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垣根「ちぢんでやがる!」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/05/11(金) 22:11:33.06 ID:YKk7jmLw0
注意事項
1 某ssを見て書きたくなったとあるの垣根ssです
2 時系列とかはバラバラだと思います
3 早かったり遅かったり不定期更新。でもなるべくがんばるよ
以上のことを踏まえお読みください
では行きます
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1336741892
(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい 安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/
アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2012/05/11(金) 22:12:35.61 ID:YKk7jmLw0
第三次世界大戦。
フィアンマが己の目的のために起こした科学対魔術の大規模戦争。
とあるヒーロー達の働きもあり、たった12日で終結した。
その第三次世界大戦が終わり少し経った学園都市の街は再び賑わいを取り戻していた。
そんな街を一人歩く「少年」がいた。
「少年」と一言でいっても幅があるが、
今話題に出ている人物は本当に少年の中の少年である。
身長を見るに小学生なのだろうか?だが、髪の毛は茶色、その小さいなりに似合わないホストのような服装。そしてかなり整った顔立ちをしており、
世の中の女性は確実に「カワイイ」と部類する顔で、成長し中高生になればその認識も「イケメン」に変わるのだろう。
そのルックスの良さの証拠に、また女子高生の軍団に捕まった。
本日何度目だろうか。そんな事を考えながら、少年はうんざりしながら呟くのである。
「なんでこうなったんだろうな……」ボソ
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2012/05/11(金) 22:14:43.84 ID:YKk7jmLw0
少年の名前は垣根帝督。
学園都市230万人の第二位、LEVEL5の「未元物質」を持つ少年。
アレイスターとの直接交渉権を得ようと画策し、失敗。
第一位の一方通行に「虐殺」され、死んだ筈の人間。
本来、こんな姿をしている筈のない元「高校生」だった人間。
遡ること五日前―――――――――
周りは真っ黒、どろどろしていて、縦横斜め地平線などなくどこまでも広がる空間。
ここ、どこだ…?
俺は死んだんだっけ?
ってことはここは天国か!
……そんなはずねぇか。
こんな真っ黒でどろどろしたトコ…
ははっ、どこで間違ったんだろうな?
どうしてあんなことやってきたんだろうなぁ…
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2012/05/11(金) 22:15:30.32 ID:YKk7jmLw0
…どっかから、やり直せたなら―――――――――――
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2012/05/11(金) 22:17:24.99 ID:YKk7jmLw0
ぱちり、と病室のベッドの上で垣根は目を覚ました。
予想していたよりも眩しくて薄目を開けて辺りを見回す。
全体的に殺風景な個室の部屋、横に置いてある点滴等の医療器具、そして一本花が寂しく生けてある花瓶。
垣根(…なんだここ?病院か?……おかしいだろ。)
垣根(どういうことだ…。俺は第一位に殺されたはずだろ…?
自分でも分かる。あの死ぬ時のなんか暗いのに引きずり込まれていく感じ。冷たて、めちゃくちゃ気持ち悪くて、二度と経験したくねぇ……うッ)
一瞬吐き気が襲って来たが歯を食いしばりなんとか堪える。
垣根(なのに…なんでこんなとこで寝ている?生きている?)
そんな困惑する垣根の思考を一人の男の声が遮る。
カエルのような顔をした初老の男性で、白衣を着ているところを見るとこの病院の医者だろうか。
?「おや?目を覚ましたようだね?とても長く眠っていたよ?」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2012/05/11(金) 22:18:52.56 ID:YKk7jmLw0
垣根「てっ、め…だ、れ」
(くっそ、うまく声が出ねぇし身体も動かし辛れぇ…
……なんか、自分の身体じゃねぇみたいだな?)
