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上条「とある聖衣の」カルディア「蠍座猛毒!!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/02(月) 07:57:10.71 ID:smVG+DzDO
土御門「と、言うわけで上やんには早速メキシコまで行って来て欲しいにゃー」

上条「メキシコって、何でだよ!?」

土御門「まあまあまあ、今回はちゃーんと報酬も払うぜい?」

上条「…………幾らくらい?」

土御門「まあ、これくらいかにゃー?」ピッピッピ

上条「…………マジ?」

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暇人の集い @ 2024/04/12(金) 14:35:10.76 ID:lRf80QOL0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/02(月) 08:04:56.04 ID:smVG+DzDO
―――――メキシコ

上条「―――つい報酬に目がくらんでここまで来ちまったが……」ゼェゼェ

上条「早速置き引きに会うとは……」ハァハァ

上条「不幸だーーーーーっ!!!」

置き引き「ハァハァハァ!!」

上条「待ちやがれーーって言うか止まって下さい!お願いだからーーー!!」ハァハァ!




「……何やってんだ、あいつ?」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/02(月) 08:09:02.14 ID:smVG+DzDO
――――ツィ

置き引き「!!?」ガクッ


上条「やっ、やっと追いついた!荷物返せ!!」ハァハァ

置き引き「!!」チャキッ

上条「うおっ!」




パァーン!
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/02(月) 08:14:45.14 ID:smVG+DzDO
上条「…………あれ?何ともな―――」

「よぉ、大丈夫だったか?」ニヤッ

上条「えっ?いや、アンタ一体……?」

「んな事より―――」

置き引き「―――!!」ダッ

「こいつをまずは警察にでも突き出すか?」

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/02(月) 08:23:39.49 ID:smVG+DzDO
――――――


上条「さっきは助けてもらって……」ペコ

「まあ、いいって!こうして昼飯おごって貰ったんだし!」ケラケラケラ

上条「……本当に容赦なく食うなこの人」

「で、トウマだっけ?わざわざ日本から何しにきたんだ?」

上条「ま、まあ、ちょっとした観光に」アハハ…

「まあ、観光なら気をつけろよ?また置き引きされねーようによっ」ガタッ
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/02(月) 08:29:43.65 ID:smVG+DzDO
上条「そういや、あなたは何しに?」

「まあ、ちょっとした悪者退治にな」

上条「悪者退治って、まさか!?」

「そう、そのまさかだ」ニィ

上条「どっかの警察!?」

「」ガクッ

上条「あ、例えばFBIとか何とかだったりして!!」

「違げーよ!俺は聖闘士!!」



「蠍座のカルディアだ!!!」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/02(月) 08:34:29.15 ID:smVG+DzDO
こんな形で導入部です。

このスレはとある×聖闘士星矢・ロストキャンバスとなっています。

ロストキャンバスのキャラをとあるに絡ませようという思いつきで始まりましたのでちょっと設定とかが原作に比べて変になるかもしれません。

それでも許してやれると言う方はどうかお読み下さい。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/02(月) 08:45:16.98 ID:zron/mwzo
許す
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/02(月) 11:43:02.81 ID:JNrfxIrL0
またまた珍しい組み合わせだな
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) :2012/04/02(月) 11:44:39.03 ID:S12ABWep0
カルディアってLCの時代だから約250年前の人間……タイムスリップしたのかな?
デジェルとかは出ないんですか?
とにかく期待してます
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/02(月) 13:22:55.32 ID:BNPGhwFzo
細かい事はきにしちゃいけないとおもうが
蟹座はでないんですかヤダー!
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/02(月) 15:30:49.10 ID:IjxFcETH0
評論家気取りでウゼぇと思うかもしれませんが、導入部分が急ぎ足過ぎてちょっと……。

禁書と星矢のクロスなんて珍しいので続きが気になりはするんですが、このままではね。

期待はしています。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/02(月) 23:59:31.49 ID:smVG+DzDO
――――――アステカ神話に言う。

世界はかつて全てが海だった。

神ケツァルクワトルとテスカポリトカは力を合わせ今の世界を作った。

ケツァルクワトルは地上をテスカポリトカは太陽と宇宙を支配した。

しかし、テスカポリトカは自らのために人々の血と心臓を求めた。

それを見かねたケツァルクワトルはテスカポリトカを打ち倒し世界に平和をもたらした。

しかし、それを恨んだテスカポリトカはケツァルクワトルに呪いの酒を飲まし妹を犯させた。

その行為を咎められたケツァルクワトルはアステカの地を追放され、悲しみにくれた神は自らの肉を焼き、その灰はやがて虹を越え金星となった。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 00:07:18.37 ID:uVDv52LDO
上条「…………ハァ」カチャカチャ

