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橘「美也に不穏な男子の影が……」 -
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1 :
|M0)
:2012/04/02(月) 07:52:38.37 ID:loL86CYK0
橘「排除 排除 排除 排除 排除」
※注意※
超短いよ。(気分転換で書いたものだから)
後にちょいちょい手は加えるかも?
ノリはGガン的なものでいいと思うよ。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1333320758
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/
2 :
|M0)
:2012/04/02(月) 07:53:10.73 ID:loL86CYK0
美也「お昼はやっぱりまんま肉まんなのだ♪」
七咲「なんというか、相変わらずといいますか……」
中多「でも、おいしそうな顔で食べてるよねいつも」
〜
オタク「でゅ、デュフフフ! あ、あの三人の天使のスリーショットをおがめるとはwwwwww我が一緒に悔いなしwwwwww」
オタク「ここはこのカメラで永遠の家宝として納めなければwwwwwwwwwwww」
???「……」
シュッ……
オタク「デュフフフフフフフwwwwwwwwwwwwコポォwwwwww」
???「……貴様はイレギュラーだ。排除する」
オタク「デュフww?」
〜
ふ、ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?
排除 排除 排除 排除 排除
排除 排除 排除 排除 排除
排除 排除 排除 排除 排除
3 :
|M0)
:2012/04/02(月) 07:54:00.81 ID:loL86CYK0
中多「……よかったの? 先輩を待たなくて」
美也「大丈夫大丈夫! 家に帰れば絶対ににぃにがいるから!」
中多「ふぇぇ……優しいお兄さんなんだね」
美也「にぃにだもん! にししし! ……あっ! にぃににまんま肉まん買ってきてあげよっ!」
〜
DQN1「おwwwwwwあそこにいいかもはっけーーんwwwwww」
DQN2「ふっふぉぉ! あの娘、むっちゃ胸あんじゃんwwwwww」
DQN3「俺は隣の娘がいいなぁwwwwww」
DQN1「お前ロリコンだからなぁwwwwwwよっしゃ、さっそく……」
???「……モテ男気取り共め……イケメン気取りも、今日までだな」
DQN1「ん? 誰かはなし――」
???「シスコンの現実ってやつを教えてやる……」
シュイーーーン……
スパン!
スパスパン!
シュッ……
〜
のおおおおおおおおおおおおおおおお!!?
うっひゃあああああああああああああ!!?
あひいいいいいいいいいいいいいいい!!?
排除 排除 排除 排除 排除
排除 排除 排除 排除 排除
排除 排除 排除 排除 排除
排除 排除 排除 排除 排除
排除 排除 排除 排除 排除
排除 排除 排除 排除 排除
4 :
|M0)
:2012/04/02(月) 07:54:32.61 ID:loL86CYK0
店員「っらっしゃいやせー」
中多「美也ちゃん、肉まんの前にちょっと買い物に付き合ってもらっても……いい?」
美也「いいよいいよ」
店員「(肉まんか……どうしようかな? 倉庫から出して今から蒸しても出せないし……ここは普通に売り切れスルーモードで――)」
サッ……
店員「(……ん? なんか、人影が通ったような……気のせいか)」
シュッ!
ジュゥゥゥーーー……
サッ……
中多「ありがとね」
美也「風邪気味ならマスクは必要だよね。しょうがないよ。店員さん! まんま肉まん二つ!」
店員「申し訳ございません、まんま肉まんは只今品切れ……じゃない!? なんで蒸された状態でここに!? しかも都合よく二つ!?」
〜
???「久しぶりにシャイニングフィンガーを使うことになるとは……」
???「俺は面倒が嫌いだと言っただろう。まったく……あのコンビニの店長を再教育しなければ」
5 :
|M0)
:2012/04/02(月) 07:55:12.58 ID:loL86CYK0
美也「にーくまんにーくまん♪ みんなの笑顔がほっかほか♪」
美也「あっちににゃー♪ こっちににゃー♪」
美也「いつでもどこでもにゃーにゃーにゃー♪」
キキィッーーー!!
