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れいか「初めてが私じゃ駄目ですか?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 22:55:50.81 ID:66p1CcFBo


 最近、誰が言い出したわけでもないのに、ふしぎ図書館に集まることが多くなっている。

「変身したあとの姿を見ると、いっつも思うんだけど」

 そんなある日、そう言い出したのはやよいだった。

「マーチって、とってもモフモフだよね」

 緑川なおが、ではない。あくまでも、キュアマーチが、なのだ。

「あー、そやなぁ」

 最初に賛同するのはあかね。

「あれは、確かにモフモフやな」

「なにそれ」

 苦笑気味に尋ねるなお。

「モフモフは、モフモフやけど?」

「ニュアンスはなんとなくわかるんだけど」

 悪口でないことはわかるし、好意で言われていることもわかるけれど、モフモフなんて形容だとまるで……

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2 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 22:56:37.76 ID:66p1CcFBo

「なになに、何の話?」

 キャンディやれいかと一緒にアクセサリを弄っていたみゆきがやってくる。

「あのね、モフモフのお話をしてたの」

「あ、あかんて、やよいちゃん。みゆきにそんなん振ったら」

「モフモフ……って、おおかみさんのお話?」

 ほらこうなった、と言わんばかりに額に手を当てるあかね。

「ほらな? こうなるやろ?」

「みゆきちゃん、おおかみさんのことがよっぽど気に入ってるんだねぇ」

 うふふふふ、と、ほんのちょっぴり妖しい笑いのやよい。

「はっぷっぷー。だって、モフモフってやよいちゃんが言うから」

 そこであかねが大袈裟に手を振った。

「ちゃうちゃう。何が悲しうて、ウルフルンにモフモフせなあかんねん」
3 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 22:57:14.72 ID:66p1CcFBo

「私はしてみたいんだけどなぁ」

「わかったわかった」

 それはおいといて、とジェスチャーして、

「今は、キュアマーチの話や」

「なおちゃん。じゃなくて、キュアマーチ?」

「うん」

 やよいが二人の会話を引き継いだ。

「キュアマーチの髪って、とってもふわふわしてて、いい匂いがしそうだよね」

「うーん。……綿アメ?」

「綿アメはどこクル?」

 話を聞きつけたキャンディが辺りを見回している。
4 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 22:57:41.62 ID:66p1CcFBo

「例え話ですから、ここには綿アメはありませんよ」

 れいかがキャンディを抱き上げながら、なおの隣に並ぶように立った。
 そのままキャンディを左手に寄せて、右手でなおの髪に触れる。

「確かに、なおの髪はいい香りですけれど」

「れ、れいか」

「あら、ごめんなさい。訂正しますわ。なおの髪ではなくて、なおがいい香りなのね」

「恥ずかしいよ、れいか。こんなところで」

「そうね」

 一旦離れると、れいかはキャンディを降ろし、やよいに向き直った。

「それに、キュアピースのお話でしたわね、やよいさん」

「う、うん」

「でしたら、今は試すわけにはいきませんわね」
5 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 22:58:09.78 ID:66p1CcFBo

「そっか。敵がいないのにプリキュアになるのもおかしいよね」

 世界の何処かには、部屋の掃除のためだけにプリキュアに変身する、とってもフリーダムでハートキャッチな人もいますけれどね。

「よし、それじゃあ」

 みゆきがシュタッと、れいかとやよいの間に立つ。

「次の戦いが終わったら、試させて貰おうよ」

「え、試すって?」

「駄目かなぁ?」

 うーん、と首を捻るなお。

「もしかして、アカンベェを倒した後に?」

「うん。駄目かなぁ?」

 あくまで無邪気なみゆきに、なおはさらに首を捻る。
6 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 22:58:37.04 ID:66p1CcFBo

「うーん……」

「駄目かなぁ、なおちゃん?」

「別に駄目とは言わないけれど……」

「じゃあ! けってーーーい!」

 今度は何処かのGOGOな人のようなことを言うみゆき。

「あ、う、うん」

「いいなぁ、みゆきちゃん」

「じゃあ、やよいちゃんは私の次に」

「え、二人だけはあかん、不公平や。そしたらウチは三番目や!」

「なんで順番まで決めてるのさ」
7 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 22:59:05.08 ID:66p1CcFBo


 困ったように笑うなお。
 確かに、されたくない程嫌なこと、ではないのだけれど。
 なんとなく押し切られてしまった感がある。
 まあ、いいか、髪の毛をモフモフさせるくらい。なんて、気軽に考えていたのだけれど。

 そして時間は過ぎて……

 うーん。
 そんなふうになおが考え込んでしまうのは帰宅後、夕食の片づけを終えてから。
 弟達をお風呂に入らせて、慌ただしい時間が過ぎて、すとんと落ち着いた瞬間。

「なんだか、もやもやするな」

 怒っているわけではない。
 なんとなく、釈然としないことがあるだけ。
 なんだろう、これって。

「やっぱり、嫌なのかな?」
8 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 22:59:31.46 ID:66p1CcFBo

 でも、そんな悩み方は自分じゃない。
 相手が誰であろうと、嫌なことは嫌とズバリ言える直球勝負。それが自分だったはず。
 第一、そもそも嫌じゃない。

「別に、嫌じゃないんだよな」

 抱きつかれたりするのだって、慣れてる。
 試合で決勝シュートを決めたときは、喜びのあまりチームメイトと抱き合うことだってある。
 別に、取り立てておかしいことなんかじゃない。
 キュアマーチに変身した後の髪型が素敵だから抱きついてみたい。とみゆきちゃんとやよいちゃん、そしてあかねちゃんが言って

いる。
 うん、別にいいじゃないか。
 考えてみても……

 ハッピーやピース、サニーに抱きつかれているところを想像してみる。

9 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:00:09.97 ID:66p1CcFBo

 うん、微笑ましいじゃないか。
 敵を倒して喜んで抱きついて。それは悪いことじゃない。仲間だし。

 友達同士で……

 あれ?

 キュアマーチを抱きしめて、髪の毛に顔を埋めて……
 いつの間にか想像の中の登場人物が変わっている。

 キュアマーチの変身が解けていて、
 今の自分がそこにいて、
 自分を抱きしめているのは……

 長いストレートの髪に清楚な雰囲気を漂わせている……

10 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:00:37.60 ID:66p1CcFBo

 れいか?

