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30歳童貞「朝起きたら大魔法幼女になっていた…」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :1 :2012/04/11(水) 19:45:04.47 ID:n0Qss+5K0
初のSSスレ立てで
需要あるならば書かせてもらっても
いいですか?

内容的には
微エロ
TS
含む1の願望垂れ流しで
よかったらだけど。


いつもと同じ朝
いつものように携帯から鳴る
無機質なアラーム音で目覚める。
ただ、いつもと違い違和感を感じたのは
アラームを止めようとベッドサイドで
今も無機質な電子音を鳴らし続けている
携帯電話に手を延ばした時だった。

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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :1 :2012/04/11(水) 19:56:08.86 ID:n0Qss+5K0
男(あれ?うちのベッドって
こんなでかかったっけ?)

いつもなら軽く手を伸ばすだけで
届くはずの携帯電話に
あと少しというところで届かなくて
不思議に思う。
とりあえず寝返りするような体制で
なんとか携帯電話を手にすると
アラームの解除ボタンを押す。
そしてまた、違和感に気がつく。

男(なんかこの携帯、でかくなってね?)

いつもなら片手で楽に扱えていた携帯電話が、今は両手で扱うほどに大きく感じた。
3 :1 :2012/04/11(水) 20:28:36.81 ID:n0Qss+5K0
おかしい・・・
何がおかしいのかよくわからないが
とにかく起きてからあるこの違和感。
たしかに自分の部屋なのに
何故か初めて泊まる友人の部屋で
朝目が覚めて感じるあの
居心地が悪いわけでもないのに
なんだか落ち着かない感覚に似ている。

とりあえずじっとしていても
どうにもならないので、立ち上がろうと
ベッドの淵に腰かける際にまた
異変に気付く。

男「足が・・・届かない・・あれ?!」

いつもなら膝を少し曲げていても
両足の裏が床につくはずが
今はつま先まで伸ばしても
あと少しのところで届かずに
ぶらんと揺れているだけだった。
そして、自分の口から出た疑問の声が
いつも聞き慣れた低い声ではなく

男?「あ・・あー、あーー・・・
なんか声が高くね?」

幼い少女のように変わっていた。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 20:37:49.45 ID:bHmyiE/DO
期待
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/11(水) 20:38:18.81 ID:k3POKS7AO
みんな見てるからレスを待たなくても良いのよ。
6 :1 :2012/04/11(水) 20:55:08.00 ID:n0Qss+5K0
とにかく不安になった俺は
ベッドから、文字通り飛び降りて
自身の姿を確認する。
布団をぬいで気がついたが
なぜか着た覚えのない
黒いダボダボのローブのような
服を着ていた。

男?「なんだよこれ・・・
てか、自分の声が違うとか変な感じ。」

男?「それ以前に、これってやっぱり
夢なんかな・・・?
・・・とりあえず鏡でも見てみるか。

どこで聞いたか忘れたが夢の世界では鏡は何も映さないとかいうし、もしかしてってかもしかしなくても夢ならきっとなんも映らんはずだ・・・うん。

そしておそるおそる鏡を覗き込んだ俺が見たのは、

男?「だれ?これ?」

まっくろなローブを着て怯えた顔で
こちらを見ている幼女だった。
7 :1 :2012/04/11(水) 21:08:18.55 ID:n0Qss+5K0
>4>5
レスありがとう。
ゆっくりだけどがんばってみる。


男?「はい?なに?なんなの?!
いやいやいやまさか・・・
この子だれよ!」

狼狽える俺の前で幼女は
今だに不安そうな顔でこちらを見ている。
しかし、一向に目線を逸らそうとしなかった。

誘拐 事件 児童買春
そんな不穏な単語が頭の中を
飛び交う間も、俺の目線の先で
怯えた目でずっと見ている幼女は
心なしか顔色が青い。
ここが夢かもしれないとか
朝からの違和感とか考える余裕もなく
ただただ狼狽するだけで硬直し
目の前が本来鏡であることなど
失念してしまっていた。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/11(水) 21:11:17.67 ID:+KvpfaTro
名前1じゃなくて適当なコテでも付けたらいんじゃね?
9 :1 :2012/04/11(水) 21:17:52.34 ID:n0Qss+5K0
>8
コテって嫌う人も
いるかなっておもって(^^;;
つけてもokなら
奥さんの名前か自分のよく使うコテに
しようかなと思う。

インフルの薬飲むのに
飯食って来ます。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/11(水) 21:37:32.31 ID:wduBY55ao
もう来なくていいよ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/11(水) 21:45:43.56 ID:9uVMXLQFo
奥さんの名前www
12 :レイド :2012/04/11(水) 21:50:25.38 ID:n0Qss+5K0
改め正面の鏡?を見る。
今更気がついたが
正面から見てお互いに視線が離れないということは、少なくとも頭の位置が同じ高さにあるということだ。
しかし自分は立ち上がってるし
向こうがなんらかの台座に立っている
ようにも見えない。
第一、この姿見の鏡は本来なら
ギリギリ全身を映せるほどの長さは
あったはずだ。
そして自分の足元と幼女の足元との
高さは同じ位置に見えた。
もはや疑うことも出来ない。

男?「これ、俺か?」

鏡の中の幼女は
俺の心情を表すように
困り果てた様子で固まっていた。



導入部終わり。
書きダメなくてごめん。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/11(水) 21:55:34.21 ID:9uVMXLQFo
そんなに細かく改行しないでもいいんじゃない?
14 :レイド :2012/04/11(水) 22:01:54.10 ID:n0Qss+5K0
男?「あ、ヤバイ・・・」

突然感じる下腹部からの波に
そういえば起きてからトイレに
行ってなかったと気がつく。

男?「しかし、この体でどうやって?
・・・てか夢でももよおすのか。」

そろそろ我慢も限界である。
しかしどうしても女の子の身体で
トイレに行くことはやはり・・・
抵抗があった。



このあとトイレ描写いる?
省略して進める?
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/04/11(水) 22:07:01.98 ID:SJyBs/Nco
いる
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/11(水) 22:07:36.43 ID:dRAan7Vjo
どうでもいい好きにしろ
17 :レイド :2012/04/11(水) 22:28:04.86 ID:n0Qss+5K0
結局15分くらい我慢したがおしよせる
波に耐えきれずトイレに駆け込んだ。

しかし、いつものように便座を
あげてからふと今の自分の状態に
気が付き、羞恥に涙を浮かべつつ
もとに戻し、ローブを脱ぎ捨てた。

男?「下になんも着てないし・・・」

脱ぐというよりもすり落とすに近いが
ローブの下には肌着どころかパンティ
さえ身につけてなかった。
初めて生身でみる女の子の裸がまさか
夢で変身した自分自身とは・・÷
いや、夢だからノーカンか?
そんなどうでもいいようなことを
考えながら、大きい方をする要領で
便座に座ると
男?「ひゃうん!?」
と予想外な冷たさに
思わず出した女の子そのものな声に
泣きたくなるのであった。
18 :レイド :2012/04/11(水) 22:38:36.76 ID:n0Qss+5K0
名前がいつまでも男?だと
萌えないきがするのでしばらくは
[幼女♂]にします。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/04/11(水) 23:05:46.09 ID:DfKt3cdAO
コテよりも鳥だって思うな

別に好きでいいけど
20 :レイド :2012/04/11(水) 23:06:45.42 ID:n0Qss+5K0
チョロチョロチョロ・・・

幼女♂「んぅぅ〜・・・はあぁー」

我慢していたために思わず漏れた声に
自分自身の声でありながら戸惑う。

チョロロ・・シャーーー!
・・・ポタポタ・・・ピチャンッ!

幼女♂「はぅぅ〜・・・はぁ…。」

我慢してから出し切るまでの
なんともいえないこの感覚・・・
絶頂感にちかいそれは男も女も
さほど変わらないらしい。
小便したあとに拭かなくてはいけないのが少々面倒ではあるが…。
しかしここまでリアルな感覚に
これが夢か現実なのか自信がなくなってきた。
再びローブを羽織る気にもなれず
手に持ち引きずるようにして
トイレから出ると

?「あれ?もう起きてたんだ。」

ふいにベッド横の窓から顔を出している何者かに声をかけられた。
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 23:07:33.81 ID:2e+Yzo3IO
はよ
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/11(水) 23:10:17.20 ID:+KvpfaTro
すまんコテじゃなくてトリップだったわ(´・ω・`)
23 :♯レイド :2012/04/11(水) 23:24:48.75 ID:n0Qss+5K0
とりのつけかた調べてた。
ついてるかな ?
携帯からで眠くなる薬も飲んだから
寝落ちたらごめんなさい。
それまでは思いついた順に
投下します。
24 :レイド♯8383 :2012/04/11(水) 23:58:04.27 ID:n0Qss+5K0
今度はどや?


幼女♂「だ、だれ?」

突然かけられた声のほうを見ると
金色の髪の赤い瞳を緩ませた少年がこちらを見ていた。
だがおかしい・・・ここはマンションの5階で
人が上がれるだけの余裕は窓のしたにはないはずだ。
玄関からはトイレの横を通らないとベッドにはいけないし
どこから現れたのかまったくわからなかった。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/12(木) 00:01:48.42 ID:Bnnl7Npuo
#は半角だよ
26 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 00:02:20.25 ID:7pCDea6o0
ごめんもっかいだけPCからテスト
27 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 00:07:27.48 ID:7pCDea6o0
うまくいったっぽい
遅くなってすみませんが
続き投下します。
28 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 00:37:07.52 ID:7pCDea6o0
?「あれ?やっぱり覚えてないんだね。
まあ修復する時にいろいろ調整したから・・・
記憶が混乱してるのかな?」
幼女♂「修復?調整?なんのこと…っていうかどこから来たんだよお前は!?
っつうか誰だよ?!」
?「まあ落ち着きなって…ちゃんと全部話してあげるからさ♪」
幼女♂「・・・・・」
29 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 00:57:44.41 ID:7pCDea6o0
?「まずは…そうだね、自己紹介。
といっても君とは一週間前に会ってるし
そのときに君から素敵な名前を貰ってるから…
とりあえずその名前でもいいかな?」
幼女♂「はぁ?お前とは初対面だと思うが…いやそれ以前に俺が名付けたとか意味が・・・」
?「まあまあ、ていうかまずは服でも着てくれるかい?
別に僕はそのままでも気にしないけど、まだまだ寒いんだから
風邪でもひいたらもったいないよ。
せっかく[修復]したんだから。」
30 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 01:24:58.23 ID:7pCDea6o0
幼女♂「・・・着る。」

俺は渋々と頷き手にしたローブに再び袖を通す。
それにしても…でかい。

?「では改めまして…僕の名前は紅丸です。
今後ともよろしく♪」
幼女♂「紅丸?そりゃ一週間くらい前に世話した野良猫の名前…
ああ、お前あいつの飼い主か?」
紅丸「違うよー…僕がその時の猫の紅丸なんだってば。」
幼女♂「…はいぃ?」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/12(木) 01:59:27.31 ID:WtLuDlsDO
エレクトリッガー!
32 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 02:26:50.57 ID:7pCDea6o0
>31
格闘には格好は不要だって?
違うな、美的センスこそ必要不可欠だ。


幼女♂「あぁ…やっぱ夢だわ。
助けた猫が夢に現れてとかなんか素敵やん?
・・・あはははは…。」
紅丸「夢でもないよ。
これは現実だし、あの時の猫も僕さ。
それに…君がそんな身体になったのもね。」
幼女♂「…お前の仕業か?!
いや…とても信じられないが…しんじたくないし…。
そもそもお前何者なんだよ!!」
紅丸「そうだね、まずはどうして君が今の姿になったか。
いや…正確には、ならざるおえなくなったか。」
紅丸「出会った日…君が僕を助けてくれた時から
遡って順に説明しようか。」
幼女♂「・・・・・」
33 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 02:43:22.89 ID:7pCDea6o0
遡ること一週間前

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


男「はぁ…」

男は憂鬱だった。
一週間後に控えた自分の誕生日のことだ。

本来ならば、誕生日といえば誰かに祝福され
生まれて来たことに感謝するべき年に一度の記念すべき日。
当然男にとっても、以前であれば…少なくとも
大学を卒業するころまではそうであった。
友人達に囲まれて、馬鹿騒ぎしながら酒を飲む。
たとえ周りが男だらけだとしても
それはそれで素直に楽しめていたし
本人もそういうものだと疑うこともなかった。
34 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 02:57:24.74 ID:7pCDea6o0
しかし、男が卒業し、就職して、
20代も半ばをすぎた頃から焦る気持ちは強くなった。
というのも、大学時代の友人達や、同期で入社した仲間。
それどころか、後輩からまで、とある話を聞かされることが年々増え…
男は焦らずにはいられなかった。
[結婚]である。
35 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 03:41:50.55 ID:7pCDea6o0
もちろん男だってわかってはいた。
成人男性の結婚適齢期としてはまだまだ猶予はあると。
ただ、今までそのような言い訳で現実を直視したくなかった…
それだけかもしれない。
男はこの日まで、29歳の、20代最後の一週間…
女性との肉体関係の経験がなかった。
所謂童貞である。

男「このまま三十路になれば…俺もネットでよく言われるあの…
魔法使いってのになれるのかね?」

男「いっそ…風俗でも行って…」

だがそれはできなかった。
同期や先輩から何度か誘われたこともあるが、
心の何処かでそういう行為を否定してしまい
見下すとまではいかないが、そういう世界に足を踏み入れたくない…
そういう気持ちが優っていた。
人をとやかくは言わないまでも
自分自身に当てはめて考えるとどうしても抵抗があり
店の前まで同行しながらも耐えきれずに
その場で気分が悪くなりそのまま帰宅するという
そんな有様である。
36 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 14:53:18.87 ID:7pCDea6o0
性的な興味が全くなかったわけでもない。
むしろ、経験がない分欲求は高まるばかりで
知識ばかりは人一倍膨らんで行くものだから
男自身の劣等感は相当なものであった。


男「…しかたないから今日もAV借りて帰るか…ん?」

いつものように帰り道。
TU○AYAに寄るために横断歩道の前に立っていると
道路の真ん中で震えている猫の姿が見えた。

男「なぁっ!?」

今にもひかれそうで危なっかしい。
車道には無数に車が行き交っているが
歩行者は自分以外見当たらない。
助けられるのは自分しかいないと思えた。

男「ちっぃぃ!!」

男「止まれぇぇーーーーーー!!」

男はなんとか身振り手振りで、
時に身を乗り出して当たりそうになりながらも
なんとか猫のもとまでたどり着いた時には
クラクションと怒声の嵐で誰が呼んだのか
警察までやって来ていた。
それを確認すると、男は猫を抱きかかえて
その場から一目散に走り去った。
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/12(木) 16:34:41.47 ID:WtLuDlsDO
凄い男だな。俺には絶対無理だわ。
38 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 16:35:25.14 ID:7pCDea6o0
自分でもなんであんな無茶したのかわからなかった。
ただ、どうしても見捨てることが出来なかった。
我に帰った時は既に猫を抱きかかえて走っていた。

男「はぁ…こいつどうするかな。」

見ると黒猫は、衰弱した様子で既に身動き一つしない。
このまま放っておけないため、仕方なく部屋まで連れて行くことにした。

男「死んだりしないよな?」

部屋に着くとタオルを何枚か重ねて
猫を横にしてやる。
39 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 16:35:35.69 ID:7pCDea6o0
自分でもなんであんな無茶したのかわからなかった。
ただ、どうしても見捨てることが出来なかった。
我に帰った時は既に猫を抱きかかえて走っていた。

男「はぁ…こいつどうするかな。」

見ると黒猫は、衰弱した様子で既に身動き一つしない。
このまま放っておけないため、仕方なく部屋まで連れて行くことにした。

男「死んだりしないよな?」

部屋に着くとタオルを何枚か重ねて
猫を横にしてやる。
40 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 16:43:58.98 ID:7pCDea6o0
二重書き込み…だと?
これはエラーのせいなんだからね!



