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勇者「魔王が布団から出て来ない」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/04/23(月) 02:29:16.59 ID:BKqC8OSOo
初スレ立て&初SSです。
週一くらいを目標に更新して行きたいと思ってます。
挫折したらゴメンね☆テヘペロ
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1335115756
(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/
木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/
いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/
【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/
こんな恋愛がしたい 安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/
アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/
エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage saga]:2012/04/23(月) 02:30:54.48 ID:BKqC8OSOo
Location:魔王城
側近「…魔王さま。そろそろ良い加減謁見の間に戻っていただけませんか」
魔王「嫌じゃ」
側近「魔王さま!」
魔王「嫌なものは嫌なのじゃ。どうしてもというならば引きずり出せば良いであろう」
側近「いや、マジで無理ですからソレ」
魔王「では諦めるが良い」
側近「そうは言いましても…。あ!そういえば勇者が城のすぐ近くまで来ているそうですよ!」
魔王「…!………ワシには関係のない話じゃ」
側近「そんなぁ~」
魔王「そもそも勇者を謁見の間で迎えねばならん決まりなぞ無いであろう」
側近「いやでもほら、威厳とか礼儀とか色々あるじゃないですか!」
魔王「勇者に礼儀を払わなければならん道理があるのか?我は魔王じゃ。傍若無人、唯我独尊、我儘放題、それが魔王じゃろう」
側近「…なんか最後が無理やりめですけど」
魔王「やかましい」
側近「ってそんなことはどうでも良いんですよ!!とにかく良い加減布団から出てきてください!仕事してくださいよ!!」
魔王「…嫌じゃ」
側近「魔王さまぁぁぁぁぁぁ!」
魔王「………ぐぅぐぅ」すぴー
側近「ちくしょう…こんな仕事辞めてやる…!」ダッ
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/04/23(月) 02:31:30.81 ID:BKqC8OSOo
Location:3ヶ月前、北の国城下町の酒場
勇者「…みんなに話しておきたいことがある」
戦士「なんだ、改まって?」
魔法使い「勇者…気持ち悪い」
僧侶「普段ノリが軽い人が畏るとこんなに違和感感じるんですね~」
勇者「」
戦士「お前ら本当の事とは言えそういうのは本人に言っちゃいけない」
僧侶・魔法使い「は~い」
勇者「戦士のが一番傷付いた…」
勇者の心に28のダメージ!
戦士「す、すまん…」
勇者「まぁ、いいよ。そういうポジションなのは半ば諦めてるから」
魔法使い「残り半分は…?」
勇者「微かに希望を持ってる」
僧侶「それより早く本題入ってくれませんか?」
戦士(微かな希望が打ち砕かれたな…)
勇者「そ、そうだよな。ごめん」
勇者「それじゃ、本題なんだけど…。俺たち魔王討伐のために東の国を出て南の国、西の国を経て北の国に辿り着いた。今までの旅路も魔物を討伐したり、遺跡やダンジョンを探検したり、過酷な旅をしてきたよな」
魔法使い「…」
僧侶「大変だった一番の理由は勇者さまが色んな事を安請け合いするからだと思いますが」
戦士「しーッ」
勇者「…で、だ」
勇者「これから俺たちは北の国の更に北。北極大陸の中心にある大穴から通称“魔界”へ向かうことになる」
戦士「それがどうかしたのか?」
勇者「これからの旅は今までとは比べ物にならないくらい危険で過酷なものになると思う…」
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/04/23(月) 02:32:25.67 ID:BKqC8OSOo
