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杏子「気に入らねー魔法少女どもをボコボコにしてやる」(完結編) - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/05/08(火) 22:15:43.12 ID:9SiYvfgV0
    /i´Y´`ヽ
   ハ7'´ ̄`ヽ.
   l ,イl//`ヘヘ!  杏子「気に入らねー魔法少女どもをボコボコにしてやる」
   リノ(! ゚ ヮ゚ノリ
   ノ /)i杏i|、   http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309613545/
  (( Uく__ハj_)====<>
      し'ノ



    /i´Y´`ヽ
   ハ7'´ ̄`ヽ.
   l ,イl//`ヘヘ! 
   リノ(! ゚ ヮ゚ノリ  の完結編スレだよ。
   ノ /)i杏i|、  
  (( Uく__ハj_)====<>
      し'ノ



    /i´Y´`ヽ
   ハ7'´ ̄`ヽ.
   l ,イl//`ヘヘ! 
   リノ(! ゚ ヮ゚ノリ  投下はまだ未定だけど
   ノ /)i杏i|、   とりあえずスレ立てしておいたよ。
  (( Uく__ハj_)====<>
      し'ノ

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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/05/08(火) 22:18:43.73 ID:c+180E7Q0
2ゲット!
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/08(火) 23:01:36.99 ID:DEXjr2Jio
>完結編スレだよ。
またまた
相変わらずのおにちくぶりだよあんこちゃんあんあん
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/05/09(水) 02:04:44.16 ID:/6oJyEBT0
スレたて乙
そして投下しないという
おにちくあんこちゃんあんあん
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/05/09(水) 03:25:20.55 ID:OGf0koCRo
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/19(土) 21:30:15.53 ID:Nh32Hu6e0
誰か3行であらすじ説明して
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/05/19(土) 21:54:52.92 ID:CcKpEoNJo
あんこちゃんが
おにちくで
いろいろやばい
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/05/19(土) 22:39:40.34 ID:HVhqcB5Do
前スレ最後のおまけが途中で終わるとか凄い鬼畜ぶりだったぞ!
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/19(土) 22:54:21.89 ID:I1q8Ke9d0
前スレ1001がひどかった
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/19(土) 23:35:55.92 ID:Kb9OtopDO
前スレの続きはよ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/05/20(日) 10:57:20.55 ID:b3Eg+hk20
続きは有料課金で見れるらしいよ!
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/20(日) 23:06:13.58 ID:ozgcqCbEo
>>11
タイヤキを何個貢いだらいいんですか!?
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 23:51:58.20 ID:lXzJyj6DO
ポッキーならあるぞ
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/21(月) 00:16:54.83 ID:uXYsof44o
没ネタ……
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/21(月) 12:36:28.02 ID:LsV8Cgjz0
>>7




実はまどかが黒幕
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/05/24(木) 14:39:56.01 ID:thseUUL20
いやー、前スレのゆまちゃんのお漏らしシーンはすごかったねー。
しかもまさかその後発情期の野良猫に
ぺろぺろされてイッちゃうとかガチ興奮したわー。
17 : ◆NsfUjTiOGg [sage saga]:2012/06/06(水) 00:40:27.36 ID:M2jFaXW50

    /i´Y´`ヽ
   ハ7'´ ̄`ヽ.
   l ,イl//`ヘヘ!  SS書く暇も投下する暇もない……
   リノ(! ゚ ヮ゚ノリ  このままだと一か月経っちゃうぞ……
   ノ /)i杏i|、  
  (( Uく__ハj_)====<>
      し'ノ




    /i´Y´`ヽ
   ハ7'´ ̄`ヽ.
   l ,イl//`ヘヘ! 
   リノ(! ゚ ヮ゚ノリ  そうだ、こんな時こそボツネタだ
   ノ /)i杏i|、  
  (( Uく__ハj_)====<>
      し'ノ
18 : ◆NsfUjTiOGg [sage saga]:2012/06/06(水) 00:41:48.16 ID:M2jFaXW50

【ほむら「盾が喋った!」】


盾「ほむらー、メシくれー」

ほむら「どういうことなの……なんで盾が喋って……」

盾「早くメシくれよー、この中ピストルしかねーんだもん」

ほむら「これはまさか、私の新しい魔法?」

ほむら「使い続けてきた盾が、私のパートナーとして自我を持ったとか……」

ほむら「愛用の道具には魂が宿るというものね」

ほむら「……もしかしたら、この子がワルプルギスを倒すカギになるかも……」

盾「だめだー、アタシもう限界……空腹で死ぬー」

ほむら「っ! いけない、考えるのは後にしましょう」

ほむら「今はこの子にご飯をあげないと……」

ほむら「ねえ貴女、何が食べたいの?」

盾「鯛焼き……饅頭……アンパン……」

ほむら「わかったわ、すぐに用意するわね」
19 : ◆NsfUjTiOGg [sage saga]:2012/06/06(水) 00:42:27.12 ID:M2jFaXW50

ほむら「……どうかしら?」

盾「うまいうまい!」ムシャムシャ

ほむら「よかったわ、満足して貰えたみたいで」

ほむら(それにしても……この子は一体なんなのかしら?)

ほむら(まるで人間みたいに感情豊かでだわ)

ほむら(食べる物もやけに人間くさいというか、単なる甘党の女の子みたいだし)

ほむら(あ……そういえば、この子のことは今後なんて呼べばいいのかしら?)

盾「もぐもぐ……鯛焼きはやっぱつぶあんだよなー」

ほむら「…………」

ほむら(この子の名前はあんこちゃんにしましょう)



続かない。
20 : ◆NsfUjTiOGg [sage saga]:2012/06/06(水) 00:44:51.33 ID:M2jFaXW50

【マミ「赤ちゃん……出来ちゃった」///】


〜マミの家〜

杏子「それで……相談って何だよ、マミ?」

マミ「その……そのね?」

マミ「えっと……」

杏子「なあ早くしてくれよ。アタシ買い物行きたいんだけど」

マミ「ご、ごめんなさい! いま話すわ……」

マミ「あ、あのね……」

マミ「……赤ちゃん、出来ちゃったの」

杏子「……え?」



まどか(え……ええーっ!?)

まどか(マミさんちに遊びに来てみたら……すごいこと聞いちゃった!)

まどか(ま、マミさんが……妊娠!?)

まどか(ど、どういうことなの? マミさん、まだ中学生なのに……!)

まどか(あ、相手は誰なんだろ……)コソコソ
21 : ◆NsfUjTiOGg [sage saga]:2012/06/06(水) 00:45:23.34 ID:M2jFaXW50

マミ「で、出来ちゃったのは杏子のせいなんだからね! 貴女があんな……っ!」

杏子「あ、アタシのせいって……まさかあの時の!?」

マミ「そうよっ……せ、責任とってよね?」

杏子「あ、あれは、その、し、知らなかったんだからしょうがないじゃん!」

杏子「まさかホントに妊娠しちゃうなんて思ってなかったんだよ!」



まどか(えぇええっ!?)

まどか(も、もしかして……きょ、杏子ちゃんがお腹の子のパパなの!?)

まどか(女の子同士で、そんなっ……ぜ、絶対おかしいよ!)

まどか(どうやって赤ちゃんを作っちゃったんだろ……)

まどか(まさか魔法の力で……!?)
22 : ◆NsfUjTiOGg [sage saga]:2012/06/06(水) 00:45:54.23 ID:M2jFaXW50

マミ「もう……妊娠三ヶ月なの」

マミ「私、どうしたらいいのか……」

マミ「普通のお医者さんに相談なんて出来ないし……」

杏子「……大丈夫だよ、アタシたちは魔法少女だろ?」

杏子「二人で力を合わせれば、きっと上手くいくって」

杏子「お腹の子も元気に育って、無事に生まれてきてくれるはずだよ」

マミ「杏子……!」



まどか(あわわ……も、もうこれ以上聞いてられないよぉっ!)

ダッ!
23 : ◆NsfUjTiOGg [sage saga]:2012/06/06(水) 00:47:15.57 ID:M2jFaXW50

杏子「ん……今だれかいたような……」

マミ「気のせいじゃないかしら?」

杏子「……そーだね。今はそれよりも」

マミ「ええ……キュゥべえが妊娠しちゃったことについて話し合いましょう」

杏子「それにしてもまさか、本当に妊娠するなんてなあ」

マミ「杏子がキュゥべえを唆すからこんなことになったのよ?」

杏子「『動物の赤ちゃんって女子にウケが良いから、キュゥべえも赤ちゃんを作れば契約しやすいかもね』」

杏子「って言っただけで……実際に子供作っちゃうなんて思わなかったんだよ」

マミ「キュゥべえってば『性別なんてない』って言ってたくせにね……」



続かない
24 : ◆NsfUjTiOGg [sage saga]:2012/06/06(水) 00:49:01.13 ID:M2jFaXW50

【さやか「あんあん一回千円?」】



杏子「あんあん一回千円だよ。どーだいさやか、試してみるかい?」

さやか「あ、あんあんって……!? 何よそれ! そ、そんなの別に興味ないし!」

杏子「そーか、残念だなあ。キモチいいって評判なんだけど」

さやか「だ、誰がそんなことを!?」

杏子「……っと、噂をすればお客様だ」

仁美「杏子さん! またあんあんしてもらいに来ましたわ!」

杏子「おう、いらっしゃいませー」
25 : ◆NsfUjTiOGg [sage saga]:2012/06/06(水) 00:49:33.34 ID:M2jFaXW50

さやか「お客様って……仁美なの!?」

仁美「あ……さやかさん。恥ずかしいですわ、こんなところを見られるなんて……」

さやか「ちょっと仁美! あんたなんでこんなこと……!」

仁美「あの……話は後でいいですか? 私、もう我慢できないんですの……」

さやか「えっ……」

杏子「くくっ、アンタも好きだね仁美」

杏子「いいぜ、んじゃあっちの部屋で……」

仁美「は、はいっ!」

さやか「ちょ、ま、待ちなさいよ!」
26 : ◆NsfUjTiOGg [sage saga]:2012/06/06(水) 00:50:19.37 ID:M2jFaXW50

…………。

さやか(しばらくしたら仁美が顔真っ赤にして部屋から出てきた……)

仁美「ありがとうございました杏子さん……今日もスッゴく良かったですわ……」モジモジ

杏子「喜んで貰えたなら何よりだよ」

仁美「あの、これ……今回の代金……」

杏子「……一枚多いぞ?」

仁美「その……いつもキモチ良くして貰ってるから……感謝を込めて、ですわ」

杏子「そっか、ありがたく受けとっておくよ」

杏子「……次はいつもよりサービスしてやるよ」

仁美「本当ですか? 嬉しいっ……!」
27 : ◆NsfUjTiOGg [sage saga]:2012/06/06(水) 00:52:29.79 ID:M2jFaXW50

さやか「アンタらっ……いったいナニしてたのよ!?」

杏子「くく、そいつは企業秘密ってやつだよ」

杏子「……まあ仁美の様子を見ればある程度は分かるんじゃないか」

仁美「ええ……蕩けてしまいそうなくらいの快感ですのよぉ……」

さやか「う、ううう……」///

さやか「……ね、ねえ杏子……」

杏子「くっくっく、どーしたさやか?」

さやか「そ、その……あたしにも……」

仁美(ふぅ、本当に気持ち良かったですわぁ……杏子さんのマッサージ)



