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初春「こんな噂話はどうですか?」美琴「…奪還率100% GetBackers?」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:10:43.61 ID:+k3+g+tYo
授業終わりの放課後――いつもの四人がレストランへと集まる。
そして以前おこなった『学園都市伝説』のリベンジを始めるが結果は前と変わらず。
話もマンネリ化してきたところで、初春 飾利(ういはる かざり)が
とりあえず今この学園都市で話題となっている二人組の話を口にする………
―――
とある科学の超電磁砲×GetBackers-奪還屋- のクロスSSです。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1332231043
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(安価&コンマ)コードギアス 薄明の者 @ 2025/07/23(水) 22:31:03.79 ID:7O97aVFy0
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ご褒美にはチョコレート @ 2025/07/23(水) 21:57:52.36 ID:DdkKPHpQ0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753275471/
ビーノどっさりパック @ 2025/07/23(水) 20:04:42.82 ID:dVhNYsSZ0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753268681/
コナン「博士からメールが来たぞ」 @ 2025/07/23(水) 00:53:42.50 ID:QmEFnDwEO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753199622/
4日も埋まらないということは @ 2025/07/22(火) 00:48:35.91 ID:b9MtQNrio
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753112915/
クリスタ「かわいいだけじゃだめですか?」 @ 2025/07/19(土) 08:45:13.17 ID:AK1WfFLxO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752882313/
八幡「新はまち劇場」【俺ガイル】Part1 @ 2025/07/19(土) 06:35:32.67 ID:BGCulupRO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752874532/
【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 @ 2025/07/18(金) 23:44:57.84 ID:Xc8IdKRvO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752849897/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/20(火) 17:14:13.53 ID:eoPSpy1DO
赤屍さん怖いお
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:18:06.67 ID:+k3+g+tYo
初春「ここ最近、学園都市で話題になっている怪しい二人組の話です」
佐天「あ〜、それあたしも知ってる。 ツンツン頭とビリビリ――
その二人組のことだよねっ!!」
美琴「……ビリビリ?!!」
黒子「どうしたんですの、お姉様?」
美琴「(えっ? えっ!? まさかわたしとアイツのことじゃ――)」
『ビリビリ』そして『ツンツン頭』と言うキーワードから
自分と上条 当麻(かみじょう とうま)のことを想像する美琴。
佐天「なにか知ってるんですか、御坂さん?」
美琴「へ……?」
黒子「お姉様………初春の話、ちゃんと聞いていました?」
美琴「あっ…ごめんね、初春さん。 ちょっと考えごとしてて………」
佐天「それでそれでっ! 奪(と)られてしまった大切な物を
奪(と)りかえす奪還屋って言ったっけ? その二人組」
初春「はい。 噂によると男の二人組」
美琴「(なんだ……男の二人組。 よくよく考えてみたら
わたしとアイツが学園都市で話題になるはずもないか)」
『ビリビリ』と『ツンツン頭』は二人にも当てはまることだが
もちろんこれは、学園都市で今話題となっている二人組の事である。
初春「一人はツンツン頭――もといウニのような頭と
薄紫のサングラスがトレードマークっ!!」
美琴「ウニ?」
黒子「ウニ頭と言う呼び方が、面白半分で広まっているみたいですの」
佐天「二人目は?」
初春「もう一人は金髪の発電能力者。 加えて『タレ化』と言う
恐るべき能力を持っているとか………」
黒子「はぁ……所詮は前やった学園都市伝説と大差ありませんの」
初春「でもでも、この話に関しては目撃者も実際に依頼しました
って人たちも、ちゃんといるみたいなんですよ」
黒子「所詮は噂。 もうおよしなさいな」
美琴「……………ウニ」
視線は窓の外。 とある一点をじーーーっと
見つめたまま、一言呟く美琴。
黒子「はい?」
佐天「どうしたんですか、御坂さん?
