井之頭五郎 「ここがとわの市か…」【孤独のグルメ×ラブプラス】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：yk ：2012/03/28(水) 23:00:02.87 ID:E8gezegSO

ドラマ版の開始時間に合わせて投下します


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1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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ぶらじる ＠ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう ＠ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず ＠ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 ＠ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 ＠ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい　　安部菜々編 ＠ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 ＠ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ？」 ＠ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 ：yk ：2012/03/29(木) 00:44:37.32 ID:lDKeBw7SO

人物紹介

井之頭 五郎(孤独のグルメ)
『孤独のグルメ』主人公
職業は雑貨輸入商(自営業)
食事に対して貪欲にとり組む漢である

※本SSは漫画でなくドラマのほうでイメージされています


槍沢 薫(NEWラブプラス)

アイーシャダイニングマネージャー(店長)

一言でいうと「働く女」

ラブプラスで未だはっきりキャラがわからないので厳密には違うかも


第一話 「とわの市 新とわの地区 デキシーズのナポリタン」

3 ：yk ：2012/03/29(木) 00:47:38.87 ID:lDKeBw7SO

井之頭五郎 「ここがとわの市か…街っていう感じの街だなぁ」

(この街は一度も来たことがない。初めての場所だ)

(初めての街並み、初めての道。うん、なんだかやる気が出てきたぞ)

4 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 00:49:59.39 ID:lDKeBw7SO

<回想>

五郎 「とわの市？」

知人Ａ 「おう。そこに新しく建った店の店長が雰囲気に合う食器を探してるらしい」

五郎 「それで…私が？」

知人Ａ 「頼むよ〜ゴローちゃーん。紹介された店長さん、なーんか気難しそうでさぁ。話聞く限りちょっと難しそうだけどゴローちゃんなら大丈夫って思ってさ」

五郎 「はぁ…仕事があるなら引受けます」

知Ａ 「ホント！いやー助かるわ〜 んじゃこれ、先方の連絡先」


<回想終了>

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 00:53:21.28 ID:lDKeBw7SO

五郎 (…と他の仕事もほとんどなかったし、簡単に引き受けてしまった)

五郎 (うーむ あの人から紹介される仕事ってのが不安だが…)

五郎 (おっと、いかんいかん。約束の時間が近くなってしまった。こうやって考えこんで商談に遅れたこともあるし、行かないと)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


五郎 (えーっとここがこうでこの道で…よし、ここだ)

五郎 「アイーシャダイニング…うん、間違いない。」

五郎 (最近日本に進出してきた、アメリカのチェーン店とあったな。業態はファミリーレストランらしいが…)

五郎 「よし、行くか」

6 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 00:56:54.51 ID:lDKeBw7SO

アイーシャダイニング

新とわのに新しくオープンしたファミレス。

とわの市の外食産業の黒船とも言われる

〜アイーシャダイニング裏〜

槍沢 「お待たせしました。」

槍沢 「私(わたくし)、アイーシャダイニング新とわの店マネージャーを努めております、槍沢と申します」

五郎 「井之頭五郎です。よろしくお願いします」

五郎 (…美人だ、でもこういうタイプはどうも苦手なんだよな。なんかピンと張った感じだ)

槍沢 「井之頭さん？どうかなさいましたか？」

五郎 「あっ失礼しました。これからの商談のことを考えてまして」

槍沢 「そうでしたか。それでは少し店の中を見て頂きたいと思います。よろしいでしょうか？」

五郎 (よし誤魔化せた)「解りました、お願いします」

7 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:00:10.24 ID:lDKeBw7SO

〜店内〜

五郎 (内装は…うん、白と緑を基調としていて明るさを出している。店員もきっちり鍛えられているようだ)

五郎 (メニューはどうかな？へぇ、なかなか種類が多い。客のテーブル上の料理も…結構ボリュームあるようだ)

槍沢 「いかがでしょう？そろそろ奥で話に移ろうと思いますが？」

五郎 「あっ、はい。少し見入ってました。申し訳ありません」

……

8 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:03:21.58 ID:lDKeBw7SO

五郎 「…最近開店したばかりということでしたが」

槍沢 「ええ」

五郎 「見た所使用されている食器も店内の他の調度品･内装に充分合っているように感じられました。売る側としては禁句でしょうが新しい食器を購入する必要がないように思えます」

槍沢 「…井之頭さんもそう思われますか」

五郎 「というと？」

槍沢 「本社の者もそのように考えているようなのですが…
私自身はなにか…物足りないようなそんな感覚があるのです」

五郎 (ほら、なんだか面倒なことになってきたぞ)

槍沢 「お願いします井之頭さん。ここの違和感を無くすような…そんな食器を探してみてくれませんか？」

9 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:06:42.91 ID:lDKeBw7SO

〜外・新とわの地区・中央あたり〜

五郎 (結局押しきられるようにして引き受けてしまった)

ｶﾂｶﾂ
(ううむ 正直違和感と言われても全く思いつかない) ｶﾂｶﾂ

ｶﾂｶﾂ
(と、考えてたら腹が空いてきた) ｶﾂｶﾂ

ｶﾂｶﾂ
(今ここはどのあたりだ？確か駅で貰った地図には…) ｺﾞｿｺﾞｿ

(少し南に下ればアーケード街があるのか…)

(……マズイ、またトイレに行きたい。このあたりに公衆トイレや公園は…ないようだ) ｶﾂｶﾂ

ｶﾂｶﾂ
(あの店に戻ってトイレを借りるか？いや距離があるし、今は昼どきで客も多い) ｶﾂｶﾂ

ｶﾂｶﾂﾋﾟﾀｯ
(…？あのファミレステーブルが空いている。あまりファミレスで昼飯を食うのは好きじゃないが…)

五郎 「初めての街の初めての店、入ってみるか」

10 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]：2012/03/29(木) 01:07:14.83 ID:BFJ7xv6AO

こどぐるとまどまぎのクロス思い出した

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:09:28.56 ID:lDKeBw7SO

〜レストラン・デキシーズ〜


？？ 「いらっしゃいませ！一名様でよろしいでしょうか？」

五郎 「はい」

？？ 「席へご案内致します」

五郎 (なんかこうファミレスらしいファミレスって店だな)

？？ 「お客様、こちらの席へどうぞ」

「こちらメニューでございます。ごゆっくり」ﾆｺｯ

五郎 「ありがとう」

(おっとお手洗いを借りないと)ｺﾂｺﾂ



〜テーブル〜

五郎 (さあて何を食べようか…うん、ファミレスってこういうメニューだよな。大人でもなんだか子供の頃を思い出す。懐かしいメニューだ)

(和洋折衷デザートなんでもってのがいいのかもな。ハンバーグ･ステーキ･パスタ･天丼･親子丼･かけそば…)

五郎 (いかん、メニューの森に入ってしまった)

(落ち着け。今日の俺の腹は洋食の気分だ。そしていつもほど腹はへってないからこってりとしたものを食べたい気分じゃない。そこから見出だせば…)

客Ｎ 「ナポリタン下さい」

ウェイトレス「畏まりました」

五郎 「！」
(これだ。ナポリタン。洋食店での定番メニュー、今の俺にはピッタリかもしれない)

12 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:12:42.83 ID:lDKeBw7SO

五郎 「注文お願いします」

？？ 「はい、かしこまりました。お客様リッチはお持ちでしょうか？」

五郎 「リッチ？」

？？ 「とわの市全域で使用できる地域振興券のようなものです。注文時に品物それぞれ使える分のリッチを頂きますと金額が割引されます」

五郎 (そういや駅で貰った地図と一緒になにか貰ったな)ｺﾞｿｺﾞｿ

五郎 「えっと…これのことですか？」ｽｯ

『お試しとわの市６リッチ』…食事・雑貨・ショッピングモール、とわの市内どこでも使える。観光客用に６リッチが入っている



？？ 「はい。」

五郎 「じゃあこれ使ってナポリタン一つ下さい」

？？ 「申し訳ありません。ナポリタンはリッチ使用対象外の商品でございます、他の品を注文しますか？」

五郎 (がーんだな。出鼻を挫かれた)
「いえ、そのままナポリタンを下さい」

？？「かしこまりました」

13 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:16:05.70 ID:lDKeBw7SO

「お待たせしました」


『ナポリタン』皆大好き、懐かしの味。濃厚なトマトの酸味と甘味を引き立てたナポリタン

使用リッチ…０リッチ (リッチ使用不可)


五郎 「いただきます」

五郎 (うん最初はどうなるかと思ったがイイニオイのナポリタンだ。トマトケチャップの香りが食欲をそそる)ｸﾝｸﾝ

ﾏｷﾏｷ ﾁｭﾙﾝ
(…美味い。口の中でケチャップやピーマン、豚肉の味が踊ってる)ﾓｸﾞﾓｸﾞ



…ｽﾞ(こうやっていろんな味がまざって新しい味になるのっていいよな。)ｽﾞｽﾞｯ！

(いかんいかん。つい音をたててしまった)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

客Ｎ 「ｽﾞｽﾞｽﾞｯ！」

五郎 (今の音は俺よりでかかったな。ん？目が合った。頭を下げたのか)Ｎ ﾍﾟｺﾘ

五郎 ﾍﾟｺﾘ(なんだろう妙な一体感だ。食堂とかではよくあることだがファミレスで見るのは初めてだ)

14 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:19:25.74 ID:lDKeBw7SO

五郎 (もう食べ終わったか。せっかくだし…)

五郎 「すいません」

ウェイトレス 「はーい」
五郎 「このストロベリーパフェ下さい」

ｽｯ…４リッチ券



『ストロベリーパフェ』
ストロベリーアイスのほどよい酸味がフルーツの甘さを引き立てる。４リッチ


五郎 (けっこうあるな。リッチを使ってみたかったから頼んだが…)

ﾊﾟｸｯ
(甘いのと酸味がほどよい味だ。子供の頃パフェを食後に食べれるって滅多になかったよな)

ﾊﾟｸﾘ
(うん今日みたいに暖かい日は冷たいアイスが嬉しい。)

…ﾊﾟｸｯ
(食べきれたのはいいが少し頭がズキズキしてきた…もう少し休んでから出るとするか)

15 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:24:20.04 ID:lDKeBw7SO

ウェイトレス「ありがとーございました」

〜外〜

ｶﾁｯｼｭｯﾎﾞｯ
ﾌｰ…

五郎 「不思議なファミレスだった。初めての街、初めての店。なのに街と店が共にあり…空気ってやつを醸し出す」

五郎 (…なにか掴めそうな感じだ。少し歩くか)

16 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:26:37.52 ID:lDKeBw7SO

少し歩いて…

〜小さい公園〜
彼氏と彼女が新とわので待ち合わせをするときの場所。小さいけど桜が咲く木があり、季節の移り変わりを楽しめる


五郎 (ほーおこんな所に公園があるのか。あ、さっきの店のウェイトレスさん)

？？ 「うん 時間ぴったり。えらいえらい」

彼氏 「そりゃこれからデートだからね」

？？ 「今日は噴水公園だよね」

彼氏 「去年の冬にも行ったね」

？？ 「よーしそれじゃあ去年はなんて話したか覚えてる？当てたらご褒美あげちゃう♪」

彼氏 「確か…桜は…いつでも…なんだっけ？」

？？ 「んもう、…桜は夏にも秋にも冬にもいつでもそこにあるって話したんだよ。」

彼氏 「あれ？桜で酔っぱらうって話は？」

？？ 「それは去年の春だよ」

ﾔｯﾀ-ｼﾞｬｱ ｺﾞﾎｳﾋﾞ!
ｳﾌﾌ ｱ･ｹﾞ･ﾏ･ｾ･ﾝ♪
ｴｰ

17 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:31:02.65 ID:lDKeBw7SO

五郎 (…バカップルってやつだったな)

五郎 (だけど「桜はいつでもそこに…」か)

五郎 「!!」
(そうかこうすれば…)




〜アイーシャダイニング〜

槍沢 「街と店の雰囲気に若干のミスマッチがある…ということですか？」

五郎 「はい。店の調度品や食器に少しこの街にある見所を意識した物を入れてみるのはいかがでしょうか」

槍沢 「成る程。もっと地域性を考えた店造り…この時期なら…食器にワンポイントで…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

槍沢 「！ 失礼しました。つい考え込んで…」

五郎 「いえ、どうやら考えもあるようですし私の力はもう必要ないかと」

槍沢 「そういうわけに…

五郎「いえいえ、私はアイデアをだしただけですし」
槍沢 「…解りました。ではまたなにかありましたら連絡させていただきます。」

五郎 「ええ。よろしくお願いします。」




五郎 (今回の仕事はこれでいい。この街に繋がりができたってだけで)

(それにその内またこの街に来ることになりそうだしな)



後日…

<留守番電話再生>
『アイーシャダイニングの槍沢です。最近新しく開いたとわのひがし地区にある高級喫茶店が……』


続く

18 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:34:33.63 ID:lDKeBw7SO

オマケ

>>1のカノジョのリンコが行くこのコーナー

【ふらっとＲＩＮＫＯ！】

ﾘ/__・ﾘ

「ちぃーす えっと、このコーナーは実際に井之頭五郎が行った食事スポットにリンコが行ってご飯を食べる時もあれば紹介だけのときもあるコーナーです」

ﾘ/__・ﾘ

「本日のスポットは私達３人のカノジョの一人、姉ヶ崎 寧々先輩が働いてるデキシーズです」

ﾘ/__・ﾘ

「Ｌ+シリーズで外出すると知識↑魅力↓するスポットだよ。寧々先輩の魅力にＫ・Ｏされるのかね〜」

ﾘ/__・ﾘ

「アルバイトでは感性と魅力が↑するよ。初代と++では魅力上昇外出スポットが少ないから重宝されたね」

19 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:38:01.93 ID:lDKeBw7SO

ﾘ/_・ﾘ

「正直ラブプラスシリーズない人は前の話解んないだろうし、そろそろデキシーズに行きますかねーっと」

ﾘ/_・ﾘ

「暗めのオレンジとグリーンで暖かさをイメージした店内かな？詳しくないから解んないや、ヘヘッ！」

ﾘ/_・ﾘ

「有名なのはSS中にも登場したナポリタン。とわのウォッチャーって言うスポット紹介雑誌に2月から2000食以上注文されたって載ったんだよ」

※とわのウォッチャー…NEWで登場
3DSの機能「いつの間に通信」によりダウンロードされ、オススメスポット・アンケート・写真コンテストの告知等が載ってる

20 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:41:55.49 ID:lDKeBw7SO

ﾘ/_・ﾘ

「SS中ではリッチ=地域振興券としちゃったけどＬ+内ではどうなんだろ？０リッチで色々食べれるっておかしいよね」


ﾘ/_・ﾘ

「余談だけどさ、NEWではカメラ機能追加によるカメラパーツのリッチの高さからカレシたちはリッチ不足と戦うはめに…」

※カメラパーツは安くて25リッチ、高い物は500リッチします…

写真を撮れる枚数も初期のままでは1日５枚のみ。最大1日20枚にする記録カードは300リッチ。

(1週間に一度の仕送りでは25〜50リッチしか貰えません)

ﾘ/_・ﾘ

「まぁとりあえずリンコは親子丼(0リッチ)にしようかな。」

ﾘ/_・ﾘ

「限定メニューがある店ってのもあるし、そのうちカレシに連れてってもらおっと♪」

21 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/29(木) 01:48:48.54 ID:lDKeBw7SO

ﾘ/_・ﾘ

「さてさて〜親子丼きましたよ〜」

「うん♪ファミレスにしてはなかなかって感じ。今度アイツに作ってやるか♪」
※NEWではカノジョが料理を覚えてくれます
自分の好きな料理を作って貰おう！
(ただしリンコはあまり得意ではないので経験を積ませてあげて下さい)

ﾘ/_・ﾘ

「元ネタだと店長に話聞くんだけど…どうも今デキシーズは大変なことになってるみたい」

※NEWでは青春の１ページというイベントがあり、3月28日の寧々青春の１ページは…

ﾘ/_・ﾘ

「とりあえず毎週水曜日のドラマがあった時間帯に書き込むからよろしくお願いします。」

※そのうちウチのリンコの写真貼るかもしれません
それではまた

22 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/03/29(木) 08:58:55.67 ID:XdFfIO0vo

乙だぜ

23 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/03/29(木) 17:41:24.97 ID:lDKeBw7SO

>>10
見てみました

このSSはこんなに深く裏とか考えてません

五郎さんが仕事ついでにラブプラス世界をうろついているようなSSにしていきたいと考えています

脇キャラは名前ありで出す可能性が高いです

3人のカノジョ達はラブプラスでの「恋人パート」終了後、彼(=アナタ)と付き合っているという設定です

24 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]：2012/03/30(金) 12:35:15.30 ID:9k0sHmfV0

>>23
まさかの三股とな！？

25 ：yk [sage]：2012/03/30(金) 20:23:31.57 ID:uWWcHw/SO

>>24
どうなんでしょう？
そのあたりは皆様の想像にお任せします

因みに個人的には漫画ラブプラス ガールズトークのようにテニス部･委員会･バイト先に男子が複数入ったと考えました

第一話はラブプラス要素を多めに詰めた回＋五郎ちゃんの足掛かりとなる回と意識したためこのような作りになりました

次回の話はもっと孤独のグルメ分を出していこうと考えています

なんだか第二話はノリがよく、９０％完成してるのでチェックして明日には投下できると思います

本日はちょっとマップをまとめたのでそちらをどうぞ

26 ：とわの市簡単マップ�@ [sage]：2012/03/30(金) 20:38:16.79 ID:uWWcHw/SO

携帯付属のカメラなので画質が良くありませんが御容赦下さいませ…

とわの市外観
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333093925435.jpg

海と山どちらも有する市です

左上から

奥十羽野マップ
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333094160177.jpg

奥十羽野駅周辺
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333094393632.jpg

駅は赤い屋根のそれっぽい建物と思われます。
付近には川、温泉街があります

新とわのマップ
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333094622505.jpg

新とわの駅周辺
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333094859374.jpg

ハート型の池が噴水公園です。そのやや左下が駅のようです
アイーシャのほうがデキシーズより駅に近いのに初めて気付きました

27 ：とわの市簡単マップ�A [sage]：2012/03/30(金) 20:49:53.53 ID:uWWcHw/SO

十羽野マップ
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333101768852.jpg

十羽野駅周辺
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333102364768.jpg

駅は赤い屋根の建造物でしょう、ほぼ街の中心に位置しています

これだけ色々あるスポットなのにラーメン屋位しか食事スポットがない十羽野地区。電気街にあるネコカフェにリンコを連れていきたかった……


臨海マップ
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333102545918.jpg

臨海駅周辺(2つあるようだ)
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333102650811.jpg

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333102692038.jpg

臨海地区は最も観光スポットが多いからか駅のような建物が二ヶ所あります

最寄りがショッピングモールの駅と海水浴場近くの駅。後者はとわのひがし地区にも近いようです

28 ：とわの市簡単マップ�B ：2012/03/30(金) 21:06:55.25 ID:uWWcHw/SO

とわのひがしマップ
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333102735669.jpg

とわのひがし駅周辺
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333102781443.jpg

駅はこの地区の東南に位置します。どの食事スポットも結構距離がありますね

お気づきの方、いると思いますがこの地区には○○○があります。孤独のグルメで避けて通れぬアレです。

とわの坂上マップ
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333102831505.jpg

とわの坂上駅周辺
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333102876472.jpg

とわの市観光スポットNo.２。カノジョが水着に着替えてくれるのは今はこことモールだけですよ

駅は遊園地の観覧車とイタリアンレストランの真ん中あたり。 いい位置に建てたなイタリアン

このスポットには五郎の大好物、和菓子を扱う和食甘味屋があります。

食事スポットは少ないように見えますがプールには食事できる店があるので目でも舌も大満足するはずです！


以上で簡単マップをご用意させていただきました

ではそのうち

29 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/03/30(金) 23:32:55.72 ID:uWWcHw/SO

忘れてた
デキシーズ店内の様子

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333117610035.jpg

ウイニングバーガー店内の様子

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333117547090.jpg

30 ：yk ：2012/03/31(土) 00:29:46.16 ID:RGDrkULSO

>>1です

ちょっと早いけど投下します

31 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 00:31:46.92 ID:RGDrkULSO

第二話「とわの市 臨海地区 中華レストランの麻婆豆腐」


【現在の五郎の所持リッチ数 ２→報酬追加＋２０リッチ 合計２２リッチ】


〜とわの市 とわのひがし地区〜


<時間帯>……昼少し前


五郎 「この街に来るのも1週間ぶりだ」


(だがそんなに長い間いなかったように思えない)

(この街の不思議って、よくある街並みなのに何故か若い頃から此所にいたような感じがすることなんだよな)


(おっと雰囲気に呑まれてしまいそうだ。これから仕事仕事)


(今日の予定は…この地域の高級喫茶店にお邪魔して商談か……うまくいくといいな)

32 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 00:35:49.08 ID:RGDrkULSO

五郎 (地図を見たところ、駅からだと店まで西に距離があるな……)

(まだ時間もあるし、歩きながら昼を軽く食べていこうか)


………


(困った……どの街にもあるチェーンの店ばかりだ)

(どこでも食える味を出先で食べようって思えないんだよな……)


(……またハンバーガーの店か。だがなんだろう。あのメニュー)

(メガ照りうどんバーガー……気になる)

(よし、ここは好奇心に負けてみるか)


………

33 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 00:38:51.58 ID:RGDrkULSO

〜ウィニング バーガー〜

とわの市にあるチェーンのハンバーガー屋。

独創的なメニューもあるけど王道メニューも美味しく、人気が高い。



『メガ照りうどんバーガー』<10リッチ>


パンズに肉数枚・うどん・レタス少しを挟みこんだ奇跡のハンバーガー。
メガの名前は伊達じゃない！

34 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 00:44:21.34 ID:RGDrkULSO

五郎 (なんだこのでかさは……部活帰りの中学生がなんとか食えそうってボリュームだ)

(だけど肉もパンズも丁寧に仕上げられていて食欲をそそられる……どれ一口)

ｶﾞﾌﾞﾘ! ﾓｸﾞﾓｸﾞ ｺﾞｯｸﾝ

(う、う〜ん これは驚きだ。肉と照り焼きソースってどうしてこんなに合うんだろう。
うどんがその関係を邪魔せず一緒にいてくれて…たまにリードしている)

ｶﾞﾌﾞｯｶﾞﾌﾞｯ ﾓｸﾞ ﾓｸ
ﾞ
(肉とうどんとソース。凄い三角関係だ。でも上手いこといっている。
パンズやレタスはこの三角関係をまとめあげてるツナギのようだ。うーむ、テクニシャン)

ｶﾞﾌﾞﾓｸﾞｺﾞｸﾘ
(このボリュームでも斬新な組み合わせと照り焼きの味でどんどん腹に入っていく……恐るべし、うどんバーガー)

ﾓｸﾞｯﾓｸﾞｺﾞｯｸﾝ!

(それにしてもこのバーガー。10リッチって凄い額だよな。槍沢さんが前回の報酬ってことでくれた20リッチ、もう半分使ってしまったぞ。まあこれだけ面白い物を食えたなら元はとったか)


………

35 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 00:47:40.71 ID:RGDrkULSO

ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞｺﾞｸｯ

五郎 (はー なんとか食べ終えた。流石にあれだけ量があると最後のほうは飽きてきたな)

五郎 「よし、出るか」




五郎 (この辺りに…あ、あった)


〜高級喫茶〜

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333114107008.jpg

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333114291077.jpg

NEWラブプラスから新しく開店した喫茶店。

ドリンク・洋菓子を取り扱う、シックかつ大人の喫茶店という感じ


オーナー 「これはこれはよくいらして下さいました」

五郎 「井之頭 五郎です。初めまして。」

オーナー 「まあまあ、先ずはお茶でも如何ですか？そのご様子ですと歩いて此方まで来られたようですし……」

五郎 「いえ、お気遣いなく」

オーナー 「いやいや、そういう訳にも……そうだ。もしよろしければウチのお菓子も召し上がっていって下さい」

五郎 「あっ、いえいえそこまでしていただくわけには……」

オーナー 「…もしかして洋菓子は好まれない方ですか？……でしたらちょうど、坂上の甘味処の羊羮がありますのでそちらは如何ですかな？」

五郎 (このオーナー、鋭い。弱い所の突き方が絶妙だ)
「……では御言葉に甘えて」

オーナー 「菓子だけに甘えて下さい」ﾌｫﾌｫﾌｫ

五郎 (……)


………

36 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 00:50:15.69 ID:RGDrkULSO

※ちなみに本日、喫茶店は休業日です。五郎ちゃんは休みにアポを取りました。


『羊羮』<0リッチ>

とわの坂上地区にある甘味処の練羊羹。

上品な甘さに舌触りの良い小豆餡を使った一品


『ミルクティー』<2リッチ>(好意なので無料)


高級喫茶特製ミルクティー。

今回は小豆餡に合うようミルクを多くしてまろやかな味に仕上げられている

37 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 00:54:47.22 ID:RGDrkULSO

オーナー 「ささっ、どうぞどうぞ」

五郎 「ありがとうございます。ではいただきます」
ｽｯ ﾌﾟｽ ﾊﾟｸ

(やさしい味だ。シンプルな羊羮だがあの小豆の特徴的な甘味を存分に生かしている。市販の羊羮とはやはり違う)

ｶﾁｬ ｸﾞｨ

(口の中が羊羮で冷えていたのがほどよい温度になっていく。最近できた店らしいが、このオーナー間違いなくプロだ。俺のためを考えて紅茶をちょうどいい温度にしてくれた。こういう一手間かけた仕事ができる店って流行って欲しいと素直に思える)

ｽｯｽｯ ﾌﾟｽｯ ﾊﾟｸﾊﾟｸ ｸﾞｨ-

(ああ それにしても餡とミルクって最高のペアだなあ。このペアだったら俺の頭の中のフィギュアスケートで総合上位に必ず入ってくる。二つともあまい味なのにこんなに合うのはなんでだろう。うん、この街の甘味屋と喫茶店は当たりだ)


オーナー 「とても美味しそうに頂いてもらえて良かった」

五郎 「！ すみません、つい…」

オーナー 「いいえ、ゆったりとした時間を食べ物や飲み物で楽しんでいただくことこそ私のような者の喜びでもありますから…」



……

38 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 00:57:42.53 ID:RGDrkULSO

【16時頃】

五郎 「それでは来週こちらの品物をご用意させて頂きます」

オーナー 「はい。よろしくお願いします。おや、いつの間にかこんなに時間が…」

五郎 「そうですね。それでは……」

オーナー 「あーっとちょっと待っていただけませんか？」

五郎 「？ はい」

オーナー 「確か井之頭さんはとわの市にいらっしゃったのは２回目でしたよね？」

五郎 「ええ」

オーナー 「でしたらこの街についてまだまだ解らないことだらけでしょう。」
「とわの市についてお話させていただけませんか？茶も入れ直しますので」


………



【18時頃】


五郎 (あのオーナー……かなり喋るのが好きな人だった。見た目と性格のギャップがでかい)

(もうこんな時間だ。そろそろ帰らないと)

ｸﾞｩ〜

(おいおい昼もおやつも食べたのに腹が減ってきたぞ。仕方がない、今日はこの街で夕飯とするか)

39 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 01:04:44.58 ID:RGDrkULSO

五郎 (確かオーナーから聞いた話では…この店からひがしの駅に行くのと臨海地区の駅に出るのとではほとんど時間が変わらないらしい)


(オーナーは俺の食べっぷりが気に入ったらしく、余っていたらしい臨海地区の北にある中華レストランの割引券を俺にくれた……)


(せっかく好意で頂いた物だし、使わないのは勿体ない)

(幸い今日の俺の腹は中華もＯＫな感じだ。今夜はそこで夕飯にしよう)


………

40 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 01:08:30.41 ID:RGDrkULSO

〜臨海〜

イベントホール、ショッピングモール、ベイブリッジや海水浴場のあるとわの市最大級の観光スポット


〜中華レストラン〜

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333114331085.jpg


臨海の有名スポットからはやや不便な位置に店を構えている中華専門レストラン。海水浴場からは近い

ここだけにしかないメニューや大盛りメニューがある。

41 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 01:11:56.27 ID:RGDrkULSO

〜店内〜

五郎 (さあてと何を食べようか。)


(メニューは……チャーハン・中華そば・エビチリ・チンジャオロース・春巻定食・バンバンジー・酢豚・麻婆豆腐・餃子と焼売の定食か)

(ほーお 大盛りメニューってのまである。ラーメン・餃子・春巻き……)

(今日はご飯を食べてないな。だいぶ候補が絞れそうだ…まずこの前はナポリタン、今日はうどんバーガーを食べたから麺は避けておこう)

(ご飯をどうするかが問題だ。チャーハンで炒めるか白飯で食うか……中華の味つけを考えて白飯にするのがベターだろうな)

(今あるリッチは…12リッチか。来週もこっちにくるし、少し節約することにしてメニューを決めるか)


(……ん？ 麻婆豆腐 ０リッチ。かなり安いな。そういえば中華料理で一番原価が安いメニューって聞いたことがある。それにしたって安すぎじゃないか？少ないことも考えて保険に点心を頼もうか)

五郎 「すいませーん、麻婆豆腐定食と点心セット下さい」


……

42 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 01:17:33.58 ID:RGDrkULSO

『麻婆豆腐定食』<0リッチ>

山椒の痺れる辛さがウマイ！本格的な麻婆豆腐。


『点心セット』<5リッチ>
熱々の小籠包３つと包子２つが入ったお得なセット。

五郎 (不安に思ったけど十分な量があるじゃないか。麻婆豆腐。逆に点心は３つ位だと思ってたのに５つも入っている)


五郎 「いただきます」

(どれ、先ずは小籠包から…)

ｼﾞｭｯｼﾞｭﾜ-

(おお 肉汁が一気に出てきた。熱いだろうが……)

ﾊﾟｸｯ!!

(ッ!! アツイアツイ！だけど肉の旨みがたまらない！小籠包って熱々じゃないとな。流石に水が欲しくなってきたが)

ｺﾞｸﾞｺﾞｸ

(…っあ〜たまらない。水で流しても口に印象を残すこの汁、いいぞ。のんべえだったらこれとビールで「ぷはぁ〜このために生きてるな!」って言うんだろうか)

(次は麻婆豆腐だ)

ｶﾁｬ ﾌｰﾌｰﾊﾟｸｯ

(うん、文句なし。山椒がよくきいた良い麻婆だ)

ｶﾁ ﾓｸﾞ ｽｯ ﾊﾟｸ

(麻婆→ご飯→麻婆→ご飯。ループが止まらない。今日のめし、ペア対決、現在１位)

(いかんいかん、包子をわすれていた。)

ﾊﾟｸﾘ

(…？？ あっなるほど豚は豚でもチャーシューだ。ああ、これもウマイ)

(だけど小籠包と豚肉がかぶってしまった。どうしてこの二つをセットにしたんだろうか)

………

43 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 01:25:57.15 ID:RGDrkULSO

五郎 (よし。麻婆に帰ろう)

ﾊﾌﾊﾌ

(汁なし担々麺を食べた時を思い出す。俺はこういう辛さや山椒のピリ辛が好きなんだな)

ﾊｸﾞｯ ｽﾞｯ ﾓｸﾞﾓｸﾞｺﾞｸｯ

(いいぞいいぞ。またループが始まった。麻婆豆腐にして大正解だ。ご飯がウマイ)

(定食についてたスープて一休み……小籠包を少し冷ましながらゆっくりつまんで……もう一度麻婆→ご飯。スープに戻って……ご飯が足りなくなってきたな)

五郎「すいません、ご飯おかわり下さい」


(よしきたきた。次はちょっと見た目が悪いが少しだけご飯に麻婆豆腐をかけて……ちょっとだけ麻婆丼の完成。大会後のエキシビション)

(一緒に口のなかに入ってきて俺の舌を魅了する。麻婆丼。俺の腹も拍手喝采だ)


………


五郎 (ふう〜食った食った。なんだかこの街に来てから食べてるとき無心でいる時間がいつもより長くなった気がする)

(しまった、包子と小籠包が余ってしまった……ん？<残した食事はお持ち帰りできます>か)

五郎 「あのー小籠包と包子は持帰りできますか？」
店員 「はい、かしこまりました。少々お待ち下さい」


………

44 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 01:31:26.14 ID:RGDrkULSO

〜帰りの電車内〜

五郎 (良かった、混んでない)

(！ そうだ、包んで貰った点心がまだにおうかもしれない…)

ﾄﾞｱｶﾞｼﾏﾘﾏｽ ﾌﾟｼｭ-

(……もう冷めたのもあるだろうが丁寧に包装されてるからにおいがほとんど漏れてない)

(オーナーさん。俺はとわののことはよく解らないけど、あの街の人達は良い関係を作っているってなんとなく解るよ)

「旨い食べ物と相手を思う心遣いか……」

(この２つが今日の優勝ペアだな)

ﾊﾟｧｰﾝ ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ



【現在の五郎の所持リッチ ７リッチ】

続く。

45 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 01:33:39.56 ID:RGDrkULSO

【オマケ】

>>1の彼女、リンコが五郎さんの行った所にオジャマするこちらのコーナー！

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333086069217.jpg

＼ ﾘ/_・ﾘ
【ふらっとＲＩＮＫＯ！】
「へへっ!さあ今日もやってきましたこのコーナー」

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333086343973.jpg

ﾘ/_・ﾘ

「今日は紹介スポットちょっと多いね。電車に揺られながら話していこー」


http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333086465594.jpg

ﾘ/_-ﾘ zz･･ �般ｯ ﾘ/_・ﾘ
「あったかいからちょっと眠いけど頑張る」

46 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/03/31(土) 01:35:33.69 ID:6gEsaVxyo

乙
これは完全に飯スレだなｗｗ食事描写が上手くて腹が減る。

47 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 01:36:48.93 ID:RGDrkULSO

ﾘ/_・ﾘ

「まずはウィニングバーガーだね。元々は新とわのにあるハンバーガーのお店。」

「カノジョの1人、高翌嶺 愛花先輩とそのカレシにとっては思い出の場所だよ」

「NEWになってからカレシのアンケート次第で別のスポットにも建つみたい」


ﾘ/_・ﾘ
「次は高級喫茶だね」

「ここはNEWになってから新エリアにオープンしたお店だって」

「ちょっと豪華なパフェとかドリンクはここで」

「細かい説明はSS中にしてあるからいいよね？」

「ここで名前だけ登場した和食甘味屋は後々たっぷりやるからさ、まぁ別に待ってなくてもいいけど」

48 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/03/31(土) 01:40:34.37 ID:RGDrkULSO

(高嶺愛花でsaga入れる必要あるのね…)


ﾘ/_・ﾘ

「最後のスポットは〜中華レストラン！」

「ここもNEWになってからオープンしたお店だよ」

「今日はここでゴハンだ〜」

「しっかしなんでこんなとこに建てたんだろ？やっぱ観光スポットの近くは空きがないのかな？でも夏場は海帰りのお客さんで混みそう」


ﾘ/_・ﾘ
「それじゃあ…リンコはロング春巻きを頼みまーす」(7リッチ)

「待ってる間は宣伝タイムなんだって。臨海エリアは多様なスポット目白押し! 海に面してるから夏は花火もあるし、魚市場の見学にも行けるよ」

「ショッピングモールでカノジョにプレゼントを買うもよし、デートで行けば水着選びを手伝えることも♪…でもヤラシイ目したら小キック!!」

49 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/31(土) 01:44:57.13 ID:RGDrkULSO

ﾘ/_・ﾘ

「きましたロング春巻き〜」

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333085754622.jpg

(この画像は以前ラブプラススレに貼られたものなのですが私の撮影した物ではありませんし、カノジョさんのプライバシー保護のため一部黒塗りにさせていただきました)

�� ﾘ/_・ﾘ

「うわ ながっ!?スゴいインパクトあるね〜」

ﾘ/_・ﾘ ﾓｸﾞﾓｸﾞ

「うん、海老が入ってるだけあってリンコ好みのプリプリっとしたいい味だね」

「定食(セット)だからなのか麻婆豆腐もついてます」

50 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/03/31(土) 01:48:48.41 ID:RGDrkULSO

【インタビュータイム】

ﾘ/_・ﾘ

「新しくできたお店ですがいい雰囲気出してますね」
店主「ありがとうございます。当店は最初レベル０のスポットなのでカレシの皆様に開拓していただかないとデート帰りに寄れません」

※レベル０のスポットはカレシが外出してゲージをレベル１まで貯めないとデートで寄り道できません。

店主「そのあたりを気にして衝撃的なメニューを開発。口コミでお客様を増やそうと考えております」


ﾘ/_・ﾘ

「低リッチメニューも充実！NEWを持ってるカレシはカノジョをお店に誘おう！」

「カノジョの意外な一面が見れるかもよ〜へへっ♪」

次回 孤独のグルメ×ラブプラス

五郎「ここがとわの市か…」

『とわの市 奥十羽野(おくとわの)地区の湖畔のレストラン』(食事は未定)

51 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/03/31(土) 02:00:07.16 ID:RGDrkULSO

投下終了

tvgamewikiって書かれてるのはラブプラス専用画像掲示板です

愛花さん、寧々さんの画像もみたいなーって方は是非訪れてみてください。

今日貼った画像は古いものも混じっているので髪型や色が違ったりしてますが暖かい目で見守って下さい

ベストショット
３月３０日撮影
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333117483875.jpg

>>1もこんな綺麗に撮れるなんてびっくリンコです。
なお上と同じ画像貼った本スレのレス番440は>>1です
またちょくちょくリンコ写真を貼ってくと思われます。
(私のリンコの可愛さは53万です。しかもまだ水着姿やコスプレを残しています)

ではまた

52 ：yk ：2012/04/02(月) 21:31:43.12 ID:S0DhqWcSO

見てくれてる方がいるかわかりませんが今日のうちに投下します。

53 ：yk [saga]：2012/04/02(月) 22:17:49.49 ID:S0DhqWcSO

孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭五郎　「ここがとわの市か…」

登場人物紹介

井之頭　五郎　(孤独のグルメ)

孤独のグルメシリーズ主人公。「食」に対し貪欲そして我儘。本SS中もそれは健在。
職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街や散歩しながら見つけた店で飯を食う。

本SSではとわの市に新しくできた海外チェーンレストランのマネージャーから相談を受け、解決。その後とわの市に縁ができ、仕事が舞い込むようになった。
喫煙者で下戸。白飯が彼にとっての酒である。また、甘党であり、特に和菓子に目がない

本SSでは漫画版より実写版孤独のグルメの五郎のイメージで書かれている。

54 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/02(月) 22:21:12.50 ID:S0DhqWcSO

第三話　前編　「とわの市　奥十羽野地区の天羽山ふもとの弁当屋の野菜弁当」
【五郎の休日編】

〜とわの市　奥十羽野地区　奥十羽野駅〜

ｶﾁ ｼｭｯﾎﾞｯ ﾌｰ……

五郎 （登山向けの服装）「朝から気持ちのいい天気だ」

五郎 (たまっていた仕事を片付けたあとの休みって最高に気分がいい。ハイってやつなんだろうか)

(朝の「凛」とした空気の中でつく一服ってのも乙だよな。なんだかやる気がムンムン沸いてくる。……おっ、ちょうどいいところに灰皿が置いてある。幸先がいい)


五郎 （今日はあの店のオーナーに薦められた奥十羽野の天羽山にやってきた。山に登って、いい景色を楽しみ、心をおもいっきり元気にする。
そして本命はこの駅前の温泉街だ。山登りの後、疲れた身体を温泉で休ませる。心も身体もサッパリってわけだ）

※天羽山の読みは「あもうさん」です。>>１もラブプラス無印当時はまちがえていました。

55 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/02(月) 22:27:03.08 ID:S0DhqWcSO

五郎 (…そういえば山にはどこかにご利益のある小さなほこらがあって、そこに御参りすると「幸せ」を見つけられるというよく解らないうわさがあるらしいな)

(くわしい場所がわからないから幻のほこらとも言われているそうだが……まあオーナーの言ったことだし担がれたのかもしれない。ついで程度に探してみるか）

(ここにくる前に飲み物とおやつも買っておいたし、あとは山で昼飯の弁当を買って、山でいただこう。朝飯を食べてきたってのに、考えるだけでお腹がなりそうだ）

（お、あそこに観光案内所がある。どれ、いろいろ情報を仕入れていくか）

56 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/02(月) 22:36:26.95 ID:S0DhqWcSO

五郎 「おはようございます。あの、このあたりにお弁当を売っているお店ってありませんか？」

案内所の人 「はい！おはようございます。失礼ですが今から山にハイキングに行かれる方ですか？」

五郎 「はい、そうです」
案内所の人 「それでしたら天羽山のふもとに奥十羽野産のおいしい野菜をふんだんに使ったお弁当が販売しております！」

「よろしければ一度召し上がってみてはいかがでしょうか？」

「もちろん他のお弁当もおいしいですよ！」

五郎 （ほーお　そいつはうまそうだ。山で食うなら和食の弁当だよな。しかも地元の野菜をたっぷり使った弁当か。やっぱり煮物メインか。でも最近食ってないから魚が食べたいんだよな。魚。うーん、でも味がかぶるから野菜弁当には入ってないかもしれない。まぁ店に着いてから選んだらいいか）

57 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/02(月) 22:41:12.16 ID:S0DhqWcSO

五郎 「わかりました、ありがとうございます。あともうひとつ、あの山の中にほこらがあるというのは……」

案内所の人 「ああ！うわさになっている幸せの見つかるほこらですか？私の知る限りでは天羽山にほこらなんてないはずですね」

「私はここが地元なんですけどそのうわさは最近になって聞きましたから」

五郎 「そうでしたか。ありがとうございます。」（やっぱりオーナーに担がれていたな）

案内所の人 「いえいえ。……いってらっしゃいませ〜」

五郎 （感じのいい、元気な娘さんだった。ああいう人はいい奥さんになりそうだな）


案内所の人 ……ジーッ


……

58 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/02(月) 22:43:25.06 ID:S0DhqWcSO

五郎 (さて、弁当屋に向かうとするか)

……

〜ふもとのお弁当屋〜

ふもとの弁当屋「いらっしゃいませ！」

五郎 (何にしようか)

弁当屋「お客さまはこれからハイキングですか？」

五郎 「あ はい」

弁当屋「でしたらこのお弁当がオススメです！いかがですか？」

『お野菜いっぱい弁当』(オリジナル)


奥十羽野で収穫された野菜がゴロゴロ入ったスペシャル弁当。

別名「ニンジンいっぱい弁当」

天羽山は根菜…特にニンジンが有名。旬を過ぎても美味しいものが食べれます

59 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/02(月) 22:51:43.10 ID:S0DhqWcSO

お弁当の中身は……

<オカズの段>

・ きんぴらごぼう

・ ホウレン草のおひたし
・ ジャガイモ･ニンジン･豚ひき肉の塩炒め

・ 茹でブロッコリー(マヨネーズ付き)

<ご飯の段>

・ ニンジンちらし寿司


五郎 (おお なんだかいろんな色あいがあって楽しい弁当だ。いかにも和食って品揃えも山にピッタリ)

(だけど魚はやっぱり入ってないのが残念。……この弁当、ちらし寿司が美味しそうだ。人気もあるみたいだしここで買わないと二度と食えないかもしれない)
(よし)

「じゃあこれ下さい」

弁当屋「はい！ありがとうこざいますﾋﾟ…ありがとうこざいました！」

五郎 (なんだ？変な所で噛んだな)

「よし。準備完了」

(ハイキング開始だ)


………

60 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/02(月) 22:55:37.91 ID:S0DhqWcSO

ﾖｯと
ｻﾞｸｻﾞｸ

五郎 (ハイキングって普通の登山にくらべたらかなりラクだよな)

ｻﾞｸｻﾞｸ

(山の薫りをかぎつつ自然の音を聞き、足の裏で大地を感じながら眼下の街や今いる山の風景を楽しむ……)

(五感を全て使ってこの山を味わいつくす…最高だ)

ｻﾞｸｻﾞｸ

(おっ、仲の良さそうな年配のご夫婦だ)ﾍﾟｺ

夫婦 ﾍﾟｺｯ

ｻﾞｸｻﾞｸ

(きっと朝早くから山に来ていたんだな。旦那さんが手をつないで奥さんをリードしている)

ｻﾞｸｻﾞｸ

(いろんなことがあったんだろう。いい事は二人で喜び、悪い事は二人で乗り越えて…)

ｻﾞｸｻﾞｸ

(俺もあんな風に小雪をリードしながら手をつないで歩いていく選択肢もあったのかもな……)

(小雪……あの時、俺が答えを出せていたら今も俺の隣にいたのだろうか)

ｸﾞｩｰ！

61 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/02(月) 23:00:53.30 ID:S0DhqWcSO

五郎 (……俺の腹はまったく遠慮しないんだな。まあもうそろそろ終点だ、着いたらまずは飯にしよう)
ｻﾞｸｻﾞｸ


………


〜ハイキングコース 終点見晴らしのいい休憩所〜

天羽山は季節により違ったスポットとなります。

春と夏はハイキング、秋は紅葉狩り、冬はスキーが目的となるデートスポットです。


五郎 「んっ くぅーっ着いた着いた」

「おお これはいい眺めだ。スー…ハァー…スー…ハァー…うん、空気もウマイ」


ｸﾞｩｰ
(おっと また腹の音だ。やはりウマイ空気を食っても腹は膨らまないよな。それじゃあ弁当をいただこうか)

62 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/02(月) 23:10:48.04 ID:S0DhqWcSO

五郎 (よし、きんぴらからかかろう)

『きんぴらごぼう』

ニンジン・ゴボウ・コンニャクが入ったオーソドックスなきんぴら


ﾊﾟｸ ｻｸﾓｸﾞｻｸﾓｸﾞ

(うーん いい音といい味が口の中からやってくる。春ゴボウの薫りで鼻も大満足。ニンジンも醤油とニンジンそのものの二つの甘さが舌を喜ばせてくれる)

(どちらも春が旬じゃないはずなのにいい感じだ。コンニャクにもちゃんと味が染みている)

(地元の新鮮な野菜ってこんなに旨いもんなのか)


(よし ちらし寿司だ。弁当買うとき玉子焼きの黄色とニンジンの赤が一番最初に目についたから期待大。付いてる海苔をかけて…)


『ニンジンちらし寿司』

イチョウに切られたニンジンと細切り玉子で彩ったちらし寿司。中に刻んだタケノコも入っている


ﾊﾟｸﾊﾟｸ ｶﾘｯﾓｸﾞﾓｸﾞｶﾘｯ

(うわっやられた。これはいいのを貰ったぞ。甘くない玉子焼きがご飯とニンジンの甘さを引き立てて俺をダウンさせようとしてくる)

(今気がついたが寿司の中に細かく刻んだタケノコまで入っている。カリッとくる歯ごたえがアクセントになっていて嬉しい驚きだ)
(こんなにいろいろあるのにこのちらし寿司でもニンジンの甘さが主役っていうのはすごい。見直したぞニンジン。)

63 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/02(月) 23:21:03.10 ID:S0DhqWcSO

五郎 (メインのおかずはジャガイモとニンジン･豚ひき肉の炒め物か……しかし凄いニンジンの量だよ。あのお店。なんでこんなにニンジンを前面に押しだすんだろう)

『ジャガイモ・ニンジン・豚ひき肉の塩炒め』

味つけは塩と豚ひき肉からのアブラのみ！
とにかく食べたら止まらない！


ﾊﾟｸ!ﾓｸﾞ…

(じゃあニンジンから……あれれ？これまで主張してたニンジンがあまり出てこない。…ジャガイモと豚肉を食べるか)

ﾊﾟｸ
(うんうん。こっちはこういう味だよな塩とアブラのみっていう単純な味。ジャガイモはホッコリしてて旨いが…むしろこの弁当のメインがこれって残念だ。魚の入った弁当にしたら良かったか…)

(それにしてもなんでニンジンが…)

ﾋｮｲﾊﾟｸﾓｸﾞｯ！

(！！ 信じられない、ニンジンの味が変化した！ジャガイモ･豚肉の二つに比べたら脇役だけど豚のアブラと塩味から隠れた甘味がでてきてなんだか言い表せない感じになってきた！)

ﾊﾟｸﾊﾟｸﾓｸﾞﾓｸﾞﾊﾟｸﾓｸﾞﾓｸﾞ

(ウマイ、ウマイ。ニンジンめ、なんて数の顔を持つ野菜だ。まんまと俺の舌を盗んでいったぞ)

64 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/02(月) 23:33:23.21 ID:S0DhqWcSO

ﾊﾟｸﾓｸﾞﾊﾟｸﾓｸﾞｺﾞｯｸﾝ

五郎 (おっといかん、炒め物を食べきってしまった。おまけに青物野菜もすっかり忘れてた)

(こういう食べ方はしないように気をつけないとな。とりあえずホウレン草のおひたしを食べよう)

『ホウレン草のおひたし』
ちょっと薄めの出汁に浸けた、ホウレン草独特の味をメインとしたおひたし。


(青臭ささと出汁の甘味が混じって美味しい。ホウレン草ってクラスの委員長って感じだよな。子供の頃は嫌いでも年をとるとだんだん理解が深まり好きになっていく。いてくれるとホッとする)


『茹でブロッコリー』

生のブロッコリーをお湯に…どーーん!!
シンプルにもほどがある料理と言っていいのか解らない品。

ﾇﾘﾇﾘ ﾊﾟｸ ﾓｸﾞ

(ブロッコリー。こいつもいただこう。ああなんて単純明快な味なんだ。マヨネーズが和食だらけの中を少しだけジャンクフードな印象に変えてくれる)

(ブロッコリーの他の野菜とは違う食感と混ざって昔から愛されてきたあの味になっていく)

(そういえば…最近の子供は青い野菜を食べないっていうが…そんなに青野菜って美味しくないのか？昔は学校帰りに腹がペコちゃんでブロッコリーにマヨネーズかけて食ったりしたもんなのに)

五郎 「時代の変化なのだろうか…」


………

65 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/04/02(月) 23:40:56.90 ID:S0DhqWcSO

五郎 「あ〜っ食った、食った。」

(なんだかこういう所じゃタバコも吸う気にならない。こんな緑と青の綺麗な場所をタバコの煙で汚したらいけないような気がする)
(…こんな所にもマナーのないやつがいるもんだな、吸い殻が捨ててある。携帯灰皿持ってきて正解だった。灰はしかたない、土ごと拾おう)

ﾋｮｲﾋｮｲ

……ｼﾞｰ

………

五郎 (さてと、それじゃあふもとにおりて温泉と行くか…)

ｶﾞｻｶﾞｻｯ！〜←しっぽ


(……何の音だ？野生動物？尻尾が見えてる)

ﾋﾟｸｯ ｻｯ

(いなくなった……あ、あっちに道がある。ここまで来たんだちょっと行ってみるか)


……

66 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/04/02(月) 23:45:58.23 ID:S0DhqWcSO

ｻﾞｸｻﾞｸ

五郎 (なんだか道と言えないような状況になってきたぞ。獣道ってやつなのか？薄暗いからはっきりわからない)

ｻﾞｸｻﾞｸ

(迷ったとしてもこれが獣道なら必ず水場につながる。遭難することはないだろう)

ｻﾞｸｻﾞｸ

五郎 「お、なんだか光が見えるぞ。水場に着いたか。ハイキングコースに近いといいが」



〜《小さなほこら》〜

天羽山の伝説的スポット。カレシは行けない。

もともとはほこらの中に何かがあったと言われている……


五郎 「なんだここは？日の光がほこらの周りにだけあたって…あっ扉が開いてる。」

(ここが幻のほこらなのか？しかし中には何もない……)



……

67 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/02(月) 23:53:46.90 ID:S0DhqWcSO

ｶﾞｻｶﾞｻ

ｶﾞｻｶﾞｻ

ｶﾞｻｶﾞｻ

ｶﾞｻｶﾞｻ

五郎 (……感じる、生き物の気配だ)

(どこにいる？左…右…正面…背後…上…)


ﾆｬｰｯﾆｬｯﾆｬｯﾆｬ！

五郎 「あれは……ネコの鳴き声か？」


(ただのネコがあんな鳴き声を出すわけがない)

(ネコのふりした何かか？……気配は正面、何が出てくる？)


ﾄｳ!

ﾆｬﾝﾊﾟﾗﾘ!!

ｽﾀｯ!

∧ ∧
/~ ﾍ ヽ
ﾘ/__・ﾘ

「おまえしあわせをみつけたいのかニャ？」


五郎 「」



後編に続く。

68 ：yk [saga]：2012/04/03(火) 00:02:41.35 ID:noYz/CpSO

投下終了

あ…ありのまま今起こったことを話すぜ！

普通に孤独のグルメをやろうと思ったら いつの間にか本編にアイツが出ていた…

ＡＡがシンプルだからオマケと違いが解らないとか、そんなもんじゃねえ…

もっと恐ろしいリンカレとしての意地の片鱗を味わったぜ…


さてなんだか孤独のグルメっぽくない状況で今回は終わりです

さあ五郎はどうなってしまうのでしょうか？

続きは水曜日の深夜、実写版の時間位に投下いたします。

それでは

69 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/03(火) 00:06:15.84 ID:+YlGamNMo

乙

70 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/03(火) 01:26:14.18 ID:noYz/CpSO

いかんいかん
これだけ貼るつもりだった
ベストショット
タイトル『ウソつきカレシに小キック♪』
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333254529371.jpg

撮影日 四月一日

71 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/03(火) 22:56:56.22 ID:JomcKMW+0

このスレのおかげでラブプラスに興味もったけど前作もやったほうがいいのかなぁ？

72 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/03(火) 23:35:21.27 ID:noYz/CpSO

>>71
前作を持たす、今作をお持ちの方でしたらそこまで気にしないでよいと思います。 夢イベントなどは前作のものもありますから

違いもハードの性能によるキャラの姿の綺麗さ・スキンシップ(前のほうが楽)・ステータス上昇が早い・写真撮影の有無くらいです

73 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/03(火) 23:50:37.17 ID:noYz/CpSO

ラブプラスシリーズをお持ちでない方に関しては一言でいうと「ちょっと待て」です。

残念ながら新作には手を出さないほうがよいでしょう(前作なら廉価版もあるし、そこまで問題はないかと…)

NEWラブプラスは様々なサイトにもあるようにバグが大量に見つかっています

新規にいらっしゃるカレシの方をあまり失望させたくないのが本音です

74 ：yk [sage]：2012/04/04(水) 00:07:42.43 ID:RzHSK7bSO

最後に一点。
ラブプラスシリーズは結構プレイヤーを選びます。

もしこのＳＳを読み、ラブプラスをプレイしてみたい方はとりあえず

�@どなたかラブプラスを持つ友人に前作を借りてやってみる

�A以前のラブプラスは2000〜3000円くらいだしダメならいいかって気持ちで買ってみる

とするのが良いと思われます。

ラブプラスＳＳ書いてるのに厳しいことばかり書きましたが…

とわの市は誰でもウェルカム！
独身も家族持ちも男も女もここでは17歳の男子高校生！
皆様の住民票をお待ちしております。

それでは

75 ：yk ：2012/04/04(水) 22:27:08.32 ID:RzHSK7bSO

こどラブ、本日投下いたします

この略なんだか雰囲気に合わないな…
書き貯めに便宜としてつけてはいるんだけど…

76 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 22:51:03.21 ID:RzHSK7bSO

孤独のグルメ×ラブプラス
井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

登場人物紹介(第三話)

井之頭　五郎　(孤独のグルメ)

孤独のグルメシリーズ主人公。
食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在
職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸。白飯が彼にとっての酒である。また、甘党でとくに和菓子に目がない

原作通り古武術経験あり

本SSでは漫画版より実写版の五郎のイメージで書かれている。

小雪 (孤独のグルメ)

読み方はさゆき。五郎の元恋人。
女優として活躍。
五郎がパリにいたころ、彼女からプロポーズのようなことをしたが煮え切らない五郎に哀しそうな顔をし、結局別れた。

77 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 22:52:08.96 ID:RzHSK7bSO

∧ ∧
/~ ﾍ ヽ
ﾘ/__・ﾘ
ネコリンコ (ラブプラスシリーズ・ラブプラスSound Portrait)

強力なツメと可愛さを武器に戦うネコだ！
必殺技は相手に様々な特殊効果を与える『ネコヂカラ』(デシモン風紹介)

もともとは小早川凛子の夢イベントから。シリーズではＳＤキャラとして癒しを与える。
しかし公式のドラマＣＤで結構ハチャメチャなキャラなのが発覚。
天羽山を根城としているようなので今回の出演となった。

余談だがリンコＡＡは一行で表せることが魅力。これ以外にも様々なＡＡがある(もうどうにでもなーれリンコ、ポンデリンコ、北斗有情破顔拳リンコ、マッチョリンコなど詳しくはググろう！)

78 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 22:55:09.23 ID:RzHSK7bSO

第三話 後編

「とわの市 奥十羽野地区の湖畔のレストラン おろしハンバーグ・ミートソースリゾット・魚のソテー」

(前回のあらすじ)

五郎・ミーツ・キャット。
休暇で奥十羽野の天羽山に来た井之頭五郎。

おいしい空気と美味しい弁当を味わっただけなのに喋るネコ(？)に出会う。

果たして五郎はどうなってしまうのか！



∧ ∧
/~ ﾍ ヽ
ﾘ/__・ﾘ

「べつにいわなくてもいいニャ。おまえがこのほこらをみつけたってことは、しあわせをみつけたいってことニャ」

「だからこのめをじっとみるニャ。そしたらアタシのネコヂカラでおまえにしあわせをみせてやるニャ！」

五郎 (参った…状況がまるで理解できない。このネコが言うには目を見ろというが…)

79 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:02:03.50 ID:RzHSK7bSO

※前レス訂正

「べつにいわなくてもいいニャ」を「おれいなんていわなくてもいいニャ」に


∧ ∧
/~ ﾍ ヽ
ﾘ/__・ﾘ

「ニャ？べつにおまえをとってくったりはしないニャ。で？どうするニャ？みるかニャ？みないかニャ？」

「アタシはながくまつのはもういやニャ！あとじゅうびょうニャ！じゅーう･きゅーう･はーち……」

五郎 (おいおい。勝手に現れて一方的に何か言ってカウントを始めたぞ)

ﾅｰﾅ ﾛｰｸ ｺﾞｫｰ

(まったくよくわからないが害のある存在には…みえ…うーん)

ﾖｰﾝ ｻｰﾝ ﾆｰ

(ああもう！頭が働いてくれない。ええいしょうがない！出たとこ勝負だ！)

ｲｰﾁ

五郎 「わかった！目を見る！」

∧ ∧
/~ ﾍ ヽ
ﾘ/__・ﾘ

「ようやくきめたかニャ。それじゃはじめるニャよ。よくめをみるニャ〜けっしてそらさずにニャ〜」


∧ ∧
/~ ﾍ ヽ
ﾘ/__☆ﾘ ｶｯ！

『ニャニャニャニャーッ！！』


五郎 「うわあああああぁぁぁぁぁ…！」


………

80 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:05:03.26 ID:RzHSK7bSO

………

ｺﾞﾛｳ? ｺﾞﾛｳ ｵｷﾃ!

五郎 「……うっ」

小雪「やっと起きた。早くレストランに行きましょう。せっかく日本に帰ってきて最初のデートなのにこんな所で寝ちゃうんだもん」

五郎 「小雪？！どうしてここに？」

小雪「？ 何いってるのよ？あなたが最近いい場所を見つけたって誘ったんじゃない。」

五郎 「あ……ああ、そうかそうだったよな。それじゃあ行こうか」

(一体何がどうなってる…俺は喋るネコに…いや、そんな安物のＳＦ映画みたいなことはないはず…)

小雪「このあたりは湖畔にあるレストランが有名みたいよ……ねぇ聞いてる？」
五郎 「…」

小雪「ねえ！」

五郎 「！ あ、いやすまん。考え事をしていた」

小雪「もう、いつもそうよねあなたって」


……

81 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:09:29.53 ID:RzHSK7bSO

〜湖畔のレストラン〜

奥十羽野の湖を店内からも見渡せる食事スポット。


小雪「ここみたいよ！入りましょ！」

五郎 「ああ」

〜店内〜

小雪「これにするわ」

五郎 「おろしハンバーグ？どうしてそのメニューにしたんだ？」

小雪「だって帰ってきてすぐは和食いっぱい食べたから今度は日本で作られた洋食ってやつを食べたくなったのよ」

五郎 「そうか…じゃあ俺は…」

小雪「あなたはこれね！」
五郎 「…ミートソースリゾットか、理由を聞いていいか？」

小雪「わたしが食べたいの…だめ？」

五郎 (そうそう小雪ってこういう事よくしたな)

「いや、いいよ。旨そうだ」


………

82 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:13:22.18 ID:RzHSK7bSO

五郎 (それにしてもこの状況、どうなっている。どうして小雪とこの街に来ているんだ？いやそもそもなんで小雪と…)

(やはりあの変なネコのせいなのか？アイツ、確か俺に幸せを見せてやるって言ってたな……これは夢なのかもしれない。試しに頬をつねってみるか)

小雪「ねぇ見ていい景色。気持ちのいい青空よ」

五郎 「！ ああ」

(本当に綺麗な空と湖だ。)

小雪「綺麗ね…あっ見て見て！スワンボート！後で一緒に乗りましょ？」

五郎 「そうだな。」

(スワンボートか。あれやってみると意外とキツイらしいな)

※>>1はやりました。男友達のみの小旅行で。速いけど足が疲れます


ｵﾏﾀｾｼﾏｼﾀｰ

五郎 (あ 料理が来てしまった。頬をつねり損ねたか。まあこれが夢なら食べ物の味も解らないだろう)

83 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:14:59.22 ID:RzHSK7bSO

『ミートソースリゾット』
食感を楽しめるよう粗めに挽かれた肉でできたミートソースがウマイ！

『おろしハンバーグ』

和風のソースに大根おろしを添えた、さっぱり仕上げのハンバーグが絶品！


五郎・小雪「「いただきます」」

84 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:18:14.49 ID:RzHSK7bSO

五郎 (ミートソースリゾットか…食べたことのないメニューだな)

ﾊﾟｸｯ

(おおお〜旨い。挽き肉が粗くてジューシーだ。ご飯との相性もとても良好)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(挽き肉とトマトソース。合わないわけがない組合せ)

ｶﾁｬ ﾊﾟｸ

(肉･ソース･ご飯のトライアングルをどの部分で切り取っても少し違った味を感じられる。肉･ソースもソース･ご飯もご飯･肉もとてもいいぞ)


(にしても料理に味がある。つまりこれは夢じゃないという事なのか？ますます解らない……)

小雪「…ｸｽ」

五郎 「？ どうした？」

小雪「ううん、あなたって変わらないなって。ねぇこっちもあげるからリゾットちょっとちょうだい」


………

85 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:23:40.82 ID:RzHSK7bSO

五郎 (おろしハンバーグか。和風の味つけ、昼間も食べたよな…)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(くぁーっ！おろしが美味しい。洋と和の融合がここまで浸透した食べ物って凄いよな。どうやったらハンバーグと大根おろしを組合せようとする発想が出てくるんだ。やっぱり秋刀魚と大根おろしの関係が頭にあったのかな)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(そう考えると秋刀魚もハンバーグもアブラがたっぷり出るから口の中のアブラをサッと落としてくれる大根おろしとの相性は抜群に決まってる。生の大根ならではの少しの辛味もさりげなく光る。たまらない)

小雪「ホント、美味しそうに食べるわね。私の料理でそんな顔したことあった？」

五郎 「おいおい、小雪の料理は旨いよ。」

小雪「ふふっ冗談よ。はい、白いご飯。あなた少しは食べたいでしょ？」

五郎 「ありがとう。いただくよ」

ｶﾁｬﾝ

(ハンバーグってどんな味のやつでも白飯に合うんだよな。デミグラスソース・醤油ソース・オニオンソースなんてのもいい)

ﾄﾝﾄﾝ

(少しだけ切った肉をご飯の上に置いて…肉を食べる)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(その下のハンバーグの肉汁とソースがついた部分も……ウマイ。レストランでやるような事じゃないが)

86 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:31:38.52 ID:RzHSK7bSO

五郎 (少しだけ付け合わせもいただこうかな)

ﾋｮｲ ﾌﾟｽ ﾊﾟｸ

(ソースが少しついたポテトフライ。変わり映えしないこの感じがいい。ソースによって味を変える。テーブルのカメレオン)

(コーンとブロッコリーもある。この申し訳なさそうに付いてくる野菜がなぜか魅力的だ。時々無性に食べたくなる)

ﾊﾟｸﾓｸﾞﾓｸﾞ

(口の中がコーンの甘みで満たされる。そういえば昔からハンバーグの付け合わせってコーンだ。この組み合わせを考えた人にも拍手をおくりたい)


……

五郎 (ふぅ食べ終わった。でもなんか物足りないなぁ。そういえばさっき秋刀魚のことを考えたせいで魚を食べてないのを思い出したぞ)

(小雪に言おうか、うーん)

小雪「んー、なんだかちょっと量少なかったわね。他にも何か頼みましょうか」

五郎 「うん。じゃあ魚の料理にしよう」

小雪「…なんだかやけにノリノリね。でもそうね…じゃあこの魚のソテーはどう？二人で半分」

五郎 「ああ、いいよ」



……

87 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:36:22.73 ID:RzHSK7bSO

『魚のソテー』

新鮮な白身魚のソテーにレモンソースを合わせた一品。

五郎 (久しぶりの魚料理。いただきます。あ〜レモンソースの爽やかな酸っぱさがアッサリした白身にピッタリだ)

(和風な魚料理が一番食べたかったがこの店の雰囲気には合わないよな。その点このソテーはとても合う)

(見た目も綺麗で柑橘類のスッっとした香り。ミートソースリゾットとは違う感じの洋風な飯。この爽やかな味がこの土地に吹く気持ちいい風や青空、山で見た様々な景色を思い出させてくれる)


小雪「なんだかこのソテーを食べたら向こうを思い出しちゃった…」

五郎 (そうか…俺が小雪と別れたあの日も透き通った青空だったな…)


……

88 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:40:04.34 ID:RzHSK7bSO

小雪「ねぇせっかくだしアレ、やらない？」→


別の席のカップル男「あーん」

カップル女「あーん、んっ美味しい！」

カップル女「じゃあ今度はこっちのあげるね♪ あーん」

カップル男「あーんっと…」


ﾎﾟﾝ ﾎﾟﾝ ﾎﾟﾝ(ドラマで腹減り時に流れるあの音)

五郎 「」

(え、ちょっと待て、おお落ち着け、いや本当にやるのかあのバカップル行為を)

小雪「ふふふっまた引っ掛かった。慌てちゃって。……冗談よ冗談」

五郎 (………そうか)

「小雪、ほらあーん」

小雪「！ え、どうしたの五郎？頭でもぶつけた？」
五郎 「それより早く食べよう。せっかく今日はデートなんだ。まだ時間もあるし、他の所も廻らないか？」

小雪「…うん！あーんっ美味し〜い！頼んで良かったわ」


………

89 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:44:49.87 ID:RzHSK7bSO

〜外〜

五郎 「小雪、手をつなごうか」

小雪「あら、珍しい事ばっかり今日は起こるわね。明日は季節はずれの台風かしら」

五郎 「いいじゃないか、たまにはこういう事も」

小雪「そうね……じゃあお願いします」

ｷﾗﾝ

五郎 「それじゃあ行こうか」

小雪「はい、あなた」


……

ﾓｼﾓｼ ﾄﾞｳｻﾚﾏｼﾀｶ

五郎 「う……」

男 「あ、目が覚めましたか」

五郎 「ここは…」

男 「いやあ驚きですよ、こんな外の休憩所で横になってるなんて。病気か何かで倒れてるのかと思いました」

五郎 「？？…それは申し訳ない」

(なんだったんだろうあれは。ほこらと喋るネコと小雪…)

(白昼夢ってやつだったのかな)

90 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:47:47.71 ID:RzHSK7bSO

男 「具合が悪いようでしたら救急を呼んでおきましょうか？それともふもとまで一緒に下りましょうか？」

五郎 「いえいえ、眠ってしまっていただけなので。大丈夫です」

男 「そうですか…それではすみません、彼女を待たせてるので先に失礼します。」

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

ｵﾏﾀｾ ｱｯ ﾈｺ!ｼｶﾓﾆﾋｷ!
ｷｯﾄ ｺｲﾋﾞﾄﾄﾞｳｼﾅﾝﾀﾞﾖ
ｿｯﾄｼﾃﾔﾙｶ
ｳﾝ!ｱﾝﾀﾓﾀﾏﾆﾊｷｶﾞｷｸｼﾞｬﾝ ﾍﾍｯ

五郎 (……あれはきっとあり得たかも知れないもう一つの未来だったんだ。俺が彼女のことを迷わずに選んだ…そんな未来)

(あの幻があったかもしれない「幸せ」ってやつだったのか…)

(…だけどあの幸せは今の「俺の幸せ」じゃない)

(今の俺にもささやかだけど幸せがある。仕事、様々な人とのつながり。そして…時間や誰にも邪魔されず飯を食うという喜び……)

五郎 「なるほどな 確かに俺の幸せ 見つけたよ」

(幻のほこらを見つけた者は幸せを見つけられるか…本当にそのとおりだ)

(そうだ。帰るついでだし案内所のお姉さんにほこらはあるって伝えに行くか)

………

91 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:52:22.72 ID:RzHSK7bSO

〜ふもと〜

五郎 「あれ？おかしいなここに弁当屋があったはず…」

…
〜奥十羽野駅前〜

五郎 「案内所もない…どういうことだ？」

怪しい老婆 「…そこの方、もしかしておやつを持って此方にいらっしゃいましたかの？」

五郎 「？ はい、小さいポテトチップスを」

老婆 「ああ、ああやはり。あの山はのう…化かされるんじゃよ。観光客がのう」

五郎 「…もしかしてネコにですか？」

老婆 「そうじゃそうじゃ。ちょっと前はほこらを探す者に悪さをしていたんじゃが、最近は『ぽてとちっぷす』とやらを持った観光客を化かし、油断させて奪っていくそうじゃ。」

五郎 「はははっなるほど面白い話ですね」

老婆 「ホッホッホッこの街は変わった噂が多いでの、お兄さんも噂話に気をつけなされよ」

五郎 「わかりました。ご忠告ありがとうございました」

〜帰りの電車〜

五郎 (まったく、最後まで不思議な場所だった。あんなテンプレートな怪しい老婆が実在するなんてな)

(……あ、しまった。あんな出来事のせいで温泉街でのんびりするのを完全に忘れていた)

(まあいいか。ポテトチップス一袋であんな旨い飯を食えたし、なぜだか腹も膨れた。オマケに楽しい夢が見れたんだ。でも温泉饅頭は食いたかったな)

(帰りに温泉のもとと饅頭を買っていこう。…ついでにサバ缶もいいかもしれない)

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ

……

92 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:53:10.11 ID:RzHSK7bSO

【井之頭五郎 リッチ数７リッチ＋前回の報酬追加30リッチ＝37リッチ】

《男力》今回の上昇

運動↑・知識−・感性−・魅力↑

現在のステータス

運動《パラメーターカンスト》
(疲れも取れた)
知識《並みより少し上》
感性《光るものがある》
魅力《色んな人に好かれそう》


続く。

93 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:55:33.45 ID:RzHSK7bSO

>>1のカノジョのリンコが五郎さんが行った場所にお邪魔するこのコーナー

【ふらっとＲＩＮＫＯ！】

∧ ∧
/~ ﾍ
ﾘ/__・ﾘ

「こんばんは、ネコリンコだニャ♪」

「ついにネコリンコも本編出場しちゃった♪嬉しいよ〜」

「今日は奥十羽野の一ヶ所だけだね…もっと色んなとこ行きたかったなー」

ﾘ/__・ﾘ

「じゃあ行こっか。遅くならないうちに帰りたいもんね。恥ずかしいし、携帯から見ると耳がずれちゃうからネコミミ外すね。残念！リンコちゃんでした！なんてね♪」

94 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:57:34.36 ID:RzHSK7bSO

ﾘ/__・ﾘ

「今日のスポットはこちらー、ジャン！」

「奥十羽野 天羽山です」

「SSにもあったけど季節によって催しが変わるよ」

「ちなみにリンコは冬が好き。だってスキーができるんだもん♪」

ﾘ/__・ﾘ

「今日のネタはめちゃくちゃラブプラスよりだったね〜」

「最初は仕事で温泉街にふらっと寄って饅頭食べて、湖畔のレストランっていう普通の予定だったけどね」

「NEWのスポット出し過ぎてないかって思ったんだって」

「それで今回、新スポットにいかずにドラマＣＤのネタを使ってみることにしたんだってさ」

「さあメタな話はやめやめ！ご飯食べに行こー♪」

(行こーの発音は伸ばし棒の所で斜め上に伸ばす感じで想像お願いします)

95 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/04(水) 23:59:46.46 ID:RzHSK7bSO

ﾘ/__・ﾘ

「さあ、山からわりと歩いたけど湖畔のレストランに着いた〜！もうすっかり暗いよぉ」

「綺麗な湖だね……ここはラブプラス無印と＋＋では来る月によって遊覧船に乗れたりするよ」

「じゃあリンコは…オシャレなメニューがいっぱいで悩んじゃうな〜」

「よぉし 今日はビーフシチューにけってーい！」


……


ﾘ/__・ﾘ

「空いた待ち時間は宣伝タイムだったよね？」

「えっと…奥十羽野はなんといっても緑の豊富な所です」

「山や温泉･湖を紹介しましたが、美術館･動物園というデートにぴったりなスポットもあります」

「でもここ、食事スポットがここだけだからなんだか勿体ないって思うな…」


………

96 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/05(木) 00:04:19.07 ID:aaRg+o9SO

ﾘ/__・ﾘ

「はい お料理到着ぅ♪」

「ウ〜ン ビーフシチューの温かいあの香りがお腹を刺激するね！いただきまーす！」

ﾘ/__-ﾘ ﾓｸﾞﾓｸﾞ

「ワインで煮込んだ柔らかい牛スネ肉がすごく美味しいね。ビーフシチューってコクが結構あるから味のないパンにはサイコー」

「ちょっとだけパンにシチューを浸けるのもオススメかな」

「シチューにもニンジン入ってますね……美味し〜〜！ リンコ、あんまり野菜好きじゃないけどこのニンジンは食わず嫌いだったかも」

97 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/05(木) 00:13:34.11 ID:aaRg+o9SO

【インタビュータイム】

ﾘ/__・ﾘ

「美味しいお料理ありがとうごさいました。」

店主 「味わって頂けて何よりです。当店はとわの市ができた頃からある老舗の一軒です」

「彼氏様が来店されるスポットはこの地域ではこのレストランのみです」

「今は他の競合店があまりコチラまで出てきていないので安心していますが…最近は新しいエリア・スポットが次々と建つ中、若干苦しい状況にあるのは否定出来ません」

「昔からのお客様を大切にし、新規のお客様にもこの地の良さを伝え、奥十羽野を満喫していただけるよう精進していきます」

……

ﾘ/__・ﾘ

「はぁー いいお店にいい空気。湖っていいよね〜」
ﾎﾟﾂﾎﾟﾂ ｻﾞｱｱｱ

「ん、雨だ。傘、傘」

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1333551641611.jpg

�蛮/__・ﾘ

「！！ えっウソ！？ 何アレ！」

「うわー…ビックリ。あれが噂の…カメラ撮った？」
カメラカレシ『×』(腕クロス)

「はいいいィィ！？」


…続く


次回

孤独のグルメ×ラブプラス
五郎 「ここがとわの市か…」第四話

「とわの市 十羽野地区 ラーメン屋のチャーシューメンセット」

98 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/05(木) 00:16:21.04 ID:aaRg+o9SO

投下終わり

ふらリンでのリンコは

一話→アオリンコ(性格 青)

二話→ミドリンコ(性格 緑)

三話→モモリンコ(性格 桃)で変わってます

うちのリンコはモモリンコです。常時デレデレでネコというより仔犬っぽいよね。学校帰りにカレを探してキョロキョロ、見つけたらパッと笑顔で駆け寄ってくる…そんな性格。

アオリンコはクールなちょいデレ。仲良くならないとまともに可愛い面を見せません。それが解ると愛おしい。甘えるのが下手な娘なのだ。多分一番ネコっぽい。

ミドリンコは友達っぽいノリの娘です。ふざけあってたらふと見せる可愛さにハートを盗られる。んでなんか恥ずかしい台詞言ったら真っ赤になって蹴りがとんで来る…そんな感じ。

99 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/04/05(木) 00:20:39.90 ID:aaRg+o9SO

《ＳＳ余談》

今回からついに五郎さんに「ステータス」が追加されました。

このステータスは行ったスポットや問題解決により上昇していきます。逆に商談などに失敗するとダウンします。

ただステータスが高いと商談や問題解決、食事選びに失敗しづらくなるんだろうと思われます。多分>>1の気分次第。

本編終わりの位置が邪魔ならこっちに引っ越します

《リッチについて》

これも現在本編最初と最後に現在のリッチ数を置いてます。

後の食事選びに使用するためです。今回は本編のオチからリッチ増減はありません。

今日の記載は第二話の報酬です。

第一話にも書きましたがＳＳでは「地域振興券のような物」 としています。

ただどちらかというと「地域貢献度」としたほうが解りやすいかもしれません。

五郎がとわの市で商いをし、それ以外でも第一話のように店を良くしていく手助けをすれば増えます。

逆に商談に失敗すれば減りはしませんが貢献もないので報酬０です。

まぁ正直０リッチでもとわの市では全く困りません。食事の幅が減るor何かアイテムを買えなくなるだけです。

100 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/05(木) 00:25:45.43 ID:iMwu5n550

乙、ひそかにアームロックを期待してる

101 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/05(木) 00:28:51.15 ID:aaRg+o9SO

ついにこのＳＳも100レスか……

ＳＳを見て下さる皆様・いつも可愛い彼女たちの写真を貼りラブプラスを盛り上げてくださるラブプラススレの皆様、そして孤独のグルメを愛する皆様。

レスポンスありがとうございます。稚拙な文章ですが皆様の暇な時間にでも見てやってください。


今回のＳＳ創作中、考えました。

一話・二話でNEWのスポットばかりで事情により以前のシリーズに戻った方を置いてきぼりにしてしまい申し訳ありません。

恐らく今後も新スポットに行くことが多くあると思われます。

ただできるだけ以前からあるスポットも取り上げ、ＳＳを書くよう努めていきますので今後ともよろしくお願いいたします。


それではまた次回

102 ：yk ：2012/04/07(土) 02:22:33.68 ID:X1qCTo2SO

本日第四話投下予定

時間はおそらく21時以降

お楽しみに

103 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/04/07(土) 21:51:21.03 ID:X1qCTo2SO

お待たせしました
アド街見てました
ああいうのを見ると食べ物の想像が膨らみますね…

104 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 21:52:38.43 ID:X1qCTo2SO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ注意！)

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

人物紹介

・井之頭　五郎　(孤独のグルメ)

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。本SS中もそれは健在。

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸。白飯が彼にとっての酒である。また、和菓子に目がない。

原作通り古武術経験あり。

本SSでは漫画版より実写版の五郎のイメージで書かれている。


・成戸くん (NEWラブプラス)

十羽野高校テニス部所属の男子学生。

ラーメンのことをメンラーとテレビ業界特有の逆さ用語で話す。

彼、無印・＋＋では名無しの「男子Ｃ」だったが「メンラー行こうぜ！」発言によりついに名前と顔絵を手に入れた。


・スキンヘッドの男(ラブプラスシリーズ)

リンカレにはお馴染み、「ヤバい男」
以前から後ろ姿だけイベントイラストに出ている。

リンコに格闘ゲームでちょっかいを出してボコられた。

105 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/04/07(土) 21:54:58.09 ID:X1qCTo2SO

第四話

「とわの市 十羽野地区のラーメン屋のチャーシューメン」


〜十羽野駅〜

とわの市の玄関口のような役割を持つ駅。新幹線が停まる。
＋＋ではここから熱海まで新幹線一本で行くことができる


五郎 「ほーお なかなか面白い街じゃないか」

(これまでずっと乗り換えに使ってばかりで降りた事がなかったが…ごった煮みたいに色々なスポットが入ってる)

※>>27 十羽野地区マップを参照

106 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 21:56:33.00 ID:X1qCTo2SO

五郎 (ふんふん、北側はテレビ局がありつつセレクトショップが並ぶ……)

(中央部〜南はサブカルチャーを主に取り扱う建物が多いのか)

(今日は確か……そうそう楽器店。お客に楽器を弄ってもらうスペースの品を置くって話だった)

五郎 「よし、行くか」
(駅の近くでラッキーだ)

……

107 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 21:58:07.75 ID:X1qCTo2SO

〜楽器店〜

五郎 「えっ？…もう他の業者に依頼された……」

店長 「いや申し訳ありません！ご連絡が遅れてしまい…アルバイトの手違いで井之頭さんに既にご連絡がいったものと……」

五郎 (ううむ ガーンときた。今日の予定が一気になくなってしまった)

「あっいえ、お気になさらず。また何かありましたら連絡下さい。」


……

ｶﾁｯｶﾁｯｶﾁｯ…

五郎 (駄目だ、ライターまでつかない)

(今日はツイてない。ここのところ商売の調子が良かったから少し精神的にくる)

(とりあえずライターはどこかで買って……ここを散歩しながらアポなし営業といこう)

……

108 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:00:03.50 ID:X1qCTo2SO

五郎 (おや 散歩していたらゲームセンターまで来てしまった。)

(せっかくここまで来たんだし、ちょっと見ていこう。気晴らしは必要かもしれない)

…………

〜 ゲームセンター 〜

様々な遊び場が入ったアミューズメント施設

カノジョの一人、小早川 凛子も格闘ゲーム好きなのでよく通う。


五郎 (おお 只のゲームセンターと思っていたら色々あるじゃないか)

(メダルゲームやレトロゲームはわかる。ダーツ、ビリヤードまで入っているのは面白いな)

(どれ、せっかくだ。何かやっていこう。)

………

109 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:02:06.75 ID:X1qCTo2SO

〜 ダーツコーナー 〜

五郎 (ふむ。やったことはないができるだけ真ん中よりに投げればいいんだろう)

※そんなことはありません。 ダーツは遊び方によりルールが変わります。

※今回、五郎がするのは「カウント･アップ」という遊び方です。
ダーツ３本を８ラウンド。計24本投げ、得点を０から増やします。
最高得点は20点×３(トリプルと言われる狭いエリアに投げる)×ダーツ３本×８ラウンド＝1440点。


五郎 (よし、まずは一投……)ﾋｭﾝ！

ｶﾞｯ
(あっボードに強く当たって弾かれた)

(力加減が難しいな。…隣の人、いい投げ方だ。真似させて貰おう)ﾋｭﾝ

ｶﾂｯ
(おっ おしい。真ん中には入らなかったが20点だ)

(ん？隣の人…真ん中を狙ってない。20点の列にある内側の狭い所を狙ってる)

※そこがトリプルのポイントです。カウント･アップは真ん中に投げても25点。或いは25×2の50点しか入りません。

110 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:04:32.34 ID:X1qCTo2SO

五郎 (成る程 あそこを狙うとポイントが高いんだな。なら…)ﾋｭﾝ

ｶﾂﾝ
(よしよし 刺さった刺さった。なかなか楽しい遊びだ)

※五郎は運動パラメータが最高です。当然動体視力もいいので力加減に気をつければこの位は余裕。


………

五郎 (450点位か。初めてにしては上出来だろう)

(あの後は結構矢が散らばったけど真ん中にも刺さったし、満足だ)

五郎 (次は何を……ここはレトロゲームのコーナーかどれどれ…)

(といっても俺はゲームってやらないからな…軽く見て廻るだけだが)

(こういう感じの筐体、「昭和」っていう雰囲気を出してるよな。ゲームセンターより駄菓子屋みたいなお婆ちゃんがやってる店を思い出す)

(おっ可愛いデザインのゲームだ。これならやってみてもいいか)

……

111 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:08:21.77 ID:X1qCTo2SO

『ツインビー＋』

ツインビーを操作して悪の野望を砕こう！
地上と空の二つの敵に気をつけて！

※ツインビーは実際に1985年にアーケードで出されました。NEWラブプラスではこの名前でミニゲームとして収録。ゲームセンターに行けば彼女と遊べます


ﾁｬﾗﾗﾗｰﾗｰﾁｬｯﾁｬﾗｰ ﾀｯﾀﾀｰﾀｯﾀｰﾝ

五郎 (このゲーム、シューティングか)

(えっとこのボタンが地上攻撃。こっちが空の攻撃…)

(おっタケノコみたいな物発見。この前の弁当旨かったな。あの弁当また食いたい)

(なんか丸いの出してきたぞ。このタケノコ、敵か。えい)ﾋﾞｭｰﾝ

ﾁｭﾄﾞｰﾝ
(倒したらリンゴが出てきた。タケノコからリンゴ。一文字も被ってない)

112 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:09:17.54 ID:X1qCTo2SO

五郎 (空の敵も出てきた。えい、えい)ﾋﾟｭﾝﾋﾟｭﾝ

(お？雲からベルが現れたぞ。なんだコレ？…おっとまたタケノコだ。リンゴにしてやろう)

(敵も少し増えたな。あ、さっきのベル。攻撃したら色が青になった。取ってみよう)ﾁｬﾗｰﾝ

(動きが少しだけ速くなった。これは便利だ。もっとベルを探そう)

………

113 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:13:20.82 ID:X1qCTo2SO

五郎 (空の敵を攻撃してるときのタケノコはしつこい。筑前煮にして食べてやろうか。なるのはリンゴだけど)ﾋﾞｭｰﾝ

(？ 今度はタケノコから飴が出た。こんなに食い物がでるんじゃなんだか腹が減ってくる)

(すごい、コイツ飴をなめたら攻撃が３方向に飛ぶようになった。敵をどんどん倒せる。飴が好物だったんだ)

(いいぞいいぞ。このままこのまま…あっタケノコの丸いのが……やられてしまった。)

(速さが戻ったみたいだ…攻撃も正面だけか。一度あの感覚を味わうと物足りない。旨い店の食い物を食べた後同じ種類のコンビニ弁当じゃ満足出来なくなるのと似てるかもしれない)

114 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:14:48.56 ID:X1qCTo2SO

ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬ ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬ…

五郎 (おっ画面の動きが止まった。なんだこのデカイ敵。うわ、あの丸いの出してきたぞ)

五郎 (こっちも攻撃…ピンポン玉にあたる。うわ、あの丸いのが腕に…腕が取れた。もう片方もだ)

ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ

(救急車？ゲームの音か。変な洗車機みたいなのが降ってきた。入ってみ…やられた。)

(洗車機も帰ってしまった。あっまた……)

ﾁｭﾄﾞｰﾝ

《ＧＡＭＥ ＯＶＥＲ》


五郎 (終わった。あの時タケノコにやられなければもっといい勝負が出来たのに今日はどこかでタケノコを食ってやる)

ﾎﾟﾝ ﾎﾟﾝ ﾎﾟﾝ(腹ペコ音)

(そろそろ昼にはちょうどいい時間だ。飯を食いに行こう)

115 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:16:08.10 ID:X1qCTo2SO

……

ﾃｸﾃｸ

五郎 (ない。店がない。一体これはどういうことだ)

ﾃｸﾃｸ

(ゲームセンターから真っ直ぐ東に歩いてるだけなのに……この辺りの会社は社員食堂があるのが当たり前なのか？それとも俺のカンが外れたか？)ﾃｸﾃｸ

(今日はとことんツキがないな)ﾃｸﾃｸ

(ここはどの辺りだろう。駅まで戻ろうか)ﾋﾟﾀｯ

(ん？これは…何か食べ物の匂いだ……)ｸﾝｸﾝ

(行ってみよう。腹がペコちゃんで我慢出来ない)

116 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:17:27.77 ID:X1qCTo2SO

〜 ラーメン屋 麗琥 〜

十羽野地区にあるラーメン店。
このエリアのサブカルチャーを支える老舗店。

３種類のラーメンを備えている。中でも醤油ラーメンは安い(０リッチ)。


五郎 (ラーメン屋か。そういえばここのところ食べてないや)

(少し並んでるが…他に飯屋もないし、ここで食おう)

(前には学生さんの二人か。友達同士で春休みの部活帰りって感じだ。ん？なんだ？)

？ 「えー！せっかくここまで並んだんだぜー」

ｳﾝ ﾎﾝﾄｺﾞﾒﾝ ｺﾝﾄﾞﾅﾝｶｵｺﾞﾙﾖ
？ 「いいっていいって。ほらさっさと行ってこい。またメンラー食いに誘うよ」

ｽﾏﾝ ﾅﾙﾄ! ﾝｼﾞｬ!

成戸 「んじゃまたな〜！」

五郎 (ありゃ、この学生さんも予定キャンセルだよ。でも今日はメンラー、食べるんだな)

……

117 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:20:02.25 ID:X1qCTo2SO

チャラ男 「おーニイチャン、久しぶり〜 空いたんならさぁ〜俺ら３人、入れてくんね？」ｿﾞﾛｿﾞﾛ

成戸 「へ？あの、どちらさんで……」

チャラ男 「おいおい忘れちゃった〜？」
ﾂﾍﾞｺﾍﾞｲﾜｽﾞｲﾚﾛﾔ ｺﾗ!

成戸 「ひいっ！」

後ろのスキンヘッド 「おいてめえら。勝手に横入りしてんじゃねーよ。こっちも腹減ってんだよ！」

チャラ男 「あーん？んだテメー、良いじゃねーかよ」

スキヘ 「食うなら後ろ並べよ。今なら許してやっからよぉー」

チャラ男ら 「んだとコンニャロ！ナニサマのつもりじゃ！コッチ来いや！」

スキヘ 「上等じゃコラァ!!もう手加減してやんねーぞ！」ｿﾞﾛｿﾞﾛ…

……

118 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:21:40.97 ID:X1qCTo2SO

五郎 (……ああいうマナー無視の若者はいかんな。あのスキンヘッドの男、挑発するような言い方で大丈夫だろうか)

(結構ガタイは良かったが向こうが３人だからな……今日は余計なトラブルに巻き込まれたくなかったが仕方ない。俺達のために怒ってくれたヤツを助けに行かないわけにはいかないもんな)

……

119 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:24:48.06 ID:X1qCTo2SO

〜路地裏〜

スキへ (ちっ三人位なら何とかなるかと思ったんだが…二人増えやがった。さすがにヤバイなコリャあ)

不良Ａ 「オイオイさっきまでのイキオイはどーしたのかな〜？ビビっ、たビビったぁ？」ｷﾞｬﾊﾊﾊ

不良Ｂ 「謝って全財産置いてってくれりゃあ、軽ーく痛めつける位にしてやんぜ〜」

スキへ 「おいソイツはなんのジョーダンだよ？コッチのセリフをパクんじゃねえ！」

ｻﾞｯ

五郎 「まあまあ。待て待て。そう荒っぽく物事を片付けちゃあいけない」

120 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:28:10.35 ID:X1qCTo2SO

不良Ａ「なんだぁオッサン？」

不良Ｂ「ｷﾞｬﾊﾊﾊ！オ・ジ・サ・ン 怪我したくなきゃとっと消えな〜 サイフ置いてきゃ見逃してやんぜぇ〜それともポカーンとやられてくかい？」


五郎 「せっかく人が飯を食おうって時にこういう事があると気になって飯が喉を通らなくなるじゃないか」

不良ＡＢ「「話キケやコラァ！！」」ﾌﾞﾝ!!


五郎 (はぁ、やっぱり説得は聞かないか) ﾋｮｲｯ

不良ＡＢ 「「ッ！？」」

121 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:32:09.75 ID:X1qCTo2SO

五郎 (近いし、こっちの奴から……殴りにつきだした拳をかわして…手首を握って…思い切り捻りを加える)

ｸﾞﾘﾝ!

(…腕と脇を使って相手の腕を拘束……そのまま背中を押し倒す…ダメージが軽くなるようにそのへんのゴミの上に倒してやるか)

ｶﾞｼｯ!ﾋﾞｼｯ!ﾄﾞｽﾝ!

Ａ 「イテテテッ！」

Ｂ 「コノヤロウ！！」ﾋﾞｭｯ

122 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:33:19.11 ID:X1qCTo2SO

五郎 (おいおいこの場面で蹴りか。確かに自分より低い位置の敵には有効だけど…ここでは下策だ)

ｻｯ Aﾃﾞｶﾞｰﾄﾞ

ﾊﾞｷｯ!

Ａ 「ンギャッ！」

Ｂ 「うわっ！」

五郎 (仲間の顔面を蹴って怯んだ隙に…伸びきった足首をこちらに引寄せ…腕の射程内に入ったら…ヒザ裏を強打。倒れた所を……)ﾊﾞｼｯ

Ｂ 「グワッ！」

五郎 (いかんいかん、強く打ちすぎたか。なら足の関節をこれ以上攻めるのは可哀想だ。それじゃあ倒れたところを押さえてコイツにアームロック)

ｶﾞｼｯﾋﾞｼｯ!

