桂　言葉「伊藤　誠君か・・・」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:00:35.18 ID:Tk0WQm3O0

スクイズSS

これには１のオリジナルキャラクターが出てきます
ご想像は自由に。

世界ポジ＝池上夢幻
刹那ポジ＝三浦明
光ポジ＝中澤誠二
七海＝森　秋也
乙女＝佐藤武蔵
取り巻き＝金子隼人、小河原学、川田虎太郎

とにかく言葉を幸せにする
---------

〜放課後〜


池上 夢幻「桂さーん、携帯がお友達って寂しいんじゃないの？」

桂 言葉「いっ、池上君には関係ありません」

夢幻「つれないなー」

言葉「そもそも池上君の席ここじゃないでしょう？
何でここにいるんですか？」

夢幻「ほら」ピッ

言葉「あ…」

夢幻「席替えしたじゃん。今日からよろしくね〜。
桂言葉さん」

言葉(毎日がうるさくなりそう…)

夢幻「斜め前は明だよ〜

仲良しがいっぱい居て俺うれしいなあ〜」

言葉「はいはい」

三浦 明「僕も夢幻がいて嬉しい…」

夢幻「ほらー！
明は喜んでるよー！」

言葉「わーいわーい
嬉しいー」

夢幻「ねーねー桂ってさー」

言葉「もーなんですか？」



夢幻「伊藤君好き？」


言葉「え？」

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2 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:01:00.70 ID:Tk0WQm3O0

夢幻「俺さ〜、伊藤君の携帯見ちゃったんだよね」

明「…」




言葉「私の写真が待ち受けに？」

夢幻「うん。いま何で流行ってるか分からない糞つまんないおまじないだか占いだかのせいかと」

言葉「うふふ。なにそれ」

夢幻「ひみつ」

言葉「どうして？」

夢幻「教えて欲しかったら一緒に帰りましょ」

言葉「しょうがないなあ。いいですよ」

夢幻「うっしゃー！明もいるからね。原巳浜に俺の親父が経営してるホテルあるから教えてさしあげよう。
そこのシェフの料理めっちゃ美味いんだぜ」

言葉「うふふ」

明「僕、部活あるから無理だよ」

夢幻「あれ？行きたくないんじゃなかったの？」

明「そんな事言ってないし…」

言葉「三浦くん、何部でしたっけ？」

明「…天文部」

夢幻「隣のクラスの西園寺なんとかって女子にさ、部長の座とられちゃって拗ねてたんだよね」

明「わっわっわっ！」

言葉「西園寺…世界さんだっけ？元気な子ですもん。

三浦くんみたいな大人しい男の子は押されちゃいますよね」

3 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:01:36.01 ID:Tk0WQm3O0

------
〜明の回想〜


先生『えっと、部員は君たち１年しかいないわけだけど、誰か部長やりたい人いる？』

明『…ドキドキ』スッ

世界『はーい。私やる』

明『！？』

先生『おー、西園寺か。お前なら安心だな。』

世界『やったあ。
ねえ先生、屋上の鍵もらえたりしません？』

先生『なんでだ？』

世界『えっと…自主的に活動したいっていうか』

明 (こいつ…)

世界『ああ、いいぞ。

お？三浦、お前も部長やりたいのか？』

明『いっ…いえ』

世界『えへへ』ニヤニヤ


明 (糞あま…)


-----------

4 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:02:09.06 ID:Tk0WQm3O0

明「あれ絶対、屋上の鍵欲しかっただけだよ…」


夢幻「あはははは」

言葉「クスクス」

明「…ひどい」

夢幻「そこで出しゃばらないのが明のいいとこだよな」

言葉「ほんと」

明「うるさい[ﾋﾟｰｰｰ]」

夢幻「はいはい。頑張って天文学者になってくれたまへ」

言葉「じゃあ、三浦君。
また明日」

明「ばいばい」




明「ふぅ…」




加藤 乙女「…ほんとモテるねーあの子」

�@「桂さんでしょー？」

�A「あんな可愛いんだもん。しょーがないよ」

�B「胸もおっきいし」

�@「やっぱそこー？」

アハハハハ…


-------------

5 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:02:54.33 ID:Tk0WQm3O0

-------------
〜誠のクラスでは〜

世界「桂さんの事調べてあげようか」

誠 「ちょ、静かに…」

刹那「世界、光が帰ろうって」

世界「あ、うん、今行く」

誠「お前ほんとにやめろよ！」

世界「わかったわかった」

刹那「………」



佐藤 武蔵「……」

金子 隼人「むさすぃ〜。いまの聞いた？」

武蔵「うん、まぁ」

小河原 学「好きな子被っちゃったね〜」

川田 虎太郎「さすが言葉？ちゃんだっけ？。可愛いもんなぁ」

武蔵「…」

隼人「あれ、苛ついてる？」

学「武蔵〜怒んなよ〜」

隼人「ハンドボール部のエースはいつもクールでないと」

武蔵「お、怒ってないから」

虎太郎「あいつ、伊藤誠でしょ？」

隼人「知ってるの？」

虎太郎「俺、あいつと同じ中学だけど、まぁイケメンの武蔵君には敵じゃあないさ」

武蔵「くっ…」

隼人「まじか！よかったなぁ、むさすぃ〜」

学「でも桂さんって、あーゆーなよなよした男好きそう…」


森 秋也「武蔵ー！部活行こうぜー」

武蔵「おお」

虎太郎「めっちゃでっかい奴来た」

秋也「でっかい奴とか言うな」

学「いいなー武蔵も秋也も背でかくてー」

虎太郎「お前こんなかで一番チビだもんねー」

…アハハハハハ…

------------

6 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:03:27.18 ID:Tk0WQm3O0

〜職員室〜

先生「お前、池上から聞いたぞー。部長になりたかったなら正直に名乗り出ればよかったのに」

明「……」

明(夢幻、ぶっ[ﾋﾟｰｰｰ])

