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麻衣「夜見北中学の呪い…?」 鳴「渋谷サイキック・リサーチ……ね」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/05(木) 14:48:48.15 ID:2aPEuTsqo
麻衣「ここが夜見北中学かー。意外と普通の学校じゃん?」

綾子「そうねー、あたしももっとおどろおどろしいのを想像してたわよ」

滝川「おいおい、二人ともちょーっとお気楽過ぎんじゃねぇの?」

あたし、谷山麻衣。高校一年生の16歳。
渋谷サイキックリサーチっていう事務所で、雑用のバイトをしている。
実はこの事務所、科学的に心霊現象を調査しているのだ。
今までにも、高校で起こった幽霊騒ぎやら人形に憑いた悪霊の呪いやらを調べてきたの。
……そして今、あたし達は夜見山市という小さな街に来ている。
その理由を説明するには、1週間ほど時間を遡らなければいけない。

  ○     ○     ○

注:Another・ゴーストハントのネタばれがある予定なので、未見の方は注意して下さい

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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/05(木) 14:51:20.67 ID:2aPEuTsqo
三神「あの……、渋谷サイキックリサーチと言うのはこちらでしょうか」

麻衣「はい、そうですけど……、あっ、依頼者の方ですか?」

三神「ええ……。こちらに、心霊研究の専門家の方がいると伺ったものですから」

麻衣「あ、はい一応……、ナルー、お客さんだよー!!」

三神「ナル?」

麻衣「あ、えっと、これはそのあだ名みたいなもので……本名は…」

ナル「――――渋谷サイキックリサーチ所長の渋谷一也です」

麻衣「…………っ」

ナル「ご依頼と言うことですが、一体どのような?」
三神「私は夜見北中学校と言う学校で教師をしています三神と申します。
相談と言うのは、私の勤めている学校でのことなんです」

ナル「七不思議の類ですか? 或いはこっくりさんの流行か……。そういったことでしたらこちらでは」

三神「いえ、違います。そんな単純なことでしたら、わざわざ相談になど来ませんわ。

ナル「では……」


三神「信じていただけないかもしれませんが――――クラスに『死者』が増えるんです」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/05(木) 14:53:00.60 ID:2aPEuTsqo
ナル「しsy 麻衣「しっ、死者!? 幽霊ってこと!?」

ナル「麻衣……、今は僕が話を聞いているのだが……」

麻衣「ご、ごめんナル。だって幽霊が増えるなんていうから…」

三神「『死者』は幽霊とは違います。
……いえ、もしかしたら幽霊なのかもしれませんが、
その存在が一体何なのかすら、私たちには掴めないんです」

ナル「……というと?」

三神「この話をするには、まず『最初の年』のことから説明しなきゃいけませんね」

麻衣「最初の年、ですか?」

三神「ええ、これは26年前に実際にあったことだと聞いています。
その年の3年3組に『岬』という一人の生徒がいました」

麻衣「『みさき』?」

三神「ええ。彼は眉目秀麗、成績優秀、おまけに性格も良かったとかで、クラスの人気者だったそうです。
……ですが、あるとき彼の家が火事で全焼し、彼は家族と共に亡くなってしまいました。
クラスメイトたちは意気消沈しました。当たり前ですよね、大切な友人が死んでしまったんですから。
けれど……、そんなときに一人の生徒が言い出したんです『岬は死んでない、そこにいる』って」

麻衣「……えっ? だって、岬君は……」

三神「ええ、死んでいます。それでも皆、クラスメイトの死を信じたくなかったんでしょうね。
それから彼らは、クラス全員が揃って死んだ少年を『そこに居る者』として扱いました。
一年後の卒業式では、校長の計らいで彼のための席も用意されたと聞いています。
噂では、卒業式の後に撮った写真にはくだんの岬君がしっかり写っていたとかなんとか」

麻衣「……っ。で、でもそれだけならむしろいい話なんじゃ……?」

三神「ええ、『それだけ』なら」

ナル「……つまり、それだけでは終らなかったと」

三神「『最初の年』が終って、その翌年のことです。
始業式を終えた3年3組の生徒たちが教室に戻ると、用意された机と椅子が1つ足りませんでした。
生徒たちは訝しがりながらも、単に学校側のミスだろうと考えました。ですが……」

麻衣「……?」


三神「既に増えていたんです。その年の『死者』が――――」

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/05(木) 14:54:00.23 ID:2aPEuTsqo
三神「死者は、翌年までの『災厄』で死んだ人間が選ばれます。
記憶も感情もきちんとあって、けれど確かに一度死んで蘇った存在、それが死者です」

