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男「魔眼?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 14:32:13.19 ID:l4/BzE/W0

俺は怪奇現象や心霊現象などの非現実的なものは信じない男だ

狐耳の少女や猫耳の少女なんて絶対にいない、そう思っていた

そんな非現実的なものでも、一度見てしまえば現実になってしまう

事実、今俺は猫耳の少女が現実となってしまった

猫耳の少女「それでですね!狐のお友達が『猫はコタツで丸くなっておれ』なんて言うんですよ!酷くないですか!?」

俺の目の前で世間話をしている猫耳の少女

何が起きているのかまったく分からない

事の発端は数時間前ことだ

いつも通り部活を終えて家に帰っていたら急に『あ、はじめましてー魔眼いかがですかー?』と猫耳の少女が現れて魔眼の押し売りをしてきた

何を言ってるか分からないと思いますが、俺もわからない

ポルなんとかの気持ちがようやく分かった気がする

猫耳の少女「・・・・あれ?引いちゃいました?」

背は150cmあるか無いか、ポニーテールの猫耳を生やした少女

シスターの格好をしているのだがどうにも似合わない

だが、俺の見てきた女性の中ではトップクラスに可愛い部類に入るのだが・・・・

男「え?なにこれ?なんなの?」

猫耳の少女「あ、自己紹介がまだでしたね、私の名前は猫又」

男「いや、そうじゃなくて何者?」

猫又「魔眼の所有者になってくれる人を探してまわっています」

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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/16(水) 14:36:22.67 ID:6Z89ZDtio
何これおもしろそう 液体
3 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 14:39:04.74 ID:l4/BzE/W0

男「魔眼?」

猫又「はい!魔眼って言ったら『絶対尊主』とか『死の線が見える』とか『未来視』とか想像してもらっても構いませんよ」

男「随分とマニアックなのか、そうじゃないのか、よく分からない微妙なところをついてきたな」

猫又「魔眼は持つ人によって力も変化していきますので、どんな魔眼になるか分かりませんが」

男「・・・・これって他の人も持ってたりするのか?」

猫又「まあ、私以外にも押し売りしている人いますし」

男「これはバトル展開になる予感・・・・」

猫又「どうです?魔眼は貰いません?」

男「・・・・」

何を言ってるのか分からないが、とりあえず貰っておこうか?

いやいや、何されるか分かったもんじゃない、慎重に決めて――――

猫又「はーい!じゃあ右目を魔眼にしちゃいますねー」

男「ちょっ待って・・・・」
4 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 14:50:09.33 ID:l4/BzE/W0