続かない。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/06/06(水) 01:55:54.83 ID:WAkmJoIDo
>>19
そんな薄くてさわり心地の硬いあんこちゃんはあんあんじゃない!
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/06(水) 03:46:10.02 ID:O4/5/Xczo
乙あんあん!
ボツネタでもあんこちゃんはおにちくやでぇ……
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/06/06(水) 19:09:33.47 ID:srwWw14e0
あんこちゃんあんあん!
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/06/06(水) 19:19:37.54 ID:nN3S8TUAO
ちくしょー完結編来たかと思ったじゃねぇか…

でもボツネタ面白かったから、とにかく乙でした。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/06/06(水) 19:23:33.64 ID:6aqoO0Jxo
前スレ終わりのボツネタはどうした!?
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/06/06(水) 20:14:30.68 ID:3iG+wFDso
>>27
なるほど。按摩のあんあんか。
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/06(水) 20:47:36.88 ID:UDnFpXA40
●んこちゃんの●んこを●ん●んなどと書くと卑猥に見えるのは
これを読んだお前の心が汚れているから
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/06/06(水) 21:52:18.02 ID:4b5VzfpX0
>>34
ごめんなさい出家します
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/06/07(木) 07:46:53.39 ID:GG6ND8/No
>>34
ふぅ…
僕も出家します
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/06/08(金) 00:40:09.88 ID:nJqUPhU5o
ひさしぶりに来たらいつのまにか坊主スレになっていたでござる。
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/08(金) 15:03:34.58 ID:5mFYkUTIO
空海?
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/06/11(月) 14:18:13.01 ID:2BgTqtxP0
                                           _//_\い\
                                 _  -―┐ <_://::::::::::\} }〉〉  -―‐-
                                   ´ /     { ̄_ノ{/`丶、::::::∨///⌒\ }
                          /  /     -‐ァ    | ー=ヘ::::::レく∠ニニニヽ/./
 ┌─┴─┐      ,r'""´`゙゙''、,     /   /   /    /         \:::::::::::::::::::::::∨
   ノ  レ       /       l,   / / / /\    /        ̄|   ヽ::::::::::::::::::::_>
   ─┬─      rヽ  .,‐- ,- |  〃   //汽   /'  / /      |    ハ\:::::厂\
   ─┴─       ヾ   `゙" ,l ゙´| ./ //  /   r';:〉 // /⌒/\/        '.  ̄   ヽ
 ヽ ├──      . _>    -=='./  |/  |/∨、、、ヾ'   /≧x.///   /   /  }        '.
 ヽ ┌┬┐    _/|, `゙ヽー--ノヽ、,_   ∧   '      r';;:::犲'   /   /   ′  }   }
   . ┼┼┼ rー'""l,  'l,     / .| ||/`>、、          ヒ:.ン/   /      /
 /  └┴┤/    |   'l,    /  .|./》/ ∧.   〔::y    、、、/ //  /       /     ,′
       /  , | ヽ   ヽ,、/.@ / 《l,l / ヽ 丶      -=彡   '⌒)'  /        /
       /  、,ヽ|/ ヾ。ツ`' 「ゞ / /《ヾ  /゙ヽ   >‐-;    イ、_ ∠  イ     /      /
      ./  ///l`゙'゙ー-'"  / // ノ// //`l、二   }   __,|_⌒/     /
     ,|.  /// |  |___,,,ノ≡≡ツノ//_,,-‐'"".l,    厂 ̄ ̄\__\/  /     /
     | /// /|    /二=‐'"´´/ /`゙゙'ー-、,_.l.=ニ二|:::::..    -=ニ二         /
 .    |/// / |   /|三="´  / //"´´゙'ー、|    |/       ´        /
     ///ノ   ノ ノ ノ‐-二‐'"´ ノ/r=、,_ー-、_|   /     /  /      /
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 00:00:02.49 ID:m1sDX/+DO
まだかな
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/18(月) 20:12:57.16 ID:0SDuIQdDo
まだかなー
42 : ◆NsfUjTiOGg [sage saga]:2012/06/19(火) 00:19:14.84 ID:4A69XXut0
【ゆま「マッサージ屋さん!」】


杏子「いやー、今日の魔女退治は疲れたなー」

ゆま「だったらゆまがマッサージしてあげる!」

ゆま「こうみえてもゆま、マッサージ得意なんだよ!」

杏子「へぇ、そうなのか」

ゆま「うん! パパから教わった特別なマッサージなんだ〜」

杏子「特別なマッサージ?」

ゆま「そーだよ。何だかむつかしい名前がついてて……」

ゆま「あ、そーだ思い出した! 確かそのマッサージの名前が……」

ゆま「『せいかんマッサージ』っていうんだよ♪」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/06/19(火) 10:31:50.15 ID:FIpIrgbC0
おい









おい
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/06/19(火) 13:04:00.13 ID:vFZzihYAO
……!?
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/19(火) 13:24:58.24 ID:rYtHqxCXo
親父に性技を色々と仕込まれてたか
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/19(火) 19:38:24.21 ID:Q2r6o2s0o
どういうことだよ、おい
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/19(火) 20:19:06.81 ID:6oN7KDYgo
ゆまマッサージ→杏子が覚える
実は性感マッサージだったけど知らなかった

じゃね
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/06/19(火) 20:45:04.64 ID:8OFAB9pFo
俺達にできることは静観することだけさ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/19(火) 21:38:56.75 ID:SzC1CRQLo
せせっっせ聖職者の間で使われてえいるからっせいかnマッサージなんだろ
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/19(火) 21:40:17.25 ID:ucautyFgo
蘇生用の心臓マッサージ

生還と言い換えてるとか
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/06/25(月) 14:28:50.15 ID:4w+o0TTFo
マダカナー?
52 : ◆NsfUjTiOGg [sage]:2012/07/05(木) 21:10:14.74 ID:1BhqSmNc0

    /i´Y´`ヽ
   ハ7'´ ̄`ヽ.
   l ,イl//`ヘヘ! 
   リノ(! ゚ ヮ゚ノリ  アキバズトリッププラスおもしろいです
   ノ /)i杏i|、  
  (( Uく__ハj_)====<>
      し'ノ





    /i´Y´`ヽ
   ハ7'´ ̄`ヽ.
   l ,イl//`ヘヘ! 
   リノ(! ゚ ヮ゚ノリ  そんなわけで今週中には投下出来ると思うよ
   ノ /)i杏i|、  
  (( Uく__ハj_)====<>
      し'ノ
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/05(木) 21:32:48.12 ID:4OGRqk2to
いやっほう!
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 01:10:56.81 ID:nsS00KMDO
待ってた!!
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/09(月) 01:03:53.91 ID:mezXaMdJ0
…今週中?
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 20:29:24.91 ID:0YheQavSo
思うだけなら自由さ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/12(木) 02:43:32.60 ID:J/NxI+Q1o
期待させるだけさせておいて
ぐぬぬ
これだからおにちくはっ!


ふぅ
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/14(土) 20:52:02.69 ID:pG6+xiGmo
おい、ゆまあれで終わりかよ続きが気になるうううう
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/07/19(木) 13:26:43.50 ID:gzj7w+d+o
…一週間たったよ

60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/20(金) 20:00:07.57 ID:5Dq6UcJBo
月と週を間違えたのか
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/07/20(金) 20:41:19.74 ID:TJCPUq/Lo
あんこちゃんの幻術にまた騙されたな
62 :VIPにかわりましてあんゆま病患者がお送りいたします [sage]:2012/07/20(金) 22:58:34.69 ID:FzdaS6kzo
来週来ると期待させて来ないなんてなんておにちくなんだ!!ちきしょう作者のバカァ!!// ずっと待ってるんだからね!あんあんゆまゆま!!
63 : ◆NsfUjTiOGg [sage]:2012/07/21(土) 15:01:48.35 ID:EiCtBvk30
ごめんなさい……
今月中には何とか投下する予定です……
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/21(土) 20:27:43.00 ID:UQIvdv810
更に待たせる…なんておにちくなんだ!
でも待つぞ!
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/30(月) 18:46:22.23 ID:gjNto/WJo
まさか7月の最終日なのか!?
なんて極悪非道なんだ!
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 22:32:46.52 ID:EUFZcdX6o
あと1時間半だ
全裸で待機
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/07/31(火) 23:18:56.49 ID:enAOehW/o
今月も残り40分……
68 : ◆NsfUjTiOGg [sage saga]:2012/07/31(火) 23:20:26.28 ID:AQVCAGZw0

    /i´Y´`ヽ
   ハ7'´ ̄`ヽ.
   l ,イl//`ヘヘ! 
   リノ(! ゚ ヮ゚ノリ  くっくっく……完結まで一気に書き上げてから投下しようと思ってたのに
   ノ /)i杏i|、   まだ2/3くらいしか書けてないから中途半端なところまで投下してやるぜ……
  (( Uく__ハj_)====<>
      し'ノ
69 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:21:16.61 ID:AQVCAGZw0
                        /  ____
                ____\ | ∠二二二二 `
                 r佳圭圭圭Ж-===ミ圭圭琺
                 _旡圭ア´: : : : : : : : : : :.`゛'寺ア:\
              く圭ア´: : : : : : : : : : : : : :.へ、.:. :. .:.\
             /`7 : Γ : : : : へ、.: : :. :. :. :.\: : : : :.\
            / 「 ̄: : |: : : : : : : : :\、: : : : : : : \.:. :. .:: \
              '   ,.|: : : : :|.:. :.:.,|\.: : :. :ヾ 、.: : : : :. :.゚。.: .:.ト、.:..
           {   /: |: : : : :|: : / |  \.: : :.| \.:. :. .:.|:.:} : : | }:}
               i: : |: : :..{.:|: :.| |    \.:.|   \.:..:.|:.:}:.i.:.:| }:}
                {: : |: : ::.{:.|: :.| |     }|/ ̄` }: |/.:.:.|: :|  /
              {: : |.: : :.{ ̄ ̄≧       Tて`灯: :|`Yl:|: :|
.              {^ 卜 : : 广て不        夊乂/ : か川.:.:|
              |{\: \夊丿     、、、、 / : //: l.|: :|
             {   |\,r 、、、  '      /:.:, 价.:. :.::|: :|
                    |: :.个:....,    -‐    ,<.:.| |.: :. :.|: :|
                    |.: : :. :. :. :.≧  <  |: : : | i : : : |: :|
                /二二二二フ     乂_:.:| : : : : {: :|
                 /\       {  `ヽ  _ `ヽ\.:. :. :.{
             /.   \               } \.:.八
               /      \__   ハ、        Λ  \.:..
           /         \  {ニ=‐‐‐‐=仁}   /Λ
           _/____    /    \{ニニニニニニニ=-/  /イ:ハ
 このSSは杏子ちゃんが極悪非道な行為を行う鬼畜SSです。
 初めてのお客様や小さなお子様はご注意ください。
70 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:21:56.40 ID:AQVCAGZw0

▽これまでのあらすじ

美国織莉子は愛と正義の魔法少女である。
見滝原の平和を守るため、邪神・佐倉杏子の復活を阻止しようと奮闘していた。

しかし、邪教徒である志筑仁美の手により、ついに佐倉杏子は復活を遂げてしまう。
目覚めたばかりの邪神は、織莉子の実力を見てせせら笑う。

「貴様ごとき一飲みで食い殺してやるわフゥーハハハ」

そう言うと邪神は紅き髪を振り乱し、織莉子に襲いかかるのであった。
71 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:22:31.85 ID:AQVCAGZw0

〜美国邸・中庭〜

杏子「ふーん、立派な庭じゃんか」

織莉子「……ここなら充分な広さがある。存分に力を奮えるでしょう」

キリカ「さあ、かかってきなよ佐倉杏子! 私達を侮辱したことを後悔させてあげるよ!」

杏子「へっ、後悔すんのはそっちの方だろーけどな」

キリカ「ふん、舐めた口を利いていられるのも今のうちさ!」

織莉子「貴女の自信が何処から来るのかは知らないけれど……」

織莉子「思い知るといいわ。現実というものをね」
72 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:23:18.75 ID:AQVCAGZw0

