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おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない 3 〜勇者「新たな世界へようこそ」〜 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :のんびりのんびり [saga]:2012/03/19(月) 22:04:15.52 ID:CoHCN5kdo

まさかの3スレ目となります。

1スレ目
おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1322051081/

2スレ目(110レスまで)
おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない 2 〜勇者「新たな世界へようこそ」〜
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1330088758/



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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

2 :箇条書き出来事 [saga]:2012/03/19(月) 22:07:47.89 ID:CoHCN5kdo

おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない
魔王討伐
貴族撃破
魔物化しかけている町民たちを倒す
特別部隊と出会う
ギルドでがんばる
城が襲撃される
貴族再登場
魔道士の兄登場
魔道士の昔話
兄&貴族撃破
魔王が仲間になる
剣士たちと出会う
洞窟の奥で石碑発見
鬼たち登場
鬼退治
打ち上げ
魔道士が現実世界へ
これまでの旅はゲームの世界だったことが明らかに
現実世界にゲームのキャラクターが出現
魔道士が高位魔法を使えなくなる
鬼たちと遊ぶ
鬼合体
人質をとられる
現実世界がゲーム世界に変わる
人質奪還のため魔王城へ
兄再登場&撃破
魔物に変化しかけている町民たち再登場&撃破
勇者たちのコピーデータが現われる
運動会
勝利
特員13撃破
隊長消滅
魔王城へ到着
犯人紹介
鬼退治リトライ
勇者死亡
統括者、監視者登場
リーダー本性を表す
鬼変形
???
おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない
弟捕まる
隊長復活
戦士、人間の姿に戻る
勇者復活
勇者パーティ最強武器装備


〜三行であらすじ〜
隊長と戦士と勇者復活
伝説の武器ゲットだぜ
店主と受付は放置プレイ
3 :簡易キャラ紹介 [saga]:2012/03/19(月) 22:09:35.86 ID:CoHCN5kdo

〜ゲームキャラ〜

・勇者 [♂]
主人公
ゲーム世界のキャラクターでは最強
ちょっと頭が残念な時がある
だがそこにいるだけで安心できるような存在感があるらしい
武器:ヒヒイロカネの剣
特徴:勇者ならではの魔法が使える

・戦士 [♂]
基本ツッコミ役の頼れるお兄さん的存在
力が強く防御力も高いため、勇者パーティでは壁役として前衛を務める
だが魔法に対する耐性はあまり高くない
現在、天使になっているが、理性を取り戻し、人間の姿に戻っている
また天使化により、魔法に対する耐性が上がっている
武器:アダマンタイトの剣
特徴:結構負けず嫌い

・忍者 [♀]
忍者というだけあって、隠密行動が得意
音と気配を消せる為、頼りになる存在
だが攻撃力・防御力はそれほど高くない
独自の術を開発済み
勇者のことが好きらしい(本人は否定)
武器:ダマスカス鋼のクナイ(シノブブランド)
特徴:シノブブランドマニア

・魔王 [♀]
魔王だが人間
語尾が特徴的
ゲーム世界では男性と間違えられやすい
抑制魔法が得意
逆に解除も可能
装備品:聖なる腕輪
特徴:魔法に関しては、やればできる子

・隊長 [♂]
特別部隊の隊長
結構強いし、物覚えがいい
独自の技を開発済み
お父さん的な存在
特徴:罰ゲーム魔法という謎だが強力な魔法を使う

・副隊長 [♀]
特別部隊の副隊長
基本的に変態
魔法に関するものが好き
特徴:結構物知り

・王女 [♀]
幸薄い
影薄い
名前を呼んであげてください、喜びます
4 :簡易キャラ紹介 [saga]:2012/03/19(月) 22:10:18.02 ID:CoHCN5kdo

〜ゲームキャラ2〜

・王様 [♂]
馬鹿っぽいが、この人がいないと勇者は復活できないらしい
やるときはやる
特徴:実はしっかりと王様ができるほどの人

・王妃様 [♀]
この人のお蔭で国は成り立っていると言っても過言ではない
国民からは、絶大な人気を誇っている
特徴:心優しいお方

・店主
飲み屋の店主
ギルドの統括も行っている
裏の顔として、システム統括を一任されたキャラクター
特殊なAIが搭載されており、ゲームバランスを保つ役割を持っている
特徴:リーダーにやられてから放置プレイ中

・受付
ギルドの受付をしている
ギルド登録者の中でファンクラブがあるとかないとか
裏の顔として、ゲーム内のバグや例外処理、不正アクセスなどを監視し、機能停止・修正を行うことができるキャラクター
店主と同様に、特殊なAIが搭載されている
特徴:リーダーにやられてから放置プレイ中、ペロペロしたい
5 :簡易キャラ紹介 [saga]:2012/03/19(月) 22:11:08.25 ID:CoHCN5kdo

〜現実世界〜

・魔道士 [♀]
勇者たちが登場するゲームを製作した会社の社長
かなり偉い人
制限がなければプレイヤー補整らしきものにより最強
助演女優賞はこの人のもの
特徴:綺麗なお姉さんは好きですか?

・弟 [♂]
魔道士の双子の弟
また魔道士の会社の社長秘書
胸以外の外見や声などの特徴は、魔道士とほぼ違いがない。
副隊長曰く、匂いが微かに違うらしい。
ちなみに魔道士が面白がって髪型も同じにさせている。
特徴:怒るとこわい

・副社長 [♂]
魔道士の会社の副社長
結構偉い人
魔道士に振り回されることが多いが、なんだかんだで楽しんでいるらしい
特徴:マゾらしい

・リーダー [♂]
魔道士の会社の開発グループのグループリーダー
中学生の頃には、大手企業のソフトウェアエンジニアレベルまで達していた程の天才らしい
ただしハード面はちょっと苦手
彼女絶賛募集中
キャラに反して、見た目は爽やか系
特徴:キャラが不安定
6 :簡易キャラ紹介 [saga]:2012/03/19(月) 22:11:48.95 ID:CoHCN5kdo

〜鬼〜

・白鬼 [♀]
実は可愛いもの好きらしい

・黒鬼 [♂]
シスコンとの噂も

・紫鬼 [♂]
パワー大好き

・赤鬼 [♂]
普段は青鬼とフュージョンして紫鬼になっている

・青鬼 [♂]
普段は赤鬼とフュージョンして紫鬼になっている

・緑鬼 [♀]
出番が欲しいらしい

・黄鬼 [♂]
オススメの飲み物は玉露

・鬼(初期) [性別不明]
鬼たちが合体したもの
魔法は使わない
攻撃方法は腕を伸ばして色々
特徴:もう出番はない

・鬼(変身後) [性別不明]
鬼の第二形態
視覚・聴覚・嗅覚・味覚は全て魔法で補っている
特徴:関西弁が好きらしい
7 :簡易キャラ紹介 [saga]:2012/03/19(月) 22:13:01.59 ID:CoHCN5kdo

〜その他〜

・魔物
ただの魔物
たまにおかしなヤツがいる
だが、特に意味はない

・魔族
魔物を人間に近くした感じ

・悪魔
魔族を悪くした感じ

・天使
汚い臭い醜いの三点バースト

・国営兵士
ゲーム内の世界ではトップクラスの兵士
だが、勇者たちの足元にも及ばない

・特別部隊
国営兵士の中から選りすぐられた精鋭のみで構成されたとてもすごい部隊
勇者たちには劣る

・執事 [♂]
空気の読める人
特徴:現実世界では空気を読んで、静かにしている

・特員13 [♂]
男の娘
魔道士のお気に入り
消滅済み
特徴:多分もう出番なし

・町長 [♂]
魔物化しかけている町民の住む町の町長
特徴:実はロリコン

・マッチョ [♂]
魔物化しかけている町民の住む町の町民
特徴:幼馴染の女性とはいい関係

・貴族 [♂]
実は魔物ではなく、魔族
特徴:もう出番はない

・兄 [♂]
プレイヤーの兄という設定のキャラクター
天使
特徴:誰にも勝てない可哀相な子
8 :簡易キャラ紹介 [saga]:2012/03/19(月) 22:13:41.57 ID:CoHCN5kdo

〜街〜

・とある寂れた町(とある町)
魔物化しかけている町民の住む町
現在、壊滅状態

・とある賑わいのある町
ギルドのある町
店主と受付が拠点としているところ

・北の国
別名、研究の国
その名の通り、様々な研究が行われている
有益な研究資料が多数保管されている
ただし、出番は名前のみ
今後も予定はない

・城
王様たちのいる城
通常の城とは異なり、城の中に居住区が少しだけ存在している
城から数キロ離れたところに街が存在しているが、出番なし

・魔王城
魔王が住んでいた城
大きいが、見た目はただの一軒家
3LDK、五階建て
一階は玄関のみのフロアとなっている
各フロアはとても広い
娯楽設備なし
現在、ボロボロになってきている
9 :暇な人たち :のんびり再開します [saga]:2012/03/19(月) 22:15:20.07 ID:CoHCN5kdo

副隊長「勇者さんが指示を出すのは、珍しいですね」

隊長「……あいつらにとっては、当たり前なことなのだろうな」

副隊長「どういうことですか?」

隊長「勇者が出した指示に他のやつらはなんの疑いもなく従っている。だが、今は別々に戦う必要はないだろ? それなのに、勇者は一対一で戦うように指示を出している」

副隊長「確かにそうですね。勇者さんはリーダーとしての役割をしっかりと果たしているということですね。信頼されていると言ってもいいのかもしれませんが。隊長としては、全体で戦う方が得策だと思われますか?」

隊長「いや、はっきりとは断言できないな。だが俺なら一対一で戦うように仕向けることはない。ただ、装備品が変わったことに対してのメリットは俺にはわからん。実際装備した勇者が戦えると判断したのなら、それが正しいんだろ。逆に言えば、装備品によって変化した個々の能力・実力を把握できていたのなら、一対一にする可能性は高い」

副隊長「……勇者さんはそこまで考えているのでしょうか?」

隊長「考えてないだろうな。ほぼ感覚のみで指示を出していると思うぞ。だが……それが最良の手である可能性も否定できない。仲間の実力を知っているからこそ、出せる指示だろうしな」

副隊長「それが過剰評価だということはありえないのでしょうか?」

隊長「それはないだろう。そんなミスをしているのであれば、ここまでたどり着いていなかっただろうし」

副隊長「……」

隊長「それと一対一にした理由は他にもあると思うぞ」

副隊長「他の理由ですか?」

隊長「ああ。勇者は強い。だからこそ邪魔になりかねないという問題も併せ持っている」

副隊長「……本気で攻撃しようとしたときに、仲間が邪魔になる可能性があるということですか?」

隊長「そうだ。勇者は一人だけずば抜けて強い。そんな勇者が全力で攻撃をした時に、前に出ている戦士が邪魔になるんだろ。戦士が攻撃を耐えられたとしても、何かしら力をセーブしてしまう。それを懸念しての個人戦だろう」

副隊長「私たちがいた場合、さらなる足手まといにしかならないということですね」

隊長「まぁ、そういうことだ」

副隊長「……鬼たちの連携にあわせられないということは、考えられないのでしょうか?」

隊長「それはないだろうな。鬼たちは意識が繋がっている可能性があり個々の能力も同じだろうからそういったことも考えられるが、勇者たちも同様に連携が取れると俺は思ってる。仲間は邪魔ではあるが、それと同じくらい頼りになる存在のはずだ」

副隊長「……それでも一対一にするのは、その方が戦いやすかったということですか?」

隊長「戦いやすいというよりも、その方が被害が少ない、若しくは勝てる見込みがあったということだろ」

副隊長「それを感覚のみで指示している勇者さんは……凄いですね」

隊長「凄いのか、ただの馬鹿なのかの判断は難しいがな」ククッ

副隊長「……最後にきっちり落としましたね」ヤレヤレ

王女「……」

魔道士「……」
10 :戦士 vs 鬼2 :前スレ、レスありがとう [saga]:2012/03/19(月) 22:17:39.24 ID:CoHCN5kdo

戦士「はぁっ!」シャッ

ズバァァァァァーーーーーン! ←空間断裂するくらいの一太刀

鬼2『くっ! なんという破壊力だ。掠っただけで、吹き飛びそうになる』

戦士「口調が戻ったな」

鬼2『……少しは真面目にやろうと思ってな』

戦士「やっと本気になったか……だが、先ほどから逃げてばかりではないか?」

鬼2『では……こちらからも行くぞ?』

戦士「返り討ちにしてやるよ」

鬼2『爆炎魔法!』

ジュバァァァァアアアァァァアアアン! ←すっごい爆発と炎が戦士に迫る

戦士「なかなかの威力だな。だが……はぁっ!」シュパン

ズバッ! ←爆炎魔法を一刀両断

鬼2『なっ!? 魔法を斬っただと!?』

戦士「驚いてる場合じゃないだろ?」シュッ

シュピィン! ←目から怪光線

鬼2『これしきの攻撃……効かぬ!』

キュィン! ←弾かれる

鬼2『鎌風魔法!』シュシュン

戦士「ふっ!」シュシュッ

ガキガキィィン! ←風と斬撃がぶつかり合う

鬼2『斬撃を飛ばせるとは……面白い!』

戦士「楽しんでもらえて光栄だな。まだまだいくぜ!」
11 :忍者 vs 鬼5 [saga]:2012/03/19(月) 22:19:09.22 ID:CoHCN5kdo

忍者「さっきの仕返ししちゃうもんね!」

鬼5『……武器が変わっただけやのに、えらい元気やな』

忍者「武器が変わっただけとしか思っていないんだったら、私の勝ちだよ」

鬼5『調子に乗んなや、ボケ。そないショボいクナイ一本で、どないするんやっちゅーねん!』

忍者「ぷぅ! ショボくなんかないもんね!」プンプン

鬼5『ショボいっちゅーねん! ショボすぎて、可哀相になるわ』

忍者「……まぁ、後悔しないようにね」

ヒュッ! ←クナイ投擲

鬼5『くだらんな』シャッ

バシッ! ←クナイをはたく
ドスドスドスッ! ←クナイが刺さる

鬼5『ぐっ』ナゼ?

忍者「油断しすぎだよ?」

ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュッ ←クナイ投擲

鬼5『くっ』シュン

忍者「そこっ!」ヒュヒュヒュッ

ドスドスドスッ!

鬼5『くっ! いくつも隠し持っていたのか!? 卑怯者め!』

忍者「何言ってるの? このクナイは一本しか持ってないよ?」

鬼5『貴様こそ何を言っている! 現にこうしてクナイが刺さって……』

忍者「ないでしょ? だからこのクナイは一本しかないよ?」

鬼5『な、何故だ!?』

忍者「それがこのクナイの凄いところなんだよねぇ」ウフフ

鬼5『くっ。私の防御力を上回るだけではなく、謎に満ちたもの……面白い!』

忍者「今さら本気になっても遅いんだからね!」
12 :魔王 vs 鬼4 [saga]:2012/03/19(月) 22:21:09.29 ID:CoHCN5kdo

ドドドドドォォォォォォン! ←爆発

鬼4『どんどん行きまっせぇ!』ドドン

シュィン! ←魔法が消える

鬼4『なんやて!?』

魔王「今の我に、この程度の魔法は通用しないのであるのだ」

鬼4『ほな、これならどうでっか? 空間爆撃魔法!』

ズドドドドドドドドドド ←すっごい爆発が迫ってきた!

魔王「……時空抑制魔法」

ドド……ド……ド………… ←爆発が徐々にゆっくりになり……消えた!?

鬼4『なっ!? こ、これはなんや!?』

魔王「ふむ、うまくいったのであるのだ。この腕輪は凄いのであるのだ!」

鬼4『何をしたんや!?』

魔王「今はとても気分がよいのであるのだ、教えてやるのであるのだ。これは、我の最強にして最大の魔法……時空系魔法であるのだ」

鬼4『時空……やと……!?』

魔王「時空を操る魔法……お主では我には勝てぬのであるのだ!」

鬼4『……こりゃぁ本気でいかな負けてまうな』

魔王「だったら、そのふざけた口調をやめるのであるのだ!」

鬼4『それはできへん。わてはこっちの方が本気になれるんや。本気と書いてマジや!』

魔王「……鬼に個性が出てきているのであるのだ?」

鬼4『そういうこっちゃな』

魔王「今さら、ややこしいのであるのだ」

鬼4『そない冷たいこと言わんとってぇな。わてとあんさんの仲やんか』

魔王「仲良しこよしなぞ……くだらぬのであるのだ」

鬼4『冷たいお人やなぁ』

魔王「我は魔王なのであるのだ。冷たいだのどうでもいいのであるのだ!」

鬼4『……流石は魔王はんやのぉ。楽しめそうや!』

魔王「楽しくなんてならないのであるのだ。恐怖を味わうがよいのであるのだ!」
13 :勇者 vs 鬼3 [saga]:2012/03/19(月) 22:22:29.00 ID:CoHCN5kdo

勇者「……」

鬼3『……』

勇者「かかって来いよ」

鬼3『……貴様から来るがいい』

勇者「……仕方ないか。後で後悔しても知らないからな?」

鬼3『……』

勇者「行くぞ! 凝縮雷撃魔法!」

ズギャン! ←一点集中型雷撃魔法

鬼3『っ!?』シュン

勇者「はぁっ!」ダンッ

鬼3『斬撃魔法!』シュッ

勇者「おりゃっ!」シュッ

スパッ! ←斬撃魔法を斬る

鬼3『火炎魔法!』ゴォォォ

勇者「爆水魔法!」ザバー

鬼3『それしきの魔法で防げると思ったか!!』

ジュゥゥゥゥゥウウウウゥゥゥ ←大量の水が蒸発

勇者「凝縮水流魔法!」シュゥン

鬼3『なっ!? 蒸発した水g

ズバァァァァアァッァン! ←水蒸気爆発のようなもの

勇者「なかなか効いたんじゃないか?」

鬼4『予想以上だ』

勇者「平気そうにしてるけど、しっかり効いてそうだな」

鬼4『……武器が変わっただけではなさそうだ』

勇者「だから言ってるだろ? 次は手加減しないからな」

鬼4『今ので手を抜いていたとは……面白い!』

勇者「来いっ!」
14 :混戦 [saga]:2012/03/19(月) 22:23:42.16 ID:CoHCN5kdo

鬼5『天上魔法!』

ジュギュギュギュギュギュ! ←なんか凄い魔法

鬼5『……気配が消えた』

ヒュヒュヒュッ! ←クナイが飛んでくる

鬼5『斬撃魔法!』シュシュシュッ

キキキィィン! ←クナイを弾く

鬼5『そこか!』シュバッ

ズドォォオォオォオオォオォオン! ←空気の塊が壁に命中

鬼5『手ごたえはなし……』

ヒュヒュヒュッ! ←クナイが飛んでいく

鬼5『どこに投げている?』

ドスドスドスッ! ←クナイ刺さる

鬼2『ぐふっ!』

鬼5『なっ!?』

魔王「時空破滅魔法!」

グニャァ! ←時空が歪んでるっぽい

鬼5『ぐぅ!』

戦士「おらっ!」シュッ

ズバッ! ←斬りつける

鬼3『がぁっ!』

勇者「……凝縮次元雷撃魔法!」

ガガガッバーーーーーーーン! ←次元が雷撃で一点集中して爆発

鬼4『うぎゃぎゃぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!』
15 :あれ? 一対一じゃなくない? [saga]:2012/03/19(月) 22:24:25.19 ID:CoHCN5kdo

隊長「……」

副隊長「全員が入り乱れてますね」

隊長「……ヨソウガイデス」

副隊長「隊長……」

隊長「いや、これは本当に予想外だった。勇者が最初に指示を出したときから、この流れを想定していたのか? それとも全ては勇者の指示なのか?」

副隊長「勇者さんが指示を出しているそぶりはなかったです。逆に、タイミング的にも各々が動いてうまくいくような内容でもありません」

隊長「鬼も馬鹿じゃないからな。全員が好き勝手やってるというのか?」

副隊長「そうとしか考えられま……もしかして……」

隊長「どうした? 何か気づいたのか?」

副隊長「これらは全て、お姉様が仕組んだことなのではありませんか?」ボソボソ

隊長「……あり得る。というか、それしかないな。あいつらが好き勝手やって、あそこまで統一された動きができるとは思えん。それに魔王は元々勇者パーティではなかったんだからな」ボソボソ

副隊長「流石はお姉様です」キラキラ
16 :いい加減痺れを切らしちゃった [saga]:2012/03/19(月) 22:25:06.23 ID:CoHCN5kdo

リーダー「……」イライラ

弟「……」

リーダー「……」イライラ

弟「……」

ワーワーキャーキャー ←みんなが戦闘中

リーダー「何やってんだぁ! さっさと倒せよぉ!」

ワーワーキャーキャー ←みんな必死です

リーダー「……ちぃっ! こうなったら俺様が直接手を下すしかねぇかぁ」

弟「……」

リーダー「……」

グイッドサッ! ←弟を突き飛ばしただと!?

