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ほむら「ボクらの太陽……?」 - SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々) 過去ログ倉庫

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1 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:40:21.73 ID:WcrOLgif0
GBAソフト「ボクらの太陽」シリーズとまどか☆マギカのクロスSSです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1333384821(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
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絵里「穂乃果の取り合い」 @ 2014/09/19(金) 14:41:27.59 ID:Qg/V+4Mo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411105277/

貴音「……あなた様?」P「っ!!」ドキッ @ 2014/09/19(金) 13:52:26.65 ID:zGRHmeoVO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411102346/

助手「事件の依頼ですよ」 博士「え、ウチ探偵事務所じゃないんだけど」 @ 2014/09/19(金) 13:41:34.54 ID:LFkbQSlu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411101684/

俺「あんこ、千夜の誕生日だし会わせてやろう」【ごちうさ】 @ 2014/09/19(金) 13:25:07.65 ID:LapdSNNb0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411100697/

響「テニス対卓球って本当にできるのかな?」 @ 2014/09/19(金) 13:09:39.18 ID:xmk0BEHy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411099769/

焼きガム @ 2014/09/19(金) 10:49:30.50 ID:t7bC05NIo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1411091360/

勇者「大金で魔王を倒せ?」 【安価アリ】 @ 2014/09/19(金) 10:32:49.82 ID:wYOg6xRqO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411090369/

A雑モンスト部 @ 2014/09/19(金) 09:15:18.33 ID:d7C4jkHQo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1411085708/

2 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:40:48.66 ID:WcrOLgif0
※諸注意


  ボクタイ×まどマギSS(全29章)

  ボクタイ側の時系列は「新」の後、白Bエンド

  5章でアニメ1話とリンクする

  ちなみにMGSは未プレイ


  どっちも子供向けな絵柄な割に、話がハードなところにシンパシーを感じた

  少しでもボクタイ人口が増えればいい、とか思ってる

  色々初めてなんで、生暖かい目で見ていてくれ


  あと、「ボクらの太陽」についての質問も受け付けます


3 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:41:32.62 ID:WcrOLgif0



                   世 紀 末
4 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:42:29.71 ID:WcrOLgif0



              人々が太陽を忘れた暗黒の時代 


5 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:43:35.40 ID:WcrOLgif0
            

               闇の一族〔イモータル〕の出現により



              すべての生命種をアンデット化する闇の呪い


 
            暗黒物質〔ダークマター〕による吸血変異が蔓延した

6 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:44:26.43 ID:WcrOLgif0

            
             死に行く地球に人々は絶望し、希望を失った世界


                   そんな世界に彼は生きていた

7 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:45:32.31 ID:WcrOLgif0


               太陽銃〔ガン・デル・ソル〕の後継者たる少年は



            深紅のマフラーを身にまとい、終わりのない戦いに身を投じる



               人類に希望をもたらす彼は〔太陽少年〕と呼ばれた


8 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:46:22.84 ID:WcrOLgif0
                  

                    現代

9 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:47:21.03 ID:WcrOLgif0
 

             人類は繁栄し、心配することは環境破壊や自然災害など



                当然のように今日が終わり、明日が来る

10 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:48:16.82 ID:WcrOLgif0
             

               自らの安寧を疑わず、また、奪われるとも思っていない世界



                   そんな世界に彼女達は生きていた


 
11 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:49:53.56 ID:WcrOLgif0
         

                 少女達はたったひとつの願いを望み

  
 
                 人知れず戦い続ける運命を受け入れる



            人々に希望を振りまく彼女達は〔魔法少女〕と呼ばれた

12 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:50:29.65 ID:WcrOLgif0


             これは、そんな少年と少女達の数奇な運命を巡る物語である

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 01:54:48.61 ID:Ydpp0BCDO
超俺得。
頑張って完結させてくれ!
14 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:54:52.81 ID:WcrOLgif0



                     序章 「世紀末世界」


15 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:57:14.64 ID:WcrOLgif0


   「…はぁ …はぁ 」



男は息を切らし、足を止める。

街を襲ったアンデットから逃げ続け、体力はもう底をついていた。

16 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 01:59:09.88 ID:WcrOLgif0


     「クポッ!!」



後ろからアンデットの鳴き声、それも自分を見つけた合図が耳に入る。

17 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:00:07.46 ID:WcrOLgif0
  

      ひた   ひた  


恐怖で動けない男を尻目にアンデットの足音が近づいてくる。

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/04/03(火) 02:00:55.87 ID:gNPrOLiAO
ほむらの太陽
19 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:00:56.54 ID:WcrOLgif0


       (この距離じゃあ…もう、逃げ切れない……)


20 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:02:28.39 ID:WcrOLgif0


そう悟った男は逃げることを諦め、恐る恐るうしろを振り向く。


グール「…」カパァ


そこには、大口を開いて毒液を吐こうとしているアンデット〔グール〕がの姿があった。


21 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:03:24.47 ID:WcrOLgif0


(ここまでか……)



そう悟った男は、自分の最期を受け入れようと目を瞑った。


22 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:04:20.52 ID:WcrOLgif0


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)



23 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:05:14.15 ID:WcrOLgif0


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?)


24 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:06:58.24 ID:WcrOLgif0


いつまでたっても何も起きないことに疑問を感じた男は薄眼を開けて確認する。



               「!?」


25 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:08:15.60 ID:WcrOLgif0


  (少年と………………………………ひまわり!?)



先ほどまでのグールはどこかに消え、

代わりに赤いマフラーの少年とその隣にひまわりの様なものが浮翌遊していた。


26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/03(火) 02:09:07.74 ID:AgI833p9o
クロロホルンェ…
27 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:12:01.65 ID:WcrOLgif0


ひまわり?「おい!大丈夫か?」


男「は、はい」


ひまわり?「北門でギルドが避難民の誘導をしている。そこへ行くんだ」



そう言われて初めて、少年とひまわりに助けられたことを理解する。



男「え……あ、ありがとうございます!」



男はそう言い残し、走って行ってしまった。



>>26

敵の仕様はゾクタイ以降の設定に従っています
28 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:12:55.87 ID:WcrOLgif0



                    第1章 「太陽少年」



29 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:14:38.31 ID:WcrOLgif0


ひまわり?「5人目か…やるな!太陽少年」


マフラーの少年「…」


ひまわり?「だが、まだまだ先は長い」

ひまわり?「急ぐぞ!ジャンゴ」


30 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:16:27.65 ID:WcrOLgif0


そう言って、ひまわり様なものは先に進もうとするが、
 


ジャンゴ(マフラーの少年)「おてんこさま!!」



赤マフラーの少年-ジャンゴに制止される。



31 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:18:35.52 ID:WcrOLgif0


ひまわり?「!」


    ジュッ


驚いたおてんこが身を引くと、先ほどまでいた場所を毒液が通り過ぎる。



32 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:20:15.94 ID:WcrOLgif0


ジャンゴ「…」ジャキ テュンテュン



すかさずジャンゴは何処からか太陽銃を呼び出し、毒液を吐いたアンデットを攻撃、浄化する。


33 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:25:05.16 ID:WcrOLgif0


おてんこ(ひまわり?)「済まない……また助けられたな」

おてんこ「それにしても……サバタが使っていた〔ゼロシフト〕を習得するとは」

おてんこ「サバタみたいに瞬間移動はできないが、道具を飛ばせるだけでもたいしたもんだ」

おてんこ「〔イストラカン〕の時なんて、ガン・デル・ソルを持ちっ放しだったからな」

おてんこ「・・・」

おてんこ「さて…ムダ話はこれくらいにして、行くか」


ジャンゴ「…」コクリ



一通り話終えると、二人は街を救うべくアンデット討伐を再開した。



34 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:27:11.69 ID:WcrOLgif0


ジャンゴ達は街に取り残された人々を次々と助け出し、道行くアンデットを浄化して周る。

そして、闇の一族(イモータル)の気配がする部屋の前にたどり着く。



おてんこ「闇の気配がするのはこの部屋か…」

おてんこ「覚悟はいいな!太陽少年!!」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「太陽と共にあらんことを!」


35 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:31:34.79 ID:WcrOLgif0


扉を開けると広間が広がっていた。窓は塞がれ広間を照らすのは燭台の火のみであった。



   「来たな……」 



その薄暗い広間の中心には黒マントにダークスーツという出で立ちの男が立っていた。



36 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:33:53.96 ID:WcrOLgif0


おてんこ「やはりお前か、伯爵!!」


ジャンゴ「…」


伯爵「クッカッカッカッ!……久しいな、太陽少年」

伯爵「最後に会ったのは、古の大樹の前だったかな?」


おてんこ「全く……何度甦ったら気がすむのだ」


伯爵「知っているだろう。分身のヴァンパイアバットがいる限り、我は何度でも甦る」

伯爵「それに、我が好敵手(ライバル)との死闘はなかなか止められなくてな」


おてんこ「何を話してもムダだな」

おてんこ「任せたぞ、ジャンゴ!」


ジャンゴ「…」コクリ


伯爵「さあ、始めようではないか!血の舞踏をな!!」



37 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:36:23.15 ID:WcrOLgif0


伯爵「フハハハハハ」



伯爵は浮翌遊し、ジャンゴの周りを飛び始める。



ジャンゴ「…っ」 テュンテュン テュンテュン



負けじとジャンゴも太陽銃を召喚し、伯爵に向けてショットを放つ。



38 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:40:00.23 ID:WcrOLgif0


伯爵「遅いぞ!太陽少年ッ!!」



伯爵はジャンゴの放つ光弾をものともせずに回避する。



伯爵「お前が仕掛けないなら」



伯爵が腕を上げると、何処からか4本の剣が出現する。



伯爵「こちらからいくぞッ!」



伯爵が腕を振り下ろすと同時に4本の剣がジャンゴに襲いかかる。


39 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:46:03.11 ID:WcrOLgif0


ジャンゴ「…」テュン   カキン



ジャンゴは剣の軌道を見定め、その1本を太陽銃で弾き返し、伯爵の方、迫りくる剣の方向へ駆けだす。


      スッ


半身を引き2本目をかわすと、右手の太陽銃を剣に持ち替え、



ジャンゴ「…っ!」 カキン



そのまま逆袈裟に剣を振い3本目を弾く。

4本目は前転をしてやり過ごし、



ジャンゴ「はっ!」



その勢いのまま剣の切先を伯爵に向け突き出す。



伯爵「!」



4本の剣の操作に集中していた伯爵は避けられず、その胸にジャンゴの剣が深々と突き刺さる。


40 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:49:29.91 ID:WcrOLgif0


伯爵「ぐはぁ……」



ジャンゴは剣を引き抜いて距離を取ろうとするが、



伯爵「おのれッ!!」


ジャンゴ「!」



伯爵に振り払われ、剣を残したまま吹き飛ばされてしまう。
41 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 02:53:48.43 ID:WcrOLgif0


伯爵「ぐっ……さすがだな、太陽少年。だが、これならどうだッ!!」

伯爵「ブラッドランスッ!!」


ジャンゴ「!」



掛け声を聞いたジャンゴはバックステップで後ろに飛び退く。


   ジャキン  


先ほどまでジャンゴがいた場所に、地面からダークマターの棘が生える。


ジャンゴ「くっ…」


そのまま棘の餌食にならないように広間を動き続ける。


42 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 03:01:33.10 ID:WcrOLgif0


伯爵「フハハハッ!逃げ回ってばかりでは倒せないぞ?」


ジャンゴ「…ッ」シュン



走りながら太陽銃を召喚する。が、引き金を引かずに太陽銃を換装する。



ジャンゴ「…」ガチャガチャ カチン



ショットとスプレッドが可能な万能タイプのフレームを外し、連射タイプに変更する。



ジャンゴ「…」テュテュテュテュテュテュテュテュテュ



交換が終了すると、伯爵へ向けて、先ほどまでとは比にならない量の光弾をばら撒く。


43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/03(火) 03:02:03.21 ID:EutrOnBUo
ゼロシフトってダークだからトランス後ならいざ知らずジャンゴじゃ使えんような…
スピードのことかな…?
44 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 03:25:48.49 ID:WcrOLgif0


このまま押し切ろうとするが、伯爵の体力より太陽銃のバッテリーのほうが先になくなってしまう。


伯爵「クッカッカッ!どうした、弾切れか?」


弾幕から解放された伯爵がジャンゴを挑発する。


ジャンゴ「…っ」シュン


ジャンゴは次のバッテリーに交換しようとするが、



伯爵「させるか!ブラッドレインッ!!」



伯爵が降らせたダークマターの雨を浴び、行動が鈍る。



伯爵「ハッ!」


ジャンゴ「!?」


その隙をついた伯爵はジャンゴに攻撃を食らわせる。



>>43

ゼロシフト以外にジャンゴが武器を大量に持ち歩ける理由がつけられませんでした。

後、ゼロシフトはゾクタイの螺旋の塔で「月光魔法」って表記されていたはず。
45 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 03:35:26.06 ID:WcrOLgif0


ジャンゴ「うっ!」



バッテリーの交換に気を取られていたジャンゴは直撃を受け吹き飛ばされる。


    ドカッ


そのまま壁にぶち当たり、地面に投げ出される。


ジャンゴ「・・・」


なんとか意識は保つも、ダメージは拭えずその場にうずくまる。


46 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 03:49:48.46 ID:WcrOLgif0


おてんこ「大丈夫か!?ジャンゴ!」



下がっていたおてんこがジャンゴに駆け寄る。

意識があることを確認したおてんこはジャンゴに耳打ちする。




おてんこ「このまま消耗戦に持ち込めば、暗黒物質ある伯爵に分がある」

おてんこ「だから、合身<トランス>で一気にケリをつける、いいな?」


合身<トランス>……嘗て、古の大樹により授けられた力。

太陽少年と太陽の使者がひとつになることで自身が太陽の化身となることができる。


47 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 03:50:36.63 ID:WcrOLgif0


伯爵「我を倒す作戦でも立てていたのか?」



黙って2人を眺めていた伯爵は挑発的に質問する。



おてんこ「お前に心配されずとも、ちゃんと浄化してやる!」

おてんこ「行くぞ!ジャンゴ!!」


48 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 03:53:27.40 ID:WcrOLgif0



              ジャンゴ&おてんこ「「太陽おおおぉぉォォ!!!」」



49 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 03:56:09.77 ID:WcrOLgif0


ジャンゴとおてんこを光が包む。その光は暗黒の雲を打ち払い、広間を照らす。

光が弱まるとそこには、



   「………」



太陽の化身〔ソルジャンゴ〕が佇んでいた。



50 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 03:58:08.11 ID:WcrOLgif0


伯爵「この力……使いこなしていたのか!?」


伯爵「クソッ、くらえッ!!ブラッドランスッ!!!」



伯爵は棘を召喚してソルジャンゴを牽制しようとする。


51 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 04:02:10.53 ID:WcrOLgif0


しかし、ソルジャンゴはそれを意に介さず、伯爵の懐に潜り込み、掴みかかる。


  「………」ガシッ


伯爵「…ッ!はなせッ!!」



伯爵はソルジャンゴの拘束から逃れようと必死にもがくが、逃げられない。


52 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 04:03:14.21 ID:WcrOLgif0


   「ハァァァァッ!!」 



伯爵を掴んだソルジャンゴの体が太陽の様に赤く輝き始める。



伯爵「ぎゃああぁぁぁ」 ジューーーーーーー



太陽の光に暗黒物質を焼かれる伯爵は断末魔を上げる。

伯爵の体から煙が上がり、体が干からび始める。



53 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 04:04:36.26 ID:WcrOLgif0

 
  「ハァァァァッ!!」 



それでもソルジャンゴは光を弱めない。

そしてついに、



伯爵「ヌぅァ!」


ドサッ  サーーーーッ



伯爵は灰になり消滅した。

    
     カラン


伯爵の胸を貫いていた剣が音を立てて床に落ちる。



54 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 04:07:17.71 ID:WcrOLgif0


おてんこ「よし、暗黒物質(ダークマター)の消滅を確認した。これでこの世界から伯爵は完全に浄化された」



変身を解いた、おてんこが伯爵の消滅を確認する。



おてんこ「全く………これで終わりにして欲しいものだな」

おてんこ「さあ、〔サン・ミゲル〕に戻って、レディに報告だ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴは頷くと剣を回収にかかった。
55 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 04:09:12.97 ID:WcrOLgif0


ジャンゴ「…」スチャ



剣を拾おうと膝をつくと、



  「助けて……」



何処からか声が聞こえた・・・・・・・気がした。


56 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 04:10:13.78 ID:WcrOLgif0


ジャンゴ「?」


おてんこ「どうした?」


ジャンゴ「…」フルフル


おてんこ「暗黒物質(ダークマター)の雨を浴びたんだ、無理はするなよ」


57 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 04:11:57.10 ID:WcrOLgif0


剣を回収し、おてんこの後に続き部屋を出ようとする。

しかし、



ジャンゴ「…っ」



急に視界がふら付き意識が遠のき、闇に引きこまれていった。



                        第1章・了
58 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 04:20:13.48 ID:WcrOLgif0

章間・用語解説1



【太陽少年 ジャンゴ】

太陽銃(ガン・デル・ソル)の継承者。

父の形見の深紅のマフラーを身にまとっている。

ヴァンパイア(黒ジャンゴ)にも変身可能。


主な武器は太陽銃だが、状況に応じて剣・槍・鎚を使いこなす。



【太陽の使者 おてんこさま】(声:大塚明夫)

すべての生命種を守るため太陽が地上に使わした使者。

太陽少年と行動を共にし、闇の一族(イモータル)を浄化するのに欠かせないパイルドライバーを召喚する。

任意で姿を隠すことができる。



【ヴァンパイアロード 伯爵】(声:大塚明夫)

最強のヴァンパイアハンターを殺し、サン・ミゲルを襲った張本人。

ジャンゴを好敵手(ライバル)と称し幾度もその前に立ちはだかる。

自身の分身であるヴァンパイアバットさえいれば何度でも復活する。





59 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 04:26:19.19 ID:WcrOLgif0

章間・用語解説2


≪太陽銃 ガン・デル・ソル≫

太陽の力を光弾として打ち出す魔法機械でレンズ、フレーム、バッテリーの3パーツで構成される。

レンズやフレームを交換することでショットの属性と形状を変化し、多才な攻撃が可能になる。

また、銃身の下部にグレネードを備え付けることができる。



≪パイルドライバー≫

太陽の光を増幅、強化しイモータルを浄化する装置。

発動すると地面に魔法陣(消えない)が浮かび上がり、4基のジェネレーターが地面から出てくる。

ソルジャンゴでイモータルを倒すと設定上は、使わなくてもよい。



≪月光魔法 ゼロシフト≫

瞬間移動を可能とする転移魔法。

実は道具を飛ばす方が応用だったりする。




60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 06:55:22.69 ID:P1hJK4iYo
ボクタイとか俺得期待
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/04/03(火) 07:37:24.97 ID:cO/tjonoo
ガンデルソルはボクタイでもエグゼでもMGS4でも使うくらい好きだったわ
続タイではミョルニルばっかり使ってたけど
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/03(火) 08:30:08.16 ID:eGE6HQcKo
>>44
ありゃほんとだ
これは失礼しました
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 08:31:16.18 ID:AXKetRxHo
はよ
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/03(火) 10:16:57.98 ID:PaMzn5zU0
ホムタイと聞いて暗黒転移で飛んできました
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 10:48:50.75 ID:27VpesaIO
絶対に勝てない銀河意思に立ち向かうってのは格好良いな
欲をいえばエターナルを出して欲しい、勿論倒せない感じで
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/03(火) 11:05:57.27 ID:3tUQ4G89o
だが待って欲しい
十日でさやかの以外の地球上の全生物を取り込むクリームヒルトや宇宙を滅ぼしかねない絶望の魔女さんはエターナルやダークにとっても脅威足り得るのでは…?
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/03(火) 12:24:16.94 ID:ZqduCKhx0
ひまわりは俯かない乙
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 20:55:53.71 ID:27VpesaIO
しかしエターナルに生死の概念はない……ぐぬぬ
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 20:56:48.38 ID:P1hJK4iYo
太陽をデッカくしてもらえば全部解決
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/03(火) 21:22:14.01 ID:pVxT1K32o
別にクリームさんは天国に引きずり込んで、[ピーーー]わけじゃない(特に言及されていない)からエターナルの封印には適しているかも…?
71 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 23:55:04.33 ID:WcrOLgif0



第2章 「太陽の街」


72 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 23:55:38.21 ID:WcrOLgif0


目を覚ますと、真っ白な空間が広がっていた。

周りには人影はおろか、物もなかった。



ジャンゴ「…ここは?」


73 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 23:56:48.19 ID:WcrOLgif0


「深層心理の中……夢みたいなものかな」


ジャンゴ「?!」

74 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/03(火) 23:58:54.78 ID:WcrOLgif0


思いがけない返答に驚き振り向く。

そこには、白いドレスの様な服を身につける、長いピンク色の髪の少女がいた。



ピンク色の髪の少女「おどろかせてごめん、本当はもっと優しくするはずだったんだけど……」

ピンク色の髪の少女「君が無視するから、強引に連れてきちゃった…… テイヒヒヒ」


ジャンゴ「?」


ピンク色の髪の少女「『助けて……』って、呼んだのに帰ろうとするんだもん」


ジャンゴ「・・・」


75 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:02:01.62 ID:ArdQVGXA0


ジャンゴ「……君は?」


ピンク色の髪の少女「自己紹介がまだだったね。わたしは鹿目まどか」

まどか(ピンク色の髪の少女)「概念というか、神様みたいなものなのかな?」


ジャンゴ「神様……」

76 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:09:29.53 ID:ArdQVGXA0


まどか「実は、お願いがあって君を呼んだの」


ジャンゴ「お願い?」


まどか「友達を助けてほしいの」

まどか「わたしにはもう、それができないから…」



77 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:11:36.33 ID:ArdQVGXA0


ジャンゴ「どうして……」


まどか「わたしはもう概念だから世界に干渉できない」

まどか「こうして君と会話できるだけでも奇跡なの」

まどか「だから、君に頼るしかない……お願い、ジャンゴ君」


ジャンゴ「・・・」



78 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:16:21.30 ID:ArdQVGXA0


まどか「もちろん…イヤならそれでいいの」
 
まどか「でも、もし引き受けてくれるなら」

まどか「明日、〔古の大樹〕の前に来て」



そう言い終えると、彼女の体が透け始める。



ジャンゴ「!」


まどか「ごめん…時間みたい……」

まどか「待ってるよ、ジャンゴ君…」


ジャンゴ「待って!!」



ジャンゴが引き留めようとするが、もう彼女の姿はそこには無かった。

ジャンゴの意識も遠のいていき、再び目の前が真っ暗になる。


79 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:26:00.58 ID:ArdQVGXA0


   「……ンゴ…」


   「…ャンゴ!…」


   「ジャンゴ!!」

  
   「しっかりしろ!ジャンゴ!!」


ジャンゴ「!」



ジャンゴが目を覚ますと心配そうな顔のおてんこが顔をのぞかせていた。


80 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:27:26.67 ID:ArdQVGXA0


おてんこ「気づいたか、ジャンゴ」

おてんこ「先ほどの戦いの疲れが残っているようだな」

おてんこ「ムリをしないで、今日はゆっくり休め」


ジャンゴ「…」フルフル


おてんこ「ん?違うのか」


ジャンゴ「実は……」



ジャンゴはおてんこに、夢で出会った少女、彼女に頼まれた願い事について話した。


81 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:30:04.36 ID:ArdQVGXA0


おてんこ「う〜む。神を名乗る少女か……にわかには信じられんな」


ジャンゴ「…」


おてんこ「だが…その顔を見る限り、お前は引き受けるつもりだな」

おてんこ「何があるか分からない……それでもいいのか?」


ジャンゴ「ボクと話している時、彼女は悲しい目をしてたんだ。だから……」


おてんこ「少しでも力になってやりたい、か」


82 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:33:03.71 ID:ArdQVGXA0


おてんこ「よし、そこまで言うなら協力しよう」

おてんこ「サバタが聞いていたら、お人好しと言われてしまうな」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「さあ今度こそ、サン・ミゲルに戻るぞ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴとおてんこは町を後にし、棺桶バイクに跨って太陽の街サン・ミゲルへと向かう。



83 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:34:16.30 ID:ArdQVGXA0


街に到着すると、ガレージに棺桶バイクを止めて、外に出る。



おてんこ「まずは、図書館へ行って、レディに報告をしなければな」

おてんこ「だが、それが終わったらどうする?太陽少年」


ジャンゴ「ザジに聞いてみる」


おてんこ「〔星読み〕か…何か分かればいいのだが」

おてんこ「まあ、気にしても仕方がない。行動あるのみだ」


84 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:39:40.45 ID:ArdQVGXA0


そんなことを話している内に2人は、ギルドマスターのいる図書館に到着する。

中に入るとミステリアスな女性が立っていた。



ミステリアスな女性「あら、おかえりなさい。ジャンゴ君」

ミステリアスな女性「聞いたわよ。北の町のアンデットが壊滅、ヴァンパイアロードも倒されたって、さすがね♪」


おてんこ「さすがにギルドマスターだけあって情報が早いな」

おてんこ「いちいち我々が報告する必要はないんじゃないか?レディ」


85 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:40:51.51 ID:ArdQVGXA0


レディ(ミステリアスな女性)「そんなことはないわ」


おてんこ「そうか?」


レディ「だって、報酬が渡せないじゃない」

レディ「そういうことで、ジャンゴ君。コレが報酬よ」



そう言ってレディはジャンゴに袋を渡す。


86 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:44:10.07 ID:ArdQVGXA0


袋を受け取ったジャンゴは、早速中身を調べてみる。



おてんこ「〔愚者のカード〕か、可能性を暗示するカードで、効果はたしか……」


レディ「〔エリアをはじめからやり直す〕ね」


おてんこ「しかし、こんなもの……一体どこで使えと言うのだ?」


レディ「私に言われても困るわ。報酬は町民の厚意で用意されているのよ」


おてんこ「そうか、悪かったな……」

おてんこ「まぁ…何かに使えるかもしれない」

おてんこ「貰っておいて損はないだろう」



おてんこの言葉を受け、カードをバッグに突っ込む。


87 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:47:19.88 ID:ArdQVGXA0


ジャンゴ「レディ」



カードをしまい終えたジャンゴはレディに声をかける。



レディ「どうしたのジャンゴ君、まだ何か用があるの?」


ジャンゴ「…」コクリ


レディ「その顔は訳ありみたいね」

レディ「いいわ、話してみて」


おてんこ「私から説明しよう。実は……」



おてんこはジャンゴから聞いた話を掻い摘んで説明する。


88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/04(水) 00:52:51.90 ID:MU/Nlxe9o
スミレちゃんかわいいよぉ…
89 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:53:20.01 ID:ArdQVGXA0


レディ「なるほど。で、私にどうして欲しいの?」


ジャンゴ「いつ帰ってこれるかわからない」

ジャンゴ「だから、それまで街の警戒を強化して欲しんだ」


レディ「分かったわ。でも、街のみんなには行ってくることをちゃんと伝えるのよ」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「すまない、世話をかけるな」


レディ「気にしないで。むしろ世話になってるのは私たちの方なんだから、お互い様よ」

レディ「それじゃあ、行ってらっしゃい」

レディ「ジャンゴ君がいないと依頼がたまっちゃうから、なるべく早く帰ってきてね」



2人はレディとのやり取りを終え、ひまわり娘ザジのいる宿屋へ向かう。
90 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:54:45.12 ID:ArdQVGXA0


宿屋に入るとカウンターに突っ伏して寝ている、パーカーの少女を見つけ声をかける。



おてんこ「おい、ザジ」


ザジ(パーカーの少女)「…ZZZ」


おてんこ「起きろ!ザジ!」


ザジ「むにゃ、むにゃ……ZZZ」


おてんこ「ザジッ!!」



91 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:56:06.67 ID:ArdQVGXA0


ザジ「……ん!あんたらか、なんや?こんな朝っぱらに」


おてんこ「朝って、お前……もう昼だぞ」


ザジ「んな?!ホンマに?ジャンゴ」


ジャンゴ「・・・」


ザジ「ホンマかぁ……半日ムダにしてしもた……」

ザジ「まぁ、へこたれてもしゃあないな。前向きに考えなきゃアカン」

ザジ「ひまわりはうつむかへん!」


92 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:57:34.23 ID:ArdQVGXA0


ジャンゴ&おてんこ「・・・」


ザジ「………ところでジャンゴ、ウチに何か用なん?」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴはザジに事情を説明する。



93 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 00:59:07.46 ID:ArdQVGXA0


ザジ「それで、ウチの〔星読み〕を頼りにしに来たんやな」


おてんこ「ああ、そうだ」


ザジ「ほな、そこで待っとき」



そう言ってザジは星読みを始める。

ジャンゴとおてんこは星読みが終わるまで、静かに待つ。


94 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 01:02:51.63 ID:ArdQVGXA0


ザジ「読めたで!」


おてんこ「どうだ?」


ザジ「う〜ん。読めたには読めたんやけど……」


ザジ「〔ミタキハラチュウガッコウ〕、〔白い獣に注意〕、〔魔法少女〕……訳わからへん」



95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 01:11:25.77 ID:+pNudyilo
ボクタイか!俺得

ゾクタイ難しくて途中で投げた…
新ボクタイはクリアした
96 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 01:25:39.78 ID:ArdQVGXA0


おてんこ「う〜む、最初のはまるで意味が分からんな」

おてんこ「2つ目の〔白い獣〕で思い当たるのは〔ガルム〕だが」

おてんこ「それはイストラカンで打ち倒し完全に浄化したはず」


ザジ「ガルム?何やそれ」


おてんこ「嘗て、死の都〔イストラカン〕でサバタが復活させた古の精霊だ……覚えているな?ジャンゴ」


ジャンゴ「…」コクリ


ザジ「その口ぶりからすると関係ないみたいやな」


97 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 01:27:48.29 ID:ArdQVGXA0


おてんこ「ところでザジ、〔魔法少女〕という単語を聞いたことがないのか?

おてんこ「お前なら知っていても良さそうなのだが」


ザジ「ううん。確かにウチは〔魔女〕って呼ばれてたけど、〔魔法少女〕は聞いたことあらへん」


おてんこ「そうか……」

おてんこ「結局、明日まどかという少女に会って、聞く他なさそうだな」


98 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 01:31:36.88 ID:ArdQVGXA0


ザジ「ごめんな…ジャンゴ。あんまり力になれなくて」


ジャンゴ「そんなことない、ありがとうザジ」


おてんこ「我々だけでは、何も分からなかったからな」


ザジ「あんたら………………ありがとうな」

ザジ「ジャンゴ、気ぃつけてな!絶対帰ってくるんやで!」

ザジ「あんたの帰ってくる街はウチが責任を持って護ったる!安心して行ってき!!」


ジャンゴ「…」


ザジ「大丈夫。ウチに任しとき、スパイダー1匹入れさせん!」


おてんこ「うむ、任せたぞ!ひまわり娘」



99 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 01:35:46.46 ID:ArdQVGXA0


その後、2人は街の人達に会いに行った。



  「わしには武器のメンテナンスぐらいしかしてやれんが、負けるなよ」


  「任せろ!風の戦士の名に賭けてこの街を護ってみせる」


  「ほっほっほっ、こんな老いぼれに構う必要などありゃせんのに」


  「お兄ちゃん、ぜったいかえってきてね!やくそくだよ!!」


  「そうなんだ……僕は力になれないけど、応援してるよ」


「少年、潜入するならこれを持っていくと良い。効果は俺が保証する」


  「珍しいアイテムがあったら持ってきてくれよ。高値で買い取ってやるからさ」


  「はぁ、この時計が狂ってるだって?…………え、ちがう?」  


  「「毎度ありがとうございます」」



100 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 01:40:26.45 ID:ArdQVGXA0


あらかた街を周り、一息つく。



おてんこ「ふぅ……だいたい終わったな。後はリタと……あの男だな」  

おてんこ「ここからだと棺桶屋、いや……今はガレージだったな、の方が近いか」



ジャンゴ達はガレージに向かうことにする。


101 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 01:41:33.51 ID:ArdQVGXA0


ガレージの中に入ると、ジャンゴが止めたバイクをいじっている男-棺桶屋がいた。

棺桶屋は2人に気づくと、振り向き挨拶をする。



棺桶屋「やあ……ジャンゴ君。カスタマイズかい?」


ジャンゴ「…」フルフル



ジャンゴは棺桶屋に今日、何度目かの説明をする。


102 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 01:43:33.52 ID:ArdQVGXA0


棺桶屋「フフフ……なら、頑張らなくてはね」


ジャンゴ「?」


棺桶屋「何を不思議そうにしてるんだい…」

棺桶屋「当然……乗っていくだろう?〔棺桶バイク〕……」


おてんこ「ま、まあそうだが…」


棺桶屋「なら…任せておいてくれ…」

棺桶屋「君のバイクは……〔ハンマーヘッド〕に〔ヴァルキリー〕、〔ダート〕か」

棺桶屋「なら……オイルを粘り気が強いものにして、エンジンの温度が上がらないように……」ブツブツ


おてんこ「…………分かるか?ジャンゴ」


ジャンゴ「…」フルフル


おてんこ「ここはこの男に任せて、リタのところへ行こう」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴ達はガレージを後にし、道具屋へ向かう。


103 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 01:48:45.21 ID:ArdQVGXA0
 

    「いらしゃいませ!!」



道具屋に入ると、元気な声がジャンゴ達を出迎える。

カウンターには、ウェーブがかった栗色の髪の少女-リタがいた。



104 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 01:50:57.98 ID:ArdQVGXA0


リタ「お買いものですか?ジャンゴ様」


ジャンゴ「…」コクリ

ジャンゴ「〔干し肉〕と〔魔法薬〕を持てるだけ、あと〔力の実〕を2,3本ほしい」


リタ「ジャンゴ様、その量……」

リタ「また、どこか遠くに行かれるのですね?」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴはリタに事情を話す。


105 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 01:54:27.70 ID:ArdQVGXA0


リタ「…………分かりました」

リタ「ジャンゴ様、この商品は差し上げます」


ジャンゴ「でも……」


リタ「もし、どうしてもお代を払いたいなら、帰って来た時に頂きます」

リタ「だから……絶対に帰って来てくださいね」

リタ「いつも心に太陽を!ですわ」


ジャンゴ「リタ……」


おてんこ「こういうときは黙って去るものだぞ。太陽少年」コソコソ



少女の笑顔に見送られ、ジャンゴは店を後にする。


106 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 01:56:46.02 ID:ArdQVGXA0


街を周り終え、家に帰る頃には日もドップリ暮れて辺りを闇が覆う。

帰宅し、夕食を済ませるとジャンゴは瞬く間に眠りに落ちる。



107 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 01:58:49.35 ID:ArdQVGXA0


ふと目を覚ます。

枕元のサイドテーブルに置いていた、〔月光のマフラー〕と〔暗黒銃ガン・デ・ヘル〕が淡く光っていた。

このマフラーと暗黒銃は、破壊の獣と化したサバタとの戦いの後、サン・ミゲルへの帰り道で見つけたものだ。

サバタの墓前に供えることも考えたが、この記憶が色褪せないように持ち帰ることにしたのであった。



ジャンゴ「サバタ………」



それらを手に持ち、その所有者、今は亡き暗黒少年を想う。



ジャンゴ「…」シュン



ジャンゴは手に持つ銃とマフラーを棺桶バイクのトランクに転送し、再び眠りに就いた。



108 : ◆IUnLo0AnIodz :2012/04/04(水) 02:09:59.39 ID:ArdQVGXA0

第2章・了

章間・用語解説3



【暗黒少年 サバタ】

今は亡きジャンゴの兄。

暗黒銃(ガン・デル・ヘル)の後継者であり、その身に宿した暗黒物質(ダークマター)を操る。


武器は暗黒銃のみだが、暗黒物質を用いた多才な魔法を放つ。



【ひまわり娘 ザジ】

サン・ミゲルを守護する者。

星の運行を読み、森羅万象を予測する〔星読み〕を行う。

その膨大な魔翌力のせいで、人々に〔魔女〕と呼ばれて忌み嫌われた過去を持つ。



【大地の巫女 リタ】

道具屋の娘。

イストラカンで伯爵に囚われてたところをジャンゴに助けられ、サン・ミゲルまで付いてきてしまう

太陽樹の世話をする大地の巫女だが、格闘戦で作中最強を誇っていたりする。


109 : ◆mSkNgTWJi5Nj :2012/04/04(水) 02:18:08.46 ID:ArdQVGXA0

章間・用語解説4



【ギルドマスター レディ】

普段は図書館の司書を務めているが、組織(ギルド)から派遣されたギルドマスターでもある。

魔術に精通しており、タロットカードによる占いや封印を得意とする。



【棺桶屋】

棺桶を愛し、遂に究極の棺桶「ベクターコフィン」を造りだした男

現在は棺桶屋を廃業しているが、誰も本名を知らないためいまだに「棺桶屋」と呼ばれている。



【魔女】

人間でありながら魔翌力をもった女性。

イモータル同様に人々の畏怖の対象になるため悲しい運命を迎えることも少なくない。


110 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:21:59.24 ID:ArdQVGXA0

章間・用語解説5



≪ベクターコフィン (棺桶バイク)≫

棺桶を愛してやまない男が作り上げた究極の棺桶。

イモータルの封印を可能とし、バイクへの換装も出来る。



≪太陽樹≫

大地を浄化する力をもつ樹木。

大地の巫女によって世話をされ、満開になると桜が咲く。



≪暗黒銃 ガン・デル・ヘル≫

基本的には太陽銃と変わらないがパーツの交換ができないのが特徴。

しかし、太陽銃を圧倒する攻撃翌力とコストパホーマンスを誇り、ある程度の形状変化も望める。



111 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:25:06.22 ID:ArdQVGXA0



                  第3章 「違う世界へ」




112 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:25:45.71 ID:ArdQVGXA0


おてんこ「遅いぞ、太陽少年」



ジャンゴが目を覚ますと、おてんこは既にベッドの前で待機していた。



おてんこ「さあ、スミスに預けた武器を回収し、ガレージへ向かうぞ」



おてんこの言葉を受けて、朝食を軽く済まし、足早に鍛冶屋ヘ向かった。


113 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:27:39.28 ID:ArdQVGXA0


     「来たな」



鍛冶屋に入ると眼帯をした男が椅子に座っていた。



おてんこ「スミス、いきなりで悪いが、武器はどうなった?」


スミス(眼帯の男)「…万全だ」



そう言って、スミスはジャンゴの武器を差し出す。

渡された武器はどれも新品のように輝いていた。


114 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:29:19.91 ID:ArdQVGXA0


スミス「ただ、寝てないんでな……とっとと持って行ってくれんか?眠いんだ」


ジャンゴ「ありがとう、スミス」


スミス「いいんだ……ただ…わし……に…でき………ZZZ」


おてんこ「どうやら、疲れて寝てしまったようだな」

おてんこ「ジャンゴ、毛布をかけてやれ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴは部屋にある毛布を椅子に座って寝ている老職人にかけてやった。



おてんこ「よし、後はガレージに行ってバイクを受け取るだけだ」



2人はガレージへ向かう。


115 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:30:16.65 ID:ArdQVGXA0


ガレージでは棺桶屋が昨日と同じように、ジャンゴのバイクをいじっていた。

ジャンゴの足音に気付くと、立ち上がり、隈の張り付いた顔を見せる。



棺桶屋「やあ……ちょうどよかったよ」

棺桶屋「今……最終調整が終わるところだよ。少し待っていてくれないか」



そう言うと、棺桶屋は先ほどと同じ姿勢でバイクに向き合う。



116 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:31:19.90 ID:ArdQVGXA0


棺桶屋「お待たせ……調整が終わったよ」


おてんこ「すまんな。それにしても、お前……大丈夫なのか?」


棺桶屋「ああ……大丈夫だよ」

棺桶屋「家に寝心地の良い棺桶もあるしね……フフフフ」


おてんこ「そ、そうか。なら良いんだ」

おてんこ「さあ、いこう。ジャンゴ」


ジャンゴ「・・・」



おてんこに促されジャンゴは、バイクに跨ってエンジンをふかす。


117 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:33:57.21 ID:ArdQVGXA0

     
        ガラガラ


それを見た棺桶屋がガレージのシャッターを開ける。



棺桶屋「そいつなら、荒野の果てまで一飛びだよ」

棺桶屋「でも………飛ばしすぎて地獄まではいかないようにね…フフフ」


ジャンゴ「・・・」



棺桶屋の忠告を聞くと、ゴーグルをかけ発進、ガレージから飛び出す。



118 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:35:06.79 ID:ArdQVGXA0


サン・ミゲルの街中を駆け抜け、正門を通り過ぎる。

正門を出て少しすると、並走して飛んでいるおてんこが話かける。



おてんこ「ジャンゴ、目に焼き付けておけ」

おてんこ「あれがお前が生まれた街。そして、いつか帰る街だ」


ジャンゴ「…」


119 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:35:59.56 ID:ArdQVGXA0


しばらくして、ジャンゴは後ろを向いていた顔を戻す。



おてんこ「もう……いいのか?」


ジャンゴ「…」コク



ジャンゴは軽く頷くとグリップを捻り、ギアを全開にする。

二人は古の大樹へと向かった。


120 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:39:58.54 ID:ArdQVGXA0


古の大樹、この地球上のすべての太陽樹の始祖たる樹。

ジャンゴ達に合身<トランス>を授けた存在。


ジャンゴ「…」


まどか「…」


少年はそんな大樹の根元に降り立ち、神を名乗る少女に対峙する。


121 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:44:16.35 ID:ArdQVGXA0


まどか「来て…くれたんだね」


おてんこ「お前が鹿目まどか……か?」


まどか「うん。はじめまして、おてんこさま」


おてんこ「なぜ?私の名前を……いや、そんな事はどうでもよい」

おてんこ「我々は何をどうすればいいのだ?」

 
まどか「これから、君達を見滝原へ送る」

まどか「そこで、わたしの大切な友達を助けて欲しいの」


おてんこ「見滝原……それは地名か?」


まどか「そう。わたしが人間だったころ住んでいた町。そして、ほむらちゃんに出会った場所」


ジャンゴ「ほむら?」


おてんこ「そいつが助けて欲しいという友達なのか?」


まどか「そうだよ。とっても大切な友達」

まどか「何度も何度もわたしを助けてくれた。だから、今度はわたしの番」


122 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:45:52.00 ID:ArdQVGXA0


おてんこ「そうか、なら次は……」


まどか「ごめん、もう時間みたい」

まどか「わたしが消えたら、ワームホールができるから。そこに飛び込んで」


おてんこ「待て!まだ話は終わっていない!」
 
おてんこ「[人間だったころ]とは何だ![白い獣]、[魔法少女]とは一体何なのだ!」

おてんこ「そもそも世界に干渉できないと言っていたのに、どうして我々と会話できるんだ!!」

おてんこ「教えてくれ!まどかッ!!」


まどか「ごめんなさい、本当に時間がないの。でも、一言いうなら」

まどか「探すが大変だった……かな?」



まどかの姿が揺らぎ、輪郭がぼやけ始める。


123 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:47:54.23 ID:ArdQVGXA0


まどか「最後に……」


おてんこ「まだ質問に答えていない!!」



ぼやけたまどかの像が薄くなる。



まどか「ほむらちゃんを………お願い」


おてんこ「頼む!待ってくれ!!」



そう言い残し、まどかは空間に溶け込んでいった。



124 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:49:30.60 ID:ArdQVGXA0


まどかが消えた場所にヒビが入り、亀裂が黒い口を開ける。



おてんこ「クソッ!」

おてんこ「結局、何も分からないのか!彼女は一体何だというのだ!!」

おてんこ「・・・」

おてんこ「…………済まない、私としたことが冷静さを欠いてしまったようだ」

おてんこ「少し頭を冷やすことにする」


ジャンゴ「…」


125 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:50:35.12 ID:ArdQVGXA0


おてんこ「どうやら、この亀裂が彼女の言う[ワームホール]みたいだな」

おてんこ「ここに飛び込めか……」

おてんこ「ジャンゴ、覚悟は……いや、いまさら聞くのも野暮か」



ジャンゴはバイクに跨り、ゴーグルをかけていた。



おてんこ「いくぞ!ジャンゴ!!」



おてんこの掛け声に合わせ、ジャンゴはバイクを発進させた。

亀裂に近づくと、ジャンゴ達は吸い込まれる様にして消えていった。



126 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:52:22.51 ID:ArdQVGXA0


亀裂の中は闇が覆っていた。



おてんこ「暗いな……」

おてんこ「ジャンゴ、ライトを点けてみろ」


ジャンゴ「…」コク



手元を操作し、バイクのライトを点灯させる。

バイクから発せられる光は目の前の闇を振り払う。



127 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:53:04.69 ID:ArdQVGXA0


おてんこ「目の前が明るくなった程度か」

おてんこ「よし、今度はガン・デル・ソルを撃ってみろ」


ジャンゴ「…」コク



バイクのハンドルを左手で固定し、右手に太陽銃を召喚。

右手を前に突き出し、太陽銃の引き金を引く。

発射された光弾は、目の前の闇に飲まれ、見えなくなる。




128 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:56:37.89 ID:ArdQVGXA0


おてんこ「太陽銃(ガン・デル・ソル)もだめ……万事休すだな」


  「このまま、まっすぐ進んで」


ジャンゴ&おてんこ「!」



闇を払う手段を失ったとき、何処からか声が聞こえてくる。



129 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:57:45.44 ID:ArdQVGXA0


おてんこ「この声は……まさか!」


  「テイヒヒヒ……大事なこと伝え忘れちゃた」


おてんこ「待ってくれ!!聞きたいことがある!」


  「ごめんね………」


おてんこ「待てっ!まどか!!」


  「…………………………」


ジャンゴ&おてんこ「・・・」


おてんこ「もう……居ないか」

おてんこ「とにかく、今は彼女の言うとおり直進するしかないな」


ジャンゴ「…」



おてんこに同意すると、ギアを上げ、加速する。



130 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 02:59:13.63 ID:ArdQVGXA0


ジャンゴ&おてんこ「!」



黙々と闇の中を進むと、遥か彼方にバイクのライトでは無い、かすかな光を見つける。



おてんこ「アレが出口か……早く出たいものだな」

おてんこ「こんな場所はもう二度と御免だ」



出口を見つけた安堵と、この先に待ちうけている物への不安がない交ぜになる。

そんな不安を振り払おうと、ハンドルを固く握り速度を上げた。

光が2人を完全に飲み込み、目の前が真っ白になる。


131 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 03:06:35.24 ID:ArdQVGXA0

                             
                           
                              見滝原

                           − ミ タ キ ハ ラ −


                         --月--日 / 午後--時--分    

                         日の入りまで : --時間--分




132 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 03:07:42.16 ID:ArdQVGXA0











                         日の入りまで : --時間--分  



                           
133 : ◆pOKsi7gf8c :2012/04/04(水) 03:10:14.43 ID:ArdQVGXA0

第3章・了

章間・用語解説6


【鋼鉄の男 スミス】

嘗て、天才銃職人(ガン・スミス)と呼ばれた男。

今は銃は作っておらず、鍛冶屋を営んでいる。



134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/04(水) 08:25:01.24 ID:9rXyaPGSO


メール欄にsagaいれると死ねとか唐揚げ打てるようになるよよ
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/04(水) 12:34:38.00 ID:klIWxvzr0
乙!