窓の外じーーーっと見て」
美琴「……り………――」
初春「…り?」
美琴「リアルゲコ太んっ!!」
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:20:56.54 ID:+k3+g+tYo
―――
蛮「「え〜、大変お騒がせしております。
こちらは奪還屋。あなたの奪還屋でございます!」」
メガホン片手に、道行く通行人に対し
声を張り上げる青年――美堂 蛮(みどう ばん)。
蛮「「奪られてしまった大切な品物はございませんでしょうか?」」
銀次「ただ今、春の新生活応援セール実施中!」
銀次「あなたの奪還屋、わたしの奪還屋、奪還屋は
新社会人を応援しまーーーっすう!!」
そして通行人に手製のビラを配っている
のは、その相棒――天野 銀次(あまの ぎんじ)。
学園都市で話題となっている怪しい
二人組こと『奪還屋-GetBackers-』
天下の往来で違和感満載の彼らがなにを行っているのかと
問われれば、見ての通り仕事依頼がくるよう宣伝活動を行っている。
蛮「「私どもに依頼すれば成功率100%!!」」
蛮「「しかも分割払い応相談! 信頼と実績の
ゲットバッカーズでございます!!」」
無論、宣伝活動といっても許可なく勝手に行っている。
銀次「あ……ほぼですよ。 ほぼ100%!!」
蛮「「ほぼほぼぬかすな!! マジメにやれ、マジメに!!」」
学生「くすくす……」
子供「ママ、あれなあに?」
母親「しっ! 見ちゃいけません!!」
ただでさえ『奪還屋』などと言う胡散臭そうな
雰囲気のせいで、道行く人たちの注意を引くことは出来る。
………もちろん、それは悪い意味での話だが。
蛮「だああああ、クソっ!
ヤクザの仲介がねぇ絶好のチャンスだっつーのにっ!!」
銀次「依頼人さん誰一人としてこないね〜、蛮ちゃん」
蛮「ちっ! こうなりゃ場所を変えて――」
???「ちょっと、そこのお二人」
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:24:08.54 ID:+k3+g+tYo
蛮「あン?」
銀次「んあ?」
黒子「ジャッジメントですの!」
銀次「…じゃっじめんと?」
蛮「一種の治安維持機関。 ま、警察に似たようなモンだ」
蛮「で……警察ごっこのガキがオレ達になんの用だよ?」
タレ銀「ばっ、蛮ちゃん。 女の子相手に喧嘩腰は――」
ビチビチと手足を振るわせる、2.5頭身サイズのタレ銀に。
いわゆる恐るべき能力と噂されていた『タレ化』である。
美琴「リアルゲコ太んっ!!」
蛮「うおっ!?」
蛮と黒子の間に割って入ると、そのまま
愛嬌溢れる手の平サイズのタレ銀を抱きしめる。
タレ銀「んあ〜〜〜」
佐天「なにコレ!? かわいぃ〜〜!!」
初春「わあっ!! 佐天さん、私にも触らせてください」
三人の美少女に好き勝手いじくり回されるタレ銀次。
もちろん銀次は抵抗する素振りもなくされるがまま
とても満足そうな様子である。
黒子「おっ、お姉様………」
蛮「ったく、相変わらず女に甘え……」
喧嘩腰だった蛮はこの状況にあきれ、黒子は
美琴が『男(正確には、今は2.5頭身の人形みたいなもの)』に
勢いよく抱きついたのがショックだったのかしばらくフリーズしたのち――
黒子「おねえさまぁーーーーんっ!!!」
とてつもない勢いと共に、そのまま美琴へ飛びかかるように抱きつくのであった。
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:28:42.00 ID:+k3+g+tYo
―――
ジャッジメントである白井 黒子(しらい くろこ)が
天下の往来で許可なく宣伝活動を行っている二人組――