俺には足りないものがあった

それは、誰もが小さくても必ずしも持っているもの

「男君!」

目の前にはナイフを持った殺人鬼がニヤニヤと笑いながら俺達を追い詰めている

後ろは壁、逃げ場は無い

なら、俺が彼女を助けるために立ち上がらなければ

そして俺はその小さい体で殺人鬼に立ち向かっていった

「うぉぉぉおおおお」

結果としては、一蹴りで終わった

そして彼女の服を剥ごうと殺人鬼は彼女をさらに追い詰める

助けなきゃいけない、そう思った俺は何度も立ち向かった

殴られ蹴られ、痛くても痛くても立ち向かった

殺人鬼は『目障りだな』と言って俺の首を掴んで壁に押さえつけた

苦しい苦しい苦しい

でもこいつを止めなきゃ、彼女を助けるために

俺は逃げるように彼女に言った、そして彼女は走って逃げていった

「ちっ、逃げしちまった・・・・ま、いいか」

そう口走った後に俺の腹にナイフを刺し、そして右目を切り裂いた

さらに殴り、蹴り、絞められる

怖い痛い苦しい助けて

こんなにも苦しく怖いことは初めてだった

こんなことなら立ち向かわずに逃げればよかった

逃げていれば、俺は失わなかった

誰にでも、小さくても、必ず持っているものを

5 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 15:04:07.96 ID:l4/BzE/W0

猫又「気がつきました?」

男「・・・・夢じゃないんだな」

猫又「そうですよ、私を夢なんかにしないでください」

男「で、ここは何処で何が起きたんだ?」

周りを見ると、そこは俺が良く行く公園、そのベンチに膝枕をされて寝かされていた

確か俺は猫耳の少女、猫又となのる女の子と出会ってから、急に意識が無くなって

と、不意に俺は自分の体に違和感を覚えた

強い違和感は眼が原因だが、それ以上に何か温かいものが俺の内側から出てきている気がする

猫又「あなたに魔眼を移植しました、眼球は私が保存しておきますね」

男「魔眼・・・・」

思い出した、俺は魔眼の押し売りを受けていたんだ、そして待った無しに俺に魔眼を植え付けた

もしかしてこの眼の違和感は魔眼の影響なのか?」

猫又「ご主人様、と呼ばせてもらいますがよろしいですか?」

男「はぁ!?お前何を言って」

猫又「ご主人様の魔眼について説明させてもらいます」

許可無し待った無し、この女最悪だ

猫又「ご主人様の魔眼は勇気を得る魔眼です」

男「・・・・勇気を得る?」

猫又「勇気の無い自分に勇気をつける魔眼・・・・名づけて『勇者の視線』と呼ばせてもらいます」

男「勇者の、視線・・・・?」

猫又「ご主人様の足りない部分を補うような形で魔眼の能力が決まりました」

この暖かい感じは魔眼、勇者の視線の影響なのか?

これが、勇気なのだろうか?あの日失ったものなのだろうか?

・・・・俺は、誰にでも持っているものをもう一度手に入れることができたのだろうか?
6 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 16:16:13.76 ID:l4/BzE/W0

男「・・・・それで、お前は何がしたいの?」

猫又「いえ、とりあえず魔眼をご主人様にお渡ししたいだけでして」

男「いつ帰るんだ?」

猫又「いえ、その魔眼ある限り私は半径10メートル以上は離れなれないものでして」

男「・・・・」

猫又「これからよろしくお願いします、ご主人様」

男「はぁ・・・・色々質問させてくれ」

猫又「どうぞどうぞ」

男「一、俺に魔眼を渡した理由、二、俺はこれからどうすればいい?、三、お前は何者だ?」

猫又「1、の答えですが片目なくなってってちょうど良さそうだったからです」

・・・・いや、そう思うかもしれないが、えらく適当だな

猫又「2、普通にすごしていてください、魔眼同士は惹かれあう物ですよ」

それって近いうちに魔眼を持ってる人間と会うわけか

猫又「3、ごめんなさい、答えられません」

男「正体不明の猫に眼を植えつけられる上にストーキングされるのか」

猫又「お、女の子だからいいじゃないですか!」

こいつは何を言っているのだろうか、まあ女の子だからいいけど

男「とりあえず俺は家に帰るけど・・・・お前はどうするの?」

猫又「こうします」
7 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 16:40:47.30 ID:l4/BzE/W0

男「ただいまー」

母「お帰りなさい、夕飯は?」

男「食べるよ・・・・はぁ」

猫又「にゃははーこれがご主人様のお母様ですか」

母「ちゃんと手を洗ってから食べなさいよ」

俺の方には拳ほどの大きさの猫又がいた

その小ささと可愛さから何かのマスコットキャラクターのストラップに見える

『にゃははー』と笑う姿はなんとも似合っている

そんな生き物が喋っても母はまったく気がついていない

男「本当に見えないんだな」

マスコットになっている場合は魔眼所有者以外からは姿が見られないらしい

ただし、例外もあるらしいが

猫又「そもそも、ああして完全体になって姿を現し続けられるほうがおかしいんですよ」

男「実はお前って幽霊とか妖怪とかの類?」

猫又「なんと!当たってしまいましたね」

男「マジかよ・・・・」

冗談で言ったつもりだが本当にあたっているとは

俺は洗面所で手を洗い、そして鏡で自分の右目を見た

瞳には紋章のようなものが見えている

猫又「あんまり眼を見てると危険ですよ?」

男「どういうことだ?」

猫又「目を見た人間は勇気を得ることができます、同時に自分も勇気を持つことができます・・・・が、自分に対してだと必要以上の勇気を持つことになりますよ?必要以上の勇気は時に無謀なことでもしてしまう・・・・破滅しますよ?」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/16(水) 16:42:01.78 ID:M2nXbvZSO
ん?
右目はどうなってたんだ?
右目は>>4の時点で切られただけで、くり抜かれたわけじゃないんだよな?

なのに>>6
猫又「1、の答えですが片目なくなってってちょうど良さそうだったからです」
ってまるで右目が元からないように書かれてるんだがどっち?
9 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 17:02:39.89 ID:l4/BzE/W0

男「どういうことだ?」

猫又「勇気は無謀に変わり、無謀は死に直結しています」

男「・・・・よく分からんが、とりあえず極力目を見なけりゃいいって話だろ」

猫又「はい、仰るとおりで」

男「はぁ・・・・」

右目には魔眼が宿り視力も回復している、右目で外の世界を見るのは随分と久しぶりだ

それでも、傷跡だけは残っていた

殺人鬼に立ち向かった証

なぜだろうか、あれが今でも昨日のことのように感じられる

猫又「・・・・ご主人様、傷跡がどうかされたのですか?」

男「なんでお前は俺が考えてることが分かるんだ?」

猫又「そういう顔をされていた、というのが三分の一の理由ですが、魔眼と私は繋がっています」

繋がっている、魔眼から離れられない理由はそれが原因なのだろうか?