?「おっと、無理して大声を出そうとしない方がいい。
…ああ、自己紹介が遅れていたね?僕は冥土帰しと呼ばれているよ」
冥土帰し「よろしく、垣根くん」
その医者の異名、冥土帰し。一人の異例を除けばどんな患者でも見捨てずあらゆる手段を尽くし手術を必ず成功させ、治す。そんな凄腕の名医だった。
垣根「ま、て。せつ、め、い…しろ!うぇッ、ゲホッゴホッ!」
冥土帰し「大丈夫かい?まだ「慣れてない」喉が潰れるよ?」
垣根「はぁ、はぁ…お、い!!どういうことだよ!!!
なんで…ころされたはずの…おれ、が…」
身体を無理矢理起こし、息が荒いままで喋る垣根の様々な感情を込めた言葉が急に止まる。
なぜか?
理由は至極簡単で、違和感を感じたからだ。
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/05/11(金) 22:21:01.99 ID:YKk7jmLw0
(…ちょ、ちょっと待て。「今」のは俺の声か!?)
これは混乱するしかなかった。むしろ混乱しない方がおかしい。
垣根「…んっ、だこりゃぁ!!??」
自分から発せられたその声は普段彼が使っていた男性らしい低く声ではなく
子供特有の高い声。おまけにろれつも上手く回らないので、まさに小学校低学年のお子様ボイスだ。
冥土帰し「う〜ん、やっぱり混乱してるみたいだねぇ。きみ、本当は高校生なんだろう?
しかも学園都市の第2位でLEVEL5。死にかけていた理由はきみのいた場所的に大体想像がつくけど、どういう訳か瀕死の君がこの病院に来た時からコレだけはさっぱり解らないんだよ」
垣根「…ッ!!」
最悪の事態を学園都市の第2位のその優秀な頭脳は予測した。
すると、機敏な動作で垣根はバッ!と自分に掛かっている布団を持ち上げ、自分の身体を確認し、そして呆然として固まってしまった。
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2012/05/11(金) 22:23:37.83 ID:YKk7jmLw0
垣根「おれのからだが…
ちぢんでやがる…!」
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2012/05/11(金) 22:24:42.62 ID:YKk7jmLw0
垣根「なんなんだよ、コレは!なんでおれがいきてんだ!なんでおれがちっこくなってんだ!なんでこえがこんなにたけぇんだよ!わけわかんねぇ!!どういうことだてめぇーッごふぉエ!!ゲホッ、げほッ、オエッ!!」
冥土帰し「まぁまぁ、落ち着いて垣根くん。」
学園都市第二位の脳みそをもってしてでも理解力の限界というものはある。
一気に、そして大量に新しい情報が入り過ぎて脳内の許容容量をオーバーしたのか、まんま子供の様に喚きちらし、むせながら疑問をぶつける垣根に対し、名医は優しく小さい子供をあやすように垣根を撫でた。実際子供な訳だが。
冥土帰し「よしよし、うるさいからまず深呼吸でもして落ち着こうか。ここ一応病院だしね?」ナデナデ
垣根「うぉ!!あたまなでてんじゃねぇー!!!」ビクッ
冥土帰し「深呼吸」
垣根「うっ!…すぅーっ、はぁーっ…。はやくせつめいしやがれ!」
冥土帰し「えーと、まずきみがどうして生きているのかだけど、それはきみを僕が治療したからかな?流石に死にかけのきみがウチに運ばれてきた時は本当にびっくりしたけど奇跡的に、致命傷を負っているにもかかわらず「何か」が傷口を塞いでいて九死に一生を得たんだと思うな。
きみの能力かな?今は使えるかい?」
垣根「…やってみるか」
垣根は演算を始め、そして背中に小さな翼が生えた。
垣根「…あぁ。……かなりえんざんのうりょくはおちてるが、のうりょくはつかえる。6ぶんの1てとこか…」
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2012/05/11(金) 22:25:38.01 ID:YKk7jmLw0