〜距離を置いて見守るまどか達〜

まどか「本当に大丈夫なのかな……」

ほむら「信じるしかないわね、佐倉杏子のことを」

マミ「杏子ったら何が狙いなのか結局教えてくれなかったけれど……」

さやか「全くもう……散々あたし達に心配かけたクセに、またこんな無茶するんだもんなあ」

仁美「杏子さんらしいと言えば杏子さんらしいですが……」

ほむら「……あら?」

まどか「どしたの、ほむらちゃん?」

ほむら「あっちから走ってくるのって……」

マミ「キュゥべえ?」
73 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:24:10.06 ID:AQVCAGZw0

QB「杏子ーっ!」タッタッタ

杏子「あん?」

QB《ダメだよ杏子! 一人で戦うなんて無謀すぎるよ!》テレパシー

杏子《よぉキュゥべえ。なんか随分と久しぶりな気がするな》

QB《何を呑気なこと言って……!》

QB《今からでも遅くないよ! 皆で戦うべきだよ!》

QB《せっかく仁美がキミを甦らせてくれたのに、また命を落とすようなことになったらどうするんだい!?》

杏子《……それに関しては色々と言いたいコトがあるんだけどさ》

杏子《アタシを利用して仁美と契約するなんて、随分とセコい真似するよねぇ?》

QB《う……》

杏子《ま、今はソレは置いといてやるよ》

杏子《それよりも、あっちのお嬢さんがたの相手の方が忙しいからね》

織莉子「…………」

キリカ「…………」
74 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:27:44.74 ID:AQVCAGZw0

QB《……あの子達は強いよ。いったい一人でどうやって倒す気なんだい?》

QB《キミのことだから彼女らをボコボコにして再起不能にするくらいのつもりなんだろうけれど……》

杏子《ばーか、アタシがそんな甘いわけないだろ》

QB《え?》

杏子《アイツらにはマミ達が散々『世話』になったみたいだからねぇ》

杏子《……アタシの下僕として、一生服従させてやるつもりさ!》

QB《い、一生服従だって!?》

杏子《でもまずは……美国織莉子の予知魔法は危険すぎるからな》

杏子《二度と予知なんてできないよう、発狂寸前まで精神的に追い詰めてやるよ……くくく》

QB《な、なんだって!? そんなこと出来るはずが……!》

杏子《なーに、簡単なコトさ。アイツらの戦い方はほむらから聞いてるし……》

杏子《ま、大人しく見てなよ》

杏子《アイツらが、死ぬまでアタシに服従し続けることになる様をね!》

QB(杏子……やっぱりキミは恐ろしい存在だ……!)

QB(彼女を蘇らせるなんて、僕のしたことは軽率だったのかもしれない……)

QB(でも杏子にブラッシングしてもらいたかったし仕方ないよね)
75 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:28:28.87 ID:AQVCAGZw0

織莉子「……いつまで内緒話をしているつもりなのかしら?」

杏子「ん、悪い悪い。待たせちまったね」

杏子「ほらキュゥべえ。あっちに行ってな」

QB「う、うん……」テクテク

キリカ「ははっ、キュゥべえに頼んで力を貸して貰うつもりだったのかな?」

杏子「いいや違うさ。確認を取ってたんだよ」

杏子「貴重な魔法少女が二人ほど再起不能になるけど良いかい? ってね」

キリカ「減らず口をッ……!」

織莉子「……これ以上の対話は無意味ね」

杏子「……そーだな」

杏子「んじゃ、始めるとしようじゃないか!」チャキッ!

キリカ「ふんっ、良いとも! 私の爪で切り刻んであげるよ!」
76 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:29:03.48 ID:AQVCAGZw0

杏子(――――美国織莉子と呉キリカ)

杏子(奴らの連携は無敵であると言える)

杏子(織莉子は予知魔法により敵の行動を予測し、その情報をキリカと共有する)

杏子(そしてキリカは時間遅延魔法によって敵の行動自体を遅らせ、対処を容易なものにする)

杏子(どう動けば攻撃を避けられるか)

杏子(どう動けば必殺の一撃を与えられるか)

杏子(常に最適な解を導き出した上で、敵の行動を阻害し、確実に追い詰めていく)

杏子(攻めにおいても守りにおいても、必ず敵より優位に立てる連携)

杏子(それが、アイツらの戦い方だ)

杏子(でも、それなら――――ふふっ)
77 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:30:08.33 ID:AQVCAGZw0

杏子「――――いくぜッ!」ダッ!

キリカ「ふんっ、遅いよ!」

ガキィン!

杏子「まだまだっ……『ロッソ・ファンタズマ』!!」

キリカ「なっ……! 分身した!?」

杏子「これがアタシの魔法さ!」

杏子(幻)『この動き、見切れるか!』

キリカ「ちっ……!」
78 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:31:42.60 ID:AQVCAGZw0

織莉子《大丈夫よキリカ、落ち着いて》

織莉子《いつも通り私が敵の動きを予知する。貴女が分身に惑わされることはないわ》

キリカ《さっすが織莉子! 頼もしくて美しくて神々しいよ!》

織莉子《ふふ、ありがとう》

織莉子《佐倉杏子が敗北する未来は既に見えているわ》

織莉子《後は予知の通りに行動すれば、私達の勝利は確実なものに――――》

――――キィィン...

織莉子《……!?》

キリカ《どうしたんだい?》

織莉子《未来が、変わった……?》



杏子「…………」ニヤリ
79 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:32:53.20 ID:AQVCAGZw0

杏子「ほらほらどうした!」

杏子(幻)『ボサッとしてる暇はねーぞ!』

ブンッ!

キリカ「ちぃっ!?」

キリカ《織莉子! いったいどうしたんだい!? 早く指示を!》

織莉子《え、ええ……》

織莉子(これは……でも、そんなまさか……)

織莉子(……この未来が現実のものになると言うの……?)

織莉子(確かに予知の通りに動けば、私達は間違いなく勝てる……)

織莉子(でも……こんな……悪魔に魂を売るような下劣な行為を……)

織莉子(――――こんなことをしてまで得る勝利を、私は誇れるの?)
80 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:35:45.26 ID:AQVCAGZw0

杏子「続けて食らえっ!」

杏子(幻)『足元がお留守だぜ!』

キリカ「ま……まだまだぁ!」

ガキィン!

キリカ《織莉子! まだ『視え』ないのかい、私達が勝つための方法は!》

織莉子《い、いえ……視えてはいるわ》

織莉子《でも……》

キリカ《もしかして……自信がないのかい? 大丈夫さ、私がついてる!》

キリカ《私は必ず織莉子に勝利を捧げるよ!》

キリカ《例えどんな困難があろうと! どんな罪を犯そうと!》

織莉子《……!》
81 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:37:11.69 ID:AQVCAGZw0

織莉子《……ありがとう、キリカ……》

織莉子《おかげで私も……決心がついたわ!》

キリカ《それでこそ織莉子だよ!》

キリカ《じゃあ、私はどう動けばいい? 織莉子の予知を聞かせておくれよ!》

織莉子《う、うん……あのね? 怒らないで聞いてほしいのだけれど……》

キリカ《うん》

織莉子《予知によれば――――》



織莉子《――――わ、私達が小学生の時のスクール水着に着替えれば勝てるらしいわ!》



キリカ《!?》
82 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:39:18.22 ID:AQVCAGZw0

キリカ《ど、どーいうことなんだい織莉子!?》

織莉子《よ、良く分からないけれど……予知ではそう出ているわ》

織莉子《小学生のときの、ひらがなで名前が書いてある、キツキツのスク水に着替えて……》

織莉子《は、はみ出ちゃいそうなトコを隠しながら戦うと勝てるらしいの!》

キリカ《いったい何を言ってるんだい織莉子!?》

織莉子《更にランドセルを背負うと勝率がアップするみたい……》

織莉子《その際ニーソックスがセットになるとボーナスポイントですって……》

キリカ《流石の私もわけがわからないよ織莉子!?》
83 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:40:05.84 ID:AQVCAGZw0

キリカ《織莉子! ホントにそう予知したのかい!? 何かの間違いじゃ……》

織莉子《……ごめんなさいキリカ……こんなの意味分からないわよね、気持ち悪いわよね……》

キリカ《い、いいやッ! そんなコトないさ!》

キリカ《うん、そうさ! 織莉子の言うことに間違いなんてあるわけないよね!》

キリカ《疑った私が愚かだったんだよ!》

織莉子《キリカ……》

キリカ《よ、よぉし! それじゃあ織莉子の言う通り、思い切ってスクール水着に着替えようじゃないか!》

キリカ《私達の勝利のために! 私達の未来のために!》

織莉子《……え、ええ! 私も……スク水になるわ!》
84 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:40:37.75 ID:AQVCAGZw0

マミ「……なんだか敵の動きが鈍いわね」

さやか「目配せしながら、何かやりとりしてるみたいだけど……テレパシーかな」

ほむら「おそらくそうでしょうね……必殺の機会をうがかっているんだわ、きっと」

仁美「なるほど……そう言われてみれば、何かを決意したような鋭い目をされてますわ」

マミ「決着の時は近そうね……」

まどか「杏子ちゃんっ……頑張って……!」
85 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/07/31(火) 23:44:03.26 ID:AQVCAGZw0
続きは後日投下します。
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/31(火) 23:47:15.99 ID:aKPaN0vd0
ちくしょうこんなところで切るなんて
>>1は鬼畜か!?
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 23:49:25.20 ID:sbjDkjLho
焦らすとはマジおにちく
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 00:00:28.74 ID:2nEtXEsDO
前スレラストのネタとかマッサージのくだりとかに言及せずに本編を進めて更に明日へ続くという、鬼のようなプレイ
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 00:06:08.15 ID:MGUWg7yt0
キリカさんのスク水の名前が平仮名か片仮名か、それが問題だ
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 05:40:01.59 ID:xNeEUVbIO
>>89
平仮名だろう




いやうん平仮名だろう
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 09:23:38.04 ID:kJk/BHFIO
参考画像はよ
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 18:08:05.03 ID:fCJ4dbwIO
>>89
『くれ』なのか『クレ』なのか
これは由々しき事態ですな
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/08/01(水) 18:09:54.43 ID:aQhLJVqeo
名前欄に上から布貼って