「おーい、さっさと洗い物しなよトウマ!!」

上条「へーい……、分かりましたよカルベラさん……」カチャカチャ

上条「……こんなメキシコまで来て今度は財布を落とすなんて、不幸だ……」キュッキュッ


「おーい、料理上がったぜサーシャ」カタン

「はーい、テンマ。今行くねー」パタパタ


上条「……元気だな、あいつら」キュッキュッ
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 00:14:22.76 ID:uVDv52LDO
サーシャ「トウマ、こっちのお皿洗い終わった?」

上条「ああ、終わってるけど」

サーシャ「じゃあ、もらっていくね」パタパタ

上条「……いいなぁ」ハァ…

上条「ウチの大食らいにビリビリ、酒乱露出狂にもあれくらいの気立てと心配りがあれば……」キュッキュッ

上条「……帰ったら五和に電話しよ」カチャ


テンマ「五和って誰だ?」ヒョコ

上条「おわぁっ!」ツルッ

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 00:22:06.09 ID:uVDv52LDO
上条「いきなり背後から声をかけないでくれませんの事!?思わず皿を落としそうになりましたよ上条さんは!!」ドキドキドキ

テンマ「いや、わりぃわりぃ。ちょっとこれの味おかしくねーか?」

上条「いや、こんなもんだろ?」モグモグ

テンマ「そっか、じゃあサーシャ。これ頼むよ」コト


サーシャ「はーい」パタパタ

カルベラ「サーシャ、ちょっとこっち来てー」

サーシャ「はいはい、ただいま〜」パタパタ

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 00:27:17.39 ID:uVDv52LDO
上条「なあ、テンマ」カチャカチャ

テンマ「んー?」トントントン


上条「お前とサーシャってどんな関係なんだよ?」


ざくっ


上条「……なんか嫌な音がしたのでせうが」

テンマ「……気のせいだよ」

カルベラ「あんたらも口ばっか動かしてないでとっとと手を動かしな!!」


上条・テンマ「「へーい……」」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2012/04/03(火) 00:36:15.28 ID:byH1Qd5H0
酉つけてsagaしたほうがいいかもsageじゃなくてsagaね
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 00:37:05.64 ID:uVDv52LDO
上条(……私こと上条当麻は報酬目当てに颯爽とメキシコの地に降り立ったもの、到着したらしたらで置き引きに会うし、それがなんとかなったら今度は財布を落とすわでいつも通りの不幸っぷりである)

上条(幸いにもここの主人のカルベラさんが食べた分を働いて返せばいいと言ってくれたおかげで無銭飲食にならずにすんだものの――)

上条(一向に日本や土御門とかにも連絡つかないし……)

上条「……不幸だ」ボソッ


カルベラ「んーっ、何か言ったー?」

上条「いえいえ、何も言ってませんよー」カチャカチャ

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 00:41:44.90 ID:uVDv52LDO
ワイワイガヤガヤ

テンマ「しっかし、全然客が減らないなぁ」ジュー…

カルベラ「ま、こんな美人の看板娘が二人もいるんだしね」カラカラ

上条「娘って歳でも……」ボソッ

カルベラ「……何か言った?」

上条「いえいえ、カルベラさんの美貌はいつも麗しく」

カルベラ「よろしい」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 00:48:21.41 ID:uVDv52LDO
カランカラン

サーシャ「あ、いらっしゃいっ。お客さまは何、めい、で……?」

バン!

「動くな!!」チャッ!

ドヤドヤドヤ

カルベラ「おい、ちょっとアンタ達!!何て物騒なものを―――」

ガッ!

カルベラ「うっ!?」ガクッ

サーシャ「カルベラさん!?」

「動くなと言ったはずだ!!」カチャッ!
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 00:56:05.07 ID:uVDv52LDO
「この中でカルベラと言う女は!!」


カルベラ「……カルベラはあたしだ!!」キッ!

「……よし、丁重にお連れしろ」

「はっ!!」ガシッ!

カルベラ「……はっ、離せ!!」

サーシャ「カルベラさん!?」

「……それと、この地にアテナが潜んでいるとの話を聞いた。誰か心辺りは!!」

客「な、何だよ、そのアテナってのは!?」

「……邪神よ。我等が神、テスカポリトカ、そして我等『獣闘士』にとってのな!!」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 01:01:10.59 ID:uVDv52LDO
獣闘士「誰かアテナに対して心辺りのある者は!?」

……シーン

獣闘士「……心辺り無し、か。なら」スッ

チャキッ

獣闘士「我等が神、テスカポリトカのために」



獣闘士「撃て」



24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 01:08:45.02 ID:uVDv52LDO
――――――――





獣闘士「……?馬鹿な、何が起こった!?」


獣闘士「部下が全員やられ、ヒィ」

テンマ「はあっ!!」ドンッ!

