このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

『テイルズマイソロ?』O.V.ユーリは本当に紳士なのか? - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/26(木) 18:39:59.27 ID:WdepAWkDO
ユーリ「さて、今日のギルドの活動はどいつらはとだ?」



プレセア「はい……」

アニス「……ちっ、放浪者とかよ……
なんの得にもなんねーし……」

エリーゼ「……えと…………」

アリエッタ「……イオン様は……?」

ナン「………こいつ、カロルのところの……」



ユーリ「…………」



ユーリ「おーい!他に誰か残ってねぇーのかぁー!?」


プレセア「私の仲間は皆出ました。」

アニス「ルーク様や大佐達も。」

アリエッタ「総長やアッシュ達は……仕事……。
ライガや皆は……故郷の森に帰ってる……」


ユーリ「……クレスやスタンの野郎はどうした?」

ナン「『魔狩りの剣』のメンバーと一緒に出てます。」

エリーゼ「あの……あの………つまり………残りは私達だけ………」


ユーリ「………………」







SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1335433199(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/

木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/26(木) 18:43:38.55 ID:WdepAWkDO
ユーリ「………はい。集合〜……」

エリーゼ「う……近寄って大丈夫かな……」

プレセア「大丈夫です。男の人は、両ももの間を狙うとイチコロです。」

ユーリ「おいおい、ガキのくせに随分と残虐な話をするんだな?」

プレセア「私は28歳です。」

ユーリ「そうか。見た目は子供、頭脳はなんたらって奴か。」

プレセア「はい。ではそちらは見た目は大人、頭脳はなんたらって奴ですか?」

ユーリ「………」


アニス「つか、なんで根暗ッタが一緒なの!?」

アリエッタ「アニスなんて大嫌い!!死んじゃえ!!」

エリーゼ「喧嘩は……だめ……
………うぅ……」

プレセア「仲良くしなさい。」

グイッ

アニス・アリエッタ「「きゃっ!?」」

(両手で二人をそれぞれ掴み上げる)


ユーリ「お〜、さすがな力持ちだな。その怪力がトゲなら、見た目の可愛さはバラの花ってところか?」

プレセア「………。
それは……褒めてるつもりなのですか?」

ユーリ「いや、素直な感想だ。」

プレセア「………馬鹿です……」
プイッ

ユーリ「……?」


ナン「……ちょっとあんた!」

ユーリ「ん?何だ?」

ナン「その……カロルは元気……?」

ユーリ「心配なら、本人に会って来いよ。」

ナン「なっ!?し、心配なんかしてない!!私は元同僚として……」

アニス「あらあら〜?
ナンちゃんには男の匂いがするぞぉ〜?」

ナン「は、はぁっ!?何を言って……」

エリーゼ「ナンさん!
ファイト、オー!です!!」

ナン「な、何を……」

アリエッタ「アニスは私からイオン様を盗ったくせに!!!」

アニス「イオン様は最初から誰のものでもないわよ!!あんたは一生魔物共と暗い部屋の中で居ればいいのよ!!」

アリエッタ「アニスの馬鹿馬鹿馬鹿ー!!!!」

ユーリ「おいおい………何も泣かなくても………」

エリーゼ(アリエッタさんって……昔の私に似てる……?)
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/26(木) 18:52:36.00 ID:WdepAWkDO


ユーリ「……よし、あいさつは済んだな。
じゃあ、出発だ!」

プレセア「無理矢理シメる気ですか?」

ユーリ「俺は我慢が大っ嫌いだからな♪」

アニス「そして放浪者。」

ナン「さらに大雑把。」

プレセア「K・Y」


エリーゼ「……えっと……その………だらしない……服装………?」

アリエッタ「ニート。」


ユーリ「……………

ま、子供には大人の世界での生き残りの厳しさは分かんねぇさ………」


アニス「なんの重みもない語りだこと……」

プレセア「所詮は負け犬の呟きですね。」

ユーリ「………お前ら2人とは気が合いそうだわ………」

アニス「マジぃ〜?それって何時代の口説き文句なのぉ〜?キモいんだけど。」

ユーリ「お前は何時代のギャルだよ………」








〜数分後〜



パティ「うぉっ!?寝過ごしたのじゃ!」


リタ「うっさいわね〜……昨日は夜明けまで研究してたのよ………寝かせてよ……」

パティ「急ぐのじゃ!今日こそは、ユーリと同じパーティになるのじゃ〜♪」


リタ「………zzz」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/26(木) 19:03:38.89 ID:WdepAWkDO
ユーリ「お前ら、ちゃんと戦えるんだろな?」

ナン「あんたこそ、足を引っ張らないでよ!」

ユーリ「俺に何回もやられた奴のセリフかよ……」

ナン「あ、あの時は……!!」

ユーリ「はいはい……。他の奴らは大丈夫か?」


アニス「根暗ッタぁ〜?取り巻きのアッシュや魔物が居なくて大丈夫〜?
土下座して『アニス様〜、助けてください〜』って言ったら、助けてあげなくもないよぉ〜?」


アリエッタ「アニスの助けなんか要らないもん!!」

ナン「子供ばかりで危険なチームね。」

プレセア「私は子供じゃない……」


ユーリ「………ま、いざとなったら俺の背中に隠れろよ?代わりに戦ってやるから。」

アニス「へぇ〜、放浪者のくせに、子供相手に見栄張ってるの?」

ユーリ「お前、いつもみたく猫被らないのかよ?」

アニス「だってぇ〜、王子様が一人も居ないだも〜ん♪
必要ないっしょ?」


プレセア「……できる女……ですね。」

ユーリ「ただの危ない女だろ。」

エリーゼ「えと……、腹黒い……かな……?」

アニス「あ゛あん!?んだとコラぁ!!」

エリーゼ「ひぃっ!?アニスさんが……!!」
サッ(ユーリの背中に隠れる)

ユーリ「………て、早速背中に隠れるのかよ……」

エリーゼ「え?………

きゃあああ!!?」

ユーリ「そして俺の顔を見て逃げる………と。」

プレセア「悪人顔だから………」

ナン「髪を切れば?」

ユーリ「絶対ヤダ。」

ナン「なんでよ?」

ユーリ「俺のポリシーだから………だな!」

アニス「……ダサっww……」

エリーゼ「ひぃいい………」
サッ(今度はアリエッタの背中に隠れる)