ジャンゴが使ってる剣は愛の証?
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) :2012/04/04(水) 16:36:52.06 ID:2H6aRkjv0
ボクタイ大好きできました
面白いです!続き待ってます!
あと、どうして白Bエンディングを採用したのですか?
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/04(水) 21:18:56.01 ID:53K6UFGE0
ヒャッハーボクタイだー
ジャンゴがキッチリ喋んなくて好きだー
DSなんて無かった
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/04(水) 21:36:14.61 ID:MTaayC2yo
ボ、ボクタイだー!
どっちも好きなのでwwktkしながら乙!
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/04(水) 22:28:45.85 ID:MrkP8j6A0
太陽ぉぉぉぉぉぉぉ乙!

随分前以来、プレイしてないけど楽しみにしてます!
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/04/05(木) 01:17:34.68 ID:sx0Pd/fl0
>>134
 活用してみます

>>135
ラビアンローズは諸事情のため使えませんでした

>>136
白Bの方が収まりがいいのと、やりたいことがあって
141 : ◆Txvx5ic7pzPF :2012/04/05(木) 01:19:32.74 ID:sx0Pd/fl0



                       第4章 「楽園」



142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/05(木) 01:20:17.14 ID:zmWRfs2co
そういやサバタの説明に月下美人の辺りのこと書いてないのはわざと?
143 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:23:09.46 ID:sx0Pd/fl0



「!?」



光がなくなり、急に視界が開ける。

 
  キーッ 


突然の変化に驚いたジャンゴは急ブレーキをかけ、バイクを制止させる。



おてんこ「ここが、見滝原……?」キョロキョロ


ジャンゴ「…」キョロキョロ



静止したバイクを左足をスタンド代わりにして支え、ゴーグルを外し、辺りを見回す。


144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/04/05(木) 01:25:06.98 ID:sx0Pd/fl0
>>142
それを入れるとサバタの説明だけ長くなるのと、今はまだ必要ないんでカットしました
145 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:28:21.56 ID:sx0Pd/fl0


おてんこ「これは…」


ジャンゴ「…」



そこには、高いビルやガラス張りの建物、溢れる緑、のんびり町を行きかう人々の姿があった。


おてんこ「ここは、一体……ん?」

おてんこ「おい!見てみろ、ジャンゴ」

おてんこ「地面に何か書かれているぞ」



146 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:29:23.96 ID:sx0Pd/fl0


おてんこの指す方向を見ると、白い文字で地面に〔とまれ〕と書かれている。



ジャンゴ「?」


おてんこ「〔止まれ〕と読めるが………一体どういう意味だ?」

おてんこ「・・・」

おてんこ「よし!物は試しだ」

おてんこ「ジャンゴ、その文字の上に立ってみろ。何か起こるかもしれない」



ジャンゴはバイクから降りると、文字の上に立ってみる。


147 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:30:38.18 ID:sx0Pd/fl0


ジャンゴ「・・・」



148 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:31:04.92 ID:sx0Pd/fl0


ジャンゴ「・・・」


149 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:31:30.84 ID:sx0Pd/fl0


ジャンゴ「・・・」


150 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:32:15.83 ID:sx0Pd/fl0


ジャンゴ「・・・」


151 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:35:04.22 ID:sx0Pd/fl0


おてんこ「う〜む。何にも起きないな……」

おてんこ「間違えたか?」

おてんこ「まぁ…重要なことが分かったから、良しとするか」


ジャンゴ「?」


おてんこ「分からないか?言語のことだ」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「お前はこの世界の文字が読めたろ。だったら……」


ジャンゴ「!」


おてんこ「気付いたようだな」  

おてんこ「さあ、聞き込みで情報を集めるぞ!」


ジャンゴ「…」コクリ


152 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:37:06.52 ID:sx0Pd/fl0


聞き込みが終わる頃には日も傾き、空がオレンジ色に染まっていた。

2人は途中で見つけた公園で情報整理をすることにするが、



おてんこ「誰が〔喋るひまわり〕だ!私は太陽の使者だぞ!!」

おてんこ「そもそも、話しかけられたというのに逃げだす奴があるか!」

おてんこ「だいたい私の方が…………………」ブツブツ


ジャンゴ「・・・」



話しかけた男に『ひまわりが喋った』と言われ逃げられたことが相当頭にきたようで、おてんこが愚痴って一向に始まらない。




153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/05(木) 01:38:30.29 ID:zmWRfs2co
しかし下手したらつかまるよなジャンゴ
154 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:39:31.28 ID:sx0Pd/fl0


おてんこ「…………だから、年長者は敬わなければならん」

おてんこ「お前もそう思うだろう?ジャンゴ………ん?ジャンゴ?」


ジャンゴ「ZZZ」


おてんこ「・・・」

おてんこ「少々………愚痴りすぎてしまったようだな」

おてんこ「済まない、ジャンゴ。起きるんだ」


155 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:42:48.80 ID:sx0Pd/fl0


ジャンゴ「…っ」


おてんこ「起きたな……では、情報を整理しよう」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「まずは、この世界についてだ」 

おてんこ「聞き込んだ話を総合すると」

おてんこ「人類は平和と安寧を手に入れ、明日を当たり前のように享受している」

おてんこ「地上は生命に溢れ、アンデットや闇の一族(イモータル)は存在しない」

おてんこ「まるで、楽園だな」


ジャンゴ「…」



156 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:44:21.05 ID:sx0Pd/fl0


おてんこ「次は、ザジの星読だ」

おてんこ「全く訳の分らなかった〔ミタキハラチュウガッコウ〕についてだが」

おてんこ「これは〔見滝原中学校〕という、この町に実在する施設らしい」

おてんこ「残り2つについては有力な情報は得られなかった」


ジャンゴ「…」


157 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:45:43.39 ID:sx0Pd/fl0


おてんこ「最後に、我々が聞き込んだ中に〔鹿目まどか〕と〔ほむら〕という人物を知る人間はいなかった」

おてんこ「ついでに言うと、私の姿は信じられないものらしい」


ジャンゴ&おてんこ「・・・」


おてんこ「……やはり、これだけでは何とも言えないな」

おてんこ「分かったのは〔見滝原中学校〕の場所だけか」

おてんこ「他に手がかりがないんだ、そこに行ってみよう」



こうして、2人は夜のとばりが下り始めた町へ繰り出した。


158 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:48:55.17 ID:sx0Pd/fl0


2人は見滝原中学校の前に辿り着くと、バイクを茂みに隠し建物への侵入を試みる。



おてんこ「この塀はよじ登れそうにないな」

おてんこ「よし、飛んでくぞ」



そう言っておてんこが塀の向こう側へ飛んで行ってしまう。


黒ジャンゴ「…」ポワン バサバサ


ジャンゴもヴァンパイア化(黒ジャンゴ化)し、コウモリに変身すると塀を飛び越える。





159 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:50:10.14 ID:sx0Pd/fl0


黒ジャンゴ「…」バサバサ


おてんこ「来たな」

おてんこ「さあ、建物に侵入するぞ」


黒ジャンゴ「…」バサバサ ポワン

黒ジャンゴ「…」コクリ



160 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:51:12.42 ID:sx0Pd/fl0


2人は侵入経路を見つけるため校舎をくまなく探す。

そして、通気口のダクトを見つける。



おてんこ「ここから入れそうだな」

おてんこ「もう一度コウモリに変身して侵入するぞ」


黒ジャンゴ「…」ポワン バサバサ



おてんこの後に続きダクトから校内に忍び込む。


161 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 01:54:23.79 ID:sx0Pd/fl0


適当に降りれそうなところを見つけて内部に侵入する。



おてんこ「ここが内部か……」キョロキョロ


黒ジャンゴ「…」キョロキョロ


おてんこ「我々の知っている建物とはずいぶん違うな」

おてんこ「どこかに手がかりがあるかもしれない。探すぞ」


162 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:01:39.34 ID:sx0Pd/fl0


そうして2人は校内をくまなく探すが、なかなか手がかりは見つけられない。

残していない部屋も数えるほどになった頃ようやく手がかりを見つける。



おてんこ「ん?どうした?ジャンゴ」


黒ジャンゴ「・・・」


おてんこ「[出席簿]?なんだそれは」

おてんこ「中には人名らしきものが書き連ねてあるな」

おてんこ「もしかしたら我々が探している人物の名前があるかもしれない」

おてんこ「よし、片っ端から探すぞ!」



2人はこの部屋の隅から隅まで探しまわった。


163 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:02:32.42 ID:sx0Pd/fl0


おてんこ「ジャンゴ!これを見ろ!!」


おてんこが指し示すノートには〔鹿目まどか〕、〔暁美ほむら〕の名前が書かれていた。



おてんこ「〔鹿目まどか〕、〔ほむら〕そして〔見滝原中学校〕、これだけの情報がひとつになった」

おてんこ「間違いない!!これが次のてがかりだ!」
   
おてんこ「この〔出席簿〕の表紙に書いてある番号と同じ番号の部屋へ行くぞ!」

おてんこ「きっと、何かあるはずだ!」


黒ジャンゴ「…」コクリ



はやる気持ち抑え、2人は目的の部屋へ急ぐ。




164 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:04:43.60 ID:sx0Pd/fl0


おてんこ「ここか……」

おてんこ「特に変わった様子はないが」

おてんこ「大丈夫だろうか?」


2人は教室を探すが、何も見つけられない。


165 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:06:47.55 ID:sx0Pd/fl0


おてんこ「おかしいな、確かにここで合ってるはずなんだが……」


       コツ        コツ 


黒ジャンゴ&おてんこ「!」



ジャンゴ達が部屋を捜索していると、廊下から足音が響いてくる。



166 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:09:45.73 ID:sx0Pd/fl0


    コツ    コツ    コツ


おてんこ「まずい!人が来た」

おてんこ「隠れ………る場所がない?!」


167 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:10:25.75 ID:sx0Pd/fl0


     コツ   コツ   コツ   コツ


おてんこ「クソッ……どうしようもないのか」

おてんこ「いや、ここならあるいは……だが失敗すれば…………」


168 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:13:08.54 ID:sx0Pd/fl0
 

   コツ  コツ  コツ  コツ  コツ


おてんこ「迷っている暇はない、ジャンゴ」

おてんこ「コウモリに変身して、机の下に張り付くんだ」テュルン



そう言うと、おてんこは姿を消してしまう。


169 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:17:32.52 ID:sx0Pd/fl0


黒ジャンゴ「…」ポワン、バサバサ


残されたジャンゴはおてんこの指示通りに机の裏に張り付く。

 
     ガラガラ    


身を隠した直後、何者かが教室に入ってきた。


170 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:20:38.89 ID:sx0Pd/fl0


         コツ   コツ   コツ   コツ


夜の教室の足音が響く。


171 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:21:28.23 ID:sx0Pd/fl0


         コツ   コツ   コツ   コツ


172 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:21:56.76 ID:sx0Pd/fl0


          コツ   コツ   コツ   コツ


173 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:22:30.94 ID:sx0Pd/fl0


         コツ   コツ   コツ   コツ


174 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:23:26.24 ID:sx0Pd/fl0
 


         コツ  コツ   スタッ


175 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:24:05.33 ID:sx0Pd/fl0


黒ジャンゴ「!?」



足音はジャンゴの潜む机の近くで止まる。


176 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:25:36.57 ID:sx0Pd/fl0


黒ジャンゴ「 ・ 」


177 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:26:08.01 ID:sx0Pd/fl0


黒ジャンゴ「 ・ ・ 」


178 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:26:46.66 ID:sx0Pd/fl0


黒ジャンゴ「 ・ ・ ・ 」


179 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:28:04.24 ID:sx0Pd/fl0


           コツ   コツ   コツ


ジャンゴが息を潜めること数十秒、再び歩き出し教室を後にしていった。



180 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:30:30.80 ID:sx0Pd/fl0


おてんこ「ふぅ、危なかったな」オテンコー



足音が聞こえなくなったところでおてんこが姿を現す。



黒ジャンゴ「…」ポワン



それに従ってジャンゴも変身を解く。


181 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:39:03.28 ID:sx0Pd/fl0


おてんこ「どうやら見回りをしている警備員だったようだ」

おてんこ「結局、手がかりはなし…か」

おてんこ「他に行く当てもない……もう少し様子を見てみるか」

おてんこ「待てば何かあるかもしれない」


黒ジャンゴ「…」


おてんこ「隠れる必要があるな」

おてんこ「しかし、ここには隠れられる場所がない上に、アレも怪しまれる」

おてんこ「少々強引だが……やるしかあるまい」


黒ジャンゴ「?」


おてんこ「なければ、つくればよいのだ。太陽少年」


黒ジャンゴ「・・・」


182 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 02:58:43.61 ID:sx0Pd/fl0

第4章・了

章間・用語解説7


【黒ジャンゴ】

ヴァンパイア化した太陽少年。

身体能力が劇的にあがり、ネズミ、コウモリ、オオカミに変身できる。

太陽の光に弱く、太陽銃を使うと体が焼ける。



≪ヴァンパイア≫

イモータルの眷属。

伯爵はこの種族の長として君臨する。



≪闇の一族 イモータル≫

人としての生死を拒み、生態系から外れた反生命種。

倒されてもその身に宿るダークマターを浄化しない限り何度でも甦る。



183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/04/05(木) 08:28:20.37 ID:dx4CBHoAO
レス使い過ぎじゃね?
間を持たせたいのは分かるけど
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/05(木) 08:57:58.62 ID:Tq8wGr5H0
乙乙
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 15:15:11.99 ID:7ngqy7Vro
>>183
>>1の自由じゃないか?
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/04/05(木) 21:20:36.07 ID:dx4CBHoAO
>>185
いやそうなんだけどさ
もうちょいうまい表現あるんじゃねえかなって思って
187 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 23:30:02.79 ID:sx0Pd/fl0



第5章 「潜伏」



188 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 23:31:30.38 ID:sx0Pd/fl0

 
「今日は皆さんに大事なお話があります。心して聞くように」



茶髪のショートヘアで眼鏡を掛けた、妙齢の女性が指揮棒の様なものを持って言う。



妙齢の女性「目玉焼きとは、固焼きですか?それとも、半熟ですか?」

妙齢の女性「はい!中沢君!!」



目の前にいた少年に棒を突き付けながら問いかける。



中沢「えっ?!」

中沢「えっと……どっちでもいいんじゃないかと…………」


妙齢の女性「その通り!」

妙齢の女性「どっちでもよろしい。たかが目玉焼きなんかで女の魅力が決まるなんて」 
 
妙齢の女性「大間違いです!!」


ボキッ


そう断言すると、手に持っていた棒をへし折り説教を始めた。



妙齢の女性「女子の皆さんは……」クドクド



189 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 23:32:50.99 ID:sx0Pd/fl0

_________________________________ 

おてんこ「意外と気づかれないものだな」


黒ジャンゴ「…」チューチュー



おてんこの秘策でジャンゴ達は天井裏にいた。



おてんこ「さすが太陽少年だな。こんな天井などものともしない」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「ガレキも処分したし、当分は大丈夫だろう」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「それにしても…ここは一体何なんだ?」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「お前と同じ年頃の少年、少女達が同じ服装して同じ様に座っている」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「そして、唯一歳の違う女は、先ほどから目玉焼きがどうとか言っている……」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「どう思う?ジャンゴ」


黒ジャンゴ「・・・」チューチュー


おてんこ「お前に聞いても仕方ないか」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「……ん、様子が変わったな」


黒ジャンゴ「?」チューチュー
________________________________ 



190 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 23:33:51.06 ID:sx0Pd/fl0


妙齢の女性「今日は皆さんに転校生を紹介します」


  
女性の言葉で教室がざわつく。



妙齢の女性「じゃ、暁美さん、いらっしゃい」



女性の声とともに、長い黒髪の少女が教室に入ってくる。

彼女はホワイトボードの前で止まり、生徒の方を向く。



妙齢の女性「はい!それじゃあ、自己紹介いってみよう!!」


黒髪の少女「暁美ほむらです……よろしくお願いします」


_________________________________ 

黒ジャンゴ&おてんこ「!」
_________________________________ 


191 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 23:34:54.03 ID:sx0Pd/fl0


自己紹介を受けた生徒達は拍手で歓迎する。



ほむら「…」



拍手が止むと、ほむらはピンク色の髪の少女を一瞥して指示された席に着いた。


________________________________ 

おてんこ「間違いない……彼女が〔ほむら〕だ」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「そして、彼女が一瞥した少女が〔鹿目まどか〕……」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「髪型や雰囲気が違うが、あの出席簿やあの少女の発言を総合すると」


黒ジャンゴ「…」チューチュー
  

おてんこ「そう考えるのが妥当だろう」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「もっと情報がほしいな、もう少し様子を見るぞ」


黒ジャンゴ「…」コクリ、チューチュー
_______________________________ 


192 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 23:35:50.23 ID:sx0Pd/fl0


妙齢の女性が教室から出ていくと、生徒達は各々席を離れ好きに行動する。

ほむらはそんな生徒達に囲まれ、質問攻めに合っていた。



ほむら「ごめんなさい。なんだか緊張しすぎたみたいで」

ほむら「ちょっと気分が……」

ほむら「保健室に行かせてもらえるかしら」


  「じゃ、わたしが案内してあげる」


  「わたしも、行く行く!」


ほむら「いえ、お構いなく」

ほむら「係りの人にお願いしますから」



そう言って、ほむらは取り巻いていた生徒達を振り払って歩きだす。

向かう先にはまどかと思しき少女がいた。



ほむら「鹿目まどかさん」

ほむら「あなたがこのクラスの保健係よね?」


まどか「へ?うんと……あの…………」


ほむら「連れて行ってもらえる?保健室」


193 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 23:37:15.99 ID:sx0Pd/fl0

_______________________________

おてんこ「やはり、我々の予想通り彼女が〔まどか〕だったか……」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「保健室………たしかそんな場所があったな」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「よし、先回りするぞ」


黒ジャンゴ「…」コクリ、チューチュー



2人は天井裏を駆け、保健室へと向かう。




適当に人目のない所で廊下に降り、変身を解く。



おてんこ「ふぅ……天井裏は埃ぽくて敵わんな」

おてんこ「では、行くぞ!と、言いたいが……」

おてんこ「その格好じゃ目立ちすぎるな。着替えるぞ」


黒ジャンゴ「?」


おてんこ「潜入任務(スニーキングミッション)の基本は現地調達だぞ、ジャンゴ」


黒ジャンゴ「・・・」


194 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 23:38:58.72 ID:sx0Pd/fl0


中沢「ふぅ……まさか近場のトイレ(個室)が全部埋まってるなんて」


コン コン     コン コン


中沢「!」

中沢「なんだろ?あの角には物置しかないのに」



中沢少年は不思議に思い、角を曲がる。


195 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 23:40:16.94 ID:sx0Pd/fl0


中沢「?」

中沢「あれ……誰もいない」

中沢「確かに音がしたんだけどなぁ…」


  「動くな」 


中沢「だ、誰!?」


  「黙れ」


中沢「は、はい!」


  「返事は要らん」


中沢(一体何なんなんだ。それに、背中に固いもの……まさか)

中沢「銃!?」


  「黙れと言ったはずだ!」


中沢「…」コクコク


  「両手を上げて、床に伏せろ」


中沢「…」コクコク


「そうだ、それで良い」


中沢「あ、あの…どうし……」 テュン ドサッ



振り向き、自分が置かれている状況を尋ねようとするが、衝撃を受け視界が暗転する。


196 : ◆pOKsi7gf8c [ saga]:2012/04/05(木) 23:44:18.26 ID:sx0Pd/fl0


中沢「」


おてんこ「ふっ……私もまだまだ現役だな」

おてんこ「着替えも手に入ったことだし、着替えるか」


ジャンゴ「・・・」



そうして、中沢少年の学生服を剥ぎ取り、着替える。



おてんこ「なかなか似合っているぞ?太陽少年」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「我々も急ごう。彼女達が先に保健室に到着してしまう」


ジャンゴ「…」コクリ



生徒になり済ましたジャンゴは保健室へ急ぐ。


197 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 23:47:07.48 ID:sx0Pd/fl0


保健室前の物陰に隠れていると、ほむらとまどかがやってくる。



ほむら「ここが保健室ね」

ほむら「ありがとう、まどか」


まどか「う、うん」

まどか「それじゃあ、わたしはこれで……」


ほむら「ええ、わかったわ」



そう言ってほむらは教室へ戻っていくまどかを見送る。



ほむら「………出てきなさい」


   「!」



まどかが居なくなるとほむらは物陰に向かって言い放つ。



ほむら「そこにいるのは分かっているわ」


198 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 23:50:08.67 ID:sx0Pd/fl0

_______________________________

おてんこ「見つかってしまったようだな」ヒソヒソ


おてんこ「仕方ない……ここは彼女に従おう」ヒソヒソ
_______________________________



ジャンゴはおてんこの言う通りに物陰から姿を現す。



ほむら「貴方は、ここの生徒……?」



ほむらは制服にマフラーとバンダナを装備している少年を不審に思う。



ジャンゴ「…」フルフル


ほむら「なら、どうしてそんな恰好を」


おてんこ「それは私から説明しよう」オテンコー


ほむら「なっ…!」ジャキ



おてんこの姿を見たほむらは一瞬にして衣装を変え、何処からか出した拳銃をおてんこに突き付ける。



ジャンゴ「!」ジャキ



ほむらの殺気を感じたジャンゴも太陽銃を召喚し、ほむらを牽制する。


199 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 23:52:56.92 ID:sx0Pd/fl0


おてんこ「待て!我々は敵じゃない!!」


ほむら「黙りなさい。そんな見かけに騙されないわ」

ほむら「どうせその姿も、私の敵愾心を削ぐのが目的なんでしょう?」


おてんこ「どういう意味だ!」


ほむら「そのままの意味よ」


おてんこ「とにかく!銃を下ろすんだ!!」


ほむら「人に物を頼む時はまず自分からじゃない?」チラリ


ジャンゴ「…」


おてんこ「ジャンゴ、銃を下ろすんだ」


ジャンゴ「でも…」


おてんこ「ジャンゴ!!」


ジャンゴ「…っ」ポイ ガシャン



おてんこの指示に従い、ジャンゴは太陽銃を投げ捨てる。


200 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/05(木) 23:57:31.01 ID:sx0Pd/fl0


おてんこ「これでどうだ?」


ほむら「話は通じるようね」



そう言って、ほむらは拳銃をおろす。



ほむら「それで、貴方達はここに何の用?」


おてんこ「単刀直入に言う」

おてんこ「暁美ほむら、我々はお前を助けに来た」


ほむら「この際、私の名前をどこで知ったかなんてどうでもいいわ」

ほむら「ただ……」

ほむら「私を助けに?信じられないわね」


おてんこ「本当だ。信じてくれ」


ほむら「仮に本当だったとして、どうしてそんなことを」


ジャンゴ「頼まれたんだ」


ほむら「頼まれた?」


おてんこ「そう、鹿目まどかという少女に依頼された」

おてんこ「『大切な友達を助けて欲しい』とな」


201 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/06(金) 00:00:07.15 ID:cCbeiLsg0


ほむら「嘘っ!」


ジャンゴ&おてんこ「!?」


おてんこの言葉を聞いたほむらは急に声を荒げる。



ほむら「まどかがそんな事言う筈ない!」

ほむら「だってあの子は…………」

ほむら「・・・」

ほむら「ごめんなさい………取り乱してしまったわ」


おてんこ「まどかがどうしたというのだ?」


ほむら「あなた達には関係ないわ。それに、今ので余計に疑わしくなったわ」


おてんこ「頼む……信じてくれ」


ほむら「悪いけど、得体の知れないものの力を借りるつもりはないわ」

ほむら「これ以上は時間の無駄ね。それじゃあ」


ジャンゴ「待っ…」



ジャンゴはほむらを引き留めようとするが、もうそこに彼女の姿は無かった。


202 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/06(金) 00:01:29.10 ID:cCbeiLsg0


おてんこ「消えた……?」

おてんこ「ジャンゴ、お前はどう思う?」


ジャンゴ「…」フルフル


おてんこ「お前にも分からないか……」

おてんこ「う〜む。あれは一体何なんだ?」


ジャンゴ&おてんこ「・・・」


おてんこ「考えても仕方がないな」

おてんこ「それよりも彼女に不信感を抱かれた方が問題だ」

おてんこ「無暗に接触すれば、交戦もありうる」

おてんこ「これ以上彼女に接触するのは得策ではないな」


ジャンゴ「…」


おてんこ「もうひとつの手がかり、鹿目まどかに接触しよう」

おてんこ「あの部屋に戻るぞ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴは太陽銃を回収すると、はまどかに会うべく教室にもどる。



203 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/06(金) 00:05:41.29 ID:cCbeiLsg0

第5章・了

章間・用語解説8



≪暗黒物質 ダークマター≫

イモータルの活動に欠かせないもの。

太陽の光によってのみ浄化、消滅させられる。


204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/06(金) 01:03:34.17 ID:MvtDET9p0
お、本編と繋がったか。

あと、乙
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/06(金) 06:25:06.76 ID:Txl4UPYmo
スネークwwwwww
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/06(金) 08:36:24.43 ID:Au3dVirpo
>>131を見た瞬間あのBGMが脳内再生されたよ
もう何年もやってないはずなのに
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/06(金) 14:45:05.87 ID:nAO1IU760
偶然見つけたけどなにこの俺得コラボ
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/06(金) 19:46:55.41 ID:zyMyzbGTo
懐かしいな
新ボクタイから始めて面白かったからゾクタイとボクタイを買ったんだよな
DSは駄作
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/06(金) 20:19:31.83 ID:Txl4UPYmo
DSは別物
モチーフが星座になったのは閉口
北欧神話から持ってくるのがよかったのに
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/06(金) 22:58:03.57 ID:ZM27BFX4o
初代からやってる身としては新から既に別ゲー
あの荒涼としていてたまにモンスターのうろついてるフィールドを歩きまわるのが好きだった
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/06(金) 23:01:01.76 ID:cAOA+Xn8o
俺も初代から
隠れておびき寄せて、っていうひきつけるテクニックとかなー
新も楽しいけど簡単にゴリ押しできちゃうしな
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/06(金) 23:19:58.81 ID:APffkBoyo
俺は続タイからだ・・・懐かしい
太陽がダメダメだったから百均のマジックライトペンとかいうやつ買って使ってたよ
片手で操作するのが大変だった・・・
ヨルムンガンドだっけ?ラスボスが特に

DSは安かったから買った
あれはあれで楽しんだけどやっぱボクタイとは違うな
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) :2012/04/07(土) 00:07:56.28 ID:+0Ew2Oft0
俺も初代から
全部面白かったし今でもたまにやる
というかボクタイを覚えていて楽しんでる人がいっぱいいてすごくうれしい
俺の周りは誰もやってなかったから・・・
伯爵は何度倒しても絶対に復活するイメージがある
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 00:09:32.11 ID:s5eAvnToo
家の中でテニスするCMが斬新過ぎて買ったのを覚えてる。
215 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 00:51:06.62 ID:GOAyjPFm0



第6章 「続・潜伏」



216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/07(土) 00:51:12.60 ID:QDSGKJGPo
俺も初代からだなぁ
ボクタイゾクタイは地続きの雰囲気だったけど新からは空気変わってたしDSもそこまで違和感なかったな
あと、シェードマンが妙に強かった記憶が
217 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 00:52:00.08 ID:GOAyjPFm0


「えーと、中沢。この問題を解いてみろ」



ホワイトボードの前に立っている眼鏡をかけた中年の男が口を開く。



  「先生。中沢君はホームルームの後から行方不明です」



ある生徒が中沢少年の不在を伝える。



中年の男「なんだ?サボりか?」

中年の男「しょうがない、転校生のえーと……」


ほむら「暁美です」


中年の男「そうだ暁美。代わりに解いてくれ」



指名されるとほむらはホワイトボードに数列を記入し始める。


218 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 00:52:54.48 ID:GOAyjPFm0

_________________________________ 

おてんこ「……分かるか?ジャンゴ」


黒ジャンゴ「・・・」チューチュー


おてんこ「安心しろ、私にも分からん」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「だが、行方不明の少年か。怪し…ん?待てよ……」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「…………ジャンゴ、あの少年に服を返したか?」


黒ジャンゴ「・・・」チューチュー


おてんこ「そういうことか………今のうちに返しに行くぞ」


黒ジャンゴ「…」チューチュー



その後、中沢少年に制服を返した2人はまどかとの接触を試みるが、

青髪の少女と緑髪の少女が常に側にいてなかなか機会が得られなかった。


219 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 00:56:02.07 ID:GOAyjPFm0


おてんこ「見てみろ!ジャンゴ」


黒ジャンゴ「?」チューチュー


おてんこ「部屋にいた人間が次々と外へ出て行くぞ」


黒ジャンゴ「…」チュー!


おてんこ「いや、このまま誰もいなくまで待つ」


黒ジャンゴ「?」チューチュー


おてんこ「おそらく…この場所でまどかが1人になることはない」


黒ジャンゴ「…」チューチュー

おてんこ「こうなったら最後の手段だ」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「彼女の鞄に潜り込むぞ!」


黒ジャンゴ「!」チューチュー


おてんこ「さぁ、誰もいない内にさっさと済ませよう」


黒ジャンゴ「・・・」チューチュー


おてんこ「臆するな、太陽少年。虎穴に入らずんば虎児を得ずだぞ!」



おてんこに促され、仕方なくまどかの学生鞄に身を潜める。


220 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 00:57:32.90 ID:GOAyjPFm0


見つからないように鞄の隅に身を縮こませ、ひたすら機会を窺っていると、鞄が揺れるのを感じる。



おてんこ「どうやら移動するみたいだな」ヒソヒソ


黒ジャンゴ「…」チュー


おてんこ「声から察するに、まだサヤカとヒトミなる人物と一緒らしい」ヒソヒソ


黒ジャンゴ「…」チュー


おてんこ「もう少しの辛抱だ。耐えるんだ、ジャンゴ」ヒソヒソ



そんなやり取りをしながら鞄に揺られ、時を待つ。



しばらくすると揺れが収まり、地に着いた感触を得る。



おてんこ「ん?なんだ?」


そう言って、おてんこは鞄のチャックの隙間から外を確認する。


おてんこ「食事か……ジャンゴ、お前も見るか?」


ジャンゴ「…」コクリ
_________________________________ 


221 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 00:59:30.51 ID:GOAyjPFm0


まどか達3人がテーブルを囲んで談笑していた。



青髪の少女「えっ!?何それ!」


まどか「訳わかんないよね……」


青髪の少女「文武両道で才色兼備かと思いきや」


青髪の少女「実はサイコな電波さん……くぅ〜〜〜〜っ」

青髪の少女「どこまでキャラ立てすりゃあ気が済むんだぁ?あの転校生は」

青髪の少女「萌かぁ?そこが萌なのかぁ〜〜〜〜〜」


緑髪の少女「フフ…まどかさん、本当に暁美さんとは初対面ですの?」


まどか「う〜ん常識的にはそうなんだけど………」


青髪の少女「なにそれ?非常識なところで心当たりがあると?」


まどか「あのね…夕べあの子と夢の中で会った………ような?」


青髪&緑髪の少女「「あははははは!!」」 


222 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 01:01:45.13 ID:GOAyjPFm0


青髪の少女「すげぇ、まどかまでキャラが立ち始めたよ」

青髪の少女「キャラが立つと言えばさ、うちのクラスに中沢っているじゃん」


緑髪の少女「ああ、あの方ですね」


まどか「その中沢君がどうかしたの?」


青髪の少女「あいつホームルームの後、行方不明になったじゃん」


まどか「でも、すぐに帰ってきたよ」


青髪の少女「そうなんだけど、その居なくなった理由が傑作なんだわ」


緑髪の少女「いなくなった理由?」


青髪の少女「『空飛ぶひまわりに襲われて、服を盗られた』だって」

                
まどか&緑髪の少女「あははははははは!!」
          ワタシハヒマワリナドデハナイ!

まどか「なにそれ〜」


緑髪の少女「空飛ぶまわり、というのも面白いですが」


まどか「服を盗られたって何なの」


青髪の少女「でしょー、あいつ今日から『異世界の住人』だって」


      「「「あははははははは!!」」」


223 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 01:02:58.64 ID:GOAyjPFm0


青髪の少女「はぁー、笑いすぎて腹痛いわぁ」


緑髪の少女「あなたが笑わせるからですよ」


まどか「それにしても、ひどいよ。人がまじめに悩んでるのに」


青髪の少女「さっきの話?」

青髪の少女「もう決まりだよ。それ前世からの因果だわ」

青髪の少女「あんた達時空を超えて巡り合った運命の仲間なんだわ!」


緑髪の少女「夢って、どんな夢でしたの?」


まどか「それが…なんだかよく思い出せないんだけど」

まどか「とにかく変な夢だった、てだけで……」


緑髪の少女「もしかしたら、本当は暁美さんと会ったことがあるのかもしれませんわ」


まどか「えっ!?」


224 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 01:04:11.60 ID:GOAyjPFm0


緑髪の少女「まどかさん自身は覚えていないつもりでも」

緑髪の少女「深層心理には彼女の印象が残っていて、それが夢に出てきたのかもしれません」


青髪の少女「それ出来すぎてない?どんな偶然よ」


緑髪の少女「そうねぇ」

緑髪の少女「あら、もうこんな時間」

緑髪の少女「ごめんなさい、お先に失礼しますわ」


青髪の少女「今日はピアノ?日本舞踊?」


緑髪の少女「お茶のお稽古ですの」

緑髪の少女「もうすぐ受験だっていうのにいつまで続けさせられることやら」


青髪の少女「うわぁ。小市民に生まれてよかったわ」


まどか「わたし達も行こうか」


青髪の少女「まどか帰りにCD屋よってもいい?」


まどか「いいよ。また上条君の?」


青髪の少女「へへ、まあね」



そうして3人は帰り支度を始める。


225 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 01:07:55.00 ID:GOAyjPFm0

_________________________________ 

おてんこ「戻ってきたな」

おてんこ「隠れるぞ!ジャンゴ」


黒ジャンゴ「…」チューチュー



その後も、ジャンゴ達はまどか達の談笑を聞きながらひたすら待ち続ける。

暗闇の中で時間の感覚もなくなった頃、いつの間にか外の声が聞こえなくなっていた。



おてんこ「ん?……外からの話し声が聞こえなくなったな」ヒソヒソ


黒ジャンゴ「…」チュー


おてんこ「私は鞄の隙間から様子を見てくる」ヒソヒソ


黒ジャンゴ「…」チュー


おてんこ「お前はもしもの時に備えてここで待機しろ」ヒソヒソ


黒ジャンゴ「…」コクリ、チュー



ジャンゴの了解を得て、おてんこはチャックの隙間へ向かう。



おてんこ「!」

おてんこ「ジャンゴ!こっちへ来い!!」



驚いた様子のおてんこは外を見るなり、ジャンゴを呼ぶ。


226 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 01:09:57.65 ID:GOAyjPFm0


おてんこ「まどかの姿が見当たらない」


黒ジャンゴ「!」チュー


おてんこ「鞄だけ置いてどこかへ行ってしまったようだ」


黒ジャンゴ「…」チュー


おてんこ「何かあってからでは遅い!探すぞ、ジャンゴ!!」


黒ジャンゴ「…」コクリ、チュー



鞄の外へ飛び出した2人は辺りを見回し、まどかを探す。



おてんこ「まどかは……」キョロキョロ


黒ジャンゴ「…」 キョロキョロ チューチュー


おてんこ「……いないか」


黒ジャンゴ「…」チューチュー


おてんこ「ん?あれは……」



おてんこはどこかへ行く青髪の少女を見つける。



おてんこ「彼女の向かっている先にまどかがいるかもしれない」


黒ジャンゴ「…」チューチュー



おてんこ「一か八かだ。追うぞ、ジャンゴ」


黒ジャンゴ「…」コクリ、チューチュー



2人は青髪の少女に気付かれないように尾行する。


227 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 01:18:29.58 ID:GOAyjPFm0


少女を追いながら、変身を解いて奥へ進む。



おてんこ「さっきのフロアと比べて、だいぶ暗い印象を受けるところだな」

おてんこ「何が起こるか分からない。気を引き締めろ」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「あの青髪の少女はこの扉の中に入っていった」

おてんこ「ここにまどかがいる可能性が高い」


    シューーーー   ガタン


ジャンゴ&おてんこ「!」



扉の向こうから何かを落としたような音が聞こえる。



おてんこ「何か起こったようだな」

おてんこ「ジャンゴ!突入するぞ!」


ジャンゴ「…」コクリ



そうして、2人は闇の中へ駆けこんでいく。


第6章・了


228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/04/07(土) 01:47:41.06 ID:LWmx07aAO
中沢がバカにされるシーンでなぜか心が痛んだ・・・・・・
女子中学生とはかくも恐ろしいものか
229 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 01:51:12.70 ID:GOAyjPFm0



第7章 「正義の魔法少女」



230 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 01:52:35.63 ID:GOAyjPFm0


   タッ  タッ  タッ  タッ


闇に足音がこだまする。



おてんこ「あっちだ!走れ!!」



ジャンゴ達は遠くから聞こえる足音を頼りにまどかを探す。



ジャンゴ&おてんこ「!?」



突然、世界が歪み、辺りの印象がガラリと変わる。



おてんこ「これは…闇の領域(ダンジョン)!?」

おてんこ「まさか、世紀末現象が起こったというのか!!」

おてんこ「まずい……一刻も早く彼女達を見つけなければ」


ジャンゴ「!」


おてんこ「どうした?……あれはっ!」



ジャンゴの視線の先には奇妙な生物に囲まれた、2人の少女がいた。


231 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 01:54:06.17 ID:GOAyjPFm0


まどか「さ、さやかちゃん……」


さやか(青髪の少女)「冗談だよね?あたし……悪い夢でも見てるんだよね?」

さやか「ねぇ、まどか!!」



   「太陽ぉーーーー!!」



さやか&まどか「!?」



その言葉と共に少女達の足元に太陽のような模様が浮かび上がる。


232 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 01:56:46.08 ID:GOAyjPFm0


おてんこ「待たせたな!!」


まどか「え…」


さやか「これって…」


おてんこ「どうした?私の顔に何かついているのか?」


まどか&さやか「「そ、〔空飛ぶひまわり〕」」


おてんこ「なっ…」

おてんこ「失礼な!私はひまわりなどではない!!」

おてんこ「太陽の使者おてんこだ!」


さやか「…」


まどか「おてんこ……?」


おてんこ「そうだ!ジャンゴ、後は任せた!!」


ジャンゴ「…」テュン テュン テュン


おてんこがそう言うと、物陰から現れたジャンゴは手に持つ太陽銃を奇妙な生物へ向けて乱射する。


233 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 02:01:27.53 ID:GOAyjPFm0


おてんこ「お前たちはこの中に居ろ。あとはあいつが何とかしてくれる」


さやか「ねぇ……」


おてんこ「ん?なんだ」


さやか「ここはどこ…?アレは何?あんたら一体何者なの!?」


おてんこ「アレがなにで、ここが何処だか我々にも分からん」

おてんこ「ただ、お前達を助けに来たことは確かだ」


さやか「ホントに!?何か隠してたりしないよね!」


おてんこ「本当だ。我々は何も知らない」


まどか「さやかちゃん落ち着いて」


さやか「落ち着いてなんかいられないよ!死んじゃうかもしれなかったんだよ、あたし達!」


まどか「さやかちゃん……」


さやか「だから答えてよ!」


おてんこ「………残念だが、そんな余裕は無いみたいだ」

おてんこ「ジャンゴが押され始めた」



おてんこの視線の先には、



ジャンゴ「…っ!」 テュン テュン



圧倒的に数の多い敵に押され始めるジャンゴの姿があった。


234 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 02:05:04.63 ID:GOAyjPFm0


おてんこはジャンゴ加勢するため、まどか達から離れようとする。



さやか「待てよ!まだ…」


おてんこ「!?」

おてんこ「いかん!下がるんだ!ジャンゴ!!」


しかし、何かの気配を感じたおてんこはジャンゴに向かって指示を飛ばす。



ジャンゴ「!」サッ



ジャンゴが飛び退くと、さっきまで居た場所を光が包み、奇妙な生物が消滅する。



さやか「今度は何……?」


まどか「これは……」


おてんこ「奴らが全滅した!?」


  「危なかったわね」


全員「!?」


  「でも、もう大丈夫」



声のした方向を向くと、大きな宝石を手に持つ金髪の少女が立っていた。


235 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 02:06:57.65 ID:GOAyjPFm0


金髪の少女「あら、キュウべえを助けたくれたのね」

金髪の少女「ありがとう、その子は私の大切な友達なの」



金髪の少女はまどかに抱かれた白い動物を一瞥する。



金髪の少女「それと、見慣れない格好だけど……あなた達は何者?」



少女はジャンゴ達を見据えて問う。



ジャンゴ&おてんこ「…」


さやか「そ、そうだ!まだ答えてもらってないよ!」


まどか「落ち着いて、さやかちゃん」


さやか「でも!」


金髪の少女「その子の言う通りよ。もう助かったのだから安心して」


さやか「………す、すいません」


金髪の少女「わかってくれて嬉しいわ」

金髪の少女「さぁ、答えてくれる気になったのかしら?」



さやかを見ていた少女は再びジャンゴ達の方を振り向く。


236 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 02:09:32.38 ID:GOAyjPFm0


おてんこ「我々は彼女達が危なかったから助けただけだ」


ジャンゴ「…」


金髪の少女「本当にそれだけ?」


ジャンゴ&おてんこ「・・・」


金髪の少女「まぁ、深くは聞かないでおいてあげるわ」


まどか「あ、あの……わたしは」


まどか「呼ばれたんです。頭の中に直接この子の声が……」


金髪の少女「ふぅん」


金髪の少女「その制服…あなた達は見滝原の生徒みたいね、2年生?」


さやか「あなたは……?」


金髪の少女「そうそう、自己紹介しないとね」


金髪の少女「でも……その前に」


金髪の少女「ちょっとひと仕事片づけちゃて、いいかしら?」



そう言って、彼女は手に持っていた宝石を両手で突き出す。

すると、全身を光が包み彼女の衣装が変わる。


237 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 02:11:28.55 ID:GOAyjPFm0


ジャンゴ&おてんこ「!」


おてんこ「あれは……ほむらと同じ」



変身した少女は飛びあがると、大量のマスケット銃を召喚した。



おてんこ「なんだ!あの尋常じゃない量は!!」



中空に静止した少女が両腕を開くと、全てのマスケット銃が発砲を開始する。

ジャンゴとは比べ物にならない制圧力を持つ、銃弾の壁が化け物を飲み込む。

一斉射撃が終わると、化け物の姿は跡かたも無くなっていた。



まどか「すごい……」


ジャンゴ「…」



化け物を一掃すると、世界が揺らぎ元の暗い部屋にもどった。


238 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 02:15:30.02 ID:GOAyjPFm0


さやか「も、もどった!」


まどか「……ふう」


おてんこ「闇の領域(ダンジョン)が消滅した……?」


  スタッ

 
まどか&さやか&ジャンゴ&おてんこ「!」



景色が元に戻ってひとまず安心していると、背後で誰かの気配を感じる。


  「…」


音のした方を見ると、黒髪の少女-暁美ほむらがいた。


239 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 02:18:09.84 ID:GOAyjPFm0


おてんこ「あいつは…」


ジャンゴ「…」


ほむら「!」


金髪の少女「何に驚いているの?魔女は逃げたわ」

金髪の少女「仕留めたいならすぐに追いかけなさい。今回はあなたに譲ってあげる」


ほむら「私が用があるのは……」


金髪の少女「飲み込みが悪いのね。見逃してあげるって言ってるの」


ほむら「…」


金髪の少女「お互い面倒事は避けたいと思わない?」


ほむら「…」



意図の読み取れないほむらに全員が唾を飲む。  



ほむら「…」サッ



しばらくの沈黙の後、ほむらは静かに去って行った。


240 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 02:24:46.82 ID:GOAyjPFm0


ジャンゴ&おてんこ「・・・」


さやか&まどか「「ふぅ」」



緊張が解け少女達は一息つく。

一方、ジャンゴ達はほむらの意図が分からず沈黙していた。



金髪の少女「…」パァー



一息ついたところで金髪の少女が、まどかが抱えていた白い動物の治療を開始する。

ジャンゴ達は遠目にそれを眺め、話し合う。



おてんこ「ジャンゴ、お前はどう思う?」ヒソヒソ

おてんこ「あの白い動物に謎の化け物に、ほむらの態度」ヒソヒソ


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「お前に聞くのも酷だったな」ヒソヒソ

おてんこ「とにかく、なにも分からない以上」ヒソヒソ

おてんこ「不用意に素性を明かさない方がよさそうだな」ヒソヒソ


ジャンゴ「…」コクリ


   「ありがとう、マミ!助かったよ」


おてんこ「…ん?どうやら治療が終わったみたいだな」


241 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 02:28:04.76 ID:GOAyjPFm0


マミ(金髪の少女)「お礼はこの子達、と彼らに…私は通りかかっただけだから」



白い生き物に名前を呼ばれた金髪の少女は離れていたジャンゴ達に視線を送る。



白い生き物「どうもありがとう、僕の名前はキュウべえ」


まどか「あなたがわたしを呼んだの?」


キュウべえ(白い生き物)「そうだよ、鹿目まどか。それと美樹さやか」


さやか&まどか「!」


キュウべえ「それに……え〜と」


おてんこ「ジャンゴに…」


ジャンゴ「…」


おてんこ「おてんこだ」


キュウべえ「2人もありがとう」


さやか「ねぇ、どうしてあたし達の名前を?」


キュウべえ「僕……君たちにお願いがあってきたんだ」


まどか「お、お願い?」



キュウべえ「僕と契約して魔法少女になってほしいんだ」



242 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 02:32:44.09 ID:GOAyjPFm0


ジャンゴ&おてんこ「!」


さやか「へ?」


まどか「魔法少女?」


キュウべえ「そうだよ。魔法少女っていうのは……」


マミ「キュウべえ、その話は私の家でしましょう」

マミ「いつまでもこんなところ居るのも難でしょ?」



キュウベえを抱きかかえたマミがその話を遮る。



キュウべえ「それもそうだね」


さやか「いいんですか?」


マミ「気にしないで、1人暮らしなの」

マミ「それで、あなた達も来る?」



まどかとさやかが付いてくることを確認したマミはジャンゴ達にも尋ねる。



おてんこ「ここは従っておこう。なにか分かるかもしれないからな」ヒソヒソ


ジャンゴ「…」コクリ


マミ「じゃあ決まりね。ついてきて」



そうしてジャンゴ達はマミの後をついて、夕暮れ時の町に消えていった。


243 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/07(土) 02:42:38.96 ID:GOAyjPFm0

第7章・了

章間・用語解説9



≪世紀末現象≫

ダークマターにより引き起こされる現象。

ダンジョンを出現させ、アンデットを筆頭とする魔物(モンスター)を生み出す。



≪闇の領域 ダンジョン≫

世紀末現象により出現するアンデットの巣窟。

一度外へ出れば、たとえ攻略していたとしても罠や仕掛け、モンスターが元通りになってしまう。



≪太陽結界≫

闇を縛り付ける結界、太陽を象った模様を持つ。

ダンジョン内でイモータルの入った棺桶をその場に縛り付ける効力がある。

多少の防御には使えるかも。


244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 08:57:21.13 ID:1XjUQ5ISO
乙した
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 09:03:29.41 ID:OrUT88wDO
さやかちゃんの性格はイラッとするタイプか