猫又「それゆえにほんの少しだけ感情が流れてくることがあるんです」

男「逆に、お前の感情も俺に流れてくるのか?」

猫又「そうですね、私が気を許しているときなんてバンバン流れてきますよ」

男「それは嫌だな・・・・」
10 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 17:10:11.90 ID:l4/BzE/W0
>>8
眼球自体はあるのですが、猫又は見えないのを知っていた
なので猫又は目が無いような物だと思い、そういう言い方にしました
分かりづらくてすみません
11 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 17:23:31.07 ID:l4/BzE/W0

男「ごちそうさま」

猫又「ほんのりと辛く、濃い味・・・・それでいてしつこくない!!」

などとグルメリポーターかなんかの真似をしているマスコット

見ていてシュール、それでいて俺にしかみえないのが悔やまれる

母「そういえば、女ちゃんさっき家に来てたわよ?」

男「何しに?」

母「あなたにプレゼント」

そう言って丁寧に袋に詰められたクッキーを渡された

一つだけ取り出して食べる

猫又「甘いですねーあまあまですねー恋の味がしますヒューヒュー!リア充爆発するにゃー!」

男「女はなんか言ってた?」

母「『感想聞かせて』って言ってたわよ」

男「そりゃ伝言どうも」

俺はクッキーを持って自分の部屋に戻る

そして机に入っているナイフを取り出して目に近づける

男「魔眼潰してみるか」

猫又「なななななななにやってるんですかー!?私死んじゃいますー!!」

魔眼は繋がっている、というのは猫又の命も繋がっているわけか

男「いや、ちょっとお前に今イライラしたからさ」

猫又「分かりました!謝ります、謝ります!ってそもそも潰す勇気を出してどうするんですか!?」

と、頭を振りながらじたばたする猫又

・・・・可愛い

男「あ、それと猫又」
12 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 17:43:30.52 ID:l4/BzE/W0

猫又「はい、なんでしょう」

男「俺には勇気が無い」

猫又「・・・・どういうことです?」

男「無謀はあっても勇気が俺には無い」

猫又「それって・・・・」

男「俺は本気で眼にナイフをさすこともできる」

猫又「なっ」

男「刺さないよ・・・・俺は過去に殺人鬼に襲われて視力を失った」

猫又「それで視力が無いのですか」

男「そして俺はそれがトラウマ・・・・と似たような物になって、勇気を出せなくなっちまった」

猫又「勇気が出せない・・・・?」

男「電車に轢かれそうな男の子がいたとしよう、俺はそいつを助ける勇気がもてない」

猫又「じゃあ助けないのですか?」

男「まさか、俺はちゃんと助けるよ・・・・例え電車に惹かれる寸前でも」

猫又「それ無謀ですよ」

男「知ってる、俺は『勇気を出して何かをやる』のではなく『無理だと分かっていてやる』という無謀もでしか動くことができない」

猫又「助けるけど、それは勇気はでは無く無謀、それ故にあなたは自分に歯止めをかけることができない、といいたいのですか?」

男「そういうことかな、分かり辛いと思うが」

猫又「いえいえ、あなたには勇気は存在しない、と言うことだけでも分かったので大丈夫ですよ・・・・じゃあもしかして
あなたの魔眼は」
13 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 18:06:06.84 ID:l4/BzE/W0

男「お前が『足りない部分を補う形』ってのは勇気のことなんだ」

猫又「え、本当にそういう意味での勇気だったのですか」

男「他に何がある?」

猫又「他の人に勇気を与えることができないとかそういう理由?」

男「あ、それはあるかもな」

猫又「思い当たるのですか」

男「ああ、それとこの体が温かい気がするのだが、もしかして勇気の影響か?」

猫又「にゃはは、あなたの勇気の無い冷え切った体に勇気が入ったことで暖められたんじゃないんですか?」

不思議と悪くは無いのだが、違和感が取り除く事ができない

やはり長年無い物があると違和感を覚える物なのだろうか

男「やっぱり、よく分からないな・・・・」

猫又「まあ、少しずつ実感していけばいいと思いますよ」

男「そういうものか」

その日はそのまま寝ることにした

寝る前に「性欲処理は?」と効いてきたのでティッシュ箱を思いっきり投げつけて潰した

なるほど、小さくなったりはできるがちゃんと物理は効くわけか
14 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 18:24:25.76 ID:l4/BzE/W0

