員C「でも、もう俺たちシフト入らなきゃ」


バルクホルン「そんなのどうでもいいだろ!!」


店員C「え〜〜〜!!」


131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 20:20:47.29 ID:Ckr2Ton00
店員C「っていうか俺より、店員Aさんの方が詳しいと思いますよ」


店員D「そうだな、一緒な時間帯に入ってるし。バルクホルンさんもリーネちゃんと男さんが揉めてるとことか見たことないんすか?」


バルクホルン「・・・」


(そう言えば、事務室から言い合ってるのは何度か聞いたが・・・そんな深刻なことだって気づかなかった)


バルクホルン「すまない。Aの連絡先を知りたいんだが」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 20:23:14.80 ID:Ckr2Ton00
店員C「それならこのファイルにありますよ」


バルクホルン「ありがとう、手間をかけさせたな」


店員C「いえ」


店員D「そんじゃ僕らシフト入りますわ」


ガチャ
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 20:34:37.10 ID:Ckr2Ton00
prrrrrrrr♪
prrrrrrrr♪
prrrrrrrr♪


バルクホルン(店員Aめ、何をやっている。早くでろ)


ガチャ


「もしも〜〜し〜、Aです〜〜」


バルクホルン「バルクホルンだ、お前に聞きたいことがある」


「あ〜、バルクホルンさん〜、どうしたんですか〜〜」


バルクホルン「二日前、お前とリーネがシフトに入った日、リーネの様子に何かおかしいことはなかったか?」


「・・・といいますと〜?」


バルクホルン「男と言い合ったりとか、そういうことはなかったかと聞いてるんだ」



「・・・・・・」


バルクホルン「どうしてだまる!?」


「まいったな〜〜」


バルクホルン「何がだ!?おい、答えろA!!」


「こんなこと言うのもなんですけど〜〜、バルクホルンさん〜、覚悟はありますか〜?」


バルクホルン「覚悟だと!?」

134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 20:45:58.05 ID:Ckr2Ton00

「はい〜」


バルクホルン「ええい、早く言え!」


「分かりました〜〜〜」

〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜

「つまりリーネさんは、あなたを守るためにやめたんです」


バルクホルン「そんな・・・・・・」


バルクホルン「お前は・・リーネがそんな状況だって知りながら、どうして助けてやらなかったんだ!?」


「だって〜〜、僕が助けて男さんに目をつけられたら〜〜、後で怖いじゃないですか〜〜」


バルクホルン「くっ・・・お前にもいろいろと言いたいことはあるが今は男だ」


「バルクホルンさ〜ん、何をするのか知りませんが〜、リーネさんはあなたを助けるために
自分を犠牲にしたんです〜、それを無駄にしちゃあいけないと思うな〜〜」


バルクホルン「そんなこと私は頼んでいない!」


ガチャン!


バルクホルン「リーネのバカものめ・・・」





135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 20:53:20.72 ID:Ckr2Ton00

ガチャ


店員C「あれ〜、バルクホルンさんまだいたんすか?wwwwww」


バルクホルン「おいC」


店員C「はい」


バルクホルン「お前は一応シフトリーダーだったな」


店員C「いや〜、それほどでもwwwwww」


バルクホルン「そんなお前に頼みがある」


店員C「しょうがないっすねwwwwww特別っすよwwww」


バルクホルン「」スっ


店員C「電話?なんすか」


バルクホルン「これで男を呼び出してくれ。新人の私が呼んでもあいつは無視をするだろう」


店員C「えぇwwwwまじっすかwwwwww」


バルクホルン「お前にしかできないんだ。頼む」


店員C「・・・分かりました」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 21:08:13.78 ID:Ckr2Ton00
男「ったく、非番なのに呼び出しやがって・・くだらねぇことだったらただじゃおかねぇぞ」ブツブツ


ガチャ


「おうC、来てやったけど何の用だ」


バルクホルン「よく来たな男」


男「あん?新人のくせに俺に気安く話しかけてんじゃねぇぞ」


バルクホルン「まぁそう言うな、そこに座れ」


ガシャン


男「なめてんじゃねぇぞコラァ」


バルクホルン「Aから聞いたぞ」


男「あん?」


バルクホルン「お前がリーネを脅してここをやめさせたことをな!!」
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 21:11:57.52 ID:Ckr2Ton00
リーネ「・・・・・」

バルクホルン(グっ・・涙だけは見せないでおこうと思っていたんだがな・・やっぱりダメみたいだ)


リーネ(バルクホルンさん、泣いてたな)


バルクホルン(実は私も妹がいるのだが、給料をもらったら一緒に買い物に出かけるのが夢なんだ)


リーネ(でも・・これでよかったんだよね)
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 21:22:44.72 ID:Ckr2Ton00
2日前

リーネ「男さん、いい加減にしてください。定時業務はちゃんとやってくださいっていつも言ってるじゃないですか」


男「うっそだ〜、ちゃんとやったって」


リーネ「やってません。いつまでもそうやってごまかせると思ったら大間違いですよ」


男「」イラ


リーネ「他のパートナーさんはみんなやってるんです。みんなでお店をよくしていこうってがんばってるんです。
そこで男さんだけやらないっていうのはやっぱりおかしいと思います」


男「ちっ」


リーネ「どうして男さんは協力してくれないんですか?男さんだってこのお店の仲間じゃないですか。
一緒にお店をよくしていきましょうよ」


男「うぜーんだよ、そういうの」


リーネ「なっ・・分かりました。ここまで言ってもやってくれないっていうなら仕方ありませんね。
男さんが仕事をさぼっていること、店長に言いますから」



男「おい」グッ


リーネ「きゃっ!!男さん、何するんですか」


男「てめぇ、あんまなめてんじゃねぇぞ」ギュウゥ・・・


リーネ「痛い、離してください!!」
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 21:31:32.26 ID:Ckr2Ton00
男「俺が本気になりゃ、てめぇは一生働けない体になっぞ」グィ〜


リーネ「はなして・・・ください」パン


男「ぶっ!!・・・てんめぇ、やりやがったな。マジでやっぞ」


リーネ「私だって本気ですから!女だからってあんまりなめてると痛い目見ますよ」


男「言ってろ」


リーネ「うっ・・えい!」シュ


ヒュンヒュン


男「そんなもんあたらねぇよ。俺は昔ボクシングをやってたんだ。チェックメイトだ」

ドン!!


リーネ「あっ・・・(やられる)」





140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 21:42:32.42 ID:Ckr2Ton00

わ〜〜たしぃ〜にで〜きること〜〜♪

ひと〜つず〜つかなえたい〜〜♪


男「ん?てめぇのケータイか?」ス


リーネ「ちょっと、勝手に見ないでください」


男「うっせぇ」ドン


リーネ「きゃあっ!!」


男「誰だ、こんな時に」

パカ

From  バルクホルン
件名  私だ!

どうだ、リーネ
ストライクウィッチーズ面白いだろう?^^


男「バルクホルン、か〜くだらねぇ」


リーネ「バルクホルンさん、返してください!!」


男「そう言えばてめぇはこいつとえらい仲がいいみたいじゃねぇか」


リーネ「男さんには関係ないことです」


男「なるほどね。よし、じゃあついでにこいつも血祭りにあげようかね」


リーネ「!!」


男「ヒッヒッヒ、こりゃあいいwwwwww」






141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 21:50:00.19 ID:Ckr2Ton00
リーネ「バルクホルンさんは関係ないじゃないですか。私が気にいらないなら
私だけを殴ればそれでいいじゃないですか」


男「いーやダメだ。こいつは新人のくせに生意気だからな」


リーネ「・・・やめてください」


男「あん?」


リーネ「バルクホルンさんには手を出さないでください、お願いです」


男「ヒャハハハハハハ、今更そんなこと言われたって知るかよ」


リーネ「バルクホルンさんは、私の大切なお友達なんです、男さん、やめてください!!」


男「そんなの俺には関係ないね、むかつくからボコすまでだ」


「俺はどうせクビになるんだ。こうでもしねぇと割があわねぇよなwwwwww」


142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 22:00:16.71 ID:Ckr2Ton00
リーネ「分かりました。店長には言いませんし、今後男さんに注意もしませんから・・これでいいですよね?」


男「いーや、ダメだね」


リーネ「そんな・・じゃあどうしたらいいんですか!?」


男「お前はここをやめろ」


リーネ「え?」


男「今までくだらねぇことをグチグチ言われ続けて頭にきていたが、今日でもう完全に切れた。
もうてめぇのそのにやけた面見たくないからな。やめろ」


リーネ「そうすれば、バルクホルンさんには手を出さないんですね?」


男「あぁ」


リーネ「分かりました。私はこのお店をやめます。その代り約束は守ってくださいね男さん・・」グス


男「分かった分かったwwwwあひゃひゃひゃひゃひゃwwwwww何泣いてんだよwwww腹いてぇwwwwww」


店員A(まずいな〜〜、これは入れない〜〜)
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/03(火) 20:40:12.90 ID:26e6GzsDo
足りない…圧倒的に(シャーゲル分が)足りない…
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/03(火) 20:43:21.61 ID:1DILEuz1o
シャーリー出てきたじゃないですかー
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/03(火) 22:36:26.80 ID:2lQG0VsB0
〜事務室〜


男「俺がリーネを脅してやめさせた?」


バルクホルン「あぁ、とぼけたって無駄だぞ」


男「おいおい、勘違いするなよwwww取引の交換条件としてあいつがやめることが含まれたいただけだ。
俺は何も強要してないぞ。あいつがやめることを選らんだんだ」


バルクホルン「屁理屈をこねおって!そもそもお前の日頃からの怠慢が原因なんじゃないか。
それを注意されて逆切れか?情けないぞ」


男「ごちゃごちゃうっせーな〜、新人のくせに」


バルクホルン「新人だから何だ?私が新人でお前に迷惑をかけたか!?
少なくとも私はお前なんかより高い意識で仕事にのぞんでいる。
古株であることをいいことに新人をバカにするお前なんか偉くもなんともないぞ」


男「・・・・・・」












146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/03(火) 22:59:11.62 ID:2lQG0VsB0
バルクホルン「どうした、何か言い返してみたらどうなんだ」


男「やっぱむかつくわ、てめぇ」


バルクホルン「フン、あいにくだが私もだぞ男」


男「なぁ新人、俺と勝負をしないか?」


バルクホルン「勝負だと?」


男「あぁ。お互い気に入らないもの同士、もう口喧嘩はいいだろ」


バルクホルン「・・・なるほどな、読めたぞ。リーネと私に手をあげないと約束した以上私には手を出せない・・
が互いに殴り合う分には例外ということか?」


男「・・・」


バルクホルン「まったくあきれるぞ。お前らしい卑怯なやり方だ」


男「なんとでも言え、それでやるのか?やらねぇん」


バシーン!


男「ぶふぉッ!!・・・」


バルクホルン「先制パンチだ、男」


147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 23:01:01.23 ID:nneBmxdio
ご褒美です
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/03(火) 23:03:24.02 ID:2lQG0VsB0
〜公園〜


リーネ「・・・」


(もういっぱい泣いた。引きずっても仕方がないよね)



(今何時かな?ケータイ、ケータイ・・・)


(あれ、ない?おかしいな、事務室に忘れてきちゃったのかな)



リーネ「・・・」


(戻りづらいけど、取りにいかなきゃ)
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/03(火) 23:03:36.24 ID:cmrGAtFM0
さようなら男、遺書を書いていないのは残念だったな
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/03(火) 23:06:52.31 ID:2lQG0VsB0
お前らちょっと待てよwwww 今いいところなんだよwwwwww

151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 23:17:21.96 ID:JRHIy2Wfo
俺達のお姉ちゃんがたかがボクシング経験者ごときに負けるわけなかろう
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/03(火) 23:17:22.35 ID:2lQG0VsB0
リーネ(う〜・・・やっぱり入りづらいよ〜。でもケータイがないと困るし)


ドン!!ゴトゴト!!ガラガラガシャーン!!!!


リーネ(なになに!?すごい物音がするんだけど)


ガチャ


リーネ「あの・・・!!」
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/03(火) 23:28:29.46 ID:2lQG0VsB0

リーネ「あ・・・」


バルクホルン「ぐっ・・・リーネ」


リーネ「バルクホルンさん!!」



男「はぁ・・・はぁ・・・手こずらせやがって」


バルクホルン「ちくしょうめ・・うぅ」


リーネ「なんで・・男さん、バルクホルンさんには手を出さないって約束したじゃないですか!!」


男「うっせぇ!!こいつが先に手を出したんだ・・」


バルクホルン「リーネ、外に出ていろ。私はこいつの腐りきった性根をたたきなおさなければいけないんでな」


リーネ「やめてください、もうボロボロじゃないですか」


男「おう来いよ、次こそ立ねぇようにしてやるからよ」


リーネ「やめてください、バルクホルンさぁん!!」


バルクホルン「はぁ・・はぁ・・男〜〜〜!!」


ボコォ!!



154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/03(火) 23:38:00.79 ID:2lQG0VsB0
バルクホルン「うぐぅ!?・・・」ガク


男「どうだ、今の効いたろ?おん?wwww」


バルクホルン「・・・そんなへなちょこパンチじゃ、蚊の一匹も殺せんぞ」


リーネ「お願い、もうやめて」



男「そうかよ!!」


バコォ!!


バルクホルン「かはぁっ!!・・・」グラ・・バタリ


リーネ「お願い、助けて!誰か」


男「おーおー、何寝てんだよ。もっと遊ぼうや、バルクホルンよ〜〜」


バルクホルン「・・・・・・」


男「[ピーーー]や」グッ


リーネ「誰か助けてぇーー!!!!」


シュッーー






155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/03(火) 23:52:33.15 ID:2lQG0VsB0

「うわあああああああ」


ドン!


男「あぁ?なんだてめぇはぁ〜!?」


A「バルクホルンさんを離せ〜〜」グイ〜


リーネ「Aさん」


男「しゃらくせぇ!!」

バコン!!


男「がぁっ」


C「A〜、助けにきたぞwwwwww」


D「リーネちゃん、俺らかっこよくね?」


リーネ「Cさん・・Dさんも」


A「リーネさんはバルクホルンさんを連れて逃げてください〜」


C「ここは俺たちに任せな!うは〜wwこれ言ってみたかったんだよなwwwwww」


D「リーネちゃん、今度一緒にご飯いきましょう」


リーネ「グスっ・・みなさん、ありがとう・・・ございます」ポロポロ


「バルクホルンさん、みんなが・・助けに来てくれました。逃げますよ」


バルクホルン「・・・・・・」


タッタッタ



ガチャ


リーネ「逃げなきゃ、バルクホルンさんを安全なところに連れていかなきゃ」











156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/04(水) 00:03:11.48 ID:Nnqg7LE90
〜公園〜


リーネ「はぁ・・・はぁ・・(ここまでくれば大丈夫かな)」ゴト


バルクホルン「・・・・・」


リーネ(口を切ってる。血がひどいよ)フキフキ


(顔もこんなに腫れて・・痛々しいな)スッ


(守れると思ったのに、どうしてこんなことに・・どうして)ぽろぽろ


バルクホルン「うぅ・・・ぐっ」



リーネ「バルクホルンさん!!」




157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/04(水) 00:11:45.74 ID:Nnqg7LE90
バルクホルン「リー・・ね」


リーネ「ダメです、無理にしゃべらないでください」


バルクホルン「!!男はどうした?」ハッ


リーネ「大丈夫です、男さんはいません。AさんやCさんたちが助けてくれました」


バルクホルン「なんだと!?あいつらは・・大丈夫なのか?」


リーネ「・・・はい。その後すぐに店長が来て、警察の人を呼んで男さんは・・(本当のこと言ったらバルクホルンさん
は絶対に戻るって言うよね。私、これ以上バルクホルンさんが傷つくのを見るのは耐えられない)


バルクホルン「そうか・・あいつら、今度礼を言わねばならないな」


158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/04(水) 00:21:57.24 ID:Nnqg7LE90

バルクホルン「イテテ・・男のバカ者め。あいつは力の加減というものを知らないのか」


リーネ「・・・・・」


バルクホルン「なぁリーネwwww」


リーネ「バルクホルンさんもバカです」


バルクホルン「なんだと?」


リーネ「なんであんな無茶するんですか!!あんな人と殴り合うなんてバルクホルンさんも大バカですよ!!」


バルクホルン「ハハハ、もしかしたら勝てるかと思ったんだがな。さすがに無理だったようだ」


リーネ「どう見たって勝てっこないです!!現にこんなボコボコニされて」


バルクホルン「・・・・・・」


159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/04(水) 00:41:27.61 ID:Nnqg7LE90
リーネ「私が・・バカみたいじゃないですか」グス


バルクホルン「すまないリーネ、お前が私のために自分を犠牲にしたこは知っていた」


「だけど・・私はどうしても許せなかったんだ」ギリ


「リーネは何も悪くないのに、あんなやつのせいで・・・・うちをやめることになるのが
悔しくて、悲しくて・・どうしても許せなかったんだ」ボロボロ


リーネ「・・・・・・」


バルクホルン「うわぁ〜〜〜ん」ボロボロ



リーネ「バルクホルさん(こんなに人を愛おしいと思ったことはない)」


バルクホルン「リーネェ〜〜」ボロボロ


リーネ「・・(私は、この人のためならなんだってできる)」


バルクホルン「うぅ〜・・」


リーネ「泣かないでください、バルクホルンさん」


バルクホルン「そう・・だな。私としたことがつい感極まってしまったようだ」グス


「すまない、もう大丈夫だ」


リーネ「」ギュ


「バルクホルンさん、愛してます」チュ



バルクホルン「!!」




リーネ「はい。絶対にやめません。
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/04(水) 01:06:41.14 ID:Nnqg7LE90
その後、店に本物の店長が現れる。屑中の屑の男は先に手を出したのはお姉ちゃんだと言う。
防犯カメラには確かにお姉ちゃんが先にパンチした映像が収められていた。リーネはじめ、Aたちは
お姉ちゃんをかばったが喧嘩両成敗ということで男とお姉ちゃんは両方首になってしまう。


以上トゥルーデお姉ちゃんと妹クリスのアルバイト日記ネットカフェ編終了


あと家庭教師編とカールズバー編書きたかったんですが、今日の台風で家が丸ごと飛ばされたので
家を全部取り戻したらまた書きたいと思います。
読んでくれた人いたらありがとう
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 01:36:37.13 ID:ELwkdmYFo
>>160
>今日の台風で家が丸ごと飛ばされたので
どういうことなの……
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/04(水) 05:31:14.06 ID:sVTsdWufo
おつおつ
全部取り戻したらってのもどういうことなの…
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage saga]:2012/04/04(水) 07:15:42.94 ID:/XWFa27T0
おいおい、まさか河原のブルーシート+段ボールじゃねーだろうな
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/04(水) 15:54:22.47 ID:Nnqg7LE90
あと補足として、リーネちゃんはまたこのネットカフェで働けることになったから!!
お姉ちゃんのがんばりは決して無駄じゃなかったってことでよろしくお願い。

ちなみに男は引っ越しのサ○イに行ったらしい
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 03:45:16.29 ID:h4mkI1Mb0
再開します
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 03:52:12.17 ID:h4mkI1Mb0
〜自宅〜


カチャカチャ


バルクホルン「う〜〜ん・・・今度はどこで働こう」



先日男との乱闘事件でネットカフェを首になったバルクホルンは早くも次の職場を探していた。



(アルバイトをやるのだから、当然お金は欲しい。だが、本当にそれでいいのか?)