 そして自分は、抱きしめられているだけじゃない。
 自分も、れいかを抱きしめている。
 まるで映画のワンシーンみたいに。
 それも、とっても甘い恋愛映画のワンシーン。
 見ているだけで顔が真っ赤になってしまいそうな、熱烈な抱擁シーン。

 どうして二人は……私たちは抱きしめあってるの?
 だって私たちは……
 ……

「……姉ちゃん」

「お姉ちゃん」

「なお!」

「!?」

 目が覚めた。
 
「あれ?」
11 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:01:05.82 ID:66p1CcFBo

 弟達が横になった自分を見下ろしている。
 どうやら、考え事をしながらうたた寝してしまっていたらしい。
 だったら、今のは夢?
 夢の中で自分はれいかと……

「目が覚めた? なお」

「え? れいか? あれ? どうして?」

 並ぶ弟達の中にれいかが混ざっている。

「どうしてって、夜遅く悪いと思ったけれど、ちょっと用事があって」

「用事?」

「ええ。そうしたら、なおが寝ていたから」

「ああ、ごめん。ちょっとうたた寝しちゃってたみたいで」

 妙な夢だったな、と、なおは頭からさっきの映像を追い出す。
 それでも目の前にいるれいかは本物で。
 彼女は夢じゃない。

 なおは慌てて居住まいを正す。

12 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:01:33.84 ID:66p1CcFBo

「それで、れいかは何の用事? こんな時間に家を出てきて大丈夫なの?」

「大丈夫、イザとなれば、本棚から図書館経由で帰るから」

 それなら、部屋にいるふりをしていくらでも外出できる。
 あまり、優等生のれいからしい行動ではないけれど。

「お昼の、みゆきさんたちとのお話ですけれど」

 モフモフのお話。

「ああ、うん、あの髪型のことだよね」

「なおは、みゆきさんと約束しましたよね?」

「うん」

 現場にはれいかもいたのだから、確認されるまでもない。

「なおの性格はよくわかっています」

 れいかはそこで一拍おいた。
13 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:02:04.86 ID:66p1CcFBo

「ですから、みゆきさんとの約束を違えろとは言いません」
 
 それはそうだ。となおも思う。
 何の理由もなしにみゆきとの約束を破れ、と平気で言うようなれいかだったりしたら、なおだってこんな付き合い方はしていない。

「でも、なおにお願いがあります」

 そこでれいかは、なおの耳元に囁いた。
 二人だけに聞こえるような小さな声で。

「ここからは、二人だけでお話を」

「ん、いいよ」

 二人だけのお話をするときは縁側へ。
 それがなおとれいかの緑川家でのルール。弟達もそれをよく知っているから、二人が縁側へ出て行くときは絶対に邪魔しない。

「れいか、長い話になりそうなら、お茶でも煎れようか?」

「大丈夫ですよ。そんなに時間の掛かる話ではありませんから」

「うん。それじゃあ」

14 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:02:27.98 ID:66p1CcFBo

 なおは先に縁側に座ると、れいかを招くような仕草で座る場所を示す。
 うなずいて、示された場所……なおの隣に座るれいか。


「それで、何かな?」

「ええ」

 れいかはニッコリ頷いて、

「プリキュアに変身していただけますか?」

「え?」

「キュアマーチに、変身していただけますか?」

「ここ……で?」

「勿論、弟さん達の前で変身しろとは言いません。一旦私の家に来ていただいてもいいですし、弟さん達が眠ってしまった後でも構

いませんよ」

「えっと……」

15 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:02:54.75 ID:66p1CcFBo

 別に構わない。
 理由はわからないけれど、れいかが言うのだから、それなりの理由があるのだろうとはなおも思う。
 それに、弟達に正体がバレる心配もない。

「理由、聞いてもいいんだよね?」

「勿論です」

 聞かれなくても言うつもりですよ、とれいかは続けた。

「私は、なおの初めてになりたいんです」

 れいかの目がなおの視線を捉えて離さない。
 それは言外に「いい加減に答えないで」と問いつめている。

「キュアマーチの髪をモフモフする、初めてのプリキュアはキュアビューティでは駄目ですか?」
 
 れいかの顔が近づいてきたような気がした。
 いや、違う。
 身体全体が近づいてきているのだ。

「なおは、初めてが私じゃ駄目ですか? みゆきさんややよいさん、あかねさんの後でないと、駄目ですか?」

「れいか……」
16 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:03:22.99 ID:66p1CcFBo

 落ち着きなよ、と、なおは言いたかった。
 それなのに言葉が出てこない。
 れいかの眼差しに言葉すら吸い込まれるような気がして、なおは何も言えない。

「なお」

 その無言をどう解釈したのか、れいかはさらになおに詰め寄る。

「初めての相手が私では、嫌なのですか?」

「嫌な訳ない!」

 咄嗟に出た言葉は自分が思っていたよりも激しくて。

「嫌な訳ないよ」

 止められなくて。

「私がれいかを嫌がる訳なんかないだろ!?」

 想いを吐き出したくて。

「みゆきちゃんよりも、やよいちゃんよりも、あかねちゃんよりもっ!」


17 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:03:52.76 ID:66p1CcFBo

 だから、なおはれいかの肩に手を伸ばす。

「れいかがいいよ!」

「はい」

 弾むような微笑みでれいかが応えた。

「だから」

 なおはその勢いで縁側から庭に立った。
 そしてポケットからスマイルパクトを取り出す。

「変身するよ、れいか」

 あ、と声を上げてレイカは手を挙げた。
 この場所は目立ちますよ、と告げる。

「場所は、替えましょう」

「……そっか。そうだね」


18 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:04:20.26 ID:66p1CcFBo




 その夜、なおが寝床に入る時間はいつもより少しだけ遅くなった。



19 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:04:50.52 ID:66p1CcFBo

 そして翌日。
 皆がふしぎ図書館に集まるのを見計らって、なおは言う。

「皆に謝りたいことがあるんだ」

「へ?」

「どしたん、なお」

「どうしたの? なおちゃん」

 きょとんとした顔の三人に、なおは頭を下げた。

「モフモフの話は、無かったことにして欲しいんだ」

 驚く三人。
 あかねはちらりとれいかを見て、「しゃーないなぁ」と溜息をつく。

「ま、想像してなかった、いうたら嘘になってまうけどな」

 あかねの視線を追ったやよいも、初めて気付いたように口元に手を当てた。

「……そうだったんだ。ごめんね、なおちゃん」
20 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:05:17.98 ID:66p1CcFBo