獣闘士「ぐあっ!!」ドサッ

上条「……えーと」パチクリ

テンマ「大丈夫?サーシャ、カルベラさん!?」

サーシャ「うん、わたしは大丈夫だけど……」

カルベラ「…………」パチパチ



カルベラ「あ、アンタって一体……」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 01:19:43.18 ID:uVDv52LDO
ガヤガヤガヤ!

上条「な、何か店の外が……」



「やはり、こやつらでは無理か……」ギロッ

「ヒィッ…」

ピンッ

「ぐっ、ぐわあっ!!ぎゃあああああああ!!」ボウッ!

カルベラ「アンタ、一体何を……!?」



「探したぞ」ズィッ

カルベラ「は?」

「探したぞ、我が妻よ」グイッ!

カルベラ「やっ!一体何を――――」



「……むっ」ギロッ

カルベラ「へっ?」



タンッ

テンマ「ペガサス流星拳!!」

ドゴココココッ!!


カルベラ「アンタ、その格好、まさか!?」

「ほう」


「アテナの聖闘士か―――――」ニィッ
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 01:28:25.73 ID:uVDv52LDO
「と、なるとそこの少女が……」ニタァ…

テンマ「おい」ヒュンッ


テンマ「よそ見してんじゃねえ!!」

ドガァッ!!



「……ふん、我が伴侶に我が神に仇なす邪神、それに群がるカトンボか」グイッ

テンマ「おわぁっ!?」ブオッ!

サーシャ「テンマ!?」



「……面白い。まとめて我が神への供物としてくれよう」






上条「……不幸だ。話に全くついていけない……」



続く
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/03(火) 01:37:07.85 ID:byH1Qd5H0

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 22:47:37.18 ID:uVDv52LDO
「我が神に仇なす異国の神よ」

「その血を持って我が神の供物とせん」

サーシャ「……ッ」

テンマ「下がってろ、サーシャ」

サーシャ「……テンマ」

テンマ「そんな心配そうな顔すんなって。俺にはこの」


カッ!


テンマ「天馬座の聖衣がある!!」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 22:55:16.45 ID:uVDv52LDO
上条「お、おい、一体何がどうなってるんだ!?」

テンマ「トウマ。サーシャとカルベラさんを頼むぜ」ジャリッ

上条「え!?」



「……者共、今一度機会を与えよう」

「異国の神と我が妻を丁重にもてなすのだ」

獣闘士「はっ!?ふざけんなよ、クソが!!だったら自分で―――――」


ゴウッ!



獣闘士「ギャアアアアッ!!」

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 23:07:43.40 ID:uVDv52LDO
テンマ「……あいつ、自分の仲間を」ギリッ

「……二度は言わん。行けっ」

部下「ひいっ」チャキッ


ダダダダダダッ


上条「テンマ!?」



テンマ「……何だそりゃ」ニッ

テンマ「そんな弾くらいじゃ、この天馬座の聖衣にすり傷もつけられないぜ!」

部下「あ、ああ」カチッカチッ

部下2「バ、バケモノ……」ガチャン

部下3「に、逃げ」



「……何処へ行く?」スッ…

部下「ひっ」


ズボッ


部下「……カハッ」


「……ふん。この程度の心臓では我が神に対して無礼になる」ズリュ


部下「ガハッ」ドサッ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 23:17:02.79 ID:uVDv52LDO
部下2「あ、あわわ……」ガクガク

「……ふん」ボッ

部下2「ヒッ」ビクッ


ゴウッ!

サーシャ「やめ――――」



パキィィィン――――


上条「……テメエ、さっきから見てりゃ人の命を何だと思ってやがんだ!!」

「所詮、はした金で転んだ下郎。それにいかばかりの価値がある?」

上条「何だと!?」カッ!

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 23:24:17.94 ID:uVDv52LDO
「いや、そもそも我が神の前では我等とて何の意味も持たぬ。ましてや小金で動く小奴らに塵芥程にも比べられまい」

上条「うるせえっ!お前みたいに人の命を簡単にもてあそぶ奴に人の価値を語る資格はねえぞ!!」

「煩いハエが……」

上条「何だと!!」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 23:35:36.88 ID:uVDv52LDO
テンマ「やめろ、トウマ」スッ

上条「……っ、けど!」


テンマ「……こいつは俺がやる」

上条「でもよ!?」

テンマ「その間は、サーシャを、みんなを頼む!!」ダッ!

