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男「俺と狐の百鬼夜行」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 20:11:12.11 ID:n0CHJ6AB0
光があるから闇が際立つ?闇があるから光が際立つ?

違う、光があるから闇が翳む。

光に照らされ闇は消える。

かつて闇が横行した夜さえも光に照らされ、闇は生くる場を追われた。

現代において闇が完全に生ける場はもはや無い。

そして、我々も…



失踪した日本の怪奇小説家の手記より

(失踪後、彼の家からは狂気染みた手記が大量に見つかり、気が狂って自殺したとも神隠しにあったとも言われている。)

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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 20:22:22.76 ID:n0CHJ6AB0
注意
書くの遅い
厨二病
脳内パラダイス
文章力乏しい
妖怪のイメージ崩壊
擬人化ではない
スレタイの「狐」が出てくるのは少し先










男「制服、髪型、歯磨きよ−し。パン咥えるのよーし」フガフガ


やあ皆、俺は男!普通の高校に通う普通のイケメン高校生さ!キラッ

今日は学校初日、2年になった初日の今日転校生が来るらしいんだぜ。男か女か楽しみだなぁ

あ、あれだぜ?女の子がいいとかそういう事じゃないぜ

扉を開けて外へと出る。桜が舞い、俺の新たな旅の始まりを祝福する


さぁ、いざ新しい学校生活へ!!


「わざわざ早起きして飯食ったくせに、パン咥えて何期待しておるんじゃお主は」


俺の完璧な朝に水を差す存在がいやがったよ


「わっちからしたらただ間抜けに見えるがの。走らなくとも普通に間に合うんじゃないかや?」


その忌々しい存在は塀の上をテクテクと歩いている。

三角の耳に全身真っ白のモフモフな体、そんでもってそれぞれ違うオッドアイの目と、先で二つに分かれた真っ白な尻尾

つまりは猫又だ。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 20:33:33.69 ID:n0CHJ6AB0
序夜
「始まりの時は猫が告げる。または陰陽師と猫又の怪奇章」




猫又「言い訳があるなら聞こうかや?さぁわっちに洗いざらい話すがよい。さっきの奇行のわけをの」


まぁ、あれだ。確かにさっきのは全て嘘だよ。

桜は舞ってないし、学校初日でも転校生が来るわけでもないよ。何より俺は"普通"の高校生じゃないし

おれが男っていうところと高校に通ってるというところとイケメン以外全部嘘だよ


猫又「ダウト!主はイケメンじゃない、どっちかと言うと逝ケメンじゃ。見た人間のほうがぶっ倒れて逝ってしまう」

男「そうだよイケメンも嘘だよわりーか」

猫又「悪い、存在そのもの諸悪の根源じゃ」

男「…」orz

猫又「このわっちが『悪いとまでは言ってない』というとでも思ったかや?」


俺フツメンだよ。顔は普通だよ変人とは言われるけど顔は普通だよ。お願いだから心折らないで

しかもこの猫・・・いや、化け猫は塀の上をテクテク歩きながら実に楽しそうに笑っている。

妖怪の表情を読み取れるようになったら終わりだな。


男「少なくとも見たほうが倒れるほど酷い顔はしてねえよ。どこぞの魚面じゃねえんだから」

猫又「イン○マス面なんてネタ誰がわかるんじゃ、ほれほれ学校へと急ぐがよい。変人陰陽師」

男「陰陽師の仕事なんざこのご時勢まともにやっちゃいねえよ。いい加減にしないと封じ込めるぞ妖怪猫又」

猫又「ほう、やってみるがよい。その前に前を見て走ったほうがいいんじゃないかや?」

男「ん?」


ドシーン


遅かった。角から出てきた人物とぶつかる。目から星が飛び散ったぞ、ん、この状況

まさか!念願のシュチュエーション!?


「あいたたた。ぶつかっちゃった」テヘペロ


おおぉぉおおおおぉぉおおおおお
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 20:44:44.64 ID:n0CHJ6AB0
友「あぁ、もう可愛いなぁ。もふもふもふもふもふもふ」ナデナデ

男「猫ちゃん喜んでいるなぁ。もっとやっていいぞ」

友「いわれなくともっ」モフモフ、ナデナデ

猫又(嫌じゃあああ。変態っキモイっ、覚えていろよおのれ男ぉ)ウニャア、フニャアン


ふはははは、ざまぁ味噌漬け。いつもからかってくるお返しだ

ま、そろそろ許してやるとしよう。


男「おい友、そろそろ行こうぜ。」

友「あぁ、そうだな。猫ちゃんバイビー」

猫又(古いんじゃ、もう二度と近づくな)フカー


猫又は腕から抜けると塀を登って向こうへと消え去った。二本の尻尾に怒りを表しながら

俺は勝利の余韻に酔いしれながら友と共に学校へと歩む


友「…それでさぁ、そん時の俺が可愛すぎたのか周りにいた女子が騒いでさー」

男「お前がキモ過ぎたんだよ。」


ここでこいつの紹介でもしとくか、変人友人その1友

可愛いものには目が無く、そして自分も可愛いと信じきっているキモイ友人(♂)

こいつの行動原理は「可愛い」

ちなみに「女装アイドルとしてもやっていける」と豪語していたが女装が趣味というわけでもオカマというわけでもない。可愛いわけでも

ない

可愛ければ老若男女動物怪物自分自身(これは可愛くないけど)でもなんでもいい。ただ愛でるだけ

あと、キモがられて基本女子は近づかない。好きな言葉は「可愛いは正義」


友「お、後ろから誰か走ってくるぜ。」

男「お、チャラ男だ」

チャラ男「ウィッスwチッスwwウッスウッスwww二人ともww気持ちよきwww朝でwいいww天気でwww」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 20:46:38.43 ID:n0CHJ6AB0
>>4
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
間違えた嗚呼嗚呼あああああああああああああああああああああああああああああああ



おおおおおお前かよぉおおお


「違うな・・・ぶつかっちった」テヘペロ


今の自分のしぐさに納得いかなかったのかリテイクした。

うっぜぇ


猫又「なんじゃ、またこいつかや。」スタ

男「猫ちゃん猫ちゃん、倒れた俺の腹に乗らないでくれよ。重たい」

「おぉ、可愛い猫ちゃんと男じゃないか。こんなところでぶつかるとは奇遇だな、今の俺の仕草可愛かっただろ。」

男「男がやって可愛いと思うか?友」

友「ショタがやって可愛かったから俺がやってもかわいいはず」リキセツ!

男「なわけあるか!!」

猫又「ホント主の周りには変人しかいないの。やはり特殊体質"集まれ変人たち"の効果は本物のようじゃ」


説明しよう!特殊体質集まれ変人たちとは

男の特殊体質で、自然と周りに変人しか近寄ってこないという究極に嫌な体質である。

これにより常にボッチではなくなる。価値観、趣味の違いから対立することは無い。

等の利点がある

しかし、まともな奴が寄ってこない。それどころかまともな奴から避けられる。朱に交わって(男が)紅くなる。

等の難点もある意外とピーキーな体質である。


男(である。じゃねーよ自重しろ猫又、だいたいただの偶然だっての)グリグリ

猫又(イタタタタ、わっちが悪かったからウメボシは勘弁じゃ〜)ウニャァ


俺以外の人間にはただの猫に見える(らしい)ので思念会話(テレパシ−)する。


友「あっはっは、おまいら中いいよなぁ。可愛すぎるから俺にも抱かせてくれ。」

猫又(主よ!絶対に(わっちを)渡すんじゃないぞ?わっちはこやつ嫌いじゃ、大嫌いじゃ)フカー

友「なぁ、抱かしてくれよ」

男「いいぞ。こいつも喜んでるし」

猫又(何をっ!?)フニャ!?

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 20:47:35.08 ID:n0CHJ6AB0
友「あぁ、もう可愛いなぁ。もふもふもふもふもふもふ」ナデナデ

男「猫ちゃん喜んでいるなぁ。もっとやっていいぞ」

友「いわれなくともっ」モフモフ、ナデナデ

猫又(嫌じゃあああ。変態っキモイっ、覚えていろよおのれ男ぉ)ウニャア、フニャアン


ふはははは、ざまぁ味噌漬け。いつもからかってくるお返しだ

ま、そろそろ許してやるとしよう。


男「おい友、そろそろ行こうぜ。」

友「あぁ、そうだな。猫ちゃんバイビー」

猫又(古いんじゃ、もう二度と近づくな)フカー


猫又は腕から抜けると塀を登って向こうへと消え去った。二本の尻尾に怒りを表しながら

俺は勝利の余韻に酔いしれながら友と共に学校へと歩む


友「…それでさぁ、そん時の俺が可愛すぎたのか周りにいた女子が騒いでさー」

男「お前がキモ過ぎたんだよ。」


ここでこいつの紹介でもしとくか、変人友人その1友

可愛いものには目が無く、そして自分も可愛いと信じきっているキモイ友人(♂)

こいつの行動原理は「可愛い」

ちなみに「女装アイドルとしてもやっていける」と豪語していたが女装が趣味というわけでもオカマというわけでもない。可愛いわけでも

ない

可愛ければ老若男女動物怪物自分自身(これは可愛くないけど)でもなんでもいい。ただ愛でるだけ

あと、キモがられて基本女子は近づかない。好きな言葉は「可愛いは正義」


友「お、後ろから誰か走ってくるぜ。」

男「お、チャラ男だ」

チャラ男「ウィッスwチッスwwウッスウッスwww二人ともww気持ちよきwww朝でwいいww天気でwww」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 20:55:55.90 ID:n0CHJ6AB0
男「曇りだぞチャラ男」