アリエッタ「え!?……何……?」

エリーゼ「皆……皆怖い!!」

アリエッタ「え!?
え……………え!?」

アニス「そんな根暗の背中じゃ盾にもなんないわよ!?」

アリエッタ「!?ちゃ、ちゃんと守れるもん!!!」

エリーゼ「え……あ、ありがとう……」

アリエッタ「え!?……あ………その……///////」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/26(木) 19:11:00.96 ID:WdepAWkDO
ナン「私は一人で大丈夫よ!」

プレセア「あ〜、一番最初にやられそうなセリフですね。」

ナン「私は接近戦から遠距離戦まで対応できるし、回復魔法も習得してるわ!」

アリエッタ「……回復なら……私も……」

エリーゼ「え?アリエッタさんも回復が使えるんですか!?」

アリエッタ「え?……何……?」

エリーゼ「私もです!……おそろいですね……」

アリエッタ「あ…………うん……………
///////////」


アニス「はぅあっ!?
根暗ッタの顔が赤くなってる!?何て病気!?」

アリエッタ「!!?
アニスの馬鹿!!!」

エリーゼ「……えへへ……アリエッタさん、かわいい。」


プレセア(私は……何も使えない………)


ユーリ「………」

ユーリ(へ〜………
意外と簡単に打ち解け合う事もあるんだな〜……)






ユーリ「………よ〜し。
じゃあ、出発だ!」


アニス「え〜?歩くの〜?アニスちゃんはか弱いのに………ゲホゲホッ」

ユーリ「なら走るか?」

アニス「う……
こいつ………私の女子力が効かない………」

ユーリ「例えお前がメイド服姿で上目遣いをしても、俺は倒せねえよ。」

プレセア「ユーリさん。マニアックですね……」

ナン「あんた……そんな興味が………」

ユーリ「おあいにく。ウチのギルドに超マニアックなオッサンが居てな。色々と弁論してくるんだよ。」

プレセア「私の仲間にも居ましたね。執拗に水着姿の女性の素晴らしさを永遠と語る人が………」

アニス「あたしの仲間には逆に女嫌いな奴が居ました。
だからいつも抱き付いてやってました♪」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/26(木) 19:17:32.18 ID:WdepAWkDO
エリーゼ「えと……えと………」

アニス「あんた………って、パーティの中で正にそういう知識に詳しいキャラだったんじゃない?」

エリーゼ「ち、違います!」

プレセア「あー、むっつりですか?」

アリエッタ「………?」

エリーゼ「ち、違うんです!
………その……少しぐらいだけなら……」

アニス「えー?何ぃ〜?聞こえな〜い。はっきりと大きな声で言ってよぉ〜?」


エリーゼ「と、年頃の女の子だから!!少しぐらいの知識があったっておかしくないと思います!!!」



………し〜〜〜〜ん……


エリーゼ「………あ……」

アニス「うわ……マジで言いやがった……」

ナン「お、女の子がそんな事を大声で……///////」
アリエッタ「?知識………??」

エリーゼ「ち、違いますぅ………ひぐっ……ぐすん……」

アニス「………泣いちゃった………」



ユーリ「よ、よ〜し、さっさと歩くぞ〜……」

プレセア「ユーリさん。ここはフォローを……」

ユーリ「……………無理。こういう系のは苦手だ。」

プレセア「エリーゼさん。ユーリさんはあなたの意見に賛成のようです。」

エリーゼ「ユ、ユーリさん……本当ですか?」

ユーリ「へ?………ま、まぁな。」

アニス「ユーリぐらいなら、そりゃあ随分と経験豊富なんでしょ〜ね?」

ユーリ「そりゃー、お前らの想像に任せるわ。」

アニス「はぅあっ!?まさか、禁断の愛を経験したの!?」

ユーリ「はぁ?」

アニス「はたまた、まさかの犯罪まがいの行為にまで発展!?」

ユーリ「なんでそうなるャ」


女子一同(………はっ!?)

ジリ………(全員〜アリエッタ以外〜がユーリから一歩離れる)


アニス「……このメンバーはユーリさん以外女子……」

ナン「これが仕組まれた事だとしたら………」

プレセア「このハーレムを楽しむ事の出来る唯一の男の仕業……」

エリーゼ「え………?でも、私達はまだ子供……だし………」

アニス「だけど………もし、ユーリがそういう趣味の男性だったら……」

エリーゼ「嘘…………そんな………」


女子一同(ユーリはロリコン!!?)
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/26(木) 19:20:29.06 ID:WdepAWkDO

アリエッタ「………?」

ユーリ「?……おーい、何をさっきから……」


アニス『まさか、あの身なりで……?』ボソ

プレセア『でも、彼のチームには確か女の子が二人……』ボソ

アニス『パティとリタ!?
そう言えば、パティはユーリに迫ってたとか……』

エリーゼ『ひょっとして、それが入り口だったんじゃ………?』

アニス『禁断の世界への旅(ロリコン)の始まり!?』

ナン『そう言えば、カロルもパーティに居る時によく女装をさせられるらしいけど……』

プレセア『疑似化してるんですね……。脳内変換で少年を少女にしてるのかもしれません。』

アニス『帝国のお姫様や巨乳ビキニには目もくれず、狙うは幼さ残す10代前半………』

プレセア『私達が……次のターゲット……?』

エリーゼ『はわわわわ…………
私達、どうなってしまうんでしょうか……?』

アニス『そのウブな肉体に毒牙が………』

エリーゼ『ひぃいいっ!!
早く逃げないと……!』



ユーリ『逃げるんならすぐに走る事を勧めるぞ。俺の鉄槌が下らないうちにな!!』




女子一同「きゃああああ!!!!」
バッ!!(全員〜アリエッタ以外〜が走り出す!)