ハァ、と何を思ったのかため息をついて、また続ける。
垣根「…まぁ、いきているのはいい。でも、なんでこんなにちんちくりんなってるんだよ!?」
垣根の一番気になるその質問に対し、名医は悔しそうに下を向いた。
冥土帰し「……『それだけ』が、分からないんだよ…」
冥土帰し「運ばれて来た時からきみはこの姿だったからね。声が高くなっているのも身体が縮んだ、というより子供に逆戻りしたせいだと思うかな。
僕も気になって色々調べてみたんだけど、そもそもこんな急に子供に逆戻りするような病気なんてないし、何かの能力かとおもって学園都市の能力者を調べてみたんだけど、こんな不思議なことができる能力も能力者もいないんだよ…」
冥土帰し「今、他の医者の友達とか、僕の知り合いにいる『こういうの』を詳しい人に会えるように取り繕っているよ。
きみにはなにか小さくなることに思い当たる節はあるかい?」
垣根「…ねぇな。」
(一方通行でも「時のベクトル」を操って俺を子供に〜なんてできないだろうし、
そんなまどろっこしいことするなら、アイツは俺をボッロボロに痛めつけて殺すだろうからなぁ…。
…ハハッ「殺される」前提で考えてる自分が情けねぇなぁ)
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2012/05/11(金) 22:27:31.30 ID:YKk7jmLw0
垣根「…アレ?」
冥土帰し「?」
(…おっかしいな?なんかあんま第一位への憎しみとか恨みってもんを感じねぇぞ?前は死ぬほど憎んでて、戦った時も負け確信したときに「来世で絶対殺してやろう」って思ったんだけどなぁ…今はむしろ、前の俺が理解できんぞ…?
だって、第一候補になれなかったのは俺の能力が弱かったせいで、あの野郎を恨むっつーのはお門違いもいいとこじゃねぇか…っていうか、まずなんで俺は第一候補になりたかったんだっけ?)
垣根が自分の世界に入ってしまったことによってできた静寂を冥土帰しはオホン、一回咳払いをして断ち切り、垣根に話しかけた。
冥土帰し「まぁ、きみの身体はもうほとんど治っているから、少し感覚が変わった身体のリハビリして最短でいくと3日後にでも退院できるよ。…僕は何もできないから自分で色々と調べてみたいだろう?」
垣根「…あぁ、そうだな。そうする。」
冥土帰し「僕も「彼」と連絡がついて、何かヒントが得られたらきみに報告するよ。…きみは患者なんだから、医者の僕を頼ってもいいんだからね?
僕はずっと患者の味方だからさ?」
垣根「!あぁ…すまねぇ…」
冥土帰し「じゃ、なにかあったら呼んでね?」ガチャ
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2012/05/11(金) 22:28:42.25 ID:YKk7jmLw0
冥土帰しが病室から出ると、垣根は部屋の窓の外をぼんやりと見つめながらまた、自分の世界に入る。
垣根「はぁ…」
(さて、これからどうするか…
一刻も早く元に戻りてぇがあれからかなり時間がたったらしいからな。
調べるっつってもまず、現状を把握しねぇと。
俺をいじくりまわしたクソ科学者にでも…
…いや、ダメだ。……それよりも…うん。そうしよう。
「スクール」自体は潰れてるだろうが、『アイツ』は居るだろうからな…
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2012/05/11(金) 22:29:35.86 ID:YKk7jmLw0
そして、現在に至る。
先程絡まれた女子高生の群れから脱出した垣根は現在スクールの隠れ家の扉の前で佇み、一人で愚痴をこぼしているところであった。
垣根「あぁクソっ!このからだふべんすぎんだろ!!!
ちっちぇえからとおくのものみえねぇし、コンビニでたかいとこにあるものとれねぇし、ろれつまわらねぇし、じょしこうせいにめっちゃクソからまれるしよぉ!!