 んー? と首を傾げながら二人を眺めるみゆき。そしてキャンディ。

「んー? よくわからない……」

「キャンディもわからないクル」

「よくわからないけど……」

 ポン、と手を叩くみゆき。

「その方がなおちゃんはハッピーなんだね?」

「なおだけとちゃう。れいかもやで、みゆき」

「なんでれいかちゃんが?」

「お子様なみゆきにはわからへんかもなぁ」

「はっぷっぷー、あかねちゃん、ひどいよ」

 やよいがみゆきの注意を引いた。

「ねえねえ、みゆきちゃん」

21 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:05:45.57 ID:66p1CcFBo

「なに?」

「オオカミさんに、モフモフしていい?」

「え?」

 いきなりの言葉にみゆきの目が点になる。

「私が一番で、それからあかねちゃん、なおちゃん、れいかちゃん」

 ふっふっふっと、妖しく笑うやよい。

「みゆきちゃんは一番最後だよ」

「……」

「どう?」

「……なんか、嫌だ」

 珍しくみゆきの表情が曇り、そして……
22 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:06:22.64 ID:66p1CcFBo

「あれ?」

 再びきょとんとした顔に。

「あれ? あれ? あれ?」

 みゆきの視線がなおへ。そしてれいかへ。二人の間を何往復もしている。

「え、え、え、えええ、そ、そういうことなの?」

 あー、と照れたように笑うなお。そんな彼女に寄り添うれいか。

「う、あん。まあ、そういうこと……なのかな?」

「なお?」

「いや、そう、そういうことです!」

「よろしい」

「なんや、なお。早速尻に敷かれてるやん」

「ふーん。なおれいじゃなくて、れいなおなのかぁ」

「やよいちゃん! それなに? 前後が変わるとなにかあるの?」

 この日、プリキュア達の中で重大なことが一つ決まった。
23 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:06:52.25 ID:66p1CcFBo



キュアマーチをモフモフしていいのは、キュアビューティだけ


24 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/07(月) 23:07:21.61 ID:66p1CcFBo

 ちなみにその日以来、キュアハッピーはウルフルンモフモフを狙っていたりする。

25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/07(月) 23:09:13.48 ID:66p1CcFBo


以上お粗末様でした

プリキュアSSもっと増えろ、との祈りもこめて。


短く終わったので、このあともなんか書くかもしれない(未定)
駄目なら、依頼出す
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/07(月) 23:52:44.90 ID:KyUJ4Kjso
う、あん。とってもようございました
このまま終わらせるなんてもったいない
是非とも続きを
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/05/08(火) 02:24:44.15 ID:pWr5yHmRo
>>1さん>>24の内容も書いてください
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/08(火) 06:52:54.23 ID:AfwaSG1Xo
おつん
なお可愛いよなお
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/11(金) 09:04:25.64 ID:GU36QdcDo
レイカ+金田一=大量虐殺フラグ
30 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/12(土) 15:20:37.62 ID:ki6iWZyoo
やったー、続き出来たよー


 タイトル

   みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」


31 :みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」 [saga]:2012/05/12(土) 15:21:08.53 ID:ki6iWZyoo

 いつものようにやってくるウルフルン。

「うーるっふっふっふっ!!」

 立ちはだかるはみゆきとやよい。

「来たね、オオカミさん! 行くよ、やよいちゃん!」

「うん」

 プリキュアスマイルチャージ!

「キラキラ輝く、未来の光!キュアハッピー!」

「ぴかぴかぴかりん☆じゃん、けん、ぽん!キュアピース!」

「「二つの未来が導く未来!! 輝け! スマイルプリキュア!」」
32 :みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」 [saga]:2012/05/12(土) 15:21:41.88 ID:ki6iWZyoo

 ん? と立ち止まるウルフルン。

「なんだぁ? お前らだけか?」

「そうだよ、オオカミさん」

「今日は私とハッピーだけだよ」

「……」

 きょろきょろと辺りを見回す。

「本当か?」

「ハッピー嘘つかない」

「ピース時々嘘つく」

33 :みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」 [saga]:2012/05/12(土) 15:22:10.56 ID:ki6iWZyoo

「いや、それは色々駄目だろ……まあ、お前の嘘の話はオニの野郎から聞いてるけどよ」

「そうなんだ」

「俺らに向かってなら嘘もいいけどよぉ、友達に向かっては不味いだろぉよ」

「うん、反省してるよ。ちゃんと反省漫画も描いたから。読む?」

「いや、それはいらない。とにかく、アカオーニの野郎も心配してたからな」

「え、そうなの?」

「『友達がいなくなったら可哀相オニ。もしそんなことになったら責任取ってバッドエンド王国に招待するオニ』って」

「じゃあ、今度遊びに行くね。オニさんにそう言っておいて」

「おう、わかった……って、これ敵同士の会話じゃねえだろ、おい」

 しゅたん、とピースとウルフルンの間に入るハッピー。

「やよいちゃん、そこまでだよ」

34 :みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」 [saga]:2012/05/12(土) 15:22:40.48 ID:ki6iWZyoo

「オオカミさんもそれは今更だよ。最近、週に二回はあかねちゃんの所でご飯食べてる癖に」

「ちゃんと金は払ってるし、単なる客として行ってるんだ。文句言われる筋はねえよ」

「でもぉ……」

「んなことよりなぁ、俺ぁ、結構不定期に店に行ってるつもりなんだがよぉ」

「うんうん」

「なんで毎度毎度、てめぇが店にいるんだ?」

 ほぅ、とピースがハッピーを見る。

「な、な、なんのことかな、オオカミさん」

「惚けてんじゃねえよ、俺が飯食うときはいっつもあの店にいるだろうがよ」

「あ、あかねちゃんとはお友達だから……」

「だからって、偶然すぎねえか?」

「う……」

35 :みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」 [saga]:2012/05/12(土) 15:23:06.53 ID:ki6iWZyoo