(もっと人を笑顔にしたり、役に立てる仕事はないだろうか・・)



167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 03:55:53.96 ID:h4mkI1Mb0

バルクホルン「なに!?時給1200円だと!!・・なんだパチンコか。私はこういう騒がしいところは好かん、
時給は魅力的だが別のところにしよう」


ガチャ


「ただいま〜」


バルクホルン「!!(おっ、クリスが帰ってきたようだな)」
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 04:01:01.21 ID:h4mkI1Mb0
バルクホルン「おかえりクリス」


クリス「ただいまお姉ちゃん」


女の子1「こんにちわ、はじめまして」


女の子2「おじゃまします、お姉さん」


バルクホルン「お、お姉さん//」


クリス「お姉ちゃん、友達連れてきちゃったけど大丈夫だった?」


バルクホルン「も、もちろんだ!さぁ二人ともあがってくれ」


女の子1「わ〜、クリスちゃんの家だ〜」


女の子2「うわ〜、大きいね」


クリス「そんなことないよ//」


キャッキャッ





169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 04:08:00.63 ID:h4mkI1Mb0
バルクホルン(クリスが友達を連れてきたぞ)


(クリスの姉として私はどうふるまうべきなんだ?」


(これは重要だぞ。私の行動によってクリスとあの子たちの今後の友好関係にも影響しかねない・・!!)



(落ち着くんだ、ゲルトルート・バルクホルン。そしてよく考えろ)



(・・・・・・そうだ!!)



「すまない、私はちょっと家をあけるぞ」



クリス「お姉ちゃん、どこかにおでかけ?」



バルクホルン「まぁな、私以外の者が来ても絶対にドアを開けてはダメだぞ!!いいなクリス?」


クリス「う、うん・・・」


バルクホルン「よし、じゃあいってくるぞ」なでなで


クリス「あ」



バタン
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 04:12:27.17 ID:h4mkI1Mb0
〜コンビニ〜


ウィーン


店員「らっしゃあせえwwwwww」


バルクホルン「」



店員「あ!バルクホルンさんじゃないですかwwwwwwおひさしぶりですwwwwww」



バルクホルン「」



店員「・・・ww(無視かよ)
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 04:14:46.56 ID:h4mkI1Mb0
バルクホルン「これと、お!最近はこんなものもあるのか」ガサゴソ


「フフフこんなものかな」


(待ってろクリス、お姉ちゃんはお菓子とジュースを買って帰るからな)



(これであの子たちも喜んでくれるといいのだが)
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 04:21:43.00 ID:h4mkI1Mb0

店員「いらっしゃいませwwwwww」


ピ♪

ピ♪

ピ♪


店員(ピザポテト)


バルクホルン「・・・・・のむ」


店員(チョコレート菓子のファミリーパックに2Lのジュース、パーティーでもやるのかなww)


バルクホルン「おい!!聞いているのか!?」


店員「え?wwww」


バルクホルン「コロッケを4つ頼むと言ってるだろ!!」


店員「はいwwwwすぐにwwwwwwww(バルクホルンさんうちのコロッケ好きだな)」




173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 04:26:02.70 ID:h4mkI1Mb0

女1「あ〜、もう飽きた〜〜」


クリス「女1ちゃん、今始めたばっかじゃん」


女1「だってよく分かんないだもん」ブーブー


クリス「もうちょっとがんばろうよ〜」


ガチャ


バルクホルン「ただいま」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 04:34:16.98 ID:h4mkI1Mb0

クリス「おかえりお姉ちゃん」


バルクホルン「おっ!3人で宿題か?偉いじゃないか」


女1「いや〜、それほどでも〜」


女2「変わり身はや!!」


バルクホルン「そんな宿題をがんばってる3人に差し入れだ」ドン


女1「うわ!!お菓子がいっぱい」


女2「あ〜、これ懐かしい」


ワイワイ


クリス「お姉ちゃん、これを買いに行ってたの?」


バルクホルン「あぁ、せっかくお前の友達が遊びにきたんだ。これくらいしなきゃ私の気がおさまらん。
さぁ、遠慮せずに食べてくれ」


クリス「お姉ちゃん、ありがとう」


女1&女2「あざーす!!」




175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 04:46:41.35 ID:h4mkI1Mb0

バルクホルン「ところで何を勉強していたんだ?」ペラペラ



「英語か、なになに?To不定詞の用法か」


クリス「うん、先生がここは重要だからテストに出すぞって」


女の子1「実はここ分からないんですけど、お姉さん分かったりします?」


バルクホルン「う〜ん・・・」


女の子2「お姉さんでも分からないなら仕方ないね、明日先生に聞きにいこっか」


バルクホルン「いや、ちょっと待て、もう一度見せてくれないか」


「ふむふむ」


女の子1「どうですかお姉さん?」


女の子2「お姉さんがんばってください」


バルクホルン「う〜ん、やっぱり無理だ」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 04:57:01.70 ID:h4mkI1Mb0
女の子1「そうですか」シュン


バルクホルン「だが二人が『教えて、お姉ちゃん!!』って言ってくれたら分かる気がするな」


女の子2「はい?」


バルクホルン「いや、別に無理にとは言ってないぞ、ただ私はここで分からないままにしとくのは非常に
もったいない気がするんだがな〜」


女の子1&女の子に「教えて、お姉ちゃん!!」


バルクホルン「よし、じゃあいくぞ。To不定詞には大きく分けて名詞的用法と形容詞的用法、さらに副詞的用法がある。
それぞれ和訳すると 〜すること、〜ため、〜のなどと訳すが、訳し方から用法を特定するのはあまりおススメしない。
ポイントはTo不定詞が何にかかってくるくるかを見極めるのが重要だ。この問題でいうとー」



177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 05:15:09.50 ID:h4mkI1Mb0
ーーーーー
ーーーーー


クリス「お姉ちゃんさっきはすごかったね。女1ちゃんも女2ちゃんも
お姉ちゃんが教えた後練習問題スラスラ解けてたよ」


バルクホルン「なに、私は基礎を少し私の言葉に置き換えて説明しただけだ。たいしたことではない」


クリス「でもやっぱすごいよ!!そうだ、お姉ちゃん家庭教師とかやってみたら?」


バルクホルン「家庭教師?だが、私の最終学歴はストライク学園高等学校だ。高卒の私など、とってくれるところなんかないさ」


クリス「別に家庭教師になる人がみんな大学生や大学を卒業した人ばかりじゃないみたいよ。それにお姉ちゃん
高3の時に医学部受験を勧められたほどだし、絶対にいけると思うけど」


バルクホルン「そうだな〜、家庭教師か。うん、案外いいかもしれんな」


クリス「でも、さっきみたいなことはやめてほしいな・・」


バルクホルン「ん?なんのことだ」


クリス「私以外の人にお姉ちゃんをお姉ちゃんって呼んでほしくない//」


バルクホルン「クリス・・すまない、私は立派な家庭教師になるぞ」ギュ


クリス「うん、がんばってね。お姉ちゃん」



こうして、ゲルトルート・バルクホルンは次の仕事は家庭教師にすると決めた
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/11(水) 10:52:21.72 ID:+PbUZ8FCo
家は回収したのか
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 22:33:07.90 ID:h4mkI1Mb0

バルクホルン「ふぅ・・・(やはり家庭教師は現役○○大生、○○大卒という看板が必要なようだ)」


(高卒の私が先生になるなどはじめから無理だったのだろうか)ドヨーン



「気分転換にちょっと外に出てみるか」


ガチャ
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 22:43:20.23 ID:h4mkI1Mb0

バルクホルン(桜もだいぶ散ってしまったなぁ)ツカツカ



(最近はいろいろ忙しくてゆっくりと四季を感じる暇などなかったが・・・)



(桜は散ってもまたきれいに咲くことができるは私はどうだ?)



(連戦連敗じゃないか)




通行人「なぁーなぁー、今日ゲーセン行こうぜ!!wwwwww」


通行人2「え〜、金ねぇよwwwwww」



バルクホルン「・・・・・・」


(うっ・・私はこの先ちゃんとやっていけるのか?正直不安で仕方がない)トボトボ


「ん?」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 22:50:06.75 ID:h4mkI1Mb0
〜コンビニ〜


店員A「ありゃしたwwwwww(バルクホルンさんまたコロッケ買ってったwwwwww)」


ウィーン



バルクホルン「下を向いちゃだめだな。うん、うまい!」ホカホカ



(いっそクリスと一緒にコロッケ屋なんかはじめてみるか?フフフ、それはそれで楽しそうだな)


(だが、飲食店でも開業して3〜4年以内に75%以上が廃業しているらしいからな・・・現実は厳しい)


182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 23:15:38.39 ID:h4mkI1Mb0


???「トゥルーデ?」


バルクホルン「!?」クルッ


ミーナ「やっぱりトゥルーデじゃない。久しぶりね」


バルクホルン「おぉミーナ!!久しぶりだな〜」


ミーナ「ストライク学園を卒業して以来ね、2年ぶりかしら」


バルクホルン「そうだな、あれからもう2年も経つのか」


ミーナ「フフフ、卒業してからもあなたのことはずっと気になっていたのよ」


バルクホルン「私もだ。学園の時は仲良くしてもらってたからな」


ミーナ「ところでトゥルーデ、あなたは今何をしているのかしら?」


バルクホルン「あっ・・・」




183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 23:16:22.19 ID:h4mkI1Mb0
こっからって時に電話きた 後で再開します
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/12(木) 00:00:15.97 ID:uj5Rqnjy0

バルクホルン「えっと・・・そのだな。今日はいい天気だなミーナ、ハハハ」



ミーナ「そうかしら?すごく雲がかかってるけど」



バルクホルン「そうだ!ミーナ、昨日の巨人×阪神は見たか?」



ミーナ「あなた、野球に興味ないみたいなこと言ってたけど見るようになったの?」



バルクホルン「まぁな、その・・ほら!上司が野球好きでwwwwww」



ミーナ「トゥルーデ、無理しなくていいのよ。ちなみに昨日は大雨で野球中継なんてやってなかったわ」



バルクホルン「あっ・・・」シュン

185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/12(木) 00:14:42.49 ID:uj5Rqnjy0


ミーナ「さっきも暗い顔して歩いてたけど、何か悩み事でもあるの?」



バルクホルン「いや・・・ミーナには関係のないことだ」


ミーナ「何を言っているの!?私とあなたと仲じゃない!困ったことがあるなら相談してよトゥルーデ」グスッ


バルクホルン「実は、仕事を探してるんだがなかなかうまくいかなくて」


ミーナ「仕事を?」


バルクホルン「あぁ、知っての通り私はいろいろあって進学はしなかった。
だが、それから働くわけでもなくただ家で日々を食いつぶすような生活を送っていたんだが、
先日ついにクリスからも愛想を尽かされかけてな・・なんとか働いてみてるんだがどれもうまくいかなくて」



ミーナ「そうだったの、ごめんなさいねトゥルーデ。あなたも辛かったでしょ?」



バルクホルン「うっ・・・グス・・・私はこの先が不安で仕方がないんだ。ミーナ、だすけてくれ」ポロポロ



ミーナ「分かったわ。私が絶対になんとかしてあげるから、もう泣いちゃだめ。妹のクリスちゃんも
いるんだからあなたがしっかりしなきゃいけないの、いいわねトゥルーデ?」ギュッ


バルクホルン「わがった・・グスっ」








186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/12(木) 00:39:14.31 ID:uj5Rqnjy0
〜自室〜


バルクホルン(ミーナはあぁ言ってくれたが、これは私の問題だ。私自身も明日からまた就職活動だな)


ひと〜り〜じゃなき〜そうな〜♪ひろいそら〜でも〜♪



「おっと、電話か?ミーナ!!」


ピ♪


バルクホルン「私だ」


ミーナ「トゥルーデ、こんな時間にごめんなさいね」



バルクホルン「いや、問題ないぞ。何かあったか?」



ミーナ「実は私がバイトをしている塾の塾長にあなたのことを話したところやる気があるなら一度面接をしたいって言ってるの」



バルクホルン「な、本当か!?」パァ



ミーナ「えぇ、都合の悪い日にちや時間帯はあるかしら?」



バルクホルン「そんなのない、私はいっつ・・いつでもいいぞ!!」


ミーナ「フフフ、分かったわ。それじゃあまた明日塾長と会うから、詳しいことが決まったらまた連絡するわね」



バルクホルン「あぁ!よろしく頼む!!」



ミーナ「それじゃあおやすみなさい、トゥルーデ」



バルクホルン「待ってくれ!!」



ミーナ「あら?まだ何か?」



バルクホルン「ミーナ、ありがとう」



ミーナ「どういたしまして、もしこの先私が困ったことがあったらあなたも助けてくれるかしら?」


バルクホルン「もちろんだ!!絶対助ける、約束するぞ」


ミーナ「それじゃあお互いさまってことね、おやすみなさいトゥルーデ」


バルクホルン「ミーナ、本当にありがとう。おやすみ」


ピ♪
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/12(木) 00:58:57.77 ID:uj5Rqnjy0
〜某塾〜


ガチャ


バルクホルン「失礼します」


塾長「ん?君は」



バルクホルン「お初にお目にかかる。私はゲルトルート・バルクホルンというものだ。
友人の紹介でここで働くために面接をしにきたんだが」



塾長「おぉ〜、君がバルクホルン君か。私はこの扶桑進学塾塾長の塾長というものです。よろしく」



バルクホルン「こちらこそ」



塾長「ミーナ君から聞いてるよ、なんでもあのストライク学園で常に10番以内だったんだってね。
優秀だね〜」


バルクホルン「いや、そんなことは//」


塾長「う〜ん、でも聞いたところによると大学生でもないみたいだから
学力を測るためにテストをしたいんだけど」


バルクホルン「はい」


塾長「じゃあ去年のセンター試験と、カールスラント大学の2次試験でも
やってもらおうと思ってるんだけど大丈夫?」


バルクホルン「塾長、私はどんな問題でも受けてたつぞ!!」


塾長「すごい自信だね・・じゃあ時間もかかることだしあっちの別室でやろうか」

188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/12(木) 01:06:28.04 ID:uj5Rqnjy0
〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜


塾長(さ〜て、ミーナ君はかなり褒めてたみたいだけどどうかね。うちの救世主となってくれればいいんだけど)


ガチャ


バルクホルン「」


塾長「バルクホルン君、どうかしました?」



バルクホルン「一応すべて解けたぞ」



塾長「え?まだ時間かなりあるけど、大丈夫?」


バルクホルン「えっと、これでも久しぶりだったから私の中では遅いと思ったのだが」



塾長「まぁ・・・わかったよ。採点するから答案用紙をちょうだい」



バルクホルン「あぁ、これだ」



塾長「じゃあ悪いけど、採点が終わるまで適当に待っててもらえるかな」



バルクホルン「了解した」



189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/12(木) 01:38:28.49 ID:uj5Rqnjy0

バルクホルン(ここも教室か。生徒の数はどれくらいいるのだろうか)キョロキョロ


(もし採用されたら、ここで授業をすることになるんだな)


「『さぁみんな、ここは重要だからな。よ〜〜く聞いておくんだぞ』なんてな//」



塾長「バルクホルンく〜〜ん」



バルクホルン「!!今いくぞ」
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) :2012/04/12(木) 01:43:15.94 ID:J+uwV20P0
おお!更新されてる!!
1乙
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/12(木) 01:45:58.32 ID:uj5Rqnjy0

塾長「採点終わったよ」


バルクホルン「塾長、私は・・・その」


塾長「いや〜うん、そうだね〜うん」


バルクホルン「・・・・・・」


塾長「すばらしい、合格だ!!」


バルクホルン「よかった・・」


塾長「いや〜、全教科9割越えとは恐れいったよ。これなら全教科教えることができるね」



バルクホルン「私は塾長が行けと言えばすぐに教壇に立つ準備はできている。どの教科でもドンドン任せてくれ」



塾長「心強いね〜、期待しているよ」




192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/12(木) 02:10:09.75 ID:uj5Rqnjy0
バルクホルン「やった!!採用だ。これで私も念願の先生になれるんだ」



(これもミーナのおかげだ。あいつにも吉報を届けてやろう)



ピピピ♪



prrrrrrrrrrr♪


ガチャ



バルクホルン「ミーナか!?」



ミーナ「やったのね」



バルクホルン「あぁ、テストを受けて合格をもらうことができたよ。来週から早速授業を受け持つことになりそうだ」




ミーナ「よかったじゃない、おめでとうトゥルーデ」




バルクホルン「ありがとう。ミーナ、本当にありがとう。私は・・・お前がいながったら・・グスッ」




ミーナ「トゥルーデ?あなたまた泣いてるの?wwダメじゃない、もう泣かないって約束したでしょ」




バルクホルン「だって・・・・嬉しくて」ポロポロ




ミーナ「はいはい、分かったわ。泣き虫なところは変わってないわね」



バルクホルン「ぐっ・・・グス、それでお前にお礼がしたい。週末はどちらか空いてるか?」



ミーナ「そんなのいいわよ」


バルクホルン「いや、やらせてくれ。少しでも何かお礼がしたいんだ」


ミーナ「そうかしら?土曜の夜なら空いてるけど」


バルクホルン「土曜だな。よし分かった。じゃあ土曜の夜になったら私の家に来てくれ」


ミーナ「ちょっとトゥルーデ」


ピ・・・


ミーナ「あ・・もう、強引なんだから」
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/12(木) 02:15:59.58 ID:uj5Rqnjy0
土曜の夜


〜バルクホルン家〜


クリス「それじゃあお姉ちゃん就職を祝って〜かんぱ〜〜い♪」


バルクホルン「乾杯!!」


ミーナ(あれ?私へのお礼じゃなかったのかしら?)