上条「テンマ!?」



「主人にまとわりつくだけの駄馬が私に挑むか!!」


テンマ「駄馬かどうかは―――――」コオオ…

テンマ「こいつを見てから言え!!」カッ!



テンマ「ペガサス―――――――



流星拳ーーーっ!!!」


カッ!!

「ぬおっ!?」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 23:43:02.02 ID:uVDv52LDO
「……なるほど、先程とは違う」ツ……


「どうやら貴様には私と戦う資格がある」



「……名を名乗れ」

テンマ「……天馬座のテンマだ!!」ギッ


「――――我が名はウェスダ。我等がテスカポリトカに仕える一身なり」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 23:52:49.62 ID:uVDv52LDO
―――――ザワザワザワ

カルベラ「――何してるんだいみんな!早く警察か他の連中に――――」

「何をなさると言うのですか?」


上条「お前らさっきの奴らの仲間なのか!?」


「―――あの様な下郎共と一緒にしないでいただきたい」

「我等は獣闘士。我等の神と共に報復と新生の刻を望む者なり―――」ダッ!

上条「やらせるか!」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 00:06:17.20 ID:YNRzhLcDO
上条「うおおおおっ!!」

バキッ!

上条「や、やっ―――」

獣闘士「―――で?」ジロッ

バキャッ!


上条「ぐあっ……」ドサッ

カルベラ「トウマ!?」


サーシャ「しっかりして!!」サッ

上条「う、ぐぐ……」ググッ…



獣闘士「―――他愛もない」

獣闘士「先程ウェスダ様の一撃を打ち消したのは只のまぐれだったと見える」

上条「……ち、畜生……」ゲハッ

獣闘士「これ以上気に留める事もない。さっさと止めを―――」




ビシッ!


獣闘士「うぐっ!!」ヨロッ


獣闘士「な、なんだ、この刺す様な熱い痛みは――――!?」




「―――スカーレット・ニードル。ちょっとは効いたか、蠍の猛毒はよ?」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 09:53:57.55 ID:UKYku8wxo
ツンデレの代名詞 さそり座キタァー
対ザコでは輝くんだけどボス戦は輝きにくいんだよね
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/04(水) 22:38:44.76 ID:gU83YL1W0
LCのみならず黄金聖闘士は散り際で以上に輝くからな
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 23:18:36.80 ID:YNRzhLcDO
――――ギリシア 聖域

ハクレイ「しかし、良かったのですかな?」

セージ「何がだ」

ハクレイ「今度の件、カルディア一人では荷が過ぎるのでは」

セージ「……いや、確かにアステカの邪神は我等の神々に比肩するだろうが今度はアテナの保護捜索のみを命じておる。行き過ぎと言う事はない」

ハクレイ「…………」フム


セージ「……まだ言いたい事があるようだが?」

ハクレイ「なに、何故アテナ直々に出向かれたのかと思ってな」

セージ「…………」

ハクレイ「聖戦も近いこの大切な時に余りにも軽率ではないか?」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 23:26:28.93 ID:YNRzhLcDO
セージ「……聖戦が近いからこそ、自ら出向かれ事態を早急に鎮めたいと強くおっしゃられたのだ」

ハクレイ「まさか、それで?」

セージ「……ああまで強く言われれば引き止められんよ」

ハクレイ「……ならば黄金聖闘士の一人でもつければ良かろうに」

セージ「そう申し上げたのだがな」

ハクレイ「それで天馬座一人を共に、と言う訳か」

セージ「…………」

ハクレイ「話にならんぞ。まるで孫に甘い好々爺だな」

セージ「……言ってくれるな」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 23:33:38.98 ID:YNRzhLcDO
セージ「アテナと言われてもまだ年端も行かぬ少女なのだ」

ハクレイ「だからと言ってだな……」ハァ…

ハクレイ「その付近には邪神のものと思われる結界も見られる。一筋縄ではいかんぞ?」

セージ「なればこそ、カルディアなのだ。奴にとっては縁のある地に神。必ずや使命を果たしてくれるだろうよ」

ハクレイ「だといいのだが……」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 23:40:11.41 ID:YNRzhLcDO
――――――

カルディア「よお、久しぶりだなサーシャ!」

サーシャ「まだニ週間も経ってないけど……」

カルディア「そうだったけか!」ギャハハハ!