カーテンから射しこむ光で眼が覚める

珍しく何も夢を見ない日だった

俺はそのまま日のカーテンを開けよう起き上がろうとするが

猫又「・・・・」

手を合わせて猫又は目をつぶって祈りをささげていた

マスコットのままではなく初めて会った時と同じ普通の人の形で

ステンドグラスではなく、カーテンの隙間から漏れる光に当たりながら祈りをささげるその姿は本物のシスターそのもの

その姿は今にも消えそうで、儚い姿

なぜだろうか、その姿に俺は何か哀れみと悲しみを覚えた

猫又「・・・・あ、おはようございます、ご主人様」

男「あ、ああ、おはよう・・・・本物のシスターっぽいな」

猫又「にゃはは、こんな格好だから真似事でもしてみようと思って」

男「シスターじゃないのか・・・・ま、起きて学校に行くか」

猫又「・・・・」

男「どうした?」

猫又「いや、意外と私に馴染んでますね」

男「そうか?これでも動揺してるぞ」

猫又「器が大きいというか、なんと言うか・・・・」

男「とりあえず行くぞ」

猫又「はい、ご主人様」

と、大きかった体は一瞬でマスコットキャラクターのようになっていた

そしてフヨフヨと浮きながら俺の肩に乗った

男「・・・・浮けるのか、お前」
15 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 19:09:01.49 ID:l4/BzE/W0

今日はここまでにして、たまにのんびり書き続けさせてもらいます
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/16(水) 19:36:14.19 ID:6Z89ZDtio
舞ってます おつ
17 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/16(水) 21:47:43.09 ID:l4/BzE/W0


舞台裏


猫又「・・・・ところで、>>1は書き溜め無いのですか?」

男「無いな」

猫又「・・・・なんで建てたの?」

男「頭の中で練っていた物を文章化したかったから」

猫又「続ける気は?」

男「あると思います」

猫又「にゃはは、地の分下手ですよね?」

男「仕方ないだろ、表現方法とか苦手とか言っちゃいそうな>>1だし」

猫又「結局魔眼って何?」

男「いや、お前が良く知ってることだろ」

猫又「にゃはは、私のキャラ定めてよ」

男「嫌だ」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/16(水) 22:22:19.62 ID:+IeGKRAIO
メタ発言はやめろください
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/17(木) 00:39:52.08 ID:nJ9K83+4o
メタもニヤッときて面白いとは思うんだがな
まぁ>>1の好きにすればいいじゃない
20 : ◆8/MtyDeTiY [saga sage]:2012/05/17(木) 13:41:41.93 ID:8sZ0Kgwm0

通学路


猫又「それでそれで、ご友人はどんな方がいるのですか?」

男「変な奴ばっかだよ」

猫又「と、いいますと?」
                                           スカーレッドスナイパー
男「初対面・・・・高校入学時に『貴様、生きていたのか・・・・その傷、俺は知っているぞ、紅色の暗殺者!!』とかいってくる奴とか『すっげぇー!その傷かっこいいな!真似していい?』とか『か、かっけぇ・・・・兄貴って呼ばせてもらいます!!』などのことを言ってくるような友人ばっかだぞ」

猫又「にゃはは、ず、随分と濃い友人で」

男「まあ、会えば分かr「おっはよーう!」

と、後ろから頭を思いっきり叩かれる

いつも通りのことだなと思いつつ顔を上げる

女「どうした?今誰かと話してる感じがしたけど」

男「気のせいだろ、女」

猫又「おや、これが昨日言っていた女さんですか、男さんの恋人ですね、ヒューヒュー」

女「・・・・急に何やってるの?」

男「いや、ボールを投げたくなってな」

と、俺は自然な形で猫又を掴んで地面に叩きつけて踏みつける

本当に人形みたいにフワフワしていた

そして俺はそれを無視して歩き続ける

猫又「よ、容赦ない・・・・」

21 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/17(木) 13:58:29.90 ID:8sZ0Kgwm0