バルクホルン「どうしたミーナ、さぁ飲め、食え!!wwwwwwクリスの料理は最高だぞ」


ミーナ「えぇ、いただくわ」



こうして、親友ミーナの助けもあってトゥルーデお姉ちゃんは無事新しい職を見つけた。
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/12(木) 02:20:07.87 ID:uj5Rqnjy0
寝ます またいつ書くかは分かりませんが今週中に家庭教師編はかき揚げます。
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2012/04/12(木) 07:14:41.62 ID:1jfdTGay0
「クリス、かき揚げは三つ葉と小柱に限るな」
「おねぇちゃん、かき揚げなら桜えびが一番だよ」

書き上げ期待してる
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/13(金) 23:55:21.49 ID:i8KZLfxF0
かき揚げwwwwww
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/14(土) 02:28:37.76 ID:rDoDD5LIO

かき揚げワロタ
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 22:09:22.42 ID:pcIX5Xbi0
〜塾〜


キィー、

パタン


バルクホルン「こんにちわ」


塾長「やぁ、バルクホルン君、今日から正式にうちで働いてもらうよ」


バルクホルン「あぁ、私もがんばる。よろしくだ、塾長」


塾長「うんうん。それで君には個人指導をお願いしたいんだ」


バルクホルン「個人指導?先生と生徒が1対1で勉強していくっていうアレか?」


塾長「そそ、担当してもらう生徒はまずはこの二人を考えているんだけど」


ノ資料




199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 22:17:56.13 ID:pcIX5Xbi0

ペラペラ


バルクホルン「ほぉ、二人とも女の子か」


塾長「うん。どうも学生さんは自分たちと近い年齢の先生を好むんだよ。
若い先生より優秀で指導経験も多い先生でも学生さんが何かあの先生嫌ってなったら
もう授業にならないんだよね」


バルクホルン「そういうものなか」


塾長「うん、特に女の学生さんは女性の教師を好むんだ。
ちなみにその二人は医学部志望なんだけど・・いける?」


バルクホルン「もちろんだ。むしろそれくらいじゃないとな」ウンウン


200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 22:22:45.34 ID:pcIX5Xbi0

塾長「今日ははじめてってこともあるからミーナ君の授業を見学してって。
君の教えることになる子も1人ミーナ君の授業にいるから、どんな子かチェックするといいよ」


バルクホルン「あぁ、分かった。教室はどこになる?」


塾長「202だね、3回の階段を上がってすぐの教室だよ」


バルクホルン「了解した。それでは行ってくるぞ」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 22:29:25.88 ID:pcIX5Xbi0

ミーナ「は〜いみなさ〜ん、今日は後ろのお姉さんが授業を見学しに来てるけど、いつもと変わらず
集中してくださいね」


生徒「はーい」


バルクホルン(このクラスは医学部や難関大学を目指している進学クラスだったな。
みんないい面構えをしている)


ミーナ「あ、ちなみにあのお姉さんもとってもできる人だから分からないことがあったら
質問しちゃってもいいわよ」


バルクホルン(ミーナ!いきなり何を言い出すんだ//)


生徒1(新しい先生かな〜)


生徒2(何大学なんだろ?)


生徒3(でもいきなり質問はできないよねww)


生徒4(・・・)ジー


ザワザワ


バルクホルン(うぅ・・・生徒たちが私を見ている。でもこんなことで恥ずかしがってては授業なんかできない。
もっと先生らしく堂々としないとな)

202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 22:40:53.03 ID:pcIX5Xbi0

ミーナ「じゃあ始めるわね、テキストの24ページを開いて」


バルクホルン(さて、私が教える子は・・・)ペラ


生徒4「」


バルクホルン(あの子か、名前はー 宮藤芳佳)


宮藤「」カキカキ


バルクホルン(志望校は京阪医科大学か。確かここは扶桑の3大医学校だったはず・・)


ミーナ「いいですか〜、みなさんが受験する大学ではこういう問題が解けるかどうかで差がつきます。
今は難しいと思うかもしれませんががんばってついてきてくださいね」


バルクホルン(この前の模試の判定は〜・・E判定か。まぁ、まだ一年あるんだ。そこまで気にすることじゃない)


203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 22:47:11.83 ID:pcIX5Xbi0

パタン


ミーナ「はいみなさん、今日の授業はこれでおしまいです、お疲れさまでした」


生徒「ありがとうございました」


バルクホルン(さすがミーナ、完璧な授業だったな)


バルクホルン「ミーナ、お疲れ」


ミーナ「ありがとう、私の授業はどうだった?」


バルクホルン「あぁ、素晴らしかったぞ!お前の授業を受けていればまず間違いないだろうな」


宮藤「先生、さようなら」ぺこり


ミーナ「はい宮藤さん、さようなら」

204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 22:57:38.34 ID:pcIX5Xbi0


バルクホルン「ミーナ、あの子はどんな子なんだ?塾長からあの子を指導するように言われているんだ」


ミーナ「聞いているわ。宮藤さんは2年生の秋から見てるんだけどとっても素直でがんばりやさんで
とってもいい子よ」



バルクホルン「おぉ、そうか」


ミーナ「ただ、成績がなかなか上がってこないのよね」



バルクホルン「そうみたいだな。資料で見せてもらったが志望校もかなりの難関のようだからなんとかしないと」


ミーナ「そうね、私の全体授業+あなたの個人指導でなんとか成績をあげようとしてるみたい」


バルクホルン「なるほどな」


ミーナ「トゥルーデ、宮藤さんのためにも二人でがんばりましょうね」


バルクホルン「もちろんだ!あいつが必死なのはよーく分かった。私が絶対に成績を上げてやる」


205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 23:02:12.01 ID:pcIX5Xbi0
〜事務室〜


ミーナ「塾長、授業が終わりました」


塾長「ミーナ先生、お疲れ様。また頼むよ。バルクホルン君は明日からね、明日は宮藤さんを教えてもらうから」


バルクホルン「あぁ、了解した。塾長、また明日だ」


塾長「はい二人ともおつかれ〜」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 23:12:15.82 ID:pcIX5Xbi0
〜自宅〜


バルクホルン「ただいま」



クリス「おかえり、お姉ちゃん。塾どうだった?」



バルクホルン「今日はミーナの授業を見学しただけだ。本番は明日からだな」



クリス「そっか〜、どう、緊張してる?」


バルクホルン「緊張?わ・・わわ、私が勉強をおおお教えるのにき、緊張するはずがないだろ?」


クリス「めっちゃ緊張してるじゃん」クスクス


バルクホルン「うぅ・・・勉強を教えること自体はできると思うんだが、コミュニケーション
の面で少し不安があるな」


クリス「そうだね〜、とりあえず第一印象は大事だと思うよ」


バルクホルン「第一印象か、しかし私は一発ギャグなどは持ち合わせておらんぞ」


クリス「いや普通でいいんだよ。生徒さんもお姉ちゃんのことはじめてで緊張していると思うから
お姉ちゃんからあいさつとかして、最初はかるく趣味とかもまじえた自己紹介でもすればいいんじゃない?」


バルクホルン「なるほどな、お前はよくものごとが見えているな。さすが私の妹だ」


クリス「そ、そんなことないよ//」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 23:16:01.78 ID:pcIX5Xbi0
〜塾〜


バルクホルン「・・・」ソワソワ


ミーナ「あらあら、そんなにソワソワして大丈夫?」


バルクホルン「あぁ・・・」


ミーナ「あと30分は来ないわよ」


バルクホルン「あぁ・・・」


ミーナ(この子・・大丈夫かしら?)
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 23:18:17.84 ID:pcIX5Xbi0

生徒「宿題やってきた?」


生徒「あぁ〜、やってねwwww」


ザワザワ


トゥルーデ「生徒たちが集まってきたな。宮藤もそろそろか?」


209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 23:21:20.42 ID:pcIX5Xbi0

宮藤「こんにちわぁ」


塾長「こんにちわ、宮藤さん、ちょっと待ってね」



「バルクホルンせんせ〜〜い」



バルクホルン「は、はい!!(来たか!?)」


タッタッタ



ミーナ「がんばってね、トゥルーデ」
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 23:25:58.98 ID:pcIX5Xbi0


バルクホルン「塾長、よ・・呼んだか?」


塾長「バルクホルン君、この子が宮藤さん」


バルクホルン「あ、はい。よ、よよよろしく」


宮藤「はぁ〜〜」キラキラ


バルクホルン「あはは(うぅ・・・めっちゃ見てる)」


塾長「宮藤さん、今日からはバルクホルン先生が個人指導してくれるからね」


宮藤「はい、よろしくお願いします!!」ぺこり


バルクホルン「あ、あぁ。私にまかせておけ!!」ドン





211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 23:37:47.08 ID:pcIX5Xbi0
〜個別指導ブース〜


バルクホルン(まずはクリスの言ってた通り、自分から自己紹介をして少しでも宮藤との距離を縮めないとな)


宮藤「」ニコニコ


バルクホルン「宮藤芳佳ちゃんだったね」


宮藤「はい!宮藤でも芳佳でも先生の好きなように呼んでください」


バルクホルン「あぁ、分かった。私はゲルトルート・バルクホルンだ。趣味はカメラを使って写真を撮ったりしている。
他には漫画も少々好んで読んでいるぞ。好きな食べ物は芋だ。よろしく」


宮藤「はい、ミーナ先生もバルクホルン先生のことをすごい人だと言っていました。そんな人から
勉強を教えてもらうことができて、私すごいラッキーだなぁ」


バルクホルン「そ、そんなことはない//芳佳も少し自己紹介のようなものをしてくれると助かる」


宮藤「はい、私はー」







212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 23:43:38.76 ID:pcIX5Xbi0

バルクホルン(ふぅ・・・1日目終了。あっという間だった)

宮藤(はい!宮藤でも芳佳でも先生の好きなように呼んでください)
(ミーナ先生もバルクホルン先生のことをすごい人だと言っていました。そんな人から
勉強を教えてもらうことができて、私すごいラッキーだなぁ)


バルクホルン(フフフ、ミーナの言うとおりとてもいい子だったな。これなら問題なくやっていけそうだ)


(もう一人妹ができたみたいだなww)ニヤニヤ


213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 23:49:43.37 ID:pcIX5Xbi0

(明日は別の子だったな)


(資料はっと・・・)パラパラ


(エーリカ・ハルトマン。ストライク学園高等学校。お、私の後輩か
これは話のネタになりそうだな)


(志望校は京東大学医学部!?すごいな・・扶桑の中の最高学府じゃないか。模試の成績もA判定だと!?)


(こんなすごい子を私が指導していいものだろうか)


(だが塾長から任された以上やるしかないな。がんばろう!!)


(ん?)
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/14(土) 23:52:54.26 ID:pcIX5Xbi0
〜コンビニ〜


店員A「ありゃしたwwwwww(コロッケ全部買い占めていきやがったwwwwwwどんだけ好きやねんwwww)」


ウィーン


バルクホルン(フフフ、新味が出ていたとわな。帰ってクリスと食べよう♪)


トゥルーデお姉ちゃん塾講師1日目終了
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 00:01:01.17 ID:+itsJ4EH0
〜塾〜

バルクホルン「来たぞ、塾長」


塾長「やぁ、こんにちわバルクホルン君」


「今日はハルトマンさんの方だね」


バルクホルン「あぁ、資料を見た限りすごい子じゃないか」


塾長「そうなんだよ。うちの塾から医学部合格を果たした人はいないからね。
彼女には是非合格してうちの塾の評判を上げてもらいたいもんだよ」


ミーナ「・・・」


バルクホルン「よしk・・宮藤とハルトマン、両方合格するといいんだが」


塾長「ゴホン、それが君の仕事だよwwww」


バルクホルン「ハハ、もっともだなwwww」
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 00:14:30.69 ID:+itsJ4EH0

ミーナ「トゥルーデ、ちょっと」


バルクホルン「ん?」


〜塾長から見えないところ〜


バルクホルン「どうしたミーナ?」


ミーナ「今日あなたが受け持つ子のことなんだけど」


バルクホルン「ハルトマンか?」


ミーナ「えぇ、実はエーリカはつい最近まで私の授業を受けていたのよ」


バルクホルン「なんだって!?」


ミーナ「それでね、あなたも資料で見たでしょうけど成績はうちの塾でもトップクラス。
むしろ塾に来る必要があるのかってレベルよね」


バルクホルン「あぁ。宮藤と違って現状維持で十分合格できるレベルだからな」


ミーナ「そうなのよ。成績に関しては言うことないんだけど、少し素行に問題があってね。
授業中にも周りを気にせずお菓子を食べたり、居眠りをして周りの子から苦情が来てたのよ」


バルクホルン「なるほど、それで個人指導になったというわけか」


ミーナ「えぇ。形としたら塾長が塾の名前を売るために彼女を引きとめたって形になるかしらね」


バルクホルン「なんだかおかしな話だな」


ミーナ「ごめんなさいね、授業前に不安になるようなこと言って」


バルクホルン「いや、むしろ言ってくれて助かった。そういう生徒なら私もしかるべき対応をするさ」


ミーナ「フフ、頼もしいわね」


塾長「バルクホルン先生!!」


バルクホルン「来たようだな」


217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 00:19:53.11 ID:+itsJ4EH0

バルクホルン「はじめまして、エーリカ・ハルトマンさん」ニコ


エーリカ「この人だれ」ボへ〜


塾長「今日からハルトマンさんを指導してくれるバルクホルン先生だよ」


バルクホルン「ゲルトルート・バルクホルンだ。よろしく」


エーリカ「ふ〜ん、よろしく」
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 00:32:03.00 ID:+itsJ4EH0
〜個別ブース〜


バルクホルン(昨日はクリスの勧めてくれた自己紹介で第一印象を上げちゃおう作戦が大成功
だったからな。きっとハルトマン相手でもうまくいくハズだ)


「改めまして、私はゲルトルート・バルクホルンだ。趣味はカメラで写真をとったりしている。
お?よく見たらなかなかかわいいじゃないか、今度私の被写体になってくれないか?(フフン、こういう
冗談も絡めれば効果抜群だろう)


エーリカ「はぁ?」


バルクホルン「あははwwなんてな(くっ・・・失敗か)」


「他には漫画も好きだぞ」


エーリカ「そんなのどうでもいいよ〜」



バルクホルン「そうか・・すまなかった。(こいつ・・どうでもいいだと!?)ちなみに好きな食べ物は芋だ」


エーリカ「あ!私も芋好きだよ〜」


バルクホルン「お〜そうだったか!(自分の好きなもには食いつくのか)」



219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 00:37:09.52 ID:+itsJ4EH0

バルクホルン(終わった。ミーナの言うとおりハルトマンはなかなかクセのあるやつだな)


(しかし勉強は資料の通りかなりできる子だった。授業はどうやって進めていこうか)


(う〜ん、試行錯誤しながらあいつに合う指導をするとしよう。今日はとりあえずコロッケを買って帰ろう)



トゥルーデお姉ちゃんの塾講師2日目終了
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 01:08:20.21 ID:+itsJ4EH0

宮藤「バルクホルン先生、今日もよろしくお願いします」


バルクホルン「よく来たな、じゃあ今日は少し今後のことについて私と話合おう」


宮藤「はい」


バルクホルン「まず志望校は京阪医科大学だったな。芳佳は医者を目指しているのか?」


宮藤「はい、家が診療所でおばあちゃんやお母さんが昔から患者さんを治してあげているのを見て、
私も立派なお医者さんになりたいなーって思ったんです」


バルクホルン「ほ〜、それは立派じゃないか」


宮藤「ありがとうございます・・でも私、頭悪いから全然ダメで、学校でもこの塾の進学クラスの
中でも落ちこぼれで・・」


バルクホルン「・・・」


宮藤「最近思うんですよね。私なんかが本当に医者になれるのかな〜、もしなれても
みんなを助けることができるのかな〜って、エヘへ・・」シュン

バルクホルン「芳佳、私はお前と出会ってまだ間もないが、お前ががんばってるのを知っている。
確かに自分よりできるやつが周りにいると不安になるのも分かる。だけど、お前はこれからドンドン
成績を上げて今自分よりできるやつを追い越していかなきゃならないんだぞ?そんな弱気でどうする」


宮藤「でも・・がんばってもがんばっても点数が上がらないし、それなのに周りのみんなはできてるし・・・
私なんかが医者になるのはやっぱり無理なんじゃないかって・・・」グス


バルクホルン「馬鹿者!!」


宮藤「!!」ビク


バルクホルン「今の発言は許せんな。芳香、お前はさっきから「私なんか」って自分を自分で否定している。
それがどういうことか分かるか?」


宮藤「うっ・・・」


バルクホルン「お前は自分自身を自分を認めてないんだ。それだけじゃない、お前に期待しているおばあさんや
お母さんの気持ちも考えず、無理だと決めつけているんだぞ」


宮藤「うわぁ〜〜ん」ポロポロ


バルクホルン「お前は一人じゃない。私がいる、ミーナがいる。
余計なことは考えずに私たちについてこい。後は私たちが面倒を見る。成績をあげてやる。お前を絶対に合格させてやる!!」


宮藤「ごめんなさい・・私・・」


バルクホルン「それでも不安になったら私に言え、いいな?」


宮藤「はい」


221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 01:14:08.35 ID:+itsJ4EH0
〜授業終了〜


バルクホルン(う〜ん、あの後授業をやったがちゃんと基礎はできている。あいつがなかなか伸びないのは自分で壁を
作ってしまっているのが原因だな。まずは自分はできると思わせるところからはじめないとな)


ミーナ「トゥルーデ、大丈夫?なんだか宮藤さん泣いてたみたいだけど」


バルクホルン「あぁ、今日は心の授業をやったまでだ。心配しなくていい」


ミーナ「そう、お疲れ様」


バルクホルン「お前もな、気をつけて帰るんだぞ」


パタン


ミーナ「・・・(心の授業か)」
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 01:18:56.25 ID:+itsJ4EH0

エーリカ「せんせ〜〜い、来たよー」


バルクホルン「よく来たな、さぁ座れ」


エーリカ「あ!のどかわいたからジュース買ってくるね」ピュー


バルクホルン「おい待て!」


「まったく、あいつは・・」


エーリカ「あ、先生」


バルクホルン「む、早いなハルトマン」


エーリカ「財布忘れたから150円かして」



バルクホルン「はぁ!?」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 01:20:17.71 ID:+itsJ4EH0

チャリン


エーリカ「へへへ、サンキュー♪」


バルクホルン「はぁ・・・(先が思いやられるな)」
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 01:34:15.78 ID:+itsJ4EH0

エーリカ「」ゴクゴク


「はぁ〜〜おいしい、生き返った〜〜!!」


バルクホルン「それはよかったな。金はちゃんと返すんだぞ」


エーリカ「わかってるって〜」


バルクホルン「じゃあ、今日はまず私と軽く面談をしよう」



エーリカ「面談?あー志望校とか」


バルクホルン「そうだ。第一志望は京東大学医学部だったな。お前も医者を目指しているのか?」


エーリカ「も?」


バルクホルン「あぁすまない、私の生徒で他にも医者を目指しているやつがいるんだ」



エーリカ「ふ〜ん、私もだね。将来は医者になるって決めてる」


バルクホルン「ほ〜、それはいつからだ?」


どこまでい〜けるだろ♪ガタンゴトン♪ゆ〜〜れるバスへ、ダ〜〜ンケシェン♪


エーリカ「あ、メールだ」スチャ


バルクホルン「な!?」


エーリカ「あ、これいい、注文っと!これは絶対だね」

ピ♪
ピ♪


バルクホルン「おいハルトマン、何をしている」


エーリカ「お菓子を注文してるんだ。登録したサイトから新商品が出るたびにメールで送られてくるんだよね」


バルクホルン「きっさま〜、今は授業中だぞ!!やめんか!携帯をしまわんかぁ!!」


225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 01:40:44.55 ID:+itsJ4EH0
〜授業終了〜

バルクホルン「はぁ」


ミーナ「苦労してるみたいね」


バルクホルン「あぁ、あいつは講師をなんだと思っているんだまったく」


塾長「まぁまぁ、あの子はちょっと変わってるけど、うちのホープだからね。
大事に扱ってよ」


バルクホルン「善処はする(ハルトマンはまず受験生としての自覚を持たせることからはじめるべきだな)」


226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 01:47:25.81 ID:+itsJ4EH0

宮藤「こんにちわー」


バルクホルン「こんにちわ、宿題はやってきたか?」


宮藤「はい、ちゃんと時間をはかってやりました」


バルクホルン「お、えらいじゃないか」なでなで


宮藤「あ//」


バルクホルン「どうだ?手応えは」


宮藤「は、はい。半分くらいは・・合っててほしいです」


バルクホルン「おいおい、半分でどうする」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 01:53:02.91 ID:+itsJ4EH0

〜〜〜〜
(採点中)
〜〜〜〜


バルクホルン(7割か、この問題のレベルで言うと決して悪くないが医学部を受けることを考えると
9割は欲しかったな)


宮藤「」カキカキ


バルクホルン「宮藤、ちょっといいか?」


宮藤「はい、どうでしたか?」


バルクホルン「73点だ」


宮藤「う〜ん、微妙ですね」


バルクホルン「そうだな。正直これじゃ厳しい、さっそく間違えたところを解説していく。準備はいいか?」


宮藤「はい!!」


228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 01:57:47.86 ID:+itsJ4EH0

〜〜〜〜
〜〜〜〜

バルクホルン「つまりここは正弦定理を使う。途中計算はこうだ。分かるか?」


宮藤「はい、私も正弦定理を使うのかなって思ったんですけど、途中でよく分からなくなっちゃって」


バルクホルン「ふむ、じゃあ類似の問題をコピーしてくるからちょっと待っててくれ」


宮藤「はい、すみません」



パタン
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 02:01:17.90 ID:+itsJ4EH0

(コピー中)


ビー、パサッ


バルクホルン(知識や解法を頭でインプットは出来てるものの、それをアウトプットすることができないみたいだな)


(数学はアウトプットがかなり重要だ。問題を解きまくって、解法を頭にたたきこんでもらうしかない)


ビー、ファサ


バルクホルン(こんなものかな)


230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 02:04:23.18 ID:+itsJ4EH0


ガチャ


バルクホルン「待たせたな、じゃあこれを解いてもらう」ドン


宮藤「え・・こんなにですか?」オロオロ


バルクホルン「ん?なんだ不満か?」


宮藤「いえ!私がんばります!!」


バルクホルン「うん、途中で分からなくなったら言ってくれ。ヒントくらいはくれてやる」


宮藤「はい」
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 02:07:34.33 ID:+itsJ4EH0


ピピピピ♪


バルクホルン「そこまでだ芳佳」


宮藤「はぁ〜〜・・・」グッタリ


バルクホルン「フフ、がんばったな。これをやろう」


ノのど飴


宮藤「わぁ〜、ありがとうございます!」


バルクホルン「採点をするから少し待っててくれ」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 02:17:15.86 ID:+itsJ4EH0

バルクホルン(正解)


(正解)


(お、これも正解)


(・・・!!)