先生「ほら、屋上の鍵。望遠鏡とか色々必要なものは部室にあるから自由に使っていいぞ」

明「ありがとうございます」

中澤 誠二「よっ、明。なにしてんの？」

明「…それはこっちの台詞。お前が職員室にいるなんて珍しいな」

誠二「あはは、実はゆずゆちゃんの物理のノートを俺の珈琲牛乳でびしょびしょにしてしまって…」

湯原 ゆずゆ「ぐすぐす」

明「馬鹿だなあ。だいたい湯原もそのくらいで泣くなよ」

ゆずゆ「うるひゃい、おかっぱ頭！私が泣いてるのは他じゃい」

明「なっ…」

誠二「ぎゃひゃひゃ！」

先生「こら、中澤と三浦。うるさいぞ。お前たち用が済んだなら帰りなさい。あと湯原はもう泣かない」

明＆誠二「すいません…」
明(なんで俺まで)

ゆずゆ「うう…」


湯原ゆずゆは言葉の友達っていう設定。

7 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:04:21.85 ID:Tk0WQm3O0

--------------
〜榊野学園の最寄り駅〜


誠二「ゆずゆちゃん、じゃあ、なんで泣いてるの？」

ゆずゆ「ことちゃんが池上の野郎と帰ってしまったから…」

誠二「ことちゃんって言葉ちゃん？夢幻と帰っちゃったの？」

明「あぁ、うん」

ゆずゆ「ことちゃんったら私が目を離した隙にぃ」

誠二「夢幻やるなぁ…」ボソッ

ゆずゆ「ふぇ？」

明「おい、電車来たぞ」

誠二「じゃあ、ゆずゆちゃん。また明日。」

ゆずゆ「お前達、反対方向だったのか。物理のノートの恨みは忘れないぞ」

誠二「俺たぶん忘れちゃうかも」

プシュー

ゆずゆ「…！…！」

ガッタンゴットン

誠二「全然きこえね」クスクス

明「夢幻ってやっぱり桂さん好きなのかな？」


誠二「いやぁ、もう見て分かるっしょ」

明「あいつ、あんなにモテるのに…何で桂さん好きなんだろ」

誠二「モテる男はモテる女が好き。桂さん、結構ねらわれてるっぽいからね」


明「うーん…そうなんだ」

誠二「明ちゃんにはまだ分かんないか」

明「くっ…」


明(分かんないよ)