教室


「姉さん、兄貴おはようございます!」

「あ、女に男じゃん、おはー」

「来たか紅色の暗殺者に白き歌姫よ」

女「相変わらず皆濃いねー」

猫又「紹介してもらえると助かります、濃すぎてスルーしきれません」

男「んじゃ、まずこいつから・・・・おっす舎弟」

舎弟「おっす!おはようございます!!」

こいつは舎弟・・・・と言っても勝手になって、勝手に皆が舎弟と呼ぶようになったから舎弟

見た目と言動は不良だが、根はものすごくいい男でなるべく喧嘩も会話で終わらせようとするほど

男「最近調子はどうだー」

舎弟「うっす、南校の奴ら全員潰してきましたよ!」

猫又「待って、『南校の奴ら潰してきました』って今言ってた説明と違う気がするんだけど」

男「強かったか?」

舎弟「話になりません、筋トレもろくにしないカスばかりでした!」

男「だろ?言ったとおりカス集団だったじゃん」

舎弟「仰るとおりです!先輩は間違っていませんでした!間違っていたのは自分です!!」

猫又「・・・・納得がいかない」
22 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/17(木) 15:12:27.95 ID:8sZ0Kgwm0

男「そしてこいつが・・・・おはよう、刺青」

刺青「相変わらずカッコいいね」

男「そっちこそ」

黒髪ロングの二重の彼女は刺青

学校トップクラスの美少女、なのだが着ている制服の下は趣味で入れている刺青だらけの体だ

過去に俺の顔の傷を見て『目に斬られた痕!?その考えは盲点!』と言って顔をにいれようとしていたほど

正確は穏やかで成績優秀なのだが、刺青を入れていて全くイメージがつかない

猫又「にゃはは、この人の体傷痕だらけですね」

男「・・・・ん?それは新しい刺青か?」

刺青はノートに刺青が考えたマークが描かれていた

刺青「うん、僕の肩に彫ろうと思うんだけど」

男「だったらこんな感じで・・・・」

と、俺は少しシャーペンを使って紙に書き加える

それを見て「それは盲点」と言って真剣に悩む

猫又「想像がつかないです」

男「だろうな、俺も驚いた・・・・そしてコイツが」

23 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/17(木) 15:42:20.04 ID:8sZ0Kgwm0

王「紅き世界へ貴様を誘おう・・・・」

猫又「なぜか魔眼所有者の雰囲気があります」

男「邪気眼なら持ってるけどな」

こいつは王、見てのとおりの厨二病患者

制服も規定の物に改造を施した改造制服

それ以外に語るべき場所がない気がする

猫又「また豪くひどい説明でしたね」

王「紅色の暗殺者、昨晩の事件を知っているか?」

男「昨晩?」

王「ああ、この辺りで人が殺されたらしい」

男「なに?」

王「さらに店から金も奪われたらしいが・・・・『何故か快く渡してしまった』らしい」

男「変な話だな」

王「おそらく『奴ら』かと思っていたが・・・・これはまだ裏に何かあるはずだ、私は引き続き調査を進めるが」

男「情報が入ったら教えるよ」

王「すまないな、紅き暗殺者よ・・・・」

猫又「奴ら?」

男「不良グループのことだ」
24 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/17(木) 15:53:57.98 ID:8sZ0Kgwm0

女「どうしたの?さっきから独り言ばっかで」

男「いや、精霊が見えるなーって」

猫又「にゃはは、私はそんなお高い物じゃ」

王「精霊!?やはりお前も目覚めたか!暗殺者!!」

刺青「落ち着きなさい、まずは病院よ」

舎弟「精霊!?どこすか!?」

と、三人とも全く別の反応をしている

これでよく友人関係が成立して噛み合っていると思う

猫又「不思議な人達です」

男「全くだ」

猫又「あ、それと女さんも紹介してもらえると―――」

突然のことだった

ジリリリリリリリ、と廊下全体で警報が鳴る

何が起きたのか分からない生徒達は皆一斉に騒ぎ出す

女「な、何・・・・?」

刺青「警報?」

刺青は一度廊下に顔を出して辺りを見渡す

刺青「・・・・廊下に出てみたけど、警報が鳴ったにしては火事の様子じゃないらしいけど」
                 コンビニ
王「『奴ら』なのか!?くそっ!!遠とき闇市で裁きを下したのが拙かったのか!?」

舎弟「王は何やってるんですか・・・・」

男「・・・・これは」

猫又「にゃは、ご主人様!魔眼保有者の気配です!!」

男「何?」

猫又「これは・・・・今私達がいるのが二階の端の教室です、保有者は一階にいます」
25 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/17(木) 19:43:55.02 ID:8sZ0Kgwm0