とりあえず部屋を暖かくして
猫の餌になりそうなものを探す。
しかし、冷蔵庫にはミルクさえ入ってなかった。

男「買ってくるしかないか…」

たしか猫には普通の牛乳だと身体によくないと
聞いたことがある。
男は携帯で近くのペットショップを調べながら
再び外に出て行った。
41 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 17:05:58.06 ID:7pCDea6o0
猫用のミルクとレトルトのキャットフード。
そして自分のためのコンビニ弁当を買って帰ると
目を覚ました猫が頭だけ持ち上げるように
こちらを見ていた。

男「よう、起きたか。」

ぶっきらぼうに言いながら
そっと喉を撫でてやると、猫は男の掌に
遠慮がちに頭をすり寄せて来た。

男「よく見るといい毛並みしてんなお前」

よく見ると、野良猫とは思えないほど
ツヤツヤとした毛並みをしている。
それに、こめかみから頭の後ろにかけて
は、
まるでそこだけ染めたかのように金色の柔らかい長い毛並みが揺れていて
両目はまるでルビーをはめ込んだような
真ん丸の紅い瞳が浮かんでいた。
42 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 19:37:56.76 ID:7pCDea6o0
温めたミルクを小皿に注ぎ猫の前に置くと
男は自分のコンビニ弁当を温めもせずに食べ始める。

男「しっかり飲んで元気なれよ」

そういってまた適当に弁当の中身をかきこむと
仰向けに寝転んで天井を見上げる。
そして大きく息を吐き出すと、この先どうしたものかと
ため息がでてくる。

男「ったく…こっちも余裕ないってのに。」

とんだ荷物を抱え込んでしまった。
しかし、助けたのは自分の意思だし
あのまま放っておけなかったのもたしか。
このまま飼うべきか、どこかに逃がすべきか…
それとも飼い主の当てでも探してみるか?
何にしても、こいつが元気になるまでは責任もって面倒みよう。
そう思い目を閉じてそのまま眠ろうとしたら
ふいに胸の上に暖かい重みを感じて目を開けた。
43 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/12(木) 23:15:05.18 ID:7pCDea6o0
男「どうした?」

いつのまにかミルクを飲み終えていた黒猫が
真ん丸の紅い瞳で男を見つめていた。

男「…心配しなくても最後まで面倒みてやるよ。」

猫の気持ちがわかるわけでもないが、
不安にさせるわけにもいかないと思い
自然とそう口に出していた。
男を見つめ続けるその瞳が、なんとなく柔らかく緩んだように見えた気がした。

猫「にゃぁ…」
男「なんだ、綺麗な声で鳴くじやないか。
猫と二人ってのも…いいかもな。」

その夜、男は黒猫に名前を付けた。
紅くて真ん丸の瞳から…紅丸と名付けた猫を
胸の上に抱きしめながら、何時の間にか眠りに落ちていた。
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/13(金) 00:21:54.57 ID:G8pvEeN8o
乙?
45 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/13(金) 00:37:03.67 ID:dTwoXvW80
スレ落ちの心配ないと
投下もグダグダと遅くなるな…。
見ててくれる人いるならごめん。
書き溜めたほうがいいかな?
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/13(金) 00:40:13.19 ID:G8pvEeN8o
どうでもいい
やりやすいように好きにしろ
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/13(金) 00:43:44.92 ID:LcVPZ3cDO


・・・・・・・なのか?
48 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/13(金) 00:48:38.33 ID:dTwoXvW80
ありがとう。
口悪く見えて優しいね///
初めてだしもどかしかったりするかもしれないけど
気が向いた時見てくれると嬉しい。
寝るまでにキリいいとこまでは書きたい。
忙しくなければそのうち一気に進めたい。
49 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/13(金) 01:00:30.23 ID:dTwoXvW80
まだ終わってないよ。
まだまだ序章なんだけど想定外に書く時間なくてね。
続けます。


朝目が覚めると紅丸の姿がなかった。
どうやら換気のために開けていた窓から抜け出したらしい。
まったく恩知らずな猫だ。

男「もう一人じゃない…なんて思ったんだがな。」

拾って来た野良猫に愚痴ってみても仕方ないが…
昨日の夜のぬくもりを思い出すとやはり寂しかったのかもしれない。
らしくない考えに頭をかきながら窓を閉めようとしたとき
窓から飛び込んで来た黒い物体に思わず驚いた。

男「うおぉっ!?
…ってお前か、病み上がりでどこ行ってたんだ?」

戻ってきた紅丸は、心なしか昨日よりも顔色がよかった。
…まあ黒猫に顔色もなにもないが。
50 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/13(金) 01:09:02.77 ID:dTwoXvW80
男「どっかいくのはいいが
また昨日みたいなことになんなよー?」

そう言って首もとを撫でてやる。
コロコロと喉を鳴らした後、紅丸は俺の布団で丸まった。
やれやれ…仕方ないやつだ。

ふいに携帯の着信音が鳴る。
紅丸はというとそれに動じるでもなく
布団の上で丸まったまま尻尾を振っていた。

男「着信…女さんからか。
…もしもし?」

女「あ、男くん?
突然だけと、昨日TU○YA近くの交差点にいなかった?」
51 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/13(金) 01:36:13.21 ID:dTwoXvW80
驚いた。
まさかあの場を見られていたのだろうか?

男「あぁ…いましたけど、どうしました?」

嘘をつく必要もないので当たり障りなくそう答える。
もしかしたらあの後騒ぎになってるのを知って。
俺が帰宅する時間と重なって心配してくれたのかも…
そんなむしのいいことを考えてみる。

女「あのさ…見間違いだったらごめんね?
…昨日さ、あの交差点で男の人が車道に飛び出してきて
事故とかはなかったんどけど…
一時騒然となってて…」

女「それでね、近くにいたんだけど…
もしかして…
あれ、男くんじゃなかったかなって…。」

男「あぁ…たしかに俺ですが…。」

なんてこった…あの場を見られてたのか。

女「ねえ…なんであんな死ぬような真似したの?」

男「…はい?」

女「だってあれ自殺しようとしてたってことでしょ!?
あんなたくさん車が走ってるとこ叫びながら…
飛び込んでって…」

女「なんで死のうとする前に相談してくれないの!!
私ショックで…今までアドレス登録してないの忘れてて…
前にもらってた名刺のこと思い出して!
でも鞄の中見つからなくて…
さっき休みなのに会社あけてもらって
机の引き出しあけたらやっと見つかって!
それで今電話して…。」

男「あ…いや…落ち着いて…?
っ…ええー!?」

なにこのカオス?
52 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/13(金) 03:52:18.00 ID:dTwoXvW80
男「あのですね…あれは自殺とかそんなんじゃなくて…
とにかく違うんですって!」

女「…ほんとに?」

男「はいっ!」

女「じゃぁ…なんであんなことしたの?」

俺は昨日の経緯を説明した。
女さんはまた驚いた声で、無茶するなといって泣き出したが、
その後、見直したと褒めてくれた。
異性から褒められるなんてあまりに久しぶりで…
正直とても嬉しかった。
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/13(金) 07:59:22.62 ID:G8pvEeN8o
54 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/14(土) 03:29:54.94 ID:2Eh/Zj9IO
結局あの後俺達は職場近くの喫茶店で落ち合うことになった。
疑って騒いだお詫びに奢らせてほしいと言うので
当然遠慮したのだが、どうしてもと譲らないので
とりあえず落ち着いて会話したいということでここにしたのだ。

女「朝からごめんね。」

男「いえ…大丈夫ですよ。」

女「もう少しくらい高いお店でもいいのに…
あ、モーニングセットとイチゴの姫盛りパフェとジャンボクリームソーダください」

男「…ホットコーヒー、ミルクと砂糖多めにお願いします。」

店員「かしこまりました、ご注文の方繰り返させて頂きます。」

店員は注文内容を復唱するとカウンターのほうへと消えていく。
それを確認してから女さんが切り出す。
55 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/14(土) 05:14:26.28 ID:YKMmB/iE0
女「それにしても男くんがこんなに勇気あるなんてね。」

男「そんなんじゃないですよ…ちょっとした勢いで…
ただあの場で見過ごせなかっただけです。」

女「ううん、それってとてと凄いことだと思う。
私だったらどうしていいかわからないで
固まっちゃうもん。」

男「・・・・・。」

女「…でもね、もうこんな無茶してほしくないな。」

男「…すみません。」

女「あ、別に責めてるわけじゃないの!
だって男くんのしたことは絶対正しいもん!」

女「ただ…吃驚しちゃって…でも無事でよかった!」

そう言って微笑んだ女さんの笑顔が
とても眩しかった。
その後すぐ、注文した品がテーブル席に届けられると、
モーニングセットとコーヒーが俺の前に、
パフェとジャンボクリームソーダが女さんの前に置かれたので、
コーヒー以外を女さんの側に移動する。
それにしても朝からよくこれだけ入るなと感心していると
サラダにドレッシングをかけながら
女さんが苦笑いしていた。

男「・・・・・。」

そんな表情に、思わず可愛らしくて見惚れてしまう。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/14(土) 08:33:42.72 ID:1Gckk+I8o
SSスレはついROMっちゃうな
見てるよ
57 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/14(土) 18:21:27.07 ID:YKMmB/iE0
>56
ありがとう!
ゆっくりだけど完結させるから
よかったら最後までお付き合いください。


それにしても変わった人だ。
俺よりも年下で、たしか…25歳くらいだったか。
俺の務める会社に先月入社してきて
立場的には俺の部下になるはずだが…
そういうの全然気にしないで接してくれるし
誰にでも優しいし。
知り合ってからまだ数回しか話をしてない
俺なんかをこんなに心配してくれて…。
アドレス登録してなかったと聞いて残念だったけど
ちゃんと覚えててくれて…
わざわざ名刺探して連絡くれたり。
配属されてから男連中からの人気が高いのも頷ける。
そういう俺も、上下関係とかあまり気にしないタイプだし、
こういう風に接してくれるほうが気楽ではあるんだが。



女「ところで、猫ちゃんの具合はどう?」

男「ええ、すっかり元気になりましたよ。」

女「そう、よかったねー。
今度会わせてもらってもいい?」

男「いいですよ。
また週末に出勤するときに連れて行きます。」

俺の仕事は在宅でも出来る範囲が多いため、基本的には平日はいない。
だから今度の出勤日でいいかと思ったのだが…
58 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/15(日) 00:15:39.85 ID:7aJUqMKY0
女「えー、どうせなら男くんの部屋まで見に行きたいな。」

男「…へ?」

女「だってさ、男くん週末しか来ないし…私は今度の週末休み貰っちゃってるから。」

なんだ…早く猫が見たいだけか。
なに自分の都合良く考えてんだ俺は…。

女「それに…男くんの部屋も入ってみたいし。」

男「え…?あの…それって…。」

女「あ、でもどうせなら二人とも休みの日がいいかも…なんて。」

男「えー…その…それは…」

どういう意味ですか?
と聞きかけて、口を閉じる。
ダメだ!そんな聞き方したらまるで
期待しているみたいじゃないか!!
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/15(日) 01:10:05.78 ID:MWwWdBGKo
>>57
レスが無くて飽きちゃうとか悲しいから適度なレスを心がけたいよ
がんばれー
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/15(日) 05:47:25.75 ID:HoVPY3TDO
いいの見ぃつけたっ♪
61 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/15(日) 09:02:37.83 ID:7aJUqMKY0
>59>60

ありがとう!
期待に答えれるようがんばります!
頭の中で構想は進んでるんだけど
勢いでどんどん書くとあとで辻褄合わなくなりそうなんで
自分のモチベーション保ちつつ書いていく。
仕事が昼過ぎに落ち着くと思うんで
夕方までには少し書き進めたいな。
62 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/15(日) 10:57:34.27 ID:7aJUqMKY0
手が空いたので
ちょっとだけ投下。




女「じゃあ10日後のお昼に男くんの部屋まで行くからね♪」

男「は、はい…!」

結局押し切られる形で決まってしまった。
…女の人を部屋にあげるなんて初めてだよーーー!!
ってかそんな親しくもない俺の部屋に来たがるとか
なにかんがえてるの!?わけわかんねぇ!!
いや嬉しいけどね!!

女「あ…もうなくなっちゃった。
すみませーん、追加でエビクリームパスタとチョコレートパフェとレモンティーお願いします!」

まだ食べるのーーー!?

結局俺もコーヒーだけおかわりして
飲み終わるまでの間に…女さんは全てを平らげてしまった。
この細い身体のどこにそれだけ入るのだろう…。
その後喫茶店で別れた俺は
猫の餌やら寝床やらトイレを買い足すために
ペットショップへと立ち寄り、帰宅した。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/15(日) 23:24:10.33 ID:HoVPY3TDO
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/16(月) 11:30:20.91 ID:f4yVhaazo
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/19(木) 00:40:03.54 ID:xaZL40QHo
若干読みにくいけどすっげえ面白いわ 楽しみにまっとります
66 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/19(木) 23:18:20.72 ID:hC5gMAjb0
支援コメント感謝。
鯖落ちで萎えかけてたけど
またやる気出てきました。
続き投下していきます。
67 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/19(木) 23:21:01.51 ID:hC5gMAjb0
支援サンクスです。
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/20(金) 06:47:29.23 ID:rx+WvVJ3o
続きまだー?( ・∀・)陰茎(チンチン)
69 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/20(金) 10:52:27.34 ID:yHj46LvIO
それから数日の間。
男は今までにない感覚に戸惑いつつも
猫と暮らすことに幸福を感じ始めていた。
あるとき猫の身体を洗おうとした時、
最初は黒い毛並みに隠れて気がつかなかったが、
首に首輪…というより、黒いチョーカーのようなものを
付けていたことに気がついた。
もしかしたら元々は飼い猫だったのだろうか?
しかし、男はどうしても、飼い主を探そうなんて気持ちには
なれなかった。
何時の間にかそれだけ猫に依存していたのだろうか。
それともただ、一人暮らしが寂しかったのか。
女さんが遊びに来る口実が無くなるのが惜しかったのか。
あるいは、その全てなのか。
答えを見つけられないまま男は20代最後の日を
迎えようとしていた。
70 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/20(金) 11:22:40.19 ID:yHj46LvIO
20代最後の日
(男 29歳最後の日)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


男「今日で20代も…終わりか。」

わかっていた事とはいえ、口にしてみると
言い知れぬ虚しさに包まれる。
だが、一週間前ほどの、焦りは感じていなかった。

男「やっぱりお前がいるから…かな。」

身近な温もりってこんなに有難いものか。
このまま紅丸とずっと二人きりもいいかもしれないなと
なんとなく思えて来る。
…たかが一週間ほどしか一緒にいないのに、
不思議と…これからもずっと一緒にいてくれそうな
そんな妙な安心感を感じる。
俺は今だにベッドの上で丸くなったままの紅丸に近づき
首元を何度か撫で、綺麗な鳴き声を堪能すると
仕事に行くために立ち上がった。

男「行ってきます。」

返事こそないが、俺の声に視線を向ける紅丸に手を降りつつ
ドアを閉める。
週末の二日間は俺の出勤日。

俺は塾の講師兼学習教材の販売の仕事をしている。
週末は授業に立ち、平日は教材の販売資料の作成や
生徒のテストの採点なんかをしてる。
今は小学生の授業を担当している。
小学生のうちから中学受験なんて世も末だな…と思う。
まあ、そんなご時世だからこそ今の仕事が成り立つのだが。
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/20(金) 14:54:58.45 ID:C7vlBwXDO
〜○○最後の日〜 みたいのを見ると、どうしても頭の片隅に ドワォ! がちらつくww
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/21(土) 04:03:17.85 ID:dpw0r1QLo
楽しみだー おつ
73 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/21(土) 22:58:22.87 ID:oUxHSulo0
授業が始まる前
いつものように講師室の机に座り
今日の分の答案用紙をまとめる。
ふと向かいの席を見ると、女さんが気がついて
小さく手を振ってくる。
それに気がついて、こちらも軽く会釈で返すと
女さんはにこやかに微笑んだ。
すぐに机に視線を戻し作業の続きにかかるが…

おかしい。
なにがおかしいというと…なにというわけでもないが…
なんかこないだの一件以来妙に意識してしまう。
特別期待しているわけでもないが、
ずっと独り身でいた俺にとってあの一件は
少しばかり刺激が強かったようだ。
そういえば…家に招く約束をしていたが、
待ち合わせはどうしたらいいのだろうか?