-----------

8 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:05:11.72 ID:Tk0WQm3O0

〜桂宅前〜

言葉「送ってくれてありがとう。楽しかったです。あと美味しかった」


夢幻「にひひ。照れるなあ」

言葉「でさ…」

夢幻「うん？」

言葉「その…占いの意味って…なんですか？」

夢幻「あー…うーんとね」

言葉「うん」

夢幻「好きな子の写真を待ち受けにして、３週間バレなかったら恋が実るみたいな…」

言葉「ううーん、伊藤君はそれを真に受けて…」

夢幻「たぶん」

言葉「でも所詮、高校生の恋愛観っていうか、私はあんまり気にしないかな。伊藤君と電車でよく会うけど話した事ないし」

夢幻「そ、そか」


心「お姉ちゃーん。なにしてんのー？おゆうはーん！」

言葉「う、うん。じゃあまた明日ね」

夢幻「ばいばい」






夢幻「……」

夢幻「実は俺もやってたり」パカッ

夢幻「そして３週間以上たってるっていう…」


夢幻「…消せないんだよなあ」

9 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:05:43.87 ID:Tk0WQm3O0

次の日

夢幻「おはよーーー。桂さーーん」

言葉「おはようございます」

夢幻「ねね、さっきね・・・」

誠二「むげーーーん！体育だぞ！着替えろー！」

夢幻「あぁもう」

言葉「あらそういえば、私も着替えなきゃ。今日は頑張らないと」

夢幻「ほどほどにしなよ、すぐぶっ倒れんだから」

言葉「だいじょーぶです、また後で」


みなみ「いいなー、池上君と喋れるなんて・・・」

久実「そんなこといってないで早く行こうよ〜」

もう１人「そうだよ〜乙女！あんたも！」

乙女「待って！体育着が！」

秋也「あいよ」

乙女「あ・・・ありがと」

秋也「いえいえ」


乙女「・・・・。」

10 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:06:05.09 ID:Tk0WQm3O0

〜体育の時間〜

先生「今日は１００メートルをやる。準備いいかー？」

誠「うへぇ・・・やだなぁ」

泰助「なんだよ誠ー。やる気ないなぁ」

誠「だって・・・」

泰助「好きな子に走ってるところ見られたくないのか？ｗｗｗｗｗｗｗｗ」

誠「ちっちがう！」


武蔵「・・・・」

泰助「・・・？」

誠「？どした？」

武蔵「・・・」スッ

泰助「な・・・なんでもない」

11 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:06:47.99 ID:Tk0WQm3O0

明「脚力なら自慢だ・・・」

明（桂さんにいいとこ見せたい。）

夢幻「うっしゃー！誠二には負けない」

夢幻（桂さんにいいとこ見せたい）

誠二「なんで俺限定？」

誠二（女子にいいとこ見せたい）

秋也「いいタイム出さなきゃな」

秋也（最近、部活やってねーから体なまってるだろうな）

武蔵「・・・・ちっ」

武蔵（伊藤誠より早く走らないと）

隼人・学・虎太郎（むさすぃー怖い・・・）

泰助（なんだアイツ・・・）

誠（あれ？世界・・・）



明「！？」

12 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:07:47.51 ID:Tk0WQm3O0

世界「・・・・」

言葉「・・・・」



明「あのでしゃばり女・・・なんで桂さんと」

夢幻「あっきらー！走る人誰でもいいらしいから皆ではしろうぜ！」

明「う・・・うん」


秋也「よ、武蔵」

武蔵「なんだよ」

秋也「なんでふてくされてんだよ」

武蔵「別に・・・」

秋也「んだよー、話してくれよ」

武蔵「・・・・」

秋也「うん？」

武蔵「伊藤誠ってやつと・・・好きな子かぶっちゃってさ」

秋也「伊藤って・・・・おい虎太郎」

虎太郎「はい？」


光「男子がんばってるねー」

七海「あはは、中澤と池上、服つかみあってるよ」

刹那（がんばれ明・・・）

13 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:08:15.03 ID:Tk0WQm3O0

〜体育館〜

乙女「ええええ、なんでハンドボール部がコート全面なのよ！」

武蔵「しょーがないじゃん、もうすぐ大会なんだから」

秋也「ごめんな」

乙女「うう・・・」

七海「いいじゃん、乙女。外でもできるじゃん」




七海「ねーねー、乙女」

乙女「なに？」

七海「佐藤君と森君、かっこよくない？」

乙女「佐藤君は分かるけど、森は見慣れてる」

七海「同じ中学だっけ？いいなー」

乙女「いいなーって・・・七海は彼氏いるじゃん！」

七海「あはは、浮気はしない主義だからダイジョブ」

乙女「主義って普通はしないの！」

あははは・・・・


秋也「でさー・・・伊藤のことなんだけど」

武蔵「う・・うん」

14 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:08:44.74 ID:Tk0WQm3O0

夢幻「ねーねー、秋也とかは？」

誠二「秋也なら部活行ったよ。あー夢幻のせいで転んじゃった」

夢幻「悪かったって・・・」

明「夢幻、俺、用あるから。先帰ってて」

夢幻「おー部活？」

明「ううん。ちょっとね」

誠二「ばいばい明ん。」

明「ばいばい誠二ん」




言葉「んふふ」

ゆずゆ「ことちゃん、さっき西園寺さんと何話してたの？」

言葉「ん？友達になりたいんだって」

ゆずゆ「へぇー・・・」

言葉「なぁに？妬いてるの？」

ゆずゆ「ううん・・・」



ゆずゆ「あの人友達いっぱいいた気が・・・」

15 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:09:48.08 ID:Tk0WQm3O0

ゆずゆ「ふーむ・・・」

言葉「ゆずちゃん、もうすぐ文化祭だね〜」

ゆずゆ「！うん、そうだね」

言葉「うちのクラスなにやるのかな」


明「桂」

言葉「あら、三浦君。なぁに？」

ゆずゆ「出たな河童やろう」

明「はいはい。これ夢幻から」

言葉「？メアド？それに電話番号・・・」

明「あいつ寂しがりやだから電話したげて」

言葉「いいのかな？勝手に・・・」

明「あ、さっき図書室の先生が探してたよ。本返してないって」

言葉「やだ！いっけない！ありがとう三浦君！ゆずちゃん、先帰ってて！」

ゆずゆ「あーん、ことちゃーん」


明「おい、湯原」

ゆずゆ「？？？？」

16 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:10:27.80 ID:Tk0WQm3O0

秋也「伊藤、たぶん西園寺と付き合ってるんじゃないかな？」

武蔵「西園寺？」

秋也「西園寺世界。変な名前してるだろ？」

武蔵「池上夢幻よりかはマシじゃないのか？」


----------

夢幻「ぶぁっしょん！」

誠二「どうした？夢と幻くん」

夢幻「いや、誰か俺の噂してるのかな」

誠二「きっと明だな。天文部の顧問にチクってただろ」

夢幻「にひひ。明は優しいから平気」


-----------

秋也「夢幻はいい奴。今度会わせてやるよ」

武蔵「そりゃどうも」

秋也「俺、虎太郎と同じ原巳中出身だから、伊藤の事知ってんだよね」

武蔵「ふーん」

秋也「ぶっちゃけ好きじゃない」

武蔵「伊藤？」

秋也「うん」

秋也「さっき加藤いただろ？目つき悪いやつ」

秋也「あいつ、伊藤の事好きなんだぜ」


武蔵「まじで？」

秋也「うん。あと俺の好きな子もあいつの事好きだった」

武蔵「お前の好きな子って山縣だっけ？」

秋也「うん、まあ」

武蔵「なんであんな腑抜けたやつがモテるんだろ」

秋也「時代は草食系だからな」

武蔵「ったく」

17 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:12:09.21 ID:Tk0WQm3O0

〜黒田光さん家の店〜


刹那「…で、ゆずゆと明は何してるの？」

光「ほんと仲良しだねぇ」

明「いえ、それほどでも。清浦こそ何でいんだよ」

刹那「私は光の親友だから」

明「理由になってない」

ゆずゆ「明ったら、ことちゃんと西園寺さんが体育の時間話してたのが気になってしょうがないんだって」

明「なっおまっ」

刹那「そういえば…。

世界、最近、変」

明「いつもな気がする」

光「そういえば世界と伊藤はいつから付き合ってるの？」

明「え」

ゆずゆ「ふぁー意外ー」

刹那「…そうなの？」

光「だっ、だって」

---------

武蔵「あのさ」

秋也「うん？」

武蔵「何で西園寺なんとかと伊藤が付き合ってるって知ってんの？」


秋也「だってあいつら」


-----------


光「駅のホームで」


秋也＆光「キスしてたよ」


※ゲームやアニメのスクイズを見ていた方へ。ちょっと時空を変えています。

18 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:12:56.17 ID:Tk0WQm3O0

〜次の日〜

夢幻「おはよーぐると」

言葉「い…池上くん」

夢幻「んん？」

言葉「あの、隣のクラスの伊藤君と西園寺さんの３人でお昼を食べる事になりました」

夢幻「んん？んんん？」

明「………」


夢幻「あ、明おはよ」


明「…おはよ」

夢幻「す、すごい急だね」

言葉「はい。正直不安なんです」


夢幻「うーん…」



夢幻(なんで？)