このタイプはかなり面倒なタイプだな
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/07(土) 09:55:09.18 ID:xfVuZq0j0
ゲーム画面が脳内で展開されてたわ
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/04/07(土) 10:59:20.14 ID:LWmx07aAO
もういきなりここから先さやかが足を引っ張っていく構図が見えた
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 14:56:31.84 ID:s5eAvnToo
アンデッドを素手で殴り[ピーーー]太陽樹の巫女は出るかな
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 18:38:16.24 ID:4hyIty3fo
初代というかGBAのソフトってDSで出来たっけ?
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/07(土) 18:40:55.45 ID:7T51/6nVo
できるけど構造上太陽ォォォしにくい
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/07(土) 19:20:34.24 ID:1I6Bxwx00
>>248
割と最初の方に出てた
ロックマンエグゼ6でつい最近ジャンゴイベントクリアした俺にはタイムリーなスレだわ
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 21:38:42.59 ID:vJ4zXZDIO
リタはあれだ、エロい
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) :2012/04/07(土) 21:42:11.75 ID:C9sfAwSIo
スミレちゃんは俺の癒し
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/07(土) 21:42:59.64 ID:C9sfAwSIo
さげ忘れ失礼
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/07(土) 21:48:08.08 ID:viqJ4kH4o
エグゼネタも来そうだな
あとガリガリ君
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/07(土) 21:55:01.55 ID:xfVuZq0j0
しかしあんまりネタネタすると冷めてくるから不思議
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/07(土) 22:53:03.53 ID:viqJ4kH4o
セシール・マドカ・カミナンデスとかいうオリキャラが
\マドカ・イズゴッド!/とかやり始めるようなレベルじゃなきゃいいよ
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/07(土) 22:56:16.87 ID:C9sfAwSIo
MGSPWのネタは引っ張ってこないだろ別に
MGS4ならわかるけど小島監督っていう点しかつながりないし
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 23:05:22.39 ID:s5eAvnToo
何気なくゾクタイの攻略本を読み返しててリッチ+の攻撃の中にオービタルフレイムなるものを見つけたときは噴き出した。
あとゼロシフト。
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/07(土) 23:09:09.04 ID:C9sfAwSIo
なんだかんだでずっとゼロシフトして遊んでたわ
261 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:23:13.53 ID:afX+UR1I0



第8章 「白い獣」



262 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:24:57.74 ID:afX+UR1I0


正体はぼかしたまま、道中で軽い自己紹介を済ます。

しばらく歩くと、ジャンゴ達はとあるマンションの一室に案内される。



さやか「わぁ〜」


まどか「素敵なお部屋」


おてんこ「なかなかイイ部屋だな」


ジャンゴ「…」


マミ「1人暮らしだから遠慮しないで。碌におもてなしの準備も無いんだけど」

マミ「そこのテーブルに座ってて。今、お茶を用意するわ」



そう言ってマミは部屋の奥に言ってしまう。

残された4人は荷物を置いてテーブルの前に座る。


263 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:27:51.23 ID:afX+UR1I0


さやか「あ、あの〜おてんこ……さま?」


おてんこ「どうした?何かあるのか?」


さやか「い、いや……えっと、あの〜」


ジャンゴ&おてんこ「?」


まどか「さやかちゃん、はっきり言わないと分かってもらえないよ」


さやか「その…………ごめんなさい!」


ジャンゴ&おてんこ「?」


さやか「化け物から助けてくれたのに、掴みかかったりして……」


まどか「さやかちゃんも悪気があったわけじゃないの」

まどか「だから、許してあげて」


おてんこ「なんだ…そんなことか」


さやか「でも…あの後。あたし達なんか居ないみたいに話してたし」

さやか「そっちの……ジャンゴ?なんて、なにも喋らなかったから……」


おてんこ「私も突然のことに驚いていただけだ」

おてんこ「それに……」

おてんこ「こいつは元から無口だ」


264 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:29:16.52 ID:afX+UR1I0


まどか&さやか「えっ〜!?」


さやか「いやいやいやいや。無口ってレベルじゃないでしょ」

さやか「会ってからしばらく経つのに、1回も口開いてないじゃん」


まどか「数えてたんだ……」


さやか「自己紹介の時だって自分は喋ってないし」

さやか「それもう病気だよ。ビョーキ」


まどか「さすがにそれはひどいよ、さやかちゃん」


おてんこ「はははは!」

おてんこ「病気だそうだぞ、太陽少年?」


ジャンゴ「おてんこさままで……ひどいよ」


さやか&まどか「「しゃ、しゃべった!?」」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「そんなこと言うから、また黙ってしまったぞ?」


さやか&まどか&おてんこ「「「あははははは!!」」」


ジャンゴ「・・・」


265 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:30:33.11 ID:afX+UR1I0


マミ「あら、私が居ない間にずいぶん仲良くなったのね」



マミがお盆を持ってやってくる。



まどか「マミさんそれは…?」


キュウべえ「マミの特製ケーキさ、味は保証するよ」


マミ「もう……褒めても何も出ないわよ、キュウべえ」


キュウべえ「僕は事実を言ったまでさ」



まんざらでもない様子のマミはお盆のケーキと紅茶をテーブルへ置く。



マミ「さぁ、食べましょう」


一同「いただきます!」



各々出されたケーキを口に運ぶ。


266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/08(日) 01:30:52.50 ID:BdKhGuQRo
しゃべったあぁぁぁぁぁぁぁぁ!
267 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:33:02.88 ID:afX+UR1I0


まどか「マミさん、すっごくおいしいです」


さやか「うん!めちゃウマっスよ!」


ジャンゴ「……おいしい」


おてんこ「こんなもの作れるなんて、大したものだな」


マミ「ありがとう」


さやか「マミさんさすがッスよ。ケーキでこの無口野郎の口を割らせるなんて」


マミ「それは褒められてるのかしら?」


さやか「そりゃもう、めいっぱい」


まどか「かわいそうだよ、さやかちゃん」


さやか「いいって、いいって。これくらい言わないと無口は治らないよ」


おてんこ「男には黙って耐える時も必要だぞ?ジャンゴ」ヒソヒソ


ジャンゴ「・・・」


268 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:35:20.13 ID:afX+UR1I0


マミ「さあ、そろそろ本題には入りましょうか?」

マミ「キュウべえに選ばれたからには、一通りの説明が必要でしょうからね」



マミの説明でいろいろなことがわかった。



〔魔女〕は呪いを生む、忌むべき存在であること。


〔魔女〕を倒せるのは〔魔法少女〕だけであること。


〔魔法少女〕はキュウべえと〔契約〕すればなれること。


〔契約〕するとソウルジェムという宝石が手に入ること。


〔契約〕する代わりにどんな願いもひとつだけ叶うこと。


〔契約〕した〔魔法少女〕は〔魔女〕と戦い続ける使命を帯びること。


〔暁美ほむら〕はキュウべえを狙い、〔魔法少女〕が増えることを阻止しようとしているらしいこと。


269 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:38:12.88 ID:afX+UR1I0


まどか「う〜ん」


さやか「迷うなぁ」



マミの説明を聞き、まどかとさやかは魔法少女になることを戸惑う。



おてんこ「願いを叶える代わりに戦え、か……」


ジャンゴ「・・・」


ジャンゴ達はそのシステムについて考えを巡らす。


マミ「そこで提案なんだけど」

マミ「2人ともしばらく、私の魔女退治に付き合ってみない?」


まどか&さやか&ジャンゴ&おてんこ「!?」


マミ「魔女との戦いがどういうものか、その目で確かめてみればいいわ」

マミ「その上で、危険を冒してまで叶えたい願いがあるのかどうか」

マミ「じっくり考えてみるべきだと思うの」


さやか「大丈夫なんですか?」


マミ「絶対とは言えないけど、全力で守るわ」


さやか「う〜ん」


270 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:39:32.75 ID:afX+UR1I0


まどか「マミさん、わたし…やってみる」


ジャンゴ&おてんこ「…」


さやか「本当に?まどか」


まどか「うん……契約するのはそれからでも遅くないと思うんだ」


さやか「まどかが行くなら、あたしも行くよ」


マミ「本当に、後悔しない?」


まどか、さやか「「はい!」」


ジャンゴ&おてんこ「…」


マミ「じゃあ……明日の放課後、喫茶店に集合ね」


おてんこ「マミ、我々も同行して構わないか?」


マミ「えっ、ええ。構わないけれど、あなた達は魔法少女になれない……わよね?」


キュウベえ「それは僕にもはっきりとした答えを出せない」

キュウべえ「彼は人間なのに使い魔と戦えるイレギュラーだ」

キュウべえ「ソウルジェムを生み出すことは出来るかもしれないけど、どうなるかは分からないよ」


271 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:41:29.94 ID:afX+UR1I0


おてんこ「違う、そうじゃない」


マミ「違う…?なら、どうして…」


おてんこ「我々はただ、〔魔法少女〕がどういうものか知りたいだけだ」


マミ「でも、あなたの面倒までは手が周らないかもしれないわよ」


おてんこ「大丈夫だ」


マミ「分かったわ。あなた達も明日、喫茶店ね」

マミ「あら?もうこんな時間だわ」

マミ「親御さんも心配しているだろうし、今日はもうお開きね」


まどか「はい、ありがとうございました」


さやか「じゃあ、また明日お願いします」


ジャンゴ&おてんこ「・・・」


マミ「あなたは帰る準備しないの?」


おてんこ「今日の寝床が決まっていないのだ……」


さやか「えっ?ホームレスってこと?」


まどか「さやかちゃん…ダメだよ、そんなこと言っちゃ」


さやか「うっ……ごめん」


おてんこ「気にするな……本当のことだ」


272 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:42:57.87 ID:afX+UR1I0


さやか「えっ!まどか!?」


まどか「だって…ほっとけないよ」


さやか「はぁ……そういうことなら」

さやか「無口野郎、あんた家に泊まりな」


ジャンゴ&おてんこ「!」


まどか「さやかちゃん?!ど、どうして?」


さやか「だって…まどかの家にはたっくんも居るし、そこにこんな奴ら連れ込んだら大変でしょ?」


まどか「そんなこと言ったら……さやかちゃんちだってパパやママがいるし…」


さやか「気にしなさんなって、このさやかちゃんに任せなさい」


マミ「だったら、ここは間を取ってここにしない?」


ジャンゴ「!?」


273 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:44:48.47 ID:afX+UR1I0


マミ「1人暮らしで持て余してたし、ちょうどいいわ」


さやか「でもマミさん、ヤバくないスか。無口野郎とはいえ男ですよ?」


マミ「?」

マミ「何か問題があるの?」


さやか「はぁ……ちょっと耳貸してください」

さやか「ゴニョ、ゴニョ」


マミ「……///」カァー


まどか「うわぁ、マミさん顔真っ赤」


おてんこ「まったく………何を吹き込こんでいるのやら」


ジャンゴ「・・・」


さやか「……という訳ですよ」


マミ「…///」

マミ「わ、私は魔法少女なのよ///」

マミ「その……何ていうか…///」

マミ「そういうことがあっても大丈夫よ!///」


一同「・・・」


274 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:47:11.06 ID:afX+UR1I0


さやか「ま、まぁそこまで言うなら。止めませんけど」


まどか「ねぇ、さやかちゃん……」

まどか「マミさんに何て言ったの?」


さやか「えっと……その、なんでもないよ」


おてんこ「まどか、世の中には知らなくてもいいことがある」


まどか「え〜教えてよ」


ジャンゴ「・・・」


マミ「そんなことどうでもいいでもいいから…//」

マミ「早く決めちゃいましょ」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「ジャンゴ、ここは素直に厚意にあずかろう」

おてんこ「〔魔法少女〕についてもっと良く分かるかもしれないからな」


まどか「それじゃあ」


おてんこ「よろしく頼む、巴マミ」


マミ「ええ、よろしく、おてんこさまにジャンゴ君」


さやか「それじゃあ、あたし達はこれで」


まどか「さよなら。マミさん、おてんこさま、ジャンゴ君」


マミ「また明日ね」


おてんこ「ああ、またな」


ジャンゴ「さよなら」


275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/08(日) 01:47:32.28 ID:RO7mmq+t0
>>271-272
の間レスが抜けてない?
276 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:49:24.48 ID:afX+UR1I0


2人が居なくなると今まで黙っていキュウベえが口を開く。



キュウべえ「ねぇマミ、彼らを止めるのは構わないけど」

キュウべえ「寝る場所はどうするつもりだい?」


マミ「私がソファーで…ジャンゴ君がベッドを使えば……」


おてんこ「大丈夫だ。その必要はない」


マミ「?」


おてんこ「ジャンゴ、アレを出せ」


ジャンゴ「…」コクリ


キュウべえ「アレってなんだい?」


おてんこ「まあ、見ていれば分かる」



おてんこに指示されたジャンゴは右手を掲げる。

次の瞬間、マミの部屋に黒い箱の様なものが出現した。


277 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:50:52.65 ID:afX+UR1I0


マミ「黒い箱……?」


キュウべえ「いや…これは棺桶だね」


マミ「棺桶!?どうしてそんなものが私の部屋に……?」


おてんこ「転移装置を使って我々が呼びだした」


キュウべえ「転移装置?そんなの聞いたことないよ」

キュウべえ「魔法少女の使う魔法の類ではないみたいだね」


おてんこ「ああ。説明は省くがそうではない」


マミ「でも…こんなもの呼びだしてどうするの?」


おてんこ「これが今日の寝床さ」


マミ「へ?」


キュウべえ「まさか……その中で寝るのかい?」


ジャンゴ「…」コクリ


マミ「そんな…冗談でしょ?」


おてんこ「大真面目だが」


マミ「そ、そんなとこじゃ良く眠れない…と思うわよ……」


ジャンゴ「そうでもないよ。慣れれば、結構快適なんだ」


マミ「そ、そう…ならいいんだけど……」


おてんこ「なら決まりだな、ジャンゴは棺桶でマミはベッドだ」


マミ「え、ええ」


キュウべえ「全く…わけがわからないよ」


278 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:52:09.66 ID:afX+UR1I0


その後夕食の時間が迫り、マミが台所に立つ。

ジャンゴも手伝おうとするが、お客様なので待っていてほしいと断られる。

仕方がないので、リビングで食事を待っていた。



キュウべえ「ねぇ、君たちは一体何者なんだい?」

キュウべえ「魔法少女でもないのに使い魔と戦え、見たことのない術を使う」

キュウべえ「暁美ほむらに次ぐ……いや、それ以上のイレギュラーだ」


おてんこ「人に何かを聞きたいならまず自分からじゃないのか?」


キュウべえ「だから…僕はキュウべえ、〔魔法少女達を導く者〕さ」

キュウべえ「これでどうだい?」


おてんこ「なら我々は〔偶々、使い魔とやらと戦えた通行人〕だな」


キュウべえ「どうやら一筋縄ではいかないみたいだね」


おてんこ「それは、こちらの台詞だ」

おてんこ「…」

おてんこ「我々は一息ついてくる。マミによろしくな」


キュウべえ「どこへ行くんだい?」


おてんこ「屋上だ。いくぞ、ジャンゴ」



そうして2人はマミの部屋を後にする。


279 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:56:36.28 ID:afX+UR1I0


マミの部屋から出ると階段を使って屋上まで上る。



おてんこ「ふぅ……やっと落ち着けるな」

おてんこ「他人の家というものは……どうしても気負ってしてしまうからな」


ジャンゴ「…」


おてんこ「それしても…この町の夜は明るいな」

おてんこ「我々が求める未来は、こんな夜なのかもしれないな」


ジャンゴ&おてんこ「・・・」


おてんこ「………感傷に浸っている場合ではないな、本題入ろう」

おてんこ「あのキュウべえとか言う奴、お前はどう思う?」


ジャンゴ「信用できない…」


280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/04/08(日) 01:56:52.60 ID:0a8RyQiu0
ジャンゴが痛い子にしか見えない
281 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 01:57:59.45 ID:afX+UR1I0


おてんこ「やはり、私と同じか」

おてんこ「ザジの〔白い獣に注意〕という星読み、ほむらの〔見かけに騙されない〕という発言」

おてんこ「そして、なんでも願いが叶うという胡散臭い話……信用しろという方が無理だ」

おてんこ「だが、まどか達は信用している」

おてんこ「そして、奴を目の敵にしているほむらと対立している」

おてんこ「まどか達が奴を信用するのは勝手だが」

おてんこ「もし、このまま彼女達とほむらの間の溝が深くなれば、我々もほむらに敵視されるかもしれない」

おてんこ「そうなったら、最早ほむらと協力するなど不可能に近い」


ジャンゴ「…っ」


おてんこ「焦るな、太陽少年。今はまだ、そこまで深刻な対立じゃない」

おてんこ「それに我々にとって奴が不穏分子であるように、奴にとっても我々はイレギュラーだ」

おてんこ「だから、今はまだ結論を下す時ではない。下手に動くと返って状況が悪化してしまう」

おてんこ「しばらくは静観するしかない」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「さぁ、もう夕食もできただろう。部屋に帰るぞ」




部屋に戻ったジャンゴ達は勝手に外に出て行ったことを咎められるも、どうにか許してもらい夕食にありつく。

腹が膨れると強烈な睡魔に襲われ、死んだように眠りに落ちる。


第8章・了


282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/04/08(日) 02:17:49.82 ID:m644y8J/0
乙です
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/08(日) 02:27:12.66 ID:QC9F0YOXo
乙、なのかな。
>>271-272の間がやけに飛んでいるのが気になるんだけど…
284 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 09:28:58.35 ID:afX+UR1I0
済みません。抜けてました。
>>272の冒頭に↓を入れれば意味が通るようになるはず

まどか「あの………よかったらわたしの家、来る?」

285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 10:08:51.43 ID:jnqYrj4DO
いいスレを見つけてしまった

たまにゾクタイやると思うんだけどイモータルよりコカトリス+の方が強いよね
地下墓地で一度に数体相手にした時はどうなることかと
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/08(日) 11:58:32.57 ID:FXMXNZbM0
マミさんのことだし、棺桶のような厨二グッズに目を輝かせると思ったが、流石に常識はあったか
287 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 12:55:32.20 ID:afX+UR1I0



第9章 「魔法少女の日常」



288 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 12:56:29.65 ID:afX+UR1I0


目を覚まし、棺桶から部屋を見渡すがだれも居なかった。



   「もう昼すぎだぞ。太陽少年」



背後で声がする。

振り向くとおてんこが浮遊していた。



おてんこ「よほど疲れていたみたいだな」

おてんこ「まあ、昨日の今日だ無理もない」


ジャンゴ「…」


おてんこ「マミから伝言を預かっているんだが」


   『ご飯は冷蔵庫の中にサンドウィッチをいれておいたわ』

   
   『集合場所はテーブルの上に地図を置いておいたからそれで確認して』


   『3時ぐらいには集まってると思うから遅れないでね』


   『後、地図の横にあるから玄関のカギ、お願いね』


おてんこ「…だそうだ」


289 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 12:57:20.08 ID:afX+UR1I0


おてんこ「今から、集合時間まで2時間程か……」

おてんこ「食事が終わってもだいぶ余裕がありそうだな」

おてんこ「よし、ジャンゴ!食べ終わったら町を散策するぞ!!」


ジャンゴ「…」コクリ


ジャンゴは遅い昼食にサンドウィッチを平らげるとテーブルの上の地図とカギをバッグに入れる。

外に出ると棺桶を召喚してバイクに換装させると、ゴーグルを掛け、町へ繰り出す。



おてんこ「学校、病院、CDショップ、廃工場、公園、駅……一通りまわったか」

おてんこ「特にこれといって怪しい場所はなかったな」

おてんこ「そろそろ時間か…我々も喫茶店とやらに向かうか」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴはエンジンを唸らせ集合場所へ向かう。


290 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 12:59:11.47 ID:afX+UR1I0


バイクを路肩に止め、喫茶店の中に入る。

喫茶店では既にマミ達4人が集合していた。



さやか「遅いぞ!無口野郎」


ジャンゴ「…」


おてんこ「済まない、待たせてしまったようだな」


まどか「大丈夫だよ。わたし達も今来たところだから」


マミ「さて、それじゃあ魔法少女体験コース第一弾、はりきっていってみましょうか?」

マミ「準備はいい」


さやか「準備になってるかどうか分からないけど」

さやか「持ってきました!」


おてんこ「それは……」


まどか「野球のバット……」


さやか「なにも無いよりはマシかと思って」


マミ「ま、まあそういう覚悟で行ってくれるのは助かるわ」


ジャンゴ&おてんこ「・・・」


291 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:00:44.43 ID:afX+UR1I0


さやか「まどかは何か持ってきた?」


まどか「え!?えっと…わたしは……」


ジャンゴ「?」


おてんこ「ノートに絵…?」


さやか&マミ「「うわ〜」」


まどか「と、とりあえず……衣装だけでも考えておこうかと思って」


さやか&マミ&ジャンゴ&おてんこ「「「「あははははははは」」」」



まどか「えっ?」


まどか「はぅ〜///」


マミ「意気込みとしては十分ね……フフ」


おてんこ「ふっ…重要だと思うぞ。私は」


さやか「アハハハこりゃ、あんたにゃ負けるわ」


ジャンゴ「…」ニヤリ


まどか「もう…笑わないでよ///」


マミ「ごめんなさい、じゃあ行きましょうか」



一同は喫茶店を後にする。


292 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:02:44.02 ID:afX+UR1I0


さやか「ところでマミさん、何処に行くんスか?」


店を出たところでさやかがマミに質問する。


マミ「昨日のCDショップよ」


まどか「えっ…どうしてですか?」


マミ「詳しいことはついてから話すわ」



先行するマミ達の背を眺めながら、おてんこが耳打ちする。



おてんこ「ジャンゴ、バイクはここに置いて行こう」

おてんこ「最悪、転送すればいいしな」


ジャンゴ「…」コクリ


さやか「おーい、なにしてんのー?置いてくよー」


おてんこ「我々が置いてかれては敵わないな………行くか」



こうして6人はCDショップへ向かう。


293 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:04:14.08 ID:afX+UR1I0


目的地に到着するとさやかが口を開く。



さやか「マミさん、こんなところで何するんですか?」


マミ「これを見て」


おてんこ「それは…ソウルジェムか」


まどか「あれ?点滅してる」


マミ「これが昨日の魔女が残して行った魔力の痕跡」

マミ「基本的に魔女探しは足頼みよ」

マミ「こうしてソウルジェムが捕える魔女の気配を辿って行くわけ」


さやか「意外と地味ですね……」


ジャンゴ「・・・」



ジャンゴ達は歩き出したマミの後を追う。


294 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:05:57.85 ID:afX+UR1I0


さやか「光、全然変わらないッスね……」


マミ「取り逃がしてから、一晩経っちゃったからね。足跡も薄くなっているわ」


まどか「あの時すぐ追いかけていたら…」


マミ「仕留めれたかもしれないけど、あなた達を放っておいてまで優先する事じゃなかったわ」


まどか「ごめんなさい…」


マミ「いいのよ」


さやか「ううん、やっぱりマミさんは正義の味方だ!」

さやか「それに比べてあの転校生、本当にむかつくなぁ」


ジャンゴ「ボクはそうは思わないけど……」


さやか「そ、そんなことない!あいつはきっと私利私欲のために魔法を使ってるんだ」


おてんこ「思いこみじゃないのか?話せば分かるかもしれないぞ」


さやか「あんたは姿しか見たことないから、そんなこと言えるんだよ」


マミ「まあまあ、彼女にも事情があるのだろうから」

マミ「それぐらいにしておきなさい」


さやか「は〜い」


おてんこ「うむ」


ジャンゴ「…」コクリ


まどか「・・・」


295 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:08:24.93 ID:afX+UR1I0


一行はマミに魔女がいそうな場所を聞きながら歩いていく。

次第にマミの持ってるソウルジェムが大きく輝きだす。

近くに魔女が居ることが分かると自然と足早になった。



マミ「間違いない。ここよ」


おてんこ「廃墟か……」


さやか「!」

さやか「マミさんアレっ!!」


おてんこ「屋上から…人が!ジャンゴ!!」



ジャンゴは女性を受けとめようと飛び出すが、地面から現れたリボンが彼女を受け止めたため、杞憂に終わった。



ジャンゴ「?」



不思議に思い、振り替えると変身したマミが立っていた。



マミ「〔魔女の口付け〕……」



マミは助けた人に近寄り、首元を見るとそう呟いた。



マミ「やっぱりね」


まどか「この人は……」


マミ「大丈夫、気を失っているだけよ」

マミ「行くわよ!」



そう言って廃墟の中に入って行くマミを追いかける。


296 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:10:01.79 ID:afX+UR1I0


エントランスらきし場所に辿り着くと、中央にある階段の先に扉の様なものができた。


おてんこ「闇の領域(ダンジョン)の気配……あれが〔魔女の結界〕なのか」


マミ「今度こそ逃がさないわ」



マミはそう言うと、さやかの持っている金属棒-バットを掴む。


さやか「わっ!」


掴まれたバットはさざめくように波打ち、銀色のメイスに変化した。



おてんこ「これが魔法……」


まどか「すごい」


マミ「気休めだけど、これで身を守る程度の役には立つわ」

マミ「絶対に私の側を離れないでね」


まどか&さやか「「はい!!」」



そう言って2人の少女は階段で待つ魔法少女の下へ駆けて行った。


297 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:13:29.07 ID:afX+UR1I0


マミ「あなた達は来ないの?」



立ち止ったままのジャンゴとおてんこに向けて言う。



おてんこ「いや、考え事をしていただけだ」

おてんこ「援護は任せろ」


マミ「助かるわ」



そうしてジャンゴ達6人は魔女の結界へと足を踏み入れる。



結界の中は狭い通路や階段が入り組んでいて、当に迷宮だった。



マミ「ふっ!」 シュン シュン ダダンッ



マミはマスケット銃を召喚、発砲を繰り返して現れる使い魔を次々に打ち倒し活路を切り開く。



ジャンゴ「…」テュン テュン



しんがりを務めるジャンゴも負けじと太陽銃で使い魔を狙い撃ちにし、後ろからの攻撃を防ぐ。



さやか「やっ!」ブンッ スカッ


まどか「きゃ!」



2人にさやかもメイスを振って奮闘するが、空振りに終わる。

そんな調子で順調に魔女の結界を攻略していく。


298 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:15:20.54 ID:afX+UR1I0


マミ「…っ!」シュシュシュシュシュン


  ダダダダダダダダンッ


マミがマスケット銃の掃射で使い魔を一掃すると扉が現れた。



    「……………」



扉の先には、蝶の様な羽を持った不気味な生き物がジャンゴ達を出迎える。

使い魔とは比べ物にならないの威圧感に、ジャンゴは息をのむ。



マミ「見て…あれが魔女よ」


おてんこ「こいつが……」


ジャンゴ「…」


さやか「うっ…グロい」


まどか「あんなのと戦うんですか?……」


マミ「大丈夫、負けるもんですか」ガシッ



そう言うとマミはさやかのメイスを地面に突き立て結界を張り、魔女の前まで行ってしまった。


299 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:21:33.67 ID:afX+UR1I0


おてんこ「さて、我々も行くか」


ジャンゴ「…」コクリ


まどか「待って!危ないよ…」


さやか「そうだよ。ここはマミさんに任せて、な?」


ジャンゴ「…」フルフル


さやか「どうして!」


おてんこ「危険なのは百も承知だ」

おてんこ「だが、こうなったら誰もこいつを止められない」

おてんこ「いくぞ!ジャンゴ!!」



ジャンゴ達が魔女の部屋に入ると既に戦いは始まっていた。


マミ「…」ダンッ ポイッ ダンッ ポイッ


マミは単発式のマスケット銃を使い捨て、魔女に弾幕を張っている。

しかし、魔女に集中しすぎて警戒が薄くなった背後を使い魔に狙われる。



マミ「!」



気配に気づいたマミは身を翻し使い魔に攻撃しようとする。



ジャンゴ「…」



しかし、そこ居たのは迫りくる使い魔ではなく銃口を向ける太陽少年であった。


300 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:23:49.14 ID:afX+UR1I0


マミ「どうして、ここに!」


おてんこ「言っただろう『援護は任せろ』とな」


マミ「だからって……」


ジャンゴ&マミ「!」


   ダンッ   テュン


2人は魔女の攻撃を察知すると後ろに飛び退き、同時に発砲する。



おてんこ「どうやら、無駄口を叩いている暇はなさそうだ」

おてんこ「使い魔は任せろ。お前は魔女を叩くんだ!」


マミ「どうなっても知らないわよッ!」ダンッ



マスケット銃の引き金を引きながら答える。



ジャンゴ「そっちこそッ!」テュン



負けじとジャンゴも光弾を放ちながら言う。



マミ「フフ…」


ジャンゴ「…」ニヤリ


マミ「分かったわ。よろしくね」



そう言って駆けだすマミはマスケット銃を召喚し魔女を追う。

ジャンゴはそれに続いて太陽スプレッドで使い魔を蹴散らす。


301 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:27:40.01 ID:afX+UR1I0


戦闘が長引く。

ジャンゴの参戦で窮地こそ陥らなかったが、逃げ回る魔女に決定打を与えられないでいた。

消耗戦に縺れ込み、目に見えてマミの動きが悪くなっていった。



ジャンゴ「…」テュン チラッ



手元の使い魔を攻撃しながらマミを一瞥する。



おてんこ「まずいな……このままではジリ貧だ」



それを見たおてんこが答える。



おてんこ「できれば使いたくなかったが仕方ない……」

おてんこ「ジャンゴ、合……」


まどか&さやか「「マミさん!」」



結界内で戦いを見守っていた2人の叫び声がおてんこの言葉を遮る。



おてんこ「なんだ!?」


ジャンゴ「!」



2人の叫び声を聞きマミのいる方向を向く。


302 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:31:09.66 ID:afX+UR1I0


マミ「くっ……」



そこには魔女の触手に捕まったマミがいた。

手に持つマスケット銃で反撃するが、触手に振り回され明後日の方向に着弾する。



ジャンゴ「マミ!!」テュン テュン テュン テュン



ジャンゴはマミを助け出すべく、魔女に向かって太陽銃を乱射する。



ジャンゴ「…っ!」ブンッ



魔女がひるんだのを確認すると左手に槍を呼び出し、槍投げの要領で投げつける。


     ザクッ


  「ギャアアアア!!!」



大量の光弾に逃げ場をなくした魔女は、なすすべもなく槍に貫かれる。



  「ア…アア…アアア…ア」


マミ「!」



槍の刺さった魔女はマミを解放すると、痛みで地面をのた打ち回る。


303 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:33:59.74 ID:afX+UR1I0


ジャンゴ達は魔女に投げ出されたマミに駆け寄る。



マミ「はぁ…はぁ…助かったわ。ありがとう」


おてんこ「奴も弱ってきている。一気にケリをつけるぞ」


マミ「まかせて」


おてんこ「大丈夫なのか?」


マミ「ええ、未来の後輩達にあまり格好悪いところ見せられないものね」


おてんこ「どうするつもりだ?」


マミ「もう無駄撃ちはできない。だから……」



そう言ってマミは胸のリボンを解いて、身の丈の数倍はある巨大な銃に変化させる。



ジャンゴ&おてんこ「!?」


マミ「私の切り札よ」

マミ「こいつでとどめをさす。だから……」


ジャンゴ「ボクらが動きを封じる」


マミ「お願いできる?」


おてんこ「問題ない。いくぞ!ジャンゴ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴは大砲を構えるマミを残して魔女に向かっていく。


304 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:36:14.67 ID:afX+UR1I0


ジャンゴ「…」テュン テュン 



行く手を阻む使い魔達を太陽銃で牽制しながら、左手に剣を召喚し撃ち漏らしを薙ぎ払う。



ジャンゴ「…っ!」ブンッ 



ジャンゴが近付くと魔女の触手が足払いをかけようと鞭のようにしなる。

   
   ヒュン   ヒュン


それを確認すると右手の太陽銃をしまい両手で剣を握る。



ジャンゴ「っ……!」シュタッ



触手のタイミングを図りジャンプでかわす。



ジャンゴ「やっ!!」ザクッ



中空で真下に来た触手を剣で突き刺し、串刺しにする。



  「ギャァァ!」



魔女は剣の突き刺さった触手を振り回し暴れる。



ジャンゴ「…」シュン



その隙にジャンゴはハンマーを携え懐に入り込む。


305 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:38:25.70 ID:afX+UR1I0


魔女の目の前に辿り着くと、足を踏ん張り大きく体を捻る。

そして、



ジャンゴ「うおおぉぉぉ!!!」


       ガキィン


雄たけびを上げて魔女の胸に刺さった槍の石突きにハンマーを打ち込む。

 
     ドスッ グサッ


  「クギャアアアアアアア!!!!」



渾身の一撃によって魔女は壁に磔になる。



おてんこ「今だ!マミ!!」


マミ「いくわよ……」



マミは磔にされた魔女に向かって大砲の狙いを定める。


306 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:53:43.99 ID:afX+UR1I0




マミ「  テ ィ ロ ・ フ ィ ナ ー レ  」




307 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:56:02.98 ID:afX+UR1I0


マミが引き金を引くと特大の砲弾が魔女を飲み込む。



  「ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛…………」



巨大な弾により魔女は跡形もなく消え去った。



ジャンゴ「…」


おてんこ「最終射撃(ティロ・フィナーレ)……凄まじい威力だ」



魔女が居たところから、黒いコマの様な物が乾いた音を立てて床に落ちる。



おてんこ「?」


さやか「勝った…の?」


まどか「すごい……」



魔女が消滅すると結界の中にいた2人も安堵の声を漏らす。


308 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 13:58:39.72 ID:afX+UR1I0


程なく世界が歪み元の廃墟に戻った。

魔女に刺さっていた剣と槍も一緒に消滅してしまった。


ジャンゴ「・・・」


仕方ないので回収を諦めると、制服姿のマミが先ほどのコマの様な物を持っていた。



おてんこ「それは?」


マミ「〔グリーフシード〕、魔女の卵よ」


さやか「た、卵……」


ジャンゴ「…」


マミ「運が良ければ時々魔女が持ち歩いてることがあるの」


おてんこ「拾って大丈夫な物なのか?」


キュウべえ「大丈夫。その状態では安全だよ」

キュウべえ「むしろ役に立つ貴重なものだ」


309 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 14:00:35.88 ID:afX+UR1I0


マミ「私のソウルジェム、夕べより色が濁っているでしょう」


おてんこ「ふむ…」


まどか「たしかに」


マミ「でも、グリーフシードを使えば……ほら」


さやか「あ、きれいになった」


マミ「これで消耗した魔力も元通り」

マミ「前に話した魔女退治の見返りっていうのが、これ…」



そう言いながらマミは物陰に向かってグリーフシードを投げる。


   パシッ


そのグリーフシードを何者かがキャッチする音が響く。



さやか&まどか「!?」


ジャンゴ&おてんこ「…」


マミ「あと一度くらいは使えるはずよ。あなたにあげるわ」

マミ「暁美ほむらさん」


ほむら「…」



マミの言葉とともに、物陰から黒髪の少女が姿を現す。


310 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 14:01:59.26 ID:afX+UR1I0


さやか「あいつ…」


おてんこ「やはりか……」


ジャンゴ「…」


マミ「それとも、人と分け合うのは不服かしら?」


ほむら「あなたの獲物よ」


ほむら「あなただけのものにすればいいわ」



そう言うとグリーフシードを投げ返し踵を返した。



マミ「そう……それがあなたの答えね」


さやか「く〜っ、やっぱりムカt…て、おい!どこ行くんだよ!」



ジャンゴ達は4人を残しほむらの後を追った。


311 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 14:05:50.50 ID:afX+UR1I0


魔女の結界の入り口があるエントランスで追いつく。



ジャンゴ「待って!」


ほむら「……言ったはずよ」

ほむら「貴方達の力を借りるつもりはないわ」


おてんこ「お前はどうしてここにいる?」


ほむら「魔女を探して偶然同じ場所に辿り着いただけ」

ほむら「最も、獲物は取られてしまったけれど」

ほむら「……これで満足かしら?」


おてんこ「なら、どうして魔女を狩ろうとしなかったのだ?」


ほむら「人の獲物を横取りするのはポリシーに反するだけよ」


おてんこ「では、なぜ後を付けてきたのだ?」

おてんこ「この廃墟に着いた時…いや、マミ達と待ち合わせていた時からずっと後を付けていただろう」


ほむら「それは…貴方達を追いぬかすタイミングが掴めなかっただけよ」


おてんこ「我々の前で使った〔消える術〕を使えば、タイミングなど必要ないのではないか?」


ほむら「・・・」


312 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 14:10:23.16 ID:afX+UR1I0


ほむら「貴方達の目的は何?」


おてんこ「『人に物を頼む時はまず自分から』じゃなかったのか?」


ほむら「…っ」

ほむら「私の目的は………まどかを助けること」


おてんこ「助けるだと?」


ほむら「今度はあなた達の答える番よ」


おてんこ「そうだったな」

おてんこ「我々の目的はお前を救うこと。ただ、それだけだ」


ほむら「何度も言っているけれど、あなた達は信用できないわ」


ジャンゴ「信用しなくてもいい。でも、教えて欲しいんだ」

ジャンゴ「どうすれば君の力になれるか…を」


ほむら「……………」

ほむら「一ヶ月後にある魔女が来る」

ほむら「まどかを失わずにそいつを倒すこと」

ほむら「それが私の目的……」



独り言のように呟くとほむらは目の前から姿を消してしまった。



おてんこ「〔ある魔女〕か」

おてんこ「また謎が増えたな」


ジャンゴ「・・・」



ジャンゴ達は魔女に中てられた女性を介抱しているマミ達と合流して帰宅する。


第9章・了


313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/08(日) 14:41:18.16 ID:EZprcVdSo
乙、次も期待してる
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 14:44:31.92 ID:eJPwU+uUo
乙でした
ジャンゴのテュンテュンで笑ってしまうwwww
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/08(日) 14:57:28.15 ID:AHagm/Cmo
乙!続きが楽しみだ
316 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 18:32:59.76 ID:afX+UR1I0



第10章  「破壊の獣」



317 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 18:34:20.25 ID:afX+UR1I0


廃墟の魔女を倒してから数日、ジャンゴ達もこの世界にすっかり馴染む。

午前中は家事をして午後は魔法少女体験コースに付き合い、夜はおてんこと話し合う、そんな日々を過ごしていた。



いつものように屋上に上がりおてんこと相談する。



おてんこ「ここでひとまず情報を整理しよう」

おてんこ「〔魔女〕は呪いを振りまく存在、それとは逆に〔魔法少女〕は希望を振りまく」

おてんこ「〔魔女〕に対抗できるのは〔魔法少女〕のみ」

おてんこ「その〔魔法少女〕はキュウべえと〔契約〕することにより生まれる」

おてんこ「〔契約〕とは、どんな願いでも叶える代わりに〔ソウルジェム〕を得て〔魔法少女〕になること」

おてんこ「魔法を使うと〔ソウルジェム〕が濁り、最終的に魔法が使えなくなる」

おてんこ「それを防ぐには定期的に魔女の落とす〔グリーフシード〕に〔ソウルジェムの穢れ〕を吸わせなければならない」

おてんこ「魔法少女のシステムについてはこれぐらいか…」

おてんこ「概要は掴めてきたが、核心が分からないな」

おてんこ「なぜキュウべえは自分にメリットが少ない〔契約〕を迫るのか、なぜ〔ソウルジェムが穢れる〕という表現をするのか」

おてんこ「ソウルジェムが完全に濁ると本当に魔法が使えなくなるだけなのか」

おてんこ「そもそも魔女はどこからやってくるのか」


ジャンゴ「…」


318 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 18:35:40.95 ID:afX+UR1I0


おてんこ「ここで考えても仕方ないな。話を進めよう」

おてんこ「次は我々を取り巻く人間関係だな」

おてんこ「マミは今のところさやかとまどかを魔法少女に勧誘しているな」

おてんこ「それが原因で、まどかを契約させたくないほむらと対立している」

おてんこ「さやかはマミに同調してほむらに反感を抱いているが、まどかはそうではないらしい」

おてんこ「今のところさやかもまどかも願いが決まらず、マミの戦いの観戦をしている状態だ」

おてんこ「しかし、このままでは契約も時間の問題だろう」

おてんこ「特にまどかはマミに憧れ、魔法少女になりたがっているように見える」

おてんこ「そして、一番厄介なのは〔キュウべえ〕と名乗る白い獣」

おてんこ「明らかに奴に不利な〔契約〕を執拗に迫り、真意が全く読めない」

おてんこ「こんなところか……」


ジャンゴ「・・・」


319 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 18:36:53.79 ID:afX+UR1I0


おてんこ「マミとほむらが対立しているのがネックだな」

おてんこ「それさえなければ、我々の行動も楽になるというのに……」

おてんこ「原因はあの〔白い獣〕か」

おてんこ「マミに奴の不審さを理解してもらえれば早いのだが、彼女によると〔大切な友達〕らしい」

おてんこ「それを訴えたところで、ぽっと出の我々の方が疑われるのがオチだ」


ジャンゴ「…」


おてんこ「逆にほむらを説得しようにも、何処にいるか分からない」

おてんこ「万一遭遇したとして、まともに取り合ってくれる可能性は低いだろう」


ジャンゴ&おてんこ「・・・」


おてんこ「はぁ……手詰まりか」

おてんこ「とりあえず今はこの生活を続け、情報を集めよう」

おてんこ「さて、帰るか……マミが待っている」


ジャンゴ「…」コクリ



そうして2人はマミの待つ部屋へ戻る。


320 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 18:41:31.30 ID:afX+UR1I0


翌日、家事を済ませるとマンションを後にする。

今日はさやかの用事で魔法少女体験コースは休みであった。

ジャンゴは棺桶バイクに乗り、魔女を探して町を駆ける。



ジャンゴ「…」テュン


  「ギャ………」



発見した結界の主を倒し、グリーフシードを探す。



ジャンゴ「…」フルフル


おてんこ「ハズレか…」

おてんこ「なかなか居ないものだな」

おてんこ「グリーフシードを回収して調べれば何か分かるかも知れないと思ったのだが」

おてんこ「マミに頼むのも怪しまれるしな……」


ジャンゴ「…」


おてんこ「文句を言っても仕方ない、次に……ん?」

おてんこ「新らたな闇の領域(ダンジョン)の気配が出現した」


ジャンゴ「!」


おてんこ「この方向は……病院か」

おてんこ「まあ、マミ達も居るし大丈夫だろう」

おてんこ「先に近いポイントから潰していくか」


ジャンゴ「…」コクリ



結局次もハズレで、まだ気配が残っている病院へ向かうことにした。


321 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 18:45:03.62 ID:afX+UR1I0


おてんこ「ここだな」

おてんこ「…ん?誰かが入った形跡があるな」

おてんこ「マミか、それとも…」


ジャンゴ「ほむら……」


おてんこ「まあ、どちらにせよグリーフシードは期待しない方がよさそうだ」

おてんこ「行くぞ!」


ジャンゴ「…」コクリ



そうして、2人は結界の中に入って行く。



道中は出迎えの使い魔もなく、辺りには不気味な静けさが漂っていた。



おてんこ「静かだな」

おてんこ「やはり先にマミ達が到着しているのか?」


   「くっ……」


ジャンゴ&おてんこ「!?」


おてんこ「あの角からか」

おてんこ「行くぞ、ジャンゴ!]