ユーリ「おー、速い速い。そのままさっさと目的地に向えよ!」


アリエッタ「……?皆、何してたの?」

ユーリ「俺を怒らす方法を長々と考えてたみたいだな………。」

アリエッタ「……??」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/26(木) 19:26:59.54 ID:WdepAWkDO

〜山中〜


アリエッタ「………はぁはぁ………」

ユーリ「……大丈夫か?だいぶ息が荒いぞ?」

アリエッタ「はぁはぁ………平気………」

アニス「え〜?この距離で〜?雑魚過ぎ〜。」

エリーゼ「あの……大丈夫ですか?」

アリエッタ「うん………ただ、いつもは友達の背中に乗って移動して貰ってるから……」

ナン「友達って、魔物なんでしょ?」

アニス「便利なペットが居なくてもうバテちゃうのぉ〜?イオン様がガッカリするよぉ〜?」

アリエッタ「私はアニスみたいな化け物じゃないんだもん!!」

アニス「な、なんだとこらぁあああ!!!?」


ユーリ「そんだけ喋れたら大丈夫だろな。
ま、ちょっと休憩をはさみながら行くか。」

アニス「え〜?こいつに気を使う事ないのに〜。
ユーリって、こんな根暗な残念系少女がタイプなの?」

ユーリ「ま……化け物よりはましかな。」

アニス「はぅあっ!?ユーリまで!?

アニスちゃん、マジでへこむよ…………グス……」


ユーリ「はは………。
ま、一人の為だけにってワケでもないさ。俺だって、体力には自信がないんだ。」


プレセア「………ひょっとして、私達皆の為にですか?」

ナン「なっ!?私はちょっとやそっとじゃ疲れないわよ!!!」

ユーリ「まぁまぁ。俺だって疲れるって事だ。リーダーが疲れてバテてちゃ、チームにも迷惑かけるだろ?」




アニス『皆!油断しちゃダメだよ!』

ナン『休憩中に一人にならない事!いいわね!?』

エリーゼ『あの………眠らないのも大事だと思います………。
寝てる間は無防備ですし………』


ユーリ『そりゃあ、見張りを立てるなら多少の睡眠はとってもいいぞ〜?』




女子一同「ぎゃああああ!!!」

アリエッタ「………?」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/26(木) 19:46:25.69 ID:WdepAWkDO
ユーリ「ずいぶんと警戒されているようだな……。

そんなに俺と組むのが嫌なら今からでも帰ればいいだろ?」


プレセア「いえ。嫌なのではありません。ただ、異性として信用出来ないのです。」

ユーリ「よぉーし、分かった。今すぐ帰れ。」

アニス「あんた……そもそも自分が信頼されるなんて思ってたの?」

ユーリ「まぁ………俺だってお前らを信頼しきってるワケでもねぇしな。お互い様か……。」

ナン「信頼し過ぎる必要はないけど、背中を任せられない仲間なんかと仕事はしたくないわ……。」


アニス「特に変態とは…!」

ユーリ「………俺のキャラにいつの間に変態ってのが入ったんだ………?」




アリエッタ「私は………残る……」

アニス「はぁ!?あんた、何言ってんの!?」

エリーゼ「ダメです!アリエッタさん!一人じゃ危険です!!」

アリエッタ「?……一人じゃない。こいつと一緒………。
私……こいつが強いのは知ってるし………2人でもクエストはできる……」

エリーゼ「ダメです!危険過ぎます!2人っきりなんて!!」

プレセア「私も残ります。」

ナン「あんたも!?」

プレセア「そもそも私に手を出そうものなら、腕の骨を折ってやります。」

アニス「甘いわね……。男は女の子が動けなくなったところを狙う卑怯者ですよ……。」

プレセア「ま、確かに卑劣な罠にハメられてしまうかもしれませんが、その時は舌を噛み切ります。」


ユーリ「……武士道かよ……」

エリーゼ「アリエッタさんが残るなら、私も残ります!!」

アリエッタ「え?…………あ……ありがとう…………//////////」


ナン「私も残るわ……。こいつが獣って言うなら、単純に敵が増えたと思えばいいのだから。」


アニス「はぅ〜……結局皆残るんじゃな〜い……」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/26(木) 20:17:57.18 ID:WdepAWkDO
ユーリ「問題解決だな。

ついでだ。新ギルドに名前でも付けるか?」


アニス「『超絶美少女アニスちゃんとその他隊』ってのはどぉ?」



ユーリ「……他は?」

プレセア「では、単純に『超絶美少女隊』では?」

ユーリ「いやいや、俺は男なんだが……」


ナン「『魔狩りの斧』とか、『魔狩りの弓矢』とか……」

ユーリ「“魔狩り”以外はねぇのかよ!?」


アリエッタ「………『アリ…」

アニス「根暗ッタが付けたらウジウジした根暗っぽいのになるのがオチだから却下。」

アリエッタ「!!…………アニスなんか…!」

エリーゼ「まぁまぁ………
ちなみに、どんなのですか?」

アリエッタ「『アリエッタと一緒に生死の分け目を乗り越える仲間達+アニス』……」

エリーゼ(……なんか重い……)



ユーリ「もっと他にないのかよ………例えば……」




パティ「『新アイフリード海賊団』なのじゃ!!」


リタ「『馬鹿が集う団体』でいいんじゃない?」


ユーリ「……げっ……」

プレセア「あ………パティさんにリタさん……」

パティ「ユーリ〜!!わらわを置いて行くとは罪な男なのじゃ〜!」

リタ「ホント!おかげで隣で泣き叫ばれて眠れやしなかったわ!!」


ユーリ「……………

よし、お前ら!最初の戦闘だな……」

アニス「あんた一人で片付けなさいよ。」

ナン「お手並み拝見ね。」

エリーゼ「え?え?仲間なんですよね?あの人達は……」



パティ「さぁ………今日こそはわらわと添い遂げるのじゃ〜!!」





〜第2部に続く〜
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/26(木) 20:53:37.32 ID:FP1qzSxIO
おつ期待
パティはうちじゃなかったか?
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/27(金) 22:11:30.19 ID:ta3ymI1DO
第1部までのあらすじ

全てはユーリの計画通りだった

あたかも偶然を装い、幼さ残す美少女だけのパーティーを集める事……

その純潔な白百合が咲き乱れる欲深きハーレムは、この卑劣な野獣によって作られたものである……


ユーリ・ローウェル

彼の心にある欲望はただ一つ……

美少女という美少女を貪り尽くすことであった!!


