他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
SS速報VIP 過去ログ倉庫
検索
すべて
本文
タイトル
投稿者
ID
このスレッドは
SS速報VIPの過去ログ倉庫
に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は
管理人までご一報
ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。
男「自称『魔王』が転入してきた……」 -
SS速報VIP 過去ログ倉庫
Check
Tweet
1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/04/10(火) 16:40:39.01 ID:ZMXVIsYW0
男(高校二年生になってもう一月か……)
男「……」チラッ
クラスメイト「――――」ゲラゲラ
クラスメイト「――――」クスクス
男(結局……友達の出来ないまま惰性で生活してるな……)
男(無理に友人を作る必要がないといえばないけど……)
男(それに……ある程度目立たないくらいの方が……)
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1334043638
(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】
ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
【まどドラ】魔法少女まどか??マギカ Magia Exedra @ 2025/03/26(水) 18:08:09.02 ID:BVhRLrhyO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1742980089/
かすみ「侑先輩が歩夢先輩を一週間「上原さん」と呼ぶドッキリ!!!!!!!!!!」 @ 2025/03/26(水) 03:06:37.69 ID:+238iV/UO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1742925997/
IS〜AE社の超最大戦争(スーパーマキシマムウォーズ) @ 2025/03/24(月) 11:17:54.54 ID:5hFtY2NT0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1742782673/
のこたん「お前ネットで鹿の事馬鹿にしてたよな?」 @ 2025/03/24(月) 07:35:21.44 ID:vQZ8JuBbO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1742769321/
【遊戯王】デモンスミスの依頼記録 @ 2025/03/23(日) 00:03:03.93 ID:lEJGyMFy0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1742655783/
相変わらず焼け野原 @ 2025/03/21(金) 08:43:15.91 ID:JLPvBEJyO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1742514195/
藤木「同窓会なんかに行くんじゃなかった」 @ 2025/03/19(水) 17:42:53.54 ID:WNvj81r20
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1742373773/
【学マス】篠澤広「負けたら退学?」 @ 2025/03/18(火) 21:33:15.45 ID:p5ftvJd7o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1742301194/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/04/10(火) 16:41:05.08 ID:ZMXVIsYW0
ガリ「ほぅwwwwwwこの娘可愛いでござるなwwwwwwww」
[
ピザ
]「でしょうwwwwそれがしお薦めの子でござるwwwwww」
ガリ「いいセンスだwwww」
DQN1「んー? おい[
ピザ
]、お前なんのゲームしてんのよ」
[
ピザ
]「ふふふwwwwww ……えっ。あっ、あ……その、えっと……」
ガリ「……」ソソクサ
DQN2「聞こえないんですけどー?」
DQN3「はっきり喋れや、カス!」
[
ピザ
]「あ、あうぅ……」チラッ
ガリ「……」フイッ
男(目立たず空気に徹すれば、弄りの対象になることもない……)
男(スクールカーストが蔓延る世界で生き残るには、これが一番利口なやり方のはず……だよな)
3 :
saga忘れた
[saga]:2012/04/10(火) 16:41:36.11 ID:ZMXVIsYW0
キーンコーンカーンコーン
男(つまらない生き方かもしれないけど……これが一番楽でいい)
男(カースト上位の輩からも、下位の輩からも相手にされない中間層……)
男(というかもしかして、存在を認識されてないだけか?)
男(まあなんでもいいか……)
ガラッ
担任「うん、全員揃っているな」
男(クラスの担任……。クラス内に蔓延する虐めや過剰な弄り、その他諸々に関しては知らぬ振りのスタンスを崩さない)
男(その方が楽だもんな……仕方ない)
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 16:42:12.32 ID:ZMXVIsYW0
担任「あー、このクラスに今日、新たな友人がやってくることになった」
エー
コノジキニカヨ
オトコデスカオンナデスカ
男(この時期に転入生……?)