リーダー「てめぇはそこで待ってなぁ」

弟「……」

リーダー「……暗黒断裂魔法」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ ←空間に黒い亀裂が開いていく
17 :予想していた? [saga]:2012/03/19(月) 22:25:46.47 ID:CoHCN5kdo

隊副『!!』

勇者「凝縮障壁魔法!」キィィン

魔王「時空防壁魔法呪!」キィィン

戦士「はぁぁぁぁ…………おらぁぁぁ!!」シュシュシュシュッ

ドガガガガッ! ←戦士の斬撃が鬼を襲う

鬼's『っ!?』グッ

忍者「術・影縫い!!」

鬼's『ぐっ!』ピキィン

リーダー「……暗黒爆発魔法」

ジュゴォォォォォォン! ←黒い亀裂から黒い光が爆発

勇戦忍魔『っ!!』

ドガァァァアァッァァァァァァアン! ←大爆発
18 :ボス戦 [saga]:2012/03/19(月) 22:26:50.52 ID:CoHCN5kdo

ゴォォォォォォォオオォォォ ←暗黒爆発魔法の余波

勇者「くっ……みんな、大丈夫か!?」ググ

魔王「な、なんて威力なのであるのだ」フラフラ

戦士「ぐぅ……天使になってなければやばかったな」ハァハァ

忍者「あ、あんなの卑怯だよ」ガクガク

勇者「忍者! しっかりしろ!」

魔王「簡易治癒魔法」ピカ

忍者「あ、ありがと」フラフラ

戦士「回復しきれないな」ハァ

魔王「ま、まさかここまでとは思わなかったのであるのだ」フラッ

戦士「魔王! 大丈夫か?」

魔王「だ、大丈夫なのであるのだ」フゥ

勇者「……ラスボス登場って感じだな」

戦士「装備品のおかげで耐久力もあがってるはずだが……」

忍者「はぁはぁ……あんなの無理だよ」

魔王「こちらも何かさらなるパワーアップが必要なのであるのだ」

勇者「……想定外な強さだな」

忍者「何か裏技はないの?」

戦士「あったらやってるだろ」

勇者「あとは……」

リーダー「……最初からこうしておけばよかったなぁ。それにしても、てめぇらは全然だなぁ。俺様の足元にも及ばないじゃねぇかよぉ! うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」

勇者「くっ!」

リーダー「さぁて、さっさと終わらせるかぁ! 暗黒断裂魔法」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ ←黒い切れ目

副隊長「お姉様!」

リーダー「ん? 何か悪あがきでもするのかぁ?」

魔道士「……」

リーダー「なんだぁ? 何もしてねぇじゃねぇかよぉ。それとももう諦めちまったかぁ? くけけ。絶望しておけよぉ」ウケケ
19 :光魔法 [saga]:2012/03/19(月) 22:27:31.60 ID:CoHCN5kdo



??「光明断裂魔法」



ゴゴゴゴゴゴゴゴ ←空間に眩い亀裂



??「光明爆縮魔法」



ジュゴォォォォォォン! ←眩い亀裂から白い光が爆発


20 :のんびりのんびり [saga]:2012/03/19(月) 22:28:42.85 ID:CoHCN5kdo
今日はここまでです。

前スレは大変なことになっていました。
スレ立てが遅くなりすみませんでした。

今後少しペースが落ちることが予想されます。
次回も未定です。
すみません。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
レスいただき、ありがとうございます。

ではまたノシ
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/03/19(月) 23:05:26.42 ID:BuQ9mQcHo
もう立ってたのかご苦労様です乙
( ゚∀゚)o彡゜忍者!忍者!忍者
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2012/03/19(月) 23:18:29.17 ID:W26W095k0
おつおつ、埋められて建たないかと思ってた…
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/20(火) 01:07:13.20 ID:QrUfmMjDO
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/03/20(火) 09:25:43.05 ID:l3vrVQk6o

前スレはびっくりした
25 :誰だ!? :のんびり再開します [saga]:2012/03/21(水) 21:33:34.89 ID:yE90F2oIo

リーダー「な、なz

ドガァァァアァッァァァァァァアン! ←大爆発

勇者「やった!」ダダッ

隊長「まて!」

勇者「っ!?」

隊長「まだだ!」

リーダー「がぁぁあぁぁ!!」ボロボロ

全員『!!』

リーダー「何故だぁ!? 何故お前にそんなことができるんだぁ!!!」

??「……」

リーダー「プレイヤーではないはずだぁ! 何故だ、答えろぉ! 弟ぉぉぉ!!」

??改め弟「……治癒魔法」ピカー

忍者「あっ……」

戦士「……完全回復だな」

魔王「我も治癒魔法を使えるようになりたいのであるのだ」ショボン

リーダー「きさまぁぁぁ!!! 無視するなぁぁあぁああああああ!!!」

ドスッ! ←クナイ

リーダー「ぐあっ!」

戦士「っだらっしゃぁーーー!!!」ブン

ズバッ! ←右上から袈裟懸け

リーダー「がぁっ!」

魔王「時空破断斬魔法!」

ズバン! ←左上から時空袈裟懸け

リーダー「うぐぁっ!」

勇者「……凝縮雷電砲魔法」ピカッ

ズガァァァァァァァンンン! ←雷レーザー

リーダー「がぁぁあああああああああ!」

ドサッ! ←リーダー倒れる
26 :やったか!? :レスありがとう [saga]:2012/03/21(水) 21:36:43.02 ID:yE90F2oIo

勇者「どうだ! コノヤロウ!!」

忍者「やった!」

戦士「よし!」

魔王「勝ったのであるのだ!」

隊長「……っ!? 全員伏せろ!」

弟「シールド!」キュィィン

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガ!! ←マシンガンみたいなものを防ぐ

勇者「うおっ!?」

忍者「なになに!?」

戦士「しぶといヤツだな」

魔王「このシールド魔法は凄いのであるのだ」

リーダー「はぁはぁ……ふざけやがってぇ……ぶっ殺してやるぅ!!」

隊長「……あれだけやっても駄目か」

リーダー「……鬼召還!」

シュン! ←鬼出現

戦士「なっ!?」

忍者「お、鬼がいっぱいいるよ!?」

リーダー「ちぃっ! 思ったより少ないかぁ? ……まぁいい」

隊長「っ! 勇者! すぐに鬼を倒せ!」

リーダー「無駄だぁ! 鬼融合魔法!」

鬼's『ぐっ』フラフラ

シュッ! ←鬼たちが一箇所に集まろうとしてる

弟「シールド!」ピキィィン

鬼6『いてっ!』ガン

鬼7『うっ』ゴン

鬼8『あべし』ガン

鬼9『うべっ!』ガン

その他鬼's『ぐぎゃぁぁぁ!!!』

ぐちゃぐちゃ ←鬼集まってぐちゃぐちゃ
27 :最終形態 :最後までがんばる [saga]:2012/03/21(水) 21:38:13.91 ID:yE90F2oIo

戦士「またか……」

勇者「……まずいぞ」

忍者「うそぉ!?」

?「……」

魔王「また鬼の姿が変わったのであるのだ……」

副隊長「あ……あ……な、なんて魔力なんですか……」

リーダー「うひゃひゃ! 鬼の最終形態だぁ! 鬼人とでも名づけるかぁ? これでてめぇらも終わりだぁ!!!」

?改め鬼人「……」

リーダー「……やれ」
28 :鬼人の強さ :あっ、今日一日でって意味じゃないですよ? [saga]:2012/03/21(水) 21:39:13.00 ID:yE90F2oIo

鬼人「……炎」

弟「シールド!」ピキィィン

ボォォォッォオォオォオオォオォオ! ←ものすごい炎

弟「くっ!」

戦士「し、シールドで防いでるというのに、なんて熱さだ」

リーダー「てめぇの相手は俺様だぁ!」

シュッ! ←リーダーの攻撃

弟「っ!」バッ

スタッ ←弟着地
29 :双子 [saga]:2012/03/21(水) 21:41:34.29 ID:yE90F2oIo

リーダー「……俺様が直々に相手してやるぜぇ」

魔道士「姉さん!!」

隊長「ば、馬鹿野郎っ!」

リーダー「……姉さん、だとぉ?」

弟「……」

リーダー「…………ま、まさか!?」

弟改め??「……バレちゃったかな? まっ、あんたには結構ダメージを与えられたしいいかな」

リーダー「そ、そんな馬鹿な……」

??「弟くんが暴走した時はすっごく焦ったわよ。でも、なんとかここまでこれてよかったわ」

リーダー「変装装置はひとつしかないはず……いや、何もしていないのかぁ?」

??「そういうことね。私と弟くんは一卵性の双子よ? 胸さえ偽れば、どうにでもなるわ」

リーダー「……そして、お前はそれを持っていただけではなく、既に装備していたということだなぁ?」

??「そういうこと。これは、私の為の武器よ」

リーダー「それは……オリハルコンで出来た刀で、全パラメーターを倍にする特殊な最強武器……」

??「なかなかいいものを作っていてくれたわね」

リーダー「だがそいつは、あるクリア条件を満たさなければ取得できないものだろぉ。どうやって手に入れたんだぁ!?」

??「あら? 私が弟くんじゃない時点で、気づいて欲しいものね」

リーダー「……社長殿……てめぇも不正アクセスを行ったんだなぁ!?」

??改め魔道士「ええ、正解よ」

リーダー「つまり他の装備品も全ててめぇの仕業かぁ!!」

魔道士「今さら何言ってるのよ」シレッ
30 :知ってた人 [saga]:2012/03/21(水) 21:42:13.79 ID:yE90F2oIo

隊長「あっさりばらすなよな」

勇者「もう少ししてからの方がよかったな」

魔王「やっちゃったのであるのだ」

魔道士改め弟「す、すみません」

副隊長「弟様はおっちょこちょいですね。でも、可愛いから全ては許されるのです!」フンス

隊長「あん? もしかして気づいてたのか?」

副隊長「はい」

隊長「いつから気づいてたんだ?」

副隊長「初めからですよ。それで弟様に直接確認を取ったのです」

隊長「よく気づいたな」

副隊長「当たり前です! それに匂いも違いますから!」

隊長「いや、そこは普通気づかねぇぞ」ヤレヤレ
31 :知らなかった人 [saga]:2012/03/21(水) 21:44:12.30 ID:yE90F2oIo

戦忍『……』

隊長「……そう言えば、お前ら二人は知らされてなかったんだな」

忍者「全然知らないよ!」ウキー

戦士「いつからだ!?」ウガー

リーダー「教えろよ!」ピャー

隊長「落ち着けって」

魔道士「だって気になるじゃん!」

忍者「そうだそうだ!」

戦士「教えろよぉ!」

リーダー「一生のお願い!」

隊長「俺に聞くなよ」

忍者「勇者! 教えてよ!」

戦士「魔王! お前も知ってたのか!?」

リーダー「弟! どういうことなの?」

魔道士「副隊長! 教えて!」

副隊長「はい!」

隊長「……はぁ。なんでお前は混じってんだよ!」

リーダー「別にいいだろぉ! 気になるんだよぉ!」

魔道士「そうだそうだ!」

隊長「だから……はぁ」ハァ

魔道士「あっ! 今忍者のこと馬鹿にしたでしょ!」

忍者「なぬぅ!? ひどいよ!」プンプン

隊長「……めんどくせぇ」ハァ

王女「わ、私も知らなかったですよ!」

隊長「……」ハァ
32 :それで、結局いつだったんですか? [saga]:2012/03/21(水) 21:45:16.80 ID:yE90F2oIo

戦士「それで?」

魔道士「?でれそ」

隊長「……」

忍者「いつ入れ替わったの?」

魔道士「はやく教えてよ!」

副隊長「はい! ええと、とある町で宿屋から脱出する少し前に入れ替わってたそうですよ」

戦士「あんなとこからか?」

忍者「もしかして口数が減ったのって……」

リーダー「入れ替わったからかぁ?」

魔道士「いぐざくとりぃ!」

魔王「我は入れ替わる時から知ってたのであるのだ!」エヘン

副隊長「私は夢の中で気づきました」ウフン

隊長「おい! ……ちなみに俺は、裏勇者とやりあう直前だな。弟に聞いて知った」

勇者「俺は復活してから」

戦士「……教えてくれてもよかったじゃねぇかよ」

忍者「仲間はずれとかやめてよね!」

魔道士「そうだそうだ」

隊長「敵を欺くには、まず味方から……って、何故俺が弁解せなならんのだ!」

王女「……本当の仲間はずれというのは、私のことを指すのですよ」ドヤッ
33 :やりあう前って言いましたか? [saga]:2012/03/21(水) 21:48:13.01 ID:yE90F2oIo

リーダー「ちょっと待てぇ!」

魔道士「だが、断る」

リーダー「がーん!」ヒデェ

隊長「いいからさっさと言えやぁ!!」ウガー

リーダー「……てめぇ今、裏勇者とやりあう前と言ったなぁ?」

隊長「それがどうした?」

リーダー「……なるほどぉ。つまりてめぇが復活できたのは全て社長殿のお蔭だなぁ?」

魔道士「えっ? そうなの?」

リーダー「えっ?」

魔道士「なn

隊長「そうだ」

魔道士「……」

隊長「種明かしをするとだな、俺g

リーダー「言わなくてもわかる……まさか、復元転移魔法だったとはなぁ」

勇者「復元?」

忍者「転移?」

勇忍『なにそれ?』

王女「私が説明s

戦士「お前ら二人は相変わらずだな。以前にも同じようなことがあっただろ?」

勇者「そんなことあったっけ?」

忍者「ん〜、魔王が復活した時とか?」

戦士「……貴族が復活した時だ」

勇者「?」

忍者「覚えてないや」テヘペロ

戦士「……」

王女「私がs

副隊長「復元転移魔法というのはですね、簡単に言うと、対象となるもの……今回の場合ですと隊長のことです。隊長の傷や体力を、死ぬ直前から完全回復させながら転移を行うという魔法のことです」

勇者「すげぇー! そんな魔法あるんだ!」

戦士「……お前以前は確か、復元転移魔法を知ってるかのような口ぶりだったぞ?」

勇者「そ、そう? 覚えがないなぁ」

戦士「知ったかぶりしてたな?」

魔道士「そんな魔法があるなんて、便利な世の中になったものね」

隊長「……」ハァ

王女「しくしく」シクシク

隊長「……」ハァ
34 :勇者の場合も同じかな? [saga]:2012/03/21(水) 21:49:55.83 ID:yE90F2oIo

忍者「じゃあ勇者もその復元転移魔法っていうので、復活できたってこと?」

勇者「それはt

魔道士「禁則事項です」ウフッ

戦士「……まぁ、これで全員が揃ったというわけだな」

魔道士「本当は結構前から揃ってたんだけどね」

リーダー「ちょっと待てぇ!」

魔王「しつこい男は嫌われるのであるのだ」

リーダー「そ、そうだったのかぁ……」ガックリ

隊長「だから、しつけぇぞ!」ウガー

リーダー「……何故、高位魔法が使えてるんだぁ?」

忍者「あっ! 本当だ! 魔道士、魔法使えてるじゃん! やったね!」

魔道士「ありがと」

戦士「よかったな」

魔道士「ええ」

隊長「……」ハァ

リーダー「何故だぁ!?」

魔道士「……本当にまだ気づいていないのかしら?」

リーダー「どういうこt……なるほどぉ。弟か副社長だなぁ?」

魔道士「それは知らない!」

リーダー「そうかぁ。なるほどなぁ」

魔道士「……実は私が自分でやりました!」

リーダー「弟と副社長が生きていたということが、俺様にとっては大きな痛手になったというわけだなぁ」

魔道士「聞いてよ!」

隊長「もういい、無理をするな」

魔道士「隊長……でもでも! わt

隊長「もういい! もういいんだ! ……ゆっくりと休め」

魔道士「……うん」

リーダー「くそぉ!」

戦士「……なんだこれ?」
35 :そろそろ真面目にいいですか? [saga]:2012/03/21(水) 21:51:09.40 ID:yE90F2oIo

鬼人「……竜巻」

ゴォォォォォォオオォォオォォォ ←すっごい竜巻発生

魔道士「風撃魔法!」

ズバァァァァァァアァァァアァァ ←相殺

リーダー「闇風魔法!」

ズゴォォォオォォォォォオォォォ ←黒い風

勇者「雷風魔法!」

ズダダダダァアァァァァァァァン ←相殺

ヒュヒュヒュッ! ←鬼人目掛けてクナイ

戦士「っらぁ!」シュッ

鬼人「……打撃」スッ

ガギギギィィィィン! ←クナイと戦士の攻撃を弾く

戦士「ちっ」

魔王「抑縛魔法呪!」キィィィン

リーダー「解呪魔法!」パキィン

鬼人「……土槍」

隊長「っ! 副隊長! 跳べ!」

シュッ ←地面が槍の形に変形

副隊長「っ!!」

戦士「ふっ!」タッ

ガキィィン! ←戦士ガード

勇者「他を狙う余裕なんてないぞ! 凝縮雷神魔法!」

ブワッ! ←神の雷

リーダー「闇落魔法!」

スゥ ←空間に黒い穴が出現し、雷を飲み込む

鬼7『ひ、ひぃっ!』ビクッ

鬼6『こ、こわいわぁ』ガクブル

鬼8『お、おにぃちゃぁん』ギュッ

鬼9『大丈夫や、おにいちゃんが守ってやるさかい心配せんでええ』ギュッ
36 :連携プレイ [saga]:2012/03/21(水) 21:54:44.15 ID:yE90F2oIo