アニス「………そして、そのハーレムで一番の美少女である私アニスちゃんの背中に、今まさにその魔の手が忍びよろうとしていた!!!」


ルーク「長ぁ〜い解説ご苦労さん。

んで、一体何日飯抜きにされたいんだ?。」

アニス「あぁ……。
この悪魔の鬼畜ぶり……。

か弱き純潔乙女の空腹ゆえの悲痛に歪む顔を眺める事で、己の悪しき欲望を満たそうというのか……」

ユーリ「パティ〜。今日の飯は7人分でいいぞ〜。
アニスは腹の調子が悪いからいらないだとよ〜。」


アニス「わぁああ〜!!じょ、冗談ですよぉ〜!もぉ、ユーリさんは意地悪だなぁ〜。
あはははは………」

ユーリ「はははは……。

だが、許さん。」






現時点
ユーリの紳士度…0%

好感度
アニス…………0%
エリーゼ……−20%
アリエッタ……20%
ナン…………−5%
プレセア………10%
リタ……………5%
パティ…………70%


プレセア「−%とはどう言った表現なのでしょうか?」

パティ「心と心の隙間を埋めるのは難しい……と言うことなのじゃ♪」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/27(金) 22:15:55.66 ID:ta3ymI1DO
第2部〜本妻登場〜


(ユーリ達の前に、パティとリタが現れた……)



プレセア「ユーリさんはモテモテですね。」

アニス「なんか軽そうな女と知識ばっかの雑魚そうな女………。
ユーリってば、くだらない女ばっかりに好かれるよね……」

リタ「あたしは違うわよ!!パティのオマケで付いてきたダ・ケ!!」


パティ「ウチはユーリの本妻なのじゃ〜♪」


エリーゼ「え?ユーリさんって大人なのに……あんな小さな娘と……」

ユーリ「全く身に覚えのないんだがな。」

プレセア「なるほど。酔った勢いに……ってヤツですね。」

ナン「あなたって本当に最低なんですね。今更だけど、失望しました。」

ユーリ「はは………。もう何とでも言ってくれ……」

パティ「さぁ、ユーリぃ〜♪観念するのじゃ〜♪」


ナン「……不本意ですが、過去はどうであれ、今のあなたは私達のパーティーのリーダーなんですから。
早く決断してください。あれを相手にするんですか?」

ユーリ「………出来れば無視したい。」

アニス「しちゃえば?」



ユーリ「…………。
よし!皆、先に行くか。」


パティ「なっ!?に、逃げるとは卑怯なのじゃ〜!!海賊失格なのじゃ〜!!」

アリエッタ「撤退も……立派な戦略……」

ユーリ「そうゆう事。そら、先行くぞ。」



パティ「リタっち〜!ユーリがぁ〜!ユーリがぁああああ!!!」

リタ「うっさいわね!!逃げるってんなら、後を追いかければいいでしょ!」

パティ「そ、そうなのじゃ〜!!ここで諦めては、アイフリード海賊団の名が廃るのじゃ!!」

リタ「はいはい……いってらっしゃ〜い。」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/27(金) 22:21:13.06 ID:ta3ymI1DO
リタ「さてと………私は早く帰って……」


ユーリ「……一人での帰り道は危険だぞ?」

リタ「………うわっ!!?
ア、アンタはいつの間に……!?」

ユーリ「お前……目が今にもポックリ逝きそうな感じになってるぞ。よっぽど寝不足なんたな……」

リタ「だから何?これぐらい大したこと…………

………う…」ユラリ……

ユーリ「まともに立ってられないんじゃ、徹夜が5日連続ってところか?
よくまぁここまでパティと一緒に追って来れたな?」


リタ「アイツが……どうしても行きたいって言うから……」

ユーリ「パティは一人でも行くって言ったんだろ?
そんでもって、パティを一人で行かせるのが心配だからお前も付いてきた。
相変わらずそうゆうところは優しいな。」

リタ「う、うっさいわね!!……勝手に……憶測しない……で……」

ふら…………バサッ

プレセア「おっと……。」

(倒れそうになったリタをプレセアが手で受けとめる)

ユーリ「ナイスキャッチ。さすがは力持ち。」

リタ「………え……?ア、アンタまで……」

プレセア「あなたをこのまま一人にするのは危険です。」

リタ「……大きなお世話よ……」

ユーリ「とりあえず、他の奴らも連れて一旦帰るか。そしてリタを医務係に預けてからまた出発……と。」


リタ「待って………。
今更戻るなんて……労力の無駄よ………。それより先に進んで……適当な場所でキャンプを張って……。
私は少し寝れば平気……だから……」


プレセア「………どうします?彼女を連れて行きますか……?」

ユーリ「………まぁ、とりあえず言う通りにするか。
起きる頃には体調も万全になってるだろうし……」


リタ「……ありがと…………」

ユーリ「そっちこそ、パティの世話、ご苦労さん。」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/27(金) 22:24:59.12 ID:ta3ymI1DO
〜山中の道〜

アニス「ユーリ〜。女の子をおぶるのとか子供扱いだよ!
お姫様抱っこぐらいしないと市場が納得しないって!!」

ユーリ「んなのしてたらいざって時に両手が使えなくなるだろ!
こっちの方が楽だし………」

リタ「………zzz」


パティ「うぅ……リタっちはズルいのじゃ………。ユーリの背中を独占して……」

ナン「眠ってる女の子を連れてのクエストなんて……リスクが高過ぎます……」

アリエッタ「置いて行ったら……一人じゃ危険……。」

ナン「体調が悪いのに無理してくるのが悪いんです。自業自得です!」

エリーゼ「いいじゃないですか。お友達が増えて……」

アリエッタ「……お友達……?あいつが……?」

エリーゼ「はい。私達のお友達です。」

パティ「許さぬ!ユーリの背中はウチの物じゃ!
リタっちめ………」




ユーリ「…………くっ………」

プレセア「…………ユーリさん。辛そうですね。交代します。」

ユーリ「いや、まだいい……」

プレセア「人1人を抱えながら歩くのもかなり体力を消耗するはずです。
ユーリさんには、私達のパーティーのリーダーとしての務めもあるはずです。

ここは、私が……」

ユーリ「…………じゃあ、頼むわ。どうせもうすぐ休憩するつもりだったし、そこまで繋いでくれ……」

プレセア「私はユーリさんと違って重い物は運びなれてますから、休憩は必要ないです。」

ユーリ「だろうな。だが、リーダー命令だ。あんまり女の子に荷物係を押し付けたくないんだよ。
男として………」

プレセア「………分かりました。ユーリさんの男としての名誉の為に、私は休みます。」

ユーリ「………はは。ま、是非そうしてくれ。」



エリーゼ「プレセアさんって……本当に力持ちなんですね……」

アニス「つか、なんか雰囲気も大人って感じ〜?」

アリエッタ「ちょっと……カッコいい………」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/27(金) 22:38:34.27 ID:ta3ymI1DO
リタ「……………ん?
あれ?……アンタは?」