男「…あの、女さん…あれ?」

確認しようと思い視線を前に向けると、
女さんの姿が消えていた。
どこに行ったのだろうと思っていると、
不意に後ろから肩を叩かれるのに気がついて振り返る。

つん…

男「…へ?」

すると女さんが人差し指を突き出していて、
頬に軽く突き刺さる。
…何事ですかこれは?

女「あははー、ひ〜かかった!」

そういって無邪気に笑う女さんは
…なんだかとても可愛らしくて、
そんなやりとりなどしたことのなかった自分は…
ただ彼女の顔をぽかんと見つめたまま固まるだけだった。
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/22(日) 08:21:08.27 ID:ghMDDSoPo
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/22(日) 14:54:59.76 ID:xq1RxGtfo
おつ
76 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/23(月) 19:08:38.32 ID:TpGXhNRw0
女「へへ〜、驚いた?」

男「は…はい、驚きました。」

女「…もー、相変わらず固いなぁ。
こんな美人がお茶目ないたずらしてきらた
もうちょっとリアクションしてくれてもいいんじゃない?」

男「いや、あまりにも想定外だったので…」

というか、教員室でやることではないと思う。

女「あははー、男くんはかわいいなぁ♪」

男「年甲斐もなくお茶目な女さんのほうが可愛いですよ。」

なんて、つられてらしくない返しをしてしまう。

女「ちょっと、年齢のことは男くんからは言われたくないかな!」

男「あはは…すみません。」

女「でもまぁ…男くんは普段から
もっとそうやって明るくしたほうがいいよ。」

女「そうしたらきっともっとモテると思うのになぁー」

男「…生まれつき人見知りは激しいほうなんで。」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 19:14:04.99 ID:gvsl1YzDO
まー残念でもイケメンでなきゃ女の子にからかわれたりする訳ないよなー。
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/23(月) 19:16:13.77 ID:K32dRuqVo
79 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/23(月) 19:51:30.64 ID:TpGXhNRw0
女「それでさ、さっきはなんで私に声かけてたの?」

男「あ…今度の待ち合わせとかどうしたらいいかなと」

女「ああ…じゃあ昼過ぎに例の猫ちゃん助けた交差点でいい?」

男「いいですよ、じゃあまた当日朝にでも連絡ください」

女「はーい、了解!」

男「…今度はちゃんとアドレス登録しておいてくださいね。」

女「うっ…はぁーい!」

そう言うと女さんは、ばつがわるそうに
したを出しながら
教員室から出て行った。
あれ…?
そういえば女さん、今日は受け持ちの授業ないのに
なんでここにいたんだろう?


女子「………」
80 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/23(月) 21:03:54.43 ID:TpGXhNRw0
女子「せんせー!」

男「おぅ!?…っなんだ女子か、どうした?
まだ授業には早いぞ?」

女子「せんせーに会いに来たんだよ!」

女さんが出て行ってしばらくすると、
今度は俺の受け持ちのクラスの女子が
教員室に入ってきた。

男「なんだ、用事か?
4年生には今回は宿題とかなかったと思うが…
学校の問題でわかんないとこでもあったか?
81 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/23(月) 23:45:47.82 ID:TpGXhNRw0
女子「ちがうよー、せんせーに会いたくて早くきたんだから!」

男「ははは、そりゃ結構だけど…
それにしても早くないか?まだ一時間以上あるぞ?」

女子「いいのー!それよりさ、せんせーって…」

男「ん?」

女子「せんせーって…女先生と付き合ってるの?」

男「…へぇっ!?
な…なななな何いってんの!?
女さ…女先生とはそういう関係じゃないからな!?」

女子「じー」

男「な…なんだよ?」

女子「だって…あやしいもん…
さっきだってデートの約束してたし」

男「はぁ…お前見てたのか…
あれはそんなんじゃないよ、ちょっと約束があって
外で会うだけだ」

女子「やっぱりデートじゃん!」

男「だから違うって!
ちょっと約束しただけで、そもそも女さんが
俺なんかと付き合ってくれるわけないだろが」

女子「ほんとに?
…じゃあ約束ならお外で会うの?
女先生以外でも?」

男「そりゃそうだろう…
今回はたまたま女さんと会うのが決まってただけだっての」

女子「…そっか!」

男「なんだよ…そんなことわざわざ聞きにきたのか?」

女子「じゃあさ、じゃあ…私とも約束したら
お外で会ってくれる?」

あー…なんなんだこいつは…
遊びに行くと思って羨ましくなったのか?

男「…まあどこか遊びに連れてって欲しいってんなら
連れてってやらんこともない。」

女子「ほんとに!?
じゃあ私と約束してくれる?」

男「…そうだなぁ、明日のテストで90点以上とれたらな」

女子「えぇーー!?
…なんでよぅ!!」

男「ほら、何事も目標があれば達成しやすいだろ?
この機会に頑張れば成績も上がるし、成功したら遊べるし
いいことだらけだろ?」

女子「むぅー!
…わかったよ、その代わりぜったいのたいのたいのたいのたいに
約束だかんね!!」

男「お…おう」

まあこれでやる気をだしてくれるなら
いいかな…。
まあ、親御さんには事前に許可をもらわんといかんが。
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/24(火) 10:15:02.88 ID:RzED/7fIO
83 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/24(火) 15:11:05.20 ID:RbRE0VHIO
女子「じゃあさ、今度の○日に遊びにいこ!」

男「あー…ちゃんとお前のお父さんとお母さんに許可を貰って来いよ」

女子「うんっ!」

男「…あれ?○日って平日じゃないか、
学校はどうした?」

女子「その日は開講記念日なんだよー」

男「お前…最初から遊びに連れてってもらうつもりだったな?」

女子「へへー♪」

男「ったく…まあいいけどな、んでその日は何人来るんだ?」

女子「私ひとりだよ?」

男「はぁ?じゃあ俺と二人で遊びにいくつもりか?」

女子「当然じゃーん!
だってデートだもん!」

男「はいはい…」

ったく最近の子供はませてるな…。
まあデートの真似事でもしたかったんだろ…
まさか、俺なんかに本気で好きなわけでもあるまい?
きっとおままごと感覚なんだろうなぁ…
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/24(火) 16:01:27.34 ID:ytKmWjxHo
幼女!幼女!
85 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/24(火) 17:18:39.32 ID:Al3Pyd8u0
女子「じゃあせんせー、またあとでね!」

男「なんだ?もういくのか」

女子「うん、明日は学校で算数のテストだから今から予習してくる!」

男「そっかそっか、まあ頑張れ。
わかんないとこあればあとで聞いていいぞ!
あと、明日の予習もいいけどこの後の授業もちゃんと真面目に受けろよ」

女子「うん!
…せんせー?」

男「どしたー?」

女子「私が行っちゃったらさみしい?」

男「あほか、後で授業で会うだろ…」

女子「そうだねー、あはは!
じゃあまた後でねー!」

そう言うと女子はバタバタと教室に向かって行った。
まあ…やかましいし仕事の邪魔になるときもあるし
大変だったりするけど…
生徒に好かれるのも悪くはないなと思う。
さて、今日は今度のデートに備えてコンビニで預金でもおろすかな。
なんて考えながら教材の整理に戻る。

男「それにしても…
デートなぁ…どうせなら女さんと…。
いやいや、俺なんかじゃ無理無理…」

そう呟いてため息がもれた。
86 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/24(火) 17:40:15.26 ID:Al3Pyd8u0
授業も終わり、女子に算数の質問攻めに合い
帰宅時間も大きく遅れてしまった。
帰りが遅くなった場合、講師達で家まで送ることになってるのだが
既に他の生徒は車で送られていたが
女子だけは最後まで残っていた。

男「またお前はこんな時間まで残るのな…」

女子「えへへ、今日もお願いします!」

男「はいはい。」

車を持たない俺は必然的に最後まで残ることが多くなる。
そして、最後まで残った女子を送って帰るのもいつもの光景だった。
87 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/27(金) 04:43:35.68 ID:nswXnBPV0
いつも通りの帰り道、コンビニの前で女子が立ち止まる。

女子「せんせー、アイス買ってよぉ」

男「だーめ、この後夕飯だろ?入らなくなるぞ」

女子「いいじゃーん?つかれたあたまには甘いものが必要なのです!」

男「まあそれも一理あるが…」

女子「いちり?」

男「あぁ、つまり先生も確かに甘いの食べたくなるけどってこと」

女子「じゃあ決まりだね!」

男「まてまて、そもそもなんで俺がお前にアイス買わなきゃいかんのだ」

女子「むぅー…せんせーって意外とけちんぼだ…」

男「…だれも買わないとは言ってないだろ
仕方ないな、その代わり150円以内のを選んでくれよ?」

女子「いいの?やたぁー!」

聞くや否や店内に駆け込む女子に呆れつつ、本のコーナーに向かう。
あいつ選ぶの遅いからな…その間に少し立ち読みでもしよう…
そう思って新刊類のコーナーを見ると、見覚えのある後ろ姿が目に入った。
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/27(金) 08:42:51.07 ID:UjRB+kFwo
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/27(金) 23:54:55.70 ID:QwcBXTLDO
90 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/04/28(土) 05:26:46.19 ID:QnraQTiT0
女「………」

雑誌のコーナーの前で、女さんが真剣な顔で何かの雑誌を手に持ちその表紙を見ている。
何となく、声をかけづらくて、数歩離れて見ていると
女さんは本をとじて棚に戻すと移動するために
床に置かれた鞄を持ち上げた。
その直後、鏡張りになった店内の柱に視線を向け、そして振り返る。
…どうやら俺の姿が映り込んでいたらしい。

女「あ…男…くん?」

男「どうも、偶然ですね」

女「うぅ…えっと…その…もしかしてずっと見てた?」

男「…?いえ、ついさっき入ったところですので。
女さんは今帰りですか?」

女「うん…家が近所だから…」

男「どうかしましたか?」

女「え…?な…なにが?」

男「いえ…なんとなく落ち着かない様子でしたから」

女「なんでも…ないよ!
ほら、こんなとこで会うとは思わなかったし…」

なんだろう…なんかいつもの女さんらしくないというか…
なんとも落ち着きなくそわそわとしている
ただ、いつもの塾でのスーツ姿とは違い
私服姿のおんなさんは…いつもよりも可愛らしく感じてしまい
こちらまで落ち着かなくなってきた。

女「じゃあ…私もう行くね!
…またね!」

男「あ……」

言うが早いか、女さんは何も買わずに店を出て行ってしまった。
何となしに女さんが戻した雑誌を探してみる。
そこに置かれたであろう雑誌の表紙には
大きな文字で[職場で気になるあの人へのアピール方法10カ条]
と書かれていた。
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/28(土) 15:37:49.21 ID:0h6JvUBDO
ところで…“大魔法”幼女って事は、すっごい影響力とか範囲の魔法を余裕で使えるって事なんだろうか?
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/28(土) 23:57:24.44 ID:M3OuYDlDO
そりゃあ大魔法なんだから
アンナコトやコンナコトも出来るさ
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/04/29(日) 01:44:43.91 ID:4PJvCJFio
94 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/05/01(火) 02:27:25.54 ID:UcQSHFS60
男「…まさかな」

見間違いかもしれない…
もしかして違う本を見てたかもしれないし…
もしこの本だったとしても
他にも特集記事はあるし、それに中身を見た後に
表紙を眺めていただけかも…。
…なんで俺はこんなに胸が締め付けられるんだろう…?
95 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/05/01(火) 03:31:47.47 ID:UcQSHFS60
女子「………」


女子「せんせー!アイス決まったよ!」

男「あ…あぁ、じゃあ行こうか。」

会計を済ませてコンビニを出る頃には15分ほど経過していた。

女子「せんせー…」

男「…ん?どうした?」

女子「あした、テストがんばるから!
だから絶対にデートしてね!」

男「…あぁ、約束だ…」

女子「………」

男「どうかしたか?」

女子「…なんでもない!はいこれ、せんせーの!」

そう言って女子からパピコの半分を手渡される。
それを二人で口に流し込みながら、女子は先々歩き出す。
それを無言になりながら、後ろから着いて歩いた。
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [ ]:2012/05/01(火) 03:32:35.55 ID:Jn6BuQYz0
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 12:18:13.99 ID:c2CiEQMIO
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 15:37:24.88 ID:LdshL9IDO
実は色々期待されてたのに童貞で30を向かえたりしたから、“魔法使い”ではなく“大魔法幼女”なのか?ww
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/05/01(火) 17:49:07.45 ID:BBC4JgIAO
なぜこんなモテモテなのに童貞なのか
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 17:53:50.66 ID:0FvrjIqDO
モテるからって童貞じゃないとは限らないじゃん
101 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/05/02(水) 01:15:55.06 ID:uA7oDEW50
コメント多数感謝
男がなぜ今だに童貞なのか…
いつかあとがきで語りたい…

もててることに気がついてない
もてないと思い込んでるって
王道だけどなんかいいよね!
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/02(水) 20:39:44.29 ID:djYJ6bBDO
恐らく、“自分の姿を以前に戻す”って魔法は使えないんだろうな。幻影とかは別として。
103 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/05/02(水) 20:58:19.23 ID:uA7oDEW50
女子「じゃあせんせー、またね!」

男「おう、予習もいいけど早く寝ろよ?」


女子を送り届けて、玄関の前で別れる。
俺は来た道を戻りながら、明日のことを考えていた。

明日で30歳
人生の三分の一くらいを経過して、今だ一人…
いつか俺の隣には誰か並んでくれるのだろうか?
いつしか淡い期待を抱くような年も過ぎて…
期待する前から諦めてしまうのが癖になってしまった。
それでも、やはり言い知れぬさみしさというのはある…

男「まあ…それでも…」

自分を慕ってくれる生徒がいて
自分に明るくしてくれる後輩も出来て
自分のぬくもりに甘えてくれる猫がいる。

そう考えれば、多少は淋しさも紛れるような気がした。
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/02(水) 22:33:16.88 ID:w+WSR3EDO
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/05/03(木) 12:54:14.83 ID:qIQFSYw0o
いつになったら幼女が出てくるんだ
プロローグが長すぎて絶望してしまう
106 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/05/03(木) 19:14:22.56 ID:i4KHrZry0
帰宅途中先ほどのコンビニに立ち寄り、ATMで預金を下ろした。
スーパーに寄り、キャットフードと弁当も買った…
ついでに小さいけど、二個で一組のショートケーキも。

男「あいつも一人で待ってるだろうからな」

帰りを待つ愛猫に会いたくなり、俺は帰路を急ぐ…
いつもの交差点を通りかかった時、いつか見た光景が蘇った気がした。

男「あれは…?あのバカ!!」

交差点の真ん中では、子猫が怯えた様子でウロウロしていた。
…紅丸ではない、違う猫だ。
あの時よりも時間が遅いため、行き交う車は少ないものの
いつ轢かれても不思議ではない。

男「猫との巡り合わせだけは多いな…恵まれてるとは言えんが」

考えるよりも先に身体が動いていた。
107 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/05/03(木) 19:21:47.86 ID:i4KHrZry0
子猫は相変わらずウロウロしていて危なっかしく、一刻の猶予もない。
荷物はその辺に投げ出した。
車は今のところ来ていない。

間に合うか?
とにかく猫を捕まえるため走り出した。
信号は青の点滅から赤に変わる…気にしてる余裕はない。
助けるなら今しかない!