???「プランD、所謂ピンチですね」
【CLOCK UP】
サッ……
シュタ……
サササッ……
サッ……
【CLOCK OVER】
美也「んにゃ? なんだろう、とても絶体絶命だったような?」
〜
???「ふぅ……美也には交通指導を改めてしないとな」
6 :
|M0)
:2012/04/02(月) 07:56:11.72 ID:loL86CYK0
美也「たっだいまぁ!!」
橘「お帰り! 美也!」
美也「はい! お約束のハーグ!」
橘「よっと! ははは、相変わらず美也は甘えん坊さんだなぁ!」
美也「こんなに甘えるのはにぃにだけなんだからね!」
橘「嬉しいこと言ってくれるじゃないか! ははは!」
7 :
|M0)
:2012/04/02(月) 07:58:16.30 ID:loL86CYK0
美也「はい! にぃにもお土産の肉まん!」
橘「おっ! 熱々のまんま肉まんじゃないか! いやぁ、僕は優しい妹を持ってなぁ!」
美也「もーう! 優しいのはにぃにだけなんだからぁ!」
橘「ははは!」
美也「はい! あーん!」
橘「あーん♪」
美也「にししし! どう? どう?」
橘「地軸が23度傾くほどおいしいよ! 美也がくれたものは何でもさ!」
美也「大げさだよぉ、にぃに♪ うれしいけどね!」
8 :
|M0)
:2012/04/02(月) 07:59:09.74 ID:loL86CYK0
美也「今日の夕食は美也特製びっくり! 驚天動地オムライス!」
橘「いただきまーす! ……こ、これは……!!」
美也「……」ゴクリッ……
橘「……」
ダッ!
シュィーン!
サササッ!
〜
【輝日東高校の屋上】
シュタッ!
橘「……」ふぅ……
橘「うーーまーーいーーぞぉぉーー!!!」
サササッ!
〜
【橘家】
シュタッ!
橘「うまい!」
美也「この家まで聞こえたよ! ちょっと恥ずかしいよぉ……」
橘「いやっ! お前の夕食の出来は俺の教えによってまさに驚天動地の美味しさとなった! この素晴らしさを、町民全員に知らせなければ!」
美也「そんなことを思ってくれるなんて……にぃに大好きっ!」
9 :
|M0)
:2012/04/02(月) 08:00:19.53 ID:loL86CYK0
美也「にぃに! 一緒にお風呂に入ろう!」
橘「……すまぬ、無理だ」
美也「えぇー!? なんでぇ!?」
橘「美也の体は全ての女性をはるかに凌駕するまさに女神の如き森羅万象を司る史上最高、いや、宇宙最高の体なんだ! そんな銀河最高の体を、一庶民、下人である俺が見てはいけない! 美也を愛しているが故! 自分も苦汁をなめるような決断であったが、分かってくれ!」
美也「だったら美也はにぃにが大好きだから問題ないねっ!」
橘「もうっ! 可愛いなぁ!」
美也「もう一回!」
橘「美也はかわいいなぁ!」
美也「もう一回!」
橘「美也はかわいいなぁ!美也はかわいいなぁ!!美也はかわいいなぁ!!!美也はかわいいなぁ!!!!美也はかわいいなぁ!!!!!」
美也「ふぇぇ、最高だよぉ」
10 :
|M0)
:2012/04/02(月) 08:01:45.41 ID:loL86CYK0
美也「一緒に寝よっ! にぃに!」
橘「それは……それはいけないんだ!」
美也「えぇ!? なんで!?」
橘「男女が共に同じベッドで一夜を過ごすこと……それは確かに恋愛ゲームの類では所謂最終地点でもある! だからこそ! 愚かで汚らしい、下人である俺と、銀河最高の人類である美也が寝ることは、神が許さないんだ!」
美也「じゃあ、美也がにぃにを好きだったら問題ないね!」
橘「美也はかわいいなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
11 :
|M0)
:2012/04/02(月) 08:02:22.47 ID:loL86CYK0
【朝】
美也「ふにゃあ!? 遅れちゃうぅぅぅ!?」
美也「……あれ? そういえばにぃには?」
シュタタタ!
シュタ!