Ｂ 「ｱﾀﾀﾀ!ｷﾞﾌﾞｷﾞﾌﾞ」

123 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:37:37.38 ID:X1qCTo2SO

五郎 「おーいこれでいいだろ。とっとと二人を連れていけ。こんだけやっといて力の差がわからないわけでも……ってあれ？もうまともに動けるのは一人か」

不良ＣＤ 「」ﾁｰﾝ


五郎 (こいつらは普通にのされただけでダメージはあまりないな。大して強くなかったし、俺も関節技なんてしないほうがよかったか)


チャラ男「ﾋｨｨｨ ﾕﾙｼﾃｸﾀﾞｻｲ」

スキへ 「おう、コイツら連れて消えな。さっさとしやがれ！」

ﾋｨｨｨ ｲﾃﾃﾃ ｱﾉｵｯｻﾝﾂﾖｽｷﾞ…

……

124 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:38:17.78 ID:X1qCTo2SO

スキへ 「スンマセン。ありがとうございました」

五郎 「君も腹が減ってムシャクシャしていたのはわかるがもう少し言い方というものがある。気をつけたほうがいい」

スキへ 「ハイ。以後気をつけます」ﾌｨｯ

五郎 (あ この男、一瞬目をそらした。この言葉は嘘だな。まぁいいか、俺には関係ないことだろう)

「君も少し怪我をしている。私が病院まで送って行こうか」

スキへ 「いえ、大丈夫っす。かすり傷っすから。おじさんはどうぞラーメン屋に」

五郎 (見たところ確かに酷い怪我じゃないな。俺も運動したから腹もペコペコだし)

「じゃあ私は失礼するよ。あまりこういう事をしないようにな」

スキへ 「ウッス！ありがとうございました！」ﾍﾟｺﾘ

……

125 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:41:05.27 ID:X1qCTo2SO

五郎 (ふぅ若いってのは力が余ってるな。羨ましい。さてラーメン屋は……良かった、列がはけている)

ﾍｲ ﾗｯｼｬｲ!


五郎 (暗めの店内、お湯が沸く音、立ち上る麺のみの香り……そして出来立ての麺とスープからの湯気。これこれ こういうのがラーメン屋だよ。最近のラーメン屋は高いし、何よりオシャレ過ぎる。もっとこう古き良き頑固親父の店って雰囲気じゃないと……この店は…そのあたりは完璧のようだ)


五郎 (メニューは…醤油・味噌・豚骨にチャーシューメン・ネギラーメン・つけ麺のセットか。どうして塩ラーメンがないのだろう？逆に気になる)

(運動のせいか結構腹が減った。ここは一つ…)

五郎 「すいません、チャーシューメンセット下さい」

………

126 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:47:06.92 ID:X1qCTo2SO

『チャーシューメンセット』<４リッチ>

前の日から仕込んだチャーシューがキラリと輝く！
口の中でとろけるウマさ


五郎 「いただきます」

(良かった。この店はスープが先とか麺が先とかそういうこだわりのない店みたいだ)

(ああいうこだわりって飯を食う一番のジャマだよな。飯っていうのは自分の好きなように味わうためのものなんだ)


五郎 (まずは醤油ベースのスープに麺をたっぷり絡ませて…熱々の麺を口に…うーん最高だ。アッサリなようでこってりなスープが程よい後味で俺の口をもっと食べたいと急かしている)

ｽﾞｽﾞｯ

(チャーシューはどうだろうか。おほっこれもいい。箸で摘まめるのに舌に少し力を入れればホロホロになっていく。でもこんなに美味しいチャーシューメンなのに上に３枚しかのってないなんて……酷い)

127 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:49:10.64 ID:X1qCTo2SO

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

五郎 (がっかりしてばかりもいられない。気を取り直してまた麺に入るか)ｽﾞｽﾞｯ

(旨い旨い、食えば食うほど食いたくなる)

(そうだ、タケノコ！メンマを探そう。どこだどこだ、ん？何かある。おおお こんな所にメンマとチャーシューが埋まっていた。なんてサプライズプレゼントだ。これで思う存分肉が食える)

(メンマめ覚悟しろよ、いただきます……スープに浸かっていたせいかな、味が染み込んでいて複雑な味になっている。旨い)

(そろそろご飯を食べるか…よし白飯の力で口の中がさっぱりした。だけど舌はまだ麺を欲している。待っていろ俺の舌。まだまだ飯は終わらないぞ)

128 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 22:54:31.37 ID:X1qCTo2SO

五郎 (あ、あの時の学生さん。〆みたいだ。出た、ラーメンライス。俺もやろうかな)

(いや、なんだか気分じゃない。今日は純粋にラーメンの味を堪能してやる)


(さてこれからはどんな配分で食べようか)

(……うん、今日は最後までチャーシューを一枚残しておこう。麺を食べながらメンマを片付け、ご飯にチャーシューをのせて食べる…)

(でも最近、ご飯に何かのせてばかりだ…今日は止めようか…でも…よし、やっぱりのせて食おう)

ﾄﾝ

(白いご飯の上に茶色に輝くチャーシュー……なんて贅沢なご飯なんだ。味は…)

ﾊﾞｸｯ

(……ふぅ〜考えるのが野暮になる味。このチャーシューがのるだけでいくらでも白飯が食えそうだ)

……

129 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 23:00:10.28 ID:X1qCTo2SO

ﾊﾟｸﾓｸﾞ ｽﾞｽﾞｯ

五郎 (この店の客、ほとんどがセットメニューにしている。ご飯とラーメンの圧倒的なカロリーなんてきっと気にしてないんだろうな)

(だけどそれがいい。飯を食べ終わった後の事を考えて飯を決めたり、飯を食うなんてのは食事や自分自身の欲望を妨害する行為だ)

(勿論 病気が理由で飯を選べない人もいるだろうし、それ以外に反論もきっとあるだろう。それはそれでその人のポリシーってやつだ。俺は他人のポリシーや選択にまで口出しはしない)

(俺が嫌なのは自分のポリシーを無理矢理他人に押し付け迷惑をかけることだ。それはこの至福の時間を邪魔する俺が最も軽蔑する行いだ)

(……何を考えてるんだろう。今は目の前の食べ物に集中しないとな)

……

130 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/07(土) 23:01:04.33 ID:fTyKk325o

あかん　この時間にラーメンはアカン

131 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 23:04:06.48 ID:X1qCTo2SO

〜外〜

五郎 「はぁ〜満足満足腹いっぱい」

ｶﾁｯｶﾁｯ…

(そうだ、ライターはつかないんだ。でもいいか)

ｷｬﾊﾊ

(また学生さんだ、女の子ばかり。あ、ラーメン屋に入った。最近の女の子もああいう店に入るんだな)

五郎 「古くたって若いもんには負けないってことか……」

(なんだかやる気、出てきたぞ。えい、えい、おーっ…なんてな)


続く。

132 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 23:05:27.03 ID:X1qCTo2SO

【現在の五郎の所持リッチ】
【37−4(ラーメン代)＝33リッチ】


男力の変動
運動−・知識↑・感性↑・魅力−


現在のステータス

運動《カンスト》
知識《とわのに慣れた》
感性《見る目がある》
魅力《色々な人に好かれそう 》

133 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 23:06:46.44 ID:X1qCTo2SO

>>1のカノジョのリンコが五郎さんが行ったスポットを紹介するこのコーナー


ﾘ/__・ﾘ

【ふらっとＲＩＮＫＯ！】

ﾘ/__・ﾘ ／

「ちっす。元気してた？こっちはボチボチ」

「今日は十羽野に行くんでしょ？あそこリンコのホームグラウンドだし、わざわざ行かなくてもいいんじゃない？」

「なんか今日かったるくてさー。流石に四話目ともなるとね…」

(説得中…)

ﾘ/__・ﾘ

「はあ…しょうがない行くか。ゲーセン紹介するらしいし」

……

134 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 23:09:30.38 ID:X1qCTo2SO

ﾘ/__・ﾘ

「ここが十羽野地区。そういやここでアイツに助けて貰ったっけ」


※ＳＳ本編登場のスキンヘッドの男は友達パートでリンコと言い争いをしていました。格ゲーで女の子にフルボッコにされたからってリアルでイチャもんつけるのはカッコ悪い。

ﾘ/__・ﾘ (///)

「あの頃のリンコは若かった…と言うよりイタイタしい感じ」

「リンコ…付き合い始めてからやっぱり変わったんだ。今度クッキーでも持っていってやるかな」


ﾘ/__・ﾘ (♪)

「駅から南西に歩いてゲーセンに」

「総合アミューズメント施設の少し小さいバージョンみたい。格ゲーも充実」

「なんだか途中でゲー○セ○ターＣＸが頭から離れなかったよ」

135 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 23:12:20.51 ID:X1qCTo2SO

ﾘ/__・ﾘ

「十羽野の食事スポットはここ。ラーメン屋」

「一応デキシーズ十羽野店もあるんだって。スポットとして開かないから行けないけど」

ﾘ/__・ﾘ (ﾗｯｷｰ!ﾛﾊ ﾛﾊ)

「今日はつけ麺ね。さっき奢ってくれるっていったよね」


……

ﾘ/__・ﾘ

「無印からあるけどこのエリアはNEWで結構変わったよ」

「最大の特徴はこれまで外出でしか行けなかったスポットがデートでも行けるようになったこと」

「ＣＤショップ・ゲーセン・電気街の３スポットが対象。リンコとしては結構嬉しいね」

「というか無印と＋＋でカラオケとライブハウスしかデートで行けないエリアってどうよ？」

「……大きな声じゃ言えないけど前はチェーンのコーヒーショップに行けたの。今でもあるはあるんだけど…イベントでしか存在がわかんなかったりして格下げされちゃったみたい」


……

136 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 23:14:28.75 ID:X1qCTo2SO

ﾘ/__・ﾘ

「いただきます。こういうのはキチンとしなきゃね」

ﾘ/__−ﾘ ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ

「ここのつけ麺って鶏でだしとってるんだ。つけるのもタレじゃなくて醤油スープだし、冷たい中華そばみたい」

「量は普通。なんか物足りない……アンタのラーメンちょっとちょーだい？」


【インタビュータイム】

ﾘ/__・ﾘ ｶﾞｻｺﾞｿ

「店長さん、顔出しＮＧだって。コメントあるから読むよ」

「えっと『以前からある街並みもカレシの皆さんに楽しんでいただくためにリニューアル。十羽野のデートならウチをよろしく。君も目指せメンラー常連！』だそうです」

137 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 23:19:28.07 ID:X1qCTo2SO

ﾘ/__・ﾘ

「店長、シャイだけど最近浮かれててさ。ついに別店舗が立つかもしれないんだって」

※NEWでの食事スポットアンケートでラーメン屋は選択肢に入ってます。
アンケートの結果により別エリアに店がオープンするかも

※アンケートに関して投下終了後にお聞きしたいことがございます。チャンネルはそのまま。

……

ﾘ/__・ﾘ ｺｿｺｿ

「そんじゃリンコはちょっと電気街に寄ってくから……ついてくるなつーの」

ｶﾂｶﾂｶﾂｶﾂ…


スタッフ彼氏一同(でもついていこう)

ｿｰｯﾄｿｰｯﾄ

………


「キャーッ！」

一同 (また絡まれた！？ 助けに行かないと！)


……

ﾘ/__< ﾘ 「=´ω｀=」

「もうネコカフェサイコー！にゃにゃにゃーん！」

※リンコさんはネコまっしぐら。＋＋の旅行イベントでもネコを見つけて長時間を遊んで過ごしました。


一同 (……可愛い。録画しておこう)

次回 孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

第五話
「とわの市 とわの坂上の和食甘味屋」(食事は未定)
続く。

138 ：yk [saga]：2012/04/07(土) 23:23:57.30 ID:X1qCTo2SO

投下終了

それではアンケートで開放される食事スポットについて数点お聞きしたいことがあります

なおここから先もネタバレ要素もありますのでご注意を



�@ 一度紹介したエリアに新しくスポット開放された場合、五郎は行ってもよい？

これまでで言うと
『新とわの』・『奥十羽野』・『十羽野』のエリアに新スポットが出た場合を示します

(とわのひがし・臨海エリアは紹介スポットが多いのでこれからが本番)

139 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/07(土) 23:27:27.19 ID:X1qCTo2SO

一応パッと見てネタバレ要素が見えないようにします。

携帯からこのＳＳを見た場合だけですが…





�A ラブプラス内アンケートにこのＳＳをご覧の皆様の意見を反映することの是非


NEWラブプラス内のアンケートでスポットオープンのお知らせが来た場合、それをここで告知してレスの多いスポットを一票として私のデータで送信しようかと考えてます……ラブプラスを知る人ほど賛否両論ありそうなので悩んでます。


とりあえず先に開放の可能性のあるスポットを列挙

『コーヒーショップ』
『ファーストフード』
『カレー屋』
『ラーメン屋』
『焼肉屋』
『寿司屋』
『和食甘味屋』
『ケーキバイキング』

ちなみに甘味屋はとわの坂上、ファーストフードは新とわの、 ラーメン屋は十羽野にあるスポットが別エリアにも開くと思われます
ケーキバイキングと焼肉屋はオープン中。

※もし行う場合、四月五日に配信されたアンケートは既に送信しましたので以降のアンケートが対象となります


よろしければレスお願いいたします。

それでは

140 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/07(土) 23:33:52.53 ID:X1qCTo2SO

あと>>100さんへ
応援ありがとうございます！
アナタは何者ですか？
いい読みし過ぎで見たとき噴きましたｗｗ

141 ：yk ：2012/04/07(土) 23:42:58.12 ID:X1qCTo2SO

これからご覧になる方用に案内

ラブプラスネタバレ注意

第一話>>2
第二話>>31
第三話前編>>53
第三話後編>>76
第四話>>104

142 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/10(火) 05:42:17.72 ID:Dju+9gQSO

リンコもね、カメラ買ったんだ。手振ぶれ補正にズームもついてるんだって。
　　/~ ﾍヽ
　　ﾘ/__・(ﾆ０=ﾆ(()＿＿＿＿．
　　（　　､つヮっ―''''''''''￣￣￣
　⊂＿)／　〉　:::::＼
''''''''''''''/::　〈　　　　/


ほーら、リラックスリラックス。すぐ楽にしてあげるからさ……
||||||||||||||||||||||||||||　　....┳　　::||||||||||||||||||||||||||||||
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||||||||||||,　　　　　⊂　）┠-10つ　　　　　:|||||||||
||||||||||||||,　　　　　　（_.┃⌒ヽ　　　　　|||||||||||||||
||||||||||||||||||:　　　　　..┠-20}

143 ：yk ◆M6R0eWkIpk ：2012/04/11(水) 21:34:49.93 ID:tSdhoEhSO

投下あります
お待ちください

144 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/11(水) 21:42:41.74 ID:YSDDFF6Yo

スタンバイしておこう

145 ：yk ◆M6R0eWkIpk ：2012/04/11(水) 21:45:27.11 ID:tSdhoEhSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ有り 注意）

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」　

第一話>>2
第二話>>31
第三話前編>>53
第三話後編>>76
第四話>>104
とわの市マップ>>26


登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸。白飯が彼にとっての酒である。
また、和菓子に目がない

原作通り古武術経験あり

本SSでは漫画版より実写版の五郎のイメージで書かれている。

〔オーナー（ラブプラス側のオリジナルキャラ） 〕
とわのひがし地区にある『高級喫茶』（店名はShelf of coral）を経営している。店長兼オーナー

第二話で五郎が仕事で訪れ、食べっぷりや誠実さから五郎のことを気にいった。
見た目は初老でダンディーな人だが、話好きで顔が広い。

五郎もオーナーは嫌いでなく、店は好みなので度々来店している。

146 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 21:49:26.89 ID:tSdhoEhSO

第五話　「とわの市 とわの坂上地区 和食甘味屋のみつまめ(＋その他)」


〜 とわの坂上駅 〜

五郎 「おお なんだか観光地って地区に来ちゃったな」

(なるほど、こういう場所なら俺の仕事が必要になるよな。外からのお客も多そうだし、恋人同士が来るスポットにはぴったりだよ）
(…にしてもこの市は見ていて飽きない。西には山の古くからの自然を生かした街並みがあるっていうのに地形が似ているここの地区は結構な数の観光施設が建ち並ぶつくりをしている）
（ここを俺が楽しめるかは今日の仕事の出来次第だ。気合いを入れていこう）

《 回想 》

〜三日前 とわのひがし 高級喫茶 Shelf of coral〜

五郎 （……ふう、客の誰もが静かに流れる音楽や空気に浸れる喫茶店って最近ないからな。ここはこの街に来たときのいい休息場所だ。言うなれば「俺の秘密基地」）

(……良いのはそれだけじゃない。この店、少し割高だけど美味しい菓子とウマイ飲み物を出せる。甘党の俺にピッタリの喫茶店だ）


「お待たせしました」
……

147 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 21:52:02.23 ID:tSdhoEhSO

『サツマイモのモンブラン』 〈３リッチ〉

栗とサツマイモをバランスよく混ぜたクリームが豊かな風味で美味しそう。
程よい甘さのケーキ。

『ホットコーヒー』　〈０リッチ〉

浅炒り豆のいい香りにしっかりとしたコーヒーの味。
お味はお好みでもいいがオーナーいわくブラックが美味しいそうです。



五郎 （じゃあ最初はコーヒーからいただこう）ｽｰｺﾞｸｯ


(はぁ…ホッとする味。ちゃんとしたコーヒーを味わうのもたまにはいいな。缶コーヒーや安いコーヒーにはそれなりの良さがあるし、嫌いじゃないがなにか違うんだよ。きっとコーヒー豆だけじゃなくコーヒーを飲むこっちの状態によるのかもしれない）

(モンブランはどうだろう)ﾊﾟｸ


(栗と芋の味を損ねてない、いいクリーム。複雑な甘味ではないけれど ほど良い甘さが男の口に合う。スポンジもほんのり香ってふわふわ。パクパクいけるなぁ このケーキ）

148 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 21:56:28.38 ID:tSdhoEhSO

オーナー 「お久しぶりです、井之頭さん。今日も良い食べっぷりですな」

五郎 「オーナーさん、どうも。美味しいケーキをありがとうございます」

〜〜〜〜〜〜世間話中〜〜〜〜〜〜


五郎 「とわの坂上地区にお知り合いが？」

オーナー 「ええ。最近オープンしたイタリアンレストランにその知り合いが働いていまして。店が少し寂しいから雰囲気を出すインテリアを探している……そう言ってましてな」

「……どうでしょう、井之頭さん。インテリアを探してやっていただけませんか？」

五郎 「こちらとしては願ってもない話です。お引き受けします」

（この間の失敗を取り返す意味でも上手くやりたいからな）

オーナー 「ありがとうございます。では連絡先を…はい、そうです。その数字です。念の為こちらからも連絡しておきますので」

《回想終了》

149 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 21:58:39.53 ID:tSdhoEhSO

五郎 「ここか、駅から数分。良いところに店をだしたもんだ」

〜 イタリアンレストラン 〜


NEWになりこの地区にできた新スポット。
パスタやピザなどイタリアンと言ったらコレってメニューを揃えている。


〜 店内 裏 〜

五郎 「初めまして、井之頭と申します」ﾍﾟｺ

経営者�@ 「この店の経理などを担当する経営者�@と申します。よろしく」

経営者�A 「コンニチワ。チョウリタントウの経営者�Aデス。ワタシ、テンチョーアリマス」


《English》

五郎 『私は英語なら少し話せますのでよければこっちでお話してもかまいませんが』

経営者�A 『ン…ワタシもそれほど英語はジョウズじゃありません。でもアナタとてもジョウズですね』

五郎 『昔、ヨーロッパに住んでいましたから』

経営者�@ 『ほう、欧州の感性を理解している方なんですな。あの人に話して正解だったかもしれん。いい方を紹介してもらった』


………

150 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 22:02:43.23 ID:tSdhoEhSO

五郎 『はい、確かに。契約ありがとうございます』

経営者�@ 『いや、礼を言うのは此方です。�Aの納得するインテリアを見つけて下さりありがとうございます』

経営者�A 『ゴローさん、いいセンス持ってますね。コレでインテリアのこと心配しないでいっぱい料理つくってお客さんに喜んでもらえます』

五郎 『それでは品物が届きましたら連絡いたします。失礼します』


……


五郎 (久しぶりに英語で商談したな。上手くいって良かった良かった)

(昼少し過ぎた位だが腹の減りはそれほどじゃない。今日は契約成立祝いにパーッと何かを食いたいし、少しこの辺りを歩いて腹を空かすとするか)

(今日は南に下ろう。いい店が見つかりそうな気がする)


……

151 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 22:07:22.79 ID:tSdhoEhSO

五郎 (こう普通にブラブラしていても楽しい街だ)

(おっスポーツセンター)


〜 スポーツセンター 〜

結構大きなスポーツセンター。
中にはトレーニングジム・スケートリンク・体育館がある。
主に行えるのはスケート、ジムでの筋トレ、スカッシュ。

ここもNEWラブプラスになり外出スポットからデートスポットに出世した。


五郎 (へえ、常設でスケートリンクがあるのは凄い。他の設備も充実しているみたいだ)

(……スケートか。こういうめでたい日は羽目を外すのもいいかもしれない。何十年ぶりかわからないが滑ってみようか)

……

152 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 22:12:25.64 ID:tSdhoEhSO

《 スケートリンク 》

使用料＋スケート靴・ウェアのレンタル代 計５リッチ
※とわの市民(カレシさんら)は払いません

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ

ｷﾞｭｯｷﾞｭｯ(靴を結んだ音)

五郎 (明るいリンクだ。この感じ、悪くないな。とりあえず最初はゆっくり滑ろう。)ｽｸｯ

(うん 立つのはできた。次はゆっくり滑り出そう)ｽｨｰ

(滑れた滑れた。身体が滑り方を覚えていたか)ｽｨｰ

ｽｨｰｽｨｰ

五郎 (この冷たい空気がスケートらしい。のんびり周りを見渡しながら滑るのも悪くないな)

(今日は休日。周りには家族連れやカップルが多いか。……うわ、女の子が転んだ。それを彼氏が助ける王道のパターン)

(…なんだか一人で滑ってる俺が場違いな感じがしてきた。もう止めようか…)

五郎 (ん？ 若い女の子が一人で滑っている。スピードはともかく、バランスはいい。しっかり鍛えられた身体だ。おそらく何か球技をしている)


……

153 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 22:17:27.06 ID:tSdhoEhSO

？？ (うん、いい感じ。テニス以外のこともしてトレーニングしようと思ったのは正解ね。結構バランス感覚が鍛えられるし、下半身に意識がいくのもいいね…)

(今度、あの人も誘って一緒に滑ろうかな。彼はスケート上手かな？ それとも苦手かな？)

(もしも苦手だったら私が手取り足取り教えてあげようかな)

(転んだところをスッとを差しのべる私……

『もう、大丈夫？ほら手を繋いで滑ろう』

……なんて♪キャッ想像したら恥ずかしくなっちゃった///)

ｷｮﾛｷｮﾛ

(やっぱり一人で滑ってる人いないなぁ…小牧ちゃんったらせっかく約束してたのに「ゴメンナサイ……？？先輩、昨日の特訓で足が筋肉痛で動けマセン……」って言うんだもん)

(新一年生とはいえグラウンド10周＋私特製特訓メニュー位で疲れてたらダメだよね)

※きっとその特製特訓メニューのせいでしょう

(あ、おじさんが一人で滑ってる。綺麗なフォーム。あの人が本気を出したら凄く速そう。あの人、体格がいいなぁ。何かスポーツをやっているのかな？)


………

154 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 22:25:21.68 ID:tSdhoEhSO

五郎・？？ ((あ、目が合った))

五郎 (じっと見ていたのがばれたかな。あ 彼女、リンクから出てしまった。俺、そんなに変な目してたかな……ちょっとショックだ)

？？ (あ、もうこんな時間！ そろそろジムの予約時間じゃない！ 上がらなくっちゃ。今日トレーニングが終わったらいっぱい動いてお腹が空いたし、あそこで……フフッ楽しみ♪)


五郎 (だいぶ滑っていい運動になったしそろそろいいだろう。出るか)

……

五郎 「ここから少し南に行くと和食甘味屋がある……らしい」

(そういえば少し前、初めてあの高級喫茶店に行った時に貰った羊羮。あれは確か坂上の甘味屋の羊羮と言っていたっけ)

(うん、たまには和菓子で腹を満たすのもいいかもしれない)

……

155 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 22:29:42.43 ID:tSdhoEhSO

五郎 (…ここか、甘味処「べにかげ」)

(落ち着いた佇まいの店だ。今日はここにしよう)

〜 和食甘味屋 〜

とわの坂上に地区にある名店。本格和菓子をリーズナブルな値段でいただける。
喫茶店のようになっており、和菓子をその場で食べれるのも魅力の一つ

余談だがモブの女性店員さんの「いらっしゃいませ〜」と言うほんわかボイスも人気。通いつめたカレシもいたそうだ


………

女性店員 「いらっしゃいませ〜」

※>>1の独断だがキルミーベイベーのあぎりさんのゆるゆるな感じでもっと可愛くした声を想像するといい

五郎 (店員さんの脱力系の声、店内は明るい茶色にまとめられていて「和」な落ち着きを有している)

(ショーケースの和菓子が店の雰囲気をもりあげている。うまそう)

ﾖｯｺｲｼｮ

五郎 (お汁粉を頼もうか、いや落ち着け、メニューを確かめてからだ)

(お品書きは……危ない危ない。お汁粉は先月で終わっていた。今はかき氷を出しているのか)

(みたらし・よもぎの団子に抹茶のアイスとパフェ、和風パフェまであるのか！)

(嬉しい悩みが襲ってくる。団子をメインにするか…パフェを食べようか…それとも宇治金時にいくか……
またメニューの森に迷い込んでしまった)

(うーん、どれもうまそうだ。一応メニューを全部見よう。あんみつ、こいつも忘れていた。おや みつまめ。そういう手もあるのか！)

(よし……悩むが最初はこれだ)

「すいません。えっと……」

156 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 22:34:12.00 ID:tSdhoEhSO

女性店員 「おまたせしました〜 こちら、ご注文のみつまめです」


『 みつまめ 』 <３リッチ>


※ この店は中の豆を赤エンドウ豆・黒豆どちらかを選べる(ということにします。今回、五郎は赤エンドウ豆にしました)

豆と寒天のシンプルな組み合わせにココナッツミルクを入れた蜜を合わせ、上にフルーツとバニラアイスをのせた一品。


五郎 「いただきます」

(白い。豆の若干の赤さと作用してお洒落でめでたい彩りだ。普通みつまめは黒蜜をかけると思うが)

(香りも豆と寒天と白蜜の和なものの中にどこか異国情緒を感じる)

ﾊﾟｸﾘ

(美味しい。爽やかなようでいてマイルドな甘さが素晴らしい。このスッキリとしたマイルドさは只のミルクじゃないな……成る程、ココナッツミルクの味なのか。植物からこんなに濃厚な味の液体がとれるのは不思議だよな)

ﾊﾟｸﾊﾟｸ

(豆はそれほど甘くない。少し塩がふってあるわけか。うん、この位の甘さのほうがココナッツミルクにはちょうどいい)

ﾊﾟｸｯ

五郎 (添えられているバニラアイスやみかんと混じるとより面白い味になる。ココナッツとアイスと寒天・赤豆・みかん。お手軽三ヶ国旅行の気分)

ﾊﾟｸｯ ﾊﾟｸﾊﾟｸ ﾓｸﾞﾓｸﾞｺﾞｸ

(ふう旨かった。でもこう期待した和菓子ってやつじゃなかった。まだまだ腹に余裕もあるし、もう少し頼んでいくか)

157 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 22:39:52.46 ID:tSdhoEhSO

五郎 「すいません。よもぎ団子をください」

……

『 よもぎ団子 』 <３リッチ>

よもぎのほんのりとした苦味が小豆餡を引き立てる！
４本×２ 計８個

五郎 (うんうん。和菓子と言ったら、あんこだよな。この紫色と黒色のブラックホールに吸い込まれそうだ)

ﾊﾟｸﾘ

(あんこって母親やおばあちゃんの味だよな。いつ食べてもどこか懐かしい気持ちになる)

ｵﾏﾀｾｼﾏｼﾀｰﾐﾀﾗｼﾀﾞﾝｺﾞﾃﾞｽ

(よもぎ団子なのもニクい。苦さと甘さのデュエットが懐かしい気持ちをもっと加速させる。素材の味ってやつだ。いいお団子)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(この店の餡は少し冷えても十分旨い。……けどやっぱり甘味処の良さは焼きたてホヤホヤの鯛焼きや今川焼の熱いあんこも食ってみないと解らない。この店が鯛焼きをやってないのが残念だ)


五郎 (ん、あれは…)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

158 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 22:43:35.59 ID:tSdhoEhSO

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

少し前に遡る…

〜 和食甘味屋 〜

？？ (はぁ〜お腹ペコペコ〜 今日は何食べよう♪)

(みつまめ？あんみつ？お団子？かき氷！ウフフッどれも楽しみ♪)

ｶﾞﾗﾗｯ ｽﾄﾝ

女性店員 「いらっしゃいませ〜」

？？ 「こんにちは！ 今日は……えっと……うん、和風バニラパフェをください」


『 和風バニラパフェ 』<５リッチ>

バニラときな粉が上品な甘さを醸し出す和洋折衷メニュー。


？？ 「いただきます！」ﾊﾟｸﾘ

「ン〜♪ 美味しい♪」ﾊﾟｸｯ

(きな粉とパフェがこんなに相性がいいなんでビックリ。出会わないはずの二人が運命的に合うみたいよね)

(やっぱり欲張りだったかな？和と洋の美味しさを一度に味わえるようにしようって思ったの……でもこんなに美味しいんだもの、皆にも勧めよう)

ﾊﾟｸﾊﾟｸﾓｷｭﾓｷｭ

(きな粉もクリームもお互いにいい影響を与えてるし、頼んでみて正解だったわ♪)

(でもやっぱり自分で作るには単純な味のほうがいいかも……彼もそっちのほうが好みかもしれないし)

ｽｲﾏｾﾝ ﾖﾓｷﾞﾀﾞﾝｺﾞｸﾀﾞｻｲ

(あ、あの人どこかで……よもぎ団子…そっか！お団子なら作れるかも！)

「注文いいですか？みたらし団子をお願いします！」

……

159 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 22:47:31.07 ID:tSdhoEhSO

『みたらし団子』 <０リッチ>

芳醇なしょうゆの香りに食べた時に口に広がる甘さが評判の品

ﾊﾟｸｯﾓｷｭﾓｷｭ

？？ (これも美味しい〜)

(食欲をそそるいい匂いとお口にあまーいしょうゆ味をお届けするタレ。彼に食べさせてあげたいな)

(この味なら再現できるかな。よーし！がんばるぞ！エイ・エイ・オー！…なんて///)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

時間戻る

職人 妻 「おや、？？さんとこの娘さん。来てくれたんだねぇ」

？？ 「こんにちは。お菓子、美味しくいただきました」ﾍﾟｺﾘ

職人 夫 「おう、この前 頼まれて作った和風パフェ、いい評判だぜ。特に若い娘さんにな」

？？ 「本当ですか！？ 良かった…」ﾎｯ

職人妻「んもう、？？ちゃんは心配性ねぇ。私らはきっと人気が出るって信じてたよ」

「そうそう、今度はこっちの頼みを聞いてくれるかい？」

？？ 「はい！私にできることでしたら」

職人妻「実は夏にやる祭りで店から出店をだすんだけどねぇ、試作品の味見をして欲しいのよ。ほらコレ」
ﾎｶﾎｶ

？？ 「わぁ…美味しそうな焼きたての鯛焼き！いただいていいんですか？」

職人夫「ちょっと、？？ちゃん、声大きいって」

五郎 (…この店の焼きたて鯛焼きか。ああ…うらやましい。今日は帰ったらどこかで鯛焼きを買って帰ろう)

？？ 「あ、でも私だけにこんなことすると他のお客さんに悪い印象を与えちゃうんじゃ…」

職人妻「？？ちゃんはいい娘さんだねぇ。そうねぇ今お客さんは…？？ちゃんとそこの男の方しかいないから二人に食べてもらいましょうか？」

職人夫「おう、そうしろそうしろ。？？ちゃんいいかい？」

？？ 「はい！でしたらいただきます」

職人妻「それじゃあ…お客さんも鯛焼きどうぞ、サービスですから。感想を聞かせてください」

五郎 「よろしいんですか。あっじゃあ…ご厚意感謝します。いただきます」

(うわぁなんてラッキー。感謝感謝。娘さん・職人さんありがとうございます。鯛焼きありがたくいただきます)


……

160 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 22:52:12.11 ID:tSdhoEhSO

『 鯛焼き 』

本当は祭りの時期の出店でしか食べれない特別メニュー。

しっかり焼けた皮と中のつぶ餡が美味しい！


五郎・？？ 「「いただきます」」


五郎 (おお 中のつぶ餡が尻尾のほうまで入っている。折ったらすごい湯気だ。あんこのいい香りがたまらん)

ﾊﾟｸﾘ!

？？ (見た目はとっても美味しそう！味は……もう最高！アツアツのあんことパリっとした皮が口の中で溶け合ってる！)

五郎 (しかし旨いのはそれだけじゃない。パリっとした薄皮の余った部分だけを食べると口の中の甘さが上手く中和されていく)

ﾍﾟﾘｯﾊﾟｸｯ

？？ (余った薄皮を全部取った鯛焼きしか知らなかったのはショックね。ここがこんなに美味しいなんて！)

五郎 (ウマイ、ウマイ)

ﾊﾟｸﾊﾟｸﾓｸﾞﾓｸﾞ ﾊﾟｸﾊﾟｸﾓｷｭﾓｷｭ

？？ (美味しい、美味しい！)


………


五郎・？？ 「「ふぅ〜」」
↑
(二人とも緑茶で一服中)

夫妻 「いかがでした？」

五郎 「ご馳走さまでした。とても素晴らしい鯛焼きで文句のつけ所が見つかりません。ただ……」


？？ 「ごちそうさまでした。とてもこのお店らしさがでている鯛焼きだと思います。でも……」

夫「ただ……？」 妻 「でも……？」

五郎・？？ 「「食べ終わったら緑茶が欲しくなります」」


………

161 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 22:56:36.24 ID:tSdhoEhSO

ｱﾘｶﾞﾄｳｺﾞｻｲﾏｼﾀｰ

五郎 (あんまり美味しい店だったからお土産まで買ってしまった)

《お土産》

『お団子セット』<５リッチ>

みたらし・あんこ・焼きの三種類。

ほど良い甘さで美味しい。

五郎 (あの女の子もコレ、お土産に持たされてたな)

(鯛焼きの餡みたいにポカポカしたいい店といい娘さんだった)

五郎 「あの娘……もういないか…お礼、言いそびれちゃったな……」

ｶﾂｶﾂｶﾂｶﾂ


【現在の五郎の所持リッチ】

【 33リッチ−3(喫茶店)−5(スポーツセンター)−11(甘味屋)＝14リッチ】


男力ステータス

運動―・知識・―感性・―魅力↑

※和食甘味屋は以前は感性上昇スポットでしたがNEWでは魅力上昇スポットになりました。今回はどっちの効果もありとします。


運動《カンスト》
知識《とわのに慣れた》
感性《見る目がある》
魅力《不思議なダンディー》

続く。

162 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 22:58:50.25 ID:tSdhoEhSO

>>1の彼女のリンコが……ってあれ？リンコさーん。どこですかー？

ん？ 何？ 電話？ もしもし？

『あ、リンコ。ゴメン。風邪引いてロケに行けない』

え、本当ですか？ なんか声元気ですよ？

『…そ、そんなこ…とはない…よ、ごほごほ(棒)』

リンコさん……無印・＋＋から演技力まったく変わってませんね

『とにかくリンコは今日ムリ！ 変わりの人呼んどいたから上手くやってね♪んじゃ』 ｶﾞﾁｬﾂｰﾂｰ

変わりっていったい？

ん？ あの後ろ姿は……

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1334120714576.jpg

Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ ゝ ｼｭﾋﾟｰﾝ

「オッス♪ マナカだよ♪」
「リンコちゃんに頼まれてきちゃいました。テヘッ♪」

……えーっ！？

163 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/04/11(水) 23:02:30.27 ID:tSdhoEhSO

……というわけでリンコさんの変わりに五郎さんの行ったスポットに行ってくれるのはマナカさんです

Σ/━ ﾉ━ 》
||c|●_●ﾉ ゝ ﾃﾍ♪

【ふらっとＭＡＮＡＫＡ！】


Σ/━ﾉ━ 》
||c|●_●ﾉ

「皆さん初めまして、今晩は。高翌嶺 愛花です」

「急遽代役となりましたがこれからＳＳ本編に出演したスポットに向かいます」

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1334120781198.jpg

Σ/━ﾉ━ 》
||c|●_●ﾉ ﾙﾝﾙﾝ

「最初はとわの坂上のスポーツセンターね」

「ＳＳ中にも説明がありましたがスケート・ジム・スカッシュが楽しめるスポットです」

「NEWになってからデートも出来るスポットになりました。マナカレシのみんな〜スポーツセンターで私とトレーニングしましょう！」

<<MA･NA･KA! MA･NA･KA!
↑
(マナカレシの皆さんの声)

164 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 23:07:22.37 ID:tSdhoEhSO

※ カノジョの名前は高嶺 愛花です。saga忘れた


Σ/━ﾉ━ 》
||c|●_●ﾉ

「さあ次は和食甘味屋さんね」

「ここはおっとりボイスの店員さんが以前から大人気なんですよ。マナカレシのみなさん、あの言葉を忘れてないよね……今、ここで言ってくれる？」

ﾏﾅｶﾚｼﾀﾁ<<絶対、浮気はしません！

Σ/━ﾉ━ 》
||c|●_●ﾉ (♪)

「はい♪ よくできました♪」


………

Σ/━ﾉ━ 》
||c|●_●ﾉ (？)

「今日は何を食べようかな？……よっし、本編に出てないあんみつ(黒豆)にします」

「そういえばリンコちゃんが食事はロハって言っていたんですが……ロハってなんですか？」


Σ/━ﾉ━ 》
||c|●_●ﾉ

「はい、宣伝タイムでーす♪」

「とわの坂上は魅力的なデートスポットがいっぱいです。遊園地・プール・スポーツセンター・植物園・プラネタリウム……面白そう！」

「ほとんどのスポットで季節を問わず楽しめますよ。ぜひ来てくださいね♪」

165 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 23:11:48.87 ID:tSdhoEhSO

Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「それではあんみついただきます！」

「ん〜 やっぱり美味し〜い♪」

「白玉団子がいっぱい入ってあんこにとても合います。このサクランボが可愛いから食べたくなくなっちゃうね」

「五郎さんがＳＳで豆を赤エンドウ豆にした理由は漫画 孤独のグルメの『浅草 豆かん』のモデルのお店が黒豆を使ってるみたいだから意識して変えたそうです」

/Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「今回は第五話ということでカノジョ登場回でした。一話の姉ヶ崎 寧々先輩、三話の小早川 凛子ちゃん、五話の私こと高嶺 愛花。直接的に五郎さんとグルメで関わったのは私だけですね」

「食べ物大好きな私が一番五郎さんに警戒せず、わりと一人でデートの下見に出かけているイメージで五郎さんに近い所がある…というのが抜擢の理由だそうです」


【インタビュータイム】

Σ/━ﾉ━ 》
||c|●_●ﾉ

「とっても美味しいあんみつをありがとうございました！」

職人 「いんやそれがワシらの仕事じゃ。旨かったか、そうかそうか」

「この店もラブプラスが始まった頃からずっとある店じゃ。最近はこのへんに来るお客さんが増えたし、前からのお客も来るでの。おかげさまで忙しいわい。」

看板店員「そうですね〜 皆さんよくいらっしゃいます〜。カノジョさんと甘い和菓子を食べて幸せなキモチで一日を過ごしてほしいですね〜」

「デートスポットもたくさんありますから皆さんぜひ坂上に遊びに来てくださいね〜。わたしは流行りの遊園地に行きたいですー」

……

166 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 23:16:54.52 ID:tSdhoEhSO

Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「ご馳走さまでした♪お金本当にいいんですか？」

※マナカさんは凄く真面目な女の子です。彼氏の皆さん、あまり困らせないように


Σ/━ﾉ━ 》
||c|●_●ﾉ「！」

「あそこにリンコちゃんが！」


/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ「！」

「げっ！マナカ先輩…それにスタッフ！？」


http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1334120971227.jpg

Σ/━ﾉ━ 》
||c|●_●ﾉ ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

「……何してたのかな？ 風邪ひいたっていうから恥ずかしいのに代わりにスポット紹介したんだよ。心配だってしてたのに……リンコちゃんは一体何してたのかな？ 私には買い物をしたようにしか見えないけど……」

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1334121180359.jpg

/ ~ ﾍ ヽ
ﾘ/__・；ﾘ ｼﾄﾞﾛﾓﾄﾞﾛ

「いや、これは、その、レトロ格ゲーが見つかったとか噂を聞いたんで見に行ったらホントにイー・アル・カンフーが…それより先輩、なんか合わない擬音出てますって！」

※イー・アル・カンフー
詳しくは検索しましょう。NEWではプレイできます。


ｺﾗｰ ﾏﾁﾅｻｰｲ!

ｳﾜｰﾝ ｺﾞﾒﾝﾅｻｰｲ!

次回 孤独のグルメ×ラブプラス

五郎「ここがとわの市か…」

第六話
「とわの市 とわのひがしのお食事処のから揚げ定食と焼き魚」

続く。

167 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/11(水) 23:21:45.28 ID:tSdhoEhSO

本日のベストショット

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1334120410922.jpg

四月十日撮影
完璧なドヤ顔ですね

投下終わり
今日は甘味のみの回でした。
辛党の皆様、辛い食べ物はしばらくお待ち下さい。

撮影に協力していただいた愛花さんとマナカレさんに感謝。なんとか許可を得れて良かった……

168 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/12(木) 02:27:22.03 ID:FkRrqeH1o

おつでしたー！相変わらず深夜に見るとお腹減る話だ…孤独のグルメにも興味がもてました。

169 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/04/12(木) 02:57:06.62 ID:Yzw9d49IO

甘味処行きたくなって来た

そういや昔東京浅草に旅行に行った際に、例の豆かんの店に行って食ったんだが、すげぇ美味かったわ

豆自体の艶が凄くて、最初はツヤツヤしてるんじゃなく、後ろの豆が透けて見えてるんじゃないかと本気で思ってしまう位艶やかなんだよ。

掛かってる蜜は甘めなんだけど、微かに塩気を感じさせる豆とさっぱりした寒天と合わさって、控えめながら自然な甘さになってて、全くクドくない。

豆は柔らかすぎず固すぎずふっくらしてて弾力があり、豆の味がしっかりしてて
満足感がかなりある。

また東京に行く機会があれば必ず立ち寄りたい店だったよ。

170 ：yk ◆M6R0eWkIpk [sage]：2012/04/12(木) 03:39:55.59 ID:VYsDvzoSO

ぎゃーあ！とんだミスした……
孤独のグルメにでたモデルのあのお店が使ってる豆は黒い赤エンドウ豆だった！
本編にはあまり関係ないけどオマケで失敗とは……
申し訳ありません。五郎は普通の赤エンドウ豆のみつまめを食べ、オマケの愛花さんのそこに言及するところはなかったことにして下さい……

171 ：yk ◆M6R0eWkIpk ：2012/04/14(土) 22:40:55.34 ID:7c3XbbNSO

投下開始。

172 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 22:41:41.08 ID:7c3XbbNSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ注意)

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

《メニューのご案内》

第一話>>2 『ナポリタン』
第二話>>31 『麻婆豆腐・点心セット』
第三話前編>>53 『野菜弁当』
第三話後編>>76 『リゾット・おろしハンバーグ・魚のソテー』
第四話>>104 『チャーシューメン』
第五話>>145 『みつまめ・その他』
とわの市マップ>>26


人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。

「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸。白飯が彼にとっての酒である。
また、和菓子に目がない

原作通り古武術経験あり

本SSでは漫画版より実写版の五郎のイメージで書かれている。


〔甘味屋の店員さん(ラブプラスシリーズ)〕

おっとりほんわかボイスが彼氏達を骨抜きにしたこともある甘味屋の看板店員さん。

ちょっと不思議ちゃんなキャラになってしまった、ファンの人ごめんなさい！

173 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 22:44:10.41 ID:7c3XbbNSO

第六話

「とわの市 とわのひがし地区 お食事処のから揚げ定食と焼き魚」


〜 とわの坂上 イタリアンレストラン 〜


五郎 『いかがでしょうか、ご注文の品物は？』

経営者�A『ウ〜ン 店にとても良く合ってます。ものたりない感じがなくなりました』

五郎 (良かった、実物も気に入って貰えた。これで一安心だ)


……


五郎「それでは品物の納品が終わりましたので失礼します」

経営者�@「井之頭さん、ありがとうございます。
経営者�Aも大層気に入ってましたよ。
彼奴から今ちょっと難しい注文が入ったのでお見送りできないと謝っておいてくれと頼まれました」

五郎「いえいえ。わざわざ見送りなんて……」

経営者�@「あれも律儀な所がありまして。また何か入り用になりましたら連絡させて貰います」

五郎「はい、ご連絡お待ちしています」


………

174 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 22:48:08.78 ID:7c3XbbNSO

ﾎﾞｯ ｼﾞｼﾞｯ ﾌｰ…

五郎 (一仕事終わった後のタバコって気持ちいい)

(さて今日はこれからどこへ向かうか) ﾊﾟﾗ

(>>28 地図によると……北に農園と釣堀、南には観光スポットか)

(この前の甘味屋で何か食べてこの前見てなかった東南方向に足をのばそうか)

(うん、それに決定。それじゃあこの地区の散策をしよう)


………


〜 和食甘味屋 〜


店員 「いらっしゃいませ〜」

五郎 (この前の団子セット、とても旨かった。みたらしの香り・あんこの甘味・焼き団子の胡麻と焼き跡の色合い……)

(できたてホヤホヤの団子を食べてみたいが……)

(かと言って今日も団子というのは単純すぎる。比較的食べやすく、それほど量のない菓子は……)

(おっ あったあった)

五郎 「このわらび餅をください」


……

175 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 22:50:00.03 ID:7c3XbbNSO

『わらび餅』<３リッチ>

きな粉の自然な甘みとぷるんぷるんの柔らかさの餅が人気の秘密！


五郎 「いただきます」

(きな粉がたっぷりかかったいいお餅だ。ここに黒蜜をたっぷりとろーり投入)

(よし 一口) ﾊﾟｸ……

(餅がぷにぷにしている。この感触って他の和菓子にもない独自性だ)

ﾊﾟｸｯ

(餅もデンプンと水が主な材料だから蜜をかけても必要以上に甘さがしつこくなくていい) ﾊﾟｸﾊﾟｸ

(きな粉の味がさらに味に変化を与えてくれている。
蜜ときな粉だけでも美味しい。俺なんかきな粉餅でつい勿体なくて餅がなくなった後でも摘み続けてしまうんだよな)

ﾊﾟｸ……

176 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 22:55:28.46 ID:7c3XbbNSO

ﾋﾟﾀ

五郎 (そういえば関東では似たもので葛餅があるな。
あれもきな粉に黒蜜をかけて食べる。
使う粉が違うのは知っているが。
……どうしてわらび餅は丸型で葛餅は四角に切るんだろう)

店員 「それはですね〜 調理の工程内で型に入れるか入れないかの違いですよ〜」

五郎 「えっ声に出てましたか？」

店員 「以前似たような質問をされたことがありまして〜。
お客様も同じ表情をされてました〜」

「店によっては型や箱に入れる四角いわらび餅もあるんですよ〜。 あんこ入りの丸いわらび餅もあるそうです〜」

「そもそもわらび餅は基本的に型を使わないで練りあげた餅を水に浸けて冷やすんです〜」

「でも東京の有名なお店のわらび餅は箱に入った四角型ですね〜。 お店の職人さん次第なんですよ〜」

五郎 「へぇー…そういう理由があるんですか」

店員「はい〜 失礼しました〜。 ごゆっくりどうぞ〜」

五郎 (なるほど、材料の違いくらいしか知らなかったがそんな違いもあったんだ。
こういう知識を持って食べるとまた味が変わる気がする)


……

177 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 22:57:13.45 ID:7c3XbbNSO

〜 店外 〜


店員「ありがとうございました〜」


五郎 (どれ、腹ごしらえも済んだし歩くか)

(最初は真っ直ぐ東に。遊園地まで行き当たったらそこからは線路沿いを南に歩こう)


……


五郎 (遊園地近くまで来たか。それにしてもこの遊園地デカイ。駅からここまでだいぶ距離があるぞ)

(駅の近くに観覧車があったし、あそこで遊ぶだけで丸一日つぶれてしまうんじゃないだろうか。この街のお父さん達は大変だな)

(よし遊園地ばかり眺めてないで行くか)


……

178 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:04:11.75 ID:7c3XbbNSO

五郎 (ほお、こんな所にプールがある)

(スポーツセンターといい、この地区はレジャースポットが充実している。
流石にここは俺みたいなおじさんには合わない)

(……自分ではまだまだ若いつもりなんだけどな。
……でも十羽野地区で不良達にオッサンと言われてしまったし)

五郎 (いかんいかん。こういう考え方が年寄り臭いのかもしれん。前向き前向き)


……


五郎 (おっ、植物園。へぇ…こんな所にあるんだ)

(見たところわりと広いし散策ついでに目にいい緑を観るというのも乙なものしれない。入ってみるか)


……

179 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:06:53.81 ID:7c3XbbNSO

〜 植物園 〜

坂上地区の南に位置する大きなガラス張りの建物が目印の植物園。

植物を観るほかにも中で様々な生き物が飼育されている。


五郎 (太陽が暖かい。ここは水生植物と水生生物のエリアか)

(緑の輝く水槽が美しい。あぁ癒される)

(あ、カエルがいる。葉っぱに乗ってひなたぼっこか。気持ち良さそう)

(どれどれ……。こっちの水槽は中の置物やインテリアに苔がついてる。
水が澄んでいるはずなのに昔近所にあった小さな池みたいに濁ったように見える。……魚だ)

(こういう環境のほうが魚の飼育には適しているんだろう)


五郎 (ここは……花のエリアか。おお、色とりどりでここもいいな)

(ん？注意書き？どれどれ。
『このエリアには昆虫が居ます。植物や虫には触らないでください。花に近づくときは周りをよく見てハチに気をつけましょう』…)

五郎 (ハチまで放し飼いって……大丈夫かこの植物園？)

(ほう。あそこに綺麗な花がある) ﾌﾞｰﾝ

(！ ハチが近くにいるみたいだ……。居た、少し上だ)

ﾌﾞｰﾝ ﾌﾞｰﾝ

(何匹かいるよ、ハチ。このエリアはせめて冬にこないと危ないかもしれない)

……

180 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:10:56.30 ID:7c3XbbNSO

五郎 (ふう、あの後は比較的落ち着いて観て廻れた。ここはお土産コーナーか)

(どれどれ植物園なだけあって観葉植物を置いているみたいだ。ちょっと見ていこう)


『アマゾニカ』<15リッチ>
葉っぱの形が特徴的。エキゾチックな雰囲気の上品な観葉植物。

『サンスベリア』<18リッチ>

観ているだけで癒される！すっきりとした立ち姿の観葉植物。

『アレカヤシ』<20リッチ>
多くの葉を広げた姿が優美な雰囲気をかもしだす、綺麗な観葉植物。

※ 本当は植物園で買えません。とわのひがしのショッピング街・雑貨屋で販売中。

【所持リッチ数…14リッチ(今日の仕事のリッチはまだです。現金の報酬は貰いました)】


五郎 (なんだか値段が高いような気がする……観光客用のボッタクリか)


……


五郎 (せっかく気持ちよく観て廻れたのに最後で台無しだ。いい場所だと思うけど、配慮ってやつが足りない)

(どれ、また線路沿いをブラブラしよう)

……


五郎 (結構南のほうまで来たな。このあたりで引き返そうか)

(お、あれは……駄菓子屋だ。うわぁ懐かしい )

181 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:18:16.46 ID:7c3XbbNSO

〜 駄菓子屋 〜

懐かしの佇まいをした駄菓子屋さん。
駄菓子以外にもオモチャも取り扱いしています。

残念ながらラブプラス内ではここで買い物できない。

五郎 (そうそうこのケースに入ったままのお菓子、上から吊られた安っぽいオモチャ、昔の雰囲気そのままのお店。いいよなぁ)

お婆さん 「いらっしゃい、ゆっくり見ていってくださいな」

五郎 「ありがとうございます。……いやぁ子供の頃に戻ったみたいです」

お婆さん 「そうですかそうですか。最近は小さな子だけじゃのうて中学・高校生や大人の方もようけ来られます」

五郎 (……俺も小さなお菓子でもいくつか買って行こうかな。夜食用にいいかもしれない)

(なんだか腹も空いてきた。このお婆さんにどこか飯屋がないか聞いてみよう)

……

182 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:20:46.99 ID:7c3XbbNSO

お婆さん「はい、ありがとうございました」

五郎 「すいません、この辺に何か昼食を取れる店ってありませんか？」

お婆さん 「この辺りですか……。あまり食べ物の店がありませんねぇ、住宅地ばかりでして……」

五郎 「そうですか、いやわざわざすみません。それでは……」

お婆さん 「ああ！そういえば隣の新しく開けたあの……そうそうひがしのほうに食事処ができたそうですのぅ。
この間テレビで贔屓にしている力士さんがいろんな方と握手しながら食事を取っておりましたわぃ」

五郎 「とわのひがしの方向ですか……。どのあたりか覚えていませんか？」

お婆さん 「少々お待ちを…… 確かこのあたりにメモが…… いやこっちじゃったか……」

「おうおうありましたありました。ひがしの北側にあるようですのぅ。
ここからなら少し距離がありますが南に真っ直ぐ行って途中で線路を渡ってください」

五郎 「そうですか。あ、詳しい住所は結構です。歩きながら探してみます。
ありがとうございました」

お婆さん「いやいやこちらこそありがとうねぇ。良いことを思いつきましたからのぅ」


五郎 (？)

(あのお婆さん最後の言葉はどういう意味だ？)


………

183 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:26:49.43 ID:7c3XbbNSO

ｺｯｺｯｺｯｺｯ･･･ ﾋﾟﾀｯ

五郎 「ここか。お婆さんの言っていたお食事処は」

(いかにも食事屋って店構えだ。期待できる)

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ


〜 お食事処 〜

とわのひがし北にあるシンプルなお店。

メニューはほとんど和食で構成されている。(例外は焼きそば)


五郎 (よし何を食べようか)

(おお、和食…… 和食…… どこを見ても和食。
デザートやドリンクなんて見つからない。飲み物はお茶か水。
これはかなり硬派な店のようだ)

(うーん、親父が口うるさい店だったか。……でもお品書きに載ってるのは基本的なメニューだし、学生や運動部が嬉しい大盛りメニューにも対応している)

(単純にデザートがメニューにないってだけのようだ。お客も静かに飯を食っているし、いい雰囲気の店だな)

184 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:29:51.20 ID:7c3XbbNSO

五郎 (？)

(何か壁に貼ってあるな。何々……
『サービスデー……本日はおでん増量』か。
おでん。いいじゃないか！ これだけじゃ足りないから他の品を……)


ｵﾏﾀｾｼﾏｼﾀｰ ｵﾃﾞﾝﾃﾞｽ

ｺﾞﾄﾝ

(鍋いっぱいのおでん)

座敷の客Ａ「ほんと、いつ見てもここのおでんは量があるよな」

座敷客Ｂ「大将がおでんにこだわりあるからなぁ。味は最高・値段も安い！ だけど……流石に一人じゃ食えないよ」

Ａ 「今日はおまえと来て良かったよ、さぁ食おうや」


五郎 (ええー！？ あれで一人前で出すのか！ しかも値段が１リッチって何を考えてるんだ大将)

(中の具材が軽く15個を越えている……。他の品も量があるかもしれない。周りを見ながら考えなおそう)

(昼時だから座敷もカウンターも席の大半は埋まっている。観察にはもってこいだ)

……


五郎 (見たところおそらく大盛りの品はちゃんこ鍋、ジャンボカツ丼そしておでん)

(麺系はそれほど多くない、普通位の量。定食もおかずが大きすぎるということもないようだ)

(……魚 ……肉 ……最近食べてないから、たまには定食メニューの王道をいってみようか)

五郎 「注文お願いします。から揚げ定食下さい」


……

185 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:33:51.52 ID:7c3XbbNSO

『から揚げ定食』 <３リッチ>

じっくりと自家製のタレに漬け込んだ鳥のモモ肉を使ったから揚げ。


五郎 「いただきます」ｶﾁｬｯ

(うん、いい色のから揚げ。だけど肉が三つしか皿にない。このサイズならせめて五つはあって欲しかったが……。これは悔しい)

(タレの香りも凄く食欲をそそるのに……まぁいい、今は食べよう)

ｻｸｯﾊﾟｸ

(から揚げだ。サクッと香ばしく揚がって肉の風味と味を閉じ込めたあの味。
タレが旨いのも貢献している。よく鶏肉がタレに漬かっていたのがわかる。ウマイ)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(ここのから揚げ、主役は鳥肉だってことをはっきり主張している)

ﾊﾟｸｯ ｱｸﾞｯ ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(レモンでもなんでも、どんな調味料をかけても根っこの味は変わらない。から揚げはから揚げ。旨いよなホント)

(ご飯とも絶対に合うのに……数が足りない。もう一品頼もう。
……しまったあまりリッチがない。この前甘味屋で色々頼んじゃったからな。リッチのかからない安い品を頼むか)

五郎 「すいません、追加注文をお願いします。今日の焼き魚を下さい」


……

186 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:37:28.48 ID:7c3XbbNSO

『焼き魚定食』<０リッチ>

おいしいタレで焼かれた魚(白身魚)をパクリ！
日替わりで魚が変わります。

今日はメカジキの味噌ダレ焼き

ｵﾏﾀｾｼﾏｼﾀｰ ｺﾄﾝ

五郎 (きたきた。うん、こっちはちょうどいい量だ)

(味噌ダレに漬けてあるから白身が美味しそうな茶色になっている)

ｸﾝｸﾝ

(味噌が薫ってくる。腹の空きを刺激するいいニオイだ)

ﾎｼﾞﾘﾎｼﾞﾘ

(このメカジキは骨が少ないな。下拵えはバッチリというわけか。期待度高し)

ﾊﾟｸｯ

(あぁーいい技が入った。メカジキの白身ならではの淡白な味に味噌ダレがぴったりはまる) ﾊﾟｸﾊﾟｸ

(これまたご飯に絶対合う。旨い旨い) ﾊﾌﾊﾌﾓｸﾞﾓｸﾞ

(味噌ダレは偉大だ、ご飯が旨い！まさに『和』食だよ)

(複雑な味を繊細に調整して和を生み出す……俺、日本人で良かった)

(味噌汁もいただこう。あ〜やっぱり和食って合うなぁ。五臓六腑に染み渡る。少し冷めてしまったけどこの位の温度が心地好い)ｽﾞｽﾞｰ

(お待たせから揚げ。次は君の取り組みだ。うんうん君も素晴らしい才能だ。鳥肉本来の力が俺の五感を虜にする) ｱｸﾞｱｸﾞｯ

187 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:40:49.98 ID:7c3XbbNSO

五郎 (から揚げが才能溢れる若い関取なら焼き魚は才と技がそなわった経験豊富な大関だ。今日の大一番は果たしてどちらか白星だろう)

ｶﾞﾂｶﾞﾂﾓｸﾞﾓｸﾞ

(のこった、のこった……から揚げ里、がっちりメカジキ海を掴んだ。そのまま鳥の旨味で押しきれるか！
……メカジキ海、土俵際でねばる、ホロっとした柔らかさでから揚げの力押しを上手く受け流す)

(から揚げ里体勢が苦しい。メカジキ海の反撃、味噌ダレ投げが隙をついて決まった。……メカジキ〜う〜み〜)

(今日は経験の差で焼き魚が白星をあげた。から揚げは量の持久力の無さを突かれてしまった)

(から揚げも量があれば満足だったのに惜しいな。今度の取り組みでは勝利を勝ち取れるよう精進してもらいたい) ｱｸﾞｯﾓｸﾞ


(ふぅ…食った食った。〆に味噌汁を飲み干して…)ｺﾞｸｯ

五郎「ご馳走様でした」


……

188 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:45:40.07 ID:7c3XbbNSO

ｼｭﾎﾞｯ ﾌｰ

五郎 「幸い追加の魚がほど良い量だった。この店は料理のボリュームを考えて頼まないと」

(でも多種多様な和食が食べられる店を知れたのは幸運だ。難しい店だが来れて良かった)

？ 「おーい、五郎。元気してたかい？」

五郎 (あれ、この人だれだっけ？ 仕事の関係であった人かな)

五郎 「あのう、どちら様でしょうか……」

？ 「ああコッチが一方的に君を知ってるだけだから気にしないで。おっ 遂にとわの市の全地区に足を運んだのか」

五郎 (新とわの・臨海・奥十羽野・十羽野・とわの坂上・とわのひがし……。そういえばそうだな。色々な所を訪れてきた)

？ 「いやいやお疲れ様。本当はもっと早く渡す物だったんだけど……
君がどこにいるかわからなくって。これが僕からのプレゼント」

『とわの市プレミアムカード』

とわの市全域を渡り歩き、貢献した人に贈られる。
特に効果はなく、ただの記念品。

五郎 「いやいや、いただけませんよ」

？ 「そう？ まぁ特に何かあるわけでもないから別に受け取らなくてもいいよ」

？改めQUS… 「それでは僕はここで。今からそこの店で食事にしようと思っててね」

QUS… 「今度そのへんでふらっと会ったら一緒にご飯を食べに行こう。じゃあね」

ｶﾂｶﾂ ｶﾞﾗﾗﾗ

五郎 (結局誰だったんだろう)

(まぁ不思議な街だし、もしかしたら会うわけない人にも会えることだってあるかもしれない)

五郎 「人も店も出会いは一期一会……か」

ﾌﾞｰﾝﾌﾞｰﾝ

五郎 (メール、仕事の依頼が入った。行くとするか…)


………

189 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:53:26.11 ID:7c3XbbNSO

クロスオーバー作品

孤独のグルメ

ラブプラス(シリーズ・ドラマＣＤ)

出演(メインキャラクター)

井之頭 五郎 (孤独のグルメ)

小雪 (孤独のグルメ)


高嶺 愛花(ラブプラスシリーズ)

小早川 凛子(ラブプラスシリーズ)

姉ヶ崎 寧々(ラブプラスシリーズ)


作者……>>1 ラブプラス内ハンドルネーム yk

ご覧になった皆様にありがとうを伝えます

それでは今日の終わりに……

【現在の五郎の所持リッチ】

【14−3＝11＋今日の報酬30リッチ＝41リッチ】

男力ステータス

運動↑・知識↑・感性↑・魅力↑

運動 《カンスト》
知識 《とわのに詳しい》
感性 《カンが鋭い》
魅力 《愛される男》



終わ……らない！続く！

190 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:55:18.91 ID:7c3XbbNSO

>>1のカノジョのリンコが五郎さんの行ったスポットにお邪魔したりしなかったりするこのコーナー


/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ ゝ ｵｯｽ ﾘﾝｺﾀﾞﾖ♪ﾍﾍｯ♪

【ふらっとＲＩＮＫＯ！】

/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ ゞ ﾋﾞｼｯ

「皆さんこんばんは。リンコです」

「今日行くエリアはとわの坂上からとわのひがしの北側」

「こまめにスポットを見て廻りましょー！」


/~ ﾍ ヽ
三 ﾘ/__・ﾘ　　
三 |ヽＯ┬Ｏ　
. 三◎-ヽJ┴◎　　

「ちょっと距離あるからリンコは用意された自転車で行きまーす」ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ

……

191 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:57:10.98 ID:7c3XbbNSO

/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ ｷｷｯ

「はい、最初のスポットにとうちゃーく♪」

「ここが植物園です。ガラス張りの施設がいくつかに分かれて季節を問わず様々な植物を観ることができます」

「ホントに中に生き物がいるんです。リンコ、虫苦手なんだよね……」

「なっがーい名前の植物もあるんだけど、ああいうのって直ぐ忘れちゃう」


……

/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ ｷｨｰｯ

「続いては新スポットの駄菓子屋です」

「オモチャも扱ってます。あ、ヴォルヴァヴィンのメンコ。弟に買っていってあーげよっ」

※ 超絶合体 ヴォルヴァヴィン
……ラブプラスの世界で昔放送していたロボットアニメ。
主人公のリンタロウ少年が人造兵器・ヴォルヴァヴィンを時計っぽいリモコンで操作し、敵と戦う。

なんだか色んなロボアニメ(○ヴァ・鉄○28号)の設定が混じっている。

192 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/14(土) 23:58:54.63 ID:7c3XbbNSO

/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ ﾔｯﾀ!

「ポテチはっけーん♪」

ﾈｪ ｺﾚﾄｺﾚ ｹｲﾋﾃﾞｵﾁﾅｲ? ﾑﾘ? ｿﾝﾅｰ ｴｯ ｶｯﾃｸﾚﾙﾉ? ｱﾘｶﾞﾄｳ!ﾀﾞｲｽｷ!!

(リンカレスタッフが自腹をきりました)

……


/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ

「ひがしのほうに来たね。……着いた着いた。ここがお食事処です」

ｶﾞﾗﾗﾗ ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ

「それじゃあ様式美ってやつでカウンターに座るね」

「メニューは和食のジャンルがほとんど。ここだけの限定メニューが多いみたい」

「今日のリンコは〜 魚の気分♪ そんなわけでお刺身定食をお願いします♪」

193 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/15(日) 00:01:14.73 ID:Ag4GfWcSO

/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ

「恒例の宣伝タイムです。ただ今日は前回宣伝がなかったとわの坂上のスポットを紹介します」

「坂上には新しく『農園』『釣堀』『駄菓子屋』が追加されました」

「これらのデートで行けないスポットはアーケード版ラブプラスで存在するスポットみたいです。>>1は一回やっただけだからよく知らないんだって」

「でも何回か通いつめたらお休みの日の呼び出しには使えるよ。帰りはいつもと違う風景が見れたり、自転車を押すカノジョが見れます」

「いつもと違う雰囲気の中二人一緒に歩いていく……ロマンチックで素敵だね」

/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ

「はい、お刺身定食がきましたよ〜。いただきます！」


/~ ﾍヽ
ﾘ/__−ﾘ ﾋｮｲ ﾓｸﾞﾓｸﾞ

「熱海の夜ご飯のお刺身も良かったけどここのお店のほうが新鮮で美味しいかも。
身がプリプリしてて嬉しいな、ちょっとだけワサビ……ツーンとくるけどいいね これ。クセになるよ〜」

「かわり種の深海魚刺身定食もいつか食べてみたいね♪」

194 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/15(日) 00:04:58.99 ID:Ag4GfWcSO

【インタビュー】

/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ ﾍﾟｺﾘ

「ご馳走さまでした。新鮮なお刺身堪能させていただきました」

大将 「はい、ありがとう。ウチはその日に臨海の魚市場にあがった魚を使うからね。新鮮さはピカ一だよ」

「このとわのひがし地区は街の色んな所に出るのが楽だからね。南は魚市場、北は農園や山からいい食材を仕入れてるんだ」

「まぁそのせいか解らないけどここは他の地区より食べ物の店が多くて激戦区さ。ただ和食なら是非ウチにいらっしゃい。カレシさんもお待ちしてますよ」

/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ

「ありがとうございました。もう一点質問なのですが……。どうして一度にあんなたくさんのおでんを提供しているんですか？」

大将 「いやあ俺が好きでおでんにこだわりがあるってのもあるけど……。
やっぱりここが激戦区ってのもあるね。お客さんを途切れさせないような策をうたなきゃ」

「そうだスタッフの皆さんと一緒におでん一人前、ちゃんと食っていきな！ウチのおでんは旨いよ〜」

195 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/15(日) 00:08:42.05 ID:Ag4GfWcSO

ﾄﾞｵﾝ

『おでん』

味が染み込んだ熱々のおでん。
鍋いっぱいなのに１リッチ。


/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ

「……いつ見ても凄い量だね。まぁ皆でつまもうか」

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ


/~ ﾍヽ
ﾘ/__−ﾘ ﾓｸﾞﾓｸﾞ

「うんうん、大根の芯までダシが染みてて最高！」

「オーソドックスなおでんの味でもそれほど汁が濃いってわけじゃなくて色んな具材の味が出てるね。おいし〜い」

QUS… 「それじゃあ僕はカラシを少しコンニャクにつけて…あー旨い。シンプルなおでんもいいですね」

QUS…「おでんと言ったらタマゴ！ もうコレ鉄板ですね。ではパクっと…いやー いい味だわホント。いい感じに汁が染みてます。お酒も良く進みますよ」

ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ ﾌﾟﾊｰ

QUS…「お、ジャガイモ発見。いただきます。うわっホコホコですねぇ。中から出てくる『イモ』って香りがたまりません。旨い食べ物ってお酒にもピッタリでどっちもドンドンいけちゃいます」ﾊﾟｸﾊﾟｸ


/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ 「！？」

「どちら様！？」

次回 孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

第七話 番外編
「カレシのグルメ 朝ごはん編」

続く。

196 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/04/15(日) 00:12:57.88 ID:Ag4GfWcSO

投下完了。
まだ話は終わりません

第一部完！ってやつです

これで五郎の「とわの市のエリアごとに一つの店に行く」という楔が無くなりました

次回は思い付いちゃったので番外編です。

カノジョらは直接でません。

それでは失礼します。

197 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/15(日) 00:33:12.87 ID:/GeG4eubo

乙

198 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/15(日) 09:26:54.43 ID:G9YpNaEIO

腹が…腹が減る…

199 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/16(月) 11:58:40.55 ID:/R0BO71SO

　　　 　 ll　　/／
　　　　 人
　 = ＜ 　 ＞ =　――――
　　　　｀Y´　　　　　　　 　 , -―-､
　　　 　 ll　　＼　　　　　 /凛凛凛l
　　　　　　　　　＼　　　　ヽﾘﾊ: : :ﾉ　　　　超キック　　ﾋﾞｼｯ
　　　　　l　　　　　　　　　 _＞＝r‐､_
　　　　　l　　　　⊂ﾆヽ、 i{ヾ=〈（＞ｰ'
　　　　　　　　　　　 l{ ==/ゝ-　/
　　　　　　　　　　　////＼＿/
　　　　　　　　　　　ヽ// 〃/l|
　　　　　　　　　　　　＼‖‖l
　　　　　　　　　　　　 l ＼l!/
　　　　　　　　　　　　　l l
　　　　　　　　　　　 　 l___l

200 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/16(月) 22:29:10.95 ID:/R0BO71SO

　　　　　　　 ／:::;:::::::::::::.:::.:::.:／~　　　　　　　　　　　 　 ミ､l::::::::::...::::::::...::::..::::.＼
　　　　　　　/::::;.'::.:::.:::...:.....:;/`､、　　　　　　　　　　　　 　 `i:::::::::::i.:::....:....:...::.....::...χ、
　　　　　　 ,'::: /::. ./i::::::..:／ : 、`　　　　　　　　　　　　　　 l....:.......|..........:.i...:......:.........ﾍ＼_
　　　　　　,'::./:: :::/'::::;:::ﾝ.｀心､ : ::　　　　　　　　＿＿　　　 ,l: ..i.. .. .;　.　:|.: ::. :::l ::::::.:|　
　　　　　　l::/.: ://::;. .:/ﾍ弋=::ｿ　i　　　　　　　　　　｀＼、./::::..　.:l......l:.....:....:...:.|.::......:.|
　　　　　 l::/.::::..:::;:. .'/　 ｀ーﾟ　　　　　　　　　　　　　 　 ソ:::/::::::ﾉ:::./:::l.:::::.::::::仆:.:::::ﾊ
　　　　　/.::.::::l:::;. .' /　　　 　 ,.':.　　　　　　 ｀二._　　　 /::::::..:::::;ｲ::::/.::;':.:::::.:::::::...:::::::|'
　　　　 /.::.::::.:::: |　l 　　　　 , :::...　　　　　　 に:_｀心、/::::::.::::::/..::/:::./::::.;::::::../:::.:::.::l　　　ラブプラスＳＳを書くカレシがいる…
　　　　/.:::.::.i:::::::.' i　　　　　::::.:　 　　　　　　 之ﾐ::::｡,ｼﾞ:::::.::::::/..::::.:::.:::::.:::/:::.../::::/l:::ﾉ;
　　 ／;::::.:::::l::..:::ﾍ 　　　　　　　　　　　 　 　 　｀ー'　,:::／:::::/　大; ; ' '　〉;:::::::/:;::;/　　　　　　　　
　／ ,ｲ;::.::l.ｲ｀..:.::Λ　　 　 _　　　　　　　　　　　 　 .／;::::;／　 /i､｀ｰ　 /;::::::;;;／
　 ,ノ　;::::.从 i:::.::. ,'｀､　 　 r＼ 　　　　　　　　　　　　　　　 _,/..')ﾉ 〉　/ー''~　
　　　/ ﾉ i　ｲ.::..l　||　｀、　　｀ 　　　　　　　　　　　　　 ' ｀〜,ん'~＿／
　　　　　　冫':::: ,ﾉ' 　　＼ 　　　　　　　　　　,　　 . , シ｀ー l./￣
　　　　　　　　`（(　　　　　ーｒ　─ -　.. .￣: .: .: γ~　　　 .ｿ
　　　　　 　　　　＼、　 ／~￣￣￣￣｀ー----_ｒ'　　 　,ノ'
　　　　　　　　　　　＼,/　　　　　　　　　　　　:::::|､　 .／


自分で潰す200レス目

201 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/04/18(水) 23:39:16.28 ID:32bmYCESO

投下します
鯖復活してよかった

202 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/18(水) 23:40:03.06 ID:32bmYCESO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ有り 注意）

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」　


《メニューのご案内》

第一話>>2 『ナポリタン』

第二話>>31 『麻婆豆腐・点心セット』

第三話前編>>53 『野菜弁当』

第三話後編>>76 『リゾット・おろしハンバーグ・魚のソテー』

第四話>>104 『チャーシューメン』

第五話>>145 『みつまめ・その他』

第六話>>172 『から揚げ定食・焼き魚』

とわの市マップ >>26

203 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/18(水) 23:41:30.56 ID:32bmYCESO

登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸。白飯が彼にとっての酒である。
また、和菓子に目がない

原作通り古武術経験あり

本SSでは漫画版より実写版の五郎のイメージで書かれている。

※ 本日投下の分に井之頭五郎は登場しません。タイトル詐欺ですね……

第七話 番外編

「カレシのグルメ 朝ごはん編」

204 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/18(水) 23:43:40.79 ID:32bmYCESO

《ケース�@ 〜 ネネカレの休日 〜》


……ふぁーあ。

よく寝てたなぁ。うわっこんな時間まで寝てたのか

夜遅くまで寧々さんと深夜にやってた映画の感想をメールし合ってたからだろう……。

寧々さんはホントにああいうＢ級映画とか好きだよな。
カノジョと一緒に映画を観たりして感情を共有するのっていい感じだ。

寧々さんが俺に勧めるからやってみたけど、これが狙いだったのかな？

色々教えられてばかりだし、俺はまだまだ寧々さんには敵わないや。


とにかく寝すぎは良くない。

今日は学校もアルバイトもなかったから良かったけど寝坊しすぎないように気をつけないと……。

「ちゃんとしないとまた寧々さんにいじられちゃうからな……」

どれ、それじゃあ簡単な朝飯でも作ろうかな。


………

205 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/18(水) 23:47:07.18 ID:32bmYCESO

冷蔵庫 冷蔵庫……

何があったっけ？

たしか昨日炊いたご飯の残りはあったはず……。

ｶﾞﾁｬ

お、あったあった。

これと…… 卵がある。今日はたまごかけご飯にしようかな……。

昼はコンビニかなんかで弁当でも買って……。

ん、あれ？

何でテーブルの上に焼き鮭が置いてあるんだ？

よく見るとコンロにラップされた鍋が置いてあるし……。

中身は……おっ、豆腐の味噌汁！

もしかして寧々さん来てくれたのかな？

メールを確認してみよう………。


……

206 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/18(水) 23:49:36.75 ID:32bmYCESO

ＦＲＯＭ 寧々

『おはよう！

昨日はごめんね、遅くまで付き合わせちゃって。

今日 本当はいつも通りの時間に起こしてあげようかなーって思ってたんだけど、アナタの気持ち良さそうな寝顔見てたらそんな気持ちなくなっちゃった♪

そうそう。アナタの朝ごはんを作っていたら店長から連絡があって、午前中のシフトの子が入れなくなっちゃったみたい。今日は特に予定もないから代わりに私が入ることにしちゃいました。

もし会いたくなったらデキシーズに居るから来てね♪
いってきま〜す。

朝ごはんはちゃんと作っておいたから起きたら食べてね♪

ＰＳ：もっと部屋をキレイにしておいてくれてもいいんじゃない？』



寧々さん……やっぱり来てたのか。起こしてくれても良かったのに。

……にしてもこの追伸文、どういう意味だ？

昨日寝る前に簡単に片付けしたは…………あ ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！

(※ この反応から察して下さい。
ヒントは思春期の青年、只今一人暮らし中)

207 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/18(水) 23:52:48.70 ID:32bmYCESO

………気をとりなおして朝飯にしよう。

寧々さんが焼き鮭と味噌汁を作ってくれたからご飯は白いままのほうがいいな。

ｸﾞｩｰ

朝飯用の塩鮭だから十分な量があるわけじゃないな、もう一品足すとするか！

ｶﾞﾁｬ

といっても冷蔵庫には卵くらいしかないし… 俺、ちゃんとした自炊できないんだけどな。

卵か……。目玉焼きか焼き卵(綺麗に巻かない)だな。

今日は焼き卵にするか！


フライパンに多目にサラダ油を入れて……(ふわっとさせるため)

卵を……腹も減ったし二つ投入！ ｶﾝｶﾝ ﾊﾟｷｯ

(※ 先に黄身と白身を混ぜといてね。又はフライパンに火が通らないうちに混ぜてもいいよ)

ｼﾞｭﾜｰ

少し強めにして中はトロトロにするか、弱火で中までじっくり火を通すか悩む……。

よし！ 今日はトロトロにしよう！

形なんて気にせずまとめよう。中身がないオムレツみたいにするのがベターだけど。

皿に……よっと、盛り付け完了！

味つけはここから。

焼いた卵に某旨味調味料をパラパラっとかける……。下味としてみたいなもんだからなんとなくだけどな。 ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

後は醤油を適量かけて……完成だ！

208 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/18(水) 23:55:16.73 ID:32bmYCESO

『超簡単 焼き卵』(オリジナル)

和食メニュー向けの卵焼き。醤油をかけるなら味は変わらないのでスクランブルエッグ状にしてもいいと思うよ！

『鮭の切り身(塩)』

日本の朝ごはんの王道。
塩鮭をじっくり焼き上げた一品。


「いただきます！」

味噌汁・ご飯・鮭・卵焼き……。色がめちゃくちゃうまそうだ！

まずは鮭からいきますか〜。 ﾊﾟｸﾘ

塩加減が濃い。でも朝ごはんの鮭っていつ食べてもこの位の濃さだよな。

朝だから舌がちゃんと働いてないのもあるだろうけど。 ﾊﾟｸｯﾓｸﾞﾓｸﾞ

でもこの濃さがたまらないんだよ！ ｱｸﾞｯ

一口目は「うわっ」って思うけど、ご飯と一緒に食べたりしていくうちに慣れてきちゃうのが塩鮭のスゲー所。

209 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/18(水) 23:58:29.24 ID:32bmYCESO

卵焼き〜卵焼き〜

どれどれ……。 中は結構トロっとしたな。わざと残した白身っぽい部分と醤油が混ざってうまそうな色してる。

美味しそうな黄色い見た目と醤油の茶色が腹にくる……。
早く食べよう。 ﾊﾟｸｯ

あ〜〜〜〜〜 旨い！

トロトロ部分とよく焼けた部分が違う食感で最高！

旨味調味料が地味ながらいい仕事してるんだよな。
単純に醤油をかけただけじゃできない奥深い味になるんだ。

でもこれの真価はこんなもんじゃないぜ！

黄色の卵焼きをのせるんだ、あの白いご飯に！

今日は一口位のサイズに卵焼きを取ってからご飯にのせよう。 ﾎﾟﾝ

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

卵を載せて直ぐ口に運ぶのもいいけど、余分な醤油をご飯に落としてから……。
こうするとトロっとしてる部分も少し落ちるからご飯を違った味で食べたいときにいい。

ﾊｸﾞﾘ ﾊｸﾞﾊｸﾞ

うまい。それしか言えない。醤油と白飯って相性良すぎる。

そこに卵焼き！
簡単な味付けなのにこんなにウマイ。

ﾊﾌﾊﾌﾓｸﾞﾓｸﾞ

この卵焼きのせるだけでご飯一杯分は確実にいけちゃうよ。

味噌汁も間に一口。

………なんだか俺の作る味噌汁より美味しい。
寧々さん、料理が上手いな。

(※ そりゃそうだ、もう一つ特製調味料が入ってるんですから。カノジョなら皆いっしょに入れてます)

………

210 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:10:44.53 ID:2YOwU4vSO

「ご馳走さまでした」

美味しいご飯だった。
今日はいいことありそうだ！

……そうだ！ ショッピングに出て、寧々さんに合うプレゼントを買いに行こう。

日頃の気持ちをこめて……。何がいいかな？

(※ 四月二十日は姉ヶ崎 寧々の誕生日！
カレシは祝いましょう)

《ケース�@ 終わり》

211 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:14:10.56 ID:2YOwU4vSO

《ケース�A 〜マナカレの休日〜》


ふぁぁぁぁあ うーん良く寝た。

いい天気だ、透き通る青い空・白くてモフモフな雲。

あ、ウサギの形だ。……愛花さんは今何してるんだろ？

昨日の部活ではケガしたから愛花さんに心配かけちゃったな。こむら返りしたけど僕の足、今どうだろう？

……今の所は問題なさそう。コーチにやって貰ったマッサージが効いたかな？

念のため休んでおけって言われたから今日はゆっくりしていよう。

……それにしてもコーチはやっぱり凄い人だ。テニスにかける意識が僕らと違う。

愛花さんもやる気だし、僕も気合いいれていくぞ！

ｸﾞｩｰ!