言葉「あ、そういえば。昨日お電話したんです」
夢幻「俺に？」

言葉「はい！」

夢幻「じゃあ昨日の知らない電話番号は桂さんだったか！登録しちゃお」

言葉「ふふふ」



言葉「はぁ…」

19 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:13:46.52 ID:Tk0WQm3O0

誠「ええええええ」

世界「ほんとだって！昨日電話してそうなったの」

誠（どうせコイツが強引に誘ったんじゃないのか・・・？）

誠「どこで食べるんだよ？」

世界「屋上！この世界様に任せなさい！」



武蔵「おい」

隼人・学・虎太郎「はい」

武蔵「彼女いるやつ手ーあげて」

学「はーい」

隼人「！？」

虎太郎「嘘でしょ？」

学「悪いかよ」

武蔵「お前、彼女いるのに他の女を好きになったりするか？」

学「ないね。一途だからさ」

武蔵「だよなぁー」

隼人「どうしたんだよ」

虎太郎「伊藤のこと？」

武蔵「うん、まあ」


虎太郎「俺アイツ嫌いなんだよねー」


武蔵「・・・まじで？」

20 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/04/29(日) 20:17:41.42 ID:pm+i1OuAO

たまに携帯から書きます

21 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:36:41.34 ID:Tk0WQm3O0

夢幻「昼だけど・・・・」

言葉「はい」

夢幻「行くの？」

言葉「はい。約束してしまったので・・・」

夢幻「んんんん」

夢幻「嫌だったら・・・行かなくてもいいんじゃね？」

言葉「嫌じゃありません。けど・・・」

夢幻「けど？」

言葉「なんだか腑に落ちないというか・・・」


夢幻（なぜ俺はここで行かないでって言えないんだ・・・）


明「いいじゃん。行って来なよ」

夢幻・言葉「！？」

明「夢幻と僕も一緒に」

夢幻・言葉「！！！？？？」

22 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/29(日) 20:41:08.37 ID:I1k8tqgYo

パー速のスレ消されて残念ですね＾＾

23 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:46:25.34 ID:Tk0WQm3O0

〜屋上〜

言葉「いつの間に屋上の鍵を・・・」

明「細かいことは気にしない」

夢幻「俺達ここで隠れてるから、安心してね」

言葉「う・・・うん」

言葉「あ・・・これ・・・」

夢幻「？？？？」

明「サンドイッチ？」

言葉「一緒にいてくれる・・・お礼です」

夢幻（フルフル）

明「・・・・」




世界「お待たせー！」

言葉「あ・・・西園寺さん」


夢幻・明「・・・・」


誠「あうあうあう」



明（アイツ・・・・）

24 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 20:49:28.07 ID:Tk0WQm3O0

>>22 ほんとだよまったく（；；）でも一生懸命書く。言葉のために。

25 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 21:05:33.50 ID:Tk0WQm3O0

世界「すごーい。それ桂さんが作ったの？」

言葉「はい。あまり上手ではありませんが」

世界「わー美味しそう！食べてもいい？」

言葉「どうぞ・・・あ、伊藤君も」

誠「あっ、ありがとう。いただきます」


世界「はむっ」

誠「ムッ・・・」


夢幻・明（パク・・・）


世界「・・・・・・・」

誠「んっぐぐぐ・・・」


夢幻「ぶっふょおお」

明「んぐっ・・・ぐぐぐ」


言葉「！！？？」


世界「・・・・すごい味・・じゃなかった。すごい変わってる・・・」

誠「なんか今声聞こえなかった・・・？」


言葉「伊藤君、西園寺さん！お茶あります！」


世界「あ、ありがと」



夢幻「はぁはぁ・・・」

明（それでも好きだ・・・）

26 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 21:13:59.69 ID:Tk0WQm3O0

〜５限目〜

夢幻（スッ）

言葉「・・・？」

【以下筆談メイン】

夢幻（伊藤君どうだった？）

言葉（何でそうなるんですか？）

夢幻（好きなんじゃないの？）

言葉「うーん・・・」

夢幻「・・・」カキカキ

夢幻（応援するよ）

言葉（え？）

夢幻（ずっと気になってたんでしょ？その様子じゃ）

言葉「そ・・・そうだけど」

夢幻「・・・にひひ」カキカキ


夢幻（夢幻様に任せなさい！）

言葉「・・・・」カキカキ

言葉（ありがとう）

27 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 21:20:48.74 ID:Tk0WQm3O0

〜放課後〜

夢幻「・・・・さよなら、俺の青春」

明「夢幻、それでいいの」

夢幻「男たるもの。諦めが肝心」

明「・・・・」



明（伊藤誠・・・西園寺と付き合ってるんじゃねーのかよ）


秋也「よ。帰ろうぜ」

誠二「どうしたよ〜夢幻〜」

夢幻「いえいえ。何でも。カラオケ行こうぜ！」

誠二「いえーーい」



秋也「・・・なぁ、夢幻どうした？」

明「・・・・詳しくはいえないけど」

秋也「うん」


明「桂が・・・・・伊藤誠とくっつきそうで」


秋也「は？」


明「？」

28 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 21:36:37.10 ID:Tk0WQm3O0

夢幻「今日は歌うもんねー」

誠二「何歌うのよー」

夢幻「悲しい歌」

誠二「なはは。どうしたｗｗｗｗ」


秋也「悪い。俺、用あるわ」

明「！」

夢幻「えぇ部活ないんじゃないの？」

誠二「もうコロコロ変えて〜」


秋也「ごめんね〜じゃまた明日」

夢幻「今日、金曜だよー」


明「・・・・」

29 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 21:54:02.73 ID:Tk0WQm3O0