勇者「それでも…。それでも俺についてきてくれるか?」
戦士「…」
魔法使い「…」
僧侶「…」
勇者「無理にとは言わない。命を懸ける事になるんだ。もしこの先はついて来れないと言うならそれでも構わない」
僧侶・魔法使い「ちょっと考えさせてください…」
勇者「!!」
勇者「…そうか、分かった」
戦士「…なんて言うわけないだろ!ついてくに決まってるじゃん」
僧侶・魔法使い「なんちゃって~」
勇者「…へ?」
僧侶「そもそも命に危険があるのが嫌なら最初からついて行きませんて」
魔法使い「勇者半べそw」
戦士「俺たちは最後までちゃんとお前について行くよ。仲間だからな!…って言わせんな恥ずかしい///」
魔法使い「オッサン照れても可愛くない」
戦士「辛辣…ッ!」
勇者「…ははッ、ありがとー」
僧侶「ちょ、勇者さまマジ泣きに入ってますよ?」
勇者「よっしゃ!じゃ、魔界出立前祝いとして今日は盛大に飲み食いするぞ!!」
戦士「それじゃ…」
魔法使い「マジ泣き勇者に」
勇者「ちょwww」
戦士・僧侶・魔法使い「「「乾杯ッ!!」」」
勇者「この扱いはどうにもならないのかな…」
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage saga]:2012/04/23(月) 02:33:52.57 ID:BKqC8OSOo
Location:3ヶ月前、魔王城
側近「なに熱心に水晶なんか見つめてるんですか?」
???「…ヘタレ萌え///」
側近「はい?」
???「ふぁ!?側近いつからそこにいたのだ!?」
側近「へ?いつからって…水晶見つめながらハアハア言ってる辺りからですけど…」
???「…!今見たことは全て忘れるのだ」
側近「はぁ…」
???「…なぁ、側近よ。ちょっと聞きたいことがあるのだが」
側近「なんでしょう?」
???「一般的に見て無理目な恋愛とかどう思う?」
側近(ははぁ。また少女漫画の話かな?無理目な恋愛か…花より魔界プリンスのネタかなぁ…)
側近「そうですねー。やはり私的には障害があるからこそ萌えるものじゃないかなと思いますけどね」
???「障害があるからこそ燃える…」
側近「そうでなくては面白くとも何ともないですからね」
???「そっ、そこまでか!?」
側近「はい。障害を乗り越え常識をブチ壊し結ばれる恋!いいですよね、乙女の憧れです」
???「そうなのか…?」
側近「あれ、違うんですか?」
???「い、いや、ちゃがわない…」
側近「ちゃ?」
???「そうだよな、障害を乗り越え常識外れでも思いを貫き結ばれる…」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage saga]:2012/04/23(月) 02:35:17.70 ID:BKqC8OSOo
???「だが、その2人は未だ顔を合わせたこともないのだが」
側近(あれ?花より魔界プリンスの話じゃないのか)
側近「そうなんですか?」
???「うむ。どうしたら良いと思う?」
側近(あ、もしかして話をつくるのかな?)
側近「それならまずは会わない事には話は始まりませんよね」
???「会う…」
側近「そうですよ。会わなきゃ恋もクソも無いです。それと、出会いは出来るだけドラマチックな出会いがイイです。お互い意識してしまって仕方ないようなドラマチックな出会いが!」
???「おぉ…、それは良いな」
側近「でしょ?そして惹かれ合う2人…。燃え上がる恋!されど立ち憚る障害…!」
???「ぐぬぬ…」
側近「しかし2人の恋の前にはそんな障害は屁でもないのです!力を合わせ障害を乗り越え2人はついに結ばれる…」
???「おぉ…!」
側近「強い絆で結ばれた2人は激しく愛し合い、蕩ける様な甘美な夜を過ごすのであった…」
???「側近は意外とエッチなんだな」
側近「えぇ!?なんでそうなっちゃうんですか!?」
???「ふふふ、冗談だ」
側近「もう…」
???「しかし、そう簡単に行くものだろうか」
側近「なに言ってるんですか?そんなの自分次第じゃないですか」
???「…!!自分次第…」
側近「そうですよ、自分次第です!」
???「そうか…!」
側近「はい!」
???「そうだよな!」
側近「はい!!」
???「うむ!側近よ、大変参考になった!」
側近「いえいえ、ところで何の漫画の話なんですか?」
???「ふふふ、燃えてきた」
側近「あのー?」
???「側近よ!」
側近「はい?」
???「我は少しばかり城を空ける。父上によろしく言っておいてくれ」
側近「へ?」
???「ちょっと人間界に行ってくるが誰にも言うなよ」バッ
???は移動魔法を唱えた!