………その前に腹ごしらえをしよう。腹が減っては戦は出来ぬっていうし。


えっと、冷蔵庫には……

ｶﾞﾁｬﾝ

駄目だ……食べ物の残りはないや。

しょうがない、近所のコンビニ位なら出ても平気だろう。

………あれ？
テーブルに朝飯が綺麗に準備されてる……。

洋食のシンプルなメニューだ。
パン・スクランブルエッグ・ベーコン……スープまで。

愛花さんがうちに来てくれたのか。 嬉しいけど声かけて言ってくれて良かったのに。

……そうだ、メールを確認しよう。

212 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:14:56.46 ID:2YOwU4vSO

ＦＲＯＭ 愛花

『オッス！ おはよう！ ……なんて///

足の具合はどう？ まだつりますか？

昨日パパに部活のお友達がこむら返りしたことを言ったの。
そしたらね、パパは「それほど心配はいらないよ」って言って、ちゃんとどういう治療をしたらいいか教えてくれたの！

本当は昨日の内に教えてあげたかったけど……。 あなたが寝てたら悪いからメールするのを止めちゃった。ごめんなさい。

代わりに今朝、朝ごはんと一緒に治療と運動前の予防方法を書いた紙を置いておくから絶対後で読んでね。約束だよ！

それじゃあ私は部活に行くね。

帰りにアナタのお家に寄るから待っててください♪

ＰＳ：今日の朝ごはんのパンは私の手作りだから味わって食べてね♪』


良かった。愛花さんが慌ててお父さんに「彼氏がケガした」って言ってなくて………。

(※ そうだったらきっと部屋に段ボールが一つ置かれます)

(※ 愛花パパの中の人はメ○ルギア○リッドでオタコンを演じてます)

(大佐役の青野さんのご冥福を祈ります…… 年だったとは言え、青野さんの落ち着いた声と攻撃的な声の変わりようって本当に凄かった)

213 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/04/19(木) 00:16:54.36 ID:2YOwU4vSO

それにしても旨そうだ。

愛花さんのパン、焼きたてではないみたいだけど茶色と白のバランスが美しい。

……これを作るとき無表情で「どぉん！」なのか。
ギャップが激しい。

ｸﾞｩｰ

腹も減ったしいただきましょう！

幸い 愛花さんが料理を全て用意してくれたからパンを焼くだけだな。

しかし愛花さんもわざわざ食パン一斤も持って来なくても良かったのに。
……ちょっと天然だよな。

それじゃあ やや厚めに一枚切り取って……。これはバターかマーガリンでそのまま食べよう。

トースターにセットして……

ﾎﾟﾝ

焼けた焼けた。

「いただきます」

う〜ん イイニオイ。
パンの薫りが部屋に満ちていく。

カノジョの作ったパンを豪勢に食べる……。 最高の贅沢だ。ﾇﾘﾇﾘ

ｻｸｯ ﾓｸﾞﾓｸﾞ

美味しいです愛花さん！
このパン、耳まで美味しくできてます！ ｻｸｯｻｸｯ

これ普通にパン屋で売ってる食パン以上に美味しい。
この特有の芳ばしい香りもいい！

今日の愛花さんの香りもパンみたいなポカポカした匂いなんだろうか。

ああ、会いたいなぁ
愛花さんに。

214 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:18:54.28 ID:2YOwU4vSO

……さて物思いにふけってないで食事に戻らないと。

スクランブルエッグ……ベーコン……。 そうだ！

まずはパンを薄切りにしてトースターにセット。
焼けるまでしばらく待って……。

ﾎﾟﾝ

よし、マーガリン(バター)を塗って……。 ﾇﾘﾇﾘ

ここにあるスクランブルエッグとベーコンを挟み込む！ するとぉ〜……
ほーらサンドイッチのできあがりさぁ〜！

味は……今日はケチャップにするか。


『卵とベーコンの大きなサンドイッチ』(オリジナル)

愛花さん特製パンを使ってスクランブルエッグとベーコンを挟んだ至高のメニュー。

味付けはその日の気分で変えてもいいでしょう。
(ケチャップ・マヨネーズ・塩コショウ・ソース等、組み合わせてみてもいいね)


…ケチャップの赤とパンの白にタマゴの黄色とベーコンの艶のあるピンクが美味しそうだ。
少し焦げたベーコンって見てるだけでお腹が鳴りそう

ﾊｸﾞｯ ﾊｸﾞｯ

うんまぁーい！
パンと卵がダブルスでタッグを組んだような少しアメリカ的な大雑把な甘さだ。ケチャップでアメリカチックにしたのも大正解。

ﾊｸﾞﾊｸﾞ

そして挟まるベーコンがいいアブラをだして食欲倍増！
こんなの食べたら手が休んでくれない。

朝からパクパクいけちゃうよ。

215 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:22:41.72 ID:2YOwU4vSO

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

あぁ、ここに愛花さんがいてくれたらお互いに違う味にして半分ずつにできるのになぁ

カノジョはどんな味が好みなんだろう？

僕の知らない味の食べ物や組み合わせが好きなのかもしれない。 ﾊﾟｸｯﾓｸﾞﾓｸﾞ

「今度のデートは坂上か臨海のレストランに行こうかな……」

スープまであるなんて愛花さんは料理上手だ。
……うん、これも美味しい。身体が暖まるよ。

……

「ご馳走さまでした」

はぁー食べた食べた。

ﾋﾗﾘ

おっ、愛花さんが僕の為に用意してくれた紙っていうのはこれか。
どれどれ……。

なるほど、患部を暖めたりマッサージをするのが良く効くのか。

あと運動前に入念なストレッチ…… へぇ〜 クエン酸が予防に効くんだな。

おっ なんか袋がある。


……

216 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:23:28.97 ID:2YOwU4vSO

『ハチミツレモン』(オリジナル)

運動部だと有名なエネルギー補給食品。
柑橘類はクエン酸が豊富。

……どうやら愛花さんが部活に持っていくものを少し置いておいたようだ。


あっ、ハチミツレモンだ。なんだか学園ドラマとかで部活のマネージャーが作ってくれたりするんだよな。

ﾊﾟｸｯ

……青春の味だ。 甘酸っぱくてほろ苦い。
家じゃなくて部活で皆と一緒に笑いながら食べたい味。

「よし、元気が出てきた！明日から練習バリバリ頑張って、なんとしても戸鳴野高校から１セット取ってやるぞー！！ 」


(戸鳴野高校…読み方は「となりの」 余談だかとわの市にはカノジョとカレシが通う十羽野高校と戸鳴野高校、十羽野商業高校があることが確認されている)

(ネタバレだし、詳しくは書きませんが戸鳴野テニス部から１セット取らないと十羽野テニス部廃部の危機なのさ)


《ケース�A 終わり》

217 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:26:13.31 ID:2YOwU4vSO

《ケース�B 〜リンカレの休日〜》


ＺＺＺＺＺ……ハッ！？

やべっ！ 図書委員に遅刻だ！

……ん？ あ、今日は休みだ。休み休み。

図書室が開かない日じゃないか、すっかり忘れてた。
凛子だって「ゆっくり本が読めるよ〜」って言ってたじゃないか。なんで忘れてたんだ？

まぁいいか。せっかくの休みだし、二度寝といきますか！

……寝れない。それもそうか。

あんだけ熟睡してればなぁ。

昨日は本の整理と掃除で凄く体力使ったから、帰ってすぐ寝ちゃったもんな。

……よく見たらもうこんな時間か〜 そろそろ起きて飯にするか、 よっこらせ。



「……なんだ どうしてテーブルに沢山の焼きそばが置いてあるんだ？」

ﾃﾞｰﾝ

こんなことができるのは……謎は全て解けた！

犯人からのメールを確認だ……。


……

218 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:29:40.47 ID:2YOwU4vSO

ＦＲＯＭ 凛子

『ちーっす

調子はどう？ こっちはボチボチ。

まずは落ち着いて聞いて欲しい。

うん、ゴメン。
焼きそば作り過ぎた。

今日さ、委員休みだからアンタの家にご飯作りにいってあげようって珍しくおもったんだ。

そしたらさ、凛子が家に入ったのに気持ちよさそーな顔して寝てるカレシがいるわけよ

それでさ、凛子はこう思ったわけ。


「あ、これでカレシが起きたら朝ごはんと笑顔の凛子で朝からドッキドキのギッタギタ大作戦だ」って。


最初はさ、朝は和食がアンタの好みだったかな〜 って考えて冷蔵庫とか見たんだけど……。

アンタちゃんとお米のストック買っときなよ！
一人暮らしならちゃんとお米の量をチェックしないと。

……話がそれたね
ご飯がなかったんだ。
それで今度はパンがあるかな〜って探したけど無くてさ。

じゃあどうしようって時に冷蔵庫にさ、有ったんだよ、焼きそばがさ。

……自分で言うのもアレだけど凛子あまり料理上手くないじゃん。
でも焼きそばなら野菜とお肉切って付いてるソースかければ美味しく出来るじゃん。

だから焼きそば作ったんだけど……。
最初に作った時になんかソースが薄い感じだったんで普通のソース追加しようとしたら……。

フタが変に外れてソースが大量に入っちゃったわけ……。

それで味と材料を整えたら冷蔵庫の中の四人前全部使っちゃった。ヘヘッ♪

ゴメン……ふざけないよ。
それで悪戦苦闘しながらなんとか作り終わったらちょうどお母さんから連絡があってさ。

〈今日凛子ちゃんお休みだし、お父さんも久しぶりに休みだから皆で遊園地に行かない？〉って……。

迷ってたらお母さんから電話がかかってきて、なんだかすっごくはしゃいでたから断りきれないし……。

もし断って変に心配されるとコッチが困るからそっちに行くことにした。

今、車の中でこのメール打ってる。

ホントにゴメン。

ＰＳ：お土産買ってくるから許して。』

219 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:34:33.28 ID:2YOwU4vSO

……本当は見えない場所に米のストックもあったのにな。
まぁ他人の家だし、凛子ってあまり家事しないみたいだからな……。しょうがない許してやっか。

(※ 真のリンカレはこの位のことで凹まないのだ。だから凛子が増長する所もあるのだが)

『焼きそば』

ソースが食欲を刺激する！
凛子特製！



さて、この四人前の焼きそば。とりあえず二日もあれば食い終わるだろう。

「よし、いただきます！」
焼きそばを朝飯というのは初体験だ。ﾊﾟｸｯｽﾞｯ

うん、ウマイウマイ。凛子ってなぜかノンジャンルの食べ物作るのが上手いんだよな。

でも凛子……気丈に振る舞ってるけど意外と打たれ弱いからな。親御さんと仲良くやってたらいいけど。

きっとこの焼きそばを作る時もソース投下でパニックだったんだろう。
物の片付け方もいつもより雑だった。

俺が起きてればカメラに……失礼、なんとかできたかもしれなかったな……。

野菜たっぷりなのは嬉しいけど地味にイタイ。
今、野菜高いのに……
来週はバイトを増やそう。 ｽﾞｽﾞｯ

220 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:38:27.66 ID:2YOwU4vSO

うんうん、味はやっぱりいいな。
野菜が多いから見た目もキャベツの黄緑やニンジンの赤、青のりの深緑でバランスがとれている。

ｽﾞｽﾞｰ

麺もソースが光を反射してツヤツヤと輝いているようだ。ｽﾞｽﾞｯ

ソースって男の子の味だよな……。


そうだ、何か足りないと思ったら……ｺﾞｿｯ ｶﾞﾁｬﾝ

あったあった。卵。一つだけ。フライパンにイン。 ﾊﾟｶｯ ｼﾞｭｰ

これを目玉焼きにして焼きそばの上にのせれば！

目玉焼きのせ焼きそばでっきあがり♪

……おお、目玉焼きがのっただけなのに一気に豪華になったような気がする。

さっきの赤・黄緑・深緑・ツヤツヤ茶色に加えてツルンとしたピカピカの黄身と白身がお目見えだ。

料理は目でも食べるっていうのは本当だ、なんだか焼きそばが違う料理みたいに感じる。

ｽﾞｽﾞｯｽﾞｰ

「いけるいける」

半熟にしたから黄身が割れてあふれだし、そばの部分をより美味しそうにコーティングしている。

ｽﾞﾁｭﾙﾁｭﾙｽﾞｽﾞｰ

……卵の力も借りて、一人前位の量なら朝でもなんとか食えたか。 夜はどうしよう。

「ご馳走さん」

なかなかいい焼きそばだったけど流石に明日まで同じメニューなのは辛い。

これは来週から当分焼きそばを見ないようにしよう。
駄目だ、それ以上先を考えちゃいけない。今は晩の焼きそばをどんなトッピングで食うか考えられないと………。


……オマケに続く。

221 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:40:07.39 ID:2YOwU4vSO

オマケ(番外編の続き)

リンコさんが夜晩御飯時にお宅訪問をしちゃうこちらのコーナー！


/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ 『突貫！ カレシの夜ご飯！』


〜 新とわの駅 〜


ﾘ/__・ﾘ

「皆さん こんばんは。リンコです」

「遊園地で家族と遊びに行ったあとにロケって……」
「しかも今日はアイツの家に行くのか……。許してくれるかな……」


ｶﾝﾍﾟ 『お土産忘れてない？』


ﾘ/__・ﾘ (ﾋﾟｰｽ)

「うん、それはだいじょーぶ。このオマケコーナー、スタッフ空気読まないよね」

「……でも空気読めないスタッフのおかげで少し気がラクになったよ」

「リンコ一人だと顔合わせずらかったからさ」

「……じゃあ行こうか、確かこの位ならそろそろアイツの夕食の時間のはずだし」

222 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:43:04.34 ID:2YOwU4vSO

ﾃｸﾃｸ


ﾘ/__・ﾘ (……)

「よく考えたら勿体ないけどソース捨てたら良かったよね……」

「あの時はちょっと混乱してたから焼きそば増やすことしか頭になかった……」

「はぁ……もう着いたか。覚悟決めないと」


《しばらくお待ち下さい…… リンコさんは素直に謝っております》


ﾘ/__・ﾘ ﾎｯ

「良かった〜 許してくれたよ。お土産にキャベツ持っていって正解だったかな？」

(※ とわの坂上には農園があります。
どうやらリンコさん、遊園地でへこんでてお母さんに心配されたらしく、事情を話したらアドバイスされたみたい)

(ちなみにアドバイスは「インパクトよ！」だそうです)


「これから夕食にするからリンコもごはん食べて行けって。ここからは心配しないでロケ出来るね」

「それじゃ、お邪魔しまーす」

223 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:45:35.72 ID:2YOwU4vSO

ﾘ/__・ﾘ (ｷｮﾛｷｮﾛ)

「うん 部屋、まぁまぁ綺麗にしてんじゃん。あ、スタッフさん周りに気をつけてね。色々置いてあるから」

「食べかけのポテチはっけーん♪ 頂き〜 ……ん、これカレルビーのやつじゃないじゃん！」



/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ

「今、カレシが料理の準備と焼きそばを温めてるから宣伝タイムです」

「新とわのは一人暮らしの学生さんに便利な街です。駅からアパートまで徒歩で活動可能な距離、アパート近くにはコンビニエンスストア、学校にも近く周りも静かです」

「十羽野高校は転校・編入・入学生を募集中！ 男性・女性区別なくご連絡をお待ちしています」

「個性豊かな友達やカノジョと一緒に充実した生活を！
……今日は不動産屋とトワコーからのお知らせだったね」

224 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:47:26.03 ID:2YOwU4vSO

/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ (♪)

「はい、焼きそばができました。ウ〜ン ソースのいいニオイ！」

「いただきまーす」ﾊﾟｸｯ

「自分で作ってなんだけど美味しいね、焼きそば」

「あれだけソースかけても味はマシになったね。マヨネーズも入れたらマイルドになって違った感じになるよ」


ﾘ/__ｰﾘ ｽﾞｯﾓｸﾞﾓｸﾞ

「あ、ネネカレ編の卵焼きも用意したんだ。じゃあ一口……」ﾊﾟｸｯ

「形はとにかく味は良いね！ ご飯が欲しくなる味」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

「醤油がかかってない部分を焼きそばに入れちゃおっかな〜」ﾊﾟｸｯ

「うん！ 卵ってホントなんにでも合う！ ソースで味付けたらオムそばみたいになるよ」ﾑｸﾞﾑｸﾞ


………

225 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:50:51.30 ID:2YOwU4vSO

ﾘ/__・ﾘ

「ふう……ご馳走さま。今日のお詫びに皿洗いくらいは手伝わせてよ」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
ｻﾞｰ ｺﾞｼｺﾞｼ

「そういやアンタはご飯どうすんの？ 一緒に食べれば良かったじゃん」ﾌｷﾌｷ

「え、今日は買い物行ってきたからって……。あっコッペパン！ もしかして焼きそばパンにするんだ！」ｺﾞｼｺﾞｼ

「えっ？……リンコにくれるの？ ていうかリンコが食べても意味ないような……」ｷｭｯ

「いつも弁当作ったりしてくれてるお礼って…… わかったわかった、貰ってあげるからそんな悲しそうな顔しないの！」

「もう……」ｿｳｲｳﾄｺｶﾞｽｷﾅﾝﾀﾞｹﾄﾞｻ


ﾘ/__ｰﾘ(///)ﾃﾚﾃﾚ

「別に何も言ってないよ♪ ヘヘヘッ♪」


ｲﾁｬｲﾁｬｲﾁｬｲﾁｬ


スタッフ一同 (……お疲れ様でしたー )


次回
井之頭 五郎 「ここがとわの市か…」

第八話
「とわの市 とわのひがしの焼肉屋」


続く。


本日のベストショット

『青と緑と桃凛子』

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1334639463417.jpg

4月14日撮影

226 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/19(木) 00:53:07.67 ID:2YOwU4vSO

はい。投下完了です

孤独のグルメファンの方、今日はすいません！

つい頭に浮かんで……

次回はお待ちかねの焼肉回なのでご容赦くださいませ
それでは

227 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/19(木) 02:14:59.64 ID:3A06E7xHo

乙
見てると腹が減ってくるな

228 ： ◆M6R0eWkIpk [sage]：2012/04/19(木) 17:41:22.76 ID:2YOwU4vSO

栗木健あるいはkurikikenで検索するとご本人のホームページに繋がり、YOUTUBEで久住昌之さんのバンド動画が見れますね

これツイッターやクスミの後悔日記２で久住さん自身も宣伝・リンク貼ってます。
もし孤独のグルメの気分に浸りたい方は見てみるのもいいかも

流石にスレにはリンク貼りませんが……

229 ：yk ◆M6R0eWkIpk ：2012/04/20(金) 18:18:37.91 ID:r9LbsnMSO

今日21時頃投下予定
ネネさん誕生日おめでとうってことで

230 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:06:13.40 ID:r9LbsnMSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ有り 注意）

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」　


《メニューのご案内》

第一話>>2 【ナポリタン】

第二話>>31 【麻婆豆腐・点心セット】

第三話前編>>53 【野菜弁当】

第三話後編>>76 【リゾット・おろしハンバーグ・魚のソテー】

第四話>>104 【チャーシューメン】

第五話>>145 【みつまめ・その他】

第六話>>172 【から揚げ定食・焼き魚】

第七話>>203 【焼き卵・ベーコンエッグサンド・焼きそば】

とわの市マップ>>26〜

音楽……>>228からキーワードを抜いて検索


登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸。白飯が彼にとっての酒である。
また、和菓子に目がない

原作通り古武術経験あり

本SSでは漫画版より実写版の五郎のイメージで書かれている。

231 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:09:03.42 ID:r9LbsnMSO

第八話

「とわの市 とわのひがしの焼肉屋」


〜 とわのひがし駅 〜

とわのひがしの玄関。
この地区は落ち着いた雰囲気のスポットを数多く楽しめる。
また食事スポットも比較的多く、激戦区である。



五郎 「また、この駅に来ちゃったなぁ」

(いつもなら、このまま真っ直ぐ西に進んで喫茶店で一服するんだか……)

(今日の仕事は駅から北北西に行った先の教会だ。少し方向があわない)

(距離的にはショッピング街を突っ切ったほうが早そうだ)

(少しだけ店を見ながら教会まで歩いて行こう)


………


〜 ショッピング街 〜

とわのひがし駅前にある大型のスポット。
巨大なモールというほどではない。
やや大きめの建物を二棟建て、連絡通路で繋いでいる。
昔の街を買い物に特化させた造り。



五郎 「おお……。なかなか人が多い場所だ」

(なんて言ったかな…… 川崎の駅近くにある……。街の並びが綺麗な所。あそこに雰囲気が似ている)


(※ LA CITTADELLAとかCINECITTA'のあたりはなんとなく似ているような……。あくまで>>1の独断ですが)

232 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:11:35.03 ID:r9LbsnMSO

ｶﾂｶﾂ

五郎 (平日なのに歩いている人も多い) ｶﾂｶﾂ

(色々な店が並んで一つの大きなスポットを造りあげたってわけか)

(昔からある商店街が今の時代に合わせ、街並みをお洒落かつ清潔なイメージにして集客施設に生まれ変わったようだ) ｶﾂｶﾂ

(こういう造りって確かに若い人や女性には人気だろうけど、どこか画一的な感じで好きじゃない) ｶﾂｶﾂ

(もっとこう……古い人情味が探せば見つかるような街並みがいい。
それこそ、この市なら新とわの地区がそんな感じだ)

(あそこは押し付けがましくなく、来る者は拒まない。去る者は追わない。
どんなときでも帰ってきたって思える街。いつ行っても不思議と落ちつける) ｶﾂｶﾂ

五郎 (お、雑貨屋を発見。それほど大きな店じゃないし、ちょっと寄り道しよう)

233 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:15:49.84 ID:r9LbsnMSO

〜 ショッピング街・雑貨屋 〜

小物を扱う雑貨屋。
若いカップルに人気があるペア食器を多く揃える。


五郎 (ふーん 品は主に食器類か。……どうもカップル向けの商品が多いな)

(大半の品が赤と青のペア。花をあしらって可愛い造りの物もある)

(なんだこれ？ 『カレにあげると見えなくなる箸』？)ﾋｮｲ

(……こんな物が商品になるのか？ でも売れ筋第三位らしい)

(ここに俺の琴線にくる品はないな。そろそろ出よう) ｶﾂｶﾂ


……


五郎 「ここか。いい門構えの教会だ」


〜 教会 〜

誰でも見学を許している教会。
時に公開結婚式も行われる。

234 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:17:33.81 ID:r9LbsnMSO

〜 教会の別施設内 〜

五郎 「初めまして、井之頭 五郎です」

担当 「初めまして。お噂はかねがね。私は当教会の総務担当です。よろしくお願いします」

五郎 「本日は教会内のロビーの調度品をお探しとの事でよろしいでしょうか」

担当 「はい、井之頭さんもご覧になられたようにこの教会は高台に立ち、海を眺めることのできる欧風の造りをしています」

「そのためお客様にたいへん好評で予約が増え、少々以前のロビーが手狭になりまして……」

「なので先日から外れに新しく建物を造りはじめました」

「井之頭さんにはそこに入れる調度品を見繕って頂きたいと思っております。」ｺﾞｿｺﾞｿ

担当 「これが新施設の完成予想図です。ここのイメージを壊さず、新しい品の用意をお願いします」

五郎 「わかりました。では相談の前に一応現在見学できる施設を見せていただこうと思いますが……。よろしいですか？」

担当 「はい。ご案内いたします」


……

235 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:20:32.60 ID:r9LbsnMSO

〜 教会内 〜

五郎 (へぇ……。思ってたより厳かな教会だよ)

ｶﾂ…ｶﾂ…

(欧米の映画とかで出てくるような歴史ある教会みたいだ。茶系のイスもいい味出してる) ｷﾞｯ

(落ちつける。座っていると牧師さんが出てきそうだ。今でも礼拝が行われているって聞いたら信じちゃうな)

担当 「井之頭さん？ いかがですか？」

五郎 「失礼しました。つい雰囲気にひたって……」

担当 「ああそういう事でしたか。なんだか古い教会のようでしょう？」

「その感覚が人気の一部かもしれませんね。
……これで全て廻りましたので最初の施設に戻って商談の続きとしましょう」


………


担当 「………ではこの品に近い物をお願いします」

五郎 「はい。良い品が見つかりましたら連絡させて頂きます。その後品物を見本として持ち、こちらに伺います」

担当 「よろしくお願いします」


………


五郎 (よし。久しぶりに大きな商談が入った)

(あっちもこっちも昼飯を忘れるほど熱がこもってしまった)

(ここはなんとしても成功させたい)

(早速帰って仕事に………)
グゥー！

五郎 「！」

236 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:23:51.38 ID:r9LbsnMSO

五郎 (腹がペコペコだ。今のはかなりいい音だったぞ。商談中に鳴らなくて良かった)


(このまま仕事にかかるわけにもいかない。食い物屋を探さないと……)


(……にしても今日のこの腹は半端な食べ物じゃ空腹は満たせない。今日はエネルギーを大量にとりたい)


(………川崎。そうだ焼肉。確か前に八丁畷で焼肉屋に行った)


(うんうん。焼肉、いいじゃないか。問題はこの辺りに焼肉屋があるかどうかだ)ｺﾞｿｺﾞｿ


(あったあった。地図によるとここから川を渡ってやや北東に焼肉屋があるぞ)

五郎 「行こう。腹がデカイ音で鳴りだす前に」



………

237 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:27:30.56 ID:r9LbsnMSO

五郎 「ふぅ、距離があって更に腹が減った……。だがようやく見つけたぞ」


〜 焼肉屋 〜

とわのひがしに新しくオープンした焼肉屋。
人気は牛タン塩。
比較的洒落た店内でカップルの寄り道にも使われる。

……


ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ ｵﾋﾔﾃﾞｽ

五郎 (ふう……)ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ

(あー 一息ようやくつけた。店内はあまり暗くなく、明るいな)

ﾁﾗｯ

(ふーん ここは火鉢の上に網をのせて焼くタイプの店か) ｷｮﾛｷｮﾛ

(やっぱり新しい店だから綺麗だ。まだそれほど焼肉屋って風格がない)

(もうちょっと俺みたいな大人の男が入りやすい店だったら良かったんだが)

ｼﾞｭｰ ｼﾞｭｰ

(……でもこの肉の焼けるニオイとうまそうな音。これはどんな店でも変わらないな)

五郎 (さて……、メニューを見ようか) ﾊﾟﾗｯ

(うーん。予想より品数がないなぁ。内臓系はもう少し出しておいて欲しかった)

(……この前焼肉食ったときはコレを頼み忘れたな。
じゃあ注文第一弾はこいつを入れて……。肉を焼く間にはこれ……。よし決まった。準備完了)

五郎 「すいません。牛タン塩とカルビ。ご飯、野菜のセットを……。ナムルもお願いします」

「あ、飲み物はウーロン茶をください」


………

238 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:29:21.31 ID:r9LbsnMSO

「おまたせしましたー」ｺﾄﾝ


【牛タン塩】(２リッチ)


【牛カルビ】(０リッチ)


【ナムル】(オリジナル)


【野菜セット】(オリジナル)


【ごはん大盛り】


【ウーロン茶】




(※ 食べ物の表記をドラマに合わせて『』から【】に変更)

239 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:31:20.16 ID:r9LbsnMSO

五郎 (来た来た。さあ焼くぞ焼くぞ。最初から上着はぬいでおこう) ﾊﾞｻｯ

(最初は牛タンから焼こう。このタン、ネギは後のせだ。ちゃんと身を焼いて食える) ﾋｮｲ ｼﾞｭｰ

ｼﾞｭｰ

(タンは焼けるのが早い。ネギをのせて、よっと……よしよし。次はレモン汁を軽くかける) ｷﾞｭｯ

(おお いい色のタンになった。焼けた肉のあの色にネギが鮮やか)

(レモンが鼻にくる。おっと 早く寄越せと腹が催促してきた) ｸﾞｩﾙﾙﾙ

五郎「いただきます」ｱﾑｯ

(来た来た。タンの旨味と塩とレモン。いけるなぁ)ｱﾑｯｱｸﾞｱｸﾞ

ｶｯ ﾊﾌﾊﾌ

(ご飯もウマイ)ﾊﾌｯﾊﾌﾊﾌ

(肉の中でもあっさりしているタン。いい仕事っぷりだ) ﾊﾟｸ

(一度にタンを五枚食うのは勿体ない、焼き時間も短いし合間に食おう)


……

240 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:33:27.89 ID:r9LbsnMSO

五郎 (次はカルビを何枚か……) ｼﾞｭｯ!ｼﾞｭｰ ﾎﾟﾀｯ

(俺の肉が鳴き出した。いい声だ) ｼﾞｭｰ!

(アブラが滴り落ちて火をより赤く目立たせる)

(こう燃える炎と肉を見るとなんだかわくわくしてしまう) ｼﾞｭｰ

(おっと、ひっくり返さなくては。焦がしすぎないようにしないと) ｼﾞｭｯ

(この肉につく濃い茶の焦げ目が見ただけでヨダレを誘う)

(よし。もういいだろう。熱々のうちにタレをくぐらせて表面を冷まし…… 口に投入) ｱｸﾞﾘ

(カルビ、ウマイなぁ。網で焼くと余分なアブラが落ちて食いやすくなる) ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ

(……っあぁ。焼肉の時に飲む茶は普段より美味く感じる。口がスッキリするともっと肉を食いたくなる)
(肉と野菜を焼く間にナムルを貰おう)

(中身はホウレン草とモヤシ。どれ) ﾊﾟｸ

(うん ゴマ油が口当たりをまろやかにしている)

(ホウレン草は苦味とゴマが混ざっていい。モヤシはゴマや塩の味に染まってどちらもこの焼きで空いた時間を保ってくれる) ｻﾞｯｸｻﾞｯｸ

(今日の付け合わせは名脇役だ)ｻﾞｯｸ ｺﾞｸﾝ


……

241 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:36:24.85 ID:r9LbsnMSO

五郎 (よし、またカルビが焼けた) ﾊﾟｸ

(焼肉だ。今俺は肉をおもいっきり食っている。待ち望んだあの味がやってきた) ﾑｼｬﾑｼｬ

(この焼肉のタレ、自家製みたいだ。
ここの焼肉屋のタレって市販のよりとろみが少ない) ｱｸﾞｱｸﾞ

(こういうタレ、飯が進むんだよなぁ。……そろそろタンだ) ｼﾞｭｰ

(パパッと焼けた)ｶﾞﾌﾞ

(うん…… うん、こういう味がいいんだよ。
さっぱりしていてタレに飽きてきた口内をシャキッとさせてくれる)


(さあ今日は忘れてないぞ。野菜たち。ネギは端に寄せてじっくり火を通そう)

(キャベツはもう良さそう……。いただきます) ｶﾞﾌﾞﾘ

(よしよし。今日はよく焼けた。焼いたキャベツの柔らかい食感と味) ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(カボチャはどうかな？)ﾊﾟｸ

(あちゃー こっちは早すぎだ。まだ中が固い)

(火の強いところに置いてしまっていたか。表面だけいい色だったからすっかり騙された)

(焼きすぎると兵を無駄死にさせてしまうならこれは訓練されてない人を前線に放り込んでしまったようなもんか)

(焼肉って難しい) ﾊﾟｸﾘ

(そろそろカルビとネギがいい頃合いだ) ﾋｮｲ

(ネギをタレにつけたカルビで巻いて…… 一口) ｱｸﾞﾘｯ!

(ネギからでる甘い汁と肉汁がたまらない。いいぞ)

………

242 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:39:44.99 ID:r9LbsnMSO

五郎 (まだまだいくぞ。第二弾だ)

(次は…… おっ、こういうのもあるのか)

(でもこれは網を変えて貰ってからのほうがいいな)

(頼むのは一緒でいいから……。うん、これとこいつを頼んで先にこれからいけばいい)

(付け合わせも欲しいから注文しよう)

五郎 「すいません、追加でホルモン、ハラミと海鮮盛合せ。あとキムチをお願いします」

「ウーロン茶もジョッキでもう一杯ください」


……


【ホルモン】(３リッチ)


【ハラミ】(オリジナル)


【海鮮盛合せ】(４リッチ)


【キムチ】(オリジナル)


……

243 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/04/20(金) 21:40:24.70 ID:r9LbsnMSO

ちょっと待ってて下さい…

244 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:55:19.22 ID:r9LbsnMSO

五郎 (ホルモンとハラミを焼こう。その間にキムチを…) ﾊﾟｸﾘ

(焼肉屋のキムチって辛さが遠慮しないよな。スーパーとかの漬物風キムチとは違っている) ﾝｸﾞﾝｸﾞ

(あっちも悪くないが焼肉食うならこっちだ) ﾊﾟｸｯ

(そろそろか。……ハラミはいいだろう)ﾌｰﾌｰ ﾊﾌ!

(柔らかい。食べやすいのがハラミだもんな) ﾊﾌﾊﾌ

(このほどよく噛みきれる柔らかさが素敵だ) ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(こいつも焼肉の代表部位。安定した旨さがいい)

(それじゃあホルモンに移るか) ﾋｮｲ

(ホルモンはしっかり焼けたか見極めづらいから…… よさそうだ、いくか) ﾊﾟｸｯ

(このプニプニした食感。まさしくホルモン。旨い)ﾌﾟﾆｭﾌﾟﾆｭ

(弾力があって切れにくい。でも味がでている) ｺﾞｸﾘ
(ん？ この部位は……。とりあえず焼いてみよう) ｼﾞｭｰ

(待ち時間は飯だ。最初から大盛りを注文したのは大正解) ﾊﾌﾊﾌﾑｼｬﾑｼｬ

(どれ、焼けたな)ﾊﾟｸｯ

(く〜〜っ！ 来たよ痺れる味が！ やっぱりシビレだ)ﾑｼｬﾑｼｬ

(どうやらこの店は内臓系をまとめてホルモンとしているみたいだ)ﾊﾟｸ

(でも俺としてはちゃんと部位ごとに分けて欲しかったな)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(旨いなぁ……いいぞいいぞ、この内臓チーム。楽しませてくれるじゃないか) ｱｸﾞｱｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ


(身体が熱くなってきた。エネルギーが全身に貯まる)

(俺の身体の中の熔鉱炉が稼働してきたぞ)


〔うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ〕


……

245 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 21:58:30.74 ID:r9LbsnMSO

五郎 (ふぅ……。やっぱり焼肉は忙しい。肉は終わったし一息つこう) ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ

(焼く→食うの繰り返しで箸が休まらない。それが良さでもあるが)

(そろそろ網を変えてもらって海鮮盛合せに入ろう)
(ついでにご飯のおかわりだ)


……


五郎 (さあ 待たせたな。どれどれ……。中にはエビ・マグロ・ホタテ……)

(焼肉屋で海鮮のセットを頼むのもなかなか面白い)

(肉とは違う「赤」で新鮮だ)

(さて眺めてないで焼き始めよう)

(この面子だとマグロが早く焼けるかな。一種類ずつ網に……っと) ｼﾞｭｰ

(マグロは焼くと肉に一番近いな)ｼﾞｭｰ

(ホタテは貝を下にひいてじっくりと焼く)

(エビはオレンジに近い赤になるまでよーく焼こう)


……

246 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 22:03:42.74 ID:r9LbsnMSO

五郎 (マグロは焼けた。タレを絡めて……)ﾊｸﾞｯ

(ん！ 乙じゃないか。魚独特の臭みがいい味だしてる)ﾊｸﾞﾊｸﾞ

(肉に近くてもやっぱり魚だ。別の物として見るべきだよな) ﾑｼｬﾑｼｬ

(エビも頃合い、がぶりと噛みつこう) ｶﾞﾌﾞｯ

(うん、エビだ。焼いたエビって他と比べて印象が薄いけど食べてみるといけるよな) ｱｸﾞｱｸﾞ

(ぷりぷりと引き締まったいい体だ)ﾓｸﾞﾓｸﾞ ｺﾞｸﾝ

五郎 (さぁホタテだ。こいつはこれまでと違う)

(フタの部分がないからそのまま醤油を垂らして少し待つ)ｼﾞｭｰ ｸﾂｸﾂ


(醤油の薫りが立ち上る。嗅いでるだけで港の風景が浮かぶ)

(大きな貝柱が醤油でいい色に照らされていて映えるなぁ)

(そろそろだ。身が厚いから箸でちぎって……)ﾊﾟｸﾘ

(………おお。淡白だけど甘みがあるホタテならではの味をシンプルに味わえる)ﾑｼｬﾑｼｬ


(ご飯はどれにでも合うな。まったく焼肉屋だとついつい食べすぎてしまう)ﾑｼｬﾑｼｬ


……


ﾊﾌﾊﾌﾑｼｬﾑｼｬﾓｸﾞﾓｸﾞｺﾞｸﾝ

五郎 「ご馳走さまでした。おいしゅうございました」


………

247 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 22:07:17.96 ID:r9LbsnMSO

〜 焼肉屋 店外 〜

五郎 「ふあぁぁぁ 食いすぎた」

(だけどおかげでエネルギーが貯まった。満足満足)


(……でもこの店、メニューが少ないな。付け合わせも種類がない)

(それにテーブル席が多くて一人用の席があまりなかった。家族向けの店だったか)


五郎 「一匹狼には合わないなぁ……」


ｶﾂｶﾂｶﾂ………


【現在の五郎の所持リッチ数】

【41−9＝32リッチ】



男力ステータス

運動↑・知識−・感性−・魅力−


運動 《充電完了》
知識 《とわのに詳しい》
感性 《カンが鋭い》
魅力 《愛される男》



続く。

248 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 22:08:49.97 ID:r9LbsnMSO

>>1の彼女のリンコが五郎さんの行った場所を紹介したりしなかったりするこのコーナー


http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1334920625470.jpg

ニヤリ……


三 /~ ﾍ ヽ
三 ﾘ/__・ﾘ
三 |ヽＯ┬Ｏ
三◎-ヽJ┴◎


【ふらっとＲＩＮＫＯ！】


/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ

「ふぁぁぁ おはよ」


「昨日前作ＦＷＦの家庭版やりこんでて眠い……」


(※『ＦＷＦ』……ファイトウィズフィアーという対戦格闘ゲーム)

249 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 22:10:41.34 ID:r9LbsnMSO

ﾘ/__・ﾘ 「ﾎﾞﾁﾎﾞﾁﾔﾘﾏｽｶ」

「今日はとわのひがしの紹介だね」

「第六回みたいには動かないからＡＡがずれないよね」

(※ 第六回は思い切り自転車リンコがずれましたね…… 今日はどうでしょう)


……


ﾘ/__・ﾘ (ﾆﾔﾆﾔ)

「じゃあ 最初のスポットはショッピング街」

「モール施設の吹き抜けが外にあるって感じ。
高い建物が連絡通路とかで繋がったイメージ」

「雑貨屋の他にはカメラショップ・洋服屋・家具屋・調理器具屋があるみたい。あとは……やっぱ言うのいいや」

「カメラショップはカレシがお世話になるだろうねぇ〜。リッチが吸われてくよ〜」


(※ このカメラショップが一番のパーツ品揃えを誇ります)

250 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 22:12:37.66 ID:r9LbsnMSO

ﾘ/__・ﾘ (？)

「お次は教会。なぜか海辺の教会ってデートや外出で表示される不思議スポット」

「地図を見るかぎり川には接してるけど……。なんかいいかげん」

「ここではたまに公開結婚式が行われるみたい」

「……なにその目。なんかヤラシーこと考えてそう」
「あ、ショッピング街で言い忘れたけど『彼にあげると見えなくなる箸』は ＋＋が元ネタ」

「教会はこれといって紹介するネタもないし、行こうか」



ﾘ/__・ﾘ 「ｵﾆｸ! ｵﾆｸ!」

「着いたね〜。ここが新しく開いた焼肉屋さん」

「オープンしたら街の声にあの『うおォン…』が来てたね」

(※ 街の声とはNEWのデータアップロード機能を使い、>>26以降のエリアマップ内にいる街の人に自分の考えたセリフを言わせることが出来る機能です)

(ある意味このＳＳの構想の一部かも)

251 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 22:15:08.06 ID:r9LbsnMSO

ﾘ/__・ﾘ

「さて……うわ、ホントにメニュー少ない。四種類しかないよ……」

「じゃあ人気一位の牛タンたのもっと」


【宣伝タイム】


ﾘ/__・ﾘ

「とわのひがしは新エリアです。ＳＳ本編で出たスポットの紹介は……」


「これまで買い物＝臨海だったイメージを払拭するショッピング街」

「カノジョとドッキドキの教会」

「大人の雰囲気漂う高級喫茶」

「和食を思う存分楽しめるお食事処」

「……と無印・＋＋にこれまで少なかったスポットを内包してます。そのせいで通常でも三ヶ所食事スポットがあるんだろーね」


ﾘ/__・ﾘ (♪)

「さあ、お肉を焼こー！」「いただきまーす」


ﾘ/__−ﾘ ﾑｼｬﾑｼｬ

「あっさりとしたタンがうまいっ！
焼肉は最初これを焼く人多いよね〜」

「皆はやっぱりレモンかけて食べる？」

「……焼肉食べてたら本気でご飯食べたくなってきた」

「すいませーん！ ご飯くださーい！」

252 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 22:17:56.63 ID:r9LbsnMSO

【インタビュー】

ﾘ/__・ﾘ

「ごちそうさまでした。おいしゅうございました」

店主「はい、ありがとうございます。当店はいかがでしたか？」


ﾘ/__・ﾘ 「味は満足なんですが… メニューがね……」


店主「申し訳ありません。当店はとわの市に初出店してきたので……」

「まだとわの市のデータが少ないため内臓メニュー・付け合わせをどうするか考慮中なんです」

「お客様の好みを知るため付け合わせのキムチはこちらで用意しましたが、ナムルは新とわの地区のスーパーから味のバランスを聞き作りました」


ﾘ/__・ﾘ ﾍﾟｺﾘ

「まだまだ発展途上。そんなお店でした。ありがとうございます」


……

253 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/20(金) 22:22:17.04 ID:r9LbsnMSO

ﾘ/__・ﾘ

「今日のロケも終わったし、リンコはちょっとショッピングに行こーっと。じゃあね」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

スタッフ一同(！)

(感じる！ これはまたか！)

ｿﾛｰﾘ ｿﾛｰﾘ

………

〜ショッピング街・ペットショップ〜


ﾘ/__・ﾘ (ΦωΦ)

「ネコ ネコ♪ にゃにゃにゃー♪」

スタッフ (ヤッパリ……)


ﾌｯ

ｽｯ

ｽｯ


ﾘ/__・ﾘ 「ふーん… やっぱりついてきたか……」

スタッフ (！)

(これは……無印での奥義『瞬間移動』！)

(『外出先で偶然会った時、正面にいたはずのリンコがなぜか上に消えて横から現れる！』)

(そうか、今日のリンコはミドリンコ！ あの技はミドリンコしか使えない！)

ﾘ/__・ﾘ 「さて……久しぶりに行くよ〜」


　　　 　 ll　　/／
　　　　 人
　 = ＜ 　 ＞ =　――――
　　　　｀Y´　　　　　　　 　 , -―-､
　　　 　 ll　　＼　　　　　 /凛凛凛l
　　　　　　　　　＼　　　　ヽﾘﾊ: : :ﾉ　　　　大キック　　ﾋﾞｼｯ
　　　　　l　　　　　　　　　 _＞＝r‐､_
　　　　　l　　　　⊂ﾆヽ、 i{ヾ=〈（＞ｰ'
　　　　　　　　　　　 l{ ==/ゝ-　/
　　　　　　　　　　　////＼＿/
　　　　　　　　　　　ヽ// 〃/l|
　　　　　　　　　　　　＼‖‖l
　　　　　　　　　　　　 l ＼l!/
　　　　　　　　　　　　　l l
　　　　　　　　　　　 　 l___l


次回

孤独のグルメ×ラブプラス
井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

第九話

「とわの市 新とわの地区 スーパーのお惣菜と肉屋のハムカツ」

続く！

254 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/04/20(金) 22:23:24.74 ID:r9LbsnMSO

ベストショットコーナー

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1334920536398.jpg

4月17日撮影
タイトル『ギュイイン！』
もう一枚
こう見るとちゃんと女の子だよな！

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1334920704239.jpg

255 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/04/20(金) 22:25:53.83 ID:r9LbsnMSO

投下完了

姉ヶ崎 寧々さんお誕生日おめでとうってことでフライング更新でした

明日は更新ありませんので来週の水曜日をお待ち下さい

では失礼します

256 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/22(日) 14:42:30.04 ID:d8g8sZvSO

　　　　　　　　,ー──-、　　　　　 ／´　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 ＼ー─/　　 ノ　　 ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 、　 ー─-ュ�＝[─‐'´.、_　　/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　レ':..:..:..:..／´￣￣￣｀゛`:..、:..:.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./:..:..:..:..'":..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.ヽ:.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:、ト.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.l:..:..:..:..:../:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.ハ:..:..:..:..:..、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　／./　|:..:..:..:..:..:..:..:..:..イ:..:..:..／ノ-‐-:..:..:..ヽ._:..、
　　　　　　　　　　　　, -‐'"´　￣、二二⊃..:..:..≦　り リ　　,ィ--、＼:..:..:..:ゝ:.、
　　　　　　　　　,〜/　　　　　　ー、二ニ⊃r.１:::::り`　　　　 ヾ:::ノノ .ト、:..:..:..:.:.、
　　　　　　　　ノ:::ヽ　　,ー─-、ヽ._゛）＼ヽハ　｀゛´　　　　,　　｀゛´　.j /:..:..:..:..:..:..、
　　　　　　 .ノ::::::::::::＼ヘ　　　　｀゛´　　 7ヘ::、.　　　　　　′　　　 ./.ヘ:..:..:..:..:..:..:..、
　　　　　 ／::::::::::::::::::::/　　　　　　　　 |　 ;:ハ.　　　　、＿,.　　　..イ　　 Vヽ:..:..:..:..:..:、
　　　 ／::l:::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　 |　 .ハヘ..　　　　　　.ィ'　 |　　　∨、:..:..:..:..:..:、
　　　ノ::::::ヽ:::::::::::::::/　　　　　　　　　　 |　{　 ｀メ| ｀‐- ._..ィ'　 ヒiヽ./＼＿ヽ:..:..:..:..:..:..,
　　/::::::::::::::::ー‐'７　　　　　　　　　　　ー'"´:::＼ト、　　　　　　　|　　　　　｀￣゛フー.、〉
　 /:::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::ヽ.　 　　　　　.|　　　　　　 ./|:::::i::::ヽ
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257 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/22(日) 14:44:28.73 ID:d8g8sZvSO

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ー──-、　　　　　 ／´　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 ＼ー─/　　 ノ　　 ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 、　 ー─-ュ�＝[─‐'´.、_　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .j　　,.　'":..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..ヽ.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　レ':..:..:..:..／´￣￣￣｀゛`:..、:..:.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./:..:..:..:..'":..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.ヽ:.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:、ト.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.l:..:..:..:..:../:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.ハ:..:..:..:..:..、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ).|:..:..,-‐,:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.ノ　1:..:..:..l:..:.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　／./　|:..:..:..:..:..:..:..:..:..イ:..:..:..／ノ-‐-:..:..:..ヽ._:..、
　　　　　　　　　　　　, -‐'"´　￣、二二⊃..:..:..≦　り リ　　,ィ--、＼:..:..:..:ゝ:.、
　　　　　　　　　,〜/　　　　　　ー、二ニ⊃r.１:::::り`　　　　 ヾ:::ノノ .ト、:..:..:..:.:.、
　　　　　　　　ノ:::ヽ　　,ー─-、ヽ._゛）＼ヽハ　｀゛´　　　　,　　｀゛´　.j /:..:..:..:..:..:..、
　　　　　　 .ノ::::::::::::＼ヘ　　　　｀゛´　　 7ヘ::、.　　　　　　′　　　 ./.ヘ:..:..:..:..:..:..:..、
　　　　　 ／::::::::::::::::::::/　　　　　　　　 |　 ;:ハ.　　　　、＿,.　　　..イ　　 Vヽ:..:..:..:..:..:、
　　　 ／::l:::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　 |　 .ハヘ..　　　　　　.ィ'　 |　　　∨、:..:..:..:..:..:、
　　　ノ::::::ヽ:::::::::::::::/　　　　　　　　　　 |　{　 ｀メ| ｀‐- ._..ィ'　 ヒiヽ./＼＿ヽ:..:..:..:..:..:..,
　　/::::::::::::::::ー‐'７　　　　　　　　　　　ー'"´:::＼ト、　　　　　　　|　　　　　｀￣゛フー.、〉
　 /:::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::ヽ.　 　　　　　.|　　　　　　 ./|:::::i::::ヽ
　.i::::::::::::::::::::ノ:/　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::＼‐-、　 /´ .|　　　　　／　|:::::|:::::::::、

258 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/22(日) 14:48:16.53 ID:d8g8sZvSO

　 　 　 　 　 ／: : ／: ／:.／: : : ,::ィ´ 　 : : : : ./: : 　: : :.i: : : : :ハ :ヘ : ハ
.　 　 　　　 / : :／ :／ ／: : . ／,イ : : :　/　 ./　 :./ : : :.i : : : :: :ハ :ヘ : i
　　　　　　/ : :/:.／ 彡: : :彡'　/ : : : : :/ : .;イ 　 /　 　 .|: : : : : : :i : :', .!
.　 　　　 / : : ,-、: -‐ ':彡´　／ : : : .／: ／ }: :./ 　/　 ノ 　 　 　 i.　 ｉ |
　 　 　 / : :./ィ＾ ヽ 彡´　／::／: :／:::／ 　/:./:: :./: : ,' : : : |: :ｉ : :i : :.i |
.　　　 / : ::/ イ.::}. }/　 ,ィ彡== メ、.／　　,/:./.:: :/ :/.:.| :i : : !: :| : :| : :| |
　　　/ : : :.{ ｒ'⌒:i /　 ´__壬≦_,／ヽ、 　 {: :.! : /|: :| : |: |: ::,' :.,': : :! :.,' :!
　 　 ｉ : :.:.|ハ　〈::　 　 《´{r::じ::c!ヽ　 　 　 Ｖヘ:.｛ | : !: {{: !: :| : |: : /: /: :!
　 　 ｌ :!: :.i : l　 　 　 ・　乂z_;ン　’　　　　 ヽ Ｘ弌弌={:_!: :| :ノ::./ :/ :./
　 　 | :| . :! :ハ、_,.ィ　　..::::::::::::::::　　　　　　　 ´　ヾヾヾヾ |X :.{: / :/ :./
　 　 | :|　 ! :|:.|: |:.|　　::::::::::::　 　 　 　 　 　 　 'チで今 、 ヾ: : }_!ノ|: :.|
　 　 | ハ :.|:/: |: |::.!　　　　　 　 　 　 　 ｉ　　 　乂z_;ジ ,》　Ｙソ }:. .| : |
　　　|:.:.ハ.|': : |: |:小　　　　　　　 　 　 ノ　　　　..::::::ー '´　./／, -、!: .|
　　　| : :ハ!: :.:|: |.:.. ;ヘ　　　 ヽ　　　　´　　　　　　::::::::. ∠_ ／ ,、　＼!
　 　 | : : ハ : ヘ !: /　　、 　 　 ｀　 . ＿,　　　　　　　／,-　し'　　ヽ　 !
　 　 '; : : :.ヽ:. ヘ/ 　　　 、　　 　 　 　 　 　 　 ,. イ／{　{　く 　 ./　 .ハ
＿＿＿ゞ、、、Ｙヘヘ　 　 　 ＼　　　　　　_, . イ :r'⌒ヽ ＼}＼.）　{　 　 ヘ
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ＼i:ヘ ヾ、_　　　　｀ ー ‐ 'Ｔ:´|: : :/:/:へ、 ｀ー' 　　　 ハ.　　　ヘ
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヘ　 　 　 　 　 　 　 |: /: :/ /:./: /へ、　　　　　 ｀ 　　　＼
i:i:i:≪:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉヘ 　 　 　 　 　 　 乂:.ノメ: /: ,':/ :/:へ、
Ｖ:i:i:i:i:i:i≪:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヘ--、 　 　 　 　 　 ｀メ／:メ:/ :/:.ソ {{｀ー-- 、

259 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/22(日) 14:50:48.18 ID:d8g8sZvSO

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,�＞氛氈]-..、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　'":..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..ヘ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.／:..ヽ.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.r'"ヾーヾ:..:..:..:..:..:..:..:..:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,′:..:..:..:..:..:..:..:../　　　　　、:..:..:..:..:..:..:..:..:,
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿ .��'"_ノ＿＿_:..:..,.イ　　　　ー‐-,:..:..:..:..:..r-:..ｊ
　　　　　　　　　　　　 ,��'"/´　　　　　 、｀,-----r ':../　　　　　　＿_ 、:...:..:..乂〉|ノ
　　　　　　　　　,��'"::::::::::〈 __　　　　　ヽ.＼:..:..:...メ⌒ヽ丶　　　 イ:::::c`ト:..:..:ハ)./
　　　　　　 ,...'"〈::::::::::::::::::::::V ｀゛`　 ヽ__〉_,＼ヽ.:..:ト:::℃′　　　　ヾー‐イ:..从ノ
　　　　 ／::::::::::::ヽ.＿＿／´　　　　　,�＞毫.:ヽ〉:乂￣　 ,　　　　　　　　レ/｀′
　　　／::::::::::::::::::::::::::／ー──'"´｀'"::::ヘ　乂:..:.ハ　　　｀　　　　　　　 . ′
　　/:::::::::::::::::::::::ー'"ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヽ:::::::::::::::ヽ、　　 、　　　　 ..イト.、
　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::j　 '、 :::::::::::::::::＞、　　 . イ　〃:　:.＼
　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::i　　　、:::::::::::::::ト、 ｀ ´　　 ./:　:　:　: .ヽ
　　　　　 ￣` ー- 、::::::::::::::::ヽ.::::::::::::i::::::::|　　　ヘ.:::::::::::::ト、｀　 '￣ノ:　:　:　:　:　:　、
　　　　　　　　　　　　｀゛　ー、:::＼:::::::|::::::::i　　　　.、:..:..:..:l　 ー　フ′:　:　:　:　:　:　: 、
　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽヽ::::|::::::ハ　　　　 ',:..:..:..|　　　/:　:　:　:　:　:　:.イ´ヽ〉

260 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/22(日) 14:53:44.13 ID:d8g8sZvSO

　　　　　　　 ／:::;:::::::::::::.:::.:::.:／~　　　　　　　　　　　 　 ミ、l::::::::::...::::::::...::::..::::.＼
　　　　　　　/::::;.'::.:::.:::...:.....:;/`、、　　　　　　　　　　　　 　 `i:::::::::::i.:::....:....:...::.....::...χ、
　　　　　　 ,'::: /::. ./i::::::..:／ : 、`　　　　　　　　　　　　　　 l....:.......|..........:.i...:......:.........ヘ＼_
　　　　　　,'::./:: :::/'::::;:::ン.｀心、 : ::　　　　　　　　＿＿　　　 ,l: ..i.. .. .;　.　:|.: ::. :::l ::::::.:|
　　　　　　l::/.: ://::;. .:/ヘ弋=::ソ　i　　　　　　　　　　｀＼、./::::..　.:l......l:.....:....:...:.|.::......:.|
　　　　　 l::/.::::..:::;:. .'/　 ｀ー゜　　　　　　　　　　　　　 　 ソ:::/::::::ノ:::./:::l.:::::.::::::仆:.:::::ハ
　　　　　/.::.::::l:::;. .' /　　　 　 ,.':.　　　　　　 ｀二._　　　 /::::::..:::::;イ::::/.::;':.:::::.:::::::...:::::::|'
　　　　 /.::.::::.:::: |　l 　　　　 , :::...　　　　　　 に:_｀心、/::::::.::::::/..::/:::./::::.;::::::../:::.:::.::l
　　　　/.:::.::.i:::::::.' i　　　　　::::.:　 　　　　　　 之ミ::::。,ジ:::::.::::::/..::::.:::.:::::.:::/:::.../::::/l:::ノ;
　　 ／;::::.:::::l::..:::ヘ 　　　　　　　　　　　 　 　 　｀ー'　,:::／:::::/　大; ; ' '　〉;:::::::/:;::;/
　／ ,イ;::.::l.イ｀..:.::Λ　　 　 _　　　　　　　　　　　 　 .／;::::;／　 /i、｀ー　 /;::::::;;;／
　 ,ノ　;::::.从 i:::.::. ,'｀、　 　 r＼ 　　　　　　　　　　　　　　　 _,/..')ノ 〉　/ー''~
　　　/ ノ i　イ.::..l　||　｀、　　｀ 　　　　　　　　　　　　　 ' ｀〜,ん'~＿／
　　　　　　冫':::: ,ノ' 　　＼ 　　　　　　　　　　,　　 . , シ｀ー l./￣
　　　　　　　　`（(　　　　　ーｒ　─ -　.. .￣: .: .: γ~　　　 .ソ
　　　　　 　　　　＼、　 ／~￣￣￣￣｀ー----_ｒ'　　 　,ノ'
　　　　　　　　　　　＼,/　　　　　　　　　　　　:::::|、　 .／

261 ：yk ◆M6R0eWkIpk ：2012/04/25(水) 20:56:33.51 ID:IrFK/VRSO

投下予告と孤独のグルメイベントのお知らせ

10時頃から投下します


「孤独のグルメ実食＆検定ナイト」が4月29日に東京で開催します

ドラマ版で井之頭五郎を演じた松重 豊さん出演
原作者の久住さんもでるそうです

料金は前売り2500円、当日3000円

詳しくは検索ぅ！

262 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:18:25.36 ID:IrFK/VRSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ有り 注意）


井之頭 五郎「ここがとわの市か…」　


《メニューのご案内》

第一話>>2 【ナポリタン】


第二話>>31 【麻婆豆腐・点心セット】


第三話前編>>53 【野菜弁当】


第三話後編>>76 【リゾット・おろしハンバーグ・魚のソテー】


第四話>>104 【チャーシューメン】


第五話>>145 【みつまめ・その他】


第六話>>172 【から揚げ定食・焼き魚】


第七話>>203 【焼き卵・ベーコンエッグサンド・焼きそば】


第八話>>231 【焼肉】


とわの市マップ>>26


音楽…>>228からキーワードを抜き、検索

263 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:21:17.02 ID:IrFK/VRSO

登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公

「食」に対し貪欲そして我儘
本SS中もそれは健在

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う

喫煙者で下戸。白飯が彼にとっての酒である
また、和菓子に目がない

原作通り古武術経験あり

本SSでは漫画版より実写版の五郎のイメージで書かれている


〔スーパーの店員(ラブプラス)〕

アーケードのスーパーで働く店員さん
わりと若い


〔母親とその子供(ラブプラス)〕

アーケードのスーパーに夕飯の材料を買いにきた親子
子供はかなりやんちゃ


〔女の人(ラブプラス)〕

スーパーに買い物に来たお客さん
おしとやかな美人

264 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:24:09.55 ID:IrFK/VRSO

第九話

「とわの市 新とわの スーパーのお惣菜と肉屋のハムカツ」


〜 新とわの駅 〜

おそらくラブプラスプレイヤーが最も目にする駅
学生の利用が多い


ｶﾂｶﾂｶﾂ…ﾋﾟﾀ


五郎 「ウーン 久しぶりに来たな、新とわの」

(やっぱりいつ来てもどこか懐かしい感覚がある……)

(もし、趣味って感じの店を出すならこういう街に構えたいものだ)

(どことなく居心地がいい街……。治安も悪くないようだし、何より長閑だ)

(この前の教会での仕事は終わって上手く契約までいったし、そろそろ考えてもいいかもしれんな)

(皮算用はここまで。確か今日は宝飾店に行くんだった) ｶﾂｶﾂｶﾂ…


……


〜 宝飾店 〜

NEWラブプラスをプレイしている人はカノジョを新とわののスポットに呼び出してみよう！
帰り道にお店が確認出来るよ！


五郎 「商談用の椅子とテーブルの見積り……。わかりました、お引き受けします。……失礼ですが何故わざわざ私に？」

「他の業者に頼まれるほうが即座に対応もとれるでしょうし、確実なのでは？」

副代表 「いやいや、そんな謙遜なさらず。噂になってるんですよ」

「『やり手の商人がとわのに来てる』と」

「そろそろ内装も買い替えようと思っていた頃でしたし、ちょっと喫茶のオーナーに相談したら噂の貴方を紹介されましてね」

「まぁ、代表に確認取ってから正式な依頼となるので。それまでは難しく考えないで結構です」

五郎 (オーナーさん、顔広すぎだろう……。それに俺が街の噂になってるって……)

(ちょっとここで仕事しすぎたのだろうか。難しく考えるなってのもプレッシャーかかるなあ)

(多分、俺がどんな品を見つけるか試しているんだろう……)

「わかりました、ありがとうございます。では後で良い品を見つけ次第ご連絡させていただきます」


……

265 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:27:08.40 ID:IrFK/VRSO

ｶﾁｶﾁ …ﾎﾞｳｯ

ｽｰｯ……ﾌｩｰ

五郎 (どうも嫌だなあ。仕事が増えるのは良いことなんだが) ﾊｧｰ

(噂に尾ひれが付いたりすると向こうの期待に応えられるか不安になる)

(……とりあえずオーナーには少し抑えて貰うか。仕事が被ることもあるかもしれないし)


五郎 (……タバコを灰皿に、よし。じゃあ昼には少し早いし、この前行かなかった場所を歩いてみよう)

(そうだな…アーケード街が街の中心にある。近いしそこまで行こう)


ｶﾂｶﾂｶﾂ……



〜 アーケード 〜

様々な施設が建ち並ぶ。屋根に覆われた商店街

比較的距離があり、駅近くから神社・寺まで繋がる
そのため参拝客で賑わう

おそらくデキシーズは参拝客を取り込む形であの位置に建てられたようだ



五郎 (やっぱり商店街は端から大きな通路を通らないと雰囲気でないよな。駅前まで戻ってきたぞ)

(じゃあぶらっと歩くか)


ｶﾂｶﾂｶﾂ…


……

266 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:30:37.24 ID:IrFK/VRSO

五郎 (ふんふん、入り口近くにはスーパーマーケット。どうやら中にテーブルもあるみたいだ。子供が集まってカードゲームをしている)

(まあそのほうが世の中のお母さん達には便利だからな。井戸端会議に使えるお店)


ｵｸﾄﾜﾉﾆｽｼﾔｶﾞﾃﾞｷﾀｿｳﾈ…

ﾍｪｰ ﾅﾝﾃﾞｶｼﾗ


五郎 (中じゃなくてもやってたか)

ｶﾂｶﾂ…

(あとは食品店がポツポツ建っている。いいぞいいぞ、じっくり腹を空かせよう)ｶﾂｶﾂ…

(ここは100円ショップか。ちょっと見ていこうかな)


〜 アーケード・100円ショップ 〜

生活雑貨を売る100円均一店
安い品もあるので学生さんに人気
残念だがラブプラス内でカレシが物を買えないスポットである



「ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ」

五郎 (100円ショップってたまに見ると面白い物を売っていたりするんだよな)ｷｮﾛｷｮﾛ

(おっ、これ使ったなぁ。ちぎって使うスポンジ)

(汚れが酷い所が一気に綺麗になるんだよ)



(※ 予想外に綺麗になって汚れてない部分と汚れてる部分がくっきりわかる時も。そうなると結局全部拭くはめになるので注意！)



五郎 (最近は料金均一店でも食べものを沢山扱ってる。今日はこういう飯もいいかも)

(でもまだ腹が減っていないし、もう少し見たら出よう)


……

267 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:34:27.92 ID:IrFK/VRSO

五郎 (興味深い店だった。スポンジ買ってしまったよ)

(さて……次は…。おっ、あそこに本屋がある。時間を潰すにはいいかもしれない)

ｶﾂｶﾂ…


〜 アーケード・本屋 〜

様々な本を扱う下町の本屋
カレシはここで料理関係の本だけ買える
カノジョに買った本を送ると対応する料理の腕前があがりやすくなるよ！



五郎 (どれどれ……。なんだか料理の本が多い)ﾊﾟﾗｯ

(料理辞典まであるのか。厚い)ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

(ウーン、旨そうな飯がずらっと勢揃い。料理本もなかなか面白い)

(ちゃんとジャンルごとに辞典も内容が違うのか)ﾁﾗｯ

(和食・洋食・中華・総合、お菓子辞典もある)

ｷﾞｭﾙｩｩ

五郎 (腹の虫が鳴き始めたか)

(それじゃあ今日の飯を探そう) ｶﾂｶﾂ…


……

268 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:35:37.18 ID:IrFK/VRSO

五郎 (あったあった。肉屋)

(商店街といったら肉屋。そしてそこで食う揚げ物)

(さて…何があるのかな)


(やっぱり目につく。美味しそうなあのフライのきつね色)


(コロッケ……。うん 良さそうだ。できたてホヤホヤで少し湯気がたっている)
(お肉屋さんのコロッケって旨いって言うしな)


(メンチカツ……。これもいいなぁ。小ぶりながらもずっしりとした挽き肉の味を楽しめる)


(おお、これを忘れてた。今日はコイツをメインにして飯を食うか)


五郎 「すいません。コロッケ一つと…… ハムカツ二枚ください」



……

269 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:39:24.27 ID:IrFK/VRSO

五郎 (いい温度だ。最近なぜか少し冷えるから温かい食べ物を食いたかったんだ)

(せっかくできたてなんだし、コロッケを一口摘まもう)


【コロッケ】 (０リッチ)

お肉とジャガイモでできたシンプルなコロッケ

レストランで食べる場合チーズが入ります


五郎 (立ち食いというのは少し落ち着かないが……)

ｻｸｯ

(おっ良い音。それじゃあいただこう)

ｻｸｯ ﾊﾟｸﾘ


(ジャガイモがほくほくで旨いなぁ。なんとなくだけどいつものイモより甘い気がする)ｱｸﾞｯ

(挽き肉が少なめなのもジャガイモの味を邪魔しないでいい)

ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ


(ソースも胡椒も何もかけてないけど幾らでも食えそう) ﾑｼｬﾑｼｬ

(いかんいかん。つい食べきってしまった。どうせ丸々食べるなら二つあるハムカツを食うほうがよかったか) ｺﾞｸﾘ


五郎 (そろそろどこか腰を落ち着けて飯を食える所に行きたい)

(……そうだ、あのスーパー。確か外からテーブルが見えていた)

(あそこに行って他に美味そうなお惣菜があったら買って食べよう。あとご飯ものも)



………

270 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:46:18.16 ID:IrFK/VRSO

〜 アーケード・スーパー 〜

食品を扱う小〜中規模のスーパーマーケット
手作り惣菜が人気

カレシはここで調味料と料理本を買い、カノジョにプレゼントできる


ｶﾞｰｯ

五郎 (……席は今は混んでいる。買い物をしてる間に空いてくれればいいが)

ｶﾂｶﾂ

(いたって普通のスーパー。売っている品も特に目立った物はない) ｷｮﾛｷｮﾛ

(あった。惣菜コーナー)

(今日はサラダでも買っていこうか。なにがあるだろう)ｼﾞｰｯ


(マカロニ…… 悪くないな。でもなんだかそんな気分じゃない)


(ポテト…… ウーン。さっきコロッケを食わなかったらこれも良かったが)


(ん？ おお、懐かしのスパゲッティサラダ。昔はスパゲッティをそのままサラダ系のおかずとして食ったなぁ)

(ここで売っているのはスパゲッティと野菜が１：１になってるタイプか)

(これ、久しぶりに食べよう) ﾋｮｲ

(他の惣菜はどうかな？)

五郎 (揚げ物はハムカツがあるからパス)

「うーん」



店員のおばさん 「いらっしゃいませー。何かお探しですか？」

五郎 「あ、いえ今日は他に何を買って食べようか考えていただけでして……」
店員 「そうですか。……あ、あそこのお肉屋さんの袋ですね」

五郎 「すいません、よく考えたら別の店の品持ち込むのは……」

店員 「いいんですよ、皆さん自由に他のお店の品をここで食べてるみたいですから。私もよくやりますよ」

五郎 「そうですか」

(何か言われるかと思ったけど大丈夫だった。明るいおばさん……だよな？)

(結構若いけど主婦の風格あるし)


……

271 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:48:04.90 ID:IrFK/VRSO

店員 「お惣菜……。そうですね……。でしたらお客さん、ナムルはいかがですか？ ホウレン草とモヤシで栄養たっぷりですよ！」


五郎 「ナムルかぁ……。この前焼肉屋で食べたナムルは美味しかったなぁ」


店員 「それってひがしの新しい焼肉屋さんですか？」


五郎 「ええ。そうです。あのナムルまた食べたい味でした」


店員 「お客さんこの街の人じゃないみたいですね。
あそこのナムル、うちのスーパーが協力してできたんですよ」

「だからここが本家本元！ どうぞ買っていってくださいな♪」


五郎 「へぇーそうだったんですか。それじゃあいただいていきます」


店員 「ありがとうございます〜。そうだ今ちょうど奥からおにぎりを補充しようと思ってたんですよ」

「どうですか？ まだ主食も決めてないみたいですし」


五郎 (おにぎり。 いいねぇ、ハムカツに合いそうだ)

「いいですね、それじゃあ見せて貰います」


店員 「はーい。少々お待ちくださいね」


………

272 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:50:19.11 ID:IrFK/VRSO

店員 「よいしょっと……、さぁどうぞ。私は中に戻りますけどお客さんはゆっくりご覧になってくださいな」ﾍﾟｺ

ｶﾁｬﾝ

五郎 「はい、ありがとうございます」

ｷﾞｨｯﾊﾞﾀﾝ

(優しい店員さんだった。いい奥さんなんだろう)

(さて……うんうん おにぎり、旨そうだ)

(味は一通りあるみたいだ。どれにしよう)

ｷｮﾛｷｮﾛ

(今日の俺の腹は何おにぎりの腹だ？)


(梅干しか、旨いと思うが酸っぱい味の気分じゃあない。これは違う)


(ツナマヨネーズ、これは……うーむ何か物足りない)


(たまごかけご飯風…、最近売り出したやつか。惹かれるが……)


(おかず系おにぎりはそもそもハムカツに合わないしなぁ)


(おかか……昆布…、このへんが近いような気もする)


(銀シャリ…、塩と海苔のみ。一考の余地はある。保留だな)


(焼おにぎりか、いいかもしれん。よしこれ……ん？) ﾋﾟﾀｯ


五郎 「炊き込みご飯のおにぎり……。その手で来たか」

(なるほど、これはぜひ食べたい。焼おにぎりは止めてこっちにしよう)ﾋｮｲ

(スパゲッティサラダもあるしこんな所か。よし、会計に行こう)


……

273 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:52:25.54 ID:IrFK/VRSO

五郎 (良かった。席がタイミングよく空いてくれた)

ｶﾞﾀｯ

(ふう……。さてと今日のメニューは……)



【ハムカツ】 (オリジナル・二個で１リッチ)

お肉屋さんで買ったハムカツ
チーズが間に入ったオーソドックスなタイプ



【ホウレン草とモヤシのナムル】

再登場メニュー
味は当然、塩とごま油のみ。栄養豊富！



【炊き込みご飯のおにぎり】

(オリジナル・ナムルと合わせて１リッチ)

色々な具材が散りばめられたおにぎり！
醤油を少し入れたダシがきいてます



【スパゲッティサラダ】(オリジナル・１リッチ)

茹でたスパゲッティをサラダで食べる！
野菜とスパゲッティが半々のタイプ
味はカロリー控えめ玉ねぎソース


(※ 後はハムカツ用に小さなソースを購入。これも１リッチ)

274 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:55:31.02 ID:IrFK/VRSO

五郎 (そうだ、おにぎりをレンジで暖めてこよう)

(冷めても旨いのが炊き込みご飯の良さだがレンジがあるみたいだから暖かいおにぎりを食べたい)

ｶﾞﾁｬ……ﾁｰﾝ

(アツツッ！ ちょっとやり過ぎたか。でもその内冷めるからこの位はいいかな)

ｽﾄﾝ

五郎 「いただきます」

(食うぞ食うぞ。最初はハムカツから)

ｻﾞｯｸﾘ

(ハムっとしたいい旨さ。揚げ物なのにそれほど重くない。ハムカツならではの味)

ﾑｼｬﾑｼｬ

(中にチーズが入っているのは基本だよな)

ﾑｼｬﾑｼｬｺﾞｸﾝ

(ハムカツって腹が減ったときに無性に食べたくなる。昔からの良さがそのまま伝えられているんだよ)


五郎 (おにぎりは…ちょうどいい熱さになった。ダシが訴えてくるニオイで耐えられない)

(つやつやのお米がダシの茶に染まっている。おこげの焦げも……旨そう。どれどれ)ｶﾞﾌﾞｯ

(……いけるなあ、こいつ。醤油ダシがご飯にしっかり味を付けている)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(かといってダシだけじゃなく中の具から風味がご飯に吸収されて混沌としたウマさだ)

ﾓｸﾞﾓｸﾞｺﾞｯｸﾝ

(んっ、あー…具の歯応えも良いぞ。ニンジンとシイタケ、鶏肉にタケノコ) ｱｸﾞﾘ

ﾑｼｬﾑｼｬ

(たまにあるおこげが濃い味になっていて二種類の味で緩急がついている。ベテランピッチャーみたいなおにぎりだ)


……

275 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 22:59:30.39 ID:IrFK/VRSO

ﾑｼｬﾑｼｬｺﾞｸﾝ


五郎 (おっとサラダを忘れていた)ﾊﾟｸ

ﾁｭﾙﾙ

(玉ねぎソースが和風ドレッシングみたいで野菜・スパゲッティのどちらにも合う)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(スパゲッティがそのままサラダに入るって昭和の味だよな)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(コンビニのサラダとかでも野菜と一緒に入って売られるようになった)

(もしかしたら昔のあの味を忘れられない人がサラダにスパゲッティを入れたのかもしれない)ﾁｭﾙ

ﾑｼｬﾑｼｬ


五郎 (これはこの前食べたナムルだけど……)ﾊﾟｸﾘ

(うん、焼肉屋とはまた違う印象だ)

ｼｬｸｼｬｸ

(向こうじゃあくまでも付け合わせだったナムル、食卓が変わるとイキイキしてきた)

ｼｬｸｼｬｸ

(ごま油が強く主張して最前列に並んでくる)ｼｬｸ ｺﾞｸ

五郎 (ハムカツ……。 サラダ…。 おにぎり…。 ナムル)

(メニューが回ってきた。ちょっと空気を変えようじゃないか)

(もう一枚のハムカツに買ってきたソースを垂らして……)ﾄﾛｰﾝ

(ソースハムカツ。いただきます) ｶﾞﾌﾞｯ!

ﾑｼｬﾑｼｬ

(………ふぅ、旨すぎる。ずるいなぁ、完璧なバッテリー。こんなの合わないわけないじゃないか)

(子供同士で外を遊びまわった日々を思い出す。帰ったら夕食に揚げ物がズラリ)

(その中にたっぷりとソースをつけたハムカツ……)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

276 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 23:03:13.05 ID:IrFK/VRSO

五郎 (今の子供はこんな喜びをわかっているのかな)

ｺﾞｸﾝ

(自分の食べてきた物に色々な思い出が詰め込まれていく…… )

(その記憶はとても尊いものとわかるのは大人になってからなんだ)ﾊﾟｸｯ

(さっきここで遊んでた子供達はいない。あの子達にもいい食べ物の思い出ができると嬉しいな)


……


五郎 (スーパーの中も親子連れの姿が多くなった。どの家庭も各々の時間を楽しんでいる)

ﾑｼｬﾑｼｬ

(微笑ましい光景だ…… ん？)ﾂﾝﾂﾝ


子供 「おじさん、それスッゴくおいしそうだね！」
母親 「こらっ、お食事の邪魔をしないの」ﾀｯﾀｯﾀｯ

子供 「おかーさん、今日のよるごはんアレ食べたい！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

母親 「ウチの子がごめんなさい、お邪魔しちゃいましたよね？」


五郎 「あ、いえいえご心配なく。……君、名前は？」


子供改め『快』 「こばやかわ かい！」


五郎 「快君。あまりお母さんを困らせちゃダメだよ。男の子だろう？」

「お母さんの言うことをよく聞いてたらきっと作ってくれるよ」


快 「うん！ わかった！ これからはそうする！」

母親 「じゃあ今日のご飯はそれにしてあげる。代わりにちゃんと野菜もいっぱい食べるのよ。さあ帰りましょう。すいませんでした」ﾍﾟｺﾘ


ｴｰｯ! ﾔﾀﾞﾔﾀﾞ

ﾜｶﾞﾏﾏｲﾜﾅｲ! ｵｵｷｸﾅﾚﾅｲﾜﾖ!


……

277 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 23:06:59.26 ID:IrFK/VRSO

五郎 (元気な子だったな。ああいう子がいる限りソースたっぷりのハムカツはなくならない)

(そして今日のこともハムカツの思い出として残る。いい思い出として残って欲しい)

(さあ、飯に戻ろう)


………


五郎 (うん。食った食った……。 けどなんだか物足りない)

(別のおにぎりを買ってくるか) ｶﾞﾀｯ


女の人 「キャッ！」ﾄﾞｻｯ


五郎 「あっ……すいません、お怪我はありませんか？」


女の人 「だ、大丈夫です。荷物が落ちただけなので……」


五郎 「あっ今拾います」ﾋｮｲﾋｮｲ

「これは…… 小麦粉ですか」


女の人 「はい。自宅で娘とパンを焼こうと思いまして」

「最近娘に彼ができたみたいでして。手作りのパンをまた作るっていうものですから」

「今度は私のパンも持っていって彼氏さんにどっちが娘のパンか当てて貰おうかなーと」ｳﾌﾌ

「やだ、初対面の方にこんなお話。失礼しました」


五郎 「そうですか。あ、拾い終わりました」

「重そうな荷物ですし、良ければ途中までお持ちしましょうか？」


女の人 「ありがとうございます。お気持ちだけ頂戴しますね。それに…それほど重くないですから」ﾋｮｲ

「では失礼します」ﾍﾟｺﾘ


ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ…


……

278 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 23:11:58.38 ID:IrFK/VRSO

五郎 (……見かけによらずたくましい人だった)

(なんだか圧倒されちゃったよ)

(おっといかん、おにぎりを追加する予定だった)


ﾀｯﾀｯﾀｯ…


(※ 追加おにぎり二つで１リッチ)


……


〜 外 〜

五郎 「たまにはスーパーの惣菜ってのも悪くない」
(慌ただしいような…… でも時間がゆっくり流れていく不思議な一日だった)

(頭のタンスから昔の記憶が引き出されたよ)


五郎 「美味しい思い出、母の味……か」

(ちょっと故郷が懐かしくなってきた……)


ｶﾂｶﾂｶﾂ…



【現在の五郎の所持リッチ数】


【32＋60−5＝87リッチ】
(教会からの報酬は普通に円でたんまり貰いました、それプラス60リッチ)



男力ステータス

運動−・知識↑・感性−・魅力−


運動 《カンスト》
知識 《とわの市探究者》
感性 《カンが鋭い》
魅力 《愛される男》


続く。

279 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 23:13:56.34 ID:IrFK/VRSO

>>1のカノジョのリンコが五郎さんの行ったスポットを紹介したりしなかったりするこのコーナー！

/~ ﾍ ヽ
ﾘ/__・ﾘ

【ふらっとＲＩＮＫＯ！】

ばいーん

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1335272827881.jpg


/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入 (♪)

「はーい、皆さん今晩は。姉ヶ崎 寧々です」



ﾘ/__・ﾘ 「！？」

「いやいや、なんでそんなナチュラルに入って来てるんですか！？」



/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「だって今日は十話でしょう？」

「十話は確か出演依頼してくれてたよね？」



ﾘ/__・ﾘ

「……ネネ先輩。今日は九話です」



/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入 「！」

「えっ…ウソっ？ 私間違えてた？」

「ヤダー もうご免なさい。勘違いしちゃってたみたい」



ﾘ/__・ﾘ

「いやもう大丈夫です。今日はネネ先輩が来たってことにしますから」

「スタッフも話としてはちょうどいいみたいです」


……

280 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 23:16:38.25 ID:IrFK/VRSO

ﾘ/__・ﾘ

「いや〜それにしてもビックリしました。まさかネネ先輩が来てくれるなんて」


λＮ・＾_ ＾入

「リンコちゃん。マナカちゃんも出たのに私が出ないっていうのもおかしいでしょ？」


ﾘ/__・ﾘ

「まぁ確かにそうですね。じゃあ今日はよろしくお願いします」ﾍﾟｺｯ


λＮ・＾_ ＾入

「はい。こちらこそよろしくお願いします」ﾍﾟｺﾘ


……


ﾘ/__・ﾘ

「今日は新とわの地区をネネ先輩と歩きます。それじゃあ先輩、紹介お願いします」


λＮ・＾_ ＾入

「はーい。新とわのは私達のカレの自宅があるエリアです」

「全地区の中で最もスポットが盛りだくさん。食事スポットも通常で三ヶ所あり、最近はケーキバイキングもできました」

「勘違いしてる人もいると思うけど私達の通う学校ってとわのひがし地区側にあるんだよ」

(※ 本当です。旧作公式ガイド二冊もそうなってました)

ネネ 「今日は駅前からアーケード街に向かいます」


ﾃｸﾃｸ…

281 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 23:18:37.04 ID:IrFK/VRSO

〜 アーケード 〜


λＮ・＾_ ＾入

「すぐ着きました」


ﾘ/__・ﾘ (？)

「アーケードかぁ。リンコあまり使わないんですけど何のお店があるんですか？」


λＮ・＾_ ＾入

「カレシの皆さんが行けるのは本屋・100円ショップ・スーパーだけよ」


ﾘ/__・ﾘ

「じゃあ今日は全部回りますね。……ネネ先輩？」


λＮ・＾_ ＾入 (……)

「…あっ、ご免なさい。ちょっと考え事を。さぁ本屋さんに入りましょう」



……

282 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 23:21:40.23 ID:IrFK/VRSO

〜 本屋 〜


ﾘ/__・ﾘ

「いっぱい料理の本があるんですね〜。もっと勉強しなきゃ！」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ


λＮ・＾_ ＾入

「ふふっ、私がお料理教えてあげようか？」


ﾘ/__・ﾘ

「本当ですか！ 嬉し〜い。先輩料理上手なんですもん」


λＮ・＾_ ＾入

「よーし、はりきっちゃうぞ♪」


……


〜 100円ショップ 〜


λＮ・＾_ ＾入

「100円ショップね……。お菓子とか買うのが多いかな」


ﾘ/__・ﾘ

「そうですね。先輩はのど飴が好きって言ってましたっけ」


λＮ・＾_ ＾入

「うん！ 最近は……ほら、…の低いのど飴も増えたから」


ﾘ/__・ﾘ

「……あー、そうですか。今度、身体動かす音ゲーとかやりに行きません？」


λＮ・＾_ ＾入

「うん、いいわね。その時は案内お願いね♪」


……

283 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 23:22:41.90 ID:IrFK/VRSO

〜 肉屋 〜


λＮ・＾_ ＾入

「カレシの皆様には悪いけどお肉屋さんで買い物ね」

ﾘ/__・ﾘ

「先輩、半分こしません？ 私はハムカツ頼みます」

λＮ・＾_ ＾入

「そっかそっか。じゃあ私はコロッケにするね」


ｻｸｯ ﾄﾚｰﾄﾞ


リ・ネ「「いただきます」」ｻｸｯ


ﾘ/__・ﾘ 「うんうん♪ いいハムカツだよ〜。ハムの味がちょうど良いし、チーズも美味し〜い」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


λＮ・＾_ ＾入

「コロッケもホッカホカだね♪ ソースが無くてもイモの甘味でどんどんいけちゃう」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

「ハムカツも美味しい！ たま〜に食べたくなるよね」ﾑｼｬﾑｼｬ


ﾘ/__・ﾘ

「コロッケのジャガイモはキタアカリなんだそうです。男爵くらい崩れやすくてコロッケ・ポテトサラダに向いてるみたい」ﾑｼｬﾑｼｬ


λＮ・＾_ ＾入

「一般的な男爵やメークインより黄色く、甘味が強いお芋だね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

リ・ネ 「「ご馳走さまでした」」


……

284 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 23:26:18.87 ID:IrFK/VRSO

〜 スーパー前 〜


λＮ・＾_ ＾入 「……」

ﾘ/__・ﾘ 「ネネ先輩？ 入らないんですか？」


λＮ・＾_ ＾入 「……ほら本編でね」


ﾘ/__−ﾘ 「……全員出ましたね。家は弟もでしたけど。先輩はここが……」

「でもそんな事言ってたらこのロケできませんよ」

「女の度胸をバーンと見せましょう！ 先輩！」


λＮ・＾_ ＾入

「…うん、リンコちゃんは強いなぁ。でもそうよね。よーし」


ｶﾞｰ


菜々子・潔美・珠深
「「「いらっしゃいませー」」」


λＮ・＾_ ＾入 「」

ﾘ/__・ﾘ 「」



菜々子 「あれ？ 今日はリンコちゃんだけって聞いたんだけど」

潔美 「びっくりさせちゃったみたいですね……」

珠深 「うちのマナカも呼んだほうが良かったかしら？」


……

285 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 23:30:43.48 ID:IrFK/VRSO

潔美 「じゃあまた、姉ヶ崎さん、高嶺さん。今度お暇な時にランチでも」

珠深(すみ) 「私も失礼します。今度手作りのお菓子でも持ってきますね」ﾍﾟｺｯ


ﾀｯﾀｯﾀｯ…


菜々子 「はいはい、紹介忘れちゃ駄目よー。はい、リンコちゃん おにぎり」


ﾘ/__・ﾘ 「あ、ありがとうございます……(ネネ先輩は再起不能かな)」


λＮ・＾_ ＾入 (停止)


ﾘ/__・ﾘ

「いただきます」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ﾘ/__−ﾘ (ﾓｸﾞﾓｸﾞ)

「本当に複雑な味だね。炊き込みご飯のおにぎりって冷めても美味しいから大好き！」

「炊き込みご飯は家によって中身が変わるからまさに家庭の味！」

(※ >>1の親戚の炊き込みご飯はナメタケ・ツナ・醤油適量・某旨味調味料のみでした。これだけでも意外にウマイ！)


【インタビュー】


ﾘ/__・ﾘ 「おにぎりご馳走さまでした！ このスーパーの売りはなんですか？」

菜々子 「私達が毎日手作りしているお惣菜ね。学生さんにも好評よ」

「ここは新とわのに住む皆さんの食卓を支えています」

「もし献立に迷ったり悩んでいたら周りの店員に声をかけてくださいな」

「ほら、リンコちゃんもちゃんと栄養考えて食べなきゃ。潔美さん困ってたわよ〜」


ﾘ/__・ﾘ 「こ、これでも前よりは頑張って野菜食べてます！」


菜々子 「そう！ じゃあ色々食べるのよ。ガンバレお姉さん！」ﾀｯﾀｯ…


ﾘ/__・ﾘ (キャラクターが凄く強いなぁ……。そうだ)

「ネネ先輩！」


http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1335272695889.jpg


λＮ・＾_ ＾入

「…あ、ハーイ。ご免なさい。ちょっとあまりにも予想外で」

ﾘ/__・ﾘ 「まさか出迎えがあるとはね……」

「あ、ロケ終わりました。今日はありがとうございます」


λＮ・＾_ ＾入

「私は次も来ていいんだよね？」


ｶﾝﾍﾟ 【次回はトリオです】ﾍﾟﾗ


ﾘ/__・ﾘ 「楽しそうだけど長くなるかな」


続く！

286 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/25(水) 23:34:30.09 ID:IrFK/VRSO

友人の協力感謝！

彼のネネさんの現在のお姿はファンキーでした

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1335272474131.jpg


次回

孤独のグルメ×ラブプラス
井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

第十話

「とわの市 十羽野地区 カラオケ屋のピザと鉄火巻き」

続く！


ベストショットコーナー

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1335273161452.jpg

タイトル「さわんないでよ〜」

ついにうちのリンコもツインテールっ娘になった！

287 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/04/25(水) 23:40:16.74 ID:IrFK/VRSO

投下終了です

ネネカレさん、見ていますか？
あなたのカノジョの破壊力はハンパないですね……

次回のお話はふらっとＲＩＮＫＯ！でＡＡを使います

なので第十話はＰＣ推奨回です

再び写真を提供してくれた友人に感謝

カノジョ紹介またやろうぜ！


それでは〜

288 ：yk ◆M6R0eWkIpk ：2012/04/28(土) 19:32:45.12 ID:g6ycVh6SO

今日はいつも通り22時頃投下します

289 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:00:20.25 ID:g6ycVh6SO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ有り 注意）

《メニューのご案内》

第一話>>2 【ナポリタン】

第二話>>31 【麻婆豆腐・点心セット】

第三話前編>>53 【野菜弁当】

第三話後編>>76 【リゾット・おろしハンバーグ・魚のソテー】

第四話>>104 【チャーシューメン】

第五話>>145 【みつまめ・その他】

第六話>>172 【から揚げ定食・焼き魚】

第七話>>203【焼き卵・ベーコンエッグサンド・焼きそば】

第八話>>231 【焼肉】

第九話>>262 【ハムカツ・炊き込みご飯おにぎり】

とわの市マップ>>26〜

音楽…>>228からキーワードだして検索


登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在

職業は自営業の雑貨輸入商(主に食器類)。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う

喫煙者で下戸。白飯が彼にとっての酒である
また、和菓子に目がない

原作通り古武術(古武道)経験あり

本SSでは漫画版より実写版ドラマの五郎のイメージで書かれている


〔会社の社長(オリジナル)〕

十羽野地区にある会社の社長さん
エセ関西弁を使う
ワンマンだが意外に優しい。ただしあまり人の話を聞かない

290 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:02:07.27 ID:g6ycVh6SO

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき

つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる

誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為

この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである………

孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」　


第十話

「とわの市 十羽野地区 カラオケ屋のピザと鉄火巻き」

291 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:04:18.36 ID:g6ycVh6SO

〜 十羽野駅 〜

ﾎﾟﾂ…ﾎﾟﾂ…ｻｧｧｧｧ……


五郎 「あ、降りだしてきたな」

(このくらいの雨なら折り畳み傘でも大丈夫そうだ)ﾊﾞｻｯ

ｻｧｧｧｧ…

五郎 「雨にあたるとはツイてないな。今日の天気予報は晴れだったはずだが」

(※ とわの市の天気予報はあまりあてになりません)


五郎 (……そういえば前、十羽野に来た時は商談できなかったよな)

(この前の宝飾店も結局上手くいかなかったし……)

(なんだか天気も合わさってブルーになってきた)

(いかん、これから相手先に行くって時に落ち込んでどうする。気持ちをもっと前に前に)

(今日は…… 駅から南にある会社へお邪魔する)

(確か… ここは前来たときアポなし営業でこちらの名刺を貰ってくれた会社だ)

(災い転じて福となす。塞翁が馬。いい方に進んでくれよ)


……

292 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:07:32.78 ID:g6ycVh6SO

〜 どこかの会社 〜


社長 「おはよーございます。今日はよろしくたのんますわ」


五郎 「井之頭 五郎です。よろしくお願いいたします」

(今日のお客は軽いなぁ…)

社長 「ほんじゃあ、早速はじめましょか。ちょいと暑いんで扇子使います。すんませんな」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

「井之頭はんには…… わしのお客に…… なんと言うか… ええカップを探して貰おー思いましてん」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

「こう…… お客に『わぁー！ 社長センスええわぁ！』って言われるような品が欲しいんですわ！」


五郎 (あちゃー。こういう日に一番当たりたくないタイプの人だよ)

「センスですか……」


社長 「わしの持っとる扇子やないで、美的かんかくちゅーほうのセンスや！」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ


五郎 「えっ？」


社長 「あー あんさんアッタマ固いのう」

「ギャグギャグ！ 初歩の初歩！ ツッコミ遅いで〜」


五郎 (……最悪だ。俺はこういう空気が最も嫌なのに……)


……

293 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:10:39.80 ID:g6ycVh6SO

【数時間後……】

社長 「あー、これやこれ！ これがめっさええ！ そいじゃあたのんます。井之頭はん」


五郎 「はい。わかりました。では品物は後日送らせていただきます」


(よ、ようやく終わった……。あの後も注文は多いし、合間によくわからんギャグを挟んでくるしでいつも以上に疲れたぞ)


社長 「まだ昼には少し早いのう……。そうじゃ！ 井之頭はん、カラオケどないでっか？」


五郎 「カラオケ……ですか？」


社長 「最近わし嵌まってましてな。近所の店にしょっちゅう行ってますねん」
「メシも結構種類あって、ウマイんですわ」


五郎 (飯という単語には惹かれるが……。人前で歌をうたうなんて俺には無理だ！)

(なんとか断らないと……)

五郎 「お気持ちありがとうございます…

社長 「ほーかほーか！ んじゃ行こか！ わしの美声をたんまり聞かせちゃる！」ｶﾞﾀﾀｯ


五郎 「」

(後ろの言葉を全く出せなかった……)


………

294 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:13:59.84 ID:g6ycVh6SO

ｻﾞｧｧｧｧ…

社長 「着きましたで〜。ここがこの街のカラオケ屋や！」


〜 カラオケ『ツインビー』 〜


とわの市の皆さんに大人気のスポット。学生さんの溜まり場
元ネタはコ○ミのアーケードゲーム『ツインビー』。
第四話で五郎がやりましたね。


………

ｶﾞｰｯ

ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ

社長 「おーう、わしやわし。今日は二人や。二時間頼むで〜」


五郎 「あの……私は…」

社長 「あー、金なんてわしが出したるよって気にせんでええで〜」


五郎 (駄目だ。この人、話を聞かない……)


………

〜 個室内 〜


社長 「ほんじゃあ、昼メシにも早いし腹ごなしに何曲か歌いましょ！」 ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ


五郎 「あの…」

♪〜〜

社長 「初っぱなからいくで〜 わしの十八番や〜！」〜♪


五郎 (ﾅﾝﾃｺｯﾀｲ)


………

295 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:18:27.52 ID:g6ycVh6SO

【しばらくして…】

社長 「ふい〜、歌いましたわ〜。さ、次は井之頭はんの番やで」


五郎 「もうし……」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ!

社長 「あ、すんまへん。わしですわ。ちょいと失礼」

ﾊﾞﾀﾝ


…ｱｰｻﾖｶ､ﾏｧｼｬｰﾅｲﾅ｡

ｳﾝ…ﾝｼﾞｬｲﾏｶﾗｲｸﾜ｡


ｶﾞﾁｬ

社長 「すんまへん、井之頭はん。わしちょいとクライアントに頭下げに行きますんで」


五郎 「あ、でしたら私は…」

社長 「イヤイヤ。まだ時間もけっこうありますし、井之頭はんはどうぞここ使ってくだされ」

「そいじゃあ後は頼んます」

ﾊﾞﾀﾝ!


五郎 (慌ただしい人だった。でも結果的には…… 良かったのか？)

(うん。良かったんだ。歌わなくてすんだし、商談も上手くいっている)

ｸﾞｩｰｰｰｰ!