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴ達は声のした方向に急ぐ。


322 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 18:48:28.98 ID:afX+UR1I0


おてんこ「お前は…」


ジャンゴ「ほむら!?」



角を曲がると、リボンに身動きを封じられた黒髪の少女がいた。



ほむら「なっ…!」

ほむら「あなた達マミと一緒じゃないの!?」


おてんこ「あいにく今日は休講でな」

おてんこ「それより、その有様はなんだ?マミのリボンの様だが」


ほむら「私のことはどうでもいい!」

ほむら「このままだと巴マミは……」


ジャンゴ&おてんこ&ほむら「!」


おてんこ「リボンが…消えた?」


ほむら「そんな……まさか」シュン


ジャンゴ&おてんこ「!?」


おてんこ「待て!一体どうしたというんだ!!」


ジャンゴ「…」


おてんこ「………逃げられてしまったようだ」

おてんこ「マミの身に何かが起こったのかもしれない」

おてんこ「急ぐぞ、ジャンゴ!」


ジャンゴ「…」コクリ



嫌な予感を感じつつ、ジャンゴ達は結界の深部を目指す。


323 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 18:52:51.32 ID:afX+UR1I0


おてんこ「これは……」


ジャンゴ「……マミ?」



結界の最深部、魔女の間には信じられない光景が広がっていた。



さやか「あ…あ……」


まどか「どうして…どうして……」



マミに保護されているはずの2人の少女は目の前の光景に恐怖し、放心していた。



ほむら「くっ…」



ジャンゴ達の前から消えた少女は蛇の様な魔女と戦っていた。



  「」



そして、彼女が戦っている真下に首のない死体が転がっていた。


324 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 18:54:53.60 ID:afX+UR1I0


おてんこ「おい!!」

おてんこ「あの死体はなんだ!マミは何処に行った!!」



おてんこがまどか達といるキュウべえに食ってかかる。



キュウべえ「マミがやられた。ソウルジェムを破壊されたんだ」


ジャンゴ&おてんこ「!」


おてんこ「まさか、あれは……」


キュウべえ「そうだよ。あの死体はマミのものだ」


おてんこ「クソッ!!もっと早く来ていれば!」


ジャンゴ「…」


キュウべえ「そんなことより。こんなところで無駄話をしていていいのかい?」


おてんこ「貴様ッ!そんなことだと!!」


ジャンゴ「…」


キュウべえ「暁美ほむら。今、彼女が魔女と戦っている」


おてんこ「お前はマミを…!!」


ジャンゴ「…」


キュウべえ「でも、それも時間の問題みたいだ」


おてんこ「なっ!?」


ジャンゴ「…」


325 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 18:57:02.19 ID:afX+UR1I0


ほむらは魔法を使って魔女を翻弄し、爆弾を投げつける。


  カチッ   バァン


魔女はなす術もなく爆発に飲まれる。

勝負の流れは完全にほむらが掴んでるように見えたが、



ほむら「!?」



大量の爆弾による煙で、視界を隠されたほむらは魔女の尻尾に当たってしまう。

魔女は吹き飛ばされたが体勢を整える前に追い打ちをかける。



ほむら「くっ…」



なんとか魔女の攻撃を回避する。

しかし、先ほどのダメージで動きが鈍ったほむらは追いこまれ始めていた。


326 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:05:29.41 ID:afX+UR1I0


おてんこ「まずい!このままでは……」

おてんこ「ジャンゴ、仇討ちだ!!」

おてんこ「合身<トランス>でヤツを!………ジャンゴ?」


ジャンゴ「…」



おてんこは様子のおかしいジャンゴを見て言い淀む。




ジャンゴ「もう…」


ハカイ ……セ



おてんこ「これは……」




kジャンゴ「抑えきれないんだ………」


 コワセ …ワセ
            ツブセ



おてんこ「物凄い勢いで狂気が増大していく…」




くジャンゴ「想いが……溢れて」


ハカイ
    コワセ
      ハカイ セヨ  
ツブセ
                 コワセ


おてんこ「ヴァナルガンドとの戦いの後遺症だというのか……」




くrジャンゴ「だから……あいつを…………」


    ハカイ       ツブセ 
ツブセ
         ハカイ
イキトシ イケルモノ

    コワセ    ハカイ

 コワセ            コワセ ツブセ


おてんこ「まずい!」

おてんこ「しっかりしろ!ジャンゴ!!」


327 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:06:52.05 ID:afX+UR1I0




黒ジャンゴ「 ハ カ イ す る 」


       ソノ スベテヲ





328 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:14:48.31 ID:afX+UR1I0


ヴァンパイア化したジャンゴは人間にはありえない速度で魔女に肉迫する。



黒ジャンゴ「ヴォオオオオオ!!!!!」ブンッ


   ガァァァアアアアン


そして、己の数倍はある巨体を殴り飛ばす。



ほむら「!」

ほむら「そのマフラー……貴方は!」


黒ジャンゴ「…」ギロッ


ほむら「……!」ゾクッ



ジャンゴの異様な気配にほむらは本能的に危険を感じる。



おてんこ「下がれ!ほむら!!」

おてんこ「今のあいつには敵味方の区別ができない!!」



離れたところからおてんこが叫ぶ。



黒ジャンゴ「…」


ほむら「……っ」
 


ほむらは忠告を聞き、おてんこ達の居る場所まで下がっていった。


329 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:17:53.61 ID:afX+UR1I0


ほむらが下がると吹き飛ばされた魔女が再び動き出す。



  「ガァッ!!」



魔女は新手の敵を排除しようとその大口を開けてジャンゴに襲いかかる。



おてんこ「危ない!避けるんだ、ジャンゴ!!」


黒ジャンゴ「…」 



ジャンゴはおてんこの忠告を無視してその場に立ちつくす。

 
   パクッ


それを見た魔女は両目輝かせジャンゴに喰らいつく。



おてんこ「ジャンゴ!」


さやか「そんなあいつまで……」


まどか「もうやだ……」ワナワナ


ほむら「マミに続き彼までも……」


キュウべえ「いや、まだみたいだよ」


330 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:19:39.03 ID:afX+UR1I0


     「あんこぉぉぉぉぉぉく!!!!」



キュウべえがそう言うと同時に声が響く。


     バァァァアアアアン


同時にジャンゴを喰らったはずの魔女が膨らみ、破裂する。



黒ジャンゴ「…」


  ベチャ    ビチャ  


魔女の肉片が降り敷けるなか爆心地には、魔女の卵を握っているヴァンパイアが佇んでいた。


331 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:21:26.37 ID:afX+UR1I0


まどか「お、終わったの…」


さやか「帰ろう……帰ろうよ!」

さやか「こんなとこもう居たくない!」


おてんこ「おかしい……」


さやか「何がおかしいんだよ!あいつがやっつけただろ!!」


ほむら「結界が消えないのよ」


さやか「どういうことだ!!転校生!」


おてんこ「落ち着け!!さやか!」


さやか「でも、こいつが……」


まどか「さやかちゃん!」


さやか「まどか…」


まどか「キュウベえ……まだ魔女は生きてるの?」


キュウべえ「ちがうよ」


332 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:24:01.51 ID:afX+UR1I0


ほむら「どういうこと?説明しなさい」チャキ



ほむらがキュウベえに向かって銃を突きつける。



まどか「やめて!やめてよ……ほむらちゃん」


おてんこ「そうだ。争っても仕方ない」


キュウべえ「確かに魔女はグリーフシードを落とし、消滅した」


さやか「ならどうして!」


キュウべえ「新たな魔女が生まれようとしているんだ」


おてんこ「新たな魔女?どういうことだ」


キュウべえ「グリーフシードは怒り、憎しみ、絶望、そういう心の〔穢れ〕を吸って孵化するんだ」


おてんこ「〔穢れ〕だと」


キュウべえ「そう。ここでは彼の憎しみ、いや狂気を吸って孵化しようとしている」


ほむら「そうだとしたら、彼の狂気は……」


キュウべえ「想像を絶するだろうね」

キュウべえ「けど…どうしてここまで狂気が増大したか、僕にも分からない」


まどか「キュウべえ、わたし達は……どうすればいいの?」


キュウべえ「ここで待つしかないね。彼の狂気が収まるまで」


さやか「そんな……じゃあ………」



さやかが何かを言おうとするが、ジャンゴの手に持つグリーフシードが放つ光に遮られる。



おてんこ「なんだこの光は!?」


ほむら「魔女が孵る……」


333 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:27:34.14 ID:afX+UR1I0


グリーフシードが光りだすと小さな人形の様なものが姿を現す。



   「!」



人形はジャンゴから距離を取ろうと離れようとするが、



黒ジャンゴ「…」ガシッ



ジャンゴはそれを逃がさない。

そのままジャンゴは人形の頭と足を掴むと力を込める。


  ブチッ


嫌な音を立てて人形は上下に引きちぎられる。



  「」


黒ジャンゴ「…」ポイ



ジャンゴは動かなくなった人形の残骸を興味なさげに捨てる。


334 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:29:27.60 ID:afX+UR1I0
 

     「ガアッ!!」


しかし、そこからさきほどの蛇の様な魔女が再び現れ、ジャンゴを飲み込もうと大口を開く。



黒ジャンゴ「…」ガシッ



ジャンゴは己の手が傷つくのも厭わず魔女の上顎と下顎を掴む。

そして、


黒ジャンゴ「ォォォォァア!!」


力の限り上下に開く。


     グシャア


   「ギャアアアア!!」


魔女は断末魔を上げ、口を引き裂かれる。

口に走った亀裂は尻尾まで伸び、体を真っ二つにする。


     「」
 

魔女はグリーフシードを落とし消滅した。


335 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:30:29.20 ID:afX+UR1I0


黒ジャンゴ「…」



ジャンゴはそれを手に取り狂気を流し込む。

しばらくすると魔女は再生、再びジャンゴを襲い始める。



黒ジャンゴ「ヴォアアァァァァ!!!!」



今度は八つ裂きにして魔女を倒すとまた復活させる。


  ブチッ
            ギャアアァァァァ!!
       ザクッ          ドシャァ 
  
ウォォォォォ!!  ブチッ   

       ドスッ          
                 グシャア
        グギャァァァ!
   ザクッ            ヴォアアア!!
          ドサッ 


復活させては消滅させる、このループを何度も繰り返す。

はじめは好戦的だった魔女も次第に逃げ出すようになり、最終的にはジャンゴの一方的な虐殺になった。


336 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:32:07.65 ID:afX+UR1I0


まどか「やめて……もう、やめてよ」


さやか「もうやだ、こんなの……」


おてんこ「ジャンゴ……」


ほむら「……」


キュウべえ「凄まじいエネルギーだ。もう魔女を30回は復活させているよ」

キュウべえ「これを使えば……」


ほむら「黙りなさい!」チャキ

ほむら「そうやってまた人を利用して…」


キュウべえ「ひどいなぁ。あくまでも可能性の話だよ」

キュウべえ「それに本当にもうおしまいみたいだ」


おてんこ「ジャンゴの狂気が収まったのか?」


キュウべえ「残念ながらそうじゃない」


ほむら「ならどうして」


キュウべえ「魔女の方が限界を迎えたんだ」


おてんこ「限界?」


ほむら「そんなもの魔女にはないはず」


キュウべえ「僕も驚いているよ」

キュウベえ「まさかグリーフシードが耐えられなくなる程の負の感情を持つ人間がいるなんて」


337 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:33:04.46 ID:afX+UR1I0


黒ジャンゴ「ヴォオオオオオオオ!!!」  


    ピシッ


ジャンゴが握っているグリーフシードにヒビが入る。



キュウべえ「最も、今は人間かどうか怪しいけど」


    パリン


キュウべえがそう言うと同時にグリーフシードが砕け、消滅した。



ほむら「グリーフシードが……」


おてんこ「砕けた」



同時に世界が歪み元の景色に戻った………。狂気に染まったヴァンパイアを除いて。


338 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:34:00.27 ID:afX+UR1I0


獲物を失った吸血鬼は血を求めて辺りを見回す。

そして、



黒ジャンゴ「…」



新たな獲物を見つける。



まどか「ジャンゴ……君?」


さやか「どうして!どうしてそんな目であたし達を見るんだよ!!」


おてんこ「正気に戻れ、ジャンゴ!お前はそれでいいのか!」


黒ジャンゴ「…」



無言でまどか達に近づいていく。


339 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:35:11.41 ID:afX+UR1I0


ほむら「逃げて!まどか!!」



ほむらはそう言うと爆弾を投げつける。

爆煙で前が見えなくなる。



おてんこ「ほむら!」


さやか「やめろ!あいつは魔女じゃない!!」


まどか「やめてよほむらちゃん!」


ほむら「だめよ。あいつはもうあなた達の知ってる少年じゃない」


キュウべえ「そう、今の彼は魔女をも凌ぐ狂気に囚われている」



キュウべえ「まさに〔破壊の獣〕だよ」




黒ジャンゴ「…」



煙が晴れると無傷の吸血鬼が立っていた。


340 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/08(日) 19:38:20.53 ID:afX+UR1I0

第10章・了

章間・用語解説10



≪暴走≫

ヴァンパイア化したジャンゴが己の力を制御できなくなった状態。

自分以外の動くモノを無差別に攻撃し、体力が尽きるまで暴れ続ける。


341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/08(日) 20:04:30.23 ID:RO7mmq+t0
マミさん死んじゃった…
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2012/04/08(日) 21:39:06.59 ID:YY/FntaAO
マミは生存出来なかったか…
そして、それ以上に危機的な状況に…
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/08(日) 21:55:47.13 ID:b8K1CE140
名前が徐々に変わる演出はいいな
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/08(日) 23:19:40.25 ID:5AOZlt8O0
馬鹿な……
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/09(月) 00:52:22.78 ID:MQAeoI49o
マミさん死亡ルートか…
太陽少年、その役割は果たして…
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/04/09(月) 01:31:05.26 ID:Dp8kXXEAO
ボクタイやったことないんからわからないんだけど黒ジャンゴって制御できるときとできないときがあるのか
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/09(月) 01:33:55.44 ID:MQAeoI49o
ときどき暴走状態が発動して画面内の敵全員を一度に攻撃するっていうのがあったはず
348 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 01:39:08.53 ID:0qKOtTbF0



第11章 「懐かしい顔」



349 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 01:40:57.09 ID:0qKOtTbF0


ほむらが煙幕を撒き吸血鬼の視界を奪う。

その間におてんこ達は物陰に隠れ、作戦を練る。



おてんこ「このままでは見つかるのも時間の問題だ」

おてんこ「私があいつを抑える。その隙に逃げるんだ!」


まどか「でも……」


ほむら「私もやるわ」


まどか「ほむらちゃん!」


おてんこ「だが…」


ほむら「その方が確実でしょ」


さやか「待てよ。お前、あいつを殺すつもりなんだろ!」


ほむら「ええ。そうしなければ私も危ないもの」


さやか「そうやって平気で人を殺せるんだ!」

さやか「こんなことになったのも全部あんたのせいなんだよ!!」


ほむら「…」


まどか「違うよ!さやかちゃん!」


おてんこ「そうだ彼女は……」


さやか「あんたらは黙ってて!」


350 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 01:42:31.44 ID:0qKOtTbF0


さやか「どうなの?何とか言ってみてよ!」


ほむら「言いたいことはそれだけ?時間がないの、さっさとまどかを連れて逃げて逃げてちょうだい」


さやか「お前はッ!!」


おてんこ「落ち着くんだ!」


さやか「でも!」


おてんこ「思うところがあるかもしれないが、彼女の言っていることは正しい」

おてんこ「ここは我々で食い止めるから、2人は逃げるんだ!」


キュウべえ「無駄だと思うけどな」

キュウべえ「あの魔女を瞬殺した怪物だ。君達では5秒も持たないと思うな」

キュウべえ「でも、まどか。君なら話は違う」


まどか「本当?キュウべえ」


ほむら「耳を貸さないで、まどか」


キュウべえ「君が契約すれパァン……」ドサッ


さやか「転校生!おまえっ!!」


まどか「ほむらちゃんどうして!」


おてんこ「話は後だ!!いまの銃声で気付かれた。2人とも逃げるんだ!」

おてんこ「行くぞ!ほむら!!」



そう言い残しおてんことほむらは物陰から飛び出す。


351 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 01:44:57.52 ID:0qKOtTbF0


おてんこ「!?」


ほむら「!」



標的を確認すると途轍もない速度でおてんこに肉迫し、爪で切り裂く。


    ザクッ


おてんこ「ぐはぁ」



攻撃を受けたおてんこは吹っ飛び、動かなくなる。



黒ジャンゴ「…」チラ



動かなくなったおてんこに興味を無くすと後ろにいたほむらに視線を移す。



ほむら「くっ…」 ドンッ ドンッ カチャ



ほむらは何処からか重火器を出して吸血鬼に向かって乱射する。



黒ジャンゴ「…」 ボスッ ボスッ



銃弾は吸血鬼を飲み込みその体に入り込む。


352 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 01:47:23.21 ID:0qKOtTbF0


黒ジャンゴ「…」 ガタンッ ガタンッ


しかし、瞬く間に銃傷がふさがり傷口から弾が排出される。


     カチッ     カチッ


構わず撃ち続けるが、ジャンゴに大したダメージがないまま銃は乾いた音を立て弾切れを告げる。



ほむら「ッ…」



弾切れを確認すると持っていた銃を投げ捨て、爆弾を投げつける。


    ドォン       ドォン   
    

                 ドォン        ドォン
ドォン       ドォン


                
着弾を確認せず、次から次へと吸血鬼がいた方向へ投げ続ける。



ほむら「これなら……」



手元の爆弾を投げつくすと目の前を覆う煙の向こうを睨む。



  「…」


ほむら「!?」ゾクッ



突然、背後から殺気を感じる。


353 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 01:50:29.59 ID:0qKOtTbF0
 

   ガシッ


ほむら「くっ…」ギリギリ



距離をとって体勢を立て直そうとするが、その前に肩を掴まれる。

首を回して相手を確認すると、



黒ジャンゴ「…」クワァ



牙むき首元に噛みつこうとしている吸血鬼がいた。



ほむら「ごめん……まどか」



ほむらは己の最期を悟り、最愛の人の名を呟いた。

その時、



    「行けっ!!」


ほむら「!?」


黒ジャンゴ「ウグッ……」ジュッ



ジャンゴが何者かの攻撃を受けて意識を失う。


354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/09(月) 01:51:26.35 ID:JIe4QmQHo
続きキター!!
355 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 01:52:09.84 ID:0qKOtTbF0


ジャンゴ「」


ほむら「貴方は……」



声のした方向を見るとやられたはずのおてんこが浮遊していた。



おてんこ「どうやら間に合ったようだな」


ほむら「間に合った?どういうこと」


おてんこ「我々がやられる前にジャンゴの暴走が止まったということだ」


ほむら「暴走が止まるのが分かっていたの?」


おてんこ「確信があったわけではないがな」


ほむら「説明してちょうだい」


   「僕にもしてほしいね」


おてんこ「お前はキュウべえ。死んだんじゃなかったのか」


キュウべえ「まあ、個体の生命活動が停止したっていう意味なら間違っていないけど」


おてんこ「どういう意味だ?」


キュウべえ「そのままの意味さ」 

キュウべえ「それより教えてよ。どうして彼の暴走止まったのか」


356 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 01:54:12.66 ID:0qKOtTbF0


おてんこ「簡単な話だ。最後の私の攻撃で暴れる体力が底をついたのだ」


ほむら「でも、傷は回復していたわよ」


おてんこ「確かにヴァンパイアの再生能力で傷は回復するが」


キュウべえ「体力までは回復しない、という訳だね」


おてんこ「ん?これは……」

      イヤーー

なんだ?            キャー       
         爆発?        け、警察!いや自衛隊を呼ぶんだ!!
  テロだ!!  
            
              だれかぁ、助けてぇ


騒ぎを聞きつけて辺りに人が集まってくる。



おてんこ「見つかったら面倒だ。何処かに隠れるぞ」


キュウべえ「僕は人には見えないんだけどね」


ほむら「なら、ここにいればいいわ」パァン


おてんこ「!」


357 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 01:58:21.75 ID:0qKOtTbF0


キュウべえ「」


ほむら「私の家に来なさい。手当てするわ」


おてんこ「いいのか?」


ほむら「貴方たちを信用したわけではないわ」

ほむら「けど、彼の力は本物。ただ…その力が必要なだけよ」



ほむらは倒れているジャンゴを運ぼうとする。



ほむら「……っ、重いわね」


おてんこ「だったらこれを使うと良い」



おてんこはジャンゴのバッグから何かを取りだす。



ほむら「バナナ…」


おてんこ「いや、〔力の実〕だ。食べると力持ちになる優れものだぞ?」


ほむら「からかわないで」


おてんこ「そんなこと言わずに、騙されたと思って食べてみろ」



怪訝に思いつつも、ジャンゴを運べないのは事実なので仕方なく従う。


358 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 01:59:28.61 ID:0qKOtTbF0


ほむら「これは……」



バナナの様な果物を食べると不思議と体の底から力が漲ってくる。



おてんこ「効果時間は長くない。急ぐぞ」


ほむら「ええ」



先ほどまでとは打って変わって軽々とジャンゴを背負うと、その場を去ろうとする。



おてんこ「待て」


ほむら「何かしら?早く帰りたいのだけど」


おてんこ「あれも頼む」



おてんこの指す方向には黒いバイクが止まっていた。



おてんこ「安心しろ。実はまだある」


ほむら「・・・」


359 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 02:02:12.18 ID:0qKOtTbF0


ジャンゴ「うっ……」



気がつくと何もない真っ白な空間が広がっていた。

神を名乗るまどかと出会った場所に似ていた。



   「フッ……こんなところまで来るとはな」


ジャンゴ「サバタ!?」



良く知った顔が目の前にあることを除いては。



サバタ「全く、お前という奴は…とんだお人好しだ」

サバタ「他人の頼みで戦いに首を突っ込んで、あまつさえ狂気に飲まれてしまうとはな」

サバタ「声が聞こえただろう?『全てを破壊しろ』というな」


ジャンゴ「…」コクリ


360 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 02:04:15.38 ID:0qKOtTbF0


サバタ「あれは破壊の獣ヴァナルガンドの精神汚染だ」

サバタ「俺と同じ月の血を持つお前はあの戦いの時、既にヴァナルガンドの狂気に中てられていた」

サバタ「ごく微弱なものだったから今まで気付かなかったんだろう」

サバタ「それが今回、仲間の死によって生まれた憎しみが狂気を増大させ、ヴァナルガンドに干渉された」

サバタ「あのまま暴走が続けば、お前の精神は完全に崩壊していた」


ジャンゴ「・・・」


サバタ「だが、安心しろ」

サバタ「俺が奴を抑え込んでいる間にお前の暴走が止まった」

サバタ「それで狂気の増大は止まり、ヴァナルガンドはお前に干渉できなくなった」

サバタ「ここに来たのも暴走によって体力を使い果たした副作用に依るものだ。じきに目が覚めるだろう」



目の前の少年の体が透け始める。


361 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 02:07:47.60 ID:0qKOtTbF0


ジャンゴ「!」

   
サバタ「時間か……」

サバタ「そろそろ行かなければ、あまり遅くなるとうるさい奴がいるんでな」

   
ジャンゴ「…」
  

サバタ「会えて嬉しかったぞ、太陽少年」

サバタ「この先、辛く苦しい戦いが待っているかもしれない」

サバタ「だが、決して諦めるな!」

サバタ「戦い抜いて、その手に掴むんだ!」



サバタ「〔ボクらの太陽〕をな!!」



362 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 02:10:53.75 ID:0qKOtTbF0


ジャンゴ「!」



目が覚めるとジャンゴは見知らぬ部屋のベッドに横たわっていた。


  
  「気づいたか!ジャンゴ」



部屋の扉が開き、よく知った顔が顔を覗かせる。


 
ジャンゴ「おてんこさま…」


おてんこ「記憶は大丈夫みたいだな」

おてんこ「ヴァンパイアの力を酷使していたから、覚悟はしていたのだが……」

おてんこ「いらぬ心配だったようだ」


ジャンゴ「…」キョロキョロ


おてんこ「ここがどこだか気になっているようだな」

おてんこ「ここはほむらの家だ。1週間前、お前が暴走した時から世話になっている」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「お前が暴走した日から1週間が経過した」

おてんこ「まどかとさやかはまだ契約はしていない」

おてんこ「今、この町の魔女退治はほむら1人で行っている」


363 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 02:13:17.22 ID:0qKOtTbF0


ジャンゴ「マミは……」


おてんこ「表向きは行方不明になっているが、もう……」


ジャンゴ&おてんこ「・・・」


おてんこ「辛気臭いはここまでだ」

おてんこ「それより1週間も寝てたんだ、腕が鈍って……」

おてんこ「!」


   テュン


おてんこの顔を光弾が掠める。



ジャンゴ「…」



目の前には太陽銃の銃口を向ける太陽少年がいた。



おてんこ「……は…いないみたいだな」

おてんこ「着替えはそこにある。ほむらに礼を言っておくんだぞ、彼女が繕ってくれたんだ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴは枕元に置いてあったツギハギだらけの装束に身を包む。


364 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 02:15:18.53 ID:0qKOtTbF0


ジャンゴ&おてんこ「・・・」


おてんこ「……まあ、穴だらけだったんだ。多少のツギハギは我慢しよう」


ジャンゴ「…」


おてんこ「さて、ほむらに会いに行くか」

おてんこ「私が伝えても良いが、やはり本人から聞くのが一番だろうからな」


ジャンゴ「…」コク…グー

ジャンゴ&おてんこ「・・・」


おてんこ「……その前に腹ごしらえか」

おてんこ「安心しろ。持ってきた食料はまだ沢山残っている」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴは同心円状に椅子が並ぶリビングにはいる。

その隅に置かれている荷物から干し肉を取り出し、椅子に座って食べ始めた。


365 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 02:16:59.39 ID:0qKOtTbF0


ジャンゴ「…」



ひとまず空腹がまぎれる程度にとどめ干し肉をバッグにしまう。



おてんこ「そろそろほむらを探しにいくか」



おてんこの言を聞き椅子から立ち上がると、


    バンッ


大きな音を立てて玄関の方の扉が勢いよく開く。



ほむら「…」



そこには固い表情のほむらが佇んでいた。



おてんこ「ちょうど良かった。今、ジャンゴが目を覚ましたところなんだ」


ほむら「…」


ジャンゴ「?」


おてんこ「一体どうしたのだ?思い詰めた顔をして」


ほむら「美樹さやかが契約した……」


366 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/09(月) 02:22:41.70 ID:0qKOtTbF0

第11章・了

章間・用語解説11



≪破壊の獣 ヴァナルガンド≫

原種の欠片、絶対存在(エターナル)。

本能のままに破壊を繰り返す破壊の獣。

月の一族によって月に封印されていたが、サバタを取り込むことでその封印を解く。

現在はカーミラによって石化封印され、サバタの墓標となる。



≪絶対存在 エターナル≫

生も死も与えられないただそこにある存在。

倒すことは不可能であり、その行動を封じるには封印を施すしかない。



≪原種の欠片≫

全ての生命の祖である原種、その欠片。

理性はなく、本能のままに破壊や捕食を繰り返す。



【嘆きの魔女 カーミラ】

人として悲しき運命を遂げ、イモータルの生を受けた少女。

嘗てジャンゴと対峙し浄化されてしまうが、その魂はサバタに拾われる。

ヴァナルガンドを石化封印するためににサバタと共に破壊の獣を墓標にして眠る。


367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/09(月) 02:28:17.98 ID:MQAeoI49o
お兄ちゃんの登場うれしい
セリフかっこよくて思わず涙出てきたわ
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/04/09(月) 03:35:25.22 ID:SjHkTbH10
やっぱサバタはカッコいいわ

gbaシリーズでサバタが登場したときのBGMすごく良いよな~
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/09(月) 07:53:29.13 ID:8dRHODDC0
さやかちゃんがウザすぎて辛い
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/09(月) 11:42:02.93 ID:XBbvLb1t0
サバタかっけー乙

DSも好きなんだけどなぁ、意外と不評で驚いた
ダッシュ使いやすくて便利だし神曲ばっかだし
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/09(月) 11:57:42.03 ID:6DbahSXKo
ゲームシステムとしてはなかなかよかった。
バーストとシューティングはアレだけど。
新市街の音楽は好きだったなぁ。
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/09(月) 16:13:32.27 ID:ACp8wIWSo
さやかのウザさは倍増されてやがる。
でもサバタかっこいいなぁ
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2012/04/09(月) 18:57:58.27 ID:4NP56UpAO
この物語のさやかは3周目の時間軸並に気性が激しいな。
今のところ微妙な違いはあれど結果的にはアニメ本編と同じ流れになってるけど、この先で事態の好転は来るかな?
374 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/10(火) 01:30:14.52 ID:5BT12zC70



第12章 「潜入任務の必須アイテム」



375 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/10(火) 01:32:59.45 ID:5BT12zC70


おてんこ「さやかが契約?どういうことだ」


ほむら「口が滑ったわ。忘れてちょうだい」


おてんこ「お前が動揺するなんて…」

おてんこ「まどかにも影響が出たのか?」


ほむら「・・・」


ジャンゴ「?」


おてんこ「おっと、悪かったな。置いてきぼりにしてしまったようだ」

おてんこ「ほむら、こいつに説明してやってくれ」


ほむら「前にも話したかもしれないけど、私の目的はまどかを契約させないこと」

ほむら「そのために、2週間後に来る最悪の魔女〔ワルプルギスの夜〕を打ち倒す」

ほむら「そのためにあなた達の力が必要ジャンゴ「どうしてまどかを?」


ほむら「私はまどかに助けられた。ずっと、ずっと昔に」

ほむら「あの子はもう覚えていないけれど、それでも私は彼女を助けたい」

ほむら「だから、絶対に契約なんかさせない」


ジャンゴ「・・・」


ほむら「あなたも聞いたでしょう。たった1つの祈りを叶えるために戦い続ける宿命を負う」

ほむら「そんなものをあの子に背負わせたくないの」


ジャンゴ「それは……君の驕りかもしれないよ」


ほむら「それでも!私には彼女を救う方法はこれしかないの」

ほむら「協力……してくれるわね?」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「話はついた様だな」


376 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/10(火) 01:34:42.31 ID:5BT12zC70


おてんこ「そこでだ。ほむら、何か我々にできることはないか?」


ほむら「あなた達はワルプルギスの夜と戦ってくれるだけでいいわ」


おてんこ「だが……」


ほむら「いいから、貴方達は首を突っ込まないでほしいの」



そう言ってほむらは奥の部屋に行こうとする。



ジャンゴ「待って」


ほむら「何かしら?何も言わないんじゃなかったの」


ジャンゴ「そうじゃなくて。お礼を言いたいんだ」

ジャンゴ「これ、君が繕ってくれたんだろ?」


ほむら「お礼をするぐらいなら〔ワルプルギスの夜〕を倒してちょうだい」


ジャンゴ「それでも、ありがとう」


ほむら「…」



ほむらは黙って行ってしまう。


377 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/10(火) 01:37:58.84 ID:5BT12zC70


2人になるとおてんこが話しかける。



おてんこ「振られてしまったな。太陽少年」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「しかし、簡単に引き受けてよかったのか?」

おてんこ「2週間後に来るという最強の魔女〔ワルプルギスの夜〕」

おてんこ「彼女の話が本当だとは限らんぞ」


ジャンゴ「…」


おてんこ「その目は………愚問か」

おてんこ「まあ…私も人のことは言えないな」

おてんこ「では、行くか」


ジャンゴ「?」


おてんこ「会いに行くんだ、さやかに」

おてんこ「彼女の言っていたことを確かめなければいけないからな」


ジャンゴ「…」コクリ


378 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/10(火) 01:39:07.68 ID:5BT12zC70


おてんこ「そうだ、1つ伝え忘れていた」

おてんこ「あの事件から、我々は行方不明という扱いになっている」

おてんこ「まぁ……ほむらが我々のことを話していないのが原因なんだが」

おてんこ「さやかと会うには好都合だから、下手に弁解するなよ」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「問題は、何処を探すかだが……」

おてんこ「もっと遭遇する確率が高いのは見滝原中学校だな」

おてんこ「だが、あそこで接触するのは不味い。人目がありすぎる」

おてんこ「第一、行方不明者がいきなり会いに行くのもおかしいだろう」

おてんこ「学校に潜入してさやか達が魔女の結界に入るまで後を付けよう」

おてんこ「そうすれば、彼女の話が本当かも確認できる」

おてんこ「しかし、彼女に顔を見られているからな…この前みたいに変装はできない」

おてんこ「……〔アレ〕を使うか」


ジャンゴ「?」


おてんこ「あの男に貰った〔アレ〕だ。そこの荷物の中にあるだろう」

おてんこ「それを使って学校に潜入しよう」

おてんこ「だが、今日はもう遅い。この時間に行ってもさやかは居ないだろう」

おてんこ「作戦は明日、決行だ」


379 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/10(火) 01:44:20.38 ID:5BT12zC70



「なんだろ……アレ?」



380 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/10(火) 01:46:43.27 ID:5BT12zC70


中沢少年は戸惑っていた。

学校の昇降口に昨日までは無かった筈のモノがあったのだ。



中沢「どうしてこんなところに?」
   
中沢「誰かのイタズラかなぁ…」


  「どうしたぁ中沢?また〔空飛ぶひまわり〕にでも会ったのか?」


  「!」ガタッ


中沢「!」

中沢「お、おい!今動いたぞアレ」


  「なんだぁ?ただのダンボールじゃないか。それがどうかしたのか?」

   
中沢「動いたんだよ!アレが」


  「はぁ?ダンボールが動くわけねぇだろ」


中沢「で、でも……」


  「またあれか?異世界から通信でもあったのか」


中沢「だから!それは!!」


381 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/10(火) 01:49:33.61 ID:5BT12zC70
  

  「まあまあ、落ち着けって。な?」


中沢「そもそもダンボールがこんなところにあるなんて、おかしいと思わないのかよ!」
 

  「そりゃあ、おかしいもなにも。誰かが置いたんだろ?あそこに」


中沢「だから!誰がどうして!?」


  「んなこと俺に言われても困るっての」


中沢「でもなぁ……」


  「そんなに気になるんなら俺が調べてきてやるよ」


中沢「なんか、やな予感がするんだけど……」

  
  「安心しろって〔空飛ぶひまわり〕なんてそうそう出やしねぇよ」



そう言って中沢少年に話しかけた少年はダンボールに近づく。

ダンボールの前まで行くと取っ手になる穴から中を覗き込む。



  「ん?なんだこ……テュン…にぎゃあ!」


中沢「!」



自分の見たものに疑問を抱いた矢先、少年は吹っ飛んで気絶した。


382 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/10(火) 01:52:25.67 ID:5BT12zC70


中沢「え、何?ダンボール覗いて吹っ飛んだ!?」



予想外の出来事に中沢少年は困惑する。



          なになに?
 お、おい        
                 なんだ?
   人が吹っ飛んだぞ
              


騒ぎを聞き付けて中沢少年の周りに人だかりができる。



         一体どうしたんだ?

  また中沢?        
                だめだ、白眼向いて気絶してやがる
  
     中沢、お前がやったのか?



中沢「い、いや…あいつが勝手にダンボールに吹き飛ばされて………」



  はぁ?ダンボールは関係ないだろ
                    下手な嘘つくなよ

          そうだ!本当のことを言え              
 
           
    
中沢「ほ、本当だ。そのダンボールを覗き込で吹っ飛んだんだ」



   そこまで言うなら確かめてやるよ
                     お、おい大丈夫か?

ここの穴から……にぎゃあ
                  お、おい!しっかりしろ!

      だめだ、完全に気を失っている
               
                   なんだ、なんだよ……これ!?
       
 これは!……封印されし闇の魔術

             ま、魔法!?中沢がやったのか?

 あいつ本当に異世界の住人だったんだ
                    俺達がからかってたこと根に持ってる

      消される………みんな逃げろ! 
                        


           「うわあああああああ」ダダダダダ



人だかりは気絶した2人を担いでいなくなってしまった。


383 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/10(火) 01:54:01.68 ID:5BT12zC70


中沢「・・・」

中沢「俺……なんか悪いことしたのか?」



誰もいなくなった廊下でそう呟くと、少年は寂しそうに去って行った。


_________________________________

おてんこ「ふう、なんとか凌げたな」


ジャンゴ(おてんこさまのせいじゃ……)


おてんこ「さすがはダンボールだ」

 
ジャンゴ「・・・」


おてんこ「ん?不服そうだな」


ジャンゴ「どうしてダンボール……」


おてんこ「手錬の傭兵はダンボール片手に誰にも見つからず任務を遂行するらしいからな」

おてんこ「それにあやかっただけだ」

おてんこ「だが……まさかここまで上手くいくとは」


ジャンゴ(いくらなんでも、人が吹き飛ばされたら怪しむと思うけど……)


おてんこ「まあ、用心に越したことは無い」

おてんこ「ポイントを変えてさやかを待ち伏せるぞ」



そうしてジャンゴ達は場所を変えて放課後までダンボールの中に隠れる。


384 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/10(火) 02:01:19.17 ID:5BT12zC70


6時間程待っていると、遂に目的の人物を発見する。



おてんこ「あれだな…」

おてんこ「まどかも一緒か」

おてんこ「よし、尾行するぞ」


ジャンゴ「…」ガタ



ジャンゴはダンボールから出てさやか達の後を追おうとする。



おてんこ「何をしているんだ?」


ジャンゴ「?」


おてんこ「もちろんダンボールは被ったままで尾行するぞ」

おてんこ「さやかにバレたらまずいだろう?」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「案ずるな。自分を、ダンボールを信じるんだ」



こうして2人の少女の後ろをダンボールが付いていくことになった。


385 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/10(火) 02:02:45.29 ID:5BT12zC70


しばらく後を付けると、さやかとまどかの2人は河原に座って話し始めた。

ジャンゴ達は彼女達が見える位置からダンボールに隠れて様子を窺う。



おてんこ「ここからでは声は聞こえないな」

おてんこ「表情を見る限りでは、さやかは何かしらの答えが見つかったようだが…」


ジャンゴ「まどかは…」


おてんこ「まだ悩んでいるみたいだな」

おてんこ「まあ、無理もない」

おてんこ「死とは程遠いこの世界で、親しい人の死を目の当たりにしたんだ」

おてんこ「いつか、彼女も自分なりの答えを見つけるさ」

おてんこ「我々に出来ることはその答えが決まった時、力を貸してやることだけだ」

おてんこ「そうだろう?ジャンゴ」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「ん?……どうやら移動するみたいだな」

おてんこ「二手に別れたな。さやかを追うぞ」



ダンボールは青髪の少女の後を付いていく。


386 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/10(火) 02:09:34.05 ID:5BT12zC70

第12章・了

章間・用語解説12



≪ダンボール≫

伝説の傭兵から譲り受けた、非ステルス迷彩。

どこにでもある箱状のボール紙だが、その潜在力は計り知れない。


387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/10(火) 02:14:59.92 ID:oqxQw1jE0
スネエエエエエエエエエエエエエエエエエク


中沢少年の行く末はいかに…
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/10(火) 05:58:26.08 ID:pC9B8oZDO

ダンボールは分かってても笑った
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/10(火) 07:24:10.11 ID:VhXuvgESO
かわいそうな中沢…
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/10(火) 07:30:39.05 ID:/rsWCMwIO
スネークだけじゃなくてセガールとかくるかもわからんね
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2012/04/10(火) 13:42:50.12 ID:+GiPP/uAO
乙です!
中沢君踏んだり蹴ったりだなww
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/10(火) 15:35:26.25 ID:q1J90kQso
乙。ダンボールの有効活用www
393 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:03:05.71 ID:L8b/NU1v0



第13章 「赤い魔法少女」



394 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:05:06.52 ID:L8b/NU1v0


ダンボールを被りながらさやかの後を付けるとある建物が見えてきた。



おてんこ「あれは……病院」



そこは1週間前にマミが帰らぬ人となり、ジャンゴが暴走した因縁の場所だ。

ほむらが爆弾を使った所は工事のためのフェンスに囲まれている。



おてんこ「そういえば、彼女には入院中の知り合いがいると話していたな」

おてんこ「我々が入り込むのも野暮だろう。、外で待つぞ、ジャンゴ」


ジャンゴ「?」


おてんこ「どうした?不思議そうな顔をして」

おてんこ「いつ出てくるか分からないなら、当然だろ?」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「あそこの茂みなんか良い具合だな。よし、あそこに隠れるぞ」


ジャンゴ(今日中に出られればいいんだけど……)



仕方なくおてんこの指し示す茂みに入り、さやかを待つことにした。


395 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:07:11.46 ID:L8b/NU1v0


病院から出てきたさやかを尾行していくと、とあるマンションに到着する。



おてんこ「ここがさやかの………」

おてんこ「もしかしたらまた外に出てくるかもしれない」

おてんこ「なら、我々がやるべきことはひとつ]


ジャンゴ「ここで待つこと……」


おてんこ「そうだ。で、あの花壇のわきなんてどうだ?」


ジャンゴ「・・・」



そうしてジャンゴは花壇のわきまで移動し、すっかり馴染んだダンボールに潜む。

ちょうど花壇のわきに隠れた時、見知った顔が現れた。



ジャンゴ「まどか?」


おてんこ「そうみたいだな」



彼女はマンションのドアの前まで来るとジャンゴ達と同じ様にさやかを待ち始めた。


396 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:08:36.16 ID:L8b/NU1v0


しばらくしてマンションから出てきたさやかは入り口のわきにいた親友を発見し、声をかける。



さやか「まどか?」


まどか「さやかちゃん…これから、その……」


さやか「そっ、悪い魔女を探して町をパトロール」

さやか「これも正義の味方の務めだからね」

まどか「ひとりで…平気なの……?」

さやか「へーき、へーき。マミさんだってそうしてきたんだし、後輩としてそのぐらいはね」


まどか「あのね、わたし…なにもできないし、足手まといにしかならないって分かってるんだけど」

まどか「でも、邪魔にならないところまででいいの。行ける所まで一緒に連れてってもらえたらって……」


さやか「………頑張りすぎじゃない?」


まどか「ごめん…ダメだよね。迷惑だってのは分かってたんだ」


さやか「ううん、すっごく嬉しい」

さやか「ねぇ分かる?さっきから震えちゃてさ全然止まらないの」

さやか「情けないよね。もう魔法少女だってのに、ひとりだと心細くてさ」


まどか「さやかちゃん……」


さやか「邪魔なんかじゃない、すっごく嬉しい。誰かが一緒にいてくれるだけですっごく心強いよ」

さやか「それこそ百人力って感じ」


まどか「わたし…」


さやか「必ず護るよ。だから安心してついてきて」

さやか「今までみたいに一緒に魔女をやっつけよう」


まどか「うん」



そうして2人の少女は白い獣をつれて、夕闇迫る町を歩き出した。


397 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:10:53.72 ID:L8b/NU1v0

_________________________________

おてんこ「どうやらほむらの話は本当だったようだ」

おてんこ「しかし、さやかが魔法少女か……」

おてんこ「つい2週間前までは人の死……いや、戦いすら知らない少女達だったんだ」

おてんこ「頼れる人が誰もいなくて不安なのだな」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「我々の存在が少しでも彼女達の支えになればいいんだが」

おてんこ「まあ…会わないことには何も始まらないな」

おてんこ「……我々も後を追うか」


ジャンゴ「…」コクリ



2人の少女に遅れてダンボールも動き出す。



しばらく町を巡るとさやか達はとある路地に入って行った。



おてんこ「ジャンゴ、闇の領域(ダンジョン)の気配がする」


おてんこ「おそらくあの路地に入ったところに魔女か使い魔の結界があるのだろう」

おてんこ「もう、ダンボール必要ないな」

おてんこ「少し名残惜しいが仕方ない。ここに置いていこう」

おてんこ「我々も結界に侵入するが、あくまでも偶然、彼女達に出会ったことにするのだぞ」


ジャンゴ「…」コクリ



今日一日世話になったダンボールに別れを告げ、ジャンゴ達は結界の中に足を踏み入れる。


398 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:12:41.89 ID:L8b/NU1v0


おてんこ「ジャンゴ、あれを見ろ」



結界に入ってしばらく進むとおてんこが前を指して言う。



さやか「はっ!やっ!」



そこには白いマントに身を包んだ青髪の少女がいた。

彼女は落書きのような生き物に向かって無数の剣を召喚、投擲している。



おてんこ「あれが彼女の魔法か」

おてんこ「無数の剣を召喚し、使役する。伯爵を思い出すな」

おてんこ「まあ、そんなことはどうでもいい」

おてんこ「加勢するぞ、ジャンゴ!」


ジャンゴ「…」コクリ テュン



ジャンゴは太陽銃を召喚し使い魔に向かって太陽ショットを放つ。


399 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:14:56.79 ID:L8b/NU1v0


さやか&まどか「!」



思いもよらないの攻撃に2人は驚く。



さやか「何だ!?あれ」


キュウべえ「この攻撃は……」


まどか「ジャンゴ君?」



まどかがそう呟くと背後から声が聞こえる。



  「我々があいつの動きを止める。その隙に止めを刺すんだ!」



振り向くと太陽銃を手にする少年とその脇に浮遊している太陽の使者がいた。



まどか「ジャンゴ君におてんこさま!」


さやか「あ、あんた達!生きてたの!?」


おてんこ「勝手に殺さないで欲しいな」


さやか「1週間もどうしてたんだよ!!あの転校生も何も言わないし……」


おてんこ「話は後だ。今はあいつを倒すことに専念しろ」

おてんこ「作戦はさっき言った通りだ。いいな!」


さやか「お、おい!」


ジャンゴ「…」テュン テュン テュン



さやかに構わず使い魔に向かって飛び出すと、ショットをその進路を塞ぐように放つ。


400 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:17:59.80 ID:L8b/NU1v0


    「ウーーー……」



とめどない光弾により使い魔は次第に行場を無くしていった。



おてんこ「今だ!」



そして、動きが止まったところでさやかに合図する。



さやか「はっ!」ヒュン ヒュン ヒュン



ジャンゴの合図を受け、さやかは動きの止まった使い魔に剣を投げる。

投擲された剣の切先は使い魔を捕え、貫こうとするが、


    キンッ


金属音を立てて、先端に刃のついた鞭のようなものに弾かれてしまう。



  「ちょっとちょっと、何やってんのさ。あんた達」



聞いたことのない声とともに赤毛のポニーテールの少女が姿を現す。

彼女の持っている刃の付いた鞭がまっすぐに伸び、槍へと姿を変えた。

彼女の出現により攻撃を免れた使い魔は逃走し、辺りが普通の路地に戻る。


401 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:23:05.82 ID:L8b/NU1v0


おてんこ「まずい!!」


まどか「逃げちゃう!」



さやかは急いで使い魔を追いかけようとするが、



ジャンゴ「危ない!!」


さやか「!?」



目の前の少女に槍を突きつけられ静止する。



赤毛の少女「あんたバカじゃないの。見て分かんないの、あれ魔女じゃなくて使い魔だよ。」

赤毛の少女「グリーフシードを落とすわけないじゃん」



槍を握る少女はバカにする様な口調でさやかに言い放つ。



さやか「だってあれ放っておいたら誰かが殺されるのよ!!」


赤毛の少女「だからさぁ、4,5人ばかり食って魔女になるまで待てっての」

赤毛の少女「そうすりゃグリーフシードも孕むんだしさ」

赤毛の少女「あんた卵産む前の鶏シメてどうすんのさ」


さやか「魔女に襲われる人達を見殺しにするって言うの!!」


赤毛の少女「あんたさぁ、なんか大本から勘違いしてんじゃない?」

赤毛の少女「食物連鎖って知ってる。学校で習ったよね?」



少女はさやかに歩み寄る。


402 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:25:22.43 ID:L8b/NU1v0


赤毛の少女「弱い人間を魔女が食う、その魔女をあたし達が食う」


さやか「…っ」



迫ってくる赤毛の少女に気勢をそがれたさやかは後ずさりを始める。

少女は気にせず前に進み、さやかとまどかの距離を広げた。



赤毛の少女「これが当り前のルールでしょ?そういう強さの順番なんだから」



少女が進んだ後には赤い鎖の様なものでできた壁がまどかとさやかを阻むように立ちはだかる。



おてんこ「雲行きが怪しくなってきたな」

おてんこ「ジャンゴ、いざとなったら我々が仲裁にはいるぞ」



さやかの後ろでおてんこがジャンゴに耳打ちする。


  ガスッ


少女が槍を地面に下ろす。



さやか「あんたは……」


赤毛の少女「まさかとは思うけど、やれ人助けや正義やらその手のおちゃらけた冗談かますために」

赤毛の少女「あいつと契約したわけじゃないよねぇ?あんた」



そう言いながら顎を上げ、横目でまどかと一緒にいるキュウべえを見る。


403 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:31:33.91 ID:L8b/NU1v0


さやか「だったらなんだっていうのよ!」ヒュッ



そう叫びながら怒りに任せて剣を振り下ろす。


   カンッ


しかし、槍の柄によって難なく防がれてしまう。



おてんこ「止めろ!抑えるんださやか!!」


さやか「あんた達は黙ってろ!!」


赤毛の少女「ちょとさ、止めてくれない?」


さやか「くっ…」ギュッ



少女の余裕の表情に焦ったさやかは剣に力を込める。



赤毛の少女「遊び半分で首突っ込まれるのってさ」

赤毛の少女「ホント、ムカつくんだ」



彼女は槍を押し出し、さやかを吹き飛ばす。



ジャンゴ「!」シュン



赤毛の少女の殺気に気付いたジャンゴがさやかを庇おうとハンマーを召喚して飛び出す。

赤毛の少女「邪魔だよ」


ジャンゴ「!」



突然彼女の槍に節ができ、槍が鎖と棒を連結したような武器に変化した。


   ヒュッ


そして、その多節槍でジャンゴとさやかを薙ぎ払わんとする。


404 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:33:05.64 ID:L8b/NU1v0


おてんこ「不味い!2人とも避けるんだ!!」


ジャンゴ「…っ」キンッ


さやか「ぐはっ…」ガスッ



忠告も虚しく、ジャンゴはハンマーで直撃は防ぐも吹き飛ばされ、さやかはまともに食らって壁に叩きつけられてしまった。


   ザクッ


少女に吹き飛ばされ空を舞っていたさやかの剣が地面に突き刺さる。



まどか「さやかちゃん!ジャンゴ君!」


赤毛の少女「ふんっ、トーシローがちったあ頭冷やせっての」



そう言って少女は立ち去ろうとする。

しかし、



さやか「…っ」



さやかが再び立ち上がるとその歩みを止める。


405 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:37:09.41 ID:L8b/NU1v0


赤毛の少女「おっかしいな、全治3ヶ月ってくらいにはかましてやったはずなんだけど」


さやか「誰があんたなんかに……」

さやか「あんたみたいな奴がいるからマミさんはッ!!」



立ちあがったさやかは赤毛の少女に食ってかかる。

その体を青い光が包み彼女の傷を癒していく。



赤毛の少女「うぜぇ、チョーうぜぇ!」



赤毛の少女は敵意を剥き出しにして振り向く。



赤毛の少女「つーか何?そもそも口の利き方がなってないよね。先輩にむかってさあ」



赤毛の少女がさやかを挑発する。



さやか「黙れッ!!」



挑発に乗ったさやかは剣を召喚して少女に斬りかかるが、


キンッ


変形する槍に簡単にあしらわれてしまう。



さやか「くっ!」


赤毛の少女「っ!」



互いに熱が入った2人は斬り合いを始める。


406 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:40:31.00 ID:L8b/NU1v0


おてんこ「大丈夫か?ジャンゴ」


ジャンゴ「…」


おてんこは2人の戦いを遠巻きに見て、片膝をつくジャンゴに話しかける。


おてんこ「始まってしまったな」


ジャンゴ「…」


おてんこ「彼女達の仲裁に入りたいところだが、どうだ?」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「う〜む。確かにハンマーだと隙が大きいし、太陽銃だと間合いが必要」