ナル「死者が増えるとどうなるのですか?」

三神「クラス全体が『死』に近づきます。『死』に魅入られるといってもいい……。
生徒と教師・そしてその親族が、通常では考えられないほどに死にやすくなるんです」

ナル「失礼ですが……、日本国内で日々起こる事故の件数をご存知で?」

三神「―――― 十七人」

ナル「は?」

三神「生徒と二親等以内の家族が、『ある年』に死亡した平均人数です。
持病が悪化した者、不運な事故に巻き込まれた者・通り魔に殺害された者……、
理由は様々ですが、これだけの人数が死ぬのを単なる偶然だと仰るんですか?」

麻衣(ぞぞ〜〜〜っっ)

ナル「いえ……、尋常ではありませんね」

三神「では、この調査お受けして頂けますか」

ナル「仕方ありません。いやだと言っても諦めてはくれないでしょうから」


  ○     ○     ○
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/05(木) 14:55:15.26 ID:2aPEuTsqo
……と、そんなわけであたしたち一行は、この夜見山市にやってきたのです。
メンバーはいつもどおり、あたしにナル、リンさんと安原さん。それにぼーさんと綾子。
ジョンと真砂子も、少し遅れて手伝いに来てくれる予定だって。

滝川「で、ナルちゃん、まずはどうする?」

ナル「ベース作成に入ろう。麻衣、機材を運んでくれ」

麻衣「場所は?」

ナル「第二図書室だ。校長に許可を取ってある」

麻衣「あいあいさー」


麻衣「……って言われたけど、第二図書室ってどこよ!?
初めて来た場所なんて、右も左も分かるかっつーの! ……あっ!」

鳴「…………」

麻衣「ねぇっ、そこの人! ここの生徒だよね!?」

鳴「…………私?」

麻衣「そうそう。あのさ、第二図書室ってどこだか知ってる?迷っちゃって……」

鳴「貴女は、何?」

麻衣「えっ、あたし? あたしはこの学校の調査に……」

鳴「もしかして、3年3組の調査に来たの?」

麻衣「そうそう! あっ、もしかしてあなた3組の生徒だったりする?」

鳴「……私は『居ない者』」

麻衣「へっ?」

鳴「あまり深入りしないほうがいいよ。あなたも呪われる」

麻衣「呪いって……え?」


鳴「それにね、――――もう、始まってるかもしれないから」

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/05(木) 14:56:08.87 ID:2aPEuTsqo
麻衣「始まってるかもって何が……」

ナル「何やってるんだ、麻衣!!」

麻衣「げっ、ナル!?」

ナル「カメラ一つ運ぶのに何時間かかってる」

麻衣「ごめんごめん、ちょっと迷っちゃってさぁ……って、あれ?あの子は?」

ナル「何のことだ?」

麻衣「さっきあたしと話してた子のことだよ! 眼帯つけたお人形さんみたいな……」

ナル「僕が来たときには、麻衣一人しかいなかったが」

麻衣「え? でも確かに…」

ナル「まあいい、もうとっくに機材の搬入は終ってるんだ。お前も速く来い」

麻衣「はいはい」
(それにしても、さっきの子は何だったのかな?『居ない者』……とか言ってたけど」


滝川「さて、ベースも完成したところでどうする? ナル」

ナル「まずは、証言集めから行こう。麻衣、適当な生徒を連れて来い」

麻衣「何じゃそりゃぁ!!」

ナル「何だもなにもない。言ったとおりの意味だが?」

滝川「いや、ナル。そりゃあまりにもアバウトすぎるってもんだろ」

綾子「そうよ、まずは依頼者の三神さんってのにもう一度詳しく話を聞くべきじゃない?」

ナル「ふん、それなら……」

千曳「ちょっと待ってもらえるかね」

一同「!?」

ナル「あなたは?」

千曳「この図書室で司書をしている千曳と言う者だ。……話なら、私からしよう」

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/05(木) 14:57:06.52 ID:2aPEuTsqo
千曳「……というわけなんだ」

ナル「つまり、あなたが『最初の年』の担任教師だったと」

千曳「ああ……、そうだよ。全て私の責任だ。
あの時、岬君が亡くなって現実逃避する生徒たちを、私は止めることが出来なかった。
そのせいで3組は死に近づき、災厄の訪れるクラスになってしまった。
そのうえ私は担任として3組を受け持つ恐怖と重圧に耐えかね、教師を辞職したんだ……」