五郎 (腹の虫の鳴き声がよく響いた。何か食い物が欲しいぞ)

(しかしここはカラオケ屋だ……)

(あの社長、飯が旨いと言っていたが……。あった、メニュー)ﾋｮｲ

ﾊﾟﾗｯ

五郎 (えっ？ なんだこれは)ﾊﾟﾗｯ

(おいおい、凄いぞこのカラオケ屋)

(和食・洋食・中華に麺類……、デザートまで完備している)ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

(下手な飯屋よりよっぽど種類が豊富じゃないか)

(今どきのカラオケ屋は食い物まで揃えてるのか。俺の想像したカラオケ屋の食べ物なんて、から揚げやポテトみたいなジャンクフードくらいだと思っていたが)

五郎 「最近のカラオケ屋…… 侮れない」


………

296 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:23:10.43 ID:g6ycVh6SO

五郎 (とにかくこれなら俺の胃袋を黙らせることができそうだ)ﾊﾟﾗｯ

(ほう、洋食はやはりピザみたいなメニューが多いな。パーティーメニューか)ﾊﾟﾗｯ

(中華は……。点心とかの簡単なセットがあるぞ)ﾊﾟﾗｯ

(和食はどうかな……。丼物だけかと思ったらわりと本格的だ。寿司がある)ﾊﾟﾗｯ

(麺はほとんどの種類がのっている。ラーメン・パスタ・うどん・そば……)


(今日の俺の胃袋は何の気分だ？)

(……いっそのこと、普段ならやらない食べあわせをしようか)

(ならば…… 悩むなぁ)

(これとこれ…… うーん。あれなら…… 気分じゃないか)

(こいつと…… 量が少ない。いっそ…… おっ、この位なら……。よしコイツらだ)

(えっと……注文は… 確か電話機でするんだよな。あったあった)


ｶﾁｬﾝ

五郎 「すいません、注文お願いします。鉄火巻きとマルゲリータピザをください」

ｶﾞﾁｬｯ

五郎 (ふー。しかし改めて考えると凄い組合せだな)ｽﾄﾝ

(……こういうのって一体どれくらい待つもんなんだろう)

(……せっかくカラオケ屋に居るんだし、待ってる間に一曲くらい歌うか。誰も聞いてないしな)

ｶﾁｬﾝ ﾄﾝﾄﾝ ﾌｫｰﾝ

ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ

♪〜(イントロ)


………

297 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:28:35.88 ID:g6ycVh6SO

♪〜〜

五郎 (いいぞいいぞ、カラオケ。気持ちいい) 〜♪

♪〜〜

(一人で誰も気にしないで思い切り声を出して歌う…… 貯まったストレスが発散されていく) 〜♪

(来た！ ここが一番の盛り上がりッ……)


店員 「お待たせしました〜。注文のピザと鉄火巻きです」


五郎 「〜♪……」


……


五郎 (ウワァー やってしまった。曲の世界に入っているのを店員に見られてしまった……)

(カラオケ屋ってそういう気を使う所がないな。もっと注意するべきだろうに……)

(食い物のメニューを増やすのもいいがドアのあたりに歌が終わったことを機材と連動して知らせるランプ位開発されててもいいじゃないか)

(……過ぎたことは仕方あるまい。届いた昼飯を楽しもう)


……

298 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:30:08.06 ID:g6ycVh6SO

【マルゲリータピザ】(２リッチ)

生地にトマト・モッツァレラチーズ・バジルをのせて焼いたのシンプルなピザ



【鉄火巻き】(２リッチ)

脂ののった上質なマグロの赤身を使った鉄火巻き



(※ こちらの二品は専門店なら０リッチで食べることができます)

(※ ラブプラス内ではカラオケ屋で食事が取れないためご注意下さい)

299 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:33:07.91 ID:g6ycVh6SO

五郎 (うーん。まったく予想外の物同士が一つのテーブルに並んでいる)

(こんな光景が見れるのも普通の飯屋じゃできない利点だ)


五郎 「いただきます」

(まずは……鉄火巻きだ)

ｶﾁｬﾝ

(小皿に醤油を入れて…)

(うん、綺麗な赤身。カラオケ屋で食べる寿司には思えない)

(味のほうは……)ﾊﾟｸﾘ

(口の中をマグロがスイスイ泳いでる。いけるぞ、旨い)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(普通に寿司屋で食う鉄火巻きと変わらない)ｺﾞｸﾝ

(酢飯の酸っぱさとご飯の甘さが醤油も交えて舌を喜ばせてくれる)

ﾊﾟｸﾊﾟｸ

(ちょっと口の中が重くなったらガリだ) ﾊﾟｸ

(この甘辛さ、寿司にぴったり)

ｶﾞﾘｶﾞﾘ

(食感が本当にそのままガリガリっとしてる)

(はぁー…さっぱりした。また鉄火巻きに戻ろう) ﾋｮｲ

ﾓｸﾞﾓｸﾞ ｽﾞﾝｽﾞﾝ…


(どこかで誰かが歌っているようだ。重低音が響く)

(うーん 寿司の味はいいんだが……。この音が身体に響く感じってどうも落ち着かない)

(カラオケ屋で飯というのはちょっと浅はかだったかもな)

300 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:36:58.53 ID:g6ycVh6SO

五郎 (ふー、鉄火巻きは終わったか)

(次はピザだ。ピザカッターでスッと)

ｽｯ

(あ、下まで切れてない。もう一度)

ｽｯ

(よし切れた。がぶりといこう)

ｶﾞﾌﾞﾘ ﾑｼｬﾑｼｬ

(なんだか単純な味のピザだなぁ。チーズとトマト、バジル。あとピザソース)

(単純だから腕の良し悪しがでちゃうんだよな。ここのピザは突出した売りがないみたいだ)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(マルゲリータピザじゃなくて他の種類のピザにしたほうが良かったのかもしれない) ｺﾞｸﾘ

(ただ……。そう、鉄火巻きよりもこの店にはなんとなく合っている)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(カラオケ屋の雰囲気の中で友人たちとワイワイやりながら食べるには最適だろう) ｺﾞｸﾝ

(店の雰囲気や態度って大事だ。どんなに旨い飯を出す所でも雰囲気に合わなかったりすれば不味く感じる)

(雰囲気ならまだ許せるが……。一番嫌なのはあのハンバーグランチの店みたいな態度の悪い店だな)

(今日の俺の客は確かに苦手なタイプだったかもしれない)

(だけど、その仕事への取り組み方や俺からの質問にしっかり答えてくれていた。態度は良かったんだ)

(ああいう人はやっぱり必要なんだなぁ。自分で世界を回せる人)

(やっぱり今日は悪くない日だ) ﾊﾟｸﾘ


……

301 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:41:13.03 ID:g6ycVh6SO

ｻﾞｧｧｧｧ…ﾋﾞｭｵｵｵｵﾝ…


五郎 「さあて、どうしようか」

(腹はなんとなく物足りない)

(かといって外の様子を見ると折り畳み傘じゃ耐えきれないほどの雨と風になってきた)

(これだと外に出て別の店を探したりできない)

(仕方ない。もう少しここで食い物をつまんでいくか)

(時間もまだたくさん残っているしな)


五郎 (メニューを拝見)ﾊﾟﾗｯ

(次は主食の方向で攻めてみよう) ﾊﾟﾗ

(ご飯ものは寿司とか丼か。寿司は雰囲気に合わないし、丼を食うのも気が進まない)

(そうすると……。パンか麺系に必然的に決まる)

(麺を選ぶと大抵の種類はあるが……。どうもそれ一種類だけが食べたいって気分ではない)

(ならパンか……。あ、そうだそうだ。これを忘れていた)

(色々な味を楽しめてかつ店の雰囲気にも合うパーティーメニューでもある……)

(これは確定。何かデザートも食べようか) ﾊﾟﾗﾘ

(店の中は暖かいし、アイスクリームでも食べよう)

(シンプルイズベスト。今日はこの味だ……)

ｶﾁｬ

五郎 「…はい、追加でサンドイッチとバニラアイスをお願いします」

ｶﾞﾁｬﾝ


……

302 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:44:18.95 ID:g6ycVh6SO

ｶﾞﾁｬ

店員 「注文の品です。アイスは今お持ちしますか？」

五郎 「いえ、こちらでまた声をかけます」

店員 「わかりました。失礼します」

ﾊﾞﾀﾝ

【サンドイッチ】(２リッチ)

様々な種類が入ったサンドイッチ
四種類の味で皿に六個



【バニラアイス】(１リッチ)

バニラの香りとミルクの甘さの定番アイス！


(※ これらもラブプラス内では０リッチ。ただしサンドイッチは卵とレタスの味のみで三個)

303 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:48:33.10 ID:g6ycVh6SO

五郎 (来たか。サンドイッチは鮮やかだな)

(レタスとハム・ツナマヨネーズ・卵マヨネーズ・ポテトサラダか)

(サンドイッチってマヨネーズだらけな気がする。そこがいいんだが)

(とりあえず最初は卵をいただこう)

ﾊﾟｸｯ

(これだよなぁ、サンドイッチって。まろやかなコンビ)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(細かいことは気にしない味だよ。大雑把、それが卵サンドの売り)

五郎 (……となると次はハムだ) ﾊﾟｸ

(うん、これもいい。ハムに地味にペッパーがきいてる)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(レタスと一緒だとピリッとしててもすぐにササッと口の中が洗われる)

ﾑｼｬﾑｼｬ ｺﾞｸｯ

(ツナマヨサンドも定番だ) ﾊﾟｸﾘ

(マヨネーズとツナの油たっぷり。これが美味しい)

ﾊﾟｸｯﾊﾟｸｯ

(ツナってわりと何にでも合うよな。醤油と相性バッチリだし。あ、ケチャップには合わないか)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(口の中が油っぽくなるから水分は忘れちゃいけない) ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ

五郎 (ポテトサラダを挟むサンドもコンビニとかで度々見る)

ｱﾑｯ ﾑｼｬ ｶﾘｯ ﾑｼｬﾑｼｬ

(旨い。ポテトがちゃんとすりつぶされて口あたりが良い)

(キュウリが稀に音を奏でる。周りの部屋の重低音がさっきまでと違い、心地好く口内で響く)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(サンドイッチは正解だった。量もちょうどいい)

(……だが革命的な出会いはなかった。以前食べたあの居酒屋のサバサンド。あれ旨かったなあ……)


ﾓｸﾞﾓｸﾞｺﾞｸﾝ


……

304 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:52:21.93 ID:g6ycVh6SO

五郎 (おっと、アイスを持ってきてもらわないと)

ｶﾞﾁｬ

五郎 「あ、すいません。アイスをいただけますか」
ﾊﾞﾀﾝ

(店員さんが近くに居てくれて幸運だ)


店員 「バニラアイスです。失礼しました」

ﾊﾞﾀﾝ


五郎 (甘い香りがいいなぁ。溶けないうちに食べよう) ﾊﾟｸｯ

(ミルクが濃厚。なんとなくウキウキしてくる)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(他に余分な物なんて要らない。バニラとミルクで楽しめる)

(こいつも濃いキャラクターなのにアイスの世界では地味な役割だよな)

(……人間誰もがアイスクリームなのかもしれない。自分の味をコツコツ出して色々な人に好かれていく)

(俺も誰かにとってはアイスクリームなんだろうか)

(……だとすると一体俺は何味のアイスになるんだろう？)

(バニラミルク… チョコ… ストロベリー… 抹茶… なんだか一般的な物には当てはまらんな)

(……と言うより、俺は何を考えてるんだ？)


………

305 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/28(土) 22:59:05.45 ID:g6ycVh6SO

五郎 (あーっ食べたなぁ。腹九分目)

ﾁﾗﾘ

(あと少し部屋の使用時間があるのか)

(もう物を頼むわけじゃないし、また歌うか)

ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ

〜〜〜♪


………

〜〜♪

五郎 (面白いな。たまにはカラオケってのも)

(一人で自分の好きな歌を好きなだけ、誰にも邪魔されずに歌える)

(飯を食うときと同じなんだ。なるほど、だからいいのか)

(きた！ ここでコブシをきかせて……)

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…

五郎 「……」


ｶﾁｬ

五郎 「…はい」

店員 「ご利用時間終了まで後五分です。延長されますか？」

五郎 「いえ…… もう出ます」

ｶﾞﾁｬﾝ


………

ﾊﾟｧｧｧ ﾁﾁﾁｯ…

五郎 (雨は止んだか……)

(カラオケ……。邪魔が入っちゃったよ)

五郎 「やはり俺が狼になれるのは飯を食っている時だけなんだな」

(でも、少しだけ面白かった。昔のＣＤでも買って帰るか……)


ｶﾂｶﾂｶﾂｶﾂ……



【現在の五郎の所持リッチ数】

【87−7＋25＝105リッチ】(今日の報酬25リッチ)


男力ステータス

運動−・知識−・感性−・魅力−

(あまりいい影響を受けていないため変動なし)

運動 《カンスト》
知識 《とわの市探究者》
感性 《カンが鋭い》
魅力 《愛される男》


続く。

306 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/04/28(土) 23:03:12.99 ID:g6ycVh6SO

本編パート投下完了！

オマケパートは本日25時までお待ちください。
10話記念で書いてたら本編と同じ位の長さになってしまいました。

ＡＡ使うのでふらリン10話はＰＣで見られる事を推奨します。

では

307 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/29(日) 00:03:44.95 ID:EXXibuODO

いつ店員に説教するのかとヒヤヒヤしたw

308 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/29(日) 00:58:39.28 ID:vvPFVwF2o

相変わらず腹が減るssだ…明日はピザを食べよう！

309 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 00:59:58.27 ID:+GTeL8mSO

>>1のカノジョのリンコが五郎さんの行ったスポットを紹介したりしなかったりするこのコーナー！


【ふらっとＲＩＮＫＯ！】

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1335530136709.jpg

隅からジーッ

310 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:01:32.21 ID:+GTeL8mSO

〜 カラオケ『ツインビー』 〜

/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ

「皆さんこんばんは。今日はこのＳＳの十話目を記念してカラオケに来ています」


/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「今日は私たちラブプラスの三人娘でお送りしまーす」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「今日はスポット紹介というより私達が自由に喋る座談会ですよー」


リンコ 「あ これからは三人が喋る場合、文字で表記するからヨロシク」

マナカ 「うん、わかった。二人とも！ 今日いっぱい遊びましょう！」

ネネ 「そうね。食べ物も頼むし、歌ってカロリー消費しなきゃ！」

リンコ 「……ネネ先輩そんなにダイエットが必要じゃないと思うんですけど」(ｵﾓﾆｿﾉﾑﾈﾄｶ)

ネネ 「えっ？ リンコちゃん、何か言った？」

リンコ 「なんでもありません。二人ともうらやましいなって」

ネネ・マナカ 「「？」」

………

311 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:03:32.39 ID:+GTeL8mSO

ネネ 「それじゃあドリンクを頼みましょうか」


マナカ 「喉が痛まないような飲み物にしないと……。ホットドリンクが一番いいんですって」


リンコ 「マナカ先輩はそういう下調べ、ちゃんとするんですよね。カレシとのデート前にも」


マナカ (///)


リンコ (そこは「もうヤダ〜」とかつっこんで欲しかったんだけど……)


ネネ (マナカちゃんはこういう所が可愛いわね)

「はい、早く決めましょう。 時間がもったいないよ？」


リンコ 「リンコはコーラとポテチにします！」

マナカ 「私は……暖かい紅茶にします」

ネネ 「私もマナカちゃんと同じのにしようかな」



……

312 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:08:16.54 ID:+GTeL8mSO

(※ これからカノジョ達は歌います。ここで出る曲は本当にカノジョ達がＣＤで出したんだよ！)


リンコ 「ドリンクとツマミが届きましたし、最初はリンコが歌います」

「曲は……『そばかす』！」

♪〜

(リンコ歌唱中……)


/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「あ、顔が入ったよ」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「こういう間に喋ろうって事みたいです」


./〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「ふーん…そっかそっか。マナカちゃん、このＳＳの収録どうだった？」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「はい！ 私は凄く楽しい収録でした。本編でも色々な和菓子を食べましたし」

/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「私が出たのは最初だったからね……。色々とミスがあったなぁーって。
第九話の【ふらリン】でもあまりいい印象ないかも」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「そうですか？ キレイに映ってましたよ？ ネネさんもお母さまも」


/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「だって……私が間違えて収録に行っちゃった所も放映したんだよ。ちょっと配慮が足りないんじゃないかな？」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「……言われてみればそうかもしれません。うん、もし次があれば少し気をつけて貰わないと」

313 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:11:40.67 ID:+GTeL8mSO

♪〜〜…

/~ ﾍ ヽ
ﾘ/__・ﾘ

「どうでした？ リンコの歌？」


/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「懐かしい歌よね。昔、私達がカラオケ屋さんとコラボレーションした時のリンコちゃんの持ち歌だったよね」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「そういえば歌いましたね〜。じゃあ次は私がその時の曲を……」

「あったあった、『ラムのラブソング』！」


♪〜〜

(マナカ歌唱中…)


ﾘ/__・ﾘ

「マナカ先輩…… 初っぱなからとばしますね〜」


/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「そうね…… 私のハードル一気にあがっちゃったかも」


ﾘ/__・ﾘ

「そうそう、前から思ってたんですけどネネ先輩はもう少しカレシ以外の前でも自分を出しましょうよ」

「たまには周りを引っ張りまわしたり、ワガママ言うのもいいと思いますって」


/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「うん……。たまにはそうしようって思うこともあるけど……」


ﾘ/__・ﾘ

「確かにそういう奥ゆかしい所も先輩の良さですけど……。カレシだけじゃなく私達にも頼って下さい。友達じゃないですか！」


/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「そっか……。そうよね。私、もっと皆に頼ってもいいんだ。よぉーし、なんだかヤル気出てきた！ 今日は思いきって楽しんじゃおう！」

「ふふっ、ありがとうリンコちゃん。なんだかお姉ちゃんみたいね」


ﾘ/__・ﾘ

「自分、現役バリバリの姉ですから！」


/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「もう、ふふっ！」

314 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:15:19.82 ID:+GTeL8mSO

Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「あっ、なんだか楽しそう。私の歌聴いてくれてました？」


ネネ 「うん！ 可愛い歌声だったよ。私も負けてらんないなぁ」


リンコ 「マナカ先輩！ ポテチ食べてみ？」ﾋｮｲ


マナカ 「うん、貰うね。……なかなかの味。でもこれだけじゃ……。何か他の物頼みませんか？」


ネネ 「んー、私が歌い終わったらでいい？」


マナカ 「はい！ じゃあ考えておいて下さいね！」


ネネ 「私の曲は……そうここはこれよね、『私がオバさんになっても』！」


♪〜〜

(ネネ歌唱中…)


ﾘ/__・ﾘ

「ネネ先輩、きっちりおとしたか。流石です」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「さっきネネさんと話したんだけどリンコちゃんは収録どうだった？」


ﾘ/__・ﾘ

「うーん、スタッフが空気読まないけど収録じたいは楽しかったかな」

「改めて私達の街を紹介するのって恥ずかしいけど面白かったし」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「……ゴメン、リンコちゃん。『空気読まない』って何？ 空気は吸うものでしょ？」


ﾘ/__・ﾘ

「先輩…… 逆にカッコイイっす」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ (？)

「そ、そう？ よくわからないけどありがとう！」

「そろそろネネさんも終わるし、何を頼むか考えましょうか。とりあえず栄養的に……」

315 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:19:18.09 ID:+GTeL8mSO

♪〜……


/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「おまたせ〜 楽しいなぁ久しぶりのカラオケ」


リンコ 「ネネ先輩は何食べます？」


マナカ 「とりあえず山盛りサラダとから揚げとミックスピザを頼もうと思いますけど」


ネネ 「ねぇ、先にデザート食べない？ 甘い物をおもいっきり食べたくなっちゃった♪」


マナカ 「いいですね！ 私、ストロベリーパフェにします！」

リンコ 「じゃあ……決めた、抹茶パフェ」

ネネ 「私はチョコパフェにしようっと。マナカちゃん、注文お願いね♪」


マナカ 「はい！ ん〜 楽しみ♪」


………

マナカ 「来るまで誰か歌いますか？」

リンコ 「うーん、歌ってる最中に来たらねぇ……」

ネネ 「恥ずかしいよね。SSでは五郎さんがそうだったし」


マナカ 「逆の発想ですよ！ 」

「店員さんが気を使う位こっちがノリノリで歌えばいいんです！」 ﾄﾞｰﾝ


リンコ・ネネ ((カッコイイなぁ…))


マナカ 「そんなわけで皆で歌いましょう！」


ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ

♪〜〜(イントロ)


リンコ「あっ、これ…… マナカ先輩やるじゃん！」

ネネ 「なるほど…久しぶりね。やりましょう！」

マナカ 「じゃあ歌いましょう！」


/~ ﾍ ヽ
ﾘ/__・ﾘ

/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ


「「「《永遠ダイアリー》！」」」


……

316 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:21:11.28 ID:+GTeL8mSO

♪〜……


/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「はぁ〜 思い出すなぁ。前のこと」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「私もです。初めて私達のカレに出会った時……」


ﾘ/__・ﾘ

「うん……。今思うと凄く懐かしい」


マナカ 「私達、いろんなことをしてきましたよね」


ネネ 「そうそう。アーケードになったり…… お菓子とコラボしたり……」


リンコ 「歌だっていっぱい歌いましたね。後は…」


マナカ・リンコ・ネネ

「「「熱海旅行！」」」

317 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:24:45.51 ID:+GTeL8mSO

ネネ 「やっぱりそれよね〜」


リンコ 「＋＋の目玉だったからね」


マナカ 「恥ずかしい時もあったけど…… 楽しかった」


リンコ 「先輩方はどんな旅行でした？」


マナカ 「私は夜の散策が好きよ。熱海の夜景を見たり、ビーチで二人でいっぱいその日の事を話したりするの！ リンコちゃんは？」


リンコ 「リンコはネコも良かったけど…… やっぱり伊豆山神社の階段でアイツにおんぶして貰ったのが嬉しかったかな。ヘヘッ♪」


ネネ 「私は…… そうね、カレと駅前で一時間ずっと立って話をしてたなぁ」

マナカ・リンコ 「「なんですかそれ？」」

(※ 本当です。当時ラブプラス旅行避難所スレにてネネカレのみ一日目の昼十二時から次のイベントまで一時間ずっと待機。当時は『ぽんぽこ待機』と言われました)


ネネ 「でも一番思い出深いのはやっぱりお風呂ね」


リンコ 「あー…カレシが二択で迷いに迷ったあの……」


マナカ「///」


(※ http://lovepluspluswiki.wiki.fc2.com/m/menu/

ここからしたらばアーカイブを開いたら旅行実況スレが見れます。ネタバレ全開でも構わない方はどうぞ)

(※ 私も簡単なスレの流れのまとめメモを取ってました

ぽんぽこ待機
悲報感
廊下待機
ロウカプラス
悲嘆の露天風呂
花火ってなんだよ
添い寝で全部許した
フライング仲居
めがね丸紳士率94％（一般家族4名）
感動のスタッフロール
光速船
ぽんぽこ再来
超光速列車導入　
新とわのぽんぽこ

以上が一番最初の旅行組の全てです)


………

318 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:27:35.90 ID:+GTeL8mSO

リンコ 「あ、パフェ来ましたよ」

マナカ 「思い出話もいいけど先に食べましょう」

ネネ 「そうね。じゃあ皆いい？」


リンコ・マナカ・ネネ

「「「いただきます」」」

リンコ 「ん〜 抹茶美味し〜。ほろ苦いのがいいね」

マナカ 「ストロベリーも甘酸っぱくて美味しいよ」

ネネ 「チョコとクリームって最高の相性よね……」

リンコ 「このへんで宣伝タイムかな」


ﾘ/__・ﾘ

「十羽野にあるカラオケ屋さんは学校が休みの時期になるとムードたっぷり・人目が多いスポットになります」

「地域密着型のお店で部屋の中にライブハウスの宣伝チラシがあることも」

「今週の出し物は……『話題のオーケ○トラＱ！ ついにとわの市初上陸！ ライブ＆食事イベント開演！…』だそうです」


ﾘ/__・ﾘ

「※ このお話はフィクションです。もう一度言います、このお話はフィクションです。この役割は昔からリンコ担当だからね」


……

319 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:30:39.25 ID:+GTeL8mSO

ネネ 「次は何歌う？」


マナカ 「コラボ曲はまだありますよね？」


リンコ 「でも思い出を話してたら持ち歌をやりたくなってきたかも」


マナカ 「そうだね。じゃあここは私が行きます」

ﾋﾟｯﾋﾟｯ


〜〜♪


リンコ 「あ、無印ですね」

ネネ 「うん。これは…」

マナカ 「私達が付き合う前の気持ちを歌います……『愛しい気持ち』」


(マナカ歌唱中…)


リンコ 「AAにはなりませんね」


ネネ 「リンコちゃん、メッ！」


リンコ 「しかし無印の頃の曲とはね……」


ネネ 「あら？ いいじゃない。私は好きよ？」


リンコ 「リンコも好きですけど… 前過ぎるんじゃないですか？ 2009年ですよ」


ネネ 「好きな歌っていつ聴いてもいいものよ？」


リンコ 「いやいや、NEW全盛の今に無印の曲ですから……」


ネネ 「でもNEWのギャラリーでテーマは聴けるじゃない。最初のキャラクターソングは私達のテーマ曲に歌詞を着けたんだから」


リンコ 「あ、そうでした。前のテーマ曲だけなら聴けますもんね」


ネネ 「そうよ。前の曲のほうが認知されてる数も多いかもしれないし」

320 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:34:22.73 ID:+GTeL8mSO

♪……

マナカ 「歌いきりましたー！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…


リンコ 「マナカ先輩の曲は可愛いです」


ネネ 「次は私が……えいっ」


〜〜♪

リンコ 「かぶせてきたみたいですね」


マナカ 「おだやかな曲……」


ネネ 「思いを込めて……『虹に願いを』」


(ネネ歌唱中…)


マナカ 「なんだかデキシーズに行きたくなるよね」


リンコ 「この曲はデキシーズと関わりが深いからね〜」


マナカ 「NEWになって思い入れのあるスポットが揃ったね、リンコちゃん♪」


リンコ 「ネネ先輩とマナカ先輩はデキシーズとウィニングバーガーでしたから……」

「ようやくコンビニがスポットになったんだよね。どうでもいいけど」ﾊｧ


マナカ 「そんな事言っても顔は嬉しそうよ。夜間はもう出歩かないんでしょ？」


リンコ 「なっ！(///) ……出歩くのはアイツに呼び出された時くらいです。マナカ先輩はどうなんすか？」


マナカ 「夜呼び出されるといけない事してるみたい…… 少し話すだけなんだけど」


リンコ 「厳しいんですよね、先輩の家」


マナカ 「でもママが味方してくれるから」 ｳﾌﾌｯ


リンコ 「うちはお母さんがちょっと口うるさいかな。お父さんが仕事の都合であまり家にいないから余計に」

321 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:39:03.19 ID:+GTeL8mSO

♪……

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ……

ネネ 「はいマイク、次はリンコちゃんね。二人で何の話をしてたの？」


マナカ 「カレの呼出しと家族についてです」


ﾋﾟｯﾋﾟｯ

〜〜〜♪

リンコ 「やっぱ、リンコといったらこの曲でしょ！」


ネネ 「私達の前フリを普通にスルーしたね」


マナカ 「でもこっちのほうがリンコちゃんらしくていいなぁ」


リンコ 「いくよ〜『青空飛行』！」


(リンコ歌唱中…)


マナカ 「うん。リンコちゃんって可愛い声で大好き！」


ネネ 「かのＮ○○のアニメ・ゲーム等の紹介番組でラブプラス特集したらゲスト三人ともリンカレさんだったのよね」


マナカ 「ネネさん、ツンデレっていいんですか？」

ネネ 「リンコちゃんはちょっと違うと思うけど…… 素直になれない感じが男心をくすぐるのかもね」


マナカ 「き、今日おかず作りすぎて余っちゃったからお弁当あげる！ え…今日は学食で食べるの……」 ｼｭﾝ

「こんな感じですか？」


ネネ 「おおっ… ちょっと違うけどこれはくるわね……。というかマナカちゃんはなんでツンデレ知ってるの？」


マナカ「最近、お友達から携帯ゲームを少しだけやらせて貰ったんです。その娘が教えてくれました」


ネネ 「カレにやってあげたら？ ……どうなるかはわからないけど」


マナカ 「うーん、もう少し研究してからにします！」

322 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:43:18.79 ID:+GTeL8mSO

♪……

リンコ 「イェーイ ピースピース！」


ネネ 「わー」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


マナカ 「キュートよー」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


リンコ 「ふー、それじゃあ食べ物頼みましょうか」


……

その後も食べ物をゆっくりつまみながら三人娘は歌いました……


「先輩の男声チェンジ笑える！」

「マナカちゃんサラダ食べ過ぎ〜」

「リンコちゃん！ 入れたらちゃんと歌わなきゃ！」
ﾜｲﾜｲ ｷｬｰｷｬｰ


……


リンコ 「あと二〜三曲くらいで時間終わりますね。延長頼みます？」


ネネ 「結構歌ったし、あと二曲やったら帰りましょうか」


マナカ 「そうすると…… まだ歌ってないこれと…これですか？」


ネネ 「そうそう。期待通り！ この二つを終わりにしたかったんだ♪」

リンコ 「いいじゃんいいじゃん♪ マナカ先輩入力お願いしまっす！」

マナカ 「うん！」


ﾋﾟｯﾋﾟｯ…ﾋﾟｯ!


〜〜〜♪(イントロ)


ネネ・マナカ・リンコ

「「「『微笑みフォトグラフ』！」」」


………

323 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:48:25.30 ID:+GTeL8mSO

♪〜……

ネネ 「いい歌だったね♪」


マナカ 「今でも聴いたら旅行のドキドキとワクワクが伝わってきますもん」


リンコ 「……そういや夜寝る時……。何であんなこと言っちゃったんだろ……」


リンコ・マナカ・ネネ (((////))) ｶｧｯ


………


マナカ 「じゃあ最後の曲ですね」


ネネ 「そうね…… ねぇ、二人は今日楽しかった？」


リンコ 「そんなの当たり前じゃないですか。久しぶりに三人で集まったんですし」


マナカ 「私も誘って貰えて嬉しかった。ネネさんもでしょう？」


ネネ 「ふふっ そっかそっか。この企画大成功だね♪」

「じゃあやっぱり最後は皆で番号を入れようか」



………

324 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:49:04.16 ID:+GTeL8mSO

　 　 　 　 　 ／: : ／: ／:.／: : : ,::ィ´ 　 : : : : ./: : 　: : :.i: : : : :ハ :ヘ : ハ
.　 　 　　　 / : :／ :／ ／: : . ／,イ : : :　/　 ./　 :./ : : :.i : : : :: :ハ :ヘ : i
　　　　　　/ : :/:.／ 彡: : :彡'　/ : : : : :/ : .;イ 　 /　 　 .|: : : : : : :i : :', .!
.　 　　　 / : : ,-、: -‐ ':彡´　／ : : : .／: ／ }: :./ 　/　 ノ 　 　 　 i.　 ｉ |
　 　 　 / : :./ィ＾ ヽ 彡´　／::／: :／:::／ 　/:./:: :./: : ,' : : : |: :ｉ : :i : :.i |
.　　　 / : ::/ イ.::}. }/　 ,ィ彡== メ、.／　　,/:./.:: :/ :/.:.| :i : : !: :| : :| : :| |
　　　/ : : :.{ ｒ'⌒:i /　 ´__壬≦_,／ヽ、 　 {: :.! : /|: :| : |: |: ::,' :.,': : :! :.,' :!
　 　 ｉ : :.:.|ハ　〈::　 　 《´{r::じ::c!ヽ　 　 　 Ｖヘ:.｛ | : !: {{: !: :| : |: : /: /: :!
　 　 ｌ :!: :.i : l　 　 　 ・　乂z_;ン　’　　　　 ヽ Ｘ弌弌={:_!: :| :ノ::./ :/ :./
　 　 | :| . :! :ハ、_,.ィ　　..::::::::::::::::　　　　　　　 ´　ヾヾヾヾ |X :.{: / :/ :./
　 　 | :|　 ! :|:.|: |:.|　　::::::::::::　 　 　 　 　 　 　 'チで今 、 ヾ: : }_!ノ|: :.|
　 　 | ハ :.|:/: |: |::.!　　　　　 　 　 　 　 ｉ　　 　乂z_;ジ ,》　Ｙソ }:. .| : |
　　　|:.:.ハ.|': : |: |:小　　　　　　　 　 　 ノ　　　　..::::::ー '´　./／, -、!: .|
　　　| : :ハ!: :.:|: |.:.. ;ヘ　　　 ヽ　　　　´　　　　　　::::::::. ∠_ ／ ,、　＼!
　 　 | : : ハ : ヘ !: /　　、 　 　 ｀　 . ＿,　　　　　　　／,-　し'　　ヽ　 !
　 　 '; : : :.ヽ:. ヘ/ 　　　 、　　 　 　 　 　 　 　 ,. イ／{　{　く 　 ./　 .ハ
＿＿＿ゞ、、、Ｙヘヘ　 　 　 ＼　　　　　　_, . イ :r'⌒ヽ ＼}＼.）　{　 　 ヘ
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ＼i:ヘ ヾ、_　　　　｀ ー ‐ 'Ｔ:´|: : :/:/:へ、 ｀ー' 　　　 ハ.　　　ヘ
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヘ　 　 　 　 　 　 　 |: /: :/ /:./: /へ、　　　　　 ｀ 　　　＼
i:i:i:≪:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉヘ 　 　 　 　 　 　 乂:.ノメ: /: ,':/ :/:へ、
Ｖ:i:i:i:i:i:i≪:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヘ--、 　 　 　 　 　 ｀メ／:メ:/ :/:.ソ {{｀ー-- 、


ネネ 「これまでありがとう…… そんな気持ちと」

ﾋﾟｯ


……

325 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:54:27.53 ID:+GTeL8mSO

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ー──-、　　　　　 ／´　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 ＼ー─/　　 ノ　　 ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 、　 ー─-ュ�＝[─‐'´.、_　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .j　　,.　'":..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..ヽ.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　レ':..:..:..:..／´￣￣￣｀゛`:..、:..:.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./:..:..:..:..'":..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.ヽ:.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:、ト.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.l:..:..:..:..:../:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.ハ:..:..:..:..:..、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ).|:..:..,-‐,:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.ノ　1:..:..:..l:..:.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　／./　|:..:..:..:..:..:..:..:..:..イ:..:..:..／ノ-‐-:..:..:..ヽ._:..、
　　　　　　　　　　　　, -‐'"´　￣、二二⊃..:..:..≦　り リ　　,ィ--、＼:..:..:..:ゝ:.、
　　　　　　　　　,〜/　　　　　　ー、二ニ⊃r.１:::::り`　　　　 ヾ:::ノノ .ト、:..:..:..:.:.、
　　　　　　　　ノ:::ヽ　　,ー─-、ヽ._゛）＼ヽハ　｀゛´　　　　,　　｀゛´　.j /:..:..:..:..:..:..、
　　　　　　 .ノ::::::::::::＼ヘ　　　　｀゛´　　 7ヘ::、.　　　　　　′　　　 ./.ヘ:..:..:..:..:..:..:..、
　　　　　 ／::::::::::::::::::::/　　　　　　　　 |　 ;:ハ.　　　　、＿,.　　　..イ　　 Vヽ:..:..:..:..:..:、
　　　 ／::l:::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　 |　 .ハヘ..　　　　　　.ィ'　 |　　　∨、:..:..:..:..:..:、
　　　ノ::::::ヽ:::::::::::::::/　　　　　　　　　　 |　{　 ｀メ| ｀‐- ._..ィ'　 ヒiヽ./＼＿ヽ:..:..:..:..:..:..,
　　/::::::::::::::::ー‐'７　　　　　　　　　　　ー'"´:::＼ト、　　　　　　　|　　　　　｀￣゛フー.、〉
　 /:::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::ヽ.　 　　　　　.|　　　　　　 ./|:::::i::::ヽ
　.i::::::::::::::::::::ノ:/　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::＼‐-、　 /´ .|　　　　　／　|:::::|:::::::::、


マナカ 「新しい出会いに初めまして！」


ﾋﾟｯ


……

326 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:55:31.31 ID:+GTeL8mSO

　　　　　　　 ／:::;:::::::::::::.:::.:::.:／~　　　　　　　　　　　 　 ミ、l::::::::::...::::::::...::::..::::.＼
　　　　　　　/::::;.'::.:::.:::...:.....:;/`、、　　　　　　　　　　　　 　 `i:::::::::::i.:::....:....:...::.....::...χ、
　　　　　　 ,'::: /::. ./i::::::..:／ : 、`　　　　　　　　　　　　　　 l....:.......|..........:.i...:......:.........ヘ＼_
　　　　　　,'::./:: :::/'::::;:::ン.｀心、 : ::　　　　　　　　＿＿　　　 ,l: ..i.. .. .;　.　:|.: ::. :::l ::::::.:|
　　　　　　l::/.: ://::;. .:/ヘ弋=::ソ　i　　　　　　　　　　｀＼、./::::..　.:l......l:.....:....:...:.|.::......:.|
　　　　　 l::/.::::..:::;:. .'/　 ｀ー゜　　　　　　　　　　　　　 　 ソ:::/::::::ノ:::./:::l.:::::.::::::仆:.:::::ハ
　　　　　/.::.::::l:::;. .' /　　　 　 ,.':.　　　　　　 ｀二._　　　 /::::::..:::::;イ::::/.::;':.:::::.:::::::...:::::::|'
　　　　 /.::.::::.:::: |　l 　　　　 , :::...　　　　　　 に:_｀心、/::::::.::::::/..::/:::./::::.;::::::../:::.:::.::l
　　　　/.:::.::.i:::::::.' i　　　　　::::.:　 　　　　　　 之ミ::::。,ジ:::::.::::::/..::::.:::.:::::.:::/:::.../::::/l:::ノ;
　　 ／;::::.:::::l::..:::ヘ 　　　　　　　　　　　 　 　 　｀ー'　,:::／:::::/　大; ; ' '　〉;:::::::/:;::;/
　／ ,イ;::.::l.イ｀..:.::Λ　　 　 _　　　　　　　　　　　 　 .／;::::;／　 /i、｀ー　 /;::::::;;;／
　 ,ノ　;::::.从 i:::.::. ,'｀、　 　 r＼ 　　　　　　　　　　　　　　　 _,/..')ノ 〉　/ー''~
　　　/ ノ i　イ.::..l　||　｀、　　｀ 　　　　　　　　　　　　　 ' ｀〜,ん'~＿／
　　　　　　冫':::: ,ノ' 　　＼ 　　　　　　　　　　,　　 . , シ｀ー l./￣
　　　　　　　　`（(　　　　　ーｒ　─ -　.. .￣: .: .: γ~　　　 .ソ
　　　　　 　　　　＼、　 ／~￣￣￣￣｀ー----_ｒ'　　 　,ノ'
　　　　　　　　　　　＼,/　　　　　　　　　　　　:::::|、　 .／


リンコ 「私達はいつもアンタのそばにいるよ」

ﾋﾟｯ!

327 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 01:56:28.28 ID:+GTeL8mSO

「「「『Colorful Days』！」」」





……

328 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 02:01:51.70 ID:+GTeL8mSO

リンコ 「ん〜 楽しかった！」


ネネ 「いーっぱい歌ったもんね」


マナカ 「また機会があったら来ましょうね！」


ネネ 「次はカレも連れてきちゃおっか♪」


リンコ 「トリプルデート？ なんだかアイツの慌てる様子が想像できるよ」


マナカ 「あ、それいいかも。いつも情報交換だけじゃ物足りないもんね」


ﾜｲﾜｲ ｷｬｯｷｬｯ ﾌﾌｯ……



次回 孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎 「ここがとわの市か…」

第十一話

「とわの市 奥十羽野の寿司屋と温泉街のかけ蕎麦」

続く！

329 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/04/29(日) 02:03:58.51 ID:+GTeL8mSO

ベストショットコーナー

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1335530245493.jpg

タイトル「はい、これ。」
リンコは可愛いなぁ！！

330 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 02:08:31.75 ID:+GTeL8mSO

これにて投下完了！

ＡＡずれてないか不安です！
あとでチェックします。

このオマケの三人娘のキャラは「みみもとラブプラス」や「サウンドポートレート」を参考にしています。
公式が本気で三人をいじってるからここまでしてもキャラ崩壊しないはず……

331 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 02:12:19.72 ID:+GTeL8mSO

SS内で『』で表した曲はＣＤとして出てます。

一度聴いてみるのをオススメ。

一番のオススメは「みみもとラブプラス」だけど……。

再販がされてないようで入手が限られるのが残念！

332 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/04/29(日) 02:23:03.73 ID:+GTeL8mSO

眠れないんで軽く十話の裏話を

この十話はまず、【ふらっとＲＩＮＫＯ！】で三人が歌うことを主軸としました。

しかし本編で「五郎がカラオケ屋に一人で行くのはないわー」と感じ一時悩みました……

そこを助けてくれたのがエセ関西弁の社長です。

五郎ならお客さんから引っ張られた場合、断り切れずカラオケに向かうと思いつき、問題がなくなりこのオマケが完成しました。

全話を通じ、孤独のグルメファンの方は本編のみ、ラブプラスファンはオマケをメインに楽しめるよう作ったつもりです。

まだまだ続きます。それではこのへんで

質問とかは書き込んで頂ければ基本的にお答えします。

333 ：yk ◆M6R0eWkIpk ：2012/05/02(水) 20:58:05.39 ID:fOUKDO+SO

投下あります
お待ちください…

334 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:02:06.44 ID:fOUKDO+SO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ有り 注意）

《メニューのご案内》

第一話>>2 【ナポリタン】

第二話>>31 【麻婆豆腐・点心セット】

第三話前編>>53 【野菜弁当】

第三話後編>>76 【リゾット・おろしハンバーグ・魚のソテー】

第四話>>104 【チャーシューメン】

第五話>>145 【みつまめ・その他】

第六話>>172 【から揚げ定食・焼き魚】

第七話>>203 【焼き卵・ベーコンエッグサンド・焼きそば】

第八話>>231 【焼肉】

第九話>>262 【ハムカツ・炊き込みご飯おにぎり】

第十話>>290 【マルゲリータピザ・鉄火巻き等】

とわの市マップ>>26〜

音楽…>>228からキーワードだして検索


登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在

職業は自営業の雑貨(主に食器類)輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う

喫煙者で下戸。白飯が彼にとっての酒である
また、和菓子に目がない

原作通り古武術(古武道)経験あり

とわの市でこれまで結構仕事をしてきた
どうも街の噂になっているらしい……

本SSでは漫画版より実写ドラマ版の五郎のイメージで書かれている

335 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:04:03.85 ID:fOUKDO+SO

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき


つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる


誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為


この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである………


孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」


第十一話


「とわの市 奥十羽野 寿司屋と温泉街のかけ蕎麦」

336 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:07:31.92 ID:fOUKDO+SO

〜 奥十羽野駅 〜

緑に囲まれた長閑な駅
山・湖に向かう客で賑わう
最近は温泉街や高原が出来た


ｽｩｰ ﾊｰ

五郎 「気持ちいい。澄んだ空気が身体を巡る」

(元気が出るよなぁ。力がモリモリ湧いてくる)

(今日の俺の仕事は新しくできるという店の下見だ)

(直接仕事になるかはまだわからないが……)

(せっかく仕入れた情報だ、向こうの担当者に顔を売るという意味で行くことにした)

(しかし……)

ｷｮﾛｷｮﾛ

五郎 「やっぱりあの案内所はないよなぁ……」


………

337 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:11:16.31 ID:fOUKDO+SO

五郎 「あった、目的地はこの建物だ」

(ほーお、居抜きの建物を借りて新しく店を入れたのか)


ｻﾞｯ…

五郎 「お邪魔します」

ｷｮﾛｷｮﾛ

(まだ内装が完璧じゃあないのか)

ｶﾂｶﾂ…

(確か理容室になる予定らしい)

ｼﾞｰｯ

(しかし椅子が入ってないと理容室ってわからんな)


？ 「あら、どちらさまですか？」

五郎 「あ、すいません。勝手にあがってしまって。
私、ご連絡しました井之頭と申します」

？ 「ああ、あのご連絡のあった雑貨屋さんの…」

「わたしはこの理容室のオーナーです。よろしくお願いしますわ」 ﾍﾟｺﾘ


……

338 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:12:49.65 ID:fOUKDO+SO

理オーナー 「ごめんなさいね。まだ中が充分に準備できておりませんで」

「どうぞ、お茶です」ｺﾄﾝ


五郎 「ありがとうございます。いただきます」

ｽﾞｽﾞｯ…

(ふう…暖かい紅茶。味は普通だけどほどよい熱さ)


理オーナー 「それで本日はどのような御用件でしょうか？」


五郎 「いえ、特に用があるわけではありません」

「こちらに新しくお店ができるというのを聞き、とりあえず顔を見せに参りました」ﾍﾟｺ


理オーナー 「どうやら本当にそのようですね。
てっきり何か売り付けにいらっしゃったのかと思いましたよ」


五郎 「お客様が納得される品を用意するのが私の仕事です。
無理な売り方はいたしません」


理オーナー 「ここに店を出すことはあまり多くの方に話していませんが……」
「なかなか興味深いお客さんがいらっしゃいましたわ」 ﾆｺﾆｺ


……

339 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:16:25.14 ID:fOUKDO+SO

〜〜〜〜品物の紹介・世間話中〜〜〜〜


五郎 「ところでどうしてこの奥十羽野に店を？
他の地区のほうが住宅街も多いし、暮らしやすいと思いますが」


理オーナー 「実はここ、二号店なんです」 ｳﾌﾌ

「最初のお店はもう娘夫婦に譲りました」

「昔からここで理容室を開きたかったんですわ。ようやく夢がかないました」


五郎 「ああ、なるほどそういうことでしたか」


理オーナー 「井之頭さんはお店か何か経営してらっしゃる？」


五郎 「いえ、私はまだ……」


理オーナー 「そうでしたか……。すいません、不躾な事を……」


五郎 「あっ、どうか頭を下げないでください、気にしてませんから」



……

340 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:18:27.52 ID:fOUKDO+SO

五郎 (なんだか癒される人だ)

(きっとこの人がお店を開いて長年続けてこれたのはこの人柄のおかげだろう)


理オーナー 「あらやだ。もうこんな時間でしたわ。わたし、これから用事がありまして……」


五郎 「すいません、長い時間。簡単な紹介だけのつもりだったんですが」


理オーナー 「いえいえ。とても楽しい時間でした」

五郎 「そろそろ失礼します」

ﾋﾟﾀｯ

(あ、そうだ。奥十羽野には寿司屋があるらしいな)

(前、スーパーのあたりで話しているのを聞いた気がする)

(この地区は複雑だ。迷うのも嫌だし、
この前のカラオケ屋と違う静かな場所で寿司が食いたい)

(このオーナーさんに店の場所を聞いておこう)

五郎 「あのー…ひとつお聞きしたいのですが…」


理オーナー 「はい、なんでしょうか？
わたしにお答えできることでしたら良いのですけど」

五郎 「奥十羽野に新しく寿司屋ができたと以前耳にしまして……」

「一体どのあたりにあるんでしょうか？」


ｸｽｸｽ…

理オーナー 「も、申し訳ありません。
そうでした、井之頭さんはこちらに住んでませんから……」

「失礼しました。お答えしますわ」

「ここがその寿司屋でしたの」


五郎 「えっ？」



〜 建物(元寿司屋) 〜

できて一週間で閉店した寿司屋
建物はそのままに内装を変えて理容室になる


(※ 理容室にするのはオリジナル展開だが、
奥十羽野の寿司屋が一週間で潰れたのは本当)


………

341 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:22:47.22 ID:fOUKDO+SO

ﾎﾞｩｯ ﾌｰ

五郎 (まいったなぁ。まさか寿司屋が潰れていたなんて) ﾊｰ

(なんでわざわざ山で寿司屋をやったのか……
まるで意味がわからない)

(もしかして…カラオケ屋で寿司が食えたのはこれが理由か？)

(職人さんが働いていたのかもしれん)

(しかし困ったぞ…… 今日は寿司しか考えてなかった)

(あの湖近くのレストランって気分じゃあないし……)

(仕方ない。駅のほうまで戻って飯屋を探そう)


……

〜 奥十羽野駅前 〜

ｻﾞｸｻﾞｸｻﾞｸ…

五郎 (ふう、戻ってきたぞ)

(このへんだと…… 良さそうな飯屋はおそらく温泉街の中だろう)

(前来た時は行けなかったし、行ってみるのも悪くない)

ｻﾞｸｻﾞｸｻﾞｸ…


〜 奥十羽野温泉街 〜

街だけでなく、観光地の「滝」も含んだ新スポット
人通りが多くにぎやかな所である


五郎 (ほーお、活気ある温泉街じゃないか)

ｶﾂｶﾂ…

(これだけ人で賑わっている場所だ、きっとうまい飯屋もどこかにあるはず)

ｶﾂｶﾂ…

(ん？) ﾋﾟﾀｯ

五郎 (あ、温泉卵を売ってる。前菜代わりに買って食うか)

五郎 「その温泉卵を一つください」


……

342 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:28:13.60 ID:fOUKDO+SO

【温泉卵】(オリジナル・１リッチ)

卵をトロットロにした温泉街の名物！
二個セット


ﾖｲｼｮ ｽﾄｯ

五郎 (ふう、観光地だからかわりと腰かけれる所が多い)

(落ち着いて卵を食える)

ﾁｭﾙｯ

(おっ、いい音と味。冷水につけられていたから外側は冷たい)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(中の黄身はあたたかい。濃厚卵の素朴な美味しさ)

ﾁｭﾙｯ

(うん… 醤油の味なのに温泉卵ってだけで妙に違ったイメージ)

(実際ただの半熟卵のはずなのにな)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

五郎 「食った食った」

(少しは腹の足しになった)
(さぁ、飯を探そう)

ｶﾂｶﾂ…

……

343 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:30:04.19 ID:fOUKDO+SO

五郎 (おっ今度は醤油のいいニオイ) ｸﾝｸﾝ

(何のニオイだろう？ 行ってみるか) ｶﾂｶﾂ


ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ…


五郎 (ああ、せんべいを焼いているのか)

(飯とは違うが……。
この旨そうなニオイを嗅いで黙ってここを去るなんて事、俺にはできない)


五郎 「すいません、醤油せんべい一袋。小さいのをください」


【せんべい】(オリジナル・１リッチ)

皆大好き醤油せんべい！
焼きたてだから手がちょっと汚れるかも
厚めの三枚入り


五郎 (うん、香り良し)

ﾊﾟﾘｯ ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ…

(味良し。この熱さがたまらん)

ﾊﾟﾘｯ ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ…

(袋の中で割らないで豪快に噛みつくせんべいって久しぶり)

ﾊﾞﾘｯ ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ…

(職人さんが丁寧に一枚一枚焼き上げてくれたせんべい……)

ﾊﾟﾘｯﾎﾞﾘﾎﾞﾘ…

(焼いてる所を見ながら食えるというのも最高だ)

ﾊﾞﾘｯ!ﾊﾞﾘﾘｯ…

(三枚全部食べちゃったよ。手が止まらなかった)


五郎 (それじゃあ探索再開)


ｶﾂｶﾂｶﾂｶﾂ……

344 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:32:47.13 ID:fOUKDO+SO

ｿﾞﾛｿﾞﾛ……

五郎 (あの人達はツアーか何かの客かな…… んっ？)

ｸﾝｸﾝ

五郎 (また醤油のニオイだ)

ｸﾝｸﾝ

(炎で炙られて焦げた醤油のニオイ)

(今度はなんだろう。昼だし、あのツアー客達はどこかの飯屋帰りかもしれない)

(ツアー客の来た方向は…… あっちか。行ってみよう)

ｶﾂｶﾂ…


ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ…

五郎 「餅を焼いていたのか」

(ちょうど餅を醤油につけて焼きだすところに居合わせてしまった)

(やれやれ、また俺の旅は暗礁に乗り上げたみたいだ。でも……)

ﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀ…

(店のおばさんが濃い橙色になった白い餅を網の上で踊らせる……)

(あっ… となりの白い餅が膨らんできた。あれも醤油をつけて食われるのかな)

ｺﾞｸﾘ…

(いかん、もう目が離せない)

五郎 「すいません。醤油の焼き餅をください」


……

【焼き餅(醤油)】(オリジナル・１リッチ)

焼いた手作り餅を醤油ダレにつけた昔ながらの食べ物
当然、海苔でぐるっと巻いてある！
二個入り


五郎 (本日二度目の焼きたて、いただきます)

ﾊｸﾞｯ ﾑｼｬﾑｼｬ

(ちょうどいい柔らかさの餅だ)

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(この海苔と醤油ってセット、日本の味だよなぁ)

ｺﾞｸﾝ ｶﾌﾟｯ ﾆｮｰﾝ

(餅もよーく伸びる。丹精込めて餅米をついたのがわかる)

ﾑｼｬﾓｸﾞﾓｸﾞ

(この形がなんとなく不揃いな丸型のも手作り感を出している)

(最近は祭りだとかこういう所じゃないと本格的な手作り餅って食えないからな)

(四角く切られた餅より、義理人情の味がする)

ﾊﾑｯﾓｸﾞﾓｸﾞ…


……

345 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:35:54.56 ID:fOUKDO+SO

五郎 (ふぅ、旨かった。二個あっても軽く平らげたか)

(餅のおかげでだいぶペコちゃんが解消されたぞ)

(ぶらっと散策してから飯屋を探すか) ｷｮﾛｷｮﾛ

(あった、温泉街の案内図。ここの近くに滝と足湯があるようだな)

(滝を眺めたら戻って来て足湯につかる…… 日帰り旅行の計画みたいだ)

(方向を確認して… あの道か)

ｶﾂｶﾂｶﾂｶﾂ…


〜 十羽野滝 〜

怒濤の激しさで流れる水と沈黙する草木の美しい温泉街の名物スポット

観光時は水飛沫に注意！


ｺﾞｫｫｫｫ…

五郎 (……こいつは凄い)


五郎 (こういう時、なんて言ったらいいんだろう)

(雄大……。言葉が足りないが他が思い付かない)

ｺﾞｵｵｫｫｫｫ……

(滝を眺めたら心が洗われるとか言われるけど…)

ｺﾞｫｫｫｫ……

(心が滝壺に激しく流されると言うほうが正しい気がする)

(悩み事なんて一気に吹き飛ばしてしまうほどだ)


五郎 (さて、そろそろ足湯に……)

ｸﾞｩｰ

(…どうやら俺の腹の中も少し吹き飛ばされたらしい)

(飯屋を探そう……)


ｶﾂｶﾂｶﾂ……

346 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:39:44.42 ID:fOUKDO+SO

五郎 「おっ」

(ちょっと通りから外れたところで
良さそうな和食の店を発見。
今日の飯はここで取ろう)

ｶﾞﾗﾗﾗ…

ﾍｰｲﾗｯｼｬｲ!

店員 「いらっしゃいませー。空いてる席どうぞー」

五郎 「ありがとう」

(醤油ダシのニオイがこの店を包んでいる)

(客の入りは七分……
見たところあまり観光客らしい客がいない)

(地元民しか知らない店ってやつか。いい飯が食えるかもな)

ｽｯ ｷﾞｯ

五郎 (席にもついたし、メニューを見るか)

(この市に来て初めてだ。
壁にメニューが掛けてある店) ｼﾞｰｯ

(和食というより…… 蕎麦とうどんが目立つ)

(周りの客も蕎麦かうどんしか頼んでいないみたいだ)

(うん、今日の俺は醤油に飢えている。どちらでも問題はない)

(蕎麦かうどん…… 今日は蕎麦の喉越しを味わいたい)

(上に何かのせるかどうかが問題だ。
腹も餅のおかげでいつもほど減ったわけではないし……)

(もう少しメニューとにらめっこ) ｼﾞｰｯ

(……あ、頼めばアレを貰えるのか。ならこいつにしよう)


五郎 「すいません。注文お願いします。かけ蕎麦ください」

「あと温泉卵と天かすを追加で」


……

347 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:44:18.11 ID:fOUKDO+SO

「へい、おまち」


【かけ蕎麦】(２リッチ)

香りのいい蕎麦つゆに打ち立ての蕎麦！

天かすと温泉卵を付けたので値段が上がった

(※ デキシーズなどで食べる場合０リッチです。貧乏カレシの財布に優しいのがかけ蕎麦)



五郎 (蕎麦が俺の側にやってきたぞ)

(うーん この底の見えない関東風のつゆ。こっちがのみ込まれそう)


五郎 「いただきます」 ﾊﾟｷｯ


ｽﾞｽﾞｯ!

(……これだよ。俺が今日ずっと求めていた味は。旨すぎる)

ｽﾞｽﾞ

(この歯切れとのど越しの良さ。玄人の蕎麦ってやつか)

ﾋｮｲ

(こうやって箸で蕎麦をつかみ上げたらさっき見た滝みたいだ)

(流れる蕎麦、その下にある黒いつゆ壺)

(…こんな滝なら思いきり飛び込んでみたい)


ｽﾞｽﾞｯ!


……

348 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:46:47.38 ID:fOUKDO+SO

五郎 (どれ、次はこの天かすを入れようじゃないか)

ｻｯｻﾞﾗｻﾞﾗ

(つゆに天かすが浮いて花びらみたいだ)

(…あれ？ こういう天かすや揚げ玉入りの蕎麦って何て言ったっけ？)

ﾊﾟｸｯ ｽﾞｽﾞｯ


(ポンポコリーン。そうだそうだ、タヌキ蕎麦だ)


ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｯ

(こうやって少し膨らんだ天かすがいい味出すんだよ。腹にたまるし)


ｽﾞｽﾞ ｷｮﾛｷｮﾛ

五郎 (……よく見たらそこの人も…あっちも…カウンターの人も…
みんながみんなタヌキうどんかタヌキ蕎麦を食っている)

(お〜れもたぬき、あなたもたぬき、みいんなたぬき、ポンポコリ〜ン)


(……なんちゃって)


……

349 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 22:50:49.47 ID:fOUKDO+SO

五郎 (いよいよ大詰めだ)

(最後は温泉卵をつゆに入れる)

ﾁｬﾎﾟﾝ

(そして卵を割り…。天かすと蕎麦に絡めて…)

ｽﾞｽﾞｯ!!

(ビーム攻撃並みの旨さだ。これのために卵を最後まで取っておいて良かった)

ｽﾞｽﾞｯ

(正解正解。寄り道ばんざい。おかげでこんなにいい店に会えた)

(終わりにつゆを……)

ｺﾞｸｯｺﾞｸｯｺﾞｸｯ…

五郎 「んぁーっ……ご馳走さまでした」


……


〜 足湯 〜

ﾁｬﾎﾟﾝ……

五郎 「ふぅー」

(足だけでも気持ちいいなぁ)

(疲れがゆっくりとお湯に溶けだす……)

(身体がほどよく暖かい……)

(理容室のオーナーさんに、この温泉街。
まったりとした一日を過ごせたなぁ…)

(あ、お土産屋がある。後で覗きに行こう)

(でも今はまだお湯の中で……)


……

350 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 23:01:09.63 ID:fOUKDO+SO

〜 おみやげ物屋 〜

奥十羽野温泉街のスポットの一つ(カレシが行ける)

オーソドックスなおみやげを揃えている。とある食べ物が先行販売中

(本来ラブプラス内では出店のみの食べ物。秘密にするけど)


五郎 (うん。よくあるお土産屋だな) ｷｮﾛｷｮﾛ

(山や湖といった風景写真のポストカード…
奥十羽野と入ったペナント… 産地直送の野菜もある)

ｶﾂｶﾂ…

(あとはお菓子のお土産だ観光地によくありそうな物ばかりだが)ｶﾂｶﾂ…

(ほお、先行販売の焼き菓子か。旨いのだろうか)

(日付は……それなりに持つ。二つ買って一つは俺の自宅に。
もう一つは誰か世話になった人にやる事にしよう)

ﾋｮｲｯﾋｮｲｯ ｶﾂｶﾂ…

(※ ここでの代金は３リッチ×２＝６リッチ)

ﾁﾗ ｼﾞｰｯ

(なんだ？ あのお土産？)

(……よくわからない土産物ってあるもんだな)

……

五郎 「癒されたなあ〜」

(いい食い物も食ったし、足湯にも浸かった)

(そのうちまた来ようかな。
今度は旅館に泊まってゆっくり風呂と飯を楽しみに……) ﾁﾗｯ

五郎 「あ、さっき見た土産物だ。子供たちが着けている」

(あれが幼稚園かどこかで流行っているのかな……)

(先生まで着けている…… あ、動いたぞ)

(今時のお土産ってハイテクだなぁ)

(何か歌っているな……)

ﾍﾟｯﾀﾝｼｬｶﾞﾝﾃﾞ ｼｯﾎﾟｦﾌﾟﾙｰﾝ

五郎 「ぺったんしゃがんで、尻尾をぷる〜ん」

(よくわからない歌詞だけど……)

「なんだか心に残るなぁ……」


ｶﾂｶﾂｶﾂｶﾂ……

【現在の五郎の所持リッチ数】

【105−11＝94リッチ】
(今日の仕事は顔見せのみだったので報酬なし)


男力ステータス

運動−・知識↓・感性↑・魅力−

(寿司屋が潰れたのを知らなかったので知識マイナス、温泉街で感性アップ)

運動 《カンスト》
知識 《とわのに詳しい》
感性 《煌めく第六感》
魅力 《愛される男》

続く。

351 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 23:03:35.33 ID:fOUKDO+SO

>>1のカノジョのリンコが五郎さんの行ったスポットを紹介して廻るこちらのコーナー！

/~ ﾍヽ
ﾘ/__・ﾘ 「小パ〜ンチ！」

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1335879067365.jpg

【ふらっとＲＩＮＫＯ！】

ﾘ/__・ﾘ

「にうにう。皆こんばんは」

「九・十話と特別進行だったけど、今日からは平常運転です」

「もうあとは普通にやってくと思うよ。たぶん」


ﾘ/__・ﾘ

「さて……。今日の紹介スポットは……」

「奥十羽野の温泉街だね」

「それじゃ行きますか！」

……

〜 奥十羽野駅 〜


ﾘ/__・ﾘ

「はい到着ゥ。ここからは歩きで行くよ。それほど遠くないからね」


……

352 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 23:05:49.60 ID:fOUKDO+SO

〜 奥十羽野温泉街 〜


ﾘ/__・ﾘ

「ここがNEWになって奥十羽野にできた温泉街」

「この中にあって行けるスポットは『滝』『おみやげ物屋』『温泉』『十羽野寺』の４つ」

「他のスポットはSSオリジナルだからカレシさんは行けませんのでご了承下さい」


ﾘ/__・ﾘ

「リンコのオススメは『滝』！」

「このオマケを書いてる4月25日、リンコスレにいい写真が貼られてね」

「夜に滝に行った写真だった。……これ以上はネタバレだから止めとこうか」

「NEWを持ってるカレはカノジョを誘って行ってみよう！」


……


ﾘ/__・ﾘ

「五郎さんが行ったのは滝と足湯……。おみやげ物屋さんか」

「んじゃ適当な順番に行きましょー」


……

353 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 23:11:11.67 ID:fOUKDO+SO

〜 十羽野の滝 〜


ﾘ/__・ﾘ

「昼間の滝は壮大だねぇ」
「本編で五郎さんが言ってたこともわかるな……」

「あ、魚はねた」

「そういえば……。
無印・＋＋でリンコを水に関係するスポットに連れていってみて。
魚についての話がいろいろ聞けるからさ」

「あまり長居もできないし、先にごはん」


……

〜 店 〜

ﾘ/__・ﾘ

「ここが五郎さんがお蕎麦を食べたところだよ」

「うんうん。お店の壁にメニュー貼ってある」

「ラブプラス内だとあまりないから新鮮」

「今日は……。よっし、そうめんにしよ」


……


ﾘ/__・ﾘ

「スポット宣伝の時間です」

「あー、結構応募があったね」

「今日は……。ここっ！」
「十羽野寺です！」

「ゴメン、リンコ……ここ行ったことないや……」


ﾘ/__−ﾘ (ｳｰﾝ)

「なんというか不遇なスポットだね、温泉街に入る場所じゃない気がするし」

「新とわのにも寺があるから……。微妙な……」

「山にあるのはおかしくないけど…。
温泉・滝・寺ってあったら初めて来た人は多分切っちゃうよ」

「第九話でネネ先輩の写真をくれた>>1の友達はお寺に行ってた」

「その人いわく、シミが人の顔に見える岩があるんだって」

「ネネ先輩は喜んでたってさ。流石ホラー好きだよ」

……

354 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 23:18:21.66 ID:fOUKDO+SO

ﾘ/__・ﾘ

「そうめん来ました。それではいただきます」ﾁｭﾙﾙ

ﾘ/__−ﾘ ﾓｸﾞﾓｸﾞ

「夏を先取りしたお味！ 質素な感じが良さだね」ﾁｭﾙﾝ

「スッとすすってツルンと喉へ。美味しいな」

「つゆも美味しいから食べ過ぎちゃいそう」


【インタビュー】

ﾘ/__・ﾘ

「お店のご主人顔出しNGです。このお店、場所は教えられません」

「コメントは……。お見事！ 白紙！」

「それじゃ、別の所に行こう」

……

〜おみやげ物屋〜


ﾘ/__・ﾘ

「普通のおみやげ屋さんだ。こういうのがいいんだよ」

「これか、先行販売のお菓子って。
とわの市は祭りが遅いから先に売っておいて客の反応を見ようって手かね」

「でも今年はちょっと早く別のお祭りをやろうって話もあるみたい……かな？」


ﾘ/__・ﾘ

「んっ？ 外からいいにおい。行ってみようっと」

ﾀｯﾀｯﾀｯ…

……

ﾘ/__・ﾘ

「うわー おせんべいだ！ 美味しそう……」

「この光景見て食べないのはリンコのポリシーに反するよ」

「おばちゃーん、くださいなー」


ﾘ/__・ﾘ

「買いました。小さい袋のと大きい袋の」

「小さいほうはここで……。いただきます」

ﾊﾟﾘﾝ ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

「うまっ…醤油が濃いのにどんどん食べれちゃう」

ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

「この固さもおせんべいの魅力だよね〜。」

ﾎﾞﾘﾎﾞﾘｺﾞｸﾝ

ﾘ/__−ﾘ

「はぁ〜食べちゃった。大きい袋は家族へのおみやげ」

「疲れたし足湯に入ろうか。
それじゃレッツ＆ゴー！
リンコはビークスパイダーが好き」

355 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 23:26:24.68 ID:fOUKDO+SO

〜 足湯 〜

ﾁｬﾎﾟ……

ﾘ/__−ﾘ

「ほ〜。足だけでも違うもんだね〜」

「デトックスってやつ？ 毒が抜ける〜」

「マッタリしてきちゃった……」

「帰りたくないなぁー、泊まりたい。ねぇ、そうしようよ〜」

「……ダメ？ …ふーん、そっか。そこまでは予算がおりないのか」

ﾘ/__・ﾘ

「足だけだったけどお風呂上がりは牛乳だよね。飲もーっと」


ｺﾞｷｭｺﾞｷｭｺﾞｷｭ…

ﾘ/__・ﾘ ﾌﾟﾊｰ

「うんうん♪ 美味しい！」

「やっぱり普通の牛乳が一番だね。他の種類もたまにはいいけど」


【インタビュー】

ﾘ/__・ﾘ

「さっきお店の人は無理だったので
奥十羽野観光協会の方からお話を伺います」

協会の人 「よろしくお願いいたします」ﾍﾟｺﾘ

ﾘ/__・ﾘ

「奥十羽野にできた新スポットについてお聞きしたいのですが……」

協会 「はい、NEWになり新スポットとして
『とわの高原』『川』『温泉街』が生まれました」

「川はデート・呼び出しに使えないスポットなので仕方ないのですが……」

「他にも魅力的なスポットがあるにも関わらず、
奥十羽野はあまりデートで使われていないようです……」

「原因は春だとお客様が他のスポットに桜を見に行くことが多いことがあげられます」

「賑わいが少なくなった影響でせっかく建てられた寿司屋も廃業。
そこで私達、奥十羽野観光協会は決断しました！」

「『桜を見に行く方が多いなら次は山の緑を見てもらおうではないか』と！」

「我々は次回のラブプラスフォトコンテストのお題を『新緑』にすることをバックアップ」

「見事に策が成功しました！」

「カレシの皆様！ 緑の多いスポットはこの奥十羽野です！」

「木漏れ日の中のカノジョさんを美しく撮りましょう！」

ﾘ/__・ﾘ 「……ありがとうございましたー」

(話が長くなるタイプの人だったよ……)


次回

孤独のグルメ×ラブプラス 井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

第十二話

「とわの市 とわのひがし フードパークの激辛カレーとクリームシチュー」

続く。

356 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/02(水) 23:29:40.60 ID:fOUKDO+SO

ベストショットコーナー！
タイトル『はぐれないでね……』

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1335878449756.jpg

オマケ
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1335877818081.jpg

↑ 真面目に練習中…

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1335878090676.jpg

と思ったらこのニヤリ顔かい！

357 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/02(水) 23:35:52.50 ID:fOUKDO+SO

投下完了

今日の回はドラマ版五郎じゃないと発言がおかしいです。

原作でも「腹がペコちゃん」や「コバラベリー」なんて言うけど
ドラマは珍言連発でしたから。

第三回フォトコンテスト開催中！
私も投稿しましたー

SSの話ですが
ちょっと今週の土曜日は投下無理だと思われます。
来週またお会いしましょう

それでは！

358 ：yk ◆M6R0eWkIpk [sage]：2012/05/04(金) 12:33:24.78 ID:kmh//1cSO

ちょっと用事で浅草行くんで
孤独のグルメでモデルになったお店行って
豆かん食べてきまーす

359 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/04(金) 20:38:55.03 ID:kmh//1cSO

上のレスのレポートします。
これが明日更新しない代わりって事で

21時過ぎスタート！

360 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/04(金) 21:44:25.30 ID:kmh//1cSO

>>1が実際にあるお店に行っちゃいました


>>1ことラブプラスハンドルネーム
『yk』の孤独のグルメ？　番外編


第五話補足

「東京都台東区 浅草 ○むらの豆かん」

361 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/04(金) 21:46:02.40 ID:kmh//1cSO

〜東京メトロ 浅草駅〜

yk 「うわぁ、なんだこの人だかりは」

……私は東京に用事があり、その帰りに浅草にやってきた。

孤独のグルメのモデル店がここにあるからだ。

だが今日は5月4日。そう、ゴールデンウィークである。

浅草はただでさえ有名な観光スポットなのに……

駅の中から人・人・人の群れ！

なんとか外に出たらそこも凄い混みぐあい。

こうして私は駅を出た瞬間から人に流されたのだった……。


……

362 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/04(金) 21:49:25.24 ID:kmh//1cSO

yk 「ううっ、ひどい」

鞄の中のリンコに慰めてもらう。


ﾘ/__・ﾘ

「……正直アンタがアホなだけの気がする」


……踏んだり蹴ったり。

ともかく目的地に行こうじゃないか……って

yk 「あれ、ここはどこだ？」

どうやら私は雷門通りを少し流されてしまったみたいだ。

目的地に行くには浅草寺をまっすぐ突っ切ったほうが早かったのに。

まあ、同じ方向に進んでいればそのうち着くだろ。

ｶﾂｶﾂｶﾂ…

それにしても……。

浅草寺を過ぎると人の数も減るものだ。

二本くらい道を外れただけでこうも違うんだなぁ。

お、なんだ。また人が増えてきた。

……なんだこの通りは。

居酒屋だらけだ。しかも真っ昼間から営業している。

363 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/04(金) 21:50:32.49 ID:kmh//1cSO

ｬﾘｼｬﾘｼｬﾘ……

人力車の人「はーい、すいませーん。人力車通りまーす」

人力車の人「お客さん、ここが『煮込み通り』です」

ｼｬﾘｼｬﾘｼｬﾘｼｬﾘ……

yk 「煮込み通り……なるほどなるほど」


確かに煮込みを全面に出した写真が店先を飾っている。

昼間に灯った赤ちょうちんというのもなかなか絵になる。

おじさん達もおばちゃんらも、
お父さんお母さん達も……
子供は食べるだけのようだが
幸せそうにメシを頬張っている。

う〜ん、私も腹が減った。

でもあまり金を使いたくないし、これから豆かんだ。
がまんがまん。


ﾘ/__・ﾘ

「食べ物SS作者がそれっていいワケ？」


……

364 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/04(金) 21:53:18.38 ID:kmh//1cSO

yk 「ここが有名な花やしきか」

ここまで来ると人もまた増えてくる。

このあたりから向きを変えて浅草寺あたりに戻らないと。

途中に大道芸人がいたり、出店が出ていて見るだけでも楽しめるな。

……

〜 浅草寺 〜

浅草寺についた。ここからは適当に抜けていけば裏側につくさ。

ｶﾂｶﾂｶﾂ……

ん？ んん？

どうも道が違うような……

……あ、間違えてたわ。携帯電話って便利。

こういう時でも直ぐに修正きくし。

浅草寺病院の方向だったんだな！


……

yk 「浅草寺の裏側ってホントに落ち着いた雰囲気だ」


ﾘ/__・ﾘ

「アンタ漫画の孤独のグルメ持ってなかったじゃん。買うの？」


yk 「うん。これまで原作持ってなかったからな」

「せっかくゆかりの地に来たんだ、買いに行こう」

「ちなみにこれを書いてる時はもう購入して読み終わってたよ」


……

365 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/04(金) 21:57:13.11 ID:kmh//1cSO

あ、あったあった。『高級甘味 梅○ら』

とりあえずどこでもデートの写真を一枚。

ﾊﾟｼｬﾘ

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1336129241830.jpg


……外のおば様方の顔もほぼわからないし、
大丈夫かな。

さて、並ぶか。
俺が並んだら後ろに四人来た。
いいタイミングだ。

おっ、呼ばれた。

ｽｯ…ｽﾄﾝ

カウンターの一番端。
店主さんの菓子の用意が一番良く見れる。


さてと、メニューは……。

366 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/04(金) 22:04:08.91 ID:kmh//1cSO

yk 「みつまめを下さい」

ﾊｰｲ

ん？ んんん！？

ちょっと待て、今私は「みつまめ」って言ったか？

ﾊｰｲﾄﾞｳｿﾞ　ｺﾄﾝ

【みつまめ】450円

ミカン・サクランボと小さな彩り和菓子っぽいのが上にのるみつまめ。


あっちゃー……やってしまった。
豆かんてんを頼むつもりだったのに。

でも、ミカンやサクランボとかがのってるかないかの違いだろう。

……にしてもこの豆。マンガでは茶褐色と表現しているが……
どちらかというと黒。茶褐色でもだいぶ黒寄りだ。

それに艶々に輝いている。
蜜だけの輝きではない、豆自身のテカりだ。

yk 「いただきます」

ﾊﾟｸﾝ!

おおう！これは……あまり黒蜜のかかってないはずの部分なのに甘ウマイ！

豆だけでかなり甘味がでる。

ﾑｸﾞﾑｸﾞ

歯で豆を潰すと「フワッ」と甘さが膨らみ、口の中がパラダイスになる！

若干塩味も感じてグッド！

寒天と一緒に食べるとプルプルの食感と豆の味、
黒蜜のさっぱりした甘さでつい顔がほころんじゃうな！

少し口の中が甘くなり過ぎたら緑茶だ。

……うん、お茶と和菓子。
古来から伝わる無敵の組み合わせ。


そしてまたスプーンで一口。
いくらでもいける。

ﾑｼｬﾑｼｬ


……

367 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/04(金) 22:08:39.73 ID:kmh//1cSO

さて困ったな。どうもここのみつまめは豆が少なかったような気がする。

隣のおば様は豆かんを頼んでたくさんの豆を堪能してる。

うーん。
あ、悩んでる前に店主さんにみつまめを写真に撮ってもＯＫか聞かないと。

yk 「すみません。写真って撮っても良いですか？ 」

店主さん「どうぞ。お兄さん、ほとんどみつまめないけどいいの？」

そこなんだよな〜……
写真を撮るのを忘れてたからほとんど食べちゃったし。

……ここは五郎さんを見習って思いきるか！

yk 「それじゃあ、豆かんもください！」

ﾂｲｶﾈｰ ﾊｰｲ

……

ﾄﾞｳｿﾞｰ ｺﾄﾝ

【豆かんてん】450円

http://mup.vip2ch.com/dl?f=30604

孤独のグルメで五郎が食べたメニュー！
でもそれ関係なく大人気！
赤エンドウ豆が多めな気がする。


来た来た！ これだよ。この豆の量！
たまらんピカピカだ。

今度は豆が多いしバランスよく食べるよう気をつけるか！

飽きがこなくて美味しいなぁ……。

………

「ご馳走さまでした」

若い店員さん 「二杯食べてお腹大丈夫ですか？」

yk 「甘い物好きなので平気です。
ご馳走さまでした」ﾍﾟｺｯ

ふぅ……気さくなお店だ。
また機会があったら来よう！

368 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/04(金) 22:10:10.04 ID:kmh//1cSO

〜 再び浅草寺 〜

ﾊﾟｼｬﾘ

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1336129075566.jpg

ﾊﾟｼｬ

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1336129163765.jpg

yk 「こんなもんかな」


ﾘ/__・ﾘ

「そだね。後はぷらっと歩いて帰ろうか」


yk 「ちょっとアキバ行く。
あそこならすれ違いも出来るし、孤独のグルメもあるだろう」


ﾘ/__・ﾘ


「曇ってきたから早めにね」

yk 「ラジャー。早く帰るさ」

……この後アキバに行き、
孤独のグルメ(新装版)を購入。
雨に当たったがひどいってほどもなく、予定通り帰宅。
充実した一日の私でした。

369 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/04(金) 22:11:04.59 ID:kmh//1cSO

終わり。
ではまた来週

370 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/05(土) 00:51:19.80 ID:FCRq/ULDO

ラブプラス興味ないのについつい見てしまうゴローちゃんの魔翌力

371 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/08(火) 20:24:38.57 ID:8Xf+dimDO

読んでるとラブプラスもほしくなるんだよなあ
リアル孤独のグルメ乙でした
いや孤独じゃないのか

372 ： ◆M6R0eWkIpk [sage]：2012/05/09(水) 01:41:42.03 ID:SkUqvCdSO

なるほどこうすりゃいいのか

373 ：yk ◆M6R0eWkIpk ：2012/05/09(水) 22:33:43.30 ID:SkUqvCdSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ有り 注意）

《メニューのご案内》

第一話>>2 【ナポリタン】

第二話>>31 【麻婆豆腐・点心セット】

第三話前編>>53 【野菜弁当】

第三話後編>>76 【リゾット・おろしハンバーグ・魚のソテー】

第四話>>104 【チャーシューメン】

第五話>>145 【みつまめ・その他】

第六話>>172 【から揚げ定食・焼き魚】

第七話>>203 【焼き卵・ベーコンエッグサンド・焼きそば】

第八話>>231 【焼肉】

第九話>>262 【ハムカツ・炊き込みご飯おにぎり】

第十話>>290 【マルゲリータピザ・鉄火巻きなど】

十一話>>334 【かけ蕎麦など】

とわの市マップ>>26〜

音楽…>>228からキーワードだして検索

374 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 22:34:25.61 ID:SkUqvCdSO

登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う

喫煙者で下戸。白飯が彼にとっての酒である
また、和菓子に目がない

原作通り古武道経験あり

とわの市でこれまで結構仕事をしてきた
どうも街の噂になっているらしい……

本SSでは実写ドラマ版の五郎のイメージで書かれている


〔オーナー(NEWラブプラス・オリジナル)〕

とわのひがしの高級喫茶のオーナー。外見と違い、気さくな人。顔が広い


〔営業(オリジナル)〕

とわのひがしの不動産屋に勤める。紳士的な態度が人気

375 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 22:36:41.88 ID:SkUqvCdSO

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき


つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる


誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為


この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである………


孤独のグルメ×ラブプラス
井之頭 五郎「ここがとわの市か…」


第十二話

「とわの市 とわのひがし フードパークの激辛カレーとクリームシチュー」

376 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 22:41:04.23 ID:SkUqvCdSO

〜 ？？？ 〜

　ﾁｯｸﾀｯｸﾁｯｸﾀｯｸ……

五郎 (迷う。これまでのこの街で取った食事と明らかに違う)

(どうやら俺は本格的なメニューの迷路に迷い込んでしまったらしい)

(いったい何を選べば俺の胃袋は満足するのだろうか)

(こうしている間にも列はどんどん長くなるかもしれない……)

(焦るんじゃない。俺は腹が減っているだけなんだ)

(どこかに出口はきっとある……)



『回想・数時間前……』


〜 高級喫茶 〜


五郎 (ここで一服しながら仕事をするというのもいいものだ)

　ｶﾀｶﾀ…

(納品や相手方に会う仕事は今のところない)

(○○区のお店におろす品をじっくり探していればいい)

(本当はこのとわのひがし地区に用があるが……。
詳しい話を聞いてからじゃないと)


オーナー 「お待たせしました。井之頭さん」ﾍﾟｺｯ

五郎 「いえ、美味しい飲み物をいただいてましたから」

　　 「今日は差し迫った仕事もないので大丈夫です」


オーナー 「それでは本題のお話をしますか……」

　ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ♪

オーナー 「どうやら来たようですな」


　……

377 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 22:43:05.42 ID:SkUqvCdSO

？ 「オーナーさん、おはようございます」

？改め営業 「こちらの方が井之頭さんですね。
初めまして、とわのひがしで不動産業をしております営業と申します」ｽｯ


五郎 「井之頭 五郎です」ｽｯ


営業 「よろしくお願いします」ｽｯ

営業 「輸入雑貨の販売をしてらっしゃると伺いましたがよろしいでしょうか」


五郎 「はい」


営業 「井之頭さんは事務所をお探しになっている……」


五郎 「ええ。今日はこの地区の空きテナントを見せていただきに来ました」


営業「承知いたしました。何ヶ所かご覧になっていただきたい所があります」

　　「車へどうぞ」


　……

378 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 22:48:26.36 ID:SkUqvCdSO

五郎 (そう。俺はこれまで先延ばしにしていた事務所探しをしに来たんだ)

(池袋で見たテナントには縁がなかった。
今のところ、東京で良さそうな物件は見つかっていない)

(そこで俺はこのとわの市に目をつけた。
この市は都心へのアクセスにあまり時間がかからない)

(もう一つ、最近知った事がある。正直、これが大きな理由だ。
この街、それほど家賃が高くない。これはありがたい)

(元々学生さんを多く受け入れてきた街だから……らしい)

(俺が事務所を探している事をオーナーさんにポロリと喋ったら、
オーナーさんは知り合いの不動産屋に連絡をつけてくれたのだ)

(そんなわけで俺はこうしてとわの市にやって来た)

……


　ｷｨｰｯ

営業 「最初の建物に着きました。どうぞ」

　ｶﾞﾁｬｯ

五郎 「ここですか……」


営業 「はい。空いているのは一階のテナントです」

ｺﾂｺﾂ… ｶﾞﾁｬｯ ﾊﾟﾁｯ ﾁﾁｯ…

営業 「いかがですか？」


五郎 (うん、広さはこの前池袋で見た所と同じ位だ)

　ｶﾂｶﾂ… ｷｮﾛｷｮﾛ

(となると……。ちょっと広すぎるんだよな)

(この前は少し営業トークにのせられたけど)

(男って言うのは自分の城を持ちたくなる『性』がある)

(でも大きい城だと駄目なんだ)

(自分の身の丈にあった城を造らないといけない)


……

379 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 22:53:52.50 ID:SkUqvCdSO

営業「どうですか井之頭さん。なかなかいいでしょう？」

　　「お一人で事業をされているとの事でしたが…
　　　ここに移るのを機に何人か従業員を雇うというのもよろしいかと」


五郎 (従業員か……)


ﾎﾟﾜﾝﾎﾟﾜﾝ…

　《 想像 》


ｶﾀｶﾀ…

従業員�@「社長。どうぞ」 ｶﾀﾝ

五郎「ありがとう。これは？」

�@「私が自宅で作ったスコーンです。紅茶と合わせて召し上がってください」

五郎「わかった。いただこう」

　ﾊﾟｸﾘ

五郎「うん、いい味だ」

従業員�A「コラッ、�Bちゃん！ お仕事中に彼氏にメールしないの！」

従業員�B「はーい、すみません。でも先輩だって隠れてやってましたよね？」

�B「あんなにハートマークいっぱい使うんですね。
　　　厳しい先輩もカレの前ではあま〜いデレデレなんでビックリしました」

�A「　」

�@「まぁまぁ�Aさん。そのあたりで止めてお仕事に戻りましょう」

�@「�Bちゃんも余分な物はしまって早くお仕事しましょう」

�B「はいはい。ん？ なんだろコレ。�@せんぱーい、これって何ですか？」

�@「ちょっと見せて……！？」ｻｯ

�B「先輩？ どうしました？」

�A「……へぇ、�@ちゃんも仕事中に彼氏にメールしてたんだ……
　　　間違えて印刷しちゃったのね」

�B「じゃあ、今日はカレシとのノロケ大会といきましょうか」

�@「もう、お仕事をちゃんと済ませてからだよ」


ﾜｲﾜｲ ｷｬｰｷｬｰ


《想像終了》

……


五郎 (……)

五郎 (なんだかやけにリアルな想像をしてしまった)

(やっぱり今しばらくは一人でやっていこう)

五郎 「あのう、すいません。ここはちょっと……」

営業 「わかりました。できれば後学の為に理由をお聞かせ願えますか？」


五郎 (いいのかなぁ、なんだか従業員が多いと
　　　俺が空気になりそうって理由なんだが……)


………

380 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 22:58:53.44 ID:SkUqvCdSO

営業 「こちらが本日井之頭さんに紹介する最後のテナントです」


五郎 (建物の二階、今の事務所より少し広めって所か)

(悪くないじゃないか。ちょうどいい)


営業 「正直あまりこの物件はおすすめできないのですが……」


五郎 「えっ、どうしてですか？」


営業 「そちらの窓を開けてください。すぐにわかります」


五郎 (なんだろう、高い建物で日が遮られるとかかな)

　ｶﾞﾗﾗﾗ

(んん？ この匂いは……)

五郎 「カレーの匂いがする……」


営業「はい。最近の地区開発でここの近所にフードパークが開店したんです」

　　「前の借り主の方や従業員の方々によると
　　『匂いが気になって仕事にならない』だそうでして……」


五郎 (うーん、確かに仕事にならないだろう。俺もここは止めておくか)

(それにしても……。腹が減った)


……


〜 外 〜

営業「井之頭さん、他の物件を探しますので
　　　もうしばらくお待ちいただけますか？」


五郎「あ、ありがとうございます。
　　　こちらも切羽詰まった状況ではないので引き続きお願いします」


営業 「ありがとうございます。それでは駅までお送りいたします。どうぞ車に」


五郎 「いえ、少しこのあたりを見て回りたいので結構です」


営業 「わかりました。良い物件が見つかり次第ご連絡いたします」


ｶﾞﾁｬ ﾌﾞｫｫｫ…


五郎 (……さて、そのフードパークとやらに飯を食いに行こう)

　ｶﾂｶﾂ…


……

381 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 23:05:45.59 ID:SkUqvCdSO

五郎 (着いた着いた。なるほどここか……)

〜 フードパーク 〜



とわのひがしの食事スポット
いくつか店が入っており、各店ごとに会計してテーブルで食事をする
フードコートの大きい版

五郎 (なかなか広いなぁ)

　ｷｮﾛｷｮﾛ

(なんだか色々なお店があるぞ)

(家族連れが入っている。テーブルが混む前に注文しないと)

(ふーむ……)


『時間は戻る…』

……

382 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 23:08:44.83 ID:SkUqvCdSO

〜 現在・フードパーク 〜

　ﾁｯｸﾀｯｸﾁｯｸﾀｯｸ……


五郎 (迷う。これまでのこの街で取った食事と明らかに違う)

(どうやら俺は本格的なメニューの迷路に迷い込んでしまったらしい)

(いったい何を選べば俺の胃袋は満足するのだろうか)

(こうしている間にも列はどんどん長くなるかもしれない……)

(焦るんじゃない。俺は腹が減っているだけなんだ)

(どこかに出口はきっとある……)


五郎 (まずは今のところの情報の整理だ)

(このフードパークは何軒が店を選んで飯を注文、
個々の店舗ごとに会計をする。フードコートと同じだ)

(だから厄介なのは席の確保。
幸い、まだ昼飯時には少し早いから席に余裕がある)

(逆に不利なのは家族連れが多いことだ。
早く頼まないと席に着けなくなるかもしれん)

(ある食べ物の種類は……大きく分けて
『中華料理』『和食』『洋食』か)

(どの種類も細かく見ると魅力溢れるメニューがあるのが決められない原因だ)

(仕方ない。大まかな方向性から絞りこもう)


……

383 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 23:10:59.88 ID:SkUqvCdSO

五郎 (この中から最初に切る事になるなら……)

(『和食』を切ろう。この前、奥十羽野で蕎麦を食べたばかりだ)

(カツ丼は捨てがたいが……。 今回はごめんなさい)ﾍﾟｺｯ

(次は……。『中華料理』をやめよう)

(ここのお店、確かに青椒肉絲とかのメニューはあるんだけど……。
どちらかというとラーメン屋のようだ)

(なんとなく今日はラーメンって気分じゃない。だからごめんなさい)ﾍﾟｺｯ

五郎 (そうすると残るのは『洋食』になる)

(種類が多いのはハンバーグやカレー・シチューの煮込む系)

(ここに来た理由もカレーの匂いだった。今日はカレーにするか)

(カレーには……。ほうほう、こんなカレーも面白いかもしれない)

(……とするとまろやかな味の食べ物が欲しくなる。これも頼もう)

　ｽﾀｽﾀ…

五郎 「激辛カレーとクリームシチューをください」

……

384 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 23:19:31.42 ID:SkUqvCdSO

　ﾋﾟｺｰﾝ ｵﾏﾀｾｼﾏｼﾀｰ

【激辛カレー】(０リッチ)


特製スパイスをブレンドした通常の数倍の辛さのカレー！


【クリームシチュー】(０リッチ)



具を鍋で時間をかけてコトコトじっくり煮込んだシチュー

385 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 23:23:48.31 ID:SkUqvCdSO

五郎 (あーあ またやってしまった)

(やっぱりこういう焦った時に頼むと
思考がトロトロシチューになってしまう。ダブり注文再来)

(ともかく食べよう)


五郎 「いただきます」

(最初は見るからに真っ赤なカレーからいただくか)

(スパイスが鼻にくる……)

　ﾊﾟｸｯ

五郎 (うん……なんだかそれほど辛くないぞ。拍子抜け)

　ﾓｸﾞｯﾓｸﾞﾓｸﾞ

(カレーらしいカレーをスパイスで辛くした感じ)

(ん……。少し辛くなってきたか？ でもそれほどじゃない)

　ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ…

(本当に辛い食べ物は水の味が変わるし、
水を飲んだ後でも辛さが残るが…… これはないなぁ)

　ﾊﾟｸﾘ ﾑｸﾞﾑｸﾞ

(激辛ってのを売りにするなら中途半端は困る)

五郎 (クリームシチューはどうだ？)

　ﾊﾟｸﾘ ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(おほぅ こっちはトロトロだ。おくちのトロトロ)

(野菜がそんなにゴロっとしてないのが少し残念な位だが…
その野菜の分はちゃんと汁に溶けている)

　ﾓｸﾞﾓｸﾞ…

(こういうまろやかな味で辛さを緩和しようと思ったんだが)

　ｽﾞｽﾞ

(逆にこっちがメインになってしまった)


……

386 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 23:27:20.04 ID:SkUqvCdSO

五郎 (さて、こっちのカレーをもう一度)

　ﾊﾟｸﾘ ﾑｼｬﾑｼｬ

(可もなく不可もなくってカレーだよ)

　ﾑｸﾞﾑｸﾞ

(わざわざスパイスたっぷりの辛さにしなくとも素のカレーで攻めるべきだった)

(選択を誤ったな。今日は普通のカレーを頼むほうが良かったのか……)

　ﾓｸﾞﾓｸﾞ…

(この福神漬けはこんな気分の中でも俺を慰めてくれる)

(赤は赤でもこの福神漬けはできる赤だな……)

　ﾊﾟﾘﾊﾟﾘ ﾓｸﾞ…

(ふぅ… シチューに帰ろう)


　ｽﾞｽﾞｯ

五郎 (これはまだ旨い)

　ﾊﾟｸｯ

(単純ではある。そこをあえてアピールしたシチュー)

　ﾑｼｬﾓｸﾞﾓｸﾞ

(クリーミィっていうのか？ この感覚)

　ﾓｸﾞﾓｸﾞ…

(洋食だけどいぶし銀の良さ。俺は好きだぞ。そういうの)

　ｽﾞｽﾞ…ｺﾞｸﾝ

(シチューは終わった。カレーを食いきろう)

　ﾊﾟｸﾊﾟｸ…

(……失敗の味はほろ苦かったり、変に辛い)

(今度機会があったらちゃんとしたシンプルなカレーを食べよう)

　ﾓｸﾞﾓｸﾞ…

(ジャガイモやニンジンがゴロゴロしているやつを……)

五郎 「ご馳走さま」


……

387 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 23:30:31.95 ID:SkUqvCdSO

〜 パーク外 〜


ﾎﾞｫｯ ﾁﾁﾁ… ﾌｩｰ

五郎 (こんな時に吸う煙草って妙にうまい) ﾊｰ

ｽｰ ﾌｰ

(主役がパッとせず、脇役が光る食事だった)

(このとわのひがしのカレーには縁がなかったんだな)

(それにしても……。今日は俺の迷いが強すぎた。
「激辛」への好奇心で失敗するとは)


五郎 「慌てるな 頭を惑わす 好奇心」

(飯を食う時は頭だけでなく、腹の虫とも相談しないとな)


ｶﾂｶﾂｶﾂ…



【現在の五郎の所持リッチ】

【94リッチのまま変動なし】


【男力ステータス】

【良影響がないので変動せず】


続く。

388 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 23:32:52.92 ID:SkUqvCdSO

>>1のカノジョのリンコがスポットを紹介したりするこのコーナー！


/~ ﾍ ヽ
ﾘ/__・ﾘ「久しぶり」

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1336448251506.jpg

　【ふらっとＲＩＮＫＯ！】


ﾘ/__・ﾘ

「今晩は。リンコです」

「今日はとわのひがしのフードパークに行きます」

「これでこの地区の食事スポットは紹介し終わるね」

「ん？ その前にちょっとこっちに向かうって……。えーっ！」


ﾘ/__・ﾘ

「そっか、何回か五郎さんが行ってるのにここの紹介が甘いって……」

「確かにふらリン二話で少し触れただけだし……」

「じゃあ、今日は先に高級喫茶に出発だね♪」


……

389 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 23:38:13.44 ID:SkUqvCdSO

　ﾘ/__・ﾘ

「ちょっと、とわのひがし駅から遠いけど新とわのには近いね」

「そんなわけで到着♪ 高級喫茶〜Shelf of coral〜です」

「実はここ、リンコとの登下校会話で話している場所っぽい」

「知らない人用に話すね。リンコが新しい喫茶店を見つけたけど、
初老のオーナーが一人で居て……なんか入りづらい雰囲気だしてたの。
でも入店して話してみると優しいおじいさんだったって話」

　ﾘ/__・ﾘ

「>>1いわく、まさかオリジナルで思い付いたキャラが
本編の会話通りとは思わなかったんだってさ」

(※ 第二話を書いた頃はこの会話出てなかったんで偶然の一致)


　ﾘ/__・ﾘ

「違う店かもしれないけどせっかくだし、
このＳＳでは同じ店として扱うみたいだよ」

「それじゃ、入りましょー」

ｶﾞﾁｬ ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ♪

オーナー 「おや、お嬢ちゃん。また来てくれたのかい」


　ﾘ/__・ﾘ

「お久しぶりです。今日は取材の用事で……」


オーナー 「そうかの、お疲れさま。ゆっくりしていきなさい。何か飲むかい？」


　ﾘ/__・ﾘ

「それでは……。最近暑いのでアイスティーをお願いします」


オーナー 「はい。かしこまりました」ﾍﾟｺｯ


………

390 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 23:42:08.69 ID:SkUqvCdSO

オーナー 「どうぞ」 ｶﾁｬﾝ ｶﾗｰﾝ

ﾘ/__・ﾘ

「いただきます。……ふぅ〜 一息ついたって感じ」

「気温に合ったほど良い冷たさで飲みやすく、美味しいです」

オーナー 「誉めても何も出んよ」ﾊｯﾊｯﾊ

【インタビュー】

ﾘ/__・ﾘ

「このお店は落ち着いた音楽もかかっていますし、
マッタリとした雰囲気で大人向けですね」


オーナー「小説にもあるように昔は喫茶店に入る学生＝不良じゃったのう」

　　　　「きっと大人が肩の力を抜いた所を子供に見せたくなかったんじゃな。
　　　　　そんな頃の店みたいじゃろう？」


ﾘ/__・ﾘ

「確かに小説に出てきそうなお店ですね……」


オーナー「もちろん今は学生さんもお待ちしとるよ」

　　　　「全飲食店に言える事じゃが……
　　　　　20回以上同じスポットに外出で割引券が貰えるのう。
　　　　　対応する食事スポットの料金が一ヶ月半額になる」

オーナー「若者は外出じゃ。待ってるからの〜」


　……


ﾘ/__・ﾘ

「オーナーさん、SSが終わる前には五郎さんにあの傑作を振舞いたいって」

「さて じゃあフードパークに行きましょ〜」


……

391 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 23:44:47.34 ID:SkUqvCdSO

〜 フードパーク 〜

ﾘ/__・ﾘ

「ここも地味に遠いね」

「色々なお店が入ってます」

「ここでご飯にするよ」


ﾘ/__・ﾘ

「さあーて何を食べようかな……。え、これを頼めって！？」


ﾘ/__−ﾘ (///)ﾃﾚｯ

「……わかった。じゃあ食べ終わったらリンコの言うこと一つ叶えてね」

「という訳で不本意だけど……。お、お子様ランチください……」


……


ﾘ/__・ﾘ

「宣伝だよ。フードパークは『洋食』『和食』『中華』を網羅した建物です」

「大盛りメニューもあるし、なかなか悪くない場所だよ」

「どの味も食べたいワガママカレシはこちらへどうぞ〜」


　……

392 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 23:49:56.35 ID:SkUqvCdSO

【お子様ランチ】(３リッチ)



子供に人気のメニューを揃えている。当然、旗も付いている。

ﾘ/__・ﾘ

「ホントにお子様ランチだよ……。
正直普通に頼んで何も言われなかったのがショック」

「お皿の上にはハンバーグ・エビフライ・オムレツとかが乗ってるね」


ﾘ/__・ﾘ

「とりあえずいただきます」ﾊﾟｸﾘ


ﾘ/__−ﾘ　ﾓｸﾞﾓｸﾞ

「味は子供向けにソース・ケチャップがはっきりしてて美味しい。
こんなに種類があると嬉しくなるよ」

「ちゃんと野菜も付いてるからお母さんたちも安心！」


ﾘ/__・ﾘ

「ただやっぱり料理一つ一つのサイズが小さいかも」

「旗を持って帰えろっと♪」


……

393 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/09(水) 23:55:42.01 ID:SkUqvCdSO

ﾘ/__・ﾘ

「さ〜て、リンコのお願い叶えてね♪」

「お願いの内容は……」

「『伊勢海老フライ』をリンコに奢ること！」


……

【伊勢海老フライ】(15リッチ)



新鮮な伊勢海老を豪快かつ贅沢にフライにした一品。
料金の高さはトップクラス！


ﾘ/__・ﾘ

「これすっごく高いから食べたことなかったんだ〜」
「この大きさと色。派手な見た目だね」

「いっただきまーす！」


ﾘ/__−ﾘ　ﾑｼｬﾑｼｬ

「大きいから食べごたえがあるね〜。普通のエビより美味しい！」

「フライなのに尻尾のあたりが弾力ある」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

「ほぼ全身調理されててついつい食べれちゃう〜」


……

394 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/10(木) 00:00:34.61 ID:Pvxom6hSO

ﾘ/__・ﾘ

「ご馳走さま〜。さあ、こっちでもインタビュータイム！」

　【インタビュー】

ﾘ/__・ﾘ

「お料理ありがとうございました」

パーク総合担当者 「楽しんでいただいて何よりです」

「当フードパークはほとんど全ての客層を満足させる事が可能と思っております」

「多様なメニューを用意して、大まかな種類の料理を提供。
ですからＳＳ本編ほど悪い評判はないはず……です」

「とわのひがしは食事スポットの激戦区。デートの締めはぜひフードパークへ！」


……


ﾘ/__・ﾘ

「はい、お疲れさまでした」

「食べすぎた〜 お腹いっぱい」


ﾘ/__・ﾘ

「大丈夫。無理はしてないよ。ん、なんでお願い事をエビフライにしたかって？」


ﾘ/__−ﾘ (///)ﾃﾚ

「だって他のお願いは言わなくてもちゃんとやってくれるもん♪」

「ねぇ……。今のリンコの気持ち、わかる？」

ｲﾁｬｲﾁｬ


スタッフ (またか……)

(※ スタッフは全９人。それぞれのカノジョとその性格に対応している)


次回

孤独のグルメ×ラブプラス
第十三話

「とわの市　臨海地区　魚市場のシラスのかき揚げ定食と鯛のアラ汁」


続く。

395 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/10(木) 00:01:32.33 ID:Pvxom6hSO

ベストショットコーナー！

今日は最初も含め、ややアップの写真を集めてみました

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1336447871687.jpg

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1336447960459.jpg

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1336448170183.jpg

髪型や色が違うだけで印象変わるもんですね

396 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/10(木) 00:09:03.14 ID:Pvxom6hSO

はい、投下完了
ちょっと今日は実験的に食べ物画像を貼りました。
不評でしたら止めます。

ＳＳは週に一回更新しますが……
都合上これまでのように土曜投下が出来なくなるかもしれません。
ご覧の皆様にご迷惑おかけします。

よろしければ今後も見てください。

では！

397 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]：2012/05/10(木) 00:12:33.22 ID:Yhr8tyHU0

投下お疲れ様です！！

ささやかながら応援してますので、これからもがんばってください！！

398 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga　sage]：2012/05/10(木) 21:35:42.86 ID:qIr/1F9P0

乙でした
りんこさんお願いがハード過ぎます……
でもそこもまた魅力か……

399 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/13(日) 12:02:27.40 ID:5RGRmCKSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ有り 注意）

《メニューのご案内》

第一話>>2 【ナポリタン】

第二話>>31 【麻婆豆腐・点心セット】

第三話前編>>53 【野菜弁当】

第三話後編>>76 【リゾット・おろしハンバーグ・魚のソテー】

第四話>>104 【チャーシューメン】

第五話>>145 【みつまめ・その他】

第六話>>172 【から揚げ定食・焼き魚】

第七話>>203 【焼き卵・ベーコンエッグサンド・焼きそば】

第八話>>231 【焼肉】

第九話>>262 【ハムカツ・炊き込みご飯おにぎり】

第十話>>290 【マルゲリータピザ・鉄火巻きなど】

十一話>>334 【かけ蕎麦など】

十二話>>375 【激辛カレー・クリームシチュー】

とわの市マップ>>26〜

音楽…>>228からキーワードだして検索

400 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 12:06:42.84 ID:5RGRmCKSO

登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在。

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸、白飯が彼にとっての酒である。
また、和菓子に目がない。

原作通り古武術(古武道)経験あり。

とわの市でこれまで結構仕事をしてきた。
どうも街の噂になっているらしい……

本SSでは漫画版より実写ドラマ版の五郎のイメージで書かれている。

〔？�@(NEWラブプラス)〕

〔？�A(ラブプラスシリーズ)〕

〔？�B(ラブプラスシリーズ)〕

〔？�C(NEWラブプラス)〕

この四人はSS終了後に紹介。

401 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 12:08:44.24 ID:5RGRmCKSO

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき


つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる


誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為


この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである………


孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」


第十三話

「とわの市 臨海地区 魚市場のシラスのかき揚げ定食と鯛のアラ汁」

402 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 12:13:03.56 ID:5RGRmCKSO

　【昼どき……】


〜 臨海駅(南) 〜

北側でなく、ショッピングモールに併設している駅

海以外のスポットはここから動いたほうが早い


五郎 「おお…」

　ｽｰ ｸﾝｸﾝ

五郎 「潮の香りがほのかにする……」

(今日、俺がここに来たのは営業の仕事もあるがそれだけじゃあない)

(この市を支えてきた大型のショッピングモール。ここに行くためでもある)

（最近、よくこの街で仕事が入る。
　このとわの市に住む人々はどんな物を買い、暮らしているのか）

(今さらながらちょっと見てみたくなったのだ)

五郎 「こっちならショッピングモールはすぐだよな……」

（朝飯を遅く取ったから昼飯にはまだ早い。
　中を見終わったら飯屋を探すか……）


　……

403 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 12:18:29.38 ID:5RGRmCKSO

　〜 ショッピングモール 〜

とわの市が誇る最大級の買い物スポット
多種多様な専門店が立ち並ぶ


五郎 「広いなぁー」

(白と淡いイエローがまじった目に優しいホールや通路だ)

(よさそうな店がたくさんあって目移りする)

(どこに行ってみるか……)

(最初はここだな。アンティークショップ)

（こういう品は俺の扱う商品に近い所がある。
　どういった物か比較する意味でも見に行かないと）


　ｶﾂｶﾂｶﾂ…

　……


〜 アンティークショップ 〜

モール内でレトロな品々を扱うお店。NEWでの新しい店でもある
カレシが買い物できるよ！


五郎 (ここか……) ｶﾂｶﾂ…
　ｷｮﾛｷｮﾛ ｼﾞｯ

(なるほど。落ち着いた雰囲気を醸し出す品だらけだ)

　ｼﾞｰｯ　ﾋｮｲ

五郎 (綺麗なオルゴールだ。女性の部屋には合うだろう)

(だいたいの品は女性向けか……。おっ、デカイ。望遠鏡)

　ｼﾞｯ…

五郎（こういうのが部屋にあったらなんだか夢が膨らむよな。
　　　ムードも盛り上がりそうだし、使わなくても楽しめる）

404 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 12:22:04.06 ID:5RGRmCKSO

五郎 (この大きさだと値段も……40リッチ！？ これは凄いな)

(よく見るとほとんどの品が10リッチ以上。一番安い温度計も8リッチするぞ)

（そのくらいの価値はあるのはわかるが……
　初めて店に来た客にはわかり辛いだろう）

(店内も流行っているようでもないし……)


アンティーク店員 「いらっしゃいませ。何かお探しですか？」


五郎 「あ、すいません。ちょっと見ていただけですので…」


店員「そうでしたか。お客様、アンティークの品をお部屋にいかがですか？」

　　「お客様の雰囲気ですと…こちらの望遠鏡がとてもお似合いですよ」

　　「こちらの望遠鏡は…」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ


　【30分後…】

五郎（……なんだか面倒なことになった。
　　　何か買うまで出られないかもしれん……）

五郎 「すいません、それじゃなくてアッチの温度計を……」

店員 「お買い上げですね！ ありがとうございました〜」　ﾁｰﾝ


五郎 (よ、ようやく出れた……。次に行こう)


【８リッチの温度計、お買い上げ】


　ｶﾂｶﾂｶﾂ…


　……

405 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 12:28:59.37 ID:5RGRmCKSO

五郎 (ふー。次の店に行くか)

(ここから近いのはブティックかな)

(と言っても階層が違うが)

　ｶﾂｶﾂ…ﾋﾟﾀｯ


五郎 (なんだか女の子の列が出来てるぞ？ 何の店だろう)

　ｺﾂｺﾂ… ﾄﾞﾝ!

