このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

唯「荒野の果てへ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/06(日) 22:27:28.12 ID:IUYdrjzM0
ワイルドアームズ1〜3をごちゃまぜにした話 WAのキャラは出ません 原作大学編高校編新キャラあり

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1336310842(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:28:35.73 ID:IUYdrjzM0
荒野を走る夜行列車


ガタンゴトン……

一等客室の少女「……ふわぁぁ、眠いなぁ」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:29:28.01 ID:IUYdrjzM0
ガタンゴトン……

一等客室の少女「……わたしの、ギター。あーむ? だっけ」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:30:47.80 ID:IUYdrjzM0
ガタンゴトン……

一等客室の少女「憂、和ちゃん……わたし、渡り鳥になれるのかな?」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:31:19.21 ID:IUYdrjzM0
ガタンゴトン……

一等客室の少女「……寂しいよ」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:32:14.64 ID:IUYdrjzM0
……ズドーン!!

一等客室の少女「わっ!?」



一等客室の少女「びっくりした……なんだろう?」

トニー車掌「――お怪我はありませんか?」

一等客室の少女「あ、はい、大丈夫です!」

トニー車掌「申し訳ありません、突然貨物車両に何かがぶつかったもので……すぐに確認してきますので、席でお待ちください」タッタッタッ

一等客室の少女「あ、行っちゃった……。なんだろ……見に行ってみようかな?」タッタッタッ
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:33:39.92 ID:IUYdrjzM0
貨物車両

トニー車掌「特に異常はなし……って、お客さん、席でお待ちくださいと――」

一等客室の少女「あはは、来ちゃいました……」


ガタン!


一等客室の少女「ん? 誰かいるの――」


ドカーン!!


一等客室の少女「うわわ!? 天井が崩れた!?」

倉庫に隠れていた少女「チッ! 何者だッ!?」サッ チャキッ


バタン!


突然乱入してきた少女「何事ですか!! さてはまた悪い渡り鳥ですね!?」チャキッ

一等客室の少女「えっ、えっ!?――」アタフタ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:34:34.72 ID:IUYdrjzM0
CHARACTER SELECTION
→一等客室の少女
 倉庫に隠れていた少女
 突然乱入してきた少女
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:36:23.22 ID:IUYdrjzM0
辺境の村
希望 http://www.youtube.com/watch?v=piFto-Mq4II


憂「お姉ちゃん、起きて」

唯「うーん、もう少し……」

憂「ほら、今日は森にベリーを採りに行くんでしょ?」

唯「――あ、そうだった! ふわぁ……おはよう、憂!」

憂「おはよう、お姉ちゃん! 朝ごはんできてるよ」

唯「ありがとー!」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:37:19.57 ID:IUYdrjzM0
……

唯「さ、しゅっぱーつ!」

憂「しゅっぱーつ♪」

和「あら、おはよう唯、憂」

唯「あ、おはよー和ちゃん!」

憂「和ちゃん、おはよう!」

和「出かけるの?」

唯「うん、森にベリーがたくさん生っていたから採りにいくんだ〜」

和「そうなんだ、じゃあ散歩がてら私もいこうかな」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:38:21.20 ID:IUYdrjzM0
……

村人達「「〜〜」」♪ジャカジャン


唯「おじさんたち、いつもギター弾きながら歌ってるよね」

憂「うん、楽しそうだけど……でもなんか寂しそう」

唯「なんでだろ?」

和「……みんな、衰退していく世界に絶望してるのよ」

唯「衰退?」

和「そう。ファルガイアはどんどん荒れ果てていって、そのうち水も生命も全部なくなってしまう運命なんだ、って、あきらめちゃってるのよ。それで、ただ歌って無為に過ごしてるだけ……」

憂「確かに荒野ばかりだし、緑は少ないけど……生まれたときからずっとこの生活だし、あまり気にしたことなかったな」

和「ふふ。あなたたちはのんきだから、こんな荒れ果てた世界でも平和に暮らしていけるのかもしれないけどね」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:39:07.89 ID:IUYdrjzM0
……

村長「おお、嬢ちゃんたち。出かけるのかい」

唯「はい! 森にベリー採りに行ってきます!」

村長「そうかそうか。くれぐれも森にある遺跡には近づいてはならんぞ。危険な渡り鳥どもが盗掘しようとうろうろしているかもしれぬ」

憂「ありがとうございます、気をつけます」


唯「渡り鳥って何だっけ?」

和「依頼を受けて仕事をこなすトレジャーハンターみたいなものかしら。家をもたずにいろんなところを飛び回ってるから渡り鳥と呼ばれているのよ」

憂「よく、怖い人達だって聞くけど……」

和「まあ、荒くれ者が多いってイメージはあるわね。実際に見たことはないけど」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:40:28.37 ID:IUYdrjzM0
……



唯「わー、ベリーがいっぱいだ!」

和「たくさんあるわね。これならしばらく困らなそう」

唯「あ、あっちにフルーツもあるよ!」ダッ

憂「お姉ちゃーん? あんまり遠くに行くと迷子になるよー!」

唯「大丈夫ー! たくさん採ってくるからー!」タッタッタッ
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:41:17.60 ID:IUYdrjzM0
……

唯「おー、たっくさんあるよ〜えへへ……って、あれ。どっちから来たんだっけ?」

唯「ま、迷った…… ん? なんか大きな岩みたいなのが」

唯「なにこれ……建物? これが、村長さんの言ってた遺跡かな? ――ど、どうしよう……こわい渡り鳥が来たら……」ガクガク

ガサガサッ!

唯「ひゃいっ!? お、お助けを〜!!」ダッ


……チュー、チュー
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:44:22.75 ID:IUYdrjzM0
……

遺跡
勇気(ダンジョン) http://www.youtube.com/watch?v=W3KJ7TE0Fss

唯「はあ、はあ……遺跡の中に入っちゃった……怖い人、いないよね?」キョロキョロ

唯「なんか壁とか地面とかぼろぼろだね……渡り鳥の人が掘ったのかな」

唯「どうしよう……外には怖い人がいるかもしれないし……もうすこしここで座って待ってようかな」ヨイショ ピコン!!

唯「え? なんか押した?」

ガコン!!

唯「きゃああああぁぁぁ――――…………!」ヒューーーーー


……ドシン!!


唯「あいたたた……」

唯「……どうしよう、遺跡の奥に落ちちゃった……帰れるかなあ」グスン

唯「あれ、なんかここ、立派な部屋だな……もしかして、ここが一番奥? ……おっ、いかにもな宝箱発見!」

唯「実は私渡り鳥の才能あったりして……えっへん! なんてね、えへへ」ガチャ

※G-LPスタンダードを手に入れたッ!

唯「――なにこれ、ギター? うーん、でも村のおじさんたちが使ってるのとは違うような……金属で、できてる?」

ビーッ!ビーッ!

唯「えっ、えっ、なになに!? もしかして、もしかしなくても――罠、だったりする?」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:45:24.08 ID:IUYdrjzM0
ドゴオオッ!!

緊張の一瞬 http://www.youtube.com/watch?v=5QTKs1WWFO8&feature=relmfu


モンスター「グォォォォ!!」ドシン ドシン

唯「ひぃぃぃっ!?」

モンスター「ウガァ!」ブン

唯「きゃあ!? ――あ、あっちいってぇぇぇッ!!!」ジャカジャカジャーン

ビーーーーーー!!!

モンスター「グォォォォ!?」

唯(えっ、ギターからなんかビームみたいなのが出たよ!?)

唯「あっ、今ので天井に穴が開いた……今のうちにあそこから登って逃げよう!!」ダッ

モンスター「グ、グ……グゥゥ!!」ドシン……ドシン……


※唯はプリズムレーザーを覚えたッ!
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:46:25.74 ID:IUYdrjzM0
……

遺跡の外

唯「はあ、はあ……」

憂「お姉ちゃん!」

和「もう、心配したのよ!?」

唯「た、大変、モンスターが……逃げよう!」

憂「え、モンスター?」

唯「は、早く! 追いつかれちゃうよ!」

和「遺跡にモンスターが? ……ええ、早く村に戻りましょう」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:47:08.22 ID:IUYdrjzM0
辺境の村入口

憂「はあ、はあ、ここまで来れば大丈夫かな?」

和「唯……大丈夫? モンスターって、どんな――それに、どうしたのそのギター」

唯「えっとね、これは遺跡の宝箱にあって、それでモンスターは……そうそう、あんな感じの――」

モンスター「――ゥオオオオオオッ!!」ドシン ドシン

憂「きゃっ!?」

唯「ひいっ、追ってきたぁ!?」

和「ま、まずいわ! 二人とも、逃げて!」

唯(ど、どうしよう……私がモンスターを連れてきたせいで、村のみんなが……)

唯(そういえば、さっきギターからでたビームみたいなのは……? もしかして)

唯「――えーいッ!」ジャーン バシュッ!!

モンスター「グォォ!?」

憂和「「!?」」

唯「憂、和ちゃん、逃げて! ――私、がんばれるかも!」ダッ
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:51:56.12 ID:IUYdrjzM0
――――――――――――――――

boss; ロッティングビースト
ボスデモ http://www.youtube.com/watch?v=xKBJPadD0Uc
画像 http://imgur.com/cjc9D

立ちはだかる影  http://www.youtube.com/watch?v=7PAz3CR2TmA&feature=relmfu


唯(あれ、弦が2本切れてる……もしかしてビーム出すたびに切れたのかな?)

ロッティングビースト「ウガァァ!」ブン
唯「きゃあ!?」28 Force level up!

◆ショット
唯「……それーッ!」ジャーン バシュッ!!
ロッティングビースト「グゥゥ!」35

※弦が切れたッ!


HP70/98 
FP25 弦3/6
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:52:46.19 ID:IUYdrjzM0
……

◆ショット
唯「もういっちょー!」
◆クリティカルヒット
唯「えーいッ!」ジャーン ズドーン!!
ロッティングビースト「グゥゥ!?」61

▼ロトンブレス
ロッティングビースト「ガァァァ!」ゴォォォォ
唯「ううっ!?」45 Force level up!


HP25/98 
FP51 弦2/6
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:53:24.10 ID:IUYdrjzM0
……

○ヒールベリー
唯(いたた……そうだ、さっき採ったベリーを……それ!)200

ロッティングビースト「ウガァァ!」ブン
唯「ほっ!」miss!


HP98/98 
FP68 弦2/6
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:54:00.57 ID:IUYdrjzM0
……

唯(あと2本しか弦がないよ……さっきの、できるかな? よーし!)

◆プリズムレーザー
唯「いっけぇーッ!!」ビーーーーーー! Force level up!
ロッティングビースト「グァァァ!?」135

▼ロトンブレス
ロッティングビースト「……ガァァァ!」ゴォォォォ
唯「ううっ!?」50


HP48/98 
FP86 弦1/6
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:54:38.37 ID:IUYdrjzM0
……

◆プリズムレーザー
唯「お願い、これで終わって!! えーいッ!!」ビーーーーーー!
ロッティングビースト「グァァァァァァ!?」142

ロッティングビースト「……グォォォォォ……」ドサッ

Win! http://www.youtube.com/watch?v=Oe0wOG7rnd0&feature=relmfu

唯「やったー、倒したよ!!」

レベルアップ!
唯 level 3 HP208 
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 22:55:21.53 ID:USVIoBWSO
くろすやだな
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:56:04.78 ID:IUYdrjzM0
――――――――――――――――

憂「す、すごい……すごいよお姉ちゃん!!」ダッ

唯「憂〜、やったよ〜!!」ダキッ

和「無事でよかった……唯、すごかったわね。どうやったの?」

唯「うーん、よくわかんないけどこのギター弾いたらビームが出たんだ……」

和「なんなのかしら、そのギター……」


村長「……」

唯「あ、村長さーん! 私、やりましたよ!」ダッ

村長「近づくでない、魔族の化身めッ!!」

唯「――えっ?」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:57:48.73 ID:IUYdrjzM0
排他の兆し http://www.youtube.com/watch?v=ui_1zeBqa6g&list=PLCA09F6FFB88A4321&index=7&feature=plpp_video


村長「まさかお前がとはな、唯よ……その忌々しいギターは遥か昔に作られた負の遺産、『ARM』じゃ」

唯「あーむ……?」

村長「いかにも。それを扱うことができる忌々しい力を持ち、世界を荒らしまわっている者こそ、あの忌々しき渡り鳥どもに他ならぬ」

村長「唯よ、お前は我々に災いをもたらす者じゃ。もはやこの村にとどまることは許さぬ。すぐにでも出て行ってもらおう」

憂「そんな……!?」

和「村長、そんなのむちゃくちゃです!」

村長「むちゃくちゃなどではないわッ! 現に唯は遺跡を荒らし、ARMの封印を解き、危うくこの村がモンスターに襲われるという災いをもたらしたのだ!」

村長「憂、和よ。わしの家に来るが良い。せめてお前達にはARMにまつわる古き伝承を説明してやろう。唯よ、お前はすぐに身支度を整えるのだ、よいな?」

唯「……」

憂「――いや、いやです! 私はそんなの嫌ですッ! お姉ちゃんが出て行かなきゃいけないなら、私も一緒に行きます!」

村長「ならぬ! 一緒にいては災いに巻き込まれるのみぞ! さあ、こちらへ来るが良い」

和「……憂、あなたは唯のそばにいてあげて。私が話を聞いてくるわ」

憂「……うん」

和「村長、私が行きます。今は姉妹で二人にさせてあげてください」

村長「ふん……まあいいじゃろう。くれぐれも気をつけよ、憂」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 22:58:53.30 ID:IUYdrjzM0
……

唯の家
世界にひとりぼっち http://www.youtube.com/watch?v=iPiKIKDX70g


唯「……」

憂「お姉ちゃん……いや、離れたくない……!」

唯「憂……」ギュ

憂「どうして……どうしてお姉ちゃんが出て行かなきゃいけないの?」

唯「……私にも、わからないよ。遺跡に迷い込んで、ギター見つけて、モンスター倒して――そっか、私がドジだからいけなかったんだね、迷子になっちゃったから」ポロポロ

憂「ちがうよ……! お姉ちゃんは、悪くないよ」ポロポロ


和「お待たせ」ガチャ

唯憂「「……」」

和「……説明、聞けるかしら?」

唯憂「「……」」コクン
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:00:44.26 ID:IUYdrjzM0
和「かつてこのファルガイアは緑あふれる豊かな世界だったの。でも、『魔族』が襲来して人間との間に戦争が起きた」

和「魔族は機械の体に水銀の血を持ち、強大な力を持った生命体で、人間は苦戦を強いられた……でも、人間は魔族の体のしくみを利用して兵器を作り上げた」

和「それが『ARM』よ。金属でできた特殊な兵器で、魔族の体に似せて作ったものなの。それを扱うにはARMに精神を同調させる必要があって、使える人は限られているそうよ」

唯「……私が、このギターに心を通わせてるってこと?」

和「そんなところかしら……それで、ARMができたおかげでなんとか人類は魔族を倒したの。でも長い戦争のせいでファルガイアは荒野になってしまった」

和「しかも今度はARMを使って人間同士が戦争を始めて、どんどん世界は荒れ果てていくばっかり……」

和「そこで人間は戦争をやめて、全てのARMを破壊して廃棄した……その『楽器型』のARMを除いてね」

和「その楽器は、普通の楽器と違う音色が出せるからって、もともと娯楽用に作られたものなのよ。だから廃棄されずに済んだ」

和「でもARMはARM。唯がさっきやってみせたように、戦うこともできる。だからそのうち楽器型ARMも封印されたわ……それが各地の遺跡に眠っているのよ」

和「それが現代になってどんどん掘り起こされているの。ARMを使うことができる人は強大な力を得る……それが『渡り鳥』」

和「始めは、バンド活動がてらARMの力で様々な依頼をこなす便利屋だったんだけど、だんだん、その力を使って暴れまわる人が増えてきたらしいわ」

憂「それで、渡り鳥は嫌われてるんだ……」

和「……ええ。特にこの村はそれが顕著みたいね。このままここに住んでいても、村のみんなからどういう扱いを受けるか……」

唯「やっぱり、出て行かなきゃいけないんだね」

憂「……私もついていくよ、お姉ちゃん」

和「私も、唯をほっておけないわ。一緒に行く」

唯「憂、和ちゃん……ありがとう」

和「村長は私達がついていくことに反対だったから……すぐに支度して、夜のうちに出ましょう」

唯憂「「うん!」」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:03:01.82 ID:IUYdrjzM0
……

夜 辺境の村入口

唯「気づかれてないかな……?」

憂「誰もいないね……行こう」

和「ええ、静かにね――」


村人達「「待て!!」」

唯「ひっ!?」

和「そんな……待ち伏せだなんて」

村長「やはり着いていこうとしたか……憂、和よ、渡り鳥に同行などしてはならぬ。これはお前達の身を案じてのことだ」

憂「どうして……そんなの、嫌です! 私は、お姉ちゃんと離れたくありませんッ!!」

村長「ええい、ならぬと言っておるだろう! ……お前達、二人を連れ戻せ」

村人「「こっちに来い!」」グイッ

憂「きゃあっ!?」

和「ちょっと……離して!」

唯「や……やめてよ! 憂と和ちゃんに乱暴しないで! ……一人で、一人で出て行くから!」

村長「ほう、やっと決心ついたか。懸命な判断じゃ。……これをやろう。わしらとてお前に荒野でのたれ死ねと言っているわけではない」

※1000ギャラとギターの弦を手に入れたッ!

村長「村を出て北に進めば大陸横断鉄道の駅がある。それで荒野に旅立つがよい、渡り鳥よ。そしてこの村に二度と近づくことは許さぬ」

憂「お姉ちゃん、行かないでッ――」

和「唯!!」

唯「憂、和ちゃん。私、がんばるから……渡り鳥になって生きていくから! だから、心配しないで――」

唯「――さようなら!」ダッ

憂「――いやああああああッ!!」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:04:51.36 ID:IUYdrjzM0
CHARACTER SELECTION
 一等客室の少女
→倉庫に隠れていた少女
 突然乱入してきた少女
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:06:33.14 ID:IUYdrjzM0
――女だからって調子に乗ってんじゃないか?――

「うう……うるさい」

――荒野のルールってのを教えてやろうか、なんなら、利用して――

「やめて……やめて……!」

――なあ、そう思うだろ、――


晶「――うあッ!?」ガバッ

晶「……ちっ、また夢か……こんな荒野のど真ん中で居眠りしてたのか。私としたことが、ひどい有様だ」

晶「さっさと見つけなきゃな――『絶対たる力』を。それが、この先に――」

晶「見えてきたぞ、街が――あの一番でかい建物が例の富豪の屋敷か。夜まで待って、侵入しよう」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:08:05.28 ID:IUYdrjzM0
……

夜 富豪の屋敷
勇気(ダンジョン) http://www.youtube.com/watch?v=W3KJ7TE0Fss

晶(案外簡単に侵入できたな。この家に、『絶対たる力』の鍵となる秘宝が保管されているはず。『世界を支える力と交信することができる杖』、だったか?)

晶(菖と幸はやめろって言ってくるけど、私は『絶対たる力』を探すのをやめるわけにはいかない)

晶(……あんまりもたもたしてるとあいつらに怒られるな。さっさと片付けて帰ろう)
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:08:51.19 ID:IUYdrjzM0
……

晶(しかし、やたらに豪華な屋敷だな……確かARMの技術を使って富豪にのし上がったとかなんとか)

晶(そこかしこにいろんな機械がおいてある……ARMの材質に似ているな。こいつらも精神感応性があるのか?)

晶(……まあいい、触って動いちまってもまずいしな。さっさと目的のブツを……どこの部屋だ?)ガチャ
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:09:50.66 ID:IUYdrjzM0
……

晶(あとはこの部屋だけか……)ガチャ

晶(お、思わせぶりな宝箱発見、ハッ、こいつはビンゴだな)ガチャ

パァァァ……

晶(……!! 杖だ! しかもこの妙な光……間違いない、こいつが秘宝だな。よし、さっさと退散――)

ビーッ!ビーッ! シンニュウシャヲハイジョシマス!!

晶「な!? そんなバカな、こんな古代遺跡みたいなシステムが――くそ、この家の技術はここまで進んでたってのかよッ!!」

金髪のメイド「――侵入者。排除します」チャキッ

晶「メイド――? いや、こいつ、機械だッ――!!」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:12:08.27 ID:IUYdrjzM0
――――――――――――――――

boss; レイドバスター
ボスデモ http://www.youtube.com/watch?v=xKBJPadD0Uc
画像 http://imgur.com/XmHyN

立ちはだかる影  http://www.youtube.com/watch?v=7PAz3CR2TmA&feature=relmfu

▼フィンガーバレット
レイドバスター「侵入者への攻撃及び家主への連絡を行います」ズガガガガ
晶「うわっ!?」97

◆ショット
晶「機械なら容赦しないぜ、食らえ!」ジャーン バシュッ! Force level up!
レイドバスター「!!」235 

晶 
HP506/603 
FP37 弦5/6
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:12:49.06 ID:IUYdrjzM0
……

▼ハイペリオンブラスター
レイドバスター「侵入者は倒れない模様。最大出力で攻撃します」ビーーーーーー!!!
晶「くっ!?」219 Force level up!

◆マルチブラスト
晶「ちっ……さっさと片付けなきゃまずいな――食らいな!」バシュン ズガガガ!!
レイドバスター「!!」534

晶 
HP287/603 
FP65 弦4/6
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:13:27.40 ID:IUYdrjzM0
……

◎ヒール
レイドバスター「損傷を確認。修復を行います」パァァァ 700
晶「なっ……回復かよ」

◆マルチブラスト
晶「なら攻め続けるのみだ、それ!」バシュン ズガガガ!! Force level up!
レイドバスター「!!」545 

晶 
HP287/603 
FP76 弦3/6
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:14:32.28 ID:IUYdrjzM0
……

◎ヒール
レイドバスター「損傷を確認。修復を行います」パァァァ 700
晶「だめだ、向こうの回復のほうが早い――このままイタチごっこしてちゃ家の奴に見つかっちまう。なら――」

△フルフラット
晶「これで一撃で仕留める――全弾発射ッ!」
◆マルチブラスト
晶「うなれ、『ロザリー』ッ!!」バシュン ズガガガガガガガガガ!!
レイドバスター「!!」1598

※全ての弦が切れたッ!

レイドバスター「致命的――損傷――修復不能ッ――!」ドゴォォォッ!!!


Win! http://www.youtube.com/watch?v=Oe0wOG7rnd0&feature=relmfu

晶「ふう……てこずらせるなよ」

レベルアップ!
晶 level 12 HP713 
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:15:53.34 ID:IUYdrjzM0
――――――――――――――――

晶「さあ、脱出だ――!」ダッ

執事「――見つけましたぞ、曲者め!」

晶「!? ちっ、もたもたしすぎたかッ!」タッタッタッ

執事「逃がしはせぬ――」

バシュッ!

執事「くっ!? 何事――」

晶(なんだ? どこからかあの男に攻撃が……いや、今はどうでもいい、逃げるぞ!)タッタッタッ

執事「しまった、取り逃がしたか……申し訳ございませぬ、旦那様、お嬢様……!!」



?「……ふふふ。あとで頂くわよ、その『杖』――」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:16:55.12 ID:IUYdrjzM0
……

郊外 駅

晶「はあ、はあ……ここまで来れば大丈夫だろ」

ポォォォ……ガタンゴトン……

晶「ちょうどいい、大陸横断鉄道か。貨物列車に隠れてれば菖と幸のいる街まで一晩で戻れそうだな」

晶「……悪いな、いつも心配かけて。でもやっと、掴んだんだ。『絶対たる力』への鍵を――」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:17:50.90 ID:IUYdrjzM0
CHARACTER SELECTION
 一等客室の少女
 倉庫に隠れていた少女
→突然乱入してきた少女
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:18:56.56 ID:IUYdrjzM0
街 http://www.youtube.com/watch?v=OFhOOUWquO0

梓「――それで、街はずれの洞窟に住み着いたモンスターを退治して欲しい、ってことか」

少女「うん。ごめんね……梓ちゃんばかり危ない目に遭わせちゃって。でも梓ちゃんしか頼れる人がいなくて……」

梓「しょうがないよ。この辺の渡り鳥はみんな荒くれ者ばかり……まともに依頼を受けてくれる人なんているかどうか」

少女「そうなの……だから、お願い。報酬はたくさん出すから、ね?」

梓「報酬だなんて……そんなに無理しないで。私は賞金稼ぎのつもりでもなんでもないから、生きていくお金があれば十分」

少女「ありがとう。やっぱり梓ちゃんがいてくれてよかった。渡り鳥がみんな梓ちゃんみたいに優しければいいんだけどなあ……」

梓「……そうだね。――じゃ、行ってくるから!」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:20:32.07 ID:IUYdrjzM0
洞窟
冷たい闇 http://www.youtube.com/watch?v=MoDsfdbHGIc&feature=related

梓(そう……渡り鳥はみんな、ARMの力を振りかざして暴れまわるひどい人達ばかり。そのせいで渡り鳥は悪い人ってイメージがついちゃってるんだよね……)

梓(私の両親も渡り鳥だったけど、そんなことはなかった。依頼を受けて、ARMの力で人助けをして……それが普通だと思ってた)

梓(せっかく、ARMは楽器なんだから、渡り鳥チームでバンド組んでみたかったけど……あんな人達ばかりじゃ無理)

梓(どこかにいないかなあ……いい渡り鳥)

グォォォ……

梓「――いた、あれがモンスターか……すごい瘴気。一気にかたをつけないと――よーし!」ダッ

?「待ちな!」

梓「――な、誰ですか!?」

渡り鳥1「ハッ、こんな小さな嬢ちゃんが渡り鳥気取りか? あの怪物に一人で立ち向かおうなんて心配だねえ。どうだい、ここはチームを組まねえか?」

渡り鳥2「まあ、働きに応じて報酬は山分けだがな。ほとんど俺達がやってやるから、嬢ちゃんの分は残んないだろうけどなあ? ケケ」

梓(……いかにもな人達……私の依頼を横取りするつもりだ。山分けなんて最初からする気はなさそう)

梓「――すいませんが、これは私が受けた依頼ですので……。それに、一人で大丈夫です。これでも、渡り鳥歴は長いですから」

渡り鳥1「ほう……ならこれならどうだ? 先にあのモンスターを倒したほうが勝ち、報酬を得られる」

梓「なッ――」

渡り鳥2「文句はねえよな? ここは力だけが正義の荒野だ。勝ったものだけが生き残れるってなッ!」

モンスター「グォォォォ!!!」

梓「話し合っている時間もなければ、意味もなさそうですね……とにかく、この依頼は私が果たしますッ!」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:22:45.12 ID:IUYdrjzM0
――――――――――――――――

boss;ゴルドレイク
ボスデモ http://www.youtube.com/watch?v=xKBJPadD0Uc
画像 http://imgur.com/GEVaY

立ちはだかる影  http://www.youtube.com/watch?v=7PAz3CR2TmA&feature=relmfu

◆ショット
渡り鳥1「ハッ、くらいな!」ジャーン ズドン!!
ゴルドレイク「ギィアア!」145

◆ショット
渡り鳥2「獲物は俺達のもんだ、ケケ」ジャーン ズドン!!
ゴルドレイク「ギィ……!」150

◆ショット
梓「帰ってください……これは私の仕事ですッ!」ジャーン バシュン!!
ゴルドレイク「グォォォ!!」220
渡り鳥1「……チッ、腕は立つようだな」

▼クリューアップ
ゴルドレイク「……グォォォ!!」ブン
梓「きゃっ!?」120  Force level up!

梓 
HP455/575 
FP40 弦5/6
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:24:01.79 ID:IUYdrjzM0
……

◆ショット
渡り鳥1「さあさあどうした、俺達が倒しちまうぞ?」ジャーン ズドン!!
ゴルドレイク「ギィアア!」151
梓「どうして――どうして、足を引っ張り合うんですか。みんな、荒野で苦しい生活をしてるのに……」

◆ショット
渡り鳥2「あん? 何言ってんだ。弱肉強食。それが荒野の掟だろう」ジャーン ズドン!!
ゴルドレイク「ギィ……!」144
梓「……」

◆ブーステッドシェル
梓「もういいです……一気にかたをつけますッ!」ズド-ン!! Force level up!
ゴルドレイク「グォォォ!?」502 

▼トキシックブレス
ゴルドレイク「……ゲェェェ!!」ゴォォォォ
梓「きゃっ!?」毒

梓「なんで、私ばかり……!」毒75
渡り鳥2「ケケ、ざまあみやがれ。一番ダメージを与えた奴に反撃が来るってこった」

梓 毒
HP380/575 
FP67 弦4/6
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:25:10.16 ID:IUYdrjzM0
……

○アンチドーテ
梓「まずい……もたもたしてるとやられちゃう」キュルリン
梓「――よーし!」

◆ショット
渡り鳥1「ハッ、しぶとい嬢ちゃんだな。おとなしくしてな!」ジャーン ズドン!!
梓「きゃッ!?」121 Force level up!

◆ショット
渡り鳥2「弱者はただ縮こまってればいいんだよ!」ジャーン ズドン!!
梓「くう……!」109 Condition green!

▼トキシックブレス
ゴルドレイク「ゲェェェ!!」ゴォォォォ
渡り鳥1「うわあ!?」毒

梓 
HP150/575 
FP100 弦4/6
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:26:13.36 ID:IUYdrjzM0
……

△ダブルコマンド
梓「――頭にきました。いいかげんにしてくださいッ!」シュイイン
◆ブーステッドシェル
梓「はあッ!」ズド-ン!!
渡り鳥1「グハッ!?」594 ドサッ
◆ブーステッドシェル
梓「たあッ!」ズド-ン!!
渡り鳥2「うおッ!?」610 ドサッ

▼クリューアップ
ゴルドレイク「グォォォ!!」ブン
梓「よっと!」miss!

梓 
HP150/575 
FP23 弦2/6
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:27:01.20 ID:IUYdrjzM0
……

◆ブーステッドシェル
梓「これでとどめですッ!」ズド-ン!! Force level up!
ゴルドレイク「グォォォ!?」499 

ゴルドレイク「――グギャァァァァァ!!」ドサッ

Win! http://www.youtube.com/watch?v=Oe0wOG7rnd0&feature=relmfu

梓「はあ……なんとかなりました」

レベルアップ!
梓 level 13 HP665 
ヒールベリーを手に入れたッ!
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:27:49.01 ID:IUYdrjzM0
――――――――――――――――

梓「モンスターは私が倒しました。……帰ってください。そして、二度とこんな渡り鳥どうしで足を引っ張り合うようなことはやめてください」

渡り鳥1「生意気言いやがって……ちっ、逃げるぞ!」ダッ

渡り鳥2「ケッ……なんで俺達がこんな目に。ったく、あいつがチームを抜けてからろくなことがねえぜ!」ダッ

梓「あいつ……? まあいいです。さあ、帰ろう……あの子に報告しなきゃ」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:28:58.59 ID:IUYdrjzM0
……

不安から焦燥へ http://www.youtube.com/watch?v=HhYltI0GUqk&feature=relmfu

梓「――これは……街が……荒らされてるッ!?」

少女「梓、ちゃん……」

梓「大丈夫ッ!? どうしたの、これ……?」

少女「渡り鳥の、怖い人が来て……」

梓「――!!」

少女「街を荒らして……私の家も……ごめんね、みんな持って行かれちゃった……報酬、払えないよ……」

梓「……いいの。いらないから……ほら、少しすりむいてるじゃない。これ、使って」

※ヒールベリーを手渡したッ!

少女「……あり、がとう……」グスン

梓(あいつらだ……あいつらが、この子の家から……ッ)

梓「……」サッ

少女「梓ちゃん、どこに行くの……?」

梓「――私、決めたんだ」

少女「え……?」

梓「絶対に、悪い渡り鳥を許さないんだから……」

梓「待ってて。きっと、みんなで助け合って生きていける世界にするから……この荒れ果てたファルガイアでも、みんなで笑顔で暮らせるような――」

少女「ごめんね、梓ちゃん。また、梓ちゃんだけ危ない目に……それに、もう報酬は――」

梓「いいの。これは依頼じゃないよ。私が決めたこと。約束、だよ」

少女「約束――」

梓「――じゃあね、行ってくるからッ!」ダッ
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:31:47.04 ID:IUYdrjzM0
――――――――――――――――


荒野を走る夜行列車・貨物車両

晶「……」

梓「……」

唯「??」アタフタ

晶「――なんだ、あんたらは? 私に用があって来たんじゃないのか?」

唯「えっ、えっ……?」

梓「何の話ですか。だいたい、あなたは何でこんな倉庫に隠れて……」

トニー車掌「ちょ、ちょっとみなさん、まずその武器を降ろして――」

晶(……車掌が一人、無関係そうなアホっぽい女が一人、正義の味方ぶってる女が一人――私の『杖』を狙ってきたのかと思ったが、違うみたいだな。……とすると)

晶「……私に用があるのは、どうやらその天井をぶち破った奴らしいな……」


天井の穴から聞こえる声「あら、わかってるなら出てきたらどうかしら? こっちのほうが暴れやすいわよ、渡り鳥さん」

晶「はっ、言われなくてもそのつもりだ」サッ


梓「いきなり列車を襲うなんて……なんのつもりか知りませんが、許せません。さあ、あなたも渡り鳥ですよね? 一緒に行きましょう」

唯「えっ……私は……」

梓「……違うんですか? そのギター、ARMですよね」

唯「う……うん! 私はれっきとした渡り鳥です!!」フンス
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:33:12.39 ID:IUYdrjzM0
……

列車の上
Wild Bunch  http://www.youtube.com/watch?v=P8eZI7SI5HE&feature=related

不審な女「あら、三人も? まあいいわ、久しぶりに思いっきり暴れまわれそうじゃない」

梓「サングラスにマスクに帽子……あからさまに不審者ですね」

晶「どこで聞きつけたのか知らないが……私を狙ってきたんだろ?」

不審な女「ええ。私達も、その『杖』が必要なの。悪いけど、いただくわ」

唯(ど、ど、どうしよう……なんかすごい怖そうな人と戦うことになっちゃった……大丈夫かな?)

梓「……『杖』?」

晶「あんたには関係ない話だ。だいたい、助けてくれとも言ってない。足手まといになるならひっこんでてくれ」

梓「……ますます、引っ込むわけにはいきませんね。あなたも、いい渡り鳥には見えません。ここは私が引き受けます」

不審な女「あなたたち、チーム……ってわけではなさそうね。ふふ、そんなんじゃ私に勝てないわよ?」チャキッ

唯(あ、あの人もギターだ……)

晶「あんたもギターウォリアーか、それなりに腕は立ちそうだな。――行くぞッ!」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/06(日) 23:33:55.91 ID:uZ92LNqjo
WAとか俺得
応援するぜ
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:35:17.11 ID:IUYdrjzM0
boss;不審な女

◆ショット
不審な女「まずは小手調べよ、これはどう?」ジャーン ズガン!
晶「くっ!」195

◆ショット
晶「なめるなよッ!」ジャーン バシュッ! Force level up!
不審な女「きゃ!」235

◆ショット
梓「たあッ!」ジャーン バシュン!
不審な女「いたた……」221 Force level up!

◆リロード
唯「あーん、弦全部切れてたんだった〜……」
梓「何やってるんですか!」
唯「えっと、これどうやってやるの?」
梓「えっ……まさか、新米渡り鳥――?」
唯「……はい」

晶「……なんだあいつは」
不審な女「ふふ、滑稽ね、あなたたちのチーム」

唯           晶           梓 
HP208/208     HP518/713     HP665/665 
FP3  弦0/6    FP40 弦5/6    FP30 弦5/6
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:36:51.75 ID:IUYdrjzM0
……

◆リロード
唯「ええと、これがこうで……」
梓「違います! ここはこっちに……」

◆マルチブラスト
晶「まあいい、結果オーライだけど邪魔な奴はいなくなったんだ。私一人でかたをつける!」バシュン ズガガガ!! Force level up!
不審な女「きゃあっ!?」559 Force level up!

▼速弾き
不審な女「やるじゃない。お返しよ」ジャガジャガジャガジャン ズガガガガ!
晶「ぐあっ!?」302

唯「――できたー!」
梓「はあ……今度からは事前に弦を張り替えておいてください。リロードには2ターンかかるんですからね」
唯「はい、もうしわけございません……」ペコリ

唯           晶           梓 
HP208/208     HP216/713     HP665/665 
FP3  弦6/6    FP62 弦4/6    FP30 弦5/6
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:38:41.35 ID:IUYdrjzM0
……

○ヒールベリー
唯「大丈夫? これ、たくさん持ってるから、どうぞ!」
晶「!? ……あ、ああ」200
不審な女「へえ、優しいのね。命拾いしたじゃない」

◆マルチブラスト
晶「――黙れッ!」バシュン ズガガガ!! 
不審な女「きゃっ!?」559 Force level up!

◆ブーステッドシェル
梓「さあ、いきますよ! たあッ!!」ズド-ン!!
不審な女「ぐえっ!?」580 Condition green!

不審な女「いたた……結構やる子たちね。さすがに三人相手じゃ分が悪いかしら……」

晶「……何をそんなに余裕ぶってるんだ? 何か隠してるんなら出せッ!」

不審な女「鋭いのね。なら仕方ないわ、本気を出してあげる」


△アクセス
不審な女「覚えておきなさい。私は『デス・ナイト・クォーターズ』の一員、『デスナイト・キャサリン』よッ! ――アクセスッ!!」ピカァァァァ
バトル・ナイトブレイザー  http://www.youtube.com/watch?v=VvVk0L5lpZY

晶「――なッ!?」

梓「変身したッ!?」

唯「派手な格好……つ、強そう……」ガクガクブルブル

唯           晶           梓 
HP208/208     HP416/713     HP665/665 
FP17 弦6/6    FP79 弦3/6    FP48 弦4/6
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:40:20.47 ID:IUYdrjzM0
……

▼ナイトフェンサー
キャサリン「死の破壊剣……くらいなさい!」ギュイイン ジャキーン!! ジャキーン!! ジャキーン!!
梓「きゃあっ!?」375 Force level up!
梓「ちょっ……ギターで殴るなんて、反則ですッ!」

◆マルチブラスト
晶「なんなんだこいつ……人間かよッ!?」バシュン ズガガガ!! 
キャサリン「くっ!」478

○ヒールベリー
唯「大丈夫? えい!」 Force level up!
梓「あ、ありがとうございます……」200

◆ブーステッドシェル
梓「――えーいッ!」ズド-ン!!
キャサリン「く……ふふっ」470 Force level up!
梓「あまり堪えてないみたいですね……」

唯           晶           梓 
HP208/208     HP416/713     HP490/665 
FP25 弦6/6    FP95 弦2/6    FP63 弦3/6
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:42:28.36 ID:IUYdrjzM0
……

▼ガンブレイズ
キャサリン「死の焔……焼き尽くしなさい!」ギュイイン ゴォォォォ!!
晶「うわあああっ!?」407 Condition green!
唯「あ、もうヒールベリーないや……どうしよう」アタフタ

△フルフラット
晶「くそ……これで終われッ……!」シュイイン
◆マルチブラスト
晶「たああッ!!」バシュン ズガガガガガガ!! 
キャサリン「くぅっ!」921
キャサリン「――ふう……さすがに今のは危なかったわ」

◆ブーステッドシェル
梓「まだですか……はあッ!」ズド-ン!!
キャサリン「焦ってると当たらないわよ?」miss!
梓「う……まずいですね。もう少しなのに……一気にたたみかけないと……」

△アークインパルス
唯「じゃあ、みんなで一緒に演奏しようよ!」ジャカジャカジャーン
梓「今のんきに演奏してる場合ですか!?」
晶「私が今弦を使い切ったのを見てなかったのか……? まったく」
唯「あう……」

※しかし何も起こらなかったッ!

唯           晶           梓 
HP208/208     HP9/713       HP490/665 
FP0  弦6/6    FP25 弦0/6    FP63 弦2/6
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:44:02.90 ID:IUYdrjzM0
……

▼ナイトフェンサー
キャサリン「ひどいチームワークね……少しは力を合わせたらどうかしら?」ギュイイン ジャキーン!! ジャキーン!! ジャキーン!!
梓「きゃあっ!?」388 Force level up!

唯「あわわ……どうしよう、このままじゃ負けちゃう」

キャサリン「怖気づいちゃったのかしら、新米渡り鳥さん?」ギロッ

唯「ひゃぃっ!?」

唯(……こわがっちゃダメだ……私もやらなきゃ!)

◆プリズムレーザー
唯「――私も、がんばるよ! えーーーいッ!!」ビーーーーーー!
キャサリン「え、ちょ、そんな、ぐはっ!?」203

◆アタック
晶「ハッ……少しはやるじゃん。おらよッ!」ゲシッ
キャサリン「ぐえっ!?」120

◆ブーステッドシェル
梓「今なら……当てるッ!」ズド-ン!!
キャサリン「きゃあっ!?」526 Force level up!

後退 http://www.youtube.com/watch?v=GRCBiU8VdZY&feature=relmfu
キャサリン「――ふふふ、参ったわ! なかなか楽しませてくれるじゃない。でも忘れないで、その『杖』……『アークセプター』はいつか必ずいただきに行くわよ」サッ

晶「ま、待てッ!」

唯「列車から飛び降りちゃったよ!?」

梓「はあ、はあ……でも、なんとかなりましたね」

トニー車掌「みなさん、列車の中へ! もうすぐ停車しますッ!」

レベルアップ!
唯 level 6  HP373 
晶 level 14 HP823 ボルトファニングを覚えたッ!
梓 level 15 HP755 ソリッドストームを覚えたッ!
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:45:46.25 ID:IUYdrjzM0
――――――――――――――――

荒野の真ん中の駅

唯「もう朝かあ……ふわあ……ここ、どこ?」

梓「のんきですね……それより、聞きたいことがあります。あなたの持っている『杖』、それを狙ってきた『キャサリン』という人物。これは、どういうことですか? 何か心当たりは?」

晶「……あの女は知らないが……『杖』のことについて話す理由はないな。あんたたちには関係ないだろ」

梓「話せないような理由があるんですか? まさか、その『杖』、どこかから盗んできたんじゃ……」

晶「答える理由はないって言ってるだろ……それに、盗んだモノだったら何だって言うんだ?」

梓「――! やはり、あなたも悪い渡り鳥なんですか? そうやって、渡り鳥が悪事を働いてばかりだから――よけいに、ファルガイアが荒れ果てていくんです」

晶「何を奇麗事を言ってるんだか……この荒野で生きていくには力が絶対だ。『絶対たる力』を持っている者こそが、生き残るんだッ!」

梓「な……あなたはッ――」

唯「や、やめてよ! ケンカはよくないよ?」

梓「……」

晶「……ハッ、拍子抜けだな。まあいい、もうあんたたちと付き合う理由もない。ここでお別れだな」

唯「ま、待ってよ! ねえ、あなたの名前は?」

晶「それを知ってどうするんだ……もう二度と会うこともないだろ」

唯「だって、短い間だけど一緒に渡り鳥したんだもん……だめかな?」

晶「……晶、だ。じゃあな」サッ

唯「私は唯だよ! またね、晶ちゃん!」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:46:54.35 ID:IUYdrjzM0

梓「お人よしですね……あの人は多分、盗みを働いたりする悪い渡り鳥ですよ?」

唯「そうかな? 晶ちゃんはそんな風には見えなかったけどなあ」

梓「……まあいいです。ところで、唯、さん? あ、私は梓っていいます。これからどこへ? と言ってもここから近い街は一つしかありませんが」

唯「私は……えっとね、どこに行くかは決まってないんだ、えへへ」

梓「? まさか、渡り鳥になるために当てもなく家出してきたとか……」

唯「ううん、そうじゃないんだけど……これからどうしようかなあ」

梓「どちらにしろ、その街に行きましょう。そこには渡り鳥がたくさん集まってくる酒場があります」

梓「もっとも、渡り鳥って言っても荒くれ者の男ばかりです。悪いことは言いません、渡り鳥になんかならないで故郷に帰るのをおすすめします……」

唯(……でも、私は帰れないから……)

唯「――ううん、決めたんだ、渡り鳥になるって。だから、行くよ!」

梓「……なんか、わけありみたいですね。わかりました、行きましょう!」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:48:52.57 ID:IUYdrjzM0
荒野の渡り鳥 http://www.youtube.com/watch?v=6wA1gLCg4N8

梓「ここからずっと歩いていけば、海辺に街が見えてきます」

唯「うん! すごいね〜、荒野って広いね〜」

梓「旅に出るのは初めてなんですか?」

唯「うん、ずっと小さな村で暮らしてたんだ。あ、そうだ梓ちゃん、私この『あーむ』っていうのがよくわかんないんだけど……どうしてこれでビームが出るの?」

梓「ええと、これは過去の魔族との大戦のときに――」

唯「あ、それは知ってる! そのとき作られた兵器をもとに後で楽器が作られたんだよね。でも、なんで攻撃できるんだろう」

梓「詳しくはわかりませんが、この中身がすごく複雑な機械になってて……音を増幅して衝撃波のようなものを出してるんだと思います」

梓「もともとは音色を自由に変えるための機能なんですよ」ギュイーン ジャンジャーン

唯「おお、すごい!」

梓「この機能を暴走させれば攻撃にも使えるってことです。でも、弦は機械でもなんでもない普通の弦ですから、そういうことをすると焼き切れちゃうんです」

唯「そっか、それでビーム出すと切れちゃうんだ……」

梓「普通に演奏する分には大丈夫ですから、渡り鳥同士でバンドを組んでる人達は多いですよ。……気の合う人達がいれば、の話ですが」

唯「バンドかあ……いいなあ、やってみたい! ねえ梓ちゃん、一緒にやろうよ?」

梓「……」

梓(唯さんは、悪い人じゃない……でもそれは単なる初心者だからであって……それに、私はやらなきゃいけないことがある。バンド組んで遊んでるわけにはいかないんだ)

梓「……すいません。私は……いつもバンドは組まずに一人で行動してますから」

唯「えー、そっかぁ……ちぇっちぇっ」

梓(大丈夫かなあこの人……悪い渡り鳥に騙されるんじゃ……うーん、でもいつまでもこの人に構ってるわけにもいかないし……)

唯「――あ、見えてきたよ! あの街だね!」ダッ

梓「あ、はい!」ダッ
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/06(日) 23:50:40.12 ID:IUYdrjzM0
次回HTT結成です 
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 23:51:15.89 ID:USVIoBWSO
未プレイだから戦闘シーンがイマイチよく分からないなぁ
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/08(火) 12:44:30.66 ID:m7VjN5eBo
ザック「渡り鳥には、コレだろ?」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:12:52.32 ID:NtHcLvyB0
海辺の街
渡り鳥が集う水辺 http://www.youtube.com/watch?v=WoGPdF-eX0o

唯「おお〜、にぎやかな街だね」

梓「はい、ここは一番渡り鳥がたくさん集まってくる街ですから。気をつけてくださいよ? 怖い人に絡まれるかもしれませんからね」

唯「は、はい……」ビクビク

梓「あの中心部にある大きな酒場に行きましょう。あそこなら、依頼も多く集まってきます。あとはまあ、もしかしたら仲間が見つかるかも知れないですが……」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:13:55.04 ID:NtHcLvyB0
酒場『バンドマンズ・ヘヴン』

ガヤガヤ……

唯「うわー、怖そうなお兄さんがいっぱい……」

梓「びくびくしてるとナメられますよ……? ほら、あのマスターのとこに行きましょう。あの人は一応優しい人ですから」

マスター「あら、いらっしゃい。新人さんかしら?」

梓「はい。できればこの街のこととか、渡り鳥のこととかを教えてくれませんか」

唯(あれ……この女の人、どこかで見たことあるような)

梓「……唯さん? ぼーっとしてないで自己紹介を……」

唯「――あ、はい! 唯って言います! 今日から渡り鳥になりました!」

さわ子「元気のいいこと。私はさわ子よ、よろしくね」

梓「……じゃあ唯さん、私はこれで……」

唯「えっ!? もう行っちゃうの?」

梓「すみません、私はやることがあるんで……お気をつけて。また会えるといいですね」サッ

唯「そっか……またね、梓ちゃん!」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:14:58.76 ID:NtHcLvyB0
さわ子「さて、基本的にここでは仕事と仲間を斡旋するわ。……とは言っても、あなたみたいな大人しそうな女の子の渡り鳥はあの梓ちゃん以来初めてね」

さわ子「ご覧の通り、渡り鳥ってのは男臭い職業よ。女の子の渡り鳥ってだけで珍しいものよ。女の子ったってどぎつい目つきした男勝りな子ばかり」

唯「晶ちゃんみたいな子かな?」

さわ子「……。まあとにかく、あなたに合いそうな仲間は紹介できないわ。むしろあの梓ちゃんがちょうどいいぐらいだったんだけどね」

さわ子「まあ、最初は簡単なおつかい程度の仕事を紹介してあげるから、それで食いつないでいくことね。くれぐれも他の男どもには近づかないほうがいいわ」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:15:50.56 ID:NtHcLvyB0
バタン!

カチューシャの少女「たのもー!」

黒髪ロングの少女「こ、こら律! なんでわざわざこんな危なそうなところに……!」

律「えー、だって仲間集めるならここっぽいだろ? ほら、澪も怖がってないで来なって」グイッ

澪「ひいッ! ちょっと待って、いかにも怖そうな人ばかりじゃないか……!」ガクガクブルブル

律「なんだよ、バンド組みたいって言ったのは澪だろ?」

澪「捏造するなッ!」

律「――はいはーい! ただいま私達はバンドメンバーを募集してまーす! 私がドラムでこっちの子がベースでーす!」

澪「り、律ッ!?」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:16:28.52 ID:NtHcLvyB0
ワラワラ……

渡り鳥「へえー、こんな可愛い子が渡り鳥なんて珍しいねえ……特にこっちのベースの子、可愛いなあ」ニヤリ

律「」イラッ

渡り鳥「どうだい、俺達と組まないか? ヘヘヘ……」

澪「あ……あう……律ぅ……」ガクガク

律「あー、澪目当ての奴はパス。私らはバンド組みたいんだよ」

渡り鳥「ほう? 生意気言ってくれちゃって……いいのかなあ、俺達これでも結構強いんだぜ」

律「……はあ?」

澪(り、律ッ! やめろって、逃げよう!)グイグイ

律(……あー、そうだな。こりゃ拍子抜けだわ。ゴメン澪、帰るか)
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:17:38.68 ID:NtHcLvyB0
バタン!

金髪の少女「あの〜……どなたか『アークセプター』をご存知ありませんか?」

ガヤガヤ……

――なんだありゃ、お嬢様か?――

――渡り鳥には見えねえな。おい、こりゃいいカモになるかも知れねえぞ――


律「――おっ、いい感じの子発見!」ダッ

律「よっす! もしかしてバンド仲間探してる?」

金髪の少女「えっ? いえ、私は『アークセプター』を……」

律「あーく……って、財宝かなんかか? ちゅうことは渡り鳥だな! あ、しかもそれキーボードじゃん! ね、私らとバンド組まない?」

金髪の少女「ば、バンド? えっと、私は……」

澪「ちょっと律、いきなりすぎだろ! 困ってるじゃないか」

律「なんだよ! いいところなのに……あの時の約束は嘘だったのか、澪! 二人で渡り鳥になって、私がドラムで、澪がベースで――」

澪「だから、その話自体が嘘だろッ!」ゴチン!

律「あだッ!?」

金髪の少女「……ふふふ……なんだか楽しそうですね。実は、一人で探し物はつらくて……私もできれば旅のお仲間が欲しかったんです」

律「――お?」

紬「紬、って言います。私でよければ、仲間に加えてください」

律「……いやったぁーーーッ!! よろしくな! いやー、これであとはギターが揃えば……」

澪「え、えっと……もうバンド組むこと決定なのか……? まあでも、よろしく」

紬「ええ、よろしくお願いします♪」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:18:46.25 ID:NtHcLvyB0

渡り鳥「――おいおい、嬢ちゃんがたよ。嬢ちゃん同士で盛り上がるのは一向に構わないんだがな。俺らをコケにされちゃあ困るわけよ」

渡り鳥「いきなりドカドカ入ってきて三文芝居を見せられた挙句、俺達を無視とはいい度胸じゃねえか、へへへ……」


澪「ひッ!? り、律……今度こそまずいって、逃げよう!」

律「あ……ってもなあ――」

渡り鳥達「「ヘヘヘ……」」ゾロゾロ

律「――囲まれちゃったって訳でして……てへ」

澪「うう……どうするんだ……」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:19:19.50 ID:NtHcLvyB0

唯「あわわ……どうしよう、あの子たちやられちゃうよ……」

さわ子「いやー、驚いたわ。まさかこんな偶然があるなんてね……さ、唯ちゃん、出番よ」

唯「え?」

さわ子「どうみてもあなたにピッタリの仲間たちじゃない。さあ、渡り鳥になりたいなら助けに行ってきなさい。……これは私からの依頼、にしとこうかしら」

唯「わ、私が!?」ガクガク

さわ子「あなたなら大丈夫。私が保証するわ」ニコ

唯「うう……わ、私、渡り鳥にならなきゃ……がんばりますッ!」ダッ

さわ子「初仕事、しっかりやるのよ」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:20:39.38 ID:NtHcLvyB0

渡り鳥達「「ヘヘヘ……」」ジリ……ジリ……

紬「? この方々は一体何を……」

律「……ホントに見た目通りお嬢様なんだな」

唯「ちょ、ちょ〜っと待ったーッ!」

渡り鳥「あ? また変な女が……」

律「――ギター!? ほほう、これは……」

唯「あ、あの、私、唯っていいます! 私もバンドに入れてくださいッ!」

澪「ちょ、わざわざこんなとこに割って入らなくても――」

紬「あら……ギター? ふふ、これで全部揃いましたね」

律「しめしめ……こんなにとんとん拍子で行くとは思わなんだ……よーし、ぜひとも我がバンドに加入してくれッ!」

唯「やったー! ありがとう! いやあ、仲間が見つかるかどうか不安で不安で……」

渡り鳥「――てめえら、いい加減にせんかぁッ!!」

唯澪「「ひいぃッ!?」」

律「へっ、四人揃えば負けないぜッ! 結成記念の初仕事だ、行くぞみんなッ!!」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:23:54.32 ID:NtHcLvyB0
――――――――――――――――

enemy; 渡り鳥×4
束ねる力 http://www.youtube.com/watch?v=1nrECAW5qw0

◆ショット
渡り鳥A「散々俺達をコケにしやがって……食らえ!」ジャーン ズガン!
律「ぐはっ!」75

◆アタック
律「やったな、食らえ!」ビシッ!!
渡り鳥A「いてッ!!」175
唯「棒で叩いてる……あの棒、折れないのかな?」

澪「ひぃぃ!!」
律「澪! ビビってないで攻撃してくれ!」

◆ショット
渡り鳥B「特にお前だ、このデコ野郎!」ジャーン ズガン!
律「うあっ!」71 Force level up!

◆ショット
渡り鳥C「まずはお前からだな!」ジャーン ズガン!
律「だッ! ちょ、私ばかり狙うな!」80

◎ヒール
紬「大変、回復しなきゃ……!」キュルリン
律「お? サンキュー!」234

◆ショット
渡り鳥D「キーボードソーサレスか……厄介だな、食らえ!」ジャーン ズガン!
紬「きゃあっ!?」 Force level up!