「織莉子専用」

かも知れない
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 18:19:31.34 ID:RPlNB4cTo
>>92
当時のキリカはおとなしかったハズだ
つまり「くれ」なんてガサツな言い方はしなかったハズだ
そこから導き出される答えは「ちょーだい」か「ください」だ
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 18:28:41.89 ID:kJk/BHFIO
志村ー、苗字苗字ー
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/01(水) 20:09:53.18 ID:FuuBulL4o
>>94
お前は一体何を言ってるんだwwwwww
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 20:40:13.56 ID:AkviHt1Uo
みんなーここまでセットだからなー
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/02(木) 18:09:07.97 ID:nGQKXsIIO
くれっきりっくれっきりっか〜
くれっきりっまぎか〜
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) :2012/08/18(土) 01:26:06.13 ID:NezRqH5Jo
半月も音沙汰なしとか心配させるあんこちゃんマジ鬼畜
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/18(土) 03:16:23.92 ID:M5UIhhoDO
心配で書き込んだ奴にageさせて>>1が来たと思わせるとかあんこちゃんマジ鬼畜
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 13:03:05.04 ID:OXXclpn20
呉キリカ
略してクレカ
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/08/29(水) 10:44:44.41 ID:c825cL8Lo
クレジットカードかよ
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/08/29(水) 21:13:38.85 ID:diiUCeQ70
オリコカード
略しておりこ
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/02(日) 21:13:11.59 ID:VEjfU1Ze0
いつの間にか1ヶ月が過ぎているわけだが
まだであろうか
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/09/03(月) 06:13:56.38 ID:CNhCVwMUo
あんこちゃんのおにちくっぷりから考えて、一月待つくらいは余裕だろ
むしろ、来ないと思って油断してると投下されるパターン
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/09/04(火) 02:16:16.60 ID:swGy/rTvo
>>105
しかも、さあこれから盛り上がるというときに小ネタを投下したかと思えば
また小ネタかと思っていると本編を投下するという徹底したおにちくっぷり
107 :!ninja [sage]:2012/09/11(火) 03:36:11.39 ID:wf8/uu8vo
tesu
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/12(水) 23:22:05.26 ID:sObORhIDO
そろそろかな?
109 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 08:52:45.73 ID:7cHhdLvE0
   ノ /)i杏i|、   続きだよ
  (( Uく__ハj_)====<>
      し'ノ
110 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 08:53:31.91 ID:7cHhdLvE0

杏子「どーした? 防戦一方じゃないか!」

キリカ「ふ、ふんっ! いい気になっていられるのも今だけさ!」

キリカ「私達は覚悟を決めた! 君を奈落の底へ叩き落とすために、悪魔に魂を売る覚悟をね!」

織莉子「え、ええ! 私達の一撃、思い知るといいわ!」

杏子「へぇ……いいぜ、見せてみなよ」

杏子「アンタらの覚悟ってヤツをさぁ!」

キリカ「言われなくても!」

織莉子「い、行くわよ……!!」

キリカ「はああッ!」

キラキラキラ...
111 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 08:54:43.08 ID:7cHhdLvE0

まばゆい光に包まれた織莉子とキリカ。

杏子はその様子を身構えながら注視していたが、
やがて光が弱まり消え去ると……

杏子「……!」

そこには、紺色の水着に身を包んだ二人の少女が立っていた。

織莉子「こ、これが私達の覚悟よ!」///

キリカ「もう君に勝ち目はないよ! 佐倉杏子!」///

頬を真っ赤にして織莉子とキリカが叫ぶ。

同年代の少女より発育の良い織莉子は、
その豊満な胸を水着に納めきることが出来ていなかった。
押し潰された乳房の大部分がはみ出しており、
少しでも肩紐をずらせば桃色の突起が姿を現してしまうだろう状態だ。

織莉子「あっ……きゃ!」

織莉子(も、もうちょっとで出ちゃうところだった……!)

織莉子(ど、どうしましょう……これじゃ下手に動けないわ……)///

キリカは辛うじてスクール水着を着れていたが、
やはり無理に着用しているせいで股間部分の食い込みが限界に近かった。
身じろぎする度に股布が擦れ、
キリカのデリケートな部分を刺激する。

キリカ「んっ……くっ!」///

キリカ(こ、こんな恥辱を味わうなんて初めてだ……!)

キリカ(でも織莉子の指示だし……わ、私は逃げないよ!)

そんな二人に対して杏子は――――
112 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 08:55:31.18 ID:7cHhdLvE0

杏子「ぐわあああっ!?」

ズシャア!

織莉子「や、やったわ! 予知した通りに佐倉杏子が血ヘドを吐きつつキリモミ回転しながら3mほど吹っ飛んだわ!」

キリカ「やったね織莉子!」

杏子「くっ……なんて攻撃だ……!」

織莉子「かなりのダメージを与えたみたいね……」

キリカ「やっぱり織莉子の言う通りだったね!」

織莉子「ええ! 攻撃を続けましょう!」

キリカ「次はどうすればいいんだい?」

織莉子「予知の通り、ランドセルとニーソを足しましょう!」

キリカ「よ、よーし!」
113 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 08:56:13.01 ID:7cHhdLvE0

まどか「なっ……!」

マミ「なんて強力な一撃なの!?」

ほむら「まさか彼女たちがあんな技を隠し持っていたなんて……!!」

仁美「ど、どうしましょう! このままじゃ杏子さんがやられてしまいますわ!」

さやか「助けにいかなきゃっ!」

まどか「うん!」

マミ「……いえ、もう少しだけ……様子を見ましょう」

まどか「マミさん!?」

マミ「私たちは杏子を信じて任せたのよ。ここで邪魔をしたら、あの子裏切ることになるわ……」

仁美「そ、そんなことを言ってる場合じゃ……!」
114 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 08:56:50.39 ID:7cHhdLvE0

織莉子「す、スク水ニーソっ!」

杏子「うわあああっ!」

キリカ「プラスランドセルっ!」

杏子「ぐはあああっ!」

織莉子「効果は抜群だわ! あと一息よ!」

キリカ「トドメはどうするんだいっ?」

織莉子「ええ、予知によれば……」

織莉子「…………っ!?」

キリカ「ど、どうしたんだい織莉子? まさかまた……」

織莉子「……そ、その……えと……今度は……」



織莉子「――――わ、私達が幼稚園児服に着替えて、カボチャパンツをはみ出しながら戦うと決着がつくらしいわ!」



キリカ「!?!?」
115 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 08:58:05.55 ID:7cHhdLvE0

織莉子「その際、可愛いデザインの名札忘れてはいけないみたい……」

織莉子「そして親指をしゃぶりながら上目遣いになって……」

織莉子「『かるぴしゅ作って?』とおねだりすると完全勝利を収めることが出来るのよ!」

キリカ「ま、マニアック過ぎるよ織莉子!!」

織莉子「でも予知が……」

キリカ「わ、分かってるさ! もちろん君の予知に従うよ!」

キリカ「勝利の舞台に相応しい衣装に早着替えといこうじゃないか!」
116 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 08:59:16.34 ID:7cHhdLvE0

杏子「ぐっ……はあはあ、どうした、まだアタシは倒れちゃいねーぞ?」

杏子「てめぇらの攻撃ってのも大したことねーな……へっ!」

織莉子「負け惜しみを……」

キリカ「そんなに死にたいなら、今トドメを刺してあげるよ!」

織莉子「これで終わりよ佐倉杏子!」

キラキラ...

杏子「……!」
117 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 09:01:31.95 ID:7cHhdLvE0

再び、輝きが二人を包む。

それが何を意味するのか理解はしていたが、満身創痍の杏子にはその様子をただ見ていることしか出来なかった。

やがて光が収まると――――

織莉子「……か、かるぴしゅ……」///

キリカ「かるぴしゅちゅくって……」///

涙目になりながら訴えかける、幼稚園児服姿の二人がそこにいた。

年齢に相応しくない衣装を身に纏い幼児の口調を真似することへの抵抗感と羞恥心からか視線をあちらこちらに泳がせながらもチラチラと杏子を伺うその様子は親に構って欲しがっている幼子の姿によく似ていたがしかしながら少女から女性へと成長しつつある肉体から溢れ出すエロスが背徳的な興奮を見る者にもたらし当の本人達も恥態を晒すことにある種の快感を(省略

杏子「ぐはああああっ……」

サラサラサラ...

織莉子「や、やったわ! 予知した通りダメージを受けた佐倉杏子が灰になって消えていくわ!」

キリカ「ついに決着だね織莉子! 私達の勝……!」
118 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 09:02:32.10 ID:7cHhdLvE0

「――――これで、アタシの勝ちだね」



キリカ(――――後ろッ!?)

杏子「おーっと、動くなよ?」

杏子「動いたらアタシの槍を味わうことになるぜ」チャキッ!

キリカ「どういうことだ!? いつの間に……!?」

キリカ「くっ……織莉子! 私に構わずコイツを攻撃して……!」

杏子「無駄だよ」

杏子「美国織莉子は『そっちのアタシ』が制圧したからね」

キリカ「……!?」

織莉子「ごめんなさい、キリカ……」

杏子(幻)『ま、こーいうことだよ』チャキッ

キリカ(織莉子の背後に……佐倉杏子がもう一人いる!?)
119 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 09:04:27.17 ID:7cHhdLvE0

キリカ「くっ……! 油断した……分身を潜ませていたのか!」

杏子「ふふ、そのとーりさ。もちろんさっき灰になって消えたのも分身だよ」

杏子(幻)『こんなにあっさり上手くいくとは思ってなかったけどねぇ、くっくっく』

ツンツン!

織莉子「ひゃうっ!」

キリカ「や、やめろ! 織莉子に手を出すな!」

杏子(幻)『くっくっく……さーて、どーするかな?』

杏子「ま、それはアンタらの態度次第だね」
120 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 09:05:23.20 ID:7cHhdLvE0

織莉子(ど、どうして……? 私の予知は完璧だったはず)

織莉子(それなのになぜ、佐倉杏子がまだ倒れていないの……?)

キリカ《織莉子……》

織莉子《……心配しないで。確かにこの状況は不利だけれど……》

織莉子《私がこの先の動きを予知するわ。そこから打開策を――――》

杏子「――――『予知でどうにか切り抜けよう』、なんて思ってるだろ?」

織莉子「……!」

杏子(幻)『そいつは無駄ってもんさ。さっきも言っただろ、予知なんかじゃアタシには勝てない』

織莉子「大した余裕ね……」

織莉子「いいでしょう、その言葉が本当かどうか確かめさせてもらうわ……!」

カッ!
121 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 09:08:23.12 ID:7cHhdLvE0

キリカ『いやー、やっぱりまどっちは可愛いなー』

まどか『えへへ! そんな、照れちゃうよ』///

キリカ『さやかも凛々しくて素敵だし』

さやか『もう、キリカったら……』///

キリカ『マミのおっぱいも柔らかくて気持ちいいよね』

マミ『あんっ! そ、そこはだめよキリカ』///

キリカ『ほら、ほむらも意地張ってないでこっちにおいでよ』

ほむら『う、うん……』

織莉子『ね、ねぇキリカ? 私は?』

キリカ『水でも汲んでろよバケツ』

織莉子『ふぇぇ……』
122 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 09:10:48.36 ID:7cHhdLvE0

織莉子「いやぁぁぁぁあああ!!??」

キリカ「ど、どーしたんだい織莉子!?」

織莉子「違うもん! バケツじゃないもん!」

織莉子「ほら良く見てキリカ! これは帽子よ!」

キリカ「う、うん知ってるよ織莉子! だから落ち着いて!」

杏子「あっはっは! どーだいこれで分かったろ?」

杏子「アンタの予知は通用しないってことがさ」

織莉子「く、うう……そういうことね……」

織莉子「貴女の魔法は分身だけじゃなく、他者に幻覚を見せることができる……」

杏子「そーさ。それでアンタが見る予知の光景を塗り替えたんだ」
123 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 09:11:25.42 ID:7cHhdLvE0

織莉子「じゃあ、私達が……す、スク水や園児服に着替えれば勝てるという予知も……」

杏子「全部アタシが見せた幻覚。デタラメな予知だったわけさ」

キリカ「な、なんだって!?」

杏子「いやー、傑作だよねぇ。騙されてるともしらないでこんな格好しちゃってさ」

杏子「来年には高校生にもなるってヤツが……くくっ、かるぴしゅときたもんだ」

織莉子「や、やめてぇっ……言わないでぇ……!」///

キリカ「く、くぅぅ……!」///

杏子「あははっ!」
124 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 09:12:29.56 ID:7cHhdLvE0

杏子「……ま、からかうのはこれくらいにしておいてやるよ」

チャキッ...

