男「幼馴染がわからない」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：白蓮の騎士 ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/04/03(火) 16:43:57.30 ID:/Av+1UZoo

更新は遅め
そんなに慣れてないので、不備があれば言ってください

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1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 ＠ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 ：白蓮の騎士 ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/04/03(火) 16:52:01.20 ID:/Av+1UZoo

男「・・・ふわぁ」

男「・・・もうこんな時間か」

男「幼馴染は・・・」

男「・・・まだ、だよな？」


──台所──

男「たしか・・・ここらに食パンが・・・」ｶﾞｻｺﾞｿｶﾞｻｺﾞｿ

男「おっ、あったあった・・・」

幼馴染「おーとーこ！」

男「いつからそこにいた？」

幼馴染「いまさっきだよ？」

男「・・・今日は、金曜日、か」

幼馴染「？どうしたの？」

男「なんでもねぇよ、ちょっと外で待っててくれるか？」

幼馴染「おっけー、わかったー」ｽﾀｽﾀ

男「・・・さて、食パン、食べるか」

3 ：白蓮の騎士 ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/04/03(火) 16:54:54.86 ID:/Av+1UZoo

──玄関──

男「・・よいっしょ、待ったか？」

幼馴染「ううん、全然」ﾆｺｯ

男「そうか、ありがとうな」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

幼馴染「えへへ・・・じゃぁ、行こっか？」

男「おう」

4 ：白蓮の騎士 ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/04/03(火) 17:07:31.43 ID:/Av+1UZoo

男「・・・」

幼馴染「・・・」

友「おっ、男と幼馴染じゃん」

男「ん？あぁ、友か」

幼馴染「友くん、おはよー」

友「おう、おはよー！今日は金曜日か」

男「・・・あぁ」

幼馴染「？？なんで二人とも金曜日なのを気にしてるの？」

男「それは・・・」

友「ほら、あれだよ、週末じゃん？俺たち日曜日に遊ぶから、な？」

幼馴染「へー、そうなんだーカウントダウンみたいな感じ？」

友「そう、そんな感じ」

幼馴染「へー」

男「・・・」

5 ：白蓮の騎士 ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/04/03(火) 17:17:31.84 ID:/Av+1UZoo

男「・・・友」

友「ん？どした？」

男「明日、頼んだぞ」

友「あー・・・あれな、できるだけ頑張るわ」

男「お前だけが頼りなんだ、頼んだぞ？」

友「うぅー、そんなに言われると緊張するな」

男「・・・すまんな、お前に頼りすぎて」

友「気にすんな親友だろ？」

男「あぁ・・・そうだな」

6 ：白蓮の騎士 ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/04/03(火) 17:28:34.76 ID:/Av+1UZoo

俺は頭を軽く灘らせて、前方にいる幼馴染を見た

楽しそうに道路の白線を平均台のようにして歩く幼馴染

その姿は、一般高校生らしく有り触れた光景だ

その女の子が世界初の病気にかかっていることなど、誰も知る由ない

国家秘密・・・いや、国家というには規模が小さすぎるか

なんせ、この女の子は世界・・・下手をすれば銀河系の運命を握っているのだ

この、小さな体に・・・皆の運命が・・・

7 ：白蓮の騎士 ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/04/03(火) 17:42:15.07 ID:/Av+1UZoo

男「はぁ・・・」

やるせなさからか、それとも日々の疲れからか

俺は大きく溜め息をついた

最初は、刺激のある事に興味を持ち、そんな人生を送ることに憧れ、それが叶うと聞いて狂ったように喜んだ

・・・しかし、夢など掴んでしまえば興味が薄れていくものだ

一年が過ぎ、二年が過ぎ、三年が過ぎ・・・

非日常が日常となるころには、俺は疲労の末、重病にすらかかってしまった

しかし、自分が言い出した事であり、何より幼馴染の命が係っているので安易に辞めるなどとは言えない

友「大丈夫か？最近、余計に疲れてるぞ？」

男「そうか？自分では大して変わらないと思うんだが」

むしろ今週はあまり仕事がなかったので、いつもより休息が取れたはずなんだが

友「もう辞めろよ、なんて無責任なことは言えないが、無茶だけはするなよ？」

8 ：白蓮の騎士 ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/04/03(火) 18:00:55.01 ID:/Av+1UZoo

男「あぁ、死なない程度に頑張るさ」

はははっと冗談めかして笑う俺を、友はマジマジと見つめた後クスリと小さく笑った

友「幼馴染の為に死ぬ気で頑張る男・・・今のお前は最高に輝いてるよ」

友はそれだけ言うと、、前方を歩く幼馴染に近寄っていった

9 ：白蓮の騎士 ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/04/03(火) 18:12:44.73 ID:/Av+1UZoo

