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ウルフルン「食っちまうぞー!」みゆき「きゃー!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:03:48.91 ID:qfLwIOIs0


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲


ウルフルン「ウルッフッフッフッフ! さあ、食っちまうぞー!」

みゆき「きゃー! 誰か助けてー!」

ウルフルン「……助けなんざ呼んでも無駄だ、誰も来やしねーよ!」

みゆき「きゃーきゃー!」

ウルフルン「…………んっ、んんっ! こ、これでバッドエンド確定だぜー!」ヒャッハー


『待てぇーーーーい!!!』


みゆき「!?」

ウルフルン「なにもんだ!! 姿を見せろ!」


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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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2 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:04:57.96 ID:qfLwIOIs0


ザッ


サニー「太陽さんさん、熱血パワー! キュアサニー!」ビシッ

ピース「ぴかぴかぴかりん、じゃんけん、ぽん! キュアピース!」テヘッ

レモネード「はじけるレモンの香り! キュアレモネード!」キャピッ

ルージュ「情熱の赤い炎! キュアルージュ!」メラメラッ

サンシャイン「陽の光浴びる一輪の花! キュアサンシャイン!」キリッ

サニー「五人揃って!」


「「「「「5(ご)プリキュア!!」」」」」
3 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:05:51.40 ID:qfLwIOIs0

ウルフルン「…………」

サニー「さー今のうちに逃げるんや!」

サンシャイン「私たちが来たからには!」

ルージュ「もう大丈夫!」

みゆき「ありがとー!」

ウルフルン「…………」

レモネード「はじけるレモンの香り! さあかかってきなさい!」

ピース「か、かかってきなさーい!」オドオド

ウルフルン「…………」



ウルフルン「……違う。絶対違う。お前らおかしい。こんなの絶対おかしいよ」
4 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:06:38.04 ID:qfLwIOIs0

サニー「へ?」

ウルフルン「へ? じゃねえよお前。周り見回してみろ。なんか変だと思うだろ?」

サニー「…………」キョロキョロ



ピース「…………」

レモネード「…………」

サンシャイン「…………」

ルージュ「…………」
5 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:07:44.51 ID:qfLwIOIs0

サニー「あー、そーゆーことか」ポン

ウルフルン「お前はやればできる子だと思ってた。わかったならさっさと……」

サニー「アカンべェ出す前に変身してまうのは、テレビのお約束的にどないなもんやろ、ってことやな?」ドヤ

ウルフルン「ちげええええええ!!!!」ダンダンダン!!



みゆき「なんか今日のオオカミさん怖いね」ヒソヒソ

ピース「日頃からしてあんなだと思うけど……」ヒソヒソ

ウルフルン「井戸端会議してんじゃねえ! もういい、お前らが言わないなら俺が言ってやる! まずは……そこのピンク頭ぁ!!」

みゆき「え、私!?」
6 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:09:03.98 ID:qfLwIOIs0

ウルフルン「なにが『きゃー助けてー』だ! お前助けられる側じゃなくて助ける側だろうがさっさと変身しろやぁ!!」

みゆき「え、でもオオカミさん眼の前だったし、さすがにあの至近距離で変身は危険かなって」

ウルフルン「何のために人がこれ見よがしに口ごもって編集点まで入れてやったと思ってんだ!!」

みゆき「お、オオカミさん……そこまで私のこと考えてくれてたんだ……」ポッ

ウルフルン「『ポッ』じゃねぇえええ!!! これだから頭の中までウルトラハッピー娘は困るんだよ!!」



サンシャイン「意外と気遣いのできるオオカミなんだね」ヒソヒソ

ピース「バッドエンド王国の人たちは空気の読み方に定評があるから」ヒソヒソ

レモネード「いいなー、私たちもナイトメアとかエターナルじゃなくてバッドエンド王国相手の方が良かったです」ヒソヒソ

サニー「なんでや! ブンビーさん(ある意味)空気の読めるいい人だったやろ! 全国のおとーちゃんらの代弁者やったろ!」

ルージュ「いや、ブンビー関係な……くもないか」
7 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:10:03.57 ID:qfLwIOIs0


ワイワイガヤガヤ


ウルフルン「……おい、お前ら」

サニー「あ、終わったん?」

ウルフルン「お前らにも言いたいことは山ほどあんだよ。なにこれ?」



ピース「なにって、なぁに?」キョトン

レモネード「なんですか?」キョトン

サンシャイン「なんなんだい?」キョトン

ウルフルン「あざといなさすが黄色あざとい……じゃねえ!! なんで見たことない奴が混じってんの!?」
8 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:10:59.79 ID:qfLwIOIs0

サニー「ああ、そないなこと。みゆきがアンタの前で右往左往して大変そうやったから、とりあえず間に合わせで先輩方にヘルプ頼んだんやけど」

ウルフルン「あ、なるほどなるほど……って納得できるかぁ!!」ビシッ

サニー「わーお、惚れ惚れするようなノリツッコミ」パチパチ

みゆき「なにが不満なの、オオカミさん?」

ウルフルン「明らかに計算が合わねえだろうが! 一人分の穴埋めでどうして新顔が三人も増えんだ! いつもの緑と青はどーした!」

サニー「なおは弟を幼稚園にお迎え行っとって」

ピース「れいかちゃんは生徒会がこのところ忙しいって」

ウルフルン「ニチアサキッズ枠舐めとんのかアイツら……まあいい、そこはいい。話を先に進めんぞ。おい、そこのお前」
9 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:12:14.11 ID:qfLwIOIs0

サニー「ん? ウチ?」

ウルフルン「お前、なんだっけ?」

サニー「太陽さんさん、熱血パワー! キュアサニー!」ビシッ

ウルフルン「そっちのお前は?」

サンシャイン「陽の光浴びる一輪の花! キュアサンシャイン!」キリッ

ウルフルン「……お前は」

ルージュ「情熱の赤い炎! キュアルージュ!」メラメラッ

ウルフルン「…………」



ウルフルン「色々被りすぎだろうがぁぁぁあああぁぁぁあぁぁああ!!!!!!」ワオーン
10 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:13:24.55 ID:qfLwIOIs0

ウルフルン「なんでだ! もっと他に選択肢あっただろ! 白黒とかピンクとか青とかどうとでもカラフルに揃えられただろ!」

レモネード「はじけるレモンの香り! キュアレモネード!」キャピッ

ウルフルン「あ、うん。そうね、君レモンなのね。でもそんなこと問題じゃねえんだよ。どうして五人ともわざわざ暖色系で揃えて来たのかって聞いてんだよ」

サニー「え……それはその……」

ウルフルン「考えてないんかい!」

サニー「あー! ウチのアイデンティティーとったー! 関西弁とったー!」

ウルフルン「うっせええええええ!!!!」

ピース「ほ、ほら! 昔のメガ○ンジャーVSネジレン○ャーみたく、敵の目を欺いて隙を突くためだよ! ね、サニー!」ポン
11 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:14:15.75 ID:qfLwIOIs0

ルージュ「え、私サニーじゃないけど」

ピース「あれ!?」

ウルフルン「自分が真っ先に欺かれてんじゃねーか!」

ピース「さ、サニキどこー!?」

ウルフルン「誰だよ!」

みゆき「サニーならあっちにいるよ」



サンシャイン「…………」

サニー「…………」

ウルフルン(なんだあの重い空気)
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/11(水) 01:15:07.28 ID:/z1cYBwl0
色がかぶってるから色々か。
13 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:16:13.50 ID:qfLwIOIs0

サンシャイン「ねえ」

サニー「ど、どないしたんサンシャイン、怖い顔して」

サンシャイン「私たち、モチーフ被ってない?」

サニー「!?」

ウルフルン「それはさっきから俺が主張し続けてることだろうがァ!!」

みゆき「まあまあ落ち着いてオオカミさん、お好み焼きあげるから」



サンシャイン「それとサニー、君の初変身回のことなんだけど」

サニー「はあ」

サンシャイン「この台詞についてどう思うかな?」
14 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:17:36.86 ID:qfLwIOIs0



『え、ほ、ほんま? まぁ確かに太陽が似合うんは、このキュアサニーかスーパーヒーローくらいのもんやな〜!』



サニー「!? あ、それは、その、言葉の綾と言いますか……」

サンシャイン「言うこと、他にあるかな? あるよね? ないわけがないよね?」ニコニコ

サニー「ひっ」

サンシャイン「だいたいさ、青木さんが生徒会で忙しいっていうから呼ばれたわけだけど」

サニー「なななな、なんでしょう?」

サンシャイン「ボクだって生徒会、遊びでやってるわけじゃないんだから、本当は忙しかったんだよ? そのあたり了解してる?」

サニー「だったら無理して来てくれへんでも」

サンシャイン「うん? 何か言った?」ニッコリ

サニー「ひぃ!?」
15 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:18:39.48 ID:qfLwIOIs0

ウルフルン「変身ヒロインの上下関係ってのも世知辛いもんなんだな……」ホロリ

みゆき「泣かないでオオカミさん、はいハンカチ」

ウルフルン「泣いてねぇ。えーっと、次なんだっけ……ああそう、5プリキュア」

サンシャイン「五人揃って!」


「「「「「5(ご)プリキュア!!」」」」」


ウルフルン「やかましい! さっきまで後輩いびってたくせに急に声揃えてんじゃねえよ!」

サニー「なんなん自分、自分で言え言うといて」

ウルフルン「言えなんて言ってねえ!」

ピース「五人揃って!」


「「「「「5(ご)プリキュア!!」」」」」


ウルフルン「やめろおおおおおおお!!!!!」
16 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:20:06.97 ID:qfLwIOIs0

ウルフルン「前は別の名前名乗ってただろ! スマイルなんちゃらとか言ってただろ!」

サニー「あかん、それはあかんて」

ウルフルン「なんでだよ!」

ピース「スマイルプリキュアはあくまで、ハッピーたちと五人揃ったときのコードネームだもん!」

ウルフルン「だから変えたのか。ああわかった、そこは百歩譲って良しとしてやる」

サニー「よっしゃ、お許しも出たところで」

みゆき「五人揃って!」


「「「「「5(ご)プリキュア!!」」」」」


ウルフルン「やめろっつってんだろ! っつーかなんでお前が号令掛けてんだピンク頭ぁぁぁぁ!!!」
17 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:20:57.04 ID:qfLwIOIs0

みゆき「だってこれ、私が考えた名前だもん」

ウルフルン「じゃあお前がいる時にやればいいだろーが!」

みゆき「プリキュア! スマイルチャー」

ウルフルン「今するなぁぁぁ!!!」

ピース「みゆきちゃんみゆきちゃん、それじゃ6プリキュアになって語呂が悪くなっちゃうよ」

みゆき「あ、そっかぁ」テヘペロ

ウルフルン「そういう問題じゃねえよ!」

ルージュ「五人揃って!」


「「「「「5(ご)プリキュア!!」」」」」


ウルフルン「ゴリ押しすんじゃねえええええ!!!!」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/04/11(水) 01:21:26.52 ID:SK5woEdAO
ゴレンジャイかww
19 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:22:31.27 ID:qfLwIOIs0

レモネード「はじけるレモンの香り!」キャピッ

ウルフルン「お前は久々に単独で口利いたと思ったらこれか! 他に持ちネタねえのか!」ゼェゼェ

みゆき「はいオオカミさん、お水」

ウルフルン「お前さっきからなんなんだよ! 俺のオカンか!」

ルージュ「……一人で全方位ツッコミってのも大変だね、気持ちは分かるよ」ポンポン

ウルフルン「だったら手伝ってくれよ! 身が持たねえんだよこちとら!」

ルージュ「出張先でまでツッコミとかやだよ。そんなのオールスターの時だけで勘弁してほしいね」

サニー「せやな」

ウルフルン「お前は出張先の人間だろうが! なにツッコミ放棄してんだちゃんと仕事しろ!」
20 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:25:02.60 ID:qfLwIOIs0

サニー「ウチもうな、いい加減疲れてんねん。これからはアンタとなおと魔女のばーちゃんに厄介事押し付k……任せて、小さい頃からの夢やったコテコテのボケに回りたいねん」

ピース「赤鬼さんは最初から戦力外なんだね」

サニー「残当」

ウルフルン「だあああああっっ!!! じゃあ次は緑連れてこい! アイツがいねえと戦いが始まる気配すらねぇ!」

みゆき「え……じゃあ、今日はもう帰っちゃうの?」

サンシャイン「なんだいそれ、本気で言ってるの?」

ルージュ「そーだよ。せっかく人がタイトなスケジュールの間を縫って来てやったってのに」プンプン

ウルフルン「知るか。俺が呼んだわけじゃねえ」

レモネード「はじけるレモンの香り!」キャピッ

ウルフルン「それはもういいっつってんだよ!!!」
21 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:26:11.31 ID:qfLwIOIs0

サニー「ほんまに闘われへんの、今日?」

ウルフルン「当たり前だろうが! 戦闘以前の問題が多すぎるんだよ!」

サンシャイン「たとえば?」

ウルフルン「そのあざとすぎる配色をどうにかしろ! 目に痛いんだよ! なんだ橙黄黄橙黄ってイヤガラセか!」

レモネード「大きいお友だちにとってはご褒」

ウルフルン「やーめーろー!! それ以上喋んじゃねえお前ぇぇぇ!」

ルージュ「私一応赤なんだけど」

ウルフルン「知るかぁぁ!!」

みゆき「じゃあ次回は色のバランスを考えて、なおちゃんも連れてきて……そして!」クワッ

レモネード「五人揃って!」


「「「「「5(ご)プリキュア!!」」」」」


ウルフルン「それも止めろぉぉぉ!! 本当はわかっててやってんだろお前ら!」
22 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:27:58.02 ID:qfLwIOIs0

みゆき「はっぷっぷー。何がダメなのオオカミさんー?」ブーブー

ピース「そーだよ! かっこよくていいじゃん、ゴレンジャ○みたいで!」

ウルフルン「○に入る文字次第で意味合いが180度変わるコードネームなんざお呼びじゃねーんだよ!!」

みゆき「えー」

ピース「えー」

ウルフルン「お前ら自分たちの立場わかってんのか! 乳臭ぇメスガキどもの憧れの的だぞ!? それが時間帯を一時間間違えたような番組名になっちゃ存在意義の危機だろうが!」

サニー「な、なんなん自分、知ったような口利いて……」

ウルフルン「こちとら悪役のキャリア何百年だと思ってんだクソガキども! お前らみたいな物の道理がわかってない正義サイドは初めてだよ!」

ピース「お、王道を踏み外してなおカッコイイヒーローだって、世の中にはいっぱいいるもん!」

ウルフルン「カッコよくねーんだよ今のお前らはぁぁぁぁ!!! もういい、我慢なんねえ! 解散だ! 今日は解散! 今日の分は次回に持ち越し!」
23 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:29:13.30 ID:qfLwIOIs0

サニー「せやかて次回なんて、いつになるかわからへんやん」

ピース「そうだね、なおちゃん最近忙しそうだし」

ウルフルン「…………チッ。おい、緑頭が次に空いてる日、いつだ」

みゆき「えっ?」

ウルフルン「えっ? じゃねえよ。俺様の方が予定合わせて出撃してやるから、とっとと教えろ」

みゆき「オオカミさん……」

サニー「やだ、このモフモフよく見たらイケメンやん……」

ピース「ウルニキいけるやん!」

サニー「それウチの持ちネタやん!」

ウルフルン「うっせえ! 誰でもいいから緑のスケジュール把握してねえのか!」
24 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:31:50.41 ID:qfLwIOIs0

レモネード「あ、それなら来週の土曜午後が空いてるって言ってましたよ」

サニー(……ん?)

ピース(…………あれ?)

ウルフルン「よし。じゃあその日、今日と同じこの場所に集合な。それまでに各自、俺が言ったことの意味をよく考えとけよ」

みゆき「……えへへ」

ウルフルン「……なに笑ってやがる」

みゆき「それじゃあまた来週も、私のこと襲ってね、オオカミさん?」

ウルフルン「!?」

みゆき「そうしないとみんなが『待てーーいっ!』 ってできないし」

ウルフルン「なんでそんなとこだけ様式美にこだわるんだよ! 本気で食っちまうぞこのガキャァ!!」

サニー「性的な意味で」

ウルフルン「お前もう黙れ。ツッコミしろとは言わないからホント、ただひたすら黙れ」
25 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:33:14.43 ID:qfLwIOIs0

ルージュ「じゃ、私たち帰るね」

みゆき「まったねー!」

レモネード「お疲れさまでしたー」ペコ

ピース(……私より年下なのにしっかりしてるなぁ)

サンシャイン「サニー」

サニー「は、はい? なんでございましょうサンシャインさん?」

サンシャイン「改名を視野に入れておくことをおススメするよ」ニコリ

サニー「ひいいい!!!」


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲
26 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:35:57.02 ID:qfLwIOIs0








ウルフルン「はぁ……帰って寝るか」

みゆき「オオカミさん」

ウルフルン「んだよ、まだいたのか。さっさと失せろ」

みゆき「またね」ニッコリ

ウルフルン「…………けっ」


END?
27 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/11(水) 01:36:48.73 ID:qfLwIOIs0

キャンディなんていなかった

続きを匂わせたけど時間がないので次回未定
ネタはそこそこありますがやっぱり未定
しばらく放置して皆さんが忘れたころに書くかもしれないしこっそりHTML化依頼出すかもしれないし

要するに一発ネタだと思って、期待せずにお待ちくださいということです
それでは見てくれた方、ありがとうございました
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/04/11(水) 01:40:20.30 ID:0vtSjlrTo
面白かったー乙
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 01:50:48.06 ID:2xH+OJ7IO
ウルフルンさんやさしいなw
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/04/11(水) 02:05:09.22 ID:SFFh4byAO
ゴレンジャイか
次も期待
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 03:45:22.91 ID:7HSdqNkDO
ウルフルンさんの優しさに全俺が涙した

続きも期待してるよ>>1
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/11(水) 05:42:09.81 ID:TvQDskSAO
『待てぇーーーーい!!!』とか、さー今のうちに逃げるん
とかいくつか別の声で再生されるわwww面白かった
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 09:00:45.96 ID:ufg+B0DIO
プリキュアSSとは珍しい
期待
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/11(水) 09:24:59.84 ID:ETUaSntH0
全力で期待
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 10:02:16.06 ID:nvugTFMgo
レモネードの言ってる緑が来たところまで書いて落ち付けた方が良かったんじゃね?
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/11(水) 12:18:52.83 ID:wP/ny+Ik0
次の落ちが予想できた…

ウルフルンさんマジ優しい…ブンビーさんと同じ感じがして大好きだわ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/11(水) 12:31:22.46 ID:tto5VlLAO
なんという俺得スレww
ネタが浮かばないなら提供するからいつでも言ってくれ!
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 12:31:28.53 ID:S+2s+4oDO
この間のみんな百合エンドの人??
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 15:15:03.87 ID:oxYpBsIDO
悪役って大変、気遣いのいるお仕事なんですね……
40 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/14(土) 23:43:05.06 ID:JUcf1IiQ0

>>38
>>1はプリキュアSS初めてです

予想外の反響にただただ喜んでおります
ネタのストックは4〜5個残ってるので後は>>1が割ける時間と皆さんの熱い応援次第です(チラッ
本編のオオカミさん完全にボケキャラ化してたけど堪忍な!