カルディア「―――それと、カルベラ!!」

カルベラ「……何でアンタが絡むといつも騒動になるんだろうね」ハァ…

カルディア「何だ、つれねーな。俺に会えなくてそんなに持て余したのかよ!!」ギャハ!

カルベラ「誰がよ誰が!!」

43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 23:48:07.02 ID:YNRzhLcDO
カルディア「――さてと」コキ

カルディア「さっさと片付けてやろうかな?」


獣闘士「……チッ」サッ、ササッ


カルディア「へえ、恥も外聞もなく一斉にかかってくるってか!!いいねぇいいねぇそういうの!!」

上条「お、おい……」ヨロ…


サーシャ「―――大丈夫」


カルベラ「ま、あのバカは腕だけは確かだしね」

上条「―――けど!」




獣闘士「―――行け!」

ザザザザザッ!


カルディア「来やがった来やがった、雁首揃えてよ!!」



―――――ツィ


カルディア「スカーレット・ニードル!!」



カッ!!
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 23:56:11.19 ID:YNRzhLcDO
獣闘士「ウグッ!こ、この傷は!?」ズキッ

獣闘士2「ギャアアッ!?あっ、熱い!!」ズキキッ!



カルディア「―――どうよ、蠍の真紅の毒の味は!」

獣闘士「お、のれ……」ズシャッ





上条「……すげえ。あれだけの人数を指先だけであっと言う間に……」ゴクッ…

獣闘士「……クッ」


カルディア「おら、こんなモンか獣闘士ってのは!!」カカカッ!

カルベラ「調子に乗るな!」ボカッ!

カルディア「あいたっ」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 00:04:55.67 ID:TY9R8BwDO
獣闘士「……くっ、くそ」ジリッ


「さ、下がれ」

獣闘士「……!?お前は、ナワルピリ!?」

ナワルピリ「お、お前らじゃあいつはた、倒せない」

獣闘士「しかしっ」


ザシュッ


獣闘士「う、うわぁああ!?」

ナワルピリ「じゃ、邪魔するなっ」


上条「……こいつ」ゴクッ

カルディア「へぇ、ちょっとは面白い奴がいるじゃないか!!」ニィッ!



カルディア「――――遊んでやるよ、ちょっとだけよ!!」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 00:19:21.14 ID:TY9R8BwDO
ナワルピリ「……寒い、寒いなぁ……」

上条「……何言ってんだ、こんなに熱いのによ」


ナワルピリ「……寒いよ。だって、」


ナワルピリ「俺には皮がないんだもの!!」バサッ!

カルベラ「くっ!?」

サーシャ「あ、あの黒い布は……!?」


ナワルピリ「……俺は皮がないから、みんなから分けてもらってるんだ……」ニィ…

上条「じゃ、じゃあ、あの下は……」ゴクッ……



ナワルピリ「……アンタの皮はあったかそうだなぁ」ジリッ

ナワルピリ「……分けてくれよ、アンタの皮もォ!!」



カルディア「はっ!やらせるかよ!!」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 00:31:50.20 ID:TY9R8BwDO
ビュッ!

カルディア「フッ!!」サッ!

カルディア「こんなモンで―――」

スパッ

カルディア「何っ!?」

サーシャ「カルディア!?」


カルディア「かわしたはずが……、あの布のせいか!?」

ビュビュビュッッ

カルディア「くそっ!?」


上条「テメエ!?」ダッ!

ナワルピリ「じゃ、邪魔するなあぁあぁあ!!」ビュッ!

カルベラ「あの布が!?」

サーシャ「トウマ!?」

上条「うおっ!?」サッ


パキィィンッ


ナワルピリ「あ、あれ、布からみんなの声が……」



カルディア「――どこ見てやがる」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 00:41:04.02 ID:TY9R8BwDO
カルディア「――あったかくなりたいんだよな?」スッ

カルディア「じゃあ、熱くしてやるよ!!」コォッ…



カルディア「スカーレット・ニードル!!」


ガガガガガッ!!


ナワルピリ「いたあああた!!何これ、熱いィィイィイ!?」

カルディア「どうだ!生皮剥がれる程度の痛みじゃないだろ!!」


カルディア「オラッ!」ビシッ!

カルディア「オラオラッ!!」ビシシッ!

ナワルピリ「いだあぁぁあぁぁあ!?」ゴロゴロッ

カルディア「おら、まだまだ――」

サーシャ「カルディア!!」



サーシャ「もうやめて!勝負はもう!!」

カルディア「……チッ」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 00:52:17.49 ID:TY9R8BwDO
カルディア「……で、手に入ったのか、欲しかったものは

ボカッ!