魔道士「魔王! 時空抑制魔法は使える?」

魔王「問題ないのであるのだ!」

魔道士「合図したらお願い!」

魔王「わかったのであるのだ!」

リーダー「くだらねぇことを考えてるみたいだが……鬼人!」ダン

鬼人「……」シュン

隊長「魔道士!!」

シュシュッ ←リーダーと鬼人のダブル攻撃

魔道士「ふっ!」シャシャン

リ鬼『……』

キン ←刀を鞘へ

リ鬼『うぐっ』ブシュッ

魔道士「魔王!」

魔王「……時空抑制魔法!」ピキィン

魔道士「光縛魔法! 勇者! 忍者」シュキィン

勇者「抑制圧縮魔法!」ブゥン

忍者「術・影縫い!」

リ鬼『……』ピシッ

隊長「か、完璧に固めやがった」

魔道士「戦士!」

勇者「全力でぶちかませ!」

戦士「……」グッ

ググッ ←戦士構えたまま動かず

戦士「……天下断罪」フッ

ユラッ ←戦士の姿が歪む

隊長「な、なんだ?」

ズダン!!!!! ←リーダーと鬼人を斬る

スタッ ←戦士、リーダーと鬼人を越えた場所に着地

隊長「ざ、残像が現われるとは……それに威力も半端じゃねぇな……」
37 :今度こそやったか!? [saga]:2012/03/21(水) 21:56:11.99 ID:yE90F2oIo

魔道士「……」

戦士「ちっ!」

勇者「……あの攻撃でも駄目か」

リ鬼『……』グググ

副隊長「ま、まさか、あれほどの魔法を受けながら、動くというのですか!?」

隊長「……どいつもこいつも化け物だな」

鬼6『ホンマにな』

勇者「硬すぎるだろ」

戦士「無傷ってのはショックだな」

忍者「効いてることは効いてるみたいだよ」

魔王「致命傷にはならなかっただけのようなのであるのだ。それと自動治癒しているのであるのだ」

魔道士「……ここまでだったとは、想定外だわ」

鬼7『禿同』

忍者「どうする?」

勇者「一撃で仕留めないと駄目みたいだから……」

戦士「……一点集中か?」

魔王「それしかないのであるのだ」

忍者「もっと強い攻撃とかないのかな?」

勇者「俺は似たようなものばっかりだな」

魔王「我もなのであるのだ」

戦士「さっきのが全力だ」

魔道士「……みんな似たようなものね」

勇者「もう一度やり直しか?」

魔道士「それができればいいけど……」

魔王「同じ手では無駄なのであるのだ」

戦士「メンドクサイやつらだな」ハァ

鬼8『あっ、ちょうちょさんだ!』

鬼9『ころぶなよ』
38 : [saga]:2012/03/21(水) 21:57:57.20 ID:yE90F2oIo

副隊長「……無防備にしているのに、何故攻撃を仕掛けないのでしょうか?」

隊長「わからん。お前たちはわかるか?」

王女「……わからないです」

弟「……きっと、リーダーさんたちは既に動ける状況にあるんだと思います」

隊長「どういうことだ?」

弟「多分、動けるのに動けない振りをしているだけだと思います。それに気づかず攻撃を仕掛けたら……」

隊長「逆にやられるってことだな」

副隊長「弟様、流石でございますです!」キラキラ

弟「ですがそれだけではないと思いますが……」

隊長「他にも何かあるのか?」

弟「はい……今、姉さんたちは、僕たちとリーダーさんたちの間にいます。このことが意味することは、反撃されるだけではなく……」

隊長「俺たちが危険に晒されるということだな?」

弟「はい」

隊長「チッ。ここに来て、足手まといになったか……」

王副『……』
39 :のんびりのんびり [saga]:2012/03/21(水) 21:58:55.73 ID:yE90F2oIo
魔道士さんと弟くんの正体が明らかになりました。
魔道士さんが喋ると収拾つかないです。
そして鬼がついに最終形態です。

ということで、今日はここまでです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
レスくださりありがとうございます。

次回も未定です。
すみません。

ではまたノシ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/21(水) 23:15:12.32 ID:wTRd1JAGo
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/03/21(水) 23:48:37.00 ID:1BSojRQ1o
乙乙!
前スレは実に残念だった
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/22(木) 00:26:09.76 ID:ggzSKZF/o
乙!
ただ一卵性双生児だと同性になるよ
そっくりな双子ってだけでいいと思う
43 :のんびりのんびり :スマホって便利ですね [sage]:2012/03/22(木) 00:57:21.59 ID:npyCQGWoo
>>42
なん……だと……!?

べ、別に知らなかったわけじゃないし!
みんなが知らなくて恥かかないようにしただけなんだからねっ!!

……一卵性ってのは忘れてください。
お願いします。
すみませんでした。
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/03/22(木) 03:56:30.89 ID:mqZ2FCiSo
でも俺が知ってる二卵性の双子は性格から思考、顔の形すべてが違ったぞ?

あれだきっとここの一卵性はふたなりだったんだよきっと
そうに違いないハァハァ
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/22(木) 13:06:08.05 ID:4CUjx+wOo
二卵性はほとんど普通の兄弟が同時に生まれただけだからそっくりなのもいれば全然違うのもいる
性格なんて後天的な影響もでかいし
作者が一言言って終わったんだから口出すのやめようぜ
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/26(月) 03:07:15.04 ID:fvStItsVo
どうでもいいから乙
47 :参謀? :時間ができたのでのんびり再開します [saga]:2012/03/31(土) 13:37:37.05 ID:kO0ObyDOo

リーダー「バレてたのかぁ」スッ

鬼人「……」スッ

副隊長「普通に動いてますね……あれほどの魔法でも効果を見せないとは……」

隊長「弟の言った通りだな」

魔道士「あれ? そういえば……全部で10クリアで……」

戦士「どうした?」

魔道士「…………なんでもないわ」

忍者「どういう作戦でいくの?」

勇者「そうだな……まz

魔道士「ちょっといいかしら?」

勇者「なんだ?」

魔道士「ちょっと私に指示ださせてもらえないかな?」

勇者「……」

忍者「私はいいよ」

戦士「問題ない」

魔王「どんとこいなのであるのだ」

勇者「……任せたぞ」

魔道士「みんな、ありがとう。それと今後は勇者の存在が重要になってくるから、無理はしないでね」

勇者「ああ、わかった」
48 :通信魔法 :レスありがとう [saga]:2012/03/31(土) 13:38:05.10 ID:kO0ObyDOo

『全部で10よ』

『もう1つの条件をクリアするわよ』
49 :やられ役にされてます :双生児の件は失礼しました [saga]:2012/03/31(土) 13:39:10.20 ID:kO0ObyDOo

リーダー「さぁて、そろそろ終わらせるかぁ」

鬼人「……ほn

ギィィン! ←鬼人防御

忍者「まだまだぁ!」ヒュヒュヒュッ

ギギギィィン! ←クナイを弾く

魔王「時空束縛魔法!」

鬼6『ぐっ』

リーダー「どこを狙ってるんだぁ?」

勇者「凝縮半月斬!」シュッ

ズバッ! ←半月斬り

鬼6『む、むね……ん……』ズズッ

ドシャドシャッ ←上半身と下半身がさようなら
50 :可哀相な鬼たち :同い年でそっくりな姉弟ということでよろしくです [saga]:2012/03/31(土) 13:40:58.17 ID:kO0ObyDOo

鬼人「……炎」

ボォォォッォオォオォオオォオォオ! ←炎

魔道士「シールド!」ピキィィン

戦士「……天上断罪」

ズダン!!! ←一刀両断

鬼7『ぐあっ!』

ドサッ! ←切捨て御免
51 :危ない! [saga]:2012/03/31(土) 13:43:11.93 ID:kO0ObyDOo

リーダー「何をやってるんだぁ? 俺様に攻撃が効かないからムキになったかぁ? そんな雑魚ばっかり倒しても意味ねぇぞぉ、うひゃひゃひゃ」

鬼人「……炎、竜巻、土槍」

魔道士「っ! シールド!」ピキィィン

パキィン! ←土槍にてシールド破壊

魔道士「しまっt

魔王「時空防壁魔法呪!」キィィン
勇者「凝縮障壁魔法!」キィィン

リーダー「暗黒槍葬魔法!」

シュキィン ←黒い槍

パリリィン! ←防壁と障壁破壊

鬼人「風槍」

シュッ ←風が槍の形に変形

勇者「!!」

忍者「危ない!」ドン

勇者「にんj

ドスッ! ←刺さる

忍者「うぐっ」

ボォォォッォオォオォオオォオォオ! ←炎と竜巻はいまだ健在
52 :忍者さんピンチ [saga]:2012/03/31(土) 13:44:24.06 ID:kO0ObyDOo

魔道士「シールド!」ピキィィン

ゴオォォッォォオォォォォ ←シールドで防ぐ

魔道士「くっ。魔王!」

魔王「時空歪曲魔法呪!」

グニャァ ←空間が歪む

リーダー「暗黒断裂魔法」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

リーダー「暗黒爆発魔法」

ジュゴォォォォォォン!

魔道士「シールド!」ピキィィン
勇者「凝縮障壁魔法!」キィィン
魔王「時空防壁魔法呪!」キィィン

隊長「っ!! 全員跳べ!」

忍者「うぅ……」ググッ

戦士「ちっ!」バッ

ドガァァァアァッァァァァァァアン!
53 :被害者 [saga]:2012/03/31(土) 13:45:02.12 ID:kO0ObyDOo

勇者「忍者!」

隊長「戦士!」

ゴォォォォォォォオオォォォ ←暗黒爆発魔法の余波

忍者「あ、あれ? な、なんともない?」ググ

戦士「……」フラフラ

リーダー「まずは一人目ぇ」ニヤリ

魔道士「あ、ああ……せんしぃぃぃい!!」ダッ

戦士「……」フラッ

ドサッ! ←戦士倒れる
54 :なななななななんてこったい!? [saga]:2012/03/31(土) 13:48:06.16 ID:kO0ObyDOo

忍者「戦士!」

隊長「魔道士! 治癒魔法だ!」

魔道士「戦士! 戦士ぃ!!」

隊長「魔道士! 落ち着け!」

魔道士「あ……ち、治癒魔法!」ピカー

戦士「……」

魔道士「ど、どうして!? 治癒魔法!」ピカー

戦士「……」

魔道士「治癒魔法!!!」ピカー

忍者「そ、そんな……」

戦士「うぐ……がはっ」ベチャッ

勇者「戦士! 大丈夫か!?」

戦士「お、俺に……構う……な……」

魔道士「治癒魔法!」ピカー

戦士「はや……く…………」

リーダー「無駄だぁ! 死が確定した時点で治癒魔法は効果ねぇよぉ! うひゃひゃひゃひゃ!」

魔道士「治癒魔法!!!」ピカー
55 :魔王 [saga]:2012/03/31(土) 13:49:06.66 ID:kO0ObyDOo

鬼人「……土槍」

ドスッ! ←戦士に土の槍が刺さる

戦士「ぐふっ!」

魔王「……時空破断斬魔法!」ズバン

鬼8『!!』

鬼9『危ない!』ドン

ズバッ! ←鬼9斬られる

鬼9『……さら……ば』ズズ

ドサドサッ! ←真っ二つ
56 :魔王とは魔の王なのであるのだ [saga]:2012/03/31(土) 13:52:17.11 ID:kO0ObyDOo

リーダー「……戦士がやられたというのにどういうことだぁ?」

鬼人「……特典?」

リーダー「特典だぁ? そんなものは……い、いや、それはありえねぇ。条件を満たすことは……まさかぁ!?」

魔王「……時空圧迫魔法!」キュィィン

鬼8『……ここまでか』

ガゥン! ←空間ごと鬼8が潰れる

リーダー「くっ!」
57 :ファンファーレ [saga]:2012/03/31(土) 13:56:27.42 ID:kO0ObyDOo

テレテレテッテッテ〜♪

隊長「この音はなんだ!?」

魔道士「戦士! しっかりして!」

戦士「……この音……は?」ゼェゼェ

魔道士「戦士!」

戦士「うまく……いったの……か?」ゼェゼェ

魔道士「ええ……ええ、成功したわ」ウルウル

戦士「なら……よかった……」ゼェゼェ

忍者「せ、戦士」ググ

戦士「お、う……無事か……?」ゼェゼェ

忍者「うん。戦士のお蔭だよ」

戦士「そりゃ、よかった……ゆうしゃ……」ゼェゼェ

勇者「なんだ!?」

戦士「あとは……たのんだ……」ゼェ

勇者「……ああ」

戦士「まどう……し」スゥ

魔道士「な、なに?」ウルウル

戦士「おまえの、こと……き……」ガクッ

魔道士「戦士ぃ!」ポロポロ

戦士「……」

魔道士「治癒魔法!」ピカー

戦士「……」

魔道士「治癒魔法!!」ピカー

戦士「……」

魔道士「治癒魔法!!!」ピカー

戦士「……」
58 :復元転移魔法 [saga]:2012/03/31(土) 14:00:45.81 ID:kO0ObyDOo

隊長「魔道士! 落ち着け! もう治癒魔法の効果はないんだ!」

魔道士「いやよ!」ポロポロ

隊長「それよりも復元転移魔法は使えないのか!!」

魔道士「治癒魔法!」ピカー

隊長「このっ! 話を聞けぇ!!」

魔王「……復元転移魔法は使えないのであるのだ」

隊長「っ!? な、何故だ!!」

魔王「復元転移魔法は一生に一度しか使うことができないのであるのだ。そういう魔法なのであるのだ」

隊長「なんてことだ……だったら戦士はもう……」

勇者「……」

リーダー「二度と復活しないってことだぁ!」
59 :姉弟 [saga]:2012/03/31(土) 14:05:34.13 ID:kO0ObyDOo

魔道士「治癒魔法!」ピカー

隊長「もうやめろ!」グイッ

魔道士「やだやだ! 離して!」ジタバタ

隊長「くっ、このっ!」グイッ

パァン ←平手打ち

魔道士「っつ……」

弟「……」

副隊長「弟様がお姉様を叩くなんて……」

弟「……いい加減見てられないよ」

魔道士「でも……」

弟「……」

魔道士「……ごめん」
60 :クリア特典 :今気づいたけど、このIDは嫌いじゃない [saga]:2012/03/31(土) 14:09:21.59 ID:kO0ObyDOo

魔道士「……治癒魔法」ピカー

忍者「あっ……魔道士……」

魔道士「治すのが遅くなってごめんね」

忍者「……ううん」

リーダー「いい加減死ねぇ!」シュッ

魔道士「範囲シールド」ピキィン

リーダー「ちっ!」

鬼人「土槍」

魔道士「物理シールド」ピキィン

ガゴン! ←防ぐ

魔道士「……勇者」

勇者「なんだ?」

魔道士「クリア回数が10回に達したわ。もう気づいてると思うけど、クリア条件を満たしたから、ある魔法が使えるようになってるでしょ?」

勇者「……ああ、さっきの音がそれなんだな?」
61 :攻撃は最大の防御 [saga]:2012/03/31(土) 14:13:42.05 ID:kO0ObyDOo

リーダー「無視してんじゃn

ギギィン! ←防ぐ

忍者「邪魔はさせない!」

リーダー「てめぇごときじゃどうしようもねぇんだよぉ!」

忍者「術・影分身」

シュシュシュシュシュシュン ←忍者がいっぱい現われる

リーダー「ちっ、厄介な術使いやがって」

忍者's『これでも邪魔にならないか試してみるがいい!』

ヒュヒュヒュヒュヒュヒュン ←クナイが凄いいっぱい

鬼人「防御」キィン

ズガガガガガガガガガガガガガ! ←クナイが防がれてる
62 :初めての協力プレイ [saga]:2012/03/31(土) 14:18:16.18 ID:kO0ObyDOo

魔王「攻撃力上昇魔法!」キィイン

忍者's『魔王、かたじけない』ヒュヒュヒュ

ズガガガガガガガキィン ←一点集中で防御を突破

鬼人「転移」シュン

リーダー「ふん」シュン

忍者's『まだまだ行くぞ!』ヒュヒュヒュ

鬼人「……打撃」

ズガガガガガガガガガガガガガガ! ←拮抗

リーダー「ナイスだぜぇ! 暗k、っ!?」バッ

ドカドカ! ←リーダーの避けたクナイが地面に刺さる

リーダー「気配消してるやつが何人かいやがるなぁ」
63 :援護を受けた忍者の実力 [saga]:2012/03/31(土) 14:23:14.25 ID:kO0ObyDOo

魔王「時空越速魔法呪!」

忍者's『……これは……ありがたい』ニヤッ

リ鬼『っ!』

鬼人「範囲防御」

リーダー「闇落魔法!」

ズガガガガガガガガガガガガガガ! ←クナイでいっぱい

スゥ ←空間に黒い穴が出現し、クナイを飲み込む

リーダー「ちぃっ! ……俺様の盾にしてやるぜぇ!」

鬼人「……」スッ

パリィィン ←防御突破

ドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドス ←すっごく刺さる
64 :自動治癒は卑怯 [saga]:2012/03/31(土) 14:23:56.78 ID:kO0ObyDOo

鬼人「……」

隊長「やったか!?」

スゥ ←鬼人の怪我が治りはじめる

隊長「駄目か!」

魔王「……治癒抑制魔法!」キィン

鬼人「抑制防御」キュゥン

魔王「なっ!?」
65 :魔道士さん、頑張って! [saga]:2012/03/31(土) 14:28:53.69 ID:kO0ObyDOo

リーダー「馬鹿にしちゃなかなかじゃねぇかよぉ。それじゃあ終わらせるぜぇ」

魔道士「光粉魔法!」

キラキラ ←光の粉

忍者「魔道士!」

魔道士「……大丈夫よ」

リーダー「ちっ、まだこいつがいたかぁ。闇粉魔法!」

バシュバシュバシュバシュバシュ ←打ち消しあってる

副隊長「光と闇の粒子が……」

魔道士「まだまだぁ!」

キラキラキラキラキラ

リーダー「無駄だぁ!」

バシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュ
66 : [saga]:2012/03/31(土) 14:31:21.68 ID:kO0ObyDOo





「星火星散魔法」




67 :星火:小さな火、星散:散らばってること [saga]:2012/03/31(土) 14:32:27.27 ID:kO0ObyDOo

ポポポポポポポポポポゥ

隊長「こ、これは?」

副隊長「そこら中に小さな火が散りばめられています」

王女「勇者……」

魔王「この火は……」

弟「これは一体?」

忍者「……綺麗だね」
68 :覚悟 [saga]:2012/03/31(土) 14:38:04.87 ID:kO0ObyDOo

鬼人「……」

リーダー「くぅぅぅううううぅぅぅ、くそぉぉおおぉぉぉぉぉ!!!」

魔道士「……もう終わりにしましょう?」

リーダー「何故だ何故だ何故だぁぁあぁぁあぁぁぁ!! 何故お前たちは俺様の邪魔をするんだぁ!!」

魔道士「そりゃあんたが勝手なことするからよ」

リーダー「俺様が何をしようが関係ねぇだろぉ!!」

魔道士「関係あるわよ。この世界を書き換えるわ、私たちを倒そうとするわ、関係ないという方が難しいわよ」

リーダー「そんなもんてめぇらが俺様の邪魔をするからだろぉぉ!!」

魔道士「……自分の部下の尻拭いをするのは当たり前でしょ」

リーダー「っ!!」

魔道士「あんたが何をやろうとしてるのかは知らないわ。でも、だからって何をしても許されるってわけじゃないわよ」

リーダー「……」

魔道士「いい加減、覚悟なさい!」
69 :鬼人終了のお知らせ [saga]:2012/03/31(土) 14:43:33.77 ID:kO0ObyDOo

勇者「……」

鬼人「……ここまでか」

勇者「流石のお前でも、この魔法は防ぎようがないだろ?」

鬼人「ああ」

勇者「思い残すことはないな?」

鬼人「ない」

勇者「言い残すことは?」

鬼人「…………楽しかったぞ」

勇者「……」

鬼人「さらばだ。我が好敵手よ」

勇者「……星火星団魔法」

スゥゥゥ ←小さな火が鬼人に集まる

ジュゥゥ ←鬼人の体が燃え尽きていく

鬼人「……」ボォォ

シュゥゥ…… ←完全消滅

勇者「……」
70 :星属性魔法 [saga]:2012/03/31(土) 14:49:14.66 ID:kO0ObyDOo

リーダー「……」

魔道士「それにしても、こんなものを特典として用意しておくとはね」

リーダー「……遊び心だったんすよ」

魔道士「でしょうね。この魔法があれば、ボス戦でも一撃で終わるわよ」

リーダー「10回も全クリをするのは面倒っすからね。あくまでもやり込んだ人の為のネタっすよ。ただ、最強の魔法を覚えてもそれで終わりじゃないんすけどね」

魔道士「……ひとつの火だけで、無条件で1000ダメージを与えるだけでも十分なのに、それをこれだけ使用できるんだから凄いわよね」

リーダー「ランダムで攻撃回数が決まるっす。それでも100回以上はダメージを与えるようにしてあるっす」

魔道士「最低でも10万以上のダメージを与えることができる……完全にオーバーキルね」

リーダー「ネタとしてはいい考えだと思ったんすけどね。実際グループ内でも笑いのネタになったっすよ」

魔道士「あんたたちは、本当に……馬鹿ね」

リーダー「否定はしないっす」

魔道士「……」

リーダー「……」
71 :疑問 [saga]:2012/03/31(土) 14:53:49.61 ID:kO0ObyDOo

魔道士「どうしてこんなことをしたの?」

リーダー「それは…………理由なんてどうでもいいだろぉ」

魔道士「……」

リーダー「俺様は……負けねぇ」

シュン ←リーダー消える

魔道士「っ!!」

隊長「転移魔法か!?」

勇者「追跡魔法!」

魔王「勇者! リーダーは何処に行ったのであるのだ!?」

勇者「……………………最初に魔道士がいた場所だ」

全員『っ!?』

弟「そ、そんな……」

隊長「魔道士!」

魔道士「わかってるわ! みんな、行くわよ! 転移魔法!」

シュン! ←全員転移
72 :魔道士の会社のビル前 [saga]:2012/03/31(土) 14:56:33.26 ID:kO0ObyDOo

シュン!