キリカ「え……?」

織莉子(槍を引いた……?)

杏子「さあ、第二ラウンドといこうじゃないか」

キリカ「なんだって……?」

杏子「このままアンタらを串刺しにしてやるのは簡単だ」

杏子「でもそれじゃあつまんないからね。もう一度だけチャンスをやるよ」

織莉子「何を……何を企んでいるの!?」

杏子「くく、さーてね?」

杏子「……んじゃ、仕切り直しだ。御自慢の予知は通じないぜ、覚悟決めろよ!」バッ!

織莉子「くっ……!?」

織莉子(佐倉杏子の意図は理解出来ないけれど……)

キリカ(千載一遇の機会だ、今度こそ仕留めてやるッ!)
125 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/09/15(土) 09:15:57.96 ID:7cHhdLvE0
シリアスなバトルを書いて疲れたので続きはまた後日。
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/15(土) 09:49:11.35 ID:zxs3lKEqo
こんなドシリアスな部分だけ投下するなんてなんたる鬼畜!
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/15(土) 09:53:19.71 ID:s2Cp35VIO
シリアス・・・・シリアスか・・・・
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/09/15(土) 10:20:47.39 ID:u/nNxN6AO
全然シリアスじゃない件について(´・д・`)wwwwww
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/09/15(土) 14:04:16.59 ID:vdiI7zHxo
シリアス・・・
リアルタイムでカルピスを飲んでた俺がやらかしたキーボードの事か
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/15(土) 15:03:04.26 ID:FMKUeuqq0
>>128 判らないのか…?この熱い戦いが…

俺なんて熱がこもってカタくなっちまったのに…
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/15(土) 17:10:00.14 ID:7GNvf1DIO
光化学スモック
なんてね
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/15(土) 20:54:33.41 ID:HjDvUhVIO
>>128
ここまで固唾を飲むような戦いは無いだろ!
永久保存しないと……
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/16(日) 23:18:30.67 ID:Hml03PHJo
ダメだ、シリアスすぎて読むのが辛い
だれか、誰かイラストで解説してくれ!!
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/16(日) 23:30:16.99 ID:5ccF8aCDO
参考画像はよ!!
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 00:17:56.13 ID:GgLUXVeq0
シリアスってなんだっけ
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 02:17:15.51 ID:M9uZU4/Mo
>>135
尻&ASS
つまり、エロいこった
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/29(土) 18:57:54.31 ID:kEFScbNc0
マダカナー
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/13(土) 22:52:45.90 ID:LjHHkemDO
待ってるぜ
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) :2012/10/18(木) 20:40:05.27 ID:fVYBMI3Eo
そして10年の月日が流れた…
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/18(木) 21:13:48.04 ID:DMhDs3Qco
しかし、人類は死滅していなかった!
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/18(木) 22:08:53.37 ID:FFoMjRCb0
藍で空が落ちてくる〜
142 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:05:10.36 ID:H4j2GTsC0
    /i´Y´`ヽ
   ハ7'´ ̄`ヽ.
   l ,イl//`ヘヘ! 
   リノ(!■■■  劇場版まどか☆マギカは
   ノ /)i杏i|、   佐倉杏子ちゃんがTVの三倍可愛かったです!
  (( Uく__ハj_)====<>
      し'ノ
  【一般人Aさん】
143 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:05:49.29 ID:H4j2GTsC0

まどか「な、なんで!? 杏子ちゃん勝ってたのに……」

さやか「なにやってんのよあの馬鹿!?」

マミ「何か考えがあるのかしら……」

ほむら「……予知」

仁美「え?」

ほむら「さっきから佐倉杏子は、予知を否定するような言動を繰り返しているわ」

ほむら「そして実際に、美国織莉子の予知を封じ込めた……」

仁美「……そこに、何か意味があると?」

ほむら「確証はないけれど……」
144 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:06:44.84 ID:H4j2GTsC0

杏子「いっくぜぇ!」

キリカ「くっ!」

ガキィン!!

杏子「まだまだぁ!」

キリカ「舐め、るなぁ!」

織莉子(キリカが押されている! 援護しないと……!)

織莉子(でも、どうやって……?)

織莉子(下手に攻撃なんかしたらキリカに当たってしまうかもしれない)

織莉子(予知魔法が使えれば、二人の動きを先読みできるのに……!)
145 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:07:25.07 ID:H4j2GTsC0

杏子「ほらほらっ、どーしたよ! ボサッとしてると大事なお友達がやられちまうぜ!」

織莉子「!」

杏子「『ロッソ・ファンタズマ!』」

キリカ「くっ、また増えっ……うわあっ!!」

ズシャァッ

織莉子「キリカ!!」

キリカ「く、くそぉ……」

杏子「……やれやれ」

杏子「おい織莉子とやら。なにボーっとしてんだよ」

杏子「アンタ、まさか予知が使えなくなったら何も出来ないのか?」

織莉子「っ……!!」
146 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:09:39.52 ID:H4j2GTsC0

杏子「まったく……つまらないヤツだな、アンタ。まるで人形だ」

織莉子「人、形……? 私が……?」

杏子「だってそうだろ? 予知を頼らなきゃ自分で判断して動くことが出来ないなんて……」

杏子「操ってもらうのを待つお人形みたいなもんじゃないか」

キリカ「ふざ、けるなっ……織莉子を侮辱するな!!」

杏子「いやいやまてよ? 人形には人形なりの価値があるけど……」

杏子「アンタにはそんな価値もなさそーだよなぁ?」

織莉子「なんですって……!?」

杏子「アンタが何を願って、その魔法を得たのかは知らないけどさ」

杏子「アンタの予知は所詮もらいモンの力だろ? アンタ自身の価値じゃあない」

杏子「つまり予知なしじゃ何も出来ないアンタは……」

杏子「なんの価値もない、『生きる意味』もないクズってことだろーが!」

織莉子「――――っ!!」
147 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:10:27.35 ID:H4j2GTsC0

(みんな、私のことをお父様を通して見ていた)

(誰も私のことなんて見ていなかった)

(私がお父様の一部でしかないのなら……)

(私の価値はどこにあるの?)

『さあ、君の願いを聞かせてご覧』

(私は……)



(――――私の生きる意味を知りたい)
148 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:11:22.57 ID:H4j2GTsC0

織莉子「言ったわね……」ギリッ

杏子「お?」

織莉子「……良いでしょう、それなら見せてあげるわ!」

織莉子「予知なんて力に頼らない、私自身の力を!」

キリカ「織莉子……!」

織莉子「……キリカ、貴女は少し休んでいて頂戴?」

キリカ「な、なにを言うんだい織莉子! 私も戦うよ!」

織莉子「いいえ、私は一人で戦いたいの。だから……ね?」

キリカ「そんな、でも!」

織莉子「行くわよ、佐倉杏子」

杏子「っはは! 良いツラになってきたじゃねーか!」

杏子「いいぜ、できるもんならやってみな!」
149 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:12:12.91 ID:H4j2GTsC0

――――ポツッ

さやか「……ん?」

ポツッ ポツッ...

まどか「雨……?」

マミ「こんな時についてないわね……すぐ止むといいんだけれど」

仁美「杏子さん、風邪をひいてしまわないでしょうか?」

さやか「魔法少女がそう簡単に風邪をひくとは思えないけど……」

まどか「……少し、荒れそうな空だね……」
150 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:13:14.30 ID:H4j2GTsC0

織莉子(私は…………)

織莉子(――――私は、私の力で、私の生きる意味を証明してみせる!)

織莉子「これでも、喰らいなさい!」

織莉子は魔法で作り出した水晶玉を飛ばし、杏子を狙う。

杏子「おおっと!」ガキィン!

当たれば一たまりもない一撃だったが、杏子の槍によって受け流される。

軌道を逸らされた水晶玉は地面にめり込み、水しぶきを上げ、その動きを停止した。

杏子「おいおい、こんな程度がアンタの全力か?」

杏子(幻)「こんな玉を飛ばしたくらいじゃ、アタシはやられねーぞ!」

織莉子「くっ……まだよ!」

再び魔力を込め、水晶玉を操る。
151 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:14:11.93 ID:H4j2GTsC0

織莉子(もっと動きを読まれない攻撃をしないと……!)

織莉子「今度は見切らせないわ!」

先程とは異なり、水晶は縦横無尽に軌道を変化させた。

杏子「成る程、そう来たか……だが!」

杏子(幻)「こーして間合いを詰められたらどうするよ!?」

一瞬の隙を突き、織莉子の懐まで杏子の幻が飛び込む。

織莉子(っ!? やられる……!?)

突き出される槍。

織莉子は考えるよりも先に――――

織莉子「くっ、あああ!」

身体を投げ出し、ぬかるみの中を転がり、その切っ先を避ける。

織莉子「くっ……!」
152 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:16:17.48 ID:H4j2GTsC0

キリカ「織莉子ッ!?」

キリカ(攻撃を喰らった!?)

織莉子「はあっ、はあっ……」

キリカ(いや、違う……ギリギリのところで転がって避けたみたいだ)

キリカ(でも、嗚呼……織莉子、あんなに泥だらけになって……!)
153 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:17:01.94 ID:H4j2GTsC0

織莉子(危ないところだったわ……)

ジャリッ...

織莉子(……土の味がする)

織莉子(雨に体温を奪われる……泥水で湿った服が重い……)

織莉子(まさか私がこんな不様な戦い方をすることになるなんて、思ってもみなかったわ……)

織莉子(……けれど今は、格好つけてる余裕なんてない)

織莉子(予知に頼らないと決めた以上、私に出来ることは一つ)

織莉子(惨めでも何でもいい、全力でもって戦いに挑む!)

織莉子(ただ、それだけよ!)
154 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:17:29.94 ID:H4j2GTsC0

杏子「はっ、ますます良い面構えになってきたじゃねーか」

杏子「でも……」

杏子2「アタシのこの攻撃に」

杏子3「耐え切れるか」

杏子4「な!」

織莉子「っ!?」

織莉子(更に分身した!?)

織莉子(……ならこちらも、数で勝負するまでよ!)

織莉子「やぁあっ!」
155 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:19:16.81 ID:H4j2GTsC0

杏子「ほー……成る程ね」

杏子2「水晶玉を増やして対抗する気か」

杏子3「くくっ、それで何処までアタシ達の動きについてこられるか」

杏子4「ね!」

織莉子「くっ! ……当たれぇ!」

杏子「おおっと!」

杏子2「どこ狙ってるのさ!!」
156 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:20:14.79 ID:H4j2GTsC0

織莉子(ダメっ……狙いをつけている余裕がない……!)

杏子3「このままチェックメイトと行かせてもらうぜ!」

織莉子(っ!! 捌き切れない!)

織莉子(――――ならッ!)

杏子3「なっ……!?」

織莉子「うああああっ!!」

避けられないと悟った織莉子は、大きく前に踏み込む。

そしてそのままの勢いで、思い切り頭を打ち付けた。

杏子「っつ! このっ!」

織莉子「ぐっ……!」

薙ぎ払われる多節槍。

間合いが近すぎるため致命傷にはならなかったが、織莉子は杏子の一撃で吹き飛ばされる。
157 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:21:07.13 ID:H4j2GTsC0

キリカ「織莉子ぉ!!」

織莉子「ゲホッ! く、うっ……」

織莉子(痛いッ……!)