108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/04(金) 00:42:06.49 ID:Antg6QhDO
ここで切るか…

109 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/05/04(金) 01:19:04.48 ID:zxJK5ZZF0
猫のもとに駆け寄り、抱きかかえる。
小さな身体が震えて、弱々しく鳴いていた。
とりあえず、ここでじっとしていても仕方がない…
荷物をとりに戻ろう、そう思って放り投げたレジ袋を探す。

男「ケーキ…グチャグチャだろうな」

まあどうせ…一人で食べるのだし見た目がどうなろうと構わないが…
30歳独身童貞には似合いかもしれんな…
などと自虐気味にぼやいて見ても、誰に突っ込まれるわけでもなく
そんなことを考えているうちに荷物を見つける。
猫を片手で抱きかかえたまま、もう片方の手で拾おうとした…その時だった。


ドンッ!!


男「………ぇ?」


何かがぶつかる衝撃と

身体が中に舞うような感覚と

遅れて聞こえてくる急ブレーキの音と

無意識に抱きしめた子猫の体温と…

身体中が焼けるように熱くなる

気がついたらアスファルトに叩きつけられた感触

全身を生温い何かが流れていて

身体の中心が急速に冷えていく

遠くで叫び声と悲鳴

荒々しくドアを閉める音と

車が走り出すエンジン音が聞こえる

そこまでがやけにはっきり聞こえたかと思うと…
だんだんと意識は白い光に包まれ
そこで…途絶えた。
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/04(金) 02:06:26.46 ID:d8vY/gaDO
そして男は―――GANTZに選ばれた。
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/04(金) 06:14:30.44 ID:RoJHVR6To
男死亡ワラタ
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/05(土) 11:34:53.66 ID:ETcwK1WDO
急速離脱しないから…。
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/05(土) 18:31:11.77 ID:yXrqTPpuo
114 : ◆JpNEI8uxLg [sage]:2012/05/05(土) 21:50:16.18 ID:pWUtZNbao
ていうか大魔法幼女はよ
115 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/05/06(日) 04:31:23.91 ID:yMuLSqOc0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


紅丸「思い出したかな? 確かにあの時君は死んだんだよ」

幼女♂「ぁ……あぁぁ……」


そうだ…たしかにあの時、俺は車にはねられて…
だが、なんだ?
なんで俺は今こんな姿になって生きてるんだ?
意識が途絶えてから何が起きたのかわからない…


紅丸「今の君の姿はね、僕が肉体を再構築して作り上げたのさ」

幼女♂「なに…言ってるんだ?
突然そんなこと…言われても」

紅丸「まあ、信じられないのも無理はないよね。
だけどこれは事実…
僕としても助けてくれた君に死んでほしくはなかったから…
こうやって身体を作り変えて蘇生してあげたんだけど?」

幼女♂「いやいや…ってかなんで黒猫が人間になったり
人を生き返らせることが出来るんだ?
もうなにがなんだか…」
116 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/05/06(日) 04:42:28.10 ID:yMuLSqOc0
紅丸「僕はね、そうだな…君にわかりやすく言うと
サキュバスとインキュバスの兼業悪魔
ってところかな?
もっとも、それは人間の創作物で出てくる淫魔のことだし
僕にはそういう呼称はとくにないんだけどね」


幼女♂「その…悪魔だか淫魔だか知らんが…
お前があの紅丸で、死にかけてた俺を助けてすれたと…?」

紅丸「そういうこと。
まあいきなりで驚いただろうけどね」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 07:54:42.04 ID:2XKRxBGDO
サキュバス…だ…と!?
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 07:57:15.53 ID:5/eTxCVDO
次に幼女は、「でも、何で俺を幼女にしたんだ?」と言う。
119 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/05/06(日) 16:54:14.62 ID:yMuLSqOc0
紅丸の説明によると…

俺はあの時、車にはねられて身体の損傷も激しかったため
そのままでは確実に死んでいたこと。
紅丸は、人間のいうところの淫魔という存在で、
俺に助けられた時は、ある事情で人間の姿を維持出来るだけの
魔翌力が残っておらず、衰弱した猫の姿だったこと。
淫魔には、人の中に潜在する精力を魔翌力に還元して
魔術的な蘇生法を扱える奴がいて、紅丸もその一人であること。
俺を蘇生する時に、なぜ幼女の姿になったかというと…
遺体の損傷が大き過ぎて、取り込める精力が少なくて
この姿が限界だったこと。
なぜ女体化してるかというと、そのほうが変換した魔翌力を
取り込むのに適していること。
そういうことを…説明された。
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/06(日) 20:38:42.24 ID:ub/LAli5o
紅丸の人としての肉体を使わせたのかと予想してた
121 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/05/06(日) 21:18:00.85 ID:yMuLSqOc0
>120
その構想もあったww


幼女♂「ってことは…お前は命の恩人ってことか」

紅丸「うーん…ちょっと違うかな?僕もそれで助かってる部分はあるし。
だからある意味ギブアンドテイクってやつかな」

幼女♂「ギブアンドテイク?」

紅丸「うん、君の身体を作るときにある程度の魔翌力が必要だったからね。
それで君の元の身体を吸収させてもらったんだけど、それがどうも僕にとって相性がよかったみたいでね」

幼女♂「吸収っておまえ・・・俺の身体を食ったってことか!?」

紅丸「食べたなんて人聞きが悪いなぁ、不要になる肉体をエネルギーとして利用させてもらっただけだよ」

幼女♂「同じようなもんだろ…まあ助けてもらったんだからあんまり文句も言えないがな」

紅丸「まあとにかく、それで得られた魔翌力を新しい身体を作るのに使ったんだけど
それでも有り余るほどに大きかったからね。
質もよかったし、正直言って、普通の人間を生きたまま吸収してもその一割にも満たないほどだよ」

幼女♂「ふぅん…俺の身体って、意外と良質だったんだな。
それにしても、淫魔ってほんとにいるんだな…いや、正直まだ夢のようにしか思えないんだけど」

紅丸「まあそうだろうね、でも起きたばかりと違って今は疑ってないだろう?
僕が作った身体だからね、自然に受け入れてもらえるように最初から潜在意識に細工しといたから」

幼女♂「なんかこええな! つってもさ…やっぱりまだ半信半疑なんだよな
お前猫の姿から人間になったんだろ?どうして猫の姿だったのか、なんて人間になれたとか
そのへん聞いていい?」

紅丸「ああ、衰弱してるときは大きな姿だとエネルギーの効率が悪いんだよ。
あの姿は元々の僕の創造主が猫を媒体にして作り上げたものだからね、だから
魔翌力の消費無しに姿を自由に切り替えられるんだ。
でもやっぱり人型だとわずかながらも必要なエネルギーが多くなるからね」

幼女♂「なるほどなぁ…ってことはお前は俺の生みの親になるってことか?」

紅丸「ちょっと違うかなぁ?むしろ兄弟みたいなものじゃない?
君の潜在エネルギーを吸収してその魔翌力を元にして生成したんだし
その魔翌力を吸収したおかげで僕も生きていられるわけだからね。
あのままじゃ危なかったんだよ?
人型に戻らないと精力を吸収して変換することも出来ないし
長い間姿を変えていられるほどの魔翌力も残っていなかったからね」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/06(日) 21:43:49.11 ID:HUn4FHxao
乙?
123 : ◆JpNEI8uxLg [sage]:2012/05/06(日) 21:46:31.44 ID:26J/T8WNo
毎回1-2レスの短時間おきみたいなかんじの投下だから乙のいいどころがわからん
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:00:55.80 ID:NuXauI6/o
とりあえず乙
「魔力」って打つ時は「saga」入れたほうがいいっすよ
125 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/05/06(日) 22:04:56.90 ID:yMuLSqOc0
ごめんよー。
ほぼ24時間勤務みたいなもんなんで
空き時間にちょいちょい投下してるんですわ。
お好きなタイミングでキリのよさそうなところでコメントもらえるとうれしいです。
レス埋めついでに簡単なアンケートを・・・

この後紅丸と幼女♂(元童貞男)との絡みを考えています。
それとは別に、こういうキャラと絡みがほしいとかあったら
出来るだけそういう人物を追加していきたいです。
あとプロローグ部分で出てきた女子についても
設定は色々考えているんだけど
幼女♂との性的な絡みはあったら嬉しかったりするかな?
そうなると色々と脳内で書き足す部分が多くなるんだけど…ww
大まかな展開的には決まっていて、今後投下していくので
ストーリーの進行に合わせてリクエストしてもらってもおk

以上、作者からのお願いでした。
126 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/05/06(日) 22:08:37.45 ID:yMuLSqOc0
>124
気がついてなかった!
アドバイスありがとー。
今度から気をつけます!
テストをかねて 魔力 できてるかなー?
次の更新は今夜から翌朝にかけての予定
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 22:59:58.97 ID:5/eTxCVDO
魔女狩り組織の人。ただしロリコン。
性別は考えていない。
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 23:20:02.88 ID:26J/T8WNo
レズの人×紅丸
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/05/06(日) 23:24:00.50 ID:5i7yFlXto
大魔法幼女と紅丸の魔法特訓とかも欲しいね
もう既に大魔法幼女だから究極魔法幼女を目指そうか!
ちなみにこの幼女(元童貞)は成長してしまうのかね?
130 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/05/06(日) 23:45:00.24 ID:yMuLSqOc0
コメントきてた!ありがとう!

魔女狩り×○○(誰か?)
魔女狩りって設定はとくにないんだけど
そういう要素あってもいいかもねw
なんとか取り込んでみたいと思います。

レズ×紅丸
紅丸は基本的に主人公との絡みがメインなんだけどね。
でも話を膨らませるには紅丸視点で何か書きたいかなとも思ってたから
色々と脳内で動いてもらいたいと思ってる。

魔法特訓
この時点では魔法幼女展開はまだ見えてないよねw
ネタバレになるからあまり書けないけど、今後力を解放していく感じで
その方法については・・・お察しのとおり?の展開で・・・w

物語の時間がここから進んでいきます。
本編公開は脳内会議が終わり次第空き時間に投下するので
今しばらくおまちください。
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/07(月) 01:31:20.04 ID:2mB2YzIDO
同僚の女も大変だなこりゃ
男が幼女になっていた(ポルナレフAA(ry
132 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/05/07(月) 02:52:16.49 ID:v8VNgsH90
幼女♂「そっかぁ、お前も危なかったんだなぁ。
とにかく助けてくれたことには礼をいうよ、ありがとう…」

紅丸「いえいえ、こちらこそご馳走様でした♪」

幼女♂「しっかし…こんな姿でこれからどうやって生活してきゃいいかね…」

紅丸「元の姿になりたいかい?」

幼女♂「戻る方法があるってんなら教えてほしいけどな」

紅丸「残念だけど、戻ることは出来ないよ」

幼女♂「そっか…そう都合よくいかないよなぁ…はぁ…」

紅丸「なにをため息なんてついてるんだい?」

幼女♂「いや…だってよぉ、こんな姿じゃ仕事にも行けないし、
どうやって生活していこうかと」

紅丸「仕事に行けばいいじゃないか」

幼女♂「いや、無理だろ。
誰もこんな子供の姿じゃ俺だって信じてくれねーよ!」

紅丸「あぁ、勘違いしてるみたいだね。
元の姿に 戻る ことはたしかに出来ないけれど 変える ことは出来るよ?」

幼女♂「…え?そうなの!?」

紅丸「当然だろう?
だって君の身体は僕が造ったんだから、当然魔力は消費するし消費しすぎたら
あの時の僕のように衰弱して危険になる可能性もあるけどね。
ある程度魔力にストックがあれば、3日間くらいは続けて変化を保つくらいできるんじゃない?」

幼女♂「そっかぁ…!よかったよかった!!
いやぁ、こんな姿になっちまったけど以前のように生活できるんだな!
はぁ…焦って損したわ」

紅丸「変化するときは、その姿を強く念じて願えばいいよ」

幼女♂「よっし、さっそく…」
133 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/05/07(月) 03:04:41.23 ID:v8VNgsH90
俺は元の自分の姿を思い浮かべながら強く念じた。
すると、しゅわーっとした白い光に包まれる感覚がして、ふんわりと暖かい感触が全身を包む。
気がついたら俺は元の姿でその場に立っていた。


男「お…おぉ…もど…った?
戻ってる!!よっしゃぁぁぁ!!」


思わずガッツポーズをとる俺
しかし、姿が戻ったと思ったのもつかの間、再び白い光に包まれたかと思うと
俺の姿は再び小さく縮んで、幼女の姿になっていた。


幼女♂「って…なんでだよぉぉぉぉぉぉ!!??」

紅丸「そりゃぁ修復するのに変換した魔力をほとんど消費してるからね。
これ以上変化した状態を維持するのは危険だし、そうなる前に自動的に解除されるように
前もって調整しておいたんだ」

幼女♂「そんなぁ…せっかく戻れたと思ったのにぃぃぃ!!」

紅丸「戻りたかったら精力を吸収して魔力に変換するしかないね」

幼女♂「そっか…そうだよな…もう俺、普通の人間じゃないんだもんな…
…じゃあその、魔力を溜めなきゃいけないってことかぁ」

紅丸「どうする?よかったら今の僕には君からもらった魔力が有り余っているから
ある程度は君に返還することもできるけど?」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/07(月) 08:30:33.90 ID:/mbdf9B0o
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/07(月) 09:23:48.65 ID:joJghT3DO
返還ってもしかして…
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/08(火) 02:48:26.53 ID:uHX/8u0DO
>>135
想像してみた



…つゆだく特盛でおながいします
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/08(火) 16:44:58.38 ID:VfbA7cdDO
先の丸まったでっかい木の杖とかは要らないんだな。

ところで、幼女♂って黒ダボローブ着てる以外の見た目は書かれてたっけ?
138 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/05/08(火) 20:20:10.00 ID:xj07TbZ50
服装については記述通りで
容貌は各自好きな幼女でいいと思うよ!
作者的には黒髪セミロングで茶色い瞳の
大きめつり目で色白スレンダーで書いてます(。-_-。)
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/08(火) 20:40:50.42 ID:NguBHMXDO
>>138
おまわりさん「ちょっと君、署まで御同行願おうか」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/08(火) 21:33:05.53 ID:2uyFmMoLo
おさわりまんこっちです
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/09(水) 18:38:46.60 ID:DV7vTTtDO
ほぉ、可愛い見た目ですね。

ところで、弟子とか出来るんですかね?
142 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/05/10(木) 04:19:03.21 ID:7v9YkH3L0
幼女♂「ちなみにその…魔力が完全に無くなると俺はどうなるんだ?」

紅丸「そりゃ肉体を維持出来なくなって消滅するだろうね」

幼女♂「げぇっ・・・じゃあその…魔力の返還だかなんだか頼むわ(どうするんか知らんけど…)