隊長「勇者! リーダーは何処だ!」

勇者「……魔道士! 俺が示す場所はわかるか?」

魔道士「待って…………大丈夫よ! 頭の中でイメージして!」

勇者「……」

魔道士「……サーバー室ね」

弟「っ! 姉さん! 副社長さんたちがいるんじゃないの!?」

魔道士「……行くわよ」

シュン
73 :サーバー室 [saga]:2012/03/31(土) 15:00:55.43 ID:kO0ObyDOo

シュン

全員『っ!!』

勇者「剣士!」

剣士「がふっ……お、おそかったじゃないか」ファサァ

賢者「」

武闘家「」

魔術師「」

忍者「そ、そんな……」

魔道士「治癒魔法!」ピカー

剣士「……」ファサッガクッ

魔道士「っ! 治癒魔法!!」ピカー

隊長「……もういい、やめろ」

魔道士「……」グッ

リーダー「うひゃひゃひゃひゃ! 遅かったじゃねぇかぁ! こんな雑魚で俺様を止められるとでも思ってたかぁ?」ウケケ

勇者「貴様ぁぁあぁぁ!!」
74 :リーダーの作戦 [saga]:2012/03/31(土) 15:09:04.57 ID:kO0ObyDOo

リーダー「動くんじゃねぇ! こいつが何かわかってねぇのかぁ!?」

勇者「……何の話だ?」

リーダー「これはゲームのサーバーだぁ! こいつを壊せばてめぇらは消滅すんだよぉ!」

魔王「……」

リーダー「てめぇが俺様を倒そうってのなら、それよりも早くこいつをぶっ壊してやるぜぇ」

忍者「……勇者」

勇者「ああ」

リーダー「ん? なんだぁ?」

勇者「……隊長さん、副隊長さん、すみません。魔王、王女、ごめん」

隊長「気にするな」

副隊長「問題ありませんよ」

魔王「さっさとやるのであるのだ」

王女「私はいつまでも皆さんと一緒ですから」

勇者「みんな……ありがとう」

リーダー「何を言ってるんだぁ?」
75 :勇者たる由縁 [saga]:2012/03/31(土) 15:14:05.37 ID:kO0ObyDOo

勇者「リーダー!!」

リーダー「……」

勇者「お前にひとつ教えてやるよ。たとえ俺がお前をぶっ飛ばすことができなくても……代わりにやってくれるヤツがいる」

魔弟『……』

勇者「だから……お前のその脅しは、俺たちには意味がないんだ」

リーダー「ま、まさかぁ!」

勇者「壊したければ勝手に壊せばいい。俺たちを消したければ消せばいい。だが! お前は絶対に逃げられない!」

リーダー「ば、馬鹿なぁ!?」
76 :決意 [saga]:2012/03/31(土) 15:17:33.97 ID:kO0ObyDOo

魔道士「……はぁ。やっぱりそう言うと思ってたわ」

勇者「魔道士、今まで世話になったな」

魔道士「別に、お互い様でしょ」

勇者「そうか?」

魔道士「ええ」

勇者「戦士もここにいてくれたらよかったんだが……」

魔道士「いるわよ」

戦士「……」

勇者「……そうだな。生きているかどうかじゃない。一緒にいるかどうかだよな!」

魔道士「ええ……それじゃあそろそろ幕引きと行きましょうか」

勇者「ああ」
77 :ヘタレ [saga]:2012/03/31(土) 15:18:03.92 ID:kO0ObyDOo

リーダー「ま、待てぇ! 脅しなんかじゃないぞぉ! 本当に壊すぞぉ!」

隊長「壊したければ壊せばいいって言ってるだろ? いちいち報告すんなよ」

副隊長「男のヘタレは嫌われますよ」

魔王「女々しいやつなのであるのだ」

王女「私より目立ってるのが腹立たしいです」

忍者「ホント、ちっちゃいよねぇ」

リーダー「貴様らぁ……」

勇者「行くぞ」

全員『おお!!』
78 :終焉? [saga]:2012/03/31(土) 15:23:14.82 ID:kO0ObyDOo

勇者「星火星散魔法!」ポポゥ
忍者「術・影分身!」シュシュン
魔王「時空越速魔法呪!」
魔道士「光明断裂魔法!」ゴゴゴ

リーダー「くっ、くそがぁぁあああぁっぁぁぁぁ!! 闇風魔法!」ズゴォォ

ズガガガガガガシャーーーーン! ←サーバー破壊もったいない

パラパラモクモク ←破片と粉塵

リーダー「……やった……やったぞぉ! 生きてるぅ! そ、そうだ! 魔法は!? 闇風魔法!」

…… ←何も起きない

リーダー「くくく、うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! 魔法が発動しない、つまり……俺様の勝ちだぁぁぁぁああ!!」
79 : [saga]:2012/03/31(土) 15:34:31.15 ID:kO0ObyDOo

リーダー「っと、全員が消えたわけじゃねぇなぁ。今はこの粉塵で何も見えねぇが、社長殿と弟はそこにいるはずだぁ……だが、この勝負負けはねぇはずだぁ」

「そうかしら?」

リーダー「っ! 社長殿かぁ?」

「好き勝手言ってくれるよな」

リーダー「……今の声は誰だぁ? 弟かぁ? ……待てよぉ? 俺様が消えてないだとぉ?」

「勝ち負けで言えば、私たちの勝ちだよね」

「我は今回の旅で、一番輝いてたと思うのであるのだ」

「そうか? 魔王城まで辿り着けたのは俺のお蔭だし、俺が一番だろ」

「……最初の方は活躍しましたよ」

「皆さんの活躍は、私が捕まったお蔭ですよ。だから私にもっと出番をください!」

「僕は邪魔しかしてないです」

「そんなことないです! そこにいるだけで癒されます!!」クンクン

「あんたたちは相変わらずね」
80 :あれ? [saga]:2012/03/31(土) 15:38:56.72 ID:kO0ObyDOo

スゥゥ ←粉塵が晴れていきます

リーダー「そんなぁ……何故だぁ!?」

隊長「残念だったな」ニヤニヤ

魔道士「そんなんだから昇進できないのよ」

魔王「ダサいのであるのだ」ププッ

忍者「でもちょっと可哀相かも」

王女「私の扱いの方が可哀相です!」

副隊長「弟様がいらっしゃればなんでもいいんですけどね」ギュー

弟「えっと、あの……」

隊長「死ね!」ドカン

副隊長「あふん!」

ヒューーーーーーン ←副隊長、いっきまーーーす!

勇者「すごく……飛んでます」

ズササァーー ←ヘッドでモップスライディング
81 :何が起こってるのかさっぱりだぜ [saga]:2012/03/31(土) 15:41:18.49 ID:kO0ObyDOo

リーダー「ど、どういうことだってばよ!?」

勇者「さあ?」

忍者「なんだっていいじゃん」

魔王「今わかっていることは、我らがここに存在するということなのであるのだ!」

リーダー「くっ!」

ダダダッ ←足音

シュイーン ←ドアオープン

警備1「全員動くな!」チャッ

警備2「動くな!」チャッ

魔道士「あちゃー、まさかの再登場ね」
82 :流石のヘタレ :よしっ! スピードアップだ! [saga]:2012/03/31(土) 15:41:58.86 ID:kO0ObyDOo

リーダー「……た、助けてくれっす! あいつらに殺されるっす!」

隊長「こいつ!」

警備1「……」

リーダー「助けてくれっす!」

忍者「とことん腐ってるね」

魔道士「……」

警備1「……わかりました」

全員『!!』

リーダー「そ、それじゃあ……」

警備1「確保しろ!」

警備2「確保!」

ガシッ!
83 :神妙にしろ! [saga]:2012/03/31(土) 15:42:56.99 ID:kO0ObyDOo

リーダー「えっ?」

ギュィン ←拘束具

リーダー「くっ!」

警備2「確保完了!」

全員『えっ?』

隊長「リーダーを拘束した?」

魔道士「……ご苦労様」

警備1「いえ、これが私どもの仕事でございますので」

警備2「仕事でございますので」

弟「いつもありがとうございます」

警備1「いえ」

警備2「いえ」
84 :ちゃんと見ろ! [saga]:2012/03/31(土) 15:43:44.68 ID:kO0ObyDOo

リーダー「ど、どういうことっすか!? 拘束する方を間違えてるっすよ!!」

警備1「……いえ、間違っておりません。あなたが嘘をついているのは明確です」

警備2「明確です」

リーダー「嘘は言ってないっすよ!」

警備1「この仕事をしていると相手の目を見ればわかります」

警備2「わかりますん!」

リーダ「だったらもっとちゃんと見て欲しいっす! さあ! こっちに来て見てみるっすよ!!」

警備1「……わかりました」

スタスタ

リーダー「そう、ここまで来てしっかり見るっすよ」ニヤリ
85 :人を庇うとやられちゃうことが多々あります [saga]:2012/03/31(土) 15:44:19.21 ID:kO0ObyDOo

警備1「?」

ブワッ ←リーダーから黒い影が伸びる

全員『っ!?』

魔道士「あぶない!」ドン

警備1「っ!」ドサッ

ズワァ ←影が魔道士へ

魔道士「くっ!」

弟「姉さん!!」
副隊長「お姉様!」
勇忍魔隊王『魔道士!』
86 :今度は何だよ!? [saga]:2012/03/31(土) 15:44:47.60 ID:kO0ObyDOo

リーダー「うっ」ガクッ

ドサッ ←リーダー倒れる

魔道士「……」

勇者「魔道士!」

魔道士「……あれ? なんともない?」

隊長「大丈夫か!?」

魔道士「え、ええ。別になんともないわ」

副隊長「……」

忍者「よかった」ホッ
87 :異変 [saga]:2012/03/31(土) 15:45:17.47 ID:kO0ObyDOo

弟「姉さん、本当になんともないの?」タタタ

副隊長「動かないでください!」

全員『っ!?』

弟「え、えっと……」

隊長「どうした?」

副隊長「……」

魔道士「どうしたの?」

副隊長「あなたは……誰ですか?」

魔道士「な、何を言ってるのよ。私は……」

副隊長「……」

魔道士「私は……俺様は……あれっ?」

全員『っ!?』
88 :暗黒魔法 [saga]:2012/03/31(土) 15:46:02.57 ID:kO0ObyDOo

勇者「お、おい! 魔道士!?」

魔道士「あ、あれ?」

忍者「魔道士?」

魔道士「……」ゴゴゴ

弟「ね、姉さん?」

隊長「っ! 全員下がれ!」

全員『!!』バッ

魔道士「……暗黒断裂魔法」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

隊長「勇者! 魔王!」

勇者「凝縮障壁魔法!」キィィン
魔王「時空防壁魔法呪!」キィィン

魔道士「暗黒爆発魔法」

ジュゴォォォォォォン!

パキィィン ←障壁防壁破壊

勇魔『なっ!?』

忍者「術・空蝉全!」

ドガァァァアァッァァァァァァアン!
89 :どういうことなの!? [saga]:2012/03/31(土) 15:46:44.53 ID:kO0ObyDOo

ゴォォォォォォォオオォォォ ←暗黒爆発魔法の余波

勇者「忍者、助かった」

忍者「はぁはぁ……な、何が起こってるの?」

魔道士「……」

隊長「おいこらっ! てめぇは何してんだ!?」

魔道士「……」

隊長「何とか言え!」

魔道士「……ふふふ、これは素晴らしいぃ! なんという魔力だぁ! うひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

隊長「!! そ、その笑い方は……」

魔道士「いやぁ、いいもんだぜぇ。この入れ物はさいっこうだなぁ」

勇者「ば、馬鹿な!?」

副隊長「お姉様……」

魔道士「あひゃひゃひゃ! そうだよぉ、俺様がてめぇの大事な大事なお姉様だぞぉ。うひゃひゃひゃひゃ」

魔王「……まずいことになったのであるのだ」
90 :のんびりのんびり [saga]:2012/03/31(土) 15:48:13.73 ID:kO0ObyDOo
キリがよさそうなので今日はここまで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
レスいただきありがとうございます。

次回もまたまた未定です。
すみません。

ではまたノシ
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/02(月) 13:29:00.69 ID:qn+nXR/ho
乙乙!
92 :リーダー :のんびり再開します [saga]:2012/04/06(金) 23:14:54.50 ID:PN74g/2uo

リーダー「う、うう……こ、ここは?」

隊長「……おいっ! 起きろ!!」ガシッ

リーダー「な、何をするんすか」アワワ

隊長「何が目的だ!?」

リーダー「……せ、拙者に何が起きてたっすか?」

隊長「あん?」

リーダー「会社にメガネを取りに戻ってから記憶がないんすよ」

隊長「……」

リーダー「それと……拙者たちが作ったゲームのキャラクターとそっくりっすね。レベルの高いコスっすね」

隊長「こいつ……」

リーダー「そう言えば夢の中でもいろんな人たちがいたっすね。拙者も魔法を使って戦ってたっすよ。でも悪者だったんすよね」

隊長「……そうか、もういい」

リーダー「一体、何が起きてるっすか?」

隊長「……」

リーダー「教えて欲しいっす!」

隊長「当て身」ビシッ

リーダー「あうちっ!」ガクッ

ドサッ ←リーダーおやすみ

隊長「……あの影らしいものが実体なのか?」
93 :冗談 :レスありがとう [saga]:2012/04/06(金) 23:15:27.27 ID:PN74g/2uo

勇者「お前は何者だ!?」

魔道士「何言ってるにゃん? 私は魔道士にゃん! さっきのは冗談だにゃん!」

勇者「冗談?」

魔道士「そうだにゃん! 乗り移られたように見せかけただけにゃん!」

勇者「そうか……って、アホかぁぁ!!」

魔道士「アホじゃないにゃーーーーん!」
94 :とりあえず攻撃してみよう [saga]:2012/04/06(金) 23:16:18.86 ID:PN74g/2uo

勇者「次元壊滅魔法!」ザン

魔道士「あはんっ!」イタイ

勇者「えっ!?」

魔道士「いたたた……」

勇者「だ、大丈夫か?」

魔道士「急に攻撃してこないでよ!」

勇者「ご、ごめん」

魔道士「……胸あたりが痛いな。ちょっと見てくれない? 少し苦しいからさすってほしいな」

勇者「えt

忍王『死ね!』

ドカッバシッ! ←忍者と王女の攻撃

魔道士「いつっ!」

副隊長「私が手当てをします! さあ! 胸をd

隊長「落ち着け」シュッ

副隊長「あべしっ!」ドカッ

ギュルギュルギュル ←まるで竹とんぼ

魔道士「殴られた勢いで回ると、空を飛ぶことができるのは知らなかったのであるのだ」
95 :限界 [saga]:2012/04/06(金) 23:17:03.84 ID:PN74g/2uo

隊長「お前ら、全員落ち着け!」

勇者「隊長さん……」

隊長「戦士がいない今、俺だけじゃ無理だ!」

忍者「……」

隊長「俺一人では、ツッコミ切れねぇ!」ムリダ

魔道士「私としては、突っ込むのは一人d

隊長「だまらっしゃい!」シュッ

魔道士「いたいっ!」ドカッ

ヒューーーーーーーーーズザザァァ ←魔道士、初フライト

魔王「副隊長以外では、初の離陸成功なのであるのだ」

勇者「……隊長さんにかかれば空を飛べるようになるのか」ワクワク

隊長「わくわくするな」ペシッ

勇者「いてっ!」
96 :姉弟 [saga]:2012/04/06(金) 23:17:37.64 ID:PN74g/2uo

弟「姉さん!」

魔道士「いてて……もう弟くんしか味方はいないわ!」

弟「姉さん!」ダッ

タタタッ

魔道士「弟くん!」

タンッ ←弟くんジャンプ

魔道士「弟くん!?」

ドカッ ←弟くんドロップキック

魔道士「ひでぶっ!」

スタッ ←弟くん着地
97 :普段大人しい人が怒ると恐いですよね [saga]:2012/04/06(金) 23:18:07.63 ID:PN74g/2uo

弟「……」

魔道士「おとうと、くん?」

弟「僕がいる時に、下ネタはやめてって言ったよね?」ニコニコ

魔道士「ひぃっ!?」ビクッ

弟「同じ顔で下ネタを言われることがどれほど辛いか説明したよね? 約束したよね?」ニコニコ

魔道士「ひぃぃ!」ガクブル

弟「約束を破ったらどうなるか……わかってるよね?」ニコッ

魔道士「いやぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!」ヒィー

魔王「無茶しやがって、AA略なのであるのだ」
98 :話が進みません! [saga]:2012/04/06(金) 23:18:54.44 ID:PN74g/2uo

魔道士「いい加減にしやがれぇ!!」

ポゥ ←魔方陣

全員『っ!』

魔道士「光明暗黒断裂魔法!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

隊長「全員逃げろ!!」

勇者「凝縮障壁魔法!」キィィン
魔王「時空防壁魔法呪!」キィィン

魔道士「光明爆縮暗黒爆発魔法!」

チュィィンジュゴォォォォォォン!

