このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

杏子「魔法少女デジモン☆マギカ」ギルモン「テイマーズ!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 14:50:33.72 ID:2qBv/HYF0
・デジモンとまどマギのクロスです

・キャラ崩壊有り

・両作共設定が異なる事も有り

・このSSで独自に付けた設定有り(進化世代が無いデジモンに世代が付いてたりと)

・オリジナルデジモン有り

前スレ

ほむら「テイマー魔法少女……」インプモン「デジモン☆マギカ02!」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1326798752/

前々スレ

まどか「テイマー魔法少女デジモン☆マギカ!」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1321270953/



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1337579433(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

2 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 14:54:28.87 ID:2qBv/HYF0
現在のまどか達のデジモン

鹿目まどか

パートナー:プロットモン→テイルモン→エンジェウーモン

他:ウィザーモン  アトラーカブテリモン→ヘラクルカブテリモン エンジェモン→ホーリーエンジェモン
                                   
                                 ↓ アンキロモンとジョグレス

                                シャッコウモン


暁美ほむら (闇のスピリット所持)

パートナー:インプモン→成熟期無し→バアルモン→ベルゼブモン→ベルゼブモン・ブラストモード
       
        ↓ 友情のデジメンタル
      
      サンダーバーモン


美樹さやか (光のスピリット所持)

       フレイドラモン
             
        ↑ 勇気のデジメンタル

パートナー:ブイモン→ブイドラモン→エアロブイドラモン→アルフォースブイドラモン
        
             ↓ スティングモンとジョグレス
    
           パイルドラモン→インペリアルドラモン         
        

他:ティラノモン→メタルティラノモン マッハガオガモン スティングモン



巴マミ (雷のスピリット所持)

パートナー:テリアモン→ガルゴモン→ラピッドモン→セントガルゴモン

他:ロップモン→アンティラモン アンキロモン レオモン(死亡)→サーベルレオモン(死亡)
     
                 ↓ エンジェモンとジョグレス

                シャッコウモン

佐倉杏子

パートナー:ギルモン→グラウモン→メガログラウモン→デュークモン
                   
                   ↓ 暗黒進化
                  
                  メギドラモン

他:オーガモン マサルダイモン


その他同行するデジモン:インキュベーモン(QB) アグニモン→ヴリトラモン→アルダモン→カイゼルグレイモン
                                   

呉キリカ                                 

パートナー:アグモン(黒)→グレイモン(青)→メタルグレイモン(青)→ブラックウォーグレイモン


他:メイルバードラモン デッカードラモン

3 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 14:55:48.70 ID:2qBv/HYF0
〜荒野〜

ほむら「早速まどか達を探さないといけないわね」

インプモン「あと、あの一つ目野郎に拉致られたクルモンも助けねぇとな」

ほむら「まさか、敵がクルモンの力に目を付けてくるとはね……いえ、当然ね。あの子は進化の力の源、デジエンテレケイアだったんだから……」

インプモン「敵もクルモンの力を使って進化しようってのかよ?」

ほむら「恐らく…そうさせないためにもクルモンも取り戻さないと……」

インプモン「にしてもよぉ…俺達って、拐われたりはぐれた仲間を追ったり、探したりって、そんなんばっかでワルプルモン軍の奴等をまともに潰せてねぇような気がするのは気のせいか?」

ほむら「七大魔王のリリスモンなら倒したでしょ?」

インプモン「いや、あれも倒したのか微妙な感じだったしよぉ……」

ほむら「とにかく、今私達がするべき事はまどか達と合流することよ。あれから、この世界ではどのくらいの時が流れたのかもわからないし……」

インプモン「ところでよ、ここって何か見覚えねぇか?あそこに見える森も……」

ほむら「あの森は確か…フォレストゾーンね」

インプモン「虫キングがいた森か!」

ほむら「何の手掛かりも無いし……あの森を抜けて私達が最後にミレニアモンと戦った場所、薔薇の明星エリアを目指しましょう」

インプモン「あそこまで戻んのかぁ!?もうあそこには皆いねーだろ!」

ほむら「手掛りが無いと言ったでしょ。今はそうするしかないわ」

インプモン「あの森はもう行きたくねぇと思ってたのによぉ……」

ほむら「蟲の王タイラントカブテリモンはもう倒したんだし心配する必要は無いわ」

インプモン「いや…何かまだ、嫌な予感がするぜ……ま、何が出てきても俺の新しい力でブチのめすけどな!」

ほむら「そうね…あの私がくれた新たな力で……」
4 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 14:56:47.56 ID:2qBv/HYF0
〜フォレストゾーン〜

インプモン「相変わらず薄気味悪い森だぜ!ああ…でも、スティングモン達はここで暮らしてたんだっけか……」

ほむら「アンダーフォレストに繋がってるデジタルゾーンに巻き込まれなければ、すぐ抜けられるはずよ」

インプモン「じゃ、さっさと抜けようぜ!」

ガサッ…!

ほむら「何か出てくる!」

インプモン「ちっ!デジモンか!」

カブテリモン「ウ…ウェェェイ……」フラフラ…

スナイモン「アマネチャ……」フラフラ…

ほむら「スナイモンとカブテリモン!」

インプモン「でも、何かフラフラだぜ?」

ほむら「私達を襲いに来たってわけでもなさそうだし…一体何が……?」

ブゥゥゥゥン!

インプモン「また何か来るぜ!」

カブテリモン「ウェ……!」

ハニービーモン「逃すものか!お前達のデジソウルは俺達が吸い上げて、デジハニーに変換してザミエールモンに差し上げるのだ!」
5 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 14:59:03.78 ID:2qBv/HYF0
“ハニービーモン”

アーマー体 昆虫型 データ

“知識のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体の昆虫型デジモン
小さな体で非常に素早く動き、敵を翻弄するのが得意
向かってきたかと思うと、あっという間に背後に回りこまれて針の一撃を受ける
小型のため攻撃力は弱いが、それを補うだけのスピードと技の持ち主である
しかし、甘いものには目が無く、前に出されると、それしか目に入らなくなるのがたまに傷である
必殺技は相手の頭の上から毒の粉を撒き散らす『ポイズンパウダー』と
頭の先の毒針を相手に突き刺す頭突き攻撃『パラライズスティング』


インプモン「何だこいつら!ハチか?」

カブテリモン「お…お前達は蟲の王を倒した人間とそのデジモン!?」

ほむら「あの時のカブテリモン?」

インプモン「普通に喋れるようになったのかよ」

スナイモン「た…たのむ……助けてくれ……」

ほむら「助けてくれって……」

カブテリモン「あのハニービーモン達にデジソウルを吸われて思うように体が動かせないんだ……」

スナイモン「何とかここまで逃げてきたと思ったけど……」

イグニートモン「ふ…ふん、馬鹿め!大人しく吸われていれば余計苦しまずに済むのに!」

ハニービーモン「蟲の王の時と違って何も命まで取ろうってわけじゃないのにな!」

カブテリモン「イ…イグニートモン……!」

インプモン「あ、あいつは!」

ほむら「知ってるの?」

インプモン「ゲコモンの国のカラオケ大会の時のキモイアイドルオタ軍団の隊長!!」

イグニートモン「オイィィィィィィ!!百歩譲ってアイドルオタはいいけど、キモイは余計だあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

インプモン「いや、あん時遠くの席からでもテメェらむさ苦しさと熱苦しさと、そして臭さが漂ってきてキモかったから」

イグニートモン「なんだとこの野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!僕達の情熱を侮辱したなあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ハニービーモン「おい、イグニートモン。むかついたならコイツらのデジソウルも吸っちまおうぜ!」

イグニートモン「よし、僕が動きを止めるから、お前達はその間に吸い上げろ!」ジャキッ!
6 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:01:25.90 ID:2qBv/HYF0
ほむら「チャクラム?」

イグニートモン「くらえ!」

ギュィィィィィィィン!!

インプモン「ぐっ!?な…何だこの音……動けねぇ……!」

ほむら「インプモン?どうしたの!?」

カブテリモン「や…奴のチャクラムを回転させて発生させる回音波はデジモンの動きを止める波長……!」

スナイモン「俺達も…奴の波長で動きを封じられ……その隙に……」

ハニービーモン「いただくぜ〜!」ブゥゥン!

プスッ!

インプモン「アーッ!」

ほむら「ハニービーモンのお尻の針がインプモンお尻に……テイルモンがいたら喜びそうな光景ね」

インプモン「んな…くだらねぇ事言ってねぇで…助け…ろ……力が…抜けて……」ヘロヘロ…

カブテリモン「あ…あいつのデジソウルも吸われてるぞ……!」

ほむら「あら、いけない…あの波長はデジモンにしか効かないみたいだから私は動けるわ」

スナイモン「だったら、あいつ助けてやれよ早く……」

ほむら「オールサモンよ」

ドドドドドドドッ!!

イグニートモン「うわぁ!」

ハニービーモン「ビッ!?」

イグニートモン「このぉ…邪魔する奴に同情なんかしないぞ!」

インプモン「う…うるせぇ…この野郎……今度はこっちの番だ……!」

ハニービーモン「はんっ!俺達にパワーを吸い取られた体で何ができる!」

ほむら「こうなったら、私がスピリットで…」

?「たあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ドドドドドドドドドッ!!

ほむら「な…何?何かが凄い勢いで走ってくる……!?」

スナイモン「あ…あれは…!」

カブテリモン「来てくれたのか…!」

?「てりゃあぁぁぁぁぁぁ!!」シュバッ!

ハニービーモン「ビー!!」

ズバァン!ズシャァァン!!

ほむら「あんな小さな体で、あんな大剣を振り回してハニービーモン達を次々と薙ぎ倒していく……!」

イグニートモン「くっ…!」

ハニービーモン「またお前か!オリンポス十二神族……ミネルヴァモン!!」

ミネルヴァモン「ふん…!」
7 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:03:35.42 ID:2qBv/HYF0
“ミネルヴァモン”

究極体 神人型 ウィルス

オリンポス十二神族に属する少女の姿をした神人型デジモン
非常に小柄な体格ではあるが、身の丈ほどの大剣を自由自在に振り回す怪力の持ち主である
幼子のように天真爛漫で明るい性格の持ち主であるが、感情の起伏が激しく
機嫌が悪くなるとわがまま放題な行動(問題)を引き起こし、誰も手が付けられなくなってしまう
必殺技は大剣「オリンピア」から繰り出される前転斬り『ストライクロール』と
目にも留まらぬ横回転斬り『マッドネスメリーゴーランド』
『ストライクロール』は大地を割り、『マッドネスメリーゴーランド』は大竜巻を巻き起こす



ほむら「オリンポス十二神族…?ロイヤルナイツと同等の力を持つと言われているあの?」

ハニービーモン「ザミエールモン様がいなければ分が悪い!引き上げるぞ、イグニートモン!!」

イグニートモン「あ…ああ!」

ミネルヴァモン「逃すかっ!」

イグニートモン「邪魔しないでよ姉さん!!」

ほむら「姉さん?あのデジモン達は姉弟なの?どちらかというと、あのデジモンの方が妹に見えるんだけど……」

ミネルヴァモン「アンタこそいつまでデスジェネラルなんかに従ってんだ!この馬鹿弟!!」

イグニートモン「うるさぁい!!」ジャキッ!

ギュィィィィィィィン!!

ミネルヴァモン「うっ…!」

ハニービーモン「よしっ!撤収だ!」

ブゥゥゥゥン!

イグニートモン「姉さん……ごめん!」ダッ!
8 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:04:58.93 ID:2qBv/HYF0
ミネルヴァモン「ま…待て……くっ!…そこの小娘、追えよ!!」

ほむら「悪いけど、こんな調子のパートナーをこのままにしておけないのよ」

インプモン「はへぇぇ……」

ミネルヴァモン「…奴等にちょっとデジソウルを吸われたからって情けないね、それでも魔王デジモンなのかい?」

ほむら「インプモンの事知ってるの?」

ミネルヴァモン「アンタ達が蟲の王と戦ってた時の様子も見学させてもらってたからね」

ほむら「そういえば、テリアモンを助けたオリンポス十二神って、あなたの事だったのね」

ミネルヴァモン「ああ、そこの小っさい子好きのカマキリに襲われてた子だね」

スナイモン「うっ…!お前は俺のセンサーに反応しないからな!見た目幼女でも中身ババアだし!!」

ミネルヴァモン「今度こそアタシの剣でおろされたいようだねぇ……?」

スナイモン「ゴメンナサイ、ムッコロされたくないのでもう言いません」

インプモン「ほえぇぇぇ……」

ほむら「大丈夫インプモン?どこかで休ませないと……」

ミネルヴァモン「しょうがないね、ついてきなお嬢ちゃん」

ほむら「お嬢ちゃんって……あなたには言われたくないわね」

スナイモン「いや、だからアレ中身はほとんど……」

ミネルヴァモン「あぁん!?」ジャキッ!

スナイモン「なんでもないです」

ミネルヴァモン「アンタ達も吸われたんだろ?一緒に来な、元オンドゥルコンビ!」

スナイモン「じゃ…じゃあ、行こうカブテリモン……」

カブテリモン「ウェェェイ……」
9 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:06:48.50 ID:2qBv/HYF0
〜森の喫茶店〜

ほむら「この森にこんな喫茶店があったなんて……」

スナイモン「オリエンタルな味と香りのこの森の憩いの店だ」

ミネルヴァモン「おい、みのりっち!また奴等に吸われたのを連れてきたからちょっと休ませてくれよ!」

プッチーモン「は〜い!でも、いい加減みのりっちはやめてくださいよミネルヴァモンさん」


“プッチーモン”

アーマー体 妖精型 ワクチン


“優しさのデジメンタル”のパワーによって進化した、アーマー体の妖精型デジモン
気まぐれな性格の持ち主で、頭を撫でられたり、内緒話をするのが大好きで、機嫌が良いときはよく歌を歌っている
しかし、尻尾を触られるのが大嫌いで、無理やり触ろうとすると機嫌を損ねて言うことを聞かなくなってしまう
力は強くないが、相手を和ませる不思議な能力を持っている
また、プッチーモンには緑色をした種が存在するが、その固体数はとても少なくかなり貴重な存在である
必殺技は相手の心を和ませて戦意を喪失させる柔らかな光線『ハートナービーム』



プッチーモン「わたし、もう幼年期のミノモンじゃなくて、デジメンタルの性質のデータを取り込んで進化した“真夏の夜の優しさプッチーモン”なんですから」

ミネルヴァモン「ははっ!アタシにとってはまだまだ子供さね」

スナイモン「そんな事言ってるからロリババアなんだよ……」

カブテリモン「おい、また聞こえるぞ」

インプモン「ポレポレ〜……」

プッチーモン「あらまあ、これは大変ね!わたしが作ったコーヒー飲んで元気だして!」

ほむら「コーヒー…?」

インプモン「砂糖と…ミルクも……入れてくれ……」

プッチーモン「ダメダメ!この店でのコーヒーはコーヒーそのままの味を味わってもらわなきゃ!うちのコーヒーはいい仕事するのよ?」

インプモン「ブラックのままじゃ…苦くてダメだ……」

ミネルヴァモン「いいから、さっさと飲め!」グイッ!

インプモン「んぐっ!?」

ほむら「インプモン!?」

インプモン「よっしゃあ!俺、復活!」

スナイモン「はやいな……」

プッチーモン「ね?わたしのコーヒーを飲めばハニービーモンにデジソウルを吸われたデジモンもこの通りに元気になるのよ」

ほむら「そう、何にせよ礼を言うわ」
10 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:10:06.61 ID:2qBv/HYF0
プッチーモン「あら?あなたよく見たら人間ね?」

ミネルヴァモン「選ばれし少女だよ」

プッチーモン「じゃあ、お兄ちゃんとアトラーカブテリモンさん達がついて行った?」

ほむら「お兄ちゃん?」

ミネルヴァモン「アンタの仲間が連れてったスティングモンはこの子の兄貴だよ」

インプモン「スティングモンの?妹なんかがいたのかよ……」

プッチーモン「お兄ちゃんのテイマーとは一緒じゃないの?」

ほむら「…ちょっと、はぐれてね……」

プッチーモン「そう…でも、蟲の王を倒してくれたあなた達には感謝してるわ!」

スナイモン「俺達も蟲の王の支配から解放されたおかげで……」

カブテリモン「標準語をマスターできたしな」

インプモン「それ、関係なくね?」

ミネルヴァモン「おかげでこの森に平穏が戻ったと思ったけど、それも束の間の平和だった!」

インプモン「さっきのデジモン達か」

ほむら「蟲の王がいなくなったのを好機に、この森にワルプルモン軍が攻め込んで来たのね」

ミネルヴァモン「ああ、デスジェネラルの木精将軍ザミエールモンがね!」
11 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:10:51.71 ID:2qBv/HYF0
インプモン「デスジェネラル?あの水虎野郎と同じアレか」

ほむら「スプラッシュモンだったわね」

カブテリモン「奴はハニービーモンを率いてこの森のデジモン達のデジソウルを吸い上げて自分のエネルギーにしているんだ」

プッチーモン「デジモン達を生かさず殺さずに狩りを繰り返してるのよ……苦しめば苦しむほど濃密なデジハニーができると言って!」

スナイモン「結局、蟲の王に支配されていた頃に逆戻りだ!」

ほむら「デジシードにされずに生き地獄を味合わされている分、余計に性質が悪いかもしれないわね……」

インプモン「それなら、オリンポスなんたらとかいうオメェが何で倒せないんだよ?」

ミネルヴァモン「……!!」

インプモン「だいたい、何で虫キングの時だってオメェは戦わずにいたんだよ?オリンポスとかいうのも大した事ねぇみたいだな!」

ミネルヴァモン「うるさい!ハニービーモンごときに吸われたぐらいでヘニャヘニャになってた奴に言われたくない!」

インプモン「あ…あれはよぉ!」

ミネルヴァモン「あの体たらく、まるでインプモンじゃなくてイン〇モンだね!!」

インプモン「こ…このガキャァ!!誰が不能だ!!!」

カブテリモン「ま…まあまあ、落ち着いて……」

プッチーモン「ミネルヴァモンさんもあまり下品な言葉は……」

ほむら「なぁに…やってんのよ……」

プッチーモン「ミネルヴァモンさんやお兄ちゃん達は蟲の王の時は餌として捧げられるデジモン達を助けることを優先してたんです……」

ミネルヴァモン「それに、蟲の王はアタシ一人では倒せない程の強さだった……それは認めるよ」

ほむら「私達も仲間との力を合わせてなんとか倒せたからね……」

カブテリモン「ザミエールモンもハニービーモンにミネルヴァモンのデジソウルを吸わせて作ったデジハニーによってパワーアップしてるからな」

ミネルヴァモン「おかげで、またこの姿に……」

インプモン「んだよ!オメェもあの蜂軍団にやられてたんじゃねぇかよ!」

ミネルヴァモン「黙れイン〇モン!」

インプモン「なっ!?」

プッチーモン「しかたなかったのよ!だってイグニートモン君が…弟さんがザミエールモンに従ってたのがショックで、その隙をつかれて……」

ほむら「さっきのデジモンね、あなたの事姉さんって言ってたわね」

プッチーモン「弟さんが相手じゃ戦えないのよ……」

ミネルヴァモン「いや!アタシは戦うよ!我が弟とはいえ、悪に降った愚弟なら!!」

インプモン「にしてもよぉ、何でお前の弟はそのデスジェネラルの手下になったんだ?」

カブテリモン「そりゃ、せっかく帰ってきたのにミネルヴァモンがボコボコにするから……」

ミネルヴァモン「ちょっとお仕置きしただけだよ、蟲の王にビビって森を抜け出したんだからね!」

プッチーモン「でも、その実は内心ではイグニートモン君が帰ってきたのを喜んでたのよミネルヴァモンさん。その事を彼も理解しているはずなのにどうして……」

インプモン「ま、そのザミエールモンって野郎を殺れば万事OKだろ?」

ミネルヴァモン「できるのかい?アンタみないな腑抜けのイン〇モンに」

インプモン「テメェいい加減にしろよ!!」

ほむら「(まどか達を探さなきゃいけないのに…また、この森で厄介事に巻き込まれたわね……まあ、いいわ。さっさとそのデジモンを倒してこの森を出ましょう)」
12 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:13:30.46 ID:2qBv/HYF0
〜ザミエールモンの根城〜

ジュルル…

ザミエールモン「ん〜、この森のデジモン共のデジソウルに恐怖と絶望の汁を濃縮させて作り上げたデジハニーは絶妙な味わいだ!」

“ザミエールモン”

究極体 魔人型 ウィルス

草原や樹海などの土地と同化しカモフラージュできる妖精型や植物型などのデジモンを多く所有している
冷静沈着に事を進ませ、奇襲戦、挟撃戦、掃討戦、陽動戦、電撃戦、ゲリラ戦など
いかなる作戦も思いのままに軍を動かし敵殲滅を成功させている
この様な作戦を可能とするのは、厳しい鉄の戒律があってこそで
動きを乱す部下がいた場合はどこからでも狙撃し始末するほどの冷徹さを持つ
どんな作戦であっても成功の鍵を握るは自身の行動にあるとされ
『スナイプヘッドショット』で敵頭部を射抜きながら戦場を駆け巡る
身体には多彩な技を仕込んでおり、手から『アローランス』で矢を放ち
腹部サイドの弓を刃にした『ボウカッター』で斬り
足に仕込んだ『フットショット』で騙し撃ちにと自在に技を繰り出す
集団に囲まれても『タービュランスアロー』で近接には弓で斬りつけ
遠方には矢を射撃し1発たりとも外さない乱れ撃ちで射止めていく
強敵や巨大な敵に対しては腹部にセットされた巨大な矢“インドラ”にエネルギーを集中させ敵の核をぶち抜く大技
『ザ・ワールドショット』で始末する


ザミエールモン「これを飲み続け、私自身を強化し続ければ……あの目障りな新たな七大魔王も、その座から引きずり下ろせるはず」

ハニービーモンA「今までザミエールモン様の直属の七大魔王がいなかったから好き勝手できましたからね」

ザミエールモン「ああ、奴の存在そのものが鬱陶しいのだよ!」

ハニービーモンB「でも、その七大魔王、別にザミエールモン様に命令とかしてこないから関係ないんじゃないですか?」

ザミエールモン「それはそれで頭にきているのだよ!私のことなんざ眼中に無いって感じで!!」

ハニービーモンA「それにこの森に来たのも、あの選ばれし少女達から逃げてきたからですよね……」

ザミエールモン「やかましいわ!この森でデジハニーを貯えれば、あんな小娘とそのデジモン共ごとき……」

イグニートモン「ザミエールモン様……もう、デジハニーは十分では?」

ザミエールモン「…まだまだだ……これではあの七大魔王には遠く及ばない……」

イグニートモン「しかし…この森のデジモン達はもうフラフラです!」

ザミエールモン「私に逆らう気かイグニートモン?例の物が欲しくて姉を裏切ったのだろう?」

イグニートモン「うっ…!」

ザミエールモン「だが…オリンポス十二神であるとはいえ、デジソウルを吸われ、衰えたお前の姉ミネルヴァモンを倒すのにはもう十分だな……!」

イグニートモン「!!」

ザミエールモン「他のデジモン同様、生かさず殺さずのままデジソウルを吸い上げ続けようと思ってたのだが……奴相手では私の可愛いハニービーモン達の数が減らされて割に合わんしな、そろそろ始末するか」

ハニービーモンB「しかしミネルヴァモンの奴、先程人間の少女と行動していました」

ザミエールモン「人間!?まさか奴等がもう、この森まで私を追ってきたのか!?」

ハニービーモンA「いえ、人間とデジモン共々黒かったです」

ザミエールモン「黒いテイマーとデジモン?呉キリカと黒いアグモンか?確か、ワルプルモン軍から見捨てられた挙句、各エリアに現れ抵抗しているようだが……」

ハニービーモンB「違います。あれは恐らく……インプモンとそのテイマーかと」

ザミエールモン「元七大魔王のベルゼブモンという事か!ならば、奴からデジハニーを採るのも面白いかもしれないなぁ……一滴残らずにな!」
13 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:16:45.85 ID:2qBv/HYF0
〜森の喫茶店〜

ほむら「さてと、もう平気ね?」

インプモン「おうよ!今度は油断しねぇぜ!」

ほむら「このまま、そのザミエールモンとうデジモンの所に攻め込むわ」

カブテリモン「俺達も力を貸すぞ!」

スナイモン「あんた達に頼ってばっかいないで…自分達の手で再びこの森の平和を掴み取りたいからな!」

インプモン「自分の手で掴むって、お前の手、鎌じゃん」

ミネルヴァモン「アンタ達の力は必要ないよ。イン〇モンとお嬢ちゃんの手なんかね」

インプモン「あぁ!?」

プッチーモン「ミネルヴァモンさん……そう言わずに……」

ほむら「! むこうから来たわね……!」

ザミエールモン「ヒャーッハッハッハッハ!やはり貴様か、暴食の魔王よ!」

カブテリモン「今度はザミエールモン直々にお出ましか!」

ほむら「あの小さいのが……デスジェネラル?」

インプモン「ギャーッハッハッハッハッハッハ!!何アレ小っさ!小さすぎだろ!!ギャハハハハ!!」

ザミエールモン「小さいからって油断するなよ?でも、笑いすぎだから!」

ほむら「魔女の世界じゃその油断で危ない目にあったのを忘れたのかしら?」

インプモン「おっと、そうだったぜ……じゃ、手っ取り早くプチって潰してやるぜ!」
14 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:18:53.08 ID:2qBv/HYF0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=ubnDhbTGeIg&feature=related


―インプモンワープ進化ぁぁぁ!ベルゼブモン!!―


ミネルヴァモン「ベ…ベルゼブモン……間近で見ると……」

ザミエールモン「ベルゼブモンよ。貴様が七大魔王の座にそのまま着いていれば、この私が貴様の配下のデスジェネラルだったのだよ!」

ベルゼブモン「あ?」

ほむら「あいつがあなたの部下だったかもしれないって事よ」

ベルゼブモン「どうでもいいぜ、んな事」

ザミエールモン「おのれ〜!貴様も私を軽視するのか!奴と同じ様に!!」

ほむら「奴…?あのデジモンが仕えている七大魔王の事?」

ザミエールモン「貴様等のデジソウルをデジハニーとして吸い取り、奴をも超えるのだ!行くのだ、ハニービーモン達よ!!」

ハニービーモン「ははっ!」ブゥゥゥン!

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュンバキュゥゥゥン!!

ハニービーモン「ビー!!」

ズバァン!!

ミネルヴァモン「……はっ!アタシも行くよ!!」

ミネルヴァモン『ストライクロール!!』

ズザァァァァン!!

カブテリモン「俺達も続くぞ!ウェェェェェイ!!」

スナイモン「ムッコロス!!」

カブテリモン『メガブラスター!!』ジュオォォン!!

スナイモン『シャドウシックル!!』スパッ!スパァン!!

ベルゼブモン「おらおらぁ!!」バキュバキュバキュゥゥゥゥン!!

ほむら「その調子よ、ベルゼブモン」

ミネルヴァモン「やだ…かっこ……」

プッチーモン「ミネルヴァモンさん?さっきからベルゼブモンさんの方をぼーっと見て、どうしたの?」

ミネルヴァモン「な…なんでもないさ!」

プッチーモン「(まさかとは思うけど……)」
15 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:20:47.40 ID:2qBv/HYF0

ザミエールモン「ええい!まだまだいるのだ!!」

ハニービーモン「ビー!!」ブゥゥゥゥン!

ベルゼブモン「ちっ!なら、これで数を減らすぜ!頼むぜシャル!!」

ニョロン!

シャルロッテ「どうも〜おおきに!」

カブテリモン「ウェイ!?」

スナイモン「なんか口から変なモノ出した!気持ち悪っ!!」

ほむら「お菓子の魔女……」

ベルゼブモン「シャル、あのハチ共を食っていいぜ!」

シャルロッテ「ハチかいな〜チーズがあればハチミツと一緒にすすりたいとこやけどな〜」ドッ!

ハニービーモン「!?」

バクバクッ!ムシャムシャッ!!

イグニートモン「おイィィィィィ!!変なのがハニービーモンを次々と食ってるよおぉぉぉぉぉぉぉ!!?」

ザミエールモン「な…何だ…あの物体は……デジモンなのか……!?」

カブテリモン「魔王デジモンの恐ろしさを垣間見たような気がする……」

ほむら「いや、あれはベルゼブモンが元から持ってた技じゃないんだけど……恐ろしいのは確かね……」

ミネルヴァモン「…かわいい……」

プッチーモン「えぇ!?」

ザミエールモン「このままではハニービーモンが全滅だ……イグニートモン!!」

イグニートモン「……」

ザミエールモン「例の物が欲しくないのか?」

イグニートモン「姉さん……ごめん!」ジャキッ!

ギュィィィィィィィン!!

ベルゼブモン「ぐわっ!また、あのアイドルオタクの技か……!」

シャルロッテ「な…何や……動けへんで……!?」

ほむら「(魔女にも効くのね……)」

ザミエールモン「今だハニービーモン達よ!動けなくなった奴等のデジソウルを吸い取れ!」

ほむら「させないわ」ドドドドドドッ!!

ザミエールモン「くっ…!あのテイマーが邪魔だ!!」

ベルゼブモン「ハ…ハチはいい……!この波長を出しているあのアイドルオタク野郎を……やれよほむら!」

プッチーモン「だ…駄目よ!イグニートモン君はミネルヴァモンさんの……」

ほむら「……」カチッ!

イグニートモン「…あれ?僕のチャクラムが無い!?」

ほむら「頂いたわ(砂時計はこの世界に戻ってきてもそのままだったから時を止めて)」

ミネルヴァモン「何をしたんだ……?」

ベルゼブモン「これでもう、俺達を止める事はできねぇぜ!覚悟しろアイドルオタクとチビ助野郎!!」
16 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:23:43.71 ID:2qBv/HYF0
プッチーモン「ちょっと待って!ねぇ、イグニートモン君……どうしてこんな事を?」

イグニートモン「この世界は……いずれワルプルモンに支配されるんだ!だったら、強い方につくしかないだろ!」

カブテリモン「この臆病者!蟲の王から逃げ出した時と何も変わってないじゃないかお前!!」

スナイモン「それでもオリンポス十二神の弟か!?何の為にお前の姉さんは戦ってると思ってるんだ!!」

イグニートモン「蟲の王を恐がってたのは姉さんも一緒だろ!!」

ミネルヴァモン「その通りだね……だからこそ…力を合わせる必要があった、力を合わせて蟲の王を倒したこのお嬢ちゃん達のようにね」

ほむら「…!」

イグニートモン「でも……ワルプルモンを倒すなんて……無理だ!!」

ベルゼブモン「うるせぇヴァカ!やりもしねぇで何言ってやがる!!」

ほむら「そうよ、絶望をしなければ……信じるものがあれば……やれることもあるのよ」

イグニートモン「……」

プッチーモン「ね?だからイグニートモン君、お姉さんのところへ……」

イグニートモン「ぼ…僕は……」

ザミエールモン「な〜にやってんだイグニートモン!お前はこれが欲しくて我が木精軍団に入ったのだろう!」バサッ!

イグニートモン「あっ!!」

カブテリモン「写真?」

ほむら「って、あの写真は……!」

ザミエールモン「ゲコティックアイドル決定大会に出現した謎の幻のアイドル、巴マミの生写真!!」

イグニートモン「うおおぉぉぉぉぉぉぉ!!マミさんマミマミいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

ミネルヴァモン「」

プッチーモン「……あの子、あんな写真が欲しくて…私達を……」

カブテリモン「オンドゥルルラギッタンディスカー!!」

スナイモン「おい、またオンドゥル語に戻ってるぞ」
17 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:27:06.06 ID:2qBv/HYF0
ミネルヴァモン「こ…このアイドルオタクの馬鹿弟が……!!」

ザミエールモン「因みにこのハニービーモン達も巴マミの生写真目当てで木精軍団に入団したのだ」

ハニービーモン「L・O・V・E!マミマミ!!」

ほむら「マミの絵柄のうちわ振ってる……」

ベルゼブモン「マジでか、写真貰えるんなら俺も木精軍団入ろっかな?」

ザミエールモン「え、本当?入れ入れ!」

ほむら「写真なら……もっといいのがあるわ」バサッ!

ザミエールモン「何!?」

イグニートモン「そ…それは……!!」

ほむら「巴マミ入浴シーンの生写真」

ベルゼブモン&イグニートモン「なんだとおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?」

ミネルヴァモン「何でそんな写真、持ってるんだよ!?」

ほむら「ゲコモンの城で皆で大浴場に入ったんだけど……その時、私はこっそりとまどかの入浴シーンを盗撮しようとしたら、間違えてマミを撮ってしまって……」

ベルゼブモン「そんなの撮ってたのかよ!?なんで俺に見せてくれなかったの!?」

カブテリモン「いや、その前にお前のテイマー、仲間の子を盗撮しようとした事について突っ込もうぜ」

ほむら「こんな事もあろうかと思ってプリントアウトしといてよかったわ」

プッチーモン「こんな事を想定してたの!?」

イグニートモン「姉さん!僕が間違ってました!一緒にザミエールモン様を倒しましょう!」

スナイモン「寝返りはやっ!」

ハニービーモン「僕達もデジハニー吸うのやめます!だからその写真ください!!」

ザミエールモン「」
18 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:29:34.70 ID:2qBv/HYF0
イグニートモン「ちくしょおぉぉぉぉぉぉ!湯気で肝心なところが見えねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

ハニービーモン「馬鹿!そこが逆にいいんだろ!こう、妄想力を掻き立てられるって言うか!」

イグニートモン「そうだな!ところで、マミさん親衛隊を結成しないか?僕が隊長ね!」

ミネルヴァモン「……」

ドカッ!バコッ!バキィ!!

イグニートモン「痛い!何すんだよ姉さん!!僕もう、ザミエールモンの部下をやめたじゃないか!おかしいですよ!!」

ボカッ!ドゴッ!ズザァン!!

プッチーモン「裏切った理由がアレじゃしょうがないわよね……」

ベルゼブモン「…さてと、一人ぼっちになっちまったようだなぁ、チビ助野郎!」

ザミエールモン「馬鹿め、この森のデジモン達のパワーを吸い続けた私はスーパー強い!!」

ベルゼブモン「俺もかーなーり、強いぜ!くらえ!!」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュンバキュゥゥゥン!!

ザミエールモン「当たらんわ!」ササッ!

ミネルヴァモン「散々森のみんなを苦しめた恨みだ!」ドッ!

ズドォォン!!

ミネルヴァモン「ちっ!」

ザミエールモン「そんな大きな得物では私は狩れんなぁ!」

ほむら「小さすぎて攻撃が当たらないのね……!」

ザミエールモン「狩りはこうやるものだよ!」

ザミエールモン『アローランス!!』バシュンッ!

ベルゼブモン「イテッ!チクっときたぜ!」

ミネルヴァモン「このままではアイツのいい標的だ!」

ザミエールモン「そしてお前達は私を射止める事はできない!」

プッチーモン「ザミエールモンを捕える方法は……」

ほむら「あるわ。ベルゼブモン、私の手につかまりなさい」

ベルゼブモン「お、そうか!」

カチッ!

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュバキュバキュゥゥゥゥゥゥン!!

ドゴオォォン!!

ザミエールモン「んなぁぁぁぁ!?」
19 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:31:10.99 ID:2qBv/HYF0
ミネルヴァモン「当てただと…?どうやって!?」

ほむら「私が時間を止めればどんなに小さい的でも……」

ベルゼブモン「止まってりゃぁ当てられるぜ!」

ミネルヴァモン「時間停止!?そんな能力が……じゃあ、魔法少女単体の戦闘力はアイツとどっちが上なんだろう……」

ザミエールモン「ふん、スピードで撹乱する戦法は無意味という事か……それなら!」

ゴゴゴゴゴゴゴ…!

カブテリモン「ルワッ!ザヴィエ-ヅボンガ!(うわっ!ザミエールモンが!)」

スナイモン「ギョダイカジタド!?(巨大化したぞ!?)」

イグニートモン「おいぃぃぃぃぃ!ビビってオンドゥル語に戻ってるぞ!!」

ザミエールモン「ヒャーッハッハッハッハ!私は、本当はこんなに大きいのだ!」

ベルゼブモン「あのチビの姿は仮の姿かよ!」

ザミエールモン「この大きな体だと、どんなデジモンもすぐに倒せてしまって面白くないのでね。しかし、お前達を捻り潰すのはとても面白そうだ!」

ほむら「巨大化は敗北フラグよ、ベルゼブモン!」

ベルゼブモン「的が大きけりゃ時を止める必要も無いぜ!」

ベルゼブモン『ダークネスクロウ!!』ダッ!

シュンッ!

ベルゼブモン「何!?」

ザミエールモン「ヒャーハッハッハッハ!私は大きくても速いぞ!そして、この圧倒的なパワーで……やあってやるぜ!!」

ザミエールモン『ボウカッター!!』

ズバァァァン!!

ベルゼブモン「ぐわっ!!」

プッチーモン「ベルゼブモンさん!!」

ミネルヴァモン「奴はオリンポス十二神のアタシの力も吸い取って強くなってるんだ……いくら、アイツでも……」

イグニートモン「やっぱり僕達に勝ち目はなかったんだよ!」

ほむら「いえ、私達の本当の戦いはこれからよ!ベルゼブモン!!」

ベルゼブモン「おう、俺の…俺達の新しい力、見せてやるぜ!!」
20 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:32:26.72 ID:2qBv/HYF0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=qMPM4xW_lxU&feature=related


―ベルゼブモンモードチェンジ!ブラストモード!!―


イグニートモン「翼が生えたあぁぁぁぁぁぁ!!」

スナイモン「(こいつのリアクションやツッコミって、ちょっと大袈裟すぎてうるさいよな……)」

ミネルヴァモン「更に進化したのか……!?」

ザミエールモン「そ…その姿は……奴と……!」

ベルゼブモンBM「行くぜ、デカ助野郎!」

ザミエールモン「ふ…ふん!でかくても素早い私の動きについて―」

シュバッ!

ザミエールモン「!?」

ベルゼブモンBM「こっちも羽が生えて速くなってんだよ」

ザミエールモン「おのれぇ……だが、パワーなら負けてない!デジハニーのパワーで強くなった私の最大必殺技!」

ザミエールモン『ザ・ワールドショット!!』シュゴォォォォォ……

バシュゥゥゥゥゥゥン!!

カブテリモン「巨大な矢が!!」

スナイモン「変なポーズ!!」

プッチーモン「あんなの止められないわ!!」

ほむら「いいえ、今のベルゼブモンに……」

ベルゼブモンBM「止められねぇもんはねぇ!!」

ベルゼブモンBM『デススリンガー!!』

ジュィィィィン……

ズガアァァァァァァン!!!

ザミエールモン「い…いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ドゴオォォォォォォォォン!!

イグニートモン「やったー!ザミエールモンを倒したぞ!!」

プッチーモン「これで今度こそ、この森のデジモン達みんなの笑顔が戻るのね!」

ほむら「これが、絆の力よ……」

イグニートモン「一人では無理でも力を合わせればできる事があるんだね!」
21 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:34:33.99 ID:2qBv/HYF0
バサァ…

ベルゼブモンBM「デスジェネラルもたいしたことなかったな」

ほむら「お疲れ」

ミネルヴァモン「……」

プッチーモン「ミネルヴァモンさん、どうしたの?」

イグニートモン「姉さん?」

ミネルヴァモン「ほれたっ!!」バッ!

ベルゼブモンBM「うわっ!」

一同「はぁ!?」

ミネルヴァモン「アタシ、アンタのこと気にいったよ!これから、おにいちゃんとよばせてくれ!!」

ほむら「おにいちゃん!?」

イグニートモン「姉さんがデレたあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

スナイモン「しかも、中身も幼女になっている感じが……」

プッチーモン「やっぱり…一目惚れだったのね……」

ほむら「一目惚れ!?ベルゼブモンに!?」

ミネルヴァモン「おにいちゃん♪」

ベルゼブモン「離せ!俺はロリコンじゃねぇんだ!ボンキュンボンッ!の体型が理想なんだ!マミさんみてーな!!」

ミネルヴァモン「それなら、だいじょうぶだよ!アタシのほんとうの…」

イグニートモン「ちょっと待てえぇぇぇぇぇぇ!!僕は許しませんよ姉さん!オリンポス十二神であるあなたが、よりにもよって七大魔王に!!」

ミネルヴァモン「うるさいぞ?お前、さっきのお仕置きの続きをされたいか?」

イグニートモン「デレからいきなり辛辣な態度に戻ったぁ!?」

ミネルヴァモン「というわけで、アタシこれからおにいちゃんについてくね!」

ベルゼブモン「あぁ!?」

ほむら「私達と行動を共に……!?」

ミネルヴァモン「もう、この森は大丈夫だろうから……ここはアンタに任せるよイグニートモン、アンタはアタシの弟なんだからできるだろ?」

イグニートモン「いいけど……本当に行くの姉さん?」

ミネルヴァモン「うん!おにいちゃんといっしょにワルプルモンなんかコテンパンにしてやるんだから!」

ベルゼブモン「そのお兄ちゃんってのやめろ!!」
22 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:36:23.57 ID:2qBv/HYF0
〜デーモン城〜

デーモン「貴様の配下のデスジェネラル、ザミエールモンが敗れのだ……」

?「配下とか手下とかどうでもいいぜ、俺は俺の力だけで潰したいものをぶっ潰す……本当はテメェらとも馴れ合う気はねぇしよぉ……」

デーモン「だが、選ばれし少女のベルゼブモン……七大魔王の力を超えたか……?」

?「…ちっ!人間なんかの力で進化した野郎なんてよぉ……!今すぐ、そいつらを俺が!!」

デーモン「待つのだ、我輩が出向くのだ」

?「テメェがその重い腰を上げるのか?どういう風の吹き回しだ?」

デーモン「奴が本当に七大魔王の力を超えたか否かをこの身で確かめたいのだ」

?「ざけんな!奴等は俺の獲物だ!!奴等だけは……!」

デーモン「奴等を倒しにいくのが我輩の目的ではないのだ、目的は別にある……安心するのだ」

?「別の目的?何だよ?」

デーモン「恐らく、奴等も接近しているだろう……そこを……!」

?「奴等……テメェが手こずってたテイマー共か。まあ、いいぜ……俺がぶち殺してぇのは人間と馴れ合ってるふざけたベルゼブモンだ……!!」

デーモン「アナログマンとの取引も兼ねてるしな、我輩の超究極体への道、アルカディモンの進化のために……奴と奴のパートナーを……」

?「その鍵の一つが進化の光とかいうこのデジモンか、こんなのがな……」

クルモン「クルぅ……な…なんで……なんでですかぁ……?」
23 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:37:28.18 ID:2qBv/HYF0
〜フォレストゾーン〜

イグニートモン「じゃ、姉さんをよろしくお願いします」

ほむら「ええ。でも、オリンポス十二神が私達と共にね……」

カブテリモン「凄いっちゃ凄いことだから」

インプモン「ま…まあ、これからよろしくしてやっぜ!」

ミネルヴァモン「うるさいぞイン〇モン。アタシが認めたのはお前じゃなくてベルゼブモンなんだからな!勘違いするな!」

イグニートモン「ツンか!?インプモンの時だとツンなんだ!デレからツンのデレツンなのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ほむら「いえ、ベルゼブモンに進化したらデレるならツンデレでしょ……」

スナイモン「ツンデレロリババアか!!」

ミネルヴァモン「ババア言うな!」ドゴッ!

スナイモン「ムッコロ!!」

プッチーモン「お兄ちゃんに会ったらよろしく伝えてください!」

インプモン「ああ!スティングモンに妹は元気だと伝えとくぜ!」

ほむら「そうね……伝えるためにもまどか達を探さないと……一体どこに……」

ミネルヴァモン「なんだ?仲間とはぐれてたのかい?」

ほむら「色々あってね……」

ミネルヴァモン「ふむ…じゃあ、アイツなら何か知ってるかな?同じテイマーなんだし」

ほむら「同じテイマー?テイマーに知り合いがいるの?」
24 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:38:20.44 ID:2qBv/HYF0
?「見た?あのパワーアップしたザミエールモンをカンタンに倒しちゃった、あの子のデジモン」

?「さすが七大魔王ベルゼブモンだったな」

?「確か、あの娘の仲間にはロイヤルナイツの転生体がいたはずだが……一緒ではなかったようだな…かつての私の同胞……」

?「しかも、あのミネルヴァモンまで手懐けちゃうとはね……」

?「あたし達とどっちが強いかな?」

?「ちょっと待てよ。あんた、あの娘達にもデジモンバトルを仕掛ける気?アタシの時の様に」

?「戦いこそデジモンの命。テイマーのデジモン同士を戦わせるのがデジモンバトルの醍醐味だよ」

?「私も強さを求め、テイマーのデジモンになった」

?「そういう事、行くよレナモン」シュバッ!

?「わかった」シュバッ!

?「行っちゃったよ……まったく……」

?「まあ、良いだろう。彼等の力、今一度拝見させてもらおう、ユウリ」
25 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/21(月) 15:39:15.99 ID:2qBv/HYF0
〜次回予告〜

ザミエールモン「私の出番が一回こっきりで終了?ジョ〜ダンじゃなーいわよーう!!」

エレキモン「何でいきなりオカマ口調!?」

ザミエールモン「こうなったら、催眠術をかけてやる。この輪っかを見ろ、1・2……」

エレキモン「今度は催眠術師になった!?」

ジジモン「そんで最後はサイボーグかのぅ……」

ザミエールモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ザミエールモン『新たな選ばれし少女達!?』

ザミエールモン「ニュータイプの修羅場が見れるぞ!」

エレキモン「ネタを統一しろよ!ニュータイプじゃねぇし!!」

ザミエールモン「今、俺の事を青二才と言ったな!?」

エレキモン「言ってねぇよ!!」

今回はここまで
お察しの通り、次回からあのテイマーと魔法少女を一緒に出しちゃいますね
思いつきで立てて書き始めたスレがもう、三スレ目
こんなSSを読んでくださっている読者様にご声援のおかげです
今スレでもよろしくお願い致します
ではまた
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/21(月) 16:42:52.19 ID:rigj4ikDO
( ^U^)3スレ目か、感動的だな
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/21(月) 17:47:29.57 ID:g9D6x6MSO
ハチの子はとにかくハチそのものは旨いのかね?
どうでもいいか。
しかしまだまだ先がありそうなSSだ。
楽しみにしてます!
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/05/21(月) 19:40:44.87 ID:aWyIJO6AO
メガほむがインプモンにあげた銃って元々ほむらのものじゃ……
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/21(月) 21:47:47.50 ID:4CFCZgaq0
乙!
>>9のポレポレってもしかして魔法陣グルグルのじーさんか?
俺あのマンガ大っ好きだったんだよな〜
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/21(月) 22:27:13.26 ID:P8OjGUUNo
じいさん大活躍とかまた懐かしいものを
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/05/21(月) 22:32:31.32 ID:IbqxXER7o
まぁポレポレはクウガだろうけどな
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/22(火) 10:02:30.98 ID:BQAEEpbuo
やってやるぜ!
33 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/25(金) 13:16:01.90 ID:xDHQOgFw0

こんにちわ

>>26
だが無意味だにならないように頑張って完走させたいと思います
このスレで終わるかなぁ……

>>27
自分は虫を食うのは無理だと思いますねー
ベルゼブモンにロードされたシャルは黄色ければチーズっぽいから何でも食うそうです
今スレから風呂敷を畳む方向にしていきたいので最後までお付き合い頂ければと

>>28
ほむら→メガほむ→インプという感じで受け継がれて進化のための力になった感じですね
実はほむら、メガほむに大切なデジモンの武器コレクションを貸っぱなしにしてたのをちょっと後悔してたり

>>29-30
グルグルですか
アニメ子供の頃見てたなー
原作は最後まで読んでないけど
キタキタ親父が大好きだった
2期は見てなかったけどニケの声が違うらしいですね

>>31
はじめは前スレでスナイモンが隠れ家にしてたからハカランダを意識してたんですけどね
クウガのポレポレの食事シーンを見てると腹が減る

>>32
デスジェネラルって獣戦機隊が3人もいますよね
一人はスパロボでしか合体しませんが

投下
34 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/25(金) 13:22:05.57 ID:xDHQOgFw0
〜フォレストゾーン〜

インプモン「もうすぐ森を抜けっぜ」

ほむら「その、あなたの知り合いのテイマーの事なんだけど…」

ミネルヴァモン「ああ、アイツは今まで別エリアでデーモンの配下のデスジェネラルのグラビモンの土神軍団やザミエールモンの木精軍団と戦ってたんだ」

インプモン「もしかして、一人でか!?」

ミネルヴァモン「そうさ、何たってアイツのパートナーはロイヤルナイツの転生体だからね」

ほむら「ロイヤルナイツ?杏子とさやかのデュークモンやアルフォースブイドラモン以外にもロイヤルナイツのデジモンをパートナーにできるほどの力を持つテイマーがいたのね……(私が繰り返してきた因果は関係無く……)」

ミネルヴァモン「だから、この森へと逃げてきたザミエールモンを追って、ここに来るという情報があったんだけど……」

ほむら「まどか達の事を知っているとは限らないだろうけど……同じテイマー同士会ってみてもいいわね」

ミネルヴァモン「アイツらは強いよ。でも、アタシの見立じゃアンタのベルゼブモンも引けを取らないね」

インプモン「へへ、まぁな!」

ミネルヴァモン「このイン〇モンの状態じゃたいしたことないけどね」

インプモン「あぁ!?テメェこそオリンポスとかいうヤツのくせに全然強そうに見えねぇぞ!」

ミネルヴァモン「なにぃ!?アタシだってザミエールモンに奪われた本来のパワーを取り戻せばなぁ!」

ほむら「! 気配が…!」

シュバッ!

ミネルヴァモン「あっ!」

ゲシィィィ!!

インプモン「ぐ!?」

ドサッ!

ほむら「インプモン!」

インプモン「ちっくしょう……」

レナモン「……」
35 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/25(金) 13:23:01.43 ID:xDHQOgFw0
“レナモン”

成長期 獣人型 データ

金色狐の姿をした獣人型デジモン
レナモンは人間との関係がストレートに現れるデジモンで、幼年期の頃の育て方によっては
特に知能が高いレナモンに進化できると言われている
常に冷静沈着で、あらゆる状況下でもその冷静さを失わないほど訓練されている
細身で長身の姿は他の成長期と比べても抜きに出ており、パワーバトルと言うよりは
スピードを利用した多彩な術で敵を翻弄する
得意技は相手の姿をコピーして自身のテクスチャを張り替える変化の術『狐変虚(こへんきょ)』
必殺技は鋭利な木葉を敵に投げる『狐葉楔(こようせつ)』



ミネルヴァモン「なんだアイツ?この森にあんなデジモンいなかったはずだが……」

ほむら「大丈夫?」

インプモン「いきなり何しやがるんだ、このキツネ!!」

ミネルヴァモン「もう一人来るぞ!」

スタスタ…

レナモン「…ルキ」

ほむら「人間…!ルキ…?」

ルキ「どきなさいテイマー、デジモンバトルだよ」

ほむら「あなた、テイマーなの……?」

ルキ「レナモンは戦いたがってる」

ほむら「私達以外のテイマーがこの世界に来ているって、本当だったのね……彼女があなたの知り合いのテイマー?」

ミネルヴァモン「いや、あんな奴アタシは知らない……」

ほむら「え?だって……」

インプモン「やられっぱなしってのは俺の性にあわねぇ!かかってきな、キツネ!」

ルキ「そ、やる気になってくれたなら、さっさと続きをはじめるよ。レナモン!」

レナモン「……」
36 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/25(金) 13:24:22.66 ID:xDHQOgFw0
インプモン「焼いてキツネうどんの具にしてやらぁ!」

インプモン『サモンフレイム!』ボッ!ボッ!

レナモン「ふっ……」シュバッ!

ほむら「身軽ね…」

ルキ「レナモン、反撃よ」

レナモン『狐葉楔!』

シュバババババババッ!

インプモン「葉っぱだと!?」

ドゴオォォォォォン!!

インプモン「うおおぉぉぉ!!」

ルキ「だらしないじゃない?七大魔王と言っても成長期の状態ではレナモンのパラメーターの方が上みたいだね」

ミネルヴァモン「ホント、だらしないねぇ。アタシも手を貸そうかい?」

ほむら「いいえ、これはテイマーとデジモン同士の一対一のバトルというのなら……私達だけで戦うべきよ」

ルキ「わかってるじゃん。デジモンは戦わせるもの、それがテイマーが育てたものなら尚更、競い合うべきものだと思わない?だって、本来は自分以外のデジモンは戦うためにしか存在しないんだから」

ほむら「それがあなたのデジモンの価値観なのね、でも……!」

インプモン「オラァ!」

ドゴォ!

レナモン「くっ…!」

ほむら「デジモンを単なる戦う為の道具としか見てないあなた達では私達には勝てない!」

ルキ「! ふん、ユウリと同じような説教してくれちゃって…なら……」

ミネルヴァモン「ユウリ?ユウリと言ったのか今!?」
37 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/25(金) 13:26:28.91 ID:xDHQOgFw0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=2a0IYtf1xYU&feature=related

ルキ『カードスキャン!ヘビーメタル!』

シュワァァァ!

レナモン「!」ガキンッ!

ミネルヴァモン「腕にインパクトガンを装備したね」

ルキ「決めちゃいな、レナモン」

レナモン「はぁ…!」ダッ!

インプモン「うお…!」

ルキ「ウイナー、レナモン…」

ミネルヴァモン「おい、せめて進化を……」

ほむら「その必要は無いわ。私が……」

ドドドドドドドドッ!!

ルナモン「ぐっ!?」

ルキ「なっ!?ちょっと、卑怯じゃない!テイマーが加勢するなんて!しかも、そんなマシンガンで!それ、デジモンのマシンガン!?」

ほむら「あら、テイマーとデジモンのバトルって言ったでしょ?」

ルキ「わたしはテイマーが育てたデジモン同士のバトルって言ったの!何でテイマーまで攻撃するのよ!」

ほむら「あなたもカードをスキャンして加勢したでしょ?なら、あなたも魔法少女に変身してかかってくればいいじゃない」

ルキ「い…嫌だ!わたしは魔法少女には変身しない主義なの!」

ほむら「デジモンには戦わせておいて、自分は逃げる気?それとも魔法少女としての力には自信がないのかしら?」ジャキッ!

レナモン「ルキ!」シュバッ!

インプモン「あっ!待てキツネ!」

レッパモン『真空カマイタチ!!』シュバッ!!

ドゴォォォォォォン!!

ほむら「うっ…!?」

ルキ「あっ……!」

ミネルヴァモン「アイツは…!」

レナモン「レッパモン……」

インプモン「何だぁ?またキツネかよ!」
38 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/25(金) 13:28:02.81 ID:xDHQOgFw0
“レッパモン”

成熟期 聖獣型 ワクチン

尻尾が刃になっている鎌鼬(カマイタチ)の様なデジモン
尻尾の刃自身に意志があり、背後からの不意をついた攻撃にも対処できるようになっている
しかし意志の疎通が合わず戦いの最中に尻尾とケンカをしている姿も目撃されている
森の中での戦闘を好み、爪と尻尾を上手く使い木々を軽々と駆け登るため
森の中でレッパモンと戦うのは細心の注意が必要とされる
必殺技は、前転しながら突撃する『駆駆裂空斬(くるくるれっくうざん)』と
鋭い爪で相手を乱れ裂く『獣牙乱撃(じゅうがらんげき)』
また、尻尾を振った時には、目には見えない風の刃『真空カマイタチ』を放つので油断できないデジモンである



ユウリ「はい、そこまでだよルキ」

ミネルヴァモン「ユウリ!やっぱ来てたんだな!」

ユウリ「久しぶりだね、ミネルヴァモン」

ほむら「彼女がミネルヴァモンの知り合いのテイマー?私達の他の選ばれし少女……」

ルキ「邪魔しないでよユウリ!」

ユウリ「やられそうになってたのに、な〜に意地張ってんだか」

ルキ「わたしは負けてない!レナモンの方が勝ってたのにこの子が…!」

ユウリ「いや、その子が言ってた通り、テイマーが魔法少女に変身して加勢するのはアリだったよ。アタシ達テイマーはパートナーデジモンと二人で一つだからね」

ルキ「そんなの……わかってるし……」

インプモン「本当かよ」

ほむら「何故彼女は魔法少女に変身するのを嫌がってたの?」

ユウリ「さあ?ルキはどんな窮地でも魔法少女にだけは変身しない程嫌がってるからね。その分レナモンがカバーしてくれてるけど」

レナモン「ルキは私のパートナーだからな」

レッパモン「レナモンはルキを信頼しているのだ」

ほむら「そう…本当にデジモンを単なる戦いの道具としか見てないのなら、こうもパートナーとの信頼は生まれないわね。さっきの言葉は訂正するわ」

ルキ「ふ…ふん!でも、七大魔王をパートナーにしているあんたの力を試したかったのは本当だからね!」

ユウリ「アタシとはじめて会った時もいきなりバトルを仕掛けてきたからねぇ」

インプモン「どんだけ、バトル狂なんだよ!」

ルキ「でも、二人共魔法少女に変身してくるし!あたしはデジモンとだけで戦わせたいの!」

ユウリ「ま、仮にルキが魔法少女に変身してても勝てたかどうかは怪しいけどね」

ルキ「何ソレ!」

ユウリ「あんた、魔力の波動はそれ程じゃないけど…何か厄介な能力を持ってるみたいだね。アタシ達を目の前にして臆することのない様子でわかるよ」

ほむら「あなたもかなりの使い手みたいね……」

ミネルヴァモン「そりゃ、ユウリのパートナーはロイヤルナイツだからね」

インプモン「このキツネ2号がか?」

レッパモン「フッ……」

レナモン「……」

インプモン「(こいつらキャラ被ってね?)」
39 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/25(金) 13:29:25.50 ID:xDHQOgFw0
ユウリ「改めて自己紹介するね、アタシは飛鳥ユウリ。そして、こっちが……」

ルキ「……牧野ルキ」

レナモン「パートナーのレナモンだ。先程はすまなかったな」

インプモン「へっ!まあ、オメェも中々やるじゃねぇかよキツネ!……そんで、もう一匹のキツネは……」

ほむら「あなたのパートナーはどこに行ったの?」

ユウリ「ここにいるじゃない」

インプモン「どこよ?」

ミネルヴァモン「ユウリの首元をよく見てみな」

ほむら「あ…もしかして、そのマフラーみたいなのが……」

インプモン「パートナーデジモン!?」


“クダモン”

成長期 聖獣型 ワクチン

聖なる薬莢を常に巻きつけて離さない聖獣型デジモン
左耳のイヤリングに聖なる力を日々溜めていると言われ、蓄えた力が大きいほど次の進化に影響があるという
冷静沈着な性格をしており、戦いにおいても的確に状況判断を行って、戦いを優勢に進める
逆に劣勢になった場合は薬莢の中に入り、身を固める防御技も持っている
必殺技は身体を回転しつつ薬莢ごとぶつける『弾丸旋風(だんがんせんぷう)』と
ピアスから発する大きな輝きで目を眩ます『絶光衝(ぜっこうしょう)』
40 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/25(金) 13:33:16.16 ID:xDHQOgFw0
クダモン「ユウリのパートナーのクダモンだ」

ほむら「さっきのデジモンが成長期に戻ったのね」

インプモン「そんな小っこいが進化するとロイヤルナイツになぁ……って、さっきも小っこいのに騙されたから油断できねぇか」

ルキ「ふん!ロイヤルナイツとか七大魔王とか馬鹿みたい!わたしのレナモンはそんなの関係なく強くなるんだから!」

ユウリ「レナモンもアタシと一緒にワルプルモン軍と戦ってきたじゃないか、たいしたもんだよ」

ルキ「何その上から目線?わたしがユウリと一緒に旅してんのはワルプルモンを倒した後に決着をつけるためんだんからね!それまでにちょっと手伝ってあげてるだけなんだから」

ほむら「やっぱり、あなた達もワルプルモン軍と戦うためにこの世界へ?」

ユウリ「うん、アタシは友達の難病を治すために契約して……」

ほむら「友達のため……」

クダモン「そして、ユウリは願いで手に入れた能力で他にも難病の子供を治療するかたわら、テイマーとして戦い続け、私をロイヤルナイツへと再び進化させる力を身につけ、この世界で戦う少女として選ばれたのだ」

ミネルヴァモン「もっと多くの人々を救う為にね」

インプモン「ほえぇ……偉いんだなお前……」

ほむら「そうね……でも、どんな献身にも見返りはないかもしれないわよ?」

ユウリ「わかってるさ。アタシは自分が守りたかったもののために戦い続けてきただけだよ。あんたも同じだからこの世界に来たんでしょ?」

ほむら「ええ。…あなたも?」

ルキ「わたしは違う。この世界にはもっと強いデジモンがいると思ってデジタルワールドに来た」

インプモン「本当にバトル狂なのな……まあ、それもアリなんだろうけどよ」

ミネルヴァモン「そいつとはこの世界で出会ったのかい?」

ユウリ「ああ。さっきも言ったけど、ほむらと同じ様にアタシにもデジモンバトルをね」

ルキ「ふん!」

クダモン「しかし、出会った当初はデジモンを単なる戦わせるための道具にしか見てなかった彼女も、ユウリと旅を続ける事によって、その心が変わっていき、レナモンとの真の絆も生まれた」

レナモン「口では未だにああは言ってるがな」

ルキ「うるさいよレナモン!あんたがわたしにそんな皮肉を言うようになったんだからレナモンも変わったよ……」

レナモン「デジモンはテイマーと共に進化するものだからな」

ほむら「あなた達はパートナーとの強い絆で結ばれてるのね……」

ミネルヴァモン「アンタとベルゼブモンの絆も負けちゃいねいさ。そうでなかったら、ザミエールモンを簡単に倒せたあの姿のベルゼブモンに進化させる事なんてできなかったろうしね」

ほむら「そう……ね」

ユウリ「そうだ!アタシ達、ザミエールモンを追ってこの森まで来たけど……まさか、あんた達が先に倒しちゃうとはねぇ」

クダモン「我々がザミエールモンを追い詰めながらも逃してしまったからな、この森のデジモン達には迷惑をかけただろう」

ミネルヴァモン「なぁに……おにいちゃんのおかげでもうこのもりはだいじょうぶだよ!おにいちゃんつよかったんだから!」

ユウリ「ミネルヴァモン……あんたキャラ変わったね……」

クダモン「というより、これが彼女の在りし性なのだろう……」

ルキ「これが本当にオリンポス十二神なの……?」
41 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/25(金) 13:34:13.85 ID:xDHQOgFw0
ミネルヴァモン「それよりさユウリ、アンタほむらの仲間達の事知らない?」

ユウリ「仲間?他の選ばれし少女?アタシもこの世界でルキ以外のテイマーに会ったのなんてたった今だし……」

クダモン「しかし、ゴールドランドエリアで嫉妬のリヴァイアモンの配下のデスジェネラルのオレーグモン率いる金賊軍団と戦っているテイマーがいるという情報があったはずだユウリ」

ユウリ「ああ、確かそうだったね」

ほむら「本当?それならそこにむかいましょうインプモン」

インプモン「おうよ!」

ユウリ「待って、ワルプルモンを倒すのがアタシ達、選ばれし少女の使命だろ?目的が同じなんだから……」

クダモン「我々もお前達と共に行こう」

ほむら「え、いいの?」

ユウリ「うん。ルキもいいでしょ?」

ルキ「決着つけなきゃいけないテイマーが一人増えたからね……」

レナモン「それに、そのエリアには今、オレーグモンが仕えている七大魔王リヴァイアモンもいるはずだったなクダモン?」

クダモン「ああ、更に奴と戦っているロイヤルナイツは……」

グゥ〜!

インプモン「やべ、俺の腹の音だ」

ルキ「緊張感の無い奴……」

インプモン「こっちに戻ってからコーヒーしか飲んでねぇからよ。腹へっちまったよ!」

ほむら「そね、何か食事を取ってから先に進みましょう」

ユウリ「それなら、アタシが!アタシこう見えても料理が―」

〇ナルド「それなら、我が店のフォレストゾーン店へぜひ!」パラッパラッパー♪

ルキ「本物の〇ナルド!?」

ユウリ「何でここに!?」

〇ナルド「バーガモンの村の本店が潰れてからここに移ったんですよ。知ってますか?仮面ライダーアギトの終盤で出てた翔一が通ってた調理師専門学校の恩師ってあれ、〇ナルドの中の人なんですよ」

インプモン「へー。でも、アギトは木野さんが死ぬとこが最終回だよなー」

ほむら「スタッフ自らそう言っちゃてるしね」

ユウリ「いいじゃないかあの後の話も!名前忘れたけどドジっ娘ながら父と同じシェフを目指すために懸命に夢へむかって進むあのアギトになっちゃった娘とかさ!」

〇ナルド「とういわけで、当店へどうですか?」

レナモン「何がというわけなんだ?」

ルキ「わたし、ジャンクフードとかより、ちゃんとしたお米が食べたいの。せめてライスバーガーがある〇スがいい!」

〇ナルド「んだとコラアァァァァァ!!焼き肉ライスバーガーがなんぼのもんじゃあぁぁぁぁ!!牛肉と米食いたきゃ〇野家にでも行けえぇぇぇぇぇぇ!!」

ミネルヴァモン「ピエロがキレた!?」

レナモン『狐葉楔!』

シュババババババッ!

〇ナルド「!」

ドゴオォォォォン!!

インプモン「おいおい……いくらなんでもいきなり攻撃する事は……」

クダモン「いや、あれでいい」

レナモン「お前の正体はわかっているぞ……ピエモン!」

インプモン「ピエモン!?」

シュゴオォォォォ…!

ピエモン「おやおや、この変装は化けるのが得意なお狐さん達の目は誤魔化せませんか……」
42 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/25(金) 13:35:13.49 ID:xDHQOgFw0
“ピエモン”

究極体 魔人型 ウィルス

奇抜な姿と神出鬼没な、全てが謎に包まれている魔人型デジモン
魔人型のデジモンは謎の部分が多く、悪魔系や、アンデット系とはまったく別次元的な存在で、正体はまったくの不明である
何の為に出現したのか、その存在目的も不明であり、それを解明する手段も現時点では無い
しかし、その力は強力無比であり、ピエモンと出会ってしまった場合は、己の運命を呪うしか無いだろう
必殺技は背中の「マジックボックス」につきたてた4本の剣をテレポートさせ
次の瞬間には敵を串刺しする脱出不可能な技『トランプ・ソード』


ほむら「ピエモン…!?」

インプモン「ピエロが別のピエロになった!?」

ユウリ「ザミエールモンを追ってきたアタシ達をさらに追っかけてきたの?」

ピエモン「ククク…いえいえ、こうして交わるはずのなかったそれぞれの選ばれし少女達のみなさんが集まった記念に私のショーを見せようと思いましてね……」

ルキ「相変わらずふざけた話し方する奴!」

インプモン「けど……野郎かなりできるぜ!」

クダモン「当然だ、奴は右腕であり、デスジェネラルと並ぶ力を持つワルプルモン軍の魔の四天王“ダークマスターズ”のリーダー格だからな」

ほむら「ダークマスターズ?」

ミネルヴァモン「こいつがあのダークマスターズか!いいさ、アタシが相手になってやる!」

ユウリ「いいよ、ミネルヴァモン。ザミエールモンを倒せなかった分、ここはアタシとクダモンが!」

クダモン「今日こそ貴様に引導を渡してやる、道化の舞台の続きは地獄でやることだな!」

ピエモン「そう言わずに、ぜひとも楽しんでいってもらいたいものですね!」

ユウリ「行くよクダモン!」

クダモン「おうっ!」
43 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/25(金) 13:36:14.71 ID:xDHQOgFw0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=_vSJnBkFzQs&feature=related


―クダモン超進化!チィリンモン!!―


“チィリンモン”

完全体 聖獣型 ワクチン

デジタルワールド創生の頃に誕生した古代デジモンであると言われており
完全体にして究極体と互角の強さを誇ると伝承されている聖獣型デジモン
強大な力を持つデジモンであるが、争いを極端に嫌い、殺生は決して行わないと伝えられている
デジタルワールドに生きるすべてのものを慈しむ慈悲深い性格を持つが
それ故に無益な殺生を行う存在に対しては手加減なしの制裁を加えることもあるという
必殺技は、上空から一気に急降下し、頭部の角で敵を貫く『疾風天翔剣(しっぷうてんしょうけん)』と
素早い動きで分身を繰り出し相手を撹乱する『迅速の心得(じんそくのこころえ)』
また、チィリンモンがオーラを放ち、ひとたび翼を羽ばたく時、敵をも聖なる道へと導く『改心の波動』が放たれる


インプモン「さっきとは違う姿に進化したぜ!」

ほむら「あれが…飛鳥ユウリのデジモンのロイヤルナイツの…究極体の姿?」

ミネルヴァモン「いや、あれはクダモンの完全体……チィリンモンだ!」

ピエモン「やれやれ、私相手ではロイヤルナイツとしての本気の姿では来てくれませんか……それとも、死にたいのですか?」

ユウリ「アタシ達は生きるためにしか戦わないよ!生き続けたかったあの子のためにもアタシは…!」

チィリンモン「無益な殺生を行う者よ、我が制裁を受けろ!」

ピエモン「完全体の身で、この私に挑もうとは……道化師を逆に笑わせないでほしいですね!」

ピエモン『エンディングスナイプ !!』ズオッ!

コオォォォォォォォォォン!!

インプモン「またキツネ!?」

ほむら「危ない!」

チィリンモン「愚か者めっ!」

チィリンモン『迅速の心得!!』

シュバッ!

ピエモン「何!?」

ズバッ!!

ピエモン「ぐわっ!」

ほむら「見えなかった……!」

ピエモン「完全体が私に傷を…!」

チィリンモン「己を過信する者に勝者無し!」
44 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/25(金) 13:37:19.06 ID:xDHQOgFw0
ピエモン「この程度で私に勝ったとは思わないでほしいですね…!」

ピョコッ!

ピノッキモン「苦戦してるじゃないかピエモン」

インプモン「あいつは!」

ほむら「ピノッキモン!」

レナモン「! ルキ、更に何かが来る……強い魔力を持つデジモンが!」

ルキ「!」

シュゴオォォォォォ…!

ピエモン「デーモン様……!」

デーモン「ピエモンよ、ご苦労であったのだ。あとは我輩に任せるのだ」

ピエモン「そ…そんな!デーモン様が自ら!」

ユウリ「デーモン!まさか奴がアタシ達の目の前に現われるなんて!」

ほむら「あれも七大魔王の一人……!」

ルキ「憤怒の大罪を司るデーモンだよ!」

デーモン「貴様は此奴等と他の雑魚共をやるのだ」

ゴゴゴゴゴゴ…!

メタルシードラモン「ぬおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

カオスドラモン「グオオォォォォォォ!!」

ルキ「メタルシードラモンにカオスドラモン!」

レナモン「デーモンに加えダークマスターズも集結という事か…!」

ピノッキモン「そういうことだよ!」

ピエモン「さあ、地獄の舞台の第二幕の幕開けです!」

デーモン「飛鳥ユウリ……貴様のデジモンの真の力を解き放つがよいのだ!」
45 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/25(金) 13:37:56.21 ID:xDHQOgFw0
〜次回予告〜

ジジモン「うわあぁぁぁぁぁぁ!ルキたんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

エレキモン「あーあ、テイマーはまどマギシリーズのキャラだけで行く方針だったのに結局出しちゃったのね」

ルキ「わたしだって、こんな変なSS出たくなかったし」

エレキモン「しかも、この人選は完全に>>1の趣味だな」

ジジモン「ルキたんはクロウォにも出てたしええじゃないか!」

ルキ「次回、デジモン☆マギカ」

ルキ『デーモン、そしてダークマスターズ襲来!』

ルキ「君もテイマーを目指せ!」

ルキ「因みにわたしはマサルダイモンとは違って、原典の牧野留姫とは別人って設定だから」

エレキモン「本当はディケイドの小野寺ユウスケや尾上タクミのように名字も変えて登場させるつもりだったが、一応そのままの名字にしました」

ジジモン「キツネを捩った『月音ルキ』とか『根月ルキ』とか」

ルキ「あまりにもセンスないからそのままの名字で、名前だけ片仮名表記にね」


今回はここまでです
ダークマスターズが一人だけ原作と違う?
気にするな!
そしてルキと同時に今回からかずマギキャラが登場となりましたね
まあ、基本かずマギ読んでなくても大丈夫だと思います…たぶん
ではまた
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/05/25(金) 16:19:11.94 ID:L4ojwQGRo

ムゲンドラモンさんいつカオスドラモンさんに進化したんですか早くドラモンキラーで三枚卸しにされる作業に戻ってくださいよ
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/25(金) 17:33:04.43 ID:hliLERGDO
ダークマスターズの半分がドラモンキラーの餌食だったな

カオスドラモンはカオスモンの片腕とは別物?
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2012/05/25(金) 21:14:27.43 ID:+5nR1sEAO
そういえばピエモンって完全体のホーリーエンジェモンに手も足も出なかったな。
あのハンカチを今使ったらフィギュアになったりするのかな?
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/05/25(金) 21:40:46.47 ID:L4ojwQGRo
まどかがメンチ切ってる顔のfigmaになるのか胸熱
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/25(金) 22:10:31.04 ID:RVKGjnEK0

アギトは涼がガチで全て失ってたのが悲しかったな・・
あの子魔法少女だったらすぐ魔女化したんじゃなかろうか
51 :名無しNIPPER [sage]:2012/05/26(土) 03:18:18.39 ID:Ks3WH5RAO
乙でした
>>47
カオスモンの片腕はカオスドラモンじゃなくてダークドラモンだね
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 18:47:50.20 ID:Zfiz8WTB0


たしかドナルドの中の人はフォーぜの大文字先輩の父をやっていたような
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/30(水) 02:29:51.30 ID:TVNHfyMfo
このユウリ様は本物のユウリさんなのかアイリなのか
54 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:16:12.96 ID:EVOkUulJ0
こんにちわ

>>46
あのシーンカッコ良かったですよね
実際ドラモンキラーじゃ無ければ負けてたのは幼年期に戻っちゃったコロモンなわけですし

>>47
この間発売されたマグネットステイツのフィギュアーツの首を伸ばしたらムゲンドラモンっぽくなると聞いて伸ばしたら本当だった
ウォーグレイモンのDアーツと並べてムゲンドラモンとの対決を再現できますね
メタルシードラモンの代役は龍騎のドラグレッダーで

>>48
まあ、タケルのエンジェモンは闇系のデジモン相手だとチートですから
ヴァンデモンにも善戦してましたし

>>49
あれ怯え顔ですから!
某所の画像のおかげでもはやメンチ顔にしか見えないけど……
そういやあのメンチ顔最近発売されたデカイ方のフィギュアにも付いてるらしいですね

>>50
ラストシーンで拾ったあの子犬も涼と出会ってしまったが為に長くないかも…
そしてリアルでもタイムピンクと…ゲフンゲフン!
そういやSICのギルスとアナアギ出ましたね
SICは集めてないけどアギトではこの二人が好きだから買おうかな……

>>51
カオスモンとかカオスドラモンとか紛らわしいですよね
ピエモンやシードラモンもカオスにしちゃおうかな?
カオスの四天王ってFFっぽいですけど

>>52
卒業式で大文字先輩がピエロの格好をしてたのは親父がドナルドだからだったんですね
フォーゼって懐かしい人が出ますよね橘さんとか教授とか大きくなったあまねちゃんとか太一(デジモンじゃない方)とか

>>53
前回と今回の台詞でわかりますね
ところで誤字でユウリの所がアイリってなってないよね…?

前回>>42で酷い脱字があったので訂正

×クダモン「当然だ、奴は右腕であり、デスジェネラルと並ぶ力を持つワルプルモン軍の魔の四天王“ダークマスターズ”のリーダー格だからな」

〇クダモン「当然だ、奴はデーモンの右腕であり、デスジェネラルと並ぶ力を持つワルプルモン軍の魔の四天王“ダークマスターズ”のリーダー格だからな」


投下
55 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:17:45.16 ID:EVOkUulJ0
ピエモン「では、お初にお目にかかる方もいるようですし、この辺で私達ダークマスターズのメンバーを紹介しましょう」

ほむら「随分と芝居がかったデジモンね」

ピエモン「ピエロですから。まずはディープセイバーズのメタルシードラモン!」

メタルシードラモン「荒ぶる海の王の私が森の中で戦うとはな……」



“メタルシードラモン”

究極体 サイボーグ型 データ

全身を最強金属のクロンデジゾイト合金で覆われたシードラモン種の最終形態
このメタルボディーは、あらゆる攻撃を跳ね返す
更に水棲デジモンの中では最速の移動スピードを持っている
メタルシードラモンは水中迎撃用デジモンとして改造された
これにより陸海空全ての迎撃用デジモンが完成した
必殺技は鼻先の砲身から打ち出されるエネルギー砲『アルティメットストリーム』
メタル系デジモンに使用される金属「クロンデジゾイトメタル」の正式名称は「Chrondigizoit Hybrid Organism合金」
略して「CHO−合金」と呼ばれている
クロンデジゾイト合金はクロンデジゾイト金属と生物の中間的存在で
生物と一体化することができ、かつクロンデジゾイトの持つ超硬度の硬さと、生物の持つ滑らかさを併せ持っている


ほむら「シードラモンの究極体ってわけね……」

インプモン「つっても、俺等シードラモンと戦った事ねーけど」

ユウリ「奴は全身クロンデジゾイド装甲で被われている!最強のシードラモンだ!」

カオスドラモン「俺の装甲はそれのさらに上をいく!」

ピエモン「メタルエンパイアのカオスドラモン!」

カオスドラモン「さあ、さっさと殲滅させろ!」
56 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:19:15.51 ID:EVOkUulJ0
“カオスドラモン”

究極体 マシーン型 ウィルス


数々のサイボーグ系デジモンのパーツを組み合わせて造られたムゲンドラモンは想像以上の能力を発揮し
その実験は成功したと言われている
そのムゲンドラモンを更に改良強化を加えたのが深紅のメタルボディを持つカオスドラモンである
仮想超金属であるクロンデジゾイドを、再精製し硬度のみを上げた“レッドデジゾイド”を使ったボディは
あらゆる攻撃を跳ね返し、あらゆる物を破壊する
また、デジコアにセットされたプログラムのバージョンも、より破壊的に自律的に改良を施されている
カオスドラモンは主に、クラックチームのリーダーがエージェントとして使用するデジモンでもある
必殺技は2砲のキャノンから発射される超弩級のエネルギー波『ハイパームゲンキャノン』


インプモン「赤いムゲンドラモンか!?」

カオスドラモン「アナログマンの手により、ムゲンドラモンを更に改造強化されたのがこの俺だ!このレッドデジゾイド合金の装甲の硬度はムゲンドラモンの三倍だ!」

ほむら「赤だけに通常の三倍ね……」

ピエモン「ウインドガーディアンズのピノッキモン!」

ピノッキモン「久しぶりだね!どうだい?僕にもちゃんと友達はいただろ?」

メタルシードラモン「(友達じゃねぇし)」

カオスドラモン「(友達じゃねぇし)」

ピエモン「(友達じゃありませんし)」

ピエモン「そして、私がナイトメアソルジャーズのピエモンです」

デーモン「これが我輩の忠実なるしもべ、魔の四天王ダークマスターズなのだ」

ピエモン「以後、お見知りおきを……本日でお別れですがね!」

ほむら「そう願いたいわね」

インプモン「この世からお別れするのはテメェらだけどな!」

57 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:22:07.29 ID:EVOkUulJ0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=ubnDhbTGeIg&feature=related


―インプモンワープ進化ぁぁぁ!ベルゼブモン!!―


デーモン「人間の力で進化したベルゼブモンか……」

ミネルヴァモン「おにいちゃんカッコイイ!」ガバッ!

ベルゼブモン「離せこの餓鬼!邪魔すんな!」

ユウリ「あらら、ベタ惚れなんだねミネルヴァモン……あんたのデジモンに……」

ほむら「インプモンの時と露骨に態度が違うけどね」

ルキ「バッカみたい」

ベルゼブモン「四天王だか何だか知らねぇが、4人まとめてかかってきな!」

デーモン「驕るなベルゼブモン。此奴等を其処らの究極体デジモンと同じに見ては、たとえ貴様でもタダではすまんのだ」

ベルゼブモン「どうかな?何ならテメェも来てもいいんだぜ?デーモン閣下よぉ!その変なローブをひっぺがしてやるぜ!」

ピノッキモン「コラー!デーモン様を閣下って言うなー!閣下はそう呼ばれるのが一番嫌いなんだ!」

メタルシードラモン「お前も呼んでるし」

ピノッキモン「あ、ごめんなさいデーモン様。憤怒しないで?」

デーモン「…我輩の相手は貴様等だ、飛鳥ユウリ……そして、チィリンモンよ!」

チィリンモン「ユウリ!」

ユウリ「いいさ!今までデーモンの配下の軍団ばっかの相手で、中々デーモン本人の所にはたどり着けなかったけど……」

チィリンモン「こうして、目の前に奴が出てきたのならこれは好機!」

ユウリ「アタシ達の手で決着をつける!ルキ達はダークマスターズの方をお願い!」

ルキ「しょうがない……」
58 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:26:29.35 ID:EVOkUulJ0
ミネルヴァモン「よしっ!オリンポス十二神の力見せてやるよ!」

ピノッキモン「このがきんちょは僕の獲物だ!」

ミネルヴァモン「お前だけには言われたくないよ!それにアタシは本来はなぁ……」

ピノッキモン『ブリットハンマー!!』

ドゴオォォォォォォン!!

ミネルヴァモン「うわっ!いきなり撃って来るなよ!」

ピノッキモン「キャハハハハ!どうだい?このパワーアップしたブリットハンマーは!君と同じオリンポス十二神のウルカヌスモン

が作ったんだよ!」

ミネルヴァモン「何!?あのタコ……一体何やってるんだい!!」

ピノッキモン「アイツは今はワルプルモン軍のために色んな武器を作ってるからね!」

ミネルヴァモン「くそっ!オリンポス十二神はどいつもこいつも裏切り者だらけだな!」

ピノッキモン「裏切るもなにも君らは元々中立だろ?何を持って中立なのかは知らないけどさ!」

ミネルヴァモン「…だけど、アタシはねぇ!」

ミネルヴァモン『ストライクロール!!』

ズバァァァン!!

ピノッキモン「うわぁ!!」

ミネルヴァモン「あんた達の様な弱者を苦しめるゲス野郎共がほくそ笑む世界はもうウンザリなんでね!だからアタシはあんた達に屈しないで戦うよ!!」

ベルゼブモン「やるじゃねぇか蛇餓鬼!」

ミネルヴァモン「おにいちゃんにほめられちゃった☆」

ピノッキモン「うざっ!何こいつ!?」

ほむら「マミのアイドル写真に釣られて裏切った弟と本質的に似てるのかもね……」
59 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:30:35.98 ID:EVOkUulJ0
カオスドラモン「お前は俺達が殲滅させるぞベルゼブモン!」

メタルシードラモン「喰らうがいい!」

メタルシードラモン『アルティメットストリーム!!』

カオスドラモン『ハイパームゲンキャノン!!』

ドゴオォォォォォォォォン!!

ベルゼブモン「うおっ!何で俺のところだけニ体掛かりなんだよ!?」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュンバキュゥゥゥン!!

ガキィン!

カオスドラモン「俺達の装甲にそのような鉛玉など通用するか!!」

ベルゼブモン「ちっくしょう!」

ほむら「私がライヒモンに進化して手伝おうかしら?」

ベルゼブモン「いや、いい……それよりパイナップル頭!そのキツネ進化させねーとやべーぞ!」

ルキ「誰がパイナップル頭よ!!」

ピエモン「ふふふ……さあ、どう遊んであげましょうかねぇ」

ルキ「わたしがデーモンの相手をしてロードしたいところだけど……ま、こいつでもいっか……レナモン、究極体に進化だよ!」

レナモン「ルキ!」

ベルゼブモン「あのキツネも究極体に進化するのか…!」
60 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:35:47.21 ID:EVOkUulJ0
BGM
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=7a8W9j8CQL8

MATRIX
EVOLUTION_


ルキ『マトリックス・エヴォリューション!!』


―レナモン進化!クズハモン!!―


“クズハモン”

究極体 神人型 データ

狐系デジモンが長く生き、変化して人型の姿なったと言われる神人型のデジモン
サクヤモンはその中でも高レベルのものだけが進化できると言われており、通常はクズハモンに進化する
神道、陰陽道、修験道などの古代魔法に精通している。腰のベルトの筒の中には管狐(くだぎつね)が1匹だけ潜んでいて
この管狐を使役し攻撃や情報の収集などに利用することができる
得意技は腰に携えた管狐で敵を攻撃する『裏飯綱(うらいづな)』
必殺技は「錫杖」で邪気を払う浄化結界を張る『胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)』


ほむら「牧野ルキのデジモンもデュークモンやセントガルゴモンと同じくテイマーとデジモンが融合して究極体に進化するタイプだったの…!?」

ベルゼブモン「お…女だったのかあいつ……」

ミネルヴァモン「なに鼻の下伸ばしてるのさ!」

ベルゼブモン「の…のびてねーよ!!」

ピノッキモン「嘘だね」

ピエモン「ふふ…神の意志を代行すると言われている巫女デジモンのサクヤモン。その下位種であるクズハモンですか……人間と融合して進化した姿がその程度のデジモンとは……」

クズハモン「私はパートナーと共に進化したデジモンだ」

ルキ『言っとくけど、わたしとレナモンが一つになったクズハモンを馬鹿にすると許さないから』

ピエモン「馬鹿にされて笑われるのはピエロの役目なんですけどね……それでは、私の手品を楽しんでもらいましょうか!」

ピエモン『トランプソード!!』シュバッ!シュバッ!

シュンッ!シュンッ!

ほむら「剣がテレポートしているの!?」

ピエモン「さあ、私のトランプソードは何処から出てきてあなたを串刺しするでしょうかな?」

ルキ『クズハモン、右上から二本と後から二本来るよ!』

クズハモン「はっ!」

ガキンッ!ガキィン!

ピエモン「ほほぅ!見極めましたか!」

ルキ『だってユウリと一緒に何度かあんた達と戦ってるんだから、これくらい見え見えだし!今度はこっちの番だよ!』

クズハモン『裏飯綱!!』コォォォォォォン!!

ドゴォォォォォォン!!

ピエモン「ぬぅぅぅ!!」

ルキ『ダークマスターズのリーダーもこんなものなの?』

ピエモン「ふふ…こうこなくては楽しめませんからねぇ…!」

クズハモン「その余裕がいつまでも続くか?」
61 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:41:20.78 ID:EVOkUulJ0
ベルゼブモン「へっ!あのキツネ女もやるじゃねぇか!」

ミネルヴァモン「むー!アタシだって!」

ピノッキモン「ぶりっ子うざっ!!」

メタルシードラモン「逃がさんぞベルゼブモン!」

ベルゼブモン「誰が逃げたかよ!この黄金ウナギ野郎!」

メタルシードラモン「私の何処がウナギだ!!」

ベルゼブモン「ウナギには蛇(?)だ!行け、シャル!」

ニョロン!

シャルロッテ「どうも〜シャルやんで〜す!」

メタルシードラモン「な…何だこいつは!?」

ルキ『キモイ……』

ミネルヴァモン「シャルやんかわいい!!」

ルキ『え……?』

シャルロッテ「あんさんもチーズっぽい色で美味そうやな〜」

ほむら「(黄色ければなんでもチーズに見えるのかしらあの魔女……)」

シャルロッテ「チーズウナギってのも乙なもんやな〜いただきま〜す!」グパァ…!

ガキンッ!

シャルロッテ「かったー!うちの歯がボロボロや!」

メタルシードラモン「当たり前だ!クロンデジゾイドボディの私を食べようなど千年早いわ!」

メタルシードラモン『アルティメットストリーム!!』ジュオォォォォォォン!!

シャルロッテ「あ〜れ〜!」

ドゴオォォォォォン!!
62 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:42:12.26 ID:EVOkUulJ0
ミネルヴァモン「シャルやん!!」

ベルゼブモン「シャルぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

ニュルンッ!

シャルロッテ「あー!ビックリしたわホンマ!」

ミネルヴァモン「大丈夫なんだ!」

ほむら「一応、脱皮能力は失われていないのね……」

ルキ『本当に何アレ?』

シャルロッテ「兄ぃ、うちじゃコイツの相手は無理やわ!あとは任せるで!」

ニュルンッ!