紅丸「わかったよ、それじゃあ確認するけど、途中でやめることは出来ないからね?」

幼女♂「そりゃほっといたら消えちまうんだから、やめられても困るけど…」

紅丸「了承はもらったよ?じゃあまずは暴れられないように、君の肉体の自由行動を制御させてもらうから」

幼女♂「…え?」


気がついたら身体全体が黒いもやもやの中に吸い込まれた。
一瞬意識が遠のいて視界が白くなる。
視界が戻ったと同時に、身体中の力が抜けて、立っていることも出来なくなる。
俺はそのまま前のめりに倒れこむかと思った時、紅丸が俺の身体を支えてそのまま抱き寄せる。


幼女♂「な…なにを…んうぅ…!?」


そして、そのまま紅丸に、唇を奪われた。
143 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/05/10(木) 04:30:58.98 ID:7v9YkH3L0
幼女♂「んうぅぅぅ!!ん〜〜〜〜〜!?」

紅丸「…んぅ…ちゅぅ…はぁ…」

幼女♂「っぷはぁ! ちょ…ちょちょちょちょっとおま…お前なに…なにして…!?」

紅丸「フフフ…初心な反応だね♪」

幼女♂「えぇ…?ちょっと…まさか…魔力の返還って…そういうこと…?」

紅丸「当然だろう?一度魔力として取り込んだ力は精力として放出して取り込んでもらったほうが
効率がいいからね、それに…行為を始める前にはちゃんとキスするのが人間のやり方だろう?」

幼女♂「うぁ…ってか俺の…ふぁーすときすがぁぁぁぁぁ!!」

紅丸「何を言ってるんだい?これからもっと気持ちいいことをするのに?」

幼女♂「えぇー…いやだって…はじめてが相手がおとこでしかも自分が女でしかもこんなちっさい身体で
っていうか!!いやそもそも俺は男だからあの…その…!!」

紅丸「だから途中でやめれないって言っただろう?
それに…ほっといたら君は消えちゃうんだよ?だからそのまま僕に身をゆだねたほうがいいよ」

幼女♂「うぇええ…そんなぁ…!!」

紅丸「いいから…ベッドに行こうか♪」

幼女♂「た…たすけてぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
144 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/05/10(木) 04:43:51.58 ID:7v9YkH3L0
紅丸「んぅ…ちゅ…ちゅぅ…ッフフ…れろ…」

幼女♂「ん…ふぅぅ…んぅぅ…!!」

紅丸「…ふぅ…君は本当にいい顔でないてくれるね…久しぶりにゾクゾクしそうだ♪」

幼女♂「うぅ…こっちは違い意味でゾクゾクしてるっての…ん…ひゃぁ…!?」

紅丸「おや?ちょっとここを触っただけで、そんな声が出るなんて…敏感なんだね♪」

幼女♂「ちがぁ・・ぁっやめぇ…乳首をさわるなぁ!!///」

紅丸「そんなこと言って、もうこんなに固くなって…気持ちいいんだろう?」

幼女♂「そんなこと…なぁ!?な・・・ぁい…///」

紅丸「でもね、身体は正直に反応してるんだ…よ♪」

幼女♂「ひゃぁぁっ!?やめぇ…てぇ…ひゃんっ!!」

紅丸「かわいいよ…フフフ///」



紅丸はさっきから俺の…不本意ながら固くなった乳首を執拗に指で刺激してくる。
それにともなって、出したくもないのに…声が…声が出てしまう…悔しいけどそれは
どう聞いても女のあえぎ声だった。
それを他ならぬ自分自身が出してしまっているという羞恥に顔が熱くなる。
くやしくて…涙が滲む。
145 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/05/10(木) 04:50:11.82 ID:7v9YkH3L0
幼女♂「もう…ゆるしてぇ…くれぇ…こんなのやだぁ!!」

紅丸「そんなこと言っても、こんなに感じてるじゃないか…
今の君の身体のことは、君自身よりも僕のほうが熟知してるんだ。
だから…身をゆだねて、そのまま快楽の波に溺れてもいいんだよ?」

幼女♂「だってぇ…こんな…ぁ…耳…な…なめる…なぁ///」

紅丸「れろ…ん…汗の味がするね、それだけ緊張してるのかな?」

幼女♂「そういうこと…いうなぁ///」

146 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/05/10(木) 04:57:13.96 ID:7v9YkH3L0
その後も紅丸は、耳 首筋 胸 わき腹 へそ ふとももと…
舌をはわせ、時折こちらを見つめながら徐々に下腹部へと顔を移動していった…。


紅丸「さてと…そろそろここは、どうなってるかなぁ?♪」

幼女♂「え…?ここって…?ぁ…!!やめろそこは!!!!!」

クチュ

紅丸「ほ〜らぁ、まだ ここ には触ってなかったのにぃ…
もうこんなに湿っているじゃないか」

幼女♂「なぁっ…!?ぅぁ…///」


たしかにそこは、自分でも信じられないくらいに濡れていて
未知の感覚に、身体がそれだけ反応していることを嫌でも実感させられた。
147 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/05/10(木) 05:21:03.61 ID:7v9YkH3L0
…ふぅ
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/10(木) 07:13:39.88 ID:g6rC4iXSo
おまwwwwwwwwwwwwwwwwww
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/10(木) 13:42:35.59 ID:NwH8LuMIO
乙?wwwwwwww
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/10(木) 21:00:20.46 ID:ZJyv5R6uo
きたか…!!

  ( ゚д゚ ) ガタッ
  .r   ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
151 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/05/11(金) 02:10:40.09 ID:X9rt9xKy0
クチュ クチュ と
本来なら今まで感じることのなかった秘所への刺激。
軽く指で触れられているだけなのに、それだけでそこが、どれほど湿っているのかがわかり
言いようのない羞恥を感じる。
うぅ…なんで俺がこんな目に…


幼女♂「はぁ…はぁ…ぁ…やめて…ぇ…」

紅丸「大丈夫だよ、ほら…そのまま受けいれて…ふぅ〜…」

幼女♂「ひゃぁ!! 息をぉ…吹き…かけるな…ぁ…」

紅丸「とても敏感なんだねぇ♪
昨日まで男だったのに、こんなにここをヒクヒクさせて…すっかり女の子だよねぇ〜」

幼女♂「ちがっ!! ぁ…俺はぁ…そんな…こと…思ってなぁ…いぃ…///」

紅丸「もう、せっかく気持ちいいんだから、素直に楽しめばいいのに♪」

幼女♂「誰が…そんな…思うか!!
ふぁぁっ…!!///」

紅丸「もう、指も入っちゃうんじゃないかな?」

幼女♂「な…!? やめろぉ…入れるなぁ…」

紅丸「だぁ〜め♪ ほらぁ…いくよ?」

つぷり
にゅる

幼女♂「ふぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!///」


身体の中心に電気が走るような感覚。
なんだよ…これ…!!
なんでこんなに…感じて…
紅丸の指が…うごいて…からだが…あつい…ぃ…///
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/11(金) 08:33:05.86 ID:XXaQyoFFo
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/12(土) 00:30:17.16 ID:33RTlVoDO
ぱんつ投げた
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/05/12(土) 10:02:33.35 ID:BKfpUL7Go
ブーメランパンツなので戻ってきた
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/15(火) 17:23:42.40 ID:zSPI9+SIO
パンツとかどうでもいいから


生殺し乙
156 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/05/16(水) 19:38:41.54 ID:4v+XOhRW0
幼女♂「ふぁぁ…やぁ…///」

紅丸「すっかり準備完了みたいだね、んぅ♪」

幼女「ひゃぁ…なめるなぁ…!!///」

紅丸「そろそろいいかなぁ〜?」

でろん!!

紅丸の下腹部には、その姿からは想像も出来ないような
大きくて凶悪ないちもつがドクドクと脈打っていた。

幼女♂「やめてぇ…そんあでかいのはいらぁ…にゃ…!!」

紅丸「大丈夫だよ♪はじめてでも痛くないようにつくったか…っらぁ!!」

ズプリ

拒否する暇もろくにないまま
それは一気に…俺の中をつらぬいてきた。

幼女♂「やぁ…あぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁアアアアアアアッーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/16(水) 22:25:32.58 ID:DOfZxz6IO
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/23(水) 18:37:39.81 ID:F9zbyB7no
まだかー
159 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/05/28(月) 18:29:00.12 ID:mdjoBjMG0
入院してて更新途絶えてしまった…
申し訳ありません!!
近々また続き書きます!
完結までは絶対書きたいけど…
相変わらず更新頻度は低いんで気長に待って頂けると幸いです。
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/28(月) 22:16:20.69 ID:wJEgg1dDO
入院とか穏やかじゃないな
とりあえず体大事に
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/06(水) 14:20:14.37 ID:3K1tUsk6o
期待
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) :2012/06/14(木) 18:41:47.07 ID:DumyFOOp0
( ・o・)<・・・
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) :2012/06/14(木) 18:43:50.59 ID:DumyFOOp0
164 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/06/17(日) 05:40:35.28 ID:UipFVVX/0
…一時間後

なぜか俺は紅丸と一緒にシャワーを浴びていた。

紅丸「ねぇ…きもちよかった?♪」

俺「………」

紅丸「ちょっとぉ、感想くらい聞かせてよ?」

俺「うるせぇ…んなこといえるかよ…」


正直いうとめちゃくちゃ気持ちよかった。
だけどそんなこと、いえるわけないっての…。
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 09:00:20.60 ID:h2Ru0Y60o
きたきた

はよはよ
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 11:08:38.54 ID:I8dXMW0DO
もう入院とかは大丈夫なのかな…?
167 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/06/17(日) 12:49:38.63 ID:UipFVVX/0
完全に寝落ちしてたorz

入院はもう大丈夫です。
ご心配おかけしたみたいでもうしわけない。
おかげで脳内設定の季節が変わってしまったよ・・・orz
ちょっと調整しながら相変わらず低速度で更新していきます。
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 18:52:39.68 ID:I8dXMW0DO
回復おめでとうございますっ!
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/17(日) 18:56:09.62 ID:WfAr7BNro
今はもう俺になっちゃったけど
幼女のときは♂をつけないでほしい
170 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/06/17(日) 23:38:27.20 ID:UipFVVX/0
幼女♂→幼女について
了解!

うわ・・・マジで一人称が俺になってたorz
まあいいや男の姿になってからシャワー浴びてたってことでw

ってことで
それはさて置きとして、本格的に続き書く前にアンケートなのですが
今後のルート選択として、分岐を入院中とか更新出来ない間に考えてまして…

後の展開で安価とっていく形になるかもしれませんw
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/18(月) 23:24:10.18 ID:UWen8BgDO


1の好きにすれば良し
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/19(火) 20:59:16.72 ID:FaOEaOaDO
そうか安価になるのか
クオリティー落ちるだろうがとりあえず>>1に期待しとく
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/21(木) 19:08:46.08 ID:kVVFMqBgo
ていうか>>1に書いてた微エロって何だったんだろう
微じゃないよなこれ
174 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/06/22(金) 04:30:11.62 ID:xrEFoR4b0
シャワーを終えた俺たちは再びリビングに戻った。
手早く着替えを済ませ、自身の身体を改めて確認してみる。


俺「うーん…どこがどう変わったとか実感ないけど…」

紅丸「そのうち慣れると思うよ、それよりも一つ注意しておきたいことがあるんだ。」

俺「…?」

紅丸「今の君の姿は、さっきも言ったとおり魔力によって保たれているんだ。
だから魔力が少なくなると、当然だけど姿を保てなくなって、元の身体に戻ってしまう。」

紅丸「僕の作ってあげた身体は、君自身の潜在能力と相性がよかったみたいでね。
その姿を3日間程度は維持できるだろうとは思う。」

男「たった3日間か…」

紅丸「もちろん、元の姿…この場合は、今の本来の君の姿である少女体のことだけど
変化を解除していれば、3ヶ月程度は生命維持できるだろうけどね。」

俺「なるほど、つまり家にいるときはなるべく女の状態でいたほうが
さ…さっきみたいなこと…///する回数も減らせるってわけか」

紅丸「そうだね、もっとも時間の経過や、魔力の使用による経験で
今はまだ制御できていない君の潜在能力も徐々に上がっていくとは思うから
もう少し長い時間維持できるようになっていくとは思うよ。」

紅丸「当然魔力を発動するには相応の消費が伴うから、その点は気をつけないといけないけどね」
175 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/06/22(金) 04:39:27.29 ID:xrEFoR4b0
>>172
安価するっていっても選択肢用意してどっちにするか迷った時とか
細かい日常パートで迷ったときにもしかしたら使うかも…って感じなんで
基本的にはオリジナルでいこうかなと思ってます。
ただ、脳内保管で(安価になる→クオリティ下がる?)ってことは
それなりに自分の作風を評価してもらえてるのか!?って都合よく受け止めて
一人でうれしくてにやにやしてしまったw
なんにしてもうれしかったのでありがとうw

>>173
たしかに最初のえろシーンから微ではないわな…orz
でも冒頭の紅丸との絡みだけはしっかり書きたかったんだ。
まあ…今後も我慢できなくてそういう描写が書きたくなると思うけど
個人的には無駄に長ったらしいセクロスシーン苦手なんで
ストーリー性重視で書いていこうとは思ってます。

あのそのほかにも回復おめとか復帰待ってたとか書いてくれた人たちありがとう!!
相変わらず仕事合間の超スローペースだけど更新見かけたらまたよろしくお願いしますです!
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/22(金) 09:48:31.40 ID:Za1mivKIO
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 03:11:22.16 ID:RsfSAZSB0
幼女が小学校低学年か高学年かでこのスレの命運が分かれるといっても過言ではない
178 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/06/27(水) 15:04:08.41 ID:OCwjPKLG0
俺の通っていた小学校では
1〜2年生=低学年、3〜4年生=中学年、5〜6年生=高学年
という区切り方をしていたw
今作では3〜5年生で迷ってるんだけど只今模索中…
続きは近日公開予定だが、上記三つで安価とるべきかどうか…

だがしかし、なるべく3つとも(小中高)登場人物として出してみたいという欲張った気持ちもあったりw
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/27(水) 15:14:34.74 ID:o+1vXWSDO
出したいなら出しちゃって良いんじゃないですか?
収集?ふっ、そんなもの知りませんなぁ。
180 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/06/27(水) 15:22:09.43 ID:OCwjPKLG0
男「ふむ…ところで魔法?っても変身以外に何か使える魔法とかあるのか?」

男「っていうか、魔法使いってくらいだから、もしかして悪の組織と戦う運命を背負ったりとか
魂が石にされたりだとか絶望したら本物の魔女になったりとかするのか?」

紅丸「…そんなアニメや漫画みたいなことはないから安心してくれていいよ。」

紅丸「ただ、たしかに僕たちみたいな淫魔のことを敵対する存在はいるけれどね。
だが、今すぐ気にするようなことじゃない。」

紅丸「それと、変身以外に使える魔法についてだけど、それこそ魔力に余裕があれば
大概のことはできると思うよ。」

男「そ…そうか。」

紅丸「もっとも、実現可能な範囲内に限られるけどね。
たとえば、火を出して対象物を燃やしたり、冷気を出して何かを凍らしたりなんていうのは
周囲の空気の微量な塵などを発火させて凝縮するだけだから理論上なんら問題はない。
同様に、冷気を出すにしても、常温から低音へ熱量の送転移をして瞬間的に変化させることで可能となる。」

紅丸「魔法というのは、あくまでも変質させて用途することに長けた才能のことなんだ。
無から有を作り出すことは出来ない。だからこそその媒体として魔力を消費する必要があるんだからね。」

男「ふぅーん…じゃあ光熱費の節約にはなるかな…ハハハ。
っていってもそれで…セック…やらしいことする回数増えるのはごめんだが///」

紅丸「発火魔法や熱量の送転移くらいなら、ほとんど魔力を消費することはないから安心してくれていいよ?
変身しつづけるのに比べれば、せいぜい1/100程度にも満たないさ。」

男「そう…なのか?う〜ん…魔法って基準がよくわかんねぇなぁ…。」
181 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/06/27(水) 15:28:56.48 ID:OCwjPKLG0
ちょっとだけ続き書いてみたw

うん、書きたいように書いてみるwww
収集は…こじつけてみせる(キリッ
いや・・・一応誰かの妹とか弟とかそういう複線はあるんだw
登場人物を一人増やせばいいんだけど、その人物はいったんお蔵入りになって
脳内プロットの別作品(次回作?続編?気が早いw)
に出す予定だったんだけどここで出しちゃうかもしれないねw
実は脳内では1スレ完結型の続編投下していくパターンで大まかに出来上がってて
現在肉付け作業中なんだったりするw
書きたいことは山ほどあるのに時間と文才とキャパが圧倒的に足りないという…orz
でも俺は!乙がある限り!書くのをやめない!!←諦めが悪いともいう…?
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/27(水) 17:27:37.22 ID:BgGJQt5IO
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/27(水) 18:14:43.96 ID:o+1vXWSDO
乙!