麻衣「でっ、でも!千曳さんは司書としてこの学校に残ってるじゃないですか!」

千曳「罪滅ぼしのようなものだ……。ただの観察者でしかない」

麻衣「そんな……」

千曳「だが、君たちは私とは違うかも知れんな。
君たちの調査が、この災厄を止める契機になることを願っている」

麻衣「…………」

千曳「そうだ、あとで彼女を紹介しよう。3組の生徒に話を聞くこともあるだろうからね。
彼女を通せば、生徒たちともスムーズに話が出来ることだろう」

ナル「彼女と言うと……三神先生のことでしょうか?」

千曳「いや、赤沢泉美くんさ。今年の対策係だ」

滝川「対策係ぃ? クラス委員みたいなもんですか?」

千曳「級長とは違う。名前の通り、『対策』をする係だよ」

綾子「それってもしかして……」

千曳「ああ、勿論『災厄』への対策だ。
とはいえ、効果があるかどうかも分からないおまじないみたいなものだがね。
……さて、私は帰るが他に何か訊きたい事はあるかい?」

麻衣「あの……」

千曳「ん? 何だい谷山くん」

麻衣「あっ、いや何でもないです……」
(『居ない者』がどうこうなんて、聞いてもしょうがないか……。
後で、その辺にいる生徒にでも教えてもらおうっと)

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/05(木) 14:59:05.48 ID:2aPEuTsqo
ナル「ふん……、話を聞いてどう思ったリン」

リン「そうですね。夜見山岬の件で、3年3組と言う場所がある種の『磁場』になってしまったとは?」
ナル「死んだ人間をいるものとして扱ったことで、儀式場の意味合いを持ってしまった、と?
確かに、可能性の一つとしてはあり得るだろうな。しかし……」

麻衣「何?」

滝川「それだけじゃあ、理屈が通らない点があるってことだ」

麻衣「えっ、えっ? ぼーさん、それどういうことなのさ」

滝川「つまりな麻衣、仮にもし、本当にその思いこみで岬君の霊がこっちに引っ張られたとするよな」

麻衣「うんうん」

滝川「その場合、何で現象の範囲は2親等以内なんていう中途半端な範囲に限定されるんだ?」

麻衣「……っ」

綾子「そうよ。自分の魂を弄んだっていう逆恨みで祟るなら、精々そのクラスの生徒と教師だけじゃない?」
逆に、意志が剥奪されて暴走しているんなら、そんな細かいルールは適用されないはずだし」

麻衣「つまり……、現象は岬君の霊が起こしてるんじゃないってこと?」

ナル「いや、それはまだ分からない。岬の霊が何らかのルールに準じて現象を起こしている可能性も有り得るだろう」

麻衣「なーんだ、結局まだなんにも分かってないってことじゃん」

ナル「――――麻衣? (にこっ)」

麻衣「な、なんでしょうか所長……(コレハイヤナヨカン」

ナル「お前には3年3組へ転入してもらうからそのつもりで」

麻衣「………………はぁっっっっっつ!!!!????」

ナル「この年頃の少年少女は、外部者に対して秘密を持ちたがるものだ。
お前は明日から生徒としてクラスに潜入して、情報を探ってこい」

麻衣「そんな! あたしが呪いで死んだらどーするつもりなのさ!」

ナル「その時は問題ない」

麻衣「えっ(俺が守るとか言ってくれたりして」ドキドキ

ナル「仏教でも神道でも好きな方を選べ。きちんと式を上げてやろう」

麻衣「い、いやだぁぁぁぁぁっっっ!!」


滝川「まあまあ、麻衣。授業中以外は俺たちがついててやっから」

綾子「そうよ、それにあんたみたいなのが、そうそう死ぬはずないでしょうが」

麻衣「うっ……、本当の本当に?」

滝川「当たり前だろ。それに」

麻衣「それに?」

滝川「まあ、最悪何かあったら俺が経をあげてやっから……」

麻衣「ぼーさん……、やっぱり信用できないよぅ……」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/04/05(木) 17:38:59.08 ID:coet9nZY0
期待してるぞ!
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 19:02:40.94 ID:xdzmsebYo
ほう、これは面白そうなクロス。
ゴーストハントって結構前にアニメ化されてたねそういや。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/05(木) 19:38:46.30 ID:IP8IZAII0
ゴーストハントか期待!
原さんとジョンが好きだな
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/04/06(金) 17:18:11.73 ID:6hgnegRO0
>>1どーしたの?
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/09(月) 08:35:55.38 ID:SX61WY32o
ゴーストハントの作者の小野不由美と、anotherの作者の綾辻行人

実は夫婦なんだぜ……
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/10(火) 23:57:53.12 ID:3mHjyo1ko
>>13
まじか・・・
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/05/10(木) 20:43:07.64 ID:drJ2uPrho
一月経ってしまったぞ
Another・ゴーストハントはアニメしか見てないけど、共通点あるから絡めやすいよね
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