忍者「術・空蝉全!」

ドグァァァァアァッァァァァァァアン!
99 :最凶最悪 [saga]:2012/04/06(金) 23:19:30.93 ID:PN74g/2uo

ゴォォォォォォォオオォォォ ←余波

勇者「くっ」

隊長「く、そがっ……」バタッ

副隊長「お……姉さま……」ガクッ

忍者「は、んそくだ……よ……」フラフラ

魔王「な、なんて威力なのであるのだ」ググ

弟「ね……え……さ……」バタッ

王女「……」グッタリ

勇者「み、みんな!」

魔道士「ひゃっはぁーーーーーーーーーーー!!!」ポゥ
100 :クナイ [saga]:2012/04/06(金) 23:20:00.80 ID:PN74g/2uo

魔道士「負ける気がしねぇぞぉ!」

忍者「ゆう、しゃ……」スッ

勇者「忍者! 大丈夫か!?」

忍者「これ……を……」ガクッ

勇者「忍者! 忍者!!」

忍者「……」

魔道士「あれれ〜? 忍者? どうしちゃったの? もう寝ちゃうの?」ポゥ
101 :剣と腕輪 [saga]:2012/04/06(金) 23:23:01.72 ID:PN74g/2uo

魔王「勇者……忍者は体を張って勇者を助けたのであるのだ。そのクナイ、今度は勇者が装備するのであるのだ」

勇者「そんなことができるか!! 忍者、しっかりしろ!」

魔王「……できるかできないかは問題ではないのであるのだ。我らはもう……勇者に頼るしかないのであるのだ」

勇者「違う! 俺は何もできないんだ!」

魔王「……これを受け取るのであるのだ」スッ

勇者「これは……戦士の剣……」

魔王「それとこれも渡しておくのであるのだ」スッ

勇者「魔王がつけてる腕輪……な、何してんだ?」

魔王「戦士の剣、そして我の腕輪……勇者が装備をするのであるのだ」

勇者「何言ってんだよ!? 魔王が装備したらいいだろ!」

魔王「我はもう……限界なのであるのだ」

勇者「えっ?」

ブシュッ! ←魔王の体から血が吹き出す

勇者「えっ?」ピチャッ

魔王「……我の全魔力をつぎ込んでも、あの魔法を防ぐことはできなかったのであるのだ」ポタポタ

勇者「魔王! 大丈夫か!?」

魔王「少しだけ……寝させてほしいのであるのだ。あとは……頼んだのであるのだ」フラッ

バタッ!

勇者「魔王!!」

魔道士「魔王! どうしたの!? まだ寝る時間じゃないわよ!?」ポゥ
102 :一人ぼっち :ひゃく超えた! [saga]:2012/04/06(金) 23:23:44.33 ID:PN74g/2uo

勇者「忍者! 魔王!」

忍者「……」

魔王「……」

勇者「隊長さん! 副隊長さん!」

隊長「……」

副隊長「……」

勇者「王女! 弟くん!」

王女「……」

弟「……」

勇者「だ、れか……返事を……」

全員『……』

勇者「だれか……」
103 :仲間 [saga]:2012/04/06(金) 23:24:14.24 ID:PN74g/2uo

魔道士「呼んだ?」

勇者「……魔道士か」

魔道士「何かあったにゃん?」

勇者「みんなが……」

魔道士「みんながどうかしたのかにゃ?」

勇者「みんなが……返事をしないんだ……」

魔道士「それはひどいわね。でも、大丈夫。私だけはあんたの味方よ?」

勇者「魔道士……」

魔道士「あんたの仲間は私だけよ」

勇者「……」
104 : [saga]:2012/04/06(金) 23:26:27.36 ID:PN74g/2uo

「……をさ……せ」

勇者「? なんだ?」

魔道士「どうかした?」

勇者「いや、今何か聞こえなかったか?」

魔道士「……何を言ってるのかしら? 何も聞こえなかったわよ」

勇者「そうk

「め……さ……せ」

勇者「また……」

魔道士「……勇者!」

勇者「ん? どうした?」

魔道士「私たちは仲間なんだから、はやくこっちにおいでよ」

勇者「あ、ああ」

魔道士「その装備品も邪魔でしょ? 仲間じゃないやつの武器なんて持ってても邪魔だから捨ててきてね」

勇者「仲間じゃn

「……を……ませ」

勇者「な、なんだよ!?」

魔道士「……」

勇者「うるさいなぁ! 黙ってろよ!」

魔道士「勇者……あんたは疲れてるのよ。どこか休める場所を探しましょう」

勇者「わかt

「目を覚ませ!」

勇者「!!」
105 :洗脳魔法 [saga]:2012/04/06(金) 23:27:06.06 ID:PN74g/2uo

魔道士「さぁ、はやく!」

勇者「……断る」

魔道士「えっ?」

勇者「お前は……俺の知ってる魔道士じゃない」

魔道士「……ちっ、もう少しだったんだがなぁ」

勇者「何をした!!」

魔道士「べっつにぃ! ちょっと洗脳魔法で遊んだだけだしぃ」

勇者「貴様……」

魔道士「でも、どうやって解除したのかにゃ?」

勇者「……」

魔道士「ちょっとー! 答えてよぉ! 答えてくれないと…………殺しちゃうにゃん」

勇者「っ!」ダッ

ドゴォッォンン! ←魔道士の攻撃

魔道士「光闇魔法!」

ジュゴォォォォオォォォォ

勇者「くっ!」シュッ
106 :一方的 [saga]:2012/04/06(金) 23:28:24.88 ID:PN74g/2uo

魔道士「……つまらないわね。やる気はあるのかしら?」

勇者「はぁはぁ」ポタポタ

魔道士「なんとか言いなさいよ」

勇者「はぁはぁ……お前となんて戦えるかよ」ボソッ

魔道士「? なんて言ったの?」

勇者「なんでもねぇよ」

魔道士「つまんない男ねぇ」

勇者「うるせぇ!」

魔道士「そんなんじゃ恋人の一人もできないわよ?」

勇者「お前に俺の何がわかる!」

魔道士「あらっ? あんたのことだったらなんだってわかってるわよ?」

勇者「……」

魔道士「そう言えば、どうしてサーバーを破壊したのに消えないのかしら?」

勇者「知るか」

魔道士「何が起こったのか……既にシステムとは離れての挙動を示してるのかしら? でもそれだと矛盾が多すぎるし……」ブツブツ

勇者「……」グッ

魔道士「あっ、別に今のうちに攻撃してきてもいいわよ? あんたは折角の武器も装備しないし、面白くないのよね。星属性の魔法も使ってこないし」

勇者「お前を攻撃するなんて……」

魔道士「? あれ? もしかしてあんた……私に惚れてんじゃないの?」

勇者「っ!」

魔道士「図星だったかしら?」

勇者「そ、そんなことない!」

魔道士「なるほどなるほど。それなら攻撃できないわね」

勇者「違うって言ってるだろ!」

魔道士「でも、ごめんなさい。私……弱いやつって嫌いなの」ウヒャヒャ

勇者「貴様ぁ……」

魔道士「悔しかったら私を殺しなさいよ! うひゃひゃひゃひゃひゃ!」

勇者「その笑いをやめろ!」シュッ

魔道士「だから……弱いっつってんだろぉ!」シャッ

勇者「っ!!」

ドガァァァァァァァンン!!
107 :さよなら [saga]:2012/04/06(金) 23:29:07.07 ID:PN74g/2uo

勇者「ぐっ」

魔道士「……そろそろ飽きたなぁ。いい加減終わらせるかぁ」

勇者「くそ……」

魔道士「それじゃあ、ばいばい」スッ

勇者「どうしたら、いいんだよ……」

ポゥ ←魔方陣

魔道士「あの世で戦士によろしく言っておいてね」

ドン!

勇者「っ!」ギュッ

ブシュッ!
108 :久しぶり [saga]:2012/04/06(金) 23:29:58.00 ID:PN74g/2uo

勇者「………………ん?」

魔道士「ごふっ!」ベチャッ

勇者「えっ?」

魔道士「て、てめぇ……」ボタボタ

勇者「えっ?」

魔道士「何をしやがったぁ!!」

勇者「えっ? な、何もしてないぞ」

魔道士「何をしたんだ! 副社長!!」

勇者「えっ?」

副社長「……」

勇者「副社長さん!?」
109 : [saga]:2012/04/06(金) 23:30:39.28 ID:PN74g/2uo

副社長「随分と醜くなってしまいましたね」カチャッ

ドン!

魔道士「ぐぁっ!」

勇者「えっ?」

魔道士「そ、その銃は何だぁ!? 何故俺様に攻撃できるんだぁ?」ボタボタ

副社長「なんだっていいでしょう。さて、次はこちらです」スッ

魔道士「そ、それは!!」

副社長「私を嵌めようとした時の物ですよ」キュィィィ

勇者「た、たしか、高エネルギーレーザー銃っていうものだったんじゃ」

副社長「しっかりと防いでください」

ビュィン! 

魔道士「っ!」

ズゴゴゴオォォオォォオォォォオッン!

勇者「うわっ! こ、この破壊力は……」

副社長「勇者くん、話があります」

勇者「えっ?」
110 :副社長 [saga]:2012/04/06(金) 23:31:46.86 ID:PN74g/2uo

副社長「勇者くん」

勇者「はい」

副社長「きみは……何も迷ってはいけない」

勇者「……」

副社長「きみは全力を持ってして、社長を討つべきだ」

勇者「ですが、それだと……」

副社長「社長なら大丈夫だ。それよりも、君が今手にしているものは誰のものだ? ただ持っているだけでいいのか?」

勇者「それは……だけど……」

副社長「いつまでくよくよしていれば気が済むんだ?」

勇者「べ、別に好きでしてるわけじゃないです!」

副社長「残念だが、きみは泣き虫で弱虫だ。そして仲間全員の思いを踏みにじっているんだ」

勇者「そんなことはない!」

副社長「いいや、きみは仲間を侮辱している! そんな根性なしは、部屋の隅で泣いていればいい!」

勇者「いやだ!」

副社長「だったらやるべきことをしろ! 今、戦えるのはきみだけだ! 何を託されたんだ! 何をすべきなんだ!」

勇者「……」

副社長「何もできないのなら、家に帰って一人寂しく泣いていろ!」

勇者「嫌だ!! そんなことしてたまるか! 弱虫なんかじゃない!」

副社長「弱虫ではないと? だったら何なんだ!?」

勇者「俺は! 俺は! 俺は! ……勇者だぁぁぁ!!!」
111 :また一人 [saga]:2012/04/06(金) 23:32:20.32 ID:PN74g/2uo

副社長「ふむ……いい目だ。きみはすべきことをするんだ、いいn

ズバッ!

魔道士「くっそやろうがぁ! くっだらねぇことしやがってぇ!! ぶっ殺してやるぅ!!」ウガー

勇者「副社長さん!」ダッ

副社長「ぐっ……だ、大丈夫だ。私に、構わず……行くんだ」

勇者「……わかりました」スクッ

魔道士「勇者ぁ!! どけぇぇ!」

勇者「……断る」

魔道士「死にてぇらしいなぁ」

勇者「死ぬのは……お前の方だ!!」
112 :のんびりのんびり [saga]:2012/04/06(金) 23:34:19.93 ID:PN74g/2uo
キリがいいのでここまで。

遅くなってすみませんでした。
どうして春は忙しくなるんでしょうか?
……花見してぇ!

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
レスありがとうございます。

次回は……一週間くらいで来れたらいいな。

ではまたノシ
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 00:45:22.85 ID:cSlPUOtDO
……おつ………
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/08(日) 22:15:43.18 ID:muWulyo5o
乙乙!
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/12(木) 07:36:10.46 ID:+bvM9VSIO
花見しようぜ
116 :のんびりのんびり [sage]:2012/04/13(金) 18:08:34.50 ID:k5n4mbWSo
一週間が経つので報告だけ。

明日か月曜にまた来ます。
すみません。
117 :意識 :のんびり再開します [saga]:2012/04/14(土) 14:15:56.45 ID:re9A669Go





はぁ、暇だなぁ

ここって、何処なんだろ?

誰かいないのー?

おーい!

……

はぁ、やっぱり誰もいないのね

リーダーから伸びた影が私の中に入ったことは覚えてるんだけどなぁ

どうなってるんだろ?

もしかして負けちゃったのかな?

やだな……
118 :誰? :レスありがとう [saga]:2012/04/14(土) 14:17:03.14 ID:re9A669Go

オイ

ここって何気に心地いいような気がするのよね

でも……このままじゃいけない気もするのよね

オイ

お酒でもあればよかったんだけどなぁ

オイコラ

でも、お酒だけじゃ駄目よね

おつまみもないとね

オ-イオ-イオ-イオ-イオ-イ

……うるさいわね

ちゃんと聞こえてるわよ

だったら無視すんなよ!

別にいいじゃない、それにさっきのは放置プレイでしょ?

俺に聞くな!

うるさいわよ、それでどうかしたの?
119 :嘘だ! [saga]:2012/04/14(土) 14:18:21.91 ID:re9A669Go

本当に緊張感のないやつだな

そうかしら?

……自分の置かれてる状況がわからないんじゃ、そうなるか

自分の置かれてる状況?

ああ、お前は今、敵に体を乗っ取られているんだ

へぇ〜

……それでだな、今は勇者と戦ってるところだ

ほぉ、それは大変ね

ああ

でも勇者一人じゃないんでしょ? だったら大丈夫でしょ?

……いや、勇者一人だ

えっ? どういうこと?

……

ちょっと、説明しt……も、もしかして……

ああ……お前が全員を倒した後だ

そんな!? 嘘でしょ!?

残念だが、本当のことだ

嘘よ!

……

何か言いなさいよ!

……

何か、言ってよ……
120 :前を見ろ! [saga]:2012/04/14(土) 14:19:01.99 ID:re9A669Go

俺の場合は、隊長や魔王のおかげで大事には至らなかった

だがな、それでもお前の気持ちはわかるつもりだ

……

だからこそ言わなければならないことがある

……なによ?

いつまでもへこんでんじゃねぇよ!

なっ!?

あいつらが生きているかどうかは俺にはわからんが、それでも今すぐにでも元に戻って治癒魔法が必要なことぐらいはわかる

さっさと目を覚ませ!
121 :気合いだ気合いだ気合いだ気合いだぁ!! [saga]:2012/04/14(土) 14:20:04.03 ID:re9A669Go

で、でもどうやったらいいかなんてわからないよ

そんなもん、簡単だろ

簡単って、どうしたらいいのよ

気合い

えっ?

気合いで頑張れ

……マジないわ、これだから脳筋は困るのよね

おい! 気合いを馬鹿にするなよ!

別に馬鹿にしてないわよ

じゃあ頑張れ!

気合いでどうにかなれば苦労しないって言ってるのよ!

いいや、お前ならできるから言ってるんだぞ?

えっ?

お前だからこそだろうが

ちょ、ちょっと待ってよ

待たない、いいか? お前が本気で頑張ればここから抜け出せるはずだ!

そんな簡単に言われても……

簡単なんだよ! お前ならな! だから、気合い入れろ

……

俺が一目置いてんだ、できて当たり前だろう

俺はもう無理だが、お前にはまだ先がある

だから……そんな顔するな

泣くんじゃねぇよ

笑えよ

お前に、涙は似合わない

いいな?

……うん

よしっ! じゃあ行ってこい!
122 :時間です [saga]:2012/04/14(土) 14:21:31.26 ID:re9A669Go

あんたはどうするのよ?

ばぁか、いつまでも俺に甘えてんじゃねぇよ

そういう意味d

ずっと、見守っておいてやるよ

それが俺の役目だ

……馬鹿

馬鹿で結構だ

……

ほら、さっさとしろ!

……お別れじゃないよね?

あ、当たり前だろ! お前の為ならいつでも会いに来てやるよ

……約束だよ?

ああ! ハリセンボンでも、針千本でも、何でも飲んでやるよ!

……ありがと

よし! それj、っと忘れるところだった

なに?

攻略法を教えてもらったんだが、治癒魔法だぞ

えっ? 攻略法って?

それと俺を使え! いいな?

ちょっt

俺がm……っと、タイムオーバーだ

えっ?

頑張れよ

ちょっとまt

スゥゥ
123 :戦士 [saga]:2012/04/14(土) 14:22:09.38 ID:re9A669Go

ふぅ、やっと行ったか

最後はちゃんと伝えられなかったが……まぁあいつなら大丈夫だろうな

何もしてやれなくて、悪かったな

お前といた時間は……そこそこ楽しかったぞ

ありがとうな

……

さてと、それじゃあ最後まで楽しませてもらうとするか

頑張れよ!

負けんなよ!

じゃあな!




124 :最終決戦は……激しいです [saga]:2012/04/14(土) 14:24:14.29 ID:re9A669Go

ドゴォォォンン

ズガァァァン

副社長「くっ、ここにいては危険だな。だが……」チラッ

全員『……』

??「死んだものを運ぶ必要はないだろう」

副社長「……ああ」

??「まずは弟から運びだすんだな。それと先ほどの銃は返してもらおうか」

副社長「わかった。これについては礼をいう」スッ

??「気にするな。それに元々は俺のものじゃねぇしな」

副社長「そうなのか? 統括者であれば、魔力無効銃のひとつくらい持っていそうなものだがな」

??改め店主「いちいちこんなもんを頼りにする必要はないんだ」

副社長「その割りに、あっさりとリーダーにやられていたようだが?」

店主「流石にあれは仕方なかった。俺たちと同様の操作ができる者からの不意打ちだったからな」

副社長「そうか」

店主「まぁそれでも死なないのが俺たちなんだがな。死んだ振りをするのも大変だ。あいつらは俺たちのことを気にせず戦うからな」

副社長「死なないと言っても、それは私のお蔭だろう?」

店主「まあな。俺と受付はリーダーの手によってシステムを変更されたが、お前が元に戻してくれたお蔭と言えばそうだ。だが……できれば、お前が可愛い子だったらよかったのに」

副社長「……」

店主「そうだったら俺だってお礼と称して食事に行ったりできたんだ! それが……男前で、頭がよくて、金持ちで……マジむかつく」ケッ

副隊長「……」

店主「だから礼は言わない」キッパリ

副隊長「むしろ言われたくない」キッパリ

店主「……」

副社長「……」
125 : [saga]:2012/04/14(土) 14:25:23.73 ID:re9A669Go

ズガァァン!