バルクホルン「おい芳佳」



宮藤「はい」



バルクホルン「おめでとう!!満点だ」ニッコリ


宮藤「ほ、ほんとうですか!?」パァ


バルクホルン「すごいじゃないか、実を言うとそれは全て国立の2次試験の問題だ」


宮藤「やったー!!最後の問題は難しくてあきらめかけてたけど、なんとか正解できてよかったです」


バルクホルン「フフン、その問題は京阪医科大学の問題だぞ」


宮藤「えぇーっ!?」








233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 02:33:04.46 ID:+itsJ4EH0
〜授業終了〜


バルクホルン「〜♪」


ミーナ「あら、上機嫌ね。何かあったのトゥルーデ?」


バルクホルン「いや、たいしたことではない」


イチ、ニー、サン、ハイ!!デンデンデデデ、デデデデ!!レツゴー♪


バルクホルン「お、メールか」カチャ


「なになに・・・」


ミーナ「誰からだったの?」


バルクホルン「・・・・・」ニヤニヤ


ミーナ「」ヒョイ


バルクホルン「あ!おいミーナ」


ミーナ「え〜と」


RE:芳佳

件名 今日はありがとうございました!!

先生、今日も授業ありがとうございました。
先生が持ってきたプリントで満点をとることができて本当にうれしかったです。
私でもできるんだなってすごく自信になりました。
私またがんばります。
次の授業もよろしくお願いします。


ミーナ「あら、宮藤さんじゃない」


バルクホルン「人のケータイを勝手に見るんじゃない!!」


ミーナ「うまくいってるみたいね。よかったわ」ニコニコ


バルクホルン「あぁ//」

「だ、だがまだ始まったばかりだ。これからもビシビシいくつもりだぞ」


ミーナ「フフフ、ほどほどにしてあげなさい」


234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 02:41:14.87 ID:+itsJ4EH0

エーリカ「ヤッホ〜」


バルクホルン「よし、来たな。じゃあ問題集の56ページを開け」


エーリカ「ちょっと待ってよ〜、来ていきなり授業ってのはないんじゃない?普通学校はどうなんだとか
世間話のひとつやふたつしてからっしょ」


バルクホルン「まったくお前はここに何をしに来てるんだ」


エーリカ「まぁまぁ、そう言わずに」


バルクホルン「あ、そうだった!ハルトマン150円を返せ」


エーリカ「ゲ・・覚えてたか」


バルクホルン「当たり前だ」


エーリカ「え〜、今思い出したんじゃないの?」チャリン


バルクホルン「確かに受け取ったぞ。じゃあ問題集を出せ」


235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 02:45:16.46 ID:+itsJ4EH0

エーリカ「はいはい、出しますよ〜」ガサゴソ


「あれ?」ガサガサ


バルクホルン「どうした?早くしろ」


エーリカ「おかしいな〜、ちゃんと入れたと思ったんだけど」


バルクホルン「忘れたのか?」


エーリカ「うん。そうみたいwwww」


バルクホルン「はぁ・・分かった。コピーしてくるからそこでちょっと待ってろ」


エーリカ「はーい」
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 02:51:56.37 ID:+itsJ4EH0

ガチャ


バルクホルン「じゃあ今日はこれで勉強するからな・・ってお前は何一人で優雅にお菓子を食べているぅ!!」


エーリカ「ん?先生も食べる」パクパク


バルクホルン「いらん!しまえ!!手をあらえぇ!!!」


エーリカ「もぉ〜、うるさいなぁ」


バルクホルン「きさま、それでも受験生か!?」


エーリカ「え?そだけど」


バルクホルン「だったらもっとピシっとせんか!緊張感を持たんか!!集中せんかぁ!!!」


エーリカ「先生ってさ」


バルクホルン「む、何だ?」


エーリカ「彼氏とかいんの?」


バルクホルン「な//・・はるとまああぁあん!!」


237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 02:55:40.18 ID:+itsJ4EH0
〜授業終了〜


バルクホルン「・・・」


(ダメだ、ハルトマンが相手だとまったく授業にならん)


(これは苦情もくるわけだ。とにかく早くなんとかしないとな)
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 03:04:47.66 ID:+itsJ4EH0

キィー、ガチャ


バルクホルン「ただいま」


クリス「おかえり、お姉ちゃん」


バルクホルン「あぁ」


クリス「お姉ちゃん大丈夫?すごい疲れてるみたいだけど」


バルクホルン「今日の生徒はなかなか手ごわくてな。一筋縄ではいかんのだ」ドンヨリ


クリス「う〜ん、困ったね」


バルクホルン「全くだ。あいつは何をしに塾に来ているんだまったく」


クリス「wwwwww」クスクス


バルクホルン「な、なぜ笑う!」


クリス「お姉ちゃん、怒ってるけどいい顔してるな〜って思って」


バルクホルン「そうか?//」


クリス「うん、なんていうかすごいイキイキしてると思うよ。いろいろ大変だと思うけどがんばってね」


バルクホルン「あぁ、私もこのまま引き下がるつもりはない。絶対にハルトマンのやつを
受験生らしくしてみせる!!」グッ




239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/15(日) 03:05:48.90 ID:+itsJ4EH0

やばい・・終わらん。今週中にかき揚げるってはなかったことにしてください。
ごめん!!
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/15(日) 11:51:42.60 ID:K0JPAi4fo

お姉ちゃんこの前まではニートだったのに立派になったな…
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/16(月) 03:06:07.03 ID:NGhEMArIO

かき揚げ舞ってる
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/04/16(月) 03:15:36.87 ID:rNaFwB2go
かき揚げ・・・腹減ってきちゃったじゃないか
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 05:16:27.31 ID:S2bMbs8s0

ーーーー
(1か月後)
ーーーー

バルクホルン「ここの答えは上から順に3、3、2だ。どうだ、合っていたか?」


宮藤「はい!!ここは自信ありました」


バルクホルン「そうか、いいぞ芳佳。やはり英語は安定しているな」


宮藤「へへへ♪//」


バルクホルン(よしよし、芳佳も最近は自分に自信を持って勉強に臨めているみたいな。今後の伸びに期待しよう)


「おっと、もうこんな時間か。芳佳お疲れ様、今日はこれで上がろう」


宮藤「あの・・バルクホルン先生」


バルクホルン「なんだ?質問か」


244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 05:23:21.70 ID:S2bMbs8s0

宮藤「いえ、これを渡したくて」


バルクホルン「ん?これは」


宮藤「クッキーです。いつもお世話になってるので受け取ってください」

ノ(クッキー)


バルクホルン「ありがたくいただこう(きれいにラッピングされてる・・・こういう手作りの気持ちがこもったプレゼントは嬉しいものだな)」ジーン


「芳佳、ありがとう。大事に食べさせてもらうからな」


宮藤「はい」ニコ











245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 05:30:19.30 ID:S2bMbs8s0
〜事務室〜

バルクホルン(少し腹が減ったな。芳佳のクッキーをいただくか)ガサゴソ


(ほぉ、チョコチップがついている。手がこんでるな)サクッ


「うまい!!なんだこれは・・口に入れた瞬間小麦の味がパーっと広がっていく。甘すぎないし、上品な味だな」パクパク


ミーナ「お疲れ様トゥルーデ」



バルクホルン「おぢゅがれ、ヴィーナ」モグモグ


ミーナ「あらあら、そんなに口いっぱいに何をほおばっているの?」クスクス


バルクホルン「」ゴクン


「クッキーだ。芳佳の手作りなんだぞ」


ミーナ「あらほんと?すごいじゃない」


246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 05:35:01.70 ID:S2bMbs8s0
バルクホルン「ミーナもひとつどうだ?」


ミーナ「それじゃあいただこうかしら」サク


「まぁおいしい」


バルクホルン「だろ?」ドヤ


ミーナ「フフフ、なんであなたが得意げなのよwwwwそれにしても、随分なつかれてるわね」


バルクホルン「そうだな。まったくかわいいやつだ」ニコニコ


ミーナ「勉強の方はどう?」


バルクホルン「いたって順調だぞ。こっちが教えたことを素直に吸収してくれるし、一度間違えた問題は
絶対に間違えないからな。教えがいがあるよ」


ミーナ「そう、今度の模試が楽しみね」


バルクホルン「そうだな」
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 05:45:40.76 ID:S2bMbs8s0
〜翌日〜


エーリカ「先生、アニョハセヨ〜」


バルクホルン「韓国語か?どうした急に」



エーリカ「どうした急に?じゃないよ〜、そこは先生もアニョハセヨって返すところでしょ」



バルクホルン「あぁそうだったか、すまない」


エーリカ「先生ってほんと真面目っていうか堅いよねwwww」


バルクホルン「真面目で何が悪い!!それよりお前宿題はやってきたか?」


エーリカ「やってきたよ。ほい」ポン


バルクホルン「お、おぅ・・・(ハルトマンが宿題をやってきただと!?明日は嵐でも来るんじゃないか)


「じゃあ採点するからこれでも食べて待っててくれ」


ノ(源氏パイ)



エーリカ「わぁ、先生ありがとう!!糖分補給〜♪」パク


「おいひぃ〜♪」


バルクホルン「フフ」
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 05:51:43.85 ID:S2bMbs8s0

バルクホルン「さすがだな、満点だ」


エーリカ「当然じゃん」ドヤ


バルクホルン「だがところどころ途中計算が抜けているな。この答案だと減点されるぞ」


エーリカ「大丈夫大丈夫、本番じゃちゃんと書くから」


バルクホルン「お前なぁ、そういうところが本番でも出て、その減点が響いて他の受験生に負けたらどうする!?」


エーリカ「あ、ちょっとトイレ〜」ピュー


バルクホルン「おい待て!まだ話の途中だぞ」
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 05:53:28.20 ID:S2bMbs8s0

バルクホルン「じゃあ今日はこれで終了だ」


エーリカ「ふぃ〜、つかれた〜」グッタリ


バルクホルン「来週は模試があるみたいだな。しっかりやれよ」


エーリカ「ほーい。じゃあね先生」


バルクホルン「あぁ、気を付けて帰るんだぞ」
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 06:00:50.22 ID:S2bMbs8s0
(模試の結果発表後)


宮藤「こんにちわー」


バルクホルン「おぉ芳佳、模試はどうだった?」


宮藤「こんな感じでした」パサ


ノ模試


バルクホルン「どれどれ」


(京阪医科大学D判定か。以前よりも上がっているが細かいところはどうだ)キョロキョロ


(やはりまだ数学が苦手みたいだな。他の理系科目はそこそこできているのに・・・)


宮藤「前よりは点数上がりましよ」


バルクホルン「そうだな。着実に力はついてきているな。うん」


宮藤「よかったです」ニコ


251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 06:03:34.36 ID:S2bMbs8s0
バルクホルン「だが芳佳、お前は本当にブレないな」


宮藤「ブレない?」


バルクホルン「あぁ、毎回得意なところはしっかりと得点し、苦手なところは依然としてできない」


宮藤「あはは、なんかすみません」


バルクホルン「いや、分かりやすくていい。こういうタイプの方がこっちも対策したすいからな。
引き続き数学を重点的にがんばろうな」


宮藤「はい、よろしくお願いします!!」
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 06:08:20.61 ID:S2bMbs8s0
〜翌日〜

エーリカ「グオォ〜〜、ゾンビだぞ〜〜」


バルクホルン「なんだそれは?ハルトマン恥ずかしいからやめとけ」


エーリカ「え〜、先生ノリ悪いよ〜〜」


生徒1「なにアレwwwwww」


生徒2「ゾンビだってwwwwww」


バルクホルン「ほら、下級生にも笑われているぞ」


エーリカ「ちぇっ」


253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 06:14:19.57 ID:S2bMbs8s0

バルクホルン「ハルトマン、模試を見せてくれ」


エーリカ「あいよ」ポン

ノ(模試)


バルクホルン「さぁ、どうかな」


(京東大学医学部A判定・・全教科9割越え、満点の教科もいくつかある・・総合順位全国17位・・なんだこいつは)


エーリカ「ニシシ、どうよ先生?」


バルクホルン「あぁ、これはすごい。正直驚いた」



エーリカ「〜♪」
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 06:22:41.45 ID:S2bMbs8s0

バルクホルン(なんでこんなズボラでめちゃくちゃなやつが・・・芳佳は猛勉強をして必死にがんばっているというのに)


「おいハルトマン、お前は家ではどんな勉強をしているんだ?」


エーリカ「家で?勉強してないよ」



バルクホルン「なにぃ!?」



エーリカ「家にいる時はほぼ寝てるからね」



バルクホルン「あぁそうか、学校や図書館で勉強してるんだな」


エーリカ「なんであんな面倒なところにずっといなきゃならないのさ、なんとなく授業聞いてるだけだよ」


バルクホルン「そうか・・(勉強を真面目にやってきた私としてはこういう天才タイプは許せないのだがな)」


255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 06:29:56.64 ID:S2bMbs8s0

バルクホルン「なぁハルトマン、こんなことを言うのもなんだがお前はここにこなくてもいいんじゃないのか?」


エーリカ「えぇ、それはどういう意味さ?」


バルクホルン「言葉通りだ。認めたくないがお前は天才だ。勉強なら私よりできる。
わざわざお金を払って私に教えてもらう必要なんてないだろ」


エーリカ「まぁ、そうだね」クスクス


バルクホルン「グッ・・・」


エーリカ「でもさ、私にとっては無意味じゃないんだよ。だからここに来てる」


バルクホルン「ん?よくわからないんだが」


エーリカ「まぁ頭の堅い先生じゃわかんないよねwwwwww」


バルクホルン「な!・・はるとまあぁあああん!!」
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 06:52:37.76 ID:S2bMbs8s0

〜事務室〜


ガチャ


バルクホルン「塾長、授業は終了したぞ」


塾長「お疲れ様先生、あーちょっといいかな」


バルクホルン「あぁ、どうした?」


塾長「さっき宮藤さんとハルトマンさんの模試の結果を見せてもらったよ」


バルクホルン「うむ」


塾長「二人とも順調だね」


バルクホルン「そうだな、宮藤は今メキメキと力を伸ばしている。今回の模試には現れなかったが、
次には絶対に結果に出ると思うぞ」


塾長「うんうん」


バルクホルン「ハルトマンは・・あぁ〜・・」


塾長「はははwwwwまぁ彼女はねwwwwww現状維持でも十分だもんね」



バルクホルン「成績以外で目につくとこはいっぱいあるがな、とにかく二人とも問題ない。引き続き私に任せてくれ」


塾長「分かったよ。お願いしまね先生」


バルクホルン「了解した」



全てうまくいっている。トゥルーデお姉ちゃんの頭の中には既に
今後の方針や指導についてのシュミレーションがなされており、今後も
すべてうまくいくと思っていた。
だがしかし・・・
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 07:01:00.23 ID:S2bMbs8s0
つーかみんなかき揚げ好きすぎやろwwwwww
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [saga sage]:2012/04/16(月) 18:56:16.75 ID:ZZXegti20
そりゃ作者がかき揚げ好きなんだから仕方ないっしょ?

はるとまん「お腹減ったよ〜」
ばるくほるん「今日は小エビのかき揚げだ」
はるとまん「えー」

書き上げ期待してる
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/16(月) 19:09:34.23 ID:CAUQqI0jo
かき揚げを取り合うシャーゲルはよ
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 22:31:17.43 ID:S2bMbs8s0


今週は忙しいのでまたいつかけるか分からないけど今週末には完結します絶対!!