担任「みんな仲良くしてやるように」
男(仲良く、ね。欺瞞ってことは先生が一番知ってるだろうに)
男(こんな変な時期に転入してくるってことは、何かしらの事情があるわけだ)
男(それは例えば家庭の問題かもしれないし、前の学校で虐められてたとかかもしれない)
男(でも、スクールカーストって制度はそんなこともお構いなしに誰も彼もを巻き込むもんだ……)
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 16:42:53.72 ID:ZMXVIsYW0
DQN1「この時期に転入生ってなにやらかしたんだよwww」
DQN2「イジメられてたんじゃねーの?wwwカワイソーwww」
男(ほれこうなる)
担任「そこ。仲良くしろよ」
DQN1「ウーッスwww」
担任「……あー、入ってきて良いぞ」
ガラッ
魔王「……」ツカツカツカツカ
男「…………」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 16:43:15.98 ID:ZMXVIsYW0
その男を見た瞬間、彼がただの高校生ではないという確信めいた思いが俺の胸中を駆けた。
着崩した制服から覗くのは真っ赤なシャツと、引き締まった身体。背丈はおよそ170cm台後半。
体つきだけを見ればちょっと鍛えた感じの高校生。だが、その男の普通と違うところは、全身から発する雰囲気そのものだ。
見る物全てを圧倒するようなオーラ(?)じみたものが、男の全身からは放たれている。
世間一般的には整っていると形容されるであろう顔は傲岸不遜な笑みを浮かべ、口元から覗く歯が獰猛さも感じさせた。
一言で言えば、異質。高校生だが高校生じゃない。制服を着た何か別の生き物というのが正しいか。
教室全体が静まりかえっているのを見るに、皆が皆俺と同じような感想を抱いているであろう事を思わせる。
DQN1「……」ボソボソ
DQN2「……」ボソボソ
いや……、一部、スクールカーストの上位層は仲間内と何事かをコソコソと言い合っているのが見えた。
とにかく。その男は俺が今までに見たどんな高校生よりも異質で不気味だった。
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 16:43:44.61 ID:ZMXVIsYW0
担任「……とりあえず、自己紹介でもしたまえ」
魔王「フン……まずは簡潔に済まそうか」
男(みょ、妙に上から目線だな……)
魔王「今日から貴様らはオレの僕だ。感涙にむせび泣くがいい」
男「」
教室内の空気が、一気に凍り付いた気がした。
同時に、この男が放っていた威圧感も、すっと霧散してしまった。
いや、ていうか……こいつは何を言っているんだ。
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 16:44:25.44 ID:ZMXVIsYW0
.
魔王「オレは魔王だ。今日からオレに傅き、オレに忠誠を誓え、人間共」
変な時期の転入生。しかも自称『魔王』!
この変人がたったの数分でスクールカーストの最下位に躍り出たのは、変化した教室の空気でわかった。
触れてはならぬ変人。そして、物言いがムカつくクソ野郎、として、この男はマークされたのだ。
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 16:50:11.49 ID:ZMXVIsYW0
担任「……あー……魔王。他に言うことは?」
魔王「下等生物にこれ以上時間を割く理由はあるまい。して、オレの玉座はどこだ」
男(下等生物と来ましたか)
こりゃ重度の厨二病患者って奴だな。
DQNや男女問わずカースト上位の面々が殺気立っているのがよくわかる。
基本は傍観に徹する俺には関係ない話だが。転入生の魔王クン……哀れな。
魔王「チッ……まさか木製のちっぽけな椅子に腰掛けねばならぬとはな」カツカツ
言っているうちに、魔王クンは空席を見つけてつかつかと歩き出した。
具体的に述べるなら、俺の隣の席。教室の最後尾、窓側より二列目の席に。
全員の視線が魔王クンに集中すると同時、隣席の俺にも視線が飛んでくる。
ここまで他人の視線に晒されたのは俺の高校生活で初めてだ。魔王クン、余計なことを。
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 16:53:19.09 ID:ZMXVIsYW0
魔王「……」ドカッ
不機嫌そうな顔で腰掛ける魔王クン。
ジト目でそれを見つめるクラスメイト、敵愾心バリバリの視線で彼を見つめるのもいるが、
当の本人はまったくと言って良いほど気にしてなさそうだ。タフなやっちゃ……。
担任「……とりあえずHRは以上。じゃ、各人真面目に授業に取り組むように」
そそくさと、担任女史は教室を後にする。
ま、これから魔王クンの身に降りかかるであろう事態は容易に想像つくしな。
俺は魔王クンを視界に入れないよう、次の授業の支度を始めた。
魔王「……魔力を補充せねばな……」
魔王クンのスーパー厨二独り言は無視した。
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 16:58:37.73 ID:ZMXVIsYW0
DQN1「なぁオメーさ、さっきの自己紹介どういう意味なワケ?」ドカッ
魔王「……」
DQN2「魔王とか、シモベとか、下等生物とかさ」
DQN3「好き勝手言ってくれてたじゃん?」
DQN降臨。
全員で示し合わせて席を立った彼らは、肩を怒らせながら魔王クンの席に近づいた。
2と3が左右から魔王クンを威圧し、1が魔王クンの机にどっかりと腰を下ろしてDQNトライアングルアタックという寸法だ。