◆プリズムレーザー
唯「みんな、乱暴はやめてよ! えーいッ!」ビーーーーーー!!
渡り鳥A-D「「ぬわーッ!?」」252 235 244 247
律「おっ、なかなかやるな!」

唯           律           澪           紬 
HP373/373     HP545/545     HP770/770     HP782/782
FP17 弦5/6    FP49 MP50/50  FP11 弦4/4     FP26 MP67/70
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:25:38.14 ID:NtHcLvyB0
……

渡り鳥A「くっ、こうなったら奥の手……」

△アクセラレイター
律「何しようとしてんのか知らないけどそうはさせんぞ攻撃ッ!」シュイイン
◆サイコクラック
律「脳天直撃、そーれッ!」ビシッ ピカァァァ!!
渡り鳥A「ぐはああ!!」324 ドサッ

△エクステンション
紬「相手が多いわ……よーし、一気にまとめて」シュイイン
◎フレイム
紬「――えい!」ボォォォ
渡り鳥B-D「「がぁーッ!?」」340 309 322 ドサッ ドサッ ドサッ


Win! http://www.youtube.com/watch?v=Oe0wOG7rnd0&feature=relmfu

律「はは、楽勝だったな!」

澪「ひいい……あれ、終わったの?」

紬「もう大丈夫よ、安心して?」

唯「やったぁ……初仕事、達成だよッ!」フンス

レベルアップ!
唯 level 7  HP428 
律 level 10 HP594 
澪 level 12 HP827
紬 level 11 HP846
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:26:24.43 ID:NtHcLvyB0
――――――――――――――――

渡り鳥が集う水辺 http://www.youtube.com/watch?v=WoGPdF-eX0o


渡り鳥達「「くそっ、覚えてやがれッ!」」ダッ

ワイワイガヤガヤ……

――ヒューヒュー!面白いもの見せてもらったぜ――

――はは、強えーな嬢ちゃん!――

律「どーもどーも〜!」

唯「いやー、それほどでも〜」テレテレ

澪「ああ……やっちゃった……どうしよう、あとで仕返しとかされたら」

紬「えーと……とりあえず、向こうの席で話そう?」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:28:38.88 ID:NtHcLvyB0
……

律「あらためて自己紹介するよ。私は律。見ての通り、渡り鳥だ。バンドやりたくて人探ししてたら、一気に二人も見つかるなんてな〜。よろしく!」

澪「私は澪。律と一緒にずっと旅してたんだ。渡り鳥って怖い人ばかりだから、バンドなんてやりたくなかったんだけど……このメンバーなら、いいかなって気がしてきた」

律「女渡り鳥なんて珍しいからな〜。さっきの男どもみたいなのなら、私もさすがに嫌だよ」

澪「まったく……だからいきなりこんな酒場に入るのは嫌だったんだ!」ガタン

律「ちょ、ま! 悪かったって!!」

紬「まあまあまあまあまあまあ。……えっと、私は紬。ムギ、って呼んでね? 実は私は渡り鳥じゃないんだけど――」

律澪「「え、そうなの?」」

紬「うん。探し物をしてただけなの。でも、みんなの仲間になったってことは、私も今日から渡り鳥、かな?」

律「おうよ!」

澪「ちょ、勝手に決めていいのか?」

紬「ふふ、いいの。どっちにしろ長旅になりそうだったし……それに、私、渡り鳥になるのが夢だったの!」

澪「それは珍しい夢だな……」

唯(夢……かあ。渡り鳥になりたくてなる人もいるんだ)

律「――それで、唯、だっけ?」

唯「え?」

律「なーにとぼけてんだ?」

唯「あ、ゴメン! 私は唯です! ……えっと、私もついさっき渡り鳥になったばっかりなんだ」

紬「あら、同じね〜♪」

唯「うん! んーと、私はちょっと事情がありまして……えへへ」

澪「――まあ、なんとなくわかるよ」

唯「え?」

律「私らも同じようなもんだしな。ARMの適性がある奴は、こういう生き方をするしかないんだ」

唯「――そうなんだ……えへへ、よかったあ」ポロポロ

紬「唯ちゃん!?」

澪「つらかったんだな……」ナデナデ
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:30:21.81 ID:NtHcLvyB0
……

唯「――もう大丈夫ですッ!」フンス

紬「知らなかったわ、ARM使いがそんな扱いを受けているなんて……」

律「むしろ、ムギは周りにはなんとも思われなかったのか?」

紬「私の街では、ARMは嫌われてなんていなかったわ。むしろ街の発展のために使われているのに」

澪「もしかしてその街って、あのコトブキ家の屋敷がある……」

紬「ええ。私、その家の娘なの」

律澪「「なんだってッ!?」」

唯「え? え?」

澪「コトブキ家っていったら、ARMの力を利用して富豪になったって有名じゃないか……」

律「ムギがそこの娘だったなんてな……なるほど、それでお嬢様っぽかったのか」

紬「私はARMが役に立つものとして教わってきたし、悪いものだなんて思ったこともなかった……だから渡り鳥は憧れだったの」

紬「でも最近、一部の渡り鳥が悪さをしてるって話は聞いてたわ……」

澪「一部なんてもんじゃないな。半分以上だ」

唯(梓ちゃんも、悪い人ばかりって言ってたな)

律「ところで、ムギが探しているものってなんだ?」

紬「えっとね……『アークセプター』っていう杖なんだけど」

唯(杖? あーく……あっ!!」

唯「あーくせぷたー、だよね? 知ってるよ!!」

紬「――ほんとッ!?」

唯「うん、えっとね、私がここに来る前に――」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:32:50.09 ID:NtHcLvyB0
……

律「――ふむふむ。その晶って渡り鳥が杖を持ってて、それを狙ってキャサリンとかいう強い奴が列車を襲ってきた、と……」

紬「間違いないわ……その子が私の家からアークセプターを盗んでいったのね」

唯「盗んだ、の……?」

紬「ええ。アークセプターはうちで厳重に保管されていたのに、その夜、女渡り鳥らしき人が侵入して盗んでいったの」

唯(そっか……梓ちゃんの、言うとおりなのかな……晶ちゃん)

紬「でも、さらにそれを狙ってくる人もいるなんて……これは早く取り戻さないとまずいわ」

律「そんなに大層な代物なのか、アークセプターって?」

紬「ええ。アークセプターはファルガイアの守護神(ガーディアン)と交信することのできる杖。もし悪用されたら……ガーディアンの絶大な力が利用されてしまう」

澪「ガーディアンって……おとぎ話では聞いたことあるけど、本当にいるのか?」

紬「本当よ。今はもう、その力が失われつつあるからほとんど知られていないけど……ガーディアンの力が失われてしまったら、ファルガイアは完全に滅びてしまうわ」

律「ガーディアン信仰って、確かどっかの民族だけがやってるイメージだったけど……ARM富豪の口から言われると意外だな」

紬「私の一族は、もともとそのバスカーの民の血を引いているの。その中でARM親和性のあった私達の先祖が、里を出て発展したって聞いたわ」

紬「それで、バスカーの血を引いている女性は、『夢見』って言って、ガーディアンの意思を夢で見ることがあるの。それを、最近毎日のように見ていて――」

紬「――もうすぐ、このファルガイアを滅ぼさんとする災厄が訪れる。今こそ、ガーディアンの力を解き放て。……って」

紬「えっと……信じて、くれるかな?」

律「んー、信じるっていうか……ピンとこないっていうか」

澪「その夢見ってのは、ムギ以外にも見てるのか?」

紬「ええ。もう一人、同じ夢を見ている人がいるわ」

澪「なら、信憑性があるんじゃないかな? といっても、ガーディアンの力を解き放てって言われてもどうすればいいんだ?」

紬「多分、アークセプターを使って直接ガーディアンとお話してみればいいと思うんだけど……その矢先、アークセプターが奪われちゃったから」

紬「だから、みんなにお願いがあるの。一緒に、アークセプターを取り戻してくれないかな? これは、私からの依頼よ」

律「――よし、乗ったッ! なんか今までの仕事より随分壮大で面白そうだしな!」

澪「他に特にめぼしい仕事もないし……ガーディアンとか災厄とかはよくわからないけど、私も乗るよ」

唯(アークセプターを取り戻すってことは、晶ちゃんと……)

紬「……唯ちゃん?」

唯「――あ、うん! 私もやります! いきなりおっきな仕事だね、大丈夫かなあ」

紬「ありがとう♪」

唯(ううん、信じてるよ。晶ちゃんはきっと悪い人じゃないもん!)
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:33:56.11 ID:NtHcLvyB0

さわ子「話はまとまったかしら?」

唯「あ、マスター!」

さわ子「始めまして、新顔さんたち。私がここのマスターのさわ子よ」

律「よろしく、マスター!」

さわ子「さて、唯ちゃん。初仕事お疲れ様。これが報酬よ」

※ヒールベリー×5、ポーションベリー×3、リヴァイヴフルーツ×2を手に入れたッ!

唯「おお! 太っ腹ですな〜」

澪「いいんですか、こんなに?」

さわ子「いいのよ。私が唯ちゃんにあなたたちを助けるように依頼したの。これはこれから旅立つ新しいバンドへの餞別、ってとこかしら」

紬「ありがとうございます♪」

さわ子「仕事も紹介してあげようと思ったけど、なんか面白そうなネタをつかんだみたいじゃない。がんばるのよ」

唯「はい!」フンス
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:34:29.65 ID:NtHcLvyB0
澪「さて、じゃあそろそろ出発するか?」

律「その前に、せっかくバンド組んだんだから何か演奏しようぜ!」

澪「お、おい律! ムギの依頼は急ぎなんだろ!?」

律「えー、でもバンド……」

紬「ふふ、いいわよ〜♪ 私も、バンド演奏一回やってみたかったの」

澪「え、いいのか……?」

唯「え、えっと……私、ギター弾けません……」

律「あ、そうか唯は初心者か……」

澪「……私、ギターのことなら少しわかるから、教えようか?」

唯「ほ、ほんと!? 澪ちゃん、教えてください!」

紬「うふふ、澪ちゃんも乗り気ね」

――キャッキャッ……
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 21:35:14.11 ID:NtHcLvyB0
……

数時間後

律「――ありゃ、もう夕方になっちまったな」

澪「結局一日遊びとおしてしまった……」

唯「楽しかったー! ギターって難しいね〜」

紬「でも唯ちゃん、なかなか上達が早いのね」

澪「ああ。なかなかいい筋だと思うよ……だから今度から、間違えてビーム出さないようにな……」

唯「す、すみません……」

律「出発は明日にするか〜。――さわちゃん!」

さわ子「さ、さわちゃん!?」

律「この辺でいい宿ない?」

さわ子「え、ええ、あるけど……」

律「よーし、今日はもう泊まろうぜ!」

唯「はーい!」

紬「さんせい〜♪」


さわ子「うーん……大丈夫かしら、この子達」


宿屋 http://www.youtube.com/watch?v=v-GpcIaM5wI&feature=relmfu
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [ saga]:2012/05/13(日) 21:36:21.81 ID:NtHcLvyB0
次回旅立ちです
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/13(日) 23:47:26.44 ID:NtHcLvyB0
訂正
守護神→守護獣
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) :2012/05/15(火) 22:53:43.27 ID:vwCufV5ho
ARMSっていうのは、超能力のことかな。
燃える展開楽しみ! きっと憂ちゃんも今ごろこっそり修行中だ。
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/16(水) 05:02:59.23 ID:HxNPoCIIO
何という俺得
しかしなぜこの組み合わせでやろうと思ったw
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/16(水) 08:17:35.32 ID:H/m3zUd9o
ジェット「思い出なんていらないよ」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:26:56.13 ID:atvSHEpk0
……

翌日 街の外、荒野
荒野の渡り鳥 http://www.youtube.com/watch?v=6wA1gLCg4N8

律「さあ、出発だー!」

唯「おー!!」

澪「って、どこに向かえばいいんだ?」

紬「その晶さんがどこに向かったのか、わからない?」

唯「うーん、駅で別れてからどこに行ったのかはわからないや……」

紬「そう……なら、ガーディアンが祭られている神殿に向かいましょう。彼女がアークセプターのもつ力を知っているなら、おそらくそこに向かってガーディアンと接触すると思うの」

澪「そんな場所が……いや、聞いたことがあるな。遺跡というよりは神殿みたいなものが各地にあるって」

紬「ええ。ここからなら……火のガーディアンが祭られている神殿が一番近いかな。彼女もそこにいるかもしれない」

律「よし、じゃあ目的地はそこだな!」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:28:10.60 ID:atvSHEpk0
……

律「ふんふ〜ん♪」ヒョイヒョイ

唯「ねえ、りっちゃんのそのスティック、ARMなんだよね?」

律「ん? そうだぞ〜。アームスティックっていって、叩いた物の音を変えられるから、適当にそれっぽい物を集めれば即席でドラムセットが作れるんだ」

唯「へ〜。戦うときはそれで叩いてたよね!」

律「ああ、こいつは頑丈だからな〜。ドラマーはみんなスティックを剣みたいにして戦うんだよ。私はあんまり力がないから、居合い抜きみたいにスピード重視の『早撃ち』の使い手なんだ」

唯「はやうち?」

律「そ。早撃ちの使い手、ビートスナッパー! ってな!」ヒュンヒュン

唯「澪ちゃんは私と同じ?」

澪「だいたいは、ね。ベースの使い手はベーススナイパーっていって、ギターよりは弦が太いから攻撃力が高いんだ。でもその分、弦は4本しかないけど」

唯「そっか〜。ムギちゃんは魔法使い?」

紬「ええ。キーボードは攻撃用じゃなくて、魔法……『アルカナ』を使うことができるの。攻撃も回復も補助も、任せて!」

澪「頼もしいな……助かるよ」

律「楽器が揃うとやっぱいいな。負ける気がしないぜ!」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:29:59.00 ID:atvSHEpk0
……

一方その頃
ガーディアン神殿付近の荒野

晶「このあたりか……?」

菖「まったく、やっと帰ってきたと思ったら早速出発とか……まーだその『絶対たる力』にこだわってんの〜?」

晶「あ、当たり前だろ! 荒野で生きていくためには――」

菖「はいはい、わかったって! フフ」

幸「いつも急に一人でいなくなるから心配なんだよ?」

晶「あ〜、だから悪かったって……それに、ついに掴めたんだからいいだろ。『絶対たる力』への鍵が」

菖「晶の家出癖が直るんならなんでもいいよ〜。で、なんだっけ、ガーディアンがどうとか?」

晶「ああ。掴んだネタによれば、この杖は伝承にあるファルガイアの守護獣、ガーディアンと交信することができるらしい。これを各地にある神殿で使えば――」

菖「そのガーディアンの絶対たる力をゲット! ってこと?」

晶「そういうことだ」

幸「あの神殿って確かにいろんなとこにあるけど、もう宝物は発掘され尽くしてるから誰も見向きもしないよね」

晶「ああ。だから好都合だ。誰にも邪魔されずに『力』と交渉できる。……行こう、見えてきた」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:30:35.61 ID:atvSHEpk0
……

火のガーディアン神殿
世界を支える力 http://www.youtube.com/watch?v=jkLamGC3DyI&feature=relmfu

菖「うん、廃れてるね。ぼーろぼろ。天井すらないし」

晶「まあ、予想通り荒らしつくされてる感じだな……」

幸「何もなさそうだけど……ほんとにガーディアンが?」

晶「わからないが……奥に行ってみよう」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:31:14.22 ID:atvSHEpk0
……

晶「これは……石版?」

菖「ほほう、いかにも怪しい感じ! ってか、これ以外それっぽいのが何もないけど」

晶「よし……とりあえず、杖をかざして――」

幸「――待って、誰かいるよ?」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:31:53.16 ID:atvSHEpk0
キャサリン「――いい勘ね。さすが『恩那組』、女だけのチームでありながら実力は並みの男どもを遥かに上回る凄腕の渡り鳥、だったかしら?」

晶「お前はッ――!」

菖「……晶が言ってた変身する女って、あの人のこと?」

晶「ああ。気をつけろ、あいつはかなりのやり手だ」

幸「ほんとに帽子にサングラスにマスクだ……」

キャサリン「予想通り、ここに来たわね。そんなに欲しいかしら、ガーディアンの力? ふふ」

晶「――! まさか、この情報を流したのは……」

キャサリン「ええ。アークセプターの情報を流したのは私よ。おかげで私達の手を汚さずにあの富豪の家からアークセプターを奪えたわ。さすがにあの家は厄介なのよね〜」

菖「ちょっと晶〜? 変な情報つかまされた挙句に強そうな人にからまれるとか……」

晶「くっ、すまん……いや、私らがこいつを倒せば問題ないだろ!」

キャサリン「できるかしら? こないだは意外な邪魔が入ったけど、今日は確実にアークセプターをいただくわよ」

晶「ハッ、こないだみたいな足手まといはいないんだ。むしろあんたに勝ち目はないだろ?」

?「――じゃあ、これならどうだい?」

幸「!! 後ろ……!」

目つきの鋭い女「キャサリンが言ったはずだけどね? デス・ナイト・クォーターズ、ってね。私らは一人じゃないのさ」

キャサリン「もう、遅かったじゃないのクリスティーナ。来ないかと思ってちょっとドキドキしたじゃない」

クリスティーナ「はは、ゴメンゴメン。ちょっと『浄化』に時間かかってさ。てか、あんたが負けたって聞いたときは驚いたよ。ちょっとは楽しめそうじゃないかい」ニヤリ

晶「――来るッ!」チャキッ

菖「も〜、とんでもない災難を持ってきてくれたね、晶ー!」チャキッ

幸「結構本気出さないと、まずいかも」チャキッ
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:32:36.03 ID:atvSHEpk0
――――――――――――――――

boss; キャサリン、クリスティーナ
罪に黒く,血に赤く http://www.youtube.com/watch?v=Wa4-m_I514w

◆ショット
クリスティーナ「どれ、挨拶といこうか?」ジャーン ズガン!
晶「ぐあッ!?」150

▼速弾き
キャサリン「今日は最初から本気でいくわよ、それ!」ジャガジャガジャガジャン ズガガガガ! Force level up!
幸「……!」201 GUARD 

◆スピードファング
菖「じゃ、私も最初から『早撃ち』解禁〜ッ! 行くよ!」サッ シャキン!! Force level up!
クリスティーナ「ぐっ!? へえ、早撃ちか」589 Force level up!

◆マルチブラスト
晶「まとめてくらいなッ!!」バシュン ズガガガ!! Force level up!
キャサリン「くっ……」553
クリスティーナ「ッ!!」530


晶           菖           幸 
HP673/823     HP720/720     HP834/1035 
FP35 弦5/6    FP25 MP63/71  FP24 弦4/4
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:33:29.97 ID:atvSHEpk0
……

▼タッピング
キャサリン「さあさあ、どんどん行くわよ〜!」ピロリロピロリロ ズガガガガ! Force level up!
晶「うわッ!」123
菖「いたーッ!?」134 
幸「うっ……!」101 Force level up!

◆スピードファング
菖「もういっちょー!」サッ シャキン!! Force level up!
キャサリン「きゃっ!?」600

◆ショット
クリスティーナ「面白いじゃないか、ほらほらどうした?」ジャーン ズガン! Force level up!
晶「ぐッ!?」162

◆ボルトファニング
晶「――このッ!!」ジャキン! バシュン!! Force level up!
クリスティーナ「くっ……あんたもバイアネットの使い手? おもしろいじゃない」645

晶「――幸ッ! 遠慮するな、やれ!」

幸「……うん!」

◆ABMプレデター
幸「――えい!!」ズドドドドドドン!!!
キャサリン「いやあッ!?」957  Condition green!
クリスティーナ「ぐああ!?」1004  Condition green!


クリスティーナ「――ハハハハッ! さすがベーススナイパーだ、一撃が重いね」
キャサリン「やるじゃない。でもこれで終わりよ!」

△アクセス
キャサリン・クリスティーナ「「――アクセスッ!!」」
バトル・ナイトブレイザー  http://www.youtube.com/watch?v=VvVk0L5lpZY

晶「――来たかッ……」

菖「うわ、ホントに変身しちゃったよ!」

幸「すごい格好……」


晶           菖           幸 
HP550/823     HP586/720     HP733/1035 
FP61 弦4/6    FP52 MP55/71  FP49 弦3/4
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:34:23.85 ID:atvSHEpk0
……

▼デッドオアアライブ
クリスティーナ「早速だけど、邪魔よ。寝てなさい」ゴォォォ
幸「え……? あ……」death  ドサッ
晶「幸ッ!?」

▼ナイトフェンサー
キャサリン「一気に行くわよ!」ギュイイン ジャキーン!! ジャキーン!! ジャキーン!!
晶「ぐはッ!!」402 Force level up!

○リヴァイヴフルーツ
菖「幸、しっかりしてー!」キュルリン
幸「うう……」

○ヒールベリー
晶「く、くそっ……」キュルリン 200

菖「コレ、ちょっとまずいんじゃない……?」


晶           菖           幸 
HP348/823     HP586/720     HP259/1035 
FP80 弦4/6    FP60 MP55/71  FP0  弦3/4
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:35:39.45 ID:atvSHEpk0
……

▼ピックポケット
キャサリン「さあ、アークセプターをよこしなさい!」サッ
晶「うわっ!?」miss!!

▼ヘレティックスタッブ
クリスティーナ「粘るねえ。なら動けないようにしたげようか」ゲシッ!!
晶「く……!」250

晶「まずい……菖、パス!」ヒョイ

菖「え、私?」パシッ

キャサリン「逃げられると思わないことね!!」ダッ

◆ABMプレデター
幸「……させないよ!」ズドドドドドドン!!!
キャサリン「ぐえっ!?」1025
クリスティーナ「おっと、ロックオンもしないでそうそうベースの攻撃が当たると思うかい?」miss!

クリスティーナ「さあ、杖をよこしな!!」ダッ

◆バーストブレイカー
菖「ちょ、来るな〜!」シャキン!!
クリスティーナ「ぐあ!?」547
シャキン!!
キャサリン「ちょ、私も巻き添え……きゃあっ!?」113

クリスティーナ「煩わせるね。いい加減あきらめたらどうだいッ!?」ダッ

菖「やば――」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:36:37.48 ID:atvSHEpk0
――力が欲しいか――

菖「え……?」

――我らが力を解き放つ資格を持つものよ――

菖「なにこれ……杖を通して、何かが語りかけてくるような……あの石版から?」

――汝が振るう瞬刃は烈火のごとく……我が『炎』の力を欲するか、ガーディアンの戦士よ――

菖(力……なんかよくわかんないけど……このままじゃ、やられちゃう!)

菖「ん〜、なんでもいいけど……力が、欲しい!」ピカァァァ

――受け取るがいい……我が名は、ムア・ガルト――

※ミーディアム「烈火の怒り」を手に入れたッ!
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:37:22.24 ID:atvSHEpk0
△ヴェイパーブラスト
菖「なんかすごい力を感じるよ! ――それーーッ!!」
ムア・ガルト「グォォォォッ!!」ゴォォォォォォ!!
クリスティーナ「な、なんだと――うわあああッ!?」1687
キャサリン「あれが、ガーディアン……いやあああああッ!?」1578

幸「すごい……」

晶「あれが、『絶対たる力』……?」

後退 http://www.youtube.com/watch?v=GRCBiU8VdZY&feature=relmfu

キャサリン「熱ッ……ガーディアンの力……ここまでだなんて。しょうがないわ、ここは退きましょう」サッ

クリスティーナ「ははは、思った以上だね! ますますその力、いただかないわけにはいかないねえ……次は覚悟しときなさい」サッ

レベルアップ!
晶 level 16 HP930 
菖 level 17 HP811
幸 level 17 HP1165
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:39:24.90 ID:atvSHEpk0
――――――――――――――――

世界を支える力 http://www.youtube.com/watch?v=jkLamGC3DyI&feature=relmfu

晶「はあ、はあ……なんとか、なったか」

菖「……」ポカーン

幸「菖、だいじょうぶ?」

菖「――え? あ、うん」

晶「それが……菖がその手に持ってる小さな石版が、ガーディアンの力の結晶なのか?」

菖「そうなのかな……うん、そうだよね。さっき杖を通してこのガーディアンが話しかけてきたんだもん」

幸「私達にも聞こえてたよ?」

晶「ああ、なんだか知らないが菖が選ばれたみたいだな」

菖「なんで私?」

晶「それはわからないが……でも見ただろ、ガーディアンの力。あのバケモノ二人を一発で片付けたんだ。これこそ、『絶対たる力』――」

幸「そうなのかも知れないけど、なんでガーディアンは菖に力を託したんだろうね」

菖「うーん、さっぱり……てか晶! 晶が変な人達に付きまとわれたせいで危うく負けるとこだったでしょ!」ゲシッ

晶「ぐえっ!? だ、だから勝ったんだから結果オーライ――」

幸「『力』も手に入れたし、気が済んだでしょ? もう一人で抜け出したりしちゃだめだよ」

晶「う……わかったよ、すまん」

菖「ふふ、よろしい!」

晶「いや……しかし、あのバケモノ女どもはまた杖を狙って襲ってくるだろうな。まあ、またそのガーディアンの力で返り討ちにすればいいが」

菖「気が済んだなら今度は杖渡しちゃえば?」

晶「ば、バカ! ガーディアン神殿は各地にあるんだ、そんなことしたらあいつらもこの石版を手に入れて大変なことになるぞ」

幸「あの人達が何を考えてるのかわからないけど、悪いことに使いそうだよね」

晶「悪いかどうかは興味ないが……とにかくあんな強力なモノを、それこそ何個もあいつらが持ったら厄介だ。先に神殿を回って、私達が全部手に入れれば――」

菖「けーっきょくそうなるわけね……ま、今回ばかりはモノがモノだけにしょうがないか!」

晶「こっちがどんどんその石版を手に入れて強くなれば、あいつらも寄ってこなくなるだろ。よし、次の神殿に行くぞ!」

幸「なんか、とんでもないことに巻き込まれそうな気がする……」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:39:58.90 ID:atvSHEpk0
……

一時間後 同所

律「着いたー! ここが神殿だな」

澪「ボロボロだな……ん、でもこの焼け跡、新しい……?」

唯「なんか焦げ臭いよ!」

紬「さっきまで、誰かがここで戦っていたのかしら……」

律「奥に行ってみようぜ!」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:40:50.46 ID:atvSHEpk0
……

唯「あ、あれじゃない? いかにもな石版!」

紬「間違いないわ、あれがガーディアンが封印されている石版――え、まさか……」

澪「どうしたんだ?」

紬「感じない……ガーディアンの存在を感じないの。『夢見』のできる人は石版に近寄ればその存在を感じ取ることができたのに……」

律「それってまさか……その晶ってやつが、アークセプターを使ってガーディアンを倒しちゃったとか?」

紬「ううん、倒すなんてことはできないはず……もしかして、ガーディアンを『解放』してその力を手に入れたのかしら」

唯「うーん、よくわかんないけど晶ちゃんはついさっきまでここにいて、もう別の神殿に向かっちゃったってことかな?」

澪「そうだろうな。ガーディアンがどうなったとかはよくわからないけど……ムギ、次にここから近いのは?」

紬「風のガーディアン神殿、よ。急ぎましょう!」

律「よーし、改めて出発だ!」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 16:42:21.37 ID:atvSHEpk0
次回風です
そういやザックのオールドギターありましたね忘れてた 
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/20(日) 18:49:25.60 ID:KDLtUUllo
マリアベルはマイクあるしボーカルか
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/05/20(日) 19:34:03.16 ID:I20rHsqmo
キュルリン♪ って可愛い!
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 23:45:05.33 ID:atvSHEpk0
……

風のガーディアン神殿
世界を支える力 http://www.youtube.com/watch?v=jkLamGC3DyI&feature=relmfu

ヒュォォォ…

律「ついたー!」

唯「風が強いねー!」

澪「これもガーディアンの力なのか?」

紬「ううん、風がもともと強いところに神殿が建てられただけだと思うけど……」

律「神殿自体は相変わらずボロボロだな……よし、行くか!」ダッ

ヒュォォォ…ガラガラ!!

紬「!! 風で柱が……!」

澪「り、律ッ! 危ない! 」

律「へ――うわあ!?」サッ

ドシーン!!

律「あ……あぶね」ドキドキ

唯「大丈夫!?」

律「あ、ああ……びっくりしたけどな」

澪「よかった……」

紬「神殿が老朽化してるから、突風で崩れちゃったのね……」

唯「あんな大きなのに潰されたらりっちゃんぺちゃんこだよ……」

澪「ひいッ!? ゆ、唯、言うな!!」

律「はは……ん、待てよ? ほほう、これは……」

紬「どうしたのりっちゃん?」

律「私のスティックも、高いところからドシーン! ってやれば威力が増すのかな?」

澪「まあ、そりゃそうだろうな……」

律「よっしゃ、あとでやってみるぜッ!」シャキーン! 
※新しい早撃ちのヒントをつかんだッ!
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 23:47:07.85 ID:atvSHEpk0
……

律「さーて、ここが一番奥だな」

澪「――しっ! 誰かいる……」


晶「――なッ、どういうことだよ! どうして今回はアークセプターが反応しないッ!」

菖「さあ、ご機嫌ナナメなんじゃないの?」

晶「んなバカな……」

幸「やっぱり、ガーディアンに選ばれた人じゃないといけないのかな?」

晶「……そうか……それはそれで、奴らに杖を奪われたとしてもある程度は安心だが」


唯「――あっ、晶ちゃんだ!!」

澪「お、おい唯!!」

晶「――お前は!! どうしてここに!?」

紬「あれだわ、あの子の持ってるのがアークセプターよ!」

菖「え〜、この子たちもあの変身女の仲間? もー、次から次へと!」チャキッ

幸「今度は負けないよ」チャキッ

律「ちょ、ちょい待ち! いろいろ突っ込みどころ満載だが、まずだな、その杖はムギの――」

晶「唯、とか言ったか……お前もこの杖を狙ってきたのか? ハッ、結局お前も私らと同類ってわけだ」チャキッ

律「――話を聞け〜ッ!!」

唯「あ、晶ちゃん! 違うの、やめてよ!」

晶「問答無用、行くぞ!!」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 23:49:40.55 ID:atvSHEpk0
――――――――――――――――

boss;恩那組
クロスファイアシークエンス http://www.youtube.com/watch?v=aDygsydxkl8&feature=related

◆ボルトファニング
晶「容赦はしないぞ、それ!!」ジャキン! バシュン!!
唯「きゃ!?」357

◆スピードファング
菖「変身する前に倒しちゃえ〜!」サッ シャキン!!
律「だッ!? だから、変身ってなんだよ――」250 Force level up!

◆サイコクラック
律「あーもう! 話しても無駄だ、やるっきゃね〜!」ビシッ ピカァァァ!!
晶「うあっ!?」198 混乱 Force level up!

唯「晶ちゃん、聞いてよ! そのアークセプターは、ムギちゃんの――」

晶「!?!?」混乱

律「あーすまん、そいつ話聞ける状態じゃないや……」

◎ヴォルテック
紬「ここなら、風が増幅されるかな? えい!」ヒュォォォ
菖「きゃ!!」276 Force level up!

◆ABMプレデター
幸「もう本気だよ?」ズドドドドドドン!!!
唯「うわわわ――あうッ!?」ドテッ miss! Force level up!
律「あっぶね! 当たったら死ぬぞ!」miss!
澪「きゃあああッ!!」713 Force level up!
紬「いやああ!?」724 Force level up!

律「澪! 大丈夫か!?」

澪(あ……あのベースの人……強い!)ガクブル

律「澪ー! ビビってないで何かしてくれーッ!」


唯           律           澪           紬 
HP71/428      HP344/594     HP114/827     HP122/846
FP26 弦6/6    FP40 MP55/59  FP45 弦4/4    FP52 MP80/84
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 23:51:03.43 ID:atvSHEpk0
……

◆ショット
晶「!?!?」ジャーン バシュッ!
菖「いったーッ!?」157

◆ストライクバディ
菖「バカ! なにすんのさ! 飛んでけ〜!!」ゲシッ
晶「ぐえっ――!?」ヒュン 107
律「――ぐはッ!? ちょ、味方蹴り飛ばすとかあり!?」287 Force level up!

◆プリズムレーザー
唯「もー、晶ちゃんのわからずや! えーいッ!!」ビーーーーーー!!
晶「うおッ!?」150 Force level up!
菖「あうっ!!」142 Force level up!
幸「!!」151 Force level up!

幸「……次で仕留めるよ?」チャキッ

律「やっべ……ムギ、何かないのか?」

紬「回復よりあの子を止めなきゃ……よーし」

◎スリープ
紬「あなたはどんどん眠くなる〜♪」ポワワン
幸「……」zzz
律「ナイス、ムギ! ってかそのセリフは必要なのか……?」
紬「ふふ、一度言ってみたかったの」

律「さあ澪、出番だぞ!」

澪「え……」

澪(わ、私がやらなきゃ……やらなきゃ……!)

◆レフティキャノン
澪「う、うわぁーーッ!!」ズドン!! Force level up!
菖「……避けるまでもなくあさっての方向に行っちゃったけど?」miss!
律「だー! 澪、落ち着けって!」


唯           律           澪           紬 
HP71/428      HP57/594      HP114/827     HP122/846
FP39 弦5/6    FP51 MP55/59  FP57 弦3/4    FP65 MP76/84
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 23:53:00.74 ID:atvSHEpk0
……

晶「ふう……ようやく治ったな。さあ、まとめて仕留めてやる!」チャキッ

律「あれ、これ何気にピンチなんじゃ……こうなりゃやられる前にヤケクソで新技だー!!」

△アクセラレイター
律「デッドゾーン、振り切るぜッ!」
◆メテオドライヴ
律「ジャーンプ、からの振り下ろしッ!!」ピョン ズガン!!
菖「うえッ!?」305 ドサッ

○リヴァイブフルーツ
晶「く、くそっ! しっかりしろ、菖!」キュルリン
菖「……うう……もー、晶がドジるからだよ?」
律「ほっ……なんとかアイツの攻撃を免れたな」

◆プリズムレーザー
唯「もういっちょ〜!」ビーーーーーー!! Force level up!
晶「ぐッ!!」141 Force level up!
菖「あぅ!?」157
幸「……う!? ……あれ、寝てた」139
紬「あっ……唯ちゃんダメよ、せっかく眠らせたのに!」
唯「へ? あ……てへへ」

△エクステンション
紬「さあ、回復しなきゃ」
◎ヒール
紬「みんな、大丈夫?」キュルリン 305
唯「ありがとー!」321
律「待ってました!」311
澪「落ち着かなきゃ、落ち着かなきゃ……」309

△ロックオン
澪「よーし、狙いを定めて……」
◆レフティキャノン
澪「――たぁーッ!!」ズドン!
幸「きゃッ!」641 Force level up!
律「よし、効いてるぞ澪!」


唯           律           澪           紬 
HP392/428     HP368/594     HP423/827     HP427/846
FP55 弦4/6    FP26 MP51/59  FP40 弦2/4    FP40 MP73/84
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 23:54:36.16 ID:sOgQTfJSO
ヒュンヒュン、ゴォォォォォォ!!

表現がちゃっちぃなぁ
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 23:54:39.68 ID:atvSHEpk0
……

律「なんとか持ち直したな。さあ、反撃――」

晶「調子に乗るなよ……行くぞ!」

△アクセラレイター
律「そうはさせるか、先手必勝ッ!」
◆サイコクラック
律「そーれッ!」ビシッ ピカァァァ!!
晶「ぐッ!?」216 混乱
幸「また……」

◆ストライクバディ
菖「はいはい晶ちゃんはもう寝てなさい☆」ゲシッ
晶「ぐえっ――!?」ヒュン 127 ドサッ
唯「きゃう!?」315
澪「ひどい扱いだな……」

◆クラッカーレイヴ
幸「はじけるよ、えい!」パァーン!!!
唯「あう!?」357 ドサッ
律「でッ!!」342
澪「くぅッ!?」333
紬「きゃ!」345

○リヴァイブフルーツ
紬「大変、唯ちゃんしっかり!」キュルリン
唯「うへぇ〜……」

△ロックオン
澪「お願い……当たって!」
◆ABMランチャー
澪「うわああああッ!」ズドドドドドドン!!!
菖「きゃああ!!」574 ドサッ
幸「……あう!?」588 ドサッ

律「まったく、最初からそれをやれよ……ふう、ギリギリだったな。なんとか作戦勝ちだ!」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 23:55:54.72 ID:atvSHEpk0
晶「ぐぅ……なんでこんなやつらに……菖、アレを……!」

菖「あう……しょうがないな、行くよー、切り札!」ピカァァァ

紬「あれは、ミーディアム? 火のガーディアンの力が宿った――」

澪「やっぱり、アークセプターを使ってガーディアンの力を得ていたってことか?」

唯「晶ちゃん……返してよ! それはムギちゃんの杖だよ!!」

幸「……返す?」

菖「――へ? その杖、キミたちのものなの?」

紬「はい。そのアークセプターは私の家に伝わる大事なものです」

幸「この人たちはあの変身する人とは違うの、晶?」

晶「あ、ああ……そうだが」

菖「え、じゃあその杖はその子の家から盗んできたものだったの!? てっきり遺跡で発見したもんだと」

晶「……そうだが」

菖「……」ゲシッ

晶「ぐは!?」

律(本日三度目入りました〜……)

菖「――ほんとゴメン! うちの晶がご迷惑おかけしまして……はい、アークセプター」

紬「……え? いいんですか?」

幸「うん」

紬「は……はあ。ありがとうございます」

律「……はは、無駄な戦いだったな」

唯「うんうん、一件落着だね!」

澪「せっかくがんばったのに……」

レベルアップ!
唯 level 9  HP538 
律 level 12 HP691
澪 level 13 HP947
紬 level 14 HP976
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 23:57:09.68 ID:atvSHEpk0
――――――――――――――――

世界を支える力 http://www.youtube.com/watch?v=jkLamGC3DyI&feature=relmfu

晶「お、おい! 何で返したり――」

幸「ダメだよ、盗んじゃ?」

菖「はいはい、晶ちゃんにはおしおきが必要ですね〜。さ、行こ!」グイッ

晶「ちょ、離せ――くそ、覚えてろよ、唯〜ッ!!」ズルズル


唯「……何で私?」

律「さあな」

澪「まあ……とにかく、アークセプターは無事取り返せてよかったな」

紬「ええ♪」

律「あれ、でもアイツの持ってた、ミー……なんとか石版はいいのか?」

紬「うーん、いいんじゃないかしら? なんとなく、感じたの。あのガーディアンは、あの子を選んだからこそミーディアムとして力になった、って」

澪「確かその杖を使う目的は、ガーディアンの『解放』、だったっけ」

紬「そう。だから、あの火のガーディアン……ムア・ガルトがあの子のおかげで解放されたなら、それはそれでいいことなのかも」

唯(晶ちゃん……反省してくれたかな? また会えるといいな)
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 23:58:06.97 ID:atvSHEpk0
……

律「そうすると何だ、アークセプターがあってもガーディアンに選ばれなければ意味ないってことか?」

紬「そうなのかも……ためしに杖をかざして」チャキッ

紬「――何も起きないわ……」

澪「ムギでもダメなんて……」

唯「はい! はい! 私やってみたい!」

紬「ええ、どうぞ♪」

唯「――どうかな?」チャキッ

澪「何も起きないな」

唯「がーん……」

律「はは、どれ、貸したまえ唯君。私ならいけるかも知れぬ」

唯「りっちゃんはそんなキャラじゃないよ」

律「どーゆう意味だよ! ――どれどれ?」チャキッ
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/20(日) 23:58:47.75 ID:atvSHEpk0
――我が声に応えよ、ガーディアンの戦士――

律「ぅえッ!?」

紬「聞こえる……ガーディアンの声よ!」

唯「うそー! りっちゃんが!?」

澪「まさか律が……」

律「ちょ、お前ら失礼だぞ! それでそれで?」

――疾風のごとき刃の使い手よ、我が『風』の力を求めるか――

律「えっと、こりゃ求めとけばいいんかね……は、はい! 求めますともー!」

――我が力を以って闇を払う戦士とならんことを……我が名は、フェンガロン――

律「これが……このちっちゃい石版が、そのミーディアムってやつなの?」ピカァァァ

紬「ええ。感じるわ、風のガーディアンの意思、力を」

唯「おめでとうりっちゃん!」

律「おう! ってもこれ、どうしたらいいんだ?」

澪「とりあえず気にせず持っておけばいいんじゃないのか?」

律「うーん、まあそうなるか……ムギ、アークセプターは戻ってきたわけだけどこれからどうする? 家に戻る……のか?」

紬「ええと……本来はそうするべきなんだけど……」

唯「えー、もうムギちゃんとお別れ!? そんなのやだよ!」

紬「うふふ、安心して唯ちゃん。私も、戻るつもりはないわ。みんな……よかったら、一緒にガーディアンの解放の旅に付き合ってくれないかな……?」

律「ああ、オッケーだぜ。断る理由もないしな」

澪「せっかくバンドを組んだんだしな。もうちょっと一緒にやりたいよ」

紬「うふふ、ありがとう♪」

唯「よかったームギちゃ〜ん……」ギュウウ

紬「よしよし……じゃあ、一旦街に戻りましょう」

律「そうだな! 初仕事成功の祝杯をあげようぜ!」

唯「さんせー!!」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/05/20(日) 23:59:41.76 ID:atvSHEpk0
次回水です
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/22(火) 12:33:06.59 ID:m9eVtBae0
澪がレベル14でムギがレベル13でした訂正
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 12:20:01.41 ID:fxOWwXtR0
一方その頃 
風の神殿付近の荒野
荒野の渡り鳥 http://www.youtube.com/watch?v=6wA1gLCg4N8

晶「……」ムスーッ

菖「ほーら、晶! いつまでムスッとしてんのさ!」

晶「……う、うるさいッ! あそこで杖を返す奴がいるか!?」

菖「盗んできたものなんだから当たり前でしょー!」

晶「う……で、でも――」

菖「荒野は弱肉強食、って言うんでしょ? そりゃまあそうだけど……わざわざ必要ないのに盗んでくることないじゃん」

晶「ひ、必要はあるッ!」

幸「『絶対たる力』?」

晶「ああ、そうだ。私はそれをずっと探してきたんだ……そしてついにそれを掴みかけたんだ。それなのに――」

幸「晶はその力を手に入れてどうするの?」

晶「……そりゃぁ……」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 12:21:02.88 ID:fxOWwXtR0

キャサリン「――私も聞きたいわね」

晶「!!」

菖「また〜……?」

クリスティーナ「私らがアークセプターを欲しがるのには当然理由があるさ。でもあんたはなんだってそれを欲しがるんだい?」

晶「……わ、私は」

キャサリン「ただ強くなって渡り鳥の頂点に君臨でもするつもりかしら? ……フフ、なんのためのガーディアンの力なのかしら」

晶「だ、黙れ! そういうあんたらこそ聞かせてもらおうじゃないか、そこまでして『絶対たる力』を求める理由をな」

キャサリン「……まあ、少しは教えてあげようかしら。あなたたちもミーディアムを持っている以上、無関係じゃないものね」

クリスティーナ「平たく言えば、私達の目的は『世界を救う』ことさ。そのためにガーディアンの力が必要、ってわけ」

晶「……はぁ? ――ハハハハ、滑稽だな! 世界を救うだって? 何から? どうやって? そんな茶番にこそ、付き合わされるガーディアンが気の毒じゃないか」

キャサリン「ま、全部は教えてあげないから信じろというのも無理よね。とにかく、私達にはアークセプターが必要なの。特に理由もなく持っているぐらいなら、私達に渡してくれないかしら?」

クリスティーナ「結局は力づくで奪うことになりそうだけどねぇ」

幸「アークセプターならもうないよ?」

キャサリン「……は?」

菖「さっき他の渡り鳥に渡しちゃったからね〜」

クリスティーナ「……どういうことだい。絶対たるナントカが欲しいんじゃなかったのかい?」

晶「……不本意ながら、事実だ。アークセプターはもう持っていない」

キャサリン「……隠し持っているわけでもなさそうね。こりゃ誤算だったわ……もう、あなたたち、他の渡り鳥にそんなあっさりお宝を奪われるようなチームだったの!?」

晶「うるさいッ! これには深いワケが……!」

クリスティーナ「……どうするキャサリン。こいつらの持ってるミーディアムも欲しいが、ここで時間を食ってちゃ体に限界が来る――『浄化』には時間がかかるよ」

キャサリン「そうね……仕方ないわ。二手に分かれましょう。アークセプターを持っていった渡り鳥なら心当たりがあるわ」

クリスティーナ「了解。んじゃ、この場は私が任された。行ってきな、キャサリン」

キャサリン「ええ」サッ

晶「……待てッ!!」

クリスティーナ「おっと、ここは私が相手だ。さあ、その炎のミーディアム、いただくよ――アクセスッ!」

晶「ハッ、そのミーディアムの力に負けたのを忘れたのか? 行くぞッ!」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 12:22:10.03 ID:fxOWwXtR0
――――――――――――――――

boss; クリスティーナ
バトル・ナイトブレイザー  http://www.youtube.com/watch?v=VvVk0L5lpZY

晶「菖、ガーディアンを!」

菖「いやいやいや、いきなりは無理だって!」

◆アタック
菖「少しは体を慣らさないとね……たぁーッ!」ビシッ Force level up!
クリスティーナ「……」352

◆マルチブラスト
晶「まあいい、時間稼ぎだ!」バシュン ズガガガ!! Force level up!
クリスティーナ「……」610  Force level up!

◆ABMプレデター
幸「……たぁッ!」ズドドドドドドン!!! Force level up!
クリスティーナ「よく狙ってから撃ちな?」miss!

▼デッドオアアライブ
クリスティーナ「……さて、ガーディアン召喚が怖いなら使わせなきゃいいだけさ。おとなしく寝てな」ゴォォォ Force level up!
菖「う……」death  ドサッ

晶「しまっ――」

クリスティーナ「さあ、そのミーディアムをよこしなさい」サッ

※『烈火の怒り』を奪われたッ!

晶「く、くそっ!」

クリスティーナ「ハハハ! どれどれ、早速ガーディアンの力とやらを試してみようじゃないかい」

△ヴェイパーブラスト
クリスティーナ「炎の守護獣、出でよ――うッ!?」

クリスティーナ「ぐは、がはぁッ!?」ガクン

晶「な、なんだ!?」

幸「……変身が解けていく」

罪に黒く,血に赤く http://www.youtube.com/watch?v=Wa4-m_I514w

クリスティーナ「な、なんだこれは……デスナイトの変身が解除された――?」

クリスティーナ「……ははは、そうかい。そりゃそうだ、私達はファルガイアに拒絶された肉体の持ち主。ファルガイアの力そのものであるガーディアンの力を使えば……」

クリスティーナ「この身を流れるパナケイア流体の澱みが一気に加速するのは当然、ってかい。皮肉なもんだね」

幸「何を言っているの?」

晶「よくわからんが……とにかくそのヘンテコな変身能力を持ってるあんたらはミーディアムを使えない、ってわけだ。残念だったな、それは返してもらうぞ!」

クリスティーナ「そうはいかないね。これは重要なエネルギー源なのさ。正当な方法で使えないなら……無理やり引き出すのみだ」


晶           菖           幸 
HP930/930     HP0/811       HP1165/1165 
FP29 弦5/6    FP0 MP71/71   FP33 弦3/4
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 12:23:13.32 ID:fxOWwXtR0
……

◆ボルトファニング
晶「おらよッ!」ジャキン! バシュン!
クリスティーナ「うッ!?」735

○リヴァイブフルーツ
幸「菖、大丈夫?」キュルリン
菖「……うーん……あれ、ミーディアムは?」
幸「盗られちゃった……取り返そう?」

▼ヘレティックスタッブ
クリスティーナ「そーれッ!」
晶「当たるかよ!」miss! Force level up!
クリスティーナ「くっ……さっきのダメージで一気に体が重くなっちまったね……こりゃちとまずいか?」


晶           菖           幸 
HP930/930     HP202/811     HP1165/1165 
FP56 弦4/6    FP0 MP71/71   FP42 弦3/4
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 12:23:46.10 ID:fxOWwXtR0
……

◆スピードファング
菖「さっきのお返し、それ!」サッ シャキン!!
クリスティーナ「うッ!?」608

◆ショット
幸「今度は外さないよ」
◆クリティカルヒット
幸「――えい!」ジャーン ズドーン!!
クリスティーナ「うああッ!?」1159 ドサッ

晶「……返してもらうぞ」

※『烈火の怒り』を取り返したッ!

後退 http://www.youtube.com/watch?v=GRCBiU8VdZY&feature=relmfu

クリスティーナ「はは、参った参った。ここは大人しく退いておくわ、じゃあね」サッ

晶「おい……! ちっ、逃げ足はいつも速いな……」


レベルアップ!
晶 level 18 HP1039 
菖 level 19 HP902
幸 level 19 HP1296
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 12:24:26.25 ID:fxOWwXtR0
――――――――――――――――

荒野の渡り鳥 http://www.youtube.com/watch?v=6wA1gLCg4N8

菖「行っちゃったね」

晶「うーむ……一体なんなんだあいつら……?」

幸「世界を救う、って言ってたのに、ファルガイアに拒絶される体の持ち主だとか」

晶「矛盾してるな……まあどっちにしろ、あの変身能力のせいで奴らはガーディアンの敵、ってことか」

菖「え、なになに? 私倒れてる間に何かあったの?」

幸「うん。あの人たち、パナ…なんとか? 流体が流れてるからファルガイアに拒絶されてて、それでガーディアンを召喚すると、えーと……」

晶「ぶっ倒れちまうらしい」

菖「うーん、わかったようなわかんないような……それより、いいの? あの人たち、アークセプターを探しに行ったんでしょ。あの子たちが危ないんじゃ」

幸「そうだね。追いかけよう」

晶(唯が……?)

菖「……」ジーッ

幸「……」ジーッ

晶「……まあ、あの渡り鳥はどうでもいいが……奴らの動向は気になる。ガーディアンの敵になるほどのあの変身能力とか、そもそも何から世界を救おうとしてるのか……」

晶「絶対たる力の鍵になるかもしれないからな。よし、奴らをつけよう。……なんだよ、お前ら」

菖「……はいはい、よくできました」ポンポン

幸「ふふ、じゃあ早速出発しよう」

晶「なんだそのにやけ顔は! 私はあいつらには興味ないからなッ!」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:17:03.95 ID:fxOWwXtR0
……

一方その頃
海辺の街 酒場『バンドマンズ・ヘヴン』
渡り鳥が集う水辺 http://www.youtube.com/watch?v=WoGPdF-eX0o

律「今帰ったぞー! って、あれ? さわちゃんいないの?」

澪「本当だ。カウンターに誰もいない」

渡り鳥「マスターならふらっとどっか行ったぜ。たまにあるんだよなあ、こういうこと」

澪「ひっ……!?」

律「おいおいびびんなよ澪、もう大丈夫だって」

澪「で、でも……この間暴れたばっかりだろ」

唯「ちぇ〜、お仕事成功のお祝いにおいしいもの食べれると思ったのに〜」

渡り鳥「もう噂になってんぜ。あんたら、伝説のガーディアンの力を手に入れたんだろ?」

律「な……あ〜、まあムギの探し物を見つけただけだよ」

律(もう噂になってんのかよ……てかさわちゃんがいないとこいつらが寄ってくるな……めんどくさ)

紬「……ここに居づらいなら他に行く?」

律「そりゃ、まあ……つってもどこに行くか。まだ宿に行くには早いし」

紬「ふふ、それならいい場所があるからついてきて?」
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:18:26.56 ID:fxOWwXtR0
海辺の街 港

紬「さ、どうぞ♪」

律「どうぞ、って……」ポカーン

唯「すごーい! きれいなお船だ!」

澪「……これ、ムギのなのか……?」ポカーン

紬「そうよ? ここならゆっくりできると思って。そもそも私、これに乗ってこの街まで来たの〜」

律「さすがだな……てか、勝手に港に停めてよかったのか?」

紬「え……もしかして許可がいるの!?」

律「正式な許可がいるわけじゃないけど……こんな立派な船がいきなりどかどかと入ってきてしかも無人のまま何日も放置してたらあいつら怒るぞ〜」

澪「海は船乗りたちの縄張りなんだ。海の渡り鳥とも言われてて、主にジャズを好む人達の大きな集団だから、よそものには厳しいよ」

律「てか、とっくに船を盗まれててもおかしくないけどな」

紬「そうだったの……でも大丈夫、盗まれはしないわ。あの船、ARMの技術で出来てるし、操作の仕方はうちの家の者しかわからないから」

澪「……まあ、明らかに見た目からして機械っぽいもんな」

船乗り「おいてめえら〜ッ!! てめえらがこの船の持ち主か!? さっさとどかしやがれ!!」

澪「ひッ!?」

律「ほーら言わんこっちゃない」

紬「ご、ごめんなさい!! さ、みんな乗って」

唯「やったーお船だー!」ダッ

律「唯はのんきなもんだな……」ダッ

澪「ひえええッ!!」ダッ
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:20:03.60 ID:fxOWwXtR0
船乗り「チッ……なんなんだよあの船、どこを触ってもうんともすんとも言いやしねえ」

船乗り2「おい、ありゃコトブキ家の船じゃねえか?」

船乗り「なんだと!? そうか、それで妙に豪華なわけだ……そうすると、やつらが噂のガーディアンの力を手に入れたって奴らか……でかい顔しやがって、気にくわねえな」


船乗りの少女「……ふーん……ガーディアンの力、ねえ……なんかすごそうなお宝じゃん」
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:20:58.39 ID:fxOWwXtR0
コトブキ家の船 操縦室

澪「中もすごい豪華だな……」

唯「すごーい、機械がたくさん」

紬「ごめんなさい、来るときは私一人だったから、一番小さい船で来ちゃって……」

律「えっ、もっと上があるのかよ!?」

紬「さあ、とりあえず出発しましょう」ピコンピコン

ゴゴゴゴ……

唯「お、動いた!」

澪「この機械……確かにARMみたいだな。触るとわかるよ、精神感応性がある」

律「ほんとだ。まあ、動かし方は全然わかんないけどな」

紬「ちょうどいいから、このまま水のガーディアン神殿に向かいましょう。ここから沖に進んだところの島にあるの」

律「よっしゃ、出航だー!!」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:21:28.86 ID:fxOWwXtR0
荒波を越えて http://www.youtube.com/watch?v=EpWKdKjIwoQ&feature=relmfu

唯「……ねえムギちゃん、おいしいものは?」

紬「うふふ、もちろんあるわよ。お茶にしましょ♪」
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:22:22.94 ID:fxOWwXtR0
……

船内 居間

紬「ここの倉庫に一通り食料が入ってるわ。ARMに精神を同調させるように開けてね?」

唯「えーっと……こうかな?」ガチャ

律「おお! うまそうなものがたくさん!!」

澪「なんかひんやりするな……この中、温度が低い?」

紬「ええ、この倉庫はそういう機械なの」

律「もはやなんでもありだな……」

唯「あ、お菓子だ! ケーキもあるよ!!」

紬「今出すから、待っててね♪」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:23:34.76 ID:fxOWwXtR0
……

紬「はーいお待たせ♪ 今日はヒールベリーのタルトよ〜」

唯「おお、おいしそう!」

律「ぶっ!? ちょっと待ていッ!! ヒールベリーのお菓子だなんてそんな贅沢な……」

紬「あ、ポーションベリーはちょっと切らしちゃってて……ごめんね」

澪「いやいやいや……でもさすが、おいしいな」モグモグ

唯「うん、すっごくおいしいよムギちゃん! なんか元気になってきたあ」モグモグ

律「そりゃヒールベリーだからな。……ってうめえ!」モグモグ

紬「お茶も入りましたよ〜♪」

澪「あ、おいしい……」ゴクゴク

律「いやー優雅ですわね、おほほ」ゴクゴク

唯「りっちゃん似合わないよ」ゴクゴク

律「なにをー!」

澪「こら、律! 暴れるな!」

紬「うふふ……この船もにぎやかになってよかった。一人じゃさみしかったし」

澪「そういえば、この船……勝手に持ち出してよかったの?」

律「そもそも一人で家を出てきたんだろ?」

紬「うん。アークセプターが奪われた夜に、いてもたってもいられなくなって一人で出てきちゃったの。本当は家の者たちが探しにいって私は家に残らなきゃいけなかったんだけど……」

紬「家にはこの船から通信で連絡しておくから大丈夫よ。私はこのままみんなと旅を続けたいから」

唯「私も旅したい! それで〜、毎日お菓子とお茶を〜、えへへ」

律「欲望が駄々漏れだぞ唯」ポコ

紬「いいのよ〜、そもそもアークセプターを取り返してほしいっていう依頼だったもの。その報酬ってことで……足りないかな?」

澪「十分すぎるって! それに、もう報酬とか気にしなくてもいいよ。私達はチームを組んだんだからな」

紬「ありがとう♪」
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:23:59.67 ID:fxOWwXtR0
……

紬「……そろそろ島が見えてくるころかしら?」

律「甲板に出てみようぜ」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:24:52.94 ID:fxOWwXtR0
……

唯「あ、見えた! あれが神殿だね」

律「ふむふむ、船乗りどもがいるかと思ったけど、特に誰もいなそうだな。さすがにこの神殿も船乗りたちに発掘され尽くしてたか〜」

澪「そういえば、さっきから海の渡り鳥の船を見かけないな……こんな目立つ船ならちょっかい出される気がするけど」

紬「他の船が近づいてきたら警告音が鳴るようになってるけど、特に大丈夫そう――」

ビーーッ! ビーーッ!

律「な!?」

唯「え? え? 周りに船なんていないよ?」

澪「ま、まさか……幽霊船……ひぃぃ!」ガクブル

律「いや、幽霊船でも透明ってことはないだろ!!」

紬「もしかして、小型の船がいつのまにか近づいて――」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:25:38.95 ID:fxOWwXtR0
?「そこまでだーーーーーーーッ!!!」

紬「――!! みんな、あそこよ、船首を見て!!」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:26:38.37 ID:fxOWwXtR0
にくいあんちくしょう http://www.youtube.com/watch?v=UFe2ICAWdHE&feature=relmfu

純「ガーディアンに選ばれた戦士とか言っておきながら、私達の縄張りを荒らす不届き者め〜! この純ちゃんが成敗してくれるわ――とうッ!」ピョン……シュタッ!!

律「――海の渡り鳥かッ!」

純「さあさあ来た来た来たーーーッ、この私のデビュー戦よ! 手柄もそのお宝もいっただきッ!!」チャキッ
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:27:47.63 ID:fxOWwXtR0
――――――――――――――――

boss; 純

▼やる気マンマン
純「ぶったらぶちかえすよ!」
※反撃を狙う姿勢になったッ!

◆メテオドライヴ
律「それッ!!」ピョン ズガン!!
純「よっと!」miss!

▼反撃
◆我流・一文字弾き
純「やったね! たあッ!」ズドーン!!
律「ぐえ!?」451 Force level up!

◆プリズムレーザー
唯「えーいッ!!」ビーーーーーー!!
純「きゃあッ!?」197

▼反撃
◆我流・一文字弾き
純「こんのッ!!」ズドーン!!
唯「わわわ!?」486 Force level up!

澪(……ベースなのに動きが早いな……でもあんなペースで攻撃してたら……?)

○ヒールベリー
澪「唯、無理するな。向こうが弾切れになったときを狙おう」キュルリン
唯「ありがと〜」200

◎ヒール
紬「りっちゃん大丈夫?」キュルリン
律「おお、サンキュー! さすがにベースの攻撃は痛いな……」357


唯           律           澪           紬 
HP252/538     HP597/691     HP947/947     HP976/976
FP37 弦5/6    FP40 MP65/69  FP24 弦4/4    FP23 MP94/97
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:28:50.20 ID:fxOWwXtR0
……

▼ドゥームブリンガーver.Y-SBV-500
純「どんどん行くよー、それ!!」ジャーン バシュッ!!
唯「きゃうッ!?」308 ドサッ

◆メテオドライヴ
律「こんの、やったな!!」ピョン ズガン!! Force level up!
純「うわ!?」349

▼反撃
◆我流・一文字弾き
純「おかえしッ」ズドーン!!
律「ぐッ!?」441 

純「……あ、やば、もう弦無くなったし」

◎フレイム
紬「えい!」ボォォォ Force level up!
純「あっつ!!」302

純「ちょ、髪が――」
※純の髪に火が燃え移った!

○リヴァイブフルーツ
澪「唯! 無理しないで防御しなよ……」キュルリン Force level up!
唯「あう……ゴメンゴメン、えへへ」


唯           律           澪           紬 
HP134/538     HP156/691     HP947/947     HP976/976
FP0  弦5/6    FP65 MP61/69  FP36 弦4/4    FP37 MP90/97
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:30:30.74 ID:fxOWwXtR0
……

純「もー、髪チリチリになっちゃうじゃん!?」76 アタフタ

◆アタック
律「今だ、総攻撃!」ビシッ!
純「いたっ!?」169

◆プリズムレーザー
唯「ほっ!!」ビーーーーーー!!
純「きゃあッ!?」210

◆リロード
純「やばいやばい、早く弦換えなきゃ――」カチャカチャ

△ロックオン
澪「ふう、なんとかなりそうだな……」
◆レフティキャノン
澪「それ!」ズドン!
純「ぐはッ!?」750 ドサッ

純(あ、あのベースの人、強ッ……てか、かっこいい……いやいや、そんなこと考えてる場合じゃないって! この状況まずいっしょ!)