　　「きゃっ！」

五郎「あっ、すいません！ お怪我はありませんか？」


？�@「ご、ごめんなさい。怪我は大丈夫です……。本当にごめんなさい」ﾍﾟｺﾍﾟｺ


五郎「荷物が……。はいどうぞ。そんなに謝らなくても大丈夫ですから」

（女の子にしては背が高い。
　ここから出たみたいだし、この店について聞いてみるか）

五郎「もしかしてこの荷物は……。この並んでるお店の品物ですか？」


？�@改め長倉「は、はい」ｺｸﾘ

長倉「このお店……。ファンシーショップでぬいぐるみが売っているんです……」


五郎「そうなんですか。わざわざありがとうございます」ﾍﾟｺﾘ

長倉「い、いえ！ こちらこそぶつかってしまい申し訳ありません…」ﾍﾟｺﾍﾟｺ


五郎「いやいや、私が通路の真ん中で立っていたんですから……」

406 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 12:32:24.27 ID:5RGRmCKSO

五郎「……そうだ。良ければお詫びに
　　　このアンティークの温度計を貰ってくれませんか？」

(いくら小物とはいえあまり荷物を持ちたくなかったからな)

(それにあまり趣味じゃない品だし)

　ｽｯ ｻｯ (店の袋入りの温度計)


長倉「い、いいえ。いただけません」

　　「知らない方にそんな……。あのお店の品物って凄く高いし……」


五郎「私も無理に買わされたようなもので持て余してまして……」

　　「こういう物が似合う方にさしあげようと思っていたのですが……」


　【長倉さんの脳内ビジョン内】

　ｷﾗｰﾝ☆

ダンディーな五郎「これはお詫びの印です。お嬢さん」

「あなたにはとても良くお似合いですよ」ｷﾗｰﾝ


　【現実】

　ﾌﾟｼｭｰ

長倉「　」

五郎「あのー…」

長倉「はっ…すみません。ついボンヤリ……」

　　「そこまでおっしゃるのでしたら…」

五郎「よかった。貰っていただけますか」ﾋｮｲ


長倉「あ、ありがとうございました！」

　　「あ　あ、あの！ 代わりといってはなんですが！」ｶﾞｻｺﾞｿ

長倉「これ！ どうぞ！」ｻｯ ｸﾞｯ

　　「そ、そっちはいっぱい買ったらオマケで付いてきたので！」

長倉「わ、私はこれで、し、失礼します！」 ﾋﾟｭｰﾝ

五郎「あっ…」

(行っちゃった。何をくれたんだろう)ｼﾞｯ


【アンティークの温度計→男の子のぬいぐるみ(黄色)に交換】


　……

407 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 12:42:34.06 ID:5RGRmCKSO

　〜 ブティック 〜

無印・＋＋からある服のお店
NEWになり品揃えが増大。今でも人気店である

五郎 (なかなかお洒落な店が多い)

(ただ…やっぱりこの袋のぬいぐるみが目立つ)

(そのまま渡されたからたまたま持っていた透明の袋に入れたが……)

(どうもたくさんの目が俺を見つめているようだ。出よう)

　ｶﾂｶﾂ……


五郎 (うーん。地味に困った)

(透明な袋に入ったぬいぐるみを持ったおじさん…)

(……かなり怪しい)

(どうにかならないだろうか……)

　ｶﾂｶﾂｶﾂ… ﾋﾟﾀﾘ


五郎 (ここは……アクセサリーショップ？)

？�A「う〜んどうしよ〜」

？�B「だから言ったじゃん。『ファンシーショップのぬいぐるみにしよう』って」

？�B「まゆが『すっごく並んでるよ〜。他のお店にしよう！』
　　　って言ったんだよ。ファンシーショップ、行く？ 並ぶけど…」

？�A改め小毬「だって〜」

？�B改め尾鳥「どうする？ もう限定のオマケぬいぐるみ、ないと思うよ」

小毬「展示の写真見せて貰ったけど
　　　あれが一番寧々さんのカレに似てるんだよね……」

尾鳥「いつものお礼に何かプレゼントしようなんて
　　　めずらしー事言ったと思ったら…」

小毬 「だって〜 もうアクセサリー、アレしかなかったんだもん……」

尾鳥 「しょうがないね。寧々さんにはそれをプレゼントしよう」

408 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 12:45:43.08 ID:5RGRmCKSO

五郎 (あの娘たち、困っているみたいだが……)ﾁﾗﾘ


小毬・尾鳥 「「あ」」

　ｽﾞﾝｽﾞﾝ…


五郎 (な、なんだ？)


小毬「のっち〜！ このぬいぐるみだぁ〜！」

尾鳥「ホントだ、カレによく似て……ってこれこの人のだからね。まゆ」

小毬「あ、そっかぁ」　ｼｭﾝ

尾鳥「申し訳ありませんでした。ほら、まゆ。行くよ」


五郎「あのう… もしかしてこのぬいぐるみが欲しいんですか？」

五郎「もしよろしければ差し上げますが……」


小毬・尾鳥　「「！」」

尾鳥「いいんですか？」

小毬「やったね、のっち！ いいプレゼントが見つかったよ！」

尾鳥「まゆ！ …すみません。本当にいただいても？」


五郎「私もこのぬいぐるみは人から偶然貰った物ですから。さ、どうぞ」ﾋｮｲ


小毬「ありがとうございまっす！ そうだ！
　　　でしたらさっき買ったコレ、あげます♪」

　ｻｯ ｸﾞｲｯ

小毬「よぉーし！ 今日は寧々さんバイトだよね！」

　　「早くプレゼント渡しに行こう！ のっちもはやく〜」ﾀｯﾀｯﾀｯ…

尾鳥「ちょっ、待ってよまゆ〜」ﾀｯﾀｯﾀｯ…


五郎 (ポカーン。また行っちゃった)

(一体何をくれたんだろう)

【男の子のぬいぐるみ→黒のウサミミにチェンジ】


五郎 「……えっ？」


　………

409 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 12:51:47.11 ID:5RGRmCKSO

五郎 (マズイ、これはマズイ)

　ｶﾂｶﾂｶﾂ…

五郎 (こんな物を持っているのが知り合いにバレたら大変だ。信用問題になる)

(何か買って中が見えない袋を貰わないと外も歩けない)

　ｶﾂｶﾂｶﾂ…

五郎 「あ、スポーツ用品店。ちょうどいい」

　〜 スポーツ用品店 〜

様々なスポーツ用品が並ぶ店
とわの市には海とプールがあるため一年中水着を売っている

五郎 (もう水着が置いてあるのか……)

(……ってそんないつも通りの感想を述べている場合じゃない)

(なにか小物でいい、何か持って早くレジに……)

　ﾄﾞｶｯ!

　　「うごぉっ！？」

五郎「も、申し訳ありません」


？�C 「いや…私は大丈夫。お急ぎのようですが……」

？�C 「お荷物が落ちましたな。どれ……」ｽｯ

五郎 「あっ……」

？�C 「……」ｼﾞｯ


五郎 (あっちゃー ウサミミを見られてしまった…)

(知らない人とはいえこれは恥ずかしいぞ……)


？�C「いい……」


五郎「えっ？」


？�C「失礼ですが、このアクセサリーを売っていただけませんか？」

　　「ぜひお願いします」　ﾍﾟｺｯ

五郎 (わけがわからない)

(サングラスに角刈り。体格も凄い。見るからにスポーツ選手って人……)

(こんな人がこういう趣味を持っているのか？)


？�C改め大岩「いかがですか？」


五郎 (ﾊｯ)

五郎「いえ、どうぞどうぞ。無料で差し上げます」


大岩「ムムッ…そういうわけにもいきません」

　　「……そうだ。確か財布に」ｶﾞｻｺﾞｿ


　……

410 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 12:53:14.70 ID:5RGRmCKSO

大岩「ありました。これ、南にある魚市場の食堂の無料券です」

　　「定食が一品無料になります。これと交換ということでどうでしょうか」


五郎「えっ…よろしいんですか」


大岩「最近忙しく、向こうに行く暇もなかったので」ｽｯ


五郎「それでしたら遠慮なくいただきます」ｽｯ

(これはラッキーだ。今日の昼飯は魚市場に決定)


【黒のウサミミ→魚市場食堂の無料券になった！】


大岩「ところで……」ｽｯ

　ｶﾁｬ　(グラサンを外す音)


大岩「いい体つきをしてらっしゃる……」

　　「ちょっと後ろ姿を見せていただけませんか……」


五郎「　」


　ﾀﾞｯ! ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ…


　……

411 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 12:56:57.30 ID:5RGRmCKSO

五郎 (……悪寒が走った)ﾊｧﾊｧ

(今日ほど身体を鍛えていて悪かったとも良かったとも思えた日はないな)

(さて、どうやらこのまま少し行けば市場に着きそうだ)

(券は貰ったし、早いとこ昼飯にしよう)

　ｶﾂｶﾂｶﾂ…


　……

　〜 魚市場 〜

毎日新鮮な水揚げされた魚が来る活気溢れる魚市場

（※ 食堂はオリジナルです。
　あると思うけどラブプラス内でカレシは行けません）


　〜 食堂 〜


五郎 (うん。市場の施設に併設された昔ながらって感じの食堂だ)

　ｷｮﾛｷｮﾛ

(海の漢御用達！って風な店。最高だよ)

(おまけに定食のご飯と漬物はおかわり自由だって！？)

(太っ腹な店じゃないか。気に入ったぞ)

五郎 (さて、せっかくの無料券。何に使おうか……)

(鉄火丼……。旨そうだ。でも鮪は前食べたしなぁ)

(そこまで鮪が食いたいわけでもないし……)

(ん、鯛定食。いいねぇ)

(あ、よく見たら終わっている。もっと早く来るべきだったか)

(……鯛のアラ汁？ こっちは残っていたのか。ではこれと……)

(シラスのかき揚げ。良さそうだ。生で食べるのとはまた違って旨いだろう)

(じゃあ頼むか)

五郎「すいません、シラスのかき揚げ定食と鯛のアラ汁ください」


……

412 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 13:02:22.37 ID:5RGRmCKSO

【シラスのかき揚げ定食】(６リッチ)



活きのいいシラスを纏めてかきあげにした定食！
白いご飯にピッタリ。
無料券でタダになった！


【鯛のアラ汁】(２リッチ)


定食て使われないアラを丁寧な作業の後、味噌汁に入れました！
これは無料にならない。

413 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 13:08:43.35 ID:5RGRmCKSO

五郎 (う〜ん、これは豪勢だ。魚づくし)

(この潮の香りの中でこんな飯が食えるとは……)

　　「いただきます」 ﾊﾟｷﾝ

五郎 (まずはメインのかき揚げから……)

(つゆが塩か迷うなぁ)

(いや、迷うなら両方だ。最初は塩、次につゆ)

　ﾁｮﾝﾁｮﾝ ﾊﾟｸｯ ｻｸｯ!

五郎 (…………旨い)

　ｻｸ ｻｸ ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ

(この口の中の音。素晴らしい演奏だ)

　ｻｸｯ!　ｻｸ ｻｸ…

(かき揚げとなってシラスたちの結束が強くなったようにも思える……)

(あまり塩をつけ無くてもシラスのわずかな塩味だけでも美味しい)

　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ ｺﾞｸﾘ

五郎 (アラ汁はどうだ？)ｽﾞｽﾞｯ

(鯛だ。鯛のダシが出て一味も二味も違う味噌汁になった)

(少し残った骨と身がまた旨い。汁じゃなく、オカズを食べてる気分)

　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ

(骨だって食べやすいならいいカルシウムだ) ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

（汁の中には白葱と豆腐も入っている。
　でも味噌汁とはまた違う。旨いぞ） ｽﾞｽﾞ…

(『味噌汁道』も奥深い。これも一つの到達点か) ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(どちらもご飯を進ませる……) ｶﾞﾂｶﾞﾂ


　……

414 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 13:14:39.91 ID:5RGRmCKSO

五郎 (よし、またかき揚げだ。次はつゆで……)

　ﾁｮﾝ ﾊｸﾞﾘ ｻｸｻｸ…

(はふゥ……。これもいいぞ) ﾑｼｬﾑｼｬ

(思ったより薄味のつゆ。このかきあげにガチッとはまる)

　ﾊｸﾞﾓｸﾞ

（これ単体でもむちゃくちゃ旨いが……。
　少し残ったご飯にちょっとだけのせて……）

　ﾋｮｲｯ ｶﾞﾂｶﾞﾂ…

五郎 (…………これは酷い)

(こんな味を知ったらもっとかきあげをご飯にのせたくなるじゃないか)

　…ｶﾞﾂｶﾞﾂ

(なのに…もうご飯がない。……おかわりを頼もう)

五郎 「すいません、ご飯のおかわりお願いします」

　……


五郎 (さて…… かき揚げ丼にするぞ)

　ﾋｮｲｯ ﾑｼｬﾑｼｬ

(交響楽団が俺の舌の上で思い切り曲を奏でているような気分……)

　ﾊｸﾞﾊｸﾞ ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

(途中の休息時間に漬物。ずっとこのループを味わっていたいなぁ)


　ｶﾞﾂｶﾞﾂ…ﾑｼｬﾑｼｬ…ｺﾞｸﾝ


五郎 (いかんいかん。シラスが終わった。ご飯も終わった)

(あ…… まだアラ汁が残っていた。すっかり抜けてたよ)

(オカズや汁物との配分を考えないでご飯を終わらせてしまうとは……)

(もう一杯いくか、いかないか……迷う)

(俺の腹の虫よ、まだいくか？)

(……よおし！)


五郎 「……ご飯のおかわりを頼みます」


　……

415 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 13:26:38.98 ID:5RGRmCKSO

五郎 (来たぞ来たぞ。三杯目)

(食堂で　三杯目食う　井之頭)

　ﾊｸﾞﾘ…ﾑｸﾞ ﾑｸﾞ

(もうオカズはないが、アラ汁がそれなりに残っている)

　ﾊﾟｸｯ ｽﾞｯ ｽﾞｽﾞｰｯ

(ご飯と味噌汁。正確にはアラ汁だけど……)

(この二つが旨ければ、もう他の品なんて要らない)

　ｽﾞｽﾞｯ…ﾑｼｬﾑｼｬ…

(ご飯を食べると汁をのみたくなるし、汁をのむとご飯をがっつきたくなる)

　ﾑｼｬﾑｼｬ…ｺﾞｸｯ

五郎 (永遠に続きそうな無限機関)

(これがいいんだ。これが)

五郎 (朝はこの店も漁師や買い付けに来た人でいっぱいになるのだろう……)

(彼らは皆、海に関わり生きている。そして皆が狩猟者だ)

(この店の食事で海に生きる男たちは活力を得ている……)

(そしてここは狩猟者の休息所、獣たちの憩いの空間なんだろう)


　ﾓｸﾞﾓｸﾞ…ｽﾞｽﾞｰ ｺﾞｸﾝ

五郎 「……ご馳走さまでした」


　……

ｶﾁｯ ﾎﾞﾎﾞｯ ｼﾞｼﾞｼﾞｯ…

　ｽｰ…ﾌｩｰ…

五郎 (ちょっと食いすぎた)

　ﾜｲﾜｲ　ｶﾞﾔｶﾞﾔ…

　ﾀｺ　ﾉｰﾀｺ ﾀｺﾊﾀﾞﾒﾃﾞｽ

五郎「ラストの一杯……あれが効いたな」

(それにしても面白い一日だった。そう、あの有名な昔話の……)

五郎「わらしべ長者みたいだったな……」

(だが、俺はそんな存在じゃない。俺も立派なハンターだ)

五郎「腹も膨れたし、少しこのあたりを営業していくか……」


　ｶﾂｶﾂｶﾂ…

416 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 13:28:44.22 ID:5RGRmCKSO

登場人物紹介

〔�@…長倉 侑子(ながくら ゆうこ・NEWラブプラス)〕

十羽野高校二年、図書委員。
凛子が提案した図書委員バンドの衣装・ドラム担当。
内気でなにかあるとすぐに謝ってしまう。


〔�A…小毬 真友子(こまり まゆこ・ラブプラスシリーズ)〕

十羽野商業高校二年
デキシーズ新とわの店のアルバイト。
ハの字の下がりまゆげが特徴。
結構バイト歴もあるけどよく寧々さんに頼る。


〔�B…尾鳥 和香(おとり のどか・ラブプラスシリーズ)〕

十羽野商業高校二年
デキシーズ新とわの店アルバイト。
小毬の友達でいつも一緒。
名前の通りまったりマイペースな娘さん。


〔�C…大岩 正美(おおいわ まさみ・NEWラブプラス)〕

十羽野高校テニス部臨時コーチ、男ですよ。
海外でプロに教えていたそうだがオフのため帰国。
十羽野高校の校長に頼まれコーチをひきうけた。

めちゃくちゃ厳しいコーチ。
ただなんだかマナカレをよく褒めてくれる……

(※ 気になる方は画像検索をオススメします。特に大岩さんは……)


【現在の五郎の所持リッチ数】

【94−8−2＝84リッチ】


男力ステータス

運動−・知識−・感性−・魅力−

（ショッピングモールは感性↑・知識↓スポットだが
　魚市場は知識↑・感性↓のスポットなので相殺）


運動 《カンスト》
知識 《とわのに詳しい》
感性 《煌めく第六感》
魅力 《愛される男》


続く。

417 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 13:31:27.00 ID:5RGRmCKSO

>>1のカノジョのリンコがスポットを紹介しに行く
……はずのこちらのコーナー！


/~ ﾍ ヽ
ﾘ/__・ﾘ　「ようやくHDR強調に慣れてきたよ」

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1336872332427.jpg


【ふらっとＲＩＮＫＯ！】
ﾘ/__・ﾘ

「こんにちは？ こんばんは？ リンコです」

(※ SSは昼の設定です)

「ねぇねぇ、今日はお買い物なんでしょ？」

「やったー！ 何買おっかな〜♪」


ﾘ/__・ﾘ

「え、流石にそこまでリッチは出ない？ …ケチな番組だね」

「ま、見るだけでも少しは面白いか。出発しんこー！」


……

418 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 13:34:40.09 ID:5RGRmCKSO

　〜 ショッピングモール 〜

ﾘ/__・ﾘ

「着いたね。ここがとわの市最大級の買い物スポット
　ショッピングモールだよ」

「前作からの『ブティック』『アクセサリーショップ』『コスメショップ』」

「NEWではさらに追加で『ファンシーショップ』
『スポーツ用品店』『アンティークショップ』」


ﾘ/__・ﾘ

「以上の６店にカレシが行くことができます」

「お店によって値段が違うから所持リッチと相談しないと大変」


ﾘ/__・ﾘ

「あとは個別に紹介していくよ。行こか」


……

419 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 13:40:11.94 ID:5RGRmCKSO

　〜アンティークショップ〜

ﾘ/__・ﾘ

「アンティークの品を専門に扱うお店です」

「本編だと高いように書かれてたけど他のお店と比べるとそれほどでもないよ」

「買った品はカノジョの部屋に飾られるインテリアになります」

「買える物はカノジョにプレゼントしてあげてね」

「本編でも出たし、次にＧＯ」


……

　〜ファンシーショップ〜
ﾘ/__・ﾘ

「ぬいぐるみだけを扱うお店。女の子がいっぱい」

「ここは動物のぬいぐるみが多いよ。14〜20リッチ位が値段かな」

「あ、原ちゃん！」


原ちゃん「あれ〜リンコ？ 何してんの？
　　　　　このお店くるとかめずらしいね」

ﾘ/__・ﾘ

「例の番組の収録だよ〜。原ちゃんはひとり？」

原ちゃん「ううん、ギャルＡちゃんとＢちゃんも一緒だよ」

　ﾋｮｺｯ

ギャルＡ「あ、小早川さん」

ギャルＢ「いつもの委員さん達と一緒じゃないんだ」


ﾘ/__・ﾘ　(うわっ、またこの二人だよ)

「何？ アタシがここに来ちゃ悪いっての」


ギャルＡ「……相変わらずの態度ね」

ギャルＢ「正直慣れてきたわ」

ギャルＡ「まぁ、それは置いといて…… バンドがんばれ」

ギャルＢ「これでも少しは応援してるよ！」


ﾘ/__・ﾘ (ﾎﾟｶｰﾝ)

「へっ！？ あ…うん、ありがと……」


ギャルＡ「あ、ヤバ。そろそろ次の店行こうよ」

ギャルＢ「原ちゃんもホラ！」

原ちゃん「うん、わかった！
　　　　　じゃあねリンコ。これ、差し入れ。……食うかい？」

　ﾎﾟｽﾝ ﾀｯﾀｯﾀｯ…

ﾘ/__・ﾘ

「原ちゃんありがとー。じゃあね〜」

(あの二人もそんな悪い娘じゃないのかな…)

【原ちゃんからお菓子のポッ○ーを貰った！】

420 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 13:47:14.70 ID:5RGRmCKSO

　……

　〜ブティック〜

ﾘ/__・ﾘ

「えっと……ここがブティック」

「カノジョに服をプレゼントするならこちら」

「種類がすごく多いから目移りするし、疲れる……」
ﾘ/__・ﾘ

「値段はバラバラ。小物は安く、服は高いみたい」

「服は特別な記念日のプレゼントにいいかも！」

　……

　〜アクセサリーショップ〜

ﾘ/__・ﾘ

「ここも種類がたくさんあるお店」

「デートの時に着けてくれるアクセサリーを売ってます」

「ラブプラスモード限定装着の『○○ミミ』もあるね」

「ん？ あれは…テニス部の……」


小牧 「これ…う〜ん。こっちがいいかな…」

ﾘ/__・ﾘ

「何探してんの？」ﾋｮｺ


小牧 「…？ どちらさま？」

ﾘ/__・ﾘ

「マナカ先輩の友達のリンコ。ヨロシク」

小牧「先輩の友達？ …こんにちは」

　　「……ちょっといいタイミングだったかも。
　　　ねぇ、高嶺先輩って何が好きかな？」


ﾘ/__・ﾘ

「ウサギだね。基本的に全部好きらしいけど、一番はジャパニーズホワイト」

小牧「ウサギかぁ…。ウサギ…ウサギ…」ｷｮﾛｷｮﾛ

　　「トートバッグかウサミミしかないですぅ〜。予算オーバーしてるしぃ〜」

ﾘ/__・ﾘ

「別にこだわらなくても……ストラップとかは？ ラケットのストラップ」

小牧「それはいいですね！ そうします！」

　　「これで先輩に喜んで貰えます！」

小牧 「それではわたしは本屋さんで消防車の本を探してきます！」

　　 「リンコさん、ありがとうございました。お礼にこれをどうぞ！」

　ﾊﾟｯ ﾀｯﾀｯﾀ…

ﾘ/__・ﾘ

「あ、ありがと…」

【リンコは可愛いドクロのアクセサリーを手に入れた！】


……

421 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 13:54:16.67 ID:5RGRmCKSO

　〜コスメショップ〜

ﾘ/__・ﾘ

「コスメショップが先だね」

「ここでは香水や化粧ポーチが購入できます」

「値段は8〜22リッチとお求めやすい品物です」

「次で最後だね。なんか嫌な予感がするけど……」

　……

　〜スポーツ用品店〜

ﾘ/__・ﾘ

「水着がいつでも買える変なお店です」

「値段は品によりますが水着は高額」

「普通にスニーカーとかもあるけど水着の印象が強いよ……」

？ 「……忌々しい」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ﾘ/__・ﾘ

「あれ、佐々木さん……。どした？」

佐々木 「…どうしたはこっちの台詞よ。な、何その…カメラ」

ﾘ/__・ﾘ

「言ってなかったっけ？ SSオマケの収録」

佐々木 「ち、ちょっとカメラ向けないでよ……。忌々しい……」

ﾘ/__・ﾘ

「まあまあ。ところで佐々木さんはなんでここに？」

佐々木 「よくわからないけど……なんとなくよ、なんとなく」

佐々木 「……小早川さん。ホントにカメラ向けさせないで……」

ﾘ/__・ﾘ

「ほらカメラさん止めなって。佐々木さん怒らせると雷撃出すよ」

佐々木 「トネール！……何言わせんのよ。忌々しい……」


……

【インタビュー】

ﾘ/__・ﾘ

「今日はショッピングモールの担当者からのお手紙です」

『臨海地区のショッピングモールへようこそ。
　５月に入り、暑くなりました。
　我々も夏に向けて準備をしております。
　今は水着売場に来店される方が本格的に増える時期です。
　カノジョさん以外の方にカメラを向けないようお願い申し上げます』


ﾘ/__・ﾘ

「宣伝というより注意書き？」


……

422 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/05/13(日) 14:12:13.66 ID:5RGRmCKSO

　〜 魚市場の食堂 〜

ﾘ/__・ﾘ

「ここは魚市場。食堂はオリジナルだからラブプラス内では行けません」

「ご飯は…鉄火丼にする」

　……




ﾘ/__・ﾘ

「鉄火丼がきたよ。いただきます」

　ﾊﾟｸﾝ ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ﾘ/__−ﾘ

「このマグロが最高だよ。ついガツガツいっちゃう」

ﾘ/__・ﾘ ﾑｼｬﾑｼｬ

「刺身が食べられるって素晴らしいよ」

「小早川理論……
カレシと丼物を食べてる二人は深い仲。なんてのはどう？」


　……

ﾘ/__・ﾘ

「食べた〜。ご馳走さま」

ｶﾝﾍﾟ『これ持って』

ﾘ/__・ﾘ

「ん、なにこれ。なんか見たことある杖なんだけど……」

　ﾋｮｲｯ ﾋﾟｷｰﾝ!

ﾘ/__・ﾘ

「闇の力を秘めし鍵よ、真の姿を我の前に示せ！
契約の元 リンコが命じる、レリーズ！！」

ﾘ/__・ﾘ

「……これ、誰が今日の脚本？」


次回 孤独のグルメ×ラブプラス

第十四話

「とわの市　とわの坂上　駄菓子屋のもんじゃ焼き」
続く。

423 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/13(日) 14:17:47.85 ID:5RGRmCKSO

ベストショット！

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1336872238857.jpg
噴水公園の夜。前からあるから下ろした髪型！

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1336872409367.jpg
悪い笑顔がよく似合うね！

424 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/05/13(日) 14:20:40.86 ID:5RGRmCKSO

投下終わり
１レス前に余分な文字入っちゃった。気を付けます

たまには昼間に更新。また水曜に

425 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/13(日) 22:01:17.69 ID:5RGRmCKSO

ごめんなさい！
オマケで書いといてキャラ紹介ないのは酷だ。残酷です。

追加

〔原ちゃん(ラブプラスシリーズ)〕

十羽野高校一年。リンコの友達。交遊関係広し。
無印から名前は出てた。あだ名しかわからない

〔小牧 実奈(こまき みな・NEWラブプラス)〕

十羽野高校一年、テニス部。テニス初心者だけどよく頑張る。
子犬っぽいイメージ。

〔佐々木 万里(ささき まり・ラブプラスシリーズ)〕

十羽野高校一年。図書委員。バンドメンバーで作曲担当。口癖は「…忌々しい」

426 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/14(月) 09:25:04.28 ID:rZa2CaADO

あぶねえ、危うく投下を見逃すところだった
乙でした
毎回毎回旨そうだなあ

427 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/16(水) 21:04:22.25 ID:bmQJ940SO

投下予告です。23時までには投下開始します。

ドラマ版、孤独のグルメDVD-BOXが本日から発売しました！
雰囲気に浸りたい方は買うのもいいかもしれません。

428 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/16(水) 21:13:22.64 ID:iivviPJDO

まってるよー

429 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 22:37:49.95 ID:bmQJ940SO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ注意)

《メニューのご案内》

第十話までのメニュー >>399を参照

十一話>>334 【かけ蕎麦など】

十二話>>375 【激辛カレー・クリームシチュー】

十三話>>401 【シラスのかき揚げ定食・鯛のアラ汁】

とわの市マップ>>26〜

音楽…>>228からキーワードだして検索

登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在。

職業は自営業の雑貨輸入商。
仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸、白飯が彼にとっての酒である。
また、和菓子に目がない。

原作通り古武術(古武道)経験あり。

とわの市でこれまで結構仕事をしてきた。
どうも街の噂になっているらしい……

本SSでは漫画版より実写ドラマ版の五郎のイメージで書かれている。

430 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 22:39:38.91 ID:bmQJ940SO

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき


つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる


誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為


この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである……


孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」


第十四話

「とわの市 とわの坂上 駄菓子屋のもんじゃ焼き」

431 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 22:43:17.80 ID:bmQJ940SO

〜 とわの坂上駅 〜

　【昼過ぎ】

五郎 「この街でこの時間に相手先に向かうのはあまりなかったな」

(今日は久しぶりに個人の客が入った。行かないと)


　ｶﾂｶﾂｶﾂ…


五郎 (世間では昼飯時なのに約束を取り付けたけど、迷惑じゃないのか？)

(俺だったら昼飯を食うって時に誰かに会うなんて考えられない)

(まぁ、俺の場合は自営業だから結構時間に融通利くんだけど)


　ｶﾂｶﾂｶﾂ…


五郎 (さて、今日の客はいったいどんな客だろう)

(俺の経験上、個人の客は話好きだ。それほど多い例があるわけじゃないが)

（ただ、浅草の前例があるように
　世間話の中で旨い店の情報を聞くこともある）

（特に今日は初めての客だからな。
　この市や地区の面白い話が聞けるかもしれない）

　ｶﾂｶﾂｶﾂ…


………

432 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 22:46:57.79 ID:bmQJ940SO

女性客「初めまして、いのかしらさんですよね？」


五郎「『かしら』ではなく、『がしら』です。
　　　公園のほうではなく、通りの名前と同じです」


女性客「『いのがしら』さんね。よろしくお願いしますわ
　　　　お名前を聞いた時から公園のほうが浮かんじゃって。
　　　　ちゃんと聞いてなかったみたいでしたわ」


五郎「よろしくお願いします」ﾍﾟｺﾘ


〜〜〜商談・世間話中〜〜〜


女性客「なかなか真面目な方ねぇ。渋くて私好みかもしれないわぁ」


五郎「いやいや、そんな」


女性客「謙遜なさらなくても。
　　　　十羽野に流れてる噂の男性も貴方みたいな方なのかしら……」


五郎「どんな噂なんですか？」


女性客「なんでもあのあたりの不良を十人、
　　　　しかも全員を関節ワザで倒したって話よ」


五郎「……へぇ。凄い人もいるもんですね」


女性客「見た人によると渋くて体格のいい方だったそうよ。
　　　　それ以来あのあたりもおとなしいみたい。
　　　　私も会ってみたいわ〜」


五郎 (……多分俺のことだろうな)


………

女性客「あら、もうこんな時間ね。
　　　　そろそろお友達と約束がありますので……」


五郎「わかりました。長居して申し訳ありません」


女性客「やぁだ。いいのよ、そんなにかしこまらなくて。
　　　　じゃあ、後は品物のヴェネチアングラスをお願いしますわ」


五郎「はい。本日はありがとうございました。失礼します」


　……

433 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 22:51:37.52 ID:bmQJ940SO

五郎 「うん、契約成功」

(後はたいした話をしなかったが……)

(何より売れたのは嬉しい)

(さて……昼は出発前にとったのになんとなく小腹が減った)

(このへんには……確か駄菓子屋があるんだよな)

（お婆さんがやってるあの店。
　あそこの奥の席で駄菓子と飲み物を買ってオヤツにするか）


　ｶﾂｶﾂｶﾂ…


〜 駄菓子屋 〜


五郎「すいませーん」


お婆さん「はーい……あらアナタ。久しぶりねぇ」


五郎「覚えてましたか。そんなに印象ありました？」


お婆さん「はい、特にアナタはよく覚えてますよぉ」

お婆さん「アナタと話をしていい考えを思い付いたんですからねぇ。
　　　　　さあ、どうぞ中へ」


五郎「失礼します」


ｶﾂｶﾂ…　ｶﾞﾗﾗﾗｯ…ﾋﾟﾀｯ


五郎 (これは……鉄板だ)


お婆さん「どうですかねぇ？
　　　　　奥に鉄板を入れて簡単な物なら食べれるようにしたんですよ」

お婆さん「アナタと話してる時に
　　　　『このへんは食べ物屋がない』ってなりましたでしょう？
　　　　　その時閃きまして……」


五郎「なるほど。いい考えですね」

（駄菓子にしようと思っていたが……
　これは嬉しい驚きだぞ）

（こんなコバラベリーには……
　案外ちょうどいいかもしれぬ）


……

434 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 22:57:21.43 ID:bmQJ940SO

お婆さん「そいじゃあ、決まりましたらお呼びくださいな」


五郎「はい、ありがとうございます」ﾍﾟｺｯ


　ｶﾞﾗﾗ…ﾋﾟｼｬﾝ


五郎 (メニューは……あった)

(ふむふむ。駄菓子屋らしく粉物系だな)

(それもソース系の。オヤツにぴったり)

(焼きそば……悪くないな。でももう少しズバァンって感じが欲しい)

（お好み焼きか。ウーン、具の種類が少ないようだ。それに前食べたか…)

(あとは……もんじゃ焼き)

(うん、いいかもな。もんじゃ)

(オヤツだからシンプルな味で……。うん、これがいい)

五郎「すいませーん。じゃあもんじゃ焼きを……。
　　　キャベツ大盛でお願いします」


　……

お婆さん「はいはい、お待たせしましたぁ。先にお冷や」

お婆さん「もんじゃはご自分で焼きますかぃ？」


五郎「ええ。やりますよ」


お婆さん「じゃあ…これがボウルと……。ヘラねぇ」

　ｺﾄﾝ　ｶﾁｬﾝ


お婆さん「火を入れるからちょっと待ってね……」

　ﾎﾞｯ ﾎﾞﾎﾞﾎﾞ…


五郎 「ありがとうございます」


お婆さん「はいはい。じゃあ店の前を掃除してますから。
　　　　　何か必要でしたら呼んでくだされ……」


ｶﾞﾗﾗ… ﾋﾟｼｬ

　……

435 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:01:43.14 ID:bmQJ940SO

五郎 「では…やりますか」

(具と汁を軽く混ぜ合わせて……)

(まずは具だけを鉄板に……)　ｶﾁｬﾝ ｻｯｻｯ

（キャベツ大盛だとたくさん具があるから
　火を通すまで時間がかかる気がする）

(少し待とう……)

　……

五郎 (あ、飲み物を頼み忘れた)

(どうしよう。お冷やはあるから我慢するか)

(……)

(最近はこういう駄菓子屋さん、ないよなぁ)

(そのせいかコンビニだとかスーパーで昔の駄菓子を売るようになった)

（駄菓子屋風に売場を簡単に作って、
　小さなお菓子を置いておくんだ。フーセンガムとか紐付き飴とか）

(懐かしいからつい手に取るんだけど……。何か違うんだよ)

(おっと、そろそろ具は良さそうだ)

(じゃあ土手を拵えるぞ)　ｽｯｽｯ

(なかなかの土手になった。キャベツの要塞)

(この窪んだ中央に汁を流し込む……)


　ﾄﾛﾄﾛ…　ｼﾞｭﾜｧｧ…


五郎 (すきっ腹に来る匂いと音。小賢しいやつだ)

（ある程度焼き固まったらまだ水っぽい部分を下にする。
　この時は土手も崩しながら……）

（この作業を繰り返して……。だいたいの部分がトロっとしてくる……。
　あとはもんじゃの下がペリペリになれば完成だ）


　……

436 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:05:14.28 ID:bmQJ940SO

　【もんじゃ焼き】(１リッチ)

中の具はぶた肉・キャベツ(大盛)・あげ玉。
味つけはソース。青のりをかけてどうぞ

437 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:08:08.98 ID:bmQJ940SO

五郎 「いただきます」

(焼くのと食べるのにも使うヘラってあまりないよな)

(細かくしたもんじゃを取って……)

　ﾊﾟｸﾘ　ﾑｼｬﾑｼｬ

五郎 (うん……おいしい)

(なんていうか……。時間が巻き戻ったような……そんなおいしさ)

(説明し辛い味……。たまにあるんだよ) ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(前に大阪で食べたたこ焼きもこんな感じだったっけ)

五郎 (キャベツ多めだからかあっさり食える) ﾊﾟｸﾘ

(もんじゃ焼きをついこの前までやってなかったのに
もう何年もずっと店の看板だったかのような……)

(うん……うん、うん！) ﾑｼｬﾑｼｬ

(いいなぁもんじゃ。俺の家でもやろうかな)

（……やめよう。どれだけレシピを似せたって、
　この味はこの場所でしかきっと出せないだろう）

(だから今の俺ができるのは……)

(このおいしさを堪能し続けることだけだ)

　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ…


　……

438 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:12:26.54 ID:bmQJ940SO

五郎 「ご馳走さまでした」

(おいしかった。だがどうやら俺の腹はいまひとつ物足りないらしい)

(でも他の品を食べるより、駄菓子を食いたい気分だ)

　ｶﾞﾗﾗ…

お婆さん 「おや、お帰りですか？」


五郎 「いえ、菓子でも買って食べながらちょっと休もうかと」


お婆さん 「そうですかそうですか。ごゆっくりどうぞ」


五郎 (何をつまもうかな……)

(前に買って帰った時も思ったけど、駄菓子ってついつい買いすぎるからな)

(とりあえず今日は定番駄菓子で攻めてみるか……)

　……

《五郎が買った品一覧》

【ヨーグル二つ】　【きなこ棒一つ(三本入)】

【ミルクせんべい(梅ジャム)】(大きい)

【水飴(せんべいにつける)】

【ココアシガレット一つ】

【糸引き飴三つ(全部ハズレの小さい飴)】

【たまごボーロ(小)】【ラムネ(飲み物)】

《以上で１リッチ》

(※ 大人の都合で画像なくて申し訳ない。検索or買って食べてみましょう)

439 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:14:33.96 ID:bmQJ940SO

五郎 「俺が子どもの頃に見たら喜ぶラインナップだ」

(最初はミルクせんべいだな。量も多いし)

(何もつけないで……) ｱﾑｯ

(まあこんな味だよな) ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(不味いわけでもないが……)

五郎 (このせんべいは他の味と組合せて力を発揮する)

(梅ジャムをつけて……) ﾊﾟｸﾝ

(ささやかな酸味がきいてだいぶいい)

(この酸味をさっぱりさせるのにせんべいを使う)

五郎 (そういうことなら水飴でもせんべいを同じように使おう)

(水飴を…割り箸でぐるぐる練り込む……)

　ｸﾞﾙｸﾞﾙ ﾈﾘﾈﾘ

(水飴って練り込む人と練り込まない人がいるよな)

(一応水飴は空気を含ませてよく練ったほうが旨くなるらしい)

(練らなくても味は変わらないように思うが、練ったほうが垂れてこない)

五郎 (よし、こんなもんだ。いい白銀色)

(これをせんべいで挟んで……) ｱｸﾞｯ

(祭りだ、祭り。出店の味)

(この味が祭りの出店だと2，300円するんだよなぁ※)

（※ >>1が昔食べたせんべい水飴はこの位でした。
　ボッタクリだよな……）

440 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:17:52.79 ID:bmQJ940SO

五郎 (今だと、駄菓子をどれだけ食べても懐が痛まない)

(……でも、そこがなんとなく悲しい) ｱﾑｯ

五郎 (次は……ヨーグルを一つ食べよう)

　ﾍﾟﾘﾍﾟﾘ… (ﾊｽﾞﾚ)

(そうそう、蓋にクジがあったあった)

（駄菓子の良さってこのクジもあったな。
　運が良ければ同じ値段でもう一つ食えた）

(付いてた木のスプーンで一口) ﾊﾟｸﾘ

(うん、うまい。ヨーグルトとは違うこの酸味)

(大抵の人は昔の駄菓子と言うとこれだよな※)


(※ だよね？ 若い層だとウマ○棒とか言うかも知れないけど)


五郎 (この特徴的な入れ物がまたいい。
　　　この形だとスプーンが入らない部分があるから最後は指ですくう)

　ﾋｮｲ　ﾍﾟﾛﾘ

(これがいいんだ。これが)

……

441 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:20:45.05 ID:bmQJ940SO

五郎 (甘い→酸っぱい味ときたらまた甘い味に戻る)
(糸引き飴を一つ舐めよう) ﾊﾟｸﾝ

(これもクジみたいな駄菓子だ) ﾁｭﾊﾟﾁｭﾊﾟ

(絡んだ糸から一本選んで引く。それで動いた飴を貰える)

(何個か普通の二〜三倍の大きさの飴があってそれがアタリ)

(今日は当たらなかった) ﾝｸﾞﾝｸﾞ

五郎 (たまごボーロ……。これも懐かしいな)

　ﾋｮｲ ﾊﾟｸ

(口の中に入れた瞬間、サッと形が崩れて甘味しか残らない)

(この甘味もしつこくないからどんどんつまんでしまう)

　ﾊﾟｸﾊﾟｸﾊﾟｸ…ｺﾞｸﾝ…


五郎 (水分をとられる。ラムネを飲むか……)

(ビー玉を押し出して……) ﾁﾘﾝ ｼｭﾜｧ…

(いかん、ちょっと溢れた。おっとっと)

　ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ

(セミの鳴き声が聴こえてきそうだ。夏の記憶……)

（こいつを飲みながら遊び回った昼、
　祭の賑やかさを眺めながらラムネを飲んだ夜）

(ラムネって夏の一部なんだな……)


　……

442 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:25:12.45 ID:bmQJ940SO

五郎 (きなこ棒で終わりにするか)

(この菓子も変わらない)

　ﾊﾟｸｯ ﾑｼｬﾑｼｬ

（黒糖で作られているはずなのに、
　それほど甘くない。最後の〆に相応しい）

(この系統の菓子って好きなんだよ。チープなのにウマイ) ﾓｸﾞﾓｸﾞ


　……

五郎 (あ、せんべい以外は食べ終わったか。
　　　もんじゃとボーロが腹で膨れたおかけで満腹だ)

　　「ご馳走さまでした」

　……

〜 駄菓子屋・外 〜


五郎 「おっと、忘れていた。今日はこっちにしよう」

　ﾊﾟｶｯ ｽｯ ﾊﾟｸ

(ココアシガレットをくわえるというのも面白い)

五郎 「子どもの頃のあの暑い日々……。思い出したよ」

（あの爽やかな空気を思い出しながらならば
　一日くらい煙草を吸わないのもいいかもしれん……）

　ｶﾂｶﾂｶﾂ…

　ﾋｭｵｵｫｫｫ……

五郎 (風が出てきた……) ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

(なんとなく肌寒い。火が恋しい……)

　ｼｭﾎﾞｯ ｽｰ　ﾌｰ

(さっきのは撤回。やっぱり俺には煙草が似合う……)


　ｶﾂｶﾂｶﾂ…


【五郎の所持リッチ数】

【84−2＝82リッチ(今日の報酬は次回追加)】


【男力ステータス】

運動−・知識−・感性−・魅力↓

運動《カンスト》
知識《とわのに詳しい》
感性《煌めく第六感》
魅力《不思議なダンディー》

(十三話と今回で魅力を一段階使用)

続く。

443 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:26:52.77 ID:bmQJ940SO

>>1のカノジョで可愛いリンコが
五郎さんの行ったスポットや食べ物を紹介！…するよね？


ﾘ/__・ﾘ「ヘヴン状態！」

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337143477231.jpg


　【ふらっとＲＩＮＫＯ！】


/~ ﾍ ヽ
ﾘ/__・ﾘ

「あ、ちょっとだけど導入が変わったね」


ﾘ/__・ﾘ

「皆さんこんばんは。今日もやってきました」ﾍﾟｺｯ

「今日は一度行ったスポットである駄菓子屋さんに向かいます」

444 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:29:03.54 ID:bmQJ940SO

ﾘ/__・ﾘ

「これからこういうパターン増えるけどどうすんの？」

「とわの坂上のスポットって大半は紹介したじゃん」
ｶﾝﾍﾟ 『リンコさんへの質問コーナーになります』


ﾘ/__・ﾘ

「ふーん、質問を聞いたりするんだ」

「あまりプライベートな事は答えないからね……」


三 /~ ﾍ ヽ
三 ﾘ/__・ﾘ
三 |ヽＯ┬Ｏ
三◎-ヽJ┴◎

「じゃあ、出発！」ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ


　……


ﾘ/__・ﾘ

「最初の質問は……」

「『マナカさんやネネさんと親交があるようですが
　何かきっかけがあったんですか？』か」


ﾘ/__・ﾘ

「私達はカツサンドをきっかけにして情報交換をするようになりました」

「ただこれはあくまでもドラマＣＤと同じ設定なので、
　あなたの彼女さんとは違うかも知れません」

445 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:31:09.38 ID:bmQJ940SO

ﾘ/__・ﾘ

「次は……『これまでロケで行ったお店でどこが好きですか？』ね」

「リンコはお刺身以外の魚や野菜はイマイチ好きじゃないし……」

「でもお食事処が好きかも。わりとメニュー豊富だからね」


ﾘ/__・ﾘ

「はい、三つ目。『好きなスポットは？』」

「これは簡単だよ。本のある場所！」

「本屋・古本屋。あとは……ＣＤ屋・ゲーム屋・猫カフェ」

「思い出のスポットも好き。学校の図書室・学校の屋上・コンビニ！」


ﾘ/__・ﾘ

「他の場所は性格次第で変わるからさ。秘密っ」


ﾘ/__・ﾘ

「四つ目。『一人称はリンコでいいの？ それともアタシ？』」

「ラブプラスを持ってない方からの質問だね。最初にプレイする友達パートで
　リンコに会うと『アタシ』って言うよ。青リンコはクールだからね」

「でも仲良くなるとだんだんリンコって言うようになります」

「暖かい目で見守ってね♪」


………

446 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:33:27.70 ID:bmQJ940SO

ﾘ/__・ﾘ

「さてと、そんなことしてたら駄菓子屋さんに着いたね」

「こんにちはー」ｶﾞﾗﾗﾗｯ


お婆さん「いらっしゃい」


ﾘ/__・ﾘ

「今日も取材に来ました。よろしくお願いします」ﾍﾟｺｯ


ﾘ/__・ﾘ

「何食べよっかな」

「水飴とミルクせんべい……。あとは……」

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337008301944.jpg

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1315580033342.jpg

(※ 本スレの彼氏様。使用許可ありがとうございました)


ﾘ/__・ﾘ　「…お礼の意味もこめて買うよ」

「飲み物は……ラムネでいいか」


ﾘ/__・ﾘ

「駄菓子ってつい買いすぎちゃうよね。安いからさ」
「あとは鉄板でお好み焼きをいただきたいと思います」


………

447 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:37:07.85 ID:bmQJ940SO

ﾘ/__・ﾘ

「はい。お好み焼きを作りましょう！」

「タネは作って貰いました。焼くだけだね」

　ｼﾞｭｩｩｩ…


ﾘ/__・ﾘ

「中身はシンプルに豚肉です」

「ヘラでひっくり返すのがいいよね！ 上手じゃないけど」

　ｸﾙｯ ﾍﾞﾁｬｯ


ﾘ/__・ﾘ

「……まぁいつもに比べたらいいほうかな」


　………


ﾘ/__・ﾘ

「中までちゃんと火を通したら完成！」

448 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:39:16.38 ID:bmQJ940SO

　【お好み焼き】

有名な広島風とかではなく、昔ながらのオヤツっぽいお好み焼き。
中身も豚肉・キャベツくらい。お好みで小海老を入れてもいい。

449 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:42:10.97 ID:bmQJ940SO

ﾘ/__・ﾘ

「いただきまーす。ヘラで切って……」ｱｰﾝ ﾊﾟｸﾝ


ﾘ/__−ﾘ ﾓｸﾞﾓｸﾞ…

「うんうん！ 美味しい！ ソースがたまらないよ」

「孤独のグルメだと『ソースの味って男のコだよな』
って言うけど女のコだって似合う人はいるよ！」


例【ネネ様ばんじゃーい ∩( ・ω・)∩ 】ｂｙ 友人のネネカレ

（※ わからない方の為に説明すると夢イベント。小学生の寧々さんの話。
　白シャツに日焼け、麦わら帽子の短髪で秘密基地を作っちゃいます。
　ネネカレはこの寧々さんに会い、「寧々様バンザーイ」と言わされます）


ﾘ/__・ﾘ

「青のりと鰹節は必需品。お好み焼きはこうでないと！」

「>>1が行った事あるお好み焼き屋はマヨネーズを
　遠くからかける芸を見せてくれたって」

「そういう芸風を楽しむ食事もありだよね」


………

450 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:46:21.97 ID:bmQJ940SO

ﾘ/__・ﾘ

「オヤツの時間！ 最初は水飴せんべい」

　ﾈﾘﾈﾘ…ﾈﾘﾈﾘ…


ﾘ/__・ﾘ

「水飴ってキレイ……。この透明の液体がだんだん白くなる様子……」

「こんなもんかな」　ﾊﾟｸｯ


ﾘ/__・ﾘ

「あ、ついそのまま食べちゃった。おせんべいに挟んで……」

「屋台風だと練った水飴を割り箸から外さずせんべいで挟みます」

　ｶﾞﾌﾞｯ ﾑｼｬﾑｼｬ


ﾘ/__・ﾘ

「ミルクせんべいで挟むと単純な水飴もちょっと違った感じになるよ」


ﾘ/__−ﾘ　(ｱｶﾞｶﾞｶﾞ…)

「でも飴が歯にくっつくのは避けられないかも……」
(※ ここで下手に冷たい飲み物を飲まないこと！ もっと固まります！)


ﾘ/__・ﾘ

「あのさぁ、それ先に言おうよ。ラムネ飲んじゃったじゃん！」

「飴が固まって口の中変になったよ……」


ﾘ/__・ﾘ

「あとは買ったお菓子をつまんでました」

「キックしたくなってきた！ 今のリンコはすっごく元気だよ！」


……

451 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/16(水) 23:48:06.21 ID:bmQJ940SO

　【インタビュー】

ﾘ/__・ﾘ

「ごちそうさまでした。お菓子も美味しくいただきました」


お婆さん「ありがとうねぇ」

「お店はだいぶ減っておるけど、昔の雰囲気はまだありますよぉ」

お婆さん「この街でもいろんな方が買いに来てくれます……」

「カノジョさんとまったり呼び出しデートというのも素敵じゃよ」

お婆さん「土・日・祝日何時でも空いとるからいらっしゃい」


ﾘ/__・ﾘ

「ありがとうございました。また来ますね」 ﾍﾟｺｯ


　……


ﾘ/__・ﾘ

「こういうお店って今はもう少ないんだよね……」

「なんだかしんみりしちゃった。リンコのキャラじゃないのにね……」


ﾘ/__・ﾘ

「また家族といっしょに来よう」

「……アンタもいっしょに来る？」

「バ、バカ 冗談だっつーの。もう……」


スタッフら (ツンデレか？ ツンデレなのか？)



次回　孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

第十五話

「とわの市 新とわの お祭り屋台の出店ご飯」


続く！

452 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/16(水) 23:51:51.10 ID:bmQJ940SO

ベストショットコーナー！

聞いてアロエリーナ♪なリンコさん

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337143236730.jpg


髪の毛が動く瞬間を撮るのが好きです！

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337143413994.jpg

453 ：yk [saga]：2012/05/16(水) 23:58:16.77 ID:bmQJ940SO

投下完了です。

本スレの彼氏様。
画像を使用する許可を出して頂きありがとうございました。

次回はちょっと早いお祭り回です。
ラブプラスでは夏休みまで祭りがないため、
出店の食事ネタバレ度合いが大きく上がります。
ご了承下さい。

では失礼します。

454 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/05/19(土) 10:53:05.12 ID:8zETx/0DO

雰囲気あるなあ
駄菓子屋さんが主人公の話書いてたから参考になったかも
乙でした

455 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/19(土) 21:10:41.63 ID:RQv5GWoSO

投下予告です
22時位から開始。今日はラブプラス分多いかな？

>>454
このSSが役立つならいいんですが……
どのへんが参考になったのか書いてる本人がわかりません！

456 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 21:53:11.39 ID:RQv5GWoSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ注意)


《メニューのご案内》

第十話までのメニュー >>399を参照

十一話>>334 【かけ蕎麦など】

十二話>>375 【激辛カレー・クリームシチュー】

十三話>>401 【シラスのかき揚げ定食・鯛のアラ汁】

十四話>>430 【もんじゃ焼きと駄菓子】

とわの市マップ>>26〜

音楽…>>228からキーワードだして検索



登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在。

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸、白飯が彼にとっての酒である。
また、和菓子に目がない。

原作通り古武術(古武道)経験あり。

とわの市でこれまで結構仕事をしてきた。
どうも街の噂になっているらしい……

本SSでは漫画版より実写ドラマ版の五郎のイメージで書かれている。

457 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 21:54:06.26 ID:RQv5GWoSO

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき


つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる


誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為


この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである……


孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」


第十五話

「とわの市 新とわの お祭り屋台の出店ご飯」

458 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 21:56:45.09 ID:RQv5GWoSO

《サイド 五郎》


『数日前……』


　〜 高級喫茶 〜


五郎 「日曜日にお祭り……ですか？」


オーナー「ええ。と言っても厳密には地域の企業が協賛する産業フェアですが」

　　　　「新とわの駅の目の前の噴水公園。ご存知でしょうか？」


五郎 「はい。あの並木道が綺麗な公園ですよね」


オーナー「あそこやその周辺を使って学校や企業が店を出すそうです」

　　　　「フリーマーケットも通常より大規模に行うらしいですよ」


五郎 「フリーマーケットも……。面白そうな祭りですね」

（そういえば……前に和食甘味屋で食べた鯛焼き。
　あれ、お祭りの試作品だったっけ）


オーナー「私は店を出すわけではないのですが……」
　　　　「せっかくの祭りですし、外の方にも宣伝しようと思いまして」


五郎 「ご丁寧にありがとうございます。
　　　 時間がありましたら見に来ようと思います」
(…と言いつつ、祭りの屋台になんとなく期待している俺がいる)

(一体どんな物があるのか。興味が尽きない)


………

459 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 22:00:36.20 ID:RQv5GWoSO

『約一ヶ月前……』


《サイド�@ リンカレ》

　〜 図書室 〜

リンコと彼氏の通う十羽野高校の図書室。
今時の図書室にしては漫画も真面目な物ばかり、硬派である。
(※ リンコがそう仕向けました)


リンカレ「お祭りだな！」

リンコ「なんでそんなテンション高いわけ？」


リンカレ「楽しそうじゃん！」


リンコ「ハァ……気楽でいいね」


リンカレ「なんで？」


リンコ「知らないの？ うちの学校もお店だすんだよ」


リンカレ「へえ、いいじゃん」


リンコ「……それでリンコがお店のウェイトレスに推薦で選ばれた」


リンカレ「本当！？ 凄いな！」


リンコ「……アンタは自分の彼女がジロジロ見られるの、そんな嬉しい？」


リンカレ「……ウーン」


リンコ「ね。……アンタがウェイトレス姿見たいとか言わなくて良かったよ」

　　　「言ってたら小キックだったね」


リンカレ (悪くないって言うのはやめて良かった……)


　……

460 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 22:02:31.61 ID:RQv5GWoSO

《サイド�A マナカレ》


　〜 教室 〜

ラブプラス内では対面会話を行うスポット。
カレシのほうなのか、カノジョの教室なのかは未だに解らない。


マナカレ「マナカさんが料理作るの？」


マナカ「うん。わたし、お料理作るの好きだから」


マナカレ「じゃあウェイトレス姿は見れないのかな？」


マナカ「……わたし、それほど上手く立ち回れないし。……恥ずかしいもん」


マナカレ「そんなことないと思うよ。マナカさん可愛いし！」


マナカ「……じゃあ一番最初に見てくれる？ わたしのお部屋で……」


マナカレ (ドキッ！)

　　　　「い、いいの？」


マナカ「ウフフッ！ う・そ♪」


マナカレ「あー　ビックリした」


マナカ「わたしは調理場だけだから……。お店は休憩所も兼ねるの。
　　　　だから忙しくなりそう。多分前に出る暇がないと思う」

　　　「お菓子メインのお店だし、頑張らないと！」


マナカレ (愛花さんのお菓子は調理実習で大人気だったからな……)


　……

461 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 22:06:39.05 ID:RQv5GWoSO

《サイド�B ネネカレ》

　〜 デキシーズ 〜


ネネカレ「学校の出店兼休憩所で指揮を任された？」


ネネ「うん……。でも返事は保留して貰ってるの」


ネネカレ「どうして？ あ、そうか……」


ネネ「そう。このお店も営業するじゃない」

　　「忙しくなるだろうからデキシーズに入らないと……」


ネネカレ「そっか……」


　ｶﾞﾗﾗｯ!


？ 「話は聞かせて貰ったよ！」


ネネ・カレ「「店長！？」」


店長「寧々くん、店は任せて学校のほうに行きなさい」


ネネ「え……でも……」

　ｶﾞﾗﾗｯ


尾鳥「行ってください、姉ヶ崎さん」

小毬「そうですよ〜。たまには私達にお店を任せて下さい！」


ネネ「のどちゃん、まゆちゃん……」


ネネカレ「ネネさん、ここは任せてよ。最近は僕だって結構やるだろ？」

　　　　「学校のほう、やりたかったのは皆気付いてる。行っておいでよ」


ネネ「……うん！ わかった！ おもいっきりやってくる！」


ネネカレ (良かった良かった)


　……

462 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 22:09:22.29 ID:RQv5GWoSO

　『お祭り当日。日曜日』

　《サイド 五郎》

　〜 噴水公園及び周辺 〜

ハートの形の池がある歴史ある公園。
桜並木や銀杏並木が綺麗！


五郎(いつものスーツ) 「凄い人の数だ」

(こんなに人が多いとは……)

(ちょっと迂闊だったか。予想外だ)

（まぁ、今日の気分は完全に屋台メシだ。
　いつもの一人飯と違う雰囲気を楽しもう）

　ｶﾂｶﾂ…


　……


五郎 「出店がいっぱいだ」

(最近祭りなんて見てなかったから新鮮)

　ｷｮﾛｷｮﾛ

五郎 (菓子類・粉物・ジャンクフード……)

(よりどりみどりとはこの事だな)

(さあて、今日の一発目は何を腹に入れるか……)

五郎 (おっ、焼きとうもろこしだ)


　ｼﾞｭｰ　ｼﾞｭｰ…


五郎 (ああ、旨そうな焼き色。醤油のニオイ)

(これを入れろと腹が叫ぶ……)

五郎 「すいません、一本ください」


………

463 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 22:19:03.15 ID:RQv5GWoSO

【焼きとうもろこし】

醤油の香ばしい匂いが漂ってくる……。
とうもろこしの甘みが絶品！


五郎 (この手応え・香り・見た目。どれもいいぞいいぞ)

(いただきます) ｶﾞﾌﾞﾘ!

五郎 (うー…うまい。この味、まさしくとうもろこし)

　ｱｸﾞﾘ ﾑｼｬﾑｼｬ…

五郎 (直接がぶりと噛みつくのが「らしい」んだ)

(……って何が「らしい」かはわからないけど) ｶﾞﾌﾞｯ

(食うほどに口いっぱいに頬張りたくなるんだよ)

　ﾑｼｬﾑｼｬ　ﾓｸﾞﾓｸﾞ

(よし、幸先はバッチリだ。一発目の読みが当たると嬉しいよな)

　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ　ｺﾞｸﾝ

五郎 (あれ、もう食い終わった。充分な大きさのとうもろこしだったんだが)

(どうやら今日の俺の腹は「オオハラー・ヘッタゾーン」らしいな)


（※ 作者のオヤジギャグはこれが限界……我ながら酷いな、こりゃ。
　孤独のグルメ原作者さんはよく思い浮かぶよ、本当）


五郎 (まだまだ俺のゾーンは空きだらけ。どんどん食うぞ……)


　……

464 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 22:24:27.99 ID:RQv5GWoSO

五郎 (次は何を食おうか)

　ｶﾂｶﾂ… ﾋﾟﾀｯ

五郎 (リンゴ飴か。懐かしい食べ物だな)

(……おおっ？ これは…… デカイ！)

(普通のリンゴを飴にしている。これは食べがいがあるぞ)

五郎 「ばくだんリンゴ飴を一つ、お願いします」


　……




【ばくだんリンゴ飴】

巨大なリンゴ(普通のリンゴサイズ)をまるまる一つ使ったリンゴ飴！


五郎 (ずっしり重いなぁ……)

(これは人混みの中じゃあ舐めていられない)

(かぶりついて食おう) ｱｸﾞｯ!

五郎 (砂糖とリンゴで甘い、屋台のハッキリした甘さ)

　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ ｶﾞﾌﾞｯ

(慌ただしい中で食べる物としてはもってこいだ)

ｶﾞﾌﾞ ﾑｼｬ ﾑｼｬ ﾑｼｬ ﾑｼｬ

(ただこのサイズにしたのは失敗だったか……。ちょっと飽きてきた)

五郎 (なんだか浮かれた気分だと、ついつい目が変わった物にいってしまう)

　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ ﾑｼｬ ﾑｼｬ

(祭りって怖い。感覚が麻痺してしまいそうだ)

(どことなく人を緩ませる。「祭の魔力恐るべし」だ)


　……

465 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 22:27:14.40 ID:RQv5GWoSO

五郎 (甘い物を食べたから、次はハッキリとしたオカズな物を食おう)

　ｶﾂｶﾂ… ｷｮﾛｷｮﾛ…

(何かないかな……)

(おっ、あそこがフリーマーケットの会場のようだ)

(ちょっと見ていこう)

　……

〜 フリーマーケット 〜

NEWラブプラスでは毎週日曜、噴水公園にてフリーマーケットが開催される。

ここでしか手に入らない品が買えたり
普通の専門店より品物を安く買えたりする。

五郎 (盛況なようだ)

　ｶﾂｶﾂ…

(『カメラパーツ』『料理関係』……)

　ﾋﾟﾀﾘ

五郎 (『ＣＤ関係』か。何か良さそうなのは……)

(あまり見たことないパッケージだな。やめておこう)


　ｶﾂｶﾂｶﾂｶﾂ…

466 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 22:28:26.24 ID:RQv5GWoSO

五郎 (他は『アクセサリー』。あとは……『雑貨』だ)

(どれどれ……)

　ｼﾞｰｯ…

五郎 (小物は……あまり惹かれない。どちらかと言うとチケット店？)

　ｷﾗﾝ☆

五郎 (気のせいか？ 今、あのチケットが光ったような……)


店の人「いらっしゃい！ そのチケットどう？」

　　　「本当はペアのチケットなんだけど、
　　　　なぜが一枚だけあったんで半額にするよ」


五郎 「半額でいくらですか？」


店の人「えーと…15リッチですね」


五郎 (ちょっと高いなぁ……。おおっ？)

　ｷﾗﾝ☆

五郎 「すいません、こっちのチケットは……」


店の人「ん？ それは確か動物園のチケットだけど……」

　　　「あれ？ こっちも一枚だけか？ …そうだ！」

店の人「こっちも買ってくれるなら二つ合わせて20リッチにするよ！」


五郎 (高いけど……この直感に賭けてみるか)

五郎 「わかりました。買います」


店の人「まいどあり〜。お客さん運がいいよ！」

　　　「今日祭りの後、『夜桜ライトアップイベント』あるから！」

【『夜桜ライトアップイベント』・『動物ふれあいチケット』の券をゲット！】

　……

467 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 22:32:51.32 ID:RQv5GWoSO

五郎 (これがチケットか……)

(一体どんな事をするんだろうか)

(……腹が減ってきた)

(屋台に何か食べに行かないと……)

　ｶﾂｶﾂ…


　……

　ｶﾂｶﾂｶﾂｶﾂ…


五郎 (ハッキリしたもの、ハッキリしたもの……)

(何がいい？ 何を食いたい？)

(お好み焼き……。ついこの前近い物を食べた)

(たい焼き……。あれは後だ、今は主食になりえる物を……)

(トワッシー焼き、あれは温泉街で食べたし……)

　ﾋﾟﾀﾘ…


五郎 (たこ焼きか……。味としてはお好み焼き系統だが……)

(おや、隣に肉まんの店)

(迷うなあ。どうしようか)
(……よく考えたら悩まなくてもいい。両方食べよう)

　ｶﾂｶﾂ…


　……

468 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/05/19(土) 22:39:19.17 ID:RQv5GWoSO

【 肉まん 】

蒸かしたアツアツ・モチモチの皮に肉がぎっしり！
あふれる肉汁に注意。




【たこ焼き】

外はパリッ！ 中はトロッ！
アツアツのたこ焼きです。


五郎 (これはどちらも熱い食べ物だ。交互にいくか)

(まずはたこ焼きからだ)

　ﾌﾟｽｯ ﾊﾟｸﾘ

五郎 (うん、これはおいしい)

　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ

(前に大阪で食べたのは飾り気のないやつだった)

(これは普通にソース・青海苔・鰹節がかかっている)

(あれはあれ、これはこれ。出店の味が気分でてる)


五郎 (肉まんは主食とオカズを兼ね備えている)

(腹が減っている今の俺にはちょうどいい)

　ｱｸﾞｯ ﾑｼｬ ﾑｼｬ ﾑｼｬ

(肉がみっちりと詰まってるぞ。これは当たりだ)

　ﾑｸﾞｯ ﾊﾌ ﾊﾌ ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ

(熱い汁が噛みしめるたびドパッとくる)

(この熱さ、仕留めたばかりのケモノのよう。今日の俺は獲物を捕えた肉食獣)

(まるで俺は恐竜だ。肉食恐竜の王者、ティラノサウルスだ！ グルおぉン！)


(※ 五郎は恐竜に詳しくないので知識が止まってます。
Ｔレックスは研究されてるけどその分仮説も多いからなぁ……)


　……

469 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 22:46:12.63 ID:RQv5GWoSO

五郎 (戻ってたこ焼きだ、これも食うぞ)

ﾋｮｲ ﾊﾟｸ ﾋｮｲ ﾊﾟｸ ﾑｼｬﾑｼｬ

(これも熱い。この熱さが俺のエネルギーに変わる)

(たこのコリコリ・ソースの旨味・マヨネーズ……人が作った味だよな)

五郎 (最初はどんな食べ物だって簡単な調理しかできなかった)

(素材をそのまま焼くとか……もしくは煮るっていうくらいだったはず)

(だけど『人の望み』でどんどん食事は変わり、世界を大きく広げてきた)

五郎 (ケモノの本能と人の望み)

(この二つが一番生きていくなかで交差するのが『食』なんだ)

（ただ生きるために食うだけじゃない。
　自分の感情や思いを込めて食べる……）

(それこそが真の『グルメ』ってやつなんだろう)

　ﾊﾟｸﾘ ﾑｼｬ ﾑｼｬ…

五郎 「ご馳走さまでした」


　……


『しばらくして…』


五郎 (たい焼きも食べたし、ちょっと一休みするか)

(休憩所はどこらへんにあるのかな)

　ｷｮﾛｷｮﾛ

(あったあった。休憩所)

　ｶﾂｶﾂ…

　……

470 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/05/19(土) 22:53:38.10 ID:RQv5GWoSO

(上はたい焼きの参考画像)


リンコ「いらっしゃいませ」


五郎「あれ、お店でしたか？」


リンコ「はい、出店と休憩所を兼ねています」


五郎 (何も頼まないのも悪いかもな……)

　　「メニューをお願いします」


リンコ「かしこまりました」ﾍﾟｺｯ


ネネ「リンコちゃん、向こうの席にお料理運んでくれる？」

　　「こちらのお客様にメニュー出しておくから」


リンコ「わかりました。ごゆっくりどうぞ」 ﾃｸﾃｸ…

リンコ「先輩。これ終わったら他の娘と交代してあがります」


ネネ「うん。お疲れ様」

ネネ「メニューお待たせしました。どうぞ」 ﾆｺｯ


五郎「ありがとう」

(どうもこの二人のウェイトレスさん、見たことあるような……)

(メニューは……)

五郎 (軽食とお菓子、飲み物を出してるのか)

(気になるメニュー発見。頼んでみよう)

五郎「すいませーん」


ﾀｯﾀｯﾀｯ…


ネネ「お待たせしました、ご注文をどうぞ」


五郎「アイスティーと……揚げアイスをください」


　……

471 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 22:59:36.04 ID:RQv5GWoSO

ネネ「ご注文のアイスティーと揚げアイスです」 ﾆｯｺﾘ

【 揚げアイス 】

冷たいアイスの外側を揚げたお菓子。
不思議な感覚に病みつき！
本来揚げアイスは市販のシューアイスをフライ用の液にサッとつけ、揚げる。

厨房担当がベトナム風の揚げアイスに興味を示したので異なる味に変わった。


五郎「いただきます」

(この名前、アイスを揚げるってどんな味だろうか)

　ｻｸｯ ﾓｷｭ ﾓｷｭ

(へぇ…これはおいしい)

五郎 (アイスがあまり溶けずに冷たいままだ)

(しかも…… これ、ココナッツの味がする)

　ｻｸｯ ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ

五郎 (アイスに被せた衣の部分にココナッツを使って特別な甘さにしてるのか)

(出店の品だけど手間のかかったデザートだ。ウマイ)


　……


五郎「夕方になったな……」

(このライトアップイベント、入場を始める頃だったはず)

五郎「そろそろ行くか」


　……

472 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 23:02:08.30 ID:RQv5GWoSO

『夜桜ライトアップイベント』(要チケット)

噴水公園で行われるNEWになり新しくなった「特別なデート」
ラブプラス内ではカップル向けのペアで販売される。
ペアで30リッチと高いがカレシの皆様からは大変好評。


通常時の噴水公園(夜)

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337401511148.jpg


イベント時の噴水公園

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337401424256.jpg


五郎「いい場所だ」

(夕方に見る桜というのも風流だな)

(ただやはり午後の喧騒が強く印象に残る……)

(午後の桜が散りゆくさまのほうが綺麗だったと思う)

五郎「日が沈む……」


　ﾊﾟｯ ﾊﾟｯ ﾊﾟｯ…


五郎「これは…」

(桜並木が暖かな光で照らし出されている……)

(昼や夕方以上に散る花片がきらびやかだ……)

(この光景の美しさの中に儚さ・寂しさを感じ取れる……)

(これは20リッチ出す価値のあるイベントだったな……)


　……

473 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 23:03:36.25 ID:RQv5GWoSO

五郎 (この街のことを俺はだいたい知った気になっていた)

(だがそうじゃない。この街は……)

五郎 (このとわの市は「出逢い」と「別れ」を内包している……)

(人々はこの街で何を感じるのだろう)

(限られた時の虚しさなのか……。いや違う)

(その瞬間に感じたこと、思い。……これらは生きる限り続くはず)

(そうか……)

五郎 「だから『永遠の』(とわの)なのか……」

(終わりは必ず訪れる。だからこの一時を永遠に忘れない……)

(ただの永遠という言葉ではない)

(『永遠の』……これは何かが続いて欲しいという『願い』を表している)

五郎 「この街は……哀しい街なのかも知れないな」

　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…


　……

474 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 23:08:01.77 ID:RQv5GWoSO

『時は遡る…』


《サイド 彼氏たち》

リンカレ「フリーマーケットだな」

マナカレ「ああ。なんでお前らここに？」

ネネカレ「いや、リッチ貯まったからさ」

リンカレ「……ということは皆チケット狙いなのか？」

マ・ネ彼「「うん(おう)」」

ネネカレ「提案があるんだ」

マナカレ「なに？」

ネネカレ「店に行く順番をずらさないか？」

リンカレ「俺は別にいいぜ。一緒に行って狙いが被るのは見苦しいし」

マナカレ「僕もいいよ。マナカさん、最初は料理しないって言ってた。
　　　　　だからちょっと一緒に廻るよ」

ネネカレ「俺、バイトに入るからそろそろ行くかな……」

リンカレ「んじゃ俺が店に行く。リンコも夕方上がりみたいだし」


　……


『朝』

リンカレ「何を買おうかな……」

『夜桜ライトアップイベント』を購入。

(マナカレは呼び出しデート中)

(ネネカレはバイト中)


『昼』

マナカレ「何を買おうかな……」

『夜桜ライトアップイベント』を購入。

(リンカレはバイト中)

(ネネカレはバイト中)


『夕方』

〜 デキシーズ 〜

ネネカレ「忙しくてふれあいチケット買えなかったか……」

　　　　「でも先週夜桜イベントは買っておいて良かった」

(リンカレは呼び出しデート中)

(マナカレはバイト中)


オマケに続く！

475 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/19(土) 23:16:35.53 ID:RQv5GWoSO

ここで本編は終了です。
五郎ちゃんは以降出ません。
そしてここから先は一部作者の妄想爆発ストーリーがあります。
気になる方だけ見て下さい……

476 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/05/19(土) 23:22:58.44 ID:RQv5GWoSO

　《リンカレ編》

　〜 公園内・休憩所 〜

「おーい、リンコ〜。遊びに来たよ〜」

あれ？…… 私服にエプロン？……


ﾘ/__・ﾘ

「学校がウェイトレスの制服をわざわざ準備するわけないって」

「ざんねんだったね♪」


そ、そんな……
何時もと違う格好で恥ずかしがるリンコが見れなかったというのか……。

今時のメイド喫茶風のフリフリ付きエプロンドレスに身を包んだリンコ…。

俺が物影からそっと眺めているのに気づかず接客していく……。
その顔は仏頂面でいかにも不機嫌って感じを表に出していた。

『どうしてリンコがこんなことしてんだろ…』そんな風に思いながら内心、
『アイツは今日見に来るかな……』なんて考えてたりするリンコ…。

この姿を笑ったら小キック！ …なんて思っても
実際褒めてくれたらどうしようだとか考えがゴチャゴチャしていく……。

そんな混乱の中、ようやく物影に隠れてこっちをみていた俺に気づいた。

なんて言ってやろうか考えていたリンコだが自分の様子を見られていた事により、
完全にパニックに。いつものクールなイメージはどこへやら、
あたふたと取り乱す。そこに俺がそっと言霊を投げかける。

それはどのような言葉でも構わない。
今のリンコなら何を言っても予想通りの行動をとるだろう。

――それはまさに“ダブルバインド”。逃げ場のない不可避の剣――

この言葉で混乱が最高レベルに達してしまい、
彼女は顔を朱に染め、無言で小キックを連打する。
それが俺の望みだと知らずに……。

なんとか落ち着いてはきたが未だに真っ赤なイチゴのように可愛い顔。
公衆の面前でこんな振る舞いをしてしまった羞恥心で瞳を少し潤ませ、
身体は生まれたての小鹿のように小刻みに震える。

冷静になろうとするほど状況は悪くなり、ますますリンコの顔は赤くなる。
そこを俺は…………

ﾘ/__・ﾘ　「おーい、帰ってこーい」


ハッ！
いかんいかん。つい深く妄想を……。


ﾘ/__・ﾘ　「……何考えてたワケ？」

「いえいえ何も。エプロン、とても良くお似合いですよ」


ﾘ/__・ﾘ

「まぁ、いいや。今晩どうする？ デートするの？」


「ああ。夜のチケット手に入ったから。ここで桜を見よう」


ﾘ/__・ﾘ

「わかった。楽しみに待ってる」


「俺も。じゃあまた夜に」

　……

477 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 23:27:22.18 ID:RQv5GWoSO

　《マナカレ編》

Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「うーん。疲れた〜」


「マナカさん、お疲れ！」

Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「あっ、終わるの待っててくれたんだ♪」


「うん。これ、飲んでいいよ。水分補給しなきゃな」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「ありがとう」ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ…


ああ……マナカさん、美しい……。
調理場が暑かったのか玉のような汗をかいている。
汗が肌を撫でるように落ちていく……。
肌も桃色に染まって綺麗だ。健康的な色艶でかつ扇情的な要素も内包している。

部活の時は自分も疲れてしまうし、更衣室も違うから気づかなかった。

だけど今は違う。彼女の肌の透き通り具合、チラリと見えるうなじ、
シャンプーとは異なるほのかな香り。
今、僕は五感全て駆使して彼女と接したい衝動に駆られる……。

だが駄目だ。この瞬間の輝きは触れてはならぬもの。
手を出したその刹那、美しさは消え、いつもの触れ合いになってしまう……。

……彼女はグリーンゲーブルズを駆けるあの少女のようだ。
聡明で…感受性豊かで…何よりも人に好かれるあの少女。

そんなどこか物語じみた存在が僕の隣を選んでくれたのだ。
なら僕はまだこの物語を続けよう。彼女のくれる楽しさを感じながら……

Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「ねえ、どうしたの？ ぼーっとして」


「う、ううん。なんでもないから！」

「それより、今日の夜のイベントチケット買えたよ！」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「えっ！ ホントに？ 嬉しい！ 凄く評判良かったから見たかったの！」


「ははっ喜んで貰えてよかった」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「じゃあマナカは一度お家に帰ります。いつもの場所に迎えに来てね♪」


「了解！ オッスが合言葉でいいかな？」


Σ/━ﾉ━》
λN/●_●ﾉ

「もう… ふふっ♪」


　……

478 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 23:37:59.48 ID:RQv5GWoSO

　《ネネカレ編》

λＮ・＾_ ＾入　「ふふっ。お疲れ様」


「ネネさん……。そっちは終わったの？」


λＮ・＾_ ＾入

「うん。今日はありがとう。……ちょっと屈んで？」


「？ うん……」


λＮ・＾_ ＾入

「いいこいいこ。えらいえらい♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


この体勢……。ああまたこの誘惑がやってきた……。

……彼女と付き合い始める前から僕はあの場所に強く惹かれている。
そう、あの豊満な双丘である。否、双山と言うべきか。

制服の上からでもわかるその大きさ。恵みと母性の象徴とはよく言ったものだ。
恋人同士となって、たま〜になら手を触れることを許された。
だが幾度も逢瀬を重ねていくうちに僕は変わった。

……僕はその山の隠された“魍魎”に取りつかれてしまったのだ。

『ああ、あの山の頂点に何があるのだろう…』

今日の彼女はいつものアルバイトの制服でなく、活動的な薄着の私服であった。
汗のせいだろうか……服とは異なる布の色合いが
うっすらと顔を覗かせている気がする。

だが、そこに幾重にも布地がある限り『頂点』は見えない。
それゆえ想像するしかない。その隠れた『頂点』に何があるのかを……。

正直な所、僕には機会もあったと思う。
遊泳施設や海水浴場で逢瀬をした時……。
僕は彼女に手で触れ、あの山を感じたはずなのだ。
……なのにこれまで『頂点』を視界に焼き付けた経験はない。

これには不思議な理由がある。

僕は幾度も『頂点』を見ろと内なるモノに誘惑されてきた。
その度によくわからない…枯れ木のような…幽霊か何かのような……。
とにかくそんな浴衣姿の男の叫ぶ様が頭に浮かんでくるのだ。

『向こう側に行くな！ 戻れなくなる！(CERO的な意味で)』

その外見からは考えられないような力を持った言葉。その言葉が僕をかろうじてこの世界に留めている……。

λＮ・＾_ ＾入　「ねえ考え事？」


「ううん。ちょっと疲れただけだから気にしないで！」


λＮ・＾_ ＾入

「今日のデート、大丈夫？ 無理しなくていいよ？」


「大丈夫大丈夫！ じゃあ噴水公園で！」


λＮ・＾_ ＾入

「わかった。私は一回着替えに帰るね。バイバイ♪」
　ﾀｯﾀｯﾀｯ…

……僕と彼女は『匣』の中に閉じ込められている。
いつかは無間地獄の苦しみを感じるかもしれない。
でも大丈夫。僕は一人じゃないさ。だよね、ネネさん！

479 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 23:42:43.01 ID:RQv5GWoSO

〜 噴水公園・ライトアップイベント 〜

ﾘ/__・ﾘ

「プレミアムデートはNEWになってから導入されたイベントだよ」

「普段のデートより、濃密なデートが楽しめちゃいます♪」

ﾘ/__・ﾘ

「一ヶ所しか行けないけど会話の量はたくさん！」

「カノジョ別で会話内容違うからNEW持ちのカレシは行きましょう！」

ﾘ/__・ﾘ

「でもネックはリッチだね……」


(※ ＋＋とNEWだと熱海とプレミアムでどっちもどっちかな。個人的感想)

（※ 内容はSS本編のように夕方→夜ライト点灯です。
　会話については実際お持ちの方はチケット買って行ってみてね！）


ﾘ/__・ﾘ

「ネタバレは避けておくって。デートは五月終わりまで行けるからね」


【五郎の所持リッチ数】

【82＋15(前回報酬)−20＝77リッチ】


【男力ステータス】

運動−・知識−・感性↓・魅力−

運動《カンスト》
知識《とわのに詳しい》
感性《カンが鋭い》
魅力《不思議なダンディー》

(今日の回で感性を一段階消費)


次回

孤独のグルメ×ラブプラス

第十六話「とわの市 奥十羽野 動物園前 クレープＶＳドーナツ」

続く！

480 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 23:45:06.63 ID:RQv5GWoSO

ベストショットコーナー！
夕方、たたずむリンコの横顔

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337401603054.jpg

こっちは昼間のリンコ

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337401727583.jpg

481 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/19(土) 23:49:01.67 ID:RQv5GWoSO

投下終了です。

たまには食以外の欲を出すのも……。
嘘です。すみません、下手でごめんなさい……。
次回はちゃんとやります！

482 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 20:40:39.63 ID:2W5vzAkSO

うおォン！　うちのリンコがフォトコンテストで入賞したぞ！

「ラブプラスフォトクラブ」で検索すると見れるよ！

あ、投下予告です。
いつもの時間に投下します。

483 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/23(水) 22:35:16.17 ID:2W5vzAkSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ注意)

《メニューのご案内》

第十話までのメニュー >>399を参照

十一話>>334 【かけ蕎麦など】

十二話>>375 【激辛カレー・クリームシチュー】

十三話>>401 【シラスのかき揚げ定食・鯛のアラ汁】

十四話>>430 【もんじゃ焼きと駄菓子】

十五話>>457 【祭りの出店メニュー】

とわの市マップ>>26〜

音楽…>>228からキーワードだして検索


登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在。

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸、白飯が彼にとっての酒である。
また、和菓子に目がない。

原作通り古武術(古武道)経験あり。

とわの市でこれまで結構仕事をしてきた。
どうも街の噂になっているらしい……

本SSでは漫画版より実写ドラマ版の五郎のイメージで書かれている。

484 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 22:37:00.08 ID:2W5vzAkSO

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき


つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる


誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為


この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである……



孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」


第十六話

「とわの市 奥十羽野 動物園前 クレープＶＳドーナツ」

485 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 22:39:14.51 ID:2W5vzAkSO

　〜 奥十羽野駅 〜

五郎(私服)「ウーン、いい天気だ」

(久しぶりの休みって感じがするな)

(自由業ってのは休める時と休めない時の差が激しいんですよ)

(最近は忙しかったが今日はぽっかり予定が空いた)

（ライトアップイベントと一緒に買った『動物ふれあいチケット』。
　こいつの有効期限が近かったので動物園にやってきたのだ）

(なんでも色々な動物の子どもに触れるらしい)

(俺みたいなおじさんがこういうイベントに来るってのもヘンだけど)

五郎 (動物園は……ちょっと歩くな。行こう……)

　ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ…

486 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 22:43:39.92 ID:2W5vzAkSO

　〜 山の上動物園 〜

様々な動物たちを観る事ができる動物園。
小動物とのふれあい広場が人気。


五郎「すいません。このチケット……」


受付「はい。動物ふれあいチケットですね」

　　「お客様、こちら開始が夕方からとなります」


五郎「というと……。このチケットだけでは入場できないと？」


受付「いえ、入場は可能ですが一度退場されますと再入場ができなくなります」


五郎「わかりました。少し考えます」

(ふーむ… 地味に困った)

(まさか夕方からのイベントとは思わなかったぞ)

(この動物園、夕方までの約四時間を潰せるだけの見所があるのか？)


五郎 (……いや、待て。考えるのはそこだけじゃない)

(一番重大なのは今日の飯だ。昼をどこで食おう？)

(さっきまでは入場→イベント→退場してどこかへという予定だったが…)

(今から入場→昼飯は園内というパターンになる)

(それも悪くはないんだが……。いかんせん待ち時間が長い)

(やっぱり入場を後回しにして先にどこかで飯を食おう)

　ｸﾙｯ… ｻﾞｯ…


　……

487 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 22:46:56.25 ID:2W5vzAkSO

　ﾜｰｲ ﾜｰｲ ｸﾚｰﾌﾟﾔｻﾝﾀﾞｰ!

　ｻﾞﾜｻﾞﾜ ﾜｲﾜｲ…


五郎「なんだこの列？」

(動物園に並ぶ人の列くらい長い)

(……クレープ屋。移動販売でやっているのか)

(……雑貨で移動販売するのはなあ……。変な想像してしまった)

(それにしてもクレープか……。まあ悪くはなさそうだ)

(なんとなく腹が減ったゾウ。試しに食べてみるか)


　……


五郎 (とりあえず先にメニューを見ておこう)

(……そうだった。クレープはメニューというよりトッピングだ)

(自分で何をのせるか選べるんだよ)

(前にピザ屋でやったな。あの時は店員にトッピングをダメ出しされたっけ)


五郎 (えーっと……)

(フルーツ・チョコレートソース・アイス……)

(うーん、甘甘なトッピングだ。ここまで甘いのは昼飯として食いたくない)

(おやっ…… おかずクレープ！ そんなものもあるのか)

(トッピングは……へぇ面白い。ハムエッグとか野菜をのせていいんだ)

(うん、こいつなら昼飯代わりにできそうだぞ)

(じゃあ何をのせるか考えないとな)

488 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 22:48:11.76 ID:2W5vzAkSO

五郎 (何をのせようかな……)

(クレープの場合、ピザとかと違って生地に味がないから……)

(組ませる食べ物を選ばないと)


ﾂﾅﾏﾖ･ﾄﾏﾄ･ﾚﾀｽ･ｷｭｳﾘﾃﾞ!