バルクホルン「すまない・・・もうちょっと待っていてくれ」
クリス「大丈夫だよお姉ちゃん、みんな優しいからちゃんと待っててくれるよ」
バルクホルン「そうだな。じゃあクリス、週末はお姉ちゃんと買い物にいこう」
クリス「ちゃんとかき揚げてよ!!」
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/17(火) 01:14:59.07 ID:u0XW8WCIO

なんか埋め込むと造語みたいだ
次も期待
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/21(土) 18:23:36.77 ID:iwHjHAWm0
再開します

エーリカ「ねぇ先生」


バルクホルン「なんだハルトマン」


エーリカ「先生もうちの学校通ってたんだよね」



バルクホルン「そうだぞ。それがどうかしたか?」



エーリカ「じゃあトレバー・マロニーって知ってる?」


バルクホルン「あぁ、あいつか。私が在学していた時もあまりいい噂は聞かなかったな」



エーリカ「あ、やっぱり知ってた!?ちょっと聞いてよ〜、あいつ超うざいんだよ。
提出物を出せってうるさいから出したのに、今度は字が汚いって文句つけてきやがるの。
ひどくない?」


バルクホルン「う〜ん、まぁどっちもどっちだな」


エーリカ「えぇ、そこはこっちの味方しようよ」


バルクホルン「フフ、現実はそう甘くないんだ」
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/21(土) 18:34:37.30 ID:iwHjHAWm0
〜別の日〜


バルクホルン「じゃあハルトマン、この1文を助動詞に注意しながら和訳してくれ」



エーリカ「オッケイ!こんなの簡単だよ。彼女の妹はー」


prrrrrr♪



バルクホルン「!!」


「すまない、私のケータイだ。マナーモードにするのを忘れたみたいだ」



エーリカ「いいよ、誰だったの、もしかして彼氏?wwww」



バルクホルン「ば、バカ//妹からだ!!」


エーリカ「へぇ、先生にも妹いるんだ。私も双子の妹がいるんだ」


バルクホルン「ほぉ、お前の妹はどこを受験するんだ?」



エーリカ「私と同じ大学の工学部だよ。研究者になりたいんだって」


バルクホルン「そうか、姉妹そろって優秀なんだな」
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/21(土) 18:41:56.28 ID:iwHjHAWm0

エーリカ「まぁね!先生の妹はどんな子なの?先生に似て超真面目で頑固なの?wwww」



バルクホルン「クリスをバカにするな!!クリスは私よりかわいくて料理ができて、姉思いで
優しくて友達を大切にして、品があって努力家でかわいいんだ!!」ギュー


エーリカ「分かった分かった、悪かったよ。ぐるしぃ〜」ジタバタ


バルクホルン「おっと、すまない。私としたことが少し熱くなってしまった」



エーリカ「先生ってめっちゃ姉バカだね」



バルクホルン「姉バカで何が悪い//」


エーリカ「いや、先生の妹がうらやましいなって思っただけだよ」



バルクホルン「なに?それはどういう意味だ」


エーリカ「ふぅ〜、勉強したらお腹空いた。先生おつかれ〜〜」



バルクホルン「あ、あぁ。宿題はちゃんとやってくるんだぞー」
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/21(土) 18:54:05.99 ID:iwHjHAWm0
〜事務室〜


ミーナ「お疲れ様、トゥルーデ。エーリカはどう?」


バルクホルン「あぁ。相変わらず授業の半分以上は雑談になってるな」



ミーナ「フフ、でもさすがね」



バルクホルン「何がだ?」


ミーナ「あの子の表情よ。私が授業を受けもっていた時は
あんなに明るい顔を見せてくれたことはなかったわ。あなたとの何気ない会話が
あの子にとっては楽しい時間なのね」



バルクホルン「ふむ、だが塾に来る目的としてそれはいかがなものか」



ミーナ「いいじゃない。成績でしっかり結果も出してるんだし、文句を言う人なんて
誰もいないわよ」


バルクホルン「・・・そんなものか」
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/21(土) 19:00:56.11 ID:iwHjHAWm0

エーリカ「先生、しつも〜ん」


バルクホルン「お前が質問なんて珍しいな。どれだ?」


エーリカ「えっとね、先生って同性愛とかどう思う?」


バルクホルン「ブーッ!!・・・」


「お、お前はいきなり何を言い出すんだ//」


エーリカ「いいじゃん、それでどうなの?」


バルクホルン「そ、そうだな。う〜ん・・・まぁ、その二人がお互い愛し合っていて幸せなら
いいんじゃないか?//」


エーリカ「ふ〜ん、そっか」ニヤニヤ


バルクホルン「おいハルトマン!くだらないこと言ってないで手を動かせ!!」



エーリカ「くだらないって何さ、最近社会問題にもなってきてるし関心も高まってきてるんだよ」
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/21(土) 19:13:47.44 ID:iwHjHAWm0

バルクホルン「つまり、この時点で2と3が残っているが、3はこの部分と合致していないため
消去され、答えは2となる。どうだ合っていたか?」


エーリカ「こんなの間違える人いないよ」


バルクホルン「よし、じゃあ今日は終わりだ。お疲れ」



エーリカ「ねー先生、今週の日曜空いてる?」


バルクホルン「日曜?ちょっと待ってくれ」パラパラ(スケジュール帳をめくる)


「そうだな、特に予定はないが」



エーリカ「じゃあさ、駅前にオープンしたクレープ屋さん行ってみようよ。
おいしいって評判なんだって」



バルクホルン「クレープか、いいな。久しぶりに私も食べてみたいぞ」


エーリカ「よし!じゃあ決まりだね。日曜の午前10時に駅前ね」


バルクホルン「分かった。今週の日曜日だな。予定は空けておくぞ」


エーリカ「エヘへ♪じゃあ約束だからね〜、バイバイ」フリフリ


バルクホルン「あぁ」フリフリ

(まったく、あいつは受験生だっていうのに気楽なものだな)
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/21(土) 19:23:11.60 ID:iwHjHAWm0
〜土曜夜〜


クリス「へぇ〜、それで明日教え子の人と一緒に行ってくるんだ、いいなー」


バルクホルン「安心しろ、クレープはテイクアウトできるからな。お前の分もちゃんと買ってきてやる」


クリス「本当!?お姉ちゃん大好き♪」


バルクホルン「お、おいクリス//」


クリス「じゃあ私味はー」


ひとーりーじゃー泣きーそおなー♪


バルクホルン「お」


クリス「電話だよお姉ちゃん」


バルクホルン「あぁ、誰からだ(せっかくいいところだったのに)」


269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/21(土) 19:41:00.94 ID:iwHjHAWm0

(塾長)


バルクホルン「な、塾長だと!?」


ピ♪


「もしもし、私だ」


塾長「あーもしもし、バルクホルン先生?ごめんね、ごはん時に」



「それは問題ないが、どうした塾長」



塾長「いや〜、実はね。明日の授業なんだけどミーナ先生がどうしても外せない用事
ができたらしくてさ、突然なんだけど君にお願いできないかなと思って」


バルクホルン「明日ですか?」


塾長「うん、他に先生はいるんだけど明日の授業は特進クラスだからね。君ぐらいしのレベル
じゃないと心もとないんだよ」


バルクホルン「すみません、私も明日はちょっと・・・」


塾長「そっか、どうしようかな・・・ミーナ先生には困ったもんだよ、
週3で契約してたのに最近は週2になってきてるし、今回もやむを得ない事情とは言えこういうことされるとね。
そろそろ新しい人と入れ替えようかな」


バルクホルン「え」


塾長「あ、ごめんね。グチちゃって、気にしないで。それじゃ」


バルクホルン「ちょっと待ってくれ!」


塾長「ん?」


バルクホルン(すまないハルトマン。私は・・・恩人のミーナを見捨てることはできない)

「明日の授業は私が入ろう」


塾長「ホント!?助かるな〜、さすがバルクホルン先生、頼りになるよ」


バルクホルン「・・・」


塾長「それじゃあ明日よろしくね」


ガチャ


バルクホルン「


270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/21(土) 19:44:55.52 ID:iwHjHAWm0

クリス「・・・」


バルクホルン「すまないクリス、クレープは無しになった」


クリス「いや、私は大丈夫だから。うん、気にしないで」


バルクホルン「ふぅ〜」シュン


クリス「お姉ちゃん・・・」
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/21(土) 19:49:18.57 ID:iwHjHAWm0


バルクホルン(気が重いがハルトマンに断りの連絡を入れないとな)

ポチ

ピピピ♪


ハルトマン

RE:明日の件なんだが


すまん。急なんだが明日どうしても外せない用事が入ってしまった。

クレープはまた今度日を改めてにしてくれ。

本当にすまない。


バルクホルン(送信っと・・・)
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/21(土) 19:56:13.80 ID:iwHjHAWm0

〜〜〜♪


バルクホルン(ハルトマンからの返信か)


(許してくれただろうか)


スチャ


ポチポチ


FROM ハルトマン

RE:明日の件なんだが


え〜〜、予定開けとくって言ったのにぃ!!

でも急用なら仕方ないよね・・・

了解です。その代り今度行くときはゴージャスプリンセスクレープ先生のおごりだからね♪


バルクホルン(よかった。分かってくれたみたいだ)ホッ

ポチポチ


(了解、また今度なっと)ポチポチ
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/22(日) 01:26:51.18 ID:5FN/JjxIO
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 20:00:53.58 ID:CPt0PWaA0
〜日曜日〜


バルクホルン(今日はミーナの代わりに特進クラスの授業だったな)


(宮藤やハルトマンのように個人指導じゃないからみんなの様子をよく見て授業を進めていこう)


「クリス、それじゃあ私は仕事に行ってくる」


クリス「あ、お姉ちゃんちょっと待って!」



バルクホルン「ん、どうした?」



クリス「へへへ、お弁当を作ったから持っていって」


バルクホルン「な、私はコンビニのパンで大丈夫だ」



クリス「ダメダメ、今日は特進クラスの授業なんでしょ?しっかり食べなきゃ」



バルクホルン「ありがとうクリス、私はなんて幸せものなんだ」ジーン


クリス「もぉ、おおげさだよ//」


275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 20:08:16.96 ID:CPt0PWaA0
〜塾〜


バルクホルン(あの子たちと顔を合わせるのはミーナの授業を見学した時以来だな。私のことを覚えてくれているだろうか)


ガラーッ


バルクホルン「おはよう、みんな」



生徒「おはようございま〜す」


宮藤「あれ、バルクホルン先生どうしたんですか?」


バルクホルン「おはよう宮藤、実はミーナ先生が急用で来れなくなってしかったから、
今日は私がその代役として授業にすることになった」


宮藤「そうなんですか」


バルクホルン「あぁ、そういうことだからみんなも今日は一日よろしく頼むぞ」


生徒「よろしくお願いしまーす」


バルクホルン「分からないことがあったらドンドン質問してくれ」


生徒「はーい」


276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 20:15:45.11 ID:CPt0PWaA0

バルクホルン「それじゃあ午前の部はこれで終了する。各自昼食をとるなり好きにしてくれ」


生徒「はーい」


バルクホルン「午後の部は13:00ちょうどから始める。遅刻するなよ」


宮藤「先生はお昼ご飯どうするんですか?」


バルクホルン「私は弁当を持参しているから、それを食べるぞ」


宮藤「じゃあ、ここで一緒に食べましょうよ!」


バルクホルン「しかし、休憩まで私と一緒にいたらお前たちも気が休まらんだろう」


宮藤「全然大丈夫ですよ、ね、みんな?」


生徒A「うんうん!オッケイだよ」


生徒B「ミーナ先生からいろいろ聞いてるしね」


バルクホルン「そうか、じゃあ相席させてもらうぞ」ニコ


生徒(笑顔かわいい//)


277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 20:22:52.85 ID:CPt0PWaA0


宮藤「わ〜、先生のお弁当おいしそうですね」


バルクホルン「そ、そうか?」


生徒A「すごーい、先生の手作りなんですか?」


バルクホルン「いや、これは妹が私のために作ってくれたんだ」


生徒B「えぇ!?なんてうらやましい」


生徒A「うわ〜、出たよロリコン。Bきも」


生徒B「ちがう!俺は姉のために弁当を作る健気な妹さんがすばらしいなって思っただけだ」


生徒A「あっそwwwwww」


生徒B「おい!」


宮藤「ちょっと二人とも、喧嘩はダメですよ」


バルクホルン「ハハハwwwwww」


生徒(やっぱ笑うとかわいい//)
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 20:27:59.36 ID:CPt0PWaA0

バルクホルン「それじゃあ午後の部もこれで終了する。みんな、今日は一日お疲れ様」


生徒A「先生、またうちらの授業に来ないの?」


バルクホルン「私はあくまで代役だからな」


生徒A「そっかー、ちょっと残念」


バルクホルン「でもこの塾の職員であることは間違いない。もし、見かけたら気軽に声をかけてくれ」


生徒「はーい」


バルクホルン「がんばるんだぞ、私はお前たちのことを応援しているからな」


生徒「ありがとうございましたー」
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 20:28:12.90 ID:G4eWY/6P0
吸血鬼「まあ、ね」

少女「じゃあ・・・私の血、要ります?」

吸血鬼「・・・別に飲まないと生きていけないって訳でも無いんだよ?」

少女「そ、そうなんですか!?」

吸血鬼「うん」

最近、と言うか、近年の人間達は吸血鬼を恐れる余り、凄まじく性質の悪いおぞましい怪物と認識しているらしい。まあそれはあながち外れではないし、そういう吸血鬼が多数存在するのは確かだから、誤解から生ずる差別は甘んじて受けるが、流石に共生する人間の誤解は矯正しないと。

吸血鬼「吸血鬼にとって、確かに血は大切だ。でもそれは、無ければならない物と言う訳でも無い。そうだな・・・言わば人間にとってのご馳走みたいなもんだよ」
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/04/22(日) 20:32:23.59 ID:4KnuSN22o
びっくりしたwwww
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 20:34:21.07 ID:CPt0PWaA0
〜帰り道〜


バルクホルン(ふぅ〜〜、何とかやりきったが・・・)


(私は今日みたいな集団の授業は初めてだったからな。ちゃんとできていただろうか)


宮藤「せんせ〜い!!」フリフリ


バルクホルン「ん?おぉ宮藤」


宮藤「お疲れ様です、先生大人気でしたね!」


バルクホルン「そうか?//もの珍しかっただけだろ」


宮藤「そんなことありません。Aちゃんもまた来てほしいって言ってたじゃないですか」


バルクホルン「うむ、あいつは元気があっていいやつだったな。お前とも仲がよさそうだったな」


宮藤「はい、でも実は仲良くなったのは最近なんですよ」
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 20:35:45.52 ID:CPt0PWaA0

吸血鬼さん出てきたwwwwww
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 20:46:35.97 ID:CPt0PWaA0

バルクホルン「そうなのか?」


宮藤「はい、私はAちゃんたちみたいに頭がよくないから、特進クラスではついていくので精一杯だったんですけど、
バルクホルン先生に教えてもらってから少しずつみんなに追いついてきたみたいで、それで勇気を出して話かけてみたら
仲良くなれたんです!!」


バルクホルン「そうか、それはよかったじゃないか!」


宮藤「これも先生のおかげです。本当にありがとうございました」


バルクホルン「いや、私は自分の仕事を遂行したまででだな//」ポリポリ


宮藤「でも、先生じゃなかったら私ここまでできるようになってないと思います。だから、やっぱり先生のおかげです」


バルクホルン「宮藤・・・(なんてかわいいやつなんだ)」ドキュン


(ん?夏の新メニュー、バクドナルドか)



「宮藤、この後ちょっと時間あるか?」


宮藤「この後ですか?はい、大丈夫ですけど」



バルクホルン「それじゃああれを食べに行かないか?おごるぞ」


宮藤「え、いいんですか!?」


バルクホルン「あぁ、お前は本当によくがんばってるからな」
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 20:50:32.57 ID:CPt0PWaA0
〜店内〜


店員「お待たせしました」


宮藤「先生、来ました、来ましたよ!」


バルクホルン「落ち着け宮藤」


宮藤「でも私、こういうお店あんまり来たことないから」


店員「ごゆっくりどうぞ」ニコ


バルクホルン「ありがとう」
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 20:59:32.38 ID:CPt0PWaA0


バルクホルン「それでクリスのやつは一人で見れもしないのに呪いのビデオなんて借りてくるんだぞ。
まったく、困ったものだ」


宮藤「あははははwwww、でもその気持ち少し分かります。一人じゃ無理だけど誰かと一緒だったら
大丈夫なんですよね」


バルクホルン「あんな気色の悪いものを無理に見せられる私の身にもなってみろ、あれは拷問だな」


宮藤「そこは姉として付き合ってあげましょうよ、クリスちゃんはきっと先生のことをものすごく頼りにしてるんだと思います」


バルクホルン「そうだな、まぁ、あれくらないなら//」


ウィーン


「いらっしゃいませ〜」
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 21:03:18.50 ID:CPt0PWaA0

宮藤「それでお母さんったら浮気だーって」


バルクホルン「ハハハwwwwそんなことがあったかwwww」


「先生、何やってんの?」


バルクホルン「ん?」クル


エーリカ「・・・」


バルクホルン「あっ・・・」
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 21:19:44.69 ID:CPt0PWaA0
バルクホルン「やぁ、ハルトマン」


エーリカ「急用って言ったのに・・」


バルクホルン「あぁ、そうなんだ。昨日突然」


エーリカ「そっか・・・どうしても外せないよ用事って言うから何だと
思ったら、他の子とデートしてたんだね」


バルクホルン「おいハルトマン!違うんだ」
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 21:20:31.71 ID:CPt0PWaA0
宮藤「あ・・・」


エーリカ「随分楽しそうだったね、私と授業をする時は怒ってばっかなのに」


バルクホルン「ハルトマン、誤解なんだ。実はだな」ぽん



エーリカ「さわるなぁ!!」ガバ


バルクホルン「うわっ、おい!」
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 21:20:59.22 ID:CPt0PWaA0
宮藤「あの、先生は悪くないんです。先生は私のことを思って」


エーリカ「うるさい、だまれ!お前の話なんてどうでもいいんだ」



バルクホルン「落ち着いてくれハルトマン、私の話を聞いてくれないか?」ゆさゆさ



エーリカ「うっ・・楽しみにいてたのに・・・先生とクレープ食べに行きたかったのに・・」ポロポロ


バルクホルン「ハルトマン・・・」



エーリカ「先生の・・うそつき」ダッ



バルクホルン「おい待て!!」
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 21:32:28.66 ID:CPt0PWaA0

ジャイアンツが5連敗して俺の精神がやばい・・・

約束守れなくてごめん。ジャイアンツが勝ったらまた書いていきたいと思います。


バルクホルン「悪いのは1じゃない。期待を裏切り続けるジャイアンツだ。お前たちもカールスラント軍人ならこれくらい分かるな?」

291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/04/22(日) 21:35:07.29 ID:4KnuSN22o

他球団ファンだが、ボウカーさんが未だ使われてる理由が分からない
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/22(日) 22:09:34.84 ID:kG4LUp3IO
なんてこった
巨人の不調がこんなところに影響を及ぼすなんて
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 22:24:40.99 ID:tSJl8C+Q0
横槍失礼します・・・

先程吸血鬼さんを投下した者です・・・


誤爆です。本当に申し訳ありませんでした。


以後気を付けます・・・
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/22(日) 23:12:41.24 ID:jQDiH4XC0
これもボウカーさんの呪いか……
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 03:12:10.92 ID:ipKn+2OIO
乙。エーリカかわええ
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 11:55:51.86 ID:XhtyxC1IO
くそっ
ジャイアンツは嫌いだが今は応援するしかないか

とりあえず乙
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/23(月) 12:42:57.94 ID:M+iCCI2m0

>>293 もっさん「大丈夫だ、とりあえず笑っておけ、はっはっは!!」

みんな、ジャイアンツ応援してね!あと某カーあんまいじめてやんなwwwwww
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/24(火) 00:41:56.22 ID:DfE4yKBw0
バルクホルン「うぅ・・・どうしてこんなことに」


宮藤「ごめんなさい、私のせいだ・・」


「私が調子に乗って、先生にご飯おごってもらったりしたから・・・うわぁ〜〜ん」ぽろぽろ


バルクホルン「泣くな宮藤、ちょっとした誤解が生じただけだからな、
ちゃんと話せばあいつも分かってくれる。大丈夫だからな」サスサス



宮藤「はい・・」グス
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/24(火) 00:42:24.51 ID:DfE4yKBw0
〜後日〜


バルクホルン(う〜ん、ハルトマンのやつ遅いな。もう授業開始時刻から20分も過ぎて
いるというのに・・・)



エーリカ(先生の・・嘘つき)



バルクホルン(まだあのことを根に持っているのだろうか)


パカ


(メールを何通か送ってみたが、返信はなし・・)



バルクホルン「はぁ〜・・・」


結局この日ハルトマンが塾に姿を見せることはなかった。

300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/24(火) 00:43:04.85 ID:DfE4yKBw0
〜さらに後日〜