側近「ちょ、待ってくださいよ!行き先言っちゃダメってどう陛下によろしく言っておけば良いんですかーっ!?」
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/04/23(月) 02:36:36.80 ID:BKqC8OSOo
今日はここまでー
また来週!
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/04/23(月) 05:51:41.89 ID:qCeGc2Ddo
...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
/:::| ___| ∧∧ ∧∧
/::::_|___|_ ( 。_。). ( 。_。)
||:::::::( ・∀・) /<▽> /<▽>
||::/ <ヽ∞/>\ |::::::;;;;::/ |::::::;;;;::/
||::| <ヽ/>.- | |:と),__」 |:と),__」
_..||::| o o ...|_ξ|:::::::::| .|::::::::|
\ \__(久)__/_\::::::| |:::::::|
.||.i\ 、__ノフ \| |:::::::|
.||ヽ .i\ _ __ ____ __ _.\ |::::::|
.|| ゙ヽ i ハ i ハ i ハ i ハ | し'_つ
.|| ゙|i〜^~^〜^~^〜^~^〜
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/04/23(月) 06:53:03.51 ID:HLzd2TyS0
期待
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/23(月) 07:49:37.42 ID:m3kge9JSO
ふむ
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/04/23(月) 10:03:46.91 ID:ZthdHdqIO
期待
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage]:2012/04/23(月) 23:26:01.20 ID:NNCle7LTo
期待
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/01(火) 20:08:54.62 ID:lPxiFXvIO
あ、やべ。今日火曜日じゃん(・∀・;)
ちょっと忙しいので明日!明日投下します!
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/05/01(火) 20:10:44.22 ID:t23xsAQno
待ってる
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/02(水) 23:55:49.12 ID:cJDEbXs/o
もうちょっとしたら投下します
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/03(木) 00:32:56.33 ID:3wOtLhd8o
Location:3か月前、北の国城下町の宿屋
勇者「…」フラフラ
戦士「大丈夫か勇者…うぷ」
魔法使い「2人とも情けない」
僧侶「ハメ外しすぎるからですよ」
勇者「申し訳ない…オェ」
僧侶「今日一日は休みですね…2人ともちゃんと休んで体調整えてくださいよ!」
戦士・勇者「おー…」
魔法使い「…休みなら出かけてくる」
僧侶「はーい、行ってらっしゃい」
魔法使い「…」ガチャ、バタン
僧侶「…あれ、もしかして私が介抱しなきゃいけない感じですかね?」
僧侶(…めんどくさいな。せっかくの休みだし私も羽を伸ばしたい…)
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/03(木) 00:33:13.19 ID:3wOtLhd8o
僧侶「…うん。回復魔法かけといてあげるので後は自分でなんとかしてくださいね!」
戦士「へ?」
勇者「…うん。俺たちのことは気にしないで羽を伸ばしてくると良いよ」
僧侶「さすが勇者さまです♪ではでは『回復魔法』!」
僧侶は回復魔法を唱えた!!
優しい光が二人に降り注いだ!!
戦士「…うん、少し楽になった」
勇者「ありがと、僧侶」
僧侶「はいっ。じゃあ、私も行ってきますね!」ガチャ、バタン
戦士・勇者「うぅ…、頭イテェ…」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/03(木) 00:34:05.09 ID:3wOtLhd8o
Location:3か月前、北の国城下町
ガヤガヤ ガヤガヤ
僧侶「うーん、この街は一番魔界に近いのに活気があって良い町ですね〜」
客引き「よ!そこの綺麗なねーちゃん!ちょっと寄ってかねェか?イイもん揃ってるぜ!」
僧侶「もう、綺麗だなんてその通り過ぎて否定できないですけど…、なにがあるんです?」
客引き「お、おぅ…。新鮮な果物から日用雑貨までなんでもござれの北の国最大の販売店だ!『必要なものがあるならまずはウチを見てから』って謳い文句で顧客満足度120%!」
僧侶「120%とか疑わしい事この上ないですけど、興味があるので見てみましょう」ルン
客引き「あ、あぁ、ありがとう…」
客引き(変なの捕まえちゃったな…ま、買ってくれりゃ客は客だ!)