チャラ男「訂正wwちょうどwいい気温www」

友「またアクセサリー追加したな、もっと可愛いもの付けろよ」

チャラ男「うぃっすwちっすwwにあわねっすよww」

男「そんなの付けたがる男はお前だけだ。友」

チャラ男「これww新物ww合計30個www」

男「どうやってアクセ30個もつけてんだお前」


変人友人その2、チャラ男

いつも笑っている奴、アクセサリージャラジャラつけていて軽い。かといって不良でもない品性良好成績優秀

成績優秀者に待遇する学校なので先生方も注意しにくいらしい。

髪は染めてない。喧嘩は苦手だが負けなし、

あと特筆することはないな。


友「今日も可愛い子は転校してこないよな?」

男「ないよ。」


俺が今朝した妄想は話さないでおいたほうが平和だろうな。


チャラ男「女だけじゃなくてww男もw守備範囲内とかwwwwパネエww」

友「可愛いは正義!」ドヤッ

男「いいからとっとと上履き履け」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 21:00:04.05 ID:n0CHJ6AB0
学校、クラス内

モブ♀T「男が来たわ」

モブ♀X「嫌ね。気温が下がったわ」

モブ♀]「変態二人も一緒よ」

男「相変わらずの待遇だ。泣けてきた。」


何で毎回こうも罵倒されるのだろう。

陰陽師には異界の匂いがついて女はそれに敏感だから、怖くて寄って来ないとか

あの世の気配がついていて女たちはダイレクトに感じるとか

意味不明な御託を親から言われたけど納得できないし


チャラ男「まぁwww気にする必要はwwねえっすよwむしろwwどうでもいい」

友「そうだな。それよりトランプやろうぜ」キラリラリーン

男「その可愛すぎるトランプよく学校に持ってくる勇気あったな。っていうかお前ら変人って言われて傷つかねえのか」

チャラ男&友『俺たちに変人はステータスwww』


ダメだこの二人


男「変人通り越して変態だな。」

チャラ男&友『』ズーン

男「変態って言われるのはダメなのか!?」


なるほど、変態≠変人だもんな


男「で、トランプやるんだろ」

友「おぉ、萌えトランプだぜ。」キラリラリーン

男「それはしまえ!チャラ男、無いのか!?」

チャラ男「これならwwあるっすよwww」


なんつーか…ヴィジュアル系?トランプ出してきた。


男「いや、それもいい。俺のでやろう。」つシンプル・イズ・ザ・ベスト


カット!


男「どうだ。フォ−カード」

友「ファイブカード」

チャラ男「悪いっすねwwロイヤルストレートフラッシュっすwww」

モブ♂W「なんだあのレベルの高いポーカー」

モブ♂[「まるで全員仕組んでいるかのような、それでいて運にちゃんと頼っているようなそんな戦いだ」

男「フラッシュ!」

チャラ男「フォーカードww」

友「フルハウス!」

「トランプやってんの?ボクも混ぜてよー」


高く響く子供っぽい声が聞こえた。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 21:11:39.84 ID:n0CHJ6AB0
バァン

教室の扉が勢いよく開かれる。


「わはー、皆おはよー」キラキラ

男「おはよう、お前もやるか?ショタ」

友「おっはよー♪俺らの可愛い担当」ギューグルグル

ショタ「うにー、抱きしめてグルグルするのやめてよー」メガマワルー

男「お前ら男同士でやるな・・・ショタも嫌がれ」

ショタ「楽しいからいいよー」アハハ


まぶしい笑顔で入ってきて友に抱きしめられグルグル振り回されているのは、一年生よりも背が小さく中学生よりも子供っぽい童顔の男子…いや、男の子

変人友人その3ショタ

子供っぽい声、子供っぽい喋り方、極めつけは子供っぽい容姿と顔

どこを見ても立派なショタっ子であり、その容姿から女子人気は高い。

ただし、本人曰く「女の子より友達と一緒にいたほうが幸せだよ」とのこと。チョコ<飴玉


男「お前らそんなことしてるからキモがられるんだ周りから避けられんだ。」

友「俺たちこんなに可愛いのにか!?」グールグール

ショタ「やーめーてーよー」グールグール

男「少なくともお前はかわいかない」

友「俺は可愛い!ほら見ろよ。この頭のリボン」


リボン単体ならな


男「チャラ男、なんとかいってやれ」

チャラ男「うぃっすwちっすww無理っすちっすw言ってもww何もw聞かねえっすよwwwww」


だろうな。とりあえず周りからの目線が冷たいので即刻に流れを変えたい


モブ♀]]「あの二人最近いちゃいちゃしまくってない?」

モブ♀]U「きっとできてんのよ。キャー」


このバカ二人、特に友は何で気にならねえんだよ。


男「お前らさあ、恥ずかしくないの?」

友「俺は可愛いからな」キラッ


意味わかんねえよ


ショタ「何が?ボクは楽しいからいいんだよ」


この二人はいつも同じような極論だな


モブ♀[「あいつがショタ君に口答えなんて何様のつもりなのかしらん」

モブ♀Y「まったくもって厚かましいわぁ」

ポニテの女「……」

理解不能な言葉が聞こえてくるよ。理解してはいけない気がするんだ。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 21:22:32.86 ID:n0CHJ6AB0
ドガアアン

ゴゴゴゴゴゴゴ

先生「オラ、てめえら!!!」

皆『!?』ビクッ!!

先生「ホームルームやるぞお゙お゙ぉぉお゙お゙お゙ぉぉお゙!!!席についてない奴は釘バットだあ゙あ゙ぁぁぁあ゙!!」


釘バット持った厳つい顔の我らが担任が扉蹴り抜いてやってきた。


皆『』ザワザワ、ヒソヒソ


先生「うお゙お゙ぉぉぉお゙お゙お゙い、ざわついてたから全員釘バットだあ゙あ゙ぁぁぁあ゙あ゙」

皆『!?』ビクッ!!


友「今度は何があったんだよ。せんせーは」

男「振り替え休日で町歩いてたら職質されたらしーぜ。そりゃああんな面して眉間にしわ寄せて休日でもないのに歩いていたらされるわな」

チャラ男「さすがww組長www歩いてるだけでwwwwあの風格ww」


先生「ゔお゙ぉぉお゙お゙い!!男友チャラ男お゙ぉぉお゙ぉお゙お゙!てめえら後でおしおきだあ゙あ゙ぁぁあ゙あ゙あ゙」


男&友(やっちまった…)

チャラ男「うはwwこれはwww死亡フラグw」


先生「それじゃあホームルーム始めるぞぉお゙お゙ぉぉお゙お゙お゙お゙」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 21:33:33.90 ID:n0CHJ6AB0
昼休み


モブ♀]]]]「きょきょきょ、今日こそショタ君を誘うのよ私///」ブツブツ

モブ♀]\「ショタ君一緒に食べよ…これ作って…いや、作りすぎて...」ブツブツ

モブ♀X「屋上で桜を見ながら…お弁当を」ブツブツ


また女子たちがショタを誘おうとしているな。いくら脳内シュミレーションしてもなぁ…どの道そろそろ…


ショタ「ねぇ、屋上行こうよ!」ピョン!

モブ's『』orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz orz


ショタはもちろん俺たちを誘う。哀れだなあ女たち、どの道俺が一緒だとショタに近づけないんだよなぁ


友「いいぜ、あそこは桜がよく見えていいポイントだよな」

チャラ男「いいっすよwwおもしろwwww」

男「ショタ…お前」

ショタ「何?早く行こっ♪」キラキラ

男「いや、もういいや…」


本当にまぶしい笑顔だ。こいつなんで女子に気づこうとしないんだろうか…いや、目の前でいちゃつかれたら嫌だけどさ


友(可愛いロリショタカップルはいつ拝めるのだろうか…)


一瞬友からおかしな気配がしたが気のせいのことだろう。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 21:44:44.78 ID:n0CHJ6AB0
屋上


ショタ「いつ来てもいいところだねー、風がきもちいいよー」ヒュオオオオ

男「そうだな〜、桜も学校の隣を流るる川もよく見えるしな〜」


棒読みなのは後ろから異様な殺気がにじみ出ているからだ。


友「おい、今日はいつにも増して殺気が酷いぞ」

男「俺もそう思ってる…チャラ男はともかく気づかないショタが羨ましい…」


屋上で食べているといつも、屋上と校舎内を繋ぐ扉から女子たちが盗み見(もちろんショタを)しているのだが今日はそこに殺気が混じってる。


モブ♀V「あの男許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない」

モブ♀Y「よくもショタ君を奪ったわね。殺すコロス殺ス」

モブ♀]\「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね男死ね男死ね男死ね男死ね男死ね男死ね男死ね男死ね」

モブ♂T「絶対許さないんだから!」


男「何で俺が横から彼氏を取った泥棒猫みたいになってんの?なんであいつらヤンデレ調なの?俺はホモじゃねえぞ」

友「しょうがないだろ。実質ショタが女たちの手の届かないところにお前が連れ去ったわけだし」

男「ショタが俺たちを誘ったんだろが、ってか俺なんか怖がらないでショタのところまで来ればいいのに」

友「無茶言ってやるな…レベル1の村人が大魔王に檜の棒と鍋の蓋と布の服で挑むような暴挙だぞ」

男「俺に近づくだけでもそんなに勇気を必要とされるのか!?」

ショタ「どうしたの?おなかいっぱいなの?」

男「いや、そういうわけじゃなくてな」(教えてあげるべきだろうか?)