そう言っている間にも騒ぎは大きくなり皆はひどく慌てだした

そして教室から逃げようとした生徒がドアを開けた瞬間だった

王「静まれぇ!!」

ビクリ、と体を震わせて生徒全員が王を見る

そして王は立ち上がり

王「皆の安全は私達が必ず・・・・まずは状況も把握できないままに動くのは危険だ・・・・舎弟」

舎弟「うす、他の教室にいる奴の情報じゃあ不良が暴れているらしいです」

王「やはり『奴ら』か・・・・」

舎弟「ただ、先生はこれを見逃して、警察を呼んでも来ないってメールに書いていました」

刺青「おかしいな、体育科のゴリラなら不良の一人や二人・・・・」

舎弟「不良は確認された中でも20人、見逃した先生の中にゴリラも含まれてるっす」

猫又「ゴリラって?」

男「先生のあだ名」

女「え?それってもしかして私達・・・・」

王「妙だな」

男「どうした?」
                      ケ イ サ ツ
王「『見逃す』と言うのが何かおかしい・・・・政府の狗を呼んでも来ないのもあり得ない」

刺青「ここで考えられるとしたら、何らかの手段で学校の外と中で連絡が取れないようになっている」

舎弟「そして、少なくとも不良だけで学校を占拠しようとしている」

猫又「・・・・なんですか?この一体感は」

男「こいつらの非常時になると、これ以上に無く真剣になるんだ」

猫又「にゃはは、少し怖いです・・・・それは置いといて、これは多分魔眼の仕業ですよ」

男「どんな魔眼だと思う?」

猫又「分からないです、ただ先生たちが見逃す、警察に連絡を入れても来ない、と言う点から見て二人の魔眼所有者がいる可能性も高いですよ」

男「・・・・王!」
26 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/17(木) 19:52:12.70 ID:8sZ0Kgwm0

王「どうした、紅色の暗殺者」

男「この騒ぎの元凶が何なのか少し分かるんだよ」

舎弟「ほ、本当っすか!?流石兄貴!」

男「そこで、俺が指示したルートで急いで学校から出てくれ」

王「・・・・何をするつもりだ?」

男「元凶を叩く」

刺青「ならば僕も行こう、戦力は多いほうがいい」

男「いや、俺一人で行く、武器持ちの複数人の不良と喧嘩出来る奴なんて限られてる、だから皆を助けるために刺青は動いてくれ」

刺青「・・・・分かった」

舎弟「兄貴」

男「お前は先頭に立って、前の状況を確認しながら進め、王も先頭に立って指示しながら進んでくれ」

王「・・・・ふん、貴様に指示されなくともそうする」

舎弟「兄貴、頼みました」

女「・・・・男!」

男「どうした?」

女「無茶だよ・・・・」

男「お前俺のこと分かっててそれ言ってるんだったら叩くぞ」

女「分かってる!でも、私は・・・・」

男「心配すんな、無茶しないように努力するさ」

女「・・・・うん」

27 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/17(木) 20:43:28.90 ID:8sZ0Kgwm0

俺は王に逃走ルートを指示してすぐに廊下に出た

例えルート先に不良がいたとしても、舎弟と王の敵じゃない、というか不良を同情するレベル

男「猫又!今保有者は何処だ!?」

猫又「そのまま右の階段を下に!そこにいます!!」

男「職員室か・・・・」

保有者がいる場所は丁度職員室の前、おそらくそこには他の不良も大勢いるだろう

階段を下りる、するとそこには

男「・・・・お前」

「遅かったじゃないか」

ボコボコに殴られた教師が三人、その中にはゴリラも混じっている

死体、のようにも見える

生きているか死んでいるかも分からない

そもそも生きていてもこの状態ならいつ死んでもおかしくない

この状況にした男、鉄パイプを持って、制服をだらしなく着た坊主頭の保有者らしき男一人

それに加えてバッドを持った不良が三人

保有者「お前のこと前々から嫌いだったんだわ・・・・調子乗ってマジでムカついてたんだよ」

男「イライラして殺人か」

保有者「あ?調子乗れるのも今のうちだから、お前のことボコボコにさせてくんね?」

そう言って目を合わせてくる

が、何も起こらない

男「・・・・」

保有者「・・・・ちっ、効かないタイプの野郎か、ぶっ殺すぞ!」

猫又「危ない!!」

保有者の掛け声に合わせて不良の一人が俺の頭めがけてバットを振る

俺はそれを紙一重で交わして、鳩尾を思いっきり殴る

不良「ぐっ・・・・へっ!?」

男「おー、案外利口じゃん」

俺は休む暇も与えずに首目掛けて正拳突き

不良は声にもならない音を口から出して気を失った

猫又「・・・・こいつの鳩尾」

男「何か硬いもん仕込んであったな、おそらく鳩尾殴られても大丈夫なように」

猫又「それをごり押しで?」

男「ああ、正直あの程度の薄さなら関係なく殴れるわ」

猫又(・・・・もしかして、ご主人様はとんでもない化け物なのだろうか)
28 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/17(木) 20:58:30.16 ID:8sZ0Kgwm0