ではぼちぼちいきましょう
41 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/14(土) 23:43:55.25 ID:JUcf1IiQ0


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲


ウルフルン「ウルッフッフッフ! さあ、食っちまうぞー!」

みゆき「きゃー、助けてクルー!」

ウルフルン「え?」

みゆき「え?」クル

ウルフルン「…………」

みゆき「…………」


『待てぇーーーーい!!!』


ウルフルン「(ほっ……)だ、誰だ! 姿を見せやがれ!」
42 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/14(土) 23:45:10.95 ID:JUcf1IiQ0


ザッ


サニー「太陽さんさん、熱血パワー! キュアサニー!」ビシッ

ビューティ「しんしんと降りつもる清き心……キュアビューティ!」シャキーン

ようかん「……ようかん!」キラーン

ウルフルン「…………」

キャンディ「クルクルきらめく未来の光! キュアキャンディ!」クルー

ウルフルン「…………」

アカオーニ「世界を染める黒い絵の具! キュアカオーニ!」ウガー

ウルフルン「!?」

サニー「五人揃って!」


「「「「「美少女戦隊、キュアスターズ!!」」」」」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/14(土) 23:46:20.30 ID:aYT4hK/20
赤鬼さん何でそっち側なんだよwwwwww
44 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/14(土) 23:46:56.37 ID:JUcf1IiQ0

ウルフルン「…………」

サニー「さー今のうちに逃げるんや!」

キャンディ「逃っげろー♪」

ようかん「ようかんあるけど食べるかしら?」

みゆき「ありがとクルー♪」

ビューティ「さあ、バッドエンド王国! 私たちが相手です!」

アカオーニ「よい子はいねがー!」ウガー

ウルフルン「…………」



ウルフルン「……うん、わかった。努力の跡は認める。だけどな、とりあえず並べ」

サニー「なんなん、また?」ブーブー

ウルフルン「グダグダ言ってねえでとっとと整列しろおおおお!!!」
45 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/14(土) 23:48:12.63 ID:JUcf1IiQ0

ウルフルン「前回よりはちょっとだけ、ほんの爪先ぶんだけマシになった。俺のアドバイスを取り入れようと努力したのは、辛うじて理解できる」

サニー「…………」

ビューティ「…………」

ようかん「…………」

キャンディ「…………」

アカオーニ「…………」

ウルフルン「……戦隊名が変わって、配色も橙、青、緑、ピンク(?)、赤(?)。全体としては合格点スレスレなんじゃねえの。ただな」

アカオーニ「いやーそんな照れるオニよー」テヘ

ウルフルン「テメエはまだ出てくんじゃねええええ!!! 今なるべくお前を視界に入れないよう入れないよう努力してるとこだったんだよ! お前へのツッコミは後回しだ! 最後だ!」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/14(土) 23:48:28.19 ID:AYHFinZm0
変なのが混じり過ぎwwww
47 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/14(土) 23:49:27.32 ID:JUcf1IiQ0

ウルフルン「じゃあ一人ずつ見てくぞ……まずお前」

サニー「あっはー、おおきにおおきに」

ウルフルン「……次」

サニー「!?」

ウルフルン「特にツッコむとこねえわ、今日のお前」

サニー「そんな殺生な! せっかくツッコミから解放されてノビノビしとんのに!」

ウルフルン「だったらボケろよ!」

サニー「言うてることメチャクチャやん自分……」

ウルフルン「やかましい、次だ次」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/04/14(土) 23:50:25.21 ID:s30IPD/Wo
>>ようかん

こまちさん、何やってんすかwww
49 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/14(土) 23:51:09.65 ID:JUcf1IiQ0

ウルフルン「よう、久しぶり。生徒会が忙しかったんだってな? 体調とか大丈夫か? 無理は禁物だぞ」

ビューティ「いえ、そんな。おかげさまで元気にやっています」ウフフ

ウルフルン「そうかい」

サニー(なんやこの扱いの差)

キャンディ「…………」イラッ

ビューティ「あ、これよかったらどうぞ」つ壺

ウルフルン「なんだこりゃ」

ビューティ「マジョリーナさんに頼まれてた自家製のお漬物です。私、次はいつ出てこれるかわからないものですから……あなたから渡しておいていただけますか?」

ウルフルン「…………」

. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
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      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
50 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/14(土) 23:52:45.06 ID:JUcf1IiQ0

ビューティ「あら? 頭を抱えてどうかされましたか? どこかお具合でも?」

ウルフルン「ああいや、なんでもない。世の無情さっつーもんを嘆いてただけだ……この漬物、せっかくだから俺も一つもらっていいか?」

ビューティ「もちろん♪ ぜひ、お召し上がりになってください」

ウルフルン「いただきますっと…………ん、まあまあイケるな」モグモグ

ビューティ「まあ嬉しい」ニコニコ

ウルフルン「どーしてお前が喜ぶ」

ビューティ「実はそれ、私の手作りなんです」

ウルフルン「ほお、なかなかやるじゃねえの」

ビューティ「家族以外の殿方に差し上げたのは初めてだったのですけれど……気に入っていただけたようで何よりです」ニコニコ

ウルフルン「…………」

サニー「サニーファイヤー!」


ビュゴオオオオッ!!
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/14(土) 23:53:47.84 ID:YzZLGDODO
モテモテだな!!
52 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/14(土) 23:54:18.82 ID:JUcf1IiQ0

ウルフルン「うわっちちぃ尻尾かすったぁっ!! 危ねえなこのヤロウ! なにすんだ!」フーフー

サニー「う、ウチとのことは遊びやったん!?」ワナワナ

ウルフルン「急に何言い出すのこの子!?」

サニー「アンタ、ウチのお好み焼き美味しい美味しい言うてぎょうさん平らげてくれたやん! ウチ、結構本気で嬉しかったのに!」←10話参照

ウルフルン「言ってねえええええ!!! 『人間の食いモンもなかなかだったぜ』っつったんだよ!! ちゃんと風呂上りに耳掃除してんのかテメエ!!」←10話参照

ビューティ「あらあらまあまあ」ウフフ

キャンディ「オオカミさんってそういう人だったんだ」シラー

ウルフルン「人じゃねえ! ってこのツッコミはなんか違え!」

ビューティ「とうとうセルフツッコミまで出てしまいましたね」

ウルフルン「緑はやくきてーはやくきてー!」

ビューティ「緑の方なら向こうにいらっしゃいますが」

ウルフルン「……あー、とうとうこの時間が来ちまったか。実際問題、ここまではいつも通りだったんだよな……」ハァ
53 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/14(土) 23:55:13.98 ID:JUcf1IiQ0

ようかん「…………」

ウルフルン「さー今日の仕事が始まるぞー、っと」

ようかん「…………」

ウルフルン「…………」

ようかん「…………?」キョトン

ウルフルン「……誰だよ、お前」

ようかん「……ようかん!」キラーン

ウルフルン「…………」

ようかん「…………?」キョトン
54 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/14(土) 23:56:44.09 ID:JUcf1IiQ0

ウルフルン「……俺はよぉ」

ようかん「どうかしたの?」

ウルフルン「緑って成分に、ツッコミを求めてたわけよ。数少ないツッコミ仲間として、いかにも苦労人っぽいあの緑頭のズバッとした物言いを切実に求めてたわけよ」

ようかん「はあ、何だか大変そうねぇ……ようかん、食べる?」

ウルフルン「それがなんで天然ボケ一名様追加になってんだああああ!!! 俺の要求最悪の形で裏切ってんじゃねえか!! いつもの緑は、勇気凛々直球勝負キュアマーチはどうしたんだよおおおお!!!」

サニー「ハッ」

キャンディ「むっ」

ビューティ「ウルフルンさんの記念すべき、対プリキュア初名指し呼びは……キュアマーチ!」

サニー「ああいうボーイッシュなタイプが好みなん!? いや、そんならウチかて負けとらへんし……!」ヌヌ

キャンディ「そういえばオオカミさん、こないだからなおちゃん呼んでこい呼んでこいってうるさいし……!」ググ

ウルフルン「うるさいとか思ってたのかテメエぇぇぇぇぇ!!!!」

ようかん「まあまあ落ち着いて。抹茶も持ってきてるから今淹れるわね」ホノボノ
55 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/14(土) 23:58:49.04 ID:JUcf1IiQ0


コポポポポポ


ウルフルン「……フー。結構なお手前で」

ようかん「お粗末さまでした」

ウルフルン「で? なんでいつもの緑が来てねえんだ?」

サニー「や、それがな。こないだアンタのスケジュール確認に応えたの、レモネードだったやん?」

ウルフルン「ああ、あのレモンレモンうるさかったのな」

キャンディ「レモネードにとって『緑』と言えばこまちさ……いやミント……いやいやようかんのことだったから、つい間違えて答えちゃったんだって」

ウルフルン「なんで二回訂正したの? 今の絶対わざとだよな? なあ、わかってやってるよなお前?」

ビューティ「本当のところを確認してみると、なおは今日も忙しくて来られないということがわかったので。せっかくですからようかんに来てもらったのです」

ウルフルン「真顔で『ようかんに来てもらった』とか言うのやめてくんね? 俺の中でお前への評価が絶賛ダダ下がり中なんだけど」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/14(土) 23:58:51.68 ID:Ub86eO9AO
なおちゃん影薄いとか思ってごめんなさい
貴重な進行役なんですねなおちゃん
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/04/14(土) 23:59:16.75 ID:EUi4zt4AO
ようかん「羊羹はよう噛んで食べないとこまっちゃうわよ……なんちてっ☆」
58 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:00:42.83 ID:LzS//7j/0

ようかん「あら、私じゃ不満だったのかしら……?」シュン

ウルフルン「……ぶっちゃけ、な」

ようかん「´・ω・`」

ウルフルン「だいたいようかんってなんなの? 人を舐めてんの? お前ようかんの何に大小のお友だちを燃えさせるあるいは萌えさせる要素を見出したの?」

ようかん「お店の宣伝をしようと思って」

ウルフルン「確かにバン○イの販促番組だけどそういうこっちゃねえだろ! こんな露骨すぎる販促があってたまるか! まずはスポンサーにつくのが物事の正しい順序ってもんだろ!」

ようかん「´・ω・`」

ウルフルン「なんでそれをすっ飛ばして戦闘の真っただ中ようかん掲げて闘おうとしてんだお前! 天然ボケだからって許されることと許されねえことがあんだからな!?」

ようかん「´・ω・`」

ウルフルン「その顔をやめろおおおおおお!!!!!」
59 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:02:03.14 ID:LzS//7j/0

ウルフルン「ぜぇ、はぁ…………後よぉ、お前とこっちの青と、キャラ被ってね?」

ビューティ「あらあら?」キョトン

ようかん「まあまあ?」キョトン

サニー「そないなこと言うたらウチとなおかて弟持ち、料理上手、ツッコミ属性、スポーツ少女で要素ダダ被りやん」

ウルフルン「(自覚あったのか……)……あー、そうだな。うん、確かにそうだ、お前の言うとおりだ。この程度は些細なことだよな」

キャンディ「そーそー」

アカオーニ「細かいことばっか気にしてると十円ハゲできるオニよ」

ウルフルン「お前ら周辺の問題がデカすぎて他のすべてが霞んでるんだよこの問題児どもおおおおおお!!!」ワオーン
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/04/15(日) 00:02:44.10 ID:1P1U0siE0
あれ……こまちさんこんなに可愛かったっけ…
61 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:03:18.72 ID:LzS//7j/0

ウルフルン「前回張った伏線で緑をオチに持ってくるんだろ、って予測した視聴者の皆様に謝れお前ら! 元ネタのオチを食ってんじゃねえよ! 人外ネタ持ってくるのが一話はええんだよおおおお!!!」

アカオーニ「そんなこと言われても俺、テレビのお約束なんてよくわかんなーいオニ☆」テヘ

ウルフルン「テメエは大オチだから引っ込んでろっつってんだクソボケぇぇぇ!! おい小動物!」

みゆき「クル?」

ウルフルン「お前じゃねえ!」

キャンディ「なになにオオカミさーん?」

ウルフルン「お前なんなのそれ!? むしろお前がなんなの!?」

キャンディ「クルクルきらめく未来の光! キュアキャンディ!」クルー

ウルフルン「だからなんでそういう変化を入れてくるんだよ! 直球のサインに首振って変化球投げるようなフェイントは要らなかったんだよ!!」

キャンディ「……や、やっぱり魔法少女にはマスコット要素が必要かなーって……」アハハ

ウルフルン「マスコットが闘う必然性を俺が納得できるよう説明できるかお前!? できないだろ!? だいたいコレどういうシステムだ!」
62 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:06:09.97 ID:LzS//7j/0
>>60
こまちさんは元から天然可愛いだろ! いい加減にしろ!



ビューティ「あ、それはマジョリーナさんの発明の効果なんです」

サニー「これこれこういう事情で、って説明したら快く貸してくれたで」

ウルフルン「帰ったら覚えてろよあのクソババアぁぁぁぁ!!!」

アカオーニ「マジョリーナは最近、プリキュアたちが孫娘みたいに思えてきて仕方ない、って事あるごとに漏らしてるオニからね〜」

ウルフルン「バッドエンド王国逝ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

キャンディ「あ! でもこれ、不思議なお薬がないと元に戻れないんだった!」ガビーン

ウルフルン「見切り発車もいい加減にしろ! どんだけネタに命懸けてんだお前ら!」

アカオーニ「はっはっは、そんなことだろうと思って俺様が『モトニモドール』をもらっておいてやったオニよ」

キャンディ「おお!」

サニー「赤鬼△!」

ウルフルン「……もういい。やってらんねえ。解散だ、解散」

アカオーニ「!?」
63 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:07:14.97 ID:LzS//7j/0

アカオーニ「ちょちょちょちょ、ちょっと待つオニよー」

ウルフルン「んだよ」

アカオーニ「誰かさんを忘れてないかオニ?」

ウルフルン「誰を」

アカオーニ「俺様に決まってるオニ! 再三最後に回すって言うから大人しくしてたのに、この扱いはあんまりオニ!」

ウルフルン「ぶっちゃけ、ツッコむのがひたすらに面倒だっただけだ。大オチのくせに出オチなんだよ、お前」

アカオーニ「またまたそんな〜」

ウルフルン「…………」クルッ

アカオーニ「あああ待ってほしいオニ! 聞いてほしいオニ! 『どうして悪役のくせにプリキュア側についてんだよ』ってビシッと言われたいオニ!」

ウルフルン(天然ボケと計算ボケ、どっちの方がより始末に負えねえか、ちょっと真剣に検討してみる必要があるな……)
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/04/15(日) 00:08:19.65 ID:ipG9tYBAO
>>62
とんだロマンチストだな!
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/15(日) 00:08:25.01 ID:1PS5H3wR0
確かに見事にオチが違って驚いたww
66 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:08:40.05 ID:LzS//7j/0

ウルフルン「どーしてあかおにさんは、あくやくのくせにぷりきゅあのみかたをしてるの?」

アカオーニ「はっはっは! よくぞ聞いてくれたオニ!!」

ウルフルン(今日の晩飯何にすっかな)

アカオーニ「実を言うと、キュアピースとの賭けジャンケンに負けてしまってこんなことをしてるオニ。俺様だって不本意なんだオニ!」

ウルフルン「(ノリノリだったろ……)……例の、ピカなんとかじゃんけんか」

アカオーニ「いや……その……」

ウルフルン「んだよ、自分で聞けっつっといて歯切れが悪いじゃねえか」

アカオーニ「……………………ったオニ」

ウルフルン「あぁん? 聞こえんなぁ?」



アカオーニ「……限定ジャンケンだったオニ」

ウルフルン「  !  ?  」
67 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:10:28.33 ID:LzS//7j/0

アカオーニ「なんだかよくわからないウチに船に乗せられて」

ウルフルン「船!?」

ビューティ「青木財閥所有の豪華客船です」

ウルフルン「財閥令嬢はお前とは別の青だろうが!」

アカオーニ「よくわからないおっさんの演説を聞かされて」

ビューティ「我が家の執事の坂本さんですね」

ウルフルン「やっぱり別の家じゃねえか! 完全に水無月財閥だこれー!?」

アカオーニ「ルールもわからないまま、気が付いたらキュアピースにすべての星を奪われてたオニ……」

ウルフルン「黒いなさすが黄色黒い……ってレベルじゃねえ! エグッ!! あの黄色エグッ! 何があのあざといガキをそこまで突き動かしたんだよ!」

アカオーニ「おかげで俺様は借金返済のため、むこう一ヶ月キュアピースに雇われて下働きをすることになってしまったオニ……」

ウルフルン「お前ほんともう何やってんだよおおおおおおお!!!!!」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/04/15(日) 00:11:57.39 ID:gPbcoCPPo
あれ? 鬼さん、ご褒美じゃね?
69 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:12:39.84 ID:LzS//7j/0

アカオーニ「´;ω;`」

ウルフルン「ぜぇ、はぁ……」

サニー「そんじゃま、一回りしたところで、そろそろ始めよか」ニヤッ

キャンディ「さあ、みんな行くよ!」ビシッ

ビューティ「世界をバッドエンドになど染めさせはしません!」キリッ

ようかん「私はビターエンドも嫌いじゃないわ」キラッ

ウルフルン「解散つっただろ! 闘わねえよ! その上一人状況理解してないのが混じってんぞ!」

サニー「なんやアンタ、まだ文句垂れるん?」ブーブー

キャンディ「オオカミさんの指摘どおり、ちゃんと色をバラつかせてきたのにー。はっぷっぷー」ブーブー

ビューティ「なにかご不満があったのでしょうか……?」オロオロ

ウルフルン「色はいい。色は問題ないって最初から言ってんだろ。ただな……」
70 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:13:43.47 ID:LzS//7j/0

ようかん「だったら何の問題もないわね! 多分!」キリッ

アカオーニ「五人揃って!」


「「「「「美少女戦隊、キュアスターズ!!」」」」」


ウルフルン「今号令掛けたデカブツぅぅぅぅ!!! 全ての問題がそこに集約されてるんだよおおおお!!!!」

アカオーニ「えー」ブーブー

ウルフルン「偉大な先輩方にケンカ売ってんのかテメエら! そういうのは業界人として感心しねえぞ俺は!」

サニー「確かに今考えれば、一部の方々のお耳に入ったら大目玉喰らいそうやなぁ」

キャンディ「ムーンライトとか」

ビューティ「ハミィとか」

ようかん「闇の世界の魔女とかレギーネとか」

ウルフルン「そういうこっちゃねえんだよ!」
71 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:15:11.71 ID:LzS//7j/0

サニー「なあ。結局アンタ、何が不満なん?」

ウルフルン「配色以外のまるっと全部あらゆる要素だよ! 人選も! 戦隊名も! 個々のネーミングも!」

アカオーニ「ほらほらお前たち、言われてるオニよー」ププ

キャンディ「メンバー選定はサニー、キュアスターズはビューティ、ようかんはようかんの発案だったよねー。まったくしょうがないなぁ三人とも」ププ

ウルフルン「……すぅぅぅぅ」

キャンディ「?」

アカオーニ「?」

ウルフルン「サぁぁぁぁぁぁぁイぃぃぃぃぃぃぃズぅぅぅぅぅぅ!!! お前らのふざけたサイズ比が最大の問題だっつってんだよこのアホどもおおおお!!!」

キャンディ「えっ」

アカオーニ「えっ」
72 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:16:27.50 ID:LzS//7j/0

ウルフルン「いいか、これが人間三人のサイズ簡略図だ」


サニー   ■■■■■■■■

ビューティ ■■■■■■■■■

ようかん  ■■■■■■■■■■


サニー「ほー、ようかんが一番高いんやなー」

ビューティ「歴代でも上から数えた方が早い部類に入りますからね」

ようかん「高いようかん、大きなようかん、ビッグようかん、メガようかん……!」キラキラ

ウルフルン「で、お前ら二人はこれだ!」


キャンディ ■

アカオーニ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
73 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:17:23.63 ID:LzS//7j/0

キャンディ「oh……」

アカオーニ「でっかいことはいいことオニ」

ウルフルン「いいわけあるか! 爆笑○題でもここまでヒドいサイズ差じゃねえよ! 結局ここが原因で全部のバランス崩れてるんだっつーの!! 五人並ぶとこうだぞ!」


アカオーニ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

ようかん  ■■■■■■■■■■

サニー   ■■■■■■■■

ビューティ ■■■■■■■■■

キャンディ ■


ウルフルン「賭けてもいい! 変身バンクのラストで約一名絶対見切れるぞこれ! 仮に納めたところで他の四人顔も判別できなくなんぞ!」
74 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:19:19.72 ID:LzS//7j/0

サニー「それは盲点やったなぁ」ウムム

ウルフルン「テメエの目は背中側にでも付いてんのか!」

ビューティ「なるほど。戦隊もののセオリーというのも、思いの外奥が深いものなのですね」フム

ウルフルン「確かに突きつめればいくらでも深くなるけどな。でもこの件についてはお前らが全力で別方向に大穴掘ってるだけだろーが!!」

ようかん「うーん……だったら狼さんは、いったいどうしたらこの状況が改善されると思うのかしら?」

ウルフルン「……名前にせよ見た目にせよ、要するに『統一感』が足りてねえんだよ」

キャンディ「とーいつかん?」ハテナ

ウルフルン「一貫した『コンセプト』って言い換えてもいい。最近だとダンスとか音楽とか海賊とか。お前らのヒーローイズムにはそれがねえんだ」

アカオーニ「なるほど、次回からは気を付けることにするオニ」メモメモ

ウルフルン「テメエは二度と来るんじゃねえええ!!! テメエを貫いてるコンセプトはどう客観視してもキャピキャピした変身ヒロインとは相容れねえんだよ!!」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/04/15(日) 00:19:36.21 ID:gPbcoCPPo
ウルフさん、セーラージュピターをディスってる!?
76 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:21:04.80 ID:LzS//7j/0

サニー「そんじゃま、残念やけど今週も戦闘なしで解散ゆーことで」ハァ

ビューティ「残念ですが、ウルフルンさんにやる気がないのでは仕方ありませんね。それではマジョリーナさんによろしくお伝えください」ペコリ

ようかん「新必殺技ようかんソーサーの出番がなかったのは本当に残念だわ……」ショボン

アカオーニ「じゃ、また来週オニ。うう……電流の流れる鉄骨を渡らされる程度の残念なお仕事が、明日も俺様を待ってるオニ……」ズーン

ウルフルン「俺が悪いみたいな空気を一丸となって醸成するのやめてくんね? 悪いのも残念なのもお前らだからね? あとアカオーニは何やってんのお前?」

キャンディ「オオカミさんオオカミさん、残念だけど来週もまた会おうね!」ウキウキ

ウルフルン「そしてお前はちったあ残念そうな面をしろ」

キャンディ「オオカミさんバイバーイ♪」ノシ

みゆき「バイバイクルー♪」ノシ

ウルフルン「…………」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/04/15(日) 00:21:54.35 ID:1P1U0siE0
さすが俺のみゆき天使だわ
78 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:24:26.58 ID:LzS//7j/0


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲


ウルフルン「マジメに転職考えようかな……」


END?
79 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/15(日) 00:25:15.72 ID:LzS//7j/0

>>1のスマプリイチオシカップルはれいか×マジョリーナです
そして赤鬼さんの現在の職業はやよいちゃんの愛玩動物です

ではまたいつの日かお会いしましょう
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/15(日) 00:25:32.21 ID:/GeG4eubo

ウルフルンさんの癒しキャラっぷりは異常ww
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/15(日) 00:25:54.95 ID:xY+B5Ey+0
乙ー

次回のオオカミさんのツッコミとプリキュアメンバーに期待ww
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/04/15(日) 00:26:28.50 ID:1P1U0siE0
乙!面白かった
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/15(日) 00:26:33.93 ID:NIvkLNlAO
乙!