友「ん、ぼーっとしてた。」(いいよ、メンドクサイ。教えたって変わらねえだろうし)

男「ん、今日もいい風だ」(そうだな、言わなくていいか)

チャラ男「うっすちっすwwwwwそこの扉でwwwwショタのファンがwww除いてるっすよwwww」

男「…」

友「…」


男&友『チャラ男ぉぉぉおぉぉおおぉぉおお!!!!!????』

男「何故言った!?何故バラした!?」

友「アホなのか!?お前はあほの子なのか!?」

チャラ男「だってww面白そうじゃないっすかwwwwwww」


件の扉を見る。あーらら、騒然としているな。

さて、ショタはどういう反応をするのか、言われてみれば面白いかも

そう思ってショタを見る。


ショタ「うーん、このハンバーグおいしっ♪ねえ男、そのおいしい卵焼きと交換してよ☆」

男「まったく気にしてねえ!?」

友「微塵も気にかけてねえ!!」

チャラ男「やっぱwwwおもしれえwwwww」

ショタ「ねえ男、交換しよ♪」

男「あぁ…はい」(もう突っ込むのもめんどくせえよ)つハンバーグ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 21:55:55.83 ID:n0CHJ6AB0
その時だ。俺の手から何者かがハンバーグを掻っ攫っていきやがった。


男「なっ!?ハンバーグがっ」

(ふむ・・・さすが主のはんばあぐじゃな。念の込め方が違う。)モグモグ、ウニャア


モグモグゴックンと美味しそうに食べて欠伸をしたそいつはその場で満足そうに伸びをする。


男「なにやってんだああぁぁああああ!!何でこんなとこに来てんだよ猫ちゃん。何ハンバーグ取ってんだよ」

ショタ「わぁ、可愛い白猫だー」キラキラ

友「これお前(男)のとこの猫ちゃんだよな?何でこんなところに」

男「俺が聞きたいよ。」(おい猫又、どうしてこんなところに来てんだよ)ヨイショ


同じ目線になるように抱きかかえて持ち上げる。


猫又(あー、わっちの紅マグロー)ンニャアアン、ジタバタ


持ち上げられた時に口から落として食べ逃した紅鮪に猫又が手を伸ばしてジタバタする。


友「やべえ可愛い…」

チャラ男「うはwwww可愛すぎwwワwwロwwスwwww」

ショタ「はわわー、可愛いなぁ」

猫又(・・・・・・・・どうしてこんなとこにいるかじゃと?教えてやってもよいが、その魚をよこすがよい。)ウニィ♪

男「可愛いがこのマグロは俺のだ」(ツベコベ言わず話せ。)

猫又(よぉこぉせー)タシッタシ

男「だが断る」

友「あの二人って言葉が通じているみたいだよな」

ショタ「ペットと長い間いると雰囲気で何言っているか分かるようになるらしいよー」

猫又「ニャア、ンニー、フニィ♪」(最終手段じゃ)スリスリ

男「ふぉおおおおお!?」ハナヂ、ブー


猫又が抱きかかえられた体勢のまま顔にスリスリしてきた。やっべえええええええええええええ


猫又(いっただきまぁす。じゃ♪)モグモグカツカツ

男「はっ、いつの間に紅マグロが俺の手から猫又の口に!?」

友「いや、今ニヤニヤしながら手渡してたぞ」(しかし可愛かった♪)

ショタ「猫又…?」

猫又(あーあー呼んでいるー、とめどなく呼んでいるー。紅マグローがー呼んでいるー)ンニャア、ンニャアニャーオ♪

男「猫ちゃん幸せそうだなー(棒読み)」(で、来た理由は?)

猫又(む、忘れておった。・・・実はの、別にタダ飯集りに来ただけじゃないぞ?伝えることがあったんじゃ)

男(伝えること?)

猫又(うむ、ここ最近霊力や妖気の乱れが多くての。調べてみたところわっちら矮小な妖怪とは比べ物にもならない程の存在が何らかの干渉をしているみたいなんじゃ)

男(なんだそれ?)

猫又「大妖怪をも超える"神"じゃ。それも、災禍を引き起こす強大な」

猫又「・・・禍津神」

そう、それが…猫が告げた始まりの時
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/19(木) 22:03:11.90 ID:n0CHJ6AB0
今日はここまでです。

色々と初めてなので至らないところも多々あるでしょうがこれからお付き合いしてくだされば幸いです。

しかし、勢いで描いてる上書き溜めはここまでなので次からは投下が極端に遅くなります。

それと、文章内で理解不能な部分、などは遠慮なく質問お願いします。説明が下手なもんで客観的に見てちゃんと理解してもらえるか少々不安です。

それでは、月が妖しく光るまたの晩にお会いしましょう








あぁ、もっと可愛く書けないものかなぁ…
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/19(木) 22:55:57.20 ID:XsuODaMDO
男をみると正気度1d8減少
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/20(金) 11:10:06.54 ID:J3Am0l4IO
SANチェックどうぞwww
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/20(金) 18:30:10.45 ID:+v2OgPM9o
何これおもしろい
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/20(金) 20:07:21.66 ID:+ghtFY7d0
>>15
猫又「ちなみに女子が見たら1D20だったりする」

男「神格並み!?」


最近ニコニコ動画でもクトゥルフTRPGの動画がかなり増えてますね。

ニャル子さんもやってるしこのまま行けば狂信者がいっぱい増えるよやったねニャルちゃん

さあさ(狂信者にとって)完璧で幸福な世の中へ導こうじゃないか

では語るに相応しき妖しく光る月が登る下、物語を始めよう
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/20(金) 20:22:23.30 ID:+ghtFY7d0
男「禍津神…嘘だろ?」

友「どうした?」

男「ん、なんでもない」(やっべ、声に出てた。マジで?マジでそんなやばいものがこの町に?)

猫又「ナーゴ」(詳しい話は後じゃ。放課後、待っておるぞ。あ、この紅マグロはわっちがもらってゆくからの)

男「それは許さん」ガシッ

猫又「ニャア!?」(くそっ、ちょっち惜しかったかや)


猫又は取り逃したマグロ(三つ目)を恨めしげに一瞥したあと貯水タンクのほうに姿を消した。

あっぶね、あとちょっとで魚類全部喰われるとこだった。


友「あいつどっから帰るんだ?あそこで寝泊りか?」

男「壁を駆け下りたとしても不思議じゃねえぞ」


友が猫又の消えたほうを見る。実際は誰にも見られないところで物質体(触ったり声を出せる普通の動物のような姿)から思念体(幽霊みたい

な魂だけの状態)になって飛んだだけだろうが


チャラ男「うはwww不思議w生物」

ショタ「少なくとも見た目は普通の猫だよね?」

男「ただの猫だよ。」(そう思い込みたかった時期が僕にもありました)

友「なんか隠してないか?」

男「何のこと・・・」


「ねえねえねえ!あたしもいれてよー」


バーン
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/20(金) 20:44:54.90 ID:+ghtFY7d0
なんか弁当片手に美少女が扉をけり破って空気壊してねじ入ってきた!?


「あたしだよ!クラスメイトの女だよっ、いっしょに食べよ♪ってかあたしも仲間に入れろ!」


栗毛色の長髪ポニテに「ニカッ」って感じの笑いが似合う八重歯、普通の女子より低い背と物足りない胸(禁句)うっさいぐらいいつも高いテンションの女という子だった。

いつもは俺たちの輪に入らないその子が何故か両手を上に突き出して弁当を持って入ってくる。わけ分かんねえ


男「えっと・・・どったの?」

友「可愛い子キタコレ!」

チャラ男「うはww新キャラwwwですかww?」

ショタ「うぅ・・・」モジモジ


その新しい訪問者に俺は戸惑い友は興奮しショタは驚いて俺の後ろに隠れチャラ男は……まあともかく空気は完全にどっか行ったな


女「いやー、どうもしませんよ?あたしはただ戯れたかっただけなんだなぁ。ヤハハ?」


やばいこいつも変人だ。


男「ていうかよく近づけたな。俺が怖くないのか?」

女「そのセリフどこの厨二病さんですか?あたしは周りの噂には流れないのですよ」ヤハハ

男「そういう問題じゃ…」

友「男」ガシッ


友が肩に手を置く。それはまるで男を諭すように…


友「可愛いは正義」ビシッ

男「滅べ」


ドヤ顔で親指立ててそんなこと言われた。


女「ショタ君ショタ君、大丈夫あたしは怖くないのですよ♪ほらほらシャカシャカヘイッ!」シャーン


どこに持っていたかタンバリンを取り出して奇行開始


ショタ「・・・っあははは、女さん面白ーい♪」

女「うんうん、子供は元気がいちばんだよ♪」シャカシャカヘイ

チャラ男「うはwwwじゃあ俺もwwwしゃかwwしゃかwwうぇい!wwwww」

友「女×ショタくぁいい!」


すっかり溶け込んでる。こうして変人友人に一人加わったっぽい
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/20(金) 21:11:11.84 ID:+ghtFY7d0
女「まあ本当はついさっきまで入る勇気は出なかったんですけどねヤハハ」

男「へえ、やっぱりショタ狙いで話しかけたかったけど俺がいたから怖くて話しかけられず今勇気を振り絞って入ってきたってとこか?」

女「全部大ハズレですよっ♪」

男「」ズルッ


失敗した


チャラ男「うはwww男wwプギャーwwwwwww」m9

友「ぷぎゃー」

ショタ「ドンマイだよ男♪」

男「うっせ」

女「とりあえずあたしはショタ君狙いじゃないよ?ヤハハ、周りの話からあまり関わろうとはしなかったんだけどね。さっき猫ちゃんと戯れてる男君を見てどっかにそんな失礼な気持ちは吹っ飛んじゃったのですよ♪」


キーンコーンカーンコーン


お、予鈴。ん、予鈴?