武蔵「・・・・うーん」

隼人「なに悩んでるの？」

学「もしかして伊藤のこと？西園寺と付き合ってるから大丈夫でしょ」

虎太郎「わかんないよ〜。プレイボーイかもしれないよ」

武蔵「なんか知らないけど秋也が大ニュースを伝えにくる気がする」

虎太郎「なにその具体的な不安」



秋也「おい、武蔵」


武蔵「ほんとに来おった」

虎太郎「なにこれ怖い」

武蔵「俺は多分、予知能力者だな」


秋也「やばいぞ。桂さん、伊藤と仲良しこよし」

武蔵「え？」

秋也「あのやろう、西園寺と付き合ってるくせに。今度は桂さん、たぶらかしてやがる」

武蔵「・・・・ちっ」

隼人「すっげー、やりチン？そいつｗｗｗｗ」

学「胸糞悪いな、そいつ」



光「・・・・聞いた？」

刹那「聞いた」

七海「伊藤・・・よりにもよって桂なんて・・・」

30 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 22:45:32.54 ID:Tk0WQm3O0

〜休日〜

※電話で会話しています

夢幻「あ・・・明日？」

言葉「はい。遊びに行く事になりました」

夢幻「日曜日に遊びか。きっとどこも混んでるだろうね」

言葉「ふふ。そうですね」

夢幻「じゃ、じゃあ付き合うことにしたんだ」

言葉「そうなんです。誠君が好きだって・・・」


夢幻「そっか・・・




よかったじゃん」


言葉「はい。頑張って付き合います」

言葉「池上君のおかげですよ」


夢幻「え？」


言葉「くすくす」

言葉「さっき明君から連絡来たんです」


夢幻「え？え？」


言葉「風邪ひいちゃったんでしょ？窓開けてください」

夢幻「むえええ！？」

31 ：ファンタジア＝ビーフ ：2012/04/29(日) 22:58:12.99 ID:Tk0WQm3O0

夢幻「何で俺の家まで」

言葉「さっきまで明君いたんですけど、帰っちゃいました。だから私１人です」

夢幻「・・・・・」


明「はー・・・はー・・・」

明「全力疾走したの、ひさびさだ」



言葉「池上君、どこか・・・一緒に歩きませんか？」


夢幻「う・・・うん」

32 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/04/29(日) 23:29:27.77 ID:pm+i1OuAO

言葉「池上くんが榊野町に住んでるなんて知らなかったです」

夢幻「だって言ってないもん」

言葉「お、怒ってます？」

夢幻「明に連れてこられたとはいえ、こんな昼間っからクラスメートの男の家に来るなんて、誤解されちゃうよ？」


言葉「三浦君に連れてこられたんじゃなきて、私が頼んだんです」

夢幻「え？」

言葉「ずっと…これからも仲良くしていてほしいんです」

夢幻「……」

言葉「池上くんがとても羨ましいです。いつも明るくて、かっこよくて、女の子にも人気があって。」

夢幻「そんな事…」


言葉「池上くんといると、なんだか嬉しいんです」




夢幻「桂…さん…」

33 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/04/30(月) 09:09:27.29 ID:qedX3qmAO

夢幻「あのさ、名字で呼び合うのやめない？」

言葉「え？」

夢幻「友達なんだから、名前で呼び合わないと。ねっ、言葉」

言葉「じゃ…じゃあ…」
言葉「夢幻…君…」

夢幻「いやん、恥ずかしい」

言葉「ふふ、いい名前ですね」

夢幻「そそ、夢に幻と書いて夢幻と読む」

言葉「なんだか神秘的ですね」

夢幻「そう？」

言葉「はい。ロマンチックです」


夢幻「あ…駅」

言葉「じゃあ私はこれで。今日はすみません」

夢幻「そっかあ、言葉は電車通学なんだよな。俺は毎日気合いでチャリ漕いでるよ」

言葉「そっちのほうが夢幻君らしいですよ」

夢幻「にひひ。そうかなあ」

言葉「もうすぐ電車が来ますので、また月曜日」
夢幻「あ…」

言葉「…？」

夢幻「……」

チュ

言葉「え…」



夢幻「明日、頑張ってね」

言葉「あっ、夢幻君」

言葉「行っちゃった…」


誠二(ドキドキ)

明「……」

光「あ、あんた達。こんなとこにいると思ったら、なにとんでもないもの見てるのよ！」

誠二「見てしまったものはしゃーない。な、明」

明「明日、桂さん。伊藤とデートだってね」

光「あいつ！世界と付き合ってるくせに！」

誠二「なに、その子二股？あの顔で？」

明「どっちにしても桂さんから引き離さなくちゃね」

誠二「どうやって…」

明「もうすぐ学祭。夢幻と桂さんをいいムードにするには丁度いい」

光「ついでに世界とも引き離したい…」

34 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/04/30(月) 09:35:40.20 ID:qedX3qmAO

〜月曜日〜


夢幻「うへぇ？」

言葉「はい。帰り際に…その…ムチュ〜って」

夢幻「まじかよ…」

明「初デートでそれって終わってるな」

夢幻「でもキスしてないんでしょ？」

言葉「突然すぎて…あと電車のドアが閉まってしまって…」

夢幻「駅でキスってデリカシーなさすぎだな」

言葉「でも、とても楽しかったですよ」

夢幻「ならいいけどさ」

先生「ＨＲ始めるぞ〜」

夢幻「お、学祭の話かな」

言葉「うちのクラスは何やるのかしら？」


ゆずゆ「お化け屋敷だよ…たぶん」

言葉「あら」

夢幻「こらこら席座らないと」

ゆずゆ「榊野学園伝統のアレがあるからね」

夢幻「？」

言葉「アレ？」

先生「こら湯原、席座れ。これから学祭実行委員を決めるぞ」

先生「誰か立候補いるか？」

ザワザワザワ

先生「うーん、いないか」

35 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/04/30(月) 09:44:58.94 ID:qedX3qmAO