ベルゼブモン「ぷはぁ……」

メタルシードラモン「わけのわからん技を出しおって…!」

ルキ『いや、今の技なの?』

カオスドラモン「おいメタルシードラモン、遊びは終わりだ」

メタルシードラモン「そうだな、最大出力で終わりにしてやる!」

メタルシードラモン『アルティメットストリーム!!』

カオスドラモン『ハイパームゲンキャノン!!』

ジュイィィィィィン……

バジュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

ベルゼブモン「気合い入ったのが二発…いや、三発来るぜ!」

ほむら「問題無いわ、この力で!」
63 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:44:39.14 ID:EVOkUulJ0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=qMPM4xW_lxU&feature=related


―ベルゼブモンモードチェンジ!ブラストモード!!―


メタルシードラモン「何だあの姿は!?」

ほむら「撃ち返すのよ!」

ベルゼブモンBM「おうよ!」

ベルゼブモンBM『デス・ザ・キャノン!!』

ズバアァァァァァァァァァン!!

メタルシードラモン「何だと!?」

カオスドラモン「俺達二人の必殺技を奴一人の技で押さえつけただと!?」

ほむら「一人じゃないわ、テイマーである私の力も一緒よ!」

ベルゼブモンBM「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ズブシャアァァァァァァァァァン!!

カオスドラモン「跳ね除けただと!?」

メタルシードラモン「ぬわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ドゴオォォォォォォォォォン!!

ベルゼブモンBM「へっ!いっちょあがり!」

ピノッキモン「そんな……あいつ、あんなに強くなってたのかよ!?」

ミネルヴァモン「さっすがおにいちゃん!」

ベルゼブモンBM「その呼び方やめろっつってるだろ!!」

ルキ『ふん、結構やるじゃん』

クズハモン「あれもパートナーと一つにした力の形か……」

ベルゼブモンBM「さぁて、次はテメェらだぜピエロ野郎にブリキ野郎!」

ピエモン「ふっ…これは遊び甲斐がありそうですね!」
64 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:47:45.34 ID:EVOkUulJ0
デーモン「やはり魔王の力を超えたかベルゼブモンよ……テイマーの力、侮りがたしなのだな……だからこそ……」

ユウリ「余所見をしてる場合?デーモン!」

チィリンモン『疾風天翔剣!!』

ズバッ!

デーモン「むぅ…うるさいのだ!」ズオッ!

ドゴォォォォォォン!!

チィリンモン「ぐあっ!」

ユウリ「チィリンモン!」

シュゥゥゥゥ・・・

ユウリ「大丈夫!?」

クダモン「問題無い!」

デーモン「今までの並の究極体相手ならチィリンモンの姿でも戦えたのであろうなのだが、我輩は七大魔王のデーモンである。それらと同一視されては大変不愉快迷惑なのだ!」

ユウリ「確かに、デーモン相手じゃ本気でいくしかないね……クダモン!」

クダモン「ああ、私のロイヤルナイツとしての力……奴に見せてやろう!」

デーモン「見せるがよいのだ!貴様の真の力を!」
65 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:51:30.45 ID:EVOkUulJ0
BGM
http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=gnZS00l4804&feature=endscreen

―クダモンワープ進化っ!スレイプモン!!―


“スレイプモン”

究極体 聖騎士型 ワクチン


デジタルワールドの守護者「ロイヤルナイツ」の一員である聖騎士型デジモン
人型デジモンが多い「ロイヤルナイツ」において、異形とも言える獣型のシルエットを持っている
大きな防御力を誇る「レッドデジゾイド」の鎧を全身にまとっており
究極体デジモンといえどもスレイプモンにダメージを与えるのは容易ではないだろう
6本の脚は優れた機動力を持ち、大柄な体格から想像もつかないほどの瞬間高速移動を行うことが可能である
スレイプモンはデジタルワールドの北極付近の分厚い氷の下に眠る超古代遺跡の警護を行っており
この遺跡にはデジモンの創生にかかわる重要なプログラムデータが封印されていると言われている
必殺技は、左手の聖弩(せいど)「ムスペルヘイム」から放たれる灼熱の光矢『ビフロスト』と
右手の聖盾(せいじゅん)「ニフルヘイム」を使って気候を操り極低温のブリザードを発生させる『オーディンズブレス』


ほむら「あれがロイヤルナイツ……!」

ミネルヴァモン「ああ、クダモンの究極体スレイプモンだ!」

デーモン「姿を現したか、スレイプモンよ」

ベルゼブモン「あいつの究極体はキツネじゃないんだな」

ユウリ「アタシ達を本気にさせたアンタが悪いんだからね」

デーモン「しかし、我輩はかつての大戦で幾多ものロイヤルナイツを葬ったのだ」

ベルゼブモン「もしかしてデュークモンやアルフォースブイドラモンをか!?」

ほむら「だとしたら、とんでもない力を持ったデジモンなのね……奴も」

デーモン「その時の力を再び得るために貴様を……!」

スレイプモン「私もパートナーと……ユウリと共に進化したデジモンだ!!」

ユウリ「昔お前がどれだけのロイヤルナイツを倒したのかは知らないけど、今のスレイプモンをそのロイヤルナイツと同じだとは思わないことだね!スレイプモン、調理開始だよ!」
66 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:54:41.86 ID:EVOkUulJ0
スレイプモン「行くぞ、覚悟っ!」

スレイプモン『ビフロスト!!』バシュンッ!バシュゥゥゥン!!

ドゴオォォォォン!!

デーモン「ぐおっ…!」

ピノッキモン「デーモン様!!」

ベルゼブモンBM「強え……!」

ミネルヴァモン「ユウリのデジソウルはスレイプモンのロイヤルナイツの力をそれ以上に引き出してるからね!」

スレイプモン「我が絶対零度の氷風に凍てつくがよい!!」

スレイプモン『オーディンズブレス!!』

ヒュオォォォォォォ!!

デーモン「!!」

カキンッ!

ピノッキモン「デーモン様が氷漬けに!!」

ほむら「すごい…!」

ベルゼブモンBM「んだよ案外呆けねぇな!それでも俺と同じ七大魔王かよ!」

クズハモン「いや、スレイプモンが強すぎるんだ」

ピエモン「ふふふ…七大魔王のデーモン様があの程度で敗れたと思っては困りますね」

ベルゼブモンBM「あ?」

デーモン『フレイムインフェルノ!!』

ゴオォォォォォォォ!!

ルキ『うそっ!あの状態で動けるの!?』

ユウリ「しかも、スレイプモンのオーディンブレスの氷を溶かすなんて……!」

デーモン「我輩の地獄の業火によれば造作もないことなのだ……しかし、我が身を焼いた事で我輩の力を抑えていた魔装束まで燃え尽きてしまったのだ……」
67 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:56:19.15 ID:EVOkUulJ0
“デーモン“

究極体 魔王型 ウィルス


多くの悪魔型デジモンや堕天使型デジモンを率いる魔王型デジモン
デーモンは元々はデビモン等と同じく天使型デジモンであり、その中でも特にレベルの高い存在であった
しかし、デジタルワールドの善の存在に対して、反逆あるいは猛威を振るったため
ダークエリア(消去されたデータの墓場)へとデリートされてしまった
彼等は、いつの日かデジタルワールドを征服し、善の存在への復讐を誓っている
また、その反逆戦争の時に彼等を率いた、究極体の中でも最強だった「超究極体デジモン」を密かに復活させようと企てている
必殺技は、超高熱の地獄の業火『フレイムインフェルノ』
この技を受けると、跡形も無く燃やし尽くされてしまう



クズハモン「あれがデーモンの本当の姿か!」

ほむら「まさに悪魔…デーモンとそのままな名前のデジモンとはよく言ったものね……!」

ピエモン「さあ、デーモン様による本当の地獄のショーの開幕です!」

ピノッキモン「やっちゃえ閣下ー!」

スレイプモン「本性を表したとて、今の私には!」

スレイプモン『ビフロスト!!』バシュンッ!

ドゴォォン!

デーモン「おのれぇ……!」

ユウリ「スレイプモン!また氷漬けにして今度こそそいつの身ごと打ち砕いてやりな!」

ピエモン「デーモン様!」

ピノッキモン「手伝わなきゃ!」

ベルゼブモンBM「テメェらの!」

ミネルヴァモン「相手は!」

クズハモン「私達だ!」

ピエモン「くっ!」

ピエモン『トランプソード!!』シュバッ!

ほむら「撃ち落とすのよ!」

ベルゼブモンBM『デススリンガー!!』

ジュバアァァァン!!

ピエモン「このままじゃデーモン様が……!」
68 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 16:59:34.06 ID:EVOkUulJ0
ユウリ「観念しなデーモン!」

スレイプモン「憤怒の魔王よ、貴様に我々が制裁をくわえる!」

デーモン「待つのだ、飛鳥ユウリよ。これが何であろうか貴様は知っているだろう?」

ユウリ「そ…そのスプーンは……!何でお前がそれを持っている!?まさかあの子がこの世界に……!?」

デーモン「あの娘は我輩の手でどうにでもする事もできるのだ!我輩があの娘の命を握っているのだからな!」

スレイプモン「ユウリ…!」

ユウリ「うぅ…!」

ほむら「飛鳥ユウリ?」

ルキ『ユウリ何やってるのよ!スレイプモンに指示を!』

ほむら「ベルゼブモン!そのニ体はいいから、飛鳥ユウリ達を援護するためにデーモンを!」

ベルゼブモンBM「わ…悪ぃ…さっき俺腹減ってるって言ったよな……なのにこの進化はちょっと無理があったみたいだぜ……」

シュゥゥゥゥゥ…

ほむら「インプモンに戻ってしまったわ……」

インプモン「それにさっきの技を使ったせいで……限界みてぇだ……」

ルキ『肝心な時に!』

ミネルヴァモン「いいさ、こんな奴らアタシらだけで倒してユウリ達を……」

メタルシードラモン「そうはさせん!」

カオスドラモン「デーモン様の邪魔はなぁ!」

ミネルヴァモン「コイツら生きてたのか!?」

ピエモン「私の手品でやられたように見せかけただけですよ!」

メタルシードラモン「最も、さっきの攻撃で本当にやられるところだったがな…!」

カオスドラモン「礼はタップリしてやる!」

カオスドラモン『ハイパームゲンキャノン!!』

メタルシードラモン『アルティメットストリーム!!』

ピノッキモン『ブリットハンマー!!』

ドゴオォォォォォン!!
69 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 17:02:03.34 ID:EVOkUulJ0
スレイプモン「ユウリ!ここは戦わなければ!!」

ユウリ「で…でも…本当にあの子が……デーモンに……」

スレイプモン「ユウリ!だからと言って、ここで我々が立ち止まることも彼女は望まぬはずだ!」

ユウリ「……」

スレイプモン「私はお前を信じてたからこそ、ここまで来れたんだ!そのお前が使命を忘れてどうする!」

ユウリ「スレイプモン……アタシ……」

デーモン「今なのだ…やるのだ、ギズモンよ!!」

ギズモンXT「……」

スレイプモン「何だあのデジモンは…?デジモンなのか……?」

ギズモンXT「……!」

ビイィィィィィ!!

スレイプモン「! ユウリ危ない!!」ダッ!

ユウリ「…え?」

ズビィィィィィィィ!!

スレイプモン「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ユウリ「す…スレイプモぉぉぉぉぉぉぉん!!!」

ズバァン!!

ユウリ「!!」

クズハモン「スレイプモンが……やられた!?」

ルキ『嘘でしょ……あんな変なデジモンの光線一発で!?』

ほむら「あのデジモンのレーザーは……デジモンのデータそのものを消去するの!?」

ユウリ「スレイプ……モン……」
70 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 17:03:29.26 ID:EVOkUulJ0
デーモン「フハハ…貴様のパートナーはもういないのだ飛鳥ユウリ」

ユウリ「アタシが……アタシが迷ったから……」

ピエモン「さあ、このショーもそろそろ閉幕の時間ですかね……あなた達の死によって!」

ミネルヴァモン「なんだとぉ!」

インプモン「くそ…俺が退化しなければあいつのデジモンはあんな事には……!!」

ほむら「……」

ユウリ「ルキ、あんた達は逃げて……ここはアタシが食い止める」

ルキ『何言ってるのよ!パートナーがいないんじゃユウリはもう戦いようが……』

ユウリ「クダモンを進化させられたアタシのデジソウルの魔力なら、あんた達が逃げるための一瞬の隙を作る事ができる……」

ほむら「その必要は無いわ、私の魔法は―」

ユウリ「いいから!ここはアタシ一人にしてくれって言ってるだろ!!」

ルキ『ユウリ……!?』

ほむら「あなた……ここで死ぬ気?パートナーの元へ行くために……」

ミネルヴァモン「な…何だって!?」

ユウリ「アタシの心の迷いのせいでクダモンは死んだ……だから、アタシは……」

ミネルヴァモン「バカヤロウ!何のためにクダモンはアンタを庇ったのさ!」

ピノッキモン「逃すと思ってるのかい?」

メタルシードラモン「貴様らも同じ所にいかせてやる」

ほむら「確かにこのままじゃ私達も……」

ピエモン『トランプソード!!』シュバッ!

クズハモン『胎蔵界曼荼羅!!』シュワッ!

ガキィン!

ピエモン「結界か!」

クズハモン「このまま結界ごと逃げる!」

シュィン!

デーモン「追うのだ!」

カオスドラモン「ははっ!」ドッ!
71 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 17:04:28.18 ID:EVOkUulJ0
ルキ『クズハモン!あいつ等追いかけてくるよ!』

クズハモン「そうはいっても、この結界を張ったままじゃ速くは動けない!」

インプモン「逃げ切れねぇって事かよ…!」

ほむら「私が時を止めて……」

ユウリ「…!」ダッ!

ミネルヴァモン「ユウリ!?」

ルキ『馬鹿!何でクズハモンの結界の外へ!?』

ユウリ「……ルキ、そしてほむら……この世界の事はあんた達に任せたよ……行くんだ!」

ほむら「飛鳥ユウリ…!?」

ルキ『あんた本当に死ぬ気!?』

ユウリ「(ごめん……あの子はあなた達が救ってあげて…!クダモンを失ったアタシにはもうどうすることもできないから……)」

メタルシードラモン「見つけたぞ!」

メタルシードラモン『アルティメットストリーム!!』

ドゴオォォォォォォォォン!!

ミネルヴァモン「ユウリいぃぃぃぃぃぃぃ!!」

――――
―――
――

72 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 17:05:39.17 ID:EVOkUulJ0
ピノッキモン「馬鹿だねぇ、自分から飛び込んで来るなんて」

ユウリ「……」

メタルシードラモン「だが、辛うじて息があるようだな」

カオスドラモン「コイツのパートナー、スレイプモンも消滅したわけじゃなく、このデジメモリ変換捕獲用のギズモンのレーザーを食らってデジメモリになっただけなのにな」

ギズモンXT「……」

デーモン「スレイプモンのデジメモリはアナログマンとの取引のために必要なのだからな……」

ピエモン「そして幸いにもアルカディモンの進化のために必要な材料が自ら転がり込んできたというわけですねデーモン様?」

デーモン「そうなのだ、やはりデジモンの進化の鍵を握るのはテイマーのデジソウル……スレイプモンやベルゼブモンがその力を持って証明したのだ……」

ピエモン「そのために、その娘を利用するのですね?アルカディモン育成のために……」

デーモン「フハハ……鍵は全て揃ったのだ!後はアルカディモンをテイマーに育成させれば……我輩の超究極体への進化ももう間近なのだ!!」

ユウリ「…クダ…モン……あい…り……」
73 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/05/30(水) 17:07:38.01 ID:EVOkUulJ0
〜次回予告〜

ピノッキモン「こんな四天王は嫌だ〜」

メタルシードラモン「メンバーに女性、紅一点がいない」

ピエモン「確かに私達にも華が欲しかったですねぇ……」

カオスドラモン「いや、女がいない四天王だっていっぱいいるじゃん、ストUのシャドルーとか」

ピエモン「でも、七大魔王だってリリスモン様がいらっしゃるのに」

ピノッキモン「可愛いショタ担当の僕がいるからいいんだよ!」

カオスドラモン「お前可愛くねーし」

メタルシードラモン「四天王なのに五人だ」

ピノッキモン「それもはや四天王って言わないし!!」

メタルシードラモン「最後の四天王なのに一番弱い」

ピエモン「誰の事を言ってるのですか?」

ピノッキモン「別に究極体なのに完全体にやられた奴の事なんて言ってないよ?」

ピエモン「それ、やっぱ私の事言ってますよね!?ホーリーエンジェモンは闇系のデジモンに強いからああいう結果になっただけですよ!!それまでにウォーグレイモンを圧倒してましたし!!」

ピノッキモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ピノッキモン『海賊!キャプテンフックモンとオレーグモン』

ピノッキモン「見ないと魔法をかけちゃうぜ!」

メタルシードラモン「一人だけ原作と違う」

カオスドラモン「今度は俺か!?しょうがないだろ!ムゲンドラモンはミレニアモンとの合体のために先に出しちゃったんだし!!」

今回はここまで
レナモンの究極体がサクヤではなくクズハモンなのは原作との差別化のためですね
最近ベルゼブモンばっか活躍してるので次回は別の子のデジモンの活躍の予定です
ではまた
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/30(水) 19:40:51.40 ID:G1RDvRwSO
乙!
無印の敵もそれなりには闘えるのか
ピノッキモンも終わりが不意討ちみたいで偉そうな事言えない気が…
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/30(水) 22:06:53.51 ID:QF2yiRcK0
乙!
メタルシードラモンがシードラモン系最強っていうけど
ギガシードラモンはどうなんだ?
あと俺のトラウマギズモンキター!
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/30(水) 23:41:22.01 ID:mfTsnnnDO


メタルシードラモンの「アルティメットォストリィーム!」の言い方がオレ的には一番(カッコイイ意味で)ツボってる

ダークマスターズって中の人並べるとどうなるの?
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 23:31:49.22 ID:P3LUVXzSO
究極のカオスフラグか
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/31(木) 23:47:54.55 ID:cb6bYwzG0
子供の頃はあの四天王の絶望感は異常。
究極体になった2体がぼこぼこにされたからな・・・・
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/01(金) 01:40:30.70 ID:A/Gty00AO
インペリアルドラモンっていたっけ
80 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 17:37:27.45 ID:RsqfdjxC0
こんばんわ

>>74
ピノッキモンの最後はメタガルのコキュブレで一発でしたが
彼が消えるシーンは怖かったけどそして切ないものがありましたね
ジュレイモォン…ボクニタリナイモノッテナンダッタンダヨォ……

>>75
X抗体を取り入れたギガシードラモンは“まだ”この世界では未発見だからユウリさんはあのような台詞を発したんですね
そういや、前スレで出したメディバルデュークモンも一応X抗体持ちだったけな……

>>76
後からヤマトと同じ声と知って驚きましたね
中の人って声優さんのことでいいんですかね?
一応基本的にこのSSのデジモンはアニメ原典と同じ声優さんって事で脳内再生していただければと

>>77
これのためだけにユウリさんのパートナーをクダモンにしたわけじゃありませんよ!
本当ですよ!

>>78
ピエモンさんが言ってた通り究極体になれたまだ間もなかったからですね
あれでピエモンさんの強さに惚れたけど
ホリエモンの回でホリエモンに一回やられた上に完全体のガルダモンの技に簡単に吹っ飛ばされてた時は「え〜……」だったけど
彼は防御力は意外と低かったという自己解釈をしました

>>79
ドラゴンモードまでは進化できますね
ベルゼブのブラストも出した事ですし、そろそろファイターに進化させたいと思います
ブイドラモンからのジョグレスでやっていいものかと思いましたが……

投下
81 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 17:40:15.99 ID:RsqfdjxC0
〜荒野〜

まどか「探そう!見つかるまでほむらちゃんとインプモン達を探そうよ!」

さやか「そうは言ってもまどか…一ヶ月半もこの大陸中探し回って見つからなかったわけだし……」

QB「だいたい、ほむらのデジヴァイスの信号を僕が受信できない時点で彼女はもう―」

まどか「そんなこと無いよ!!」

マミ「…鹿目さん、あなたが水の宇宙で会ったシブミって人なら何か知ってるんじゃないの?私達はそこへはまだ行ってなかったし……」

テイルモン「あのエリアはトレイルモンじゃないと行けないエリアよ」

QB「でも、そろそろ各所のレールの修理も終わって、トレイルモンの運行も再開する頃じゃないかな」

杏子「そんな奴のところに行って本当に手がかりなんてあるのかよ?それよりいなくなちまったほむらの事よりいい加減ゆまを助けるのが先だろ!」

まどか「いなくなったって……そんな言い方やめてよ!!」

杏子「本当の事だろ!アンタがどうしてもって言うからここまで付き合ったけど……あれだけ探していなかったんだ、もう諦めろよ!」

まどか「あの時、ほむらちゃんが話したいって言ってたこと……わたしは聞かなくちゃいけない……そんな気がする……だから、諦めるわけにはいかない……!」

さやか「確かにほむら、あたし達に何か隠し事してる感じだったよね」

まどか「でも、言えない事を言おうとするのってとっても勇気がいるの!たっくんも幼稚園でお友達とケンカした時ね……」
82 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 17:42:11.96 ID:RsqfdjxC0
〜数カ月前・まどホーム〜

知久「まったく…タツヤ、またマサトくんとケンカしたんだって?ダメじゃないか仲良くしなくちゃ」

タツヤ「…だってぇ…たいきとかっけこしてるのじゃまされたんだもぉん……」

知久「それはきっとマサトくんも一緒にかけっこしたかっただけなんだよ」

タツヤ「あぅ…?」

知久「一緒にかけっこしたいけどタツヤ達に素直に「仲間に入れて」って言えなかっただけなんだよ」

タツヤ「いってくれなきゃわかんないよぉ」

知久「そうだね、思ってることは言わなきゃわからないね。マサトくんは恥ずかしくて言いづらかったんだよね。だからタツヤは言いたいことはちゃんと言えるように勇気を持つんだよ」

タツヤ「あい!」

知久「うん、いい返事だね。そういえばタイキくんのお父さんはスポーツトレーナーだからタイキくんも運動が好きなんだね。小学校に上がったら一緒に陸上でもやるのかな?」

タツヤ「うん!たいきともっとはしりたい!」

知久「あはは。じゃあ、マサトくんも仲直りの印として今度はタツヤから誘ってみなよ」

タツヤ「……嫌だね!俺はあいつが気にいらねぇ!」

知久「たたたたたタツヤ!!?」

タツヤ「あいつこの前、教室の花瓶を割った時も「鹿目タツヤの仕業なんだ」って俺に濡れ衣着せやがったし、先週親父の代わりに姉ちゃんが俺を迎えに来た時なんか「真理は俺の母親になってくれるかもしれない女なんだ!」とか言って姉ちゃんに色目使ったんだぜ?姉ちゃんはまろかだっての!」

知久「誰なんだ君は!?本物の息子を返せ!!」

――――
―――
――


まどか「ということがあったんだ」

さやか「後半の何!?」

まどか「だから、わたしは……ううん、わたし達はほむらちゃんが伝えたかったことを聞くために絶対に探し出さなきゃいけないの!」

杏子「アンタのその気持ちはわかるさ……けどよぉ、アグニモンだってゆまの事どんだけ心配してるのかわかってるのか!?」

まどか「!! ……ゴメンね、杏子ちゃん、アグニモン……」

アグニモン「あ、いや……まどかもオイラがゆまを心配してるのと同じくらいほむらを心配してるのもわかってたからさ……」

さやか「と…とにかく今夜はもう遅いしさ、今日はぐっすり寝て明日から今後の事考えようよ!」

ブイモン「そうだな…俺今日はもう疲れたよ……」

ギルモン「ギルモンもクルモン達心配だけどねむい……」
83 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 17:43:53.60 ID:RsqfdjxC0
〜その夜〜

ブイモン「zzz……」

ロップモン「zzzz…なり……」

ギルモン「杏子……それギルモンのパン……」

テリアモン「ムニャムニャ……モウ…マンタ……ん……?」パチッ!

まどか「あ、ゴメンねテリアモン。起こしちゃった?」

テリアモン「まど…か……どうしたの……?」

まどか「やっぱり、わたし達だけでほむらちゃんを探しに行くね」

テイルモン「みんなが目を冷ましたらよろしく言っておいてねテリアモン」

まどか「じゃあね!」

スタスタ…

テリアモン「ん〜……zzzzzz……って、えぇ!?」ガバッ!

マミ「…うん?テリアモン……どうしたの?大きな声出して……」

ロップモン「汝…寝小便でもしたなりか?」

テリアモン「違うよ!まどか達が行っちゃったんだよ!」

マミ「まさか…鹿目さん達だけで水の宇宙へ!?私達も行くわよ!」

テリアモン「杏子達は起こさなくていいの?」

杏子「zzzz……ギルモ〜ン……アタシが作ったパンうめぇかぁ……ゆまももっと食うかい…ムニャムニャ……」

マミ「…佐倉さん達にはゆまちゃんの事を任せましょう……」

マミ「(鹿目さんが会ったそのシブミって人が、私のお父さんとどういう関係なのか……それを知りたい!)」

QB「マミ、僕も行くよ」

マミ「QBモン!」

QB「(デジタルモンスターを作り出した人間……イグドラシルでさえも掴めなかったその人物の居場所が特定できるのなら僕が行かないとね)」

マミ「ありがとう、佐倉さんと美樹さんを起こさないように出発しましょう」
84 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 17:45:33.41 ID:RsqfdjxC0
〜翌朝〜

さやか「まどかもマミさんも何であたし達を置いて黙って行っちゃうのかなぁ……」

杏子「アイツらはアイツらで何とかやっていくさ……」

アグニモン「まどか達はほむらを探したい、オイラ達はゆまを助けたい……それぞれ行きたい場所に行けばいいってばよ」

杏子「(いや、マミの場合…その死んだはずの親父さんと同じ名の人間が気になるって感じだったけどな……)」

ブイモン「でも、行くなら俺達に一言言ってくれればいいのに……一応置き手紙はあったけど」

ギルモン「ボクたちイマイチまとまりないもんね」

杏子「アンタ、痛いとこ突けるほど賢くなってきたね……」

アグニモン「まとまりが無いか…オイラも故郷の村でサッカーやってた時にコーチに言われたな……協調性が無いって」

さやか「いや、あんた今の身体はともかく、ゴマモンの時の身体でサッカーなんてできたの!?ボールとか蹴れたの!?」

アグニモン「ああ、オイラのポジションはキーパーだっかたらさ」

さやか「ボールを掴めたかどうかも怪しいんだけど!?」

アグニモン「何だと!オイラのオメガ・ザ・ハンドはどんなシュートも受け止めて…」

さやか「ねぇ杏子、あたしらはこれからどうする?」

杏子「そうだな……結局あの後、ローヤルベースもいつの間にか消えてたしな……」

アグニモン「シカト!?」

杏子「一ヶ月半ほむらを探し回ったと言っても、このサーバー大陸は広いからな……」

ブイモン「じゃあ、俺達がまだ行ったことのないエリアに向かってみるってわけか!」

ギルモン「そこにゆまのてがかりあるかもしれないしね!」

杏子「ああ、とにかく立ち止まっててもしかたねぇ!アタシ達はアタシ達の道を行くよ!」
85 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 17:46:41.63 ID:RsqfdjxC0
〜ゴールドランドエリア〜

杏子「歩き続けていたら海岸まで出ちまったよ……」

さやか「でも、この海……黄金だよ!?」

アグニモン「ゴールドランドだってばよ!噂で聞いたことあるけど、まさか来れるとは思わなかったなぁ…ゴマモンの体なら泳ぎたいところなのに……」

ブイモン「この黄金の海水ってオシッコじゃないよな?」

ギルモン「ブイモン、そういうシモネタよくないとギルモン思う」

ブイモン「な…なんだよぉ!この海見たら誰だって連想するだろ!?」

ギルモン「しない」

さやか「向こう岸に見える岩とか小島とかも黄金だけど……まさかアレ金塊でできてるの!?」

杏子「あれ削り取って持って帰ればアタシら大金持ちじゃね?」

さやか「大金持ち!あたしも仁美に負けないくらいの……」

アグニモン「あ、これも噂で聞いたんだけど……そのせいでこの海には海賊が出るらしいってばよ」

さやか「海賊?ワンピース的な?」

アグニモン「あの金塊を取ろうとすると海賊に襲われるらしいってばよ」

さやか「うぇぇ…危なかったぁ……」

杏子「早速その海賊ってのが来やがったみたいだぜ…あの船!」

さやか「え?本当だ!海賊船だよあれ!」

ザバァン!

ギルモン「ギルルぅ…!杏子、あの船に強そうなデジモンがのってるよ!」

オレーグモン「黄金の海ゴールドランドへようこそ!俺はこのエリアの管理を任されているリヴァイアモン様に仕えるデスジェネラル、金賊のオレーグモンだ!」

86 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 17:47:45.51 ID:RsqfdjxC0
“オレーグモン”

究極体 海獣型 データ

全身を鋼鉄の鎧で覆われた超重量級デジモン
水棲型や海獣型のデジモンらとともに暴虐・略奪の限りを尽くす軍団で、海を渡り行く先々で金目の物を強奪している
金銀財宝に目が無く集めた財宝はすべてオレーグモンの食料となり、食べるほどにオレーグモンの鎧は強固さを増してゆく
オレーグモンは他将軍の中で一番の怪力を誇り、超重量双斧“デュアルトマホーク”を軽々と振り回し
『デュアルトマホークブーメラン』で簡単に投げ飛ばす
垂直に何度も振り下ろす『バイキングヴュッフェ』を受ければ敵はあっという間に微塵切りとなってしまう
またオレーグモンは右肩の箱に“ヨルムンガンド”を、左肩の箱に“スルト”と呼ばれる巨大な影を飼っている
どちらも敵と認識されると凶悪な影となり、右肩の“ヨルムンガンド”は『エイジオブディスカバリー』で
世界の果てと言われる“ヨトウンヘイム”に連れ去ってしまう
左肩のスルトは『ドリームカムズトゥルー』で敵の願いを聞いては
叶えるふりをしてオレーグモンにとって都合のいい解釈で願いを叶えず、逆に願いを拒むと執拗なまでに攻撃を与え続けてくる


さやか「デスジェネラル!?」

ブイモン「あのスプラッシュモンと同じアレか!」

杏子「こりゃまた、ゴツイのが現れたな…けど!」

アグニモン「相手にとって不足は無いってばよ!」

オーレグモン「血気盛んだな、歓迎するぜ!ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!」

ブイモン「なんだそりゃ……」

ギルモン「変なことば」

オレーグモン「聞けば誰もが俺様に跪く魔法の呪文さ!お前らもこれを唱えて、俺様の金賊団に仲間入りすればこの辺りの金塊をわけてやらんでもないぞ?」

さやか「え?金塊くれるの!?」

杏子「けど、テメェの手下になるのはまっぴらごめんだ!」

オレーグモン「手下じゃないさ、仲間だよ!」

ギルモン「仲間?」

オレーグモン「そうさ、俺はお前ら選ばれし少女の武勇伝に聞き惚れていてな!佐倉杏子に美樹さやか!」

さやか「あたし達の名前を知ってるの!?」

オレーグモン「もちろんだ!ロイヤルナイツの生まれ変わりのギルモンにブイモン。スピリットに選ばれた闘士アグニモン。そして、その仲間のデジモン達!」

アグニモン「随分と詳しくオイラ達の事調べてるみたいだな!」

オレーグモン「リリスモン様をも倒したというし、これは中々の強敵だ!そこで俺様は考えついた。お前達を金賊団に迎え入れればいいってな!」

杏子「くだらねぇ!誰がなるかよバーカ!」

ザバァン!

マーメイモン「この小娘が!船長に舐めた口聞きやがるじゃないか!」
87 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 17:48:25.14 ID:RsqfdjxC0
“マーメイモン”

完全体 水棲獣人型 データ

伝説に登場する人魚の姿をしたデジモンで、デジタルワールドでも寒冷地域の海を拠点としている
デジモンには珍しく、歌が得意で非常に綺麗な音色で歌い、聞くものを魅了する
しかし、物欲が強くて宝物には目が無いため
他のデジモンが所有しているデータ(宝物)でも魅力を感じると歌で魅了し、その隙に略奪する
その為、ネットの海の何処かに莫大なデータを隠しているとうわさされているが
略奪したデータは自分の所有になったとたんに魅力を感じなくなり捨てている
必殺技は美しい人魚のような姿を装い接近し、黄金の錨で一瞬にして敵を貫く 『チャームプランダー』と
黄金の錨を乱れ回して敵を粉砕する『ノーザンクロスボンバー』


さやか「人魚のデジモンだぁ……何かいいなぁ……人魚……」

ブイモン「さやか、あのデジモン気に入ったの?」

さやか「子供の頃絵本で読んだ人魚姫が好きだったからね……」

杏子「ふんっ!けど、ガラの悪そうな女だね!」

さやか「え〜……杏子がそれ言う?」

ブイモン「でも、姫って柄の人魚じゃないことは確かだぞさやか!」

オレーグモン「ハハハ!俺の仲間の海賊だからな!」

マーメイモン「お前達も出番だよ!」

ザバザバァン!

デプスモン「オーケー!マーメイモン姐さん!」

アグニモン「いっぱい出て来たな!」
88 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 17:49:24.27 ID:RsqfdjxC0
“デプスモン”

アーマー体 水棲獣人型 データ

“誠実のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体の水棲獣人型デジモン
デジメンタルの力で水中での活動を得意とし、魚のようにすばやい動きが可能である
また、そのアーマーは耐水・耐圧の能力が高く、同じ水棲獣人型のハンギョモンよりも更に深海部に潜ることができる
潜水能力ではホエーモンと1、2を争うほどであろう
必殺技は触れると爆発する泡状の爆弾『バブルボム』


ブイモン「アーマー体か!」

杏子「海賊相手ならやっぱり軍団戦か……」

さやか「なら、こっちも数で対抗しなきゃ!」

杏子「よし!リロード、オーガモン!マサルダイモン!」

シュィィィィン!

ザバァン!

マサルダイモン「ぐわっ!しょっぺぇ!海かここ!?いきなりこんな所に出すなよ杏子!!」

杏子「悪ぃ、リロードさせる場所誤った」

オーガモン「山育ちの俺は泳げねぇんだよ!!」バシャバシャ!

さやか「あたしは気を付けて岸で出さないと…リロード!スティングモン!マッハガオガモン!ティラノモン!」

シュィィィン!

スティングモン「よしっ!」

マッハガオガモン「イエス!」

ティラノモン「お前出されたときいつもその台詞だね」

さやか「ブイモンも進化するよ!」

ブイモン「ああ!目の調子もだいぶ良くなったし、もう大丈夫だ!」

さやか「アギトの氷川さんもいつの間にか治ってたしね」

ブイモン「…だけど、アルフォースブイドラモンにはまだちょっと無理っぽい……」

さやか「無理しなくていいよ、今やれる戦い方で…!」
89 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 17:53:49.12 ID:RsqfdjxC0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0

―ブイモン進化ぁぁぁ!ブイドラモン!!―


ブイドラモン「行くぞみんな!総力戦だ!」

マサルダイモン「この喧嘩、買ったぜ!」

ブイドラモン『ブイブレスアロー!!』

ドゴオォォォン!!

デプスモン「うわあぁぁぁ!!」

オレーグモン「結構結構!このぐらい喧嘩っ早くないと俺の仲間は務まらん。お前達、相手をしてやれ」

デプスモン「オーケー船長!」

デプスモン『バブルボム!』

ドガァァァン!

ティラノモン「いったー!お返しだよ!」

ティラノモン『ファイアーブレス!!』

ボオォォォォォ!!

デプスモン「はんっ!炎なんて海中に潜れば!」

ザバァン!

ティラノモン「ちょっと、それずるくない!?どっちでもいいけど!」

アグニモン「くそっ!海の戦いは炎の技を使うオイラ達は不利か……こんな時はゴマモンに戻りたいって思ってくるよなぁ……」

ティラノモン「メタルティラノモンに進化してミサイルをぶち込んであげるよ!」

マッハガオガモン「お前はクルモンがいなくては完全体に進化できないだろ?」

ティラノモン「そうだった!!」

さやか「クルモンもほむら達と一緒にミレニアモンの時空の歪みに巻き込まれたからね……」
90 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 17:56:17.97 ID:RsqfdjxC0
オレーグモン「じゃあ、俺も行かせてもらうよ!」

オレーグモン『デュアルトマホークブーメラン!!』ブオンッ!!

ギルモン「斧を投げてきた!」

杏子「トマホークブーメランって、ゲッターかよ!」

マサルダイモン「そんなもの!オラオラァ!!」

ドゴドゴォン!

オレーグモン「おっ!やるねぇ、俺様のデュアルトマホークブーメランを二つとも拳で止めるとは!」

マサルダイモン「テメェも俺の拳をくらえ!!」ドッ!

ガゴオォォン!!

オレーグモン「おおっ!?」

マサルダイモン「ちっ!硬ぇな、黄金の鎧!!」

オレーグモン「フンッ!」

バゴォン!

マサルダイモン「ぐわっ!」

杏子「マサルダイモンが…!流石デスジェネラル…見掛け倒しじゃないって事か!」

オレーグモン「ああ、見かけ通り俺強いよ?お前らは見かけ以上だがな!なあ、仲間になれよ〜」

杏子「ふざけんなっ!ギルモン、デュークモンに進化してこんな奴一気に片付けるよ!」

ギルモン「ギル!」

オレーグモン「おっと、その前に……」

オレーグモン『ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!!』
91 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 17:58:23.97 ID:RsqfdjxC0
杏子「な…何だ?」

マーメイモン『ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!!』

デプスモン達『ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!!』

さやか「いきなりさっきの変な言葉を全員で……」

ブイドラモン「一体何がしたいんだ……うっ!」

さやか「ブイドラモン?どうしたの?」

ギルモン「ギ…ギルぅ……」

杏子「おい、ギルモン。何やってるんだよ?早くデュークモンに進化するよ!」

スティングモン「頭がふらつく……」

さやか「ブイドラモンだけじゃない……あたし達のデジモンみんなの様子が変だよ!」

オレーグモン「効いてきたようだな…さあ、みんなで唱えようぜ!」

オレーグモン『ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!!』

ブイドラモン『ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!!』

ギルモン『ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!!』

さやか「ブイドラモン!?」

杏子「ギルモン!?何奴等のアホみてぇな言葉の真似してんだよ!?」

さやか「ティラノモン!」

ティラノモン「俺の事はもう放っておいてくれよ…金賊団にいた方がティラノモンの究極体に近づけるような気がしてきたからさ……」

さやか「それはないと思う」

スティングモン「俺も……金賊団ならみんな笑顔でウルトラハッピーになれると思うから!」

さやか「スティングモン…あんたまで!」

アグニモン「き…気をつけろ……この呪文は何か変だってばよ……!」

オーガモン「つい言葉にしたくなる呪文だぜ!」

オーガモン『ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!!』

マッハガオガモン『ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!!』

オレーグモン「フハハハハ!これでコイツらは俺の仲間だな!」

さやか「あいつの変な呪文でみんな操られたの!?」

杏子「仲間を……とられた!?」
92 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 18:00:24.53 ID:RsqfdjxC0
オレーグモン「なんたって一番のお宝は仲間だもんな〜オメェらもそう思うだろ?」

さやか「馬鹿にしやがって……!ブイドラモン達を元に戻せ!!」

オレーグモン「オメーらが仲間になったらな!」ブォン!

杏子「さやか危ねぇ!!」

さやか「!!」

ガゴォォン!

マサルダイモン「させるかよ…!」

杏子「マサルダイモンが止めてくれた!」

オレーグモン「無駄な抵抗はやめな!お前も仲間にしてやる!」

オレーグモン『ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!!』

杏子「やばい!マサルダイモンまで操られる!!」

マサルダイモン「うるせぇ!!」

バキィィ!!

オレーグモン「ぐおっ!?何でこのデジモンには呪文が効かねぇんだ……?」

アグニモン「きょ…杏子……ここは一旦逃げるしかない……このままじゃオイラまで……」

杏子「逃げるたって……ギルモン達を置いては……」

さやか「でも、このままじゃ本当にやばいよ!」

ザバァン!

杏子「! また、別の海賊船が!?」

ドゴオォォォォン!!

マーメイモン「大砲をアタシらの船に撃ち込んできやがったよ!」

オレーグモン「また邪魔しにきたか……キャプテンフックモン!」

キャプテンフックモン「派手に行くぜ!」
93 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 18:01:50.80 ID:RsqfdjxC0
“キャプテンフックモン”

完全体 海人型 ワクチン

キャプテンフックモンはデジタルワールドを巡航する海賊船より指揮の手腕を振るう頼れる豪傑な船長のデジモンである
生き残る術に長け、部下を養うことの責任を重く感じており、それがどれだけ難しいことであるか身を持って知っている
故に、苦手な相手の前でも紳士的に振る舞うなど海を渡るだけでなく世渡りも上手い
理不尽に闘いを挑むほど凶暴ではないが、闘いを挑まれればこれを全力で迎え撃つ
手に装着した錨『レイジギガアンカー』は構えるだけでキャプテンフックモンの威圧感を敵に示し
漸撃と射撃の機能をもつ『パイレーツパニッシャー』とを駆使した荒々しい戦い方を得意とする
右足に仕込まれた拳銃『レッグリボルバー』は不意打ちに適した技だが
キャプテンフックモンはあえて忠告してから撃つほど紳士である


キャプテンフックモン「お前達、俺の船に乗れ!」

さやか「乗れって……信用できるの!?」

アグニモン「助け船か…?とにかく、ここは行くしかないってばよ、杏子!」ダッ!

杏子「ギルモン……すまねぇ、必ず助けるからな!」ダッ!

マサルダイモン「くそっ!俺が喧嘩の途中で相手に背中を向けるのかよ…!!」ダッ!

さやか「ああもうっ!」ダッ!

キャプテンフックモン「ようし、出航だ!」

ザバァ!

マーメイモン「いいのかい船長、逃しちゃって?それにキャプテンフックモンをいつまでもあのままにしておくのは……」

オレーグモン「とりあえずいいさ、こんなに仲間が増えたんだしな!」

ギルモン「ガッポガッポ!」

オレーグモン「お前もそう思うだろ?…ん?どうした?あのデジモンが気になるって?」

デプスモン「船長誰と話してるんですか?」

マーメイモン「ああ、何か拾ったデジヴァイスっぽい機械の中の入ってたデジモンさ」

デプスモン「デジヴァイスっぽい機械?」

オレーグモン「ん?出たいって?わかったよ、新しい仲間を紹介しなきゃだもんな!リロード!…じゃなかったな、こう言うんだったな」

オレーグモン「シャイングレイモン、リアライズ!」

キュィィィン!

ゴゴゴゴゴ…!

デプスモン「うわっ!何て禍々しい暗黒の力のデジモンだ!」

オレーグモン「だけど強そうだろう?リヴァイアモン様の力で暗黒進化させた俺の頼もしい仲間だ!」

シャイングレイモンRM「…アニ…キ……?」
94 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/02(土) 18:04:15.33 ID:RsqfdjxC0
〜次回予告〜

ジジモン「はい、特にネタが無いのでデジモン紹介コ〜ナ〜」

エレキモン「今回はさやかと杏子のパートナーのブイモンとギルモンのプロフィールだ!飽くまでこのSSのブイモンとギルモンのプロフだからな!!」

・ブイモン

成長期 フリー 小竜型

必殺技:ブイモンヘッド

好きな食べ物:ハンバーグ

好きなもの:マグナモン

嫌いなもの:マグナモンを馬鹿にされる事

好きなヒーロー、ロボット:仮面ライダーV3、Vガンダム、コンバトラーV、ボルテスV、テコンV


エレキモン「Vが付くものばっかりじゃねぇか!!」

ジジモン「あと、アギトのV1システムもG3Xよりも活躍してほしかったらしいぞい」

エレキモン「知るかっ!!」


・ギルモン

成長期 ウィルス 爬虫類型

必殺技:ファイアーボール

好きな食べ物:松田ベーカリーの杏子が作るパン

好きな物:野外での遊び

好きなアニメ:ドラゴンボール

嫌いなアニメ:ドラゴンボールGT


ジジモン「忘れてる&過去スレを読んでない人のために説明するがこのSSの杏子は松田ベーカリーに居候しているという設定じゃ」

エレキモン「ていうか好きなアニメドラゴンボールって何そのある意味自画自賛!?つーかGTも悪くないだろ!!」

ジジモン「ごめんなさい鳥山先生」

エレキモン「確かにピッコロが死んだのはアレだけど、最後の敵がドラゴンボールってのはよかったじゃん!」

ジジモン「パンちゃんはワシの嫁」

ジジモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ジジモン『仲間と絆を取り戻せ!シャイングレイモンルインモード対マサルダイモン』

ジジモン「今、奇跡と魔法で進化する!」

エレキモン「俺、ドラゴンボールじゃピッコロさんが一番好きだったのによぉ……」

ネネ父「ピッコロさんだいだい大好き〜♪」

エレキモン「クロウォは脇役にまで豪華な声優持ってくるよな!!」


今回はここまで
アニメに出てないデジモンを書くのってむずかしいそうって下手文のくせに何言ってるんでしょうね>>1
今回思いっきりクロウォ原典のコピペ展開だったけど次回はオリジナル展開を混じえたいところです
タツヤのネタがわからなかった人は漫画版クロウォ全4巻絶賛発売中なのでぜひ読んでください
ではまた
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/02(土) 21:59:02.86 ID:jqgSwMGDO
乙!

クロウォでのシャウトモンの「ガッポガッポうるせー!」のセリフは笑った記憶がある


たっくんが完璧に……

バグラモンの魂を操る力により、生命は皆オルフェノクに変えられてしまう暗黒時代!

そんな時代を終わらせる為に救世主となった仮面ライダー555たっくん!同じくジェネラルタイキ!


オレはなに考えてるんだ!?
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/02(土) 22:17:23.76 ID:YUaOptfX0
乙!
なるほど、杏さや展開か…本が薄くなるな……
つぅか究極体相手に互角ってマサルダイモンどんだけ強いんだよwwwwww
そして龍騎よりリュウガの方が好きな俺にとってシャイングレイモンRMは美味しいぜ!!
97 :天道 渚 [sage]:2012/06/03(日) 19:27:49.29 ID:1UDlfj7l0
このタイミングでシャイングレイモン・ルインモード…だと…!?
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 09:37:07.72 ID:Al3vMNRDO
このキャプテンフックモンはゴーカイチェン……スライドエボリューションしそうだな
99 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 15:55:47.00 ID:qL26bZTw0
こんにちわ

>>95
視聴者の代弁ですねあの台詞
某所にたっくんが本当に変身しちゃう絵がありましたね
そして、仲間のようで仲間じゃないマサトくんがタイキを騙してたっくんとの仲を悪化させちゃうギスギスしたお話になるんですね

>>96
まあ、原作からしてロイヤルナイツのクレニアムモンの盾をぶち壊したり02のラスボスを数体同時に倒せるほどの強さですから
むしろこのSSでは弱く表現してる方じゃないですかね?
シャイングレイモンRMってああ見えてワクチンのままなんですよね…

>>97
ダークボリューモンの代役的なものでここで登場させちゃいましたね
バリスタモンも普通にオレーグモンの手下として登場させようと思ったけどさすがに原典の味方キャラを敵として出すのはアレですので…
ドルルモンも後にタクティモンの部下として出そうと思ったけどやめとこうかなぁ

>>98
レンジャーキーが無いのでチェンジはしませんが今回仲間が出ますのでそれでご勘弁を……

投下
100 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 15:57:04.27 ID:qL26bZTw0
〜キャプテンフックモンの海賊船〜

キャプテンフックモン「奴等から撒いたかトリ?」

ポロモン「トリじゃないよ!ポロモンだって言ってるでしょ!」


“ポロモン”

幼年期U 小鳥型 属性無し

プルルモンが進化して、低空を飛べるようになった小鳥型デジモン
体に小さな羽毛がびっしり生えており、幼年期のデジモンにしては珍しく翼が付いている
チャームポイントは頭につけている羽飾りでお手入れには余念が無い
基本的に綺麗好きな性格だが、毛づくろいをしたくても首(?)が回らないので、仲間同士でやっている
得意技の『ポロロブリーズ』は小さな翼を羽ばたかせ、砂煙を起こして相手がひるんだ隙に逃げてしまう


ポロモン「大丈夫だよ、オレーグモンの船は追ってこないみたい」

キャプテンフックモン「そうか…さて、挨拶が遅れたな、俺はキャプテンフックモン。海賊だ」

さやか「どうしてあたし達を助けてくれたの?」

キャプテンフックモン「お前達と取引きがしたかったからだ」

杏子「取引き?」

キャプテンフックモン「オレーグモンを倒すためにお前らの力を貸せ」

マサルダイモン「貸せだぁ?それが人にものを頼む態度か?あぁ?」

キャプテンフックモン「俺とやろうってか?おもしれぇ!」

アグニモン「よせよマサルダイモン」

杏子「人間型のデジモン同士で何やってんだよ」

さやか「いや、あの海賊は確かに人間型デジモンだけど…こっちのは……」

ポロモン「フックモンももっと紳士的にいこうよ」

キャプテンフックモン「紳士的なつもりだ、海賊的にな」

杏子「アンタもあのオレーグモンが邪魔みたいだね、海賊同士の商売敵だからかい?」

アグモン博士「それだけじゃないよ、僕達の仲間もオレーグモンに取られたんだギャ」

キャプテンフックモン「おいハカセ!余計なこと言うな!」
101 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 15:58:21.11 ID:qL26bZTw0
“アグモン博士”

成長期 爬虫類型 ワクチン

デジタルワールド大学デジタルモンスター学博士号をもつ天才アグモン
胸のバッチは博士号の証
という肩書きはアグモンハカセ自身によるものだが、デジモンの種類や生態に詳しいのは確かである
言葉の語尾に「ギャ」をつける独特の訛りは遠方の出身ではないかと考えられている
必殺技は、自分を賢く魅せたい帽子『ハカセボウ』と
相手を説得したい棒『ハカセボー』である


アグニモン「このアグモン、博士なのか?」

ポロモン「ハカセはこの海賊団の頭脳だからね」

マサルダイモン「アグモン!?アグモォォォォォォォン!!」ガバッ!

アグモン博士「ギャっ!?」

キャプテンフックモン「お前ハカセに何しやがるんだ!」

マサルダイモン「……違うな、お前じゃねぇな」

アグモン博士「な…何だよぉ……一体?」

アグニモン「マサルダイモンの探しているデジモンはアグモンらしいってばよ」

アグモン博士「君の友達にもアグモンがいるんだね」

キャプテンフックモン「仲間は一番の宝……だが、あのオレーグモンの野郎がそれを口にするのは虫酸が走るぜ!」

杏子「そうか、アンタ達の仲間も奴の妙な呪文で操られたんだな」

さやか「それでお互い仲間を取り戻すために協力しようってわけね!」

アグモン博士「それに…君達の仲間の暗黒の種を植え付けられた女の子、その子の居場所も知っているギャ」
102 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:00:29.52 ID:qL26bZTw0
杏子「何!?」

アグニモン「ゆまの事か!?」

キャプテンフックモン「だから余計なこと言うな!その情報は最後の交渉材料だろ!」

アグモン博士「いいじゃないギャ、これだけは教えてあげても」

杏子「何でお前らがゆまの事を知ってる!?」

ポロモン「オイラのお宝ナビゲートのおかげだよ」

さやか「お宝ナビゲート?」

アグモン博士「このポロモンはお宝の場所を占いでナビゲートする不思議な能力を持ってるんだ」

さやか「へぇ…すごぉい!」

ポロモン「オイラの占いは当たる!」

さやか「じゃあ、その占いでお宝見つけ放題なんだ!」

アグモン博士「基本、意味のわからない予言ばっかでそれで見つけるのはかなり苦労するけどね」

キャプテンフックモン「だが、最近そいつが占ったお宝はお前達が探しているガキの事だというのがわかったんだ」

アグニモン「ああ…オイラにとっちゃ一番のお宝だからな……」

ポロモン「因みに占いの内容は暗黒の花を刈られし少女は夢の国…」

キャプテンフックモン「だから教えんなって言ってるだろトリ!!」

ポロモン「言ってもこの子達には意味がわからないと思うんだけどなぁ…」

キャプテンフックモン「俺達はそのガキの居場所を把握している、詳しい場所を知りたきゃ俺達に協力しろ」

杏子「…まあ、ゆまを取り戻す前にオレーグモンからギルモン達を取り返さなきゃならねぇけど……」

アグニモン「本当にゆまはそこにいるのか!?」

さやか「でも、そいつも海賊だよ?あたし達を騙すために嘘ついてるんじゃないの?」

ポロモン「失敬だな!確かにフックモンは口が悪い海賊だけど嘘なんかつかないよ!」

キャプテンフックモン「それにこれは取引きだと言ったはずだぜ」

さやか「それなら信用してやらない事もないけどさ…あたし達はパートナーを取られちゃったんだよ?それをデスジェネラルとかいう強いデジモン相手に戦いようがないよ……」

アグニモン「まだだ、オイラがカイゼルグレイモンに進化すればあんな奴!」

マサルダイモン「それに俺もいるぜ!」

杏子「けど、奴のあのふざけた呪文…あれの対策を打たないかぎりアンタ達も操られちまうんじゃないか?」

キャプテンフックモン「それについては対策がある、ルカ!」

バシャンッ!

さやか「海からデジモンが!」

アグニモン「ルカモンだってばよ!」

ルカモン「呼んだ?フックモン」
103 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:02:04.57 ID:qL26bZTw0
“ルカモン”

成熟期 水棲哺乳類型 ワクチン

異種族間の会話を研究するソフト中に発生した独特の信号がデジモン化した、特異な存在の水棲哺乳類型デジモン
行動範囲を海中に限定したことにより、高速での海中移動が可能になった
外見から予想される通り、高度な知能を持っているが、思考形態が複雑すぎ常人には理解しがたい
無益な戦闘を好まない種だが、挑んでくる相手に対しては容赦しない
必殺技は通信手段として口から発する超音波を、最高出力にして発する『シェイキングパルス』である


さやか「その子がオレーグモンの呪文の対策?」

ルカモン「そうだよ、あたしに任せときなよ!」

アグモン博士「あの呪文の正体はデジモンのプログラムを書き換える特殊音階だよ」

アグニモン「それでみんなが奴の仲間に…!」

杏子「書き換えられるのはデジモンだけで人間のアタシ達には効かなかったのか」

さやか「そういえば、同じデスジェネラルのスプラッシュモンにはあたしも操られてたんだってね!デスジェネラルって洗脳とかそういう卑怯な手を使ってくる奴ばっかなの!?」

杏子「あれ?だけど、あの呪文を間近で聞いたマサルダイモンは操られなかったのは何でだ?」

アグモン博士「もしかしたら人間型のデジモンには聴かないのかもね。フックモンもあの呪文で操られなかったから僕達は無事でいられたんギャ」

さやか「いや、だからそいつは……」

ルカモン「そして、あいつの音階はあたしの超音波で防ぐってわけ!」

アグニモン「そうすれば操られずにすむってわけだな!」

マサルダイモン「俺に効かないってなら、俺が野郎をぶっ飛ばせばいいだけじゃねぇか?」

ポロモン「金賊団には操られたオイラ達の仲間の他にまだものすごく強いデジモンがいるらしいからね……」

杏子「ものすごく強いデジモン?」

アグモン博士「奴が仕えている七大魔王、嫉妬のリヴァイアモンの力により進化した恐ろしいデジモンが金賊団に入ったらしいんだよ」

キャプテンフックモン「そのデジモンの力はオレーグモンと互角…いや、それ以上だ!」

杏子「デスジェネラル以上…!」

キャプテンフックモン「認めたくねぇが完全体の俺じゃ呪文の対策はしても、奴等には勝てねぇ……大いなる力を全て集めれば別だが……」

さやか「(大いなる力って何!?)」

杏子「だから、アタシ達に助けをね……いいぜ、協力してやるよ!」

さやか「ブイモンを助けなきゃいけないしね!」

アグニモン「それに奴等に勝てばゆまの居場所がわかるのならやるしかないってばよ!」

ポロモン「よかったねフックモン!」

キャプテンフックモン「…よしっ!敵船へむかうぞ!」

ルカモン「出航準備だよ!」

アグモン博士「ドーンと行くよ!」

杏子「アタシ達の仲間という名のお宝を奪い返しにな!」

マサルダイモン「……」

マサルダイモン「(お宝か…俺の探していた宝は……)」
104 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:02:56.59 ID:qL26bZTw0
〜金賊団海賊船〜

オレーグモン「ハハハハハ!新しい仲間達の歓迎会だ!飲みねぇ食いねぇ!」

ブイドラモン「おう!流石船長は太っ腹だ!どっかのケチな青いのとは大違いだよ!あいつたまに俺の飯横取りする事があったからさぁ!」

ギルモン「ギルモンパン食べたいよ〜」

マッハガオガモン「イエス、キャプテン!私も海賊やりたいと思ってたんですよ!海賊狩りの賞金稼ぎだったけど自分も海賊になっちゃう三刀流の剣豪的な!」

ティラノモン「海賊王に俺はなる!じゃないや、究極体のティラノモンに俺はなる!!」

オーガモン「グレートキャニオン生まれの俺は山賊だぜぇ!」

マーメイモン「船長!宴会は終わりだよ、キャプテンフックモンが攻めてきた!」

ザバァン!

キャプテンフックモン「待たせたな!」

オレーグモン「キャプテンンフックモンこの野郎!楽しい歓迎会の邪魔してくれちゃって!!」

さやか「あたし達の仲間を奪っといて何が歓迎会だ!」

オレーグモン「お前達も仲間になれば歓迎してやるぞ?」

デプスモン「船のコックが作った美味しい海の料理の宴会だぞ〜」

杏子「宴会からテメェらの葬式に変えてやるぜ!」

ブイドラモン「ふざけるな!大人しく船長の仲間になれさやか!そうすりゃそのガサツな性格も少しは直るぜ〜?」

さやか「ブイドラモン……あんたこそ大人しく元に戻れ!」
105 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:03:54.80 ID:qL26bZTw0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=cuxKgHa2tck&feature=related

さやか『スピリット・エボリューション!!』


――ヴォルフモン!!――


アグモン博士「人間がデジモンに進化した!豪快にチェンジした!」

キャプテンフックモン「ふんっ!俺達も……派手に行くぜっ!!」

キャプテンフックモン『パイレーツパニッシャー!!』バンッ!バンッ!

ヴォルフモン『リヒト・クーゲル!!』ジュィン!ジュィン!

アグニモン『ファイアダーツ!!』シュボッ!シュボォッ!

デプスモン「ごーみんっ!!」

ドゴォォォォン!

オレーグモン「お前達、やっちまいな!」

マッハガオガモン「イエス、キャプテン!」

マッハガオガモン『ガオガトルネード!!』

ギュルゥゥゥゥン!!

ヴォルフモン「くっ…!マッハガオガモン!」

杏子「耐えろさやか!アタシ達の仲間以外のデジモンだけをやるんだ!」ズバッ!ザンッ!

オレーグモン「へへへ…人間がデジモンになったて事は俺の仲間にできるって事だ!」

オレーグモン『ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!』

ザバァン!

ルカモン「そうはさせないよ!」

ルカモン『シェイキングパルス!!』

キュオォォォン!!

オレーグモン「俺様の呪文の秘密を見破ってたのか…やるじゃないの!」

杏子「これ以上アタシの仲間は奪えないって事だぜ!」

ヴォルフモン「あんたを倒してみんなを元に戻す!」

ヴォルフモン『リヒト・ズィーガー!!』ダッ!

オレーグモン「おい!」

スティングモン「はい船長!見ててください!」

スティングモン『スパインキングフィニッシュ!!』

ガキィィン!!

ヴォルフモン「スティングモン!!」

オーレグモン「そうだ!ちょっと面白い余興を見せてやろう!」

ヴォルフモン「余興!?」

オレーグモン「この拾ったデジヴァイスによく似た機械!」スチャッ!

杏子「何だあれ?アタシ達のデジヴァイスとは形が違うけど……」

マサルダイモン「! あれは……!」

オレーグモン「俺自ら加えたジョグレス機能!コイツでこのスティングモンとブイドラモンを!!」

ヴォルフモン「ブイドラモンとスティングモンをジョグレス!?まさか!!」

オレーグモン「ジョグレス!!」
106 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:04:46.59 ID:qL26bZTw0
―スティングモン!―

―ブイドラモン!―

―ジョグレス進化ぁぁぁぁ!―


―ディノビーモン!!―


“ディノビーモン”

完全体 突然変異型 フリー

スティングモンとブイドラモン系デジモンがジョグレスして進化した突然変異型デジモン
竜と昆虫のキメラ(合成獣)であり、“恐ろしい蜂”の名をもつデジモン
竜型とも昆虫型とも区別しにくい種であるが、昆虫の性質が色濃く出ている
4枚の羽で上空を飛び、頭部の複眼で敵を的確に捉え、確実に敵の息の根を止める
また、ディノビーモンはかなり凶暴な性格の持ち主である
必殺技は素早い動きで残像を残しながら敵を切り刻む“地獄の舞踏”『ヘルマスカレード』


ヴォルフモン「パイルドラモンじゃない!?」

杏子「スティングモンの方が強く出てるジョグレスか!?」

ディノビーモン「うおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ディノビーモン『ヘルスマスカレード!!』

ズババババババババッ!!

ヴォルフモン「うわあぁぁぁぁぁぁ!!」

杏子「さやかぁ!!」

シュゥゥゥゥ……

さやか「ブイモン……スティングモン……!」

オレーグモン「ハハハハハ!俺の仲間になったから少々荒っぽくなっちまったようだなあ!」

キャプテンフックモン「野郎!」

オレーグモン「おっと、お前の“元”仲間も出してやろうか!」

マーメイモン「出番だよ!」

ヤシャモン『一刀両断!!』

シーラモン『ヴァリアブルダーツ!!』

ズシャッ!ズザァンッ!!

キャプテンフックモン「ぐっ!お前ら……!!」

ヤシャモン「ふっ…!」

マリンエンジェモン「ピプ〜」

シーラモン「ギンギンに行くぜ!!」
107 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:06:18.39 ID:qL26bZTw0
“ヤシャモン”

アーマー体 魔人型 ワクチン

“純真のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体の魔人型デジモン
鬼神のごとくパワーを発揮し、その攻撃力は凄まじいものがあるが、信義礼に厚く弱者を守る一面も持っている
また秘術に長けており、あらゆる超能力を使いこなすことができる
非常に寡黙で冷静沈着な性格の持ち主
必殺技は二刀の木刀をクロスさせ放つ衝撃波『一刀両断(イットウリョウダン)』と
幻惑の眼差しで相手を人形のように操る『クグツの術』


“マリンエンジェモン”

究極体 妖精型 ワクチン

滅多に、その姿を見ることのできないネットの海に棲む妖精型デジモン
エンジェモンの名前を持っているが、生態系としては全くエンジェモン系とは別の種族である
マリンエンジェモンの首についているリングはホーリーリングと呼ばれ
テイルモンやエンジェウーモンなども付けている所から聖なるデジモンと何か関係があると思われる
そこに刻まれている文字は今だ解明されていない
基本的に戦闘は好まないが、必殺技である『オーシャンラブ』はあらゆる敵の戦意を喪失させ、結果的に勝利をおさめることになる



“シーラモン”

成熟期 古代魚型 データ

硬質な外皮と、巨大な鍵爪を持つ古代魚デジモン
悪質なハッカーにより破壊されたコンピュータネットワークを修復している際に、ネットの海で発見されたデジモンで
体の構造が非常に原始的で、手足のように発達したヒレを持っている
この事から、ネットの海で発生した原始デジモンは幾多の進化を経て陸生形態になり
さまざまな種類へとその数を増やしていったと考えられる
必殺技は巨大な鍵爪で敵に襲い掛かる『ヴァリアブルダーツ』



アグモン博士「みんな!!」

杏子「あれがアンタ達の奪われた仲間か?」

ポロモン「そうだよ!君達の仲間と同じ様にオレーグモンに操られてるんだ!」

杏子「あの小さいのだけは究極体かよ…!」

マリンエンジェモン「ピププピピプ〜!(この蛆虫ども!金賊団に逆らう奴は元王女のわたくしが海の藻屑にしてさしあげますわ!!)」

杏子「何喋ってるかわかんねぇ!!」

マリンエンジェモン『ピ〜プ〜!(オーシャンラブ!)』ポワァン!

パチンッ!

アグモン博士「うわっ!」

ポロモン「ハカセ!」

アグモン博士「ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!」

杏子「コイツも操られちまったぞ!?」

オレーグモン「そいつの技にも俺様の呪文と同じ効果が加わるようにしたのさ!」

ルカモン「そんな!あたしの超音波で防いでたのに!」

キャプテンフックモン「人の仲間を横取りするのもいい加減にしやがれ!!」

オレーグモン「海賊は宝を奪ってなんぼだろ!お前の様に財宝を探すだけの義賊気取りの海賊とは違うからな!俺、基本悪党だし」

ヤシャモン「ふっ!」

シーラモン「はぁ!」

ガキィン!

キャプテンフックモン「お前達……!!」

アグニモン「許さない…仲間が最高のお宝とわかっていながら…それを奪い続けるお前は……許さないってばよおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ピカァァ…!
108 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:08:54.28 ID:qL26bZTw0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=428sjIMA7Qg


―ハイパースピリット・エボリューション!カイゼルグレイモン!!――


オレーグモン「おうおう!こいつが超越進化というやつか!面白い!」

杏子「負けるなカイゼルグレイモン!!」

ギルモン『ファイアーボール!!』ボッ!

ドゴォン!

杏子「うっ!ギルモン!」

ギルモン「ギルゥゥゥ!!」ダッ!

ガブッ!

杏子「痛っ…!ギルモン……!!」

カイゼルグレイモン「ギルモンが杏子に噛み付いて…!…パートナーデジモンとテイマーを戦わせて……やっぱりお前は…いや、お前の様な奴等は!!」

オレーグモン「来なっ!」

オレーグモン『デュアルトマホークブーメラン!!』ブオンッ!!

カイゼルグレイモン『炎龍撃!!』バシュゥゥゥゥン!!

ドゴォォォォン!!

オレーグモン「おっと!隙かさず斧をキャッチ!」パシッ!

オレーグモン『バイキングヴュッフェ!!』ドッ!

カイゼルグレイモン『龍魂剣!!』

ガキィン!!

オレーグモン「やるねぇ……伝説の十闘士の力を受け継ぐ者!お前もぜひ仲間にしないとなっ!!」
109 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:09:44.07 ID:qL26bZTw0
杏子「しまった…カイゼルグレイモ…痛っ…!」

ギルモン「ギルルル…!」ガブガブッ!

オレーグモン『ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!!』

ルカモン「あたしが守るよ!シェイキング―」

マーメイモン「させるかい!イルカがぁ!!」

マーメイモン『チャームプランダー!!』

ズザァァァン!!

ルカモン「ああっ!」

ポロモン「ルカ!!」

オレーグモン「邪魔者はいなくなった!さあ、仲間になれ!」

オレーグモン『ガッポガッポ!ビバ・オレーグナ!!』

カイゼルグレイモン「ぐわっ…!お前のような奴に屈して……」

マサルダイモン「そうだカイゼルグレイモン!漢なら耐え抜いてみせろぉ!!」ダッ!

オーレグモン「何だ!?」

マサルダイモン「うおりゃああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

バギイィィィィン!!

オレーグモン「お…俺様の角がああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
110 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:12:10.91 ID:qL26bZTw0
シュゥゥゥゥゥゥ……

マッハガオガモン「…はっ!」

オーガモン「俺達は……?」

ティラノモン「何してたんだ?どっちでもいいけど」

カイゼルグレイモン「みんなが元に戻ったってばよ!」

アグモン博士「ど…どうやら、オレーグモンの特殊音階はあの角の反射によって発せられていたみたいだね……だからみんな元に戻れたギャ……」

キャプテンフックモン「ハカセ……それにお前達も!」

ヤシャモン「フックモン……?」

マリンエンジェモン「ピプ〜?(あら、フックモンさんご機嫌よう?)」

シーラモン「どうしたんですかフックモンさん?嬉しそうな顔して?」

キャプテンフックモン「大いなるお宝を取り戻せたからな…!」

シュゥゥゥゥ……

さやか「洗脳が解けたから二人のジョグレスも解除されたよ!」

ブイドラモン「あれ?俺達……」

スティングモン「何かいつもと違う合体をしてたような……」

ギルモン「…ギル!?ギルモン杏子をなんでかじってるの!?」

杏子「…ああ、ギルモンも戻ったんだな……よかった……」

ギルモン「杏子!大丈夫?痛くない?ギルモンわるいことした?」

杏子「気にすんな……悪いのはアンタを操ってたあの野郎だ!」

ギルモン「うん!ギルモンもう怒った!」
111 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:12:57.40 ID:qL26bZTw0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=5LWHrtgG2OM&feature=related

MATRIX
EVOLUTION_


杏子『マトリックス・エヴォリューション!!』


―ギルモン進化ぁ!デュークモン!!―


シーラモン「うおおぉぉぉぉぉぉ!!デュークモンっすよ!レジェンドロイヤルナイツデュークモン!!この目で見られるなんて感激っすよ!!」

アグモン博士「うるさいなぁ!」

ルカモン「この伝説デジモンオタク!!」

キャプテンフックモン「へっ…だが、いつものこいつに戻ってくれたって感じだ…!」

デュークモン「オレーグモン!仲間との絆という名の財宝を略奪する悪辣非道な海賊……このデュークモンが絶対に許さない!!」

オレーグモン「お宝をいただくのが海賊稼業って言ったでしょ!」

デュークモン「貴様のせいで…このデュークモンは杏子を……!!」

杏子『その怒りを奴にぶつけろデュークモン!!』

オレーグモン「いくら仲間を取り戻そうが、そもそも俺様の強さにはかなわねぇって!」

杏子『そんな台詞……』

デュークモン「このデュークモンの怒りを力に変えた裁きの一撃……受けてみてから言うがいい!!」

キャプテンフックモン「見せてもらおうか、ロイヤルナイツの大いなる力を!」

デュークモン『ロイヤルセーバー!!』

オレーグモン「うおおぉぉぉぉぉ!!」

ドゴオォォォォォォォン!!

マーメイモン「船長!!」

さやか「人魚さん、悪いけど、あんたは泡になってもらうよ!」

マーメイモン「!?」

ブイドラモン「行くぞスティングモン!」

スティングモン「見てろ!これが俺達の本当のジョグレスだ!!」

112 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:15:03.86 ID:qL26bZTw0
―ブイドラモン!―

―スティングモン!―

―ジョグレス進化ぁぁぁぁ!―


―パイルドラモン!!―


さやか「言っとくけど、ブイドラモン達を操られて頭にきてるのはあたしも同じなんだからねっ!!」

マーメイモン「このお…!」

マーメイモン『ノーザンクロスボンバー!!』

パイルドラモン『エスグリーマ!!』

ガキガキガキィィィィィン!!

マーメイモン「そんな…アタシの攻撃が!!」

パイルドラモン「そして俺の怒りも同じだ!!」

さやか「だけど…仲間を、大切な人を奪われて今一番怒ってるのは杏子とカイゼルグレイモン達だから…」

パイルドラモン「オレーグモンにはあいつらの怒りを……そして、俺達の怒りはお前にぶつけさせてもらう!」

パイルドラモン『デスペラードブラスター!!』

ドドドドドドドドドッ!!

マーメイモン「せ…船長ぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ドゴォォォォォォォン!!

さやか「恋幕じゃない人魚には同情しないよ……」
113 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:16:34.77 ID:qL26bZTw0
オレーグモン「マーメイモン!!テメェら許さねぇ!!」

カイゼルグレイモン「こいつはまだ生きてたのか!」

デュークモン「許さないのはこのデュークモンの方だと言ったはずだ!今度こそ地獄に落ちろ!!」ダッ!

オレーグモン「ははんっ…!」

杏子『! 待て、デュークモン!』

デュークモン「!」ピタッ!

マサルダイモン「どうした杏子?ガツンとかましてやれよ!」

デュークモン「杏子、何故止めた?」

アグモン博士「あいつの角は折れたんだ、もう音階の心配の必要も無いはずだよ!」

杏子『いや、コイツにはまだ何かある…迂闊に近づいたらやられてた……!』

オレーグモン「いい勘してるじゃねぇか、それじゃあ見せてやろうかな、俺様の最高のお宝を!」スチャッ!

さやか「さっきのデジヴァイスモドキ!」

マサルダイモン「違う!あれは……あれは俺のデジヴァイスだ!!」

パイルドラモン「は?お前のデジヴァイスって……」

オレーグモン「シャイングレイモン、リアライズ!」

キュィィィン!

ゴゴゴゴゴ…!

シャイングレイモンRM「うお…うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

114 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:18:35.03 ID:qL26bZTw0
“シャイングレイモン・ルインモード”

究極体 光竜型 ワクチン

シャイングレイモンが暗黒進化し、暴走状態となった姿
必殺技は暗黒の炎を指先から打ち出して周囲に無差別攻撃を仕掛ける『トリッドヴァイス』


カイゼルグレイモン「シャイン…グレイモン!?」

アグモン博士「あんなグレイモン見たこと無いよ!」

キャプテンフックモン「あれがリヴァイアモンの力で進化した奴の秘密兵器か…!」

杏子『くそっ!確かにオレーグモン以上にやばそうだってのは……伝わってくる!!』

マサルダイモン「あ…あいつは……!」

カイゼルグレイモン「マサルダイモン?どうしたってばよ…?」

オレーグモン「さあ、シャイングレイモン!俺の仲間にならない奴は邪魔なだけだ!その暗黒の炎で燃やしつくしちゃいな!」

シャイングレイモンRM『トリッドヴァイス!!』

ドゴオォォォォォォォォン!!

デュークモン「ぐわっ!」

パイルドラモン「うわぁ!!」

マサルダイモン「せっかく会えたのに嘘だよな……なんで“また”そんな姿してんだよ……シャイングレイモン……」

杏子『マサル…ダイモン?』

マサルダイモン「アグモォォォォォォォォォン!!!」
115 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/04(月) 16:19:29.62 ID:qL26bZTw0
〜次回予告〜

ジジモン「次ぃぃぃぃぃぃぃ回!」

シーラモンGM「どうっすかコレ?」

エレキモン「コレって…何だその色んなデジモンのお面をくっ付けた格好!?」

シーラモンGM「シーラモンゴールドモードですよ!」

ジジモン「ああ、戦隊版コンプリートフォーム的なあれか……」

シーラモンGM「エンジェウーモン、スティングモン、ジャスティモン、レーベモン、レイヴモンと歴代の追加戦士のパートナーデジモンのマスクを付けています!」

ジジモン「若干一名パートナーつーより、本人がいるがのぅ……」

エレキモン「クロウォ枠がないじゃん」

シーラモンGM「クロウォはしょっちゅう仲間デジモンが増えるも、追加テイマーもといジェネラルがいまでんでしたからね……」

エレキモン「2期から登場してネネのパートナーの座をスパロウモンから奪ったメルヴァモンでいいんんじゃね?」

ジジモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ジジモン『仲間と絆を取り戻せ!シャイングレイモンルインモード対マサルダイモン後編』

ジジモン「今、奇跡と魔法で進化する!」

エレキモン「つーか、お前がその役って微妙じゃね?」

シーラモン「そんな!俺銀色じゃないっすか!!」


今回はここまで
キャプテンフックモンの仲間は某宇宙海賊をモチーフにしようと思ってこんなメンバーのデジモンにしましたが
本当微妙な選出ですよね……色が合ってなかったり
ではまた
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 16:40:31.97 ID:KenGTO+40
乙!
そういやディノビーモンの状態で究極進化したら何モンになるんだ?
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 16:50:17.84 ID:Jik9XNbIO
乙!
ようやく兄貴が動き出したか!
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/06/04(月) 17:09:31.81 ID:O9bngCRPo

>>116
前スレでスティングモンの為に取ってたとか言ってたからグランクワガーモンなんだろう多分
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 22:17:23.32 ID:KenGTO+40
>>118サンクス
見てみたらブイドラモン要素かけらも無かったwwwwww
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 22:40:21.99 ID:Al3vMNRDO
>>1乙!めちゃくちゃ更新早いな嬉しいヽ(・∀・)ノ

ルカのルカモンにクスッと笑った

121 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:23:39.61 ID:X4EIORnm0
こんにちわ

>>116>>118-119
グラクワはテイマだとモブだったり風呂だとロイヤルナイツにボコられたりクロウォでは量産雑魚だったりと
インペと対なる存在のはずなのにアニメではろくな目に会ってませんからこのSSで活躍させたいかなーって思ったりしてます
だからディノビーモンの出番もこれっきりじゃないはずです

>>117
というか今回アニキ回ですね
セイバ見直したらサユリママンはやっぱエロかった
そういえば最近ライダーの後の番組でもサユリママンと同じ声のエロイ主人公のママンが出てて夫がモモタロスだった

>>120
まずキャプテンフックモンがこんなキャラ付けになったのは真っ先にこれが浮かんだからですね
その分他のメンバーをどのデジモンにするか悩んでこんな微妙な事になったけど……
ハカセは最初はアグモン博士ではなく色に合わせてゲコモンにするつもりだった
今週は書く暇あるけど来週はちょいと暇が無くなるかもです……

投下
122 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:26:41.52 ID:X4EIORnm0
カイゼルグレイモン「まさか…あのデジモンがマサルダイモンの探していたデジモンなのか!?」

さやか「そうなの!?」

マサルダイモン「シャイングレイモン!俺だ!わかるよな!?」

シャイングレイモンRM「……」バッ!

ドゴォォォォォォォォン!!

マサルダイモン「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

杏子『マサルダイモン!!』

マサルダイモン「ちっくしょう……何でシャイングレイモンと……俺のデジヴァイスがあいつの手に……!!」

パイルドラモン「あれ…本当にお前のデジヴァイスだったのか……?」

ティラノモン「何でデジモンがデジヴァイス持ってるのよ?」

デュークモン「あのデジモンも貴様が操っているのかオレーグモン!!」

オーレグモン「違うよ。けど、このデジヴァイスのような物を海で拾ったのは俺だった。そして、これが何なのかとリヴァイアモン様にお見せした時、この中から一体のアグモンが出てきた」

アグモン博士「やっぱりグレイモンだからアグモンから進化したデジモンなのかアレ……」

オレーグモン「アグモンなんて本来そう珍しくないデジモンだったが、コイツは何やら特種なアグモンだったらしく、リヴァイアモン様はそのアグモンが秘めていた潜在能力を見抜き、自らの力の一部を分け与えてこの姿へと暗黒進化させたんだよ」

マッハガオガモン「特種なアグモン……?」

さやか「呉キリカのアグモンも特種な黒のアグモンだったけど…」

オーレグモン「そして、リヴァイアモン様はアイツを金賊団の仲間として使っていいって俺に預けてくれたのさ!」

キャプテンフックモン「何が仲間だ!」

デュークモン「貴様は…どれだけデジモンの意志を弄べば気が済むんだ!!」

オレーグモン「だから違うんだなぁこれが。アイツは俺の呪文で操ってるわけじゃないんだって!このデジヴァイスモドキから解き放ったアイツは呪文も効かねぇ俺も手の付けようがない暴走するだけの破壊神なんだよ!」
123 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:28:58.19 ID:X4EIORnm0
シャイングレイモンRM「ぬおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

ドゴオォォォォォォン!!

オーガモン「うぇっ!確かにこのままじゃこのエリア全体がアイツの黒い炎で焼き尽くされちまうぜ!!」

デュークモン「そんな事は絶対にさせない!!」

杏子『よしっ!あのデジモンを止めるぞデュークモン!』ダッ!

デュークモン『グラム!!』

シャイングレイモンRM「!!」ゴォォォォ!!

杏子『暗黒の炎を剣の形に変えてきやがった!』

ガキィン!!

デュークモン「強い…!」

杏子『けど、こんくらいならまだ行けるぜ!』

マサルダイモン「やめてくれ杏子!そいつは俺の探していた……パートナーなんだ!!」

さやか「パートナー……ってことはやっぱり……」

パイルドラモン「だからパートナーとかデジヴァイスとか……まるでお前があのデジモンのテイマーみたいな言い方じゃん」

杏子『やめてくれって……攻撃するなって言うのかよ?』

ヤシャモン「しかし、このままではこっちが全滅だぞ?」

マサルダイモン「いや…あいつは……俺の手でやる!!」ダッ!

ルカモン「えぇ!?」

マサルダイモン「オラァ!!」

ドゴォォォ!!

シャイングレイモンRM「ぐおっ…!」

カイゼルグレイモン「探してた相棒のデジモン相手でも容赦無いってばよ……」

オレーグモン「ハハハ!哀れだねぇ仲間割れってのは!」

キャプテンフックモン「テメェとリヴァイアモンがこの惨状を引き起こしたんだろ!!」

オレーグモン「なら、俺様がその悲劇を終わらせてやろう!!」

ガパッ!!

パイルドラモン「何だ!?オレーグモンの両肩の宝箱が開いたぞ!?」

アグモン博士「マズイ!あれは!!」

ズォォォォォォ!!

さやか「中から変なのが出てきた!!」

スルト「ハーイ!ミーは陽気な左肩の魔人スルトでーす!ハハハ〜ン!」

ヨルムンガンド「…私は…陰気な右肩の魔人ヨルムンガンド……」
124 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:31:36.44 ID:X4EIORnm0
カイゼルグレイモン「まだ、あんな技を隠し持っていたのかってばよ!」

スルト「へイッ!ガール&ボーイ達、願い事を言いな!オンリーワンだけ叶えてやるよ!」

パイルドラモン「何だと?ふざけやがって!」

杏子『悪ぃけどいらねぇよ、そういう話で痛い目にあってるんでねアタシは!』

さやか「あたしは願いのために現在進行形で戦ってるわけだし!!」

デュークモン「今あるこのデュークモン達の願いは……お前達を倒す事のみ!」

スルト「オーライ!叶えよう!」

オレーグモン「つまり、俺様がいない世界が望みなわけだなあ、スルト?」

スルト「オーケー!じゃあ、ユー達が消えなぁ!この世から!」

ヨルムンガンド『エイジオブディスカバリー』

ズオォォォォォォン!!

さやか「わわっ!?」

アグモン博士「気を付けて!あれに飲み込まれると時空の果てに連れてかれちゃうらしいよ!」

さやか「ほむら達と同じ様に…!」

杏子『野郎!何が願いを叶えるだ!テメェの都合の良い解釈でしか叶えねぇつもりだったろはじめっから!!』

カイゼルグレイモン「イマジンみたいなもんだってばよ!」

カイゼルグレイモン『炎龍撃!!』バシュゥゥゥン!!

スルト「スルトでーすっ!」

ズガンッ!

カイゼルグレイモン「くっ!あの影の化け物も厄介だ!」

さやか「パイルドラモン!インペリアルドラモンに進化だよ!」

パイルドラモン「ダメださやか…クルモンがいなんじゃ究極体…インペリアルドラモンへの進化は……」

さやか「そうだった……」
125 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:34:16.32 ID:X4EIORnm0
シャイングレイモンRM「おおおおおおぉぉぉぉぉ!!」ドガッ!ドゴォォォォォン!!

マサルダイモン「やめろシャイングレイモン!俺の事を忘れるなんて悪い冗談だぜ!!」バキッ!バゴオォォォォォン!!

オレーグモン「なぁんなんだ…あのデジモン……暗黒進化したシャイングレイモンと互角とは……」

キャプテンフックモン「あのデジモン…あんなに強かったのか……!」

オレーグモン「そもそもアレ、本当にデジモンなのか?俺の呪文もまったく効かなかったし……」

シャイングレイモンRM『トリッドヴァイス!!』

ドゴオォォォォォォォォン!!

マサルダイモン「うおっ!」

ドサッ!

カイゼルグレイモン「マサルダイモン大丈夫かってばよ!?」

マサルダイモン「あの時は…俺の憎しみのデジソウルであいつをあんな姿に進化させちまった……!」

パイルドラモン「お前のデジソウルで進化?だからなんでテイマーみたいな物言いしてんだよ?」

ティラノモン「だよなぁ変な奴」

さやか「ねぇ、あんた達わざと言ってるんでしょ?ねぇ?」

杏子『そうか…アンタもアタシがギルモンをメギドラモンに暗黒進化させたように怒りと憎しみの感情で……』

マサルダイモン「あん時ちょっと仲間と揉めたせいでな……」

マッハガオガモン「仲間か……その様子だと記憶は完全に戻ったのか?」

マサルダイモン「いや…途切れ途切れって感じだな……その仲間の顔もよくは思い出せねぇ……」

杏子『けど…あいつの事は憶えてるんだよな……』

マサルダイモン「ああ…あいつとはいつだって一緒だった…時には喧嘩もした、だけどその度に俺達の絆は強くなっていった!」

デュークモン「人間とデジモン、デジモンとデジモン、人間と人間……どの絆も一度結ばれれば決して断ち切れないはずだ」

杏子『絆は断ち切れなくても失う事はある……アタシは家族を……そしてデジモンと人間の仲間を多く失った……』

さやか「(杏子、人間の仲間って……それ、ほむらの事?勝手に殺してない!?)」

キャプテンフックモン「なら、失う前に奪い返そうぜ!盗られたお宝を盗り返すのも海賊だ!」

マサルダイモン「ああ!待ってろよシャイングレイモン!俺の熱い魂を込めた拳で必ず思い出させてやる!!」
126 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:38:19.63 ID:X4EIORnm0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0pY0yojARv0


キャプテンフックモン「よし、派手に行くぜっ!!」

マサルダイモン「おっしゃあぁぁぁぁぁぁ!!」ダッ!

杏子『行けマサルダイモン!』

デュークモン「オレーグモンはこのデュークモンとカイゼルグレイモンに任せろ!」

パイルドラモン「俺達は残った雑魚のデプスモン達をやる!」

マッハガオガモン「イエス!」

デプスモン「雑魚言うなっ!」

オレーグモン「いいねぇ、その根性!その分惜しい!ここで始末しなくちゃいけねぇんだから!大人しく俺の仲間になっていればよかったのに!」

カイゼルグレイモン「誰が始末されるだって?」

カイゼルグレイモン『疾風焔!』ドッ!

オレーグモン「むっ!?」

オレーグモン『バイキングヴュッフェ!!』

ガキィィン!!

オレーグモン「やるねぇ…俺様パワーには自信ある方だけど……!」ギギギギギ…!

カイゼルグレイモン「デュークモン今のうちに!」

デュークモン「わかってる!」

デュークモン『ロイヤルセーバー!!』ドッ!

オレーグモン「スルト!ヨルムンガンド!」

スルト「ハ〜イ!その願い叶えたり!」ズオッ!

ドガッ!

杏子『くっ!あの影邪魔だ!』

オレーグモン「今だ!」

ズバァァン!!

カイゼルグレイモン「ぐわあっ!」
127 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:41:01.08 ID:X4EIORnm0
シーラモン「ああっ!ロイヤルナイツと十闘士のお二人をお助けしないと!」ピポッパポッ!

さやか「ちょっとあんた、こんな時に携帯いじってどうすんのよ?」

キャプテンフックモン「出すか!お前が授かった大いなる力を!」

さやか「だから大いなる力って何よ……」

シーラモン「来いっ!機竜デジモンの大いなる力!!」

ゴゴゴゴゴ…!

ザバァン!

ブレイクドラモン「グオオオォォォォォォ!!」

さやか「あのドリル…確かブレイクドラモン!あんた達海賊の仲間にまだあんなデジモンがいたんだ!」

シーラモン「違いますよ?俺が子供を庇って車に轢かれた時に夢の中で貰った大いなる力ですよ」

さやか「誰にだよ!?」

シーラモン「ブレイクドラモン!暴れまくれ!暴れた数だけ強くなって暴れた数だけ優しさを知れっ!!」

ブレイクドラモン『インフィニティーボーリング!!』ギュィィィィン!!

ズゴォォォォォン!!

オレーグモン「うお!?ヨルムンガンド!邪魔なこいつを先に飛ばしてやれ!」

ヨルムンガンド「…かしこまり……」

ヨルムンガンド『エイジオブディスカバリー』

ズオォォォォォォン!!

ブレイクドラモン「グオオォォォォ!?」

ズシュゥゥゥゥゥゥン!!

マリンエンジェモン「ピププ〜!(ブレイクドラモンさんが時空の果てに飛ばされてしまいましたわ!)」

シーラモン「ああっ!時を超えて行ってしまった!ほとばしる光を放つように!!」

さやか「時を超える大いなる力は持ってなかったの?」

シーラモン「持ってませんよ!そんな大それた力!」
128 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:43:01.38 ID:X4EIORnm0
マサルダイモン「シャイングレイモォォォォォォン!!」

シャイングレイモンRM「うおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

オレーグモン「無駄だって!どんな言葉もそいつの耳には入らないって!」

マサルダイモン「言葉を耳に入れるんじゃねぇ!俺の熱い魂をこいつの心に刻むんだ!オラァ!!」ドゴォン!