女「あー、あたしまだ食べてないのですよー。時よ止まれー」


止まるはずもなく昼休みは終わる。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/20(金) 21:33:34.01 ID:+ghtFY7d0
放課後

男「やっべえこのあと先生からのお仕置きだぜ」

友「逃げるか?」

チャラ男「逃げるしかないっしょwwwwうぇwwうぇww」

ショタ「逃げないで頑張って行ってきてね♪ボク待ってるから」

男「逃げないでって俺たち、生きて帰ってこれるのかな?」

友「生存率は0.001%だな・・・」

女「ヤハハーかくゆうあたしも罰則喰らってるのですよ。死ぬくらいなら逃げちゃおうですよ?」


ちなみにあの先生は「もし俺から逃げ切れたら許してやるぞぉ。ただし逃げ切れなかった場合はそれ相応の応酬が来るぞぉ」と言っている。

逃げると普段の倍やられる。それでも逃げようとする者は後を絶たない。


4人「」コクン


4人「逃走っ!」


「うぉぉお゙お゙お゙ぉぉぉお゙お゙い゙い゙い゙い゙い゙。逃げ切れると思ったかあ゙あ゙ぁぁぁあ゙あ゙ぁぁぁっぁあ゙あ゙あ゙あ゙」ダダダダダダダダ


いきなり安価、下2でコンマ以下の数字70以上を出せば逃げ切れる。
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/20(金) 22:31:25.36 ID:pzajshFDO
先生正気度失いすぎだろ、いくら男が魚面だからって…
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/21(土) 15:40:23.46 ID:cRZ247Rgo
はい
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/21(土) 22:03:55.54 ID:y1DlqgeE0
>>23
猫又「魚面じゃなくてウィルバーウェイトリィじゃ」

男「別人!?ってかレベル上がってる!」


それでは妖しく光る月が昇ったので語るに始めましょう
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/21(土) 22:11:11.90 ID:y1DlqgeE0
もちろん担任はあの人、かつて走りの全国大会で優勝した足を持つあの人と校内で鬼ごっこ

恐ろしく足が速い上に担任であるからしてスタート時の自分と先生の距離は数十mも離れていない。

だからこそして逃げ切れるわけがなかった。


先生「うお゙ぉい・・・あっけなく捕まったなぁ」

男「ひぃぃ・・・・・・・助けてくらさいぃぃ」

友「待って!待って!プリティで可愛い俺の顔に免じて待って!俺だけでもいいから助けて!」

女「ヤハハー捕まっちゃったのですよ♪」


壁の端に追い詰められる。先生の手には無駄に大きく重そうな木刀が・・・駄目だなこりゃ


先生「うお゙お゙ぉぉお゙お゙お゙ぉぉお゙お゙お゙お゙ぃい゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙、パーティーを始めるぞお゙お゙ぉぉお゙お゙ぉぉお゙お゙お゙」


あ、こりゃ死ぬな

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------

この後数十分に渡りこの学校から悲鳴が絶えることはなかった。

ショタの日記より
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/21(土) 22:33:33.97 ID:y1DlqgeE0
・・・

今まで分からなかったことが科学によって証明され、理解されることを、闇を照らす"時代の光"と称すらしい。

ならば、その科学によって、光によって、存在しないことを証明されてしまった神は、光に照らされ消滅した闇なのだろうか?

もし、本当に神と言う存在がおり、人格があると言うのなら

かつて光として崇拝され、光として人々を導いたものの末路がこれとは、いささか憐れであり皮肉なものだ


神学者リード・アルデリッヒ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/21(土) 23:22:22.88 ID:y1DlqgeE0
男「あいたたた…死ぬかと思った」

友「いや、2,3度死んで生き返させられたかのような気分だ。あいつ蘇させる魔術でも会得してんじゃね?」

女「ヤハハー、あの人ならあってもおかしくないのですヨ?」

チャラ男「ウィッスチッスwwwあの先生ww人外すぎっすwwww」


校門にて

ショタ「あはは、大変だったね。三人とも」

チャラ男「wwwwちっすちっすwwマジでww大変だったっすよwwww」

男「その割には一番軽いよなお前・・・」ゲンナリ

女「ヤハハーあたしもぜんぜん平気なのですヨ?」

男「わけ分からないよ。」

友「俺もぜんぜん平気じゃねえ。ショター俺を癒してくれー」ギュー

ショタ「あはは、苦しいよぉ」


例のごとく友はショタを抱きしめてスリスリしている。こうしてみると親バカっぽい


女「ちょっとー、可愛いならあたしがいるじゃん〜」

友「じゃあお前もスリスリー」ルパンダーイブ

女「だが断る。ですヨー」ヒラリ

友「ヘブライッ!」ドガン


女が避けて見事電柱にぶつかった。


(主よ。いつまで遊んでいるのかや?わっちは放課後すぐに来いと言ったはずじゃが…?)


しまった・・・!忘れていた。


友「女ちゃんも可愛いから抱きしめる!」ダーイブ

女「どんと、たっち、ミー!」ヒラリ

男「あ、お前ら・・・悪いけど俺ちょっと用事あるから」

チャラ男「なんすかwwww用事?www俺たちもwwついていきますよwww」

男「いや、一人じゃないといけない用事だしな」

友「怪しい・・・怪しいぜ。俺のアホ毛アンテナがぴこんぴこん言ってるぜ」


アホ毛ないだろ。無駄に萌え要素足すな


ショタ「むー、どうしてもだめ?」

男「気持ちはありがたいがな・・・じゃ、また」タッタッタ

・・・

友「怪しい」

チャラ男「あwwやwwwしwwwうぃ」

女「着いて行っちゃいますですヨ?」

ショタ「行っちゃう?」


ルート分岐安価、ついて行く?行かない?下2
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 23:30:58.42 ID:wCZxPpaDO
ksk
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 21:27:06.18 ID:qLs0mHjDO
行く
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/24(火) 05:55:56.69 ID:v/OQv1MF0
友「行くしかないな」ニカッ

女「行っちゃいましょー♪」

チャラ男「ウィッスwwwウッスww楽しそっすwwwww」

ショタ「いこー!」


misson -尾行-


開始!
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/24(火) 06:11:17.32 ID:v/OQv1MF0
男「悪い猫又、ちょっと外せない用事があったんだ」(本当は逃げ出したかったが)

猫又「ふーん、わっちの頼みより優先するものって何かや?」ナーゴ

男「そう拗ねるなよ。学校の用事なんだから」


ネコトシャベッテルー、ママーアレナニ?シッ、ミテハイケマセン


男「」

猫又「プギャー」ンニャーm9

男(で、なんなんだよ。禍津神って)

猫又「うむ、いつもの裏山にの。神クラスの妖気をもった存在がいるのを確認したんじゃ、しかもわっちみたいな矮小な妖怪はもちろんのこと山の神々ですら近づくことを恐れるほどのものじゃ」

男(で、俺にそれをどうしろと、ってかそれはほっといて悪いものなのか?)

猫又「たわけが!放っておいて良いものじゃッたらこのわっちがわざわざ主に頼みに来ると思うかや?」


言われてみれば・・・


猫又「あ奴は今、普段は内包していなければいけないはずの妖気、妖力、魔力を丸々だだ漏れに流しているんじゃ」

男「?」

猫又「本来は魂のみのわっちら妖怪がどうして一部の人間や動物にとは言え他の存在から姿を持って視覚できると思うかや?」

男「本来持っている妖力で形作っている。だったよな?」

猫又「うむ、まぁわっちは霊感がある人間以外にも見えるようにしておるからちょっとそれとは違うが、そんなものじゃ」

猫又「しかしの、大抵の妖怪は物質体(人間みたいな物質でできた存在)だと霊感がないと見えないんじゃ。わっちは例外じゃがな」

男「そういえば何で猫又は普通に人間に見えるんだ?」

猫又「そりゃあ、わっちは生きておるうちに妖怪になったからの。わざわざ生きておる間の友人に見られなくする必要もないだろうに」

猫又「ま、話を戻すとの、多量の妖力をだだ漏れにしておる存在がおると空気中に漂って残るわけじゃ」

男「それで?妖力が空気中に残るとどうなると?」

猫又「妖怪がそれを吸い込み、物に触れられるほど実体化できるというわけじゃ」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/24(火) 06:22:22.81 ID:v/OQv1MF0
男「実体化?」


良く話が見えないな


猫又「あぁもう、主は頭が悪いの!」


猫又が尻尾を振って怒りを表す。


猫又「つまり、悪霊や悪魔、邪神…は言い過ぎじゃの、とにかく悪鬼悪霊魑魅魍魎までもが妖力を吸って世界に影響を及ぼせるほどの実体化を果たしてしまうんじゃ」

男「どーまんせーまん」

猫又「あぁん?」

男「すいませんでしたあぁぁぁぁ」ドゲザ


だってしょうがないじゃない。思ったら口から出ちゃってたんだもん


猫又「分かったかや?このままだとこの町は悪鬼悪霊魑魅魍魎呪い憑依呪詛、そういうもので溢れかえる。ついでも悪い妖怪も町を闊歩するの、まぁそういうことじゃ♪」

男「楽しそうだなお前…ってかそれやばくないか?」

猫又「やばいもやばい、わっちの存在が霞んでしまう。人間も主も死んでしまうからの」


それは尻尾を振ってうれしそうにしながら言うものだからかわいいもんだな。


男「で、それをどうしろと?」

猫又「もちろん。妖力をだだ流しするのをやめさせてほしいんじゃ、話し合いで解決するに越したことはないがの。まぁ最終手段としては封印してくれてもかまわぬ」

男「最終手段…ねぇ」


絶対狙いは最初からその最終手段だろう。


男「まぁ、行くか。狙いは」


猫又「山の中の社、陰陽師の禍津神退治じゃ」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/24(火) 06:26:29.79 ID:v/OQv1MF0
これで序夜(序章)は終わりになります。
何か違和感が目立ちますが…まぁいいや
第一夜は今夜、月が妖しく光る頃に
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/24(火) 19:57:22.91 ID:v/OQv1MF0
見ている人いるのかな?