ｺｯﾁﾊ ﾊﾑｴｯｸﾞ･ﾄﾏﾄ･ﾁｰｽﾞｦｸﾀﾞｻｲ


五郎 (チーズのせ、味をつけるのによさそう。俺ものせよう)

(水気が多くても大丈夫なのか？ 不安だから野菜はトマトだけに)

(でも一つじゃ足りないから……普通のクレープも頼むか)


ﾊﾞﾆﾗｱｲｽ･ﾎｲｯﾌﾟｸﾘｰﾑ･ﾁｮｺ!

ﾊﾞﾅﾅ･ﾖｰｸﾞﾙﾄ･ﾊﾁﾐﾂｸﾀﾞｻｲﾅ


五郎 (うへーっ、甘党さんの注文！)

(でも、実際食ってみるとパクパクいけちゃいそうなトッピング)

(俺はどうしようかな……)
(……クレープに挟むんでなく、直接ソースをかけるトッピングねぇ)

(あ、でもこの感じなら結構いいかもしれん。手を汚さないで済むし)

五郎 (お、そろそろ俺の番だ)


　ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ ｺﾞﾁｭｳﾓﾝﾊ?


五郎「えっと…卵・ウィンナー・トマト・チーズで一つ」

　　「あと直がけの…砂糖・バター・レモンのクレープください」


　……

489 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/05/23(水) 22:55:40.83 ID:2W5vzAkSO

　ﾊｰｲ ｵﾏﾀｾｼﾏｼﾀｰ

　【おかずクレープ】





半熟目玉焼き・ウィンナー・トマト・チーズをトッピング。
包んでガブリといきましょう！

　【クレープ】



クレープを紙皿にのせて畳み、
上から砂糖・溶かしたバター・レモン汁をかけた。

Ｒ・Ｋさん(高校一年 女性)

このお店、アタシのカレが見つけてくれました。
生地やトッピングの甘〜い匂いでつい笑顔になっちゃいます。へへっ♪

490 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 22:57:43.94 ID:2W5vzAkSO

五郎「これ、なかなか華やかじゃないか」

(それじゃあおかずクレープから…)

　ｱｸﾞﾘ… ﾑｼｬ ﾑｼｬ ﾑｼｬ…

(新感覚！ こういう味かぁ)

　ﾊﾟｸﾝ…ﾑｸﾞ ﾑｸﾞ ﾑｸﾞ

(半熟卵がとろーん。チーズがでろーん)

(うん。ウィンナーの味が緩みがちなクレープをピシッと引き締める)

(おかずクレープ。新たな発見だぞ)


五郎 (甘いほうのクレープはどんなものか…)

(フォークで切って……)

　ｶﾁｶﾁ ﾊﾟｸﾝ ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ…

五郎 (渋い！ 渋い甘みだ！)

(なんというか…若者ってより年長者向けの甘さ)

(真っ直ぐの味ではなく、変化球のおいしさ。センスがある)

　ﾓｸﾞ…ﾓｸﾞ… ﾑｼｬ ﾑｼｬ

五郎 (デザートとして問題ない。おかずクレープを食べきってからにしよう)

　ｶﾞﾌﾞｯ ﾑｸﾞ ﾑｸﾞ…

(おかずのほうは逆に若々しいぞ)

　ﾑｼｬ ﾑｼｬ ﾊﾟｸｯ ﾓｸﾞﾓｸﾞ…

(若干感じるトマトの酸っぱさがチャレンジャー魂を見せる)

(いいぞ、いいぞ。おかずクレープ。やり手じゃないか)

　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ…ｺﾞｸﾝ

(……課題としてはやはり量か。大人のオヤツになるには少ない)

(ただピザより割安だからそのへんを考えれば充分いいオヤツになる)

五郎 (さて、本当のオヤツのほうを食おう)

　ﾊﾟｸｯ　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ

(砂糖とバターだけでいい甘さになる。そこにレモン汁)

(クリームとかの重い甘味の気分じゃないときに食うべきだ)

　ﾑｸﾞ ﾑｸﾞ ﾑｸﾞ ｺﾞｸﾘ

(このクレープって炭水化物と糖と脂で出来てる。抜け目がない組合わせ)

(甘党じゃない人もこの味なら食えるんじゃないか)

　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ ﾑｸﾞ ｺﾞｸｯ!


　……

491 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:05:23.25 ID:2W5vzAkSO

五郎 (食うには食ったが……。足りない)

(ここはもう一度クレープを頼もうか)

(次は何を食おう…)

(おかずが食いたいからツナマヨを入れようか)

(味に合わせたトッピングを考えるなら野菜だ)

(主役級の野菜じゃなく、素朴な引き立て役をのせないと)

(どれがいい？ 何をのせたい？)



五郎「うん、これだ。見た目も美味しそう」

(じゃあ注文に……)


　ﾌﾞｫｫｰ ｷｨｰｯ ｶﾞﾁｬｯ


五郎 (ん？　なんだなんだ、何の車だ？)


　ｶﾞﾁｬﾝ ｶﾞﾁｬ…


五郎 (ワゴン？ 一体何をするつもりなんだ？)

モブＡ「ねえ、あれって……」

モブＢ「ああ、間違いない！ ドーナツ屋だ！」

モブＣ「ウソ〜。すっごい！ あれって本当だったんだ」

モブＤ「おいおい。今、ここに噂の店が二軒揃ってるぜ！」

　ﾔﾍﾞｰ ﾊﾔｸﾅﾗﾎﾞｳｾﾞ!

　ﾜｲﾜｲ ｶﾞﾔｶﾞﾔ…


　……

492 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:08:35.29 ID:2W5vzAkSO

五郎 (凄い。さっき店を作ったのに、もう並んでいる)

（さっきの会話だと、このドーナツ屋とクレープ屋。
　どちらも噂になるくらいの店のようだ）

(いつもだったら並んでまで食うのは嫌だが……)

(話の種にドーナツも買うのも悪くないかもしれない)


　……


五郎 (クレープと違って、作ったドーナツを箱詰めして売るみたいだな)

(……でも種類が一つしかないのか。できれば選びたかった)

(自分が食べ、血肉にするモノを選ぶこと。これも“食事”の大切な部分)

(ドーナツっていうのは種類も豊富で好みもバラバラな食べ物だ)

(そういう不自由さのあまりない食べ物を縛るのはなァ……)

(でも最初から種類の選択肢が少ないならまだマシか……)


　……

493 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:11:01.65 ID:2W5vzAkSO

　【ドーナツ】



ドーナツ屋で売られているドーナツ。
人気が高く、評判もいい。
Ｍ・Ｔさん(高校二年 女性)

このお店のドーナツ、二回食べました。
とっても美味しいです！
二回目は付き合っているカレがわたしのために必死に探してくれました。
二人の思い出の味です！ なんて……



五郎 (うん、おいしそうだ。いただきます)

　ｱｸﾞｯ ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ…

(どーなっつてるんだ、このドーナツ！)

(旨い！ まさかこんなに旨いとは)

　ｶﾞﾌﾞｯ ﾑｸﾞ ﾑｸﾞ ﾓｸﾞﾓｸﾞ

（外側しっかり、中しっとり。うん、いいぞいいぞ）

(量も小腹が空いた時にちょうどいいサイズ)

　ﾑｼｬ ﾑｼｬ ﾓｸﾞ…ｺﾞｸﾝ

(動物園の外でこれほどおいしい食べ物を食えるとは……)

(種類がないとか思ってごめんなサイ) ﾍﾟｺﾘ

　ｶﾞﾌﾞ ﾑｼｬ ﾑｼｬ…

(今日の判断は正解、一等大当たりだ)

　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ ｺﾞｸﾘ

五郎 (そういえば…ドーナツってオランダ発祥らしいな)

(最初は儀礼用の菓子だったのがこんなに遠くの国で多くの人に愛されている)

(ウマイモノはいつ食べても、どこへ行っても、誰が食べてもウマイ)

(この世界にある最も単純で明快な認識。それが食べ物なんだな……)


　……

494 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:14:18.80 ID:2W5vzAkSO

五郎「はー ご馳走さまでした」

(並んだり、食べたりしてたら時間を潰せた)

(あと二時間くらいなら多分動物園内を見ていれば大丈夫だろう)

(腹も膨らんだし、入場しますか)

　ｶﾂｶﾂｶﾂ…

　……


　〜 キリンの檻 〜

五郎 (圧巻だよなぁ……キリンの高さ)

(可愛い顔してるのにこの大きさ。映像じゃあわからない迫力)

(……キリンは高い所の葉を食べるために首を伸ばしたんだっけ)

(食い物への執着がこの長い首を生み出したわけだ)

(そうするとキリンはいつでも首を長くしてエサを待っているのか)

(やっぱり可愛いやつだ)


　……


　〜 カバの檻 〜

五郎 (カバを見ると上野動物園を思い出す)

(あそこ、順路通りに歩くとコビトカバが最初に会うカバなんだ)

(コビトカバを見て「へぇ〜カバってこの位の大きさなんだ」と思うと…)

(普通のカバを見て「うわっ！ デカイ！」なんて感じる)

(あそこは並べ方が上手い。オマケに料金も安い)

(都心で一日過ごすなら、あのあたりが楽しい)

(※ 作者は科学博物館が一番好き。特別展もいいけど常設展も楽しいよ！)


　……

495 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:15:44.22 ID:2W5vzAkSO

　〜 ライオンの檻 〜

五郎 (うーん……。こういう所で見るライオンか…)

(あの体毛、タテガミ……。確かにかっこいいんだけど……)

(どうも迫力がない。牙を抜かれた動物ってこんなものか)

(自然な姿を見たかったわけではないが……印象が薄い……)

　ｶﾞｧｵｵｵﾝ!!

五郎 (うおっ！ 俺の心の声が聞こえたのか？)

(悪い悪い、撤回するよ。やっぱりキミは立派な獣だ)


　……

　〜 鳥舎 〜


　ｼﾞｯ…………

五郎 (あそこでカメラを構えている人たちは何をしてるんだろう)

(見たところデカイ鳥にカメラを向けているようだが……)

(ハシビロコウって言うのか……)


ハシビロ (…………………………)


五郎 (こいつ、全く動かないぞ)

(鋭い眼と大きなクチバシ。いい物持っているのに勿体無いな)

(一体何を考えているのか……。まるで哲学者みたいな鳥だよ)

(……まさかこの人たちは鳥が動くまで待つ気なのか？)

(マニアってのはいるもんだな……)


　　　　　ﾊﾟｻｯ


五郎 (あ、ちょっと動いた)


　……

496 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:20:03.60 ID:2W5vzAkSO

　〜 ふれあい広場 〜

五郎 (小動物と触って遊べるのか)

(こういう所、子どもが動物を傷つけたりしたらどうするのかね)

(……年を取ると素直に楽しめないもんだな、動物園って)

(あ、ウサギ……)

(エサをあげていいのか…)

(小学校を思い出す。ウサギとかニワトリ飼っていたよな)

　ﾋｮｲ ﾓｷｭ ﾓｷｭ ﾓｷｭ…

五郎 (……可愛い。このつぶらな瞳がいい)

(このウサギはあの世界で一番有名なウサギに似ている)

(茶色のウサギ……ぬいぐるみのようだ)

(白ウサギもいいが……。赤い目だとなんだか怖い)

(でもあの赤が生命の色なんだ。動物だって自分と同じように生きている)

(ウサギの赤い目が怖いのは生命への本質的な畏怖なのかもしれない……)


　……

　〜 休憩所 〜

　ｽﾄﾝ

五郎 (ふう……あと少し余裕があるみたいだ)

(見所の多い動物園で良かった。時間を上手く使えたぞ)

(何か飲もうかな……)


　ﾀｯ ﾀｯ ﾀｯ ﾀｯ…

五郎 (おっ！ こんな所に！)

(石神井公園にもう瓶の自販機置いてないんだっけ)

(時代が変わったんだ。それもしょうがない)

(こうやって見つけるのも最後かもしれぬ。思い出の味を確認しよう……)


　キュッ　ごくっ

五郎 (このワザとらしいメロン味！)


　……

497 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:22:06.50 ID:2W5vzAkSO

『動物ふれあいチケット』(20リッチ)

こんな感じの場所です。

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337764839456.jpg

さまざまな動物の子どもと触れあえるイベント。
夜(夕方)からふれあい広場で行われる。


五郎 (へぇーなるほど。こんなイベントは経験がない)

(柵を立てて動物を分けている。最初はウサギの子どもから触ろう)

　ｷﾞｨｰ ﾊﾟﾀﾝ　ﾅﾃﾞ ﾅﾃﾞ

五郎 (ウサギとかの子どもは小さいなあ。小さな生き物って壊れそうだ)

(怖い。命の重さってこんなに軽くて重いんだ……)

(どんなものでも生き物というのは決して軽くない)

(ふれあうことで改めてそれを認識できた。なかなか学べるイベントだよ)

　ﾄｯ ﾄｯ ﾄｯ ﾄｯ

五郎 (こっちの柵を越えると…アルパカとポニーの子どもか)

(子どもは子どもでもウサギと比べると大きい)

　ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ　ｻﾜｻﾜ　ｽﾘｽﾘ

(なかなか人懐っこい。馬も可愛い)

　ﾄｺﾝ　ｽﾘｽﾘ…

(おっと、後ろからアルパカも……。今日の俺はモテるね)

　ｽｯ…　ﾊﾟｶ　ﾊﾟｶ…

五郎 (あれ？ 行っちゃった……。なんだったんだ？)

　ｻｯ　ﾍﾞﾁｬｯ

(あっ！ アイツ……俺の背中で鼻水を拭いていったのか！)

　ﾈﾛｰﾝ


　……

五郎 (次はライオンの子どもか)

(どれどれ……)

(……ネコだ。デカいネコ)

　ﾝｷﾞｬ…

五郎 (子どもの頃はライオンもこんなに可愛げがある)

(脚が太いぞ。この脚ならかなり成長するはずだ)

(この場所の地面をなんの境も無しにライオンと俺が踏む)

(今、この瞬間だけ俺とコイツは同じ地平に立っているわけか……)

　ｸｱｧｧ…

(いい吠えっぷりだぞ。頑張れ、未来の百獣の王)


　……

498 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:23:32.53 ID:2W5vzAkSO

　〜 高台 〜

このイベントの一番の見所はここ。
とわの市を一望する素敵な夜景が見られるのだ。

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337764752030.jpg


五郎「おぉ……」

(これは綺麗な夜景だ。これもイベントの売りか)

(カップル向けに売られていた理由がよくわかる)

(街の灯が幻想的だ。あの光の下にさまざまな人たちが住んでいる)

(ここでカップルたちは甘い言葉を囁き合う。俺は……)


　ｸﾞｰ!

五郎「ムードもへったくれもないな……」

(じゃあ、俺は胃袋と話し合いに行きますか)

　ﾄｺ ﾄｺ ﾄｺ…


【五郎の所持リッチ数】

【77リッチのまま変動なし】


【男力ステータス】

運動−・知識↑・感性−・魅力−

運動《カンスト》
知識《とわの市探究者》
感性《カンが鋭い》
魅力《不思議なダンディー》


続く。

499 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:26:29.85 ID:2W5vzAkSO

>>1の可愛いカノジョのリンコがスポット紹介するこのコーナー！

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337737084435.jpg

/~ ﾍ ヽ
ﾘ/__・ﾘ

「リンコ特製中華弁当！ 美味しそうでしょ？」


【ふらっとＲＩＮＫＯ！】


ﾘ/__・ﾘ

「今晩は。リンコです」

「奥十羽野は空気がいいねぇー」


ﾘ/__・ﾘ

「さて、今日は…奥十羽野の山の上動物園ね」

「新緑コンテストも終わったし、この地域もだいぶ落ち着くかな」


ﾘ/__・ﾘ

「ぼちぼち行こうか」

　……


ﾘ/__・ﾘ

「今日は動物園に近いスポット紹介します」

「最初は山の上繋がりで美術館ね」


ﾘ/__・ﾘ

「美術館は絵画を展示しています。とわの市の文化系スポットだよ」

「とわのひがしに『ギャラリー』ってあるけど、あっちは写真展だからね」

「美術館は落ち着いた雰囲気で結構好き」


ﾘ/__・ﾘ

「ここって絵を見る以外ネタにならないから多分SSに出ないってさ」

「だからリンコが紹介しておきました」

　……

500 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:29:03.48 ID:2W5vzAkSO

ﾘ/__・ﾘ

「さあ動物園だね」

「ラブプラス内では『キリン』『ライオン』『ふれあい広場』に行けます」

「他の生き物は本編中でもあった上野動物園にいるよ」


ﾘ/__・ﾘ

「プレミアムデート……SSではイベントチケットの事か。
　あれもちゃんと買えます。フリマで20リッチ」

「一週間で大体35リッチ仕送りだから…… チケット高い」


ﾘ/__・ﾘ

「あのチケットってなんであんな高いんだろーね。ボッタクリ？」

(※ それでも動物園は安いほう。ライブハウスのラブソングナイトは60リッチ！)


ﾘ/__・ﾘ

「っと…話が逸れた。じゃあ見て廻ろっか」

　……


ﾘ/__・ﾘ

「キリンもライオンも広場も変わらないなー」

「無印・＋＋からあるスポットだからね」


ﾘ/__・ﾘ

「でも今日は青リンコで良かったね。緑は動物園キライだからさ」

「カレシが普通にプレイすると大抵のカノジョは冷・動か温・動の
　性格になります。だから作者もあまり来たことないみたい」

501 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:33:10.60 ID:2W5vzAkSO

(※ 性格システム…彼氏の態度・振舞いがカノジョの性格を変えます)

※ 簡単な例え

彼氏がメールなどで丁寧な対応をすると

彼氏性格…温　になる。

これに対し、彼女は反対の性格になるように変化。

つまり彼女性格…冷　に。

彼氏が呼び出しやデートに自分から誘うと…

彼氏性格…動　となります。
(反対に自分からは動かないと『静』になる)

彼女はこっちの場合同調。
彼女性格…動　にチェンジ。

これらの【冷・温】と【静・動】。組合せで性格色が変わります！

リンコの場合、彼氏が【温・静】→【冷・静】の『青』に。
彼氏が【温・動】→【冷・動】の『緑』。
彼氏【冷・動】→【温・動】の『桃』となるわけ。

必ず性格が変わるときは選択肢付きの会話があるので、
変えたくない方は今と同じ性格の選択肢を選ぶこと。


ﾘ/__・ﾘ

「…これもっと早く書くべきだったんじゃない？」

「性格が違うと喋り方も変わるから面白いよ」

(例　友達パートマナカさんとの下校)

青…待ち伏せ戦法。校門や下駄箱前で会った場合、こっちから声をかけて帰る。

橙(温・静)…アナタに電話して一緒に帰る約束をする。
急に友達に拉致されても、長時間待っててくれる。お菓子プレゼントも。

桃…こっちを見つけたら「オッス♪ 一緒に帰ろ♪」
彼女の部活仲間の誘いを断ってまで、一緒に帰ってくれます。


ﾘ/__・ﾘ

「ここまで変わるんだ……」

　……

502 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:37:27.33 ID:2W5vzAkSO

ﾘ/__・ﾘ

「まあまあ楽しかったかな」

スタッフら（ネコ科の生き物見てはしゃいでたじゃん……）

ﾘ/__・ﾘ

「なんか言いたそうだけど……まあいいや」

「それよりクレープ屋さんだよ。早く食べよっ！」

ﾘ/__・ﾘ

「NEWラブプラスをプレイした多くのカレシを惑わせるTODOイベント……」

「情報がないとSSに出てきたドーナツ屋とクレープ屋には滅多に会えないよ」

ﾘ/__・ﾘ

「このへんとかが……」

「おっとっと。これ以上はリンコが言っていいことじゃないね。止めとく」


　……

ﾘ/__・ﾘ

「その話はおいといてっと… クレープ食べます」

「味はバナナ・チョコソース・ホイップクリームで」
ﾘ/__・ﾘ

「宣伝の時間かぁ…ここに来るのも三回目」

「殆どの場所は簡単に説明したからね。ラブプラスについての話でもしようか」

「ラブプラスを知らない人も結構見てくれてるみたいだし」


ﾘ/__・ﾘ　「リンコのラ〜ブプラス！ 講座(歴史編)」

ﾘ/__・ﾘ

「ラブプラスは2009年に発売されました。24時間、プレイヤーと一緒にいられる
　リアルタイムクロック機能を搭載したコミュニケーションゲームです」

「『ラブプラス』はその異色の存在感で大好評。
　一時期は品切れもあったりしました」

「無印と言うとこれを表します」

ﾘ/__・ﾘ

「第二弾となる『ラブプラス＋』…＋＋とも言うね」

「こちらは2010年6月末に発売。旅行イベントを追加したラブプラスだよ」

「基本的なシステムは変化がなかったね」

「旅行がほぼ24時間拘束で大変。楽しいんだけど…
　忙しい人は日にちや時間をずらしてプレイしてたみたい」

ﾘ/__・ﾘ

「無印から＋＋への引継ぎにDSが２台必要だったのが懐かしいな」

ﾘ/__・ﾘ

「そして3DSで2012年2月14日に『NEWラブプラス』発売。
　より可愛く私達が映るようになりました！」


ﾘ/__・ﾘ

「ラブプラスの歴史はこんな感じ」

「クレープ、そろそろみたい。講座はここで止めとくよ」

　……

503 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:39:03.92 ID:2W5vzAkSO

ﾘ/__・ﾘ

「はい。いただきます」

ﾘ/__−ﾘ　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ

「美味しい。このあまーいクリーム、いいよね」

「糖分ってホント美味しい。食べ過ぎには気をつけるけど」


ｶﾝﾍﾟ『メールが届きました』


ﾘ/__・ﾘ　ﾑｼｬ ﾑｼｬ

「ん、何それ？ 質問？」

「食べ終わってインタビュー終わったら読むよ」

【インタビュー】


ﾘ/__・ﾘ

「ご馳走さまでした。週に三回食べたくなる味でした」

お店の人「悪いね。うちは週に一回しかこの市に来ないんだ」

ﾘ/__・ﾘ

「そうなんですか？ じゃあ街の人が『見た』って呟くのは……」

店員「見間違いかなぁ？ ここって不思議な街だしね」

「うちに限らずTODOイベントは曜日指定だったりするからね
　出来れば上手く情報仕入れてから来ておくれ！」

ﾘ/__・ﾘ

「漫画・孤独のグルメのモデル店も不定期なとこが多いみたい」

「事前に連絡を取ってみたりして開店してるか調べてね」

　……

ﾘ/__・ﾘ

「えっと…質問あったんだよね」

「『リンコさんはオマケ内でメタな発言をしますよね。それっていいの？』」

ﾘ/__・ﾘ（……）

「……難しい質問だね。ここは作者に丸投げしよっと！」

スタッフら（下手に手出しできないとこだしな……）


次回　孤独のグルメ×ラブプラス

第十七話

「とわの市 十羽野 電気街のオムライス」


続く。

504 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:43:53.52 ID:2W5vzAkSO

作者の説明し忘れでした。申し訳ありません。

リンコがメタ発言できるのは無印限定版のオマケＣＤやドラマＣＤなど
公式でメタ発言をする事があったためです。このＳＳでもやって貰いました。

でも資料としてドラマＣＤ聞き直したらマナカ・ネネもメタ発言してます。
だから第十話のオマケの会話があるわけです。

ここまで来て今更って感じですね。

孤独のグルメとラブプラスについて、細かく情報を出していきます。

片方しか知らない方・どちらも知らない方に向けた簡単な説明をしていきますね。

こちらも今更です。本編内ではやりません。
ふらリンか作者後書きでしかやりませんので、ご安心ください。


《オマケ・今後の話の進行予定》

十八話の後、漫画の孤独のグルメ(新装版)にあやかり特別編を挟みます。

お楽しみに！

505 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/23(水) 23:49:16.07 ID:2W5vzAkSO

ベストショットコーナー！
今日は21日の遠足編です。

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337737184307.jpg

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337737305955.jpg

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337737374191.jpg

困ったリンコだ、どれもキュート。

506 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/23(水) 23:50:34.78 ID:2W5vzAkSO

投下おしまい。

507 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/24(木) 09:03:00.15 ID:FiDaIdBDO

乙ー
ちょっとラブプラスに興味が出たわ

508 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/05/25(金) 10:52:11.72 ID:2tNG2WzRo

>>505
フィルターの使い方上手いな
特に3枚目がイイ

509 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/25(金) 20:57:58.64 ID:8BBYziiSO

今晩は　投下予告です。
今日のうちに開始して終了は明日になるかな？
それでは暫しお待ち下さい…

510 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/25(金) 22:59:09.89 ID:8BBYziiSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ注意)

《メニューのご案内》

第十話までのメニュー >>399を参照

十一話>>334 【かけ蕎麦など】

十二話>>375 【激辛カレー・クリームシチュー】

十三話>>401 【シラスのかき揚げ定食・鯛のアラ汁】

十四話>>430 【もんじゃ焼きと駄菓子】

十五話>>457 【祭りの出店メニュー】

十六話>>484 【クレープ・ドーナツ】

とわの市マップ>>26〜

音楽…>>228からキーワードだして検索

（※ 原作者の久住氏いわく、ドラマ 孤独のグルメのサントラは
　ジャスラック登録をしてないって）

登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在。

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸、白飯が彼にとっての酒である。
また、和菓子に目がない。

原作通り古武術(古武道)経験あり。

とわの市でこれまで結構仕事をしてきた。
どうも街の噂になっているらしい……

本SSでは漫画版よりドラマ版の五郎のイメージで書かれた。


〔滝山 (孤独のグルメ)〕

五郎の知人。漫画ではシウマイ弁当をすすめた。
ドラマ最終回では古着屋に五郎を紹介したようだ。


〔？？？　(？？)〕

隠しキャラクター。
ラブプラスとは全く関係ない。
正体を思い付く人はいるかな？

511 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/25(金) 23:00:05.53 ID:8BBYziiSO

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき

つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる

誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為

この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである……


孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」


第十七話

「とわの市 十羽野 電気街のオムライス」

512 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/25(金) 23:03:18.86 ID:8BBYziiSO

　〜 電気街・電気店 〜

様々な電化製品を販売する店舗。
カレシはカメラパーツを買える。


五郎「うーん、こういうのがいいんだろうか」

　　「種類が多すぎて何がいいのかさっぱりわからない」

(俺はいまひとつ機械の類いについて詳しくないからなあ…)

(何が安い、使いやすさは？ ……ちんぷんかんぷんとはこの事か)

(ちょっといろいろ整理して考えてみるか…)


　『回想…』


滝山「へぇー！ 最近調子いいんだな」

　　「その…とわの市だっけ。いいとこ見つけたじゃないか」


五郎「ああ。なかなか面白い街だよ」

　ﾌﾞﾙﾙﾙ ﾌﾞﾙﾙﾙ

滝山「あ、すまん。少し外す」 ｶﾞﾀｯ

《滝山会話中…》

　ﾋﾟｯ

滝山「悪いな。話の途中で」

　　「ちょっと仕事の連絡が入ってな……。予定入れないと……」

　ｽﾁｬｯ ﾊﾟｯ

五郎「滝山、それ……」


滝山「おう、いいだろ。ついこの前買ったんだ」

　　「ノートパソコンより軽いし、画面もそれなりにデカイから便利だぜ」


五郎「ふーん…」


滝山「俺らも時代の波に乗り遅れないようにしないと」

　　「たまにはこういうのも見に行ったらどうだ？」

　……

513 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/25(金) 23:05:32.83 ID:8BBYziiSO

　『回想終了』

五郎 (……と まあこんなことがあったので、試しに電気屋に来たわけだ)

(しかし……最近のＩＴ技術だかなんだかってやつは凄い進歩をしているな)

(俺みたいなアナログ人間にはノートパソコンくらいで十分だぞ)

(機械っていうのは人間が生活を便利で豊かにするための物のはずだ)

（なのに科学技術が進歩するにつれ、機械を作ったはずの俺たちが
　逆に機械に使われているような気がする……）

(電気屋に来るとますますそう思うんだよ)

(……いかんいかん、今のは余計な考えだ。あれを買うか考えないと……)


　……

514 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/25(金) 23:07:02.98 ID:8BBYziiSO

　〜 電気街 Elebit City・外 〜

まんま秋葉原な感じの街並みをしている。


五郎「結局　何も買わなかったか」

(別に現状に不満があったわけでもなかったからな)
(それにしてもこの街…)

　ｷｮﾛ ｷｮﾛ


五郎「秋葉原にそっくりだ」

(あそこには昔、まだバスケットボールのコートがあった頃に行ったっけ)

(あの時は……そうそう。カツサンドと缶コーヒーを買って食べた)

(今の秋葉原はあの頃とは大きく変わったもんだ)

(カラフルな色・大きな瞳の女のコの絵が至るところに貼られている)

(駅の近くも開発が進んで近代的なビルも建った)

(どんどん俺の行く場所がなくなっていくようで少し悲しい)

五郎 (この電気街は今と昔の秋葉原のちょうど真ん中あたりの雰囲気だ)

(天秤がどちらにも傾かない絶妙な均衡。こんなのもありなんだな)

(……そういえば秋葉原って食欲が欠けた街だったか)

(カツサンドも結構探してやっと見つけたような…)

五郎 (想像したら腹が減った。昼飯を探そう)

　ｶﾂｶﾂｶﾂ…


　……

515 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/25(金) 23:11:45.80 ID:8BBYziiSO

　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…

五郎 (ウーン…やっぱり店が見つからない)

(近くにラーメン屋があるのは知っているが……)

(今日は並んでまで食べる気にならない)

(どこか俺が飯を入れていく所ってないのか？)

(喫茶店みたいな店でも構わない。何か…何かないか……)


　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…ﾋﾟﾀｯ


五郎「あった……喫茶店かな」

(明るい緑が目に優しい。こ洒落た店)

(良かった良かった。これでひと安心だ)

(とにかく入って、腹にたまる食べ物を注文しよう……)


　ﾁﾘﾝ　ﾁﾘﾝ♪


　「「お帰りなさいませ！ ご主人さま♪」」


五郎 (えっ　えーっ！？)

　……

516 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/25(金) 23:14:01.05 ID:8BBYziiSO

　〜 メイド喫茶 アルカード 〜

十羽野の電気街にあるメイド喫茶。
いつもならメイドの大きな人形が店の前に飾られている。
たまたま今日は出てなかったため、五郎は間違えて入ってしまった。


メイドＡ「お席までご案内いたしますね☆」


　ｽﾀｽﾀ…


五郎 (うわあ　なんだか凄い所に来ちゃったぞ)

(まいったなァ……。これがメイド喫茶ってやつなのか)

（世間話でそういう店の話を聞いたとき
　俺には良さがわからなかった）

(まさかそんな店に入ることになるとはね……)

　ｽﾄﾝ


メイドＡ「ご主人様♪ メニューでございます☆」


五郎「あ…うん。どうも……」

（いかんなあ。圧倒されっぱなし。日常生活で「ご主人様」
　なんて普通呼ばれないから珍しく混乱してしまっている……）

(でもメニューを見ていれば落ち着いてくるだろう)

　ﾍﾟﾗﾘ…

517 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/25(金) 23:15:46.66 ID:8BBYziiSO

五郎 (なんだこのメニューは？)

(なんだか妙に高くないか？ コーヒーが一杯２リッチ？)

(ひがしの度々行く喫茶店はコーヒーにリッチなんてかからないぞ)

(別の店に入ってあの店の良いところがわかるとは)

(……とりあえず今は食い物を選ぶか)

　ﾍﾟﾗｯ…

五郎 (普通の食べ物も高い。味はどうなんだろう…)

(こういう店だとそのあたりが不安だ)

(ここは味付けがシンプルなメニューを頼もう)

(そうなると……あった。オムライス。これなら基本はケチャップの味だ)

(よっぽどじゃなきゃ不味くならない。こいつを注文しよう)

五郎「すいませーん」


メイドＡ「はい☆」

　　　　「遅れてしまって申し訳ありません！ ご主人様」


五郎 (いやいや　待ってない　うん。十分早かったよ)

　　「ああ、そのう…注文いいですか？」


メイドＡ「はい♪ どうぞ！」


五郎「この……オムライスセットをください。飲み物はコーヒーで」


メイドＡ「かしこまりました！ ご主人様☆ 少々お待ち下さいね♪」


　……

518 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/25(金) 23:17:44.87 ID:8BBYziiSO

　「お待たせいたしました☆ ご主人様っ☆」




【オムライスセット】(５リッチ)

ケチャップをかけて食べる普通のオムライス。
サラダと飲み物付き。

519 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/25(金) 23:22:19.54 ID:8BBYziiSO

五郎 (おっ…来ましたよ)

(あれ？ 玉子焼きの上にケチャップがかかってないぞ)


メイドＡ「ご主人様♪ 今からワタシがケチャップをおかけします♪」

　　　　「何かリクエストはございますか？」


五郎「リクエスト…？」

(駄目だ。このコが何を言いたいのか全くわからん)


メイドＡ「はい☆ オムライスにお好きな言葉や絵をお書きします♪」


五郎「えっと……普通にケチャップをかけてください」


メイドＡ「はい！ かしこまりました〜☆」

　　　　「むむっ！ ぬりぬり〜きゅーん♪」

メイドＡ「はい！ 精一杯書きました☆」


五郎「あ、ありがとう……」


メイドＡ「よ〜く噛んで召し上がって下さいね。ご主人様☆」

　ｽｯ…　ﾄｺ　ﾄｺ…


五郎 (……見事なものだ。ただケチャップをかけるだけなのに、
　　　あれだけの時間をこっちに費やすとは……)

(なんだか本当に俺がご主人様になった気分。……まあ演出が過剰だけど)

(それよりオムライスだ。ペコリンちゃんをなんとかしないと)

520 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/25(金) 23:25:11.53 ID:8BBYziiSO

五郎「いただきます」

　ﾊﾟｸｯ　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ…

(うん、いけるいける。予想より味がいい)

　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ…

(ここの玉子焼きは完全に焼いちゃっているようだ)

（とろみのある洋食屋のオムライスが多いなかで
　家庭的なタイプで勝負とは）

　ﾑｼｬ… ﾑｼｬ… ｺﾞｸﾝ

（でもこういう玉子焼き、好きだなあ。
　喫茶店のオムライスって感じが出てる）


五郎（いい読みだった。ここに入ったのも食事だけなら正解かもしれない）

(中のチキンライスもわりといい味だ)

　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ…

(ライスがパラッとしてないが……　そうか、鶏肉が鶏の挽き肉なのか)

　ﾑｸﾞ　ﾑｸﾞ　ﾑｼｬﾑｼｬ…

(普通の肉より脂が多いからぱらつきがない)

(代わりに軽食のはずのケチャップオムライスが一品のちゃんとした飯になる)

　ﾓｸﾞ…ﾑｸﾞﾑｸﾞ…ｺﾞｸｯ

五郎（いや……むしろ重い。腹ペコにくる料理だぞ）

(普通の人だったらこのオムライスはヘビーだ。でも今の俺にはちょうどいい)


五郎（サラダも貰おう）

　ﾌﾞｽｯ　ﾊﾟｸﾘ　ﾑｼｬﾑｼｬ

(くどくないサラダ。舌をスカッとさせてくれる)

　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ…

(ドレッシングの量が少ない。ほとんど生野菜を食っている感覚)

(たまにはこんなサラダも悪くないんじゃないか)

　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ…


　……

521 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/25(金) 23:30:18.28 ID:8BBYziiSO

　「只今より恒例のイベントやっちゃいま〜す☆」

　ｶﾞﾔｶﾞﾔ…　ｳｫｫｫ…

五郎（なんだなんだ？ 何が始まるんだ？）

(恒例…と言ったな。タイムスケジュールみたいな物は……あった)

(ふむふむ。この時間は『ジャンケン大会』ね……)

(うーん　やはりわからない世界だ)


メイド「今日は〜メガネメイドデーだよぉ〜♪」

　　　「ジャンケンで最後に残ったご主人様にはメイドと一緒に写真撮影！」

メイド「さあ！ 参加されるご主人様は立ち上がってくださ〜い☆」


五郎（俺はいいや。正直毛ほども興味はないし）


メイドＡ「ご主人様は参加されないのですか？」


五郎「っ……ええ。何せこういう店は初めてなので…… 」

（ビックリしたぞ、このコいつの間にこんな近くに来たんだ？）


メイドＡ「そうですか……。
　　　　　ご主人様はこういったお店に興味がありませんよね」


五郎「え、気づいていたんですか？ 私がこういうのに関心ないことを」


メイドＡ「はい☆ 来店された時の表情でわかりました」

　　　　「しまったってお顔でしたよ、ご主人様は正直な方なんですね♪」


五郎「ははっお恥ずかしい」

（このコ…よく客を見ている。玄人メイドさんだ）


メイドＡ「どうやらご主人様のお食事も終わったようですね♪
　　　　　もう食後のコーヒーを運んでもよろしいですか？」


五郎「そうだな……。うん、お願いします」


メイドＡ「かしこまりました☆」


　……

522 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/25(金) 23:33:05.83 ID:8BBYziiSO

メイドＡ「はい！ どうぞ☆」　ｶﾁｬﾝ


五郎「ありがとう」


メイドＡ「ご主人様、砂糖とミルクはどうなさいますか？」


五郎「えーと…じゃあ砂糖だけください」


メイドＡ「はい♪ それでは前を失礼します☆」 ｽﾄﾝ


五郎（今度はなんだ？ 空いてる席に着いちゃったぞ）


メイドＡ「まぜまぜ……まぜまぜ……美味しくな〜れ☆ 美味しくな〜れ☆」

　ｼﾞｰｯ…


五郎（こっちを見つめながらわざわざ混ぜてくれるって……）

（こういうので目を合わせるのは凄く苦手だ。
　注文を取る時とかなら平気なのだが）


メイドＡ「お待たせいたしました♪ ご主人様、どうぞ☆」


五郎「あ、ありがとう……」

（これは複雑な感覚だ。少しだけど楽しくなってきた）


　ｽｯ…　ｺﾞｸｯ…


五郎（うん、うまい……）

　……

523 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/25(金) 23:38:14.72 ID:8BBYziiSO

　〜 メイド喫茶・外 〜

メイドＡ「いってらっしゃいませ！ ご主人様☆」


五郎「癒された……かな？」

（しかし、なんとも形容できない店だったぞ）

（メイド喫茶……。独特の空気を出す所だ）

（悪くはなかったが……どうもあの盛り上がりにはついていけない）

　ｶﾁｯ　ｼﾞｼﾞｼﾞ…　ﾌｰ…

五郎（煙草がうまい。今日の俺は始めから終わりまで
　　　あのコにペースを握られっぱなしだったからな……）

（飯を食うときは自分のペースを保つ、その間だけは周りを気にしたくない）

（あの店は好きな人は好きなんだろうが、俺には向かないよ）

五郎「ん？」

（さっき食べたばかりなのになんだか小腹が空いてきた）

（どうやら俺の腹もあそこの空気でごちゃごちゃになっていたらしい）

（外に出て、ようやく正しい機能を取り戻したのか）


五郎「何かないかなあ……」

（俺がちょっと食いたくなる物は……）


　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…

　ﾋﾟﾀﾘ

（あ、ケバブ屋さん）

五郎「すいませーん」

　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…


【五郎の所持リッチ数】

【77−5＝72リッチ】

【ステータス】

運動−・知識−・感性−・魅力−

今日は変動なし。


《ちょっとしたオマケ》


（物陰から）　ｼﾞｰｯ…


シャーリー 「ゴローさん…メイドなら私がいるじゃないですか……」

　ﾄｺ　ﾄｺ　ﾄｺ…


　《オマケの隠しキャラ紹介》


〔シャーリー・メディスン(漫画 シャーリー)〕

「エマ」の作者が書いた「シャーリー」と言う漫画のヒロイン。メイドです！
何故か漫画の井之頭 五郎とのコラ画像が作られる。

詳しくは「ゴローとシャーリー」で検索ゥ！


続く。

524 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/25(金) 23:41:02.32 ID:8BBYziiSO

>>1のカノジョのリンコが……なんか色々やるコーナー！

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337946102633.jpg

ﾘ/__・ﾘ　「ハズカシイ…」

【ふらっとＲＩＮＫＯ！】

　〜 電気街・猫カフェ 〜


ﾘ/__・ﾘ

「ちょっと適当すぎでしょ。あの導入」

「今晩は、リンコです」


ﾘ/__・ﾘ

「猫っていいよね〜。この可愛さ、たまんないよ」

「でもこれから収録だから……」


ﾘ/__・ﾘ

「じゃあね……」

　ﾆｬｰ ﾆｬｰ ﾄｺﾄｺ…

ﾘ/__・ﾘ　ﾋｼｯ ｽﾘｽﾘ…

「ゴメン、やっぱ無理。離れたくない〜！」


　ｶﾞｼｯ ｽﾞﾘｽﾞﾘ…

ﾘ/__−ﾘ

「あーれースタッフにさらわれるー(棒)」


　……


ﾘ/__・ﾘ

「うう、まだ後ろ髪ひかれるよ」

「早く終わらせてまた行こ」


ﾘ/__・ﾘ

「電気街は 電気店・メイド喫茶・アニメショップが以前から」

「ＰＣショップ・オーディオ店・ゲーム屋・猫カフェが新たに加わりました」


ﾘ/__・ﾘ

「デートで行ける場所は少ないけどね」

「今日は無印・＋＋からあるスポットの二ヵ所を紹介します」


　……

525 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/25(金) 23:42:28.31 ID:8BBYziiSO

ﾘ/__・ﾘ

「最初はこちら。アニメショップ」

「皆さんのイメージするアニメショップで大体当たってます」

「コスプレしてる人もたまに来るよ」


ﾘ/__・ﾘ

「メガネキャラじゃないのにメガネと掛けてるとかやめて欲しいね」

(※ 実際にリンコがデートで言った会話です)


ﾘ/__・ﾘ

「リンコは電気街のお店の大半は嫌いじゃないよ」

「弟と一緒にアニメも見るし」


ﾘ/__・ﾘ

「物を買えない店に何十回か外出で行くと趣味アイテムを取得するみたい」

「>>1は無印の頃にスキップモードを回して趣味アイテムをコンプしたって」


ﾘ/__・ﾘ　(ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ!)

「あの時はトサカに来たね！ リンコほったらかして！」

「喧嘩イベントがあれば確実に発生してたよ」

「あ、ここでも知らない言葉出たよね。解説する」


　……

526 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/25(金) 23:46:48.67 ID:8BBYziiSO

　ﾘ/__・ﾘ（エイエイ オー！）

『リンリン リンコのラ〜ブプラス講座(システム編)！』


ﾘ/__・ﾘ

「さっきの会話で『スキップモード』『喧嘩イベント』ってありました」

「ラブプラスはリアルタイムとスキップの二つのモードが存在します」


ﾘ/__・ﾘ

「まず、リアルタイムモード。これは実際の時間に合わせて
　ラブプラス内でも時刻が経過するモードだよ」

「朝に一日のスケジュール入力。その後時間が経って夜に起動すると
　ちゃんとラブプラス内も夜になっているってモード」


ﾘ/__・ﾘ

「普通にラブプラスをする時はこのモードを中心にやるから」

「一日 三十分もあれば最低限のプレイはできるって事だよ」

（※ 旧作だともっと早い。予定を深夜０時に入れる→夜９時に任意回想。
　NEWだと予定が強制回想されるので時間がかかる）


ﾘ/__・ﾘ

「次はスキップモード……」

「このモードはラブプラス内の一日を短時間で済ませる事ができます」


ﾘ/__・ﾘ

「一日のスケジュール入力をすると
　朝昼夕夜の予定をパっと見てその日が終了です」

「普通に過ごすだけなら一日五分かからないけど…
　彼氏力のステータスが増えにくいのが難点」


ﾘ/__・ﾘ

「おまけにスキップではデートを記録できないからそこも注意する事！」

「二つのモードを使い分けてカノジョと仲良くなってね」

527 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/25(金) 23:49:35.31 ID:8BBYziiSO

ﾘ/__・ﾘ

「でも……そんな二人もたまには喧嘩しちゃいます」

「喧嘩イベントは＋＋だけにあるよ」

「デートが少なかったり、会わない事が多い、メールの返信もしない等で
　カノジョが怒って呼び出しやデートができなくなったりします」


ﾘ/__・ﾘ

「怒らせたとしても別れたりはしないから大丈夫」

「メールで謝ったりして仲直りしましょう。
　成功するとカノジョともっと親密になれちゃうんだってさ！」


ﾘ/__・ﾘ

「こんな所かな。予習・復習しっかりね」


ﾘ/__・ﾘ 「ﾂｲﾁｬｯﾀ」

「最後はメイド喫茶かぁ……」

「ここがリンコの唯一苦手な場所。この空気についてけない」


ﾘ/__・ﾘ　(ﾊｱ…)

「さっ、入っちゃお」

　ﾁﾘﾝ　ﾁﾘﾝ♪

　「「お帰りなさいませ、お嬢様！」」


ﾘ/__・ﾘ

「このノリがね……どうも嫌なんだよね」

「とりあえず注文しますか」


ﾘ/__・ﾘ

「えっと… 今日は本編と同じでオムライス頼もうかな」


　……


ﾘ/__・ﾘ

「宣伝の時間になりました」

「電気街のメイド喫茶はNEWになって大幅に強化されたスポットです」


ﾘ/__・ﾘ

「デートでカノジョと行けるようになったのは驚き」

「カレシの名前の呼ばせ方にも関わる場所だよ」

「いっぱい外出時に行くとカノジョに
　『ご主人様』や『だんな様』と呼んで貰えるかも」

　……

528 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/25(金) 23:53:35.09 ID:8BBYziiSO

ﾘ/__・ﾘ

「はい、オムライスが来ました」

「いっただきまーす」


ﾘ/__・ﾘ　(ﾑｼｬ ﾑｼｬ)

「へぇー意外と美味しいじゃん」

「味は期待してなかったけど、まぁ悪くないね」


ﾘ/__−ﾘ　(ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ)

「家で作るオムライスみたい。玉子焼きがトロトロじゃないからかな？」

「それにしても鶏ひき肉がヘビー……」

「お腹いっぱいにするのにいいメニューみたい」

　……

　【インタビュー】


ﾘ/__・ﾘ　ﾍﾟｺｯ

「ご馳走さまでした。美味しいご飯で満腹です」


メイド「ありがとうございます♪」

　　　「当店はご主人様のために誠心誠意尽くさせていただいております☆」

メイド「美味しい食事や飲み物。私たちメイドとのコミュニケーション」

　　　「これらで疲れを癒されて頑張って下さいね☆」


ﾘ/__・ﾘ

「ちなみにメイド喫茶に50回以上外出するとメイド服が貰えます」

「言っとくけど、カノジョにあげれる物じゃないから」


ﾘ/__・ﾘ

「カノジョたちにはデフォでメイド服(エプロンドレス)あるからさ、
　コスプレをしてくれる機会があれば見れるかもね。ヘヘッ」


　……

529 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/25(金) 23:55:44.68 ID:8BBYziiSO

　【収録終了】


ﾘ/__・ﾘ

「終わったー！ さ、猫カフェに……」


　ｱﾚ ﾘﾝｺ…


ﾘ/__・ﾘ

「なんでアンタがここにいるわけ……」


ﾘ/__・ﾘ　ｼﾞﾄｰ

「このメイド喫茶に入ろうとしてたよね？」

「リンコじゃ癒されないワケなのかな？」


　ｲﾔ ｱﾉ ｺﾚﾊﾃﾞｽﾈ


ﾘ/__・ﾘ　コ゛ コ゛ コ゛コ゛ コ゛ コ゛

「覚悟はいいか？ リンコはできてる」


　ｱｱ ＼(^o^)／ ｵﾜﾀ


（※ カノジョとメイド喫茶前で鉢合わせる事は実際に起こるよ！
　これが三回以上起こるとカノジョの事を「ご主人様」と呼べます！）



次回

孤独のグルメ×ラブプラス


第十八話

「とわの市 とわの坂上 イタリアンレストランのたらこパスタ」


続く。

530 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/26(土) 00:00:41.08 ID:ovNu4rTSO

待たせたな！
今日でコスプレ写真を解放するよ〜！

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337945765985.jpg

↑スポーツセンター用の服
＋＋の時はこれで一緒に腹筋したり、腕立て伏せを出来た。


http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337945870328.jpg

↑十羽野高校体操服

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337946034481.jpg

↑エプロンドレスその２
見すぎて怒リンコとペンギン

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1337945965415.jpg

↑エプロンドレスその３
一番綺麗に撮れたかな？

531 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]：2012/05/26(土) 00:02:53.76 ID:tIYM8a+AO

むー

532 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/26(土) 00:05:52.00 ID:ovNu4rTSO

投下終了！

勉強会は最高だわ！
エプロンドレスのリンコ見て叫んじゃった。


シメサバとまどマギの作者様、わざわざ後書きでも
このSSを出して頂き、ありがとうございました。

次回作を楽しみに待ってます。

533 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/26(土) 13:12:29.70 ID:Y/B0lxdDO

じゃあ、この豆雑炊を。

534 ：yk ◆M6R0eWkIpk [sage]：2012/05/26(土) 23:59:51.49 ID:ovNu4rTSO

>>533
あ… ごめんなさい
それ来月からなんですよ

ドラマ二期の可能性あり！
こいつは嬉しい！

535 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/05/29(火) 23:29:48.35 ID:feYWlFDG0

ガーンだな
結局腹に溜まるものはなしってことか

架空の店でいいから原作に忠実にやって欲しいなぁ

536 ：yk ◆M6R0eWkIpk [sage]：2012/05/30(水) 01:21:36.12 ID:G1RDvRwSO

>>535
ＳＳであの原作ならではの雰囲気を出せるか不安なのです。
単純に私の力量不足です。申し訳ありません。

ですが原作の流れに則った話を書く予定ではあります（お店は違いますが）。

537 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/30(水) 07:52:43.19 ID:jdSpaaKDO

今回も面白かったよー
なんというかメイドカフェとの奇妙なとりあわせが…

538 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/30(水) 19:59:16.16 ID:G1RDvRwSO

投下予告です。
前回同様、sage進行でいって投下終わったらageます。

539 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 21:24:25.61 ID:G1RDvRwSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ注意)

　《メニューのご案内》

第十話までのメニュー >>399を参照

十一話>>334 【かけ蕎麦など】

十二話>>375 【激辛カレー・クリームシチュー】

十三話>>401 【シラスのかき揚げ定食・鯛のアラ汁】

十四話>>430 【もんじゃ焼きと駄菓子】

十五話>>457 【祭りの出店メニュー】

十六話>>484 【クレープ・ドーナツ】

十七話>>511 【オムライス】

とわの市マップ>>26〜

音楽…>>228からキーワードだして検索


登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在。

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸、白飯が彼にとっての酒である。
また、和菓子に目がない。

原作通り古武術(古武道)経験あり。

とわの市でこれまで結構仕事をしてきた。
どうも街の噂になっているらしい……

本SSでは漫画版より実写ドラマ版の五郎のイメージで書かれている。

540 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 21:27:36.26 ID:G1RDvRwSO

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき


つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる


誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為


この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである……


孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」


第十八話

「とわの市 とわの坂上 イタリアンレストランのたらこパスタ」

541 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 21:29:17.95 ID:G1RDvRwSO

　〜 室内プール 〜

とわの市民の遊泳スポット。
幅広い年代に人気があり、カノジョとのデートにもピッタリ。
カメラ、（記録）カード かばーんに〜 詰め込んで〜♪


五郎「どうして俺はこんな所にいるんだろうか……」


社長「井之頭は〜ん！」

　ｻﾞﾊﾞ ｻﾞﾊﾞ…

社長「なんや、まだ入っとらんのでっか？ さっぱりしまっせ〜」


五郎「ははは……」

(なんでこんな事に……)


　『回想 少し前…』


〜 十羽野地区・会社(十話参照) 〜


社長「いやぁー井之頭はんはセンスグンバツですな！」

　　「お客にメッチャ評判ええで〜。ホンマ良かったわ〜」


五郎「ありがとうございます」ﾍﾟｺﾘ

(お客に喜んで貰えるのって嬉しいよな)


社長「今日はまた注文させて貰おと思いましてな。
　　　次はこの応接室に飾るモンをたのんます」


五郎「わかりました。それでは此方の品をご覧下さい……」


　……

542 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 21:31:21.14 ID:G1RDvRwSO

　……


社長「うーん、奥が深いのう……」


五郎「応接室の雰囲気に合わせるとこのような品が良いかと」


社長「……うん、ワシは井之頭はんの判断に任せますわ」

　　「だけど少し練り直したいんで一時保留って事でもよろしいでっか？」


五郎「はい、此方も良さそうな物を探しておきます」


（こういう飾り物も扱うが、専門じゃないからな。
　時間をかけて良いならそれに越した事はない）


社長「ん、それじゃそろそろ飯にでも行こかいな」

　　「井之頭はんもどうでっか？ この前の祝いも含めて一杯やりましょうや」


五郎「申し訳ありません。私、飲めないんです」


社長「あらら、そりゃ残念。飲めそうやのに」

　　「なら飯だけでもどないや？ わしが最近はまっとるトコやけど」


五郎「はい、お供します」

（この人、こう見えてちゃんとした大人だよな。飲めない人に無理強いしない）


　『回想終わり…』


　……

543 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 21:36:33.33 ID:G1RDvRwSO

五郎（俺は飯を食いに行ったはずだったんだが……）

（なぜか社長はとわの坂上まで車を出し、この室内プールに来てしまった）

（悪い人ではないんだけど……。強引な人だよな……）


社長「しっかし井之頭はん、ええ身体してますわ〜」

　　「何かやってましたん？」


五郎「いえ……軽いトレーニングくらいで…」


社長「へぇーそれにしてはえらく引き締まったボデーやなあ」

　　「あ、こんな時間やん！ 早めに飯食わんと席取れなくなってまう！」

社長「井之頭はん、ちょっと早いけど飯にしてええか？」


五郎「ええ、大丈夫です」


社長「んじゃ行きましょ」


　……

　〜 プール併設のカフェ 〜

軽食と飲み物、デザートを食べれるカフェ。
プールには客が多いので昼時混むらしい。


社長「ここのホットドッグにハマってますねん」

　　「一泳ぎ後の空きっ腹で食うジャンクフードってサイコーやで！」


五郎「なるほど。そういう事でしたか」

（理解はできるが同意はしかねるぞ。飯のためにわざわざ泳ぎたくはない）


社長「よっしゃ！ 頼みにいきますかい」


ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟﾝ♪

ﾄﾜﾉｶﾗｵｺｼﾉ …ｻﾏ ｵﾃﾞﾝﾜｶﾞﾊｲｯﾃｵﾘﾏｽ


社長「あれ？ わしやな……。失礼しますで」 ｶﾞﾀ

544 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 21:38:16.33 ID:G1RDvRwSO

　『十分経過…』

社長「スンマセン 井之頭はん、わしが出向く必要ある仕事が入りましてん」


五郎「あ、わかりました。じゃあ出ましょう」


社長「いやいや！ そんな勿体無い！」

　　「折角なんやから楽しんでってください。また何処か行きましょ！」

　ﾀｯﾀｯﾀｯ…

五郎（また行っちゃったよ）

（会社の社長ってやっぱり忙しいんだな）

（いや、社長だけど従業員を雇ってない俺が異端なのか……）

五郎（さて、このまま何も頼まないで外に出るのも勿体無い）

（とりあえず軽く腹ごしらえをして、後の事を考えよう）


　……

五郎「何を食べようか……」

（……といってもあまり腹が減ってない）

（簡単なデザートを食って本格的な昼は外で取ろう）

（デザートデザート。ふーん、かき氷やアイスってとこか）

（室内が若干暑いからちょうどいいな）

（じゃあ種類を……）ﾍﾟﾗﾘ

五郎「ん？ なんだこのアイスは？」

（こんなアイス聞いた事ないぞ。なんだか怖いなあ）

（でも試しに食ってみたい。どうする？）

（……また来る可能性は低い。ならこの機会を逃すと食えないかもしれん）

五郎「えっと…… このうにアイスをください」


　……

545 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 21:41:25.21 ID:G1RDvRwSO

（写真はイメージ。ラブプラス内ではカップに入る）

　【うにアイス】（０リッチ）

写真は普通のうに混ぜアイスだが…
とわの市のうにアイスはうにを混ぜたアイスの上に再びうにをのせる！
(ちょうどダブルのアイスみたいになる)


五郎「とても強烈な見た目の食べ物だ……」

（まさか普通のうにをのせるとは思っていなかった）

五郎「……いただきます」

　ｻｸｯ ｻｸｯ　ﾊﾟｸﾝ

（うわっ、なんだこれ。複雑だけど… 面白い味だぞ）

　ｻｸｯ　ﾊﾟｸﾘ　ﾑｼｬﾑｼｬ

（上はそのまんま「うに」っているけど、下は「うに」ってない）

（下だけだと拍子抜けするが、上にあるうにがキワモノっぷりを底上げする）

　ｻｸｯ　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ　ｺﾞｸｯ

（思ったよりマシな味だ。でもやり過ぎ感がぷんぷんしちゃっている……）

（別々にして味わいたかった……）


　……

546 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 21:44:46.13 ID:G1RDvRwSO

　〜　外　〜

五郎（ふう。よくわからない食べ物のせいで、余計に腹が減ってしまった）

（昼飯、どうしようか）

（今日はなんだか洋風な飯が食いたい気分だ）

（……そうだ　あの駅前のイタリアン。まだ食べに行ってない）

（そうと決まれば話は早い。距離があるから何を食うか考えながら歩こう）

　ｶﾂ　ｶﾂ　ｶﾂ…


　……


　ｶﾂ　ｶﾂ　ｶﾂ…


五郎（どうしよっかなっと……）

（イタリアンといったらパスタやピザだな）

（だがここのところ、昼に白飯を食べていない……）

（パスタ・ピザだとそれ単体が主食になってしまう。今日は避けるか）

（なら前菜のサラダにメインのおかず、それにライスを付けよう）

（うん、楽しみだ。あとは向こうに着いてから決めよう……）ｺﾞｸﾘ

　ｶﾂ　ｶﾂ　ｶﾂ…


　……

547 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 21:45:44.56 ID:G1RDvRwSO

　〜 イタリアンレストラン 〜


　ｽﾄｯ　ﾌｷﾌｷ

五郎「はー 歩いた歩いた……」

（プールからだとちょっと距離があったか）

（おかげですっかり腹ペコだ。さあ、メニューを拝見）

　ﾍﾟﾗﾘ…

五郎（……あれ？ 俺の見間違いかな）

　ﾍﾟﾗｯ　ﾍﾟﾗｯ…

（やっぱりない……。この店、おかずが見当たらないぞ）

（主食メニューのパスタ・リゾット・ピザがほとんどじゃないか！）

（まいったなァ……。ライスは単品であるのに、
　おかずがないんじゃ炭水化物だらけになってしまう）

（しかし……もう席に着いてしまった。今更店を出るわけにもいかない）

（仕方ない、今日はドカンと炭水化物を入れよう……）

五郎「すいません、注文お願いします」

　　「カルパッチョと……たらこのパスタ、あとライスをください」


　……

548 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 21:48:37.59 ID:G1RDvRwSO

　【カルパッチョ】(１リッチ)

オリーブオイルとレモン、あとは塩。
シンプルな味付けの魚介カルパッチョです。




　【たらこのパスタ】(３リッチ)

生のたらこを使用し、アッサリとした塩で食べる。


　【ライス】

お皿にのったご飯。

549 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 21:53:46.39 ID:G1RDvRwSO

五郎「彩り豊かなテーブルだな……」

　　「いただきます」

（じゃあ先ずはカルパッチョから……）

　ﾊﾟｸﾝ　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ…

（気持ちよい味わいだなあ）

（このオリーブオイル、イタリアっぽい）

　ｱｸﾞｯ　ﾓｸﾞ…ﾓｸﾞ…

（この魚介類、活きがいいから美味だよ）

（イタリアのカルパッチョじゃなく、日本風のカルパッチョだ）

　ﾑｼｬ　ｺﾞｸﾝ　ﾊﾟｸﾘ

（カルパッチョと言ったら魚介類が入ったものを想像する）

　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ…

（だけど、本来カルパッチョには牛肉を使う。
　これ、商品の買い付け帰りに食ったことがある）

（日本だと肉を生で食うというのが避けられるせいか、魚介類を使うらしい）

　ﾑｸﾞ…ﾑｸﾞ…ｺﾞｯｸﾝ

（でも本場のイタリアに魚介のカルパッチョが逆輸入され、愛されているそうだ）

（食べ物が繋ぐ『輪』か。こんな異文化交流はもっと推進するぞ）


　……


五郎（どれ、前菜も終わったしパスタの時間だ）

（フォークで巻いて……）

　ﾏｷ ﾏｷ　ﾁｭｽﾞｯ…

五郎（ん！ これは旨いパスタだ）

　ﾁｭﾙ ﾁｭﾙ　ﾊﾟｸｯｽﾞｯ

（たらこの味、しっかりパスタに入っている）

（このプチプチの食感もたらこならでは）

　ﾏｷ　ﾏｷ　ﾊﾟｸﾝ…

（パスタと言いながらも、なんとなく日本人好みの味になってる）

（味や中の具が同じ目的地へ出発する食べ物って美味しくなるんだよなあ）

　ﾑｸﾞ　ﾑｸﾞ　ｺﾞｸ

550 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 21:56:31.49 ID:G1RDvRwSO

五郎（おっと、ライス。ライス）

（頼んだのにうっかり。スマンな。ライス）

　ﾊﾟｸﾝ!　ﾑｼｬﾑｼｬ…

（この何ものせない純白のツヤ　そしてこの味）

（農耕民族にとっての故郷の味だ……）

　ﾊﾟｸｯ…　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ

（口のギアをニュートラルにしてくれる）

（この役割はやはり白い飯でないと　他のモノでは荷が勝ちすぎる）

　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ　ｺﾞｸﾝ


　……


五郎（パスタを食べてからライスを入れる）

　ﾁｭﾙﾝ!　ﾊﾟｸｯ!

（たらこの食感とご飯、これもなかなか）

　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ…

（今回はおかずになるメニューがなかった。だがおかげでわかった事もある）

（意識して考えてみると、主食とおかずの組合せ方って結構自由だ）

（普通はファミレスでもライスかパン、どちらかを選べる）

（それ以外に麺類を頼む人もいるし、主食を取らない人だっている）

（主食もおかずも食べたい物を自由に選んで、取り入れる）

（これって普通にやっちゃうけど、実は凄い事だよな）

　ﾓｸﾞ ﾑｼｬ　ﾑｼｬ

五郎（だからといって俺に出来るのはせいぜい感謝して飯を食う事だけど）

　ﾑｼｬﾑｼｬ…ｺﾞｸｯ

五郎「ご馳走様でした」


　……

551 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 21:58:07.16 ID:G1RDvRwSO

　ﾎﾞｳｯ　ｽｰ　ﾌｰ　ﾓｸﾓｸ…

五郎「炭水化物祭りは腹にたまる……」

（今日もまたよく食った。さて、行こうか）

　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…


　……

　〜 新とわの地区 〜

　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…

五郎「ふー 今日の営業はこんなとこかな」

　　「さて、じゃあ駅に……」

　　「あぐぅ！？」

（痛い。 なんだなんだ？腹が痛くなってきたぞ）

五郎「あ、イテテテ……」
（外傷じゃないよな……。内側からだし、ただの腹痛か……）

（昼間のうにアイスかカルパッチョにでもあたったか……）

（それともプールで身体が冷えていたのか）

（ちょっとお花を摘みに行かないと……）


　……


五郎「 え 」

（これは……素人目でもまずいのがわかるぞ……）

（病院病院……。保険証は確かカバンに入れて携帯してあるはず）

（よくわからんが、とりあえず近くの医院で見て貰おう……）

　ｶﾂｶﾂｶﾂ…

五郎「まだ腹が痛い……」


　【五郎の所持リッチ数】

　【72−4＝68リッチ】


　【ステータス】

運動※・知識−・感性−・魅力−

運動《※異常発生》
知識《とわの市探究者》
感性《カンが鋭い》
魅力《不思議なダンディー》

続く。

552 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 22:01:24.32 ID:G1RDvRwSO

>>1のカノジョのリンコが様々な事をするこのコーナー！

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1338339530588.jpg

　ﾘ/__・ﾘ　「ジーッ」


【ふらっとＲＩＮＫＯ！】


　ﾘ/__・ﾘ

「単行本にするならキリのいい話数だね」

「皆さん今晩は。オマケ主役のリンコです♪」


　ﾘ/__・ﾘ

「今日のスタート地点は室内プールです」

「解放感が増したね〜」


　ﾘ/__・ﾘ

「室内プールはカレシの欲望の結集地だね……」

「カメラ撮影禁止になったりしないのかな？」


　ﾘ/__・ﾘ

「そろそろ夏かあ……。リンコ、夏キライなんだよね」

「じゃあ問題。そんなリンコの夏の楽しみはなんでしょう？」

「正解は…ひ・み・つっ！」


(※ 答えはポテトチップス。新じゃがでちょっと美味しくなるらしい)

553 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 22:03:29.93 ID:G1RDvRwSO

　ﾘ/__・ﾘ

「椅子に座ってマッタリ〜。そろそろ何か飲もっと」

「よぉし、トロピカルジュースだ。グイッといこー」


　【トロピカルジュース】(６リッチ)

一口飲めば南国気分！
フルーツの香りと彩りの鮮やかなジュース。


ﾘ/__・ﾘ

「いただきます」

　ﾁｭｰ　ﾁｭｰ…

「口の中に南国が飛び込んできたよ〜」


ﾘ/__・ﾘ

「いろーんな果物が雰囲気出す出す！ 美味し〜！」

「でもジュースって飲むと逆に喉渇いちゃうね」


ﾘ/__−ﾘ　ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ

「〆にお水を飲んでおこう」

「とりあえずこのスポットはオッケー。外でよっか」

　……

554 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 22:06:37.79 ID:G1RDvRwSO

　ﾘ/__・ﾘ

「ここから歩いて駅前に行くよ」

　ﾄｺ　ﾄｺ　ﾄｺ…


　ﾘ/__・ﾘ

「今日は何を喋ろっか？」

「じゃあ……彼女たちについて話そっかな♪」


　ﾘ/__・ﾘ

「リンコのラ〜ブプラス！ 講座〜(彼女編)」

「ラブプラスには三人のヒロインがいます」


　ﾘ/__・ﾘ

「『高嶺 愛花』『姉ヶ崎 寧々』、そして『小早川 凛子』」


「彼女達は十羽野高校に通う女子高生です」


　ﾘ/__・ﾘ

「実は初めの設定で寧々先輩は大学生、凛子は中……ゲフンゲフン！」

「いや、まぁこれは言わないでおいて……」


　ﾘ/__・ﾘ

「とにかく！ この三人の内誰かと仲良くなっていき、
　最終的に告白をされてから二人の物語は本当のスタートです！」

「それぞれの女の子ごとに会いやすい場所、重視する彼氏力が違うよ」

「それじゃあ私たちを簡単に紹介しておこうかな〜」

555 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 22:10:58.51 ID:G1RDvRwSO

　Σ/━ﾉ━》
　λN/●_●ﾉ　(ＣＶ 早見 沙織)

リンコ　「一人目は高嶺 愛花。十羽野高校二年生」

リ　「文武両道の優等生。オマケに箱入りお嬢様とはよく言ったもんだね」

リ　「でもその近より難さから周りに距離を置かれてて……」

リ　「テニス部に所属してるから彼女に会うなら部活を中心に」

リ　「重視する彼氏力は運動と知識。部活をするとこの二つが上がります」


　ﾘ/__・ﾘ

「トレードマークはポニーテールとリボン！」



　　/〆/ﾉヾヽ）
　λ Ｎ・＾_ ＾入　(ＣＶ 皆口 祐子)

リンコ　「二人目は姉ヶ崎 寧々。十羽野高校三年生」

リ　「容姿・内面ともに大人っぽい先輩です」

リ　「ただそのせいで周りから過剰に頼られちゃいます。
　　　先輩本人はその事をちょっぴり気にしてるみたい」

リ　「アルバイト先のデキシーズに行けば会いやすいよ」

リ　「重要彼氏力は感性と魅力。こちらもバイトをしてると上がります」


　ﾘ/__・ﾘ

「お母さんっぽいよね、なんとなく」

556 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 22:12:58.61 ID:G1RDvRwSO

　/~ ﾍ ヽ
　ﾘ/__・ﾘ　(ＣＶ 丹下 桜)

リ　「最後は皆さんご存知の小早川 凛子。十羽野高校一年生」

リ　「基本的に他人と関わらない。態度も悪い」

リ　「改めて思うと第一印象最悪だね……」

リ　「会いやすいのは図書委員の仕事。付き合う前は外にもよくいるよ」

リ　「チェックする彼氏力は知識と感性。委員活動で上がるからさ」


　ﾘ/__・ﾘ

「放っておけない困った女の子、それがリンコ」

「付き合うまでは可愛いところをあまり見せないけどね」


　ﾘ/__・ﾘ

「こんな感じです♪ 実際プレイして気になるカノジョを見つけて欲しいな」

「駅に帰ったよ。イタリアンレストランはすぐそこ！」


　……


ﾘ/__・ﾘ

「着いたね。今日は何食べよっかな〜」

「リンコもパスタにしよう。……カルボナーラにけってーい」

557 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 22:15:33.05 ID:G1RDvRwSO

　ﾘ/__・ﾘ

「スポット宣伝時間です」

「といってもこの地区、結構来たもんね。大体紹介したかな」


　ﾘ/__・ﾘ

「そうそう。ここのスポットレベルを上げると古本屋が開きます」

「作者があまり坂上に来ないから出せてないんだって」

「古本屋はデートスポットじゃないから優先度低いね。しょうがないか…」


　ﾘ/__・ﾘ

「スポットレベルっていうのはそのスポットにどれだけ行ったかの目安」

「レベル０〜３まであって、ゲージがＭＡＸでレベル１上昇」

「呼び出しやデートに使うにはレベル１まで上げるのが必要だよ」


　ﾘ/__・ﾘ

「レベルが上がるほどその場所での人目が減ってイチャイチャしやすいから」

「上げていくと新しいスポットが出たりします。外出でスポット開拓だ〜！」


　ﾘ/__・ﾘ

「パスタが来たみたいなので、ここでおしまい♪」

558 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/05/30(水) 22:18:44.95 ID:G1RDvRwSO

　【カルボナーラ】(２リッチ)

チーズの味と卵の甘さが引き立つ一品。

　ﾘ/__・ﾘ

「カルボナーラ到着ゥ。いただきますね」

　ﾘ/__−ﾘ　ﾑｼｬ ﾓｸﾞ

「うーん、このこってりとしたソース。いいねぇ」

「塩漬けの豚肉と黒コショウも重いけど美味しい」

「でも少しニンニク入ってるから気にする人は注意してね」


　……


　【インタビュー】

　ﾘ/__・ﾘ

「ご馳走さまでした。イタリア料理は久しぶりでした」


コック「アリガトウ。喜ンデ貰エテ嬉シイデス」

　　　「イタリア料理ハ ヘルシーデ美味シイデス。家庭ノ味ヲ大切ニシマス」

コック「私ノ師、ソンナ料理ヲ目指シテマシタ」

　　　「オイシイ野菜ト新鮮ナ魚。コノ街ハ スバラシイデスネ」

　　　「ソウソウ、デザートニ『プリン』ハ イカガデスカ？」

　ﾘ/__・ﾘ

「いいんですか？ 嬉しい♪ いただきます！」

　……

　ﾘ/__・ﾘ

「プリンを一口〜」

　ﾊﾟｸｯ　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ…

　ﾘ/__< ﾘ

「ンまぁ〜い！ 何回でも通いたくなっちゃうよぉ〜」


スタッフら（所々でジ○ジョネタ入るな……）


　ﾘ/__・ﾘ

「そういえば本編の五郎さん、どうなっちゃうの？」

次回

孤独のグルメ×ラブプラス　　特別編

「とわの市 高嶺医院 栄養剤の缶とお粥」


　ﾘ/__・ﾘ

「タイトルで入院確定じゃん！」

続く。

559 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/05/30(水) 22:24:45.65 ID:G1RDvRwSO

今日は失敗写真集で……

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1338339314061.jpg

　眠い？


http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1338339145696.jpg

　脇に何かあるのか？


http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1338338835095.jpg

　もはや恐怖

560 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/05/30(水) 22:29:26.93 ID:G1RDvRwSO

投下終了。>>540から今日の投下分です。

次回は特別編となります、これはほとんどノンフィクション。>>1の体験から作りました。

原作っぽく書く部分が入るのはこれから作り始めるので二十話以降となります。
それでは。

561 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/01(金) 10:15:29.33 ID:FM86VFlDO

>>536
おぉう、ドラマの話だったのですが紛らわしくてすいません。

今日も乙です。

562 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/06/02(土) 20:25:47.13 ID:CRq/u/DSO

孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

特別編

「とわの市 高嶺医院 栄養剤の缶とお粥」

　ｽｰ　ｽｰ

「井之頭さーん、検査のお時間です」

五郎「ん……」

（寝てたみたいだな……）

（ああ……腹が減った……）

（腹が減って死にそうだ……）

（それにしても…どうしてこんな事になったんだろう……）

　『回想開始…』

　〜 高嶺医院 〜

皆様ご存知のカノジョ、高嶺 愛花の父(高嶺 仁さん)がやってる医院。
街の人に家族みんな好かれています。

高嶺「潰瘍のようですね」

五郎「潰瘍…ですか？」

高嶺「ええ、症状を聞く限りですが。タール便が見られたと……」

五郎「ええ。いつもより黒いようでした」

高嶺「検査のため明日、内視鏡をのんでいただきます」

　　「状態を見る必要もあるので入院していただきたいのですが……」

五郎「すいません。私、この市に住んでないんです」

高嶺「ええ。存じております」

　　「ですが医者としては病人には安静にしていただきたい」

563 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/02(土) 20:28:09.13 ID:CRq/u/DSO

高嶺「現在井之頭さんはお腹から徐々に血液が垂れ流しになっているようです」

　　「このままご自宅に帰られると、途中で貧血により倒れる事もあります」

五郎（えっ！ そんなに危ないの、今の俺）

　　「わ、わかりました。ですが着替えとかはどうしたら……」

高嶺「どなたかご家族はいらっしゃいませんか？ 奥様は……」

五郎「私、独身でして……。住まいの方にも縁者が居ないんです」

高嶺「うーん…困りましたな。大きめの入院着を
　　　今 クリーニングに出したところでして」

？？「あなた。何を悩んでいるんですか？」

高嶺「珠深。いやちょっとね……。うちの家内の珠深(すみ)です」

珠深「高嶺 珠深と申します」 ﾍﾟｺﾘ

五郎「これはわざわざご丁寧にありがとうございます」 ﾍﾟｺﾘ

珠深「……ちょっとよろしいですか？」

　ｽﾀｽﾀ…　ｼﾞｰｯ…

　ｽﾀｽﾀ…　ｷｮﾛｷｮﾛ

564 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/02(土) 20:29:37.59 ID:CRq/u/DSO

五郎（この人、俺の周りをぐるっと見て一体何をしたいんだろう）

珠深「あなた。こちらの方、あなたと体格がそっくりよ」

高嶺「あ、そうか。なら僕の服を使えば大丈夫だね」

　　「すみません井之頭さん、今日だけ私の寝間着でよろしいですか？」

五郎「えっ、いやそんな。そこまでしていただくわけには……」

高嶺「いやいや、お気になさらず。こちらの不手際ですから」

五郎「……わかりました。あと……」

五郎 (後で下着を買ってきていただいてよいですか？) ﾋｿﾋｿ…

高嶺「はい、わかりました」

　　「おそらくですが井之頭さんはまだ症状も軽いようですし、
　　　長くかからずに退院できます」

高嶺 (ですから枚数は二枚で良いと思いますよ) ﾋｿﾋｿ…

五郎「……わかりました。上下それでお願いします」

珠深「？」

高嶺「はい。……では明日の朝、検査をします。
　　　今晩は何も食べないで下さい」

五郎「……えっ？」


　……

565 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/02(土) 20:33:40.43 ID:CRq/u/DSO

　『回想終了…翌日の朝』


五郎（まさか丸々一晩何も食えないなんで思わなかった）

（点滴もあるとはいえ、ずっと水分しか取れていない……。腹減った…）

（この腹減りを窓の景色で誤魔化すのも飽きた）

（隣のベッドが空いてて良かった。景色すら見れなかったら
　俺の腹の虫が収まらなかっただろうな）


看護師「はい、井之頭さん。そろそろ処置室に移動します」


五郎「あ、はい……」

　ｸﾞｯ…

看護師「あっ！ 立って動かないで下さい！」

　　　「先生から遠くに動く時はこれを使えって言われてますから」

　ﾄﾞｰﾝ　

　【 車椅子 】

なぜか解らないが用意された車椅子。
近距離は普通に立って移動していいが（トイレの時等）
他の場合はこれを看護師に押して貰い移動する。

五郎「ええっ？」


　……

566 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/02(土) 20:35:34.88 ID:CRq/u/DSO

高嶺「それでは口を開けて下さい」

　ﾊﾟｶｯ　ｼｭｯｼｭｯ

高嶺「吹きかけたのは麻酔です。喉に内視鏡を通し易くするためです」

　　「では内視鏡入れますね」


五郎「はい、お願いします」

ｽﾎﾟｯ　ｽﾞｯｽﾞｯｽﾞｯｽﾞｯ…

五郎（わりとアッサリ入るもんだな……）


高嶺「これから胃と十二指腸を確認します」

　　「胃は……問題ありません。綺麗な胃ですよ」


五郎「はひ、はしはひ(はい、確かに)」


高嶺「十二指腸は……。ここが原因ですね。やはり潰瘍が出来てます」


五郎「おお、ほんほら(おお、ホントだ)」


高嶺「それほど大きくありませんから、このまま止血します」


　……


高嶺「はい、内視鏡終わりです」


五郎「…んっあーッ。ありがとうございました」


高嶺「今日はもうひとつ、呼気の検査をさせていただきますね」


五郎「呼気ですか？」


高嶺「はい。井之頭さんの潰瘍の原因はピロリ菌と思われます」

　　「40代・50代にこの菌を持っている方が多くいます」

　　「このピロリ菌がいるかを呼気を通して検査します。
　　　しばらく経ったら薬をだします。飲んで下さい」


五郎「わかりました」


　……

567 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/02(土) 20:40:41.92 ID:CRq/u/DSO

看護師「失礼します。お薬お持ちしました」


五郎「ありがとうございます。あのう、私の食事っていつなんですか？」


看護師「井之頭さんは検査が終わってからお食事となりますので……」

　　　「夜までお待ち下さい」ﾍﾟｺｯ

五郎「えええっ？」


　……

　『夜…』

五郎「……」

（点滴で栄養は取ってるけど、胃は元気。俺の腹はスーパーペコちゃんだぞ）

看護師「井之頭さん、お食事の時間です」

五郎（やっと来た！ 俺の飯だ！）

ｶﾀﾝ…(大きめの缶ジュースっぽいシロモノ)

五郎（え なにこれ）

看護師「胃・十二指腸に負担の少ない栄養剤です」


　【 栄養剤 】

缶に入った流動食ドリンク。経口栄養剤と言われるシロモノ。
咀嚼できない患者や消化器系に異常のある患者が飲む。
凄くぬるい。味はストロベリー。正直説明し辛い味です…


五郎（……俺の夕飯、これだけ？）

（ええええー！！ これは酷だ　残酷です）

（丸一日何も食えないで待ちに待った飯がこれ？）

（……だが病気なんだし、仕方ないか）

五郎「……いただきます」

ﾌﾟｼｭ　ｸﾞﾋﾞｯｸﾞﾋﾞｯ…

五郎（予想より遥かに不味い……）

（味は本当にストロベリーなのか？ なんだかわからん。
　これまで食べた物に例えられない。
　色んな物が混じり過ぎていて比較できない）

（これを食べ物とは認めたくないなァ……）

五郎（さらに缶がぬるいのがマズさに拍車をかける）

　ｸﾞﾋﾞｯ…　ｳｯﾌﾟ…

（冷たければまだジュースのように飲めるんだが…）

（このぬるさがキツイ……）

　ｸﾞﾋﾞｯ…ｸﾞﾋﾞｯ…ｸﾞﾋﾞｯ…

五郎（前に入院した時はまだ飯を食えたのに……）

（ご飯や汁物すらない食事なんて……）

　ｺﾞｸｯ…ｺﾞｸｯ…　ﾄﾝﾄﾝ

（終わってしまった。腹が減っていたからつい…）

（これで今日の夕食は終わりなのかァ……）


　……

568 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/02(土) 20:45:41.28 ID:CRq/u/DSO

　『数日後…』

五郎（……）


高嶺「以前 内視鏡で見たところ、出血は止まってますね」

　　「これなら徐々に食事をしても大丈夫です」

　　「今晩からお粥を出しますので。少しずつお腹を慣らしましょう」

　ﾎｯ…

五郎「ありがとうございました」

（よかったよかった。これでようやく飯が食える）


高嶺「あとお腹のピロリ菌ですが、何日か薬を飲んでいただきます」

　　「これを飲めば菌を根絶やしに出来ますから」

　　「それ以降は潰瘍も再発しないと思われますよ」


五郎（今の医療って進んでるな。腹の菌を無くしちゃえるなんて）


高嶺「井之頭さんは他に問題ありませんね。お身体も頑強です」

　　「食事療法も必要ありません。二日後にでも退院して良いでしょう」


五郎（食事療法しなくて良いんだ！ これは嬉しい）

（調べてみたら食事療法とかあったんでヒヤヒヤしてたんだ）


高嶺「それにしても…健康な良い身体です。何かされてましたか？」


五郎「今は軽いトレーニングだけですが……」

　　「育ての親の祖父が古武道の館長でしてね、
　　　高校くらいまで毎晩こってり絞られたもんです」


高嶺「ああ、成る程。私も剣道・柔道をかじった者ですから」

　　「大学ではテニスをしましたがね」ﾊﾊﾊ

（※ かじったとか言ってますがマナパパは剣・柔、合わせて八段持ってます）

高嶺「妻ともテニスで知り合いまして、今は娘も一緒にテニスをやってます」


五郎「そうですか。きっと聡明なお嬢さんなんでしょう」

（仲が良い家族だ。理想的な結婚をしたんだな）


高嶺「いやぁ、本当に可愛くて可愛くて。良い娘に育ってくれました」

　　「近ごろは良い笑顔も見せるようになりましたし……」


五郎（あ、嫌な予感……）


　……

569 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/02(土) 20:50:02.27 ID:CRq/u/DSO

五郎（あの後、三十分ほど娘の話に付き合わされてしまった……）

（溺愛してるな。娘さんに彼氏がいたらどうなっちゃうんだろ）

（知らぬ彼　敵はデカイぞ　頑張れよ）

（そろそろ飯の時間だな……）

（今日の食事はなんだろうか……）


看護師「井之頭さん、今日から隣に他の患者様が入院されます」

五郎「あ、はい。わかりました」

看護師「境にカーテン引きますのでご了承下さい」

五郎（そっかぁ、窓の景色が見辛くなるな……）

　……

看護師「井之頭さん、お食事です」　ｶﾁｬﾝ

　【 お粥 】

ご飯を多めの水で炊いた。いわゆる七分粥。
病院と言ったらこれです。
　【味噌汁】

あまり具の入ってない味噌汁。お粥だけだと寂しいので付けてくれた。

　【栄養剤（食後）】

前回はストロベリー。今回はバニラ味みたい。やっぱりぬるい。


五郎（……ほとんど絶食の後だからご飯があるだけで嬉しい）

（いただきます……）

　ｽｯ　ﾊﾟｸﾝ

五郎（……旨い）

（ただのお粥だってのに、こんなに旨く感じる）

　ｱｸﾞｯ　ﾓｸﾞﾓｸﾞ…

（俺は長い間、ご飯を待ち望んでいたんだ）

（うん、うーん。うん！）　ｶﾞﾂ　ｶﾞﾂ…　ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ!