 うううう、と唸るハッピー。
 にやにやと見ているピース。

「うう……うう……」

 困ったあげくに唸りながら魚眼化するハッピー。

「う……う……」

「みゆきちゃんそれは駄目。それはヒロインの顔じゃないよ。どっちかって言うと、インスマウスだよ?」

「はっぷっぷー。それは困るよ。私、泳ぎは得意じゃないから」

「ちゃんと、あかねちゃんのお店のことをオオカミさんに説明しないと」

 ハッピーはウルフルンに向き直る。

「あのね、オオカミさん。私、あかねちゃんのお店でバイト始めたんだよ」

「ほお?」

「だから、オオカミさんがお店に来るときに顔を合わせるのが多くなるのは当たり前なの」

「なるほど」

36 :みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」 [saga]:2012/05/12(土) 15:23:33.26 ID:ki6iWZyoo

「しかし。だったら最初から素直に言えばいいじゃねえか。わかんねえ奴だな」

「だって……」

 オオカミさんが来るって聞いたからアルバイトを始めたんだよ。
 なんて、言えるわけもなく。
 あかねちゃんに無理を言って手伝わせてもらっているなんて、恥ずかしくて言えないから。
 オオカミさんに会いたいんだから。
 
 会いたいから、お友達にも無理を言うんだから。
 会いたいから、学校で禁止されているアルバイトを秘密にしちゃうんだから。
 会いたいから、誰にも言わずにここに来たんだから。
 ……何故かやよいちゃんにはバレてるけど。

「ま、とにかく二人しかいねえんじゃ、こっちもイマイチ戦う気力って奴が湧いてこねえな……」

「じゃあ今日は、お休みってことで」

「いいのかよ、えーと……キュアピース?」

「ピースでいいよ?」

「いや、お前を呼び捨てると、背後から轟音立てて金棒が飛んできそうな気がするから、いい」
37 :みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」 [saga]:2012/05/12(土) 15:23:59.65 ID:ki6iWZyoo

「キュアピース、それからそこのガキ、戦わないってんなら、何しに来たんだ?」

 首を傾げるピース。
 そういえば、みゆきちゃんがオオカミさんをモフモフしたがっていたような気がする。
 でも、それを言うのは本人の役目だろう。

「オオカミさんがバッドエナジーを集めるなら、戦うよ?」

「ああ、そうか。先制攻撃はしねえってだけか。ま、いいや」

「あ、あの……」

 ハッピーが一歩前に出た。

「ああ? なんだ、ガキ」

「どうして、キュアピースはキュアピースなのに、私はガキなの?」

「あん?」

「私にもキュアハッピーって名前が……」

 いや、むしろ「みゆき」呼びで。とはさすがに言えないけれど。

38 :みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」 [saga]:2012/05/12(土) 15:24:25.54 ID:ki6iWZyoo

「はあ? ガキはガキだろ」

「キュアハッピーだよ」

「お前な……人のことをさんざんオオカミさんオオカミさん、って言っといて、自分のことは名前で呼べなんて厚かましくねえか?」

 顔を見合わせるハッピーとピース。
 確かに、言われてみればウルフルンの言うとおり。

「そっか。そうだよね。ごめん。私たちが悪かった」

「そうだね」

「わかりゃあいいんだよ、わかりゃあ」

「うん。これからはちゃんと名前で呼ぶよ、ルンさん」

「は?」

「改めましてこんにちは、ルンさん」

 ペコリ、と頭を下げるピース。そしてハッピー。

「私はキュアハッピーで、こっちがキュアピースです」

39 :みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」 [saga]:2012/05/12(土) 15:24:52.29 ID:ki6iWZyoo

「待て。なんだ、そりゃ」

「自己紹介からやり直そうと思って」

「いや、そうじゃねえ」

 ハッピーとピースが再び顔を見合わせて……
 変身を解除した。

「星空みゆきです」

「黄瀬やよいです」

「そうじゃねええええっ!!」

 ウルフルン……もとい、ルンが吼える。

「ルン、てなんだ、ルンって!!」
40 :みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」 [saga]:2012/05/12(土) 15:25:30.61 ID:ki6iWZyoo

「ルンさんは駄目?」

「駄目って、そういう問題じゃ……」

「えーと……ルン様?」

「おい」

「ルンおじさま?」

「こら」

「ルンお兄ちゃん?」

「みゆきちゃん、違うよ、きっと、ルンにぃだよ」

「それはマニアックすぎるよ、やよいちゃん」

「待て待て待て待て待て!!!」
41 :みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」 [saga]:2012/05/12(土) 15:25:59.57 ID:ki6iWZyoo


「ルンってのは誰だ!? まさか俺様のことか!」

「え」

 驚く二人。

「違うの?」

「今まで何聞いてやがった!! 俺様は、ウルフルンだっ!!」

「……ウルフのルンさん、だと思ってた」

「はあああっ?」

「あの、ほら、ペガサス星矢とか、ヒドラ市みたいな感じの呼び名で……」

「私、仮面ライダー二号一文字隼人、みたいな感じだと思ってた」

 ウルフが称号で、ルンが名前。
 二人はそう思っていた。

42 :みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」 [saga]:2012/05/12(土) 15:26:26.36 ID:ki6iWZyoo

「ウルフルンだ!! 俺様の名前はウルフルン! 妙な称号も何もねえよっ!!」

 絶叫のあげく、はあはあと息をつくウルフルン。

「……参考のため聞くが、マジョリーナやアカオーニはなんだと思ってたんだ」

「魔女のリーナさん。魔法少女アップルナージャ、みたいな」

 そんな番組はない。

「赤のオーニさん。レッドファルコン天宮勇介、みたいな」

「お前らがバッドエンド王国を何か大きく勘違いしてることだけは非常によく伝わったよ……」

 がっくりと肩を落とすウルフルン。

「疲れた……今日は帰るわ」

「なんか、ごめんなさい」

「……いや、まあ、世界が違うんだから、常識の一つは二つは違うだろ……うん、ま、次からは気をつけろ」
43 :みゆき「ウルフ」 やよい「ルン」 [saga]:2012/05/12(土) 15:26:54.31 ID:ki6iWZyoo