純「ちょ、ちょっとタンマ!! ずるいですよ、四人がかりなんてッ!」

律「……は?」

純「今日の一戦はノーカンということで、また後日、正々堂々勝負しましょう! それじゃ☆」サッ

唯「あ……行っちゃった」

澪「なんだったんだ?」

紬「さあ……」


レベルアップ!
唯 level 11 HP647 
律 level 14 HP790
澪 level 16 HP1067
紬 level 15 HP1105
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:31:13.19 ID:fxOWwXtR0
――――――――――――――――

荒波を越えて http://www.youtube.com/watch?v=EpWKdKjIwoQ&feature=relmfu

唯「今のが、海の渡り鳥さん?」

律「……いや、まあ、そうなんだろうが……」

澪「普通は荒くれ者の男だけどな」

紬「やっぱり海の渡り鳥にも狙われてるのかしら?」

澪「それは間違いないな。今回は大して被害がなくてよかったけど……神殿に急ごう」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:32:09.55 ID:fxOWwXtR0
……

水のガーディアン神殿
世界を支える力 http://www.youtube.com/watch?v=jkLamGC3DyI&feature=relmfu

律「さてさて、石版の前まで来たわけだが……今度は誰が当たるのか!? それとも当たりはなしかッ!?」

澪「自分がミーディアム取れたからって調子にのるな!」ゴチン!

律「でッ!?」

紬「ふふ、じゃあ誰から行く?」

唯「はいはいはーい! 私が行きますッ!」フンス

唯「……それ!」チャキッ

澪「ダメか……」

唯「そんな、ひどいよ!?」ガーン

紬「じゃあ、次は私ね♪」チャキッ

――癒しの水のごときガーディアンの巫女よ――

紬「……!! この声は、『夢見』の……! あなたが、私達に話しかけていたのですね、シトゥルダーク」

――いかにも。ファルガイアの危機はすぐそこに迫っている……我が力を、そしてすべての守護獣の力を解放せよ――

紬「……はい、必ず」ピカァァァ
※『水のささやき』を手に入れたッ!

澪「今回はムギか……よかったな」

唯「私もミーディアムほしいよぉ〜」

律「よーし、また海の渡り鳥がくるとまずいからな、さっさと戻ろうぜ! ムギ、次の神殿は?」

紬「地のガーディアン神殿よ。港まで戻って、そこから歩いていきましょう」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/03(日) 21:32:41.45 ID:fxOWwXtR0
……

一方その頃
地のガーディアン神殿

キャサリン「あれ? 誰もいないわ。おかしいわね、絶対あそこから一番近いここに来てると思ったのに……」

キャサリン「まさか……先に水の神殿に……ありえるわ、あのムギちゃんなら船持っててもおかしくないもの」

キャサリン「ぬかったわね……あーもう、どうしてこううまくいかないのかしら。これもガーディアンの抵抗のせいなの?」

キャサリン「……ふふ、まあいいんだけどね。まだ手段はあるわ。それに、あの子たちが成長してくれるのは好都合だし……さ、探しに行きましょ」サッ
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/06/03(日) 21:33:54.64 ID:fxOWwXtR0
次回あずにゃんです
律が手に入れたミーディアムは『疾風の爪』です忘れてた
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/03(日) 22:37:33.67 ID:pk+/0qq7o
純に勝利の旗印が揚がる日は来るのか
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/06/04(月) 00:03:32.78 ID:1QPrriIdo
純ちゃんが純ちゃんらしくていいなー。
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/08(金) 21:02:38.35 ID:kNx4nOjeo
低レベルな文章にアホみたいな内容だな
書いてるやつも支援してるやつもアホなんだろうな
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/08(金) 21:36:13.43 ID:IDIqq+jso
アホも何も大体WAってこんなもんだし…実はけいおん知らんけど数少ないWAクロスだから見てるんだ。

だから更新ハヨ
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/09(土) 05:57:49.38 ID:Yr8GHEFIO
人を貶める時はそれなりに言葉尽くさないと自分がアホだと思われちゃうぞ(・ω<)☆
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/10(日) 20:38:36.53 ID:V/DYx21Y0
……

街 http://www.youtube.com/watch?v=OFhOOUWquO0

渡り鳥「ぐはあッ!? こ、この女! 裏切ったな!?」

梓「……裏切りはあなたたちの得意分野なんじゃないですか? 見損ないました。少しは話のわかる方だと思ったのに……」

渡り鳥「ちィッ! 覚えてろよ!!」ダッ

梓「……はあ」

依頼人「え……えっと」

梓「――大丈夫ですか? ご迷惑をおかけしました。あの人の要求は無視してくれてかまいません、報酬はこれだけで大丈夫です」

依頼人「あ、ああ。助かるよ。君はいい子だな。ハハハ、彼もいい人そうに見えたんだがねえ」
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/10(日) 20:39:27.37 ID:V/DYx21Y0
……

梓(あれから、話のわかってくれそうな渡り鳥を探してはチームを組んできたけど……結局、みんな悪い渡り鳥だったな)

梓(どこかにいないかなぁ……いい渡り鳥。バンド組みたいなんて贅沢言わないから、とにかく仲間がほしい)

梓(さすがに一人じゃ、悪い人達をこらしめていくのにも限界が……キリがないよ)

渡り鳥「よう、嬢ちゃんよ」

梓「!? 誰ですか?」

渡り鳥「誰、だって? 忘れたとは言わせねえぞ」

梓(――あ、前にチーム組んだ……でも盗みを働こうとしたからやっつけちゃった人だ)

渡り鳥「へえ、薄情なもんだねぇ。俺達を出し抜いておいて顔も忘れちゃってるとは、とんだ悪徳渡り鳥だな」

梓「――な、誰が悪徳ですか!! あなたたちこそ……」

渡り鳥2「チームを突然解消してハメやがるなんて、悪徳以外の何者でもないだろう?」

梓(!? この人は……えっと、昨日の)

渡り鳥3「渡り鳥の風上にもおけないやつだな」

梓「どの口が言うんですか……平気で盗みや強盗を行ってるくせに」

渡り鳥4「そうじゃねえよ。渡り鳥の、荒野のルールに反してるてめえが気にいらねえって言ってんだ」

梓(ちょ、多い……! 囲まれた……!)

渡り鳥5「さあて、たっぷりとお返しさせてもらおうか。覚悟しやがれ!!」
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/10(日) 20:40:04.73 ID:V/DYx21Y0
――――――――――――――――

enemy; 渡り鳥×5
束ねる力 http://www.youtube.com/watch?v=1nrECAW5qw0

◆ショット
渡り鳥1「へへ、恨みを晴らさせてもらうぜ」ジャーン ズガン!
梓「きゃ!」90

梓(相手が多すぎる……とにかく頭数を減らさないと!)

◆ソリッドストーム
梓「いけぇーッ、爆風ッ!!」ゴォォォォォ Force level up!
渡り鳥1-5「「ぐわぁぁぁ!?」」502 489 497 510 499

梓(倒しきれなかった……!)

◆ショット
渡り鳥2「てめえ、やったな!」ジャーン ズガン!
梓「きゃぁ!」95

◆ショット
渡り鳥3「調子に乗りやがって……」ジャーン ズガン!
梓「くぅ……!」100

◆ショット
渡り鳥4「おらおら、どうした!?」ジャーン ズガン!
梓「……!」94 Force level up!

◆ショット
渡り鳥5「ちっ、しぶとい奴だ!」ジャーン ズガン!
梓(うう……! さすがにまずいかも)107


梓 
HP269/755 
FP69 弦5/6
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/10(日) 20:41:06.90 ID:V/DYx21Y0
……

渡り鳥1「ケッ、いいザマだ。さあ、くたばりな――」

梓(……ッ!)

?「――お待ちなされ」

渡り鳥1「あ? 誰だ――」

執事風の男「事情は知りかねますが、さすがにこの状況は見過ごせませぬな」

渡り鳥2「なんだてめえは……部外者はひっこんでな!」

執事風の男「渡り鳥が外道の限りを尽くしているとの噂は本当でしたか……残念にございます。久々に我が剣戟の出番ですな――ご覚悟ッ!」

◆天誅
執事風の男「――はッ!!」ジャキン!!
渡り鳥1-5「「ぐはああッ!?」」782 789 778 774 794 ドサッ

梓「な……!?」

Win! http://www.youtube.com/watch?v=Oe0wOG7rnd0&feature=relmfu

○ポーションベリー
執事風の男「……お怪我はございませんか?」
梓「あ……ありがとうございます」500

梓「あなたは……渡り鳥ですか?」

斉藤「いいえ、コトブキ家の執事をしております斉藤と申します。以後お見知りおきを」

梓「コトブキ家!? あの、有名な……」


レベルアップ!
梓 level 16 HP755 
斉藤 level 20 HP1424
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/10(日) 20:41:53.40 ID:V/DYx21Y0
――――――――――――――――

街 http://www.youtube.com/watch?v=OFhOOUWquO0

梓「ほんとうに助かりました、ありがとうございます。あの、なぜそんな有名な家の執事さんがここに……?」

斉藤「探し物をしておりまして……ところで、そちらはなかなかの腕の渡り鳥とお見受けしましたが」

梓「いえ、とんでもないです……あ、申し送れましたが、梓と申します」

斉藤「では、梓殿。『アークセプター』について、何か噂をお聞きになってはおりませぬかな?」

梓「アーク……あっ!! 知ってます! 確かあの列車で――」

斉藤「――!! これは……詳しくお聞かせください」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/10(日) 20:42:47.58 ID:V/DYx21Y0
……

斉藤「――なるほど。間違いありません。その晶と言う渡り鳥めがコトブキ邸からアークセプターを盗んで行った張本人でございます」

梓「やっぱり……盗んだものだったんだ……」

斉藤「その渡り鳥の行方に心当たりはありますかな?」

梓「いえ、駅で別れて以来ですから……すみません」

斉藤「いえいえ、十分でございます。この地方に来ているとなれば、目的地はおそらく近くの守護獣の神殿……追えば必ずや見つかるでしょう」

斉藤「梓殿の腕を見込んで、ともにアークセプターを取り戻す仕事を依頼したいのですが……よろしいですかな?」

梓(この人は……今までの渡り鳥とは違う。きっと、分かってくれるんじゃないかな)

梓「――はい。絶対にアークセプターを取り戻しましょう」
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/10(日) 20:43:29.00 ID:V/DYx21Y0
……

荒野の渡り鳥 http://www.youtube.com/watch?v=6wA1gLCg4N8

斉藤「では、情報収集もかねて一旦海辺の街へと向かいますかな」

梓「そうですね! ……あの、その武器は『剣』ですよね……?」

斉藤「然様にございます」

梓「初めて見ました……今はもう楽器型ARMが主流で、普通の武器は作る方法すら失われてるって聞いてたんですが」

斉藤「はい、その通りでございます。この剣はコトブキ家のARMの技術を用い、アームスティックを模して作られたものです」

斉藤「ただ、やはりロストテクノロジーには未だ及ばず、性能は低くなっております。それゆえ、剣の形をとって攻撃力を増している次第です」

梓「それもARMみたいなものなんですか……すごいなぁ」

斉藤「ARMはすばらしい技術です。それを正しく使えば人々の暮らしは発展する、というのがコトブキ家の教え。ゆえに、先ほどのようなARMを悪用する輩の存在は誠に残念です」

梓「……! 私も、そう思いますッ!! みんなARMを使って暴れまわるし、それで渡り鳥は嫌われるし……」

斉藤「梓殿はARMを正しく使われているようですな。コトブキ家に仕える者として感謝いたしますぞ」

梓「は、はい、ありがとうございます――」

梓(私自身が、ARMを正しく使えている……よね? うん、人助けもそうだし、悪用する人達を懲らしめたりするし――)
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/10(日) 20:45:02.27 ID:V/DYx21Y0
……

海辺の街 酒場『バンドマンズ・ヘヴン』
渡り鳥が集う水辺 http://www.youtube.com/watch?v=WoGPdF-eX0o

梓「――ひと通り聞き込みをしてみましたが……まとめると、四人組の女渡り鳥のチームがアークセプターを使ってガーディアンの力を手に入れた、ってことですか」

斉藤「なんと……守護獣が悪漢にその力を貸したということでございますか。にわかには信じられませぬな」

梓「でもやっぱり、最初からガーディアンの力が目当てで杖を盗んだってことですね」

斉藤「そのようですな……既に三箇所のガーディアン神殿が押さえられたとのこと。残る地のガーディアン神殿に急ぎましょう」

バタン!

晶「……ん〜、ここにもいないか、唯の奴」

菖「神殿にいなかったからきっとここでだべってそうだと思ったんだけどねー。フフ、あの変身女さん、待ちぼうけくらってたね」

幸「もう一つの神殿は海の上だから船がないといけないはずだけど……海の渡り鳥さんに頼んだのかな?」

晶「……まあいい。港に行って聞き込みを――」

梓「――あーッ! あなたは!!」

晶「!? お、お前はあの時の……」

斉藤「!! その顔、忘れはしませんぞ! さあ、アークセプターを返していただきましょう」

晶「ゲッ、あの時の執事!?」

菖「……も〜、晶恨まれすぎでしょ」

幸「ええと、アークセプターなら、もう――」

梓「やっぱり、あなたは盗みをはたらく悪い渡り鳥だったんですね! 覚悟してください!!」チャキッ

晶「ちょ、待て! いや、だからだな――」

斉藤「――ご覚悟!!」シャキン!

菖「やっぱこうなっちゃうわけー……? しょうがないなぁ……」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/10(日) 20:45:58.76 ID:V/DYx21Y0
――――――――――――――――

boss;恩那組
クロスファイアシークエンス http://www.youtube.com/watch?v=aDygsydxkl8&feature=related

晶「どいつもこいつも話を聞かずに……アークセプターはもう持ってないんだッ!」

◆成敗
斉藤「戯言を……成敗ッ!!」ジャキン! ゴォォォォ Force level up!
晶「うわっ!?」379 GUARD Force level up!

◆ブーステッドシェル
梓「隠さないで返してください!」ズド-ン!! Force level up!
晶「こんの……!」259 GUARD Force level up!

菖「完全に聞いてないね、どうしよ?」

幸「うーん……冷静になるまで待つ?」

晶「お、お前ら、見てないで説得してくれ!」

菖「ププ……晶ちゃん自業自得ですわよ」

○ヒールベリー
幸「はい、がんばって」キュルリン Force level up!
晶「ああ、サンキュ……って、おい!」200


梓           斉藤          
HP755/755     HP1424/1424     
FP25 弦5/6    FP30 MP48/50  
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/10(日) 20:47:25.18 ID:V/DYx21Y0
……

◆天誅
斉藤「――せいッ!!」ジャキン!!
晶「ぐっ!!」600 Force level up!
菖「うわ!?」624 Force level up!
幸「きゃ!?」597

菖「いたた……巻き添えくらっちゃったよ」

幸「あの人、強いね」

△フルフラット
晶「……ちょっとあんたは黙っててもらおうか」
◆ボルトファニング
晶「悪いなッ!!」ジャキン! バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!
斉藤「ぬわーーーッ!?」3245 ドサッ

梓「斉藤さんッ!?」

菖「ちょっと〜! 倒しちゃ逆効果でしょ!?」

晶「いや、だって――」

◆ブーステッドシェル
梓「よくも……たあッ!」ズド-ン!! 
晶「ぐえっ!?」510 ドサッ

菖「あちゃ〜、言わんこっちゃない」

梓「さあ、アークセプターを返してください!」

晶「」キュー

幸「落ち着いて。アークセプターは持ち主に返したよ」

梓「……へ?」

レベルアップ!
梓 level 17 HP801 
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/10(日) 20:48:37.90 ID:V/DYx21Y0
――――――――――――――――

渡り鳥が集う水辺 http://www.youtube.com/watch?v=WoGPdF-eX0o

斉藤「――なんと……既にアークセプターは紬お嬢様に返却済み、でございましたか……それは失礼いたしました」

梓(そういえば、『四人組の女渡り鳥』だった……早とちりしちゃったな)

菖「ご迷惑おかけしました……ほーら、晶も」

晶「うぐ……。わ、悪かったよ……」

梓「……」

斉藤「して、その女渡り鳥のグループとは、お嬢様達の一団であると?」

菖「はい」

梓(お嬢様なのに、渡り鳥の仲間になるなんて……利用されてるんじゃ? それとも、本当にいい渡り鳥なのかな)

斉藤「どこに向かわれたのかご存知でしょうか」

幸「わかりません……私達も探してるんです。アークセプターを狙って、派手な格好の女が付け回しているんで」

梓「それって……あのとき列車を襲ってきた『キャサリン』って人ですか?」

晶「ああ、そうだ。しかも仲間がもう一人いる」

斉藤「……聞かぬ名ですな。アークセプターを狙っている者が他にもいると……これは早急にお嬢様に家にお戻りになってもらい、対策を打たねばなりませぬな」

斉藤「早速ですが、私はこれにて。梓殿、依頼は無事終了いたしました、ありがとうございます。報酬をお納めください」

※10000ギャラ手に入れたッ!

梓「――ええっ!? こ、こんなに受け取れませんッ!!」

斉藤「ご遠慮なさらず。梓殿はARMの正しい使い方をこの荒野に広めてくれると信じておりますゆえ。それでは、私は紬お嬢様をお迎えにあがります」サッ

梓「行っちゃった……」

菖「キミはどうするの?」

梓「……えっと、私は」

晶「まだ正義の味方ごっこか?」

梓「――!! ごっこじゃありません……私は、あなたを許したわけじゃないですからね」

菖「ほら晶、ケンカ売らない!」ゲシッ

晶「いだッ!?」

梓「!?」

幸「……ごめんね、晶は口が悪いから」

梓「は、はあ……」

菖「さあ、あの子たちを探しにいかなきゃ! ごーごー!!」ズルズル

晶「は〜な〜せ〜!」ズルズル

幸「またね」
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/10(日) 20:49:49.44 ID:V/DYx21Y0
梓(……あの晶って人以外、いい人なのかな……?)

梓(どうしよう、なんか拍子抜けだな……とりあえずマスターのところに、ってまたいないみたいだ)

梓(それにしても、四人組の女渡り鳥ってどんな人たちなんだろ? アークセプターを取り戻して、ガーディアンの力も得た……なんかすごい人達なのかな)

梓(お嬢様もいるみたいだし……もしかして悪い人達じゃないのかも)

バタン!

律「おーっす! さわちゃんは……またいないじゃん」

ガヤガヤ……

――またあいつら宝をゲットしたみたいだぜ。海の渡り鳥も倒したとかなんとか。おい、お前喧嘩売ってこいよ――

――む、無理だって! また返り討ちにされんぞ――

梓(四人組の女渡り鳥だ! 周りの人達もざわめき始めた……あれが……)

澪「相変わらずここの雰囲気には慣れないな……またみんなこっちを見てる……」

紬「ちょっと休憩していこうと思ったけど……やっぱり船に戻る?」

律「船もなぁ……ついさっきも港でケンカ売られたばっかだし……さわちゃんがいればよかったのにな〜」

唯「あ〜のど渇いた……ムギちゃんのお茶が飲みたいよー」

梓(――!?)

澪「さっき船でさんざん飲んだだろ……まあいいや、このまま次の神殿に――」

梓「唯さんッ!?」

律澪紬「「え?」」

唯「――!! 梓ちゃんだ! あずさちゃーん!!」ダッ

梓「え、ちょ――」

唯「会いたかったよ〜〜!!」ギュゥゥゥ

梓「ぐえ!? ちょ、やめてください!!」

――おい、あのチビ、例の『渡り鳥狩り』の女じゃねえか?――

――マジだぜ。ケッ、最近女どもばかりのさばりやがって……さすがに気にくわねえな――

――我慢ならねえ、全員でかかればなんとかなるだろ。おい、やっちまおうぜ――

律「……えーと、感動の再開? してるとこ悪いんだけど……なんか周りの空気がさらに不穏になってきたんで……」

唯「へ?」ギュゥゥゥ

梓「は、離してくださいッ! 唯さん、周りを見て――」

渡り鳥達「「へへへ……」」ゾロゾロ

澪「」ガクガク

紬「やっぱり、船に戻りましょう? 神殿の近くの浜辺に向かえばいいと思うの!」ダッ

律「そうだな、よし唯! ……と唯に抱きつかれてるお嬢さん! 港まで走るぞッ!」ダッ

澪「ひぃぃ!」ダッ

唯「わわ、待って〜!! ――ほら、行こうよ、梓ちゃん?」ダッ

梓「は、はいッ!」ダッ
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/06/10(日) 20:51:10.69 ID:V/DYx21Y0
次回地の神殿にて決戦です
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 23:04:28.71 ID:S3t5L35SO
ステータス表示はいるのだろうか?
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/06/11(月) 06:14:36.34 ID:HmsrBEW3o
斉藤さんかっこよかった。
戦闘で負けることのリスクはないの?
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:00:32.03 ID:BI4Vt70V0
……

コトブキ家の船
荒波を越えて http://www.youtube.com/watch?v=EpWKdKjIwoQ&feature=relmfu

梓「はあ、はあ……」

紬「ごめんなさい、巻き込んでしまって……でもここなら安心よ」

梓「いえ、私のせいでもありますし……それより、唯さん、どうしてここに」

唯「え!? どうしてって……えーと」

梓「あなたたちが、最近活躍してる女渡り鳥のグループ、ですよね? どうして唯さんがそこに……」

唯「ひ、ひどいよ梓ちゃん!?」

律「はは……まあ唯は新米だったけど、偶然私たちと出会って仲間になったんだ」

唯「そうだよ、結構私活躍してるよ?」

梓「意外でした……結構やりますね、唯さん」

唯「えへへ、それほどでも〜」

澪「梓、ちゃん? は唯と知り合いなのか?」

梓「はい、唯さんと大陸横断鉄道で会いまして……」

唯「ちょうど街で梓ちゃんと別れたあとに澪ちゃんたちが来たんだよ〜」

紬「そうだったの……入れ違いね」

梓「あ……もしかして、あなたが紬さんですか?」

紬「え……そうだけど、知ってるの?」

梓「はい。ついさっきまで、執事の斉藤さんと一緒にいました」

紬「斉藤!? もうここまで追って来たのね……」

律「執事ってそんなアクティブな職業か……?」

梓「斉藤さんは紬さんを探してまた旅立ってしまったんですが……また入れ違いですね」

紬「ふふ、見つかったら連れ戻されるかもしれないから、ちょうどいいわ」

唯「ムギちゃん、梓ちゃんと一緒にお茶しようよ〜」

紬「ええ♪ 今用意するね!」

澪「って、おい……唯がお茶飲みたいだけだろ! 梓ちゃんもそんな長く引き止めておくわけには……」

梓「……いえ、あの、是非みなさんのお話を聞かせてくれませんか? なんか、珍しい渡り鳥だなって思って……」

律「はは、まあ普通じゃない体験はしてるけどな。よーし、お茶にするぞー!」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:03:39.67 ID:BI4Vt70V0
……

梓「――世界の危機ですか……にわかには信じられ……あ、これおいしいです、タルト」

紬「ケーキもあるわよ♪」

唯「いや〜極楽ですなぁ」グデー

律「同感だ……」グデー

澪「お前らも説明しろッ! さっきから私しか話してないじゃないか……」

梓(世界の危機が訪れる、ほんとなのかな……だとしたら、ますます渡り鳥同士で不毛な争いをしてる場合じゃない……早くみんなが協力し合えるようにしなきゃ)

梓「あの、それじゃあみなさんは世界を救うためにアークセプターを使ってガーディアンを解放する旅をしている、んですよね?」

澪「まあ、そんなところかな。世界を……ってのはまだ実感わかないけど」

梓(この人達は、悪い渡り鳥じゃない……それどころか、世界を救うために動いている。すごいな……きっと、私もこの方々となら――!)

梓「……あのッ!!」

澪「ん? どうしたの、急にあらたまって……」

梓「――私も、みなさんの仲間に入れてもらえませんかッ!!」

澪「!! 本当か!? よかった、実は私もできれば梓ちゃんに――」

律「え? もう仲間に入ってると思ってたんだけど」

紬「私もそのつもりよ〜」

澪梓「「ええっ!?」」

律「だって、女の子だしギター持ってるし、唯と知り合いだし、何よりもう既にこの場に馴染んでるからな!」

唯「梓ちゃ〜ん! あらためてようこそ!!」ギュウウ

梓「ちょ、ちょっと唯さん!? はは……なんか意外ですけど、よろしくお願いします、先輩方ッ!!」

唯「せ……せんぱいッ!?」

律「え、まだ年言ってないんだけど――」

梓「いいんです、先輩と呼ばせてください」

梓(みなさんは、世界のために戦う渡り鳥としての、先輩です!)
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:04:33.83 ID:BI4Vt70V0
……

梓「これからどこへ向かうんですか?」

紬「次は地のガーディアン神殿に行くわ。あ、そろそろ近くまで来たかな?」

律「よーし、船を下りて歩くぞ!!」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:06:13.99 ID:BI4Vt70V0
……

地のガーディアン神殿
世界を支える力 http://www.youtube.com/watch?v=jkLamGC3DyI&feature=relmfu

梓「この廃墟が神殿だったんですか。てっきりもう荒らされつくしていると思ったら……」

澪「奥に石版があるんだ。そこにアークセプターをかざせばミーディアムが得られる、かもしれない」

律「なんか地の神殿だけあって岩とか崖とかごつごつしてるな」

紬「足元に気をつけてね?」

梓「はい。あ、そういえば、あのキャサリンっていう派手な格好の人がアークセプターを狙ってるって――」

キャサリン「ええ。その通りよ。まったく、やっと来たわね……待ちくたびれたわ」

梓「! あ、あなたはあの時の!!」

唯「変身するお姉さんだ!!」

律「こ、こいつがあの晶たちを襲ったっていう変身女か……完全に不審者だな」

澪「つ、強そう……」

紬「あなたがアークセプターを……これは渡さないわ」

律「……ムギ、後ろに下がって魔法で援助してくれ」

紬「ええ――」サッ

クリスティーナ「――今だよッ!!」ドゴォォォ!!

律「!? 足場が――」

ガラガラガラ!!!

紬「きゃあーーーー………!!」ヒューーー ドシン!!

唯「ムギちゃん!?」

梓「しまった、確かキャサリンは仲間がいるんでした……!!」

キャサリン「フフフ、こっちもちょっと事情があって体力の限界があるのよ。効率的にアークセプターを奪わせてもらうわ」

律「ムギッ――」ダッ

キャサリン「――させないわ。おとなしくここで見ていることね」サッ
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:07:21.65 ID:BI4Vt70V0
……
崖の下

紬「いたた……あなたは、キャサリンの仲間ですか」

クリスティーナ「そういうこと。さあ、さっそくだけどそのアークセプターを渡してもらうよ」

紬「――させません!!」

クリスティーナ「一人で私に勝てるつもりかい? あきらめるんだね!」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:08:02.59 ID:BI4Vt70V0
――――――――――――――――

boss; クリスティーナ
罪に黒く,血に赤く http://www.youtube.com/watch?v=Wa4-m_I514w

紬(う……さっき崖から落ちた痛みが……)

▼ヘレティックスタッブ
クリスティーナ「ほーれ、どうだい?」ゲシッ!!
紬「きゃあっ!?」352

◎ヒール
紬「はあ、はあ……まずいわ、これじゃ攻撃できない……」408 Force level up!

クリスティーナ「キーボードソーサレスか……厄介だね。でもそれじゃ永遠に勝てないわよ?」


紬  
HP491/1105          
FP35 MP107/110
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:09:02.98 ID:BI4Vt70V0
……

▼ヘレティックスタッブ
クリスティーナ「それ、もういっちょくらいな!!」ゲシッ!!
紬「ううッ!?」360 Force level up!

紬(らちがあかないわ……こうなったら、ガーディアンの力に賭けるしか)

△アサルトタイド
紬「水の守護獣よ……力を貸して!!」
シトゥルダーク「ウォォォォ……!!」ザァァァァ……ザバーン!!!
クリスティーナ「しまった、こいつがミーディアムを……ぐあああッ!?」2467

クリスティーナ「くぅ……さすがにこれは堪えたねぇ」

紬「そんな……!」

紬  
HP131/1105          
FP1 MP107/110      
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:09:47.86 ID:BI4Vt70V0
……

クリスティーナ「残念だったわね。さあ、とどめよ」

紬「……!!」


斉藤「――お嬢様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」ダッ

紬「さ、斉藤!?」

クリスティーナ「なにッ!?」

◆成敗
斉藤「お嬢様に手は出させませんぞ……成敗ッ!!」ジャキン! ゴォォォォ Force level up!
クリスティーナ「ぐッ!!」842

▼ヘレティックスタッブ
クリスティーナ「ちっ、邪魔が入ったか……この!!」ゲシッ!!
斉藤「ぬぅ!!」312

◎ヒール
紬「……危なかったわ。ありがとう、斉藤」397

斉藤「ご無事でなりよりでございます、お嬢様」

紬            斉藤          
HP528/1105     HP1122/1424     
FP13 MP104/110  FP35 MP48/50  
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:11:36.18 ID:BI4Vt70V0
……

△乾坤一擲
斉藤「それでは、全力で行かせていただきますぞ」シュイイン
◆斬奸
斉藤「――はあッ!!」ジャキジャキジャキジャキジャキン!!!
クリスティーナ「うああああッ!?」1410

後退 http://www.youtube.com/watch?v=GRCBiU8VdZY&feature=relmfu

クリスティーナ「パナケイア流体の澱みが限界に来ている……もう変身は使えないか。はは、作戦は失敗だね。ま、総力戦と行こうじゃないかい」

レベルアップ!
紬 level 16 HP1170
斉藤 level 21 HP1489 
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:13:15.92 ID:BI4Vt70V0
――――――――――――――――

世界を支える力 http://www.youtube.com/watch?v=jkLamGC3DyI&feature=relmfu

キャサリン「あら、邪魔が入ったみたいね」シュタッ!!

クリスティーナ「悪いキャサリン、私もう限界が来てるわ」

斉藤「そなたらが噂に聞く悪漢ですな。ご覚悟!」

律「おーい、ムギーー!!」タッタッタッ

紬「りっちゃん……みんな!!」

唯「大丈夫? ムギちゃん」

澪「はあ、はあ……間に合ったみたいだ、よかった」

梓「あ……斉藤さん!」

斉藤「おお、梓殿が来て頂ければ心強い。……お嬢様、後方の悪漢は私め一人で十分にございます。お嬢様はお仲間と残り一人にあたってくだされ」

紬「ええ、わかったわ」

クリスティーナ「はっ、なめられたもんだね……」

キャサリン「言っとくけど、私はまだピンピンしてるわよ? 五人がかりだろうとこのデスナイト・キャサリンに勝てるかしらね? ――行くわよ!!」ピカァァァ

律「変身した……これが噂の能力かッ!!」チャキッ

梓「かなりの強敵です、気をつけてくださいッ!!」チャキッ

唯「負けないよ!!」チャキッ

澪「や、やるしかない……!」チャキッ

紬「アークセプターは、渡しませんッ!!」チャキッ
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:15:29.06 ID:BI4Vt70V0
――――――――――――――――

boss; キャサリン
バトル・ナイトブレイザー  http://www.youtube.com/watch?v=VvVk0L5lpZY

▼ガンブレイズ
キャサリン「今日の私は本気よ……さあ、喰らいなさい!」ギュイイン ゴォォォォ!!
唯「きゃああああッ!?」1534 ドサッ
梓「唯先輩ッ!!」

◆メテオドライヴ
律「いきなりかよ……こんの!!」ピョン ズガン! Force level up!
キャサリン「ぐっ!」497

◆ブーステッドシェル
梓「たあーッ!」ズド-ン!! Force level up!
キャサリン「前にも見たわね、その攻撃」miss!

○リヴァイブフルーツ
紬「唯ちゃん、しっかり!」キュルリン
唯「あう……」

◆レフティキャノン
澪「恐くない、恐くない……たあああッ!!」ズドン! Force level up!
キャサリン「あらあら、弦の無駄使いはよくないわよ?」miss!
律「バカ、澪! 焦るなってば!!」


唯           律           澪           紬           梓
HP162/647     HP790/790     HP1067/1067    HP1170/1170    HP801/801
FP0 弦6/6     FP25 MP75/79  FP26 弦3/4    FP23 MP117/117 FP27 弦5/6
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:17:14.10 ID:BI4Vt70V0
……

▼ガンブレイズ
キャサリン「飛ばしていくわよ〜!」ギュイイン ゴォォォォ!!
梓「いやあああッ!?」1349 ドサッ

○リヴァイブフルーツ
律「くっそ、強すぎだろ!!」キュルリン
梓「うう……すみません」
紬「リヴァイブフルーツ、船からたくさん持ってきたけど……もうすぐなくなっちゃうわ」

◆プリズムレーザー
唯「えーい!」ビーーーーーー!!
キャサリン「う……ふふ、前より成長したみたいだけどまだまだね」378

◎ヒール
紬「唯ちゃん!」キュルリン Force level up!
唯「ありがとー!」410

△ロックオン
澪「落ち着くんだ、落ち着くんだ……」
◆レフティキャノン
澪「はあッ!!」ズドン! 
キャサリン「うえッ!?」901
律「いいぞ澪、その調子だ!」


唯           律           澪           紬           梓
HP572/647     HP790/790     HP1067/1067    HP1170/1170    HP201/801
FP20 弦5/6    FP35 MP75/79  FP16 弦2/4    FP33 MP114/117  FP0  弦5/6
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:18:53.62 ID:BI4Vt70V0
……

キャサリン「飛ばしすぎたわね……頭がくらくらするわ。私もそろそろ限界かしら」

◆サイコクラック
律「なら、さらに脳天攻撃ッ!」ビシッ ピカァァァ!!
キャサリン「いだっ!?」407
律「あれ、混乱しなかったか……」

▼タッピング
キャサリン「このデスナイトを甘く見ないでほしいわね」ピロリロピロリロ ズガガガガ!
唯「きゃ!?」482 Force level up!
律「ぐあッ!?」445 Force level up!
澪「きゃあッ!」421 Force level up!
紬「きゃ!!」407 Force level up!
梓「いやああッ!!」457 ドサッ

○リヴァイブフルーツ
唯「梓ちゃん!」キュルリン
梓「うう……」
澪「あと一個か……」

△アサルトタイド
紬「まずいわ……一気にたたみかけないと。お願い、力を貸して!!」
シトゥルダーク「ウォォォォ……!!」ザァァァァ……ザバーン!!!
キャサリン「くっ……!」1245 ▲水属性半減

唯「あれ……あまり効いてない?」

キャサリン「フフ、ガーディアンの恐ろしさは身をもって体験済みよ……対策を打たせてもらったわ」

△ロックオン
澪(じゃあ、なおさら私が……落ち着いて、狙いを定めて)
◆ABMランチャー
澪「たあああッ!!」ズドドドドドドン!!!
キャサリン「きゃああ!?」1104
律「よし、全段ヒット!!」


唯           律           澪           紬           梓
HP90/647      HP345/790     HP646/1067     HP763/1170      HP201/801
FP35 弦5/6    FP50 MP71/79  FP15 弦1/4    FP0 MP114/117  FP0  弦5/6
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:20:20.71 ID:BI4Vt70V0
……

△ハイスピードリッパー
律「なら、これならどうだ! 風のガーディアン、行け〜ッ!!」
フェンガロン「グォォォッ!!」ゴォォォォォォ!!!
キャサリン「くっ……!」1141 ▲風属性半減

キャサリン「同じことよ。あなたたちの持っているミーディアムは把握済みなんだから」

律「くそ……地のガーディアンを先に手に入れてれば……」

▼ナイトフェンサー
キャサリン「さて……厄介なのはベーススナイパーかしら?」ギュイイン ジャキーン!! ジャキーン!! ジャキーン!!
澪「いやあッ!?」639  Force level up!

◆ソリッドストーム
梓「これならどうですか!」ゴォォォォォ 
キャサリン「くっ!」547

○ポーションベリー
唯「澪ちゃん、はい!」キュルリン
澪「あ、ありがとう」500

◎ヒール
紬「唯ちゃんも!」キュルリン
唯「はう〜、癒される〜」412

○ポーションベリー
澪「ほら、梓も」キュルリン
梓「ありがとうございます……回復ばかりでなかなか手が出せませんね」500


唯           律           澪           紬           梓
HP502/647     HP345/790     HP796/1067    HP763/1170      HP701/801
FP45 弦5/6    FP0  MP71/79  FP40 弦1/4    FP15 MP111/117 FP16 弦4/6
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:22:47.31 ID:BI4Vt70V0
……

▼タッピング
キャサリン「んも〜、ちょこちょこ回復しないでくれる!?」ピロリロピロリロ ズガガガガ!
唯「きゃ!?」472 Force level up!
律「ぐっは!?」446 ドサッ
澪「律ぅ!」431 Force level up!
紬「きゃ!!」417 Force level up!
梓「ううッ!」467 Force level up!

○リヴァイブフルーツ
梓「これで最後です……」キュルリン
律「うう……すまん」

◆プリズムレーザー
唯「まだあきらめないよ!」ビーーーーーー!!
キャサリン「そろそろ新しい技を用意しなさい?」miss!

△エクステンション
紬「みんな、しっかり!!」
◎ヒール
紬「えい!」413
唯「がんばるよ!」398
律「よっしゃ!」401
澪「なんとか反撃しなきゃ……」405
梓「ありがとうございます!」410

紬「……あれ? この石版……まさか!」

澪「ガーディアンの……さっきの崖崩れで一緒に落ちてきたのか」

律「しめたぜ! えっと、あとミーディアムもってないのは……澪と唯か」

紬「澪ちゃん、はい、アークセプター!」

澪「え、えっ、私が!?」

律「ほら、早く!」

澪「あ、ああ……」チャキッ

――大地に響く音色の使い手よ――

澪「……! 聞こえる!!」

キャサリン「しまっ――」ダッ

――ファルガイアの危機はすぐそこにまで迫っている。我が力を解放せよ、大地の戦士よ。我が名はグルジエフ――

澪「は……はいッ!!」ピカァァァ

※『大地の唸り』を手に入れたッ!

△プラネットブレイカー
澪「すごい……これがガーディアンか!!」
グルジエフ「グォォォォォ!!!」ズガガガガガン!!!
キャサリン「いやああああッ!?」2309

律「やったか!?」

キャサリン「くぅ……さすがに、やばくなってきたわね……」

梓「そんな……まだ立っていられるなんて!」

紬「あともう一押しよ……!」


唯           律           澪           紬           梓
HP428/647     HP598/790     HP770/1067    HP759/1170      HP644/801
FP73 弦4/6    FP9  MP71/79  FP5  弦1/4    FP2 MP108/117  FP34 弦4/6
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:25:14.08 ID:BI4Vt70V0
……

▼ナイトフェンサー
キャサリン「はあ、はあ……やはり叩くべきは回復役かしら」ギュイイン ジャキーン!! ジャキーン!! ジャキーン!!
紬「いやああ!?」706

律「やばい……もうベリーも尽きてきたぞ」

梓「あと一歩です、たたみかけましょう!」

唯「それなら……みんなで演奏しようよ!」

梓「演奏って……何をですか!?」

澪「そもそもみんなでは何も演奏したことないぞ?」

△アークインパルス
唯「みんなで一気に演奏すればきっと勝てるよ!!」ジャンジャーン
紬「……みんな、なんでもいいから弾いてみましょう?」ポロロン
律「よーし、乗った!!」ドコドコ
澪「なんでもって……適当でいいのか?」ベンベン
梓「え、えっと……どうすれば……」
唯「――それーッ!!」キュイイン……ドゴォォォッ!!!
キャサリン「な、何よその技――ぐはッ!?」1054

後退 http://www.youtube.com/watch?v=GRCBiU8VdZY&feature=relmfu

キャサリン「ぐっ……! へえ……あなた、もしかしたら……フフ、参ったわ。あなたたちの勝ちよ」

レベルアップ!
唯 level 15 HP869 
律 level 17 HP939
澪 level 18 HP1185
紬 level 18 HP1234
梓 level 19 HP892
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:26:46.26 ID:BI4Vt70V0
――――――――――――――――

世界を支える力 http://www.youtube.com/watch?v=jkLamGC3DyI&feature=relmfu

クリスティーナ「ぐっ……!」ガクッ

斉藤「お嬢様!! ご無事でしたか」

紬「ええ、なんとか……」

キャサリン「これはきっぱりとアークセプターをあきらめるしかないようね。クリスティーナ、引き上げるわよ」サッ

クリスティーナ「そうするしかないね。まあいいさ、こうなったら最終手段を使うしかない」サッ

律「ちょ、待て!!」

唯「ふう……なんとかなったぁ〜」ヘナヘナ

澪「唯……がんばったな」

梓(唯先輩……前に会った時より全然すごくなってる……)

律「はあ……まあこれで一件落着か? これであいつらもしばらくちょっかい出してこないだろ」

澪「そうだな。船に戻ってゆっくり休もう……」

唯「えへへ、私がんばったからおなか空きました!」

紬「うふふ、じゃあお茶にしましょうか!」

律「さんせーい!!」

斉藤「お待ちください、お嬢様」

紬「……何、斉藤?」

斉藤「これからどうされるおつもりで?」

紬「私、みんなと一緒に渡り鳥として旅がしたいの」

斉藤「ですが、今ファルガイアの危機でございます。お嬢様には一旦家にお戻りになってもらい、ガーディアンの解放を含めて対策を立てるべきかと……」

紬「大丈夫よ、ガーディアンの解放はこの頼もしい仲間たちと一緒にやるから♪」

律「ってか、ガーディアンってまだいるのか?」

澪「地水火風の四つの神殿で終わりだと思ってた……」

斉藤「さようにございます。すべてのガーディアンの解放が早急に求められるのですが……これはお譲りになられる気はないようですな、お嬢様……」

紬「任せて、斉藤。連絡は入れるから……そのほかに対策ができることがあれば家で準備を進めておいて」

斉藤「かしこまりました。よいお仲間に恵まれたようで何よりでございます。それでは、お気をつけて」サッ

紬「さ、船に戻りましょう♪」

唯「やったー♪」

梓(これから、先輩方と一緒にガーディアンを解放する旅に……よーし、がんばるぞ)

澪「梓? ほら、行こう」

梓「は、はいっ!!」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/25(月) 01:27:44.50 ID:BI4Vt70V0
……

崖の上

晶「へえ、やるじゃん唯のやつ」

菖「助けに入ろうかと思ったけど大丈夫だったねー」

幸「あの変身女さんたち、しばらくは大人しくしてくれるかな?」

晶「いや……まだ何か企んでるだろうな。唯たちも無事だったことだし、奴らを追うぞ」

菖「フフ、了解」

幸「……」ニコニコ

晶「なんか含みを感じるな……まあいい、出発だ!」
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/06/25(月) 01:28:38.17 ID:BI4Vt70V0
チャプター1終わりです これで半分行ったか行かないかぐらい
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/25(月) 23:48:19.17 ID:isQ/LkQIO

結構進んでるのね
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/26(火) 20:25:15.65 ID:/Wm0uEwTo
誰かがバンドマンになるのなら誰もがバンドマンになれるはずッ!
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/27(水) 23:56:24.57 ID:bXBzoSnSO
くろすやさーん
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/06/28(木) 07:51:44.49 ID:B6pWvfWTo
楽しかった!
わかばの出番が待ち遠しい。
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:21:31.24 ID:ZWXG7I060
……

コトブキ家の船
荒波を越えて http://www.youtube.com/watch?v=EpWKdKjIwoQ&feature=relmfu

律「ぷはーっ! やっぱお茶に限るな〜」

唯「癒されますなあ……」

紬「はい、今日は元気ドングリのクッキーよ♪」

唯「おお……おいしい! 元気が出るね〜」グテー

澪「元気ドングリ食べてもそれか……」

梓(……えーと、お茶飲んだら出発かな?)

律「さて、休憩もしたし――」

梓「――出発ですかッ!?」ガタッ

律「いや、そう焦るなって。さわちゃんのとこ寄ってかない?」

紬「そうね、しばらく会ってないし……」

唯「うんうん、行きたい!」

梓(あれ……?)
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:23:01.88 ID:ZWXG7I060
……

海辺の街 酒場『バンドマンズ・ヘヴン』
渡り鳥が集う水辺 http://www.youtube.com/watch?v=WoGPdF-eX0o

律「たのもー!」バタン

澪「ちょ、律……また他の渡り鳥に目をつけられるってば!」

律「あ、ごめん……」

紬「でも今日はみんな静かね」

唯「あ、さわちゃんがいるよ!」

さわ子「あら、いらっしゃい。久しぶりね」

梓「あ、お久しぶりです」

律「さわちゃん! どこ行ってたんだよ? いてくれないと男どもが……」

さわ子「私は忙しいのよ、無理言わないで。……梓ちゃん、やっぱりこのバンドに入ったのね。お似合いよ」

梓「え? は……はい! えへへ」

唯「さわちゃんも一緒にお茶しようよ!」

さわ子「もう、だから私は忙しいって――」

紬「ケーキもありますよ?」

さわ子「――いただきますッ!!」
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:27:15.84 ID:ZWXG7I060
……

さわ子「――それで、最近体力もなくなってきて、正直ここのマスターとの掛け持ちもつらくて……」グチグチ

律「はは……」

紬「お茶おかわりいかがですか?」

さわ子「あらありがとう。ムギちゃんは気が利くわね……うちに欲しいわ」

梓(酒場のマスターなのにお茶淹れてもらってる……)

梓「マスターってこんなキャラだったんですね……知りませんでした」

さわ子「何よ、悪い? ……ふむ」ジーッ

梓「な、なんですか?」

さわ子「ネコミミとか似合いそうね……ちょっと待ってなさい」ガタッ

律「これは……梓、観念するんだな」

梓「一体何が始まるんですか?」

澪「ごめんな梓、あの人ちょっとおかしいんだ」

さわ子「ちょっと! 失礼ね……はい梓ちゃん、コレ」

梓「コレ、って……ネコミミ?」

さわ子「ええ。さあどうぞ」

梓「どうぞって……てかなんでこんなもの持ってるんですか」

紬「梓ちゃん、きっと似合うわ!」

唯「梓ちゃんつけてつけて!」

梓「ええっ!? ……う〜、じゃあ……」スチャ

唯紬「「かわいい〜!!」」

律「ふふ」ニヤニヤ

さわ子「私の目に狂いはなかったわね」

唯「あだ名はあずにゃんに決定だね!!」ギュゥゥ

梓「に゛ゃっ!? ちょ、ちょっとやめてください唯先輩!!」

澪「周りから注目されてるぞ……」

渡り鳥達「「……」」ニヤニヤ

梓「い、いやぁーーーッ!!」ポイッ

唯「あ、外しちゃだめだよあずにゃん! 可愛いのに〜」
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:34:58.35 ID:ZWXG7I060
……

梓(……何やってんだろう、私。早速ガーディアン解放の旅に出るんだと思ってたのに……さっきからみなさん雑談ばかりだし)

梓「あの……まだ出発しなくていいんですか?」

唯「もうちょっとおしゃべりしようよ〜」

律「せっかくさわちゃんにも会えたしな」

梓「世界の危機なんじゃなかったんですか……?」

紬「そうだけど……」

澪「梓の言うことももっともだぞ。そろそろ出発しなきゃ――」

梓(あ、澪先輩――)

律「澪ちゅわんは周りの男たちの視線が怖いだけじゃないんでちゅか〜?」

澪「ひぃっ!? お、思い出させるな!」ゴチン!

律「ぐぇッ!?」

梓「……」

紬「あ、お茶おかわりいる、梓ちゃん?」

梓「あ、はい……――ッ!!」

梓(まずい、この空気に慣れてきちゃってる……)
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:36:30.11 ID:ZWXG7I060
……

唯「ねえムギちゃん、あのお船の名前はなんていうの?」

梓(もう完全に違う話題に……)

紬「特に決まってないけど……」

律「じゃあなんか名前つけるか?」

唯「ロケットえんぴつ号とかどう?」

律「なんだそれ……?」

澪「えっと……じゃあ、ポップコーンハネムーン号とか……」

律「ネタはいいからちゃんと考えようぜ」

澪「な……本気だったのに……」

律「ま、マジで!?」

唯「唯とゆかいな仲間たち号!」

律「ちょっとお前はだまってろ」ギチギチ

唯「ぐぇ……ぐるじい……」ギチギチ

澪「……あ、ちょこれーと☆ぼやーじゅ号、とか!」

梓「さっきから甘々なものばかりですね……」

さわ子「……」イライラ

紬「うーん、漂流期間とかどうかしら?」

律「縁起わるッ!?」

さわ子「だーーーーーーーーーーーッ!!! そんなもの適当に決めればいいのよ! 『スイートティータイム号』、はいムギちゃん決定ね」

紬「は、はいッ!!」

律澪唯「「勝手に決められたーッ!?」」

梓「はあ……」
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:37:39.60 ID:ZWXG7I060
……

律「さて、今日はもうこの町に泊まっていくか……」

唯「さんせーい!」

澪「結局今日は出発できなかったな……」

紬「うふふ、一区切りついたし、いいんじゃないかな?」

澪「そうだけど……また明日からもだらけそうだけどな」

梓(……本当にみんな世界を救う気あるのかな。キャサリンたちもまだ何か企んでいるみたいなのに……)

梓(世界の危機が具体的になんなのかすらわからないのに、どうしてこんなにのんびりしてるんだろう……取り返しのつかないことになるんじゃ……)

梓(危機に立ち向かうために、みんなが協力し合える世界にしなきゃいけないのに……そのために、ARMを正しく使う人たちとバンドを組んで、悪い人たちをやっつけなきゃいけないのに……



梓(それができると思ってこのバンドに入ったんだけど……ここじゃだめ、なのかな)

梓(みなさん……すいません)


宿屋 http://www.youtube.com/watch?v=v-GpcIaM5wI&feature=relmfu
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:43:19.98 ID:ZWXG7I060
……

翌朝 宿屋
不安から焦燥へ http://www.youtube.com/watch?v=HhYltI0GUqk&feature=relmfu

唯「……ふああ……おはようあずにゃん……あれ?」

紬「唯ちゃん、大変!!」

澪「梓が……いないんだ……」

唯「え……あずにゃんが!?」

律「……ああ。梓の荷物も全部ない。ちょっと外の空気を吸ってるわけでもないみたいだな……」

唯「どうして……」

澪「昨日、だらけすぎちゃったからかな……」

律「う……すまん」

紬「私もちょっと浮かれちゃってて……ごめんなさい」

澪「しょうがないよ。ほら、唯。梓を探しに行こう? 会って話を聞いてみないことにはわからないだろ」

唯「うん……行こう!」

唯(あずにゃん……ごめんね。でも私は、あずにゃんと一緒にバンド組みたいよ――)
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:44:02.91 ID:ZWXG7I060
……

数日前 辺境の村
希望 http://www.youtube.com/watch?v=piFto-Mq4II

和「憂、いる?」コンコン

和「……あれ、またいないわね……最近よくいないけど、どこに行ってるのかしら」
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:45:15.55 ID:ZWXG7I060
……


和「憂〜? どこにいるの〜?」

和「……まさか、遺跡のほうに……?」

ガサガサ…

憂「……和ちゃん……?」

和「憂! 探したわよ。何してたの?」

憂「えっと……えへへ、これ見つけちゃった」

和「!! ギターじゃない……しかも、唯のと同じようなARM。もしかして、ここ数日遺跡に入っていたの?」

憂「うん……」

和「もう……遺跡は危険だってわかってるでしょ。大丈夫だった?」

憂「大丈夫。ごめんなさい……どうしても、お姉ちゃんを探しに行きたくて……あ、それでね、和ちゃん」

和「……まさか」

憂「うん、私もARMを扱えるみたい。えへへ、これで私も村から追放だね」

和「何ニコニコしてんのよ、追放されるのに……ふふ」

憂「和ちゃんこそ……。一緒に、お姉ちゃんを探しに行こう?」

和「そうね。憂だけでも武器があるなら、荒野に出るのに心強いわ。……今度は私も行くから、村の人に見つからないように準備しましょ」

憂「うん!!」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:47:00.91 ID:ZWXG7I060
?「あの、ちょっといいかな?」

和「――!? 誰ですか?」

憂「ARMのギターを持ってる……もしかして、渡り鳥ですか?」

渡り鳥の女性「ええ。安心して、私はあなたたちに危害を加えにきたわけじゃないの。ちょっとだけ、頼みがあるんだけど」

和「なんですか?」

渡り鳥の女性「デス・ナイト・クォーターズっていう集団を知ってるかな?」

憂「デス……? すみません、知らないです」

渡り鳥の女性「そう……さすがにここまでは噂は来てないか。それに対抗するための組織に参加してくれる人を探してるんだけど……」

憂「すみません、私はこれから姉を探しに旅に出たいので……」

渡り鳥の女性「姉……? あ、もしかしてあなたのお姉さんって、今凄腕の渡り鳥集団にいるって噂になってる唯さんかな?」

憂「え!?」

和「うそ……本当ですか!?」

渡り鳥の女性「あ、やっぱり。渡り鳥の間では有名で、似顔絵も出回ってるんだけど……あなた、その唯さんとそっくりだから」

憂「お姉ちゃん……有名になったんだ……」

和「にわかには信じられないわね」

渡り鳥の女性「今どこにいるかはわからないけど、私もその子にこれからコンタクトをとるつもり。協力しろとは無理に言わないけど……一緒に来る?」

憂「は、はい、是非ッ! ……でも私ギターは初心者なので、お役には立てないと思いますが」

渡り鳥の女性「へえ……じゃちょっと練習してみる? どっちにしろ荒野に出るのにARMの技術は必要だからね。ほら、ちょっと私相手にやってみてよ」

憂「そんな……できません」

渡り鳥の女性「遠慮しないでいいよ。これでも私、渡り鳥歴長いんだから頑丈よ」

憂「じゃ、じゃあ……お願いします。えっと――」

ジャニス「ジャニス、って呼んで。さ、どーんとかかってきなさい!」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:47:47.51 ID:ZWXG7I060
――――――――――――――――

enemy; ジャニス
束ねる力 http://www.youtube.com/watch?v=1nrECAW5qw0

ジャニス「ほら、ギターに意識を集中して……音を増幅して」

◆ショット
憂「お姉ちゃんがやってたみたいに……えい!」ジャーン バシュン!!
ジャニス「いいわね!」15 GUARD



HP105/105 
FP15 弦5/6
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:49:12.18 ID:ZWXG7I060
……

ジャニス「いい筋ね。じゃ、ちょっと私の攻撃を避けてみてくれる?」

憂「え?」

◆ショット
ジャニス「行くよ〜、はい!」ジャーン バシュン!!
憂「――きゃ!!」35

ジャニス「ごめん、さすがにいきなりはきつかったかな……」

◆リフレッシュ
憂「いたた……」キュルリン 60 Force level up!

ジャニス「な……キーボードソーサー!? いや、近いけど少し違う……ギターであんなことできる人初めて見たわ」



HP105/105 
FP26 弦4/6
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:50:33.29 ID:ZWXG7I060
……

◆ショット
憂「ジャニスさんのさっきの攻撃、あれを真似して……」
◆クリティカルヒット
憂「――たぁッ!!」ジャーン ズドン!!
ジャニス「!!」80

Win! http://www.youtube.com/watch?v=Oe0wOG7rnd0&feature=relmfu

ジャニス「なかなかの才能ね……十分すぎよ。自信持ってね?」

憂「は、はい! ありがとうございます」

レベルアップ!
憂 level 7 HP435 プロバイデンスを覚えたッ!
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/02(月) 01:55:11.49 ID:ZWXG7I060
――――――――――――――――

希望 http://www.youtube.com/watch?v=piFto-Mq4II

和「すごい……憂、がんばったわね」

憂「そ、そうかな?」

ジャニス「思った以上ね。えっと、名前は?」

憂「憂、と申します」

和「和です」

ジャニス「よろしくね、憂ちゃん、和ちゃん。和ちゃんにも頼みたいことがあるの」

和「私はARMは使えないんですが……」

ジャニス「ううん、いいの。まあ協力してもらえるかは別として、憂ちゃんのお姉さんには会えるよう探してみるわ。さ、一緒に行きましょ」

憂和「「はい!!」」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/07/02(月) 01:56:04.06 ID:ZWXG7I060
次回から梓編スタートです
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2012/07/02(月) 06:34:39.22 ID:cbYUWMEAO
懐かしいな
ワイルドアームズのBGMいいやつ多いよね

支援です
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 23:57:07.32 ID:+Kykj+EIO

想い出が領空侵犯してきよる
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 15:03:58.05 ID:FgfEbTg10
……

現在 

雷音の檻
ダンジョン・遺跡系2 http://www.nicovideo.jp/watch/sm14620080

晶「さて……あのクリスティーナの奴を追ってきたらこんなとこまで来てしまったわけだが」

菖「ずいぶん遠くまで来たね〜……疲れた」

幸「こんなところに遺跡があったなんてね」

晶「ああ、ここは初めて知った。おそらくまだ誰にも見つけられてないだろうな。おそらくここにまたガーディアンが……」

菖「でもさ、あの変身女さん、アークセプターもないのに何しに来たんだろうね? あれがなきゃ何も起きないのに」

晶「それはわからないが……何か企んでるのは間違いないだろ。行こう」
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 15:08:02.99 ID:FgfEbTg10
つべにもありました
ダンジョン・遺跡系2 http://www.youtube.com/watch?v=k_Ep0zXWnRo
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 15:10:33.23 ID:FgfEbTg10
……

クリスティーナ「――ああ、もう来たのかい……まったく、あんたらが追っかけてくるせいで『浄化』できなかったじゃないか……」キュイイン

晶「クリスティーナ……何をしている? それはガーディアンの石版か?」

菖「……吸い取ってる?」

クリスティーナ「そうさ。アークセプターがないんじゃしょうがない、悪いけど強制的にエネルギーを吸収させてもらってるよ」キュイイン

菖「そんなッ!?」

晶「お前ら……何が目的なんだ? ミーディアムを欲しがってたのは、『力』を手に入れるためじゃなかったのか!?」

クリスティーナ「『力』なら、あるさ。私たちが欲しいのは、膨大な量のエネルギー。それがまあ、世界を救う? ために必要ってわけ」

クリスティーナ「まあ、さすがに私たちもこの星の守護獣様からエネルギーをぶんどるのにはためらいがあったからね……アークセプターで平和的にミーディアムを頂こうと思ったんだけど」

クリスティーナ「邪魔が入っちゃったならしょうがないさ。最終手段、ってコト」

菖「え……ガーディアンってファルガイアを支える力とかなんとかだよね。じゃあその力を吸い取っちゃったら……」

幸「この世界が枯れてしまう?」

晶「世界の力を吸い取って世界を救う……? あんたらが何をしようとしてるのか知らないが、とにかく今あんたらを止めるべきってことはわかった」

晶「――あんたらの目的がなんなのか、あんたらの『力』がなんなのか、吐いてもらうぞ!」チャキッ

クリスティーナ「悪いけど、今取り込み中なんでね。キミたちの相手は別にいるさ。時代遅れの魔王だけど、足止めくらいにはなるだろ……さあ、出てきな!!」ゴォォォォ
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 15:12:31.10 ID:FgfEbTg10
――――――――――――――――

boss; 魔王アンゴルモア
ボスデモ http://www.youtube.com/watch?v=xKBJPadD0Uc
画像 http://i.imgur.com/jnSki.png

立ちはだかる影  http://www.youtube.com/watch?v=7PAz3CR2TmA&feature=relmfu


晶「モンスターを召喚しやがった……ッ!」

アンゴルモア「ググググ……」シュイイン

菖「……なんか、力を溜めてる?」

▼The 7th Moon
アンゴルモア「グォォォ……」ピカァァァ……ドゴォォォッ!!!
晶「うわあッ!?」807 Force level up!
菖「きゃあ!!」815 Force level up!
幸「くぅ……!」820 Force level up!