ジュゴォッォォオォォォォ

副社長「それで、間に合いそうか?」

店主「ああ、もうすぐだ」

副社長「ふむ、それで、その後は?」

店主「それは……あいつら次第だろうな」

副社長「……」

店主「俺が全てに対応できればよかったんだが、リーダーが仕掛けたトラップを全て解除することはできない。だから、あいつらに任せるしかないんだ。統括者なんていっても、名前だけの役立たずだ」

副社長「それならば、私こそ副社長という肩書きは……」

店主「……時間だ」
126 :削除 [saga]:2012/04/14(土) 14:26:26.37 ID:re9A669Go

魔道士「ん? あ、あれはぁ!!」

店主「おっと、気づかれたか」

副社長「隠れる気もないやつの台詞ではないだろう」

魔道士「何故貴様がここにいるんだぁ!?」

店主「さあな」

魔道士「もう一度殺してy、っ!!」シュン

ドカドカ ←クナイ

魔道士「ちっ、勇者の野郎ぉ」

勇者「どこ行くんだ? 俺との舞踏会は、まだ始まったばかりだぜ?」

魔道士「気取ってんじゃねぇよぉ! 光明暗黒断裂魔法!」

…… ←何も起きない

魔道士「……ん? 光明暗黒断裂魔法!」

…… ←やっぱり何も起きない

魔道士「光明暗黒断裂魔法!」

…… ←無理だってば

魔道士「光明暗黒断裂魔法!」

…… ←諦めろって

魔道士「ど、どういうことだぁ?」
127 :愛しの受付さん [saga]:2012/04/14(土) 14:27:09.67 ID:re9A669Go

??「Stopped Player System」

魔道士「そ、そんなぁ……馬鹿なぁ! 貴様は倒したはずだぁ!!」

??「……Terminate」

魔道士「ぐぅ!」ピキィン

勇者「あ、あなたは……受付さん?」

??改め受付「どうも、お久しぶりですね」

勇者「これは一体どういうことですか!?」

店主「うろたえるな」

勇者「店主さん! あなたはリーダーさんにやられたんじゃ!? って、受付さんもですよね!?」

店主「どいつもこいつも俺たちがただやられただけだと思うか?」

勇者「はい」キッパリ

店主「……」

全員『……』
128 :お馬鹿さん [saga]:2012/04/14(土) 14:28:29.60 ID:re9A669Go

勇者「そんなことよりも、受付さん!」

受付「はい、どうかされましたか?」

勇者「い、今はどういうことになっているんですか?」

受付「プレイヤー、つまり魔道士さんのシステムを停止させてもらいました」

勇者「?」

受付「プレイヤーシステムを停止することで、魔道士さんは、ただの一般人になったということです」

勇者「それは、リーダーさんがやっていたのと同じようなことですか?」

受付「いえ、あれは高位魔法を使えないようにしていただけですが、今は何もできないという状況です」

勇者「?」

受付「"影"のシステムは停止できないようになっているのですが、そもそも乗っ取った魔道士さんのシステムを停止したということで、"影"は何もできないようになっています」

勇者「影?」

受付「さらに、魔道士さんが内側から抵抗していただいたおかげで、こちらとしても作業が楽にすみました」

勇者「内側から抵抗……」

受付「ですが、"影"は憑依した人物と同化してしまいます。"影"のみを消去するということができません。消去すると宿主である魔道士さんも消去してしまいます」

勇者「……なるほど。ということは……」

受付「はい、今は一時的に機能停止しただけで、何も解決できていないということです」

勇者「……なるほど。ということは……」

受付「もう一度"影"を引きずり出し、倒さなくてはなりません」

勇者「……なるほど。ということは……」

受付「えっと……」

副社長「勇者くん、きみは何一つ理解できていないね?」

勇者「……はい」ズーン
129 :ご迷惑をおかけしております [saga]:2012/04/14(土) 14:29:34.02 ID:re9A669Go

副社長「まず、ひとつずつ説明しy

店主「そんな時間はないぞ」

副社長「何故だ?」

店主「今は停止できているかもしれんが、魔道士はこちら側の人間だ。いつまでもシステムによる停止ができるものではない」

魔道士「……」グググ

受付「……Lock」

魔道士「……」ピキィン

店主「見てわかるように少しずつ解除されつつある。このままでは受付の制御では止まらなくなるだろうな」

副社長「……相変わらず迷惑をかけてばかりの人だ」
130 :わかんねぇよ! [saga]:2012/04/14(土) 14:30:43.13 ID:re9A669Go

勇者「あ、あの……」

店主「どうした?」

勇者「俺の仲間を助けることはできないのですか?」

店主「……」

受付「……できません」

勇者「な、何故ですか?」

受付「それは……」

勇者「なぜですか!?」

副社長「勇者くん、これは全て私の能力不足が原因なんだ」

勇者「……どういうことですか?」

副社長「各キャラクターデータには強靭なロックがかけてあった。社長であれば解除できるのかもしれないが、私では解除できなかったんだ」

勇者「そんな……」

店主「……責任は俺たちにもあるんだがな。俺と受付はシステム制御が可能で、いくつかは俺たちだけでも解除できている。しかしキャラデータに関しては、何もできなかった。逆に俺たちが消されかねないんだ」

受付「……」

店主「すまない」

勇者「だ、だったらどうしたらいいんですか!?」

副店受『……』

勇者「どうしたらいいんだ!?」
131 :魔道士がんばれ! [saga]:2012/04/14(土) 14:32:18.87 ID:re9A669Go

魔道士「……勇者」グググ

全員『っ!?』

店主「受付!」

受付「……S

勇者「待ってください!!」

受付「to……何かありましたか?」

勇者「……魔道士がさっきまでとは違います」

受付「……」

魔道士「……落ち着いて」グググ

副社長「どうなっているんだ? 社長が何かしているのか?」

店主「ありえないな。魔道士のシステムは停止しているんだ。何かできるはずがない」

勇者「……いえ、魔道士が何かしています。絶対に」
132 :のんびりのんびり [saga]:2012/04/14(土) 14:36:03.71 ID:re9A669Go
受付さんが復活したので、今日はここまでです。

忙しい時期なのに、友人の引越し手伝いとか……

来週は西日本をあちこちと行かなきゃいけなくて……言い訳すみません。
ということで次回は未定です。
すみません。

ではまたノシ
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/15(日) 05:28:43.34 ID:HoVPY3TDO
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/15(日) 12:20:09.92 ID:p4yEYO1ho
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/15(日) 22:23:12.67 ID:TV3jx1wwo
乙乙!
136 :のんびりのんびり [sage]:2012/04/21(土) 14:22:21.82 ID:fv/uVn0po
一週間が経つので報告だけ。

レスありがとうございます。

九州は北部も南部も暖かかったです。
来週は近畿方面であちこち行きます。
バタバタしてて再開できそうにありません。
言い訳ごめんなさい。

ということで次回は未定です。
すみません。

ではまたノシ
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/24(火) 06:29:16.03 ID:38K9RHivo
いつまでも舞ってる
138 :のんびりのんびり [sage]:2012/04/29(日) 03:05:27.95 ID:9aOk2lHeo
一週間が経つので報告だけ。

レスありがとうございます。
本当にうれしいです。

近畿は九州より涼しかったです。
バタバタしてて再開できそうにありません。
本当にすみません。

報告ばかりで申し訳ないですが、次回も未定となります。
お待ちいただいているというのに、すみません。

ではまたノシ
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 03:53:56.39 ID:NZZCObJDO
待ってます
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2012/04/29(日) 11:30:17.46 ID:wMIMndlVo
仕事がんばれよー
でも体壊さんようにね
141 :のんびりのんびり [sage]:2012/05/06(日) 01:19:42.22 ID:w7nMvKeko
一週間が経つのでおなじみになってしまった報告です。

レスありがとうございます。
お気遣いいただきありがとうございます。

くそぅ!
また近畿をうろうろすることになろうとは!!

ということで、婚姻届を提出してきました。
書き溜めはいくつかあるのですが、自分自身がしっくりきていないので書き直し中です。
本当にすみません。

おまたせしてばかりですので、この話を書くきっかけになったショート番外編をちょこっと投下してみます。

今回の分は、本編とは一切関係ありませんので、読み飛ばしていただいても結構ですので。
142 :ショート短編集その1 :番外編とは名ばかりの短編集 [sage]:2012/05/06(日) 01:20:50.32 ID:w7nMvKeko

王様「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない」

勇者「資金が底を着いて餓死してしまいました、すみません」

王様「……」

勇者「同情するなら金をくれ!」

王様「……」
143 :ショート短編集その2 [sage]:2012/05/06(日) 01:21:31.48 ID:w7nMvKeko

王様「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない」

勇者「すまぬ!」

王様「謝られても……」

勇者「すまぬ!!」

王様「いや、だからな」

勇者「すまぬ!!!」

王様「わかったわかった。別に怒ってないから」

勇者「マジ? ほな次行ってくるわ〜」

王様「ぐっ! こいつ……」
144 :ショート短編集その3 [sage]:2012/05/06(日) 01:22:14.21 ID:w7nMvKeko

王様「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない」

勇者「ごほっ、ごほっ!……ここが天国かえ?」

王様「城だ」

勇者「はて? わしゃぁ天寿を全うしたはずじゃがどういうことじゃ?」

王妃「おじいちゃん? ご飯はさっき食べたでしょ」

勇者「……そうじゃったの。それじゃ散歩にでも行ってくるかのぉ」

王妃「気をつけてね」

勇者「年寄り扱いするでない! わしゃぁこう見えても勇者なんじゃ!」

王妃「はいはい、そうでしたね」

勇者「まだまだ若いもんには負けんぞ」

王様「……」
145 :ショート短編集その4 [sage]:2012/05/06(日) 01:23:07.86 ID:w7nMvKeko

王様「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない」

勇者「まだまだ未熟よ……これは死んで詫びるしかあるまい。自害いたす!」

王様「お前は死んでここに来てんだろうが!」

勇者「そ、そうであった」

王様「というか、今回も自害してここに来たんだろうが! いい加減すぐに死ぬのやめろ!!」

勇者「す、すまぬ! 自害して侘びよう」

王様「どうせ生き返るんだからやめれ!!」
146 :ショート短編集その5 [sage]:2012/05/06(日) 01:23:35.65 ID:w7nMvKeko

王様「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない」

勇者「怨恨でした。王妃さモゴ」

王妃「それでは魔王を倒してきなさい」

王様「……」
147 :ショート短編集その6 [sage]:2012/05/06(日) 01:24:02.24 ID:w7nMvKeko

王様「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない」

勇者「毒盛っただろ?」

王様「……」

勇者「盛っただろ?」

王様「……」

勇者「お前だろ?」

王様「……」
148 :ショート短編集その7 [sage]:2012/05/06(日) 01:24:28.94 ID:w7nMvKeko

王女「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない」

勇者「貴女にお会いしたくなってしまいました」

王女「えっ?」ドキッ

勇者「だから私はルーラを使ったのです」

王女「えっ?」

勇者「デスルーラです!」キリッ

王女「そ、そんな無茶を……」ドキドキ

勇者「我が体が朽ち果てようとも、私は貴女に会いに参ります」キリリッ

王女「勇者」キュン

勇者「フッ……」

王女「ただしイケメンに限る」プギャー

勇者「……」ズーン
149 :ショート短編集その8 [sage]:2012/05/06(日) 01:25:02.44 ID:w7nMvKeko

王妃「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない」

勇者「……」

王妃「な、何か言うことはないのか?」

勇者「……」

王妃「わ、わたしは……」

勇者「……」

王妃「ずっとお前に会いたかったのだぞ!」

勇者「……」

王妃「それなのに……」

勇者「私も会いたかったさ。だが[ピーーー]なかった。勇気がなかったのだ、すまない」

王妃「ゆ、勇者……謝る必要はない。私は……今……幸せだぞ」

勇者「こんなにも弱い私を許してくれるのか?」

王妃「それでも勇者は会いに来てくれたではないか」

勇者「王妃様……」

王妃「勇者、愛しておるぞ」

勇者「私もです」

王様「……」
150 :ショート短編集その9 [sage]:2012/05/06(日) 01:26:05.05 ID:w7nMvKeko

王様「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない」

女勇者「べ、べつにあんたに会うために死んだんじゃないんだからねっ!」

王様「萌え〜」
151 :ショート短編集その10 [sage]:2012/05/06(日) 01:27:20.00 ID:w7nMvKeko

王様「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない」

剣士「勇者じゃねぇよ」

王様「……」

剣士「あん? 間違えたってのに謝ることもせずダンマリかぁ?」

王様「す、すまん」

剣士「ああ? 全く誠意が感じられねぇなぁ」

王様「……」

剣士「とりあえず詫びとして、王女をもらっていくぜ!」

王様「……」

剣士「黙ってんじゃねぇよ。ったく! さっさと王女を差し出せや!」

王女「私ならここにいます」

剣士「へっへっへっ、相変わらずの美人……って、お前誰?」

王女「王女ですよ? フヒヒ」

剣士「はっ? でまかせ言ってんじゃねぇよ」

王女「おうふwwwwさーせんwwwwwwしかしながら拙者が王女でござるよ。デュフデュフフ」

王様「それでは王女を頼んだぞ」ニヤニヤ

剣士「てめぇ! ハメたな!!」

王女「ハメるのはこれからでござるよwwwwデュフフ」

剣士「ちょっ! おまっ!?」

王女「フヒヒ」ガシッ

剣士「や、やめてーーー!!」ズルズル

王様「健闘を祈る!」ビシッ
152 :のんびりのんびり [sage]:2012/05/06(日) 01:28:30.57 ID:w7nMvKeko
……以上となります。

本当に申し訳ございませんでした。

次回も未定となります。
すみません。

ではまたノシ
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/05/06(日) 02:55:54.04 ID:ktRfLvDgo

婚姻届・・・だと・・・
おめ!
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 08:07:16.74 ID:2XKRxBGDO


婚姻届?ナニソレオイシイノ?
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/06(日) 11:03:36.95 ID:+RhRi6Qso
え?あ、おめでとうございます
とりあえずパンツうp
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2012/05/06(日) 13:41:18.76 ID:Lx2POZEno
コンイントドケ…
あー、知ってる知ってる
こないだ近所のコンビニでも見かけたわwwwwww


おめでとうこの野郎!
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(-長野) [sage]:2012/05/09(水) 19:28:42.69 ID:P6fqboGAO
おおゆうしゃよ、
しんでしまうとは
あろまてらぴー


にんにん

ごめん思い浮かばなかった
158 :一人掛け合い :少しだけ再開します [saga]:2012/05/12(土) 12:27:58.53 ID:/pFLL5Sho
>>131の続き

魔道士「じゃ……邪魔するんじゃねぇよぉ」

魔道士「……うるさいにゃー! あんたこそ人の体で何しようとしてるにゃー!」

魔道士「てめぇはでしゃばるんじゃねぇよぉ」

魔道士「ま、まさか、私のナイスバデーを利用して屋外でおn

魔道士「言わせねぇよぉ!」

魔道士「でもね、甘いわよ。それくらいの羞恥だったら逆にかいかn

魔道士「そんなことしねぇよぉ!」

魔道士「いや、待って? もしかしてそこらの少年を捕まえてt

魔道士「しないって言ってるだろぉ!」

魔道士「でもね、甘いわよ。私のストライクゾーンはひr

魔道士「人の話を聞けぇ!」
159 :どどどどどど :レスありがとうございます [saga]:2012/05/12(土) 12:28:49.14 ID:/pFLL5Sho

魔道士「さぁ! そんなくだらないことを企んでないで、さっさと返しなさい!」

魔道士「いい加減邪魔するなぁ! それとも死にたいのかぁ!?」

魔道士「死にたいなんて一言も言ってないでしょ。何聞いてたのよ。あんた、馬鹿でしょ。人の話はちゃんと聞きなさいよ」

魔道士「聞いてないのはてめぇだろぉ!」

魔道士「いちいち怒鳴らないでくれない? そんなんだから童貞なのよ」

魔道士「どどどどどどど童貞ちゃうしぃ!」

魔道士「ほら、こんなことで焦っちゃって、かわいー」

魔道士「あせってねーしぃ!」

魔道士「はっ! わ、私の体を乗っ取って好き勝手するつもりね!」

魔道士「だから、しないって言ってるだろぉ!」

魔道士「でもね、結局自分の体を触ることになるのよ? それってどうなのかしら?」

魔道士「聞けって言ってるだろぉ!」

魔道士「あああああ! ま、まさかトイレでとうs

魔道士「やめれぇ!」
160 :変態? [saga]:2012/05/12(土) 12:29:47.96 ID:/pFLL5Sho

魔道士「いや、銭湯に行って周りの女性をm

魔道士「……黙れぇ!」

魔道士「今の間は何よ? 気持ち悪いわね」

魔道士「そ、そそそそそそそ想像なんてしてないしぃ!」

魔道士「誰が想像なんて言ったのよ。自白したようなものね」

魔道士「ゆ、ゆゆゆ誘導尋問だぞぉ!」

魔道士「ちょっと落ち着くにゃー! しょうがない、私の胸なら触ってもいいわよ」

魔道士「……しないって言ってるだろぉ!」

魔道士「こう見えても結構あるわよ?」

魔道士「……だからしないって言ってるだろぉ!」

魔道士「だから、その間が駄目なのよ。気持ち悪いわね」

魔道士「うっせぇ、うっせぇぇぇ!!!」

魔道士「いちいち叫ばないでよ。一応私なんだから、もう少しお淑やかにしてもらえないかしら?」

魔道士「おしとやかだぁ? ただの変態に言われたくねぇしぃ!」

魔道士「ただの変態? 失礼ね。変態という名の淑女よ。そこは勘違いしないでほしいわね」

魔道士「結局変態じゃねぇかよぉ!」

魔道士「どうどう」

魔道士「馬じゃねぇしぃ!」

魔道士「ひひぃん!」

魔道士「だぁ! かぁ! らぁ!」

魔道士「きこえなーい」(∩゚д゚)アーアー

魔道士「人の話を聞けぇ!!」
161 :あまり調子に乗るなよ? [saga]:2012/05/12(土) 12:30:22.46 ID:/pFLL5Sho

勇者「……」

副社長「……きみは何を想像しているんだ?」

勇者「な、何もしていないですよ」ワタワタ

店主「なるほど、勇者はたたn

勇者「言わせねぇよ!」

受付「では、ふかn

勇者「黙れ、この豚やろう!」

俺「貴様が黙れ」

勇者「……」

受付「……流石はどうt

勇者「それ以上は言わないでください、お願いします」
162 :自己犠牲? [saga]:2012/05/12(土) 12:30:51.95 ID:/pFLL5Sho

副社長「さて、それで社長はどういった状況なのだ?」

受付「"影"は、宿主の意識を押さえ込んでから乗っ取ります。その意識が表に出てきたということだと推測できます」

副社長「ふむ……それで落語のように一人で会話しているということだな」

勇者「……それって簡単にできるものなんですか?」

店主「やめとけ」

勇者「な、何がですか?」

店主「お前は"影"を自分の中で押さえ込もうとか考えてるだろ?」

勇者「ぎくっ!」ギクッ

受付「普通はできることではありません」

勇者「それは魔道士がこっち側の人間だからですか? それともその影の正体を知っているからですか?」

受付「どちらでもありません」
163 :協力プレイ [saga]:2012/05/12(土) 12:31:18.14 ID:/pFLL5Sho

勇者「だったらどうやったんですか?」

受付「……協力者がいたからですね」

勇者「協力者?」

受付「はい」

勇者「それって誰なんですか?」

受付「……」
164 :覚悟はいいか? [saga]:2012/05/12(土) 12:32:04.71 ID:/pFLL5Sho

店主「……ここからはお前にとってキツいことが待ってる。それでも最後まで戦うことができるか?」

勇者「何を言っているんですか? 当たり前じゃないですか!」

店主「本当にか? 何が起きても戦えるのか?」

勇者「それは、どういうことですか?」

店主「戦えるか?」

勇者「……それが俺の役目であるのならば、いつまでも戦います。そう決めましたから」

店主「そうか……受付!」

受付「……準備完了。システムロックによる外部干渉の除外、セキュリティの多重ロックによるウイルス侵食をブロック、データバックアップ完了」

店主「よし……一部システムダウン完了。作業にかかれ!」

受付「対象の、素早さ、攻撃力、防御力、魔力、魔法防御力をクリアします………………Error」

店主「ちっ、やはり無理か」

副社長「何か忘れているような……」

勇者「一体何をしているんですか?」
165 :裏技? :Artificial Intelligence = 人工知能 [saga]:2012/05/12(土) 12:32:43.88 ID:/pFLL5Sho