「あ、オオカミ……ウルフルンさん。次はあかねちゃんのお店にいつ来るの?」

「わかんねえ」

「明後日は貸し切りで臨時休業だからね」

「おお、わかった。気ぃつけるわ」

 しゅん、と姿を消すウルフルン。
 後に残される二人。

「そっかぁ……名前はウルフルンなんだ……」

「一歩前進だね、みゆきちゃん」

「う、うん……」

「あ、ところでモフモフは?」

「……忘れてた……」

44 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/12(土) 15:28:02.52 ID:ki6iWZyoo

 以上、お粗末様でした


 ネタ思いつけば、続けます
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/12(土) 23:05:55.03 ID:fukZhTSuo

ピース×赤鬼は鉄板
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2012/05/20(日) 14:03:53.72 ID:YKvdfvsQo
47 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/21(月) 00:08:39.18 ID:kcwRTZ5jo


 第三話「明日のカップリングのために」その1
48 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/21(月) 00:09:05.22 ID:kcwRTZ5jo

 ここはお馴染みふしぎ図書館。
 やよいちゃんは何か考え事中。

「……みゆきちゃんはウルフルン。れいかちゃんはなおちゃん」

 うーん、とやよいは考える。

「どうしたクル?」

「あ、キャンディ」

「何を悩んでいるクル?」

「うん。カップリングだよ」

「プリンならデコルで……」

「違うよ、プリンじゃなくてカップリングだよ」

「クル?」

「カップリング」

「キャンディ、よくわからないクル」

「うん、教えてあげるね」

「クル〜♪」

「みっちりと」

「クル!?」
49 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/21(月) 00:09:31.97 ID:kcwRTZ5jo

「あ、もう誰か来てるんだ」

 掃除当番で遅れたものの、あかねとなおとやよいは部活、れいかは生徒会。
 だから、キャンディを別にすれば自分が一番乗り、とみゆきは思っていた。
 ところが、誰かのいる気配。

「……誘いうけ……ヘタレ責め……リバ……」

「キャンディ?」

「王道……公式……下克上……」

「キャンディ?」

 虚空を見つめてなにやらブツブツ言っている怪生物が一匹。

「ノーマル……ビーエル……ユリ……」

「キャンディ?」

「あ、みゆきちゃん」

 本棚が沢山並んだ奥のほうから姿を見せるやよい。

「来てたんだ」

「今来たところだよ」

 ところで、とみゆきはキャンディを手のひらで示す。

「なにか、あったの?」

「うーん、多分、知恵熱だと思う」

「知恵熱?」

「勉強のしすぎだよ」
50 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/21(月) 00:09:57.98 ID:kcwRTZ5jo

 呟きながら、時々ぶるっと震えるキャンディを心配そうに見つめるみゆき。

「大丈夫かな」

「大丈夫だと思うよ? 怪我や病気とは違うし」

「そうなの?」

「キャンディは新たな世界を発見してその喜びにうち震えているだけだよ」

「そうなんだ」

「クル……クル……キットクル……」

「温かくしてしばらく寝ていれば大丈夫だよ」

「やよいちゃんがそう言うのなら……」

「クルクル……クルマジックだっぷ……」

「激走戦隊カーレンジャーからハザード星人!?」

「どうしたの? やよいちゃん」

「ううん、なんでもないよ」

 みゆきは首を傾げる。
 キャンディの様態が色々とあれだ。
 確かに病気や怪我の類には見えない。
 どっちかというと……
 そう、SAN値が削られているような。
「窓に! 窓に!」と日記に書き記してそのまま行方不明になりそうな。
 明日辺り海に帰るか、脳みそだけ外宇宙に連れて行かれそうな。
51 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/21(月) 00:10:24.64 ID:kcwRTZ5jo

「なんの勉強してたの?」

 キャンディをベッドに寝かせて落ち着いたところでみゆきは尋ねる。

「カップリングだよ」

「カップリン……グ?」

「うん」

「聞いたことはあるけれど、一体何の話?」

「なおちゃんとれいかちゃん」

「おー。確かにカップリングだねぇ」

「でも、これって百合なんだよ」

「うんうん。百合だよね」

「だから、ノーマルカップリングを考えてみたの」

「おー、なるほど」

 訳知り顔でみゆきは頷いて、

「やよいちゃんとアカオーニさんだね」

「え」

「やよいちゃんと、アカオーニさん」

「え、あの……」

「違うの?」

52 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/21(月) 00:10:50.52 ID:kcwRTZ5jo

 やよいの頬が赤くなる。

「わ、私の話じゃないよぉ」

「ふーん」

 第三の声。

「おもろいこと聞いたなぁ」

「あかねちゃん?」

 あかねがひょこっと顔を見せている。

「部活で遅れて来るんも、たまにはええことあるんやな」

 ニヤリ、とあかねは悪戯っぽく笑い、

「なあ、やよいちゃん、『私の話じゃない』ちゅうことは、カップリング自体は認めるんや?」

「え、あ、え……」

「えらい慌てとるなぁ」

「だってぇ」

「あはは、まぁ、ええけどな。そやけど、まあ、アレやな。茨の道っつーやっちゃな

「うん。それはわかってるよ」

「敵やもんな」

「うん。でもそれはみゆきちゃんも一緒だから」

「みゆきの場合、さらに獣やもんな」
53 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/21(月) 00:11:22.63 ID:kcwRTZ5jo

「オニさんは、角さえ隠せば大柄な男の人って言い切れそうだから」

「オオカミは、そうはいかんもんなぁ」

「人間の姿になれないのかな」

「うーん」

 考えるあかね。

「あ」

「どうしたの? あかねちゃん」

「おるやん、人間に化けられる先輩」

「え?」

「ミルキィローズさんや!」

「ああ」

 ポンと手を叩くみゆき。

「だったら、ココさんやナツさん、シロップさんも!」

「よし、そしたら話聞きに行こ!」
54 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/21(月) 00:11:49.26 ID:kcwRTZ5jo

    続
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2012/05/21(月) 13:58:24.21 ID:DzEJcVEFo
ふむ
56 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/24(木) 00:54:51.07 ID:Kw2fh1bBo
やばい資料がない
本編ソフトをゲットしておくべきだった
(ソフトはハトプリとスマイルの録画分、そしてDXしかない)
口調が所々不明なので、こまけえことはいいんだよ精神で
57 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/24(木) 00:55:28.11 ID:Kw2fh1bBo