月が妖しく光る今夜も語るに始めましょう
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/24(火) 20:00:00.76 ID:v/OQv1MF0
第一夜「人と猫と狐と…または陰陽師と妖怪と八百万神の怪奇章」


友「見つけた!猫ちゃんと男だ」

女「ふっふっふ、我ら少年探偵団から逃げようなどと浅はかなのですよー」

ショタ「ですよー♪」

チャラ男「うはwwwあいつらw仲いいwwwwまるでww言葉がwww通じてるwみてえwwww」



確かにここから見たらそう見える。男…ついにそこまで


友「この方角、裏山に違いなし」

女「突撃なのですよー!」

ショタ「わー、楽しそー」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/24(火) 20:11:11.74 ID:v/OQv1MF0
男「相変わらずこの山は異様だな。なんつーか、気配がさ」

猫又「色々な妖怪が棲んでおるからの、職業柄主は敏感なんじゃろ」

男「やな職業病だ。さっきから手が呪符をしまってあるポッケのほうに置いてないと落ち着かない。」

猫又「それぐらいがちょうどいいんじゃ」


こいつ楽しそうだな。

ちなみにこの山はそんなに高い山ではない。初級どころか子供でも上り下りできるような低く緩い山

いつ来ても木漏れ日が綺麗で頂上よりも木々の合間がすばらしい、そんな登山よりも森林浴がメインの山である。

なのにあまり人は来ない。何故かと問われるなら古くから住んでるものなら一瞬で答えられるであろう


"神"


そう、ここは神隠しに縁のある土地であり古くは生贄を、最近ですら「神隠し」として処理される誘拐事件、失踪事件が耐えない。

怪談やらの舞台にもなっており、親が子を脅す時の引き合いにも出される。

そして"本物"さえいる。

こいつもその本物のうちの一匹か…怖くはないけどな。


猫又「む、どうしたのかや?」

男「妖怪が恐ろしいものと思っている人間について考えていた。」ソレナノニコイツハ

猫又「クク、わっちもその気になれば恐ろしい事を起こせるんじゃぞ?」ゴゴゴ


毛が逆立ち二股の尻尾が恐ろしげに揺れる。


男「やめてくれ、封印しちまうぞ」


呪符を構える。もちろん封印の呪符(モノホン)だ


猫又「『封印しちまうぞ(キリッ)』じゃと、痛々しいのぉ」クックック

男「」ブチッ


こいつマジで封印したろか


そのとき異様な気配が強まった。しかし覚えがあるってかあいつだ


「おっとこー♪」


元気よく、懐かしい泣きそうな声が後方、斜め上からした。
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/24(火) 20:33:39.08 ID:v/OQv1MF0





今でこそ神は「人々に恩恵を与えるありがたい存在」として描かれているが本来の意味合いは違う。

"神"とは「人の力、人知の及ばない強大で理解しえない力を持った大いなる存在」のことである。

人の力が及ばない存在とは人の力では太刀打ちできない自然現象そのものを指し示す場合もある。

そして"神"それは必ずしも人間にいいことをするわけではない。

人の力を軽く超える存在ならば自分より弱い存在である人間たちをどう思うだろうか、少なくとも恩恵を与えようとする神なんて稀だろう。

その証拠に「祟られたくなければ生贄を差し出せ」という祟り神やただただ気ままに破壊や混沌をもたらす邪神、禍津神なども色々なところにいた。

そして日本でも「九十九神」「八百万神」等というものがあるが神という言葉がついていながら実際は妖怪や邪神に近いものまである。

これらの事実を見ると私はいつもこう思う。いつ、何故、神が「人々に恩恵を与えるありがたい存在」と認識され始めたのか。と




39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/24(火) 21:55:55.63 ID:v/OQv1MF0
「おっとこー♪」

ズガーン

男「そげぶ!?」


斜め四十五度で後頭部にズガンと何か硬い物が飛び込んできた。

なんというかおもいっきりライダーキック食らわされたんだけどさぁ…幼女に


「会いたかったよぉ!!ねぇ、なんで、なんで来てくれなかったの!?」

男「色々あったんだよ・・でも、こうして来てやっただろ?」(めんどくさいのに捕まったなぁ)

「うん!!もう離れないでね」


そう言いながらがっしりとしがみついてるのは黒いショートカットの幼い少女、その背中には黒いカラスのような翼が生えている。


男「烏天狗ちゃん、とりあえず今は離れてね。俺たちは大事な用事があるからな」

烏天狗「うぅ…また後で会いに来てくれる?」ウルッ

男「あぁ…また後でな」

猫又(早く終わらないかのぉ、わっちはこやつとは相性悪いので離れて隠れておる)

男(メンドクサイからとっとと切り上げよう)

男「ほら、早く離れてね?」

烏天狗「来てね?来ないと…また神隠し起こして町の人を怖がらせちゃうからね?」ユビキリ

男「それはやめてくれ…」ゲンマン


何を隠そうこの妖怪幼女、この町の神隠し事件の(元)黒幕であり俺も一度さらわれた。

でも実際はただ遊び相手が欲しかっただけだった。拍子抜けすると同時に遊び相手が増えてこっちも嬉しかった……今じゃうざい


男「じゃ、俺は行くから」ダッシュ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/24(火) 22:11:12.10 ID:v/OQv1MF0
友「はっけーん」ニヤリ

ショタ「はけーん」ワフー

女「発見なのですヨ」ワハー

チャラ男「うはwww見っけww」


男「色々あったんだよ・・でも、こうして来てやっただろ?」


友「なんだあいつ、何もないところに向かって喋ってるぞ」

ショタ「本当だー面白いもの見ちゃったね」

女「・・・?」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/24(火) 22:33:33.66 ID:v/OQv1MF0
タッタッタ

走る。ただし、当てはない


男「なぁ、どこに禍津神がいるか分からねえのか?」

猫又「分からぬ、この山にいるのは確かなんじゃが・・・」

男「しょうがない…だれか、俺の呼び声に応じてくれ」


呪符を掲げて森に呼びかける。


「なんだ、用を言ってとっとと消えろ。」

男「なんでよりによってお前なんだ。」


大きな大蛇が現れた。


大蛇「なんだ、オレでは不満か?見た目が悪ければ変えてやる。」


その大蛇は俺の前まで来ると人間の姿に変身した。深緑の長い髪をした艶かしい女性だ

こいつは蛇神この山の八百万の神の内の一体、今では信仰されていないが昔は土地を外的から守る"呪い"の神だった存在


蛇神「ここはオレの管轄内だ。貴様の問いには答えられるだろう。」

猫又「ほぉ、話が早いの実は」

蛇神「言わなくても分かる。ただしあとでオレに供物を捧げてゆけ」

男「人間を差し出せとでも言わない限りはな」


これで安心だ。蛇神はこの山のことをよく知っている。以上の原因の居場所もわかるだろう。


・・・


蛇神「オレが案内できるのはここまでだ。」


そこはまだ森の中真っ只中、普通の道からはそれ獣道ですらない木々の合間


男「何で?」

蛇神「こっからさきはオレの管轄外で縄張り意識の強い奴の縄張りだからな」

猫又「ふん、腰抜けが」

蛇神「蛇は狡猾なんだ。無駄に山の王を怒らしたくはないしな」


オオォォオオォォオオォオォオオオオ


咆哮が聞こえた。
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/24(火) 22:37:04.13 ID:v/OQv1MF0
今宵はここまでです。すこし烏天狗のところでgdgdしようかと思ったけど猫又が殺されそうだったので割愛した。
好評だったら今度男との絡みを書くつもり

それではまた妖しく光る月が昇るころにお会いしましょう
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/29(日) 20:21:11.49 ID:fe/BYJb70
さて、今夜も月が妖しく光っておりますので始めましょう。
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/29(日) 20:44:46.20 ID:fe/BYJb70
咆哮にあわせて空気が震える


「何のようだ人間、我は貴様を認めた覚えがないぞ」


ライオンの胴体に梟の翼、威厳たっぷりの気配を孕んだ神、山の王のお出ましだ。


猫又「主が依頼しておいて忘れておったら世話ないの、"あれ"を駆逐することのできる人間じゃ」

山の王「何でそいつなのだ。我は確実に殺せる奴を呼べと言ったはずだ」


確かに少し疑問に思った。殺すなら俺を頼る必要はない…退治屋なら普通にそこら辺にいるはずなのに


猫又「ふ、だから主は頭が固いんじゃ」フリフリ


猫又が尻尾を挑発するように揺らす


男「おい、無駄に挑発するなよ」

山の王「いいだろう、久々に喧嘩しようではないか」


山の王の気配が殺気を持って膨れ上がる。


猫又「ほぉ、"ただの八百万神ごとき"がこのわっちに勝てると思うか?」


猫又の妖気も高まり、妖怪などちっぽけに思える"化け物"としての猫又へと変貌してゆく

やばい、この流れはやばい…山が吹き飛ぶ


男「いや、タンマ、タンマ!今そんなことやっている場合じゃないって」


山の王「…ふんっ、人間ごときが…」

猫又「主に止められちゃしょうがないの…お預けじゃ山の王」

男「お預けも何も一生すんな、案内すんなら早くしてくれ」

山の王「貴様ごときが命令するなど100000000000000000(中略 年早い」

男「…俺帰っていい?」

猫又「神隠しが増加するじゃろうな」


それもそれで勘弁してくれよ。


山の王「来い、こっちだ」


さらに歩きにくいところに歩いてゆく、傍から見れば妖怪に騙されているようだな
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/29(日) 20:56:00.48 ID:fe/BYJb70
山の王「ここだ」

