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小田桐「学園都市、ですか?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/04/04(水) 03:03:34.27 ID:2ZOSgB+Xo
・これは禁書×B.A.D.のクロスSSです

・余りある繭さん愛によって深夜テンションで立てましたので、大変遅筆になるかと思われます

・自虐はあまり好きではありませんが、文才があるとは言えません。駄文です。

・時系列的には6巻が終わった頃とアバウトにとらえてください(あさとは異界から連れ戻されたものとします)

以上の点を踏まえ、読むに値しないと感じた方はすぐさま右上の×を押すことを強くお勧めします

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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/04/04(水) 03:04:00.05 ID:2ZOSgB+Xo
十月も終わりに近づき、窓から見える景色も冬を迎えようとしている。だが、空調で完璧に制御されたこの繭墨霊能探偵事務所には、一年を通して季節感は存在し

ない。今日もまた、チョコレートの甘く胸を焼く匂いで満ちている。
訳もなくため息を吐き、胸焼けのする匂いで肺を満たす。

上等そうな革張りのソファに目を遣ると、黒い姿が横たわっているのが見える。僕の上司にあたるチョコレート狂い、繭墨あざかだ。

繭墨はソファに転がったまま、首だけを回してこちらに退屈そうな視線を向ける。

「退屈だねえ…そうは思わないかい、小田桐君?」
「いいえ?僕にとっては退屈は、平和と同義ですので。」

その言葉は、あさとをこちらに連れ戻してから、幾度となく聞かされている。娯楽となる事件が起こらない限りは、彼女はただ何もせず、チョコレートを口に運ぶ

だけだ。

「面白くないという点では、大して変わりはしないよ。ああ全く、小田桐君の対応も刻々と雑になっているし。」
「それはあなたのせいですけどね。同じ言葉しか吐けないのなら、もっと雑になりますが。」

皮肉たっぷりに答えてやると、繭墨は鼻を鳴らして元の姿勢に戻り、傍らのチョコレートをつまみ始めた。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/04/04(水) 03:04:46.59 ID:2ZOSgB+Xo
あさとはいつ目覚めるかわからず、その他に抱えている不安もない。ほとんど来ない突然の依頼を除けば、まさに平穏、といったところだろう。

そしてその平穏は、夕暮れの電話によって破られた。

――ジリリリリンッ

ベルが鳴り響き、嫌な予感に僕は顔を顰める。こういう電話は、いつも碌な事を持ってこない。
繭墨が受話器をとり、相手方と話をする。その紅い唇が段々と弧を描く。その顔を見て、僕は確信する。

嗚呼、やはりこれも、碌な事ではないな。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/04/04(水) 03:05:40.16 ID:2ZOSgB+Xo
次の日、僕は珍しく周りの見える車で東名高速道路を走っていた。昨日はなんだかよく分からないうちに外泊の用意をしろと家に帰され、今日は朝早くに来させら

れてこれだ。全くうんざりする。

「まーまー、そんな難しい顔しなさんなって、ネー?小田桐さーん?」

そのうえ、なぜか雄介までついてきているときた。なぜ電話一本でこんなことになってしまったんだ?

「というか繭さん、これは一体どこに向かっているんですか?」

隣でいつもよりは幾分か動きやすそうなゴシックロリータを着た少女に問う。

「おや、そんなことも知らずに来たのかい?」
「あんたがお楽しみとか言って教えなかったんだろうが!」

思ったよりも大きな声が出たが、こればかりは聞かなくては気が鎮まらない。
聞いたところで、どうなるわけではないが。

「『学園都市』…だよ。」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/04/04(水) 03:06:25.36 ID:2ZOSgB+Xo
『学園都市』

聞いたことはあるが、あまり知識はない。名前から察する通りの学生の街というイメージしか持っていないのだ。
鎖された学園で、花に呪われた少女たちを一瞬思い浮かべるが、すぐに振り払う。

「小田桐君のことだから、『学生の街』位にしか思っていないだろうから、詳しく説明しよう。『学園都市』についての本当のことをね。」

言い方が腹立だしいが、おとなしく聞いたほうがいいだろう。というかなんで心読んだテメエ。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/04/04(水) 03:07:52.84 ID:2ZOSgB+Xo
今回はここまで

書き終わり次第すぐにでも投下いたします
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/04/04(水) 11:28:56.08 ID:Pjh3x0EAO
無理だろ・・・・・・繭さんが学園都市で何か活躍できる気がしない・・・・・・
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/04/04(水) 14:02:45.95 ID:2ZOSgB+Xo