プレセア「あ、起こしてしまいましたか。すいません。」


リタ「………いや………

ただ……アンタの背中………温かい。
それに……大きく感じる……」


プレセア「え?私の背中ですか?
子供サイズの体ですし、大きいモノとは決して言えませんが……」


ユーリ「いや……俺にも感じるな。頼りがいがあるって言うか………妹を助けるお姉さんって感じだな。」

プレセア「お姉さん……私が……」


リタ「………ハッ!
アタシってば……何を………!?
い、今言った事は忘れなさい!!」

ユーリ「おいおい、今更何恥ずかしがってんだよ?」

リタ「///////////
うっさい!何も恥ずかしがってなんかないわよ!!」

プレセア「ユーリさん。妹を苛めないで下さい。」

ユーリ「おーおー、悪かったな。お姉様。」

プレセア「大丈夫ですリタさん。私が……お姉さんが付いてますから……」


リタ「…………お姉さん?な、何の事……?」





ナン「……………にしても、全く敵が出てきませんね………。
このままでは腕が鈍ってしまいます!」

アニス「はぁ……これだから野蛮なギルドの出身は……」

ナン「何ですって!?あなたこそ軍人ではないですか!」

アニス「私は神託の盾騎士団なの!軍隊なんかとは全然…………違わくもないけど……」

アリエッタ「アニスなんて役立たずだもん。任務なんてほとんど結果を挙げてこないし。」

アニス「あんたなんか!訓練中に魔物を暴走させるし、すぐに発狂して昌術で教会の天井ぶっ飛ばすし!
任務以前の問題じゃんか!」

アリエッタ「アリエッタは悪くないんだもん!!」


エリーゼ「……二人って……本当にお互いの事をよく知ってますね。
本当にお友達なんですね。」


アニス・アリエッタ「「誰がこんなのと!!?」」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/27(金) 22:42:07.79 ID:ta3ymI1DO
ユーリ「よし、ちょっと休憩。」



アニス「だぁ〜!もう歩けない!」

エリーゼ「アリエッタさん。調子はどうですか?」

アリエッタ「……さっきより……大分楽だった…………」

ナン「お荷物を抱えたせいで、明らかにあいつの歩くペースが落ちたんですね。」

アニス「見栄張って女の子を担いだりするから………」

パティ「ユーリぃ〜♪疲れたじゃろ〜?ウチが体をマッサージしてやるのじゃ〜♪

………ユーリ〜?どこじゃ〜?」

アニス「あー。あいつってば休憩宣言すると毎回どっかに行っちゃうのよね。」

パティ「毎回一人でどっかに行くのか?何をしているのじゃ?」

ナン「さぁ………どうせろくでもない事をしてるんですよ。」

アニス「毎回ユーリが居なくなる度に私達は本質的な安息がとれて便利だけど………」

パティ「?どういう意味なのじゃ?」

ナン「気を抜いて1人っきりになったらあいつの犠牲になってしまう、ってことです。」


リタ「zzzzz…………むにゃ……」




エリーゼ「あれ……?今回はプレセアさんも居ませんよ……?」


アニス「え?マジ?

はぅあ!?まさか、2人っきりで…………」

パティ「な、なんじゃと!?
あの小娘がぁ〜!ウチの居ない隙にユーリを〜!!」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/27(金) 22:44:55.57 ID:ta3ymI1DO
〜少し道の先の方〜


ユーリ「………はぁ……はぁ…………」

(立ちつくすユーリ……
その周りに魔物が何匹も倒れている)

ユーリ「…………片付いたか………」


………ザワ……

ユーリ「!?………まだ……出るか……」




プレセア「………ユーリさん……」

ユーリ「!?……お前かよ……ビックリさせやがって……」

プレセア「……驚いたのはこちらの方です。休憩の度に一人で何をしてるのかと思えば………。
休憩中も常に戦いをしたくなってしまうような戦闘狂だったのですね。」

ユーリ「………まぁな……。暇さえあれば、トレーニングしないとな……腕が鈍る。」

プレセア「…………。
このクエストを始めてから私達は一度も敵と遭遇していない……。
……ユーリさんが休憩の度に一人で先に進んでは魔物を全滅させてるからですね………」

ユーリ「………結果的にはそうなってるんだろうな。
俺のトレーニングのせいで、お前らの分の獲物まで居なくなっちまってるってことか。悪ぃな。」



プレセア「私は怒っているのですよ?
あなたは私達を信用していない。私達に戦闘をさせるのは危険だと考えている。
だから、善意のつもりでこんな事をしてるんですよね。
ユーリさんは……私達をどうせ子供と馬鹿にしてるのですか?」


ユーリ「………。別に……」

プレセア「リタさんをおぶったぐらいですぐに疲れるハズです。こんな事をしてるから、疲労が蓄まってたのでしょうね。」

ユーリ「……そうだな。俺の体力にも限界はあるな。
これじゃあ、いつか皆の目の前でぶっ倒れちまうな……。」


プレセア「……ユーリさん。私や皆の事をもっと信用してくださいね……。
ただの子供だ、なんて馬鹿にしないでください………」

(そう言って、プレセアは立ち去る……)

ユーリ「……………」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/27(金) 22:48:24.00 ID:ta3ymI1DO