男「神社…?」


そこは神社だった。どこにでもある…とは言えないが、いたって普通だった。

ただ、以上なのは場所、どうしたって人が来れなさそうな場所に建ててある。

ごく普通の鳥居、一銭も入っていない賽銭箱、そして禍々しい気配のする本殿

その本殿にはお札が一枚張ってある。それは封印のお札のはずである。

しかし件のお札からはとてつもない妖気が流れ出ている。


猫又「封印されておるはずなのに妖気が・・・?」

男「知っていたんじゃないのか?」

猫又「わっちは聞いてないの、来たのも初めてじゃ」

山の王「では任せたぞ」


そう言って山の王は去ってゆく


男「帰るのか?」

山の王「我は多忙だ。監視役はそこの猫が果たす」

猫又「わっちを監視カメラにしようなどとおこがましい」フカー


猫らしく威嚇する。可愛いだけだぞそれ…って言ったら殺されるな


男「それにしてもこのお札、封印してるは良いが封印しているものの妖気を吸出して外に放出しているな」

猫又「そんなことして何になるんじゃ」

男「多分そうすることによって無害にしようとしたんだろう」

猫又「他の者が有害になってるんじゃ世話ないの」


猫又が不満を露にしているがしょうがない


男「そこまでは頭が回らなかったんだろ・・・妖気放出もつい最近になるまで作動しないようになっているから分からなかっただろうし」

猫又「最近になるまで作動しなかった理由はなんじゃ?」

男「そういう術式になってる・・・そうして理由は不明だな」

猫又「じゃあそいつを剥がせば」

男「万事解決、さてと・・・」


お札をよーく見る。


男「『ここに悪鬼悪行を行う邪なる者の封印を施す。魑魅魍魎悪鬼悪霊妖怪悪神を封じ込めよ』何だこのテキトーな術式」


ものすごくテキトーに、封印しようとしているものが何か分からないから思いつく限りの全てを封印できるメンドクサイ術式を書いてやがる。


男「まったく、こんな術式を組んだ奴は誰なんだいったい?………ゲッ!!」


こいつは…
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/29(日) 22:44:50.02 ID:fe/BYJb70
猫又「何じゃ?知り合いかや?」

男「知り合いっていうかこっちが一方的に知っているだけっていうか…俺の爺さんだ」


そう、この術者、書いてある術者名を信じるなら爺さんだ。


猫又「主の祖父かや?」

男「詳しく言うと曽祖父だがな…ずいぶんめんどくさいものを…」


お札に手を触れる。…凄い妖気だ


男「猫又、お前はこの妖気のすぐ前にいて平気なのか?」


あの山の王ですら逃げ帰ったというのに


猫又「ふん、主はわっちをなんじゃと思っているんじゃ?このぐらいの妖気でわっちがバカになるとでも思ったかや?むしろ自らのエネルギーにしてくれるわい」ナーゴ

男「ならいいや、封印を解こう」


封印を解く、妖気の放出が止まり、その代わり社から何かが出てくる


「・・・」


白い体、とがった耳


男「初めて見た…」


そして、九本の尻尾


男「九尾の…白狐」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/04/29(日) 22:48:43.72 ID:fe/BYJb70
今宵はここまでです。
ではまたの日に









誰も見てる人いないのかなぁ(´・ω・`)?
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 22:57:32.80 ID:dG0ihRwDO


見てる。
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/01(火) 20:31:40.55 ID:D3Jyepwso

見てるぜ
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/02(水) 20:11:21.48 ID:A9dx79d10
さて、月が妖しく輝きました
そろそろ物語を語り始めましょう
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/02(水) 20:44:45.68 ID:A9dx79d10
友「あいつ、また何もない空間に向かって話しているぞ」

ショタ「もしかして幽霊が見えてたりしてー」アハハ

チャラ男「うぇwwwありえねwww」

女(もしかして皆見えてないのですヨ?)

ショタ「あ、狐さんだー」

友「え、尻尾が九本!?・・・だと」

女「え、今度は見えてる?」

女(どういうことなの・・・?)
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/03(木) 00:12:24.70 ID:LCkIXd+o0
だめだ…眠くてろくなものがかけない
明日来ますので許してくだしあ
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/03(木) 21:10:10.07 ID:LCkIXd+o0
今日は眠気に負けずちゃんとした数を書きましょう。

始まります
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/03(木) 21:22:22.59 ID:LCkIXd+o0
九尾の狐

狐は元来人を騙す妖怪とも神の使いとも神としても扱われ、色々なところでまさに千変万化、千の崇拝伝説伝承があれば万もの姿があった。

その内には邪神と呼ばれたものや禍津神、大妖怪、悪魔の化身なんかもいたらしい。

しかし今はもう文献の中のみの存在であり、ある時を境にその姿は歴史から消え去った存在


猫又「わっちも初めて見るの。白い毛の九尾…かや」

白狐「うむ、それはそうだ。この私でさえ君たちの姿は記憶にないからな」


いや、そういう意味ではないが


白狐「しかも見たところ一方は霊感に精通した人間でもう一方は強力そうな妖怪ではないか。かなり珍しい組み合わせだ」


白狐が物珍しそうに、いや実際ここまで仲が良いのも珍しいだろうけど、興味深そうに遠慮なくこちらをジロジロ見てくる。

どこかしら楽しそうにも見える。ってマジで妖怪の表情が読めるようになったらおしまいだ。


猫又「ふむ、わっちは強力"そう"な妖怪ではない。超強力な大大妖怪じゃ」


そんなのどうでもいいだろ


男「あんたも珍しいな。狐の妖怪はすでにいなくなったと聞いていたが…封印されていたから逃れられたのか?」


世界中の狐族が一時を境に消え去ったならその原因があるはず。そして、"それ"から逃れられたのなら爺さんが封印していてたからか?


白狐「…」


白狐の眼光が鋭くなり、俺を睨みつける。

ちなみに俺の目の前にいる九尾の白狐は俺の背よりも大きく、正に神といった風格を宿していた。

見たところメスだな。…なんで俺は人型ではない妖怪の性別まで顔で判断できるのだろう


猫又(長い間妖怪と接しすぎたんじゃ、このままだと将来妖怪と結婚する未来が見えるの)


やめろ!


白狐「君は…君達は何も知らないのか…?」

男「…何がだ?」

白狐「狐族は…私達は」ギリ

男「っ!?」


白狐の妖気に殺意が混じった。

しかしそれは一瞬のもので潮が引くようにすぐに冷めていった


白狐「…いや、やめておこう。君達は本当に何も知らなさそうだからな」

猫又「ほぉ、分別はあるんじゃな。わっちはてっきり八つ当たりをするもんじゃと思ったがの」

白狐「なに、私だって一応"神"と呼ばれた妖怪だ。いくら人間が憎かろうと無実の君達に掴みかかっても意味ないことぐらい分かるさ」

男「人間が…?」

白狐「君が気にする必要はないさ。他人の罪を受け止めるのは理解している連中だけでいい。私のような、な」

猫又「ところで主は何の神なのかや?」

猫又「禍津神…とか、かや?」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/03(木) 22:07:09.72 ID:tqUNFStu0
面白そうだ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/03(木) 22:33:40.63 ID:LCkIXd+o0
男(いきなり核心行くな)

猫又(タイミング計るのが面倒になっただけじゃ)ウニャ


尻尾が揺れている。うわ、本音だ


猫又「で、どうなんじゃ?」

白狐「禍津神?私がか?」


ウニャ、と猫又が頷く。目が獲物を狙う際の目、しかし対する白狐は飄々として、ク−ルに返す。


白狐「残念だが私はただの八百万神の一つだよ。人間に施しをするほどに善良とは言わないが悪神ではないつもりだ。」

猫又「そうかや、それだけ分かればもう良い。」

男「…お前にしてはやけにあっさり引くな」


こいつのことだからネチネチ証拠提示しろだの何だの言いそうだが…


猫又「なんじゃ、何か言いたげじゃな」ジト

ジト目で睨まれた。


白狐「それに、仮に私が邪神の類だとしても今は何もできないよ。」

男「なんでだ?」

白狐「君達も私の妖力があの札のせいで空気中に放出されたのは見たのだろう?もう私に"神"としての力は使えないよ。」

猫又「実体化するだけでせいぜい・・・かや。」

白狐「そういうことになるな。私ともあろうものが情けない。」


白狐が悲しげに目を伏せ、耳も悲しみを表すように垂れる。

その顔には自嘲的な笑みが浮かんでいた。


男「・・・お前はこれからどうするんだ?」

白狐「はて、どういう意味かな?」

男「この山に残るのか?それともどこか他の場所へ行くのか?」

猫又「…残念じゃがこの山にはもう-    白狐「-分かっているよ。」


猫又が何かを言おうとしてそれを白狐が制した。


白狐「この山に私のことを知っている者はもういないのだろう?」

男「えっ?」

白狐「私が封印される前には仲がいいのがかなりいたのにな…空気で分かるさ、ここの者達にとって私はいきなり現れた部外者なんだ。」

猫又「不思議なことにこの場所すら妖気が流れ出すまで誰も知らなかったとゆう始末じゃ」

男「この山の神達ですらか?」

猫又「そういうことじゃ」

白狐「そんな部外者、しかも私のようなでかい妖気の持つ者が居座ったら居心地悪くなるだろう」


さしあたっては、と言葉を繋げる。


白狐「君の家に私を住まわせてくれないか?」

男「は?」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/03(木) 23:55:55.07 ID:LCkIXd+o0
白狐「聞いたとおりだ。ここに私が居座るわけにはいかない」