客引き「じゃあ、さっそく我らが『ノルド百貨店』へようこそ!」
僧侶「いいから早く案内してください」
客引き(…orz)
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/03(木) 00:35:12.59 ID:3wOtLhd8o
Location:3か月前、北の国城下町ノルド百貨店
僧侶「ふふふ〜、意外といい買い物ができました!旅路用の保存食も買えたし、パーティ分の防寒具も揃ったし…後はなにを買いましょうか」
客引き「…お願いですからこれ以上値引きさせるの止めてください…」
僧侶「聞こえませーん」
客引き「とほほ…」
僧侶「あら?あそこにいるのは魔法使いじゃないですか。なにしてるんでしょう?」
何かを真剣に見つめている魔法使い。
僧侶「魔法使い、なにしてるんですか?」
魔法使い「」ビクゥ
僧侶「驚きすぎですよー。で、なにしてたんです?」
魔法使い「…いや、別に…」
僧侶「確かこの辺りを見てましたよね?えーと、…武器屋?」
魔法使い「杖!杖を探していた」
僧侶「え?でもここは剣のコーナーですよ?」
魔法使い「うっ…その…」
僧侶「もしかして転職でもするんですかー?」
魔法使い「そう。検討中」
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/03(木) 00:35:59.52 ID:3wOtLhd8o
僧侶「嘘ですね」
魔法使い「…」
僧侶「戦士へのプレゼントですか?」
魔法使い「」ドキィッ
僧侶「当たりですねっ」キラキラ
魔法使い「…はぁ…。うん。そう」
僧侶「それで、どんなものをあげるんですか?」
魔法使い「…この先戦闘も激しくなるだろうから…防御力付加呪文のついた剣と……エレキバン」
僧侶「あー…。そういえば最近肩こりが酷いって言ってましたね…」
魔法使い「オジサンだから仕方ない」
僧侶「魔法使いはそのオジサンがいいんですよねー」
魔法使い「…///」
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/03(木) 00:36:55.20 ID:3wOtLhd8o
僧侶「よし。わかりました。魔法使いを応援するのを兼ねて、私もちょっとお金出しますよ」
魔法使い「え?…いや、それは…」
僧侶「あの迷い様からして、ちょっと予算ギリギリなんでしょう?」
魔法使い「…ありがと」
僧侶「いえいえ」ニッコリ
魔法使い「…この恩は…必ず」グッ
僧侶「ふふふっ。期待してます。…で、もちろん値引きしていただけますよね?」
客引き(えぇっ!?ここで俺に振るの!?)
客引き「いや、これ以上の値引きはちょっと…」
僧侶「私の買い物ではないですよ?彼女の買い物です。愛しい人に贈り物をしたい少女…しかし手持ちのお金では心許ない…。そんな少女に救いの手は無いのでしょうか!?」
客引き「あの、その…」
僧侶「あぁ、世界はなんとも冷たいのですね…。困ってる者に救いの手を差し伸べない輩にはきっと神のご加護も無いでしょうね…」
魔法使い「」ジー
客引き「わかった!わかりましたよもう!!これで最後ですからね!?」
僧侶「ありがとうございます。神のご加護のあらんことを」
客引き「くっそー…。全く有り難みがない…」
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/03(木) 00:37:59.74 ID:3wOtLhd8o
Location:3か月前、北の国城下町の宿屋。僧侶たちが買い物をしている頃。
勇者「うー…」
戦士「あ"ー…」
勇者・戦士「「死にそう…」」
勇者「俺、もう酒は当分飲まないことにしようと思う…」
戦士「そうだな…」
コンコン
勇者「はぁ〜い…開いてますよぉ…」
???「失礼する!我は…ってお前ら大丈夫か!?」
勇者「ごめん、頭に響くから大きな声出さないで…」
???「も、申し訳ない…」
戦士「…」ジタバタ
戦士は頭痛のダメージをうけている!