○ポーションベリー
晶「くそっ、なんだこいつ……!」500 Force level up!

○ポーションベリー
菖「いたた……」500

○ポーションベリー
幸「どうしよう、結構強いね」500 Force level up!


晶           菖           幸 
HP732/1039     HP587/902     HP976/1296 
FP56 弦6/6    FP65 MP90/90   FP50 弦4/4
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 15:13:43.06 ID:FgfEbTg10
……

△ヴェイパーブラスト
菖「これはガーディアンの出番だね……いっけぇーッ!!」
ムア・ガルト「グォォォォッ!!」ゴォォォォォォ!!
アンゴルモア「ガァァァァッ!?」2097

菖「うーん、これだけじゃだめか……」

晶「効いてはいるがな」

幸「あともう一押しかな?」

▼大々災害 大々混乱
アンゴルモア「グァアア!!」ゴォォォォ
晶「くッ!?」501 Force level up!
菖「きゃあッ!!」502 Force level up!
幸「……!」537 Force level up!

○ポーションベリー
晶「まずい、回復が追いつかないな……反撃できないぞ」500

○ポーションベリー
幸「大丈夫?」
菖「ありがと!」500


晶           菖           幸 
HP731/1039     HP585/902     HP439/1296 
FP76 弦6/6    FP38 MP90/90   FP85 弦4/4
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 15:15:04.43 ID:FgfEbTg10
……

晶「よーし、一発でかいのをお見舞いして――」チャキッ

アンゴルモア「ググググ……」シュイイン

菖「――! 来るよッ!!」

▼The 7th Moon
アンゴルモア「グォォォ……」ピカァァァ……ドゴォォォッ!!!
晶「ぐえッ!?」817 ドサッ
菖「もー、晶のバカ!」GUARD 399 Force level up!
幸「……!」GUARD 413 Condition green!

菖「やばいんじゃない、コレ?」

幸「……まかせて」チャキッ


晶           菖           幸 
HP0/1039      HP186/902     HP26/1296 
FP0 弦6/6     FP60 MP90/90  FP100 弦4/4
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 15:16:04.17 ID:FgfEbTg10
……

○リヴァイブフルーツ
菖「ほーら、しっかりして!」キュルリン
晶「すまん……」

菖「幸、頼んだよッ!」

幸「うん!」

△ブーストアタック
幸「壊れないでね……私のベース。行くよ、オーバードライブ」シュイイン
◆ABMプレデター
幸「――たあああああああッ!!!」ズドドドドドドン!!!
アンゴルモア「グオォォォォッ!?」4057

アンゴルモア「――ォォォォォォッ!!」ドサッ


Win! http://www.youtube.com/watch?v=Oe0wOG7rnd0&feature=relmfu

幸「……はあ……」フラフラ

菖「やったー! 幸、ナイス!」

晶「幸が本気出したか……はは」


レベルアップ!
晶 level 20 HP1150 
菖 level 21 HP995
幸 level 21 HP1424
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 15:17:31.91 ID:FgfEbTg10
――――――――――――――――
 
ダンジョン・遺跡系2 http://www.youtube.com/watch?v=k_Ep0zXWnRo

晶「よし……なんとか倒したな」

菖「晶ちゃん回復しかしてなかったけどね〜」

晶「い、言うなッ! さて、クリスティーナの奴は――」チラッ

晶菖「「――いないッ!?」」

幸「もう逃げられちゃったんだ……」

晶「じゃあ、ガーディアンは?」

菖「石版……なんか心なしか色あせてる気がするけど。ほんとに吸い取られちゃったのかな」

幸「ん……? なにか落ちてる」ヒョイ

菖「それ……ミーディアムじゃない!?」

晶「な……そんなバカな。それはアークセプターがなきゃ貰えないんじゃ――」

幸「菖の時みたいに、声が聞こえないね」

菖「うーん……もしかして、エネルギーを吸い取られちゃって、最後の力を振り絞ってミーディアムになったのかな?」

晶「アークセプターの持ち主でなくても、誰でもいいから貰ってくれってか? 確かにあいつらに盗られるよりはマシか。最後の足掻きってやつだな」

幸「……かわいそう。ちゃんと、エネルギーを取り返してあげるからね」ピカァァ

幸「あ、少し光った……声は聞こえないけど、力は貸してくれるみたい」

※『雷鳴の牙』を手に入れたッ!

晶「しかし……結局奴らの謎はわからなかったな……しかも、アークセプター無しでもガーディアンの力を吸収できるなんてな」

菖「なんか、もう後には引けない感じだね。とことん追跡するっきゃないか〜」

幸「そうだね。これ以上ガーディアンをひどい目にあわせちゃダメだよ。行こう?」
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 18:21:43.63 ID:FgfEbTg10
訂正 技習得忘れ

レベルアップ!
晶 level 20 HP1150 ショックスライダーを覚えたッ!
菖 level 21 HP995
幸 level 21 HP1424 スカッドランチャーを覚えたッ!
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 22:07:40.93 ID:FgfEbTg10
……

荒野
荒野の渡り鳥 http://www.youtube.com/watch?v=6wA1gLCg4N8

梓「……」

梓「……飛び出して来ちゃったけど、よかったのかな」

梓「ううん、いいんだ。あんなバンドにはファルガイアの未来を任せられないもん。私は私で、新しいバンドを組むんだ」

梓「とは言っても、アークセプターもないし……キャサリンたちの居場所もわからないし……もうちょっとムギ先輩に聞いてから出てくればよかったかも」

?「あのー……?」

梓「ひゃッ!? だ、誰――」

憂「あ、ごめんなさい! 驚かせてしまって」

梓「!! ゆ、唯先ぱ――」

梓(ち、違う! そっくりさんだ……びっくりしたぁ……)

憂「?」

和「ごめんなさい、ちょっと話があるんだけど……いい?」

梓「え? あ、はい」

ジャニス「……ふむふむ、やっぱり! あなたが梓ちゃんかな?」

梓「!! 何で私の名前を?」

ジャニス「ビンゴね。有名よ? 最近、噂の渡り鳥チームに加入したとか」

梓「……それは違います」

ジャニス「あれ……? おかしいな、じゃあ唯ちゃんがどこにいるかは知らない? この子のお姉さんなの」

憂「そうなんです! 姉を探しているんですッ!」

梓(それで……! どうりでそっくりだと思ったら。でも、どうしよう……失望してチームを抜けたなんて言えないし)

梓「えーと……知ってはいますが、どこにいるかまでは……」

憂「そうですか……」シュン

和「また探すしかないわね」

ジャニス「うーん、しょうがないか……ところで梓ちゃん。デス・ナイト・クォーターズって知ってる?」

梓「――!!」
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 22:09:15.02 ID:FgfEbTg10
……

梓「なるほど……それで対抗勢力を集めているんですね」

ジャニス「ええ。その唯ちゃんたちにも協力してもらいたくて探しているんだけど……梓ちゃん、協力してくれないかな?」

梓(……いずれ唯先輩たちに再会するのかな……でも、協力したい)

梓「はい、ぜひ。私もキャサリンたちを追うのに仲間がほしかったんです」

ジャニス「ありがとう! キミ、結構腕が立つって噂だから頼りにしてるわ」

梓「いえ……それで、これからどうしたらいいんですか?」

ジャニス「私と和ちゃんは、仲間集めと組織の本拠地作りをやるわ。梓ちゃんと憂ちゃんは、実働部隊としてデス・ナイト・クォーターズの行方を追ってほしいの」

梓「わかりました。何かわかったら合流しましょう」

憂「まだ初心者だけど、よろしくね、梓ちゃん」

梓「う、うん! よろしく……」

梓(ほんとうに唯先輩に似てるなぁ……なんか気まずい)

ジャニス「じゃ、頼むね!」サッ

和「またね、憂。気をつけて」サッ

憂「うん、またね和ちゃん! お姉ちゃん見つけたら教えてね!」
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 22:10:11.36 ID:FgfEbTg10
……

梓「さて、と……とは言ってもどうしよう。キャサリンたちがどこにいるのかあてがないんだよね」

憂「うーん、街で聞き込みとかすればいいのかな?」

梓「それはもうさんざんやったよ……情報無し。とりあえず、ガーディアンゆかりの場所を調べてみればいいかな?」

憂「でも、お姉ちゃんたちがもうガーディアンの神殿は全部回ったって噂が……」

梓「そうなんだよね……どこかに隠れた遺跡があるのかもしれない」


キャサリン「……」タッタッタッ


梓「――! あれは! こんなに近くにいたなんて……」

憂「帽子にサングラスにマスク……あの不審者みたいな人が、デス・ナイト・クォーターズの人?」

梓「そう、あれがキャサリンだよ。よーし、後をつけよう。何を企んでいるかわかるかもしれない」
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 22:11:27.33 ID:FgfEbTg10
……

フォレストプリズン
冷たい闇 http://www.youtube.com/watch?v=MoDsfdbHGIc&feature=related

梓「この森は……ガーディアンの石版なんてなかったはず。どうしてここに? うーん、まあとりあえず追ってみようかな」

憂「不気味だね……暗いし」

梓「霧が出てるから迷いやすいよ。私から離れないで」

憂「梓ちゃんはここに来たことあるの?」

梓「うん、というかたいていの渡り鳥はあらかたの遺跡やダンジョンに宝探しとかで来たことあると思う。発掘されてないところのほうが珍しいぐらいで……」
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 22:12:35.71 ID:FgfEbTg10
……

梓「……いた。あの泉のところに」

憂「何やってるんだろう……なんか泉から光が出てそれを吸い取ってるように見えるけど」

梓「あの泉、ただの泉じゃない……? まさか!」ダッ

梓「――何やってるんですかッ!!」

キャサリン「――えッ!? 嘘! どうしてあなたがここに……まだあの街にいたはずじゃ」キュイイン

梓「答えて下さい。それは何をやってるんですか? まさか、その泉は――」

キャサリン「バレちゃしょうがないわね。ご名答よ、この泉には生命のガーディアンが眠っているの。そのエネルギーをありがたく頂戴してるってわけ」

憂「あれ、ガーディアンって確かアークセプターって杖がないと会えないんじゃ……」

キャサリン「……? あなたは……へえ、似てるわね……」

梓「アークセプターがなくても……強制的にエネルギーを吸い取っているってわけですか」

キャサリン「そういうこと。ミーディアムはあきらめたわ、だからしょうがなくこうやってエネルギーを拝借してるのよ」

梓「拝借って……そんなことが許されると思ってるんですか!? ガーディアンはこの星の命そのものなんでしょう? そんなことしたら――」

キャサリン「ファルガイアは今以上に荒廃するわ。でも、それをしてでもやらなければいけないことがあるの」

梓「それでも、それでガーディアンを犠牲にしていいなんて間違ってますッ!」チャキッ

憂「……戦うの? 大丈夫かな」チャキッ

キャサリン「えーっと、今取り込み中なんだけど……参ったわ、これじゃ変身できないわね。まあ二人ぐらいなら相手できるかしら」チャキッ
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 22:14:09.77 ID:FgfEbTg10
――――――――――――――――

boss; キャサリン
罪に黒く,血に赤く http://www.youtube.com/watch?v=Wa4-m_I514w

※キャサリンはエネルギー吸収に気を取られているッ!

◆ブーステッドシェル
梓「たあ!」ズド-ン!! Force level up!
キャサリン「うえッ!?」736

梓「キャサリンは強いよ。憂、後ろからサポートして」

憂「うん、わかった!」

◆プロバイデンス
憂「痛くない、痛くないよ」DFP,MGRアップ
梓「……? 魔法?」DFP,MGRアップ

▼速弾き
キャサリン「邪魔しないでちょうだい!」ジャガジャガジャガジャン ズガガガガ!
梓「!! あれ、思ったより痛くない……?」378


梓           憂          
HP514/892     HP435/435     
FP49 弦5/6    FP20 弦5/6
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 22:15:21.79 ID:FgfEbTg10
……

▼トライインジュアリー
キャサリン「じゃあこれならどうかしら?」ゴォォォ
梓「うう!?」病気 混乱 やるせない Force level up!

梓「う……あう……」フラフラ

◆リフレッシュ
憂「大丈夫、梓ちゃん!?」キュルリン Force level up!
梓「……はっ! ありがとう、憂」279
キャサリン「ええ〜……状態異常まで回復とか反則でしょ」


梓           憂          
HP793/892     HP435/435     
FP62 弦5/6    FP30 弦4/6
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 22:17:53.62 ID:FgfEbTg10
……

◆ブーステッドシェル
梓「よくも……はあッ!」ズド-ン!! Force level up!
キャサリン「きゃッ!?」741

▼タッピング
キャサリン「後ろに隠れてても無駄よ」ピロリロピロリロ ズガガガガ!
梓「くッ!」307
憂「いやあッ!?」357
キャサリン「仕留め損なった……おかしいわね、あの子の変な魔法のせいで攻撃が通りにくいわ」

◆ショット
憂「さっきからあの人、泉の前から全然動かない……今なら当てられるかな?」
◆クリティカルヒット
憂「えい!!」ジャーン ズドン!!
キャサリン「あうッ!?」350

後退 http://www.youtube.com/watch?v=GRCBiU8VdZY&feature=relmfu

キャサリン「んもー、やってらんないわ! あとちょっとだけど……9割がた吸収したし、もういいでしょ。それじゃあね」サッ

梓「あっ、逃げる気ですか!?」


レベルアップ!
梓 level 20 HP939 マイトアヴァランチを覚えたッ!
憂 level 13 HP764
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 22:19:31.68 ID:FgfEbTg10
――――――――――――――――

冷たい闇 http://www.youtube.com/watch?v=MoDsfdbHGIc&feature=related

梓「また逃げられた……ッ!」

憂「ガーディアンの力、もう吸い取られちゃったのかな?」

梓「……多分。この泉、前はもっときれいだったのに、濁ってる」

憂「そっか……ん? 何か光ってるよ」チャプン

憂「これ……石版?」ヒョイ

梓「それ、ミーディアムじゃん! どうして、アークセプターがないのに……」

憂「わからないけど……でも何かあったかいものを感じる。きっと、私たちに助けを求めてるんだよ」ピカァァ

※『命の炎』を手に入れたッ!

梓「……そっか。ガーディアンも、こんなにも追い詰められてるんだ……デス・ナイト・クォーターズ、絶対、許せないんだから……ッ!」

憂「お姉ちゃん探しは、また後かな。今は、ガーディアンを助けてあげたい。梓ちゃん、行こう? 次はこんなことにならないようにしなきゃ」

梓「うん、そうだね。他にガーディアンが封印されてそうなところ、調べに行こう!」
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/16(月) 23:31:21.90 ID:FgfEbTg10
……

数時間後 同所

律「ほんとにこんなとこにガーディアンがいるのか?」

紬「ええ。この奥の泉に生命のガーディアン『オードリューク』が眠っているの」

澪「梓か、あるいはキャサリンたちは来てるだろうか……?」

律「まあ、アークセプターは私らが持ってるしな。来ても意味ないはずだけど」

唯「あずにゃん……ここにもいないかぁ」

紬「あ、この泉よ――えッ!?」

律「どうした?」

紬「ひどい……こんなに濁って……ガーディアンの存在が感じられないわ」

澪「そんな!? どうやって……」

紬「わからないけど……ガーディアンは確かにここにいたはず。そして、今は消えてしまってるの。キャサリンたちの仕業なのかしら」

律「アークセプターなしでも何かできるってことか? ……こりゃ、のんびりしてたのはまずかったな」

唯「早く次の場所に行こうよ!」

紬「ええ、次は星のガーディアンの眠るところ、『空の贈り物』っていう遺跡に向かいましょう」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/17(火) 00:42:10.81 ID:RB8NmpWf0
次回星です
訂正 命の炎→生命の炎
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西) [sage]:2012/07/21(土) 03:00:01.42 ID:q/zNGz1u0
なんか温い表現が多いですなぁ
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/22(日) 22:49:20.48 ID:4p6l2YfSO
まぁそのなんだ、ドンマイ
ただ、ワイルドアームズをプレイしたことない自分から言わせると、戦闘がわかりにくいですね
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/23(月) 00:36:39.47 ID:KIMWuoBf0
……

空の贈り物
ダンジョン・自然系2 http://www.youtube.com/watch?v=VXlvFUR7EWM

憂「この洞窟でいいのかな? 不審な女の人が向かっていったって情報からすると」

梓「うん、多分……こんなところ来たことないし。ガーディアンの石版があってもおかしくないかも。行こっか」

?「ちょーっと待ったーーーーッ!!!」

梓「!?」

渡り鳥の少女「やーっぱりここにガーディアン関係のお宝があるんだね。つけてきた甲斐があったってもんよ」

憂「だ、誰ですか?」

純「忘れたとは言わせないよ! この純ちゃんのデビュー戦での雪辱、果たさせてもらうッ!」ビシッ

憂「……私? えっと、どこかでお会いしましたっけ……」

純「え、本気で覚えてないわけ……? それはさすがにショックなんだけど」

梓「憂……お姉さんと間違えられてるんじゃない?」

憂「あ!! ……えっと、姉の唯を知ってますか?」

純「妹なの!? なーんだ……まあいいや、ここにあるお宝は私がいただくからね」ダッ

梓「ちょ、待って! この先には危険な人が――」

純「何、邪魔すんの? ならしょうがないね、純ちゃん陸地バージョン・再デビュー戦、行っくよーッ!!」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/23(月) 00:38:54.34 ID:KIMWuoBf0
――――――――――――――――

boss; 純
おっまかせ☆ http://www.youtube.com/watch?v=qwHL3Hr0urI&feature=related

純「前回は飛ばしすぎて失敗したからね……今回は確実に仕留める!」

◆お宝いっただき☆
純「まずは没収ッ!」
梓「え……!?」 Force level up!
※梓の持っているポーションベリーを奪われたッ!

憂「あ……どうしよう、ベリーは全部梓ちゃんにあずけてあったのに」

梓「しまった……」

◆ブーステッドシェル
梓「返してッ!」ズド-ン!! 
純「おっと!」miss! Force level up!

◆ショット
憂「たあッ!」ジャーン バシュン!!
純「へへ、遅い遅い!」miss!


梓           憂          
HP939/939     HP764/764     
FP45 弦5/6    FP24 弦5/6
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/23(月) 00:40:06.72 ID:KIMWuoBf0
……

純「ふっふーん……ここまでは順調っと」

梓「ぐ……次は当てるもんッ!」

◆ブーステッドシェル
梓「たああ――」
◆なにやってんだか☆
純「させないよ!」ジャーン バシュッ!!
梓「うわ!」478
※梓の行動はキャンセルされたッ!

梓「……」イラッ

◆リフレッシュ
憂「梓ちゃん、はい!」キュルリン Force level up!
梓「ありがとう!」428

純「ちょ……回復とか聞いてないし! まずい、計画が……」

梓「ふふ、残念でした」


梓           憂          
HP939/939     HP764/764     
FP45 弦5/6    FP24 弦5/6
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/23(月) 00:40:48.41 ID:KIMWuoBf0
……

梓「さあ、反撃……行くよ」

純「させるかッ!」

◆ソリッドストーム
梓「これならどうッ!」ゴォォォ
純「うわッ!?」508

◆ショット
憂「えい!」ジャーン バシュン!!
純「ぐえ!?」194

純「……えーっと、こりゃ分が悪いね……んじゃ!」サッ

梓「ちょ、逃げるなーッ!」

レベルアップ!
梓 level 21 HP984
憂 level 16 HP929
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/23(月) 00:41:45.82 ID:KIMWuoBf0
――――――――――――――――

ダンジョン・自然系2 http://www.youtube.com/watch?v=VXlvFUR7EWM

純「先にお宝をゲットしたほうが勝ちってことで! んじゃね〜!」ダッ

憂「行っちゃった……なんか楽しい人だったね」

梓「うーん……ってか追わなきゃ! もしキャサリンと鉢合わせたら……」

憂「そうだった、大変……追おう!」
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/23(月) 00:43:23.73 ID:KIMWuoBf0
……

最深部祭壇・石版の前

キャサリン(……さて、これでクリスティーナの分も合わせて三つ吸収したわ。あと二つね。まあ順調だけど……梓ちゃんの妨害が気になるわね)

キャサリン(なんであの子、唯ちゃんたちのチームを抜けたのから? しかも唯ちゃんの妹を連れて……新しいチームでも組むつもりかしら)

キャサリン(場合によっては、あの子の新チームも『英雄』候補になってくれるかしら……恩那組も合わせて、ね)

梓「――いた! その石版から離れてください、キャサリンッ!!」

キャサリン「……噂をすればなんとやら。遅かったわね、星のガーディアンのエネルギーなら既にいただいたわ」

憂「そんな……返してくださいッ!」

キャサリン「それは技術的にも無理な話ね。……ところで、梓ちゃん? あなた、なんであのチームを抜けたのかしら」

梓「それは……」

キャサリン「ま、さしづめ方向性の違いってところかしら。それで、あなたは何を目的にしているの? 噂じゃ、渡り鳥狩りをしてたって話じゃない」

梓「ち、違います! あれは、悪い渡り鳥を懲らしめてただけで……私は、あなたのようにARMを悪事に使う人を許せませんッ!」

梓「世界の危機が迫っているのなら、渡り鳥同士で足を引っ張っている場合じゃないんです! みんなで協力できるように――」

キャサリン「で、結局あなたが引っ掻き回したせいで騒ぎになってたじゃない」

梓「――!」

キャサリン「まあ、肩の力を抜いてよく考えることね。目的のためにはどうしたらいいのか」

梓「ファルガイアの命を吸い取る悪い渡り鳥に言われたくはありません……覚悟してくださいッ!」

キャサリン「ちょうどいいわ。あなたの覚悟と実力、見させてもらおうじゃない。本気でいくわよ」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/23(月) 00:45:05.28 ID:KIMWuoBf0

純「あーッ! もういるし! って、誰その人……?」


梓「あ……この声」

キャサリン「……? どこよ、姿をあらわしなさい!!」

憂「あそこ、祭壇の上!」


純「抜け駆けは許さないんだから、とうッ!」ピョン シュタッ! ピコン

純「ん? なんか押した?」

ビリビリビリビリ!!!

キャサリン「――いやあああああああああああああッ!?」ビリビリ

梓「あ、トラップが作動した……」

キャサリン「……ちょ、動け、ない、たすけ、……」ビリビリ

純「えーと、この人悪者? ま、ちょうどよかったんじゃない」

憂「あはは……」

キャサリン「――ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ! アクセスッ!!」ピカァァァ

純「!? なになに、変身ッ!?」

キャサリン「……これしきのことで、くたばるわけにはいかないのよ……」ビリビリ

梓「なんてパワーなの……感電してるのに」

憂「来るよッ!」

純「え、これ私も戦う感じ……?」

梓「協力して! この人強いから!」

純「……ほほう……よーし、この純ちゃんが加勢してあげよう! 私が入ったからには絶対大丈夫!」

梓(ほんとかな……)

キャサリン「はあああッ!!」バキッ!!

純「ちょ、トラップを力ずくで壊した……」

キャサリン「ぜえ、ぜえ……さあ、行くわよ!!」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/23(月) 00:47:03.20 ID:KIMWuoBf0
――――――――――――――――

boss; キャサリン
バトル・ナイトブレイザー  http://www.youtube.com/watch?v=VvVk0L5lpZY

▼ガンブレイズ
キャサリン「早速だけど、厄介な子は寝ててもらうわよ」ギュイイン ゴォォォォ!!
憂「きゃあああッ!!」1541 ドサッ
梓「憂!!」

◆お宝いっただき☆
純「お宝いっただき!」 Force level up!
キャサリン「そんなものないわよ」 ※キャサリンは何も持っていないッ!
純「あれ……? ここにお宝取りに来たんじゃなかったの?」
梓「ちょっと、そんなことやってないる場合じゃないでしょ!!」

○リヴァイブフルーツ
梓「ほら、憂」キュルリン Force level up!
憂「ごめん、やられちゃった……」


梓           憂           純 
HP984/984     HP232/929     HP1155/1155 
FP30 弦6/6    FP0  弦6/6    FP32 弦4/4
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/23(月) 00:48:38.85 ID:KIMWuoBf0
……

キャサリン「何度復活しても無駄よ。また寝てもらうわ」チャキッ

憂「……っ」

純「ふーん……回復役狙いか」

◆ナイトフェンサー
キャサリン「さあ、食らい――」
◆なにやってんだか☆
純「させない!」ジャーン バシュッ!! Force level up!
キャサリン「なッ!?」587

◆ブーステッドシェル
梓「今です!」ズド-ン!! 
キャサリン「あうッ!?」764

◆リフレッシュ
憂「よかった……純ちゃん、ありがとう」509


梓           憂           純 
HP984/984     HP741/929     HP1155/1155 
FP45 弦5/6    FP18 弦5/6    FP50 弦3/4
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/23(月) 00:49:41.11 ID:KIMWuoBf0
……

キャサリン「やってくれるわね……でも憂ちゃんはなんとしても叩いておかないと」

◆あっかんべぇ☆
純「悔しかったらかかってきなよ!」ベー
キャサリン「……」イラッ

▼ナイトフェンサー
キャサリン「お望みどおり、くたばりなさいッ!!」ギュイイン ジャキーン!! ジャキーン!! ジャキーン!!
純「ぎゃああああッ!?」789

梓「ほっ……なんだかんだで助かったよ」

◆マイトアヴァランチ
梓「行きますよ、たあーッ!!」ジャーン ズガガガガガガガガガガガン!!!
キャサリン「ぐぅ……ッ!!」1023

キャサリン「う……まずい、電撃のダメージが結構きてるわ……このままじゃ変身が解けて――」

◆プロバイデンス
憂「痛くない、痛くない♪」DFP, MGRアップ
梓「よーし、負けない!」DFP, MGRアップ
純「お? なんかいい感じ」DFP, MGRアップ

キャサリン「――しまったわ、これじゃ速攻でカタをつけるのは無理ね」

後退 http://www.youtube.com/watch?v=GRCBiU8VdZY&feature=relmfu

キャサリン「まあ、まだあなたたちはペーペーみたいだけど、期待しておこうじゃない。んじゃ」サッ

梓「あ!! また逃げられた……」


レベルアップ!
梓 level 22 HP1027
憂 level 18 HP1040
純 level 21 HP1211
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/23(月) 00:50:55.80 ID:KIMWuoBf0
――――――――――――――――

ダンジョン・自然系2 http://www.youtube.com/watch?v=VXlvFUR7EWM

純「ふう、なんだったの、あの人……お、何か落ちてる! お宝ゲーットッ!!」ヒョイ

純「って、これ噂のミーディアムじゃん!? 何でアークセプターがないのに……ラッキー♪」

梓「あ、それは……返して!!」

純「返すって……これキミのものじゃないでしょ」

梓「えっと、そうだけど……さ。あの……」

憂「ねえ梓ちゃん、純ちゃんにも話したらどうかな?」

梓「うーん……」

梓(確かに腕はそれなりに立つみたいだし、もしかしたら仲間になってくれるかもしれないけど……でもお宝目当ての悪い渡り鳥にも見えるし……)

純「何? なんかワケアリって感じだね……もしかして、さっきの女とも関係あるとか?」

梓「う……しょうがないか。ちょっと、聞いて欲しいことがあるんだけど――」
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/23(月) 00:51:55.64 ID:KIMWuoBf0
……

純「……へぇ……いつのまにかそんな大事になってたんだね。ファルガイアの危機とか……じゃああの女がガーディアンの力を吸い取るのを防ぐために追ってるんだ?」

梓「うん……もしよかったら協力してくれないかな?」

純「いいよ! この純ちゃんに任せておきなさい」

梓「軽ッ!!」

純「だって、なんか面白そうじゃん。当てもなくぶらついてるより全然お宝にありつけそうだし。既に大当たりを引いてるからね〜。このミーディアム、私も使えるのかな?」ピカァァ

※『星の輝き』を手に入れたッ!

純「お、いけそう。ということで、よろしくッ!」

梓「う、うん……よろしくね」

憂「にぎやかになったね〜♪」

梓「よーし……じゃあ次の場所に向かおう! キャサリンはダメージを受けてたみたいだし、まだそう遠くには行ってないはず」
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/07/23(月) 00:53:01.75 ID:KIMWuoBf0
次回光です
戦闘については今更変えられないのですいませんがこのままで
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 04:59:25.69 ID:JQVp+ZuIO

自分はワイルドアームズ思い出して懐かしいから問題無いぞ
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/23(月) 21:35:20.82 ID:XAF7nyXGo

ガンブレイズ使えるってことはオーバー状態?
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/29(日) 23:41:55.53 ID:8iTm6jr60
……

数時間後 同所

紬「……また! もうガーディアンの力が失われてる……」

律「遅かったか……」

澪「さっきまで誰かが戦ってたみたいな跡があるな」

唯「もしかして、あずにゃんなのかな?」

紬「そうかもしれない……それならまだ遠くには行ってないはずよ……あ、ここからなら、私の家が近いわ」

律「ムギの家がある街か! そうだな、ここからだとあの街が一番でかいか。よし、寄ってみようぜ」

紬(……そうだ、あの子に連絡しておきましょ。うふふ)
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/29(日) 23:42:58.00 ID:8iTm6jr60
……

コトブキ邸のある街
ギルドグラード http://www.youtube.com/watch?v=jqYLg575wOQ&feature=youtu.be

梓(情報集めに近くの街に寄ったはいいけど、ここってムギ先輩の家があるとこだよね……大丈夫かな。いや、先輩は家には戻らないって言ってたから大丈夫なはず)

梓(あ、でも斉藤さんにもし見つかったらなんて答えれば……あの家には近づかないでおこ)

憂「梓ちゃん、どうしたの、ぼーっとして?」

梓「!? な、なんでもないよ……さ、情報収集」

純「おおー、ARMっぽい機械がそこかしこに……この街初めて来たよ。――あ、でっかい家!! あれが噂のコトブキ邸か……ね、梓、あそこ見に行ってみようよ」

梓「だ、ダメ!! 酒場に行くよッ!!」グイッ

純「うわ!? ちょ、引っ張るなって!!」
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/29(日) 23:43:49.16 ID:8iTm6jr60
……

酒場

梓「――うーん、キャサリンの目撃情報はなしかあ」

憂「このあたりにあるガーディアン関連の遺跡も情報無しだね」

純「てか、ガーディアンのことならコトブキ家の人に聞けばいいんじゃないの?」

梓「う……そ、それよりさ、バンドメンバーをもう少し増やしたいなー、なんて……キャサリン達に対抗するには三人じゃ心許ないから」

憂「確かに、今まではあのキャサリンって人は本気じゃなかったから勝てたんだもんね」

純「へー、そんなに強いんだ? 確かに電撃食らっておきながらあの強さとかすごかったけど」

梓「前は、ゆ……他の渡り鳥と一緒に五人がかりで戦って、やっと勝てたぐらいだもん。あと二人ぐらいは欲しいかな……」

純「んじゃ、募集してみる? ――はいはーい、みなさーん! 私達と組んでお宝ゲットしに行きませんかー!!」

梓「ちょ、純、やめて!! 悪い渡り鳥が寄ってくるってば!!」

純「えー? じゃあどうすんのさ……」

憂「というか、そもそもみなさん反応が薄いけど……ここにいる人たちって、渡り鳥じゃないんじゃない?」

梓「確かに、渡り鳥には見えない人ばかり……ここの住民はコトブキ家のARM機械を使って豊かな暮らしをしてるみたいだし、渡り鳥は必要ないのかも」

梓(ARMに抵抗がなくて、ARMを正しく使う人たちなんだな……いいなあ、みんなこうなればいいのに)

梓「ん〜、しょうがないや、他を探すか――」
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/29(日) 23:44:42.56 ID:8iTm6jr60
?「あの……」

純「お、早速来たよ? ほーら、やっぱ募集してみるもんじゃん」

梓「――え、もしかして私達の仲間に!?」ガタッ

?「え!? い、いえ、私は渡り鳥じゃ――」

憂「大丈夫だよ、私も新米渡り鳥だから!」

?「えっと、私はそうじゃなくて……」アタフタ

梓「ARMの使い方なら教えてあげるから、ね? 一緒にバンド組もうよ?」

純「ね、ね、名前なんていうの?」

菫「す、菫と申します……」

梓「よろしくね、菫!!」

……

菫(――どうしよう、なりゆきでチームに入れられてしまいました)

菫(本当はお嬢様の言いつけで梓さんを確保しに来たのに……このままじゃお嬢様にしかられてしまいます)

菫(そもそも、どうやって確保すればいいんでしょう……相手は凄腕の渡り鳥なのに……お嬢様、ひどいです)

憂「ねえ、菫ちゃんはまだARMは持ってないの?」

菫「――は、はい! ARMの親和性はありますが、触ったことがある程度で、実戦ではさすがに……」

梓「じゃあ菫のARM探しからだね。この先に行く遺跡で見つかればいいけど」

菫「えっと、それでしたらうちにたくさんあるので……見に行きますか?」

純「え? たくさんあるってどういうこと――」

梓「ま、まさか……もしかして、その髪の色からして――」

菫「えっと、私コトブキ家の使用人の斉藤菫と申します。すみません、申し送れました」

梓「さ、さいとう……!!」

純「マジで!? え、是非連れてってよ! あの家入ってみたいッ!!」

菫「はい、それでは――」

梓(もう腹くくって行くしかないか……斉藤さんに遭遇しませんように)
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/29(日) 23:45:50.80 ID:8iTm6jr60
?「あのー、バンドメンバー募集してるのはここですか?」

梓「――え、あなたも私達のバンドに!?」

純「おっ、またもや収穫が! やっぱこの純ちゃんの宣伝効果抜群ね」

憂「あなたも渡り鳥なんですか?」

?「いえ、今から渡り鳥になろうと思って」

梓「それなら、じゃあ……」

菫「みなさんでウチに行きましょうか?」

純「おー!」

……

コトブキ邸 地下

憂「――へえ、直ちゃんって言うんだ。よろしくね」

梓「どうして渡り鳥になろうと思ったの?」

直「何か新しいことがやってみたくて……」

梓「それで渡り鳥ってなかなかすごいな……普通は敬遠するもんだけど」

純「スミーレはどうして?」

菫「す、スミーレって……」

純「なんかスミーレはスミーレって感じじゃん。で、どうして渡り鳥に?」

菫「え、えっと……あ、着きましたよ! ここがARM倉庫です」ガチャ
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/29(日) 23:46:38.35 ID:8iTm6jr60
純「うわ、すごッ!?」

梓「こんなにたくさんのARMが……」

憂「いろんな種類があるね〜。スミーレちゃんに直ちゃん、早速触ってみて?」

直「えーと、まずはギターを……こうですか?」

菫「……それはバイオリンっていう古代楽器の持ち方です」

梓「ほら、こうやって持って、弦を弾いてみて」

直「あ、はい。――えい!」ブチッ!!

梓「え!?」

純「うわ、弦が切れた……一発で」

直「す、すいません……」

梓「今、自分の力だけで切ったよね……えーと、他の楽器もやってみる? アームスティックなら簡単なんじゃないかな。これでドラムを叩いてみて、音が増幅されればOKだよ」

直「わかりました――えい!!」ズガン!!

憂「スティックが吹き飛んじゃった……すごいね!!」

純「……いや、今のはARMの力じゃなくて自力でしょ?」

梓(もしかしてこの子、ARM親和性ないんじゃ……)

直「斉藤さんもやってみる?」

菫「う、うん……触るの久しぶりだし大丈夫かな」

菫(はあ……何やってるんだろう私。このままじゃお嬢様の言いつけを守るどころか、渡り鳥として危険な旅に出るはめに……)

菫(もー、私のバカバカバカーーーーッ!!!)ズガガガガガガ バシュンバシュン!!!

梓「ちょ、菫、衝撃波出しすぎッ!?」

純「うわ、あっぶなッ!!」ヒョイ

憂「わ!」カキン

直「ひぃ!?」

梓「菫、落ち着いてッ!!」

菫「――はっ!? 私一体……!? す、すみませんでしたーー!!」

※菫はソニックバスターを覚えたッ!

梓「すごいじゃん菫! もう決まりだね」

菫(……結構気持ちよかった……渡り鳥って楽しいのかも?)
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/29(日) 23:47:09.66 ID:8iTm6jr60
……

梓「さて、あとは……」

直「……」ジャーン ブチッ!!

純「さっきから弦切りまくってるけどいいのスミーレ?」

菫「弦ならまあ大丈夫ですが……」

直「あの……ずっと黙っていたことがあるんですけど」

梓「どうしたの?」

直「私……実はARM触ったの初めてなんですッ!!」

梓「知ってるよ!? なんで今言ったの!?」

直「おかしいですね……音楽理論は完璧に勉強してきたはずなんですが」

純「いや、ARMの適性は音楽関係ないよ」

憂「ARMと精神を同調させるようにするんだけど……できないかな?」

直「はい……」ズーン

梓「うーん、しょうがないか……ARMがないと荒野に出るのは危険だし……」

直「私、勉強以外はからっきしで……渡り鳥になってみたいと思ってたんですけど、慣れないことはしないほうがいいですね。短い間ですが、お世話に――」

菫「――ま、待って!! 勉強が得意なら、もしかしたら……『アームマイスター』になれるかも」

直「……あーむ、まいすたー?」

菫「うん……ARMを改造する人のこと」

純「え、ARMって改造できんの?」

梓「コトブキ家ならやりかねない……」

菫「ARMは構造が複雑だから、しくみを理解するのが難しいんです。だから、勉強が得意な人に――」

直「――それなら、私でもできる……? お、教えて、斉藤さん! 私勉強するからッ!!」

菫「お、落ち着いて!? 今、うちのアームマイスターの人のとこに連れて行くから」

直「……というわけで先輩方、私は今から修行の旅に出ます!」

梓「いや、旅じゃないけど……でもARM改造ができたら頼もしいな。がんばって!」
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/29(日) 23:47:43.72 ID:8iTm6jr60
……



菫「――遅くなりました! 直ちゃん、張り切って早速勉強し始めてましたよ」

憂「よかった。早くメンバーに加わってほしいね♪」

純「そしたら五人か。だいぶにぎやかになるんじゃない?」

梓「よーし、じゃあ次の目的地に……あっ」

純「どこに行くか聞こうって話だったじゃん。そうだ、スミーレ、知らない?」

菫「な、何をですか? というか、そもそも先輩方は何を探して――」

憂「そういえば話してなかったね。実は――」

……

菫「そういうことだったんですか……ガーディアンのことやデス・ナイト・クォーターズについては聞いてます。それを追っている渡り鳥が先輩達だったんですね」

菫(えーっと……そのバンドがお嬢様たちのバンドだったはずなんだけど……じゃあ梓先輩はそのバンドから抜けてきたってこと……? それでお嬢様が連れ戻すようにお言いつけを?)

菫(ど、どうしよう……そんな重要な役目だったなんて……このままじゃお嬢様にしかられちゃう……)

梓「菫? それで、このあたりにガーディアン関連の遺跡ってない?」

菫「――え!? は、はい。コトブキ家の関係者しか知らない、光のガーディアン『ステア・ロウ』が封印されている遺跡がこの近くにあります」

憂「すごい、やっぱり知ってるんだ」

純「てか、そんな秘密の遺跡をキャサリンたちはどーやって見つけ出してるわけ?」

菫(確かに、どうやって遺跡を見つけたんだろう……まさか、関係者なのかな)

梓「さあ……まあいいや、早速そこに向かおうよ!」

憂「おー♪」
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/29(日) 23:48:39.21 ID:8iTm6jr60
……

数時間後 同所

唯「ここがムギちゃんの住んでる街か〜。すごい、機械がいっぱい!」

律「久しぶりに来たけどやっぱここは雰囲気違うな」

澪「私達渡り鳥に対する目も厳しくないしな。居心地はいいよ」

紬(菫から特に連絡がないわ……うまくいったかな?)

紬「とりあえず酒場で情報を集めましょう」

……

酒場

唯「――あ、晶ちゃんだーーッ!!」ダッ

晶「え? ちょ、唯ッ!? ――うわ!!」ムギュ

晶「こら!! 離せッ!!」ジタバタ

唯「晶ちゃん久しぶり〜!!」ギュウウ
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/29(日) 23:49:06.78 ID:8iTm6jr60
……

晶「まったく……」

律「唯がご迷惑を……」

唯「そんなぁ〜……」

菖「まあまあ。晶をこんだけイジれるなんて珍しいから大歓迎だよ」

晶「歓迎するなよ!?」

紬「そういえば、敵じゃなくて会うのは初めてね」

澪「えっと、そう、でいいのか……?」

幸「もう敵じゃないから大丈夫だよ」

晶「ま、アークセプターのことについてはもうどうでもいい」

菖「はいはい盗んどいてえらそうに言わないの!」ゲシッ

晶「ぐえ!?」

律「相変わらずだな。ところでお前らは今何してるんだ?」

晶「いてて……それはこっちのセリフだ。お前らこそ何をもたもたしてるんだ? 奴らが動き出しているのに」

澪「奴らって……キャサリンたちのこと何か知ってるのか!?」

菖「そうだよ! あいつら、各地のガーディアンのパワーを吸い取ってまわってるんだよ。アークセプター無しで」

紬「やっぱりそうだったのね……!」

晶「奴らの後を追ってるんだが、遺跡にたどり着いたころにはもぬけの殻ってことが多くてな」

幸「一回だけミーディアムを回収できたけど、後のところはなかったよ」

律「え、ミーディアム? どうやってとったんだ?」

幸「ガーディアンが最後の力を振り絞って、ミーディアムになって落ちてたの」ヒョイ

紬「それは……雷のガーディアン、『ヌァ・シャックス』のミーディアムね」

唯「私たち一回もそんなことなかったよ?」

澪「キャサリンたちに回収されたのかな……?」

晶「いや、奴らはこのことに気づいていないはずだ。あんたらが回収してないとなると、他の渡り鳥が……?」

紬「梓ちゃんかしら……」

菖「あ、そういえばその子どうしたの? キミたちのチームに入ったって噂聞いたけど」

律「いやぁ、いろいろありまして……」

晶「まあ、容易に予想できるな」

唯「……」

菖「ん〜、とりあえず新情報はなしか……えっと、ムギちゃんだっけ? 残りのガーディアン遺跡の場所、わかる?」

紬「ええ。あと二つだから、もしよければ二手に分かれてほしいのだけど……」

晶「ま、あんたらと組む気はないしな。そうさせてもらう」
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/29(日) 23:49:50.23 ID:8iTm6jr60
?「――それは多分もう間に合わないわ。それよりも、頼みたいことがあるんだけど……」

晶「……誰だ?」

ジャニス「ジャニスって呼んで。やっと見つけた……君たちが噂のバンドね。恩那組の子たちもいるなんてラッキーね」

和「――唯、唯じゃない!!」

唯「え? 和ちゃん!? 和ちゃーーん!!」ダッ

和「うわ!? ちょっと唯、勢いよすぎよ……もう。ふふ、久しぶりね」

唯「和ちゃん、会いたかったよ〜!!」ギュウウ

律「なんだなんだ、展開がまったく読めんぞ?」

ジャニス「ごめんなさい、じゃあ唯ちゃんが落ち着いたらゆっくり話そうかしら」
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/29(日) 23:50:28.18 ID:8iTm6jr60
……

律「なるほど、デス・ナイト・クォーターズに対抗する組織に協力して欲しい、ね……」

和「ええ。それで私とジャニスさんは組織の本拠地をこの近くに作ろうと思ってるんだけど……ちょっと唯、もう離れなさい」

唯「えへへ、だって久しぶりなんだもん〜」ギュウウ

ジャニス「今、梓ちゃんと憂ちゃんがキャサリンを追っているわ。それはそっちに任せて、あなたたちは別のことにあたってほしいの」

晶「ちょっと待て。私は協力するなんて一言も言ってないぞ? だいたい、あんたは何者なんだ。突然出てきた奴の言うことをそうそう信じられるかよ?」

晶「それに、私は渡り鳥だ。渡り鳥に無償で協力しろなんて笑える話だな。報酬が示されて初めて依頼が成り立つのが荒野のルールだろう」

ジャニス「そうね……じゃあ報酬は、『デス・ナイト・クォーターズの正体と目的』でどう?」

晶「なんだと……?」

菖「全部知ってるの!?」

ジャニス「うん、もちろんよ。協力してくれるからには全てを話すわ。どうかな?」

晶「本当だろうな……? まあいい、受けよう」

澪「私達も受けるよな、律?」

律「まあ、私は別に報酬とか関係なく協力するつもりだったけどな。いいよな、唯にムギ?」

唯「もちろんだよ! 憂もあずにゃんも元気そうでよかった〜」

紬「ええ、いいと思うわ!」

紬(でも、気になるわ……このジャニスさん、何者なのかしら……)

ジャニス「ありがとう! じゃ、早速だけど、恩那組のキミたちはここから離れた砂漠地帯にある電波塔に向かって欲しいの」

ジャニス「最近、突然何もないところに電波塔が立ったって噂よ。おそらくデス・ナイト・クォーターズが関わっていると思うから、調べてきてほしい」

晶「なんだって急に塔が……よし、向かうぞ」サッ

菖「急に張り切っちゃって……んじゃ、みんなまたねー!」サッ

幸「またね」サッ

ジャニス「唯ちゃんたちに行ってほしいのは、ここから山を越えたところにある……ユグドラシル」

紬「ユグドラシル!?」

ジャニス「紬ちゃんは知ってるかな? 山の中腹に隠されたトンネルがあるから、そこを通れば行けるわ」

紬「なぜ、それを知ってるんですか……?」

ジャニス「んー、じゃあそれは後でまとめて話すね? ユグドラシルに着いたら、最上階にある制御装置のコアを抜き取ってほしいの」

唯「ユグドラシルって何? 機械?」

紬「ええ、まあそんなところかしら……。わかりました、ジェネレータのコアですね」

ジャニス「話がすぐ通じて助かるわ。お願いね!」

和「それじゃ、私達はこれで……唯、しっかりね」

唯「うん! またね和ちゃん」
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/07/29(日) 23:53:40.92 ID:8iTm6jr60
光は次回にします
ガンブレイズがオーバー専用なことをすっかり忘れてました
どちらにしろ、ナイトフェンサーひたすら連発ではつまんないのでバリエーション増やしたということでお許しください
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/30(月) 20:04:50.61 ID:SKWnrAO1o

電波塔だと……ベントラベントラ…
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:08:14.53 ID:AHvg0Hhn0
……

光射す庭
ダンジョン・遺跡系2 http://www.youtube.com/watch?v=k_Ep0zXWnRo

菫「ここです。ここが光のガーディアンの遺跡です」

梓「こんなところに……今まで全然気づかなかった。キャサリンはもう来てるかな? よし、行こう!」
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:09:39.21 ID:AHvg0Hhn0
……

最深部

キャサリン「……」キュイイン

梓「――いたッ! 今すぐエネルギー吸収をやめてください、キャサリンッ!!」

キャサリン「――はい終了っと! 残念だったわね、今終わったところよ」

憂「そんな……!」

純「まぁ、あとでミーディア――むぐッ!?」モゴモゴ

梓(純、それは言っちゃダメだって!)ギチギチ

純(ぐぇ……ゴメンゴメン、わかったから離してって!)

キャサリン「……何かしら? まぁいいわ、吸収も終わったところだし……ちょっと最近あなたたちの妨害も無視できなくなってきたのよね。ここらへんで本気出させてもらうわよ」ギロッ

菫「ひぃっ!?」

キャサリン「あら、新人さんかしら。なかなか着せ替えがいのありそうな子ね……覚悟しなさい」ニヤリ

菫「ひぃぃぃッ!?」

憂「スミーレちゃん、後ろに隠れてて? 後ろから援護してくれればいいから」

梓(菫が仲間になったとはいえ、まだ初心者だし……本気のキャサリンに勝てるかな?)

?「――ちょっと待ちな、キャサリン」

キャサリン「クリスティーナ!? 『浄化』が終わったのね」

梓「しまった、挟み撃ち――」

クリスティーナ「ああ、やっとね。キャサリン、あんま無理するんじゃないよ。あんたもそろそろ限界だろ? 大事なときに変身解けちゃったらどうすんだい」

キャサリン「う……そうね」

クリスティーナ「ここは私に任せな。あと一つのガーディアンもね。あんたは一旦戻って『浄化』してきなよ」

キャサリン「わかったわ。悪いわね」サッ

クリスティーナ「――さて、と」ニヤリ

純「梓、この人も強いわけ?」

梓「う、うん……多分同じぐらい」

憂「――大事なとき、って何のことですか? 何を企んで……」

クリスティーナ「それならすぐにわかるさ。そのためにも、あんたたちにはここでリタイアしてもらわないとね――アクセスッ!!」ピカァァァ

菫「へ、変身……!?」

菫(どうしよう……私、生きて帰れるのかな……お姉ちゃん……)

梓「――来るよッ!!」
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:11:37.92 ID:AHvg0Hhn0
――――――――――――――――

boss; クリスティーナ
バトル・ナイトブレイザー  http://www.youtube.com/watch?v=VvVk0L5lpZY

クリスティーナ「しかし、話には聞いてたけど、前とは全然メンバーが違うねぇ。駆け出しばかりに見えるけど」

梓「そうですけど……でも、負けませんッ!」

◆お宝いっただき☆
純「まずはお宝ッ!」 Force level up!
クリスティーナ「は?」 ※クリスティーナは何も持っていない!
純「あれ、またお宝なし……?」

梓「ちょっと純! この人たちはトレジャーハンターじゃないから!! 説明したでしょ!?」

純「あはは……つい」

クリスティーナ「あっはっは、こりゃダメね。バラバラじゃないかい、このチーム」

梓「そんなこと……くぅ……これからだもん!」

◆マイトアヴァランチ
梓「たぁーーッ!!」ジャーン ズガガガガガガガガガガガン!!! Force level up!
クリスティーナ「く……! ほう、あんただけは一人前ね」1094

◆プロバイデンス
憂「強そう……守りを固めないとね!」DFP, MGRアップ
梓「よーし!」DFP, MGRアップ
純「お、これこれ!」DFP, MGRアップ
菫「? なんだか強くなった気がします」DFP, MGRアップ

クリスティーナ「へぇ……」

憂「ほら、スミーレちゃん、スティックに心を通わせて……あの時みたいにね?」

菫「は、はい! できるかな……」

◆ソニックバスター
菫「――えーい!!」シャキン!!
クリスティーナ「いた! ……? 何、ほんとにほんとの初心者?」45
菫「全然効いてませーん!!」
憂「これからだよ、スミーレちゃん!」

クリスティーナ「さて、様子を見させてもらったけど……あんたたちのことはよーくわかったよ」

▼デッドオアアライブ
クリスティーナ「――まずはあんただッ!!」ゴォォォ
憂「う……」death ドサッ
菫「憂先輩ーーッ!?」
梓「しまった……!」


梓           憂           純           菫 
HP1027/1027    HP0/1040      HP1211/1211    HP110/110
FP38 弦5/6    FP0  弦5/6    FP36 弦4/4    FP15 MP4/11
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:13:23.35 ID:AHvg0Hhn0
……

▼ファントムファング
クリスティーナ「さぁ、どんどんいくわよ」ズドーン!!
純「ぎゃーーッ!?」789 Force level up!
梓「憂の魔法の効果があるのに……やっぱり強いな」

純「こんの……こうなったら手に入れたガーディアンの力を――」

梓「純、ダメだってば!!」

純「あ、そうか……んじゃこれをくらいなさいッ!!」

△全力全開
純「私の本気、どうだーーッ!!」シュイイン
◆クリティカルヒット
純「たぁーーッ!!」ジャーン ズドン!!
クリスティーナ「ぐっ!?」1278
梓「あ、結構やるじゃん」

○リヴァイブフルーツ
梓「ほら、憂」キュルリン
憂「うう、ありがとう」

梓「菫、もう一回さっきのできる?」

菫「も、もう無理です……」

◆アタック
菫「え、えーいッ!!」スカッ Force level up!
クリスティーナ「避けるまでもないわね」miss!


梓           憂           純           菫 
HP1027/1027    HP260/1040     HP471/1211    HP110/110
FP48 弦5/6    FP0  弦5/6    FP45 弦3/4    FP25 MP4/11
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:15:45.13 ID:AHvg0Hhn0
……

△全力全開
純「全力全開絶好調ーーッ!!」シュイイン
◆クリティカルヒット
純「そーーれッ!!」ジャーン ズドン!!
クリスティーナ「く……やるじゃないかい」1257

▼ディスオーダー
クリスティーナ「あんたにはこれをプレゼントよ」ゴォォォ
梓「!?」混乱 Force level up!

梓「!?!?!?」

クリスティーナ「さあ、どうする? 魔法使いさん」

憂「……梓ちゃんを治さなきゃ……でも、純ちゃんもダメージを受けてるし……」

菫「そ、それなら私にまかせてください!」

憂「――スミーレちゃん?」

△ミスティック
菫「ベリーに秘められた力を引き出せば……」
○ポーションベリー
菫「――えい!」500
梓「!?!?!?」500
憂「すごい、スミーレちゃん!」500
純「おお、助かったよスミーレ」500

クリスティーナ「な……初心者も捨てたもんじゃないね」

◆リフレッシュ
憂「梓ちゃん、はい!!」キュルリン
梓「――はっ!? 私は一体……」645


梓           憂           純           菫 
HP1027/1027    HP760/1040     HP971/1211    HP110/110
FP67 弦5/6    FP20 弦4/6    FP29 弦2/4    FP0  MP4/11
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:17:48.30 ID:AHvg0Hhn0
……

▼ヘレティックスタッブ
クリスティーナ「厄介だね。寝ててもらおうか、初心者――」
◆なにやってんだか☆
純「させないよーだ!」ジャーン バシュッ!! Force level up!
クリスティーナ「ぐっ!」602

クリスティーナ「なかなか思ったようにいかないもんだね……なめてかかったのがまずかったか。いいわよ、本気出してあげる――」

ピーッ!!ピーッ!!

クリスティーナ「なんだい、この忙しいときに……ジェーンから?」ピッ

純「なにあれ、通信機? 初めて見た」

菫(どうして通信機を……あれはコトブキ家の技術のはずなのに。やっぱり、関係者なのかな……?」

クリスティーナ「――え、テレパスタワーの場所がバレたって? そりゃ急がないといけないわね……わかったよ、そっちは頼んだ」ピッ

梓「……何の話ですか?」

クリスティーナ「さっき言った通り、そのうちわかるさ。ちょっと急ぎでエネルギーが必要になったんでね……ここであんたたちと遊んでる暇はなくなったわね。それじゃ」サッ

梓「あっ、また……もう!!」


レベルアップ!
梓 level 23 HP1073
憂 level 20 HP1152
純 level 22 HP1266
菫 level 8   HP531 シャドウバインドを覚えたッ!
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:19:33.74 ID:AHvg0Hhn0
――――――――――――――――

ダンジョン・遺跡系2 http://www.youtube.com/watch?v=k_Ep0zXWnRo

純「まーた逃げられたよ……」

菫「な、なんとかなりました……」ヘナヘナ

梓「お疲れ、がんばったね、菫」

憂「光のガーディアン……やっぱりやられちゃったのかな」

菫「えっと……はい、そうみたいです。ガーディアンの力が感じられません」

梓「菫ももしかして『夢見』ができるの?」

菫「はい、そうですけど……どうしてそれを?」

梓「あ、え、えっと……そういう噂を聞いたから」

菫(お嬢様から直接聞いたのかな……)

菫「夢見は、最近はもうぱったりと途絶えてしまいました。……あ、これは」ヒョイ

菫「ステア・ロウのミーディアムです……やっぱり、先輩方の言った通りだったんですね」ピカァァ

※『閃光の一撃』を手に入れたッ!

梓「よし、クリスティーナの後を追わなきゃ……」

憂「一旦街に戻って直ちゃんの様子を見に行こう?」

梓「そうだね、仲間は多いほうがいいし。街で準備を整えて、出発しよう!」
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:22:43.57 ID:AHvg0Hhn0
……

コトブキ邸 地下 ARM工房
ギルドグラード http://www.youtube.com/watch?v=jqYLg575wOQ&feature=youtu.be

菫「直ちゃん、いるかな?」ガチャ

梓「あれ、いないね」

純「うわ、すごいなここ……ほんとにARM改造してる」

憂「ARMの中身ってこうなってたんだ……」

直「あ……みなさん」ボロッ

梓「あ! 探したんだよ……って、ボロボロ!? どうしたの!?」

純「アームマイスターの修行ってそんなに激しいわけ……?」

直「いえ、調べ物をしていたら本が崩れ落ちてきただけですが……超痛いです」

憂「だ、大丈夫!?」

直「は、はい……でも私、アームマイスターになることができました! これからは私がみなさんをサポートしますッ!!」

梓「よかった! 早かったね」

純「早速改造してもらったら?」

直「では……梓先輩」

梓「う……なんか緊張するけど……おねがい」
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:23:58.05 ID:AHvg0Hhn0
……

直「ここをこうして……」トンテンカン


梓「あ……分解されてる……むったん……!」

純「名前つけてたんかい……」


直「――できました。出力を上げたので、強い攻撃ができるようになったはずです」

梓「見た目は変わってないみたいだけど……」ジャーン

梓「――! 弾いてみると、確かに違う。すごいよ、直!!」ガシッ

直「は、はい……! ……ありがとうございます」

※梓はガンクレイモアを習得したッ!