塾長「2回連続で欠席とはね〜〜、何か連絡とか入ってた?」


バルクホルン「いや、何通もメールを送ってはいるのだが、全く返信が来ないんだ」


塾長「そっか、分かったよ。じゃあ今日はもう遅いし、明日ハルトマンさんの家に電話してみるよ」


バルクホルン「お願いします」
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/24(火) 00:48:07.43 ID:DfE4yKBw0
〜夜道〜

バルクホルン(ハルトマンめ、いくらなんでも授業を2回連続で欠席なんてあんまりじゃないか)


(だけど、今回のことは私の不注意で起こったことでもあるからな、しっかり反省しないと・・・)


エーリカ(エヘへ♪じゃあ約束だからね〜、バイバイ)


バルクホルン(うぅ・・・もし、これでもう2度とハルトマンが来ないなんてことはないよな)


(そんなことは断じて許さないぞ!!・・・あいつと話がしたい)トボトボ


302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/24(火) 05:40:52.39 ID:c6F3D8XIO
1もつ
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/24(火) 09:55:05.70 ID:DfE4yKBw0
すまんね ちょびちょびしか書けなくて・・・
これからは書き留めといて10こぶんくらい貯まったら流すようにするよ
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/25(水) 15:53:08.04 ID:gtpA7/wSo
おつ
楽しみにしてる
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:24:05.34 ID:cT6+zupS0
バルクホルン「ん?」


エーリカ「」


バルクホルン(いた!ハルトマンめ塾にも来ないでこんな時間に何をしている!?これはお説教が必要だな)


(ちょっと待て、誰か来たぞ)
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:25:15.76 ID:cT6+zupS0
???「悪い、待たせちゃったかな?」


エーリカ「ううん、私も今来たとこだよ」ニコ


バルクホルン(親しげに何か話ているようだが、あいつはハルトマンの友達か?えらくチャラそうなやつだな)



???「それじゃあ行こうか」ガシ


バルクホルン(あいつ!ハルトマンの肩を抱いたぞ!!あんな破廉恥なこと、許さないぞ)サッ
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:25:40.18 ID:cT6+zupS0
エーリカ「うん!今日はどこ連れてってくれるの?」



マルセイユ「フフン、それは着いてからのお楽しみさ♪悪いがもうちょっと待ってくれ、タクシーがすぐ来るはずだから」



エーリカ「え?タクシーなんか呼んでお金大丈夫なの!?」


マルセイユ「ハルトマンとデートができるんだ。これくらい安いもんさ」」


エーリカ「へへ、ありがと」
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:26:08.37 ID:cT6+zupS0

マルセイユ「今日は夜通し遊ぶからな、ちゃんと昼寝はしてきたか?」


エーリカ「うん!学校も塾もサボっていっぱい寝てきたよ」


マルセイユ「ハハ、そりゃあいい」


バルクホルン「おい、お前たち」


エーリカ「あっ、先生・・・」


マルセイユ「ハルトマン、お前の知り合いか?」


エーリカ「うん、塾の先生だよ」


マルセイユ「ほぉ」
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:26:39.35 ID:cT6+zupS0
バルクホルン「ハルトマン、お前は塾をさぼってこんなところで何してるんだ?」


エーリカ「先生には・・・関係ないし」


バルクホルン「関係ないだと?私はお前の講師だぞ」


エーリカ「もう塾なんかやめる」


バルクホルン「何をバカなこと言っている!!」


エーリカ「!!」ビク



バルクホルン「悪いがそこのお前、こいつは私の教え子で
今は大事な時期なんだ。受験が終わるまでこいつにちょっかいを出すのはやめてくれ。


マルセイユ「それはできないね」
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:27:09.95 ID:cT6+zupS0
バルクホルン「何だと!?」


マルセイユ「ハルトマンは私の彼女なんだ、それをお前にとやかく言われる筋合いはない」


バルクホルン「さっきも言ったが今は受験を控えている大事な時期なんだ!!
恋人ならどうしてそれを応援してやれない」


マルセイユ「応援してるさ。だからこうやってデートして気を紛らわしてやってるだろ?」


バルクホルン「今はそんなことやってる場合じゃないんだ。それにハルトマンは未成年だぞ。
見たところお前もだな。こんな時間に外を出歩くなんておかしいぞ」


マルセイユ「こんな時間って、まだ11時じゃないか。これくらい普通だろ」



バルクホルン「えぇい、このわからずやめ!!もういい、とにかくハルトマンは連れて帰らせてもらうぞ。
ほら、いくぞハルトマン」グイ


エーリカ「いーやーだー」ズルズル


マルセイユ「おいやめろ!ハルトマンが嫌がってるだろ」ドン


バルクホルン「うっ!!」バタン


エーリカ「あっ・・・先生、大丈夫?」
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:27:39.51 ID:cT6+zupS0
キキィ


シャーリー「うい〜〜っす、リべリオンタクシーだけどハンナ・マルセイユさんっている?」


マルセイユ「あぁ、私だ。ほら、タクシーが来たぞ。乗るんだハルトマン」


エーリカ「う、うん・・・」


パタン


バルクホルン「待て・・目を覚ますんだハルトマン!!お前はそんなやつと一緒にいるべきじゃない」


エーリカ「・・・」


シャーリー「なんか取り込み中みたいだけど大丈夫だった?」


マルセイユ「あぁ、問題ない。クラブAFURIKAまでだ、出してくれ」


シャーリー「了解」
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:28:07.57 ID:cT6+zupS0
バルクホルン(くそっ・・・あんなやつに大事なハルトマンを取られてたまるか)


「タクシー、こっちだ!」


ブウウゥン、キキィ


もっさん「はっはっは、坂本タクシーだ。どちらまで?」


バルクホルン「あのタクシーを追ってくれ」


もっさん「なに?お前はストーカーか?」


バルクホルン「いいから出せぇ!!」


もっさん「ちょっとした冗談じゃないか、そんなに怒らんでもよかろう」


ブウウゥーン
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:28:56.01 ID:cT6+zupS0
マルセイユ「後ろのタクシー、私たちを追ってきてるな」


エーリカ「え?」


マルセイユ「おそらくお前の先生だ。まったく、しつこいやつだよ」


エーリカ(先生・・・)


マルセイユ「おい、もっとスピードを上げれないのか?」


シャーリー「はい?あぁ〜、お急ぎですか?」


マルセイユ「あぁ、後ろのタクシーを振り切ってくれ。そしたら運賃は2倍払おう」


シャーリー「本当か!?よーし、じゃあ飛ばすからな!シートベルトはちゃんと閉めておいてくれよ」


ギュイイーン!!!!


エーリカ「うわぁ」


シャーリー「ほら、どいたどいたぁ!リべリオンタクシーのお通りだ」
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:29:35.95 ID:cT6+zupS0
もっさん「む、スピードを上げたな。さすがに気づかれたか」


バルクホルン「頼むぞ、あなたが頼りなんだ」


もっさん「あぁ、だがここは最近よく警備がはってるからな。捕まらなければいいが」


ギュイイーン!!!
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:29:59.43 ID:cT6+zupS0
シャーリー「お、向こうもスピード出してきたな。おもしれーwwwwww」


マルセイユ「随分余裕だな、言い忘れたが追いつかれた場合運賃は払わないからな」


シャーリー「マジかよ!お客さんそりゃないって〜、うちはこれで生活してるんすよ」


マルセイユ「ならしっかりやってもらおう、プロなら結果で勝負だ」


シャーリー「もぉ〜、お客さんにはかなわないな〜。そんじゃちょっと抜け道使いますね」
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:30:34.40 ID:cT6+zupS0
バルクホルン(進路を変更した?あいつ、ハルトマンをどこへ連れていく気だ」


もっさん「まずいな」


バルクホルン「どうした?」


もっさん「覆面パトカーだ、やはりはっていたらしい」


ウ〜〜〜


竹井「そこのタクシー、止まりなさい。スピード違反です」


もっさん「ちっ、やはり来たか」


キキィ


バルクホルン「おい!前のタクシーは左の路地に入ったぞ」


もっさん「すまん、私も捕まりたくないのでな。ここは逃げさせてもらう」


ブウウゥーン


バルクホルン「な、何だとぉ!?」


竹井「こら、そこのタクシー、おとなしく言うことを聞きなさい」


バルクホルン(くっ・・・、もう少しだったのに)シュン


もっさん「どうした?そんな暗い顔をして、警察とのカーチェイスを
特等席で楽しめるんだぞ。せっかくなんだから楽しんだらどうだ?はっはっは!!wwwwww」


バルクホルン「バカかお前は!?」

317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:31:03.03 ID:cT6+zupS0
キキィ


シャーリー「ふぅ〜、お客さん着きましたよ。追ってもないし、約束通り運賃は倍払ってもらうよ」


マルセイユ「あぁ、ご苦労だったな」パサ

ノ(諭吉さん)


シャーリー「まいど、そんじゃ5800円のお返しだね。ちょっと待ってね」ガサゴソ


マルセイユ「お釣りはいらない」


シャーリー「えぇっ!!い、いいんすか!?」


マルセイユ「あぁ。それで何かうまいものでも食ってくれ」


シャーリー「でも、こんなに・・・」


マルセイユ「いいって言ってるだろ。私は万札以外持ち歩かない主義なんでね」キラン


シャーリー「はぁ・・・じゃあ、ありがたくもらっときまーす!!そんじゃ、楽しんできてくださいね」


ブウゥーン


マルセイユ「まったく、騒がしいやつだ」
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:31:25.30 ID:cT6+zupS0
マルセイユ「ハルトマン、今日はこのクラブで遊ぶぞ。ここは私のお気に入りなんだ」


エーリカ「うん・・・」


マルセイユ「どうした、酔ったのか?」


エーリカ「いや、そういうわけじゃないんだけど」


マルセイユ「まだあいつのことを気にしているのか?」


エーリカ「・・・」


マルセイユ「ハルトマン、気持ちは分かるが今は私と遊んでるんだ。私だけを見てくれないか?」ギュ


エーリカ「あっ//」


マルセイユ「な、ハルトマン」


エーリカ「うん」
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:31:58.59 ID:cT6+zupS0
〜翌日〜


バルクホルン「何だって!?ハルトマンが帰ってないだと」


塾長「うん、でも親御さんはエーリカに全て任せてあるからってあんまり心配してないんだよね、放任主義ってっていうのかねぇ」


バルクホルン「・・・」

〜回想〜


エーリカ(でもさ、私にとっては無意味じゃないんだよ。だからここに来てる)

ミーナ(あの子の表情よ。私が授業を受けもっていた時は
あんなに明るい顔を見せてくれたことはなかったわ。あなたとの何気ない会話が
あの子にとっては楽しい時間なのね)

エーリカ(先生の・・うそつき)
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:32:30.24 ID:cT6+zupS0
バルクホルン(ハルトマン、お前はずっとさみしかったんだな)


(それなのに私は・・・)


(何をやってるんだ!!あいつの一番近くにいたはずなのに、ハルトマンのことをなんにも分かってないじゃないか)ダン


塾長「一応、帰ったらこっちに連絡するように頼んでおいたけど、心配だねぇ」


バルクホルン「塾長、すまないがしばらく休暇をもらうぞ」


塾長「え?しばらくって」


バルクホルン「ハルトマンを連れ戻すまでだ!!」

(引き受けたぞ、私はこれからお前の本当の専属講師になってやる。待っててくれ、ハルトマン)


ガチャ


塾長「ちょっと、バルクホルン先生!!」
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:32:58.16 ID:cT6+zupS0
その後、トゥルーデお姉ちゃんは数日に渡って街に、学校に、公園に、様々なところを探し続けたが、ハルトマンを見つけることはできなかった。


クリス「お姉ちゃん、最近すごく忙しそうだけど何やってるの?」


バルクホルン「お前には関係ない。早く学校に行かないと遅刻するぞ」


クリス「毎日いつ休んでるの?今日も仕事なの?」


バルクホルン「どくんだクリス、お前は余計なことは気にせず学業にいそしめばいいんだ」


クリス「どかないよ!今日は仕事休んで、お願い、お姉ちゃん」


バルクホルン「それはできない。私は行かなければいけないんだ」


クリス「ダメだって」ギュー


バルクホルン「離せ!」ドン


クリス「きゃあ」


バルクホルン「す、すまないクリス、立てるか?」


クリス「うっ・・・もうお姉ちゃんなんか知らない!勝手にすれば」ダッ


バルクホルン「あっ・・・」


バタン
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:33:24.37 ID:cT6+zupS0
〜街〜


バルクホルン「ダメだ。見つからない」


「ハルトマン、お前は一体どこにいるんだ?」


ドン!!


バルクホルン「ぐぁっ」


男A「ってーな、どこ見て歩いてんだよバカヤロ!!」


バルクホルン「す、すまない。私が不注意だった」


男A「気ぃつけろ」


男B「ハハハ、かわいそーに」


男A「いいんだよあんなやつ」


バルクホルン「・・・」


(うぅ・・・何もかもうまくいかない。この前までは、順調だったのに)


(私が浮かれて宮藤を飯なんかに誘うから)


(バカだな・・・私は)ぽろぽろ
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:34:00.57 ID:cT6+zupS0
バルクホルン「ハルトマァン、わだしが悪かった」


「だからお願いだ、お願いだから出てきてぐれぇ」ぼろぼろ



子ども「ママ、あの人泣いてるのよ」


母「見ちゃいけません」

324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/25(水) 19:34:36.98 ID:cT6+zupS0
バルクホルン「ぐふぅ・・・うっう」ぽろぽろ


???「どうして泣いているの?」


バルクホルン「?」クル


ノ(ハンカチ)


サーニャ「これ、使って」
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/26(木) 01:59:47.13 ID:BVqHsJ8IO
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 15:43:16.58 ID:VVEx3+Hg0

終了〜
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/08(火) 17:25:20.00 ID:cXxlCq6IO
おつ
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/13(日) 23:57:19.17 ID:dd0R4zcqo
続き待ってる
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/05/21(月) 18:38:55.84 ID:M+FmBjcuo
つづく
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/22(火) 00:48:09.25 ID:YFRFDwPa0
〜某事務所〜

エイラ「う〜ん、なんとなく探偵事務所始めてみたけど、全然仕事がないんダナ。これじゃサーニャを養っていけないじゃないカ」


「そう言えばサーニャのやつどこへ行ったんだ?買い物にしては遅い気が・・・」


「まさか誘拐か!?これは大変だゾ、待ってろサーニャ!!今すぐ行くからナ」


ガチャ


エイラ「!?」
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/22(火) 00:56:17.78 ID:YFRFDwPa0

サーニャ「ただいま」


エイラ「おお、サ〜ニャア・・どこ行ってたんだ!?遅いから心配してたんだゾ」


サーニャ「ごめんねエイラ、でも私は大丈夫よ」


バルクホルン「・・・」


エイラ「ん?何だお前?」


バルクホルン「うぅ・・・」


エイラ「おい、何か言えヨ」ジト


バルクホルン「うっ・・ぐす」ポロポロ


エイラ「お、おいおい、何で泣くんだヨぉ!?」


サーニャ「エイラ、ダメじゃない。困っている人には優しくするものよ」


エイラ「わ、分かったヨ。話を聞くから泣きやめよナ」
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/22(火) 01:07:08.25 ID:YFRFDwPa0

〜〜〜〜
〜〜〜〜


エイラ「つまり教え子がずっと行方不明で途方に暮れていたわけか」


バルクホルン「あぁ、さっきは取り乱してしまってすまなかった・・」


サーニャ「エイラ、何とかならない?」


エイラ「う〜ん、そうダナー。私のタロット占い式調査を使えば見つかるかもしれないナ」


バルクホルン「ほ、本当か!?」パァ


エイラ「あぁ、もちろんだ。私に任せておけ」エッヘン


バルクホルン「ありがとう、ありがとう。どうか、よろしく頼む」ぺこ


エイラ「その代わり、見つけたら報酬は払ってもらうからナ」


バルクホルン「え?」


サーニャ「エイラ!これは人助けよ。お金を取るなんてあんまりだわ」


エイラ「わ、わかったよ〜、今回はサーニャに免じて特別ウルトラ大サービスでタダにしてやル」


バルクホルン「すまない、恩に着るぞ」


サーニャ「困っている人を見捨てることなんてできないから」ポン


エイラ「・・・(なんか納得いかないんダナ)」
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/22(火) 01:39:45.81 ID:YFRFDwPa0

エイラ「これが探しているやつの写真カ」


バルクホルン「そうだ。名前はエーリカ・ハルトマン。小さくて子供っぽいが18歳で来年受験を控えている」


エイラ「ふ〜ん」



エイラ「それで他に特徴は?」



バルクホルン「お菓子と寝ることが大好きみたいだ」


エイラ「なんだソレ、本当に子どもっぽいな。そいつが行きそうなところは・・・一通り捜したと」


バルクホルン「あぁ、何日も足を棒にして捜し回ったが・・・見つからなくて」グス


サーニャ「大丈夫?お茶入れたから飲んで」


バルクホルン「ありがとう」ズズー


エイラ「う〜ん、困ったな。最後に見たのはいつダ?」


バルクホルン「1週間ほど前だ。塾に来ないでデートの待ち合わせをしていたところにちょうど出くわして、追いかけたんだが逃げられてしまった」



エイラ「デート?つまり相手方もいたっていうことカ?」


バルクホルン「あぁ、長身でピンクの髪をしていた。一見大人っぽかったが、まだ学生だと思う」


サーニャ「長身でピンクの髪・・」


エイラ「どうしたサーニャ?」


サーニャ「もしかしてその人かなりチャラそうな人でしたか?」


バルクホルン「その通りだ。夜だというのにサングラスをかけていた。スター気取りかまったく」


サーニャ「やっぱり、私その人知ってるわ。この前街を歩いていと『やぁ子猫ちゃん、私とお茶しないかい?』って声を
かけられたわ」


エイラ「な、そいつ、サーニャをナンパしてやがったのカ!?許せないんダナ」


サーニャ「ねぇエイラ」


エイラ「ん?あぁ、分かってる。そのナンパ野郎を見つければ、ハルトマンもセットで見つかる可能性が高いってことダナ。サーニャ、そいつはどこでナンパしてきたんだ?」


サーニャ「ロマーニャ通りの横須賀筋商店街よ」


エイラ「そこだ!!」




334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/22(火) 01:50:29.77 ID:YFRFDwPa0

バルクホルン「二人とも、ありがとう。礼は後日改めてさせてもらう」ダッ


エイラ「おい待てヨ、タロット占い式調査はここからが本番で」


ガチャ


エイラ「コラ、ちゃんと聞いてけよナー!!」


サーニャ「行っちゃったわね、無事見つかるといいけど」


エイラ「」ペラ


「運命の輪・・正位置は一時的な幸運、逆位置は誤算、不運。これはちょっとマズイかもナ」
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/22(火) 02:06:34.69 ID:YFRFDwPa0


バルクホルン「はぁ・・・はぁ・・(ここは盲点だった。そう言えばミーナからもここは開発が進んでいて
若者に人気なスポットになりつつあると聞いていたんだったな)」


ルチアナ(やっぱりここを歩いている人はセンスがいい人が多いな、見ているだけでファッションの勉強になりますね)キョロキョロ


バルクホルン「ん?」


ルチアナ(あ!目が合っちゃった。あの人は・・ちょっと地味かな)クスクス


バルクホルン(む、人のことをチラチラ見て笑うなんて、失礼なやつだ)


「フン」スタスタ


ルチアナ(あっ・・怒っちゃった。あの人には悪いことしちゃったな)


トントン


ルチアナ(ひぃっ!?肩をたたかれた)クル


マルセイユ「あっはっはwwwwそんなに驚かなくてもいいじゃないか」


ルチアナ「な、何ですか!?あなたは・・誰ですか!?」


マルセイユ「私はマルセイユ、街を歩いていると君に目を奪われてしまってね」


ルチアナ「は、はぁ・・・」


マルセイユ「そこで、少しお茶でも飲みながら話さないかい?」キラン


ルチアナ「」ドキーン


「この人、かっこいいかも//」


マルセイユ「さぁ、行こうか」スッ


ルチアナ「はい//」


336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/22(火) 02:31:22.05 ID:YFRFDwPa0
〜喫茶店〜


マルセイユ「誘っておいて言うのもなんだが、迷惑じゃなかったか?」


ルチアナ「い、いえ//」


マルセイユ「そうか、それなら私も勇気を出して声をかけてよかったよ(フフン、ちょろいな。
この子はもう完全に私にゾッコンみたいだ。ナンパされたことなかったのか?)