???「なんじゃ、呪いにでもかかっておるのか?毒や呪いなら多少は造詣がある。見てやろうか」
勇者「いや、ただの二日酔いなんだけどね…」
???「二日酔い?わかった!少しまっておれ!」バタン
勇者・戦士「…!」ジタバタ
勇者と戦士は頭痛のダメージを受けている!
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/03(木) 00:39:26.48 ID:3wOtLhd8o
30分後…
???「待たせたな。食欲はあるか?無くても頑張ってスープくらい飲んでおけ。ホラ」
戦士「これは…?」
???「うむ。しじみのミソスープじゃ」
勇者「ミソスープ…?」
???「なんじゃ、知らんのか?しじみのミソスープは肝臓の働きを高め、体内のアルコール分解を助けてくれるのじゃ」
勇者「へぇ、詳しいんだな。ありがとう」ニコリ
???「ま、まぁな///」テレテレ
戦士「どれ…」ズズズ
戦士「おぉ、美味いなこれ。吐き気で何も食べれんと思っていたがこれならすんなり飲める」
勇者「へぇ、俺もいただきます」ズズズ
勇者「美味い!これは君が作ったの?」
???「うむ、我が作った。喜んでもらえてなによりだ」ニコニコ
勇者「ふぅ、美味かった。ごちそうさま」
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/03(木) 00:40:14.74 ID:3wOtLhd8o
???「ほれ、茶だ」
勇者「あ、ありがと」ズズズ
戦士「至れり尽くせりだな。二人ともへばってたから、正直助かる」ペコリ
???「なんの、これくらい大したことではない」
勇者「いや、本当に助かったよ。スープも美味しかったし、君はいいお嫁さんになりそうだねー」
???「よっ、嫁!?」
勇者「ん?どうかした?」
???「い、いや…あー、飲み終わったら一眠りするといい」
戦士「そうだな、そうさせてもらおう」
勇者「だね、ありがとね」
???「ふふふ、なんてことはない。どれ、疲れも取れるようにちょっとしたまじないをかけてやろう」
???は治癒力強化の呪文を唱えた!勇者と戦士の治癒力が活性化された!
???「では眠るといい…」
???が手をかざすと勇者と戦士は眠りに落ちて行った…
???「ふふふ…いい嫁さんか…///」
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/03(木) 00:41:40.19 ID:3wOtLhd8o
Location:3か月前、北の国城下町の宿屋
僧侶「いやー、楽しかったですねー」
魔法使い「リフレッシュ」
僧侶「早く戦士にプレゼント見せてあげたいですね。きっと喜びますよー」
魔法使い「…」コクリ
魔法使い「…!」
僧侶「どうしました?」
魔法使い「…誰か…いる」
僧侶「…!?」
魔法使い「もしたしたら戦士が襲われてるかもしれない…」
僧侶「え?勇者さまは?」
魔法使い「あいつはどうでもいい」
僧侶「…そうですね。勇者さまならどうにかなりますもんね」
魔法使い「…突入する。いつでも攻撃出来るようにしておいて」
僧侶「了解です」
魔法使いはゆっくりドアを開けた。
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/03(木) 00:42:46.26 ID:3wOtLhd8o
キィィィィィ…
僧侶「…なにも無いですね」
魔法使い「…気配はまだある。気は抜かない」
僧侶「えぇ…」
魔法使い「戦士は…無事。良かった」
僧侶「勇者さまは…………最低です」
魔法使い「…?」
勇者「ぐーぐー」
???「すーすー」
勇者は???と一緒に寝ていた!
魔法使い「…起きろ」ガンッ
魔法使いは勇者を杖で叩いた!
