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一方通行「強制的にバスで旅行だとォ!?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/19(土) 00:33:10.59 ID:+rdQB2r10

基本的には台本形式

ほのぼのじゃない予感
でも途中で変わるかもしれない

書くのは遅い。結構遅い。

カップリングはいたるところに転がっている可能性がある

まあこんな感じかな

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1337355184(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/19(土) 00:33:56.12 ID:+rdQB2r10

打ち止め「ねえねえ、アナタに手紙が届いてるよーってミサカはミサカは報告してみる」

一方通行「ああン?手紙だァ?」

番外個体「アナタに手紙送ってくれるような友達がいたことにミサカちょービックリなんだけどーひゃひゃひゃ」

一方通行「オマエは黙ってろ」
      (認めるのは癪だが確かに俺の知り合いにはンな回りくどいことするやつはいねェ)

打ち止め「何が書いてあるのってミサカはミサカは興味深々でのぞきこんでみたり」

一方通行「まだ開いてもねェよ」
      (しかもメールでも電話でもなく手紙。随分アナログすぎやしねェか?)

一方通行(まァ開いてみるか)ピラ


_____________________________________________________________________

一方通行へ

大事な話がある。
明日の朝、○○バス停へこい。

土御門

_______________________________________________________________________________________________________


一方通行「…今更なンのようだァ?あのシスコン野郎」

打ち止め「シスコン?なにそれってミサカはミサカはイライラしているアナタに質問してみる」

一方通行「オマエはンなこと知らなくていいンだよ。」

打ち止め「?」

番外個体「シスコンっていうのはねー」

一方通行「余計なこと言うンじゃねェ」

一方通行(なンのようだかは知らねェが……行かねェってわけにもいかねェよな)


3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) :2012/05/19(土) 00:35:05.15 ID:+rdQB2r10


滝壺「はまづら、どうかした?」

浜面「いや、ポストの中に滝壺あての手紙が入ってた」

滝壺「手紙?今時珍しいよね」ピラ

滝壺「……」

浜面「滝壺?どうしたんだ?」ヒョイ


________________________________________________________________________________________

☆おめでとうございます☆

あなたはこのたび見事抽選に当たり、大金を獲得いたしました。
××ホールでお渡しいたします。

明日の朝○○バス停におこしください。

お待ちしております。

_______________________________________________________________________________________


浜面「滝壺!これって……!」

滝壺「このまえはまづらと応募したやつみたい」

浜面「……滝壺!これで……これで俺たちも!!」

滝壺「まいほーむが持てるね、はまづら」ニコッ

浜面「夢じゃ……ないよな、滝壺、俺をつねってくれないか?」

滝壺「こう?」ギュ

浜面「いててて!……夢じゃねえみてえだ…」ウル

滝壺「これでいつも一緒だよ」ギュウ

浜面「たたた、滝壺!?(やわらかいものが……)」

滝壺「明日とりにいこ?」

浜面「ああ!!!」ギュウ

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/19(土) 00:35:59.28 ID:+rdQB2r10

白井「お姉さまー?何処にいらっしゃいますのー?」キョロキョロ

「これって……もしかして…」

白井「お姉さま?そこにいらっしゃるのでしたらお返事をなさってくださいな……お姉さま?」

「もしかしなくても……アレよね」

白井「まったくこっちに気づいてくださいませんの……いったいなにを…」

御坂「やったわ!!やっと手に入れたのよ!!」

白井「お姉さま!?」

御坂「黒子見てよ これ!!」ジャジャーン

白井「?」ヒョイ


_____________________________________________________________________________________________

御坂美琴さま

おめでとうございます!!大当たりです!!
ってなわけでニューゲコ太ストラップは貴女のものだケロ☆

明日の朝○○バス停でお待ちしてるケロリン

______________________________________________________________________________________________

御坂「この前応募してたニューゲコ太ストラップの抽選当たってたの!!」

白井「良かったですわねお姉さま。黒子も嬉しいですの」

御坂「黒子!ありがと!」

白井(どう考えても怪しいですの……)

御坂「明日早くこないかなー」ルンルン

白井(しかしこのお姉さまの嬉しそうなお顔……この笑顔を曇らせるわけにはいきませんの!)

御坂「……どうしたの黒子。さっきから黙り込んじゃって」

白井(お姉さまはレベル5の第三位!余計な心配など必要ないですの)

白井「いえいえなんでもありませんの〜ただお姉さまはいまだにそういう子供p……いえ、ナチュラルなものがお好きだったのかと」

御坂「……いまなんか言おうとしたでしょ!バレバレなんだからね!」グリグリ

白井「やめてくださいまし〜!」

白井(これでいいですの。きっと黒子の思い過ごしですのよ、きっと)


5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:37:07.89 ID:+rdQB2r10

月詠「結標ちゃーんお手紙が届いているのですよー」

結標「手紙?仲間達からかしら?」ピラ

結標「……げ」

月詠「?どうしたのですかー」

___________________________________________________________________________

結標

話がある。明日の朝○○バス停に来い。

土御門

___________________________________________________________________________

結標「……」

月詠「いったい何が書いてあったんですかー?」ヒョイ

結標「……!覗き見はだめよ小萌。それから……明日の買い物に行くって約束のことだけど……」

月詠「結標ちゃんはあんまりそういうの行かないほうなので、いい機会だと思いますよ?」

結標「それなんだけど…実は急用が入っちゃって……また今度付き合ってもらえると嬉しいんだけど」

月詠「……そうなのですか」

結標「ごめんなさい。せっかく誘ってもらったのに悪いわね」

月詠「いえ、先生はいつでも大丈夫ですよ?待ってます」

結標「ありがとう……小萌」

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:37:51.68 ID:+rdQB2r10







俺たちの変な旅行はこンなかンじで始まった。







7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:38:29.76 ID:+rdQB2r10

御坂「いたっ!……う…腰打った……」ドスン

一方通行「なンでこうなった。」

御坂「アンタは……一方通行!」

一方通行「今度はオリジナルかよ。」

御坂「なによこれ…なんでこんなことに……それより、なんでアンタがここにいんのよ結標淡希!」

結標「それはこっちが聞きたいわね……白井さんはお元気かしら」

御坂「アンタ喧嘩売ってんの?もう一度電流浴びたいわけ?」

浜面「おいおいホントなんでこんなことになってんだよ。
    俺たちはただ賞金を受け取りに来ただけだぜ?なあ滝壺……って眠ってらっしゃる!?」

一方通行「三下……オマエはちょっと黙っとけ。それからここで喧嘩すンな。ガキか。」

麦野「次は第三位かよ…っつーかマジクソうぜえ。早くこんなとこから出ねえとなあ」

御坂「……第四位」

麦野「ああ?第三位のおこちゃまじゃねえか。もっかい相手してやろうか」

御坂「……」

一方通行「とにかくこれで5人だなァ」

御坂「5人?…ってここにいる全員例のバス停から……?」

麦野「そういうこと。みんなあんたと同じよ。多分ね」

御坂「これからどうなるのよ……」

一方通行「それがわかってりゃ苦労しねェよ」

御坂「……」

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:39:14.88 ID:+rdQB2r10

結標「このメンバー…ありえないわ。本気でありえない。どうにかしてここから出ないと……」

一方通行「はっ相変わらずおめでたい頭してンなァ。オマエ自分の能力すら忘れたのかよ」

結標「何度も試したわよ!だけど効かないの。貴方分かって言ってるでしょ。おそらくAIMジャマーのような類のものが使われているんでしょうね」

一方通行「っち役立たずが。」

御坂「……でも確かにこの女の言うとおりだわ…少なくともここで能力を使うのは危険だと思う。アンタはどうなの第四位」

麦野「何度も試したわよ……能力が使えてたらあんたら全員このバスごと塵になってるわね」

一方通行「役立たずどもが。オマエら全員失せろ」

麦野「そういうあんたはどうなのよ第一位」

一方通行「……使えてたらこンなせまっ苦しいバスの中で無駄話してるわけがねェだろォが」

御坂「ってことはあれよね…出るすべはないと」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:39:50.65 ID:+rdQB2r10

浜面「おいこれどうなってんだよ全然話についていけないんだが」

一方通行「三下は黙ってろ。何度も言わせンな」

御坂「そういえば彼女はどうしたの?さっきまでそこにいたはずだけど」

浜面「いま寝てる。起こすわけにはいかねえよ……こんな状況で…ショックだろ普通」


10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:40:31.06 ID:+rdQB2r10







『停車いたします。中央を空けてください』ピー

一方通行「またか……」

結標「今度は誰なのよ。もういや……」

麦野「ほらあんたどかないと下敷きにされるわよ」グイ

御坂「うぅ……」

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:41:46.73 ID:+rdQB2r10



ドスンっ


食蜂「っ……いったぁ……」

御坂「!?食蜂……まさかアンタだとはね…最悪……」

食蜂「御坂さん!?え、なにここ。全然なにがなんだか分かんないんだけどぉ」

一方通行「みンなそォ思ってンだよ…これで6人だなァ……クソったれ」

結標「聞いたことがある…第五位ね。随分下種な能力みたいじゃない」

御坂「アンタには言われたくないセリフよね」

結標「……」

食蜂「えーどういうことなのぉ?操祈全然わかんなぁい」スッ

御坂「リモコン出しても無駄よ。食蜂操祈。ここでは能力が使えないみたいだから」

食蜂「……」





12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:42:53.52 ID:+rdQB2r10


浜面「これで6人…ほんとこれからどうなるんだ俺達……」

麦野「黙れ浜面。無駄口たたくんならまずあんたからぶっ殺すわよ。どんな手を使ってでも」

浜面「……麦野落ち着け。気が立ってんのは分かるが……うお!!!」ガッ

麦野「なるほどねぇ。威力も命中率も落ちるみたいだけど本気出せば使えはするのね」シュウウウウ

浜面「っ……麦野、お前…今のが滝壺に当たってたらどうすんだ」グググ

麦野「どうでもいいんだよ」ボソ

浜面「は?」

麦野「どうでもいいっつってんだろうが!!!」ドゴォッ

浜面「くそっ!!!」

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:43:29.48 ID:+rdQB2r10

滝壺「……はまづら」ムク

結標「今行くのは止めたほうがいいとおもうけど」

滝壺「!…はなして」

結標「あの浜面くんだったっけ?に言われてるのよ。近づけるなって。貴女アイテムの……」

滝壺「……たきつぼ。見たことがある。要注意人物リストで。グループの座標移動」

結標「元グループだけどね。結標よ。……よろしく。」

滝壺「……こちらこそ」

結標「……にしてもおかしいわ、このバス」

滝壺「うん。むぎのの攻撃をくらっても傷一つ無い。普通なら木っ端微塵になっているのが普通」

結標「やっぱり何者かが仕組んでるって考えるのが一番ね。」

滝壺「……それよりも。」

<っち。ここまでにしといてやるよ……
<た……助かったぁ…
<麦野さんってすぐ切れるのねぇ。ばっかみたぁい☆
<テメエの頭から吹き飛ばしてやろうか?ああ?

滝壺「みんなすごくイライラしてる。このままだと面倒なことに」

結標「能力が制限されてるとは言っても、ほぼ全員がレベル5……確かに危険ね」

滝壺「まず全員なにがあったのか話し合って…」


14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:44:02.93 ID:+rdQB2r10





『停車いたします。お気をつけください』

結標「!滝壺さん危ない!」ガシ

滝壺「!?」

御坂「食蜂、もっと後ろに下がって!」

食蜂「ええ〜どうしたのぉ?……きゃっ」ガシ

一方通行「邪魔だ」グイ

食蜂「あ、ありがとう……」


15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:44:32.58 ID:+rdQB2r10



ドスンっ

削板「すごいガード!!!……あれ、効かない!?……うがっ」ドスン

一方通行「またレベル5か……」

御坂「誰この人?」

一方通行「第七位だ。」

御坂「よくわかんないけど、そうなんだ」

削板「いってぇな……ん?ここどこだ?」

結標「一応バスの中ってことになってるわね。あくまでも一応だけど」

御坂「振動もしない上に、突然中央に人がワープしてくるけどね」

一方通行「……」

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:44:58.87 ID:+rdQB2r10

浜面「これで8人目…もしかしてエンドレス!?俺たち呼吸困難になるのか!?うおおおおなんでこんなことに」

滝壺「大丈夫だよはまづら。私がはまづらを守るから。」

浜面「滝壺ぉぉぉ!!!」ギュ

滝壺「はまづら」ナデナデ

麦野「うざっ…こいつらもげろ」

結標「随分はっきり言うわね……」

麦野「まあね」

御坂「でもその男の人の言うとおり、もしエンドレスだったりしたら…」

一方通行「考えたくねェな」

結標「……」

麦野「……」

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:45:31.82 ID:+rdQB2r10

食蜂「とにかく、みんなで協力してなんとかすればいいんじゃなぁい?」

御坂「アンタねえ……そんなこと言って能力が使えるようになったら好き放題するつもりでしょ」

食蜂「あはっ☆ばれちゃったぁ」

削板「なんか状況がまったく理解できねえが、まずみんな席に座らねえか?たったままじゃ落ちつかねえし」

一方通行「それもそォだな」スッ

結標「賛成」スッ

麦野「っち面倒くせえ」

食蜂「やっぱり話し合うのねぇ」スッ

御坂「変なことしたら承知しないから」スッ

一方通行「おい、お楽しみの最中にわりィがオマエらもこっち来い」

浜面「滝t……お?ああ」スッ

滝壺「はまづらの隣がいい」スッ

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:46:13.24 ID:+rdQB2r10

麦野「あれ?こんなとこに白い直方体なんてあったっけ?」

一方通行「ああ?」

直方体「」

削板「なんだこれ?」

食蜂「なんか生きてる気配がするわぁ」

御坂「!アンタまさか能力を……」

食蜂「やだぁ御坂さんったらーそんなことできないわよぉ。ただなんとなくこの中から声が聞こえるのよねー」

一方通行「……」

浜面「?」

滝壺「?」

御坂「なんて言ってるの?」

食蜂「そうねぇ……こう言ってるみたい。一方通行ぶち殺す殺す殺す殺す……それだけよぉ」

御坂「なにそれ……怖い」ブル

結標「どんだけ恨まれてんのよ……」

一方通行「……」

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:46:40.24 ID:+rdQB2r10

麦野「……コイツの正体分かったわ」

一方通行「……奇遇だな、第四位。俺もなンとなくは予想がつく」

削板「!?今のでなにか分かったのか?」

一方通行「ああ。ここにいるのは8人じゃなかった。正確には9人だ。」

御坂「……それって」

一方通行「……この直方体の正体は第二位。垣根帝督だ」

結標「……っ」

御坂「……!」

麦野「……」

浜面「!?」

滝壺「……」

削板「?」

食蜂「ふぅん」


20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:47:13.31 ID:+rdQB2r10



『正解だにゃー』

8人「!?」

結標「この声……!」

一方通行「……あの野郎か…」

御坂「どこかで聞いたことがあるような…どこだっけ」

一方通行「オマエか。こンな馬鹿げたことを仕組みやがったヤツは。なにが目的だ」

『いやいや落ち着くんだにゃー一方通行。それから仕組んだのは俺じゃないぜい』

一方通行「……もォ一度聞いてやる。何が目的だ?」

『いやーこれは上からのご命令みたいなもんだから、俺らも詳細は知らないぜよ』

結標「上!?」

一方通行「俺ら、か…」

麦野「とにかくここから早く出さないと肉塊にするわよ」

『悪いがそれは無理な話だにゃー。とにかくおまえらにはもうすこししたら、とある場所へ行ってもらう』

削板「とある場所?」

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:47:39.20 ID:+rdQB2r10

一方通行「……外か、それとも内か?」

浜面「外だと!?」

『それは残念ながら言えないことになっている』

御坂「どのみち簡単には返してもらえそうもないみたいね…」

結標「…ここから出れたら体中にコルク抜きぶっさしてあげるわ」

『出れたら、な。ま、せいぜい頑張ってくれ。じゃあなー』

食蜂「ちょ、ちょっ待って」

『』プツン

御坂「……っ」

麦野「……」

削板「……」

食蜂「……」

結標「……」

浜面「……」

滝壺「……」

一方通行「……最悪の旅行になりそォだ」




22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/19(土) 00:50:34.58 ID:+rdQB2r10
今日はここまで!!
なんかギスギスな雰囲気だが根性で何とかなる気がする

話はスレタイどおりです
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/19(土) 00:52:36.82 ID:2fADgUut0
おつ!期待してる!
みさきち出てて嬉しい。
トリップつけたらどう?
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/05/19(土) 00:54:21.74 ID:pSJ06nPAO
あんなに不幸な上条さんが巻き込まれてないだと……!?
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/19(土) 01:08:52.72 ID:37lrJIADO



一位と七位がいれば怖いもの無しだな…
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/05/19(土) 01:33:06.98 ID:lKSF9S/U0
せめて垣根の状態は普通にしてあげろよ......
これじゃあまりにも不憫過ぎるわ
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/19(土) 02:11:39.23 ID:9FBBVq1To
いや垣根はそのままでいいだろ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/19(土) 03:04:05.92 ID:u3fuj3Sio
それが垣根だろ
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/19(土) 03:21:40.62 ID:H+mhw2TJ0
帝凍庫が基本だろ?
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2012/05/19(土) 05:20:05.66 ID:D40hGScI0
むしろ普通の状態で出てくるSSが甘いんだよ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/19(土) 15:16:26.71 ID:s9h424ak0
っていうか垣根意識あるのかw
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) [sage]:2012/05/19(土) 15:28:27.04 ID:6M3H9Hvu0
楽しみなのである
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/19(土) 16:27:52.85 ID:PZzXACxk0
帝凍庫www
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/19(土) 18:16:14.87 ID:e7Vs9snco
サイコロの旅かと思ったぜ
35 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 00:23:16.20 ID:jUInuh4g0

>>23 ありがとう。つけてみる

雑談はご自由にどうぞ
なんか気になった所があればなんでも言ってくれ
36 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 00:24:03.05 ID:jUInuh4g0

K「なあ土御門」

T「どうしたんだにゃー雲川。そういえば削板軍覇に手紙を送ったのはお前か?」

K「そうだ。まあ手紙の内容があの根性馬鹿に通じるのかは不安だったけど」

T「脳みそまで根性だからにゃー」

K「第二位はどうしたんだ。まさかそのまま搬送したのか」

T「ばっちりだぜよ。アイツほど楽に拉致れるヤツはいないぜい。
  研究所から許可もらって運び込むだけでいいんだからにゃー」

K「楽すぎだとおもうけど。貴様は手紙とそれだけだろう。
  それに比べて私には偽造のパンフレットやらチケットやらバス停までの地図やらいろいろと面倒なことばかり押し付けやがって…」

T「嘘は良くないぜい。そうゆうのはお手の物だろうが」

K「否定はしないけど」

37 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 00:24:55.54 ID:jUInuh4g0

K「……それにしても誤算だった」

T「……ああ。まさかAIM追跡にレベル0が一緒にくっついてくるとはにゃー。
 いくら不幸な上やんでも今現在イギリスに旅行中だから巻き込まれないだろうと安心してたが、アイツは予想外だったぜ」

K「これは完全にお前の責任だと思うけど」

T「いやーホント同棲してることには気づかなかったにゃー」

38 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 00:26:22.82 ID:jUInuh4g0

K「それより上層部ははレベル5と有力なレベル4を集めてどうするつもりだ」

T「まあ詳しいことは分からないが、一つだけ俺たちにも分かっていることがあるんだにゃー」

K「例のアレが原因、か。それより貴様のその口調いらっとくるから止めて欲しいんだけど」

T「嫌だにゃー」

K「……失せろ」スッ

T「お、おい!冗談だ!だからそれをしまえ」

K「……」スッ

T「……ふぅ」ホッ

39 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 00:27:13.83 ID:jUInuh4g0

K「それにしてもあのメンバーで本当に大丈夫なのか。死亡フラグが既に立ちまくってる気がするけど」

T「……まさか、心配なのかにゃー?」

K「…おい口調。」

T「まさか心配なのか!?」キリッ

K「…そのドヤ顔もウザいがもういい。
  ……そういうわけではないけど。だが原石が死んでしまうとなると話は別だ。私の立場が無い」

T「その件については心配要らないぜい。みすみす上も能力者を失いたくは無いはずだからな。
  お互いに殺しあうことが無い限り死ぬ心配は無い。」

K「そうだといいのだが」

T「……やっぱり不安そうな顔だな。そんなに第七位が心配なのか」

K「何度も言わせるな。それは全く関係ない」

T「いやー最近は嘘つきが多くて困る」

K「お前にだけは言われたくないセリフだけど」

T「にゃはっ」テヘペロ

K「……」カシャッ…ホゾンシマシタ…スタスタ

T「おい……おい!待つんだにゃー…うおっ」


40 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 00:28:23.20 ID:jUInuh4g0




御坂「ねえ、さっきの声の人って誰だったの?そこの二人は分かってたみたいだけど」

一方通行「……」

麦野「知ってんならさっさと言いなさい。隠しても不毛よ」

結標「……土御門元春」

御坂「え?土御門ってメイドの……」

一方通行「おそらくオマエが言ってるソイツは土御門の妹だろォな。」

御坂「そっか…そういえば確かにお兄さんいるって言ってたような……ってアンタたち3人知り合い?いったいどういう関係なのよ
    全然つながりが見えないんだけど」

一方通行「……(そォいやコイツは暗部についてはしらねェンだったか)」

結標「簡単に言えば元同僚よ。」

御坂「同僚?」

麦野(なるほど……グループにいたあのサングラス野郎か)

食蜂(こんなときに能力が使えないって困るわぁ……どうにかして記憶を覗く方法ないかしらぁ)

浜面「……(なんの話してるんだ?)」

滝壺「(はまづら、寝ちゃだめだよ。ちゃんと聞いとかなくちゃ)」コショ

浜面「お、おう」ドキ

41 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 00:29:54.35 ID:jUInuh4g0

御坂「同僚って三人が?」

結標「正確には4人だけど。まあただの変態集団よ。私は違うけど」

一方通行「黙れショタコン女。余計なこと言うンじゃねェ。ぶっ飛ばすぞ」

結標「!?ショ…ショタk……そんなんじゃないわよ!!」

削板「とにかくその元同僚さんが共犯っていうのは確定なんだろ?ここはまず親睦と根性を深めるために、自己紹介しようぜ!!!」

麦野「出た根性馬鹿。超根性馬鹿。……そんなもん必要ねえよ!!!のんきすぎるんだよテメェは!
    状況分かって言ってんのか」

食蜂「オバサンまたきれちゃったぁ。そんなんだと男にもてないゾ☆」

麦野「クソガキが。さっきから調子こいてんじゃねえ!!ぶっ殺すぞ」

食蜂「きゃーこわいわぁ浜面くぅん」ギュウ

浜面「うおっ!?」ドキッ

滝壺「……」ビキ

麦野「クソガキ殺す殺す……」イライラ

浜面「お、おい麦野。この状況でいらだってんのはわかるけどちょっと落ち着けって!!」

食蜂「かばってくれるのねぇ。優しいなぁ浜面くん☆」ギュー

浜面「///」

滝壺「……はまづら」ビギビキ

麦野「……」ビキ

42 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 00:30:40.92 ID:jUInuh4g0

<死ねぇぇぇぇぇぇぇっぇぇ!!!!
<きゃあ!浜面くん助けてぇ☆
<うがっ!だ、大丈夫だ
<……はまづら
<た、滝壺……!?うがああああああああああああああああああ


一方通行「こりゃ死ンだな」

御坂「放っておくの?」

一方通行「自業自得だろ」

結標「ほんと男って意味不明よね。彼女いるくせに他の女とべたべたするなんて。それとも能力使ってるのかしら」

御坂「たぶんアイツはこの中では使えないはずよ。自分で言ってたし。使えたとしてもなんとなく意思が読めるくらいだと思う」

結標「それでも十分嫌なのうりょくね…」

43 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 00:31:22.38 ID:jUInuh4g0

御坂「……ねえ」

結標「なに?」

御坂「私、アンタのこと、まだ完全に許したわけじゃないから」

結標「……」

御坂「アンタは黒子を、私の後輩をボロボロにした。傷つけた。まさか忘れたわけじゃないわよね」

結標「……(まあ、当然こういう展開になるわよね)」

御坂「だけど」

結標「?」

御坂「黒子はアンタのこと許すって言ってたし、それに…」

結標「……」

御坂「ここでいがみあってても相手の思う壺みたいになる気がして悔しいし、」

結標「!」

御坂「だから一時休戦ってことでいいかな、結標さん」スッ

結標「……そうね。そうしましょ、御坂さん」グッ

44 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 00:32:04.97 ID:jUInuh4g0

一方通行(なンだコイツら。いきなり仲直りってヤツですかァ。握手なンかしやがってばかばかしいなァおい)

削板(なんだこの展開!!根性がある!!燃えるぜ!!)