カルディア「――ってぇ、何しやがんだよ!!」

カルベラ「一々調子に乗り過ぎなんだよアンタは!!」

カルディア「だからってボカスカ頭を殴んな!!寺の鐘か、俺の頭は!?」

サーシャ「お寺の鐘って……」クスッ

ナワルピリ「……アハハ」

上条「……何だ、普通に笑えるんじゃないか」

ナワルピリ「へっ?お、俺が普通に―――」




ウェスダ「随分と余裕なのだな」

ドシャッ

サーシャ「テンマ!?」タタッ

テンマ「うっ……」

ウェスダ「さあ、来て貰うぞ我が花嫁よ」グイッ

カルベラ「は、離せっ」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 01:00:47.10 ID:TY9R8BwDO
カルディア「おい、おっさん」

―――ただ、一つ心配な事がある


カルディア「人の女に勝手に手を――」

ブンッ!

カルディア「ごあっ!?」ガクッ

カルベラ「カルディア!?」

――自らの力を頼み過ぎて聖衣も纏わず敵に挑むやもしれん

カルディア「うぐぐっ……」ドサッ

――馬鹿な、杞憂だろう。黄金聖闘士たる者がそれほど軽はずみな訳がない

ウェスダ「どうした?その程度か」

――だといいのだが

カルディア「くそっ……」ヨロッ…
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 01:11:20.90 ID:TY9R8BwDO
ウェスダ「――他愛もない」スッ…

ウェスダ「止めを――「待って!!」

カルベラ「……分かった。アンタの花嫁にでも何でもなってやる。だから――」

ウェスダ「……いいだろう」


ウェスダ「引くぞ、ナワルピリ」

ナワルピリ「え、でも……」チラッ

ウェスダ「賓客も忘れずにな」

ナワルピリ「う、うん……」


上条「……っ、ふざけんなよ」グッ

上条「見す見す二人を――」

ドゴッ!


上条「――っぁ」ドシャッ

サーシャ「トウマ!?」




ウェスダ「―――さあ、参ろうではないか」



ウェスダ「我等が神の元へ―――」



続く
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 09:55:44.37 ID:88Ou0W8to
とあるチームが想像以上に空気で泣けた。インなんとかさんなんていなかったんや…
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 23:32:05.42 ID:OmyLG93DO
―――――――


コツコツコツ…

「ウェスダ様」

ウェスダ「うむ」

「儀式の準備が整いましてございます」

ウェスダ「そうか……」

「アテナの小宇宙を捧げれば我等が神もさぞやお喜びに」

ウェスダ「うむ……」

「何かご不満でも?」

ウェスダ「……不満というものでもないが、あの男の心臓を捧げられれば更にお喜びなるだろうてな」

「確かに、あの灼熱の小宇宙は大変惜しうございます」

ウェスダ「うむ……」

「しかし、今や我等の神の復活の時。細事にはかまってはいられませぬ」

ウェスダ「……そうだな」



「では、これで……」コツ…

ウェスダ「……うむ」








ウェスダ「……食えぬ奴よ」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 23:34:56.10 ID:OmyLG93DO
…………

「もう少しだ……」コツ…

「もう少しで全てが終わる……」コツコツ…

「そして……」



「ククク……」


「ククク…………」



「クク……」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 23:39:20.78 ID:OmyLG93DO
―――――

「――ミジョウサン」

上条「……う」

「上条さん……」

上条「……う、」

「上条さん」

上条「だ、誰だ。御坂、インデックス、それともいつ―― 」

「良かった、ようやく目を覚まされたんですね」ニコッ



上条「…………誰?」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 23:42:11.91 ID:OmyLG93DO
「酷いなぁ、忘れてしまったんですか?」

上条「いや、忘れたと言うかなんと言うか、上条さんの記憶の中には……」

「ほら、これならどうです?」




上条「――お前は、海原!?」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 23:52:00.96 ID:OmyLG93DO
海原「ようやく思い出していただきましたか」ニコッ

上条「いや、一々爽やかに微笑んでもらわなくても……」

上条「……って、何でお前がここにいるんだよ!?」


海原「実は、今回の事件の事をある友人から伺いまして、少しでも力になれればとまかりこした次第です」

上条「そうか。そいつはすまないな―――って、誰なんだよその友人って」

海原「それは――――――



企業秘密です☆」ニパッ

上条「――すまん。今、無性に殴りたくなったんですけど!?」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 23:59:29.24 ID:OmyLG93DO
―――――