そりゃあ瞬間的で単純な魔法より、持続式で
大質量の状態を保つ魔法の方がエネルギー使うよな。
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 00:40:29.71 ID:xvYOSqWmo
乙!
185 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/07/15(日) 16:47:47.34 ID:zq4le30o0
男「ところで魔力の残りってどうやって確認したらいいんだ?」

紅丸「頭の中で思い浮かべるだけである程度の残量は把握できると思うんだけど…
慣れていないと性格に把握することは難しいだろうね。」

紅丸「そうだね、目に見えてわかりやすいようにしてあげたほうがいいかな…
ちょっと手を出してくれるかい?」


紅丸がそういうので、俺はそっと左手を差し出した。
俺の手をそっと握った紅丸の手から、柔かい光が俺の左手手首から先を包み込む。


男「これは…?」


光の消えた手を見ると、左手の薬指の爪が黒く変色していた。


紅丸「その爪が今の君の魔力の残量を現すようにしたよ。
魔力が十分に満たされているほど色がはっきりと、少なくなってくるたびに色は薄れていくはずだ。
その爪の色は、僕たち淫魔やそれを認識できる存在以外には普通の爪に見えるから日常生活に影響はない。
安心してくれたらいい。」


まるで黒いマニキュアを塗られたような爪を光にかざして眺めてみる。
それは、改めて自分が、人間でなくなってしまった証明のような気がして…
同時に、今自分がなんとか生き長らえている証明でもあった。
186 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/07/15(日) 17:11:42.78 ID:zq4le30o0
ピンポーン♪


ふいに玄関から来客を告げるチャイムが鳴る。


男「…!?」


朝の9時…普段休みのこの時間に尋ねてくる人物に心当たりはなかったけど
何にしてもこの状況で誰かに会うのには抵抗があった。
幸いなのは、今は元の…元の自分だった時の姿になっていることだったが
問題なのは…今ここに紅丸がいるということだ。


男「悪いが紅丸…ちょっと…」


どこかに隠れるか猫の姿になってやり過ごしてほしい…
そう言おうと思った時に



カチャ…カチリ

キィー


ドアの鍵が開き、扉の開く音が聞こえたかと思うと
よく見知った人物が部屋に入ってくるのが見えたところだった。


男「ね…姉さん!?」

姉「なぁ〜んだ、男ったら部屋にいたんじゃない。
なんど電話しても出ないから何かあったんじゃないかと思って勝手に入っちゃった、ごめんね?」

紅丸「・・・・・」


ベッドの傍らの携帯を見ると、確かに着信を告げるランプが点滅していた。
どうも朝からバタバタしたいたせいと、マナーモードだったため気がつかなかったらしい。


姉「…ところで、その子は…誰?」


そう言う姉の視線の先には紅丸の姿が…それを不思議そうに見つめる姉に
どうやって説明したらいいのか…


紅丸「はじめまして、男さんのお姉さん。
昨日から男さんの部屋でお世話になることになりました、よろしくお願いします。」ニコ


男「……!?」

姉「……?」


そんな紅丸の言葉に、二人して固まってしまった…。
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/15(日) 18:20:37.86 ID:GlzlbgKNo
乙……でいいのかな
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/07/15(日) 18:21:31.84 ID:0elrg461o
乙?
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 09:11:42.19 ID:UnWYtx3DO
紅丸…狙いを付けやがったか?
190 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/07/17(火) 12:24:38.33 ID:TLD4BBd90
姉「ちょ…ちょっとちょっと!これってどういうこと!?」

男「あ…いや…そのぉ…」

紅丸「突然すみません。実は僕は…男さんのお友達の子供だったのですが
先日不慮の事故両親が亡くなりまして…。父のお友達であった男さんの部屋で預かってもらってるんですよ。」

姉「・・・マジ?」

男「あぁ…うん…?えっと…」

紅丸「すみません、突然のことだったので、お姉さんにご連絡するのが遅くなってしまったみたいで。」

紅丸(「いいから僕の言うとおりに話を合わせてくれるかな?」)

男(「なにを勝手に!? …仕方ない、お前に会われちまったからには
何かしら理由はつけないといけないし、言うとおりにするが…それにしてもよくそんなうそが出てくるな…」)

紅丸「父からの遺言で、何かあったら男さんを頼るように言われていまして…
他に身寄りのないもので、行き場のない僕たちを不憫に思って頂けたようで昨日からこの部屋に…」

紅丸「突然のお話ですし、男さんのご家族の方になんの相談もなく決められることではないと思いますが…
僕たちも他に行き場もなく、こうして甘えることしか出来なくて…本当にごめんなさい。」

姉「あぁ〜…っと…うん、まあいきなりで驚いてはいるけど、そういう事情で預かってることについては
仕方ないとは思うけど…とにかくそれは後で話をちゃんとさせてもらうとして…」

姉「男ぉ…?あんたもいい大人なんだし、人様のお子さんを預かるってのがどういうことかなんて
私からあれこれ言うこともないし、ちゃんと責任とれるなら文句は言わないけど、そういうことは
昨日のうちにでも連絡しなさいよね?」

男「うん…ごめん」

姉「まぁ…いいんだけどさ。
あんたがそのまま育てるにしても色々と手続きも必要だろうし簡単にはいかないでしょ?
私ならそういう方面の相談くらいは乗れるし、どこか施設に預かってもらうにしたとしても
それはでは面倒みないといけないんだから、ちゃんと責任もってやりなさいよね?」

男「あぁ・・・わかった。また世話になるときは頼むよ、ありがとう。」


うーん…我が姉ながら納得するの早すぎる気もするけど、なんにしても助かった・・・のかな?
それにしても紅丸のやつ…よくこんな作り話がすらすらと出てくるもんだ。
191 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/07/17(火) 12:25:05.48 ID:TLD4BBd90
姉「っていうかそういう説明するのは大人の役目でしょうが!!
なにこんな小さい子供に一から説明させてんの!?ったく本当にこの弟は・・・
そんなんでちゃんと世話していけると思ってるの!?」

男「ごめんごめん…俺もいきなりのことでさ、それに姉さんがいきなり部屋入ってきて唖然としてたら
こいつが説明はじめたもんだから、俺もびっくりしてるんだよ。」

姉「そうね…それにしてもご両親が…その…亡くなったっていうのにほんとしっかりした子だわ」

紅丸「いえ…昨日は僕たちも男さんにお世話になって、ずっと甘えていましたので
説明くらいは自分でしたほうがいいかと思って…生意気な態度とってしまったかもしれないですね。
突然のことで…ちゃんと説明しなきゃ、認めてもらわなきゃって思って…すみませんでした。」

姉「いやいや、そんな子供が気にしなくてもいいんだって。
いやぁ…むしろうちの愚弟よりもよっぽどしっかりしてるしいい子だわ、うんうん!!
…っていうかよく見るとかわいい顔してるわね…これで女の子だったら…(残念だわぁ…)」

姉「そういえば、さっき「僕たち」って言ってたけど、もしかして兄弟とかいるの?」

紅丸「はい、双子の姉がひとり」

男(「おい…それってまさか俺のことか?」)

紅丸(「そうだよ、お姉さんが来ることもあるなら、君の本当の姿のことも何か理由つけて
認めてもらっておいたほうがいいだろう?」)


いや…それは色々とまずい・・・
一人増えるからとか、そういう問題ではなくて、この人には・・・


姉「姉!?ってことは女の子!?女の子がいるの?どこどこ!?
・・・ってことはそれって幼女…ウフフ…ねえ男!!その子ってかわいい!?ってかどこにいるの!?」

男「ちょっと…姉さん落ち着いて…」

紅丸「・・・・・・?」



またはじまったよ…この人の病気が…
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/17(火) 13:55:36.64 ID:6O+ViO1IO
乙?
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/17(火) 14:26:06.52 ID:csxWu8jDO
そうか、お姉さんは幼女スキーか。
194 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/07/17(火) 16:28:05.98 ID:TLD4BBd90
姉「…コホン あー、そうね、とりあえずその女の子も預かっているならどこにいるか教えてほしいんだけど?」ニコニコ

こいつ…目がマジになってる…

男「えっと…今ちょっと出かけてて、夕方までは帰ってこないと思う。」

姉「そう…残念ね。今度来たときにでも挨拶させてもらうとして…
それはそうと、今日はあなたに報告することがあって来たのよ。」

男「そういやなんでここまで来たのか全然聞いてなかったな。」

姉「実はね、この近くに小学校あるでしょ、そこに移動することになって
近いうちにこの辺で部屋を探そうと思ってるのよ。」

男「え…姉さんが近くに住むの!?」

姉「何よ、なんか不満でもある?」

男「いや…そういうわけじゃないけど…」


姉さんは大学を卒業してからずっと小学校の教師として働いている。
今まではずっと地元近くの学校で働いていて、実家から通勤しているって聞いてたけど…
まさかこっちのほうに移動してくることになるなんて…
姉さんは小さい女の子大好き人間で、それをこじらせて教師になったような人間だ。
そんな人に俺の今の本当の姿で会ったりしたら…どうなるか想像するだけで恐ろしい。
195 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/07/17(火) 16:28:32.07 ID:TLD4BBd90
男「それにしても突然だね…っていうかわざわざそれを知らせに来たの?」

姉「うーん…それもあるんだけど、あんたの友達で不動産で勤めてる人いたじゃない?
その人の紹介で安くていい部屋見つけられないかなぁ〜って思って。」

男「なるほどね…そういうことだったら聞いてみるけど、別にメールでもよかったんじゃない?」

姉「今日はこの後実際の職場の下見と挨拶に来たのよ。来月から勤めることになったんだけどさぁ…
せっかくだからもう何ヶ月もあってない弟の顔を拝みにきたってわけよ。」

男「俺なんかの顔見たって仕方ないだろうに…」

姉「あんたは自分でそうやって卑下するところがあるから恋人の一人も今まで出来ないのよ!
せっかく顔はそれなりにまあ悪くないこともないんだからもうちょっと自信もって頑張れば
きっとすぐに童貞卒業できるだろうに」ケラケラ


言えない…童貞の前に本当の意味での処女をついさっき失ったなんて…言えない!!



男「ば…ばか!!んなことかんけーないだろ…ってか全然フォローになってないし。」

姉「まあそれはそれとして、かわいい弟に会いたかったってことよ、言わせんなよはずかしい…」

男「あはは・・・」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/17(火) 17:22:03.56 ID:csxWu8jDO
天職だなww
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/07/27(金) 20:14:06.19 ID:Jg3gawqC0
ニコ生から来ました。
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/27(金) 20:36:08.52 ID:BFYnAD+ko
巣に帰れ
199 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/07/31(火) 16:18:27.06 ID:t8VO9vjd0
姉「まあ…元気そうで安心したよ。 ってかたまには実家にも顔出してあげなよ?
お母さんも顔見たがってたし。」

男「あぁ…まあそのうちまた帰るよ。」


とはいっても…正直今はそれどころじゃないんだけどな。


姉「さてと…身内の話はこんなところとして…」


そう言うと姉さんは紅丸のほうを見てから、俺に向き直って


姉「その子たちの学校の手続きはどうする気なの?」


そう尋ねてきた。

そうだよな、現役教師からしたら当然それは気になるだろう。
姉に紅丸の存在を知られたからには、やっぱり行かせないわけにもいかないだろう…
いや、紅丸を学校に行かせるのはまだいい。
しかし、そうなると当然…紅丸の姉ということになっている俺も行かないと不自然なわけで・・・


男「わかってる…落ち着いたらちゃんと手続きするよ。」

姉「どうせここに暮らすんだったら、学校も私のとこになるんでしょう?
必要な手続きなら私がしてあげるからさ。」

男「うん…助かる」

姉「じゃあ明日にまた来るからさ、ちゃんとお姉さんのほうも家にいるようにしといてね?」

男「わかった、じゃあ明日のこの時間にまた来てくれ。」

姉「あいよ、じゃあちゃんと身分証とか必要なもの出して用意しといてね?」


はぁ…面倒なことになったもんだ。




姉さんが出て行ってから俺は紅丸に先ほどのことを問い詰めていた。


男「おい…紅丸!! さっきの発言について何か言うことは…ないか?」

紅丸「まあ、たしかに相談もなく設定を作ったことは悪かったと思うよ。
でもね、どうせあの場ではああでも言わないと、僕がここにいる理由を説明できなかったと思うけど?」

男「それはいい…仕方ないと思うけど…なんで俺の今の姿のことまでばらす必要があったんだよ?」

紅丸「だって君はこれからもここで暮らすんだろう?当然外を出入りすることもあるわけだけど
外に出るたびにその姿になるつもりだったのかい?」

男「そりゃあ…もともと俺は男なんだし…外に出るには幼女のままでは…」

紅丸「そんなことしていたら、あっという間に魔力も尽きて変身できなくなるよ?
魔力が尽きるたびに君のために精力を分けてあげられるほど僕に余裕があるわけでもないし
君だって週に何回も性行為をするのは抵抗があるんじゃないかな?」

男「そりゃぁ…そうだけど…」
200 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/07/31(火) 16:28:47.28 ID:t8VO9vjd0
出かけるまえにちょっとだけ投下。

今週中に幼女と紅丸の学校登校編まで書き進められると思います。
というわけで、ここでアンケードをとりたいと思います。

幼女と紅丸の担任はどれがいい?
1 男のお姉さん
2 男性教師(モブ)

どっちになっても本筋には影響はしないし、同じ学校なのでお姉さんとの絡みは当然ありますw
本筋とは違う点で濃厚な絡みがあるかないかの違いかな?