一方通行「ったく……コレだから女ってやつは訳わかンねェm」

削板「おい一方通行!俺たちもしようぜ!!握手!!!」ガシ

一方通行「ああン?するかよ、ンなm……うお!?」ガシ

削板「これで俺たち親友だな!!!」ブンブン

一方通行(うぜェ。超うぜェ)ブンブン



45 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 00:34:34.04 ID:jUInuh4g0







だめだコイツら。わけわかンねェ





46 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 00:35:24.37 ID:jUInuh4g0


浜面「うぐ……」

一方通行「全身真っ赤だなァ。もう意識ねェンじゃねェのかコイツ」

滝壺「……ついついやりすぎた。」

麦野「いや、あんまりにもクソガキちゃんがウザくてさ……やりすぎは認める」

食蜂「うぅ……」

結標「こっちはこっちでうずくまってるけど大丈夫なの?」

滝壺「思い切り腹パンしたから。」

麦野「おもいっきり蹴飛ばしてやった」

結標「容赦ないわね……」

御坂「ま、自業自得でしょ」

一方通行「で、俺にこの三下の血流操作を頼みに来たと」

結標「できるの?」

一方通行「黙れショタコンマゾ女。限界はあるが多少は使える。さっき確かめたからな」

麦野「ほんとはあんたなんかには頼みたくなかったんだけどね。他の方法ないし」

一方通行「……それが人に物頼むときのセリフかァ?クソババアが」

麦野「クソババアだぁ?もやしがなにほざいてやがる」

一方通行「ミンチにすンぞ」カチッ

麦野「はっ相手になってやるよ」スッ

御坂「やめなさいよ。それより怪我人の手当て優先よ」

結標「こんな所で能力の無駄遣いは良くないとおもうけど」

一方通行「……」

滝壺「お願い喧嘩はやめて。はまづらを助けて、あくせら」

麦野「……ったく…」

一方通行「……っち。仕方ねェ」

滝壺「ありがと」ホッ

一方通行「……フン」


47 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 00:42:46.46 ID:jUInuh4g0

ここまで!

三つだけ言っておく
いい意味でも悪い意味でもNTRはない!絶対無い

直方体は後から大活躍するかもしれない

いくらギスギス?でも欝にはしたくない

そんな感じです
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/20(日) 01:05:26.24 ID:UElto+PI0
直方体の活躍に期待w
乙!
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) [sage]:2012/05/20(日) 01:07:06.53 ID:X/N44rEx0
乙乙!
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 10:03:35.96 ID:Qk22zhkT0
乙!!
51 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 19:18:49.84 ID:jUInuh4g0
日曜日の午後ってテンションが超下がる。
テンションがマイナスにならないうちに投下しておく

52 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 19:20:06.85 ID:jUInuh4g0








スピーカーから例の声が再び聞こえてきやがったのは、そンな時だった。








53 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 19:20:57.10 ID:jUInuh4g0


『はいはーい、全員つっちーさんに注目だにゃー』

8人「!?」

直方体<ヴォォォォン

御坂「注目って…声だけじゃない」

『……』

御坂「え(黙っちゃった)」

一方通行「早く言え」

『……これからのことについて少々説明しておくにゃー』

一方通行「これから、だと?」

浜面「…これから…か…うぐっ」

滝壺「はまづら、無理しないで」

54 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 19:21:57.13 ID:jUInuh4g0

『このバスはあと一時間弱くらいで、第一ターミナルに着く。そこでいったんバスを降りるにゃー』

食蜂「第一ターミナル?」

御坂「何処よそれ!!ちゃんと説明しなさい!!」

『まあまあ落ち着け超電磁砲。そこでバスを降りたらある洋風の大きな建物の中に入ってもらう』

麦野「洋風ってことは……外国か?それとも…」

『建物の中に入ったら、
 これからのおまえらの旅行と、そこで行われるゲームについての説明があるからしっかり聞いておけ。』

御坂「!?」

麦野「はぁ!?」

一方通行「ゲーム、だとォ!?」

結標「そんなの聞いてないわよ!!」

削板「いきなり俺たちをここに連れてきてどうゆうつもりだ!!根性が足りねえぞ!!」

55 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 19:22:56.76 ID:jUInuh4g0

『俺たちも目的については良く分かってはいない。だが説明を聞いておかないと後で後悔することになるのは間違いないぜ』

麦野「……続けなさい」

『おまえたちにはこの旅行で5つの場所へ行ってもらう。そこであるゲームを行う。』

『まあ今の所説明はこれぐらいかにゃー』

御坂「5つも!?……いつ帰れるのよ」

食蜂「そ、そういえば…」

結標「そういえばこのバス窓が全て黒く塗ってあるから時間の間隔がつかめないのよね……」

麦野「……」

削板「運転手もいねえしな」

滝壺「多分遠隔操作だと思う」

浜面「どうすりゃいいんだよおい!!!」

56 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 19:23:56.28 ID:jUInuh4g0

一方通行「……携帯も時計の電波も遮断されてるみてェだしな…。おい、土御門」

『どうした一方通行。質問なら黙秘だぜよ』

一方通行「今現在の時間を教えろ。俺たちがいつ帰れるのかもだ」

『無理だって今言ったの聞こえなかったかにゃー』

一方通行「……」カチッ

御坂「ちょ、ちょっと一方通行!?」

結標「やめなさいよ!」

『能力使うのは止めたほうが利口だぜい、一方通行』

一方通行「……」

『今使ったところでこのバスはAIMジャマー搭載の対能力者専用に作られたものだからにゃー。
 全力で行使した所で自爆するのが目に見えているんじゃないか?』

一方通行「……っち」

『これはおまえらのために言っているんだぜい。これでもかつて同じ志の元に戦った同士だからな。』

一方通行「……」

結標「……」

御坂「?」

『それに第一ターミナルに着いたら嫌でもつかうことになる』

麦野「!」

滝壺「……」

『体力は温存しとけ。これは忠告だ』

食蜂「…むぅ……」

一方通行「……」

『じゃ、また一時間後ににゃー』

『』プツン

一方通行「……クソッタレが」



57 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 19:25:19.69 ID:jUInuh4g0





どうやら俺たちは、どォしようもねェ事態に巻き込まれちまったようだ。







58 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 19:26:01.57 ID:jUInuh4g0

削板「じゃあ自己紹介しようぜ!!」

御坂「……」

結標「……」

麦野「……」

削板「どうした!ノリが悪いぞ!!」

食蜂「よくそんなに元気でいられるわねぇ」ハァ

削板「どういう意味だ!?」

食蜂「だって…ねぇ?」

御坂「そうよ…いきなり拉致られて、しかもいつ帰れるかわかんないのよ!?こんな状態で元気でいられると思う?」

結標「このカオスな空間、いつ戦闘になってもおかしくは無いもの。これで明るくなんて無理よ」

麦野「どうせ無駄な情報しか出てこねえよ」

削板「…わかってねえな」

59 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 19:26:41.71 ID:jUInuh4g0

御坂「なにがよ!」

削板「全然分かってねえよ!!」

結標「!?」

麦野「……」

削板「こういうときだからこそ、明るく元気でいることが大切なんだろうが!!
    こんなときこそ、情報交換が大切なんじゃねぇのか!?」

食蜂「確かに…」

削板「それに一時間もあるんだぜ!!暇だろ!!」

結標「確かに暇ね」

浜面「まあもっともな意見だな…」

麦野「……」

一方通行「いいンじゃねェのか。互いの情報がいくらクソでも知っておくにこしたことはねェ」

御坂「クソって……」

食蜂「私はしてもいいけどぉ☆」

結標「…じゃあ第七位から時計回りでいいかしら」

御坂「異議なし」

一方通行「めんどくせェからさっさと終わらせろ」


60 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 19:29:57.32 ID:jUInuh4g0







ただの根性馬鹿ってわけでもないのか、コイツ。







61 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/20(日) 19:31:38.80 ID:jUInuh4g0
今日はここまで!
明日はやっぱり夜中に投下する予定
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/20(日) 19:36:19.58 ID:gaeBal++0
みさきちくぁいい
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/05/20(日) 19:52:33.52 ID:LOPNU06qo
乙!
続き楽しみしてる
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/20(日) 22:53:46.20 ID:v4TEnfn/o
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/21(月) 08:45:59.44 ID:qjQNyivt0
乙!
私。続き。楽しみ。

66 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:38:52.57 ID:GfSuFRBY0

削板「俺からか!!えー。俺の名前は削板軍覇!!レベル5第七位!!趣味は路地裏のパトロールだ!!!」

滝壺「ぱとろーる?」

削板「根性の足りないやつらをぶっ飛ばすことだ。簡単に言えばまあ人助けだな!!!」

麦野「一部では有名だよな…一部では」

結標「こんな状況下でホントどこからくるのよこの元気。」

削板「終了!!!!!!!!」

浜面「え、もう?早くね!?」

削板「終了!!!!!!!!!!!!」

浜面「は、はい。終了っすね」

67 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:39:53.37 ID:GfSuFRBY0

御坂「えっと、次は私だよね」ヨイショ


直方体<ブィィィィィィィィィィン


御坂「え!?」ビクゥ

結標「ね、ねえ!なんかいきなりこの白い箱が作動し始めたんだけど」タジタジ

一方通行「あ、垣根のことすっかり忘れてたわ。なにビクビクしてンだオマエら。まさか怖いンですかァ?」バンバン

御坂「そ、そんなわけないでしょうが!!」バチバチ

結標「ビクビクなんかしてないから!!それよりなんで貴方は普通にさわれるのよ!!」

一方通行「あァ?」

麦野「言ってることが矛盾してるわね。それより食蜂、第二位がなにいってんのか聞き取りなさい」グイ

食蜂「ちょっとぉ、いちいち足踏まないでよ。まあいいけどぉ」

御坂(いいんだ)

食蜂「う〜ん…さっきよりもかなり興奮してるわぁ…この第二位」ピタ

結標「だからなんでさわれるのよ」

削板「触れ方がエロいな」

御坂「え、エロ……!?」

結標「な、なにサラッと言ってるのよ」

68 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:40:46.52 ID:GfSuFRBY0

一方通行「で、ソイツはなに言ってンだ?」

食蜂「えっとぉ…なんか自己紹介と自分がここに来た理由を語ってるみたいね」

一方通行「いきなりだなァおい」

結標「削板の隣にあるから順番的にはあってるわよ」

麦野「……」

御坂「…意外と律儀なのね…この白い箱」

結標「一応第二位ね。白い箱に見えるけど」

一方通行「で、なンていってやがンだァ?」

食蜂「えっとねぇ…
   俺の名前は垣根帝督。レベル5の第二位だ。
   今はこんな姿だがこれにはいろいろと深いわけがあり、本当はものすごくイケメン、そしてハンサム、それに加え頭脳明晰。
   この姿になった元凶は、そこにぼけッと突っ立っていやがる第一位(笑)と言う割には細く白く貧弱でもやしな男d……あらぁ?」

一方通行「……」カチッ

直方体<……

一方通行「……」ズイ







直方体<ヴィン

食蜂「……自己紹介はこのぐらいにしておく。だって」

69 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:41:35.01 ID:GfSuFRBY0

御坂「なんかいきなり終わらせたわね」

麦野「こんのヘタ冷蔵庫が」

食蜂「ここに来たいきさつは、研究所で実験体になってた所を突然トラックに積み込まれてバス停まで運ばれたらしいわぁ。
   来たのは一番最初みたいね」

御坂「一番で良かった。白い箱が突然降ってきてつぶされたりしたらひとたまりもないし」

一方通行「はっ。抵抗無しで首尾よく積み込まれた、か。ザマァねェな。所詮は第二位ってことかァ?」

直方体<ブィンブィン

御坂「すっごく嫌な予感。聞きたくないけど、なに言ってんの?」

食蜂「簡単に騙されやがったテメェにだけは言われたくねえ。後で必ずぶっ殺す。だって」

一方通行「できるもんならやってみやがれ、ホワイトボックスがレッドボックスになンぞオラァ」

直方体<BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB

食蜂「こう言ってるわ。殺す殺す殺すk」

御坂「いや、もう言わなくていいから。なんとなく分かるし」

結標「レッドボックス…見たところ血液は存在しなさそうだけど……できるの?」

削板「つまり根性だな!!!!!!!!!」

麦野「もうあんた黙っててくれない?」

70 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:42:35.17 ID:GfSuFRBY0


御坂「自信満々ね…。次はやっと私か」ガタ

御坂「えーっと、御坂美琴。常盤台中学の在校生。レベル5第三位。あとは…」

一方通行「まて」

御坂「え?」

一方通行「この際、どォいう理由があってここへ来たのかはっきりさせねェとな。一人ずつ言っていけ」

御坂「え」

削板「確かにソレは気になるな!!一番重要だ!!」

御坂「その」

結標「…まあ根本的なところよね」

御坂「ちょ」

麦野「御坂からどーぞ」

御坂「え、あ、それは、それはちょっと…あはは」

滝壺「みさか?」

浜面「言わないのか?」

食蜂「御坂さん一人だけ言わないのは無しよぉ?」

御坂「いやーそういうわけじゃないんだけどさ、その、なんていうの?ちょっとプライバシー的なことで…」

滝壺「そんなに拒否られると逆に聞きたくなる」

結標「私たちも言うんだからさ、ここはちゃんと言いなさいよ御坂さん?」

御坂「……っ……う…」

一方通行「そンなにいえねェよォなことなのか?」

御坂「そ、そんなんじゃないけど…」

一方通行「なら言え。」

御坂「うっ……わ、分かったわよ!!言うわよ!!」

71 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:43:21.66 ID:GfSuFRBY0

御坂「…うぅ……」

御坂「げ…ゲコ太ストラップが欲しかったの!!!!」

一方通行「……はい?」

御坂「だから、その懸賞が当たったって聞いてすごく嬉しくて、ついついつられちゃったのよ!!!
   ニューゲコ太ストラップはね、世界中でたった23個しか発売されていないレアの中のレアキングなの!!!
   だから私は黒子と妹たちに協力してもらって10000通くらい出したのよ!!!
   普通、偽者だなんて思うわけ無いじゃない!!ほら、これ見なさいよ!これが送られてきたの!!これが証拠よ!!!」ピラ

御坂「どう、コレで満足?」ハアハア

直方体<ヴィン

御坂「……なんて言ってんの?」













食蜂「もう一回言ってくれ(キリッ)だってぇ☆」

72 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:44:14.71 ID:GfSuFRBY0

御坂「」バチバチ

一方通行(なにこの直方体余計なこと言ってくれっちゃってンのォ!?)

御坂「……っ」バチバチ








御坂「だから、私はその懸賞が当たったって聞いて(ry」

7人+1体(言うのかよ)


73 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:45:01.67 ID:GfSuFRBY0






御坂「」ゼェゼェ

結標「えーっと……(こういうときなんて言えばいいのかしら)」

麦野「……(何も言えねえ…本当におこちゃまかよ……)」

浜面「……(フォロー必要だよなこれ)」

一方通行「……(どォでもいい)」

削板「……(ゲコ太???)」

食蜂「へぇー(なかなか興味深いかもぉ。今度派閥の子たちに調べさせちゃおっと)」

御坂「ちょ、ちょっと!言ったんだからなんかリアクションしなさいよ!!」

一方通行「いや…なンも言えねェだろこれ。しかもなンでリピートしたンだよ」

結標「まあ、そこは、ね…」

滝壺「大丈夫だよみさか。私はそんな子供っぽい趣味を持つみさかを応援してるから」

御坂「えっ……」ガーン

結標「とどめさした……」

一方通行「ああ。しかもあの空気の中でぐさっと言うとはなァ。コイツはプロだ」

麦野「一瞬で沈んだな第三位。いい気味ね」

74 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:46:13.51 ID:GfSuFRBY0



結標「…落ち込んでる御坂さんはひとまず放っておいて、次は私よね」スクッ

結標「結標淡希。座標移動。レベル4。このくらいかしら」

一方通行「早く理由を言え。ショタコン」

結標「ちなみにショタコンなどではないわ。断じて。ただ単に仲間が少年ばかりだっただけよ」

麦野「言い訳はいいからさっさと言ってくんない?こっちはイライラしてんのよ」

結標「……まあ簡単に言うと、さっき話してた土御門って男から手紙が届いたの。話があるとか何とか」

食蜂「またその人?怪しすぎよぉ」

浜面「どんだけだよ」

一方通行「俺の状況と全く同じだなァ。俺もソイツから手紙を送られてきた」

麦野「あやしさマックスだな。もう確定ね。どうせ御坂のゲロ太(笑)もソイツの偽装だろ」

御坂「ゲロ太(笑)ってなによ!!ゲコ太だっつの!!」バチ

結標「あ、復活した」

麦野「おこちゃま第三位(笑)ゲコ太ラブ(笑)」ニヤニヤ

御坂「あんたね……!」バチバチ

一方通行「喧嘩すンな。静電気がうぜェ」

75 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:47:09.69 ID:GfSuFRBY0


食蜂「ってことは私に送られてきたケーキ屋のパーティーのチケットもソイツの偽装だったってことかしらぁ?」

結標「まあそう考えるのが妥当よね」

食蜂「あーあ…楽しみにしてたのに……」シュン

浜面「そうなると俺たちのマイホームを買うための賞金3億もか!?」ガッ

結標「…ちょっ…痛い!離して!」グイ

浜面「お…わりぃ…つい感情的に……」パッ

結標「……話の流れでいくと多分それも土御門の仕業ってことになるかしらね」サスサス

浜面「……ちくしょう…人をぬか喜びさせやがって…」

滝壺「…はまづら」

浜面「すまねぇ…俺がこんなのに騙されなかったらおまえを巻き込まずにすんだ……」

滝壺「大丈夫だよ浜面。私がついてる」

浜面「滝壺……」


76 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:47:49.84 ID:GfSuFRBY0




結標「なんかこの流れにも慣れてきた気がするわ」

御坂「それ思った」

食蜂「恋愛力が高いのはいいことよぉ。多分」

一方通行「盛りやがって三下が」



77 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:48:26.09 ID:GfSuFRBY0








車内の空気が若干緩くなってきたよォな気がすンのは多分俺の気のせいなンかじゃねェ








78 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:49:26.55 ID:GfSuFRBY0


削板「おいおい待て待て!!!」

一方通行「どォした根性」

削板「根性じゃねえ、削板だ。それよりも俺に手紙を送ってきたのは土御門ってヤツじゃねぇぞ!!!」

79 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:49:56.59 ID:GfSuFRBY0







だが、その空気に甘えて俺たちは緊張感を無くしちまっていた






80 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:50:30.42 ID:GfSuFRBY0



麦野「じゃあ誰なのよ。さっさと吐け根性馬鹿」

削板「雲川って女だ!!」




81 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:51:07.48 ID:GfSuFRBY0







そのことに俺たちが気づくのはもう手遅れになってからのことだ







82 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:52:01.89 ID:GfSuFRBY0

御坂「誰それ?」

結標「なんか聞いたことがある気がするけど…」

一方通行「一時期裏でうわさになってたヤツか……。ソイツが関わってるとなるとめンどくせェことになりそォだな…」

食蜂「どういうことなのぉ?」

一方通行「一言で言うンなら天才ブレイン。普段は保身が主で、あンまり目だった行動をとらねェ。
       ソイツが首を突っ込ンでるってことはかなり重要な命令が下されたってことだ」

結標「よく知ってるわね。どこ情報よそれ」

一方通行「……グループで土御門がベラベラ喋ってただろォが」

結標「……そうだっけ?」

一方通行「この低脳が」ボソリ

御坂「それにしてもまたまた土御門のお兄さんの情報?それってすごく……」

食蜂「うさんくさぁい☆」キャピ

御坂「アンタは黙ってなさい」ゴツン

食蜂「いたっ」

83 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:52:39.63 ID:GfSuFRBY0

麦野「はぁ…で、その雲川って女と土御門って男をぶち殺せばいいわけね」

一方通行「決断が簡潔すぎンだよババアが」

麦野「ババア?二回目だなあ。てめぇもついでにぶち殺してやろうか?ああん?」

一方通行「やってみやがれ。全部反射してやるよ」

麦野「このえのきもやしそうめん!!!」ドカン

一方通行「このババアババアババア(反射が上手くいかねェ)」ササッ

84 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:53:21.05 ID:GfSuFRBY0



浜面「なんか話についていけないんだが滝壺……って寝てる!?また!?」

滝壺「……」スヤスヤ

<こんの……っ
<もォネタぎれかァ第四位?
<……っ!こんのうどん!パスタ!冷麺があ!!!
<ババアババアババア

浜面「……麺類?」

<焼きそば!カルボナーラ!そば!くらえ!!
<ババアババアババア!当たらねェよ!!

浜面「だめだ。高度すぎて俺にはついていけねえ…」

滝壺「……むにゃ…らーめん…」スヤスヤ

浜面「滝壺さん!?」




85 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:54:00.23 ID:GfSuFRBY0





削板「なあなあそろそろ自己紹介再開しねえか?」

結標「ちょ、貴方もう少し空気を……」

削板「なあ!!!みんな!!!自己紹介!!!しようぜ!!!」

結標「うぅ……耳が痛い…叫ばないでよ!ここバスの中なのよ!響くの!」キーン

削板「根性!!!!!!!!!」

麦野「うるせえんだよ!これでもくらっとけ!」ドゴォッ



86 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:54:34.04 ID:GfSuFRBY0


削板「うおっ!!!危ねえ!!!オマエもどいてろ!!!」サッ グイ

結標「へっ!?…きゃっ」バタン

削板「もっとみんな仲良くしようぜ!!!!!危ないだろ!!!!握手大会でも開いたほうがいいんじゃないか?」

麦野「ったくうるさいわね…スパゲッティ」ゼェゼェ

一方通行「っち…めンどくせェ…息切れしてンぞババア」ゼェゼェ

麦野「テメェもな、そうめん」

一方通行「ババア」

結標「これはこれで……意気投合してる?」

削板「青春だな!!」

結標「ないない」



87 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:55:24.12 ID:GfSuFRBY0







緩みきった空間の中で、だらけきった時間は流れていく









88 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:55:56.72 ID:GfSuFRBY0


御坂「じゃあさっきの自己紹介の続きでもする?もう理由はほぼ全員言っちゃったけど」

結標「まあそれでいいわ……あれ?あのカップル二人は?」

一方通行「ああ…、あいつらなら二人仲良くもたれかかって寝てンぞ」

御坂「…ラブラブね」

削板「いいな。なんか癒されるぜ。根性だな」

食蜂「それは関係ないんじゃなぁい?」

麦野「自覚がねえんだよ。何に巻き込まれてるか分からないっていうのに」

御坂「うーん…まあ起こすのはあれだし、なんかあるまでほっといたらいいと思う」

結標「賛成」

一方通行「どォでもいいだろンなこと」


89 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:56:39.94 ID:GfSuFRBY0



食蜂「そういえばぁ、私たち麦野さんのここに来た理由聞いてない気がするんだけどなぁ」チラ

麦野「……」

食蜂「もしかして、言えないようなことなのぉ?」

麦野「黙れクソガキ」

食蜂「ず・ぼ・し☆」

麦野「ぶっ殺す」ゴスッ

食蜂「きゃいん!!」ドッ

御坂「安定の自業自得ね…」



90 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:57:15.61 ID:GfSuFRBY0







だが、そンなくだらねェ時間は長くは続かなかった







91 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:57:50.37 ID:GfSuFRBY0






『お楽しみの所失礼だが、一時間たったぜよ』

8人+1体「!?」






92 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:58:26.76 ID:GfSuFRBY0








油断していた俺たちは気づかなかった。タイムリミットがきていたことに。








93 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:59:01.74 ID:GfSuFRBY0








『じゃ、楽しい旅行へいってらー!!!』


ガゴンッ








94 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 21:59:32.92 ID:GfSuFRBY0









得たいのしれねェ暗闇の中に、俺たちは落ちていった







95 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/21(月) 22:05:13.29 ID:GfSuFRBY0

大分打ち解けてきた感がありますが、きっと根性と直方体のせいです
次回からは地の文入ります。
……多分。

そのため次の投下は現時刻から48〜96時間後です

ちなみに垣根君はただの直方体のまま終わらす気はさらさらありません

96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/05/21(月) 22:16:37.61 ID:33R9S4dAO
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/05/21(月) 22:22:53.19 ID:EhkLbsUoo
>>1
乙!
ていと君復活か!
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/21(月) 22:35:15.53 ID:48SjNGnOo
ああ、削れて立方体になるんだな
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/21(月) 23:25:23.37 ID:H6Z5HQP1o
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) [sage]:2012/05/22(火) 00:28:13.40 ID:sK+TiseV0
一方さんかわいすぎる
<ババアババアババア
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/05/22(火) 00:32:21.54 ID:jENeqLbZ0
羽が生えるんだな
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/22(火) 01:08:17.73 ID:/TMip1KEo
展開して中身が空なんだろ
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/22(火) 20:46:45.56 ID:x2BRkOWio
おいババアにむぎのんって言ったやつ出てこいよ
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/05/22(火) 21:06:09.26 ID:vMZTreEE0
ゲコ太につられるミコっちゃんが可愛すぎてつらい
電撃に巻き込まれたらショートしそうな人が…大丈夫か
105 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:14:37.97 ID:k2cRY5AT0
時間を過ぎてしまっていた!
106 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:15:17.75 ID:k2cRY5AT0

8人と1体が目を覚ました。

一方通行「ここは……」

食蜂「なんか気味が悪いんだけどぉ」

削板「ここにいるには相当な根性が必要だな」

御坂「想像してたのと全然違うんだけど…」

結標「じゃあどんなのを想像してたのよ」

御坂「それは…その…」

麦野「どうせもっとロマンチックな所〜とかだろ?」

御坂「な、なにバカなこと言ってんのよ!そんなわけ無いじゃない!!」

結標「図星ね」

麦野「図星だな」

御坂「う、うるさいわよ!!」

直方体<ヴイイイイイ

食蜂「おまえがな。だってさ御坂さぁん?」

御坂「みんなそろってなんなのよほんとにもう!!」

滝壺「」zzz

浜面「」zzz

一方通行「で、これからどォするよ?」


107 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:16:03.55 ID:k2cRY5AT0


彼らが目にしたもの。

それはえんえんと続いているアスファルトの道だった。
辺りは霧で覆われ、他には全くと言っていいほどなにも見えない状態。
透視能力者がいない以上アスファルトの道から出るのは危険を伴うだろう。