 みゆき、やよい、あかねは、休業日のナッツハウスを訪れていた。
 ナッツハウスは表向きはアクセサリーショップとして、今でも営業を続けている。
 その真の姿は、この世界と各妖精の世界を繋ぐターミナルなのだけれど、実際にそれを利用する者は限られている。
 利用できるのは、プリキュアや妖精、あるいは彼女たちに選ばれた者。
 結局は、アクセサリーショップとしての営業がメインなのだ。

「あ、久しぶりだね」

 三人を迎えたのはのぞみとうらら。そして、小々田と夏である。
 
 まずは近況報告会。その後三人は、ナッツハウスに出向いた目的を語る。

「……ああ、ちょっと待ってくれ」

 一通りの話を終えたところで、夏が質問のように手を挙げる。

「一つ確認したい」

「はい?」

「その、ウルフルンという獣人を人間体にしたい。ということでいいんだな?」

「はい、そうです」

 何故か答えているのはやよい。

「済まない。君たちの戦いを詳しく調べているわけではないけれど……」

 あかねがうんうんと頷く。
58 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/24(木) 00:56:00.35 ID:Kw2fh1bBo

「そのウルフルンというのは、敵じゃないのか?」

「うん。それな。それは言われると思とったから……真面目そうな青い人とかがおらへんとき狙ったんやけどな」

 青い人は基本真面目です。

「うい? つぼみ、呼んだ?」

 どこかで例外中の例外な青い人が反応しましたが、無害です。

「敵なんだな?」

「それはまあ……そやねんけど……」

「うーん、敵だからって悪い人とは限らないし」

「のぞみ?」

「ブンビーさんだって、最後はわかってくれたよね」

「そ、それは……」

 やよいの目が爛々と輝く。

「……これが、ブンのぞ……」

「よしわかった、ちょっと黙っとこか、やよい」

 不穏な言葉は聞こえなかったのか、のぞみは一人でウンとうなずく。

「ウルフルンさんだって、きっとわかってくれるよ」
59 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/24(木) 00:56:26.95 ID:Kw2fh1bBo

「僕も、のぞみに賛成だ」

 小々田がのぞみの横に並ぶ。

「心配はわかるけれど、実際に戦っている彼女たちがこう言っているんだ。スマイルプリキュアを信じるよ」

「でも、変身の仕方って教えられるんですか?」

 根本的な疑問はうららから。

「他の妖精さん達は変身なんてしてませんよね。タルトさんとか、シフレちゃんとか」

 横浜でタルトに出逢ったときに変身の仕方を教えていれば、シフォンの世話も随分楽だったろうに。
 ただ、ラブの部屋の押入で関西弁の青年が眠っていたら、間違いなく警察を呼ばれるだろう。
 自分たちだけの住処を持てたナッツとココだからこそ、人間への変身が使えたのかも知れない。

「もしかして、教えて覚えられるようなものじゃないってことなのかな?」

「そうだな」

 あっさりと夏。

「そうなんだ……」

 目に見えてがっくりするみゆきに、うららは励ますつもりか、

「だけど、この変身は結構不便みたいですよ」

 何を言い出すんだこの子は、という目の小々田と夏。

「なんだか、調整が難しいみたいで」

 何の話だ? という顔の夏。

60 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/24(木) 00:56:54.03 ID:Kw2fh1bBo

「特に、小々田さんはよく失敗しますよね」

 ますます難しい顔になる夏。

「この前も、そこの仮眠室で……」

 プリキュア5現役時代に使っていた仮眠室には、簡易ベッドが置かれている。
 ナッツハウスに遊びに来てそのまま昼寝してしまう者もいるので、今も使われているのだけれど。

「のぞみさんがココとお昼寝している事に気付かずに、うっかり仮眠室に入ったりすると……」

 ココとお昼寝。
 マスコット系の妖精は基本モフモフなので、抱っこして寝ると気持ちいい。
 みゆきにもそれはわかる。
 キャンディの抱き心地は確かに天下一品だ。ココやナッツだってそうなのだろう。

「結構な確率でココが寝ぼけて人間化してるんですよね。ついでにのぞみさんも寝ぼけてて、服がはだけたりしてて」

「待って、ちょっと待って」

「うん、ちょっと待ってくれないかな」

 ギラリ、とやよいの目が光る。
 ほほぅ、と呟くあかね。

「前に、学校の体育倉庫でも同じように……」

 のぞみと小々田、エマージェンシー状態。

「ゴメン、本当に待って」

「お願いだからちょっとその辺りのことは黙っててもらえると……」

 リア充(獣)爆発しろ。
 あと生徒に手を出す教師は打ち首獄門さらし首だと思います。

「なるほど。参考になります」

「みゆきちゃん!?」

「ちょ、みゆき! うわっ、目がマジや!」

「人間化+教師か……うんうん」

「メモってるよ!?」

「あかん、みゆき! それはあかん!!」
 
61 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/24(木) 00:57:19.85 ID:Kw2fh1bBo

 どうしてこうなった


               続
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2012/05/24(木) 04:48:38.29 ID:1xYxKOtzo
ワロス
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 10:22:22.87 ID:myYogCiDO

つつつ続きはいつなんだ!
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2012/05/24(木) 13:30:42.24 ID:1xYxKOtzo
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/24(木) 20:42:40.47 ID:o8ggIqEAo
うららが純真すぎて辛い
同じ黄色でどうしてこうも違うのか
66 :第三話「明日のカップリングのために」 その3 [saga]:2012/05/28(月) 22:23:58.69 ID:SeKjmC4oo

 うららの爆弾発言に揺れるナッツハウス。
 因みに、揺れているのはのぞみとココとナッツだけだったりする。
 うららは自分の言った言葉の裏の意味がわかっていない。
 みゆきは二人の関係にワクワクしている。
 あかねとやよいは、暴走気味のみゆきに慌てている。