レスが210まで行くまでに多いほうを採用しますのでご意見頂ければ嬉しいです。
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 17:01:23.79 ID:jiQ+Uu+DO
大変だろうが1
頑張れ(笑)主人公。
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/31(火) 17:49:44.87 ID:LJl28KUXo
1
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 19:18:11.65 ID:D2omx0ZDO
1
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 22:22:52.05 ID:AxEuuNnyo
1
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 01:08:54.17 ID:v/1j0TKDO
1しか見えない
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/01(水) 01:52:44.83 ID:2i82CUzNo
1
これでルート確定したわけだが
207 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/08/01(水) 03:12:01.22 ID:WE8jL/yb0
ルート確定はええw
ていうかみんな空気読みすぎだろw
っていうことでちょっとだけ書き進めてみる。
208 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/08/01(水) 03:35:46.49 ID:WE8jL/yb0
紅丸「それに、今の君に僕以外から精力を吸収できる相手に心当たりはあるのかい?」

男「そんなの…あるわけないだろ…っていうかお前以外ともしなくちゃいけないのかよ…」

紅丸「淫魔として存在する限りは、少なからずそういう行為をしなくてはいけないのはたしかだね。」


そうだ…よく考えたら童貞の俺がそんな簡単に相手見つけられるわけもないし
かといって女の身体でそこらの男を受け入れるわけにもいかないし…相手が男にしても女にしても
そういう相手なんて簡単に見つかるわけもなかったんだ。


紅丸「あと…当面の間は幼女として中心に過ごすとして、学校にも通ってない子供が
君の部屋を出入りしていると噂でもされたら君も困るだろう?」

男「そうだな・・・」


そうか…まず身体を維持するにしても、生活環境としてその背景をしっかりつくっておかないと
まともに暮らすことも出来ないんだよな…そんなことにも気がつかないくらい動転していたらしい。


男「ごめん、悪かったよ…お前の言うとおり、そのへんはっきりさせとくべきだったんだと思う。
色々と機転をきかしてくれてありがとうな。」

紅丸「いや、いいんだよ。 僕だって君にはこれから色々と期待してるんだからね。
だからこそ尽力を惜しむつもりはないよ。」

男「あ…? あぁ…」


期待…なんのことだろう?
これから淫魔として…魔法使いとしての成長を望んでくれてるってことかな?
いや…そんなことよりも、これからどうやってその…魔力を維持していくか相談しなくては。


男「あのさ…性行為以外でその…魔力を満たす方法ってないのかな?」

紅丸「う〜ん…とても非効率的ではあるけれど、一応食事でもある程度賄うことは出来るんだけどね。
ほら、よく精のつく料理って言われるものがあるだろ?代表的なのでうなぎとかすっぽんみたいな。
強壮剤なんかでもいいね、とにかくそういうんで魔力の消費を遅らせる程度のことは可能だろうけど…」

男「それでも、消費のほうが早いからいずれは性行為も必要になるってことか?」

紅丸「淫魔の常識としては、当然そうなるんだけど…一応他にも大きな精力を得る方法はあるんだ。
ただ、それは君の淫魔としての能力を使うことになるし、当然能力を使用することで魔力も消費する。
ただし、成功すればより大きな魔力を得ることが出来る、いわばハイリスク・ハイリターンなんだ。」
209 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/08/01(水) 04:20:29.79 ID:WE8jL/yb0
男「なんだ…?それってどういう・・・」


なんにしても、性行為以外で何か方法があるっていうならそれにすがるしかないか。
そうそう何度もあんな…ことしてられないし。


紅丸「この世界にはね、とても多くの性で満ち溢れているんだ。
普段僕たち淫魔はそれをより安全で確実に得るために、欲求不満の男女の夢枕に立って性を啜ったり
場合によっては、直接人と交流することで性行為を経てその渇きを潤しているわけだけど…」

紅丸「それでも、世界には吸収しきれないほど大きな性が溢れているんだ。
発散することも出来ずにあふれ出した精力は、魔力に変換されることも出来ずに漂ううちに
目に見えない脅威として存在を形成してしまうことがある。」

紅丸「それが…性霊という存在なんだ。」

男「性霊…?精霊じゃなくて?」

紅丸「そう…性霊、それは普通の人間には見えないけど、人の性欲があふれ出した結果
人の心まで影響を与える脅威として存在するもの・・・」

紅丸「今まで真面目な性格だった夫や妻が、急に不倫するようになったり、学生時代優等生だった少女が
成人してから貞操観念が崩れて水商売に行くことになったり…」

紅丸「そういう、人間の突然の性的変化は、性霊の影響していることが多いんだ。」

男「へぇ…そ…そうなのか…」


そういえば俺の高校時代のクラスメイトにも
急に風俗で働き出して、あんな娘じゃなかったのに…って奴がいたな。
210 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/08/01(水) 04:24:34.96 ID:WE8jL/yb0
紅丸「そういう存在を、僕たち淫魔は視認することが出来る。
そして、魔力を消費して能力を使用することで…まあ要するに戦って消滅させることが出来れば
より多くの魔力を得ることができるんだけど・・・」

男「なんだ、それなら性行為に悩むよりもよほどいいじゃないか!
なにしろその…性霊ってのはそこらに存在するんだろ?それに人から溢れ出すならなくなることもないし・・・」

紅丸「たしかに、無限に存在すると言ってもいいし、性霊を狩ることだけで魔力を維持するのも不可能ではないよ。」

紅丸「ただし、それは現実的とは言えない。
さっきも言ったとおり、ハイリスク・ハイリターンなんだよ。」

紅丸「一体の性霊を狩るのに必要な魔力はそれなりに高くなるし、失敗したらこちらの魔力を吸い取られて
自分まで性霊の一部にされてしまうことだってあるんだ。」

男「それでも…お前がそんな説明してくれるってことは、方法がちゃんとあるってことだろ?」

紅丸「そうだね、君ほどの素質があれば、訓練さえ積めば並の性霊に負けることはないと思うけど。」

紅丸「だけど、教えておいてなんだけど、とても危険な行為に違いはない。
だから、今後性霊と遭遇することがあっても、軽はずみに行動しないでほしい。
どうしてもというなら、しばらくは僕が性行為の相手をしてもいいし、僕が代わりに精力を回収してきて
君にわけてあげたってかまわない。」

紅丸「君には徐々に、淫魔としての生活に慣れていってもらえればと…そう思っている。」

男「・・・・・」

紅丸「とはいえ、人間世界によくない影響を与えることもあるからね。
君の周りで起こる性霊による悪影響を気にするというのであれば、僕が消滅に協力してあげても・・・」

男「ちょっとまった、なんかさ…お前が淫魔だって聞いて、最初は悪魔の使いみたいに思ってたけど
なんだかな…話を聞いてるとすごくいい奴みたいに聞こえるんだが・・・」

紅丸「僕たちだって、人の命まで吸収しようと考える者たちばかりじゃないさ。
たしかに、中には人の生命力まで根こそぎ吸い取ってしまう野蛮な淫魔も存在するけど・・・」

紅丸「僕は、欲求が過剰に溜まった人の、余った精力を頂いているだけで満足だからね。
人間の伝承にあるような、悪質な淫魔ではないと、自分では思っているんだけど。」

男「わかった…お前がどういう奴かは猫としてのお前を拾ったときからなんとなくわかってるつもりだ。
俺みたいなつまらん男に懐いてくれて、一人の夜も一緒にいてくれて…俺はそれで本当に救われていた。」

男「そして今度は命まで救ってもらった。
だから、お前のことは信じたいと思っている…だけど・・・」

紅丸「まぁ・・・降りかかる火の粉は払う必要もある。」

男「え・・・?」

紅丸「君に積極的に性霊狩りをしてもらうのは反対だけど、いずれ君の身の回りで
性霊を視認することもあるだろうと思う。
そのときに君の身の回りの人間を救うことになるのであれば、僕も協力して一緒に狩ることにしよう?」

男「あ…ありがとう!!」

紅丸「まぁ、当面の間は僕と性行為の実技レッスンでもして、いずれ淫魔としての本職を
一人でこなせるようになってもらう…それでいいね?」

男「あ・・・うぅ・・・正直それは気が重いけど///
まあ、…頑張って慣れるしかないかぁ・・・」
211 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/08/01(水) 04:38:06.21 ID:WE8jL/yb0
今夜はここまで!
とうとう本格的に魔法使いとして、淫魔として動き出すことになった主人公。
性霊という敵の存在、淫魔として、正義の魔法幼女として彼は何ができるのか・・・
自信の魔力と精力を潤すため、大切な人を守るため。
これから大魔法幼女へと、立派な淫魔へと成長していくために奮闘していく
そんな主人公の物語は、ここからやっとはじまるのであった。

ってわけで新たな設定 性霊 の登場です。
性霊は、その性霊を生み出した人物の性的嗜好によって性質が変わってきます。
SM趣味の人物から溢れた性霊→鞭使いで、とりついた人間の痛みを快感に変える。
同姓趣味の人物から溢れた性霊→同姓にとりつき同性愛に開眼させる。

ということで、性霊 の性質、属性などを随時募集します。
こういう性霊と戦ってほしいとかピンチのときはこんな展開でとか
要望があればレスにて受付、可能な限り反映させていきますのでよろしくお願いいたします。
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 09:30:20.06 ID:rv24PISIO
213 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/08/02(木) 01:34:35.32 ID:GGBmEA060
紅丸「とにかく、さっきも言ったけれど、変身はなるべく解除しておいたほうがいいんじゃないかな?」

男「あ…あぁ、そうだな。」


紅丸にそう言われ、仕方なく変身を解除する。
再び俺は、白い霧のような光に包まれて、その姿を変えた。


シュゥゥゥ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


幼女「ふぅ…やっぱりこの姿はまだ慣れないな。」

紅丸「まあ今は仕方ないよ、それよりもまずは…明日お姉さんが来るまでに必要な書類を用意しないと。」

幼女「あ・・・そういえば、明日姉さんが来るとき、俺とお前がいるのはいいとして
元の姿の俺がいないのはまずくないか?」

紅丸「それなら心配ないよ、ようするに君がもう一人いればいいんだろう?」

幼女「んなこと言ったって・・・まさか魔法で分身でも出来るのか?」

紅丸「まさか、いや…厳密には不可能ではないけれど…そんな大質量を伴う魔法を使ったりしたら
今の君の魔力はあっというまに尽きてしまうからね。」

紅丸「まして、同じ姿の固体ならともかく、異なった姿を同時に現出させるなんて
まだ今の君には出来るわけ無い。」

幼女「じゃあ…どうやって?」

紅丸「ふふ…それは彼女に協力してもらえばいいのさ。」

紅丸「おいで、アカネ!」


パチン


そう言うと、紅丸は指を鳴らして俺の膝の上を視線を落とした。
すると、膝の上に変身のときと似た霧が現れて、すぐに消え、そこには見覚えのある子猫が丸まって座っていた。


幼女「こいつは・・・昨日俺が助けようとした・・・」


そうか、それどころじゃなくてすっかり忘れていたけど…
よく考えたらこいつを助けた後で俺は一度死んでるんだったな。
だけど、こいつが無事でよかった…紅丸には感謝しなきゃな。


紅丸「うん、その子は君が助けた後、すぐに君が車に跳ねられて、その場で倒れている君のそばにいたんだ。
・・・虫の息でね。」

幼女「そうか・・・じゃあお前がこいつも助けてくれたんだな。」

紅丸「いや、完全に助けることは出来なかった。だから、君の蘇生をするための触媒として協力してもらったんだ。」

幼女「…へ?」

紅丸「あの時、君の身体はそのままではとても蘇生できるような状況じゃなかったんだ。
何しろ、一度は心停止している上に魂まで離脱しかかっていたからね、いくら僕でもそのままではどうしようも
なかった…。」

紅丸「だけど、近くにこの子がいてくれて助かった。
虫の息だったとはいえ生きていたからね、この子の魂と君の離脱しかかっていた魂を融合させることで
なんとか蘇生することができたんだ。」
214 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/08/02(木) 01:59:07.97 ID:GGBmEA060
幼女「それじゃあ・・・こいつは結局助けられなかった上に、俺の蘇生をするための犠牲になったってのか!?」


なんてこった・・・あそこで俺が事故になんてあったばかりに・・・
これじゃあどっちが助けられたのはわかんないじゃないか・・・


そうやって俺が落ち込んでいると、子猫は…アカネは俺の手にすりよって、小さくニャァと鳴いた。


アカネ「ニャゥ…ニャァ…ニャァ…ニャ?」スリスリ

幼女「お前・・・」


そんなアカネの姿は、気にしないで、泣かないでと言ってるように見えた。



紅丸「たしかにこの子のおかげで蘇生は出来た、しかしこの子だってあのままでは危ない状態だった。
君が助けた時だって、とても危険な状態だったんだろう?その後事故にあったのは君たちの責任ではない。
あの場で二人を助けるにはこうするしかなかったんだ。」

紅丸「どうしても責めるというのであれば、自分のことはどうか責めないでほしい。
責めるなら、もっと早く君の危険を感知できず、君を淫魔にしないと助けることの出来なかった僕を責めてほしい。」

幼女「な…なに言ってんだよ!!お前は俺の恩人だ、お前に責任とか責めたりとかする気はないよ。
なんにしても、助けてくれたわけだし…お前には感謝してるって。」


まあさっきみたいな不意打ちで性行為したり勝手に話を進めたりする点は困るけどな・・・


紅丸「そういってもらえると助かるよ。なんにしても彼女がいればもう一人用意することが出来る。」

幼女「あぁ、それだけど、いったいどういう意味だ?」

紅丸「この子は言ってみれば、君の分身と言ってもいい。
いわゆる…使い魔だね。だから特別な魔力の追加をしなくても、君の思うままに操ることができる。」

幼女「操るって…そんな人形みたいな・・・」

紅丸「うん、言い方を変えよう。ようするに君の手足として使途することが出来る。
それは君に助けてもらった彼女自身も望んでることだし、僕が強制してそういうふうにしてるわけでもないから
安心してくれ。」

幼女「う〜ん…要するにこいつを俺の代わりに幼女として変身させて姉さんの前に出すことで
なんとか誤魔化そうってことか?」

紅丸「ああ、ただし、所詮は猫の知性が少し進化した程度だからね。
君がコントロールしてあげることで多少のコミュニケーションをとることは出来るだろうけど。」

紅丸「たとえば、彼女を変身させて代わりに学校に通わせるというようなことは出来ない。
君の目の届く範囲内じゃないと、猫としての本能に逆らえず、元に戻ってしまうだろうね。」

幼女「そっか…うまくいかないもんだな。」


なんにしても、これで姉さんの前で三人揃うってのはなんとかクリアーしたわけだ。
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/08/02(木) 07:36:08.07 ID:PhgHPBzgo
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/02(木) 14:10:02.24 ID:OzDtHo7DO
アカネちゃんカワユス。
しかし性霊とか思い浮かばないもんだな。
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/03(金) 10:45:20.40 ID:Xfev+BlDO
突然ロリコンになったりとかそんなもんしか思いつかんぞ
218 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/08/05(日) 22:31:58.77 ID:e45LMUTv0
幼女「なんだかんだで…こんな年で小学校に通うはめになったわけだが
俺とお前の身分証とかいったいどうしたらいいんだ?」

紅丸「心配しなくても、僕が明日までに用意しとくよ。」

幼女「用意するったって…どうやって?」

紅丸「魔法を使えば、人間二人の住民票くらい簡単に捏造できるさ。
といっても、魔力を使うのはそこにアクセス手順だけで、人間がハッキングしてデータ改ざんするのと
たいして変わらないけどね。」

幼女「まぁ、その辺は俺にはさっぱりだから任せるけど…」


色々と不安も消えないまま、そうやって流されるように話が決まっていく。
そうして、俺の新しい生活は俺の望まないままスタートしていった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



翌日


朝の8時過ぎ。
俺はいつもより少し早い時間に目が覚めて、紅丸とアカネと共に姉さんが来るのを待っていた。


幼女「ところで、アカネの変身ってどうやったらいいんだ?アカネに頼むだけでいいのか?」

紅丸「アカネの前で、アカネの変身した姿を思い浮かべてくれるだけでいい。
あとは自分が変身するときと同じ感覚で大丈夫だよ。」

幼女「そうか、じゃあ少し早いけど、打ち合わせするためにも変身してもらうか。」


なぜ昨日のうちに試しておかなかったのかというと
紅丸から、慣れないうちは出来るだけ魔力を節約しておくべきだと言われたからだ。
だからアカネに変身させるのは、今からがはじめてとなる。