オレーグモン「そんな事したらそのデジモンを殺しちゃうだけだぜ?だが、そんなのでも俺様の仲間だ!やらせはしないぜ!」

オレーグモン『デュアルトマホークブーメラン!!』ブオンッ!!

キャプテンフックモン『レイジギガアンカー!!』

シュルルルル!!

オレーグモン「何!?キャプテンフックモン!お前ごときが俺のトマホークブーメランを止めるとは!」

キャプテンフックモン「野暮なことすんな!あいつは宝探しの真っ最中だ!」

デュークモン「はあぁぁぁぁぁぁ!!」ダッ!

オレーグモン「この野郎!!」

杏子『そして、アタシ達もお宝を奪い返すぜ!』

オレーグモン「お宝?何のことだ!?お前の仲間は取り戻したろうに!」

杏子『テイマーとデジモンの絆を繋ぐもの……アイツのデジヴァイスをだ!!』

デュークモン『ファイナル・エリシオン!!』シュゴオォォォォォ!!

ドゴオォォォォォン!!

オレーグモン「ぬあああああぁぁぁぁ!!」

パシッ!

ルカモン「デュークモンがオレーグモンが落としたデジヴァイスをキャッチしたよ!」

キャプテンフックモン「ナイスだルカ!」

杏子『受け取れマサルダイモン!そして絆を取り戻せ!!』シュバッ!

ガシッ!

マサルダイモン「サンキュー杏子!シャイングレイモン!!」

ドガァァァァ!!

シャイングレイモンRM「!!」

さやか「って、デジヴァイスを持った拳でまた殴るだけか!!」

キャプテンフックモン「いや、よく見てみろ!」

ピカアァァァァァ!

パイルドラモン「マサルダイモンの拳が光ってる…!」

さやか「いや、光ってるのデジヴァイスだよね?」

杏子『違う、両方だ!』

ピカアァァァァァァ!!

シャイングレイモンRM「ア……ニ……キ……!!!」

ピカンッ!

シュゥゥゥゥゥゥ……

オレーグモン「何だと!?暗黒進化が解けただと!?」

マサルダイモン「アグモン!!」

アグモン「ア…アニキ……」
129 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:45:30.49 ID:X4EIORnm0
“アグモン(セイバーズ)”

成長期 恐竜型 ワクチン

腕に赤い革ベルトを巻いた特殊なアグモンで、その成長は従来の進化とは異なるのではないかと推測されている
まだ成長途中で力は弱いが、両手足には硬く鋭い爪が生えており、戦闘においても威力を発揮する
必殺技は、口から火炎の息を吐き、敵を攻撃する『ベビーフレイム』
また、『ベビーフレイム』を口内で溜めてから一気に吐き出す『ベビーバーナー』も威力抜群である


アグモン「アニキ…オレ……」

マサルダイモン「気にするなアグモン……あれは本当のお前じゃねぇ……」

グゥ〜

アグモン「腹減ったよぉ……」

マサルダイモン「そっちかよ!ハッハッハッハッハ!」

キャプテンフックモン「どうやらアイツも取り戻したみたいだな、お宝を」

ヤシャモン「ああ…」

パイルドラモン「あれがマサルダイモンがずっと探していたアグモンか……」

アグモン博士「確かに特種なアグモンだね、腕にベルトをしてるし」

ルカモン「その格好したハカセが言う?」

さやか「でも、それよりも……」

杏子『ああ、アタシも思った……』

一同「鼻の穴がデカイ」

アグモン「うるせぇなぁ!アニキ誰だよコイツら!!」

マサルダイモン「この世界の俺の新しいダチさ…」

アグモン「そうか、アニキの新しい子分なんだな!」

カイゼルグレイモン「誰が子分だってばよ!」

アグモン「じゃあ、アニキの一番の子分であるオレの弟分って事だな!」

カイゼルグレイモン「だから違うってばよ!」
130 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:47:58.18 ID:X4EIORnm0
オレーグモン「よくも俺のお宝を!!」

マサルダイモン「うるせぇ!アグモンをこんな目に合わせた落とし前はきっちり付けさせてもらうぜ!」ダッ!

オレーグモン「無駄だ!スルト、ヨルムンガンド!」

ヨルムンガンド「力…貸す…?」

オレーグモン「コイツを消し去れ!」

スルト「その願い叶えちゃうぜベイベー!」

カイゼルグレイモン「させるかってばよ!そっちが二つの影ならこっちは九つの炎の龍だ!」

カイゼルグレイモン『九頭龍陣!!』

バジュゥゥゥゥゥゥゥン!!

カイゼルグレイモン「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

オレーグモン「何だと!?」

スルト「ベ…ベイベぇぇぇぇぇぇぇ!?」

ヨルムンガンド「消え…る……」

ズバァン!!

オレーグモン「スルトとヨルムンガンドがっ!!」

マサルダイモン「うりゃあ!!」

バコオォォォォ!!

オレーグモン「がっ!?」

さやか「ねえ、杏子あれ見て!」

杏子『オレーグモンをぶん殴ったマサルダイモンの拳から…何かエネルギーが出てる!?』

アグモン博士「あれって……デジソウル!?オレーグモンを殴ったパワーで強いデジソウルが生まれたんだ!」

マサルダイモン「よしっ!行けるなアグモン!」

アグモン「おうっ!アニキ!!」
131 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:49:27.65 ID:X4EIORnm0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=_vSJnBkFzQs&feature=related


マサルダイモン『デジソウルチャージ!オーバードライブ!!』


―アグモン進化っ!シャイングレイモン!!―


“シャイングレイモン”

究極体 光竜型 ワクチン

灼熱の太陽のエネルギーを蓄えて戦う光竜型デジモン
必殺技は、その巨大な翼を広げて光のエネルギーを極限まで集中して放つ『グロリアスバースト』と
輝く光の翼で敵を薙ぎ払う『シャイニングブラスト』
また、大地(ガイア)の力が凝縮された剣『ジオグレイソード』を大地より召還する能力をもつ


カイゼルグレイモン「あれが本当のシャイングレイモン!!」

デュークモン「マサルダイモンのデジソウルで進化した……!」

杏子『アイツが…進化させたのか!?』

シーラモン「すっげーカッコイイ〜!これでウォーグレイモンやがいれば究極グレイモン揃い踏みなのになぁ!」

オレーグモン「はんっ!リヴァイアモン様の力で進化したさっきの姿の方が強そうだったのになあ!」

マサルダイモン「テメェにはバーストモードを使うまでもねぇ!」

オレーグモン「何!?よくわからないが俺様を舐めてもらっちゃ困るよ!」

パイルドラモン『デスペラードブラスター!!』ドドドドドドッ!!

デプスモン「ぎゃああぁぁぁぁぁ!!」

ドゴォォォォォォン!!

パイルドラモン「デプスモンも全て倒したぞ!」

キャプテンフックモン「これで金賊団はもうお前一人だな!」

オレーグモン「俺の仲間達を……よくも…よくもぉ!!」

シャイングレイモン「アニキ!」

マサルダイモン「奴に見せつけてやれ!お前と俺の本当の力を!!」

シャイングレイモン「ああっ!」

バゴッ!ゴドォォン!!

オレーグモン「ぐぅ!?」

さやか「武器を失ったとはいえ、あのオレーグモンを圧倒的に押してるよ!すごい!すごいじゃんあのデジモン!!」

カイゼルグレイモン「確かに…すごいのは認めるけど……」

杏子『うん…でも……』

マサルダイモン「そこだそこだぁ!行け行けぇシャイングレイモーン!!」

一同「(マサルダイモン本人が戦った方が強くね?)」
132 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:53:56.04 ID:X4EIORnm0
オレーグモン「ま…待て……お前…もう一度仲間に…何ならそいつと一緒に……」

シャイングレイモン「決めるぜアニキ!!」

マサルダイモン「おう!これが俺達の熱い魂だ!!」

シャイングレイモン『グロリアスバースト!!』ゴオォォォォォォ!!

オレーグモン「ぐわっ…ぐわああぁぁぁぁガッポガッポおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ドゴオォォォォォォォォン!!!

杏子『やったぜマサルダイモン!シャイングレイモン!』

オレーグモン「ははっ…負けた負けた……仲間の絆とはかくも強いもの……まあ、仕方あるまいな……はははははは……」

キャプテンフックモン「オレーグモン……」

杏子『ちっ!敵じゃなけりゃ嫌いじゃないんだけどな、アンタみたいなタイプ』

デュークモン「だが、絆を奪おうとした貴様には当然の報いだ!」

マサルダイモン「今度はイイ奴に生まれ変われよ!そしたらまた俺達ともっと良い喧嘩しようぜ!!」

オレーグモン「ははは…嬉しいこと言ってくれるじゃないの……せいぜい頑張れや……仲間はお宝…大事にな……ワハハハハ!」

ズバァン!!

さやか「厄介な奴だったけど最後は潔かったね……」

杏子『そうだな……』
133 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:55:41.49 ID:X4EIORnm0
〜キャプテンフックモンの海賊船〜

シャイングレイモン「アニキ…オレ、アニキにまた迷惑かけちまったみたいだな……」

マサルダイモン「気にすんなよ!いつもの事だろ!」

シャイングレイモン「そうだなハハハハハハ!」

ギルモン「マサルダイモンやっとさがしてたデジモンとあえたんだね杏子」

杏子「ああ、会いたい奴はまた会えるもんなのさ……生きてるうちはな……」

さやか「杏子……」

さやか「(そういえば、まどかは結局探しに行ったほむらを見つけることができたのかな……)」

アグニモン「でも、マサルダイモンがデジヴァイスを持ってたとはよ……」

ブイモン「さやか達のデジヴァイスとは違うんだよな?」

アグモン博士「彼等が異世界から来たのなら異世界のデジヴァイスなんだろうね」

杏子「それに…デジヴァイスであのアグモンを進化させたってことは……」

ブイモン「テイマーなんだよな……?」

ギルモン「うん……」

アグニモン「と言う事は……」

さやか「(みんなやっと気がついたか……うん、あたしは間違ってなかった……あれはデジモンじゃなくって……)」

杏子「デジモンであり、テイマーである変わったデジモンなんだな」

ブイモン「本当に変わったデジモンだよなーマサルダイモン」

ギルモン「かわってるかわってる!」

さやか「何で!!?」

シャイングレイモン「うっ…!」

マサルダイモン「どうしたシャイングレイモン!?」

ズバァン!!
134 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 12:57:44.18 ID:X4EIORnm0
さやか「あっ……!」

杏子「デジタマになっちまった……!」

マサルダイモン「…仕方ねぇな……あの姿になった直後にまた進化させたのは無理があったからな……」

アグニモン「だ…大丈夫なのか……!?一度デジタマに戻ったデジモンは記憶が無くなるって言うし……」

マサルダイモン「ああ…前にも同じことがあったけど…それでも俺の事ちゃんと覚えてたからよ…またデジタマからかえれば元通りだぜ!」

ブイモン「そう…なのか……?」

マサルダイモン「それまで、デジヴァイスの中で休んどけアグモン……」シュィィィン

杏子「一緒なら絆は断ち切れないから大丈夫……か」

マサルダイモン「ああ…俺も久しぶりにアグモン進化させたから疲れたぜ!」ドサッ!

さやか「寝んなよ!こんな船のデッキで!」

マサルダイモン「グガー!グガー!」

アグニモン「ダメだ、こりゃしばらく起きそうに無いってばよ……」

杏子「アンタも休みなマサルダイモン……アタシのデジヴァイスの中で」シュィィィン

ブイモン「デジヴァイスを持ったデジモンを更にデジヴァイスの中に入れるとは」

杏子「さてと…約束通り、ゆまの居場所を教えてもらおうか?」

キャプテンフックモン「ああ、すでに進路はそこへ向けている」

アグニモン「一体何処にいんだよゆまは!?」

ポロモン「オイラのナビが正しければ……その子は“ネバーエヴァーランド”にいるはずだよ」

ギルモン「ネバギバ?」

アグモン博士「ネバーエヴァーだよ」

キャプテンフックモン「そのエリアが出たって事は……十中八九あの餓鬼の元にいるのは間違いない」

杏子「あの餓鬼?」

ヤシャモン「幼年期や成長期等の幼いデジモンだけじゃ飽き足らず……」

ルカモン「リアルワールドからも人間の子供を拐って来て子供の国を作り上げようとしているピーターモン!」

さやか「リアルワールドから人間の子供を!?」
135 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 13:00:26.39 ID:X4EIORnm0
〜ネバーエヴァーランド〜


ピーターモン「ふふふ…暗黒の種を狩っちゃったから、もう用済みのこの人間の子供は処分される前にリヴァイアモン様経由でデーモン様に頼み、俺ちゃんの国の住民にしてもらったんだよん!」

ゆま「……」


“ピーターモン”

成熟期 妖精型 データ

自由に空を舞う少年の姿をしたデジモン
進化することを拒む若く幼いデジモンに「子供だけの国を造ろう」と誘惑して
自らが築き上げた子供の世界「ネバーエヴァーランド」へ誘う
天真爛漫で無邪気な性格といわれるが、そこには無垢だからこその残虐さが潜んでいる
特に約束を破ったデジモンは「成敗ゴッコ」と称して容赦なく討ち倒してしまう
ピーターモンの剣の扱いは一流で腰のナイフを巧に操り敵を成敗する
一撃一撃が的確に急所を突いてくる見事な剣捌き『スナイプスティング』や
投擲すれば命中するまで敵を追尾する『トゥインクルシュート』で嘲笑いつつ執拗に追い回す
またピーターモンの軽やかな口笛の旋律『ミッドナイトファンタジア』は近くで眠っている幼いデジモンを眠ったまま自由に操るこ

とができる


ピーターモン「いつまで寝てるのかなこの子……ま、いっか!リアルワールドからも人間の子供を連れてきたし!」

ゆま「…キョーコ……」

ピーターモン「誰と遊ぼうかなぁ……君がいいな……ねぇ、俺ちゃんと一緒に遊ぼうよ?空飛びたいだろ?」

幼児「うぅ……家に帰りたいよぉ……お家に帰るんだ……」

ピーターモン「泣いてばっかりだとナイフで成敗しちゃうよ?…しょうがない、そっちの君でもいいや……ねぇ、そこの君!聞いてる?」

タツヤ「……ねぇちゃ……」
136 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/07(木) 13:03:32.71 ID:X4EIORnm0
〜次回予告〜

ジジモン「Open your eyes for the next Digimon☆Magia!」

エレキモン「まどマギの劇場版公開日が決まったってね」

ジジモン「デジモンの映画はもうやれんのかのぅ……」

エレキモン「クロウォの映画もなかったしなぁ……」

アグニモン「無印、02、テイマは二作ずつだったのに風呂の映画は一作だけだったし……」

マサルダイモン「セイバも一作だけだった上に上映時間約30分でプリキュアのオマケ扱いだったしよ……」

アグモン「アニキー!〇ューロランドでやったヤツを含めればセイバは映画二作ってことになるぜー!」

アグニモン「何だ!それで風呂に勝ったつもりか!!」

エレキモン「ま…まあまあ……」

ジジモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ジジモン『打ち破れ!ピーターモンシンドローム』

ジジモン「今、奇跡と魔法で進化する!」

エレキモン「ピーターパンかー>>1もいい加減大人にならねーとなぁ」

マサルダイモン「大人になる前に漢にもならねぇとな!」

ジジモン「大人で男……それってどうて―」

マサルダイモン「違ぇよ!!」

バキッ!

今回はここまで
アニキとアグモンはしばらくお休みいただきます
復活はしばしお待ちを
ぶっちゃけこの二人バランスブレイカーだからまどか達の活躍を食っちゃうしね
ではまた
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 15:11:46.27 ID:YhJgZ0MDO
>>1

たたたたたたたたたたたたたっくん!デデデデデデデデデデジモンが!

マギカアニキ書いてたけど、パソコン壊れて下書きもメモも無くなった。

まだアニメ見直しが半分だったから気持ちは平気だけど、全見直し後だったら投げてた
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 16:14:49.46 ID:aBR1j5Jl0
乙!
たっくん来ちゃったーー!?嘘ぉ!!マジか!?
という事はテイルモンが兄貴×たっくんというわけが分からないCPを作るかも知れんという事か!?
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/08(金) 13:35:58.29 ID:pvYhqFcSO
まさか555フラグか!?
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/08(金) 16:52:14.09 ID:aanK+sfL0

せっかくマベちゃん出したんだからバスコ的なキャラも出してくれたら嬉しいなって
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/06/09(土) 00:01:59.31 ID:/Y5ufMh6o
>>140
ゲコモン(ラッパ繋がりで)「何かを得るには、何かを捨てなきゃ」

…微妙だな
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/09(土) 09:03:45.66 ID:EeE4hUoDO
ラッパぐらいオリジナル追加装備でよくね?

バスコの真の姿をモチーフにしたデジモンとか…………似てる奴いるか?
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/06/09(土) 23:52:57.12 ID:7zgorziB0
シーラモン君、究極体グレイモンといえばビクトリーグレイモンを忘れちゃ困るよw

バスコ的な姿のデジモン…
ちょっと、出てきませんね。
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/10(日) 00:10:44.07 ID:XcHRbLzAO
まさるだいもん…

大門勝?
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2012/06/10(日) 00:22:41.77 ID:BYaWZXgk0
ついでにエンシェントグレイモンもね。

それにしてもこれでセイバーズのあの話の内容ができるフラグが立ちましたね。

さやかだけマサルダイモンを人間だと思うのは何か理由があるんでしょうかね。
1人だけ救いなく円環逝きだったからとか?
146 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:12:48.49 ID:5A5TQuDM0
こんばんわ

>>137
以前言ってたマサルダイモンとまどマギのクロスSSですか?
いいなーそれ、楽しみにしてます!

>>138
テイルモン「アニキとショタ……確かにいいわね!」ジュルリ

>>139
これデジモンとまどマギのSSですから!
…ですけど今回……

>>140
バスコ的なキャラは出す予定でしたが自分もどのデジモンにするか悩みました

>>141-142
赤いしラッパだしトノサマゲコモンなら……と思いましたけど
ビジュアル的に無いですね

>>143
すいません実は>>131

シーラモン「すっげーカッコイイ〜!これでウォーグレイモンやがいれば究極グレイモン揃い踏みなのになぁ!」

の「ウォーグレイモンやが」の「や」と「が」の間に入れるつもりが脱字でこんな台詞になってしましました申し訳ありません

シーラモン「すっげーカッコイイ〜!これでウォーグレイモンやビクトリーグレイモンがいれば究極グレイモン揃い踏みなのになぁ!」

に訂正でお願いします

>>144
大門大ですね
デジモンの主人公的にも異端な存在で大問題……

>>145
たぶん妙なところで感が鋭いスキルが発揮してるのだと思います
一応シーラモン君は伝説のデジモンに詳しいので
カイゼルグレイモンがいるからエンシェントは無理だと理解してたんじゃないんですかね
でも、やっぱ揃って欲しいと思っているでしょうが

投下
147 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:13:37.96 ID:5A5TQuDM0
〜リアルワールド・見滝原公園〜

ピロピロッ♪

みはら「またまけた……」

きたざき「ヤダなぁ、みはらくん……おなじデルタモンでもボクがそだてたヤツのほうがつよかったじゃないか……」

みはら「じゃ…じゃあ、ぼくお家にかえってもいいかな……」

きたざき「ダメだよ……もっとデジモン対戦しようよ……」

みはら「バイトの時間なんだ……」

きたざき「ボク達まだ幼稚園児だろ?バイトなんかできるわけないじゃないかヤダなぁ……」

タイキ「おっ!タツヤ、あそこでデジモンやってるのみはらにきたざきじゃん!」

タツヤ「ほんとだ!パパ、あそんできていい?」

知久「ああ、パパはちょっと夕飯の材料買ってくるけど…その間ケンカせずに仲良くみんなと遊ぶんだよ」

タツヤ「あい!」

みはら「もうかんべんしてよぉ…家に帰るんだ……」

きたざき「ヤダだなぁ……」

タイキ「きたざきのヤツまたみはらを……こりゃほっちょけない!」ダッ!

タツヤ「まってよタイキ〜!」

知久「ハハハハ、知らない人についてっちゃダメだからねー!」

タツヤ「あ〜い!」
148 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:15:47.93 ID:5A5TQuDM0
タイキ「やめろよきたざき!みはらいやがってんだろ!」

きたざき「なんだ…タイキにタツヤか……ヤダなぁ…ボクべつにいじめてるわけじゃないよ、デジモンの対戦したいだけなんだよ」

タイキ「だったら、オレとしょうぶだ!オレのシャウトモンとたいせんだ!」

きたざき「いいよぉ…ボクのデルタモンは成熟期だけど最強なんだからね……」

ピピピピ♪

タイキ「シャウトモン!ロックダマシーだ!」

きたざき「デルタモン…トリプレックスフォース……ファイア」

ピピピ♪

タツヤ「あぅ……」

マサト「きみはみてるだけかい?よくないなぁ…こういうのは……」

タツヤ「…ちっ!お前かマサト……」

マサト「きょうもおねえちゃんとはいっしょじゃないのかい?」

タツヤ「お前には関係無い……」

マサト「真理はおれのものなんだよ……!」

タツヤ「俺の姉ちゃんはまろかだって言ってんだろ!!」

みはら「ふたりともケンカは……」

マサト「ひっこんでろ、みはらぁ!!」

みはら「うぅ……(この二人が顔を合わせるといつもこうなるからはやくお家にかえりたかったのに……)」

タツヤ「やっぱ、お前は気に食わねぇ……」

マサト「おれのことをすきにならないにんげんはじゃまなんだよ!いいさ、おれのカイザーレオモンがあいてになるよ」

タツヤ「望むところだぜ、俺のデジモンは……」

ピカァァァァ…

みはら「な…なんだ?」

きたざき「ん…?」

タイキ「どうしたどうした?」

タツヤ「光から何か出てくるぜ!」

ピカァン!

ティンカーモン「はーい!よい子のみんなこんにちは!あたしティンカーモン!」
149 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:19:47.11 ID:5A5TQuDM0

“ティンカーモン”

成長期 妖精型 ウィルス

いつもピーターモンに寄り添っている妖精型デジモン
ピーターモンが子供の世界「ネバーエヴァーランド」を作り上げることに全力で協力している
ピーターモンといる時が一番の上機嫌で弾んでいるが、放っておかれるとプンスカあたってどこかへ飛んで行ってしまう
そのあとピーターモンが探してきてくれると素直に甘えて喜ぶ
ティンカーモンの羽は光り輝いており、その時のテンションで輝きの強さに変化があるので
ティンカーモンの気持ちを探るには羽の輝きを見ると良いとされる
鋭く尖った毒銛と爪には麻痺性のネイルアートを施しており、小さな身なりで侮ると大きなしっぺ返しを受ける
必殺技は毒銛から速効性の幻覚剤『スピードナイトメア』で相手を悪夢に引きずりこむ
『ナイトメアパンデミック』は刺す爪の数を増やすことで麻痺効果を部分から全身までコントロールすることが出来る
また、羽から舞い散る『フェアリーパウダー』を浴びた者は幼児化し能力が半減してしまう
幼児化した敵はピーターモンの誘惑に乗って子供の世界「ネバーエヴァーランド」へと導かれてゆく
このピーターモンとティンカーモンの連携を『ピーターモンシンドローム』と言う



マサト「これ、なにかな?」

みはら「妖精?」

タイキ「モン…?まさか、本物のデジモンなのか!?」

きたざき「ヤダなぁ、タイキ…ほんもののデジモンなんているわけないじゃないか……」

タツヤ「……」

マサト「しかし、得体のしれない生物がめのまえにいることはたしかなんじゃないかな」

ティンカーモン「はーい!君達は子供だけの夢の国、ネヴァーエヴァーランドの住民に選ばれましたー!わーお!おめでとう!」

マサト「なに、バカなこといってるのかな?この妖精は」

きたざき「ねぇ、みんな、これほんとうはオモチャじゃないのかな?」グイグイ

ティンカーモン「ちょっ!羽を引っ張んないで!」

タツヤ「(ネヴァーエヴァーランド……もしかして、姉ちゃんが行った所にいけるんじゃ!?)」

みはら「ねぇ、僕もうお家にかえってもいいかな?」

きたざき「もうちょっと遊ぼうよ、この変な妖精を爆竹といっしょにビンにつめてみようよ。灰になっておもしろいかもよ?」

マサト「灰じゃなくて液状になるんじゃないのかな?」

ティンカーモン「あたしに何恐ろしいことしようとしてんの!?最近の園児はえげつないわね!!」
150 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:21:35.46 ID:5A5TQuDM0
タツヤ「おい、お前…本物のデジモンなんだな?」

ティンカーモン「ふふっ、君は察しが良いわね……そうよ、君達の大好きなデジモンもいる夢のような世界よ!ぜひ来てみない?」

きたざき「ヤダよぉ」

マサト「あやしいすぎるかな」

みはら「ぼく、お家に帰りたいし……」

タイキ「ほっといていこうぜ、みんな」

タツヤ「連れて行け……」

みはら「は…?」

タイキ「タツヤ…?」

タツヤ「連れて行け!お前らデジモンの世界に!!」

マサト「鹿目、きさまなにを!?」

テインカーモン「ふふふ…はーい!ご案内しまーす!」

ピカァァァァ!

みはら「うわっ!なんだこの光は!?」

タイキ「みんな、はなれるんだ!タツヤ!!」

タツヤ「(姉ちゃんの所に……いくんだっ!!)」

マサト「うわあぁぁぁぁぁ!!」

シュゴォォォォォォ……

タイキ「みんな……消えちゃった……!!」

知久「タイキくん!!一体何があったんだ!?」

タイキ「お…おじさん……タツヤが……みんなが!!」

知久「まさか……まどかと同じ所に……!?」

タイキ「タツヤのねえちゃんとおなじところ……?」

知久「どうして…うちの子ばっかりなんだ!!」

タイキ「おじさん……」
151 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:23:21.34 ID:5A5TQuDM0
〜デジタルワールド・ネバーエヴァーランド〜

みはら「うぅ……家に帰りたいよぉ……お家に帰るんだ……」

ピーターモン「泣いてばっかりだとナイフで成敗しちゃうよ?…しょうがない、そっちの君でもいいや……ねぇ、そこの君!聞いてる?」

タツヤ「……ねぇちゃ……」

マサト「鹿目きさまぁ!!きさまのせいでおれたちまでこんなわけのわからない世界に!!」

タツヤ「あぅ……マサトこわぁい……」

マサト「都合の悪いときだけ幼児ぶるなぁ!!」

みはら「(人によってコロコロ態度変えるのはマサトも同じだよね……)」

きたざき「でも、おもしろいよここ……本物のデジモンがたくさんいるし」

ボタモン「ピーピー!」

プニモン「プー……」

マサト「おれは夢でもみているのか……」

ピーターモン「夢は夢でもここは夢の国さ!ここにいれば永遠に子供のまま!デジモンも進化せず、君達人間も大人にならずにすむからね!」

マサト「何だと!?」

きたざき「へぇ…ちょっといいかも……」

マサト「おとなにならないか……」

ティンカーモン「はーい!気に入ってくれたかな?子供のままなら苦しい思いをしないし、毎日楽しいことだらけよ!」

みはら「デジモンともあそべるならお家に帰らなくていいかな……」

タツヤ「…ねぇちゃ……ねぇちゃはどこ……?」

ティンカーモン「ねぇちゃ?」

ピーターモン「まさか……こいつは選ばれし少女の弟だってのかティンカーモン!?」

ティンカーモン「あたし知らなーい!」

ピーターモン「ククク…こいつは面白い事になってきちゃったよ……リヴァイアモン様にお知らせするべきか、それとも俺ちゃんだけの……」

152 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:25:14.54 ID:5A5TQuDM0
〜ネバーエヴァーランド海岸〜

キャプテンフックモン「ついたぜ」

さやか「この島がネバーエヴァーランドか……」

アグニモン「今度の今度の今度こそゆまに会えるんだな……!」

杏子「三度目の正直って言うし、いい加減にアイツを自由にしてやらねぇとな……」

ブイモン「そのピーターモンってのは本当に人間の子供までこの島に連れ込んでいるのか?」

ヤシャモン「ああ、奴の相棒のティンカーモンというデジモンはリアルワールドを自由に行き来できるらしい」

ギルモン「じゃあ、ここに連れてこられたニンゲンの子供たちもたすけなきゃだね杏子」

杏子「え?あ…でもよぉ……アタシ達は……」

さやか「ちょっと杏子、ゆまちゃんさえ助ければ見ず知らずの子供はどうでもいいってわけ?」

杏子「そうは言ってねぇだろ!けど、アタシ達はこの世界でまだ他にやる事があるんだ!そんな大勢のガキを救うのはいいけど、その後どう面倒見んだよ!?」

さやか「そ…そりゃ、リアルワールドに送り返してあげて……」

杏子「んな方法あんのかよ!?そもそもアタシ達だって元の世界に帰れる保証が無いけどその覚悟を持ってここに来んだろ!」

さやか「…そうだけど……」

アグニモン「子供達をどうするかはゆまと一緒に助け出してから考えればいい!オイラ達ならどうにかできるはずだ!」

さやか「そ…そうだね!後で考えればいいんだね!」

杏子「ああ、後で考えればいい!」

アグモン博士「後で考えればいいって……というか君達って……」

ギルモン「うん、ボクたち頭つかうの苦手」

ルカモン「よく、今までやってこれたわね……」

マリンエンジェモン「パプ〜(私達も似たようなものです)」

キャプテンフックモン「よし、ピーターモンはこの島の何処かにいるはずだ、探しだすために二手に別れるぞ」

シーラモン「俺とドンさんとポロモンさんはフックモンさんと行きます」

アグモン博士「ドンさんって何だよ!?僕の本名にそんなの一字も入ってないぞ!?」

キャプテンフックモン「残りの家の海賊団の三人はお前達に預ける、その代わりその熱苦しそうなお前は俺と来い」

アグニモン「オイラ?別にいいけど……」

ブイモン「よろしくな!」

ヤシャモン「…ああ」

マリンエンジェモン「ピププ〜(こちらこそよろしくお願い致します)」

さやか「この子は何言ってるのか相変わらずわかんない……」

杏子「ところで何でアンタ達までここまで付いてきたんだ?船でこの島まで送ってくれりゃ、そこでアタシ達との取引は終わりだろ?」

キャプテンフックモン「あのピータモンの餓鬼は俺も潰しておきたいんでな……あと、この島には色々お宝の匂いもする」

杏子「ふぅん……」

アグニモン「よしっ!今度はオイラのお宝探しだ!」
153 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:27:04.68 ID:5A5TQuDM0

きたざき「あははは…本物のデジモンっていじめがいがあるなぁ……」ガスッ!ドゴッ!

ボタモン「ビー!?」

みはら「やめなよきたざき!かわいそうだよ!!」

マサト「鹿目ぇ!貴様さえいなければぁ!!」

タツヤ「…うるせぇな……やっぱお前は気に食わねぇよ……文句あっか?」

マサト「来たいのなら貴様だけで来ればよかったんだ…こんな世界!!」

タツヤ「この世界には……姉ちゃんがいるはずなんだ!」

マサト「何!?真理が!?」

タツヤ「姉ちゃんはまろかだって言ってるだろこの野郎!!」

ティンカーモン「ねぇ、ピーターモン……この子達、子供らしくないって言うか……なんかドロドロしててこの国の住民に相応しくないんじゃないかしら……?」

ピーターモン「う…うん……俺ちゃんもそう思った……」

ティンカーモン「じゃあ、この選ばれし少女の弟君以外はリヴァイアモン様への貢ぎ物として差出して……」

ピーターモン「また、別の子供を連れてきてよティンカーモン」

ティンカーモン「オッケー!でも、そろそろピーターモンも自由にリアルワールドに行けるくらいにゲートの穴が広がるんじゃないかしら?」

ピーターモン「そうだな……俺ちゃんも行ってもっと子供達を拉致ってこの国を……」

さやか「そんな事はさせるか!!」

ティンカーモン「え!?」

ピーターモン「あいつらは……選ばれし少女!?」
154 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:29:43.54 ID:5A5TQuDM0
杏子「ゆま!!」

ゆま「……」

杏子「無事だったか……ゆま……」

ギルモン「でも、ゆまねてるよ」

ティンカーモン「暗黒の種を刈り取ってからまったく目を醒さないらしいのよ」

マサト「おれたち以外の人間……?」

タツヤ「さやかねーちゃ……?」

さやか「え……?たた…たっくん!?たっくんまでこの世界に連れてこられてたの!?」

杏子「何ださやか、あのガキ達の中に知り合いがいたのかよ?」

さやか「まどかの弟よ!!」

杏子「まどかの?マジかよ!?」

ルカモン「ピーターモン!人間の子供まで連れ込むなんて随分な趣味の夢の国ね!」

ピーターモン「お前らは……キャプテンフックモンの手下か!まさか海賊が選ばれし少女と組むとはね!」

ブイモン「人間の子供だけじゃない……幼年期デジモンもいっぱいだ!」

杏子「テメェ!こんなにチビッコを集めて何がしてーんだ!」

ピーターモン「子供だけの国を作るのさあ!」

さやか「作って何しようってのさ!」

ヤシャモン「奴の背後には七大魔王のリヴァイアモンがいる……」

ブイモン「また七大魔王か…!」

ルカモン「だから、リヴァイアモンがあいつに力を与えていて、幼年期や人間の子供を集めさせてるのもリヴァイアモンが何かを企んでいるのからだと思う」

杏子「だったら、その企みをぶっ潰すためにゆまを返してもらうぜ!」

さやか「たっくんもね!」
155 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:31:33.01 ID:5A5TQuDM0
ギルモン「杏子!」

ブイモン「成熟期相手ならこっちも成熟期で十分だな!」

ヤシャモン「待て!奴等は……」

ピーターモン「このネバーエヴァーランドで進化なんて許されないよ!」

ティンカーモン「はーい!君達はそのまま…いえ、も〜っと小さくなりましょー!」

ピーターモン『ピーターモン!』

ティンカーモン『シンドローム!』

シュゴオォォォォ……

ブイモン「う…うわっ!」

ギルモン「ギルぅ……」

杏子「なっ…!?これって……」

シュゥゥゥゥゥゥ……

さやか「ブイモン達が退化しちゃった!?」

チビモン「うぅ……」

ギギモン「ギギぃ……」

ピーターモン「これがリヴァイアモン様から授かった魔力でパワーアップした俺ちゃん達の秘技『真ピーターモンシンドローム』さ!」

ティンカーモン「はーい!これで君達もこの国の住民ね!」

さやか「デジモンを退化させるなんて……!」

きたざき「なぁんだ…あのおねえちゃんたちのデジモンかっこわるいなぁ……」

みはら「ぼくたちを助けてくれてお家に帰れると思ったのに……」

ルカモン「だからあいつはオレーグモンに次いであたし達が手を焼いてた強敵なのよ!」

ピーターモン「イルカが陸地で立って歩いてんなよな」

マリンエンジェモン「ピポププ〜!(おイタは許しませんわ!)」

ピーターモン「お前らもいい歳してそんな海賊なんてやってないでいい加減子供になれ」

シュゴオォォォォ……

ヤシャモン「ぐわっ!」

ルカモン「きゃっ!」

さやか「ルカモン達まで!」

シュゥゥゥゥ・・・

ピチモン(元ルカモン)「あぁぁ!ピチモンにまで退化させられちゃった!!」

ピチモン(元マリエンジェモン)「ピプ〜」
156 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:33:45.13 ID:5A5TQuDM0
“ピチモン”

幼年期T スライム型 属性無し

以前からデジタルワールド内の生命誕生の場として研究されてきた『ネットの海』で発見された微生物のようなデジモンで
数多くいるデジモンの中では最小のサイズ
感情のみで生きているようで、行動は非常にめまぐるしく変わる
好奇心が非常に旺盛で、外界とのコミュニケーションを強く希望しているが、まだ、その手段を得ていない
しかし、大きく真っ赤な目は相手の感情をゆさぶるほど魅力的で誰からも愛されているデジモンベビーである
シャボン玉の様なアワを口からはきだし、敵の目をくらまし逃げてしまう



ティンカーモン「あはっ!二人とも海のデジモンだから幼年期はピチモンなのねやっぱ!」

ピチモン(海天使)「ピプププ〜!(こんな事して何になるんですの!?)」

さやか「究極体でも幼年期でもこれしか喋れないんだ……」

杏子「くそっ!究極体まで一気に退化させるとは……!」

ピーターモン「ん…?お前は無事なのか?」

ヤシャモン「俺はアーマー体だからな……デジメンタルを取り除かない限り、お前達の技では退化させられないだろう」

さやか「究極体のマリンエンジェモンは退化させられたのに……」

杏子「アーマー体はそういう利点があるのか!」

ピーターモン「ちっ!面白くないなぁ……まあ、いいや…お前は俺ちゃんのナイフさばきで成敗してやるよ!」

ヤシャモン「…派手に行かせてもらう!」

ピーターモン『スナイプスティング!!』

ヤシャモン「ふっ…!」

ガキンッ!ガキィン!

ピーターモン「ちっくしょう!木刀なんかで俺ちゃんのナイフを!」

ヤシャモン「先輩直伝の俺の剣術…甘く見るな…!」

ピーターモン「誰だ先輩って!」

さやか「やるじゃんあのデジモンも!」

ピチモン(ルカ)「元ワルプルモン軍の特殊部隊にいたからね」

杏子「アイツ、ワルプルモン軍だったのか?」

ピチモン(ルカ)「ワルプルモン軍の残虐さに嫌気がさして軍を脱走したんだけど、あいつの剣の師匠だった先輩は……」

ピチモン(海天使)「パプ〜!(ルカさん、お喋りがすぎますわよ!)」

ピチモン(ルカ)「あ…ゴメン……」

杏子「アンタはコイツが何言ってるのかわかるんだ……」
157 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:35:46.53 ID:5A5TQuDM0
ピーターモン『トゥインクルシュート!』シュバッ!

ヤシャモン「無駄だ!」ガキンッ!

ピーターモン「甘いよなぁ!」

グサッ!

ヤシャモン「ぐっ!?」

さやか「え!?今ナイフを弾き落としたのに何で刺さってるの!?」

ピーターモン「俺ちゃんのトゥインクルシュートで投げたナイフは命中するまで的を追いかけるんだよん!」

ヤシャモン「ぐぅぅ……」

チビモン「さやか!このままじゃあいつが!」

さやか「スティングモン達をリロードさせて加勢させよう!」

ピチモン(ルカ)「ダメよ!アーマー体以外のデジモンはあいつらに退化させられるだけだから!」

杏子「なら、アタシらが行けばいい!」ドッ!

ティンカーモン「ピーターモンの邪魔はさせないわよ!」

杏子「どけっ!潰されてぇのかチビ妖精!!」

ティンカーモン『フェアリーパウダー!』

パラララ……

杏子「!!」

さやか「杏子!?どうしたの!?」

杏子「……ママ……」

さやか「ママぁ!?」

杏子「オッパイちょうだい……」

さやか「はぁ!?あんた何言ってんのよ!?」

ギギモン「杏子赤ちゃんみたいになっちゃった!」

ティンカーモン「はーい!あたしの魔法の粉を浴びたら心がお子様になっちゃうのよ!」

ピーターモン「中学生ってのはここじゃ初老だけど……」

さやか「誰が初老じゃい!」

ピーターモン「心が子供なら住民にしてやるよ!」

杏子「ママ…オッパイ……」スリスリ

さやか「ちょっ…杏子……や…やめって……!」

みはら「なんかエッチだ……」

きたざき「ヤダなぁみはらくん……君、意外とませてるね……」
158 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:39:16.31 ID:5A5TQuDM0
さやか「杏子もブイモン達も元に戻せ!!」

ピーターモン「そんな事言わずに、君も子供のままでいたいだろ?大人になると辛いことばっかりじゃん!仕事仕事って働くだけで……」

さやか「確かに……今の段階でも受験や勉強やらで将来への不安もあるけど……」

ピーターモン「この国の住民になればそんな不安も苦しみも無くなるさ!永遠の子供のままでいればね!」

みはら「そうだよ……僕、大人になりたくない……」

きたざき「毎日遊んで楽しくすごしたい……」

マサト「母に甘えていたい……」

ピーターモン「だろ?だろだろ?元の世界に戻って大人になったら子供の時にできる楽しい時間が失われるだけさ!」

さやか「ちょっと待って!みんな……」

タツヤ「…それでも、俺はこんな所嫌だね!」

さやか「たたたたたたたたたっくん!!?」

マサト「鹿目……」

ピーターモン「…何だぁお前、ここの何が気に入らないって言うんだよ?ここにいればずっと子供でいられるんだぜ?」

タツヤ「確かに、子供のうちにしか味わえない楽しいことは沢山ある」

ピーターモン「だからっ!この世界ではそれが永遠のものに……」

タツヤ「違うな、その時にしかできないことだから掛け替えのないものなんだよ!」

ピーターモン「うっ…!でも、大人になったら……」

タツヤ「俺は早く大人になりてぇ!大人になったらなったらで、大人でしか楽しめねぇ事もあるってお袋も言ってたしな!」

さやか「あんた本当にたっくん……だよね?」

タツヤ「お袋の様に酒を飲みてぇ!煙草も吸ってみてぇ!バイクに乗りてぇ!女とも遊びてぇ!そして……夢を見つけて叶えてぇ!」

きたざき「夢……」

マサト「夢か……」

みはら「ぼく……先生になりたいんだ!」

ピーターモン「そんな戯れ言!」シュバッ!

ガキンッ!

さやか「たっくんに手出しはさせない!!」

ティンカーモン「邪魔しないで!」

ティンカーモン『ナイトメアパンデミック!』

ズバッ!

さやか「うっ!!」

チビモン「さやか!!」

ピーターモン「君達が夢なんて叶える必要無いんだよ!ここが夢の国だからっ!君達に夢を与えるのは俺ちゃんなんだからっ!!」

タツヤ「(…こいつを使うしかねぇか……)」
159 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:44:40.27 ID:5A5TQuDM0
〜数日前・あすなろ市路地裏〜

タツヤ「パパー!どこー!うえぇぇぇぇん!!」

タツヤ「……ちっ!また迷子になっちまったようだな俺……ん?」

ダダダダダッ!

男「畜生…しつこいぞお前ら!!」

?「逃げても無駄だよ!大人しくそのデジメモリを渡せ!」

?「今、投降すれば記憶消去の処置だけで済ませて、あなたを咎めはしません」

男「冗談じゃない!こいつは大金はたいてやっと手に入れたんだ!そして、この力でその分を取り戻すために儲けようってのによ!」

?「私達DATSヒュプノス・プレイアデス部隊はデジモンの力による犯罪を見逃しません」

男「うるせー!こうなったら、この力でお前らから八つ裂きにしてやる!」ガシュンッ!

?「(擬似デジヴァイスにデジメモリをセットしたよ!私達のデジモンをリロードして応戦する!?)」

?「(いいえ、バイオデジモンに進化する前に私達だけで叩くわよ!)」フォン!

コォン!

男「な…何だ!?」

?「ナイスパス!」

?『パラ・ディ・キャノーネ!』ドンッ!

ドゴォ!

男「ぐわっ!」

ガチャンッ!

タツヤ「!」

?「ナイスシュート」

?「伊達にサッカーはやってないよ!」
160 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:46:40.92 ID:5A5TQuDM0
男「ぐえぇ……」

?「あれ?この男が持っていたデジメモリは?」

?「今の衝撃で何処かへ飛んでいってしまったの!?」

?「ちゃんと回収しないと室長に怒られるよ!!」

タツヤ「これは……」

知久「タツヤー!ここにいるのかーい?」

?「まずいわ…人が来る!」

?「見られたら厄介だね……この男を連行してから、後でもう一回探しに来よう!」

シュバッ!

タツヤ「…行ったか……」

知久「タツヤ!パパから勝手に離れちゃダメって言ったろ!」

タツヤ「あぅ…ごめんなさぁい……」

知久「まあ、何にも無くてよかったよ、このあすなろ市は最近物騒な事件が起きるって噂だからね。…ん?タツヤ、今、何か手に持ってなかったかい?」

タツヤ「なんももってないよ」

知久「そうか、じゃあ、見滝原に帰ろっか」

タツヤ「あい!」

知久「いやあ、たまにはあすなろのショッピングモールで買い物してみるのもいいもんだったね」

タツヤ「うん!こんどはねーちゃんともきたい!」

知久「そうだね、今度はみんなで来ようね」

タツヤ「(……これ、一体何なんだ……?)」

――――
―――
――


161 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:48:04.88 ID:5A5TQuDM0
ピーターモン「俺ちゃんに逆らうお前はこの国にはいらないな……成敗してやる!」

タツヤ「おい知ってるか?夢ってのはな、時々すっげー熱くなって、時々スッゲー切なくなる……らしいぜ」

ピーターモン「違うね!現実で抱く夢は呪いと同じだ!呪いを解くには夢を叶えなけりゃならない!でも、途中で挫折した人間はずっと呪われたままなんだよ!そんな苦しい思いをするくらいならこのままここで……」

タツヤ「俺にはまだ夢がない……でもな、夢を守る事はできる!」スチャッ!

さやか「あれって……バイオデジモンが使ってたデジヴァイス!?何であんなものをたっくんが持ってるの!?」

タツヤ「デジメモリ装着!」ガシュンッ!

ピチモン(ルカ)「デジメモリ!!」

タツヤ「バイオデジメモリ・エボリューション!!」

ピカアァァァァァァ!!

ワーガルルモン「ワーガルルモン!!」


“ワーガルルモン”

完全体 獣人型 ワクチン

ガルルモンが進化して二足歩行が出来るようになった獣人型デジモン
二足歩行になることでスピードは失ってしまったが、より強い攻撃力と防御力
さらに戦術性を身につけたコマンドータイプのデジモンでもある
ガルルモン譲りの脚力から繰り出されるキック技は強烈で、ジャンプ力もデジモンの中では1・2を争うほど
また、信義にあつく、主人の命令ならば任務を忠実に遂行する頼もしい性格
必殺技は両腕の鋭い鍵爪で相手を切り裂く『カイザーネイル』

162 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:50:32.63 ID:5A5TQuDM0
ワーガルルモン「……」

マサト「か…鹿目が……」

みはら「デジモンになっちゃった……!!?」

きたざき「へぇ……おもしろい……」

杏子「ママ……あの子オオカミになったよ……」

さやか「だからあたし、あんたのママじゃないって!どういうことよ!?何でたっくんがバイオデジモンに進化できちゃったのよ!?」

チビモン「まさかアナログマンに改造されたのか!?」

マサト「あいつには何かあると思っていたが……」

ピチモン(ルカ)「デジメモリよ!あのデジメモリに記録されていたデジモンに進化したのよ!」

さやか「デジメモリ!?確かカオスモンも使ってた……それを何でたっくんが持ってるのよ!?」

ピチモン(ルカ)「リアルワールドでは今、あのデジメモリが売り捌かれてるらしいよ!」

さやか「えぇ!?あたし達の世界でもそんな事が……」

ピチモン(ルカ)「あたしの元彼もデジメモリの売人だったし……」

ピチモン(海天使)「パプ〜(私も国をワルプルモン軍に滅ぼされ、路頭に迷ってた時に不良グループとデジメモリの売買を行っておりましたが……弟が依頼したハーフボイルドな探偵さんに止めていただきましたわ)」

ギギモン「こっちのピチモン、この一言だけでどれだけ語ってるんだろう……」

さやか「あんたもこの子が何言ってるのかわかるんだ!?」

ティンカーモン「バイオデジモンじゃ、あたし達のピーターモンシンドロームで退化させられないわよ!」

ピーターモン「完全体と言っても、所詮はデジメモリで進化した簡易型のバイオデジモンだ!」

ワーガルルモン「……!」バッ!

さやか「手をスナップさせた!」

みはら「タツヤのくせだ……」

ピーターモン「お前も成敗してやるよ!!」
163 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:51:47.58 ID:5A5TQuDM0
ピーターモン『トゥインクルシュート!』シュバッ!

ワーガルルモン『カイザーネイル!!』

ガキィン!

さやか「爪で叩き落とした!」

ピーターモン「無駄無駄ぁ!ナイフは的をぶっ刺すまで追尾するって言ったろ!」

ワーガルルモン「だったらよぉ……」

ガキッ!

ピーターモン「何!?」

ティンカーモン「ナイフを口で咥えて止めた!?」

ワーガルルモン「やあぁぁぁぁぁぁ!!」ダッ!

ワーガルルモン『円月蹴り!!』

ドゴォォォォン!!

ピーターモン「うわあぁぁぁぁ!!」ドサッ!

ティンカーモン「ピーターモン!大丈夫!?」

ピーターモン「くそぅ……あのワーガルルモンのデジメモリ……あの子供に完全に適合してるのか……!?」

さやか「適合って……それってやっぱやばい予感が……たっくん!すぐに戻って!」

ワーガルルモン「こいつは俺が倒す……」

チビモン「いや!俺が根性で……チビモン進化!!」

ピカァン!

ブイモン「ブイモン!」

さやか「ブイモンに進化できた!」

ブイモン「後は俺に任せてくれ!」

ワーガルルモン「…わかったよ、任せるぜ、さやか」ガシュンッ

みはら「メモリをはずした……」

シュゥゥゥゥゥゥ……

タツヤ「あぅ……」

ピーターモン「お前らぁ……まとめて成敗してやる!!」

さやか「うるさい!よくも子供達をこんな所まで連れ込んで……ブイモン!」

ブイモン「よっしゃあ!」

ティンカーモン「進化させても無駄よ!あたし達のピーターモンシンドロームで退化させちゃうんだから!」

ブイモン「でも、アーマー体のヤシャモンは退化させられなかったんだよな!」

ピーターモン「それがどうした!」

さやか「だったら、ブイモンも久しぶりのアーマー進化!」
164 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:53:08.56 ID:5A5TQuDM0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=9FGAkaWetTk


さやか『デジメンタルアップ!!』


―ブイモン!アーマー進化ぁぁぁ!燃え上がる勇気フレイドラモン!!―


フレイドラモン「よしっ!フレイドラモンに進化できたぞ……」

ピーターモン「くそっ!あいつもアーマー体か!」

ティンカーモン「じゃあ、あいつも退化させられないわよ!」

フレイドラモン「これなら…究極体への進化も取り戻せるはず……」

ピーターモン「進化とか大人になるとか……みんな子供のままでいいじゃないか!俺達デジモンだって進化してもただ戦うだけじゃないか!」

フレイドラモン「戦うために進化するさ俺は!守りたいものを守るために!!」

さやか「人間だって自分の子供のために大人になる必要がある!次の世代のために戦うのよ!そうするには辛いことはあるけど……その分、同じ喜びがあるはず!」

タツヤ「夢をつかみ取る喜びも一緒のはずだぜ……」

ピーターモン「そんなもの!!」

ピーターモン『スナイプスティング!!』ダッ!

フレイドラモン『ファイアロケット!!』ドッ!

ドゴオォォォォォォォォン!!

ピーターモン「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

さやか「よくやったフレイドラモン!」

フレイドラモン「辛いことから逃げようとする奴に俺が負けるはず無い!」

ティンカーモン「ピーターモンここは逃げよう!リヴァイアモン様に報告よ!」

ピーターモン「くそぅ……覚えてろおよ!」ダッ!
165 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:56:29.94 ID:5A5TQuDM0
シュゥゥゥゥゥ……

ギルモン「ギルモン、ギルモンにもどれたぁ!」

ルカモン「あたし達も!」

ヤシャモン「みんな無事か……」

フレイドラモン「お前も大丈夫だったか?」

杏子「……はっ!アタシ何でさやかに引っ付いてるんだ!?」

さやか「あ〜……あの杏子、まどか達にも見せてあげたかったかも」

杏子「え?何だ!?どうしてたんだアタシ!?…あ、それよりもゆまっ!!」

ゆま「……」

みはら「その子ずっとおきないんだよ……」

杏子「でも、無事でよかった……やった会えたなゆま……アグニモンにも知らせねぇと……」

タツヤ「さやか……ねーちゃどこ……?」

マサト「(何でこいつはいきなり幼児ぶるのかな……)」

さやか「そうだ!たっくんまでデジタルワールドに来ちゃうなんて……まどかが知ったら驚くだろうな……」

ブイモン「それにこの子供達もどうするんだ?ここにいる沢山の幼年期デジモンも連れてこられたみたいだし……」

杏子「とりあえず、アグニモンやキャプテンフックモン達と合流しよう……」

166 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:57:56.88 ID:5A5TQuDM0
〜一方その頃〜

アグニモン「ゆまは何処に……」

キャプテンフックモン「…! よけろ!!」

アグニモン「え?」

?『サウザンドアロー!!』

シュバッ!

アグニモン「うわっ!何だってばよ!?」

アグモン博士「このレイピアは……!」

キャプテンフックモン「やはりてめぇか……マタドゥルモン!!」

マタドゥルモン「フクちゃ〜ん、お久しぶりだねぇ!!」


“マタドゥルモン”

完全体 アンデット型 ウィルス


華麗な舞を踊る、吸血武闘家デジモン
とある博物館の民族舞踊データベースから生まれたといわれ
舞の動きを独自にアレンジした「武舞独繰(ブルドック)」を極めているといわれる
ヒラヒラした衣装は敵を欺くために使われ、一見すると柔らかな布に油断した敵に両腕に仕込んだ無数のレイピアが襲い掛かる
吸血鬼なのでデジモンの血を吸わなければ生きていくことは出来ないが、誰でも良いわけではなく
強いデジモンの血のみ求めて各地を転々としているらしい
必殺技は、腕に仕込んだレイピアから繰り出される『サウザンドアロー』と
「武舞独繰」独自の体術から繰り出される強烈な蹴り技『蝶絶喇叭蹴(ちょうぜつらっぱしゅう)』



アグニモン「知り合いか?」

ポロモン「あいつは元はフックモンと同じ海賊団だったんだ」

アグモン「でも、フックモンの先代の船長を裏切ってお宝を持ち逃げした裏切者なんだ!」

マタドゥルモン「よろしくね。ついでにこっちは俺のペットのゴリモンね」

ゴリモン「ウホ?」


“ゴリモン”

成熟期 獣人型 データ

あらゆる物を砕く腕力と、どんなに硬い物でも踏み潰す脚力を備えた、パワー型デジモン
しかし、その体つきからは思いもよらない軽やかな動きで相手を驚かせ
そのすきに右手のエネルギーカノンで攻撃を加える。ヒット・アンド・ウェイに美学を見いだしている
必殺技の『パワーアタック』は超強力
167 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 00:59:21.72 ID:5A5TQuDM0
シーラモン「あいつはワルプルモン軍にも私掠船の海賊として認められてたけど……」

キャプテンフックモン「この島にいるということはとうとうリヴァイアモンに尻尾をふったみたいだな!」

マタドゥルモン「違うよフクちゃん、俺確かに七大魔王に忠誠誓ったけどあんなワニじゃないよ。この俺が魅せられる程の強さを持った七大魔王はこの人なのよ」

バサッ!

アグモン博士「な…何だあいつは……!?」

アグニモン「え!?あ…あいつ……まさか……」

マタドゥルモン「この人も赤いでしょ?だからこの人と一緒に再び赤き海賊団を結成しようかなというわけ!」

?「誰が海賊やるっつった?俺は奴が現れるこの島に来るためにテメェの船に乗せてもらってきただけだ」

マタドゥルモン「そう言わずにダンナ。紹介するねフクちゃん、この人新たな七大魔王」

キャプテンフックモン「新たな七大魔王だと……!?」

シーラモン「すっげー強そうですよフックモンさん!」

アグニモン「そんな……あいつは……ベルゼブモン!?」

ベルゼブモンX「……」
168 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/14(木) 01:01:24.28 ID:5A5TQuDM0
〜次回予告〜

ジジモン「今日はたっくんの幼稚園のお友達をしょうかいするぞい」


“タイキくん”

たっくんと大の仲良しの友達
たっくんとはよくデジモンの対戦や一緒に走ったりして遊んでいる
幼稚園児ながら正義感が強く、困ってる人を見てるとほっとけない性格
デジモンのゲームではシャウトモンを育成している


“マサトくん”

たっくんと同じクラスだが、たっくんとはいつも喧嘩が絶えない犬猿の仲
しかし、スポーツなどで一緒に組む時は何故か抜群のコンビネーションを発揮する
まどかに母親になって欲しいが両親はちゃんといる
育成しているデジモンはカイザーレオオン



“きたざきくん”

「ヤダなぁ」が口癖のちょっと不気味な子
いつもみはらくんやたくまくんやほうじょうくんをいじめて楽しんでいる
育成しているデジモンはデルタモン


“みはらくん”

いつも早くお家に帰りたがってる気弱な子
きたざきに絡まれたり、たっくんとマサトのケンカにいつもオロオロしている
育成しているデジモンはきたざきと同じデルタモン



エレキモン「おいいぃぃぃ!!ライダーキャラの性格を元にしたデジモンどころか、とうとう……」

ジジモン「何言っとんじゃ?この子らはあくまでたっくんのお友達じゃぞ?決して変身したりしないぞ?」

エレキモン「一応SSオリキャラ扱いか……?」

ジジモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ジジモン『来訪者X!もう一人のベルゼブモン』

ジジモン「これで決まりじゃ!」

エレキモン「たたたたたたっくん!ベルゼブモンが!!」

今回はここまで
バスコポジのキャラはマタドゥルモンにしました
赤いし、ビジュアル的にはありかなと思ったけどやっぱ微妙かもしれませんがご勘弁を
一応、バスコ→赤き海賊団の元料理掛かり→コックの海賊→平田→マタドゥルモン
と繋がりが無いわけじゃありませんよね
ではまた
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 01:15:02.41 ID:/u9w+ZHSO
タツヤワロタ
久しぶりのアーマー進化の見せ場だってのにww
02でも成熟期に進化するようになったら空気だったもんなァ…
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(奈良県) [sage]:2012/06/14(木) 03:16:02.10 ID:zLJHz0dZo
確かにまどか=真理だったな
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 07:26:59.73 ID:5vK0+DSDO
>>1
相変わらずネタが多くていいねwwwwww

\オーシャン/の話とかマリン関係での人選とか練り込みすぎワロタ


しかし、犯人を逮捕した2人組がわからなかった

1人はガッキー?
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 07:45:13.20 ID:xhSM/Pl0o
タツヤの性格とか言い回しがネタでも随分無理矢理だな
切るか
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 08:14:35.44 ID:aBDyp4pSO
>>171
かずマギのキャラだと
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/14(木) 19:05:10.17 ID:7q48Ztcs0

バスコの件を頼んだものですがありがとうございました
これからも応援しています
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 22:12:49.00 ID:u2wSjhzj0
乙!
まぁとりあえず…こんな幼稚園児がいてたまるかぁぁぁぁぁあああああ!!!!
ワーガルルモンになったのはやはり巧がウルフオルフェだったからか…
きたざきは果たしてどうなるのやら

176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/06/15(金) 12:29:51.22 ID:IQa4BFAKo
たっくんのキャラ崩壊は流石に悪乗りしすぎじゃない?
そういうのは次回予告の範囲で止めておくべきだったんじゃね?
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/15(金) 12:52:37.69 ID:ip1wbMfSO
キャラを増やしすぎな気が。全員集合した時に、扱いに困るのでは
178 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/15(金) 15:08:57.11 ID:5LZkcQvE0
こんにちわ

>>169
水中戦の時はサブマリモンの出番はまだあったような気が……したかな?
実際このSSでも空気でしたからこんな展開で再登場させましたね

>>170
まあ、ぶっちゃけまどマギとライダーのクロス系ではたぶん使い古されたネタですね

>>171
実はそこは偶然の産物のネタだとは口が裂けても言えない……
オーシャンって結局どんなドーパントだったのでしょうね

>>172>>176
すいません
確かに自分でも悪乗りしすぎた感があります申し訳ないです
そういう批評は素直にありがたいです
改善できるよう努力するのでこのSSをこれからもご愛読いただければと
たぶん、たっくんもさやかちゃん達と合流したから裏の顔はもう滅多に見せることは無いと思います

>>173
?にする必要はなかったかなぁ

>>174
ありがとうございます
バスコポジにしちゃったマタドゥルモンだけど…
このデジモンもちょこっと後の展開に関わってくるキャラになっちゃうかもしれません

>>175
いませんよねこんな井上チックな幼稚園児達
敵を灰にするドラゴンデジモンって何かいましたっけねぇ……

>>177
一応海賊達はこのリヴァイアモン編のみのゲストの予定です
というかこれから減ってく予定……

投下
179 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/15(金) 15:12:01.60 ID:5LZkcQvE0
〜ネバーエヴァーランド付近の海底・リヴァイアモンの城〜

ティンカーモン「ここまで潜ってくるのしんどいのよねぇ……」

ピーターモン「リヴァイアモン様ー!大変です!選ばれし少女達がキャプテンフックモンの海賊団と……」

メタルシードラモン「リヴァイアモン様は今ご立腹だ……要件は私が聞こう」

ピーターモン「あんたは……ダークマスターズのメタルシードラモン様!」

ティンカーモン「何でここにいるんですか!?」

メタルシードラモン「海のエリアはディープセイバーズである私が全て管轄している……それにリヴァイモン様の護衛に付けとデーモン様からのご命令なのでな」

ピーターモン「護衛?そんな必要あんの?」

メタルシードラモン「ベルゼブモンを従える選ばれし少女達もこのエリアに向かって来ているのでな」

ピーターモン「あっちのベルゼブモンか……」


―だが、奴も動いたようだな……人間と共に進化するベルゼブモンを討つために……―


ピーターモン「そ…その声はリヴァイアモン様!!申し訳ありません!せっかく集めた幼年期デジモンや人間の子供達を逃してしまい……」

―よい…進化と成長を拒み、それらを果たした者との格差を見せつける事によって生まれる嫉妬の感情を回収できると思い、貴様の策を許可したが……所詮は子供による子供を集めた子供だましの酔狂なお遊びだったようだな―


ティンカーモン「(それで嫉妬の感情エネルギーを集めようというリヴァイアモン様も回りくどくて酔狂だと思うけど……)」

ピーターモン「ぐっ…!(俺ちゃんの長年の夢を……子供だましのお遊びだと……!?いくら七大魔王で強いデジモンに進化したからって……!)」


―ファファファ……ピーターモンよ…よいぞ、貴様の僅かながらの嫉妬の感情も感じる……―


ピーターモン「! い…いえ…そのような事は……」


―そして、奴の動きも期待できるな……アレもある種の嫉妬の感情で動いてるものだ……嫉妬の感情は我が力となる……―


メタルシードラモン「リヴァイアモン様…我々ディープセイバーズも出陣してまいります」


―うむ、任せよう……だが、奴が来たときは我を呼べ……―


ピーターモン「奴って……あのロイヤルナイツの事ですか!?」

ティンカーモン「あいつとリヴァイアモン様が戦ったら今度こそネバーエヴァーランドが……いえ、それどころかこのデジタルワールド自体が滅茶苦茶になっちゃいますよぉ!!タダでさえどっちも大きすぎなんだし!!」

メタルシードラモン「そうなる前に事を済ますために私が来たのだ、お前達も念のためついてこい!」

ピーターモン「俺ちゃん達のデジモンを退化させるピーターモンシンドロームはネバーエヴァーランドの島の中でしか使えないけどなぁ……」

ティンカーモン「海上での戦いになったらあたし達あんま使えないんじゃないかしら?空は飛べるけど……」


―さあ、もう一人のベルゼブモンよ……あのベルゼブモンに嫉妬の感情を向けるがよい……―
180 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/15(金) 15:14:29.13 ID:5LZkcQvE0
アグニモン「ベルゼブモン……ベルゼブモンなのかあいつ!?」


“ベルゼブモンX抗体”

究極体 魔王型 ウィルス

X抗体を取り込みゼヴォリューションしたベルゼブモン
四枚の悪魔のごとき翼が生え、仮面などが赤く染まった禍々しい姿へと変貌している
得意技は鋭い鉤爪を振り上げて敵を切り裂く『ダークネスクロウ』
必殺技は二丁のショットガンを連射する『ダブルインパクト』


アグニモン「ベルゼブモン!お前無事だったんだな!ほむらは何処だ?」

ベルゼブモンX「…あぁ!?」

バキュンッ!

アグニモン「うわっ!いきなり撃って何すんだってばよ!?」

ベルゼブモンX「あんな人間に飼い馴らされた野郎と一緒にすんじゃねぇ……」

アグニモン「ど…どういう事だってばよ!?お前ベルゼブモンなんだろ!?」

マタドゥルモン「何かを得るためには、何かを捨てなきゃ……この人は君達仲間を捨てて新しい力を得たんだよ!」

アグニモン「何!?お前、オイラ達を裏切ってワルプルモン軍についたのか!?」

シーラモン「元七大魔王ながら、選ばれし少女のパートナーとして生まれ変わり、この世界の為に戦ってると聞いてダークヒーロー的なデジモンでカッコイイと思ってたのに……やっぱり七大魔王は七大魔王だったんですね!!」

ベルゼブモンX「…だから、あんな野郎と一緒にすんじゃねぇ!!」

バキュゥンッ!

シーラモン「うわっ!」

ベルゼブモンX「テメェもくだらねぇホラ吹いてんじぇねぇよ!!」

マタドゥルモン「おっと〜ゴメンよダンナ!」
181 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/15(金) 15:18:34.55 ID:5LZkcQvE0
アグニモン「ベルゼブモン!まさかまた、洗脳されてるのか!?最近このパターンばっかのような気がするってばよ!」

マタドゥルモン「違うんだな〜これが!この人は君達の知っているベルゼブモンじゃないの!」

アグニモン「何!?オイラ達の仲間のベルゼブモンじゃないのか!?」

マタドゥルモン「そいう事!この人は“Xプログラム”で消去されたデジタルワールドから来たベルゼブモン!」

シーラモン「Xプログラムって何ですかドンさん!?俺、伝説のデジモン以外の知識は疎くて……」

アグモン博士「だから何だよドンさんって!?…僕も詳しくは知らないけど……別次元のとあるデジタルワールドではデジモンの増加によってデータの容量がオーバーしたため崩壊寸前だったらしく……そのために増えすぎたデジモン達を消去するために発動されたプログラムがXプログラムというらしいんだ……」

アグニモン「増えすぎたデジモンを消すためのプログラム…?ネズミの駆除じゃあるまいし、とんでもない話だな……」

キャプテンフックモン「だが、その世界の崩壊を防ぐにはやむを得ない事だったのか」

アグモン博士「しかし、生存本能が強いデジモンの中にはそのXプログラムを逆に取り込む事によってXプログラムの抗体…“X抗体”を自分の体内に作り出し、X進化する事によって生き延びた者もいた……」

マタドゥルモン「そして生き残ったXデジモン達はXプログラムを発動させたデジタルワールドが滅ぶ前に、それぞれ別次元のデジタルワールドに逃げ込んで来たというわけ」

アグニモン「あのベルゼブモンはその世界から来たベルゼブモンなのか……?」

マタドゥルモン「この世界にもその滅びたデジタルワールドから来たXデジモンはチラホラいたけど……まさかX進化した七大魔王のベルゼブモンと同じデジモンまで来てるとはワルプルモン軍の七大魔王達も思わなかったらしく!」

ベルゼブモンX「…ちっ!」

マタドゥルモン「そのままスカウトされて空席の七大魔王の座に着席したっつーわけ!元より同じベルゼブモンなんだし丁度よかったのかな?」

アグニモン「じゃあ、オイラの仲間じゃないって事は遠慮する事ないか!」

ポロモン「気を付けて!七大魔王とだけあってかなり強そうだよ!」

アグニモン「この島にいるゆまを探すためだ!どんな強敵がいようと突き進むってばよ!」

ベルゼブモンX「…お前、人間を探してるのか?」

アグニモン「…そうだぜ、ゆまはオイラの大切なパートナーだからな!」

ベルゼブモンX「パートナーだぁ?…くだらねぇ……テメェも人間にへーこらする糞みてぇなデジモンか!!」

アグニモン「な…何ぃ!?誰が糞だってばよ!!」

ベルゼブモンX「そんなデジモンは全力でぶっ潰す!たとえ俺より圧倒的に弱いデジモンでもなぁ!!」

アグニモン「誰が弱いだって?十闘士のスピリットを受け継いだオイラを甘く見るなっ!!」

182 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/15(金) 15:24:56.74 ID:5LZkcQvE0
〜キャプテンフックモンの海賊船〜

さやか「じゃあ、たっくんやゆまちゃん達を頼むねヤシャモン」

ヤシャモン「ああ…(本当は子供は苦手だがな……)」

マリンエンジェモン「パプ〜(幼年期デジモン達は私が見ます)」

ルカモン「フックモン達の方はあんた達に頼むよ何か嫌な予感がするし……」

ヤシャモン「このエリアの海底にはリヴァイアモンがいるらしいしな……」

ブイモン「七大魔王か……」

ギルモン「もし出てきたら今のボクたちだけで勝てるかな……」

杏子「まあ、今はアグニモンにゆまの無事を知らせる事が先だ」

タツヤ「さやか……ねーちゃは?ねーちゃのとこいくの?」

さやか「あ〜……まどかはそのうち会えるからさ!」

タツヤ「ほんと?」

さやか「うん!だからたっくんは大人しくここで待ってて!お友達も一緒なんだし!」

タツヤ「あい!」

さやか「あと、そのデジメモリはあたしに渡して、そんなの持ってちゃ危ないから」

タツヤ「やー!これでねーちゃまもるんだ!」

マサト「真理を守るために人を捨てるか……その覚悟は認めるけど俺は君が更に嫌いになったよ……」

みはら「やめなよマサト……タツヤも僕たちを助けてくれたんだからさ……」

さやか「(何でこの子はまどかを真理って呼ぶの!?)」

マサト「でも、あの姿を君のお姉ちゃんが見たらどう思うだろうかな?」

タツヤ「…うっせぇなぁ……」ボソッ

さやか「たっくん…?」

タツヤ「あい?」

さやか「よかった…また裏のたっくんが出てるのかと思ったよ……さっきのたっくんは気のせいだったんだよね……あたしは何も見てない……何も無かったんだ……」

ブイモン「いや、俺もはっきり見たけど……見なかったことにした方がいいのかな?」
183 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/15(金) 15:27:02.63 ID:5LZkcQvE0
さやか「でも、その子の言う通り、あんなデジモンになったたっくんの姿まどかが見たらビックリしちゃうからさ、とりあえずそれ、さやかお姉ちゃんに預けよ?」

タツヤ「うぅ…わかったよぉ……」

さやか「(でも、あたしやまどか達もスピリットでデジモンに進化するけどね……でも、バイオデジモンなんて危険なものに進化したたっくんをまどかに見せられないのは本当だし……)」

杏子「済んだか?じゃあ、行こうぜ」

ゆま「…うぅん……キョーコ……?」

ギルモン「ギル!?杏子、ゆまがおきたよ!」

杏子「何!?ゆまっ!よかったぁ!このままずっと寝たままかと思ったぜ!」

ゆま「キョーコ……ゴマモンは…ゴマモンはどこ……?」

杏子「アグニ…ゴマモンはこれから迎えに行くからよ、待ってな」

ゆま「いや!ゆまも一緒にいく!ゴマモンが危ないの!!」

杏子「ゴマモンが危ない……?」

ゆま「急がないと!」ダッ!

杏子「あっ!おいゆま!!」

さやか「ちょっ!杏子!とにかく行ってくるからたっくん達お願いね!」

タツヤ「いってらっしゃ〜い!」
184 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/15(金) 15:28:24.91 ID:5LZkcQvE0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=428sjIMA7Qg


―ハイパースピリット・エボリューション!カイゼルグレイモン!!―


シーラモン「カイゼルキター!ああ…もう一人の超越体と共に並んだ姿も見てみたいなぁ……」

マタドゥルモン「へ〜十闘士の大いなる力……ねっ!」

カイゼルグレイモン「これならオイラを弱いって言えないはずだ!」

ベルゼブモンX「…お前、人間の力なんか無くてもそんな進化ができるのに何で人間と一緒にいたがる?」

カイゼルグレイモン「オイラとゆまは何もできない…何も力がなかった自分達が嫌で……強くなりたくてパートナーになった!」

ベルゼブモンX「だったら…人間がいなくても強ぇんなら、いらねぇじゃねぇかよ」

カイゼルグレイモン「だが、それだけじゃない!オイラ達デジモンとテイマーが一緒にいたいのは強さを求めるためだけじゃないんだ!」

キャプテンフックモン「絆というお宝か……」

ベルゼブモンX「絆だと?くだらねぇ…やっぱテメェ……ここで潰すわ……!」

カイゼルグレイモン「ゆまにもうすぐ会えるんだ!ここでお前に潰されるかってばよ!」

カイゼルグレイモン『疾風焔!』ダッ!

ベルゼブモンX「…けっ!」

ガキィン!

カイゼルグレイモン「何!?オイラの剣を片手で止めた!?」

ベルゼブモンX「人間に甘えたがってるテメェを見てると……イライラすんだよっ!」

ベルゼブモンX『ダークネスクロウ!!』

ズブシャッ!!

カイゼルグレイモン「うわっ!!」

シーラモン「カイゼルグレイモンさん!!」

カイゼルグレイモン「強い……ほむらのベルゼブモン以上か……!?」
185 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/15(金) 15:33:03.55 ID:5LZkcQvE0
ベルゼブモンX「当たりめーだ…つーか……あんな人間に頼らねぇと進化できねぇ野郎と比較されるだけでも腹が立ってくるぜ!!」

ゲシッ!

カイゼルグレイモン「ぐわっ!」

ベルゼブモンX「テイマーだパートナーだ……それがなんだって言うんだよっ!!」

ゲシッ!ガスッ!

キャプテンフックモン「おいっ!」ダッ!

ゴリモン『エネルギーカノン!!』

ドゴォォォォン!!

キャプテンフックモン「くっ…!このゴリラ野郎!」

ゴリモン「ウキキキ…!」

マタドゥルモン「ダンナの邪魔しちゃダメよフ〜クちゃん♪」

キャプテンフックモン「マタドゥルモン!」

マタドゥルモン「ダンナは何故かテイマーに従ってるデジモンが大嫌いみたいでさ!」

ベルゼブモンX「…うるせぇんだよ……余計な事言うんじゃねぇ!!」

マタドゥルモン「ごめんなさ〜い」

カイゼルグレイモン「(テイマーのデジモンを憎んでいるのか…?何故そこまで……?)」

キャプテンフックモン「なら、テメェの相手は俺だ!今日こそテメェとの腐れ縁を断ち切ってやるぜ!!」

アグモン博士「ゴリモンは僕達に任せて!」

シーラモン「ギンッギンに行くぜぇ!」

シーラモン『ヴァリアブルダーツ!!』シュバッ!

アグモン博士『ベビーフレイム!!』ボォッ!

ドゴォン!

ゴリモン「ウホッ!?」

マタドゥルモン「あらら……俺、今日は戦いたい気分じゃ無いんだけどね」

キャプテンフックモン「俺はお前の首を取りたい気分だけどな!」

マタドゥルモン「そんなに先代のオッサンを殺った俺が憎い?でも、あの時も言ったでしょ?何かを得るためには、何かを捨てなきゃって!」

ポロモン「宝のためにお前は先代を…!」

キャプテンフックモン「俺は欲しいもんは全て手に入れるぜ!宝も仲間も!それが海賊だからな!!」

マタドゥルモン「ご立派な海賊主義で……でも、フクちゃんの相手はこいつがするよ!」スチャッ!

キャプテンフックモン「デジメモリだと!?そのメモリのデジモンに進化しようってのか?」

マタドゥルモン「こいつを俺のラッパにセットして……」ガシュンッ!

マタドゥルモン「いらっしゃいませ〜!」

パフ〜♪

シュィィィィン!

プレシオモン「キュオオォォォォン!!」
186 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/15(金) 15:34:53.55 ID:5LZkcQvE0
“プレシオモン”

究極体 首長竜型 データ

イギリスの未確認生物研究所のコンピュータ内で発見された空想上の存在だったデジモン
すでに研究者の間では噂になっていたデジモンだった
滅多に姿を現わせることはなく、霧に包まれ視界が悪くなると出現するらしい
その姿は白く輝き洗練された印象を受ける神秘的な存在
必殺技は甲高く、透き通るような声で鳴き、聞くものを悲しみで包み込み戦意を喪失させる『ソローブルー』


キャプテンフックモン「デジメモリのデジモンを実体化させただと!?」

マタドゥルモン「デジメモリにはこういう使い方もあるってこと!」

カイゼルグレイモン「プレシオモン!?海のデジモンなら誰でも憧れる幻の海竜デジモンが何で……」

ポロモン「捕らえられてデジメモリにされたんだよ!」

プレシオモン『シェイキングパルス!!』キュィィィン!!

ドゴオォォォン!!

キャプテンフックモン「ぐわぁ!!」

シーラモン「フックモンさん!!」

カイゼルグレイモン「く…くそぅ…!」

ベルゼブモンX「どうした!余所見してんじゃねぇぜ!!」

カイゼルグレイモン「こうなったら奥の手だ!」

カイゼルグレイモン『九頭龍陣!!』

ゴオォォォォォォォ!!

シーラモン「出たあぁぁぁぁぁ!!カイゼルさんの必殺奥義の九頭の炎の龍!」
187 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/15(金) 15:37:50.89 ID:5LZkcQvE0
ゴオオォォォォォォォ!!

カイゼルグレイモン「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ベルゼブモンX「それが……どうした!!」

ベルゼブモンX『ダブルインパクト!!』バキュンバキュゥゥゥゥン!!

ズバァン!!

ポロモン「炎の龍がベルゼブモンの弾丸にかき消されたよ!」

カイゼルグレイモン「な…何!?」

ベルゼブモンX「テメェも喰らえ!」バキュゥゥン!!

ドゴォォォン!!

カイゼルグレイモン「ぐわあぁぁぁぁぁ!!」ドサッ!

シーラモン「そんなっ!カイゼルさんがやられた!?」

キャプテンフックモン「お…おいっ!」

プレシオモン「キュオオォォォォォン!!」

ドゴォォォォン!

キャプテンフックモン「くっ!」

杏子「カイゼルグレイモン!!」

カイゼルグレイモン「きょ…杏子……」

マタドゥルモン「あら〜選ばれし少女が来ちゃったよダンナ!」

ベルゼブモンX「人間共が…!」

キャプテンフックモン「お前ら……来るのが遅ぇよ!!」

ゆま「ゴマ…モン……?」

カイゼルグレイモン「ゆ…ゆま……よかった……無事だったんだな……」

ゆま「ケガしてるよ?大丈夫?」

カイゼルグレイモン「ゆま……元のゆまに戻ってくれたんだな……」

マタドゥルモン「さてと……十闘士の大いなる力、スピリットをいただきま〜す!」

カイゼルグレイモン「な…に……?」ヨロッ…

パ〜フ〜!

カイゼルグレイモン「ぐ…ぐああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

シュゴオォォォォォ!!

杏子「な…何だ!?あのデジモンのラッパでカイゼルグレイモンの……!!」

シュゥゥゥゥ……

ゴマモン「うぅ……」

ゆま「ゴマモン!!」ダッ!

杏子「スピリットが吸い取られたのか!?」
188 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/15(金) 15:40:09.06 ID:5LZkcQvE0
マタドゥルモン「十個のスピリット、確かに頂いたよ♪」

キャプテンフックモン「テメェ!!」

さやか「何?どうなってんのよコレ!?」

ブイモン「せっかく集めたスピリットが奪われた!?」

ギルモン「ゴマモンにもどれたけど……」

ベルゼブモンX「ゴチャゴチャうるせぇよ…人間に飼われたデジモン共が……!」

ブイモン「え…?あいつ……」

ギルモン「ベルゼブモン!?」

さやか「はぁ?ベルゼブモンって……本当だ!じゃあ、ほむらは!?」

ゴマモン「ち…違う……あれはベルゼブモンじゃない……ただの七大魔王だ……!」

杏子「ただの七大魔王ってなんだよそれ!?」

ゆま「ゴマモン!ひどいケガなんだからしゃべっちゃダメ!!」

ゴマモン「へっちゃらさ…それよりオイラゆまに会えた事のほうがうれしくってさ……」

ベルゼブモンX「うぜぇ…胸糞悪ぃ……人間とデジモンが……ここで撃ち殺してやるぜ!!」ジャキッ!

ベルゼブモンX『ダブル―』

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』

バキュゥゥゥン!!

ベルゼブモンX「!? テメェ!!」

杏子「奴の弾丸を別の弾丸が撃ち落とした!」

ギルモン「杏子…あれ!」

ブイモン「ベルゼブモン!!」

さやか「ほむら!!」

ほむら「待たせたわね」

杏子「生きてたのか……!」

さやか「あれ、あの子は誰……?」

ルキ「ふん……」

杏子「あいつ…!」

ベルゼブモン「ベヒーモスは海の上も走れるとんでもバイクだったからこの島までオメェらを追ってきたけどよぉ……」

ほむら「まさか、もう一人の私の次はもう一人のベルゼブモンを見ることになるとはね……」

ベルゼブモンX「来やがったな……テメェだけはこの俺がっ!!」
189 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/15(金) 15:43:44.34 ID:5LZkcQvE0
〜次回予告〜

ジャガジャガジャン♪ジャガジャジャジャジャン♪

キャプテンフックモン「やあ、みんな!元気かい?僕はキャプテンフックモン!時々勢いつきすぎて失敗もするけど……」

キャプテンフックモン「みんなの笑顔のために頑張るから、よろしくね!バーン!」

ヤシャモン「僕はヤシャモン!野球が大好きで力持ち!」

ルカモン「は〜い!私ルカモン!みんな、毎日ちゃんとごあいさつしてるかな?」

マリンエンジェモン「ピピプ〜(ごきげんよう、私はマリンエンジェモン……あら?私はいつもとあまり変わりありませんね)」

シーラモン「そして俺がシーラモン!デジタルワールドの平和は俺達が守るぜ!」

シーラモン「…みたいな感じの路線でデジモンアニメを復活させれば、赤ちゃんからお年寄りまで幅広く愛されるデジモンに……」

キャプテンフックモン「ねーよ」

ルカモン「変すぎ」

アグモン博士「だいたい何でデジモンの看板であるアグモンの僕がハブられてるのさ!」

シーラモン「と…とにかく、いっそ戦隊路線にしたデジモンを……メンバーは俺達とは違いますが熱血のリーダー、クール、紅一点、デブ、チビの5人で……あと後半から追加メンバーも……」

ヤシャモン「それ、まんま風呂だろ」

シーラモン「そうでしたー!!」

マリンエンジェモン「ピプ〜(次回、デジモン☆マギカ!)」

マリンエンジェモン『パププ〜(よみがえる絆!ヴァイクモン)』

マリンエンジェモン「パプ〜(ペンデュラム基準ならゴマモンの究極体はプレシオモンでもヴァイクモンでもなく私のはずだったんですけどね……)」

今回はここまで
>>1が最初に買ったペンデュラムはディープセイバーズでした
だからゴマモンの究極態はマリンエンジェモンという感覚があるとかないとか
ではまた
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/15(金) 17:17:11.32 ID:wgVV3IQDO
更新早い嬉しい>>1

予告のゴーカイワロタwwwwwwあのマーベラスは笑ったwwwwww

ヨロイと書いて鎧でゴーカイシルバー、さらに強化フォームはゴールドモード

キンカクモンの乗り物になるギンカクモン(なんか見た目もヨロイっぽい)


ふと思った
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/16(土) 11:08:08.51 ID:4RdXhmFA0
乙!
自分対自分か…この展開、嫌いじゃないわ!!
192 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 14:31:57.58 ID:7aX1R2+/0
こんにちわ

>>190
マベちゃんの中の人は実はアレが素だとか何とか…
逆にドンさんは終盤の……
実は最初は自分もシルバーポジはシーラモンじゃなくてギンカクモンにしようと思いましたが
姉のキンカクモンと共にチョ・ハッカイモンの再登場に当たっての西遊記っぽいエピソードに取っておこうかなとこの選択にしました

>>191
自分に勝つ力、自分の壁を打ち破る力が鳥人デジモンガルダモンの大いなる力だ!

投下
193 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 14:34:34.80 ID:7aX1R2+/0
〜荒野〜

ブロオォォォ……

ベルゼブモン「ゴールドランドエリアってのもベヒーモスならすぐにつけそうだぜ」

ほむら「そう、でもなるべく早くみんなと合流したいから飛ばせるだけ飛ばしてベルゼブモン」

ベルゼブモン「おうよ!」

ブロブロブロオォォォォォン!!

ほむら「あなたもしっかりつかまってなさい、3ケツはきついでしょうけど……」

ルキ「……」

ミネルヴァモン『オリンポスのアタシが人間のデジヴァイスの中に入るとはね……アタシもお兄ちゃんのバイクのりたーい!』

ベルゼブモン「その呼び方やめねぇうちは絶対乗せねぇ」

レナモン『それにこれ以上は無理だ、デジヴァイスの中で待機しているしかあるまい』

ルキ「…あんたはこれから仲間に会いに行くんだよね……」

ほむら「…飛鳥ユウリ……彼女の事は残念だったわね…ごめんなさい、私の力不足であなたの仲間を救えなかったわ……」

ルキ「ユウリとは…このデジタルワールドで出会ったわけだし……正直わたし、あの子の事あまりよく知らない、契約の願いで友達の病気を治したって事ぐらいしか……」

ベルゼブモン「そういや、お前はどんな願いで契約したんだ?」

ルキ「カツ丼が食べたいって願った」

ベルゼブモン「嘘だよなそれ?」

ルキ「うん、美味しい砂肝の唐揚げが食べたいって」

ベルゼブモン「それも嘘だよな」

ほむら「他人の願いの詮索は無闇にするものではないわ」

ベルゼブモン「おっと…そうだったな……」
194 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 14:36:57.06 ID:7aX1R2+/0
レナモン『しかし、私達はユウリに様々な事を教わった……』

ルキ「テイマーとデジモンの絆、とかね……ユウリと出会ったおかげでわたし達変わったと思う」

ほむら「デジモンと共に進化したということね……」

レナモン『ルキも今みたいな冗談が言えるようになったしな』

ルキ「う…うるさいなぁ!」

ミネルヴァモン『アタシも武者修行の旅してた時にアイツ等と出会ったけど……ユウリとクダモンは本当にお互いを信頼しあってるテイマーとデジモンだったよ……アイツ等を見てるとアタシもパートナーとしてのテイマーが欲しくなるほどだったよ……』

ほむら「だからパートナーのクダモンを失った彼女はあんな真似を……」

ルキ「馬鹿だよ……自分の命を投げだすような真似してさ……」

レナモン『ユウリとクダモンの意志を継ぐために私達もお前達と共に戦いたいと思うが……ルキ?』

ルキ「…とりあえず、あんたの仲間ってのに会ってから考えてみる……」

ほむら「私の仲間のデジモンとも戦ってみたいとかそういうのは無いかしら?」

ルキ「正直、それもある」

レナモン『ルキ…そこは変わらないんだな……』

ルキ「でも、クダモンを失ったユウリ見て、わたしだってもう戦いが楽しいなんて言えなくなったけど……」

ほむら「別にいいけど……彼女達のデジモンもロイヤルナイツや三大天使よ?」

ルキ「ふぅん……面白そうじゃん」

レナモン『(やっぱり変わらないか……)』

ほむら「でも……まどかに手を出したら私が許さないわ」

ルキ「まどか?その子のデジモンが一番強いの?それとも弱いからそんな事言って予防線張ってるの?」

ベルゼブモン「あの腐猫がまだ究極体に進化できてねぇからそこは何とも言えねぇな……」

レナモン『(腐猫とは何だ?)』

ルキ「まだ究極体に進化させられないの?じゃあ、期待できないじゃん」

ほむら「いいえ、まどかは誰よりも高い素質を持っていた……」

ルキ「何それ?素質とか才能とか最初から与えられたものだけで勝てるほど甘くないよデジモンバトルは」

ほむら「そうね…それだけでは進化できないわね……」

ベルゼブモン「とか言ってるうちに海に出たぜ!」
195 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 14:39:18.83 ID:7aX1R2+/0
〜ゴールドランドエリア・海岸〜

ザザーン

ほむら「黄金の海、ここがゴールドランドエリアね……まどか達はここにいるのかしら?」

ルキ「確か、このエリアのデスジェネラルのオレーグモンと戦ってたという噂を聞いたけど……もう倒したかやられたんじゃない?」

ベルゼブモン「あいつらがそんなカンタンにくだばるかよ!前者だ前者!もう倒したんじゃねーか?」

ほむら「もしそうなら何処へ……」

レナモン『このエリアの海の更にむこうにあるネーエヴァーランドという島があって、その近辺の海底の何処かに七大魔王の嫉妬のリヴァイアモンが潜んでいるという話だが……』

ベルゼブモン「じゃあ、その島に行きゃいいんだな」

ルキ「行くって……どうやって?船とかあるの?」

ほむら「サンダーバーモンに進化して空を飛んで行きましょう」

ベルゼブモン「その必要は無ぇぜ!」

ブロンブロンブロォォォォォォォン!!