麦野「とりあえずこの道を進むしかねえだろ」

結標「……浜面くんと滝壺さんはどうするのよ」

麦野「……」

一方通行「考えて無かったってかァ?ババア」

麦野「黙れクソもやし」

御坂「ねえ!みんなちょっと見てよこれ!」

一方通行「?」

麦野「?」

108 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:16:39.92 ID:k2cRY5AT0

二人が振り向くと同時に、バリバリっと大きな音が響く。

電気だ。

御坂美琴の発したものだった。しかしそれだけならば何もおかしくは無い。
電気自体ならばいくらでもバスの中で目にしてきた。

しかし、今この瞬間5人と1体が目にしたものは、それとは明らかに規模が違った。




普通ならば、電気をアスファルトに巨大な穴を開けることには使わない。そもそも考えない。




109 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:17:36.36 ID:k2cRY5AT0




一方通行「オマエ…まさか能力を…」

御坂「そうみたいね。つまり、ここじゃ能力制限が無いってこと」

麦野「ってことは……」

削板「おお!!俺も使える!!」

結標「確かに……できるわ」

直方体<ヴィイイイ

食蜂「うふふ、みんなの心読んじゃおっと」

御坂「それは止めなさい」ゴツン

食蜂「ええ〜」


容赦なく拳骨をくらわせる御坂。
それに恨みがましい目を向ける食蜂を軽くスルーして、尋ねた。


御坂「結標さん。空間移動できるわよね?」

110 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:18:28.17 ID:k2cRY5AT0

一方通行「……なるほどなァ」

食蜂「そっかぁ!それなら簡単よねぇ。私たち全員でも1000キロ無いしぃ」

結標「……」

削板「それがいい!!!大賛成だぜ!!!」

麦野「まあいいんじゃねえか?失敗すればどうなるかはこの女も分かってるはずだ。だよなぁ?」

結標「…悪いけど、ここでは座標移動は使えないわ」


歓喜に沸き立つレベル5たち。しかし返ってきたのは意外な返事だった。


111 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:19:08.78 ID:k2cRY5AT0


麦野「ああん?なんでだよ」

結標「……見てのとおりここは霧で真っ白。お先も真っ白。
   この先もこんな道が続いてるなら話は別だけど、もし何か障害物があったり道がカーブしていたら大変よ。
   ほぼ100%の確率で埋まるわね。」

削板「なんだと!?」

食蜂「それは…」

御坂「え」

結標「それでもやるっていうんなら止めはしないけど」

削板「うおおおおおお!!!!!!」

麦野「……っち」

一方通行「相変わらず使えねェ女だなァ」

御坂「ちょっと!」

一方通行「事実だろォが」

御坂「……」

削板「…うーん…どうすればいいんだ!?」

麦野「…はぁ…期待して損するってこういうことよねー」

食蜂「ほんとにねぇ」

御坂「あんたたち、それは仕方ないことでしょうが」

麦野「ふん」

御坂「……」

一方通行「……」

食蜂「……」

削板「……」
   
結標「……」

直方体<……


112 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:19:53.00 ID:k2cRY5AT0


運悪く、レベル5たちの機嫌は最悪だった。霧の中で立ち往生というこの状況。イライラするのも無理は無い。

空気がどんよりと重くなる。

このままどんよりムードが続くのだろうか。
またさっきのようなゆるい時間は戻らないのだろうか。
一方通行はふとそんなことを考え、5秒後にはくだらないことだとその妙な考えを記憶のかなたに葬った

誰もがいらつき、落ち込み、あるいは爆睡していたそのとき、


113 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:20:31.05 ID:k2cRY5AT0











救世主が現れた。










114 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:21:19.19 ID:k2cRY5AT0











直方体<ヴォオオオオオオオオオオオオン











直方体だ。


115 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:22:11.44 ID:k2cRY5AT0


その響きには何かがあった。

言葉にならない苦しみと辛さ。そして、寂しさ。

その計り知れない憂愁をこめた電子音は、確実に人々の心を動かす。

レベル5でも、レベル4でも関係ない。みんな俺に従え。

そこには、真の平等があった。

そこには、真の力強さが秘められていた。

無機質で単調な響きさえも、執拗なノイズであっても、それは隠せない。

いや、むしろそれこそがその電子音の荘厳な響きを引き立てていたのだ。




誰もが聞き入らずにはいられない。

そんな状況の中で食蜂は聴く。

心の声を。

心の叫びを。

直方体の、御告げを。





そして顔を輝かせて、こうささやいた。








116 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:22:57.10 ID:k2cRY5AT0









食蜂「俺に任せろ。彼はこう言ってるわ……」










117 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:23:43.55 ID:k2cRY5AT0











そして、その一言により状況は一変する。










118 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:24:21.37 ID:k2cRY5AT0


麦野「いいねえいいねえ最高だなあ!!!」

食蜂「おばさん叫びすぎると小皺が増えちゃうゾ☆」

麦野「いいかげんにしやがれこのクソガキが!!!落っことすぞ!!」

食蜂「きゃあ怖いわぁ、削板くぅん!」ギュ

削板「根性!!!!!!!!!!!!!!!!」ガタッ

食蜂「ひゃっ!……ちょっとぉ!なんで突然立ち上がるのよ!落ちちゃうじゃない!」

麦野「ざまぁないわねぇクソガキちゃん?」

119 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:25:00.46 ID:k2cRY5AT0












5分後、7人の能力者と巻き込まれた男は、足の生えた直方体に乗ってアスファルトの上を華麗に滑走していた。











120 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:25:58.66 ID:k2cRY5AT0


一方通行「なにやってやがンだあいつら…」

結標「もしかして加わりたいの?」

一方通行「今すぐ愉快なアスファルトにしてやろォか?ああン?」

結標「いえいえ、ただなんとなく貴方がじっと見ていたような気がして」

一方通行「はっ。そりゃァ愉快な勘違いだなァ。動作不能は頭だけじゃたりねェってか?」

結標「なに、やるつもり?」

一方通行「落としてやろォか?」

御坂「ねえ、一つ聞いてもいい?」

一方通行「あァ?」

結標「どうしたの?ちなみにとめなくていいわよ」



御坂「愉快なアスファルトってなに?」

結標「」

一方通行「」

121 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:27:00.48 ID:k2cRY5AT0



正確に言えば人間や動物のような”足”ではない。

スーパーでよく見かけるカート。

直方体についている未元物質で作られた”足”は、そのカートについている車輪のような足に酷似していた。

それは、アスファルトの上を驚くべきスピードで、スピードスケートのコーチが驚愕するほどの滑らかさで



滑走していた。



122 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:27:50.18 ID:k2cRY5AT0

「いやあああ!落とさないでぇ〜」

「ああん?だったらその言葉撤回しやがれクソガキ!!」

「麦野!根性を少し収めろ!!!!!!!」

「」zzz

「」zzz

「ねえねえ、ちゃんと説明しなさいよ!」

「愉快なアスファルトっていうのはなァベクトル全快で――」

「そうじゃないわ。愉快なアスファルトと言うのはね、11次元の――」

直方体<……

123 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:28:25.05 ID:k2cRY5AT0








『ようこそ。第一ターミナルへ』

彼らが洋館に到着したのは、それから10分後のことであった。








124 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 00:32:29.81 ID:k2cRY5AT0
ここまで!

初めて垣根君が活躍しました
人の姿に戻るのはゲームが始まってからかな

明日はようやくゲーム説明です。もちろん夜投下
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 00:38:09.29 ID:c18ohzIDO
乙!
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/05/26(土) 01:04:49.42 ID:5Z5upTRro
乙!


垣根君もとにもどるのか
楽しみだ!
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 12:58:29.13 ID:LCmX4k4D0
愉快なアスファルトwwww
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/05/26(土) 17:49:54.74 ID:xQX1ASsAO
禁書あんまり詳しくないんだけど垣根って実際冷蔵庫なの?
wikiとか見れば体に冷蔵庫並の機材が取りついてる的な文章なんだが
129 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:26:02.86 ID:k2cRY5AT0
>>128
冷蔵庫並みにデカイ機材がくっついている→もう冷蔵庫でいいじゃん
みたいな感じだと予想
ここでは一応冷蔵庫に限りなく近い足が生えた直方体

130 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:26:40.90 ID:k2cRY5AT0






クソッタレな第二位の背中に乗って、やっとのことで俺たちは洋館に着いた。

中に入ると不気味なくれェ静まり返ってやがる。

気味がわりぃ。





131 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:27:15.72 ID:k2cRY5AT0

麦野「おい、テメェら、さっさと起きろ」ゲシ

浜面「うごっ…痛え!……麦野?どうしたんだ?……ってかここ何処ー!?」

一方通行「ったく…やっと起きたのかよ……三下」

浜面「え、俺寝てたの?……滝壺もか…。おい、おきろ。朝だぞ」

滝壺「あれ?浜面。どうしたの?」

麦野「どうしたもこうしたもねえよ。テメェらがぐっすり寝込んでたせいでこっちは大変だったのよねぇ。わかるぅ?はぁまづらぁ」

浜面「わ、わかるぜ!すまん!迷惑かけたみてぇだな」

滝壺「…私もついつい。ごめん。むぎの」

麦野「っち。わかればいいんだけどね。別に。……素直に謝られてたらなんもいえねぇだろうが」ボソリ









直方体「いやいや。大変だったのは俺のほうだろ。忘れんなよ肉塊にすんぞ」

132 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:27:52.05 ID:k2cRY5AT0

結標「うん。それチラッと思った。ご苦労様。またよろしくね…って………え?」

御坂「ほんとアンタに足が生えたときにはビックリしたわよ。未元物質なんでもありなのね。そうだ!今度ゲコ太n…………ん?」

削板「お前にも根性があるってことがよーく分かったぜ!手が生えたら友情の握手を…………あ」

一方通行「オマエ……」

食蜂「……まさかのまさかねぇ」






4人「喋ってるーーーーーーーー!?」

一方通行「」





133 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:28:39.07 ID:k2cRY5AT0


麦野「なんだテメェ喋れるのか。これでゆっくりねっちりいつかの仕返しを…」

浜面「間違いねぇ…この声は…アイツだ…」

滝壺「はまづら」

浜面「大丈夫だ。俺がついてる」


直方体「久しぶりだなぁ。第四位。俺も待ってたんだぜ。お前ともう一度戦えるこのときを。きっちり今度は殺してやるよ」

麦野「……」プルプル

浜面「おまえ…変なことしやがったらゆるさねぇからな……麦野?」

麦野「……」プルプル

浜面「?」

滝壺「?」

直方体「どうしたよ?まさかこの俺に恐れをなs」






麦野「電子音キメェwwwwww」プププ

直方体「」

134 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:29:23.59 ID:k2cRY5AT0






滝壺「あ。ふりーずしちゃったみたい」ポンポン







      メモリー消去完了  ピーーー

        作動します






直方体「……久しぶりだなぁ。テメェら。俺も待ってたんだぜ。テメェらと戦えるこのときを」

浜面「無理やりやり直したな」

滝壺「うん」

麦野「……」プルプル

直方体「ぶっ殺すぞオラァ……」ムスッ




135 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:29:59.88 ID:k2cRY5AT0

御坂「あ、あんたねぇ、話せるんなら最初っから話なさいよ!あんたのせいで私は大恥を………うぅ…」

直方体「いや、それ俺のせいじゃねぇし。俺はただリピートしてって言っただけだぜ?」

御坂「それがだめだって言ってんの!り、リピート…そりゃあゲコ太はすっごく、その、かわ、可愛いけどさぁ……」

直方体「それでぇ?」

御坂「その…大声で言うのは…その……」ガクッ


結標「はぁ…また落ち込んじゃったじゃない……。黒歴史になっちゃったのね…」ナデナデ

食蜂「大丈夫よぉ御坂さん。私のメモリーにはその記憶しっかりきざんであげてるから」

直方体「なんかガーンって効果音はいりそうだなww」 キュッ

結標「なにしれっと笑ってんのよ…………ちょ…黒マジックでガーンって額に書くのは止めてあげて」

直方体「じゃあ肉でいいか?」キリッ

結標「なんでよ!?ってそのマジック何処から出したわけ?」

直方体「俺の未元(ry」

削板「だ、大丈夫か御坂!根性だ根性!!しっかりしろ!死ぬな!立て!黒歴史から目をそらさずに!!黒歴史!!黒歴史!!」

御坂「…く…黒歴史……」ズーン

結標「軽くひどいこと言うのね…まあ私も言ったけど」

麦野「なんで黒歴史って叫ぶ必要があるんだよ」


136 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:30:49.93 ID:k2cRY5AT0


浜面「なぁ…あれとめたほうがいいよな?」

滝壺「みさかは子供っぽいからしかたがないんだよ」

浜面「滝壺!?く、黒い……いつのまに…」



結標「…なんかこっちの心が痛んできた」

一方通行「……」

結標「あれ?一方通行?どうしたのよ。ねえねえ」ツンツン

一方通行「……」パシッ

結標「跳ね返された…反射か」


137 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:31:21.17 ID:k2cRY5AT0







なンにも言えねェ。

シュールだ。

夢で見た羽の生えた冷蔵庫ほどじゃねェがな。








138 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:32:18.23 ID:k2cRY5AT0



御坂「ちょっと、誰よ!私の額に”ゲコ太(笑)”って書いたやつ!」

直方体「誰だ!!第三位の額にそんなことを書いたやつは!今すぐ手を挙げやがれ!!」

麦野「いや、オマエだろ」

御坂「で、何か言うことは?」バチッ

直方体「俺じゃねぇ。やったのはコイツだ」

結標「な、何でよ!私は止めたじゃない!人に罪押し付けるなんて直方体としてサイテー」

御坂「アンタは違うの?食蜂」

食蜂「私はちがうわよぉ御坂さん。し・ん・じ・て?」キャハ

御坂「……」

直方体「……」

御坂「……」

直方体「……」

御坂「…アンタね。これやったの」

直方体「違うとは言い切れねぇな」

御坂「いやいや言い切れないんじゃなくて確実にアンタだから」

直方体「……」

御坂「……」

直方体「……」

御坂「……」







直方体「面白かっただろ?」

御坂「面白くないわよ!!」バチバチッ

直方体「無駄だ」シャッキーン

御坂「……」バリバリ

直方体「……」シャッキーン

御坂「……」バリバリ

直方体「……」シャッキーン

139 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:33:03.05 ID:k2cRY5AT0

御坂「ま、負けた……」ガクッ

一方通行「ザマァねェなオリジナル」

御坂「なによ…何か言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ」

一方通行「一つだけいいか」

御坂「もったいぶらなくていいから」




一方通行「額の”ゲコ太(笑)”消しとけ」

御坂「」


140 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:33:31.07 ID:k2cRY5AT0











      『ただいまより、ゲームの説明をいたします』










141 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:34:09.04 ID:k2cRY5AT0







天井に設置されたスピーカーから無機質な女の声が聞こえてきやがったのは、その直後だった。







142 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:35:01.45 ID:k2cRY5AT0










      『よろしいでしょうか』










143 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:36:45.81 ID:k2cRY5AT0




     『ゲームは全部で5ゲーム行われます』


     『開かれる場所は異なりますが、内容は全て同じ。』


     『紙に書かれたヒントからスタンプを見つけ、パスカードにスタンプを押してそろえていただく。ただそれだけです。』








麦野「なんだそりゃ。全部同じ?意味わかんねえ」

御坂「……なんか思ってたよりも楽そう」

削板「ただ単に宝探しだろ!?簡単だな!!」

直方体「スタンプラリーってヤツ?」


144 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:37:27.58 ID:k2cRY5AT0


     『ただし、1ゲームごとに難易度が上がります。』


     『ちなみに難易度の高さに関係なく、全てのゲームの制限時間はそれぞれ6日となっておりますのでご注意を。』





一方通行「……」

結標「6日も?結構長いわね……」

御坂「でもその分楽なんじゃない?」

直方体「思ったよりははるかに生優しいな。てっきり殺し合いかと」

145 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:38:07.43 ID:k2cRY5AT0





     『では、パスカードを配ります。中央のテーブルからお受け取りください』





麦野「中央のテーブルだぁ?んなもんねぇじゃねぇか……ん?」

ヒュン

食蜂「て、テーブルが突然出てきたんだけど!ちょっとこれなんなのよぉ」

結標「十中八九空間移動ね。多分テーブルにのってるのがそのパスとやらよ」

一方通行「解説なンざいらねェから黙ってろ」スッ

御坂「…これが…パス?」スッ

浜面「……」スッ

滝壺「きれい。」

削板「確かに凝ったデザインしてるな」ウンウン

146 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:39:02.00 ID:k2cRY5AT0





     『みなさま、お受け取りになられましたか。
     今手元にあるそれが、ご自分のゲーム参加許可証、またバスへの乗車券となります』




食蜂「ゲーム参加許可証?」

麦野「バスの乗車券…?」


     『もしそれを紛失などなさった場合、24時間以内に取り戻さない限り、強制的にゲームから脱落となります』


一方通行「……脱落したらどォなる」


     『とくになにもございません。』


     『ただ、』


     『二度とバスに乗ることは不可能。つまり、学園都市に戻る資格を失うということになります』


直方体「はぁ!?」

御坂「……!?なにそれ、どういう…」

一方通行「…むちゃくちゃじゃねェか」


147 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:39:51.17 ID:k2cRY5AT0



     『5ゲーム中、一度でも制限時間以内にカードにスタンプを押せなかった場合もその場でカード没収となり、
     脱落が決定となります』


     『ただし、』


     『どなたたがその方の分のカードを取り戻し
     その後すべてのスタンプをそろえていただけたならば、脱落者も無事学園都市へ帰還することが可能です。』





結標「つまり、協力しろってこと…?」

直方体「自分の分もそろえなくちゃなんねぇんだぜ?そんなことするお人よしいるわけねぇだろうが」

食蜂「確かにリスクは大きくなるわねぇ」

浜面「……滝壺。俺はオマエがやばいときは必ず」

滝壺「大丈夫。はまづらがピンチのときは私がはまづらを助けてあげる」

麦野「っけ…お熱いお熱い」フン


148 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:40:38.67 ID:k2cRY5AT0






        『第一ゲームについてはプリントをご覧ください』


        『御健闘をお祈りいたします』





御坂「え?」

一方通行「……」

食蜂「ちょ」

削板「おいm」




          『』プツン



149 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:41:04.52 ID:k2cRY5AT0





ややこしいことになりやがった。

別にゲームについては心配なンざしちゃいねぇ。

どォせくだらねェ遊びだろ。




150 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:41:36.90 ID:k2cRY5AT0


御坂「プリント?」

結標「あ、テーブルの上にあるわ」スッ

食蜂「なんてなんてぇ?」

麦野「ちょっと見せなさいよ」グイ





結標「これって……」

御坂「……」

麦野「……」

食蜂「……」


151 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:42:54.76 ID:k2cRY5AT0

_____________________________________________________________________



《第一ゲームについての説明》


※難易度はA

※第一ゲームの会場はとある海水浴場となります。

※一般人に対し、何らかの怪我を負わせた場合は、即脱落となります。

※脱落者は学園都市へ帰る資格を失います。

※そろえていただくスタンプの数は全部で一つ。ヒントは水。一つのスタンプにつき10人までがおすことができます

※スタンプが押せていない、また遅れた場合は即脱落。カード没収となります。
 ただ、その後のゲームでどなたかがかわりにスタンプをそろえた場合、学園都市への帰還が可能です

※ゲーム開始は午前0時です。144時間後にスタンプを押したカードを持ち、バスの前に集合してください

※なお、ゲーム中はいかなるものも配布いたしませんので、衣類、食料などは各自ご用意をお願いします。

※脱走した場合、学園都市から永久追放となります。

※他の参加者にご注意ください

※命の保障はできかねます


_____________________________________________________________________

152 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:43:32.76 ID:k2cRY5AT0


麦野「……」

結標「……ヒント水って…」

直方体「……」

削板「……根性が必要だな」

食蜂「……っ」

御坂「…これってさ…」

浜面「……」

滝壺「……」

一方通行「……クソッタレ」


153 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:44:02.54 ID:k2cRY5AT0









どォやら簡単には帰れそォもねェ









154 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:44:31.46 ID:k2cRY5AT0





いきなり拉致ってなにが各自ご用意ください、だァ?

脱走した場合学園都市から永久追放?

ふざけてやがる

俺はなにがなンでもクソガキどもの家に帰らなくちゃいけねェンだよ




155 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:45:01.07 ID:k2cRY5AT0








こうなったらそのスタンプとやらを集めるしかねェ

どンな手を使ってでもこのゲームから抜けさせてもらう






156 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:49:21.95 ID:k2cRY5AT0









ヒュン













気がついたら俺たちは真夜中の海辺にいた。

風が冷てェ。

電波時計を見る。

いつの間にか動いていた。

現在の時刻は23時59分58秒











第一ゲーム開始だ








157 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/26(土) 20:53:16.48 ID:k2cRY5AT0
ここまでです

次回からゲーム開始!
視点が変わるかもしれない。
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/05/26(土) 23:35:07.49 ID:UN9eXYEto
乙でした
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(佐賀県) [sage]:2012/05/27(日) 00:20:46.85 ID:QbwRW6Oqo
改行多すぎて見づらい
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) [sage]:2012/05/27(日) 02:10:44.57 ID:kIsDvonw0
おれは見やすいからこのままでいいと思うけどな
乙乙!
161 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:27:29.55 ID:llun1x950
>>159
参考にさせてもらうぜ

じゃあ投下
162 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:28:08.69 ID:llun1x950

一方通行「まァ、まずはスタンプどうこうより生活を心配しなくちゃなンねェな」ボソ




御坂「……さむ」

削板「確かにマジで寒いな!砂漠みてえだ。あそこはほんとに夜だけは寒いからな!」

麦野「行ったことあるわけ?」

削板「ないぜ!!」

麦野「自信満々に答えんなよ。」

直方体「つーか今夏だよな?この寒さはこんな格好じゃ耐え切れねぇよ」

結標「直方体なのに?」

直方体「直方体だからこそ」キリ

結標「ホント?」

直方体「ウソ。気分で言ってみただけ」

結標「……信じた私がバカだったわ」バシッ

直方体「いてぇよ!……痛くないけど」シャキーン

結標「痛い……」ヒリヒリ

163 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:28:52.49 ID:llun1x950


食蜂「そもそも、食事も寝る場所も衣服もこっち負担ってどういうことよぉ。何にも持ってきてないんだけど」

滝壺「理不尽の塊といってもいいかも」

結標「午前中だけで帰る予定だったし、私もたいしたものは無いわね」ヒリヒリ

直方体「おいなみだ目になってるぞ」

結標「貴方のせいでしょうが」ヒリヒリ

直方体「叩くからだぜ?」

結標「なんなのよシャキーンって……」

直方体「常識クオリティ」キリッ

結標「そうなんだー…ってなによそれ」

164 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:29:44.56 ID:llun1x950


御坂「それよりお腹すいた」

直方体「さっきからなんかガキだな。ゲコ太趣味といい」

御坂「うっさい!」

食蜂「でもそれ思ったわぁ。」

御坂「ん?なに、なんか言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ!」

食蜂「そっちじゃないんだけどなぁ。まあそっちもすごく思うけどぉ。」

御坂「じゃあ何よ!ゲコ太?それともゲコ未?まさかゲコの介?」

直方体「いや、だからそういうことじゃねえんだろ」

食蜂「御坂さんったら被害妄想激しいわよぉ。   
    私ケーキパーティーに行く予定だったから朝ごはん食べてきてないのよねぇって言いたかったの」

御坂「なにそれ」ホッ

直方体「だろだろ?俺が言ったとおりだろ?」

一方通行「ドヤ声はやめろ」

麦野「朝ごはん無しはそりゃきついな…まあ私は全然すいてないんだけど」







グゥゥゥゥゥ

麦野「」

165 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:30:18.31 ID:llun1x950

御坂「あはは…」

結標「えーっと…」

食蜂「アハっ」

一方通行「……」

削板「ん!?今なんか聞こえた気が」

直方体「テメェは黙っとけ」グイ

削板「モガモガ」

食蜂(直方体の触手プレイ!?……無いわぁ)

浜面「……今の麦野には何もいわねぇのが身のためだ…」ボソ

麦野「……っ」カァ






滝壺「むぎの。お腹すいてるんだね」

166 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:30:52.61 ID:llun1x950

麦野「あぁん?」ギロ

浜面「お、オイ滝壺!」

結標(ぐっさり言った!?)

御坂(じ、地雷踏んだ!)

食蜂「勇気あるわねぇ」

一方通行「なンたってオリジナルを一瞬で沈めた実力の持ち主だからな」

御坂「沈んでないから!ちょっとガクッときただけだから!」

結標「それは同じ意味だって」

麦野「腹がなんだって?」ズイ

浜面「え、俺!?」


<腹なんかすいてねぇえ!!すいてねえんだよぉぉ
<うごほっ!!何で俺ええええ!?
<逃がさねえ!!
<ほんとになんでええ!?