海原「……獣闘士、ですか?」

上条「ああ、確かにそう言ってた」

海原「……そうですか」

上条「何か心当たりでもあんのか?」

海原「……聞いた事のある名前です。確か、テスカポリトカを奉る一派です」

上条「じゃあ、あいつらも魔術師なのか!?」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 00:04:59.00 ID:UNt3/inDO
海原「……実は、自分も彼らに対しては詳しくないのです」

上条「……そうなのか?」

海原「ええ、残念ながら」


海原「ただ以前、自分のいた組織が彼等と抗争を起こしたそうなのですが―――」

海原「全滅したそうです、抗争していた自分達の組織の魔術師達が―――」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 00:11:24.32 ID:UNt3/inDO
上条「全滅って、魔術師が!?」

海原「ええ。随分と前の記録なので、どの様な経過を経たのかは分かりませんが、彼等の名は組織では未だに禁句でした」

海原「――もし記録通りだとすれば、一筋縄では行かない相手かと」

上条「……」ゴクッ
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 00:28:26.52 ID:UNt3/inDO
上条「そもそも獣闘士って……」



「――性質は火もしくは風、属性は獣。始まりの神の一柱にして終わりの神。その神性を奉じたのが獣闘士だ」



上条「……えーっと、この美人さんは?」

「なっ///!!」ボンッ!

海原「ああ、彼女はショチトル。一応、自分の」

上条「自分の?」

海原「いもう「フンッ!!」ベキグワッシャッ!!

海原「な、何で……?」

ショチトル「フンッ!」プイッ

上条「……鈍感だ」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 00:37:26.55 ID:UNt3/inDO
上条「んで、獣闘士ってのは……」

「聞いたろ?始まりの神にして終わりの神。つまり、今の世界をブッ潰して新しい世界にしたいんだよ」

上条「カルディア!」

海原「貴方が噂の……」

カルディア「へぇ、知ってんのか俺の事?」ニヤニヤ

海原「ええ、話によれば無鉄砲で後先考えない自己中、いや勇猛果敢な方だと」

カルディア「……誰から聞いた?」ギラッ

海原「え、いや。あはは……」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 00:55:33.24 ID:UNt3/inDO
海原「しかし、彼等がもし本当の獣闘士だとすると……」

カルディア「テスカポリトカを復活させて世界を滅ぼすってか?」ニマニマ

ショチトル「……笑い事じゃない。もしそうなればどれくらいの人間が犠牲になるか」

カルディア「ハハハッ!そうか、面白そうじゃないか!!わざわざここまで来た甲斐があったってもんだ!!」


海原「……それに、もし本当ならば復活に捧げる生贄が必要なはず」

ショチトル「成程、そのためにわざわざ結界まで張ってアテナを捕えた、と言うわけか」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 01:02:28.74 ID:UNt3/inDO
上条「……なあ、まさかそのアテナってのは……」

「そうだよ、サーシャの事だ!!」

カルディア「おう、テンマ。ようやく起きやがったか」

テンマ「カルディア!!」ガッ!

テンマ「何でお前がいながらサーシャとカルベラさんを!?」

カルディア「ハッ!何言ってやがる。サーシャのお守りはお前の役目だろうが!!」バッ!

テンマ「……クソッ」

65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 01:13:15.46 ID:UNt3/inDO
テンマ「…………」クルッ

上条「おい、何処に行くんだよ!?」

テンマ「……決まってるだろ、サーシャを助けに行く!!」



テンマ「……確かに、サーシャを守るのは俺の役目だ。だったら、取り返しに行く!!」

カルディア「ハッ!よく言うぜ、弱っちいくせによ!!」

テンマ「……ッ」ギリッ


カルディア「……でも、まぁ、弾避けくらいにはなんだろ」

海原「素直に一緒に行くって言えないんですか?」クスッ

カルディア「うるせぇ!!」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 01:18:11.01 ID:UNt3/inDO
カルディア「それに、あのオッサンには借りを返さねーといけねぇしな」ニヤリ

ショチトル「……女を取られた腹いせか?」

カルディア「いや、取られてないから。物理的に取られただけで精神的には取られてないから!」

ショチトル「……どうだか」

カルディア「クッ、急ぐぞテンマ!」

テンマ「待てよカルディア!」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 01:29:07.65 ID:UNt3/inDO
海原「では、我々も急ぎますか」