あいつだって疲れているだろうに・・・

いつも笑って見せてるが、あいつも毎日プレッシャーを感じている筈だ

なのに俺を気遣って空元気しやがって

男「ちょっと、友だけずりーぞ！」

俺は強ばっていた頬の緊張を解き、友を追いかけた

幼馴染「あ、二人もやるの？」

やるって・・・なにを？

率直な疑問を俺は喉の奥にしまい込んだ

俺「あぁ、今日は綱渡りか？」

幼馴染「うん、この下はアマゾン川だから二人とも気を付けてね？」

幼く笑う幼馴染は嬉しそうに俺に言ってきた

今の幼馴染の言動の全ては子供なのだ

そして子供の遊びに素直に付き合ってやるのが俺の仕事、そしてその助手が友

そんな感じだろうか？

10 ：白蓮の騎士 ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/04/03(火) 18:14:31.87 ID:/Av+1UZoo

一休み

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/04/03(火) 18:21:21.33 ID:+SwN2HsCo

よくわからんけどハルヒみたいな感じか

12 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]：2012/04/03(火) 20:31:38.96 ID:xMwu+sEGo

よく見たら白い騎士さんじゃないですかー

13 ：白蓮の騎士 ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/04/04(水) 12:07:49.46 ID:KVf2S7PZo

>>11
そんな感じ
詳しく決めてないからなんともいえないけど

>>12
以前どこか出会いましたか？

14 ：白蓮の騎士 ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/04/04(水) 12:16:20.18 ID:KVf2S7PZo

幼馴染「ふんふんっふ〜ん♪」

楽しそうに白線を歩く幼馴染を見る

一体、こんな関係がいつまで続くのだろうか？

永遠のように繰り返される毎日

その中で変わるものはあるのだろうか？俺の行為にはたして意味はあるのだろうか

そんな俺には到底答えのでない疑問を頭の中だけで考えた

15 ：白蓮の騎士 ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/04/04(水) 12:35:01.71 ID:KVf2S7PZo

急ぐことはない、まだまだ時間はある

ゆっくりと考えればいいさ

自分に言い聞かせるように心の奥で呟いた

友「おわっ！？やべっ、落ちそうになったぜ・・・」

友はそういって俺の鞄を掴んだ

友「死ぬなら、お前も一緒だからな？」

そういった友の表情は笑で溢れていた

男「・・・わーってるよ」

友「・・・よっしゃ、幼馴染、男、学校まで競争だぁっ！」

──ダッ

いきなり走り出した友を見た幼馴染が目を輝かせる

幼馴染は友を追いかけるように白線から外れて学校へ走り出した

16 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) ：2012/04/07(土) 03:39:29.54 ID:xDImUzBu0

このごろこういうの多いな

17 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2012/05/07(月) 00:14:51.78 ID:SSiUESEVo

そして一ヶ月音沙汰無しか

18 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/16(水) 18:41:50.20 ID:IxnAXNRIO

思いっきり忘れてた

19 ：白蓮の騎士@さくさくパンダ ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/05/16(水) 18:42:17.98 ID:IxnAXNRIO

再開します

20 ：白蓮の騎士@さくさくパンダ ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/05/16(水) 18:48:08.12 ID:IxnAXNRIO

「ふぅ……」

小さく溜息をし、決して座り心地のよくない椅子に腰を下ろした

同じような毎日の中で、繰り返される動作

学校に行き、授業を受け、家に帰る……それだけの事を何度も何度も繰り返している

そう考えると何だか自分の人生に嫌気がさしたのだ

「まーた、暗い顔しやがって。少しは人生
、楽しんだらどうだ？」

そう言って横の席に友が腰を下ろした

21 ：白蓮の騎士@さくさくパンダ ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/05/16(水) 18:58:51.43 ID:IxnAXNRIO

「人生を楽しむか……まぁ、ある意味充実した毎日を送ってるけどな」

「ばーか、そんな事、冗談でも言うんじゃねぇよ」

言っている事は真面目な友だが、声には笑みの様なものがあった

どうやら本気で怒っているわけではないようだ

「……ま、俺は委員長だから朝の配布物を取りに行かないといけないし。退屈ではないな」

これも繰り返している動作だな

そんな事を思いながら、少し前に下ろした腰を持ち上げた

「ははっ、だから委員長はやめとけって言ったじゃねぇか。委員長になっていい事なんて無いぜ？」

「んな事はわかってるよ、でも普通の学生よりかは特別みたいでカッコいいじゃん」

「お前……本気で言ってるんだよな？」

「当たり前だろ？」

俺はマジマジと見つめる友の目を見つめ返した

22 ：白蓮の騎士@さくさくパンダ ◆SSssRnAEXA [sage]：2012/05/16(水) 19:22:59.18 ID:IxnAXNRIO

「ははっ、やっぱりお前はよくわかんないわ」

友は少しだけ顔を歪ませて笑った

まぁ無理もない、理解なんて期待してないしな