167 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:31:39.63 ID:llun1x950

直方体「まあ、バカはほっといて俺たちで進めとくか」

一方通行「まあこォなっちまった以上グダグダしてても埒があかねェからなァ」

結標「なんかいつの間にか貴重な一時間が過ぎてるけど」

滝壺「いろいろあったから」

直方体「誰かさんが俺を叩いたりゲコゲコ言ったりな」

結標「余計なこと穿り返すのは止めましょうか」

御坂「そうそう、そんなことは忘れるのが一番よ」

168 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:32:13.70 ID:llun1x950



食蜂「お腹すいたぁ」

滝壺「たしかにお腹すいた」

一方通行「話がもどったな」

直方体「俺の腹には常識は(ry」

結標「もう黙ってて?」

削板「腹が減って力が出ねえ…ときには根性!!!!!!」

一方通行「根性じゃ腹はふくれねェンだよ。なンか持ってねェのかオマエら」

食蜂「ケーキ屋さんのチケット(偽)ならあるけどぉ」

御坂「ゲコ太の引換券(偽)ならあるけど」

滝壺「3億円の引換券(偽)ならあるよ」

一方通行「(偽)ばっかじゃねェか」


169 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:32:49.60 ID:llun1x950


結標「土御門からの手紙とサラダせんべいならあるわよ」スッ

御坂「サラダせんべい!?」クワッ

滝壺「みさか目が怖い。バックを見る目が猫になってる」

結標「…むしろトラだと思うけど」

御坂「じゃあ一枚もーらい」ゲットォ

削板「俺もいただくぜ!!」パシッ

滝壺「うん。もらう」クイ

一方通行「……」スッ

結標「なんかいいなさいよね」

一方通行「……」






一方通行「なンで大袋?」

結標「そうじゃなくて」

170 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:33:22.56 ID:llun1x950

御坂「やっぱりサラダせんべいおいしいわーなんかなつかしいし」ポリポリ

削板「ああ!!美味い!!」バリバリ

滝壺「久しぶりに食べたけどやっぱりおいしいね」ポリポリ

食蜂「でもなんでサラダせんべい?せんべいなのにサラダなの?全然意味力が足りないわぁ」ポリポリ

削板「俺も分からん。サラダを粉々にして根性でなんとかするのか?誰か教えてくれ!」

御坂「直方体さんが知ってるって。まあ私もしってるけどあえて、ね」

直方体「そこで俺にふるのか。しらねぇよ根性で何とかしろ」

削板「それもそうだな!」

御坂「納得しちゃうんだ。サラダ油で作ったからサラダせんべい…って聞いてないか」

171 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:33:54.72 ID:llun1x950


一方通行「結標ェ…サラダならなンでもいいのかよ…終わってンな」ポリポリ

結標「コーヒーばかりの貴方には言われたくないわね。
   それにサラダだけじゃないわ。野菜炒めだってよく作るわよ。」ポリポリ

一方通行「ああ、海原の野郎が腹壊したやつか。青いヤツだよな?アレ野菜イタめって名前ついてたなァそういや」

結標「なんかイラッとくるわ……あの腹痛は野菜炒めが原因じゃないわよ。ただ単にあれよあれ……そう、あれ…」

一方通行「あァ?」

結標「その…」

一方通行「言えないンですかァ?」

結標「…あれよあれ。そう、あれよ」

直方体「生理痛だよな?」

結標「そうそう、生理痛だったのよアイツ。あの時ちょうど生理になってて…」






結標「……ってなに言ってんのよ!そもそも海原男だし!」

直方体「はははっ」

結標「その笑い声ほんとやめて。イラッとくるから」

172 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:34:24.89 ID:llun1x950





御坂「海原さんって……男、よね?それとも妹がいるの?」

結標「ほらなんか怪しい誤解してる人がいるじゃない……」ハァ

直方体「ははっ」

一方通行「なンのまねだよキメェ」

173 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:34:53.02 ID:llun1x950


一方通行「全員そろったか。今から各自自分の荷物全部出せ」

麦野「プライバシーの侵害だろ。断るわ」

直方体「くだらねえことで意地張んな」

麦野「はぁ?もっかい言いやがれ」









削板「全員の荷物オープン!!!!!!!!」ババババーン

7人「えええ!!???」


174 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:35:23.87 ID:llun1x950


削板「じゃあ御坂のから見ていくか!!」

御坂「み、みちゃだめ!」

一方通行「もォ開いてンぞ」



《御坂の荷物》

ゲコ太引換券(偽)

ゲコ太の財布

カエルケータイ

ゲコ太飴


麦野「まあガキだしな。こんなもんか」

御坂「ガキって何よガキって!!!」

食蜂「最後のがすごく気になるなぁ。御坂さぁん?」

御坂「4個しかないから…喧嘩になっちゃったらだめだと思って」

直方体「本音は」

御坂「この飴はね、限定50個でやっと買えたものなのよ!……なに言ってんだろ私」

一方通行「にしても見事にカエルしかねェンだな」

麦野「まあおこちゃまだしな」

結標「御坂さんだしね」

滝壺「みさかだもんね」

御坂「」

175 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:36:10.00 ID:llun1x950


削板「じゃあ次は結標でいいか!!」

結標「ちょ、ちょちょっと待った!まだ開けないで!お願い!」ババッ








一方通行「…必死すぎンだろ」

直方体「よっぽど隠したいものがあんじゃねぇのか」

一方通行「さァな」


176 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:36:38.63 ID:llun1x950


直方体「なあ、一方通行」

一方通行「なンだよ」

直方体「俺溶け込むの早くね?」

一方通行「早すぎンだよ。気持ちわりぃ」

直方体「まあ俺は常識なんてもんはあいにく持ち合わせてねえからな」

一方通行「どォでもいい」


垣根「座標移動、まだ抵抗してんのか」

一方通行「どォせ無駄な抵抗だろ」

垣根「なかなか勝負つかねえなー」

一方通行「めンどくせェ」


垣根「この光景他から見れば絶対シュールだよな」

一方通行「オマエが箱だからだろォが」

垣根「それだけじゃねぇ。真夜中に月に照らされた海辺で8人がはしゃいでるんだぜ」

一方通行「……いい方に気をつけろ」

垣根「ここ何処なんだろうな……」

一方通行「……」


直方体「…二時間が過ぎちまったな」

一方通行「……オマエらが馬鹿騒ぎしてるからだろ」

直方体「テメェも入ってただろ」

一方通行「…………ふン」


177 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:37:12.16 ID:llun1x950





垣根「思ったんだけどよ」

一方通行「あァ?」

垣根「俺ら9人って意外と気が合うよな」

一方通行「………どォなンだろォな」





178 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/27(日) 21:42:31.65 ID:llun1x950
ほのぼのになってるのは連帯感からってことにしておく

ゲームといってもこんな感じで進んでいきます
あくまでも旅行なので

でも次はまじめな雰囲気?でいくかも
明日か明後日になります

179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/05/27(日) 22:57:09.22 ID:+YUoetF20


6日って割と長そうだな
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 23:22:13.07 ID:tFqIm4yC0
乙 とりあえず金銭には不自由しなさそうだな
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/28(月) 00:55:22.67 ID:hhS0+GN1o
9人で10回?
タイムアップ除いてエリミネーション緩くないか
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/05/28(月) 01:54:21.59 ID:WgMuCiLc0
名前が垣根になったり直方体になったりこれは?
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/05/28(月) 06:48:52.25 ID:1b9clPyWo
>>182
少しずつもとに戻ってるんだろ
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/05/28(月) 13:16:12.17 ID:zAiXecQGo
麦野が時々麦人に見える今日この頃。
185 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/28(月) 22:02:49.05 ID:YA9Pcj1U0


直方体「おい!!そろそろあきらめやがれ!レベル4と5じゃあ勝負にもなんねえんだよ!」グイグイ

結標「いーやーだー!絶対いや!」グイグイ





御坂「結標さんも直方体相手に結構頑張ってるよねー。私なら直方体から触手が出た時点で逃げるけど」

削板「根性あるんだな!!いいことだぜ!!」

食蜂「でももう30分も経過してるわよぉ…待つのもそろそろ飽きてきたかもぉ」

御坂「それは言えてる。加勢する?」

食蜂「あー!サラダせんべいみーっけ!食べちゃお」パクッ

削板「そうだな!お!あと4袋もあるぞ。麦野も食うか?」スッ

麦野「今は食べる気分じゃないわ」フイ

御坂「ちょっと!話聞いてんのアンタたち」

食蜂「あ、ごめんね御坂さぁん☆もしかして食べたかったぁ?」

削板「もがもごもご(お前もサラダせんべいたべるか!?)」

御坂「はぁ…うん。もうつっこまない。っていうか怒る気にさえなれない」


186 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/28(月) 22:03:35.56 ID:YA9Pcj1U0

御坂「あれ?」



御坂「そういえば結標さんなんで第二位と戦ってんの?たしか削板さんと戦ってなかったっけ」

麦野「そういえばそうだったな……」

食蜂「でも削板さんはここにいるわよぉ」

削板「……」

御坂「……」

削板「……」

御坂「……」

削板「……」

御坂「……」

削板「根性!!!!!!!!!!」

御坂「はぁ」

麦野「…はぁー」

食蜂「はぁ!?」



削板「いや、それが結標が意外としぶとくてよ。見かねた直方体が助けに来てくれたんだ」

麦野「それであんたは直方体に全部押し付けて、ここでのんびりサラダせんべい食べてるわけ?」

食蜂「さいてーい!それからもう一個もらいまぁす」スッ

御坂「こら、それは私のぶんでしょ」ペシ

187 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/28(月) 22:04:08.23 ID:YA9Pcj1U0


結標「……っく」ゼェゼェ

直方体「……これで終わりだな。座標移動」

結標「こっの……!」

直方体「トドメをさしてやるぜ」バサァ

結標「っ……」

直方体「テメェの命(鞄)いただくぜ」





一方通行「はいこの勝負終了でェす」

直方体「」



188 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/28(月) 22:04:39.18 ID:YA9Pcj1U0


直方体「はああああああああ!?」

一方通行「はい終了ォ」

直方体「いやまて!どう見ても俺が勝ってた雰囲気だっただろうが!
     なんでいいとこで終わらせるんだよテメェの目は節穴か!?ぶっ殺すぞ!」

結標「一方通行……なんで…?」ゼェゼェ

一方通行「勘違いすンなよ。オマエみてェなクソ女を助けたのにはわけがある。
       座標移動は有益だ。死ンじまったら困るンだよ」

直方体「いや殺す気なんかあんまり無かったし!!それなら最初に止めろよ」

一方通行「じゃあ一つ聞くけどよォ」

直方体「ああ?」

一方通行「なンで俺がオマエに有利な時に判定をしなかったと思う?」

直方体「なんでって…そりゃあ……敵同士だからだろ」

一方通行「ちげェな」

直方体「さっさと言えよ」

一方通行「オマエに常識が通用しねえからに決まってンだろォが」

直方体「は?」

結標「…なるほどね。そういうこと」

直方体「え?」

一方通行「そォいうことだ」

直方体「」

189 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/28(月) 22:05:23.76 ID:YA9Pcj1U0



削板「もう鞄をさらすのはやめようぜ。めんどくせえ!!!!」ポリポリ

一方通行「オマエが言うのかよ……」

麦野「まあ賛成」

結標「私のサラダせんべいが…」

削板「うまいぜ!!」グッ

御坂「結局私はさらされ損だったってことかあ……」

食蜂「御坂さんの趣味がよくわかったわぁ」

御坂「うっさいわよ」

190 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/28(月) 22:05:57.95 ID:YA9Pcj1U0

一方通行「だがこうしてても仕方がねェ。オマエらの所持金を発表していけ。
      これからのためにも知っといたほうがいいだろォからな」

御坂「ええーさっきもこんな流れだったよね。嫌な予感」

結標「はー。あんまり言いたくはないわね」

浜面「え、俺も!?」

一方通行「当たりめェだ。レベル0だからといってえこひいきはよくねェからな」

滝壺「大丈夫だよ、はまづら。私も言うから」

浜面「滝壺…」ウル

191 : ◆M9yXTjRtzc :2012/05/28(月) 22:06:42.93 ID:YA9Pcj1U0

一方通行「じゃあオリジナル。言え」

御坂「また私から?嫌な予感的中しちゃった」

直方体「さっさと言ったほうが身のためだぞ」

御坂「仕方ないわね……[ピーーー]円よ」

浜面「え(今の何?聞き間違い?だよな、そうだよな)」

食蜂「つまんなぁい」

麦野「普通すぎるわねー私もそんぐらいだわ」

一方通行「まァ普通だなァ。俺もその[ピーーー]倍くれェだ」

浜面「はああ!?(単位が億どころじゃねえだと!?)」

結標「私は御坂さんの9割くらいかしら」

浜面「ええええええ!!?(この人たちなにさらっとすごいこと言ってんのおおお!!!??)」

192 : ◆M9yXTjRtzc :2012/05/28(月) 22:07:57.30 ID:YA9Pcj1U0

食蜂「私もそれくらいかなぁ……まあ、はした金よねぇ。別荘が[ピーーー]個くらいしか買えないもの」

麦野「いっつもそれ持ち歩いてんのか?」

御坂「まあ、一応もってたほうがいいかなって。カードに入ってるんだよね。普段は出さないけど」

直方体「カードってゴールドか?」

御坂「ううん、ブラックよ。まえはシルバーだったんだけど中学に入ってから変えてもらったの」

一方通行「オマエゴールドなのかよ…ダセェな」

直方体「いや、プラチナだ」

結標「ああ、京まで入るやつね。ってかどこにいれてるのよ」

直方体「ここだ」ピー シュシュ

浜面(だめだ。世界が違う)

193 : ◆M9yXTjRtzc :2012/05/28(月) 22:08:40.04 ID:YA9Pcj1U0

滝壺「はまづら、大丈夫?ふりーずしてるよ」

浜面「悪い…カルチャーショックってやつだ」

滝壺「……そっか。私も前までは、それくらい持ってたんだけど。ごめんね、はまづら。今はあんまり……」

浜面「なんでお前が謝ってんだよ……謝る必要なんかねえ(え、持ってたの?マジで?)」

一方通行「で、オマエはいくら持ってンだ?」

滝壺「[ピーーー]円。」

浜面「」

麦野「無いっていってもそんなもんか。まあ滝壺はいろいろ稼いでたからねえ。当たり前といや当たり前か」

一方通行「まあそれくらいだろォな」

浜面(だめだ。これはだめだ。何とかしねえと)

滝壺「はまづら?」

浜面(ここは平静を装って!!)

浜面「は、はは、さ、流石はお、俺の嫁だぜ」

滝壺「……本当に大丈夫?」

浜面「……」コクコク


194 : ◆M9yXTjRtzc :2012/05/28(月) 22:09:17.80 ID:YA9Pcj1U0


削板「俺は持ってねえ!!!!」

御坂「え、ほんとに?」

浜面(なんだ、仲間がいるんじゃねえか…そうだよな、当たり前だよな)

削板「ゼロ円だ!!!」

食蜂「あらぁ?なんかポケットからはみだしてるわよぉ」スッ

御坂「なになに?あ、それって…」

結標「ブラックカード……?」

ポトッ

麦野「なんか手紙が落ちたわ」ヒョイ

御坂「んー?」

________________________________________________________________________________________


多分必要になるとおもうけど。

一応持っておけ。

             
________________________________________________________________________________________


195 : ◆M9yXTjRtzc :2012/05/28(月) 22:09:56.98 ID:YA9Pcj1U0


御坂「誰?」

削板「さあな!さっぱりわからねえ!!」

一方通行「何円入れてんだ?」

削板「知らねえ!!」

直方体「とにかくだな、それを俺の体でスキャンしようぜ。おら、もってこい」

pi−

【[ピーーー]円】

食蜂「これって…!」

御坂「一方通行と私のちょうど真ん中くらいかな」

削板「そうなのか!俺って意外と金持ちだったんだな!!」

食蜂「なかなかやるわねぇ」

浜面(金持ちどころじゃねえよ!億万長者だろうが!おかしいだろ、なんかおかしいだろ。なんか間違ってるだろ)

一方通行「それで三下はいくらもってンだァ?」

浜面「」






滝壺「はまづら?」

浜面「」

滝壺「あれ?」

浜面「」





196 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/05/28(月) 22:16:01.36 ID:YA9Pcj1U0
ここまで!
みんなが何円所持していたかはご想像にお任せします

>>181
確かにかなり緩いです。最初なのでこんなものかと。
10回なのはきっとなにかフ○グですよ多分

次の投下は明日の可能性がある
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/28(月) 22:30:26.08 ID:BBaB8Fs0o
乙!
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/05/28(月) 22:55:46.32 ID:K3ayl6TW0
乙である
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/05/28(月) 23:45:58.68 ID:1b9clPyWo
なんでクイズっぽい感じなんだよwwwwww

一方>垣根>削板>御坂=麦野>食蜂>=結標>滝壺ってとこか
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/30(水) 07:30:01.08 ID:lybT68A90
現金持ち歩かないやつって大概金銭感覚マヒしてるよな?
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/31(木) 22:49:44.38 ID:ClkglTnt0
乙なんだよ!!!

イベキャラとかでインなんとかさんだしてほしいなぁ
202 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:37:58.36 ID:bGH5aDYH0
インなんとかさんは多分出る

御坂さんのターン!!!
203 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:39:09.30 ID:bGH5aDYH0

浜面さんが原因不明の病気(一方通行いわくショックらしい。)で倒れて数分がたった。


一方通行「ったく三下が。これぐれェのことでぶっ飛んでンじゃねェよ」

麦野「はぁー。滝壺、お目覚めのキスでもして起こしてあげたら?」

滝壺「うん。分かってる」スッ

麦野「は、はぁ!?あんた、本気?」

一方通行「冗談に聞こえねェンだよ」

直方体「えらく慌ててるな、第四位」ニヤニヤ

麦野「ぶっ殺す!!!」

滝壺「はまづら…」チュ

浜面「……た、きつぼ……?…むにゃ」

麦野「……っ」ブルブル


204 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:40:30.81 ID:bGH5aDYH0


め…目覚めのキス!?

ちょっ…それは、あのその……って、しちゃうんだ…

っていうかなんで赤くなるのよ私!
う、羨ましくなんかないから!全然そんなこと思ってないから!

直方体「第三位、なんで赤くなってんだ?まさかテメェ…」

御坂「な、何言ってんのよ!!」アセアセ

浜面「た、滝壺!?……って麦野、なんで怒ってんだよ!俺なんもしてないよな!?」

一方通行「さァなァ。心にでも聞いてみたらいいンじゃねェ?」ムカンシン

麦野「はぁまづらぁぁぁ!!!」

浜面「不幸だー!!!!」




さけびながら二人が走り回る。
…海辺で走り回ってる男女なのに全然ロマンチックな雰囲気じゃないのは、多分麦野さんの手から発射される強烈な光のせいだろう。

205 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:42:10.06 ID:bGH5aDYH0

不幸、か。

以前に何度も耳にした叫び声。
アイツのことを思い出す。
不幸だ不幸だとか言いながらも、みんなのことを助けようとして必死になってるアイツの姿。



目覚めのキスかあ…でも…アイツにならいいかな…なんて。そんなことを思ってみたりして……



って、こんなときに本当に何考えてんのよ私。

アイツは今何処にいるのかも分からないのに。

私はアイツに何が起こっているのかさっぱり分からないのに。



でも、いなくなったアイツはきっと今も戦い続けているんだろう。

この瞬間も、どこかで、誰かのために。

だってそういうやつだから。

でも、どこに行ったかくらいは教えてくれたっていいよね。

……約束すっぽかされた女の子の気持ちも少しは考えろっつーの。




206 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:43:01.74 ID:bGH5aDYH0




直方体「なにボケッと突っ立ってんだ御坂。作戦会議始めるぜ。」


無遠慮にもほどがある第二位の声ではっとわれに返る。

作戦会議?……今更過ぎでしょ。



……あれ?…………………そういえば……今更だけど……




御坂「ねえ、これからどうするのよ」

一方通行「あァン?……三下のことかァ?まあ死なねェだろ……」

御坂「そうじゃなくて。いや、浜面さんのことがどうでもいいって言うわけじゃないけどさ……その…」

結標「……3時間もたってるのに、ゲームについてはなんの進展もないってこと?」

御坂「それもあるけど……それも言いたかったんだけどさ」

麦野「はっきり言えよ。もごもご言ってたんじゃ伝わらねえよ」

御坂「じゃあ言っていい?はっきり言うわよ?」

一方通行「どォぞ」

削板「はっきり言うのが根性のある男ってもんだ!」

麦野「根性馬鹿は黙ってろ」

207 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:44:04.73 ID:bGH5aDYH0

御坂「私たち今日どこで寝るの?砂浜でベラベラ話してるけどさ、一応今は夜中の3時なのよ?」


全員がそういえば、みたいな顔をしてこっちを見る。
なんか面白い。

今はアイツのことは忘れよう。うん、そうしよう。そうするべきよね。


結標「……」

直方体「あぁ……確かに問題だな」

食蜂「そ、そうよ!それすごく大切なことよぉ。私野宿なんて嫌」

一方通行「その問題もあったな…」

麦野「野宿とかありえねえだろ。どっかのスキルアウトじゃあるまいし」

滝壺「むぎの」

麦野「何も言ってねえだろ。なにも」

208 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:44:55.11 ID:bGH5aDYH0

削板「野宿するにしてもここ砂しかないからな!…ふかふかでいいんじゃね?」

食蜂「だからぁ、野宿はいやなの。絶対却下よぉ、根性さん」

麦野「ちょっと静かにしろよ根性。あんたが話すと余計ややこしくなるんだから」

結標「どのみち野宿は私もいやよ。髪が砂だらけになるじゃない」

一方通行「じゃあどうすンだァ?こンなところに都合よく旅館なンざあるわけねェだろォが」

御坂「せめてテントでもあればいいんだけどね……」

直方体「なあ」

結標「テントかあ……9人は狭いけど、まあ無いよりはましね」

直方体「なあ」

削板「テントといえば!!この前山登りしたときのことを思い出すな」

一方通行「オマエの思い出には興味ねェ」

直方体「聞けよ!俺の話を!」

一方通行「なあなあうるせェよ」

麦野「どうした垣根。なんかいい案でもあるわけ?ないなら分解するわよ」

209 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:45:47.68 ID:bGH5aDYH0

直方体「できるもんならやってみやがれ。このボディーは俺の未元物質100%だ……じゃない、そうじゃねえ。
     おいテメェら!あっちを見てみろ!!」フォォォォォォ


垣根さん(仮)が大きく羽を広げる。わずかな光が反射して、辺りが少しだけ明るくなった。

そして羽がグイ、と上の方向に向けられる。
羽からあふれ出した光がその場所を照らしだす。


麦野「あっち?」ヒョイ

結標「なんかあるの?」ヒョイ

御坂「月が綺麗だ(キリッ)とかじゃないよね?」ヒョイ

一方通行「なンも無かったら責任取れよ」ヒョイ

食蜂「確かに月は綺麗だけどぉ」ヒョイ

削板「ん?」ヒョイ

滝壺「……」ヒョイ

210 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:46:39.92 ID:bGH5aDYH0

そしてその先にあるものがはっきりと浮かび上がった。まるでライトアップされたみたいに。…綺麗だ。
一瞬なんなのかと考えて、すぐその正体にきづく。



直方体「見ろよ!これで全部解決だろ!?」バサッ

御坂「あ、あれって……!」

食蜂「ラッキーねぇ」

結標「まさか、こんなところにあるとはね」


211 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:47:43.36 ID:bGH5aDYH0

垣根さん(仮)が見つけたもの。それは大きなホテルだった。
私たちには、それがまるで楽園のように思えた。なんかロマンチックかも……。


直方体「月とマッチしてて綺麗だよな」キリッ

一方通行「結局言うのかよ。……まあ見つけたことはほめといてやる」

結標「でもなんで今まで誰も気づかなかったのかしら…?」

削板「そんなことどうだっていいだろ!!よし行くぜ!!うおおおおおおお」ダダダ

麦野「待ちやがれ!テメェ、抜け駆けは卑怯だぞ!」ダダダ

食蜂「ちょっとぉ!置いていかないでよ。それと私スイートルームだから!」ダダダ

直方体「はっ!羽の生えた俺に障害はねえ!!!」フフォオオオオオン

麦野「ずりぃんだよ!降りてきやがれ!乗せろ!」

直方体「やなこった〜」ヒュオオオオオン

麦野「ぶっ殺す!!」

212 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:48:27.22 ID:bGH5aDYH0

滝壺「はまづら。私たちもいこ」ダッ

浜面「滝壺!……お、俺の背中に乗ってくか?」スッ

滝壺「……おんぶ?」

浜面「いや、滝壺が嫌なら別に」

滝壺「ありがと」ニコッ

浜面「…おお」スッ

浜面「いくぞおおおおおおおおおおお」ダダダ

213 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:49:13.35 ID:bGH5aDYH0

テンションが一気に上がったラブラブな二人、根性さん、麦野さん、羽の生えた第二位、食蜂がすごい勢いで走って(飛んで)いく。
嬉しいのは分かるけど、ちょっと子供っぽくない?

実は私も走り回りたい気持ちになってるのは秘密。

だからごまかすように言ってみる。


御坂「全く子供ねー」ヤレヤレ

結標「いや、貴女がそれ言っちゃだめよね」

御坂「ど、どういう意味よ!」ウガー

結標「ゲコ太(笑)」クスクス

御坂「む、結標さんだってショタコンなんでしょうが!」

結標「そんなのはデマに決まってるでしょ、ゲコ太ラブの御坂さん」

御坂「こっの……うぅ……」

214 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:50:59.64 ID:bGH5aDYH0

もう何もいえなかった
まさかゲコ太のことでこんなにもネタにされるなんて…。
麦野さんにも食蜂にもこれから散々言われるんだろうな。

暴露するんじゃなかった……。
なんて後悔するけど今更だし、食蜂がいる限りいつかはきっとばれるよね。


御坂「まあ仕方ない仕方ない……」

結標「どうしたの呟いたりして」


一方通行「……」


それに多分このそっぽをむいてる白いヤツがからかってくることは無いだろう。
そんなキャラじゃない…はず…だよね?



一方通行「くっだらねェこと言ってンじゃねェよ。さっさと行くぞ…ゲコ太オリジナル」

御坂「え……」バチッ

結標「……うん、電撃は止めておきましょうか」


……もうどうにでもなーれっ!