幼女「アカネ、おいで。」

アカネ「ニャァ?」


アカネの前に立ち、アカネの目を見つめるようにして、今の幼女としての自分自身の姿を思い浮かべる。
すると、柔かい霧に包まれたアカネは、その中で徐々に姿を変えて人の姿を形作ってゆく。
霧が晴れた時には、そこには俺と同じ姿の猫耳としっぽの生えた幼い少女が立っていた・・・

・・・ん?猫耳・・・しっぽ・・・!?
219 :レイド ◆q.RPqgP0o6 [saga]:2012/08/05(日) 22:33:10.95 ID:e45LMUTv0
アカネ「……うにゅぅ…?」

紅丸「…どうやら、まだ猫としての本能が強すぎて、姿に影響してしまったみたいだね。」

幼女「おい、これどうするんだ?まさかこんなのつけたまま姉さんの前に出すわけにもいかんだろう?」

紅丸「今日のところは、帽子でも被ってもらってやり過ごすしかないんじゃないかな?」

幼女「そうだなぁ…」

アカネ「うにゃぁ…」

幼女「ってかこいつ、話したり出来るのか?」

紅丸「変身してる間はそのはずなんだけど、アカネ、何か話してごらん?」


紅丸がそう言うと、アカネは自分の変化にまだよく気がついてない様子で
キョトンとした顔で小首をかしげていた。
しかし、不安になって見つめている俺に気がつくと、勢いよく俺に抱きついて・・・


幼女「うわぁっと…!おい、どうした?」

アカネ「にゃぁ…おねえちゃん…かなしそうなかおしてるから…」スリスリ

紅丸「どうやら、ちゃんと話せるみたいだね。」

アカネ「だいじょうぶ?ぽんぽんいたいの?」スリスリ

幼女「いや…そうじゃなくてな…大丈夫だよ、ちょっと心配してただけだから。
・・・おい、紅丸…なんで俺がおねえちゃんなんだよ?」

紅丸「アカネにとって、君は姉みたいな存在だと認識したんじゃないかな?
魂を共有して、君の一部としての感覚が無意識のうちに存在しているからそう思っているんだろう。」

アカネ「にゃぁ…?」

幼女「…こいつにこれからやることの説明するのは大変そうだなぁ…おい。」

紅丸「子供相手にするのは君のほうが慣れているだろう?よろしくお願いするね♪」

幼女「…ったく。」

アカネ「おねーちゃん♪にゃぁ…だっこしてぇ♪」スリスリ♪


早めに変身させておいてよかった…
はぁ…。
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/06(月) 02:57:59.48 ID:9aqehSZDO
くっ…なんて可愛さだ…!
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/08/06(月) 07:47:14.40 ID:4yo+8PP4o
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 01:00:15.43 ID:jz3NoRs8o
続きはまだか?
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/04(火) 16:29:27.17 ID:t7m6FGSIO
     ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
   /:::|  ___|       ∧∧    ∧∧
  /::::_|___|_    ( 。_。).  ( 。_。)
  ||:::::::( ・∀・)     /<▽>  /<▽>
  ||::/ <ヽ∞/>\   |::::::;;;;::/  |::::::;;;;::/
  ||::|   <ヽ/>.- |  |:と),__」   |:と),__」
_..||::|   o  o ...|_ξ|:::::::::|    .|::::::::|
\  \__(久)__/_\::::::|    |:::::::|
.||.i\        、__ノフ \|    |:::::::|
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.|| ゙ヽ i    ハ i ハ i ハ i ハ |  し'_つ
.||   ゙|i〜^~^〜^~^〜^~^〜
224 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/10/03(水) 20:50:37.85 ID://IPIRYJ0
トリップ合ってたかな?
更新さぼっててすみません。
また落ち着いたら書きます。
225 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/10/03(水) 20:52:04.67 ID://IPIRYJ0
トリップ合ってたかな?
また落ち着いたら書きます。
更新さぼっててすみませんでした。
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/03(水) 21:05:15.73 ID:N0p+ALx1o
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/03(水) 23:03:07.15 ID:xcW8aKiDO
待ってる
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 12:05:40.54 ID:e/6SOwku0
帰ってきてくれて良かった。

性霊を一匹捻出。

性霊名・ショクシャー
触手趣味の人物から溢れた性霊→可愛いらしい触手からグロい触手まで、
様々な触手が絡まり、ついでにヌトヌトしているキモい見た目。
攻撃方法:触手鞭・触手緊縛・各種弱体化毒注入・催淫or活性液(かけるだけでも効果あり)・肉体改造液注入
人に取り憑いた場合、ウネウネしたものを使っての性行為(強姦含む)を好きにさせる。
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/10/17(水) 02:52:49.08 ID:G+3hNUnt0
来年になろうと世界が滅ぼうと続きを待っている
230 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/11/08(木) 01:53:25.70 ID:QcLyusGIO
更新テスト
231 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/11/08(木) 01:57:09.81 ID:QcLyusGIO
アカネ「ニャウ…おねえちゃん♪」

幼女「あはは…くすぐったいよ。
…なぁ、アカネ?俺が今からお願いすることを言うとおりにできるか?」

アカネ「んぅ…?おねえちゃんのおねがいならなんでもするよ!」

アカネはそう言うと無邪気な顔で微笑んでくれた。


幼女「もうすぐここに、背の高い女の人が来る。
その人と俺とで大事な話をするから…アカネは俺が合図したら
はいかいいえで答えてくれたらいい。」

232 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/11/08(木) 01:58:19.76 ID:QcLyusGIO
幼女「あと、名前を聞かれたら…
「私の名前は幼女です。よろしくお願いします」って答えて頭を下げてくれればいい。」


そう言って俺は、アカネにわかりやすいようにペコリと頭を下げてみせた。


アカネ「…♪」ナデナデ

幼女「…どうして頭を撫でてるんだ?」

アカネ「えへへ…なんとなく♪」


にぱぁっと笑うアカネを見ていると
この後のことがとてつもなく不安になってきた…
まあかわいいけど。


紅丸「自分と同じ顔の猫にかわいいとか、君ってナルシストだったの?」

幼女「違う…ってか心読むな!!」


やれやれ…こんなんで大丈夫か?
233 :レイド ◆JpNEI8uxLg [sage]:2012/11/08(木) 11:49:02.30 ID:Ord/8HsBo
うんこ
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/08(木) 12:15:55.16 ID:ctbPTU8f0
来てたーーー!   いやぁ、アカネちゃんきゃわゆいのぅ。   ナデナデ!ハフハフ!
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 01:34:51.40 ID:GX1IxaZD0
妊婦スキーとかだとえらい事になる気しかしない
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 15:33:13.39 ID:Rn3KSw3L0
作ってみた


性霊名・ヤクー
薬物姦趣味の人物から溢れた性霊。

見た目は、各種錠剤がジョイメカの様に頭や手足・関節になっている。その間や
指先などを薬液が構成し、その中には、粉薬の粉末がラメの様に散らばっている。

主な攻撃方法は、薬液をガトリングの様に発射してきたり、薬液の中の粉薬を噴射、
揮発薬を覚らせずに撒いて動きを封じたり等。薬には勿論効果があり、薬で出せる
効果ならほぼ全ての効果を与えられる。口内(体内)や粘膜、傷口に攻撃を当てられると
薬が早く回る。錠剤は、獲物が殆ど動けなくなった状態の時、仕上げとして飲ませてくる。
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/12(月) 16:01:27.36 ID:Rn3KSw3L0
>>236
※補足
薬の効果は、主に筋弛緩剤と媚薬を多く使ってくる。
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/12(月) 16:13:03.66 ID:CeNI059Xo
キモイ
>>1以外は1万歩譲って乙や感想だけかけ
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/12(月) 17:11:03.95 ID:5NfSUXX70
>>211で性霊っての募集してるみたいだよ?
240 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/11/13(火) 01:14:41.98 ID:gnM1y/XIO
皆様たくさんのレスありがとうございます。
このような更新の遅い作品にコメント頂けて本当に感謝です。
性霊のアイディアもありがとうございます!!
二つともすごい…しっかり考えられてて尊敬しますw

個人的にはご意見ご感想の他にも
展開や希望などのレスもすごく励みになるので、ご遠慮なく頂ければと思ってますので。
みんなで荒れない程度に談笑して頂ければこちらとしてもスレ立てたかいがありますんでw
ただでさえ更新遅いし…(^_^;)

更新出来てない間もレスはなるべく見させて頂いてます!
本当にこんな作品に温かいコメント多くて…時間あるとき更新ですが、完結まで頑張ります!!
241 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/11/13(火) 01:16:05.55 ID:gnM1y/XIO
ピンポーン♪


幼女「来たか…」

インターホンの音を聞くと同時に変身魔法を発動する。
白い霧状の光に包まれ身体の周りを
一回り大きな何かで包まれる感覚…
その何かが徐々に馴染んで五感と一体になる
そんな奇妙な気持ちで光に身体を委ねる。
そして霧の晴れ、自分としてはいちばん見慣れている男自身の姿に戻る。
いや…今は[なる]と言うべきか。

変身を終えてから、俺は部屋の覗き窓から確認し、姉の姿を確認すると、ドアのチェーンと鍵を開けて姉を迎え入れた。


男「いらっしゃい、姉さん。」

姉「おはよう、男。」
242 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/11/13(火) 01:17:46.50 ID:gnM1y/XIO
男「まあ上がって、二人を紹介する前にお茶でも入れるから。」

姉「あぁ、おかまいなく〜。それよりさ、昨日来た時も思ったけど、男の一人暮らしにしては片付いてるよね。」

男「姉さんが昔から片付けとか苦手なだけじゃないか…あ、コーヒーと紅茶とどっち?」

姉「コーヒーで、砂糖三杯にチョコも入れて!」

男「好みも相変わらずだね。固形のビターチョコしかないけどいい?」

姉「えぇー…じゃあレンチンして柔らかくして?」

男「はいはい。」
243 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/11/13(火) 01:18:48.76 ID:gnM1y/XIO
姉「さて…」コトリ

姉「落ち着いたところで、本題に入りたいんだけど。」

男「わかってる。二人とも、こっちへおいで。」


別室に待たせておいた二人を呼ぶ。
アカネが姉さんの前で変なことしないように紅丸にどうしたらいいか
説明させるためと…
いきなり会う前に、アカネにどんな人か見てもらい、落ち着かせるためであった。
これらも、昨夜紅丸にアドバイスしてもらい決めたことだ。


紅丸「どうも、おはようございます、お姉さん♪」

アカネ「お…おはよう…ございます…///」

ちなみに、アカネには俺の持ってる服の中でなるべく一番小さな
フード付きのパーカーを来せている。
しかし、それでもアカネには大きすぎたのか、ブカブカしていて見た目以上に幼げに見えた。
あぁ〜あ…こんなアカネの姿を見たら、姉さんも変なスイッチ入りそうで不安だな…。
それにしても、アカネの奴緊張してるのか?
やけにオドオドしてるが…。
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/13(火) 02:24:04.32 ID:4MOVpeIDO
きゃわゆ
245 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/11/14(水) 03:19:21.00 ID:bukq0poIO
姉「か…」

姉「かわいい〜!!
なにこれ天使!?この猫みたいな瞳とかはにかんでオドオドしたところとかちっちゃくてふにふにしてそうなところとか身長とかブカブカしたパーカー姿とかもうドストライク!!エクセレント!!お持ち帰りしたい!!!!!!」
(あら、二人ともおはよう♪私が男の姉よ、これからよろしくね。)

アカネ「うにゃぁ!!??」ビックゥゥ!!

男「おいおい…本音と建前逆になってるよ…?」

姉「うにゃぁ…だって!!かわいすぎる!!幼女ちゃんかわいすぎるぅぅぅ!!」ハァハァ

男「…そんなんでよく今まで教師続けて来れたね…」
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/14(水) 10:57:35.06 ID:uKqHi5Mc0
全くですな(笑)
247 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/11/15(木) 02:13:28.85 ID:7aSliJBIO
姉「…コホン。あらためて、男の姉よ。二人とも、よろしくね」ニコ

紅丸「よろしくお願いします。」ニコニコ

アカネ「あぅ…よ…ようじょです。よろしくおねがいします!!」ペコリ
248 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/11/15(木) 02:21:42.69 ID:7aSliJBIO
姉「…」ナデナデ

アカネ「ニャウ…!!??」ビクビク

男「…何で頭撫で出したの?」

姉「いや…なんとなく…?可愛すぎて…」ハァハァ
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/15(木) 09:24:00.30 ID:sngjWC4DO
お姉さん。気持ちは分かるが、もうちょっと落ち着こうか(苦笑
250 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/11/18(日) 03:27:10.68 ID:eE5R+7lIO
数分後…


姉「んで、本題に入るわけだけども。」ダキカカエ

アカネ「にゃうぅ…」ダキカカエラレ

男「はぁ…まぁいいか、とりあえず二人の住民票とか今後の手続きに必要なものは揃ってるよ」
(アカネ…すまんがしばらく耐えてくれ…!!)

紅丸「……」クスクス
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/18(日) 08:01:08.77 ID:9895r5+DO
される方としては、いい気しない時もあろう。
それにしても可愛いなぁ。
252 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/11/22(木) 01:02:13.09 ID:Vwi22kyIO
姉「ふむ…たしかにだいたいはそろってるわね。あとは養子縁組の手続きにどれだけかかるかだけど…
まあ、学校に通わせるぶんにはこれだけあれば十分でしょう。」ナデナデ スリスリ ダキカカエテギュー

アカネ「……(泣)」ジタバタ
253 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/11/22(木) 01:09:43.26 ID:Vwi22kyIO
それからさらに一時間後…


姉「…ふぅ
それじゃーまた詳しい転校とかの段取りは私でやっとくから、そっちも私の部屋のことお願いね。」テカテカ

アカネ「ふゅぅ…」カイホウサレタ

男「ああ、姉さんもよろしくね。」

姉「そんじゃ〜またねぇ。幼女ちゃんもまたねん♪ちゅっ♪」ナゲキッス


バタン
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/22(木) 12:24:50.95 ID:O6AcerIV0
アカネちゃん、お疲れ様
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/26(月) 04:45:31.04 ID:tVKrp+s1o
256 :レイド ◆q.RPqgP0o6 :2012/12/05(水) 01:57:29.56 ID:I0QdFsv/0
姉さんが出て行ってからすぐ、俺は変身を解き、溜息をつきながらベッドに横になった。

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幼女「…ふぅ」

アカネ「うわぁぁぁぁぁん!!おねぇちゃぁぁぁぁぁん!!」グスン


タタタタタ……ドスン


幼女「…うぇっ!?」

アカネ「あのひとこわかったよぉぉぉぉぉ…!!」グスグス

幼女「うぅ…わかった…から…ちょ…一旦どいて…おも…」

アカネ「やぁ…!!」フルフル

幼女「はぁ…やれやれ…」

紅丸「あはは、君も大変だね」クスクス


俺の平和な日々よ…戻ってきてくれ…
そんな叶いそうにない思いを喉の奥で押しとどめつつ
俺は今日何度目かもわからない溜息をつきながらも、アカネを抱きしめてあやすしかないのだった。
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/05(水) 10:54:29.79 ID:EEJnESAf0
おお、よしよし
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 01:27:10.17 ID:aNi0s8rH0
続きまだー?
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