>>18
なるべく控えたいます
ただ、たまにしちゃうかもしれませんがそこは我慢してもらえると助かります


廊下


舎弟「ふっ!てっ!」

不良「がっ・・・・強すぎる」バタッ

王「よくやった、舎弟よ・・・・ところでお前は下の不良の友ではないのか?」

舎弟「自分は不良ですけど、下の不良は悪事を中心に、自分らは基本的に善人ですから」

王「そうなのか・・・・」

舎弟「ところでこっちも質問なんすけど、王も喧嘩するんですよね?」

王「喧嘩?違うな、裁きだよ・・・・神が『奴ら』を裁かぬから、代わりにこの私直々に裁いているのだ」

舎弟「へぇー・・・・どの程度の強さかって言うのは知ってるっすけど、普段はどんな技を?」

王「CQCなどの軍で使われるような体術が中心だな」

舎弟「へ?本格的ですね」

王「ああ、王であるこの俺は、未だに家臣が少ないのでな・・・・仕方なく王自ら潜入して情報を集めることもしている、そういう貴様は?」

舎弟「自分は我流っす、たまに兄貴と手合わせしたりしますが」
             スカーレッド
王「・・・・ほぅ、ところで紅い傷(刺青)はどのような技を持っている?」

舎弟「・・・・」

王「どうした?」

舎弟「・・・・今度試してみたほうが早いっす」

王「そんな強者なのか・・・・!?」

舎弟「・・・・相性の関係上とかもあると思いますので、どう言えばいいのか分かりませんが、勝てる気がしません」

王「・・・・くく、この俺を昂ぶらせる者が、まさかこんなにも近くにいるとは・・・・紅い傷!!」

舎弟「ここでは止めてくれっす!今は脱出途中っすよ!?」

王「知ったことかぁああああああ!!」
29 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/17(木) 20:59:04.96 ID:8sZ0Kgwm0
今日はここまでにしておきます
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/17(木) 21:16:50.28 ID:2q3lXWTA0
>>1乙楽しかった
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/17(木) 21:55:21.96 ID:cNk1j0rXo
期待
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/18(金) 02:25:01.45 ID:SOiTPH78o
全体的な厨二っぽさがたまらん
33 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/20(日) 00:35:46.62 ID:ipW1ilq+0

今日ものそのそと、Fate見て泣いたし少しだけでも投下しよう
34 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/20(日) 00:39:13.99 ID:ipW1ilq+0

不良の一人が大振りでバッドを振ってくる

これくらいなら避けるのも簡単、むしろ

男「当たる前に当てる」

手首を掴んで膝で鳩尾を蹴る

だが、それでも意識を飛ばすにはたりないと分かり首を絞めて意識を奪う

これで残り三人、楽勝過ぎて逆に怖いくらいだ

「くっ・・・・」

男「降参しろ、いい加減飽きてきた」

猫又「にゃはは、ご主人様はとんでもない強さを持っていますね」

「・・・・鳩」

男「?」

保有者の男が一言口にする、その瞬間2メートルはある男が姿を現した

背中には灰色の翼、服装はスーツを着ている頼りなさそうな顔の男

鳩と呼ばれた男はすぐさま殴りかかってくるが

猫又「まさか最初から私達の使役とは」

鳩「仕方ないでしょう、主人の命令は絶対ですから」

男「猫又!」

猫又「ご主人様はそいつを頼みます!鳩は押さえつけておくので保有者を叩いて下さい!それと魔眼使用中は相手の魔眼に気をつけてください」

そう言って猫又は鳩を掴んで校庭に飛び出していく

猫又は俺から10メートルは離れられないと言っていたが大丈夫なのだろうか
35 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/20(日) 00:44:34.31 ID:ipW1ilq+0
「・・・・今のうちにコイツ殺すわ、ちょっと何人か呼んで来い」

不良の一人が「わかった」と言って走り去っていった

そして不良と保有者を目の前に構える

「ぶっ殺すぞ!」と不良が突っ込んでくるが同じパターンで行動も大体読める為に全力で腹パンしたら一発で沈んだ

こうも簡単に読める上に弱いとなると実は雑魚のCPUか何かだと本気で思ってしまう

「使えな・・・・いいや、お前俺がぶち殺すからな」

男「言ってろ、お前と似たような雑魚を今まで何人潰したか覚えてないくらい潰したぞ俺は」

「・・・・殺すわ、マジで目障り」

そう言って鉄パイプを振りかぶる、前の不良どもよりは強いだろうけど問題はないはず

そう思って俺はさっさと終わらせてしまおう、そう思った

ゴリラ「ん・・・・お前ら」

男「ナイス、これで不良潰すのも割りと楽になる」

「・・・・あぁ?」

ゴリラ「お前!鉄パイプなんて持って何やってるんだ!」

「男をぶっ殺します」

ゴリラ「ぶっ殺す!?お前そんなこと―――」

どうせゴリラは止めるだろう、そう甘く考えていた
36 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/20(日) 00:58:03.62 ID:ipW1ilq+0