 みゆきは、のぞみとココの関係に希望の光を見出したのだ。
 さすが、「希望の力と未来の光、華麗に羽ばたく5つの心、Yes! プリキュア5!」である。なんか違う。

「あかん、みゆきの目がマジや」

「みゆきちゃん落ち着いて。大学を卒業しないと中学校の先生にはなれないんだよ」

「そうそう。いくら国王でも……」

 あれ?
 あかねが小々田を見る。
 何か? という顔の小々田。

「小々田さん、どないして先生になったんですか?」

「自分で言うのもなんだけど、僕は人間界で教師が出来る程の頭脳は持っているつもりだよ」

「いや、そういう意味やのうて」

「教員免許状とか、履歴書提出とか、どうしたのかなって」

 やよいの質問に、小々田は苦笑する。

「まあ、色々あるって事で」

67 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/28(月) 22:24:48.39 ID:SeKjmC4oo

「……オオカミさんを先生にして……あれ?」

 小々田の教師採用問題の話題が終わりかけた頃、ようやくみゆきが食い入るように眺めていたメモから顔を上げる。

「やっぱり、オオカミさんが人間にならないと話が始まらないよね?」

「ようやく気がついたんかいな、みゆき」

「ココさんやナッツさんの変身方法は、ウルフルンさんには使えないみたいだよ、みゆきちゃん」

「だから、それ以前に敵じゃないのか」

 夏のツッコミ。

「それは、まあ、色々あるっちゅうことで」

「……まあいい。それは君たちスマイルプリキュアの問題だからな」

 そんなことより、と夏は小々田とのぞみに向き直る。

「まさか二人がそんな関係になっていたとはな」

「ごめんね、ナッツ」

「のぞみが謝る事じゃ……」

「ナッツだって、こま……」

「おいいいっ!! 待てぇええええっ!」

 ギラリとやよいの目が光り、ほほぅとあかねが呟いた。

68 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/28(月) 22:25:41.26 ID:SeKjmC4oo

「とにかく、俺たちの変身はそのウルフルンとやらには役に立たないと思っていい」

 そんなことより、と夏は続ける。

「少なくとも、俺たちと違って等身大ではあるんだから。誤魔化しは効きやすいだろう。完全に人間の姿になる必要もない」

「うん。確かに。変装である程度は誤魔化せるかも」

「だったら、変身よりも、敵との和解のほうが大切じゃないか」

「おお、なるほど」

「なるほど、確かに言うとおりやわ。そしたら……」

 考えるあかね。
 ポンと手を打つやよい。

「ラブさんの所だ! せつなさんと西さん。美希さんと南さんがいるよ」

「よし、それじゃあクローバータウンだね」

 三人の話がまとまる。

「のぞみさん、うららさん、小々田さん、夏さん、アドバイスありがとうございました」

「うん。お役に立てたかな?」

「はい。バッチリです」

「よかった」

 三人はもう一度礼を言うと、ナッツハウスを後にした。

69 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/28(月) 22:25:58.35 ID:SeKjmC4oo

 一方その頃……
 かつて管理国家ラビリンスと呼ばれていた世界では……

「いいのかい、こんなところにのこのこと」

「……しょうがねえだろ。人間界のほうにノコノコと顔出すわけにいかねえだろが」

「それは、そうなんだけどね」

 サウラーは肩を竦めると、客人の前に茶を置いた。

「んなこと、お前らくらいにしか聞けねえしよぉ」

「そっかぁ?」

 客人の前に茶菓子を置きながら、間延びした声でウェスターが言う。

「転向組なら、向こうにもダークちゃんとかいるだろ」

「……お前な、現役悪玉の俺に、シリーズ最凶とまで言われるキュアムーンライトの家に行けってか。殺す気か!
そもそもあいつは転向っつーより転生だろうが」

「マリンやブロッサムなら、話聞いてくれそうだけどなぁ」

「あいつらの周りには、浄化されたクモやコブラやサソリがいやがるからなぁ、やりにくいったらねえ」

「俺たちも浄化されてるけど?」

「お前らはそれでも人間界に住んでないだろ……あん、なんだこりゃ」

 客人……ウルフルンはドーナツを一口食べてしかめっ面になる。

「なにって、ドーナツだ。せつなたちのいる世界の偉大な食い物だぞ」

「偉大ねぇ……はっ、お好み焼きのほうが上だな」

「なんだと?」

70 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/28(月) 22:26:26.74 ID:SeKjmC4oo

 血相を変えて立ち上がるウェスター。

「いくら客とは言え、今の言葉は撤回して貰おう」

「おいおい、客への礼儀って奴をしらねえのかい?」

「ドーナツをバカにする者など、客とは認めん!」

「はっ、たかがこんな粉と砂糖と油の塊で何言ってやがる」

「バターと卵も入ってるぞ!」

「知るか」

「そっちこそ、たかがキャベツと粉の塊のチープな食いもんだろうが!」

「ウェスター。君、粉の塊のたこ焼き美味しそうに食べてなかったっけ?」

「たこ焼きは美味かったぞ!」

 サニーファイヤー!!!!
 ウェスター直撃。

「ぐっはぁあああああ」

「誰や! お好み焼きをバカにしたんは!」
71 :VIPにかわりましてSMILEがお送りします [saga]:2012/05/28(月) 22:26:52.74 ID:SeKjmC4oo


    ラビリンスに現れ、ウェスターを襲った謎の影の正体は!?

    続
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/05/28(月) 23:10:17.69 ID:CTFBB7PAO

だ、だれなんだー
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/29(火) 02:24:44.87 ID:g+HHRuYDO
乙。一体何者なんだ…
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2012/05/29(火) 11:34:31.94 ID:Fymlzhldo

いったいだれなんだ(棒)
75 :VIPにかわりましてFRESHがお送りします [saga]:2012/06/01(金) 23:16:46.98 ID:Gf15jm+Jo

 みゆき達がやってくる数日前のクローバータウンにて……

「あいつったら、口も付けてないドーナツ放り出してまで駆け出してくるのよ。私は平気なのに、勿体ないことするのよ」

 未だに続くラビリンス復興の現場を視察していたときのことだ。
 雨上がりで地盤が緩んでいたところに立っていたイースが、足下の崩落に巻き込まれそうになった瞬間、走り寄ったウェスターが間一髪で受け止めたというのだ。