織莉子(これが、戦い、なのね……)

織莉子(ほんの少しの油断が、ほんの少しの間違いが、私を殺す……)

織莉子(……怖い……でも……)

キリカ《織莉子!》

織莉子「!」

キリカ《もうだめだ、これ以上キミ一人に戦わせるなんて出来ないよ!》
158 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:22:04.69 ID:H4j2GTsC0

キリカ《今助けに――――》

織莉子《待って、キリカ……もう少しだけ、私にやらせて》

キリカ《で、でも! 私は嫌だよ! 君が傷付けられるのを見ているだけなんて!》

織莉子《……初めてなの》

キリカ《え?》

織莉子《こんなに痛いのも、こんなに怖いのも、初めて》

織莉子《でも……だからこそ、私は逃げてはいけない》

織莉子《そう、思うの》

キリカ《織莉子……?》

織莉子《大丈夫、私は必ず勝つわ》



織莉子《だから……もう少しだけ私を見守っていて?》ニコッ



キリカ(!)

キリカ(……ズルいよ、織莉子……)

キリカ(そんなカッコいい顔をされたら……止めることなんて出来ないじゃないか……)
159 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:22:53.06 ID:H4j2GTsC0

織莉子「くっ……はあっ……い、行くわよ……佐倉杏子ッ!」

杏子「へえ、まだ立てるんだ」

杏子2「でも何度やったって同じだぜ」

杏子3「さっきの頭突きは悪くなかったけど……」

杏子「アンタにゃアタシを倒せる武器がない」

杏子2「弾数を増やしても、アタシの動きについてこれないから当てられない」

杏子3「予知があればもっと違ったんだろーけど」

杏子4「ね?」

織莉子「…………」
160 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:23:48.52 ID:H4j2GTsC0

織莉子(……そう。私には佐倉杏子の動きを捕らえることが出来ない)

織莉子(今までなら予知と連動させて、半自動的に敵を追尾させることが出来たのだけれど……)

織莉子(今の私にはそれが出来ない)

織莉子(武器を増やしても、一つ一つを的確に誘導する余裕はないし……)

織莉子(……悔しいけれど、このままでは……)

ザアアア...

織莉子「……!!」
161 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:24:48.40 ID:H4j2GTsC0

杏子「チッ、いきなり土砂降りになりやがった」

杏子「面倒臭いね……悪いけどさっさと決めさせて貰うよ!」

織莉子「……雨」

杏子「あん?」

織莉子(そうだわ、雨なら……!)

織莉子「……来なさい。今度こそ決着をつけてあげます」

杏子「……へっ、何か企んでやがるな?」

杏子2「面白い! いいぜ、乗ってやるさ!」

杏子3「こっちも全力全開でいかせてもらうぞ!」
162 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:25:44.35 ID:H4j2GTsC0

織莉子「はあああっ……!!」

杏子達が動き出すよりも先に、織莉子はありったけの魔力を練り上げ、

巨大な水晶球を数個作り出した。

自身と杏子達のちょうど中間辺り……その上空に。

直径は織莉子の身の丈の三倍程。

それぞれがレンズのように空を歪めて映している。

杏子「……ふんっ、なんだよそりゃ」

杏子2「デカイだけじゃ虚仮威しにもなんねーぞ?」
163 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:27:10.41 ID:H4j2GTsC0

小馬鹿にしたような態度取りつつも、油断なく構える杏子達。

織莉子(――――でもそれは無駄)

織莉子(どんなに警戒しようとも……)

織莉子(『雨』に濡れない人間なんて、いない!)

両手を掲げ、更に魔力を練り上げる。

巨大な水晶達は、拳ほどの小さな無数の球体へと分裂し、空を覆うように拡散し始めた。

肉眼では確認しきれない数の球体が広がりゆく様は――――『雨雲』のよう。
164 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:28:16.68 ID:H4j2GTsC0

杏子「っ!?」

杏子2「ちぃっ!」

危険を感じ取ったのか、分身達が一斉に飛び掛かる。

織莉子(もう遅い!)

だがしかし、既にその魔法は完成していた。



織莉子「降り注げ…………《ピオーヴァ・メテオーリコ》!!」



織莉子が空に掲げた腕を振り下ろすと――――

――――『雨雲』から、豪雨が降り注いだ。

杏子「っが――――!!」
165 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:29:34.22 ID:H4j2GTsC0

雨の正体は、魔法で作り出された無数の水晶玉だ。

一つ一つに魔力が込められた『雨粒』は煌めきを放ちながら、

流星の如く地を穿ち、杏子の身体を蹂躙する。

織莉子「っ……!」

水晶同士がぶつかり合い生み出す音は凄まじく、織莉子自身でさえも顔をしかめた。

杏子「――――! ――――っ!!」

杏子の悲鳴もただ『雨音』に掻き消されるのみ。

雨は無慈悲に、ひたすら降り続ける。
166 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:30:56.45 ID:H4j2GTsC0

織莉子(う、くっ……予想以上に魔力の消耗が激しい……!)

織莉子(でも、ここで退くわけにはいかないわ!)

織莉子(私の力で、佐倉杏子に勝って……)

織莉子(私の生きる意味を証明しなければならないのだから!)

織莉子(一気に決着をつける!)



織莉子(全ての魔力を使いきってでも――――!)
167 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:31:25.02 ID:H4j2GTsC0

しかしそれでも、止まない雨はない。

空に浮かんだ水晶球は降り尽くし、後に残ったのは

杏子「ぐっ……つぅっ……!」

ズタボロになりながらも槍を支えに立つ杏子と……



――――糸の切れた人形のように、倒れ伏した美国織莉子の姿だった。



キリカ「織莉、子……?」
168 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:32:07.98 ID:H4j2GTsC0

キリカ「そ、そんな、なんで君が倒れて……!?」

杏子「はぁっ、はぁっ……ど、どーしたよ? これでお終いか、美国織莉子?」

織莉子「…………」

杏子「……おい?」

キリカ「っ!!」ダッ!

キリカ「織莉子! 目を開けておくれよ織莉子!」

織莉子「…………」

キリカ「そうだ、今すぐ治療を――――」

キリカ「……!?」

織莉子「…………」

キリカ「あ……あああ……そ、そんな、嘘だ、まさか……今の魔法で……?!」
169 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:32:50.93 ID:H4j2GTsC0











キリカ「織莉子の頭におっきいタンコブが……!!」
170 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/10/22(月) 00:34:32.90 ID:H4j2GTsC0
こんな鬱展開書いてそろそろ織莉子ファンに怒られるんじゃないかな……というところで次回へ続く
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/10/22(月) 00:43:43.83 ID:X/FYeKEAO
なんということだ…
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(dion軍) [sage]:2012/10/22(月) 01:01:51.42 ID:qdtdoAjfo
おい鬼畜すぎだろぉ!?
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/22(月) 01:22:30.23 ID:qSp6Q1WY0
おにちくすぎる…
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/22(月) 01:47:37.82 ID:TUxGDsnIO
なんて惨劇書くんだよォォォオ!!
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/22(月) 09:49:37.46 ID:6I2uKUvqo
たんこ……あかん、グロすぎて書くのも躊躇うレベルやろ 
これはちょっとオニチク過ぎ
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/22(月) 21:12:04.31 ID:7kRzGMfA0
こんなひどい話を書くなんて…
>>1は心がないのかい?!
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/24(水) 20:12:38.58 ID:u6Idcdn60
こんな救いのないSSは俺にも書けやしない
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/26(金) 00:39:57.45 ID:tIMqUFQto
相変わらず>>1はおにちくだなぁ
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/11/16(金) 18:29:29.27 ID:tJB19S2e0
おまわりさんこの人です
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(見滝原市) :2012/11/17(土) 16:29:24.52 ID:KRqPhwv30
再び上げます
ゆま「キョーコ鬼畜ぅ〜 でも、ゆまの方がもっと鬼畜だね!」

続きが楽しみで寝れない >>1さんは本当に鬼畜
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(見滝原市) :2012/11/18(日) 23:39:56.96 ID:MT4vvlkn0
あんこちゃんあんあん♪
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(見滝原市) :2012/11/18(日) 23:41:50.77 ID:MT4vvlkn0
杏子ちゃんきょうきょう♪
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/19(月) 05:27:06.02 ID:E4YYrzHIO
わけがわからないよ
184 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:31:00.83 ID:mfJdkoQa0

織莉子「う……あれ、私は……」

キリカ「織莉子! 目が覚めたんだね!」

織莉子「キリカ……? 私は確か、佐倉杏子と戦っていて……!」

ズキンッ

織莉子「痛っ! あ、頭が……」

キリカ「無理しないで織莉子! 君の頭にはおっきなタンコブが出来ているんだ!」

織莉子「タンコブ……」

織莉子「ああ……そうだ、そうだったわ……」

織莉子「私、自分の魔法で自滅して……」

キリカ「うん……」

織莉子「……負けてしまったのね、私……」
185 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:32:02.98 ID:mfJdkoQa0

杏子「……ま、なかなかイイ線いってたけどね」

織莉子「……!」

杏子「やるじゃんか、さっきの魔法」

杏子「水晶球に細かい指示を出す余裕がないと悟って……」

杏子「広域を一斉に破壊する魔法に切り替えたわけだな」

織莉子「……ええ、私の全てをかけた魔法だったわ」

織莉子「でも、それでも、私は勝てなかった……」

キリカ「織莉子……」

織莉子「こんな不様な負け方をして……」

織莉子「た、タンコブ……だ、なんてっ……」

キリカ「……織莉子?」





杏子(……ところでコイツらいつまで幼稚園児の格好をしてんだろ)
186 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:32:28.86 ID:mfJdkoQa0

織莉子「こんな……こんな……」

織莉子「…………く、くく……」

織莉子「く……ふふ、あははっ!」

杏子「!?」

キリカ「織莉子!?」

織莉子「ふ、あははっ! あ、あんなに必死に戦ってた、っていうのに、た、たんこぶって……」

織莉子「ば、馬鹿みたい、あははっ」

キリカ「し、しっかりしておくれよ織莉子! 正気に戻って!」
187 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:33:11.60 ID:mfJdkoQa0

織莉子「ふ、ふふふ、あはははっ」

キリカ「う、うわーん! 織莉子が壊れたー!」

織莉子「ふ、あはは、だ、大丈夫よキリカ、ただ、可笑しくて」

織莉子「頭をどうにかしたわけじゃないわ」

キリカ「ほ、本当かい?」

織莉子「ええ、ふふっ、むしろ頭がスッキリしているわ」

織莉子「……全部、わかったから」

キリカ「?」





杏子(スモックを着てバカ笑いしている色気たっぷりの女子中学生……)

杏子(危ないな、うん)
188 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:34:01.94 ID:mfJdkoQa0

織莉子「私は今までずっと、予知を頼りに戦ってきたわ」

織莉子「この力を使いこなして、私の世界を救済する」

織莉子「それこそが私の生きる意味だと思っていたから」

織莉子「でも、佐倉杏子……いえ、佐倉さん。貴女と戦って分かりました」

織莉子「それがどれだけでつまらない生き方で……」

織莉子「私の生きる意味とは言えない、お粗末な生き方だったのか」
189 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:34:51.34 ID:mfJdkoQa0

織莉子「戦うのは怖い。傷付くのは怖い」

織莉子「でも、だからこそ、予知などに頼らず、自分の意思で歩むべき道を決めて」

織莉子「自分の力で乗り越えなければならないの」

織莉子「怖い思いもするけれど、こんな風に泥に塗れることもあるけれど……」

織莉子「そこに生きる意味があるのだと、私は悟ったわ」

キリカ「織莉子……! 嗚呼、カッコイイよ織莉子!」

織莉子「ふふ、ありがとうキリカ」

織莉子「私はもう予知に頼らなくとも生きて行ける。予知なんて必要ない」

織莉子「……そして、もっと強くなれる」





杏子(泥まみれのかぼちゃパンツ……)

杏子(絵面的にマズイだろこれ)
190 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:41:38.32 ID:mfJdkoQa0

織莉子「……佐倉さん、貴女との戦いはとても有意義でした」

織莉子「『今回は』私の完敗です」

杏子「……ん? 今回、だあ? おいおい、次があるとでも思ってやがんのか?」

織莉子「ふふっ……ええ。ここは退かせてもらいます」

織莉子「負けっぱなしでは納得がいきませんから」

織莉子「……またいつか、お会いしましょう」

織莉子「そのときこそ、私の生きる意味を証明してみせます」

杏子「馬鹿かテメー、逃がすわけが……」
191 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:42:49.70 ID:mfJdkoQa0

織莉子「……屋敷の、ちょうどあの辺り」

杏子「?」

織莉子「ゆまさんが眠ってる部屋だけれど……」

織莉子「コレをぶつけたら――――」

ズズズ...