そして、なによりも…
このドアノブに手が届かねぇ…なんでこんな高い位置にあんだよ…」
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2012/05/11(金) 22:30:47.28 ID:YKk7jmLw0
垣根「ふっ」ピョン
垣根「せいっ」ピョンピョン
垣根「…」イライラ
垣根「おらぁぁぁぁああああ!!!」ドガシャァァァァァン
「俺の暗黒物質に常識は通用しねぇ」ドアの開け方にもそれが言えるのだろうか。
垣根選手、ドアをぶち壊してのダイナミック入場だ。
垣根「オイおれだ!かきねていとくだ!!いるんだろてめぇ!?」
しばらく間をおいてから、その乱暴な呼びかけに答えるように隠れ家の奥から赤いドレスを着た女性がゆったりと出てきた。
?「あら、ドアを突き破って入って来るとか、あの人かと思ったら違うわね…
どうしたの、キミ?迷っちゃった?」
垣根「ちがう!ちいさくなったがおれだ!かきねていとくだ!!!」
?「あら、小さい頃のあの人そっくりね。お母さんはどこかな〜?」
垣根「心理定規、てめぇえええええええええ!!!!!」ドカーン
垣根の能力使用により、隠れ家がミシミシと大きく揺れ動いた。
そう、この垣根をイラつかせる人物こそ垣根の言う『アイツ』。
元スクール構成員、通称『心理定規』だった。
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/11(金) 22:35:42.91 ID:YKk7jmLw0
今日はこのへんでおしまーい
こんな感じで台本形式にしたり、地の文入れたりしてやっていきます。
生暖かく見守ってください
それでは次は、1週間以内に来ます ノシ
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/05/11(金) 22:41:44.86 ID:ZIJaGw2u0
乙
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/05/11(金) 22:47:31.98 ID:leoACtWm0
とりあえずあれだな。巡回スレ消費中に新しい順回決定スレ見つけちまった…!もう記憶しきれない!楽しみに待ってるよ
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/05/12(土) 00:12:56.03 ID:qagTgHiE0
垣根スレは大歓迎だぜ…!
乙
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(佐賀県)
[sage]:2012/05/12(土) 02:28:14.04 ID:o1Vw2OMQo
能力のダークマターは暗黒物質じゃなくて未元物質ですよ
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/05/14(月) 22:47:32.84 ID:yoTf+PdI0
どうも、こんばんは。
>>1
です。
>>17
ご期待に応えられるように頑張ります!
>>19
うおっと、ワンやらかしですね…!すいません…。脳内補完お願いします…。
では、11時過ぎから少し投下します。
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/05/14(月) 23:02:53.39 ID:yoTf+PdI0
薄暗い隠れ家の中で心理定規と垣根は話していた。
心理定規「距離単位からみても間違いなくあなたね。
…どうしたの?そんなかわいい姿になっちゃって。
あなた死んだんじゃなかったの?」
垣根は半壊した隠れ家の座るとどうしても足が浮く大きさのソファーにちょこんと腰掛けている。
垣根「なんかしんでなかったらしい」
心理定規「…じゃあなんでそんな小学生みたいな図体になってるのよ」
垣根「…おれがしりてぇよ」ハァ
ため息交じりに垣根が言う。
心理定規「なによそれ…まぁいいわ。
で、ここに戻ってきたって事はそのなりで潰れた「スクール」を再開でもするの?」
クスッと笑う心理定規に対し、垣根は苦笑いをして受け答えする。
垣根「びょういんではちょっとやろうかとかかんがえちまったけど、やらねぇよ…!よくかんがえたらこんなからだでりーだーのいげんもクソもねぇしな…」
だんだん垣根のテンションが下がってきた。
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2012/05/14(月) 23:04:39.31 ID:yoTf+PdI0
垣根「…だいいち、おれはきえたことになってるんだろ?アレイスターのヤツにはどうだかしらねぇが、やるとしてもふたたびあんいにかおだすもんじゃねぇさ。
しかもいまのおれはちいさくなっちまってよえぇし、ほとんどなんもできねぇ…。
のうりょくこそつかえるが、えんざんのうりょくはずいぶんおちちまってる。
ほんと、なさけねぇよなぁ…」
そう言い終えると垣根は黙って俯いてしまった。
心理定規「そう…(自滅……)」
垣根「…」シュン
心理定規「…」ナデ
垣根「!?なんだよ、なでるな!」
心理定規「…」ナデナデ
垣根「ああクソ!さわんじゃねえ!!」バッ
心理定規(かわい過ぎでしょ、この子!!)