ルチアナ「あの、えと・・//」


マルセイユ「おいおい、そんなに固くなることないだろう。そうだ、何か注文しよう。好きなのを頼むといい」スッ


加東「はい、今お伺いします(出たわねマルセイユ・・最近見てないと思ったら)」


マルセイユ「モカフラペチーノを頼む、君は何にする?」


ルチアナ「え、えと・・ごめんなさい。ちょっと待ってもらっていいですか?ごめんなさい」


マルセイユ「あぁ、ゆっくり選ぶといい」


加東(かっこつけちゃって、それに注文は決まってから呼んでよね)


ルチアナ「どれがいーかな〜」


加東「いいわねマルセイユ、また女遊び?」コソ


マルセイユ「ん?」


ルチアナ「迷うな〜」キョロキョロ


加東「かわいそうに、こんな純粋そうな子まで」


マルセイユ「放っておいてくれ、お前には関係ない」


加東「関係ないか・・・元恋人同士でも?」


マルセイユ「う・・・」


ルチアナ「あ、すみません、メロンクリームソーダをお願いします」


加東「メロンクリームソーダですね、かしこまりました」ニコ


「少々お待ちくださいませ」スタスタ


ルチアナ「あの人と何か話てたみたいですけど、お知り合いですか?」


マルセイユ「いや、ちょっと顔なじみなだけさ。それより名前を聞いてなかったね」


ルチアナ「私はー
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/22(火) 02:42:28.81 ID:YFRFDwPa0

カランカラン


「ありがとうございましたー!!」


マルセイユ「さぁ、これからどうしよっか?」


ルチアナ「すみません、私はそろそろ帰らなくちゃ」


マルセイユ「そうか、残念だな」


ルチアナ「すみません」


マルセイユ「いや、謝ることなんてない。また会えるよな?」グイ


ルチアナ「は、はい//こんな私でよければまた」


マルセイユ「フフ、それじゃあなルチアナ、気を付けて帰れよ」


ルチアナ「はい、それではまた」トロ〜ン


マルセイユ(完全におちたな。やろうと思えばすぐに部屋につれこむこともできたわけだが、まぁ今日はいい。
楽しみは次にとっておこう)


(さて、私も帰るか)


トントン


(ん?ルチアn)クル


バルクホルン「やっと見つけたぞこのナンパ魔め!!」
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/22(火) 03:12:34.99 ID:YFRFDwPa0

クリス「お姉ちゃん、交流戦に入ってもジャイアンツは絶好調だよ!!」


バルクホルン「あぁ、最近はウルフこと高橋よしのぶが非常にいい働きをしているな。長野の調子が
少し落ちてきたのは気になるが、投手陣はエースの杉内、内海、沢村を中心とした先発が素晴らしい。
今後も期待せずにはいられない」


クリス「けっこうたたかれてた某カーはどうなの?」


バルクホルン「相変わらずストレートにタイミング合ってなくて、よく打ち損じをするが原監督の熱血指導により
よくなりつつある。某カーはこれからもいろんな意味で注目といったところだろ」


クリス「そっかー、交流戦でジャイアンツ優勝するといいね」


バルクホルン「もちろんだ、交流戦もセ・リーグのペナントレースもそして日本シリーズにも勝って目指すは日本一だ!!」


マルセイユ「フン、私は世界一だ!!」


つづく・・・
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/22(火) 10:27:14.74 ID:sQgbn0tIO
おかえり
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/22(火) 14:58:39.97 ID:hWxlUdeSo
おいどっちが本編だよwwwwww
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/23(水) 04:46:35.07 ID:imAdgkv20
>>339 バルクホルン「ありがとう、正直あんな形で終わらせてしまって待っていてくれているとは思っていなかったぞ」

>>340 マルセイユ「もちろんどっちも本編だ!私は世界一だからな」ドヤ
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/23(水) 04:48:22.47 ID:imAdgkv20
マルセイユ「や、やぁ(やばいな・・・やっぱりこの辺をウロウロするのはマズかったか)」


バルクホルン「マルセイユ、覚悟しろ」


マルセイユ「!?」


「どうして、私の名前を!?」


バルクホルン「お前をここらへんじゃ有名みたいじゃないか。
1人で歩いている女の子に当たりかまわず声をかけ巧みに口説き落とすナンパ魔だってな」


マルセイユ「な、私はそんなことしていない(ちっ、そこまでバレていたとは)」



バルクホルン「しらばっくれても無駄だぞ!私はお前を許さないぞ」



マルセイユ「・・・(なんとか逃げなくては)」


バルクホルン「さぁ、お前も年貢の納め時だ」ワナワナ
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/23(水) 04:48:49.25 ID:imAdgkv20
マルセイユ「ま、待て!違うんだ。あ、えっと・・み、見ろ!!金環日食だ」ビシ


バルクホルン「なんだって!?」


マルセイユ(よし!今のうちに)ソロ〜リ


バルクホルン「どこにも見えないじゃないか」キョロキョロ


マルセイユ「」ダッ


バルクホルン「お、おい待てぇっ!!」


マルセイユ「やなこった」シュタタタ
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/23(水) 04:49:47.33 ID:imAdgkv20
バルクホルン「・・・」ニヤ


「バカめ、お前が小細工をして逃げ出すことなど計算済みだ」


ピピ


「商店街からドンドン離れていくな。フン、予想外の出来事であいつもビビったか」


「エイラが貸してくれた探知機、これがあればあいつがどこにいるかなんて一目瞭然だ」
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/23(水) 04:50:23.51 ID:imAdgkv20
〜喫茶店〜


エイラ「バルクホルンのやつ、見事に逃げられたんダナ」


サーニャ「作戦通りね」


エイラ「あぁ。最初に肩をたたいてマルセイユにさりげなく探知機をつける。
そして適当にスキを与えてわざと逃がす。あとは逃げ切れたと思って油断しているところに
突撃ダ」


サーニャ「でも、なんでわざと逃がす必要があったの?」


エイラ「それわナ、相手はあの手この手で乙女を手玉に取るやつなんだゾ。
バルクホルンが正攻法でハルトマンを出せって言ったところで、うまくはぐらかされて
逃げられるのがオチなんダナ」


サーニャ「なるほど」


エイラ「どうだサーニャ?惚れ直したカ?ナハハハ」


サーニャ「うん、素敵よエイラ//」


エイラ「お〜そうかそうか!!ついにサーニャも私に//」


加東「お客様、そろそろ閉店ですのでお会計をお願いしてよろしいでしょうか?」


エイラ「ん?あぁ、ちょっと待ってロ」ゴソゴソ


「あれ?」ゴソゴソ


「何でだ!?確かに持ってきたハズなのに」


サーニャ「エイラ・・・」


エイラ「さ、財布がないんダナ!?!?」


「お、お〜〜いバルクホルン!!ちょっと助けてくれェ」


サーニャ「やっぱり、かっこ悪い・・・」
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/23(水) 04:51:01.74 ID:imAdgkv20
マルセイユ「ふぅ、危なかった。しばらくあの近辺には出歩けないな」


ガチャ


マルセイユ「ただいま」


エーリカ「おかえり、ハンナ」ニコ


マルセイユ「起きていたのか」


エーリカ「うん、30秒くらい前にね、ふぁ〜あ」


マルセイユ「アハハ、お前はちょっと寝すぎだ」


エーリカ「今日もどこか行ってたの?」


マルセイユ「あぁ、ちょっとな(まさか、他の女の子と遊んでたなんて言えないな)」


「ほらハルトマン、お前が好きなお菓子をいっぱい買って来たぞ。一緒に食べよう」


エーリカ「わ〜〜い、ハンナ大好きー♪」

347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/23(水) 04:51:36.14 ID:imAdgkv20
バルクホルン(エイラめ・・頼りになると思っていたのに、財布を忘れたから
代金を払ってくれだと?やれやれ)


ピピ


(よし、もう少しだな。待ってろハルトマン。今助けに行くからな)
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/23(水) 04:54:10.95 ID:imAdgkv20
テレビ「右ひじ左ひじ交互に見て〜♪」


エーリカ「アハハ、おもしろ〜いww」


マルセイユ「なんだこいつは?」


エーリカ「最近流行ってるんだよ、CMとかにも出てるし」


マルセイユ「ほぉ、しかし見るからに一発屋で終わりそうだな」


prrrr♪


(ん?ルチアナからメール)

ーーーーーーーーーーーーーー

from ルチアナ


件名 こんばんわ


マルセイユさん、こんばんわ。

今日はいきなり声をかけられて少しビックリしたけど、とても楽しい時間を過ごせました☆★

家に帰ってからもなんか心がポカポカします。とても幸せな気分です。

また近いうちに会いたいです・・・おやすみなさい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/23(水) 04:54:57.87 ID:imAdgkv20
マルセイユ(かわいいやつめ、次会った時はよ〜くかわいがってやらないとな)ニヤニヤ


エーリカ「な〜に見てんの?」ギュッ


マルセイユ「お!?い、いや何でもないぞ、ハハハ(危なかった・・・)」サッ



エーリカ「なんで隠すのさ?」


マルセイユ「それは・・えっと、お前が突然割って入ってきたからビックリしたんだ」


エーリカ「・・・」ジー


マルセイユ「・・・」


テレビ「ワイルドだろ〜〜?わははははwwwwww」


マルセイユ「つ、つまらないこと気にするな、ほら!!テレビおもしろいぞ」


エーリカ「ハンナ、私たち付き合ってるんだよね?隠し事やめてよ」


マルセイユ「私は何も隠してなんかいない!」」


エーリカ「じゃあなんでそんなにムキになるの?いつものハンナはもっとクールだよ」


マルセイユ「それはお前が変な言いがかりをつけてくるからじゃないか」


エーリカ「だってハンナ、絶対何か私に隠してるもん」


マルセイユ「だから何も隠してないって言ってるだろ!!」


エーリカ「!?」ビク


マルセイユ「あっ・・・すまんハルトマン。大きな声を出してしまった」


エーリカ「もういいよ・・・うっ、グス・・・・ハンナのバカ!!」ダッ


マルセイユ「おい、どこ行くんだ?」


ガチャ
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/23(水) 04:55:22.30 ID:imAdgkv20
マルセイユ「やれやれ」


カチャン、シュボ(たばこに火を点ける)


マルセイユ「・・・(やっぱり私は本気の恋愛は向いてないのかもな」


prrrrr♪


(ん?ライーサか)





マルセイユ「久しぶりだな、どうした?」


ライーサ「実は今近くまで来てるんだけど、会いたいなって思って」


マルセイユ「あぁ、いいぞ。私の部屋まで来てくれ」


ライーサ「分かったわ、すぐ行くわね」


351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/23(水) 04:57:20.55 ID:imAdgkv20
ガチャ


ライーサ「ごめんね、急に」


マルセイユ「かまわないさ、上がってくれ」


ライーサ「久しぶりね、元気してた?」


ギュッ


ライーサ「ちょ、ちょっとティナ?」


マルセイユ「・・・」


ライーサ「あなた・・何かあったの?」


マルセイユ「頼む、しばらくこのままでいさせてくれ」


ライーサ「もう、仕方ないわね」ナデナデ
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/05/24(木) 00:50:38.19 ID:HyL7hDYAO
○ちゃん…
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 04:32:36.45 ID:yU6VkuxP0

ライーサ「どう?少しは落ち着いた?」


マルセイユ「あぁ、すまないなライーサ。こうやって弱い私をさらけ出せるのはお前だけだよ」


ライーサ「ティナ・・・」


マルセイユ「」チュッ


ライーサ「あっ//そんな、卑怯だわ」


マルセイユ「いいだろ?今日は少し激しいと思うが我慢してくれ」


ライーサ「もう、好きにしていいわ//」


ガバッ(ベッドイン)
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 04:40:12.97 ID:yU6VkuxP0


バルクホルン(やっと着いたぞ、それにしてもあいつはこんないいマンションに住んでいるのか?
セキュリティが厳重で侵入するのに苦労したぞ)


ツカツカ


ピピ


〜501号室前〜


バルクホルン(ここだな、さぁ追いつめたぞ)


「あっ・・・ティナ・・だめぇ//」


バルクホルン「ん?中から何か聞こえてくるぞ」ピタ


「あっ・・いい・・・・すごく・・気持ちぃ//」



バルクホルン「これは・・・」


(ハルトマンが襲われてるいる!!)


355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 04:46:56.55 ID:yU6VkuxP0

マルセイユ「どうだ?気持ちいいかライーサ」


ライーサ「うん・・すごく、いい//」


マルセイユ「そうだろう、なんたって私は世界一だからな」キリッ


ドンドン!!


「おい、ここを開けろー!!」



356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 04:47:25.02 ID:yU6VkuxP0
ライーサ「ちょっと、何よこんな時に・・・」



「マルセイユ〜〜、そこにいるのは分かってるんだ!!早く開けろ!!そしてハルトマンを返せ〜!!!」ドンドン



マルセイユ(あいつめ・・・こんなところまで)


ドンドン!!


ライーサ「すごい怒ってるみたいだけど、あなたの知り合いじゃないの?」


マルセイユ「ちっ」




357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 04:53:21.86 ID:yU6VkuxP0

マルセイユ(どうする?確かに振り切ったはずなのに私の家までつきとめられた。
ここで居留守を使ったところで、あいつはまた私を追ってくるだろう)


ライーサ(ティナの表情が険しい・・・は!!)


(もしかして、さっき私に泣きついてきたのもあれが原因かもしれない)


ドンドン!!


「早く開けんかー!!」


ライーサ「ティナ、私が行くわ」スタ


マルセイユ(あ・・・)
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 05:04:54.69 ID:yU6VkuxP0

ガチャ


バルクホルン(開いた、ついに観念したか)


ライーサ「どちら様ですか?」キッ


バルクホルン(あれ?マルセイユじゃない・・だが髪があいつと同じピンク色だな。妹か?)


「私はゲルトルート・バルクホルン、ここに小柄で金髪な女の子がいるハズだ。会わせてくれ」


ライーサ「小柄で金髪な女の子?そんな子はいないわ」


バルクホルン「それならマルセイユを出してくれ、話がある」


ライーサ「あ、あなたはティナとどういう関係なんですか?」


バルクホルン「大人の事情でお前に話すのは控えておく。さぁ、早くマルセイユを出せ」


359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 05:10:48.50 ID:yU6VkuxP0

ライーサ「お断りします!!」


キィー、ガチャ(ドアを閉めようとする)


バルクホルン「おっと、そうはさせんぞ」ガシ


ライーサ「くぅ〜〜」グイ〜


バルクホルン「こんの〜」グイ〜


ライーサ「あなたホントなんなんですか?迷惑です、帰ってください」グググ


バルクホルン「大事な教え子を取り戻すまでは帰るわけにはいかないね」グググ


マルセイユ「もういい、開けてやれライーサ」
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 05:15:42.23 ID:yU6VkuxP0

ライーサ「え?でも・・・」


マルセイユ「いいんだ。ありがとうライーサ、私を守ってくれようとしたんだな」


ライーサ「ティナ・・・」


ガチャ


マルセイユ「参った、お手上げだよ」


バルクホルン「フン、私の勝ちのようだな。中へ入らせてもらうぞ」
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 06:18:33.52 ID:yU6VkuxP0
〜部屋の中〜


マルセイユ「先に言っておくが、ここにハルトマンはいないぞ」


バルクホルン「なら電話かメールで呼び出せ、恋人であるお前が連絡すればあいつは応じるはずだからな」


マルセイユ「それも無理だと思うぞ」


バルクホルン「どういうことだ?」


362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 06:28:42.51 ID:yU6VkuxP0

マルセイユ「・・・」


バルクホルン「おい、黙ってないで答えろ!!」ガシ


ライーサ「ちょっと」


マルセイユ「さっき喧嘩をしたんだ」


バルクホルン「喧嘩だと?またどうしてそんなことになった?」


マルセイユ「・・・」


バルクホルン「フン、まただんまりか。まぁ大体想像はつくぞ。
どうせ、お前がハルトマンと一緒にいるのにも関わらず、他の女にちょっかいを出していたんだろ?」


マルセイユ「・・・・・」


バルクホルン「おい、図星なのか?違うのなら何か言い返してみろマルセイユ」



マルセイユ「くっ・・・」


バルクホルン「はっ、あきれたな。この前はハルトマンは自分の恋人だから口出しするなとか
言っておいてこのザマか。あまりにもひどすぎるぞ」


363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 06:51:23.59 ID:yU6VkuxP0

ライーサ「もうそれくらいでいいじゃないですか」


バルクホルン「部外者は黙っててもらおうか」


ライーサ「私は部外者なんかじゃない!!」


バルクホルン「では聞くが、お前はこいつの何なんだ?」


ライーサ「私は・・・ティナの」


バルクホルン「まぁどうでもいい。ひとつ教えといてやる。お前は知らないかもしれないが
こいつはとんでもないやつだぞ」


「自分の目に止まった子には本気で好きでなくても片っ端から声をかけ、その気にさせる。
自身にに恋人がいてもおかまいなしでだ。まったくどういう神経をしているんだろうな?」


ライーサ「やめて」


バルクホルン「しかしそのモデルのようなルックスと、甘い言葉で女はドンドンとりこになり、やがて完全に落ちるわけだ。
だけどこいつは特定の一人の女性を本当に愛していないため、どんなに注意してもどこかにほころびが出て結果的に相手の
女の方から愛想を尽かされる。哀れなものだ」


マルセイユ「・・・」





バルクホルン「
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 06:55:34.64 ID:yU6VkuxP0

バルクホルン「マルセイユについて調査をしていて分かったが、こいつが周りから
なんて言われているか知っているか?バカマル出しn」


パァン!!