五郎（かっこみ過ぎてむせちゃったよ）

（でも「飯を食ってる」。俺は生きているんだ）

（今日くらいは慌てて食べたっていいじゃないか）

　ｶﾞﾂ　ｶﾞﾂ…　ｽﾞｽﾞｽﾞｩ

五郎（味噌汁も旨い……）

（中身なんてほとんどないけど、この味噌汁は幸せの味だ）

（ああ　なんてことだ）

（食べ始めているのに　さらに腹がへっていくかのようだ）

　ｶﾞﾂｶﾞﾂ　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ…

五郎（もう食べ終えたか……）

（またあの栄養剤を飲まないといけない……） ｺﾞｸｯ　ｺﾞｸｯ…

（ぐぇっぷ、イマイチだ……）

（食べ物を少し取ったからだろうか、余計酷く感じる……）

　……

570 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/02(土) 20:54:55.66 ID:CRq/u/DSO

　ｼﾞｬｱｱ…

五郎「夜は静かなもんだ」

　ﾄﾞｽﾝ　ﾊﾞｻｯ

（あとは朝までもう一眠り……）

（今日は余計に腹が減った気がする。明日の朝飯、なんだろうか…）

　ﾊﾟﾘ…ﾊﾟﾘ…

五郎（なんだ？ この音は。なんか旨そうな匂いもする）

（隣のベッドから聴こえる……）

　ﾊﾟﾘ…ﾊﾟﾘ…

（この匂い… 間違いない、醤油せんべいだ！）

（うー　やめてくれー。音と匂いで腹がどんどんへっちまう）

（醤油…　味噌…　砂糖…　これまで食べてきた
　味の記憶が俺の腹を刺激する……）

五郎（…………）

（腹が減ったぁぁぁっ）


　……

　『二日後…』

五郎「ありがとうございました」 ﾍﾟｺﾘ

高嶺「お大事に。何かありましたら必ず病院に行って下さい」

五郎「はい、では失礼します」

　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…


　……


　ｼｭｯ　ﾎﾞｯ　ﾌｰｩ…

五郎「シャバの空気だ……」

（あの入院は、俺にとって地獄のようだったな）

（しばらくイチゴ味の飲み物は見たくないや）

（さて、自宅に一度帰ろう）

　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…　ﾋﾟﾀ…

五郎（……今日の昼飯は醤油ラーメンだな）


　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…


（※ このお話は作者の体験に基づいて作りました。一部脚色がありますが…）


続く！

571 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/06/02(土) 20:57:01.62 ID:CRq/u/DSO

本編部分投下完了。
オマケは少しお待ちください。
明日のうちには投下します。

572 ： ◆M6R0eWkIpk ：2012/06/02(土) 23:15:51.15 ID:RPlEuX0W0

オマケその�@投下開始
こちらはＡＡなのでＰＣ推奨

573 ： ◆M6R0eWkIpk ：2012/06/02(土) 23:17:46.41 ID:RPlEuX0W0

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.,.,.,.,.,.,.,
　　　　　　　 　 　 　 　 　 , イﾐミ彡彡ミ彡ﾐﾐヽ
　　　　　　　　　　　　ノﾐ彡彡彡彡彡彡ミ彡ミﾐヽ
　　　　　　　　 　 　 ﾐ彡彡彡彡彡彡彡彡ミ彡ﾐﾐﾐ
　　　　　　　　　　　ﾐ彡彡彡'"´}/}/ 　　　　　　 ミﾐ
　　　　　　　　　 　 ﾐ彡彡{　　/-/―-　-―-　　ﾐﾐ}
　　 　 　 　 　 　 　 ﾐ彡彡ゝ 　y=≠ゝ　　y≠=x ﾐ/
.　　　　　　　　 　 　 ゝﾐﾐ/　　ｲ r_辷ﾃヽ　{r辷ﾃ lﾊ
　　　　　　 　 　 　 〈rﾍ｀′　　　　 　 ´　 :.｀'　　 |)}
　　　　　　　　　　　 ヽﾊ､　　　　 　 　 ,; 　 :､ 　　|ﾉ
.　　　　　　 　 　 　 　 ｀ｰﾍ 　 　 　 　 {:..　　〉　　l
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ー ｀二´‐
　　　　　　　　　　　　 　 　 ,ﾄ､　　　　　 ー　 　 ﾉ､
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /:l､ ＼　　　　　　　 /}　＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　| ＼ ::::...... ＿＿／/　 　 ヽｰ
　　　　　　　　　　 　, /　　; |　　＼＿_:／　　/　　　　 |　　　　ー　　　_
　　　　　　　　　　／/　 , '　|　　　厶厶　　 /　　　 　 .|　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿
.　　　　　　 　 ＜　/　 　,ノ｜　／ＶVＶ＼「￣Vー―‐'　　　 　 　 　 　 　 　 ／　 ヽ
　 　 rr＜　 　 　 厶イ´/ 　.|／ヽ///Λ　,| ==　　　|　　　　　　　　　　　　 /　　　　',
.　　/ l　 　 　 　 　 　 〈　 ゜.|i　　l////,l /:|　 　 　 / 　 　 〈 ヽ　　　　　　./　　 /〉　 ,
　 /　:|　　　　　　　　　 ﾏ　 |:i. 　|////l/ｉ:i| 　 　 ./　　　 　 V》　　 　 　 /　　 // 　　,
. /　　|　　　　 　 　 　 / ヽ :|:ｉ:!　|////i:i:i:i|　 　 / 　 　 　 　 V》　　　　/ 　　// 　　　,
/ 　　:|　　　 　 　 　 ./ 　　',|:ｉ:ｉ　|///i:i:ｉ:i:ｉ| 　 ./　 　 　 　 　 'V》　 　./ 　　//　　　　 ,

「まったく、この俺なんかに解説役を頼むなんて」

574 ： ◆M6R0eWkIpk ：2012/06/02(土) 23:19:03.65 ID:RPlEuX0W0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｚ‐=＝＝=‐-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 彡=-‐ミﾐヽ:::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　／⌒ヽ::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 , ミ:.、｀ヽ　　 ヽ::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ　､＼　　　／.::::::::::::
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _ 　　´　く::ﾊ　ヽ　 ヽ:::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 (　　､　　　 ｀ 　 　 　 }::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ヽ ソ　　　　　　　　〈::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　 　 　 ::ニニ７' }L　　　　 　 　 　 　 ﾞﾞ二ヽ::::
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ x仁..`　　　　　　　　　　 )　 }:::
　　　　　　　　　　 　 　 　_≠-‐┴‐っ 　 　 　 　 　 　 ､_　 イ::::
　　　　　 　 　 　 　 　 ／　-‐‐､て¨´　　　　　　 _ノ　　　　_｣:::::
　　　　　　　 　 　 　 /　　-‐ヘ. ＼≧=-､:::::　　　　　-‐　. :'^ヽ
.　　　　　 　 　 　 　 l　　　ノ　　｀T　　 _｣ﾆ=‐　　　. . : ´: ／: : :
　　　　　　　　　　　｜　　　 }　　/　／;:|　　　　／: : : :／: : : ／
　　　　　　　　　_ 　/　　　　　　/´/:;:;:;:;|　　 ／: : : :／: : : ／: : :
　　　 　 　 ／Ｖ/`〈　　　_ ,ノ／＞ゝ;:;:;:;l　／: : : : :/ : : : :/: : : : :

　　　　「知らない人もいるだろうに　いいのかねえ」

575 ： ◆M6R0eWkIpk ：2012/06/02(土) 23:20:17.47 ID:RPlEuX0W0

　　　　　　　　 　 　 ／彡>.　／::/災/　　　　　　　　　　|i三彡三三三三
　　　　　　　　　　　ﾊ彡;/ ／::/彡/　 , r - ─‐‐‐　　　 |!三从三三三
　　　　　　　　　　　リ彡i i|::::彡/　.／　　　　　　　　　　　￣ヽ≡≡≡≡
　　　　　　　　　　　　'　|:::::彡＿,ノ　　　　　　,_≦￣ ヽ　　　　　＼≡≡≡
　　　　 　 　 　 　 　 　 |冫‖　　 　 　 ＿≦彡´:::::::::::::　　　　　　　＼三三
　　　　　　　 　 　 　 　 |::::::: 　 　 ￣´、:::::, t!i-ｭ‐!、::::::::　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 |　／ヽ、 　 �U｀（_ , ｒ ￣　'
　　　　　　　　 　 　 　 {ヾ:::::::,＿',‐- ` 、_::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　＼ｒ 辷ﾃ/
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:::::::::::|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:'' 　 |
　　　　　 　　 　　 　 　 　 |: 　 ﾉ　　´￣｀
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ',:　 i　　　　,,、
　　　　　　　　　　　　 　 　 ',　乂∠´ ''　　　　　,＿,、`
　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::�U　.,／´￣　　　　　　　　　
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ',　冫, r ´　　　　　　　　
　　　　　 　 　 　 　 　,. -　 　 ',　　　＿＿
　　　　　　　　,.　⌒／　丿　　　　　　￣￣　　　　　　　　　　　　 ／
　 　 　 _,.　 '´　 ／　 ／　　　　∨　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／
　　　　|　　_,. ‐'´　 ,.ｲ　　　　 　 ',::::　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　／
　i!二二二二/　　/ ,r'─､　　　　',::::　　　　 　 　 　 　 ....／　　／
　　　　|　　ﾉ'　　/ '´ 　 / ￣}　　 ＼::..　　　..........;;;;/// /　／
.　　 　j　　　　／　 　 /　　 j､　　　　＼..,;;;;//////ヘ、／　 　 　 ／
　　　/　　　　　　　　　　　 ハ〉、　　　　￣￣￣　　�h´|　　　　／:;:;:;:
　　　､　　 　 　 　 　 　 　 {｀ヽ}}　 　 　 　 　 　 　 ／ﾄ、|　　　/:;:;:;:;:;:;
.　　 　 ｀¨⌒丶､_　　　　 　 　 ﾉj　　 　 　 　 　 ／ﾄ、::::＼　　/:;:;:;:;:;:;:;
　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 |　 　 　 　 　 /ﾄ、＼＼:::::＼/:;:;:;:;:;:;:;:;

　「俺の名前は井之頭　五郎。　個人で輸入貿易商を営んでいる」

　「今日は『孤独のグルメ』の紹介をするはめになった。…ツイてない」

576 ： ◆M6R0eWkIpk ：2012/06/02(土) 23:21:17.68 ID:RPlEuX0W0

┌───┐　 　 　 　 |；；彡|　　 ,-'￣二ニ.＜__,-'~　 ,.. -ｰー--､　　 |ﾐ`；；|　　 .┌───
│　　　 　 | 　 　 　 　 ヽ；;彡|　　　 _,､＿　　~~　　　~~　　　 .,..._　　　 |ﾐ；；/ 　 　 .|
│ラ こ..な.|　　　　　　　>；；;/　　／ー-､`ー--､　　 .,---ｰニ-.ヽ､.　 〈；；/､ 　 　 .| ぶ と う
│イ の.る.|　　　　　　/ ,_ヾ/　　　　 _,....二ﾆヽヽ　　/::/ﾆ二.､　　　　　ヾ/ ,､ヽ　　 | た ん .l
│ス 店.ほ|　　　　　　| //ヽ|　　　　/'~二`ヽ.　`)　　;　 ,-ｰ;ﾆ;ヽ,　　　　 | /ヽ.|　　 | が 汁ん
│で は ど|　　　　　　| / / |　　　　　 （__<-, ` ,'　　ヽ　' ./__,=　　　　　 .|/ヽ./　　 | ダ で ・
│十 と .・ |　　　　　　ヽ .X..|　　　　　　 ￣,-　; ;;　 ;　~ヽ　　　　　　　　 |.〉〉/　　　| ブ　　 ・
│分.ん..・│　　　　　　ヽヽ'.|　　　　　_,-'~~　　 ;　　;　　　 ヽ　　　　　　/-' /　　　 | っ　　 ・
│な 汁 ・│　　　　　　 丶` |　　　　~　　　　　 ;　　　　　　　`-　　　　 | //　　 　 .| て　　ぶ
│ん と　　|　　　　　　 ,...-ヽ_|　　　　 　 　 　 ,_　　 　 _　　　　 　 　 　/_ノ　　　 　 | .し　　た
│だ　　　│　　　,--ｰ': : : :/: |　　　　　　　　{　　　　　ヽ　　　　 　 　 |ヽ: :`ー､ 　 | ま　　肉
│な 　 　 .|_,--':~: : : : : :／/: :|　　　　　　　　`-､　　 ,／　　　　　　　 |: :ヽ: : : : :`::.| っ　　と
│　　　 　 |: : : : : : : : : /~/: : :.|　　　　　　　　　 `--'　　　　　　　　　 |: : : ヽ: : : : : | た
└───┘: : : : : : : /: /: : : : :|　　　　　　-ｰ-､_　 __,...､_　　　　　　 /: : : : ヽ: : : :└───-
: : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : :|ヽ　　　　　　　　 ~~　　　`　　　　　 /: : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : :

　　「『孤独のグルメ』とは　この俺がぶらりと立ち寄った店で淡々とメシを食うハードボイルドグルメ漫画だ」

　　「誤解がないよう言っておく。　俺は一般の料理漫画のように詳しく味を描写していない」

577 ： ◆M6R0eWkIpk ：2012/06/02(土) 23:22:10.91 ID:RPlEuX0W0

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::;＞ー--､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 彡::::::::::::::::::::::::::::::::::ｱ:::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｲ::::Y´/￣￣ ¨¨''弋:::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 从ｲ /‐-　-─　- 　 }::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾑ-､　 fﾆﾆﾆﾆｰ　 ｀ヽ:::::::;=ﾐ:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ｰｨﾓ､　　辷tﾗ　　　　ミｲ　:ﾊ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |. ￣/　　　　　　　　　 　 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　./　　　　　　 　 　 　 r‐ｲ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　{__　）　 __ 　 　 　 　 .:::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ',　ー　一 ´　　　　　 /::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ',　　　　　　　　 　 ノ Х
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　　　　　,ｨ : :|:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ｰ‐t‐‐=ﾆ　 ／.: :;ｲ: : :＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｨｰ' ´ ﾗ': : :.／: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 彡ﾍ､／: : :／: : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ�_': : : :／: : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r彡'´: :ﾄ､:イ: : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／: : : : : :〉: : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／: : : : :r＜: : : : : : : :／: : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　Y: : : : ::／: : : : : :ﾚ'´／: : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |: : : ＜: : : : : : : :|::/: : : : : : : : : : : : :

　「どちらかと言うと　その時感じた心理を丁寧に描写している漫画なんだ」

　「ドラマ版やこのＳＳを見た後で漫画を見ると違いが明らかだと思う」

578 ： ◆M6R0eWkIpk ：2012/06/02(土) 23:23:22.88 ID:RPlEuX0W0

　　　　　　　　　 　 `/ ダ　救　自. 誰　 モ
　　豊　独　　　　　 |　メ.　わ　由. に　 ノ
　　か　り　 　 　 　 |　な　れ.　で　も　 を
　　で　で　 　 　 　 |　ん　て　　　 邪.　食
　　 ・　静　　　　　 .|　だ　な.　な　魔　べ
　　 ・　か　　　 　 ,,,|　　　 き　ん.　さ　 る
　　 ・　で　　 ,＝;;;;ﾐヽ　 　 ゃ　と　れ.　時
　　 ・　 　 .,彡;;;;;;;;;;;;三ヽ.　あ　い　ず　は
　　　　　彡;;;;;;;;;彡;;;彡､;;ヽ.　　 う.　　　 ね
　　　　 彡;;;;;;;;;;';;;彡;;/:::::::::ヽ__. か
　　　　彡;;;;;;ﾐ;;//.／ :　　　　　`ー------
､_　　　彡/;;;;// / :　　,..-ー'ー　ヽ ::::|;;;;;;;;;
　 `∨- ///;;|//ー-ｰ'　　　　　　　:::::`-;;;;;;
　　　　　 '/ヾ| '　　 l　-､,,,,,,=====､　:::::::`-
　　　　　　　/　 ,,,,,='........."',-､-,-､::::`::::::::::::
　　　　　　　|="",-,､_,-､:::'-`-~'`:::::::::::::::::
　　　　　　　ヽ/,' `'.|　ミ::::　　　　　　　 ::::::
　　　　　　　　|　　 |　::::::::::　　　　　　 :::::::::
　　　　　　　　|　　/　:::,--､:　　　　　　:::::::::
　　　　　　　　.|　 .|　　':::,..ヽ::::　　　　　::::::::
　　　　　　　　ヽ　ヽ.二'~ '~:::　　　　　 ::::::::::
　　　　　　　　 `l　 .;　'-,----､__　　　 :::::::::::
　　　　　　　　　ヽ　` '三三ニ-'::　　　::::::::::::
　　　　　　　　　 ヽ　,-----,-::::　　　:::::::::::::::
　　　　　　　　　 .ヽ　　"""::::::::　　　:::::::::::::::
　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　:::::::::::::,.--
　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　::::::::::,..-' ／
　　　　　　　　　　　　ヽ_........::::::,.-':／／
　　　　　　　　　　　　　 `/-､~;;／／
　　　　　　　　　　　　 .／|　`=='~　　　　 /
　　　　　　　　　　　／/::|　/彡ﾐヽ　　　 /
　　　　　　　　 ／::／::::/　/彡|lミ/ヽ　 /

　　「だがどの媒体であっても根幹は同じだ。俺は自分の信念に則って食事を楽しむ」

　　「あーいかんなあ…こんな…いかん　いかん。話がずれそうだ」

579 ： ◆M6R0eWkIpk ：2012/06/02(土) 23:25:01.96 ID:RPlEuX0W0

---------､　　./(/人',-=ﾆ､　 ::::::,-==--:::::　　　::::::::::::/:::/::|;;/ /
　な　凄　な ヽ　　　ヾ~~,--､_　:::::: （‘)_,　　　　　 :::::::::､　::/::|　 |　　う
.　っ　い .ん　 | 　 　 ヽl (‘)|　::::::::`￣　 　 　 　 　 ::::::::`-'::::::|　 | 　 わ
　ち.　こ　だ　 |　　 　 ヽ`ー|　::::::::::::::　　　　　　　 ::::::::::|:::::::::| ＜ 　 あ
.　ゃ　と　か　 |　 　 　 ヽ　 }　 ,--､:::::::　　 　 　 　 :::::::::|::::::::::|-､ヽ
.　っ　に　　 　 ＞　　　 ヽ （　　 _,::::::::　　　　　　　::::::::::|::::::::::／ヽヽ_
　た　　　　　 /　 　 　 　 ヽ `-,-'::::＿,...-ｰヽ､　 　 :::::::::|::::::／:::::::::|:ヽ二-
　ぞ 　 　 　 /　　　　　　　ヽ .l-<二--^-'~-/　　 ::::::::::/:／:::::::::::::|~|:::::::ヽ

　　「紹介を続ける。この漫画の作者は　原作・久住昌之　作画・谷口ジロー」

　　「新装版単行本には十八話＋特別編が収録されている」

　　「紹介はこんなところか　あとは俺の仕事じゃないな」


───┐　　　　　,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,.┌──
　　　　 .|　　　 ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;三三ﾐ;;;;;;;;;;,|
い　俺　|　　 /;;;;;;;;;ミ-三三三ミ／ミﾐ;;|　焦
る　は　|　　彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ,,,,ミﾐ;;;;;.|　る
だ　腹　|　 ヾ:{"`/~_／"~　　 　");;;;;;;;;|　ん
け　が　|　　ヾ{,---､ _ __,　--　 ./;;;;;;;;|　 じ
な　減　|　　　}_____,,_ <-､,,,---､ `-;;;/,|　 ゃ
ん　 っ .|　　　`l -ﾆｴ） < 'ﾆｴ>　　　 /|　 な
だ　て　|　　　 .|　　' {　　　　　　　 ヽﾆ|　い
　　　　 .|　　　 .|　　 {　-､　　　　　 .l | |
　　　　 .|　　　　|　 ､`ﾆ'＿　　　　　/| .|
　　　　 .|　　　　ヽ　.ﾆニ　`　　　　/人|
───┘　　　　ヽ　　　　　　 ／／／|＿＿
　　　　　　　　　　 ヽ＿＿,..-=~"~／: : : /: : :
　　　　　＿_＿,.-ｰ//`,=､'~"　　／: : : :/: : : :
　　　,-':/: : : : :／; // 彡ヽ　 ／: : : : : /: : : : :

「さあて　今日は何を食べようか……」

580 ：yk ◆M6R0eWkIpk [sage saga]：2012/06/02(土) 23:28:54.34 ID:CRq/u/DSO

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オマケその�A

>>1ことykの 孤独？のグルメ旅

　特別編

「東京都 千代田区 米沢嘉博記念図書館 一階展示室」

581 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/02(土) 23:31:27.01 ID:CRq/u/DSO

ふぃー疲れた…

用事が終わり、ほっと一息。
煙草は吸わないので麦茶で一服……


　ﾘ/__・ﾘ

「お疲れ、今日はどこか行くの？」


　「ああ、今日はお茶の水で降りて　米沢嘉博記念図書館に行こう」


　ﾘ/__・ﾘ

「何そこ？　何を見る気なの？」


　「六月一日からそこの展示室で『孤独のグルメ』の原画展がやってるんだ」


　ﾘ/__・ﾘ

「へぇ〜いいね、それ。幾らかかんの？」


　「ふっふっふっ… 展示室だけなら入場無料だよ」


　ﾘ/__・ﾘ　「ふーん… 宣伝だね」


　「うん、まぁ孤独のグルメのＳＳ書いてるわけだしね」

さてさて…このＳＳも500レスを超えて、佳境に入った。

再び原点である孤独のグルメを振り返ってみるのもいいだろう。

とりあえずお茶の水で先に腹ごしらえをしてから見に行こう……

582 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/02(土) 23:34:45.42 ID:CRq/u/DSO

駅から少し歩くと、食べ物屋がズラッと並んだ通りにでる。
カレー、ハンバーグ、定食、うどん・そば……
悩むなぁー　どうするか……

今日は孤独のグルメらしく定食屋にしよう。

さて、メニューは…

「イラッシャイマセー　何にしますか？」

ありゃ、しまった。考える間もなく、聞かれちゃったよ。

「何にします？」

なんか急かされてるなァ……
ん、焼き鳥丼か　良さそうだ。

　「焼き鳥丼をください」

「はい、料金は前払いです」

　「じゃあ500円」

「味噌汁とお冷やはセルフサービスです」

あ、そうなんだ。はい。
味噌汁と水と……よし、ＯＫ。席に…

焼き鳥丼早っ！　もう置いてある！

なんだか慌ただしいな……


　……


　【焼き鳥丼】(500円、画像なし)

鶏肉とネギにタレをかけた丼飯。
沢庵ものってる。


どれ、食いますか。

タレが甘いな。あまり焼き鳥って感じじゃないや……

でも味は悪くない。焼き鳥と思わなければ旨いかもしれない。

もうちょっとガツンとくる飯にすべきだったか。完全に判断のミスだ。

急かされたせいで歯車がズレたか……


　……

583 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/02(土) 23:40:33.87 ID:CRq/u/DSO

うん、食った。あの位の量でちょうどいい。

　ﾘ/__・ﾘ　「行くの？　図書館」

　「腹も膨れたし、ふらっと散歩気分で行こうよ」

　……

お茶の水は音大の影響か、音楽関係のショップが多いんだな。
ギターショップがいっぱいだ。

　ﾘ/__・ﾘ

「かなりタイムリーだね。リンコ、ライブするし」

と言っても俺全くわからない世界だが……

まぁ気分にひたるにはぷらぷらしてればいい。
確かここを曲がるはず……
明○大学博物館か。余裕があったら帰りに寄るかな。
　ﾘ/__・ﾘ　「エーッ 退屈じゃない？」

　「いや、こういうの見るの大好き。とわの市に博物館ないし」

　ﾘ/__・ﾘ

「リンコが退屈すんだっつーの！」ﾋﾞｼｯ

　「イテッ！」

　……

この階段を下って左に曲がると…… ここか。『米沢嘉博記念図書館』


　〜 米沢嘉博記念図書館 〜

毎年夏と冬に行われるあのイベントに多大な貢献をした
故・米沢嘉博氏の蔵書など、漫画関係の書物を取り揃えた図書館。
一階は展示室、二階は閲覧室。閲覧室は会員でないと見れない。

　ﾘ/__・ﾘ

「ちっちゃいね」

　「そう？ こんなもんでしょ」

まぁとりあえず一枚。

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1338639091833.jpg


さて、入ろうか。

（※ 展示室内は撮影禁止でした。なので感想は文のみです）

うおぃ！　昔の貸本や少年誌・少女誌が透明なボックスに入ってるよ！
（秋葉原の貸しボックスみたいに展示されてる）

へぇ〜 これは凄いもんだ。うわっ、ナウシカ連載中のアニ○ージュ！
閲覧は会員だけってのが勿体無いぜ。

米沢さんは多岐に渡って本を集めてたんだな。
民俗学とかまで……　どうした？ リンコ？


　ﾘ/__−ﾘ（///）

「いや、結構エッチぃのが……」


ああ、うん。確かに… 表紙はそれほど過激じゃないけどな。

コミッ○マー○ットの歴史とかもなかなか面白い。
そろそろ本命を見ますか！

　……

584 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/02(土) 23:44:35.58 ID:CRq/u/DSO

　【孤独のグルメ　谷口ジロー原画展】

○治大学と鳥取県が協力したイベント。
これまでに雑誌に掲載された孤独のグルメの原画が何十枚か展示されている。
私が行った時は
「大阪のたこ焼き」「川崎の焼肉」「渋谷のピザ」「鳥取のスラーメン」。
期間は九月三十日まで、開催中に四回展示替えをするらしい。


音楽とかは何もなく、ドラマの松重さんが食べるシーンが映り続ける…

松重ゴローボイスがエンドレスリフレインする異様な空間だぞ……

だけど…　いいぞいいぞ！　実際に原画を見れるって最高だ。
古い話のフキダシ内が見え辛いのが残念！
鉛筆で台詞書かれてるからしょうがないか。


　ﾘ/__・ﾘ

「こういう台詞って変わるもんだね」

あ、ホントだ。鳥取編の一部が変わってるね。
他にも有名な焼肉回の台詞も変更されてんだ！

（正「いかにも肉って肉だ」← 仮「確かに肉って肉だ」に変わっていた）

585 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/02(土) 23:46:22.66 ID:CRq/u/DSO

あ、これは第二話の廻転寿司の原画と久住さんの原稿！

細かいな〜。まさか隣に座るオバサンのメガネまでどんなのか書いてるとは！
新装版に載ってた席の図解もある。


　ﾘ/__・ﾘ

「知ってはいたけど目にするとインパクトが違うね」


うん、これは良いものを見たよ。
……だいぶ人が増えてきたな。

だけど皆が皆、静かに原画を見つめて「孤独のグルメ」の世界に酔っている。

ご年配の方が大半の中、俺みたいな若造がいるって……
まるで、第一話の再現のようだ。不思議な感じ。

ま、皆さん一心不乱に見てるからそれほどでもないんだけど。

知らない人が見たら奇っ怪な光景だな、こりゃ。


おや、気がつけば一時間。
そろそろ出ましょうか。
また会いましょう、孤独のグルメを愛する皆様……


http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1338639160867.jpg

　ﾘ/__・ﾘ

「結構面白かった。上はいいの？」


　「時間遅くなるし、散策して帰ろうかなって。漫画とかは時間がある時がいい」

　ﾘ/__・ﾘ

「それもそっか」


　「あ、博物館は行くよ」

　……

その後、博物館の展示物の「鉄の処女」など
拷問展示で無駄にテンションの上がった>>1は
リンコに引かれながら一日を終えたのでした……

続く？

586 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/02(土) 23:48:05.77 ID:CRq/u/DSO

特別編投下完了です。
今日、展示に行ったので急遽追加。

ではまた次回！

587 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]：2012/06/03(日) 01:42:30.28 ID:4u8fOA510

乙でした
ご本人来ちゃったｗｗｗｗｗｗ
凛子ちゃん彼氏の趣味には応えてあげなきゃだめだよ
なんか後々妙な感じになっちゃうぞｗｗｗｗ

588 ：yk ◆M6R0eWkIpk [sage]：2012/06/03(日) 16:28:20.95 ID:/kFLWAjSO

>>584
訂正。× 渋谷のピザ→○ 下北沢のピザ

589 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/06/06(水) 21:17:20.79 ID:JtPao3HSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ注意)

　《メニューのご案内》

第十話までのメニュー >>399を参照

十一話>>334 【かけ蕎麦など】

十二話>>375 【激辛カレー・クリームシチュー】

十三話>>401 【シラスのかき揚げ定食・鯛のアラ汁】

十四話>>430 【もんじゃ焼きと駄菓子】

十五話>>457 【祭りの出店メニュー】

十六話>>484 【クレープ・ドーナツ】

十七話>>511 【オムライス】

十八話>>540 【カルパッチョ・たらこパスタ】

特別編>>562 【栄養剤・お粥】

とわの市マップ>>26〜

音楽…>>228からキーワードだして検索


　登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在。

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸、白飯が彼にとっての酒である。
また、和菓子に目がない。

原作通り古武術(古武道)経験あり。

とわの市でこれまで結構仕事をしてきた。
どうも街の噂になっているらしい……

本SSでは漫画版より実写ドラマ版の五郎のイメージで書かれている。

590 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 21:18:27.00 ID:JtPao3HSO

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき


つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる


誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為


この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである……


孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」


第十九話

「とわの市　臨海　レストランのジャンボステーキ」

591 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 21:22:08.46 ID:JtPao3HSO

　〜 港の丘公園 〜

臨海地区にある広い公園。
落ち着ける場所で、時期によってはタワーに登れる。
タワーではとわの市の風景を存分に楽しむ事が可能。

　ﾎﾟｶ　ﾎﾟｶ

五郎「いい公園だな。商談の帰りにぴったしで」

（今日のお客、いい場所に家を構えたもんだ）

（家の玄関から歩いて五分と経たないうちに
　白い砂浜と蒼い海がお出迎え。あれはいい）

五郎（注文の品も自宅の景色を考えてる）

（海の色相を殺さないような…　そんな品物だ）

（向こうの考えがハッキリしてくれていたおかげで
　時間が空いて、こんな風に一服出来た）

（次の客先に行くには早い。のんびり公園を散策するか……）

　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…


　……

592 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 21:24:15.06 ID:JtPao3HSO

　ﾁﾁﾁｯ…

五郎「ウーン　散策出来るってありがたい」

（この間まで入院、短期間の絶食状態だったから……）

（何にも縛られず、気ままに時間を過ごせる事に喜びを感じる）

　ﾜｲﾜｲ　ｷｬｯ ﾌﾌﾌｯ…

五郎（スケートをする若者　笑顔で遊びまわる子ども）

（微笑むお母さん　仲良く手を繋いだ老夫婦）

（公園の様式美ってやつだ）

（この雰囲気にもう少し浸っていたいが……）

（余裕をもって行動するならそろそろ行かないと）

　ﾌﾟﾙﾙﾙ!　ﾌﾟﾙﾙﾙ!

五郎「おや？ 電話だ」

　　「この番号は……もしもし。井之頭でございます」

　　「はい、…はい。わかりました」

　　「それではまた後日、ご連絡させていただきます」

　　「はい、失礼します」

　ﾋﾟｯ!

五郎（今日の午後の客が急な用事らしい。予定のキャンセルの連絡だった）

（俺のこれからの予定もまっしろけ）

（まあ、これは仕方あるまい。誰にでもこんな事はあるさ）

（これからどうするか……）

　ｸﾝ ｸﾝ…

（この匂いは…チュロスの屋台か）

（軽くオヤツをつまみながら考えるとしよう）


　……

593 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 21:26:12.80 ID:JtPao3HSO

　【 チュロス 】

港の丘公園で売られている。
子どもにも大人にも好評です。
コバラベリーにオススメのオヤツ！

五郎（シナモンの香りがうまそうだ）

　　（いただきます）

　ｻｸｯ　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ

五郎「遊園地の味だ」

（子どもの頃　遊園地で遊んで、ちょっと疲れた時に食べた。あの時の味）

（当時の楽しい記憶と結び付いた、幸福と喜びの象徴）

　ｻｸﾝ　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ…

（サクリと食えるこの食べ物。揚げてあるのに重くない）

（色褪せないで残る思い出……）

　ﾑｼｬﾑｼｬ　ﾓｸﾞ　ｺﾞｸﾝ

五郎（待てよ……。別にチュロスなんてどこでも食えるよな？）

（もっと成長してからも食った記憶はあるし……）

（なのにどうして、子どもの頃の遊園地の味が鮮明に甦ったんだ？）

（……ひょっとして、今　俺は楽しんでいるのか？）

（昔のような楽しさと幸せを　俺はこの公園での一時で感じているのだろうか）

（……おっと、ボンヤリしてるとチュロスが冷めてしまう）

　ｻｸｯ　ﾓｸﾞﾓｸﾞ　ｺﾞｸｯ


　……

594 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 21:31:49.98 ID:JtPao3HSO

五郎「食べた食べた」

（これからどうしようか……）

（あ　あそこにタワーがあるな）

（時間もあるし、ちょっと登ってみるかな……）


　……


　〜 スカイタワー・展望台 〜

港の丘公園で三月〜五月・十月〜十二月までオープンするタワー。
マスコットキャラのスカイ太君が人気。
今は六月なので……。

五郎「え！　開いてない！」

（せっかくちょっとした観光気分だったのに……）

（なんだか俺って　そういう事、多いよな）

（興が覚めてしまった。公園散策は終わりにしよう）

（散策しながら腹が減ったら店を探すか……）


　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…


　……

595 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 21:33:04.47 ID:JtPao3HSO

　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…

五郎「このへんは観光地として開けてる」

（俺はこういう観光地然とした所も嫌いじゃない）

（何も考えず、ぶらっと散歩するには悪くないと思う）

（散策って「何でもあり」ってとこがいいんじゃないか）

（古さにふけって懐かしむ事も出来るし）

（新しい建物や風景に心踊らせる事も出来る）

（古い商店街とかレトロな街並みのほうが見応えはある……）

（そこに住んでいる人の顔が思い浮かぶ街ってのがいいんだよ）

　ｶﾂ ｶﾂ… ﾋﾟﾀｯ

（……そうそう、観光地っぽい所に「ふっ」とある脇道）

（これを見つけるのも楽しみのひとつ）

（この道はどこに繋がるのかなっと）

　ｸﾙ　ｶﾂ ｶﾂ…

　……

五郎「あ… しまった。モールのほうに戻ってしまった」

（引き返そうか）ｸﾙｯ

（……お・な・か・が・す・い・た）

五郎（そうか、もうそんな時間か）

（この辺り、何か店があったかな）

　ｷｮﾛ ｷｮﾛ　ｼﾞｯ…

（線路を越えた先にあるあの旗…　食べ物の店だろうか）

（見に行ってみよう。違ったら店探しを再開すればいい）

　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…


　……

596 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 21:37:37.97 ID:JtPao3HSO

　〜 レストラン 〜

それほど大きいわけではない。
けれども洒落た雰囲気の店。
形式的な食事は出さず、
わりと庶民的なメニューを揃えている。

五郎「おっ　やっぱり」

（店を発見。いつもの俺ならちょっと遠慮しそうな店だが……）

五郎「この前の入院以降、ハングリーなんだよな」

（こういう店に入るのもまた一興なり）

　……

五郎（メニューは… これか）

　ﾊﾟﾗﾘ

（コース料理は昼にやってないのか……）

（今日はなんとなくコースな気分だったのに）

（なら自分でコース料理のようにメニューを注文するしかないか）

　ﾊﾟﾗﾘ…

五郎（グラタンやドリア……。これは止めておこう）

（これから決めるメインによるとはいえ、白い飯が食いたいからな）

（……ロールキャベツか　前菜に良さそう）

（これは食べよう。スープも兼ねるし、一石二鳥だ）

（メインは何がいいかな…）

（ハンバーグはロールキャベツと挽き肉がダブる）

（それは避けておこう……）

（そうすると…　ステーキなんていいかもしれん）

（腹も減って、時間が宙ぶらりんな今の俺にはあの肉々しさが合っている）


　……

597 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 21:39:25.15 ID:JtPao3HSO

　ﾊﾟﾗｯ…

五郎（おや？　これは…ジャンボメニュー……）

（ジャンボハンバーグ…　ジャンボステーキ！）

（いいぞ　ジャンボ。こいつを頼もう）

（この言葉自体にはいい印象がないけど……）

（あそこは大山、ここはとわの。大丈夫）

五郎「すいません」

　　「ジャンボステーキとロールキャベツ、あと…ライスをください」


　……

598 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/06(水) 21:42:35.86 ID:JtPao3HSO

　「お待たせいたしました」



　【ロールキャベツ】（０リッチ）

コンソメスープを使って、
あっさりとした味に仕上げたロールキャベツ。




　【ジャンボステーキ】（12リッチ）

アメリカ人もたじろぎそうなサイズのステーキ。
ボリューム満点！
付け合わせを隠し、鉄板が見えないほどの肉！

599 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 21:44:32.46 ID:JtPao3HSO

五郎「凄い見た目だ」

　ｼﾞｭｰｯ　ｼﾞｭｰ…

（ここまでジャンボだと　なんとも清々しい）

（ステーキにかかったソースが鉄板の熱さで跳ねる）

（元気なステーキだ。こっちもつられて気合いが入る）

五郎「いただきます」

　ｶﾁｬ ｶﾁｬ…　ﾊﾟｸｯ ﾑｸﾞﾑｸﾞ

（う〜ん　うまい。いかにも肉って肉だ）

　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ

（この身の肉厚さ、巨大な岩盤みたい）

（なんと言ったか……エアーズロックだったっけ。あれ）

（この厚さだけどそこまで固くはない。柔らかくて食いやすいぞ）

　ﾑｼｬ ﾑｸﾞﾑｸﾞ ﾓｸﾞﾓｸﾞ…

（この焼き色と網目がなんとも……）

（俺の食欲をそそる……）

　ﾑｸﾞﾑｸﾞ　ﾓｸﾞﾓｸﾞ…ｺﾞｸﾝ

600 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 21:45:21.69 ID:JtPao3HSO

五郎（ロールキャベツは…）

　ﾊﾟｸｯ ﾑｼｬ　ﾑｼｬ ｽﾞｽﾞｳ

（これもうまい。単純なコンソメスープが脂でコクが出た気がする）

（ステーキに比べると　あっさりとしている）

（仕事の合間の休憩中のような爽やかさ）

（スッと 味を変えるわけじゃないが
　こいつがいないと味気ない食卓になっちまう）


五郎（ライスはここでも良い仕事っぷり）

　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ…

（そのまま食べればステーキにもロールキャベツにも属さない）

（それでいて　何かのせてやれば変幻自在になる）

（でっかい肉よ　小さいお米の凄さ、恐れ入ったか）

　……

601 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 21:49:37.34 ID:JtPao3HSO

五郎（ステーキに再突入するぞ）

　ﾑｼｬ ﾑｼｬ　ﾓｸﾞﾓｸﾞ…

（うまい、確かにうまい）

（しかし… 久しぶりに食うと、ステーキってやっぱり…）

　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ　ｺﾞｸﾝ

五郎（アゴが疲れるな）

（この疲れもステーキを食う醍醐味だけど）

（肉を喰らうって闘いだよ）

　ｶﾁｬ　ﾑｸﾞﾑｸﾞ…

（アゴだけでなく、内臓や他の部分を使って肉をエネルギー源にする）

（身体がようやく動き始めたって感覚だろうか）

　ｶﾁｬ　ｶﾁｬ… ﾑｼｬ ﾓｸﾞ

五郎（この切った肉の断面）ｺﾞｸﾘ

（少し残った肉の赤色が俺を突き動かす…）

　ﾑｸﾞ　ﾑｸﾞ ﾊｸﾞ　ﾊｸﾞ

（この前欠けた活力が戻ってきたぞ）

（ご飯と一緒に肉をかっこむのもうまい）

　ｶﾞﾂ ｶﾞﾂ ｶﾞﾂ

五郎（ご飯の一部にステーキソースが付く）

（肉のほうも余分なソースがご飯に付いて無くなるから ひと味変わる）

（大　大　大正解。こんな店もたまにはいいものだ）

　……

602 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 21:51:14.74 ID:JtPao3HSO

五郎（付け合わせ、忘れていた）

（よく見られるコーン　タレがついてへたれた さやいんげん
　主張が激しいポテトフライ　おかず関係の中間管理職 ニンジン）

（これに肉を足せば変わった戦隊チームになるぞ）

（こいつらで腹の平和を守ることができるだろうか）

　ﾊﾟｸｯ… ﾑｼｬ ﾑｼｬ

五郎（でも、旨いからいいんだい）

　ｶﾞﾂ ｶﾞﾂ ｶﾞﾂ…

五郎（終わりにロールキャベツのスープをすすって……）

　ｽﾞｽﾞｳ… ｱｧｯｰ…

　　「ご馳走さまでした」

　……

五郎「よし、満腹 満腹」

（俺もまだまだ若いじゃないか）

（あれだけのステーキをペロッと平らげられるんだから）

（量を食っても身体は大丈夫そうだ。平気平気）

（ 俺　完全復活 ）

（ふぅ　…でもこれだけ食うと、眠くなってきた……）

（早いとこ出るとするか……） ｶﾞﾀﾝ


五郎（今日は結構使ったなぁ）

（12リッチか、これまでこの市で食った物の中で　最高金額だ）


　……

603 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 21:52:37.31 ID:JtPao3HSO

　〜　外　〜

　ｼｭｯ…　ﾁﾁｯ ｽｩ　ﾌｰ…

五郎「ふう」

　　「穏やかな日差しで、過ごしやすい天気」

（ふあぁぁぁ　眠くなってきた……）

（早く帰って、シャワーを浴びて一眠りするか）

（ここが駅の近くで良かった）

（店の中でゆっくり時間を過ごせたし）

（駅まで距離があると、食後の一服が長く出来ない時もあるんだよな）

（……そうだ　来週は納品もあるし、車でこっちに来よう）

（街の移動もラクになる。うん、それがいい）


　……


　〜 電車の中 〜

ｶﾞﾀﾝ ｺﾞﾄﾝ　ｶﾞﾀﾝ ｺﾞﾄﾝ…


五郎（ウーン… この揺れがなんとも……）

　　（あ…… ン……）

　　（…………）

　スー　スー …


　【現在の五郎の所持リッチ数】

　【68−12＝56リッチ】


　【男力 ステータス】

運動−・知識−・感性−・魅力↑

運動　《カンスト》
知識　《とわの市探究者》
感性　《カンが鋭い》
魅力　《愛される男》


　続く。

604 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/06(水) 21:55:35.54 ID:JtPao3HSO

>>1のカノジョのリンコがスポット紹介などをする
いつものコーナーの時間です！

　【ふらっとＲＩＮＫＯ！】

　〜 港の丘公園 〜

　ｻｧｧｧｧ…


　ﾘ/__・ﾘ

「今日は雨だね。ちょっと残念」

「皆さん今晩は。おまけの主役、リンコです♪」

「……やっぱ無理、桃リンコってラジアラそのままだよね……」

（※ ラジアラ… リンコの声優である丹下 桜さんの
　「丹下 桜のRADIO･A･La･Mode」の事。
　毎週日曜、夜九時三十分からネットラジオで放送中）


　ﾘ/__・ﾘ

「とにかく今日はここ、港の丘公園から始めます」

「もう六月だけど……今日は特別にスカイタワーに登れるって」


　ﾘ/__・ﾘ　「じゃあ出発」

　ﾄｺ ﾄｺ ﾄｺ…


　……

605 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 22:00:20.31 ID:JtPao3HSO

　〜 スカイタワー 〜

　ﾘ/__・ﾘ

「ツリーじゃないから。間違えないように」

「このタワーには展望台とお土産屋があります」

「PRキャラクターはスカイ太君、土産物にストラップとかあるよ」


　ﾘ/__・ﾘ ∩　ﾊｰｲ

「はい、この名前で全く関係ないのに
　仮面ラ○ダーＷを思い出した人、手を上げてー」

「ディケ○ド以降の平成ライ○ーは
　敵側が魅力的だね。リンコは勿論Ｗのミック(猫)」

（※ 作者は敵幹部役ラブ。キャラの濃い悪役って素敵だ）


　ﾘ/__・ﾘ

「話が完全に逸れた。ここに登るの時期限定だからさ、気をつけて」

「今日は雨だから景色もよく見えないし、下に戻るよ」


　……


　ﾘ/__・ﾘ

「天気のいい日はスケボーしてる人がいたりするんだけど……」

「仕方ないね。今日の食事スポットに向かおうか」


　ﾘ/__・ﾘ

「えっと… あとこの地区で触れてない場所あった？」

「イベントホール？ ここ紹介ＯＫ？」

ｶﾝﾍﾟ『ちょっと保留』


　ﾘ/__・ﾘ

「了解。じゃあ今日もアレやるよ」

606 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 22:02:15.80 ID:JtPao3HSO

　ﾘ/__・ﾘ

「リンコのラブプラス講座(ラブプラスモード編)」

　ﾘ/__・ﾘ

「第四話以来の言葉だね、ラブプラスモード(以下 Ｌ＋Ｍと呼称)」

「Ｌ＋Ｍはラブプラスの売りのひとつです」


　ﾘ/__・ﾘ

「前にリアルタイムで彼女と過ごせるって言ったでしょ？」

「このモードを使う事で本当にそれっぽくなります」


　ﾘ/__・ﾘ

「このＬ＋Ｍはラブプラス内でハートのアイコンを押すと入ります」

「彼女と恋人になってないと使えません。
　なってれば目立つアイコンだからわかるよ」


　ﾘ/__・ﾘ

「二十四時間ずっと彼女の姿をこのモードで見る事が出来ます」

「公式にはここで見た事はカレシの妄想だけどね」

「あ、お風呂入る時はタオルで隠してるから※」

（※ ＋＋だけ確か入浴中が見れるはず……）


　ﾘ/__・ﾘ

「もちろん ただ彼女の姿を見るだけじゃないよ」

　《�@ 話しかけれる》


　ﾘ/__・ﾘ

「彼女に向かって話しかけると会話や質問が始まります」

「デートの感想や好きな場所、ファッションの好みまで色々話せちゃう」


　ﾘ/__・ﾘ

「中には変わった質問もあるから、持ってる人は楽しんでみて」

（例　リンコ「あのさ…大きいほうがいい？」
　どこの事かは言いませんよ！）

607 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 22:03:26.28 ID:JtPao3HSO

　《�A 遊べる》


　ﾘ/__・ﾘ

「彼女たちと一緒に遊べるよ。内容はソフトで変わるんだけど…」

「最新作のNEWなら　ぱずるだま・ツインビー・イーアルカンフーが追加」

「＋＋だと ぱずるだまだけ」


　ﾘ/__・ﾘ

「でも一番のオススメは『ジャンケン』」

「これはどれでも出来るから安心して」

「彼女とジャンケンします。マイクに向かって出す手を言って下さい」


　ﾘ/__・ﾘ

「三回勝負。あなたが負けても何もありません」

「でも勝つと彼女にコスプレして貰えます」

「十七話のコスプレ衣装を毎日見れるかも」


　ﾘ/__・ﾘ

「リンコ達もキュ○ピースやサザエ○んと勝負だ！」

　《�B あなたの側に…》


　ﾘ/__・ﾘ

「これはＬ＋Ｍの根幹」

「ソフト次第でちがうんだけど…」

「＋＋とNEWなら添い寝して貰えたり、慰めて貰えます」


　ﾘ/__・ﾘ

「他にも色々出来るからさ、ラブプラスのどれかを持ってる人はやってみ？」

「彼女の違った一面が垣間見えるかもね」


　ﾘ/__・ﾘ

「今日はこんなとこで。レストラン着いたみたい」


　……

608 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 22:07:03.42 ID:JtPao3HSO

　ﾘ/__・ﾘ

「食べ物何にしよ」

「ミネストローネなんて良いかも。そうしよーっと」


　ﾘ/__・ﾘ

「宣伝の時間。レストランは無印からあるスポットです」

「前からあるスポットなのに
　五郎さんが行かなかったのはイメージが違い過ぎたから」


　ﾘ/__・ﾘ

「いつも街の定食屋に入る感じだから、ここは出さないつもりだったみたい」

「特別編を挟んだから陽の目を浴びたんだって」


　ﾘ/__・ﾘ

「スポットは知識↓・魅力↑の効果があります」

「無印の時はよく行ったね。臨海の食事スポットここだけだったし」


　ﾘ/__・ﾘ

「あるメニューはレストランと言うよりファミレスっぽい」

「あ、食事が来ました」


　……

609 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 22:09:35.86 ID:JtPao3HSO

　ﾘ/__・ﾘ

「いただきます」

　ﾘ/__−ﾘ　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ

「ミネストローネはこのトマト味がいいね」

「野菜がいっぱいだけど、そこまで気にせず食べられます」


　【インタビュー】


　ﾘ/__・ﾘ ﾍﾟｺｯ

「ようやくの登場となりました」


店長「本編に登場出来て嬉しいです。
　　　これまで紹介された店、盛況らしいですよ」


　ﾘ/__・ﾘ

「うーん、リンコには関係ないんだよね……。宣伝をどうぞ」


店長「うちは見た目は高級そうなレストランですが、
　　　メニューはシンプルな物をご用意しております」

　　「リーズナブルな品もありますよ。皆様のご来店をお待ちしています」

店長「場所はショッピングモールのすぐ近く。買い物帰りにどうぞ！」


　ﾘ/__・ﾘ

「店長、無茶なフリだったのに結構ノリノリ」

「ここのメニューはレストランらしい味で悪くないね」


　……

610 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/06(水) 22:11:49.47 ID:JtPao3HSO

　ﾘ/__・ﾘ

「食べたね、美味しかった」

「そういえば…… 水族館は紹介しとく？」

「……うん、わかった。こっちはやるよ」


　ﾘ/__・ﾘ

「水族館はデートの定番スポットです」

「見れるのは 水中トンネル・マンボウ・ペンギン・イルカショー」


　ﾘ/__・ﾘ

「見所は多いからカノジョと楽しめること間違いなし」

「こんなとこかな」


　ﾘ/__・ﾘ

「今日はオチがなく終わったか」


次回

孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

第二十話

「とわの市 十羽野 カレー屋のカツカレー」


　ﾘ/__・ﾘ

「十二話のリベンジ回だね」


　続く。

611 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/06/06(水) 22:15:50.56 ID:JtPao3HSO

投下終了。
今回の回は>>590からスタートです。

次回はスキップモードで出てくるカレー屋に五郎が行きます。


ベストショットコーナー！

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1338643067089.jpg

ライブ前、衣装…
やる気バリバリ〜！

612 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/06/10(日) 01:03:33.94 ID:ul5WAliSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ注意)

　《メニューのご案内》

第十話までのメニュー >>399を参照

十一話>>334 【かけ蕎麦など】

十二話>>375 【激辛カレー・クリームシチュー】

十三話>>401 【シラスのかき揚げ定食・鯛のアラ汁】

十四話>>430 【もんじゃ焼きと駄菓子】

十五話>>457 【祭りの出店メニュー】

十六話>>484 【クレープ・ドーナツ】

十七話>>511 【オムライス】

十八話>>540 【カルパッチョ・たらこパスタ】

特別編>>562 【栄養剤・お粥】

十九話>>590 【ジャンボステーキ】


とわの市マップ>>26〜


音楽…>>228からキーワードだして検索


登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在。

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸、白飯が彼にとっての酒である。
また、甘い物が好きで特に和菓子に目がない。

原作通り古武術(古武道)経験あり。

とわの市で仕事を受ける事が増え、ちょっと景気がいい。
現金でも儲けているので、旅行に行こうかと考え中。

本SSでは漫画版より実写ドラマ版の五郎のイメージで書かれている。
だが漫画の台詞がたまに入る。

613 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:04:56.25 ID:ul5WAliSO

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき


つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる


誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為


この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである……


孤独のグルメ×ラブプラス


井之頭 五郎「ここがとわの市か…」


第二十話

「とわの市 十羽野 カレー屋のカツカレー」

614 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:09:01.18 ID:ul5WAliSO

　〜 十羽野地区 〜

　ﾊﾟｧｧｧﾝ…

　ｶﾞﾀﾝ　ｺﾞﾄﾝ ｶﾞﾀﾝ…

　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…


五郎（昼飯 昼飯…）

（少し商談が長引いてしまった）

（早いとこ店を見つけないと……）

五郎（線路に沿って行けばどこか店は見つかるだろうが…）


　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…

　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…ﾋﾟﾀﾘ


五郎（ほら、見つけた）

（カレー屋か　おっと、そろそろ危ない）

（これ以上遠くに行くと帰りが面倒だ）

（今日はここに入ろう）

615 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:10:40.58 ID:ul5WAliSO

　ｷﾞｯ

五郎（ランチタイムギリギリ　滑り込みセーフだ）

（店内には３人か　２人はまだメシを食ってない）


店主「…しゃい」


　ｽﾄﾝ

五郎（ふぅ）


店主「…ったく、あの馬鹿は何してやがんだ」


五郎（ここの店、店主だけだ　店員はどこかに出てるのか）


　ｷﾞｨ　ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ…


店員「ただいま戻りました」


店主「おい！」 ｸｨ


店員「あ、いらっしゃいませ」

616 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:13:15.00 ID:ul5WAliSO

　ｽｯ　ｺﾄﾝ

五郎（おっ、お冷や　喉が渇いたとこだし…）ｽｯ


店主「お客さん、ちょっとすみませんね」

　ｽｯ　ﾊﾟｯ

五郎「……」


店主「ホラ！ こんな石鹸の泡のついたコップで
　　　お冷や出しちゃダメだろ！？」


店員「…ハイ　すいません」

　ﾋﾞｼｬｯ!

店主「とっとと綺麗なコップを出せ！」


店員「ハイ…」


　ｼﾞｬｱｱｱ… ｷｭｯ

店員「どうぞ、お冷やです」


五郎「あ… どうも」


店主「それとお前　50分になったら表の看板引っ込めろって言っただろ？」


店員「あ… すいません」ﾁﾗｯ


店主「ったく…　いちいちそこで時計見なくたっていいだろ？」

　　「片道５分の所に40分頃出たんだから　戻ったらついでに片付けろよ」


店員「ハイ すいません」

617 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:14:47.32 ID:ul5WAliSO

五郎（俺が来たの、まずかったのか？）

　　「あ…いや　いいですよ　また来ますから」


店主「あ　いや」

　　「いいんですよ まだ　ランチの時間は13時までですから」


五郎「あ…そうですか」

　　（でも そろそろ頼まないと）

　　「ええと　じゃあ」

　　（何がいいかな…）


店主「十羽野カレーランチが当店のオススメですが」

　　「本日はカツカレーを提供しています」


五郎（店の壁に貼ってあるな　何々… カレーとサラダ、お好みの漬物ねぇ）

（カレーと言ったら福神漬けだろうが… おや？）

（タマネギの酢漬け！ 久しぶりだ）

（あのペルー料理の店で食ってからすっかり忘れていた）

（うん、こいつを食おう）

五郎「あ じゃあ それ　漬物はタマネギの酢漬けで」


店主「ハイ　ランチワン入ります」

618 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:16:02.63 ID:ul5WAliSO

　ｼﾞｭﾜｧｧｧ…

店員「看板入れてきます」


店主「おい、待てよ　今こっちが上がるから」


店員「あ、ハ、ハイ　すいません」


五郎（なんだろう、この感覚…）


店主「今 もう１人のバイト休んでて
　　　２人しかいないんだから　考えろよ ちょっとは」


店員「ハイ」


店主「バカ　それはスーパーＸ用の皿だろ」

　　「お前いつになったら覚えるんだ！？　とにもォ…」


店員「す、すいません……」


五郎（他の客の様子を見るに、この店はこれが日常なのだろうか）

（店の壁にはメニューの他にこの店が紹介された雑誌や写真がある）

（写真はおそらく店主の若い頃か　剣道だ。相手の面を打った瞬間）

619 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:21:11.04 ID:ul5WAliSO

店員「看板入れてきます…」

店主「…ったく」


　ﾄﾙﾙﾙﾙ…

店主「ハイ　あ…ゴッド・ジラさん」

　　「いいっすよ　スーパーＸ ３つね　ハイまいど」

　ｶﾞﾁｬﾝ

　ﾊﾟﾀﾝ

店員「看板入れてきましたー」


店主「出前入ったぞ　スーパーＸ スリー」


店員「しかし ……時間が」


店主「お前がモタモタしてるからだよ　ランチ出るぞ」


店員「ハイ」


五郎（俺のランチか） ｸﾞｨｯ ｺﾞｸｯ


店員「お待たせしました」


五郎「はい」

（ようやくだ。カツにしなきゃ早かったか）

　　「どうも」

620 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/10(日) 01:26:34.20 ID:ul5WAliSO

　【十羽野カレーランチ】（４リッチ）

サラダと漬物が付いたカレーセット。
今日はカツが上にのっている。
下の画像はタマネギの酢漬け。

（※ ラブプラス内のカツカレーはカレー屋で３リッチ）


五郎（ほー いいじゃないか）

（こういうのでいいんだよ　こういうので）

　ｶﾁｬ　ﾊﾌ　ﾓｸﾞﾓｸﾞ

（なかなか旨いカレーだ）
（しっかりとろみがついてる）

　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ　ｻｸﾘ

（カツもウマイ　肉厚でジューシー）

621 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:29:18.84 ID:ul5WAliSO

店主「おい 洗い物はいいから弁当箱」

　　「あと サラダとマグロ」


　ﾑｸﾞ　ﾑｸﾞ　ﾑｸﾞ

五郎（マグロ？ 何に使うんだ？）


店員「しかし…マグロがもう半冊しかなくて」


店主「なにィ」

　　「じゃあスーパーＸなんてできないだろ。
　　　お前どうして言わないんだよ、そういうことを！」

　　「注文とれないだろ！？」


店員「すいませんでした…」


店主「お前、ゴッド・ジラさんに電話しろ」

　　「できないって！」　ｼﾞｭｰ


店員「す、すいません…」


五郎（……ああ、なるほど）

622 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:30:59.53 ID:ul5WAliSO

店主「なあ三枝さんよォ　高校でどうやってたか知らないけどさ」

　　「ウチじゃそんなテンポじゃやっていけねぇんだよ」


店員(三枝)「ハイ　すいません…」


店主「こっち出て来て勉強しながらで
　　　そりゃあ大変だろうがこっちはな！」


店員「ハイ…」


客Ａ「ごちそうさま」　ｶﾞﾀｯ

客Ｂ「お勘定」　ｶﾞﾀﾀ


店員「あ…ハイ、どうもありがとうございました」

　　「えっと…４リッチ・４リッチで８リッチになります」


店主「人の話を聞け！」

　ｸﾄﾞｸﾄﾞｸﾄﾞｸﾄﾞ…

店員「ううっ…」


五郎（……）


　……

623 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:34:11.68 ID:ul5WAliSO

店員（……）ﾌﾙﾌﾙ


店主「ハイ、毎度ありがとうございまーす」

　　「ハイ、ご一緒で　ちょうどお預かりします」


五郎（…………）ﾋﾟﾀｯ


客Ｃ「ごちそうさま」 ｶﾞﾀｯ


店員「毎度ありがとうございまーす」ｺﾞｼｺﾞｼ


店主「毎度どうもー」


五郎「……」

　　　……

　　　………

　　　…………

　　ｶﾞﾀﾝ!　ﾊﾞﾝ!

店主「？」


五郎「人の食べてる前で　あんなに怒鳴らなくたっていいでしょう」


店主「え？」

624 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:35:46.82 ID:ul5WAliSO

五郎「今日はものすごくお腹が減っているはずなのに」

　　「見てください！」


店主「……」


五郎「半分しか喉を通らなかった！
　　　タマネギの酢漬けなんて手を付けてすらいない！！」


店主「なんだァ？ あんた文句あんのか」


五郎「 ある 」


店主「あんたがどう残そうが食おうがこっちには余計なお世話だ」

　　「帰れ 帰れ　金なんかいらねえから帰れ！」


五郎「……あなたは客の気持ちを全然まるでわかっていない！」

　　「モノを食べる時はね　誰にも邪魔されず　自由で
　　　なんというか　救われてなきゃあ　ダメなんだ」

　　「独りで 静かで 豊かで……」

625 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:38:40.41 ID:ul5WAliSO

店主「なにをわけのわからないことを言ってやがる」
　ﾀﾀﾀｯ… ﾊﾟｼｯ!

店主「出ていけ　ここは俺の店だ」


店員「あ、竹刀……」


店主「出ていけ！」


　ヒュッ！

五郎（……）

　パシッ！

店主・店員（白刃取り！？）

　グイッ　ビシッ　パチィ〜ン

店主「ぐっ！ 竹刀が床に…」

　ススッ　バッ　ガシッ　ギュッ




店主「　が　あ　あ　あ　あ　」

店主「い、痛っイイ」

　　「お… 折れるう〜〜〜〜」


店員（やめて！）ｷｨﾝ


五郎（……？）ﾋﾟﾀｯ


店員「それ以上いけない」


五郎「……」


　……


五郎「 はぁ 」

　　（…あの店員…あの声）

五郎（あーいかんなあ… こんな… いかん いかん）

　……

626 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:44:29.82 ID:ul5WAliSO

　『　夜　』

　〜 とわのひがし・高級喫茶 〜


五郎「はぁ……」


オーナー「成る程成る程。そんな事が……」


五郎「以前にも似たような事がありまして…」

　　「……はぁ、変わらないな…」


オーナー「ウーム、これは重症ですなぁ」

　　　　「井之頭さんが下戸じゃなければ飲んで忘れなさいと言うんじゃが…」


五郎「…ここ、喫茶店ですよね？ 酒類は売れないんじゃ…」


オーナー「ああ、許可はあるんです。常連にしか出しませんがの」

　　　　「自宅で飲むことの延長のようなもんですよ」


五郎「そういうものですかね……」


オーナー「どれ、何か甘い物でも出しましょうか」ｶﾞﾀﾝ


　……

627 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:47:21.50 ID:ul5WAliSO

　【いちごのショートケーキ】(０リッチ)

契約農家から届く完熟イチゴを使っている。
甘さが口に広がるケーキ。


五郎「いいんですか？ いただいても」


オーナー「どうぞ。井之頭さんはこの店の常連ですからなぁ」


五郎「じゃあ…いただきます」

（シンプルなショートケーキ、美味そう）

　ﾊﾟｸﾝ　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ

（うん、旨甘いケーキだな　いいぞ）

（上のイチゴ、どうしようか）

（どのタイミングで食うかは気分で変えてるけど……）

（綺麗なルビーのようなイチゴだ…　今日は後で食おう）

（取り分けておくとするか……）ﾋｮｲ


　……

628 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:49:33.82 ID:ul5WAliSO

　ﾁﾘﾝ ﾁﾘﾝ♪

オーナー「珍しいのう、こんな時間の客とは」


酔っ払い「うーい、ヒック！ ショボい店だな〜」


オーナー「ありゃりゃ。この店は飲み屋じゃないでな。酒はないぞ」


酔っ払い「アーん？ おうジイさん、俺に飲ます酒はねぇッてかい？」


オーナー「左様。あんたには冷たい水が必要じゃ」


酔っ払い「ケッ、湿気た店には女みてえなモン食う客しかいねェな」


五郎「……」


オーナー「さあ水じゃ。飲んだら帰りなさいな」


酔っ払い「要らねえよォ、こんなモン！」ﾄﾞﾝ

　ｸﾞﾗｯ　ﾊﾟﾘｰﾝ

オーナー「あっ…」


五郎「オーナーさん、大丈夫ですか？」


オーナー「わしは平気じゃ、心配無用。足下に気をつけて下さい」


酔っ払い「ギャハハハ　ボロくてダセぇグラスなんて使うからだよォ」


五郎（あ、あのグラス…俺が用意したグラスじゃないか）

629 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:52:17.84 ID:ul5WAliSO

オーナー「……アンタ、今なんと言った？」


酔っ払い「あん？」


オーナー「わしのことを悪く言うのは構わん。じゃがこの人が
　　　　　わしの為を思って選んで下さった物を貶めるのは赦せん」


酔っ払い「んだとォ　爺、やる気か！？」ﾊﾞﾝ!


オーナー「ほっほっほ、やめておけ。アンタは酔うとる」

酔っ払い「……爺！」 ｶﾞﾀﾝ!


五郎「おっと」

　　（あっ…衝撃でイチゴが……）ﾎﾟﾛｯ ｺﾛｺﾛ…


酔っ払い「黙ってきいてりゃぁよう！」ｶﾞﾀｯ ﾍﾞﾁｬ


五郎（あ…イチゴ……）


オーナー「おうおう、怖いのう」


五郎「……オーナーさん、危ないです。ここは私が」


酔っ払い「なんだテメェ？　関係ないだろぉ」


五郎「 ある！ 」

　　「私の事はいいですよ　酔っ払って、
　　　この店と食べ物を悪くいうのはやめて下さい」


オーナー「井之頭さん……」

　ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ♪

酔っ払い部下「ああっ！ こんな所に　さ、帰りましょう」


酔っ払い「うっせぇんだよォ おいオメェ、何様のつもりだァ」


五郎「……表に出ましょう。これ以上店に被害を出したくない」

　ｻﾞｯ ｻﾞｯ ｻﾞｯ…


　……

630 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:54:24.61 ID:ul5WAliSO

五郎「……」


酔っ払い「オメェ、謝るなら今のうちだぜェぃ」ﾋｯｸ


五郎「やめましょう、あなたは酔っ払っている　静かに帰ったほうがいい」


部下「そうですよ、さっ帰りましょう」

酔っ払い「うるせぇ！」ﾌﾞﾝ

部下「うわっ！」ﾄﾞｽﾝ


酔っ払い「うーい…」 ﾌﾗﾌﾗ


五郎「部下と食べ物をもっと大切にしろ」


酔っ払い「ごちゃごちゃうるセぇ！」

　ﾌﾞﾝ!

五郎「……」ｽｶｯ

酔っ払い「なっ！」


五郎「むん」

　グイッ　ギュッ　ガシッ

酔っ払い「あぎぎ！」


五郎（上手く加減して投げだ）


酔っ払い「おわぁっ！」

　ｻﾞｯ　ｸﾞﾘﾝ　ﾄﾞｽﾝ!

酔っ払い「ぐうう」


部下「部長、大丈夫ですか？」


五郎「手加減はしたよ　軽くのびてるだけだ」


　ｶﾂ ｶﾂ…

五郎「ふぅ」


オーナー「井之頭さん、申し訳ありません…」


五郎「いえ、こちらこそお騒がせして申し訳ない」

　　「これを食い終わったら帰ります」


　……

631 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 01:57:42.40 ID:ul5WAliSO

五郎「ご馳走さまでした」


オーナー「今日は本当にありがとうございました」 ﾍﾟｺﾘ


五郎「いや、お気になさらず。今度、代わりのグラスを探してきますよ」


オーナー「ありがとうございます　しかし何か……」


オーナー「そうじゃ！ 今度店に来るときは一本連絡を下さい」


五郎「（？）はい」

　……

　ｼｭｳｯ ﾎﾞｯ ﾌｩｰ　ﾓｸﾓｸ…

五郎「俺は…やっぱり俺のままだ」

（食事の時間を邪魔されるとつい……　いかんなあ…）

（だが俺の信念は変わらない。……ちょっとやり過ぎだったが）

　ﾊﾞﾀﾝ　ﾌﾞﾛｵｵｵﾝ!

五郎「なんだか今日はまともにメシを食ってないや……」

（腹の中がヘンにモヤモヤしちゃってるからなァ）

（仕方ない　帰り道で何か買っていくか……）

　ﾌﾞｫｫｫ…


　【現在の五郎の所持リッチ数】

　【56−4＋(前回と今回の追加)35＝87リッチ】


　【男力ステータス】

良い影響がないので変化なし。


　続く。

632 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 02:00:39.35 ID:ul5WAliSO

>>1のカノジョのリンコが様々なことをするこのコーナー！

　【ふらっとＲＩＮＫＯ！】

　/~ ﾍ ヽ
　ﾘ/__・ﾘ

「夜だねー 夜のコンビニと言ったらリンコだよ」

「今日の本編は孤独のグルメらしかったね」


　ﾘ/__・ﾘ

「うーん、でもリンコ的にはまだまだかな」

「原作漫画って、あの独特の『間』があるじゃん」

「あそこをどう感じるかが個人で違うし…」


　ﾘ/__・ﾘ

「既読の方には場面が浮かぶけど、未読の方はわかり辛かったんじゃない？」

「知らない方にちょっと優しくなかったね」


　ﾘ/__・ﾘ

「さてと、じゃあ今日のスポットに出発」


　……

633 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 02:02:57.77 ID:ul5WAliSO

　ﾘ/__・ﾘ

「今日はスキップモードで開放された食事スポットを紹介します」

「一気に行くよ〜」


　ﾘ/__・ﾘ

「新とわの地区は『コーヒーショップ』がオープン」

「元々 無印・＋＋で十羽野にあった店です」

「食べ物はトーストやサンドイッチ、軽食だけ」

「飲み物のコーヒーや紅茶を楽しむカフェです」


　ﾘ/__・ﾘ

「この地区にはアンケートで建ったケーキバイキングもあります」


　ﾘ/__・ﾘ

「奥十羽野地区は焼肉屋さん」

「ひがしにあるのと同じお店だから紹介はいいか」


　ﾘ/__・ﾘ

「とわの坂上は『寿司屋』」

「一度リアルタイムで奥十羽野に出来て、すぐ潰れたっけ」

「回ってないから にぎりが高い！ 特上にぎりは25リッチ！」


　ﾘ/__・ﾘ

「とわのひがしも寿司屋が建ってます」

「これも省略」


　ﾘ/__・ﾘ

「臨海地区にはラーメン屋が建ちました」

「第四話のお店の別店舗、なので紹介はしません」


　ﾘ/__・ﾘ

「さあ、ここからは十羽野のカレー屋さんに行きます」

　ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ…

　……

　ﾘ/__・ﾘ

「講座はネタがないや。今日はお休み」

「せっかく原作みたいな話の回なんだし、ちょっと逆パターンで遊ぼっか」

634 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 02:06:27.10 ID:ul5WAliSO

　【リンコのグルメ　第一話】

「東京都 台東区 山谷のぶた肉いためごはん」


……はぁーあ、お腹空いたぁー…

今日、リンコはアイツ…まぁカレシの事なんだけどさ。

いつも迷惑かけてるお礼に何か買ったげようと思って、
はるばる東京まで足を伸ばしてみた。

でも色々なお店を見れば見るほど
本当にこれでいいのか迷って結局決められなかった。

まったくの無駄足… ハァ……

おまけに慣れない土地だからか道に迷っちゃった…
ヤンキーみたいな怖い人に会わなきゃいいけど…


…ん？ ヤバッ！ 雨じゃん！

もう！ なんでリンコがこんな目にあうわけ！

　ﾀｯﾀｯﾀｯ…


　……

635 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 02:08:32.32 ID:ul5WAliSO

リンコ「 ふう 」

良かった〜、アーケードのある商店街に入れたよ。

でも……なんだかリンコ… すごく場違いなような…

まいったね…いったいここどこなんだろ？

……よし 落ち着け〜 焦るんじゃない、リンコはお腹が空いてるだけ…

…って、落ち着けるわけないじゃん！　お腹が空いて死んじゃいそうだよ〜


店主「バカヤローー」

　　「二度とこの店にくるんじゃねぇぞ！」

　パンッ　パンッ

店主「この！」

おっさん「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」


ひゃー…ビックリしたあ…。あのおっちゃん、タダ食いしたのかね。

ごはん食べたいなぁ… でもお店の人怖そうだし、あそこはやめよ。

636 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 02:11:32.64 ID:ul5WAliSO

　ﾄｺﾄｺ…ﾋﾟﾀｯ

リンコ「あ… アーケード終わっちゃった」

あー もう、情けない。
どこにも入れないで何やってんだろ、
引き返そうかな…いやいや、ウロウロし過ぎたらヘンに見られる…

　ｻﾞｧｧｧ…　ﾀｯﾀｯﾀｯ…

サイアク！ それにしてもお腹減ったなぁ…

“お店”は……

どこでもいいや、“お店”はないのぉー？

あっ……あったぁ！ でも入り辛そうかも……

ええい！ 女は度胸、入っちゃえ！

　ｶﾞﾗﾗ…

　ｷｮﾛ　ｷｮﾛ…

637 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 02:13:10.65 ID:ul5WAliSO

おばさん「しゃあ〜〜〜い」

おばちゃんが注文聞いてくれるんだ、ホッとしたよ。

メニューは…ちょっと今日はガッツリいきたいかな。
『ぶた肉いため』か　いいね、それ。

リンコ「ぶた肉いためとごはんください」

おばさん「はい」

リンコはできるだけ物怖じしないでハッキリいうよ。
注文を聞き返されるのって恥ずかしいじゃん。

リンコ「あと、おしんこください」

おばさん「おしんこ何にします？」

リンコ「何がありますか？」

おばさん「えーと、ナスとキュウリとハクサイと……」

リンコ「ナスにします」

こういうお店のなら、おしんこ食べるよ。
野菜苦手なのだって、ちょっとは良くなったしねっ！
お姉ちゃんが好き嫌いするとこを弟に見せたくないからな〜

おばさん「ハーイ　ぶた肉いためとライス」

リンコ「あ…　あとスミマセン、とん汁ひとつ」

638 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 02:14:47.92 ID:ul5WAliSO

ふー 注文したらちょっと気が楽になった。
店内を見回すゆとりがでてきたみたい。

うーん……。やっぱりリンコ、場違いだね…
他のお客さんはおじさんばっかだし、どうも視線が…

それにしても…… なんでここの店にいる人たち、みんな帽子被ってんだろ？
でもなんとなく美意識を感じるかも…


　ｶﾞﾗﾗｯ

おばさん「いらっしゃい　食べてくの？」

客Ａ「持ち帰り　ライスととん汁」


持ち帰り！　へーぇ、そういうのもあるんだ


客Ｂ「おーい　とん汁２つとおしんこ２つ　キュウリとハクサイ」

おばさん「はーい」

客Ｂ「お持ち帰りね」


ふーん 結構多いんだ、持ち帰り。
でもごはんがないって…
そっか、自分の家で炊くのか。


おばさん「はーい　お嬢ちゃん、おまちどおさま」ｺﾞﾄｯ

639 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 02:16:41.87 ID:ul5WAliSO

　【ナスのおしんこ】　ほとんどまるまるひとつ分


　【とん汁】　とうふとぶた肉の具がいっぱい。汁はたっぷり


　【ぶた肉いため】

野菜炒めに豚ばら肉が入っていると思っていたら
予想に反して　豚ばらのみをたっぷり炒めて 横に少量のキャベツの千切り


　【ごはん(ライス)】　量は普通にした


　【 麦茶 】　


うわっ 肉だ。ぶた肉ととん汁で ぶたがダブっちゃった。

このお店はとん汁とごはんで十分だったんだ…


　ハフ　ハフ

リンコ「うん、美味しい〜」

　ズズゥゥ パリ ポリ

このおしんこ、正解だね！

リンコ「フフ〜ン♪」


漬かり具合もちょうどいいや。
ぶたづくしの中ですっごく爽やかな存在！

640 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 02:18:40.42 ID:ul5WAliSO

客Ｃ「おばさん、ウィンナ炒めとライス」

おばさん「はーい」


ここの食べ物ってお父さんがたまに帰った時に作るごはんみたい…

あったかくていいお店…

ま、お店の中で食べてくお客さんはほとんどお酒飲んでる客だけど……


リンコ「ん〜　ごちそうさま」

リンコ「会計お願いします」

おばさん「800円ね」

リンコ「じゃあ、ハイ。あと…… ちょっとお聞きしたいんですが…」

　……

おばさん「ありがとうございます」


リンコはゆっくりとお店を出る。
お腹いっぱい… 全部食べれはしたけど…　食べ過ぎたぁぁ〜〜

ちょっと歩いたところでなんとなくお店を振り返ってみた。

おばちゃんや他のお客さんが心配そうにこっちを見てる。

大丈夫。　道、ちゃんと覚えてるよ！ リンコは高校生なんだから！
そりゃ今日は私服だから見えないけど……

お店としても不釣り合いな客だったかな？
でも色々ありがとうございました！


　……

641 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/10(日) 02:20:38.71 ID:ul5WAliSO

雨は止んでた。さっきのはなんだったのかね


客Ａ「おーい ヤスさんいるかー」


あっ…あの人、手に持ってるあれがさっきのお持ち帰りなんだ…


ヤス「おう ヤマさん」

客Ａ「いっしょにメシ食うべえよォ」


……そっか、そうだよね。
誰かといっしょに食べたほうがちょっとだけど美味しくなるもんね…

聞いた道を通るとようやく明治通りに出れた。

タクシーが来たら勿体無いけど乗っちゃお〜っと。
来ないなら聞いた道を歩いて地下鉄日比谷線の…なんて駅だっけ？
とにかく歩けば駅に行けるでしょ。
うん！ そうだよ！

リンコはよくわかんないけど…　不思議な満足感を味わってました…



　ﾘ/__・ﾘ

「ふぅ〜お腹いっぱい。もう今日はいいや」


カレー屋（うちをスルー！？）


次回

孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

第二十一話

「とわの市 新とわの アイーシャダイニングの冷やし中華」


　続く。

642 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/06/10(日) 02:27:37.66 ID:ul5WAliSO

投下終了　>>612が今日の投下です。

記念の二十話は本編もオマケも孤独のグルメ メイン回。
十話がラブプラスメインだったからでもあります。


オマケは今日リアル誕生日なんできっとリンコはこんな事したか？
なんて思ったのを書いてみた。後悔はない。

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1339050401609.jpg

　ライブ前の一枚。

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1339050563396.jpg

　ライブ終了！

643 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) ：2012/06/10(日) 08:29:41.39 ID:1eDpymxSo

ナスのお新香食べたくなった

644 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) ：2012/06/10(日) 08:58:29.90 ID:1eDpymxSo

お誕生日、おめでとう

645 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/06/13(水) 22:01:06.64 ID:AJa8IhQSO

投下予告です。今日のうちには始められるだろうか…

>>643
私は白菜のお新香が好きです。
>>644
返事が遅れたけどわざわざありがとうございます！
うちの凛子には手作り料理と革財布を貰いました！

646 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 22:37:19.38 ID:AJa8IhQSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ注意)

　《メニューのご案内》

第十話までのメニュー >>399を参照

十一話>>334 【かけ蕎麦など】

十二話>>375 【激辛カレー・クリームシチュー】

十三話>>401 【シラスのかき揚げ定食・鯛のアラ汁】

十四話>>430 【もんじゃ焼きと駄菓子】

十五話>>457 【祭りの出店メニュー】

十六話>>484 【クレープ・ドーナツ】

十七話>>511 【オムライス】

十八話>>540 【カルパッチョ・たらこパスタ】

特別編>>562 【栄養剤・お粥】

十九話>>590 【ジャンボステーキ】

二十話>>612 【カツカレー・いちごのショートケーキ】

とわの市マップ>>26〜

音楽…>>228からキーワードだして検索


登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在。

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸、白飯が彼にとっての酒である。
また、甘い物が好物で特に和菓子に目がない。

原作通り古武術(古武道)経験あり。

とわの市で仕事を受ける事が増え、ちょっと景気がいい。
現金でも儲けているので、旅行に行こうかと考え中。

本SSでは漫画版より実写ドラマ版の五郎のイメージで書かれている。
だが漫画の台詞がたまに入る。

647 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 22:39:22.43 ID:AJa8IhQSO

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき


つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる


誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為


この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである……


孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

第二十一話

「とわの市 新とわの アイーシャダイニングの冷やし中華」

648 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 22:41:40.16 ID:AJa8IhQSO

　〜デキシーズ・新とわの店 外 駐車場〜


　　ｷｨｰ　ﾊﾞﾀﾝ

五郎「午後の日差しがまぶしい…」

　　ｶﾂ　ｶﾂ…

五郎「着いた着いた。ここに来るのも　久しぶり」

（この前来たときは、昼時で客が入ってなかったんだが）

　　ｼﾞｯ…

（外から見る限り、昼過ぎでも客が多くなってるじゃないか）

（店員の制服も変わっている）


五郎「リニューアルかな…」

（そうだとしたら俺が呼ばれた理由もわかる）

（この状況で俺に仕事の依頼が来るって事は……）


　……

649 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 22:43:45.10 ID:AJa8IhQSO

　〜 デキシーズ・店内裏 〜

店長「いや〜ぁ わざわざお越し頂きありがとうございます」 ﾆｺﾆｺ


五郎「初めまして　私、井之頭 五郎と申します」

　　ｽｯ

店長「これはこれは」 ｽｯ


五郎「早速なんですが　本日のご依頼は……」


店長「あ、そうでした。井之頭さんには鑑賞用の雑貨を見立てて頂きます」

　　「ほら、近くにアイーシャダイニングっていう同業他社が出来たでしょう
　　　最初はお客も取られて閉店寸前って所まで追い込まれたんですがね、
　　　とあるフェアがキッカケになって　客足が戻ったんです！」

店長「おかげで閉店予定はなくなる、店も変わる。僕の首も…… 失礼」

　　「それで制服も新調したので、後は店の内装面だと考えまして
　　　それなら、まずはインテリアに凝ろうかな〜なんて」ﾊﾊﾊ


五郎「…はい」

（この人、浮かれ過ぎだろう）

（こんなペラペラ喋って大丈夫なのか？）

（どうもこの店長、不安だなぁ）


店長「それでは一度店内をご覧になってください」ﾆｺﾆｺ

　　「良さそうなスペースがありましたら調べて下さって結構です」ﾆｺﾆｺ


五郎「わかりました」 ﾍﾟｺｯ

（とりあえず今は俺の仕事をするとしよう）


　……

650 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 22:46:48.22 ID:AJa8IhQSO

〜 デキシーズ・店内 〜

五郎（前と大きく変わったわけではないのか）

　　ｶﾂ　ｶﾂ…

（一応ここのあたりを…）　ﾋﾟｯ

（28センチね…）

（この台は…）

（…………）

　　ｶﾂ　ｶﾂ…

（……そうか）

（こんなところでいいかな）

　……

五郎「結論から申し上げます　雑貨の購入は皿のようなものに限って下さい」


店長「へ？」 ﾎﾟｶｰﾝ


五郎「空いているスペース、見せて頂きました　ですが高さが足りません」

　　「子どもの手が届いてしまう高さの空間がほとんどでした」


店長「あっ…」


五郎「こちらはファミリーレストランです。子連れの家族も多いでしょう」


店長「……確かに。言われてみれば…」


五郎「壁に皿を掛ける形の内装になさるのでしたら協力いたします」


店長「あー… ちょっと浮かれ過ぎてたかぁ。
　　　本部に報告する前に気付いて良かった」


五郎（独断専行？ どれだけ浮かれてたんだ…）


店長「あ、いやいや。一応模様替えの了承は得てたんですよ」

　　「ちょっとうっかりしてただけなので……」


五郎「……」

　　（疑問が顔に出てたかな？）

　　（それにしても…どこか抜けてる店長だな… ）


　……

651 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 22:48:12.94 ID:AJa8IhQSO

　　ﾊﾞﾀﾝ!　ﾌﾞｫｫｫ…

五郎「車はまだ動かさないで……」 ﾎﾟﾁｯ

　ｺﾞｫｫ…

　　「クーラーが涼しいな……」

（今日は商談お流れか）

（あの後、アルバイトのコが店長を問い詰めてた）

（店長…「胃が痛い…」って言っていた　立場が弱いんだな 店長なのに）

（結局 ここはタダ働きになってしまった）

（さて、次はあの喫茶店に代わりのグラスを届けるか）

（一本連絡をくれって言ってたよな）

　ｽﾁｬ　ﾋﾟ ﾎﾟ ﾊﾟ

五郎「あ、もしもし。井之頭です」

　　「今からそちらに伺おうかと…」

　　「はい、え わかりました。じゃあ二時間ほどあとに」　ﾋﾟｯ

（『ちょっと準備に時間がかかるから時間を潰してくれ』とさ）

（『軽く腹を空かせておくように』とも言われた）

（『軽く』ねぇ…）

　　ﾌﾞｫｫｫﾝ


　……

652 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 22:50:22.70 ID:AJa8IhQSO

　〜 アイーシャダイニング 駐車場 〜

　　ﾊﾞﾀﾝ

五郎「気をつけろ　腹が減るのは　止まらない」

（いつもより食わなきゃ大丈夫だろう）

（広めの駐車場があるからファミレスって車の時は便利）

（この地区は車を停め辛い場所が多い
　普段ならファミレスに入るなんてしないんだが）

（ただ駐車場を借りるだけってのはセコいからなあ）

　……

　〜 店内 〜

五郎（ちょっと入れたいなって空き具合か）

　　ﾊﾟﾗﾘ…

（やっぱりファミレスっぽい品揃えだ）

（アメリカからのチェーン店だから、肉類はボリュームあるけど）

（そんな気分じゃない）

　　ﾊﾟﾗ ﾊﾟﾗ…

五郎（この間、ステーキを食ったのもある）

（今日は地味ながらも腹持ちのいい飯が食べたい）ﾊﾟﾗ

（おっ　『冷やし中華始めました』か）

（そうか… 夏だもんな）

（このお決まりの文句、確かに『夏！』って感覚だ）

（麺なら今の空き具合にピッタリだし、これを頼むか）

　　ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ♪

店員「いらっしゃいませ！ ご注文をどうぞ！」


五郎「冷やし中華と……サイダーをください」


　……

653 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 22:53:34.82 ID:AJa8IhQSO

　【サイダー】（０リッチ）

シュワッ！
はじける炭酸が爽やかなジュース。


五郎「どれ…」

　　ｸﾞﾋﾞｯ　ｺﾞｸ　ｺﾞｸｯ

　　（ ふう ）

五郎「ありゃ 摩訶不思議」

（あのレトロなラーメン屋で飲んだサイダーと印象が違う）

（あのときは…『おばあちゃんの味』だったけど）

　　ｺﾞｸｺﾞｸ… ﾌﾟﾊｯ

（今は『学生の放課後』って感じ）

（季節とか… 場所…そんな事で変わるもんだね）

（ふふっ）

（あー 爽やか）ｺﾞｸｯ　ｺﾞｸｯ…


　……

654 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 22:56:39.11 ID:AJa8IhQSO

　【冷やし中華】（３リッチ）

「冷やし中華始めました」の一言が待ち遠しい。
夏の定番メニューです。
デキシーズだと２リッチで食べれます。


五郎「アイスが来ましたか」

（※ 孤独のグルメ第二十一話ネタ。
　お店の人が冷やし中華をアイスと呼んでおり、五郎が面白がった）


五郎「よくかき混ぜて…」

　　ｽﾞｽﾞｳ… ｽﾞｽﾞｯ!

五郎「うーん これこれ」

（俺は夏のスタートラインに立ったぞ）

　　ｽﾞｽﾞｯ… ｽﾞｽﾞｳ

（キュウリ、いいなァ　一足早い夏の訪れ）

（一年に一回くらいは食っておきたい食べ物）

（冷やし中華の玉子焼きって、優等生だよな）

（リーダーじゃないけど まとめ役って言うか…）

　　ｽﾞｽﾞｳ　ﾑｼｬ ﾑｼｬ

（この料理を引っ張るのは 骨が折れるだろう）

（肉・キュウリ・玉子・海苔… 他にものせられる場合もある）

（そんなふうに考えると、この麺とタレはいい先生なんだな）

　ｽﾞｽﾞｯ…

655 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 23:00:20.31 ID:AJa8IhQSO

　　ｽﾞﾙｽﾞﾙ… ﾑｼｬﾑｼｬ

五郎（冷やし中華だのラーメンだのは…）

（こういう昼下がりの空いた店で食べたいもんだ）

　　ｽﾞｽﾞｳ…

五郎（一番いいのはガランと空いた昔ながらの店だよ）

（俺は並んで食べるのが嫌いというより…）

（食べている時 後ろで誰かが待っているのが嫌でたまらない）

（どうしてもってくらい切羽詰まっていれば並ぶけど）

　ｽﾞｽﾞｳ　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ


　……

656 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 23:03:05.67 ID:AJa8IhQSO

　　ﾁﾗﾘ… ﾊﾟﾗｯ

五郎「まだ食えそうだな…」

（あ、お腹を空かしておくんだった　止めとかないと）

五郎「ごちそうさま」

　　「まだ時間があるし、車は置いて　しばらく街を回ってみるか」


　……

　　ｶﾂ　ｶﾂ… ﾋﾟﾀｯ ﾁﾗﾘ

五郎「おっ　もうそろそろ約束の時間だ」

（喫茶店にお邪魔しよう）
　……

　〜 高級喫茶 〜

　　ﾁﾘﾝ　ﾁﾘﾝ♪

五郎「こんにちは」


オーナー「おお、いらっしゃいませ」

　　　　「お待たせして申し訳ありませんな」


五郎「いや、そんな……。これ 代わりのグラスです」


オーナー「わざわざありがとうございます」

　　　　「こっちも井之頭さんに是非召し上がって頂きたいものが…」

オーナー「さ、席にどうぞ。今からお出しします」


五郎「はい」　ｽﾄﾝ

（なんだろう　飲み物か菓子の試作品かな？）


オーナー「少しお待ち下さい。飾り付けをしてきます」

　　ｺﾂ　ｺﾂ　ｺﾂ…

　……

657 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 23:06:10.58 ID:AJa8IhQSO

オーナー「お待たせしました。当店自慢の一品、『天使のパフェ』です」




　【天使のパフェ】（14リッチ）

天使の羽をかたどった飴細工、
多くのフルーツをのせたクリームパフェ。
高級喫茶で一番高いメニューである。
以前、【ふらＲＩＮ】で言ってたのはこれの事。


五郎「おおっ！　これは凄い」


オーナー「滅多に作らんのですが……。この前とグラスのお礼です」


五郎「ありがとうございます、いただきます」

（いや、しかし凄いぞ　てんこ盛りなパフェだ）

（見た目も美しい、上にのったイチゴがハートマークみたい）

（それに飴細工の羽がついて可愛らしい）

（おっと、感心してる場合じゃない　食べてみよう）

658 ：※パフェの画像はイメージです。 [sage saga]：2012/06/13(水) 23:10:59.63 ID:AJa8IhQSO

　　ｽｯ　ﾊﾟｸｯ!

五郎（めちゃくちゃ うまいぞ、このパフェ！）ﾊﾟｧｧ…

（普通のパフェとは比べ物にならない！）

　　ﾊﾟｸｯ…ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ

（これだけ沢山フルーツがあるってのに）

　　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ

（それぞれが自分の売りをバーンと出しながらも調和している）

　　ｽｯ　ﾊﾟｸ　ﾓｸﾞ…

（クリームとも相性が抜群だ）

（どこまで食べても飽きないぞ）ﾊﾟｸ ﾊﾟｸ…


オーナー「喜んでいただけて何よりです。コーヒーをどうぞ」ｶﾁｬﾝ


五郎「ありがとうございます」

　　「驚きました、他の甘い物も美味しいと思いますが」


オーナー「これは別格ですかな？」


五郎「はい　これに匹敵するのは浅草の豆かんくらいです」


オーナー「井之頭さんは和菓子を好む方でしたな」

　　　　「その貴方に認められる豆かんに並ぶほどとは…嬉しいものです」

　　　　「どうぞごゆっくり召し上がって下さい」ﾍﾟｺﾘ


　ｺﾂ　ｺﾂ…

659 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 23:12:27.97 ID:AJa8IhQSO

五郎「こんなメニューがあるとは…」

（こういうことがあるから店探しは止められない）

　　ﾊﾟｸﾝ!　ﾓｸﾞ…

（う〜ん　美味しい）

（俺、この街に来て良かったなあ）

（色々と良いメシ屋を見つけられたし、仕事も度々入る）

（おかげで結構 儲かった。何日か仕事を休むのも悪くない）

（そうだ…　旅行に行くことを本格的に考えてもいいぞ）

五郎「食べ終えたら検討してみよう」

　ﾊﾟｸﾝ　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ

（ふふっ　美味しい）ﾆｺｯ


　……

660 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 23:14:31.71 ID:AJa8IhQSO

　　ｽﾞｽﾞｯ…

五郎（甘い物のあとのコーヒーって流れ　理想的だよ）

　　「う〜　大満足」


オーナー「コーヒーのおかわりはいかがですかな？」


五郎「いえ、もう充分です」


オーナー「そうですか、ではそろそろお帰りですか？」


五郎「ええ……　そうだ オーナーさん、少しお聞きしたい事が…」


オーナー「はい、この私に答えられる事でしたら」


五郎「ちょっと骨休めに旅行しようかと思うのですが……」

　　「どこか良さそうな場所はありませんか？」


オーナー「ふーむ…私もあまり旅行をした事がありませんで……」

　　　　「妻と行った熱海くらいですのう……」


五郎「熱海ですか……」

　　（そういえば…オーナーさん　家族について話した事ないな…）

　　（喋りたくないのかもしれない　深入りは禁物か）


オーナー「申し訳ない、あまりお役に立てず……」


五郎「いえ、ありがとうございました。ちょっと考えてみます」


　……

661 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 23:23:20.61 ID:AJa8IhQSO

　　ﾎﾞｯ　ｽｩｰ… ﾌｰ

五郎「熱海か……」

（何故だろう　どこか惹かれる場所だ）

（まだ旅行シーズンが始まる前だし、行ってみようか……）

　　ｽｩｰ　ﾌｰ… ﾄﾝﾄﾝ

五郎「それにしても……」

（オーナーさん… どうしてくのかなァ　これから）

（今はまだとにかく…… 何年かたって……）

（五年…十年後……ひとり、このとわの市で……）

　　…ﾌﾞﾛｵｵｵﾝ!