副社長「…………そうか、バックアップデータだ!」

店主「!! その手があったか!」

受付「データコピー、環境移行、テキスト解析、ロック解除………………完了」

店主「来たな!」

受付「対象の、素早さ、攻撃力、防御力、魔力、魔法防御力をクリアします………………完了」

店主「よし、いいぞ!」

受付「Artificial Intelligenceの解析………………不可能」

店主「ちっ、やはり無理だったか」

副社長「当たり前だ! 社長が設計されたものだぞ!」

店主「"影"への対抗策のひとつとして解析しておきたかったんだが、まあ仕方ないな」
166 :余裕はない [saga]:2012/05/12(土) 12:33:22.71 ID:/pFLL5Sho

勇者「あ、あの……」

受付「どうかされましたか?」

勇者「もしかして俺たちの何かを操作してるんですか?」

受付「はい」

勇者「だったらみんなを助けてください」

受付「それは……」

店主「勇者、悪いがそれはできないんだ」

勇者「どういうことですか!?」

店主「今、俺たちは目的があって処理を行っている。それはかなり厄介なものだ。こうやって会話するくらいのことはできるが、他の処理ができるほどの余裕はない」

勇者「……」

店主「これが終わればお前たちの仲間を助けることはできるが、その時間はなさそうだ」チラッ
167 :まだやってたの? [saga]:2012/05/12(土) 12:33:57.30 ID:/pFLL5Sho

魔道士「お前は見た目以上に年齢がぁ……」

魔道士「それは言っちゃ駄目にゃん!!」

魔道士「もう少し若くてピチピチした子の方がいいなぁ」

魔道士「……」

魔道士「あれぇ? 怒っちゃったかなぁ?」

魔道士「……言ってることが、おやじ臭い」

魔道士「っ!!」ガビン

魔道士「いくら強気な発言をしようとも、そのおやじ臭さは誤魔化せないわよ!」

魔道士「な、なんてことだぁ」ガックリ

魔道士「勝った!」グッ

勇者「……なんだこれ?」
168 :馬鹿やってただけじゃないの!? [saga]:2012/05/12(土) 12:34:38.79 ID:/pFLL5Sho

店主「出るぞ!」

勇者「えっ?」

ブワッ

勇者「!! さっきリーダーさんから出た影が!」

ウロウロ

勇者「……みんなの周りで何してるんだ?」

店主「勇者、戦闘準備はいいか?」

勇者「えっ?」

魔道士「光絞魔法!」ピカッ

勇者「えっ?」

ブワッ

受付「干渉不可範囲設定」

グググ

勇者「えっ?」

副社長「勇者くん! こちらへ!」

勇者「えっ?」

魔道士「光魔法!」

ピカー

スゥゥ

勇者「えっ? 影が消えた?」
169 :やったか!? [saga]:2012/05/12(土) 12:36:05.08 ID:/pFLL5Sho

戦士「……ふぅ」ムクリ

勇者「なっ!? せ、戦士!?」

戦士「よぉ」

勇者「戦士! 生き返ったのか!?」タタッ

店主「動くな!」

勇者「っ!」ビクッ

戦士「……いきなり動くなとか、ひどいんじゃないか?」

店主「俺は勇者に言ったんだ」

勇者「えっ?」
170 :のんびりのんびり [saga]:2012/05/12(土) 12:40:20.09 ID:/pFLL5Sho
キリが悪いですが、今日はここまでです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
レスや、縦読み、本当にありがとうございます。
嬉しいです。

終盤というか、来週中には完結予定ですので、もう少しだけお付き合いください。

次回は、5/14に来ます。

ではまたノシ
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/12(土) 23:21:54.10 ID:33RTlVoDO


もう完結か…
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2012/05/13(日) 01:03:18.31 ID:ZSz4MUWko
あー、完結するんだな……
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/14(月) 19:56:30.81 ID:2vYPfnGAO
追いついた…と思ったら終わりが近いのか…('・ω・`)
174 :もう面倒くさいやつだなぁ! :のんびり再開します [saga]:2012/05/14(月) 22:42:09.15 ID:LXZOpCyoo

魔道士「……やっぱり駄目ね」

戦士「……」

店主「戦士の真似事はそこまでにしたらどうだ?」

戦士「……きひっ! うひゃひゃひゃひゃひゃ!」

勇者「そ、そんな……」

店主「勇者! 気を引き締めろ!」

戦士「はぁっ!」シュッ

魔道士「シールド!」

ドゴン!

戦士「むっ? 装備をしていないせいか攻撃力が落ちてるな。勇者! 俺の剣を返してくれ!」

勇者「えっと……」

魔道士「やめておきなさい」

戦士「魔道士の言葉なんかに耳をかすな! 俺と勇者の仲じゃないか!」

勇者「……」
175 :てめぇはもう負けている :レスありがとう [saga]:2012/05/14(月) 22:44:28.11 ID:LXZOpCyoo

魔道士「戦士……いえ"影"、あんたに言ってるのよ」

戦士「ん?」

魔道士「あんたが戦士の体を乗っ取った時点で、あんたの負けは確定してるわ。諦めて消えなさい」

戦士「何言ってんだぁ? 確かにこいつは魔力がしょぼいかもしれないがなぁ、身体能力ではお前たちより強いんだぞぉ? そこに俺様の魔力が加わるとどうなるか想像してみろよぉ」ウケケ

魔道士「まだ気づいていないのかしら?」

戦士「ん? 何にだぁ?」

魔道士「魔法が使えるかしら?」

戦士「うひゃひゃひゃ! 何を言い出すかと思ったらそんなことかよぉ! 使えるに決まってるだろぉ!」

魔道士「だったら使ってみなさいよ! あんたが戦士に勝てるはずがないでしょ!!」

戦士「はぁ? 俺様が戦士に勝てないだぁ? うけけけけけ! くっだらねぇなぁ! だったら見せてやるよぉ!」
176 :デジャヴ [saga]:2012/05/14(月) 22:46:37.09 ID:LXZOpCyoo

戦士「暗黒断裂魔法!」

……

戦士「ん?」

魔道士「わかったでしょ? あんたは魔法が使えないのよ」

戦士「なな、ななにを言ってるんだぁ? 使えないはずがないだろぉ! 暗黒断裂魔法!」

……

戦士「そそそそそそんな馬鹿なぁ! 暗黒断裂魔法!」

……

戦士「暗黒断裂魔法!」

……

戦士「暗黒断裂魔法!!」

……

戦士「暗黒断裂魔法!!!」

……
177 :最後の戦いは [saga]:2012/05/14(月) 22:48:03.21 ID:LXZOpCyoo

魔道士「諦めなさい。あんたは負けたのよ」

戦士「まだだぁ! 俺はまだてめぇらに負けてねぇぞぉ!」

魔道士「わかってないわね。あんたは戦士に負けたのよ!!」

戦士「そんなはずがあr

ズババッ!

戦士「ぐあっ! て、てめぇ……」

勇者「……終わりにしようか」

戦士「くそがぁ……負けてたまるかぁぁ!!」
178 :カットで! [saga]:2012/05/14(月) 22:48:31.94 ID:LXZOpCyoo

戦士「く、そ、がぁ……」ググ

勇者「……」

魔道士「もう立つ力も残っていないようね」

勇者「……」

魔道士「勇者、ここまでありがとう。あとは私にまかせて」

勇者「……いや、最後までやらせてくれ。戦士がこうなったのも、他のみんなが倒れたのも全ては俺の責任だ」

魔道士「勇者……わかったわ」

勇者「ありがとう」
179 :勇者と戦士の絆は [saga]:2012/05/14(月) 22:49:17.37 ID:LXZOpCyoo

スッ

戦士「ゆ、ゆうしゃ! 待ってくれ! 頼む! 助けてくれ!!」

勇者「……戦士はもう死んだんだ。お前は戦士の体を弄ぶただの下種野郎だ」

戦士「違うんだ! 勇者は悪い夢を見ていただけなんだ!」

勇者「ここに戦士の剣、忍者のクナイ、そして魔王の腕輪がある。俺はこれを装備しているんだ」

戦士「ゆ、ゆうしゃ?」

勇者「持っているだけじゃない、装備しているんだ。何故かわかるか?」

戦士「なんだ? そんなもんステータスを上げるためだろ?」

勇者「……」

戦士「もしくは敵を倒すためだろ?」

勇者「……俺は……俺は……守る為に装備するんだ」

戦士「だったら俺のことも守ってくれよ!」

勇者「……」

戦士「おい! 何とか言えよ」
180 :切れないからこそ斬る [saga]:2012/05/14(月) 22:50:53.90 ID:LXZOpCyoo

勇者「違う」

戦士「あん?」

勇者「戦士はそんなことを言うはずがない。戦士はいつも俺たちの為に壁になってくれた。俺たちを守る為ならなんだってできるのが戦士なんだ」

戦士「……今さら何を言ってんだ?」

勇者「昔からそうだった。俺が勇者だから俺のことを守るって言ってたよな。それで俺が、特別扱いされるのが嫌だと言ったら、仲間だから……友達だから守るって言うし」

戦士「そんなこともあったな」

勇者「戦士は、本当の馬鹿だったよな」

戦士「ああ」

勇者「だからな……てめぇ如きが戦士を名乗っていいはずがないんだ!」

戦士「っ!」

勇者「戦士から出て行けよ」スッ

戦士「ま、待て! 違う! 俺はただ操られ

ズパッ!

戦士「て……い……」ズズッ

ベシャベシャ ←戦士真っ二つ

勇者「…………戦士、ごめんな」ツー
181 : [saga]:2012/05/14(月) 22:51:29.62 ID:LXZOpCyoo

魔道士「勇者、下がって!」

勇者「ああ」タッ

ブワッ

魔道士「ったく、この期に及んでまだ足掻くのね。だけど……」

グググ

魔道士「あんたは戦士の体から離れることはできないわ」

グググ

魔道士「それじゃあ、終わりにしましょう…………治癒魔法」ピカー

グギァァァァァァァアァァァァァァァァァァ

副社長「っ! な、なんて叫び声だ」

店主「断末魔までしつこいって感じだな」

スゥゥゥ ←影消滅
182 :勝利 [saga]:2012/05/14(月) 22:52:19.86 ID:LXZOpCyoo

勇者「やったのか?」

魔道士「ええ」

受付「そうですね。"影"は完全に消えました」

勇者「ということは?」

店主「お前たちの勝ちだ」

勇者「……そうか」

店主「嬉しそうじゃないな」

勇者「それは……仕方ないですよ」

店主「……」

勇者「俺は、誰も守れなかった。そんなやつが喜んでいる姿は滑稽です」

店主「……俺が言えた台詞ではないが、あまり自分を責めるんじゃないぞ」

勇者「……」
183 :拒否 [saga]:2012/05/14(月) 22:52:55.01 ID:LXZOpCyoo

魔道士「勇者、治癒魔法で救えたのは弟くんだけだった。だけど、これからみんなを生き返らせるから少し待ってくれない?」

勇者「……」

魔道士「リーダーがロックをかけてたけど、私だったら解除することができるはずよ。だからそんな顔しないで、ねっ?」

勇者「……生き返らせなくていい」

魔道士「えっ? それって……」

勇者「命っていうのはそんな簡単なものじゃないんだ。それは、俺たちが創られた存在であればこそだ」

魔道士「……ごめん」

勇者「お前が謝ることはないぞ。俺たちは俺たちなりに頑張って生きてきたんだ。後悔はしていないさ。俺だってさっきまでは生き返らせてほしいと思ってたしな」

魔道士「勇者……」
184 :はじまり [saga]:2012/05/14(月) 22:53:29.33 ID:LXZOpCyoo

勇者「さーばーはどこにあるんだ? ここで壊したものじゃないんだろ?」

魔道士「な、何を言ってるのよ! 絶対に認めないわよ! 私は反対よ!」

勇者「魔道士……お前ならわかってくれるだろ? 俺の為……俺たちの為にも終わりにしてくれ」

魔道士「うう……」

副社長「……私が案内しましょう」

魔道士「副社長!」

副社長「社長、これで全てが終わるわけではありません。ここからが始まりです。目を背けないでください」

魔道士「でも……受付と店主はそれでいいの!?」

受付「はい」

店主「ああ」

魔道士「……即答するのね」
185 :おおゆうしゃよ、しんでしまうとはつらかっただろう [saga]:2012/05/14(月) 22:55:23.12 ID:LXZOpCyoo

勇者「生き返った……いや、もう一度創ったとしても、俺たちは元に戻らなきゃいけないんだ」

魔道士「つくるとか……言わないで……」

勇者「ごめん。でもさ、それが俺たちなんだ。そんな俺たちでも、生きてたら欲が出るだろ?」

魔道士「欲?」

勇者「ああ。財産が増えればもっとたくさん欲しい。もっとお金が欲しい。もっと贅沢がしたいってなるだろ」

魔道士「そうね」

勇者「当たり前なことだけどさ、それは金銭欲や物欲だけじゃないんだよな。生きていたらもっと長生きがしたい。もっと遊びたいって思うのが当たり前だと思うんだ」

魔道士「……」

勇者「そうしたらさ、最後に行き着くのはさ、死にたくないってことだろ?」

魔道士「それは……全員がそうじゃないわよ」

勇者「まぁな。でもさ、俺たちはここに存在すべきではないだろ?」

魔道士「……」

勇者「せっかく生き返らせても、また消えなきゃならない。そんな重荷を背負わせたくないんだよ」

魔道士「でも、みんながそう思うかどうかわからないでしょ。そんな生き返ることなんて誰も経験したことがないんだから」

勇者「俺はあるぞ」

魔道士「あっ……」

勇者「生き返れてよかったと思うこともある。だが、逆につらいことだってあるんだ。この思いを誰にも背負わせたくない。生けるものすべての摂理に反するのは俺だけでいい」
186 :感謝 [saga]:2012/05/14(月) 22:56:00.40 ID:LXZOpCyoo

魔道士「ごめん……本当にごめん」

勇者「謝るなって。別にお前を責めてるってわけじゃないんだからさ。俺たちの世界の中だけであればこんな思いはしなかったのかもしれない。だけどさ、俺たちは今この世界で生きているんだ。たとえ創られたものであっても、ここに存在し

ているんだ。それは本当に感謝してる」

魔道士「勇者……」

勇者「これはみんなが思っている気持ちだ」

魔道士「そう、かな?」

勇者「ああ、勇者の名に誓ってもいいぞ。俺たちはお前に感謝してる。だからこそ、このままにしておいてくれ」
187 : [saga]:2012/05/14(月) 22:56:53.55 ID:LXZOpCyoo

王様「王の名に懸けて、儂からも誓おう。魔道士、お主には感謝してもしきれぬよ」

勇者「王様! ご無事でしたか!」

王様「忘れておったじゃろ?」

勇者「……」トオイメ

王妃「あらあら、勇者くんはいつまでも子供のままね」

執事「……」ペコリ

勇者「王妃様! それに執事さんも!」

王妃「無事でなによりだわ」

勇者「はっ! ありがたきお言葉でございます!」

魔道士「……」

王妃「魔道士さん、そんな顔しないで。王女のことは……気にしていないと言えば、嘘になるけど、あの子にしては目立ててよかったんじゃないかしら」

勇者「っ!」グッ

王妃「勇者くんも背負いすぎないで」
188 :おおゆうしゃよ [saga]:2012/05/14(月) 22:57:54.06 ID:LXZOpCyoo

王様「おお勇者よ」

勇者「はっ!」

王様「生き残ることができ、本当に逞しくなったものだ」

勇者「えっ?」

王様「儂は本当に嬉しいぞ。お主のことは我が子のように思っておった。何度も死んで戻ってくることが、本当に耐え難かった。辛い思いをさせてしまった儂を許して欲しい」

勇者「そ、そんな……俺は……」

王様「だが、お主は我が娘を見殺しにした」

勇者「……」グッ

王様「お主への刑を言い渡す!」

魔道士「ま、待ってくだs

王妃「魔道士!」

魔道士「!?」ビクッ

王妃「……」

王様「勇者よ」

勇者「はっ!」

王様「……後のことは全てお主に任せる。辛いことを押し付けることになるが、最後までお主の勇者である心を貫き通せ」

勇者「えっ……?」

王様「返事をせんか!」

勇者「は、はいっ!」
189 :王妃 [saga]:2012/05/14(月) 22:58:49.58 ID:LXZOpCyoo

王妃「勇者くん、最後まであなたに頼りきりになってしまった私たちを許してね」

勇者「許すも何も……これが俺たちの役割ですので」

王妃「ふふ。相変わらずね。魔道士さん」

魔道士「は、はい」

王妃「最後にあなたに会えてよかったわ」

魔道士「……私もです」

王妃「私たちの国をお願いね?」

魔道士「えっ?」

王妃「ふふっ。それじゃあ後は若い子達に任せて、おばさ……お姉さんたちはここらでお暇するわね」
190 :大丈夫? [saga]:2012/05/14(月) 22:59:18.28 ID:LXZOpCyoo

弟「ううん……」

勇者「弟くん!」

弟「う……こ、ここは……?」

勇者「よかった」

弟「勇者さん?」

勇者「弟くんは俺たちとは違う。生きていてくれて本当によかったよ」

弟「……僕は……そ、そうだ! 副隊長さんはどこに!? 僕は副隊長さんに助けられたんだ!」

勇者「……」
191 :守る者 [saga]:2012/05/14(月) 23:00:12.92 ID:LXZOpCyoo

弟「勇者さん! 副隊長さんはどこn……そ、そんな!」ダッ

副隊長「」

弟「副隊長さん! 副隊長さん! しっかりしてください! 目を覚ましてください! こんなことって……副隊長さん!」ユサユサ

ガシッ!