純「それじゃ、私の楽器も――」

憂「うーん、でもあんまり時間かけすぎると、次のガーディアンが……」

純「それもそっか。んじゃ、またの機会にお願いね!」

直「はい! それでは、行きましょう」スチャ

梓「……何、その機械みたいなの?」

直「ARM以外にも、コトブキ家の機械技術をたくさん学びました。このパンチアームがあれば戦えます」ビヨーン

直「さらに、この『エミュレータ』を使えば敵の技を再現することが可能です。ARMは使えませんが、お役に立てると思います」

菫「こ、この短期間でうちのほとんどの技術を……すごい」

憂「なんだか、頼もしいね。これで五人かぁ」

梓(ついに五人になった……私の……私の……バンド!)

梓(絶対に、唯先輩たちのチームを超えてやるんだからッ……!)

梓「――よーし、みんな、行くよッ!!」

憂「張り切ってるね、梓ちゃん」

純「てか、どこへ?」

梓「あ……えっと、菫、次のガーディアンはどこ?」

菫「ええと……ここから少し離れた所にある『壊死の迷宮』というところです。コトブキ家の高速船を使っていけば近道できます」

梓「それならクリスティーナより先回りできるかな……? よし、出発ッ!」
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:25:08.21 ID:AHvg0Hhn0
……

壊死の迷宮
迷いの路 http://www.youtube.com/watch?v=CYib8_Vbqqg

梓「ここに……最後のガーディアンが?」

菫「はい。死をつかさどるガーディアン、ギィ・ラムトスが封印されています」

純「!! あれ、クリスティーナじゃない!?」

憂「ほんとだ! 後を追おうよ」

直「だ、大丈夫です、きっと勝てます」カタカタカタカタ

梓「震えてる!? 落ち着いて、私達がついてるから……さあ、行こう」

……

クリスティーナ「さあ、これが最後の石版か……よし」キュイイン

梓「見つけましたよ!! 今度こそ、吸収させませんッ!!」

クリスティーナ「何!? 早かったじゃないか……」

純「へへーん、コトブキ家の船はめっちゃ速かったからね」

憂「ガーディアンを痛めつけるのはやめてくださいッ!」

クリスティーナ「そうはいかないねえ……地水火風の四大守護獣を手に入れられなかったから、エネルギーがギリギリ足りないのさ」

梓「一体、そのエネルギーを何に使おうとしているんですか!?」

クリスティーナ「ま、世界を救う、とでも言っておくわ。安心しな、あとでちゃんと教えてあげるから……さて」

クリスティーナ「エネルギー吸収しながらじゃあちょっと厳しいけど、やるしかないね……さぁ、かかってきなッ!」
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:26:34.45 ID:AHvg0Hhn0
――――――――――――――――

boss; クリスティーナ
罪に黒く,血に赤く http://www.youtube.com/watch?v=Wa4-m_I514w

※クリスティーナはエネルギー吸収に気を取られているッ!

梓「エネルギーを吸収させないようにしなきゃ……みんな、全力で行くよッ!」

◆ショット
純「よーし、まかせなさいッ!」
◆クリティカルヒット
純「たぁーッ!!」ジャーン ズドン!! Force level up!
クリスティーナ「!!」1057 Force level up!

◆ガンクレイモア
梓「最大出力……いけーッ!!」ギュイイン バチバチバチ!!! Force level up!
クリスティーナ「ぐぁぁぁッ!!」1378 Force level up!

◆ショット
憂「私も……えーい!」ジャーン バシュン! Force level up!
クリスティーナ「くッ…」357

梓「いける……菫、続いてッ!」

◆ソニックバスター
菫「は、はいッ!!」シャキン!!
クリスティーナ「ぐっ……ほう、成長したじゃん」254

クリスティーナ「ちっ、動きにくいな……」

▼ヴェノムストライク
クリスティーナ「勝手に自滅してもらおうか!」ゴォォォ
梓「!?」毒

直「これは……いけますね」

▼ダウンロード
直「解析開始……完了しました」キュイイン
※クリスティーナの持つヴェノムストライクをダウンロードしたッ!

梓「うう……」毒139


梓           憂           純           菫           直
HP934/1073    HP1152/1152    HP1266/1266    HP531/531     HP85/85
FP38 弦5/6    FP33 弦5/6     FP40 弦3/4    FP19 MP46/53  FP10 MP9/9
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:28:14.37 ID:AHvg0Hhn0
……

クリスティーナ「……」

純「よーし、あいつが攻撃したら先制して攻撃を邪魔して――」

◆ガンクレイモア
梓「もう一回……はあッ!!」ギュイイン バチバチバチ!!! Force level up!
クリスティーナ「……!!」GUARD 702 Force level up!

◆リフレッシュ
憂「梓ちゃん!」キュルリン
梓「ありがとう!」659

◆ソニックバスター
菫「えーい!」シャキン!! Force level up!
クリスティーナ「……ふん」miss! Condition green!
菫「……あれ?」

▼ヴェノムストライク
直「再現します。毒効果を持つエネルギー波を発生」ゴォォォ
クリスティーナ「何、コピーだって……? くっ、コトブキ家の技術かい」毒346

純「あれ、何もしてこないし……」

梓「もう……純、こっちから攻めないとダメでしょ! また変身されたら……」


梓           憂           純           菫           直
HP1073/1073    HP1152/1152    HP1266/1266    HP531/531     HP85/85
FP54 弦4/6    FP48 弦4/6    FP40 弦3/4    FP30 MP39/53  FP21 MP1/9
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:30:18.21 ID:AHvg0Hhn0
……

クリスティーナ「残念だったね。あんたたちの負けさ――アクセスッ!!」ピカァァァ

バトル・ナイトブレイザー  http://www.youtube.com/watch?v=VvVk0L5lpZY

梓「まずい……!」

憂「でも、まだ相手はエネルギー吸収に気をとられているよ。今のうちに……」

▼カオスディメンジョン
クリスティーナ「そう、こっちはなかなか動けないんでね。ちょっとそこで踊っててくれるかいッ!!」ゴォォォ!!
梓「きゃあッ!?」379 
憂「うっ!?」397 混乱 Force level up!
純「ぐえ!?」388 混乱 Force level up!
菫「ひぃっ!」450 Force level up!
直「うえ!?」589 ドサッ

梓「うわ……まずい、何から手をつければ……とりあえず、憂を治さなきゃ――」

○やすらぎの風車
梓「それ――」
◆なにやってんだか☆
純「!?!?」ジャーン バシュッ!!
梓「ぐぇ!? ちょっと、純! こんなときに限って……」504 Force level up!

憂「!?!?」

△ミスティック
菫「わ、私がやります!」
○やすらぎの風車
菫「えーい!!」
憂「あ……治った」
純「頭がガンガンする……」

クリスティーナ「もう治されたか……」毒401


梓           憂           純           菫           直
HP190/1073    HP755/1152     HP878/1266     HP81/531      HP0/85
FP79 弦4/6    FP64 弦4/6    FP62 弦2/4     FP24 MP39/53  FP0 MP1/9
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:31:29.55 ID:AHvg0Hhn0
……

▼デッドオアアライブ
クリスティーナ「そらよッ!!」ゴォォォ
純「う……!?」death ドサッ

梓「純! ああもう、吸収に気をとられてる割になんて速さなの……!」

○リヴァイブフルーツ
梓「それ!」キュルリン
純「ごめん、助かったわ……」

憂「スミーレちゃん、またベリーで回復できる?」

菫「す、すいません、そう連続ではできませんー!」

○リヴァイブフルーツ
菫「直ちゃん、しっかり……!」 Force level up!
直「うう……これが実戦ですか、きついですね……」

◆リフレッシュ
憂「梓ちゃん、がんばれ!」キュルリン Force level up!
梓「ありがとう! これは結構まずいかも……」644

クリスティーナ「……」毒389


梓           憂           純           菫           直
HP834/1073    HP755/1152     HP316/1266     HP81/531      HP21/85
FP95 弦4/6    FP77 弦3/6    FP0  弦2/4    FP34 MP39/53  FP0 MP1/9
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:33:36.58 ID:AHvg0Hhn0
……

クリスティーナ「毒が地味に痛いな……頭が回らなくなってきたよ。さて次は誰を潰すか……?」

憂「……させない」

△ディフェンサー
憂「みんな、構わず攻撃してね?」シュイイン
純「憂……何するつもり?」

◆ショット
純「よーし、くらえーッ!」ジャーン ズドン!!
クリスティーナ「ぐっ!!」597

▼エリミネイトスキャナー
クリスティーナ「……よーし、次はあんただ、アイテム使い!!」ゴォォォ!!
菫「ひっ!?」
憂「危ない! ――くぅ!!」GUARD 452
菫「憂先輩ッ!?」

◆マイトアヴァランチ
梓「たぁあああッ!!」ジャーン ズガガガガガガガガガガガン!!! Condition green!
クリスティーナ「はは、あたらないねえ」miss!
梓「しまった……!」

△ミスティック
菫「すみません、遅れました!」
○ポーションベリー
菫「みなさん、どうぞ」500
梓「よーし……!」500
憂「ありがとう♪」500
純「よしきた!」500 Force level up!
直「私はどうせ一撃でやられてしまいますが……」500

○ポーションベリー
直「憂先輩、どうぞ」
憂「ありがとう、がんばるよ!」500

クリスティーナ「そろそろ終わるわね。吸収し終わったらこっちのもんよ……覚悟しなさい?」毒383


梓           憂           純           菫           直
HP1073/1073    HP1152/1152    HP816/1266     HP531/531     HP85/85
FP100 弦3/6    FP24 弦3/6    FP25 弦1/4    FP9 MP39/53   FP17 MP1/9
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:35:37.35 ID:AHvg0Hhn0
……

クリスティーナ「――よーし! 終わったよ……最後のガーディアンのエネルギー採取がね」

梓「そんな……間に合わなかった」

純「……いよいよヤバイんじゃない、この状況?」

クリスティーナ「さぁ、あんたたち、飛ばして行くわよ……うぅ」毒379

直「いいえ、相手は結構堪えているようです。今押し込めばいけるかと……」

梓「なら、私が決めるッ!!」

▼ファントムファング
クリスティーナ「そうはさせるかい……本気の一撃、くらいなッ!!」ズドーン!!
梓「――!」
憂「梓ちゃん――ううっ!!」GUARD 1054

△ダブルコマンド
梓「憂、ありがとう! ――いっくよーッ!!」シュイイン
◆ガンクレイモア
梓「たあッ!」ギュイイン バチバチバチ!!! 
クリスティーナ「ぐあっ!!」1345
◆ガンクレイモア
梓「――とどめですッ!」ギュイイン バチバチバチ!!! 
クリスティーナ「ぐああああっ!!」1401

後退 http://www.youtube.com/watch?v=GRCBiU8VdZY&feature=relmfu

クリスティーナ「ぐはっ! ……ああ、こりゃダメージを受けすぎたね……ま、目的は達成できたんだ。ここで余計にパナケイア流体の澱みを増やすわけにはいかない」

クリスティーナ「なかなかやるじゃない。覚えておくわ、あんたたちのチーム。これから面白いものを見せてあげるから、街でのんびり待ってなさい」サッ

梓「はあ、はあ……なんとか、なった……」


レベルアップ!
梓 level 24 HP1119
憂 level 22 HP1261
純 level 23 HP1322
菫 level 14 HP893 
直 level 9   HP485 
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/05(日) 22:37:45.35 ID:AHvg0Hhn0
――――――――――――――――

迷いの路 http://www.youtube.com/watch?v=CYib8_Vbqqg

憂「また、逃げられちゃった……」

純「全部のガーディアンのエネルギー、奪われちゃったね……どうなっちゃうの?」

菫「ファルガイアの生命力が失われて……これからさらに星が荒れ果てていくかもしれません」

直「それに、彼女達がそのエネルギーを使って何を企んでいるのかが気になります」

梓「面白いものを見せるって言ってたけど……なんのことなんだろう。検討がつかないや……」

直「……あ、これがミーディアムですか?」ヒョイ

※『死の接吻』を手に入れたッ!

菫「ミーディアムから感じられる力もどんどん弱々しくなってます……助けを求める声を上げることすら、つらそうです」

梓「とにかく、街に戻ろう。情報を集めなきゃ――」

梓(なんとか勝てたけど……ガーディアンを助けることはできなかった。まだまだ、なのかな……私たち)

梓(今度こそ、キャサリンたちの企みを阻止するんだ。それまでに、いいチームにしなきゃ――!)
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/08/05(日) 22:42:29.54 ID:AHvg0Hhn0
次回HTT、恩那組編です
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 22:49:44.81 ID:I8Bz6eCDO
口笛が…聴こえる…
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/06(月) 06:29:57.33 ID:iS+zxpwIO

今更だけどバトル中の数値ってどう決めてるの?原作準拠?
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/15(水) 14:12:32.74 ID:wiVPm1xs0
ダメージやFP増加量は割と適当に決めてます。ブーストアタックが3倍とかは原作準拠です。ベースは攻撃力高めにしてあります
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/15(水) 20:53:31.05 ID:wiVPm1xs0
……

ニーズヘッグパス
うつむけば絶望,見上げれば希望 http://www.youtube.com/watch?v=1dkHYVCp5dM

紬「このトンネルを抜ければ、ユグドラシルに着くのだけど……」

唯「ユグドラシルってなぁに、ムギちゃん?」

澪「さっきからムギ、難しい顔して……何かあるのか?」

紬「ええと、どこから説明したらいいのかな……まず、『七人委員会』の話から、ね」

紬「実は、荒れ果てたファルガイアをかつてのように緑豊かにするために、何年も前から極秘プロジェクトが進んでいたの。その実行委員が、七人委員会」

紬「七人で構成されていて、ファルガイアを元に戻すための研究をしていた……うちのグループから技術を提供していたから私は知ってるけど、一般には知られてないはずよ」

律「確かに、そんなの聞いたことないな……」

紬「そしてほんの一年前、その研究が完成したの。ファルガイアに流れる地脈、『レイライン』に隅々まで根を張り巡らせて、それを通じて生命エネルギーを供給するシステム」

紬「それが、ユグドラシルよ。それが正常に稼動すれば、ファルガイアはまた緑溢れる世界になるはずだったの……でも完成直後、突然プロジェクトの失敗が告げられた」

澪「突然……? 原因は?」

紬「それが、わからないの。何かトラブルがあったっきり、七人委員会は行方不明になってしまって……計画は凍結」

紬「その後うちのグループの者で調査に行ったのだけど……ユグドラシルは壊れてはいなかった。でも起動方法はその七人しか知らない機密事項だったから、操作できなかった」

紬「だから、今でもユグドラシルは当時のままこの先に放置してあるの。もうすぐトンネルの出口に着くけど、みんな、びっくりしないでね?」

唯「びっくりって、何が?」

紬「――ほら」

律「トンネルの出口が妙にまぶしくて見えないな――えっ!?」

澪「――うそ、だろ……?」

唯「――わぁ、すごーい!!」
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/15(水) 20:56:55.10 ID:wiVPm1xs0
……

ユグドラシルの周辺
孤高の世界 http://www.youtube.com/watch?v=TyIpk0HDRIM

唯「すごい、すごーい!! きれーい!!」

澪「きれい……森が、湖がある。鳥のさえずりも聞こえる。空気がきれいだ……」

律「これはすげーな……! 荒野だらけのファルガイアにこんなところがあったなんて。夢みたいだ……」

澪「ユグドラシルの計画は失敗に終わったって言ってたけど、少しは成功したんだな。このあたりだけは緑溢れるかつてのファルガイアになってるんだ」

紬「ううん。違うの……調べてみたら、ユグドラシルはファルガイア中の生命エネルギーを少しずつ吸収してることがわかったの。だからこのあたりだけに緑があるの……」

唯「あれ、ユグドラシルってファルガイアに栄養をあげるんじゃなかったっけ?」

律「そのはずが、計画失敗のせいで逆にエネルギーを吸い取っちゃったのか?」

紬「たぶん……でも、不自然な点もあるわ。ユグドラシルがもし暴走してエネルギーを逆に吸収してしまったのなら、ファルガイアがそれこそ致命的に痛めつけられてもおかしくないの」

紬「でも、そこまでひどくはないよね? ファルガイアは確かに荒野ばかりだけど、少しは緑はあるし、まだ海は青いわ」

紬「まるで、『試運転』のように……ほんの少しづつ、ユグドラシルはエネルギーを吸収してる」

澪「じゃあ……まさか、七人委員会が故意にやったってことか?」

律「そうだとしても、なんで行方不明になったんだろうな。別に大事故が起こったってわけじゃないんだろ?」

紬「ええ。だから謎が多いの。そのユグドラシルの核を外せっていう、今回の依頼も」

律「ジャニスさんがなんでそんなことを知ってるのか、か……。コトブキ家の関係者かなんかかな」

澪「でも、ムギはジャニスさんのことを知らないんだよな……?」

紬「うん。きっと、今回の仕事が終わったら全部話してくれるんでしょうけど……さ、行こう?」

唯「……」

澪「ほら、唯。見ていたい気持ちはわかるけど、今は依頼が先だろ」

唯「あ、うん……ねえねえ、私、決めたよ」

律「何をだ?」

唯「――私、ファルガイア中をこんな感じの、きれいな世界にしたい!」

律「……プッ」

澪「……ふ」

紬「……」ニコニコ

唯「あ、あれ? おかしかったかな……」

律「いや、お前らしいなと思って。協力するぜ、唯ッ!」

澪「私もだよ、唯」

紬「私も! 絶対に実現しようね、唯ちゃん!」

唯「うん! みんな、ありがとー!!」
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/15(水) 21:00:18.28 ID:wiVPm1xs0
……

破戒樹ユグドラシル
破戒樹の落とす影 http://www.youtube.com/watch?v=M2nWucooucA

澪「これが、ユグドラシル……塔みたいになってるんだな」

紬「ええ。ジェネレータは最上階にあるわ。急ぎましょう」

律「しっかし、周りはきれいな森なのに、物騒なもんが建ってるよな……まるで大地に牙をたてるような……」

澪「何言ってんだ、律……」

律「牙か……ふむふむ。これはいけるかも?」シャキーン! 
※新しい早撃ちのヒントをつかんだッ!

……

最上階 制御室前室

唯「うへ〜、登るの疲れた……」

律「まったく、途中の階に意味はあったのかよ……ただ高いだけじゃんか」

紬「たぶん機能を発揮するのに必要なんだと思うけど……」

澪「――しっ! 誰かいるぞ」


?「ほう……予想通りここを狙ってきたか」

律「だ、誰だッ!?」

デラ「見てわかるだろう。デス・ナイト・クォーターズの一員、デラだ」

澪「派手な格好……た、確かに、キャサリンの仲間みたいだな……」

デラ「お前達、ジェネレータのコアを狙ってきたんだろう?」

唯「そうだよ!」

紬「……あなたは、ここで何をしているんですか? まさかあなたもジェネレータの核を……」

デラ「ジェネレータは確かに私達にも必要なものだが……まぁ、私がここにいる理由は、待ち伏せ、だ」ギロッ

律「――来るぞッ!」
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/15(水) 21:04:05.20 ID:wiVPm1xs0
――――――――――――――――

boss; デラ
バトル・ナイトブレイザー  http://www.youtube.com/watch?v=VvVk0L5lpZY


律「相手はベースか……攻撃が強そうだな」

◆サイコクラック
律「まずはこれだ、おりゃー!」ビシッ ピカァァァ!! Force level up!
デラ「……!」477
律「あー、全然混乱効きやしねぇ……」

◆プリズムレーザー
唯「えい!」ビーーーーーー!! Force level up!
デラ「……」401

律「なんか言ってくれよ……恐いだろ」

▼ナパームフレア
デラ「……フ。なら、一発お見舞いしようか? それ!」ゴォォォォ!
律「うわあぁぁぁぁッ!?」2041 ドサッ
澪「律ぅぅぅッ!?」

唯「あわわ、強いよ……」

○リヴァイブフルーツ
紬「はい、りっちゃん!」 Force level up!
律「ぐ……反則だろ、あれ……」

デラ「……」ギロッ

澪「ひっ……」

律「……落ち着け、澪。まだ撃つなよ?」

○ポーションベリー
澪「わ、わかってる……ほら」 Force level up!
律「サンキュ!」500


唯           律           澪           紬           
HP869/869     HP734/939     HP1185/1185    HP1234/1234    
FP25 弦5/6    FP0  MP89/93  FP27 弦4/4    FP27 MP123/123 
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/15(水) 21:06:48.36 ID:wiVPm1xs0
……

律「さっさと攻め込んだほうがよさそうだな……よーし!」

◆メテオドライブ
律「攻撃は最大の防御ってな!」ピョン ズガン!!
デラ「……!」597

律「続け、唯ッ!」

△アークインパルス
唯「了解ですりっちゃん! 行くよ〜、みんな一緒に、ハイッ!」ジャカジャカジャーン
律「ちょ、今言われても遅いって!」
紬「ごめんね唯ちゃん、今他の魔法を……」
澪「……狙いを澄まして、狙いを澄まして、狙いを……」
唯「あれ……?」キュイイン……ポン!
デラ「……? これがキャサリンの言っていた技か?」154

唯「あはは、失敗しちゃった……これじゃあずにゃんに怒られ――」

唯(そっか、あずにゃんはいないんだった……一緒に演奏したいよ、あずにゃん)

△エクステンション
紬「これで……」シュイイン
◎シールド
紬「防御力アップよ♪」DFPアップ
唯「おお!」DFPアップ
律「よっしゃ!」DFPアップ
澪「……狙いを、狙いを……」DFPアップ

▼ナパームフレア
デラ「それで耐えられるとでも思ったか?」ゴォォォォ!
唯「きゃああああああ!!」1324 ドサッ
紬「唯ちゃん!?」
律「だ、ダメだ……向こうの攻撃が強すぎる!」

△ロックオン
澪「――行くぞ!」
◆ABMランチャー
澪「たあああッ!!」ズドドドドドドン!!!
デラ「ぐっ!?」1204

紬「効いてるわ!」

デラ「……ほう……」

律「いや、全然ピンピンしてるぜ……」


唯           律           澪           紬           
HP0/869       HP734/939     HP1185/1185    HP1234/1234    
FP0  弦4/6     FP19 MP85/93  FP10 弦3/4    FP11 MP121/123 
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/15(水) 21:08:49.16 ID:wiVPm1xs0
……

ピーッ!!ピーッ!!

デラ「……クリスティーナか?」ピッ

律「あれは……通信機? しめしめ――」

クリスティーナ『ああ、もしもしデラ? 至急なんだけど――』

◆アタック
律「――そこだッ!」ビシッ! Force level up!
デラ「なに――」301

パリーン!!

デラ「しまった、通信機が……!」


律「よっしゃ!」

デラ「至急、か……それ以上は聞き取れなかった。おそらくエネルギー採取が終わった……? 確認できない以上すぐに引き返すしかないね」

律(お、これは大人しく帰っていただける予感……?)

デラ「よし、覚悟しな、そこのお前。帰り際に一発かましてやるからさ」ギロッ

律「……ですよねー」

◎エアスクリーン
紬「あぶない、りっちゃん!!」
律「……お?」PRYアップ

▼ナパームフレア
デラ「――くらいな」ゴォォォォ!
律「うわっぶねッ! ナイス、ムギ!」miss!
デラ「なんだと……」

○リヴァイブフルーツ
澪「よし、今のうちに……」
唯「あう……」


唯           律           澪           紬           
HP217/869     HP734/939     HP1185/1185    HP1234/1234    
FP0  弦4/6     FP37 MP85/93  FP19 弦3/4    FP23 MP117/123 
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/15(水) 21:09:56.94 ID:wiVPm1xs0
……

デラ「こしゃくな……次は外さない」チャキッ

△アクセラレイター
律「させるかって、先手必勝ッ!」シュイイン
◆マグナムファング
律「――新技、くらえッ!!」グサッグサッグサッグサッ!
デラ「ぐあッ!?」909

後退 http://www.youtube.com/watch?v=GRCBiU8VdZY&feature=relmfu

デラ「ちっ……興醒めだね。ここでうだうだ遊んでるわけにはいかない、帰らせてもらう」

デラ「できればこの塔にしばらくいることをおすすめするよ。特等席から面白いものが見れるはずだ」サッ

律「ふーぅ……セーフセーフ」


レベルアップ!
唯 level 17 HP981 バニシングレイを覚えたッ! 
律 level 19 HP1038 
澪 level 20 HP1304 パルスクラスターを覚えたッ!
紬 level 20 HP1365
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/15(水) 21:11:03.02 ID:wiVPm1xs0
――――――――――――――――

破戒樹の落とす影 http://www.youtube.com/watch?v=M2nWucooucA

紬「面白いものが見れるって……なんのことかしら」

澪「わからないけど……行こう、ジェネレータのコアを回収しなきゃ」

……

制御室

紬「そんな……! ジェネレータのコアが既に抜き取られている……!」

律「もしかして、さっきのデラって奴が持ってっちゃったのか?」

紬「いえ、コアは結構大きいから、持っていたらすぐわかるはず……」

澪「デラはそんなものを持ち歩いてるようには見えなかったな」

唯「え、じゃあもうずっと前に取られちゃったのかな?」

紬「そうね……もうデス・ナイト・クォーターズが既に回収してあったうえでの――」

律「――待ち伏せ、か。私達を足止めでもする気だったのか? なんか、嫌な予感がするな……さっきの通信機の連絡もなんだったんだろ」

澪「何か、あいつらの目的が達成されちゃったような気がするよ……それを、『面白いものが見れる』、って言ってたんだろうな」

唯「じゃあ、ガーディアンの力を吸い取られちゃったってこと……? あずにゃん……憂……大丈夫なのかな……?」

律「――くそっ! あいつらの言うとおりここにいてもしょうがない、ジャニスさんのところへ戻ろう!」
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/08/15(水) 21:12:06.75 ID:wiVPm1xs0
次回恩那組、チャプター2ラストです
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/21(火) 22:38:24.12 ID:nAodo+sSO
とりあえず何故レスが付かないか考えてみたらどうですか?
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/21(火) 22:55:18.68 ID:UbVXRnitP
レスしないだけで読んでる人もいるんだぜ…
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/08/22(水) 00:20:02.58 ID:jeVbYG+i0
読んでる人はいるんだろうけど、6日もレスがないってのはなぁ
途中だからレスしにくいとは言うが、一応は区切りのレスを入れてるから、外野のレスも入りやすいはず

まぁあんまり言うと荒らし扱いされそうだが、レスがないってことは「そういうこと」なのだろう
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:19:38.09 ID:Cc8+ZlxZ0
――まぁ、女だからってのはちょっとずるいかな――

「……そんな風に、思ってたんだ……」

――違うんだ、これはだな――

「嘘! 聞きたくない、聞きたくない……!」
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:20:42.11 ID:Cc8+ZlxZ0
訂正 >>288の前に …… を追加
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:21:23.95 ID:Cc8+ZlxZ0

晶「――うあッ!?」ガバッ

菖「うわ!! びっくりした……どしたの、晶」

幸「また、夢?」

晶「……ああ。すまん、うとうとしてた……休んでる暇はないな、行こう。今度こそ奴らの持っている『力』の謎に近づけそうな気がするんだ」

菖「もー、まだそんなこと言って……そんな力なくたっていいでしょ〜?」

幸「私達は晶が心配なんだよ? また無理するんじゃないかって」

晶「う……でも、絶対に必要なんだ……絶対たる力が。そう決めたんだ」
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:24:45.08 ID:Cc8+ZlxZ0
……

テレパスタワー 
ダンジョン・遺跡系1 http://www.youtube.com/watch?v=egukkQjbzMQ

晶「これが電波塔か。確かに、壁とかが新しい感じがするな。最近建ったってのは本当か」

菖「変身女さんたち、いるかな? いたとして、何するためにこんなの作ったんだろ」

幸「電波だから……何か、連絡するのかな?」

晶「誰にだ……? そもそも電波なんてロストテクノロジーだ。電波を出されたところで受けられる機械を持ってるのはコトブキ家ぐらいだろう」
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:25:37.37 ID:Cc8+ZlxZ0
……

中央制御室

晶「なんだここは……大きな結晶が置いてある。周りには小さい結晶が四方に……見るからに怪しいな」

幸「魔方陣みたいだね」

菖「これが電波を出す機械ってやつ? なんか周りの機械がゴウンゴウン言ってるし。てか、こんなでっかい結晶初めて見た! ジェムなのかな?」ペタペタ

?「おーっと、それに触らないでくれるかな〜?」

晶「――誰だッ!!」

ジェーン「デス・ナイト・クォーターズの一員、ジェーンさ。思ったより早く来たね……今準備中だから少し待っててほしいんだけど」

菖「何をたくらんでるのさ? それによっては待てないけど!」

ジェーン「それは見てのお楽しみ、ってとこかな?」

晶「なら決定だな。今すぐお前を倒し、この怪しい機械を破壊してこの先に進む!」チャキッ

ジェーン「ま、準備時間にはちょうどいいね。行くよ――アクセスッ!」
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:28:30.98 ID:Cc8+ZlxZ0
――――――――――――――――

boss; ジェーン
バトル・ナイトブレイザー  http://www.youtube.com/watch?v=VvVk0L5lpZY

▼レフトアームエッジ
ジェーン「さ〜て、まずは小手調べだよ」ジャキン!
菖「うわ!?」389 Force level up!

菖「何あれ……義手? 普通の早撃ちとは違う……」

ジェーン「そ。私たちの体はちょっと特殊だからね」

晶「いったい、なんだっていうんだ? 前も浄化がどうのこうの言ってたが……その変身能力の正体は何だッ!」

ジェーン「まぁ、ここで説明すると長くなるし……噂じゃ、そっちにジャニスがついてるって話じゃん。ジャニスに聞けばいいと思うよ」

幸「ジャニスさんとどういう関係なの?」

ジェーン「それも後々、ね。私は今運動したい気分なんだけど?」

◆マルチブラスト
晶「……ああ、わかったよ。くらいなッ!」バシュン ズガガガ! Force level up!
ジェーン「おっと!」miss!

◆バーストブレイカー
菖「そーれ!」シャキン!
ジェーン「見切った! 私に早撃ちは通じないよ」miss!
菖「ありゃ……速いね〜」

幸「……当たりそうにない」GUARD

ジェーン「はは、賢明な判断だね」


晶           菖           幸 
HP1150/1150    HP656/995     HP1424/1424 
FP31 弦5/6    FP49 MP80/95  FP21 弦4/4
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:30:55.09 ID:Cc8+ZlxZ0
……

▼パイクスラスター
ジェーン「ほらほら、そんなもんかい、早撃ちの使い手さん?」ゲシッ!
菖「いたッ!?」577 Force level up!

◆スピードファング
菖「むぅ……当たれーー!!」サッ シャキン! Force level up!
ジェーン「うおっと!? 危ない危ない」miss!
菖「もー! なんかむかつくー!!」

◆ショックスライダー
晶「当たらんな……くそっ!」シャキン!
ジェーン「遅い遅い!」miss!

○ポーションベリー
幸「はい菖。集中すれば当てられるはずだよ」
菖「ありがと! よーし、次こそ……」500


晶           菖           幸 
HP1150/1150    HP579/995     HP1424/1424 
FP43 弦4/6    FP76 MP70/95  FP30 弦4/4
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:34:57.56 ID:Cc8+ZlxZ0
……

ジェーン「なんだい? もっと私を楽しませてくれよ」

△ソニックビジョン
菖「言われなくても……いっくよー、本気だー!」シュイイン
◆クリティカルヒット
菖「――はあッ!!」ビシッ!
ジェーン「な、速――きゃあ!?」1522

▼ファランクス
ジェーン「やってくれるじゃないか……とっておき、くらいなッ!!」ズガン!!
菖「とうッ!!」miss!
ジェーン「何!?」

◆反撃
◆クリティカルヒット
菖「もういっちょー!」ビシッ!
ジェーン「うそッ!?」1597

後退 http://www.youtube.com/watch?v=GRCBiU8VdZY&feature=relmfu

ジェーン「いたたた……やるじゃん。いい暇つぶしになったよ。それじゃ、そろそろ準備できただろうから戻るよ、じゃあね!」サッ

晶「待て!」


レベルアップ!
晶 level 22 HP1261 
菖 level 23 HP1084 アクセルスマッシュを覚えたッ!
幸 level 23 HP1556 
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:35:45.14 ID:Cc8+ZlxZ0
――――――――――――――――

ダンジョン・遺跡系1 http://www.youtube.com/watch?v=egukkQjbzMQ

ジェーン「邪魔されると困るからね、そこで大人しくしててね〜?」ポチッ

ビリビリビリ!!

晶「うっ!?」

菖「きゃあっ!?」

幸「……! しびれる……動けない」

晶「くそ、この周りの結晶は罠だったのかッ!」

ジェーン「特等席だよ。真ん中の大きな結晶をよーく見てな」サッ

晶「な……何をする気だ?」

ブウウン……

菖「あ、何か見える……何コレ、結晶に人の姿が映ってる……?」

幸「四人……まさか、デス・ナイト・クォーターズ?」

晶「――そういうことかよッ!」
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:37:23.50 ID:Cc8+ZlxZ0
……

決起表明電波ジャック http://www.youtube.com/watch?v=jnztkMOuuLM


クリスティーナ『よう、てめえら……』

クリスティーナ『今日も今日とて、滅びゆくファルガイアに絶望して無駄な毎日を過ごしてんのかい?』

クリスティーナ『そんなあわれなお前らに、まずはあいさつだ』

キャサリン『我々はデス・ナイト・クォーターズ……このファルガイアで唯一生き残ることを許された、宇宙の真理を掴みし者』

キャサリン『覚えておく価値があるわッ!!』
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:37:57.84 ID:Cc8+ZlxZ0
……

唯「な、なにこれッ!? 池に何か映ってるよ!?」

律「キャサリンたちか!!」

澪「声も聞こえてくる……これが、デラの言ってたことなのか」

紬「電波……そういえば、晶ちゃんたちは電波塔に向かったのよね……そこから特殊な電波を発してるんだわ」

律「電波って……あいつらが使ってた通信機みたいなのだろ? こんなこともできるのかよ?」

紬「ええ、理論上は……おそらく、水面、ガラス、鏡、水晶、ファルガイア中のあらゆるものに映し出されてるはずよッ!」
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:38:44.60 ID:Cc8+ZlxZ0
……

デラ『ファルガイアが滅びる……これはもはや必然のこと。だが、その原因は何か? 先の魔族との大戦、その後の人間同士の争い、理由はいろいろあるが……』

デラ『まず宣言しておこう。今まさにファルガイアを滅亡に追いやっている張本人……それは「お前」である、と』

ジェーン『ファルガイアには未来がない、そう決め付けて何もしない。そうやって日々食料を食いつぶし、貴重な燃料を消費する』

ジェーン『そんな奴らしかいないこの世界が滅びないわけなんてないね、違うかい?』
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:39:21.87 ID:Cc8+ZlxZ0
……

梓「な……何を……私たちだって、ファルガイアのためにがんばってるのに……!」

純「なにこれ、超上から目線じゃん……あんたたちこそファルガイアのエネルギー吸い取ってるくせに!」

憂「ふ、二人とも、落ち着いて? まだ、この人たちが何が言いたいのかわからないし」

直「すごい……街中の窓ガラスに映ってる」

菫「何が始まるんだろう……怖い」
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:40:25.14 ID:Cc8+ZlxZ0
……

キャサリン『ファルガイアの行く末を憂う私たちに言わせれば、てめえらみたいな奴らが長くのさばったからこそ、ファルガイアがもう取り返しのつかないぐらい衰退しちまったんだよッ!』

キャサリン『そこで、だ。私たちはてめえらを見限ることにした。てめえらに新世界で生きる資格はねぇ……このファルガイアと共に滅びるのがてめえらにお似合いの運命なんだよ』

クリスティーナ『おっと、説明を飛ばしちまったねぇ。そう、私らはこのファルガイアを捨てて新しい世界に旅立つことにしたんだよ』

クリスティーナ『もはやファルガイアを救う手はない。だがそれでも生き残るためにもがき続けた、私らだけに使うことが許される禁忌……魔族の智慧』

クリスティーナ『それを使って、私らは新世界へと向かう船を手に入れたッ!』
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:40:57.67 ID:Cc8+ZlxZ0
……

晶「なんだと……!? くそ、いったいあいつらはどんだけの『力』を手に入れてるっていうんだ……!」

菖「……キャサリンってあんな喋り方だったっけ? なんか不自然な気がするんだけど」

幸「演説だから気合入ってるんじゃないかな?」
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:41:39.56 ID:Cc8+ZlxZ0
……

デラ『いいものを見せてやろう。滅びゆく運命にある貴様らに、せめてもの餞別だ』

デラ『新世界へ旅立つための「船」……かつての人間が魔族の技術を盗み作り上げた、宇宙船……「マルドゥーク」だッ!!』
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:42:17.17 ID:Cc8+ZlxZ0
……

ゴゴゴゴ……

和「何よこれ……揺れてる? 振動まで伝えられるっていうの?」

ジャニス「いいえ、これは本当の揺れね……あれだけ離れたところからも揺れが感知できるなんて……」

ジャニス「……やられたわね。でもそれでどうするつもりかしら、キャサリン?」
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:43:07.14 ID:Cc8+ZlxZ0
……

唯「うわわ、揺れてるよ!?」

律「――見ろ! 塔の後ろの地面から何か出てくるぞッ!」

澪「お、大きい……あれが、宇宙船?」

紬「マルドゥークですって!? どうしてそんなものが……そもそも、あれを動かせる技術もエネルギーも無いはず……あ!!」

澪「エネルギーって……まさか!」

律「ガーディアンから吸収したエネルギー!?」
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:44:10.38 ID:Cc8+ZlxZ0
……

ジェーン『どう、見える? あれが宇宙船、マルドゥーク。私らはあれに乗って新世界を目指すのさ』

ジェーン『ま、たった四人じゃでかすぎる船だけど、あんたらみたいな怠け者どもを乗せるわけにはいかないねぇ……それこそ新世界を蝕む害虫になっちゃうこと間違いなし』

キャサリン『そう、その通りよッ! だからてめえらが私たちからマルドゥークを奪おうなんてふざけたことを考えないように……てめえらには一人残らず死んでもらうことにした』

キャサリン『絶望のデミガーディアン……「デスデビル」を召喚し、ファルガイアを蝕む害虫どもを根絶やしにするッ!!』
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:44:37.63 ID:Cc8+ZlxZ0
……

梓「そんなッ!?」

純「ふっざけないでよッ!? 勝手すぎッ!!」

憂「なんだろう……何か違和感が……ほんとなのかな?」
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:45:30.22 ID:Cc8+ZlxZ0
……

キャサリン『――1週間。1週間だけ時間をやるわ。せいぜい、てめえらの残りのつまらん人生を楽しみな』

キャサリン『悪く思うなよ……これはてめえらが今までやってきたこと、いや、何もやってこなかったことへの天罰』

キャサリン『ただのたれ死ぬ運命だったてめえらが、私らのような選ばれし者によって葬られること……これはてめえらに与えられた栄光ッ! そして、祝ふk――』

――プツン!!
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/25(土) 20:47:08.36 ID:Cc8+ZlxZ0
……

ダンジョン・遺跡系1 http://www.youtube.com/watch?v=egukkQjbzMQ

ガシャーン パリン!!

晶「はあ、はあ……」

菖「ちょっと晶、何壊してんの!? 今いいとこだったのに!!」

晶「う、うるさいッ! あんなふざけた演説聞いてられるかッ! 大体なんだよ、世界を救うとか言ってたくせに……それがあんたらの本性かよ、くそッ!!」

幸「あれを、全世界の人が聞いたんだよね……大丈夫かな」

菖「そうだね……大混乱にならなきゃいいけど」

晶「間違いなく、なるだろうな。わざわざナントカっていうやつを召喚して滅ぼすとか言ったんだ……今すぐ奴らをぶちのめして、それを全世界に知らせてやるッ!」

キャサリン「ちょっと……何してくれんのよ、あんたたち!!」

ジェーン「うわ、あの電撃の中で結晶に攻撃するなんて……たいした根性じゃない」

クリスティーナ「ま、いいっしょ。言いたいことは全部言ったんだし」

キャサリン「でもでも! せっかく私が決めゼリフ言ってたのに! もう、あれじゃかっこつかないじゃない……」

デラ「それで……さっき私たちをぶちのめすとか聞こえたが、私の聞き間違いか?」

晶「いや、確かに言ったさ。覚悟しろ……!」チャキッ

菖「え、さすがに無理っしょ、コレ……」

幸「四人相手はちょっと……晶、逃げよう?」

晶「お、お前ら! あんだけ好き勝手言われていいのかよ!? ――もういい、私一人でもこいつらを倒して、その力だの魔族の知恵だのの正体を暴いてやるッ!」ダッ

菖「やめいッ!!」ゲシッ!

晶「ぐはッ!?」ドサッ

デラ「無謀な奴だな……ただ力を求めるだけでは身を滅ぼすのみだぞ?」

菖「ほら、帰るよ!」ズルズル

幸「晶……ダメ、だよ?」ズルズル

晶「く、くそぉ……ッ!」ズルズル

キャサリン「ふーん……まだまだね、あの子。あなたたちはなってくれるのかしら? 『英雄』に」
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/08/25(土) 20:48:33.12 ID:Cc8+ZlxZ0
チャプター2終わりです。チャプター3で最後です
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage saga]:2012/08/26(日) 00:37:57.32 ID:+Qs5i7e70
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/29(水) 23:07:39.73 ID:y4dm09tZ0
……

翌日

コトブキ邸 大会議室
結成式典 http://www.youtube.com/watch?v=toPKs3z22TE

恵「これより、緊急任務遂行部隊『ARMS』の結成式典を始めます」

恵「ARMSとはan Awkward Rush & Mission Saversの略。先日発生した由々しき事態に対して、迅速に対応できる遊撃部隊としてARMSは今日ここに誕生しました」


晶「……なんで私らがこんな茶番に付き合わされなきゃいけないんだ?」

菖「コラ、静かになさい」ゲシゲシ

晶「いたた……わかったって」


唯「うい〜……? あずにゃん〜……? どうしていないの〜……?」キョロキョロ

澪「落ち着けって……あとでゆっくり聞こうよ」


恵「申し遅れましたが、私はARMSの指揮を行わせていただきます、隊長の恵と申します。そして、こちらが私のサポートを行ってくれる、副隊長の和さん」

和「よろしくお願いします」

恵「そして、こちらが技術顧問のジャニスさん」

ジャニス「よろしくね」

恵「それでは、早速作戦を――」

晶「――おいッ、ジャニス!!」

恵「ちょっと、そこ! これから作戦を――」

晶「知るかよッ! 私はこんな部隊に参加するつもりなんかない! ……『報酬』さえもらえればいいんだ、早くデス・ナイト・クォーターズの正体を教えろ、ジャニスッ!」

ジャニス「それなんだけど……梓ちゃんたちが合流してからにしてもらえないかな? 重大な話だし、みんなで聞いて欲しいのよ」

晶「知るか、後でもう一回話せばいいだろ!? 報酬さえもらえればこんなところに用はない」

恵「……それを今すぐ知ってどうするの?」

晶「……奴らを……倒しに……」

恵「目的が同じならば、ARMSに身を置いておくことをおすすめするわ。今、デス・ナイト・クォーターズに関する情報が最も集まっているのは、ここなのですから」

晶「……」

幸「晶、今は報酬とか依頼とか関係ないでしょ? 世界の危機なんだから」

晶「……わかったよ、で、何をすればいいんだ?」

恵「――それでは作戦の説明を再開します。まずは、現状の報告から」
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/29(水) 23:10:22.15 ID:y4dm09tZ0
恵「昨日の宣戦布告の後、デス・ナイト・クォーターズのうち、キャサリン以外の三人は宇宙船『マルドゥーク』に乗って大気圏外へと飛び立ちました」

恵「マルドゥークはその後高度を保ったまま、ある地点の上空に静止。現在もその場所に静止し続けています」

恵「その地点には、マルドゥークと地上を行き来できる装置がある、かつての大戦時の遺物……魔塔『カ・ディンギル』があります。彼女達はその塔に降り立ったと思われます」

恵「カ・ディンギルの周りは非常に険しい山々で囲われており、とても徒歩では近づける場所ではありません。そこで、山を越えられる飛空機械を作る必要があります」

律「飛空機械って……なんじゃそりゃ。ムギ、お前んちでそんなもんも作れるのか?」

紬「うん、理論はもうできているの。でも、それを動かすためには……」

恵「ええ、そのエンジンを動かすためには、二種類のエネルギー鉱石が必要。どちらも希少なものだから、この数日間で速やかに探すには私たちだけでは力不足」

恵「そこで、世界中の渡り鳥たちに協力してもらう必要があります」

晶「そんなこと……無理だろう」

澪「荒くれ者ばかりだしな……非常事態とはいえ、話を聞いてくれるとは思えない」

恵「……」ジーッ

澪(……?)

恵「……ええと、そう、そうなのよ。渡り鳥が協力してくれるとは限らない……しかも、一部の渡り鳥は昨日の宣戦布告の後、暴徒化しています」

恵「さらにその中で、デス・ナイト・クォーターズの主張に感化され、彼女らに味方し他の渡り鳥や一般人に攻撃を加える集団が現れました」

恵「まず、この渡り鳥集団の鎮圧。これが一つ目の任務です。この任務には、恩那組のみなさんにあたってもらいます」

菖「了解〜!」

恵「次に……デス・ナイト・クォーターズのうち、キャサリンだけはカ・ディンギルには向かわず、各地に出没しては渡り鳥を挑発しています」

恵「これが、暴徒化や、キャサリンに味方する者の出現に拍車をかけています。一方、彼女一人だけでいるということは、ある意味好機です」

恵「この機に彼女を倒し、拘束します。しかし、彼女の強さはみなさんご存知の通り。なるべくこちらもパワーアップし、万全の状態で望みたい……」

恵「そこで、ガーディアンの中でも上位に位置する貴種守護獣『ガーディアンロード』の力を借りたいと思います。これが二つ目の任務」

恵「この任務は、神殿に赴いてアークセプターをかかげるだけですので簡単です。みなさんには、まずこの任務を済ませてもらってから次の任務に当たってもらいます」

恵「そして最後の任務ですが、今日この場にいるはずだった梓さんたちのグループが帰還命令に応じず、単独行動を続けています。暴徒化した渡り鳥と戦闘を繰り広げているようです」

唯「どうして……帰って来れないほど苦戦してるのかな?」

恵「……いえ、そんなはずはないのだけど……なぜか向こうの意志であの場にとどまっているみたいなの」

恵「梓さんたちと合流し、ARMSへ参加するよう説得すること。これは、唯さんたち四人で行ってもらいます」

唯「うん……がんばるよ!」

恵「それでは、各自出発してください。健闘を祈ります!」
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/29(水) 23:13:32.70 ID:y4dm09tZ0
……

堕ちたサンクチュアリ
破壊と喧騒のあとに http://www.youtube.com/watch?v=paj0g4asuk0&feature=relmfu

律「また知らないガーディアンの遺跡か……ホイホイ出てくるな。コトブキグループ恐るべし」

菖「ガーディアンって全部吸収されちゃったんじゃなかったっけ?」

紬「ううん。まだあと四柱いるわ……それはガーディアンの中でも上位の存在、ガーディアンロードっていうの」

澪「そんなすごいのがいるのにどうしてキャサリンたちはエネルギーを狙わなかったんだろう……?」

紬「それは実は……えっと、行ってみれば分かると思う」
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/29(水) 23:14:12.14 ID:y4dm09tZ0
……

幸「なんか、急展開だね」

菖「そだねー。昨日の宣戦布告からあっという間にARMSが召集されて、もう作戦まで決まってるし……なんか妙に手際がいいな〜」

律「あの恵って人は一体どこから出てきたんだ?」

澪「ジャニスさんと和がどこかから連れてきたらしいけど……指揮を執れる人が必要だったらしい」

晶「まぁ、実質あの部隊を操ってるのはジャニスだろうな。妙な手際のよさも怪しい……奴はまさかキャサリンたちに通じてるんじゃないだろうな?」

紬「そこまではないと思うけど……関係はあるのかも知れないし、そもそもみんなうちのグループの関係者なのかも?」

唯「でも、ムギちゃんの関係者なのにムギちゃんが知らないなんてあるの?」

紬「あるにはあるわ……まぁ、梓ちゃんたちが戻ってきたら話してくれると思うし、待ちましょう?」
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/08/29(水) 23:14:41.42 ID:y4dm09tZ0
……

紬「あったわ。あそこにある三体の石像に、『愛』、『勇気』、『希望』のガーディアンロードが封印されているの」

唯「おお、ずいぶん簡単に見つかったね!」

紬「でもね……ガーディアンロードの力は、既に失われているの……一応、アークセプターを掲げてみるけど、多分……」

律「反応しないな……」

澪「失われてるって、本当なのか?」

紬「うん。ガーディアンロードは、人の心を司るガーディアン。今の荒れ果てたファルガイアでは、人々の心から愛、勇気、希望は失われてしまった」

紬「だから、これはもうただの石像……力は残されていないわ」

晶「ちょっと待て。ならなぜこんなものを回収させられてるんだ? あの隊長は『パワーアップ』のためにここに来るようにって言ってたはずだが……」

紬「もしかしたら、私たちがガーディアンロードを復活させることができるかもしれない……失われた人々の心を呼び覚ますことができるかもしれない」

紬「ジャニスさんは、そう思って回収するように指示したんじゃないかな」

※石の女神、石の獅子王、石の竜神を手に入れたッ!

唯「ねえムギちゃん、ガーディアンロードって4匹いるんだよね? あと1匹は?」

紬「『欲望』のガーディアンロードがいるわ。人の心から欲望は尽きることがないから、多分まだ力は残っていると思うけど……どこにいるのかはわからないの」

晶「案外、キャサリンの奴が持ってるんじゃないか? 人間を滅ぼしたくてしかたがない、欲望の塊らしいからな。ま、奴らはガーディアン召喚はできないからどうでもいいけど」

唯「そ、そうかな? あの人たち、そんなふうには見えなかったけど……」

晶「バカか!? どう見ても悪い奴だろッ!! 本当にあの演説をちゃんと聞いてたのか、唯?」

唯「聞いてたよ! でも、あんなこと言う人に見えないんだけどなぁ……本当は優しい人なんだよ、きっと!」

晶「はぁ……?」

菖「でも、不自然さはあったよね。なんかキャラ作ってる感じだったし」

律「ま、そのへんはジャニスさんの説明待ちだろ。どっちにしろ1週間って期限はあるんだ、急ごうぜ!」

幸「そうだね。ほら晶、行こう? 暴走してる渡り鳥を倒しにいかなきゃ」

晶「ああ。じゃあな」

菖「そっちもがんばってねー!」

唯「うん、またねー!!」
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/08/29(水) 23:15:11.90 ID:y4dm09tZ0
次回梓です
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 01:16:49.47 ID:Tt3Ta0qIO
この組織名って2だっけ
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/01(土) 21:08:58.69 ID:wsU4NjLi0
……

荒野
ニンゲンの戦い http://www.youtube.com/watch?v=Ks6zcmRAroQ&feature=youtu.be

梓「――たぁーッ!!」ジャーン バシュン!!

渡り鳥「がはあッ!」ドサッ

梓「はあ、はあ……どうして、どうしてみんな足を引っ張りあうんですか! 今こそ、みんなが協力してキャサリンたちに立ち向かわなきゃいけないのに――」

渡り鳥「このくそアマあッ!!」ブン

梓「こんの――えいッ!」バシュン!!

渡り鳥「ぐふッ!?」ドサッ

純「梓! おーい、梓ってば――」

梓「はぁーッ!!」ズドドドドドドン!!!

渡り鳥「ぐわぁーーッ!!」ドサッ

憂「梓ちゃん、もうやめてよ!」

梓「ダメだよ! こいつらをほっといたら、また街が襲われちゃう――」

純「だからって、キリがないってば! スミーレの言うように、一旦そのアームズとかいうのに合流しなきゃ」

菫「お願いです梓先輩……昨日からずっと紬お嬢様からの連絡が」

梓「……ARMSには戻らないもん……先輩達には頼れない……私たちは私たちのバンドでキャサリンたちを倒さなきゃ」
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/01(土) 21:09:25.97 ID:wsU4NjLi0
渡り鳥「くらいな!!」ブン

直「――ひぃッ!?」

憂「あぶない、直ちゃん! えい!」ジャーン バシュン!!

渡り鳥「ぐああ!!」ドサッ

直「す、すみません……足手まといで」

梓「直、菫、まだ慣れなくてつらいかも知れないけど……がんばって? 誰にも負けない、バンドにならなきゃ」

直「で、ですが……」

菫「もう、無理ですーー!!」

純「……ねぇ、憂」

憂「……うん」

純「ほらちょっと来て、梓!」グイッ

梓「な、何!?」

憂「ねぇ梓ちゃん、どうしてそんなに私たちのバンドにこだわるの? ARMSにはジャニスさんや他にも強い渡り鳥さんがたくさんいるんでしょ?」

純「そうだよ! 何意地張ってんのか知らないけど、このまま戦ってても無駄だって! どうせあいつらやっつけてもやっつけても言うこと聞かないよ?」

梓「私は……私は……ファルガイアを守りたいの。キャサリンたちにあんなこと言われて、悔しくないの!?」

純「そりゃ、まぁむかついたけど……」

梓「こんなときだからこそ、みんなで協力して、キャサリンたちに対抗できるようにしなきゃいけない。なのに、渡り鳥たちは余計に暴走するばかり……」

梓「その渡り鳥たちを止めなきゃいけない。キャサリンたちにも勝てるように、強くならなきゃいけない。ファルガイアのために、私たちががんばらなきゃいけない」

憂「そうだよ、だから、みんなで協力して――」

梓(だって、ARMSは……唯先輩たちは……)
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/01(土) 21:10:08.69 ID:wsU4NjLi0
……

唯「あそこかな? 渡り鳥がたくさんいるよ!」

律「うわ、ほんとに暴徒化してるし……あのままじゃ近くの街も危ないな」

澪「あの中に梓たちがいるのか……?」

紬「うん……発信機の場所からして間違いないわ。あの近くに梓ちゃんたちの5人のグループがいるはず」

澪「5人か……確か最初は梓と唯の妹さんの二人だけだったはずなのに、ずいぶん増えたんだな」

律「本格的にバンド組んでたってことか……」

唯「あずにゃん……ごめんね。私、もうだらけないから。一緒に、がんばろう……?」

紬「……いたわ! あそこ、ちょっと集団から離れたところに!!」

唯「――ほんとだ、あずにゃんッ!」ダッ
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/01(土) 21:10:38.32 ID:wsU4NjLi0
……

唯「――あずにゃーーーんッ!!!」

梓「な――唯先輩ッ!?」

憂「お、お姉ちゃん!? お姉ちゃんだ! お姉ちゃーーん――」ダッ

梓「――ダメ、憂!」ガシッ

憂「え、梓ちゃん!? 離してッ!」

唯「憂!」

梓「来ないでください、唯先輩ッ!!」

唯「あずにゃん、どうして……」

律「おーい、梓ーーッ!」

澪「梓!!」

紬「梓ちゃん!!」

梓「……」

純「あーーーッ!! あなたたちはあの時のッ!?」

律「え!? ああ、あの時の海の渡り鳥……」

澪「あの子が梓のバンドに入っていたのか……」

紬「菫!」

菫「は、はいッ! すみません、お嬢様!!」

直「……あの方がコトブキ家の令嬢ですか」

憂「梓ちゃん……もしかして、お姉ちゃんのこと知ってるだけじゃなくて……」

梓「……うん。黙っててごめん。私、以前はこの四人とバンド組んでたんだ」

純「そうだったのか……で、なんで抜けたのさ」

梓「それは――唯先輩ッ! あなたたちはファルガイアを救う意志があるんですかッ!? 本当にこのファルガイアが好きで、そのために戦ってるんですかッ!?」

唯「……そうだよ? ごめんね、あずにゃん。もう私たちは立ち止まったりしないから……また一緒にやろうよ?」

梓「嘘ですッ! またきっと、だらだらするばっかりなんですッ!!」

律「そんなこと――」

梓「ないと言い切れるんですか?」

律「な、な、ない――」

澪「躊躇するな!」ゴチン!!

律「――いでッ!?」

澪「梓、悪かったよ……もう一度、一緒にやろう?」

紬「梓ちゃん……お願い。ARMを置いて」

梓「……ダメです。先輩達には、任せられません。私たちは、先輩達に負けないバンドになったんですッ!」チャキッ

純「え、戦うの?」

憂「梓ちゃん……」

菫「お、お嬢様と戦うなんて……あとでどうなるか」ガクガク

直「私もアームマイスターとして令嬢に手を出すのはちょっと……」

梓「行くよ、みんなッ!!」

唯「あずにゃん……」

律「ダメだ、やるしかない……!」
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/01(土) 21:11:16.62 ID:wsU4NjLi0
――――――――――――――――

boss; わかばガールズ
その名も,シュレディンガー一家 http://www.youtube.com/watch?v=T7AYD4UirbM

梓「絶対に、負けませんッ! 純、律先輩が先手を打ってくるよ、止めて!」

純「え? はいはい了解……」

◆サイコクラック
律「梓、まずは頭を冷やし――」
◆なにやってんだか☆
純「お、ほんとに来た。そーれッ!」ジャーン バシュッ!
律「ぐはッ!?」577 Force level up!