「ふぅん、そうなんだ」

「凄いじゃない。さすが、サウラーにパワーで勝っているだけあるわ」

 イライラ

「それで、『大丈夫か、イース!』って……見れば無事かどうかなんてわかるじゃない、それをあんなふうに大袈裟に……」

「せつなちゃんはそれが嬉しかったんだ」

 祈里が言うと、せつなは頬を染めて反論する。

「え、そ、それは……違うわよ、恥ずかしかったんだから」

 にやにやと美希。

「ウェスターって、せつなにとっても優しいわよね。サウラーもそれくらい優しかったらなぁ……」

 イライラ

「あら、ウェスターだって優しいわよ。特に美希には」

「ちょっとせつな、変なこと言わないでよ」

「事実だもの」

「いいなぁ、二人とも、彼氏がいて」

「か、彼氏……、違うわよ、私とウェスターはそういうのじゃなくて……」

「私とサウラーだって別に……」

 イライラ
76 :VIPにかわりましてFRESHがお送りします [saga]:2012/06/01(金) 23:17:18.97 ID:Gf15jm+Jo

 ラブの静かな怒りはとうに頂点を突破していた。
 一体これは誰だ。誰だ。誰なんだ。

 久しぶりにせつながやってきたかと思えば。
 久しぶりにせつなに会えて嬉しいなと思っていたら。
 せつなが家に泊まるなんて、なんて幸せゲットなんだろうと思っていたら。
 せつなの部屋の準備が間に合わなかったから、自分の部屋に泊まって貰おうと思っていたら。
 同じベッドでキャッキャッウフフしようと思っていたら。

 女同士だとどうすればいいのか、ほのか先輩や舞先輩にじっくり聞いて、準備していたのに。
 下着だって新品だし、部屋の防音も完璧だし、シーツだって布団だってさらさらふかふかなのに。
 爪だって切った。先だって丸くケアしたのに。
 お部屋のアロマの準備もバッチリだし、お風呂にも入ったし、身体もきちんと隅々まで洗ったし。
 匂い袋だってしっかり装備しているし。
 美希たんなら「アタシ完璧」って言いそうなくらいに万全の体勢なのに。

 ああ、それなのに、それなのに。

 原因は……原因は。

「それも全部、ウェスターってやつのせいなんだ」

 ウェスターさえいなければ、せつなは自分の元へ帰ってくる。
 ラブせつこそ正義。西東などあってはならない。
 百合こそ至高。男女カップリングなど邪道中の邪道なのだ。

 ウェスター、排除すべし。

 だがしかし。
 キュアピーチは伊達ではない。
 かつてラビリンスを撃破したプリキュアが一人なのだ。
 確かにウェスター排除はキュアピーチの実力を持ってすれば容易いだろう。
 しかし、それでは駄目なのだ。

77 :VIPにかわりましてFRESHがお送りします [saga]:2012/06/01(金) 23:17:45.05 ID:Gf15jm+Jo

 ラブは脳内でシミュレートしてみる。

「食らえこの嫉妬、キュアピーチ・こぶしパンチ」

「ぐあああああ」

「ラブ! ウェスターになんてことするの! 嫌いよ! 貴女なんて!」

 バッドエンド一直線である。
 ウルフルン達が喜ぶ。
 駄目。これは駄目駄目だ。
 パンチはいけない。うん、パンチは良くない。

 だったら……

「ピーチ26の秘密! プリキュア火柱キック!!」

「ぐあああああ」

「ラブ! ウェスターになんてことするの! 嫌いよ! 貴女なんて!」

 あれ?
 やっぱりせつなに怒られそうな気がする。
 何故?

 パンチも駄目、キックも駄目。
 一体どうしろと……

 だったら!

「キュア絨毯爆撃」

「ぐあああああ」

「ラブ! ウェスターになんてことするの! 嫌いよ! 貴女なんて!」

 ……解せぬ。
78 :VIPにかわりましてFRESHがお送りします [saga]:2012/06/01(金) 23:18:14.06 ID:Gf15jm+Jo

 どうやってもせつなに怒られるビジョンしか見えない。
 これが世界の選択か……

 こんなことなら……
 せつなと同居を始めた頃に

「せつな、この世界ではこれが常識なんだよ」

 とかなんとか色々騙して食っておけば良かったかも知れない。
 平和な世界での日常の初体験の数々に目を輝かせるせつな可愛いよハァハァなんて、やってる場合じゃなかったかもしれない。

 ラブ、ちょっと後悔。

 ウェスター排除にキュアピーチの力を使えば、せつなに怒られてしまう。
 いや、待て。
 だったら、キュアピーチでなければ?

 ウェスターを倒せるのはキュアピーチだけではない。プリキュアなら可能性はある。
 もし、自分以外のプリキュアがウェスターを倒したら……

「おしりパンチ!」

「ぐあああああ」

「キュアブロッサム! ウェスターになんてことするの! 嫌いよ! 貴女なんて!」

「どうしたの、せつな」

「ああ、ラブ。ウェスターが……ウェスターが」

「大丈夫。せつなには私がついてるよ」

「ああ、ラブ……」

「せつな……」

 これだ! と思いました。
79 :VIPにかわりましてFRESHがお送りします [saga]:2012/06/01(金) 23:18:40.62 ID:Gf15jm+Jo

「…………そう、これだ」

 思わず口に出る言葉。

「どうしたの? ラブ」

「ううん、なんでもないよ」

 ラブは再び考える。

 そう。自分がわざわざ手を下す必要はない。
 後輩プリキュアを操ってウェスターを制裁すればいいのだ!
 先輩プリキュアはちょっと上下関係がアレだから無理だけど、後輩なら!

 ハートキャッチ組か、スイート組か、スマイル組か。
 この中の誰かを操ることが出来れば……

「ふふふふ、待っててね。せつなゲットだよ」
80 :VIPにかわりましてFRESHがお送りします [saga]:2012/06/01(金) 23:19:13.71 ID:Gf15jm+Jo





   どうしてこうなった

                      続
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/06(水) 22:10:59.99 ID:DlAdAsPZ0
スマ新参者だが楽しませてもらってるぞ
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2012/06/07(木) 03:16:31.99 ID:kqu3IbFuo
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 08:41:09.46 ID:YyWrInjIO
縺翫▽
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