橘「準備完了! さぁ! 俺の背中に乗るんだ! 美也専用にぃに光速便だ!」
美也「にぃに!」
12 :
|M0)
:2012/04/02(月) 08:03:57.86 ID:loL86CYK0
ビッチ「(ふふふ、橘さん。あなたが悪いんですよ? お子さま体型のくせに、無駄に出しゃばったりするから)」
ビッチ「(この前なんて、私の好きな男君を勝手に惚れさせて……キィィ!)」
ビッチ「(けど、今日でそれも終わり! 徹底的に虐めて、学校から永久追放してあげます!)」
ビッチ「(まずは靴箱の中の靴! カッターでボドボドにしてあげたわよ! さぁて、どんな顔するかな?)」
美也「いやぁ、さすがにぃに。まさか二秒で学校に到着するなんて」
美也「さぁて! 今日の昼のまんま肉ま――」
シュッ……
タッ……タッ……
ガタゴト
サッ……
美也「――んは何味かなぁ?」
パカッ
ビッチ(なっ!? なんで普通の靴なんですの!? しかも新品以上に輝いている!?)」
ビッチ「(ま、まぁ、まだトラップはあるし、これからでも十分にたたき落とすことが可能! ふふふふふ)」
13 :
|M0)
:2012/04/02(月) 08:04:36.82 ID:loL86CYK0
ビッチ「(次は机に落書き! これは精神ダメージが大なはず! さぁ、歪んだ顔を吐意見してみよ!)」
美也「おっはよう!」
中多「お、おはようございます」
七咲「おはようです」
美也「いやぁ、今日遅刻しそうになっちゃってね――」
ビッチ「(な、な、なんで!? なんで机が普通……と言うより、あの机、なんだか輝いているような!?)」
ビッチ「(ぐぬぬ! で、でも! 次の、次のトラップだったら!)」
14 :
|M0)
:2012/04/02(月) 08:05:04.22 ID:loL86CYK0
ビッチ「(次は昼食を台無しにしてあげる! そもそも毎日肉まんばっかり! 私がが肉まん臭くなってしまっつの!)」
ビッチ「(と、いうことで、今回は知り合いのヤンキー達に頼むことにした!)」
ビッチ「(ふふふふふ、さて、大好きな肉まんが台無しになる様を、指をくわえて見ているといいですわ!)」
美也「いただきまーす!」
ヤンキー1「おいおいwwwwwwまた肉まんかよwwwwww」
ヤンキー2「毎日肉まんで飽きねぇのかよwwwwww」
美也「あっ、盗らないで! にぃに特製のホウレンソウまんま肉まん!」
ヤンキー1「さすがにそろそろ肉まん以外のやつ食ったらどうなのwwwwww?」
ヤンキー2「こんな小麦粉の塊なんて、燃えるごみに――」
キィィィーーーン……
ヤンキー1・2「!?」
キィィィーーーン……
ヤンキー1「スマナイナ、タチバナサン。アナタサマノスキナマンマニクマンヲステルナンテ」
ヤンキー2「ボクタチハナンテツミブカイソンザイナンダ」
ヤンキー1・2「ワタシタチハニゲル、ハテナキミライヘ」
タッタッタ……
美也「……なんだったんだろう? まぁ、いいや!」
ビッチ「(ヤンキーの役立たず! なんで土壇場で裏切るの!?)」
???「……催眠音波は効果抜群か。これを転用すれば国相手でも――」
15 :
|M0)
:2012/04/02(月) 08:05:52.47 ID:loL86CYK0
ビッチ「くっ!? こうなったら私自らの手で――」
男1「……すいません、ビッチさん」
ビッチ「……へ?」
男2「あなたに少しばかり用事があります。すいませんが、こちらまで……」
ビッチ「へ!? いや、あの、これからが大事なのに……へええ!?」
〜
らめえええええええええええええええ!!?
排除 排除 排除 排除 排除
排除 排除 排除 排除 排除
排除 排除 排除 排除 排除
排除 排除 排除 排除 排除
排除 排除 排除 排除 排除
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排除 排除 排除 排除 排除
16 :
|M0)
:2012/04/02(月) 08:06:31.87 ID:loL86CYK0
輝日東高校のどこかしら】
???「……さて、今日も美也様を狙う愚かなものが現れたが……その方には、それ相応の報いを与えた。これにて一件落着だ。これも、幹部である中多紗江の密告のおかげだな」
中多「ありがたき幸せです! リーダー!」
???「何、君のような美也をこよなく愛する人がいるからこそだよ! ……さて! 橘美也様親衛隊の皆の者よ! 皆の誓いを復唱せよ!!」
「我々の身体は、すべて橘美也様を幸せにする為にあり! 我々の全ては、橘美也様の財産である!!」
???「さあ! みんなで叫ぼう! 我々の思いを!!」
「ジーク! 美也!」
「ジーク! 美也!」
「ジーク! 美也あああ!!!」
中多「ジーク! 美也あああ!!!」
17 :
|M0)
:2012/04/02(月) 08:19:13.22 ID:loL86CYK0
【橘家】
美也「……はぁ」
橘「どうした美也! 溜息なんて一年3カ月ぶりに吐いたではないか! 悩みがあるならいつでもカモン! 全力全開でサポートしよう!