ユーリ「………お前らも……悪かったな………」


エリーゼ「……え!?」

アニス「うはっ!?……バレてた………?」


ユーリ「隠れて盗み聞きとは、まぁー大した陰険さだな………」

エリーゼ「ユ、ユーリさんだって…………裏でこそこそ良い人だなんて…………陰険です!」


ユーリ「………悪かったよ………」

エリーゼ「え………!?あ、謝られた………!?え、えと…」

アニス「エリーゼ!いつまでユーリにビビってんの!!」

エリーゼ「……だ、だって……」

アニス「……でもぉ〜、意外とユーリってば偽善者なんですね〜。
こんな人目に付かないところで他人の為に何かをしてるなんて……」

ユーリ「だから!ただの自主トレだって……」

アニス「まあ、アニスちゃん的にはそうゆう馬鹿なのも嫌いじゃないけどね。

でも、本当に馬鹿みたいに死ぬのだけは勘弁してよね。
こっちだって、後味が悪いんだから…………」

エリーゼ「えと……えと………そういう事です!………あぅ〜!」




ユーリ「……………


………馬鹿か………

俺は……やっぱ馬鹿なんだよな………色々……」



20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/27(金) 22:49:04.65 ID:ta3ymI1DO


〜第3部に続く〜


現時点
ユーリの紳士度……10%

好感度
アニス…………10%
エリーゼ………5%
アリエッタ……20%
ナン…………−10%
プレセア………30%
リタ……………20%
パティ…………70%
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 18:46:57.78 ID:nRDWMkvDO
>>11
ご指摘どうも
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 18:50:31.29 ID:nRDWMkvDO
〜前回までのあらすじ〜

プレセア「私はあなたに怒っています。一人で勝手な事ばかりして……」

ユーリ「………悪かったよ……。」

プレセア「謝れば何でも許されると思っているのですか?
口先からどれだけ綺麗に言葉を並べても一つも信用できないです。」

ユーリ「……分かった。
なら、行動で示す!」

プレセア「はい?どういう意味で……………きゃっ!?」

ギュッ……
(プレセアの両手を掴む)

プレセア「あの……なにを……?」

ユーリ「結婚しよう。」

プレセア「…………え?」





アニス「エンダァアアアアアアイェアアア!!」

エリーゼ「エンダァ〜〜イァ〜〜♪」

アリエッタ「エン…………ダ…………?」

ナン「え゛んだああ゛あああ゛ぎぃやぁああー……」

リタ「アンタは下手くそね……」

ナン「う、うるさい!!………グスン…」




ユーリ「プレセア………」

プレセア「ユーリさん……………



それは犯罪です。」






〜本当の(?)前回のあらすじ〜

ユーリ「俺って……ホント馬鹿だよな………」

アニス「あたしって……ホント馬鹿………」

パティ「ウチは………ホントに天災なのじゃ………」

リタ「はいはい、あんたらは皆馬鹿ばっかよ。」


23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 18:54:46.71 ID:nRDWMkvDO
第3部〜ユーリ紳士化5秒前なのじゃ♪〜


(ユーリと話した後、アニス達はパティやナン達のもとに戻ろうとしていた……)


アニス「とにかく、皆のところに戻ったらユーリの事を相談しよ。」

エリーゼ「はい……いくらなんでも、一人だけに戦闘を押し付けるのはパーティーとして失格です!」





ユーリ「よぉ〜。戻ったか。」

ナン「どこに行ってたんです!?心配しましたよ!」


アニス「………って、なんであんたがあたし達より先に戻ってるの!?」

ユーリ「何の事だ?はは。」

エリーゼ「あんなに疲れきってたのに、どんな速さで移動を………」

ユーリ「俺の2本の足は確かに疲れ果てたが、そんな時の為に第3と第4の足が働いてくれるのさ。」

エリーゼ「あ、足が4つもあるんですか!?」

ユーリ「いやいや。第9と第10の足はまだ使った事がないが、いずれは使いたいと思ってるな。」

エリーゼ「ひぃっ!?
アニスさん!ユーリさんは人間じゃないです!!」


アニス「…………!
え〜?私にも第6ぐらいまでならあるよぉ〜♪」

パティ「………!
じゃの〜。ウチは第12までぐらいは出せるのじゃ〜。」


エリーゼ「え、えぇ〜!?一体、どんなスキルを……!?」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 18:56:18.01 ID:nRDWMkvDO
ナン「……………」

アニス『ちょっと!あんた………』

ナン「……はい?」

パティ『合わせて。合わせるのじゃ。』

ナン『えっ!?なんで私が……』

パティ「ナン殿も。10本を同時に出す事が出来るのじゃ〜。』

エリーゼ「ぇえ!?同時に!?」

ナン「い、いや……その………」

アニス「……ギロッ」
パティ「……ギロッ」

ナン「………ま、まぁ。当然です……」


エリーゼ「そんな………皆さんいつの間に……」


ユーリ「………ん〜?エリーゼ、なんかおかしいなぁ〜。
お前、まさか足を2本しか持ってないんじゃ……」

エリーゼ「え!?……は………はい……」

アニス「うわっ!?おやビン!あたし達の中にどうやら普通の人間が紛れ込んでたみたいですぜぃっ!!」

パティ「ほぉほぉ〜♪
これは……直ぐに捕まえて処罰を加えねばならんのじゃ〜♪」


エリーゼ「しょ……処罰……」

アニス「ぐひひぃ〜……」

パティ「むふふぅ〜……」

ジリ……ジリ……


エリーゼ「ひぃっ………や………やだぁああ!!」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 18:56:55.16 ID:nRDWMkvDO
アリエッタ「………?……あの……?」

エリーゼ「あ!アリエッタさん!み、皆さんが……人間じゃない!!」

アリエッタ「………?」


ユーリ「ちょうど良かった!根暗ッタ!その潜入者を捕まえて!」


エリーゼ「え………?アリエッタさん………?」

アリエッタ「え?え?……何……?」

エリーゼ「………嘘……嘘ですよね………アリエッタさんまで………」

アリエッタ「え?え?ぇえ?」


エリーゼ「いやぁああああ!!!!」



(そのまま叫びながら走っていった)