215 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:51:45.09 ID:bGH5aDYH0

結標「じゃ、いこっか」

一方通行「そォだな…あのクソメルヘン羽出しやがって…」

御坂「どうやって?もう後の人たちは先に行っちゃったけど…羽とか使って」

結標「こうするのよ」ヒュン

一方通行「……」ヒュン

御坂「え、それってm」ヒュン


その瞬間、私たちの姿は虚空へと消えた。
そして0,1秒後、私は固い床に大きくしりもちをつくことになる。


御坂「きゃあっ」ヒュ ドサッ

一方通行「情けねェなァオリジナル」ヒュ

結標「あら?白井さんがいたからテレポートにはなれているかと思ったんだけど」

御坂「いっつも手を繋いでしてたの!前触れ無しに空間移動なんて無茶にも程があるわよ」

結標「じゃあこれからは慣れてってね。基本手は使わないから。というかコイツと手なんか繋ぎたくないし」チラ

一方通行「あァ?潰されてェのか?」

御坂「にしても自分転移できなかったんじゃ…」

結標「できなかったわけじゃないわよ?それにいろいろあったのよね」イロイロト

御坂「?」

216 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:52:30.48 ID:bGH5aDYH0

<はははっやっぱり俺らが一番だな!
<うざいから叫ぶなこのメルヘンが
<それが乗せてもらった恩人に対する言葉かよ、麦野
<……感謝してねえこともねえよ

<食蜂!大丈夫か?
<抱っこしてくれてありがと☆根性さぁん
<おやすいごようだぜ!

<はぁはぁゼェゼェ
<はまづら、大丈夫?

ガヤガヤザワザワ


一方通行「遅ェやつらがよォやくきたな」

直方体「はあ!?なんでこんなに早くついてんだテメェら」ヒュヒュン

食蜂「そういえばぁ、全員でテレポートすればよかったわねぇ」

麦野「その手があったわねー」

結標「…ぜったい嫌よ。だってその直方体重そうだし」

直方体「まあ500キロくらいだぜ?」

結標「お断り!」キッパリ

一方通行「ソイツにだけ空飛ばせりゃいいンだろォが」

浜面「」ゼエッゼエ

削板「とにかくだな!!!まずはホテルに行ってみようぜ!!!」


217 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:53:17.93 ID:bGH5aDYH0

そしてホテルについてまずはフロントへ。
こんな時間にたたき起こされるフロント係は、おそらく一番の被害者だろう。


フロント係「申し訳ございません、お客様。あいにくほぼ全ての部屋が満室になっておりまして、1部屋しかご用意できないのですが……」ネムイ…

一方通行「あァン?」ギロリ

フロント係「も、申し訳ございません!」ビックゥ

御坂「まあ、仕方ないんじゃない。夏休みだし」

削板「そうだったか?」

御坂「そうなのよ」

フロント係「ではご案内します」アセアセ

218 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:54:01.19 ID:bGH5aDYH0

テクテク

直方体「あの〜」

フロント係「な、なんでしょう!!」ビクビク


廊下を歩き始めてすぐに、垣根さん(仮)がフロントの人に声をかけた。
彼がビックリするのも無理は無い。

だって白い箱が電子音で自分に声をかけてきたらだれでもビックリする。
ましてやここは学園都市の外だ。

そして、


直方体「ここ、ラブホじゃないっすよね?」

御坂「なにそれ?」

結標「?」

麦野「何聞いてんだゴラァ!!」ドゴッ

フロント係「ひぃっ」

一方通行「どォ見てもビジネスホテルだろォが」バカバカシイ

219 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:54:48.17 ID:bGH5aDYH0

結標「ねえ、早く中に入って寝ましょうよ」

麦野「言っておくが変なことしたら承知しねえぞ」ギロ

一方通行「ババアなンかには欲情しねェから安心しろ」

麦野「ババア?」ピクリ

一方通行「……なンでもねェ」

御坂「何の話してんのよ」



わけわかんないんだけど。



220 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:55:30.80 ID:bGH5aDYH0

フロント係「ここがお部屋となります」スッ ガチャ

直方体「結構広いじゃねえか…流石は俺の見つけたホテル」

食蜂「そこそこねぇ…星は十個中七つくらいかしらぁ」

フロント係「こちらがカードキーです。簡易ベッドをお持ちします。そちらの四角い方は……?」

一方通行「粗大ゴミなンでゴミ捨て場n「ふかふかのベッドで」」

フロント係「かしこまりましたー」




一方通行「……そンな姿でどォやってベッドでねるンだァ?」

直方体「うっせぇ黙れなんだよゴミ捨て場って」

221 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:56:26.00 ID:bGH5aDYH0

そんなこんなで私たちはカードを駆使し、ホテルに入ることになった。
時間は午前四時。ねむい。



結標「どこで寝ればいいのよ?ベッドは全部ぎゅうぎゅうにくっついてるじゃない」

一方通行「どこでもいいだろォが。さっさと寝ンぞ。ちなみに明日は7時起床だからなァ」フアァ

結標「はぁ!?あと3時間も無いじゃない!これじゃあ睡眠不足は確実だわ」

一方通行「喚くなヒステリー女が」

結標「だって…」

一方通行「寝る」

結標「ちょっと!」

222 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:57:06.20 ID:bGH5aDYH0


滝壺「はまづら、一緒にいて」ギュ

浜面「お、俺の理性持つのか?!!」ガオオオ


麦野「ふあーあ、疲れたー。御坂、まだ寝ないの?」

御坂「うん、すぐ寝る」


適当に返事をする。



麦野「そ。じゃあおやすみ」

一方通行「……」スウスウ

結標「む……」

223 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:57:47.86 ID:bGH5aDYH0






そして静かになった。






224 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 22:59:33.51 ID:bGH5aDYH0


ふと携帯を開いてみた。メールも電話も繋がらないそれを見つめる。
いや、正確に言えばメールも電話も使えはする。ただ、一番電話したい人物に繋がらないだけだ。

親友であり、ルームメイトである彼女に――そう、黒子に。

何度も何度も試してみた。今ほどあの子の声が聞きたいと思ったことは無い。少しでも話せたらどんなに気が楽だろう。



今頃あの子はどうしているのだろうかと考えてみる。

心配、してくれているのだろうか。
……ううん。絶対してくれている。
そんな子だ。

でも黒子は、きっと大声で騒ぎ立てるようなまねはしない。
そんな子じゃない。

それぐらいは長い付き合いでなんとなく分かる。

きっと他の生徒にも知らせない。第三位が突然失踪なんて、あの狭い校内ではゴシップどころじゃすまないから。




そしてもう一つ、分かることがある。



なにもしていないはずが無い。

朝出て行ったきり、一晩中寮に戻らない私を、きっとあの子は――






直方体「寝ないのか?明日は七時おきだぜ」

225 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 23:00:26.66 ID:bGH5aDYH0

気がついたら、第二位が私の顔を覗き込んでいた。
いや、覗き込んでいたのかはわからないけど、少なくとも表面をこちらに向けていた。

いつから目の前にいたのだろう。
考え込みすぎて全く気づかなかったらしい。
いつの間にか部屋の中の電気は消されていて、真っ暗になっていた。

御坂「別に、ちょっとね」

辺りを見回して目を凝らすと既にみんなベットの上で横になっていた。

直方体「あとはオマエだけだぜ」

直方体は立ったまま、というか立てられたままだ。

御坂「アンタは寝なくていいの?」

直方体「俺は別にそういうことをする必要はねえ。意識が途切れることもねえしな」

226 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 23:01:28.25 ID:bGH5aDYH0

窓からの月の光に照らされて、第二位の滑らかな体が白く輝く。

どこか寂しそうな口調だと思ってしまうのは、多分私の気のせいだろう。

そんなヤツじゃない、と思う。
本物を見たことは無いが、イメージ的にチャラ男だ。

でもふと、

心のどこかで考える。





――ずっとこんなふうに生きてきたのかな?





227 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 23:02:58.81 ID:bGH5aDYH0

柄にも無く感傷的になってしまった。
多分いろいろありすぎて、心が動揺しているんだろう。
しっかりしろと自分に言い聞かせたい。


直方体「寝ないのか?もう4時半だぜ」


だけどその温度を感じさせない体を見ていると、何故か不思議とかなしくなってきて、


でもやっぱり、

御坂「じゃ、おやすみ」

今言うことなんて一つしかなかった。

直方体「ああ。またあとでな」

だけどなんとなく分かったような気がする。

たとえへんてこりんな直方体の姿だったとしても、このチャラい感じの第二位は、




直方体「こんなことを仕組んだのはどこのどいつだかは知らねぇが、必ずみんなで学園都市に戻ろうぜ」














考えてることは結局私と同じなんだ、って。











228 :「>>1にかわってゲコ太オリジナルがお送りすンのか…」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 23:03:47.22 ID:bGH5aDYH0

















直方体「っていうかさぁ、麦野のかっこエロくね?」

御坂「はい?」

直方体「ほら、座標移動のサラシだってなんかいろいろ透けてるし。いやなにがとは具体的には言わねぇけどな」

御坂「え」

直方体「これ盗撮しても絶対バレねえよな?実は俺の体カメラ機能がついててさ」

御坂「」



十秒前まで考えてたこと全部撤回、全部訂正。

229 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/02(土) 23:10:43.84 ID:bGH5aDYH0
ここまで!
ちょっとしんみり?な御坂さんでした。
いろいろと書き方を試してみたら結局こうなりました。不安定ですみません。


次回は不憫すぎるフロント係、またはいろいろアレな直方体のターン!
明日かあさっての予定
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/02(土) 23:12:27.35 ID:QPTEnriio
フロントには夜番いるだろjk
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/06/02(土) 23:16:37.79 ID:ondaYQvc0
リアルタイムで遭遇した!
乙です
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/03(日) 00:01:04.40 ID:8n8dYmxOo
結局乙って訳よ

私の麦野はやっぱりエロい訳よ
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/03(日) 00:41:44.14 ID:krtZNZauo
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/03(日) 01:43:29.04 ID:yBd2LUNAo
すいません、第二位様、
焼き増しはおいくらですか?
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/03(日) 10:59:39.13 ID:8V+9AfgV0
236 :名無しNIPPER [sage]:2012/06/03(日) 19:23:03.89 ID:fhgA1TjAO
現役ホテルマン(フロント、ドアマン)だけど夜勤はあるし夜中でもカードキー無くしたとかよくあるからフロントは常に人いるぜwwwwむしろホテルは24時間営業だからどの部署も人が居ない時間は無いよ
237 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/03(日) 21:24:02.57 ID:RYr4PEcx0

<<230,<<236把握しました。ありがとう
ホテルマンの方々にはお詫びを申し上げる!

で、垣根くんのターン!
238 :「ゲコ太ラブの超電磁砲に代わりまして紳士な垣根がお送りします…ってなによこれ!」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/03(日) 21:26:29.14 ID:RYr4PEcx0

俺の名前は垣根帝督。直方体の姿だが、それは仮の姿。

そして今俺は、暗闇の中、たった一人で起きている。

御坂と話していたんだが、なぜか話の途中でさっさとベッドにもぐりこんで寝ちまった。
まあ、ガキには遅い時間だからな。

現時刻は午前5時すぎ。

ったく……それにしても…暇で暇でしょうがねえ。体を再構成する片手間に人間観察でもするか。

まあ俺以外の全員寝てるんだけどな。

239 :「ゲコ太ラブの超電磁砲に代わりまして紳士な垣根がお送りします…ってなによこれ!」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/03(日) 21:27:34.52 ID:RYr4PEcx0

御坂「むにゅぅ……しょぅぶ……」ゴロン

削板「……むう………」ゴロン ゴツン

御坂「……?ぃっつ……ムう」ゴツン ゴロ

削板「ふぅ……む……」ゴロゴロ ゴン

御坂「…ぅい…………」ゴツン ゴロ

削板「うぉ……ン………」ゴロゴロ ゴツン

御坂「…ムニャ………ぁんた…」ゴロ


うっわ……削板のやつ寝相悪すぎんだろ……御坂がちっと可哀想になってくるぜ……たんこぶできてんじゃねえか?

押しつぶされる前にどかしてやったほうがいいかもな……

240 :「ゲコ太ラブの超電磁砲に代わりまして紳士な垣根がお送りします…ってなによこれ!」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/03(日) 21:28:18.19 ID:RYr4PEcx0

………ん?

食蜂「フニャア…………」ゴロゴロ ゴン

削板「?イテ……うごぉ………」ゴロ ゴツン

御坂「……ぅ……イャ……」ゴツン ゴロ

食蜂「ミィ……ぁ…ぅ……」ゴロゴロ ゴン

削板「…ぉう………ぁ」ゴロン ゴツン

御坂「…くろこぉ……?…」ゴツン ゴロ

食蜂「…ぁん………」ギュ

削板「……んぁ………?」

食蜂「ぅあん………」ギュウ

削板「ムグッ………!?…」ジタバタ

食蜂「ふみゅぅ……」ギュウウ

削板「くるひィ……フィ……ゼェゼェ」グイ ゴツン

御坂「ぃた……ぁっち…ぃきなひゃぃくろこぉ」ゴツン グイ

削板「…ぉぅ………」ゴロン

食蜂「ぃや………」ギュウウウ

削板「!?………ングッ」ジタバタ

241 :「ゲコ太ラブの超電磁砲に代わりまして紳士な垣根がお送りします…ってなによこれ!」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/03(日) 21:29:13.41 ID:RYr4PEcx0

第五位ェ……
乱入してきてこりゃヤベェな

いやいや削板苦しそうだろ離れてやれよ……顔が胸に思いっきりダイブしてんぞ。

抱き枕かなんかだと勘違いしてんじゃねえのか?

そして相変わらず御坂が不憫だな……


ま、一応何枚か写メっとくか

242 :「ゲコ太ラブの超電磁砲に代わりまして紳士な垣根がお送りします…ってなによこれ!」 ◆M9yXTjRtzc :2012/06/03(日) 21:30:11.42 ID:RYr4PEcx0

で、こっちはっと……



滝壺「…はm…………」ギュウウウ

浜面「……たk……」ギュウウウ


うん、なんも言うことはねえな。

どうみてもラブラブ相思相愛ありがとうございましたー(棒)

そういえばコイツへたれだとか麦野のやつがいってやがったが

……まさかまだ[ピーーー]してないのか?

……なはずはねえよなー普通こんな彼女いたらもたないだろ理性


243 :「ゲコ太ラブの超電磁砲に代わりまして紳士な垣根がお送りします…ってなによこれ!」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/03(日) 21:31:11.18 ID:RYr4PEcx0

で、むかつく第一位(もやし笑)はというと……

麦野「……ぅみゃ……」コロン

一方通行「………んぁ……」スゥスゥ

結標「ぅあ………」ゴロン


……女に囲まれて寝てやがる。

ハーレムかよ……こんのちくしょうが……むかつくぜ……

にしても麦野のやつ……いい寝顔してるよな…。

黙ってれば普通にいい女なんだけどなー。ほんっと損だぜ。


244 :「ゲコ太ラブの超電磁砲に代わりまして紳士な垣根がお送りします…ってなによこれ!」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/03(日) 21:32:15.01 ID:RYr4PEcx0

結標「…ふぅ……ぅ…」ゴロン

一方通行「ん………」ゴロ

麦野「……んぅ……」スゥ


一応写真を撮っとくか…………記念だ、記念






!!!???

っておいおいおいおいこれはヤベェだろ。

何がヤベェかって、絵的にこれは駄目だろ。





…………おい座標移動、サラシほどけてるぞ

245 :「ゲコ太ラブの超電磁砲に代わりまして紳士な垣根がお送りします…ってなによこれ!」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/03(日) 21:32:58.08 ID:RYr4PEcx0

結標「ムニャ………ぁん……」ゴロリ 

一方通行「ンァ……むゥ…」スウスウ

麦野「……ぁ…」ゴロ


だからそっち寄るんじゃねえよ座標移動。自分が上半身裸なのわかってんのか?

まあ…分かってないだろうがな。

ったく仕方ねえ。毛布をかけといてやる。


麦野も白もやしのほうに自分から近づいてんじゃねえよ。襲われんぞ。

つかその格好もやばすぎだろ

毛布はもはや必需品だな。二枚ぐらいかけといてやるよ。

……別に心配とかしてるわけじゃねえぞ?

……イライラなんてしてねぇよ?

……羨ましいなんて思うわけねぇだろうが。

ただ単にごたごたが嫌なだけだ。俺は基本平和的な性格だからな。

つまり俺は紳士だってこと。

246 :「ゲコ太ラブの超電磁砲に代わりまして紳士な垣根がお送りします…ってなによこれ!」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/03(日) 21:33:39.19 ID:RYr4PEcx0


麦野「ぅみぁ………」スリスリ

一方通行「……ん……」スゥスゥ

結標「…うぁ………」ゴロン


おい麦野、もやしにスリスリすんじゃねえ。スリスリはやめろ。

もやしも気持ちよく寝てんじゃねえよ。

もやし炒めにすんぞオラァ。








…………っち

……ったくなんなんだこのもやもやは。俺がまるで寂しいヤツみてぇじゃねか。

こうなったらいっこくも早く人間にもどらなくちゃな

その前に今日みてぇなパラリがおきねえようにパジャマでも作っとくか……

よし、パジャマ着て寝るようになる前にもう何枚か写真撮っとこう。

その前に一方通行(もやし笑)をちょっくらハーレムからひっぱりだしてっと……よし、完璧だな

247 :「ゲコ太ラブの超電磁砲に代わりまして紳士な垣根がお送りします…ってなによこれ!」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/03(日) 21:35:04.82 ID:RYr4PEcx0

パシャパシャ

っち……一方通行かよ。

カシャカシャ

おいおい御坂、寝返るなよ。

パシャパシャ

根性は邪魔だ。食蜂もくっつくな、離れろ。

カシャカシャ

うーん……どう工夫しても浜面…だっけか?が写っちまう……

パシャパシャ

麦野、もやしなんかに抱きつくんじゃねえ!……第一位はベッドから降ろしておくか。

カシャカシャ

削板ーーー、生きてるかーーー?窒息死してないかーーー?…………避難させておくか……一応。

パシャパシャ

御坂もベッドから落ちんじゃねえよ………よっこらせっと………あぁ?クロコ?だれだそりゃ…トーマ?知らねえよ。

カシャカシャ

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・

248 :「ゲコ太ラブの超電磁砲に代わりまして紳士な垣根がお送りします…ってなによこれ!」 ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/03(日) 21:35:53.29 ID:RYr4PEcx0


……………………………ふぅ

疲れたぜ………

なんでこんなに手間がかかるんだよ……




あ、いっけね。

あと一時間しかねえわ。

再構成急がなくちゃな。

じゃ、今からフリーズしますっと。








【肉体の再構成を開始します】     ピーーーーーーーーーーーーーーーー


249 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/03(日) 21:42:30.20 ID:RYr4PEcx0
うわ、>>237もミスってる。おのれゲコ太!

今回のあらすじ:直方体は苦労物

次の投下は数日以内です。



250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/06/03(日) 21:49:59.77 ID:NrTBcckvo
乙!

焼き増しを頼む
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/03(日) 21:56:14.49 ID:GI4ITXl7o
結局乙って訳よ
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/06/03(日) 23:27:24.47 ID:tL7RevGs0
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/05(火) 17:52:57.73 ID:3w44URjm0
254 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:13:44.23 ID:nOhPH+tF0



朝起きたら直方体が人類に進化していた……いや、なにをいってンのかわからねェと思うが。



「ちょ、なんで私上に何も着てないのよ!!」


馬鹿女の馬鹿な声で目が覚めた。

時計を見ると6時39分。中途半端だなァオイ。

横の女を見てみると、確かに上には何も着ていなかった。

こっちに気がついたのか急いで後ろを向く。

おい顔があかくなってンぞ。

っつーかそもそもなンで俺はベッドから床に落ちてンだァ?

寝相はいいはずなンだが。

255 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:14:40.81 ID:nOhPH+tF0

結標「一方通行!?…み、見たら殺すわよ」

一方通行「オセェよ。つかそンな粗末なもンもっかい見たところでなンの得にもなンねェだろ」

結標「このロリコン」ボソ

一方通行「ショタコンには言われたくねェな。見られたくねェなら毛布でもかぶってろ」

結標「分かってるわよ!」

ロリコンロリコンうるせェやつだ。ンなに俺を打ち止めとくっつけてェのかよ。


カキネ「思ったよりも起きるのが早かったな。」

そこに垣根の野郎がしたり顔で近づいてきた。

256 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:15:21.32 ID:nOhPH+tF0








……垣根?







なンで人間の姿になってやがンだ?










257 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:16:15.32 ID:nOhPH+tF0

結標「ちょっと…貴方誰?聞き覚えの無い声なんだけど」

と、後ろを向いたままショタコン女が尋ねる。

……そォいやコイツは垣根の声を知らなかったのか。写真くれェは見たことがあったはずだが。


一方通行「なンで復活してンだ。オマエ」

カキネ「体を再構成した。テメェらがグースカ寝てる間にな。ちなみにこの体には脳は入ってねぇ」

一方通行「どォなってやがる」

カキネ「いわば遠隔操作できるロボットってトコだな。本体はあの直方体……というかその中に入っている脳だ。」

指差した所を見る。そこには見慣れた直方体が置いてあった。

258 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:17:00.83 ID:nOhPH+tF0


メルヘン野郎が説明を始めた。いちいちウゼェが仕方なく聞いてやる。


簡単に言えば、この体は脳が入っていないこと以外は普通の人間の肉体と同じらしい。

能力も使えるだとかほざきやがったから、ためしにベクトル操作を使って殴ってみたが、手ごたえはあンまり無かった。

どォやら本当のようだ。

ただし直方体が本体で、直方体になンらかの障害が生じた場合、コイツの体にも影響が出るらしい。

あとで試してみるか。

遠隔操作が効くのは半径5キロ以内。そこから出るとただの人形になるンだと。

ちなみに能力が使えるのは半径3キロ以内までだとか。

脳はいつその体に入るのかと聞いてやったら、あと3日で入る、それでテメェを殺せるだとかほざきやがる。

クソウゼェ


259 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:17:36.31 ID:nOhPH+tF0



結標「……」

カキネ「ああそういやテメェ昨日何故か裸だったんだよな。ハイこれ」スッ

結標「……なによこれ」

カキネ「未元物質製の服だ。さっき適当に大量生産した。他のやつらにも渡すつもりだ。感謝しろよ」

結標「……最後の一言がなかったらもっと感謝したんだけどね。まあ、ありがと」


デザイン的には……まァ合格だな。
普通にTシャツとパーカー、それにスカートか。

メルヘン野郎のことだ、もっとゴスロリだとかメイド服だとかいうキメェ服出してくるのかと思ったが意外と趣味は普通らしい。

260 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:18:04.45 ID:nOhPH+tF0


そンなくだらねェ話をしているうちに、他のやつらも起きはじめた。


御坂「うぅ〜ん。なんかすっごく頭が痛むんだけど……どうしたんだろ」セノビー

削板「奇遇だな御坂!!俺もだ!!それから昨日息苦しくなかったか?死に掛けた記憶があるんだが」

御坂「それはないけど……」

麦野「なんの話よ……まだ寝たりねぇ……ってか私なんでこんな分厚い毛布を二枚も被ってんだろ」モゾモゾ

結標「奇遇ね、私も毛布被せられてたわ」

麦野「へぇーってかその服どうしたのよ?」

結標「ああ、これね。これは…」

261 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:18:43.91 ID:nOhPH+tF0

食蜂「むぅー……なんか自分の部屋に戻った夢をみたのよねぇ…ぬいぐるみのバニーちゃんがあった気がしたんだけどぉ……」

カキネ「なるほど……根性はバニーちゃんとやらの代わりだったってわけか…」ニヤニヤ

御坂「へぇ〜食蜂にもそんな趣味があったんだ……ってアンタ誰よ!?」

麦野「垣根……!」


そこで一から説明のしなおしだァ。


御坂「ふーん……そうなんだ…」

麦野「……ふん、良かったじゃねえか」

食蜂「なかなかイケメンじゃなぁい☆」

削板「根性は必ず勝つ!!!」

浜面「なるほど…」

滝壺「……」


カキネ「……」

反応が小さかったのが気に入らねェのか、むっつりしてやがる。
まァそンなモンだろ。

いや落ち込むなよ。

そっぽ向くなよ。

オマエはガキか。

262 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:19:15.14 ID:nOhPH+tF0


御坂「ねえ、お腹すかない?」

麦野「真夜中にサラダせんべい1つ食べてたでしょうが」

御坂「え、違うよ。私と食蜂が二つずつだった気がする」

結標「ちょっと!」

削板「でも確かに腹減ったな!!バイキングでもいくか!!」

麦野「そういやここバイキングだったわねー。そうだ、その前に!!」

結標「?」

麦野「垣根。服出せ」

カキネ「ああん?」

麦野「結標から聞いたんだよ。服作れるのよね、あんた?」

御坂「ええっ、ほんとに?」

食蜂「それ本当なのぉ?垣根さぁん?」

ったくなンでこう女ってのはこォいうのに食いつくのかねェ。

理解不能だ。


263 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:19:58.05 ID:nOhPH+tF0


食蜂「制服以外の服に着替えるのって久しぶりぃ〜」

麦野「つかもっとかわいいワンピースは無いわけ?え、無い?だったら作りなさいよ」

御坂「こ、これ可愛い……」

滝壺「みさかはそういうのが好きなんだね」

御坂「も、もちろんこんなのは着ないわよ?ただ、その、知り合いの小さい子に似合うかなーなんて、あはは」

滝壺「みさか、動揺しすぎだよ」

御坂「あ、え、えと…」

結標「そういう滝壺さんもピンクのジャージなのね……」

滝壺「これは、こだわりだから」エッヘン


264 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:20:29.32 ID:nOhPH+tF0

浜面「まだか……?」ダラー

削板「なあ、バイキング行こうぜ………」グッタリ


珍しいなァ。根性馬鹿までぐったりしてやがる。


削板「待つのは慣れてねえんだよ!!!」ドーン

一方通行「まァそンなかンじだよな。イメージ的に」

削板「もうなんでもいい!!早く行きたいぜ!!」

265 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:21:13.80 ID:nOhPH+tF0


<結標、ちょっとコレ着てみなさいよ
<ちょ、麦野さんそれ……露出多すぎじゃない?黒子でもそんなの着ないわよ。
<えーなかなか可愛いじゃない。白井さんと比べないでよね。
<みさかはこどもっぽいから。これくらいの露出は普通。
<え……こどm