『奪還屋-GetBackers-』の元へ注意するために向かったはずが
紆余曲折を経て、まずは場所を移動して二人から話を聞くことに。
黒子「それで……あなたのお名前は?」
蛮「美堂 蛮だ、ド変態」
黒子「……ド変態と言う言葉、それはわたくしに
向けて言っていますの?」
蛮「…………ふぅ〜」
タバコをふかし、一拍おいてから――
蛮「お前以外に誰がいるってんだよ?」
黒子「こっ、このウニ頭は!!」
蛮「誰がウニだっ、このド変態!!」
初春「まあまあ、白井さんも蛮さんも落ち着いて」
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:29:55.74 ID:+k3+g+tYo
銀次「あっ、蛮ちゃーん! 飲み物かってきたよ」
美琴「はいコレ。 佐天さんと初春さん、あと黒子の分」
黒子「お姉様……いくら自販機が故障しているとはいえ
またいつものやり方ですの?」
いつものやり方――それは故障している
自動販売機に蹴りを入れて、無銭で飲み物を出す。
素直に現金を入れたところでそのまま
吸い込まれてしまうのだが………
美琴「今回はちゃんと払ったわよ! まあ、銀ちゃんのおかげだけど」
銀次「えへへっ、ひょっとしたらオレの力でなんとかなるかなーって」
黒子「発電能力者と言う噂は本当でしたのね」
初春「お二人は『奪還屋』として、わざわざ
学園都市まで営業しに来たんですか?」
蛮「宣伝活動はあくまでついでだ」
銀次「本当は依頼人に言われた目的の物を奪還するために
この学園都市まで来たんだけど……」
佐天「へぇ〜、どんな依頼なんですか?」
蛮「依頼っつても奪還ですらねえ。 迷子の仔猫捜しだとよ」
初春「仔猫?」
蛮「ああ、スフィンクスとか言うオスの三毛猫らしい」
そう言うと、蛮は胸元のポケットから
スフィンクスが写っている写真を見せる。
黒子「手掛かりはその写真だけなんですの?」
銀次「うん、今のところは」
美琴「アンタたち二人だけで、この広大な
学園都市中を捜し回ってるわけ?」
蛮「いや、手伝ってくれてる奴がもう一人――」
???「あっ、いたいた。 蛮さーん! 銀次さーん!!」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:31:47.86 ID:+k3+g+tYo
美琴「?! あ……アンタっ!!」
???「ん? おう、ビリビリ中学生」
銀次「当麻クン、美琴ちゃんと知り合い?」
当麻「いやまあ、なんと説明すればいいのやら」
蛮「そっちはなんか収穫あったか、不幸少年?」
当麻「全然ダメです」
美琴「無視すんな! 今日こそ決着つけてやるんだからっ!!」
蛮「なんだぁ? この貧乳となんか勝負でもしてんのか?」
美琴「だれが貧乳だっ、このウニ頭!!」
蛮「んだとコラァ!!」
当麻「ま、まあまあ。 お二人とも落ち着いて――」
美琴「うるさいっ!!」
蛮「うるせえっ!!」
当麻「……不幸だ」
佐天「う〜ん…………」
と――蛮と美琴が騒がしく口論を続ける中
スフィンクスが写っている写真を見ながら一人考え込む。
初春「?? どうしたんですか、佐天さん?」
佐天「いや、この仔猫なんだけど
レストランに向かう途中で見かけたような……」
銀次「ホントに!?」
佐天「はい。 断定は出来ませんけど」
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:36:40.07 ID:+k3+g+tYo
銀次「蛮ちゃん、蛮ちゃん!
涙子ちゃんが仔猫を目撃したって――」
美琴「はっ! だいたいいい歳して『奪還屋』なんて
胡散臭い商売してんじゃないわよっ!!」
蛮「なにィ!」
美琴「仔猫を捜すくらい、わたしなら楽勝ね!