男「だからって何でウチ?他の場所行ったら?」

猫又「主の目は節穴かや?こやつが弱っているのが見えないのかや」


猫又が俺の頭の上に乗ってテシテシと叩く、確かに口調には微塵も出ていないが弱っている。気配が弱い


白狐「あぁ、情けない話だが妖力がそこをつきそうだということはさっき言ったが回復しようにも心休む場所が必要だ。」


そんなのどこでも見つかる気はするが


白狐「私は街中ではよく休めない。そうでない場所でも大抵が妖気の強い私にとっては心休めない。血気盛んな奴に見つかるからな」


いや、だからといって


白狐「それとも君は私のような者を匿う心の余裕もないのか?」


うっ


猫又「すまんの狐、このたわけはこんな心の狭いやつなんじゃ」

男「わあったよ!神様だろうが化け狐だろうが住ませてやるよ!」


言っちまった…猫又に流されて言っちまったよぉ。また友人を家に呼べない理由が増えるぅ


白狐「クス、それではよろしく頼むぞ。ちなみに私の飯は人間のもので十分だからな?」


十分って言っても、要約すると人間が喰う高い飯を要求する。ということじゃねえか

あぁ、またさらに金がかかるなぁ。


男「じゃあ妖力の放出を止めるという依頼も完遂したし帰るか」ゲンナリ

白狐「ふむ、美味しい飯を頼むぞ」


あぁ、やっぱ美味しいご飯目当てか、費用が嵩む


猫又「その前にじゃが、さっきから聞き耳立てている奴がおるの」

男「えっ?」

白狐「あぁいるな。まずかったのか?」

男「えぇ!?」

猫又「出てくるがよい。結構面白いことは聞けたのじゃろう?」

男「いるって分かってたなら、最初から警告しろよ!」


あぁぁあああぁぁぁぁあああ、知り合いだったらどうしよう。マジでどうしよう。

そして、そこから出てきたのは
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/04(金) 00:44:44.06 ID:EBhjof200
女「ヤハハー、ばれちゃったのですヨ」

ショタ「ごめんね、ごめんね男」テヘ

チャラ男「うはwww最初からバレバレだったwwwww」

友「ずるいぞ男!そんな可愛い狐ちゃんと同棲なんて!!」グッ


約一人すごいおかしいが、俺のお友達軍団じゃねーかああぁぁああぁぁぁああ


男「いちばん見られたくない奴らに見られた」orz

友「っていうかどういうことなんだよ。その喋る猫とか九尾の狐とか」


めんどくせえ


男「かくかくしかじかで」

猫又「これこれうまうまで」

白狐「いあいあくとぅるふで」

男「それはまずいぞ白狐!」


………カット!


友「つまりお前は陰陽師で神や妖怪はこの世にたくさんいてそれらを認知できるのは霊感を持っている人だけというわけか」

男「そういうこと」


じゃあこいつら霊感あったのか?


白狐「私が妖気を少し流し込んだ。霊感はそれによって誘発されたものだろう。」

男「なるほど!って何やってんだよ。」

猫又「そのほうが話が早いじゃろう?それにの、大きな妖気を内包しておる狐は霊感がなくても見えておるのじゃ。なら全て見せた方がかえってすっきりする」

友「たしかにそのかわい狐ちゃんは見えていたな」

女「あたしは最初からその他にも羽の生えた幼女ちゃんや尻尾が二本の猫ちゃんも見えているのですヨ?」

白狐「ふむ、君は元々霊感が会ったようだからな。昔から見えていたのではないかな?」

女「言われてみれば見えていたけど完璧にスルーしてたのですヨ。ヤハハ」

ショタ「わー、すごーい」キラキラ

友「幼女だと…話を詳しく教えろ!」クワッ


目を充血させて乗り出して聞いてくる。


チャラ男「ところでwww帰んなくてwwwいいんすか?wwww」


あ、忘れていた。


男「じゃあ帰るか」






こうして俺と九尾の白狐の物語は始まった。

これから語り継がれるであろう、不可思議に満ちた。

妖怪と人間の、神をも巻き込んだ怪奇章が
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/04(金) 00:48:16.00 ID:EBhjof200
これにて第一夜は完です。見事に長くなってしまいました

実際自らの趣味をぶちまけただけのssです。

>>2にて擬人化無しとは言いましたが、烏天狗や蛇神のように例外はいます。

楽しんでいただければ幸いです。

ところで、メインは男と妖怪たちの話なのですが学校のシーンは多いほうがよろしいでしょうか?友人達は基本学校でないと少ししか出てきません





それでは今日はここまでといたします。月が妖しく光るまたの晩にお会いしましょう。
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/04(金) 20:08:36.36 ID:EBhjof200
今日も青く光る月が綺麗です。
さて始めましょう
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/04(金) 20:22:39.24 ID:EBhjof200
朝 - 学校


「起きろ、起きろ少年すでに日は昇っておるぞ」


凛と透き通った美しい声が俺の耳に入る。幸せだなぁ

なんか言っているが、日が昇ってる?どうでもいいよ眠気がマックスだもんな

俺は今「まどろみ」という名の正にこの世の天国にいる。

覚醒の世界と夢の世界の狭間、この眠気に任せて堕ちてゆく感覚がたまらなく気持ちいい

つまりはここから抜け出したくないわけで


男「もっと寝かせてえ」グイ


布団を引っ張って潜る。


「起きろと言っている。いつまで寝ているつもりだ」

男「ニャルラトホテプがアザトースを連れて地球にやってくるまでぇ」ムニャムニャ

「何百年寝るつもりじゃ!しかもそんなの来襲したら起きる前に地球滅ぶじゃろが!!!」ザク


ザク?顔になんか刺さったかな?いや、この痛みは…


男「ぎゃあああああ俺の顔がああぁぁぁああぁぁぁあ」

「ほらの、こういう奴は刺激を与えて起こすもんなんじゃ」

男「刺激どころか傷つけてどうすんだ!死ぬわ」


猫又が俺の顔に爪を立てて乗っかっている。その隣で心配してくれている(といいなぁ)白狐が座っている。


男「それにな、何でお前がいるんだよ。白狐は許したがお前は許してねえぞ!」


猫又を指差す。このただっ広い屋敷には親はいない。妖怪とかはたまーに遊びに来るがこいつに起こされるなんてたまったもんじゃねえ


白狐「いいではないか少年、私はこの猫神を気に入ったぞ。」

猫又「じゃからわっちのことは神ではなく大妖怪と呼べと言ってるんじゃ。」

男「そういえばお前もう八百万神だったか…」

猫又「ふん、猫又といえば昔は子供たちに大人気の妖怪だったんじゃ」プンプン

男「そうなのか?」

猫又「小さい頃はよく人里に下りて行って人間と踊ったりしたもんじゃ」

男「あの怪談の原因はお前か、今じゃ『一緒に踊ったり遊んだりしたことを他の人間に言ったら呪い殺される』とかいうオチがついてるぞ」

猫又「ンニャ!?そんなことした覚えはないんじゃ!」

男「尾びれがついただけじゃね?」

白狐「私など尾びれがつきすぎて原型がなくなっている話もあるぞ?それによると私はアトランティスを沈めた原因になっているからな」

男「聞いたことねえよ!?」

猫又「そんなことより主、学校はよいのかや?」

男「あ、飯食って行かなきゃな。冷蔵庫に何かあったっけ…お、牛肉発見♪」

白狐「なら私の分も頼むぞ、少年」

男「覚えてやがったのか」チッ

猫又「約束したからにはちゃんとやるんじゃぞ?」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/04(金) 20:24:34.71 ID:EBhjof200
>>61ミスった。一番上

×朝 - 学校

○朝 - 自宅
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/04(金) 20:44:43.71 ID:EBhjof200
食後


猫又「上手かったぞ主よ」ニャーゴ


尻尾を振って美味しかったのは分かる。

顔も凄い笑顔だしな。

ただ一つ解せないのは、だ


男「なんでてめーが俺の作った飯食ってんだよ」

猫又「ご馳走様じゃ」

男「てめーに作った覚えはねえ。」

白狐「少年、私の分はないのか?」

男「ねえよ。喰われちまったし」

白狐「この私との約束を破るなどいい度胸だな人間」

男「そっちの化け猫に言え!」


食い散らかしたのはそいつだ!

せっかく高い肉だったのに


猫又「また買えばよいじゃないかや」


誰のせいだ。誰の

そんな折、白狐が何かもの欲しそうにしているのに気づく。


男「もう作ってる時間はないぞ?」

白狐「いや、そうじゃなくてだな」モジモジ


モジモジしてなんだ?


白狐「その、私も学校というものに行ってみたくてな」


ハア!?