杏子(水晶を出した……!? さっきの魔法!?)

杏子「っ! やめっ……!」

織莉子「どうなるかしら、ねっ!」





杏子(なっ……!)

杏子(こいつ、ノーブラじゃねえか!!)
192 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:43:35.86 ID:mfJdkoQa0

さやか「杏子が『説得するから離れて見てろ』っていうから待ってるわけだけど……」

マミ「いったい何を話しているのかしら……」

ほむら「っ! 美国織莉子が――――」



ズガァンッ!!



仁美「きゃっ!?」

まどか「お、おウチを攻撃した……!?」

さやか「ど、どーいうこと?!」

マミ「……まさか、ゆまちゃんを狙って!?」

まどか「!!」
193 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:44:18.86 ID:mfJdkoQa0

杏子「っ……ゆまっ!!」

杏子「てめぇ、何てことを……!」

杏子(……居ないっ!?)

キリカ「ははっ! どっちを見てるんだい、佐倉杏子!」

杏子「!」

杏子(いつの間にあんな遠くに……ちっ、時間遅延魔法か!!)

織莉子「ふふ、予想のつかない人生って素敵ね?」

織莉子「それでは、ご機嫌よう」

杏子「ま、待ちやがれ!!」



杏子(とりあえず写メとっとこ)パシャー
194 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:45:20.71 ID:mfJdkoQa0

さやか「あ! あいつらが逃げるよ!?」

ほむら「くっ……逃がすものですか!」

まどか「私はゆまちゃんの様子を見に行くね!」

仁美「わ、私もそうします!」

ほむら「任せたわ!」

ダッ!

マミ「私達も行くわよ、美樹さん!」

さやか「うん!」
195 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:46:28.81 ID:mfJdkoQa0

〜屋敷周辺〜

杏子「くそっ、逃げられたか!」

杏子「畜生……途中までは完璧な計画だったってのに……!」

杏子(……美国織莉子の予知を封じ込める作戦にはミスはなかった)

杏子(幻惑魔法をかけて、更に言葉と幻で発狂寸前まで精神を追い詰めることで……)



杏子(――――美国織莉子を人間的に大きく成長させ、予知に頼り切りにならない強い心を得させる!)



杏子(そうすることで二度と予知を使わなくなる……完全に予知を封じ込める、完璧な作戦だったのに……!)

杏子(まさか幼稚園児コスプレでアタシの集中力を乱して撹乱してくるなんてな)

杏子(アタシの幻惑魔法を逆手に取られた形だね……ちっ!)

杏子(……ふん、まあいいさ。予知を封じ込めることには成功したんだ)

杏子(またアイツらが現れるようなことがあれば、その時こそボコボコにしてやる!)
196 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:47:44.78 ID:mfJdkoQa0

織莉子「ふふ……あははっ……!」

織莉子「上手くいったわ、やっぱり予知がなくたって問題ないわね?」

キリカ「う、うん……でも良かったのかい? 無関係な女の子を攻撃するなんて」

織莉子「……ふふ、平気よ。あれはハッタリだもの」

織莉子「私が攻撃したのは全く別の部屋。千歳ゆまは怪我一つ負うはずもないわ」

キリカ「そ、そうだったのかい!?」

キリカ「は、ははっ……なんだ、良かったよ!」

織莉子「もしかして……私が幼い子供を痛め付けるような悪党になったかと思ったかしら?」

キリカ「いやいや! そんなんじゃないさ!」

キリカ「私はただ、私の愛した織莉子が、誇り高く美しい人であることを再認識しただけだよ!」

織莉子「ふふっ……そう、嬉しいわ」
197 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:48:42.38 ID:mfJdkoQa0

織莉子「さて、これからどうしましょうか」

織莉子「屋敷にはもう戻れなさそうだし……」

キリカ「それなら旅に出るのはどうだい、織莉子?」

織莉子「旅?」

キリカ「そうとも!」

キリカ「私と織莉子で、何が待っているかわからない、当てのない旅に出るのさ!」

織莉子「ふふ……なるほど、良いわね。今の私達に相応しいわ」

キリカ「ははっ、だろう?」

織莉子「……それじゃあ行きましょうか」

織莉子「――――未来のことなんて見えない、自分の道を歩む旅に」
198 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/23(金) 14:53:43.92 ID:mfJdkoQa0
美国織莉子編おしまい。

当初この美国織莉子編はトゥルーエンド編って題してたはずなんだけど
たぶんそれは幻惑魔法かなにかだったんじゃないかと思います。
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/23(金) 15:39:35.89 ID:VsKrns6IO
おりキリの参考画像が無いとかきちく過ぎますわ!
ノーブラおりパイの画像を早く!
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/23(金) 18:52:37.49 ID:Ctq3//UXo
おいおい、画像を忘れてないかね?
いくらなんでもおにちく過ぎるだろ
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 04:28:10.34 ID:vsUBgshho
ここまで焦れさせてから画像を用意しないなんてなんておにちくなんだ!
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 10:09:41.26 ID:Ge7hhahTo
ここで湧き上がるD・V・D!コール
まさにおにちくの所業
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/24(土) 12:41:03.85 ID:R4uORND9o
結局エンドじゃなかったとは!
なんというおにちく!
さあ、参考画像をはよ
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/27(火) 19:21:08.40 ID:/MqQkaQDO
まだ続くのかよこんなキツい話…
205 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 08:08:25.66 ID:NdjNvfNy0

    /i´Y´`ヽ
   ハ7'´ ̄`ヽ.
   l ,イl//`ヘヘ! 
   リノ(! ゚ ヮ゚ノリ  杏子ちゃんといえばポッキー!
   ノ /)i杏i|、  
  (( Uく__ハj_)====<>
      し'ノ



    /i´Y´`ヽ
   ハ7'´ ̄`ヽ.
   l ,イl//`ヘヘ!  というわけでもうすぐポッキーの日なので 
   リノ(! ゚ ヮ゚ノリ  次回、完結編はポッキーの日に投下したいと思います!
   ノ /)i杏i|、  
  (( Uく__ハj_)====<>
      し'ノ
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/29(木) 10:04:33.82 ID:/fd9X8+Ho
つまり来年の11/11まで待てと?
なんておにちくなんだ・・・
207 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:01:06.63 ID:NdjNvfNy0
                           ____
                ____    _  -=ニニニニニニ/
            {ニニニニ=-. . .┴. . . . -=ニニニ/
                 マフ´ . . . . . . . . . . . . . . . マ
                 /.. . . . . /^`ヽ /\ . . _.ヽ
            /./. .` . /. . . . . . . . . . . . . . . \
              /./. . . . ..′ . . . Λ. . . . .\. . . . ..
             {/ . . . . /|. . . . ./ } . ノ、 . | . . . . .
               |. . . . ./__|_. ./ 厶ィ_\.|\. . . }
               |.{ . . .|__{_ . /`   ´  _, 斗┐. . .゚
               |.{ . . .ト _ノlト     ´i_)刎  }. 厶
               |.l|\ { 匕リ       辷'ソ  }/  )
               |八. . { ハハ    '    ハハ  厶イ
            ,′ . .从     f   y    イ. . ..|
           ./. . . . . . . ≧         <....|. . . |
          /. . . . . . . . . . . . .| 〕T爪卜ミ.......|. . . |
            /. . . . . . . . . ._/ /    /\__`ーく_ |
        /. . . . . . ../ ̄〈  {  /\_/  /\
このスレは杏子ちゃんが極悪行為を繰り返すスレだったけれど最終回だよ
208 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:01:34.48 ID:NdjNvfNy0

〜ほむらの家〜

ゆま「キョーコキョーコ!!」

杏子「……なんだよゆま」

ゆま「えへへ、呼んでみただけー♪」

杏子「はいはいあっそ」

ゆま「キョーコ、おんぶしてー!」

杏子「こら、急に抱き着くな!」
209 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:02:12.96 ID:NdjNvfNy0

仁美「ふふ、ゆまさんたらあんなにはしゃいで」

まどか「杏子ちゃんが帰ってきたことが本当に嬉しいんだね」

さやか「……ちょ〜っとくっつき過ぎな気もするけどね」

マミ「そうね、そうよね。ここ数日ずっとベタベタしちゃって……」

仁美「くすっ……私も少しヤキモチを妬いてしまいそうですわ」

仁美(でも……あの笑顔を見ることが出来ただけでも)

仁美(私が魔法少女になったのは間違いではなかったと、そう思えますわ)

仁美(杏子さんを助けられて、本当によかった……)
210 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:03:04.19 ID:NdjNvfNy0

ゆま「ところでキョーコ? 今日はどうしてホムラの家に集まってるの?」

杏子「ああ、何でもほむらの奴が話があるらしいんだよ」

杏子「魔法少女のことで、な」

ゆま「魔法少女……」

さやか「ゆまちゃんに改めて魔法少女のことを説明する気なのかな、ほむらの奴」

マミ「でも、この前の一件の時に一通り説明はしたはずだけれど」

仁美「……それに全員集めたということは、用件がそれだけとは思えませんし」

まどか「…………」
211 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:04:14.03 ID:NdjNvfNy0

ほむら「みんな、お待たせ」

ゆま「あ、ホムラ!」

ほむら「ごめんなさい、こんな汚い家に集まって貰っちゃって」

さやか「いや〜、あたしの部屋に比べたら全然キレイだし!」

杏子「んなことより、話って何だよ?」

ほむら「……私が話したいのは、魔法少女のことよ」

ほむら「魔法少女の、最後の秘密」

まどか「ほむらちゃん……」
212 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:05:14.87 ID:NdjNvfNy0

………………

…………

……

ほむら「……というわけなの」

さやか「そん、な」

マミ「魔法少女が……魔女になるですって……!?」

仁美「そ、それでは私達もいずれ……?」

ほむら「ソウルジェムの管理を誤らなければ、問題はないわ」

ほむら「けれども一度濁り切ってしまえば……それでお終い」

マミ「う、嘘でしょう? 冗談は止してよ!」

ほむら「残念だけれど……本当のことなの」
213 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:06:38.93 ID:NdjNvfNy0

ほむら「……それについてはお前のほうが詳しいわよね? インキュベーター」

まどか「?」

QB「……うん」

さやか「キュゥべえ!」

杏子「てめぇ、いつの間に!」

QB「……ほむらが言っていたことは全て事実だよ」

QB「魔法少女たちは絶望に染まった時、グリーフシードを産んで魔女になる」

QB「そしてその際に発生したエネルギーを僕らインキュベーターは回収する……」

さやか「ふ、ふざけんなっ! じゃああんたは……!」

マミ「騙してたのね、私達をっ!!」

QB「…………」
214 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:07:34.66 ID:NdjNvfNy0