アンタみたく数日もかからずスグに見つけられるわっ!!」
蛮「おもしれェ……だったらどっちが先にこの猫
見つけられるか勝負してみるか?」
美琴「上等じゃないの!!」
売り言葉に買い言葉。 お互いに一歩も譲らない結果がこの様である。
銀次「あの〜、蛮ちゃん?」
黒子「お姉様、聞こえてますの?」
蛮「このオレ様に喧嘩売ったこと、たっぷりと後悔させてやるぜっ!!」
美琴「それはこっちのセリフよ!!」
もはや二人の耳に銀次たちの言葉は届いておらず
そのまま物凄いスピードでどこにいるかも分からない
仔猫を目指し、足早に駆けていく。
黒子「まったく……お姉様ったら」
当麻「蛮さんのおかげで結果的にオレが助かった………奇跡だ!」
銀次「んあ〜、蛮ちゃん勝手に行っちゃうし……これからどうしよう?」
佐天「あの〜、よかったらあたし達も手伝いましょうか?」
銀次「えっ、いいの!?」
初春「はい。 御坂さんも捜しにいってしまいましたし」
黒子「そうですわね。 わたくしたちで仔猫を見つけて
お姉様とウニ頭男の暴走を止めますわよ」
かくして美堂 蛮と御坂 美琴は勝負と称し
どちらが先にスフィンクスを見つけられるか勝負――
そして銀次たちは美琴たちの勝負という名の暴走を
止めるため、二人よりも先にスフィンクスを捜しだすことに。
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:38:35.47 ID:+k3+g+tYo
―――
銀次「う〜ん……この辺りで見かけたんだよね、涙子ちゃん」
佐天「そうです。 でも一瞬見かけただけなのであまり自信は……」
佐天 涙子が見かけたと言う場所でスフィンクス捜しを始め
それなりに時間も経ち、辺りは徐々に暗くなってきた。
黒子「……ふう。 見つかりませんわね」
銀次「当麻クン、そっちはどうだった?」
当麻「こっちもダメです。 見つかりませんでした」
佐天「うーいーはーるーー!! 仔猫みつかったーー?」
遠くの方でスフィンクスを捜している初春に大声で呼びかけると――
初春「さてんさーーん!! 見つけましたぁーー!!」
初春「銀次さん、この仔猫で間違いないですか?」
銀次「どう、当麻クン?」
当麻「あ〜、コイツです。
インデックスの奴が飼ってる猫で間違いありません」
銀次「そっか、とりあえず見つかってよかった」
黒子「あとはお姉様たちがどこにいるかですけど――」
???「「みつけたっ!!」」
突如、後方より聞こえてくる男女の声。
無論その声の主は美堂 蛮と御坂 美琴。
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:40:05.36 ID:+k3+g+tYo
美琴「わたしが先ねっ!」
蛮「オレ様の方が先だろうがっ!!」
銀次「あっ、蛮ちゃ〜ん! 初春ちゃんが
スフィンクス見つけてくれたよーー!!」
当麻「一足遅かったな、ビリビリ中学生」
蛮「はっ! まあ銀次が見つけたってことは
コンビとしてオレ様の勝ちだな」
美琴「アンタ耳腐ってんじゃないの?
見つけたのは初春さんなんだからわたしの勝ちよ」
蛮「んだとこの貧乳娘がっ!!」
美琴「ウニ頭男に言われたくないですぅーーーうっ!!」
銀次「んあ〜、まーた始まっちゃった」
黒子「………どうしますの?」
当麻「よしっ、ここはオレが――」
美琴「うるさいっ!!」
蛮「うるせえっ!!」
当麻「いや、上条さんはまだなにも言ってないです……」
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:41:10.60 ID:+k3+g+tYo
美琴「……あんた、痛い目に合いたいようね」
二人の口喧嘩が本当の喧嘩になるまで
そう、時間はかからなかった。
蛮「電撃使い(エレクトロマスター)の最上位
この学園都市に七人しかいないレベル5の超能力者だったか」
美琴「知っててわたしに喧嘩売ってるんだとしたら、あんたタダの馬鹿よ」
蛮「ケッ! 学園都市のレベル5がどんだけすごかろうか
オレ様より強ぇ奴はこの世に存在しねぇんだよ」
美琴「大した自信じゃない。
ま、弱い奴ほどよく吠えたがるけどね」
蛮「……格の違いってやつを、教えてやるよ!」
銀次「んあ〜!! 二人を止めないと!」
黒子「やらせておけばいいでしょう。
どうせ一撃で終わりますもの」