先生「じゃー桂、どうだ？」

言葉「ええ」

先生「頭良いし、優しいし、男子に人気がいいお前ならできるだろう」

言葉「そんな…」

夢幻「いいね〜言葉。拍手！」パチパチ

言葉「こっこら」

秋也「はははは」

誠二「桂さんの優しさは胸に比例してる、イダッ」ボカっ

ゆずゆ「セクハラ親父！」

男子(桂さん、可愛いなあ)

男子(ああ、実行委員だって。お前、頑張らないとだな)

男子(なっやめろって)

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…ｸｽｸｽ…

加藤「……」

夏実(嫌な感じ…)

先生「じゃあ、もう一人くらいやりたい奴…」


明(スッ)

夢幻「おー明きゅん、イッケメーン」

秋也「明は可愛い子の味方だもんな」

誠二「明カッコいい…」

明「」

先生「三浦は部長になれなかったからなぁ。実行委員長になりたいのか？」

…アハハハハハ…


明(くっ…)

36 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/04/30(月) 11:00:29.30 ID:qedX3qmAO

隼人「田中、足どうした？ｗｗｗｗｗｗ」

武蔵「なに転んだの？」

田中「ん、ん」

学「部活で捻ったのかｗｗｗｗ」

虎太郎「あれ？そういえばお前、学祭の実行委員じゃなかった？」

田中「ん、ん」

学「清浦さん、一人になっちゃうな」

隼人「てか、この時間何してんの？」

武蔵「馬鹿かお前は。出し物決めだよ」


泰助「誠〜。お前なにやりたい？」

誠「うーん、別にこれといったものはないな」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…

清浦「…私一人じゃ大変…」

世界(刹那、大丈夫かな？)

武蔵「……」



武蔵「伊藤くーん、清浦さん大変そうじゃん。田中の変わりに実行委員やったげなよ」

誠「えっ」

泰助(げっ、コイツ)

隼人「これじゃーいつまでたっても出し物決まんないじゃん」ﾆﾔﾆﾔ

学「お前部活何もやってないんだろ？暇そうじゃん」

虎太郎「伊藤くんがやってくれなきゃ、俺達 協力できないなあ」


誠「……」

泰助「そっ、そんな事言うならお前らがやればいいじゃないか」

武蔵「俺は部活で忙しい」

隼人「俺達もバイトあるし〜」

誠「…いいよ」

37 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/04/30(月) 11:11:03.60 ID:qedX3qmAO

世界「ちょ、ちょっとアンタ達」

武蔵「…！」

世界「人に物を頼むのにそんな態度…」



武蔵「…」プッ

ｸｽｸｽ…


世界「な…なによ」

学「伊藤くん、いいって言ってくれたよ〜」

泰助「……」




〜お昼休み〜


言葉「誠君、何かありましたか？」

誠「…え？な、なにもないよ」

言葉「ぼーっとしてるし、西園寺さんもいないし…」

誠「西園寺なら、清浦や黒田と飯食ってるよ。」

言葉「そうなんですか」

誠「実は、俺、文化祭の実行委員になっちゃって」

言葉「え？誠君のクラスは柔道部の子じゃありませんでしたか？」

誠「田中でしょ？足、怪我しちゃったからさ、俺が代わりにって事で」


-----------


武蔵「おい、田中」

田中「……ん」


武蔵「お前、また苛められっこに戻りたくないだろ？」


田中「ん…ん…」

虎太郎「これから俺らがやる事、ちゃーんと黙ってるんだぞー？」


田中「……」

秋也「足痛かった？ごめんね？でもわざとお前の足にボールぶつけたわけじゃないから。よろしくー」

隼人「…」ﾆﾔﾆﾔ

学「じゃーな」




田中「い…伊藤…」

38 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/04/30(月) 11:22:56.95 ID:qedX3qmAO

世界「誠、はい」

誠「…映画のチケット？」

世界「うん。２枚あるから気晴らしに桂さんと映画でもって」

誠「気晴らしって、そんな…」

世界「あんたねぇ、たかだかハンドボール部のエースだか知らないけど、佐藤や金子にあんな態度とられて、悔しくないの？」

誠「俺は…別に…」

世界「あんたは思わなくても、私は腹立つの」


誠「そりゃあ…」

世界「桂さんに慰めてもらいな。彼女には正直に甘える事。あと間違ってもエッチな事しないように」

誠「う…うん」

39 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/04/30(月) 11:43:36.64 ID:qedX3qmAO

〜放課後、言葉クラスにて〜

誠「言葉いるかな…」

誠「あ、いたいた」


誠二「お、モテモテ君じゃん」

明「あ…」


夢幻「伊藤…君か」

誠二「な〜んであんなのがモテるのかな」

明「西園寺とはどうなったんだろ」

夢幻「なにも起こってないみたいだから、たぶん俺らの思い込みじゃ…」

明「夢幻。それでいいの？」

夢幻「え？」


明「自分の気持ちには、正直にならなきゃ」

夢幻「……」

誠二「そうだよ、夢幻」

40 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/04/30(月) 12:04:27.61 ID:qedX3qmAO

明「西園寺と伊藤が付き合ってなきゃ桂さんとられちゃうよ」

夢幻「別に俺の物じゃないし」

誠二「なに言ってんだよ。あんなアピールしてる癖して」

夢幻「うっちぇ」




乙女「伊藤じゃん。何してるの？」

誠「加藤、桂 言葉を呼んでほしいんだけど」

乙女「桂？何か言われたの？」

誠「いや別に」

乙女「あたしが仕返ししてあげようか？」

誠「結構です。自分で呼ぶからい…」


秋也「邪魔なんだけど」


誠「あっすいません」


誠(背でかい…)