ようかん…一体誰だったんだ?
なおちゃんとこまちさんの他に緑がいたなんて…食べたら巨大化するのかしら?
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/15(日) 00:27:41.73 ID:v/ai37tDO
ウルフルンさんオカマ口調でデビルチルドレンと戦う職業はどうですか



とりあえず>>1乙!!今回も笑わせて貰ったわ…
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/15(日) 00:31:50.77 ID:NIvkLNlAO
この流れでムーンライトさんが来たらどうなるのか…
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/15(日) 00:34:23.90 ID:MiUFfSKfo
おつー

やっぱオオカミさんは最高だぜ
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/04/15(日) 00:35:36.62 ID:ipG9tYBAO

マジョれいとは分かってるじゃないか、>>1
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/15(日) 00:43:40.41 ID:BDJVDzD9o
ようかんサイズwwwwww
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/15(日) 02:52:57.19 ID:x6DZI7Xfo


最初のところから気になってたんだけど
>テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲
これってスマプリで使われてる曲?
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/15(日) 04:11:00.56 ID:zd5CBw1AO
多分ゴレンジャイが始まる時のBGM
ようつべで調べると幸せになれる
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/04/16(月) 05:37:23.35 ID:NKz5sMfAO
ようかんって、まどか姉さんじゃなかったのか
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/16(月) 09:04:03.77 ID:OAx2XzKEo
こいつかと思った

 .__
ヽ|・∀・|ノ ようかんマン
 |__|
  | |

.   ____
   | |・∀・| /⌒⌒ヽ
   | |\  |`イ  ノハぃ) カク
.  (( |_|_ィ⌒`」 ‖' 、 ソ|
    ノ と、_入`_,つ λ う
93 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 20:56:07.41 ID:dZVmzj0m0

>>84
芋長の芋ようかん懐かしいなぁ

>>85
そのうち来ます
展開についてはお察し

>>92
(アカン)
94 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 20:56:49.42 ID:dZVmzj0m0


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲


ウルフルン「ウルッフッフッフッフ! さあ、食っちまうぞー!」

あかね「きゃー! 誰か助けてやー!」

ウルフルン「…………」

あかね「きゃーきゃー!」

ウルフルン「…………」

あかね「きゃーきゃーきゃ…………オイ」

ウルフルン「……んだよ」

あかね「『んだよ』じゃないやろが! なんでもっとこう……グイグイこんの!?」

ウルフルン「いや……お前が相手だと、イマイチやる気がわかねえっつーか。気が萎えるっつーか」

あかね「ハァ!?」
95 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:00:08.52 ID:dZVmzj0m0

ウルフルン「なんつーかこう……役柄にキャラを落としこめてないんだよな、お前の場合」

あかね「はん! もっともらしいことばっか言うて、ホンマはみゆきじゃないのが不満なだけなんやろ!」

ウルフルン「あん? なにキレてんだよ」

あかね「キレとらへん!」プイ

ウルフルン「イヤどう見てもキレてるだろ」

あかね「キレてないっすよ」ファサ

ウルフルン「また微妙に古いネタを……あんま面白くねえし、お前根本的にボケに向いてないんじゃねえの?」

あかね「ハァァァ!? 今のは聞き捨てなら」


『ま、待てぇーーーーい!!!』
96 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:00:57.42 ID:dZVmzj0m0

あかね「ちょ、みゆき!? もうちょっと時間くれてもええやん!」


『時間ならたっぷり上げたよ! あかねちゃんこそいつまでオオカミさんと仲良くケンカしてるつもりなの!?』


あかね「だ、誰が仲良くなんかしとんねん! このけったいなオオカミが失礼なことばっか言いよるからに……!」

ウルフルン「…………」

あかね「だいたい、みゆきばっかりいつもズルイねん! ウチかてたまには悲劇のヒロインやりたいー!」

ウルフルン(どこの世界の悲劇のヒロイン像なんだよ、アレは)


『だから交代してあげたんじゃん! そしたらいつもの三倍ぐらい時間使ってイチャイチャイチャイチャ……!』


ウルフルン(あれ? これもしかしなくても、俺が何もしないうちにチームワークの危機じゃね?)
97 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:01:42.54 ID:dZVmzj0m0

あかね「だだだだ、誰がいつ何時イチャついたゆーん!? ソースあるんかソース!」

ウルフルン「……ゴホン! 『何者だ、姿を見せやがれ!』」

あかね「へ?」


『へ?』


ウルフルン「…………」チラッ

あかね「あ」


『あ……! す、すいません皆さん! スタンバイお願いしまーす!』


ウルフルン「はぁ」

あかね「アンタの仕事も大変なんやなー」

ウルフルン「誰のせいだと思ってんだタコ!」
98 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:02:30.74 ID:dZVmzj0m0


ザッ


キャンディ「クルクルきらめく未来の光! キュアキャンディ!」クルー

パイン(CV:松野太紀)「イエローハートは祈りのしるし! とれたてフレッシュ! キュアパイン!」キャピッ

ココ「ココ!」ヤッホーイ

ナッツ「ナツー」シラー

シロップ「ロプー」ブスー

キャンディ「五人揃って!」


「「「「「ひみつ戦隊! メタモル5!!」」」」」


ウルフルン「よぉぉぉし全員座れええええええ!!!! 今日という今日こそは許さねえぞテメエらあああ!!!」
99 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:04:21.40 ID:dZVmzj0m0

キャンディ「…………」

パイン(CV:松野太紀)「…………」

ココ「…………」

ナッツ「…………」

シロップ「…………」

あかね「…………」



ウルフルン「……こんなことが許されていいのか……?」

キャンディ「オオカミさん、最近ちょっとやつれてきたね」

ウルフルン「主犯はお前だよ!! まさかこんな堂々と天丼ネタ使ってくるとは思わねえもん! 逆に感心したわ!」

キャンディ「えっと……この姿の方が強いって説もあるんだよ? 格闘戦もいけるし、タメなしでハッピーシャワー撃てるし!」クルッ

ウルフルン「だったら一生その姿でいろや!!」
100 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:06:29.23 ID:dZVmzj0m0

あかね「えー……そんじゃま、本日もウルフルンさんの評定をいただきましょか」

ウルフルン「ここに何しに来てんだお前らぁ! 言われなきゃわかんねえのか! 問題点なんざ一目瞭然だろーが!!」

ココ「…………」

ナッツ「…………」

シロップ「…………」

ウルフルン「た・た・か・え・る・かこれでええええ!!! キュアキャンディだけでだいぶ精神にキてたところにこれだよ!」

キャンディ「……! お、オオカミさんが私の名前呼んでくれた!」

ウルフルン「めんどくっせえなコイツはもう! 呼んだのは小動物の方の名前だろうが!」

パイン(CV:松野太紀)「ワイはこう見えてナケワメーケと渡り合った経験もありまっせ」グッ

ウルフルン「その顔にその声を合わせるなああああ!!!!」ダンダンダン!!
101 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:07:28.19 ID:dZVmzj0m0

あかね「いやその、オマエが前回統一感出せ、言うから仕方なくやな」

ウルフルン「誰に向かってオマエとか言ってんだゴラァ! 口の利き方に気を付けろ!」

あかね「……もうわからんわ、なんなん自分? ウチらのやってることにケチつけたいだけとちゃうん?」グス

ウルフルン「大根役者の泣き落としでどうにかなるほど甘い世界じゃねえんだよ!!」

あかね「あ、バレてもた?」エヘヘ

キャンディ「私は今回、しっかり統一感出せてると思うんだけどなー」

ウルフルン「出てねえだろうが! どこが統一されてんだ! 一人しっかり人間混じってんだろうが! っていうかそういう問題でもねえよ!」

パイン(CV:松野太紀)「いや、ワイは実を言うと中身妖精で」

ウルフルン「中身なんざどうでもいいんだよ! ちびっ子は外見がすべてだっつってんだ! あとCVがすべてだっつってんだ!」

あかね「要求多すぎやんアンタ……」

ウルフルン「お前らが信じられないぐらい低レベルなメンバー揃えてくるのが悪いんだろうがぁぁぁ!!!」
102 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:08:18.15 ID:dZVmzj0m0

キャンディ「まあまあ聞いて、オオカミさん」

あかね「これでもウチらな、今回はしっかりコンセプト考えてきてんねん。テーマは『可変式』!」

ウルフルン「……聞くだけ無駄だと思うが、一応聞いてやる。何が何に変わるって?」

あかね「そっちの三人な、実は変身できんねん。ポンッと音と煙が立ったかと思えば……」


ポンッ モクモク


ココ「あ、どうも。プリキュアたちがいつもお世話になってるようで」ニッコリ

ナッツ「…………」シラー

シロップ「…………」ブスー

あかね「な?」

ウルフルン「……いや。『な?』とかドヤ顔で聞かれてもな」

あかね「あ、スンマセン先輩方、もう戻ってもらってええですよー」
103 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:10:01.82 ID:dZVmzj0m0


ポンッ モクモク


ココ「ココ!」

ナッツ「ナツー(棒)」

シロップ「ロプー(棒)」

ウルフルン「ギャップひでえな! いや後ろ二人はある意味まんまだが」

あかね「というわけで、こっちの三人はイケメンと淫獣をスイッチできる新機軸の妖精なんよ」

ウルフルン「中二女子が淫獣とか言うんじゃねえ!!」

パイン(CV:松野太紀)「新機軸言うたかてもう5年も前の話でおまんがな。だいたい前例がないっちゅうわけでも」

ウルフルン「頼む、後生だから黙っててくれアンタ! この上アンタにまでツッこんでる余裕なんざ、こっちにはみじんも」
104 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:10:56.26 ID:dZVmzj0m0

あかね「で、そっちの二人は古典的な入れ替わりネタ経験者やねん」

キャンディ「クルー♪」

パイン「あきまへんてこれ」

ウルフルン「言ってるそばからもおおおおお!!!」

キャンディ「でもこれで私たちの言いたいことわかってくれたよね、オオカミさん?」

ウルフルン「……ほーう。これで、コンセプトが統一されてると? お前ら、本気でそう主張するつもりなんだな?」

あかね「フ……」ドヤァ…

ウルフルン「…………」チラッ
105 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:11:51.40 ID:dZVmzj0m0

キャンディ「…………」

パイン(CV:松野太紀)「…………」

ココ「…………」

ナッツ「…………」

シロップ「…………」

ウルフルン「……はぁぁぁぁ」



ウルフルン「まず性別を統一しろおおお!!! 七割男じゃねえかああああああ!!!!!!!」ワオーン

あかね「!?」

キャンディ「!?」

ウルフルン「『!?』じゃねえよ! マジでいっぺんしばいたろかこんガキャァ!!!」
106 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:13:22.00 ID:dZVmzj0m0

ウルフルン「女、女の体の男ときて次からはもう完全に男、男、男じゃねえか!! 5人中3.5人が男の変身ヒロインとかあっていいわけがねえだろおおお!!!」

あかね「いやでも、戦隊ものなら性別が混じるのは別に普通のことで」

ウルフルン「普通の五人組なら性別比に小数点を持ちこむような事態にはまかり間違ってもなりえねえんだよ! なんだ男対女=3.5:1.5って!」

パイン(CV:須藤元気)「でも、嫌いじゃないわ!」

ウルフルン「オカマを導入すれば解決するもんでもねえんだよ! むしろ事態が悪化するわ! っつーかホントボケの人材には困ってねえのなプリキュアシリーズって!!」

あかね「!?」

ココ「だいたい、わざわざミルクを外してる点からいって作為的なものを感じずにはいられないココ」

ウルフルン「なに!? そりゃどういう……ちょっと待て、まずは人間体になってくれ。そのサイズだと話づらくてかなわねえ」

ココ「ココー!」


ポンッ モクモク
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/18(水) 21:14:10.05 ID:2xVsdcqX0
ウルフルンさん……胃薬置いときますね
( ´・ω・`)、旦
108 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:14:29.15 ID:dZVmzj0m0

ココ「ウチには僕らと同じように妖精形態と人間形態を使い分けられて、その上プリキュアに変身までできるミルクという子がいるんだ」

ウルフルン「なんだそりゃ……そいつでいいじゃねえか! どうしてそいつ連れてこねえんだよ!」

ココ「サニーとハッピーが『これ以上ツッコミ要員は必要ない』って強く主張するから」

ウルフルン「お前らああああ!!!」

あかね「てへっ」

キャンディ「てへっ」


ポンッ モクモク


ナッツ「…………」ポン

シロップ「…………」ポン

ウルフルン「あ? なんだテメエら、急に人の肩を……」
109 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:16:21.65 ID:dZVmzj0m0

ナッツ「……いや、こまちが世話になったと聞いてな」

シロップ「……同じく、うららが世話になったと聞いて」

ウルフルン「ああん!? ケンカ売ってやがんのかテメエら!?」

キャンディ「ねえねえあかねちゃん、これが絵本で読んだ『しゅらば』ってやつなのかな?」

ウルフルン「何童話の原典読んでやがんだテメエはぁぁぁ!!!」

あかね「さすがはシリーズ屈指のリア獣どものすくつ、5シリーズのあんさんがたやでぇ! いっちょそのスケコマシオオカミにガツンと言ったってください!」

ウルフルン「誰がじゃあああ!!! いい加減にしねえと法廷闘争に持ち込むぞテメエ! 訴えて勝つよ!?」


ワーワーギャーギャー


ナッツ「……いや、そういう意味で言ったんじゃあないんだが。というか、言葉そのままの意味なんだが」

あかね「へ」
110 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:18:10.73 ID:dZVmzj0m0

シロップ「ほんとアイツらの面倒見るの大変だったろ、いや冗談抜きで」ポンポン

ナッツ「ウチでは一度、りんが過労で倒れたことがあってな……」

ココ「病院でツッコミ疲れって診断されてたっけな……」

シロップ「くるみもそろそろ危ないと思うぜ、俺は……」

ナッツ「あの二人の心のオアシスだったかれんが最近おかしいからな……」

ココ「のぞみは相変わらずアレがアレしてアレばっかりだし……」

ウルフルン「…………」


(´;ω;`)ブワッ


キャンディ「!?」

あかね「!?」
111 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:19:15.85 ID:dZVmzj0m0

ウルフルン「くっ、くう、くうううう……!」グス

シロップ「何も言うな、兄弟」ポン

ナッツ「せめて今だけは、自分を偽ることなく涙を流すといい」ポン

ココ「お互いに苦労するね……まあのぞみはそれでも可愛いんだけど」ポン

ウルフルン「おいリア獣」



パイン(CV:松野太紀)「タイプの違うイケメン三人に慰められるオスケモやと……!」

あかね「アカン本が薄くなってまう!」

キャンディ「本? 薄い? 何の話?」

ウルフルン「テメエはほんとに中学生なのかお好み焼き女ぁぁぁぁ!!!!」
112 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:20:27.59 ID:dZVmzj0m0

ウルフルン「あとお前ら。お前らのスタンスはよーくわかった。その気遣いは正直嬉しい。マジ嬉しい。泣いた。全バッドエンド王国が泣いたわ」

あかね(国民少なそうやなぁ……)

ウルフルン「でもな。どうしても一言、言っとかなきゃ気がすまねえことがあんだよ俺には」

ココ「なんだい?」

ナッツ「どうした」

シロップ「んだよ」

キャンディ「わくわく」

パイン(CV:松野太紀)「わくわく」

ウルフルン「…………」



ウルフルン「そこまでわかっておきながらどうしてこの史上最低メンバーが成立しちまったんだよおおおおお!!!!!」
113 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:21:50.28 ID:dZVmzj0m0

ウルフルン「おかしいだろ! お前ら大人だろ! 百歩譲って大人じゃなかったとして、このアホガキどもを諌めてサポートして正しい方向に導くのがお前らの役目のはずだろ!!」

ココ「……まあ、若いうちは何事も経験だからね」

ナッツ「実害がないなら好きにやらせてみるのも時にはいいだろう」

シロップ「俺は別にアイツらのサポーターじゃねーしー」

ウルフルン「ちっくしょおおおおおおおお!!!!! 結局テメエらも人をおちょくりに来たクチじゃねえか!」

パイン(CV:松野太紀)「ワイはやる気まんまんで来てまっせー! ヘイヘイ、かかってこいやー!」

ウルフルン「その顔にその声を合わせんなっつってんだろ! 今度余計な口利いたら本体の方の唇縫い合わすぞゴラァ!! だいたいなんでテメエ一人(?)だけ人間体なんだよ!!」

パイン(CV:松野太紀)「それはほら…………アクセント? センターに立ったらバランス的にもええ感じでっしゃろ」

ウルフルン「五人並んで小小大小小でバランスとれるわきゃねーだろ!」

キャンディ「はっ! そっか、パイン(CV:松野太紀)をセンターにしようと思ったら、私が二番目に出て来なきゃならなかったんだ!」

あかね「あっちゃーこれはしくったわー」

ウルフルン「そういう問題じゃなああああああああい!!!」
114 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:23:13.34 ID:dZVmzj0m0

ウルフルン「ぜぇ、はぁ……」

キャンディ「はいオオカミさん、疲れた体にはレモンのはちみつ漬け♪」

ウルフルン「気の利く女子マネか!」←でも食べる


モグモグ


キャンディ「♪」

ウルフルン「あー、ごっそさん……あと何残ってたっけ……そうだ、戦隊名」

あかね「五人揃って!」


「「「「「ひみつ戦隊! メタモル5!!」」」」」


ウルフルン「またニッチなネタを! そして古っ!」
115 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:24:19.71 ID:dZVmzj0m0

ウルフルン「よし、今日の仕事終わり」フゥ

ココ(こころなしかすがすがしい顔をしてるなぁ)

あかね「そんじゃウルフルンさん、本日の総括をお願いしましょか」

ナッツ(まるっきりやり手の司会者だな)

ウルフルン「プリキュアがアホやからバトルがでけへん」

パイン(CV:松野太紀)「エモやんの名言いただきましたー」

シロップ(なんだこの流れ)

ウルフルン「いいか、次はもう細かいことは言わねえ! 頼むからまともに闘える連中連れてこい! むしろ連れてきてくださいお願いします」

キャンディ(オオカミさん……)ホロリ
116 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:26:23.65 ID:dZVmzj0m0

あかね「そないなこと言うて、誰が来てもうても知らへんでー?」

ウルフルン「もういい……もういいんだ……闘えさえすれば誰でも……」

あかね「ものすごーく不穏で闘争本能剥き出しな人選になってまうかもわからんけど、それでもええ?」

ウルフルン「そんなことになったらアカンべェともども喜んで倒されてやるよ! できたらの話だけどな!」

あかね「はっはーん、言うたなー? あまりの豪華メンバーに泣きベソかいても責任取らへんよ、ウチ」

ココ「ん、それじゃあ今日は解散ということでいいのかな?」

ウルフルン「あー帰れ帰れ。マスコット相手に闘えるか」

シロップ「エターナルはわりとお構いなしだったけどな……俺らもバッドエンド王国相手の方がよかったわ」

パイン(CV:松野太紀)「あんさん、なにやらウエスターはんと同じ匂いがしますわー」

ウルフルン「……よくわからねえが、褒められてないことだけはわかった」

ナッツ「さて、公務に戻らないと」

ウルフルン「ED後設定だったのかよ! 忙しいならこんなコントに付き合ってんじゃねえぞ国王!」

あかね「ほな、皆さんお疲れさんでしたー」
117 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:28:17.36 ID:dZVmzj0m0


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲


ウルフルン「……あー、おいお前。そこの元ピンク頭」

キャンディ「え? 私のこと?」

ウルフルン「お前以外に誰がいんだよ」

キャンディ「のぞみちゃんとかつぼみちゃんとかキュアパッションとか」

ウルフルン「そんな珍しいアレでもなかったか…………じゃねえよ。マジョリーナの『モトニモドール』ってのは、まだ残ってんのか」

キャンディ「? 先週からずっとこの姿のままだから、赤鬼さんがくれたのが戸棚で眠ってるけど」

ウルフルン「何やってんのこのアホの子ぉぉぉ!!? 馬鹿だ馬鹿だとは前々から思ってたけども! さっさと飲めよ!」
118 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:29:47.02 ID:dZVmzj0m0

キャンディ「え……でもオオカミさん、さっき『一生この姿でいろ』って」

ウルフルン「あんなんものの弾みだ。お前が元の身体に戻らねえと、倒しがいがねえだろうが」

キャンディ「…………」

ウルフルン「わざわざマジョリーナから薬を調達しなきゃならねえのかと思ったが……杞憂だったな」

キャンディ「えへへ」

ウルフルン「いきなりなんだ、気色ワリィ」

キャンディ「なんでも! じゃあ来週は、久々に人間の姿で会おうね、オオカミさん!」ノシ


タッタッタッ


ウルフルン「……『会いたい』んじゃなくて『闘いたい』んだけどな、俺は」ハァ


END?
119 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/18(水) 21:32:33.46 ID:dZVmzj0m0

うーんこの失速感
次回あたり大幅なテコ入れを図るやもしれません
ところでシリーズ最強のリア充は南野さんちの奏太くんでFAですよね
ではまた
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/18(水) 21:32:50.06 ID:a9XuhKb40
乙ー

果たして武闘派メンバーが来るか、カオスなメンバーが来るか…

ウルフルンさん胃薬飲めよ?
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/18(水) 21:33:31.83 ID:TIVj3PEm0
なぜせつなさんだけプリキュア名で呼ぶんだみゆきさん
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/04/18(水) 21:36:58.50 ID:feqqfDO+o
なんだかんだとウルみゆなこのSSが好きだ
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/19(木) 00:03:36.93 ID:hfjLWPNAO
>>119
乙そしてFA