仁美「私達が魔女に……」

ほむら「ごめんなさい、今まで黙っていて」

さやか「どーしてっ! どーして教えてくれなかったのさ、ほむら!」

さやか「そのことをもっと早く教えてくれれば……」

さやか「仁美は魔法少女にならずにすんだかもしれないのに!」

仁美「さやかさん……」

ほむら「……ごめんなさい……」

まどか「お願いさやかちゃん、ほむらちゃんを責めないで……」

さやか「まどか……?」

まどか「ほむらちゃんはずっと秘密を打ち明けたかったんだよ」

まどか「でも、私達がその事実に傷付いて、絶望してしまうかもしれないから……」

まどか「だからずっと秘密にしていてくれたんだよ……」

さやか「…………」
215 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:09:05.71 ID:NdjNvfNy0

仁美「……さやかさん、私なら大丈夫ですわ」

さやか「仁美……」

仁美「確かにショックですけれど、でも」

仁美「私は自分の願いに後悔なんてしていません」

仁美「こうして佐倉さんと一緒にいられる。それだけで十分過ぎるくらい幸せです」

仁美「佐倉さんを助けることが出来て、本当に良かったと思ってますから……」

杏子「……ははっ。馬鹿だな、あんたも」

杏子「アタシなんかのためにさ……」

仁美「はい、馬鹿なんです、私」ニコッ
216 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:10:13.71 ID:NdjNvfNy0

マミ「……でもっ、そんなこと言っても!」

マミ「ソウルジェムが魔女を生むならっ」

マミ「私達みんな死ぬしかないじゃないっ!!」

まどか「だ、大丈夫だよ! だって私達はワルプルギスの夜も乗り越えられたんだよ?」

まどか「それに、仁美ちゃんのおかげで杏子ちゃんもこうして帰ってきてくれた」

仁美「…………」

まどか「だから、もう私達に怖いものなんてないんだよ!」

まどか「大丈夫……大丈夫だよ! 私達は絶望なんかに負けない!」

まどか「私達は魔女になんかならないよ、絶対!」

マミ「そんなの、気休めでしょうっ……!?」
217 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:11:11.56 ID:NdjNvfNy0

マミ「いつか魔女になって災厄を撒き散らすかもしれない! この現実は変わらないわ!」

マミ「それなら、いっそ今すぐ……!」

ゆま「……ねえ、マミお姉ちゃんっ、あのねっ」

杏子「……アタシは、さ」

ゆま「?」

マミ「……杏子?」

杏子「親父がトチ狂って家族みんなを道連れにしてから、ずっと考えてたよ」

杏子「アタシなんか死んじゃった方がいいって」

ゆま「きょ、キョーコ……!?」
218 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:12:03.80 ID:NdjNvfNy0

杏子「でもワルプルギスの夜との戦いで死んじまうって時」

杏子「アタシは必死に生きようとしたんだ」

杏子「そのおかげでアタシの声は仁美に届いた。アタシはここに帰ってこれた」

マミ「その貴女も、私たちもいつかは魔女になるのよ!?」



杏子「――――いつかは今じゃないよ」



ゆま「!?!?」

杏子「人は皆いつか死ぬよ」

杏子「それでもマミは本当に今死ぬのか?」
219 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:12:36.14 ID:NdjNvfNy0

マミ「杏子……」

マミ「……いつかは今じゃない、か……」

さやか「……あははっ、良いこと言うじゃんか杏子」

仁美「流石は杏子さんですわ!」

杏子「よせやい照れるだろ」

まどか「ふふっ」

ゆま「あわわわ」

ゆま(な、何だろ、なんか物凄く大事なものをキョーコに盗られた気がする……)
220 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:13:39.22 ID:NdjNvfNy0

マミ「そうね……貴女の言う通りだわ」

マミ「ごめんなさい、皆。取り乱してしまって」

マミ「……私達はいつか魔女になってしまうのかもしれないけれど」

マミ「でも、いつかは今じゃないんですもの」

マミ「……私達は、今を一生懸命に生きなきゃダメよね!」

さやか「……うん! そーだね!」

仁美「はいっ!」
221 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:14:56.77 ID:NdjNvfNy0

ほむら(良かった……本当に良かった)

ほむら(皆が絶望に負けないでくれて……)

ほむら(これも佐倉さんのおかげね。やっぱり彼女は私達の希望だったんだ)

ほむら(もう大丈夫……私達は皆、きっと強く生きていけるはず……)

ほむら「ありがとう、みんな……」グスッ

まどか「ふふ、ダメだよほむらちゃん。ここは笑わなきゃ」

ほむら「えっ……?」

まどか「やっと幸せな未来を掴めたんだよ? 泣いてちゃ勿体ないよ」

ほむら「……くすっ、そうね……今は涙じゃなくて、笑顔でいるべきよね……」
222 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:16:15.88 ID:NdjNvfNy0

QB《……魔法少女たちの魂が希望に満ちていくのを感じるよ》

QB《いったいどういう風の吹き回しだい、杏子? みんなを励ますなんて……》

杏子《くっくっく……なーに簡単なことさ》

杏子《こいつらはアタシの大事な大事な下僕だからねぇ》

杏子《勝手に潰れて貰っちゃ困るんだよ》

杏子《それに……》

QB《それに?》

杏子《この宇宙が延命のためにエネルギーを必要としているっていうなら……》

杏子《それを全部台なしにしてやるのも面白そうだと思ってね!》

QB《な、なんだって……!?》
223 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:17:39.34 ID:NdjNvfNy0

杏子《くくく……そうだなあ、まずは世界中の魔法少女をアタシの管理下に置いてやるとするかな!》

杏子《そして決して絶望することがないように希望に満ちた未来を与えてやるぜ……くっくっく!》

QB《そんな! そんなことをされたらエネルギー回収が出来ないじゃないか!》

QB《き、君は宇宙の未来がどうなっても構わないっていうのかい!?》

杏子《んなコトしらねーよ、アタシは悪党だからねぇ!》

杏子《エネルギー問題を解決するだとか……》

杏子《宇宙のために犠牲になるだとか、んなコト糞食らえだ!》

杏子《アタシのせいでエネルギーが枯渇して世界が破滅しようが知ったこっちゃないね!》

QB《馬鹿な……そんな考え方、宇宙に生きる全ての人々を敵に回すようなものだよ!?》

杏子《上等じゃねーか!》

杏子《宇宙がこのアタシに牙を剥くっていうなら……》

杏子《返り討ちにしてボコボコにしてやるよ!》

QB《なっ……!?》
224 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:18:53.49 ID:NdjNvfNy0

QB(なんてことだ……佐倉杏子、彼女は本気だ!)

QB(彼女は本当に魔法少女達を希望で染め上げて、エネルギー回収を妨害する気なんだ!)

QB(……普通ならそんなこと出来るわけない、と笑い飛ばすところだけど……)

QB(佐倉杏子なら実現しかねない! 近い将来にこの世界は……)

QB(魔法少女達が絶望せず、幸せな笑顔が溢れる世界になってしまうだろう!)

QB(嗚呼、もう宇宙はおしまいだ……!)
225 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:19:29.02 ID:NdjNvfNy0

杏子(アタシらが幸せになればなるほど宇宙が、人類が苦しむことになる……)

杏子(くくく……最高じゃんか、極悪過ぎるぜ!)

杏子(この宇宙を恐怖のドン底に陥れてやるために……)

杏子(アタシの手で、魔法少女ども皆まとめて幸せの絶頂に追い込んでやるぞ!)

杏子(……まずは皆が幸せに生きていけるようにエネルギー問題を解決してやるかな)

杏子(くっくっく、これから忙しくなるぞー!)

杏子(ふふふ……ふは、あーはっはっは!!)
226 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:27:17.87 ID:NdjNvfNy0

マミ「杏子? 急に黙り込んで……どうかしたの?」

杏子「ん? ああ、いや、なんでもないよ」

杏子「ただ、みんなが居ることが嬉しくてさ」

さやか「はあ? な、なに言ってんのよ急に」

仁美「ふふっ、そういうことなら私も同じ気持ちですわ」

まどか「うん、私もだよ! みんなと一緒に居られることがとっても嬉しい!」

ほむら「そうね……私も、貴女たちと共に歩んでいきたい」

マミ「……そうね、私たちこれからもずっと一緒よ!」

さやか「な、なんか恥ずかしいノリだけど……うん、あたしも、みんなとなら怖くないよ」

ゆま「ゆ、ゆまも一緒だよ!」

杏子「あははっ! それじゃあ……これからもよろしくな、みんな!」
227 : ◆NsfUjTiOGg [saga]:2012/11/29(木) 22:27:54.13 ID:NdjNvfNy0
おしまい。
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/29(木) 22:32:15.62 ID:8pm1RCTIO
ゆまっちのタフな台詞を奪ってしまうとかちくしょうのする事すぎるわ!


っていうか最終回にしてしまうとか血も涙もないんですか!
泣いている俺も居るんですよ!!!
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/29(木) 22:33:10.98 ID:4Dmqpr7mo
ゆまのセリフ奪うとかこいつにんげんじゃねえ!
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/11/29(木) 22:33:45.05 ID:bYUjaR/G0
乙乙
杏子の発想がおにちく過ぎて頭の理解が追いつかないww
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/29(木) 23:04:57.34 ID:w6Vgz0Bw0
宇宙を敵に回してこの余裕
なんて大胆不敵なんだ!

最終回とか>>1
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/29(木) 23:25:49.24 ID:k2iXDq780
なんで終わらすんだ>>1ぃぃぃぃ!
杏子が最後までおにちくだった…これぞ鬼畜エンド










あんこちゃんあんあん‼
233 : ◆NsfUjTiOGg [sage]:2012/11/30(金) 00:30:34.92 ID:+ZSYnnx50
長い間お付き合いいただきありがとうございました。
最後に>>1の過去スレを悉く晒してお別れしたいと思います。
本当にありがとうございました。

ほむら「熱膨張って知ってるかしら?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352300799/

さやか「あたしこの子とチーム組むの大賛成だわ! ほむらちゃんマジほむほむ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1340098370/

マミさん「いたっ!!……靴に画鋲が?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1339465834/
※軽い気持ちで乗っ取ったら面倒なことになった素敵なスレ

ほむほむのエロ画像ください
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1353820015/
※懲りずに乗っ取ったクソスレ
234 : ◆emEL/ExNxo [sage]:2012/11/30(金) 00:32:20.02 ID:+ZSYnnx50
マミ「わ、私は美樹さんのことを……」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1306/13065/1306501556.html

マミ「み、美樹さんが……男の子に!?」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1306/13069/1306944275.html

マミ「そ、そんなのダメよ美樹さん!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1319728934/

マミ「つ、付き合うって……私と美樹さんが!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1332426260/
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/30(金) 00:35:14.86 ID:+ZSYnnx50
まどか「私の可愛い猫ちゃん!」ゆま「にゃー♪」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1351691215/

ほむら「そうだわ、魔法少女のことを漫画にしましょう」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1304/13044/1304411926.html
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/30(金) 03:41:28.49 ID:JOiuT00ko
ついに終わってしまうのか……なんというおにちく!

そして読んだことあるのがいろいろあるぞ!
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/30(金) 06:03:00.30 ID:JHfqEePpo
乙でしたー
ゆまちゃんの台詞を奪った上に全宇宙の人々を苦しめようとするとはなんておにちくなんだー
そして読んで面白かったのが色々あるぞ……。
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/30(金) 20:29:34.90 ID:u7OQLgSDO
残酷な話が好きな俺にはたまらなかった。>>1の鬼畜さには敵いそうにないが

ところで前スレ最後のネタとか、ゆまのマッサージのネタとか……
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