一言でいうと、常識がついてこない。
異能の世界を身を以て知っていても、急に超能力やら言われては理解ができないのだ。

「まあ、実際に着けば分かるさ。嫌でもね。」
「わかったような口調ですけど、繭さんはここに来たことが?」
「いや?」

お前も知らねえのかよ。
僕の尋常じゃない不安をよそに、車は進み続ける。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/04/04(水) 14:03:24.22 ID:2ZOSgB+Xo
学園都市に着いたのは、15時を過ぎてからだった。高い塀の様な壁が周りを覆って、監獄のごとき様相を呈している。
すっかり眠り込んでいた雄介と繭墨を揺り起こし、塀をくり抜くような『入国管理所』をめざし歩く。繭墨は僕が持ったが。

意外なことに、『中』に入る手続きは長くなかった。繭墨家の力か。

「肝心なことを聞いていませんでしたが、この依頼は誰から受けたんですか?」

生徒であるならばどうやって遠く離れた繭墨のことを知ったのか疑問だが。

「それは守秘義務、というやつさ。おそらくこの『中』で会うことはないだろうけど。」
「『中』の人間ではない?それならなぜここに?」
「全て明日にしよう。今日は早起きしすぎたからね。君も疲れただろう?ゆっくり眠るといい。」

誤魔化されている気がしたが、『中』で会う事がないならばいいだろうと考え、僕は第7学区のホテルにチェックインしてすぐ、泥のように眠ってしまった。七海さん

には悪いが、やはり安アパートとは寝心地が違う。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/04/04(水) 14:04:25.77 ID:2ZOSgB+Xo

「見てくださいよ小田桐さんッ!超ハイテクじゃないっすか!?」

「いい加減に落ち着けッ!そんな精密機械に乗るな触るなッ!!」

「小田桐君見たまえ、ここにチョコペペロンチーノとあるよ、一口どうだい?」

「そんな明らかな劇薬を僕に押し付けないでくださいッ!自分で買ったんでしょうがッ!」

依頼人がここにいないのならば、ここで何をするのかと思っていたが、今日はここを見て回るらしい。最早依頼関係ないが、まあある意味これも平穏だろう。治安はあまり良くないと聞いていたが、さすがに黒ゴスロリ少女とバット男とスーツ男という意味不明な組み合わせの集団には、さすがに誰も絡んでくるようなことは無かった。

日々、着実に変人への路を進んで行っている気がする。社会復帰できるんだろうか、僕。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/04/04(水) 14:05:12.80 ID:2ZOSgB+Xo
「あー、小田桐さん、なんか喉乾きません?ホラ、ちょうどそこに自販機が。」
「確実にはしゃいだせいだがな。まあ、丁度僕も何か飲もうと思っていたところだ。繭さんも何か飲みますか?」
「ココアのみ頂くよ。あるとは思えないけどね。」

そろそろ寒くなりだすこの時期、ココアもあるのではないだろうか?そう思い、自販機の前に立ち、品ぞろえを確認する。

・ヤシの実サイダー
・ガラナ青汁
・熊のスープカレー

なんだこれは。

マーケティングを放棄したとしか思えないふざけたラインナップが勢ぞろいしていた。雄介は熊のスープカレーを選択し、隣で死体のようになっている。こんなものをここの人間は飲んでいるのか?


「あの、買わないのなら順番、替わってくれません?」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/04/04(水) 14:05:57.88 ID:2ZOSgB+Xo
衝撃的な品ぞろえを見て呆然としていた僕の背後から、声が聞こえた。振り向くと制服に身を包んだ気の強そうな少女がいかにも「買わないのならどけ」という風な面持ちで立っていた。

「あ、ああ、はい。すみません。」

流石にこれは無理だと判断して、少女と入れ替わり、木陰で紅い唐傘を開いた繭墨のところへ戻ろうとする。

そのときだった。

「ちぇいさー!!」

―――――ドガンッ……ガラガラガラガコンッ

少女が自販機に見事なハイキックをお見舞いし、自販機は大当たりがでたスロットマシンのように大量の飲み物を吐き出した。いいのかコレ。

「ちょっと出過ぎちゃったわね…あ、アンタ、これいる?」
「い、いえ…というか今の、いいんですか?」
「タイジョーブだって!大して問題じゃないわ!」

妙に言い切られた。やはりここの治安は悪いようだ。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/04/04(水) 14:09:13.11 ID:2ZOSgB+Xo
今回はここまで。

繭さんの能力は、私の独断と偏見に基づいて、多少改変させております。

書いてて気づきましたが、10月の終わりってカミやん帰ってきてませんね(絶望)

うーん、まあ、クロスお得意のパラレル時空とお考えくださればよいかと思われます。
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