お次は武闘派かー
だれがくるんだろうなー
あかねはおれのよめー
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/19(木) 01:43:46.69 ID:UCJ8BHOAO
丁度パインとタルトが入れ替わった回を今週レンタルしたので見てて良かったわww
このみゆきちゃんきゃわわ
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/19(木) 03:19:01.78 ID:291048GAO
乙−
武闘派だと一人年齢が、こんな時間に人がry
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県) [sage]:2012/04/19(木) 06:14:53.11 ID:GrRspqOf0
>>121
せつなは髪ピンクじゃないからだろ
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/19(木) 07:23:53.27 ID:hfjLWPNAO
ピースも隠れ武闘派ですよねー

チラッ
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/04/19(木) 18:48:13.31 ID:COB5BYBko
荒ぶるコッペ様か……
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県) [sage]:2012/04/19(木) 22:05:43.84 ID:qw/Knuejo
キュアフラワーをババァ呼ばわりしてフルボッコですね。
130 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/20(金) 00:37:22.86 ID:TJu6lwSN0

次話のネタがいまいち面白くならないので気分転換
テコ入れがわりの番☆外☆編
いつものアレなアレとはちょっと毛色が違ってアレなのでお気を付けくださいな
131 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/20(金) 00:37:53.47 ID:TJu6lwSN0


『泣かない青鬼』


132 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/20(金) 00:38:34.79 ID:TJu6lwSN0




「赤鬼くん、人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、君も悪い鬼だと思われるかもしれません。それで、ぼくは、旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。さようなら、体を大事にしてください。どこまでも君の友達、青鬼。」


赤鬼は、だまって、それを読みました。
二度も三度も読みました。
戸に手をかけて顔を押し付け、しくしくと、なみだを流して泣きました。




133 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/20(金) 00:39:37.97 ID:TJu6lwSN0

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「見つけたの、鬼さんが悪者じゃないお話」


何の前触れもなく、カードゲームの最中に少女がそんなことを言い出した。

鬼はババ抜きがいいと主張したのだが、一対一ではつまらないと一蹴されてしまったのだ。
この少女、一見泣き虫なようでいて妙に我の強い一面が……いや、今は瑣末なことである。
赤鬼は面喰ったあまり、十枚のカードを挟んだ向こう側の少女を、反射的に睨みつけてしまった。


「『泣いた赤鬼』っていうお話なんだって。読んだことある?」


知らないな。

鬼は素っ気なく返して、手札に視線を戻す。
鬼はいついかなる時代とて、悪役であるものと相場が決まっているのだ。


「私もみゆきちゃんに聞いて初めて知ったの。『鬼』が『ウソ』をついて友だちをなくしちゃう話なんだって」


それは面白い。
まるで、いつかの日の少女自身ではないか。

鬼はそう嘲ってやった。
しかし、少女も負けじと笑った。


「もし、私が絵本の中の赤鬼さんだったら」
134 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/20(金) 00:41:00.13 ID:TJu6lwSN0

赤鬼は俺様だ。

憤慨したように鬼は鼻を鳴らした。


「ただの例え話だよぉ」


少女は眉を八の字にして、カードを一枚伏せる。


「それでね、話を元に戻すけど」


聞いていないふりをしながら、鬼は手札をじっくり吟味する。
さて、何を出そうか。


「私がもしも赤鬼さんだったらね」


困ったものだ。
ババ抜きだったら何も考えずとも、仮に目を瞑っていようと、勝てるときは勝てるというのに。
鬼は深く物事を考えるのが苦手だった。


「私の身がわりになって、嫌われ者になっちゃった青鬼さんを、追いかけるよ」


意味不明の喩え話が、誰を『青鬼』になぞらえた寓話なのか。
そんなことなどもっての外、理解できるはずもなかった。
135 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/20(金) 00:42:14.05 ID:TJu6lwSN0

「どこまでも追いかけて、いつの日か追いついて、青鬼さんにこう言ってあげるの」


少女が笑う。


「助けてくれてありがとう。イヤな思いをさせてごめんなさい。今の私があるのは、あなたのおかげです」


泣き虫の赤鬼が、満面の笑みを浮かべながら泣く。


「だから。これからはずっと、側に居てください」


鬼は応えない。


「バッドエンドでいい、なんてさみしいこと言わないで、ずっと私の友だちでいてください」

「――――――――」


青鬼は、赤鬼のためにも悪者であり続けなければならない。
だから泣いてはいけない。
涙もろく、友情に厚い姿など誰にも、お天道さまにも晒してはならない。
136 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/20(金) 00:43:07.32 ID:TJu6lwSN0

鬼自身がそう考えるのではない。
ハッピーエンドを信奉する人間どもが、その矮小な掌の上でのみ弄ぶことの叶う、鬼からしてみれば愚にもつかない一般論である。

俺様は赤鬼だから関係ないな。

鬼はそうとだけ言って、カードを伏せた。
137 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/20(金) 00:44:51.16 ID:TJu6lwSN0

※ここで読み終えれば読後感スッキリ! いいか、反転するなよ! 絶対するなよ!
138 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga !orz_res]:2012/04/20(金) 00:46:27.60 ID:TJu6lwSN0






「あ」


伏せ終えてから、鬼は間の抜けた声を上げた。


「じゃあめくるねー」

「ちょ、ま」


出すカードを間違えた。
少女が直前でトンチンカンなことばかりまくし立てるから――――いや、原因などこの際どうでもいい。
なぜなら鬼は、こんなちっぽけな小娘の一言一句になど揺り動かされはしない。
だから、考えるだけ無駄なことなのだ。

同年代の少女たちに較べてわずかながら色素の薄い指先が、突き合わせて伏せられた二枚のカードを同時に裏返す。
139 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga !orz_res]:2012/04/20(金) 00:46:58.77 ID:TJu6lwSN0

ゲームの結果は――――


「……ふふ」

「あ……あぁ……ッ!?」

「ふふ、ふふふ、ふふふふふふ……!」


少女の『奴隷』が、鬼の『皇帝』を――――








140 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga !orz_res]:2012/04/20(金) 00:47:55.95 ID:TJu6lwSN0

やよい「奴隷は二度刺すッ……!」ドヤッ

アカオーニ「だあああっ!! また負けたオニー! どうしてずっと『皇帝』側でやってるのに負け越すオニー!?」

やよい「だって赤鬼さん、なにを選んだのか表情で丸分かりなんだもーん」ドヤドヤッ

アカオーニ「いや、俺様が後攻だった今の手番では関係なかったような」

やよい「どのみち私の勝ちに変わりありませーん」フフーン

アカオーニ「やっぱりババ抜きの方が良かったオニ……」

やよい「あんまり変わらないと思うけどなぁ。とにかく……えっへへー! これで赤鬼さんのアルバイト、一ヶ月延長けってーい!」

アカオーニ「うぅ……俺様はいつになったらバッドエンド王国に帰れるオニか……」グス
141 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga !orz_res]:2012/04/20(金) 00:48:27.15 ID:TJu6lwSN0




「帰る必要なんか、ないのに」




142 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga !orz_res]:2012/04/20(金) 00:48:57.94 ID:TJu6lwSN0

アカオーニ「ん? なんか言ったオニかー?」

やよい「ううん、なんでもないよ」

アカオーニ「……ふーん。じゃ、俺様は帰るオニ。次こそは負けないオニよ!」

やよい「赤鬼さん、次はチンチロで遊ぼうね!」

アカオーニ「おっ、なかなか渋い遊びを知ってるオニねー。でも俺様はこう見えて出目が強いオニよー? 泣きベソ掻いても知らないオニ」

やよい「…………ふふ。私もね、すごく、すっごーく強いよ? ここ一番ってところで、絶対にシゴロを出せるんだから」

アカオーニ「はっはっは!! こりゃまた大きく出たオニ! 次の勝負が今から楽しみオニね!」


ドスドスドス バイバーイオニ


やよい「…………」
143 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga !orz_res]:2012/04/20(金) 00:50:38.83 ID:TJu6lwSN0

「今日も赤鬼さん……ううん、青鬼さんにふられちゃった」

「でもね、鬼さん。私、諦めないからね」

「いつまでも追いかけてあげるから」

「どこに逃げても捕まえてあげるから」

「絶対に」

「絶対に、絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に」

「絶対に、友だちになってもらうんだから」

「……もしも、どうしても友だちになってもらえないなら」


少女の指が『皇帝』のカードの表面を優しく、愛おしげに撫ぜる。
続いて、『奴隷』に手を乗せた。

『奴隷』はどうしようもない存在だ。
愚にもつかぬ社会のクズだ。
しかし失うものを持たぬがゆえに、形振り構わず、後先考えずに刃を振りかざせるのだという。
144 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga !orz_res]:2012/04/20(金) 00:51:19.73 ID:TJu6lwSN0




「あはっ」




少女の摘まみ上げた『奴隷』が、鬼が残していった『皇帝』の上に、小さな音を立てて積み重なった。




END?
145 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/20(金) 00:52:27.90 ID:TJu6lwSN0

副題:笑う赤鬼

トチュウマデハイイハナシダッタノカナー
シリアスと見せかけたギャグ、ギャグと見せかけたシリアスは何度もやったことがあるのですが、こういうのは初めての試みでした
ハートフルと見せかけたギャグと見せかけた何かです

次回はちゃんといつものノリですからご安心を
今回のアレやコレやはギャグパートには一切関係しません
フィクションです、パラレルです、別の世界線です

ではまた
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/20(金) 00:56:04.57 ID:EETG7wub0
最後若干ヤンデレ臭がしたような…

147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/20(金) 01:33:44.06 ID:uvI4V2Lm0
赤鬼監禁エンドが見えた!?

148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/20(金) 01:58:51.68 ID:r9LbsnMSO
面白いじゃないか
乙!
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/20(金) 08:21:19.17 ID:p5+VDa1v0
ウルみゆにアカやよだと……
俺得すぎる
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/20(金) 23:43:58.56 ID:+uNeAKIq0
ざわ・・・ざわ・・・


    ざわ・・・ざわ・・・
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 13:07:15.49 ID:LsVHSttSO
待機っ……!圧倒的次話待機っ……!
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/21(土) 20:53:50.90 ID:wetp6oTAO
限定ぴかりんジャンケン…だと…
153 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:32:25.84 ID:iCpoL4Q10

>>146
若干どころじゃなくバリバリ全壊でいったつもりでしたが、甘かったですかね

ご感想いただきありがとうございます
皆さんのリアクションが何よりの心の糧です
154 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:33:01.25 ID:iCpoL4Q10


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲


ウルフルン「…………」

みゆき「きゃー!」

あかね「助けてやー!」

ウルフルン「まだなんもやってねえよ! っつーかなんで二人なんだよ!」


『待ちなさいっ!!』


ウルフルン「だからまだなんもやってねえっつってんだろ! せめてテンプレぐらいやらせろ!」
155 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:33:52.89 ID:iCpoL4Q10


ザッ


ミューズ「爪弾くは女神の調べ! キュアミューズ!」キャピッ

ベリー「ブルーのハートは希望のしるし! つみたてフレッシュ! キュアベリー!」ブワァ

アクア「知性の青き泉! キュアアクア!」バッシャーン

ムーンライト「月光に冴える一輪の花……キュアムゥゥゥゥンライトォ!」ドォン!

フラワー「聖なる光に輝く一輪の花! キュアフラワー!」ババーン

あかね&みゆき「「五人揃ってー?」」


「「「「「5(ご)プリキュア!!」」」」」
156 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:34:45.12 ID:iCpoL4Q10

ウルフルン「…………」

ミューズ「さあ、今のうちに逃げて!」

みゆき「ありがとー!」

アクア「私たちが来たからには!」

ベリー「もう安心よ!」

あかね「おおきに、ほんまおおきにー!」

ムーンライト「さぁ、かかってきなさい」ギロッ

フラワー「ふーう、久々に変身すると腰に来るわねー」ヨッコラセ

ウルフルン「…………」



ウルフルン「ちょ、ちょっとタンマ……」
157 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:36:00.20 ID:iCpoL4Q10

ミューズ「はぁ?」

ムーンライト「悪人相手に緩める手など持たないわ。大人しく滅されなさい」

あかね(怖っ)

ウルフルン(この頼もしさ、間違いなく俺が求めてやまなかったものっ……! だがこれは……この面子は……)

フラワー「まあまあムーンライト、少しくらいならいいでしょう? 彼はハッピーとサニーが全幅の信頼を置く狼さんなんですもの」

ムーンライト「……フラワーがそこまで言うなら」ムスッ

ウルフルン(色々ツッこみたいけどその勇気が湧いてこねえ……!)コソコソ



ウルフルン「おいお前ら」ヒソヒソ

あかね「へ?」

みゆき「私たち?」
158 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:36:49.34 ID:iCpoL4Q10

ウルフルン「“あれ”らは、お前らの人選か?」

みゆき「そうだけど?」

ウルフルン「いいか、単刀直入に聞くぜ。今回のコンセプト、いったいなんだ?」

みゆき「……あかねちゃん」チラッ

あかね「……ん」コク

ウルフルン「…………」

みゆき「せーの」




「「ジェネレーションギャップ」」




ウルフルン「…………」チラッ
159 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:38:38.57 ID:iCpoL4Q10

ミューズ(9)「…………」

ベリー(14)「…………」ジー

アクア(15)「…………」ジー

ムーンライト(17)「…………」ジー

フラワー(67)「…………」

ミューズ「……あの、なに? さっきから視線が痛いんだけど」

ムーンライト「自意識過剰じゃないかしら、お嬢さん」

ミューズ「なんですって?」

アクア「いや別に、ミューズが一人だけやけに浮いてるな、とか思ったりはしてないわよ?」

ミューズ「……この場合私が浮いてるっていうよりは、むしろそっちの四人の方が」

ベリー「そこから先は口に出さないでお願いだから」
160 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:39:55.28 ID:iCpoL4Q10

フラワー「それにしてもこんな“おばあちゃん”が若い子たちの間に混じっちゃって、本当に良かったのかしら。なんだか恥ずかしいわ」フフ


ピシッ


アクア「…………」

ベリー「…………」

ムーンライト「…………」

フラワー「……あら?」

ウルフルン「…………」



ウルフルン「『闘争本能剥き出し』って主に内輪に向いてんじゃねえかぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
161 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:41:00.10 ID:iCpoL4Q10

ウルフルン「なあ、大丈夫なのかアレ? チームとして成立してんのか、アレ?」

あかね「このメンバーの凄さは字面だけじゃ画面の前の皆様に伝わらんと思うねん。ぜひ映像で見てもらいたいわ」

みゆき「小学生プリキュアと高校生プリキュアの共演! プリキュアファンなら誰もが一度は夢見るウルトラハッピーな組み合わせだよね!」

ウルフルン「ウルトラハッピーなのはテメエの風船よりも軽そうな頭蓋骨の中身だぁぁぁぁぁ!!!! 全国のファンに謝れ! 土下座して侘びろ!」

みゆき「オオカミさんオオカミさん。ズバリ、今回のメンバーの第一印象は?」

ウルフルン「……言葉にならねえ残酷さが、根底にたゆたってやがる。なんか泣けてきたわ」



ムーンライト「ちょっとそこの狼」

ウルフルン「は、はい!」ビクッ

あかね(けwwwいwwwごwwwww)バンバンバン!

ムーンライト「いつまで待たせる気なのかしら。さっさと始めましょう」

ウルフルン「…………」チラ
162 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:42:22.00 ID:iCpoL4Q10

ミューズ(9)「…………」イライラ

ベリー(14)「…………」ピリピリ

アクア(15)「…………」ピキピキ

ムーンライト(17)「…………」バチバチッ

フラワー(67)「…………」ホノボノ



ウルフルン(死んだぁぁぁぁぁぁ!!!! あらゆる意味で終わったぁぁぁ!! あの中に突っ込んでくのか俺ぇぇぇぇ!?)



みゆき「ツッコミはオオカミさんの得意分野だもんね! 頑張れー!」

ウルフルン「地雷原にそうと知りながら踏み込む行為はツッコミとは呼ばねえんだよ!」

あかね「安心せえ、骨は拾っといたるわ…………残ってたらの話やけど」

ウルフルン「こういう方法でお前らに抹殺される日が来るとはさすがに予想だにしてなかったよ!!」
163 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:43:47.73 ID:iCpoL4Q10

ウルフルン「……仕方ねえ、腹ぁくくるか」ゴクリ

ムーンライト「まったくいつまでもグダグダと」イライラ

ミューズ「私たちが相手じゃ不足なのかしら」

ウルフルン「ああいや、んなこたぁねえよ。お前らみんなすげえ強そうだしな」

アクア「そ、そうかしら?」テレッ

フラワー「アクアはこう見えてプロレスばりの肉弾戦が得意だものね」

あかね「あっはは、それ言うたらフラワーなんてどう考えても歴代さいね……最強ですやん」

ウルフルン(おいぃぃぃ!! 今なんか言いかけた! すごい危ないこと言いかけたよあの子ぉぉぉぉ!!!)ハラハラ

みゆき「ムーンライトだってすっごく強いし! すごいなーあこがれちゃうなー」

ムーンライト「あの程度、プリキュアとして当然求められるレベルよ」フッ
164 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:45:46.27 ID:iCpoL4Q10

みゆき「うっ、耳が痛い」

ベリー「あはは、そんなに気にすることないわよ。あたしとミューズはそこまで強くないし」

ミューズ「ちょっと。それは聞き捨てならないんだけど、ベリー」

ベリー「いやだって、ねえ? 黒ミューズ時代から較べれば弱体化が著しいじゃない、あなた」

ミューズ「……ベリーソードが囮の人に言われたくないわ」

ベリー「!?」



ウルフルン「ほらもうやっぱり駄目だったぁぁぁ!!!」

ミューズ「さっきからきゃんきゃん喧しいワンコロね。吠える以外に能がないの?」

ウルフルン「なにこの子すごく尖ってるんだけど! 触れる者みな傷付ける刃の鎧みたいな子なんだけど!」
165 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:47:01.96 ID:iCpoL4Q10

ミューズ「それから……みゆきにあかね、だったかしら?」

みゆき「おっとぉ?」

あかね「なんかコッチにまで飛び火してきたで」

ミューズ「変身前の姿を無条件で晒したあげく、襲ってくださいといわんばかりの悲鳴を上げるなんて。プリキュアとしての自覚に欠けてるんじゃないかしら、アンタたち」ジトー

みゆき「オオカミさんと言ってることの主旨は同じなのに、なんでミューズの説教はこうも重い気分になるんだろ……」ズーン

ウルフルン「それはお前、暗に俺に悪役の威厳がないって言ってるんだよな? 喰っちまうぞクソガキ」

みゆき「ホントに!?」キラキラ

ウルフルン「なぜ喜ぶ!?」

あかね「自分かてバスドラとバリトン相手に似たようなことやっとったくせに」ボソ

ミューズ「なんか言った?」ギロッ

あかね「このロリ先輩おっかないなぁ(なんでもありまへーん!)」

ウルフルン「逆! 逆になってんぞー!」
166 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:48:24.16 ID:iCpoL4Q10

ミューズ「だいたい近年のプリキュアが敵との和解方向に舵を切りつつあるからといって、過度に仲良くなってしまうのも考えものだわ」

ウルフルン(こんなもん所詮ただのファンフィクションなんけどな)

ムーンライト「……そうね。それに関しては、私からも一言物申そうと思っていたところだわ」

ミューズ「さすがムーンライト。あなたなら私の言いたい事をわかってくれると……」

ムーンライト「そう、現実は甘っちょろくない。敵幹部との和解なんて、夢物語だものね」



ミューズ「あ」←洗脳の解けた父親の愛が重すぎて困ってる人

ムーンライト「…………」←洗脳の解けた父親にガン無視されたあげく妹と一緒に先立たれた人



ミューズ「…………」アワアワ

ムーンライト「…………ふっ」トオイメ
167 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:49:52.09 ID:iCpoL4Q10

ベリー「ちょちょ、ちょっとぉ! すごく重たい空気になっちゃったわよ!」ヒソヒソ

アクア「ミューズ! お得意の有○級の毒舌で場を和ませるのよ!」ヒソヒソ

ミューズ「いや、私の毒舌はあくまで『慣れない環境+一家離散で心が荒んでた』っていう背景の賜物であって!」ヒソヒソ

ウルフルン「デタラメこいてんじゃねえよ! お前人を『ワンコロ』呼ばわりするとき目がランランと輝いてたぞ! 俺見たんだからな!」ヒソヒソ

ミューズ「ぐ」

ベリー「うわぁ……」

アクア「真性のドSなのね、ミューズって」

ミューズ「ちっ、違うわよ! だいたい、いくら私でもこの状況で空気の読めてないこと言えないわよ!」ヒソヒソ

ウルフルン「そもそも毒舌で場は和まねえよ! ってなんかツッコミが遅れた!? なんだこの状況!?」
168 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:50:54.17 ID:iCpoL4Q10

ムーンライト「…………」ポツン



ミューズ(絡みづらい)

あかね「ハトプリ最終回ではなーんも気にしてない素振りやったけど、やっぱ思うところがあるんやろなぁ」

みゆき「なんだかムーンライト、かわいそう」

ウルフルン「いやそれお前らのせいだからね? お前らがとんでもない人員配置してトラウマ抉ったのが主因だからね?」

アクア「何か明るくなれるような話題を振るのはどうかしら」

ベリー「たとえば?」

フラワー「パートナーの妖精との楽しい思い出話とか♪」

ウルフルン「やめろおおおおお!!!! そんな残酷な真似が許されてたまるかぁぁぁぁ!!!」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/04/21(土) 23:51:28.12 ID:vz1KkyV8o
……こんなとき、マリンさんかドリームさんがいれば……
170 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:51:42.56 ID:iCpoL4Q10

ムーンライト「……ごめんなさい、少し取り乱したわ」

ウルフルン「うおぅ!」ビクッ

ベリー「ほ、本当に大丈夫、ムーンライト?」

アクア「無理をしなくてもいいのよ……?」

ムーンライト「ありがとう。でも私が沈んでいたところで、悪の魔の手は待ってはくれないもの」

あかね「いや、わりと普通に待っててくれるでこのオオカ……もがっ!」

ウルフルン「黙ってろお前。お願いだから黙ってろ」

みゆき「空気読もうねあかねちゃん。今ウルトラハッピーな展開まっしぐらなんだから!」

ウルフルン「お前もだよ」
171 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:54:15.06 ID:iCpoL4Q10

ミューズ「あ、あの、ムーンライト……私、なんて言ったらいいかわからないけど……」オズオズ

ムーンライト「あなたのお父さんは素敵な人ね、ミューズ」ニコ

ミューズ「え?」

ムーンライト「家族の絆を、これからも大事にするのよ」

ミューズ「……ええ! もちろん!」



あかね「エエハナシヤナー」

みゆき「みんな仲良しウルトラハッピー!」

ウルフルン「けっ、くだらねえ」ボソ

マジョリーナ「まったくだわさ」

みゆき「むーっ、オオカミさんも魔女さんもそんなこと言わないの!」

ウルフルン「フン」
172 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:56:33.01 ID:iCpoL4Q10

ウルフルン「…………」

みゆき「…………」

あかね「…………」

マジョリーナ「…………」

ウルフルン「ってババアぁぁぁぁぁ!? どこから湧いて出やがった!?」


ピシピシピシッ


ウルフルン「あっ」サーッ

マジョリーナ「ジョーカーに今顔出したら面白い画が見られるって聞いてホイホイ飛んできちまったが……なるほど、こりゃ確かに面白いことになってるだわさ」ヒヒヒ

ウルフルン「なってるっつーかたった今なったんだよ! あの愉快犯のオカマ野郎がぁぁぁ!!!」

マジョリーナ「じゃ、来て早々だけど私は帰るだわさ。せいぜい頑張んな」ピュー

ウルフルン「ちょおおおおお!? 待てや、せめて事態に収拾つけてから帰れババ……あっ」
173 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:57:47.38 ID:iCpoL4Q10

フラワー「…………」ニコニコ

ウルフルン「……………………しっ」



ウルフルン(死んだぁぁぁぁぁぁぁああぁぁあぁあぁぁぁああ!!!!!!)ウワァァァァ

ウルフルン(出すまい出すまいと必死で堪えてたNGワード二回も叫んじまったぁぁぁぁ!!!!)ガンガンガン!!