ルキ「ちょっ!何こいつ!?まさかこのままバイクで海へ突っ込もうってわけ!?」

ほむら「そうみたいね」

ルキ「そうみたいねって!止めなさいよ!あんたこいつのテイマーでしょ!?」

ベルゼブモン「こいつなら海の上も走れそうな気がするぜ。MEGAMAX見てアクアみてぇに水上で走ってみてぇと思ってたし」

ルキ「あれは水上バイクだから!この二輪のバイク走れるわけないじゃん!ハードボイルダーだって後のユニットを換装しなきゃ水上を走れないんだし!ほら、あのフィギュアーツで唯一発売されなかった……」

ほむら「ハードスプラッシャーね」

ルキ「そうそうソレソレ……って、そうじゃなくって!!」

ベルゼブモン「さあ、振り切るぜ!」

ブロオォォォォォォォォォォン!!

ルキ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

バシャアァァァァン!!

ほむら「あら、ちゃんと水上も走れてるわね」

ルキ「信じらんない……」

ベルゼブモン「やっぱオメェはたいした奴だぜベヒーモス!」

ほむら「てつをのバイクも水上を走れたしね」

ベルゼブモン「それはライドロンの方じゃなかったか?」

ほむら「そうだったかしら?でも、ライダーのバイクなら二輪でも設定的に水上走行できるのは他にもあるでしょう」

ベルゼブモン「だな。そして、俺のベヒーモスもそんなライダーのバイクと引けを取らない代物だぜ!」

ルキ「それができなかったらXのクルーザーのような海中バイクになってたわよ……」

ほむら「じゃあ、このままネバーエヴァーランドという島を目指しましょう」

ベルゼブモン「おう!行くぜベヒーモス!」

バシャシャシャシャシャシャッ!

ほむら「ああ…でも少し酔いそうだわ……」

ルキ「わたしの前で絶対吐かないでよね!!」
196 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 14:41:14.95 ID:7aX1R2+/0
〜ネバーエヴァーランド〜

ブロンブロォォォォン!!

ほむら「いたわ!杏子にさやかに……ゆまも……」

ルキ「デジモンと戦ってるみたい!」

ベルゼブモン「おい…あの羽が生えたデジモン……俺!?」

ほむら「赤い……ベルゼブモン……!?」

ベルゼブモンX「うぜぇ…胸糞悪ぃ……人間とデジモンが……ここで撃ち殺してやるぜ!!」ジャキッ!

ほむら「いけないっ!」

ベルゼブモン「やらせっかよ!」

ベルゼブモンX『ダブル―』

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』

バキュゥゥゥン!!

ベルゼブモンX「!? テメェ!!」

キキキィィィィィ…

ベルゼブモン「間一髪だな」

ベルゼブモンX「来やがったな……テメェだけはこの俺がっ!!」

さやか「ほむら!ベルゼブモン!」

杏子「生きてたならもっと早く姿を見せろよな!狙ったような場面で登場しやがって!」

ブイモン「今まで何やってたんだよ!」

ギルモン「ギルモンたちとっても心配してたんだよ」

ほむら「ごめんなさい……あら?まどかは……?」

ルキ「ちょっと、再会を喜んでるとこ悪いんだけど、それどころじゃないんじゃないの?」

さやか「あれ?その子誰?」

杏子「アンタは…!」

ベルゼブモン「確かにそれどころじゃねぇな……おい、テメェは何なんだ!?」

ベルゼブモンX「俺か?俺は本当のベルゼブモンだ」

ベルゼブモン「お前が本当のベルゼブモンだと!?」
197 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 14:43:48.01 ID:7aX1R2+/0
ベルゼブモンX「そうだぜ、テメェみてぇな腑抜けとは違う。正真正銘の七大魔王、暴食のベルゼブモン様だ!」

ベルゼブモン「何だと!?」

ほむら「あいつが新たな七大魔王だったのね……!」

ベルゼブモン「つーか誰が腑抜けだコラぁ!!」

ゴマモン「や…奴の姿に惑わされるな……ベルゼブモン!」

ベルゼブモン「お前、ゴマモンに戻ったんだな……でも、奴は本当に俺と同じ……」

ほむら「ゴマモンの言う通りよ。あなたはあなた、私のパートナーデジモンのベルゼブモンはあなただけよ」

ベルゼブモン「そう…だな……ニセモン野郎なんかに惑わされっかよ!」

ベルゼブモンX「ニセモンだと?人間に飼われてる一人じゃなんもできねぇお前の方がニセモンだろうがよ!」

ベルゼブモン「んだとぉ!?テメェは一人の力でそんな赤くて羽生えた姿に進化したのかよ!」

ベルゼブモンX「いい事聞いてくれるねぇ…そうさ、俺はお前……いや、テメェらみてぇな人間の力を借りなきゃ進化できねぇデジモンどもとは違うんだぜ!!」

マタドゥルモン「よっ!人間の力を借りないダンナってカッコイイ〜!君達もそう思うでしょ?」

ギルモン「そうかな?」

ブイモン「別にカッコよくないよな」

キャプテンフックモン「(マタドゥルモンの野郎……どう見てもあれ、馬鹿にしてるよな……)」

ベルゼブモンX「だが、お前ら……」

マタドゥルモン「あ、ダンナが言うお前らって人間に飼われているデジモンの君達の事ね!」

ベルゼブモンX「みっともないぜ」

さやか「みっともない?」

ベルゼブモンX「そうだ、みっともないぜ、スゲェみっともねぇ」

マタドゥルモン「ダンナがさあ、何でこんな事言うかってのはさあ……」

ベルゼブモンX「みっともねぇものを見てるとムカツクんだよ!」

ベルゼブモン「……」

ベルゼブモンX「お前もみっともねぇものを見てるとムカツクだろ?」

マタドゥルモン「あ、ムカツクってわかる?嫌な気分って事、イライラするって事、ゲロ出そうって事〜♪」

アグモン博士「七大魔王の腰巾着になってさっきから横でゴチャゴチャ言ってるお前も十分むかつくよ!!」

シーラモン「そうです!ドンさんの言う通りです!」

マタドゥルモン「フクちゃんの腰巾着のお前らが言う?」

シーラモン「お…俺だってみなさんと肩を並べられるように日夜努力してる!!」

ベルゼブモン「オメェが何言いてぇのかわかんねぇ」

ベルゼブモンX「だからよ、俺としては……こうしたいってわけだ!」

ベルゼブモンX『ダブルインパクト!!』

バキュバキュゥゥゥゥン!!
198 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 14:45:39.17 ID:7aX1R2+/0
ブイモン「うわっ!?」

杏子「撃ってきやがった!」

ベルゼブモンX「人間に飼われてる堕落したデジモンは全て俺の手で撃ち殺してぇって事だよ!!」

ベルゼブモン「野郎…!」

ほむら「奴の戯れ言に耳を貸す必要は無いわ」

杏子「ああ、奴が何者でも関係無ぇ!」

さやか「あたし達人間が進化させたデジモンの力見せてやろうじゃん!」

ブイモン「そうだぜさやか!俺はさやかの力を頼るのをみっともないと思ったことないぞ!マグナモンの事をみっともないと言われたらへこむけど……」

ギルモン「ギルモンも杏子といっしょに強くなったことカッコイイと思う!」

ブイモン「だから、進化を頼む!」

さやか「よしっ!」

ベルゼブモンX「はは…そんな女どものデジソウルが無きゃ進化できねぇお前らって……まるで母ちゃんのオッパイを吸う餓鬼みてぇだな!」

ブイモン「また、俺達の事馬鹿にしてぇ!」

ベルゼブモン「何言ってんだ?テメェの目は節穴か?」

ベルゼブモンX「何?どういう意味だ?」

ベルゼブモン「ほむらに吸えるオッパイなんか無ぇだろうがよ!!」

ほむら「……」

ドドドドドッ!

ベルゼブモン「言っちゃいけねぇ事を言ったのは謝るがケツにマシンガン撃ち込むのは勘弁してくれ」プスプス…

ブイモン「さやかは問題無いよな」

さやか「マミさんには敵わないけどねぇ……って、何言ってんのよ!」

ギルモン「杏子は……セーフ?」

杏子「セーフって何だよ!?」

ルキ「胸が何よ……そういえば、ユウリもそこそこあったわね……」ペタッ

ほむら「……」ガシッ!

ルキ「いや、同志ができたって嬉しそうな顔で握手されてもわたし的には嬉しくないんだけど」
199 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 14:48:57.20 ID:7aX1R2+/0
ベルゼブモンX「進化させるならさっさと進化させてまとめてかかってきやがれ!人間の力で進化したデジモンなんかまとめてぶっ潰してやるぜ!!」

マタドゥルモン「フクちゃん達の相手は引き続きプレシオモン君がするよ〜」

プレシオモン「キュオォォォォォン!!」

キャプテンフックモン「くっ!奴は相変わらずの高みの見物か!」

シーラモン「で…でも、杏子さんやそのお仲間の方達が来てくれたんですから一気に形勢逆転できるのでは……」

アグモン博士「いや…ここは一旦引いたほうがいいよ!」

シーラモン「何でですかドンさん!」

アグモン博士「だって彼が……」

ゆま「ゴマモン……」

ゴマモン「うぅ……」

シーラモン「そうか、カイゼルさんがやられてスピリットを奪われたゴマモンさんが……!」

ベルゼブモン「あんなニセモン野郎、俺一人で十分だ!」

ベルゼブモンX「来いよ…!」

メタルシードラモン『アルティメットストリーム!!』

ドゴオォォォォン!!

ベルゼブモン「ぐっ…!?」

杏子「また新たなデジモンか!?」

ほむら「メタルシードラモン!」

キャプテンフックモン「くそっ!ピータモンかっ!!」

ピーターモン『ピーターモンシンドローム!!』

シュゴオォォォォ……

さやか「しまった!また!!」

シュゥゥゥゥ……

チビモン「うわっ!また退化させられた!」

ギギモン「ギギぃ!」

ヤーモン「ちくしょー!なんだよこれー!」

ほむら「そんな…幼年期にまで……!」

ピーターモン「この島は俺ちゃんの絶対領域なのさ!さっきは油断したけど、今度こそ成敗してやるよん!」

メタルシードラモン「ククク…選ばれし少女達よ……その首もらうぞ!」

杏子「ここは本当に引くしかないか……ゆまっ!」

メタルシードラモン「今度は逃がさんぞ!」

ほむら「全員手を繋ぎなさい!」

さやか「手をって……まさか!」

カチッ!

ほむら「時を止めてるうちに逃げるわよ!」

杏子「お前…時間停止能力復活してたのかよ!?」

シーラモン「すっげえぇぇぇぇ!!時を止めるってまるで緑色のアレみたいですね!」

アグモン博士「それ、戦隊っちゃ戦隊だけどスーパー戦隊じゃないだろ!?」

キャプテンフックモン「よし…ひとまず俺の船に戻るぞ!」

カチッ!
200 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 14:50:55.27 ID:7aX1R2+/0
ピーターモン「あれ?いないぞあいつ等!?」

ティンカーモン「どこ行ったのよ!?」

メタルシードラモン「逃げられたか……」

ベルゼブモンX「……」

ピーターモン「退化させればあんな奴等、メタルシードラモン様とそれに……この七大魔王のベルゼブモン様で一気に成敗できたのに!ねぇ?」チラッ

ベルゼブモンX「…テメェ!」

ガシッ!

ピーターモン「ぐ…ぐえぇぇ……く…苦しい……離して……」

ティンカーモン「ちょっ!?ピーターモンに何するのよ!離しなさいよ!!」

ベルゼブモンX「…あぁ!?」ギロッ!

ティンカーモン「ひっ…!」

マタドゥルモン「あらら〜ダンナ、相当お怒りだねぇ」

ピーターモン「お…俺ちゃん奴等を退化させて手助けしたじゃないですかぁ……」

ベルゼブモンX「誰がんな余計な真似しろっつった!!」ブォン!

ピーターモン「うわっ!ゲホッ……」

ベルゼブモンX「進化した奴等を潰さねねぇでどうするよ!」

ピーターモン「何だよ……七大魔王ともあろう御方がフェアプレイな騎士道精神気取りですかい?」

ティンカーモン「(ちょっとピーターモン!そんなこと言うと今度こそ殺されるわよ!?)」

ベルゼブモンX「違う…人間の力で進化した奴等をこの俺が倒す事によって奴等の存在を全否定するんだよ……テイマーとデジモンの絆ってヤツをな!」

メタルシードラモン「しかし、私達はデーモン様とリヴァイアモン様の命令で動いていた。独断で行動しているあなたにそれを邪魔する権限は無かった」

ベルゼブモンX「知らねぇよ、んなの」

ピーターモン「それにあいつ等きっとキャプテンフックモンの船でこの島からに出ちゃったぞ!そしたらもう、退化させることができなくなったじゃないか!!」

ベルゼブモンX「ああ、今度はテメェの小細工なしで奴等を潰せるなぁ」

ピーターモン「こ…このぉ…!」

ティンカーモン「(だから逆らわないほうがいいわよ!殺されるって!)」

メタルシードラモン「だが、海へ出たのなら今度は我等ディープセイバーズの領域だ。その事を後悔する事になるだろ」

マタドゥルモン「じゃ、後悔させるために俺達も航海しますかダンナ!行くよゴリー」

ゴリモン「ウホウキキキ……」
201 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 14:54:05.65 ID:7aX1R2+/0
〜キャプテンフックモンの海賊船〜

杏子「それにしても、よく無事だったなほむら!あのミレニアモンの時空の歪みに巻き込まれてからどこ行ってたんだよ?」

ほむら「…リアルワールド……」

さやか「リアルワールドに帰ってたの!?恭介とかは元気してた?」

ほむら「あ…いえ……リアルワールドと言ってもあなた達の……それよりまどかは?一緒じゃないの?」

さやか「まどかが一番あんたを心配してたんだからね!あんたを探しにマミさんと一緒にあたし達を置いて行っちゃったんだから!」

ほむら「まどかが……そう、本当に心配をかけさせてしまったわね……早く合流しないとね」

ルキ「……」

さやか「ところでそっちの子は?」

ほむら「牧野ルキ、私達と同じテイマーよ」

さやか「ああ、その子があたし達の他にこの世界に来てた選ばれし少女かぁ!」

ルキ「別に選ばれてない、わたしはより強いデジモンと戦いたい為にこの世界に来ただけ」

さやか「…? まあいいや、あたし美樹さやか、よろしく!で、こっちの……」

杏子「まさかアンタが本物のテイマーだとは思わなかったぜ……ま、デジモンクイーンなら当然か」

さやか「え?杏子、この子と知り合いだったの?」

ほむら「デジモンクイーン?」

杏子「以前、アタシがデジモンカードゲームの大会に出て決勝で負けたって話をしなかったか?」

さやか「ああ、その準優勝の賞品のカードがゆまちゃんにあげたデヴァイスカードだったアレね」

ほむら「それじゃあ、その決勝の相手が彼女だったのね」

杏子「まあな……デジモンクイーンと言ってもカードクイーンだけどな」

ルキ「わたしはあんたの事なんか覚えてないけど」

杏子「はんっ!相変わらずスカしてるね!あの時の優勝インタビューだって「別に……」とかエリカ様みたいな反応しかしなかったしね!」

ほむら「ああ、まさにクイーンね」

ルキ「カードなんて子供の遊びどうでもいいじゃん、今のわたし達は本物のデジモンテイマー……あんたのデジモンとわたしのレナモンのどっちが強いかの方が興味無い?」

さやか「え?何この子!?」

ほむら「彼女はデジモンバトル狂らしいのよ、私も出会い頭にバトルを仕掛けられたわ」

さやか「バトル狂って……」

杏子「おもしれぇ…カードでは負けたけど本物のデジモンでの戦いはこっちの方が上だって事見せてやるよ!」

さやか「ああ杏子まで!子供達の前でやめなよ!」
202 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 14:57:35.36 ID:7aX1R2+/0
ほむら「子供達?」

きたざき「ふふふ……」ガスッ!ドゴッ!

チビモン「さやか…助け…ぐえっ!」ボゴッ!

みはら「だからデジモンいじめるのダメだよー!」

きたざき「これが一番いじめがいがあるから……」

タツヤ「デジモンデジモーン!」グイグイッ!

ヤーモン「やめろクソガキ!!」

ギギモン「アハハハ!わかったからひっぱんないでぇ!」

マサト「こどもだねぇ……」

ほむら「人間の子供…!?それにあの子は……」

さやか「まどかの弟のたっくん、あれ?ほむら会った事あったっけ?」

ほむら「…デジタルワールドへ出発する時、まどかのご両親と見送りに来てくれたでしょう?」

さやか「ああ、そういえば」

タツヤ「…ゆまちゃ、そのデジモンだいじょぶ?」

ゆま「うん、大丈夫だよねゴマモン?」

ゴマモン「ああ…マリンエンジェモンに手当てしてもらったしな……あんがとな」

マリンエンジェモン「ピピププ〜(お役に立てて何よりです)」

ゆま「ゆまデジヴァイス無くしたからもう魔法使えないし、ゴマモンを治してあげられないね……」

ゴマモン「気にすんなってばよ…ゆまが無事に戻ってきてくれただけでも十分だよ……」

タツヤ「…さやか!ゆまちゃにタツヤのでじばいしゅあげて!」

さやか「え?このデジヴァイスモドキ?でも、これってバイオデジモンに進化するための物だし……魔法少女に変身は……それにゴマモンの進化だってたぶんできないと……」

タツヤ「あーげーるーの!」

さやか「まあ、いいけど……このワーガルルモンのデジメモリは抜いたままだからね」

タツヤ「あい、どうぞ!」

ゆま「ありがとうね、たっくん」

タツヤ「えへへ…」

マサト「ククク…へぇ、君は彼女みたいな子が好みなのかぁ……そうやって点数稼ぎかい?」

タツヤ「たつやもぱとなデジモンほしいなぁ……」

マサト「無視はよくないなぁ……」

さやか「(この子も本当に幼稚園児なの!?)」
203 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:00:22.28 ID:7aX1R2+/0
ほむら「あの子…元に戻ったってことは暗黒の種はもう……」

杏子「ああ、奴等に刈り取られた後、さっきの島に連れ込まれたらしい……このガキンチョ達と一緒にな」

ほむら「あの子達はリアルワールドから連れ込まれたの?」

さやか「でも、ほむらもゆまちゃんも戻ってきて何よりだね!」

杏子「…ああ、そしてゆまにあんな真似をさせた美国織莉子の奴に付けさせる落とし前はまだったな……」

ゆま「…ゆま、覚えてるよ……キョーコ達にひどいことしたって」

杏子「気にすんな、あれは暗黒の種ってのが悪い」

ゆま「ううん!ゆまがそう思ってたからあんなひどいことしたの!ゴマモンにもひどいこと言っちゃった……」

ゴマモン「あれはゆまの心の闇が少し大きく出てただけだからさ…オイラ気にしてないよ」

ゆま「ほんとう?でも……」

ゴマモン「それにオイラ強くなれただろ?ゆまを取り戻したくて強くなろうとしたんだってばよ!」

ゆま「うん…ゴマモンは強くなった……」

シーラモン「だけど十個のスピリットはマタドゥルモンに奪われてしまいましたよ!」

ほむら「スピリットが!?」

杏子「まだ、スピリットを狙っているデジモンがいたとは思わなかったからな……しかもあんなラッパで!」

さやか「と言う事は残りのあたし達が持っているスピリットも狙ってくるかもしれないね……」

ヤシャモン「もう、そいつはスピリットで進化して戦えないということか……」

ゴマモン「いいさ、ゆまが戻ってきてくれたのなら、これからは十闘士としてではなく、ゆまのパートナーデジモンとしてオイラは戦うってばよ」

ゆま「ゴマモン……またゆまと戦ってくれるんだね……」

ゴマモン「だからさ…今度はゆまと一緒に強くなるってばよ!」

ゆま「ゆまと?」

ルキ「デジモンはテイマーと共に進化する……ユウリがよく言ってた……」

ゆま「ユウリってだれ?」

ほむら「牧野ルキと旅をしていたテイマーよ」

さやか「もしかして……あの飛鳥ユウリ!?」

ほむら「飛鳥ユウリの事知ってるのさやか?」

さやか「知ってるも何もD-1グランプリ……デジモン育成ゲームのチャンピオンじゃん!Vジャンプで見た事ある!」

杏子「あの飛鳥ユウリもマジモンのテイマーだったのかよ……」

ルキ「あんた、ユウリの事は知ってて、わたしは知らないって何それ?知識偏ってない?」

さやか「あ…あはは…あたしカードゲームは苦手だからさ……」

ルキ「頭使うの苦手そうだもんね」

さやか「否定できない自分が悔しいですねぇ……」

杏子「こいつがカードクイーンなら、飛鳥ユウリはゲームクイーンだからな」

ほむら「そんな二人が共に旅をしてたのね……」
204 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:04:12.17 ID:7aX1R2+/0
さやか「で、その飛鳥ユウリは何処行ったの?」

ルキ「ユウリは……」

ほむら「彼女は七大魔王デーモンとの戦いでパートナーデジモンを失い、私達を庇ってその命を落としたわ……」

杏子「何!?また別の七大魔王と!?」

さやか「それで命をって…そんな…!」

ゆま「パートナーを……」

ほむら「だから、私は彼女の犠牲を無駄にしないために……この世界で戦い続けるわ!」

さやか「この世界……そうだ!たっくん達を元の世界に戻さないと!」

杏子「このガキンチョ達をかぁ…確かにこのままじゃあれだけど戻す方法が……」

ドゴォォォォォォン!!

タツヤ「わぁ!」

きたざき「ふねがゆれてる……」

キャプテンフックモン「おい!メタルシードラモン…ディープセイバーズが攻めて来たぜ!」

杏子「追ってきやがったのか!」

キャプテンフックモン「マタドゥルモンも一緒だ!…赤いベルゼブモンもな!」

ほむら「赤いベルゼブモン……さっき話で聞いたX進化したベルゼブモンね……」

さやか「チビモン達はまだ成長期に戻れないよ!」

ヤーモン「くそー!進化できれば……」

杏子「でも、このまま迎え撃つしかねぇ!」

ゴマモン「オイラも行くよ杏子!海での戦いならゴマモンに戻れた今こそ……」

ゆま「ゆまも…」

杏子「進化できないだろお前達は!」

ゆま「でもぉ……」

杏子「ここのガキンチョ達の面倒を見てな、アンタの方が少しお姉ちゃんだろ?」

ゆま「キョーコ……」

キャプテンフックモン「よしっ!急いでデッキに出ろ!」
205 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:06:01.28 ID:7aX1R2+/0
〜海上〜

ザバァン!

シーラモン「シードラモンとメガシードラモンがあんなに沢山!」

ほむら「船ごと囲まれてるわね……!」


“シードラモン”

成熟期 水棲型 データ

大蛇のような長い体を持った水棲型デジモン
この長い体を使い、襲い来る敵に体を巻きつけ、敵が息絶えるまで締め上げる
元来、知性といものを持ち合わせておらず、本能の赴くままネットの海を泳ぎ回っている
必殺技は口から絶対零度の息をはきだし、水を瞬時に凍らせて敵に放つ『アイスアロー』



“メガシードラモン”

完全体 水棲型 データ

過酷な環境を生き延びたシードラモン種が、弱肉強食のデジタルワールドを生き抜くためにに進化した形態
体も一回り大きくなり、頭部を覆う外殻も硬度を増し、頭頂部にイナズマ型のブレードが生えている
シードラモン種より知性が発達しており、追尾型魚雷のようにしつこく敵を追い回し、確実に仕留める
必殺技は頭頂部のブレードから発する強力な雷撃『サンダージャベリン』
頭部の外殻は、この必殺技を可能にするための発電装置が仕込まれている


メタルシードラモン「フッフッフ…私が率いるディープセイバーズ軍団は言わば海の狩人の精鋭部隊!仲間がお宝だのと抜かし、手ぬるい小細工でデジモンを操ってたオレーグモンの金賊団と同じだと思わないほうがよいぞ?海賊共!!」

キャプテンフックモン「おもしれぇ!そっちの方がやりやすくていい!」

メタルシードラモン「そんな余裕を言ってられると思うか?この海の強者を募ったディープセイバーズに海の上で狙われたら最後、海の藻屑となって消え去るのみだからな!お前も行くのだ、行動隊長アノマロカリモン!」

アノマロカリモン「アノマロカリモ〜ン」


“アノマロカリモン”

完全体 古代甲殻類型 データ

古代生物の調査や発掘を行っている研究所のデータバンクにコンピュータウィルスが感染し
古代生物のデータを取り込み進化した。古代に食物連鎖の頂点にいた生物同様、旺盛な食欲と、高い補食能力を見につけている
頭部から生えた触手を器用に使って敵を捕まえ、尻尾から生えた鋭いブレードで仕留める
戦況が不利になると、海底の土を、鋭い触手で巻上げて身を隠す
頭部から突き出ているレーダーアイは暗視装置のように敵を捕捉し、逆転の機会を狙う
必殺技は左右の前肢をクロスさせ放つ『スティンガーサプライズ』
206 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:08:32.04 ID:7aX1R2+/0
ドスンッ!

さやか「船の上まで乗り込んできたよこのデジモン!」

アノマロカリモン「久しぶりだな海賊共!」

キャプテンフックモン「アノマロカリモンか……お前もディープセイバーズに入ってたとはな!」

アノマロカリモン「お前達に一度敗れてワルプルモン軍に粗大ゴミとして捨てられた俺だったが……」

ルカモン「どっちかというと生ゴミじゃないの?」

アノマロカリモン「ジェラ嫉妬のリヴァイアモン様にたこ焼きを手土産に頼み込み、何とか再入隊させていただき……メタルシードラモン様のペッ…いや、このディープセイバーズの行動隊長の座まで登り詰めたのだ!」

ヤシャモン「別にお前の身の上話は聞きたくない」

アノマロカリモン「聞きたくなれ!」

さやか「チビモン達はまだ進化できないから……他のデジモンで応戦するしかないね!」

杏子「マサルダイモンもまだ眠ったままだし……」

ほむら「そういえば……エンジェモンは?」

さやか「エンジェモンならまどかが連れてったよ」

ほむら「そう、まどかが……」

さやか「リロード!スティングモン!ティラノモン!マッハガオガモン!」

杏子「リロード!オーガモン!」

ほむら「リロード!ミネルヴァモン!」

シュィィィン!

スティングモン「あ…あれ?姐さん!?」

ミネルヴァモン「ようスティイグモン、元気してたかい?」

スティングモン「姐さん…暁美さんのデジヴァイスに……」

ミネルヴァモン「そういう事さ、結局アタシもアンタ達についてくことにしたからよろしく頼むよ!」

さやか「そのデジモンは?」

ほむら「オリン―」

シーラモン「おおぉぉぉぉぉ!オリンポス十二神族の蛇姫ミネルヴァモン!身の丈と同じくらいの大剣オリンピアを振り回す勇姿が見れるのかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

杏子「オリンポス十二神!?そんなデジモンを仲間にしたのかよ!」

さやか「スティングモンの知り合いって事はフォレストゾーンで会ったんだ」

ほむら「ああ、そういえばあなたの妹にも会ったわ。彼女にも世話になったわね」

スティングモン「プッチーモンか!そうか、あいつも頑張ってるんだ……!」
207 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:10:00.22 ID:7aX1R2+/0
アノマロカリモン「か…かわゆい……」

ミネルヴァモン「あ?」

アノマロカリモン「俺、君のためなら何できそうですから付き合ってください!」

さやか「一目惚れ!?」

ミネルヴァモン「嫌だよキモイ、お前洗ってない犬の臭いがすんだよ」

アノマロカリモン「そんなっ!?愛し合おう!アイ・ラブ・ユー!!」

ミネルヴァモン『ストライクロール!!』シュバッ!

アノマロカリモン「む!?剣で来るのならばこの自慢の前肢で……」

アノマロカリモン『真剣白刃取り!!』

スパァンッ!

アノマロカリモン「ぐあっ!!」

杏子「取れてねーじゃねーか!!」

ほむら「普通に斬られてる……」

アノマロカリモン「お見事っ!」

ミネルヴァモン「どうも!」ドガッ!

アノマロカリモン「ぐべっ!!」

マリンエンジェモン「ピ〜プ〜(相変わらず意味がわかりませんね)」

ほむら「相変わらずって、前からあんな感じのデジモンなのね……」

さやか「え?マリンエンジェモンが何言ってるのかわかるの!?」

シーラモン「でも、オリンポス十二神の攻撃をまともに受けてまだピンピンしてますよ……」

ヤシャモン「あいつ、本当は強いのか……?」

メタルシードラモン「何やっているのだアノマロカリモン!遊んでないで真面目にやれ!!」

アノマロカリモン「はい!遊んでないで真面目にやります!」
208 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:12:47.98 ID:7aX1R2+/0
シードラモン『アイスアロー!!』シュゴッ!

ティラノモン「つららは溶かすだけ!」

ティラノモン『ファイアーブレス!!』ゴオォォォォ!!

シードラモン「ぎゃお!?」

ティラノモン「フハハハハ!シードラモンよ!バージョン1成熟期デモンナンバー2の座はこのティラノモンなのよ!」

アグモン博士「ナンバー1はグレイモンだということは認めてるんだ」

オーガモン「ううぇ……船酔い気持ち悪ぃけど……」

オーガモン『覇王拳!!』シュゴォォォン!!

マッハガオガモン「私とスティングモンは空から攻撃だ!」

スティングモン「はい!」

マッハガオガモン『ウィニングナックル!!』ドゴゴゴゴッ!!

スティングモン『スパイキングフィニッシュ!!』

ズバァン!!

シードラモン「ギャオォォォォ!!」

ドゴオォォォン!!

ミネルヴァモン「あんたも選ばれし少女達と旅して腕を上げたじゃないか!」

スティングモン「はい!やっぱデジモンが強くなるためには冒険が一番ですよ!」b

キャプテンフックモン「この調子で派手に行くぜ!」
209 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:13:57.32 ID:7aX1R2+/0
アノマロカリモン「暴力はやめなさい!暴力をやめないと…暴力するぞ!!」

杏子「まだいたのか」

アノマロカリモン「まだいたさ!」

アノマロカリモン『スティンガーサプライズ!!』

シュパァンッ!!

ヤシャモン「ぐわっ!」

ティラノモン「痛いのよ!!」

メタルシードラモン「フハハハ!その調子だアノマロカリモンよ!この戦いのあとに褒美として沢山のホタテを与えよう!」

アノマロカリモン「わ〜い!」

メガシードラモン「あの、メタルシードラモン様……わざわざ船の上のデジモン達を狙わなくても、海賊の船を破壊して沈めた方が手っ取り早いのでは……?」

メタルシードラモン「む?確かにそうだったな」

杏子「おい、あいつも結構頭悪いぞ」

メタルシードラモン「何だと!?喰らえ!!」

メタルシードラモン『アルティメットストリーム!!』

シュィィィィィィン……

ほむら「最大出力で撃ってくる気ね!」

ルカモン「やばいよ!!」

アグモン博士「この船を沈められるわけには!!」

さやか「ブイモン達はまだ進化して来ないの!?」

杏子「来ないって事はまだ進化できねぇんだろ!」

シーラモン「チャージなどさせん!」

ミネルヴァモン「ああ!アタシ達が止めて…」

メガシードラモン達『サンダージャベリン!!』

バリバリバリバリッ!!

ミネルヴァモン「ちっ!電撃か!」

アノマロカリモン「はははは!メタルシードラモン様の邪魔はさせんぞ!」プスプス…

さやか「仲間の電撃の巻添え喰らってるし!?」

マリンエンジェモン「パピプペポ!!(このままでは船が沈められてしまいますわ!!)」

ルキ「しょうがない……レナモン!」

コォォォォン…

レナモン「呼んだか、ルキ」

さやか「うわっ!あんたのパートナーデジモン!?デジヴァイスの中じゃなくて今まで何処に隠れてたの!?」

レナモン「この船には多くの幼年期デジモンと人間の子供達が乗っているんだったな。なら、落とすわけにはいかない」

ルキ「メタルシードラモンはわたし達が倒す」スチャッ!
210 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:15:18.16 ID:7aX1R2+/0

BGM
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=7a8W9j8CQL8

MATRIX
EVOLUTION_


ルキ『マトリックス・エヴォリューション!!』


―レナモン進化!クズハモン!!―


さやか「究極体に進化した!?」

杏子「アイツもアタシやマミと同じ様にパートナーと合体して進化するのか……!」

メタルシードラモン「チャージ完了だ!発射ぁ!!」

ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

キャプテンフックモン「しまった!!」

アノマロカリモン「って、メタルシードモン様!船には俺もいるんですけど!?」

クズハモン『胎蔵界曼荼羅!!』シュワッ!

ドゴオォォォォォォォン!!

さやか「た…助かったの……?」

ほむら「クズハモンが結界で防いでくれたのね」

メタルシードラモン「おのれぇい!」

クズハモン『錫杖!!』

ガキィン!!

メタルシードラモン「ぐわっ!!」

ルキ『あんた達のパートナーがまだ来ないなら、その間にわたしが倒しちゃうから』

杏子「ふん…お手並み拝見といこうじゃん、カードクイーン」

ほむら「私達は船を取り囲んでいるシードラモン達を討つわよ!」ドドドドドドドッ!

さやか「よーし!」ザンッ!

ザバァン!

キャプテンフックモン「ちっ!マタドゥルモンの船も来やがったか!」

ルカモン「ピーターモンとティンカーモンもいるよ!」

ほむら「あの赤いベルゼブモンもいるわね…!」

マタドゥルモン「やっほーフクちゃ〜ん♪俺達も派手に行かせてもらうよ!」

ベルゼブモンX「…奴は出てねぇのか……なら、俺は行かねぇ……」

ピーターモン「んだよ!戦えよあんたも!俺ちゃんが何故か船の操舵やらされてるしよ!」

マタドゥルモン「じゃ、またプレシオモン君に働いてもらいますか!いらっしゃいませ〜!」パフ〜♪

シュィィィィン!

プレシオモン「キュオォォォン!」
211 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:19:22.17 ID:7aX1R2+/0
キャプテンフックモン「またデジメモリのデジモンか!!」

ほむら「牧野ルキはメタルシードラモンの方を食い止めてるし……究極体がもう一体では……ミネルヴァモン、あなた行ける?」

ミネルヴァモン「無理だ!距離があるし、奴は海の上だ!アタシ泳げない!!」

ほむら「なら、あのプレシオモンがこの船に攻撃してきたら……」

プレシオモン『ソローブルー!!』シュゴンッ!!

ドゴオォォォォォン!!

アグモン博士「うわあぁぁぁぁ!!船が揺れる揺れる!!」

ルカモン「甲高い声を衝撃波として撃ち込んで来たよ!」

マタドゥルモン「耐えたか……でももう一発 喰らったら今度こそ沈んじゃうね!以前乗ってた船を壊すのは忍びないけど……許してね!」

ゴマモン「そうは!」

ゆま「いかないんだから!!」

ザバァン!

杏子「ゆま!ゴマモン!!」

ゴマモン『マーチングフィッシーズ!!』

シュババババババッ!!

プレシオモン「キュオ…?」

ベルゼブモンX「あいつ……」

マタドゥルモン「あははは!何しに出てきたのよ?そんなお魚がプレシオモン君にきくはずないだろ?」

ゆま「ゆま、今までキョーコたちにいっぱい迷惑かけた!ゴマモンも一人にしちゃった!」

ゴマモン「そしてようやくまた一緒に戦えるようになったんだ!船の中で怯えてるままなんて……そんなの我慢できるかってばよ!」

マタドゥルモン「海のデジモンとは言っても、スピリットを失って進化もできない君に何ができるんだ?大人しく船の中で怯えてればよかったのに!」

杏子「そうだ……お前、デジヴァイスすら無いのに……」

ゆま「これがあるもん!」スチャッ!

さやか「だから、それバイオデジモンが使うデジヴァイスだし……」

ゆま「ゆまはいつまでもキョーコに守られてるだけじゃない!!」

ピカアァァァァァ…!

ほむら「疑似デジヴァイスが……本物のデジヴァイスに……!?」

さやか「変化するにもQBモンがいなきゃデジヴァイスってできないんでしょ!?」

杏子「ど…どうなってんだ!?」

マタドゥルモン「デジノームの仕業か……?」

ベルゼブモンX「デジノーム?何だそりゃ?」

マタドゥルモン「いや、何でもないよダンナ」

ゆま「いこう、ゴマモン!ゆま達、一緒に強くなるの!」ダッ!

ゴマモン「合点だぁい!」
212 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:20:44.05 ID:7aX1R2+/0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―ゴマモンワープ進化あぁぁぁぁ!ヴァイクモン!!―


“ヴァイクモン”

究極体 獣人型 ワクチン

決して溶けることのない、永久凍土の極寒の地を治める獣人型の究極体デジモン
体毛は氷の結晶の様に変化しており、クロンデジゾイドなみの硬度を持つと言われている
背中に背負っているモーニングスター「ミョルニル」は一振りで山を消滅させることができ、空間そのものを歪めてしまう
イッカクモンやズドモンの軍団を束ね、戦いの際は鬼神のような非情さをみせるが
手下への情は厚く思いやりのある一面も見せる
必殺技の『アークティックブリザード』は周囲の大気を瞬間的に絶対零度にし、敵を急速冷凍させ
「ミョルニル」で打ち砕いてしまう
砕かれた敵の体がまるでブリサードのようになるのがその名の由来である


杏子「ゴマモンを究極体に進化させたのか…!!」

さやか「いきなり!?」

ほむら「再び結束された二人絆の力によって進化させたのね……」

ベルゼブモンX「絆の力だぁ…?」

シーラモン「おおおぉぉ!あれはイッカクモンやズドモンの王ヴァイクモン!ヴァイクモンとプレシオモン、真の海の王者はどっちか!?これこそディープセイバーデジモンの豪快なドリームマッチだ!!」

メタルシードラモン「私を差し置いて何が真の海の王者だ!アルティメット―」

クズハモン『裏飯綱!!』コオォォォォォン!!

ドゴォォォォォン!!

メタルシードラモン「むおおぉぉぉぉぉ!!」

ゆま「ヴァイクモン、あなたが本当のゆまのパートナーなんだからね!」

ヴァイクモン「わかってるってばよ!だから進化できた!」

ゆま「うん!一緒に強くなったんだよね!」

ベルゼブモンX「何が絆の力だ……パートナーだ……そんな進化俺は認めねぇ!!」バサァ!

マタドゥルモン「ダンナ!」

杏子「赤いベルゼブモンがヴァイクモンを!」

インプモン「待たせた名ほむら!」

ほむら「インプモン!」

ギルモン「ボク達進化できたよぉ!」

ブイモン「今までの分取り戻すぜ!」

さやか「よぉし!あたし達も……」

杏子「テイマーとデジモンの絆の力、見せてやるよ!」
213 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:22:10.97 ID:7aX1R2+/0
―インプモンワープ進化ぁぁぁ!ベルゼブモン!!―

MATRIX
EVOLUTION_


杏子『マトリックス・エヴォリューション!!』


―ギルモン進化ぁ!デュークモン!!―


―ブイモン進化ぁ!ブイドラモン!!―

―ブイドラモン!―

―スティングモン!―

―ジョグレス進化ぁぁぁぁ!―

―パイルドラモン!!―


ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュンバキュゥゥゥゥン!!

ベルゼブモンX「ちっ!」

ピーターモン「あんな距離から…!」

ベルゼブモン「テメェが一番潰してぇのは俺なんだろ?」

ベルゼブモンX「そうだぜぇ……この時を待っていたぜぇ!!」

ミネルヴァモン「やっちゃえお兄ちゃん!」

さやか「おにい……」

杏子『ちゃん……?』

ブイドラモン『ベルゼブモン……あいつ、巨乳好きとか言いながら、しばらくみないうちにロリコンに超進化かよ……』

さやか「退化とも言えるんじゃない?」

スティングモン『姐さん…そんな……』

ベルゼブモン「テメェら何誤解してんだよ!!」

ベルゼブモンX「ぶわぁかが!!」

ベルゼブモンX『ダークネスクロウ!!』

ズバンッ!

ベルゼブモン「うおっ!」

デュークモン「ベルゼブモン!このデュークモンが助太刀するぞ!」

ベルゼブモン「いい!構うな!このニセモン野郎はホンモンの俺が殺る!それよりお前はあのキツネ女を手伝ってやれ!」

杏子『わかった…』ダッ!
214 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:23:36.80 ID:7aX1R2+/0
パイルドラモン「さやか、シードラモン軍団を一掃するためにインペリアルドラモンに進化しよう!」

さやか「そうだね!ほむら達が戻って来たなら……って、そういえばクルモンは!?」

ほむら「…ごめんなさい、私のミスで敵に連れ去られてしまったわ……」

さやか「敵に連れ去られたって……そんなっ!!」

ほむら「敵もクルモンの進化の力に目を突き付けたから……殺しはしないでしょうけど……」

パイルドラモン「それなら俺はまだインペリアルドラモンに進化できないって事かよ!」

ヴァイクモン『ミョルニル!!』

ドガッ!バゴッ!

プレシオモン「ギュオッ!!」

ゆま「がんばってヴァイクモン!」

ヴァイクモン「でも、プレシオモンは本来は穏やかなデジモンのはずなんだ……それをデジメモリにしてこんな風に使うなんて!」

メガシードラモン「だったらお前が大人しく海野藻屑となれ!」

ゆま「ああっ!シードラモンの大群にかこまれちゃった!」

メガシードラモン達『サンダージャベリン!!』ビリビリビリビリ!!

シードラモン達『アイスアロー!!』シュババババババッ!!

ドゴオォォォォォォン!!

メガシードラモン「やったか!?……何!?」

シードラモン「俺達の攻撃が効いてないだと!?」

ヴァイクモン「オイラの体毛はクロンデジゾイド並の強度らしいからな!」

ゆま「でも、フカフカだよ!」モフモフ

シードラモン「おのれぇ…俺も幼女に乗っかってもらいてぇ!!」

ヴァイクモン「ゆまはもう離さない!二度とだ!!」

ヴァイクモン『アークティックブリザード!!』

ヒュゴオォォォォォォ!!

メガシードラモン「何!?」

プレシオモン「キュオッ!?」

カキンッ!

マタドゥルモン「あらら……プレシオモンやシードラモン軍団が一斉に周りの海水ごと氷漬けにされちゃったよ」

ピーターモン「とんでもねぇ進化だ……」

ヴァイクモン「トドメだ!」

ヴァイクモン『ヴァイキングアックス!!』

バキンッ!ドゴオォォォォォン!!

ティンカーモン「そのまま氷漬けしたデジモンを打ち砕いた!!」

マタドゥルモン「パワーも凄まじいねぇ……」

ヴァイクモン「悪く思うなよプレシオモン……ん?これは……」

ゆま「えすでぃーカード?」

ヴァイクモン「いや、プレシオモンのデジメモリだ……今倒したからデジメモリに戻ったのか?」

ゆま「ゆまが持っておくね」
215 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:24:29.89 ID:7aX1R2+/0
ほむら「やったようね…あの子達……」

ベルゼブモンX「野郎……!」

メタルシードラモン「おのれぇ……荒らぶる海の王者はこの私だ!!」

バシンッ!

クズハモン「ああっ!」

ルカモン「クズハモンがメタルシードラモンの尻尾に叩きつけられた!」

ルキ『これしきのことで…!』

デュークモン「クズハモン、ここはデュークモンに任せろ!」

ルキ『あんた…!』

杏子『本物のデジモンの強さはどっちが上かってとこ見せてやるよ!』

デュークモン『ロイヤルセーバー!!』シュゴォォォォン!!

ドゴォォォォォォン!!

メタルシードラモン「ぐわああぁぁぁぁぁぁ!!」

アノマロカリモン「メタルシードラモン様!お労しや〜!」

シードラモン「ひえぇぇ…もうダメだ……」

ベルゼブモンX「テメェらよ……情けねぇじゃねぇか!!人間に飼われたデジモンなんかに!!」

バサッ!

ベルゼブモン「テメェ待ちやがれ!」

ほむら「何をするつもり!?」

ベルゼブモンX「おい、ウナギ!」

メタルシードラモン「……む…むぅ……」

ベルゼブモンX「へへ…!」

ズバッ!

さやか「え!?」

杏子『何だあいつ!?虫の息のメタルシードラモンに爪を突き刺したぞ!?』

メタルシードラモン「ぐ…ぐおおおぉぉぉぉぉぉ!?」

ベルゼブモンX「テメェには俺の体の中のXコアのデータを逆流させてお裾分けさせてやっぜ!」シュギュゥゥゥゥゥ!

アグモン博士「Xプログラムを感染させる気か!?」

ベルゼブモンX「さあ、このままくたばるか?それとも……」

メタルシードラモン「う…うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

パアァァァァァ…

ピカァン!

ギガシードラモン「ギャオオォォォォォォォ!!」
216 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:27:01.67 ID:7aX1R2+/0
“ギガシードラモン”

究極体 サイボーグ型 データ

メタルシードラモンの開発は成功を収め、水中では最速の移動スピード、最強の迎撃能力を発揮している
クラックチームは更に勢力範囲を拡大する為、広大なネットの海をカバーする航続距離を持ち
制海能力を有する超大型デジモンを極秘裏に建造した
全長はホエーモンをも上回り、カオスドラモンを始めとするクラックチームのデジモンを内部に搭載が可能で
もはや単体のデジモンとしてではなく、いつ何処のネットの海上に現われ
攻撃を始めるか分からない強襲揚陸艦とでも言えるだろう
必殺技は口部の大砲から発射するエネルギー魚雷『ギガシーデストロイヤー』と
背部の発射口から掃射される無数の対空エネルギー弾『スカイウェーブ』


ルキ『メタルシードラモンの形が変わったけどあれって……』

アグモン博士「進化だ!X進化したんだ!!」

ほむら「X進化…!」

杏子『デカさもメタルシードラモンの時より数段デカくなってる!!』

ギガシードラモン『ギガシーデストロイヤー!!』シュィィィィン…

ズドゴオォォォォォォォォォン!!

ヴァイクモン「うわぁ!!」

デュークモン「くっ!」

マタドゥルモン「わわっ!船が!ダンナってば……あんなデジモンにX進化させちゃって……そんなことしたら……」


――異分子確認、これより排除する――


デュークモン「! この声は!?」

杏子『声?』

マタドゥルモン「来ちゃったか……」


――ペンドラゴンズグローリー!!――
217 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:28:14.72 ID:7aX1R2+/0
パイルドラモン「! さやか、空から光が!!」

さやか「光?光って言うより……」

ほむら「ビームだわ!!」

シュゴオォォォォォ!!

ギガシードラモン「!?」

ギャゴゴゴオォォォォォォォォォォン!!!!

ギガシードラモン「ぐおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

ズバァン!!

アノマロカリモン「ご…ご主人様あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ベルゼブモン「あのデケぇギガシードラモンを一撃で…!?」

ベルゼブモンX「……」

ほむら「一体今の攻撃は……」

フッ……

さやか「な…何!?いきなり真っ暗になったよ!?夜!?」

キャプテンフックモン「違う、太陽が隠れたんだ!奴によって!」

ゴゴゴゴゴ……!!

パイルドラモン「な…何だあのデッカイの!?X進化したメタルシードラモンよりもっと大きいぞ!!」

ほむら「今の攻撃はあのデジモンが……?」

マタドゥルモン「ダンナったら……あれを誘き寄せるためにメガシードラモンにXプログラムを感染させたわけね……」

ピーターモン「あれが来たって事は……」


――来たか……ロイヤルナイツ、竜帝エグザモンよ!!――


ゴゴゴゴゴゴ……!!

ベルゼブモン「うおっ!?この揺れは……」

クズハモン「今度は海底から何か出てくる!!」

ミネルヴァモン「こんな海の上であのニ体が闘り合おうってのかい……アタシら……無事で済むのかねぇ……」

キャプテンフックモン「タダではすまねぇだろうな……ロイヤルナイツと七大魔王、それぞれの最大の質量データを持つエグザモンとリヴァイアモンがぶつかるんだ!!」

ほむら「エグザモン?リヴァイアモン……!?」

アノマロカリモン「次回に続く!!」
218 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/19(火) 15:29:07.90 ID:7aX1R2+/0
〜次回予告〜

ギガシードラモン「せっかくX進化したのにこれでもう出番終わり!?冗談ではない!!」

エレキモン「まあ、エグザモンの噛ませキャラにしちゃったなぁ……シードラモンファンのみなさんゴメンナサイ」

ギガシードラモン「ふざけんなっ!俺、ハーモニカ吹いちゃうぞ!!」

ジジモン「じゃが、シードラモン種の集合回じゃったのぅ……」

ワルシードラモン「え?」

カオスシードラモン「え?」

ベタモン「え?」

エレキモン「お前は微妙に違うだろ」

ジジモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ジジモン『最大級対決!エグザモン対リヴァイアモン』

ジジモン「今、奇跡と魔法で進化する!」

テイルモン「最大級対決ね……ムラムラするわっ!!」

エレキモン「どっから沸いたお前!?つーかナニを勘違いいてるんだ!!」


今回はここまで
本当スイマセン、ギガシードラモンに進化させたと思ったらいきなり殺して
台風の中これから出かけなきゃ行けないのメンドイ……
ではまた
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/19(火) 15:42:42.20 ID:SSFAV8ls0
乙!
シードラモン系も好きな俺にとっては素晴らしかったぜ!!!
ていうかやっぱりシードラモン系の成長期はベタモンってイメージが強いんだな
俺も成長期の中じゃダントツで好きだ!!
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/19(火) 17:31:35.97 ID:qXz/P1IDO
>>1

アノマロカリモンはジェラシッドポジションか

声優が同じなのか?
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/06/19(火) 19:18:34.13 ID:mnnwKOxCo
>>1
アノマロカリモンもジェラも中の人櫻井さんだな
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/24(日) 09:18:43.60 ID:LVDjMgIto
ジョグレスするとだいたいアノマロカリモンになって小学生達からまたこいつかよと言われる残念デジモン
223 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:03:24.95 ID:/2ogsYbF0
こんにちわ

>>219
マイケルのベタモンのイメージが強いからですかね
それにしてもシードラモンは何だかんだで進化系が揃ってて優遇されてますよね
ティラノモンェ……

>>220-221
奇しくもジェラとアノマロの登場回の脚本も同じなんですよね
デジモンのあの脚本の担当回はゴーカイの担当回やカーレンやボーグ程狂ってませんが
ところでフォーゼの次のライダーのメインライターがこの脚本家という情報を聞いたんだけど
流石にガセだよね?
いや、ある意味それはそれで凄い見たいけど……

投下
224 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:05:43.09 ID:/2ogsYbF0
〜キャプテンフックモンの海賊船内〜

ドゴオォォォォン!!

ゴゴゴゴ…!

みはら「またお船がゆれてる……もういやだ……お家に帰りたいよ……」

ポロモン「大丈夫、オイラがついてるから心配するな!」

マサト「あの緑髪の女も出て行ってしまったしな……」

タツヤ「ねーちゃ……」

きたざき「もうこの幼年期デジモン達をサンドバックにするのも飽きてきたなぁ……」ガスッ!ボゴッ!

プニモン「ブーッ!!」バゴッ!!

きたざき「次はきみがいいなぁ……トリくん……」

ポロモン「! み…みんな少しお話しようか!みんなはスーパー戦隊で何が好きかな?やっぱ今やってるゴーバスターズ?それともゴーカ……」

みはら「ぼくは…ゴーゴーファイブかな、ゴーグリーンが好きなんだ」

ポロモン「いや、ゴーゴーファイブもう十年以上前の作品だよね?君まだ幼稚園児だから生まれてないはずだよね?」

みはら「DVDでみたから……」

ポロモン「ああ、そう……」

タツヤ「タツヤゴーオンジャーしゅきー!」

ポロモン「ああ、ゴーオンジャーなら君達の世代でもギリギリ……なのかな?」

タツヤ「えんじんはえいがででたれつたかがしゅきー!」

ポロモン「その選出に他意は無いよね?」

きたざき「ぼくはシンケンジャーだね……」

ポロモン「君は意外にも無難だね……今やってる朝ドラで殿とチーフが出てるよね」

マサト「こどもだねぇ君達……やっぱ井上敏樹がメイン脚本のジェットマンじゃないかな」

ポロモン「ゴーゴーファイブより古いのキター!!」

マサト「最終回の凱は当時衝撃的だったね……フィギュアーツ化おめでとうございます」

ポロモン「当時って言っちゃったよ!君本当は幼稚園児じゃないでしょやっぱ!!」

ゴゴゴゴゴ…!!

みはら「うわぁ!さっきより大きなゆれだ……!」

タツヤ「あうぅ……」

ポロモン「(一体外で何が起きてるんだ……?)」
225 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:11:16.19 ID:/2ogsYbF0
ゴゴゴゴゴ……!

パイルドラモン「で…デカすぎる……!」

ベルゼブモン「ああ…今まで見てきたどんなデジモンよりも……!」

ほむら「(あのワルプルギスの夜でさえも霞む程にね……)」

エグザモン「我が名は竜帝エグザモン!」


“エグザモン”

究極体 聖騎士型 データ

デジタルワールドの聖なる守護者「ロイヤルナイツ」の1体である聖騎士型デジモン
途方もないデータ質量をもったデジモンであり、旧来のデジタル機器ではまったく描画することが出来ず
最新鋭のデジタル機器の性能をもってしてようやく描画可能となったため発見できた存在である
ロイヤルナイツに属しているが、同時にすべての竜型デジモンの頂点に立つ存在であり、「竜帝(りゅうてい)」の異名を持つ
意思を持った巨大な翼「カレドヴールフ」と巨大なランス「アンブロジウス」を持っている
「カレドヴールフ」はすべてクロンデジゾイドで構成された特殊な翼であり
「カレドヴールフ」自身の判断により、時には飛翔するための翼になり、また時にはエグザモンを守る盾ともなる
ランス「アンブロジウス」にはさまざまな効果を持つウィルスの仕込まれた特殊弾が装填されており
エグザモンの攻撃を多彩なものにしている
必殺技は、「アンブロジウス」を敵に突き刺し
すべての特殊弾を炸裂させ内部から敵を破壊・消滅させる『アヴァロンズゲート』と
大気圏外まで急上昇し、「アンブロジウス」から高出力のレーザー射撃を行う『ペンドラゴンズグローリー』
また、大気圏外から急降下し、大気との摩擦熱を帯びた状態で体当たりする『ドラゴニックインパクト』
は衝撃波を伴うため広範囲の敵を掃討することも可能である


ルキ『で…デカければいいってもんじゃないでしょ……!』

杏子『あ…ああ、懐に飛び込めばいけるはずだ……!』

シーラモン「ちょっと待ってください!敵じゃないですよ!あの方はロイヤルナイツの竜帝エグザモンさんですよ!?今名乗ってたじゃないですか!!」

デュークモン「ロイヤルナイツだと?」

さやか「ロイヤルナイツだからって……ロードナイトモンやデュナスモンの例もあったし、敵じゃないとは言い切れないんじゃ……」

マリンエンジェモン「ピプ〜(でも、今ギガシードラモンを倒して私達を助けていただきました)」

さやか「そう…だね……じゃあ、味方なの……?あれ?今あたしマリンエンジェモンの言葉がわかった?」

ほむら「でも、どうしていきなり現れたの…?」

アグモン博士「Xデジモンだ……Xデジモンに進化したギガシードラモンを消去するために来んだ!」

ほむら「Xデジモンを?どういう事?」

エグザモン「滅びしかの世界から来しXデジモン、それはこの世界に在ってはならぬ異分子」

ベルゼブモンX「在ってはならねぇ?テメェらの許可なんかいるかのよ!」

エグゼモン「異分子を排除するが小生がイグドラシルから受けし使命でござんす」

ベルゼブモンX「俺も排除するってか?」

エグザモン「無論、七大魔王でありX抗体を持つ者……まさに即排除対象でござんす」

ベルゼブモンX「テメェとやり合うのも面白そうだけどよ……」

マタドゥルモン「あんたの相手はこっちの方がお望みみたいだよ竜帝さ〜ん」

ゴゴゴゴ……!

さやか「海の中からも迫って来てた何かがいよいよ出てくるよ!!」

エグザモン「奴か…!」

キャプテンフックモン「お前達!何かにつかまってろ!船から振り落とされるなよ!!」

ザバアァァァァァァァン!!!

ほむら「きゃっ!」

さやか「あわわわわわわ……またとんでもなくデカイのが……!!」

リヴァイアモン「ファファファファ……」
226 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:15:30.85 ID:/2ogsYbF0
“リヴァイアモン”

究極体 魔王型 ウィルス

その怪物の持つ余りにも強大な力への恐怖から“悪魔獣”と呼ばれ
“七大魔王デジモン”の一体に数えられているデジタルワールド最強の怪物が存在する
デジタルワールドすら呑みこむという巨大な顎を持つその長大な怪物はダークエリア付近のネットの海底に眠っていると伝えられ
一度目覚めさせれば、頂点に位置する如何なるデジモンをも見下し
他の魔王型デジモンはおろか天使型デジモンでさえ恐れ逃げ出すと言われている
しかし、デジモンとしてデコード(解読)できる限界の存在で、姿を現すことは皆無に等しく
デジタルワールドに巣食う根元的な悪の存在だとも言われている
必殺技は、巨大な顎『ロストルム』で全てを破壊し
長大な尾『カウダ』で全てを薙ぎ払う


ゆま「大きな……ワニ?」

ヴァイクモン「エグザモンに負けてないぐらいのデカさだってばよ!!」

クズハモン「奴を構成しているデータの質量も多大なものだろう……」

マッハガオガモン「デジタルワールドを丸ごと飲み込んでしまいそうだ…!」

ティラノモン「(海に落っこちといてよかったぁ……ビビって小便ちびったの誤魔化せたから……)」

リヴァイアモン「弱きデジモン共…そして愚かな人間共……嫉妬せよ、我の力に……」

アノマロカリモン「そう!世界が嫉妬する強さ!それがジェラ嫉妬のリヴァイアモン様!!」

オーガモン「きょ…恐怖で嫉妬どころじゃねぇぜ……」

ベルゼブモン「情けねぇぜオーガモンのオッサン!あんなワニ野郎ただデケぇだけだ!ビビる必要は無ぇ!!」

デュークモン「その通りだ!如何なる巨大な身で迫られようと……このデュークモンは臆さない!!」

リヴァイアモン「ファファファ…よいぞ、貴様達強きデジモンは力だけではなく心も強い……恐怖を乗り超えている……」

杏子『お褒めいただいて光栄だな。確かにこの程度でビビんなくなったほどの修羅場を乗り越えてるからねアタシら!』

リヴァイアモン「だが、それでも勝てぬ敵が現れた時、貴様等心強き者達がその敵に向ける感情は恐怖ではなく嫉妬となるだろう……そう、今がその時!」

パイルドラモン「誰が勝てないだって?」

ほむら「恐怖も嫉妬も無いわ、私達はただ前に進む事を考えるのみ…ベルゼブモン!」

ベルゼブモン「おうよ!あれだけデカけりゃ的を外す事もねぇ!」

さやか「皮剥いでバッグにしてやろうじゃん!」

ベルゼブモンX「待ちな、お前はあの竜帝とのケリをつけたいから出てきたんだろうがよ!」

リヴァイアモン「そうだったな……デジタルワールド最強かつ最大の質量を持つデジモンはこの我……」

マタドゥルモン「ああ、あの竜帝さん自分より大っきいから嫉妬してるんだねあのワニの魔王様。ね、ゴリー?」

ゴリモン「ウキキキキ♪」

ティンカーモン「ちょっ!失礼でしょ!この船ごと食べられるわよ!?」

ピーターモン「そこのゴリラも笑うな!!」

ベルゼブモンX「それに人間のデジモン共を潰すのはこの俺だ……」

リヴァイアモン「ファファファ…貴様の嫉妬の感情も心地好いな……人間と共に在るデジモンに対しての……」

ベルゼブモンX「!! そのデケェ口はんな減らず口も叩けるようだな……そいつから引き裂いてやろうか?」

マタドゥルモン「ストップストップ!ダンナ、殺る相手間違えちゃダメだって!」

さやか「あたし達のデジモンに嫉妬…?あの赤いベルゼブモンが?」

ベルゼブモン「まさか……」

ゆま「あのデジモン、ヴァイクモン達がうらやましいの?ゆま達人間と仲良くしてるデジモンが」

ヴァイクモン「いや、そんなはず無い。奴はオイラ達の様なテイマーのパートナーデジモンを憎んでいるだけだ。奴と戦った時そうはっきりと感じた……」

ほむら「(でも、嫉妬はやがて憎しみへと変わる……)」
227 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:20:38.91 ID:/2ogsYbF0
ベルゼブモンX「いいからテメェはあのロイヤルナイツとやってろワニ!奴を出させるためにあのウナギに俺のXプログラムを感染させてX進化させたんだからよ!」

リヴァイアモン「ファファ…その事は礼を言っておこう……」

エグザモン「参る…!」

ルカモン「やばいよフックモン!あのニ体がやり合ったらあたし達完全に巻き添えくらうよ!」

アグモン博士「ずっと前だってエグザモンとリヴァイアモンが戦ったせいで大きな地震と津波が起きて、このエリア周辺の島々が壊滅寸前だったじゃないか!」

マリンエンジェモン「ププピ〜(その時壊れた私達の船も修理するのに時間がかかりましたね)」

ヤシャモン「また奴等が本気で戦ったら……今度こそこのエリア……いや、デジタルワールドの終わりだ」

シーラモン「えぇ!?俺がこの海賊団に入る前にそんな事があったんですか!?」

さやか「あんた新入りだったんだ……」

シーラモン「いいなー!最大級の大きさを誇るロイヤルナイツと七大魔王の対決!俺もこの目で見たかったですよぉ!!」

ルカモン「馬鹿!あたし達もその時死ぬとこだったんだよ!?」

キャプテンフックモン「流石に奴等、デジタルワールドを壊滅させるほど派手にはやらねぇと思うが……」

ミネルヴァモン「アタシ達が巻き込まれるのは確かだね……おい、エグザモン!!」

エグザモン「む?オリンポス十二神のミネルヴァモンでござんすか」

ミネルヴァモン「アンタ達デカブツ同士の小競り合いに巻き込まれてこんな海のど真ん中にいるアタシ達が海の藻屑になるのはゴメンだよ!!」

エグザモン「う…うむ、確かにこの選ばれし少女達を失う事はイグドラシルがお望みの事ではないでござんすな……」

さやか「あ、案外話がわかるデジモン?」

パイルドラモン「ロイヤルナイツだからな!」

キャプテンフックモン「(だが、奴はイグドラシルの命令のためならリヴァイアモンとの戦いで巻き添えになるこのエリアのデジモン達の犠牲なんか考えてねぇだろうがな)」

ヤシャモン「(今、思い止まったのはここに選ばれし少女達がいるからか)」

ミネルヴァモン「(イグドラシルの命令ならどんな使命も遂行する……それがロイヤルナイツ!)」
228 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:21:25.09 ID:/2ogsYbF0
シーラモン「いやぁ、流石エグザモンさん!ロイヤルナイツはすばらしいなぁ!」

パイルドラモン「なら、アルフォースブイドラモンはどうだ?」

シーラモン「アルフォースブイドラモン!?あのブルーデジゾイドの鎧に身を包まれた神速の騎士ですか!?まさかあなたが……」

パイルドラモン「まあ、今はその進化はできないけどな……」

シーラモン「すっごおぉぉぉぉぉぉぉ!!憧れるなぁ〜!」

パイルドラモン「じゃあ、マグナモンはどうだ?」

シーラモン「…マグナモン……ああ……うん…いや、そうですね……はい……」

パイルドラモン「何だそのテンションガタ落ちっぷりは!?」

エグザモン「選ばれし少女達を巻き込まぬよう戦うには……」

リヴァイアモン「気になって戦えないか?ならば、その要素……無くしてやろう!」

リヴァイアモン『ロストルム!!』グパァ…!

ゴゴゴゴォォォォォォ……!!

エグザモン「何と!?」

キャプテンフックモン「うわっ!リヴァイアモンの奴!俺達の……」

マタドゥルモン「船ごと飲み込むつもり!?」

ベルゼブモン「て…テメェこのワニ野郎!!」

ベルゼブモンX「何しやがるんだ!!」

デュークモン「に…逃げ切れない!!」

パイルドラモン「食われる!!」

バクンッ!!

リヴァイアモン「さあ、奴等は我が身の内……」

エグザモン「貴様…!!」

リヴァイアモン「これで選ばれし少女達を気兼ねせずに戦えるなエグザモンよ……!」

エグザモン「ならば、小生はロイヤルナイツとして七大魔王であるお主を斬るでござんす!」
229 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:23:36.86 ID:/2ogsYbF0
〜リヴァイアモン体内〜

ズゴオォォォ…

ベルゼブモン「くそっ!ここはマジであのワニの腹の中か?」

ほむら「生物の体内と言うより暗黒空間という感じね……(魔女の結界にも似てるかもね……)」

クズハモン「七大魔王リヴァイアモンの体内だからな」

さやか「どうやって出ればいいのよここからっ!!」

杏子『食われて入ったんなら、ケツの穴から出れるんじゃね?』

さやか「そんなの絶対嫌っ!!」

パイルドラモン「俺達ウンコになるな」

さやか「言うなっ!!」

ルキ『前と後ろ、どっちから出るにしてもその前に……』

バキュゥゥゥゥン!!

ベルゼブモンX「へへへ……」

ほむら「奴等を何とかしてからね……!」

マタドゥルモン「いや〜君のモデルになった童話でもこうやってワニに食べられるんだっけ?お爺さんと一緒に」

ピーターモン「お爺さんと一緒に食べられるのは俺ちゃんじゃなくてピノッキモンの方だろ!ワニじゃなくてクジラだし!!」

ティンカーモン「それにワニに食べられるのは海賊だけでしょ!あたし達海賊船なんかに乗ってたからリヴァイアモン様に食べられちゃったのよ!!」

キャプテンフックモン「ふんっ!マヌケだなマタドゥルモン、まさかお前らまで一緒に食われるとは!」

ベルゼブモンX「んな所その気になればいつだって出れらぁ……テメェらを殺してからな!!」

バサァ!

ヤシャモン「来るぞ!」
230 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:26:03.95 ID:/2ogsYbF0
ベルゼブモンX『ダブルインパクト!!』バキュンバキュゥゥゥゥゥゥゥン!!

パイルドラモン「うわあ!やったな!」

さやか「撃ち返すんだよパイルドラモン!」

パイルドラモン『デスペラードブラスター!!』ドドドドドッ!

ベルゼブモンX「下手糞がっ!」バサァ!

パイルドラモン「よけられた!」

さやか「翼が生えてる分素早い!」

ベルゼブモンX「チャカってのはしっかり狙って撃つんだよ!ぶち殺してぇ的をしっかり狙ってなぁ!!」バキュゥゥゥゥゥゥン!

さやか「危ないパイルドラモン!!」

パイルドラモン「し…しまっ―」

バキュゥゥゥゥン!

さやか「あっ…ベルゼブモンの弾丸があっちのベルゼブモンの弾丸を撃ち落とした……!」

パイルドラモン「助けられたなベルゼブモン……」

ベルゼブモン「テメェの言う通り、しっかり狙って撃ったぜ俺も。殺られたくねぇダチを助けるためになぁ!」

ベルゼブモンX「…ちっ!そのダチってのは人間も含まれてるんだろ?」

ほむら「当然よ、ね?」

ベルゼブモン「おう!」

ベルゼブモンX「あぁ…んだよそりゃ気色悪ぃ……イライラするぜっ!!」バサッ!

ほむら「突っ込んでくるわ!」

ベルゼブモンX『ダークネスクロウ!!』

ガキィンッ!

ほむら「ベレンヘーナが二つともはじき飛ばされた!」

ベルゼブモンX「これでテメェは丸腰だな!」

ベルゼブモン「まだだぜ!アドベント・シャル!」

ニョロンッ!

シャルロッテ「どうもおおきに〜……って、兄ぃが二人!?」

さやか「な…何あの物体!?」

パイルドラモン「デジモン……?あいつ、いつの間にか妙な技を……」

シャルロッテ「まあ、ええわ。赤い兄ぃを食ったるでぇ!(黄色い兄ぃっていなへんのかな?)」グパァ…

ベルゼブモンX「馬鹿が!ワニに食われて更にこんなわけわかんねぇ野郎に食われてたまっかよ!!」バキュバキュバキュゥゥゥゥン!!

シャルロッテ「ぎゃああぁぁぁぁ!!」ドゴオォォォォォン!!

ベルゼブモン「シャル!」

ニュルンッ!

パイルドラモン「うわっ!また出てきた!?」

シャルロッテ「野郎はないで!ウチ魔女やさかい、こう見えても女の子やし!」

さやか「魔女……!?」

ベルゼブモンX「何だろうが人間に味方する奴は全て俺の敵だ!!」

シャルロッテ「この赤い兄ぃ怖いわぁ……今日は帰らしてもらうわ」ニュルンッ!

パイルドラモン「ベルゼブモンの口の中に戻った!」

ほむら「(案外役に立たないわねあの魔女……)」
231 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:27:51.44 ID:/2ogsYbF0
ルカモン「フックモン!こっちは一緒に飲み込まれたシードラモン軍団の生き残り相手に手一杯だよ!」

アグモン博士「ゴリモンやアノマロカリモンもいるしね!」

ゴリモン『パワーアタック!!』

ドゴッ!

シーラモン「うわっ!」

アノマロカリモン『テイルブレード!!』

ガキィン!

ミネルヴァモン「コイツは完全体のくせにしぶとさだけは究極体並だねっ!」

アノマロカリモン「しぶとくなければ生き抜けない界隈で生きてきましたから!」

ゆま「キョーコ!ゆま達は敵のお船にいるデジモンをやっつけよう!」

杏子『あのマタドゥルモンって奴か…!』

デュークモン「よし、行こう杏子」

ルキ『あのデジモンをどっちが先に仕留めるか勝負といかない?』

杏子『…おもしれぇ、その勝負乗った!』

クズハモン「ルキ、それどころでは……」

ヴァイクモン「でも、あいつに奪われたスピリットも奪い返さなきゃいけないしな!」

キャプテンフックモン「あいつに関しちゃ手出し無用だ。奴は先代船長だったジャスティモンを……!」

ヴァイクモン「仇ってわけか……まあ、オイラにとっちゃ一番大切なお宝は取り戻せたから……あいつからスピリットを奪い返すのはお前に任せていいのか?」

キャプテンフックモン「ああ…」

マタドゥルモン「嫌だよ〜赤き海賊団にいたころから俺、自分で戦うの嫌いだったのフクちゃん知ってるでしょ?」

キャプテンフックモン「ふざけるな!お前の顔を見るのも今日で最後にしてやる!!」

マタドゥルモン「フッ…最後か…じゃあ、最後にいいこと教えてあげる」

キャプテンフックモン「お前の与太話を聞く耳は持たねぇ」

マタドゥルモン「そう言わずに聞いてよ。フクちゃんが懐いてた先代船長のジャスティモン……あのオッサン実はそこにいるデュークモンやお狐さんと同じく人間とデジモンが融合して進化したデジモンだったんだよ」

キャプテンフックモン「何!?」

マタドゥルモン「あのオッサンたまに声が変わったり、ぶつぶつ独り言で会話している時があったの気が付かなかった?」

杏子『アタシ達と……』

ルキ『同じ進化……!』

マタドゥルモン「しかも、あのオッサンはダンナと同じく別次元のデジタルワールドからこの世界に迷い込んだデジモンとテイマーだったのさ!」

デュークモン「マサルダイモンと同じだな…」

マタドゥルモン「因みにこの世界では何故か融合を解く事ができなかったみたいだけどね」

キャプテンフックモン「…で、それがどうした?」

マタドゥルモン「わからないかな?あのオッサン…いや、あのオッサンと坊や達は「デジタルワールド最大のお宝を探そう」という

口実を餌に、俺達を利用して元の世界に帰る方法を探らせてたのさ」

キャプテンフックモン「ジャスティモンが……」

マタドゥルモン「いいかいフクちゃん?俺が裏切ったんじゃない、あのオッサン達が最初から俺達を裏切ってたんだよ」
232 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:29:44.91 ID:/2ogsYbF0
キャプテンフックモン「……」

ヴァイクモン「キャプテンフックモン……」

杏子『お前……』

ルキ『戦う気力が無くなったのなら、あたし達があいつを倒すよ?』

キャプテンフックモン「…言いたいことはそれだけか?」

マタドゥルモン「ん?」

キャプテンフックモン「今の俺はジャスティモンが率いる赤き海賊団じゃない…このデジタルワールドのお宝を探しだすために共にいてくれる仲間がいる……それだけで十分だ」

キャプテンフックモン「俺達の邪魔をするもんは誰であろうとぶっ潰す!」

キャプテンフックモン「テメェだろうが、ワルプルモン軍だろうが……ジャスティモンだろうがなぁ!!」

マタドゥルモン「…ふーん、言うようになったじゃん。なんか嬉しくなってきたよ……じゃあ、決着つけようかフクちゃん」

マタドゥルモン「いや……キャプテンフックモン!」

マタドゥルモン『サウザンドアロー!!』シュバッ!

キャプテンフックモン『レイジギガアンカー!!』

ガキィィィン!!

ルキ『わたし達……どうする?』

杏子『そこのピーターパン野郎共をぶちのめすか!』

ピーターモン「え!?」

ティンカーモン「ひぃ!?」

デュークモン「人間の子供達をデジタルワールドに誘い込んだ者……このデュークモンは絶対に許さない!」

ピーターモン「絶対に許さないって……成敗されるのは俺ちゃん!?」

ティンカーモン「なんとかしてよピーターモン!」

マタドゥルモン「…ちっ!」ガシュンッ!

パフ〜♪

クズハモン「マタドゥルモンがデジメモリからデジモンを!!」

キャプテンフックモン「(こいつ…!俺と本気で戦ってるはずなのに、その間にこんな事をできる余裕がまだ!!)」

ヴァイクモン「メモリのデジモンが実体化されるぞ!」

シュィィィィン!

エンシェントメガテリウモン「ブオオォォォォン!!」
233 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:32:26.42 ID:/2ogsYbF0
“エンシェントメガテリウモン”

究極体 古代獣型 データ

“氷”の属性をもつ、古代デジタルワールドを救った伝説の十闘士デジモン
遥か古代に存在した初めての究極体であり、超低温の極寒凍土でも適応できる力強さと勇敢さを持っていたと言われている
絶対零度の攻撃であらゆる物の原子活動を停止させ、永久氷結した巨大氷山をも軽々と破壊する
エンシェントメガテリウモンの能力は、その後“哺乳類型デジモン”や“氷雪型デジモン”等に引き継がれていった
必殺技は絶対零度の超吹雪『フリージングブリザード』と、巨大氷山をも破壊する超突進『グレートスノープロー』


ゆま「大きな……トナカイさん?」

杏子『くそっ!さっきのエグザモンやリヴァイアモンで感覚が麻痺してるけど、あのデジモンもデカイ!何だあいつは!?』

マタドゥルモン「氷の十闘士、エンシェントメガテリウモン君だ!仲良くしてあげてくれ!」

デュークモン「十闘士だと!?」

ヴァイクモン「まさかオイラが奪われたスピリットから!?」

マタドゥルモン「そゆこと!デジメモリに変換したのさ!」

杏子『そんな事ができたのか!?』

マタドゥルモン「(ま、これは自分でも驚きだけどね……あのリリスモンの配下だった五闘士だって長い年月をかけてスピリットに適合するデジモンを探し出して進化させたってのに……このラッパをくれたアナログマンの科学力はすごいもんだね!)」

キャプテンフックモン「その隙は逃さないぜマタドゥルモン!」

キャプテンフックモン『レッグリボルバー!!』バンバンッ!!

マタドゥルモン「おっと!余所見をしすぎたね!」

マタドゥルモン『蝶絶喇叭蹴!!』

ゲシゲシィィィン!!

ドゴォォォォォン!!

キャプッテンフックモン「ちっ…!」

マタドゥルモン「ふっ…やるじゃない!」
234 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:33:30.03 ID:/2ogsYbF0
ヴァイクモン「さっきのプレシオモンと同じく、倒せばデジメモリに戻るから……その後にスピリットにも戻せるかもしれない!」

杏子『とにかく倒すだけだな!』

ヴァイクモンアークティックブリザード!!』

ヒュゴオォォォォォォ!!

エンシェントメガテリウモン「ぶおぉ……」

ゆま「ダメだよヴァイクモン!あれは氷の闘士なんだから凍らせられないよ!」

ヴァイクモン「そうだった!」

エンシェントメガテリウモン『グレートスノープロー!!』ドドドドドッ!

ルキ『突撃してくる!』

ヴァイクモン「くっ…!よけきれない……!」

デュークモン「食い止めるんだヴァイクモン!」

デュークモン『ロイヤルセーバー!!』ドッ!

ヴァイクモン『ヴァイキングアックス!!』

ガゴゴォォォォォン!!

杏子『何てパワーだ……これが本物の十闘士の力!』

ヴァイクモン「本物のはずがない!スピリットから実体化されたデジモンでも……こいつには本物の十闘士の魂は宿ってないはずだ!」

ゆま「でも、スピリットのデジモンでしょ!?」

ヴァイクモン「絶対に違う!」

杏子『言いたいことはわかるぜヴァイクモン……けど!』

エンシェントメガテリウモン『フリージングブリザード!!』

ヒュゴオォォォォォォ!!

ヴァイクモン「しまった!!」

デュークモン「氷漬けにされる!!」
235 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:34:27.81 ID:/2ogsYbF0
ベルゼブモンX『ダブルインパクト!!』バキュバキュバキュゥゥゥゥゥン!!

ドゴオォォォォン!!

パイルドラモン「ぐわあぁぁ!!」

さやか「パイルドラモン!!」

ベルゼブモン「野郎!」

ベルゼブモン『ダークネ―』

ベルゼブモンX「遅ぇ!」

ベルゼブモンX『ダークネスクロウ!!』

ズバァァァァン!!

ベルゼブモン「ぬおおぉぉ!!」

ほむら「同じベルゼブモンでも…X抗体を身に宿しただけでこうも力の差があるなんて……!」

ベルゼブモンX「違ぇな!そんなの関係無ぇ!所詮人間の力で進化したデジモンなんてこの程度、それだけの話だ!」

ベルゼブモン「んだとぉ…!」

ほむら「それなら見せてあげるわ」スチャッ!

ベルゼブモンX「ああ!ほむらの力で進化した俺のマジの力をよぉ!!」

ピカアァァァァ!

ベルゼブモンX「何だと!?」
236 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:36:15.17 ID:/2ogsYbF0
〜一方その頃・海上〜

リヴァイアモン『カウダ!!』

バシィンッ!ドゴォォォォン!!

リヴァイアモン「ファファ…そのクロンデジゾイドで構成された貴様の翼“カレドヴールフ”を盾にされたら我が尾の攻めも容易くは通らぬか……」

エグザモン「ぬぬぅ…!」

リヴァイアモン「しかしエグザモンよ、何故本気で攻めて来ぬ?今更このエリアの被害を気にする必要もなかろう!」

エグザモン「お主を消す為とならばこのエリアの一つや二つ……!」

リヴァイアモン「ファファファ…だが、我が体内の選ばれし少女達を消すことは避けたいのであったなぁ!我を滅す事はそれと同時に選ばれし少女達を滅す事!」

エグザモン「ぐっ…!」

リヴァイアモン「我の貴様への嫉妬……受けるがいい!!」

リヴァイアモン『ロストヘルム!!』グパァ…

エグザモン「!!」

ガブリッ!!

エグザモン「ぬああぁぁぁぁぁぁ!!」

リヴァイアモン「このまま噛み砕いてくれよう!!」

エグザモン「(ど…どうした選ばれし少女達……かつての小生の同胞デュークモンもおるのでござろう……自ら道を切り開いて見せよ!)」

リヴァイアモン「ファッファッファッファッファ……!」
237 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:37:07.77 ID:/2ogsYbF0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=qMPM4xW_lxU&feature=related


―ベルゼブモンモードチェンジ!ブラストモード!!―


さやか「うわっ!あの赤いベルゼブモンと同じ様にう翼がはえたぁ!!」

パイルドラモン「新しい進化か…!」

ベルゼブモンBM「今度の俺はさっきのようにはいかねぇぜ!」

ベルゼブモンX「それが本当の人間の力の進化だと……?認めねぇ……俺は認めねぇぞ!!」

ベルゼブモンX『ダークネス!!』

ベルゼブモンBM『クロウ!!』

ザバッ!ザギャアァァァァン!!

さやか「同時に決まった!?」

ベルゼブモンX「ぐお……!」

ドサッ!

ほむら「私達の勝ちね」ファサッ

ベルゼブモンBM「当然だ!ベルゼブモンは俺一人でいい!」

ベルゼブモンX「み…認めねぇ……!」

マタドゥルモン「ダンナ……!!」

キャプテンフックモン「これでもう逃さねぇぞマタドゥルモン!ちょろちょろ動き回るのはここまでだ!!」バッ!

グサァ!!

マタドゥルモン「ぐっ!?」

キャプテンフックモン「お前がさっき投げたレイピアだ!」

マタドゥルモン「レイピアをお互いの足にぶっ刺して動きを止めるなんて……正気?滅茶苦茶やるねぇキャプテンフックモン」

キャプテンフックモン「…言ってろ、これが最後だ……絶対にケリをつける!!」

キャプテンフックモン『パイレーツパニッシャー!!』ドドドドッ!!

ドゴオォォォォン!!

ヤシャモン「! フックモン!!」

アグモン博士「フックモォォォォォォン!!」

ルカモン「だ…大丈夫!無事だよほら!」

マリンエンジェモン「ピププ〜(でも、マタドゥルモンも……)」

シーラモン「相討ちですか!?」

マタドゥルモン「いや…俺の負けだよフクちゃん……君は確かに宿敵であるこの俺、マタドゥルモンに打ち勝った……」

キャプテンフックモン「…はぁ……はぁ……」
238 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:42:33.56 ID:/2ogsYbF0
ヴァイクモン「氷漬けにされる!お前は離れろってばよデュークモン!」

デュークモン「しかし、このままこいつの角を押さえるのをやめたらヴァイクモン、お前が……」

杏子『でも、このままじゃ共倒れだ!』

クズハモン『裏飯綱!!』コオォォォォン!!

ドゴォォォォン!!

エンシェントメガテリウモン「ブオオォォォォォ!!?」

ズバァン!!

ヴァイクモン「あ…!」

ゆま「クズハモンがやっつけてくれたよ!」

ルキ『十闘士デジモンも隙をつけば脆いもんだね』

杏子『あいつ…!アタシ達を囮にしたんじゃないだろうな!?』

ルキ『これも戦略のうちよ、カードゲームも実戦も同じ。あんたみたいに闇雲に突っ込んでるだけじゃ駄目なんだから』

ヴァイクモン「(いや、杏子もカードの大会で準優勝だったんだよな?)」

杏子『ちっ…!』

ルカモン「十闘士君も倒したみたいだね!」

シーラモン「伝説の十闘士の魂を悪用するなんてこのシーラモンが絶対に許さない!」

キャプテンフックモン「今度こそ終わりだ…マタドゥルモン!」

ゴリモン「ウホっ!?ウキキキ!!」

マタドゥルモン「確かに……フクちゃんはマタドゥルモンである俺に勝った……でもねぇ!」

シュゴオォォォォォ……!!

ヤシャモン「ぐっ!?何だこれは!?」

キャプテンフックモン「まさか…進化だと!?」

ピカァン!

グランドラクモン「フクちゃんには見せた事なかったけねぇ。これがジャスティモンも恐れた俺の真の姿さ」
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/06/24(日) 12:45:07.61 ID:/2ogsYbF0

“グランドラクモン”

究極体 魔獣型 ウィルス

吸血鬼デジモンの王とされる魔獣デジモン
古くからダークエリアに城を構え、かの七大魔王といえども手出しすることができないほどの強さを誇るといわれる
物腰は紳士的であり、グランドラクモンの発する声には「魅了」の効果もある為
討伐に出た天使デジモンを何体もフォールダウン(堕天)させたこともある逸話を持つ
死なない体を持っていると伝承されており、デジタルワールドにダークエリアが生まれる経緯に関係しているとか
謎の進化「Death-X(デクス)」の真相を知っていると言われているが、彼の城まで辿りつくこと自体困難であるため
この謎を彼に問いただすのは非常に困難であると言うしかない
必殺技はあらゆる敵を瞬時に氷の結晶体へと変える『クリスタルレボリューション』と
見据えた相手の心を闇のとりこにしてしまう邪眼『アイオブザゴーゴン』


キャプテンフックモン「真の姿…!」

ゴリモン「ウキっ!?ウホウキキキキキキ!!?」

グランドラクモン「あ、ゴリーにも見せた事なかったからビックリさせちゃったね」

ミネルヴァモン「あれは……吸血鬼デジモンの王グランドラクモン!?」

ルカモン「吸血デジモンの王!?それがあいつの正体だったの!?」

ミネルヴァモン「奴は七大魔王と同じ強さを持つデジモンだよ!!」

グランドドラクモン「そんなデジモンが海賊やってるなんて誰も思わなかったっしょ?」

キャプテンフックモン「(この俺が恐怖を感じているだと……!?)」

グランドラクモン「無理しなくてもいいよフクちゃん。さっきも言った通りフクちゃんはジャスティモンの仇であるマタドゥルモンには勝ったんだから」

キャプテンフックモン「ぐっ…!てめぇ!!」

グランドラクモン「ついでに教えてあげるけど俺、実はジャスティモンを殺ってないのよ」

キャプテンフックモン「何!?馬鹿な!?」

グランドラクモン「本当だって、あの時フクちゃんは間近で見てなかったから知らないんだろうけど……この姿で完全にトドメを刺そうと思った瞬間に次元の歪みがいきなりあらわれて、そのまま飲みこまれちゃっただけなんだよね」

キャプテンフックモン「ジャスティモンは……死んでなかった?」

グランドラクモン「戻りたい世界に戻れたか、それともまた違う世界に行ったのかは俺も見当がつかないけどね。だから、フクちゃんと俺の因縁はこれで終わりということにしようよ」

キャプテンフックモン「ふざけるなっ!終わらせるならテメェの命を終わらせてからだ!!」

グランドラクモン「飲み込みが悪いねぇ……見逃してやるって言ってるのに!」バッ!

ドゴォォォォォォン!!

キャプテンフックモン「ぐあああぁぁぁぁぁぁ!!」

ルカモン「フックモン!!」

グランドラクモン「俺、もう海賊ごっこやりながらフクちゃん程度のデジモンと遊んでる場合じゃなくなったからね」

キャプテンフックモン「ち…畜生!!」

グランドラクモン「だから……!」バッ!
240 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:46:05.14 ID:/2ogsYbF0
ガシッ!

ベルゼブモンBM「うっ!?」

ベルゼブモンX「お…お前……」

グランドドラクモン「ここでこの人を殺られるわけにもいかないのよ。俺も破界の祭典……“ワルプルギスの夜”に参加したいし!」

ほむら「ワルプルギスの夜!?」

グランドドラクモン「という訳で選ばれし少女の諸君!また会おうね♪」

ベルゼブモンBM「逃すかよ!!」

グランドドラクモン「帰るよゴリー」

ゴリモン「ウキッ!」

アノマロカリモン「俺も連れってってくださ〜い!」

グランドドラクモン「じゃあね〜」

シュゴォォォォォ……!

さやか「あいつらの船ごと消えた……!」

デュークモン「グランドドラクモン…また強大な敵が現れたな」

ベルゼブモンBM「あのニセモン野郎ともいつかケリをつけてやるぜ!」

ほむら「そのためにもまずはこのリヴァイアモンの体内から脱出しないと」

杏子『やっぱケツの穴から出るか?』

さやか「嫌だ!絶対に嫌だ!!」

ルキ『あたしも同感……』

パイルドラモン「だったらどうやって出るんだよ?」

ベルゼブモンBM「もう一つ穴をあけてやりゃいい」

ほむら「ええ、私達のデジモンの力で」

杏子『デジモンの力でか……」

ゆま「ヴァイクモンもゆまと一緒ならできるよね?」

ヴァイクモン「ああ!」

さやか「あたしも信じるよ!デジモンの力を……」ピカアァァ…

パイルドラモン「な…なんだ力が……!?」

さやか「もしかしたら……いける!?」
241 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:47:24.80 ID:/2ogsYbF0
BGM
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=3JFRzOT7hwk


―パイルドラモン究極進化ぁぁぁ!インペリアルドラモン!!―


シーラモン「うわーっ!!あれが皇帝竜インアペリアルドラモン!!!」

さやか「クルモンの力無しでも進化できた…!」

アグモン博士「エグザモンやリヴァイアモン程じゃないにしろ、あれも大きいなぁ……」

インペリアルドラモン「俺達も派手に行くぜ!」

インペリアルドラモン『ポジトロンレーザー!!』

デュークモン『ファイナル・エリシオン!!』

ベルゼブモンBM『デススリンガー!!』

ジュィィィィィン……

ドゴォォォォォォォン!!