俺が絶句していると猫又が嬉しいときにするように、白狐がそのモフモフの九本の尻尾をバッサバッサと振りながら頼みを連ねてくる。


白狐「いや、私も昔は寺子屋に遊びに行っていてな。少し…この時代の寺子屋に行ってみたかったんだ。」

男「……却下」

白狐「な、なんでだ!?」


白狐がうろたえる。一瞬シュンとした耳とか驚いてビクッってなった尻尾とかすごくいいがそんなことは関係ない。


男「ライトノベル的なあれだと絶対めんどくさいことになる。じゃあ行ってくる!」ダッ

白狐「に、逃げるなぁ!」


だが断る。面倒事はごめんだ!
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/04(金) 21:33:38.42 ID:EBhjof200
登校路


男「あいつら大人しくしてくれるといいんだけどなぁ…」


なんか嫌な予感がする。


男「転校イベントとかお決まりだしなぁ…『今日転校してきました。白音・零孤(はくね・れいこ)です』『お、お前が何でいるんだよー』って言う展開とか」


ありそうだ。


男「ま、ありえないか。猫又がブレーキになってくれているだろう。うん、そういうことにしておこう。」


全力でフラグ立てている気もするけどまあいいか


「男くーん。おはよー」

男「関わりたくない。目の前から消えるかそのふざけた言動をやめろ。」

友「んもー。い・け・ず」

男「おえー、ゲボロロロロロロ」


友がキモイ声でオカマ走りしてきた。き、きもい


友「ふう、今日も絶好調♪」

男「間近で見た俺は絶不調だ。どうしたんだお前」ゲンナリ

友「新しい自分の発掘中」

男「永遠に地底に埋まってろ!!っていうかお前の目標は可愛い系男子だろ?オネエ系目指してどうするんだよ!?」

友「はっ、変な方向にロケットダッシュするところだった」


目が覚めたようだ。…すでに方向修正不可能な気がするけど

だってトラック疾走中だもの、絶対に衰えなさそうな勢いで疾走してるもの


男「ま、お前が変態を目指すぶんには俺は関係ないからいいけどな。縁は切るけど」

友「えー、切らないでくれよぉ。俺は大親友だろう?」


指を咥えてクネクネするな。キモイ


男「大親友になった覚えはない。」

友「釣れないなぁ。そう言えば昨日の狐ちゃんはどうしたんだよ?」

男「俺の家にいるよ。」

友「昨日はお楽しみでしたね」ニヤニヤ


は?


友「昨日はキャッキャモフモフ狐なのにニャンニャンしていたんだろ?」

男「意味わかんないけどとりあえず死ね。飯作って喰って寝ただけだよ。」

チャラ男「うっすちっすwwwおはようっす」ドン


いきなり後ろからドツキとともに挨拶が飛んでくる。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/04(金) 22:11:10.99 ID:EBhjof200
男「いってーよ…何で全力でやるかな」


後頭部をさすりながら振り返る


チャラ男「ふひひwwさーせんw」

友「なぁなぁチャラ男、こいつ昨日あんな可愛い孤(こ)と一緒に居ながら、何もなかったんだってよ?ありえなくね?」

男「その言い方だと人間の女の子と一晩過ごしたみたいに聞こえるけど動物だよ!?ってか妖怪だよ!?人間型ですらないよ!?」


かわいい女の狐(こ)ではあるけどね。ってなに寒いこと言ってんだ俺は


「あ、おはよー男♪」

「男君おはよーなのですヨ、缶蹴りやりませんです?」ドッチャリ


今日も天使のように輝く笑顔のショタと何故か両腕いっぱいに缶を抱えている女が校門で待っていた。


男「今日学校だけど…何故朝から缶蹴り?」

女「ヤハハー、こーやるのですヨ」カァン


カーン、カーンカカカカカカーン

ガッシャーン

女が缶を校舎に向かって次々と蹴ってガラス窓を次々割ってゆく


女「それ逃げろ!なのですヨ〜」ヤハハ

男「お前何してくれてんだああぁぁぁああぁあああぁぁ????」ダダダダダ

女「エスケ〜プ」タッタッタ

ショタ「あはは、面白ーい」タタタタ

友「あとで叱られるなこりゃ」オモシロイケド

チャラ男「うはwwあんた面白wwwww」タッタッタッタ
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/04(金) 22:55:54.97 ID:EBhjof200
教室


男「ハァハァ、なんてことしてくれたんだよお前」

ショタ「男が息上がってるよー」アハハ


ふっしっぎっだな〜何で一番子供っぽいこいつが息上がってねえのかな〜?

ちなみにこの状況を説明すると

女が窓を壊して俺たちが走って教室まで逃げて来た

あ、簡単に状況説明できた


女「いやー、男君なかなかいい走りだったのですヨ?」シャカシャカヘイ!

友「女ちゃーん、ショター今日もかわうぃーね!」

チャラ男「うはww見て、これ昨日作ったガンプラっすww」


何だこのカオス状況

女がタンバリンで踊って友がルパンダイブしてチャラ男が机一つぶんの巨大ガンプラをいきなり自慢しだした。

やばい、いつものことながら意味不明だ。


ショタ「そう言えば今日転校生が来るらしいよ?」

友「おぉ、念願の可愛い女の子が来るのか」オオォォォオオオォォォオオオ

女「なんなんですヨ〜あたしじゃ不足だとでも言うのですか!」プンプン

男「もっとお淑やかにしていればな」


黙っていれば美人だろうに


女「お淑やかだなんて一分どころか一秒と持たないのですヨ!」

男「お前は常に喋ってないといられないのか!」

女「むしろ死んじゃいますヨ!」エッヘン


威張ってやがる

ダメだこいつ

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴る。ホームルームの時間っぽい

ガラ…


「ゔぉぉお゙お゙お゙ぉぉお゙お゙お゙い゙い゙い゙HRはじめるぞぉお゙お゙ぉぉお゙お゙ぉぉお゙お゙お゙」


我らが長髪強面騒音声の担任教師が入って来る


男「今日は機嫌よさそうだな」

友「昨日剣道の世界大会で優勝したらしいよ。」


学校終わった後何してたんだあの人


先生「ゔぉぉお゙お゙お゙ぉお゙ぉお゙お゙お゙い゙い゙い゙今日は転入生が来るぞお゙お゙ぉぉお゙お゙お゙ぉぉお゙お゙ぉぉお゙お゙お゙ぉお゙お゙」


ザワザワ、ザワザワ、オォ アノセンセイガ チャント センセイ ヤッテルゾ ザワザワ
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/04(金) 23:44:49.44 ID:EBhjof200
友「可愛い女来い!」


そんなこといってると絶対来ない気が


女「あたしより可愛い子来るな!」


見た目のみ重視なら叶うかもな


ショタ「楽しい子だといいなぁ」アハハ

友(ショタ可愛いなあ)


ショタが未来を予想していい笑顔でニコニコしてそれを見て友がさらにニコニコしている。

あぁ、いくらフラグ立てたからってあいつらだけは勘弁してくれよ。

俺の学校生活が破壊されかねないからなぁ…特に猫又は

でもあいつらの人間姿見たいかな

多分猫又は嫌らしい笑みを浮かべた古風な大和撫子(少女)できっとショートカットに三つ編みが尻尾みたいに生えていたり

白狐も大人の和服美人って言ったところだろうな、流れるような銀髪の長髪か

学生服が連想にあわない…しかし気になる。見たい!でも来てほしくない、いや、見たい、でも来るな。いや、でも、でも


男「う〜ん。でも、でも、でもぉ」

友「なに唸ってんだ?そんなに可愛い女の子が待ち遠しいのか?」


違う。大体違う


先生「うお゙ お゙ ぉお゙ お゙ ぉお゙ お゙ ぉお゙ お゙ い゙ い゙ い゙ 、入ってきていいぞお゙ お゙ ぉお゙ ぉぉぉお゙ お゙ お゙ 」


いや、見たい、でも来てほしくない、見たい、でも来てほしくない、見たい、でも来てほしくない、見たい、でも来てほしくない、
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/05(土) 00:33:38.65 ID:3JZSah3/0
ガララ


オー、ウツクシイヒトダ。カワイイヒトダナ。デモ、チョット、メツキワルクナイ?

男「お、お前は・・・」ガタッ


思わず立ち上がってしまう。


転入生「………」


男「ハイ違ったぁあぁぁああぁぁあ!?」ズデーン


思いっきり違った。誰だこいつ

黒く長い伸びるに任せたままといった感じの髪、やる気が無いような、何かを睨んでいるかのようなどっちつかずの鈍い光を湛えた目

でも全体的に美人、目つきの悪さやムスッとした表情がマッチするような近づきがたい感じの美少女


先生「どお゙ぉぉお゙お゙したあ゙あ゙ぁぁあ゙男お゙お゙ぉお゙お゙ぉお゙、もしかして新手のナンパかあ゙あ゙ぁぁあ゙あ゙?」

男「いや、あの…」


組長怖いっす。


男「寝ぼけてました…続けてください。」


ハッハッハッハハハハハハハ


教室中に笑いが響く、笑いたきゃ笑え

あぁ俺の黒歴史一つ増えたかも

ちなみにその中にショタ以外の友達メンバーも混ざっていたのは見逃さない。絶対後でぶん殴ってやる


先生「じゃあ、自己紹介しろゔお゙お゙ぉお゙ぉお゙お゙い゙」


あの先生を恐れず、微塵も脅えず黒板にチョークで名前を書く

すげえな。普通の女子なら怖がってあんな近くにいられないはず

少なくともこのクラスの女子は体育の授業を一番恐れている。補習が決まったら泣く子だっているぐらいだからな


転入生「………黒髪」

先生「名前の他には言うことないのかあ゙あ゙ぁぁあ゙あ゙?」

転入生「………ない」

先生「じゃあ、これでホームルームは終了だあ゙あ゙ぁぁあ゙あ゙あ゙ぁぁあ゙あ゙」

皆(て、てきとーだー)

先生「ゔお゙ぉい゙、一時限目は俺様の体育だからなあ゙、遅刻したら死ぬぞお゙お゙ぉぉお゙お゙い゙」

皆(こ、殺される!?)


こうして皆はドタバタと着替えるのであった。








黒髪「あれが……この町の…陰陽師…」ボソッ
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(異界) [saga]:2012/05/05(土) 00:48:08.35 ID:3JZSah3/0
今宵はここまでです。
では、見てくれる方がいるならまた後日

ところで、次どの妖怪を出そうか考えてないので誰か案をくれると嬉しいです。
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/07(月) 16:43:14.08 ID:emOoUKKB0
ジョロウグモとか鬼とか?
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/07(月) 16:49:42.11 ID:emOoUKKB0
↑あと雪女も
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