フラワー「あの、狼さん。少しお時間よろしいかしら」

ウルフルン(いやっほおおいなんか来たぁぁぁぁ!!!)\(^o^)/

ミューズ「……なんか、あっちの三人が……」

ウルフルン「/^o^\フッジサー……ん?」
174 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/21(土) 23:58:55.35 ID:iCpoL4Q10

アクア「……どうせ私は老け顔よ」ズーン

ベリー「mktnのことはもう許してやれよ……っと」カタカタ

ムーンライト「高校生の何が悪いのよ? ねえ何が悪いの? どうしてみんな私を指さして微妙な顔するの?」アハ、アハハ


モンモンモン


ウルフルン「あれぇーーっっ!? まだ絵の具潰してないのにバッドエナジー出とるぅぅ!?」ガビーン

絵の具「まことに遺憾である」

ウルフルン「絵の具が喋るんじゃねえ!」

フラワー「いったいどうしたのかしらね、みんな」ポワポワ

ウルフルン「あ、アンタ、さっきの俺の発言、気にしてねえのか……?」オソルオソル

フラワー「え? あなた、何かおかしなこと言ったの?」

あかね「クソババア言うとったで」

ミューズ「根も葉もないババア発言でフラワーを中傷してたわ」

ウルフルン「偽証罪で訴えられてえのかテメエらぁ! 特に黄色い方!!」
175 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:00:13.58 ID:O3C99+Ri0

みゆき「でもフラワーがおばあちゃんなのは本当のことだよね」アッケラカン

ウルフルン「命を粗末にしてんじゃねえよこの底抜けの大馬鹿ヤロぉぉぉぉぉ!!!!」ガバッ

みゆき「きゃっ」

フラワー「そうね、みゆきちゃんの言うとおりね」

ウルフルン「……あれ?」

あかね「へ」

ミューズ「えっ」

フラワー「これでも変身を解けば、腰の曲がったしわくちゃおばあちゃんだもの。本当のことを言われたからって、怒る必要性なんて感じないわ」ニッコリ

ウルフルン「……な、なんて心の広いバ………………バ、ババアだ……」フルフル

アクア「」ピクッ

ベリー「」ピシッ

ムーンライト「」バキッ

ウルフルン「『バキッ』ってなんの音だよ! ってかテメエらもいつまでバッドエンド一色に染まってるつもりだオラァ!! だいたい今のはテメエらに言ったんじゃねえよ!!」
176 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:01:22.26 ID:O3C99+Ri0

みゆき「オオカミさん急に強気になったね」ヒソヒソ

ミューズ「フラワーの一件で調子に乗ったわね」ヒソヒソ

あかね「良く見ときぃみゆき、あれが典型的死亡フラグっちゅーもんやで」ヒソヒソ

ウルフルン「ホント後で覚えてろよ。それはともかく今はテメエらだ、テメエら!」

アクア「…………」スネスネ

ベリー「…………」イジイジ

ムーンライト「…………」ギロッ

ウルフルン「最後怖っ! だいたい、そうやって過剰な反応を返すのがよくねえんだ! お前ら全員、俺の目から見りゃピチピチの若さはじける美人だっての!」ウガー!


「「「「「「!?」」」」」」
177 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:02:57.95 ID:O3C99+Ri0

みゆき「お、オオカミさん……」

あかね「ちょ、ま、アンタ自分がなに言うてんのかわかって」

フラワー「私は掛け値なし、正真正銘のおばあちゃんだけど」ウフフ

ウルフルン「ああもうめんどくせえ! ご年配の方は少し小脇に避けていてくださいますか!」

フラワー「あら、ご丁寧にありがとうね狼さん」

ミューズ「……と、とんだ悪役(笑)ね、この狼は……」

ウルフルン「ああん!?」ガルル

ミューズ「ひっ」ビク

あかね「アカン、こりゃ頭に血ぃ上りきっとるわ。正気に戻ったときどんな反応すんのか楽しみやなー(棒)」

みゆき「…………ふわぁぁぁぁ///」キューバタン

あかね「ってみゆきぃぃぃぃぃ!? こないな程度でのぼせ上がってどうすんねん! そんなんでこの先やってけるんかアンタ!!」ガビーン
178 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:04:20.38 ID:O3C99+Ri0

アクア「お、お世辞なんていいのよ……自覚はあるの、同年代と較べれば老けてる方だって……」

ウルフルン「老け顔は裏を返せば大人びてるっつー長所だろうが! 短所にばっか目ぇ向けてねえで前を見ろ前を!」

ベリー「あ、あたしも……? あたしも可愛い? ピチピチ?」

ウルフルン「お前劇中でそれなりにモテモテだったろ! 最終話付近でイケメンとフラグ立っただろ!」

ベリー「mktnでも?」

ウルフルン「自虐に走るなぁぁぁ!!! あんなんちょっと作画に恵まれなかっただけだろうが棒立ちとか!!」

ムーンライト「ふ……敵に情けをかけられるぐらいなら私は……」

ウルフルン「はっ、根性無しが」

ムーンライト「なっ!?」

ウルフルン「本物のババアになるまで生き抜く気概もねえのか。そんな奴、殺してやる価値もねえよ」

ムーンライト「なん……ですって……!」メラメラ
179 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:06:08.77 ID:O3C99+Ri0

みゆき「な、なんちゅう話術サイドや……あの手この手を矢継ぎ早に繰り出して、あの三人を復活させよった……」

あかね「さすが言葉責めに定評のあるオオカミさん!」

みゆき「ウルフルンさんの説教は五大陸七海洋に響き渡るでぇ」

ウルフルン「人聞きの良いことと悪いことを同時に言うんじゃねえ! ツッコミづらいんだよ!」

ミューズ(……人?)



アクア「そうね、彼の言うことが正論だわ。持たざるものについて、くよくよ悩んだって仕方がないことなのよね」

ベリー「作画が悪い、時代が悪い、つまり私は悪くない! だってあたし、完璧だもの!」

ムーンライト「百までだろうと二百までだろうと生きてやろうじゃない。私の人生は、まだまだ先行きの方が長いんだから」

ミューズ「みんな……!」

フラワー「ふふふ……それじゃあイイ感じにまとまったところで、一から仕切り直しといきましょう。狼さんも、それでいいかしら?」
180 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:06:55.68 ID:O3C99+Ri0

ウルフルン「……ふふっ。ふふふふふ。ウルッフッフッフッフ」


バッ!


ウルフルン「はーっはっはっは!! 望むところだ! かかってきやがれ、プリキュアぁぁぁぁ!!!」ワオーン

みゆき「オオカミさんがなんだかイキイキしてきたよ、あかねちゃん」

あかね「あれが奴の本来の姿なんやろうな」

ウルフルン「一応確認しとくけど『本来の姿』抑圧してたのお前らだからな!?」

ムーンライト「じゃあ行くわよ、みんな!」


「「「「ええ!!」」」」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/22(日) 00:07:10.24 ID:Dc5OU53Do
>>179
みゆきとあかね逆?
182 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:08:23.34 ID:O3C99+Ri0


ザッ


ミューズ「爪弾くは女神の調べ! キュアミューズ!」キャピッ

ベリー「ブルーのハートは希望のしるし! つみたてフレッシュ! キュアベリー!」ブワァ

アクア「知性の青き泉! キュアアクア!」バッシャーン

ムーンライト「月光に冴える一輪の花……キュアムーンライト!」ドォン!

フラワー「聖なる光に輝く一輪の花! キュアフラワー!」ババーン



ウルフルン(ついにこの日がやってきたか……!)シミジミ

ウルフルン「……オッホン! おのれプリキュア、またしても俺様の邪魔を! 出でよッ!! アカン」
183 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:09:50.66 ID:O3C99+Ri0

あかね「はいストーップ」

ウルフルン「えっ」

みゆき「まだ名乗りが終わってへんでー」

みゆき「五人揃ったら全員並ぶバンクがあるでしょ、オオカミさん?」

ウルフルン「あ、ああ。そういやそうだったな。すっかり忘れてたぜ」

あかね「はいはい、そんじゃ行きまっせ、みなさーん」

ウルフルン(ん? 確かこの後の流れは)

あかね&みゆき「「五人揃ってー?」」


「「「「「5(ご)プリキュア!!」」」」」


ウルフルン「最後の最後でえええええ!!!!!」ダンダンダン!!
184 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:10:37.78 ID:O3C99+Ri0

ウルフルン「ちょっと待てやコラァァァァ!!! そのネーミングは初回でとっくにダメ出ししといただろうが!!」

あかね「…………はぁ。また始まったわ」

ウルフルン「んだその困った奴を見るような目は! 俺の方がよっぽどお前を困った奴認定してやりたいわ!」

ムーンライト「さあ、かかってきなさいッ!」

ウルフルン「誰がやるか! こうも強烈にテンション上下させられてモチベ保てるわきゃねーだろ! ジェットコースターか!」

みゆき「ジェットコースターってテンション上がるよね!」ウキウキ

ウルフルン「今の俺の気持ちがお前らに理解できるか!? 気分は富士山頂からチャレンジャー海溝に突き落とされた松岡修○だっつーの!!」

みゆき「スルー!?」
185 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:11:40.76 ID:O3C99+Ri0

フラワー「あらいけない、カラータイマーが」ピコーンピコーン

ウルフルン「なんだそのどっかで聞いたシステムは! 昭和か!」

フラワー「ええ、昭和生まれだけど」

ウルフルン「そういやそうだった!?」



アクア「……時間切れ、のようね」

ベリー「いけない、ダンスレッスンの時間だわ!」ハッ

ミューズ「あんまり遅くなるとおじいちゃんが心配するかも」ボソボソ

ムーンライト「あら、下手なごまかし方ね。本当は愛しの彼とデートなんでしょう」ニヤ
186 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:12:45.49 ID:O3C99+Ri0

ミューズ「ひあっ!? そ、奏太とはそんなんじゃないわよ!」

ベリー「奏太っていうのね、その子」クスクス

ミューズ「あああ!?」ガビーン

アクア「ええっと、こういうときは確かこまちが……『爆散しろ』っていうのが最高の祝福なのよね!」

ミューズ「アクア!?」

あかね「爆散! 爆散!!」

みゆき「ばくさん! ばくさん!!」

ミューズ「ちょっとうるさいわよアンタたち!」

ウルフルン「うっせえのはテメエら全員だああああ!!! とっとと散れ!」

フラワー「あらあらまあまあ」ウフフノフ


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲
187 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:14:14.59 ID:O3C99+Ri0

ウルフルン「さて、うるさいのが帰ったところで反省会だ」

みゆき「なんかあったっけ、反省するところ」

あかね「さぁて、心当たりがないわー」

ウルフルン「…………」ギリギリ



ウルフルン「はあ。こうなったら、一回好きにやらせてみた方がいいのかもな」

みゆき「あれ、どうしたのオオカミさん?」

ウルフルン「色がどうの、コンセプトがどうの、戦闘力がどうのなんて縛りをかけるから、ことごとくギャグでやってるとしか思えないメンバーになってるのかもわからねえ……」

あかね(まあ、ギャグでやってるんやけど)

ウルフルン「お前ら自身がベストだ、と思うメンバーを自由に揃えさせれば、それこそがお前らにとっての『プリキュア』なんだよな……」

あかね(なんか語り出した)
188 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:15:25.62 ID:O3C99+Ri0

ウルフルン「そこでだ。一度、フリーでやってみようじゃねえか」

みゆき「おお!」

あかね「フリーねぇ」

ウルフルン「お前らの理想とする『プリキュア』のかたちを俺に見せてみろ。お前らが出した答えに相応するもので、俺も応じようじゃねえか」

みゆき「オオカミさん、私たちを試してる……! 頑張ろう、あかねちゃん!」

あかね「んーまぁ、そこまで言うんならいっちょ気張ってみるかな。そんじゃあな、オオカミ」

みゆき「ばいばい、オオカミさーん!」ノシ

ウルフルン「…………」



ウルフルン「でもできれば、最低でも緑は連れてきてほしいなぁ……」クーン


END?
189 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/22(日) 00:20:04.89 ID:O3C99+Ri0

>>181

  V /  / _,, ァ=ニニ:}       _
   .V  /,.ィ"f= <r'ニ三{        |_    ┐   _l_ l
    'vf^<''"  弋z.ミ'テtフ       |_ Х □_ 匚 L | У
    〉!ト _ i{ ´ ̄r' =|'
   ./ェ゙‐ェi.    、__`_ヤ     ( その通りでございます )
   ./iュ.Hヽ.、   ゙,ニ/
  -^ ー'-.、,i._`ヽ,.仁リ
  ー - .、     /、

ご指摘ありがとうございます

元ネタでいうところのスタイリッシュ不謹慎な葬式回を念頭に置いていたので、オオカミさんのツッコミもやや控えめ……になってませんね
次回は魔女さんとれいかちゃんによる、ほのぼのハートフルな番外編になる予定です
ではまた
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/22(日) 00:22:14.92 ID:Dc5OU53Do
おつー
ウルフルンさんがスマイルプリキュア達と戦える日は来るのだろうか
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/22(日) 00:44:03.16 ID:LwCp7PrIO

ウルフルンさんはイケメンだなぁ
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/22(日) 00:45:18.11 ID:kNytRhcAO
この5人におふざけキャラ居ないのにな、どうしてこんな事に…
>>1
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/22(日) 01:15:55.52 ID:Y3+vDVNAO
未登場のプリキュアは15人…だが正規プリキュア扱い以外も含めれば更に増える
そしてプリキュア枠から日曜朝8時30分枠に拡げたら…

まだまだ続くなウルッフッフ
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/04/22(日) 03:10:46.44 ID:AuhiRgjAO
ていうか狼さんが戦いたいプリキュア選べばいいんじゃね?


それはそうと流石ムーンライトさんやでぇ、一人だけ異質だもん
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/04/22(日) 04:53:12.73 ID:9yEYMXEPo
ナージャデス!
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/22(日) 18:41:14.40 ID:Y3+vDVNAO
ウルフルンさんが上条さん並のフラグ建築士に…
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/04/22(日) 18:49:49.11 ID:oSWUl/dvo
毎回ちゃんとさよならをいうみゆき可愛い
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) :2012/04/22(日) 19:02:42.43 ID:3wFfHKw5o
VIPでまどかver書いてた?
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 09:25:10.00 ID:zlnirGPDO
>>198
お前のおかげでプリキュア枠から魔法少女枠に昇格という、いらない期待をしてしまった
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 09:31:23.86 ID:JkFIHeRDO
ウルフルンさんマジイケメンやし
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/24(火) 00:19:16.29 ID:PCkNIucYo
>ウルフルン「でもできれば、最低でも緑は連れてきてほしいなぁ……」クーン

なんだかむくれた顔してるピンクさんが見たい
202 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/24(火) 23:19:10.80 ID:+Aj4YM0t0


『お母様は魔女』


203 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/24(火) 23:19:56.47 ID:+Aj4YM0t0

「『シンデレラ』、という童話をご存じですか?」

「さあ、知らないだわさ」

「……本当ですか?」

「どうしてウソなんかつかなきゃいけないんだい」

「グリム童話をはじめ世界中に起源と思しき寓話を求めることのできる、とても有名で由緒正しき童話ですから。知らない方が不自然だと思います」

「…………」

「それに……」

「……それに?」

「主人公を素敵な魔法で助けてくれる、善良な『魔女』さんが出てくるお話ですから。当然、存じ上げているものかと」

「はん」

「まあ、どうしてお笑いに?」

「『良い魔女』なんて生き物はね、この世に存在しないんだよ。大方その魔女も誰かが勝手に付け足したもんで、原典を遡れば影も形も見えなくなっちまうんだろうさ」
204 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/24(火) 23:20:46.12 ID:+Aj4YM0t0

「確かに、グリム童話版の『シンデレラ』に魔女は登場しませんが」

「ほれ見ろ、だわさ。だいいち絵本の中の魔女だって、本当に善玉なのかどうか怪しいもんだわさ」

「どういうことでしょうか?」

「『良い魔女』のふりをして、主人公からなにがしかの莫大な見返りを得ているのかもしれない。主人公本人も気が付かないような、悪辣で陰湿な魔法を使ってねぇ、ひっひっひ」

「……世の童話の大部分が元来、我が子への訓戒という意味合いを持っていることから推し測れば、そのような解釈も可能かもしれませんね」

「無暗に見ず知らずの他人を信じると痛い目に遭うんだよ、ってねぇ。ひひ、ひーっひっひ」

「シンデレラは継母と義姉たちに酷い仕打ちを受け、心底追い詰められていました。それでも、かすかな希望の光にすがってはならないと?」

「往々にして絶体絶命の窮地にこそ、悪人は心の隙間を見つけて忍び寄ってくるものだわさ」

「…………」

「ピンチに正義の味方が駆けつけてくれるのは、お子様向けの三文芝居だけだわさ。わかったかい、夢見がちなお嬢ちゃん?」
205 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/24(火) 23:23:18.68 ID:+Aj4YM0t0

「はい、とても勉強になりました。ありがとうございます」

「べ、別にアンタに感謝されるいわれはないだわさ」

「世の中の厳しさを諭していただきました」

「諭してなんかないだわさ! 脅かしてやったんだわさ!」

「往々にして親というものは、『脅かす』ことを通じて、我が子にやってはいけないことを教えるものですよ?」

「…………」

「それにですね、魔女さん」

「なんだい」

「私はやっぱりバッドエンドよりもビターエンドよりも、ハッピーエンドの方が好きです。みゆきさんの影響なのかもしれませんけど」

「あんだけ言ってやってまだわかんないのかい。ただただ甘ったるいだけのハッピーエンドから学ぶものなんぞ、なーんにもないだわさ」

「現実味のない綺麗事でも、心の慰みとなることはありますよ。それに、綺麗事“だからこそ”現実にしたいではないですか」

「……どっかで聞いた台詞だわさ」

「そうですね、たとえばこんな解釈はどうでしょう?」

「ああん?」
206 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/24(火) 23:25:47.13 ID:+Aj4YM0t0


「『良い魔女』は遠い昔に亡くなったはずの、シンデレラの実母だったのです」


207 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/24(火) 23:26:45.37 ID:+Aj4YM0t0

「…………は。これまた、突拍子もないことを」

「いえいえ。まったくもって根拠のないお話、というわけではないんですよ?」

「聞くだけ無駄だとは思うが、一応聞いてやるだわさ。笑い話の種にはなるかもね」

「シンデレラは実母の形見であるハシバミの苗を、庭の片隅に植えていました」

「…………」

「彼女の名前の由来にもなった、『かまどの灰の掃除』。片づけられた灰は庭に撒かれ、ハシバミがすくすくと育つための肥料になったといいます」

「…………」

「このハシバミの木の妖精こそが、やがてシンデレラをお城の舞踏会へと誘う魔法をかける、『善良な魔女』の起源なのです」

「……勝手に断定しただわさ」

「まあ、私が一人、たなごころで弄んでいるだけの解釈ですから。他にも物語の最後に、意地悪な義姉たちの目をつっつく小鳥が登場するのですが」

「おお、こわいこわい」

「彼ら――――あるいは彼女らは、シンデレラのハシバミを止まり木にしていた小鳥だというのです」

「…………」
208 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/24(火) 23:29:12.91 ID:+Aj4YM0t0