銀次「えっ、美琴ちゃんってそんなに強いの!?」
初春「学園都市230万人の頂点。
七人のレベル5の内、御坂さんは第3位」
美琴はポケットからコインを取りだし大きくトス。
佐天「常盤台の超電磁砲(レールガン) 最強無敵の電撃姫」
空中から落ちてきたコインを指で弾くと――
銀次「わわっ!!」
コインの弾道上にあるもの全てを薙ぎ払い、衝撃波を撒き散らす。
黒子「今のが、お姉様の代名詞とも言える超電磁砲(レールガン)ですの」
当麻「ばっ、蛮さんっ!!」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:43:05.77 ID:+k3+g+tYo
美琴「どうせなら、格の違いを教えてもらいたかったわ」
レールガンを放ったのち、砂埃が舞う中でつまらまそうに言う。
蛮「なるほどな。 レベル5って言うのも口だけじゃねえってことか」
黒子「なっ……あのウニ男!」
美琴「ふ〜ん。 わたしのレールガンを手の平で弾いたってわけね」
蛮「よく見てやがんじゃねえか。 ちっと痛かったぜ」
当麻「(まさか蛮さんもオレと同じ力を……?)」
美琴「なら――今度はっ!」
蛮「(あれは……砂鉄か)」
磁力を操作し、地中の砂鉄から『砂鉄の剣』を作りだす。
表面を振動させることで物体を切断――形状や長さは
自由自在である。
蛮「触れたら一溜まりもなさそうだな」
美琴「レールガンを手の平で弾いたあんただったら
少し血が出るくらいで済むんじゃない……のっ!!」
砂鉄の剣を持った美琴が蛮の懐に飛び込むと、そのまま剣を横に薙ぐ。
蛮「チッ!」
美琴の連撃を回避し、大きく距離をとる。 しかし――
美琴「ちょこまか逃げても無駄よ!」
剣を砂鉄に戻すと、風に乗っている砂鉄と共に
今度は上空から竜巻の如く襲いかかる。
蛮「……スネークバイトォ!!」
悪魔の腕に宿る握力を生かした技――蛇咬(スネークバイト)
自身に向かってきた砂鉄の竜巻を切り裂くようにして叩き伏せる。
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:44:41.15 ID:+k3+g+tYo
蛮「竜巻の中心は無風。 風の流れを完全に見切れば
ただ佇むだけでことたりらァ」
美琴「(このウニ男……粗暴に見えて案外計算高いわね)」
蛮「(チッ……! 考えてみりゃこんなガキと闘ったところで
オレになんの得もありゃしねえじゃねえか!!)」
美琴「(にしてもこいつ……いったいなんの能力者なのよ!)」
蛮「銀次、不幸少年!! 猫つれて帰る準備しとけっ。
もうメンドくせぇからズラかるぞ!!」
銀次と当麻に向けて目を合わせず大声で呼びかける。
そして、黒子・初春・佐天、最後に目の前にいる
美琴としっかり目を合わせる。
美琴「あんた、今になって逃げるつもり!!」
蛮「てめぇと闘ってもオレ様にゃあ、なんの得もねえしな」
美琴「そっちから喧嘩ふっかけといて勝手なこと
言ってんじゃないわよっ!!」
蛮「うるせえ貧乳ガキ! 終わりったら終わりなんだよ!!」
美琴「………ふ――」
美琴「ふざけんなああああああああああ!!!」
蛮「うおおおっ!! はぁあうぁあああああ!!!」
蛮の身勝手な言い分。 きわめつけは『貧乳ガキ』の一言。
ブチぎれた美琴から怒りの電撃を全身より放つ。
黒子「あらあら、直撃ですわね」
初春「蛮さん……大丈夫かな?」
佐天「能力者? だと思うし多分、無事だと……いいね」
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:48:31.27 ID:+k3+g+tYo
美琴「はぁ……はぁ…」
肩を震わせていた美琴が、徐々に落ち着きを取り戻す。
美琴「わたしの勝ちね、ウニ男」
地面に伏し、まだ痺れがぬけない蛮に向けてそう言い放った直後――
美琴「……――っ! なに、コレ?!!」
目の前の光景――美琴、黒子、初春、佐天の
瞳に映るは先ほどここで起こっていた蛮と美琴の闘い。
『うるせえ貧乳ガキ! 終わりったら終わりなんだよ!!』
『そっちから喧嘩ふっかけといて勝手なこと
言ってんじゃないわよっ!!』
黒子「な、なんですの!?」
『……スネークバイトォ!!』
『ちょこまか逃げても無駄よ!』
初春「これって……さっき闘っていた時の光景?」
『ばっ、蛮さんっ!!』