<ねぇこれ着てみなぁい?オバサンにはぴったりだゾ☆
<クソガキちゃんにはこれがお勧めよーん
<ぶっ……なんでジンギスカンなのよwww
<明太子にフリルって…www
<みさかもむすじめも笑いすぎ。


カキネ「まだかよ……」

浜面「腹減った……」ギュルルルル

削板「なんで女っていうのは服にこだわるんだ!着れればいいじゃねえか!!」

………まったくだァ


266 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:23:16.00 ID:nOhPH+tF0


カキネ「このごたごたが済んだら早くスタンプ探さなくちゃな…」

突然メルヘン野郎がクソ真面目なことを言い出した。


浜面「そういえば!!」

一方通行「形が分かってねェンじゃ探しようがねェだろォが」

削板「何言ってんだもやし!ヒントは水だろ?簡単じゃねえか!!」

一方通行「もやしだァ?もう一回言ってみろ、根性馬鹿が。ミンチにすンぞ」ピキ

削板「もやし!!!!!!」

一方通行「」カチッ

浜面「も、もやしが突然食いたくなったんだよなー。お、俺もモヤシ食いてぇなあー(棒)」

カキネ「ナイスだレベル0」

一方通行「クソが」イライラ

削板「はははっ!!」


クソ根性……いつか絶対ぶっ殺してやるよ。


267 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:24:00.94 ID:nOhPH+tF0

カキネ「で、根性。簡単だって言うのはどういうことだよ?」

削板「それはだな「仕度できたわよぉ〜御坂さんおっそーい」「黙りなさいよ!アンタが猫耳なんか試してるからでしょうが!」あ、後で…」

カキネ「……タイミング悪すぎんだろうが」

麦野「なに男ばっかで寂しくやってんのよ。さっさとご飯食べに行くわよ」

カキネ「お、おお……」


女ってヤツはホントにメンドくせェ。

268 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:25:12.09 ID:nOhPH+tF0

だが、

カキネ「なあ、ピンクジャージが好きならこれなんかどうよ」ジャジャーン

滝壺「なかなかいいセンスしてるね、かきね」

カキネ「だろだろー。あ、そういや充電しとかねえとな。御坂、悪いけど電気よろしく。」

御坂「え、あ、うん」バッチバチ







カキネ「みんな、すまねえがあと一時間くらい待ってくれ」キリッ










人類に進化しやがった直方体はもっとメンドくさかった。


269 :「イケメン第二位に代わりまして第一位(もやし笑)がお送りするぜ」 [saga]:2012/06/10(日) 22:26:33.23 ID:nOhPH+tF0

麦野「ねえ、アイツぶっ飛ばしてもいいわよね?」

結標「賛成」

削板「こ、んじょー……」ガクッ

浜面「そ、削板!?大丈夫かよ!」

食蜂「サラダせんべい一枚もーらいっ「没収よ!」ヒュン ええー!」

一方通行「腹へった……」



なンなンですかァ…このカオスな空間は……


270 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/10(日) 22:30:48.53 ID:nOhPH+tF0
ここまで!
次からは話のペースが上がるかも。
というか今までがペース遅すぎだ!

次回は早めに投下の予定
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/06/10(日) 22:33:37.74 ID:HJ3D888z0


更新早まるのは嬉しい
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/06/10(日) 22:37:13.73 ID:rjpUl+6X0


一方通行って削板に勝てるのか?
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 22:48:51.38 ID:aETrUlcHo
結局乙って訳よ
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/11(月) 17:37:57.60 ID:Arb5sdLh0
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/11(月) 21:36:26.41 ID:mnHVQY090
サラダせんべい買って待機してる
276 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/16(土) 22:53:31.87 ID:g7qocnrZ0
いつの間にか一週間がたっていた。
遅くなりました。投下します
277 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 22:54:36.96 ID:g7qocnrZ0

今頃みんなどうしてるかしらぁ。

そんなことを考える。



みんなっていうのは常盤台の”オトモダチ”のこと。

もちろんほんとに作ったわけじゃないわよ?

そんな面倒なことするわけないじゃない。

能力でちょちょいのちょいってね☆

だから私はこう思ってた。

私の能力は万能。

誰に対しても有効。

私の前では皆無能。

ただ一人を除いては、だけど。

そう、1日前まではそんなことを信じてた。

でもここに来て、その自信は全て粉々に砕かれてしまった。

278 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 22:55:44.19 ID:g7qocnrZ0

まさか、私より強いレベル5が――



一方通行「いくかァ野郎ども!」ガチャ

カキネ「仕切ってんじゃねえぞ一方通行!」ガチャ

御坂「やっと来たわね、待ち続けてたこの時が!!」

麦野「行くわよ!!!」

4人「おお!!!」


279 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 22:56:23.57 ID:g7qocnrZ0

まさか――



麦野「ああん?ここのバイキングなんで鮭弁がないわけ?もしかして馬鹿にしてんの?」

削板「鮭弁はないが、あっちにシャケがあったぞ!!根性でとってこようか?」

麦野「任せたわよシャケ専門マイパシリ!」ガシッ

削板「ああ、俺の根性に任せとけ!!」ビシッ

カキネ「おいおい根性……それでいいのかよ……」

削板「うおおおおおぉぉぉぉぉ」ダッダッダ

280 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 22:57:32.32 ID:g7qocnrZ0



カキネ「……いいのかよ。」

一方通行「いいンじゃねェか、本人が満足してンなら」

カキネ「ああ……ってお前コーヒーと肉だけ?しょぼくね?」

一方通行「オマエこそなンなンですかァそのふざけたメニューは」

カキネ「は?なにいってんだ。これが普通だろ。馬鹿なんじゃねテメェ」

一方通行「だっておかしいだろォが。オマエのメニュー……すく…すくら…」

カキネ「はっ!メニューの名前がでてこねえとは第一位も落ちぶれたもんだなぁ!」

一方通行「喧嘩うってンのかカキネェ……!」

カキネ「一億円で売ってやるよ!」ドヤ

一方通行「あァ、買ってや………あン?」

カキネ「……」

一方通行「……」

カキネ「……」

一方通行「……なンか間違ってたよな、今の」

カキネ「……ああ」

一方通行「……」

カキネ「すまねえな」

一方通行「……ああ」




カキネ「二億円の間違いだ」

一方通行「……はァ?」

281 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 22:58:52.84 ID:g7qocnrZ0


こんなにも――



削板「おーい麦野さん!!シャケです!!」ダダダ

削板「あれ?麦野さん?どこにいるんだ!?」キョロキョロ

一方通行「………」

カキネ「………」

削板「ん?お前ら!ちょうどいいところに!麦野さん知らねえか?探してるんだが」

一方通行「……なァ。一ついいかァ?」

削板「なんだ?なんでも答えてやるぞ!」

一方通行「なンで麦野にだけ敬語なンですかァ?」

カキネ「それ思った。俺らにも敬語使えよ根性」

282 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 22:59:52.14 ID:g7qocnrZ0

削板「は?何言ってるんだお前ら。麦野さんに敬語を使うのは当たり前だろうが!!」

カキネ「どう意味だよソレ」

一方通行「なンでだよ!?」

削板「それはだな、麦野さ……あれ!?なんでカキネの皿にはスクランブルエッグとハムエッグとエッグパイしか乗っていないんだ!?」

カキネ「なんで詳しく一個ずつ固有名詞を言うんだよ!!」

一方通行「いいとこでとめンじゃねェ!!」

削板「それはだな!!麦野さんがスンバらしいお方だからに決まっているだろうが!!」

カキネ「言い直すなよ」

麦野「削板!呼んだ?」

カキネ「なんで今ので来るんだよ」

削板「どうぞ!!!」

麦野「許して遣わすわ」ニコッ

カキネ「何を?」

<これからも俺を頼ってください!!
<気が向いたらね

283 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 23:00:24.03 ID:g7qocnrZ0

浜面「なるほど、あれが正しい麦野の扱い方か……」

カキネ「……もうつっこまねぇからな」

浜面「メモっとくか」カキカキ

カキネ「嫁に殺されても俺にクレームつけんなよ」


284 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 23:01:05.73 ID:g7qocnrZ0


麦野「シャケげっと〜」ルンルン

御坂「たのしそうね麦野さん……」

滝壺「むぎのはシャケを食べるといつもこんな感じになる。きっと嬉しかったんだよ」

御坂「それにしてもなんか子供すぎない?私ならもうちょっと大人の対応を……」

滝壺「……ふーん?」チラ

御坂「な、なにかなー?滝壺さん。………あれ?あそこにあるのって……」

結標「そういう御坂さんだって「あ!!、ゲ、ゲコ太のクッキー!!ごめん、ちょっと行ってくるね!」はぁ……」

滝壺「やっぱり」

麦野「御坂のヤツも相変わらずね〜」ルンルン

滝壺「もうなれた」

結標「まあね」

滝壺「……あれ?むすじめは野菜だけ?」

結標「そ、そうよ!文句ある?」

滝壺「別にない」


285 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 23:01:44.57 ID:g7qocnrZ0


おバカさんたちだったなんて――




食蜂「はぁ……」グッタリ

御坂「どうしたの食蜂?」

食蜂「み、御坂さん……」

御坂「あ、そうか!」

食蜂「え?」

286 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 23:02:20.72 ID:g7qocnrZ0

御坂「はい、これ」スッ

食蜂「こ、これは…?」

御坂「アンタもゲコ太クッキーが食べたかったんでしょ?」

食蜂「へ!?」

御坂「遠慮なんかしなくていいわよ?まだまだいっぱいあるし」

食蜂「あ、ありがとぉ御坂さん」

御坂「これくらいのこと気にしないでよね」ニコ

食蜂「え」ドキ


な、なんなのよ今のドキッって!意味わかんないんだけどぉ!

287 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 23:02:58.50 ID:g7qocnrZ0

<御坂さん、こっちにもゲコ太パイがあるわよ
<むすじめ、みさかは呼んじゃだめ。全部とられちゃう

御坂「ゲコ太パイ!?ちょっと行ってくるね!それとも一緒に行く?」

食蜂「私は別にどっちでもぉ…」

御坂「じゃ、行くわよ!!」ガシッ

食蜂「ふぇ!?」グイ

288 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 23:03:28.93 ID:g7qocnrZ0


<行くわよ待ってなさいゲコ太パイ!! ダダダダダ
<ちょ、ちょっと速すぎよぉ御坂さぁん!!  ズルズル

<あー御坂!こっちよこっち!
<だから呼んじゃだめだってむぎの。



……ほんとに調子が狂うわぁ。

これじゃあ今から実行しようとしてる作戦に支障が出ちゃうじゃない……



289 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 23:04:06.73 ID:g7qocnrZ0


一方通行「炊飯器製じゃねェ食事は久しぶりだな」

カキネ「やっと食えるんだな……あと今のはつっこみまちじゃねえよな」グッタリ

一方通行「なに疲れてやがンだオマエ」

カキネ「いや、精神的にちょっとな」



滝壺「はい、はまづら。あーん」

浜面「お、おう」

滝壺「……どうしたのはまづら。さっきからむぎのばっかり見てる」

浜面「いやなんでもねえよ。気のせいだ」

滝壺「…そっか」

浜面「ああ」

290 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 23:04:43.70 ID:g7qocnrZ0

麦野「いやーやっぱりシャケは最高よ」パクパク

結標「そんなに?」

麦野「ここのは絶対高級ね。当たりだわ」

御坂「へーそんなの分かるんだー」パリポリ

結標「まさかー。適当に言ってるだけじゃないの?」

麦野「あぁ?なんか言いてぇことあるならさっさと吐けやこらぁ」ガシッ

結標「なによ、まさか本当に適当とか?」

麦野「ぶっ殺すぞテメェ!」

御坂「な、なんでもないわよ!ほら、あっちにもサーモンマリネが」アセアセ

麦野「っち」

結標「ふん」プイ


291 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 23:05:20.98 ID:g7qocnrZ0


ふふ、修羅場ねぇ。ばっかじゃないのぉ。
しかも御坂さんクッキーばっかり食べてるしぃ。

よし、この隙に……っと



食蜂「ごめんなさぁい。ちょっとお手洗いに行ってくるわぁ」


これで、やっとあの作戦を実行できるわ。

辺りをみるかぎり観光客も多くなってきたみたいだしぃ、大チャンス!!



292 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 23:06:01.42 ID:g7qocnrZ0


御坂「私も行く。さっきから行きたかったんだ」

食蜂「え」

結標「そういえば御坂さんは行ってなかったわね。行ってらっしゃい」

食蜂「あの」

麦野「さっさと行ってきなさいよ。食事中なんだから」

食蜂「」


えええええぇぇ!ちょっと、ちょっと待って!なんでついてくるのよぉ!これじゃ抜け出せないじゃなぁい!


御坂「じゃ、いこっか」

食蜂「え、ええ…」

293 :「学園都市第一位にかわって第五位がお送りすンぞ」 [saga]:2012/06/16(土) 23:06:54.72 ID:g7qocnrZ0

だ、大丈夫よぉ。そうよ!御坂さんがトイレに入ってる間に抜け出せばいいんだわぁ。なんて簡単なのかしらぁ。


食蜂「じゃあ、御坂さんお先にどうぞぉ」

御坂「いいの?悪いわね。」スッ


ふふふ、これでよし。

一応メモでも残しておこうかなぁ。

おこちゃま御坂さんなら誘拐だとか勘違いしかねないもの。

後悔なんてしないわよぉ。

罪悪感なんてあるわけないわ。

思いついちゃったからには実行に移さないとねぇ。



名づけて!

ザ・一人だけ脱出☆大作戦!








さぁて、誰を利用させてもらおうかしらぁ?

294 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/16(土) 23:09:55.47 ID:g7qocnrZ0
ここのみさきちは基本おバカです。

もっかい言うよ!
ここのみさきちは基本おバカです。

また来ます
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/16(土) 23:12:09.97 ID:YOpw18fIO
>>294
待ってるぜ
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/06/16(土) 23:17:33.75 ID:O7NYXubAO
みさきちは
はいむら絵ではおバカ確定です
もう一度言います
はいむら絵ではおバカ確定です
297 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:22:21.37 ID:M6Xt3mEr0

やっぱりシャケは最高ね。

そんなことを思う。

目の前にあるのはとある根性が持ってきた焼きシャケとサーモンマリネ。

どちらも私の大好物。

そう、それだけならいい。それだけなら。

それならなぜ私はイライラしてんのか。

なぜこんなにむかついてんのか。

答えは一つ。


結標「……」パクパク


この女だ。



結標「……」パクパク

麦野「……」パクパク

結標「……っ」パク チラ

麦野「……」パクパク

結標「……」パクパク

298 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:23:04.55 ID:M6Xt3mEr0


ガキっぽい第三位とクソガキが抜けやがったため、私はこの女と二人きりになっているのだ。


結標「……」パクパク チラ

麦野「……」パクパク ギロリ

結標「……!」ギロ


なによ、喧嘩売ってるわけ?レベル4の分際で。


結標「……」ガツガツ

麦野「……」ガツガツ

結標「……っ」パク チラ

麦野「……」ギロ

結標「……ふん」フイ

麦野「…死ね」フン


思わず呟いてしまった。

仕方ないでしょ。たてついてさっききたこいつはなんかムカつく。

まあウザイクソガキもイラつくっちゃイラつくんだけどさ。

はやく御坂、戻ってくればいいのに。


299 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:23:54.56 ID:M6Xt3mEr0


そのときだった




御坂「ちょっと!!大変よ!!食蜂がいなくなっちゃった!!」




……え?

辺りが騒然となる。



カキネ「はぁ?あの女がか?」

削板「立ったまま寝るのは良くないぞ御坂!!」

滝壺「……まさか」

結標「ええ!?何があったのよ?」

浜面「な、なにがあったんだよ?」

一方通行「どォいうことだよ。詳しく説明しやがれオリジナル」

御坂「どうもこうもないわよ!トイレにいってて、出てきたら食蜂がいなくなってたの!」

麦野「トイレにこもってんじゃないの?クソガキだし腹イタとかさ」

浜面「そうだぜ騒ぐのはよしたほうが」

御坂「それだけじゃなくて!これが外に…」

一方通行「……」ヒョイ

300 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:25:20.86 ID:M6Xt3mEr0

それは手紙だった。
___________________________________________________________________________________________


みんなごめんなさぁい☆

でももう操祈こんなとこにいるのは飽きちゃったのぉ

だ、か、ら、お先に失礼しちゃいまぁす


___________________________________________________________________________________________

一方通行「……バカだなァ」

結標「……ええ」

カキネ「……おお」

浜面「……え?」

御坂「……アイツ…」

麦野「……」

削板「……どういうことだ!?」

滝壺「……うん」

301 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:25:58.99 ID:M6Xt3mEr0

しばらく誰もが無言だった。

おそらくあきれているか、心配しているかのどちらかだろう。

私?

もちろん前者よ。

あんなヤツを心配なんてしないっつうの。

つうかあのクソガキちゃんおバカにもほどがあるわね。

だって――



カキネ「おいおい、こいつ説明書読んでねぇのかよ……」ハァー

一方通行「脱出した場合学園都市から永久追放、だっけかァ?」

浜面「そういえば……」タラー

削板「そういえばそんなルールもありましたね!ねえ麦野さん!」

麦野「そうよねー」

なんでアンタは私に対して敬語なのよ。

まあいいけど。悪い気はしないし。

302 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:26:40.02 ID:M6Xt3mEr0

カキネ「で、どうするんだ?」

麦野「どうするって?」

カキネ「助けるのか助けねえのか」

浜面「え、でも食蜂はもうどっか逃げてんじゃ…」

カキネ「だがこのまま逃げることに成功した場合アイツは100%学園都市から追放だ」

カキネ「逃げるのに失敗する可能性は低いだろう。アイツの場合適当なヤツ洗脳してボートに乗せてもらえばいいだけだからな」

浜面「あ、そういうことか…」

カキネ「で、ほっとくのか連れ戻しに行くのか。言っておくが連れ戻すには相応のリスクが伴うぜ」

結標「……リスクってどういう?」

カキネ「まずアイツを見つけること。そして洗脳されているヤツを見つけ、解くこと。最後に観光客を傷つけないように第四位とバトル」

結標「…最後がネックよね。絶対人質使いそう」

303 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:27:14.36 ID:M6Xt3mEr0

削板「連れ戻すっていったってどこ行ったかもわかんねぇし」

一方通行「まァ放っておくのが妥当な選択だよなァ」

滝壺「……」

浜面「……でも」

カキネ「どうした浜面」

浜面「…何でもねえ」

御坂「……」

カキネ「じゃあ、ほうっておくんで異論は無いな?」

御坂「……」

一方通行「あァ、いいぜェ」

結標「ええ」

滝壺「……うん」

浜面「……ああ」

カキネ「それじゃあ部屋へもどって作戦たてるか」

御坂「……」

304 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:28:46.70 ID:M6Xt3mEr0

がやがやと適当なことを言い合いながら、部屋へ戻っていく。

だけど、第三位は、御坂は廊下に突っ立ったままだった。

うつむいたまま、じっと立っている。

どうしたのよ。

バカみたいよ?

御坂は何も言わない。

……ったく、仕方ないわ。ほんと私もお人よしになったものよね。


麦野「ねえ、アンタは戻らないわけ?」

御坂「……」

麦野「言いたいことがあるんならはっきり言いなさい」

御坂「…私は」

麦野「どうせ食鋒のことを止められなかったのは自分の責任だーとか甘っちょろいこと考えてんだろ?」

御坂「…っ…」


図星のようだ。

ほんとに面倒くさいやつ。

意地張ってないではっきりすればいいのに。

って私が言えるようなことでもないんだけど。

305 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:29:35.61 ID:M6Xt3mEr0

麦野「どうせ食蜂のこと引きとめたいとか考えてんだろ?」

御坂「…!」


やっぱり図星。


麦野「だったらみんなにそういいなさいよ。このままだとあいつらほんとに何にもしないわよ」

御坂「……」

麦野「……」

御坂「…わかった。言うわよ」

麦野「じゃあ部屋に戻るわよ」グイ

御坂「……麦野さん」

麦野「なに?」

御坂「…言ってくれて感謝。」

麦野「……別に私は何もしてないわよ」


なんだコイツ。本当に甘いんだから。


御坂「あ、麦野さん赤くなってない?もしかして照れてんじゃないの?」

麦野「……ぶっ飛ばされたいの?」

御坂「あ、あはは。冗談冗談」



ったく……

306 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:30:12.40 ID:M6Xt3mEr0

そうして私たちはグータラ糞どもを説得することにした。

しかし

一方通行「はァ?わけわかンねェこといってンじゃねェよ。自分の尻は自分でふけってなァ」

カキネ「ごめんな。俺今からフリーズするから」

浜面「む、麦野…俺には止めれねえ」


他のアホ2人はいい。予想どおりだ。

削板と滝壺にいたっては寝ている。

だけど浜面……アンタそんなやつだっけ?もっとしっかりしてなかったっけ?


一方通行「とにかく俺はごめんだからなァ。オマエも暗部なら分かってンだろォが。アイツは自分から出て行った。それだけだァ」

御坂「……」グッ


御坂が両手を握り締めるのが見なくても分かった。

ひとまず廊下に出る。

307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 01:34:27.65 ID:ALrfnw3SO
酉が間違ってないか…?しゃべってる人→次の人だから麦のんの前にみさきち来てないとおかしいんじゃ
308 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:36:14.04 ID:M6Xt3mEr0

御坂「……」

麦野「しょうがねぇ。私が一緒に行ってあげるわよ。おこちゃま第三位」

御坂「…麦野さん」

麦野「こんなときだからね。気まぐれだから、私」

御坂「……いいの?」

麦野「こうなったら絶対あのクソガキ連れて戻るわよ」

御坂「うん!」パァァ


……なんで私こんなこと言ってんのよ。

そんなときだった



結標「…仕方ないわね。私も協力するわよ」ヒュン

309 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:36:47.79 ID:M6Xt3mEr0

御坂「結標さん!?」

麦野「テメェがくるとはねぇ。まさかなんかたくらんでんじゃないわよね?」

結標「そんなんじゃないわよ。アナタと同じ、ただの気まぐれ」

御坂「結標さん」

結標「気にしなくっていいから。こんなときぐらいはね。いいでしょう?」

麦野「…ふん」

結標「じゃ、まずビーチに行ってみましょうか」


310 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:38:02.05 ID:M6Xt3mEr0

そして、


削板「待て!!俺も行く!!」

麦野「次は根性かよ…さっきは行かないって言ってたんじゃなかったっけ?」

削板「いや、麦野さんが行くんなら……ゴフンゴフン…こんなときくらいみんなで協力しないとな!!」

結標「ねえ、変なことが聞こえたんだけど」コソ

御坂「え?なんのこと?」キョトン

結標「……」

麦野「…じゃあ行くか」

3人「おお!!」

311 :「第五位のクソガキちゃんにかわってむぎのんがお送りするにゃーん」 [saga]:2012/06/17(日) 01:39:10.22 ID:M6Xt3mEr0





なんだ、結構イイヤツじゃない。こいつら。











御坂「さっき一方通行が言ってた暗部ってどういうこと?」

結標「アナタは入らなくていい世界よ」

削板「麦野さんにお聞きしろ!!」

結標「ちょ、」

御坂「ねえ、なに?」

麦野「そうねぇ…簡単に言ってみれば……オトナの世界よ」

結標「そ、そうよ!なんというか…エロティカル?」

御坂「ふーん…」

麦野「いや、違うから」





……本当に手間がかかるわねー



312 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/17(日) 01:41:13.83 ID:M6Xt3mEr0
ここまで!

みんな意外と冷たいのは仕様です。
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/17(日) 01:42:16.29 ID:sm52Mtkso
乙でした

大人な世界の暗部…ハァハァ
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) [sage]:2012/06/17(日) 01:43:03.66 ID:nmoevaU60
乙乙!!

>>307シッ
315 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/06/17(日) 01:44:58.92 ID:M6Xt3mEr0
>>307
ほんとだ間違えてる!
バカなのはみさきちではなく……ここの>>1だ!
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/06/17(日) 02:04:55.30 ID:iE/XrifS0

じゃあ次は酉みさきちでー
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 02:09:12.27 ID:s4qfM2Dpo
ちなみに酉じゃなくてハンドルだと思うの
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 02:11:53.46 ID:f7nptNzDO
軍覇が敬語なのが気になる
まさか恋?
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/06/17(日) 02:17:39.95 ID:Fwt+/6Mmo
>>302の「後に観光客を傷つけないように第四位とバトル」って部分、第五位の間違いかな?
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/17(日) 09:40:45.38 ID:2uEPq5jv0
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/30(土) 17:38:08.34 ID:aZLDgkyDO
超待ちます
322 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/07/03(火) 23:00:36.54 ID:uEuxWTZT0
遅くなってすみません
いろいろごたごた忙しかったけど、なんとか一件落着。

>>319ミスです。指摘ありがとう。最近多くなっているから気をつけないと……。

323 : 「オバサンにかわりまして根性さんがお送りするんだゾ☆」 [saga]:2012/07/03(火) 23:02:28.68 ID:uEuxWTZT0

目の前にあるのは広い海、そして何処までも広がる水平線。

学園都市には決して無い、ありえないスケールの空間を前にして思う。

海はでかい。見ていると飲み込まれるんじゃねえかって思うくらい、でかい。

海は広い。根性にあふれている。

どんなにうるさい人間が騒ぎ立てても、根性無しが荒らしても、全て飲み込み受け入れている。

だがソレに比べ、俺たち人間はどうなんだ?