◆ガンクレイモア
梓「確実にしとめます――はあッ!!」ギュイイン バチバチバチ!!!
律「うわあああ!?」1305 ドサッ
澪「律!? 梓……本気だな」

梓「憂! 守りの魔法を!」

◆プロバイデンス
憂「う、うん!」DFP,MGRアップ
梓「よーし、順調……」DFP,MGRアップ
純「完全にやる気だね、梓」DFP,MGRアップ
菫「ど、どうしよう……」DFP,MGRアップ
直「なんかとんでもないことをしてる気が……」DFP,MGRアップ

唯「あずにゃん……」チャキッ

梓「どうしたんですか、唯先輩? ……撃てないんですか」

唯「……」

○リヴァイブフルーツ
紬「攻撃していいものかしら……とりあえず回復を」キュルリン Force level up!
律「うう……梓め、本気でやりやがったな……」

澪「……ええと、どうする?」

律「様子見かな、とりあえず」

梓「澪先輩は初回は攻撃してこないよ、菫、直、がんばって!」

澪「な!? 私たちの行動パターンを完全に読まれてるな……」

◆ソニックバスター
菫「わ、わかりました……えーい!!」シャキン!!
唯「きゃ!」231 Force level up!
律「ぐっは!!」227
澪「うわ!?」211 Force level up!
紬「きゃぁ!」229 

菫「……あッ! お嬢様、ご、ごめんなさい!」

紬「うふふ」

菫「ひぃぃぃ!!?」

◆アタック
直「ええと……で、では、とどめのロケットパンチを」ビヨーン ゲシッ!
律「ぶ!?」75 ドサッ
梓「やった、すごいよ直!」


唯           律           澪           紬           
HP750/981     HP0/1038      HP1093/1304    HP1136/1365    
FP29 弦6/6    FP0 MP99/103   FP31 弦4/4    FP31 MP136/136 
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/01(土) 21:12:07.28 ID:wsU4NjLi0
……

梓「よーし……純、次は澪先輩のすごい攻撃が来るよ。澪先輩を抑えて」

純「……へえ、あの人が」

梓「?」

純(あのかっこいい人が、澪先輩っていうんだ……)

◆ショット
純「あっ、外しちゃったー☆」ズドン!
澪「え!?」miss!
梓「ちょっと、純!?」

澪「わ、私が狙いか……」

梓「しまった、警戒されちゃった……しょうがない、作戦変更!」

◆マイトアヴァランチ
梓「くらえです、全体ッ!」ジャーン ズガガガガガガガガガガガン!!
唯「きゃあ!?」ガガガガガ!! 551
澪「うわ!」ガガガガ!! 471 Force level up!
紬「きゃ!?」ガガガ!! 399

唯「なんか私だけたくさん当たったよ!?」

梓「日ごろの行いが悪いんじゃないですか?」

◆リフレッシュ
憂「大丈夫、お姉ちゃん!?」キュルリン
唯「ありがと〜、憂♪」755 Force level up!

梓「え、憂!? 何やってんの! 唯先輩は今は敵だよ!?」

憂「あっ……体が勝手に。えへへ」

○リヴァイブフルーツ
唯「りっちゃん復活!」キュルリン
律「くそぉ……なんで私ばっかり」

△エクステンション
紬「さすがに向こうも強いわね……」
◎ヒール
紬「はい!」621 Force level up!
唯「ありがとー!」611
律「よっしゃー!」637
澪「よーし、やるか……」628

律「澪、頼む……とりあえず梓たちを止めなきゃ」

△ロックオン
澪「……ああ!」
◆パルスクラスター
澪「これならそんなに痛くないかな……ごめん、いくよ!」ピカァァァ!!
梓「きゃ!?」708
憂「う!?」704
純「うわ!!」789
菫「きゃぁぁぁぁッ!」737
直「ぐえッ!?」777 ドサッ

澪「あれ? ……あの二人、まさか初心者……」

△ミスティック
菫「あう……」
○ポーションベリー
菫「みなさん、こ、これを……」500
梓「ありがと、菫! よーし、立て直さなきゃ」500
憂「ありがとー♪」500
純「やっぱ強いな澪先輩……」500


唯           律           澪           紬           
HP981/981     HP896/1038    HP1250/1304    HP1358/1365    
FP65 弦6/6    FP10 MP99/103 FP40 弦3/4    FP30 MP133/136 
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/01(土) 21:13:12.15 ID:wsU4NjLi0
……

梓「純! 次こそ澪先輩――」

△全力全開
純「そういえば! 私にとってはリベンジ戦でもあるんですよ! ちょっと本気出させてもらいます!」
◆クリティカルヒット
純「髪燃やされたお返しですッ!!」ジャーン ズドン!!
紬「きゃあああ!?」1200 Force level up!

梓「純ってば〜……まぁいいや、ムギ先輩を――」 

◆サイコクラック
律「させるか! ちょっと頭冷やせ、梓!」ビシッ ピカァァァ!!
梓「ぐはッ!?」478 混乱

梓「!?!?」

澪「頭冷やすってか余計混乱させたな……」

◆リフレッシュ
憂「ええと……梓ちゃん、大丈夫?」キュルリン
梓「……はっ!? り、律先輩、ずるいです!」749
律「なにをー!?」

唯「……ねぇあずにゃん、もうやめようよ?」

梓「ダメです。私たちが勝って、私たちがファルガイアを救います」

唯「む〜……」

○ポーションベリー
唯「……ムギちゃん、はい!」
紬「ありがとう!」500

△エクステンション
紬「止まってくれないのね、みんな……」
◎フリーズ
紬「――はいッ!」カチーン!!
梓「う!?」425
純「つめった!!」437
憂「きゃ!?」402
菫「お嬢様、許してくださいー!」478

◆ABMランチャー
澪「しょうがない、恨まないでくれよ……たぁぁぁぁッ!!」ズドドドドドドン!!!
梓「――! まずい、みんな避けて!」miss!
憂「え……きゃああ!?」784 ドサッ
純「ぎゃーッ!?」695 ドサッ
菫「いやぁぁぁッ!?」799 ドサッ

梓「しまった……!」

梓(途中まで順調だったのに……! どうして……私のリーダーとしての統率力がなかったから……?)


唯           律           澪           紬           
HP981/981     HP896/1038    HP1250/1304    HP658/1365    
FP74 弦6/6    FP23 MP95/103 FP24 弦2/4    FP45 MP129/136 
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/01(土) 21:14:08.47 ID:wsU4NjLi0
……

唯「もういいでしょ、あずにゃん? 戦っても何もいいことないよ……?」

梓「……まだ、あきらめません」チャキッ

唯「私たちも、ファルガイアを守りたい気持ちは一緒だよ。だから、一緒にやろうよ、あずにゃん」

梓「……信じられません」

唯「渡り鳥さんたちにも、協力してもらえるように頼んでみようよ! 無理やり倒さなくても、きっと……」

梓「あの人たちは言っても聞かないからこうしているんですッ! やっぱり、唯先輩は甘いです……私が、やりますッ!」

◆バニシングレイ
唯「もー、あずにゃんのバカーーーッ!!!」ビーーーーーー ズドン!!!
梓「――ぐえッ!?」778 ドサッ

律「おー、ついにやりやがったな唯……」

澪「ははは……」


レベルアップ!
唯 level 20 HP1146  
律 level 21 HP1138 
澪 level 22 HP1424 
紬 level 22 HP1495
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/01(土) 21:14:46.61 ID:wsU4NjLi0
――――――――――――――――

あいのきせき http://www.youtube.com/watch?v=W1hUhGQGcLw&feature=relmfu

唯「あ、あずにゃん! ゴメン、しっかりして!」ユサユサ

梓「う……唯先輩……」

梓「私、負けたの……? どうして……ファルガイアを想う気持ちは、誰にも負けないはずなのに……ずっと、ファルガイアのためにがんばってきたのに……」

唯「知ってるよ? 伝わってくるよ? あずにゃんは、誰よりもファルガイアのことを考えてたもんね」

唯「だから、ちょっとだらけちゃった私たちから離れちゃったんだよね。ごめんね……」

憂「梓ちゃん……梓ちゃんの気持ち、私たちも感じてたよ? でも、それが強すぎて空回っちゃったんじゃないかな」

純「そうそう。気持ちはわかるんだけどさ、ちょっと突っ走りすぎなんだって」

梓「そう……なのかな」

梓(私はずっと、ファルガイアを救いたくて……みんなが協力できる世界にしたくて……でも、そのために私は何をしてきたの?)

梓(そうだ、私……私の想いを押し付けるばかりで、相手のこと、何も考えてなかったんだ……)

菫「梓先輩、大丈夫ですか……?」

直「すいません、足手まといになってしまって……」

梓(この子たちも、まだ初心者なのに……私たちのバンドを唯先輩たちのバンドより強くしたいって思うばかりで、この子たち自身に向き合えてなかった)

梓「……ううん。ごめんね、二人とも……私、無理させすぎちゃったよね」

梓「――唯先輩」

唯「なーに?」

梓「私は、私の想いを押し付けてばかりでした……でも、気づいたんです。相手にわかってもらいたかったら、相手のことを考えなきゃ」

梓「まずは、自分から。想いを伝えるためには、まず自分から相手を好きにならなきゃいけなかったんです。はじめから嫌いになってちゃ、伝わらないんです……」

梓「私、ファルガイアが好きです。みなさんが、大好きです。この世界を守りたい……この想いを、伝えたい」

梓「みなさん……今まで、すいませんでした。ファルガイアを守るために、私も協力させてください。みなさんで、一緒に――!!」

※『石の女神』が砕け散ったッ!
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/01(土) 21:15:25.58 ID:wsU4NjLi0
ラフティーナ「――私は人が失いし心の光、『愛』を司るもの……」

梓「――え……!?」

菫「うそ……ガーディアンロードが!?」

紬「愛のガーディアンロード……梓ちゃんの想いで呼び覚まされたのね!」

ラフティーナ「そなたのファルガイアを守りたいという想いの叫び、しかと私に届いた……」

ラフティーナ「大切なものを守るために私の力が必要ならば、『愛』の名の下に私の名を呼ぶがよい」ピカァァァ

※『愛の奇跡』を手に入れたッ!

梓「ミーディアム……愛の、ガーディアンか……」

唯「あずにゃん……おかえり?」

梓「――はい!」

律「私たちも悪かったよ、梓。また一緒にやろうぜ?」

澪「梓のバンドもあるからな。かけもちでも、私たちと一緒にたまには演奏してくれたら嬉しい」

紬「ありがとう、梓ちゃん。菫も最近、とっても生き生きしてるわ。梓ちゃんのおかげよ?」

梓「みなさん……ありがとうございます!!」
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/01(土) 21:16:03.87 ID:wsU4NjLi0
直「あの……渡り鳥たちが、周りに……」

梓「!?」

渡り鳥「ケケケ……面白そうなことやってんじゃないか」

渡り鳥2「潰しあいか? てめえらが勝手に消えてくれる分には構わねぇがな」

澪「しまった、囲まれてる……!」

梓「……」スタスタ

唯「あずにゃん!?」

梓「……みなさん」

渡り鳥「ああん? なんだよ、『渡り鳥狩り』のクソガキが。今日こそてめぇをぶっとばさないと気がすまねえなッ!!」

梓「みなさん、今まですみませんでした」ペコ

渡り鳥「――は?」

渡り鳥2「おい見たか、あのガキが謝ってやがるぞ!?」

渡り鳥3「こりゃどういう風の吹き回しだ……」

梓「――聞いてください、みなさん! 今はファルガイアの危機なんです! こんなことしてる場合じゃないんですッ!」

梓「このまま、あのデス・ナイト・クォーターズにやられっぱなしでいいんですか? みなさんは、強い渡り鳥なんです。協力すれば、きっと彼女たちにも勝てます」

梓「ファルガイアが滅びちゃったら、元も子もありません。みなさんだって、この世界がなくなるのは嫌、ですよね? 今だけでも、協力してください!」

渡り鳥「……」

渡り鳥2「ほう……?」

渡り鳥3「あのガキが頭を下げるとはな……まぁ確かに、俺達もわかってんだよ。こんなとこで暴れてても無駄だってよ」

渡り鳥「ああ。だがな、どうせファルガイアは滅びる。むかつくが奴らの言うとおり、な。それが早まっただけだ。だったら最後に気の向くまま大暴れしたいってとこなんだよ」

梓「だったら……なおさら、最後の悪あがきでもいいんです、ファルガイアを守るために、団結しましょう!!」

渡り鳥2「へへ、悪くはねえんじゃねえか? 確かに、奴らに一発ぶちかましてやらねぇと気がすまねぇ」

渡り鳥「ケッ、てめぇへの恨みは今はナシにしといてやんよ。よーし、協力してやろうじゃねぇか」

梓「よかった……ありがとうございます」


純「なーんか上から目線なのが気に食わないけど……」

憂「でも、よかった。協力してもらえたし」

菫「これで、ARMSに合流できますね」

直「ワクワクしますね……一体どんな作戦が待ってるんでしょうか」
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/01(土) 21:16:35.82 ID:wsU4NjLi0
次回晶です
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/01(土) 21:17:23.72 ID:wsU4NjLi0
ARMSは2に出てくるやつです。
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:45:14.61 ID:MexeLjyU0
……

コトブキ家 会議室
ヴァレリアシャトー http://www.youtube.com/watch?v=npoijm6OHG8

和「憂! 戻ってきたのね」

憂「あ、和ちゃーん!」ダッ

唯「和ちゃーん!!」ダッ

和「ちょッ……唯は別に久しぶりじゃないでしょ」

唯「え〜、いいじゃーん」ギュウ

憂「三人で会えたの、久しぶりだね♪」ギュウ

和「ふふ、そうね」
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/02(日) 20:45:58.11 ID:MexeLjyU0
……

恵「よかった、梓ちゃんたちみんな帰還してくれたのね。任務お疲れ様」

梓「あの……すみませんでした」

恵「気にしないで。それどころか、なかなか面白い人たちを連れてきてくれたじゃない。感謝するわ」


渡り鳥「おらおら、俺達も協力してやるぞ! 何すりゃいいんだ!?」

渡り鳥2「おー、コレがコトブキ家か……すげぇすげぇ」

渡り鳥3「こりゃ報酬も期待できそうだなぁ、ケケケ」


梓「あはは……なんかすいません、ぞろぞろと」

恵「いいのよ。渡り鳥の協力は不可欠なんだから。彼らには飛空機械に必要なエネルギー鉱石の探索にあたってもらうわ」

恵「じゃあ、私は彼らに作戦を説明するから……あとは頼むわね」

和「わかりました。じゃあ、梓ちゃんたちはこっちに。――こら、唯、憂、もう離れなさいって」

唯「えー、このままでもいいじゃーん」

憂「ねー」

和「もう、憂まで……」
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:46:49.25 ID:MexeLjyU0
……

和「全員揃ったらジャニスさんから話があるんだけど……まだ恩那組が任務から帰還してないのよ」

律「晶たちが? 苦戦してるとは思えないけどな」

澪「確か向こうはキャサリンたちに味方する渡り鳥の集団の相手だったな。梓たちが戦ってたのよりタチが悪そうだけど」

和「そうね……なんとも言えないけど、もしかしたらてこずっているのかも。だから、唯たち四人で様子を見に行ってほしいの。危ないようなら加勢して」

和「梓ちゃんたち五人はこの場に残ってもらうわ。ARMSについて説明するから」

梓「わかりました!」

唯「晶ちゃん、心配だね……」

紬「行きましょう? 急がなきゃ」

唯「うん!」
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:48:02.97 ID:MexeLjyU0
……

荒野
ニンゲンの戦い http://www.youtube.com/watch?v=Ks6zcmRAroQ&feature=youtu.be

晶「こいつらがキャサリンたちに味方してるっていう奴らか……ハッ、力に怯えて従うなんて、渡り鳥の風上にも置けないな」

渡り鳥「なんだてめえらは……デス・ナイト・クォーターズに逆らう奴か?」

晶「力が絶対……絶対たる力を持つものが生き残る。それが荒野の掟だろう? はぁーッ!!」ズドーン!!

渡り鳥「ぐわぁ!!」ドサッ

菖「晶〜、下っ端相手してても時間の無駄だよ! 早くリーダー探さなきゃ」

晶「……もう少しこのバカどもを叩きのめさないと気がすまない。先に行っててくれ」

幸「……晶。何を焦ってるの?」

晶「な……」

菖「ねぇ晶、そろそろその変なこだわりやめたら〜? 私たちは晶が心配なの! また変に暴走するんじゃないかって」

幸「晶、絶対たる力にこだわりすぎだよ。その力を手に入れてどうするの?」

晶「どうって……力を手に入れたものが荒野で生き残る、それだけの話だろ」

幸「それじゃキャサリンたちと同じだよ?」

晶「――!!」

菖「そうだよ! あいつらだって自分たち以外弱いからみんな死んでくれって言ってるようなもんじゃん。晶もそうなりたいの?」

晶「いや、そこまでは――」

幸「じゃあ、その力は何のために欲しいの?」

晶「……私は……」

晶(私は……力が欲しいと思った。力を手に入れて、渡り鳥の頂点に立つって決めた。なんで、だ……それで、どうしようと思った……?)

菖「――あ、あれがリーダーじゃない?」

幸「ほんとだ。晶、行くよ?」

晶「あ、ああ。よし、リーダーを倒して――えッ!?」

菖幸「「――!?」」
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:48:42.10 ID:MexeLjyU0
……

唯「あ、あそこに渡り鳥がたくさんいるよ!」

澪「さっきの奴らとは違う……妙に統率がとれてるな」

律「……あれ、あそこにいるの菖と幸じゃないか?」

紬「ほんとうね。晶ちゃんが見当たらないけど……行ってみましょう!」
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:49:14.21 ID:MexeLjyU0
……

律「おーい! 菖〜!!」

菖「あ、りっちゃん!」

幸「みんな……」

澪「大丈夫か? どうしたの、こんなところで突っ立って……」

唯「晶ちゃんは?」

菖「えーっとね、晶は……」

幸「この先で、敵のリーダーと戦ってるよ」

紬「え……一人で!?」

律「なんでだよ!? 助けに行かなくていいのか?」

菖「うん……ゴメン、晶一人でやらせてあげてほしいんだ」

唯「どうして……?」

幸「菖、晶のこと……」

菖「そうだね、話そうか……」
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:50:23.01 ID:MexeLjyU0
……

世界にひとりぼっち http://www.youtube.com/watch?v=iPiKIKDX70g

菖「これは私たちが出会ったばかりのころの話なんだけどね――」



過去 渡り鳥の集う酒場

菖『――キミ、新入りなの?』

晶『うん……』

幸『一人でいちゃ危ないよ。私たちとバンド組む?』

晶『う、うん。よろしくお願いします!』




律「――ちょっと待った〜ッ!! いきなり話止めて悪いけど、誰だよ!? ほんとに晶か?」

幸「うん。晶は昔はすごく大人しかったんだよ」
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:51:30.29 ID:MexeLjyU0




菖『ねぇ、何で渡り鳥になろうと思ったの? ただでさえ女の子が少ないのに……晶、全然そんな風に見えないんだけど』

晶『ええと……あの渡り鳥のバンドのリーダーの、前田先輩がかっこよくて……』




律「ちょっとすいません、この子誰――」

澪「いい加減認めなさいッ!!」ゲシッ!

律「ぐはッ!?」

菖「フフ……それでね、晶は見た目は大人しかったけどすぐにARMの扱いが上達して、仕事も演奏もうまくいってきたんだ」

幸「女の子だけのバンドってのも珍しかったから、すぐに有名になったんだよ。それで、ある日ね――」
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:52:18.50 ID:MexeLjyU0




菖『私たちもずいぶん有名になったね〜!』

幸『そうだね。でもちょっと回りの視線が気になるかな……?』

晶『わ、私……次に大きな仕事成功させたら、先輩に告白するッ!』

菖幸『『ええッ!?』』




紬「それで、それで!?」

菖「ムギちゃん落ち着いて! それで、晶の宣言どおり一つ大きな仕事を成功させて、そのあたりの渡り鳥の中では一番のバンドって評価を受けたんだ」

幸「それで晶が告白しようとしたときにね――」
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:53:20.01 ID:MexeLjyU0




渡り鳥1『おい、聞いたか? またあいつら、でかい話を成功させたんだとよ』

渡り鳥2『またかよ? まぁ、ある程度実力はあるっていうのは確かなんだろうが……ちやほやされすぎじゃねえか? どうせそれで多めに仕事が回ってきてんだろ』

渡り鳥1『ハッ、確かにな。本当の実力で判断してもらいたいもんだよ。あんな女ども、実際は大したことねぇだろ。女だからって調子に乗ってんじゃないか?』

渡り鳥2『そうだな……よし、あいつらに荒野のルールってのを教えてやろうか、なんなら、利用して捨ててやってもいいぜ、ケケ』

渡り鳥1『はは、いいねえ! なあ、そう思うだろ、前田?』

前田『え? ……まぁ、女だから人気が出て仕事が回ってくるってのはずるい、かな……?』

晶『――ッ!!』

前田『!! おい、晶……』

晶『そんなふうに、思ってたんだ……』

前田『違うんだ、これはだな……』

晶『……!!』ダッ




唯「ひっどーい! そんなこと言われたんだ……」

菖「それで、次の日……晶は髪をばっさり切り落として、今みたいな髪型にしてきたんだ」
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:54:09.48 ID:MexeLjyU0




晶『……先輩』

前田『あ、晶? 昨日のことなんだけど、俺、本当はお前たちの実力は本物だと――えッ!? お前、髪……!』

晶『先輩、私、決めました。女だから仕事が回ってきたって言わせないように……誰よりも強い、『力』を身につけます』

晶『――そして、渡り鳥の頂点に立って、先輩のこと見返してやりますッ!!』




菖「……そして今に至るんだよ〜」

律「そんな過去があったのか……」

幸「それ以来、晶は『絶対たる力』を手に入れるって言って聞かなくて……ことあるごとに単独行動しては遺跡発掘とかしてたんだ」

菖「そ。だから心配でさ〜! ムギちゃんちにも侵入して、迷惑かけちゃったしね」

澪「それであんな性格になったのか……確かに力に対するこだわりはすごかったな」

紬「でも、その力を手に入れて、どうするのかな? その先輩に告白?」

菖「そこなんだよね〜。別に本人も告白するためだけに力を求めてるわけじゃないと思うんだけど。言い出しちゃった以上、躍起になってる感じ?」

幸「晶自身も、悩んでるよ。何のために力を手に入れるのか」

菖「そろそろ、あの変なこだわりに踏ん切りつけて、今直面してるファルガイアのピンチのために力を使って欲しいからさ〜。だから、一人で行かせたの!」

唯「え? じゃあもしかしてこの先にいるリーダーって……」

幸「うん。前田先輩だよ」
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:55:06.70 ID:MexeLjyU0
……

ニンゲンの戦い http://www.youtube.com/watch?v=Ks6zcmRAroQ&feature=youtu.be

晶(私は……やみくもに力を求めてきた。それなりの力をつけることはできた。でもそれは何のため? 考えたこともなかった)

晶(ただ力を手に入れたって意味はない……力を手に入れて周りを蹴落とすことが渡り鳥の美学だと思ってきたが、こんな馬鹿なことはない……キャサリンたちを見てわかった)

晶(なら、私は、この力を……)

前田「……晶、久しぶりだな」

晶「先輩……見損ないました。デス・ナイト・クォーターズに味方して、他の渡り鳥や一般人を襲ってるなんて。力を持つものが生き残るのが荒野の掟じゃなかったんですか?」

前田「その通りだよ。だから、あのデスなんとかに味方してるわけじゃないさ」

晶「どういうことですか……?」

前田「彼女らの言ってることはもっともだと思うんだ。強いものが生き残る。だから俺たちもそれに従って、力をつけているだけ。弱い奴は蹴り落とすしかない」

前田「そして、いずれキャサリンたちを倒す。強い奴だけが、あの宇宙船に乗る資格がある。ま、彼女らの言ってることそのまんまだけどね」

前田「俺たちは荒野の掟に従って動いてるだけ。晶も、そうだろう? ――いろいろ噂は聞いてるよ。やっぱり俺の思ったとおり、君たちは本当に強かったじゃないか」

晶「私は……違います……今は、もう違うんです」

晶「先輩。私は先輩に認めてほしくて、力を求めました。でも、今は違います。あなたを超えて……そして、過去の自分に……ケリをつけますッ!!」
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:55:52.40 ID:MexeLjyU0
――――――――――――――――

boss;前田
斬り姫 http://www.youtube.com/watch?v=sKjnVc4-XWA&feature=relmfu

前田「ずいぶん変わったな、晶……本気で行くぞ!」

◆ボルトファニング
前田「それッ!!」ジャキン! バシュン!
晶「ぐッ!!」401 Force level up!

晶「負けません……先輩の技、覚えたんですからッ!」

◆ボルトファニング
晶「はぁぁぁッ!!」ジャキン! バシュン!
前田「ぐはッ!? やるね……」801


晶 
HP860/1261 
FP42 弦5/6
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:56:37.70 ID:MexeLjyU0
……

◆ショックスライダー
前田「これはどうだ!」シャキン!
晶「うわ!!」394 Force level up!

◆ショックスライダー
晶「……行きます! はぁッ!!」シャキン!
前田「ぐッ!? 晶、そこまで俺の技を……」759


晶 
HP466/1261 
FP63 弦4/6
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:57:17.05 ID:MexeLjyU0
……

◆マルチブラスト
前田「やるな……それ!!」バシュン ズガガガ!!
晶「うッ!?」350 Force level up!

○ミラクルベリー
晶「まずい……!」2000


晶 
HP1261/1261 
FP80 弦4/6
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:57:59.28 ID:MexeLjyU0
……

前田「どうした? ……やっぱり、体力が足りないみたいだな」

晶「――!!」

◆ライジングノヴァ
前田「これは晶も知らないだろう……はぁーッ!!」ジャキン! ズガーン!!
晶「ぐあああッ!!」1088

晶(これじゃ、回復が追いつかないッ……このままベリーを使い続けても、無くなるだけだ)

晶(なら……一発で決めるッ!)

△フルフラット
晶「女だからって、なめないでください――」
◆マルチブラスト
晶「覚悟してください、先輩ッ!!」バシュン ズガガガガガガガガガガガガ!!
前田「なに――ぐわぁああッ!?」2497 ドサッ

晶「……勝った……」


レベルアップ!
晶 level 24 HP1373 ライジングノヴァを覚えたッ!
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 20:59:23.33 ID:MexeLjyU0
――――――――――――――――

ニンゲンの戦い http://www.youtube.com/watch?v=Ks6zcmRAroQ&feature=youtu.be

前田「ぐ……!!」

晶「先輩……私、決めました。私はもう、むやみに力を求めたりはしません。力に溺れて、自分を見失ったりはしません」

晶「この力は、菖や幸、私の仲間たちを……そして、私たちが住むファルガイアを守るために」

晶「大切なものを守るために、今までの自分を超える力。それが『絶対たる力』ッ! それが私の勇気ですッ!」

※『石の獅子王』が砕け散ったッ!

ジャスティーン「――我は人が失いし心の光、『勇気』を司るもの……」

晶「な……!? ガーディアン、ロード……!?」

ジャスティーン「我を呼び覚ましたのはそなたの想い……」

ジャスティーン「過去にとらわれず己自身を超えるためならば『勇気』の名の下に我が名を呼ぶがよい」ピカァァァ

※『勇気の紋章』を手に入れたッ!

晶「ミーディアム……勇気のガーディアンか……はは」

前田「晶……強く、なったんだな。ははは、完敗だよ」

晶「先輩……お願いです。私たちのファルガイアを守るために、力を貸してください」

晶「みんなで『力』を振るえば、きっとできるはずです。他人を蹴落とすための力じゃありません。守るための、力です」

前田「そうだな……わかったよ。みんなで、頑張ってみよう」

晶「ありがとうございます!! ……えっと、それで……先輩? ちょっと、伝えたいことが――」

前田「ところで、さっきからあそこの岩陰でこっちを見てる人がたくさんいるんだけど、晶の仲間かい?」
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/02(日) 21:00:03.20 ID:MexeLjyU0
晶「!?」クルッ

晶「……」ジャーン バシュン!!

ドゴォーン!!!

唯「うわわ!?」ドテッ

紬「きゃあッ!?」ドテッ

菖「あちゃー、いいとこだったのに〜」

律「見つかっちまったな」

晶「お前ら……何してるんだッ!!」

幸「見守ってただけだよ?」

澪「そ、そうだぞ! ちゃんと晶が過去を断ち切れるかをだな……」

晶「おいッ! まさか菖、私の過去を――」

菖「ごっめーん☆」

晶「う、うわああああーー!!」ヘナヘナ

律「あ、顔真っ赤になった」

唯「よかったね、晶ちゃん!」

晶「何がだ! ちくしょーー!!」

前田「ははは……えっと、よろしくな、みんな」
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/02(日) 21:01:05.36 ID:MexeLjyU0
次回ジャニスによる説明です
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 22:40:07.81 ID:pU5QWmNIO
                     /j
                   /__/ ‘,
                  //  ヽ  ', 、
                    //    ‘     
                /イ       ', l  ’     …わかった この話はやめよう
               iヘヘ,       l |  ’
               | nヘヘ _      | |   l    ハイ!! やめやめ
               | l_| | | ゝ ̄`ヽ | |〈 ̄ノ
               ゝソノノ   `ー‐' l ! ¨/
            n/7./7 ∧        j/ /     iヽiヽn
              |! |///7/:::ゝ   r===オ        | ! | |/~7
             i~| | | ,' '/:::::::::::ゝ、 l_こ./ヾ..     nl l .||/
             | | | | l {':j`i::::::::::::::::`ーr '         ||ー---{
              | '" ̄ ̄iノ .l::::::::::::::::::::::∧       | ゝ    ',
      , 一 r‐‐l   γ /、::::::::::::::::::::::::〉ー= ___  ヘ  ヽ   }
    / o  |!:::::}     / o` ー 、::::::::::::i o ,':::::::{`ヽ ヘ     ノ
   / o    ノ:::::∧   /ヽ  o  ヽ::::::::| o i::::::::ヽ、 /   /
   /    ノ::::::/    /::::::::ヽ  o  ヽ:::| o {::::::::::::::Υ   /
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/09/02(日) 23:31:43.70 ID:03CbnVDoo
乙です、前田先輩、原作通りだった!
晶ちゃんは何を伝えようとしたのかな。
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:04:08.71 ID:NGQqEN9IO
      ,、
     ./::|   <私を忘れてもらっては困る…
    ./:::::.|        ☆
    .|:::::::.|:    、〃   パチン
  ___上─┴i___  ゙Y.フ
 .||   ̄   |弋 ./ /
 .| .|     /.ヽμ /´
  |  |    |  .`´
 /::::/   |
 |=|   、 |
  ||__||__|
   |  |  |       ガ コ ン
   |  .|  |
    |  | .|         うわあああああ〜
    .|  | |            | |  | |
    .|  | |           |  || | ||
    .| .| .|           |∩ | |(\ ||
  .__/__.| _|          _| .|___.ヽヽ.___
  ´──┴┘        /:::::|∧::::∧ | .| :::::::::/
               /:::::::(´Д` ) .|::::::::/
              /::::::::::/    /::::::/
  
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 03:21:57.83 ID:vbwSbnSIO

斬り姫といえばゴンさんのテーマ
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 14:18:30.65 ID:gOnJzsjIO
_________________________
  ○
(( (ヽヽ    ンギモッヂイイッ!
   >_| ̄|○
しまった!ここはホモスレだ!
オレが掘られているうちに他スレへ逃げろ!
早く!早く!オレに構わず逃げろ!
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 18:02:15.82 ID:x0I/UWnWP
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/04(火) 13:53:27.16 ID:orIB9Nz+o
やいやいこの!なんだおまえ!無名書き手のクセに生意気だぞ!!
やんのか、こら!ほれ!来てみろそれ以上近づくとやべえことになるぞ!俺が ⊂(;×;∩)シュッシュッ
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/04(火) 21:26:39.18 ID:C5HCFzGSO
あんまり文句言うと、>>1がツイッターでSS仲間にグチ零すよ
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 21:47:18.16 ID:8Z6eYwhSO
ステータスの数値を計算したりBGMをつけたり、こと細かに作られてる部分は良い

ただ戦闘シーンが擬音ばっかりで、このゲームを知らない人には伝わりづらいのではないのかなぁとは思う
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 00:53:36.57 ID:4Kx7pVIV0
……

コトブキ家 会議室
ヴァレリアシャトー http://www.youtube.com/watch?v=npoijm6OHG8

ジャニス「さて……みんな揃ったわね」

晶「さあ、今度こそ話してもらうぞ……デス・ナイト・クォーターズの正体」

ジャニス「ええ。長くなるわよ……まず、あのキャサリンたちの演説だけど、半分は嘘だと思ってくれて構わないわ」

梓「半分も!?」

唯「ほら! やっぱり、いい人たちなんだね!」

律「いや、半分だしな……わからないぞ」

憂「でも、違和感はなんとなく感じてました。本心なのかな、って……」

菖「私も変な感じしてたけどやっぱりそうだったんだ!」

ジャニス「ふふ、まぁ全部聞いてから判断してもらおうかな? これは一年前の話なんだけど――」

ジャニス「一年前。キャサリンたちと、私を含む7人は、ちょうど大きな仕事を成功させたの。荒れ果てたファルガイアに生命エネルギーを供給して、緑溢れる世界にする計画」

ジャニス「『ユグドラシル計画』をね」

紬「――!! やっぱりあなた方が、七人委員会だったんですねッ!」

ジャニス「ええ。私たちの顔と名前、研究内容は最重要機密。コトブキ家から援助を受けているとはいえ、ムギちゃんにすら秘密だったのよ」

澪「それで、ムギも知らなかったのか……」

ジャニス「七人委員会は、かつての大戦で魔族が残した情報ライブラリ『ヒアデス』を解析して、ロストテクノロジーを駆使してユグドラシル計画を進めてきた」

ジャニス「そしてついにユグドラシルが完成。コトブキ家にも報告して、いざユグドラシルを起動しようとしていたある日――」
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 00:54:36.71 ID:4Kx7pVIV0
……

過去 ユグドラシル コンピュータルーム

キャサリン『ちょっと、何よこれ……ガーディアンの生命エネルギー反応におかしな値が出てるわ』

ジャニス『どれどれ? ……ホントだ、何コレ。新たなガーディアンが出現した? いや、ガーディアンじゃ、ないわ……』

キャサリン『死のガーディアン、ギィ・ラムトスの力が少し弱まったわね。まるでギィ・ラムトスから何かが生まれたような』

ジャニス『デミ・ガーディアン……』
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 00:55:48.11 ID:4Kx7pVIV0
……

ジャニス「ギィ・ラムトスの持つギロチンの刃から零れ落ちた破片……それが元となって、『絶望』のデミ・ガーディアンが生まれた」

ジャニス「計器類が示していた値からは、そうとしか判断できなかったの。信じられないことだけど」

晶「話がずいぶんぶっ飛んでるな……まず、デミ・ガーディアンってのは何だ?」

ジャニス「通常のガーディアンと似ているけど異なるものよ。死のガーディアンの持つ『絶望』の相を受け継いだ、異質な存在なの」

ジャニス「なんでそんなものが生まれたかっていったら……この世界の人々があまりにも『絶望』してるから」

ジャニス「ガーディアンはファルガイアに生きるもの全ての源であると同時に、ファルガイアに生きるもの全てから影響を受けるもの。ガーディアンロードが力を失っていたのも同じ理由」

ジャニス「荒れ果てたファルガイアで、人々の心が荒んでいくうちに……絶望を糧とするデミ・ガーディアンが生まれてしまった」

ジャニス「その名は『デスデビル』。秩序の輪から外れた絶望のガーディアンは、人々をさらに絶望に陥れ、それを糧に力を得ようと、ぐんぐん成長していった」

ジャニス「そして、私たちが発見してから数日後には、もう実体化する寸前にまで力をつけていたのよ」

紬「ガーディアンのほとんどが実体を失って概念だけの存在になっているのに、そんな短期間で実体を身につけるなんて……」

幸「そんなに、みんなの絶望が大きかったのかな」

ジャニス「……ええ」
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 00:56:39.19 ID:4Kx7pVIV0
……

デラ『まずいな……このままデスデビルが実体化して暴れ始めたら、ファルガイアが死の星になってしまう』

ジェーン『どうにかなんないの!? 実体化するんなら、ARMを総動員してぶっ倒せば――』

デラ『いや……この計測データを見る限り、無謀だろうね。とても人間の力で倒せる相手じゃない。相手はガーディアンだ……』

ジェーン『じゃあ……封印、するしかないのかな?』
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 00:58:15.38 ID:4Kx7pVIV0
……

ジャニス「――封印。それしか手はなかった。でもどこに? あまりにも急なことだったから、十分に作戦を練れなかったこともあって、私たちが出した答えは――」

……

ジャニス『嘘でしょ!? そんなこと、本気でできると思ってるの!?』

キャサリン『しょうがないじゃない! 時間がない……これしか、ないのよ!!』

クリスティーナ『デスデビルが実体化する前にその概念を四分割して、私たち四人の内的宇宙に封印。だいじょーぶ、『ヒアデス』に書いてあることに従えばできる範囲内だって』

ジャニス『でも! そんなことしたら……』
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 00:58:52.55 ID:4Kx7pVIV0
……

ジャニス「デスデビルの力を四つに分散させて体の中に封印する。結局、これしか案は出せなかったの」

梓「そんな……体内にガーディアンを封印だなんて。どんな感じがするんだろう……」

純「てか、なんとなくわかった。あのキャサリンたちの変身能力のこと」

ジャニス「そう。名乗り出たのはキャサリン、クリスティーナ、デラ、ジェーンの四人」

ジャニス「でも、いくら分割したとは言っても、強大なガーディアンの力を体内に封じ込めたら体が持たないの。すぐに負けて、デスデビルが出てきてしまう」

ジャニス「だから、あの四人は人間の体を捨てた……魔族の智慧を駆使して、自らの肉体を改造して……パナケイア流体が血の代わりに流れる、半機械生命体。すなわち『魔族』に」

ジャニス「魔族の肉体を手に入れた彼女たちは、デスデビルの精神を押さえ込むことに成功したわ。そして、デスデビルの力と魔族の力が拮抗した結果――」

晶「あの変身能力、か……」

ジャニス「そう。『デスナイト』に変身する力を得たの」

菖「魔族の体にそのなんとかガーディアンの力の二つも持ってたのかー……どうりで強いわけだね」

幸「パナケイア流体? って、確かどんどん濁っていって浄化しないといけないんだったよね」

ジャニス「ええ。魔族はファルガイアにとって異質の存在だからね。存在するだけでファルガイアから拒絶されるのよ」

ジャニス「……それで、封印に成功したことで一時は落ち着いたかに見えた。でもね――」
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:01:22.93 ID:4Kx7pVIV0
……

ジャニス『デスデビルの力が、大きくなってる……?』

キャサリン『そうなの。日に日に違和感が増していく……今はまだ大丈夫だけど、そう遠くない未来に抑え切れなくなるのは間違いないわ』

ジャニス『人々の絶望を糧にしてるってことかな……』

キャサリン『そうね。……だから、デスデビルの復活は逃れられないわ。それで、その対策なんだけど――』
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:03:39.10 ID:4Kx7pVIV0
……

ジャニス「キャサリンから聞かされたのは、衝撃的な作戦だったわ……」

ジャニス「――デスデビルの復活前に、過去の大戦の遺物、宇宙船『マルドゥーク』を発掘。その起動に必要なエネルギー確保のために、全てのガーディアンのエネルギーを吸収する」

ジャニス「そして、すべての人間をマルドゥークに乗せてファルガイアを脱出させて、自分たち四人はファルガイアに残る……ッ!!」

律「なんだって!?」

澪「そんな……!? じゃあ、キャサリンたちは――」

ジャニス「……ファルガイアとともに、復活したデスデビルによって滅ぼされるわ」

唯「どうして……!? 死ななきゃいけないの……? そんなの、ひどいよ!」

ジャニス「私たちも当然反対したわ……そして結局、デスナイトの四人と、私たち三人で意見が対立。あの四人のほうが圧倒的に強いから、私たちは負けて散り散りになってしまった」

ジャニス「――ここまでが、私たちの過去。この時点で七人委員会は解散。負けて荒野をさまようことになった私たちに代わって、キャサリンたちが後始末してくれたみたいね」

紬「はい、七人委員会に関する情報は全く残っていませんでした……」

ジャニス「私はそれから、彼女たちの行方を追い続けて――今に至る、ってわけ」

梓「でも……それならどうして、キャサリンたちはあんな演説を? デスデビルを召喚して滅ぼすなんて嘘をついたら、今みたいに混乱が起きるのはわかってたんじゃ……」

ジャニス「そこなんだけど……これは予想だけど、この展開は彼女たちの狙い通りなんだと思う」

ジャニス「もし、彼女たちが正直に話していたらどうなると思う?」

律「えーと……私たちの体にはデスデビルが封印されています、もうすぐ復活します、みなさんこの宇宙船に乗って逃げましょう! ってか?」

晶「……なるほど。誰も信じやしないだろうな」

ジャニス「そう。彼女たちは、わざと悪を演じることで、みんなの関心を向けさせようとしたんじゃないかな」

ジャニス「悪が現れれば、ファルガイアのみんなが一致団結する。そしてその中から『英雄』が現れて彼女たちを倒す。しかし死の瞬間、彼女たちは悪あがきでデスデビルを召喚」

ジャニス「英雄の導きで、人々はマルドゥ−クへと乗り込み、無事に宇宙へ脱出。こんなストーリーを、彼女たちは期待してるんじゃないかしら」

純「じゃあ何、私たちがキャサリンたちを倒そうとしてるのもあいつらのシナリオ通りってわけ? なんか気に入らないな〜」

憂「それに、倒したとしても……デスデビルの復活を止める方法はあるんですか? それがなければ、結局同じことに……」

ジャニス「……」
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:09:50.39 ID:4Kx7pVIV0
晶「……? なんだ、答えろ――」

ジャニス「――もう一つ、知っておいてほしいことがあるの。彼女たちがなぜユグドラシルのコアを持ち去ったかということ」

紬「そういえば、そうでしたね。何かに使うのでしょうか……?」

ジャニス「ええ。マルドゥークを使って宇宙に飛び立つには、すべてのガーディアンのエネルギーを吸収する必要があるの。それだけ膨大なエネルギーを必要とするのよ、あれは」

ジャニス「それで、彼女たちは地水火風のガーディアンのエネルギーを得ることに失敗した。しかもガーディアンロードについては最初から計算に入れてないわ、力を失っていたし」

ジャニス「だから、実はあのマルドゥークはあれ以上高度を上げられない。この星の周りを回っているぐらいが限界よ」

紬「まさか……」

ジャニス「そう。残りのエネルギーは、ユグドラシルを逆流させて……ファルガイア中のエネルギーを吸い取ることで補うつもりよ!」

澪「そんな! じゃあ、前にムギが話してくれたみたいに、本当に緑が一切無い世界になるってことか?」

紬「うん……それどころか、青い海も砂でまみれて、黄色くなってしまうと思う」

純「海が砂に!? そんなの、絶対やだよ……」

晶「ハッ、結局、やることはそんなもんか」

幸「ほんとにファルガイアを捨てるつもりなんだね」

菖「でも、それ以外に方法が思いつかないからそんなことするってことだよね。うーん……」

唯「……私、止めに行くよ」

律「唯?」

唯「まだ、あきらめちゃだめだよ! 絶対、ファルガイアをあの綺麗な世界にするって決めたもん!」

晶「威勢がいいのは結構だが……考えはあるのか?」

唯「え、えーっと、それは……これから考えます!」

晶「おい! ……まぁでも、奴らを止めに行くのは賛成だな。他の方法が無いって決まったわけじゃない以上、あいつらが勝手に暴走するのを黙って見てられない」

梓「私も……キャサリンたちのやり方には、共感できません。何か考えがあるわけじゃないですが……止めなきゃいけない気がするんですッ!」

唯「みんなも、いいよね?」

律「ああ! ここで何もしないでぼーっとしてるわけにも行かないしな」

ジャニス「ふふ、そうこなくっちゃね。……それじゃ、次の作戦に取り掛かってもらっていいかな?」
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:12:22.68 ID:4Kx7pVIV0
……

恵「それでは、次の作戦を伝えます」

恵「仲間に加わった渡り鳥の方々は、既に飛空機械に必要な鉱石を探しに行ってもらっています。ですが、まだファルガイア中の協力を得られたとは言えません」

恵「引き続き、各地で未だに暴れている渡り鳥を説得して回ること。特に、海の渡り鳥の説得を優先してもらいたいのですが――」

純「あ、それなら私が引き受けます!」

梓「純……って、そっか、海の渡り鳥なんだっけ。一人で大丈夫なの?」

純「うん、ちゃちゃっと話つけてくるからさ」

梓(妙に自信満々だな……どうしてだろ?)

恵「ではお願いします。あと、アームマイスターである直さんには既に飛空機械の製作にあたってもらっています」

菫「あ、直ちゃんいないと思ったらそうだったんだ……」

梓「どうしよう、私たちのバンドはだいぶ人が抜けちゃうな……」

憂「それなら、私とスミーレちゃんはここのお手伝いをすることにして、梓ちゃんはお姉ちゃんたちと一緒に行ってきたら?」

梓「! 憂……」

唯「あずにゃんカモーン!」

梓「……もう……。またよろしくお願いします、先輩方」

律「おうよ! 再結成ってとこだな」

澪「また五人でできる時がきてよかったよ」

紬「がんばろう、梓ちゃん!」

梓「――はい!!」

憂「ふふ。いいよね、スミーレちゃん?」

菫「はい! じゃあ私、アームマイスターのみなさんのお世話を……」

恵「助かるわ。例の機械の製作は急ピッチで進めるから、結構ハードになると思うし」

恵「それじゃ、2チームに分かれて各地を回って、渡り鳥及び住民に鉱石探索の協力要請、及び各地に出没しているキャサリンの捜索をお願いします」

唯「了解です!」

晶「よし……行くぞ。キャサリン、今度こそ倒す!」
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:14:39.80 ID:4Kx7pVIV0
……

直「あ、みなさん。実はみなさんのARMをさっきの会議中に改造しておきました。どうぞ」

澪「え、いつの間に!?」

晶「か、改造だと!? 私のロザリーに何を――」

唯「え? え? ギー太、大丈夫なの――」

律「お前ら名前つけてたんかい……」

梓「……」

純「……むったん」

梓「こら、純ーーッ!!」

菖「どれどれ……おお、すごい! なんか軽くなってる!」

※菖はレイザーシルエットを覚えたッ!

幸「ちょっと威力が上がったような気がする……」

※幸はEZミサイルマイトを覚えたッ!

紬「すごい、アルカナの使える幅が増えたわ!」

※紬は高位魔法を覚えたッ!

澪「ほんとだ、シンクロしやすい……もっと強い攻撃ができそうだな」

※澪はリニアレールキャノンを覚えたッ!

律「へぇ……重さを感じないな。シンクロしてるからか」

※律はエースインザフォールを覚えたッ!

純「お、さらに軽くなったじゃん。動きやすい!」

※純はあたしに続いて☆を覚えたッ!

憂「使いやすくなってる……直ちゃん、すごい!」

※憂はエアリアルガードを覚えたッ!

菫「私、ちょっと強くなれた気がする……」

※菫はスラッシュレイヴを覚えたッ!

唯「へー、見た目は変わってないのになんかすごくなった気がする! よかったぁ〜」

晶「ほう……悪くないな。さすがコトブキ家の技術ってとこか……」

直「よかった……お役に立てたようですね。それでは、私は作業に戻りますので」

菫「あ、私も行くよ!」

憂「私も手伝うよ〜。頑張ってね、お姉ちゃん!」

唯「うん! 行ってきますッ!」
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:15:50.35 ID:4Kx7pVIV0
……

唯「ん〜、でもどこから行けばいいんだろう……」

澪「特にあてはないからな……とりあえずどこかの町に行って聞き込みするしかないか。渡り鳥のこととキャサリンのこと」

律「適当に歩いてればばったり出くわすかもしれないしな」

紬「ねぇ、それならついでなんだけど……風詠みの祭壇に行ってみない?」

唯「風詠み?」

紬「そう。希望を運ぶ西風が吹くと言われている、祭壇よ。もしかしたら、希望のガーディアンを呼び覚ませるかもと思って」

梓「そうですね。勇気と愛のガーディアンは、既に呼び覚ますことができました。今なら、きっと……」

律「なるほどな。どうせ行き先が決まってないなら、そこにしようぜ!」
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:17:28.41 ID:4Kx7pVIV0
……

バスカー集落
エルゥの村 http://www.youtube.com/watch?v=h6zmxoxIBVw

澪「ここって……バスカーの民の村じゃないか」

唯「バスカーってなんだっけ……」

澪「ガーディアン信仰をしている民族のことだよ。……ガーディアンが本当にいるなんて思ってなかったけど、今となってはバスカーの民は正しかったんだな……」

紬「ここの町外れにその祭壇があるの。行ってみましょう?」

律「ああ。って、ここの人たち、みんなムギと同じ髪の色だな……そういや、ムギの先祖はバスカーの民なんだったか」

紬「……うん。だから、こっそり――」


民「お前は……その髪色、コトブキ家の人間だな」

紬「――!」

民「何をしに来た、魔族の技術に堕ちた異端者め! 貴様らのせいで今ガーディアンたちが瀕死になっているのはわかっているぞッ!」

律「なんだこいつら……おい待て、ムギはな――」

紬「いいの、りっちゃん。私は禁忌を犯して集落を出た人の子孫。魔族の技術、ARMを使っている限りはここには戻れないの」

律「で、でも……今はそんなことこだわってる場合じゃないだろ……? この人たちにも、できれば協力してもらいたいんだし」

紬「彼らに信じてもらうには、行動で示すしか……希望のガーディアンを呼び覚ませれば、きっと……」

梓「そうですか……律先輩、今ここで事を荒げても仕方ありません。まずは祭壇に向かいましょう……」

律「……だーッ! まぁいいや、あとで誤解は解くぞ!」

唯「……ムギちゃん……も、なんだ」

紬「唯ちゃん?」

澪「……唯、気にするな」

唯「……うん、行こう」

唯(私も、村から追い出されたんだった……あれからいろいろあって忘れてたよ、えへへ)

唯(でも、大丈夫。みんながいるから、それに憂にも和ちゃんにも会えたから。大丈夫――)
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:18:35.92 ID:4Kx7pVIV0
……

風詠みの祭壇

紬「ここよ。希望のガーディアンの力があるときは、ここには西風が吹くのだけど……」

律「まったくの無風だな」

梓「来てみたはいいんですけど、どうすればいいんですか?」

澪「えっと……希望を持てばいいのか?」

律「希望を持つったってなぁ……ファルガイアは助かるッ! って念じてみるか」

唯「ファルガイアは……助かるよッ! ……うーん、何も起きないや」

紬「ダメなのかしら……」


キャサリン「なーにやってんのかしら?」
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:21:10.90 ID:4Kx7pVIV0
戦士の口笛 http://www.youtube.com/watch?v=f7YTDlkMHD0&feature=relmfu

梓「――キャサリンッ! いつの間に!?」

キャサリン「最初からいたわよ。あんたたち、きっとここに来るだろうと思ったからね。ラフティーナとジャスティーンを解放したみたいだけど……ゼファーはさすがに無理かしら?」

唯「……」

キャサリン「? 何よ、その目は……ああ、さてはジャニスから全部聞いたのね。なら説明の手間が省けるわ。――来なさい」

狼「グルルル……」

律「な、なんだよ、そのモンスターは?」

紬「うそ……ルシエド!?」

キャサリン「よく知ってるじゃない。その通り、ルシエドよ。最近急に現れたのよね」

澪「ルシエドって、確か欲望のガーディアンの……?」

紬「そうよ。信じられないわ……ルシエドがどうしてあなたのもとに? しかも、ほとんどのガーディアンが力を失っているのに、実体を保っているなんて!」

キャサリン「私だってわからないわ。でも、ルシエドがここに存在するってことは、確かに私の『欲望』を糧にしているってこと――」

梓「なんの欲望ですかッ!!」

キャサリン「私自身、ルシエドが現れて初めて認識したんだけど……私は――みんなを救いたいッ! ファルガイアに住む全ての人間を救いたくてどうしようもないのよッ!!」

キャサリン「それだけを考えて、この一年間ずっとやってきたのよッ!!」

唯「でも、でも! 自分たちは死のうとしてるんでしょ!?」

律「そうだそうだ! しかもファルガイアからエネルギーを吸い尽くそうとしてるんだろ!? そこまでして救いたいのか!?」

キャサリン「だって――しょうがないじゃないッ! 他にどんな方法があるっていうのよッ!?」

澪「そ、それは……」

キャサリン「デスデビルの力は強大よ。倒すなんて考えるもんじゃないわね。封印ももはやできる方法はないわ。なら、星を捨てて逃げるしかないじゃないッ!!」

紬「……ッ!」

キャサリン「絶対に、みんなを救い出してみせるわ。邪魔はさせない……あ、違うわね。邪魔はさせてあげる。見事私たちを倒して『英雄』になってみなさい」

キャサリン「そして、全ての人間を導いて救い出してちょうだい……私たちの代わりに。それは英雄にしかできないことだわ」

唯「……まだ、他にも方法があるかも知れないよ? あきらめちゃダメだよ……!」

キャサリン「……考えてみなさい。すぐに絶望的な答えがはじき出されるわ。さあ、始めましょう。あなたたちは私を倒しにきたんでしょう?」

梓「そんな……ただ倒しに来たわけじゃないです。お願いです、もう少し話を――」

キャサリン「戦う気がないならこっちから行くわよ。――ルシエド」

ルシエド「――グォォォォッ!!」

キャサリン「さぁ、覚悟しなさい、『英雄』さんたち――アクセスッ!!」
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:24:47.89 ID:4Kx7pVIV0
――――――――――――――――

boss; キャサリン、ルシエド
戦鬼 http://www.youtube.com/watch?v=g1V_f3wk8zM&feature=relmfu

律「ムギ! ルシエドってガーディアンロードなんだろ!? 勝てるのか!?」

紬「多分……いくら他のガーディアンより力を持っているとはいえ、完全ではないはず……実体を保てなくすることならできると思う!」

律「一時的に体を失うってことか……よし」

◆マグナムファング
律「まずはこっちのわんこからやるぞッ!」グサッグサッグサッグサッ! Force level up!
ルシエド「グゥゥゥ!」1159
キャサリン「ちょっと! わんことか恐れ多いこと言わないでよ!」

▼クレッセントファング
キャサリン「まったく……さあ、新しい力を得たこのデスナイトの技を食らいなさい……そーれッ!」ヒュンヒュンヒュン ゴチン!!
律「いったーッ!?」764 Force level up!
梓「ぎ、ギターを投げた……しかも戻っていった」

◆マイトアヴァランチ
梓「まとめてくらえですッ!」ジャーン ズガガガガガガガガガガガン!! Force level up!
キャサリン「きゃあ!」ガガガガガ! 554
ルシエド「グルル……!」ガガガガガガガ! 789

▼ウルフファング
ルシエド「グォォォッ!」ズガン!!
紬「いやああッ!?」658 Force level up!

◆プリズムレーザー
唯「じゃあ私もいっぺんに……えーい!!」ビーーーーーー! Force level up!
キャサリン「くッ!」504
ルシエド「グゥ……!」509

△エクステンション
紬「行きます、高位魔法ッ!」
◎ハイ・フレイム
紬「えい!!」ゴォォォォッ!!
キャサリン「ちょ、高位とか嘘でしょ――きゃあッ!」1454
ルシエド「グォォォ!?」1497

澪「効いてる……今なら当たるかな」

◆パルスクラスター
澪「それ!」ピカァァァ!! Force level up!
キャサリン「ぐッ!」1258
ルシエド「グォォ!!」1347 スゥゥゥ……

澪「ルシエドが消えた……やった!」

律「あれ、意外と弱かったな」

キャサリン「……フフ、あんたたち、強くなったわね。面白くなってきたわ」


唯           律           澪           紬           梓
HP1146/1146    HP374/1138    HP1424/1424    HP837/1495     HP1119/1119
FP33 弦5/6    FP50 MP99/113 FP35  弦3/4    FP10 MP134/149 FP37 弦5/6
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:27:37.50 ID:4Kx7pVIV0
……

▼欲望の炎
キャサリン「さあ、来なさい……ルシエド!」
ルシエド「グルルル……」

梓「そんな……ルシエドが復活したッ!?」

キャサリン「残念ね。私の欲望が尽きない限りルシエドは何度でもよみがえるわ」

律「ならしょうがないな……キャサリンを狙うしかないか」

◆マグナムファング
律「くらえーいッ!」グサッグサッグサッグサッ!
キャサリン「ぐふ!?」1201

▼ナイトフェンサー
キャサリン「甘いわね。寝てなさい」ギュイイン ジャキーン!! ジャキーン!! ジャキーン!!
律「ぎゃぁぁぁ!?」874 ドサッ

◆ガンクレイモア
梓「やってくれましたね……たぁーッ!」ギュイイン バチバチバチ!!!
キャサリン「ひぃぃ!?」1422

▼ウルフファング
ルシエド「グォォォッ!」ズガン!!
梓「きゃあ!!」698 Force level up!