副社長「……」フルフル

弟「副社長さん……僕のせいだよね? 僕を庇ったから副隊長さんは……」ウルウル

副社長「弟くん……」

勇者「そうかもしれないな」

弟「っ!」

勇者「だけど、それは俺も同じだ。俺はみんなに守られた。魔王がみんなを守るために無茶をして、忍者と隊長さんが俺を守った。王女だってそうだ。力があるわけじゃないのに、俺を助けたんだ。本当は俺がしなくちゃいけないことなのに…

…」

弟「……」

勇者「そりゃみんなには生き返って欲しい。だけど……」

弟「勇者さん……」
192 :影の役割 [saga]:2012/05/14(月) 23:01:24.86 ID:LXZOpCyoo

勇者「そう言えばさ、あの影みたいのって一体なんだったんだ?」

店主「……あれは簡単に言えば、裏ボスってとこだな」

勇者「裏ボスですか?」

店主「ああ。ある条件を満たすと出現するボスだったんだ」

勇者「条件? もしかして、鬼を倒すことですか?」

店主「半分正解といったとこだな。条件というのは、クリア回数が10回に達することだ」

勇者「えっ? それってもしかして……」

店主「勇者が星属性魔法を使えるようになるのと同じ条件だ」

勇者「だ、だけどあいつはもっと前からいたんじゃないんですか!?」

店主「ああ。俺たちがこの世界に出現した時からだ」

勇者「な、何故ですか!?」

店主「それは、わからん。ただ、ゲームの世界が現実世界に出現するということ自体が既に常軌を逸したことだ。そこで何かが起ころうともおかしくはないだろう」

勇者「そう、ですね」
193 :誰も悪くなかった [saga]:2012/05/14(月) 23:01:57.28 ID:LXZOpCyoo

店主「俺たちははじめ、リーダーに"影"が憑依していることがわからなかったんだ」

受付「もっと早くに気づいていればよかったのですが……」

勇者「……」

魔道士「それは私にも言えたことね」

勇者「魔道士……」

魔道士「"影"のことなんて忘れていたし、気づいた時にはもう遅かった……ごめん」

勇者「……気にするな。お前は何も悪くないって。店主さんも受付さんも、誰も悪くなかった」

店受『……』

勇者「だからそんな顔するなよ」

魔道士「……ありがと」

勇者「それに今回のことは全て、俺が不甲斐なかっただけだ」ボソッ
194 :統括者 [saga]:2012/05/14(月) 23:02:34.51 ID:LXZOpCyoo

勇者「さてと、そろそろ行くか。副社長さん、お願いします」

副社長「ああ」

店主「俺たちは先に消えておくよ」

勇者「わかりました」

魔道士「……」

受付「お世話になりました」

魔道士「……」

店主「いつまで拗ねてるんだ?」

魔道士「別に拗ねてないわよ」

店主「そうか……」

魔道士「……」
195 :監視者 [saga]:2012/05/14(月) 23:03:08.62 ID:LXZOpCyoo

受付「……私たちの創造主が貴女様のようなお方でよかったと思います」

魔道士「えっ?」

受付「だって、本当にお優しいお方ですから」

魔道士「あんた……馬鹿ね。私は優しくなんてないわよ。ただしたいことをしてただけなんだから」

受付「それでも嬉しいのです」ニコッ

魔道士「……」

店主「おっ? 照れてんのか?」

魔道士「べ、別に照れてなんかいないわよ」

店主「そうか。なんにせよ、俺たちはこれでお別れだ」

魔道士「……」
196 :挨拶 [saga]:2012/05/14(月) 23:03:56.00 ID:LXZOpCyoo

店主「ちゃんとした別れができる分、俺たちは幸せだな」

魔道士「……そうね」

店主「色々と世話になったな」

魔道士「こちらこそ」

店主「俺たちを生み出すことが出来るほどのお前なら、これからもやっていけるだろうよ」

魔道士「ありがとう」

受付「お世話になりました」

魔道士「こっちの台詞よ」

受付「これからもお元気で」

魔道士「あんたたち……もね」

受付「はい」ニコッ

王妃「私たちもご一緒していいかしら?」

店主「エスコートさせていただきましょう」

王妃「あらあら、よろしくね」

執事「どうぞ」

受付「ありがとうございます」

王様「……儂は?」
197 :別れ [saga]:2012/05/14(月) 23:04:46.74 ID:LXZOpCyoo

店主「じゃあな」

王妃「がんばってね」

受付「またお会いできるのを楽しみにしております」

執事「お元気で」

魔道士「ええ」

王様「わ、儂はここにおr

スュゥゥ ←消える

魔道士「……」

勇者「……魔道士、行こう」

魔道士「ええ、わかったわ」

副社長「それではこっちだ」

勇者「はい」

弟「姉さん、大丈夫?」

魔道士「……大丈夫よ」

弟「そっか」

魔道士「……」チラ

スゥゥ ←倒れた者たちが消えていく

魔道士「……またね」ボソッ
198 :のんびりのんびり :にひゃーーーーーっく!の2つ前 [saga]:2012/05/14(月) 23:08:59.58 ID:LXZOpCyoo
今日はここまでです。
残るは勇者だけとなりました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
レスしてくださり、ありがとうございます。

次回で最終回となります。
明後日……明日来ます。

ではまたノシ
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/15(火) 01:33:22.41 ID:JWqVuzbDO
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/15(火) 10:06:46.10 ID:FyJx4nQAO
乙(';ω;`)
201 :とある場所 :のんびり最終回始まります [saga]:2012/05/15(火) 21:23:04.48 ID:4RJaE289o

副社長「ここだ」

勇者「こ、これはさっきのよりも随分と大きいですね」

副社長「重要データの多重ミラーリングを行っているから、かなりの大きさになっている」

勇者「こんなものがあったなんて……」

弟「ここを知っているのは、姉さんと副社長さんと僕の3人しかいないんですよ」

勇者「リーダーは知らなかったんだな」

弟「はい。トップシークレットな場所ですから、口外しないでくださいね」

勇者「……ああ」
202 :強度 :レスありがとう [saga]:2012/05/15(火) 21:27:27.54 ID:4RJaE289o

魔道士「……」

勇者「さてと、それじゃあやるか」

副社長「かなりの強度があるものだ。中途半端にやっても壊れないぞ」

勇者「そうなんですか? でも……俺は勇者だし、大丈夫ですよ」

副社長「どうかな?」フフン

勇者「むっ? 俺も甘く見られたものですね。よし! いっちょやりますか!」

副社長「後悔しないようにな」

勇者「圧縮断絶魔法!」

ズバババン!

勇者「……あれ? 全然壊れてない?」

副社長「そんな魔法では壊せないぞ」ドヤッ
203 :圧縮断絶魔法で壊れないって…… [saga]:2012/05/15(火) 21:32:10.69 ID:4RJaE289o

勇者「むっ! だったらこれでどうだ! 圧縮雷撃魔法!」

ズガガガガガ!!

勇者「……ん?」

副社長「ふはは。そのような静電気でどうしようと言うのかね」フハハ

勇者「くそっ! 凝縮半月斬!」シュッ

ズバッ! ←半月斬り

副社長「効かぬわ!!」フンッ

勇者「なっ!?」

弟「……副社長さん、楽しそうだね」
204 :どんな素材でできてるんだ? [saga]:2012/05/15(火) 21:35:44.46 ID:4RJaE289o

勇者「はぁはぁ……なんだよこれは」

副社長「これは特別な素材でできているんだ! そのような魔法で壊せるわけがなかろう」ドヤッ

勇者「くそぉ」

副社長「ふははははは」

勇者「仕方ないか……星火星散魔法」

ポポポポポポポポポポゥ

副社長「こ、これは!?」

勇者「これが俺の本気だ!!」

弟「……二人とも楽しそうだね」
205 :本当にいいのか? [saga]:2012/05/15(火) 21:41:25.10 ID:4RJaE289o

魔道士「ゆ、勇者!」

勇者「ん? どうした?」

魔道士「本当にいいの!?」

勇者「何がだ?」

魔道士「何がって……これを壊したら勇者は消えちゃうのよ!」

勇者「そのくらいわかってるって」

魔道士「だったr

勇者「これでいいんだよ。このさーばーを壊すことで全てが終わるんだ」

魔道士「でも……」ウル

勇者「泣くなって」

魔道士「だって……」ウルウル

勇者「魔道士……大好きだぞ! 次は俺たちの世界で会おうぜ!」

魔道士「勇者……」ポロポロ

勇者「それじゃあ決めるぜ! 星火星団魔法」

スゥゥゥ

弟「……綺麗だね」

ジュゥゥ

魔道士「あっ……」

副社長「サーバーが……燃えていく……」
206 :泣き顔 [saga]:2012/05/15(火) 21:43:04.74 ID:4RJaE289o

勇者「お別れだな」

魔道士「……」グスッ

勇者「いつまで泣いてんだよ」

魔道士「うるさい」グスッ

勇者「……みんながいないのは寂しいな」ボソッ

魔道士「っ……そんなことないわよ」ポロポロ

勇者「最後くらい全員揃ってたかったよ」

魔道士「ぐすっ」ポロポロ

勇者「……お前に会えてよかった」

魔道士「わだ、わだじも!」ダバー
207 :笑顔 [saga]:2012/05/15(火) 21:43:48.79 ID:4RJaE289o

勇者「…………ぶはっ!」

魔道士「?」ダバー

勇者「あははは! 鼻水垂れてるぞ! あはははははは」

魔道士「ぞ、ぞんなわらわなぐだっで、いいでじょ!」ダバダー

勇者「あはははは! ……はぁ、笑った笑った。ほら、ハンカチだ」

魔道士「ありがと……ふん!」ズビー

勇者「おい! 鼻かむなって!」

魔道士「ふふ、仕返しよ」フフッ

勇者「やっと……やっと笑ったな」

魔道士「えっ?」

勇者「泣いた顔なんて似合わない。魔道士には笑顔が一番だよ」ポンポン

魔道士「勇者……」
208 :最後の別れ [saga]:2012/05/15(火) 21:44:33.94 ID:4RJaE289o

スゥ ←勇者が薄くなってきた

勇者「……そろそろだな」

魔道士「そうね……」

勇者「弟くん、姉さんと仲良く、元気でな」

弟「はい。本当にお世話になりました。ありがとうございました」

勇者「俺の方こそ、ありがとう。副社長さん、あなたもお元気で」

副社長「ああ」

勇者「魔道士のこと、お願いします」

副社長「……ああ、任されよう」

勇者「ありがとうございます」スッ

副社長「こちらこそ、本当にありがとう」ガシッ
209 :またな! [saga]:2012/05/15(火) 21:46:29.90 ID:4RJaE289o

勇者「……」

魔道士「……」

勇者「さよならは……」

魔道士「……」ウルウル

勇者「泣くなよ? さよならは?」

魔道士「……言わない」

勇者「だったら?」

魔道士「……またね」ニコッ

勇者「ああ、またな」ニカッ

スゥゥ ←消える

魔道士「また……ね……」

弟「……」

魔道士「ぐすっ」

副社長「……」

魔道士「ひっく」
210 :明日へ向かって [saga]:2012/05/15(火) 21:49:06.21 ID:4RJaE289o

弟「姉さん……」

魔道士「ひぐっ……えぐっ……」ポロポロ

副社長「社長……」

グイッ ←涙を拭う

魔道士「…………よしっ! 二人とも、これから忙しくなるわよ」

弟「えっ?」

魔道士「やることはいっぱいあるわよ!」

副社長「……」

魔道士「いつまでもくよくよしてられないし、明日へ向かって進んでいくわよ!」

弟副『……』
211 :気合いだー! [saga]:2012/05/15(火) 21:50:34.48 ID:4RJaE289o

魔道士「こらっ! 返事なさい!」

弟副『はいっ!』

魔道士「弱音なんて吐くヒマはないんだからね。気合い入れなさいよ?」

弟「うん!」

副社長「やれやれ」

魔道士「副社長! 返事!」

副社長「……承知しました」

魔道士「やるぞぉぉ!!」

弟「おーーー!」

魔道士「ふ・く・た・い・ちょぉ!」

副隊長「おー」ヤレヤレ




212 :数年後 [saga]:2012/05/15(火) 21:57:35.31 ID:4RJaE289o

えへへ。

朝からご機嫌だね。いいことでもあったの?

ふふふ、ついに買ってもらっちゃった!

えっ!?

昨日ママが買ってくれたんだ!

ホントに!?

うん! 今日帰ったら早速やるんだぁ!

いいなぁ〜!
213 :TV [saga]:2012/05/15(火) 22:01:01.74 ID:4RJaE289o

今話題のシミュレーテッドリアリティゲームについてのニュースです。

ゲストとして、生みの親でもある魔道士社長においでいただいております。

どうも。

シミュレーテッドリアリティということで、色々と話題になっておりますが、どういったお気持ちでしょうか?

ここまでの人気が出るとは思いもしなかったので、素直に嬉しいです。

世界中で話題になっており、過去最高の売上だそうですね?

はい、わが社も潤ってきています。

あはは。しかしその一方で、神への冒涜だ、といった意見もあるようですが、そのあたりはどのようにお考えですか?

私はそうは思いません。

このゲームを通して、学ぶことはたくさんあると思っています。

それが神への冒涜だというのであれば、今のこの世界は冒涜だらけだと思いますし。

言い切りますねぇ。このゲームは、リアリティがありすぎて、ゲーム漬けになってしまうことが心配されていますが、その点はどうですか?

ゲーム内には、統括者と監視者というシステムがあり、プレイ時間の確認も行っていますので、その心配はありません。

そうですか。あと、ゲーム内での違法行為等の心配もされていますが、どうですか?

こちらも統括者と監視者により監視されていますので、心配はありません。

なるほど。私は疎くて申し訳ないのですが、このゲームはどのようなものなのですか?

通常は冒険という形で旅をしますが、それ以外にも、様々なコンテンツを用意しています。

例えば、このゲームはいくつかの町があるのですが、そこでコミュニケーションをとるための飲食店や、広場などがあります。

また、人材育成や、教育が行えるような場所も用意しています。

なるほど。それらの場所は、世界中の人々が参加するということですが、言語の方はどのようになっているのですか?

自動翻訳が行われますので、意識せずとも会話することが出来ます。

あっ、ただ外国語を学ぶような場所もありますので、その辺りの設定は変更できるようにしています。

なるほど。つまり遊ぶ為だけではないということですね。

そうですね、個人だけで参加するのではなく、企業からの参加も多いです。

実際に利用している大手企業もあるとお聞きしたのですが、それは本当なのですか?

人材育成以外に会議場などもありますので、そういったところを利用されている大手さんもいらっしゃいますね。

色々な方が参加されているのですね。
214 :TV [saga]:2012/05/15(火) 22:02:33.61 ID:4RJaE289o

ところで、様々な利用方法があるということですが、なぜゲームというジャンルにされたのですか?

えっと、元々はRPGとして製作していたのですが、色々あって今の形になったのです。

だから、ゲームとして発売したということですか?

はい。

それと……

それと?

勇者や戦士といった一般的なRPGで主流なキャラクターが、メインとして存在しているからです。

それは面白いですね。

元々製作していた時から、舞台背景は変わっていませんし。

魔物なんかも出てきますから。

それは戦って倒すということですか?

いえ、魔物とは遊ぶだけです。

遊ぶだけですか?

はい。

鬼ごっこなんかもしちゃいますよ。

そもそも魔物を倒すということは、殺すということに繋がります。

そういった争い事は、ゲーム内からなくしたかったのです。

なるほど。他にもゲームとして、RPGのような要素はあるのですか?

魔法が使えたりしますね。

折角のゲームですから、普段の日常ではできないようなことを、できるようにしたかったのです。

へぇ、それは面白そうですね。

はい。

っと、そろそろお時間となります。

最後に何か一言お願いします。

はい。

えっと……ちゃんとしたことが言えたらよかったのですが、そういう真面目な話はしません。

私はこのゲームにとても思い入れがあります。

ただただ楽しんでもらえたらなって思います。

以上です。

今日はありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

魔道士社長には引き続き番組に参加していただきます。

それでは、次のニュースです。
215 :社長秘書室 [saga]:2012/05/15(火) 22:03:27.03 ID:4RJaE289o

ピッ ←テレビオフ

ふふっ。

好き勝手言っちゃったわね。

シュィーン ←ドアオープン

「社長! こちらにいらっしゃったのですか。今から会議ですので、すぐ来てください!」

「はいはい」

やれやれ、少しくらい休ませてくれてもいいのに。

「姉さん、今日の晩御飯は何がいい?」

「なんでもいいわよ」

「それが一番困るんだってば! それと会議の後は雑誌の取材があるからね」

「わかってるわ」

本当に忙しいわね。

シュィーン ←ドアオープン

「社長殿! この間言われた件はなんとかできたっすよ!」

「もうできたの?」

「できたっす! 見てもらえるっすか?」

「あとで行くわ」

「よろしくっす!」

はぁ。

私だってゲームしたいのに、そんな暇全然ないじゃん!

……まあいっか。
216 :どこか [saga]:2012/05/15(火) 22:04:46.68 ID:4RJaE289o

わいわいがやがや ←喧騒

「おい! ここでなにやってんだよ!」

「あん? 別に何をしてようが俺の勝手だろう?」

「また仕事サボってるのであるのだ?」

「私たちは仕事でここに来ているのです!」

「はぁはぁ、やっと追いつきました」

「お前も来たのか」

「はい! 僕も手伝いに来ました!」

「三人が仕事でここにいるってことは、新しい人が来るの?」

「ああ」

「楽しみですね」

「……また城を抜け出したのですか?」

「出番が欲しいんです!」

「相変わらずだな。おっ? 来たんじゃないか?」

……あなたたちは?

「はじめまして! 私は忍者だよ!」

「戦士だ」

「案内役を務める隊長だ」

「その補助役の副隊長です」

「さらにその補助役の特員13です」

「乙女担当の魔王なのであるのだ!」

「ヒロイン担当の王女です」

「……担当なんてあったっけ?」

はじめまして!

えっと、あなたは?

「俺か? 俺は勇者だよ」

あの、ここって勇者さんたちの世界だよね?

ついに新しい冒険が始まるんだよね!?

「うん、きみは俺たちの世界にやってきたんだ」

ホントに!?

やった!

「あはは、元気な子だね。きみの名前は何ていうのかな?」

少女です!

「いい名前だね」ニコッ

えへへ。

「ここは少女ちゃんがいた世界とは別の世界だよ」

よろしくお願いします!

「あはは、礼儀正しい子だね。それじゃあ……俺たちの世界、新たな世界へ……」
217 :せーっの! [saga]:2012/05/15(火) 22:05:27.00 ID:4RJaE289o




『ようこそ!!』





〜おしまい〜
218 :のんびりのんびり [saga]:2012/05/15(火) 22:11:50.28 ID:4RJaE289o
これから勇者たちはどういった冒険をするのか。
魔道士と勇者たちは再会できるのか。
最後の最後で登場した少女はどのように成長していくのか。

勇者たちの冒険はまだまだ続きます。
妄想すればどんどん色々な話が膨れ上がっていきます。
ですが、物語として語るのはここまでとなります。

続きは皆様の中で語り継がれることとなれば光栄です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
レスしてくださった方、本当にありがとうございます。

これにて、

おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない

は、終わりとなります。

ありがとうございました!
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/15(火) 22:13:10.95 ID:4HHSk8mwo
おわってしまうとはなさけない
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/05/15(火) 22:13:23.70 ID:FduaYbE3o
もう、なんて言えばいいのか・・・
>>1乙!!ありがとう!
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/15(火) 22:16:03.13 ID:FyJx4nQAO
乙乙乙(`・ω・)乙乙乙
ホント面白かった
まさかあの始まり方から、王道ラストに行き着くとは( ゚Д゚)

勇者達に幸あれ(`・ω・)b
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/16(水) 14:10:49.38 ID:2TK10S/Ko
223 :のんびりのんびり [sage]:2012/05/17(木) 21:14:05.40 ID:4bYsph9Go
レスありがとうございます。

HTML化依頼してきました。

>>221
自分でもそう思っています。
鬼編で終わろうとしていたものが、気がつけばここまで長くなってしまいました。
王道大好きなので、このような形で終わらせられてよかったと思います。

おわってしまって自分でもなさけないと思いますが、楽しんでいただければ光栄です。
こちらこそ読んでいただき、ありがとうございました。

さて、あまりレスしても色々と問題になりそうなので、このへんで。

次回作でお会いできることをお祈りしております。

ではまたノシ
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/05/17(木) 23:30:23.05 ID:GSmAsLvAO
乙でした
次も楽しみにしてるよ
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/18(金) 08:24:47.02 ID:oBGDMMNDO
次回作も待ってる
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/18(金) 20:35:49.64 ID:EGovKdo1o
ゆうしゃスレ無くなっちゃうよぉ
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