ユーリ「………っておい!一人でどっかに行くなよ………。
ったく。」

アニス「あーあ。エリーゼってば、本当に純粋なんだ………」

アリエッタ「エリーゼに………嫌われた…………?
……………ぅぅ…」

パティ「大丈夫なのじゃ〜。ちゃんと謝ったら、許してくれるのじゃ〜♪」

アリエッタ「……ホント……?」

パティ「そうなのじゃ、そうなのじゃ〜。
だから、謝りに行くのじゃ〜♪」

アリエッタ「………うん………」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 19:00:25.05 ID:nRDWMkvDO
ユーリ「ったく……お遊びが過ぎるな………」

ナン「あなたから始まったくせに!!」



ユーリ「……………ところで、ブーメラン。」


ナン「………それってあたしの事ですか?ちゃんと名前で呼んでください!!」

ユーリ「……すまんすまん。
実はさっきその辺で転けた時に足を傷付けたんだ……。軽く治癒術をかけてくれないか……」

ナン「ふん!転けたぐらい……あなたなら唾でも付けてれば治り………。

…………!?それ、噛み傷じゃないですか!?」

ユーリ「いや……運悪く小石に足を挟んでな……」

ナン「……そんな嘘で私が騙されるとでも思いましたか!?
あなた、まさか一人で魔物と戦ってましたね!?」


ユーリ「………ああ……まぁな………。」

ナン「私は衛生兵であると同時に魔物狩りのプロでもあるんです!
同じギルドに居るのなら、私も戦闘に参加させてください!」

ユーリ「………俺と一緒に戦ってくれるのか?」

ナン「……くっ……!!あなたの為にではありません!ギルドに居る皆の為にです!!」

ユーリ「………分かった……。考えとく……」




アニス「あれ?ユーリも一応は治癒術使えたんじゃない?守護なんちゃらとかヤツ……」

プレセア「あの人なりに……周りに打ち明ける機会を作ったのでは……?」

アニス「あー。相手に悟らせるなんて姑息なやり方………。

…………て、あんた居たの!?」

プレセア「はい。私はこの髪の毛がいざって時に足の代わりになります。」

アニス「……いや……、その流れはほぼ終わったから……。」

プレセア「……タイミングを外しましたか………
……………グスン」

アニス「そ、そんな事で落ち込まないでよ〜!
う、うわぁ〜。プレセアって凄いんだぁ〜!」

プレセア「嘘に決まってるじゃないですか。」

アニス「………………」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 19:02:51.11 ID:nRDWMkvDO
エリーゼ「…………。」

アニス「エリーゼぇ〜。ごめんね〜♪」

エリーゼ「……アニスさんなんか嫌いです!」

アリエッタ「アニスなんて最低!」

アニス「うっ………。

……大体、あんな嘘に騙される方がおかしぃ〜し……ブーブー!」

ユーリ「まぁまぁ、明るくて良いパーティーには多少のユーモアもなくっちゃな。」

エリーゼ「あれ?ユーリさん。その足は……さっきのとは違う……?第9あたりの足……かな?」

パティ「いやいや、まだ第8あたりのなのじゃ〜。」

ユーリ「………なんで俺の足の件がまだ続いてんだ……?」

パティ「ウチらには無くても、ユーリは10個や20個ぐらい持ってるのじゃ〜♪」

アニス「手なんていざって時には50本ぐらいにはなるよ。」

エリーゼ「ご、50本!?
……ユーリさん……気持ち悪いです……」

ユーリ「どんな姿を想像したんだよ!?」

エリーゼ「で、でも……いくら50本の手を使いこなしても、魔物との戦闘を一人で受け持つのとかは危険だと思います!!」


ユーリ「!?…………いや………まぁ……」

エリーゼ「私だって……ちゃんと戦えます!足なんて引っ張りませんから!!

……いえ、足って言ってもユーリさんの第何番かの足を引っ張るなんて事じゃなくて………」


ユーリ「その話はもぉいいって!!」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 19:11:32.16 ID:nRDWMkvDO
アニス「……ユーリぃ〜。こんな無垢で健気な女の子にまで心配かけさせちゃ駄目だよぉ〜。」


プレセア「リーダーなら、パーティーの皆の力を信じるべきです。」

ナン「同感です。私達だって、ギルドを組む以上はリーダーであるあなたの指示には従うつもりです。」

アニス「……へぇ〜。
もうユーリの事を認めちゃうんだぁ〜。」


ナン「べ、別にあなたの為に戦うんじゃないんだから!私は自分の腕を磨く為に戦いたいの!

ただ、ギルドのリーダーが仲間を庇って死ぬなんて、メンバーにとっては美談にもならないわ!!」


パティ「ユーリぃ〜?
ウチが強い事はもぉ〜知っておるじゃろ?
いつでも頼るがよいのじゃ〜。」


ユーリ「……………


はぁ……分かったって。
次からはもう一人で勝手に戦闘はしません!」

アニス「………誠意見せろや……」

ユーリ「金はないぞ。」

アニス「………チッ…

じゃあ、とりあえず体に叩き込んどくか……」

ユーリ「………はぁ?」

ナン「そうですね。結成して早々に仲間を裏切った報いを受けてもらいましょう………」
……カチャッ

ユーリ「な、なんで武器を構えるんだ………ャ」




アニス「トクナガアタック!!」

ナン「くらえーっ!!」

プレセア「ほいっ。」

アリエッタ「………リミテッド!」

パティ「熱々のおでんを受けてみよ!!なのじゃ〜♪」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 19:15:10.75 ID:nRDWMkvDO
(皆の攻撃を受けて、ユーリは吹き飛んだ………)


ユーリ「……………チ〜ン」

アニス「エリーゼ?あんたも一発やりなさいよ。」

エリーゼ「え?………でも………」

アニス「何ぃ〜?まだユーリの事が怖いのぉ〜?
大丈夫大丈夫〜。皆やってる事なんだからぁ〜♪」

エリーゼ「い、いえ……別に………」

ナン「ギルドの仲間なら、時には愛の鞭を持って仲間と接するべきです!」

エリーゼ「……………


………ユーリさん……」


ユーリ「………うぅ…………エリーゼか……?」


エリーゼ「い、いえ……その………」


アニス「早く!今しかないの!
その野獣に下剋上をかますのは、今しかないないのよエリーゼぇー!!!」

プレセア「………なんかアニスさん、入ってませんか?」

アニス「エヘヘ〜♪私、こうゆうの大好き〜♪」




ユーリ「……ホント………仲間は大切に………信用……しないとな……。
悪かったな………」

エリーゼ「………!!