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2012/05/14(月) 23:06:21.49 ID:yoTf+PdI0
――――――――――――――――――――――――――
心理定規「…あ、もうこんな時間じゃない。」
壁にかけてある時計に目をやって言う。あんなやりとりを繰り返し、垣根が訪ねてきた時間から1時間くらいが経過していた。
垣根「ははっ、ずいぶんどうでもいいはなししちまったな」
心理定規「ふふっ、でも久しぶりにあなたと話せて楽しかったわよ。ちっちゃい子と喋ると心が和むわね〜」
垣根「うるせぇ、おれもすきでこんなすがたしてんじゃねぇんだよ…」
心理定規「そういえば、あなたはいつまでその姿でいるの?
……まさか戻れないとかじゃ…」
かきねていとくは4のダメージをうけた!
垣根「ぐふっ!」
心理定規「ええぇ…。あなたの能力とかじゃなかったのね…。
とても経緯が知りたいけど、わからないのよね…」
垣根「…ああ、なんもわからん…」
また落ち込み始めた垣根をよそに心理定規はなにか思い出したように話し始めた。
心理定規「ふぅん。でもよかったじゃない」
垣根「はぁ?なにがだよ」
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2012/05/14(月) 23:07:47.65 ID:yoTf+PdI0
心理定規「学園都市から名前が消えて死んだことになってるんだし、普通の生活してみるのも「アリ」じゃない?」
垣根「…はぁ?」
心理定規「だから、暗部に関わらない一般人の生活よ。
あなたスクールやってた頃、同じ年くらいの子が遊んでるの羨ましそうに見てたじゃないの。バレバレよ。」
垣根にとっては恥ずかしいことだったのだろう。垣根は心理定規から目を逸らし苦笑いをしている。
垣根「うぐ…みられてたか。でも…
それは、「ナシ」だ」
心なしか垣根の声のトーンが落ちた気がした。
心理定規「あら?私の読みが外れたかしら。今日ここに来たのはそのことの相談じゃなかったの?」
垣根「……ちげぇな」
垣根は再び心理定規に目を合わせてゆっくりと口を開いた。
垣根「きょうはおまえにたのみがあってきた。
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2012/05/14(月) 23:09:29.90 ID:yoTf+PdI0
おれを
ころしてくれ。」
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/05/14(月) 23:17:07.64 ID:yoTf+PdI0
うぁい、ここまでです。
今日は前回の書き溜めを使い切るために投下しました。短くてすいません。
よって、次回からは書き溜めゼロ!しかも自分、学生なので中間試験がやばいかなーって。
勉強しなきゃかなーって。
書く時間が無いからクオリティが下がるとかは言わない。
次はきっちり1週間後に来ます。
それではお付き合いありがとうございました。
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/05/14(月) 23:34:57.55 ID:/TTf6G0x0
乙
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2012/05/15(火) 08:04:38.08 ID:PeRMB1nAO
>>1
乙
やはりシリアス、良作の予感
無理せずにな
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/15(火) 21:53:09.33 ID:rhliyENIO
バーロー→ていとくん
蘭→心理定規
博士→カエル
なんか思いついた
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/05/24(木) 21:26:55.48 ID:boT9RfM10
期待
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/05/25(金) 17:50:21.02 ID:8cWz5sAH0
レスありがとうございます…期待させてすいません
>>1
です。
えと、来週中に投下します!!!!!
ホントすいませんテストとかありましてですね…さらに明日からも遠出の用事が…。
なるべく早く書きます!
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2012/05/25(金) 19:19:09.24 ID:vMWqtbIwo
ちゃんと完結するまで書いてくれるならいくらでも待つさ
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/05/26(土) 21:06:08.14 ID:E92RP0/l0
>>10
『こういうの』を詳しい人
ばーろーのことか…
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/07/23(月) 11:03:15.73 ID:Y9daMrQDo
偶然見つけたんだが…
続く希望は無いのかねぇ…?
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