おてんこ「仮にソードスプレッドで剣の代用をしたとしても、2人を相手にするのは無理か…」

おてんこ「あのとき剣を無くしていなければ………ん?あれは」



おてんこの視線の先にはさやかが吹き飛ばされたときに地面に刺さった剣があった。



おてんこ「ジャンゴ、あれを使うぞ」

おてんこ「緊急事態だ。さやかも許してくれるだろう」


ジャンゴ「…」コクリ



そうしてジャンゴ達も戦いに身を投じる。


407 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:45:46.11 ID:L8b/NU1v0


2人の戦いはさやかの防戦一方だった。

赤毛の少女の攻撃をなんとかさやかがやり過ごし、戦いの体裁を保っている状況だった。



さやか「ぐはぁ…」


まどか「さやかちゃん!」



赤毛の少女の攻撃で遂にさやかが吹き飛ばされる。



赤毛の少女「言って聞かせて分からねぇ、殴って言っても分からねぇ」



彼女が持ってる変形槍の節が連結し、元のまっすぐな槍に戻す。



赤毛の少女「そんな奴は殺しちゃう以外にないよね!」



そう叫ぶと手に持つ槍の切先をさやかに向け、突進する。



さやか「はあぁぁぁ!!」



さやかも体勢を立て直し、赤毛の少女に剣の切先を向けて走り出す。

しかし、その剣と槍が鎬を削ることはなく


   ビーッ    キンッ


路地にふたつの音が木霊する。



さやか&赤毛の少女「!?」



2人の少女は目の前の光景に驚愕する。



赤毛の少女「お前……」


さやか「あんたは…」


まどか「ジャンゴ君!」


ジャンゴ「くっ……」



そこには、2人の間に割って入っている太陽少年の姿があった。

右手には剣の形をしたスプレッドを出す太陽銃を持ち、さやかの攻撃を防いでいた。

左手にはさやかの剣を持ち、赤毛の少女の槍の先端をその腹で受け止めていた。


408 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:48:14.65 ID:L8b/NU1v0


おてんこ「止めろ!!2人とも」

おてんこ「魔法少女同士が争っても何も始まらない」

おてんこ「ここはこいつに免じて剣を納めてやってくれないか」


さやか「あんた達には関係ない!!」


赤毛の少女「部外者は引っ込んでな!!」


さやか&赤毛の少女「「こいつはあたしが倒す!!」


ジャンゴ「!」



2人の叫びと同時に剣を通じて膨大な魔力がジャンゴになだれ込む。



さやか&赤毛の少女「「はあぁぁぁ!!!」」


ジャンゴ「うっ!」



なだれ込んだ魔力がジャンゴの体内で互いに反発し合う。

その反発力はジャンゴの体に負荷をかける。


409 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:49:54.84 ID:L8b/NU1v0


おてんこ「いかん!ジャンゴ、離れるんだ!!」


ジャンゴ「でも………うっ!」


おてんこ「このままではお前の体が持たない!」


さやか&赤毛の少女「「うおおおぉ!!!」」


ジャンゴ「うあああっ!!!」



2人がさらに魔力を強め、ジャンゴを苦しめる。



さやか「くっ!」キンッ


赤毛の少女「チッ!」カンッ



2人の少女はビクともしない太陽少年に見切りを付け、それぞれ武器を弾いて距離を取る。



ジャンゴ「ぐっ……」スチャ



ダメージを負ったジャンゴはその場にうずくまる。

それをしり目に彼女達は再び戦闘を開始する。


410 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:52:54.77 ID:L8b/NU1v0


おてんこ「しっかりしろ!大丈夫か!」



おてんこは片膝を付いたジャンゴに駆け寄る。



ジャンゴ「2人…は………」


おてんこ「彼女達はまた戦闘を開始した」


ジャンゴ「じゃあ……」


おてんこ「もう我々にはもうどうすることもできない」

おてんこ「彼女達の気が収まるまで待つしかないな」


ジャンゴ「…」



ジャンゴ、おてんこ、まどか、キュウべえが見守る中2人の戦いは続いた。

意地を見せて食いついていたさやかだが、次第に押され始める。

そして、赤毛の少女は変形槍でさやかに足払いをかけ行動を封じ、



赤毛の少女「終わりだよ」



上空から直槍の切先を彼女に向け降下する。


411 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 04:56:34.23 ID:L8b/NU1v0


ジャンゴ&おてんこ「「さやか!!」」


   ガスッ


   「!?」



ジャンゴ達の予想とは裏腹に槍はさやかの後方の地面に穴を開けただけだった。



おてんこ「狙いが逸れた…いや、さやかが移動したのか?」

おてんこ「そんなことより、あいつは……」


ジャンゴ「ほむら……」


  「…」



ジャンゴ達が見つめる先、赤毛と青髪の少女の間には黒髪の少女-暁美ほむらがいた。


第13章・了


412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/04/11(水) 06:35:41.56 ID:92IcTMtM0
乙です
413 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 21:36:33.98 ID:L8b/NU1v0



第14章 「正義を継ぐ者」



414 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 21:37:29.09 ID:L8b/NU1v0


ほむら「…」



その場に居合わせた6人は突如現れた少女を見据える。



赤毛の少女「何しやがった!てめぇ!!」



その沈黙を破り赤毛の少女がほむらに向かって槍を付きつけるが、



赤毛の少女「!?」


ほむら「…」



そこに彼女の姿は無く、赤毛の少女は一瞬にして背後を取られてしまう。



おてんこ「またあの技か…」


ジャンゴ「…」



少し離れたところでジャンゴ達は様子を見る。


415 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 21:39:00.60 ID:L8b/NU1v0


赤毛の少女「そうか、あんたが噂のイレギュラーってやつか」

赤毛の少女「妙な技を使いやがる」



背後にまわったほむらに槍を向けながら言う。



さやか「邪魔するな!」



黙っていたさやかが剣を振り上げほむらに迫る。



さやか「!?」



それを確認したほむらは瞬時にさやかの背後移動し、首元に手刀を決める。



さやか「」ドサッ



手刀を受けたさやかは気絶する。



ジャンゴ&おてんこ「さやか!」


まどか「さやかちゃん!」



鎖の壁が消え、まどかがさやかに駆け寄る。



キュウべえ「大丈夫。気絶しているだけだ」



キュウべえの言葉を聞き、ジャンゴ達はほむらと赤毛の少女に注視する。


416 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 21:40:18.89 ID:L8b/NU1v0


赤毛の少女「何なんだ?あんた。誰の味方だ?」


ほむら「私は冷静な人の味方で、無駄な争いをするバカの敵」

ほむら「貴方はどっちなの?佐倉杏子」


杏子(赤毛の少女)「なっ!?」

杏子「何処かで会ったか?」


ほむら「さあ?どうかしら」



2人の間を緊張感をもった沈黙が包む。



杏子「まぁ、手札がまるで見えないとあちゃねぇ」

杏子「今日のところは降りさせてもらうよ」


ほむら「賢明ね」



それを聞くと杏子は壁伝いに路地の建物の上に消えていった。


417 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 21:41:55.59 ID:L8b/NU1v0


おてんこ「ほむら……」


まどか「助けて……くれたの?」


ほむら「一体何度忠告したら分かるの。どこまであなたは愚かなの」


まどか「…!」


ほむら「貴女は関わり合いを持つべきではないと、もうさんざん言って聞かせたわよね」


おてんこ「そんな言い方はないだろう!」


ほむら「貴方達にも関わるなと言ったはずよ」


おてんこ「だが!」


ほむら「愚か者が相手なら私は手段を選ばない」


おてんこ「待てッ!!」



おてんこの制止もむなしく、ほむらは去って行ってしまう。



まどか「ほむらちゃん…どうして……」


ジャンゴ「…」



残されたまどかは涙声で呟く。


418 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 21:43:55.35 ID:L8b/NU1v0


キュウべえ「何せよ彼女はイレギュラー、何かを企んでいるのは確かだ」

キュウべえ「くれぐれも気を付けて」



ジャンゴ達はキュウベえがまどかに忠告するのを遠くから眺める。



おてんこ「ほむら……一体何を考えているのだ」

おてんこ「考えても仕方ないな、ジャンゴ。さやかを運ぶぞ」



おてんこは気絶しているさやかを指し示す。



ジャンゴ「…」コクリ



頷いたジャンゴはまどかに近づき、話しかける。



ジャンゴ「とにかく今はさやかを家に運ぼう」



まどか「……ジャンゴ君」

まどか「そう……だよね」



まどかの同意を得てジャンゴはさやかをおぶさる。

その場を離れようとした時、不意にキュウべえに話しかけられる。



キュウべえ「君達はほむらの家に居候しているんだよね?」

キュウべえ「彼女の企みについて何か知らないのかい?」


おてんこ「いや……」


キュウべえ「そうか、君達にも分からないんだね」


まどか「ほむらちゃんの家?……どういうことなの」


おてんこ「それについては道中で話す」



そうしてさやかの家に向かった。


419 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 21:45:31.20 ID:L8b/NU1v0


さやかの家に着くまでにまどか達に簡単にジャンゴ達の状況を説明する。

しかし、あくまでジャンゴ達のことであってほむらの目的などは伏せておいた。



さやかの家に着きまどか達と別れると、ほむらの家へと帰る。



ほむら「…」



ほむらは既に帰宅してリビングの椅子に座っていた。



おてんこ「ほむら、説明してくれ」

おてんこ「どうしてまどかにあんな言い方をした?それにあの赤毛の少女は一体何者なんだ?」


ほむら「私がまどかに何を言おうとあなた達には関係ないわ」


おてんこ「あんな言い方ではまどかに信用されないぞ!」


ほむら「信用なんていらないわ、彼女が契約さえしなければ私はそれでいいの」


ジャンゴ「君は……」


ほむら「2つ目の質問だけれども」

ほむら「あれは佐倉杏子。隣町を縄張りにしている魔法少女よ」


おてんこ「隣町の魔法少女がどうしてこの町に」


ほむら「巴マミが死んで手薄になった見滝原を手中に収めに来たみたいね」


おてんこ「ここにはさやかもお前もいるのにか」


ほむら「私はストックがあるから魔女狩りをしていないし、美樹さやかは新米の魔法少女よ。彼女の方に分があるわ」


おてんこ「なら、さやかとその杏子とやらは再び衝突するではないか」


ほむら「ええ。だから私が話を付けに行くわ」


420 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 21:47:11.78 ID:L8b/NU1v0


おてんこ「話?」


ほむら「佐倉杏子に狩り場を提供して美樹さやかに手出ししないようにするわ」


おてんこ「それではさやかが黙っていないぞ」


ほむら「分かっているわ。だから私に任せてちょうだい」


おてんこ「だが……」


ほむら「何度も言わせないで」

ほむら「ここは私に任せて、貴方達はワルプルギスの夜と戦うことだけを考えて」



そう言い残してほむらは奥の部屋に入って行ってしまった。



おてんこ「結局、彼女の考えは分からないか」

おてんこ「どうする?彼女の言う通りさやかの件に関わるのをやめるか?」


ジャンゴ「…」フルフル


おてんこ「そうか。私と同じ意見で助かった」

おてんこ「ひとまず明日、もう一度さやかに接触しよう」

おてんこ「おそらく逃した使い魔を追いにあの路地へ向かうだろう」

おてんこ「放課後を狙って待ち伏せだ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴ達は軽く目標を立てると明日に備えて休憩することにした。


421 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 21:50:17.80 ID:L8b/NU1v0


翌日、日中を装備の点検に費やしたジャンゴはさやかが訪れるであろう路地へ向かった。



おてんこ「何の気配も感じられないな。時間が経ち過ぎてしまったようだ」


  カツ   カツ


おてんこ「この足音は……どうやら来たみたいだぞ」


ジャンゴ「…」



おてんこの視線の先には路地に入ってくるさやかの姿があった。



さやか「あんた達……」


おてんこ「使い魔の痕跡は残ってないみたいだぞ、さやか」


さやか「本当?キュウべえ」


キュウべえ「ああ、彼らの言っていることは本当みたいだ」

キュウべえ「使い魔の手がかりはなさそうだよ」


さやか「そう。で、ここで何してるの?」


ジャンゴ「ボクらは君に話があって来たんだ」


422 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 21:53:00.21 ID:L8b/NU1v0


さやか「話ってどんな?」


おてんこ「我々は魔法少女同士が争うことを望まない」

おてんこ「だから、あの魔法少女と和解してくれないか」


さやか「あいつと和解?魔女に襲われる人を見殺しにしろっていうの!」


おてんこ「そう言っている訳ではない。無駄な争いを避けろと言っているのだ」


さやか「あんたらなんかに指図される覚えはない!!」


  「やめてよ!さやかちゃん!!」


  「!?」


さやか「まどか、どうして…」



さやかの視線の先には心配そうな顔をしたまどかの姿があった。



まどか「おてんこさまの言う通りだよ。ちゃんと昨日の子と会って話をして」

まどか「でないと、またケンカの続きになっちゃうよ」


おてんこ「まどか…」


さやか「夕べのあれがまどかにはダダのケンカに見えたの?」

さやか「あれは正真正銘の殺し合いだったよ」

さやか「互い舐めていたのは最初だけ、途中からは相手を終わらせようとしてた」


423 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 21:55:33.32 ID:L8b/NU1v0


まどか「そんなの…なおさらダメだよ」


さやか「だから話し合えって?バカ言わないで」

さやか「相手はグリーフシードのために人を喰わせるような奴なんだよ。どうやって折り合い付ければいいの」


おてんこ「やり方に問題があるだけで、彼女も生きるのに必死なんだ」

おてんこ「それにお前は魔女を倒すために戦っている。それは彼女も一緒だろう?」


さやか「…」


まどか「そうだよさやかちゃん。探せば仲良くする方法も見つかるよ」

まどか「やり方は違うけれど魔女を倒したいって気持ちは一緒でしょ?昨日の子も、あとほむらちゃんも」


さやか「…」


まどか「あの時仲良くしていれば、マミさんだって……」


さやか「そんなわけない!!」

さやか「まどかだって見たでしょ?あいつはマミさんがやられてから来た」

さやか「あいつはグリーフシード欲しさにマミさんを見殺しにしたんだ!!」


おてんこ「さやか!!」


ジャンゴ「違う!彼女は……」


さやか「黙れ!!あんた達だってそうだ!」
    
さやか「聞いたよ。あいつの家に居候してるんだって?」

さやか「あんたらもあの転校生とグルで、マミさんを嵌めたんだ!!」


まどか「違うよ……」


ジャンゴ「ボクらは……」


424 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 21:57:52.38 ID:L8b/NU1v0


さやか「答えなくていい!!」

さやか「今、分かったよ。マミさんだけが特別だったんだ」

さやか「他の魔法少女なんてみんな自分の事しか考えてないんだ」

さやか「夕べ逃した使い魔は小物だったけど、それでも人を殺すんだよ!」

さやか「次にあいつが狙うのはまどかのパパやママかもしれない。たっくんかもしれないんだよ!!」


おてんこ「抑えるんだ、さやか!」


まどか「…っ」


さやか「まどかは平気なの?ほっとこうとする奴を許せるの!?」

さやか「あたしはね、ただ魔女と戦うだけじゃなくて、大切な人を守るためにこの力を望んだの」

さやか「だからもし魔女より悪い人間がいれば、あたしは戦うよ」

さやか「たとえそれが魔法少女でも、あんた達でも」



そう言い捨てるとさやかはジャンゴ達に背を向ける。



おてんこ「まだ話は終わっていない!」


ジャンゴ「待つんだ!さやか!!」


まどか「さやかちゃん…どうして……」



ジャンゴ達の静止を振り切りさやかは路地の奥へと消えて行った。


425 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 21:59:37.87 ID:L8b/NU1v0


まどか「…キュウべえも何とか言ってよ」


キュウべえ「僕から言わせてもらえるのは無謀すぎるっていうことだけだ」

キュウべえ「今のさやかには佐倉杏子にも暁美ほむらにも勝ち目はない」

キュウべえ「でもね、さやかは聞き届けてくれないよ」


まどか「でも、ちゃんと話せば……」


おてんこ「残念ながらこいつの言っていることは本当だ」

おてんこ「今のさやかには我々の声は届かない」


まどか「じゃあ…ずっと勘違いしたまま仲直りはできないの?」


おてんこ「いずれ彼女も自らの非を認め、頭を冷やす時が来るだろうが……」


キュウべえ「しばらくは来ないだろうね」


まどか「そんな……」


ジャンゴ「ごめん……ボク達にはどうしようもできない」

ジャンゴ「でも、もし君が力を貸して欲しいというなら。いつでも協力する」


まどか「ジャンゴ君……」


おてんこ「ああ、そうだ。何かあったら頼ってくれ」

おてんこ「我々にはそれぐらいしかできない」


キュウべえ「僕もできる範囲で協力するよ」


まどか「ありがとう……みんな」


426 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 22:02:14.57 ID:L8b/NU1v0


おてんこ「さて、連絡先についてだが……」

おてんこ「まどか…端末は持っているか?」


まどか「端末?これで…いいのかな?」



まどかは制服のポケットから携帯電話を取り出して、おてんこに見せる。



おてんこ「ああ、これならいけそうだ。ジャンゴ、アレを出せ」


ジャンゴ「?」


おてんこ「アレだ。PET(ペット)だ」


ジャンゴ「…」コクリ


まどか「ペット?」



ジャンゴはバッグから手の平程の機械を取り出した。



キュウべえ「何だい?これは」


おてんこ「PErsonal Terminal(パーソナルターミナル)……携帯情報端末だ」


キュウべえ「こんな物……一体どこで手に入れたんだい?」


おてんこ「詳しくは話せない。だが、これで意志の疎通はできる」

おてんこ「それで充分だろう?」


キュウべえ「君達がそう言うなら、聞かないでおくよ」


おてんこ「そうしてもらうと助かる」

おてんこ「それでだ。まどか、その端末を貸してくれないか?」


まどか「う、うん」



まどかはジャンゴに自身の携帯を渡す。

それを受け取ったジャンゴは2つの機械を操作する。


427 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 22:03:41.43 ID:L8b/NU1v0


しばらく操作するとまどかに携帯を返す。



おてんこ「よし。これで連絡先の登録が完了したな」

おてんこ「何かあったら連絡してくれ」


まどか「うん。分かった…それじゃあ」



そう言ってまどかは立ち去ろうとする。



おてんこ「家に帰るのか?」


まどか「そうだけど……」


おてんこ「なら、送って行こう。いいモノがあるんだ」


まどか「いいモノ?」


おてんこ「ああ、いいモノだ。ジャンゴ!」


ジャンゴ「…」コクリ


428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/11(水) 22:05:17.73 ID:hd6fJEjA0
まどか.EXE トランスミッション!
429 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 22:06:22.33 ID:L8b/NU1v0


ジャンゴが右手を掲げると黒い棺桶が現れる。



まどか「きゃ!な、何?」


キュウべえ「棺桶なんか出してどうするつもりだい?」


まどか「か、棺桶!?」


おてんこ「まあ、見ていろ」



おてんこがそう言うと棺桶の中からバイクが現れる。



まどか「棺桶がバイクに……」


キュウべえ「これは何だい?……て聞いても答えてくれないね」


おてんこ「物分かりが良くて助かる。ジャンゴ、準備は良いか?」


ジャンゴ「…」コクリ



バイクに跨りゴーグルをかけた太陽少年は頷く。


430 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 22:08:31.38 ID:L8b/NU1v0


おてんこ「さあ、乗るんだ。まどか」


まどか「えっ、あの…免許は……」


おてんこ「免許?何だそれは……知ってるか?ジャンゴ」


ジャンゴ「…」フルフル


まどか「でもそれがないと…」


おてんこ「大丈夫、こいつはそんな物なくてもちゃんと運転できる。さあ、早く」


まどか「う、うん」



しぶしぶ同意したまどかはキュウベえを抱きながら遠慮がちにジャンゴの後ろに座る。



ジャンゴ「掴まって」


まどか「で、でも…」


おてんこ「そのままだと危険だ。ジャンゴの言う通りにするんだ」


まどか「……//」



少し照れながらまどかはジャンゴに掴まる。



ジャンゴ「…」



ジャンゴはアクセルを入れ、通りに出る。

そのまま車の流れに乗り夕暮れ時の町を駆けて行った。


431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2012/04/11(水) 22:12:20.78 ID:PswbUQqAO
まさかPETまで出てくるとはww
このジャンゴはエグゼ6の世界にも出張済みかな。
432 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/11(水) 22:19:08.24 ID:L8b/NU1v0

第14章・了

章間・用語解説13



≪PET≫

PErsonal Terminal(パーソナルターミナル)、携帯情報端末。

なぜか世紀末世界に送り込まれていたところをジャンゴに発見される。

これを通じて知り合ったロックマンとは無二の友である。



【ロックマン】

生真面目な性格のネットナビ。

PETを通じてジャンゴ達と知り合う。

ジャンゴに友情の証〔ロックバスター〕を授ける。



≪ロックバスター≫

ロックマンの標準装備。

条件を満たすとチャージショットを放つことができる。


433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/11(水) 22:27:45.13 ID:YkmXPVKo0
流石はPETだ!異世界の端末とだって余裕で通信可能だぜ!
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 22:42:57.69 ID:N9Dnua4No
面白い!がんばって!
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 23:24:30.23 ID:mYuK+8zDO
こう見るとほむらはSAN値0並みのコミ症だし

さやかは頭の血流がマッハな上に耳が飾りだし


リアルで机殴っちまったよ…
436 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:25:54.10 ID:tPqoAjIN0



第15章 「願いの代価」



437 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:27:06.81 ID:tPqoAjIN0


ジャンゴ達はまどかを家に送り届けると、居候しているほむらの家へ帰る。



おてんこ「すっかり暗くなってしまったな」

おてんこ「全く……渋滞というのはどうにかならんのか」


ジャンゴ「…」


おてんこ「まあ、愚痴っても仕方ないな。中に入るぞ、ジャンゴ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴは家の前にバイクを邪魔にならないように止めて、玄関の扉を開ける。



居間に入ると半円形の椅子の上で揺れる赤毛のポニーテールが目に入った。



おてんこ「あれは……」


   「ん……ほむらか?」



ジャンゴ達の気配に気づいたのか、そのポニーテールの持ち主が顔をこちらに向ける。



   「アンタ達!」


438 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:28:22.07 ID:tPqoAjIN0


おてんこ「お前は!」


ジャンゴ「佐倉杏子……」  


杏子「なんでここにいるんだ?ここはほむらの家だろ」


おてんこ「それはこちらの台詞だ。お前とほむらは商売敵じゃないのか?」


杏子「ああ、それなら……」


  「私から説明するわ」



声のする方向を見ると、奥の部屋から出てきたほむらが居た。



おてんこ「どういうことだ?ほむら」


ほむら「前に彼女と取引をすると言ったわよね」


おてんこ「確かにそう言ってたが、それはさやかに手出しさせないためではなかったのか?」


ほむら「それはあくまでついでよ。取引の本当の目的は……」


杏子「ワルプルギスの夜を倒すことだろ」

杏子「あたしとの取引だって、『見滝原を譲る代わりにワルプルギスの夜と戦うことを協力してほしい』だったし」


おてんこ「そうなのか?」


ほむら「ええ」


439 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:29:53.31 ID:tPqoAjIN0


杏子「ところで、そいつら一体何者?あたしらの戦いに割って入ってくるしさぁ」


ほむら「彼らはワルプルギスの夜と戦ってくれる同士よ」


ほむら「しばらく一緒に暮らすことになるからそのつもりで」


おてんこ&杏子「「は?」」


ジャンゴ「?」


おてんこ「何を言っているんだ?」


杏子「そんな話きいてない」


ほむら「当然よ。話していないんだもの」


おてんこ&杏子「「こいつ(こんな奴ら)と一緒にか?」」


ほむら「文句言わないで、屋根の下で寝れるだけ感謝しなさい」


杏子「ちぇ、分かったよ。あたしは杏子、よろしくな」



ほむらの言に渋々納得した杏子はジャンゴに右手を差し出す。



ジャンゴ「ボクはジャンゴ。こっちはおてんこさま」


おてんこ「よろしくな」



差し出された右手を取り、ジャンゴ達も挨拶をする。


440 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:31:06.91 ID:tPqoAjIN0


ほむら「あいさつは済んだみたいね」

ほむら「それじゃあ、ご飯にしましょう」



ほむらはテーブルの上に黄色い箱を置く。



杏子「カロリーメイト?」


おてんこ「またこれか……」


ジャンゴ「・・・」


杏子「またこれって……まさか」


おてんこ「そう、これが我々の夕飯だ」


杏子「マジかよ……」



こうしてジャンゴは予期せぬ同居人と暮らすことになった。


441 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:34:44.80 ID:tPqoAjIN0


翌日、杏子と敵対する可能性があるので使い魔を狩れないジャンゴ達はバイクのメンテナンスや家の掃除で時間を潰した。

それらをやり終える頃には日も暮れ、窓の外には明かりの灯った街灯が顔をのぞかせていた。



おてんこ「杏子もほむらも帰ってこないな」

おてんこ「せっかくだから、晩飯でも作って待っているか?」


   prrrrr prrrrr


ジャンゴ&おてんこ「!?」


おてんこ「この音は……ジャンゴ!PETを出すんだ!」


ジャンゴ「…」コクリ

ジャンゴはPETを取り出し、スピーカーモードにして通話する。

ジャンゴ「…もしもし」


  『ジャンゴ君!』


おてんこ「この声、まどかか……」

おてんこ「どうしたんだ?」


まどか『さやかちゃんが危ないってキュウべえが』

まどか『それで……わたし、どうしたらいいか分からなくて』


おてんこ「今、何処にいる?」


まどか『わたしは家に、さやかちゃんはキュウべえが案内してくれるって』


おてんこ「分かった。今から迎えに行くからそこで待ってろ」


まどか『うん』



まどかの返事を聞くとジャンゴは通話を終了する。


442 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:36:04.99 ID:tPqoAjIN0


おてんこ「さやかの身に一体何が?」

おてんこ「ジャンゴ!急ぐぞ!」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴはほむらの家を出るとバイクに飛び乗り、まどかの家へ向かった。



まどかの家でまどかとキュウべえを拾うと彼に幹線道路の歩道橋へと案内される。

歩道橋の上には見知った2人の少女が向かい合っていた。



おてんこ「あれは杏子にさやか、一体どういうことだ?」



おてんこがそう呟くと杏子が魔法少女へと変身した。

それに対抗してさやかも変身しようとする。



まどか「さやかちゃん!」


おてんこ「まずい!止めるんだ!」


ジャンゴ「まどか!掴まって」



おてんこの指示を聞いたジャンゴは急加速し、さやかと杏子の前で強引に停止させる。


443 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:38:24.00 ID:tPqoAjIN0


杏子「アンタら!!」


さやか「まどか!!」



2人は想定外の来訪者に驚愕する。



まどか「待って!」



そんな様子を気にせずにまどかはさやかに駆け寄る。



さやか「邪魔しないで。そもそもまどかは関係ないんだから!」


まどか「ダメだよ、こんなの絶対おかしいよ!」



さやかを説得するまどかを余所にジャンゴ達は杏子に問いかける。



おてんこ「杏子!何故だ!?」

おてんこ「彼女には手を出さない約束ではなかったのか!!」


杏子「アンタ達は口出ししないでよね、あたしはあいつと取引したんだから」


  「呼んだかしら?」



杏子の反論が終わると同時にその背後に黒髪の少女が姿を現す。


444 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:39:54.59 ID:tPqoAjIN0


おてんこ「ほむら!」


杏子「チッ」



背後の声に反応して杏子は後ろを振り向く。



ほむら「話が違うわ。美樹さやかには手を出すなと、言ったはずよ」


杏子「あんたのやり方は手ぬる過ぎるんだよ。どのみち向こうはヤル気だし」


ほむら「なら、私が相手をする。手出ししないで」


ジャンゴ&おてんこ「!」


おてんこ「待て!彼女と争ってはいけない!!」


ほむら「貴方達は黙っていて、ここは私に任せなさい」


おてんこ「だが、それでは……」


ほむら「いいから首を突っ込まないで」


おてんこ「おい!」


ジャンゴ「おてんこさま…ほむらに任せよう」


おてんこ「しかし……」


ジャンゴ「もうボク達には戦いを止められない。それに、彼女には何か考えがあるのかもしれない」


おてんこ「………お前が言うならここは引こう」



そうしてジャンゴ達は通路を空ける。


445 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:41:53.94 ID:tPqoAjIN0


まどか「そんな…ジャンゴ君まで……」


通路を空けるジャンゴ達を見てまどかは落胆する。




杏子「どうやら話はついたみたいだな。こいつを食い終わるまで待ってやるよ」



そう言って杏子は口に咥えた棒状のチョコレートスナックを指さす。



ほむら「十分よ」



杏子の言葉に返事をすると彼女はさやかのもとへと歩み始める。



さやか「舐めるじゃないわよ!!」



2人のやり取りに逆上したさやかはソウルジェムを乗せた手を突き出し、変身しようとする。

しかし、



まどか「さやかちゃん、ごめん!」



隣にいたまどかに手の上にあるソウルジェムを奪われ、変身することは叶わなかった。

まどかはそのまま歩道橋の欄干に駆け寄るとさやかのソウルジェムを放り投げた。



  「!?」



その場にいた全員が想定外の事態に度肝を抜かれる。

投げ捨てられたソウルジェムは偶然下を通りかかったトラックの荷台に乗り遠くに行ってしまった。


446 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:43:06.11 ID:tPqoAjIN0


さやか「まどか!あんた、なんてこと…」



我に返ったさやかがまどかに詰め寄る。



まどか「だって……こうしないと」



まどかが言い返そうとした時、急にさやかが脱力しまどかに倒れ込む。



まどか「!」

まどか「さやかちゃん……?」



倒れ込んできたさやかを受け止めたまどかは様子のおかしい親友に向かって問いかける。



さやか「」



しかし、さやかは全く反応しなかった。



キュウべえ「今のはヒドイよ、まどか」

キュウべえ「友達を投げ捨てるなんて」



今までまどかの脇に控えていたキュウべえが欄干に登りまどかに話しかける。



ジャンゴ&おてんこ「さやか!」


杏子「チッ」



異変に気付いたジャンゴ達も駆けつける。


447 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:44:41.97 ID:tPqoAjIN0


おてんこ「どうしたんだ!まどか!!」


まどか「わからない…わからないよ……」


杏子「貸せ!」



要領を得ないまどかに業を煮やした杏子は意識のないさやかの首根っこを掴み、まどかからひったくる。



まどか「やめて!」


おてんこ「やめろ!杏子!!」



おてんこはさやかの首を掴み、捻りあげる杏子を制止する。



杏子「!?」

杏子「どういうことだ、おい…」



さやかを掴んだ杏子の顔色が変わる。



ジャンゴ「杏子……?」


おてんこ「どうした…?」


杏子「こいつ死んでるじゃねぇかよ」


  「えっ……」



杏子の一言で場が凍りつく。


448 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:49:26.57 ID:tPqoAjIN0


まどか「うそ……」


ジャンゴ「さやかが…」


おてんこ「どういうことだ!杏子!!」


杏子「分からねぇよ……分からねぇけど息をしてねぇんだよ!」



杏子はさやかを寝かせながら言う。



まどか「さやかちゃん……?ねぇ、さやかちゃん!」

まどか「ねぇ、起きて!どうしたの?ねぇ!」

まどか「そんなのやだよ………さやかちゃん!」



まどかは反応のないさやかにすがり必死に呼びかける。



ジャンゴ「…っ」


おてんこ「さやかが死んだ、だと」


杏子「何がどうなってやがんだ……おい!」



状況が飲み込めない杏子が答えを得ようと白い獣に向かって努声を浴びせる。

杏子に怒鳴られたキュウべえはおもむろに話し始める。


449 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:50:58.08 ID:tPqoAjIN0


キュウべえ「君達、魔法少女が体をコントロールできるのはせいぜい100メートル圏内が限度だからね」



おてんこ「〔コントロール〕、〔限度〕……」


ジャンゴ「…」


杏子「100メートル?なんのことだ!どういう意味だ!!」


キュウべえ「普段は肌身離さず持っているからこんなことは滅多に起きないんだけど」


まどか「なに言ってるの!キュウべえ!!さやかちゃんを死なせないで!!」


おてんこ「まさか…」


キュウべえ「まどかぁ、そっちはさやかじゃなくてタダの抜け殻なんだって」


まどか「えっ」


おてんこ「そんなことが……」


ジャンゴ「…っ」


キュウべえ「さやかはさっき君が投げて捨てちゃったじゃないか」


杏子「なんだと…」


おてんこ「ジャンゴ……」


ジャンゴ「…」コクリ ジャキ



ジャンゴは黙って太陽銃を召喚し、その銃口を白い獣に向ける。



キュウべえ「どうやら君達2人は気付いたみたいだね」



銃を突きつけられた白い獣は他人事のように話す。


450 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:52:46.26 ID:tPqoAjIN0


まどか「どういうこと!ジャンゴ君!」


杏子「どういうことだよ!おい!!」



まどかと杏子が2人を問い詰めるが、構わずキュウべえに命令する。



おてんこ「話せ!!」


キュウべえ「物騒だなぁ、君達は。そんなことしなくてもちゃんと話すのに」



ジャンゴの脅しにも顔色ひとつ変えず、白い獣は口を開く。



キュウべえ「ただの人間と同じ壊れやすい体で戦ってくれなんて、とてもお願いできないよ」

キュウべえ「君達、魔法少女にとって元の体なんていうのは外付けのハードウェアでしかないんだ」

キュウべえ「君達の本体には魔力をより効率よく運用できるコンパクトで安全な姿が与えられているんだ」

キュウべえ「魔法少女との契約を取り結ぶ僕の役目はね」

キュウべえ「君達の魂を抜きとってソウルジェムに変えることなのさ」


ジャンゴ「…ッ」


おてんこ「クソッ…」


杏子「テメェ!ふざけんじゃねぇ!!」

杏子「それじゃあ、あたし達ゾンビにされたようなもんじゃんか!!」



杏子はジャンゴに構わず白い獣を鷲づかみにする。


451 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:53:49.05 ID:tPqoAjIN0


キュウべえ「むしろ便利じゃないか」


まどか「えっ…」


キュウべえ「心臓が破れても、ありったけの血を抜かれても、その体は魔力で修理すればすぐまた動くようになる」

キュウべえ「ソウルジェムさえ砕かれない限り、君達は無敵だよ」

キュウべえ「弱点だらけの人体よりも、よほど戦いでは有利じゃないか」


杏子「なっ……」


まどか「ひどいよ……そんなのあんまりだよ」



あまりにも冷酷な物言いにまどかは遂に泣き崩れ、杏子は呆然とする。



ジャンゴ「…っ」


おてんこ「こいつは……」


452 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:55:11.22 ID:tPqoAjIN0


キュウべえ「君達はいつもそうだね」

キュウべえ「事実をありのままに話すと決まって同じ反応をする」

キュウべえ「わけがわからないよ」

キュウべえ「どうして人間は魂のありかにこだわるんだい?」


おてんこ「貴様ッ!本気で言ってるのか!!」


キュウべえ「本気も何も、僕の感想を述べたまでだよ」


おてんこ「お前は何とも思わないのか!」

おてんこ「これは人間……いや全ての生命に対する冒涜だぞ!!」


キュウべえ「ヒドイこというなぁ。僕はただ彼女達に戦いやすい体を提供しただけだよ」


おてんこ「提供だと!ふざけるな!!」

おてんこ「お前はまどか達にそんなこと一度も話さなかったではないか!」

おてんこ「彼女達を騙して魔法少女に仕立て上げようとしたのだろう!!」


キュウべえ「話す必要がなかったから話さなかったまでだよ」


杏子「話す必要がないだと……」


おてんこ「貴様はどこまで…」


   「やめな……さい…」



背後からの息切れした声がおてんこの発言を遮る。



杏子「アンタは…」


ジャンゴ「ほむら……」


まどか「えっ…」



そこにはさやかのソウルジェムを持った黒髪の少女がいた。


453 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/12(木) 01:57:21.31 ID:tPqoAjIN0


ほむら「……はぁ……はぁ」



激しい運動をしたのか彼女は息を荒げている。

息を整え、さやかのソウルジェムを横たわっているさやかの手に握らせると言葉を続ける。



ほむら「そいつに何を言ってもムダよ」

ほむら「全て願いの正当な代価だと言い張るわ」


おてんこ「だが……」


   「…っ」
  


おてんこが言い返そうとするとさやかが目覚めた。

その場に重苦しい沈黙が訪れる。



さやか「何、なんなの?」



押し黙った5人を見たさやかは問いかける。



  「…」



しかし、その問いに答えようとする者はいなかった。


第15章・了


454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/12(木) 02:05:52.64 ID:99W2OVqYo
乙っす
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/12(木) 07:48:26.98 ID:EoLKzV1m0
とうとうここまで来たか
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/12(木) 09:13:49.78 ID:aRRa+2zXo
おつおつ
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/12(木) 13:35:05.09 ID:pjmEgbNK0

ちょっと遅れたけどPETの有効活用わろた
458 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/13(金) 00:33:05.59 ID:NVRcRW0J0



第16章 「心の悲鳴」



459 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/13(金) 00:34:29.34 ID:NVRcRW0J0


ソウルジェムの正体を知ってから2日が経過しようとしていた。

ジャンゴとおてんこはマミのマンションの屋上で今後のことについて話し合う。



おてんこ「ここに来るのも久しぶりだな」

おてんこ「あの日からもう2週間近く経つのか……」


ジャンゴ「…」


おてんこ「ほむらの言っていたワルプルギスの夜が来るまで、あと1週間」

おてんこ「ほむらに従ってワルプルギスの夜を倒すことのみに専念するか」
     
おてんこ「それともさやかの問題に首を突っ込むか」

おてんこ「どうする?ジャンゴ」


ジャンゴ「ボクはさやか達を放って置けない」

ジャンゴ「でも、ほむらにも協力したい。だから……」


おてんこ「さやか達に手を貸しつつワルプルギスの夜も倒す、か」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「お前らしい答えで安心したぞ」

おてんこ「それにはまず、魔法少女のシステムを解明しなければな」


460 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/13(金) 00:36:49.02 ID:NVRcRW0J0


おてんこ「知っている人間に聞くのが手っ取り早いのだが」

おてんこ「まどかはもちろん、さやかも杏子も知らない。残りはほむらにあの白いのか……」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「どちらも口を割りそうにないな。この案はナシだ」

おてんこ「……となると、我々で答えを見つけるしかないな」


おてんこ「では、情報を整理してみるか」




おてんこは今まで手に入れた魔法少女のシステムについての情報を上げていった。

その中でジャンゴはある点に疑問に抱く。



おてんこ「魔力を消費するとソウルジェムが穢れ……」


ジャンゴ「!」


おてんこ「どうかしたのか?ジャンゴ」


ジャンゴ「ソウルジェムは魔法少女の魂そのもの」

ジャンゴ「なら、ソウルジェムが穢れれば……」


おてんこ「魔法少女の魂も穢れる」


ジャンゴ「…」コクリ


461 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/13(金) 00:38:45.66 ID:NVRcRW0J0


おてんこ「もしこれが本当なら」

おてんこ「ソウルジェムに穢れを溜めれば、少なくとも魔法が使えなくなるだけじゃ済まないな」

おてんこ「奴は一体どこまで人を貶めれば気が済むんだ」


ジャンゴ「…」


  prrrr prrrr


おてんこ「ん?この音は……まどかからか」

おてんこ「ジャンゴ、応対するんだ」



ジャンゴは黙ってPETを取りだすと通話を始めた。





ジャンゴ達は魔女の結界の気配を追ってさやかのもとへ向かっていた。

まどかの電話の内容はさやかが無茶をしないように見張って置いて欲しいということだった。

ただし、さやかに警戒されないようにコッソリ尾行してさやかが危なくなったら助けに入るという条件付きだ。



おてんこ「この魔力は……どうやら始まったようだ」



目の前の結界から流れ出る魔力により、戦いを察知したおてんこがジャンゴに話しかける。



おてんこ「急ぐぞ!ジャンゴ」


ジャンゴ「…」コクリ



ギアを入れて加速しようと前を向いたとき、あるもの見つける。



ジャンゴ「あれは……」


おてんこ「どうした?ジャンゴ」



ジャンゴの様子を不思議に思ったおてんこはその視線の先を確認する。



おてんこ「杏子……」



そこには鉄塔に登りさやかの戦いを見守る魔法少女の姿があった。


462 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/13(金) 00:40:20.03 ID:NVRcRW0J0


杏子「……アンタらか」


ジャンゴ「…」



ジャンゴ達は鉄塔の上にいる杏子のもとへ来ていた。



杏子「どうしてここに?」


おてんこ「さやかが心配でな」

おてんこ「お前こそどうなんだ?てっきり彼女の獲物を横取りでもするのかと思っていたが」


   「ええ、黙って見ているなんて以外だわ」



背後からこの3週間、何度も聞いた声が聞こえる。



おてんこ「ほむらか…」


杏子「今日のあいつは使い魔じゃなくて魔女と戦っている」

杏子「ちゃんとグリーフシードも落とすだろ。無駄な狩りじゃないよ」


ジャンゴ「杏子…」


ほむら「そんな理由でが貴女獲物を譲るなんてね」


杏子「…」



ほむらの言葉を聞き流してさやかが戦っている結界を見つめる。


463 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/13(金) 00:41:21.83 ID:NVRcRW0J0


杏子「チッ、あのバカ。手こずりやがって」



杏子は揺らめく結界を見て悪態をつく。



おてんこ「彼女はまだ経験が浅い。多少は仕方ないだろう」


杏子「だからって、あんなんじゃすぐ殺られちまうよ」


おてんこ「そうならないために見守っているのではないか?」


杏子「…っ」


  グォン


杏子が反論につまった時、魔女の結界が大きく揺らぐ。



杏子「ああ!もう見てらんねぇ!!」


おてんこ「待て!杏子!!」



おてんこの制止も虚しく、杏子は鉄塔を飛びおりて行ってしまった。


464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/04/13(金) 00:42:47.88 ID:NVRcRW0J0


おてんこ「行ってしまったか」

おてんこ「なんだかんだ言って彼女もさやかのことを気にかけているみたいだな」


ほむら「貴方達は行かないの?」


おてんこ「ふむ、援護なら杏子だけで大丈夫だろうが」

おてんこ「問題はあの2人の仲だな……」

おてんこ「ほむら、お前はどうする?」


ほむら「私が行って何になるのかしら?」


おてんこ「それもそうか……ジャンゴ、後を追うぞ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴは頷くと普通に鉄塔を降りて、結界へ向かった。


465 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/13(金) 00:46:04.56 ID:NVRcRW0J0


ジャンゴ「さやか…」


おてんこ「これは…」



魔女の結界に入ると異常な光景が広がっていた。



まどか「さやかちゃん…」


杏子「…っ」



助けに入ったはずの杏子が呆然と立ち尽くし、その隣でまどかが恐怖に震えている。

その2人の視線の先には青い装束を血で真っ赤に染めたさやかがいた。



さやか「アハハハ、アハ、アハハハ」



彼女は笑いながら魔女の攻撃を一切避けず、魔女に向かっていた。



さやか「アははは、アハハハアハハ」ザクッ ズシャ



攻撃を受けた個所は傷つき血が噴き出すが、数秒で傷は塞がりその後さえ残らない。

そこに傷があったと証明するものは引き裂かれた衣装だけだった。



おてんこ「杏子!一体なにが起きてるんだ!?」


杏子「あいつは……」


さやか「あハハはは、ホントだぁ」



杏子の話を遮る様にさやかの笑い声が響く。


466 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/13(金) 00:51:11.76 ID:NVRcRW0J0


さやか「アはハハ、あハハ」



その異様な笑い声がする方向を見ると、魔女辿り着いたさやかが剣を振るっていた。


      ガシッ 

  
剣を魔女に打ち付ける音が木霊する。


      ガシッ



さやか「その気になれば痛みなんて、フフッ」


      ガシッ


おてんこ「こんな戦い方では……」


      ガシッ   


さやか「アハははは、あハハはは」


      ガシッ


ジャンゴ「体の前に、心が…」


      ガシッ
 

さやか「完全に消しちゃえるんだ」
 

ジャンゴ&おてんこ「「壊れる」」


      ザシュ

        
まどか「やめてよ……」


467 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/13(金) 00:52:43.43 ID:NVRcRW0J0


魔女が倒されると結界が崩壊し、辺りは元の工場街に戻った。

血濡れの衣装を元に戻したさやかは魔女の落としたグリーフシードを手に取る。



さやか「あげるよ、そいつが目当てなんでしょう?」



不敵な笑みを浮かべながらグリーフシードを杏子に投げつける。



杏子「おい……」



そんなさやかを訝しげに見ながらグリーフシードをキャッチする。



さやか「あんたに借りは作らないから、これでチャラ」



杏子に向かって歩き出すと、すれ違いざまに言う。



おてんこ「待て、さやか。杏子は……」


さやか「あんた達もだよ。もうあたしのジャマはしないで」



そう言い捨てるとまどかの方へ向かった。


468 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/13(金) 00:53:46.77 ID:NVRcRW0J0


さやか「さ、帰ろうまどか」


まどか「さやかちゃん……」



そうして、まどかの前で変身を解く。



さやか「うっ……」


まどか「あっ」



制服姿に戻ったさやかはバランスを崩してよろける。

まどかはとっさにそれを支える。



さやか「ごめん……ちょっと疲れちゃった」


まどか「ムリしないで、掴まって」


おてんこ「さやか……本当に大丈夫なのか?」

おてんこ「あんな戦い方では、お前の体にかかる負担が大きすぎる」


さやか「あんたらには関係ない!あたしのやり方があるんだ!!」


ジャンゴ「でも……」


さやか「うるさい!!」



そう叫んでさやかはおぼつかない足取りで行ってしまう。


469 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/13(金) 00:55:24.67 ID:NVRcRW0J0


まどか「さやかちゃん………」



まどかも後を追おうとするが躊躇する。



ジャンゴ「後を追うんだ」


まどか「でも……」


ジャンゴ「今、彼女が耳を傾けるのは君の言葉だけだ」


まどか「…」コクリ



ジャンゴの言葉に同意したまどかはさやかの後を追って行った。



杏子「……あれでよかったのか?」



グリーフシードを握りしめ黙っていた杏子が口を開く。



おてんこ「これが最善の手段だろう」

おてんこ「もう、我々の声は彼女には届かない」

おてんこ「まどかの話を聞き入れてくれれば良いのだが……」


ジャンゴ&おてんこ&杏子「・・・」


第16章・了


470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/13(金) 02:03:22.25 ID:YEgpnRmeo
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/13(金) 04:42:17.78 ID:8ryIHG5N0

あれっバットエンド直行ルートっぽくね?
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/04/13(金) 06:23:29.20 ID:mn6vjcPAO
ここまでジャンゴ達がいる意味そんなに無いな
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/04/13(金) 07:45:25.48 ID:6o1P9L7AO
ジャンゴの火力が意外と低いな
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/13(金) 07:49:11.02 ID:MfP/Bb7IO
さやかのあの場面でヴァナルガンド暴走の時の話をするのかと思ったが、これじゃジャンゴたちなんもいいとこないぞwwwwww
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/13(金) 08:06:13.08 ID:kbJHzlUwo
ジャンゴたちは情報が何もない状態からのスタートだからな
まぁこのまま行くなら本編と変わりないだろうが…それだけで終わるはずはない
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/13(金) 10:19:44.77 ID:6dzxvdNDo
このジャンゴはDBのピッコロ的なあれだな
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/13(金) 13:18:56.09 ID:vob4i5tDO
暗黒ローンに200ソル払ってやり直したはいいが、期限までに返済しきれず
ベルトコンベアでせっせと返済に励むほむらの姿が!
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/13(金) 15:32:28.40 ID:U5JQV8uso
ジャンゴいる必要あるのか…?
流れは原作と同じだし…
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/04/13(金) 15:42:30.47 ID:eCMHdesAO
愚者のカードがあったろ?
きっとそれで何かするんだろ
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/13(金) 18:06:28.19 ID:jvdwND8DO
>>479
周知
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/13(金) 18:58:27.89 ID:MxmSkM56o
何か足りないと思ったら皆のアイドル暗子ちゃんがいないのか
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/13(金) 22:55:20.91 ID:Ym+0LH100
パイルドライバー召喚はワルプルギスまでお預け?
483 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/14(土) 01:50:53.53 ID:Cj2UEWYC0