勇者に14のダメージ!
勇者「痛っ」
僧侶・魔法使い「」じとー
勇者「え?なになに?なんなの?って、うわぁ!?なにこれ、なにがどーしてこうなった!?」
魔法使い「こっちが聞きたい」
???「むにゃむにゃ」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/03(木) 00:44:47.18 ID:3wOtLhd8o
今日はここまで!
また来週〜( ´ ▽ ` )ノ
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/05/03(木) 14:11:01.00 ID:cFiTnsTU0
おつ〜
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/05/06(日) 22:06:39.87 ID:HUn4FHxao
乙
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/07(月) 14:10:13.60 ID:Vsh2m6eGo
えー、仕事が忙しくて全然書けなかったんで、週末あたりに投下します!
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/05/10(木) 12:46:14.85 ID:CpuWKYou0
待ってる
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/05/25(金) 00:13:22.65 ID:jy3lsIdSo
週末とか大嘘ぶっこいた。
ちょびっと書けたんで投下しまつ
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage saga]:2012/05/25(金) 00:14:51.42 ID:jy3lsIdSo
しばらく後…
勇者「…」
戦士「…」
???「…」
僧侶「…では、あなたは勇者と戦士を介抱していて、うっかり勇者と一緒に寝て
しまったと…。そういう事ですか?」
勇者「はひ…」
僧侶「あなたは何か言い分はありますか?」
???「うむ…。なんで怒られているのかが分からないのじゃ」
僧侶「は?見ず知らずの女が勇者に添い寝していたんですよ?怒られないと思っ
ている意味がわかりません!」
???「見ず知らず…?あぁ、そうか。だいぶ今さらじゃが自己紹介してなかっ
たの」
勇者「そういえば聞いてなかった」
僧侶「自分を介抱してくれた人間の名前すら聞いてないとか勇者は頭大丈夫です
か?」
勇者「う…」
???「まぁまぁ、良いではないか!今聞けば同じ事じゃろー」
魔法使い「…で、誰なの」
???「うむ!我こそは魔王が娘!魔王女である!」
勇者・戦士・僧侶・魔法使い「「「「!!??」」」」
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage saga]:2012/05/25(金) 00:16:08.13 ID:jy3lsIdSo
魔王女「そして我は勇者の嫁になりに来たのじゃ!」
勇者「へ…?」
魔王女「我は勇者が好きじゃ!結婚してもらうぞ!」
勇者「いやいやいや、ちょ、えぇ!?」
僧侶「魔王女さんでしたっけ?あなた何考えてるんですか?魔王の娘ってことは
私達とは敵同士ですよ?」
魔王女「問題ないじゃろ。それは父上とおぬし等の問題であって、我とは関係な
い。まぁ、多少障害になるやも知れんが我が勇者の嫁になってはいかん 理由に
はならぬ」
戦士「確かに…」
魔法使い「ふむ…」
勇者「なるほど…」
僧侶「ちょっとそこ!納得しないでください!」
魔王女「という訳じゃ。勇者よ。我を嫁にしてくれ」
僧侶「ダメです!」
魔王女「おぬしには聞いておらんぞ」
僧侶「ダメなものはダメなんです!」
魔王女「おぬしちょっと落ち着いたらどうじゃ?ホレお茶」
僧侶「あ、すいません。ありがとうございます」ズズズー
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage saga]:2012/05/25(金) 00:18:26.91 ID:jy3lsIdSo
魔王女「で、勇者」
勇者「はぁ…」
魔王女「結婚してくれ」
勇者「どうしたもんかなコレ…」
魔王女「我ではダメなのか…?」ウルウル
勇者「あっ、いやっ、ダメじゃない!ダメじゃないから泣かないでー?」
魔王女「ダメじゃないなら良いんじゃな!?」
勇者「えっと…その…」
魔王女「だめなのか…」グスン
勇者「えっとね、その…。俺たちまだ出会ったばっかりじゃん?だからね、そ
の…、こういうのはお互いもっと知り合ってからじゃなと…。ね?」
魔王女「つまりお互い知りあえば良いという事じゃな!?」
僧侶「だからダメだと言っているでしょうが」
魔王女「何がダメだというんじゃ!勇者はお互い知りあえば良いと言っていた
じゃろう?」
僧侶「くっ…」ギロリ
勇者「」
僧侶「こういうのはですね、『親の了解』と言う物が必要なのですよ!」
魔王女「つまり勇者の家に挨拶に行かねばならんと言う事か…」
僧侶「え…。あ、いや、違います。こういうのはまず女性の親に挨拶に行くのが
慣例です」
魔王女「んー?我の親は別にどうでも良いのじゃが」