美也「好きな人ができたの」
橘「!! な、なん、んだと……?」
美也「にぃにが大好きでしょうがないの!」
橘「美也はかわいいなぁ!!!!」
第一部 END
※続編は待たれよ……明後日とか。
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/04/02(月) 11:36:20.81 ID:58VMnWJDO
橘×美也か…いいぞ!もっとやれ
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/04/02(月) 18:45:10.09 ID:6/wsv9IZo
美也も橘だろうに
20 :
|M0)
:2012/04/04(水) 17:46:36.17 ID:dBPKjc6S0
>>19
これからは純一に訂正します。
失念していた……。
てことで、再開。
21 :
|M0)
:2012/04/04(水) 17:59:54.84 ID:dBPKjc6S0
《第二部》
【学校】
???「みーやーちゃん!」
美也「ふぇ? あっ、はるちゃんだ!」
ハグッ!
森島「んぅ〜! 抱きしめるとほんとに猫ちゃんみたい!」
美也「にゃ〜!? だからそんなに抱きしめないでぇ!?」
森島「おっと、ごめんごめん。……そうそう! 今日は美也ちゃんに聞きたいことがあったんだ!」
美也「聞きたいこと?」
森島「いえす! 美也ちゃんのお兄ちゃんのことについてね! ほら、二年生の」
美也「にぃに? 何、にぃにがまたなにかしましたか?」
22 :
|M0)
:2012/04/04(水) 18:34:00.07 ID:dBPKjc6S0
森島「何かしたって……お兄さん、そんなに騒動屋さんなの?」
美也「そうなんだよ。この前もね――」
〜
男「好きです! 付き合って下さい!」
美也「ふ、ふぇぇ!? み、美也と!?」
男「は、はい! その、なんていうか……あまり話したことはないけど、なんだか、見ているとかわいいなぁ、なんて思うようになって……その、はい」
美也「で、でも私……にぃにが」ボソッ
???「美也が好きなんだな?」テレテ〜♪
男「へっ!?」
純一「美也が好きになってしまうこと……人それを、必然と呼ぶ!」
美也「にぃに!? なんで空に浮いてるの!?」
純一「男よ!!」
男「は、はいぃ!?」
純一「美也が恋しいのだな? 美也を心から愛しているのだな? 美也のために命を張れるのだな?」
男「……へ? へ?」
純一「ならば! 美也にお近づきになれるのにふさわしい男になってみせよ! 俺が直々に訓練してみせよう!」
男「えっ!? いや、ちょ――」
ガシッ!
純一「今から修行じゃ!」
男「ええええええええっ!!?」
シュタァッ!!
美也「あっ! にぃに! だから屋上から飛び降りないでって何回言えば……ああ、また家の屋根から屋根を移動してるし……週末明けまでには帰ってきてよねぇ!」
23 :
|M0)
:2012/04/04(水) 19:18:35.28 ID:dBPKjc6S0
森島「い、色々と突っ込みたいところはあるのだけれど……その言い分だと、週末、その男君とどこかに行ってたのよね? どこに行ってたのかしら?」
美也「うん、にぃにが言うには――」
〜
純一「ちょっとギアナ高地で軽く修行してきた」
〜
美也「らしいですけど……」
森島「……ちまたでは人間じゃないって言われているような子だから、案外現実味が……ないわよ!?」
美也「でも、この前はマダガスカルに行ってきたって、すっごく大きいトカゲの剥製をお土産に持ってきたんだよ!」
森島「確か、コモドドラゴンって、危険な上に天然記念物だったような……いや、まさかね。うん、これは俄然興味がわいてきたわ!」
24 :
|M0)
:2012/04/04(水) 19:37:57.72 ID:dBPKjc6S0
梅原「よぉ! 師匠!」
純一「おう、梅原か。……何だ? 随分と上機嫌だが」
梅原「ふっふっふぅ……嫌なに、新作のお宝本が入荷してな?」
純一「LOか? LOなのか?」
梅原「お前の言いたいことはわかった。……な? 俺は何もいわねぇぜ。でもな……サツのお世話になるんじゃねぇぞ?」
純一「何を申す! 俺が愛するのは美也だけだぁ!!」
梅原「それが問題なんだよっ!?」
薫「……いつもの純一で安心したわ」
田中「いつもの橘君ね」
絢辻「(あそこまでつかみどころのない人は初めてよ……いやいや、橘君は人間扱いしちゃだめね)」
25 :
|M0)
:2012/04/04(水) 19:58:46.63 ID:dBPKjc6S0
森島「う〜ん……」
塚原「どうしたの? 溜息なんてらしくないじゃない」
森島「ひびきちゃーん。橘純一君って知ってる?」