「私の言いたい事、わかっていただけましたよね?」

「さあ、何が何やらさっぱりだわさ」

「『良い魔女』が何者かはさておくとしても、確実だと思えることが一つだけあります」

「アンタの中でだけ“確実”なことなんだろうよ、それは」



「魔女は、シンデレラを深く深く、心の底から愛していたんです」



「…………」

「劇中で折に触れ登場する、シンデレラを助ける素敵で、でもほんの少しだけ恐ろしい、不可思議な力の存在。親の愛に通じるものがあると、そう思いませんか?」

「…………」

「以上。私なりに『シンデレラ』を拡大解釈してみました。いかがだったでしょうか?」
209 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/24(火) 23:33:19.56 ID:+Aj4YM0t0

「支離滅裂で、とても聞けたもんじゃなかっただわさ」

「まあ」

「だいたい、話がごちゃごちゃになってるだわさ。グリムやらペローやらバジーレやらからモチーフを持ってきておきながら、大抵の昔話に共通してる残酷な要素をほとんど切り落としてるあたり、ご都合主義もいいところだわさ」

「……ふふ」

「なーに笑ってるんだい!」

「いえ、その……ふふ、ふふふ……」

「ああもう、気味の悪い子だねぇ! 言いたい事があるならとっとと言うだわさ!」

「だって魔女さん、シンデレラを知らないという割には、とてもお詳しくていらっしゃるようでしたから」

「なっ! ししし、しまっただわさ!?」

「ふふ、あははは!」

「だぁぁぁっ!! 笑うんじゃないだわさー!」
210 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/24(火) 23:36:33.95 ID:+Aj4YM0t0

「ふふ。ねえ魔女さん」

「ぜぇ、はぁ……ふん、まだ言うことがあるのかい」

「あなたはもしかして、『シンデレラ』の魔女なのではないですか?」

「……んなこと、あるわけないだわさ」

「そうですか、それは残念です」

「なにが残念なのさ」

「あなたが『良い魔女』さんなら、私が良い子にしてさえいれば、素敵な魔法をかけてもらえたかもしれませんから」

「……アンタなら魔法なんざかけなくても、舞踏会に出向かなくても、ガラスの靴を落とさなくても、王子様は向こうから寄ってくるよ」

「まあ、お世辞でも嬉しいです」

「まあ、お世辞だけどね」
211 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/24(火) 23:38:15.74 ID:+Aj4YM0t0

「それでも、私は。仮にそうだったとしても、やっぱり魔女さんには会いに来てほしいです」

「欲張りなシンデレラだね、この上まだ望みがあるのかい?」

「シンデレラの残る望みは、ただ一つだけですよ」

「なんだい、そりゃ」

「『良い魔女』さんにも、側にいてほしい」

「…………」

「見守っていてほしいし、お茶の時間をご一緒したいし、本の感想を語り合いたいし、時には叱ってもほしいんです」

「……どうして、また」

「そんなこと、理由は一つに決まっているじゃないですか」
212 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/24(火) 23:41:25.62 ID:+Aj4YM0t0




「魔女がシンデレラを愛してくれたように、シンデレラも魔女が大好きだからですよ」




END?
213 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/24(火) 23:44:33.64 ID:+Aj4YM0t0

「おばあちゃんなんて歳じゃない」ならお母さん的なアレなのかな、と思ってつい
シンデレラは色んな意味で青木さんにピッタリはまるアレだと思います


>>193
すんませんそろそろネタ切れです

>>195
絶対に許……してやれよもう

>>198
違いますん

>>201
ウルみゆシリアス短編で手を打ってはもらえませんか


ついでにお知らせをば
肩透かしさせるのも悪いのではっきり言ってしまいますと、ご期待くださるみなさんには申し訳ないのですが、当スレはあと2〜3回の投下で終了でございます
ネタ切れですし、時間もそんなとれませんし

では次回はいつものノリのアレでお会いしましょー
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/24(火) 23:48:03.53 ID:eyaHwWHQ0
なん…だと……


215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/24(火) 23:50:27.18 ID:PCkNIucYo
>>212
のたうち回るほど恥ずかしい話もあったもんだな(褒め言葉)

>>213
残念だが、とにかくさよならを言うのはすべて終わってからだ
まずは次を楽しみにしてるよー
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/24(火) 23:55:55.98 ID:DGJbUwIUo
乙!

五代さんの名ゼリフとか日曜朝つながりも相まって最高にいいね!
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/25(水) 03:17:48.92 ID:2CvQbEkAO
その2〜3回の内に元敵側回があることを祈ってる
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/25(水) 11:48:31.66 ID:lXhLlzYAO
みゆき「(性的な意味で)食っちまうぞー!」ウルフルン「きゃー!」

??「待てい!」
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/25(水) 14:32:27.86 ID:gS8jij+r0
>>218
みゆき「誰?」
ドリーム&ミント&ムーンライト「不純異種交流は許さない」

220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 19:40:13.31 ID:Zb/VgWKSO
????「私コレクターな魔法少女じゃないけど、子ども向けアニメに不純異種交遊は早いと思うの」
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 22:02:17.71 ID:MzJtDUnlo
正義を名乗る団体と悪を名乗る団体との合同コンパ
それが現代の魔法少女物語!
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/26(木) 10:20:19.60 ID:ag/25LuDO
>>1
初心にかえって初代も是非…
223 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:16:58.15 ID:rRl8I0nF0

>>218>>219>>221
もうみんなでスレ立てればいいんじゃないかな

>>220
シンユイは俺の原点

では投下いきますよん
224 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:18:01.94 ID:rRl8I0nF0


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲


ウルフルン「…………」

ウルフルン「…………」

ウルフルン「…………来たな」


ザッ


みゆき「…………」

あかね「…………」

やよい「…………」

なお「…………」

れいか「…………」

ウルフルン「……ほぉう」

みゆき「いくよ、みんな!」バッ
225 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:18:58.73 ID:rRl8I0nF0


「「「「「プリキュア、スマイルチャージ!!」」」」」


マジックリン「つるつる綺麗な化学の光! キュアマジックリン!」ツルッ

ウルフルン「…………」

サニー「太陽さんさん、熱血パワー! キュアサニー!」ドカーン

ウルフルン「…………」

ノノノ「まいにゅ〜まいにゅ〜どえええええ!! キュアノノノ!」キャピッ

ウルフルン「…………」

ヨーコ「因果の輪廻に囚われようと、遺した思いが扉を開く! 無限の宇宙が阻もうと、この血の滾りが定めを決める!! 天も次元も突破して、掴んでみせるぜ己の人生(みち)を!!! 天元突破! キュアヨーコ!!」ズガガガガ

ウルフルン「…………」

Dドリーム「暗闇より蘇りし澄んだ心……ダークドリーム!」キリッ

ウルフルン「…………」
226 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:19:47.30 ID:rRl8I0nF0


「「「「「五つの光が導く未来! 輝け、スマイルプリキュア!!」」」」」


ウルフルン「…………」

マジックリン「…………」ドキドキワクワク

ウルフルン「……ふぅぅぅぅぅぅ。はぁぁぁぁぁぁ……」



ウルフルン「…………よし。よし、よし。よーしわかった。これがお前らの答えなんだな。よぉぉぉぉくわかった」

ウルフルン「今日は怒らねえ。俺も今日ぐらいは怒らずにすませるわ」

ウルフルン「あれだ、好き勝手やれって言った結果がこれだもんな。うん、怒らないよ俺」

ウルフルン「じゃ、早速だが一人ずつ見てくか」


※スマプリがコスプレをしているようなものだとご解釈ください
  ポップ殿の変化の術では断じてないでござるよ
227 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:21:05.89 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「…………」

マジックリン「ど、どうオオカミさん、私のエプロン姿は?」テレッ

ウルフルン「ああ……末期だな、こりゃ」

マジックリン「!?」

ウルフルン「中の人ネタに走るようじゃいよいよこの茶番も終わりだな、って思うんだよな俺は」

マジックリン「えぇぇ、そこまで言っちゃう……これでもわりと戦えると思ったんだけどなぁ」

ウルフルン「“それ”でいったい何と戦う気なのか、説明できるもんならしてみろ」

マジックリン「…………だ、台所まわりのしつこい油汚れ、とか?」テヘッ

ウルフルン「ハッピーシャワーで気合いのトイレ掃除でもやってろ」

マジックリン「ああん待ってよオオカミさーん!」

ウルフルン「はい次ー」
228 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:22:21.04 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「…………」

サニー「…………」

ウルフルン「…………」

サニー「見んなや」

ウルフルン「ん?」

サニー「見んなや、ちゅーとんねん」

ウルフルン「え? ごめんよく聞こえなかった(笑)」

サニー「ウチをそんな目で見んなやぁぁぁぁ!!!!!」ウガー

ウルフルン「しょうがねえよなあ、まだキャリアこれからだもんなぁ(笑)。中の人ネタやろうにも、なぁ(笑)」

サニー「キーッ!」
229 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:22:55.16 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「まあでも、俺様は応援してるぜ」

サニー「ほんまに!?」

ウルフルン「あ、お前はどうでもいい。俺が応援してんのは中の人だけな」

サニー「ンキーッ!!」ダンダンダン!!

ウルフルン「やっぱりお前にボケなんて無理だったんだよ」

サニー「やーだー! ウチは諦めへんからなー!」

ウルフルン「だいたいこんな絶好のチャンスを自らお膳立てしておきながら、一人だけ素で出てくる時点で……なぁ?」

サニー「それは言わんといてやるのが武士の情けってもんやろ! ウチらの仲やん、大目に見てーな!」

ウルフルン「僕と絶交を前提にお付き合いしてください」

サニー「え、そんな、こちらこそ不束者ですがよろしく、ってアホかぁ!! アンタウチのこと嫌いなん!?」

ウルフルン「虫けら以上ペット以下、ってところだな」

サニー「スタート地点そこ!?」

ウルフルン「よし次ー」
230 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:24:05.11 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「…………」

ノノノ「…………」

ウルフルン「安易なネタに走らなかったことは評価できる」

ノノノ「ほ、ほんと?」エヘヘ

ウルフルン「他にはなんも見るべき点がねえけどな。わかんねえヤツにはわかんねえだろうし」

ノノノ「あれ!?」

ウルフルン「鉄板ネタを回避した結果としてインパクトが大きく損なわれてるっつーのは、これはもう演出面でのミスだと思うわけよ。脚本家の失策ともいうな」

サニー(なんやものっそ冷静な批評入っとるで)

ヨーコ(あのオオカミ、本職なんなんだろうね)
231 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:24:56.15 ID:rRl8I0nF0

ノノノ「で、でもでも! これでも一部大友の間ではコアな話題を呼んだコスであって!」

ウルフルン「それだと基本、ニチアサキッズと客層被らないよな」

ノノノ「そうだ、せっかくだからノノノの魅力を私がイラストで教えてあげるね!」つスケブ

ウルフルン「【せっかくだけど遠慮します。】」

ノノノ「ノノノは未来からやって来たタイムエージェントで口癖は『生殖活動』」カキカキ

ウルフルン「おーい誰かこいつ黙らせろー」

ノノノ「男女をペアでいかがわしいお店に送りこんだら、酔わせて寝かせてサタデーナイトにゃんにゃん、これが彼女の旧時代観」カキカキ

ウルフルン「聞いてねえよ! あと幼女には聞かせられねえよ! お前は大人しくゲソってればよかったんだっつーの!」

ノノノ「うう……そんな身も蓋もない……」

ウルフルン「おら次ィ! さっさとしろ!」

マジックリン(結局いつもの調子に元通り、っていう)
232 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:26:46.50 ID:rRl8I0nF0

ヨーコ「…………」モジモジ

ウルフルン「……お前まで乗るとは思ってなかったわ」

ヨーコ「その……なんかゴメン……みんなノリノリだったから、つい……私も合わせた方がいいのかなって……うん……まあうん……」ズーン

ウルフルン「お前意外と流されやすい子だよな……」

ヨーコ「うん……わりとそういうところあるんだよね、私……」ズズーン

ウルフルン「口上の長さどうにかなんなかったのかアレ? 史上最長だったぞ。横のスペース天元突破してたぞ」

ヨーコ「やよいがどうしても天元突破Ver.でいってほしいって言うから、つい押し切られて……」ズズズーン

ウルフルン「もはや特オタですらないただの『俺ら』じゃねえか! 好きな声優さんにお気に入りキャラの名台詞せがんでるだけじゃねえか!」

ヨーコ「私に言われても……」ズズズズーン
233 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:27:39.85 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「あとその衣装は……………………うーむ」ジー

ヨーコ「ちょ、ちょっと! あんまりジロジロ見ないでよ!」カァ

ウルフルン「いやまあ、そういう目で見るつもりはねえんだがな、これっぽっちも」

ヨーコ「それはそれで、女として複雑なんだけど……」

ウルフルン「ただなぁ。自分でわかってるだろ、問題点」

ヨーコ「わかってるよ! ああわかってるよ自分でも! どうせ胸部パーツだけ慎ましやかにデフォルメされてますよ!!」ペタン

ウルフルン「他の部分は元ネタと遜色ねーんだよな……それだけお前のスタイルがいいってことか。さすがはエースストライカー」ジロジロ

ヨーコ「ふえっ!? ななな、なに言い出すんだよアンタ! そんな下手な殺し文句で私はほだされたりしないからね!」キッ

ウルフルン「…………」ハァ

ヨーコ「……? ど、どうしたの?」
234 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:28:21.83 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「なんかこう、お前が相手だと、とことんまでごくごく普通のリアクションが返ってくるからよ」

ヨーコ「はぁ」

ウルフルン「それが逆につまらねえ」

ヨーコ「えええええええ!?」ガーン

ウルフルン「っつーのは冗談なんだが」


ドンガラガッシャーン!!


ヨーコ「アンタ人をおちょくるのもいい加減にしてくれる!?」

ウルフルン「…………」

ヨーコ「黙ってないでなんとか」
235 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:29:03.01 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「お前の相手してると、心が安らぐなぁ……」トオイメ

ヨーコ「!?」

マジックリン「!?」

サニー「!?」

Dドリーム「あらあら」マアマア

ヨーコ「若奥様気取りで頬に手ぇ当ててないで助け舟の一つも出してよれいか!!」

ノノノ「…………」カキカキ

ヨーコ「やよいはどさくさまぎれに何を描いちゃってくれてるの!?」

ノノノ「次のケモナーオンリー即売会でなおちゃん攻」

ヨーコ「ごめんやっぱ言わないでいいや。そのスケブ後で没収することにしたから」
236 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:29:43.28 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「……これで確信できた」

ヨーコ「はい?」

ウルフルン「お前こそ、俺がここ数週間求めてやまなかったクリティカルな人材だ」キリッ

ヨーコ「ちょ、ちょっとウルフルン! タチの悪い冗談もいい加減にしなよ!」

ウルフルン「俺は、俺はもう、我慢がならねえんだっ……この胸の昂り、とてもじゃねえが抑えられねえッ!!」

ヨーコ「え、うそ、マジ? マジで言ってんのアンタ!?」アタフタ

ウルフルン「もういやなんだよ、もう、もう……」



ウルフルン「週三回の消化器科通いと胃薬が手放せない日々とはなぁ、もうオサラバしたいんだよぉぉ…………ッッ!!!」ワォォォォン



ヨーコ「…………」

ウルフルン「……くっ、く、くくぅ、もう、俺は、俺はぁぁ……!」グスッ

ヨーコ「元気出しなよ」ポン
237 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:30:32.99 ID:rRl8I0nF0

ヨーコ「……あのさ、みゆきにあかね」クルッ

マジックリン「…………」

サニー「…………」

ヨーコ「どうやったらこう……ここまでダメージを与えられるもんなの? いや皮肉とかじゃなくて。わりと純粋な疑問として」

マジックリン「……オレンジきいろきいろオレンジきいろ?」

ヨーコ「なにその復活の呪文!?」

サニー「ようかんとキャンディと赤おに…………ぎり」

ヨーコ「三時のおやつのラインナップにしてはアグレッシブすぎるんだけど!?」

マジックリン「秘密戦隊メタモル5」

ヨーコ「懐っ!! いや意味わかんないし!」

サニー「ミューズベリーアクアムーンライトフラワー」

ヨーコ「 こ れ は ひ ど い 」
238 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:31:30.60 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「…………」

ヨーコ「なんか頭痛くなってきた……まさか私が休んでた一ヶ月の間に、こんなにもファンタスティックな展開になってたなんて……由々しき事態だね、こりゃ」

ウルフルン「…………」



ウルフルン「……俺の目に狂いはなかった。やはりお前は最高だ、キュアマーチ」ガシッ

ヨーコ「えっ」

ウルフルン「どうだ、組まないか俺と。っつーかいっそのこと、バッドエンド王国に移住しねえか」

ヨーコ「あれぇぇぇぇ!? なにこの超展開!?」アセアセ

サニー「そ、そんなんアカンて!」

ヨーコ「そうだよ、いくらなんでもそんな!」

サニー「両方ボケならまだしも、両方ツッコミのコンビなんて前代未聞すぎるやん!!」

ヨーコ「そこおおおおおおお!!!?」ガビーン
239 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:32:38.53 ID:rRl8I0nF0

マジックリン「………………………………………………………………」

ヨーコ「三点リーダ多すぎぃ!」

Dドリーム「マジックリンはどうしてしまったんでしょう?」キョトン

ヨーコ「“マジックリンがどうかした”としてもシュールなだけなんですけど、れいかさん」

ノノノ「おーいマジックリン♪」

ヨーコ「『バースマジックリン♪』のノリで気軽にいかないでお願いだから! 一応著作権問題とかあるから!」

Dドリーム「これは大変、マジックリンったら……」

ヨーコ「みゆき、おーいみゆきー? ダメだ、目の前で手振ってるのに……ん? あれ!?」ビクッ



マジックリン「」



ノノノ「し……白目を剥いている……ヒィィィィ! 立ったまんま気を失っているゥゥゥ!!!」

ヨーコ「ダァァァァァァァビィィィィィィィ!?」メメタァ
240 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:33:18.70 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「よーししばらく休憩したら調子戻ってきた。次いくか」アッケラカン

ヨーコ「いいの!? ねえアレほっといていいの!?」

ウルフルン「ああ、さっきのアレはちょっとした世迷言だから気にすんな」

ヨーコ「そういうアレじゃなくて! 向こうで魂賭けたギャンブルに負けた天才ギャンブラーみたいになってるみゆきは!?」

ウルフルン「あと残るはお前だったか」

Dドリーム「はい、よろしくお願いいたします」ペコ

ヨーコ「なにこの壮絶なアウェー感! あれ、私がおかしいの!? 私が間違ってるの!?」

ウルフルン「間違ってないから心配すんな」
241 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:33:56.44 ID:rRl8I0nF0

Dドリーム「…………」

ウルフルン「…………」

Dドリーム「……いつもの衣装より露出度が高くて、恥ずかしいです……」スースー

ウルフルン「いや、布面積的にはヘソ出しぐらいしか変わってねえと思うけどな。まあとにかく」

Dドリーム「はい」

ウルフルン「俺から言うことは一つだけだ。まあさんざいろんな奴から言われてるとは思うが、社交辞令として一応な」

Dドリーム「はい?」

ウルフルン「…………」ポン

マジックリン(むっ)

ウルフルン「よかったな、おめでとうな」ポンポン

Dドリーム「…………ぐすっ」ポロポロ
242 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:34:41.07 ID:rRl8I0nF0

マジックリン「あーっ! 泣かしたー! いけないんだー!」

ヨーコ「復活早っ!? 松屋の豚めしか!」

ノノノ「いーけないんだーいけないんだー!」

サニー「こんのタラシオオカミ、またやったんかい!!」キッ

ウルフルン「“また”ってなんだよ」

サニー「“また”なもんは“また”やっちゅーねん! 自分の行いをようさん顧みてみい!」

ウルフルン「なに言ってだこいつ」

Dドリーム「も、申し訳ありません……その、前世からのしんしんと降り積もったあれやこれやが、溢れ、て、しまって……!」ヒクッエグッ

ヨーコ(『前世』言っちゃったよ! いや雰囲気的に口は挟みづらいけれども!)
243 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:36:07.75 ID:rRl8I0nF0

マジックリン「早くのぞみちゃんに直接会って報告できるといいね!」

Dドリーム「」ピシッ

マジックリン「…………あ、あれ?」

Dドリーム「…………」ズーン

サニー「5シリーズ以前組にロクな出番のなかったオールスターズNSのことは言わんといてやったれ、みゆき」

ウルフルン「誰も言ってねえよ」

ノノノ「おっと、ジョーさんがひたすら可哀想なことになってたスーパーヒーロー大戦の悪口はそこまでだ」

ヨーコ「誰も言ってないよ」
244 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:37:09.84 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「とまあ、一人一人ざっくり見回してわけだが……はぁ」

ウルフルン「これがお前らが理想とする、お前らにとっての至高の『プリキュア』のかたちってわけだ」

マジックリン「…………」

サニー「…………」

ノノノ「…………」

ヨーコ「ちょっと待ってそんな重いテーマだったなんて聞いてないんだけど」

Dドリーム「…………」

ヨーコ「みんなぁぁぁぁぁぁ!!!? せめて何らかのリアクションを見せてくれないと私立ち位置に困るんだけど!?」

ウルフルン「バッドエンド王国はいつでもお前ら一家の移住を待ってるぜ」

ヨーコ「絶対に行くもんか! って断言できかねる自分と闘ってる最中だからちょっとほっといて!!」ウワァァァ
245 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:39:06.91 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「さぁて……単純かつ素朴な疑問なんだがな? とりあえずお前ら、ちょっと周りの、自分以外の連中見てみようぜ」


「「「「「…………」」」」」


ウルフルン「見たな? 見たよな? 物理的にこう……明らかにおかしいのが何人かいるよな?」

ウルフルン「戦えるか? 本当にそれでプロ幼女をも納得させうるプリキュアの売り、派手な肉弾アクションいけるか?」

マジックリン「す、スマプリは、あまりそこを売りにしていないのではないかと愚考いたします、サー!」ノ

ウルフルン「……お前、どこからどう見てもただの主婦じゃねえか。武器なんなの、ん? 言ってみ?」

マジックリン「……………………せ、洗剤でキュアデコルを浄化してウルトラハッピー!」

ウルフルン「いかがわしいクラブのお嬢って、それもう完全にヒーローじゃないよな。ヒーローの風上にも置けねえよな」クルッ

ノノノ「うっ」グサッ ※ドリ○ムクラブはキャバクラではありません

マジックリン「スルー!? ねえ、オオカミさん最近私をスルーするの上手になってない!?」
246 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:40:09.82 ID:rRl8I0nF0

ヨーコ「…………」

ウルフルン「……四捨五入しなくてもほぼ痴女だよな、その恰好」

ヨーコ「言わないで!! 今ようやくマヒしてた感覚が追いついてきて、猛烈に恥ずかしくなってきたところだから!」

ウルフルン「マヒだぁ?」

ヨーコ「そ、その……周りがみんな私に負けず劣らず酷いアレだったから、私のももしかしたらそれほどじゃないのかな、って……」モジモジ

ウルフルン「どっちみち戦えないことに変わりはねえな」

ヨーコ「ムリムリムリ! 色々と露出が激しすぎてムリ!」ブンブンブン!!