僧侶「だ、ダメですよ!ちゃんと挨拶しなければ結婚は出来ないんです!」
魔王女「なんと!それは困った…。では勇者よ、我の父上に挨拶してくれるか」
勇者「えぇ…?いや、俺たちは魔王を倒す旅をしてるんだけども…」
魔王女「つまり会いに行く途中なのじゃな!」
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage saga]:2012/05/25(金) 00:19:26.44 ID:jy3lsIdSo
勇者「えと…。うん。そうだね」
僧侶「そうだね、じゃねー!!」
魔法使い「僧侶ブチギレ」
僧侶「だって…!」
戦士「まぁ落ちつけよ。とりあえず害意は無いみたいだし」
僧侶「そんなことなんでわかるんですか!」
戦士「だってほら、殺す気ならさっきまででお茶や飯に毒入れたり、寝ている間
に音首を掻く事だって出来たはずだ」
僧侶「それは…!」
戦士「まぁさ、お前もいろいろあんだろうけど。ちょっと落ち着けよ」
僧侶「…」
戦士「で、勇者はどうすんだ?」
勇者「うーん…。とくに気にせず旅続行?」
戦士「…だそーだぞ」
僧侶「…はい」
魔王女「話はまとまったか?では我の家へ挨拶へ行こうぞ!」
魔法使い「…カオスw」
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage saga]:2012/05/25(金) 00:20:15.52 ID:jy3lsIdSo
少なくて済まんがこれだけ。
また書けたら投下しまつ( ´ ▽ ` )ノ
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/05/25(金) 08:50:33.98 ID:bRDPiRwqo
乙
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2012/07/20(金) 14:59:54.76 ID:Vxx0o5//o
まだかー!
40 :
1
[sage]:2012/07/23(月) 01:35:10.24 ID:KivfSMn4P
期待してくれてる読者がいたか(; ・`д・´)
いまリアが非常に忙しいのでもうしばらく待っててくれ…
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/07/23(月) 08:22:19.01 ID:cvjsqeozo
...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
/:::| ___| ∧∧ ∧∧
/::::_|___|_ ( 。_。). ( 。_。)
||:::::::( ・∀・) /<▽> /<▽>
||::/ <ヽ∞/>\ |::::::;;;;::/ |::::::;;;;::/
||::| <ヽ/>.- | |:と),__」 |:と),__」
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\ \__(久)__/_\::::::| |:::::::|
.||.i\ 、__ノフ \| |:::::::|
.||ヽ .i\ _ __ ____ __ _.\ |::::::|
.|| ゙ヽ i ハ i ハ i ハ i ハ | し'_つ
.|| ゙|i〜^~^〜^~^〜^~^〜
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/08/25(土) 22:36:13.35 ID:7KxHuxnlo
うむ
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/28(火) 09:13:47.14 ID:hjvxMMrIO
まさか完結してないなんて
続きはよ
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/08(土) 02:22:14.79 ID:+6BDpPAi0
,. -‐'''''""¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }//|
|l、{ j} /,,ィ//| 『おれは奴の前でビシッと言おうと
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 思ったらいつのまにか俺のひざの上に座っていって
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ | あーんをしていた』
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何をされたのかわからなかった
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´'"´ /::::/-‐ \ 超スピードだとか催眠術だとか
/ // 广¨´ / /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
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