塚原「……珍しいわね、あなたから男の子の話をするなんて」
森島「たまに噂で聞くのよ。とんでもないことを起こすシスコンさんだって」
塚原「大体それで合ってるわよ。私もよく噂を耳にするし……」
森島「ひびきも知ってるんだ……ねぇ、その噂聞かせてほしいんだけど!」
塚原「とはいっても、私もよく知らないわよ? プールの水面を走ったり、屋上でたびたび空に浮いてたり、校庭の巨木を持ちあげて、巨大な仏像を彫ったり……」
森島「……なんだか妙に嘘っぽいんだけど」
塚原「案外嘘じゃないかもよ。私も、水面を走ってたその子を目の前で目撃したことがあるし」
森島「わ、わお」
26 :
|0M0)<やぁ
:2012/04/06(金) 09:13:41.89 ID:hFG+/1BF0
絢辻「橘君についてですか?」
森島「うんうん! 学校で一番の嵐だっていう話題の子だから、ちょっと興味がね! で、絢辻さんとは仲がいいって聞いているから、話を聞きたいなぁって思って!」
絢辻「……いいですよ。そうですね、確かあれは――」
〜
絢辻「助っ人って……橘君だったのね」
美也「うん! 力仕事ならにぃににお任せだよ!」
純一「これが噂の巨大クリスマスツリーか。これは予定より遅れるはずだ」
絢辻「そうなの。おかげで市の方から少し文句が出てきているから、早くすませたくてね。でも、委員だけだと人員不足で……」
純一「理解した。設計図と飾りをプリーズ」
絢辻「え? でも梯子も持ってきてないし、一人だけだと……」
純一「誰が一人といった?」
パチーン
ダダダダダダダダダ!!
純一「二十人、でおk?」
美也「おk!」
絢辻「……(なにこの私兵隊)」
27 :
|0M0)<やぁ
:2012/04/06(金) 09:46:28.97 ID:hFG+/1BF0
絢辻「おかげで一日で飾り付けが終わって……ほんと、私の努力を否定されましたよ」
森島「なるほど、人脈も広いのね!」
絢辻「いや、あれは男子の知り合いってよりも、まるで本当に兵隊だったような……」ボソッ
森島「後、なにかあるかな?」
絢辻「……つい最近のことなんですけど。私、ちょっとクラスからはぶられているときがありましてね」
森島「……無理に話さなくてもいいのよ? 話させたならごめんな――」
絢辻「別にいいんですよ。一つの橘君騒動を語るだけですから。……で、はぶられているときに、体育でドッジボールをやることになったんです。で、どこぞやの誰かさんが、一対十九ドッジボールっていう、面白そうな遊びを提案して……」
〜
絢辻「(……手帳を盗まれて、こんなことになって……自業自得よね。まったく……)」
田口「じゃあいくよぉ。それぃ!」
シュタァ!
パシィッ!
純一1「随分と刺激的な遊戯をしておるな」
絢辻「その声、橘く……ちっさ!?」
純一2「まさかこんなところで十二王方牌大車併を使うことになるとは」
純一3「おかげで一瞬遅れてしまった……鍛錬が足りんな」
純一4「でも、これでも十三人じゃん。もうちょっと人数増やせないの?」
純一5「問題ないでしょ。てか、普通に投げたりしたらボールが破裂しちゃうからなぁ」
純一6「要は一瞬で勝負を終わらせればいいんでしょ?」
純一7「よろしい」
純一8「ならば」
純一9「ク」
純一10「リー」
純一11「ク」
純一12「だ!」
山崎「橘君が13人!? てか小さい!? しかも最後らへんセリフあまりがひどい!?」
28 :
|0M0)<やぁ
:2012/04/06(金) 10:09:20.38 ID:hFG+/1BF0
薫「私も加勢! なんだけど……多分必要ないよね?」
純一9「いやいや、加勢希望」
梅原「俺も伊達に男を名乗っちゃいないんだなぁ、これが!」
純一4「お、梅原も走り終わったのか」
梅原「伊達にお前のダチじゃねぇってことだな。……ほんとに、中学の時ギアナ高地旅行に行ったことはいい思い出だよ」
純一5「18対15か。まぁ、役不足ではないな」
絢辻「……」←12人のミニ純一に戸惑っている
女子一同「……」←同上
〜
絢辻「そのあとはとっても素敵なワンサイドゲ―ムでしたね。女子一同の死屍累々が山を作って、最終的には橘君が女子一同を屈服させて、いつの間にか問題が解決しちゃってました」
森島「……えーと、橘君って……人間?」
絢辻「たぶん違いますよ」
森島「だね」
29 :
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[sage]:2012/04/26(木) 23:18:16.53 ID:PxJf7V7do
こういうノリ大好きだ
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