『今のが、お姉様の代名詞とも言える超電磁砲(レールガン)ですの』
佐天「まるでビデオを巻き戻ししてるみたく
光景がどんどん闘う前へと戻ってる……?」
【ジャスト、一分だ】
どこからともなく聞こえる蛮の声。
目の前の光景は音もなく崩れ去り、美琴たちは元いた場所に立っていた。
美琴「…………」
まるで悪い夢を見ていたような気分に陥る四人。
実際はその通りで、蛮と目を合わせた瞬間に発動する
不現の瞳をもちいた『邪眼』と言う特殊な力。
黒子「お、お姉様! ウニ男たちの姿が見当たりませんの!!」
美琴「……はっ!!」
黒子の声で我にかえる美琴。 まだこの状況をうまく
飲み込めていないが、ただ一つはっきりしていることがある。
美琴「あんのっ〜〜〜ウニ頭男おおおおおおおおおお!!!」
――美堂 蛮には、見事に逃げられてしまった。
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:50:32.70 ID:+k3+g+tYo
―――
当麻「蛮さん、あのまま放っておいて大丈夫なんですか?
追っかけてきたりとか………」
蛮「心配ねーよ。 今ごろ悪夢(ユメ)から醒めてる頃だろうぜ」
銀次「せっかく手伝ってもらったのに……
なんだか悪いことしちゃったね」
蛮「別に気にすることぁねーだろ。
それより不幸少年、奪還料の話だが………」
当麻「へっ? 奪還料って何です?」
蛮「いやいや、おまえンとこのインデックスとか言う
チビシスターが依頼しただろ? まあ結果的に
奪還じゃなかったけどよ」
当麻「でも、蛮さんと銀次さん――
二人のことをインデックスは心優しい
ボランティアの人たちだって」
蛮「………は?」
当麻「いや〜、インデックスがたまたま蛮さんの携帯に
間違い電話をかけてくれたおかげでコイツ(仔猫)も
見つかりましたし、お二人には感謝してます」
当麻「仔猫捜しのために、わざわざ学園都市まで……
それに何日もつきあってくださって」
銀次「んあ?」
当麻「蛮さんも銀次さんも本当にいい人たちですね。
『GetBackers』――オレも良いボランティアコンビだと思います!!」
蛮と当麻。 二人の話はまったく噛みあっていない。
当然と言えば当然である。
事の発端はインデックスの間違い電話。 ここ最近
仕事依頼が全滅――つまりは皆無だった『GetBackers』
そんな時にスフィンクスがいなくなり、気が動転していた
インデックスから蛮の携帯に間違い電話。
蛮はそれを奪還の依頼だと、インデックスは
ボランティアの人たちと都合よく解釈してしまい
お互いに間違ったまま今日に至ると言うわけである。
銀次「ねえねえ蛮ちゃん……
もしかしてオレら、またタダ働き?」
蛮「不幸だああああああああああああああああ!!!」
−おしまい−
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/20(火) 17:56:26.91 ID:eoPSpy1DO
いつから依頼だと錯覚していた…?
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/03/20(火) 17:56:48.67 ID:+k3+g+tYo
短いですが以上となります。
初SSで拙い文章ですが、少しでも楽しんでもらえたなら幸いです。
とある と GetBackersはいろいろ似ている点も多いのに
あまりクロスものみかけないのでふえてほしいですね〜
調整が難しそうですが……
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/20(火) 18:04:52.94 ID:HfwxURIDO
乙ー
って終わりなのかw
短編連作にしてもいいのよ (チラッ
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/20(火) 23:32:42.94 ID:Iy0T9wefo
御坂のウザさは異常
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/12(木) 22:28:21.37 ID:Z5g736iu0
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