ゆま「やったあ!穴があいたよ!」

キャプテンフックモン「選ばれし少女達の大いなる力か……」

インペリアルドラモン「よしっ!俺が船持ち上げて脱出するぞ!」

ゴオォォォ…!
242 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:48:42.04 ID:/2ogsYbF0
〜海上〜

リヴァイアモン「これで終わりだエグザモンよ…!」

エグザモン「…来るでござんすか!」

リヴァイアモン「何だと?」

ドゴオォォォォォォン!!

リヴァイアモン「ぐおおおぉぉぉぉ!!?」

バッ!

ゆま「お外に出れたー!」

さやか「ああ…もうワニの腹の中はゴメンだよ……」

ほむら「まだ、エグザモンとリヴァイアモンが戦ってたようね」

エグザモン「よくぞ舞い戻った!」

ゆま「あの大きい竜、ワニにかじられてるよ!」

インペリアルドラモン「助けなきゃな!」

ベルゼブモンBM「今度は俺達がテメェを食い殺してやっぜワニ野郎!!」

デュークモン「エグザモン、後は任せろ!」

エグザモン「その必要は無いでござんすデュークモン。リヴァイアモンとの因縁は小生が断ち切る!」

キャプテンフックモン「奴も因縁か……」

アグモン博士「でも、派手にやられたら僕達も今度こそ!!」

エグザモン「はっ!」

バサッ!

リヴァイアモン「むお!?」

ゴオオォォォォ…!

ゆま「すごーく高く飛んでちゃった!」

杏子『リヴァイアモンに咥えられたまま……』

さやか「まさか……宇宙……大気圏外まで!?」

ルキ『飛翔したの!?』

ほむら「それなら巻き添えの心配もないわけね」

ベルゼブモンBM「宇宙でトドメって…フォーゼだフォーゼ!」

シーラモン「宇宙キター!!」
243 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:50:40.73 ID:/2ogsYbF0
〜デジタルワールド・大気圏〜

ゴオオオォォォォォォ……!

リヴァイアモン「ぐ…ぐお……!?」

エグザモン「お主でもこの大気の摩擦熱は熱かろうでござんす!」

リヴァイアモン「き…貴様……奴等が出てくることを……」

エグザモン「無論、信じてたでござんす。イグドラシルが選んだ少女達でござんすからな!」

リヴァイアモン「信じられるものか……そのような心構えができる貴様に嫉妬するぞ……!」

エグザモン「そろそろ離してもらうぞ!」

ガキンッ!

リヴァイアモン「ぐがっ!…貴様ぁ!!」

エグザモン「では…さらばだリヴァイアモンよ!」

エグザモン『ドラゴニックインパクト!!』

ドバギャアァァァァァァァァァァァァン!!

リヴァイアモン「げえたあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ドゴオォォォォォン!!

エグザモン「…御免!……いや!?」


――我が夜が訪れる刻まで――


シュオンッ!

エグザモン「…今の気配は…?…気のせいでござろうか?確かに小生はリヴァイアモンを討ち取ったはず……」

エグザモン「まあ、よい…彼女達の元に戻るでござんす」バッ!
244 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:51:40.76 ID:/2ogsYbF0
バサッ!

インプモン「お、竜帝さん戻ってきたぜ」

ブイモン「さっきはありがとうなーエグザモーン!」

さやか「リヴァイアモンは倒せたのー?」

エグザモン「うむ…」

シーラモン「いやあ、リヴァイアモンは強敵でしたね!でも、最大級デジモンの頂上決戦はエグザモンさんに軍配が上がったということですね!」

ギルモン「エグザモン強いんだね、ギルモンももっと強くなりたい」

杏子「アンタも同じロイヤルナイツなんだから強くなれるさ」

ギルモン「本当杏子?」

杏子「ああ、アタシと一緒にな」

さやか「何にせよ助かったよエグザモン!」

エグザモン「…選ばれし少女達よ。お主らもオファニモンを引き連れし選ばれし少女の様に異分子を従えるかのテイマーを庇い立てするとあらば……小生はお主達も排除の対象とするでござんす!」

ほむら「オファニモンを引き連れしって…まどか!?」

さやか「異分子を従えてるって、Xデジモンの事?」

杏子「まだ、この世界に来ているテイマーがいんのかよ……」

ルキ「しかも、Xデジモンがパートナーって事?」

エグザモン「小生はクレニアムモンの様に甘くはない、肝に銘じておくでござんすな……御免!」

バサッ!

ギルモン「いっちゃった……」

ゴマモン「つまり…どういう事だってばよ?」

ほむら「まどか、あなたは今何処に……?」
245 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/24(日) 12:53:33.93 ID:/2ogsYbF0
〜次回予告〜

エレキモン「ん?おいジジモン、何やってるんだよ?」

ジジモン「お主はいつからワシに対して完全にタメ口になったんじゃ……見りゃわかるじゃろ?ゲームじゃよゲーム。やっと発売し

たからのぅ……」

エレキモン「やっとって、リデジタイズは来月だろ?って、それDSじゃねーか!!ま…まさか……」

ジジモン「うん、白黒のニ作目……」

エレキモン「バカヤロおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

バゴオォォォォォン!!

ジジモン「うぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

エレキモン「はぁ…はぁ……」

ジジモン「な…殴ることないじゃろ!せめて電撃で…ピカッと……」

エレキモン「うるせぇ!デジモンがんなのやってんじゃねー!!>>1もか?>>1も買ったのか!?」

ジジモン「別に買ってもいいじゃろ……これはデジモンの原点なんじゃし……」

エレキモン「言うなぁ!!確かにそれとたまごっちを合わせたのがデジモンだったけど……デジモンはデジモンで独自に進化したじ

ゃないか!!」

ジジモン「と言うか、あちらさんももデジモンっぽくなってきてね?」

エレキモン「それ、前々作からも言われてるから」

ジジモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ジジモン『異分子コンビ!?ドルモンとかずみ』

ジジモン「今、奇跡と魔法で進化する!」

ジジモン「つーわけでこれプレイするからしばらく執筆が遅くなるって>>1が……」

エレキモン「いや、死ね。マジで死ね。せめてリデジタイズを理由にしろよ」


今回はここまで
すいません、マジでこれ一通りクリアしてもリデジタイズもあるから更新が遅くなるかもです
そしてデジモンを裏切るわけじゃありません両方好きです
ではまた
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/24(日) 16:43:05.95 ID:1lW+bC6P0
おーつ!
エグザモン…お前が異分子っつってるデジモンの正体知らんのか……?
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/24(日) 18:06:29.35 ID:knw/G8NDO
>>1

ホワイト2買ったけど……

アンケートの「好きなジムリーダー」の中にアイリスがいなくてジャガさんの名前が……

前作ジャガさんはブラックだったじゃないですか!やだー!

まぁ、ロリコンじゃないからいいけど
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2012/06/25(月) 00:36:49.37 ID:nvpWah6P0
ついに次回はドルモンか。
これはどっちに進化するんだろう。
最初はやっぱりドルゴラモンに行くのか、はたまた最後だけアルファモンになるのか。
個人的に気になるのはかずマギの中にマサルダイモンを人間として見れるのがいるかですね。
かずみは見れる候補になりそうですが。
249 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 13:50:07.53 ID:mZ/1M7d80
こんにちわ

>>246
たぶんゼヴォ原典のオメガやマグナモンさん達も知らなかったように…ですね

>>247
まだ全然進んでないからわからないけど今回がアイリスはどっちでもジムリーダーじゃないってことですかね?
いや、マジで>>1まだバッジ4個しか取ってない
このままじゃリデジタイズに間に合わないかも
もう通信で強いの連れてきてシナリオだけでも終わらせようかな

>>248
基本的にこのSS出せそうなデジモンはなるべく出しますからね
あー、マサルダイモンとかずマギ勢が対面するのはかなり先になりそうですが…
とりあえずご飯をきちんと食べるマサルダイモンはいいデジモンだとかずみは思うでしょう

投下
250 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 13:52:09.06 ID:mZ/1M7d80
〜山道〜

まどか「ねえテイルモン、わたし達何処へ向かってるの?あのシブミって人にほむらちゃんが何処にいるか聞くために水の宇宙エリアにまた行くんじゃなかったの?」

テイルモン「恐らくあの男は知らないと思うわ。勘だけど」

まどか「勘?」

テイルモン「そう、女の勘」

まどか「案外アバウトなんだねテイルモン……じゃあ、何処に?」

テイルモン「テンジクエリアに行って私の旧友のサンゾモンに訪ねてみようと思うの」

まどか「サンゾモン?確か以前話した僧侶デジモンだっけ?」

テイルモン「ええ、サンゾモンの悟りの力なら彼女達が何処へ飛ばされたかわかるかもしれないから」

まどか「それならテイルモンに任せるよ。エンジェモンももうしばらくわたしのデジヴァイスの中で我慢してね」

エンジェモン『ああ、すまないなまどか』

まどか「…ねえ、エンジェモンはあの時ほむらちゃんが何話したかったか知ってるの?」

エンジェモン『見当はついてるが、私の口からは……』

まどか「そっか…じゃあ、早くほむらちゃんを見つけてあげて本人の口から聞いてあげないとね」

テイルモン「私も気になるわね……彼女があの時の彼女とどう違うのか」

まどか「テイルモンってやっぱり昔ほむらちゃんと会った事が……」

ドスンッ!

まどか「な…何なの!?」

テイルモン「デジモンだわ!」

ギンカクモン「シィィルバアァァァァァ!!」
251 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 13:53:39.80 ID:mZ/1M7d80
“ギンカクモン”

成熟期 鬼人型 ウィルス

ギンカクモンは姉のキンカクモンと共に「鬼の金銀ブラザーズ」と恐れられる無口な巨漢小僧
背中に背負う紅葫蘆(べにひさご)はキンカクモンが飲む酒で
その中は異次元と繋がりどこかで異次元に飛ばされたデジモンはここで酒に変えられているという
姉のキンカクモンが大好きでいつも気にかけている。キンカクモンの暴れっぷりも暖かく見守り
姉に近寄る破廉恥な輩がいれば山をも動かすパワーでぶん投げる
腹部のコックピットにキンカクモンが搭乗すればギンカクモンのパワーは姉弟だけに強大になる
その搭乗時がギンカクモンにとっての密かに幸せな時間である
必殺技は、口から火球を放つブレス攻撃『鬼炎弾(きえんだん)』
この鬼炎弾を接近戦で挑んできた敵にバックステップしつつ放つのがカウンター技の『逆撃炎弾(ぎゃくげきえんだん)』である
また『銀角突貫(ぎんかくとっかん)』は腰を低く構え突進し相手を押し潰す巨体を活かした体当たり技で
さらにキンカクモン搭乗時には高電圧を相手に流す『金銀雷鳴撃(きんぎんらいめいげき)』が追加される


テイルモン「どうやらこの山道はこいつの縄張りのようね…!」

まどか「どいてくれないなら倒すしかないんだね……リロード!ウィザーモン!アトラーカブテリモン!エンジェモン!」

シュィィィィン!

ウィザーモン「テンションフォルテッシモ!」

エンジェモン「ふっ!」

まどか「あれ?アトラーカブテリモンは?どうして出てきてくれないの?」

アトラーカブテリモン『すまへんなまどか、ワテは夕飯の味噌汁の仕込みで手が離せんのや…』

まどか「お味噌汁……?」

アトラーカブテリモン『おばあちゃんは言っていたで、料理の味を決めるのは下準備と手際のよさ…と』

まどか「ああ…うん、そうなんだ……じゃあ、夕御飯楽しみにしてるね……」

キンカクモン「いや、何でデジヴァイスの中で味噌汁作ってるさね?」

ギンカクモン「ねーちゃーん!」


“キンカクモン”

成熟期 鬼人型 ウィルス

キンカクモンは弟のギンカクモンと共に「鬼の金銀ブラザーズ」と恐れられる暴走ムスメ
色恋沙汰に猪突猛進するタイプで、気になるデジモンがいると猛烈アタックを掛ける恋多きデジモンである
加えて早とちりの天然ボケのウッカリ者なので、相手が惚れていると勘違いしては大騒ぎを起こしている
性格は強気だが恋に関してウブなので、テレると舞い上がって相手を殴り
つれなくされると悲しくて殴ってしまうので、気に入られた相手は命がいくつあっても足りない
必殺技は「七星金棒(しちせいかなぼう)」で大上段から殴りかかり地面ごと粉砕する『鬼爆葬(きばくそう)』
全身から高圧電流を放電する『怒気怒鬼怒灸(ドキドキドキューン)』は攻守に優れた万能技である
電光石火の奇襲キック技『雷光鬼蹴(らいこうきしゅう)』は電撃が足に秘められており敵を麻痺させる効果をもつ

252 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 13:55:55.24 ID:mZ/1M7d80
ウィザーモン「姉ちゃんだと?」

まどか「あのデジモンのお姉ちゃんなの?」

キンカクモン「アタシは金のハートを持つ鬼キンカクモン!そしてコイツは銀のソウルを持つ鬼ギンカクモン!」

ギンカクモン「シィィィィルバアァァァァァ!!」

キンカクモン「人はアタシ達を鬼の金銀ブラザーズと呼ぶさね!」

まどか「姉弟かぁ…そういえばタツヤは今頃どうしてるんだろう……」

テイルモン「姉と弟?面白くないわね…兄と弟ならどんなによかった事か……」

ギンカクモン「なーにーがーだー!」

キンカクモン「アタシ達の縄張りにずけずけと入り込んで来てタダじゃすまないよ!ギンカクモンの紅葫蘆にぶち込んであんた達のデータを酒に変えてやるよ!」

まどか「あのデジモンが背負ってるひょうたんに入れられるとお酒に変えられちゃうの!?」

ギンカクモン「おまえはピンクだからモモの酒になってうまい酒がつくれそうだぁ!」

キンカクモン「待ちな、ギンカクモン!紅葫蘆にぶち込むのはその小娘を猫だけにしときな!」

テイルモン「何ですって?」

キンカクモン「…そ…そこの二人は気に入った……アタシのタイプだ……////」

エンジェモン「む?」

ウィザーモン「え?俺達惚れられたの?」

まどか「二人ともデジモン的には結構カッコイイからかな?」

キンカクモン「あ…アンタ達が素直にアタシと付き合うって言うならそこの二人の命は助けてやらないことも無いけど……」

テイルモン「ふざけないで!二人を渡すわけにはいかないわ!!」

ウィザーモン「(テイルモン……まさか俺の事が……いや、それは無いか…二人って事はエンジェモンも入ってるし恐らく……)」

テイルモン「この二人は男同士でしっぽりすっぽりするのが一番なのよ!!女デジモンのあんたなんかに渡すもんですか!!」

ウィザーモン「やっぱり……」

まどか「テイルモン…恥ずかし気も無くそんな事を大声で力説しないでよ……」

キンカクモン「男同士でしっぽりすっぽり……?……はっ!」

ギンカクモン「ねーちゃん?」

キンカクモン「いいやああぁぁぁぁぁぁ!!不潔よおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

まどか「意外と純情なんだね……」

ギンカクモン「ねーちゃんがおかしくなったぞ!おまえたちゆるさぁん!!」

ウィザーモン「ふっ…そういうウブで初々しい所も魅かれるが、生憎私は人妻が好みでな!美味しい卵焼きを作ってくれるような!」

エンジェモン「君も何自分の性癖をさり気なく暴露しているんだ」
253 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 13:56:49.42 ID:mZ/1M7d80
キンカクモン「え…ええい!アタシに恥をかかせたこの腐猫から殺っちまうよギンカクモン!」

ギンカクモン「わかったねーちゃん!」

ウィザーモン「そうはさせん!」

エンジェモン「来るか!」

まどか「みんなお願い!」

ギンカクモン「おまえたちはねーちゃんのために弱らせてからいけどりにしてやる!」

ギンカクモン『鬼炎弾!!』ボッ!ボォッ!

ドゴォン!

エンジェモン「くっ!火の弾か!なら、回避しながら接近して…」バサッ!

ギンカクモン「ふっ…!」

エンジェモン「今だ!ヘブンズ―」

ギンカクモン「ははっ!」シュバッ!

エンジェモン「何!?」

ギンカクモン『逆撃炎弾!!』ボオッ!

ドゴォォォォォン!!

エンジェモン「ぬわあっ!!」

まどか「エンジェモン!!」

テイルモン「バックステップしながらカウンター!?」

ウィザーモン「頭悪そうに見えて意外とトリッキーな戦法をするな!」

キンカクモン「アタシの弟だから当然さね!」

テイルモン「このぉ…!」ダッ!

テイルモン『ネコパンチ!!』

キンカクモン『鬼爆葬!!』

ドガッ!!

テイルモン「あぁ!!」

まどか「テイルモン!しっかりして!!」

ウィザーモン「よくもテイルモンをやってくれたな!」

キンカクモン「何さね?アタシよりそんな腐猫の方がいいって言うのかい?」

ウィザーモン『サンダークラウド!!』

ビリビリビリ!!

キンカクモン「電撃っていうのは……こうやるさね!」

キンカクモン『怒気怒鬼怒灸!!』

バリバリバリ!!

ウィザーモン「うおおぉぉぉぉ!!」

まどか「そんなっ!ウィザーモンまで!!」

テイルモン「だ…大丈夫よまどか……この程度ならまだ行けるわ……」ヨロッ…

まどか「テイルモン無茶しないで……」

テイルモン「エンジェウーモンに進化すればこの程度のデジモン……」
254 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 13:59:09.07 ID:mZ/1M7d80
まどか「エンジェウーモンに進化するしかないね…!」

キンカクモン「おっと、そんな事させる前に…ギンカクモン!」

ギンカクモン「おう、ねーちゃん!」ジャキッ!

まどか「背中のひょうたんを掲げて来た!」

ギンカクモン「え…えーと…テイルモンさーん!」

まどか「テイルモン、返事しちゃダメだよ!たぶん返事するとあのひょうたんに吸い込まれるから!」

テイルモン「わかってるわまどか、私がそんな愚かなデジモンだと思って?」

ギンカクモン「とらのあな通販からお届け物ですよー!」

テイルモン「え!?は…はーい!」

シュゴォォォォォォォォ!!

テイルモン「にゃあぁぁぁぁぁぁ!!吸い込まれるうぅぅぅぅぅぅぅ!!?」

まどか「テイルモンのおバカああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ウィザーモン「や…やっぱりあのデジモン……案外頭いいのか……?」

エンジェモン「いや……テイルモンが……」

まどか「あぁ!このままじゃテイルモンが完全に吸い込まれちゃうよ!」

テイルモン「ま…まどか……!」シュゴォォォォォ!

まどか「(わたしじゃ……わたしだけじゃどうする事もできないの……!?)」

?「のびろ如意金箍棒!!」ビュイィィィン!

ガキンッ!

ギンカクモン「!」

キンカクモン「紅葫蘆があの変な伸びる棒にはじき飛ばされた!誰だ!?」

ゴクウモン「オッス!俺ゴクウモン!」

サゴモン「そして、俺はサゴモンだ!」
255 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 14:00:29.77 ID:mZ/1M7d80
“ゴクウモン”

完全体 獣人型 ウィルス

ブート火山で煮えたぎるマグマの中から誕生したゴクウモンは
強さを求め幾多のデーターベースからモデルとなるデータを抽出した結果
産まれながらに闘争本能に目覚めた戦闘型デジモンとなった
強敵に挑むことと心の奥に刻みつけられた渇望に従ってデジタルワールドを旅しているが
強いと判断した相手に遭遇すると傲慢無礼に所構わず戦いを申し出る
しかしゴクウモン誕生時にサンゾモンから頭に取り付けられた「緊箍児(きんこじ)」により
度がすぎる悪態をつくと頭が締め付けられ悶絶するため、渋々と礼節を守っている
ゴクウモンは数々の武術・妖術に長けており、手に持つ「如意金箍棒(にょいきんこぼう)」は
伸縮自在で離れた敵にも打撃を与えられ、また連結状態で雷光砲を放ち
分割し2丁拳銃として雷光弾を撃つこともできる万能武器である
「如意金箍棒」を軽やかに扱いアクロバッティックな動きで敵を翻弄し『秘技・夢現影(ひぎ・むげんえい)』で
多くのゴクウモンから攻撃されているかのような残像攻撃を繰り出す
「如意金箍棒」を地面に突き立て上空雷雲まで伸ばし駆け昇り
自らに雷エネルギーを溜め込み、落雷のように敵に体当たりする『疾風迅雷撃(しっぷうじんらいげき)』
「如意金箍棒」の内部にエネルギーを増幅して放つ『超帯電雷光砲(ちょうたいでんらいこうほう)』
また雲を集めて空を飛ぶ妖術『斗雲(きんとうん)』で空を高速移動することも出来る


“サゴモン”

完全体 魔人型 ウィルス

デジタルワールドの天界から追放され、ノースブリッジ島の奥地に堕ちた魔人型デジモン
普段は軽口をたたく陽気な性格だが、腰に巻いたドクロに触ろうとすると烈火の如く怒り出す
それは腰に巻いた9つのドクロうち一つでも欠けると恐ろしいデジモンに変貌するからだ
超重量級で凄まじい破壊力を発揮する杖「降妖宝杖(こうようほうじょう)」を持ち
これを軽々と回転させて水の竜巻を起こす『降妖宝杖・渦紋の陣(かもんのじん)』と
杖を叩きつけ大地を砕き激流を放つ『降妖宝杖・滝の陣(たきのじん)』
また、接近戦においては三日月状の刃を突き刺す『月牙斬(げつがざん)』を持つ
『自分は何物なのか?』という悩みを抱え、答えを見いだすべく旅に出た


テイルモン「うっ!」ドサッ!

まどか「テイルモン!大丈夫!?」

テイルモン「え…ええ…何とか……でも、伸びる棒ね……」

キンカクモン「ゴクウモンにサゴモンだと?」

ゴクウモン「あ、お前も孫悟空と言えば西遊記じゃなく、あっちの方だと思ったな?」

キンカクモン「何わかんないこと言ってんのさね!あんた達みたいな猿とカッパはタイプじゃないさね!」

ゴクウモン「何だとゴルァ!!ぶちのめされたいかこの鬼女!!」

サゴモン「熱くなるなよゴクウモン、さっさと終わらせて飲みに行こうぜ!」

テイルモン「さっきのお返しはさせてもらうわよ!」

エンジェモン「私達も……」

ウィザーモン「まだ行けるぞ…!」

キンカクモン「ちっ…!多勢に無勢でこっちが不利さね…ここは引くよギンカクモン!」シュバッ!

ギンカクモン「あっ!まってよねーちゃーん!」ドスン!ドスン!

テイルモン「行ったわね……」

?「ご無事ですか?」

ゴクウモン「お師様!」

まどか「お師様?」

テイルモン「やっぱりあなたの弟子達だったのね……サンゾモン!」
256 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 14:04:29.45 ID:mZ/1M7d80
“サンゾモン”

完全体 僧侶型 ワクチン

悟りを開くためにデジタルワールド中を旅してまわっている僧侶型デジモン
数々の苦しい試練を乗り越え、日夜苦行を己が身に課すことを修行としている
サンゾモンは一切の武器は持たないが、経を唱えることで様々な技を発する
有り難い言葉を延々聴かせ荒んだデジモンの心に良心を蘇らせる「杜子春経(とししゅんきょう)」
サンゾモンが受けた試練を具現化し浴びせる「胡蝶夢経(こちょうむきょう)」
散らばった数珠が四方八方から無限に攻撃してくる幻覚を見せ心を挫く「無限弾幕心経(むげんだんまくしんきょう)」などである
サンゾモンのデジコアには悟りを開くために必要な清純なるエネルギーが蓄積されており
これを奪えばあらゆる怪我や難病からも解放され永遠の命を得ると噂され
欲に駆られたデジモンたちを引き寄せ、付け狙われることが多い
しかしサンゾモンに引き寄せられるのは敵ばかりでなく、さまざまな悩みを持ち思い悩むデジモンたちもいる
その中には答えと真実を求めてサンゾモンを慕い、旅を共にしていくデジモンもいるのだという


エンジェモン「彼女がサンゾモンだったのか……」

ウィザーモン「(さっきのキンカクモンに続き巨乳の女型デジモン……インプモンに自慢して悔しがらせたいなぁ)」

サンゾモン「お久しぶりですねオファニ…いえ、その姿だとテイルモンでしたね」

テイルモン「本当久しぶりね!会えて嬉しいわ!あなたに会うためにテンジクエリアに向かってたんだけど…どうしてここに?」

サンゾモン「再び弟子達と共に旅をしたいと思いましてね。今、このデジタルワールドはワルプルモン軍によって苦しんでいるデジモンも多いですし、その助けもしたいと思いまして……」

テイルモン「そう、入れ違いにならなくてよかったわ」

まどか「テイルモンお友達に会えて嬉しそうだね……友達か……あれ?」

チョ・ハッカイモン「……」

まどか「あなた…チョ・ハッカイモン?」

サンゾモン「ああ、そういえば彼女はあなたの紹介で私の元へ訪れて来たんでしたね」

テイルモン「そうだったかしら?ところでサンゾモン、夏の新アニメでオススメなのは何かある?」

サンゾモン「そうですね…やっぱり薄桜鬼の三期ですね」

テイルモン「あー劇場版も楽しみよね。でも、薄桜鬼といえばあの小娘が邪魔すぎだわ。よく聞くとリリスモンと声が似ててムカツクし」

まどか「(そ…そういえばサンゾモンってテイルモンと同じ趣味の友達だったんだよね……BL嫌いのチョ・ハッカイモンはテイルモンに騙されてサンゾモンの元に送られたんだけど……)」

まどか「ね…ねえ、チョ・ハッカイモン……元気してた……?」

チョ・ハッカイモン「……」

まどか「返事がない……」

ゴクウモン「あ…ああ……そいつは……」

サンゾモン「…チョ・ハッカイモン、あなたのオススメカプは何ですか?」

チョ・ハッカイモン「ハイ…アセゼハ最高デス……AGEハ尺ガ少ナイクセニ話ツメコミスギノセイデツッコミドコロ満載デスガ……コノカプダケデゴ飯三杯イケマス……ハヤク海賊ニナッタアセムトゼハートノ絡ミガ見タイデス…BLサイコウBL最高……」ブツブツ…

ゴクウモン「お師様にすっかり調教されちまったんだよ……」

サゴモン「豚を調教……」

まどか「調教というか洗脳だよ!!」

テイルモン「いい顔になったわねチョ・ハッカイモン」

まどか「何処が!?いい顔どころか目が死んでるんだけど!?レイプ目なんだけど!?」

テイルモン「やっぱりあなたに預けて正解だったわね」

サンゾモン「ふふふ…」

まどか「不正解だよどう見ても!!!」
257 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 14:07:52.63 ID:mZ/1M7d80
ゴクウモン「娘よ…俺達もお師様の趣味には苦労してるんだ……」

まどか「あ…うん……わたしもテイルモンに……お互い大変だよね……」

サゴモン「おい、やめろゴクウモン!お前がお師様の悪口言うと連帯責任で俺も……」

サンゾモン「ゴクウモン、また何か私の趣味にケチをつけましたか?」

ゴクウモン「い…いえ!滅相もない!!」

チョ・ハッカイモン「アタイ、キイテタ……ゴクウモン、オ師様ノ趣味馬鹿ニシタ」

ゴクウモン「てめぇチクんなこの豚女!!」

まどか「(完全に操り人形!?)」

サンゾモン「罰が必要のようですね…!」ブツブツ…

ゴクウモン「やばい!お師様が経を唱えるとこの頭に付けられた緊箍児によって……!!」

まどか「その輪っかに締めつけられちゃうの!?」

ゴクウモン「違う!その方がまだマシだったが、最近改造されて……」バッ!

まどか「きゃっ!?」

ウィザーモン「見ちゃ駄目だまどか!俺の手で目隠し!」バッ!

サンゾモン「さあ、あなたの股間の如意金箍棒を伸ばすのです!」

ズボッ!

サゴモン「アーッ!!」

サンゾモン「ゴクウモンが悪態をつけば、罰としてサゴモンとしっぽりするようにあの緊箍児で操るようにしたのです」

サゴモン「毎回連帯責任で掘られる俺はとんだとばっちりだアーッ!!」

テイルモン「いい眺めでしょうチョ・ハッカイモン?」

チョ・ハッカイモン「ハイ…BL最高ビーエルサイコウ……」

まどか「こんなの絶対おかしいよ!!!」

テイルモン「サンゾモン、一つ頼みがあるんだけど……」

サンゾモン「何でしょうか?」

まどか「あ、そうだ!ほむらちゃんの事聞かなくちゃだよね……」

テイルモン「ウィザーモンとエンジェモンにもあの緊箍児付けてくれないかしら?」

ウィザーモン&エンジェモン「!!?」ビクッ!

まどか「わたし達の目的忘れないでよテイルモン!!」

サンゾモン「いいですけど…受け用と攻め用と設定してから付けなくてはいけないのですよ……見ての通りゴクウモンには攻めでサゴモンには受け用の緊箍児を取り付けました」

テイルモン「そうなの?う〜ん……できれば両方のシュチュで見てみたいけど……ねえ、二人はどっちがいい?」

ウィザーモン『サンダークラウド!!』

エンジェモン『ヘブンズナックル!!』

ドゴオォォォォォォン!!

テイルモン「」プスプス…

エンジェモン「…はっ!しまった!いくら何でも三大天使オファニモンの転生体であるデジモンに私はなんて事を……!」

ウィザーモン「いや、いい。たまにはお灸をすえてやらんとな」

まどか「うん、今のはテイルモンが悪いよ」

チョ・ハッカイモン「フフフ…ザマァミロ……」

サンゾモン「…あら?」
258 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 14:11:20.83 ID:mZ/1M7d80
まどか「あの…サンゾモン、わたし達の本当のお願いを聞いてくれるかな?」

サンゾモン「はい、私に力になれる事があれば何なりとおっしゃってください」

まどか「ほむらちゃんっていう…わたしの友達がどこにいるかわからないかな?」

サンゾモン「ほむらさん……?その方は人間ですか?」

まどか「うん、黒髪の…あ、パートナーデジモンはインプ……」

サゴモン「お師様、黒髪の人間って言えば例の……」

サンゾモン「ええ、メルクリモンが縄張りとしている無限氷壁エリアにそのような人間の娘が居るという話を聞いてます」

まどか「本当に!?」

サンゾモン「はい、確かに黒髪の人間らしいです」

まどか「メルクリモンって?」

テイルモン「オリンポス十二神族のデジモンよ」

ウィザーモン「もう復活したのかテイルモン……」

チョ・ハッカイモン「…チッ!」

テイルモン「でも、彼が一箇所のエリアに滞在しているなんてね……」

サンゾモン「彼は昔の大戦で脚に大きな傷を負い、かつての俊足を失いました……だから、今はそのエリアの多くのデジモンを守護する事に務めているようです」

まどか「いいデジモンなんだね」

ゴクウモン「確か、いきなり現れたその娘もメルクリモンが保護したという話だ」

サゴモン「何か記憶が無いとかいう噂だけど……」

まどか「記憶が!?ほむらちゃんミレニアモンに飛ばされたショックで記憶をなくしちゃったのかな……」

テイルモン「サンゾモン、そのエリアに案内してくれないかしら?」

サンゾモン「もちろんです。丁度私達もメルクリモンの元へ訪ねに行く道中だったのです」

まどか「ほむらちゃん…待っててね!」
259 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 14:12:24.68 ID:mZ/1M7d80
〜無限氷壁エリア付近・草原〜

マッシュモンA「おい!お前がいるから最近このエリアが荒れてるんじゃねぇか?」

マッシュモンB「ああ!あのロイヤルナイツもデスジェネラルもお前の事を狙ってるって言うし……」

マッシュモンC「そもそも、X抗体を持つデジモンがこのエリアに居ると、俺達もXプログラムに汚染されるかもしれないって話じゃないか!」

マッシュモンA「何とか言ったらどうなんだ!」

ドルモン「……」


“ドルモン”

成長期 獣型 データ

額に旧式なインターフェースをもつ為
デジモンが発見される以前の実験用の“プロトタイプデジモン”ではないかと推測されている獣型デジモン
元々が戦闘種族であるデジモンの性格が特に強く表れており、闘争本能が高く、何にでもよく噛み付きよく吼えるが
一度噛み付いたものには馴れるらしい
実験の時、デジコア(電脳核)の最も深い部分に隠されたと言われるデータは
伝説の生き物“ドラゴン”の強い生命力のデータであり、強大なデジモンに成長する可能性をもつと言われている
必殺技は鉄球を口から放つ『メタルキャノン』
得意技:立ち止まって力を溜めてから放つ方が威力はあるが、突進しながらも鉄球を放つことが出来る『ダッシュメタル』


マッシュモンB「お前なんかここから出てけよー!」

マッシュモン達『ポイズンマッシュ!!』

ボンッ!

ドルモン「うぅ…!」

マッシュモンA「オラオラぁ!」

?「ドルモンをいじめるなぁ!!」

ゲシィ!!

マッシュモンA「ぐえっ!?」ドサッ!

マッシュモンC「あ…お前……!」

ドルモン「かずみ……!」

マッシュモンB「何だよ人間!お前には関係無いだろ!」

かずみ「関係無くない!ドルモンはわたしのパートナーデジモンになるんだから!」
260 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 14:16:30.69 ID:mZ/1M7d80
マッシュモンC「はぁ?パートナーって……お前デジヴァイスってヤツを持ってるのかよ?」

かずみ「持ってるよ!これでしょ?」スチャッ!

マッシュモンA「それがデジヴァイスだと!?どうしたんだよそれ?」

かずみ「さっきメルクリモンから貰った」

マッシュモンB「貰ったって……」

かずみ「本当はわたしがこのエリアで最初倒れてた時、一緒に落ちてた物だったらしいからわたしの物なんだろうってメルクリモンが渡してくれたんだ。たぶん、ユキダルモンから預かってたんだと思う……」

マッシュモンC「こいつもドルモン同様に得体が知れない奴だな……」

マッシュモンA「ああ…もう随分前にこのエリアで倒れてて……最初ユキダルモンのオバチャンが見つけたんだよな……」

マッシュモンB「リアルワールドからこの世界に迷い込んだかどうかは知らないけど、記憶がないみたいで……」

マッシュモンC「そんで、ユキダルモンのオバチャンがこいつの面倒をみることになったんだよな……」

マッシュモンA「あのオバチャン優しかったよな……」

かずみ「うん…かずみっていう名前しか憶えてないわたしにメルクリモンと一緒に優しくしてくれて…お母さんっていうかグランマっていうか……わたしにとってそんな感じだった……」

マッシュモンC「(グランマ?)」

マッシュモンA「(つーか名前しか覚えてない記憶喪失って都合いいよな)」

マッシュモンB「でも、そいつ……ドルモンがこのエリアに流れ込んで来てから、しばらくしてワルプルモン軍のデスジェネラルのドルビックモン率いる火烈軍団もこのエリアに攻めて来るようになった!」

マッシュモンA「ユキダルモンのオバチャンも火烈軍団のデジモンの攻撃で……!」

かずみ「死んじゃった……その時メルクリモンが何とかあいつらを追い返したからわたし達はなんとか助かったけど……」

マッシュモンC「それもこれも!そいつが呼んだ災いなんだよ!」

ドルモン「…!」

かずみ「そんな!ドルモンは関係無いよ!」

マッシュモンB「いいや!明らかにこいつが来てからこのエリアがおかしくなってきてるじゃないか!」

ドルモン「(…どうして…オレはここにいるんだろう……誰にも受け入れてもらえない……誰にも必要とされてない……)」
261 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 14:18:10.00 ID:mZ/1M7d80
かずみ「そんな事ないよドルモン、誰にも必要とされてないなんて」

ドルモン「え!?かずみ…オレ今声に出してた……?」

かずみ「さっきも言ったでしょ?ドルモンは今日からわたしのパートナーデジモンになるんだって」

ドルモン「パートナー…?」

かずみ「メルクリモンがね、わたしが何者か知るために旅に出ろだって。記憶を取り戻すために」

かずみ「でも、今このデジタルワールドは色々危ないことが多いらしいんだ。このエリアだけじゃないんだよ?」

マッシュモンC「じゃあ、ここが荒れてるのはそいつは関係無いって言うのかよ!」

かずみ「だから、わたし一人じゃ不安だからドルモンの力も貸してほしいかなって」

ドルモン「オレを必要としてくれてるの……?」

かずみ「そうだよ、だからわたしのパートナーデジモンになってよ!」

マッシュモンB「いや、そんな得体の知れないXデジモンなんかより俺がパートナーになってやるよかずみ!」

かずみ「ゴメン、キノコの形をしたマッシュモンだとわたし無性に食べたくなるからダメだと思う」

マッシュモンB「俺毒キノコだから!」

ドルモン「でも…かずみ…オレ……」

かずみ「わたしを守ってくれないかなドルモン?わたしもドルモンを守るから。大丈夫、ドルモンならきっとできるよ」

ドルモン「オレなんかでも役に立つのかな……?」

かずみ「…!」ピキッ!

ドルモン「かずみ?どうしたの?」

マッシュモンA「そのアホ毛動かなかったか?」

かずみ「来る…!」

ドゴオオォォォォォン!!

マッシュモンA「うわっ!」

マッシュモンB「火烈軍団のデジモンがまた攻めてきたんだ!」

エアドラモン「エアあぁぁぁ!!」
262 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 14:20:10.33 ID:mZ/1M7d80
“エアドラモン”

成熟期 幻獣型 ワクチン

巨大な翼を生やした幻獣型デジモン
非常に貴重なモンスターで神に近い存在といわれている
空中からの攻撃を得意とし、その咆哮は嵐を呼び、翼を羽ばたかせることで巨大な竜巻を起こす
性格はかなり凶暴だが、高い知性を持っている
しかし、並みのテイマーでは使役することは、まず不可能であろう
必殺技は巨大な翼を羽ばたかせ、鋭利な真空刃を発生させる『スピニングニードル』


エアドラモン「そのデジモンは未知なるドラゴンデジモンに進化する可能性があるとドルビックモン様は仰ってた……私と一緒に来てもらうぞ!」

ドルモン「オレが…?」

マッシュモンB「ほらぁ!やっぱりこいつは疫病神なんだよぉ!」

エアドラモン「お前がドルビックモン様の火烈軍団に入ればかなり優遇されると私が保証するぞ?」

マッシュモンA「だとよ!お前なんかとっとと行っちまえ!」

かずみ「ダメだよ!ドルモンはわたしのパートナーデジモンになるんだから!それにあんたみたいな下っ端にそんな待遇を保証できるわけないでしょ!絶対ブラックだよ!」

エアドラモン「何だと!人間ごときが我ら誇り高き竜のデジモンにむかって…!」

マッシュモンC「ティラノモンでさえ有る正統完全体が無いエアドラモンがよく言うよ……」ヒソヒソ

マッシュモンB「バージョン1の成熟期デジモンで正統進化系無いのあいつだけだもんな……」ヒソヒソ

エアドラモン「聞こえてるぞ貴様らぁ!!許さん!!」

エアドラモン『スピニングニードル!!』

シュババッ!!

マッシュモン達「うわぁぁぁぁ!!」

かずみ「マッシュモン!」

マッシュモンA「お…俺は何も言ってないのに……」

エアドラモン「ふんっ!このエリアはドラゴンデジモンの楽園とするのだ!だから、それ以外のデジモンは排除するのみ!」

かずみ「許さない…そうやってお前達はユキダルモンも……!!」

ドルモン「オレも…あいつら……許せないと思う……マッシュモン達をこんな目にあわせて……」

マッシュモンB「え…?でも、さっき俺達お前を……」

ドルモン「でも、ほっとけない!」
263 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 14:21:35.69 ID:mZ/1M7d80
かずみ「行こう、ドルモン。これがわたし達がコンビを組んでのデビュー戦だよ!」

ドルモン「う…うん!」

ドルモン『メタルキャノン!!』バシュンッ!

エアドラモン「おっと!」バサッ!

かずみ「どんどん行っちゃってドルモン!」

ドルモン『ダッシュメタル!!』ダッ!

エアドラモン「馬鹿め!翼がある私にそんな攻撃が届くものか!」バサァ!

ドルモン「え?」

かずみ「空に飛ばれたら届かないの!?」

エアドラモン『スピニングニードル!!』シュバッ!!

ズバァン!

ドルモン「うわぁ!」

かずみ「ドルモン!」

ドルモン「ぐぅ…やっぱりオレなんかじゃダメだよかずみ……」

かずみ「弱音をはかないで!ドルモンだって自分が何者か知りたいんでしょ?」

ドルモン「…確かに他のXデジモンの様にこの世界に来たオレもこの世界に来る以前の事なんにも覚えてない……でも、オレ自分が誰かなんて知るの恐いんだ……かずみは恐くないの?」

かずみ「恐くない…って言うのは嘘になる。でも、自分が誰かよくわからないわたし達二人なら何となく不安がやわらぐようなような気がしない?」

ドルモン「かずみと二人なら…できるって事かな?」

かずみ「うん!できるよきっと!」

エアドラモン「何をゴチャゴチャ言ってる!そこの小娘を始末してドルビックモン様の元へお前を送り届けてやる!」

かずみ「そうはさせない!」

ドルモン「行こうかずみ!これがオレ達が何者か知るための旅への第一歩だ!」
264 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 14:22:17.91 ID:mZ/1M7d80
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―ドルモン進化!ドルガモン!!―


“ドルガモン”

成熟期 獣竜型 データ


獣と竜“ドラゴン”の資質を持ち、多くのデジモンがその影を見ただけで逃げ出すほどの重量級にして獰猛な獣竜型デジモン
戦いとなると野性の獣の如くその獰猛性を発揮するが、竜の知性を併せ持ち、普段は非常におとなしい
額に旧式なインターフェースをもつ為“プロトタイプデジモン”の進化系ではないかと推測されている
必殺技は大型の鉄球を口から放ち、敵を打ち砕く『パワーメタル』
得意技は立ち止まって力を溜めてから放つ方が威力はあるが、突進しながらも鉄球を放つことが出来る『キャノンボール』


マッシュモンA「ドルモンが進化した!」

マッシュモンB「かずみの力で……」

マッシュモンC「と言う事は……」

かずみ「ドルモン…ううん、ドルガモンはわたしのパートナーデジモンになったって事だね!」

エアドラモン「おぉ!未知なる竜のデジモンに進化したのか!これはやはり何としてもドルビックモン様の元へ……」

ドルガモン「オレはかずみのパートナーデジモンと言ったはずだ……お前達の仲間になんかなるか!」

エアドラモン「だったら力ずくで連行するのみ!」

エアドラモン『スピニングニードル!!』シュバッ!!

かずみ「ドルガモン!」

ドルガモン『パワーメタル!!』バシュンッ!

ドガアァ!!

エアドラモン「くおっ!!」

マッシュモンA「ドルモンの時より大きな鉄球だ!」

エアドラモン「く…こうなったら援軍を……!」

ドルガモン「今度はオレも飛べるようになったんだ、逃がさない!!」バサッ!

エアドラモン「何と!」

ドルガモン『キャノンボール!!』

ズドオォォォン!!

エアドラモン「ぐ…ぐ…が……!」

かずみ「やった!」

エアドラモン「ティラノモンの究極体より先に……エアドラモンの正統完全体をおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

ドゴォォォォォォォン!!
265 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 14:24:30.52 ID:mZ/1M7d80
ドルガモン「勝ったんだ……オレ達!」

かずみ「うん!これからよろしくねドルガモン!」

ドルガモン「ああ!」

マッシュモンA「あ…あのドルガモン……」

マッシュモンB「助けてくれてありがとうな……」

マッシュモンC「そんでさっきはゴメン……」

ドルガモン「…いや、お前達の言う通り、オレのせいで奴等が攻めて来んだ……」

マッシュモンA「でも、こんな俺達を助けてくれただろ?」

マッシュモンB「まあ、助けてもらったからってころっと態度を変える俺達って図々しいかもしれないけどさ……」

マッシュモンC「よかったらずっとここに居てくれよ」

ドルガモン「いや、やっぱりオレ、かずみと一緒に旅に出るよ」

かずみ「うん、でもその前にこのエリアのみんなが安心できるように……」

ドルガモン「デスジェネラルのドルビックモンを倒そう」

マッシュモンB「成熟期に進化したぐらいじゃ無理だよ!」

かずみ「メルクリモンと力を合わせればいけるはずだよ…それにあと……」

マッシュモンA「あいつか!?いくらロイヤルナイツのあいつでも手伝ってはくれないよ!!」

マッシュモンC「そもそもロイヤルナイツはXデジモンを……」

かずみ「…!」ピキッ!

ドルガモン「かずみ?どうしたの?」

かずみ「(この気配……そのロイヤルナイツが遠くからわたし達の様子を見てたみたいだね……!)」


?「あのX抗体を持つデジモンが進化したのか……かずみのデジソウルで」

?「しかし、何故イグドラシルはあのデジモンを他のXデジモンの様に排除ではなく捕獲を私に命じる?」

?「イグドラシルはあの異分子の詳細を知りたがっているのか?」

?「さて…ドルビックモンの火烈軍団の本隊が向かって来ているようだな……」

?「それはメルクリモンに任せるとして、私は任務を遂行させてもらおう」

クレニアムモン「このクレニアムモンはイグドラシルの使命を忠実に果たすロイヤルナイツだからな!」
266 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/06/29(金) 14:25:40.89 ID:mZ/1M7d80
〜次回予告〜

ドルモン「自分が何者であるかのたった一つの真実を取り戻すために旅立ったテイマーかずみとそのパートナーデジモンのドルモン!見た目は成長期!頭脳は……」

エレキモン「おいぃぃぃぃ!!お前はどこの少年探偵だよ!?」

ジジモン「お主らが行く先々で殺人事件が起きそうじゃのう……」

ドルモン「それじゃあ、まどかと一緒に歌でも歌いながら戦うよ」

エレキモン「それもやめろ!」

ドルモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ドルモン『ロイヤルナイツ対オリンポス!?クレニアムモンとメルクリモン』

ドルモン「次回もほっとけない!」

エレキモン「だからそれもやめろぉ!!」

ジジモン「というかまた似たようなサブタイじゃのぅ……」

エレキモン「あのゲームやりながら書いてるから>>1の頭がいつも以上に回ってないんだよ」


今回はここまで
という訳で外伝主人公繋がりでかずみのパートナーはドルモンにしました
何かまどかやほむらよりも主人公っぽくね?と自分で思ったり
色的にもキャラ的にも色々共通点があると思いますのでそこんとこ絡ませて今後の話に絡めて行きたいと思います
ではまた
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/06/29(金) 15:00:44.87 ID:V+895QBAO

ロイヤルナイツ対オリンポスはドリームマッチだよな
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 16:17:31.48 ID:/16HppCDO
>>1

こう見るとキンカク・ギンカクの設定ひでーなwwwwww

デジタルワールドにも滅びの現象が……
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 17:13:47.90 ID:nqCIKA/y0

クレニアムってぶっちゃけるとロードナイトよりナイトモンっぽい気がするんだが・・・
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 20:11:06.44 ID:QujtBaPKo
ドルモンてアルファモンだっけ?
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/06/30(土) 01:08:57.72 ID:lwuV5Slko
基本ルートは三つある。まあどのルートも相互に行き来可能だけど。

成長期     . 成熟期            完全体             .究極体
ドルモン → ドルガモン       → ドルグレモン       → ドルゴラモン       Da,Va
         デクスドルガモン → デクスドルグレモン → デクスドルゴラモン Vi
         ラプタードラモン. .→ グレイドモン       .→ アルファモン     .Va
272 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 20:31:36.64 ID:BQ49ex5W0
こんばんわ

>>267
いつか両陣営とも全12体(+1体)揃ったらオールスターマッチをやりませんかねぇ?なんて

>>268
そういえばいましたね金と銀の鬼の兄弟
最後のトドメでソードフォームがフルチャージのキックをするシーンが格好よかったですね

>>269
カードでもナイトモンから進化しますね
つーかロードナイトモンがナイトモンっぽく……
まあでも、みんな聖騎士デジモンですからね

>>270-271
あぁ…そいつら全員出すためにちょっと資料としてかずマギの四巻早く出てほしいなぁ……
来年辺りかな……

投下
273 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 20:35:39.67 ID:BQ49ex5W0
真っ暗……ここはどこ?



〜無限氷壁エリア付近・雪の森〜

ユキダルモン「あ〜、お買い物に夢中になって時間を忘れてしまったわ!レジも思った以上に混んでたし!もうすぐ相棒の再放送がはじまっちゃうわ!急いで家に帰らないと!」

ユキダルモン「神戸もいいけどあたし的には亀山派なのよね。イタミンの「特命係の亀山は迷惑な存在なのだ〜!」って台詞をまた聞きたいけど無理かしらねぇ……あら?」

ユキダルモン「何かしら…?この大きいトランク……?」

ユキダルモン「まさか大量の札束が入ってるのかしら!?それとも爆弾!?どちらにしても事件の予感がするわ!」

ガタゴトッ!

ユキダルモン「ひゃっ!トランクが一人でに動いたよ!?」

ユキダルモン「まさかデジモンが閉じ込められてるのかい!?…開けてみようかしら?」

ガチャッ!

少女「出れたぁー!」バッ!

ユキダルモン「ひゃあ!に…人間……!?」

少女「えっ!?雪だるまが動いて喋ってる!?」

ユキダルモン「あたしゃユキダルモンだよ!」

少女「さてはわたしをこんなトランクに閉じ込めていた誘拐犯は……お前かー!!」ドッ!

ユキダルモン「ひゃっ!?」

少女「って、寒っ!よく見たらわたし何で何も服来てないの!?しかもここ雪積もってるから寒っ!!」ガクブル…

ユキダルモン「そりゃ、この森で人間が丸裸だったら寒いに決まってるよ」

グゥ〜

少女「それにお腹もへった……」

ユキダルモン「は…はは……しょうがないねぇ、家に来るかい?」

少女「うん!来る!」
274 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 20:40:35.27 ID:BQ49ex5W0
〜ユキダルモンの家〜

少女「ユキダルモンの料理おいしい!ていうか超うま!ウマーイ!」バクバク!

ユキダルモン「そう、そんな美味しそうに食べてくれたのならあたしも作りがいがあったってもんだよ」

少女「でも、体が雪でできてるのによくこんな温かい料理が作れたね!わたしの着るお洋服も速攻で仕立ててくれちゃったし凄いんだねユキダルモン!」

ユキダルモン「まあ、ろくにバトルもできないあたしにはこれだけが取り柄だからね」

少女「でも、ご飯食べながらテレビを見るのはよくないと思う」

ユキダルモン「この相棒の再放送があたしの午後の楽しみなんだよ。…いや、それよりあんた他に気になることはないのかい?」

少女「え?」

ユキダルモン「どうしてあんなトランクに閉じ込められてたとか、どうして丸裸だったのとか……どうして人間のあんたがこのデジタル…」

少女「お腹すいてそれどころじゃなかった!でも、何でだろーね!何で……」

少女「あれ何で!?ていうか、わたし……何も覚えてない!!」

ユキダルモン「えぇ!?名前は!?」

かずみ「かずみ!」

ユキダルモン「そう、かずみっていうのかい」

かずみ「でも、それしか覚えてない!苗字も家もわかんない!どうしようわたし……記憶がない!!」

ユキダルモン「記憶がない…困ったねぇ……」

かずみ「わたし…どうすればいいのかな……」

ユキダルモン「記憶が戻るまでここに居ればいいさ」

かずみ「え、いいの?」

ユキダルモン「ああ」

かずみ「ありがとうユキダルモン!」ダキッ!

ユキダルモン「あはは、何だか娘ができたような気分だよ。でも、テレビ見えないからそろそろ離してくれないかい?」

かずみ「あ、ゴメン。でも、ユキダルモン体は雪なのに何故か温かいね」

トクメイカノカメヤマァ!

かずみ「あ、この人仮面ライダーに出てた人だよね?」

ユキダルモン「そうね、迷惑な存在の……」

かずみ「弁護士ライダーを脅したヤクザ役で」

ユキダルモン「そっち!?しかも何で記憶喪失なのにそんな事は覚えてるの!?」

かずみ「う〜ん……物語の記憶喪失って一般常識とかは都合よく覚えてるもんじゃん?でも、クウガの俳優さんが主演やってた記憶喪失のドラマを昔見たんだけど、あれはもう完全に一般常識とかも何もかも忘れてて、頭の中空っぽな星時代をゼロからはじめよう状態だったよね」

ユキダルモン「あれは実話を元にしたお話だったからじゃないかしら?って、だから何でそういうことは覚えてるんだい!?」
275 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 20:42:23.04 ID:BQ49ex5W0
〜数日後〜

かずみ「できたよユキダルモン!」

ユキダルモン「おいしいねぇ、かずみもこんな料理ができるなんて思わなかったよ」

かずみ「うん!わたし料理ができるみたいなの!」

ユキダルモン「とろけるようなおいしさだよ……」ドロドロ…

かずみ「って、とろけるどころかユキダルモンの体が溶けてるから!!そのビーフガストロガノフはユキダルモンには熱すぎた!?」

ユキダルモン「かずみが作ってくれたものなら、たとえこの身がどうなろうと残さず食べるさ」ドロドロ…

かずみ「いいよ無理しなくて!もうちょっと冷めてから食べてよ!」

ピンポーン♪

ユキダルモン「おや、お客さんかい?誰だろうねぇ」ドロドロ…

かずみ「その溶けかかってる体何とかしてから出ようよ!!」

ユキダルモン「はーい!」ガチャッ!

アイスモン「ぎゃああぁぁあぁ!!溶けてるうぅぅぅぅぅぅ!!」

ユキダルモン「何だ、アイスモンじゃないかい」


“アイスモン”

成熟期 氷雪型 データ

体が全て氷でできたゴツモンの亜種
必殺技は『アイスボールボム』


アイスモン「いきなり、いきなりビックリさせないでください!」

ユキダルモン「そんな大声で叫ばれてビックリしたのはあたしの方だよ」

アイスモン「こ…こちら、こちらです!メルクリモン様!」

かずみ「メルクリモン?」

メルクリモン「久しぶりだなユキダルモン」
276 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 20:45:47.41 ID:BQ49ex5W0
“メルクリモン”

究極体 神人型 ウィルス

オリンポス十二紳族の1体で、デジタルワールドで最速のスピードを誇る俊神デジモン
優れた俊足を持ち、肉眼で捕らえることは不可能であり、記録に残るメルクリモンの画像はすべて残像であるといわれている
一箇所にとどまることを嫌い、デジタルワールドを常に放浪しているため、メルクリモンと遭遇することは困難であろう
必殺技は、瞬間移動に近いスピードで敵に迫り、超連打を浴びせる『サウザンドフィスト』
また、メルクリモンは優れたシャーマンであり、愛刀「アステカ」で空間を斬りつけ、異世界の魔物を召還す
『スピリチャルエンチャント』を使うこともできる


ユキダルモン「オリンポス十二神のあんたが何の用だい?ずっと前に貸した相棒のDVDを返しに来てくれたのかい?」

メルクリモン「災いの芽を摘みに来た」

ユキダルモン「災い?」

アイスモン「その人間の娘の事です!」

かずみ「わたし?」

メルクリモン「本来、このデジタルワールドに人間が足を踏み入れる事など有り得ない事だ。イグドラシルに選ばれない限りな……」

アイスモン「その人間、その人間は得体が知れません!異分子です!いずれこの地に災いを呼ぶことになります!」

ユキダルモン「何を根拠にそんな事を…」

かずみ「わたしが……異分子?」

メルクリモン「さ、その人間を渡してもらおうか」

ユキダルモン「いくらあんたの命令でも、こればかりは聞けないね!」

メルクリモン「何?」

ユキダルモン「この子は…かずみはあたしが守ってやるって決めたんだ!」

かずみ「ユキダルモン……」

アイスモン「こ…こら!メルクリモン様に向かって何て口の聞き方を!」

メルクリモン「ふっ…守るか……お前はその娘のパートナーになるつもりか?それとも母親のつもりか?」

ユキダルモン「母親?そうだね、それも悪くないね……この子が記憶を取り戻すまで……でも、テイマーのデジモンは無理だよ。あたしに戦いなんて……」

メルクリモン「ふむ……」

かずみ「ユキダルモン……テイマーって何?」

ユキダルモン「あ、そうだ!かずみ、あんたこのメルクリモンのテイマーになったらどうだい?」

アイスモン「な…何て、何て事を言うんだ!オリンポス十二神のメルクリモン様が人間なんかの……」

メルクリモン「いや、現にかつてのロイヤルナイツの転生体も今は人間のパートナーとして仕えているという話だ。だが、今の私はこの地を離れる事はできない……」

ユキダルモン「そうかい?あんたとかずみが組めば今この世界で暴れてるワルプルモン軍なんか一捻りだと思うんだけどね」

メルクリモン「やがて、その娘には相応しいパートナーデジモンが現れるだろう……それまでにその娘を頼むぞユキダルモン」

ユキダルモン「任せておきな!」

アイスモン「これで…これでいいのでしょうか?」
277 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 20:48:50.06 ID:BQ49ex5W0
それからわたし、かずみはユキダルモンや森のデジモンと毎日楽しく過ごしてきた
元から人間嫌いのアイスモンはわたしを目の敵にしてたけど、メルクリモンはたまに森におりてきてわたしの様子を見に来てくれる

いいデジモンだった
記憶は一向に戻る気配はなかったけど……
みんなと過ごせるなら別にこのままでいいかなと思い始めてきた

そして、ある日…この森にドルモンがやって来た
この森に来る前に色んなデジモンに襲われたみたいで酷い怪我をしていた
メルクリモンの話だとドルモンはX抗体っていうのを持ってるらしく
それを持ってるデジモンはこの世界では忌み嫌われるらしい
でも、ユキダルモンはそんな身も心もボロボロだったドルモンを暖かく迎え入れてあげた……

ドルモンみたいなXデジモンは消えちゃった別の世界のデジタルワールドからこの世界へ来たらしいんだけど
ドルモンはこの世界へ来る前の事は何にも覚えていないらしい……
わたしと同じだ……
だから、わたしは何かこの子の力になれないかなと思いはじめた……

〜更に時は流れ〜

ドルモン「うぅぅ……」

かずみ「あっ!ドルモン!またマッシュモン達にいじめられたの!?」

ドルモン「……」

かずみ「あいつらってばしょうがない奴らだなぁ!この間は顔の恐い変なデジモンがドルモンを引き渡せってやって来たし!」

アイスモン「変なデジモンとは何ですか!あの方はロイヤルナイツですよ!」

かずみ「アイスモン!見てたのなら何でドルモンを助けてあげないの!?ていうかドルモンの事の悪い噂流してマッシュモン達を嗾けたのもあなたでしょ!」

アイスモン「ロイヤルナイツが仕えるイグドラシルはXデジモンはこの世界にいてはならない異分子だと仰っているのです!そして、あなたもね!」

かずみ「そんなこと無い!わたしはともかく、ドルモンはあなた達と同じデジモンでしょ?何が違うの!」

アイスモン「メルクリモン様もこんなデジモンさっさと渡してしまえばよかったのに……ユキダルモンに感化されてしまって……!!」

ユキダルモン「あたしが何だって?」

ドルモン「あ…ユキダルモン……」

ユキダルモン「あらあら、こりゃまた派手にやられたねドルモン。いらっしゃい、あたしの家で手当てしてやるよ」

かずみ「もうすぐ相棒の再放送がはじまる時間だしね!ドルモンも一緒にみよう!」

ドルモン「う…うん……オレ、相棒とかの刑事ものとか探偵もの好きだから……」

アイスモン「まったく……コイツらがいたらこのエリアはそのうち……」

かずみ「…!」ピキッ!

ユキダルモン「どうしたんだいかずみ?」

ドゴオォォォォォォン!!

アイスモン「何事!?何事ですか!?」

マッシュモン「大変だー!ワルプルモン軍が攻めて来たぞー!!」

ユキダルモン「何だって!?」
278 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 20:51:06.43 ID:BQ49ex5W0
ドルビックモン「このエリアか……」


“ドルビックモン”

究極体 竜人型 ウィルス

数多のドラゴンデジモンを一糸乱れず統率し、どんな戦況下でも圧倒的な戦力で敵を討ち滅ぼしてきた
パワー・スピードはどれも長け、戦闘経験も豊富で直感力も優れており臨機応変に戦いをこなす
戦場に迸る破滅の炎を好む性格で、平穏な地域を見つけては戦闘を起こしていく
そしてデジモンが、世界が燃え死んでいく様を眺めて快楽を得ている
戦闘において昂る怒りを炎の剣とした「タイラントコルブラント」はドルビックモンの激怒と同期し強大な威力を発揮する
地形に龍脈を突く『バーニング・ザ・ドラゴン』で地形変動させ敵団体にダメージを与え
超高熱の『ドラゴンブレストニックファイア』で触れた者を一瞬にして焼き払うなど一騎当千な戦いを繰り広げる


ドルビックモン「ロイヤルナイツが目を付けたというX抗体を持つデジモン……我々火烈軍団が先に捕獲するのだ!行けエアドラモン達よ!」

エアドラモン「ははぁ!」

ドルビックモン「ついでにこの美しい雪景色の森を荒らすのも面白そうだ……」

ドルビックモン『バーニング・ザ・ドラゴン!!』

ドゴオォォォォォォン!!

ゴゴゴゴゴゴ……!!

ドルモン「うわっ!な…何なんだ一体……」

ユキダルモン「こりゃもう相棒の再放送どころじゃなくなったね……!」

アイスモン「メルクリモン様にお知らせせねば!」

ドルビックモン「見つけたぞ…!」ズオ…

マッシュモン「なっ!?こ…こいつは……!」

アイスモン「まさか…まさかデスジェネラルの火烈将軍ドルビックモン!?」

ドルビックモン「確かに感じる……未知なる竜の魂を……」

ドルモン「!?」

ユキダルモン「! かずみ!あんたはドルモンと一緒にお逃げ!」

かずみ「ユキダルモンは!?」

ユキダルモン「ここはあたしが食い止める!」

マッシュモン「無茶だオバチャン!おい、アイスモン!メルクリモンを早く呼んでこいよ!」

アイスモン「腰が…腰が抜けて……」

ドルビックモン「虫けらに用は無い……!」バッ!

ドゴオォォォォォン!!

アイスモン「ぎゃああぁぁぁぁぁぁ!!」

ズバァン!

マッシュモン「ひっ…ひいぃぃぃぃぃぃぃ!!」

かずみ「アイスモンがやられた!!」

ユキダルモン「逃げるんだよかずみ!」

ユキダルモン『絶対零度パンチ!!』ドゴッ!

ドルビックモン「邪魔だぁ!!」

ユキダルモン「!!」

ドゴオォォォォォォン!!

かずみ「ユキダルモオォォォォォォォン!!」
279 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 20:52:19.19 ID:BQ49ex5W0
ドルモン「ユ…ユキダルモン……!!」

ドルビックモン「さあ、これ以上犠牲を増やしたくなければ大人しくついてくるんだな」

ドルモン「な…何で……」

ドルビックモン「言う通りにしなければ次はそこの人間を―」

メルクリモン『サウザンドフィスト!!』

ドガガガガガガガッ!!

ドルビックモン「ぐぬおおぉぉぉぉぉ!!?」

ドゴオォォォォン!!

マッシュモン「メルクリモンが来てくれた!!」

メルクリモン「おのれデスジェネラル!この神聖なる森をよくも!!」

ドルビックモン「ぐっ…!オリンポス十二神のメルクリモンか!今の私ではこいつには勝てんか……今日のところは引き上げるぞ!」ダッ!

メルクリモン「逃すかぁ!」

ビキッ!

メルクリモン「うっ…!?こんな時に大戦で七大魔王ベルフェモンから受けた脚の古傷が……!!」

かずみ「ユキダルモン!しっかりして!!」

ユキダルモン「あ…あたしはもうダメだ……ここでお別れだ……」

かずみ「そんなのイヤだ!死なないでユキダルモン!!」

ユキダルモン「よくお聞きかずみ…これから先、あなたの記憶を取り戻すことにより辛く悲しい運命が待っているかもしれない……でも、それを乗り切る強さを持つんだよ……そのためにも……」

かずみ「ユキダルモン……」

ユキダルモン「ああ…心残りは……あんたの事と……イタミン主演の映画を見れなかったことかねぇ……」

ズバァン!!

ドルモン「うぅ…ユキダルモン……」

かずみ「ユキダルモン……グランマ……グランマあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
280 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 20:54:24.80 ID:BQ49ex5W0
〜無限氷壁・メルクリモンの宮殿〜

メルクリモン「すまなかったな、かずみ……私がもっと早く駆けつけていればこの様な惨劇には……」

かずみ「ううん…メルクリモンは何も悪くないよ……わたしが災いの種って本当だったんだね……」

メルクリモン「(いや、恐らく奴はドルモンを……これは口に出すべきじゃないか)」

かずみ「わたし、やっぱここから出て行った方がいいね……」

メルクリモン「うむ、出て行け」

かずみ「! うん……」

メルクリモン「ただし、お前はテイマーとして……戦士として旅立つのだ!奴等と戦うために!」

かずみ「戦う…?」

メルクリモン「これはユキダルモンの意志でもあるのだ。この旅を切っ掛けにお前は記憶を取り戻せるかもしれん」

かずみ「わたし……記憶を取り戻すのは恐いと思ってたけど……それがユキダルモンの意志なら!」

メルクリモン「よし、ではこのデジヴァイスをお前に託そう」

かずみ「デジヴァイス……」

メルクリモン「実はお前が入ってたトランクのそばに落ちていた物なのだ。恐らく、あの中にお前と一緒に入れられてた物だろう」

かずみ「これでどうするの?」

メルクリモン「それはテイマーとパートナーデジモンの絆を結ぶ物」

かずみ「パートナーデジモン……そんなデジモンは……」

メルクリモン「いるはずだ、お前と同じく自分を取り戻すべく者が」

かずみ「ドルモン…!」

メルクリモン「行くのだかずみ!己のために!そして、ユキダルモンのためにも!」

かずみ「うん!ありがとうメルクリモン!早速ドルモンを探してくるね!」
281 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 20:55:18.42 ID:BQ49ex5W0
〜そして現在〜

かずみ「近づいて来る…!」ピキッ!

ドルガモン「どうしたのかずみ?」

マッシュモンA「またアホ毛に反応か?」

マッシュモンB「それって何?妖怪アンテナならぬデジモンアンテナ?」

マッシュモンC「来るって……また火烈軍団のデジモンが来るのかよ!」

かずみ「違う、感じない?大きな力を……」

マッシュモンB「感じる?」

マッシュモンA「いや」

ドルガモン「オレは感じる……ビリビリ伝わってくるよかずみ……」

かずみ「ロイヤルナイツが来る……!」

ズドンッ!

マッシュモンC「あ…あわわわわ……こいつは……!」

マッシュモンA「ロイヤルナイツの……!」

マッシュモンB「クレニアムモンだぁ!!!」

クレニアムモン「また会ったな……かずみ」
282 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 20:57:09.37 ID:BQ49ex5W0
“クレニアムモン”

究極体 聖騎士型 ワクチン

ロイヤルナイツの中で最も礼節をわきまえたデジモン
完璧主義者であり、イグドラシルの指令に対しての任務達成率はロイヤルナイツデジモンの中でも1・2を争うほどである
敵と戦うときは常に一騎打ちで打ち破ることが彼のポリシーであり、敵が強敵であればあるほど彼の悦びは至上のものとなる
クレニアムモンの鎧はイグドラシルからコード操作されており、ブラックデジゾイド化している
彼自身が鎧のデータにアクセスすることで、武器や楯を鎧から生み出すことが可能になっている
必殺技は、魔槍「クラウ・ソラス」を高速回転させることで、超音速の衝撃波(ソニックウェーブ)を放つ『エンド・ワルツ』
この技を受けた者は、衝撃波により全てのデータが粉砕されるまで、「踊り」続ける
また、魔楯「アヴァロン」は鉄壁の全方位防御『ゴッドブレス』を発動し、3秒間だけどんな攻撃も無効化することができる


マッシュモンA「(クレニアムモン!前大戦の数少ないロイヤルナイツの生き残りで……)」

マッシュモンB「(イグドラシルの命令ならどんな非情な事もするというデジモン!)」

マッシュモンC「(その証拠に今まで葬ってきたXデジモンは数知れず!)」

マッシュモンA「(このデジタルワールドを守護する騎士団の一員とはいえ、恐ろしいデジモンだぜ!だって何よりも……)」

マッシュモン達「(顔が怖い……)」

クレニアムモン「かずみ、そこの異分子……今日こそ引き渡してもらおうか」

ドルガモン「!」

かずみ「嫌だよ!ドルガモンはわたしの……」

クレニアムモン「パートナーデジモンになったそうだな。そして、テイマーの君が進化させた」

かずみ「そうだよ!だから……」

クレニアムモン「ならば、余計にそのままにしておく訳にはいかないな。これ以上その異分子が進化すればどうなるかわかったものではない」

ドルガモン「や…やるなら相手になるぞ!オレにはかずみがついているんだ!」

かずみ「そうだよ!そんな怖い顔でおどかしてもわたし達は引き下がらないんだから!」

マッシュモンA「やめろって敵わないって!!」

マッシュモンB「そうだよ!あの顔も恐ろしいが強さも恐ろしいぞ!」

クレニアムモン「…私の顔についてとやかく言うのはやめてもらおうか……」

かずみ「でも、ドルガモンは絶対渡さない!ユキダルモンがわたしを守ってくれたように!」

クレニアムモン「その異分子を捕獲する事が私がイグドラシルから下された指令……邪魔をするのならばかずみ、たとえ君でも……」

かずみ「そうやってドルガモンを異分子異分子って言うのやめてよ!ちゃんと名前があるんだから!」

クレニアムモン「ふっ…名前か……そういえば、君のその“かずみ”と言う名も記憶が無いはずの君が唯一覚えているものだったな」

メルクリモン「人間にとっての名前は親から最初に与えられる掛け替えのないものだ。かずみの親も何か想いをこめてその名を付けたのだろう」

クレニアムモン「メルクリモン…!」
283 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 20:59:16.42 ID:BQ49ex5W0
かずみ「メルクリモン!来てくれたんだね!」

クレニアムモン「どいてもらおうかメルクリモン、私は貴方と戦いに来たのではない」

メルクリモン「かずみは私の娘の様なものだ。そして、その娘のパートナーにも手を出させるわけにはいかん」

クレニアムモン「私が用があるのはその異分―」

かずみ「むぅ!」

クレニアムモン「…ドルガモンというX抗体を持つデジモンだけだ!」

メルクリモン「イグドラシルの命令でXデジモンを容赦なく排除してきたお前達ロイヤルナイツが何故このドルガモンだけは排除ではなく、捕獲と支持されているんだ?」

クレニアムモン「貴方が知る必要は無い……」

かずみ「そんな事言って、自分もイグドラシルにちゃんと教えてもらってないんでしょ!ドルガモンを捕まえてどうするかって!」

クレニアムモン「……」

かずみ「それにドルガモンだけじゃない!他のXデジモンだって何にも悪いことしてないのにあなた達ロイヤルナイツは殺してるんでしょ?イグドラシルの命令で!」

クレニアムモン「イグドラシルの命令は絶対だ……私にとってはな!」

メルクリモン「イグドラシルもお前達ロイヤルナイツにそんな事をさせている暇があるのなら少しはワルプルモン軍と戦わせるように命令させればよいものを……」

クレニアムモン「ワルプルモン軍など、選ばれし少女達に任せていればいい!それに現在エグザモンは異分子を排除する傍ら七大魔王のリヴァイアモンとも戦っているはずだ!」

ドルガモン「でも…デスジェネラルがこのエリアを襲ったあの時あんたも来てくれればユキダルモンは……」

クレニアムモン「…何か言ったか?」ギロッ!

ドルガモン「うっ…!」

かずみ「怖がらなくていいよドルガモン、クレニアムモンは顔は怖いけどいいデジモンなのは確かだから」

マッシュモンA「えぇ!?そうなの!?」

クレニアムモン「だから顔怖いって言うな……」

かずみ「以前、ドルモンを捕まえに来た時はユキダルモンが庇ってくれて、話し合いで解決するためにユキダルモンの家に招待してクレニアムモンに料理を振舞ったんだけど……」

マッシュモンB「どういう流れでそうなったの!?」

かずみ「クレニアムモンはわたしとユキダルモンが作った料理を残さず全部食べてくれたんだ!ちゃんと「ご馳走様」って言ってくれたし!」

マッシュモンC「想像できねぇ……」

かずみ「食べ物を粗末に扱わないデジモンが悪いはずはない。だからあの時は引いてくれたんだよね?」

クレニアムモン「だが、今回はあの時の様に引き下がるわけにはいかない。イグドラシルの指令を遂行できなかった事など本来あってはならない事態だったのでな……今日は大人しくその異分子を渡してもらうぞかずみ!!」

かずみ「…!!」

メルクリモン「下がってろかずみ、今度は私がこいつを追い返そう……ユキダルモンとは違って力づくになるがな!」

クレニアムモン「貴方が任務の障害となるなら…排除するのみ!」
284 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 21:00:08.85 ID:BQ49ex5W0
かずみ「待って二人共!」

クレニアムモン「アクセス…クラウ・ソラス、アヴァロン…使用承認コードを……」

ビュィン!

ドルガモン「大きな盾と槍が出てきた!」

メルクリモン「魔槍クラウ・ソラスと魔楯アヴァロンか…!」

クレニアムモン「いざ、尋常に勝負だメルクリモン!」

メルクリモン「おおう!」ドッ!

マッシュモンA「うえぇ!オリンポス十二神とロイヤルナイツがぶつかっちゃうのか!」

ドルガモン「また…オレのせいでこんな事に……!」

メルクリモン『サウザンドフィスト!!』

ドガガガガガガッ!!

メルクリモン「ぐっ!」

クレニアムモン「無駄だ!貴方の拳でも我が最強の楯を砕く事はできない!そして我が矛を受けよ!」

クレニアムモン『クラウ・ソラス!!』

ズバァン!!

ドルガモン「メルクリモン!!」

かずみ「ううん、クレニアムモンの後ろ!」

メルクリモン「その通り!遅いわぁ!!」

ドガッ!!

クレニアムモン「くっ!脚に傷を受けようとも……その神速は衰えずか!?」

メルクリモン「お前の攻撃をかわす程度にはな!」

クレニアムモン「流石だ、かつての同胞アルフォースブイドラモンにも劣らない速さを持っただけの事はある」

メルクリモン「そして、その盾で防がれぬよう速く攻めればよいだけのこと!!」シュバッ!

メルクリモン『サウザンドフィスト!!』

ドガガガガガガガガガッ!!

クレニアムモン「むおおおおお!!」

ドルガモン「いいぞ…メルクリモンがんばれ!」

かずみ「本当はこんな事をしてる場合じゃないのに……あいつがすぐ近くまで来てるのに……ユキダルモンを殺した……!」ピキピキッ!
285 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 21:00:53.40 ID:BQ49ex5W0
ドルビックモン「オリンポスのメルクリモンとロイヤルナイツのクレニアムモン……」

ドルビックモン「あの二人が戦えばどちらも無事ではすむまい」

ドルビックモン「願わくば両者相討ちで共倒れが理想だが……勝った方もダメージが相当デカいはずだ!私でも十分仕留められそうだな!」

織莉子「ふふふ…さすが最弱のデスジェネラル。考えがせこいですね」

ドルビックモン「誰が最弱だぁ!!って、貴様は美国織莉子…いや、確か“アイツ”の出来損ないのくたばり損ないの“兄貴”がその娘の身体に乗り移ってるんだったな!」

織莉子「その様な口を聞いていいと思ってるのか?せっかく私がアナログマンからの差し入れを届けに来てやったというのに」

ドルビックモン「何!?私が仕える七大魔王怠惰のベルフェモン様の代理のアナログマン様からだと!?」

織莉子「これを使えば、あのロイヤルナイツもオリンポスもまとめて消去する事ができるわ…最弱のデスジェネラルのあなたでもね……」

ドルビックモン「何だと!?それはどういう代物だ!?(つーかいきなり女言葉に戻んなよ、中身が中身だから気色悪いぞ)」

織莉子「デジメモリ……」

ドルビックモン「そ…そのデジメモリは……!!」

織莉子「以前、四聖獣をクラックプログラムで操ってたのはこれを手に入れるための過程にすぎなかったのよ」

ドルビックモン「四聖獣の長……ファンロンモンのデジメモリ!!」
286 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/03(火) 21:01:39.89 ID:BQ49ex5W0
〜次回予告〜

リヴァイアモン「本編じゃギャグをやりたくなのでここでなら俺の嫉妬話してもいいかな…?」

エレキモン「ど…どうぞどうぞ……」

リヴァイアモン「俺さぁ、他の七大魔王に比べかなり冷遇されてるよな」

エレキモン「そ…そうですかね……?」

リヴァイアモン「まず、ベルゼブモンは七大魔王の中で一番優遇されてるよな?フィギュア出てるし、このSSでもほぼ主役だし…嫉妬するぜ!!」

エレキモン「ま…まあ、七大魔王の中で一番人気だから嫉妬するのは当然ですね……」

リヴァイアモン「人気と言えばリリスモンもだ!あの妖艶っぷりで大きなお友達のハートをキャッチだよ!」

エレキモン「う〜ん、でもクロウォに出るまでアニメでの出番無かったからなぁ…出ても色物のギャグキャラになってたし」

リヴァイアモン「俺なんかクロウォではデジメモリの勇者の一体扱いだぞ!何だよ勇者って!?俺は七大魔王だぞ!!」

エレキモン「ま…まあ、ルーチェモンなんかリリスモンの手下の格下扱いだったわけだし……」

リヴァイアモン「それでも、風呂でラスボス張ったからいいだろ!デーモンだって正体現さなかったとはいえ、02では実質ラスボスよりも強いから主人公たちに倒されなかったし、漫画のVテイマーでもラスボスだったし……俺もラスボスやりてぇよ……あ〜どいつもこいつも嫉妬するぜ!嫉妬!シット!SHIT!!」

バルバモン「漫画ではラスボスになりそこなった上に七大魔王でただ一人アニメに出てないワシの立場は……」

リヴァイアモン「次回、デジモン☆マギカ!」

リヴァイアモン『光と闇の太極ファンロンモン!』

リヴァイアモン「嫉妬もほどほどに!」

今回はここまで
気が付いたら今回まどマギのキャラ出てねぇ
かずみを知らない人はわけわかんないかもしれませんねスイマセン
ではまた
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/07/03(火) 21:06:46.54 ID:R34b2p+Yo
リヴァイアモンはデータカードダスで輝いてたよ、アニマ全体攻撃だったし
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/07/03(火) 21:41:42.59 ID:QyBEC/iAO
ドラゴンマニアのドルビックモンには泣くほど嬉しいだろうな→ファンロンモンのデジメモリ

アニメ? ああそんなこともありましたね
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 22:32:36.54 ID:DgcQMar60
大丈夫だリヴァイアモン!俺カードダスで君Aランクまで育てたぞ!!
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 01:35:39.90 ID:jqhlh0IDO
ふぁんろんもんって麒麟がモデルだっけ?

なんか麒麟のイメージがバラバラだからわかりずらい

291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/07/04(水) 02:51:54.42 ID:eL1YxMkco
>>290
そっちはチィリンモン。
292 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 14:45:04.28 ID:RXDwnr7I0
こんにちわ

>>287>>289
恥ずかしがり屋の>>1はデータカードダスなんてやったこと無いのですよ……
ああ、でも太一とか出てたデジカ大戦はやっておくべきだったなぁ……

>>288
クロウォであの様な扱いだったファンロンモンさんですが
一応ドルビックモンには相棒という感じに扱われてましたよね?
今回の話では一応ファンロンモンの方が本来のように遥かに格上という設定にしております……

>>290-291
ファンロンは麒麟とも同一視されるとウィキペディア先生が言ってた

投下
293 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 14:47:46.34 ID:RXDwnr7I0
ドルビックモン「遥か古代…デジタルワールドの東西南北を守護する四聖獣を統べ、中央に鎮座し大地を司るデジモンがいたと言われていた……それがファンロンモン!!」

織莉子「そして、一体の天使デジモンにデジタルワールドの地中深くに封印されていた……その天使デジモンがルーチェモンなのか、三大天使なのかは不明だけど……」

ドルビックモン「伝説の中のおとぎ話で…まさか実在するとは思わなかったぞ……」

織莉子「アナログマンが四聖獣をクラックプログラムで操ってたのはこのファンロンモンの封印を解くためだったのよ」

ドルビックモン「それをこんなデジメモリにしたのか……だが、冒涜がすぎるぞ!!」

織莉子「あら?このデジモンをデジメモリにした事を怒ってるのかしら?」

ドルビックモン「当然だ!竜は誇り高き生物!私は立場はデスジェネラルであるが、四聖獣の青龍チンロンモン!ロイヤルナイツの竜帝エグザモン!そして、チンロンモンも含まれている強大な力を持つとされる幻の四頭のドラゴンデジモン『四大竜』のゴッドドラモン、ホーリードラモン、メギドラモン!!」

織莉子「(メギドラモン…?確か佐倉杏子のパートナーデジモンが暗黒進化したデジモンだったはず…そのようなデジモンだったの……?)」

ドルビックモン「これらの強き竜のデジモンは善と悪に関わらず皆、私は尊敬の念を抱いているのだ!」

織莉子「さすが…火烈軍団をドラゴンデジモンで統一する程の生粋のドラゴンマニアね」

ドルビックモン「それをこの様なデジメモリにするなど……私は許せん!!」

織莉子「そう、残念ね。アナログマンはこのファンロンモンのデジメモリを貴方の力にするために私に送り届けさせたのに」

ドルビックモン「何!?ファンロンモンの力が私のものに!?」

織莉子「でも、そう言うのならいらないという解釈でいいのかしら?」

ドルビックモン「スイマセン、ありがたく受け取らせて頂きます!」

織莉子「そして…さっき私に吐いた台詞も撤回してもらおうか?」

ドルビックモン「はい!兄より優れた弟なんていません!あなたが最強の吸血デジモンです!あの吸血デジモンの王グランドラクモンも目ではありません!はい!復活をお待ちしております!」

ドルビックモン「(けっ!俺と同じデスジェネラルに選ばれたお前の弟とは違い、リアルワールドの偵察派遣が任務だった使いパシリが何を!)」

織莉子「私はそういう見え透いたおべっかは大嫌いなのよ……私の父に取り入っておきながら、いざ父があのザマになったら裏切ったくだらない連中を思い出すから……」

ドルビックモン「(何だこいつ?この娘の意識と混同しているのか?)」

ドルビックモン「ふん…で、このデジメモリはどう使うんだ?」

織莉子「まあ、見てなさい…まずは……」
294 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 14:50:25.47 ID:RXDwnr7I0
メルクリモン「うおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

クレニアムモン「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ドゴッ!バゴオォォォォォォォン!!

マッシュモンA「す…すごい戦いだやっぱ……」

かずみ「いい加減に止めさせないと……ドルガモン!」

ドルガモン「む…無理だオレじゃあ……」

かずみ「わたしのパートナーになって進化したのにまだそんな弱気な事言ってるの!?」

マッシュモンB「馬鹿!わからんのか!進化したドルガモンでもあの二人の戦いの間に入ったらあっという間にお陀仏なのは素人の俺でも見え見えだぞっ!!」

かずみ「でも、そんな場合じゃないのに……」ピキッ!

ズゴオオォォォォォン!!

クレニアムモン「何!?」

メルクリモン「むっ?」

ドルガモン「今度は何だ!?」

マッシュモンC「まさかドルビックモンか!?」

かずみ「違う…これは……」

ファンロンモン「フロオオォォォォォォォ!!」

マッシュモンA「デカイ竜のデジモンだ!」

マッシュモンB「あれも火烈軍団のデジモンか!?」

メルクリモン「こいつはまさか……!?」

クレニアムモン「…かずみ!そのデジヴァイスのデジモンアナライザーシステムであのデジモンのデータを見るんだ!」

かずみ「え!?う…うん!これだね!」
295 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 14:52:13.37 ID:RXDwnr7I0
“ファンロンモン”

究極体 神獣型 データ

デジタルワールドの東西南北を守護する“四聖獣”を統べ、中央に鎮座し“大地(世界)”を司る皇帝デジモン
遥か古代に降臨した1体の天使デジモンより地中のもっとも深く暗いところに封印されていた
このため統治を失った四聖獣による覇権争いが起こったが、現在ではその均衡が保たれている
その存在は善にして悪でもあり、光と闇の“太極”と呼ばれている。8つの目と体の外に12個の「デジコア(電脳核)」を持ち
その巨大な体は絶対硬度を誇る特殊な鉱石「ファンロン鉱」の鱗で覆われ、傷一つ付ける事すら不可能である
必殺技はデジタルワールドの万物を光と闇の二極に永遠に分解し続け、やがて無きものとする『太極(たいきょく)』と
自然災害規模の巨大な土砂流の台風を巻き起こす『黄廻(おうかい)』


ファンロンモン「ファワオオオオォォォォォ!!」

かずみ「えと……あれはファンロンモンっていうデジモンみたいだよ!」

クレニアムモン「やはりそうなのか……」

メルクリモン「馬鹿な!ファンロンモンが何故こんな所に!?」

ドルガモン「どういうことなんだ!?」

クレニアムモン「四聖獣の統治者ファンロンモン!まさか、四聖獣達がルーチェモンとの戦いで傷つき眠りについたから封印が解かれたのか!?」

織莉子「その通り。四聖獣が眠りにつくことによりファンロンモンの封印の結界が緩み、その隙を狙ってファンロンモンをデジメモリにして捕獲したのよ」

かずみ「あれ?あの子……人間?ドルガモン!わたし、記憶失ってから生の人間の女の子はじめて見たよ!」

ドルガモン「かずみ…それどころじゃ……」

クレニアムモン「奴は確か、ワルプルモン軍に味方するテイマーか…!」

メルクリモン「デジメモリにして捕獲だと?どういう事だ!?」

織莉子「オリンポス十二神ともあろうデジモンがデジメモリをご存知ありませんか?ではお見せしましょう」

織莉子「リロード、ギズモンXT!」

シュィィィィン!

ギズモンXT「……」

ドルガモン「何だあれ…あれもデジモンなのか?」

かずみ「あのデジモンからは何も感じない……まるで機械そのままで心が無い感じがする……」

織莉子「中々鋭いわね。そう、これは自我を持たない人工デジモン、ただこうするためだけの機械よ!」

ギズモンXT「……」ビイィィィィ!!

マッシュモン達「う…うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

かずみ「マッシュモン!!」
296 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 14:55:25.76 ID:RXDwnr7I0

カチャンッ!

かずみ「な…なにこれ……マッシュモン達があのデジモンの光線に当たったらチップみたいになっちゃった……!!」

織莉子「この様にギズモンのデジメモリ変換光線に当たればどんなデジモンもデジメモリに変えてしまうのよ」

ドルガモン「ま…マッシュモン達が……!」

織莉子「まあ、虫けら同然のこんなデジモンをデジメモリにしても何の役に立ちませんけどね。少量でもデジソウルが取れるデジシードにした方がマシだったけど、貴方達にギズモンとデジメモリの事をわかりやすくご理解いただけるようにと」

メルクリモン「まさか、ファンロンモンもそのようにデジメモリというものに!?」

織莉子「そう、デジメモリにしたファンロンモンは私達の意のままに動く傀儡になったのよ」

ファンロンモン「ファオオォォォォォォ!!」ボオッ!!

ドゴオォォォォォォォォン!!