「痛っ」


ライーサ「やめてって言ってるじゃない!!」
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 07:02:15.07 ID:yU6VkuxP0

バルクホルン「目を覚ましたらどうだ?お前も恋人かなにか知らんが
絶対にあと何人か女がいるぞ、お前はその一人として、こいつがちょっと
さみしくなった時に都合よく呼び出して暇を埋め合わせる便利な存在に過ぎないんだぞ」


ライーサ「分かってる・・そんなこと」


バルクホルン「じゃあどうしてそこまでこんなやつに固執するんだ?」


ライーサ「私だってティナが私以外の女の子と仲良くしているのを知ってショックを受けたわ。
私だけを見てほしいと思っていろいろやったけどそれでも無理だった。だからそれが耐え切れなくて
少しの間距離をおいたわ」
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 07:07:07.57 ID:yU6VkuxP0

ライーサ「でも分かったの・・やっぱり私は、それでもティナのことが好きなんだって!!」


マルセイユ「!!」


ライーサ「私の前でいつもかっこいいティナ、浮気をごまかそうとするティナ、全部好きなの・・愛してるわティナ」


マルセイユ「くっ・・・ライーサ」


367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 07:15:53.34 ID:yU6VkuxP0



バルクホルン「・・・」


prrrrr♪


バルクホルン「もしもし、私だ」


「うん・・え?・・・そうか、分かった。すぐに向かう」





バルクホルン「ハルトマンが見つかった。帰らせてもらう」


スタスタ


マルセイユ「!!」


「おい待て!」


バルクホルン「何だ?この浮気魔」


マルセイユ「ぐっ・・・お前はハルトマンをたぶらかした私に何もしないのか!?」


368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 07:22:47.94 ID:yU6VkuxP0

バルクホルン「殴ってでもほしかったのか?あいにくだが、お前のようなやつには
触れたくもない。それじゃあな」


マルセイユ「・・・」


バルクホルン「おっと、言い忘れていた。今後二度とハルトマンに手を出すな。
もし懲りずにまた手を出すようなことがあればお前はもう終わりだ。私が全力で
お前を社会的に抹殺してやる」ギラ


マルセイユ「」ゾク


バルクホルン「分かったか?」


マルセイユ「あぁ、約束するよ」
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 07:29:22.39 ID:yU6VkuxP0

バルクホルン「あともうひとつ、もうナンパや浮気のような品のないマネはやめろ。
お前はどうしてそんなことをするんだ?お前の側には既にこんなにもお前のことを
思っている素晴らしい女性がいるじゃないか」


ライーサ「・・・」ギュッ


バルクホルン「そんな女性を裏切って、傷つけるようなことをしちゃ・・・ダメじゃないか」


マルセイユ「うっ・・・私が、私がバカだった。本当に私はなんてことを・・・」ポロポロ




370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 07:36:11.87 ID:yU6VkuxP0

バルクホルン「泣いてもお前がやってきたことは決して許されないぞ」


マルセイユ「うわあぁぁ〜〜ん」ボロボロ


バルクホルン「そんなに後悔するのなら初めからやるんじゃないこのバカ者」


ライーサ「ティナ、大丈夫だから私はずっと側にいるから」ナデナデ


バルクホルン「・・・」


ガチャ
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 07:38:08.44 ID:yU6VkuxP0

バタン


バルクホルン(マルセイユ、その子を大事にしろ。もう絶対に泣かすんじゃないぞ)


「・・・・・・」


(さて、ハルトマンの元へ急がねばな)


タッタッタ
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/05/24(木) 11:21:19.91 ID:DEP3AB9io
乙?
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 16:44:36.06 ID:yU6VkuxP0

〜1週間後〜


エーリカ「いや〜、もう夏も終わるね〜〜、夏の終わりってなんでこうも切ないのかな」


バルクホルン「感傷にひたってないで手を動かせハルトマン」


エーリカ「はいはい」サラサラ


バルクホルン「・・・」


「ハルトマン、授業が終わったらちょっと付き合え」


エーリカ「え?何かするの?」



バルクホルン「その・・なんだ、この前言っていたクレープを食べにいかないか?//」



エーリカ「・・・」



バルクホルン「別に、嫌なら断ってもいいんだぞ」



「エヘへ、先生だ〜〜い好き」ギュッ



バルクホルン「お、おい!!急に抱きつくとだな//」



374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 16:52:50.57 ID:yU6VkuxP0

マルセイユ「ふぅ、まさかあんなに混むとわ・・・おかげでろくに買い物もできなかった」


ライーサ「そりゃ休日だもの、仕方ないわ」クスクス


マルセイユ「今日は疲れたな、もう休むか」


ライーサ「ダメよ、毎日するって約束でしょ?」ズイ


マルセイユ「あれは、その場のノリっていうか・・さすがに毎日は私の体がもたん」


ライーサ「大丈夫よ、あなたはただ寝てるだけでいいわ」ガバァ



マルセイユ「あっ・・ライーサ//]



375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 17:06:57.78 ID:yU6VkuxP0

バルクホルン「アルバイト?」全シリーズ 完


クリス「実はもうひとつ、1はお姉ちゃんがガールズバーに入って、ナンバー1のマルセイユさんに
いじめられたり、お客さんにセクハラされながらもがんばる話を書こうと思っていたらしいよ」


バルクホルン「ほぉ、それはどうして実現しなかったんだ?正直ガールズバーなんてあまりやりたいとは思わないが」


クリス「んとね、1はマルセイユさんが大好きで我慢できなくなって無理やり家庭教師編に登場させちゃったらしいよ」


バルクホルン「あきれた・・・あんなチャラチャラしたやつのどこがいいんだが」


マルセイユ「何だと?やるかバルクホルン」


宮藤「あの、私途中から消えましたよね?」


ルチアナ「それを言うなら私もです、あんな役あんまりですよ・・・」


エイラ「サーニャと私をもっと出せー!!」


376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/24(木) 17:09:53.15 ID:yU6VkuxP0

クリス「みなさん落ち着いてください。最後にお姉ちゃんからVIPPERにメッセージがあるんだよね?」


バルクホルン「あぁ、コホン」








バルクホルン「お前たち、毎日パソコンの前でカチャカチャやってないで働け!!」


「以上だ」
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 17:15:43.62 ID:EOOPVcyIO
おい
>>371-373の間をもっと詳しく
















おつ
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 17:28:00.57 ID:TzvUXmeDO

しかしみんなの名前欄を見て欲しい。ここはNIP、つまり……

?「私が出ていませんわ……き、気になんてしてませんわよ!?」

ということだな
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 19:15:44.52 ID:sVXDeihOo
おつぺりーぬ
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 01:40:10.01 ID:b4qeiiZq0
>>377 ごめん、君の豊かな想像力に任せるwwwwww

381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 01:41:10.84 ID:b4qeiiZq0
マルセイユ「死ぬなんて言うな!!」


ストライクウィッチーズ2期、第8話「500overs」前のアフリカ


やぁ子猫ちゃんたち!!私はハンナ・マルセイユ。軍の上層部からの指令で
近々ハルトマンたちがいる第501統合戦闘航空団、通称「ストライクウィッチーズ」
との共同作戦に出向くことになった。


今日は作戦前に休暇を取り、私以外誰も知らないであろう秘密基地で一人ゆっくりすることにした。



マルセイユ「まさかこんな形でまたハルトマンに会えるとわな」


(それにあそこには他のウィッチも世界中から選りすぐられたエリートが
集まっていると聞いてる。フフ、まぁ、私ほどじゃないだろうがな)



(しかし作戦は作戦だ。しっかりと自分の務めを果たさなければ・・・)
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 01:42:04.00 ID:b4qeiiZq0
マルセイユ(さて、そろそろみんなの元へ帰るか)


(ん?)



男「・・・」とぼとぼ
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 01:42:56.38 ID:b4qeiiZq0
マルセイユ(なんだあいつは?崖の方へ歩いていくが・・・)



男「・・・」


マルセイユ(こんなところに一人で来て感傷にも浸っているのか?)



男「はぁ・・・」



マルセイユ「・・・」


(悲壮感に満ちた顔で崖の下を覗き込んでいる・・・これはちょっと嫌な予感が・・・)
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 01:44:40.82 ID:b4qeiiZq0
マルセイユ「おいお前、こんなところで何してるんだ?」


男「!?」ビクッ


マルセイユ「ん?」


男「く、来るなぁ!!俺はもう死ぬんだ」
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 01:45:45.20 ID:b4qeiiZq0
マルセイユ「な、なんだと!?バカなことはやめろ」じり



男「俺は本気だ!!それ以上近づくと本当にここから飛び降りるぞ!!」



マルセイユ「世の中には生きたいと思っても生きられないやつだっているんだぞ!!自分から命を絶つなんてダメだ!!
見たところお前はまだ若い。何があったかは知らないがまだまだやり直せるだろ?」


男「無理だよ・・・俺なんか生きてても意味ないんだ。俺なんか死んでも誰も悲しまない。
俺一人いなくなっても、地球は何も変わらず回り続けるんだ。もういいんだ!!死んでやるぅ〜〜」
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 01:47:46.08 ID:b4qeiiZq0

シュッ


マルセイユ「あ、おい!!」


ズテーン!!


男「うっ・・・いたた」


マルセイユ(・・・転びやがった)
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 01:54:23.28 ID:b4qeiiZq0

〜5分後〜


マルセイユ「どうだ、少しは落ち着いたか?」


男「うん、これで落ち着いて[ピーーー]そうだよ」


マルセイユ「バカ!!死ぬなって言ってるだろ」


男「なんで君はそんなに俺が死ぬのを止めたがるの?」


マルセイユ「なんでって・・、目の前で自殺しようとするやつがいたら普通止めるだろ」


388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 02:00:29.32 ID:b4qeiiZq0

男「ふ〜ん」ジロジロ


マルセイユ「な、なんだ?」


男「あのさ・・じゃあ俺と付き合ってくれる?そしたら生きる」


マルセイユ「はぁ!?それとこれとは話が別だ」


男「やっぱり死んでやるぅ〜〜」ダッ


マルセイユ「お、おいコラ!待て」
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 02:10:43.22 ID:b4qeiiZq0

〜5分後〜


マルセイユ「つまりお前は全くモテないから生きるのが嫌になったと」


男「うんそうだよ、悪い?」キッ


マルセイユ「別に悪いとは言ってないが・・・いや、でもそんな理由で死ぬってのはやっぱりおかしいぞ。
絶対にダメだ!!」


男「いいよね君は、見たところ超モテそうだよね。1か月おきに男をとっかえひっかえしてそうだよね」


マルセイユ「そんなことはしていない!!お前がモテないのはそういう陰険な性格が問題なんじゃないのか?」


男「何言ってんのさ、人間は見た目が9割だよ。その証拠に君だって俺の性格を知る前に付き合うのは無理だって
言っただろ!?俺がブサメンだから断ったんじゃないのかよ!?」


マルセイユ「違う。私は忙しいんだ、そもそも他人と付き合うなんていうのは初めから無理なんだよ」
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 02:20:55.52 ID:b4qeiiZq0

男「はっ、どうだか」


マルセイユ「くっ・・・もういい、勝手にしろ!!」スタスタ


男「・・・」


「あぁ勝手にしてやる!!死んで・・やるぅ」ポロポロ



マルセイユ「・・・」スタスタ


(はぁ・・・私は何をやっているんだろうな、こんなめんどうなヤツ)


マルセイユ「おい立て」


男「うっ・・うぅ〜。何だよ、文句を言われた腹いせに俺をボコろうってのか?」


マルセイユ「黙れ、ちょっとついてこい」


男「そうか、リンチか・・・神はどんだけ俺に残酷なんだよ・・ホント嫌になるぜ」ポロポロ


マルセイユ(やっぱり置いてこうかな)
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 02:30:03.52 ID:b4qeiiZq0
〜キャンプ〜


加東「なるほどね、急に見知らぬ男を連れてきたから何事かと思ったわ」


ライーサ「せっかくの休暇だったのに、大変でしたね」


マルセイユ「全くだよ」


男「オ、オンナノコガ・・イッパイ、ウヒヒwwwwww」



加東「なんていうか・・・あれね」



ライーサ「ちょっと気持ち悪いですね」



マルセイユ「すまん、だけどあいつが死ぬって言って聞かないから放っておけなかったんだ」



392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 02:37:37.64 ID:b4qeiiZq0

真美「あの、お味噌汁をどうぞ」


男「え?おおおおお俺にぃ!?」


真美「はい」ニコ


男「ありがとう」ほげぇ〜


コトン(みそしるドバー!!)


男「あっつぅ!?あつ!!!!死ぬ、あっつぅ!!!」


真美「すみません、だ、大丈夫ですか!?」


男「うん・・・やけどプレイか」二ヘラ


真美「?」


加東「とりあえず真美には近づかないように言っておいた方がいいわね」


マルセイユ「そうだな」
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 02:43:49.57 ID:b4qeiiZq0

マルセイユ「真美、今日はもういいぞ。休んでくれ」


真美「あ、はい」


男「まみちゃんか〜」二ヘラ


マルセイユ「おい男、真美に手を出すなよ」


男「だけど真美ちゃん、俺に気があるっぽいよ。みそしるくれたしwwwwww」


マルセイユ「それはない!!(その自信はどこから来るんだ)」

394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 03:08:25.62 ID:b4qeiiZq0


マルセイユ(なんか疲れてきたな・・・どうしたものか)


男「ウヒヒwwwwww」


加東「あの、男くんだっけ?どのへんに住んでるの?」


男「ん?」


マルセイユ(さすがケイ、私が困ってるのを察してくれたんだな)


男「ここから北に20キロくらいいったところだよ。もしかしてお姉さん俺のこと狙ってる?」


加東「いや、そんなつもりで言ったんじゃないから。アハハ」


男「なんなら今日からここに住んでもいいよwwwwww」


加東「冗談がお上手なのね」

395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 03:12:36.63 ID:b4qeiiZq0

男「てゆーかお姉さんおっぱいデカいね、何カップ?wwwwww」


加東「え・・・」ドン引き


男「でもちょっと垂れ気味かな?お〜〜?ww」


加東「・・・」プルプル


マルセイユ(マズイな、ケイが切れそうじゃないか。おいライーサ、頼む!)ウィンク


ライーサ「」コクリ


396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 03:22:45.99 ID:b4qeiiZq0

ライーサ「ケイさん、ここは私が」ボソリ


加東「ごめんねライーサ、このままだと自殺どころか他殺になっちゃいそうだからよろしくね」スタスタ


男「あれぇ?お姉さんどこ行くの?寝ちゃうの?一緒に寝てあげよっか?wwww」


加東「けっこうです」プン


男「もぉ〜、連れないなぁ」


397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 03:32:18.97 ID:b4qeiiZq0

ライーサ「ティナ、この人お酒入ってませんよね?」


マルセイユ「あぁ、そのはずだ・・・」


男「それにしてもいいおっぱいだったな。EよりのDってとこかなwwww」


ライーサ「男さんの地域はどうですか?ネウロイの侵略にあってませんか?」


男「あ〜・・・うん。あったよ侵略。俺以外みんな死んじまった」


ライーサ「え?」


男「隣街にナンパに行ってた俺だけが助かった。皮肉なもんだよ」
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 03:40:19.53 ID:b4qeiiZq0

マルセイユ(こいつ・・モテないから死ぬって言ってが、それだけじゃないってことか?)


男「一人だとさみしくてさ・・・死にたくなるんだよね」


ライーサ「そんなの、ダメですよ」


男「でも、君みたいなかわいい子が側にいてくれたら生きる希望がわくかもなんてなwwwwww」


ライーサ「ハハ」


男「それにしても君はきれいな髪をしてるね、ちょっと触らせてよ」サワ


ライーサ「ひゃっ!!」


マルセイユ「おい、やめろ!!」


男「あぁ・・・いい匂い、最高だな〜」クンクン


ドカ!!ボコ!!バキ


マルセイユ「はぁ・・・はぁ・・・」


男「うぅ・・うへへ」ぐったり


ライーサ「私無理です、もう2度とこの人と関わりませんから」スタスタ
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 03:48:23.06 ID:b4qeiiZq0
〜翌日〜


ライーサ「ティナ、501の輸送機が到着したそうです」


マルセイユ「あぁ、分かった。今行く」


男「・・・」


マルセイユ「なんでお前までついてくるんだ?」


加東&ライーサ「・・・」ジー


男「だってあの人たち、俺のこと[ピーーー]って目で見てくるし」


マルセイユ「悪いが私ももう付き合いきれない。お前がモテないのはどう考えてもお前自身の性格に問題がある。それじゃあな」



男「ちょっと待ってよ!!俺を・・見捨てるのかよ!?」


400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 03:55:22.45 ID:b4qeiiZq0

飛行隊「もう時間です、出発してよろしいでしょうか?」


マルセイユ「あぁ、出してくれ」


男「させるかぁ!!」ガシ(飛行機のプロペラつかむ)


飛行隊「あの方は、よろしいのですか?」


マルセイユ「何のことだ?私は何も見ていない」


飛行隊「はぁ」


ブゥーン


401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 04:05:01.62 ID:b4qeiiZq0

〜501基地到着〜


ミーナ「よく来てくれたわねマルセイユ大尉」


マルセイユ「上層部からの命令だからな、それに501にはハルトマンが・・」


男「ふぃ〜、死ぬかと思った」フラフラ


マルセイユ「ちっ、生きていたか」


ミーナ「あなたは・・軍のものじゃないわね。何者かしら?」


男「何者かって?この人の知り合いだけど」


ミーナ「え?本当なのマルセイユ大尉」


マルセイユ「ぐっ・・・ミーナ悪いが少し時間をもらうぞ」





402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 04:18:34.26 ID:b4qeiiZq0

マルセイユ「おい、お前は一体何がしたいんだ?」


男「女の子とイチャイチャしたい」


マルセイユ「お前じゃ無理だ。もう私に付きまとわないでくれ」


男「それこそ無理だ。っていうかお前ふざけんなよ!!無責任じゃないか。
あの時自殺できなかったのはお前のせいだぞ、責任とって俺が彼女できるまで
面倒見ろ!!」


マルセイユ「お前はどんだけクズなんだ!!」


男「何とでも言うがいいさ、俺に彼女ができるまでどこまでもお前につきまとってやる!
迷惑かけてやる!!困らせてやる!!!」ドヤァ


マルセイユ「こんの〜〜」プルプル

(いっそ、私の手であの世に葬ってやろうか?いや、どんな理由があろうとも殺人はダメだ)


ミーナ「マルセイユ大尉、話はまとまったかしら?」




403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 04:26:49.77 ID:b4qeiiZq0

マルセイユ「すまん、もう少し待ってくれ」


男「俺は本気だぞ」


マルセイユ(まさかこんなことになるなんてな・・・でも今後ずっとこいつに
付きまとわれると思うと・・・)


男「」ニヤニヤ


マルセイユ「はぁ・・・分かった。その代り彼女が出来たら即縁を切ってもらうぞ」


男「分かったよー、彼女が出来たらね♪」


マルセイユ(最短でこいつとおさらばするには501の連中を犠牲にするしかなさそうだな。
悪く思わないでくれ・・・)



こうして、私はこのとんでもないくず男と501のウィッチから彼女を作ることになった。


続く

「分かった。そ
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 12:43:18.54 ID:HEv6TxvIO
おいなんだこの展開
誰が得するんだ
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/26(土) 17:22:26.00 ID:5NJ3gIjA0
働け!!だと。ん〜〜〜あと5年・・・。
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/29(火) 02:08:43.92 ID:A1Clc+WIO

働けと言われて働けたら、今頃働いているだろう
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/29(火) 09:20:23.03 ID:CIfWGVuZ0
>>406 なんかごめん・・・うまく締めたかっただけなんだ、悪気はないんだ
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