上条「……いいのか?」

海原「それは、こちらの台詞ですよ。我々はアステカの魔術師だ。本来ならこれは我々だけで解決するべき問題なんです。」

海原「あなたは頼まれて来ているだけの部外者だ。例え契約があったとしてもそれを超える事態に対処する義務も責任もありませんよ」

上条「……だからって、友達を見捨てられねーよ」

海原「……そうですよね」

上条「まあ、何とか足手まといにならないようにするよ」アハハ…

海原「いえ、こちらこそお願いします」



海原「一人の友人として――」



上条「ああ!!」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 01:39:57.69 ID:UNt3/inDO
――――――――――



サーシャ「うっ……」


サーシャ「……ここは?」クルッ…


サーシャ「……石?何かの神殿……?」

サーシャ「……!?」カチャッ


サーシャ「何これ……!?鎖……!?」カチャカチャ


サーシャ「動けない……!!」ググッ…



「お目覚めかね、アテナよ」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 01:48:54.01 ID:UNt3/inDO
サーシャ「……貴方は一体?」キッ


「……流石はアテナ。この様な状況でその様な顔ができるとは」グニッ

サーシャ「やっ!?何処を触って!!」

「クククッ……。幼さすらも覗かせる開ききらぬ花弁の様な美貌に、不釣り合いな熟れた肢体よ」ツツツ…

「いや、それ以上に張りのある水々しさに溢れ出る精気。成程、まさしく神の器にふさわしい」グイッ!

サーシャ「!?」ビクッ

70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 01:59:04.40 ID:UNt3/inDO
「この分であれば……」ククッ…

サーシャ「……下がりなさい」コオッ…!

「うん?」

サーシャ「下がりなさいと言っています!!」

オオオッ………!!

「ほう、流石に素晴らしい小宇宙」

シュル…

サーシャ「……え?」

シュルル

サーシャ「こ、これは……」

「クククッ、こそばゆいか?何、直ぐに慣れる」

サーシャ「や、やめなさい……!」モゾモゾ


「クククッ……」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 02:11:09.91 ID:UNt3/inDO
「その触手は貴様の体から精気と小宇宙を奪う物」

サーシャ「くっ……」

シュルル…

「何、直ぐに死にはしない。その時まで力を注ぎこんで貰わんといけないのでな……」クルッ

サーシャ「待ちなさい!貴方は一体――!?」

「……時がくれば分かること。では、良い時間を」コツ…

サーシャ「ま、待ちな――、!!!?」ビクンッ

「ああ、言い忘れたが――」

サーシャ「やっ、なに、これ!?」ビクッビクッ

「そやつは貴女が飽きない様に適度な刺激を与えてくれよう」

サーシャ「そんな!?」ガチャガチャ

「では……」



コツコツコツ…



サーシャ「うっ……」

ウジュルウジュル…




サーシャ「テンマ―――――――――」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 02:22:43.33 ID:UNt3/inDO
――――――

テンマ「―――?」キーン……

ショチトル「おい、どうしたんだテンマ?」

テンマ「いや、今、なんかサーシャの声が……」

ショチトル「そうか?」バラバラバラ

テンマ「……早く助けに行かねぇと!」キュラキュラキュラ

カルディア「それよりも、あそこであってるんだろうな!?」ゴゴゴゴゴゴ

海原「ええ、間違いないかと」ヒュルル…



上条「って、おーーーーいっ!?」 ズゴォーン!
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 02:30:22.05 ID:UNt3/inDO
上条「なんなんだよこりゃああああああ!!!?」ヒュルル…

海原「何って……、ねぇ」ハハッ…

カルディア「この国の正規軍じゃねーの?」ドーンッ!

上条「正規軍じゃねーの?、じゃねぇよ!?」

ショチトル「いや、思ったより大きい組織のようだな」

海原「いえ、組織そのものが巨大なのではなくスポンサーが軍の誰かなのかも知れませんよ?」

テンマ「確かに、あいつらからは特に小宇宙は感じねーしな」

上条「冷静に分析してんじゃねぇ!!!」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 02:33:06.77 ID:UNt3/inDO
上条「どうすんだよ、一体!?」

テンマ「どうするったって……」

カルディア「決まってるよなぁ!!」ジャキン!



カルディア「突撃じゃああああああああ!!!!!」


上条「マジかあああああ !!!?」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 02:37:27.09 ID:UNt3/inDO
カルディア「うおおおおおっっ!!」ドドドドドッ!

テンマ「うりゃあああああああああ!!」ドドドドドッ!

上条「ま、マジで正面突破!?」

海原「上条さん、ショチトル、自分の傍を離れないで!」

上条「って!?」ヒュルル…




上条「不幸だーーーーー!!!」




バゴオォオォン!!
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