41 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/04/30(月) 12:45:15.10 ID:qedX3qmAO

乙女「森、もう帰りのＨＲ終わっちゃったよ。先生怒ってたし」

秋也「大丈夫。俺キャプテンだから」

乙女「なによ、それ」


言葉「誠くん、ごめんなさい、気づきませんでした」

誠「いや、いいんだ。」

言葉「何のご用？」

誠「実は世界から映画のチケットもらったから一緒に行かない？」

言葉「いいですね。行きましょう」



秋也「……」

乙女(伊藤…)


秋也「せーいじー！」

誠二「はいはい」

秋也「かまーん」

夢幻「？？」



世界「ふー」

刹那「世界」

世界「ん？」

刹那「さっき伊藤にあげたチケット、伊藤を誘うためじゃないの？」

世界「んー？いいの別に。今日はどこ行く？」

刹那「甘味どころで白玉ぜんざいの新作が出てる」



明「秋也…何を」

夢幻「誠二もいなくなっちゃったし、明、帰ろうぜ」

明「夢幻、俺ボーリング行きたい」

夢幻「どうした急にｗｗｗｗ」

明「今日はいいスコアが出る気がするんだ」

夢幻「よっしゃー。なら行くか」

42 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/04/30(月) 22:43:54.16 ID:qedX3qmAO

〜映画館〜


『はぁ…あんっ…』

言葉「……」

誠(言葉、胸大きいな…)

秋也「……」

誠二「ぐぐ…」

秋也「なに目閉じてんだよ」

『あぁっ…あっ…』

誠二「いいシーンだな」

誠二「どこが。恥ずかしいじゃん」

秋也「俺もしたい…」

誠二「うぇ！？」

秋也「帰ったら…しちゃおっかな」



パンっ！

秋也「！」


言葉「…っ！」

誠「あ…」


誠二「ありゃりゃ。今のビンタは痛い」

秋也「いい一発だな。それにしてもアイツ、いやらしい奴だな

初っ端から彼女とポルノ映画は終わってる」


誠二「ポルノってわけじゃあ…」

43 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/05/01(火) 19:30:27.88 ID:HuRmF56AO

〜次の日〜


夢幻「ビンタしちゃったん？」

言葉「はい、突然だったのもので」

夢幻「…俺の時は普通だったような」

言葉「はい？」

夢幻「いえ何でも。詳細を詳しく」

言葉「一緒に映画を見ていたのですが、ちょっと…いやらしいシーンに入ったあたりで誠くんがジロジロこっち見てきて」

夢幻「…うん」

言葉「そしたら手を握ってきて、それで…」


夢幻「ふーむ」


夢幻・秋也「伊藤くん、彼女いたことないんだろうね」

言葉「あ」

夢幻「秋也とハモった死にたい」

秋也「死なせないよマイふれんず。実はー昨日、俺と誠二もその映画館いたんだよね〜」


誠二「……」

夢幻「意外。しかも誠二さんと」

誠二(こいつは…)


秋也「桂さん見えたからさぁ、声かけようかと思ったけど伊藤くん居たから気まずくて」

言葉「そうなんですか。遠慮する事ありませんよ。伊藤くん、大人しい人ですから」

夢幻「いきなりムチューしようとしてくる男のどこが大人しいんよ」

明「そ〜〜だ〜〜」


誠二「うーん、伊藤くん…」

44 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/05/01(火) 19:38:47.93 ID:HuRmF56AO

誠二「秋也があそこまで嫌う伊藤くん…」

誠二「なんだか僕ちゃん、気になっちゃう」

誠二「だから行っちゃう隣のクラス♪」


誠二「せっちゃ〜ん♪ひっかり〜♪」

刹那「来たな、スピーカー男」

光「ご機嫌(笑)どうしたの？」

誠二「もうすぐ学祭だけど、そっち何やんのかなぁって、お。泰助ー！」


泰助「中澤…なにやってんだ？」

誠二「あっち、なんか先生出張で自習になっちゃって、嫌になった。今日お昼一緒にどーだい？」

泰助「いいぜ。おーい、誠も来いよ」


誠「えっ」

世界「…！」


誠二(計画通り)


誠二(あの女また伊藤くんにくっついてるな)

45 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/05/01(火) 21:17:59.79 ID:HuRmF56AO

言葉「はぁ…」

夢幻「今日お昼どうすんの？伊藤くんと？」

言葉「いえ、学食で食べます。ゆずちゃんが泣きそうだから」

ゆずゆ(ウルウル)

夢幻「あはは。じゃあ、俺も明と秋也で学食行くから一緒に行こうぜ」

言葉「はい」



〜〜〜〜〜〜


虎太郎「なあ、武蔵」

武蔵「うん？」

虎太郎「さっき秋也から聞いたんだけどさ」

隼人「なになに？」

学「なんか大体想像つく」

虎太郎「予想通りだと思うよ。秋也が言うには、桂さんと伊藤は脈なしだってさ」

隼人「あははは！

学「ほらー、やっぱ可愛い女の子に伊藤みたいな素朴な奴は無理だって」

武蔵「そうなの？」

学ぶ「そうだよー。だから武蔵も虎太郎もあんま敵視すんなよ。…西園寺とかめんどくさそうじゃん」


隼人「あいつ…なんか伊藤にベタベタしすぎじゃね？」

武蔵「桂さんと伊藤を引き合わせたの、たしか西園寺だよな？」

虎太郎「あの様子じゃあ、人助けには見えないよな」


学「だからめんどくさいと言っとるんじゃあああああ」

46 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/05/01(火) 22:06:36.58 ID:HuRmF56AO