ウルフルン「露出度がどう、ってのはお前も言ってたよな」クルッ

Dドリーム「確かに、こんな恰好で派手に動き回っていては……おじいさまの耳に入ったらお叱りを受けてしまいます……」シュン

ウルフルン「どうして着用前時点でそこに気が付かなかったのか、時間があったらじっくり話し合おうか。お前のじいさんも交えて」

Dドリーム「ひっ……そ、それだけはどうかご寛恕ください……」ガタガタ

ウルフルン(どんだけおっかないじいさんだ)
247 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:42:11.49 ID:rRl8I0nF0

サニー「…………」

ウルフルン「な、わかっただろ? そんなんじゃそもそも、『プリキュア』の大前提である敵幹部との戦闘がこなせねーんだよ」

サニー「おい」

ウルフルン「お前らは四人で一つのチームなんだから、もっとそのあたりを全員でじっくり話し合ってだな」

サニー「おい待てや」

ウルフルン「んだよ、今いいとこなんだから後にしろ」シッシッ

サニー「いい加減にせえよこのクソボケオオカミッ!! なにツッコミのくせに下手なボケに回って調子こいとんねんダァホ!」

ウルフルン「そりゃお前だよ。一から十まで全部が全部芸術的なまでのブーメラン形成してるからな言っとくけども」

サニー「ウチ! ウチ戦えるでこれ! サニーファイヤーもレインボーヒーリングもいけるで!」グッ

ウルフルン「こんな無茶苦茶な面子に見事な合体技出されたらパワーアップアイテムが泣くぞ……」

サニー「なのになんでスルーなん!? 一人だけまともカッコしとるゆーことで褒めてくれたってええやん!」

ウルフルン「はいはいエライエライ」ナデナデ

サニー「ガキ扱いすんなや!!」ムキー

マジックリン(……むぅ)
248 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:43:27.99 ID:rRl8I0nF0

ヨーコ「…………」ゲンナリ

ウルフルン「……どうだ緑頭? これがお前の信じてた、仲間たちの成れの果ての姿だ。情けねえもんだよなぁ?」

ヨーコ「…………」

ウルフルン「主婦にサニーにキャバ嬢だぁ? どうかしてるぜ、どいつもこいつもよ」 ※ドリ○ムクラブは断じてキャバクラではありません

サニー「なんでや! サニー関係ないやろ!」

ウルフルン「結局テメエらには、伝説の戦士プリキュアなんざハナから務まらなかったんだよ。わかったらさっさと諦めて……」

マジックリン「…………もん」

ウルフルン「あぁん?」



マジックリン「私たちは、戦えるもん!!」
249 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:44:19.92 ID:rRl8I0nF0

マジックリン「私は知ってる! お母さんやなおちゃんが毎日、どれだけ大変な思いをして私たちに平穏な日々をプレゼントしてくれてるのかってこと!」

ウルフルン「はっ、くだらねえ! 主婦が家庭に尽くすのなんざ当然のことだろうが!」

マジックリン「お水のお姉さんたちだって、身を削るような戦いの中で明日のための糧を得てる!」

ウルフルン「男に媚売るのが戦いだぁ? こりゃ楽な兵隊商売もあったもんだな!!」

マジックリン「馬鹿にしないでッ!!」

ウルフルン「…………!」

マジックリン「たとえ悪い人と戦う力はなくても、みんなそれぞれの場所で、それぞれの未来のために闘ってるんだから!」

マジックリン「それを指さして笑って、挙句の果てに不幸の色に染め上げようとするなんて……」


「絶対に、許せないッッ!!!」
250 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:45:27.80 ID:rRl8I0nF0

ヨーコ「…………」

ウルフルン「…………」

マジックリン「…………」

ヨーコ「……あの。なんで急に本編っぽいやりとり始まったの?」

マジックリン「えへへ、たまにやらないと忘れちゃうんだよね、こういうノリ。心配掛けちゃった?」テヘペロ

ヨーコ「アンタの頭の中身が心配になってきたよ私はぁぁぁっ!!!」

ウルフルン「で、どうだ? こいつらを見切ってウチの専属でやってく気になったか?」

ヨーコ「今の勧誘だったの!? 色んな意味でFA宣言する気なくしたんだけど!」

ウルフルン「…………」クーン

ヨーコ「ちょっとその悲しげに尻尾ふりふりするのやめてぇぇぇぇ!!! 心が揺れるぅぅぅ!!!」ガンガンガン!!

マジックリン(むぅ)
251 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:46:08.37 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「ちっ、失敗か。まあそんな虫のいい話はねえよな」

ヨーコ「虫!?」ビクッ

ウルフルン「あぁん? どうした急に、イモ虫みてえに縮こまっちまってよ」

ヨーコ「虫怖い虫怖い虫怖い虫怖い虫怖い虫怖い足怖い虫怖い虫怖い虫怖い」ガクガクブルブル

Dドリーム「ヨーコは昔から筋金入りの虫嫌いなんです」

ウルフルン(そんなことより今、一文字だけおかしなのが混じってたような)

ヨーコ「コワイコワイコワイコワイコワイコワイ」

ノノノ「ダンセルホーネットセンチピードホーネットマンティス」ヒソヒソ

ヨーコ「いやぁぁぁあぁぁぁああぁ!!!」

ウルフルン「いやその虫は何かが違う」

マジックリン「そういえばヨーコちゃん、この間やよいちゃんに15回連続でソリティアされてたっけ」

ウルフルン「よくそれで絆ブレイクしねえな……」
252 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:48:01.49 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「……さて。勧誘にも失敗したし、そろそろ帰るか」

マジックリン「あの、オオカミさん。今回のまとめとかは」

ウルフルン「お前らに期待するだけ無駄だ、ってことがよくわかった」

マジックリン「そ、そんな! それじゃあもう、私たちと戦ってくれないの?」

ウルフルン「俺と戦ってくれてないのは明らかにお前らの方だろおおお!!!」

マジックリン「オオカミさん……」シュン

ウルフルン「む……」

マジックリン「…………」

ウルフルン「……別に、もう来ねえ、なんて言ってねえだろ」プイ

マジックリン「!」

ウルフルン「っつーかよぉ……お前らみたいなぶっ飛んだ馬鹿どもの相手が、この俺様以外に務まるわけあるか」フン

マジックリン「お、オオカミさん……!」パァッ
253 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:50:21.53 ID:rRl8I0nF0

サニー「はっはーん、このツンデレさんめぇ。なんだかんだでウチらが繰り出すネタを楽しみに待ってるんやろ自分ー?」

ウルフルン「期待はしねえ。しねえが、ちったぁまともな面子で来てくれねえと、いい加減俺のアカンべェも夜泣きしてるぜ」

ノノノ「…………」カキカキ

ウルフルン「『次回作で使えそうな台詞だな』とか思っただろ、そこの思春期真っ盛り」

ノノノ「ギクッ」

ヨーコ「やよい、そのスケブ没収って言ったよね?」

ウルフルン「お前ももう少ししっかり、コイツらの手綱握っとけ。それだけでも俺の負担は激減するはずだからよ」

ヨーコ「うん……なんかゴメン……色々ゴメンね……」

Dドリーム「ヨーコが気に病むことではありませんよ」ニッコリ

ウルフルン「テメエはちったぁ気にしろ!!」

ヨーコ「れいかはもうちょっと気にしてよ!?」

Dドリーム「あら?」
254 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:51:11.64 ID:rRl8I0nF0

ウルフルン「はーぁ。帰ったら帰ったで出迎えはババアとオカマ野郎だけとか、俺の安らぎの大地はいったいいずこに」

ようかん「」ガタッ

ウルフルン「お前じゃねえ座ってろ」

ヨーコ「っていうかどこから? ねえどこから来たのこの人?」

サニー「ウルニキ怒りのFA宣言あるで!」

マジックリン「はい! 私獲ります! 全力で札束攻勢かけるからウチに来なよオオカミさーん!」ピョンピョン

Dドリーム「資金は潤沢にありますが、誠意を持って交渉に当たりたいと思います」キリッ

サニー「 大 正 義 ス マ プ リ 軍 」

ウルフルン「妖精の放出が最大の補強に当たるよな、お前らの場合」

ノノノ「やだなあ、それは先週“まで”の話だよー」フフ

キャンディ「やよいぃぃぃぃぃ!!!?」クルゥゥゥ!?

ヨーコ「ねえだからどこから湧いて出たの!? さっきまでいなかったよねキャンディ!?」
255 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:52:47.98 ID:rRl8I0nF0


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲


ウルフルン「じゃ、あばよ」スタスタ

マジックリン「……みんな」チラッ

ウルフルン「……?」ピタリ

マジックリン「せーの」




「「「「「これからもよろしく(ね)(な)(お願いします)、オオカミさーん!!!」」」」」




ウルフルン「………………………………けっ、クソ生意気なガキどもが」


END?
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/04/26(木) 23:53:29.66 ID:rNL6LY+no
ウルみゆ成分を補給させてもらった…
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/26(木) 23:53:45.80 ID:i1qYM+Dpo
イイハナシダナー?
258 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/26(木) 23:55:34.33 ID:rRl8I0nF0

スマプリの三幹部は既存シリーズに輪を掛けてプリキュアたちを育てすぎだと思います
終わろうと思えば終われるENDですがもうちょっとだけ続くんじゃよ
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/26(木) 23:56:44.61 ID:iRz/aHjSO
面白いな
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/26(木) 23:59:22.11 ID:AYxNdslDO
おつー
ちょこちょこ入るなんjネタがツボすぎるwwww
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/04/27(金) 01:18:24.75 ID:x5Emm12A0

やよいちゃんはインゼクター使いなのか
俺の聖刻デッキが火をふくな
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/27(金) 01:55:04.60 ID:DEWHfDKq0
なんJネタで笑ってしまうwwwwwwww
ウルニキ最高や! プリキュアなんかいらんかったんや!
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/27(金) 03:25:27.17 ID:2IuFYB4wo
11ネタが一瞬あってピクっとなった
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/27(金) 07:42:31.22 ID:TBx0QnTWo
俺のアカンベェとか…いやらしい
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/04/27(金) 13:31:05.63 ID:8ejw0MUAO
マーチの突っ込みは正に清涼剤だな

サニーはいい加減突っ込みに戻れば良いと思うの。弄られる姿は可愛いけど

266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/27(金) 22:53:52.64 ID:SgfRCJUAO
サニーが突っ込まれて弄られるとか…ふぅ
267 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/27(金) 23:19:40.40 ID:XcQmp8Rn0

>>261
やよいちゃんはHEROビートとインゼクターを使い分けてガスタ使いのなおちゃんをイジメてるに違いありません

>>264
別に>>1の脳内がアレなわけじゃなくて、あくまでやよいちゃんの脳内が【コリブリ】なだけであってですね…………あれ、逆か


さて、本日は出だしだけはひねり出したけど、そこからどうしても広がらなかったネタを中心に放出して参ります
いわゆる一つのTHE☆没ネタ
完成度的にイマイチだけど大目に見てくださいな
268 :三人目が難産だった [saga]:2012/04/27(金) 23:21:20.36 ID:XcQmp8Rn0


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲


ファイア「熱風に揺れる一輪の花ッ!! キュアッファイアァァァ!!!」ドッカーン

メロン「翠のハートはFUKOのしるし! 食いたてフレッシュ! キュアメロン!」ズドーン

メタル(CV:立木文彦)「爪弾くは勇壮なる調べ! キュア\メェタルゥ!/」ギギィーン

ファイア「三人揃って!」


「「「特命戦隊! ゴー○スターズ!!」」」


ウルフルン「…………」



ウルフルン「今までで一番アリかも知れねえ」

なお「ツッコミ放棄!?」
269 :その時不思議なことが起こった [saga]:2012/04/27(金) 23:23:20.28 ID:XcQmp8Rn0


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲


サンシャインRX「私は太陽の子! キュアサンシャイン! アーッルエックスッ!!」キラーン

サンシャイン「う、ウチも太陽の子! キュアサンシャイン!!」パカーン

ウルフルン「…………」

サンシャイン「あのぉ、RXはん? ウチはやっぱり、できればサニーって名乗った方が通りがいいように思」

サンシャインRX「本家サンシャインの方を譲ってあげたのに、まだ何か文句があるのかな?」ニッコリ

サンシャイン「なぁんでもありまへーん!!」

ウルフルン「…………」



ウルフルン「後輩イジメに屈したか……」ホロリ
270 :×勝てる気がしない ○勝てない [saga]:2012/04/27(金) 23:25:00.68 ID:XcQmp8Rn0


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲


てつを「変……身ッ!」ギリギリ……バッバッバッ

てつを「変! 身!」スーッ……シュビッシュバッ

ウルフルン「ちょっと待てこれどういう状況だ!?」ガビーン


ハジーメニヒカーリアリー


BLACK「仮面ライダー! BLACK!!」

BLACKRX「俺は太陽の子! 仮面ライダーBLACK! アーッルエックスッ!!」

BLACK「七色が丘はこの!」

BLACKRX「仮面ライダーBLACKSが守る!」

やよい「七色が丘安全都市宣言キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!」

ウルフルン「お前の仕事だろうがそれはぁぁぁぁ!!!」
271 :元ダークサイド [saga]:2012/04/27(金) 23:27:27.40 ID:XcQmp8Rn0


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲


ビューティ「しんしんと降り積もる清き心……キュアビューティ!」ビシッ

パッション「真っ赤なハートは幸せのあかし! うれたてフレッシュ! キュアパッション!」パァッ

ビート「爪弾くは魂の調べ! キュアビート!」ギギィーン

満「…………」キョロキョロ

薫「…………」ポリポリ

ブンビーさん「……ここどこ?」ポカーン

ウルフルン「前世まで遡らないと『元悪役』にならないのとそもそもそれほど『ダークサイド』じゃなかった奴が混じってんぞ! あとそっちの棒立ち二人どうした!?」

ビューティ「お黙りなさいっ!!」

ウルフルン「黙るのはテメエだぁぁぁ!!!!」

ビューティ「あら?」キョトン
272 :数の暴力 [saga]:2012/04/27(金) 23:28:39.09 ID:XcQmp8Rn0


テテテテーテレー デデン! デン! ←例のテーマ曲


みゆき「いくよ、みんな!」


「「「「「「「「「「「「うん!」」」」」」」」」」」」


ウルフルン「!?」


「デュアル」「ミナス」「ピリチュア」「ルフォー」「ズトランスレ」「ートアッ」「プンマイハ」「ーション!!」


ウルフルン「……えぇー」
273 :戦いは数だよ! 兄貴! [saga]:2012/04/27(金) 23:31:24.33 ID:XcQmp8Rn0

ザッ


ブラック「光の使者、キュアブラック!」

ホワイト「光の使者、キュアホワイト!」

ルミナス「輝く生命(いのち)、シャイニールミナス!」

ブルーム「輝く金の花! キュアブルーム!」

イーグレット「煌めく銀の翼! キュアイーグレット!」

ドリーム「大いなる希望の力! キュアドリーム!」

ローズ「青いバラは秘密のしるし! ミルキィローズ!」

ピーチ「ピンクのハートは愛あるしるし! もぎたてフレッシュ! キュアピーチ!」

ブロッサム「大地に咲く一輪の花! キュアブロッサム!」

マリン「海風に揺れる一輪の花! キュアマリン!」

メロディ「爪弾くは荒ぶる調べ! キュアメロディ!」

リズム「爪弾くはたおやかな調べ! キュアリズム!」


「闇の力」「を汚す者よ!」「堪忍袋」「と未来の光」「の意志、総てをひとつにする」「より広いあたしの心も」「届け!」「レッツ!」「アコギ」「に帰りなさい!!」


ウルフルン「お前らが帰れええええええ!!!!!!!」ダンダンダン!!

みゆき「オオカミさん頑張れー♪」ノシ

ウルフルン「俺ただの一般幹部だから! 劇場版ボスクラスどころか直接の戦闘描写すらほとんどないから! だからそういうイジメはよくないと思うなぁぁぁぁぁ!!」ワオーン


END?
274 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/27(金) 23:35:10.60 ID:XcQmp8Rn0

次回投下こそラストですよん
なるべくみなさんの期待を斜め上に裏切る展開を心がけますので、どうぞお楽しみにお待ちください
ではまた明日
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/27(金) 23:49:28.42 ID:AUMb/2Fgo
もうラストか早いな
斜め上の展開楽しみにしてます
お疲れ様!
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/28(土) 12:09:03.02 ID:yABp+6IAO
こやつプリキュア全員出しよった!
>>1…恐ろしい子っ!!
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/28(土) 21:06:04.03 ID:mojauE0b0
ハートキャッチ新メンバーのキュアアクィラさんも見たかったな
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/28(土) 21:41:33.37 ID:AzNnROyAO
最初は一発ネタで一話きりだと思ってたのに…
悲しいけど待ってる
279 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:05:01.79 ID:R+8qzPw10

とりあえずASNSに出てたのは全員出せたと思います
多分出てないのはダークプリキュアさんとキュアアクィラさんだけ
誰か忘れてたら恨みがましい目でチラ見してやってください
280 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:06:55.97 ID:R+8qzPw10



『マジで喰っちまうぞ、テメエ』



281 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:07:49.65 ID:R+8qzPw10


不幸の色は、疑いようもなく黒だ。


夜より深く、闇より濃く、泥より苦い黒だ。
それを狼はよく知っている。
身をもって知り尽くしている。

子豚をレンガの家に追い詰めておきながら、釜茹でにされたときも。
子山羊をたらふく喰ったはずが、いつの間にか石を腹に詰め込まれ、井戸に落ちたときも。
ぺロリといただいてやるつもりだった赤ずきんに、有無を言わさず猟銃で撃ち殺されたときも。

落ちた穴は深かった。
視界を覆った闇は濃かった。
苦汁は飽きるほどに舐め尽くした。

バッドエンドは、いつだって黒一色だった。
狼はいつだってバッドエンドしか迎えられなかった。
いつしか他のエンディングがあったところで、知りたいとも思わなくなった。



だから狼は、黒以外の結末を知らない。



282 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:09:10.56 ID:R+8qzPw10

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


『……ピンクずきんのお出ましか。背負ってんのはバスケットか、猟銃か?』

『え?』

『なんでもねえよ』


ドブ臭い路地裏で惨めに縮こまって、傷を癒していた。
いつもどおり不幸のエナジーを彼の敬愛する皇帝に送り届け、いつもどおり忌々しいメスガキどもに邪魔されて、いつもどおり捨て台詞を吐いて撤退――――するはずだった。

つまらないドジを踏んで、王国に帰れないほどの深手を負って、はや三日。
誰の目にも止まらぬよう、黒く暗い鼠の住処に身をひそめて、はや三日。
この国の季節柄なのだろうか、やまない雨に降り込められて、はや三日。

弱りきった狼の前に、ピンク色の傘を差した能天気な少女が顔を見せたのは、そんな時だった。
彼女の体躯には明らかに不釣り合いな、笑いたくなるほどバカでかいリュックサックを背負っていた。


『笑いに来たのか、俺様を?』

『そ、そんなことないよ! オオカミさん、このあいだ怪我したみたいだったから、ずっと気になってて』

『好機と睨んで、トドメを刺しに来たってわけだ』

『違うってば! ほらとにかく、まずは濡れた体拭こうよ!』
283 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:11:54.59 ID:R+8qzPw10