第17章 「悲しい結末」



484 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/14(土) 01:51:52.67 ID:Cj2UEWYC0


あれから3時間ほどが経過した。

まどかからの連絡もなく下手に動くこともできないので、対ワルプルギス戦の作戦会議に参加している。



ほむら「ワルプルギスの夜の出現予測はこの範囲」



ほむらは見滝原の地図を指しながら言う。



杏子「根拠はなんだい?」


ほむら「統計よ」


おてんこ「統計……?そんなデータが存在するのか?」


杏子「いいや、以前にもこの町にワルプルギスの夜が来たなんて話は聞いてないよ」


おてんこ「なら、一体何の統計なのだ」


ほむら「…」


杏子「はぁ…信用しろって言える間柄でもないけどさ」

杏子「もうちょっと手の内を見せてくれてもいいんじゃない?」


  「それは是非、僕からもお願いしたいね。暁美ほむら」



声の主はいつもと変わらぬポーカーフェイスでそこにいた。


485 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/14(土) 01:53:48.34 ID:Cj2UEWYC0


おてんこ「お前は…」


ジャンゴ「…」ジャキ


杏子「どの面下げて出てきやがった」シャキン



2人は銃と槍を出し、それらを白い獣に向ける。



キュウべえ「やれやれ、招かれざる客ってやつかい?」

キュウべえ「今夜は君達にとって重要な情報を知らせに来た筈なんだけどね」


おてんこ「重要な情報?」


杏子「何言ってんだ?テメェ」


キュウべえ「美樹さやかの消耗が予想以上に早い」

キュウべえ「魔力を使うだけでなく、彼女自身が呪いを生み始めた」


杏子「誰のせいだと思ってるんだよ」


おてんこ「さやかが…呪いを……」


ジャンゴ「…」


キュウべえ「このままだとワルプルギスの夜が来るより先に厄介なことになるかもしれない」

キュウべえ「注意しておいた方がいいよ」


杏子「なんだそりゃ、どういう意味だ?」


キュウべえ「僕じゃなくて彼女に聞いてみたらどうだい?」



キュウべえはほむらの方を向く。



キュウべえ「君なら既に知っているんじゃないか?暁美ほむら」


ほむら「…」


486 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/14(土) 01:54:51.78 ID:Cj2UEWYC0


キュウべえ「やっぱりね」

キュウべえ「どこでその知識を手に入れたのか、僕はとても興味深い」

キュウべえ「君は……」


ほむら「聞くだけのことは聞いたわ」

ほむら「消えなさい」


キュウべえ「…」



白い獣は黙って立ち去って行ってしまった。



杏子「放っとくのかよ、あいつ」シュン


おてんこ「いいのか?ほむら」


ジャンゴ「…」サッ



警戒する相手がいなくなったので、2人は武器をしまう。



ほむら「あれを殺したところで、何の解決にもならないわ」


ジャンゴ「それより、さやかが……」


杏子「そう、美樹さやかだ」

杏子「あいつの言ってた厄介事って何のことだ?」


ほむら「……彼女はソウルジェムに穢れを溜めこみすぎた」

ほむら「早く浄化しないと大変なことになるわ」


おてんこ「一体、どうなると言うのだ?」


ほむら「…」



その後、何度も尋ねるが『私に任せて』の一点張りで確かな情報は得られぬまま夜は更けて行った。


487 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/14(土) 01:56:02.84 ID:Cj2UEWYC0


夜が明けて、ほむらは学校に杏子は何処かに行ってしまった。

取り残されたジャンゴ達は装備やバイクの点検に半日を費やし、一段落したところで休憩を取ることにした。



おてんこ「もうこんな時間か、平和というのも考えものだな」

おてんこ「それにしても……さやかは大丈夫だろうか」

おてんこ「下手に接触して、これ以上我々の心象を悪くしてもな…」


ジャンゴ「でも、あいつの言っていたことも気になるんだ」


おてんこ「〔呪いを生む〕か……何処かで聞いたフレーズだったな」

おてんこ「奴の話が本当かどうか怪しいが」

おてんこ「まどかからの連絡も考えると可能性は十分にある」



ジャンゴは作戦会議の後、『まどかからさやかとケンカしてしまった』という報告を受けていた。



おてんこ「まどかも心配だが、問題はさやかだな」

おてんこ「もし…あいつの言ったことが本当なら、さやかの身に何かが起ことになる」

おてんこ「ソウルジェムが穢れを溜めこんで呪いを生む」

おてんこ「グリーフシードが穢れを吸って魔女が孵る……か」


ジャンゴ「!?」


488 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/14(土) 01:58:08.88 ID:Cj2UEWYC0


おてんこ「ん?どうした?驚いた顔をして」


ジャンゴ「魔女が孵る……?」


おてんこ「そういえばお前は知らなかった。いや、聞いていられるような状況ではなかったな」

おてんこ「2週間前…マミが殺され、お前が暴走した日」

おてんこ「その暴走の最中、奴…キュウべえは『グリーフシードは心の穢れを吸って孵化する』と言っていたんだ」


ジャンゴ「!」


おてんこ「だが…これがどうしたんだ?」

おてんこ「〔穢れを貯めたら魔女になる〕というだけの……」

おてんこ「!」

おてんこ「まさか……そんなことが…」

おてんこ「いや、可能性は十分だ」

おてんこ「もしそれが本当だとしたら、魔法少女の運命とは……」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「ジャンゴ!さやかを探すぞ!!」

おてんこ「彼女にこんな悲しい結末を迎えさせる訳には行かない!!」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「まどかに連絡だ!彼女ならさやかの居場所を知っているかもしれない」



ジャンゴ達はひとりの少女を考え得る最悪の結末から救うために立ち上がった。


489 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/14(土) 01:58:56.58 ID:Cj2UEWYC0


ジャンゴ達はさやかの家に向かっていた。

まどかの連絡では『さやかは学校を休んでいて、自分も彼女に会うため家に向かっている』とのことだったので、ジャンゴ達もそこでまどかと落ち合うことにした。



おてんこ「まどかは……まだ来ていない様だな」



さやかの家に着くとおてんこが口を開く。



おてんこ「我々がいきなり尋ねても不審に思われるだろう、ここは彼女が来るまで待とう」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴ達はさやかの自宅の前でまどかを待つことにした。



おてんこ「来たみたいだな」



しばらく待っていると小走りでやってくるまどかの姿が見えてきた。


490 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/14(土) 02:01:26.52 ID:Cj2UEWYC0


まどか「ごめん…待たせちゃたよね」


おてんこ「いや、そんなことより早くさやかの家を訪ねてくれないか?」

おてんこ「我々では怪しまれてしまうのでな」


まどか「そう…だよね」



そう言ってまどかはインターホンへ向かい話し始める。



おてんこ「やはり落ち込んでいるな」ヒソヒソ

おてんこ「さやかのことで自分を責めているんだろう」ヒソヒソ

おてんこ「彼女のためにも、絶対にさやかを助けるぞ!」ヒソヒソ


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴが頷くとちょうどまどかの方も話を終えた。



おてんこ「どうだった?」



おてんこが結果をまどかに聞く。



まどか「さやかちゃん……昨日から帰ってきてないって」


おてんこ「そうか…」


まどか「わたしのせいだ。昨日あそこでさやかちゃんを止めなかったから」

まどか「魔法少女でもないのに、あんなこと言って…」

まどか「わたしのせいで、さやかちゃんが……」


ジャンゴ「まどか」


まどか「ジャンゴ君……?」


491 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/14(土) 02:03:14.92 ID:Cj2UEWYC0


ジャンゴ「自分を責めても何も始まらない」

ジャンゴ「出来なかったこと、やれなかったことを悔やんでも仕方がないよ」

ジャンゴ「これからどうするか、何をするかが重要なんだ」

ジャンゴ「さやかに対して悪いと思っているなら、ちゃんと会って謝るんだ」


まどか「そうだよね…さやかちゃんに会って謝らなきゃいけないよね」


おてんこ「話はついたみたいだな……手分けしてさやかを探そう」

おてんこ「手がかりを見つけたら連絡を入れる、それでいいな?」


まどか「うん」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「では解散だ。行くぞ!ジャンゴ」



ジャンゴはバイクに乗ってさやかを探しに夕暮れ時の町へ繰り出した。


第17章・了


492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga sage]:2012/04/14(土) 02:07:35.61 ID:/Xi+t5B/0

493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/14(土) 05:44:35.92 ID:omYbl3uo0
とめられるのか…
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/14(土) 13:56:45.84 ID:jePrPtzg0
乙!!
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/14(土) 22:42:14.78 ID:UaNQFheD0


棺桶に魔女ぶち込んでパイルドライバーで浄化できないかな
496 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 01:47:45.36 ID:ig7y/VH20



第18章  「電話の向こう」



497 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 01:49:40.40 ID:ig7y/VH20


バイクで町中を探してもさやかは見つからなかった。

おてんこが感じ取れる結界を捜索している内に日はすっかり暮れていた。



おてんこ「ここもハズレか」

おてんこ「彼女のことだから魔女なり使い魔なりと戦っていると思ったんだが……」

おてんこ「我々の思い過ごしか?」

おてんこ「さすがに彼女も身の危険を感じて戦いを控えたか……どう思う?ジャンゴ」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「お前に聞いても仕方なかったな」

おてんこ「だが、結界を探し続けることはムダではない……むしろ見つからない方が好都合だ」

おてんこ「気を取り直して次に行こう」

おてんこ「次の結界は……ん?」


ジャンゴ「?」


おてんこ「気配が消えた?」


ジャンゴ「もしかして…」


おてんこ「ああ、さやかが居るかもしれない」

おてんこ「行くぞ!ジャンゴ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴ達は結界の気配の消えた方へ急ぐ。


498 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 01:51:46.43 ID:ig7y/VH20


消えた結界の方向には立体駐車場があった。



おてんこ「結界が消滅したのはこの建物の上みたいだな」

おてんこ「バイクで登れるようだ、行くぞ!」

  
   ピカッ  キーン

  
   「!?」



おてんこがそう言ったとき駐車場の上部が閃光に包まれ、耳障りな甲高い音が響く。



おてんこ「この光に音……スタングレネードか」

おてんこ「さやかかどうか分からないが、何かがあったのは間違いない」

おてんこ「急ぐぞ!ジャンゴ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴはバイクのアクセルを入れ駐車場の坂を駆け上る。



おてんこ「あれは……杏子?」



登った先には耳を抑えてうずくまる杏子の姿があった。



おてんこ「大丈夫か!?」



バイクを降りたジャンゴは杏子に駆け寄る。



杏子「アンタ……」


おたんこ「無理に喋るな、耳鳴りが収まるまで休んでろ」


杏子「…」コク



ジャンゴはダメージを受けた杏子を介抱する。


499 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 01:55:30.10 ID:ig7y/VH20


おてんこ「杏子、一体何があったのだ?」



杏子が回復したところで何があったのかを訊ねる。



杏子「ほむらの奴がさやかを殺そうとしやがった」


おてんこ「ほむらが!彼女はさやかを助けるのではなかったのか!?」


杏子「あたしに聞かれても分からねぇよ」

杏子「それを止めたらこの様さ」


おてんこ「それは…済まなかったな」


ジャンゴ「杏子」


杏子「何だ?ほむらについてなら知らねぇよ」


ジャンゴ「さやかを見つけたのか?」


杏子「ああ、けど何処に行ったかまでは知らねぇ」

杏子「ほむらを抑えつけるので精一杯だったからな……」


おてんこ「さやかがここに居たのか」

おてんこ「まだ近くに居るはず。探すぞ、ジャンゴ」


杏子「さやかを探しているのか?」


おてんこ「ああ」


杏子「だったら、協力しない?」


おてんこ「それは構わないが、連絡はどうするのだ?」


杏子「ああ……アンタらテレパシーが使えないからね」

杏子「それなら、これを持ってきな」



杏子は棒の様な物を召喚し、ジャンゴに渡す。


500 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 01:57:38.81 ID:ig7y/VH20


ジャンゴ「棒?」


杏子「槍の柄さ」


おてんこ「そんなものと連絡に何の関係があるんだ?」


杏子「あたしがあいつを見つけたらそいつに刃を付ける。そいつが合図さ」


おてんこ「出来るのか?」


杏子「何年魔法少女やってると思ってるんだ。それぐらい朝飯前だよ」


おてんこ「そういうことなら……ジャンゴ、アレを使え」


ジャンゴ「…」コクリ


   ポンッ


ジャンゴは太陽銃を取り出し、、銃身の下部に設置されているグレネードを発射した。


バンッ ピカッ


発射されたグレネードは上空で強力な閃光を伴って炸裂する。



杏子「!」

杏子「今のは…」


おてんこ「太陽グレネード〔フラッシュ〕」

おてんこ「強力な閃光を巻き起こし、敵の行動を封じる太陽銃のサブウェポンだ」

おてんこ「これなら遠くからでも分かるだろ?」


杏子「確かにな」

杏子「それじゃあ、頼んだよ」



そう言い残し、杏子は先に行ってしまった。


501 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 01:59:35.36 ID:ig7y/VH20


おてんこ「意外と時間がかかってしまったな」

おてんこ「さて、我々も行くか」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「どうした?太陽少年」


ジャンゴ「まどかにも連絡しないと、彼女も心配しているはずだから」


おてんこ「そうだな…範囲が狭まった分その方が早く見つかるな」

おてんこ「よし、ジャンゴ。彼女に連絡だ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴはPETを取り出しまどかにコールする。


    prrr prrr


『もしもし…ジャンゴ君?』


ジャンゴ「まどか……今、どこにいる?」


まどか『公園で、キュウべえと一緒に』


ジャンゴ「さやかの情報を手に入れた。今からこっちに欲しいんだ」


まどか『ねぇ……ジャンゴ君』

まどか『さやかちゃんを元に戻せるかもしれない…』


ジャンゴ「さやかを……?」


まどか『こんなわたしでも力になれる、だから…』


おてんこ「まさか…」


まどか『わたしはキュウべえと……』


   『…ドサッ、ガタ…』


ジャンゴ&おてんこ「!?」



まどかの声が途切れ、何かが倒れる様なような音と何かを落とした音が聞こえる。


502 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 02:00:51.96 ID:ig7y/VH20


おてんこ「ジャンゴ、何が起きたか分かるか?」


ジャンゴ「…」フルフル



ジャンゴが首を振るとPETから声が聞こえてくる。



  『ひ、ひどいよ何も殺さなくても』


ジャンゴ&おてんこ「!」


  『貴女は……なんで貴女はいつだって、そうやって自分を犠牲にして』


  『役に立たないだとか、意味がないとか、勝手に自分を粗末にしないで』


  『貴女を大切に思っている人のことも考えて!』


  『いい加減にしてよ!!』


  『貴女を失えば悲しむ人が居るって、どうしてそれに気付かないの!』


  『貴女を守ろうとした人はどうなるの!』


  『…グス……ヒック……』

  
  『ほむらちゃん……』

   
  『わたし達はどこかで……どこかで会ったことがあるの?わたしと……』


  『それは……』


  『ごめん…わたし、さやかちゃんを探さないと』


  『待って、美樹さやかはもう……』


  『ごめんね……タッ…タッ…タッ』


  『待って!まどかぁ!!』

 
  『……ヒッ……グス……グス……ヒック………』



遠ざかって行く足音が聞こえなくなると、PETからはすすり泣くような声が流れてくる。


503 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 02:02:07.81 ID:ig7y/VH20


ジャンゴ達は相手に聞こえない様に小声で話し合う。



おてんこ「この声は、ほむら…なのか」

おてんこ「普段の彼女からは想像もできない程、感情的になっていたな」

おてんこ「それに、彼女がさやかについて言っていたことも気になる」

おてんこ「このまま呼びかけて彼女に問いただすか、それともさやかを探すか」

おてんこ「どうする?ジャンゴ」


ジャンゴ「ボクは……」


  『無駄なことだと知っているくせに懲りないんだなぁ。君も』


ジャンゴ&おてんこ「!?」



すすり泣くような声が流れていたPETから突然、意味の取れる言葉が流れる。


504 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 02:03:18.12 ID:ig7y/VH20


おてんこ「この声は……」


ジャンゴ「キュウべえ…」


  『代わりはいくらでもあるけど、無意味に潰されるのは困るんだよね。もったいないじゃないか』


  『タッ…タッ……クシャクシャ……モグモグ』



足音と何かを咀嚼する音が響く。



  『……きゅぷい』


  『…』


  『君に殺されたのはこれで4度目だけど、おかげで攻撃の特性も見えてきた』


  『時間操作の魔術だろう?さっきのは』


  『…』


  『やっぱりね。なんとなく察しはついていたけど、君はこの時間軸の人間じゃないね』


  『お前の正体も目的も私は全て知っているわ』


  『なるほどね。だからこんなにしつこく僕の邪魔をするわけだ』


  『そうまでして鹿目まどかの運命を変えたいのかい?』


  『ええ、絶対にお前の思い通りにさせない。キュウべえ…いいえ』


  『インキュベーター』


  『……そうかい』


  『なら、彼らにでも頼んでみたらどうだい?さっきから僕らの会話を盗み聞きしているみたいだし』

  
ジャンゴ&おてんこ「!」


505 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 02:05:19.11 ID:ig7y/VH20


  『彼ら?』


  『君も良く知っているだろ。あの赤いマフラーの少年さ』


  『彼らは君以上のイレギュラーだよ。僕達の知らないテクノロジーを使って魔女と戦っている』


  『おまけにグリーフシードを孵すほどの感情エネルギーを1人で放出した。実に興味深いね』


  『そんなことどうでもいい。盗み聞きってどういうこと?』


  『まどかの携帯さ、君が彼女の通話中に僕を殺したりするから』

   
  『携帯が繋がったまま、落としていってしまったんだよ』


  『それじゃあ……』


  『僕達の会話は全て向こうに筒抜けさ』


  『それを知っていて、お前は……』


  『聞かれて困る訳でもないしね。まあ、君はどうか知らないけど』


  『…』


  『それじゃあ、僕はこの辺で。これ以上体のストックを減らされたくないし』



キュウべえ-インキュベーター(QB)の言葉を最後に会話が途切れる。


506 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 02:07:11.49 ID:ig7y/VH20


ほむら『盗み聞きとは……いい趣味をしているわね』



しばらくの沈黙の後、PETのスピーカーから声が流れてくる。



ジャンゴ「…」


ほむら『まあ、聞かれてしまったものはしょうがないわ』


ジャンゴ「ほむら、君は一体……」


ほむら『美樹さやかの運命が知りたいなら、駅に行きなさい』

ほむら『そこで全てが分かるはずよ』


おてんこ「どうしてそんなことを…」


ほむら『伝えることはそれだけよ、それじゃあ』


おてんこ「待て!まだ聞きたいことが……」


  『…ツー…ツー……』


ジャンゴ&おてんこ「・・・」


おてんこ「どうやら切れてしまったようだな」

おてんこ「考えても仕方ない。今は行動あるのみだ」

おてんこ「一応、杏子にも合図を送っておくか……」

おてんこ「ジャンゴ、〔フラッシュ〕の準備だ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴがグレネードを再装填しようとバイクのトランクを開ける。


507 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 02:08:48.68 ID:ig7y/VH20


ジャンゴ「!?」



そこには太陽銃のパーツに剣、鎚、グレネードそして槍があった。



おてんこ「どうした?グレネードは割とストックがあったはずだぞ」



驚いた様子のジャンゴを不思議に思ったおてんこが近寄る。



おてんこ「これは……槍」

おてんこ「ということは杏子がさやかを見つけたのか」


ジャンゴ「…」


おてんこ「ひとまずこれで安心だな」

おてんこ「杏子ならさやかを悪い様にはしないだろう」

おてんこ「なら、我々はほむらの指示通りに駅へ向かおう」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴがバイクに乗ってエンジンを入れた時、



おてんこ「!?」



突然、おてんこが何かに驚いた表情を浮かべる。



ジャンゴ「?」


おてんこ「ジャンゴ…駅の方向に新たな結界の気配を感知した………」


ジャンゴ「!」

ジャンゴ「そんな…」


おてんこ「詳しいことは分からないが……取り越し苦労であることを祈ろう」


ジャンゴ「…」



ジャンゴは沸き起こる嫌な予感を押し殺して、駅へ向かった。 


第18章・了


508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/15(日) 02:34:07.33 ID:a+VRO5dW0
乙!
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/15(日) 02:50:37.25 ID:HsEEqMY2o
ジャンゴの空回りっぷり半端ないな
510 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 17:25:10.37 ID:ig7y/VH20



第19章 「〔すべきこと〕と〔したいこと〕」



511 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 17:26:45.78 ID:ig7y/VH20


おてんこ「結界の気配はこの先だな…」



鉄道が通る線路を眺めおてんこが呟く。



おてんこ「ここから先はバイクでは行けない、徒歩で行くぞ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴは路肩にバイクを止め、フェンスをよじ登る。

敷地内に侵入すると結界を目指して鉄道が走る線路の上を走り出す。



しばらく走っていると、線路の先に小柄な少女の姿が現れた。



ジャンゴ「あれは……」


おてんこ「まどか?どうしてこんなところに…」



ジャンゴ達は前を歩くまどかに駆け寄る。


512 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 17:28:20.46 ID:ig7y/VH20


まどか「ジャンゴ君におてんこさま……」


おてんこ「どうしてこんなところにいるのだ?」


まどか「ここに来れば、さやかちゃんに会えるような気がして」


ジャンゴ「…」


まどか「おかしいよね…こんなとこに来るはずないのに……」


おてんこ「…」


ジャンゴ「……行こう」

ジャンゴ「君がそう思うなら、きっとこの先にいる」


まどか「…」コク



ジャンゴもまどかの歩調に合わせて線路の上を歩いていく。




無言のまま歩き続けると、2人の人影が歩いてくるのが見える。

ひとりはほむら、もうひとりはさやかを抱きかかえた杏子であった。


513 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 17:29:35.35 ID:ig7y/VH20


まどか「さやかちゃん!?さやかちゃん、どうしたの?」


まどか「ねぇ、ソウルジェムは?さやかちゃんはどうしたの!?」



意識のないさやかを見て、まどかはほむら達に捲し立てる。



ほむら「彼女のソウルジェムはグリーフシードに変化した後、魔女を生んで消滅したわ」


杏子「…」


まどか「え…」


ジャンゴ「…っ」


おてんこ「クソッ……」



ほむらから告げられた事実に三者三様の反応を示す。



まどか「うそ…だよね?」


ほむら「事実よ。それがソウルジェムの最後の秘密」

ほむら「この宝石が穢れ切って黒く染まる時」



ほむらは自身のソウルジェムを取り出してジャンゴ達に見せる。



ほむら「私達はグリーフシードとなり、魔女として生まれ変わる」

ほむら「それが……魔法少女になった者の逃れられない運命」


514 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 17:30:53.97 ID:ig7y/VH20


まどか「うそよ…うそだよね……」

まどか「そんな…どうして?」

まどか「さやかちゃん、魔女から人を守りたいって、正義の味方になりたいって」

まどか「そう思って魔法少女になったんだよ。なのに……」


ほむら「その願いに見合うだけの呪いを背負いこむことになったまでのこと」

ほむら「あの娘は誰かを救った分だけ誰かを祟って生きて行く」


杏子「…」



黙っていた杏子は抱きかかえていたさやかを降ろすと、ほむらの方に向き直る。

そして、



杏子「テメェは、何様のつもりだ!!」



ほむらの胸倉に掴みかかる。



ジャンゴ&おてんこ「!」


おてんこ「やめるんだ!杏子!!」


杏子「黙ってろ!」

杏子「あたしはこいつが自慢げに話してるのが許せねぇんだ」

杏子「だって、あいつはさやかの親友なんだぞ!!」



杏子は倒れているさやかに泣きすがるまどかを見て叫ぶ。


515 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 17:32:56.61 ID:ig7y/VH20


ほむら「今度こそ理解できたわね。あなたが憧れていた物の正体が」



自分の胸倉を掴んでいる杏子を無視してまどかに話しかける。



ほむら「わざわざ死体を持ってきた以上、扱いには気を付けて」

ほむら「迂闊な場所に置き去りにすると後々面倒なことになるわ」



杏子の腕を振り払い、その拘束を解く。



ジャンゴ「ほむら!」


おてんこ「そんな言い方は無いだろ!!」


杏子「テメェそれでも人間か!!」


ほむら「もちろん違うわ。あなたもね」



彼女は踵を返して立ち去ろうとするが、数歩歩いたところで振り返り、



ほむら「忘れていたわ、これをまどかに」ポイッ



ジャンゴに向かってまどかの携帯を放り投げる。



ジャンゴ「!」パシッ



それをジャンゴが受け取るのを確認するとさっさと行ってしまった。


516 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 17:34:41.44 ID:ig7y/VH20


おてんこ「杏子……さやかをどうするつもりだ?」


杏子「こいつを元に戻す」


おてんこ「なにか策はあるのか?」


杏子「ない……けど、何か方法があるはずだ」


おてんこ「その方法を探している間、さやかの体はどうするんだ?」


杏子「あたしが預かる」


おてんこ「お前はほむらの家に居候しているではないか、彼女が許すとは思えないのだが」


杏子「あんな奴の家こっちから願い下げだ。どっかにホテルでも借りる」

杏子「そこならさやかを運んでも問題ないはずだ」


おてんこ「分かった。居場所が決まったら連絡してくれ」


ジャンゴ「ボク達も協力する」


杏子「ワリィな、協力させちまって」


おてんこ「いや……我々にも責任はある」

おてんこ「ここはお互い様だ」



杏子と当面の方針を立てると杏子はさやかを運びに、ジャンゴはまどかを家まで送り届けることにした。


517 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 17:36:37.84 ID:ig7y/VH20


ジャンゴ達がほむらの家に着くと、既にほむらは部屋に閉じ籠ってしまっていた。



おてんこ「彼女は部屋に入ってしまったか」

おてんこ「我々も寝る準備をしよう」


ジャンゴ「でも…」


おてんこ「起きていたところで良策が思いつくわけでもない」

おてんこ「お前の気持ちはよく分かるが、今日はもう休め」


ジャンゴ「…」



仕方なくおてんこの指示に従い床に入る、布団をかぶるとすぐに寝入ってしまった。


518 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 17:38:06.50 ID:ig7y/VH20


夜明け前に目が覚めたジャンゴは静かに外に出る。

外に出たジャンゴは屋根に登り、白んでいく空を眺めて物想いに耽る。



ジャンゴ「…」



朝焼けの光を受けながら時を過ごしていると、



  「ここに居たのか」



不意に後ろから声が聞こえる。



ジャンゴ「おてんこさま…」



おてんこ「探してもいないと思ったら、こんな場所にいるとはな」

おてんこ「どうした?浮かない顔をして」


ジャンゴ「考えてたんだ。これからどうしたらいいか、何をすべきか」


おてんこ「それで、答えは出たのか?」


ジャンゴ「…」フルフル


おてんこ「そうか……」

おてんこ「ジャンゴ、こういう時はムリに答えを出すな」

おてんこ「〔どうすべきか〕ではなく、〔どうしたいか〕を考えるんだ」


ジャンゴ「・・・」


519 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 17:39:34.16 ID:ig7y/VH20


おてんこ「例えば私なら〔さやかを元に戻して、4人でワルプルギスを倒すこと〕だな」


ジャンゴ「でも、どうしたらそんなこと……」


おてんこ「そんなこと……私にも分からない」

おてんこ「だが、さやかの魔女と会えば何か分かるかもしれない」

おてんこ「それには杏子と協力して魔女を探す必要がある」

おてんこ「だから、我々は杏子に会わなければならない」

おてんこ「これが今、我々の〔すべきこと〕だ。簡単だろ?」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「……どうやら向こうからやって来てくれたようだ」

おてんこ「これで第一段階は終了だ。次の目標は魔女を探すことだな」



おてんこの視線の先には、赤いポニーテールを揺らしながら歩いている杏子の姿があった。


520 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 17:41:08.16 ID:ig7y/VH20


ジャンゴ達は裏路地の陰に隠れて、杏子とまどかが話している様子を窺っている。

あの後、杏子からさやかを元に戻すためにまどかの協力を仰ぐことを提案された。

その案に乗ったジャンゴ達は、杏子がまどかを説得するまで姿を隠すことになった。



おてんこ「そろそろか……行くぞ、ジャンゴ」


ジャンゴ「…」コクリ



説得が終わったのを確認するとジャンゴ達はまどかの前に姿を現す。



おてんこ「話はついたみたいだな」


ジャンゴ「…」


まどか「ジャンゴ君に、おてんこさま…どうしてここに……?」


杏子「あたしが呼んだんだ」


まどか「杏子ちゃんが?」


杏子「味方はひとりでも多い方がいいからな」


521 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 17:42:03.44 ID:ig7y/VH20


おてんこ「まどか、我々の同行を許してくれるか?」


まどか「許すも何も、一緒に来てくれるなんて心強いよ」


ジャンゴ「ありがとう、まどか」


まどか「いいよ…お礼なんて」


おてんこ「いや……我々には…」


杏子「そんなの後でいいから、さっさと行ってあいつを元に戻してやろうぜ」


まどか「そうだね」


おてんこ「ああ」


ジャンゴ「…」コクリ



杏子に同意してさやかの魔女の捜索を開始する。


第19章・了


522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/15(日) 19:27:14.61 ID:7L52SD8DO
乙!
もう書き終えてるのかも知れないが、更新ペース早くていいね
523 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:20:22.56 ID:ig7y/VH20



第20章 「似たものどうし」



524 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:21:57.66 ID:ig7y/VH20


ソウルジェムの輝きに導かれ、目的の魔女の下へと向かう。

出発したときには高かった日も傾いてオレンジ色の光がジャンゴ達を包み始める。



まどか「ほむらちゃんも手伝ってくれないかな…」


杏子「あいつはそういうタマじゃないよ」


ジャンゴ「…」


まどか「友達じゃないの?」


杏子「違うね。まぁ利害の一致っていうか」

杏子「お互い1人じゃ倒せない相手と戦うためにつるんでいるだけさ」


おてんこ「ワルプルギスの夜か」


まどか「ワルプルギス?」


杏子「超ド級の大物魔女だ」

杏子「私もあいつもそいつらもたぶん1人じゃ倒せない」

杏子「だから共同戦線ってさ」

杏子「寝床を貸してくれたのには感謝してるけど、まぁそういう仲なのさ」


まどか「ジャンゴ君達もなの?」


おてんこ「何と言っていいのか分からないな。ただ…」


ジャンゴ「困っているのなら、力になってあげたいと思う」


杏子「全く…とんだお人好しだよ」



そんなことを話しながら魔女の足取りを追っていく。


525 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:22:58.88 ID:ig7y/VH20


ジャンゴ達はとある工事現場に到着する。



杏子「ここだな」



ソウルジェムが輝きを増すの確認した杏子は封鎖されていた扉をこじ開ける。

ジャンゴ達も彼女に続いて、ビルの中の仮足場の上を歩いていく。



まどか「ホントにさやかちゃんかな、他の魔女だったりしないかな…」


杏子「魔力のパターンが昨日と一緒だ。間違いなくあいつだよ」


おてんこ「そんなことが分かるのか?」


杏子「ああ。魔女か使い魔、一度戦ったことのある相手かぐらいは分かる」



杏子はおてんこの質問に答えながら歩く。


526 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:23:56.24 ID:ig7y/VH20


おてんこ「この先か」



なんの変哲もない行き止まりに辿り着くと、気配を感じたおてんこが呟く。



杏子「さて、改めて聞くけど」

杏子「本当に覚悟は良いんだね」



いつの間にか変身した杏子が問いただす。



まどか「なんか、もう慣れっこだし」

まどか「わたし…いつも後ろから付いていくばっかりで、役に立ったこと一度もないけど」

まどか「でもお願い、連れて行って」


ジャンゴ「大丈夫。ボクらもいる」


おてんこ「絶対に彼女を取り戻すぞ!」


杏子「へっ……揃いも揃って変な奴らだ」



杏子は結界の入り口を開き奥へ進む、ジャンゴ達もその後を追う。


527 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:25:01.08 ID:ig7y/VH20


まどか「ねぇ…」


杏子「ん?」


おてんこ「どうしたんだ?」


ジャンゴ「?」



結界の中を進んでいるとまどかが歩みを止める。



まどか「誰かにばっかり戦わせて、自分で何もしないわたしって」


まどか「やっぱり…卑怯なのかな……」


ジャンゴ&おてんこ「…」


杏子「なんで、あんたが魔法少女になるわけさ」


まどか「なんでって………」


杏子「舐めんなよ!」

杏子「この仕事はね、誰にだって務まるもんじゃない」


まどか「でも…」


杏子「毎日うまいもん食って、幸せ家族に囲まれて、そんな何不自由ない生活をしている奴が」

杏子「ただの気まぐれで魔法少女になろうとするなら」

杏子「そんなのあたしが許さない。いの一番にぶっ潰してやるわ」


まどか「…」


528 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:26:35.01 ID:ig7y/VH20


杏子「命を危険にさらすってのはな、そうするしか他に仕方ない奴だけがやることさ」

杏子「そうじゃない奴が首を突っ込むのはただのお遊びだ。おふざけだ」


まどか「そうなのかな…」


杏子「あんただって何時かは、否が応でも命がけで戦わなきゃならない時が来るかもしれない」

杏子「その時になって考えれば良いんだよ」


まどか「…うん」


おてんこ「話はついたみたいな」

おてんこ「先を急ごう。さやかも待ちくたびれてしまうぞ?」



ジャンゴ達は再び結界の奥に向かって進む。



何度個かの扉を開くと、辺りの景色ががらりと変わる。

狭い廊下の両側にはスクリーンの様なものが映像を映していた。



おてんこ「この映像は…さやかの記憶か」


まどか「さやかちゃんの……」


おてんこ「おそらく、魔女の部屋が近いんだろう」



突然、スクリーンの映像が消えて後ろの扉が閉まる。

   

  「!?」


杏子「気付かれた。来るぞ!」



杏子の警告すると、ジャンゴ達を残して廊下が一気に移動し扉が目前に迫る。

迫ってきた扉は勝手に開き、ドアの向こうから差し込む光で視界が白く埋め尽くされる。


529 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:27:40.00 ID:ig7y/VH20


視界が戻るとコンサートホールの様な開けた空間が広がっていた。



   「………」



その中央には甲冑を着た人魚の様な魔女が待ち構えていた。

彼女の手に持つ剣が、なんとかそれがさやかであったことを教えてくれる。



杏子「いいね。打ち合わせ通りに」


まどか「うん」


おてんこ「まかせろ」


ジャンゴ「…」ジャキ



杏子の合図で各自が戦闘態勢をとる。


530 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:29:23.06 ID:ig7y/VH20


まどか「さやかちゃん、わたしだよ。まどかだよ!」

まどか「ねぇ聞こえる?わたしの声が分かる?」


   ガンッ
   

まどかの呼びかけに魔女はジャンゴの背丈ほどある歯車を飛ばして応じる。



まどか「ひっ!」


おてんこ「まどか!!」


ジャンゴ「!」テュン


杏子「怯むな!呼び続けろ」



ジャンゴが太陽銃で車輪を迎撃し、杏子がまどかを守るように鎖の壁を召喚する。



まどか「さやかちゃん、お願い」



まどかが呼び続ける中、ジャンゴと杏子はで飛んでくる車輪に対応する。


531 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:31:18.96 ID:ig7y/VH20


まどか「思いだして。さやかちゃんだって嫌だったはずだよ」


ジャンゴ「…っ」テュン テュン



ジャンゴはまどか達から標的をずらすために距離をとり、走りながら上空に召喚された車輪を撃ち落とす。



まどか「さやかちゃん、正義の味方になるんでしょ?」


杏子「くっ」キンッ カンッ



杏子はまどかの前で飛んでくる車輪を槍であしらう。



まどか「ねぇ、お願い!元に戻って…」


杏子「聞きわけがねぇにも程があるぜ、さやか!」



まどかの声に全く反応を示さない魔女に杏子が怒鳴る。
  

     ヒュン   ヒュン


杏子の努声が届いたのか、魔女は両手を掲げて大量の車輪を召喚すると、杏子に向かって投げつける。


    
杏子「なっ…」


おてんこ「まずい!間に合わない!!」


ジャンゴ「…っ!!」


     ガシャァァァン


ジャンゴが援護に入ろうとするも叶わず、杏子は直撃を受けてしまう。


532 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:32:31.18 ID:ig7y/VH20


まどか「杏子ちゃん!!」


ジャンゴ&おてんこ「杏子!!」


杏子「大丈夫……これくらいへでもねぇぜ」


杏子「お前は呼び続けろ」



杏子はわき腹を抑えながらまどかに答える。



おてんこ「大丈夫か!?」



ジャンゴ達も魔女を牽制しながら杏子に近づく。



杏子「……まどかを頼む…あたしは」


おてんこ「無理するな」

おてんこ「ジャンゴ!私は結界を張り彼女達を守る」

おてんこ「お前は杏子が回復するまで何とか持ちこたえてくれ」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「太陽ぉーーーーーー!!」



おてんこが叫ぶと、杏子とまどかを囲む様に地面に輝く太陽な模様が浮かび上がる。


533 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:33:58.61 ID:ig7y/VH20


まどか「これは…あの時の」


杏子「あたしは…」


おてんこ「待て!杏子!!」


杏子「さやかを……」



おてんこの制止を無視して杏子は結界から外に出て、魔女と対峙する。



おてんこ「ジャンゴ!杏子を援護するんだ」


ジャンゴ「…」カチャカチャ シュン



ジャンゴは太陽銃のフレームをソードタイプに変更し、左手に剣を召喚した。



ジャンゴ「はっ!」カンッ ビーッ



二刀流になったジャンゴは動き回りながら、杏子に向かって来る車輪を叩き落とす。



杏子「…っ!」キンッ



ジャンゴの援護を受けながら杏子も必死に対応する。


534 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:35:08.94 ID:ig7y/VH20


まどか「さやかちゃん!お願いだから返事をしてよ…」



まどかが魔女に呼びかけ続けるが、彼女の攻撃は増すばかり。

その間にもジャンゴと杏子はどんどん消耗していき、遂に



杏子「くっ…!」スチャ



杏子が魔女の攻撃に片膝を付いてしまう。



まどか「杏子ちゃん!」


ジャンゴ「杏子!」


おてんこ「ジャンゴ!応援だ!!」



ジャンゴは目の前の車輪を弾いて杏子のもとへ行こうとするが、


   カスッ  カスッ


ジャンゴ「!?」



車輪を弾こうとした瞬間、右手のスプレッドが消失する。


    ドォォォン


ジャンゴ「うぁっ!」 ドサァッ



回避行動を取るも、間近に迫った車輪になす術もなく吹き飛ばされる。


535 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:36:20.75 ID:ig7y/VH20


おてんこ「ジャンゴ!!」


まどか「ジャンゴ君!!」


おてんこ「くっ…一体どうすれば」


まどか「そんな……これじゃあ2人とも」


杏子「まだだ!まだ、終わっちゃいねぇ!!」


ジャンゴ「ボク達は大丈夫……だから!」


杏子「お前は呼び続けろ!!」



ジャンゴと杏子が再び立ち上がり、魔女の攻撃に向かっていく。



まどか「これじゃあ、2人とも死んじゃうよ…」


おてんこ「クソッ…応えてくれないのか、さやか!!」


536 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:40:35.51 ID:ig7y/VH20


時間が経つにつれ、戦況は悪化の一途をたどっていた。



杏子「うっ…」バシッ  ドカッ



杏子は魔力を消耗して動きが鈍り、殆ど魔女の攻撃の的のような状態に陥ってしまい。



ジャンゴ「…!」キンッ カンッ



魔女の猛攻にバッテリーを交換できず、左手の剣だけで対応するジャンゴは助けに入ることができなかった。


   ガンッ


杏子「っ!」ドサッ



そんな中、杏子が魔女の攻撃でおてんこの結界の側まで吹き飛ばされる。


  「…………………」


ダメージを受けてうずくまる杏子に魔女の手が伸びる。



ジャンゴ「くっ…」キンッ 


まどか「杏子ちゃん!!」


おてんこ「待て!結界から出るな!!」



おてんこの制止を振り切ってまどかは杏子の側へ駆け寄り、杏子の身代わりになって魔女に捕まる。


537 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:42:29.21 ID:ig7y/VH20


ジャンゴ「まどか!!」カンッ


杏子「!」


まどか「さやかちゃん……お願いだから……」


おてんこ「まずい!ジャンゴ!!」



おてんこはジャンゴにまどかを助けるよう指示を出すが、



ジャンゴ「…っ」カンッ キンッ カンッ



当のジャンゴは杏子を襲っていた分の車輪が攻撃に加わり、動けないでいた。



杏子「さやか!」



魔女の手中にあるまどかを見た杏子は死力を振り絞り、ジャンプする。



杏子「アンタ信じてるって言ってたじゃないか!この力で人を幸せにできるって!!」


    ザシュッ


腕の高さまで跳び上がった杏子は、槍の一振りをもって魔女の腕を斬り落とす。


    ドサッ


まどか「」



魔女から解放されたまどかは気を失ったまま地面に投げ出される。


538 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:43:39.29 ID:ig7y/VH20


おてんこ「まどか!!」



おてんこが結果を解き、まどかに近寄ろうとした時、


     ガシンッ


魔女は左手の剣を地面に振り下ろす。


   ピシッ    ピシッ


おてんこ「なっ!地面が……」



剣が振り下ろされた場所から亀裂が入り、


     パキン


地面に穴が開く。

穴はどんどん大きくなりその場にいた全員を飲み込む。



ジャンゴ「…っ」


まどか「」


おてんこ「ジャンゴ!まどか!杏子!!」


杏子「頼むよ神様……」

杏子「こんな人生だったんだ、せめて最後くらい幸せな夢を見させてよ」


539 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:45:59.55 ID:ig7y/VH20


下には上と同じ様な広い空間が広がっていた。



ジャンゴ「…」


杏子「…」


まどか「」


ほむら「…」



傷ついたジャンゴに杏子、気絶したまどかを抱きかかえるほむらの姿があったことを除いては。


540 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:47:10.86 ID:ig7y/VH20


全員の無事を確認すると、おてんこは叫ぶ。

ジャンゴとほむらはおてんこに従って離脱しようとするが、杏子は魔女の方を向いたまま動かない。


杏子「…」


おてんこ「何してるんだ!早くこっちに来い!!」


ほむら「杏子…」


杏子「その娘を頼む」

杏子「あたしのバカに付き合わせちまった」


ほむら「あなた…」


杏子「アンタらにも悪かったな、こんなことになっちまって」


おてんこ「そう簡単に諦めるな!まだ何か方法があるはずだ!!」


杏子「あたしには……思いつかねぇ」


おてんこ「また考えれば良いだろう!!今度は我々も知恵を貸す!」


杏子「あいつとあたしは似た者どうしなんだ」

杏子「だから……これ以上あいつを1人にさせてやりたくない」

杏子「あいつだって……1人ぼっちは寂しいもんな」


541 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/15(日) 23:49:10.79 ID:ig7y/VH20


おてんこ「お前……」


ジャンゴ「…」


ほむら「…っ」


杏子「行きな!あいつはあたしが引き受ける」



杏子は髪をほどき、髪留めを両手に握って跪き祈る様な体勢を取る。



おてんこ「…」


ほむら「…」


ジャンゴ「行こう……それが杏子の最期の望みだ」



ジャンゴ達は杏子を置いて魔女の部屋を後にする。


第20章・了


542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/15(日) 23:51:30.48 ID:BDJVDzD9o
メアリースー回避とは言えどここまで救えないとなんかアレだな。
むしろ中沢への被害が増えた点でマイナスにしか(ry
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/15(日) 23:56:24.58 ID:2dEcdcZu0
もう1ループぐらいしなきゃハッピーエンドには到達しないんじゃないか
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/16(月) 01:52:15.96 ID:3hUXhPF8o
パイルドライバーマダー?
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/16(月) 03:19:11.09 ID:wYlkVbpVo
今のところ、ジャンゴのいる意味はないな
546 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/16(月) 04:37:09.54 ID:XpmLBhJB0



第21章 「ボクらの太陽」



547 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/16(月) 04:38:05.66 ID:XpmLBhJB0


魔女の部屋を出ると背後の扉が閉まり、


    ドォン


ドアの向こうから大きな爆発音が聞こえた。



おてんこ「…」


ジャンゴ「…」


ほむら「…」



3人が沈黙する中、魔女の結界は崩壊して元の工事現場に戻る。


   カタッ


   「!?」



音がした方向を見るとそこには魔女の卵、グリーフシードが落ちていた。



ジャンゴ「…」


おてんこ「あれはさやかの…」


ほむら「…っ」



それぞれの思いを胸に魔女狩りの報酬を眺める。


548 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/16(月) 04:38:54.20 ID:XpmLBhJB0


ジャンゴ「…」カチ ジャキ


おてんこ&ほむら「!?」



突然、ジャンゴは太陽銃のバッテリーを交換して銃口をグリーフシードに向けると、



ジャンゴ「…」テュン



驚く2人に構わず引き金を引く。

しかし、


    ジュッ


ジャンゴ「!?」



グリーフシードは黒煙を上げただけでビクともしなかった。


549 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/16(月) 04:40:50.05 ID:XpmLBhJB0


ほむら「貴方は…」


おてんこ「正気か、ジャンゴ!!グリーフシードが壊れたらどうするつもりだったんだ!」


ジャンゴ「…」


おてんこ「まさか……壊そうとしたのか?」


ジャンゴ「…」コクリ


ほむら「…」


おてんこ「しかし…どうして………」


ジャンゴ「杏子はさやかを迎えに行った。けど、そこにさやかは居ないかもしれない」

ジャンゴ「彼女は言っていた『1人ぼっちは寂しい』って」

ジャンゴ「でも、それは杏子だって同じはず……だから!」


ほむら「……彼女のもとに美樹さやかを送る」


おてんこ「それでか…」


550 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/16(月) 04:41:46.34 ID:XpmLBhJB0


ジャンゴ「こんなの独りよがりな思い上がりだって分かってる」

ジャンゴ「でも、2人を離れ離れにしたままにするなんて耐えられないんだ!」


おてんこ「分かった……私は止めない。お前は?」


ほむら「……勝手にしなさい」


ジャンゴ「ありがとう……2人とも」



2人にお礼を言うとジャンゴは太陽銃をハンマーに持ち替え、



ジャンゴ「さよなら、さやか」



一思いに振り下ろす。

   
   パキン


グリーフシードはガラスが割れる様な音を立てて砕け、消滅する。


551 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/16(月) 04:42:33.01 ID:XpmLBhJB0


ジャンゴ&おてんこ&ほむら「・・・」


おてんこ「終わったな……」


ほむら「私はこれで……まどかにも伝えなければいけないし」


まどか「」
 


ほむらは腕に抱えたまどかを見ながら背を向ける。



ジャンゴ「待って!」


ほむら「…」



ジャンゴの制止を無視してほむらは、まどかを連れて消えてしまう。



おてんこ「ジャンゴ、我々も帰ろう……」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「どうした?」


ジャンゴ「……寄りたいところがあるんだ」


おてんこ「そうか……」



ジャンゴ達も工事現場を後にしてある場所へ向かった。


552 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/16(月) 04:43:49.79 ID:XpmLBhJB0