〜学食〜

誠二「携帯の待ち受けを西園寺に見られて」

誠「う、うん」

誠二「言葉ちゃんと一緒にお昼食べましたと」

誠「はい、そうです」

誠二「で、西園寺さんに駅のホームでキスされたり、アドバイスもらったり、言葉ちゃんにビンタされたりと」

誠「うう…」

泰助「なんか淡々と話してるけどおかしいぞ、それ」

誠二「同感。自分から引き合わせておいて、伊藤くんにキスしたりする西園寺さんや、付き合ったばかりなのにキスしようとする伊藤くんは、ズバリ！普通じゃないでしょう」


誠「やっぱそうかな」

誠二「やっぱじゃない。俺だったらキスされた瞬間、女だろうが相撲で投げ飛ばす」

誠「ええ」

泰助「いきなりキスはこの俺でも引くぞ、誠」

誠二「そして俺だったら初めての彼女は優しく、そして丁重に扱う。」

誠「う、うん」

誠二「キスはもちろん、セックスなんざ例外だ。伊藤くんはちょっと興奮しすぎだぞ」

〜ザワザワザワ〜

夢幻「なんか誠二の声しなかった？」

言葉「私も聞こえましたけど、何だか妙にざわつきはじめましたね」

秋也「人が多いから？」

明「ナポリタンうまい」

ゆずゆ「カツ丼うまい」


泰助「せっ誠二！でかい声でそんな」

女子「やだ、中澤くんったら…」

女子「クスクス…」

誠「…」カァァ…


誠二「あのなぁ伊藤くん、君そんなんじゃいつか流されやすい人間になっちゃうよ？男はもっと背筋をピンとして、誘惑を跳ね返せるようにならなきゃ。

西園寺にキスされた時、ちゃんと反抗しないから
君と西園寺が付き合ってるって噂されてるよ」

47 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/05/02(水) 18:04:43.96 ID:5Uqbij/AO

誠「えぇ！？」

誠二「ほんとだよ〜。西園寺とつきあってる癖して桂さん、たぶらかしてる男、みたいなイメージになっちゃうぜ」

誠「そんな…」

泰助「中澤、そんな言い方すんなよ。てゆうか、ちょっと仲良いくらいで付き合ってるなんて思う奴のほうがおかしい。な、誠」

誠「そうだよ。西園寺とは携帯の待ち受けを見られたっていうのもあるけど、ただ席が隣同士だから話すようになったってのもあるし…。

それに、もう俺には言葉がいるから、またキ…キスされたら、さすがに…」

誠二「うーん、ならいいけど」

泰助「心配すんなって。誠が道を踏み外しそうになったら、ちゃんと注意してやるよ」

誠「なんか泰助が輝いてみえる」

泰助「あはは。そうかあ？」


誠二(本人はいまのところ西園寺さんには興味無し…)

誠二(だとすると、佐藤君や夢幻を筆頭にした男子一同の女神、桂さん一筋とゆーことかあ)

誠二(どっちにしろ、伊藤くんはいじめられる可能性が高いな)

誠二(それに夢幻と佐藤君が修羅場になるのも時間の問題)


誠二「ここは友人として一肌脱ごう」

誠・泰助「？」

48 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/05/02(水) 18:16:29.03 ID:5Uqbij/AO

〜放課後〜

夢幻「はぁーバイトだ、やだなぁ」

明「夢幻、バイト先行っていい？」

夢幻「えーあんなオッサンばっかりのBAR来るの？」

明「うん、話がある」

夢幻「？…うん」



誠(俺が西園寺とつきあってるように見られてる)

誠(そういえば、ちょっと馴れ馴れしい点がいくつかあるよな)

誠(それに…)


武蔵「…」ﾁﾗｯ

誠「…うぅ」

誠(嫌われてるのは充分分かった)

世界「誠。今日は桂さんと帰り？」

誠「え？あぁ、うん」

世界「おー初々しいね。どっか行くの？」

誠「まあ色々。じゃあ」ｽﾀｽﾀ

世界「あっ…」

刹那「…」


武蔵「…チッ」



虎太郎「武蔵のやつ、最近ご機嫌斜めだな」

隼人「苛々して、感じ悪いな」

虎太郎「これはもうアレしかないよなあ」

学「ああ、あの！」

学「あれ、すげえよなあ。よく思いついたもんだ」

虎太郎「知ってるの？」

学「去年のここの文化祭で彼女と使ったから」

隼人「はぁ？」

虎太郎「よく平気だなー」

学「恥ずかしいけど、彼女だし」

隼人「はいはい。ご馳走様」

隼人「それにしても武蔵も可哀想に。」

虎太郎「西園寺と付き合ってさえいてくれれば希望はあるんだけどな」



隼人「桂さんかぁ…」

49 ：ファンタジア=ビーフ ：2012/05/02(水) 18:31:25.09 ID:5Uqbij/AO

誠「言葉」

言葉「誠くん」

誠「もう終わった？一緒に帰ろ」

言葉「はい。でも学祭の実行委員の打ち合わせがあって、すぐ終わるので待っててもらえますか？」

誠「うん、いいよ」

明「………」

誠「うっ」

明「三浦くん、行きましょう」

明「うん」ｽﾀｽﾀ


誠(今更だけど榊野学園って変な人が多い気がする…)



光「うーん…」

七海「へぇーあの２人、付き合ってるんだ」

光「ヤバいね」

七海「世界と付き合ってるのに、色んな男誘惑して。桂も大変ね」

光「も〜そーゆー問題じゃない」

七海「どうゆう事？」

光「んんん…」


男子１「桂さん…彼氏できたんだな」

男子２「あれ、３組の伊藤だろ？」

男子１「大人しそうな顔して、やる事やってんじゃねーの？」


光「分かんないかなあ」

七海「なにが？」

光「七海ってばこうゆう時に鈍感なんだから」

七海「はぁ？」



光「世界…」