机に座られた魔王クンは、表情一つ動かさずにDQN1を見つめている。その瞳に驚きはなく……むしろ、蔑みの色すら見て取れる。
随分と剛胆な男だ。魔王クン。
DQN1「説明してよ、俺らにさ」
魔王「フン……そこに跪き泣いて非礼を詫びるならば説明してやろう」
DQN1「あ?」
魔王クン、挑発す。
いやはや、部外者だからこその感想だが、楽しくなってきた。うん、俺は性格悪いな。
見ればクラス皆がこの口論の行く末を固唾を呑んで見守っている。
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 17:05:27.53 ID:ZMXVIsYW0
魔王「二度言わねば理解出来ないほどの低脳か」
DQN1「ちょーっと待った。まだ俺達が優しいうちに謝った方が良いかもよ」
DQN2「そうそう。じゃないと痛い目見るぜぇ?」
DQN3「それこそそっちが跪けよ」
パキポキと関節を鳴らして威嚇するDQNトリオ。
染色した髪の毛にピアス、シルバーもじゃらじゃらっとつけている彼らは、クラスでも結構恐れられている。
俺だって、理由がなければ極力関わりたくない類の生き物だ。
が、魔王クンは臆さない。すげーな……。
魔王「履き違えるな。敬われて然るべきはオレであって、貴様らではない」
言いますねぇ。
魔王「オレが跪けと言っているのだから貴様らが跪くのが道理だ。阿呆」
DQN1「お前ぇ……」
魔王「なんだ? オレがどうかしたのか? 分かり易く話せクズが」
魔王クン、君はすごい奴かも知れない。
DQNたちが青筋立ててるよ。それこそかつてないレベルで怒ってる。
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 17:10:19.44 ID:ZMXVIsYW0
DQN1「もう許さねえ……シメてやる。ツラ貸せ」
DQN2「ああ、怒らせちゃったね、俺らのこと」
DQN3「マジ歯止めきかないよ?」
魔王「ツラを貸せとは、外に出ろということか」
男「え? あ、うん」
いきなりこちらに振り向き尋ねてくる魔王クン。
急なことだからまともに解答できなかった。ていうか、巻き込まれたくない。
魔王「……低脳、これが最後だ。オレを外に連れ出したいなら、跪いて請え」
魔王「『愚かな私めの願いの儀、お聞き届けください』とでも言ってな」
DQN1「テメェェェ!」
ついにDQNがキレた。
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 17:10:56.51 ID:ZMXVIsYW0
一時休止ー
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/10(火) 17:13:30.98 ID:q1J90kQso
乙。期待
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 17:33:31.50 ID:ZMXVIsYW0
DQNの拳が唸り、確かに魔王クンの顔面をぶん殴った。
衝撃に吹き飛ぶ魔王クン。悲鳴を上げる女子その他。
はやし立てる男衆。知らぬ存ぜぬを貫く面々。
俺は吹き飛んで教室後方の壁にぶち当たった魔王クンに視線をやっていた。
魔王「ふーむ。力が落ちているな……」
ひょいっと軽快に立ち上がった魔王クン。
負け惜しみ(?)らしき言を呟きながら再び自席へと戻る彼に、ダメージをうけた様子はなかった。
むしろ彼を殴ったDQN1の方がダメージをうけて……、
DQN1「つっ……って、ぇ……」
DQN2「お、おい、どうしたんだよ!?」
おい何か脂汗掻いてないか。
魔王「なんだ。柔い体だな」
DQN3「テメエ……」
魔王「ククク、オレと貴様らの格の違いをわからせるために敢えて殴られてやったまでよ」
負け惜しみにしか聞こえないけど……殴ったDQNと殴られた魔王クンの様子を見るに嘘じゃないのかも知れない。
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 17:33:56.72 ID:ZMXVIsYW0
魔王「これに懲りたならばせいぜいオレに忠誠を誓い大人しくしていることだな」
DQN2「いつか後悔させてやっからな。……とりあえず今日はサボろうぜ」
DQN3「だな」
DQN1「……いつか殺してやっかんな」
魔王「出来るはずもないことをほざくのは負け犬の証左だな。哀れな奴だ。くははッ」
魔王クン哄笑す。
どSぽい笑みを浮かべた魔王クンは確かに『魔王』っぽい。
こうして俺達は転入生の魔王クンの異質さを身を持って実感したのであった……。
が、これだけで終わろうはずもなく……。
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 17:48:39.83 ID:ZMXVIsYW0
デブ「えへ、魔王くん……」
ガリ「へへ……」
魔王クンがDQNらを退治した後先生がやってきて、授業を開始した。そしてそれが終了した後。
(驚いたことに魔王クンは教師からの難題にもすらすらと答えを返し、相手方を驚嘆させた)
魔王クンに接近したのは朝方にDQNたちに絡まれていたデブとガリのカースト最下層の二人。
愛想笑いを浮かべ魔王クンに近づく彼らの魂胆は、おそらくクラス全員が理解していることだろう。
それが良いか悪いかは俺が決める事じゃない。弱者が頼るべきは、弱者を虐げる者よりもさらに強い者なわけで。
デブ「あ、あいつらはさ、魔王くんの凄さがわかってなかったんだよ」
ガリ「そうそう、その点僕たちは魔王くんが只者じゃないって、一瞬で見抜いてたから」
魔王「……」
ま、あまりに露骨な擦り寄り方は諸刃の剣って気がしないでもないけど。