メルクリモン「ぐぬっ!」

クレニアムモン「くっ!」

かずみ「メルクリモン!クレニアムモン!大丈夫!?」

メルクリモン「ああ…この程度ならな……」

クレニアムモン「まさか四聖獣の長ファンロンモンと戦う事になるとは…だが、我が任務の妨げになる障害は何であろうと取り除くだけだ!」

メルクリモン「いくらお前でもファンロンモン相手だときつかろう…どうだ?ここは一時休戦で共闘戦線といかんか?」

クレニアムモン「…たとえどんな相手だろうと一騎打ちで打ち破ることが私の戦いの在り方だ!それが強豪であるほど我が勝利の美酒は至上の味となるもの!」

メルクリモン「その美酒もお前が朽ち果てては飲めぬだろう。ならばお前の一騎打ちに横槍を入れさしてもらうぞ?お前がイグドラシルの使命に戦う様に、私もこのエリアのデジモン達…そして我が愛する娘を守るためにな!」

かずみ「メルクリモン……」

クレニアムモン「勝手にしろ…だが、奴を排除した後にそこの異分子を明け渡してもらう!」

メルクリモン「その後私に勝つ事ができたらな!」

クレニアムモン「(しかし、メルクリモンと共に戦った所であのファンロンモンを討ち取る事ができるのだろうか……いや、私は使命のためならば!)」

ドルビックモン「ふふ…ロイヤルナイツとオリンポスがファンロンモンに挑むか……面白い!」

ドルガモン「ドルビックモン!」

かずみ「ドルビックモン……ユキダルモンの仇……!!」

メルクリモン「また貴様かデスジェネラル!」
297 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 14:57:45.37 ID:RXDwnr7I0
クレニアムモン「あの様な最弱のデスジェネラル我が眼中にあらず、ファンロンモンを排除する!」ドッ!

ドルビックモン「最弱言うなぁ!!」

クレニアムモン『クラウ・ソラス!!』

ガキィィィン!!

ファンロンモン「ファロオゥゥゥゥ……」

クレニアムモン「我が矛が……!」

かずみ「まったく効いてない!傷一つついてないよ!」

織莉子「ファンロンモンはクロンデジゾイトメタルの基礎となったと言われている鉱石『ファンロン鉱』の鱗で被われているのよ」

クレニアムモン「ファンロン鉱はファンロン鉱でしか傷をつけることができないと言われている……!」

織莉子「その通り、貴方のブラックデジゾイドの矛でもファンロンモンの体を貫く事はできない!」

ファンロンモン『黄廻!!』

ギュィィィィィィィン!!

かずみ「すっごい竜巻!!」

ズババババババッ!!

メルクリモン「ぐおおおおおおお!!」

クレニアムモン「ぐわあぁぁぁぁぁ!!」

ドゴオォォォォォォン!!

織莉子「ふふふ…ロイヤルナイツとオリンポスもファンロンモンの前では手も足もでないかしら?」

ドルビックモン「頼もしいヤツだファンロンモン。あれこそ竜の鑑……」

ドルガモン『パワーメタル!!』バシュンッ!

ドガアァ!!

ドルビックモン「ぐっ…!貴様か……」

かずみ「ドルビックモン!ユキダルモンの仇!」

ドルガモン「討たせてもらうぞ!」

ドルビックモン「進化したのか未知なる竜の魂を持つデジモンよ!」

ドルガモン「かずみのパートナーになったからな!」

織莉子「パートナー……(ガブモン……)」

ドルビックモン「実に興味深いデジモンだ!やはりお前は我が火烈軍団に入るべきだ!」
298 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 14:59:22.99 ID:RXDwnr7I0
ドルガモン「ありがたいお誘いだけど…答えはノーだ!ユキダルモンを殺した奴なんかの仲間になんかなるか!」

ドルビックモン「ふん、竜以外の弱きデジモンは我等ドラゴンデジモンの牙や爪を研くために虐げられるだけの存在なのだよ!」

かずみ「弱いデジモンに価値はないって言うの!?そんなの間違ってる!ユキダルモンは確かに強いデジモンじゃなかったけど……」

ドルガモン「暖かい心…優しさ!色んな良い所を持ってた!デジモンの価値を決めるものは強さだけじゃない!」

ドルビックモン「弱者の戯れ言を……あれを見てみろ!」

ドゴオォォォォォン!!

クレニアムモン「くっ…この私が……!」

メルクリモン「ぐぬぅ…クレニアムモンと共に戦ってもファンロンモンには勝てぬというのかっ!!」

ドルビックモン「ふっふっふっ…そう、ロイヤルナイツとオリンポスの二人掛かりでもあのザマだ!デジモンは強さが全てだ!」

かずみ「メルクリモン……クレニアムモン……!」

ドルガモン「あの二人でも勝てないのか……!」

ドルビックモン「そして、更なる絶望を当てえてやろう……おい!」

織莉子「いいわ……デジクロス!ドルビックモン!ファンロンモン!」

シュゴオォォォォォ…!

ファンロンモン「!」

ドルビックモン「おお…ファンロンモンとこの俺が一つに……!」

ガシュゥゥゥゥン!

ドルビックモンDNM「ドルビックモン・ダークネスモードだ!」
299 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 15:00:41.61 ID:RXDwnr7I0
かずみ「デジクロス!?ドルビックモンとファンロンモンが合体したの!?」

ドルガモン「ドルビックモンの下半身がファンロンモンに……!」

ドルビックモンDNM「ふはははは!四聖獣の統治者ファンロンモンが我が力に……俺は最強の竜となったのだ!これでもう最弱のデスジェネラルとは言わせんぞ!!」

クレニアムモン「くっ!ファンロンモンがまるで奴の馬扱いだな……!」

メルクリモン「よりにもよって最弱のデスジェネラルなぞに……四聖獣達が見たらさぞ怒りに身を震わせるだろうな!」

ドルビックモンDNM「黙れ!この力を見てもまだそんな事が言えるかっ!!」

ファンロンモン『太極!!』カッ!!

ドゴオォォォォォォォォン!!

かずみ「きゃああぁぁぁぁぁぁ!!」

ドルガモン「かずみー!!」バサッ!!

メルクリモン「ぐおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

クレニアムモン「くっ…!我が楯で防ぐ!!」

ドオオォォォォォン!!

クレニアムモン「ぐっ…ぐおっ……!」

メルクリモン「奴の楯をも砕き、ブラックデジゾイド製の鎧も……」

かずみ「ボロボロ!クレニアムモン……わたし達を庇って……!」

ドルガモン「何で……」

クレニアムモン「貴様を…確保する事が我が任務……ここで死なれては我が使命は果たされない事になる……!」

かずみ「(そうじゃない……そんな理由じゃない……クレニアムモンは本気でわたし達を守ってくれた……)」

ドルビックモンDNM「いい姿だなクレニアムモンよ。この俺を最弱のデスジェネラルと言った罰だ、トドメは俺の技で惨たらしくくたばれ!!ドラゴンブレスト…」

織莉子「待って」

ドルビックモンDNM「何だよ!止めるなよ!!」

織莉子「ロイヤルナイツをデジメモリ化して持ち帰ればアナログマンもさぞ喜ぶでしょう」

ドルビックモンDNM「なるほど、そうだな。この力を与えてくださったアナログマン様は我が主ベルフェモン様より敬うべき御方だ!」

織莉子「デーモンの方も別のロイヤルナイツのデジメモリを手に入れたって話らしいし……」

クレニアムモン「な…なんだと……?一体誰が……!?」

ドルビックモンDNM「そして貴様も俺に従う気が無いのなら、デジメモリにして俺の物にしてやる!」

ドルガモン「!」

織莉子「ギズモンXT、まずはクレニアムモンにデジメモリ変換光線を照射するのよ」

ギズモンXT「……」

ビイィィィィィィ!!

かずみ「クレニアムモン!よけて!!」

ドルガモン「ダメだ!さっきのダメージで動けないみたいだ!」

クレニアムモン「(…イグドラシルよ……私は……俺は……僕は……!!)」
300 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 15:02:59.56 ID:RXDwnr7I0
メルクリモン「…ぐっ!」ダッ!

かずみ「メルクリモン!?」

ビシャアァァァァァ!!

メルクリモン「ぬわああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

かずみ「メルクリモォォォォォォォォン!!!」

メルクリモン「ぬぅ……」ドサッ!

ドルガモン「メルクリモン!!しっかりしてくれよ!!」

クレニアムモン「メルクリモン……」

メルクリモン「ふっ…先程かずみ達を守ってくれた借りを返したまでだ……」

織莉子「あら?普通ならすぐにデジメモリになるはずなのに……あのデジモンの精神力で持ち堪えているのかしら?」

ドルビックモンDNM「だが、そう長くはあるまい」

かずみ「嫌だよメルクリモン!ユキダルモンに続いてあなたまでわたしを置いてくの……!?」

メルクリモン「お前はもう…一人じゃないはずだ…パートナーと……ドルモンと共に……」

かずみ「うん…!」

クレニアムモン「私は…認めないぞ!X抗体を持つデジモンは全て異分子として……!」

メルクリモン「ク…クレニアムモン……それは本当にお前の意志か…?イグドラシルの命令がお前の全てじゃなかろう……だから、あの時お前は一時ドルモンを見逃したはずだ……」

クレニアムモン「……」

メルクリモン「お前には我が子等を頼みたい……」

ドルビックモンDNM「いい加減しぶといな…さっさとデジメモリになれ!」

メルクリモン「かずみ……ドルモン同様にお前にも辛い運命が待っているだろう……」

かずみ「ユキダルモンも最後にわたしに言ってた……それってわたしの記憶!?」

メルクリモン「何故ならかずみ……お前は……!!」

ズバァン!!

カチャンッ!

かずみ「メルクリモン!!!」

織莉子「やっとデジメモリになったわね」

ドリビックモンDNM「オリンポス十二神のデジメモリか……思わぬ収穫だったな」

織莉子「では、残りのデジモン達もデジメモリにしてあげましょう……そして、そこの貴方…貴方もアナログマンが研究材料として……」

かずみ「メルクリモン…こんなのって……!」

ドルガモン「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

ドルガモン『キャノンボール!!』

ズドオォォォン!!

ギズモンXT「!!」

ドゴォォォォォォォン!!
301 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 15:06:10.14 ID:RXDwnr7I0
ドルビックモンDNM「しまった!ギズモンXTが破壊されたぞ!!」

織莉子「またアナログマンに作って貰えば問題無いわ……」

ドルガモン「次はお前だドルビックモン!!」バサッ!

ドルビックモンDNM「図に乗るなぁ!!」バゴッ!!

ドルガモン「ぐわっ!!」

クレニアムモン「お…お前では…無理だ……!」

ドルビックモンDNM「貴様の命だけは生かしてやろうといてやってるのに調子に乗りおって!」

織莉子「けど、この場では残りのデジモン達をデジメモリとして持ち帰る事ができなくなったわね……」

ドルビックモンDNM「ならば、生け捕りにして持ち帰ればいいだけのこと!!」

クレニアムモン「に…逃げろかずみ!!」

ドルガモン「かずみ、そうしよう!オレに乗って!」

かずみ「クレニアムモンを置いては!」

ドリビックモンDNM「逃すと思ってるのか!!」

ピラッ…

ドルビックモンDNM「むっ?」

ピラピラピラッ……

かずみ「なに?この花吹雪……?」

ドルビックモンDNM「こ…この花びらは…まさか……竜哭の花!?」

?「そ…その通り!!」

ドルガモン「あっちの崖の上に誰かいる!」

かずみ「誰!?」

オハナモン「わ…わたしは……オハナモンだよ!」
302 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 15:08:59.19 ID:RXDwnr7I0
かずみ「…オハナモン……?」

クレニアムモン「リリモンやライラモンと同じ花の妖精型デジモンかアレは…?だが、あの様なデジモン見たこと無いぞ……」

かずみ「デジモンアナライザーにも反応が無いし、わたしのアホ毛アンテナにも反応が無かった……あの子人間だよ!」

オハナモン「や…やっぱバレバレだよ!」

織莉子「…それは何の真似かしら?鹿目まどか」

オハナモン「あの子…!こんな所にまで!それに……あっちの子は知らない子だ……このエリアにいた人間って、ほむらちゃんの事じゃなかったんだ……」

テイルモン「まどかじゃないわ!オハナモンだって言ってるでしょ!」

スポッ!

テイルモン「あっ!勝手に被り物取ったら駄目よオハナモン!」

まどか「オハナモンじゃないよ!まどかだよ!だからこんな格好するの嫌だって言ったのに!だいたいコレ何の意味があるの!?」

サンゾモン「竜哭の花を扱うには花の心を理解する必要があるのです。だからあなたには花のデジモンのコスプレをしていただきました」

まどか「いや、こんな格好しなくてもわかるから!わたしパパのガーデニングのお手伝いよくするし、部活だって園芸部だし!手芸部との掛け持ちで、しかもテイマーとしての活動で忙しかったからほとんど幽霊部員だけど……」

かずみ「竜哭の花…?」

サンゾモン「さ、もう一度ドルビックモンに!」

まどか「か…花粉ハリケーン!」

ピラピラピラ……
303 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 15:10:13.97 ID:RXDwnr7I0
ドルビックモンDNM「く…くそっ…!」

織莉子「ドルビックモン?どうしたのかしら?」

ドルガモン「様子が変だぞ…!」

テイルモン「花粉が体を痺れさせているのよ」

ドルガモン「君は?」

テイルモン「私はテイルモン。そして、こっちがオハナモン」

まどか「だから違うからっ!わたしデジモンじゃなくて人間だよ!」

かずみ「また人間の女の子……今度はわたし達の味方なの?」

ドルビックモンDNM「おのれぇ……!」

サンゾモン「今のうちにここは一度引きましょう、ゴクウモン!」

キュィィィィィィン!!

ゴクウモン「みんな!俺の筋斗雲に乗れ!」

まどか「うん!ほら、あなたも!」

かずみ「わ…わたしはドルガモンに乗るから大丈夫!それよりクレニアムモンをお願い!」

クレニアムモン「かずみ…!」

テイルモン「クレニアムモン!?ロイヤルナイツがどうしてここに!?」

ゴクウモン「なっ!?ロイヤルナイツを乗せる事になるとは……結構デカイ奴だけど乗れっかな……まあ、いいや…掴まれ!」

パシッ!

サンゾモン「私達も行きましょう!」

テイルモン「あの雲には乗れないわ!定員オーバーよ!」

まどか「大丈夫!リロード、アトラーカブテリモン!」

シュィィィィィン!

アトラーカブテリモン「赤いアトラーカブテリモン特有の飛行能力…見せてやるで……」

まどか「お願いねアトラーカブテリモン!」

ゴクウモン「よしっ!行くぞ!」

キュィィィィィン!

織莉子「ドルビックモン!何をやってるのかしら?奴等が逃げるわよ!」

ドルビックモンDNM「こ…この竜哭の花の花粉は我々竜のデジモンの力を奪う……」

織莉子「役立たずめ……ファンロンモンの力を得ても所詮は最弱のデスジェネラルか」

ドルビックモンDNM「ええい!我が火烈軍団を率いて奴等を追跡する!!」

織莉子「鹿目まどかか……そろそろあの娘には……」
304 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 15:13:30.96 ID:RXDwnr7I0
〜竜哭の山〜

かずみ「あなたには助けられたね、ありがとう!」

まどか「ううん、さっきの作戦はサンゾモンが考えた作戦だったから」

サンゾモン「以前から無限氷壁エリアはドルビックモンの火烈軍団に襲撃されているという話を伺っておりましたから」

サゴモン「そこでドルビックモンみてぇな竜のデジモンを弱らせることができるこの山に咲く花を利用したのさ!」

テイルモン「この竜哭の山で竜が落ちるという言い伝えがあったらしくてね」

クレニアムモン「だが、ファンロンモンと一つになったドルビックモンに同じ手が通じるとは思えんがな……」

まどか「ひっ…!そのデジモンは……」

テイルモン「ロイヤルナイツのクレニアムモンよまどか」

まどか「ろ…ロイヤルナイツ……!?」

かずみ「大丈夫だよ!クレニアムモンは顔は怖いけど悪いデジモンじゃないから!」

クレニアムモン「だから顔怖いって言うな……うっ……!」

かずみ「クレニアムモン、まだ無理しちゃダメだよ!」

ゴクウモン「ロイヤルナイツ様がそんな酷い怪我とはドルビックモンってのはそれ程強いのか?」

テイルモン「最弱のデスジェネラルって話だったのに……」

クレニアムモン「奴は……四聖獣の長ファンロンモンの力を得た……!」

テイルモン「ファンロンモン!?」

まどか「四聖獣って…わたしだけは見なかったけど、みんながルーチェモンに捕まってた時のわたしを助ける時に戦ったっていう……」

クレニアムモン「私とメルクリモンで挑んでもこの有り様だった……これではイグドラシルに申し訳が立たぬ……」

サンゾモン「メルクリモン……そういえばメルクリモンはどちらでしょうか?

クレニアムモン「彼は私を庇って……」

テイルモン「そんな……」

かずみ「メルクリモン……」

ドルガモン「かずみ…元気だしてよ……」

サンゾモン「あなたは彼に保護されていた人間ですね?」

かずみ「あ、うん…そうだよ」

サンゾモン「この方がまどかさんのお友達ですか?」

まどか「ううん…違う……確かに黒髪だけど……」

サゴモン「何だ!俺達の勘違いだったのかよ!」

かずみ「友達?」

まどか「あ、ゴメンね!何か大変な時なのにあなたの顔見てガッカリして……初対面で失礼だよね…名前もまだ名乗ってないのに……わたし、鹿目まどか!」

かずみ「わたしはかずみ!苗字はわかんない!」

まどか「苗字はわかんない……?」

テイルモン「まどか…確かこの子……」

まどか「あっ…!記憶が……」
305 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 15:15:32.31 ID:RXDwnr7I0
かずみ「知ってるんだ、そうなんだ!わたし記憶が無いの!」

まどか「またゴメン……」

かずみ「そんな謝んなくっていいよ!わたしとドルガモンは記憶を取り戻すために旅に出るんだし!」

ドルガモン「(かずみ…メルクリモンがいなくなったのに無理してない……?)」

テイルモン「(ドルガモン……?見たこと無いデジモンね……)」

かずみ「それより、あなた友達を探してたって事?」

まどか「う…うん、ほむらちゃんって子なんだけど……このエリアに黒髪の人間の女の子がいるって話だったから……」

かずみ「それをわたしだと思ったんだ。ガッカリさせてごめんね!」

まどか「い…いいよ!気にしないで!かずみちゃんは何も悪くないよ!」

テイルモン「そうよ、変な期待をさせたサンゾモンの弟子達が悪いんだから」

ゴクウモン「何で俺達!?」

チョ・ハッカイモン「…死ネ……」

かずみ「それじゃあ、わたしが記憶を取り戻せるようにまどかもその友達を見つけられるといいね!」

まどか「うん…早くほむらちゃんを見つけてまたみんなと一緒に旅をしたいから……かずみちゃんも記憶を取り戻すために旅するならわたし達と一緒にどうかな?」

かずみ「え、いいの?」

まどか「そしたら、わたしの友達みんな紹介するね!親友のさやかちゃんは元気いっぱいで楽しい子だし!マミさんは頼りになる優しい先輩で杏子ちゃんは口は悪いけど誰よりも友達思いのいい子でほむらちゃんは……」

かずみ「探してる子?」

まどか「うん…テイマーになってからのはじめての友達だったんだお互い……いつもわたしの事を守ってくれて……」

かずみ「その子まどかの事大切に思ってくれるんだね…今、まどかがその子の事とても心配してるのわたしわかるから」

まどか「でも、時々わたしのパンツ覗こうとしたり、わたしが食べ残したご飯を嬉しそうに食べたり……」

かずみ「それ、本当に友達?」

まどか「それでも、大切な友達だから……絶対に見つけてあげなくちゃいけないんだ!」

テイルモン「彼女に聞きたい事も色々あるしね」

まどか「うん、ほむらちゃんがあの時話したかった事……いつもわたしを守ってくれてる事に何か関係あると思うんだ……」

織莉子「その答え……知りたいかしら?」

まどか「! お…織莉……」

テイルモン「もうここまで追ってきたの!?」

織莉子「見せてあげるわ…暁美ほむらが繰り返してきた、数多の世界を……その真実は貴方にとっても彼女にとっても悪夢そのものでしょうけど!」シュゴワアァァァァ……

まどか「あっ…ああぁぁぁぁぁぁ!!!」

かずみ「まどか!?」

テイルモン「お前!まどかに何をしたっ!!ネコパン―」ダッ!

ダークナイトモン『ツインスピア!!』ザンッ!!

テイルモン「ああっ!!」

サンゾモン「テイルモン!」

クレニアムモン「貴様は!」

ゴクウモン「ちっ!ドルビックモンも来やがったぞ!」

サゴモン「今度は火烈軍団のデジモンも大群だぞ!ファンロンモンもいるし!」

テイルモン「ま…まどか……!」

織莉子「さあ、見えたかしら?暁美ほむらが貴方に束ねた因果のビジョンを!」

まどか「……ほむらちゃんは……わたしを……わたしのために……魔法少女に?」
306 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/10(火) 15:16:26.71 ID:RXDwnr7I0
〜次回予告〜

エレキモン「いよいよ来週はリデジタイズの発売だな!」

ジジモン「まだDSのこっちはクリアしてないのぅ……」

エレキモン「は?今まで何やってたんだよ!?」

ジジモン「まどマギのモバゲー……イベントが立て続けに開かれるから……結構いい順位まで行って手が今離せんのじゃ……」

エレキモン「モバゲーって……そういや、リデジタイズにもGREEのデジコレには限定シリアルが付くらしいな!>>1はやっぱベルゼブモンを選ぶのかな?」

ジジモン「いや、>>1はデジコレはほとんどやってないらしい」

エレキモン「おいいいぃぃぃぃ!!仮にもデジモンのSSを書いてる奴がそれでいいのかよ!!」

ジジモン「だってデジコレにまでハマると課金が…ライダーのモバゲーだってファイズブラスターのカード欲しさにコンプガチャを……」

エレキモン「そういうの禁止になったけどな。ったく…稼ぎ少ない癖に>>1は……みんなは携帯ゲームの課金はほどほどにして計画的に楽しもうぜ!」

ジジモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ジジモン『降臨!座天使オファニモン』

ジジモン「今、奇跡と魔法で進化する!」

ジジモン「さて…浴衣まどっち出るまでガチャ回すか……」

エレキモン「おい、やめろ馬鹿っ!!!」


今回はここまで
マジでまどマギのモバゲやってたので〇ケモンは全然やってませんでした
リデジタイズは全力でやるけどね!
ではまた

307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/07/10(火) 15:29:09.76 ID:igAUFCTAO


ルーチェモンと三天使のデジクロスが見たいけど無理だろうな・・・
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/10(火) 20:53:58.66 ID:ZU02iXFj0

メルクリモンはやっぱり涙腺ブレイカーだな(´;ω;`)ウッ…
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/10(火) 22:23:37.44 ID:sihDQahDO
まどマギのモバゲーは半年ぐらい前までやってたけどな〜

フェアリーテイルと仮面ライダーとレジェカに加えてGREEのデジモンと来たから手が回らなくなったんだよ

コンプガチャ無くなってからガチャの達成感が無くなって課金するの止めたし……

>>1は大変だな

310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 11:00:13.92 ID:TWFaAWwDO
マッシュモン達が…これじゃあマッシュモンハウスができない


質問だが、ギズモンの攻撃でデジメモリなる時

デジメモリは攻撃を受けたデジモンがいた場所に落ちるの?

それともギズモンの方にすぅーと回収されるの?

ピコデビモンみたいな雑魚がサッと回収するの?
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/12(木) 18:55:48.15 ID:gJk3yjMTo
それでもってまどかさん…
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2012/07/14(土) 23:27:11.26 ID:PCumIrui0
オメガモンXとアルファモンのダブルクロスは強いだろうな。

かずみのアホ毛センサーにマサルダイモンは反応するのかが楽しみです。
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 21:36:31.52 ID:W7phHypi0
まだかなぁ?(草加風味)

314 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:07:35.64 ID:i8IijqVv0
おはようございます

>>307
三大天使とルーチェモンとの絡みのネタは考えてるのですが
デジクロスですかぁ…面白そうだけどほぼオリジナルになっちゃうからどうしましょうかねぇ……

>>308
倉田のせいで人間を憎んでたメルクリモンだったけど最後の最後でスグルダイモンとの交わした約束思い出してくれましたね…

>>309
ライダーのGREEはファイズブラスターコンプで課金をやめ、イベントの矢車のアキニのSRカードゲットできなかったことで不貞腐れて以来放置してます
そして性懲りも無く今はまどマギの方のモバゲをやってます
七夕まどかやほむほむゲットできたけどさやかはゲットできなかったなぁ…
デジコレは特典のベルゼブモンをメインに無課金でコツコツやってみようかなぁ…

>>310
描写不足でしたねスイマセン
基本、ビームを撃たれたデジモンのデジメモリはそのデジモンがいた場所に落ちるって感じです
織莉子はマッシュモンのデジメモリはスルーしましたがメルクリモンのデジメモリは自分で拾いました

>>311
まどかさんは懐が深いんですね
さすがまどかさん

>>312
まあ、1スレ目でデジヴァイスのアナライザーがマサルダイモンを……

>>312
投下が遅れて申し訳ございません(ニーサン風味)
今回はリデジタイズの発売日に合わせての投下にしたいと思ったので


という訳で今日はリデジタイズ発売記念の2話連続スペシャル
朝と夜に分けて前後編投下します

まずはまどかサイドのお話から投下
315 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:12:23.08 ID:i8IijqVv0
まどか「ここ…わたしの学校……?何でこんな所に……?」


――ごめんね、転校生って珍しいからみんなはしゃいじゃって!――


まどか「え?わたし!?それに後ろにいる子って……」


――だったらさ、ほむらちゃんもカッコよくなっちゃえばいいんだよ!――


まどか「嘘!?この子ほむらちゃんなの!?これって……」

シュゴオォォォォ……

まどか「あれ?いきなり場所が変わった……」


――ダッタライッソ、シンダホウガイイヨネ――


まどか「何あれデジモン!?ほむらちゃん危ない!!あっ!!」


――もう大丈夫だよほむらちゃん!――


まどか「わたしだ…魔法少女になってる!マミさんも!あれ?でも、テイルモンやテリアモンは?」


まどか「…あっ!今度はマミさんの部屋だ……」


――鹿目さんにはワルプルギスの夜が来る前に一人前になってもらわないとね――


まどか「ワルプルモンじゃなくてワルプルギスの夜?テイマーじゃない…パートナーデジモンがいない魔法少女……デジヴァイスじゃなくてソウルジェム……?そして魔女……この世界にはデジモンがいないの……?」

ゴゴゴゴ……

まどか「あれがワルプルギスの夜……!!」


――じゃあ、行ってくるね――


――そんな……巴さん死んじゃったのに……鹿目さんも死んじゃうよ!!――


まどか「そ、そうだよ…マミさんがあんな……わたしだけじゃ無理だよ!!」


――それでも、わたしは魔法少女だから、みんなを守らなくちゃいけないから――


まどか「そう…確かにそうだよね……このほむらちゃんを……みんなを守るために行くしかないんだよね……このわたし、勇気を持ってるなぁ……わたしもこんな風になれるかな……でも……やっぱり死んじゃった……」


――私は…あなたに生きてほしかったのに……――


まどか「ほむらちゃん……あっ!QBモン!…って、確かモンは付かないんだよねデジモンじゃないから。じゃあ、この世界のQBモンって一体何なの……?」


――私は鹿目さんとの出会いをやり直したい!彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい!――

ピカアァァァァ!

まどか「ほむらちゃんが契約を……!」

カチッ!
316 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:14:28.43 ID:i8IijqVv0
まどか「あれ?また学校だ!しかもほむらちゃんがまた転校の挨拶を?」

――鹿目さん!私も魔法少女になったんだよ!――

まどか「もしかして…時間が戻ったの……?ほむらちゃんの能力は時間停止……そうか!ほむらちゃんは過去に戻ったんだ!それが本当のほむらちゃんの魔法!…ほむらちゃん……わたしにまた会いたくて願いを……」


――これから一緒に頑張ろう!――


まどか「ほむらちゃん嬉しそう……でも、クラスのみんなの前でこれはちょっと……さやかちゃん引いてるし……あのわたしも凄い恥ずかしそうだし……」


――時間停止ね…確かに凄いけど使い方が問題よね――


まどか「このほむらちゃん、わたしが知ってるほむらちゃんの様に最初から強かったわけじゃないんだね……最初から?じゃあ、これってほむらちゃんが魔法少女になった最初の世界……?」


――やったぁ!凄いよほむらちゃん!――


まどか「自分で作った爆弾で魔女をやっつけたんだねほむらちゃん!みんなデジモンがいなくて自分だけの力で一生懸命戦ってるんだねこの世界では……あっ!今度はワルプルギスの夜を倒せた!…マミさんはまた死んじゃったけど……えっ!?」


――鹿目さん!どうしたの!?――


まどか「嘘……わたしが魔女に……!!!」


――伝えなきゃ……みんなQBに騙されてれる!!――


まどか「魔力を使い切っちゃってあのソウルジェムが真っ黒になると魔法少女は魔女になっちゃうの……!?」


――あのさぁ、QBがそんな嘘をついてなんの得があるわけ?――


まどか「さやかちゃん!ほむらちゃんは嘘ついてないよ!信じてあげて!マミさんも!わたしももっと何か言ってあげてよ!…あぁ!今度はさやかちゃんが魔女に!!」


――ソウルジェムが魔女を生むのならみんな死ぬしかないじゃない!あなたも私も!!――


まどか「マミさんが杏子ちゃんのソウルジェムを撃って…そしてリボンでほむらちゃんを縛り上げて……落ち着いてマミさん!こんなの間違ってるよ!!…あっ……あのわたしがマミさんのソウルジェムを……!!」


――やだよぉ…もう……――


まどか「ほむらちゃんを助けるためとはいえ……わたしがマミさんを……うぅ……もう嫌だよ!!こんなの見たくない!!みんなが死ぬところをこれ以上!!!」


――わたし達も…もうお終いだね……――


まどか「…ほむらちゃんもわたしも……力を使い果たして魔女になっちゃうの……?」


――ねえ…私達このまま二人で怪物になって…こんな世界何もかも滅茶苦茶にしちゃおうか…嫌な事とも悲しい事とも全部無かった事にしちゃえるくらい……――

まどか「……! わたしが最後のデジシ…ううん、グリーフシードをほむらちゃんのソウルジェムに!」


――QBに騙される前の……馬鹿なわたしを助けてあげてくれないかな……――


――約束するわ!絶対にあなたを救ってみせる!何度繰り返すことになっても……必ずあなたを守ってみせる!!――


まどか「だから、ほむらちゃんは今までわたしの事を守って……」


――もう一つ頼んでいい……?――

まどか「まっ…待って!ほむらちゃんにそんな事させちゃったら!!」

パーンッ!
317 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:16:33.60 ID:i8IijqVv0
〜竜哭の山〜

テイルモン「まどか!まどか!!」

まどか「!! ……うっ…うぅぅぅ……」

テイルモン「まどか!一体どうしたってのよ!?しっかりして!!」

まどか「ううぅ……」

織莉子「見えたかしら?それが暁美ほむらの真実」

まどか「…あの世界は……ほむらちゃんがいた元の世界……?」

織莉子「そう、このデジモンの世界とは違う魔女の世界、本来暁美ほむらが繰り返してきた平行世界だったのよ」

テイルモン「デジモンのいない世界ですって……!?」

織莉子「数多の時間軸を繰り返す度に何故かこのデジモンの世界に辿り着いてしまったようだけれどね」

まどか「わたしは……わたしは……」

ゴクウモン「おい、お前ら何やってるんだ!ドルビックモンや火烈軍団が攻めて来てんだぞ!」

ドゴオォォォォォォォン!!

ドルビックモンDNM「今度は逃がさんぞ!!」

ドルガモン「来ちゃったよかずみ!」

かずみ「ユキダルモンとメルクリモンの仇……今度こそ!」

ドルガモン「オ…オレ達じゃ無理だ!今のオレ達じゃ……クレニアムモンは!?」

チョ・ハッカイモン「殿下…ダークナイトモント戦ッテル……」

クレニアムモン「貴様は!」

ダークナイトモン「手合わせ願おうか、ロイヤルナイツ!」

ガキンッ!ガキィィィン!!

ドルビックモンDNM「なるほど…竜哭の花が咲き乱れる場所で待ち伏せすれば俺に勝てると思ったか……だが、こんな花など!フレアリザモン達よ!!」

フレアリザモン「ははっ!」
318 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:18:07.79 ID:i8IijqVv0
“フレアリザモン”

成熟期 火炎竜型  データ


全身が炎に包まれている火炎竜型デジモン
火のように熱いハートと竜のパワーをあわせもった熱血デジモンである
全身の炎は高温の皮膚が燃焼して発生しているが、皮膚が驚くべき再生力を持っているので
フレアリザモンが息絶えるまで燃え続けることができる
また、両手のツメは全身の炎にあぶられ超高温になっており
切り裂かれた相手は、裂傷と火傷のダブルダメージを受けてしまう
得意技は全身の炎を巨大な柱にして敵に放出する『フレイムタワー』
必殺技は高温の火炎弾を連続で撃ち出す『フレイムヒット』


ドルビックモンDNM「あの忌まわしい竜哭の花畑を燃やし尽くせ!」

フレアリザモン「かしこまりましたドルビックモン様!」

フレアリザモン達『フレイムヒット!!』

ゴオオォォォォォォォ!!

サゴモン「竜哭の花が!」

ゴクウモン「全部燃やされちまった!」

ドルビックモンDNM「これで俺の弱点は無くなったというわけだ!」

サゴモン「これじゃあ、奴に勝てないぜ!」

かずみ「まだだよ!まだ終わってない!」

ドルガモン「でも、メルクリモンももういないのに……」

かずみ「今度はテイマーはわたし一人じゃないよ!まどか!」

ドルガモン「あの女の子と何か話してるみたいだけど……」

アトラーカブテリモン「まどかは何か己にまつわる重大な真実を知ろうとしてるみたいや……ここはワテ達だけで戦うで……」

ドルビックモンDNM「昆虫デジモンごときが最強の竜となった俺に挑むか……その蛮勇、勇者と評価するべきか愚者と評価するべきか」

アトラーカブテリモン「ふっ…それで最強の竜かいな……」

ドルビックモンDNM「何が可笑しい?総ての大地を司るファンロンモンが我が力となったのだぞ?これを最強と言わずにして何と言う!」

アトラーカブテリモン「おばあちゃんが言っていたで、自分に溺れる者はいずれ闇に堕ちる……それに、ファンロンモンが大地を司るのなら、ワテは天の道を往き、総てを司るデジモンや」

ドルビックモンDNM「笑わせるな!自分に溺れてるのはどちらかな!」

アトラーカブテリモン「…お前達は雑魚のフレアリザモン達を頼む」

サンゾモン「わかりました……」

アトラーカブテリモン「太陽の輝きを見せてやるで……」

319 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:19:12.24 ID:i8IijqVv0
―アトラーカブテリモン究極進化!ヘラクルカブテリモン!!―


ドルビックモンDNM「ふん、究極体に進化できるのか。他の雑魚よりは楽しめそうだが……所詮、虫けらは進化しても虫けらに変わりはない!」

サゴモン「そうだぜ!ロイヤルナイツやオリンポスも手も足も出なかったんだぜ!?」

かずみ「大丈夫、わたし達もドルビックモンと戦う!」

ドルガモン「あ…ああ!もう、これ以上奴の好きにはさせない!」

ゴクウモン「やめろ!だから、メルクリモンとクレニアムモンが勝てなかった相手がお前達じゃ……」

フレアリザモン『フレイムタワー!!』ボオォォォォォ!!

ゴクウモン「熱ちちち!邪魔すんじゃねぇ!」

ゴクウモン『疾風迅雷撃!!』

ズバガアァァァァァン!!

サゴモン「ま、炎のデジモンなら俺の水の妖術の餌食よ!」

サゴモン『渦紋の陣!!』

バシュゥゥゥゥゥン!!

フレアリザモン「ぐがあああぁぁぁぁ!!」ズバァン!!

チョ・ハッカイモン「……」

ゴクウモン「やい、豚女!オメーもボケっとしてないで戦え!」

サンゾモン「チョ・ハッカイモン、行きなさい」

チョ・ハッカイモン「ハイ、オ師様……」

ゴクウモン「(本当にお師様の言葉にしか反応しなくなったな……)」

チョ・ハッカイモン『強振砲舞乱!!』カキンッ!!

フレアリザモン「ぶっ飛ばされたあぁぁぁぁぁぁ!!」ヒュー!

サンゾモン「ナイスバッティングです。…まどかさん達の様子は変ですし、せめてクレニアムモンが手を貸していただければ……」
320 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:21:33.58 ID:i8IijqVv0
かずみ「クレニアムモン!こっちを手伝ってよ!」

クレニアムモン「待ってろかずみ!このデジモンを排除したらすぐ行く!」ガキンッ!

ダークナイトモン「そう簡単に排除できると思わないで頂きたいな!」ガキィン!

サンゾモン「(ああ…ニ体のデジモンの大きな矛先がぶつかり合っています……大きな…大きな……!)」

ゴクウモン「おい、お師様。また変な妄想してるな!?」

クレニアムモン「貴様の事は知っているぞ」

ダークナイトモン「ほう、ロイヤルナイツに存じて頂けてるとは光栄だな。やはり私の貴族としての品格が…」

クレニアムモン「バグラモンの搾りカスのデータから生まれたアンデットデジモン、それが貴様だそうだな」

ダークナイトモン「!!」

クレニアムモン「バグラモンは死を司る大天使デジモン。それ故にその魂が闇に染まり、デーモンやリリスモン等のような強大なる魔王デジモンに堕天する可能性が大いに高かったため、イグドラシルはバグラモンの身から邪のデータを取り出した……そして、そのデータの残骸から生まれたデジモンがスカルナイトモン……つまり、貴様だった……」

かずみ「バグラモン?」

サンゾモン「オファニモンもケルビモンも今だその進化を取り戻せず、セラフィモンのデジタマも行方知れずのまま。その三大天使の代わりに天界の均衡を保つ役割を与えられた大天使デジモンです。しかし、あのデジモンがバグラモンのデータから生まれたデジモンだとは……」

クレニアムモン「生まれた時からこの世に呪いをもたらすだけのために疎まれ蔑まれた惨めな存在……貴様も異分子と呼びえる存在だな」

ダークナイトモン「ぐっ…!」

かずみ「(クレニアムモン……あのデジモンが悪いデジモンだっていうのはわかるけど、そんな言い方は無いと思う……)」

クレニアムモン「もちろん“貴様も”異分子として処分されるはずだった……だがバグラモンはそんな貴様を庇い“弟”として育てることにし、溺愛した……」

かずみ「ユキダルモンとメルクリモンがわたしにしてくれたことと同じだ……」

ダークナイトモン「ち…違う!私は兄上と同じデジタマから生まれた兄弟で―」

クレニアムモン「そうバグラモンからは教えられたようだが、それは貴様を哀れんだバグラモンの虚言だ。貴様は本当は真実を知っていたのだろう?」

ダークナイトモン「だ…黙れ……」

クレニアムモン「真実を知った貴様はバグラモンと袂を分かち、呪われた自分を生みだした世界を憎んだ……そして―」

ダークナイトモン「黙れえぇぇぇぇぇ!!!」

ガキィィィィィィン!!

クレニアムモン「ふん…」

ダークナイトモン「私を認めなかったこの世界……どんな手を使ってでも力を付け、高みに登りつめ、私の存在を認めさせるのだ!」

かずみ「自分の存在……」

ダークナイトモン「そして、兄上を……」

クレニアムモン「自分を哀れんだバグラモンを見返すためか?子供の様な動機だな!」

ダークナイトモン「黙れと言っている!ツインスピ―」

クレニアムモン「その程度の信念しか持たぬ貴様などに!」

クレニアムモン『エンド・ワルツ!!』

ズババババババババッ!!!

ダークナイトモン「むおおおおぉぉぉぉぉ!!!」

ドゴオォォォォォォォン!!

クレニアムモン「イグドラシルの命を信念とする私に勝てるはずはない!!」
321 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:29:08.23 ID:i8IijqVv0
織莉子「そう、信念……彼女は貴方を救う事を信念として戦ってきた……その事は彼女の全てを見て理解したでしょう?」

まどか「…ほむらちゃんはわたしの…わたしなんかのために今まで……」

織莉子「でも、彼女は貴方だけを救う為に他のものを切り捨て、犠牲にして来た。貴方の友人を、貴方以外の総ての世界を見捨てて来たのよ?」

まどか「わたし以外……?さやかちゃんやマミさんや杏子ちゃんを……?」

織莉子「そして、救えなかった貴方自身も見捨ててきた……」

まどか「で…でも、ほむらちゃんはみんなも助けようとしてた事もあった……」

織莉子「それは間接的に貴方を救う為よ。貴方を救う為の駒として利用する為……そして今も……」

まどか「そんなこと無いよ!!」

織莉子「どうかしらね?でも、彼女に重い十字架を背負わせたのは……紛れもなく鹿目まどかという存在ね!」

まどか「わたし……?そう…そうかもしれない……わたしのせいでみんなが……ほむらちゃんが……」

織莉子「そう、鹿目まどかという名の鎖が暁美ほむらを雁字搦めにして暁美ほむらを苦しめ続けてきた」

テイルモン「まどかが?あの子を……?」

まどか「そう…みんな…みんな、わたしのせいだ……」

テイルモン「まどか!一体何があったのよ!?」

まどか「マミさんを殺しちゃった!さやかちゃんを助けられなかった!そんなさやかちゃんを助けようとした杏子ちゃんだって見殺しにした!そして…ほむらちゃんを…今までほむらちゃんに辛い思いをさせてきた……」

織莉子「ふふ…でも、そんなに気に病む事は無いわ。だってそれは平行世界の貴方であって、やはり暁美ほむらの業は彼女自身の罪……」

まどか「違う!違う世界でも……あれはわたしなんだよ!この世界のわたしだって……ルーチェモンを進化させたり…散々みんなに迷惑をかけてきた!これからもほむらちゃんに…みんなを酷い目に合わせる!!こんな…こんなわたしなんていないほうが……」

テイルモン「……!!」
322 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:30:42.81 ID:i8IijqVv0
パンッ!

まどか「痛っ…!」

テイルモン「いないほうがいいって……それじゃあ、まどかを今まで待っていた私はどうなるのよ!!あなたという希望の光を待ち焦がれていた私は!!」

まどか「テイルモン……」

テイルモン「あの女に何を見せられたか知らないけど、まどかがいないほうがいいって思っている人なんて誰もいないでしょ!!」

まどか「そう…なの……?」

テイルモン「当たり前よ!それに、あなたが彼女に…ほむらに本当に酷い目に合わせたって言うのなら……あの子は今もあなたを守ろうとしないでしょ!」

まどか「そうだね…そうなんだよね……こんなわたしを……ほむらちゃんは諦めずに……まだ、守ろうとしてくれた……」

テイルモン「諦めたら全てはそこで終わるわ。だから私はあの時から諦めずに……僅かな希望の光の輝きを見失わなかったから再びまどかと一緒に歩く事ができた!」

まどか「そう……わたしが……わたし達が諦めて絶望しちゃ……ダメなんだよね!!」

織莉子「ふん……あのビジョンを見せて絶望に追い込もうとしたのに……」

テイルモン「残念だったわね!私達はそうカンタンには絶望はしないわ!」

織莉子「でも、彼女の事を失望はしたでしょ?」

まどか「それもない!今あなたが見せたものが……ほむらちゃんがわたし達に話そうとしてくれた事だったはず……あの辛い真実をほむらちゃんは全て自分の口から話してくれようとした!」

テイルモン「その真実を伝える勇気を……お前は踏みにじろうとした!」

まどか「だから…絶望に負けなかったほむらちゃんを受け止めてあげるために……わたし達が絶望しちゃいけないんだよ!!」

ピカアァァァァ…!!
323 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:33:50.86 ID:i8IijqVv0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―テイルモンワープ進化ぁ!オファニモン!!―


“オファニモン”

究極体 座天使型 ワクチン

女性型天使デジモンの最終形態である座天使型デジモン
セラフィモン、ケルビモンと共にデジタルワールドの中心部“カーネル(神の領域)”を守護する三大天使型デジモンの一柱でもある
神の側面でもある慈愛と慈悲を伝えるデジタルワールドの聖母的な存在で
徹底した神の法の執行官であるセラフィモン、神と智の守護者であるケルビモンと、それぞれの役割がある
必殺技は手に持つジャベリンで突き刺して、ジャベリンの先端から聖なる光束を放つ『エデンズジャベリン』と
十つのクリスタルの結晶を召喚し、相手にぶつける『セフィロートクリスタル』


ヘラクルカブテリモン『ギガブラスター!!』

ドゴォォォン!!

ドルビックモンDNM「効かぬわぁ!!」

バゴォン!!

ヘラクルカブテリモン「ぐっ…!!」

ドルガモン「ヘラクルカブテリモン!!」

クレニアムモン「待たせたなかずみ!ここは私も……」

かずみ「あれ見て!」

パァァァァ……

クレニアムモン「あれは…!」

サンゾモン「ついにその姿を取り戻したのですね……オファニモン!」

オファニモン「……」ピカァァァァ……

まどか「あれが…オファニモン!やった!やっと究極体に進化できたんだ!」

チョ・ハッカイモン「お…オファニモンオファニモンオファニモン……!!」

ダークナイトモン「な…馬鹿な……!?ルーチェモンにデジソウルを吸い上げられたあの少女はもう、オファニモンに進化させられる力を残してなかったはず……!!」

織莉子「あら、ダークナイトモン。まだ生きてたのかしら?」

オファニモン「まどかの希望が潰えない限り、私に光を与えてくれるわ!」

ダークナイトモン「まさか…君はこれが狙いであの少女に何かを見せたのか……?」

織莉子「ふふふ……」
324 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:37:18.91 ID:i8IijqVv0
ドルビックモンDNM「ふん、一説にはテイルモンはホーリードラモンに進化するとも言われてたから、それに進化すると期待してたのだがな!」

オファニモン「四聖獣に続き、ファンロンモンまでも辱めた邪悪なる者よ……その罪を知れ!」

ドルビックモンDNM「馬鹿め!三大天使が一人増えたところで俺の敵ではない!何故ならどんなデジモンでもこのファンロン鉱の体に傷一つ付けることができないからな!」

まどか「だからってカンタンに諦めないよ!オファニモン!」

オファニモン「ええ!どんなに硬くても必ず脆い箇所があるわ!なら、これで……」

オファニモン『セフィロートクリスタル !!』フワッ!

かずみ「わぁ!綺麗な結晶!」

まどか「あれがオファニモンの必殺技?」

オファニモン「行きなさい!」

シュババババッ!

まどか「クリスタルが一斉に!」

サンゾモン「あれこそクリスタルを変幻自在に操り、敵の弱点を狙いつけるオファニモンのセフィロートクリスタルです!」

ズバッ!ガキィィン!

ドルビックモンDNM「えぇい…小癪な真似を!」

ゴクウモン「おー!ビットだ!ファンネルだ!」

サゴモン「ぶつけてるんだからファングじゃね?」

オファニモン「弱点は何処に……」

ドルビックモンDNM「沈めぇぇぇぇぇ!!」

ドルビックモンDNM『ドラゴンブレストニックファイア!!』

ゴオオォォォォォォォォォ!!

ゴクウモン「オッパイファイヤーだ!!」

まどか「オファニモン危ない!!」

オファニモン「クリスタルよ!戻れ!」

シュバッ!

シュゴオォォォ!!

かずみ「クリスタルが盾になってドルビックモンの炎を跳ね返した!!」

ドルビックモンDNM「何だとおぉぉぉぉ!?」

ドガアァァァァァン!!
325 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:38:35.48 ID:i8IijqVv0
サゴモン「ははっ!自分の攻撃をくらいやがったぞ!」

ドルガモン「でも、やっぱ効いてないよ!」

ドルビックモンDNM「と…当然だ!たとえ俺の攻撃でもファンロンモンの体には……」

オファニモン「というより、あなたの必殺技がしょぼかっただけね。ファンロンモンの体は硬くても、あなた自身はたいしたことないから」

ドルビックモンDNM「何だとぉ!?調子に乗りおって!!」

オファニモン「そして、あなたの弱点も見つけたわ!」

ドルビックモンDNM「何?まさか上半身の俺の体を狙えば良いと思ってるんじゃないだろうな?馬鹿め!俺の体もファンロンモンとデジクロスした事により、ファンロン鉱と同じ硬度を得ているのだ!」

オファニモン「いいえ、ファンロンモンの脆い箇所よ!」

まどか「え?オファニモン、弱点わかったの?」

オファニモン「弱点は……そこよ!」シュバッ!

ズブッ!!

ファンロンモン「ファオオォォォォォォォォ!!!?」

ドルビックモンDNM「アーーーーッ!!!」

かずみ「……ファンロンモンのお尻の穴に……」

ドルガモン「クリスタルをぶっ刺した……」

ゴクウモン「見つけた弱点ってそこかよ!!」

まどか「オファニモン……せっかくの最初の進化の戦いなんだからそういうの無しにしてほしかったよ……」

サンゾモン「いいえ、あのクリスタルによるアナル攻めこそオファニモンが最も得意とした戦法です!」

まどか「こんなのおかしいよ!!」

チョ・ハッカイモン「ハァハァ……ヤッパ、オファニモン様ハスバラシーデス……」

サゴモン「…ん?」

ファンロンモン「フア…フア……!!」

ドルビックモンDNM「ファンロンモンよ……どうした!?」

シュウゥゥゥゥゥゥ……

ドルガモン「ファンロンモンがドルビックモンとの合体が解けて小さくなっていく!」

まどか「あれは……!」
326 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:41:38.41 ID:i8IijqVv0
ダメモン「も…もうダメね!限界ね!!」

まどか「ダメモン!?」

オファニモン「そのメカスカモンがファンロンモンのデジメモリで進化してたようね」

織莉子「くっ…!やはりダメモンをデジメモリでファンロンモンに進化させるのは無理があったようね……アナログマンもデジメモリのデジモンをそのまま実体化させるツールを私に渡してくれれさえいれば……!」

オファニモン「これで後はあなたを仕留めるだけね、最弱のデスジェネラルさん?」

ドルビックモン「お…おのれ……こうなったら、残った全てのフレアリザモンを強制デジクロスで吸収だ!!」

フレアリザモン「えぇ!?そんな!?」

織莉子「いいわ…強制デジクロス!!」

シュゴォォォォォォ……!!

フレアリザモン達「う…うわああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ガシュンッ!!

ドルビックモン「更に!このフレアリザモンのデータで作り出した炎の竜剣!」

ドルビックモン『タイラントコルブラント!!』ドッ!!

かずみ「いけない!まどかっ!!」

まどか「どんな事があってもわたし達は……」

オファニモン「諦めない負けないっ!!」

オファニモン『エデンズジャベリン!!』ピカアァァァ……

ズバシュゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!

ドルビックモン「ぬ…ぬおっ……こんなバカなあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ドゴオォォォォォォォォォォン!!!

ドルガモン「やったー!!」

織莉子「ファンロンモンの力を与えてやってこの体たらくか……まあいい……収穫は色々あったからな……」シュバッ!

かずみ「これで……ユキダルモンやメルクリモンの魂も浮かばれるかな……」
327 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:44:27.09 ID:i8IijqVv0
まどか「頑張ったねオファニモン!」

オファニモン「まどかが希望を持ち続ければいくらでも頑張れるわ」

サンゾモン「あなたの希望の光がテイルモンを再びオファニモンの進化へと導きました」

まどか「うん、だって…ほむらちゃんは希望を持ち続けてわたしを守ろうとしてくれたんだもん……だから、わたしが希望を捨てちゃいけないよ……」

オファニモン「まどか…一体あの女にほむらの何を見せられたの?」

まどか「…ちゃんとほむらちゃん本人からお話を聞こう、一緒に」

オファニモン「…わかったわ……でも、結局彼女のいる場所は……」

まどか「待って!かずみちゃん達が……!!」

ゴクウモン「あのロイヤルナイツ!何であのドルガモンって奴に槍を向けてんだよ!?」

サンゾモン「あのデジモンはX抗体を持つデジモン……!」

まどか「X抗体…!?」

ジャキッ!!

クレニアムモン「……」

かずみ「やめてよクレニアムモン!!」

ドルガモン「やっぱり…オレを倒すのか?」

クレニアムモン「言ったはずだ、ドルビックモンを倒した後に我が任務を再び遂行すると……」

かずみ「ドルガモンはわたしのパートナーだよ!絶対にイグドラシルの所なんかに連れて行かせない!!」

クレニアムモン「そんな異分子などをパートナーにしたのが君の過ちだ!また、新しいパートナーデジモンを見つけることだな!」

かずみ「嫌だよ!ドルモンはずっと一人ぼっちだったんだよ!だから、わたしが一緒にいてあげないと!!」

オファニモン「一人だった……」

クレニアムモン「…如何なる情があろうとも、イグドラシルの命は絶対だ!!」ドッ!

まどか「…! オファニモン!!」

オファニモン「…ええ!」バサァ!

ガキィィン!!

クレニアムモン「くっ!何の真似だオファニモン!?」

オファニモン「このデジモンとテイマーの絆……断ち切ると言うのなら私が相手になるわクレニアムモン!!」

かずみ「まどか……」

まどか「大丈夫だよかずみちゃん。あなたのデジモンはわたし達が守るから」

クレニアムモン「正気か貴様等!私に刃を向ける事は即ち、イグドラシルに刃を向ける事と同義だぞ!?」

オファニモン「そのつもりは無いわ。ただ私達はテイマーとデジモンの絆を守りたいだけ」

まどか「そんな事するのがロイヤルナイツだっていうの!」

クレニアムモン「くっ…!(ファンロンモンとの戦いの負傷を抱えたまま、オファニモンと一戦交えるのか……!)」

オファニモン「どうするの?戦いますか?それとも……」

クレニアムモン「…こっちの考えはお見通しというわけか……いいだろう、先のメルクリモンの義に免じて、この場は身を引こう……」

かずみ「クレニアムモン……」

クレニアムモン「だが覚えておけ、かずみ。異分子にはこのデジタルワールドの居場所は無いということをな!」ザッ!

ゴクウモン「何だあいつは!ロイヤルナイツと言っても、顔の通りの悪党なんだな!!」

かずみ「違うよ!ただ、クレニアムモンは自分を曲げないだけなんだよ!」

サンゾモン「そうですね、彼はイグドラシルの使命を果たそうとしているだけです」
328 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:46:52.28 ID:i8IijqVv0
シュゥゥゥゥ…

まどか「あ、テイルモン……」

テイルモン「異分子……Xデジモンね……でも、イグドラシルは何でそのプログラムを持つデジモンをロイヤルナイツを使ってまで排除したがるのかしら?」

Shibumi「恐いんだよ。自分の世界から生み出したものじゃない未知なる存在だからね」

かずみ「わぁ!オジサン誰!?」

まどか「あ…あなたは……!」

Shibumi「やあ、また会ったね」

まどか「シブミさん!!」

Shibumi「クレニアムモンが行ってくれたから、やっと君の目の前に姿を見せられたね」

まどか「どうしてここに!?」

Shibumi「マミはインキュベーモンを連れて僕の館へ向かって来てたからね。イグドラシルの情報端末でもあるアイツに僕の存在を把握されたくなかったし」

まどか「マミさんはあなたに会うために……やっぱシブミさんはマミさんの……!」

Shibumi「そんな事より、君が探してたお友達はこの世界に戻ってきたようだよ」

まどか「ほむらちゃんが!?」

テイルモン「インプモン達が何処にいるのか知ってるの?」

Shibumi「ああ。そして、案内もしてあげようと思ってね」

まどか「本当ですか!」

かずみ「お友達に会えるんだね!やったね、まどか!」

まどか「うん!…ほむらちゃんにさっき見せられた世界の事、ちゃんと聞かなくちゃいけないし……」

Shibumi「そして、君達に渡したい物もあるしね」

ドルガモン「渡したい物?」

Shibumi「それは友達に会ってからプレゼントするよ」

Shibumi「(本当の方舟……アークをね!)」
329 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 09:49:59.75 ID:i8IijqVv0
〜次回予告〜

さやか「リデジタイズ本日発売〜!早速これからゲーム屋さんとかにレッツらゴーだね!」

ブイモン「おいぃぃぃぃさやかあぁぁぁぁぁぁ!!なんかこのゲームブイモン系のデジモン出ない予感がプンプンするぞおぉぉぉぉぉぉぉ!!アニメの主人公デジモンだった俺でさえ成長期デジモンのリストに無いし!!!」

さやか「え、そう?バレの画像じゃパイルドラモンのカードがあったし、まだ確定したってわけじゃないからわかんないんじゃない?」

ブイモン「そうか!なら、マグナモンが隠しで出る可能性はまだあるって事だな!」

さやか「それは確実に無いと思う」

まどか「テイルモンとエンジェウーモンはちゃんと出れるみたいだね」

テイルモン「何か、レディーデビモンとコンビ扱いなのが気に食わないけどね。それより、主人公とユウヤの薄い本マダー?」

インプモン「何かベルゼブモンはともかく、インプモンはNPC専用でプレイヤーは育成できねぇって情報があんだけど?」

ほむら「そうだとしても、あなたデジコレの特典シリアルのウィルスデジモン代表なんだし優遇されてる方なんじゃない?」

インプモン「ブラストモードは無いかもしれないけどな!!」

杏子「ギルモン系列は幼年期のジャリモンからデュークモンまでちゃんと育てられるみたいだな!」

ギルモン「やっぱアニメの主人公だったからねボク!」

ブイモン「だから俺はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

ゆま「ゴマモンもヴァイクモンまで進化できるみたいだね!」

ゴマモン「アグニモンとかのハイブリット体はやっぱダメみたいだけどなぁ……」

テリアモン「マミ……アニメのメインキャラだったのにまったく出てる情報が無い僕は……」

マミ「テリアモン……無問題」

まどか「次回、デジモン☆マギカ!」

まどか『キリカにささやく! 峡谷の土神将軍、魔の誘い』

マミ「す…全ては私達自身でプレイして真相を確かめましょう!」

テリアモン「そ…そうだね!まだ決まったわけじゃないよね!?」


前半の投下終了
後半のマミさんサイドのお話は帰宅してから投下するので夜の11時の予定です
さて…リデジタイズはまだAmazonから届かないのかなぁ…?
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/19(木) 10:02:12.43 ID:45ac3rkSo

何か途中までいい話的なのだったが一発で全てを台無しにするオファニモンさん流石っす!
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/07/19(木) 12:28:51.96 ID:K7tS8hkAO

ダークナイトモンまで出てくるとは総力戦だな
バグラモンはルーチェモンと仲良しなんだろうか
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/19(木) 21:40:49.45 ID:FPBClfLDO
明日テスト

リ・デジやりたい

やったら単位落とす可能性あり
333 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:00:53.67 ID:7FdChrwV0
こんばんわ
只今帰宅

>>330
オファニモンさん的には至って真面目に戦ってたつもりです!
掘りますか?掘りませんか?

>>331
一応今回の会話で出てきたこのSSのバグラモンは“今のところ”は漫画版クロウォに出てきた大天使時代のきれいなバグラモンという設定です
そのうち本人も登場させようと思いますが
天使デジモンだった頃のバグラモンって、もしかしたら違う名前のデジモンなのかも……

>>332
頑張ってください
我慢した分楽しめるかもしれませんから
>>1の所にはまだ尼から到着しない……

後半投下
334 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:03:16.29 ID:7FdChrwV0
〜水の宇宙エリア〜

マミ「おかしいわね……鹿目さんの話だと、このパイプを抜けた先に館があるはずなのに……」

テリアモン「そんなの何処にもないじゃないか〜」

マミ「道を間違えたのかしら?」

ロップモン「否、ここであっているはず」

QB「雲隠れされた…と考えるべきだね」

マミ「雲隠れって……どういう意味なのQBモン?」

テリアモン「そのシブミって人はマミに会いたくなかったって事なのかな?」

マミ「あ…会いたくっ……!?」

テリアモン「あっ…ゴメン、マミ……別に深い意味は無いよ……」

マミ「(私に会いたくない……?やっぱり、その人は……でも、何で私に会いたくないの……?)」

QB「(或いは僕に見つけられたくなかったって事だね)」

マミ「じゃあ、どうしましょうか……鹿目さんもここに向かってると思ったのに……」

QB「まどかのデジヴァイスはまったく異なるエリアに反応があるよ…おや?これは……」

テリアモン「どうしたの?」

QB「ほむらのデジヴァイスの反応がある」

マミ「暁美さんの!?」

テリアモン「インプモン達無事だったんだ〜」

QB「杏子やさやかと一緒のようだ」

ロップモン「では、彼女らの所に向かうなり」

マミ「そう…ね……そうしましょう……」

テリアモン「(マミ……やっぱりパパに会いたいんだね……その人が本当にマミのパパならいいんだけど……)」

ロップモン「しかし、先程通ってきたパイプからは水流に押され、戻れそうにないが……」

テリアモン「あっちに別のパイプがあるよ!」

マミ「じゃあ、あそこから出ましょう」

QB「(…ん?このパイプを抜けた先のエリアって方角的に……)」
335 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:05:54.55 ID:7FdChrwV0
〜キャニオンランドエリア〜

キリカ「キャニオンランドか……あの門の向こうにデスジェネラルの一人、土神将軍グラビモンがいるはずだね」

アグモン「キリカぁ……本当に俺達だけでこのエリアを攻めるのかよぉ……」

メイルバードラモン「さっき上空から中を偵察してきたが、あの門の先にはグラビモン率いる土神軍団のデジモンが大軍に待ち構えているぞキリカ」

アグモン「そんなのと俺達だけでどう戦えって言うんだよ!!」

キリカ「逆さアグモン。私達だけで十分さ」

デッカードラモン「せっかく拾った命じゃ…生き急ぐことあるまいぞ……」

キリカ「ローヤルベースでアナログマン達に殺されそうになったところを助けてくれたデッカードラモンとメイルバードラモンには感謝してるよ」

メイルバードラモン「あの時とてつもなく嫌な予感がしたからな、奴等との戦いを切り上げてキリカの所へ戻ったのは正解だった」

キリカ「でも、拾った命だからこそ……この命、織莉子を救い出すために……!」

デッカードラモン「ふぉふぉ…愛のためなら己が命も顧みずか……いいだろう、ワシもその愛のために戦おう」

アグモン「だから無理だって!戦力差がありすぎる!真っ向勝負は無理だ!!」

キリカ「案ずることはないよアグモン、私には策がある。何のために今日まで沢山のデジモンを狩ってデジシードを集めて来たと思ってるんだい?」

アグモン「ロードして俺達を強くするため?でも、いっぱい集めたのに俺達にはあまりロードさせてくれなかったじゃないか」

デッカードラモン「デジシードをロードして得られる強さには限界がある」

キリカ「そう、それに集めたデジシードは悪いけど私自身の魔力として使わせてもらうよ」

アグモン「魔力…?そうか!キリカの速度低下の魔法を全開に使うんだな!」

メイルバードラモン「そうすれば、いかに大軍であっても、動きを止めたも同然…!」

アグモン「なら、俺達だけでも行けるかもしれないな!」

キリカ「そうだろ?この大量のデジシード全部を私の能力の魔力に使っても、敵の動きを遅くするのには10分くらいが限界だろうけど……」

アグモン「10分も時間がありゃ十分だ!」

キリカ「そして、敵陣を突破して将軍の首を取る…!全ては織莉子を取り戻すために…まずはグラビモン、キミから狩らせてもらうよ…!」
336 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:07:28.58 ID:7FdChrwV0
〜グラビモンの城〜


グラビモン「諸君、よく集まってくれた!」


“グラビモン”

究極体 種属不明 属性不明

重力を自在に操る能力を持ち、その能力と大局を見渡せる知謀を持って戦況を思うがままにコントロールする策士である
その計略の見事さは「知謀、湧くが如し」と言われるほどで、定石、奇策を織り交ぜて敵軍を翻弄する
軍団も神獣型のデジモンが大半を占め、軍勢力としても圧倒的な強さである
刺激ある作戦を楽しむため戦場をグラビモンの研究場としている
どれだけ手軽に死者を多く出せるか、悲鳴を数多く聴ける戦術はどれか、敵も味方もあっと驚きながら死んでいく奇策は何か
血を流さず敵が全員死ぬ方法など、熱心に研究し続ける探求心旺盛なデジモンである
戦場では8本の触手で重力を操る『オクタグラビティ』で敵を軽くも重くもでき、戦局によって敵重力をコントロールする
両腕を伸縮拡大させ敵を掴み強烈な重圧『ハイグラビティープレッシャー』をかけて敵を極限までに圧縮する
幻の大技と呼ばれる『グラビティー・バン』はデジタルワールドの重圧を極限までグラビモン自身に与え
全エネルギーを一気に大爆発させる
星を半壊するほどの破壊的な威力であるが自分自身も消失してしまうかもしれない禁断の自爆技である
長い年月をかければ再生できるが、再生までどれくらいかかるかはグラビモンにも分からない



グラビモン「以前、この城に攻めてきた飛鳥ユウリとスレイプモンによって我が土神軍団は壊滅寸前にまで追いやられた……」

グラビモン「だが、我が主であるデーモン様はこうして諸君らを我が新たなる土神軍団へ派遣してくださった!すなわち、諸君らは選ばれし戦士なのである!!」

ケンタルモン「選ばれしっつってもなぁ……」ヒソヒソ…

ヒポグリフォモン「俺はダークマスターズの部隊に行きたかったなぁ……」ヒソヒソ…

ケンタルモン「でも、それだとお前の場合は種族的にピノッキモンのウィンドガーディアンズに配属になるぜ?」ヒソヒソ…

ヒポグリフォモン「げーそれは勘弁だなぁ!あいつ性格が悪いクソガキだって有名だし!」

ケンタルモン「それに前にここを攻めてきたのとは別の選ばれし少女のデジモンに何回か殺られかけたらしいし、それなら強さ的にはまだグラビモンの方がマシか?」

ヒポグリフォモン「でも、グラビモンもあの時タクティモンっていうデジモンがいなきゃスレイプモンに倒されてたし」

ケンタルモン「やっぱピエモン様かなぁ」

グラビモン「おい、そこっ!聞こえてるぞ!ダークマスターズやピエモンが何だって!?」

ケンタル&ヒポグリフォモン「やべっ!!」

グラビモン「(くっ…!あの時、私を討ち取る寸前だったスレイプモンをタクティモンという者が追い返し、命拾いしたのも事実!そして、その失態以来デーモン様がますます私よりダークマスターズ……いや、ピエモンの方を可愛がって私の事を軽んじる…!)」

グラビモン「(汚名返上のためにもここいらで何か成果を得ないとな……)」

グラビモン「そのためにもまずは愚かしくも我々に挑もうとしているネズミの駆除から参ろうか!」

ドゴオォォォォォォォォン!!

ヒポグリフォモン「城門が爆破したぞ!!」

ケンタルモン「敵襲だー!!」

グラビモン「現れたか……ネズミめ!」

グレイモン「ちっ…!キリカ、大将の所まで結構距離があるぜ!」

キリカ「聞こえるかーい!土神将軍殿ー?今からキミの首を貰いに行くよー!!」

グラビモン「ふっ…この戦力を見ても強がっていられるか……」

キリカ「織莉子への愛があるから勇気も無限大なのさ!」

グラビモン「勇気と愛を持ってしても既に我々の手の中にある勝利は覆せない!行くのだ、土神軍団の戦士達よ!」
337 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:09:30.23 ID:7FdChrwV0
“ケンタルモン”

成熟期 獣人型 データ

上半身が人型、下半身が獣型の半獣半人のデジモン
体の内部から浮き出している硬質の物質で身を守り、右腕は武器と一体化している
さらに背中から突き出たダクトからは超高圧で気体を噴出し、一瞬だが音速に近いスピードで移動することができる
防御力、攻撃力、スピード全てにおいて優れている
プライドが非常に高く、命令されることや束縛されることを極端に嫌う
必殺技は右腕と一体化した『ハンティングキャノン』
この攻撃から逃れることは不可能に近い
しかし、この攻撃は多くのエネルギーを消費してしまうため極力戦闘は避けている



“ヒポグリフォモン”

完全体 幻獣型 データ

合成獣の姿をした幻獣デジモン
進化するとグリフォモンになると言われているが、詳しいことは判っていない
グリフォモンほど知性は高くなく、より獣に近い存在で、性格も獰猛である
必殺技は超高温の熱風を吐き出す『ヒートウェーブ』


グラビモン「上空からはヒポグリフォモン、陸地からはケンタルモンのそれぞれの軍団を突破して私の玉座までたどり着く事ができるかな呉キリカ?」

キリカ「空と陸上戦に特化した部隊ね……メイルバードラモンとデッカードラモンにはお誂え向きな相手じゃないか!」

ケンタルモン「たった三体のデジモンで何ができる!」

ヒポグリフォモン「全軍かかれー!!」

ケンタルモン達『ハンティングキャノン!!』

ジュバァァァァァン!!

グレイモン「来るぜ!」

キリカ「デッカードラモン!私達を守る盾になれ!」

デッカードラモン「わかった!」ズドンッ!

ドゴオオォォォォォォン!!

ケンタルモン「どうだ!」

デッカードラモン「かゆいな…!」

ケンタルモン「何だと!?」

キリカ「グレイモン!メガフレイムだ!」

グレイモン『メガフレイム!!』ボッ!

ドゴォォォォォォォン!!

ケンタルモン「ひ…怯むな!数ではこちらが圧倒的に有利なんだ!」
338 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:10:27.20 ID:7FdChrwV0
キリカ「メイルバードラモンも空から蹴散らせ!」

メイルバードラモン『ナイトホーク!!』

ドゴオォォン!!

ヒポグリフォモン「このサイボーグ鳥が!空飛ぶデジモンは我らヒポグリフォモンの部隊が落とすぞ!」

キリカ「私達はその逆の戦術で行く…空から陸へ!陸から空へ!デッカードラモン!!」

デッカードラモン『デッカードランチャー!!』

ドガァァァァァン!!

ヒポグリフォモン達「うわあぁぁぁぁぁ!!」

キリカ「三人ともどんどん数を減らすんだよ!私もできるだけアシストする!」ズバッ!

グレイモン「おうっ!」

グレイモン『ホーンストライク!!』ドドドドドドッ!

グラビモン「なるほど、それぞれ対地と対空攻撃を得意とするデジモンか……だが、それだけでは!」

ヒポグリフォモン達『ヒートウェーブ!!』

ボオオォォォォン!!

グレイモン「ぐっ!キリカぁ!!」

キリカ「よし、作戦はフェイズ2に移行する!」
339 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:12:58.08 ID:7FdChrwV0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=tpvrrGkAtkE

キリカ「グレイモン!メイルバードラモン!デッカードラモン!デジクロス!!」


―デジクロス!デッカーグレイモン!!―


“デッカーグレイモン”

デジクロス体 強化型 ウィルス

メタルグレイモンのパワーにデッカードラモンの攻撃力と突進性能が加わった『強襲突撃形態』は
高い次元で攻撃力・防御力・移動力のバランスが取れた形態である
デッカーグレイモンの総合戦闘力は324体の戦闘型デジモンで構成された一個大隊に匹敵し
例え敵集団が待ち構えていようとも大火力と強靱な防御力
そしてどんな悪路もものとしない走破性によって敵陣を強襲し蹂躙する
特筆すべきは“複数の必殺技を複数の敵に対して同時に使用する”ことができ
この能力のおかげでデッカーグレイモンは1体でも軍団と戦う事が出来る
また、体内で極限まで高められたエネルギーはデッカーグレイモンに最後の大技を与えている
もし、デッカーグレイモンを倒すことができたとしてもそれは終わりではない
デッカーグレイモンの身体から一気に解放された高エネルギーは凄まじい衝撃波となって
周囲10キロ四方を焦土としてしまうだろう


グラビモン「三体のデジモンをデジクロスさせただと!?」

キリカ「デジクロスのメタルグレイモンに更にデッカードラモンも合体させたデッカーグレイモンだ!単純な火力だけならウォーグレイモンを上回るはず!」

ケンタルモン「馬鹿め!その火力で我等軍団を一掃しようという魂胆だろうが!」

ヒポグリフォモン「そんな重装備のデジモンの攻撃!パワーだけではなく、スピードも兼ね備えた俺達に当たるはずがない!」

グラビモン「その通り!全軍奴の攻撃を掻い潜りつつ総攻撃を仕掛けるのだ!的が一つになった分、仕留め安くなったはずだ!」

ケンタルモン「ははぁ!」

キリカ「甘いよね!この時のために集めたデジシード全てを私の魔力として使って……」シュィィィン…

キリカ「速度低下!!」

シュゴォォォォ!

デッカーグレイモン『プラズマデッカードランチャー!!』

ドゴォォォォォォォォン!!
340 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:16:06.87 ID:7FdChrwV0
ケンタルモン「な…何だ!?奴の攻撃が速くて見えなかったぞ!?」

グラビモン「違う!奴だ!呉キリカの速度低下能力によって全軍のデジモンのスピードが殺されてるのだ!!」

キリカ「私の魔力が切れるまで残り8分……」

デッカーグレイモン「その前に土神軍団は全滅だ!死ねぇ!!」

デッカーグレイモン『メイルバードランチャー!!』

ドゴオォォォォォォォォン!!

ケンタルモン&ヒポグリフォモン達「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

グラビモン「何をやっている!だったら、あの能力を使っているテイマーを叩けばよいだろう!!」

ケンタルモン「奴こそ速度低下により相対的に上がっているスピードでチョロチョロしているため捉える事ができません!!」

キリカ「残り1分……!」

デッカーグレイモン「これで一気に片付ける!!」

デッカーグレイモン『テラデストロイヤー!!』

ドドドドドドドドドッ!!

バシュゥゥゥゥゥゥゥン!!

ズガアアァァァァァァァァァン!!!

グラビモン「馬鹿な…!あの少数の戦力で我が土神軍団がほぼ全滅だと!?」

キリカ「このままグラビモンの所まで接近する!」

デッカーグレイモン「よしっ!!」ゴオォォォ!

グラビモン「え…援軍を呼ばないと……!」

ゴオォォォォ!!

デッカーグレイモン「来てやったぜ大将!!」

キリカ「覚悟しろ、土神のグラビモン!」

グラビモン「お…面白い!なら、私が直々に相手だ!」シュバッ!

シュルルルル!

デッカーグレイモン「ぐおっ!奴の触手が俺の体に……!」

キリカ「無駄だ!クロスオープン!!」

ガシュンッ!

グラビモン「何!?分離して私の触手から脱しただと!?」

キリカ「メイルバードラモン!その触手を逆に奴に巻きつけてやりな!」

メイルバードラモン「了解だ!」

シュルッ!

グラビモン「うおっ!?」

キリカ「これでチェックメイトだ!アグモン!」

アグモン「決めるぜ!」
341 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:17:55.94 ID:7FdChrwV0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―アグモンワープ進化ぁぁぁ!ブラックウォーグレイモン!!―

グラビモン「お…おのれ…自分の触手にいつまでもからまっているほどマヌケではない…こんなもの……!」

キリカ「私の速度低下の魔力はまだ残っている!」カッ!

グラビモン「ぐっ…!これが…呉キリカの執念……!!」

Bウォーグレイモン「じゃあな、大将さんよ!」

Bウォーグレイモン『ブラックトルネード!!』

ギュルルウゥゥゥゥゥゥゥン!!

グラビモン「ぐ…ぐわあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ズバァン!!

キリカ「ジ・エンド」

Bウォーグレイモン「俺達の完全勝利だなキリカ!」

キリカ「こうやってワルプルモン軍の力を奪っていけば、いつかは織莉子の元へたどり着けるはず……!」

デッカードラモン「だが、ワシらだけでワルプルモン軍の相手をするのには限界があるだろう」

キリカ「…まさか、暁美ほむらや佐倉杏子達に協力を求めろって言うのかいデッカードラモン?」

デッカードラモン「それしか道はないはずだ」

キリカ「…でも…今更……私は彼女達と……」


――フフ、お見事だよキリカ君。だが、これも全て私の策略通り――


キリカ「何!?この声はグラビモン!?」

Bウォーグレイモン「まだ生きてやがったのか!?どこにいる!!」

ゴゴゴゴゴゴ……!

メイルバードラモン「見ろ!更に先の城壁が開いていくぞ!」

キリカ「なっ…!グラビモンを倒してなかったのか……!?」

グラビモン「君が倒したのは私の兵力のほんの一部にすぎない」

キリカ「そんな…!!」

グラビモン「見るがいい!」
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/19(木) 23:19:32.04 ID:EEXOyRLR0
ここでもグラビモンは智将(笑)なのね・・・
343 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:22:07.37 ID:7FdChrwV0
ドドドドド……!!

ウェンディモン「ぐへ…ぐへへへ!」

サジタリモン「我等は矢…真実を射抜く矢……グラビモン様の矢……!」

アヌビモン「……」

Bウォーグレイモン「まだ、あんなに大群のデジモンがっ!!」

メイルバードラモン「しかも、さっきよりも多いぞ!!」

グラビモン「これが私の力!私の持っている兵力の全て!」

キリカ「は…はは……あんなに力を出し切ったのに……私は夢でも見ているのかな……織莉子……?」

メイルバードラモン「しっかりしろキリカ!」

Bウォーグレイモン「どうすんだ!?囲まれちまったぜ!!」

キリカ「くっ…私は……私は……まだ負けない!!」

デッカードラモン「キリカ、やめるのだ!!」

キリカ「行け!ウォーグレイモン!!」

Bウォーグレイモン「お…おうっ!」ドッ!

デッカードラモン「やめるのだ!ワシらは負けたのだ!!」

キリカ「私は…認めない!私は勝ってみせる!」
344 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:23:03.30 ID:7FdChrwV0
グラビモン「ほう、まだ私に向かってくるか」

キリカ「織莉子を救う為に私は勝ち続けなければならない!!」

グラビモン「ふっ…哀れな……そうまでして何故あの娘に拘る?」

キリカ「織莉子の存在が私の存在の総てだ!!」

グラビモン「闇に包まれた君の心の唯一の光か…フフフ……」

Bウォーグレイモン「うるせぇ!俺のダチのデジタマをかえすためにも織莉子が必要なんだよ!!」ダッ!

Bウォーグレイモン『ガイア―』

グラビモン「心の闇に押し潰されるがよい!」

グラビモン『ハイグラビティプレッシャー!』ズオッ!

Bウォーグレイモン「!!」

バシィン!!

キリカ「ウォーグレイモン…!!」

シュルルルル!

グシャッ!!

メイルバードラモン「ウォーグレイモンが巨大化した奴の両手に握り潰された……!!」

キリカ「!!!」

グラビモン「まだわからないのかね?君は負けたのだよキリカ」バッ!

ズザッ……

アグモン「ぐっ…ぐはっ……!」

キリカ「私が……負けた……?」

メイルバードラモン「くっ…!ここは逃げるぞキリカ!!」バサッ!

キリカ「む…むざむざと敗走かっ…!」

デッカードラモン「命があればまた勝利の可能性がある!お主の愛のためにこの戦場で果てる訳にはいかぬだろう!?」

キリカ「わ…わかった!デッカードラモンはデジヴァイスに戻れ!」シュィィィン!

メイルバードラモン「アグモンも乗せて行くぞ!」バサッ!

グラビモン「不様に逃げるか……だが!」

キリカ「さ…最後の…速度低下!」カッ!

グラビモン「ほう…まだ魔力が残っていたか、味な事をやるな…だが、覚えておくがよいキリカ!お前はもう掴む事はない!勝利も!お前が寄りすがる唯一の希望もな!!」

キリカ「くっ…!行くよメイルバードラモン!」

サジタリモン「逃すか!ここで落ちるのが貴様らの星のさだめだ!!」
345 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:24:44.36 ID:7FdChrwV0
“サジタリモン”

アーマー体 幻獣型 フリー

“希望のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体の幻獣型デジモン
ケンタルモン族の上位種であり、幻の存在であると伝えられていた
古代種デジモンがデジメンタルの力によって擬似進化したアーマー体であるが
ケンタルモンの中にも突然変異的に(アーマー進化ではなく)進化することもある
この形態でいるにはエネルギーを大量に消費してしまうため、短時間で戻ってしまう
必殺技は超金属クロンデジゾイド製の矢を放つ『ジャッジメントアロー』


サジタリモン『ジャッジメントアロー!!』バシュンッ!

キリカ「しまった!もう魔力が…」

グサッ!!

キリカ「うっ…!!」

メイルバードラモン「き…キリカぁぁぁぁぁ!!」

デッカードラモン『とにかく手当てする事ができる安全な場所まで飛ぶのじゃ!!』

メイルバードラモン「わかってる…!!」バサッ!

サジタリモン「待てっ!もう一発……」

グラビモン「よい、サジタリモン。恐らく今ので致命傷だろう、手当などする仲間も奴にはいないしな」

サジタリモン「…ははっ!」

グラビモン「ふっ…これが呉キリカではなく選ばれし少女の誰かであればデーモン様にお褒めいただける大きな手柄だったのにな……」

アヌビモン「それなら、一人…このエリアに到着したようです」

グラビモン「何?それは本当かアヌビモンよ?それならば…ここで私とダークマスターズの評価が逆転するチャンス到来というわけだな……!!」
346 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:26:27.66 ID:7FdChrwV0
マミ「ふぅ…あのパイプを抜けたら妙な場所に出たわね……」

テリアモン「何か嫌感じだなぁここ〜」

ロップモン「邪気が充満している……」

QB「当然だね。ここはデスジェネラルの一人土神将軍グラビモンが支配するキャニオンランドエリアさ」

マミ「デスジェネラル!?」

テリアモン「じゃあ、来たついでにガツンとやっつけて行っちゃおうよ!」

QB「グラビモンの兵力にマミ達だけで挑むのは無謀としか言い様がないよ」

マミ「でも、いずれ倒さなきゃならない相手ならなるべく早く倒しておきたいところだけど…やっぱり、佐倉さん達と合流してからの方がいいのかしら?」

ロップモン「…マミ!何かが来るなり!」

マミ「え?どうしたのロップモン?」

テリアモン「あっ!あの鳥……!!」

ズドォン…!

メイルバードラモン「貴様等は…!」

マミ「呉キリカのデジモン…!?」

アグモン「だ…誰でもいい!頼む!キリカを助けてやってくれ!!」

キリカ「ぐっ…!うぅ……」

テリアモン「わっ…!酷い怪我ぁ……君もだけど……」

アグモン「俺の事はいい!このままじゃキリカが死んじゃうんだよ!!」

テリアモン「な…何言ってるのさ!今まで散々僕達の事殺そうとしといて!」

アンキロモン『レオモンだってお前達に殺されただぎゃ!!」

ロップモン「マミ、此奴等を如何にするなりか?」

マミ「……」
347 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/19(木) 23:39:44.81 ID:7FdChrwV0
〜次回予告〜

エレキモン「おう、ジジモン。俺が出てないリデジタイズの調子はどうよ?どこまで進んだ?」

ジジモン「まだ届かない……配送状況みたら明後日到着じゃと……」

エレキモン「あ〜…だからAmaz〇nはやめとけって言ったのに…konozamaじゃねーかよ!!」

キリカ「ところでさあ、このゲームのオリジナルキャラのユウヤって少年、私と被ってるよね?髪型といい、パートナーといい」

エレキモン「あっちの黒ウォーグレはX抗体じゃねーか!」

キリカ「という訳で私の声優は甲斐田ゆきでいいよね?」

エレキモン「そんなに声が欲しいのかよ!!」

キリカ「次回、デジモン☆マギカ!」

キリカ『きずなのX5!グラビモンとの壮絶バトル!!』

キリカ「無限の有限の愛で完全勝利は目の前だ!」

ジジモン「早く届けろ〇川!!」


という訳でリデジタイズ発売記念の2話連続スペシャルでした
でも、>>1の手元にはまだ無い……
もういっそ明日店頭買いしちゃおうかな……デジコレのシリアルも二つになるし
ではまた


348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 00:24:02.03 ID:E4kC67Ir0

リデジタイズ買ったはいいがバイトと同時発売のルーンファクトリー4やってて
ほとんどできんかったorz
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 00:51:02.14 ID:AiqoVIFp0


グラビモンさんは相変わらず残念将軍
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 11:16:03.39 ID:bPV76pODO
レオモン「サジタリモン様!」

違和感


リブラやヴァルゴはデジモンにいたっけ?
351 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 12:59:45.96 ID:VUAf5+bN0
こんにちわ

リデジタイズの初究極体はロゼモンでした

>>348
自分はリデジタイズやってますが白黒のニ作目はまったくの放置状態
限定受け取るために映画もいかなくちゃいけないしなぁ…

>>349
まあ、あの時のキリハさんも色々と(ry

>>350
星座をモチーフにしたデジモンってそういえばサジタリモンだけでしたっけ?
ヤンデレ入ったレオモンですか……
落語好きのガニモンや交換編入先の学校を支配するパジラモン……
リブラやヴァルゴは確かにいませんかね?
リブラはクワガーモンで
ヴァルゴは一応の声繋がりで02のBウォーグレイモン……微妙か

投下
352 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:01:09.35 ID:VUAf5+bN0
この世の全てがキライだった


〜見滝原中学・キリカの教室〜

女子生徒A「マジやばいよねーあのドラマ」

女子生徒B「そうだよねー。あのホモホモしい描写がいいよねー」

女子生徒A「え?」

男子生徒A「おい、デジモンバトルしろよ」

男子生徒B「いいけど…お前のデジモンまだ成長期のガニモンじゃねーか」

男子生徒C「二年に無茶苦茶可愛い子入ったらしいよ。頭もいいし運動も出来るって」

男子生徒D「マジか!?狙っちゃおっかなー」

男子生徒C「お前程度じゃ無理だって」

男子生徒E「つーか、やめといたほうがいいぜ…その子、ガチらしいから……」

男子生徒D「何がガチなんだよ!?」


ううん
興味がなかった
「そうなんだ」で全部返せるようなスカスカの会話
バカ丸出しの友情ごっこや恋愛ごっこ

ああ、ぜんぶくだらない
353 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:03:15.85 ID:VUAf5+bN0
〜コンビニ〜

キリカ「これください……」

店員「しゃいませぇ……(あ〜……早く帰りてぇ…何で納品した弁当とか検品してる時に混むのかなぁ……つーかコイツ何で9月でサービス終了のジントリックス買うの?つーか何でこのコンビニこんなの未だに置いてあんの?)」

店員「315円が二点で……630円になりまーす……」ピッピッ!

キリカ「えと…サイフサイフ……あっ……!」

チャリチャリーン!

キリカ「(サイフ落として小銭が散らばっちゃった……)」

客A「すげえ持ってるんですけどぉー」

客B「ちっ!うっぜぇな、早く拾えよ!俺もこのジントリックスのブースター早く開けたくてウズウズしてんのによぉ!」

店員「(お前もジントリックス買うのかよ!?つーか……)」

店員「うしろつかえてるんで早くお願いしまーす……」

キリカ「……」ジャラジャラ…

織莉子「それなら貴方も拾うのを手伝ったらどうなんです?店員ならお客様に誠意を持って接客するのが当然の義務じゃないかしら?」ジャラジャラ…

キリカ「…!」

店員「(あ?低時給でこき使われてるコンビニのバイトにこれ以上のサービスを求めるなっつーの!つーか、もうお前が殆ど拾い終えたじゃねーか)」

織莉子「はい、これで全部かしら?」

キリカ「う…うん」


私は他人に優しくされることはあまりなかったけど……
それだけじゃない
彼女に惹かれる何かがあった
354 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:04:09.28 ID:VUAf5+bN0
あの日以来、私は街で織莉子を探すようになってた
そして、駅のホームで織莉子を見つけたあの日……



キリカ「(いた…!…偶然を装って声をかければいい、一度会ったことあるんだし…私のこと……)」


覚えてますかって……


織莉子「もちろん覚えてるわよキリカ」

キリカ「!?」

キリカ「(え…私、この子に名前名乗ったっけ!?ていうかいつの間に後ろに!?)」

織莉子「キリカ、私と一緒にまた戦ってくれるかしら?私の世界を守るために……」

バササ…

ヴァンデモン「フフフフ……」


その日、私はテイマーになり、織莉子と共に戦う事を決意した
織莉子の望む世界の為に
私の勝利の栄光の輝きは織莉子の世界を照らすために
それが正しいことだと信じてきた
そうすれば自分も変えることができると……
でも……


――お前はもう掴む事はない!勝利も!お前が寄りすがる唯一の希望もな!!――


嫌だ…もう、あの私に戻るのは……
355 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:06:16.76 ID:VUAf5+bN0
キリカ「嫌だぁ!!」ガバッ!