ゴリラ「構わんぞ、どんどんやれ!」


37 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/20(日) 01:08:25.38 ID:ipW1ilq+0
男「・・・・は?」

気がつけば鉄パイプを左腕にもろにくらっていた

痛い、だがこれくらいならまだ左腕は持ち上がるから問題はない

だけど、問題は今のゴリラの発言

明らかに不良の行為を認めている上で助長している

「分かりましたぁ、男・・・・先生から『許可』を貰ったから殺すわ」

男「許可・・・・」

何か引っ掛かる

思い出せ、確かさっきの会話の内容を

『この辺りで人が殺されたらしい』

『さらに店から金も奪われたらしいが・・・・『何故か快く渡してしまった』らしい』

『ただ、先生はこれを見逃して、警察を呼んでも来ないってメールに書いていました』

男「まさか、事件の犯人、そしてお前の魔眼・・・・」

「気がついた?じゃあもう分かってるだろうけど教えてやるよ」

そう言って保有者はゴリラの目を見て

「ゴリラ、先生を殴る許可をください」

ゴリラ「おお、好きにやるといいぞ」
38 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/20(日) 02:26:45.14 ID:ipW1ilq+0

音を切って鉄パイプを振る

ゴリラは苦しそうな顔をしながら倒れる

ゴリラ「ど、どんどん殴って・・・・」

「俺の魔眼は『許される罪』目を見た人間に対して『許可』をとることができる」

男「つまり誰に対しても、何をやろうとしても許可を取れる」

「そういうことだ」

男「厄介だな」

許可「さて、じゃあ人数も集まってきたし」

ぞろぞろと自分を囲むように不良があるまる

人数的には大体20人程度だろう

左腕は痛むが、まだまだ戦える

許可「ぶっ殺せ!!」

男「ハンデには丁度いい」

39 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/20(日) 02:40:27.23 ID:ipW1ilq+0

猫又「えぇーい!ちょこまかちょこまか!」

空を飛ぶ鳩と地上で攻撃の隙を窺っている猫又

空を飛んでいる分猫又のほうが不利のように思える

が、鳩は攻撃が届く範囲まで降りれば必ず猫又の爪は確実に急所に狙いに来る

それを避けるほどの能力を持っていない、仮に自分の攻撃があたってもそれは自滅覚悟でやったことだろう

なのでお互いは攻撃できずに均衡が続いていた

鳩「・・・・キャラ変わっていますが」

猫又「黙れポッポ!その羽もいで今すぐ焼き鳥にしてやる!!」

鳩「・・・・」

猫又「何とか言ったら・・・・ご主人様?」

鳩「そろそろですね、主人がそちらの主人を殺すみたいで」

猫又「なっ・・・・あなたたち何を」

鳩「それは私を倒してからのほうがいいですよ」

猫又「・・・・なら、私も本気出して倒します」

鳩「ええ、存分に」
40 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/20(日) 03:01:39.76 ID:ipW1ilq+0
登場人物



高校生、この物語の主人公で突然猫又に出会い魔眼を手に入れる
過去の事件の影響で『勇気』を持つ事ができなくなり
一般人が勇気を持ってやる行動を『無謀』なことだと思っているが、それに関わらず行動する
魔眼『勇者の視線』は目を見た人間と自分に対して勇気を持つ事ができる魔眼

猫又
謎の猫耳少女シスター、ただシスターは似合わない
明らかに人間とはかけ離れていることは分かる
基本的には丁寧(?)な言い方をするが感情が昂ぶると言葉遣いが荒くなる
小さくなったり大きくなったりできる


男の友達

舎弟
男の弟子のようなもの
喧嘩が強く、我流で体を鍛え、技を磨いている
不良っぽい格好だが、根は良い

刺青
男の友達、胸がでかい
体に刺青を彫っている


男の友達、厨二病患者
変なところでカリスマがあり、しかも格闘もできる
CQCなどの軍で使われる体術を使う
41 : ◆8/MtyDeTiY [saga]:2012/05/20(日) 03:02:06.13 ID:ipW1ilq+0

今日はここらへんで
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/20(日) 18:07:38.61 ID:AY2YA5zho
おつかれさまです
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