赤ずきんが提げていたのは、猟銃ではなくバスケットだったらしい。
それも中身はミートパイや葡萄酒ではなく、ましてや狼を返り討ちにするような兇器でもなく、柔らかいガーゼや温かい毛布。
幼さの残る細く白い指先が、ふんわりしたタオルと共に狼の鼻先に寄せられる。
乳児の柔肌を思わせる甘ったるい移り香が、鼻孔を苛立たしいほどにくすぐってきた。


『失せろ』


鉛のように重たくなっていた腕を、何も考えずに思いきり振り払ってやった。
ふわ、と一瞬だけ宙を舞った薄桃色の布。
雨粒の重さに耐えられず、すぐさまぺしゃりと音を立ててアスファルトに落ちた。


『あ……』

『俺の視界から、消え失せろ』


噛み砕くように二度、静かな威嚇を飛ばす。
いつ何時でも幸せを叫び続ける輝かしい笑顔に、爪で引っ掻いたような微細な傷が付いた。
それがどうしようもなく、狼の内側の昏い情動を昂らせた。


『えっと、じゃあ……このリュックと傘、ここに置いておくから。消毒液とかカットバンとか入ってるから、好きに使ってね!』


だが、少女はなおも笑う。
あるかどうかもわからない、不確かな幸せの存在を信じきって笑う。
精一杯の厚意をどれだけ無碍にされようと、辛く苦しい闘いの中で身体を砕く痛みに晒されようと、馬鹿の一つ覚えでスマイルし続ける。
284 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:13:14.15 ID:R+8qzPw10

二度三度と首を横に振ると、パンと腿を叩いて少女は立ち上がる。
今にも駆け足で薄暗い裏路地を去っていってしまいそうだ。
くるりと踵を返すと制服のスカートの裾が、湿気を含んで重たくなった風にかすかに靡いた。
その無垢で無防備な背中を目の当たりにした瞬間、狼の全身をある欲求が支配した。


『――――待て』


コイツの真っ白な、阿呆みたいに朗らかな表情を黒く染めて、グチャグチャに塗り潰してやりたい。


『お前、赤ずきんって知ってるか』


考えてもみればこの少女が絶望の深淵を覗きこむ様を、狼は一度たりとも見たことがない。
そんな反吐の出るような幸せ者に、最悪の結末の存在を教えてやりたい。
バッドエンドの胸糞悪い素晴らしさを、骨の髄まで叩きこんでやりたい。

そういう類の昏い暗い、喰らってしまいたいという狂った情動。


『典型的な、悪役の狼がやっつけられてめでたしめでたしの、ハッピーエンドの最たるものだ。狼はな、お前らの大好きな絵本の世界じゃ、どう足掻いたって幸せにはなれねえんだよ』

『……童話にだって悪いオオカミさんばっかりじゃないよ。いいオオカミさんだっているはずだよ。幸せになったオオカミさんが、どこにもいないなんて、そんなことあるわけ』

『ああ、んな道理はないな』

『え』

『赤ずきんにもな、狼がやっつけられずにすむエンディングってのがあるんだ。聞きたくねえか、ハッピー娘?』

『……う、うん!』

『じゃ、こっちに来な。耳貸せ』
285 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:15:18.13 ID:R+8qzPw10

晴れ渡る青空のような――空は生憎の雨模様だったが――清々しい笑みが、冷たい湿気にけぶる天が下を照らし出した。
弾むような足取りで駆け寄ってくる少女を見て、狼は内心でほくそ笑む。
どこまでも想像に違わない反応である。
どこまでも純粋で、健気で、疑うことを知らない――――


『へー、私そんなの初めて聞いた! オオカミさんもウルトラハッピーになれるんだね! どんなお話なの?』

『疑うって言葉を知らない、お前みたいに能天気で脳みその足りてない赤ずきんに』

『なにそれ、ひっどーい! もっと他に言い方ってものが』



『疑うことの大切さを、狼が教えてやる話だよ』



ひねり殺したくなるほどに、まっさらで穢れのない笑顔。


『…………え?』


腕の筋肉をしなやかに伸ばし、汚れた掌をかざし、鉤爪を薄闇に光らせる。
少女の華奢な肩口に掴みかかり、少し力を入れただけで折れてしまいそうな細い腰を乱暴に引き寄せ、涎の滴る顎を大開きにする。
そして、極上の霜降り肉のごとく獣欲を刺激してきてやまない、みずみずしさの弾ける首筋に牙を立てる。

ただそれだけの、単純極まりないルーティンワークである。
悪役を悪役足らしめる、否、狼を狼足らしめるには十分すぎるほどの、“いつもの作業”。
286 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:16:29.57 ID:R+8qzPw10

――――の、はずだった。


『…………んで』


その肉体に手をかける寸前で、柔肌に痕を刻む寸前で。
狼の鈍く穢らわしく光る爪は、ピタリとその動きを止めていた。


『なんで、なんでなんでなんで!!』


濡れそぼる手が、腕が、躰が、寒さではない別の何かを感じて震えだす。
躰ではなく魂の根源を揺さぶるような、認識しがたい何かによって。
その認めがたい“何か”が、狼が限界まで広げた五指の先で、きらきらと輝いていた。


『なんでまだ笑ってやがるんだ、テメエはッッッ!!!!!』


狡猾な狼が振るおうとした魔手の先で、騙された赤ずきんは日だまりのように優しく、どこまでも優しく微笑んでいた。
それはきっと、未来の光と少女が呼んではばからない“何か”と、そのままイコールなのだろう。


『大丈夫だよ』

『なにが「大丈夫」だッ!! いいか、俺の知る原初の赤ずきんじゃなぁ、能天気で脳みその足りてない馬鹿なメスガキを、誰も助けに来ちゃくれねえんだ! 狼だけが、間抜けなババアとガキの肉をたらふく喰らって、ハッピーエンドになれるんだよ!』
287 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:17:54.40 ID:R+8qzPw10

それだけが、狼の知る唯一のハッピーエンドだった。
狼が知っている幸せは、獣欲と肉欲の入り混じった醜悪な色をしていた。
だから狼は、黒い不幸の方が好きだった。


『騙されて悔しいなら怒れ! 殺されかけて怖いなら震えろ、慄け! 泣き喚いて助けを呼べッ!!』


吼え声とは裏腹に、身体はピクリとも動いてくれなかった。
他の表情を知らないかのような、少女のあたたかな笑顔。
触れてはいけない神聖なもののように思えてならなくて、狼は微動だにできなかった。


『大丈夫だから』

『っ!』


不意に少女が全体重を、前のめりにかけた。
鼻先に突きつけられた凶器が目に入っていないとしか思えない、異様で無謀な挙動。
反射的に肘を曲げて、腕を後ろに素早く引く。
それでも少女の頬に一筋の赤が走るのを、防ぐことは叶わなかった。


『正気か、テメエッ!!』

『ほら、大丈夫だった。もう、今のではっきりわかっちゃったもん。やっぱりオオカミさんは、いいオオカミさんだよ』

『――――ァァァッッッ!!!!』
288 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:20:11.51 ID:R+8qzPw10

天を衝く狼の吼声は雨音に掻き消され、今だけは味気ないモノトーンに彩られている七色ヶ丘に、遠く響き渡っていくことはなかった。
なめらかな頬から形の良い顎へと伝った赤い道の通行者が、少女と狼の間の地面に吸い込まれ、水たまりにゆるりと融けていく。

これ以上はもうダメだ。
自分という存在の根幹が、眼前のちっぽけな少女によって壊されかけていることを、狼はついに認めた。
これ以上このあたたかさに触れていたら、いったい自分はどうなってしまうのだろうか。
釜茹でにされるより熱く、井戸に沈むよりも冷たい死が、己を待ちうけている。

そうとしか考えられなくなったとき、狼は両の腕を勢いよく開き、


『うぁああああぁぁぁっぁああああぁあああ!!!!!』




掻き抱くようにして、少女の背に十本の鉤爪を、深々と突き立てた。




『っ、あ』


腕の中で小さな命が痙攣し、細かく震えた。
柔らかで脂の乗った、若い肉の感触が指先から血管を通して心の臓まで伝わる。
狼が求めてやまなかった不幸の甘い蜜が、甘美な命の味がそこにあった。
289 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:21:31.19 ID:R+8qzPw10

『ふっ……はは、は、はははははははははははは!!!!!』


狂笑が、肺臓の底からひとりでにあふれ出してきた。

やった。
今度こそやってやった。
狼が果たしてしかるべき役目をついに果たし、幾度となく主君の復活を妨げてきた仇敵をも討った。
これを笑わずして、何を笑えと。

狼は己が手で仕留めた獲物の、最期の表情を確かめようと顎を下げる。


『ははは、はははは…………は?』


そして、心臓が止まるような驚嘆に襲われた。




『大丈夫だよ、オオカミさん』




赤ずきんは、まだ笑っていた。
降りそそぐ重く冷たい雨粒に混じって、額に玉のような汗が浮かんでいた。
必死で激痛を堪えているような苦悶の裏で息づく、小揺るぎもしない絶対的な“何か”の存在を、感じずにはいられなかった。
290 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:23:55.86 ID:R+8qzPw10

思いきり突き立てたはずの鉤爪の、刺さった先の無防備な背中に視線を移す。

浅い。
明らかに、浅い。
衣服にじわりじわりと滲んでいく血液は、どう甘く見積もっても致死量になど達していない。
こんな火遊び以下の狼藉で人一人の命を絶てるほど、童話では決してありえない現実の世界は、ヒーローにも悪役にも優しくなどない。


『……あ…………あぁ……?』


茫然自失の体で狼は、痛々しく突き立った爪を引き抜き、ふらふらと覚束ない足取りで後ろに下がる。
刹那、少女は歯を食いしばるように唸って、しかしあふれんばかりの笑みを崩そうとは、ついぞしなかった。

無意識のうちに、加減してしまっていた。
殺すことができなかった。
存在の根本が崩されかけたこの期に及んでまで、狼は少女の命を喰らえなかった。
要するに、そういうことだった。


『う、うぁ、うああぁぁあ』

『オオカミさん?』

『俺に近寄るんじゃねええええええっっ!!!!!』


そして、そんなにも決定的すぎる事実よりも何よりも、狼の心を揺るがしたのは。
291 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:24:57.76 ID:R+8qzPw10




『なんでまだ笑ってられるんだよ、お前はぁぁぁああああぁぁあ!!!!』




292 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:26:06.62 ID:R+8qzPw10

限界だった。


『恐れろよ! 怖がれよ! 痛いんだろ、辛いんだろ、苦しいんだろ!! だったら俺を恐れろッ!!! のたうち回ってもがけ、頭を抱えて叫べ、指を差して俺を……俺をォォォォッッ!!!』


意味を成さない罵詈雑言が、とめどなく犬歯の隙間から飛び出しては消えていく。


『ねえ、オオカミさん』

『この俺様を、何だと思ってやがる』

『オオカミさんのお耳は、どうしてそんなに大きいの?』

『――――は?』


相も変わらず馬鹿の一つ覚えのへらへら笑いを顔面に張り付けたまま、少女が素っ頓狂なことをのたまった。
狂乱のままに罵声を投げかけることでしか己を保てなかった狼も、これには呆気にとられた。


『ねえ教えて、どうしてそんなに耳が大きいの?』

『……人間どもの不幸の嘆きを、聞き漏らさないようにするためだ』


聞いて、少女は寂しそうに眉をひそめた。
しかし次の瞬間には、元通り笑っていた。


『じゃあ、どうしてそんなに目が光っているの?』
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/04/28(土) 23:27:04.23 ID:bwOr37wAO
あれ?スレ間違えたかな…
294 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:28:08.68 ID:R+8qzPw10

『……極上のバッドエンドに浸る人間の表情を、見逃すわけには、いかねえからな』

『どうしてそんなに広い手のひらをしているの?』

『生意気な……生意気なガキの首根っこをつまみ上げて、怖がらせてやるためだ』

『どうしてそんな、大きなお口をしているの?』

『そうじゃなきゃあ、お前を――――』


耳に覚えのある問答だった。
枕を小脇にした親が、世界中で何千何万回と我が子に読み聞かせたであろう、悪役の決まり口上。
懐かしい問答を繰り返すうち、狼は自分が果たして何者なのか、自認を一から組み立て直すことに決めた。

そうだ、俺様は悪いオオカミだ。
藁の家を吹き飛ばし、七匹の子ヤギを慄かせ、赤ずきんをぺロリと食べてしまう恐怖の象徴だ。
だから俺は何としてでも、このガキを怖がらせなければならない。

それこそが、そしてそれだけが、狼の存在意義なのだから。


『――――頼む。後生だ。俺を幸せに、ハッピーにしたいと思うんなら、恐れてくれよ』


なのに、どうしてもそれができない。
ちっぽけな人間の子供一人、泣き喚かせることさえできない。

笑わせる。
ちっぽけで矮小な存在はどっちだ。
童どもの心胆を寒からしめること叶わぬ狼に、存在する価値などない。
295 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:30:00.63 ID:R+8qzPw10

『オオカミさん……』

『怖がって、逃げ惑って、勇敢な猟師に助けを求めてくれよ』

『できないよ、そんなこと』


暗い。
寒い。
苦い。
種々様々な感情が去来し、その度に脳みそを掻き回しては視界を激しく揺さぶる。

俺の欲しいものは、いったいなんだ。
不幸が欲しいのか。
誰かの嘆きは、己が幸せなのか。
あるいは、己が不幸であることこそが、幸せなのか。


『だったらせめてその手で、俺を撃ち殺せよッ!!』


考えれば考えるほど思考の一切が朧になっていき、とうとう狼は絶叫した。
渇望の根源にある“何か”から必死で目を逸らして、死を叫んだ。
“その感情”を認めてしまったら、自らの全てが崩れ落ちてしまうような気がして、目をきつく瞑った。
296 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:30:35.33 ID:R+8qzPw10

『テメエは、俺の敵だろうが――――んっ!?』


唐突に、胸板のあたりに何かが飛び込んできた。
息を詰まらせ、言葉を切り、眼を見開く。
“何か”は狼の腕を取って、鋭く尖った鉤爪を“何か”自身の心臓の真上に添え、降りしきる長雨にも負けずにしっかり眼を見開いて、


『怖くない』


澄みきったピンクエメラルドの奥に、醜悪な銀狼の姿を捉えて、力強く言いきった。
そしてその両頬をゆったりと、蕾の花が開くように綻ばせた。
大輪の向日葵よりも、満開の桜を思わせる賑やかな華やかさがそこにはあった。


『私は、オオカミさんのこと、全然怖いなんて思ってないよ』


脳の裏側を、やすりでこそぎ取られたような感覚が走った。
死んだ方がマシだ。
本気で、そう思った。

衝動に身を任せ、手首に絡みついてくる甘い香りを振り払い、凶手の狙いを自らの心の臓に合わせる。
わなわなと震える右手を振りかぶり、己が命を咀嚼してやろうと、勢いよく左胸に突き刺し
297 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:31:25.61 ID:R+8qzPw10








『だからオオカミさんも――――私のこと、怖がらなくていいんだよ?』








298 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:32:44.19 ID:R+8qzPw10

不幸の色は、疑いようもなく黒だ。
幸せの色など狼は知らない。
知りたくもない。


『……マジで』

『え?』

『マジで喰っちまうぞ、テメエ』

『………………きゃ、きゃー助けてー?』

『なんで疑問形なんだよ』

『えへへ』

『なにが「えへへ」だこのノータリンが……いつまでもヘラヘラ笑ってねえで、痛いなら泣けよ』

『泣かないよ』

『なんで』


ただ、その色を目にする機会が、いつの日か自分にも訪れてしまうというのならば――――
299 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:33:53.91 ID:R+8qzPw10




『オオカミさんが、私の分も泣いてくれてるから』




きつくきつく抱き締めた腕の中で揺れる、小さくてあたたかい命と同じ、鮮やかな桜色であってほしい。




『これは泣いてるんじゃねえ…………うっとおしい雨が、たまたま目にかかっただけだ』




いつしか黒い雨雲も去り、遥か彼方まで晴れ渡っていた蒼穹の下で、狼はそう願わずにはいられなかった。




――――END
300 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:34:24.09 ID:R+8qzPw10


 ・

 ・・

 ・・・

 ・・・・

 ・・・・・

 ・・・・・・




※画面は開発中のものです。
  また、この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません。


 ブツンッ


301 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:35:17.92 ID:R+8qzPw10



ジョーカー「……はい、上映しゅーりょーでございまぁ〜〜〜す♪」



ウルフルン「…………」ワナワナ

ジョーカー「今年の劇場版はこんな感じでいこうと思ってるんですが、皆さんのご意見はい・か・がですかねぇ?」ニヤニヤ

みゆき「……ぁぅ」カァァ

あかね「赤ずきん言うたら、色的にも名前的にもウチのが適任とちゃうんか……」ブツブツ

やよい「わぁ……みゆきちゃん大胆……私もあのぐらい積極的に……」カキカキメモメモ

なお「ちょ、ちょっと小さなお友だちには刺激が強すぎやしないかなー?」ドンビキ

れいか「劇場版5GOGOという前例もありますから、大丈夫ではないでしょうか」ニッコリ
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/28(土) 23:35:48.79 ID:9hKMFgZl0
最高だぜ
303 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:37:17.28 ID:R+8qzPw10


バァン!!


ウルフルン「大丈夫なわけあるかぁぁぁぁあぁぁぁあぁ!!!!! プリキュアシリーズで流血描写とか絶対に許されねえんだよこのスカポンタンどもおおおおお!!!」ワオーン

なお「いや、そのツッコミはなにかズレてるような気が!」

ジョーカー「いやですねぇ、あの程度のアレなら仮にゲーム化してCERO審査を受けたとしてもグレーゾーンですよグレーゾーン♪」

ウルフルン「限りなくアウトに近いアウトだあんなもんんんっ!!!!」

みゆき「///」

ウルフルン「頼むから頬を染めんじゃねえええええええええええっっっ!!!!!!!!」


今度こそEND
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/28(土) 23:38:24.81 ID:nToj2An+0
最後の最後でwwwwww

305 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/04/28(土) 23:38:59.42 ID:R+8qzPw10

そう言えばキュアエコーさんの存在をすっかり忘れてました
スマプリ勢ではポップ殿が名前のみの登場だったけど準レギュラーレベルだししょうがないよね!
それではHTML化依頼出してきますが、最後に一言


スマプリもスイプリに続いて和解エンドあるで!
ピーちゃんみたいにオオカミさんのペットエンドあるで!
スマプリ最高や! いらんやつなんて最初からおらんかったんや!!


四言になってしまいました
短い間でしたがご声援ありがとうございましたー
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/04/28(土) 23:45:58.25 ID:xWA5daXWo

ウルみゆ好きにはたまらんラストでした

ところで一つだけ、言いたいことが。
和解エンド?
甘い甘い

イース → せっちゃん

あとはわかるな?
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/04/29(日) 00:04:33.87 ID:nKYCh1yAO
マジョリーナが新たなプリキュアに!?
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/29(日) 00:29:38.26 ID:HLpFc4YAO
ローズ「ウルフルン…」
パッション「まさかの性転」
ビート「もとい転生」

ウルフルン「えっ」
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/29(日) 00:33:28.04 ID:+1tUAlobo

今やってるプリキュアってこんな話だったのかー
面白かったよ。
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/29(日) 00:36:26.97 ID:HLpFc4YAO
満と薫はプリキュア

これはガチ
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/29(日) 00:55:23.84 ID:J0ZGT2GDO
ところでオニキはヤッヨの魔の手から逃れれたの?
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/29(日) 01:47:35.49 ID:l2FiyEdAO
最後までツッコミなオオカミさんなのでした
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 02:11:33.05 ID:2UXosaFm0
にやにやしすぎて顔が痛いのに戻らない。どうしてくれるんだ乙
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/29(日) 03:06:04.35 ID:7VccKb5AO
プリキュアでこの話やったらいろんな意味で革命が起きそうだwwww
過去キュアには満薫、ブンビーさん、西南に某国王などの元敵がくさるほど
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:10:41.36 ID:mMqAI3FSO
完結おつ!
今年の劇場は恋愛がメインなのかっ……!
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/29(日) 09:45:58.22 ID:HLpFc4YAO
>>314
「キュアミチル!」
「キュアカオル!」
「キュアブンビー!」
「キュアウエスター!」
「キュアメフィスト!」

「5人揃って…」

『ダークキャッチプリキュア略してダクプリ!!』

ウルフルン「バーローも入れてあげてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
317 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [sage]:2012/04/29(日) 11:49:18.66 ID:FUKzr7KY0

>>306
どうやらこの>>1が甘かったようです
大神さんに転生してキュアアマテラスあるで!

>>311
惨状を見かねたナッオがオニキの聖域奪取を賭けて遊戯王カードで勝負を挑んだようです
たとえ被害者が敵でも筋の通ってない真似を見過ごせないなおちゃんはガチのぐう聖
なお決闘は

>>316
イイネ・
さあ次はスレ立てだ


たくさんのご反響をいただき嬉しいかぎりです
あらためてありがとうございました
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 12:02:26.78 ID:zfr+icDdo
( 0M0)<キラキラ輝くダイヤの光! キュアギャレン!
( ^U^)<兄さんサンサン邪神パワー! キュアグレイブ!
( 0w0)<ピカピカぴかりん じゃんけんざき♪ キュアブレイド!
( <::V::>)<血気リンリン直球勝負! キュアカリス!
( 0H0)<しんしんと降り積もる清き雪! キュアレンゲル!



( 0H0)<さすが剣崎さん…あざとい
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 16:50:29.47 ID:58ivUc5DO
>>318
ニーサン!やめてくれ!
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 19:57:42.50 ID:Q8u/ZnNDO
>>318
一瞬フレプリかと思った
属性一致さすなwwww
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