……………」

………ペチッ

(エリーゼはユーリの頬を軽くはたく……)
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 19:18:17.31 ID:nRDWMkvDO

ユーリ「………はは……痛ぇ………。」

エリーゼ「………もぉ……一人でばっか無茶はしないでください………グスン…」
ユーリ「?……お前……何泣いてんだよ………」

エリーゼ「……皆は仲間なんですから………
私も……仲間ですから……信用してください……!!」


ユーリ「…………分かった。

もぉ絶対……一人で勝手な事はしないから……」


(ユーリは手を伸ばして、指先でエリーゼの眼からこぼれる涙を拭った………)


ユーリ「だから……これからもよろしくな………エリーゼ……」

エリーゼ「…………グスン………はい……
こちらこそ……よろしく……です……」






アニス「………何アレ?」

ナン「仲間同士、互いの気持ちを理解し合ってるのです。」

アニス「いや…………でも、はたから見たら……」

プレセア「一件落着です。」

パティ「じゃの〜。」

アリエッタ「………エリーゼ………嬉しそう……
良かったぁ……」


アニス(いやいや………あの雰囲気はどう見ても…………

もしかしたら……ユーリは覚醒してしまったんじゃ………?)





リタ「zzzz〜」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 19:20:49.11 ID:nRDWMkvDO
プレセア「あ、ところでユーリさん。」

ユーリ「ん?どうした?」

プレセア「あちらに、古くて大きな洋館がありましたけど……。人や魔物の気配は無いようでした。」

ユーリ「洋館……かぁ。
魔物が住み着いていなかったら、今晩のキャンプに使えるんだが………」

パティ「では行ってみるのじゃ〜。」

アニス「大きな洋館かぁ〜。お宝の匂いがする!?」
ユーリ「そりゃ〜、家主のベッドの下には大量のヘソクリが未だにあったりしてなぁ〜……」

エリーゼ「泥棒は……駄目です……。」

ユーリ「え?……い、いや……まぁな……。」


アニス(!?……エリーゼの意見に素直に反応した!?
……どういう事!?)


アリエッタ「私……お腹空いた……」

エリーゼ「本当ですか?私もですぅ〜。
お腹減った人同士ですねぇ〜♪」

アリエッタ「え?………う…うん////////////

私……料理する……」

エリーゼ「え!?アリエッタさん、料理出来ちゃうんですか!?」

アニス「げっ!?マジ!?ヤバいな………あたしは今日の晩御飯いらないや。」

アリエッタ「アニスには作ってあげないもん!
エり…………あ、あんたの為に………作る……」

エリーゼ「わ、私の為にですか!?
////////////
た、楽しみです!ホント!」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 19:25:26.43 ID:nRDWMkvDO
アニス「ケッ………どうせロクでもないものしか作れないってんの……」

ユーリ「んな事言ってると、アニスは晩飯抜きになるぞ?」

アニス「はぁっ!?なんで!?」

ユーリ「晩飯係はエリーゼとアリエッタに頼むからな。それでいいか?二人共。」

アリエッタ「え………?私は……」

ユーリ「エリーゼの為に作ればいいさ。出来るだけ大量に。
そのおこぼれや余った物を俺らに分けてくれればいいんだよ。」


エリーゼ「アリエッタさん。私も……手伝っていい?」

アリエッタ「………うん……」

エリーゼ「やったぁ〜。頑張ろうね!アリエッタさん!!」


アニス「…………まぁ……別にいいんだけどさ……」



ユーリ(………ホント……エリーゼって……似てるんだよな………言動といい……雰囲気といい……




下町の飯屋の伯母さんに。

あーゆー泣き顔見ると伯母さんが泣いている様な気がして、なんか気分が悪くなるんだよな………

全く………)
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/28(土) 19:51:34.13 ID:nRDWMkvDO
〜第4部に続く〜



番外編
【シルフズの語り場】


長女「どうも。シンフォニア式シルフ3姉妹の長女のセフィーです。」

次女「次女のユーフィスだぜ。」

三女「三女のフィアレスです。」

OV「そして、私はヴェスペリアの世界のシルフです。」

次女「あんたもシルフか〜。」

OV「はい。このシリーズだけで、シルフってキャラはたくさん居ますよね。」

三女「でも……何故ここには私達しか居ないのでしょうか?」

長女「それは……他のシルフは男だからよ!
ここに来れるのは、可憐な少女だけなの。」

次女「じ、自分で可憐とか言っちゃっていいもんなのか?」

OV「少女………。
私は見た目は確かに少女っぽく見えるかもしれませんが………」


三女「ところで……なんでこのSSの主人公はユーリさんなのでしょうか?」


長女「あー。恋愛に一番無縁な男をワザと主人公にしてみただけみたいよ。」


次女「恋愛か……。そういや、ロイドなんかは色々な女の子に囲まれて1人1人攻略してたよな……。」

長女「いやいや……あれは男も混ざってたけどね。」
三女「ロ、ロイドさんって………凄くストライクゾーンが広いんですね……」


次女「ジュードって奴も!幼なじみとメインヒロインの二人と三角関係だったよな………」

長女「捨てられる方は可哀そうよね………」

三女「どうして………幼なじみはいつだって報われないのでしょうか……?」


次女「アスベル……シンク……ヴェイグ………
歴代主人公にも、皆それぞれの恋愛事情があるようだな……」

長女「しかし!ユーリ・ローウェルには(まぁリタ説があるにはあるが)恋愛要素が全くない!」

OV「……あのパティって娘がいるのでは……?」

長女「あんなおふざけ程度のじゃ話にならないわ。

ユーリは完璧に恋愛が出来ていない!青春を迎えられていない残念な主人公なのよ!」

三女「うっ……うっ……可哀そうですね……。
人生の楽しみの半分を楽しめきれてないんですね………」

長女「しかし!ユーリはこのSSで生まれ変わるのよ!!
紳士(ロリコン)として!!!!」


次女「頑張れユーリ……」

三女「あなたの未来の為に………」


OV「………いえ……犯罪ですけど………」
47.05 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)