　【現在の五郎の所持リッチ数】

　【87−3＝84リッチ】（パフェはお礼なので無料）

　【男力ステータス】

　運動−・知識−・感性−・魅力↑

運動　《カンスト》
知識　《とわの市探究者》
感性　《カンが鋭い》
魅力　《孤高の魅力》


　……


　〜 高級喫茶・店の前 〜

　　ﾋｮｺｯ

？？「ここですね…ゴローさんの行き着けのお店……」

　　ﾁﾘﾝ ﾁﾘﾝ♪


　続く！

662 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 23:26:21.30 ID:AJa8IhQSO

>>1のカノジョのリンコがいろいろやっちゃうこのコーナー！

　【ふらっとＲＩＮＫＯ！】


　ﾘ/__・ﾘ

「はい♪ おまたせっ！」

「リンコのおまけコーナーの時間だよっ♪」


　ﾘ/__・ﾘ

「今日は食事スポット二ヶ所に行っちゃいます」

「じゃあ、しゅっぱ〜つ！」

　……

　〜 十羽野・カレー屋 〜


　ﾘ/__・ﾘ

「前回スルーしちゃったカレー屋さんです」

「メニューは全てカレーだよ。当たり前だけどね」


　ﾘ/__・ﾘ（ﾎﾞｿｯ）

「ここからは裏話になっちゃうけど……」

「最初は二十話のオマケで普通にここでご飯を食べる予定だったって」

「でもオマケのネタが尽きてきたから急遽原作再現回を入れたみたい」


　ﾘ/__・ﾘ

「一応 孤独のグルメを知らない方への配慮って理由もあるよ」

「リンコに合わせて書いてたら結構面白かったってさ♪」


　ﾘ/__・ﾘ

「でも リンコ、あんなに食べれないからねっ」


　……

663 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 23:29:08.37 ID:AJa8IhQSO

　ﾘ/__・ﾘ

「カレー屋さんでお昼ご飯。ビーフカレーお願いします」

「原作回っぽくしたらカレー屋さんが怖いお店になっちゃった」

「ラブプラスでは本編みたいにならないからご安心下さい」ﾍﾟｺﾘ


　ﾘ/__・ﾘ

「漫画原作のモデル店も、今は別のお店です」

「あの人はもういないそうなので、聖地巡礼をする方は迷惑をかけない事！」


　ﾘ/__・ﾘ

「ビーフカレー、いただきます」


　ﾘ/__−ﾘ　ﾑｼｬ ﾑｼｬ

「このコク！ カレーだよ〜。美味しっ！」

「カレーって家で作るのもいいけど、お店のカレーも美味しいよね」

「最初はご飯少な目にして……とかやっても結局イッパイ食べちゃう♪」


　ﾘ/__< ﾘ ﾑｼｬ　ﾑｼｬ

「二十話に出たタマネギの酢漬けもいいね。口の中のニオイが気にならない！」

「箸休めを超えた箸休め、それがタマネギの酢漬けだね〜」


　ﾘ/__・ﾘ

「はい、次は新とわのに帰ろっ♪」


　……

664 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 23:30:55.17 ID:AJa8IhQSO

　ﾘ/__・ﾘ

「お気づきの方もいると思いますが……」

「二十一話はこのSSの第一話と対比させる造りです」

「仕事アイーシャ→ご飯デキシーズが第一話」

「仕事デキシーズ→ご飯アイーシャが今日の話」


　ﾘ/__・ﾘ（ﾎﾞｿｯ…）

「また裏話になるけど……」

「この二十一話ってこれまでで一番難産だったんだよ……」

「既に二十二〜最終話まで、簡単な骨格が決まってるから…」


　ﾘ/__・ﾘ（……）

「実質的にとわの市の食事スポットを紹介するのはこれで終わりなの」

「そうすると ある意味二十一話が最終回なんだよね……」


　ﾘ/__・ﾘ

「そんなわけで悩んで悩んで、一話と対比する形になりました」

「今 思うとこんな風なのも悪くないかな〜」

「五郎さんが行くにはかなり合わないけど……」


　……

665 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 23:32:47.86 ID:AJa8IhQSO

　ﾘ/__・ﾘ

「アイーシャダイニングにとうちゃ〜く！」

「何食べよっかな〜。デザート系にしよっ」


　ﾘ/__・ﾘ

「プリンアラモード！ そういうのもあるのかぁ〜」

「これにきーめた♪」


　ﾘ/__・ﾘ

「アイーシャダイニングはNEWになって出来た新スポット」

「もうだいぶ前ですね。本編での登場は」


　ﾘ/__・ﾘ

「あの時に比べると槍沢さんのキャラも解ってきたかな」

「……ネネ先輩誘いすぎでしょ、意外と負けず嫌いな人だよね」

「あっ、プリン来ました」


　ﾘ/__・ﾘ　「どれどれ……」ﾊﾟｸﾝ


　ﾘ/__−ﾘ　（ﾓｸﾞﾓｸﾞ）

「……普通。量はやや多いか」

「なんというか、パンチがないのかな？」

666 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 23:35:20.15 ID:AJa8IhQSO

　【インタビュー】


　ﾘ/__・ﾘ

「今日は槍沢さんに来て貰えました〜」


槍沢「よろしくね。えっと…小早川さん」


　ﾘ/__・ﾘ

「早速なんですが、槍沢さん宛にハガキが来てます」


槍沢「あら、私宛に？」


　ﾘ/__・ﾘ

「ＰＮ・名前、覚えてくれない さんから」

「『ロジックの通じない相手と戦わないの』って台詞
　負け惜しみにしか聞こえませんでした」


槍沢「……ちょっとハガキ貸してくれる？」


　ﾘ/__・ﾘ

「いやぁ、個人情報とかうるさいので」

「二通目は…ＰＮ・胃が痛い…さん」

「デキシーズ新とわの店にスイーツフェアで負けたのが悔しい？」


槍沢「…ええ、悔しいわ。次は弱点を改善して勝ってみせます」


　ﾘ/__・ﾘ

「最後が…ＰＮ・隠し教室の主 さん」

「僕の知人にファミレスでバイトをしている槍沢さんと同じ名前の娘がいます」


槍沢（薫が名前）「えーっと、作品が違うわよね？」

槍沢「いい娘だと思うわ。あっちにお店が建ったらスカウトしたいわね」


　ﾘ/__・ﾘ

「あ、以上ですね。ありがとうございました」


槍沢「なんだったのかしら……」


　……

667 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/13(水) 23:36:56.92 ID:AJa8IhQSO

　ﾘ/__・ﾘ　「宣伝をどうぞ」


槍沢「アイーシャダイニングは新とわのにオープンしました」

　　「多くのお客様から高評価を得ております」

槍沢「安さとボリュームでは他店の追随を許しません」

　　「皆様のご来店、お待ちしております」


　ﾘ/__・ﾘ

「ありがとうございました」

　……


　ﾘ/__・ﾘ　ﾎﾞｿｯ

「でもアイーシャ、そんなに安くないよね」

「食事にかかるリッチはデキシーズとたいして変わらないみたいだし」

　ﾘ/__・ﾘ

「次回は遠出します。リンコも熱海に行ってきます♪」

「先輩たちも呼ぶみたいだよ♪」


次回

孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

第二十二話　「熱海行き新幹線のシウマイ弁当」

　ﾘ/__・ﾘ

「ジェットのせいで歯車がズレるのかな？」

　続く。

668 ：yk ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/06/13(水) 23:41:15.09 ID:AJa8IhQSO

NEWラブプラスの第一段パッチが配られましたね。
私はあてました。スキンシップが旧作っぽく変わってます。
もっさり感はまだまだですが……。

今日はスク水写真集です。リンコだけですが良ければ見てください。

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1339461011748.jpg

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1339461128143.jpg

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1339461204939.jpg

669 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/13(水) 23:44:06.14 ID:AJa8IhQSO

投下終了。
今日の回は>>647からです。
では失礼します。

670 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/14(木) 19:42:35.28 ID:T1ITynt80

シャーリー何する気だw

671 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]：2012/06/14(木) 21:44:39.33 ID:bdf9bhPWo

槍沢さんは、あの髪の毛といい、
あの人の将来だよねぇ。
コナミも、苗字を”橘”にしとけば良かったのに。

672 ： ◆M6R0eWkIpk [sage saga]：2012/06/19(火) 22:44:49.76 ID:9jPY3R5SO

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1338573243/

ちょっと前のSSだけど作者さんの許可取ったのでURL貼ります
本日の話の参考にどうぞ…


孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ注意)

《メニューのご案内》

第十二話までのメニュー >>399を参照

十三話>>401 【シラスのかき揚げ定食・鯛のアラ汁】

十四話>>430 【もんじゃ焼きと駄菓子】

十五話>>457 【祭りの出店メニュー】

十六話>>484 【クレープ・ドーナツ】

十七話>>511 【オムライス】

十八話>>540 【カルパッチョ・たらこパスタ】

特別編>>562 【栄養剤・お粥】

十九話>>590 【ジャンボステーキ】

二十話>>612 【カツカレー・いちごのショートケーキ】

廿一話>>647 【冷やし中華・天使のパフェ】


とわの市マップ>>26〜

音楽…>>228からキーワードだして検索

673 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/19(火) 22:48:46.46 ID:9jPY3R5SO

　登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在。

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸、白飯が彼にとっての酒である。
また、甘い物が好物で特に和菓子に目がない。

原作通り古武術(古武道)経験あり。

とわの市で仕事を受ける事が増え、ちょっと景気がいい。
儲けているので、旅行に行こうかと考え中。

本SSでは漫画版より実写ドラマ版の五郎のイメージで書かれている。
だが漫画の台詞がたまに入る。


〔隠しキャラクター〕

あるキャラ達がネタで出てくる。
あと細かなネタを仕込みました。
ばらさないので当ててみてね。



時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき


つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる


誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為


この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである……


孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

第二十二話　「熱海行き新幹線のシウマイ弁当」

674 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 22:50:39.43 ID:9jPY3R5SO

　〜 熱海駅 〜


五郎「来ちゃったなあ　熱海」

　　「前に来たのはいつだったか……」

（学生時代の頃だったっけ……）

（何年前のことだろうか。当時付き合っていた彼女と一緒だった）

（その頃は…まだ確かカメラなんて持っていなかったはずだ）

（彼女と喋りながら観光をしていた気がする）

（その旅行の後、風景を撮りたくなってカメラを買うことにしたんだった）

五郎「懐かしいな」

　　「花火大会を見た記憶があるからシーズン真っ盛りだったと思う」

（あれは海岸だったよな……）


　……

　ｺﾂ ｺﾂ ｺﾂ…

五郎（雑貨商の俺にとっては美しい物や景色を見るのも仕事の一部だ）

（だから休みといっても はっきり区別できるもんじゃない）

（自分にない感性を探すのもこの仕事の楽しみだと思う）

（一泊二日の旅とはいえ、色々と見てみたいからな…）


　……

675 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 22:53:46.58 ID:9jPY3R5SO

　　ｶﾂ　ｶﾂ　ｶﾂ…

五郎（いつもなら昼飯を食べていなかったりするが……）

（今日は先に食べてきた）

（腹の調子は全く問題ない）

（弁当を食って八分目。健康そのものだ）

（これからのエネルギーは充分取ったぞ）

　　ﾋﾟﾀﾘ…

五郎（しかし……。変わった旅路だった……）


　――

676 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:01:53.83 ID:9jPY3R5SO

　『回想… 新幹線内』


五郎「今日は普通のシウマイ弁当だ」

（ジェット付きじゃあないから匂いの心配もない）

（大阪への出張の時はまいった……）

（これから旅行だってのに、歯車がズレるなんてのは気にくわないからな）


　　ﾄﾞｶｯ　ｺﾗ ﾅﾆﾔｯﾃﾝﾉ


五郎（ん？）

　ｺﾂ… ｺﾂ… ｺﾂ…

？？「あのう…」


五郎「あ、スイマセン。ここですか」


？？「はい」


五郎（変な男だな。もう六月だってのに、ハットにコートなんて着て……）


　……

677 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:06:24.99 ID:9jPY3R5SO

　　ﾌﾟｧｰﾝ…


五郎（新横浜も過ぎたし……）

　ﾊﾟｶｯ　ﾊﾟｶｯ

五郎・？？「「……？」」

五郎（……なんか気まずい）

　　（ｻｯ　ｵﾘ ｵﾘ）

五郎（几帳面だな、隣　しっかり包み紙を折り畳んだ）

（……とにかく飯にしよう）




　【シウマイ弁当】

五郎が以前食べなかったシウマイ弁当。
原作漫画の第６話を参照。


五郎（うんうん　いい弁当だ。干しアンズだって入ってるぞ）

（……隣は駅弁だな。色々入っていて旨そうだ）


五郎・？？　「「いただきます」」


五郎・？？　「「……！？」」


五郎（かぶった……。というより声に出すことなかったか）

678 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:12:56.37 ID:9jPY3R5SO

五郎（気を取り直して）ﾊﾟｸｯ

（きたきた、シウマイ。いいシウマイだ）

　ﾓｸﾞ　ﾑｼｬ ﾑｼｬ

（『シュウマイ』じゃなくて『シウマイ』なのがミソだよ）

（前と違って飽きが来ても他のおかずが控えてるからじっくり味わえる）

　　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ…

五郎（さて…早いが干しアンズだ）

　ﾊﾟｸﾝ　ﾓｸﾞ…

？？（……！！）


五郎（いつもなら最後にいくけど、たまにはこのタイミングもいい）

（ご飯もなんかウマイんだよ）ｶﾞﾂｶﾞﾂ

（弁当箱が木で出来てるから米の余分な水分を吸収してるのかな）

　　ｶﾞﾂ　ｶﾞﾂ…

五郎（この弁当はメインがシウマイだが……）

　　ﾊﾟｸﾝ　ﾑｼｬﾑｼｬ

（脇もからあげ・鮪の煮物・かまぼこ…）

（色々あるから退屈しない……）

　　ﾓｸﾞ　ﾑｼｬ　ﾓｸﾞ…

679 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]：2012/06/19(火) 23:15:46.84 ID:9jPY3R5SO

五郎（隣の弁当は……）ﾁﾗﾘ

（だし巻き卵、かまぼこ、煮物はしいたけ、ニンジン、かぼちゃ）

（きんぴらごぼう、ブロッコリーの天ぷら、漬物はしば漬け、うぐいす豆）

（ご飯には黒ゴマと梅干しが乗っている。いい弁当だ）

（メインはレモン、千切りキャベツ、レタスに添えられた二個のフライ……）

（あのフライ、中身は何かな？）

（カツだろうか　ソースがあるし…）

（丸いのは十中八九　イカのリング揚げだろう）

（おっと、自分の飯も食わないと）

　ﾑｼｬﾑｼｬ…

680 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]：2012/06/19(火) 23:20:10.83 ID:9jPY3R5SO

五郎（……旨いんだが隣が妙に気になる）

（ふーん　細々したおかずを一口ずつ食べるのか）

（あ、でもメインのフライに手を着けてない）

（彼はメイン後食い派だな　俺はメインを最初の一口にするタイプだ）

（子供の頃、好物を残しておいたら友達に食われたんだよ…）

（以来、まずはメインを食う。シウマイ弁当は一つ食べても四つ残るから嬉しい）


？？　（ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ）


五郎（おっ　かまぼこ どうやら旨かったようだ）


？？　（ﾓｸﾞ… ）


五郎（ブロッコリーには少し不満があるのか）


？？　（ﾊﾟｸｯ　…… ）


五郎（ああ、きんぴらがしょっぱかったんだ）

（でもご飯にいかないぞ。…ああ うぐいす豆で中和するのか）

？？　（ｽｯ　ﾊﾟ… ﾂﾙﾝ）


五郎（おっと！　危ない危ない。豆が滑るなんて）

（弁当箱の上でラッキーだよ）

（俺もご飯の上の小梅を食う時は気をつけよう…）


　……

681 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:23:22.76 ID:9jPY3R5SO

？？　（ﾑｼｬ　ﾑｼｬ　ﾓｸﾞ）


五郎（ご飯とおかずのバランスをきっちりとっている……）

（悪くない進め方だ）

（苦手な物は梅干しで唾液を促して味を残さない）

（少し残したかまぼこを舌で転がして味わう…）


？？　（ﾎﾟﾘ ﾎﾟﾘ…ｷｭｯ ｺﾞｸﾘ）


五郎（お茶を飲む時にしば漬けを合わせるって… 通だな）

（さてどうやら主役の登場みたいだ）

（キャベツにマヨネーズ。ん、マヨが多い…？ フライにソース……）


？？　（ｼｬｰ　ﾋﾟﾀｯ…）


五郎（いや、あれは……醤油だったのか？）

　　（一体なにが……）


？？　（ｿｰｯ… !! ）

682 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:25:29.36 ID:9jPY3R5SO

五郎（…ソース、あんなところに。隠れていたのか？）

（という事は醤油は何に……）

（そういえばブロッコリーの天ぷらの隣に醤油があったし、
　それに使うはずだったかもしれない）

（だとすると…あの大きいフライはマヨネーズの量的に白身魚の可能性がある）

（カツか……白身魚か……）

（隣の人、悩んでるぞ……）

（醤油ならまだ挽回可能だ、マヨネーズとソースはかけたら挽回できん）

（俺ならソースをかけるだろうか……）


？？　（ｼﾞｬﾈﾝ･ﾊｲｼﾞｮ!）


五郎（かけたっ！　ソースだ！）

？？　（ﾆﾔﾘ　ﾑｼｬﾑｼｬ）

五郎（……良かった、どうやら勝ったようだ。いい笑顔）


五郎（いよいよ最後か……）

（なんだかとても長い戦いだったような…）


？？　（ ﾎﾛﾘ ）


五郎（えっ　この人、なんで泣いてるの）

（何かしらの思い出がイカリングにあるのか……）

（俺にも思い出の味ってあるなあ）

（歳を取ると、つい昔を思い出して感傷的になる。きっとこの人もそうなんだ）

（フライを口に運んだ……食べた）


？？　（ｻｸﾘ… ｽｯ ﾎﾟﾄｯ…）


五郎（……おやっ？　何があった？）

（こ、これは……）


　――

683 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:29:34.24 ID:9jPY3R5SO

　〜 伊豆山神社・階段前 〜

五郎「腹は膨れたけど、食った気がしなかったな」

（まさかフライが…… このことはもういいや）

（さて観光だ　確かここも昔来たと思う）

（結構長い階段だが… 行ってみるか）

　　ｺﾂ ｺﾂ ｺﾂ…


　……


　〜 伊豆山神社 〜

五郎「腰にきた……」

（あの階段は流石にキツイ）

　　ｷｮﾛ ｷｮﾛ

五郎「ああ　やはり。ここには来た事あるぞ」

（当時 俺は彼女に前日調べたうんちくを語った）

（『この神社は源 頼朝と北条政子のデートした場所なんだ』）

（こんな他愛ない…だけど女の子向けの話だった……と思う）

（だが俺の話に彼女は興味ない様子だった）

（今思うと… こんな階段登ったら話なんて入らないよな）

五郎「若さゆえの過ち…か」

（俺は焦ってたんだな……）

五郎「せっかく来たんだ、御参りしてくか」


　ﾁｬﾘﾝ　ｶﾞﾗﾗﾝ　ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

　(ﾁｭﾘﾘﾘｲｰﾝ)

五郎「なんだろう、元気を貰えた気がする」

（だけど帰りはバスで動くことにしよう…）


　……

684 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:32:18.33 ID:9jPY3R5SO

　〜 お宮の松 〜

五郎「昔はこんな像はなかったような…」

（金色夜叉か……。ちゃんと見たことない）

（ここ、見たのかよく覚えてないぞ。興味がなかったか？）

（あの時の俺は慌てていた気がする）

（早くビーチに行きたかっただけかもしれん）

　……

　〜 ビーチ 〜

五郎「今はサンビーチなんて呼ばれる…ねぇ」

（彼女の水着が眩しかった記憶がある）

（ただ、それほど長居しなかった。シーズン中は芋洗いだったせいだ）

（でも彼女の機嫌は良くなってたと思う）

（俺もやけに気分がのってたっけ）

五郎（時期的にはもう夏か…）

（このビーチはカップルや家族連れで賑わうんだろう）

　……

五郎「そうだ、ロープウェイ」

（ご機嫌になった彼女と『あいじょう岬』に向かったなあ）

（…………）

　　ｺﾂ ｺﾂ ｺﾂ…


　……

685 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:36:01.08 ID:9jPY3R5SO

　〜アタミロープウェイ〜

　　ｺﾞｩﾝ　ｺﾞｩﾝ…

五郎（こんな思い出の旅も悪くない）

（一人でロープウェイに乗るのも不思議な経験だ）

（はて？ 何か忘れているような…）

（昔…なにかこの先であったような…）

　……

　〜 終点・ 駅　秘宝館前 〜

五郎「あっ！ そうだそうだ。これだ……」

（なんというか…彼女が恥ずかしがっちゃって…）

（結局行かなかったけど、若干気まずい状態で観光を続けた）

五郎「……今日は入ってみるか」

　『しばらくして……』


五郎「 …… 」

　　（……何も言えん）


　……

686 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:38:53.50 ID:9jPY3R5SO

　〜 あいじょう岬 〜

五郎「ほーお」

（愛錠絵馬が沢山かかっている）ﾁﾗﾘ


　《ダンナとラブラブ！ ラヴ・タイフーン！　ゴロ＆ハナ》


五郎（こういう色恋沙汰は昔も今も変わらんな）

（……おっ）


　あなたとわたしは
　いまここにいる
　じかんをわすれて
　よろこびをわかちあう
　うんめいのいとにひかれ

五郎「なるほど、立て読みか」

（……後ろの方、ちょっと苦しい）

　……


　〜 熱海城・展望 〜

五郎「いい景色じゃないか」

（前はここに来たかな……。すっかり覚えてない）

（だがこの景色を見てたら彼女とぎこちなくなるのも無かったろうに）

（今だから言える、駄目出しか）ﾌﾌｯ


　ﾂｶﾚﾀｰ
　ｼﾞｬｱ ﾊﾅﾉﾖｳｾｲﾆｲｺｳｶ


五郎（ちょっと休めるとこがあるのか？）

（俺も少し一息つきたいし……）

（いつもなら自分で店を探すけど）

（まぁ、たまにはこんな他人任せで気ままに動くのもいいな）

　　ｺﾂ ｺﾂ ｺﾂ…


　……

687 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:43:38.45 ID:9jPY3R5SO

　〜 花の妖精 〜

五郎（おっ ここもなかなかいい光景）

（断崖絶壁を眺めて飯を食う事もできるようだ）

（ただ……ここに合わない客だな　俺って）

（飲み物を頼んで休んだらホテルに向かおう）


　……

　〜ホテル・大野屋(ラブプラス＋)〜

実在するホテルだがどうしてもラブプラスと合わせる為に
ラブプラス＋版になって貰いました。


フロント「いらっしゃいませ。ようこそ、ホテル大野屋へ」


五郎「予約した井之頭です」

　……

仲居「それでは、お部屋へご案内いたします」

　　「お荷物をどうぞ」


五郎「ハイ、お願いします」


　……

仲居「それではごゆっくり…」

　　ｽｯ ｶﾞﾗｯ ﾋﾟｼｬﾝ

五郎「ふーん…」

　　ｷｮﾛ　ｷｮﾛ

（和室だ。どこまでいっても和室）

（わりと広めのいい部屋で良かった）

（そして……）

五郎「この机の上のお菓子！」

（これこれ。これがホテルや旅館に泊まる時、最初にやる事）

（お茶の準備をしておいて…… 心を落ち着かせて……）

五郎「いただきます」ﾊﾟｸﾝ

（あ〜 美味しい。饅頭の甘さが染み渡る…）

　　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ…

（疲れた時に食う菓子ってどうしてこんなにウマイんだ）

（お茶も淹れて…）ｽｽﾞｯ

五郎「ハァー… 渋さがちょうどいい」

　　「こういう事も幸せだよなあ……」

　　ｽﾞｽﾞｳ…

（俺ってホント、典型的日本人）


　……

688 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:46:37.54 ID:9jPY3R5SO

五郎「さてと…飯の前に風呂に入ってくるか」

　　「フロントで聞いた話だと、ここの風呂は時間帯によって違うらしい」

　　「今は…男がローマ風呂、女が花のお風呂か」

　　「ローマ風呂……。なんとなくカッコいいじゃないか」

五郎「あ、考えが声に出ている」

　　「旅先で一人だとついこうなるな」ﾌﾌｯ

　……

　〜 ローマ風呂 〜

五郎「おおっ！」

　　「広い、そしてローマだ。この装飾」

（この柱とか、ローマ風）

（俺一人だから… 貸し切り状態）

　　ﾁｬﾎﾟﾝ　ｱｱｯ…　ﾌｩ…

五郎「いいっ湯だ〜なっ　バババン♪」

（風呂に入るとつい口から出る歌、第一位）

（この歌もなぜかこの空間に合っている）

（洋風だけど…わびさびあるなァ……）

五郎「ふ〜 極楽、極楽」

　……

　〜 脱衣場 〜

五郎「いい風呂だったぁ」

（つい長湯してしまった、少しアツい　扇風機は　あった あった）

　　ﾌﾞｰﾝ　ｱﾞｰ

五郎（これもお約束）

（さあ夕食の時間。お腹がペコペコだ）

（そろそろ準備も終わったはず…）


　……

689 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:49:19.33 ID:9jPY3R5SO

　〜 部屋内 〜

五郎(浴衣姿)「おっ、できてるできてる」

　　「懐石料理にして正解だったな、豪華だ」

五郎「いただきます」

（最初は鮪の刺身……）

　　ｱｸﾞﾘ　ﾓｸﾞ ﾓｸﾞ

（不味くないんだが…スジっぽいな）

（あと、ちょっとぬるい）

五郎「次の料理は…天ぷらか」

　　ﾊﾟｸｯ　ﾑｼｬ　ﾓｸﾞ

（こっちはいいぞ、よく揚がった天ぷら）

　　ｻｸｯ　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ

（響きが透き通るなぁ　耳だけじゃなく、胃に届くや）

　　ﾑｼｬ… ｺﾞｸﾝ

五郎「煮物をいただこう」

　　ﾊﾟｸｯ　ﾓｸﾞ…

（う〜ん、濃い　濃すぎる。でしゃばった煮物だ）

（白飯で口の調整を……）

　　ﾊﾟｸﾝ　ﾑｼｬ…ﾋﾟﾀｯ

五郎「ご飯が柔らかい……」

（もう少し硬めが好みなんだが……）

（柔らかい白飯も悪くない、悪くはないぞ）

（ただ、今日は硬い米が食いたかった）

（あっ……）ﾁﾗｯ


五郎「美しい夜景……」

（橙・紺・黒のグラデーション）

（かすかな夕焼け、薄く辺りを覆い隠す紺のヴェール）

（そして中に星を内包する漆黒のカーテン）


五郎（…………）

　　（やっぱり　こういうとこで食う物に　文句言っちゃいけないぜ）


　……

690 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:52:03.62 ID:9jPY3R5SO

五郎「ご馳走さま」

（他の料理は不味くなかった。あの景色が味を良くしたのかもしれない）

　　ﾄﾝ ﾄﾝ

五郎「はい」

　　ｶﾞﾗｯ

仲居「失礼いたします、夕食はいかがでしたか？」


五郎「ええ、おいしくいただきました」

　　（まあ 感じ感じ）


仲居「ありがとうございます。お下げいたしますわ」

仲居「お客様、明日のご予定はお決まりですか？」


五郎「はい、明日は初島に行ってみようかと」


仲居「初島と言うと……。『伝説のビーチ』を探されるのですか？」


五郎「『伝説のビーチ』？」


仲居「あら、ご存知なかったのですね。失礼しました」

　　「なんでも初島には不可思議なビーチがあるそうで……」

仲居「うちに泊まった方々も見たそうなんです」


五郎「ほーっ」


仲居「なんでもそこで愛を誓ったカップルは離れないとか」


五郎「なら私が見ても関係ありませんね」


仲居「うふふ、もしかしたらご縁があるかもしれませんよ？」

　　「あら、大変。つい長く喋ってしまいましたわ。失礼しました」

　　ｶﾞﾗｯ　ﾋﾟｼｬﾘ

五郎「伝説のビーチ……」

（暇潰しに探してみるのもいいかもな）


五郎（さて…食欲は満たした……。ここは温泉地……）

（これからやる事は一つだな…）

五郎「一発 大人の時間といきますかね……」

　　ｺﾂ ｺﾂ ｺﾂ… ﾊﾞﾀﾝ


　続く。

691 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/19(火) 23:56:53.25 ID:9jPY3R5SO

　/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「>>1のカノジョのリンコちゃんですが…」


　Σ/━ﾉ━》
　λN/●_●ﾉ

「ちょっと用事ができたらしいので、今日はわたしたちが進行しますね」


　【ふらっと ＮＥＮＥ！】


　/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「マナカちゃんは前にタイトルになったし、私の番だね」

　Σ/━ﾉ━》
　λN/●_●ﾉ　ﾍﾟｺﾘ

「はい。ネネさん、よろしくお願いします」


　/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「こちらこそよろしくね、マナカちゃん♪　今日の予定を説明しましょう」


マナカ「今日はとわの市を離れて、熱海にやって来ました！」

ネネ「久しぶりだね、熱海に来るの」

マナカ「＋＋をプレイしてる方にはお馴染みの場所です」

ネネ「今はお昼位よ。何か食べに行こっか？」

　　ﾍﾟﾗｯ…

マナカ「『先に観光地を巡って下さい』…だそうです」

ネネ「そうすると……。お昼は花の妖精で取るパターンかな」

マナカ「あっ、あそこ！ 彼と行きました！」

ネネ「じゃあ…それまでは熱海観光って事で」

マナカ「はい！ 行きましょう。最初はサンビーチですね」


　……

692 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/20(水) 00:02:14.17 ID:1n6BZ62SO

　　ﾃｸﾃｸ…

マナカ「ネネさん、リンコちゃんはいつ合流するんですか？」

ネネ「リンコちゃんは収録で遅れるだけだから夜には来るみたい」

　　「泊まりだし……ホテルで合流かな」

マナカ「えっ！？ お泊まり収録なんですか？」

　　　「どうしよう…パパとママに伝えてない……」
　　　「えっと…えっと」ｵﾛｵﾛ


ネネ「あ、それは大丈夫。マナカちゃんの着替えはホテルに送ってあるから」

マナカ「えっ？」

ネネ「スタッフがご両親にも外泊許可をいただいてます」

マナカ「いつの間に？ ネネさん、黙ってるなんて酷いですよぉ」

ネネ（……マナカちゃんの困った所が見たかったのよね）


　〜 サンビーチ 〜


マナカ（……）ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

ネネ「マナカちゃ〜ん。ごめんなさ〜い。機嫌直してよ〜」

　　「ほら、これ　ヤマダ屋水産さんのかまぼこ。美味しいよ〜」




（※コラボ商品・ラブプラスかまぼこ。黒いのはイカスミ）


マナカ「はぁ…わかりました　これきりですよ。かまぼこ下さい」

ネネ「はーい、もうしません　どうぞ」

　　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ…

ネネ「ビーチでかまぼこって似合わないね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

マナカ「そうですか？ ラブプラスつながりだし、いいと思いますよ」

　　　「このかまぼこ、歯応えありますね」ﾑｼｬﾑｼｬ


　……

693 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/20(水) 00:04:21.17 ID:1n6BZ62SO

マナカ「サンビーチ… 夏本番にはまだ早かったみたい」

ネネ「六月だし、それは仕方ないよ」

　　「あの決めポーズやろうと思ったけど、出来ないのが残念」

マナカ「ここの紹介だけしましょうか」

　Σ/━ﾉ━》
　λN/●_●ﾉ

「サンビーチは熱海の有名な観光スポットです」

「夜になるとムーンライトビーチとなってライトアップされます」


　Σ/━ﾉ━》
　λN/●_●ﾉ

「初めて熱海に行く人はビーチの近くのワカガエルステーションを訪ねてね」

「観光協会の方が熱海の見所を教えてくれるよ」

マナカ「次は…… あいじょう岬に行きましょう」


　……

　〜 アタミロープウェイ 〜

　ｺﾞｩﾝ　ｺﾞｩﾝ…

ネネ「料金所の皆さん、『久しぶりね〜』だって」

マナカ「わたしたちを見せると運賃が安くなるんでしたっけ」

ネネ「そうそう」

マナカ「あ、そうだ。ネネさん、あの『秘宝館』ってなんですか？」

　　　「わたし、気になります！」ｷﾗﾘ


ネネ「……マナカちゃん。世の中には知らなくていい事もあるんだよ…」


　……

694 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/20(水) 00:06:05.46 ID:1n6BZ62SO

　〜 あいじょう岬 〜

マナカ「わたしたちの掛けた絵馬があります！」

ネネ「＋＋のカレシさんもいるからね。あるのもおかしくないかも」

マナカ「他にもわたしたちの絵や名前が入った絵馬もありますよ！」

ネネ「今でもここに来てくれてるカレシさんが居るって事♪」

　　「ここも紹介するね」

　/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入

「あいじょう岬はカップル二人が愛を誓うスポットです」

「あいじょう＝愛錠。小さな南京錠の付き絵馬をつけましょう」

「この付近には熱海城もあるので、風景も楽しめます」

「次はお昼ご飯。花の妖精に向かいましょう」


　……

　〜 花の妖精 〜

ネネ「ここの建物、凄い所に建てられてる…」

マナカ「だけど景色は素敵ですよ」

ネネ「確かに。それじゃあお昼をいただきましょう」
　（昼食は省略…）


　……

ネネ・マナカ「「ご馳走さまでした」」

マナカ「次はどこ行きますか？」

ネネ「ここからはカメラが入らない自由時間みたいよ」

　　「だから二人で遊園地に遊びに行かない？」

マナカ「わぁ…楽しそう！ 行きます行きます！」


ｶﾝﾍﾟ『16時頃にホテル大野屋に来てください』


ネネ・マナカ「「は〜い」」


　――

695 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/20(水) 00:09:17.17 ID:1n6BZ62SO

　『しばらく後…』

ネネ「遊園地はそれほどじゃないけど他は面白かったかな」

マナカ「はい。カレと見てない所もあって楽しめました」


ネネ・マナカ「「ここが大野屋です！」」

ネネ「あのジブ○の作品にも出た事があるのよ」


マナカ「えっ？ 凄いじゃないですか！」

　　　「わたしたち、凄いホテルとコラボレーションしたんですね」


ネネ「……」

マナカ「 ？ 」

　……

　〜 部屋 〜

ネネ「う〜ん 疲れた〜」


マナカ「お疲れ様です。お茶いれますね」ﾆｺｯ


ネネ「マナカちゃんは平気なの？ 運動部は違うなぁ」

　　「私もテニス部入ってたらよかったかな？」


マナカ「ネネさんがテニス部…… その発想はありませんでした」

ネネ「ドラマＣＤだと マナカ→デキシーズ、ネネ→図書委員、
　　　リンコ→テニス部にそれぞれ入ったことがあったね」

マナカ「無い組合せが… マナカ→図書委員、ネネ→テニス部、
　　　　リンコ→デキシーズ…。ちょっと想像し辛いです」


ネネ「でもそのうちあるかも知れないね……」


『この後、二人は入浴〜食事を楽しみました…』


　……

696 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/20(水) 00:12:14.20 ID:1n6BZ62SO

ネネ「はぁーあ…」

マナカ「リンコちゃん、来るのが遅いですね…」

ネネ「そろそろ合流していい頃なんだけど…」

　　ｶﾞﾁｬ ﾄｺﾄｺ…

　ﾘ/__・ﾘ　「ようやく着いたぁ〜」


マナカ「あ、やっときた。どこ行ってたの？」


リンコ「いやぁ〜 ちょっとオマケ収録のチェックが…」

　　　「熱海についてからもなんか迷っちゃいまして……」

ネネ「迷ったって？」


リンコ「一度 オマケを孤独のグルメっぽくやったら……」

　　　「なんだか五郎さんみたいに… 道に迷うようになりまして……」


ネネ・マナカ「「……」」


　《 予告 》

リンコ「次回は初島でしたよね？」

ネネ「うん。三人で行くよ」

マナカ「そういえば…伝説のビーチってカップルしか行けないんですかね？」

リンコ「どうなんだろ？」


次回　孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」


第二十三話

「静岡県 熱海市 初島 めがね丸のおまかせ丼と岩海苔ラーメン」


　続く！

697 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/20(水) 00:16:08.79 ID:1n6BZ62SO

ベストショットコーナー！
今日は日曜日のデートから…

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1340064933915.jpg
ポーズ�@、タイミング次第でカノジョはポーズをしてくれる。
ようやく撮れました！


http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1340064736166.jpg
貧乏カレシにステーキを恵むリンコの図

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1340064644937.jpg
顔のアップ、可愛い！


http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1340064825739.jpg
ポーズその�A

698 ： ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/06/20(水) 00:20:04.76 ID:1n6BZ62SO

投下終わり！
今日の回は>>672からです。

熱海旅行 前編でした。
次回は熱海旅行 後編となります。
まだまだ雨と風が激しいので、色々とお気をつけ下さい。
では

699 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]：2012/06/20(水) 00:51:11.23 ID:G1JkfFujo

電車で相席になった人は夜汽車の男かｗｗｗｗｗｗｗｗ

700 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]：2012/06/20(水) 03:05:21.55 ID:/rbuAijfo

乙です。
熱海は＋＋で行ったり、釣りで行ったりしてたんで
観光地なのに、思い入れのある場所です。
二日目も期待してます〜

701 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/20(水) 04:13:00.64 ID:OP+bc341o

乙です！
お腹減った…

702 ： ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/06/25(月) 00:28:57.56 ID:VRUrSvFSO

孤独のグルメ×ラブプラス(ネタバレ注意)

《メニューのご案内》

第十二話までのメニュー >>399を参照

十三話>>401 【シラスのかき揚げ定食・鯛のアラ汁】

十四話>>430 【もんじゃ焼きと駄菓子】

十五話>>457 【祭りの出店メニュー】

十六話>>484 【クレープ・ドーナツ】

十七話>>511 【オムライス】

十八話>>540 【カルパッチョ・たらこパスタ】

特別編>>562 【栄養剤・お粥】

十九話>>590 【ジャンボステーキ】

二十話>>612 【カツカレー・いちごのショートケーキ】

廿一話>>647 【冷やし中華・天使のパフェ】

廿二話>>672 【シウマイ弁当など】


とわの市マップ>>26〜

音楽…>>228からキーワードだして検索


登場人物紹介

〔井之頭　五郎　(孤独のグルメ) 〕

孤独のグルメシリーズ主人公。
「食」に対し貪欲そして我儘。
本SS中もそれは健在。

職業は自営業の雑貨輸入商。仕事の前後に立ち寄った街で飯を食う。

喫煙者で下戸、白飯が彼にとっての酒である。
また、甘い物が好物で特に和菓子に目がない。

原作通り古武術(古武道)経験あり。

とわの市で仕事を受ける事が増え、ちょっと景気がいい。
現在、熱海旅行中。

本SSでは漫画版より実写ドラマ版の五郎のイメージで書かれている。
だが漫画の台詞がたまに入る。

〔隠しキャラクター達〕

キャラがネタで出てくる。
ばらさないので当ててみてね。

703 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 00:31:19.38 ID:VRUrSvFSO

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき


つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる


誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為


この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである……


孤独のグルメ×ラブプラス


井之頭 五郎「ここがとわの市か…」


第二十三話

「静岡県 熱海市 初島 めがね丸のおまかせ丼と岩海苔ラーメン」

704 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 00:33:13.79 ID:VRUrSvFSO

　〜 五郎の宿泊部屋 〜

　　ｶﾞﾁｬ ｻｰｯ ｶﾞﾗﾗｯ

仲居「おはようございます！」

五郎「 ！ 」

（び、びっくりした。もう起きる時間か）

五郎「おはようございます。今、何時ですか？」

仲居「えーと… あらすいません。まだ７時でした」

　　「また８時に片付けに参りますので……」

　　ｶﾞﾗﾗｯ ｶﾞﾁｬﾝ

五郎「……はい？」


　……

　　ｼｭｯ… ﾁﾁｯ ﾌｩｰ

五郎「昨日は失敗だった……」

（今時、温泉地のアレなんざぁ良いコはいないもんだ）

　　ｽｰ…　ﾌｰ…　ﾓｸﾓｸ

（もう一度寝るには時間もないし、風呂に入って目を覚まそうか）

（すっきりした状態で朝飯にとりかかる…　確かビュッフェ形式だったな）

　　ﾊﾟﾀ　ﾊﾟﾀ…


　……

705 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 00:35:51.93 ID:VRUrSvFSO

　〜 朝食会場 〜

五郎「ホテルのビュッフェ形式って好きだな」

（いろんな事を考えながら食う物や量を決められるのがいい）

（……皿を取って）ﾋｮｲ

五郎（おかずの取り方なんていい例だろう）ｶﾁｬ

（その日の体調や気分次第で変わる事柄）ﾃｸﾃｸ

（今日は特に変わった体調ではないし、ほど良く空腹な状態）

（普段通りの取り方をしよう）ﾃｸﾃｸ

（俺は主役をはる食事を決めてから脇を固めるタイプ）

　　ﾁﾗﾘ　ｼﾞｯ

五郎「中華饅頭……」

　　「これ、いいぞ。旨そうだ」

　　ﾋｮｲ　ﾋｮｲ…

（三つくらいでいいかな）

（あまり取りすぎて他の客に渡らなくなるのも悪い気がする）

（何より食えなかった時に残すって、店ならともかくビュッフェだと嫌だ）


五郎「食いたくなったらまた取ればいい」ﾃｸﾃｸ

（あとは適当に生野菜とか……）ﾋｮｲ

（皿を別にして、おしんこなんてのも…）ﾋｮｲ

（こう 細かいおかずを取るとソーセージやウィンナーが食いたくなる）ﾋｮｲ

（これなら玉子焼き…いやプレーンオムレツだ）ﾋｮｲ

（主食はパンも悪くないが……。やはり米だな）

（汁物はどうしようか）

（主役が中華だし、中華スープにしよう）ｶﾁｬ


　……

706 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 00:39:52.13 ID:VRUrSvFSO

五郎「俺の腹はどこの国に行きたかったんだ？」

（主菜と汁物が中国、主食・漬物は日本、副菜は欧米……）

（凄い事になってしまった。一人万国博覧会）


五郎「いただきます」

（最初は中華饅頭）

　　ｱｸﾞﾘ　ﾑｸﾞ　ﾑｸﾞ

（上等、上等　ちゃんと中国してるじゃないか）

（でも重いから漬物で……）

　　ｻﾞｸ　ｻﾞｸ　ﾑｼｬ…

（さっぱりしてるけど旨くないな　でも日本のおかずが欲しくなる）

（そうだ、オムレツに醤油を……）ﾂｰ

　　ﾊﾟｸﾘ　ﾓｸﾞ…ﾑｼｬ

五郎「くーっ 醤油って 偉大だなァ」

（オムレツが昔のちゃぶ台にのっちゃったって感覚だ）

（……これはご飯に合う）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

（ここで濃い食べ物、ウィンナーの出番。マスタードをつけて）

　　ｼﾞｬｸ　ﾑｸﾞ　ﾑｸﾞ

五郎「朝飯のウィンナーは胃覚まし時計か」

（辛さがいいなぁ　やっとハラが起きたって感じ）


五郎「ム……オムレツと中華スープで卵が重なったな」

　　ｽﾞｽﾞｳ…　ｺﾞｸﾘ

　　ｼｬﾘ ｼｬﾘ

五郎（このレタス、いまひとつかな）

　　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ…


　……

707 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 00:42:49.20 ID:VRUrSvFSO

　〜 大野屋・ロビー 〜


受付「…チェックアウトの手続き終了です。ありがとうございました」


五郎「はい、失礼します」ﾍﾟｺｯ


従業員「またのご利用をお待ちしております…」


　……


五郎「いい天気だなあ」

（絶好の観光日和だ）

（今日は初島とやらに行ってみよう）

　　ｺﾂ ｺﾂ ｺﾂ…

（なかなか綺麗な島らしいし、『伝説のビーチ』とやらも気になる）


　……

　〜 高速船・イルドバカンス内 〜

五郎「少しの時間とはいえ、船旅というのは気持ちいいもんだ」

　　ｱｰ　ｱｰ　ｱｰ…

五郎（カモメか……）

（数が多いな　おや、あそこにたくさん）

　　ｱｰ ｱｰ ｱｰ…

　ｺﾚ ﾘﾝｺﾉ ｯﾃ､ｿﾚﾖﾘ ｹｯｺｳｺﾜｲﾝﾀﾞｹﾄﾞ!

　　ﾊﾞｻﾊﾞｻ…

　ﾐﾝﾅ ﾊﾝﾀｰﾉﾒｼﾃﾙｯﾃ!

　　ｱｰ ｱｰ ｱｰ…

五郎（……ま、大丈夫だろう）


　……

708 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 00:46:59.52 ID:VRUrSvFSO

　〜 初島港・昼 〜

　　ｷｮﾛ ｷｮﾛ

五郎「それほど大きい島じゃないな」

（約三十分で到着か。速い）

五郎「時間もちょうどいいし、昼飯にしよう」

　　ｷｮﾛ ｷｮﾛ…

（近くに雰囲気出てる店を発見。どれどれ……）


　……


　〜 初島食堂街 〜


五郎「へーぇ 面白いな。どこの店も建物の造りがおんなじだ」

（水槽があるところまでそっくりなのか…）

　　ｺﾂ ｺﾂ ｺﾂ…

（ここまで似てるとどこに入ったらいいか迷うぞ）

　　ｺﾂ ｺﾂ…

（おそらく、どの店も海鮮料理だろう。だから余計迷う）

（サービスとか店員の態度って、店構えからハッキリわからないからな）

　　ｺﾂ ｺﾂ…

　｢ｻｶﾔ｣ﾀﾞﾄｵﾓｯﾀ? ｻﾞﾝﾈﾝ! ｢ｻﾔｶ｣ﾃﾞｼﾀ!

　　ﾜｲﾜｲ　ｶﾞﾔｶﾞﾔ


　……

709 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 00:51:20.99 ID:VRUrSvFSO

五郎「まいったな…… どこに入ろう」

　　「いつの間にか この辺をぐるっと廻ってしまったし…」

　　ｺﾂ…　ﾋﾟﾀﾘ

五郎「……『めがね丸』か」

（なんと言うか、名前が剽軽(ひょうきん)だ）

　　ｼﾞｯ…

（どうやら席は空いている、入ろう）

　　ｶﾞﾗﾗｯ

店員「いらっしゃい。お一人で？」


五郎「はい」


店員「お客さん、ツイてるねぇ。この時間で並んでないのは珍しいよ」


五郎（この口振りだと、普段は並ぶ店なのか）

（よく見ると… 芸能人のサインが飾ってある）

（人気の店か　こういうの、飯の前に見るのは失敗だったな）

（「本当に旨いのか？」って疑問に思いながら 飯を食うのはねぇ…）

（飯を食う時は、余分な情報を排除したい
　こういうの、戦いに茶々を入れられるようなものだ）


五郎（……席にも着いたし、とにかく頼もう）

（やっぱり新鮮な海の幸を使ったメシにするべきか　どれどれ……）


　……

710 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 00:54:22.28 ID:VRUrSvFSO

　ｶﾞﾗﾗｯ　ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ ｻﾞｼｷﾆﾄﾞｳｿﾞｰ　ｽﾄﾝ…

家族(義父)「ここは私達が新婚旅行に来た所なんだよ。和樹君」

家族(義母)「まさか孫と一緒にまた来れるなんてねえ」

家族(和樹)「お義父さん達の記念日に ここに来て正解でした」

家族(詩織)「家族水入らずもいいわね。アナタ、ありがとう」

家族(子ども)「ママー。お腹空いたー」

　　ﾜｲﾜｲ　ｶﾞﾔｶﾞﾔ

五郎「えーと　なににしようかな」

（普通に刺身定食にするか……）

（だが旅先だし、ここならではの食事を楽しむのもいい）

　　ｼﾞｰｯ

五郎（丼……。こいつなら『初島丼』か『おまかせ丼』だ）

（なら『初島丼』にするか…）

五郎「すい……」


家族(義父)「刺身定食三つ、あと…この『初島丼』はどんなものでしたかな？」

店員「サザエの入った玉子丼です」

家族(義父)「ではそれを二つとイカゲソの肝焼き一つをお願いします」


五郎「そうか　そういうやつか……」

（以前、江ノ島で食ったやつと同じかァ）

（なら刺身がのった丼は『おまかせ』のほうか）

（これにしよう。あとは…これを……）


五郎「すいません　おまかせ丼と鯵の骨せんべいください」


　……

711 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 00:58:54.89 ID:VRUrSvFSO

　【 おまかせ丼 】(1600円)

正確な名前は「船長おまかせ丼」。
その時期に捕れる活きのいい魚を丼に盛り付けた。
季節によって魚が変わるので注意。
味噌汁・おしんこ付き。




　【鯵の骨せんべい】

おつまみにピッタリ。地味ながら人気な一品。


五郎「どれ、これがおまかせ丼か」

　　ﾊﾟｸ　ﾑｸﾞ　ﾓｸﾞ

（うまいうまい　身がコリコリしている）

（魚も生臭くないし、キレがある）

（捕りたての魚を使うわけか。なるほど 旨いわけだ）

　　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ…

（エビちゃんは見た目も味もいけるぞ）

712 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 01:04:09.82 ID:VRUrSvFSO

五郎「味噌汁を一口」

　　ｽﾞｽﾞｯ　ｱｰｯ

　　「うー　おいしい。たまらん」


五郎（鯵のせんべいはどうだ？）

　　ﾊﾟﾘ ﾎﾟﾘ　ﾎﾟﾘ…

（はー　これいいな。食べやすいし、素朴で）

　　ﾎﾟﾘ　ﾎﾟﾘ

（だけど旨味がちゃんとある。気に入ったぞ）

（丼に戻って……）

　　ｺﾞｸﾝ　ﾊｸﾞｯ　ｱｸﾞ

五郎（使ってるタレが飯にも魚にも合う）

（甘いんだけど…しょうがの辛さで引き締まる）

（刺身とかって、だんだん飽きが来るけど…）

　　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ

（これに限ってはどどんと入るぞ）

（この店、この料理。大正解だよ）


　ｲｶｹﾞｿｷﾓﾔｷｵﾏﾁｰ!


五郎「ほ――　うまそう」

（あれを食うなら定食じゃないと駄目だ）

（白いご飯にのせたら文句無しに『ウマイ』って言えそう）

（あれはもう大・大・大正解だろうな）


　……

713 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 01:08:39.06 ID:VRUrSvFSO

　　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ　ﾑｸﾞ

五郎（ふう……。旨かった）

（だけど……なんか物足りない）

（値段の割りに量が少なかったな）

（もう少し何か食べていこう）

（どれにしようか……）

（さっきのイカ、頼もうかな）


　ｲﾜﾉﾘﾗｰﾒﾝｵﾏﾁ!　ｺｯﾁﾊ ｵﾏｶｾﾄﾞﾝﾃﾞｽ


五郎（岩のりラーメン？　ラーメンに岩のりをのせたのか）

（……暑い日に食うラーメン　アリかも）


五郎「すいません。追加で、岩のりラーメンください」


店員「はい」

　　（この人……結構食べてるけど大丈夫か？）


　……

714 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 01:11:18.07 ID:VRUrSvFSO

　【岩のりラーメン】(700円)

ラーメンに岩のりをかけたメニュー。
初島食堂街ではメジャーな品。
めがね丸以外にもある。


五郎「墨墨としたラーメンが来たぞ」

（海苔で真っ黒。どんな味だろう）

　　ｽﾞｽﾞｳ　ｽﾞｽﾞｯ

五郎「おっ　マズくない」

（あー こんなラーメンもたまにはいいな）

　　ｽﾞｽﾞｯ… ﾑｼｬﾑｼｬ

（海苔の風味とか… ダシとか… このラーメンに向いてる）

　　ｽﾞﾙﾙｯ　ﾑｸﾞ　ﾑｸﾞ

五郎（ただ… やっぱりラーメンはラーメンだな）

（この島ならではのラーメンって感じはするけど）

（おまかせ丼に比べると少し弱い）

　　ｽﾞﾙ　ｽﾞｽﾞｳ…

（魚嫌いの子どもなんかが居る家族ならいいんじゃないだろうか）

（家族みんながお腹いっぱいになれる店。こういう所、好きだな）


家族(義父)「よし、そろそろ行こうか」

家族(和樹)「はい、お義父さん。ほら、行くよ」

家族(子ども)「お魚食べたから夜はお肉がいいな〜」

家族(詩織)「あら、ちょうどいいわ。帰ったらスキヤキよ」

家族(和樹)「おっ いいじゃないか。当然“アレ”準備したかい？」

家族(詩織)「ええ。バッチリ」

家族(義母)「和樹さんもすっかり“アレ”にハマったわね〜」

　　ｱﾊﾊﾊ…　ｶﾞﾗﾗ…

五郎「……“アレ”ってなんだ？」


　……

715 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 01:14:52.76 ID:VRUrSvFSO

　〜 初木神社 〜


五郎「初木姫の伝説……」 ｼﾞｯ…

（これは伝説のビーチに関係ないだろう）

（伊豆山と関わりがあるみたいだ…）


　……

　〜 初木灯台 〜


五郎「ふーん　一般人でも登れる灯台なんだ」

　　「珍しいな。どれ、登ってみよう」

　　「この外側の螺旋階段を登っていくわけか」

　……

　　ﾋｭｫｫ…

五郎「風が強いぞ」

（景色は悪くないな　海が近いから、他の島が見える）

（あっちが熱海港かな……）

（そういやあ、灯台に登って風景を見るって初めてだった）


　……


　〜 漁港付近 〜


五郎「 ふぅ 」

　　ｶﾁｯ ﾎﾞｫｯ ﾁﾘﾁﾘ　ﾓｸﾓｸ

（流石に灯台の上では吸わないさ）ﾌｩｰ

（こじんまりとした島。こういう所で一日を過ごすのもいいなあ）

（ここに来て　やっと俺は俺らしい旅行をしている気がする）

（あとは周遊道を通って島を廻るか…）ﾌｩｰ

（のんびりした観光だなあ）ﾌｧｰｧ


　……

716 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 01:18:42.90 ID:VRUrSvFSO

　　ｶﾂ　ｶﾂ　ｶﾂ…

五郎「うん、だいたい島をぐるっと廻った」

（一週 約四キロ　観光名所をちらほら見て歩いてたらこんなもんだ）

（しかし……）

五郎「伝説のビーチか」

（本当にあるのだろうか……）

　　ｻﾞｻﾞｰﾝ　ｻﾞｻﾞｰ…

五郎「……波の音だ」

（こっちから聞こえる……）

　　ﾀｯ ﾀｯ ﾀｯ…


　……

　〜 伝説のビーチ 〜

初島にある謎のスポット。似たような物に『伝説の樹』がある。
ラブプラスでは旅行イベント中に現れる選択肢次第で辿り着けるか変わる。


五郎「……あった」

　　「こんなに美しいビーチがあるなんて……」

　　「…………」

（カップルが愛を誓い合うと幸せになると言われるのもわかる）

　　ｻﾞｻﾞｰﾝ…　ｻﾞｻﾞ…

（……俺がいてもいい場所なのだろうか）

　（だけど……）

五郎「もう少しだけ　眺めていよう……」


　……


　〜 イルドバカンス三世号 展望デッキ 〜

　　ｱｰ　ｱｰ　ｱｰ… ﾊﾞｻﾊﾞｻ…

五郎「この歳になって　思い出、作っちゃったなあ」

　　「季節はずれの海とトンビの群れがさえない思い出の脇役なら…」

　　「不思議なビーチとカモメの群れは……
　　　非日常な思い出の演出にピッタリかもしれん」

五郎（一泊二日の旅行もこれで終わり）

（非日常から日常へ　戻るとしますか）

　　ｺﾂ ｺﾂ ｺﾂ…


　続く！

717 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 01:23:13.19 ID:VRUrSvFSO

>>1のカノジョのリンコが五郎さんの行った「初島」を紹介するこのコーナー！

　【ふらっとＲＩＮＫＯ！ 〜 初島編 〜】


　/~ ﾍ ヽ
　ﾘ/__・ﾘ　「前回からの続きでリンコたちは熱海に来てます」

「今日は旅行二日目と合わせて『初島』に来ました！」


　/〆/ﾉヾヽ）
λＮ・＾_ ＾入　「この島に来るの、何度目かな」


　Σ/━ﾉ━》
　λN/●_●ﾉ　「今回も収録と旅行を一度にやりますよ〜」


リンコ「……というわけで初島港に来ました」

　　　「ちょっと早いけどお昼ご飯を食べます」

マナカ「リンコちゃん、今日はどこでいただくの？」

リンコ「SS本編にも登場した『めがね丸』に行きましょう」

ネネ「その後はどんな予定なのかな？」

リンコ「まぁ…それは後のお楽しみって事で」

マナカ・ネネ「「 ？ 」」

　……

718 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 01:26:52.17 ID:VRUrSvFSO

　〜 めがね丸 〜


リンコ「旅行の時も来ましたよね」

ネネ「新鮮なお魚が美味しいお店なんだよ」

マナカ「自分の船で毎日捕りにいってるそうです」

ネネ「あ、そうなんだ。だから活きがいいんだぁ」

リンコ「あっ！ ほら、あそこ リンコたちの色紙！」

マナカ「まだ飾られてたんだ……。嬉しいですね！」

ネネ「マナカちゃんだけ眼鏡着けてる絵なんだ」

リンコ「マナカ先輩はシリーズの宣伝部長ですから」

（※今は飾ってあるか不明）


　『注文考え中……』

ネネ「私は……お刺身定食にしようかな」

マナカ「じゃあ…わたしは岩のりラーメンを。一度食べてみたくって♪」

リンコ「今日は……初島丼に決ーめた」


ネネ「あと、みんなで何か食べたいモノある？」

リンコ「本編にチラッとでた『イカゲソ肝焼き』はどうっすか？」

マナカ「いいですね！ 人気のメニューみたいですし」

ネネ「じゃ、それも頼もうか」


　……

719 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 01:31:04.92 ID:VRUrSvFSO

マナカ「まだ今日の予定は教えてくれないの？」


リンコ「あ、いや。もう言って大丈夫みたいです」

　　　「私達、初島って何回も来てますよね」


ネネ「そうだね。救済旅行を入れたら、年 八回も機会があるし」

リンコ「もうすぐこのSSも終わりだし、
　　　　予算をババーンと使うかって事になりまして…」

マナカ「ふむふむ。つまり何が言いたいんだい？ ワトリン君」

リンコ「……『ハツシマアイランドリゾート』に行けちゃいます！」

ネネ「えっ！ ホントに？」

マナカ「？ ネネさん、なんですか それって」

ネネ「初島にあるリゾート施設のこと！ プールに入れたりするんだよ」

マナカ「……ということは」

マナカ・ネネ「「水着……」」

リンコ「ご心配なく。用意はしてありますから」

　……

ネネ「とにかく、料理をいただきましょう」

リンコ・マナカ「「いただきまーす」」

　　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ　ﾑｸﾞ

リンコ「サザエがコリっとしてておいしー！」

　　　「玉子丼だから魚が苦手なリンコも食べやすいや へへっ」


マナカ「海苔とラーメンって相性バッチリ！」

　　　「でも海苔が歯にくっついちゃうかもね。なんて♪」ｽﾞｽﾞｯ


ネネ「お刺身がたまんな〜い。身がプリってしてる〜」

　　「ふふっ もっと食べたくなっちゃうね」ﾑｸﾞﾑｸﾞ

　……

720 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 01:33:27.51 ID:VRUrSvFSO

　【イカゲソの肝焼き】

イカのゲソを肝と味噌を溶かした汁につけ、炒めた。
めがね丸の大人気メニュー。


マナカ「調べて知ったんですけど…
　　　　ネネさんはこれを＋＋の旅行中に食べてたんですね」

ネネ「うん、美味しいよ。『ネネさん渋い』って言われるから黙ってたけど」

リンコ（確かにこの料理は渋いね……。女子高生の発想じゃな……）


ネネ「リンコちゃ〜ん。何を考えてるのかなぁ〜」

リンコ「！　ネネ先輩は料理を選ぶセンスがあるなぁと考えてました！」

ネネ「ふぅ〜ん そっかそっか……」

マナカ「あ、おいしい。スミマセン、ご飯ください」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

リンコ・ネネ（（ああ、ご飯に合うもんね…））


　……

721 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 01:35:40.06 ID:VRUrSvFSO

マナカ「はぁ〜 ご馳走さまでした」

ネネ「じゃあ行きましょうか」

リンコ「さあリゾートへ向けしゅっぱーつ！」

　「せーの…とおっ！」

　　――

　　ｼｭﾀﾝ!

リンコ「お約束の移動方法か……」

ネネ「まぁ、いいじゃない」

マナカ「あれ？ ここがリゾートですか？」

リンコ「最初は『ハツシマアドベンチャーSARUTOBI』です」


　【ハツシマアドベンチャー SARUTOBI】

アイランドリゾート内にある施設。実際の施設名とちょっと変えてある。
ハーネスみたいな物をつけ、木の高さ位にある足場やロープの上を歩く。
youtubeに紹介動画があるので探してもいいかも。


リンコ「……」

ネネ「ちょっと怖いかな……」

マナカ「高くて気持ちいい〜。景色もステキです！」


リンコ（紹介したリンコが一番こういうのダメなのに……）

　　　（プラン立てた>>1めぇ… 今度会ったら小キックしてやる……）

（※リンコのカレシにとってはご褒美です）


ネネ「リンコちゃ〜ん、遅いよ〜 早く早く〜
　　　マナカちゃんはもう上級者コースに行ったよ〜」

リンコ（でもまぁ、この位なら……）


　……

722 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 01:40:58.78 ID:VRUrSvFSO

リンコ（……難しくなると足場がロープになるってホント勘弁して欲しい）

ネネ「あ、ここで終わりみたい」


マナカ「ネネさ〜ん・リンコちゃ〜ん　見てみて〜！」

　「キャア〜〜！」ｽｲｰｯ!

（※一番最後、地上に戻る時にハーネス使ってロープを滑り降ります）


リンコ「あ、これなら逆に平気かな」

ネネ「……怖いかも」

　……

マナカ「楽しかった〜♪」

リンコ・ネネ「「ハハハ…」」

リンコ「じゃあ、次はプールに行きますよ。そこで一泳ぎします」

マナカ・ネネ「「ハーイ」」

　――

　【 海のプール 】

海の水を使ったプール施設。
子どもも安心して遊べるので家族向けです。

リンコ「初島って海岸のほとんどが岩場だから砂浜がないんです」

マナカ「だから泳ぐなら安全なここを使うほうがいいのね」

ネネ「じゃあSS本編や＋＋に出てくる『伝説のビーチ』は？」

リンコ「一応 それらしい場所はあるみたいなんですが……」

　　　「はっきりわからないんだよね……」


リンコ「とりあえず泳ぎましょう。水着です、どうぞ」

マナカ「ありがとう。……えっ？」

ネネ「おおっ？ これ、私達の水着じゃないの！」

リンコ「『用意した』とは言いました。レンタルとは言ってませんよ」

　　　「先輩方の水着はお二人のお母さまが渡してくれました」


ネネ「……」　マナカ「……」

リンコ「リンコは自分で用意したワンピの……あれ？」

　ﾋﾟﾗｯ…【ビキニの水着】

リンコ「……」

　――（プール内は省略。イメージ画像をお楽しみ下さい）



ラブプラスモードでのリンコのビキニ姿

723 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 01:45:53.87 ID:VRUrSvFSO

　【アジアンガーデンR ASIA(仮)】

まったり過ごせるスポット。
リゾート気分に浸って優雅な一時を過ごそう。
名前はいじってある。


ネネ「えっ ハンモックで寝れるんだ！」

マナカ「ワァー…」ｷﾗｷﾗ

リンコ「飲み物も用意したし……。休憩タイム〜」


ＢＧＭ：ふらっとＱＵＳＵＭＩのあの曲推奨

　【　特別鼎談　】

マナカ「リンコちゃん。これまで収録お疲れ様」ﾆｺｯ

リンコ「ありがとうございます」

ネネ「二十三話もよく頑張ったね。えらいえらい」


リンコ「そうですね……。このSSもよく続いたもんだ…」ｼﾐｼﾞﾐ


マナカ「わたしもここまで長くなるって思ってなかったよ」

ネネ「最初はどうなる事かと思ったけど(笑)」


リンコ「それはリンコも同じですって(笑)」

リンコ「『孤独のグルメとクロスとか何考えてんだっつーの』」

　　　「……なんて思いましたし」


マナカ「そうだね、確かにビックリしちゃった」

ネネ「書こうと思ったキッカケがドラマが終わった事だっけ？」


リンコ「そうみたいです。ドラマ見終わって
　　　『原作とは少し違うけど、これはこれで面白かったな』
　　　　……なんて考えたら『孤独のグルメとラブプラスのクロス……』
　　　　とかアイデアが浮かんだんだってさ」


マナカ「誰も思い付かないかなって？」

リンコ「そうらしい(笑) なら自分で書くしかないもんね」


ネネ「最初のほうとか、長い一文になってたのは？」


リンコ「携帯からの投下だからＰＣで見た時の事を考えてなかったみたい」

　　　「色々と試行錯誤をして作ったのが見てとれるよ」


マナカ「アスキーアート……だっけ？ あれを使ったのは？」


リンコ「……リンコは>>1じゃないんで…それはわからないっす」


ネネ「ごめんごめん。じゃあ質問はこのへんで終わりにするね」


マナカ「そうですね。わざわざありがとう、リンコちゃん」


リンコ「この位ならいいですよ。さっ、マッタリしましょ♪」


　――

724 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2012/06/25(月) 01:47:31.83 ID:VRUrSvFSO

ネネ「そんなわけで旅行編もこれでおしまい」


マナカ「次回はいよいよ最終回です！」


リンコ「さぁ、気になる最終回のスポットは……」



次回　孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」

最終話「とわの市 とわのひがし 十羽野高校学食の肉じゃが定食」


　ﾘ/__・ﾘ　「はいぃ？ リンコたちの高校！？」


　続く！

725 ： ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/06/25(月) 01:49:41.97 ID:VRUrSvFSO

投下完了です。
今日の話は>>703からとなります。
次回は最終話、お楽しみに！

726 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/25(月) 09:51:13.95 ID:175Y4R2IO

乙です
あいかわらず、お腹の空くSSですね〜
最終回も期待してます。

727 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/25(月) 17:20:25.97 ID:rBhq8FbDO

まさか例のアレの家族がいるとはWWW

728 ： ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/06/27(水) 20:35:08.86 ID:I5QiyYUSO

最終話は日付が変わった後、ドラマ版の開始時間頃投下します

729 ： ◆M6R0eWkIpk [saga]：2012/06/28(木) 00:44:16.14 ID:7hsW8CPSO

　♪ﾁｬｯ ﾁｬｯ ﾁｬﾗﾗ ﾁｬﾗﾗｰﾝ　ﾁｬｯ ﾁｬｯ ﾁｬﾗﾗ ﾁｬﾗﾗｰﾝ

　〜 とわの市 どこかの街中 〜

　　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…

五郎「まったく……。アイツ、元気そうで良かったよ」

（「吉野」からの手紙が来たのは一昨日の事だった）

（彼…いや、彼女と言うべきなのかもしれない）

（……俺の旧友、吉野とは何ヵ月か前、鷺宮にあった吉野の店で再会した）

（その変わり様に俺は驚いたが、あいつは笑って俺との再会を喜んでくれた）

（鷺宮の店をたたんで、しばらく旅に出ると言っていたが…）

（来た手紙には「とわの市という街に腰を落ち着けた」とあった）


五郎（今日、幸い時間が空いていたので顔を見に行ってきた）

（アイツ、驚いていたよ。手紙を出してすぐだったからなあ）

（話を聞くと、どうやら旅の途中で良いパートナーに出逢えたらしい）

（俺に『この街は愛で溢れている素敵な街よ』なーんて言うほど元気だった）

（あいつはこの街でまたリサイクルショップを出そうとしていると語った）

（『輸入雑貨もまた扱うかもしれない』とも言っていたっけ）

（やる気もあるみたいだし、良かった良かった）


　　ﾋﾟﾀｯ…

五郎「あ、よく考えたら　ライバルじゃないか」

（少し分野が違うけど……不安だ）


　　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ…


　♪ﾄﾝｶ ﾄﾝｶ ﾄﾝｶ ﾄﾝｶ…

730 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 00:52:09.98 ID:7hsW8CPSO

　♪ﾁｬｰ ﾁｬｯﾁｬﾁｬｰﾝ


時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき


　♪ﾁｬｯﾁｬ ﾁｬｰ ｧﾝ…


つかの間、彼は自分勝手になり「自由」になる


　♪ﾊﾟﾗﾗｰﾊﾟﾗｰﾊﾟﾊﾟｯ ﾊﾟｯﾊﾟﾗｰﾝ…


誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為


　♪ﾁｬｰ ﾁｬｯﾁｬﾁｬｰ ﾁｬｯﾁｬ ﾁｬｰｧﾝ…


この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の「癒し」といえるのである……

　♪ ﾁｬﾗﾗｰﾝ…


孤独のグルメ×ラブプラス

井之頭 五郎「ここがとわの市か…」


　♪ﾎﾟｺﾎﾟｺﾎﾟｺ ﾎﾟｺﾎﾟﾝ!


最終話

「とわの市 とわのひがし 十羽野高校 学食の肉じゃが定食」

731 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 00:53:57.56 ID:7hsW8CPSO

　　ｶﾂ ｶﾂ ｶﾂ… ﾋﾟﾀ

五郎「ここかぁ……吉野が言ってた十羽野高校ってのは」


　〜 十羽野高校 〜

ラブプラスで彼女と貴方が通う学舎。
自由な校風で、生徒が髪の毛を原色バリバリに染めても基本スルー。
イベントも多く、友達や恋人と楽しい学校生活をおくれる。


五郎（なんでも吉野の知り合いが雑貨商を探していたらしい）

（だから俺に手紙を出したと言うのは後で聞いた事だ）

（さて、話を伺いに行きますか）


　――

732 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 00:55:53.62 ID:7hsW8CPSO

　〜 応接室 〜


校長「初めまして。わたしがこの学校の校長です」


五郎「申し訳ありません。アポイントメントも取らずに」ﾍﾟｺﾘ


校長「頭を上げて下さい。こちらが吉野さんに雑貨商を頼んだのです」

　　「これほど早く紹介していただけるとは思っていませんでしたよ」ﾊﾊﾊ


五郎「吉野さんとはどのようなご関係ですか？」


校長「何年か前に知人から紹介されまして、それ以来です。えっと…」


五郎「失礼しました。井之頭 五郎と申します」ｽｯ


校長「ありがとうございます。こちらも名刺を」ｽｯ

　　「では井之頭さん、仕事の話です。この応接室に飾る物をお願いします」


五郎「はい、何かご要望はございますか？」


校長「そうですね…… 『愛』ですかなぁ……」


五郎「『愛』？」


校長「ああ、抽象的ですみません。ハッキリしたイメージがないもので」

　　「私はこの学校を様々な『愛』で満たしたいと考えてます」

　　「恋人、家族、友人、仕事……。対象は問いません」

　　「『愛とは何か』をわからない方にそれを見つけて貰いたい…」

校長「だから『愛』をパッと見てなんとなくわかる品が欲しいのです。
　　　変な注文だとは思いますが、どうにかそんな品を探して頂きたい」


五郎「 …… 」


　……

733 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 00:58:27.42 ID:7hsW8CPSO

　　ﾍﾟﾀ ﾍﾟﾀ…

五郎「まいった… これは難問だぞ……」

（これまで経験した事のない厄介な注文だ）

（校長からは今日一日だけなら校内を見て回れるようにして貰えたが……）


五郎「愛かァ……」

（愛ってなんなんだろう……）

（ためらわないことさ……なんてな）

　　ﾍﾟﾀ　ﾍﾟﾀ


五郎（おや この辺りは…三年生の教室か）

　ｷｬﾊﾊ… ｶﾞﾔｶﾞﾔ…

（ちょうど休み時間かな。生徒が廊下に出ている）


ネ…「ごめーん、待たせちゃった？」

　「……」

ネ…「アナタに呼び出されるの、私も嬉しいから…」

　「……」ｿｯ

ネ…「あん もう、みんな見てるから イチャイチャはオ・ア・ズ・ケ」

　「……」

ネ…「うん、また放課後に。今日はアルバイト 一緒に入ろうね」

　　ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…

五郎（……最近の学生は進んでるなぁ）


　ｸｰ ｳﾗﾔﾏｼｲ!
　ﾅﾝﾃﾞｱﾈｶﾞｻｷｻﾝﾊｱｲﾂﾅﾝｶﾄ!


五郎（こういうのあったな。俺にも）

（友人に恋人が出来た時にひやかした事もあった）

（一番バカをやれていた頃だったか……）

（……いかんなあ、思い出に浸っちゃあ。仕事と歯車が噛み合わない）

（もう少し見て回るか。そうしたらいいアイデアが浮かぶかもしれない）


　　ﾍﾟﾀ　ﾍﾟﾀ　ﾍﾟﾀ…


　――

734 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 00:59:53.81 ID:7hsW8CPSO

五郎「うーん… ちっとも浮かばない……」

（そろそろ昼だってのに……）

（仕方ない。今日はここを出て、倉庫を見ながら考えるか……）

　　ﾋﾟｶｯ!　ｺﾞﾛｺﾞﾛ…

　　ｻﾞｱｱｱｱ…

五郎「うひゃー 酷い雨が振り出してきた」ｼﾞｯ

（困った、今日は傘なんて持ってないぞ）

（止むまではこの学校に居るしかないようだな）

（……昼飯どうしようか）

（外に出て飯という手が使えないから……）

五郎（学生食堂で昼を取るか…あるいは購買で買うか…）

（確か購買は昇降口の辺りだったはず……）


　……


五郎「よし、購買に着いたぞ」


　　ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ♪


（チャイムかな。昼休みの時間だ）

（今日の俺の腹は何を食いたい気分なんだ？）


　ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…

735 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:01:53.65 ID:7hsW8CPSO

五郎（なんだ、この地響き？）


　「うおおぉぉ！」「カツサンドォォ！」「どけどけぇ！」
　「シャーッ！」「ワタクシタチの物ですわ！」「ＷＲＹＹＹＹ！」


　　ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…


五郎「うおォン！」

（ま、巻き込まれる！ これが若さか！）

（まるで氾濫した河川の濁流だ、恐ろしいぞ）

（か、かといって生徒相手にアームロックは流石にやるわけにいかん…）

（な、なんでもいい。早く何か買ってここから抜けないと……）


五郎「あの…「オバチャン！ カツサンド！」「ぬるぽォォ！」「ガッ」


五郎「あ…「 ｦｲﾃﾞｹﾞｰ 」「ｳｿﾞﾀﾞﾄﾞﾝﾄﾞｺﾄﾞｰﾝ」


五郎「す…「悔しいでしょうねぇ！」「AAAALaLaLaLaie!!」
　　「これで来月度の小遣いはゼロだ」


五郎「……」ﾑｶｯ　ｽｯ

　「がああああ」「痛いぃ〜」「う〜ん…」

　「ちゃんと列になって並べ！」

（※十羽野高校の購買はまともに列ができません。公式ドラマＣＤ参照）


　……


　　ﾍﾟﾀｯ　ﾍﾟﾀｯ

五郎「なぜか知らんがカツサンドが買えてしまった」

（あれほどの混乱を招くカツサンド……）

（だがこれだけだと足りない　学食に行ってみるか）
　　ﾍﾟﾀｯ　ﾍﾟﾀｯ…


　ｵｲ…ｳｿﾀﾞﾛ…

　ｺｳﾊﾞｲｶﾞ ﾁｬﾝﾄ ﾚﾂﾆﾅｯﾃﾙ…


　――

736 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:05:03.82 ID:7hsW8CPSO

　〜 学生食堂 〜

NEWになって存在が判明した学食。
最大でも２リッチと比較的安く食事を提供している。
彼女と一緒に行く事もできる。
教員もここで食事をとるため、五郎が紛れても違和感はない。
（※ 今回、食堂は食券式の注文にします）



五郎「ほう、ここが学食か」

（学食でメシなんて　何十年ぶりだろう）


　　ｷｮﾛ　ｷｮﾛ

五郎（昼メシの時間だけど それほど混んでない）

（昔と比べて　こういう食堂って利用されなくなってきたのかもなァ）

（だけど念のために席を確保して……）ﾊﾞｻｯ

（食券を買ってくるか）

　　ﾍﾟﾀ　ﾍﾟﾀ…

五郎（……スリッパの気の抜けた音、少し嫌だな）


　……

737 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:07:49.34 ID:7hsW8CPSO

五郎「うーん… なにを食おうか」

（この学校、食事の種類が思っていたよりある）

（基本的な定食メニュー、うどん・そば・ラーメン…）

（あー 迷う。答えがうまく見つからん…）

（……そうだ。せっかく学食にいるんだ、こんな時は学生の頃を思いだそう）


五郎（昔、俺はなにを食べていたかな……）

（金が無いときはカレーとか麻婆丼を度々食っていた…）

（ちょっと懐に余裕があるときは…確か、肉じゃがを付けて食ったな）


五郎「なるほど　肉じゃがか」

（その考えはなかったよ。肉じゃが肉じゃが…）

（あった、肉じゃが定食。これを食おう）


　……


五郎「すいません。お願いします」


オバサン「はーい、肉じゃが ですねぇー」


五郎「あと、おしんこも下さい」


オバサン「キュウリしかないけどいい？」


五郎「……はい」

　　（今日はハクサイのおしんこが食いたかったが、仕方ないか）


　……

738 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:09:51.13 ID:7hsW8CPSO

　【 肉じゃが 】（０リッチ）

ジャガイモ・ニンジン・ぶた肉・タマネギ・糸こんにゃくの肉じゃが。
どこか懐かしい味がする。

　【 ライス 】　量多し

　【 味噌汁 】　ワカメとタマネギ。

　【 おしんこ 】　今日はキュウリ。

　【 麦茶 】

　【 カツサンド 】

十羽野高校購買で売られるカツサンド。
その人気は男女を問わない。
このカツサンドを持って、他人とぶつかると『入れ替わり』が起こる…
…とか学生間の噂で言われているらしい。

五郎（肉じゃがの肉がぶただったか　またやってしまったな）

（肉じゃがとカツサンドでぶた肉がダブってしまった）

（だけどまあ…この位なら特に気にしないでいい）

739 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:12:39.18 ID:7hsW8CPSO

五郎「いただきます」

（肉じゃがのジャガイモ）ｶﾁｬ　ﾊｼｯ

　　ﾊﾟｸﾝ　ﾊﾌ　ﾊﾌ

五郎「うん　熱々でうまい」

（ホクホクしたイモ。よーく煮込まれて味がしみてる）

（食べているだけでつい顔が笑顔になる）

　　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ…

（ぶた肉… これもいいぞ。薄切りだから食いやすい）ﾑｼｬﾑｼｬ

（牛肉よりも肉じゃがに染まるって言うのかな）

（なんとなく学食には合っているように思う）ﾑｼｬﾑｼｬ

（ここで間にご飯を投入）

　　ﾓｸﾞ　ﾊｸﾞﾊｸﾞ…

五郎（肉じゃがならではの汁の濃さを一度リセット）

（味噌汁はタマネギ入り。甘味が出ているだろうからここで一口）ｽﾞｽﾞｯ


五郎「…っあー… 旨い…」

（やっぱり甘さが出てきてた。
　汁が複雑で深みのある味になっていて旨い）ｽﾞｽﾞｳ

（ここで肉じゃがのニンジンの出番）

　　ｱｸﾞ　ｱｸﾞ…

五郎（いいぞ、ニンジン。この街はニンジンがおいしいんだ）ｶﾞﾂｶﾞﾂ

（肉じゃがの汁に浸かっていたのに自分の味を忘れてない）

（ちゃんと違った味として、この定食の中にある）ﾓｸﾞﾓｸﾞ


五郎（キュウリのおしんこは普通だ）ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

（だけど この料理には欠かせない、大切な存在だよ）ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ


五郎（タマネギと糸こんにゃくは同時に食う）ﾊﾟｸｯ

　　ｱｸﾞ　ﾑｸﾞ　ﾓｸﾞ…

（皿にストンと構えてくれる…それが糸こんにゃく）

（無いとちょっぴり寂しんぼ　いてくれると安心できる）ｱｸﾞｯ

（俺は君を信じてる。居るか居ないかわからないのが糸こんにゃくのウマさ）

（時間が経つにつれ、より汁の味が染みこんで旨くなる……）

　　ﾊﾟｸﾘ　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ

（う〜む　いけるいける……）

740 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:14:41.57 ID:7hsW8CPSO

五郎（肉じゃがって なんでこんなにウマイんだろう）ｽﾞｯ…

（男の好きな味つけってのもあると思うけど）ﾑｼｬﾑｼｬ

（同じ位、イメージが大きな影響を与えたように思える）

（使ってる具とか調味料とか。家庭ではごく普通なのに）ﾑｼｬ ﾓｸﾞ


五郎（だから お袋の味か……）ｺﾞｸﾘ

（言われてみれば、そんな感じ　肉じゃが＝お袋の味）

（違和感が見つからない）ﾓｸﾞﾓｸﾞ


五郎「そうだ、カツサンドもあるんだった」

　　ﾊﾟｶｯ… ﾓｸﾞｯ

五郎「ウマイ…けど味の方向性が全然違うな」

（肉じゃがとは全く関連性が見えない）ﾑｸﾞ

（ソースがたっぷりと付いたカツ。味はこんなもんだろう）

　　ﾑｼｬ　ﾓｸﾞ　ﾓｸﾞ…

（量は……結構あるな）

　ｻﾞﾜ　ｻﾞﾜ　ﾜｲﾜｲ

五郎（良くも悪くも学生向けのサンドみたいだ）

（腹ペコ生徒に大人気）ﾑｼｬﾑｼｬ

　　ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ…

（あーっ 麦茶がウマイ。暑い日はこれにかぎる）

（それにしても騒がしいな、なんだなんだ？）

741 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:17:15.06 ID:7hsW8CPSO

　ｱｯ ﾃﾆｽﾌﾞﾉ!　ﾋﾞｼﾞﾝﾀﾞﾖﾅｧｰ

　ｶﾞﾔｶﾞﾔ…

マ…「オッス♪ 探したよ〜」

　「……」

マ…「わたしはね… 今日はハンバーグカレーにしたの！」

　「……」

マ…「えっ　うん、いいよ。恥ずかしいから一回だけね。じゃあ…アーン」

　ﾊﾟｸｯ 「……」

マ…「は、恥ずかしいよ。こんな周りに人がいっぱいいるのに…」ﾓｼﾞﾓｼﾞ


　ﾅｾﾞﾀﾞ! ﾀｶﾈﾁｬﾝｶﾞｱﾝﾅﾔﾂﾄ!
　ｶﾞｸｼｮｸﾃﾞﾉｲﾁｬﾂｷ… ｲﾏｲﾏｼｲ…


五郎「……この学校、風紀は大丈夫なんだろうか」

　　ﾑｼｬ　ﾓｸﾞﾓｸﾞ　ｺﾞｸﾝ

　　「ご馳走さまでした」


　……


五郎「腹は膨らんだのに…… 頭は空っぽ」

（考えがまとまらない）

（どこか静かになれそうな……）

（あ そうだ図書室。ここに行くのはどうだろう）

（少し落ち着く時間が俺には必要だしな……）


　……

742 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:20:05.64 ID:7hsW8CPSO

　〜 図書室 〜


五郎（俺は本のインクの匂いって平気だな）

　（いい匂いのように思う）

　ｷﾞｬﾊﾊﾊ　ﾏｼﾞｳｹﾙｰ

　（……うるさいな）


長倉「あ、あの…ごめんなさい。図書室内はお静かに…」


チャラ男Ａ「あ？ 別にいいべ？ おれらに関係ねーし」

チャラ男Ｂ「それよりさ〜 この前のバンド、マジよかったわ〜
　　　　　キミさ、ちょっとおれらと茶にいかね？」

チャラＡ「おっいいねぇ。他のコも誘ってさ〜」


長倉「え、えっと」ｵﾛｵﾛ…

リ…「そこ！ 静かにしろっつーの！」


チャラＡＢ「「あん？」」


リ…「図書室で静かに本を読むのが好きな人もいる……」

　　「アンタらがそうじゃないからって周りを考えないで
　　　勝手にうるさくしていいわけがないじゃん」


チャラＡ「んだと！」ｶﾞﾀﾀｯ

リ…「人がされたら嫌な事を無理やり我慢させる権利は誰にもないっ！」


チャラＢ「このチビが！」ﾌﾞﾝ


リ…「うっ……」ｻｯ

743 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:22:22.83 ID:7hsW8CPSO

　　ｶﾞｼｯ!!

五郎「うん　このコの言うことは間違ってない」


チャラＡ「なっ…アアア！」

チャラＢ「どうした？」

チャラＡ「ア、アイツだ！ 前に十羽野で会ったオッサン！」

チャラＢ「げっ！ あの話、マジだったのかよ！ 逃げっぞ！」

　　ﾀｯﾀｯﾀｯ…

五郎「ふう、無駄に傷付けずに済んでなにより」

リ…「あ、ありがとうございました」ﾍﾟｺﾘ

五郎「君もわざわざ危ない橋を渡らないようにね。じゃあ」

　　ﾍﾟﾀ　ﾍﾟﾀ…


リ…「行っちゃった……　長倉「あーっ！」

リ…「長倉先輩？ どうしたんすか？　そんな大きな声で？」


長倉「あ、あの人　ショッピングモールで会った……」


リ…「へ？ 温度計貰ったって話のオジサンっすか？」


長倉「う、うん。本当だったでしょ」


リ…「ふーん……」


　……

744 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:24:45.79 ID:7hsW8CPSO

五郎「あんな事があっちゃぁ 静かに思索に浸れない」

　　ﾍﾟﾀ　ﾍﾟﾀ…

（それにしても……どんな物を……）

　　ﾋﾗﾘ…

五郎「あ、そこの君！ なにか落としましたよ」ｻｯ


？「あっ！ ありがとうございます」ｽｯ


五郎「それは…手紙ですか？」


？「いやぁ　付き合ってる彼女に渡そうと… ラブレターみたいな物です」


五郎「ああ、感謝の気持ちが書かれてたり？」


？「ハハハ…手紙もたまにはいいかなって」


五郎「！　そうだ！」

　　「君、ありがとう！ 思い出したよ！」

　　ﾍﾟﾀﾍﾟﾀﾍﾟﾀﾍﾟﾀ!


？「なんだったんだ？」


　……


五郎（俺が学校を出ると、雨はあがっていた…）

（俺は大きな通りを歩きながら　奇妙な満足感を味わっていた）


　――

745 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:26:49.77 ID:7hsW8CPSO

　『数日後…』

校長「なるほど…皿ですか……」


五郎「はい」


校長「白地の皿に手紙のように間隔を空けてラインが引かれたデザイン…」

　　「ラインも桃・青・緑の三種類の皿ですね」


五郎「小さなハートのマークがふちの近くに少しあります」


校長「……ラブレターを思い出しますな」

　　「いや…そうか、なるほど」

校長「この皿、『愛』を示すには未完成なんですね？」


五郎「正確には… 足りない部分は『加える』必要がある品です」

　　「『愛』と言うのは自分で『加える』モノ…」

五郎「私は買いつけ先でそう聞きました」


校長「メッセージカードの文化のある国ならあり得る話ですね……」

　　「うん、気に入りました。購入させていただきます」


五郎「ありがとうございます」ﾍﾟｺﾘ


　……

746 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:29:48.29 ID:7hsW8CPSO

　　ｼｭｯ…ﾁﾁﾁ… ﾌｩｰ


五郎「よかった。これで一安心」ﾊｰ

（契約も済んだし、万々歳だ）

（あの皿も居場所が見つかってよかった）

（倉庫の片隅にひっそり仕舞われてちゃ可哀想だしな）


五郎「それにしても…」

　　「『愛』を『加えて』…『ラブプラス』か」

　　「……オヤジギャグとも言えないな」


　　ﾎﾟﾝ　　ﾎﾟﾝ　　ﾎﾟﾝ…


五郎「腹が減ったな…」

　　「さあて　今日はなにを食べようか」


　♪ＢＧＭ：五郎の12ＰＭ
　　　　♪ ｺﾞﾛｰ　♪〜

　　　　♪ ｺﾞﾛｰ　♪〜

　　　　♪ ｺﾞﾛｰ　♪〜

　　　　♪ ｲｯﾉｶﾞｼﾗ!　ﾌｩｰｰｰ……


　　おしまい！

747 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:31:54.00 ID:7hsW8CPSO

>>1のカノジョのリンコがスポットを紹介するこのコーナー！
本日で最終回！

　【ふらっとＲＩＮＫＯ！】

　ﾘ/__・ﾘ　(ﾍﾟｺﾘ)

「皆さん こんばんは」

「オマケ担当のリンコです」

　ﾘ/__・ﾘ「ﾖｸ ｶﾝｹﾂ ｼﾀﾈ」

「ついにこのＳＳも最終話となりました〜」

「今日は学校を紹介しながらリンコが話をしていきますね♪」

　〜 十羽野高校 〜

　ﾘ/__・ﾘ

「ここが私たちの通う『十羽野高校』です」

「ＳＳ本編内の説明にもあったようにイベントが豊富な学校なんだよ」

「一年生から三年生まで、皆でやる合同イベントも盛りだくさん！」

748 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:34:40.42 ID:7hsW8CPSO

　〜 校内 〜

　ﾘ/__・ﾘ

「比較的ゆる〜い学校で良かった。楽できるからいいね」


？「コラ！ 小早川！」


　ﾘ/__・ﾘ 「ゲッ！ 先生！」


先生「聞こえてたぞ。全く、おまえは彼氏が出来ても変わらんな」


　ﾘ/__・;ﾘ 「まあ、それがリンコですんで…」


ﾘ/__・ﾘ 「図書委員担当の先生、声優は稲田 徹さん」

「いい先生だけど…厳しい」


先生「小早川〜 おまえさんが委員をサボらなきゃ俺も怒らないぞ」


ﾘ/__・ﾘ 「ハーイ 気をつけます」

　　ｶﾂ　ｶﾂ　ｶﾂ…


　ﾘ/__・;ﾘ

「ふぅ、どうなるかと思ったよ〜」

「でも、まぁ概ね自由な学校ですよ」


　ﾘ/__・ﾘ

「購買部に着きました」

「存在はあっても実際にラブプラス内で買い物出来ないのが残念」


　ﾘ/__・ﾘ

「人気メニューはカツサンド。ドラマＣＤにも出たね」

「あのときの事があったからリンコも先輩方と仲良くなったんだよ」

「三国志風に言うと、リンコたちは『カツサンドの誓い』をしたわけ」


　ﾘ/__−ﾘ

「売り切れだったから買えなかったよ。がーんだね」

749 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:36:22.14 ID:7hsW8CPSO

　〜 学食 〜


　ﾘ/__・ﾘ

「ここはNEWになってからの新食事スポット」

「学食ならではってメニューを確実に揃えてます」

「しかも値段は０〜２リッチまで！ 安い！」


　ﾘ/__・ﾘ　(ｳｷｳｷ)

「今日はなににしよっかな〜」

「カツサンドが食べられなかったし、とんかつ定食にします」


　ﾘ/__・ﾘ

「あー 学食だから待たないね……。すぐ食べられるや」

750 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:38:23.23 ID:7hsW8CPSO

　ﾘ/__・ﾘ 「いただきます」

「学食のとんかつなら… ソースたっぷりで食べよ！」

　　ﾊﾟｸﾝ　ﾑｼｬ　ﾑｼｬ…

　ﾘ/__・ﾘ

「うん。 まぁまぁ美味しい」

「作り置きの割にはまだ衣がサクッとしてる」

「そんなに厚い衣じゃないから… 肉の味が真っ直ぐに伝わります」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


　ﾘ/__・ﾘ

「嬉しい事にポテトサラダが付いてます！」

　　ﾑｼｬ　ﾑｸﾞ　ﾊｸﾞｯ


　ﾘ/__・ﾘ　「これも…… いいねぇ、これ」

「家庭的な味でリンコ好み！」

「マヨネーズがちょっと多いのが好きでね〜　わかってんじゃん♪」


　ﾘ/__・ﾘ

「千切りキャベツは……」ﾊﾟｸﾘ

「うーん、これはちょっとヘナってますなあ……」

「付け合わせのキャベツがシャキッとしてると
　カツも美味しく感じるのにな……」


　ﾘ/__・ﾘ

「>>1はとりあえず生で食べてみてからキャベツに何をかけるか決めるみたい」

「春はキャベツが甘〜いから、軽く塩を振るくらいにしてたってさ」


　ﾘ/__・ﾘ

「もちろんご飯も忘れないようにね♪」


　……

751 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:40:26.02 ID:7hsW8CPSO

　ﾘ/__・ﾘ

「はあー ご馳走さまでしたー！」

「あ、じゃあここでＳＳ製作裏話をやりますか」

「一応、オマケ担当として色々聞いておいたからさ」


　【ＳＳ製作裏話】

〈１〉キッカケ

　ﾘ/__・ﾘ∩

「このＳＳを思い付いたキッカケは、ドラマ版孤独のグルメの放送終了です」

「これは前に話したっけ？ じゃあこの初期案は？」


　ﾘ/__・ﾘ

「�@ 五郎がラブプラス世界の飯屋を渡り歩く
　�A彼女の誰かが五郎役で店に入る」

「�Aがボツ案。想像し辛かったのが理由らしいよ」


　ﾘ/__・ﾘ

「リンコは五郎さんみたいにいっぱい食べられない」

「マナカ先輩だと食べる量は問題ないけど、店に一人で入る事が出来ない」

「ネネ先輩は女の子女の子しすぎてイメージが合わない」


　ﾘ/__・ﾘ

「確かに�Aの案はダメだね こりゃ」

「それで�@の案に決定したわけだ」


　〈２〉オマケ部分

　ﾘ/__・ﾘ

「【ふらっとＲＩＮＫＯ！】の事だね♪」

「これ、案�@なら絶対やろうと思ってたみたい」

「初期案は普通にリンコがご飯を食べる……これだけ」


　ﾘ/__・ﾘ

「書いてるうちにラブプラスを知らない方も読んで下さっているのを知り、
『じゃあ少しラブプラスについて知って貰うか』なんて思ったんだって」


　ﾘ/__・ﾘ　(ﾊｰﾝ)

「だから途中でラブプラス講座とか入ったんだ」

「おかげでリンコの仕事が増えた〜。>>1、後で肩を揉みなさい」


　ﾘ/__・ﾘ

「ラブプラスＳＳなのに彼女が一人も出ないってのも変と思ったのも理由ね」

752 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:42:44.04 ID:7hsW8CPSO

　〈３〉背景テーマ

　ﾘ/__・ﾘ

「井之頭 五郎に『ラブ』を……。これがテーマ」

「クロスさせる時から思ってた事らしい」

「でも、安易に誰かとくっつけるとかは最初からしないつもりだったって」

「五郎さんにとって、物を食べる行為も、
　仕事してるのも幸せだと思えたらしいから」


　ﾘ/__・ﾘ

「愛とかいうより、五郎の幸せを確認するみたいな……」

「第三話とかはそんな事を思って書いたって」


　ﾘ/__・ﾘ

「あとは作者の孤独のグルメへの愛です！」

「同時にラブプラスへの愛もあります」

「だからこの予想出来ないクロスＳＳができちゃったんだね……」


　〈４〉注意した点

　ﾘ/__・ﾘ

「今までアタシたちをカタカナで表記した事を不思議に感じてませんか？」

「これ、ラブプラスならではの予防線なんだって」


　ﾘ/__・ﾘ

「>>1の中では『リンコ』＝不特定多数向けのカノジョ。
　『凛子』＝自分だけの彼女って意識があったそうです」

「キャラクター紹介以外ではカタカナしか使ってないはず……」


　ﾘ/__・ﾘ

「リンコたちはカレシによって一人一人違うからね〜」

「最終話だけ、先輩方の彼氏を無言にしたのとかもこれ」

753 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:44:23.63 ID:7hsW8CPSO

　〈５〉原作漫画とＳＳの違い

　ﾘ/__・ﾘ

「これはカンタン。前に言った『間』の取り方…」

「あと、原画の細かさなんてのもあるよ」

　ﾘ/__・ﾘ

「あの書き込みっぷりはＳＳじゃ表現できない……」

「店や街の様子が簡単に想像できちゃう画……スゴいよね」

「セリフだって独特。多くの方に長ーく愛されてきたのもわかります」


　〈６〉終わりに

　ﾘ/__・ﾘ 「裏話っぽくシメますと……」

「エンディングとして五郎関係二次創作とクロス……なんてのもありました」

「喫茶であのコが働く→あるクトゥルフＴＲＰＧのロールプレイキャラが揃う
　→とあるアイドル事務所の【ﾋﾟﾖｰ】事務員がやって来る……」


　ﾘ/__・ﾘ

「さすがにやり過ぎなんで、リンコが止めました」

「って事で普通に終わります」


　ﾘ/__・ﾘ

「このＳＳを見て下さった皆様、ラブプラス関係スレのカレシ様方、
　ツイッターで呟いてくれた皆様、ご自身のスレで紹介してくれた別の作者様」


　ﾘ/__・ﾘ 「これまでありがとうございました！」

「完結まで至ったのも皆様の『乙』や『腹減った…』のレスのおかげです！」


　ﾘ/__・ﾘ

「これでＳＳ及びオマケはおしまいです」

「本当にありがとうございました！」



　　おしまいっ！

754 ： ◆M6R0eWkIpk [sage]：2012/06/28(木) 01:48:11.92 ID:7hsW8CPSO

投下完了です。
皆様、このＳＳにお付き合いいただきありがとうございました。

html依頼は今日の夜に出します。

あと何か質問等ございましたら答えていきたいと思っています。

755 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/28(木) 01:52:27.42 ID:7hsW8CPSO

最後のベストショットコーナー！

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1340793788874.jpg
美術評論家リンコ。蹴られたい！

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1340793921102.jpg
最初とのギャップが激しい。

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1340794004266.jpg
ナイトミュージアム�@
綺麗。

http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1340794064207.jpg
その�A
でもなんか不満げなリンコさんでした。

孤独のグルメネタの一枚！
http://tvgamewiki.net/loveplus/pics/src/1340794237808.jpg

このポーズ……シャボテンの作家か！？

756 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/06/28(木) 01:58:09.08 ID:7hsW8CPSO

メニューリストジャンプ

・ 一話〜十二話…>>399参照

・ 十三〜二十二話…>>702参照

・二十三話…>>703　・二十四話(最終話)…>>729

757 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/28(木) 05:55:20.40 ID:8AOId7P/0

お疲れ様でしたー
シャーリーは結局なにしに喫茶店いったんだよw

758 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]：2012/06/28(木) 06:24:15.06 ID:EKTwqPRho

乙でした〜

「愛を加えて、ラブプラス」って、いいですな。
こういう校長好きですよ。

759 ：yk ◆M6R0eWkIpk [sage]：2012/06/28(木) 21:59:09.12 ID:7hsW8CPSO

>>757
シャーリーは五郎があそこに度々来ることがわかったので、
喫茶店で働きます。あの話の「これからどうするんだろう」
→「シャーリー居るから問題なし」になるわけです。
>>758
脇キャラって書きづらいけど、校長はすんなり書けました。
逆に四話の不良は書きづらかったかな。
カッコいい男っていいよね。
今書いてる次回作も男がいいキャラのSSですので、
お待ち下さい。
次もゴローが主役です、芸がなくてスイマセン

760 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/28(木) 23:31:53.89 ID:0hA5o7M8o

乙かれさまです

761 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/29(金) 07:49:23.59 ID:hAzDomUr0

面白かったです
やっぱ筆力が違うなあ……
全体的に重厚で素敵でした

762 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/29(金) 19:09:16.48 ID:8Hbd/MSN0

成る程w
スゲーしっくりきた