テリアモン「うわぁ!?」

マミ「気がついたようね……」

キリカ「巴…マミ……!?」

アグモン「キリカ気がついたぁぁぁぁぁ!よかったよかったあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

キリカ「アグモン…私は一体……?」

デッカードラモン「その娘がお主を手当てしてくれたのだキリカよ」

キリカ「キミが…?…一応礼は言っておこう……」

マミ「お礼ならその子に言うのね」

キリカ「アグモンに?」

マミ「あなたのパートナーデジモンが必死にどうしてもって頼むものだから……」

キリカ「そうか…ありがとうなアグモン」

アグモン「へへ…パートナーのキリカが死んじまったら俺どうしたらいいかって思ったから……」

テリアモン「それに…僕達は本当はお前のテイマーなんか助けたくなかったけどね〜」

キリカ「…!」

アグモン「な…何だとぉ!どういう意味だお前!?」

アンキロモン「お前達が今まで俺達にしてきた事、忘れたとは言わせないだぎゃ!!」

ロップモン「ゆまの心に暗黒の種という闇を植え付け……」

アンキロモン「レオモンを殺しただぎゃ!!」

テリアモン「そんなお前らなんかを…マミは……マミほど優しい……いや、これはもうお人好し以上ってレベルだね!そんなマミが助けてくれなきゃ今頃生きてはいなかっただろうね!!」

マミ「そうね…お人好しね……でも…勿論、私もあなたが私達にしてきた事を許したわけなじゃない」

テリアモン「じゃあ、やっぱ助けなきゃよかったじゃん!こんな奴!!」

マミ「…そのアグモンがパートナーを失って悲しむところを見たくなかったから……かしら?」

アグモン「俺…?」

マミ「もう、誰かが大切な人を失って悲しい思いをしてほしくないからね……」

キリカ「キミみたいに?」

マミ「…ええ」

アンキロモン「俺は大切な仲間のレオモンをお前に殺されただぎゃ!!」

アグモン「しつけぇなオメーも!テメーらだってガブモンをデジタマにしやがっただろうがよ!!」

アンキロモン「そんなのそのうちまた生まれるだぎゃ!!」

アグモン「パートナーの織莉子がいなきゃ生まれねーよ!!」

ロップモン「そうなのか?」

QB「ああ。テイマーのパートナーデジモンだったデジモンがデジタマに戻ったら、そのテイマーのデジソウルが必要になるね(君の場合はマミのデジソウルが必要だったけど、四聖獣の力によってアンティラモンまでには進化できたみたいだが…ケルビモンへの進化は……)」
356 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:10:06.68 ID:VUAf5+bN0
マミ「何で美国織莉子のパートナーのデジタマをあなたが持ってるの?」

QB「そもそも、君達はグラビモンの土神軍団に挑んでその負傷を負ったみたいだね」

テリアモン「え?こいつらワルプルモン軍に味方してたのに何でデスジェネラルと戦ってるの?」

キリカ「…キミ達には関係の無い事だよ」

テリアモン「お前、マミが敵であるお前なんかを助けてあげたんだから話したらどうなんだよ!」

デッカードラモン「いいだろう、ワシの口から話そう」

キリカ「デッカードラモン…!」

デッカードラモン「キリカは愛のためにワルプルモン軍から離反した」

マミ「ワルプルモン軍から離反した?だからデスジェネラルと戦ってたの?」

テリアモン「愛のためって何さ!?」

アグモン「織莉子を助けるためだよ……」

マミ「美国織莉子を?どういうこと?」

キリカ「私は…織莉子が執行する“義”は正義でもあり必要悪でもあり、いずれは正しい道に繋がる。そう信じて織莉子の為に戦ってきた」

キリカ「織莉子の能力で見せてくれた“あの世界”で私達が背負った罪……それも含めて織莉子の重い業は私も半分背負ってあげようと……その荷物を背負いながら二人でこの道を歩いていこうと……そう思って二人で歩いてきた……二人なら歩いて行けるって……」

マミ「あの世界……?」

キリカ「やはり、暁美ほむらからは何も聞いてないみたいだね」

マミ「暁美さんが何の関係があるの?」

キリカ「それは本人から聞くんだね」

テリアモン「よくわかんないけど…お前らがやってきたことが正しい事に繋がるって、僕は全然思えないね!!」

アグモン「そうだな……だって、あれは織莉子じゃなかったんだ……」

テリアモン「どういうことさ?」

キリカ「……」

マミ「黙っていたらわからないわ、答えなさい!」

デッカードラモン「あの娘の意識は別のデジモンに乗っ取られてたらしい」

マミ「別のデジモンに?それって操られてたって事?」

ロップモン「かつての四聖獣やゆまと同じ様にか……では、今までの彼女の行いも彼女の本来の意思ではないと申すなりか?」

アグモン「あ…ああ……あれが本当は織莉子じゃないと知らずに俺達は今までワルプルモン達に味方してたんだ……ガブモンだって……」

マミ「その話が本当だとしても……」

キリカ「わかっている!そのために私自身の手でキミ達にも償いきれない罪を犯したのも事実!その赦しを今更請おうとも思わない……」

アンキロモン「謝っても許す気はないだぎゃけどな!」

キリカ「その罪を命を持って償えと言うのならば、そうする事も私は辞さない!だけどそれは……織莉子を助けるまで待って欲しいんだ……織莉子はこの世界をよくするために戦ってたのは本当だったんだ……」

テリアモン「(確か、最初は七大魔王に進化するインプモンを襲ってきたんだっけこいつら……)」

マミ「…今のあなたを、私の手でどうしようとは思わないわ……あなたはこれからどうするの?彼女を取り戻すためにワルプルモン軍と一人で戦うの?」

キリカ「もちろん、それが私が今織莉子に尽くせる唯一の愛だ……そのためにまずはグラビモンを……!」

QB「性懲りも無くその戦力だけでまた土神軍団に挑むのかい?」

デッカードラモン「…娘よ。キリカの愛のために、お主の力も貸してくれぬか?」
357 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:11:17.68 ID:VUAf5+bN0
テリアモン「はぁ!?」

キリカ「おいデッカードラモン…何を……」

デッカードラモン「デジシードも尽きた今、再び奴等に立ち向かうのならば今度こそ命は無い」

アグモン「確かに……キリカの能力ももう使えないし……」

デッカードラモン「それにデスジェネラルを討たねばならぬのはお主達も同じじゃろ?共通の敵を討つためにここは手を取り合わんか?」

テリアモン「冗談じゃないよ!誰がお前達なんかと!!」

アンキロモン「そうだぎゃ!そうだぎゃ!」

アグモン「んだとぉ!!」

テリアモン「マミ!当然マミもこんな奴らと一緒に戦うつもりなんてないよね?」

マミ「…いいわ。ここはお互いの力を利用し合いましょう」

テリアモン「マミ!?嘘でしょ!?本当にこいつらと手を組むの!?」

マミ「だって、私達の戦力だけで土神軍団に挑むのは無謀なのよねQBモン?」

QB「そうだね。杏子達と合流してから討ちに行くという手もあるけど…彼女のデジモン達を戦力に加えれば行けるんじゃないかな?」

マミ「ね?だからここは呉さんの力を借りてグラビモンを倒しに行きましょう」

ロップモン「我等に残された時間はそう多くはない……討てる敵は早く討っておくということなりか」

アンキロモン「マミ!だからこいつらはレオモンを……!!」

マミ「呉さん、さっきあなた私達に犯した罪を償うためなら、その命を持つと言ったわよね?」

キリカ「ああ…言った……」

マミ「じゃあ、その命しばらく私に預けてもらうわよ?」

キリカ「…感謝する、巴マミ……」

アンキロモン「だからマミ!!」

マミ「わかってるわ!もちろんレオモンの事を許したわけじゃないわ!!でも…仮に彼女をここで殺してもレオモンが帰ってくるわけじゃないでしょう……?」

アンキロモン「……」

メイルバードラモン「では…作戦を練って再びグラビモンの城へ突入するとしよう」

テリアモン「(本当にこいつらと一緒に戦えるの……?)」
358 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:14:04.18 ID:VUAf5+bN0
〜グラビモンの城〜

アヌビモン「グラビモン様。たった今届いた情報によりますと、火烈のドルビックモン様、木精のザミエールモン様、金賊のオレーグモン様の3人の将軍が選ばれし少女達に敗れたようです」

グラビモン「何?最弱のドルビックモンはともかく、あの二人までやられたのか?情けない奴等だなぁ!これでデスジェネラルは私含めて残り三人というわけじゃないか!」

アヌビモン「無礼を承知の上で敢えて進言させていただきますが、油断すればこのエリアに訪れている選ばれし少女の手によってグラビモン様も先の将軍達の様に……」

グラビモン「この土神軍団の戦力にどう立ち向かうというのだアヌビモンよ?私は他の将軍とは違うのだよ!」

アヌビモン「(それが油断だというのに……)」

グラビモン「来たようだな」

ドゴオォォォォォン!!

ラピッドモン「やっほ〜!僕達、参上!」

アンティラモン「話に聞いてた想像以上に敵の戦力は多いなり…!」

マミ「私達みんなでいけば無問題でしょ?ラピッドモン」

ラピッドモン「そうだけど…こいつらと……」

Bウォーグレイモン「うるせぇな!だったら、俺達は俺達で好きに暴れさせてもらうぜ!」

アンキロモン「そうさせてもらうだぎゃ!」

メイルバードラモン「まあ、土神軍団の大軍相手ならただ、各々の力で攻め続けるのみか…!」

グラビモン「何だぁ?呉キリカも一緒だと?どういう組み合わせだ?」

キリカ「私の愛の為の勝利を掴むためなら……かつての敵と手を組むという手段も用いるのさ!」

Bウォーグレイモン「やいやいやいグラビモン!今度はこの前のようにはいかないと思いやがれ!」

グラビモン「ふん!ちょっと数が増えたところで結果は同じさ!」

サジタリモン「我等土神軍団の矢に射貫かれ地に堕ちるのが貴様等の星のさだめ……」

ケンタルモン「この前やられた仲間達の仇だ!」

ヒポグリフォモン「やってやるぜ!」

ウェンディモン「げへへへ!!」

マミ「…いいわね…呉さん?」

キリカ「ああ、グラビモンの首をとるために束の間の握手だ」

Bウォーグレイモン「おら、行くぜぇ!!」
359 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:15:53.91 ID:VUAf5+bN0
デッカードラモン「空のヒポグリフォモン軍団はワシに任せろ!」

デッカードラモン『デッカードランチャー!!』 ドドドドド!!

ヒポグリフォモン達「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

ドゴオォォォォン!!

ケンタルモン「撃て撃てぇ!!」

ケンタルモン達『ハンティングキャノン!!』

バシュゥゥゥン!!

マミ「させないわ!行くわよラピッドモン!」

ラピッドモン「わかったよマミ!」

マミ『ティロ・フィナーレ!!』

ラピッドモン『ラピッドファイア!!』

ドンッ!!

ドゴオォォォォォォン!!

サジタリモン「グラビモン様に逆らう愚か者共め…無粋の極みだ…許しがたい!」

サジタリモン『ジャッジメントアロー!!』バシュンッ!

アンティラモン『宝斧!!』

ガキンッ!

サジタリモン「くっ!私の矢を!」

キリカ「この前の借りは返すよ!」ズバッ!

サジタリモン「ぐわっ!おのれぇ…所詮貴様は流れ星!いかに輝こうと堕ちるさだめにあったのだ!!」

キリカ「私のさだめは私が決める!」

アンティラモン「我のさだめは嵐を呼ぶ…!」

アンティラモン『アシパトラ―』

ウェンディモン達『デストロイドボイス!!』

ドゴォン!
360 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:16:24.89 ID:VUAf5+bN0
アンティラモン「ぐっ!?」

マミ「アンティラモン!大丈夫!?」

アンティラモン「問題無いなり……」

ラピッドモン「あれって…ウェンディモン!?しかも、あんなに沢山……!」

ウェンディモン「ぐへへへ……」

アンティラモン「何故だ…あのデジモン達を見てると不愉快なのは……」

マミ「(それは…あなたが暗黒進化させられたデジモンだったからとは言えないわよね……)」

グラビモン「(ククク……このウェンディモン軍団は暗黒進化したケルビモンのデータをコピーして量産したものなのだよ)」

ラピッドモン「あー……ったくもう!今日は一緒にいるだけでもイライラする奴らと一緒に戦わされてるのに、更に嫌なこと思い出させるデジモンまで出してきちゃって!!」

ラピッドモン『ゴールデントライアングル!!』ピカァァ…

ウェンディモン「!?」

ドゴォォォォォン!!

サジタリモン「いい気になりおって…!!」

アンキロモン「俺も本当はあいつらをボコボコにしたいけど、お前達で八つ当たりだぎゃ!」

アンキロモン『メガトンプレス!!』

バゴォ!!

サジタリモン「がもぉ!!」

シュゥゥゥゥ……

テリアモン「マミ!究極体に進化してこんな奴等一気に片付けちゃおうよ!」

マミ「いいわよ!行くわね!」
361 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:17:41.34 ID:VUAf5+bN0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=5jcsm790278&feature=fvwrel


MATRIX
EVOLUTION_


マミ『マトリックス・エヴォリューション!!』


―テリアモン進化!セントガルゴモン!!―


セントガルゴモン「本当はこういうゴチャゴチャした戦いは好きじゃないんだよね!」

マミ『じゃあ、一気に決めさせてもらうわよ!』

セントガルゴモン『バーストショット!!』

セントガルゴモン「どががががががががぁ!!」ドガガガガガガッ!!

ウェンディモン「ぐべぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

ケンタルモン「うおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」

ドゴォォォォォォォン!!

アンティラモン「我も!」

アンティラモン『アシパトラヴァナ!!』

ギャルゥゥゥゥゥゥン!!

Bウォーグレイモン「奴等だけにいい格好させるかよ!」

Bウォーグレイモン『ブラックトルネード!!』

ギュルゥゥゥゥゥゥゥン!!

ヒポグリフォモン「デッカイ竜巻が二つも来るうぅぅぅぅぅ!!」

ズバアアァァァァァン!!

Bウォーグレイモン「どうだ!俺達のさだめは嵐を呼ぶぜ!!」

アンティラモン「汝、やるなりな」

Bウォーグレイモン「オメーもな!」

セントガルゴモン「アンティラモンの奴……何あいつのデジモンと仲良くしてるのさ…!」

マミ『……』

グラビモン「ぐっ…!ここまでやるとは……!!」

アヌビモン「そろそろ、私も参りましょう」バサッ!

Bウォーグレイモン「奴は!」

キリカ「グラビモンの側近のアヌビモンだ!」

アヌビモン「お前達の命、もらい受ける」
362 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:23:07.07 ID:VUAf5+bN0
“アヌビモン”

究極体 神人型 ワクチン

ダークエリアを守護・監督する神人型デジモン
寿命を全うし消滅したデジモンや戦闘で敗北し消滅したデジモンが最後に転送される
ダークエリア(堕天使型デジモン等は生きながら転送された)を常に監視している
ダークエリアに転送されたデジモンが、悪しきデータであれば永遠の闇に閉じ込め
良きデータであれば再度デジタマへと還元する能力を持っている
デジモンの生死を決められるだけの強大なパワーをもち、さらにはデジタルワールドの裁判官の役割も持っている
得意技は古代エジプトの秘法で描いた光線で四角錐を描き相手を閉じこめる『ピラミッドパワー』
必殺技の『アメミット』は地獄の魔獣を召喚し、悪しきデジモンのデジコアを喰らい尽くす恐ろしい技


QB「ダークエリアの監視役を任されたデジモンがデスジェネラルなんかに降ってたとはね……」

アヌビモン「中々やるようだが、お前達の動き…今ので憶えたぞ」

Bウォーグレイモン「おぼえただと?今のが俺の全てだと思ってもらっちゃ困るぜ!」ダッ!

Bウォーグレイモン『ドラモンキラー!!』

アヌビモン「ふふっ…」

ズバッ!!

キリカ「よしっ!食らわした!大口叩いといて全然たいしたことなさそうじゃん!」

Bウォーグレイモン「いや、浅い…この野郎わざと今の攻撃を受けたって感じだったぜ……」

アヌビモン「そうだ、ブラックウォーグレイモンよ…お前の攻撃パターンは全部憶えた…一度動きを憶えた相手に私は絶っ…………対に負けん!」

Bウォーグレイモン「うるせぇ!もう負けられないのは俺とキリカも一緒だ!!」

Bウォーグレイモン『ガイアフォース!!』シュィィィィィン…

シュゴンッ!!

アヌビモン「ウシャアーッ!!」バサッ!

キリカ「かわされた!?」

アヌビモン「お前の動きは憶えたと言っただろう!」

アヌビモン『ピラミッドパワー!!』シュワァァァァ…

ガシュインッ!!

Bウォーグレイモン「しまった!」

キリカ「ウォーグレイモンがピラミッドの形をした結界に閉じ込められた!!」

デッカードラモン「あれを破壊してウォーグレイモンを出してやるのだ!」ドドドドッ!

メイルバードラモン「ああ!」ダダダダダダッ!

アヌビモン「そんな攻撃で私のピラミッドが破壊できるものか!」

キリカ「くそっ!ウォーグレイモン!!」

マミ『セントガルゴモン!みんな!』

アンキロモン「何だぎゃ!?」

セントガルゴモン「えぇ!?マミ…まさか……」

アヌビモン「さあ、ブラックウォーグレイモンよ。お前の汚れた魂をエジプトに持ち帰り、ナイルの聖なる川で清め、ピラミッドに葬ってやろう…そうすればスフィンクスが喜ぶ」

アヌビモン『アメミット!!』シュゴオォォォ…

キシャアァァァァァ!!

QB「アヌビモンが召喚した地獄の魔獣だ!」

アヌビモン「ピラミッドごと奴を食らいつくせ!!」

セントガルゴモン『ジャイアントミサイル!!』ドンッ!

ドゴオォォォォォォォン!!
363 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:24:34.85 ID:VUAf5+bN0
アヌビモン「!! 私の魔獣がっ!!」

アンキロモン『テイルハンマー!!』

アンティラモン『宝斧!!』

バキィィィン!!

デッカードラモン「おお!あやつらも手伝ってくれたおかげでピラミッドが破壊できたぞ!!」

Bウォーグレイモン「お前ら…助けてくれたのか……?」

アンキロモン「マミがどうしてもっていうからだぎゃな!」

キリカ「巴マミ……」

マミ『今は少なくても一緒に戦う間柄でしょ』

セントガルゴモン「戦力が減っては困るしね!」

アヌビモン「よくもやってくれたな!だが、お前の技も憶えたぞ!」

マミ『伊達にベテランテイマーをやってるわけじゃないわ!そんなすぐに見切られるほど私達の戦い方は浅く狭くはないわよ!』

マミ『レーガーレ・ヴァスタアリア!!』

シュルルルル!

アヌビモン「ぐおっ!これは!?」

セントガルゴモン「今度はマミのリボンでお前の動きを封じたよ!」

アヌビモン「くっ…!この技も憶えたが動けなければ……」

Bウォーグレイモン「意味が無いな!さっきのお返しだぜ!!」

Bウォーグレイモン『ドラモンバスター!!』

ザシュンッ!!

アヌビモン「ヒイィィィィィーッ!!」

ズバァァン!!

キリカ「アヌビモンを倒したよ!」

セントガルゴモン「マミが動きを封じたから倒せたのに!!」

マミ『まあまあ、いいじゃないの』
364 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:27:26.55 ID:VUAf5+bN0
Bウォーグレイモン「さてと…今度こそお前の最後だこのワカメ野郎!」

グラビモン「誰がワカメだ!!」

マミ『(…確かに、鹿目さん達のクラスお友達のあの子の髪を彷彿させるわね……)』

セントガルゴモン「どいてろよ!あいつは僕達が倒すんだ!」

Bウォーグレイモン「何を!?出しゃばるんじゃねぇ!キリカに怪我させたお礼参りすんだよ!」

アンキロモン「んなの知ったことかぎゃ!俺達だってお前らに借りを返さなきゃ気が済まないってのに!」

メイルバードラモン「ええい!貴様ら邪魔するな!」

ギャー!ギャー!

マミ『みんなやめて!』

デッカードラモン「今、ワシらが戦うべき相手は他にいるだろう!」

キリカ「やっぱ…私達が共に戦うなんて無理があったのか……」

グラビモン「ククク…馬鹿め!重力に押し潰されろ!!」

グラビモン『オクタグラビティ!!』

ビジュゥゥゥゥゥン!!

QB「グラビモンの重力波だ!!」

ドゴオォォォォォォン!!

Bウォーグレイモン「ぐあっ!!」

セントガルゴモン「うわっ!このぉ…お前達が邪魔するから!」

Bウォーグレイモン「邪魔なのはテメーだ!!」

アンティラモン「やめよ!これでは互いの足を引っ張り合うだけなり!」

セントガルゴモン「マミ!やっぱ敵だった奴と一緒に戦うなんて無理だったんだよ!!」

マミ『でも…このままじゃ……お互いの力を合わせなきゃグラビモンには勝てないわ……』

キリカ「お互いの力……」
365 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:28:53.55 ID:VUAf5+bN0
アンキロモン「俺はやっぱりレオモンを殺した奴等を許せないだぎゃ!」

マミ『…でも、憎しみは何処かで断ち切らなくてはいけないわ……そうしなければあの時のギルモンの様に私もテリアモンを間違った進化をさせてしまうかもしれないから……』

セントガルゴモン「だけどさぁ……」

マミ『それに…あの時アグモンがパートナーの呉さんを失いたくなかった気持ち、そして呉さんが美国織莉子を助けたいという気持ち……その気持ちまで私達の憎しみで踏みにじってはいけないと思うの』

キリカ「…!」

マミ『レオモンや…あの時のロップモンのように……もう、誰もいなくなって欲しくないから……!』

アンティラモン「我も…また離ればなれになるのは御免被るなり!」

デッカードラモン「ホッホッホ…あの娘も強き愛を持つ者のようじゃなキリカ……」

セントガルゴモン「…マミは愛する人達を失ってるからね。だからワニのおじいちゃんが言う愛の心ってのは愛を失ってるからこそより理解できてるはずだよ!」

デッカードラモン「なるほど…あとワシの事はおばあちゃんな」

キリカ「だからキミは強いんだな……巴マミ」

マミ『一人ぼっちじゃないからね……』

キリカ「私も……もう独りになりたくない!織莉子を助ける為に一歩前に進みたい!あのグラビモンはその道の障害の一つに過ぎない!!」

Bウォーグレイモン「だから、この程度の勝利…掴み取らなければならない!」

キリカ「そのためにも…巴マミ、そしてそのデジモン達……私に力を貸してくれないか……?」

マミ『もちろんよ……ね、みんな?』

アンティラモン「問題無い。肯定だなり」

セントガルゴモン「…いいけどさぁ」

アンキロモン「この場だけだぎゃ」

キリカ「感謝する……みんなの力を一つに!」
366 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:30:47.31 ID:VUAf5+bN0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0wTuzta5z9Q&feature=related

キリカ「セントガルゴモン!」

セントガルゴモン「無問題っ!」

キリカ「アンティラモン!」

アンティラモン「なり!」

キリカ「アンキロモン!」

アンキロモン「だぎゃぁ!」

キリカ「メイルバードラモン!」

メイルバードラモン「ふっ!」

キリカ「デッカードラモン!」

デッカードラモン「グオッ!」

キリカ「デジクロス!!」


―デジクロス!セントガルゴモンX5!!―


“セントガルゴモンX5”

デジクロス体 合成型 ワクチン

セントガルゴモンをベースに5体のデジモンがデジクロスした巨大な戦闘マシーンデジモン
背中に装着したメイルバードラモンの翼により飛行性能が上昇し、セントガルゴモンの弱点だったスピードの遅さを補っている
左腕に装備したデッカードラモンから放つ『ティロ・デッカードランチャー』
はマミの射撃の魔力により飛行デジモンに対する追尾性が更に増し
右手に持つアンティラモンとアンキロモンが融合し誕生した鉄球付きの斧『アンティロトマホーク』
は並の純度のクロンデジゾイドなら容易に砕ける破壊力を持つ


グラビモン「くろすふぁいぶだとぉ?」

セントガルゴモンX5「うわっ!?何勝手に僕らを合体させてるのさ!!」

キリカ「力を貸してくれって言ったろ?」

セントガルゴモンX5「何このてんこ盛りフォーム!?これじゃあ僕丸っきり合体ロボじゃないか!!」

マミ『す…少しキツイわね……』

メイルバードラモン『俺はデジクロスには慣れているがな』

デッカードラモン『愛による合体だ!!』

アンキロモン『つーか何で俺とアンティラモンは斧で単なる武器扱いなんだぎゃ!?』

アンティラモン『我…汝とジョグレスを拒んでいたエンジェモンの気持ちが今なら理解できるなり』

セントガルゴモンX5「あーっ!!お前達僕の中でゴチャゴチャうるさぁい!!」
367 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:33:29.58 ID:VUAf5+bN0
グラビモン「ふんっ!雑魚同士を合体させたところで私には勝てないのだよ!」

セントガルゴモンX5「こうなったらヤケっぱちだ!」

セントガルゴモンX5『アンティロトマホーク!!』ジャラッ!

マミ『鉄球の部分で攻撃よ!』

アンキロモン『だぎゃあ!!』ブォン!

ドゴォ!

グラビモン「ぶおっ!?」

マミ『更に斧で裂く!』

アンティラモン『はっ!』

ズバッ!

グラビモン「ひぎぃぃぃぃ!!」

キリカ「いいぞぉ!強い!!」

マミ『(ああ…でも、私の魔法少女姿の戦い方とかけ離れすぎだわ……)』

グラビモン「おのれぇ…まだ土神軍団は残っているのだよ!行けぇ!!」


ドドドドドドッ!

ウェンディモン「げはっ!」

サジタリモン「星に願いを!風にプライド!」

セントガルゴモンX5「何匹来ても無駄だよ!」

セントガルゴモンX5『バーストショット!!』ドガガガガガッ!バシュゥゥゥゥゥン!!

ドガアァァァァァァァン!!

グラビモン「何!?一瞬で全滅だと!?」

マミ『メイルバードラモンとデッカードラモンの武装も追加されてる分、火力もアップしてるのね!』

セントガルゴモンX5「てりゃあぁぁぁぁ!!」

ドゴッ!ボゴオォォォン!!

グラビモン「つ…強すぎる……!」

デッカードラモン『これがワシらの愛による絆の力だ!絆は離れていても断ち切れないが、近づけば絆は強くなる!!』

アンキロモン『(絆って…別に合体したからってお前達と仲良くなったつもりはないだぎゃ)』

アンティラモン『(しかし、今我等の思いは一つ……)』

セントガルゴモンX5「お前を倒すという事だあぁぁぁぁぁ!!」

セントガルゴモンX5『ティロ・デッカードランチャー!!』

バシュウゥゥゥゥゥゥゥン!!

グラビモン「ギャアァァァァァァーッ!!」

ドゴオォォォォォォン!!
368 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:35:17.62 ID:VUAf5+bN0
Bウォーグレイモン「やったか!?」

シュゥゥゥゥ……

グラビモン「クククク……」

マミ『また再生した!?』

キリカ「またか!?そういえばこの前もそうだった……ウォーグレイモンがグラビモンを討ち取った様に見えたのに……うっ!」

Bウォーグレイモン「どうしたキリカ!?」

キリカ「う…腕が……」

Bウォーグレイモン「な…何だソレ!?キリカの腕にいつの間にか変な物が埋め込まれているぞ!?」

QB「デジコアだ!」

セントガルゴモンX5「まさかあいつの!?」

グラビモン「その通りだよ。私は自身の心臓とも言うべきデジコアを破壊されない限り何度でも再生できる!そして、そのデジコアも私の意志で自由に移動できるのだよ!」

キリカ「うあぁぁぁぁぁぁ!!」

Bウォーグレイモン「痛いのかキリカ!?ちっくしょう!何でこんなものが!!」

グラビモン「前回お前に攻撃された時に咄嗟にコアを呉キリカの腕に移動させたのだ!」

セントガルゴモンX5「何だとぉ!!」

セントガルゴモンX5『ジャイアントミサイル!!』ドンッ!

ドゴォォォォォン!!

シュゥゥゥゥ……

グラビモン「ムフフ!効かないね!」

マミ『ダメだわ!デジコアを壊さない限り、奴は倒せないわ!』

グラビモン「それだと、デジコアを埋め込まれた呉キリカごと殺す事になるぞ〜?」

キリカ「ぐぅぅぅ…!」

マミ『…!!』

グラビモン「でも、躊躇う事はないだろぉ?元々そいつは憎き敵だったんだろぉ〜?」

Bウォーグレイモン「テメー…キリカを殺るって言うなら俺が相手になるぞ!!」

メイルバードラモン『よせウォーグレイモン!キリカ!何とかそのコアをひっぺがせないのか!?』

グラビモン「無理だ、私のコアは既にキリカと一体化している!私に勝ちたければ呉キリカを殺すしかない!」

マミ『卑怯な…!』

キリカ「か…構わない…巴マミ……私を殺せ!そして奴に勝つんだ!!」
369 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:36:33.31 ID:VUAf5+bN0
Bウォーグレイモン「何言ってるんだキリカ!!」

キリカ「頼む……そして、織莉子を私の代わりに救ってくれ……!」

セントガルゴモンX5「マミ……ああ言ってるけど……」

マミ『そんな事できるわけ……』

グラビモン「ヒャハハハ!馬鹿な奴等だ!おい、ブラックウォーグレイモン。そのセントガルゴモンをお前が倒せば呉キリカを解放してやるぞ?」

Bウォーグレイモン「何!本当か!?」

グラビモン「ああ、私のデジコアをそいつの腕から離してやろう」

Bウォーグレイモン「……」

マミ『…いいわ、来なさい』

セントガルゴモンX5「マミ!?」

キリカ「よせ…やめろ!!」

Bウォーグレイモン『ガイアフォース!!』シュィィィィン……

シュバッ!

グラビモン「ククク…終わりだな!」

キリカ「くっ…!」ダッ!

グラビモン「ナニ!?呉キリカがセントガルゴモンの前に!」

Bウォーグレイモン「キリカ!?ガイアフォースがお前に当たるじゃねぇか!!」

キリカ「グラビモン!私が死ねばキミも死ぬね!」

グラビモン「ぐっ!?コアよ奴の腕から出ろぉぉぉぉぉ!!」

ズブシャァ!!

キリカ「うっ…!」

マミ『デジコアが呉さんの腕から離れたわ!』

Bウォーグレイモン「でも、ガイアフォースに当たる!!」

キリカ「速度低下!!」カッ!

グラビモン「何ぃぃぃぃ!?まだ能力を使う魔力が残ってたのか!?」

キリカ「巴マミからデジシードをわけてもらってたからね!アグモンをウォーグレイモンに進化させるのにも必要だったし!」

Bウォーグレイモン「よぉし!ガイアフォースを奴のデジコアの方に蹴っ飛ばすぜ!!」ゲシッ!!

グラビモン「や…やめろ!コアよ!早く移動を……!」

キリカ「私の能力で速くは動けないんだよ!!」

Bウォーグレイモン「行けえぇぇぇぇぇぇぇ!!」

ドゴォォォォォォォォン!!

グラビモン「わ…私のコアがあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!クソおぉぉぉぉおぉぉぉ!!!」

ズバァァァン!!

キリカ「今度こそ…私達の完全勝利だ……!」
370 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:38:24.70 ID:VUAf5+bN0
マミ「呉さん、無茶にもほどがあるわよ」

キリカ「キミこそ、何で私を庇ってウォーグレイモンの攻撃を受けようとした?」

マミ「そうね…なんでかしらね?」

キリカ「とにかく、キミには感謝する…この勝利はキミ達の力が無くては掴めないものだった……」

アグモン「お前らには大きな貸しができたな……」

テリアモン「でも、僕達はお前らの事許してないんだからね!」

キリカ「わかってる…なのにキミから受けた恩は多大なるものだ……これからは恩人と呼ばせてもらうよ巴マミ!」

マミ「お…恩人?」

キリカ「ああ!私の愛の為に力を貸してくれたキミに恩を返す為に私は何でもしよう!」

マミ「そう…ね……とりあえず、私達と一緒に来る?もちろん私も美国さんを助けるのにも協力するわ」

キリカ「…感謝する恩人!」

マミ「だからその恩人っていうのは……」

キリカ「恩人は恩人だ!」

テリアモン「げ〜…マジぃ?」

アグモン「ちっ!一応よろしくしてやるよ!ほらっ!」スッ

テリアモン「握手ぅ……?」

ロップモン「テリアモン」

テリアモン「わかったよぉ!耳で握手!」ニギニギ

アンキロモン「…ふん!」

デッカードラモン「(キリカよ。お主の歪んだ愛、真っ直ぐな正しい愛になってきておるな……)」

QB「さて、それじゃあまどか達と合流しようか」

マミ「そ…そうね!」

マミ「(とは言ったものの……彼女の事、みんなに認めてもらえるかしら……?)」

キリカ「(恩人はともかく……佐倉杏子や暁美ほむらは私の事認めてもらえないかもしれないな……)」

シュゴォォォォ…

ピエモン「ふふ…グラビモンが敗れましたか……策士策におぼれるとはよく言ったものです。まあ、あれは策とすら呼べるものではありませんが……」

?「ただ、物量作戦に任せてるだけで智将って名乗ってちゃあね……」

ピエモン「さて、デーモン様はあなたに多大なる期待を寄せています。そのアルカディモンの育成、期待してますよ」

アルカディモン「……」

ユウリ「わかってるよ……そして、アタシの復讐のためにもね!!」
371 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/07/27(金) 13:39:57.12 ID:VUAf5+bN0
〜次回予告〜

テリアモン「結局リデジタイズに僕ら出てないんだよね……」

ブイモン「何でだあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!アニメの主人公デジモンである俺だけが何でハブラレてんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

テリアモン「アグニモンやシャウトモンはともかくなのにね」

ブイモン「こうなったらリデジタイズなんかじゃなく、02放送当時発売したデジワー2をプレイだ!俺も出てるし!!」

テリアモン「うぇ!?貴重な夏休みをそれプレイするために使うの!?」

ブイモン「>>1にもあげたい夏休みいぃぃぃぃぃぃ!!」

ブイモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ブイモン『最凶最悪のテイマーとデジモン!』

ブイモン「今、冒険のゲートが開く!」

ブイモン「何だコレ!!何回ジョグレスしたら完全体に進化できるんだ!?」

テリアモン「言わんこっちゃない……」


今回はここまで
オリジナルのデジクロス形態を出しちゃいましたが解説文だけでだいたいの姿の想像していただければと思います
>>1には夏休みがないどころかますます忙しくなるので来週の投下はお休みかもしれません…
ではまた
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/07/27(金) 13:44:36.32 ID:AdmCz7oAO


展開や戦闘の流れはアニメ原作準拠なのね
となるとピエモンの運命は……
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/27(金) 23:20:32.34 ID:o6xJmWnl0
乙!待ってたぜ
>>353の315円って…サイガ?
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/28(土) 00:54:38.28 ID:uKi1KEzDO
まだ試験あるから本格的にリデジをプレイしてない(それでも10時間はプレイされてたはず)

究極体になる前に死んでまう

375 : ◆QUeH7k7NG9t3 [sage]:2012/08/01(水) 21:23:04.01 ID:aPNaisqw0
こんばんわ>>1です
今月リアルで忙しいし今週のSSはお休みで投下しなくていいかなと思った>>1ですが
昨日の夜「明日って8月1日じゃん!太一達が冒険始めた日じゃん!お台場メモリアルじゃん!」
ってな感じで一応デジモンのSSを書く者として何か書かなきゃいかんと思い
本編とは関係無い夏休みの劇場版的な番外編を書こうかと思いましたが
今日まで間に合わず断念しました
申し訳ありません

大まかなあらすじはテイマーズの夏の映画『冒険者たちの戦い』のお話をパクリもといベースにしたストーリーで
すっかり忘れられてる設定ですが松田ベーカリーに居候している杏子がその映画のタカトと同じ様に夏休みに沖縄へお墓参りに行くことになり
まどか達もマミさんが福引で当てた沖縄の旅行券で一緒に行く様な感じです
そんで、みんなで沖縄を観光旅行している最中ほむほむが
「沖縄米軍基地の兵器がホシイナー」って感じで米軍基地に潜入しようとするほむらをみんなで止めてたら
米軍兵がやって来てデジメモリでデジモンに進化してまどか達に襲いかかり
沖縄の地元の魔法少女兼テイマーのミナミちゃん(映画のゲストキャラだった子ね)のパートナーデジモンのシーサモンに助けられ
シーサモンはミナミちゃんを捕らえていて、しかも米軍基地を乗っ取っていて日本を支配しようとしているメフィスモンを倒してほしいとまどか達に頼み
そんでまだ本編でも勢揃いしてないまどか達の究極体デジモン5体でメフィスモンが進化したガルフモンを倒してめでたしめでたし
っていうようなお話にするつもりでしたが……

とにかく、デジモン十五周年の8月1日なので一応のレスをしました

上記の話は書いてる途中でしたが原作をトレースしているだけの癖にいつも以上に酷く不出来でグダグダでネタもあまり思い浮かばなかったので
このままお蔵入りするかもですが……まあ、不出来な話はいつものことなので
暇ができて書けさえすれば8月の終わりまでは投下したいかなと

では、デジモンのこれからを祈って……
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 23:11:56.98 ID:77X3kDeDO
あの映画はあまり面白いと思わなかったけど>>1が頑張るなら応援する( ´∀`)/

オレ的にはあの映画って成熟期が基本だったからなんか力の上限が低かったし、完全体もラストアタックだけだったし

派手好きなオレには足りない話だった


でもwktk
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 23:16:15.38 ID:LQl6nvUM0


SS速報はデジモンスレ少ないよなー
需要は・・・あるよね?
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/03(金) 08:50:42.96 ID:/i1DF/1DO
面白ければいいんだよ
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/05(日) 09:34:16.32 ID:7S4Xuuqm0
どうした、更新しないのか?
関係ないけどニーサン結婚おめでとう
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 11:32:30.07 ID:Sv/vz5ku0
デジモンはフロンティアまでだと思っていた頃が俺にもありました。
セイバーズはよく見直せばおもしろい。特にデジモンと平気に殴りあうアニキが。



クロスウォーズはOPは癖になるぐらいいいんだけど、話は・・・・・・
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 17:56:18.61 ID:lh0bjhg+o
フルできくとビミョー
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/06(月) 20:46:03.07 ID:TKR/kCol0
>>379
何だって!?それは本当かい!?
383 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:19:32.73 ID:/qAUDjEv0
こんにちわ

>>372
基本的な戦闘シーンは原作のコピペばっかですね
だからオリジナル展開の時の戦闘は更にやっつけですよねこのSS

>>373
いや、実際のジントリックスの値段ですね
753は315(最高)です

>>374
実は自分は未だクリアしてない…ラスボス直前でウォーグレイモンの寿命が尽きてやる気が失せた…
「次はメタルガルルモン育ててオメガモンにするぞー!」ってガブモンを進化させたらテイルモンになっちゃうし……
そこで放置してますがこの投下終わったら再開したいなと

>>376
特に映画ならではのサプライズがないからですかね
まあ、オメガモンが出たのがサプライズなんでしょうけど
つーか今回のSSはそれより更に微妙かもしれませんねオメガモン出ませんから

>>377
少ないってか今はこのスレだけ?
というより自分ぶっちゃけると自分が書いたヤツ以外のデジモンのSSは読んだことないのです…
ネタ被りとか差を見せつけられるのが怖いし

>>378
このスレが面白いかは別ですけどね

>>379>>382
相手はバツイチだと…!?
大丈夫かニーサン?
でも、おめでとうございます。感動的だな

>>380-381
まあ、テイマまでって人や無印だけしか認めんって人もいますしね
クロウォのOPはデスジェネラル編のが好きだったりする


という訳で今回はこの前予告した冒険者たちの戦いをパクった夏休みの劇場版的番外編です
ナメック星に行ってるはずの悟空達が地球でターレスやスラッグと戦ってるドラゴンボールの映画の様に
本編の流れガン無視でまどか達がパートナーデジモンと一緒にリアルワールドで夏休みを過ごすしております
できれば、Wや電王の映画の様に劇場版ながらも本編と繋がってる様な感じにしたかったけど…
まあ、ガーリックJrがどう考えても辻褄が合わないのにアニメ本編に出た様に
今回の話もいずれ本編と繋がるかも?

では投下
384 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:25:55.20 ID:/qAUDjEv0
〜マミホーム〜

さやか「いやぁ、マミさん家は冷房がきいてて快適快適♪外の暑さが嘘のようだよ!」

テリアモン「マミは結構汗っ掻きだからね、家の中ぐらいはギンギンに冷やさないとね」

インプモン「ああ、汗っ掻きてあれか。谷間から……しかも制服が濡れ透けになるからマミさんのブラが見えるな……エアコン消そうぜ!やっぱ節電しねーと!!」

ブイモン「やめろよ!俺暑いの嫌だよ!」

テイルモン「あんたは相変わらずスケベね」

テリアモン「実際そのせいでクラスの男子の視線もいつもより感じるんだよね〜マミ?」

マミ「もう、テリアモン!みんなにそんな話しないの!」

インプモン「その点ほむらの胸元は涼しそうだから大丈夫だな」

ほむら「撃つわよ?」

マミ「床に傷つくから部屋の中ではやめて」

まどか「それでマミさん、わたし達に見せたいものって何ですか?」

ほむら「GREEのデジコレのガチャでレアデジモンが当たったのを私達に自慢したいの?クラスで見せる友達がいないからってわざわざ後輩達を自分の家に呼び出しておいてまで……」

マミ「違うわよ!だいたいボッチじゃないもん!クラスにだってちゃんと友達いるわよ!!」

テリアモン「でも、課金しまくって手に入れたデジモンをクラスの友達に自慢しようとして逆に引かれた事は本当にあったよね〜」

さやか「あったんだ……」

マミ「だって…諭吉を4枚注ぎ込んでデジコロを回してコンプ報酬でゲットした水のヒューマンスピリットで進化させたラーナモンEXをどうしても誰かに見せたくて……」

まどか「マミさん……マミさんのお父さんの遺産をそんな携帯ゲームの課金なんかに使っちゃダメですよ……」

テイルモン「でもデジモンの開発者だったから、その権利料のおかげで遺産は吐いて捨てるほどあるんでしょ?」

テリアモン「そのせいで遺産を狙って来る輩が今でもいるけどね〜」

インプモン「で、本当に見せたいものって何だよマミさん?もしかして新しい下着か?」

テイルモン「本当スケベね」

ブイモン「マジでか?なら、さやかもマミを見習ってもう少し色気のある下着を買うべきだな」

さやか「うっさい!!」ガスッ!

ほむら「まどかは今の子供らしい下着のままで十分よ、可愛いから。でも、大人向けのをチャレンジしてみるのも有りね」

まどか「ほむらちゃんのエッチ」

さやか「まあ、確かに恭介とここぞのために……マミさん!マミさんはどんな下着を着こなしてるんですか!?」

マミ「ふふふ…この前買った勝負下着はね……って、それも違うわよ!!」

ロップモン「マミ…勝負下着とは誰と勝負するためにそのようなものを身につけるなり?」

マミ「そんな事知らなくていーの!!」

テイルモン「漢の勝負下着はやっぱ褌よね」
385 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:27:10.38 ID:/qAUDjEv0
マミ「下着の話はもういいからっ!この前当たったのよ!」

ほむら「やっぱデジコレでレアデジモンが?コンプガチャ制度が廃止になったのにまだ課金してるの?」

さやか「なったからこそ運営も他の手段で摂取しようとしてんのよ。ライダーのやつもイベント連発で限定カード出しまくったり」

まどか「夢中になってる人はどんどんハマってっちゃうよね…マミさん……やっぱダメですよ課金なんて……」

マミ「だから違うわよ!福引で当たったのよ!!」

ブイモン「下着が?」

マミ「もっといいものよ!チケットよ!!」

テイルモン「夏コミのサークルチケット?」

まどか「そんなの賞品にしてる福引なんて無いよテイルモン」

マミ「沖縄の無料旅行券よ!!」

さやか「おっきなわぁ!?」

まどか「マミさんすごぉい!!」

ほむら「福引の一等の旅行券なら普通ハワイとかじゃないの?」

ブイモン「どうせなら海外行きたいよなぁ」

さやか「え?沖縄って海外でしょ?」

まどか「…さやかちゃん……」

さやか「な…何よ……?」

インプモン「で、それをわざわざ俺達に見せるって事は……」

マミ「そう!この旅行券、家族用4人用のチケットだからあなた達もと思って招待したのよ!」

まどか「わたし達も一緒に沖縄連れってってくれるんですかマミさん!?」

ほむら「(まどかとお泊りまどかとお泊りまどかとお泊り……)」

さやか「流石マミさん!太っ腹ぁ!ああ、でもパスポート用意しないと……」

まどか「……」

QB「旅行もいいけど、君達がいない間にこの街にリアライズしてくるはぐれデジモンは誰が狩るんだい?」

インプモン「例のダット何ちゃらのプレ何とかがいるから大丈夫だろ?」

QB「あまり、あの組織にデジモンを捕獲されたくないんだよね……」

さやか「あ、まった!そのチケット4人までって事は杏子はどうすんですか?あいつだけ置いてけぼり?」

マミ「それなら大丈夫よ。佐倉さんなら……」
386 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:28:51.97 ID:/qAUDjEv0
〜杏子が居候しているパン屋・松田ベーカリー〜

杏子「沖縄ぁ!?」

剛弘「そう、沖縄の墓参りに行って欲しいんだ」

美枝「タカトが家を出てから、もう何年も行ってないし」

杏子「墓参りって……それ、オジサン達の親族のお墓でしょ?赤の他人のアタシが行っても……」

美枝「そんなことないわよ。杏子ちゃんも私達の家族なんだから喜ぶわよ。だからお店を休めない私達の代わりお願いね?」

剛弘「沖縄はいいぞぉ!青く澄んだ海が待ってるぞぉ!」

杏子「アタシ、海とかあんま好きじゃないんだけどなぁ……」

剛弘「はは!子供の頃のタカトも同じ事言ってたなぁ!」

杏子「夏休み中はアタシももっと店手伝うからさあ、オジサンかオバサンのどっちかが行けばいいじゃん」

剛弘「不登校児の杏子ちゃんは毎日が夏休みだったろ?しかも宿題もないし」

杏子「ストレートに酷ぇ事言うなオジサン」

美枝「むこうのお家では美味しい沖縄料理とか出してくれるから」

杏子「沖縄料理!?じゃあ、行く!!」

剛弘「ああ、食べ物につられたよ……」

美枝「代わりに私達もお盆に佐倉さん達のお墓参りに行くから」

剛弘「ギルモンのパンをお供え物にすればモモちゃんも喜ぶしね」

杏子「うん、ありがとう!頼むよ!沖縄か……さやか達とも一緒に行ってみたいな……」
387 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:31:57.50 ID:/qAUDjEv0
〜数日後・空港〜

マミ「というわけで、佐倉さんも一緒なのよ」

さやか「沖縄にある松田さん家のお墓参りかぁ…それにしてもすっごい偶然だね!」

ほむら「これも運命ね」

まどか「みんなで沖縄旅行、それはとっても嬉しいなって!」

ブイモン『俺、飛行機なんかに乗るのはじめてだよ……』

ギルモン『デジヴァイスの中だからきんちょうすることないんじゃない?』

インプモン『まあ、電車よりはマシだな』

テリアモン『でも、飛行機って落ちるとみんな死ぬよね〜』

ブイモン『縁起でもない事言うなよ!』

ギルモン『ブイモンさっきからそれが心配でこわがってたの?』

ブイモン『こ…怖がってなんかないぞ!』

さやか「まどか!ちゃんとパスポート作ってきた?」

まどか「さやかちゃん……沖縄にパスポートは……」

マミ「みんな、パスポートを向こうで紛失すると再発行に時間がかかるから無くさないようにしっかり管理するのよ」

杏子「わかってるよ、パスポートは大事だもんな」

ほむら「私は盾にちゃんとしまうから問題無いわ。よかったら、まどかの荷物も入れておこうかしら?」

まどか「え?えぇ!?」

杏子「やっぱ便利だよなその盾、その中に入れてりゃゲートにも引っかからないから密輸とかしほうだいじゃね?」

ほむら「密輸?…そうだわ!ふふ……」
388 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:35:29.82 ID:/qAUDjEv0
〜飛行機〜

ゴオォォォ…

ほむら「そういえば私、飛行機に乗るのなんて初めてだわ」

杏子「アタシもだぜ。機内食が楽しみ!」

さやか「食い物の事ばっかだね杏子……」

まどか「わたしもあんまり覚えてないけどタツヤが生まれる前に一回乗ったきりかな?家族旅行で」

マミ「ふふふ…家族旅行ね…私も小さい頃にお父さんとお母さんと一緒に旅行で乗ったのが最後だったわね……事故にあったのが車じゃなくて飛行機だったら私も一緒に逝けてたかもしれないわね……」

まどか「マミさん…これからみんなで楽しい沖縄旅行なのにネガティブになるのはやめましょうよ!ちょっとトラウマを掘り起しちゃったのは謝りますから!!」

さやか「飛行機に乗っててさ、急病で具合が悪くなった人が出てさ「お客様の中にお医者様はいませんかー?」ってのがあるかもしれないじゃん?その場面に出くわしてみたくない?」

杏子「出くわしてどーすんだよ」

まどか「でも仮に本当にそんな人が出て、お医者さんが飛行機に乗ってなかったらどうしよう……」

ほむら「意外と医療関係者の飛行機搭乗率は高いらしいから大丈夫らしいわよまどか」

まどか「そうなのほむらちゃん?」

ほむら「ええ、それに私が心臓病の時にお世話になってた主治医の先生なんかそういう場面に出くわすのが夢で医者になって、休日にはもっぱらフライトしまくりだったって話してくれたことがあったわ」

まどか「そんな事のためにお医者さんに!?」

ほむら「そして医者になって15年目の58回目のフライトでやっとその場面に出くわして名乗り出ようとしたところ、別の医者が先に出てきて即座にその急病人を看病したらしいわ」

まどか「ざ…残念だったねその先生……」

さやか「だったらさ、「お客様の中にテイマーはいませんかー?」って状況にならないかな?」

杏子「どんな状況だよ」

さやか「たとえば…デジモンが飛行機をハイジャックしたり?」

杏子「ねーよ」

マミ「いえ、有り得ない話じゃないわね」

QB「そうだね、航空機のコンピューターからリアライズして、操作を乗っ取り混乱に陥れたりする例も過去に無かったわけじゃないからね」

さやか「うぇぇ…マジ!?」

QB「そうだよ。ここ数年で起きた墜落事故の原因のだいたいはデジモンの仕業さ。表向きには整備不良かパイロットの過失として報道されるようにDATSヒュプノスに情報が操作されてるけどね」

さやか「何それ!悪いデジモンのせいなのに酷くない!?」

杏子「その件で恨まれるパイロットや整備士とその家族はたまったもんじゃねぇだろうな……」

ほむら「と言うか、あんまり喋るんじゃないわよインキュベーモン。あなたは私がいた魔女の世界のインキュベーターと違って普通の人間にも見えるんだからぬいぐるみのふりをしてなさい」

マミ「あら?私達以外のお客さんはほとんど寝てるから誰も気付かないと思うわよ?」

まどか「デジヴァイスの中のテイルモン達も寝ちゃってるしね」

テイルモン『ムニャムニャ…沖縄のあとは夏コミ行く約束忘れないでよまどかぁ……zzz……』

まどか「わたし達も少し寝よっか」

さやか「そうだね。時差ボケを調整しとかなきゃいけないからね」

杏子「沖縄だからって時差なんかねーよ。馬鹿か?」

さやか「え、そうなの!?」

マミ「フフフ…美樹さんったら……」

ほむら「沖縄は日本よ時差なんてあるわけないわ。でも、流石に北海道と沖縄だと一時間ぐらい時差があるらしいわね」

マミ「国内での時差は定められてないけどね」

まどか「(よかった……そこはさやかちゃんだけなんだ……)」
389 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:36:58.17 ID:/qAUDjEv0
そして沖縄到着して一夜あけて…


さやか「松田さんちの親戚の漁師のお兄さん面白い人だったねー!」

杏子「タカト兄ちゃんの従兄弟な」

ギルモン「サカナもいっぱいくわしてもらった!」

まどか「お船に乗せてもらって見た沖縄の海綺麗だったね!」

ほむら「地球の自然もまだまだ捨てたものじゃないわね…」

インプモン「まだ海の色がコバルトの時代なんだな」

マミ「みんな、お土産はもういいかしら?」

杏子「アタシはご当地限定〇リッツとか買ったぜ!」

さやか「お菓子ばっかだね杏子。あたしも恭介や仁美にお土産を……」

ほむら「まどかは何を買うのかしら?」

まどか「えとね、沖縄と言えばやっぱちんすこうかな?タツヤにも食べさしてあげたいし!」

テイルモン「まどか……あなた最近ほむらといちゃいちゃベッタリだったから男に興味無いと思ってたけど……」

まどか「…どういう意味テイルモン?」

テイルモン「それに姉としてたっくんにもちゃんとソッチ方面に教育させてあげるのね。いいことだわ」

インプモン「お前、ソレ“ちんすこう”じゃなくて“ちん〇吸う”と勘違いしてねぇか!?」

ブイモン「でも、その商品名のヤツも売ってるぞ」

テリアモン「子宝祈願バージョンだね」

杏子「お前らデジヴァイスから出してやってんだからあんま喋んなよ。ぬいぐるみのふりしてろ」

マミ「それじゃあ、観光めぐりと行きましょうか。みんな何処へ行きたい?」

さやか「あたし琉球村行きたーい!」

杏子「アタシは美味いパイナップルが食えるとこ!」

まどか「わたしは洞窟とか遺跡がいいかな、夏休みの宿題の自由研究にもなるし」

テイルモン「自由研究は夏コミのレポートでいいでしょ。戦利品とかの」

まどか「そんなの発表したくないよ!!ほむらちゃんは何処がいい?」

ほむら「そうね…とりあえず、みんなが行きたい所の順番をジャンケンで決めないかしら?」

杏子「お、いいねそれ!」

さやか「あたしが勝って、行きたい所を一番に行くよ!それじゃあ……」

5人「ジャンケンポン!!」

インプモン「ほむらの勝ちか!」

テリアモン「で、何処行きたいの〜?」

ほむら「私が行きたい所は……」
390 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:40:15.38 ID:/qAUDjEv0
〜沖縄・米軍基地前〜

ブイモン「って、軍事施設かよ!!」

マミ「在日米軍基地ね……」

まどか「確かにこれも自由研究になりそうだけど……」

杏子「見学するにも中には入れねーんじゃねーの?」

ほむら「問題無いわ、私の時間停止能力を使えば。今までだってこれで……」

さやか「って、あんた米軍基地の兵器も奪取するつもり!?」

まどか「ほむらちゃん……今までの時間軸ではわたしを守るための力を付けるために色んなところから武器を持ってきてたけど、この世界ではわたし達にはデジモンがいるんだから、もうほむらちゃんが武器を使う必要は……」

インプモン「それにデジモンからパクった武器もいっぱいあるからいいだろ!!」

ほむら「何言ってるの?これも自由研究の資料集めよ」

さやか「どんな自由研究よ!?」

インプモン「おいみんな、こいつ止めてくれ!!」

杏子「わかってるよ!!」ガシッ!

ほむら「離しなさい!!(まどか以外は)」

まどか「ほむらちゃん!泥棒はいけないよ!!」ギュゥゥゥゥ

さやか「オリンピック開催中だってのに日米の国際問題起こす気かあんたはっ!!」

マミ「というか、あなた武器のコレクションを増やしたいだけでしょ!?」

ほむら「いいじゃないの!そもそも平和主義の日本に兵器なんて必要ないのよ!!」

杏子「お前が持ってるのはいいのかよ!?」

さやか「あっ!騒いでたら軍人さんが来ちゃったよ!!」

ロップモン「我等はぬいぐるみのふりをするなり!」

米軍兵「Hey!What are you guys doing!?」

まどか「え…えと……」

さやか「あいむのっといんぐりっしゅ!」

杏子「ちっ!ここ日本だろ!日本語で喋りやがれ!!」

米軍兵「Oh?It is cute girl!OK!Let me give you Fuck!」グイッ!

まどか「きゃっ!?」

テイルモン「まどか!?」

ほむら「汚い手でまどかに触れないでくれるかしら!!」ドドドドドッ!!

米軍兵「Wow!?」

インプモン「おいおい…リアルワールドの日本でマシンガン撃つなよ……」

ほむら「ここはギリでアメリカの領土だから問題無いわ」

テリアモン「有問題だと思うけど」

米軍兵「Shit!Use the Digimemory!」ガシュンッ!

さやか「あれは……」

杏子「デジメモリだと!?」

米軍兵「Vaio Digimemory Evolution!!」

シュゴオォォォォォ…

ティロモン「Tylomon!!」
391 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:41:57.72 ID:/qAUDjEv0
“ティロモン”

アーマー体 海竜型 フリー

“誠実のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体の海竜型デジモン
その独特のフォルムから、「深海のジェット機」の異名を持ち水中での移動スピードが速く
メタルシードラモンと1、2を争うほどである
非常に獰猛な性格で、縄張りに入り込むものは、たとえ自分より大きな相手でも襲い掛かる
水の中でも1km先の臭いを嗅ぎ分けることができる
必殺技は追尾魚雷のように敵を追いかけ突進する『トーピードアタック』。この技からは決して逃げることはできない


ブイモン「バイオデジモンに進化しやがったぞ!」

ほむら「まさか沖縄にまでデジメモリが出回ってるなんて……!」

マミ「ティロモン?ティロ…ティロティロ……ティロ・フィナーレ……?」

テリアモン「マミ、反応するのそこじゃないから」

ティロモン「Yahaoooo!!」シュバッ!

ティロモン『Torpedo Attack!!』

ドゴンッ!!

ブイモン「うわっ!!」

さやか「体当たりしてきた!!」

インプモン「魚が空中に浮かんでんじゃねぇ!!」

インプモン『ナイト・オブ・ファイアー!!』

ギルモン『ファイアーボール !!』

ボッ!!

ティロモン「Yaha!」シュッ!

ドゴォン!

ギルモン「あたらないよぉ!」

QB「ティロモンは深海のジェット機と呼ばれたデジモンだ!水中でのスピードだけなら究極体のメタルシードラモン並だ!」

インプモン「だから、あいつ空に浮かんでんだろ!」

?「おぉっと!だが、そのスピード……沖縄では2番目だ!」

ティロモン「What!?」

シーサモン「じゃあ、沖縄ナンバーワンのスピードを誇るデジモンは誰かだって?それはこのシーサモンだ!」
392 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:43:51.20 ID:/qAUDjEv0

“シーサモン”

成熟期 聖獣型 ワクチン

伝説の聖獣“シーサー”の姿をしたデジモン。災いを払う力を持ち、邪悪なるものには絶大なパワーを発揮する
心優しきものの味方であり、自らの身をていしてでも、テイマーをあらゆる災厄から守ろうとする
その雄々しい姿とは裏腹に、普段は大人しい性格で、太陽の光を浴びてのんびりしている
しかし、シーサモンにとって太陽の光は生命エネルギーを充電するための重要な要素である
得意技の『石敢当(せっかんとう)』は邪悪なウィルスの侵入を一時的に防ぐ、一種のファイアーウォール
必殺技は聖なる太陽光の矢を無数に放つ『ティーダ・イヤ』


インプモン「何だあの犬?」

まどか「シーサモン?屋根の上にあったりするあのシーサーの事?」

ティロモン「Either you or me!」

ティロモン『Torpedo Attack!!』ドッ!

ブイモン「また来るぞ!」

シーサモン「足りない…足りないぞぉ!!」

シュババババババッ!

シーサモン「お前に足りないものはそれは情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!そしてなによりもぉぉぉぉぉぉ速さが足りない!!」

バゴォンッ!

ティロモン「Ouch!?」

シーサモン「そこのお嬢さん!トドメは貴方々にお任せしますよ!」

テリアモン「マミ!メモリブレイクだ!」

マミ「オーケーよ!」

マミ『ティロ・フィナーレ!!』ドンッ!

ティロモン「OHNOoooooooo!!!」

ドゴォォォォォォォォン!!

シュゥゥゥゥ・・・

米軍兵「Oh shit……」プスプス…

ロップモン「上手くデジメモリだけを破壊することができたなり」

さやか「さっすがマミさん!」

マミ「そのデジモンのおかげよ」

杏子「ところでお前は何なんだ?」

QB「君はこの現地のテイマーのパートナーデジモンのようだね」

まどか「そうなの?でも、あなたのテイマーはどこに?」
393 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:46:10.24 ID:/qAUDjEv0
シーサモン「なぁに…この輝く沖縄の太陽の下で私とパートナーはいつでもどこでも繋がってるんですよお嬢さん……」

インプモン「何言ってんだオメー?」

米軍兵「HA…HAHAHA……オマエノテイマーハイマゴロ……メフィスモンサマニ……」ガクッ

ブイモン「うわっ!いきなり日本語喋った!?」

ギルモン「おどろくとこそこじゃないよ」

ほむら「メフィスモン?もしかして、そのデジモンにあなたのテイマーは囚われてるのかしら?」

シーサモン「そんな事よりお嬢さん、この世の理はすなわち速さだと思いませんか?物事を速くなしとげればそのぶん時間が有効に使え…」

インプモン「だったら時間を無駄にしねーために正直に吐けやコラ」

シーサモン「…はい、スピードに自身がある僕ですが、悲しいかな所詮は成熟期。メフィスモンに乗っ取られ、しかもデジメモリが配布されたこの基地の米軍を相手にするのは限界がありまして。しかも、一緒に戦ってた僕のテイマーであるニナミさんも奴等に捕まってしまったという所存でございます」

さやか「この米軍基地がデジモンに乗っ取られてるの!?」

杏子「結構やべぇ状況だな……」

マミ「あなたとテイマーはこの基地をそのデジモンから解放するために戦ってたのね」

シーサモン「そして、この現地のインキュベーモンから貴方達強いテイマーが五人も観光旅行に来ているという知らせを聞き、僕に協力してニナミさんを助けて一緒にメフィスモンを倒してほしいと思い、ここに参上つかますったというわけなんです。はい」

インプモン「んだよ、はじめからそういえよな」

まどか「でも、この沖縄の平和を守るためにメフィスモンというデジモンを倒して、その捕まってる子も助けなきゃだよね!」

ほむら「これでこの基地を社会科見学できる口実ができたわね」

まどか「でも、武器は持ってっちゃダメだからねほむらちゃん」

シーサモン「この基地の軍人達はみんなメフィスモンの魔力によって操られて、ほとんどの者がデジメモリを所有してますから気をつけてください」

ブイモン「デジメモリのバイオデジモンごときならたいしたことないぜ!」

テイルモン「でも、軍人さん達も正気に戻してあげなきゃいけないわ、軍人さんにはゲイが多いって言うし助けてあげたいわ」

インプモン「何だその理由」

テリアモン「それ、別の意味で正気じゃないよ」

マミ「それじゃあ、早速行きましょう」

ほむら「私が先導するわ、今までのループで武器調達のために軍事施設に忍び込むのには馴れているから」

まどか「は…はは……頼もしいねほむらちゃん……」

インプモン「仮にバレたらとんでもない事になってたろうけどな」
394 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:51:07.17 ID:/qAUDjEv0
〜米軍基地・訓練場〜

杏子「中に入ったはいいけどだだっ広いな!」

まどか「シーサモンのテイマーのニナミちゃんって子はどこにいるのかな…?」

ほむら「きっと弾薬庫とかに軟禁されてると思うわ」

インプモン「オメーが行きてぇだけだろ」

マミ「QBモン、あなたその子のデジヴァイスの信号で位置がわかるんじゃないの?」

QB「イグドラシルの情報端末である僕達インキュベーモンは常にネットワークで繋がってるからね、別個体のインキュベーモンと契約したテイマーの情報も把握してるよ」

さやか「じゃあ、別のあんたと契約したとは言え、あんたもその子の契約時の願いとかも知ってるんだ」

QB「いくら僕でもそういうプライバシーに関わることは他のテイマーに公開しないよ」

シーサモン「あ、僕のテイマーのニナミさんは見かけによらずサーフィンが得意でしてね。ボディーボードの大会での優勝経験もあるほどの腕前なんですよ。ところがある日海で練習してたら、ニナミさんの愛犬のメイが勝手についてきちゃって波に呑まれて溺れちゃったんですよ。そして、瀕死のメイを蘇生させるためにそこへやって来たインキュベーモンと契約して僕もリアライズしたと言うわけです。はい」ペラペラ

ブイモン「おい、プライバシーに関わる個人情報パートナーデジモンが自らペラペラと話しやがったよ!?」

まどか「で…でも、ワンちゃんのために願いをって、エイミーのために契約したわたしと同じだね……」

テイルモン「野良猫と飼い犬じゃ全然違うでしょ?」

まどか「そんなことないもんっ!」

テイルモン「冗談よ。どっちも同じ命よね」

まどか「うん、命に価値の差なんてないよ。人でも猫でも犬でもデジモンでも」

QB「君達人間は豚や牛などの家畜を食料にしているのに、その言葉は本当かい?」

まどか「そ…それは……」

ほむら「一言多いのよ、この淫獣」ジャキッ!

QB「僕はまどかの矛盾した言葉に指摘をしただけだよ。だから銃を降ろしてくれないかい?」

シーサモン「いやいや、そんなこと無い。いいこと言いますねお嬢さん。…しかし、この基地を支配しているメフィスモンはそんな尊い命全てを憎んでいますからねぇ…世界中に存在する全ての生命を……」

まどか「全ての命を……?」

シーサモン「この地区担当のインキュベーモンが言ってました。因みに愛称はCB(シーべぇ)モンです。私と同じく、ちょっと沖縄のシーサーっぽいからCBって言うんだから笑っちゃいますよね」

杏子「んな情報どうでもいいんだよ!」

QB「そのCBモンからの情報によると、メフィスモンは別次元のデジタルワールドで全ての生命を憎み滅ぼそうとしたデジモンの残留思念がこの世界に流れ着いて再構築されたデジモンのようだね」

シーサモン「そして、その怨みを引き継いだメフィスモンもこの世界の生命を滅ぼそうとしてるわけなんです、この基地の軍事兵器を使って。はい」

さやか「そ…そりゃ、とんでもないこったね……」

マミ「そうね、早くなんとかしないと……QBモン、ニナミさんのデジヴァイスの信号はキャッチできたの?」

QB「待って…あれ?このすぐ近くだけど……」

シーサモン「あ、ニナミさんのデジヴァイス僕が持ってました」

インプモン「なんだそりゃ!?」

シーサモン「いやあ、メフィスモンに捕まったときに咄嗟に僕に渡したのを忘れてました」

ブイモン「忘れんなよ!!」

テイルモン「…まあ、ある意味正しい判断かもしれないわ。デジヴァイスまで一緒に奪われてたらそいつに壊されてたかもしれないし」

まどか「でも、これじゃあニナミちゃんって子のいる場所が……」

米軍兵A「ヘーイ!コンナ所マデ入ッテクルトハイイ度胸デスネ!」

ギルモン「また兵隊さんがきちゃったよ杏子!」

米軍兵B「コレデ地獄ニオチナサーイ!」ガシュンッ!

米軍兵達「バイオデジメモリ・エボリューション!」

シュゴオォォォォ…
395 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:52:13.49 ID:/qAUDjEv0
“バロモン”

アーマー体 魔人型 フリー

“勇気のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体の魔人型デジモン
忘れ去られた密林の寺院の遺跡(データベース)を守る守護神でもある
バロモンは旧世代のデジモンの生き残りと言われており
現在のデジモンたちにはないロストテクノロジーの能力をいくつか持っている
額の第3の目もその1つであり、額の目は未来を見通すことができると言われ
古代デジタルワールドの崩壊時にも生き延びることができたと伝えられている
必殺技は大宇宙の精霊たちを操り、隕石群を敵に降り注ぐ『メテオダンス』
大宇宙の精霊たちとのシンクロに時間がかかるのが難点だが
いったん発動すると目標の周囲10テラバイトのデータが消滅すると言われている


“ポンチョモン”

アーマー体 ゴースト型 フリー

“純真のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体のゴースト型デジモン
ゴースト型に分類されるが、姿を見る限り植物型にもみえる珍しいデジモンで
トゲモンが不慮の事故で死んでしまった場合、ポンチョモンになるという噂がある
ネットワークに存在する“ラテン音楽配信プログラム”から発生したデジモンといわれている
陽気な性格のように見えるが表情が読めず、他のデジモンには不気味がられている
全ての行動はラテンのリズムで行なわれているため、ノリについていけないデジモンを敵視している
自分の音楽で乗ってくれるバケモンとは仲が良いらしい
得意技はメキシカンハットについているマラカスで
相手をリズムにのりながら殴打する『ブラッドダンス・マラカスバージョン』と
皮を巻きつけた拳で相手の顔面に一発だけパンチを叩き込み、その破壊力で相手を酔わせる『テキーラナックル』


“アーケロモン”

アーマー体 爬虫類型 フリー

“誠実のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体の爬虫類型デジモン
大海亀の姿をしており、両腕はナイフのように鋭利になっている
水中でも特に素早く動き回ることはなく、のんびりとした性格だが
その強靭な甲羅と鋭利な前足を持っているため、敵に襲われることは少ない
必殺技は大海原に巨大な渦を巻き起こし、相手を沈めてしまう『オーシャンストローム』


杏子「またデジメモリで進化しやがった!」

マミ「こっちも進化よ!」

さやか「よぉし!行くよブイモン!」

ブイモン「おうっ!」

テリアモン「早く終わらせて、観光の続きと行きたいね!」
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/07(火) 13:54:05.20 ID:6g4BrtsX0
関係ないけど米軍の喋り方でカブトボーグのロイドさんを思い出したwwwwww
もっとうざくしていいよwwww
397 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:56:47.09 ID:/qAUDjEv0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=qMPM4xW_lxU&feature=related


―ギルモン進化ぁ!グラウモン!!―


―テリアモン進化!ガルゴモン!!―


―ブイモン進化ぁぁぁ!ブイドラモン!!―


バロモン「イッツ・ショータイム!」

ポンチョモン「アディオス・アミーゴニシテアゲマース!」

ガルゴモン「そっちのサボテンデジモンの中身はアメリカ人だよね!?」

アーケロモン「オマエ達ヲ倒シテソッチノガール達ヲレッツファックネ!」

ブイドラモン「そんな事させるかよ!!」

ブイドラモン『ブイブレスアロー!!』シュバッ!

ドゴォォン!!

バロモン「オウッ!スコーシキキマシタネー!オカエシデース!」

バロモン『メテオダンス!!』

シュオォォォォ…ズババババババッ!

ドゴオォォォォォォン!!

ブイドラモン「ぐわっ!隕石か!?」

ガルゴモン『ガトリングアーム!!』ダダダダダダッ!!

グラウモン『エキゾーストフレイム!』ボオッ!

ドゴオオォォォォン!!

ガルゴモン「この勢いで懐に飛び込んで……」ダッ!

ガルゴモン『ダムダムアッパー!!』

ポンチョモン『テキーラナックル!!』

バゴオォォォォン!!

ポンチョモン「オー!テキーラテキーラ!!」

ガルゴモン「くそぅ…こいつらデジメモリのデジモンの癖に少しやるな!」

マミ「メモリと適合してるのね…!」

アーケロモン「当然デース!メフィスモン様ガ兵士ノ一人一人適正検査シテ一番合ウデジモンノメモリヲ与エテクレタノデース!」

アーケロモン『オーシャンストローム!!』

ズゴオォォォォ…!

杏子「くっ!だからってこの程度の奴等に……!」
398 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 13:57:48.62 ID:/qAUDjEv0
テイルモン「まどか、私達も進化しましょう!」

インプモン「あいつらの成熟期の姿じゃちと苦戦してるみてぇだが、俺等の完全体なら一気にやれるはずだぜ!」

まどか「そうだね!ほむらちゃん、進化を!」

ほむら「待って、あれ……」

キュルキュルキュル

まどか「せ…戦車!?」

シーサモン「あらら、デジメモリだけじゃなく、軍事兵器も投入してきましたかやはり」

米軍兵「ゴートゥーヘル!」ドンッ!

ドゴォォォォン!!

まどか「きゃあっ!!」

ほむら「よくもまどかを……!インプモン!」

インプモン「よっしゃ!あれをぶっ壊しゃいいんだな?」

ほむら「中から引きづりおろしてあの戦車から頂くわ!」

インプモン「そっちかよ!」

テイルモン「そして引きづり下ろした軍人をサンゾモンから貰った緊箍児をはめてシッポリさせてやるわ!」

まどか「……」
399 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:01:43.90 ID:/qAUDjEv0
―テイルモン超進化ぁ!エンジェウーモン!!―


―インプモン超進化ぁぁぁ!バアルモン!!―


米軍兵士「ファイア!ファイア!ハハハハハ!!」ドンッ!ドンッ!

バアルモン「フッ、俺でもよけれるくらい遅いな。これなら容易に近づくことが……」

エンジェウーモン「上からも来るわよ!」

パラパラパラパラ!

まどか「ヘリコプターだよ!!」

ドドドドドッ!

エンジェウーモン「あっちも機関銃を撃ってきたわ!こうなったら……」

エンジェウーモン『ホーリーアロー!!』シュバンッ!

ドゴォォォォォン!!

まどか「え…エンジェウーモン!あのヘリの中には操縦してた人が……」

シーサモン「大丈夫ですよまろかさん。パイロットは私が救出しときました」

米軍兵「オーマイゴッド……」プスプス…

まどか「すごい…あの一瞬で……速いのは本当だったんだね!でも、わたしまどかだから」

シーサモン「すいません、人の名前覚えるの苦手で」

バアルモン「ならば、俺も!」シュバッ!

ドゴォン!

まどか「バアルモンが戦車の上に乗って搭乗口を破壊した!」

バアルモン「ホールドアップだ、撃たれたくなければ大人しく降りろ」ジャキッ!

米軍兵「ギ…ギブギブ!ギブアップシマース!」

ほむら「よくやったわバアルモン、戦車一台ゲットね」スポッ

バアルモン「大層な沖縄土産だ」

まどか「でも、戦車やヘリがもっと来るよ!?」
400 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:02:52.45 ID:/qAUDjEv0
パラパラパラパラ

キュルルルル

ほむら「全部頂くにはちょっと骨が折れるわね……」

エンジェウーモン「破壊するにも、中の人間一人ひとりを救出しながらでは……」

バアルモン「こうなったら先に敵の大元を叩くしかないな…!」

シーサモン「そうだっ!メフィスモンを倒すのが勝利への最速への道!そこにニナミさんもいるはず!」

マミ「いいわ、暁美さん達はメフィスモンを!」

さやか「ここはあたし達に任せて!」

杏子「でも、そのメフィスモンのいる場所わかんのかよ?」

ロップモン「我、感じる……そのメフィスモンなる者の邪気、あの塔から!」

ほむら「あれは……恐らく司令室がある本部塔かしら?」

まどか「それじゃあ、あそこに行こうほむらちゃん!さやかちゃん!マミさん!杏子ちゃん!ここはお願い!」

エンジェウーモン「頼むわよ!」

ブイドラモン「ああ!心配するな!」

シーサモン「では、まろかさん、しむらさん。僕に乗ってください」

まどか「まどかだよ!」

ほむら「…ほむらよ」

シーサモン「俺の速さで突撃だあぁぁぁぁぁ!!」ドドドドドドッ!!

エンジェウーモン「ちょっ!私達も行くわよ!」バサッ!

バアルモン「お…置いてくな!」

グラウモン「すごいはやさでかけぬけていっちゃった……」

杏子「んな事よりグラウモン!お前らそんな奴等にいつまで手こずってんだよ!」

ガルゴモン「わかってるよ!完全体に進化して一気に決めちゃうよ!」
401 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:05:00.23 ID:/qAUDjEv0
―グラウモン超進化ぁ!メガログラウモン!!―


―ガルゴモン超進化!ラピッドモン!!―


―ブイドラモン超進化ぁぁぁぁ!エアロブイドラモン!!―


バロモン『メテオダンス!!』

ドドドドドッ!!

杏子「全て叩き割れ!!」

メガログラウモン『ダブルエッジ!!』

ズゴォン!ドゴオォォン!!

バロモン「ミーノ隕石ガ!?」

メガログラウモン『アトミックブラスター!!』シュゴォォォォォォ!!

バロモン「ノオオォォォォォォ!!!」

ドゴオォォォォン!!

ポンチョモン『ブラッドダンス・マラカスバージョン!!』ドッ!

シュンッ!

ポンチョモン「消エタ!?」

ラピッドモン「速さなら僕もあのシーサモンに負けてないよ〜」

マミ「ラピッドモン!フィナーレでアミーゴよ!」

ラピッドモン『ゴールデントライアングル!!』ピカアァァァ…

ポンチョモン「アディオオォォォォォス!!!」

ドゴォォォォン!!

さやか「最後はあたし達!」

エアロブイドラモン「亀を虐めたら竜宮城に招待されないけど、仕方ないな!」

アーケロモン「ファッキン!ミーニツラレナサーイ!!」

エアロブイドラモン「亀はここまで高く飛べないだろ!」バサァ!

アーケロモン「ズルイデース!!」

エアロブイドラモン『Vウィングブレード!!』シュゴォォン!!

アーケロモン「ウラシマアァァァァァ!!!」

ドゴオォォォォン!!

杏子「へっ!アーマー体ごとき完全体になりゃチョロイもんだけど……」

さやか「あんま勝った気がしないねぇ……」

マミ「でも、デジモンより厄介な相手が残ってるわよ」

ドンッ!ドゴォォォォン!!

ドドドドドドッ!!

エアロブイドラモン「戦車は戦闘機か!!」

杏子「一気にやれりゃあ、楽なのになぁ!」

マミ「ダメよ、中の人達は操られてるだけなんだから」
402 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:06:13.06 ID:/qAUDjEv0
さやか「じゃ、今度はあたし達も行きますか!」

エアロブイドラモン「ああ!さやか、俺の背中に乗ってくれ!」バサッ!

杏子「よしっ!アンタがそのまま暴れると軍人ごとやっちまうからな!アタシが上手くフォローしながら戦うか!」

メガログラウモン「たのむよ杏子!」

マミ「ラピッドモン!」

ラピッドモン「あんな戦車の砲撃よりマミの硬くても太いティロ・フィナーレの方が凄いってとこ見せてあげなきゃだね!」

マミ『ティロ・フィナーレ!!』

ドゴオォォォォォン!!

さやか「ちょっ!?マミさん!?言ったそばから……」

マミ「大丈夫よ美樹さん、ちゃんと中の人は無事なように威力を手加減して撃ってるから」

さやか「あ…ああ……流石ですね……」

米軍兵「ヒャッハー!!」ドドドドドッ!

メガログラウモン「杏子あぶない!」

杏子『ロッソ・ファンタズマ!!』シュバッ!

ドオォォン!!

杏子「そっちは偽物だぜ!」ズバッ!

米軍兵「プロペラガ切リ落トサレマシータ!落チルウゥゥゥゥ!!」

ドガアアアアァァァァン!!

さやか「って、杏子!!」

杏子「あの高さからなら墜落しても死にゃしないって!軍人は鍛えてますからってね!」

さやか「二人共結構無茶するなぁ……」

杏子「さやかとエアロブイドラモンもヘリのプロペラを折って叩き落とせ!」

さやか「い…いいの!?」

エアロブイドラモン「杏子の言った通り、怪我はするけど死にはしないだろ!」

さやか「ああ、もうっ!わかったよ!」ズバッ!

ドゴオォォォン!!

マミ「陸の戦車は私とラピッドモンに任せてね!」

ラピッドモン『ラピッドファイア!!』ドンッ!

ドゴオオォォォォン!!
403 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:09:14.49 ID:/qAUDjEv0
〜沖縄米軍基地・司令部〜

米軍兵「コノミサイル一発デ、ニッポンポンはオロカ、チーキュノハーフハ焦土ニデキマース」

男「ふふふ…我々デジモンの力と人間の技術を組み合わせた逸品だからな……これで、この世界の人間は一気に滅びるのだ」

男「この次元のデジタルワールドに流れ着いた私のデータの残骸を集め、再構築してくださったバルバモン様から与えられた本来の使命はバルバモン様の衰えた力を取り戻すために、この地にもデジメモリをばらまき、人間の欲望の感情エネルギーを集めることだったが……」

男「人間の欲望ではなく、私自身の欲望のために事を進めさせてもらう。私が望む欲望は全ての生命の滅亡!!」

米軍兵「デ、攻撃目標ハドウシマス?ヨーロッパニシマスカ?」

男「そうだな…君達の故郷のアメリカがいいだろう。その次は一番人口の多い中国……いや、いっその事オリンピック開催中のロンドンを狙ってみるかなククク……」

ミナミ「んー!んー!」

男「そこでよく見ておきたまえ上原ミナミ、人類が滅ぶ様を……」

米軍兵「トコロデ、メフィスモン様。サッキカラコノ基地ニ侵入者ガキテルヨウデスガ」

男「何故それをもっと早く言わない!?…侵入者だと?この沖縄にはこの娘以外にテイマーはいなかったはずだが……シーサモン一匹で攻めてくるはずもないし……」

シーサモン「一匹じゃないぜぇぇぇぇぇ!!」

ドゴオォォォォン!!

男「何!?シーサモンだと!?」

シーサモン「OH!ジャマ!ジャマー!」

エンジェウーモン「お邪魔しますってね」

ミナミ「んー!んーんん!!」

シーサモン「あぁ!ニナミさん!そんな縛りつけにされて!奴等に卑猥なことはされませんでしたか!?」

ズバッ!

バアルモン「俺が助けた」

ミナミ「あ…ありがとう……」

シーサモン「ニナミさぁぁぁぁぁん!!」

ミナミ「ミナミよ!いい加減テイマーの名前ぐらいちゃんと覚えなさいよ!!」

まどか「大丈夫…えと…ニナミさん……?」

ミナミ「ミナミ!上原ミナミ!あなた達は?」

ほむら「他県のテイマーよ」

男「貴様らが侵入者だと!?」

エンジェウーモン「人間の姿に化けててもあなたから滲み出てる邪悪な力はビンビン感じるわ!」

バアルモン「お前がメフィスモンか!」

男「ククク…窮屈な人間の姿でいるのも疲れたからな……いいだろう」

グギャ!ゴキャッ!

まどか「ひっ!」

エンジェウーモン「気色悪い変化の仕方ね…!」

ズオォォォォ……

メフィスモン「まずは貴様等の生命から散らせてやろう」
404 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:11:21.17 ID:/qAUDjEv0
“メフィスモン”

完全体 堕天使型 ウィルス

巨大な雄羊の姿をした堕天使型デジモン
全ての生命を滅亡せんとしたデジモンの残留思念データから産まれた闇の存在でもある
その行動原理はあらゆる生命の殲滅にある
暗黒系の魔術を得意とし、その性格は残虐極まりない
しかし、知性が高く、策士家でもある
得意技の『ブラックサバス』は死の祝祭を祈祷する暗黒の呪文
この呪文を耳にした者は程なく死に至る
必殺技は全てを腐食させる暗黒の雲を発生させる『デスクラウド』


ほむら「あれがメフィスモン…!」

バアルモン「単なる羊だ!ジンギスカンに食してやる!!」

エンジェウーモン「(バアルモンの時は何か気取ったキャラに変えた口調にしてるけど、本質的に頭悪そうな台詞しか言えないのは変わってないわよねこいつ)」

バアルモン『カミウチ!!』ダッ!

バゴォン!

メフィスモン「ぬるいわっ!!」ズオッ!!

ドゴオォォォォン!!

バアルモン「ぐおっ!!」

ほむら「しっかりするのよバアルモン!勝てない相手ではないはずよ!」

まどか「エンジェウーモン!」

エンジェウーモン『ホーリーアロー!!』ビシュンッ!

メフィスモン「おっと!聖なる力を持つデジモンか!だが……」

メフィスモン『デスクラウド!!』

ブシュウゥゥゥゥ!!

ミナミ「いけない!あのガスに触れると腐ってしまうのよ!」

エンジェウーモン「リリスモンの技と同じって事!?」

シーサモン「お任せください!あんなガス、私のスピードで……」

シュババババババッ!

シーサモン「この通り、きり払ってみせました!」

ほむら「あのデジモンもやるわね」

メフィスモン「小賢しい真似を!」

シーサモン「俺も一応聖なるデジモンって事をお忘れなく!」

シーサモン『ティーダ・イヤ!!』ピカアァァ……

シュババババババッ!!

ドゴオォォォォン!!

メフィスモン「いい加減にしろっ!!」

ドガッ!

シーサモン「ぐわっ!!」

ドサッ!

ミナミ「シーサモン!」

シュゥゥゥゥゥ……

メフィスモン「ふふ…今までテイマーがいない状態で成熟期の姿を保ってたようだが、限界が来たようだな」

まどか「成長期に退化しちゃったの!?」

ラブラモン「くっ…!」
405 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:12:47.64 ID:/qAUDjEv0
“ラブラモン”

成長期 獣型 ワクチン

本物の犬のような姿をした獣型デジモン
成長期は人工デジモンの最終形態と言われており
これ以上進化しないと言うのが通説だが、それ以上に進化したという未確認の情報も存在する
恐らく、なんらかの奇跡がラブラモンの進化を促すのだろう
テイマーに対しては非常に忠実であり、かつ守護することを使命と感じている
得意技の『キュアーリキュール』は弱ったデジモンのデータを修復し最適化する
必殺技は強烈な吠え声で超振動を起こす『レトリバーク』


ミナミ「ラブラモン!しっかりして!!」

メフィスモン「ククク…今の攻撃をよけられないようじゃ全然遅いな」

ラブラモン「お…俺が遅い……?スロウリィ!?」

バアルモン「貴様!」

バアルモン『ベレンヘーナ!!』

バンッ!バンッ!

メフィスモン「これで終わりかね?」ズバッ!!

バアルモン「うおっ…!!」

エンジェウーモン「ちょっと!だらしないじゃない!!」

バアルモン「いや、結構できるぞあいつ……」

まどか「二人だけじゃ……」

ほむら「仕方ないわ、究極体に進化を……」

さやか「その必要は無いよ!!」

メフィスモン「何!?」

ドゴォォォォォン!!
406 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:13:25.30 ID:/qAUDjEv0
マミ「お待たせ!」

まどか「みんな!」

さやか「いやあ、一回この台詞言って颯爽と登場してみたかったんだよねぇ」

杏子「なぁに、格下に手焼いてるのさ!…ま、それはアタシ達もだったけど」

メフィスモン「またテイマーだと!?何故この地にこんなに集まっている!?」

ラピッドモン「ただの観光旅行のつもりだったんだけどね〜」

メフィスモン「だが、雑魚がいくら集まろうとも!」

エアロブイドラモン「この人数を前によく強がってられるな!」

メフィスモン「ふん、バルバモン様に献上するはずだった集めた欲望のエネルギーで……おい、私に照射しろ!」

米軍兵「イエッサー!」

シュビィィィィィ!

杏子「な…何だ!?あのデジモンに何かレーザーを撃ち込んでるぞ!?」

QB「感情エネルギーだ!感情エネルギーをデジソウルに変えて進化するつもりなんだ!」

メガログラウモン「進化!?」

シュゴオォォ……ピカンッ!

ゴゴゴゴゴ……!

さやか「さっきよりも更にでかくなる!!」

米軍兵「司令室ガコワレマース!!」

マミ「みんな、脱出よ!!」

ドゴオォォォォォォン!!

ガルフモン「メフィスモン進化!ガルフモン!!」
407 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:14:14.86 ID:/qAUDjEv0
“ガルフモン”

究極体 魔獣型 ウィルス

メフィスモンが進化した山のように巨大な体を持つ究極体の魔獣型のデジモン
ダークエリアの最深部に潜み、時たま地上に現れては全てを破壊し尽くす存在
下半身には全てを吸い込む口が付いており
その穴はダークエリアの深淵に繋がっていると言われていてここに吸い込まれるとデジコアが粉々に破壊されてしまう
必殺技は腹部の口から死者の叫び声を発し、聞いたものを死に至らしめる『デッドスクリーム』


ほむら「究極体に進化したのね…!」

ラブラモン「あ…あのメフィスモンが究極体に……!」

エンジェウーモン「臆する事は無いわ!」

エアロブイドラモン「みんなで一斉攻撃だ!」

エンジェウーモン『ホーリーアロー!!』

エアロブイドラモン『ドラゴインパルス!!』

メガログラウモン『アトミックブラスター!!』

ラピッドモン『ラピッドファイア!!』

ドゴォォォン!!

ガルフモン「フハハハハ!何だねそれは!!」

ミナミ「ダメよ!あのメフィスモンが究極体に進化したデジモンなんかに勝てないわ!」

まどか「そんな事ない!わたし達の力を合わせれば……」

ガルフモン「ふん!敗北を潔く認めて死を受け入れるのだな!」

ガルフモン『デッドスクリーム!!』グパァ…

キイイエェェェェェェェェ!!