おてんこ「……懐かしいな」

おてんこ「埃を被ってはいるが、家具はそのままだ」



ジャンゴ達はマミの部屋に来ていた。



おてんこ「あれからもう2週間半か……ここにいた頃が遠い昔のように思えるな」


ジャンゴ「…」

ジャンゴ「マミ、さやか、杏子、みんないなくなってしまった」

ジャンゴ「結局、ボクに何ができたんだろう?」


おてんこ「……お前は、あの戦いで教わったはずだ」

おてんこ「明日をあきらめないことを」

おてんこ「いつかまた、出会える明日が来るのを信じて戦うことを」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「私からお前に言ってやれることはひとつ」

おてんこ「ジャンゴ、前だけを見て進め」

おてんこ「戦って、戦って、戦い抜いて、その先に何があっても決して希望を失うな」

おてんこ「お前が希望を失えば、後の2人の希望も潰えてしまう」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「だから……今の内に彼女達のことを思い出しておけ」

おてんこ「もう…後ろを振り向く必要がなくなるくらいにな」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴは埃の積もった部屋の中でいなくなってしまった少女達に想いを馳せる。


553 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/16(月) 04:45:19.91 ID:XpmLBhJB0


ジャンゴがほむらの家に着くころには夜になり、町には灯が灯っていた。



ほむら「…」


QB「…」



リビングの扉を開けると、椅子に腰かけうな垂れるほむらとそれを眺めるQBが目に入る。



おてんこ「キュウベえ……いや、インキュベーターか」


QB「やあ、邪魔させてもらってるよ」


おてんこ「何の用だ?」


QB「暁美ほむらに話があってね。君達も彼女に用があるなら先に譲るよ」


おてんこ「なら、そうさせてもらう…ほむら」


ほむら「…」


おてんこ「聞いているか?まあいい、続けるぞ」

おてんこ「ワルプルギスの夜について何だが……作戦を練り直したい」


ほむら「…」


554 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/16(月) 04:46:36.55 ID:XpmLBhJB0


おてんこ「杏子が抜けた分、近距離での攻撃が薄くなる」


ほむら「…」


おてんこ「そこで我々が彼女の代わりに前衛に入り、お前に後衛を一任したい」


ほむら「…」


おてんこ「で、その場合の攻撃方法についてだが……」


ほむら「どうして……」


ジャンゴ「?」


おてんこ「ん?何か問題でもあるのか?」


ほむら「どうして、貴方達はここにいてそんな話ができるの」

ほむら「佐倉杏子を失った今、私達だけであれに対抗することなんてできない」

ほむら「あいつと戦うのは死にに行く様なものなのよ」

ほむら「もう、何もかも手遅れ。全部終わってしまったの」

ほむら「約束なんか破って逃げてしまえばいいのに、なぜ戦おうとするの」


おてんこ「約束か……そういえばそんな物もあったな」


ほむら「え…」


555 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/16(月) 04:48:57.54 ID:XpmLBhJB0


ジャンゴ「ボクらはもう……誰かに頼まれたから戦う訳じゃない、君を助けたいから戦うんだ」


ほむら「私を……?」


ジャンゴ「確かに最初は頼まれたら……悲しい目をした彼女の本当の笑顔を見たいと思った」

ジャンゴ「でも、この町で君達……魔法少女と出会ってその運命を知るうちに思ったんだ」

ジャンゴ「出来ることなら君達の笑顔が見たいって」


ほむら「なんでそんなことで…」


ジャンゴ「誰かが笑ってくれるなら、それ以上の理由なんていらない」

ジャンゴ「みんなの笑顔は……ボクらの太陽なんだ」




ほむら「ボクらの太陽……?」




ジャンゴ「そう…君にだってあるはず」

ジャンゴ「大好きな人の、大切な人の、笑顔を見たいって気持ちが」

ジャンゴ「なぜなら、それが…」


ほむら「私の太陽だから……」


ジャンゴ「だから、ボクは諦めない。太陽をこの手に掴むまでは」


ほむら「…」


556 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/16(月) 04:49:44.15 ID:XpmLBhJB0


おてんこ「そういうことだ。追い返されても戻ってくるぞ」


ほむら「………もういいわ。好きにしなさい」


おてんこ「分かってくれてなによりだ」

おてんこ「そこで、さっきの作戦の話なんだが……」


ほむら「待って……話しておきたいことがあるの」


おてんこ「話しておきたいこと?」


ほむら「たったひとつ約束のために何度も同じことを繰り返した愚か者の話よ」


第21章・了


557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/16(月) 07:51:41.58 ID:f0InXcPAo
乙ー面白いなー
ボクタイSSとかもっと増えてくれないかなー
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/04/16(月) 21:47:21.74 ID:u3uOmnQao
乙!
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/16(月) 22:03:35.43 ID:+Nlh16Jmo
ジャンゴは本編でもどうしても後手後手になるからね
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/16(月) 23:08:32.41 ID:ahvVkX+v0
乙乙
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/16(月) 23:17:42.64 ID:TtCI/nh/o
乙でした
何か欝に着々と向かっているなwwwwww
562 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:19:13.54 ID:i0WE5d6n0



第22章 「過去に生きる少女と未来を見る少年」



563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/04/17(火) 00:20:03.53 ID:TUu8WSW6o
このSS読んでボクタイが遊びたくなったが……

新品なんて手に入らないから中古で買うにしてもボタン電池が心配
564 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:21:03.92 ID:i0WE5d6n0


ほむら「あるところ1人の少女がいたわ」



ほむらはとある少女について話し始める。

体が弱く、学校にも行けなかった彼女は学校で友達をつくることに憧れていたこと。

退院したはいいが、運動はもちろん勉強もできず、引っ込み思案が災いして誰にも話しかけられなかったこと。

そんな自分に失望して何もかも嫌になったところを魔女に狙われてしまうが、魔法少女に助けられ、友達になったこと。

彼女達に出会ってからは毎日が楽しく、この日々が永遠に続くと思っていたこと。



ほむら「でも……魔法少女の運命がそれを許さなかった」

ほむら「最強の魔女、ワルプルギスの夜の襲来で彼女達の命は簡単に潰えてしまった」


565 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:22:30.35 ID:i0WE5d6n0


ほむら「1人取り残された彼女は、すがるような思いで願った」


   『鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい』


ほむら「その願いの代償に手に入れた力が時間遡行……タイムリープする能力よ」

ほむら「ループの中でこの力の使い方、本当の願いの代価を知ったわ」

ほむら「その中で、一緒に真実を知ったまどかに頼まれたの」


   『キュウべえに騙される前の、バカなわたしを助けてくれないかな』


ほむら「だから私は『もう誰にも頼らない。何があってもまどかを救う』……そう心に決めたの」

ほむら「それからは、何度も、何度でも繰り返した」

ほむら「マミもさやかも杏子も、時にはまどかの思いでさえも、約束を守るために切り捨てた」


ジャンゴ「…」


おてんこ「…」


566 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:23:35.98 ID:i0WE5d6n0


ほむら「後は…貴方達の知っている通りよ」


おてんこ「……どうしてこの話を?」


ほむら「場合によっては貴方達を見捨てる……それを覚悟しておいて欲しかっただけよ」


おてんこ「そうか…なら、我々の正体も話しておこう」

おてんこ「いいな?ジャンゴ」


ジャンゴ「…」コクリ


ほむら「貴方達の正体?」


おてんこ「そう…お前が別の時間軸の人間なら、我々は違う世界の人間とでも言うべきか……」


567 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:24:52.79 ID:i0WE5d6n0


おてんこは元の世界、世紀末世界について話す。

銀河意志ダークによる生命種の根絶を目的とした反生命種の介入。

イモータルが引き起こす吸血変異によってアンデットに変異する人類。

明日をもしれない死の溢れた世界。


一通り世界観の説明を終えると、話題はこれまでのジャンゴの戦いに移る。


母と同化した闇の女王(クイーン・オフ・イモータル)ヘルを母もろとも打ち倒したこと。

ヴァンパイア化し実体のないイモータルの憑依された父を、敵もろともパイルドライバーによって浄化したこと。

ヴァナルガンド憑りつかれ破壊の獣そのものになった兄を斃し、暗黒の未来を断ち切ったこと。


568 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:28:46.15 ID:i0WE5d6n0


ほむら「…」


おてんこ「こんなものか……もう少し長くなると思ったんだが…」

おてんこ「戦いが長かっただけで、因果関係を並べると意外と単純なのか」

おてんこ「さて、作戦の……」


ほむら「貴方は……」


ジャンゴ「?」


ほむら「両親、兄弟を犠牲にして……一体何を手に出来たの?」

ほむら「勝てる見込みのない戦いにどうして挑むの?」


ジャンゴ「誰かを犠牲すれば何かを得られるなんて考え方、ボクはしたくない」

ジャンゴ「けど、色んな人の犠牲が未来をつないでくれたのは事実なんだ」

ジャンゴ「だから…ボクは生き続けなきゃいけないんだ。彼らが残していってくれたモノを噛み締めながら」


ほむら「…」


569 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:30:15.69 ID:i0WE5d6n0


QB「ふ〜ん、銀河意志ダークか……なかなか興味深い話だったよ」

QB「そもそも生命種を無くしてしまえば、エントロピーなんか心配しなくていい」

QB「あまりに単純すぎて思いもよらなかった」

QB「まあ……僕らも命が惜しいからね。そんなマネはしないけど」


おてんこ「……まだ居たのか」


ジャンゴ「…」


QB「言っただろう?彼女に話があるって」

QB「でも、君達のおかげでその用も無くなったよ」


おてんこ「どういうことだ?」


QB「僕は彼女にどうして時間軸を移動できるのか聞きに来たんだ」

QB「ワルプルギスの夜との決戦を控えた彼女なら答えてくれると思ったんだけど」

QB「まさか君達の話も聞けるとはね。やっぱりここにきて正解だったよ」


ほむら「用が済んだなら消えなさい。これ以上お前に話すことなんかないわ」


570 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:31:30.61 ID:i0WE5d6n0


QB「じゃあ最後にひとつだけ……分かったことを教えてあげるよ」

QB「なぜ、鹿目まどかが魔法少女としてあれほど破格の素質を備えていたのか」

QB「今なら納得のいく仮説が立てられる」


ほむら「…」


おてんこ「まどかの素質?」


QB「魔法少女としての潜在力はね、背負い込んだ因果の量によって決まってくる」

QB「一国の女王や救世主ならともかく」

QB「ごく平凡な人生を与えられてきたまどかにどうしてあれほど膨大な因果の糸が集中してしまったのか不可解だった」

QB「だが…ねぇ、ほむら」

QB「ひょっとしてまどかは、君が繰り返すごとに強力な魔法少女になっていったんじゃない?」


ほむら「!」


571 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:34:04.68 ID:i0WE5d6n0


QB「やっぱりね、原因は君にあったんだ。正しくは君の魔法の副作用と言うべきかな」


おてんこ「副作用?」


ほむら「どういうことよ」


QB「君が時間を巻き戻してきた理由はただひとつ、鹿目まどかの安否だ」

QB「同じ理由と目的で何度も時間を遡るうちに、君はいくつもの平行世界を螺旋状に束ねてしまったんだろう」

QB「鹿目まどかの存在を中心軸にしてね」

QB「その結果、交わることのなかった因果の糸が全て今の時間軸のまどかに連結してしまったとしたら」

QB「彼女の、あのとんでもない魔力係数にも納得がいく」

QB「君が繰り返してきた時間、その中で循環した因果の全てが、巡り巡って鹿目まどかに繋がってしまったんだ」

QB「あらゆる出来事の元凶としてね」


ほむら「…っ」


ジャンゴ「…」


おてんこ「そんな……」


QB「お手柄だよ。君がまどかを最強の魔女に育て上げたんだ」


おてんこ「そんなことがあってたまるか!!」

おてんこ「彼女は友と交わした、たった一つの願いを叶えるために」

おてんこ「何度も、何度も、繰り返してきたんだぞ!!」

おてんこ「挫けそうになっても、決してあきらめず、明日を信じて生きていたんだぞ!!」

おてんこ「それを…お前は!」

おてんこ「お前には感情という物が無いのか!!」

おてんこ「彼女の気持ちが分からないのか!?」

おてんこ「どうしてそんなことを平然と話せるんだ!!」


QB「そんなこと言われても困るよ。僕らには感情なんてないんだもの」


572 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:35:01.14 ID:i0WE5d6n0


おてんこ「感情がないだと……」


QB「ただ事実をありのままに伝えただけなのにどうしてそんなに怒るのか、理解に苦しむね」


おてんこ「貴様、良くもそんなことを……」


QB「せっかくだから教えてあげるよ。僕達は何者で、何を目的にしているのかを」



QBは語る。

自分達は遠い宇宙の果てからやってきた異星人であること。

彼らの目的は目減りする宇宙のエネルギーの総量を増やすこと。

そのためにはエントロピーを凌駕するエネルギーが必要なこと。

そこで彼らは人間の感情エネルギーに目を付けたこと。

そのエネルギーを効率よく回収するために生み出されたのが魔法少女システムであること。


573 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:36:46.65 ID:i0WE5d6n0


QB「これが僕達の目的、魔法少女システムの全貌さ」


おてんこ「お前は……」


QB「まだ何か用があるのかい?」


おてんこ「いや……お前に何を言っても無駄か」


QB「物分かりが良くて助かるよ」

QB「それじゃあ、用も済んだし……僕はこれで失礼するよ」



QBは玄関の方へ消えていった。



ジャンゴ&おてんこ「・・・」


574 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:38:25.14 ID:i0WE5d6n0


ほむら「…」

ほむら「……私が繰り返すたびにまどかの因果が溜まる」

ほむら「私のせいでまどかは…」

ほむら「私がやってきたのは彼女を苦しめることだけだった」

ほむら「もう、何を信じて戦えばいいのか分からない!」

ほむら「やり直せない私には…あいつに勝てる望みなんか残されてないのよ!!」


おてんこ「確かに……勝てる望みは薄いかもしれない」

おてんこ「だが、たとえわずかでも希望があるなら……我々は戦いをやめるわけにはいかない」


ジャンゴ「それがボクらの……生きるということだから!!」シュン シュン シュン



ジャンゴは杏子の槍、さやかの剣そしてマミのマスケット銃を召喚する。


575 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:39:33.48 ID:i0WE5d6n0


ほむら「マミ、さやか、杏子……」

ほむら「どうして…貴方達がそれを」


おてんこ「杏子のは譲り受け、さやかのは拝借させてもらった」

おてんこ「マミのは彼女の部屋に隠してあったの借りてきた」


ほむら「でも……彼女達はもう…」


おてんこ「彼女達がいなくなっても、なぜこれが残っているか分からない」

おてんこ「だが、今、これはまぎれもなくここに実在している」

おてんこ「私は彼女が未来を託してくれたと思いたい」

おてんこ「それぐらいの夢を見たって、バチは当たらんだろう?」


ほむら「…」


おてんこ「なに、心配するな」

おてんこ「私にジャンゴ、そして彼女達も付いている」


ほむら「…」


おてんこ「この戦い……絶対に負けるわけにはいかない」

おてんこ「残った我々のために、いってしまった彼女達のためにも」

おてんこ「勝って明日を、希望を掴むんだ!!」


576 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/17(火) 00:43:35.93 ID:i0WE5d6n0

第22章・了

章間・用語解説14



≪銀河意志 ダーク≫

全ての生命種を吸血変異させようとする意志。

イモータルを使役し、全ての生命種の進化と拡散を止めようとする。

その存在は絶対にして無二、この意志に対抗するには抗い続けるより外ない。



≪吸血変異≫

ダークマターに取り込まれた者がアンデット化する現象。

ジャンゴやサバタといった月光仔の血を引く者のみがこれに耐えられる。



【闇の女王 ヘル】

銀河意志に従い、全ての生命種に吸血変異を引き起こそうと画策した闇の女王。

月光仔の末裔であったが、イモータルとなったジャンゴ達の伯母。

妹への憎しみからサバタを自らの子として育て、ダークマターを操る術と暗黒銃を与える。


577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/17(火) 01:11:14.42 ID:ppQ473K1o
乙っす
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/17(火) 02:14:05.85 ID:gw54uewr0

そうか、ジャンゴの武器と魔法少女の武器でかぶる物は使わせられるんだな…これは胸熱展開
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/17(火) 07:53:30.96 ID:oJCPCfBo0
そういえばこの子あの三人のならどの武器も使えるな
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/18(水) 17:37:22.24 ID:H8DCDj/xo
ゆまの武器も使えそうだ
581 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/19(木) 00:26:50.90 ID:cd8j7DD30



第23章 「嵐の前」



582 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/19(木) 00:28:22.46 ID:cd8j7DD30


杏子がさやかを想って散り、ほむらが過去を明かした日から2日が経とうとしていた。

決戦は明日、ジャンゴ達はそれぞれの思いを胸に戦いの時を待っていた。


  ピンポーン


来客を知らせるドアベルが鳴り、ほむらが応対する。



まどか「…」



訪ねてきたのはまどかであった。



おてんこ「まどかか……彼女に話があって来たんだろ?」


まどか「うん……」


おてんこ「なら、邪魔者は退散しよう。行くぞ、ジャンゴ」


ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴ達はほむらとまどかを置いて部屋を後にする。


583 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/19(木) 00:30:16.28 ID:cd8j7DD30


外に出たジャンゴはいつかと同じ様に屋根に登り、夜空に浮かぶ月を眺める。



おてんこ「小望月(こもちづき)か……明日は満月だな」

おてんこ「案外、あいつも我々を見守ってくれているのかもしれないな」

おてんこ「それにしても……〔未来から来た〕か」

おてんこ「トリニティを思い出すな………覚えているか?ジャンゴ」

おてんこ「ヴァナルガンドの戦いの後、ひょっこり戻ってきたと思ったら」


    『伝説の戦士は世界を救わなきゃならねぇからな、オイラは未来に帰るぜ!』


おてんこ「全く……どこで何をしてるのやら」

おてんこ「また面倒事を起こして、誰かに迷惑かけていなければいいのだが」

おてんこ「………あいつの心配をする前に自分達ことを考えなければならないな」


ジャンゴ「・・・」


584 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/19(木) 00:32:21.25 ID:cd8j7DD30


おてんこ「ふっ……そんなこと気にしてないか」

おてんこ「結局…私達の選択は決して正しいものとは言えなかったかもしれない」

おてんこ「だが、そうだからこそ勝たねばならない」

おてんこ「そして……彼女達に届けるんだ」

おてんこ「明日を信じる心を、未来をあきらめない気持ちを」

おてんこ「〔明日もまた日は昇る〕そうだろう?ジャンゴ」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「話しこんでしまったな、そろそろ彼女達の話も終わった頃だろう

おてんこ「戻るぞ、ジャンゴ」

おてんこ「明日に備えて、十分に休息を取っておくんだ」



決戦の前の夜は嵐が来るとは思えない程、静かに更けて行った。



585 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/19(木) 00:33:51.91 ID:cd8j7DD30




午前3時26分

気象庁群馬地方気象台が雷雲の異常発生を確認。





午前3時42分

これをスーパーセルの予兆と断定し、見滝原市に避難指示の発令を要請。





午前4時12分

見滝原市長が市議会員を招集。





午前5時58分

スーパーセルの発生を確認。





午前6時25分

見滝原市一部地域に避難勧告を発令。





午前6時47分

スーパーセル分隊が見滝原に到達。





午前8時43分

避難勧告を撤回し、見滝原市全域に避難指示を発令。





午後3時33分

一部避難困難者を除きほぼ全ての住民の避難完了を確認。





午後4時58分

スーパーセル本体が見滝原に到達。




586 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/19(木) 00:35:51.76 ID:cd8j7DD30


-装備-

・太陽銃 ガン・デル・ソル            
   
Lレンズ    ― ソルV    敵を浄化する、ソル属性。     
   Lフレーム   ― ドラグーン  ショットとスプレッド、2通りでの攻撃が可能。
Lバッテリー ― クイント   バッテリー容量5倍。
   Lグレネード  ― なし     --------------
      
  
・形見の剣  片刃の剣、軽くて扱いやすい。

・形見の槍  変形槍、多節棍に変形できる。      

・名工の槌  バトルハンマー、かなり丈夫。

・形見のマスケット  単発式マスケット銃、見かけによらず高性能。



-魔法-

・月光魔法 ゼロシフト    瞬間移動を可能とする転移魔法。

・太陽魔法 ライジングサン  太陽のかけらを召喚する。


587 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/19(木) 00:37:21.44 ID:cd8j7DD30

第23章・了

章間・用語解説15



【未来少年 トリニティ】

未来世紀から来た自称トレジャーハンター。

行く先々で問題を起こしてはジャンゴ達を困らせた。

人を信じることを嫌ったが、最後にはその身を顧みずジャンゴ達を罠から救う。



≪未来世紀≫

ヴァナルガンドが復活した未来。

地上は完全にイモータルの手中に入り、暗黒の太陽が地上を照らす

残された人類は地下に引きこもり、同族同士で争い、奪い合う世界。



【伝説の戦士】

幾多のイモータルを打ち倒し、人々に希望を与えた伝承の戦士。

トリニティはこの人物を探すために過去に送り込まれる。

最後まで実在するかどうか分からなかったが、最終的にトリニティが自称する。


588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/04/19(木) 00:40:32.48 ID:cd8j7DD30
次回はいよいよラストバトル

演出の都合上少し設定と矛盾するところがあるけど大目に見てほしい

ちなみに23章の時間や説明は適当なんで、あしからず

投下予定は明日の午前12時ごろ
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/19(木) 13:31:26.51 ID:DfOe1UJDO
超乙
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/19(木) 18:30:48.39 ID:JPEL7ooso
世界観のリスペクトが凄いな
続編ゲームをやってる気分だわ
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/19(木) 19:00:22.68 ID:U3MjbkYKo
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/04/20(金) 00:04:01.58 ID:OZiVJyB90



第24章 「太陽の化身」



593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/04/20(金) 00:05:25.93 ID:OZiVJyB90


ジャンゴ達は人気のなくなった町で、静かに時が来るのを待っていた。



おてんこ「最後にもう一度、作戦を確認する」

おてんこ「我々が近距離で魔女を抑える」

おてんこ「ほむら、お前は構わず遠距離から撃ちまくれ」 


ほむら「本当にいいの?貴方達もタダでは済まないわよ」


おてんこ「心配するな。本気の我々に鉛弾など効かない」

おてんこ「その代わり、高威力の攻撃はお前を巻きこんでしまう」

おてんこ「その時は自分の判断で戦域を離脱してくれ」


ほむら「…」コク


594 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 00:10:37.08 ID:OZiVJyB90


おてんこ「もうひとつ確認しておく」

おてんこ「我々は魔法少女の特性上、消耗戦は避けなければならない」

おてんこ「火力の集中投下でケリをつけるぞ、いいな?」


ほむら「ええ」


ジャンゴ「…」コクリ

  
    「!」



3人は増幅する魔力の気配を肌で感じる。



おてんこ「この気配は…」


ほむら「来る……」


595 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 00:14:43.89 ID:OZiVJyB90




D




ほむら「今度こそ絶対に……」シュン カタカタカタ




C




おてんこ「これが彼女の本気か……我々も負けていられないな」




B




おてんこ「行くぞ!!ジャンゴ、合身<トランス>だ!」




A




ジャンゴ&おてんこ 「「太陽おおおぉぉォォ!!!」」




@




ほむら「その姿は……」







    「キャハハハハハハハハ」








596 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 00:17:04.25 ID:OZiVJyB90


最強の魔女、ワルプルギスの夜。

その姿はドレスを着た女性が逆立ちをしたような、今まで見た魔女の中で最も人間に近い容姿をしている。

だが、人に近い分、彼女の放つ異様な気配がより際立って感じられる。



ほむら「これが貴方達の本気……」


  「………」



トランスしたジャンゴ、ソルジャンゴは無言でほむらを見つめる。



ほむら「作戦通り……ね」



変身したほむらは自身が召喚したバズーカ砲の群れの中で返答する。



  「………」コクリ シュタッ



ほむらの言葉を聞いたソルジャンゴは頷き、最強の魔女に向かって一直線に飛んで行った。


597 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 00:21:57.83 ID:OZiVJyB90


一気にワルプルギスの夜の前まで来たソルジャンゴは空中で静止し、


  
   「ハアアァァァッ」



両手の平の上に光球を作りだし、
    


   「ハァッ!」   

 

掛け声とともに太陽に等しいエネルギーを持った光の弾を魔女に向かって打ち出す。

光弾が直撃した魔女は大量の黒煙を出すが、



   「キャハ、キャハハハハハハハ」


  
彼女は意にも介していない様だった。



   「…っ」


  
予想以上の敵の固さに固唾を飲むと。


  
   「!」


  バァン バァン バァン  ドカァン



轟音とともに魔女もろとも爆煙に包まれる。



ほむら「…」シュー
  


振り返るとバズーカ砲をこちらに向ける魔法少女の姿があった。


598 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 00:25:41.91 ID:OZiVJyB90
 

  「………」



ほむらの様子を確認したソルジャンゴは



  「ハァッ!ハァッ!ハァッ!ハアアァァァァ!!!ハアァッ!!」



先ほどの光球を作っては投げ、作っては投げて、魔女に連続攻撃を仕掛ける。



  「キャハハハハハ」



魔女から発する煙で姿が見えなくなるが、笑い声で攻撃が大した成果をなしていないことが分かる。

次の攻撃に移ろうと魔女に接近しようとした時、



   シュッ ザッ


  「っ!……」



風を切る音と同時に黒い触手の様なものがソルジャンゴの左肩をえぐる。

  
シュッ シュッ シュッ


魔女は怯んだソルジャンゴを見て触手で追い打ちをかけようとする。


599 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 00:29:52.31 ID:OZiVJyB90


   ドンドンドンドン バァン


それを避けようと身構える前に、ほむらの援護射撃が魔女の触手を撃ち落とす。



   「………」 サッ  サッ



ソルジャンゴは撃ち落とされていく触手を避けつつ魔女に肉迫すると、



   「ハッ!!」



右足に太陽の光をまとい魔女を上空に蹴り上げる。


  
   「キャハハハハハハハハハハハハハ………」



打ち上げられた魔女の笑い声は低く、小さくなっていく。

魔女は雲を裂き、空には大きな穴ができ、太陽の光がソルジャンゴを照らす。


600 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 00:34:36.89 ID:OZiVJyB90
   

   「………」シュタッ
  


小さくなっていく魔女を黙って見上げていたソルジャンゴは両足に力を込めて飛びあがる。



   「………」



凄まじい勢いで加速、上昇すると魔女を追いぬかすと空中で静止して振り返る。



   「………キャハハハハハハハハハハハハ」



先ほどは逆に高く、大きくなっていく笑い声を聞きながら、右足を振り上げてエネルギーを凝縮させる。



  「ハァァァァアアア!!」



魔女が目前に迫ると、



  「ヤァッ!!!!」



渾身の一撃をもって魔女を地上へ蹴り返す。



  ヒューーーーーーーーーー  ドォン 



上昇を上回る速度で落下した魔女は凄まじい音を立てて地面にクレーターを作る。


601 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 00:39:38.34 ID:OZiVJyB90
  

  「………」



ソルジャンゴは雲の切れ間から見えるクレーターを見下ろす。

太陽光を浴びた太陽の化身はその身を輝かせ、右手を掲げてエネルギーを収縮させる。



  「ハァァァァァァァァァァアアアアアア!!!!!」



凝縮された太陽エネルギーは槍の様な形状になり、肥大化していく。

巨大化した槍はビル程の大きさになる。



  「………」



それを確認するとソルジャンゴは収縮を止め、地上のクレーターを見据える。

そして、



  「ハアァァッッ!!!」



掛け声とともに太陽の槍を魔女に向かって打ち出す。



       カッ      



太陽の槍が地面に着弾すると辺りを白い閃光が包む。



     ゴォォォォォォォォォォォン
  


それに遅れて重低音が響き、衝撃波が吹き荒ぶ。


602 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 00:43:57.61 ID:OZiVJyB90


光が収まって辺りの状況を認識できるようになると、



   「キャハ……キャハハハ……アハハハハハハハッハ」  



耳につく笑い声が再び聞こえ始める。



   「………」シュッ



ソルジャンゴは追い討ちをかけるべく、残った右腕にエネルギーを集めて急降下する。



    ヒュッ  ヒュッ


   「………」サッ  サッ



襲いくる使い魔や魔女の触手の間を縫ってクレーターへと辿り着くと、



   「「うおおおおぉぉぉぉ!!!!!!!」」



その中心に倒れている魔女の胸に生成した太陽のかけらを押しつける。


603 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 00:45:21.65 ID:OZiVJyB90
  

   「ギャアアアァァァァァ」



悲鳴らしい悲鳴を上げていなかったワルプルギスの夜から始めて苦痛の声を聞く。



   「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」」



止めを刺そうと、自身の全てのエネルギーを右手に送り込む。



   「ギャアアァァァ……………」



ゼロ距離でソルジャンゴの攻撃を受ける魔女の悲鳴は次第に小さくなっていく。  

そして、遂に



    「………………………………」



魔女は沈黙して動かなくなった。


604 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 00:48:20.15 ID:OZiVJyB90
  

    「……はぁ……はぁ」スチャ



ほとんど力を使い果たしたソルジャンゴは片膝を付いて息を荒げる。



    「…………」スタッ



息を整え、目の前の魔女に引導を渡すべく再び立ち上がる。


  
    「ハアァァァァァァァ」



最後の力を振り絞り、右手に全神経を集中して光球を作りだす。

チャージが終了して止めを刺そうとした時、


    ガシッ


    「!」



いつの間にか背後に周っていた魔女の使い魔に身動きが封じられる。


605 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 00:52:33.81 ID:OZiVJyB90
 

    「くっ………」ガシガシ



必死に振りほどこうとするが、使い魔の拘束はビクともしない。


   
    「……ハァッ!!」



苦肉の策として魔女に止めを刺すためにチャージしたエネルギーを放出、使い魔を消滅させる。


    
    「ぐっ………」フラッ フラッ



なけなしの力を使ったソルジャンゴは振らつきながらも魔女に対峙する。


606 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 00:56:24.61 ID:OZiVJyB90


    「…ハアアアアアァァァァ」



出涸らしを絞るようにソルジャンゴは再び右手にエネルギーを集中させる。

しかし、
    
     

    「!」



使い魔に手こずっている内に回復した魔女の触手が凄まじい勢いでソルジャンゴに迫る。

 
    グサッ


   「ぐはっ……」



疲弊していたソルジャンゴには避けることなど叶わず、その左胸を触手が貫くのを許した。



   「キャハハハハハハ」


   「」



魔女は再び笑い声を上げ、串刺しになったソルジャンゴを投げ飛ばす。


      ズドォォォォォォン


太陽の化身はビルに突っ込むと、そのまま二度とは姿を見せることは無かった。


第24章・了


607 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/20(金) 01:01:54.19 ID:OZiVJyB90
今更だけど >>584の最初に↓が入ります。すいません



おてんこ「倒せない敵、勝てる見込みのない戦い……お前にはもう、慣れっこか…」

おてんこ「戦うしか方法がなかったとはいえ、良い気分はしないな」


ジャンゴ「…」



後、次回投下も12時の予定です
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/20(金) 12:08:01.59 ID:UXFYKi7k0
乙!
ソルジャンゴつええ…と思ったらそれでもダメなのか!?
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/20(金) 16:35:15.59 ID:4jNMWjkto

次が最終回かな?
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/20(金) 17:30:56.83 ID:gqVLj2+9o
最終回かは見てから言うもんだ
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/20(金) 23:47:30.21 ID:NNXYSVACo

ボクタイとはまた乙なものを
612 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/21(土) 00:02:40.73 ID:f3tfoZ8W0



第25章 「明日もまた日は昇る」



613 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/21(土) 00:03:59.77 ID:f3tfoZ8W0


ほむら(これ以上先に行かせるわけにはいかない)



雲が再び空を覆う中、ほむらは焦っていた。

太陽少年はワルプルギスの夜をあと一歩のところまで追い詰めるが、魔女に討たれて消息不明。

彼女も重火器を駆使して魔女の体力を削ろうとするが、その攻撃をものともしなかった。



   「キャハハハハハハハ」



脅威の去った魔女は驚くべき回復力で復活して、まどかの居る避難所に向かっている。



ほむら「…」シュン



時間停止を繰り返し、高速移動をして魔女との距離を詰める。


  パァン パァン パァン


行く手を阻む使い魔は拳銃を使って牽制、突破する。

目前に魔女が迫ったほむらは次の作戦を練るために、盾の砂時計を確認する。



ほむら「!?」



しかし、それは彼女がタイムリープするしか手段が残っていないことを告げていた。


614 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/21(土) 00:06:18.24 ID:f3tfoZ8W0


ほむら(そんなっ!)



戦闘の続行が不可能であることに動揺したほむらは辺りの警戒を怠る。

その時、ワルプルギスの夜が飛ばしてきたビルのガレキがほむらを襲う。



ほむら「!」



動揺したほむらはガレキの直撃を受ける。



ほむら「ぐっ……」



吹き飛ばされた彼女は地面に落下し、ガレキの下敷きになってしまう。



ほむら(足が……)

ほむら(何度繰り返しても、あいつに勝てない……)

ほむら(もう………)



はむらは左手に装備した盾の上部をスライドさせ、タイムリープの準備に入る。


615 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/21(土) 00:08:33.74 ID:f3tfoZ8W0


ほむら(繰り返せば、それだけまどかの因果が増える……)

ほむら(私のやってきたことは……結局)

ほむら「ヒッ…グス………」



右手を盾から離すと脱力して空を見上げる。

手の甲にあるソウルジェムは急速に黒く濁って行った。



ほむら「…………」



ソウルジェムが完全に濁りきろうとした時、

   
       パシ


誰かの両手がほむらの左手を包みこむ。



   「もういい…もういいんだよ、ほむらちゃん」 


ほむら「まどか……」



返事を聞いたまどかはほむらに背を向け、ワルプルギスの夜を見上げる。



まどか「…」


QB「…」 



その傍らにはインキュベーターを据えていた。


616 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/21(土) 00:11:14.04 ID:f3tfoZ8W0


ほむら「まどか…?まさか……」



その意味を悟ったほむらが涙声で問う。

まどかはほむらの方に向き直ると笑顔でその決意を告げる。



まどか「ほむらちゃん……ごめんね」

まどか「わたし魔法少女になる」


ほむら「まどか…そんなっ!」


まどか「わたし…やっとわかったの、叶えたい願い事を見つけたの」

まどか「だから、そのためにこの命を使うね」


ほむら「それじゃあ、何のためにわたしは……」



答えを聞いたほむらはそのまま泣きじゃくる。

まどかはそんなほむらにそっと寄り添い、語りかける。



まどか「ごめん、ホントにごめん」

まどか「これまでずっと…ずっとずっとほむらちゃんに守られて、望まれてきたから、今のわたしがあるんだと思う」

まどか「本当にごめん」

まどか「そんなわたしがやっと見つけ出した答えなの」

まどか「信じて……絶対に今までのほむらちゃんをムダにしないから」


ほむら「まどかぁ……」



まどかは立ち上がり、QBを見据える。


617 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/21(土) 00:13:12.62 ID:f3tfoZ8W0


QB「数多の世界の運命を束ね、因果の特異点となった君なら…どんな途方もない願いだって叶えられるだろう」


まどか「本当だね」


QB「さあ、鹿目まどか」

QB「その魂を代価にして、君は何を願う?」


まどか「わたし…わたしは………」


  「待って!」



彼女が願いを伝えようとした時、それを止める声が響く。   



ほむら「貴方……」


まどか「ジャンゴ君……?」


   「…」



そこには額から血を流し、だらりと垂れた左腕を抑える太陽少年が立っていた。


618 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/21(土) 00:17:03.27 ID:f3tfoZ8W0


ジャンゴ「…」


QB「全く……君には驚かされるよ」

QB「ワルプルギスの夜をあと一歩まで追い詰め、退けられても尚、死の淵から蘇るとはね」

QB「そういえば……君の相棒はどうしたんだい?姿が見えないけど」


ジャンゴ「…」


QB「答えたくないならそれでいいよ」

QB「でも、邪魔はしないでくれるかな」

QB「僕達も遊びでやっているわけじゃないんだ」


ジャンゴ「彼女に……話があって来たんだ」


QB「話? まあ……それぐらいならいいよ」

QB「今更まどかも意見を翻すようなマネはしないと思うしね」


619 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/21(土) 00:18:58.88 ID:f3tfoZ8W0


ジャンゴ「まどか…」


まどか「ごめん…ジャンゴ君」

まどか「でも、こうする以外に何も思いつかなかったの……」


ジャンゴ「あやまらなくていいよ」

ジャンゴ「ボクは君の選択を否定しに来たわけじゃない」


まどか「なら…」


ジャンゴ「誰かが大切な人を救うために必死に考えた答えに文句を付けられる程、ボクは偉くない」

ジャンゴ「けど、君にその選択をさせないためだけにたくさんのモノを犠牲にしてきた人もいるんだ」


ほむら「それは……」


ジャンゴ「その決断はボクが戦った後でも遅くはないはず」

ジャンゴ「だから、ほんの少しでいい……ボクに希望を託してほしい」


まどか「ジャンゴ君……」


620 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/21(土) 00:20:21.47 ID:f3tfoZ8W0


ジャンゴ「身勝手な頼みだってことはよく分かってる」

ジャンゴ「でも…諦めたくないんだ」

ジャンゴ「君の未来も、ほむらの願いも、希望を託していった人達の想いも」

ジャンゴ「ボクらの太陽を掴む……そのためなら君がそう決めたように、この命を賭ける」

ジャンゴ「今度こそボクが道を切り開く、未来をつなぐ番なんだ!」


ほむら「貴方は…」


まどか「…」


QB「どうするんだい?まどか」

QB「このまま彼を行かせても無駄死になるだけだと思うけど」


ほむら「お前は…最後まで……」


ジャンゴ「いいんだ……ほむら」

ジャンゴ「どんな結果であれ、後悔はしないよ」

ジャンゴ「これがボクの答えなのだから」


621 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/21(土) 00:22:06.87 ID:f3tfoZ8W0


まどか「…」

まどか「分かったよ……ジャンゴ君」

まどか「でも…わたしもジャンゴ君を見殺しにできない」

まどか「危なくなったら、すぐにでも契約するよ」


ジャンゴ「ありがとう、それで十分だ」


まどか「…」


ほむら「…」


ジャンゴ「ほむら、まどか……」


622 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/21(土) 00:25:50.09 ID:f3tfoZ8W0






kジャンゴ「ボクは2人を、いなくなってしまった人達を忘れない」






     『この先、辛く苦しい戦いが待っているかもしれない』 






くジャンゴ「だから、未来を信じて待っていてほしい」

          




     『だが、決して諦めるな!』






くrジャンゴ「そうすれば、きっと……」






     『戦い抜いて、その手に掴むんだ!』






黒ジャンゴ「明日もまた日は昇る!」






     『〔ボクらの太陽〕をな!!』






623 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/21(土) 00:27:26.65 ID:f3tfoZ8W0


ヴァンパイア化したジャンゴの傷はたちまち塞がっていく。



黒ジャンゴ「…」シュタッ



傷を治したジャンゴは超人的な脚力で跳躍し、最強の魔女に向かって突っ込む。



黒ジャンゴ「…」ジャキ



その右手には太陽の弾丸を放つ魔法機械、太陽銃ガン・デル・ソルを携えていた。


第25章・了


624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/04/21(土) 00:29:14.97 ID:f3tfoZ8W0
次回:第26章 「最終射撃」

投下:12時頃
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 00:49:23.99 ID:nTlThwzgo
乙乙乙!
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 10:53:22.02 ID:dTpuwwZ/o
いや、まだ伏線が残っている
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 13:58:22.96 ID:v1TU67Rdo
バッドエンドになっちまうのか!?
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 20:30:26.07 ID:ANR4DvbDO

ヴァンパイア状態で太陽銃とは熱いぜ、色んな意味で
629 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 00:26:09.11 ID:rezd7JO50



第26章 「最終射撃」



630 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 00:27:38.07 ID:rezd7JO50


黒ジャンゴ「…」シュッ


   「ギャァ」ザクッ



ジャンゴは空いている左手の爪で使い魔を切り裂きながら、魔女を目指す。



   「キャハハハハハ」



最強の魔女は先ほど受けたダメージなどなかったかの様に甲高い笑い声を上げていた。



黒ジャンゴ(ほむらの武器はあいつに効かなかった)

黒ジャンゴ(彼女に無くて、ボクにあるモノ。それは……)

黒ジャンゴ(太陽の光だ!)