最近の若いのは根性がなってない

最近の若造はたるんでいる

大人の少ない学園都市でも、そんな言葉をたまに耳にすることがある。

たしかに俺も日々の生活の中でソレを感じることがある。

だが!!

断言しよう!!

根性にかけて!!





削板「俺はそいつらとは違う!!!!」










324 : 「オバサンにかわりまして根性さんがお送りするんだゾ☆」 [saga]:2012/07/03(火) 23:06:55.32 ID:uEuxWTZT0

御坂「…………はい?」

結標「今のはなに?誰に対して叫んだの?」

削板「それはだな、」

麦野「気にしないほうがいいわよ。多分発作みたいなもんだから」

御坂「へ、へぇー」

結標「つまり気にしたら負けってことよね」

削板「この理不尽な世界に対してだ!!」

御坂「……」

結標「……えーっと」

削板「ははっ」

御坂「……こういうときってどういう反応をするのが正しいんだろ?」ヒソヒソ

結標「……さぁ」


ん?なにをこそこそ話しているんだ?
全く根性が足りていないな。

325 : 「オバサンにかわりまして根性さんがお送りするんだゾ☆」 [saga]:2012/07/03(火) 23:08:59.16 ID:uEuxWTZT0

麦野「はいじゃあ今から全員の動きを説明するからそのとおりにしなさいよー」

御坂「分かった」

結標「了解」


ちょ、麦野さん、スルーは無いんじゃないすか、スルーは。
いきなり説明始めないでくださいよ。もっと感じましょうよ、根性にあふれた海を。


麦野「まずは二人一組に分かれて行動すること。観光客が大勢いるからね。独りじゃ絶対迷子になるでしょ、特にそこの二人」チラ


え?俺?


御坂「確かに削板さんは見た目からして暴走しそうだし、結標さんはテレポートしてすぐにどっかいっちゃいそうだもんね」

結標「え?」

御坂「……え?」

麦野「私が言ってるのはあんたよ御坂。所詮おこちゃまなんだから少しは自覚しなさい」

御坂「お、おこちゃ……!?」

結標「うん、なんというか一度決めたらその人間を何処までも追い回してるイメージ」

御坂「え」

麦野「それで食蜂だと思い込んで追いかけてたら実は違ってましたーってパターンだろ」

御坂「そ、そんなことは」

結標「そして最終的にここは何処ー?、みたいなかんじかしら」

御坂「……う」

麦野「……」

結標「……」

御坂「……いやいやありえないから!」

麦野「だからありえるんだって」

結標「悪いけど私の今の御坂さんのイメージってソレなのよねー」

麦野「同意するわ」

御坂「なによもう!二人ともニヤニヤしないの!」

326 : 「オバサンにかわりまして根性さんがお送りするんだゾ☆」 [saga]:2012/07/03(火) 23:10:39.93 ID:uEuxWTZT0


削板「御坂はともかく俺はどう考えても迷子にはならないだろ。そこまで根性無しじゃねえ!!」

麦野「いやアンタが一番怪しいでしょ」

結標「うんうん」

御坂「み、御坂はともかくって……根性さんに言われると地味にショックが大きい……」


こいつら……俺の根性を舐めているのか!?
麦野さんはともかく、その他二人にだけは言われたくねえ!!


麦野「じゃあおこちゃま第三位は私と、暴走ギターは結標と。それで別れて探すわよ。30分後にこのパラソルの下に集合」

削板「……ん?暴走ギターだと!?」

御坂「らじゃー」

結標「了解。食蜂を見つけた場合はどうするの?」

麦野「その場合は携帯で私たちに連絡。もしすぐ逃げそうなら何とかして捕獲」

結標「分かったわ。じゃ、行きましょうか」グイ ヒュン

削板「待て、ちょ、麦野さん、暴走ギターって」ヒュン

麦野「行くぞ御坂」

御坂「はいはい」


暴走ギター……だと?

327 : 「オバサンにかわりまして根性さんがお送りするんだゾ☆」 [saga]:2012/07/03(火) 23:11:35.57 ID:uEuxWTZT0

削板「暴走ギターって」

結標「うるさいわよ」

削板「だが、そんな変なあだ名をつけんじゃねえ!!俺は暴走ギターじゃなく根性だ!!」

結標「はいはい、じゃあ根性さん、食蜂を見つけましょうか」

削板「おう!!そうだな!!」


たしかにそうだ。俺たちには時間が無い。さっさと見つけなくちゃな。


結標「……単純過ぎでしょコイツ」ボソ

削板「なんかいったか?」

結標「いいえなんにも」


変なヤツだ。

328 : 「オバサンにかわりまして根性さんがお送りするんだゾ☆」 [saga]:2012/07/03(火) 23:13:56.11 ID:uEuxWTZT0

削板「で、ここは何処だ?やけに人が少ないな」

結標「パラソルから100メートルくらい離れた所かしら。人が少ないのは狙い道理よ。傷つけたら大変だし」

削板「だが、人が少ない分食蜂もいそうにないんだが」

結標「そうなのよねー。だから、ひとつお願いしてもいいかしら。」

削板「お願いだと!?俺は今麦野さんの命令しか聞かん!!!」

結標「……なんで?というかなんで敬語?」

削板「麦野さんにはカリスマ性があるからな!!」

結標「いや分からないから」


正直俺にもよくわからねえ。
何でだろうな。
麦野さんには従うべきだと俺の根性と本能が告げているんだ!!



結標「だけどこれは命令じゃなくて頼みよ?」



だがだめだ。

俺はきっぱりそういおうとした。
しかし、次の一言で俺の考えは変わった。


結標「まあいいわ。別に麦野にほめられたくないっていうのならそれでも私は全然かまわないけど」

削板「ん?」

結標「多分きっと喜ぶと思うけどなー、アナタが食蜂を捕まえたら」

削板「なんだと!?」


一瞬笑顔の麦野さんが俺の脳内を支配した。

329 : 「オバサンにかわりまして根性さんがお送りするんだゾ☆」 [saga]:2012/07/03(火) 23:15:11.11 ID:uEuxWTZT0

結標「で、どうするのかしら?」


答えなんて一つしかねえ!!


削板「やるぜ!!!」


大声でそう叫んだ。するとちらほらといる観光客が全てこちらを向く。
なんだ!?一体何が起こったんだ!?


結標「ふふ、そう。じゃあ存分に食蜂を見つけてね」

削板「はあ?」

結標「今からアナタを空中に飛ばすわ。落ちている間に彼女を見つけて。地面に近くなったらまた座標移動するから」






…………なんだと!?

一瞬この女がなにを言っているのか、俺には理解できなかった。

330 : 「オバサンにかわりまして根性さんがお送りするんだゾ☆」 [saga]:2012/07/03(火) 23:15:58.17 ID:uEuxWTZT0

削板「お、おい。待てよ、それは予想外なんだが。いくら麦野さんが喜ぶっつってもそれはちょっと」

結標「じゃあいくわよ。……3……2……」

削板「おい!!」

結標「1…………0!」

削板「ちょ」ヒュン





そして1秒後、俺は空中にいた。




331 : 「オバサンにかわりまして根性さんがお送りするんだゾ☆」 [saga]:2012/07/03(火) 23:16:46.01 ID:uEuxWTZT0


削板「うおおおおおお!!!おちるううううう!!!」


観光客どもがまるでアリのようだ。

片方の靴が、足から離れ、落ちていく。

下のほうで靴が砂の上に落ちるトサッっという軽い音がした。

幸い観光客には当たってないようだ。

良かったな。

そんなことをぼやけた頭で思う。

そして同時に根性の限界を悟った。

俺、終わったな。

最後くらいは、根性を発揮したかった。

俺も靴と同じだ。

俺も、一緒に、落ちて……………………………







…………………………………………………………あれ?

落ちて……………………………ない?

332 : 「オバサンにかわりまして根性さんがお送りするんだゾ☆」 [saga]:2012/07/03(火) 23:17:50.82 ID:uEuxWTZT0

結標「ちょっと!!なんで空中に浮いてるのよ!?」


結標が叫んでいるのが聞こえた。

観光客がその声に反応して俺のほうを向く。


観光客1「なんで人が宙に…?」

観光客2「魔術なのよな」

観光客3「私たちの大型ヘリの上に落ちなければいいのですが。あそこには友である洗濯機が……」

観光客4「この赤い果物すごくおいしいんだよ!」

観光客5「ふむ、あれが日本の風物詩のふうりんというものであるか」



そして手を挙げて、俺を指差してなにやら騒ぎ始めた。

え、俺今人気者?

333 : 「オバサンにかわりまして根性さんがお送りするんだゾ☆」 [saga]:2012/07/03(火) 23:18:56.89 ID:uEuxWTZT0

麦野「」

御坂「」


あ、麦野さんだ。唖然として俺を見ている。



男1「」

男2「」

食蜂「」


お?あの金髪は食蜂じゃねえか?
なにやら男に抱きついているみたいだが、なんかあったのか?

とにかく食蜂を優先すべきだよな。

俺は食蜂の方へまっすぐ歩いていった。

もちろん空中を。

いやマジ根性ぱねぇ。やっぱ根性は世界を救うっていうのがこれで証明されたな。



男1「ちょ、アイツこっちガン見して向かってきてるぞ!逃げろ!」

男2「そうだなそれがいい!時間的にもちょうどいいしさっさとボートに乗るぞ!」

食蜂「おじさぁん、約束どおり操祈も乗せてってぇ」

男1「わりぃけど無かったことにしてくれ!時間がねえ!!」

食蜂「……」

男2「おい!さっさと乗れ!男1!」

食蜂「……大の男が約束破っちゃダメなんだゾ☆」ピッ

男1「おお…………」カクン

男2「どうしたんだ…………」カクン

食蜂「ねぇおじさぁん?」

男1「ナンデショウ」

男2「ゴメイレイヲ」

食蜂「乗せてってくれるわよねぇ?」

男1「ハイ、モチロンデス」

男2「ジョオウノメイレイニ、シタガイマス」

食蜂「いい子ねぇ」ニッコリ


そして食蜂は男たちのモーターボートに乗り込んだ。

334 : 「オバサンにかわりまして根性さんがお送りするんだゾ☆」 [saga]:2012/07/03(火) 23:20:26.41 ID:uEuxWTZT0

おい!!!

おい待て!まだだめだ!あと1分待ってくれ!!まだ………………………………………ん?


そのときだった。


突然俺を支えていた何らかの足場が崩れ、


削板「うお!?」


そして、

削板「落ちるうううううう!!!!!!!!!!!!」ヒュー











どうやら俺は、間違っていたらしい。



バッシャァアアアアアアアアン







俺の根性は、まだ足りなかったようだ。








335 : 「オバサンにかわりまして根性さんがお送りするんだゾ☆」 [saga]:2012/07/03(火) 23:21:49.72 ID:uEuxWTZT0

麦野「……」

御坂「結標さん!いまのなに?どういうこと!?なにが起こったの!?」

結標「あ、二人とも」

麦野「……説明」ボソリ

結標「え?」

麦野「説明しろッつってんだよぉ!!!こんの大バカ!!!!」ドゴォォォォォン

結標「そんなこと言われても私だって何がなんだかわからないわよ!!」

御坂「ちょ、麦野さん!?結標さんも!」

麦野「なにやってんのよ!?無駄に目立ちやがって……!!
    空中歩行する男なんてカメラにでも撮られてみろ、面倒なことになるのは分かりきってるだろうが!!!」バァァァァン

結標「……ごめん」

麦野「ごめんで済むんだったら墓地はいらねえよなぁ?」ギロリ

御坂「む、麦野さん、その辺にしといたほうが……」

麦野「あ?」

御坂「目立ってる」

麦野「…………え?」

御坂「目立ってるから。今、麦野さんが一番」

麦野「あ……」








あのー、海に落ちた俺のことも思い出してやってください。

336 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/07/03(火) 23:24:33.28 ID:uEuxWTZT0

ハンドルは食蜂さん。これでチャラかな?次からは元通りに。

次の話は時間を少し巻き戻してからのスタート。
また来ます。

337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/07/03(火) 23:28:11.06 ID:iBRiRIVJ0


削板はめちゃくちゃ過ぎて驚かない
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 23:29:45.68 ID:WYIbbx1SO
元が自分→次の人だから、元に戻すなら第5位に変わりまして根性さんがお送りするんだゾ☆じゃね?
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 23:57:45.87 ID:F5/IPYkIO
340 :「ナンバー7と同時進行で、ピンクジャージがお送りするぜ!!!」 [saga]:2012/07/04(水) 01:31:28.04 ID:gaVZKNfF0

私は正直なところ、心配だった。

むぎのが、

むすじめが、

みさかが、

そぎいたが、

そして、しょくほうみさきが。



彼女のことを、好きか嫌いかと聞かれたならどちらかといえば嫌いだと答えると思う。

はまづらの気を引こうとしたり、

あからさまに抱きついてみたり、

ほかにもいろいろ気に入らないことはある。

だけど、やっぱり彼女も仲間で、仲間が悲しむのは嬉しくない。

はまづらだって、むぎのだって、あまり気持ちよくは無いだろう。


だから、最後にそぎいたが飛び出していったあと、私は四人にこう言った。



滝壺「ねえ、あくせら、はまづら、かきね。みんなにお願いがあるの」



直接的には関わろうとは思わないけど、少しでもむぎのたちの手助けができればいいと思ったから。

341 :「ナンバー7と同時進行で、ピンクジャージがお送りするぜ!!!」 [saga]:2012/07/04(水) 01:32:27.50 ID:gaVZKNfF0

浜面「どうした、滝壺?」

一方通行「あァ?」

カキネ「カキネテイトクガ、ログアウトシマシタ。…………お?どうした滝壺ちゃん」ピー

滝壺「今からして欲しいことがあるの」


そして私はみんなに”お願い”の内容を説明した。


一方通行「まァ、そンくらいならいいンじゃねェの」

浜面「滝壺がそんなに言うなら、俺は行くぜ」

カキネ「セーブもチャージも済んだし、別に反対はしねぇけどよ」


思ったとおり、みんな渋々ながらも賛成してくれた。

342 :「ナンバー7と同時進行で、ピンクジャージがお送りするぜ!!!」 [saga]:2012/07/04(水) 01:34:06.77 ID:gaVZKNfF0

そして私たちは今、ビーチに来ている。


浜面「やっぱ夜中に見るのとは全然違うなー」

カキネ「だけど人多すぎじゃね?カワイイ子はともかくごつい男とか目に悪い」

一方通行「仕方ねェだろォがバカキネ。どォでもいいこと言ってねェでさっさと探しに行けよ」ヌリヌリ

カキネ「うっせぇモヤシ。……つかテメェらなにやってんだ?」

一方通行「日焼け止め」ヌリヌリ

滝壺「日焼け止め」ヌリヌリ

カキネ「wwww」

一方通行「笑うな。ぶっ飛ばすぞ」

カキネ「滝壺ちゃんはともかく一方通行が日焼け止めwwさっすがもやしだな」

一方通行「そンなに私服で海にダイブしたかったンですかァていとくン」カチッ

カキネ「おいおいこんなトコで能力使って大丈夫なのか一方通行。周りには一般人がたくさんいるんだぜ?」ニヤ

一方通行「死ね」バヒューーーーーン

カキネ「お、おい!?やめろ冗談じゃねぇって!!」ヒュ


343 :「ナンバー7と同時進行で、ピンクジャージがお送りするぜ!!!」 [saga]:2012/07/04(水) 01:35:00.83 ID:gaVZKNfF0


浜面「一方通行!?何やってんだよ!?」

一方通行「あ、ついついやっちまった」

カキネ「やべぇぞやべぇぞ!!まだ飛んでる!!」

観光客5「ん、なんであるか?」    バヒューーーーーン

浜面「ヤベェ観光客に当たるぞ!!逃げろそこにつったってるおっさん!!」

一方通行「よけろジジイ!!」

カキネ「避けろよおっさん!!」




観光客5「お?」パシュン

3人「」

観光客5「これがうわさの砂鉄砲というものであるか」パンパン



カキネ「一方通行の攻撃を……」

浜面「手であっさりと防いだ……だと……?」

一方通行「最近の一般人はなンてパワーしてやがンだァ……!」ホッ



ううん、あの人は多分一般人なんかじゃないよ、あくせら。


344 :「ナンバー7と同時進行で、ピンクジャージがお送りするぜ!!!」 [saga]:2012/07/04(水) 01:35:53.81 ID:gaVZKNfF0

一方通行「で、オマエの頼みっていうのは飛び出してったババアどもを見張るってことだったよなァ?」

滝壺「うん」

浜面「だけどよ…麦野たちを探すの結構大変だぜ?」

一方通行「ババアのクセにアクレッシブだからな」

滝壺「むすじめもいるから、範囲は結構広いと思う」

カキネ「根性野郎は一人で暴走してそうだしな」

浜面「じゃあどうするよ?ちなみに滝壺の能力使うとかいったやつは容赦しねぇ」

滝壺「はまづら……」

一方通行「とにかく適当に見つけ出すしかねェだろ…………あン?」

カキネ「どうした一方通行…………お、ありゃうわさをすればの座標移動と根性じゃねえか」

浜面「なんか話してるみてぇだな」

345 :「ナンバー7と同時進行で、ピンクジャージがお送りするぜ!!!」 [saga]:2012/07/04(水) 01:36:39.78 ID:gaVZKNfF0

<今からアナタを空中に飛ばすわ。落ちている間に食蜂を見つけてね
<はぁ!?


一方通行「なンて頭してやがンだあのバカ女……!」

浜面「む…むちゃくちゃだな」

カキネ「それやばくね?根性はどうでもいいが、観光客に被害が及ぶだろ」


むすじめ。いくらそぎいただからってそんな乱暴に扱っちゃだめだよ。


カキネ「おい、一方通行。なんとかしろよ」

一方通行「はァ?なンで俺がしなくちゃいけないンですかァ?するわけねェだろ」

浜面「だ、だけどよ……このままじゃ根性にも一般人にも多大な被害が……」

カキネ「だよなぁ」チラ

一方通行「……」

346 :「ナンバー7と同時進行で、ピンクジャージがお送りするぜ!!!」 [saga]:2012/07/04(水) 01:37:22.49 ID:gaVZKNfF0

<じゃあ行くわよ。……3……2……
<お、おいちょ、待てって


カキネ「おい!一方通行!!この状況でなにかできるのはてめぇだけなんだって」

一方通行「オマエだって能力使えンだろォが」

カキネ「わりぃけどまだ不完全でな。だから、テメェが何とかするしかねぇんだって!」

浜面「一方通行!!」

カキネ「一方通行!!」

一方通行「……」


<……1……
<ちょ、


一方通行「……」

滝壺「あくせら。」

一方通行「……」

滝壺「みんなで学園都市にもどるんでしょ?」

一方通行「……っ」

カキネ「そうだぜ、みんなでだ」

一方通行「……」

一方通行「……っち。仕方ねェな」カチッ


<……0……
<ちょ   ヒュン

347 :「ナンバー7と同時進行で、ピンクジャージがお送りするぜ!!!」 [saga]:2012/07/04(水) 01:38:07.58 ID:gaVZKNfF0


そぎいたがその場から消えたとたん、大きな突風が巻き起こった。

あくせらの能力なんだろう。

一般人を巻き込まないようはるか頭上で吹き荒れる風、でも確かにそれは効果的だった。


<なんだあれは!?
<おそらく何かの魔術でしょうね……。香焼、例のアレを。
<あ、すいません。これおしぼりだったっす。
<……それは私の……!なんでそれを!?
<魔術なのよな。

<ちょ、削板!?なんで浮いてるのよ!?
<やっぱりこれはおいしいんだよ!
<やはりあの少年にはなにかあるのであるか。





削板「俺浮いてるうううううううううう!!!!!!」


だって、そぎいたは重力にさからい、風に乗って空中を歩いていたから。


<あの根性バカ……!なにやってんのよ……!
<麦野さん、能力で狙い撃ちするのはダメだって!!


むぎの……。

348 :「ナンバー7と同時進行で、ピンクジャージがお送りするぜ!!!」 [saga]:2012/07/04(水) 01:40:08.38 ID:gaVZKNfF0

浜面「麦野がぶち切れている音が聞こえたからあっち行こうぜ」

滝壺「なんで音のした方向とは逆の方向に向かってるの?はまづら」

カキネ「これもちょっと失敗だったかもな。削板のヤツすんげえ目だってやがる。」

一方通行「今更文句つけてンじゃねェぞクソメルヘン」ヒュウウウ

カキネ「いやだけどよ……
    そういや今思ったんだが空中歩行してる男の真下で両手バンザイしてる人間がいたらどう考えても怪しいよな……」

一方通行「……仕方ねェだろ、このポーズなンだよ」 ヒュウウウ


<ねえ見てよ、あの男の人がなんかしてるんじゃない?
<やっぱり魔術師なんすかね……?
<五和!これはどう考えてもマーメイドエロメイドの出番なのよなー
<それは私に喧嘩を売ってるんですよね元教皇代理?
<女教皇様も着るべきなのよな。
<いえ、遠慮します。

<あんな魔術、私は知らないんだよ!
<そこの子供、人のスイカを勝手に食べるのは反則なのである

349 :「ナンバー7と同時進行で、ピンクジャージがお送りするぜ!!!」 [saga]:2012/07/04(水) 01:40:52.58 ID:gaVZKNfF0

カキネ「……もうちょっと両手の角度を下げろよ」グイ

一方通行「おいやめろ」グイ ヒュウウウ

カキネ「わりぃな。今俺の右手には常識が通用しねぇ」グイ

一方通行「バランスが崩れるだろォが。……あと無駄に能力使うな」グイ ヒュウウウウ

カキネ「だってよぉ…」グイグイ バシッ

一方通行「やめろしつこい」グイグイ  カチッ

カキネ「あ」

一方通行「あ」


かきね、あくせらのちょーかーのすいっちを切り替えるなんて……


滝壺「……ばか、だね」 

浜面「……ああ」

350 :「ナンバー7と同時進行で、ピンクジャージがお送りするぜ!!!」 [saga]:2012/07/04(水) 01:41:49.01 ID:gaVZKNfF0




削板「落ちるううううううううううううううう!!!!!!!!!」



カキネ「」

一方通行「」

滝壺「」

浜面「」

結標「」

麦野「」

御坂「」


その場にいた全員が凍りついた。



バッシャアアアアアアアアアアアン







351 :「ナンバー7と同時進行で、ピンクジャージがお送りするぜ!!!」 [saga]:2012/07/04(水) 01:42:27.00 ID:gaVZKNfF0



食蜂「おじさぁん☆もっとスピード上げてぇ」

男1「ワカリマシタ」

男2「ショウチシマシタ」

食蜂「じゃ、お先に失礼するわねぇ☆レベル5+αのみなさん」



……南西から、信号がきてる。



352 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/07/04(水) 01:45:29.56 ID:gaVZKNfF0
ここまで!!
一時間後には来るつもりだったのになんでこうなった。

数日以内には投下する
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 08:15:13.75 ID:8KSrKr7DO


一方の能力だったか
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/04(水) 14:18:12.31 ID:7X8kxziE0
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 23:41:21.86 ID:J1aKOpwH0

一方さんがやってたのか
削板なら自力で浮いても驚かないがwww
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/10(火) 23:57:02.73 ID:6cJV1s/DO
ボチボチかな?
357 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [sage]:2012/07/15(日) 00:23:47.19 ID:yF+J9//A0

一方通行「なにしてやがンだ。せっかく練った計画が台無しだろォが」

垣根「いや別に計画とかは立ててないんじゃ……」

結標「仕方ないでしょ!アレがベストな方法だと思ったのよ!」

カキネ「え、そこ応戦すんの?」

一方通行「無駄に目立ちやがって。管理人の目をごまかすのに苦労したンですけどォ」

カキネ「いや管理人に未元物質食わせてごまかしたの俺だから」

結標「いいじゃないそれくらい目だったって!そんな無駄なことしなくたってすぐに忘れるわよ」

カキネ「はぁ!?俺の苦労なんだと思ってんだテメェ?ぶっ[ピーーー]ぞ」

結標「やれるもんならやってみなさいよ!」

垣根「はっ!懲りてねぇみてぇだな!」


現在、私たちはビーチの赤いパラソルの下に集合している。

まあ、集合とはいっても食蜂と根性は行方不明のままだけど。

358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/15(日) 00:28:54.70 ID:xgrcgqJIO
来たか…(ガタッ
359 : ◆AxSXJkewsU [sage]:2012/07/15(日) 02:12:08.51 ID:yF+J9//A0
ぶつ切りですみません。携帯から失礼します
パソコンの調子が悪くなってどうしてもスレに繋がらない…
できるだけ早く回復させて続きを投下していきます
上げていなかったのがせめてもの救い…?