唯「りっちゃん、今回復――」

紬「待って、唯ちゃん! 私がやるから」

唯「え? うん、わかった!」

◆バニシングレイ
唯「行きます! ビーーーームッ!!」ビーーーーーー ズドン!!!
キャサリン「ぐえッ!?」1114

キャサリン「……立派になったものね、新米渡り鳥だったのに」

◎ハイ・リヴァイブ
紬「できるかな、ちょっと不安だけど……はぁぁぁぁッ!」キュルリン
律「……う……あれ? 全快だ……すごいぞムギ!」
紬「よかった! でも消費が激しいわね……」

澪「……よし……みんな、下がってくれ」

唯「澪ちゃん?」

律「本気出すのか? ほら、離れるぞ!」

△ロックオン
澪「絶対に負けない……ARM、フルコンタクトだッ!」
◆リニアレールキャノン
澪「――たぁーーッ!!」ドゴォォォォン!!!
キャサリン「きゃああああああッ!?」3577

キャサリン「はあ、はあ……私が押されてる……? フフ、いいわよ! もっと楽しませてみなさいッ!」


唯           律           澪           紬           梓
HP1146/1146    HP1138/1138    HP1424/1424    HP837/1495     HP421/1119
FP43 弦4/6    FP0  MP85/113 FP10  弦2/4    FP23 MP94/149  FP60 弦4/6
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:29:09.48 ID:4Kx7pVIV0
……

◆エースインザフォール
律「体力全快、フルパワーだ! エースインザフォーーールッ!」ギュイイン ピカァァ!!
キャサリン「ぐぅぅッ!?」1978

梓「効いてる……あと一押しですッ!」

澪「よし、一気に攻めよう!」

キャサリン「きついわね……」

▼ダブル・キャサリン・ダイナミック
キャサリン「でも甘く見ないでちょうだいッ! それそれーッ!」ヒュンヒュン ゴチン!! ヒュンヒュン ゴチン!!
澪「いやああああッ!?」2087 ドサッ
律「澪ッ!? くそ、相変わらず強すぎだろ!」

キャサリン「さあ、あなたもやりなさい、ルシエドッ!」

▼ラストウルフファング
ルシエド「――グォォォッ!」ズガン!!
紬「そんな――きゃああッ!!」1120 ドサッ

○リヴァイブフルーツ
梓「あとちょっとなのに……やっぱり強いですね」キュルリン
澪「すまない……」

○リヴァイブフルーツ
唯「ムギちゃん大丈夫!?」キュルリン Force level up!
紬「う……ありがとう」

キャサリン「はあ、はあ……さあ、どんどん行くわよ!」


唯           律           澪           紬           梓
HP1146/1146    HP1138/1138    HP356/1424     HP373/1495     HP421/1119
FP53 弦4/6    FP15 MP63/113  FP0  弦2/4    FP0  MP94/149  FP70 弦4/6
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:31:19.33 ID:4Kx7pVIV0
……

▼ナイトフェンサー
キャサリン「速攻! くらいなさいッ!」ギュイイン ジャキーン!! ジャキーン!! ジャキーン!!
律「ぐは!?」902 Force level up!

△ブラックダッシュ
ルシエド「――ガウッ!!」ヒュン ズガン!!
唯「あうッ!?」1077 Force level up!
 
紬「ま、まずいわね……ごめんなさい、まとめて回復はまだできない――」

梓「攻めましょう! あと少しです!!」

唯「……よーし、みんな、また一緒に演奏しようよ!」

律「よっしゃー了解! アレだな!」

梓「あ……えっと、あの時の……」

唯「ほら、あずにゃんも一緒に、ね?」

梓「はい! 今度は、合わせてみせます!」

△アークインパルス
唯「れっつごー! それそれ〜!」ジャンジャーン
律「おりゃおりゃ〜!!」ドコドコ
澪「ろくに合わせたこともないのに……でも、できる気がするよ」ベンベン
紬「今まで、ずっと一緒に戦ってきた仲だものね♪」ポロロン
梓「……こうかな? よーし、いけそうですッ!」ジャカジャカ
唯「――それーッ!!」キュイイン……ドゴォォォッ!!!
キャサリン「また、その技――ぎゃぁぁぁぁぁぁッ!?」3819

律「やったか!?」

キャサリン「う……ぐ……うぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」ピカァァァ

澪「な、何だ!?」

梓「気をつけてください! 何か来ますッ!!」

▼バニシングバスター
キャサリン「受けなさい、デスナイトのフルパワー……粒子加速砲ッ!!」ビーーーーーー!!!
唯「うああああ!?」6799 ドサッ
律「は、反則――」6497 ドサッ
澪「いやああああッ!?」6557 ドサッ
紬「きゃああッ!!」6497 ドサッ
梓「そんな……ああああッ!?」6858 ドサッ


レベルアップ!
唯 level 22 HP1259  
律 level 24 HP1237 
澪 level 24 HP1544 
紬 level 24 HP1624
梓 level 25 HP1165
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:33:32.56 ID:4Kx7pVIV0
――――――――――――――――

戦士の口笛 http://www.youtube.com/watch?v=f7YTDlkMHD0&feature=relmfu

キャサリン「う……」ガクッ

律「な、なんだよ今の……」

梓「ひ、ひどいです……でも、相手も、ただではすまなかったはず」

唯「あ……変身が……解けていくよ……?」

キャサリン「ちょっと、やりすぎた、かしら……パナケイア流体の澱みが、一気に――」スゥゥゥ

澪「え……!? 嘘、だろ……」

紬「そんな!? あなたは……」

唯「さわちゃんッ!!」

さわ子「……あ〜あ、バレちゃったわね……ドジったわ」

律「さわちゃんが……キャサリンだったのかよ!?」

さわ子「ええ、そうよ……一応普段は変装してたけど、バレてなかったみたいね、よかったわ。まぁ、結局バレちゃったけど……」

梓「マスターが……そんな……」

唯「やっぱり、さわちゃんだったんだ……」

さわ子「あら、唯ちゃんは気づいてたのかしら」

唯「ううん、なんとなく、似てるなと思ってたんだ」

さわ子「そう。……まぁ、あんたたちのことだから、私が私だってこと分かったら余計にめんどくさくなると思って、できれば内緒にしておきたかったのよね」

澪「めんどくさいだなんて、言わないでください……マスター。マスターがファルガイアのために死のうとしているなんて、見過ごせません!」

紬「どうして、言ってくれなかったんですか? 私たちも、相談に乗れたかもしれないのに……」

さわ子「ほら、やっぱり。そこまで心配してくれるのはありがたいわ。でも、計画を進めるには……ごめんなさい、邪魔なの」

唯「さわちゃん……どうしてさわちゃんが死ななきゃいけないの? さわちゃんが犠牲にならなきゃいけないなんて、間違ってるよ!」

さわ子「私はね……マスターとしてたくさんの渡り鳥を世話してきた。あなたたちも含めてね」

さわ子「その子たちを、守りたいのよ。私の教え子がデスデビルなんかにやられちゃうのを、私は許せない」

さわ子「絶対に、計画は成功させるわよ。必ず、あなたたちも救ってみせるから。だから……大人しく私を倒しにくることね」

ゴォォォ……

律「何の音だ……?」

梓「――上を見てくださいッ! 何か……月みたいなのが……」

紬「あれは、マルドゥーク?」

さわ子「ええ。大きいでしょう。まるで月みたいに見えるから、『新しい月』と呼ばれていたらしいわ」

さわ子「それじゃ、またね……魔塔カ・ディンギルで待ってるわよ――」キュイイン……

唯「え……消えていくよ!?」

澪「マルドゥークから光が……転送しているのか!」

紬「逃げられちゃった……やっぱり、飛空機械を完成させてカ・ディンギルに行くしかないのね……」
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:35:19.63 ID:4Kx7pVIV0
……

エルゥの村 http://www.youtube.com/watch?v=h6zmxoxIBVw

唯「……」

梓「……」

律「……なぁ、黙っててもしかたない、帰ろうぜ」

澪「でも……正直ショックだよ、マスターが……キャサリンだったなんて」

紬「あの人と戦わなくちゃいけなくて、そしてあの人は自分を犠牲にしようとしてて……つらい、ね」

梓「……やっぱり、他に方法はないんでしょうか」

澪「考えてはいるけど……思いつかないな」

律「そもそも、七人委員会が考えてもわかんなかったことだしな。私らがちょっと考えたぐらいじゃ……」

唯「……でも、あきらめちゃだめだよ」

紬「唯ちゃん……」

唯「私も、ぜんぜん思いつかないけど……でも、最後まであきらめちゃだめだよ。さわちゃんは私たちを助けたいって言ってたけど……私もさわちゃんを助けたいもん」

律「唯……」

唯「ほら、やってるうちに何かわかるかも知れないよ? 実はえっと、計算間違っててまだデスデビルは復活しませんでした〜、とか!」

梓「それはないと思いますが……」

唯「そうだ、さわちゃんたちが四人でさっきのすごいビーム出せば倒せるかもしれないよ?」

澪「あれはデスデビルの力を借りたものだから、デスデビルが外に出ちゃったら使えないんじゃないか?」

唯「……う〜、でも、でも……みんなで、考えようよ? みんなで考えれば、きっと見つかるよ! そうだ、世界中の人たちに聞いてみれば――」

唯(――世界中、かぁ……)

※『石の竜神』が鈍い光を放ち始めたッ!
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/10(月) 01:35:58.89 ID:4Kx7pVIV0
唯「えっ――」

?『我は、人が失いし心の輝きを司りし存在……』

?『どんな状況でも諦めずに未来を切り開こうとするそなたの心の輝きは、我を呼び覚ますのに相応しいものであった……』

?『だが――果てなき輝きの中、ただ一点の翳りが、我の覚醒を妨げた……』

?『心の翳りは、怖れであり、痛みである。その名を「絶望」という……』

?『いつか、その心から絶望を拭えたなら……我は、その身に吹く西風となろう』

梓「光が……消えましたね」

律「うまく、いかなかったのか……?」

澪「……唯が、絶望してるっていうのか?」

紬「唯ちゃん……もしかして……」

唯「……うん。多分、きっと、そうなんじゃないかな」

唯「不安に、なっちゃったんだ。みんなが、一緒に考えてくれるのかな、って……」

律「この村の人たち、いや……唯がいた村の人たちか?」

唯「……うん」

紬「唯ちゃん。行ってみましょう、故郷の村に」

唯「え、えっと……」

律「ま、どっちにしろ各地の人に協力してもらわなきゃいけないしな! ……大丈夫だって、唯。みんな唯が大好きだからな」

澪「ああ。唯なら大丈夫。私たちもついてるからな」

梓「唯先輩……きっと、わかってくれますよ」

唯「えへへ、みんな、ありがとう……でも、憂と和ちゃんも連れていっていいかな?」

律「もっちろん! ――よーし、唯の故郷へ出発だ!」
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/10(月) 01:36:38.05 ID:4Kx7pVIV0
次回唯です
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 01:54:42.18 ID:AzAlXGgdP
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/09/11(火) 00:25:43.92 ID:fbJ0iqiOo
お疲れ様でした。
やった、憂和も一緒!
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:15:22.33 ID:zYUNdmrR0
……

辺境の村 入口
不安から焦燥へ http://www.youtube.com/watch?v=7x7eE9t0vN8&feature=relmfu

和「……まさかこんなに早くここに帰ってくるとはね」

唯「和ちゃん、憂、来てくれてありがとう……大丈夫かな、みんな協力してくれるかな」

憂「……難しいかもしれないけど、ファルガイアの危機だもん。きっとわかってくれるはず……」

律「ここが唯の故郷か……なんかずいぶん暗いな」

唯「……あれ? 前はこんなに暗くなかったよ」

澪「え? じゃあどうして……」

梓「これ、あたりに立ち込めてる霧みたいなのは……瘴気?」

紬「――みんな、モンスターよッ!!」


モンスター「「グルルル……」」


和「どういうこと!? 村がモンスターに囲まれてるッ!?」

紬「もしかして……ガーディアンの力が失われすぎたせいで、モンスターの力が強くなってきてるのかも?」

梓「助けにいきましょう!」

律「よし……私らが周りのモンスターはやっつけるから」

澪「唯たちは、村の人たちを……いい?」

唯「……うん。行こう、憂、和ちゃん!」

憂「うん!」

和「ええ!」
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:17:36.47 ID:zYUNdmrR0
……

唯「あ、あそこにみんないるよ!」

憂「――みなさん、大丈夫ですかー!?」

村人1「――!! お前達は……ッ!!」

村長「……またか、またしてもお主らが災いをもたらすのかッ!!」

和「……やっぱりこうなるのかしら」

村長「何をしにきた……忌まわしきARMを振るう渡り鳥よ。お主らが魔族の力を振るい続けた結果、ファルガイアはついに取り返しのつかない状態まで痛めつけられた」

村長「その結果がこれぞ! 生命力を失った大地は、もはやモンスターどもの無法地帯と化しておる。なすすべない我らを笑いに来たとでもいうのかッ!?」

唯「ち、違うよ!! 私は、みんなを助けにきたんだもん……」

村人2「……信じられんな……先日、池に映った変な奴らも渡り鳥だろう? あんたらもその仲間なんじゃないか?」

憂「違います! それに……あの人達だって、世界を救うために――」

村長「戯言を。もうこの村はおしまいじゃ。それにさらに災いをもたらし追い討ちをかけるというのか? ――帰るがよいッ!!」

唯「……やっぱり、ダメなのかな」

憂「お姉ちゃん……ダメだよ、あきらめないで」

和「唯……あんたがめげてどうすんの」

唯「でも……」


モンスター「「グォォォッ!!」」
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:19:23.89 ID:zYUNdmrR0
暴走する破壊力 http://www.youtube.com/watch?v=7v_BVX72WdM&feature=relmfu

村人1「うわッ!! ついに村の中まで入ってきたぞッ!!」

村長「魔除けの効果も気休め程度であったか……」


律「唯! 大丈夫か〜!?」

梓「ダメです、抑え切れませんッ!」

澪「数が多すぎる……!」

紬「どこかに親玉はいないのかしら……」


村人2「……なんだ、あいつらも渡り鳥か? なんで戦って……」

和「あの子たちは私たちの仲間よ」

村人2「俺たちを助けようっていうのか……? 何で――」



ロッティングビースト「グォォォォォ!!」

村人3「ひ、ひいぃッ! 助けてくれー!!」



唯「え……どうして!? あの時倒したはずなのに!?」

紬「……唯ちゃん! あのモンスターが親玉よッ! あれを倒せば瘴気が収まるはず!」

憂「お姉ちゃん、行こう! あの人が危ないよ!」

唯「う、うん……」
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:20:49.63 ID:zYUNdmrR0

ロッティングビースト「グゥゥゥ……」ドシン ドシン

村人3「ひ、ひぃぃ!!」

唯「今助けるよッ!」

村人3「うわ! く、来るな渡り鳥ッ!! 俺を殺す気か〜!」

唯「……!」

ロッティングビースト「グォォ!」

唯「――危ない!」ジャーン

唯「……あれ、ビームが、出ない……」

和「唯、何やってるのよ!? ……まさか、ARMに精神をシンクロできてないの?」

憂「お姉ちゃん……怖いの? また、ARMを使って拒絶されるのが……」

唯「……」

唯「――みんなを助けなきゃ……えーいッ!!」ジャーン

唯「どうして……」

ロッティングビースト「グォォ!」ブン

唯「きゃあッ!?」

憂「お姉ちゃん!? 大丈夫……?」

村人3「なんで……なんで俺なんかのために戦ってるんだ……? お前らは、渡り鳥なんだろ……?」

和「……お願い、もういい加減に分かって。渡り鳥は、必ずしも悪い人じゃない」

憂「悪い人もいるけど……でも今は、みんなで協力してファルガイアの危機に立ち向かっているんです」

村人2「あのガラの悪い渡り鳥どもが、協力だって? ……本当なのか」

和「ええ。今は渡り鳥だけじゃない、みんなの力が必要なの。ただ絶望してるだけじゃなく、みんなで協力しなきゃ……」

憂「お願いです。助けてあげる、なんて恩を売るつもりでもないんです。みんなで、一緒に戦ってください……!!」

村人1「で、でもよ……ARM使えない俺たちが、いったいどうやって戦えば――」
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:24:29.34 ID:zYUNdmrR0
Windward Birds http://www.youtube.com/watch?v=NWXUjzWebCs

律「――唯を支えてやってくれーッ!! ARMは心を通わせないと使えない機械なんだッ!」

梓「憂……お願い、唯先輩を!!」


憂「うん……お姉ちゃん、ほら、しっかり狙いを定めて?」ギュッ

和「唯、私たちが支えるわ。私はARM使えないけど、唯越しならできるかしら?」パシッ

唯「……憂、和ちゃん」


紬「お願いです皆さん、唯ちゃんに力を貸してあげてください!」

澪「唯の肩に手を置いて、念じるだけでいいんだ……! ARMを怖がらないでくれッ!!」


村人3「……こう、すればいいのか?」パシッ

村人2「よし、俺たちもやろう。このまま守られ続けるわけにもいかないからな」パシッ

村人1「村のみんなで、あんたを支える。だからお願いだ、あいつをやっつけてくれ!」パシッ

村人3「――村長ッ!」

村長「……災いをもたらす者ではなく、災いに立ち向かう者だというのか?」

村長「死の運命をただ受け入れるのではなく、お主らならそれに抗えると……? 賭けて、みよう」パシッ

唯「みんなの気持ちが……力が……伝わってくるよ」

唯「ありがとう、みんな! 一緒に、戦おうねッ!!」キュイイン……

唯「――たぁぁぁぁぁぁぁッ!」ビーーーーーーーッ!!!

ロッティングビースト「――グゥアァァァァ!?」

※唯はアークスマッシャーを覚えたッ!!

憂「お姉ちゃん……!」

ロッティングビースト「グルル……」

和「唯、憂! ……いいとこ見せてあげなさい」

唯憂「「うん!!」」
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:26:04.87 ID:zYUNdmrR0
――――――――――――――――

boss; ロッティングビースト

◆バニシングレイ
唯「もう、怖くないもん! 行くよ……そーれッ!」ビーーーーーー ズドン!!! Force level up!
ロッティングビースト「グゥアア!!」1301 

▼カウンタースウィープ
ロッティングビースト「グォォ!」ブン
唯「きゃあ!?」513 

▼なぎはらう
ロッティングビースト「グゥ!」ブン
憂「うっ!!」478 Force level up!

◆プロバイデンス
憂「あのモンスター、前より強くなってるね」DFP,MGRアップ
唯「うん……あまり効いてないよ〜」DFP,MGRアップ


唯           憂          
HP746/1259    HP783/1261     
FP49 弦4/6    FP35 弦5/6
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:27:24.51 ID:zYUNdmrR0
……

◆プリズムレーザー
唯「ほっ!!」ビーーーーーー! Force level up!
ロッティングビースト「グゥ……!?」599
ロッティング・コア 657

唯「あれ? なんか背中の丸いのにも当たったよ?」

憂「お姉ちゃん、あれが本体だよ、きっと!!」

唯「そっか! だから前に一回倒したのに復活したんだね……」

▼カウンタースウィープ
ロッティングビースト「グォォ!」ブン
唯「きゃ!?」345 

◆リフレッシュ
憂「はい、お姉ちゃん!」キュルリン
唯「ありがとー、憂!」759

▼ハイペリオンブラスター
ロッティングビースト「グググ……ウガァァァァァァ!!!」ビーーーーーー!!!
唯「うわわ!?」616 Force level up!


唯           憂          
HP544/1259    HP783/1261     
FP80 弦3/6    FP45 弦4/6
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:28:58.37 ID:zYUNdmrR0
……

唯「よーし、背中を狙って……」

ロッティングビースト「グォォォォ!」ブンブン

唯「わッ!? うーん、なかなか後ろ向いてくれないよ……」


和「――食らいなさいッ!!」ヒュン……コチン!

ロッティングビースト「グ……?」

憂「え、和ちゃん……石!? 危ないよ!!」

ロッティングビースト「――グルルル……」ドシン ドシン

和「こっちに来たわね。今よ、唯ッ!!」

唯「和ちゃん……ありがとう!」

◆アークスマッシャー
唯「行くよ!」ピョン
唯「――えーいッ!!」ゴォォォ!!
ロッティング・コア 1557
ロッティングビースト「グァァァァァァ!!!」ドサッ シュゥゥゥゥ……

唯憂「「やったぁ〜!!」」


レベルアップ!
唯 level 23 HP1314 
憂 level 23 HP1319
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:44:27.29 ID:zYUNdmrR0
――――――――――――――――

バスカー集落 風詠みの祭壇
解放 http://www.youtube.com/watch?v=QVFVDwNLehA&feature=relmfu

民「風詠みの祭壇に、いい風が吹いた……まるで、世界を閉ざす暗雲を吹き払ってくれるような、そんな西風だ」

民「ARMを……魔族の力を使うあの者たちが、ファルガイアに希望をもたらすというのか……?」

民「――今こそ、我々が変わらなくてはいけない時なのかもな……」

……

辺境の村

ゼファー「我は、人が失いし心の輝き、『希望』を司りし存在」

ゼファー「何度くじけようとも、あきらめず未来を求めようとするその心が、ただ一点の翳りを吹き払ったのだ」

ゼファー「未来を信じて戦うならば、希望の名の下に我が映し身をかかげるがいい」

唯「……これかな?」

※『石の竜神』が砕け散ったッ!

ゼファー「西風は心に吹いて、世界を覆う暗雲すらも、やがて彼方へと追いやらん」ピカァァァ

※『希望のかけら』を手に入れたッ!
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:45:18.81 ID:zYUNdmrR0
唯「あ、あの……」

村人3「今まで、すまなかったな。助けてくれてありがとう」

唯「――うん!」

憂「みなさん……ファルガイアのために力を貸してください」

和「協力して、探したいものがあるの」

村長「……希望のガーディアン……お主らがファルガイアの希望だというのか。絶望に満ち溢れ、世界に災いをもたらしていたのは、むしろ我々なのやもしれぬ」

村長「立派に、なったのだな、唯よ……すまなんだ。少しでも、力になろう」

唯「――ありがとうございます!」
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:47:46.10 ID:zYUNdmrR0
……

三日後

コトブキ家 会議室
ロディの仲間たち http://www.youtube.com/watch?v=idvqBSWqKjU

恵「みなさん、よくがんばってくれましたね」

恵「あれからみなさんの努力のおかげで、陸、海の渡り鳥たちのみならず、辺境にある村の住民やバスカーの民まで、各地の人々に協力を得ることができました」

紬「唯ちゃん、よかったね♪」

唯「うん! ムギちゃんも、バスカーの人たちと仲良くなれてよかったね」

梓「……純、ほんとにあっさり海の渡り鳥を仲間にしてきたね」

純「え? そりゃー海の渡り鳥は陸と違って一つの団体みたいなもんだからね」

梓「それでも、すごいたくさんの人がいるのに……」

純「まぁ、そこが私の手腕ってやつ?」

梓「……」

恵「――その結果、ついに目的のアグエライト鉱石とゲルマトロン鉱石を発見し、十分量を採掘することができました」

恵「ひとつは海の渡り鳥が見つけてくださいました。純ちゃんと、あと協力してくれた――」

淳司「どうも……」

純「あっちゃん!? いたの!?」

淳司「なんだよ、会議だっていうから出てきてやったのに……」

憂「? 純ちゃん、あの人は……」

純「え、あーっと……」

淳司「純の兄です。よろしく」

梓「お兄さんッ!?」

純「あーもう、私の天才的交渉術で海の渡り鳥を動かした設定にしたかったのに〜……そう、私の兄が単に海の渡り鳥で顔が効く存在だからあっさりうまくいったって訳」

淳司「君たちが純とバンド組んでる子たちだよね? 純からよく話は聞いてるよ。純はすぐ一人で陸に上がるから心配なんだ、仲間がいてくれて心強いよ」ポンポン

純「ちょっと、あっちゃん! 離れてよ!」

憂「ふふ……仲いいんですね」

恵「……もういいかしら? とにかく、ご協力ありがとうございました」

恵「もう一つの鉱石も、各地の住民の情報を元に、陸の渡り鳥の方々が見つけてくれました」

菖「かっこいい先輩の活躍のおかげだよね〜晶」グリグリ

晶「う、うるさい……!」

恵「そして、お次はアームマイスターのみなさんの番です。得られたエネルギー鉱石を用いて飛空機械のエンジンを製作、そして機体の製作」

恵「新入りさんにもかかわらず、すごい才能を発揮してくれた直ちゃんが中心になって、寝る暇も惜しんで製作にとりかかり……つい先ほど完成したそうです」

恵「では、発着場に行ってみましょう!」
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:48:50.67 ID:zYUNdmrR0
……

コトブキ家 地下基地

直「あ、みなさん来ましたね」

菫「お疲れ様です、お待ちしてました」ペコ

紬「いつのまにウチの地下にこんな基地が……」

律「暗いな……どこにあるんだ?」

直「それでは……ライトアップよろしくお願いします!」ピカァァァ

純「でかッ!?」

澪「すごい……こんな大きな機械を数日で」

幸「これが、飛ぶの? 想像できないな」

直「ふふふ……どうです、驚きましたか」

直「コトブキ家の技術と過去の大戦の遺産、そして二つのエネルギー鉱石をもとに私が作った『ナオ・モーター』を搭載した飛空機械ッ!」

直「――その名も『ガル・ウイング』ですッ!!」

唯憂「「おお〜!!」」パチパチパチ

直「これから私がみなさんを空へと招待しますッ!!」

梓「直、ずいぶん輝いてるね……」

菫「直ちゃん、すごいがんばったんですよ。アームマイスターのみなさんも驚いてました」

和「確かに、夜通しカンカンと音が響いてきたわね……いったいいつ休んでたのかしら」

恵「さて、これからこのガル・ウイングに乗って山を越え、敵の本拠地カ・ディンギルに乗り込んでもらいます。みなさん、準備はいいですか?」

唯「うん! おっけーですッ!」

晶「ああ。いつでも行ける」

梓「大丈夫です!」

恵「では、みなさん乗り込んでください。これが最後の任務です。デス・ナイト・クォーターズを打ち倒してください……健闘を祈りますッ!」

和「唯、憂。頼んだわよ。いってらっしゃい」

唯憂「「うん!!」」


直「行きますよ。ガル・ウイング……発進ッ!」
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:51:17.62 ID:zYUNdmrR0
……

ガル・ウイング機内
空を駆る鳥 http://www.youtube.com/watch?v=w-SdsnPAwy8

唯「すごーい! ほんとに飛んでる〜!!」

律「うっは、すげぇ! 高いな!!」

澪「ひぃぃぃぃ……」ガクガクブルブル

紬「澪ちゃん高いところ怖いの?」

澪「た、高いとかそういうレベルじゃないだろ! 揺れるし耳はキーンとするし……」


晶「……いつの間に乗ってたんだ、ジャニス」

ジャニス「私もキャサリンたちには因縁があるからね。同行させてもらうよ」

菖「そういや、恵隊長はデス・ナイト・クォーターズを倒せ〜なんて言ってたけど、それだけじゃまずいんだよねー」

幸「結局、あれから考えたけど思いつかなかった」

晶「奴らはユグドラシルシステムを使ってファルガイアのエネルギーを吸い尽くし、それを宇宙船の動力にあてる。そして自身は犠牲となる、か」

ジャニス「そう。彼女達の思惑通りにはさせたくないわ」

菖「ファルガイアの力を吸い取らず、宇宙船に頼らず、デスデビルを倒すか封印する方法を考えなきゃってことでしょ? う〜ん……」

幸「難しいね……」


憂「直ちゃん、よくがんばったね、すごいよ?」

直「ありがとうございます!」

梓「なんか信じられない……飛んでるなんて」

純「ふふ〜ん……これからは空の渡り鳥の時代かな? なんか楽しそうかも」

梓「空に遺跡はないと思うけど……」

菫「いえ、かつての文明には空を飛ぶ神殿もあったそうですよ。もしかしたら、今もどこかを飛んでいるのかも……」

純「いいね〜! よーし、私空の渡り鳥になる! よろしく、直」

直「はい!」

梓「え、いいの!?」

憂「ふふ、楽しそう。そのためにも、ファルガイアを助けなきゃね」
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/16(日) 18:52:57.39 ID:zYUNdmrR0

唯「おなかすいた〜、ごはんないかな?」

律「お、またヒンヤリする部屋があるぜ。ここが食料庫だな?」ガチャ

直「あ、はい。長期間の飛行に備えて、即席の食料なども入れておきました」

紬「あ、コレ! ヤキソバじゃない!? 食べたい!!」

澪「どうしたムギ、急に……でも、まあいいか。ちょっと何か食べよう、落ち着かないし」

菫「あ、お茶の用意しますね!」

憂「私も手伝うよ!」

純「おお、ティータイムってやつ? 私もお菓子食べたい〜!」

梓「えっと……じゃあ、私も」

唯「うん! おいでよあずにゃん」


晶「あいつら……緊張感のかけらもないな」

菖「ま、いいんじゃない? ピリピリしてたって考え浮かばないし。私たちも何か食べようよ!」

幸「そうだね。最近戦いばかりだったし、息抜きしよう?」

晶「おい、お前らまで……まぁ、いいか」


ジャニス「仲良くていいわね。昔を思い出すわ……」

ジャニス(待ってなさい、キャサリン……そして、唯ちゃんたち。今までよくやってくれたわ。お疲れ様)


律「――ムギ、食いすぎだろ!? どんだけヤキソバ食べるんだよ?」

紬「キーボードソーサーはエネルギー消費が激しいからすごくおなかが空くの♪」

晶「大丈夫かこんな調子で……」

梓「……お茶、おいしい」

晶「お前も随分丸くなったな。正義の味方ごっこは卒業したのか?」

梓「……そっちこそ、絶対たるナントカとかっこいい先輩はもういいんですか?」

晶「この……!!」ガタッ

菖「じ〜……」

晶「……すまん」

唯「あ〜ずにゃん!」ガバッ

梓「うわ、ちょっと唯先輩! お茶こぼれますって!!」

唯「だって〜あずにゃんとお茶するの久しぶりなんだもん!」

梓「もう……今だけですよ。お茶終わったら気を引き締めましょう」

晶「ハッ、渡り鳥ってのはいつからこんな腑抜けの集団になったんだ? ――ま、それもいいけどな」
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/16(日) 18:53:36.47 ID:zYUNdmrR0
次回からラスダンです
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/16(日) 19:00:38.28 ID:XtTyK/vDO
ぱんつ脱いだ
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/17(月) 12:53:55.36 ID:2VpdkrYIO

純ちゃん便利過ぎるで
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:25:18.93 ID:ns53AWXn0
……

魔塔カ・ディンギル
カ・ディンギル http://www.youtube.com/watch?v=qOnDENokdmc

晶「これが魔塔か……」

唯「高いね〜!」

梓「行きましょう。きっと最上階にキャサリンたちと、ユグドラシルのコアが!」
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:27:52.04 ID:ns53AWXn0
……

塔内 エントランス

律「いきなり分かれ道かよ……」

澪「三つか……どうする、3バンドに分かれるか?」

菖「そうだね〜、そのほうがやりやすいだろうし」

梓「じゃあ、私は……」

唯「あずにゃん、憂をよろしくね?」

梓「唯先輩……」

憂「えへ、託されちゃった。がんばろうね梓ちゃん!」

純「頼りにしてるよリーダーさん?」

梓「ありがとう……菫も直も、一緒にがんばろ?」

菫「はい! お役に立てるように頑張ります」

直「ちょっと寝不足ですが……なんとかやってみます!」

紬「ジャニスさんはどうしますか……って、あれ?」

幸「いないよ?」

晶「なんだと? いつの間に……ガル・ウイングに残ってるわけじゃないのか?」

直「いえ、ガル・ウイングから降りるところまでは見ました」

晶「どこに行ったんだ……怪しいな。まぁいい、あいつなら大丈夫そうだろう。さっさと行こう」
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:28:51.63 ID:ns53AWXn0
……

カ・ディンギル 分岐1

晶「よし……行くぞ」

菖「はいよ! いや〜晶も少しは頼もしくなったねぇ。よかったよかった」

幸「ね。よかった」

晶「今までなんだと思ってたんだよ……それにしてもジャニスの奴、気になるな。前々からあいつは怪しいと思ってたんだ。まさか向こうに寝返るなんてことないだろうな」

菖「ん〜、そこまでは……」

幸「そういえば、ジャニスさんたち三人は何か考えがあったのかな。キャサリンたち四人と対立したんだよね」

菖「そっか! 確かにそっちの三人の意見がなんだったのか聞いてないね!」

晶「なるほど……くそ、気づかなかった。もし秘策があるんなら、私たちにも言ってるだろう。ということは――」

菖「ないってことじゃない?」

晶「いや、そうじゃなくてだな……何か私らには言えないような、キャサリンとは別の策があるんじゃないか?」

幸「それを実行するために、いなくなったって事?」

晶「そうかもしれない。急ぐ必要がありそうだな。奴ならこの塔の構造を知っててもおかしくないはずだ。先回りされるとまずい」
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:31:30.81 ID:ns53AWXn0
……

カ・ディンギル中層 行き止まり

晶「なんだこの部屋は……? 行き止まりか」

菖「え、もしかしてハズレ?」

幸「いや……いるよ」

デラ「ほう、恩那組か。少しは楽しめそうだな」

晶「お前は……デラ、か」

デラ「ああ。よく来たね、英雄候補たち。さあ、私を倒してみろ」

幸「待って。ユグドラシルのコアはどこ? あなたたちはユグドラシルでファルガイアのエネルギーを吸い取ろうとしているの?」

デラ「そうだ。コアは最上階にある。どうせジャニスから聞いたんだろう? 私たちの目的を」

デラ「他に手段はない。お前達には宇宙船に人々を誘導する役目を負ってもらおう。そうしてくれるなら今ここで負けてやるさ」

晶「ハッ、あきらめ早すぎるんじゃないか? とりあえずファルガイアを死の星にするなんてふざけたことは止めてやる。その後でじっくり考えるんだ」

デラ「……そんな時間などない。邪魔するというのなら本気で行くぞ――アクセスッ!」
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:33:34.48 ID:ns53AWXn0
――――――――――――――――

boss; デラ
バトル・ナイトブレイザー  http://www.youtube.com/watch?v=VvVk0L5lpZY

晶「相手はベーススナイパーか……喰らったら一発で死ぬな」

菖「いちいち倒れて回復してたらこっちから攻撃できないよ。なんとか耐えなきゃ。フォースを途切れさせちゃダメ!」

幸「弦が切れたところを狙う……」

▼ナパームフレア
デラ「何をごちゃごちゃ言っている?」ゴォォォォ!
晶「くッ……!」GUARD 1058 Force level up!

◆アクセルスマッシュ
菖「それそれそれそれ〜!」ザクザクザクザク!!! Force level up!
デラ「ほう……」1355

○ポーションベリー
幸「ミラクルベリーは一つしかもってないよ」キュルリン Force level up!
晶「ああ、わかってる……」500


晶           菖           幸 
HP315/1373     HP1084/1084    HP1556/1556 
FP52 弦6/6    FP35 MP88/108  FP31 弦4/4
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:34:46.41 ID:ns53AWXn0
……

△ブレイブウェポン
晶「ジャスティーン、力を貸してくれ!」
ジャスティーン「勇気ある者たちに、守る力を――」
菖「お、力がみなぎってきたよ!」ATP×2
幸「すごい、この感じ……」ATP×2
晶「よし……総攻撃だ!」ATP×2

デラ「勇気のガーディアンロードだと……!?」

▼ワイルドバンチ
デラ「面倒なことをしてくれたな。寝てな!」ドゴォォォ!
晶「うわああああ!?」2547 ドサッ

◆アクセルスマッシュ
菖「こんの! それそれそれー!!」ザクザクザクザク!!! Force level up!
デラ「ぐあッ!?」2844
菖「ふっふーん、効いてる効いてる」

○リヴァイブフルーツ
幸「はい、晶」キュルリン
晶「ちっ……速攻で効果が消えてしまった」


晶           菖           幸 
HP343/1373     HP1084/1084    HP1556/1556 
FP0  弦6/6    FP50 MP68/108  FP41 弦4/4
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:35:58.08 ID:ns53AWXn0
……

◆ライジングノヴァ
晶「直伝の技……くらいな!」ジャキン! ズガーン!!
デラ「ぐ……!」1564

▼ナパームフレア
デラ「フ、いつまで耐えられるかな?」ゴォォォォ!
菖「幸、危ないッ!」
幸「――ッ!」GUARD 987 Force level up!

◆レイザーシルエット
菖「さあ、とっておき!」ジャキジャキジャキジャキジャキジャキン!!!
菖「――切捨て御免ッ!!」ジャキン!!!
デラ「何ッ!? ぐはッ!!」3799


晶           菖           幸 
HP343/1373     HP1084/1084    HP569/1556 
FP17 弦5/6    FP65 MP38/108  FP65 弦4/4
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:37:28.07 ID:ns53AWXn0
……

幸「向こうの弦、あと一本」

菖「よーし……」

○ミラクルベリー
晶「ほら。私は次は避けてみせるさ」
幸「ありがとう」2000

▼マルドゥークゲイズ
デラ「マルドゥークに信号を送る。それ!」ジャーン ビビビ!!
デラ「衛星からの砲撃だ。くらいなッ!」ズドドドドドドン!!!
晶「な、反則だろ……うわぁぁぁッ!?」1944 ドサッ
菖「ちょ、塔が壊れるよ!?」GUARD 948 Condition green!
幸「くぅ……!」GUARD 1024 Condition green!

◆オートリロード
デラ「弦がなくなる瞬間を狙っているつもりか? こちらの技術を甘く見ないことだね」カチャカチャ
幸「嘘、自動で……!?」
菖「えー、なんでもありすぎるっしょ! ロストテクノロジーだかなんだかしんないけど!」

幸「まずいね……また、賭け?」

菖「それっきゃないね」

幸「じゃあ、菖」

菖「おっけ! 晶は頼むね!」


晶           菖           幸 
HP0/1373      HP136/1084    HP532/1556 
FP17 弦5/6    FP100 MP38/108 FP100 弦4/4
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:38:04.49 ID:ns53AWXn0
……

△ソニックビジョン
菖「よっしゃ、本気だー!」シュイイン
◆クリティカルヒット
菖「――それッ!!」ビシッ!
デラ「ぐあッ!?」3245

▼ワイルドバンチ
デラ「死にぞこないが……くらいな」ドゴォォォ!
菖「あたらないよ〜!」miss! Force level up!
デラ「チッ……」

◆反撃
◆クリティカルヒット
菖「まだまだ〜!」ビシッ! Force level up!
デラ「なんだとッ!?」3119

○リヴァイブフルーツ
幸「ほら、晶」キュルリン
晶「すまん……」


晶           菖           幸 
HP343/1373     HP136/1084    HP532/1556 
FP0  弦5/6    FP75 MP38/108 FP100 弦4/4
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:39:13.10 ID:ns53AWXn0
……

△ソニックビジョン
菖「もう一回ッ!」シュイイン
◆クリティカルヒット
菖「――とうッ!!」ビシッ!
デラ「ぐッ!?」3141

▼ナパームフレア
デラ「いい加減に――」ゴォォォォ!
菖「おっと〜!」miss! Force level up!
デラ「なぜだ……」

◆反撃
◆クリティカルヒット
菖「これでもかー!」ビシッ! Force level up!
デラ「……!」3229

◆ライジングノヴァ
晶「いけそうだな……押し込め!」ジャキン! ズガーン!!
デラ「押されているだと……?」1449

△ブーストアタック
幸「2倍の3倍だよ」シュイイン
◆EZミサイルマイト
幸「とどめ……はぁぁぁぁぁぁぁッ!!」ズドン ドゴォォォン!!!
デラ「ぐああああッ!!」12034

デラ「バカ……な……」ドサッ

Win! http://www.youtube.com/watch?v=Oe0wOG7rnd0&feature=relmfu


レベルアップ!
晶 level 26 HP1483 
菖 level 25 HP1173 
幸 level 25 HP1689 
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:40:17.93 ID:ns53AWXn0
――――――――――――――――

カ・ディンギル http://www.youtube.com/watch?v=qOnDENokdmc

デラ「ぐ……」

晶「ふぅ……よし、進むぞ。キャサリンはどこだ」

菖「っても、どこに進めばいいんだろ? 行き止まりっぽいし……」

幸「壁にも秘密の扉はなさそうだね」ペタペタ

晶「戻って他の分岐に行くしかないってことか……くそっ!」
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:42:15.02 ID:ns53AWXn0
……

カ・ディンギル中層 分岐2 行き止まり

梓「あれ、行き止まりだ……」

純「あちゃー、ハズレかぁ」

直「いえ……誰かいます。生体反応あり」

ジェーン「へー、変な機械持ってんね。ちぇー、こっちは初心者バンドかぁ。つまんないね」

菫「すいません……」

梓「何謝ってんの……みんなもう立派だよ? ――あなたはジェーンですね?」

ジェーン「そ。ジャニスからもう話は聞いてると思うけど、どう? 人類救ってくれる気になった?」

憂「……みなさんは救いたいですけど、ファルガイアを捨てる気もありません」

純「そうそう! 早とちってファルガイアを干からびさせちゃって、後からデスデビルなんてたいしたことありませんでしたー、なんてことになったらシャレになんないしね」

ジェーン「私らこれでも相当研究してきたんだけど? そこは信用してほしいねー。ま、とにかく、キミたちは私らの言うことは聞いてくれないんだね」

ジェーン「なら、力づくだよ――アクセスッ!」
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/17(月) 21:44:26.19 ID:ns53AWXn0
――――――――――――――――

boss; ジェーン
バトル・ナイトブレイザー  http://www.youtube.com/watch?v=VvVk0L5lpZY

▼レフトアームエッジ
ジェーン「どれどれ、こんなもんかな?」ジャキン!
菫「きゃああッ!?」679 Force level up!

◆ショット
純「初心者いじめてんじゃないよッ!」ジャーン バシュン! Force level up!
ジェーン「ほっ!」miss!

◆マイトアヴァランチ
梓「動きが速い……これならどうですか!」ジャーン ズガガガガガガガガガガガン!! 
ジェーン「遅い遅いッ!」miss!
梓「うそ!? 一発も当たらないなんて……」

◆プロバイデンス
憂「相手はまだ本気じゃないみたい。守りを固めなきゃ」DFP,MGRアップ Force level up!
梓「たぶん体中に武器を仕込んでると思う……」DFP,MGRアップ
純「うわ、グロ……」DFP,MGRアップ
菫「さっきあの人左手外れて中から刃が出てきましたよね……怖いです」DFP,MGRアップ Force level up!
直「さすがにあれはコピーできないですね」DFP,MGRアップ Force level up!

ジェーン「話には聞いてたけど、これがバリアーの魔法? ふーん、じゃ次から本気出してあげるよ」

菫「ど、どうしよう……私の早撃ちじゃ絶対当たらない……」

△ソルデリーター
菫「きっと、ガーディアンなら……お願い、力を貸してくださいッ!」
ステア・ロウ「キェェェェェェェッ!!」ビーーーーーーー!!!
ジェーン「なんだって……うわああッ!?」1645

ジェーン「あれはクリスティーナが吸収したはずじゃ……どうしてミーディアムを」

菫「ガーディアンたちだって、やられっぱなしじゃありませんー!」

△アルケミックボム
直「なるほど、広範囲なら避けられないのですね。なら私の特製爆弾を……とう!」ボン!
ジェーン「きゃ!?」247
直「当たったけど効いてない……」


梓           憂           純           菫           直
HP1165/1165    HP1319/1319    HP1322/1322    HP214/893     HP485/485
FP43 弦5/6    FP34 弦5/6    FP42 弦3/4    FP3 MP89/89   FP0 MP48/48
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:47:39.58 ID:ns53AWXn0
……

▼アニヒレイター
ジェーン「暗器だけじゃないよ? デスナイトの力も見せてあげる」バチバチバチ!!!
梓「きゃあ!?」789 Force level up!
憂「うっ!?」757 Force level up!
純「うわ!!」798 Force level up!
菫「いやあああ!!」867 ドサッ
直「これならコピーでき……ぐえ!?」931 ドサッ

純「やったな! いっくぞーッ!」

梓「純、待って! 無理に攻撃しても避けられるって!」

純「じゃあ、どうしろって……」

梓「菫の、見たでしょ! ガーディアンの力で攻撃すれば……」

△オペレーションメテオ
純「そっか! よーし、星のガーディアン、いっけぇーッ!」
リグドブライト「グゥゥゥ……!」ヒュゥゥゥ……ドゴォォォ!!
ジェーン「なっ、また吸収したはずのガーディアンを……うわぁぁ!」2674

△ライブホーン
憂「生命のガーディアン……お願い」
オードリューク「……ヒヒーン!!」キュルリン
梓「よーし……」1644
憂「みんな、元気になって!」1649
純「よっしゃ、全快!」1599
菫「う……あれ、痛くないです」1619
直「いたた……やられてしまいました」1695

△セラフィムゴート
梓「ラフティーナ……来て!」
ラフティーナ「愛の奇跡を……」キュルリン
梓「これは……」ライフガード
憂「なんだろう、祝福を受けたような感じ?」ライフガード
純「なにこれ?」ライフガード
菫「愛のガーディアンの加護です……倒れても、ラフティーナが守ってくれます」ライフガード
直「なるほど……」ライフガード

ジェーン「次から次へとガーディアンを……その力を差し出せばマルドゥークがあっさり起動できるんだけどねぇ?」


梓           憂           純           菫           直
HP1165/1165    HP1319/1319    HP1322/1322    HP893/893     HP485/485
FP8  弦5/6    FP3  弦5/6    FP7  弦3/4    FP0 MP89/89   FP0 MP48/48
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:48:36.70 ID:ns53AWXn0
……

▼ファランクス
ジェーン「じゃ、本気出してあげる……おりゃぁぁぁぁ!!!」ズガン!!
梓「きゃあああッ!?」1867 ドサッ
ラフティーナ「ガーディアンの戦士に、力を――」キュルリン
梓「う……」291

ジェーン「なんだい、それ……勝手に復活した?」

◆ショット
純「へー、こりゃいいね! それそれー!」ジャーン バシュン!
ジェーン「それがどうしたっていうんだい、当たらなきゃ同じ事だよ!」miss!

◆エアリアルガード
憂「こっちのスピードも速めなきゃ……それ!」RESアップ
梓「お……足が速くなったかも」RESアップ
純「ふむ、相手の動きが見えるってやつ?」RESアップ Force level up!
菫「やっと早撃ちらしいことができる気がします……」RESアップ
直「……私にはこれでも相手が速く感じますが」RESアップ

◆ソニックバスター
菫「今ならきっと……えーいッ!」シャキン!
ジェーン「まだまだだね!」miss!
菫「やっぱり当たりませーん!」

▼ダウンロード
直「解析開始……完了しました」キュイイン
※ジェーンの持つアニヒレイターをダウンロードしたッ!


梓           憂           純           菫           直
HP291/1165    HP1319/1319    HP1322/1322   HP893/893     HP485/485
FP10 弦5/6    FP15 弦4/6    FP25 弦3/4    FP19 MP82/89  FP19 MP48/48
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:49:58.14 ID:ns53AWXn0
……

△全力全開
純「今こそ当たれ、私の全力ッ!」
◆クリティカルヒット
純「おりゃーッ!!」ジャーン ズドン!!
ジェーン「ぐあッ!?」1597
純「よっしゃ当たったー!」

◆ガンクレイモア
梓「私も――はあッ!!」ギュイイン バチバチバチ!!!
ジェーン「甘くみるんじゃないよッ!」miss!
梓「ああもう! まだ当たんないのッ!?」

▼ビートイングラム
ジェーン「私より早く行動するなんて大したもんじゃないか……リミッター解除、全力、くらいなッ!」ドゴォォォン!!
憂「いやああああッ!?」2649 ドサッ
ラフティーナ「ガーディアンの戦士に、力を――」キュルリン
憂「うう……ありがとう、ラフティーナ」329

ジェーン「チッ、鬱陶しいねッ!」

◆シャドウバインド
菫「たぁーッ!!」グサッ!! Force level up!
ジェーン「なっ……影縫いッ!?」麻痺
菫「あ、当たった……!」

ジェーン「く、くそ! 動けない!」

純「スミーレ、ナイスッ!」

◆アタック
直「これなら……」ビヨーン ゲシッ! Force level up!
ジェーン「ぶっ!?」134
直「当たりました!」
梓「せっかくだからもっと強い攻撃しなよ……」

梓「よし、今がチャンスだよ! みんなで一斉に攻撃すれば……!」

ジェーン「こんなもの……すぐにでも抜け出してやるッ!」


梓           憂           純           菫           直
HP291/1165    HP329/1319     HP1322/1322    HP893/893     HP485/485
FP23 弦3/6    FP0 弦4/6     FP0  弦2/4    FP30 MP75/89  FP29 MP48/48
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:51:52.13 ID:ns53AWXn0
……

菫「すみません、私の技が未熟で……すぐに抜けられちゃいそうです!」

純「なら……その前に速攻しかけりゃいいんじゃない? 行くよ!」

◆あたしに続いて☆
純「私に続いて、ゴーゴーッ!」

純「――梓ッ!」

※梓が続いたッ!
◆ガンクレイモア
梓「よし、いけぇーーッ!」ギュイイン バチバチバチ!!!
ジェーン「ぐあッ!?」1505

梓「ほら、憂ッ!」

※憂が続いたッ!
◆クリティカルヒット
憂「えい!」ジャーン ズドン!!
ジェーン「うわ!?」1064

憂「スミーレちゃん!」

※菫が続いたッ!
◆スラッシュレイヴ
菫「は、はいッ! たぁぁぁぁぁッ!」ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!
ジェーン「いだだだだだッ!?」1345

菫「全部当たりました……! 直ちゃん、がんばって!」

※直が続いたッ!
▼アニヒレイター
直「とどめ……でしょうか? とうッ!」バチバチバチ!!!
ジェーン「うわあああッ!?」879

ジェーン「う……あと少しだったのに……」ドサッ

Win! http://www.youtube.com/watch?v=Oe0wOG7rnd0&feature=relmfu


レベルアップ!
梓 level 26 HP1210 アークノヴァを覚えたッ!
憂 level 25 HP1432
純 level 25 HP1439
菫 level 19 HP1192 
直 level 15 HP785 
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/17(月) 21:54:08.80 ID:ns53AWXn0
――――――――――――――――

カ・ディンギル http://www.youtube.com/watch?v=qOnDENokdmc

ジェーン「うぅ……」

梓「やった! やったよッ!」

純「ふーう、疲れた……」

憂「スミーレちゃん、直ちゃん、大活躍だったね♪」

菫「よかった……お役に立てたみたいで」

直「わ、私がとどめを……ふふ、ふふふ」

梓「よーし、この調子で次……って、結局ここは行き止まりなのかな?」

純「あー、この人倒す前に聞き出せばよかった……」

憂「変な魔方陣みたいなのはあるけど、ドアとかはなさそう。戻るしかないかな?」

梓「そうだね、じゃあ戻――」スゥゥゥ……

菫「えっ……梓先輩ッ!?」

直「き、消えたッ!?」

純「ちょっと、どういうこと!? この魔方陣!? この、もう一回起動しろッ!」ゲシゲシ

憂「梓ちゃーん! どこー!? うーん、ほんとに消えちゃったみたい……」

菫「強制的にどこかへワープさせられたんでしょうか……?」

純「こうしちゃいられない、さっさと戻って他のバンドと合流しなきゃ!」

憂「うん、行こう!」
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/17(月) 21:54:40.86 ID:ns53AWXn0
次回クリスティーナです
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/09/18(火) 23:23:09.61 ID:jntkvRaCo
ジャニスさんが、自分を犠牲にしそうな予感…!
わかば大活躍だ♪
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/03(水) 23:53:37.35 ID:iJR4m80n0
……

カ・ディンギル 分岐3 行き止まり

クリスティーナ「……よく来たね」

紬「あなたは……!」

律「クリスティーナ、か」

クリスティーナ「……ふーん。その目、私らの言うとおりにはしてくれそうもないね」

唯「そうだよ! まだ、あきらめちゃダメだよ?」

クリスティーナ「気持ちは分かるけどさ。私らだって最初はあんたたちと同じ気持ちだったさ。でも、ダメなもんはダメ」

澪「でも……どうして断定するんですか? 一年たてば、状況は変わるかもしれないのに」

クリスティーナ「一年経って、状況は悪化するばかりさ。私らは別に一年間何もしなかったわけじゃない。この一年間の結果が、あのマルドゥークとユグドラシルなワケ」

クリスティーナ「平行線だね。始めようじゃないか。本気で行くぞ、てめえら――アクセスッ!!」
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/03(水) 23:54:18.87 ID:iJR4m80n0
――――――――――――――――

boss; クリスティーナ
バトル・ナイトブレイザー  http://www.youtube.com/watch?v=VvVk0L5lpZY

▼ファントムファング
クリスティーナ「どれ、早速喰らってもらおうかい」ズドーン!!
律「やっべ……ぐぅッ!?」GUARD 930 Force level up!

律「やっぱ強いな……作戦立てないと」

紬「じゃあ、私がりっちゃんを――」

澪「わかった、じゃあ私が――」

律「唯は――」

唯「うん! 了解ですりっちゃん!」

クリスティーナ「何をゴチャゴチャと――」

◆バニシングレイ
唯「行きます! それー!!」ビーーーーーー ズドン!!! Force level up!
クリスティーナ「くっ……なんだ、普通だな?」1355

◎ハイパー
紬「りっちゃん、ファイト!!」 Force level up!
律「よっしゃ、みなぎってきたぜー!」ATP×2 Force level up!

○ポーションベリー
澪「ほら、律」キュルリン Force level up!
律「サンキュ! よーし、総攻撃だ!」


唯           律           澪           紬           
HP1314/1314    HP807/1237    HP1544/1544    HP1624/1624    
FP37 弦5/6    FP60 MP123/123 FP35 弦4/4     FP36 MP150/162 
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/03(水) 23:55:26.13 ID:iJR4m80n0
……

▼ブラスターギルティ
クリスティーナ「ハッ、総攻撃? させてやらないよ」ズドン ドゴォォン!!
唯「うわわ!?」704 Force level up!
律「だーッ!?」707 Force level up!
澪「うわぁぁ!?」725 Force level up!
紬「きゃ!?」717 Force level up!

紬「みんな、回復は私に任せて構わず攻撃してッ!」

◆マグナムファング
律「いよっしゃー! パワー二倍攻撃、くらえッ!」グサッグサッグサッグサッ!
クリスティーナ「何ッ!?」2678

◆アークスマッシャー
唯「私もすごいの行くよ〜!」ピョン
唯「――えーいッ!!」ゴォォォ!!
クリスティーナ「ぐッ……!」1607

△エクステンション
紬「いくわよ〜……」
◎ハイ・ヒール
紬「全回復!」1624
唯「おー、すごいよムギちゃん!」1314
律「へへ、負ける気がしないな」1237
澪「……よし、次は私が」1624

△ロックオン
澪「行くぞッ!」
◆リニアレールキャノン
澪「――たぁーーッ!!」ドゴォォォォン!!!
クリスティーナ「ぐあああッ!?」3877


唯           律           澪           紬           
HP1314/1314    HP1237/1237    HP1544/1544    HP1624/1624    
FP60 弦4/6    FP98 MP109/123 FP36 弦3/4    FP34 MP138/162 
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/03(水) 23:57:09.64 ID:iJR4m80n0
……

クリスティーナ「……やるじゃないか。面白い、どんどん来なッ!!」

◆マグナムファング
律「ノッてきたな。どんどん行くぜ〜!」グサッグサッグサッグサッ!
クリスティーナ「くッ!!」2728
▼ルールオブヴェンジェンス
クリスティーナ「かかったね。それ!」ゴォォォ
律「え……? ぐはッ!?」2728 ドサッ

唯「りっちゃん!?」

◆バニシングレイ
唯「りっちゃんのかたき!」ビーーーーーー ズドン!!! 
クリスティーナ「く……フフフ」1309
▼ルールオブヴェンジェンス
クリスティーナ「ほら、くらいな」ゴォォォ
唯「ひぃぃぃ!?」1309 Condition green!