黒ジャンゴ「…」ジャキ



ガレキの中を掻い潜りながら、太陽銃の照準をワルプルギスの夜に合わせる。


631 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 00:29:48.54 ID:rezd7JO50


黒ジャンゴ「ぐっ」テュン テュン テュン ジュッ



太陽の光がヴァンパイアの体を焼く。



黒ジャンゴ(…っ、熱い)

黒ジャンゴ(けど……この体じゃなきゃあいつのスピードに敵わない)

黒ジャンゴ「…っ!」テュン テュン テュン ジューッ



ジャンゴは己の体から黒煙が出るのも厭わずに太陽銃に引き金を引き続ける。

確実にダーメジを蓄積せさながら、魔女の近くに辿り着く。



黒ジャンゴ(ここまで近づけば……)

黒ジャンゴ「…」カチャ カチャ ガチン



ワルプルギスの夜の周りのに浮かんでいるガレキを飛び移りながら、太陽銃を操作する。

太陽銃のフレームを手持ちの中で最高火力、最低射程を誇るヘビーショットタイプに変更する。


632 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 00:32:39.80 ID:rezd7JO50


交換を終えると魔女に向かって飛び込み、



黒ジャンゴ「はっ!」ダンッ  ジュッ



反動で腕が痺れるほどのヘビーショットを放つ。



   「ギャッ……キャハハハハ」



ワルプルギスの夜は一瞬悲鳴を上げるが、それがさも面白いことかの様に笑いジャンゴに攻撃をしかける。


633 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 00:33:35.85 ID:rezd7JO50


黒ジャンゴ「くっ!」ダンッ   ダンッ   ジュッ  ジュッ



ジャンゴも負けじと、連射に不向きのフレームで可能な限りの速射をする。



   「キャハ、キャハハ、キャアハハハハハハハハ」 



しかし、ジャンゴが太陽ショットを放てば放つほど笑い声は高く、大きくなっていく。



黒ジャンゴ「うおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」ダンッ ダンッ ダンッ  ジューーー



それに応じてジャンゴの連射速度も上がって行く。


634 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 00:35:24.64 ID:rezd7JO50


戦闘を続けていくに従い、エナジーの消費が激しくなっていく。


  カチッ  カチッ  


黒ジャンゴ「くっ…」

黒ジャンゴ(もう、バッテリーが……)

黒ジャンゴ(予備を………)シュッ カチッ カタッ



ジャンゴは使い切ったバッテリーをしまい、新たなバッテリーを召喚してエナジーを装填する。



黒ジャンゴ「……っ!!」 ダンッ  ダンッ ジューー



交換を終えたジャンゴは再び太陽銃を連射しながら魔女に突撃していく。


635 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 00:46:23.57 ID:rezd7JO50


その後もバッテリーを使い潰しては交換し、なんとか魔女と五分五分の勝負に持ち込んでいた。



黒ジャンゴ「…」 ダンッ  ダンッ ジューー


   「ギャ…ギャ、キャハハハハ」 


     ヒュン    ヒュン  


黒ジャンゴ「ぐっ!」スカッ  ザクッ

黒ジャンゴ「はぁっ!」ダンッ ダンッ  ジューーー


   「キャハハハ…アハ、アハハハハハハ」

     
     カチッ  カチッ
 

黒ジャンゴ「…っ」シュッ カチッ カタッ


     ヒュン    ヒュン 


黒ジャンゴ「くっ…」サッ  スカッ

黒ジャンゴ「うおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」ダンッ ダンッ ダンッ  ジューーー


636 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 00:48:38.52 ID:rezd7JO50


しかし…バッテリーにも限度があり、


  カチッ  カチッ


黒ジャンゴ(これが、最後の……)



遂に最後のバッテリーを使い果たしてしまう。



黒ジャンゴ「……はぁ……はぁ」スチャ



激しい戦闘の反動でジャンゴは片膝をつくが、



   「キャハ……キャハハハ……」



止めどないない攻撃を受けていたワルプルギスの夜も消耗している様子であった。


637 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 00:53:32.49 ID:rezd7JO50


黒ジャンゴ(体が持つかどうか分からない……)

黒ジャンゴ(けど……もう、アレを使うしかない)

黒ジャンゴ(究極の魔法、[ライジングサン]を)



ライジングサンとは太陽のかけらを召喚する究極の太陽魔法である。

これを発動すれば、対象者はたとえ闇夜の中でも太陽の恩恵を受けることができるという代物だ。



黒ジャンゴ「…」スタッ



ジャンゴは太陽銃を左手に持ち替えながら立ちあがると、右手を天へ掲げる。


そして、



黒ジャンゴ「太陽ぉーーーーーーー!!」



掛け声ともに太陽のかけらを空に向かって打ち出す。

打ち出されたかけらは上空に舞い上がり、少年に太陽の光を届ける。


638 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 00:55:25.41 ID:rezd7JO50


黒ジャンゴ「ぐっ……!」  ジューーー 



地上に差し込む光はジャンゴの体を焼く。

普段は力を与えてくれる太陽の光だが、ヴァンパイアの身である今のジャンゴには苦痛をもたらすものだった。



    「キャハハハハ」


    ヒュン    ヒュン


苦しむジャンゴを見た魔女はこれを好機と触手を振う。



黒ジャンゴ「…っ」タッタッ ゴロ



ジャンゴはそれを確認すると走りだし、前転して回避すると、



黒ジャンゴ「太陽ぉ…」  ジューーー 



太陽銃のレンズを太陽に向けてバッテリーにエナジーをチャージする。
 

639 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 00:59:00.25 ID:rezd7JO50
 

   シュッ   サッツ   

  
チャージ中の隙を付いて使い魔が2体、背後からジャンゴを攻撃しようとする。



黒ジャンゴ「!」 ダンッ ダンッ  ジュッ



気配に気づいたジャンゴはチャージを中断して使い魔に応戦し、消滅させる。



黒ジャンゴ「…はぁ…はぁ」  ジューーー 


    「キャハハハハハハハハハ」



息を整えたジャンゴはワルプルギスの夜を見据え、



黒ジャンゴ「うおおぉぉぉぉぉぁぁぁぁあああ!!!」 ダンッ ダンッ  ジュッ 



雄たけびを上げながら突進していった。




黒ジャンゴ「はああぁぁぁぁ!!」 ダンッ ダンッ ダンッ  ジュッ 


     「グッ……ギャアアア」  


640 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:11:07.99 ID:rezd7JO50


ヴァンパイアの再生能力と太陽の光による無限のエネルギーを手した太陽少年は戦いの主導権を握り始める。



黒ジャンゴ「はっ!」 ダンッ ダンッ ダンッ  ジュッーーー 


     「グッ……ギャアアア」  


黒ジャンゴ「やっ!!」 ダンッ ダンッ ダンッ  ジュッーーー


  「ギャ…ギャ、キャ………ハハハハ」 


      ヒュン    ヒュン  



黒ジャンゴ「…」サッ スカッ

黒ジャンゴ「…!」 ダンッ ダンッ ダンッ  ジュッーーー


      「キャ…ハハ…」

     
     カチッ  カチッ
 

黒ジャンゴ「…っ」

黒ジャンゴ「太陽ぉ…」  ジューーー 


    ヒュン    ヒュン 


黒ジャンゴ「…」サッ サッ

黒ジャンゴ「…っ!」 ダンッ ダンッ ダンッ  ジュッーーー


     「キャハ………」


黒ジャンゴ「うおおぉぉぉぁぁぁぁぁああ!!!」ダンッ ダンッ ダンッ  ジュー


641 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:13:40.91 ID:rezd7JO50


目に見えて魔女が弱ってきているのを確認すると照準を合わせ、



黒ジャンゴ(あと少し、もう少しであいつを……)チャキ ジューーー 



引き金を引く。



黒ジャンゴ「…っ!」 ダンッ ジュッ



すると、


p----- p----- p----- p----- p----- p----- p----- p-----



黒ジャンゴ「!?」  ジューーー 



p----- p----- p----- p----- p----- p----- p----- p-----



右手の太陽銃から警告音が鳴り響く。



p----- p----- p----- p----- p----- p----- p----- p-----



黒ジャンゴ(そんな…ここまで来て……) ジューーー 



p----- p----- p----- p----- p----- p----- p----- p-----



黒ジャンゴ(まだだ……まだいける)  ジューーー 



p----- p----- p----- p----- p----- p----- p----- p-----



黒ジャンゴ(安全装置が起動する前に……あいつを倒す!) ダンッ ジュッ


642 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:14:55.95 ID:rezd7JO50


ジャンゴは警告を無視して魔女に太陽の弾丸を撃ち込み続ける。



p---- p---- p---- p---- p---- p---- p---- p----



p---- ダンッ ジュッ p--- p--- p--- p--- p--- p---


    
      「グッ…ギャッ…」



p--- p--- p--- p--- p--- p--- p--- p--- p---



ダンッ ジュッ p-- p-- p-- p-- p-- p-- p-- p-- p--



       「ギャッ…」


 
p-- p-- p-- p-- p-- p-- p-- p-- p-- p-- p-- p--



p-- p-- p-- ダンッ ジュッ p- p- p- p- p- p- p- p-



       「ギ…」
 

 
p- p- p- p- p- p- p- p- p- p- p- p- p- p- p- p-



p- p- p- p- p- p- p- ダンッ ジュッ 


  
       「………」


643 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:17:44.48 ID:rezd7JO50


ジャンゴの猛攻によってワルプルギスの夜が沈黙する。



黒ジャンゴ「…はぁ…はぁ」 ジューーー

黒ジャンゴ(これで……) ジューーー


   「………ッ……」



ジャンゴは最後の一撃を放つために引き金に力を引くが、


  カチッ  カチッ


黒ジャンゴ「!?」



乾いた音を立てるのみで出てくるはずの弾が出てこない。
   


黒ジャンゴ(エナジーはあるのに……)ジューーー

黒ジャンゴ(まさかっ!)ジューーー



ジャンゴは右手の太陽銃に目を向ける。



黒ジャンゴ「!」ジューーー


644 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:19:17.43 ID:rezd7JO50


そこには〔OVER HEAT〕の文字が浮かび上がっていた。



黒ジャンゴ(くっ…)ジューーー

黒ジャンゴ(あと一発、あと一発でもあればあいつを倒せるのに)ジューーー

黒ジャンゴ(もう…どうしようもないのか……)ジューーー



  『諦めるのか?太陽少年、私達はお前に希望を託したはずだぞ』



黒ジャンゴ「!」ジューーー

黒ジャンゴ(そうだ……ボクにはまだアレが)ジューーー

黒ジャンゴ(みんなが託してくれた希望の光がある。だから…)ジューーー

黒ジャンゴ「諦めるわけにはいかない!!」シュン ジューーー



ジャンゴはハンマーを召喚してワルプルギスの夜に向かって走り出す。



黒ジャンゴ「うおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」ダッ ジューーー


      「キャ………ハッ……」


645 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:21:20.27 ID:rezd7JO50

_________________________________
__________________________________

ジャンゴ「うっ……」



魔女に飛ばされ、ビルに突っ込んだジャンゴはガレキに中で意識を取り戻す。



ジャンゴ「おてんこさま……?」



意識を取り戻したジャンゴは自分と合身していたはずの太陽の精霊を探す。



    「ぐっ……」


ジャンゴ「!」



うめき声を聞いたジャンゴはその方向へ駆けて行く。



おてんこ「無事…だったか……」



そこには体から光を粒子を出して、横たわっている太陽の使者がいた。


646 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:22:51.36 ID:rezd7JO50


ジャンゴ「おてんこさまっ!」スチャ



ジャンゴはおてんこの側にひざまずく。



おてんこ「その左肩……」

おてんこ「済まない………そこまでは肩代わり……できなかったようだ」


ジャンゴ「・・・」


おてんこ「トランスの…効果時間延長、傷の……肩代わり…」

おてんこ「少々………ムリをし過ぎたようだ」

おてんこ「具現化しているだけの力が………残っていない…」


ジャンゴ「…」


おてんこ「ジャンゴ……マミの銃を出せ…」

おてんこ「お前に…最後の希望を託す………」


ジャンゴ「…っ」シュン



ジャンゴはマミのマスケット銃を呼び出す。


647 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:24:23.39 ID:rezd7JO50


おてんこ「そいつで……究極太陽弾〔ワイルドバンチ〕を放てるようにする………」

おてんこ「ただし……私に残された力では一発が限度だ…」

おてんこ「使いどころを……間違えるなよ…」


ジャンゴ「…」


おてんこ「そんな顔するな……お前と共に戦えて楽しかったぞ……」

おてんこ「なに…いつものことだ……」

おてんこ「戦いが終わったら…また戻ってくるさ……」

おてんこ「未来を頼んだぞ……太陽少年」



おてんこ「太陽と共にあらんことを!」



おてんこは光の粒子になってマスケット銃に吸い込まれていく。



ジャンゴ「ありがとう……おてんこさま」スチャ



戦友の最期を見届けた少年は傍らのマスケット銃を取って立ちあがり、その場を後にする。
_______________________________
_______________________________


648 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:29:59.12 ID:rezd7JO50


黒ジャンゴ「うおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」ダッ ジューーー



ジャンゴはハンマーを肩がけに構えて魔女に突っ込む。



   「キャ………ハハ……」 シュン   シュン


  
最後の抵抗か魔女もジャンゴに向かって触手を飛ばす。



黒ジャンゴ「ぐっ…」ザクッ ジューーー



ジャンゴは己の体を顧みずに魔女への特攻を続行する。


649 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:32:36.45 ID:rezd7JO50
黒ジャンゴ「…っ」ジューーー



なんとか魔女の目の前に到達すると、



黒ジャンゴ「はあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 ジューーー


          ガキィン


構えていたハンマーを全身の力を使って魔女に打ち付ける。



  「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ」



ジャンゴの渾身の一撃を受けたワルプルギスの夜は悲鳴を上げながら遠くに吹き飛び、



    ドシィィィィィンッ  ガラ  ガラ  


         「………」
 


射線上にあったビルの壁面に激突する。


650 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:34:22.83 ID:rezd7JO50


黒ジャンゴ「…っ!」ポイッ カラン シュン  ジューーー
 

      
ジャンゴはすかさずハンマーを棄てて杏子の槍を召喚すると、



黒ジャンゴ「はっ!」ダッ ジューーー



魔女の右腕、ジャンゴから見ても右側の方に飛び出す。

そのまま魔女が逃げるよりも早く、



黒ジャンゴ「うおおおぉぉぉぉ!!」  ジューーー


       ザクッ
  

     「ギャッ!!」



その右腕に槍を突き刺してビルに磔にする。


651 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:36:09.32 ID:rezd7JO50
 

  「ギャアアアアアアアア」 バシ  バシ  バシ


    ガラ  ガラ  ガラ



片腕が潰れた魔女はその拘束から逃れようと暴れるが、



黒ジャンゴ「まだだ!」ガンッ ジューーー


   「ギャ………」   



ジャンゴに腹部を蹴られて怯む。


652 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:38:08.99 ID:rezd7JO50


黒ジャンゴ「はっ!」シュン ダッ ジューーー



魔女の動きが止まったのを確認すると今度はさやかの剣を召喚して、反対の左腕まで跳躍する。



黒ジャンゴ「はああああぁぁぁ!!」ジューーー


       ガシュ


    「ギャァァァ………」



そして、右腕と同じ様に剣を楔にして左腕を串刺しにする。



  「…キ……ッ………ハ………ハ……」



両腕をビルに釘ずけにされ、行動を封じられた魔女はかすれた声を上げながらうな垂れる。


653 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:40:48.02 ID:rezd7JO50


黒ジャンゴ「…っ」シュタ ジューーー



磔にされた魔女の姿を確認すると、その正面にある建物の屋上に降り立つ。



ジャンゴ「……はぁ……はぁ」ポワン スチャ



変身を解いたジャンゴは片膝を付き、肩で息をする。



ジャンゴ「ぐっ…」スチャ



息を整え両足に力を込めて立ちあがると、



ジャンゴ「…」シュン
   


マミのマスケット銃を召喚する。


654 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:44:08.33 ID:rezd7JO50






ジャンゴ「杏子、さやか、マミ、おてんこさま」ジャキ






右手で持った銃の銃口を天に掲げ、エネルギーを送り込む。






ジャンゴ「ボクは忘れない」






そのエナジー供給がおてんこが銃に施した仕掛けを発動させる。






655 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:45:51.53 ID:rezd7JO50






ジャンゴ「友を想って自分をも犠牲にする、その優しさを」






ジャンゴを中心に地面にパイルドライバーの魔法陣が展開する。






ジャンゴ「自分の身を削ってでも信念を貫く、その純粋さを」





四方にある丸い円から球体のジェネレーターが浮上する。






ジャンゴ「孤独な戦いに身を投じても挫けない、その強さを」






ジェネレーターから太陽のエネルギーが放出され、マスケット銃の銃口に収束する。






ジャンゴ「そして……ボクらに希望を、未来を託していった、その意志を」






収束したエネルギーは銃口の先に球状のエネルギー体-太陽のかけらを形成する。






656 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:48:17.57 ID:rezd7JO50






ジャンゴ「みんなのおかげでここに立っていられる」






ジェネレーターはライジングサンの光を受け取り、そのエネルギーを増幅させる。






ジャンゴ「みんなのおかげで希望を持ち続けられた」






太陽のかけらはそれを取り込み、さらに大きくなる。






ジャンゴ「だから」






太陽の光を受けて魔法陣の輝きは増していく。






657 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:49:59.76 ID:rezd7JO50






ジャンゴ「みんなの想いを込めて」






その照り返しでジャンゴの体も輝いて見える。






ジャンゴ「ボクらの願いを込めて」






太陽のかけらはジャンゴの体の倍以上の大きさになると、その膨張を止めた。






ジャンゴ「この一撃でケリをつける」






それを確認したジャンゴは天に向けていた銃口を魔女に向ける。






658 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:51:34.63 ID:rezd7JO50






ジャンゴ「いくよ」






磔にされている魔女を見据えると、半身を引いて照準を合わせた。






ジャンゴ「ティロ……」
 





今は亡き戦友の決めを台詞を口ずさみ、引き金を引く。






659 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:56:08.62 ID:rezd7JO50










      「 「 「 「 「    フ   ィ   ナ   ー   レ    」 」 」 」 」     










660 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/22(日) 01:57:28.98 ID:rezd7JO50
 

   「キャ…………ハ……ッ……………」



太陽少年が放った希望の光は魔女を包み、一面を真っ白に染め上げた。



ジャンゴ「…っ」



ジャンゴの視界は白く塗りつぶされ、目の前の景色が見えなくなる。


第26章・了


661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/22(日) 01:59:04.67 ID:YbdWT+nOo
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/04/22(日) 01:59:49.49 ID:rezd7JO50
次回:最終章 「希望を持つということ」

投下:------
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/22(日) 02:09:52.95 ID:vMYTmN7w0
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/22(日) 02:10:43.62 ID:GE+gfvW7o

終わるのか…


665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/22(日) 03:39:07.88 ID:liTYSlLl0
超乙!
しかし当初は29章完結だった…ような…

ただまだ伏線は残ってるか
666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/22(日) 10:35:38.06 ID:Q8NCTk3S0
やっぱりティロが〆技なんだな
一瞬太陽弾でも使うのかと思った

667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/22(日) 12:56:45.32 ID:W9kDPH2DO
乙!
まどマギ風に太陽魔法陣展開しながらのワイルドバンチの絵面想像して胸が熱くなった
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/22(日) 14:23:56.34 ID:ayxRcQ6jo
おもすれー
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/22(日) 16:46:52.83 ID:Q9AluR/V0
670 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 02:20:07.95 ID:bnvUvvTS0



最終章 「希望を持つということ」



671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/23(月) 02:21:16.99 ID:h/LEzJYEo
キター
672 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 02:21:42.17 ID:bnvUvvTS0
 

     ゴォォォォォォォォォォォォォォ     


ワイルドバンチは着弾すると、辺りに衝撃波を巻き起した。



ほむら「…っ!」


まどか「きゃっ!」



衝撃波が過ぎて光が収まってくると、辺りの景色がはっきりしてくる。



まどか「あっ!」


ほむら「!」



ビルの側面ワルプルギスの夜が磔にされていたはずのところには何もなかった。


673 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 02:22:36.82 ID:bnvUvvTS0


ほむら「終わった……の?」


まどか「そうだよ、ほむらちゃん!」

まどか「ジャンゴ君がやってくれたんだよ!!」


ほむら「これで…やっと私は……」


まどか「ほむらちゃん……もうわたしはどこにもいかない」

まどか「だから、もうムリしなくてもいいんだよ」


ほむら「まどかぁ…」



まどかの言葉に安心したほむらは彼女にすがりながら泣きじゃくる。



QB「全く……彼には驚かされることばっかりだ」

QB「こんな事態になるなんて僕達も予想外だよ」



2人の様子を見ていたQBはひとり呟く。


674 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 02:47:17.35 ID:bnvUvvTS0


まどか「ごめんなさい、キュウべえ」

まどか「ここで契約したら、ほむらちゃんもジャンゴ君も裏切ることになっちゃう」

まどか「だから…わたしは契約できない」


ほむら「まどかは契約しない……私達の勝ちよ」


QB「何を言っているんだい?君達は」

QB「まどかが僕と契約しない方が約束を破ることになるじゃないか」


まどか「……キュウベえ?」


ほむら「何を言って…」


675 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 02:48:32.86 ID:bnvUvvTS0


QB「君は彼に言ったろ?『見殺しにはしない、危なくなったら契約する』って」

QB「このまま契約しないと彼を見捨てることになるけどいいのかい?」


ほむら「でも、あいつはもう……」


まどか「そうだよ、やっつけたんだよ」


QB「そっちじゃなくて、上だよ。上を見てみなよ」



    「………………」 



QBの指す上空には太陽のかけらを飲み込もうとしている正立した魔女がいた。


676 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 02:50:50.56 ID:bnvUvvTS0


まどか「そんな……」


ほむら「どうして…どうしてなの……」



2人が唖然としている間にも魔女はかけらを飲み込み、辺りが暗くなり始める。



QB「彼女が本気を出した。いや、正確には進化した…かな?」


ほむら「え…」


まどか「進化……?」


QB「実はワルプルギスの夜というのは、魔女単体では最強と言えるほど強くないんだ」

QB「でも…彼女と魔法少女のシステムが合わされば最強の魔女ができる」


677 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 02:54:00.76 ID:bnvUvvTS0


ほむら「どういう……」


QB「それには君達に魔女が存在する本当の目的を知って貰わなくちゃならない」

QB「まず……勘違いしてほしくないけど」

QB「魔女は魔法少女が絶望した時に生じる副産物ではなく、魔女を生み出すために魔法少女が存在するんだ」

QB「魔法少女の敵として、彼女達に必要不可欠なグリーフシードを落とす」

QB「でも、これはあくまで魔法少女システムを循環させ易くするためのもの」

QB「本当の存在理由は人々を絶望させて、そのエネルギーをグリーフシードに蓄えることにある」

QB「得られるエネルギーは微々たるものだけど、長い目で見ればバカにならないからね」

QB「魔女が強ければ集められる絶望は大きくなる。また逆に、絶望が大きければ魔女も強くなる」

QB「ワルプルギスの夜を最強たらしめる理由はそこにあるんだよ」


まどか「…」


QB「通常の魔女は結界に守られる代わりに集められる絶望は少ない」

QB「だが、結界を捨て、現実世界に具現化することによってより多く人間を絶望させることができる」

QB「まぁ…それでも、異常気象程度で絶望する人間なんて高が知れている」

QB「では、どうしてワルプルギスの夜はあれほど強くなることができるのか……分かるかい?」


まどか&ほむら「…」



QB「その原因は君達、魔法少女にあるんだ」


678 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 02:59:29.45 ID:bnvUvvTS0


まどか「え……」


ほむら「私たちが……」


QB「魔法少女と魔女との戦いは一般人にとっては天変地異に他ならない」

QB「もちろん攻撃が強力になればなるほど、現実世界に与える影響は大きくなる」

QB「だから、彼女を倒そうと躍起になれば、それだけ多くの絶望が集まって彼女は強くなる」

QB「戦いの中で進化する魔女、それが〔ワルプルギスの夜〕なんだ」


まどか「…」


ほむら「…」


QB「ワルプルギスの夜の特異性は分かってくれたみたいだね。本題に戻ろうか」

QB「あれほどの攻撃を受けたのに何故、彼女は太陽を飲み込む程に回復したのか」

QB「その理由は他でもない彼、太陽少年ジャンゴにあるんだ」


まどか「ジャンゴ君が…」


ほむら「彼が、どうして…」


679 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 03:01:17.46 ID:bnvUvvTS0


QB「光が強ければ、その隣に並び立つ影は、より深い闇となる」

QB「希望を持つということは、絶望をその胸に秘めることの裏返しなんだ」

QB「他人の絶望を塗り替える程の希望を持った彼が絶望することで……」

QB「彼女は最強を超え、生と死の輪廻から解き放たれた」

QB「生も死も与えられない存在」



QB「彼らの言葉を借りれば〔絶対存在(エターナル)〕とでも言うべきかな?」



        ゴォォォォン  


    「キャハハハハハハハハハハ」


まどか「ジャンゴ君!?」


ほむら「!?」


      
太陽のかけらを飲み込み終わった魔女がジャンゴが居た場所に落下する。


680 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 03:02:46.33 ID:bnvUvvTS0


QB「もう、ワルプルギスの夜を止められるのは……鹿目まどか。君しかいない」

QB「いくら絶対存在(エターナル)とはいえ、所詮はできそこない」

QB「神に等しい力を持った君の前では赤子のようなものだよ」


まどか「ごめん、ほむらちゃん…」

まどか「……わたし、契約するよ」


ほむら「まどかっ!」


まどか「やっぱり、こうするしかなかったんだよ」

まどか「ジャンゴ君は私たちに希望を与えてくれた」

まどか「だから、今度はわたしの番」

まどか「もう……誰も悲しませたくないの」


ほむら「そんな……まどかぁ…」


QB「さあ、今度こそ君の願いを聞こうか」


まどか「わたしは…………」


681 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 03:04:06.21 ID:bnvUvvTS0

_________________________________ 
_________________________________ 


ジャンゴ「…」



希望を撃ち出した少年は、魔女に喰われていく太陽のかけらを黙って見上げる。



ジャンゴ「…」



その右手にはワイルドバンチの反動で、銃身がひしゃげたマスケット銃がぶら下がっていた。



   「キャハハハハハハハハハハハ」



太陽を飲み込んだ魔女が笑い声を上げながら落ちてくる。



ジャンゴ「ボクは…」ポイ ガシャ



それを確認したジャンゴは銃を投げ捨て、魔女に向かって右手を突き出す。



ジャンゴ「…太陽を……」



大きくなる陰を見据える太陽少年の視界は



     ゴォォォォン  


  「キャハハハハハハハハハハハハハ」



轟音と共に真っ暗になる。


682 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 03:06:44.52 ID:bnvUvvTS0
          


                   浄化記録




       ゲルトルート     1体    シャルロッテ    34体 


       エリー        0体    エルザマリア     0体


       オクタヴィア     0体    ワルプルギスの夜   0体


       巴マミ        0体    美樹さやか        1体    
 
 
       佐倉杏子       0体    暁美ほむら      0体 


       鹿目まどか      0体    インキュベーター   0体   


       伯爵         1体    



683 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 03:08:14.96 ID:bnvUvvTS0



            総合記録




戦闘回数       6回   パイルアクション   0回


逃走回数        1回   暴走回数       1回


孵化させた回数   33回   オーバーヒート    1回


見つかった回数    1回   通話回数       5回


壊したソウルジェム  0個   壊したグリーフシード 2個 


失くした武器     5個   気絶させた数     3人


魔女になった数    1人



684 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 03:11:42.81 ID:bnvUvvTS0


QB「なるほど……興味深い話だね」



夜の町を見下ろすビルの屋上でQBはほむらの聞いていた。



ほむら「…」


QB「確かに宇宙改変と魔女の概念は、浄化しきれなくなったソウルジェムがなぜ消滅してしまうのかを説明してくれる」

QB「だとしても、証明しようがないよ」

QB「君が言うように宇宙のルールが書き換えられてしまったなら、僕たちに確かめる手段なんてないんだし」

QB「君だけがその記憶を持ち越しているのだとしても」

QB「それは…君の頭の中の夢物語と区別がつかないよ」


ほむら「いえ……1人だけ魔女を知っているかもしれない人間に心当たりがあるわ」

ほむら「もっとも…生きているかどうかすら分からないけどね」


685 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 03:13:41.92 ID:bnvUvvTS0


QB「それも君の創作かもしれないじゃないか……と、言いたいんだけど」


ほむら「何か意見を変えることでも起こったの?」


QB「それが……どうも最近、それらしい人物による魔獣狩りが行われているんだよね」

QB「魔獣の反応があった場所には魔獣の姿はなく、大量のキューブが落ちていることが何度かあったんだ」

QB「必要不可欠な物のはずなのに、全くそれらに手を付けた痕跡がない」

QB「純粋に狩りだけを目的としているようにさえ思えてくるよ」

QB「これは魔法少女ならあり得ないことだ」

QB「けど、君の言っていた人の身で魔女と戦っていた少年なら辻褄が合う」

QB「もし…彼が実在しているというなら、是非とも会ってみたいね」


ほむら「そう……会えるといいわね」


QB「食い付いてこないんだね」

QB「てっきり僕はもっと詮索してくるものだとばかり思ったのに」


ほむら「お前達のことだから、どうせそれ以外は何も知らないんでしょ?」


QB「全てお見通しってわけか………参ったよ」


      グオォォォォォォ



QBの言葉が終わると同時に、何かの咆哮が辺りに響く。


686 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 03:15:35.02 ID:bnvUvvTS0


QB「………これ以上ムダ話をしている時間はないみたいだ」

QB「覚悟はいいかい?この瘴気だ…今日の魔獣は手ごわいよ」


ほむら「心配しなくて結構。私には彼女が付いてるわ」



頭に結んだ赤いリボンを触りながら、遠くの空を見て言う。



QB「全く……君という人間は、よくわからないよ」


ほむら「お前に理解されたくなんかないわ」


QB「そうかい」



QBはほむらの肩に飛び乗る。



ほむら「行きましょう」



それを確認したほむらはビルから飛び降りようと立ち上がる。



ほむら「…」



彼女の耳にはどこか懐かしいあの掛け声が響いていた。





    「太陽ぉーーー!」





687 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 03:18:22.70 ID:bnvUvvTS0





                     ほむら「ボクらの太陽……?」

                          -終-





688 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/23(月) 03:20:53.15 ID:bnvUvvTS0



                           [リザルト]

                 _______________________

                 【PLAY TIME】   780:39:57:77 
                 ___________________________________________
 
                   【SIDE】  【BLACK】  
                 ___________________________________________
 
                   【TYPE】  【GUN】  
                 _____________________________________________

                   【RANK】 B−  
                 ______________________________________________



689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 03:46:45.91 ID:TbBgVY9io
……乙
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 05:51:46.30 ID:EvMTke6O0
乙。おもしろかった。
でもなんか複雑だな。
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 05:53:34.01 ID:zqnuzBf4o
乙……?
別のエンディングと更に上のランクはやってくれるのだろうか
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/23(月) 07:21:57.25 ID:h/LEzJYEo
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/23(月) 07:32:01.69 ID:AXo2OAzRo

まだ終わらないよな…?
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/23(月) 08:38:36.06 ID:mzsQ4blUo
かくも無力な物なのだろうか…
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/23(月) 10:41:50.86 ID:ep9doNSk0
これジャンゴいる意味あったの?
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/23(月) 10:59:37.65 ID:mzsQ4blUo
DSしかやったことないけど、アドバンスの方も周回プレイあるんだっけ
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 12:22:38.11 ID:6bwffJcDO
初代と新ボクには有ったはず
エンディングに種類があるのはそのせい

闘技場や新の黒騎士とか続のシェードマンみたいな隠し要素もあるけどね
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 13:04:54.07 ID:cxqm1MPDO
こんなんで終わるわけないじゃん
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/23(月) 15:10:19.24 ID:8Tk6VTzr0
周回プレイといえば続も周回プレイにしてほしかったなー
続のボス結構好きなのに初回プレイの一回しかボイスが聞けないんだよなー
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 17:10:25.01 ID:Z85O8PDDO
バトルドライブなしとは残念だが…とにかく乙

まだ29章行ってなくて、ついでにこんだけゲームに忠実ってことは、これからデータ引き継ぎで2周目だよな?
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 17:54:48.31 ID:fJx0N7LGo
いや、まだ伏線残ってる。
最初にもらったアイテムとか。
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 19:40:18.92 ID:zqnuzBf4o
>>699
アレはアレで良かったけどね
例えばドゥラスロールとかドゥラスロールとかドゥラスロールとか
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/23(月) 19:42:31.78 ID:Sy1Uh7lSo
おいただの俺じゃねぇか
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 19:43:41.59 ID:hzEFMLTIO
漫画版にいたアルニカも可愛かった
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/23(月) 21:06:31.19 ID:J4tEhC+Y0
ほむら「続、ボクらの太陽…?」
こうですかわかりません
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/24(火) 08:16:48.09 ID:cl9hoxODO
続の倉庫で「お兄ちゃん♪」って連続し続けて、たまにクロのミニゲームやってから
プラチナ闘技場か夢幻街か地下墓地の鳥に遊びに行く
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/24(火) 11:42:23.36 ID:Wjq7a5a5o
俺乙
708 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 01:50:03.96 ID:HaXNDk4R0



続章 「約束」



709 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 01:50:45.66 ID:HaXNDk4R0


   「…」



ビルから降りたところにはキューブに囲まれながら赤いマフラーをたなびかせる少年がいた。



ほむら「貴方は……」


QB「噂をすれば影がさすってヤツだね」

QB「彼が君の話していたジャンゴ……という人物なんだろう?」


ほむら「…」



彼女はそれを無視して目の前の少年を見据る。



ジャンゴ「…」



ジャンゴと呼ばれた少年も無言でほむらに目をやる。


710 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 01:52:17.65 ID:HaXNDk4R0


QB「その反応は…彼は本当にそうみたいだね」

QB「まさかこんなにすぐに犯人に会えるとは思ってもみなかったよ」

QB「この大量のキューブ、君の仕業だろ?」


ジャンゴ「…」


QB「答えてくれないか…」

QB「他にも色々と聞きたいことがあるんだけど」

QB「何を聞いてもムダみたいだし……今日のところはこれで止めにしておくよ」

QB「それじゃあ、僕はこの辺で」



そう言い残したQBはほむらの肩を降りて、立ち去っていってしまった。


711 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 01:53:35.91 ID:HaXNDk4R0


ほむら「……生きていたのね」


ジャンゴ「…」



QBが居なくなったのを確認すると、ほむらはジャンゴに話しかける。



ジャンゴ「ボクは……」


ほむら「立ち話も難だから、私の家に行かない?」


ジャンゴ「…」コクリ



そう言って彼女は歩き出す。



ほむら「私の話が聞きたくないの?」



しかし、動く気配のない少年を不思議に思って立ち止まる。


712 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 01:55:49.15 ID:HaXNDk4R0


ジャンゴ「…」フルフル


ほむら「なら、どうし……」

ほむら「!」



ほむらの言葉を遮ったジャンゴは棺桶を転送、バイクに換装させる。



ジャンゴ「…」



バイクの準備が終わったジャンゴはほむらの方に目をやる。



ほむら「……確かに、そっちの方が速そうね」



少年の意図を読み取った少女はバイクの後ろに座り、太陽少年に掴まる。



ジャンゴ「…」



それを確認したジャンゴはエンジンを入れてバイクを走らせた。


713 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 01:58:02.20 ID:HaXNDk4R0


ほむら「ここに座っていて」



家に着くとほむらはジャンゴに椅子に座るように促して、居間を後にする。



ジャンゴ「…」コクリ



ジャンゴは言われた通りに椅子に座り、ほむらが戻ってくるのを待つ。



ほむら「どうぞ」コトッ



しばらくして、居間に戻ってきたほむらはジャンゴの前に料理がのった皿を出す。



ジャンゴ「?」


ほむら「魔獣狩りをしてお腹がすいているでしょう? だからよ」


ジャンゴ「これは、君が?」


ほむら「ええ。慣れてないから、美味しくはないかもしれないかもしれないけれど」


ジャンゴ「ありがとう」



ジャンゴは瞬く間に料理を平らげてしまった。


714 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 01:59:30.64 ID:HaXNDk4R0


ほむら「そんなに焦らなくてもいいのに」 


ジャンゴ「・・・」


ほむら「責めているわけじゃないわ、それより…」


ジャンゴ「おいしかった……あの黄色い箱のなんかよりも全然」


ほむら「そ、そう//………って違うわ!」


ジャンゴ「?」


ほむら「貴方がどうしていたのかを知りたかったのよ」


ジャンゴ「…」


715 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 02:00:21.22 ID:HaXNDk4R0


ジャンゴはあの戦いの後、どうしていたかを話す。


瀕死の重傷を受けたが、ヴァンパイアの再生能力で一命を取り留めたこと。

その代償として記憶を失い、町を彷徨っていたこと。

やっと自分を取り戻して彼女に会いに来たこと。



ジャンゴ「ボクは何とか記憶を取り戻した」

ジャンゴ「けれど……あの戦いの最後、ワイルドバンチを放った後のことがいくらやっても思い出せない」

ジャンゴ「それに…ここはボクの知っている見滝原とは違う」

ジャンゴ「ほむら、教えてくれないか?どうしても気になるんだ」


ほむら「……貴方には知る権利があるわ」

ほむら「まどかは、この世界はどうなってしまったのかを」


716 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 02:03:08.96 ID:HaXNDk4R0


ジャンゴはほむらから事の顛末を聞く。


あの一撃の後、ジャンゴの絶望によってワルプルギスの夜が復活したこと。

復活した魔女を見たまどかは、これ以上絶望を生まないために契約したこと。

まどかの願いで宇宙改変が起き、魔女という概念がなくなったこと。

人の身に余る願いを叶えたまどかは概念に成り果てしまったこと。



ジャンゴ「結局、ボクは……」

ジャンゴ「・・・」

ジャンゴ「ほむら、そのリボンはやっぱり……」


ほむら「ええ。まどかがくれたものよ」

ほむら「こうしていれば、まどかが傍にいてくれるような気がするの」


ジャンゴ「…」


717 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 02:04:52.79 ID:HaXNDk4R0


ジャンゴ「君は……この世界に満足しているのか?」


ほむら「満足? そんなのするはずないわ」

ほむら「でも……今、私が居るのは彼女が望んだ、彼女が与えてくれた世界なの」

ほむら「だから、この世界の意味を考えて戦い続ける。それが…」

ほむら「私の生きるっていうことだから」


ジャンゴ「・・・」


ほむら「それにしても、貴方がそんなことを聞くなんて……何かあるのかしら?」


ジャンゴ「…」ガサゴソ


ほむらに質問されたジャンゴはバッグからあるものを取り出す。


ほむら「タロットカード…?」


ジャンゴ「ボクは記憶を失くした。でも、そのおかげで思い出したこともある」


ほむら「それが……これなの?」


ジャンゴ「…」コクリ


718 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 02:06:29.86 ID:HaXNDk4R0


ジャンゴ「これは〔愚者のカード〕、行き詰った者に与えられる最後の選択肢を暗示するもの」


ほむら「最後の選択肢……」


ジャンゴ「その効果は〔エリアをはじめからやり直す〕」

ジャンゴ「もしかしたら、君がこれを必要としているかもしれないと思ったけど……」

ジャンゴ「余計な心配だったみたいだね」


ほむら「・・・」


ジャンゴ「それじゃあ…」



ジャンゴは立ち上がって、食器を下げようとする。



ほむら「待って」

ほむら「1つお願いがあるの…」


719 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 02:11:02.80 ID:HaXNDk4R0


ジャンゴ「願い?」


ほむら「貴方には迷惑をかけるだけの、私の自分勝手な願い……それでも聞いてくれる?」


ジャンゴ「…」コクリ


ほむら「私は……この世界で生きるって決めた」

ほむら「けれど、やっぱりまどかには人として生きて欲しかった」

ほむら「たとえ同じ世界で生きることが叶わなくても、彼女には生きていて欲しい」

ほむら「だから…もし聞き届けてくれるなら、そのカードで彼女を救って」

ほむら「それが……私の願い」


ジャンゴ「ありがとう、ほむら」

ジャンゴ「こんな何もできなかったボクを頼ってくれて」

ジャンゴ「君のおかげでまた希望を持つことができる」

ジャンゴ「だから、約束する。今度こそ彼女を救って見せると」



ジャンゴは食器を置いてほむらに右手を差し出す。


720 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 02:12:14.64 ID:HaXNDk4R0


ほむら「この手は?」


ジャンゴ「約束の証」

ジャンゴ「君の想いを胸に刻み込むための、交わした約束を忘れないための……」


ほむら「…」



彼女は黙ってジャンゴの手を取る。



ジャンゴ「…」


ほむら「…」


ジャンゴ「もう行くよ……このまま時が過ぎても別れが辛くなるだけだ」


ほむら「そう…」



しばらく時間が経つと、ジャンゴはほむらの手を放す。


721 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 02:14:24.94 ID:HaXNDk4R0


ジャンゴ「ほむら…」

ジャンゴ「君にはたった1人で辛く、厳しい戦いを生き抜かなきゃならないときが来るかもしれない」

ジャンゴ「でも、君にならきっと乗り越えられはず」

ジャンゴ「なぜなら…その胸に太陽を宿しているのだから」


ほむら「…」


ジャンゴ「いつか約束を果たしてまた会いに来る」

ジャンゴ「その時まで、どうか……」

ジャンゴ「太陽と共にあらんことを!」




愚者のカードを発動する。

目の前がぼやけ、世界がどんどん荒くなっていく感覚に襲われる。

視界が黒く染まって意識が遠のこうとしたとき、



声が聞こえた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ような気がする。



722 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 02:16:01.13 ID:HaXNDk4R0







                         「ありがとう、ジャンゴ」







723 : ◆pOKsi7gf8c [saga]:2012/04/25(水) 02:19:39.37 ID:HaXNDk4R0
  

   「!」



意識が戻り、視界が開ける。

最初に目に飛び込んできたのは地面に書かれた〔とまれ〕の文字だった。



ジャンゴ「…」ニヤリ



それを見たジャンゴは右手を日にかざしながら口角を上げる。



  「どうしたんだ?ニヤついて」



声がした方向を見ると、太陽の使者がよく知った顔を覗かせて浮遊していた。



おてんこ「特に変わった様子もないが……何か分かったのか?」


ジャンゴ「…」コクリ


おてんこ「そうか…なら、私にも説明してくれ」


ジャンゴ「ボクは……」


おてんこ「お前は?」




ジャンゴ「未来から来た」




- 続・ほむら「ボクらの太陽……?」 へ続く-


724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga sage]:2012/04/25(水) 02:32:43.29 ID:eDCpzrEh0


さぁ、逆転開始だ
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/04/25(水) 02:37:50.52 ID:HaXNDk4R0
ひとまず、ここで終了です
20日間もの長い間、お付き合いいただきありがとうございました

ゲーム世界観の都合上、難易度がベリーハードに設定しました
ハッピーエンドを信じて疑わなかった人には申し訳ありません

今更だけど、作者はまどマギに関してはアニメしか知りません

最後に、このスレは1週間ほど残そうかと思っています
貴重なボクタイスレなんで、思う存分語り合ってください
また、2週目にして欲しいことを書き込んでくれれば、次スレに反映する可能性もあります

以上、長々と失礼しました
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/04/25(水) 02:55:00.29 ID:ZRrQMLiAO

この場合まどかみたいにほむらも魔翌力上がるのかな
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 05:37:36.95 ID:3Gq9LX8IO
乙乙!
ベリーハードからナイトメアに上げたら
ゾンビさやかとか敵前逃亡杏子とか自殺マミとかも出てきてたのかなwwwwww
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 08:39:02.86 ID:Rl6FBudIO
バッドエンド厨の俺としてはもう一度位バッドエンド欲しいぜ



作者がエタるのだけはダメだが
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga sage]:2012/04/25(水) 08:50:18.65 ID:eDCpzrEh0
>>1の好きなイモータルは何?

それと二週目でロックマンが出てきたら、それはとっても嬉しいなって
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 08:58:23.61 ID:Rl6FBudIO
タイトルは
続・ほむら「ボクらの太陽……?」
にするの?
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 08:59:25.09 ID:PHTkycxIO
DS版はDS発売から案外近かったからタッチパネルをやたら使おうとしてたのが悔やまれる

ラプラスのシューティングとか、火力に期待できないバーストとかいらなかったよ…
素材集めと、天候の変更にしか使わなかったなー。

でもそれ以外の操作性はGBAより高い
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 09:00:22.54 ID:90OLa0tIO
ほむ・ボクら「続らの太陽……?」
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 13:19:21.70 ID:3tRqd8/Xo

あと、2週目にして欲しいことは
・ほむらがソル・デ・バイスを手に入れる
・パイルドライバーを使って魔女を浄化
・次元を超えて伯爵が現れる
かな
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/25(水) 17:29:45.26 ID:eW4ZBJsQ0
伯爵は出るだろ、太陽に焼かれようが電脳世界でデリートされようがしつこく出るやつだぞ
>>1
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/25(水) 17:29:55.55 ID:qI1HOS3z0
伯爵は出るだろ、太陽に焼かれようが電脳世界でデリートされようがしつこく出るやつだぞ
>>1
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 17:31:17.63 ID:AO2pRT4Do
1乙2週目期待
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/04/25(水) 17:54:15.24 ID:n83Slm1Qo
ほむらのソル・デ・バイスはジャンゴからもらえるかも?
パイルドライバーと伯爵はうれしいな
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 18:12:45.59 ID:vZH48SsIO
伯爵出たらクロスオーバーとしてはありだけど、ただでさえ設定が異質な両作品を上手く調和できんのか?

ごっちゃになって収集つかずにエタりそうで怖い
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 18:26:31.19 ID:t2wED9N1o
素晴らしかった
全く息切れせずにこのクオリティのクロスを作れる才能は羨ましい

続編では天窓を使って欲しいかな
最悪、借金でもいいけど対戦中に補給して逆転するギミックが欲しいかも
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/25(水) 21:20:55.60 ID:b0UYuT6N0
次スレはいつ頃かしら
741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 21:26:03.79 ID:BKuIIV8IO
DSのバグでナイトストーカー入手できてないんだよな…
ナイトストーカー、デイウォーカーってネーミング好きです
742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 23:40:30.86 ID:hcrm0HZDO
乙!
バッドまっしぐらかと心配だったが、なんだかんだ珍しいクロスだし楽しかった
続編あるならパイルドライバーはやって欲しい


DSは流星のロックマンのテーマ・コナミアレンジver.が神がかってたから全て許した
残念な事に、バースト勝手に発動するまで待っててもフルで聴けずに時間切れになるんだが
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/04/25(水) 23:42:59.39 ID:HaXNDk4R0
>>727
 そこまで鬼ではありません

>>728
 二週目も大まかなプロットはできているので、エタる予定はありません

>>729
 カーミラやサバタ(イモータル扱いしていいのだろうか…)も捨てがたいけど、やっぱり伯爵ですね
 初めてのボスの割に豊富は攻撃パターンは、当時小学生の自分には衝撃でした

>>730
 そのつもりです

>>731
 個人的にはDSの新しい機能を使っていて、結構面白かったと思います
 まあ、バーストに関しては反対しませんが

>>733 >>737
 ソル・デ・バイスは「新」の最初でサバタに破壊されているみたいなので、難しいかも

 伯爵は出すことも可能ですが、「アンタ、何しに来たんだよ」って状態になってしまうと思います

>>739
 一週目に関してはジャンゴ達がいても違和感がないようにアニメを改変しただけなんで、凄くはありません
 作者の力量が問われるのは二週目からですかね

>>740
 書き溜めが終了し次第、つまり未定です

>>741
 そこら辺の装備は恰好よくて使えるんで、手に入れてからは装備したまんまですね
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/04/25(水) 23:48:04.30 ID:HaXNDk4R0
>>742
 ボクタイSSなんて待っていても絶対に出てこないと思ったので、自分で書くことにしました

 パイルドライバーは二週目を想定して温存した面もあるんで
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/25(水) 23:54:27.54 ID:RhG1GP3no
DSはマミーが出なかったのが悔やまれるなー…
ロックマン装備がやたら強かった気が
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/26(木) 01:32:13.27 ID:KLmVch20o
乙。次も期待してる
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/26(木) 07:54:29.56 ID:1J9uYjQIO
wikiの方編集と魚拓取るべきか…
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga sage]:2012/04/26(木) 08:04:41.78 ID:RuIuJ0jy0
ボクらの太陽 語っていいなら言うけど

ロックマンエグゼ6の プログラムアドバンス『クロスオーバー』ってかっこいよね
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/26(木) 13:40:56.59 ID:lBzpDu6P0
バトルチップのガンデルソルは強すぎる、メテオと組み合わせたら凶悪
そしていつもダークソウルにエリスチ→ガンデルソルEXのコンボ使われて困る
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/04/27(金) 01:01:43.77 ID:3pxvY9ZD0
>>747
 そこらへんの知識も経験も能力もないんで、やっていただけるならとっても嬉しいなって
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/04/27(金) 01:48:06.68 ID:Z4yLGA1fo
2週目ではおりマギ勢も追加して欲しいな
1週目と同じ展開をジャンゴが攻略してくんじゃなくてシナリオを若干変えておりマギ主体にしても良いと思う
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/04/27(金) 02:05:00.03 ID:3pxvY9ZD0
>>751
 すいません。おりマギは割とガチで知らないです
 それに、これ以上登場人物を増やすと作者の能力的にオバーフローしてしまいそうなんで登場させる予定はありません
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/27(金) 05:28:42.88 ID:ibXPPwB8o
おりマギもまどポはなしの方針把握
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/27(金) 07:56:45.71 ID:1uhbERTIO
wikiは作者本人が編集しても批判はないよ
寧ろ別の奴が編集すると差異が生まれたりと色々面倒になる。
できればここを消さずに残してくれるなら嬉しいが。
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/04/27(金) 18:06:15.51 ID:3pxvY9ZD0
>>754
 分かりました、もうひと仕事してみます

 一週間はあくまでも目安なんで、人がいれば一ヶ月でも二ヶ月でも残しておくつもりです
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/27(金) 18:14:09.40 ID:4Md6GlJIO
ちなみに>>727はまどポネタね
757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/04/27(金) 18:44:10.66 ID:3pxvY9ZD0
>>756
なんとなくは分かっていました。ただ、知っていたとしてもそこまでキャラをいじめられないということです。
758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/05/01(火) 23:12:59.70 ID:6X/nQx+E0
そろそろ続編読みたい・・・
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 23:14:13.18 ID:RB+YsOgIO
もう落ちてたかと思ってた
ゴールデンウイークはボクタイやろうかな
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/03(木) 11:36:52.14 ID:BSE91ynco
ここはそろそろ余裕なくなってきたから次スレ立てた方がいい
761 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/03(木) 11:43:40.87 ID:VbW1IST5o
まだ>>1が書き始めてるかもわからないのに何を言ってるんだい
762 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/03(木) 12:06:41.75 ID:BSE91ynco
>>761
いや、>>1に言ったんだが
763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/05/03(木) 13:09:01.57 ID:FehoGjX00
>>1です

そろそろ皆さんも待ちきれなくなってきたようなので、GW明けぐらいにはスレ立てしようと思います
ただ、書き溜めは終了してないんで今回みたいに毎日更新は無理かもしれません

後、GW中はこのスレを残しておきます
まだ間にあうんで、何かしら要望があれば書き込んじゃってください
764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/05/03(木) 23:14:23.07 ID:PS0Ghgzz0
ヴァナルガンド最終戦の時のようにサバタと協力して戦うっての見てみたいかな

ボクタイシリーズのサバタスゴいカッコいいんで
765 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/03(木) 23:17:15.77 ID:2MtkM6SDo
ゾクタイボス風魔女
766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/05/04(金) 05:05:52.19 ID:63S4oBNAO
地形を上手く使った バトルが見たいです。
魔女の結界内に落ちてる物を使うとか。
767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/04(金) 10:26:46.16 ID:wNqo0NPio
俺たちの暗子ちゃんに出番を下さい

更に無茶言うと、地の文欲しい
768 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/05/04(金) 11:31:28.07 ID:Q4rdz/OW0
>>767
 これでも結構地の文を入れてるつもりなんですが……
 もし心理描写を入れてほしいという意味なら、ごめんなさい
 ゲームの世界観を保つためにそれはできません
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/04(金) 12:30:54.90 ID:wNqo0NPio
>>768
いや、主に戦闘で。無茶言ってるんで流してくれておkです

基本ジャンゴって首を振るとかハァァァァァァァァァ!!!!とかしかしないもんね
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/05/04(金) 12:47:10.09 ID:Q4rdz/OW0
>>769
 そうですか、善処します

 確かにジャンゴのリアクションは未だに困っています
 そもそもこんなに無口な人間をSSの主人公にして良かったのだろか、という疑問はいまだに拭えません
 まあ……その分おてんこさまにはお世話になっているのですが 
771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/04(金) 12:56:58.75 ID:wNqo0NPio
アニメ化すればジャンゴが番長化する可能性が微レ存……サバタが既にはっちゃけてたでござるの巻

拳の巫女を吸血する程度にはアクティブだよね>ジャンゴ
772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/04(金) 16:18:12.33 ID:7lOvSW9co
中の人ネタはスネークだけですか?
気づかないだけでまだあったかな
773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/05/04(金) 16:36:22.31 ID:Q4rdz/OW0
>>772
 スネークしか知らないので、他にあるというなら奇跡の一致ですね
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 23:34:40.30 ID:cUJ4CE3n0
おつ!すごくおもしろかった。
2週目も期待。wwktkしながら待ってる。
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/05/07(月) 00:04:59.13 ID:LsJTGgds0
ゴールデンウィークが終わりましたので、約束通りこのスレを落としたいと思います
感想を下さった方もそうでない方も、約一か月間ありがとうございました

では、また次スレで会いましょう
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/07(月) 00:05:58.65 ID:CuX6JIPDo
お疲れ様!
777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/07(月) 00:07:11.73 ID:i2YlF8Gfo
お疲れっした
778 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/05/07(月) 00:13:08.77 ID:zcpx2n5d0
乙様!
2週目期待してます
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