360 : ◆M9yXTjRtzc [sage]:2012/07/15(日) 02:18:19.30 ID:yF+J9//A0
酉が違う…!?
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/15(日) 09:17:06.08 ID:xgrcgqJIO
頑張って復帰
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/15(日) 09:17:36.21 ID:xgrcgqJIO
>>361
ミス
頑張って復帰してくれ
363 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:17:22.44 ID:yF+J9//A0

麦野「おいテメェらバカ話なんてしないでさっさと行くわよ。つか垣根もそんなことでぶち切れんじゃないわよ」

カキネ「いやオマエにだけは言われたくない」

浜面「同意!!」

麦野「はぁまづら〜?」ギロ

御坂「とにかくこんなときに仲間割れはダメでしょうが…食蜂が今何処にいるかも分かってないのに……」

一方通行「……おォ」

カキネ「そういやそうだったな」

結標「でも、どうするのよ?食蜂操祈はモーターボートの上よ。追いかけるすべなんて…………あら?」

麦野「ん?」


そういえば……第二位の能力って……


結標「……」チラ

麦野「なるほどにゃーん」ニヤニヤ

御坂「それをいまから考えるの!!…………あれ?どしたの?」チラ

滝壺「そぎいたも探さないとね……ん?」チラ

浜面「そうだな……お?滝壺?」チラ

一方通行「……オマエ」ジー







カキネ「……なんで俺は全員にガン見されてんだろうな」

364 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:18:28.98 ID:yF+J9//A0

一方通行「そォいやオマエ空飛べたンだったよなァ、クソメルヘン」ガシッ

カキネ「いや、別に俺は空なんか」

一方通行「オマエには常識なンか通用しねェンだったよなァ。ウザメルヘン」

カキネ「ウザっ!?……だとしてもなんで俺がわざわざテメェらのために」

御坂「ええっ!カキネさん空飛べるの!?ちょ、初耳なんだけど!……車?になったことはあったけど」

結標「……正直車輪が出てくるほうがおかしいけどね」

浜面「そ、そうなのかーなんでもありなのか……レベル5ぱねぇ」

滝壺「かきね、すごい。やればなんでもできるんだね」

麦野「すごいじゃなーい。垣根くんってそんなこともできるんだーすごいにゃーん」ニヤニヤ

カキネ「」

一方通行「ほらな」ニヤ

カキネ「いや、ほらなじゃねぇよ。しかも最後の絶対俺を馬鹿にしてんだろ「だれそれー」おいテメェだよ麦野」

365 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:19:31.35 ID:yF+J9//A0

カキネ「とにかく俺はんなことしねぇか「かきね、私はそんながんばるかきねを応援してる」………」

一方通行「俺もだァ」ニヤ

カキネ「……」

一方通行「……」ニヤニヤ

カキネ「いや俺したくねえし、なんで俺が「カキネさんお願い!食蜂のやつたすけてやって」……」

一方通行「……」

カキネ「……」チラ

御坂「……」ジー

カキネ「……」フイ

御坂「……」ジー

カキネ「……」チラ

御坂「……」ジー

カキネ「……っち」








カキネ「……おう、俺頑張るわ」


366 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:20:39.66 ID:yF+J9//A0


で、そんなこんなで私たちは今海の上にいる。

正確に言えば、海よりも10メートルくらい上空だ。

もっといえば、羽の生えたモーターボートの形をした未元物質の中に乗っている状態。

垣根いわく、これは透明なので、海に近づかない限り一般人からは見えないらしい。

そして、私たちはある作戦をたてていた。

比較的安全に食蜂操祈を捕獲するための。



御坂「綺麗な海ねー。水平線なんて久しぶりに見たんだけど」

麦野「まあ学園都市にいたらそんなもん見る機会なんてほとんどないしね。今のうちに楽しんどきましょうか」グイ

浜面「っていうか、こんなところからロープでぶら下がるとか、俺死ぬんじゃね?」

麦野「大丈夫よ。落ちたら一方通行が助けてくれるわ」

浜面「……マジで?っていうかロープ切れる前提?」

一方通行「助けるわけねェだろ。むしろ落ちろ三下。ロープでもなんでも切れやがれ」

浜面「ひどっ!?」

御坂「ま、まあ落ちたときは落ちたときで結標さんがなんとかしてくれるわよ。ねえ?」

結標「うーん…もしかしたら変なところに座標移動してしまうかもしれないけど大丈夫よ」

浜面「いや、それで大丈夫だといえるその自信が何処からきてんのかが知りたい」

367 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:22:41.94 ID:yF+J9//A0

麦野「一つ聞くけど、変なトコって?」

結標「私たちがのってるコレとか、岩とか、鮫の中とかかしら」

浜面「」

麦野「だってさ。頑張ってよね、浜面」ポン

御坂「なんとかなるわよね、多分。私もテレポはいつもしてるし」

一方通行「あァ。多分大丈夫だ。多分、な。つゥかここらって鮫いンのか?」

結標「多分多分って、アナタたち失礼すぎよね。……多分大丈夫よ、多分。あ、鮫いるらしいわよ?たまにだけど」

御坂「鮫とか聞いてないわよ……」

浜面「座標移動はやめておこうか。な、滝壺」ウンウン

滝壺「……他の人とデレデレ話してるはまづらは応援できない」プイ

浜面「え」ガビーン

御坂「ご愁傷様……」ハハ

368 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:23:31.75 ID:yF+J9//A0



カキネ「テメェら……俺の並々ならぬ苦労も知らずに……」

一方通行「よォカキネ。まだか?」

カキネ「もうすぐだ。準備しとけ」

麦野「浜面、準備できた?」

浜面「いや、まだロープが結べてねぇ」

麦野「やったげるわ」グイ ギュッ

浜面「お、サンキュ」

滝壺「……むぎの退いて。私がやる」グイ

浜面「た、滝壺?」

麦野「……」ギュ グイ

滝壺「……」グイグイ ギュギュ

369 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:24:19.37 ID:yF+J9//A0

カキネ「女の戦いって怖いよな」

結標「女なんてだれでもそんなもんよ」

御坂「……ホントそんなもんよね」シミジミ

結標「?」

御坂「好きな男のためならなんだってできるって、もはや女の本能みたいなもんなのかもしれないわね」

結標「……」

御坂「アイツ……」

結標「……」

カキネ「……御坂?」

御坂「え?、あ、今のはなんでもないから!忘れて!」

カキネ「そ、そうするぜ」

御坂「う、うん。よろしく」


なにかあったのかしら、この子。



370 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:25:30.03 ID:yF+J9//A0

そして5分くらいたってから


カキネ「見えてきたな!よし浜面、ロープは?」

浜面「オッケーだ!」

カキネ「対海水専用未元スーツは?」

浜面「万全だぜ!」

御坂「食蜂のモーターボート、ここから20メートル先に発見!」

結標「二人の男と一緒にかなりの速さで進んでるわ」

一方通行「おい三下、わかってンだろォな。バンジーみてェに勢いをつけて飛ぶンだぞ?」

麦野「間違えるんじゃないわよ!食蜂に後ろから振り子みたいに近づいて、海にまず落とすの。つかんだら絶対離さないようにしなさいよ」

浜面「おう!任せとけ!」

カキネ「よし、じゃあ30秒後にカウント開始な」

6人「おお!!!!」

371 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:27:14.32 ID:yF+J9//A0


浜面「……つうかなんでこんな役俺がすることになったんだっけ。普通ここはレベル5がするとこだろ」

一方通行「仕方ねェだろ。じゃンけンでオマエが負けたのが悪い」

浜面「いやそもそもなんで俺とオマエの二択しかねえんだよ」

一方通行「浜面くンバカなンですかァ?他は女ばっかで後はカキネだろォが。他に選択肢なンてねェンだよ」

カキネ「……他は女って…テメェが言うことか?……さーーーん」

浜面「ちょ、さっきよりこの乗り物高度あがってね?」

一方通行「カキネの気まぐれだ」

カキネ「気まぐれじゃねーよ!濡れねぇように気を使ってやってんだろ!にーーーい」

浜面「いやマジこえぇ」

一方通行「今更すぎなンだよ」

カキネ「いーーーち」

浜面「寒い…よな?」

一方通行「夏だし大丈夫だろ」

浜面「いやそういう問題じゃ」

麦野「そういう問題でしょ」

カキネ「ぜーーーろ」

一方通行「ほら、行ってこい」バン

浜面「うごっ」グラ ツルッ

372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/15(日) 22:32:29.30 ID:xgrcgqJIO
来てたか…(ガタッ
373 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:38:26.46 ID:yF+J9//A0


滝壺「大丈夫だよ。私はそんなはまづらを応援してるから」








浜面「たきつぼおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ヒュウウウウウウウウウウ







食蜂「ふふ、もうすぐで完全に境界線を抜けて脱出できるわぁ。ごめんなさいねぇ御坂さぁん☆」

食蜂「おじさぁんいつぐらいに着くかしらぁ?」

男1「アトイチジカンクライデス」

食蜂「了解なんだゾ☆」

食蜂「……あらぁ?」

食蜂「なにかこっちに近づいてきてるような……しかもぉ、この声どこかで聞いたことがあるかもぉ」








浜面「たきつぼおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ヒュウウウウウウウウウウ






食蜂「」


374 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:39:24.55 ID:yF+J9//A0



浜面「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ヒュウウウウウウ    





食蜂「ええ!?浜面くぅん!?ちょっとなんでこんなところに」



浜面「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ヒュウウウウウウ    



食蜂「なんでバンジージャンプしてるのよぉ……ってこっちに近づいて……きゃっ!!!」


浜面「わりぃ、ちょっとごめんな」ヒュウウウウウウウウウ    グイ


食蜂「きゃあああああああ!!!離してぇ!!!」ジタバタ

浜面「すまねぇな、でもこの方法しかねぇんだ」ヒュウウウウウウウウウウウ

食蜂「いやああああああああああ!!!!!」ジタバタ

浜面「ちょ、そんなに暴れたら」ヒュウウウウウウウウウウ

食蜂「離しなさいよォおお!!!!」ジタバタ  ドンッ

浜面「うがっ」ヒュウウウウウウウウウ   ツルッ


浜面「しまっ……!」

食蜂「……へ?」













ぼちゃん


375 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:40:12.62 ID:yF+J9//A0


浜面「あ」

結標「あ」

一方通行「三下ェ…」

御坂「食蜂ー!?」

麦野「あーらら」

滝壺「あーあ」




食蜂「助けっ…げほっごぼ……助けてよぉ…ごはっ」バシャバシャ






どうやら間違えて食蜂から手を離してしまったみたい。

その結果、食蜂だけが海に落ちたと。

浜面くん?

ああ、ロープにぶら下がってるみたいね。


376 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:41:04.92 ID:yF+J9//A0

一方通行「……結標ェ。食蜂を座標移動してやれ」

結標「無理よ。波が不規則で座標を補足できない」

御坂「ちょ、誰か何とかしないと!!」

麦野「っつっても私の能力はアレだしねェ」

御坂「でもこのままじゃ食蜂が!!……一方通行!!」チラ

一方通行「……俺はなンもしねェぞ」フン

御坂「なんでよ!!!もやし!!!」

一方通行「あァ?俺はオリジナルだろォが容赦しねェぞ?」

御坂「……どうすんのよ!!!」

結標「知らないわよ!!!私に怒鳴らないで!!!」

滝壺「むすじめ、それよりはまづらを助けて」

377 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:41:52.35 ID:yF+J9//A0


浜面「……」 ヒュン   ドサ

麦野「……おつかれ」

浜面「いやー、意外と座標移動って楽なんだな。むしろバンジーよりずっといい」

滝壺「はまづら」

浜面「わりぃ。無理だった。こうなったらどうにかして助けねぇと」

御坂「こうなったら……カキネ!この乗り物下に降ろして!!食蜂のそばまで降りるわよ!」

麦野「でもそんなことしたら他の人に目撃されるんじゃない?」

御坂「羽の生えた船のほうが空飛ぶ男よりはましだと思うけど」

麦野「……まあそれもそうね。」

378 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:42:42.91 ID:yF+J9//A0



カキネ「……いや、その必要は無いみたいだぜ?」スッ

6人「?」



そのとき、カキネがはるか下にある海のある一点を指差した。

そこに、見えたものは。








削板「うおおおおおおおおおおお!!!!!!!根性!!!!!!!!!」ドドドドドドドド










華麗なクロールで海を渡る、第七位の姿だった。

ってなんで裸なのよっ!?


379 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:43:45.49 ID:yF+J9//A0


削板「うおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」

食蜂「きゃああ!!!溺れっごほっ……そ、削板くぅん!?助けてよぉ!」

削板「ん?この声は食蜂か?」



一瞬食蜂を助けるために泳いでいたのかと思ったけれど、そうではなかったようだ。

どうやらなにも考えずに泳いでいたらしい。

流石は第七位といった所かしら。



削板「今助けるぞ!!!!!!食蜂!!!!!!!」ガシッ

食蜂「きゃあっ!!削板くん、ありがとう。助かったわぁ」ゼイゼイ

削板「俺の背中につかまれ!!海岸まで泳いで帰るぞ!!!」ドドドドドドドドド

食蜂「削板くんってほんとに根性力があるのねぇ。見直しちゃったわぁ」

削板「ははっ!!よく言われるぜ!!行くぞ食蜂!!」ドドドドドドド

食蜂「いいんだゾ☆」

380 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:44:32.20 ID:yF+J9//A0





え…………?

……何この展開。

ゴメン、ちょっとまって。なんかついていけない。

夕日を背にして泳ぐって……何処の青春漫画よそれ。











一方通行「……なァ」

御坂「……なに?」

麦野「まあ、言いたいことはなんとなく分かるわよ」

結標「うん」

浜面「多分言いたいことはみんな同じだよな」

カキネ「おお」

滝壺「……うん」




一方通行「俺たち、今なンのために空飛ンでンだろォな」




同意。全然分からないわ。




381 :「AIMストーカーにかわって座標移動がお送りするよ」 [saga]:2012/07/15(日) 22:45:32.74 ID:yF+J9//A0




削板「もうすぐだぜ!!食蜂!!ビーチに上がったらすぐ麦野さんたちを探すぞ!!」

食蜂「ええ、そうしましょぉ。削板くんありがとぉ」ピト ギュ

削板「ははっ!!麦野さんのためだ!!」

食蜂「……え?」

削板「麦野さんはオマエを助けたがっていたからな!!」

食蜂「……ふぅーん……そっかぁ」ハァ

削板「……?どうしたんだ、食蜂!!」

食蜂「な、なんでもないわぁ。こっち向かないでよ!」

削板「……変なヤツだな!!」ハハッ

食蜂「むぅ……」

削板「もうすぐ着くからな!!!」

食蜂「……ねぇ、削板くん?」

削板「どうした?」

食蜂「…………そういえばなんで私ビーチに向かって泳いでるのかしらぁ?」



会話がかすかに聞こえる……。

なんだかすごく面倒な事態になりそうな予感がするわね……。


382 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/07/15(日) 22:49:24.34 ID:yF+J9//A0
ここまで!
いろいろゴタゴタしていて申し訳ない。
待っていてくれた人ありがとう。

次の浜面で1ターン目が終了かな?
次回はできるだけ早めに来るよう努力します。
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) [sage]:2012/07/15(日) 22:51:03.71 ID:6J76LAA90
超乙!!
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/15(日) 22:51:44.76 ID:xgrcgqJIO

浜面は超浜面のままでしたね
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/15(日) 23:08:19.04 ID:zsohJBdF0

ていとくんと根性はマジで何でもアリだなw
386 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/07/23(月) 22:02:31.01 ID:YFBhOF6P0
投下します
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 22:03:07.90 ID:cBGxZicIO
来たか…(ガタッ
388 :「テレポーター(非ショタコン)にかわって唯一の無能力者さんがお送りするわ」 [saga]:2012/07/23(月) 22:03:56.45 ID:YFBhOF6P0

結局その後、俺たちは一旦ホテルへ帰ることになった。

俺たちというのは9人全員じゃねえ。

俺と滝壺だけだ。

残りの6人は後から食蜂を強引に引っ張ってくるらしい。

うん、まあ、そうだよな。

それは当たり前と言えば当たり前だよな。

…………

なあ、

俺頑張った…よな。

努力したんだぜ?これでも。

俺、……


浜面「……頑張ったよな」


389 :「テレポーター(非ショタコン)にかわって唯一の無能力者さんがお送りするわ」 [saga]:2012/07/23(月) 22:05:10.77 ID:YFBhOF6P0

ついつい、ポツリと呟きを漏らす。

頑張った、それは言い訳に過ぎないことぐらいは分かっている。

頑張ったからといって、失敗した事実があることに変わりは無いわけで。

もしあの時第七位がいなかったら食蜂はどうなっていたのだろうか。

……考えたくも無かった。


それでも


浜面「これでも頑張ったんだぜ?これ以上、俺になにを望むっていうんだよ……」


そんな言い訳が浮かんでくるのは止められない。



そのループし続ける思考に歯止めをかけてくれたのは、やはり俺のマイエンジェルだった。


390 :「テレポーター(非ショタコン)にかわって唯一の無能力者さんがお送りするわ」 [saga]:2012/07/23(月) 22:06:47.55 ID:YFBhOF6P0

滝壺「うん。はまづらはすごく一生懸命しょくほうを助けようとしてたよ。はまづらが頑張ってたこと、私は知ってる」

浜面「たきつぼ……!」

滝壺「きっとみんな分かってくれてると思う。だから、はまづらが気に病むことなんてない」

浜面「……わりぃ」

滝壺「……どうして謝るの?はまづら」

浜面「オマエを守るって決めたのに…ふがいないトコばっか見せちまった」

滝壺「…………大丈夫だよ、はまづら。安心して」

浜面「……滝壺?」

滝壺「もしはまづらになにかあったら、私がはまづらを守るよ」

滝壺「たとえ――――」

浜面「……!?」



一瞬、聞き間違えたかと思った。見間違えたのかと思った。

ありえないセリフだった。

滝壺に限ってそんなことを言うとは思えないような言葉だった。

それを、彼女は、








滝壺「たとえ、――はまづらがこっそり持ってきてるバニーコレクションを犠牲にしてでも」










にっこりと微笑んで、言い放った。


391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 22:09:08.40 ID:cBGxZicIO
浜面ェ…
彼女付いて来てんのにさらっとバニー本持ってくるとかェ…
392 :「テレポーター(非ショタコン)にかわって唯一の無能力者さんがお送りするわ」 [saga]:2012/07/23(月) 22:12:08.60 ID:YFBhOF6P0


浜面「おい、今のどういう意味で……!」

滝壺「シャワー浴びてくるね」

浜面「滝壺!!」


問いただそうとして、軽くかわされる。

そして、つい大声で叫んでしまった。

なあ、どうなったんだよなにがあったんだよどういうことだよなんでそんなこといえるんだよちゃんとおしえてくれよそれより、


――――なんでそれを知ってんだよ……


思考がまとまらない。


そして、


滝壺「ねえ、はまづら」

浜面「!……なあ今のって本気で……」

滝壺「……」

浜面「……なわけないよなー。冗談きついぜたきt」

滝壺「はまづら」

浜面「…滝壺」

393 :「テレポーター(非ショタコン)にかわって唯一の無能力者さんがお送りするわ」 [saga]:2012/07/23(月) 22:13:19.81 ID:YFBhOF6P0






滝壺「今日は、いつもみたいに入ってきちゃダメだよ?」







そういって笑う滝壺は、普段と全く変わらない。

逆にそれがどこか不自然だった。

おい、やめろよ。やめてくれよ。滝壺は俺の心の支えであり、天使なんだぜ?



――――一体なにがあったんだよ……?








394 :「テレポーター(非ショタコン)にかわって唯一の無能力者さんがお送りするわ」 [saga]:2012/07/23(月) 22:17:38.36 ID:YFBhOF6P0

一方通行「ったく無駄な手間かけさせンじゃねェよ……」

食蜂「だってルールのことなんか知るわけ無いじゃなぁい。みんなマジメすぎるんだゾ☆」

一方通行「……懲りてねェみてェだなァ。今度は本気でぶっ潰してやってもいいンだぜェ」

食蜂「きゃあ、第一位さま怖ーい。削板くん助けてぇ」

一方通行「勝手にやってろ」


……どうやら戻ってきたらしい。


削板「麦野さん、夕飯はやっぱりバイキングですか!!」バッ

食蜂「きゃっ…もう!いきなり立ち上がらないでよ!ってこれ言うの何回目!?」

削板「10回目くらいじゃないか?」

食蜂「マジメな答えなんか求めてないわよ……ううん、マジメでもないか」

削板「で、麦野さん、どうします?」

食蜂「なんでスルーするのぉ!?」

麦野「…そうね、どっかのクソガキちゃんのせいでもう夜になっちゃったし、バイキングでいいんじゃない?」

削板「じゃあ、俺席取りに行ってきます!!」

食蜂「ちょっとぉ!」

削板「シャケは任せてください!!」ダダダダダ

麦野「よろしくにゃーん」フリフリ

395 :「テレポーター(非ショタコン)にかわって唯一の無能力者さんがお送りするわ」 [saga]:2012/07/23(月) 22:19:15.87 ID:YFBhOF6P0

食蜂「……なんなのよぉ。あのオバサン。ホントなんかいらっとくるんだけどぉ」


食蜂が隣にやってきた。腕を絡ませてくる。

腕に胸が当たって少しドキッとした。……いや何考えてんだよ俺。


食蜂「ねぇ浜面くんもそう思うでしょぉ?」

浜面「…別に麦野に他意はねえんじゃねえか」

食蜂「でもぉ、なんかあの人わざとらしくなぁい?私いじめて楽しんでるのかもぉ」

浜面「いや、アイツはどう考えてもそんなやつじゃねぇだろ」

食蜂「本当にそうなのかしらぁ?」

浜面「そうだ。アイツはそんな陰湿なことするタイプじゃねぇ。むしろどストレートにぶつかってくるだろ」

食蜂「どストレートねぇ……。ま、オバサンだしね。っていうか浜面くん麦野さんのこと庇うんだぁ」

浜面「まあな」

396 :「テレポーター(非ショタコン)にかわって唯一の無能力者さんがお送りするわ」 [saga]:2012/07/23(月) 22:20:20.75 ID:YFBhOF6P0

食蜂「もしかして浜面くんって麦野さんのこと……」

浜面「好きなわけねえだろ!」

食蜂「私、まだなにも言ってないんだけどなぁ」ニコ

浜面「あ……」

食蜂「図星なんだゾ」ニコニコ

浜面「……」

食蜂「……」ニコニコ

浜面「……ってそんなわけあるか!!俺には滝壺がいるんだぞ!!何言ってんだ!!」

食蜂「ま、そうよねぇ」ハァ

浜面「そうだ!!!」

397 :「テレポーター(非ショタコン)にかわって唯一の無能力者さんがお送りするわ」 [saga]:2012/07/23(月) 22:21:02.70 ID:YFBhOF6P0

食蜂「でもぉ、考えといてね?」

浜面「何をだよ」

食蜂「今はどうかは分からないけど、また考えが変わるかもしれないじゃなぁい」

浜面「ないわー」

食蜂「そのときは……」

浜面「そのときは?」

食蜂「私に、教えるんだゾ☆」

浜面「教えるかボケ。つかありえねえし。とにかくあっち行ってろ。滝壺に怒られるだろうが……あ」

食蜂「?」

398 :「テレポーター(非ショタコン)にかわって唯一の無能力者さんがお送りするわ」 [saga]:2012/07/23(月) 22:21:55.69 ID:YFBhOF6P0


そうだった……。滝壺は……。


俺の唯一の光……なぜあんなことを……。


食蜂「……」

浜面「……滝壺」

食蜂「浜面くぅん、ごめんなさぁい。ちょっと覗かせてもらうわねぇ」ピッ

浜面「……は?」









399 :「テレポーター(非ショタコン)にかわって唯一の無能力者さんがお送りするわ」 [saga]:2012/07/23(月) 22:22:30.65 ID:YFBhOF6P0



御坂「私も席、とりにいこうかなぁ。結標さんも行かない?」

結標「御坂さん、もしかしてゲコ太ハンバーグに一番近い席取るつもりじゃないでしょうね?」

御坂「は、はぁ!?そ、そんなこと全然考えてなんか無いから!!スペシャルゲコタデミグラスハンバーグなんて興味ないし。
    そもそもあれって子供用でしょ?限定30個しかないのに取るわけ……」

結標「はいはい、美琴ちゃんはそんな細かいことまで覚えててとってもえらいわねー」

御坂「そんなの……それくらいパンフレット読めば分かるじゃない!」

結標「あんな隅の隅まで読む人なんていないわよ………………あら?」

御坂「食蜂?なんでそんなトコにしゃがみこんでんのよ」

食蜂「み、御坂さぁん」ギュ

御坂「…なんかあったの?」ナデナデ

食蜂「……」コクコク









食蜂「…………男の人の欲望って、怖すぎるわぁ」ブルッ

御坂結標「…………はい?」
400 : ◆M9yXTjRtzc [saga]:2012/07/23(月) 22:27:29.46 ID:YFBhOF6P0
ここまで!!

次からの視点の順番はバラバラです。
話が全く進まない…!?蛇足失礼しました。
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 22:28:48.66 ID:cBGxZicIO
>>400
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 22:32:09.46 ID:MKpQRAef0
乙   H/A/M/A/Z/U/R/A
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/23(月) 23:33:15.21 ID:1kFDoZkmo
脳内バニーコレクション見たのか…
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 10:32:15.28 ID:h6rTF0/+0
来てたのか乙
浜面ェ…
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/30(月) 20:36:36.08 ID:iVJYod86o
まってまーす
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/18(土) 00:35:10.76 ID:OOfj1f/DO
続きはまだか、まだか、まだかぁぁぁぁぁ!!!!
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 23:53:45.87 ID:dp7kODSr0
俟ってる
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