デブ「大体あいつらっていっつも偉そうでさ。でも魔王くんのお陰ですっきりしたよ!」
ガリ「なんか困ったことあったら僕たちに言ってよ。へへ……」
さてさて、どうなるやら……。
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 17:54:10.02 ID:ZMXVIsYW0
魔王「低脳の次はさらに低脳か。オレも運がない」
デブ「え?」
魔王「言ったはずだな。あれが最後だと」グイッ
ガリ「ちょ、え、あ」
男(おいおいマジかよ)
魔王クンは、片手でそれぞれデブとガリの首元を掴み、なんと同時に持ち上げたのだ。
デブとガリは宙ぶらりんの格好になり、足をばたつかせて拘束から何とか逃れようとする。
魔王「何が魔王くん、だ? 低脳ども。オレは主君であり貴様らは僕だと言ったはずだな?」
デブ「あっ、は、はいぃ……ま、魔王様……」
魔王「オレが我慢ならんのはそれだけだと思うか? 答えてみろ、クズ」
ガリ「え、いや、わかりませ……」
魔王「下等生物が。いっそ殺してしまおうか」
ガリ「ひいっ!」
おいおい……目がマジっぽいんだけど。
止めた方が良いのかなこれ。
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 18:02:13.60 ID:ZMXVIsYW0
魔王「貴様らがいかな下等生物と言えども、だ」
魔王「誇りも何も持たぬ生き方など虫唾が走る」
魔王「言っている意味がわかるか、クズ」
デブ「わ、わかりませぇん……」グスッ
魔王「……貴様らは、オレがあの負け犬共と遊んでやるまでは忠誠の姿勢など見せなかったな。欠片も」
よく見ている。
俺も二人組の動向はチラッと見ていたが、怪訝な顔で魔王クンを――まあそれは俺も誰も同じだけど――見て、何事かを相談しあっていた。
魔王「が、いざ負け犬共が尻尾を巻いて逃げたらば急にごまをすりに来た、というわけだ」
魔王「誇りも何も無いのか。オレは忠誠を誓う僕どもは好きだが、誇りを無くしたカスはこの世で一番嫌いだ」
なるほど。言いますね。
でもそれって、強者故の理論でもあるんだよな。魔王クンがそれを理解しているかどうかは不明。
魔王「つまり。オレはあの負け犬共よりも貴様らの方が気に食わん」
ガリ「そ、そんな……」
魔王「縊り殺されたくなければ、二度とオレと口を利こうなどと思うな」
言って、魔王クンは二人を解放した。
持ち上げられたまま手を放された形になる二人は見事に尻餅落下して、一目散に教室を後にしたのだった。
いやはや、謎の転入生魔王クン、その生き様は苛烈としか言い様がなさそうだ。
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/04/10(火) 18:03:12.95 ID:ZMXVIsYW0
今日はここで終わりかな?
不定期更新。
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福島県)
[sage]:2012/04/10(火) 19:17:21.55 ID:Jc0GVq4u0
乙です。
酉をつけると読者の皆さんも更新したってわかりやすくなると思います。
23 :
◆kQjvzzBWRo
[saga]:2012/04/10(火) 22:10:58.51 ID:ZMXVIsYW0
>>22
了解。じゃこれで
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/11(水) 05:03:55.31 ID:uIQNjxU9o
期待
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/04/11(水) 12:16:03.19 ID:dRAan7Vjo
...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
/:::| ___| ∧∧ ∧∧
/::::_|___|_ ( 。_。). ( 。_。)
||:::::::( ・∀・) /<▽> /<▽>
||::/ <ヽ∞/>\ |::::::;;;;::/ |::::::;;;;::/
||::| <ヽ/>.- | |:と),__」 |:と),__」
_..||::| o o ...|_ξ|:::::::::| .|::::::::|
\ \__(久)__/_\::::::| |:::::::|
.||.i\ 、__ノフ \| |:::::::|
.||ヽ .i\ _ __ ____ __ _.\ |::::::|
.|| ゙ヽ i ハ i ハ i ハ i ハ | し'_つ
.|| ゙|i〜^~^〜^~^〜^~^〜
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/17(木) 11:20:55.83 ID:PDJ3laoCo
マダー?
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/19(土) 12:44:46.68 ID:tLQ2Su2to
マダー
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2012/06/08(金) 00:39:55.07 ID:c8kyhSsAo
まだかのぅ
結構面白いのに…
15.67 KB
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
専用ブラウザ
検索
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)