唯(いたた……なんか私のビームがそのまま返ってきたような感じが……)

◎ハイ・リヴァイブ
紬「大変! 立て直さないと」キュルリン
律「ぐ……なんださっきの攻撃」1237

唯「あ、もしかしてあの人の痛みをそのまま私に――」

△ロックオン
澪「向こうの攻撃も激しいな……でも負けない!」
唯「あっ、澪ちゃん、ダメ!!」
◆リニアレールキャノン
澪「――え?」ドゴォォォォン!!!
クリスティーナ「ぐあああッ!?」3796
▼ルールオブヴェンジェンス
クリスティーナ「結構これはきついぞ?」ゴォォォ
澪「うわああああッ!?」3796 ドサッ

律「澪ッ!!」

唯「あ〜、間に合わなかった……こっちの攻撃をそのまま返されてるみたいだよ?」

紬「そういうことだったの……どうしよう、あんまり強い攻撃をするとやられちゃうのね」

律「え〜、ってもチマチマやれってか?」

紬「一撃で倒せるほど強い攻撃なら……」

律「でも澪が倒れちゃったしなぁ……」

唯「……私、できるかも?」

紬「唯ちゃん?」

唯「えへへ、たぶん、かな?」


唯           律           澪           紬           
HP5/1314      HP1237/1237    HP0/1544      HP1624/1624    
FP100 弦3/6   FP0 MP95/123   FP0 弦2/4     FP34 MP98/162 
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/03(水) 23:58:17.17 ID:iJR4m80n0
……

◆メテオドライブ
律「そーっと……おりゃ!」ピョン ズガン!!
クリスティーナ「ぐっ!」889

律「……あれ? 反撃は?」

◆ファントムファング
クリスティーナ「ハハ、面白いぐらいひっかかってくれるね! そらよッ!」ズドーン!!
紬「いやぁぁぁッ!?」1605
クリスティーナ「ありゃ、耐えたか」

律「唯、何か作戦があるのか!?」

唯「うん……ちょっと集中するね」

◎ハイ・リヴァイブ
紬「……澪ちゃん、はい」キュルリン
澪「う……ありがとう。自分の攻撃があんなに痛かったなんて……」1544

クリスティーナ「なーにやってんだい? 私はまだピンピンしてるよ」

△ファンタズムハート
唯「よーし……おねがいゼファー、出てきて!!」ピカァァァ
ゼファー「そなたの希望が我が心臓を燃え上がらせる――そなたらの敵をこの希望の炎で焼き尽くさん」ゴォォォォ!!!
クリスティーナ「なんだって……あれが、ガーディアンロード……うわぁぁぁぁぁぁッ!?」7963

クリスティーナ「はッ……あっけなく、やられたね……」ドサッ

Win! http://www.youtube.com/watch?v=Oe0wOG7rnd0&feature=relmfu


レベルアップ!
唯 level 25 HP1424 
律 level 26 HP1337 
澪 level 26 HP1664 
紬 level 26 HP1753
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/03(水) 23:58:58.90 ID:iJR4m80n0
――――――――――――――――

カ・ディンギル http://www.youtube.com/watch?v=qOnDENokdmc

クリスティーナ「う……」

律「やった! 唯、すげーじゃん!!」

唯「えへへ、それほどでも〜」

紬「さすがゼファーね……すごかった」

澪「なんとかなったな……でもどうする? どうやら本当に行き止まりみた――」スゥゥゥ……

律「え!? 澪、体が――」スゥゥゥ……

紬「りっちゃん!? あれ、私も――」スゥゥゥ……

唯「あ、私も……どうなって――」スゥゥゥ……
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/10/03(水) 23:59:30.76 ID:iJR4m80n0
次回からラスボス戦です
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 00:22:25.09 ID:qbpi+NqMP
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 01:11:59.66 ID:oamOfcJIO
久々更新乙
そろそろ催促しようかと思ってたわw
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 00:40:56.31 ID:9aYHuS9p0
……

カ・ディンギル 最上階

キャサリン「……久しぶりね、ジャニス」

ジャニス「ええ、久しぶり」

キャサリン「唯ちゃんたちを利用してまで何をしにきたのよ? そこまでするほど、何かいい案でも思いついたっていうの?」

ジャニス「私の、私たちの主張は変わってない。キャサリン、あんたたちを死なせたりはしない」

キャサリン「ふうん。一応聞いてあげようかしら。どうやってデスデビルを倒すつもり?」

ジャニス「ユグドラシルを使って、この世界中の力を集めて――」

キャサリン「それをデスデビルにぶつけるですって? 何よ、全く一年前から変わってないじゃない! あの時、何度も計算したでしょう!? それじゃデスデビルを倒すには……」

ジャニス「足りる、はずよ。今なら。ファルガイアのみんなが一致団結した、今なら。計算できる環境はあんたたちに奪われっぱなしだから、これは単なる勘だけどね」

キャサリン「……そんなに甘くはないわ。デスデビルの力は全然衰えていないどころか、今でも増大し続けている。一致団結しているように見えて、みんなの絶望はまだ拭いきれてないわ」

ジャニス「それでも……賭けてみる価値はあるでしょ? この星が死の星になったとしても……あんたたちが生きていてくれるなら……!」

キャサリン「賭けって……これは世界中の人の命がかかっているのよ!? 誰かが犠牲になっても、確実に助かる方法があるなら、それを選択するしかないじゃないのよッ!!」

ジャニス「……これ以上話していても無駄ね。一つ確認するわ。ユグドラシルの制御装置は今マルドゥークにあって……そして、『試運転』中ね?」

キャサリン「そうだけど……それが何?」

ジャニス「わかった、ありがと。じゃあキャサリン、そこをどきなさい」チャキッ

キャサリン「……何よ、私に一人で挑む気? 勝てると思ってるのかしら、このデスナイトに」

ジャニス「勝つしか、ないじゃないッ!!」
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 00:45:13.66 ID:9aYHuS9p0
――――――――――――――――

boss; キャサリン
the Lance of PALERIDER http://www.youtube.com/watch?v=n7FSGVt9lCI&feature=relmfu

◆ショット
キャサリン「何を考えてるのよ?」ジャーン バシュン!!
ジャニス「くぅ……!」599

ジャニス「……ふふ、これがなんだか分かる、キャサリン? 私のギターに取り付けてある、コレよッ!」

キャサリン「な……まさか、ジェミニサーキットッ!? いつの間に盗まれ……いや、レプリカ?」

ジャニス「そうよ。そこにあるユグドラシルのコアに取り付けてあるやつ、そして、マルドゥークにも取り付けてある……二つで一つのジェミニサーキット」

ジャニス「対になる回路を持つことで、二つの回路の間でエネルギーを伝達できる。ユグドラシルが吸い上げたエネルギーを、マルドゥークへと転送するための道具」

ジャニス「だったかしら?」

キャサリン「……ええ」

ジャニス「その片割れのコピーが、今ここにある。だから今、私のギターは――」

◆ショット
ジャニス「ファルガイアから吸い上げた力を放出できるってことッ!」ジャーン ズドン!!
キャサリン「いやあああッ!?」3275


ジャニス 
HP1468/2067 
FP53 弦5/6
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 00:48:50.41 ID:9aYHuS9p0
……

キャサリン「そんな……ロストテクノロジーの産物を完璧に再現したっていうの?」

ジャニス「私の一年はほとんどコレの製作だったわよ。作れる環境がなくて、ホント大変だったし」

キャサリン「ジャニス……まったくあんたは……」

ジャニス「キャサリン、あんたたちを死なせはしないよ。このジェミニサーキットを通じてファルガイアからエネルギーを吸い尽くし、このARMに集めて一撃でデスデビルを倒すッ!!」


梓「うそ……うそですよねッ!?」

ジャニス「……えっ、梓ちゃん!?」

律「ジャニスさんまで、ファルガイアのエネルギーを吸い取ろうとしてたのかよ……」

澪「……そういうことだったんだな」

紬「ファルガイアから吸収した力で、宇宙へと脱出するか、それともデスデビルを倒すか。この二つで、七人委員会は分裂したんですね」

唯「そんなぁ……ダメだよ、あきらめちゃ。さわちゃんが犠牲になるのもいやだし、この星がひからびちゃうのもいやだよ?」

ジャニス「あなたたち……早かったわね」

キャサリン「……私も驚いたわ。あの三人がやられるなんて。ま、だからこの子たちをここに呼び寄せたのよ」

梓「……ジャニスさん、今まで私たちに隠してたんですね?」

律「私たちを利用してたのかよッ!?」

ジャニス「ごめんなさい。あなたたちなら、きっと私の考えにも反対するだろうと思ったから……悪いけど、これは譲れないの」

唯「どうして……!? みんなで、考えようよ?」

ジャニス「そうしたいところだし、あなたたちと作戦を進める中でいろいろ考えたわよ。でもダメだった。もう時間がない。だから、私の計画を実行するだけ」

キャサリン「ジャニス、もう一度言うわ。ファルガイア中の力を吸い取ったどころで、デスデビルは倒せない。人々が一致団結してどうとか言ってたけど、それをどうするって言うの?」

ジャニス「ファルガイアのエネルギーに、今の人々が持っている希望のエネルギーを足せば……倒せるはずよ」

ジャニス「ユグドラシルの根は、ファルガイア中に流れている地脈、レイラインにつながっているでしょう? だから、それを通して、人々のエネルギーを分けてもらえば……」

ジャニス「このジェミニサーキットを通じて感じるわ、ファルガイア中の人々の存在を。お願い、力を貸して……行くわよ、キャサリンッ!!」キュイイン

◆ショット
ジャニス「――はぁぁぁぁッ!!」ジャーン バシュン!!
キャサリン「くっ……そんなもの? やっぱ、思った通りね」GUARD 1789

ジャニス「ダメ、か……」

キャサリン「人々の、ましてはファルガイアのエネルギーを利用しようと考えてる奴なんかに、みんなが協力すると思う? そんな思いじゃ、人々に通じないわ」

キャサリン「だからこそ、強制的な方法でしかダメなのよ。ジャニス、あんたの気持ちは嬉しいわ。でも、私たちが犠牲になる以外に方法はない……もう、ないと結論づけるしかない」

キャサリン「デスデビルの復活まで時間がないわ。さあ、終わりにしましょう」

▼ガンブレイズ
キャサリン「大人しくしてなさい!!」ギュイイン ゴォォォォ!!
ジャニス「きゃあああッ!?」1591 ドサッ
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 00:51:20.37 ID:9aYHuS9p0
――――――――――――――――

ジャニス「う……」

キャサリン「さて……あらためてようこそ、唯ちゃん、りっちゃん、澪ちゃん、ムギちゃん、梓ちゃん」

キャサリン「デス・ナイト・クォーターズを倒して人々をマルドゥークへと導く『英雄』は、やっぱりあなたたちにつとめてもらうことにしたわ」

律「……勝手に決めんなよ! なぁさわちゃん、ほんとに今すぐ決めないといけないのか!? 考える時間もないのかッ!?」

キャサリン「ええ。1週間って期限を言ったでしょう? あれは本当よ。計算では、その日に私たちの体は限界を迎えるの。そして、デスデビルが復活する」

澪「まだ、まだあと少しあるのに……!」

キャサリン「ギリギリまで待つのはリスクが高いわね……世界中の人々を宇宙船に誘導するのだって時間がかかるわ」

紬「……さっきのジャニスさんの言っていた方法、もう少し詳しく聞かせてくれませんか? もしかしたら、そこに何か解決の糸口が――」

キャサリン「無駄よ。何度も言わせないで」

唯「でも、でも……そ、そうだ! デスデビルって絶望、を食べてるんだよね? なら、ゼファーにお願いしてみんなを希望に――」

キャサリン「因果関係が逆ね……ゼファーは人々に希望を与えるんじゃないわ。人々の希望の化身がゼファーなの」

キャサリン「絶望が無くなれば、確かにデスデビルの力は弱まるわ。でも、人々はまだ絶望に満ち溢れている……私の中のデスデビルの力が日に日に増しているのが証拠よ」

梓「でも、今なら……渡り鳥のみなさんまで協力してくれてる、今なら」

キャサリン「……惜しいところまでは行ってるのよね。時間切れ、ってとこかしら。あなたたちは思った以上によくやってくれた……まさか本当に全ての渡り鳥を仲間にしちゃうなんて」

キャサリン「ふふ、さすがこの私の教え子たちね。鼻が高いわ〜」

キャサリン「……そんなあなたたちには、これからも生きていてほしいの。新しい星で、人々に希望を与える存在になってちょうだい……」

唯「さわちゃん……いやだよ……さわちゃんが死ななきゃいけないなんて、おかしいよ……」ポロポロ

キャサリン「……気が済まないのなら、決着をつけましょう――ルシエドッ!」

ルシエド「グルルル……」

キャサリン「さあ、ルシエド……私と運命を共にしましょう。来なさいッ!」ピカァァァ

ルシエド「ウォォォ――」ピカァァァ

律「さわちゃんのギターとルシエドが……合体した!?」

キャサリン「……これが私の全力よ。ガーディアン・ギターの力、思い知りなさいッ!!」
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 00:54:18.41 ID:9aYHuS9p0
――――――――――――――――

boss; キャサリンフラッシュ
戦鬼 http://www.youtube.com/watch?v=g1V_f3wk8zM&feature=relmfu

▼魔弦ルシエド
キャサリン「さあ、くらいなさい!」ギュイイン ジャキーン!! ジャキーン!! ジャキーン!!
律「ぶっ!?」1010

◆マグナムファング
律「くっそー! やるしかないのかよッ!?」グサッグサッグサッグサッ! Force level up!
キャサリン「当たらないわよ」miss!

澪「律、落ち着けッ!」

律「でも……どうしたらいいんだよ……」

◆ガンクレイモア
梓「たぁーッ!!」ギュイイン バチバチバチ!!!
キャサリン「くぅ……」1555

◆バニシングレイ
唯「さわちゃんのバカーーッ!!」ビーーーーーー ズドン!!!
キャサリン「泣いてちゃ何もできないわよ、唯ちゃん」miss!

梓「唯先輩も、落ち着いてください……!」

紬「今はとにかく、キャサリンを倒して……それから考えなきゃ」

△エクステンション
紬「みんな、がんばって!」
◎ハイパー
紬「えい!」ATP×2
唯「……」ATP×2
律「……よーし」ATP×2
澪「ムギ、ありがとう」ATP×2
梓「時間がないんですよね、一気に決めなきゃ……」ATP×2

△ロックオン
澪「マスター……本気で行きます」
◆リニアレールキャノン
澪「――はぁぁぁぁ!!」ドゴォォォォン!!!
キャサリン「きゃあああああッ!?」7889

澪「――律! しっかりしろ、この渡り鳥チームのリーダーだろ!!」

律「……ああ、すまん。よーし、みんな総攻撃だぜ! さわちゃんが死ななきゃいけないなんて絶対に認めないッ!」

紬「……ええ!」

梓「律先輩……はいッ!!」

唯「りっちゃん……私もがんばるよ!」


唯           律           澪           紬           梓
HP1424/1424    HP327/1337    HP1664/1664    HP1753/1753    HP1210/1210
FP37 弦5/6    FP50 MP119/133 FP0  弦3/4    FP0 MP163/175   FP39 弦5/6
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 00:55:31.40 ID:9aYHuS9p0
……

▼ゼロカウントエクセキューション
キャサリン「これに耐えられる?」ギュイイン ズドン!!
澪「うわぁぁぁぁ!!」1601 Force level up!

澪「負けない……!」

律「行くぞ!」

◆マグナムファング
律「まずは私からッ!」グサッグサッグサッグサッ!
キャサリン「くッ!?」2828

◆アークノヴァ
梓「律先輩、離れてください! 行きますよ……」ギュイイン……
梓「――たぁぁぁッ!!」ドゴォォォン!! Force level up!
キャサリン「きゃああ!!」3623

◆バニシングレイ
唯「今度こそ当てるよ、えーい!!」ビーーーーーー ズドン!!! Force level up!
キャサリン「ぶっ!?」2777

◎ランダマイザー
紬「今ならきっと、奇跡が起こせる気がするの」
◎シャインブラスト
紬「――! きたわッ!!」バシューン ズドン!!
キャサリン「ぐえ!?」4057

△ロックオン
澪「もう一回……!」
◆リニアレールキャノン
澪「――たぁぁぁ!!」ドゴォォォォン!!!
キャサリン「ぎゃああああッ!?」7591

キャサリン「ぐはっ……!」ガクッ

梓「もう一息ですッ!」


唯           律           澪           紬           梓
HP1424/1424    HP327/1337    HP63/1664      HP1753/1753    HP1210/1210
FP50 弦4/6    FP65 MP105/133 FP27 弦2/4     FP16 MP122/149  FP55 弦4/6
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 00:58:00.23 ID:9aYHuS9p0
……

キャサリン「てめえら……甘く見るんじゃねぇぇぇぇッ!!」

▼シャドウ・キャサリン・マキシマム
キャサリン「どりゃぁッ!!」ジャキーン!! 唯「きゃあ!?」1357 Force level up!
キャサリン「ふんッ!」ジャキーン!!    律「ぐっは!?」1313 ドサッ
キャサリン「せいッ!」ジャキーン!!    澪「うわああ!?」1397 ドサッ
キャサリン「おらぁッ!」ジャキーン!!   紬「いやああ!?」1407 Force level up!
キャサリン「とどめよッ!」ジャキーン!!  梓「きゃああ!!」1355 ドサッ

キャサリン「ぜぇ、ぜぇ……」

唯「ひぃぃ! どうしよう……」

紬「唯ちゃん落ち着いて! みんなの回復は私がやるから!」

○ポーションベリー
唯「う、うん!!」500

△エクステンション
紬「一回なら、できるかな……」
◎ハイ・リヴァイブ
紬「みんな、もう少しよッ!」キュルリン
律「うう……いてて」1337
澪「追い詰めたと思ったのに……」1664
梓「やはり強いですね……」1210


唯           律           澪           紬           梓
HP567/1424    HP1337/1337    HP1664/1664    HP346/1753     HP1210/1210
FP88 弦4/6    FP0 MP105/133  FP0 弦2/4     FP29 MP82/149  FP0 弦4/6
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 00:58:49.24 ID:9aYHuS9p0
……

キャサリン「しぶといんだよ……もう一度くらいなぁぁぁッ!!!」

梓「ま、まずいです――」

▼シャドウ・キャサリン・マキシマム
キャサリン「はぁッ!!」ジャキーン!!     唯「いやぁぁ!!」1381 ドサッ
キャサリン「おらぁぁッ!」ジャキーン!!    律「うわあ!?」1325 Force level up!
キャサリン「とうッ!」ジャキーン!!       澪「ひぃぃ!?」1355 Force level up!
キャサリン「大人しくッ!」ジャキーン!!    紬「きゃあああッ!?」1339 ドサッ
キャサリン「やられなさいッ!」ジャキーン!! 梓「くぅッ!」GUARD 704 Force level up!

○リヴァイブフルーツ
律「まずい、ムギが……しっかりしろ!」キュルリン
紬「うう……ごめんなさい、やられちゃった」

○リヴァイブフルーツ
澪「唯、がんばれ!」キュルリン
唯「あう……ありがと澪ちゃん〜」

キャサリン「……まだ耐えるっていうの? いいわよ、ならアレをお見舞いしてあげる……次こそは逃れられないわよ!!」

紬「アレ、ってまさか……」

梓「あのときのビームみたいなのが来ますッ!」

澪「まずいぞ、あれが来たらさすがに……」

唯「と、止めなきゃ!?」

キャサリン「無駄よ! このデスナイトのスピードに勝てるとでも思ってるの!? 覚悟しなさい――」キュイイン……

律「――負けるかよ!」ダッ


唯           律           澪           紬           梓
HP356/1424    HP12/1337     HP309/1664     HP438/1753     HP506/1210
FP0 弦4/6     FP60 MP105/133 FP56 弦2/4    FP0 MP82/149    FP37 弦4/6
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 00:59:31.30 ID:9aYHuS9p0
……

△アクセラレイター
律「スピードなら負けないぜッ!」シュイイン
◆エースインザフォール
律「火事場の馬鹿力ぁぁぁッ!!!」ギュイイン ピカァァ!!
キャサリン「うそ――きゃあああああッ!?」4687

キャサリン「――やるじゃない、りっちゃん……」ドサッ

律「……はは、やったぜ……」


レベルアップ!
唯 level 26 HP1480 
律 level 27 HP1388 
澪 level 27 HP1723 
紬 level 27 HP1817
梓 level 27 HP1255 
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 01:01:02.28 ID:9aYHuS9p0
――――――――――――――――

カ・ディンギル http://www.youtube.com/watch?v=qOnDENokdmc

キャサリン「ぐ……」

唯「さわちゃん……」

梓「なんとか、勝てましたね……」

律「……で、どうする?」


菖「おーーーい!!」

律「菖!?」

幸「やっと追いついたね」

晶「なんだ、もうキャサリンは倒したのか……」

純「いたいた、梓〜!!」

梓「純! みんな、よかった……」

憂「梓ちゃんも無事でよかった! お姉ちゃんも!」

唯「憂……」

憂「お姉ちゃん……泣いてたの?」

唯「……うん」

菫「よかった、キャサリンは無事倒せたんですね」

直「私たちの出番はなかったですね」

澪「いや、むしろここからが本番というか……みんなで考えよう。デスデビルを封印するか、倒す方法を」

晶「そうだな。だが、まずここに倒れてるジャニスの奴が何を企んでたか教えてくれ」

律「ああ、ジャニスさんは――」
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 01:03:52.52 ID:9aYHuS9p0
……

菖「――ええ!? じゃあ結局ファルガイアが干からびることには変わりないじゃん!」

晶「そんなところだろうと思った……それじゃキャサリンたちと同じだな」

幸「うーん……でもどうしよう?」

紬「ジャニスさんの言っていたことにヒントがあると思うの。みんなが希望に満ち溢れて、絶望しなくなれば……そして、その希望のパワーがたくさんあれば……」

菫「えっと……あのテレパスタワーでみなさんに呼びかけるとか、でしょうか?」

律「みんな希望を持て! ってか? ん〜、できなくもないかな」

澪「きっと今ならみんな言うことを聞いてくれるんじゃないかな。試してみてもいいと思う」

純「でも、ここを離れるのはまずいんじゃないですか? あんま言いたくないですけど、もしだめだったときの最終手段はマルドゥークなんですし」

憂「そうだね……直ちゃん、ここからテレパスタワーまでどれくらい?」

直「ガル・ウイングならすぐに着きますが、この塔を降りるのとテレパスタワーを登るのに時間がかかりそうですね」

梓「とりあえずマルドゥークに行ってみましょう。ユグドラシルの制御装置があるはずです。その『試運転』をまずは止めて……でも万が一のときのために、起動できるようにそこで待機を」

律「ま、しょうがないな……二手に分かれるか。マルドゥークにはどうやっていくんだ? またこのヘンテコな魔方陣か?」

ジャニス「……うぅ……それがマルドゥークへの転送装置、亜空間エレベータよ……でも、一度に三人までしか乗れないわ」

紬「ジャニスさん!? 大丈夫ですか!?」

ジャニス「……ええ、大丈夫。もう、あなたたちに託すしかないわ。どんな方法をとるのか……それはあなたたちが決めて」

晶「……三人か。よし、まず私が先に行く」

梓「……じゃあ、私も行きます」

律「……ほら、唯。行ってこいよ」

唯「え? 私? なんで?」

律「……なんとなく?」
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 01:05:11.10 ID:9aYHuS9p0
……

晶「この上に乗ればいいのか?」

梓「ここから、上空のマルドゥークまで転送……想像できないですね」

唯「あ……そういえば、私たち三人は列車の中で出会ったんだよね?」

晶「……そういやそうだったな。あとキャサリンも、だ」

梓「あのときは唯先輩は初心者だったし、みんなバラバラで大変でしたね」

晶「ま、今でもバラバラのバンドだけどな」

梓「……私と唯先輩は同じバンドです!」

唯「そうだよ、仲良しだよ? 晶ちゃんも、だよ? 仲良くしようよ〜」

晶「……ふ、好きにしろ」

梓「素直じゃありませんね」

晶「お前に言われたくは――」

ギュイイン……

晶「動き始めたな」

ジャニス「――唯ちゃん! これを受け取ってッ!!」ヒュン

唯「――え? うわわ!?」パシッ

唯「危なかったぁ……これ、何?」

梓「さっき言ってた……ジェミニサーキット?」

ジャニス「それをギターに取り付けて!」

晶「ハッ、唯にファルガイア殺しの罪を背負わせようってか?」

ジャニス「……その選択権はあなたたちにある、ってこと。それに、唯ちゃん。あなたなら、きっと――」

唯「え、何――」

梓「唯先輩、エレベータが動きますよ! 動かないでくだ――」

――バシュン!!
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 01:06:08.12 ID:9aYHuS9p0
……

亜空間エレベータ
星の海へ http://www.youtube.com/watch?v=JTQF8-FMbw8

唯「うわ、浮いてる!?」フワフワ

梓「す、すごい速さです……」フワフワ

晶「何がエレベータだッ! 生身で飛ばすなんて……!」フワフワ

唯「でも、すごいよ……お星様がたくさん!!」

梓「これが、宇宙なんですね……」

晶「どうなってるんだ? 私たちの周りだけがその亜空間とかいうのになってるのか……」

唯「あっ、見て見て! 下にファルガイアが見えるよ」

晶「本当だ……でかい」

梓「青くて、きれい……ファルガイアが滅びかけてるなんて、うそみたいですね」

唯「うん……やっぱり、あのきれいな星が干からびちゃうなんていやだよ。ユグドラシルを止めて、早くみんなでデスデビルをやっつけなきゃね!」

晶「……? おい、気をつけろ! 下から何か来るぞッ!!」




キャサリン「――――――待ぁてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇいッッ!!!!!!!」
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 01:09:56.57 ID:9aYHuS9p0
――――――――――――――――

boss; キャサリンツヴァイ
バトル・ジーク http://www.youtube.com/watch?v=9W589d59VYY

唯「う、うそ!? さわちゃん!?」

キャサリン「う……ぐ……てめぇら……コロス……!!」

梓「様子がおかしいですね……」

さわ子(みんな、まずいわ! デスデビルの力が……急に強く……!!)

晶「!? これは、キャサリンの声か……?」

さわ子(私たち四人がやられて、力が弱まったせいかしら……まさかこんなに復活が早いなんて……もう私の精神が持たないわ! あと少しで、デスデビルが出てきちゃうのよ!)

唯「そんな!? じゃあ、私たちのせいで……」

さわ子(もういいのよ、気にしないで……とにかく、素早く私を倒して! ここは不安定な亜空間、あまり暴れると空間ごと壊れて消滅するわよ!!)

梓「空間ごと消滅……! マルドゥークに着くまでに、なんとかできるでしょうか?」

晶「やるしかない! 行くぞ!」

▼プロトンビーム
キャサリン「デスデビルの力……喰らいやガれ……!」ビーーーーーー!!!
晶「うわ!?」997

◆ボルトファニング
晶「短期決戦だ! 攻めろッ!」ジャキン! バシュン!
キャサリン「ギィヤァ!!」1311

○ミラクルベリー
梓「無茶しないでください! 倒れたら余計に時間がかかりますよッ!」
晶「……そうだな、サンキュ」2000

◆バニシングレイ
唯「さわちゃんを苦しめないでよ……出てってーーッ!」ビーーーーーー ズドン!!!
キャサリン「ウグゥゥゥ!?」1375
晶「いや、出ちゃまずいだろッ!?」


唯           晶           梓 
HP1480/1480    HP1483/1483    HP1255/1255 
FP39 弦5/6    FP40 弦5/6    FP35 弦6/6
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 01:11:28.08 ID:9aYHuS9p0
……

唯「ねぇ、さわちゃん! あと少しって、どれくらいなの!?」

さわ子(マルドゥークに着く頃には……)

晶「マジかよ!? じゃあ……」

梓「間に合わなかった、ってことですか……」

さわ子(残念だけど……マルドゥークに着いたら、すぐにユグドラシルを起動して! 操作は簡単にしてあるから大丈夫。そして私の体は宇宙に放り出しなさい!)

唯「そんな!? そんなこと、そんなこと……」

さわ子(やるのよ、唯ちゃん! もう、少しの希望もないわ!! マルドゥークには戦闘機能もついているわ、デスデビルが追ってきたら応戦して)

梓「やるしか、ないんですね……」

さわ子(速やかに各地を回って住民をマルドゥーク内へと転送。大丈夫、マルドゥークは月に例えられるぐらい、恐ろしく巨大よ。ファルガイアの全ての人を入れられるわ)

晶「……くそっ……」

さわ子(もう、持たない……完全に精神をデスデビルに……頼んだ、わ――よ――あな――達――)

▼ネガティブレインボウ
キャサリン「――死ネ」ビーーーーーー!!!
唯「きゃあ!?」1076 Force level up!
晶「ぐ!?」1101 Force level up!
梓「うッ……!」1082 Force level up!

キャサリン「グ……!? ぐ……うぉぉぉ……!!」

梓「どうしたんでしょうか……?」

唯「さわちゃんが……きっと、戦ってくれてるんだよ」

晶「――勝機は今だッ!」

◆ライジングノヴァ
晶「続けッ!」ジャキン! ズガーン!!
キャサリン「ぐうォォ!!」1760

◆アークノヴァ
梓「しょうがないですね……たぁぁッ!!」ギュイイン……ドゴォォォン!!
キャサリン「ぎゃアア!?」1803

◆アークスマッシャー
唯「いくよ……」ピョン
唯「――えーいッ!!」ゴォォォ!!
キャサリン「グァァァ!?」1758

キャサリン「が……ガ……コレで……終わリダ!!」キュイイン


唯           晶           梓 
HP404/1480    HP382/1483     HP173/1255 
FP74 弦4/6    FP78 弦4/6    FP88 弦5/6
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/08(月) 01:12:35.16 ID:9aYHuS9p0
……

晶「な……何か来る!」

キャサリン「――ウォォォォォォッ!!!」キュイイン

梓「ちょ、ちょっと……そんなすごいの撃たれたら、亜空間が……!」

唯「――させないよ!!」ピカァァァ

梓(!? 唯先輩のギターが光って……もしかして、ジェミニサーキット?)

▼ファイナルバースト
キャサリン「コレが……デスデビルのチカラ……死ねェぇぇぇッ!!!」
唯「――負けないよ!! たぁぁぁぁぁッ!!」

――ドゴォォォッ!!!

晶「待て、唯――うわぁぁぁぁぁッ!?」
梓「きゃああああああッ!!!」
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/10/08(月) 01:13:09.64 ID:9aYHuS9p0
次回ラストです
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 02:03:10.96 ID:GTChEV2IO
熱い展開だ
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/08(月) 22:05:29.90 ID:v6hACyat0
いけええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
熱すぎる展開!!!
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/21(日) 20:20:40.98 ID:YvG2M6JSO
擬音ばっかで意味が分からん
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:15:54.66 ID:FWGm9fr00
――――――――――――――――

マルドゥーク
ハイ・プレッシャー http://www.youtube.com/watch?v=KcZkppgkEhU&feature=youtu.be

晶「――はっ!? ここは!?」ガバッ

梓「うぅ……亜空間は大丈夫だったんでしょうか? 確かキャサリンがすごい光を放って――」

さわ子「……う……」

晶「キャサリン!? ……変身が解けているな。まさか」

さわ子「……いない。感じないわ! デスデビルは……復活しちゃったみたいッ!」

晶「くそ、やっぱりかッ!! それで、デスデビルの奴はどこにいるんだッ!?」

さわ子「気配を感じないわ……おかしいわね、もっと遠くにいるのかしら?」

梓「――唯先輩? 唯先輩もいませんッ!!」

さわ子「まさか……亜空間で暴れすぎたせいで、エレベータの軌道がずれて他の場所に転送された……?」

晶「な……唯ーッ! どこだぁぁぁッ!!」
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:16:43.48 ID:FWGm9fr00
……

月面

唯「う……ここどこ……」

?「ニンゲン風情が、月で生きていられるだと? お前は先程も私の力の放出を相殺したな……なかなか面白い奴だ」

唯「え……誰? まさか――デスデビル?」

デスデビル「私を封印したニンゲンどもは、そう呼んでいたな。私はこのファルガイアに満ち溢れる『絶望』の化身にて、さらなる絶望をもたらすもの」

デスデビル「一度は封印されるも、脆弱なニンゲンどもの絶望が我が糧となり、実体を取り戻すことができた」

唯「復活……しちゃったんだ」

デスデビル「お前には、私がファルガイアを死の星にするまでを見届ける栄誉を与えよう」

唯「そんなこと、させないよ」

デスデビル「……ニンゲンが、たった一人で私に挑もうというのか?」

唯「違うもん……一人じゃない。みんなが一緒だもん」

唯(さっきから、ジェミニサーキットを通じて、ユグドラシルを通じて、感じるんだ……まるで、みんながすぐそばにいるみたい。ファルガイアが、私を応援してくれてるみたい)

唯(今なら、できるかな? ――ううん、絶対できるよ。ファルガイアを干からびさせなくても……みんなの力でッ!)

唯「――みんな一緒なら、絶対に、負けないッ!!」ピカァァァ
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:17:20.39 ID:FWGm9fr00
――――――――――――――――

boss; デスデビル
バトル・VSロードブレイザー http://www.youtube.com/watch?v=IQ5aZs2LxQc&feature=youtu.be

デスデビル「なんだ……その光はッ!」

唯「行こう……みんなで一緒に戦おう?」

デスデビル「何を言っている? ニンゲンごときが、私を倒す『英雄』にでもなったつもりかッ!?」

唯「……ううん、私は英雄なんかじゃないよ。英雄なんていなくても、みんなでなら何だってできるもん。きっと、奇跡だって起こせるんだよ?」

▼ヴァーミリオンディザスター
デスデビル「ほざけ、ニンゲンが……滅びよッ!」ゴォォォ!!
唯「きゃあッ!?」597 Force level up!

デスデビル「バカな……ニンゲンがこの私の攻撃に耐えただと?」

唯(ファルガイアが、守ってくれるんだ。あったかい光で、私を包んでくれてる)

△アークインパルス
唯「――ねぇ、聞こえてるよね? みんなで、一緒に演奏しようよッ!」ピカァァァ







ジャニス「そう……そうなのよ……! 私がやりたかったのはこれよ!」

ジャニス「ユグドラシルは、ファルガイアに何かを与えることもできれば、奪うこともできる……ファルガイアと繋がることができる」

ジャニス「ファルガイア中の人たちが、ユグドラシルを通じて繋がれば……きっと、デスデビルを倒すほどの力になるはずッ!」

ジャニス「私にはできなかったけど……唯ちゃん、キミにならできると信じてた。私も、精一杯弾くわねッ!」ジャカジャーン



クリスティーナ「さわ子のやつ、唯ちゃんが唯ちゃんが〜ってよく言ってたけど……あいつ、あの子ならコレができるってひそかに期待してたんじゃないかな」

デラ「そうだな。それで冷徹になりきれなかったわけだ……」

ジェーン「まさかこんなことができる子だったなんて……よし、協力しようよ。久しぶりに私達の楽器を普通の演奏に使えるときが来たね!」

クリスティーナ「よーし、とばしていくぞッ! 私らの本気の演奏、受け取りなッ!!」ジャカジャーン







唯「ジャニスさん、みんな、ありがと〜! このジェミニサーキットから伝わってきてるよッ!」ピカァァァ

デスデビル「何を――」

唯「――それーッ!!」キュイイン……ドゴォォォッ!!!
デスデビル「ギィヤァァァァァァッ!!」11098

デスデビル「バカな……!? 一体何をしたのだッ!?」

唯「何もしてないよ? みんなが、一緒に演奏してくれただけだもんッ!!」



HP883/1480 
FP27 弦5/6
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:17:52.75 ID:FWGm9fr00
……

▼ネガティブフレア
デスデビル「ほざけ……これで終わりだ!」ビビビビビ
唯「わっ……へへーん、効かないよ!」347 Force level up!

デスデビル「邪魔な光だ……しかも、どんどん増しているだと……?」

△アークインパルス
唯「――みんな、もっともっと! 楽器持ってない人は歌でもいいよ〜ッ!」ピカァァァ







和「唯……唯の声が、聞こえる。唯だけじゃないわ、まるでファルガイア中の人々の心がつながっていくような……」

恵「不思議な感じね。みんなで演奏、か。いいわよ。ARMS総動員で唯ちゃんに協力しましょう! これが最後の任務ね!」

斉藤「コトブキ家の者達も、ささやかながらお手伝いさせていただきますぞ」

マイスター「よーし、みんな工具を持て〜! 熱いリズムを刻むぞ〜ッ!」

マイスター達「「お〜!!」」トンテンカン

和「唯、私も精一杯歌うわ。届いてる――?」ピカァァァ







唯「和ちゃん……えへへ、聴こえてるよ」ピカァァァ

唯「――それーッ!!」キュイイン……ドゴォォォッ!!!
デスデビル「ギャァァァァァッ!!」11325



HP536/1480 
FP32 弦4/6
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:18:35.82 ID:FWGm9fr00
……

デスデビル「何を……だが、無駄な事。ニンゲンどもが絶望に溢れている限り、私の存在は絶対にして無限なのだッ!」

▼ヴァーミリオンディザスター
デスデビル「絶望せよ! そして我が糧となれッ!」ゴォォォ!!
唯「……!」205 Force level up!

デスデビル「おかしい……その妙な光だけではない? まさか、私の力が弱まってきている……?」

唯「だって……もう誰も、絶望なんてしてないよ?」

△アークインパルス
唯「――そうだよね、みんな? 怖がらないで、どんどん行こおー!」ピカァァァ







少女「――もう、絶望なんてしないよ。だって、みんなが助け合って生きていける世界になったから」

少女「荒れ果てたファルガイアでも、みんなが笑顔になれる……梓ちゃんが約束してくれた通りの世界に、もうすぐ……ううん、今、なったんだと思う」

少女「だから、もう怖くないよ? 私は楽器は弾けないけど、頑張って歌うから!」


バスカー民「風詠みの祭壇に、希望の西風が吹き荒れています。こんな力強い風は、初めてだ」

バスカー民「今こそ、種族の壁を……考え方の壁を越えて、全てのファルガイアの民が一つになるときなのでしょう」

バスカー民「我々は、もう古き考えに縛られることはありません。未来へと託す希望の唄を、全てのバスカーの民で歌い上げましょう」


村長「滅びの運命に身を任せることなく、我々一人一人が戦うこと。唯よ、お主はわしらに大切なことを教えてくれたな」

村長「今こそそれを実行するときぞ。皆のもの、楽器の準備はできたか!」

村人達「「おーッ!!」」ジャカジャーン

村長「世界中の人々が……あの憎いと思っていた渡り鳥も含め、一つにつながっておる。こんな日が来ようとは……受け取るがよい、唯よ!!」







唯「みんな、ありがとー! 一緒に明日に行こうねッ!」ピカァァァ

唯「――たぁぁぁッ!!」キュイイン……ドゴォォォッ!!!
デスデビル「グゥォォォォォォ!?」12069



HP331/1480 
FP39 弦3/6
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:19:07.02 ID:FWGm9fr00
……

▼ネガティブフレア
デスデビル「馬鹿な……だがお前とてニンゲン、もはや耐えられまいッ!」ビビビビビ
唯「うっ……まだまだ〜!」121 Force level up!

デスデビル「……やはり、私の力が失われてきている……」

△アークインパルス
唯「――お次は渡り鳥のみんな! かもーんッ!!」ピカァァァ







渡り鳥「ケケ、嬢ちゃん達に任せてばっかじゃ男が廃るぜ。俺達全員が、デスデビルを倒す英雄になるんだッ!」

渡り鳥2「俺達だってな、このファルガイアが好きなんだよ。それをわけわかんねぇバケモノに荒らされるわけにはいかねぇ」

海の渡り鳥「陸と海の渡り鳥の共演だ。これだけの渡り鳥が一度に演奏すれば、奴もただじゃすまないだろう」

渡り鳥3「おい、あんたらはジャズを弾くんだろ? 俺達と合うのか?」

淳司「大丈夫じゃないかい? なんか、今なら何をやっても、めちゃくちゃでも、合う気がするな」

海の渡り鳥2「へへ、久しぶりに戦い以外で本気でARMを弾くときが来たか……腕が鳴るぜッ!」

前田「全ての渡り鳥が同時に演奏か……これはすごいことになりそうだ。――よし、やるぞッ!!」ジャカジャーン

渡り鳥達「「おーッ!!」」ジャカジャーン







唯「すごい……渡り鳥のみんなの分、受け取ったよ! よーし――」ピカァァァ

唯「――えいッ!!」キュイイン……ドゴォォォッ!!!
デスデビル「グァァァァァァァァ!!」12554



HP210/1480 
FP45 弦2/6
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:19:37.42 ID:FWGm9fr00
……

▼ヴァーミリオンディザスター
デスデビル「おのれ……なぜだ! なぜなのだッ!!」ゴォォォ!!
唯「……効かない、もんッ!!」89 Force level up!

△アークインパルス
唯「――まだまだ〜! みんなの想いを届けきるまで、戦い続けるよ!」ピカァァァ







律「さあ、私達の出番だぜー! みんな、同じ楽器で集合! 3バンド合体だッ!」

菖「お、いいねー! ほらほら、菫ちゃんも」

菫「は、はい! うまく叩けるかな……」

純「み、澪先輩ッ! よろしくお願いします!」

澪「うん、よろしく、純ちゃん。ほら、幸も」

幸「うん。ベースが三人もいるなんて不思議だね」

憂「ギター私しかいないけど……お姉ちゃんの分も、がんばります!」

紬「ふふ、私も一人だけね。ほら、直ちゃんも一緒に演奏しよう? キーボード、二人で弾きましょう」

直「い、いいんですか? 全然弾けませんが……でも、なんだか弾けちゃいそうな気もします」

律「いいんだよ、なんだって。今はみんなで気持ちを込めることが重要だからな」

澪「唯だけに押し付けたくない……私達も、ファルガイアを守るために歌うよ」

紬「ユグドラシルのコアが、はちきれそうなぐらいに輝いてる。ファルガイアのみんなが楽しく歌ってる……私もなんだか楽しくなってきたわ!」

律「よーし、準備はいいか? 行くぞ〜! 1、2、3、4――」







唯「あ、ずるいよ、みんなで合体バンドなんて! 私も一緒にやるもん――」ピカァァァ

唯「――それーッ!!」キュイイン……ドゴォォォッ!!!
デスデビル「グゥァァァァァァァァ!!」13031



HP121/1480 
FP54 弦1/6
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:20:11.79 ID:FWGm9fr00
……

▼ネガティブフレア
デスデビル「理解……できぬ……ニンゲンがぁぁぁッ!!」ビビビビビ
唯「ほっ!」miss! Force level up!

デスデビル「絶望が……我が糧が失われていく……ならば、新たな絶望を生み出すのみ。すぐにでもファルガイアに赴き、ニンゲンどもを蹂躙しようではないか」スゥゥゥ……

△アークインパルス
唯「――! みんな、行かせちゃダメッ!」ピカァァァ







晶「――さっきからグングン来てるぜ、このマルドゥークに取り付けられた、『本物』のジェミニサーキットにな」

さわ子「唯ちゃんのはコレとまったく同じコピーだから、エネルギーの半分はこっちに来ちゃってるわね。マルドゥークのエンジンが吹っ飛ぶ勢いの膨大なエネルギーだわ」

梓「唯先輩……私も感じています、ファルガイアのみなさんの想い……みんなで助け合う世界に、ついになることができました。私もみなさんと一緒に、戦います」

さわ子「唯ちゃん、あなたにはなんとなく……『希望』? のようなものを感じてたの。この子なら、なんかすごいことができるんじゃないか、って……フフ、私の目に狂いはなかったわね」

晶「ま、みんなの力で助けてもらうなんて、唯らしいけどな……でも、お前にしかできないことだ」

梓「これで、とどめです! 私たち三人で、残り半分のエネルギーを……唯先輩にッ!」ジャカジャーン

さわ子「ええ。四つのバンドのギター対決ね。言っとくけど、手加減しないわよ!」ジャカジャーン

晶「……おもしろい、私も本気で行くぞ。受け取れ、唯ッ――!」ジャカジャーン







唯「――うわ、一気にすごいのが来たッ!?」

唯「うん、私も、本気で行くよ! 私たちのファルガイアの、想いのありったけッ!」ピカァァァ

唯「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇーッ!!」キュイイン……ドゴォォォッ!!!
デスデビル「な、なんだと――ギィヤァァァァァァァァァァァァァァッ!!」99999



デスデビル「私が……滅びる……ニンゲンが生み出した、私を……ニンゲンが滅ぼすと……いうのかァァァァァッ――!!!」ドゴォォォッ!!!



新たな夜明け http://www.youtube.com/watch?v=icgCNfK_rNU


唯「勝っ、た……」

唯「……戻ろう、みんなのところへ――」スゥゥゥ……
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:20:44.86 ID:FWGm9fr00
――――――――――――――――

マルドゥーク
帰路 http://www.youtube.com/watch?v=-lehaaAGvtE

唯「――?」スゥゥゥ……

梓「唯先輩ッ!」

晶「唯ッ! はは、やったな!!」

唯「あれ? 私、なにしてたんだっけ……?」

さわ子「何とぼけてんのよ。すっごく大きなこと、やり遂げてくれたじゃない」

唯「……そっか。私、みんなと一緒に戦ってたんだね」

梓「そうですよ。ファルガイアが一つになって、デスデビルを倒したんです」

晶「デスデビルのやつはこれで完全に消えたみたいだな。まったく唯、お前って奴は……変な奴だな」

唯「なんか褒められてない気がするよ!?」

さわ子「照れ隠しでしょ。さ、あんたたちは早く仲間たちのところに戻りなさい」

唯「さわちゃんは?」

さわ子「私はまだここでやることがあるわ。どっちにしろその亜空間エレベータは三人しか乗れないし」

晶「……まだ何かする気か?」

さわ子「ちょっと、疑わないでよ……まぁ、しょうがいないけど。これから私たちは、私たちが犯した罪の清算をしなきゃいけないわ」

さわ子「マルドゥークはもう必要ない。それがついさっき証明された今、こんなものを放置しておけないもの。しかるべき方法で封印しなきゃ」

さわ子「あなたたちや、ファルガイアのみんなに生かしてもらった命だもの。これからは、あなたたちのために生きるわね」

唯「……さわちゃんは、今までもみんなのために生きてきたでしょ?」

梓「そうです。そのおかげで、今ここにみなさんが立ってられるんですから」

晶「元々デスデビルを封印しなけりゃその時点でファルガイアは滅んでたんだしな」

さわ子「……嬉しいこと言ってくれるわね、でもそのせいでいろいろなものを犠牲にしたのも事実。ま、たまには顔を出すから、あなたたちはめいっぱいこれからを楽しんでらっしゃい」

唯「うん……ありがとう、さわちゃん!」
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:22:31.26 ID:FWGm9fr00
……

カ・ディンギル最上階
きぼうのかけら、復活 http://www.youtube.com/watch?v=CepjHMMyt2s

――バシュン!!

唯「――ほっ! みんな、ただい――」

憂「お姉ちゃーーーんッ!!」ガバッ

唯「わ!? 憂、くるしい……」

律「唯、すげーじゃん! このこの!!」

澪「唯、私たちの演奏、届いてたよな?」

紬「唯ちゃん、ありがとう♪ 戦いだなんて思えないぐらい、とっても楽しかった!」

梓「ふふ、大人気ですね、唯先輩」

純「梓もお疲れ! いや〜キャサリンが急に起き上がってエレベータで追いかけていったときはどうしようかと思ったよ」

菫「でも、その後すぐにみんなの心がつながったみたいになって……」

直「すぐに状況は理解できました。ほとんど、確信みたいなものが……勝てる、って」

梓「うん。私もそう思ってたよ! 菫も直も、よくがんばったね。ちゃんと二人の演奏も届いてたよ?」

菫直「「はい!!」」

晶「……まぁ、最後のギター対決は私が勝ってたけどな」

梓「……え? 私も全然負けてなかったと思いますが」

唯「あ、私も負けてないよ!!」

晶「どこがだ! お前は攻撃の威力はともかく、演奏そのものはしょぼかっただろ!!」

唯「ぶーぶー、違うよ晶ちゃん。気持ちがこもってるかどうかだよ!」

梓「そうですよ、技術力だけにこだわってると絶対たる誰かさんみたいになっちゃいますからね」

晶「言わせておけばこの――」

菖「はいはいそこまでー!」ゲシッ

晶「ぐはっ!? なんで私だけ……」

幸「せっかくみんなの心が一つになったんだから、仲良くしなきゃ」

晶「わかったよ……でも唯に梓。あんたらは渡り鳥として、バンドとしてライバルだからな!」

梓「負けません!」

菖「もー、結局こうなる……ま、面白いからいいけど!」

律「そういや、さわちゃんは?」

唯「……マルドゥークに残ってるよ、やらなきゃいけないことがあるんだって」


ジャニス「――でしょうね。私も、行かなきゃ」

梓「ジャニスさん……」

ジャニス「唯ちゃん、ありがとう。さわ子たちを救ってくれて」

唯「ううん、みんなが助けてくれたんだよ」

ジャニス「……そうね。さ、ここの後始末は私たちに任せて。若者たちはこれからたくさんやることがあるでしょ?」

唯「……うん……私、まだまだたくさん旅がしたいな、みんなと一緒に!」

律「そもそも旅の途中にこんなことに巻き込まれたんだしな。よし、行こうぜ!」

晶「私たちも行くぞ! 私たち渡り鳥には荒野がお似合いだしな。こんな不気味な塔にはいたくない」

梓「私も、みんなと一緒にこれからやりたいことがたくさんあります。さあ、帰りましょう!」

一同「「お〜!!」」
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:23:16.12 ID:FWGm9fr00
……

復興するファルガイア http://www.youtube.com/watch?v=px-FiidjiQI&feature=youtu.be


唯「そのあとのことをちょっと話すよ」


唯「さわちゃんたち七人委員会の人たちは、マルドゥークとか、あの塔とか、もういらなくなったものを封印するためにみんなの知らないところでがんばるんだって」

唯「ずっと前からファルガイアを守るためにがんばってくれてたんだから、そんなにコソコソしなくてもいいと思うけどなぁ」

唯「でも、さわちゃんはたまに顔を出すって言ってくれてたし……きっと、またあの酒場に戻ってきてくれるのかな?」


……

キャサリン「――ふぅ〜、こんなもんかしら。これでもうマルドゥークは誰の手にも動かせないわ」

クリスティーナ「できればまた地中深くに埋めちまいたかったけどねぇ。ファルガイアに新しい月ができちゃったわね」

デラ「まぁ、そのほうが記憶を風化させずにすむんじゃないか。罪の象徴、としてこいつが浮かんでれば忘れることもないだろう」

ジェーン「よーし、次は魔塔をなんとかしなきゃ! まだまだ封印しなきゃいけないロストテクノロジーはたくさんあるね〜……急ごうよ」

キャサリン「まぁ、そう焦らなくても……ジャニスが表の対処はしてくれてるし、すぐに誰かに悪用されることはないでしょ。それと、ちょっと私、寄りたいとこがあるんだけど――」
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:23:44.55 ID:FWGm9fr00
……


唯「和ちゃんは、隊長の恵さんと一緒にARMSを続けることにしたんだ」

唯「なんか、渡り鳥の人たちがたくさんARMSに入ってくれたみたいだよ! これからは、モンスターとかから街を守るための部隊になるんだって」


……

恵「――郊外の洞窟に強力なモンスターが住み着き、付近の町に被害が出ています。今回の任務はこのモンスターの討伐。それでは、行動を開始してください」

隊員「「はっ!!」」

和「……荒くれ者だったはずの渡り鳥が……変わりましたね」

恵「ええ。あの日以来、みんなでこのファルガイアを守ろうという気持ちが高まっているわ。いいことね。私たちはその手助けをするため、頑張りましょう」

和「はい!」

和「……唯のおかげね。まぁ、それでもあの子おっちょこちょいだから心配だけど……気が向いたらいつでも戻ってきなさい、唯」
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:26:46.71 ID:FWGm9fr00
……


唯「それでね、あずにゃんはやっぱりあずにゃんのバンドで旅立つことになったんだ。しょうがないよね、五人でひとつのバンドだもん」

唯「すごいんだよ、あずにゃんたち……『空の渡り鳥』になるんだよ! あの飛行機で空を飛び回って、空飛ぶ遺跡を探すんだって」

唯「本当に、鳥になるんだね! いやー、憂の姉として、あずにゃんの先輩として鼻が高いですなぁ〜」

唯「飛行機が飛んでるのを見かけたら、手を振ってみようかな。きっと、気づいてくれるよね?」


……

純「……梓、憂、寂しいんでしょ?」

梓「そ、そんなことないもん!」

憂「寂しいって言ったら、嘘になるかな……」

純「二人とも分かりやすい反応だこと……まったく、しんみりしてないで楽しもうよ! 初の空の渡り鳥になるんだよ? 歴史に名を刻んでやるぐらいの意気込みで行かなきゃ」

菫「そうですよ! 私、すっごく楽しみなんですから!!」

直「私もです!!」

梓「二人の輝きがまぶしい……!」

憂「ふふ、そうだね、ごめんね? でも私も楽しみなのは同じ。ほら梓ちゃん、がんばって? 梓ちゃんがリーダーだよ!」

梓「うん。ありがとう……私もまだまだみんなで一緒に旅したい。それで、このガル・ウイングで世界中を見に行きたいな。あの日から変わったファルガイアを」

純「目指すは空飛ぶ遺跡! お宝が私を待ってるぜ〜!」

梓「もう純ったら、話の腰を折らないでよ! ……ふふ、まぁいいか。よーし、みんな行こう! 直、お願い!」

直「はい! ガル・ウイング……発進ッ!!」
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:27:44.86 ID:FWGm9fr00
……


唯「晶ちゃんは、『いつかお前と対決して倒す!』って言い残して行っちゃった」

唯「うーん、対決って演奏のことだよね? 練習しなきゃダメかなぁ……ずっと攻撃ばかりで曲の練習してなかったから忘れちゃったよ〜」

唯「あ、幸ちゃんと菖ちゃんが言ってたけど、晶ちゃんは『これからはこの力で何ができるか探しに行きたい』って旅に出るらしいよ?」

唯「二人はおもしろそうだからついていくんだってさ。変なの〜」

唯「よーし、次に会った時のために練習しとこー! ……うーん、でもしばらくはのんびりしたいかな? なんて」


……

菖「いや〜、まさか晶の口から人助けなんて言葉が出るとはね〜」イシシ

幸「変わったね……」ウルウル

晶「だからお前ら私のことをなんだと……別にいいだろ! もう力は手に入れた。この力を使って倒すべき奴もいない。だったらこの力は……」

幸「ふふ。わかってるよ? いいことだと思う。晶、これからもついていくから」

菖「私も! なんだかんだでこの三人が一番いいもんね〜」

晶「な、何だ急に……ま、まぁ、私も、そう思う……」

幸「そこはボケるとこだよ晶」

晶「なッ!?」

菖「まだまだ甘いね、こんなんじゃ唯ちゃんたちに勝てないよ?」

晶「何の勝負だよ!?」

晶「……唯のやつ、ちゃんと楽器練習してんのか? 次会った時にいい勝負になるようにしてくれよな」
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:28:30.76 ID:FWGm9fr00
……


唯「みんなが違う道に進むことになっちゃったけど……でもね、私は今日の『さよなら』を寂しいなんて思ってないよ」

唯「どこにいたって、心を一つにつなげればずっと仲間だもん!」

唯「あの日、みんなで心をつなげることができたんだから……ファルガイア中の人がみんな仲間だよ、きっといつまでも」


唯「あ、そうそう。それでね、私たちは――」
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:29:48.99 ID:FWGm9fr00
……

旅は道連れ http://www.youtube.com/watch?v=SyFXcvH1Vfs&feature=relmfu

律「……なぁ、唯。寂しいなんて思ってないよって言ってたさっきまでの唯はどこいった」

唯「……」

澪「しょうがないよ、唯。いくらムギが一緒に来たがってくれてても、家のこともあるんだから……今はコトブキ家が忙しい時期なんだろ?」

律「大丈夫だって、そのうち終わって私らと合流してくれるだろ。それまでは三人で適当に旅してようぜ」

唯「……違うよ。寂しいんじゃないよ? 待ってるんだよ」

澪「待ってるって……? ここで待ってても……」

唯「実はムギちゃんに手紙もらったんだ。これ!」

律「どれどれ……?」

澪「……コトブキ家はあの日以来、ファルガイアのために休みなく動いています、か」

律「各地で現れたモンスターの対処、ロストテクノロジーの封印、バスカーの民との和解、各地にARM機械を導入……こりゃ大変だな」

澪「……ん? 『追伸、そろそろみんなの忘れ物が届く頃じゃないかしら。ちゃんと受け取ってね』って……律、何か忘れたのか?」

律「いや私じゃないって!? 唯だろ?」

唯「違うよ! あ、いや、違わないかな……私の、りっちゃんの、澪ちゃんの、三人の忘れ物だよ」

澪「何だそれ――」


紬「――わっ!!」

澪「――ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!?」カチーン
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:30:37.25 ID:FWGm9fr00

荒野の果てへ〜新たなる旅路へ〜 http://www.youtube.com/watch?v=LCkneX-LzcY&feature=relmfu

紬「あ、ごめんなさい澪ちゃん! やりすぎちゃった……」

律「ムギッ!? なんでここにッ!?」

紬「もう、りっちゃん! なんではひどいんじゃない?」

律「いや、すまん……じゃなくて! コトブキ家のことはいいのかよ!?」

紬「うん! 今回は説得に時間がかかったけど……でもいいの。私は私の思いに正直に生きたいから」

紬「ファルガイアのために何かしたいのは、私も家の者も同じ。私は……みんなと一緒に旅がしたい。その旅先で、できることはきっとたくさんあると思うの」

律「……そっか、そうだな」

唯「おかえり、ムギちゃん! 私信じてたよ!」

紬「ただいま、唯ちゃん♪」

律「くそ、仲間はずれ感が……ほら澪、いつまで固まってんだ、ムギが来てくれたんだぞ?」

澪「――はっ!? え、ム、ムギ!?」

紬「澪ちゃん、おかえり♪」

澪「た、ただい……いや、おかえり……?」

唯「澪ちゃん落ち着いて! またみんなで旅ができるんだよ?」

澪「……そ、そうか。ムギ、家のことは……いいみたいだな。ありがとう、嬉しいよ」

紬「ええ♪」

律「ま、めでたしめでたしってか! よーし、こうなったらたまに梓のやつを確保しに行こうぜ」

唯「あ、いいねそれ!」

澪「そうだな。また五人で演奏できたらいいな……いや、その前に、もっと練習するぞ! ずっと戦いばかりで全然弾いてなかったんだからな!」

律「えーと……ムギ、お菓子期待してるぞ!」

唯「私も!」

澪「こら、お前ら〜!」

紬「ええと、ごめんなさい、もうスイートティータイム号は使えないの……他の事に使ってるから。だからお菓子を保存しておけるところはなくて……」

唯「そ、そんなぁ〜……」ヘナヘナ

紬「大丈夫よ! 私、節約術勉強するから! 荒野を生き抜くには必要だもの」

澪「ムギもすっかり渡り鳥らしくなったな……」

律「ちぇ〜、まぁいいや。よーし、当ての無い旅に、出発だ!」

唯澪紬「「「お〜!!!」」」
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 21:31:27.40 ID:FWGm9fr00
……

唯「あ、見て見て! ここから崖の下が見えるよ!」

紬「広い……いい景色ね」

澪「ほとんどが荒れ果ててるけど……それでもこのファルガイアが好きだな」

律「このでっかい星を私たちが守った、のか……」

唯「私たちだけじゃないよ。あずにゃんたちも、晶ちゃんたちも、さわちゃんたちも……ファルガイアのみんなで」

唯「――いつかこの景色を、緑でいっぱいにしたいな」

律「そういやそんなこと言ってたな、唯。でもどうするんだ? またユグドラシル……はないよな」

紬「あれには頼らなくても、もう大丈夫……七人委員会の人たちはそう言ってたわ。それを信じましょう」

澪「どうやったらできるのか、わからないけど……それをこの旅で探しにいくんだろ?」

唯「うん! みんな……これからもよろしくね!!」


おわり
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/10/21(日) 21:31:59.30 ID:FWGm9fr00
終わりです、ありがとうございました。
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/10/21(日) 22:07:46.40 ID:RwgtAiQgo
お疲れさまでした!
WAを知らなくても充分楽しめました。
みんなでデスデビル一人と戦うと弱い者いじめになるなあと
思ってたけど、杞憂でした。さすがです!
また次の作品も、楽しみにしてます。
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/21(日) 22:10:39.75 ID:3TSH0weDO

おもしろかった
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/21(日) 22:11:54.51 ID:YvG2M6JSO
もう少し分かりやすく書いて欲しかった
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/21(日) 22:28:38.23 ID:FWGm9fr00
訂正 >>463
憂「寂しくないって言ったら、嘘になるかな……」

474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/21(日) 22:46:21.75 ID:L0CCXvd0P
乙!
475 : :2012/10/22(月) 22:00:05.93 ID:YUBpqJq90
初めて生きてるSSで乙を言います!
今までは過去のになってたり、
最後まで書かれずに終わってしまったからです。
では初めての乙を…
乙!!!!!
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 01:03:55.78 ID:5PuG868IO
乙〜
ロードブレイザー戦は燃えるよな
やっぱ唯も長髪になったんだろか
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 01:56:15.08 ID:KO/Ul7/i0
最初から最後まで糞だったわ
438.11 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)