ラピッドモン「う…うわぁ…何だこの音……」

メガログラウモン「ち…力が……」

シュゥゥゥゥ…

ブイモン「くそっ!進化がとけちまったよ!」

ガルフモン「ほぅ、私のデッドスクリームの死の叫びを聞いて退化だけで済むとは……」

インプモン「テメェのやわな技でくたばるタマじゃねぇんだよ俺達は!」

まどか「わたし達のデジモンの本当の力……」

ほむら「見せてあげるわ!」
408 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:15:28.76 ID:/qAUDjEv0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―テイルモンワープ進化ぁ!オファニモン!!―


―インプモンワープ進化ぁぁぁ!ベルゼブモン!!―


―ブイモンワープ進化ぁぁぁ!アルフォースブイドラモン!!―


MATRIX
EVOLUTION_


杏マミ『マトリックス・エヴォリューション!!』


―ギルモン進化ぁ!デュークモン!!―


―テリアモン進化!セントガルゴモン!!―


ラブラモン「ぜ…全員進化したのか……!?」

ミナミ「究極体……5人とも究極体だわ!すごい……!!」

ベルゼブモン「っしゃあ!さっきの様にはいかねぇと思いやがれ羊野郎!」

ガルフモン「でゅ…デュークモンにベルゼブモンだと!?まさかこいつらが選ばれし少女達!?」

UFブイドラモン「気付くのが遅かったようだな!」

ガルフモン「わ…私が何をした……?何故しつこく追い回す!?」

デュークモン「黙れ!ガルフモン、この美しき海の沖縄を汚そうとする邪悪なるデジモン……このデュークモンが絶対に許さない!!」

オファニモン「あなたの企みもこれまでよ、覚悟しなさい!」
409 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:17:40.94 ID:/qAUDjEv0
ガルフモン「ろ…ロイヤルナイツや三大天使が雁首揃えて五人がかりとは卑劣ではないか!?」

セントガルゴモン「何か前にも同じ事様な言われたかな?」

ほむら「あなたは勘違いをしている、あなたは5体のデジモンを相手にしているんじゃない」

まどか「わたし達のデジモンは5人の想いを一つにして戦っているんだよ!!」

さやか「或いは一つの力を五分割しているというか」

ガルフモン「何だその言い訳は!?おのれぇ…だが、私の野望は全ての生命の破壊!貴様等も例外ではないということだ!」

杏子『テメェ程度が勝てんのかよアタシ達に!』

ガルフモン「黙れ!これでも喰らえ!」

ガルフモン『ブラックレクイエム!!』シュゴオォォォォォ…

ズバァァァァァン!!

さやか「アルフォースブイドラモン!押し切れ!」

杏子『デュークモン!跳ね除けるぞ!』

UFブイドラモン『シャイニングVフォース!!』

デュークモン『ファイナル・エリシオン!!』

シュオォォォォン…

ジュバアァァァァァァァン!!

ガルフモン「何!?私の必殺技が!?」

ドゴオォォォォォン!!

ガルフモン「ぐわあぁぁぁぁぁ!!」

さやか「今のはアルフォースブイドラモンの技だけでもいけたよね」

杏子『デュークモンだけならともかく、どうかなぁ?』

さやか「何ー!?」

UFブイドラモン「まあまぁ……」

ガルフモン「貴様らぁ!私を無視して何を!!」
410 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:19:43.67 ID:/qAUDjEv0
セントガルゴモン「なら、僕がダメ押しをプレゼント!」

セントガルゴモン『バーストショット!!』

ドガガガガガガァンッ!!

マミ『どうかしら暁美さん?この基地の全ての兵器より、歩く火薬庫のセントガルゴモン一体の方が兵力も火力も上回ってると思わない?』

ほむら「それはセントガルゴモンの武器をくれるってことかしら?」

マミ『それは勘弁ねっ!』

シュルルルルルル!

ガルフモン「何だこれは!?」

まどか「マミさんがリボンで動きを止めてくれた!チャンスだよオファニモン!」

オファニモン『セフィロートクリスタル!!』フワッ

シュバババババッ!

ズボッ!

ガルフモン「アッーーー!!?」

オファニモン「ふふふ…その下半身の前のお口より後ろのお口の方が欲しがってたみたいだからプレゼントしたわ」

まどか「二重の意味で下品だからそんな言い方やめてよオファニモン!!」

ミナミ「何であんなところに攻撃するの!?」

まどか「いつものことだからしかたないよ……」

ミナミ「何か…あなたもパートナーデジモンで苦労する事があるのね……ラブラモンも私の名前覚えないし、家の車勝手に運転しようとするし……」

まどか「うん、デジモンを育てるのも楽じゃないよね……」

ほむら「まどか…私というものがありながら何、他の土地の女とイチャついてるのかしら……?」

まどか「ほ…他の土地の女とって……!?」

ベルゼブモン「何くだらねぇ事やってるんだ!締めは俺達が決めるぜ!」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュンバキュゥゥゥン!!

ガルフモン「ぐほっ!!」

ベルゼブモン「これで決めるぜ!」
411 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:21:59.15 ID:/qAUDjEv0

―ベルゼブモンモードチェンジ!ブラストモード!!―

ベルゼブモンBM「これでゲームオーバーだぜ羊野郎!」


ベルゼブモンBM『デススリンガー!!』ジュイィィィン…

ズバギャアァァァァァァァン!!

ガルフモン「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ドゴオオォォォォォォォォン!!

ミナミ「やった!」

ラブラモン「これで沖縄…いや、地球は守られたんだ!」

ガルフモン「ま…まだだ……この命果てる前に……ミサイルを発射する……」

ほむら「あ、それなら私の盾に既に収納済みよ」

まどか「いつの間に!?」

ベルゼブモンBM「ぬかりねぇなぁ……」

ガルフモン「くそぉ……だが“我等の怨念”が“この私”だけだと思うなよ……我等はいつでも何処の世界でも全ての生命を絶やす為に……我…等ア…ポ……」

ズバァン!

杏子『何だぁ?アポ?』

さやか「昔のプロレスラー?」

マミ『もしかしたら、これで終わりじゃないかもしれないわね……』

まどか「どんな事があろうと、わたし達は戦い続けるよ!」

ほむら「守りたい生命を守るためにね……」
412 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:25:13.61 ID:/qAUDjEv0
〜沖縄空港〜

杏子「さてと、お墓参りも済んだし、沖縄とももうオサラバか」

さやか「途中で色んなトラブルがあったけど……」

まどか「いっぱい思い出も新しい友達もできたから最高の夏休みの思い出になったよね!」

ほむら「最高のお土産もね」

マミ「そのミサイル、このリアルワールドじゃ絶対に使っちゃダメだからね?」

ミナミ「みなさん、本当にありがとうございました」

さやか「こっちこそ!サーフィン教えてもらってありがとねミナミ!」

杏子「さやかはド下手だからろくに波に乗れてなかったけどな」

ブイモン「波の飲まれてたよな」

さやか「むー!沖縄の波に乗って人魚になりたかったのにー!」

ギルモン「なんでにんぎょ?」

ラブラモン「我ながら情けないですねハハ……本当は沖縄の平和は僕達が守るはずだったのに……」

ミナミ「まどかちゃん達が去って、またメフィスモンみたいな強いデジモンが現れたら私達だけで戦えるのかな……?」

インプモン「心配ねーよ!お前らまだ契約してそんなに間もないんだろ?これから強くなっぜ!」

ほむら「そうね、誰だって最初から強いわけじゃなかった……だからテイマーはデジモンと共にこれから進化していけばいいのよ」

ミナミ「そうだね…ありがとう!私達も頑張るわね!」

ラブラモン「また遊びに来てくださいよ!」

まどか「うん!約束するね!またみんなで来るから!それじゃあ!」

テイルモン「さてと…戻ったらまた私達には新たな戦場が待ってるわね……」

まどか「うん、わたし達の街も守らなきゃだもんね……」

テイルモン「違うわよ、夏コミよ」

まどか「…テイルモン一人で行ってね」

テイルモン「そんなぁ!まどかが連れてってくれなきゃ行けないじゃないのよぉ!!」

まどか「ほむらちゃんと行けば?」

ほむら「え?私別にコミケ行きたいほどではないし……それに仮に行くとしても百合物目当てだからあなたが好きなBL物が売られる日付と違うんじゃないの?」

テイルモン「ほらぁ!まどか連れってってよぉ!!」

まどか「やだ」

杏子「でも、コミケ限定のデジモンカードの配布もあるらしいしアタシ行こうかな?」

さやか「ちょっと杏子…そのままテイルモンの様に染まるのは勘弁だよ……」

杏子「染まるかっ!!」

マミ「ちょっとみんな…お家に帰るまでが旅行なんだからね」

テリアモン「無問題無問題、帰るまでが旅行なら帰りも楽しく帰ろっ!」

マミ「それに…確かに私達の戦いはまだまだこれからだしね……私達テイマーという名の冒険者達の戦いに終わりは無いから」
413 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/07(火) 14:26:05.59 ID:/qAUDjEv0
という訳で夏休みの番外編でした
思った以上にミナミちゃんとシーサモンは活躍しませんでしたねすいません
最初ミナミちゃんを魔法少女に変身させたら中の人繋がりで某セーラー戦士的な格好という事で登場させようと思いましたがこれはボツになりました
このSSはともかく夏休みの映画って本当にいいものですね
フォーゼも面白かったし
来週の投下はお盆休みになるかもしれません…
いやマジで今月休みが殆どない
逆夏休みって感じです

ではまた
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/08/07(火) 17:43:41.55 ID:wh6TB7ERo
乙!
短かったが面白かった

ただシーサモンと兄貴が共演しなかった事だけが悔やまれる…
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/07(火) 18:40:07.86 ID:dBhh41fSO
いいね〜 こういうの
特別編ならではってヤツで
乙です!
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/07(火) 22:56:36.50 ID:dyBFqmNDO
キョウダインのように過去のオマージュなんてファンは盛り上がりますね

417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/08/07(火) 22:59:08.14 ID:bYzUzsKS0
映画のスピード感とか出てて面白かった

乙!

ていうかほかのデジモンSS読んでないのかー
このSSの影響でまどマギとウォーゲームのクロス書いた人間としてはちょっと残念
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/08(水) 00:01:47.65 ID:/Q6vwwyW0
乙! 面白かったどー!
テイマーという名の冒険者か…
某戦隊のレッドが好きそうな言葉だな
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/08(水) 01:00:18.57 ID:YJRS+DYe0
>>417
これか
ttp://elephant.2chblog.jp/archives/51879810.html#comments

個人的には五点中3.5ぐらい。逆襲をする場合はかずみ勢を出してね。
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/08(水) 15:37:47.77 ID:LrD5xgPR0
途中のセリフがカーレンジャーぽかった 乙!
まさか・・・。アポカリモンが出るフラグか?
でも確かにウォーゲームのSSは面白かった
421 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 14:36:23.74 ID:A+7DRxJ20
こんにちわ

>>414
番外編ではちょっと原点回帰的にしたかったのでパートナーオンリーでしたからね

シーサモン「オサルダイモォン!」

マサルダイモン「マサルだぁ!!」


>>415
本編の流れ無視の番外編って言っても
基本テイマまでのデジモンの映画ってだいたいは本編と繋がってますよね?
無印のは二つとも本編にも絡む重要なお話だし
今回やったヤツの元ネタの冒険者もカイが本編に出てきたからデーヴァと戦ってる間にあったお話だと解釈をできなくないし
暴走特急はドラマCDで完全にパラレルになっちゃったけど……

>>416
ギャバンの新作が楽しみすぎる
そしてフォーゼの映画行った時まどマギの劇場版の予告が流れたとき何故か隣の席のチビッコに対して恥ずかしい気分になった…

>>417>>419
読みました!
いや、面白いです!わけわからんネタばっかのこのSSよりよっぽどデジモンSSしてますよね
さり気なくサマウォと繋がってるのもいいですね
しかもこんなSSの影響だなんて……嬉しいような恥ずかしいような……
ところで今でも島根にパソコンってないの?

>>418
もうちょっとマミさんらしい厨二チックな台詞にしたかったですね
つーかこのSS基本マミさんの厨二台詞が全然上手くできてないですよね
きらマギ読んで、おりマギ読み直したらキリカの口調やキャラも何か全然違うし


>>420
五人揃ったら言わしたかった台詞だったのでつい…
あと米軍兵もボーゾックになってますね

投下
422 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 14:38:44.78 ID:A+7DRxJ20
〜マタドゥルモンの海賊船〜

マタドゥルモン「ハァ…ハァ…ふぅ……」

ベルゼブモンX「随分とへばってたじゃねぇかよ」

マタドゥルモン「はは…ダンナの方がダメージデカかったはずなのにね……グランドラクモンの姿に進化すると結構疲れるのよね……」

ピーターモン「い…いやあ!まさか、あなたがあの偉大なる吸血王グランドラクモン様だったとは!そして新たなる七大魔王ベルゼブモン様!リヴァイアモン様亡き今あなた達が俺ちゃんの新しい主です!ハイ!」

ベルゼブモンX「あのワニ野郎はくたばってねぇぜ……」

ピーターモン「はい…?だってエグザモンにやれれたはずじゃ……!?」

マタドゥルモン「なるほど、祭典の儀式には全ての七大魔王の力が必須だからね。ワルプルモンがリヴァイアモンがやられる直前にダークエリアの奥底に送り込んだという訳ね」

ベルゼブモンX「ま、祭りが始まるまではワニもそれからリリスモンって女もダークエリアから出されねぇだろうけどな」

ピーターモン「ま…祭りだの祭典だのって何の事っすか……?」

ベルゼブモンX「世界の全てをぶっ壊す破界の祭典だぜ……このデジタルワールドも……そして、人間の世界もなぁ……!」

ピーターモン「は…破壊!?」

ベルゼブモンX「それがワルプルギスの夜……」

マタドゥルモン「そして、全てをキレイさっぱり消し去った後はルーチェモンが新たな世界を創るって事だけど……どうなることやら!」

ピーターモン「そ…その新たな世界に俺ちゃんの子供だけの王国は……」

マタドゥルモン「あ〜……それよりやっぱ進化した後は渇くんだよね……」

ピーターモン「渇くって…喉が渇いたんっすか?だったら俺ちゃんお飲物お持ちしますよ!え〜と、この船の冷蔵庫は何処かなぁ?」

マタドゥルモン「違う違う、違うよ。ほら俺、吸血デジモンの王っしょ?渇くのは……血だよ」

ピーターモン「ち…血ぃ!?」

マタドゥルモン「だからさ、君の血……ちょうだい?」

ピーターモン「うわぁぁぁぁ!!ヤダヤダヤダヤダ!!それなら、俺ちゃんよりあのアノマロカリス野郎の方がいいじゃないですか!って、あれ?そういえば奴らとの戦いが終わってから見当たらないぞ!?ティンカーモンも!」

ゴリモン「ウホッ!」スッ

ピーターモン「何だよゴリラ?手紙?」バサッ

ピーターモン「どれどれ…ピーターモンへ、あたしはダーリンことアノマロカリモンと一緒に何処か遠くの土地で暮らすことにします。あなたの子供っぽい夢にはもうついて行けません。あたしはダーリンとの愛を育みます……って、何じゃこりゃあぁぁぁぁぁぁ!?ダーリン!?」

ベルゼブモンX「あいつら駆け落ちしたみたいだぜ」

ピーターモン「駆け落ちって!?俺ちゃんの事はぁ!?」

マタドゥルモン「という訳でさ、大人しく俺に血を吸われてちょうだい……」

ピーターモン「た…助けて……助けてティンカーモン!!」

マタドゥルモン「いただきます……」

ピーターモン「ティンカーモオォォォォォォォォォン!!!」
423 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 14:40:18.07 ID:A+7DRxJ20
その頃

〜デジタルワールドのとある山地の温泉旅館〜

ティンカーモン「…ん?」

アノマロカリモン「どうしたんだいティンカーモン?」

ティンカーモン「何でもないわダーリン。今、ピーターモンの声が聞こえたような気がするけど……単なる空ミミねきっと!」

アノマロカリモン「それよりお客様のお見送りをしないと」

ティンカーモン「そうだったわね!ありがとうございました!お帰りの際はお気をつけて!」

ジジモン「ほっほ、良い旅館だったのぅエレキモン。板前の主人が作る料理は最高じゃったし、若女将はかわええし」

エレキモン「ったく、本当はこんな所でのんびりしている場合じゃないのに……ファイル島がワルプルモン軍に滅ぼされ、奪われたセラフィモンのデジタマを取り戻すためにこうやって俺達もサーバ大陸にやってきたのによ」

ジジモン「旅路には時折休息も必要じゃて」

エレキモン「一番いいのはやっぱほむら達を見つける事かなぁ……」

ジジモン「それじゃあのぅご主人、若女将!また近くまで来たら立ち寄らせてもらうぞい!」

アノマロカリモン「はーい!またの起こしをお待ちしております!」

ティンカーモン「…ふぅ、お客様第一号行っちゃったわね」

アノマロカリモン「ああ、これから二人で頑張ろうね」

ティンカーモン「ねぇ、ダーリン……」

アノマロカリモン「何だい?」

ティンカーモン「もしかしたらあたし…ダーリンとの……その……でき……」

アノマロカリモン「え…!?」

ティンカーモン「きゃっ////」

アノマロカリモン「あ、あ…あぁ……アイ・ラヴ・ユウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
424 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 14:43:52.60 ID:A+7DRxJ20
マタドゥルモン「ぷっはぁ!ごちそうさまっ!」

ベルゼブモンX「へっ!あんま近くで見たくねぇ光景だったな!」

マタドゥルモン「デジシードにしてロードするよりこうする方が食いごたえがあるのよ!俺の食いっぷりも暴食の魔王のダンナに負けてないっしょ?」

ベルゼブモンX「進化する度にそうやってデジモンの血を吸わなきゃなんねぇのかよ?」

マタドゥルモン「まぁね。因みにゴリーはいざという時のための非常食」

ゴリモン「ウキウホッ!!?」

マタドゥルモン「あ〜……でも、俺も究極体の姿を保てるように完全な進化がしたいよなぁ……いっそテイマーがいれば……」

ベルゼブモンX「…少しでもんな考えを持つってならテメェとの同盟も切るぞ?」

マタドゥルモン「冗談だってばダンナ!怒っちゃ嫌よ?」

ベルゼブモンX「デーモンの野郎もテメェの進化の為に人間の力なんかを使おうとしてやがるっていうんだからなぁ……!!」

マタドゥルモン「でもさ、あのデーモンのオッサンが選んだ人間なら見物じゃない?アルカディモンを超究極体にまで育て上げれるかどうかさ!」

ベルゼブモンX「…けっ!その前に俺にはまだやる事がある……!」

マタドゥルモン「ん?そりゃ、祭典が来るまでに七大魔王はそれぞれ最大限に力を付けとかなきゃいけないけどさ」

マタドゥルモン「デーモンのオッサンはさっき言った超究極体の進化の為のアルカディモンの育成。バルバモンのジーサンは昔の大戦で魔力を使いすぎてヨボヨボになっちまったからリアルワールドで人間の欲望のエネルギーをかき集めて力を取り戻す。ベルフェモンの羊ちゃんはアナログマンが起こす様な事言ってたけど……いつまでかかるのやら」

マタドゥルモン「でも、ダンナはもう進化を果たしたルーチェモン同様に祭典の時まで特にやる事無いっしょ?」

ベルゼブモンX「ぶぁか!あの人間に飼われてるベルゼブモンをぶっ殺すんだよ!」

マタドゥルモン「また行くの?この前負けたのに大丈夫なの?言っとくけど今度は俺、進化したくないから手伝わないよ?」

ベルゼブモンX「いらねぇよ!野郎だけは俺が……!」

マタドゥルモン「でもさ、なんでそんなにあっちのベルゼブモンに執着するの?「ベルゼブモンは俺一人でいい」とかそういうのじゃなくてテイマーのパートナーである事にムカついてるみたいだよね?それには何か深〜い訳があるのかな?たとえば…Xプログラムで滅びたダンナが居た世界で……」

ベルゼブモンX「それ以上俺の事詮索してみろ……先にテメェから殺るぞ?」

マタドゥルモン「ハイハイ、わかりまーしたぁ!もう何も聞きませんよ!」

ベルゼブモンX「奴等はあの海賊船で移動してるはずだな?」

マタドゥルモン「フクちゃんの船ね。あの船には発信機を付けてあるから何処にいるのかはお見通しだよ」

ベルゼブモンX「待ってろよぉ…今度こそ……」

マタドゥルモン「そ〜だ!俺もちょっとお宝集めのために……」
425 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 14:45:26.30 ID:A+7DRxJ20
〜キャプテンフックモンの海賊船〜

ギルモン「この船空までとべるんだね!」

アグモン博士「まあね!その気になれば宇宙まで行けるよ!」

ブイモン「宇宙海賊か!?」

ゆま「たっくん達ねちゃったみたいだよキョーコ!」

タツヤ「むにゃむにゃ…ねーちゃ……」

杏子「そっか、ご苦労さんゆま」

ゆま「ゆま、あの子たちよりちょっとだけおねえちゃんだから!」

杏子「でもよぉ…この先このガキンチョ達の面倒は見きれねぇよ!」

さやか「元の世界に返してあげる方法が見つかるまでさこの船で預かってくれないかな?」

キャプテンフックモン「冗談じゃねぇ!何でお前らにそこまでしてやる義理がある!?」

ゴマモン「リヴァイアモン倒して海の平和を取り戻してやったってばよ!」

ヤシャモン「あれはロイヤルナイツのエグザモンが倒したんだろ」

インプモン「俺達がいなけりゃオメーらもあのワニの腹の中に閉じ込められたまんまだったぜ?」

ルカモン「いいじゃんフックモン、あたし子供の面倒見るの嫌いじゃないし」

マリンエンジェモン「ピプピピ〜(ルカさんは昔妹さん達の面倒を見てましたからね……)」

シーラモン「俺的にはこのまま選ばれし少女のみなさんについてってみなさんの素晴らしい戦いとご活躍を拝見したいな〜と!」

ヤシャモン「やめとけ、この子供達を危険に晒す事になる……」

ほむら「そうね…まどかの弟であるたっくんに何かあったらまどかに顔向けできないわ……」

ルキ「ところでさ、そのまどかって子と一緒にいるっていうテイマー…わたし気になるんだけど」

レナモン「エグザモンが言ってたXデジモンをパートナーにするテイマーか」

アグモン博士「そのデジモンもXプログラムで滅びた世界から来たデジモンなのか…それともXプログラムに感染したデジモンなのか……」

インプモン「そういや、あの赤い俺のニセモン野郎もXデジモンなんだよな?」

キャプテンフックモン「マタドゥルモンの野郎がそう言ってたからな。そしてその世界から来たとも……」

ほむら「(別世界から来たベルゼブモン……ある意味私と同じね……)」

ドゴオォォォォン!

さやか「うわっ!?」

キャプテンフックモン「ぐっ!?どうした!?」

アグモン博士「船が何者かに攻撃されてるよフックモン!」

キャプテンフックモン「マタドゥルモンの野郎か!?」

ポロモン「船が落ちるうぅぅぅぅぅぅ!!」

ゆま「キョーコぉ!」

杏子「ゆま!しっかりつかまってろ!」

ズドオォォォォォォォン!!
426 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 14:46:51.94 ID:A+7DRxJ20
〜落下地点・荒野〜

ほむら「…くっ!みんな無事!?」

さやか「痛ててて…なんとかね……」

ゆま「こわかったぁ……」

キャプテンフックモン「…おい!ハカセ達は中のガキ共の様子を見てこい!ここは俺だけでいい!」

アグモン博士「わ…わかったよ!」ダッ!

キャプテンフックモン「ずいぶん派手にやってくれたじゃねーか……マタドゥルモン!」

マタドゥルモン「…この間言った通り、俺はもうフクちゃんには興味無いんだけどね……」

キャプテンフックモン「ふざけるなっ!!」

マタドゥルモン「それに君達に用があるのはダンナの方だし」

バサァ!

ベルゼブモンX「よう、また会ったなぁ!」

インプモン「テメェ、ニセモン野郎!」

マタドゥルモン「因みに船を撃ち落としたのは俺がスピリットを変換したデジメモリから実体化させた風の十闘士エンシェントイリスモンちゃんね!」

ゴマモン「くっ!オイラから奪ったスピリットの十闘士か!」

Aイリスモン「ハッ!」


“エンシェントイリスモン”

究極体 古代鳥人型 ワクチン

“風”の属性をもつ、古代デジタルワールドを救った伝説の十闘士デジモン
遥か古代に存在した初めての究極体であり、黄金の翼と虹色の美しい容姿もつ
黄金の翼で広大な空を神速で駈け巡り、虹の橋を掛けることで、大地や水中までをも自由に動き回ることができたと云われる
エンシェントイリスモンの美しさや能力は、その後“鳥人型デジモン”や“妖精型デジモン”等へ引き継がれていった
必殺技は超巨大な暴風雨を絶え間なく発生させる『ストームゲイザー』と
七色に輝く超融解レーザーを放つ『レインボーシンフォニー』


さやか「まどかが使ってたスピリットのデジモン!?」

杏子「くそっ!この間の氷のヤツと同じくあれが十闘士のもとの姿なのか!?」

マタドゥルモン「更に出血大サービス!」パフ〜♪

シュィィィィン!

Aボルケーモン「ボンバアァァァァァァ!!」ドゴオォォォォン!

Aトロイアモン「熱中症対策にこまめに水分補給をしよう」パッカパッカ


“エンシェントボルケーモン ”

究極体 古代鉱物型 ウィルス

“土”の属性をもつ、古代デジタルワールドを救った伝説の十闘士デジモン
遥か古代に存在した初めての究極体であり、エンシェントデジモンの中でも最高のパワーを持つ
体内では常に高温のマグマが湧きあがり、強力なパワーの源になっている
エンシェントボルケーモンの能力は、その後“鉱石型”や“鉱物型”等の岩石系デジモンに引き継がれていった
必殺技は背中の火山を大爆発させ、その推進力で超強烈なラリアットを繰り出す『アトミックボンバー』と
体内で反物質を生成し、小型のビックバンに匹敵する超爆発を起こす『スーパーノヴァ』


“エンシェントトロイアモン”

究極体 古代植物型 データ

“木”の属性をもつ、古代デジタルワールドを救った伝説の十闘士デジモン
遥か古代に存在した初めての究極体であり、エンシェントデジモンの中でも最大の大きさを誇る
体の中には様々なカラクリが仕掛けられており、トリッキーな攻撃や動きを見せる
エンシェントトロイアモンの能力は、その後“植物型”等のデジモンに引き継がれていった
必殺技は体中のあらゆるギミックを発動させ一斉攻撃をする『エペイオスギミック』と
口と胸部にある巨大砲から超質量の砲弾を撃ち出す『サプライズキャノン』
427 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 14:50:15.41 ID:A+7DRxJ20
マタドゥルモン「土の闘士のエンシェントボルケーモン君と木の闘士のエンシェントトロイアモン君だ。今日は俺の代わりにそいつらと遊んでくれたまえ!」

ゴマモン「オイラから奪ったスピリットを悪用しやがって!」

ゆま「それなら悪いことに使われないようにとりかえさないとねゴマモン!」

杏子「氷のヤツのデジメモリはこの前倒した時に取り返し損ねたしな!それも今度こそ!」

マタドゥルモン「(ふふふ…逆に君達が持っている残りのスピリットを頂くよ……持ってるのは……黒髪と青髪の娘か……)」

ほむら「みんな、進化よ!」

インプモン「おうっ!覚悟しやがれニセモン野郎!」

ベルゼブモンX「どっちが本物か白黒つけてやるぜ!」

さやか「スティングモンリロード!」

シュィィィィン!

スティングモン「一気にインペリアルドラモンまで進化だね美樹さん!」

ブイモン「よしっ!行くぞぉ!」
428 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 14:52:47.70 ID:A+7DRxJ20
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=EbGjxdyRdOI&feature=related

MATRIX
EVOLUTION_


杏ルキ『マトリックス・エヴォリューション!!』


―ギルモン進化ぁ!デュークモン!!―


―レナモン進化!クズハモン!!―


―ブイモン進化ぁ!ブイドラモン!!―


―ブイドラモン!―

―スティングモン!―

―ジョグレス進化ぁぁぁぁ!―

―パイルドラモン!!―


―パイルドラモン究極進化ぁぁぁ!インペリアルドラモン!!―


―インプモンワープ進化ぁぁぁ!ベルゼブモン!!―


―ゴマモンワープ進化ぁぁぁ!ヴァイクモン!!―


マタドゥルモン「長い!長いよ!進化し終わるまで律儀に待ってたこっちの身にもなってよ!!」

Aトロイアモン「時間はお金じゃ買えない、有効に使おう」

インペリアルドラモン「ワープ進化できない俺のせいかな……」

ベルゼブモン「へっ!だったら進化中に攻撃してもよかったんだぜ?」

ほむら「(仮にそうしてきても私がなんとか妨害してみせるけどね)」

ベルゼブモンX「進化したテメェ等を潰さねぇと意味ねぇからな……」

杏子『あ?どういう意味だ?』

ベルゼブモンX「俺は認めねぇ……この俺の手でテメェ等の存在を否定する!デジモンと人間の絆の力、そんなモノは存在しないってな!!」

ゆま「…こわい!」

ヴァイクモン「またあの憎悪か……何であいつはそんなにオイラ達の様な人間のパートナーデジモンを憎むんだ……?」

さやか「もしかしたら、あのデジモンってさ……」

インペリアルドラモン「どうしたさやか?」

さやか「ううん、何でもない……そんなわけないっか……」

ほむら「……」

杏子『何だよ?言いたいことがあんならはっきり言えよさやか!』

ルキ『お喋りはそこまでだよ、来るよ!』
429 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 14:55:38.68 ID:A+7DRxJ20
マタドゥルモン「それじゃあ、パーティの始まりだぁ!」

Aトロイアモン「気をつけよう、車は急に止まれない」

Aトロイアモン『エペイオスギミック!!』ドドドドドドドッ!

ドゴオオォォォォォォン!!

さやか「きゃっ!」

インペリアルドラモン「さやか!よくもやったなこの木馬野郎!!」

インペリアルドラモン『ポジトロンレーザー!!』ジュイィィィィン…

シュバアァァァァァァァン!!

マタドゥルモン「…エンシェントトロイアモン!」

Aトロイアモン『サプライズキャノン!!』ジュイィィィン…

さやか「むこうも撃ち返してくる気だ!インペリアルドラモン、負けんじゃないよ!」

パカラッ!

ドゴオオオォォォォン!!

インペリアルドラモン「何っ!?俺のポジトロンレーザーをよけただと!?」

Aトロイアモン「ゴミはきちんとゴミ箱へ」

ジュバァァァァァァン!!

さやか「え?」

インペリアルドラモン「さやか危ない!」バサァ!

ドゴオォォォォォォォン!!

さやか「インペリアルドラモン!大丈夫!?」

インペリアルドラモン「な…何とかな……アルフォースブイドラモン程じゃないにしろ、さやかの治癒能力もあるからこの程度のダメージならすぐに回復するさ……」シュゥゥゥゥ…

さやか「だからって、あたしを庇って…無茶すんなよ……」

インペリアルドラモン「それにしてもあいつ!さやかの方を狙ってきやがったぞ!!」

マタドゥルモン「…ちぇっ!そう簡単にはいかないってか……ま、どんどんテイマーの方優先で狙ってくれよエンシェントトロイアモン君!」

さやか「あいつ…何を考えてあたしを…!?」

インペリアルドラモン「何があろうとさやかは俺が守る!テイマーを守るのがパートナーデジモンだからな!!」
430 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 14:57:11.10 ID:A+7DRxJ20
ベルゼブモンX「何が守るだ……薄ら寒い台詞吐きやがって!それに見合わねぇ力しか持ってなかった奴がよ……」

バキュゥゥゥン!

ベルゼブモン「あんまし俺のダチを悪く言うなら勘弁しねぇぜ?」

ベルゼブモンX「ちっ!この前の様にはいかねぇぞ!!」

ほむら「ブラストモードに進化して即座に片付けるのよ!」

ベルゼブモン「嫌だ。この姿のまま奴を倒す」

ほむら「…は?」

ベルゼブモン「だってよぉ…この前はブラストモードに進化して何とか勝てたけどよぉ……それじゃあ、何か釈然としなかったんだよ。カブトとダークカブトの対決でハイパーカブトになって何とか勝てたアレみたいで……」

ほむら「X進化したあのベルゼブモンはあなたと互角じゃないわ!言うなればファイズとオーガ、キバとダークキバ並のスペックの差があるわ!」

ベルゼブモン「でも、龍騎はサバイブにならずにリュウガに勝てたじゃねーかよ!だから俺も今度はこのままで奴を倒すぜ!」

ベルゼブモンX「なめんじゃねぇぞ!だいたい、どっちかっつーと赤い俺が龍騎で黒いテメェの方がニセモンのリュウガじゃねーかよ!」

ベルゼブモン「あぁ!?テメェ王蛇圧倒してジェノサイダー倒したリュウガなめんじゃねぇぞ?」

ベルゼブモンX「むしろ、あの後デッキも壊されて生身になったのにファムの首を締め上げる浅倉がすごくね?」

ベルゼブモン「だよな!リュウガの単なる噛ませのまま終わらず散る様が痺れたぜ!」

ほむら「何でライダーの話で盛り上がってるの!?…しかもあのベルゼブモンもライダーが好きなのね……まるで私のベルゼブモンと変わりないじゃない……」

ベルゼブモン「お前、結構話せるから嫌いじゃねーんだけどな!」

ベルゼブモンX「悪ぃが、人間と馴れ合うテメェと仲良くする気は毛頭ねぇぜ!」

ベルゼブモン「そうかよ!そいつは残念だな!」

ベルゼブモン『ダブル!!』

ベルゼブモンX『インパクト!!』

バキュゥゥゥゥゥン!!
431 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 14:58:54.87 ID:A+7DRxJ20
Aボルケーモン「ドッカアァァァァァァン!!」

ゆま「ヴァイクモンがんばって!」

ヴァイクモン「十闘士といえど、オイラのパワーには敵わないってばよ!」

ヴァイクモン『ミョルニル!!』ドッ!

Aボルケーモン「ふんっ!」

ガキィン!

ゆま「ヴァイクモンのトゲトゲハンマーがとめられちゃった!」

ヴァイクモン「モーニングスターだってばよ!くそっ!流石十闘士……何てパワーだ!」

Aボルケーモン『アトミックボンバー!!』

ドガッ!!

ヴァイクモン「うわっ!黙ってやられてばっかじゃないってばよ!!」

ヴァイクモン『アークティックブリザード!!』

ヒュオオォォォォ…

カキンッ!

ヴァイクモン「よしっ!氷漬けにしたぞ!」

Aボルケーモン「ボンバアァァァァァ!!」ドゴオォォォォォン!!

ヴァイクモン「何!?」

ゆま「背中の火山で氷を一瞬でとかしちゃったよ!」

杏子『ヴァイクモンじゃ相性が悪すぎる!下がってろ!』

ゆま「キョーコ!」

デュークモン「十闘士の魂、邪悪な者に利用させないためにこのデュークモンが解き放つ!」

ルキ『だったらさ、どっちが先にあのデジモン達をデジメモリに戻せるか勝負といかない?』

杏子『いいぜぇ…アンタはむこうのエンシェントイリスモンでアタシはエンシェントボルケーモン!今度は負けねぇぜ!』

ヴァイクモン「ああ…なんでこの二人はこう張り合って……」

ルキ『行くよクズハモン!』

クズハモン『裏飯綱!!』コオォォォォォン!!

Aイリスモン『レインボーシンフォニー!!』シュビィィィィ!!

Aボルケーモン『アトミックボンバー!!』ドッ!

デュークモン『ロイヤルセイバー!!』ズオッ!

ドゴオォォォォォン!!
432 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 15:01:52.69 ID:A+7DRxJ20
マタドゥルモン「手っ取り早く済ますために三体同時に出したけど……思った以上に時間かかるなぁ……しょうがない、残りのデジメモリも……」

キャプテンフックモン『パイレーツパニッシャー!!』

ズキュゥゥゥン!

マタドゥルモン「…邪魔しないでほしいなぁフクちゃん」

キャプテンフックモン「テメェだけ高みの見物をさせておいてたまるかよ!」

マタドゥルモン「だからさぁ、俺はもうフクちゃん程度のデジモンと遊んでられないの?わかる?」

キャプテンフックモン「だったら、グランドラクモンに進化してかかってきやがれ!今度こそお前を…」

マタドゥルモン「いいけど…そうするとフクちゃん、俺との勝負を得るために今度こそ全てを失う事になるよ?仲間も?自分に命も、俺の血になってね」ゴゴゴ…!

キャプテンフックモン「うっ…!?」ゾクッ!

マタドゥルモン「ははっ!あの時の俺への恐怖がその身に染み込んでるみたいだね…そこで大人しく震えててよ」

キャプテンフックモン「(この俺が恐怖で何もできない……ジャスティモンと出会う前に戦った……あの賞金稼ぎのデジモン……タクティモンを前にして以来だ……!!)」

マタドゥルモン「闘士君達!そろそろお宝を頂くための作戦開始だよ!」
433 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 15:04:06.65 ID:A+7DRxJ20
Aトロイアモン「挨拶は自分から元気良く!」

Aトロイアモン『エペイオスギミック!!』ドドドドドドドドドドッ!!

さやか「!」

インペリアルドラモン「くっ!あいつまたさやかの方へ攻撃を!!」

マタドゥルモン「まだまだ…これだけじゃないのよねっ!」

Aイリスモン『ストームゲイザー!!』

ギュオォォォォォォォン!!

クズハモン「くっ…!なんという嵐だ……!!」

マタドゥルモン「は〜い!これでフィニッシュ!」

Aボルケーモン「ボンバボンバボンバアァァァァァァァ!!」

Aボルケーモン『スーパーノヴァ!!』

カッ!!

ドガアアァァァァァァァァァァン!!!

デュークモン「う…うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ゆま「きゃあああぁぁぁぁぁぁ!!」

ヴァイクモン「ゆ…ゆまっ!!」

ベルゼブモン「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ほむら「じ…時間停止を……!」

ドゴオオォォォォォォォォォン!!
434 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 15:07:20.71 ID:A+7DRxJ20
キャプテンフックモン「み…みんなっ!!」

マタドゥルモン「この位置だと巻き添えにならなくて済んだねフクちゃん!ま、跡形も無く吹っ飛ばしちゃったら元も子もないから少し抑えさせたけど」

Aイリスモン「!」シュゥゥゥゥゥ…

Aボルケーモン「!」シュゥゥゥゥ…

Aトロイアモン「帰る時はさよならの挨拶をしっかりと」シュゥゥゥゥ…

マタドゥルモン「あらら…このラッパで実体化させたデジメモリのデジモンはある程度時間が経つと戻っちゃうのが難点だよね……ゴリー、メモリの回収頼むよ!」

ゴリモン「ウキッ!」

ベルゼブモンX「テ…テメェ……!」バサッ!

マタドゥルモン「おっとダンナ!ダンナも巻き込まれなくてよかったよ!あっちのベルゼブモンはテイマーと共に虫の息だけどね」

ほむら「……」

インプモン「ぐっ…ちっくしょう……」

マタドゥルモン「さ〜てとっ!」ダッ!

キャプテンフックモン「な…何をする気だ!?」

マタドゥルモン「この黒い子と青い子だったね。スピリットを持ってるのは」パフ〜♪

シュィィィィィィン!

マタドゥルモン「光と闇、そして水のスピリットか!うん、作戦成功♪」

キャプテンフックモン「ほむらとさやかのデジヴァイスからスピリットを吸い上げた…!!」

ベルゼブモンX「テメェ…最初っからスピリットを奪うのが目的で俺を囮に!!」

マタドゥルモン「怒らないでよぉダンナ!ダンナならあの程度の攻撃咄嗟に避けられるって信じてたんだからさ!」

ベルゼブモンX「フン…!」

ドドドドドドッ!

マタドゥルモン「あらら…もうお目覚めか」

ベルゼブモンX「…!」

ほむら「スピリット……返しなさい!!」

マタドゥルモン「アッカンベー!せっかく手に入れたお宝をわたせるかっつーの!ダンナ、殺っちゃてよ!」

ベルゼブモンX「……」

マタドゥルモン「どうしたのダンナ?人間が憎いんじゃなかったの?まあいいや、それなら俺が……」

ベルゼブモンX「やめろ」ガシッ!

マタドゥルモン「何だよぉダンナ!」

ベルゼブモンX「殺るなら俺が殺る……」

マタドゥルモン「どっちだよぉ!」

ほむら「くっ…!(時間停止で逃げ切れないわけじゃないけど……インプモンやみんなを置いては……それに船の中にだってまどかの弟たっくんが……まどか……!!)」

ベルゼブモンX「…あばよ」ジャキッ!

オファニモン『セフィロートクリスタル!!』

シュバッ!
435 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 15:08:36.50 ID:A+7DRxJ20
ベルゼブモンX「!?」バキュゥゥゥゥン!

マタドゥルモン「うわっ!何だコレ!?俺達のお尻を狙ってきたぞ!?」ガキンッ!!

ズブッ!

ゴリモン「ウホッ―ー!?」

ほむら「この攻撃は……!?」

まどか「ほむらちゃん!!」

ほむら「まどか!?」

ベルゼブモンX「あの女は!?」

オファニモン「ヒットしたのはゴリモンだけか……あっちの海賊っぽいデジモンにもやってみようかしら」

かずみ「あっちは味方っぽいけど!?」

マタドゥルモン「あれは……オファニモン!?」

まどか「よかったほむらちゃん!やっと会えたね!」

ほむら「まどか……!!」

まどか「さやかちゃんと杏子ちゃんが倒れてる!大丈夫なの!?」

ほむら「ええ、気を失ってるだけだから……」

まどか「それにあれ……赤いベルゼブモン!?」

ベルゼブモンX「テメェ……邪魔しやがって!!」

ドルモン「俺にはわかる…かずみ、あのデジモンも俺と同じ!」

かずみ「X抗体を持つデジモン?」

ベルゼブモンX「あぁ!?誰が人間に従ってる腑抜けと同じだってぇ!?殺る順番が変わった!まずはテメェからだ!!」

オファニモン「お前の相手は私よ!」

ベルゼブモンX「おもしれぇ……人間に媚び諂うデジモンは全て俺の敵だ!…うっ!」

マタドゥルモン「あらら…さっきの攻撃を少し食らってたようだね。お宝も手に入ったし、今日のところは退散しますか!」

ベルゼブモンX「ちっくしょう……覚えてやがれ!」バサァ!

マタドゥルモン「それじゃ、またね〜!」

シュウゥゥゥゥ……

ドルモン「逃げた!?」

オファニモン「深追いは禁物よ。みんなの手当てが先よ」
436 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 15:10:58.79 ID:A+7DRxJ20
さやか「痛っ〜…あたしらのスピリットまで奪われるなんて……奴等にしてやられたね!」

ゆま「ゴマモン、キョーコ大丈夫?ごめんね…ゆま、もう魔法使えないみたいだからケガ治せなくて……」

杏子「何、このくらいなら大丈夫さ」

さやか「まどか、ほむら、よかったね!二人また会えて!」

まどか「うん!あのねほむらちゃん……あの時、ほむらちゃんがわたしに話したかったことなんだけど……」

ほむら「まどか……」

ルキ「…あたし達は船の中に行こう」

ゆま「え、なんで?」

ルキ「中の子達の様子が気になるでしょ?」

ゆま「あ、そうだね!」

ルキ「ほら、そこのあんたも!」

かずみ「あ、うん……まどか達だけの大事な話だもんね」

スタスタ

さやか「…あたし達もお邪魔かな……」

杏子「ああ、それじゃあ……」

ほむら「待って!」

杏子「あ?」

ほむら「杏子、さやか、あなた達にも聞いてほしいの……私が繰り返してきた事を……」

さやか「繰り返してきた……?」

ほむら「ええ、私の願いを……そのために、あなた達にしてきた過ちもあるから……あなた達も無関係ではないわ」

さやか「あたし達にしてきた過ちって……どういう意味?」

杏子「そいうや……アンタの願いだけは知らなかったな」

ほむら「私の願いは……」

まどか「わたしとの出会いをやりなおすために契約したんだよね」

ほむら「!? どうしてそれを!?」

まどか「ゴメンね…あの織莉子って子の魔法で全て見せられちゃったの……ほむらちゃんが今まで、何度も繰り返した時間を……あれって本当の事なんだよね?」

ほむら「そう……なら、私の罪を……」

まどか「でも、わたし、ほむらちゃんの口からちゃんとお話を聞きたいな」

ほむら「わかったわ…全てを話すわ……」

――――
―――
――
437 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 15:13:19.58 ID:A+7DRxJ20
さやか「デジモンがいない魔女の世界ねぇ……」

杏子「そんで、アタシ達が魔力を使い切ったり、絶望するとその魔女になるってにわかに信じられねぇけどなぁ……」

まどか「にわかに信じてよ」

ブイモン「うぅぅぅ…でも、ほむらはまどかとの約束を守るために同じ時間を何度も……泣けるじゃないかぁ!!」ダバアァァ!!

ギルモン「ギルぅ……ギルモン半分くらいよくわかんなかったけど…杏子と同じくらい苦労したんだね!!」ドバアァァァ!!

インプモン「だからって号泣するか普通!?」

ブイモン「だってよぉ……健気じゃねぇかよぉ!泣かせるじゃねぇかよぉ!!」

ほむら「いいえ、ブイモン。これは美談にできる話じゃないわ……」

ブイモン「え?何でだよ?」

ほむら「私はまどか“だけ”を救えればそれで良いと考えてた……例えば、さやかなんか、今までの世界では魔法少女に契約したら、必ず絶望し魔女になるから…もう救うのを諦めてたのよ……」

ブイモン「あぁ!?何だそりゃ!?何でさやかは助けようとしないんだよ!!」

インプモン「うわ、態度が一変したよ」

さやか「だからあたしがその魔女になるってのがイマイチピンと来ないんだけど……」

まどか「さやかちゃんは上条君に想いを伝えられず、仁美ちゃんに先に越されて、それで何のために自分が戦ってるのかわからなくなっちゃって絶望しちゃったから魔女になったんだよね……」

さやか「え……?そんな……!!」

ブイモン「だから何でそんなさやかをお前は助けてやんなかったんだよ!!」

ほむら「…言い訳になるけど、さやかは誰の言葉にも耳を貸そうとはしなかったわ…私はおろか、杏子やまどかの言葉さえも……」

ブイモン「ああ、さやかは変なとこで意地はっちゃう馬鹿だからな」

さやか「何でそこで納得すんだあんたは!?」

インプモン「でも、この世界じゃお前がさやかに勇気を与えたんじゃねぇのか?」

さやか「そうだね……ブイモンがいなかったら、あたし、恭介に想いを伝えられないままだったよ……!」

ブイモン「へへ…!」
438 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 15:15:57.74 ID:A+7DRxJ20
杏子「アタシはオジサン達に引き取られずに放浪する魔法少女ねぇ……」

ギルモン「ギルモンもいないからほんとうに一人ぼっちだったんだねその世界の杏子……」

杏子「だから、アンタ前にアタシの事ホームレス中学生とかわけわかんねぇ事言ってたのかよ!」

ほむら「ええ、正直この世界以外のあなたはかなり荒んでたわ」

杏子「ふぅん…アンタ達と出会う前のアタシも相当なもんだったと自覚してんだけどね」

まどか「でも、魔女の世界の杏子ちゃんもさやかちゃんを見て、かつての希望を思い出したんだよね」

ほむら「ええ…でも、甦った希望はすぐにまた絶望に変わり……私はあなた達を見棄てて多くを繰り返してきたわ……まどか、あなたさえも……」

まどか「ほむらちゃん……」

テイルモン「あなたが繰り返してきた度に因果がまどかに集束し、最強の魔法少女にね……」

ほむら「それは同時に最悪の魔女を生み出す事を意味していた……世界を破滅へと導く程の……」

テイルモン「(しかも、この世界でのその力はルーチェモンに奪われたって事になるわね…!)」

ほむら「そのせいでインキュベーターが執拗にまどかへの契約を迫ると同時に、まどかの命を狙う者もいた……」

杏子「それが美国織莉子と呉キリカって事かよ!」

ほむら「ええ、予知能力の魔法でまどかが全てを滅ぼす魔女へとなる事を知った奴はまどかを……」

杏子「しかもその世界でもゆまを巻き込んでたって言うんだから許せねぇ!!」

ほむら「…でも、全てはまどかに因果を束ねた私の罪なのよ……何度もまどかを救えず、まどかを殺した私の……」

まどか「ううん…それはほむらちゃんに無理なお願いをしちゃったわたしの自業自得だよ」

ほむら「いいえ、私と約束したまどかはあなたであってあなたじゃないのよ……あの時のまどかはもう……」

まどか「本当にそう思うなら、今もわたしの事守ってくれようとしてくれないでしょ?」

ほむら「…!」
439 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 15:19:12.80 ID:A+7DRxJ20
まどか「それにわたしはほむらちゃんがやってきた事、罪だとか間違いだなんて思わないよ。ただちょっと迷子になっちゃっただけなんだよね」

インプモン「ああ、こいつ頭は少しいいけど、馬鹿で不器用だからな」

まどか「それが間違いだとしても、わたしのために間違えてくれてたんだよね……頑張ってくれたんだよね……何度も泣いて、傷だらけになりながら、それでもわたしのために戦い続けて……」

ほむら「まどか……!」

まどか「ごめんね、今まで気付いてあげられなくて……こんなにも大切な友達がいたんだって……」

ほむら「でも…私はこの世界でも結局あなたとの約束を……」

まどか「だからさ、今度はわたしも願いたいと思うんだ、ほむらちゃんに守られてるだけのわたしじゃなくほむらちゃんを守るわたし……ううん、一緒に戦えるわたし達になりたいなって!」

ほむら「…ええ!ありがとう、まどか!」

ブイモン「やっぱイイハナシダナー!」

テイルモン「ええ…それだけに惜しいわ……」

ブイモン「何が?」

テイルモン「これが男同士だったら……パーペキだったのに!!」

ブイモン「ダイナシダナー!!」

まどか「だからもう絶望する必要のない世界にするために……テイルモンやインプモン、わたし達とデジモンと共に……!」

ほむら「…うん、それから…さやか、杏子……」

さやか「…え?あぁ、うん!」

杏子「(完全に二人だけの世界にはいってたからなぁ……)」

ほむら「確かに私はまどかだけしか見てなくて、あなた達を救う事を諦めてたわ……」

さやか「い…いやぁ……よっぽど今までの世界のあたしが馬鹿だったんでしょ?」

杏子「救いようがねぇほどにな」

さやか「ナニィ!?」

ほむら「許してくれとは言わない…でも、私はインプモンと…デジモンと出会うことによって忘れてたナニカを……そう、絆…本当の友情を思い出したような気がするの……」

ほむら「だから…あなた達も共に戦ってくれるかしら……?これからも……」

杏子「…へっ!当たり前だろ?なあ、さやか」

さやか「ああ!あんたのまどかへの想い、わかっちゃったからね!」

ほむら「ありがとう…!」

まどか「よかったねほむらちゃん!わたし達、最高のと―」

?「絆?友情?なら、お前からそれを奪われた者はどうなる!?」
440 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 15:22:44.35 ID:A+7DRxJ20
杏子「誰だ!?」

インプモン「お…お前は……!!」

ユウリ「今の話が本当なら、あんたにとってそれは忘却の彼方へ行ってしまう程程度の存在なんだろうけどね、その子以外を見棄ててきたあんたには」

ほむら「飛鳥ユウリ……!生きてたの!?」

杏子「飛鳥ユウリ!?」

さやか「あれがD-1グランプリチャンピオンの!?」

ユウリ「あんたにとってその子が全てなら……アタシにとっても“あの子”が全てだった!それ以上でもそれ以下でもない程に!!」

まどか「ほむらちゃん…あの子は何を言ってるの……!?」

ほむら「クダモン……彼女のパートナーデジモン、私はそのデジモンも見殺しにした……」

まどか「あの子のパートナーデジモンを…!?でも、だからって……!」

ユウリ「暁美ほむら、アタシからその全てを奪ったお前に罰を与える!このデジモンでなっ!」

ユウリ「リロード、アルカディモン!」

シュィィィィィン!

ゴゴゴゴゴ…!!

ギルモン「! ギルゥゥゥゥゥゥゥ!!」

杏子「ギルモン!?どうした!?」

ブイモン「くっ…!何だあのデジモン……とても嫌な気分がするぞ……!」

ユウリ「フフ…この最凶最悪のデジモン…アルカディモンのことが気になるご様子でっ!!」

テイルモン「アルカディモンですって!?」

アルカディモン「……」
441 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/16(木) 15:23:59.36 ID:A+7DRxJ20
〜次回予告〜

エレキモン「んだよジジモン、不気味にニヤついて気持ち悪いなぁ」

ジジモン「知っとるかエレキモン?劇場版まどマギの新キャラ『神名あすみ』ちゃんを」

エレキモン「おま……それって……」

ジジモン「可愛ええのぅ…何やら精神攻撃が得意で、でほむほむを否定する立ち回りの小学生魔法少女じゃと、こりゃ劇場版が楽しみじゃわい!」

エレキモン「…うわぁ……」

ジジモン「あっ!そうじゃ!このSSでも出したらどうかのぅ?そうするとパートナーデジモンはどうするかのぅ?モーニングスターが武器らしいけど…ヴァイクモンはゆまちゃんのパートナーにしちゃったしのぅ……それにしても小学生魔法少女がついに映像作品に登場か!」

エレキモン「いや、ジジモン……このページ見て?」

ジジモン「ん?なんじゃい?どれどれ……『まどマギ映画やるし架空の魔法少女作ってまど豚釣ろうぜ』!!?」

エレキモン「そう、某所で作られた釣りキャラ」

ジジモン「」

エレキモン「まあ、俺も最初は釣られたけど……よく見たらさやかのコラっぽいし」

ジジモン「よくもだましたアアアアァァァァ!!だましてくれたなアアアアァァァァァァ!!!」

エレキモン「つーか遅くね?何で今更!?」

ジジモン「次回!デジモン☆マギカアアアァァァァァ!!」

ジジモン『最凶最悪のテイマーとデジモン!後編』

ジジモン「あすみちゃあぁぁぁぁぁぁん!!小学生ぃぃぃぃアァァァァ!!!」

エレキモン「ま、釣りには気をつけろって事で!」


今回はここまで
いや、自分もあすみちゃんには騙されましたね
でも、こういう嘘記事って面白いですよね
それに架空キャラでもこの子にデジモンつけるとしたら何がいいかなって考えてしまう自分がいる…
更新が遅れた癖に中途半端に終わってまた前後編になってすいません

ではまた
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/16(木) 16:09:53.01 ID:Yser96GDO
ジジモンたち2人とも生きてたのか

ウォーゲームDVDレンタルして、「デジモン見てー」って思ってたら更新来てた\(^o^)/
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/16(木) 17:28:23.70 ID:z393uWfc0


ユウリ様がアルカディモンのパートナーか
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/16(木) 22:29:33.40 ID:fjZi31i30
乙!
>>1も騙されたか……
でもやっぱびっくりするぐらいよくできてるよねアレ
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/17(金) 17:12:02.84 ID:KBetvFiXo
マミさんだけ蚊帳の外……
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/17(金) 23:24:48.25 ID:4BFzx+it0
無印ゲーム化ですって
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/18(土) 12:53:43.99 ID:nGjrunDDO
>>446
ソースを貼らない人って……
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/08/18(土) 16:34:50.99 ID:EJv3ql310
乙!

>>417だけど読んでくれてありがとうございます!
テンション上がったし新作書くよー!
逆襲は色々難しいし夏だからマグナモンも活躍するあの作品です
夏休み中にあげられるかな?

アレマグナモンダセナクネェ……マァイイカ

しかし、とうとう来たかアルカディモン
幼年期の時点でピエモン瞬殺したりオメガモン相手に無双した時の
インパクトが強すぎていまだに個人的最凶デジモン!

……クロスウォーズで出たのはマルカディモンかなんかだよね?
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/19(日) 09:56:38.99 ID:NN0PfEza0
>>447

Vジャン10月号のフラゲ情報らしいよ

ttp://www.imagebam.com/image/130b3f206383928
ttp://www.imagebam.com/image/f99984206383924
ttp://www.imagebam.com/image/e660b9206383933
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 12:22:50.73 ID:GXR/VqyDO
あすみの釣りの流れ見てきたけど、>>1が出したいなら出してもいいのよ

決め台詞「サヨナラ勝ち」はワロタ
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/08/20(月) 04:23:55.61 ID:+I3Y8KQeo


あすみちゃん見てきたけどクオリティ高ぇな
パートナーは暗黒系なイメージかな
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/20(月) 07:48:58.41 ID:UP1fQ1ke0

その後アノマロカリモンは宇宙監獄的なところに放り込まれるんですよね!
てか、無印ゲーム発売するのか・・・。買おうかな・・・。
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/27(月) 08:24:25.28 ID:aO75RFSDO
>>1は卒業キック授与でもされてもうたん?
454 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 17:39:43.95 ID:Q4BAxJGt0
こんにちわ

>>442
ウォーゲームのレンタルは置いてあるのに無印のTVシリーズのDVDのレンタルって置いてませんよね…
BOXを買い逃した自分はこのSS書くための資料として見るために当時録画したVHSをデッキごと引っ張り出さなきゃいけないからメンドイ

>>443
かずマギ読む前からこれだけは決定してたんですよね
なのでユウリ様は原作設定無視のネオ要素をいれたユウリ様となっております

>>444>>450>>451
いやぁ、出そうかどうか考え中
パートナーは自分の中で暫定してんですが話に何処で出せばいいのかなって

>>445
一人だけ刹那の過去バナを聞けなかったハブラレルヤみたいな感じになっちゃいましたね
いや、後でマミさんにも話すと思いますたぶん

>>446>>449
うーむ無印かぁ……
懐かしさを楽しめそうだけどカードとかのゲーム部分ではどうかなぁ?
こりゃちょっと様子見かな?
ところで声付くのかなコレ?
タケルの中の人とかどうすんだろ?

>>448
それじゃあクロウォのルーチェモンはノレーチェモン?
新作楽しみにしています!
何処で書かれるのかな?
つーか基本こことのくす以外見てない自分にはここに貼って頂ければありがたいかなと

>>452
あの後脱出できたんでしょうかね?
かつての悪役と共に…
デジモン的には改心した悪役というとオーガモンとかが放り込まれるのかな?

>>453
すいません
白状すると少ない休みの中気分転換にちょっと別のSSを書いてました
まどマギとある特撮のクロスものです
このSSと同じく地の文無しの台本形式SSなので>>1の下手文さが滲み出てるのですぐわかるかと思います
一発ネタのつもりで立てたけど以外にも好評…では無いなけど、続編希望の声もあるのでこのSSと共に更新していこうかなと
向こうはかなりスローペースになると思いますが……
センデンウザイ?スイマセン……

デュークモンキター!という訳で記念撮影
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3357171.jpg

投下
455 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 17:45:27.20 ID:Q4BAxJGt0
“アルカディモン(成長期)”

成長期 妖獣型 ウィルス

様々なデジモンのデータを元に人為的に創られた呪われしデジモン
相手のデータを吸収することで成長進化する性質を持つが、自我を持っているかは判っていない
詳細は不明で現在調査中である
必殺技は相手のデータを分解吸収する『ソウルアブソープション』と
構成データを破壊し消去る『イレイズシックル』


アルカディモン「ギ…ギギ……」

インプモン「アルカディモンだと?気味悪ぃデジモンだぜ!」

テイルモン「アルカディモン!まさか……超究極体!?」

まどか「ちょ…超究極体って!?」

ほむら「究極体より上の進化があったの!?」

ユウリ「残念だが、このアルカディモンはまだ成長期だ……」

さやか「な…なぁんだ成長期か!それならたいしたことなさそうじゃん!」

杏子「いや、さっきからギルモン達が奴を見て脅えている……」

ギルモン「ギ…ギルウゥゥゥ……」

ブイモン「(く…くそぉ…何も変わってないじゃないか俺……でも…あのデジモンを見てると……)」

ユウリ「ふふふ…こいつは全てのモンスターを統べる最強のデジモンに進化するからな」

テイルモン「あの娘が超究極体を進化させるのに選ばれたテイマーだというの!?」

杏子「D-1チャンピオンだからか……」

ユウリ「目に焼き付けておけ……と言いたいところだが、あんた達がアルカディモンの超究極体の姿を見る事はない」

インプモン「あぁ?そりゃ俺達がここでくたばるからってか?」

テイルモン「悪いけど、それはそのデジモンが今ここで私達に倒されるからそうなるって事にさせてもらうわ!」
456 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 17:46:54.25 ID:Q4BAxJGt0
杏子「ほらっ!ギルモン、シャキッとしろっ!」

ギルモン「ギ…ギルッ!」

さやか「ブイモンもビビってんじゃないよ!勇気を出して!」

ブイモン「あ…ああ……」

インプモン「何に進化するのか知らねーけど、今は同じ成長期ならこのままで行けるはずだぜ!」

テイルモン「待って!奴はを甘く見ては―」

インプモン『ナイト・オブ・ファイアー!!』ボッ!

ユウリ「不味そうな前菜だね……アルカディモン!」

アルカディモン「ギ…」

ズバァン!

ほむら「インプモンの炎を掻き消した!」

杏子「それぐらいで!」

ギルモン『ロックブレイカー!!』ダッ!

ブイモン『ブンブンパンチ!!』ダッ!

ドガッ!ドゴォン!

ギルモン「うわぁ!!」

ブイモン「ぐえっ!!」

さやか「ブイモン!」

杏子「三体がかりなのに情けねぇな……けど、まだ行けるな?ギルモン!」

テイルモン「だから奴は超究極体に進化するアルカディモンよ!今は成長期でもあなた達とは根本的に次元が違うはずよ!!」

まどか「それって、成長期でも究極体と同じくらいの強さだったルーチェモンと同じって事……!?」

ほむら「なら、こっちも究極体に進化よ!」

杏子「よしっ!マトリックス―」スチャッ!

ユウリ「(ちっ…!奴等全員に究極体に進化させられたら今のアルカディモンじゃ流石に分が悪い……ならっ!)」ジャキッ!

ドドドドドッ!

ガキィン!

まどか「きゃっ!?」

さやか「あたし達のデジヴァイスが!!」

杏子「奴のハンドガンで撃ち飛ばされた!!」

ほむら「(あれ?彼女の魔法少女の衣装ってあんなのだったかしら……?)」

ユウリ「コルノ・フォルテ!」

ミノタルモン「モーッ!」ドッ!

パシッ!

ユウリ「あんた達三人のデジヴァイスは預からせてもらう」

杏子「クソっ!」

テイルモン「何がコルノ・フォルテよ!ただのミノタルモンじゃない!」
457 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 17:48:02.50 ID:Q4BAxJGt0
“ミノタルモン”

成熟期 獣人型 ウィルス

強力なダークサイドのパワーを持った暗黒デジモン
動きは速くないが、きわめて頑丈な皮膚を持つため、並みの攻撃ではビクともしない
左手の「デモンアーム」は、かなりの広範囲の敵に衝撃を与え、どんなに離れていようと逃れることはできない


ユウリ「アタシが育成したコルノ・フォルテを単なるミノタルモンと同じに見るなよ?今の様にあんた達のデジヴァイスを奪い取れる程のスピードを身につけさせるためにトレーニングさせたんだからな」

ミノタルモン「ユウリ様に育て上げられた俺は速さと防御を兼ね備えた最強のミノタルモンなんだモー!」

ブイモン「デジヴァイスが無けりゃ進化できないぞ!」

ユウリ「暁美ほむら、まずはあんたのデジモンからじっくり調理してやる」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「問題無いわ、ここは私達に任せて」

インプモン「よっしゃ、行くぜぇ!」

ほむら「奴を倒してまどかのデジヴァイスを取り戻すのよ!」

杏さや「「あたしらのは!?」」

ほむら「ついでに取り戻すわ!」

杏さや「「ついでかよ!!」」
458 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 17:50:43.62 ID:Q4BAxJGt0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=ubnDhbTGeIg&feature=related


―インプモンワープ進化ぁぁぁ!ベルゼブモン!!―


ユウリ「属種魔王型デジモン、必殺技はダブルインパクトとダークネスクロウ、体重35G、Vi種、究極体、平均寿命は不明……」

ベルゼブモン「あ?」

ユウリ「それがベルゼブモン…それ以上でもそれ以下でもない!」

ほむら「私のパートナーがそんなデータだけで測りきれるものだと思わないで欲しいわね」

ユウリ「あはは!それじゃあ、悪魔の調理といこうじゃないか!今宵はこのアタシ、テイマーユウリとアルカディモンがお前達に取って置きの料理を振る舞ってやる」

ベルゼブモン「あぁ!?」

ユウリ「今日の食材は暁美ほむらのパートナーベルゼブモン!!」

ベルゼブモン「冗談じゃねぇ!暴食の魔王が材料にされてたまっかよ!」

ほむら「逆にそのデジモンを料理してあげるわ…!」

まどか「待ってほむらちゃん!わたし達同じ選ばれし少女……仲間でしょ!?」

ユウリ「仲間?アタシの一番大事なものを奪ったこいつと……?」

ほむら「やはり彼女はパートナーのクダモンを失った事を……」

ベルゼブモン「つーかありゃ、テメェがボケっとしてたから奴等にやられたんだろうがよ!逆恨みもいいとこだぜっ!!」

ユウリ「なん…だと……?ゆ…許さない……アルカディモン!!」

アルカディモン「…ギッ!」ダッ!

ズバッ!

ベルゼブモン「うおっ!危ねっ!テメェ!!」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュンバキュゥゥゥゥン!!

ユウリ「イレイズシックルだ!」

アルカディモン「ギギッ!!」

ズバァン!!

まどか「弾丸が!!」

テイルモン「奴の鎌で弾丸のデータごと消し去ったのね…!」

ユウリ「暁美ほむら!アタシはあんたに復讐するために悪魔と契約し、このアルカディモンを超究極体に育てることにした!そして、あんたの大事なものを全て奪い尽くす!!」
459 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 17:51:46.49 ID:Q4BAxJGt0
ほむら「確かに……やり直しが無ければ、私もあなたと同じ復讐者になったのでしょうね……まどかを失えば……」

まどか「ほむらちゃんはそんな事は……」

ほむら「いいえ、現にあなただけを救う為なら他のものを諦めてきた私よ……もう誰にも頼らないと……」

ベルゼブモン「けど、今はもう一人じゃねぇだろ!俺がいる!」

ほむら「ええ、今はパートナーのあなたも……でも、彼女はそんなパートナーデジモンを失って……」

ユウリ「なら、まずはそのパートナーデジモンから奪ってやる!アルカディモン!!」

アルカディモン「…ギ……」

ユウリ「ソウルアブソープションだ!!」

アルカディモン「!」

シュルッ!

さやか「触手が!」

ほむら「避けるのよベルゼブモン!」

杏子「駄目だ間に合わねぇ!!」

ズブッ!!

ベルゼブモン「ぐおおおおおぉぉぉぉぉ!!」

ユウリ「アハハハハハ!そのままベルゼブモンのデータを吸い尽くしなアルカディモン!」

ブイモン「このままじゃベルゼブモンが!!」

ほむら「確かにあなたの復讐の感情は否定しないわ……でも、私の大切なものをただ黙って奪われるわけにはいかない!」カチッ!

ドゴオォォォォォン!!

ユウリ「何!?」

ベルゼブモン「お…おう…時間止めて助けてくれたのか……サンキューほむらぁ……!」

ほむら「私達パートナーでしょ?」

まどか「よかったぁ…!」

ほむら「ついでにまどか達のデジヴァイスも返してもらったわ」

ミノタルモン「あぁ!ユウリ様申し訳ありませんモー!!」

ユウリ「そんな力がありながらお前はぁ……!!」

ベルゼブモン「うるせぇ!逆恨みもいい加減にしやがれ!!」

ユウリ「くっ…!けど、今頂いたデータだけでも十分極上な餌だったみたいだねぇ」

ブイモン「どういうことだ!?」

アルカディモン「…!」

ピカアァァァ…!

テイルモン「アルカディモンの進化が始まるんだわ!!」

ピカァン!
460 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 17:53:10.05 ID:Q4BAxJGt0
“アルカディモン(成熟期)”

成熟期 妖獣型 ウィルス

アルカディモンが第一の成長進化を果たした姿
両腕から複数の細長い触手を伸ばして貪欲に相手のデータを吸収するが、自我の存在は確認できない
必殺技は『プリズンフィスト』と『スナッチウィップ 』


テイルモン「くっ!これで奴が超究極体に一歩近づいてしまったってことなのね…!!」

ユウリ「お前のデータは中々美味だったみたいだな!」

ベルゼブモン「野郎……!」

アルカディモン「……!」ジュィィィィン……バッ!

ドゴオォォォォォォン!!

ブイモン「うわっ!」

ほむら「今の技はベルゼブモンがロードしたはずのエテモンのダークスピリッツ!?」

ベルゼブモン「ちっくしょう!奴にデータを奪われたって事かよ!!」

杏子「あのデジモンもロードしたデジモンの技を使えるのか!?」

ユウリ「正確にはそのベルゼブモンのデータをスキャニングした事により、そいつが持っていたロードしたデジモンの技を使える“暴食”の特性をアルカディモンも使えるようになったって事さ!」

テイルモン「このおバカ!あんたのせいでアルカディモンが更に厄介な力が身に付けたじゃないのよ!!」

ベルゼブモン「俺のせいかよ!?」

アルカディモン「……」ドッ!

ズバッ!!

ベルゼブモン「ぐわっ!俺のダークネスクロウまでコピーしやがったのかよ!」

ユウリ「どれどれ、他にどんな技が使えるのかデジヴァイスでチェックだ」ピッピッ

ユウリ「ん?何だこの技……『アドベント・シャルロッテ』……?まあいい、試してみようじゃないか。コマンド入力アップリング!」ピッ!

アルカディモン「!」

ニョロンッ!

シャルロッテ「キシャアアァァァァァ!!」

ブイモン「うわっ!この前の変な怪物!!」

ほむら「お菓子の魔女……」

杏子「あれが魔女って奴なのか!?」

さやか「ほむらが繰り返してきた時間の中であたしもあんな化物になったっていうの……!?」

まどか「確かあの魔女ってマミさんを……」

ベルゼブモン「くそっ!シャルまで!!」

シャルロッテ「グガアァァァ!!」

バクッ!!

ギルモン「ギルぅ!ギルモンたちを食べるつもりだよ!!」

ユウリ「おいおい、アルカディモンじゃなくてあんたが食ってどうすんだよ!食べるんならテイマー達にしな!」

ベルゼブモン「そうはさせっかよ!俺にだって失いたくねーもんはあるんだ!!」

ほむら「ベルゼブモン!!」スチャッ!
461 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 17:55:13.53 ID:Q4BAxJGt0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=qMPM4xW_lxU&feature=related


―ベルゼブモンモードチェンジ!ブラストモード!!―


まどか「ベルゼブモンに翼がはえた!!」

ほむら「私達の新たな力よ」

テイルモン「とうとう“また”あの姿に進化させられるようになったのね……」

シャルロッテ「ギャアアァァァァス!!」

ベルゼブモンBM「許せよ、シャル!」

ベルゼブモンBM『デス・ザ・キャノン!!』

ズバアァァァァァァァァァン!!

シャルロッテ「!!?」

ドゴオオオォォォォォン!!

ユウリ「しゃらくさい真似を……!!」

テイルモン「今のあんたなら成熟期のアルカディモンを倒せなくはないわ!」

ほむら「そうね、超究極体というものに進化させる前にここで引導を渡してあげるわ!」

ベルゼブモンBM「おうよ!観念しやがれ!!」

ミノタルモン「ゆ、ユウリ様……」オロオロ

ユウリ「(確かに今のアルカディモンのステータスでは奴のデジモンには勝てないか……)」

かずみ「何だか外が騒がしいから様子を見に来たけど、大丈夫まどか?」

ゴマモン「って、みんなが戦ってるってばよ!」

タツヤ「ねーちゃ……?ねーちゃ!!」

ゆま「あ、たっくんはお外出ちゃダメって言ったでしょ!」

まどか「た…タツヤ!?何でタツヤがデジタルワールドにいるの!!?」

さやか「あ、ゴメンまどか。色々ありすぎてたっくんが居るのを伝えるのすっかり忘れてた……」

ルキ「あれって…ユウリ!?生きてたの!?」

ユウリ「人数も増えすぎた……こうなったら、これを!」バッ!
462 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 17:57:13.96 ID:Q4BAxJGt0
杏子「何か出してきたぞ!?」

ほむら「爆弾!?」

ユウリ「アナログマンが開発した時空震度爆弾だ!」

さやか「時空しんど……え、何?どういう爆弾!?」

ほむら「アナログマンって事は彼女はワルプルモン軍と…!?」

ユウリ「この爆弾は空間を歪ませることによってリアルゲートへ通じるデジタルゲートを強制的にこじ開ける爆弾さ!アタシとアルカディモンが潜れる程のゲートをね!」

まどか「リアルワールド!?わたし達の元の世界へ!?」

ユウリ「人間共の醜い情念もアルカディモンの進化の糧としてやる……そして、現実世界もアルカディモンの力で破壊の限りを尽くしてやる!!」

テイルモン「そんな事は!!」

ルキ「(何あれ……ユウリがあんな事言うなんて……あいつ本当にユウリ……!?)」

ユウリ「あんた達もリアルワールドに来るんだね…骨を埋めるならせめて自分達の世界がいいだろう、そこがお前達の地獄にふさわしい……ま、来れるものならな!!」ブンッ!

ドオォォォォン!!

シュオォォォォン……

ほむら「空間に亀裂が!!」

テイルモン「デジタルゲートがオープンしたのよ!!」

ベルゼブモンBM「テメェ逃げる気か!!」

ユウリ「ハハハハ!勝負は一先ず預けたよ!アルカディモン行くよ!」ダッ!

アルカディモン「ギ…」ダッ!

ミノタルモン「ユウリ様待ってくださいモー!」ドッ!

ブイモン「待てっ!!」

シュウゥゥゥ……

杏子「ちっ!ゲートがもう閉じやがった!!」

テイルモン「何としてでも追わないと!あんなデジモンがリアルワールドに解き放れたらとてつもないことになるわよ!!」

タツヤ「ねーちゃ!」ダキッ!

まどか「タツヤ……わかってるよテイルモン!それにタツヤもママとパパのとこへ連れて帰らないと……!!」

さやか「でも、あたし達がリアルワールドに戻る方法って!?」

ほむら「飛鳥ユウリが使ってた爆弾をアナログマンの元から奪うというのは……」

Shibumi「その必要は無いよ」
463 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 18:01:57.25 ID:Q4BAxJGt0
ベルゼブモンBM「うおっ!誰だこのオッサン!?」

まどか「シブミさん!」

かずみ「オジサン急にいなくなったと思ったら急にまた現れないでよぉ!」

さやか「このオジサンがシブミ……!?」

杏子「(確かに…マミと似た顔立ちをしてやがる……)」

ほむら「(と言うか、マミの部屋に飾られてた彼女の両親の写真と同じ……)」

杏子「(じゃあ、やっぱり……)」

ほむら「(でも、マミの父親は……それじゃあ、目の前にいるこの人物は一体……!?)」

Shibumi「前に君達にプレゼントがあるっていったよね?今こそそれを使うときだ」

まどか「それで元の世界に帰れるんですか!?」

Shibumi「君達がリアルワールドへ戻るためのアルゴリズム……それを持つのはこいつだ!」

シュイィィィィン……

ギルモン「ギル…おっきい……!」

ゆま「これ乗り物?」

Shibumi「アークだよ。君達をリアルワールドへ導いてくれる方舟さ」

ほむら「アーク……」

Shibumi「今の爆弾とは違ってこのアークなら、君達の強すぎるデジソウルを包み込んで次元を歪ませること無くデジタルゲートを潜り抜けられるはずだ」

さやか「それじゃあ、本当に元の世界に帰れるんだねあたし達!」

Shibumi「ただしね、このアークに乗っても色々制限があるんだよ」

まどか「制限?」

Shibumi「乗車定員だよ。いくらアークに乗っててもデータの容量がオーバーしてたらゲートを通るこ事ができない。アークで包めるデータにも限界がある」

ほむら「どのくらいの人数までなら乗ることができるのかしら?」

Shibumi「そうだね……アークの限界積載量が100GBだとして、君達テイマーが一人5GB、成長期のデジモンも同じく5GB、成熟期は20GBで完全体は30で究極体は最低でも50と一気に容量の半分も食う。パートナーを成長期の状態にしていれば大丈夫だけどね」

ほむら「究極体のミネルヴァモンを乗せていくのは無理ね……」

ミネルヴァモン『そんな……ユウリがあんな状態なのに……それにお兄ちゃんと離れるなんてヤーダー!!』

ベルゼブモンBM「ワガママ言ってんじゃねぇよ!!」

さやか「それに退化できない他のデジモンもきつくない?」

杏子「パートナー以外のデジモンは置いてくしかねぇな……」

まどか「そんな!ウィザーモン達はそれでいいの!?」

ウィザーモン『こんな状況だ、やむを得ないだろう……』

エンジェモン『せっかくほむら達にもまた会えたのに残念ではあるがな……』

Shibumi「そして、君達が連れて帰りたい幼児達は2.5GBといったところだね」

さやか「そうすると、あたし達テイマーがここにいないマミさん含めて8人でパートナーデジモンも8でたっくん達お子様が4人という事はえぇと……みんなのパートナーが一体5GBで……5×8で……」

まどか「テイルモンは成熟期だよ」

さやか「そうすると……あぁもうっ!ややこしい!!」

ほむら「全員のデータの容量は105GBになるわね」

まどか「流石ほむらちゃん!暗算速いね!」

さやか「どうせあたしは算数苦手だよー!」

杏子「中学生なら数学って言えよさやか……」
464 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 18:04:17.99 ID:Q4BAxJGt0
かずみ「でも、ギリギリ容量オーバーしてるよ?」

ルキ「何も全員で戻る必要ないんじゃない?わたしとレナモンはこのまま残るからいいし」

レナモン「ルキ、ユウリの事が心配ではないのか?」

ルキ「……」

杏子「アイツはあんたの友達だったんだろ?薄情な女だぜ!」

ルキ「…あれって本当にユウリだったの?」

ほむら「どういう意味?確かにあれは飛鳥ユウリだったわ」

ルキ「それが何であんた達を襲ったの?」

ベルゼブモンBM「あの時クダモンを助けられなかった俺達を恨んでるんだとよ!」

ルキ「何ソレ……?あの子がそんな逆恨みするわけがない!!」

レナモン「だが、彼女達はとても固い絆で結ばれていた。それが断ち切られたとなると、彼女を変えてしまってもおかしくはないだろう」

ルキ「それでも…ユウリは……とにかくあたしは行かない!!」

杏子「勝手にしやがれ!みんな、こんな奴放っといてユウリを追おうぜ!」

まどか「杏子ちゃん……」

さやか「って、あんたマミさんの存在忘れてんじゃん!マミさんを置いてくわけにはいかないっしょ!」

Shibumi「マミならこっちに近づいてきてるよ」

まどか「本当ですか!?」

杏子「…おい、それならオッサン、マミに会ってやって……」

Shibumi「おっと!ヘビーな妨害が……」

ザッ…ザザザッ……シュゥゥゥゥゥ……

かずみ「また消えちゃった!」

さやか「って、何今の消え方!?」

ルキ「立体映像……?」

ほむら「それとも彼は人間じゃないの……!?」

まどか「(そんなにマミさんに会いたくないのかな……)」

ドゴオオォォォォォォン!!

ブイモン「うわぁ!今度は何だぁ!?」

ベルゼブモンBM「ありゃ…カオスドラモンだぜ!!」

カオスドラモン「あの小娘め……デーモン様の意向に背いて勝手にリアルワールドに行きおって……まあいい、ここで俺が選ばれし少女達を殲滅させて手柄にしてやる!メタルエンパイア軍団の総戦力でな!!」

メカノリモン「……」ガシャン!ガシャンッ!
465 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 18:06:48.05 ID:Q4BAxJGt0
“メカノリモン”

成熟期 マシーン型 ウィルス

小型デジモン専用のパワードスーツデジモンであり、デジタルワールド初の乗り物型デジモンでもある
自ら行動することはできず常に他のデジモンが操縦しないと活動できない特異なデジモンである
ウィルス属性から考えると、操縦しているデジモンも、恐らくウィルス属性のデジモンだと思われる
まだまだ開発途中のデジモンであり、酷使しすぎると電脳核(デジコア)がオーバーヒートしてしまう
必殺技は、メカパワー炸裂のコークスクリューパンチ『ジャイロブレイク』と
胴体に埋め込まれたリニアレンズから照射される『トゥインクルビーム』
これを食らった敵は、体の自由が利かなくなってしまう


ルキ「何だ、メカノリモンか。あれはたいしたデジモンじゃないよ」

レナモン「他のデジモンが操縦しなければ動けないデジモンだからな」

ルキ「どうせバケモンが乗ってるんでしょ」

ブイモン「乗って動かすからメカノリモンか……ちょっと面白いな」

ほむら「そう、じゃあ中の操縦しているデジモンを降せば害は無くなるのね……」

まどか「ほむらちゃん……まさかあのデジモンも……」

カオスドラモン「総戦力と言ったはずだ!メカノリモンだけだと思うなよ!」

メガドラモン「ギャオオオオオン!!」

タンクモン「硬いんだよぉ!」

ムゲンドラモン「グオォ……」

さやか「メガドラモン!!」

ゴマモン「オイラの村を襲ったタンクモンもあんなに沢山……嫌な事思い出させてくれるってばよ!」

ブイモン「しかも、ムゲンドラモンまで沢山いるぞ!!」

カオスドラモン「このムゲンドラモン量産記念の暁に貴様等をあっという間に叩き潰してやるわっ!!」

まどか「なら、こっちも総戦力だよ!」

ほむら「ええ!リロード、ミネルヴァモン!!」

まどか「リロード!ウィザーモン!エンジェモン!アトラーカブテリモン!サンゾモン!ゴクウモン!サゴモン!チョ・ハッカイモン!」

さやか「リロード!スティングモン!ティラノモン!マッハガオガモン!」

杏子「リロード!オーガモン!マサルダイモン!」

シュィィィィン!

ウィザーモン「さあ、ショータイムだ!」

ティラノモン「恐竜デジモンの意地見せちゃるよ!どっちでもいいけど!」

さやか「って、まどかのデジモン多っ!!」

まどか「ティヒヒ!サンゾモン達にも付いてきてもらったけど、もうお別れなんだね……」

サンゾモン「いいえ、また逢える事を信じて……」

エンジェモン「希望を捨てずに戦う!私達も!」

ミネルヴァモン「おに…いや、ベルゼブモン。短い間だったけど、あんたと共に戦えた事を誇りに思う……」

ベルゼブモンBM「よせよ、そんなこれで最後見てーな言い方」

ブイモン「スティングモン……俺、お前がいなくても戦えるように何とかやってみせるけど……最後のジョグレスを……」

スティングモン「美樹さんの笑顔を守りたいと思えば、君の進化も取り戻せるさ!」

杏子「おい、マサルダイモン!いつまで寝ぼけてんだ起きろ!」

マサルダイモン「うん……うおっ!?こりゃまた一杯いやがるな!」

テイルモン「私達も進化よ!」

ギルモン「うん!」
466 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 18:07:38.83 ID:Q4BAxJGt0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0&feature=related


―テイルモンワープ進化ぁ!オファニモン!!―


―ゴマモンワープ進化ぁぁぁ!ヴァイクモン!!―


―ドルモン進化ぁ!ドルガモン!!―


―ブイモン進化ぁ!ブイドラモン!!―

―ブイドラモン!―

―スティングモン!―

―ジョグレス進化ぁぁぁぁ!―

―パイルドラモン!!―

―パイルドラモン究極進化ぁぁぁ!インペリアルドラモン!!―


MATRIX
EVOLUTION_


杏ルキ『マトリックス・エヴォリューション!!』


―ギルモン進化ぁ!デュークモン!!―


―レナモン進化!クズハモン!!―


ベルゼブモンBM「よっしゃあ!行くぜオラァ!!」

ヴァイクモン「おうっ!」

インペリアルドラモン「デジタルワールド最後の戦いだ!派手に―」

キャプテンフックモン「ド派手に行くぜっ!!」

デュークモン「キャプテンフックモン!」

ルカモン「あたし達もこのデジタルワールドというお宝を守るために戦うよ!」

シーラモン「ギンギンに行くぜぇ!!」

サンゾモン「ゴクウモン、サゴモン、チョ・ハッカイモン、参りましょう!」

ゴクウモン「おうっ!お師様!」
467 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 18:09:30.69 ID:Q4BAxJGt0

ゆま「やっちゃえヴァイクモン!」

ヴァイクモン『バイキングアックス!!』

ズドオォォォォォン!!

タンクモン「ぎゃあああぁぁ!!」

メカノリモン「トゥイントゥイン……」

メカノリモン『トゥインクルビーム!!』

タツヤ「ねーちゃ!!」

まどか「タツヤ、危ない!!」

エンジェモン『ホーリーロッド!!』グルグルグル!

ズバァン!

エンジェモン「大丈夫か?」

まどか「ありがとうエンジェモン!」

タツヤ「あいがとーえーじぇもん!」

エンジェモン「子供は未来への希望だ。それを傷付けようとする者はこの私が聖なる鉄槌を下す!」

エンジェモン『ヘブンズナックル!!』ズオッ!

メカノリモン「!!」

ドゴオォォォォォォン!!

タツヤ「えーじぇもんつおいねーねーちゃ!」

まどか「うん、そうだね!」

タツヤ「タツヤもぱとなデジモンほしいなぁ……」

マリンエンジェモン「パププ〜(さ、たっくんは船の中に非難してください)」

マサルダイモン「オラオラぁ!!」バコッ!ドゴッ!

さやか「はああぁぁぁぁぁ!!」ズバッ!ザシュッ!

ほむら「コックピットは……あそこね!」カチッ!

ポイッ!

バケモン「バケッ!?」

ほむら「中のバケモンをほっぽり出して頂いたわ」

さやか「ったく、あんたは!」

ほむら「でも、あまりいいものじゃないから飽くまでコレクションとして一体だけ盾にしまっておきましょう」スポッ

メガドラモン『ジェノサイドアタック!!』ドンッ!

ティラノモン「ミサイル来るよ!!」

オーガモン「打ち返してやるぜ!!」

オーガモン『骨棍棒!!』

ゴクウモン『如意金箍棒!!』

チョ・ハッカイモン『強振砲舞乱!!』

カキィィィン!!

メガドラモン「何!?」

ドゴオォォォォォン!!

サゴモン「ナーイスバッティング!」
468 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 18:11:13.03 ID:Q4BAxJGt0
カオスドラモン「ムゲンドラモン達よ!ムゲンキャノンを一斉発射だ!!」

ムゲンドラモン達『∞キャノン!!』シュオォォォォン……

ジュバアァァァァァァァン!!

アグモン博士「うわぁ!やばいよぉ!!」

杏子『任せろ!』

デュークモン『ファイナル・エリシオン!!』

インペリアルドラモン『ポジトロンレーザー!!』

ベルゼブモンBM『デススリンガー!!』

ドバアァァァァァァァァン!!

杏子『アタシ達の力思い知れえぇぇぇぇぇ!!』

ムゲンドラモン「グオッ!?」

ドゴオォォォォォォォォン!!

カオスドラモン「馬鹿な!?えぇい!ムゲンドラモンはまだまだいるのだ!行けぇ!!」

マッハガオガモン「もう一発一斉に撃たれたらまずいぞ!」

オファニモン「撃たれる前に!」

オファニモン『セフィロートクリスタル!!』フワッ

シュババババババッ!!

ガキンッ!

カオスドラモン「ぐっ!ムゲンドラモンの砲門に突き刺しただと!?」

ムゲンドラモン「ガッ…!」シュオォォォォン……

カオスドラモン「待てっ!そのまま撃ったら―」

ドガアァァァァァン!!

オファニモン「ふふっ、クリスタルが刺さったままキャノンを撃ったから暴発して自爆したようね!」

カオスドラモン「おのれぇ…!」

まどか「すごいよオファニモン!ちゃんとやればできるんだね!」

サンゾモン「どんな“穴”でも突き刺すのが得意ですからねオファニモンは」

まどか「……」
469 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 18:13:42.01 ID:Q4BAxJGt0
タンクモン『ハイパーキャノン!!』

ゆま「! ヴァイクモン!うしろから!!」

ヴァイクモン「しまった!背中に乗せてるゆまに当たる……!!」

マミ『ティロ・デッカードランチャー!!』

ドゴオォォォォォォン!!

ゆま「あっ…助かったの……?」

ヴァイクモン「あれは……セントガルゴモンなのか!?」

ゆま「じゃあ、マミお姉ちゃんだ!」

杏子『マミ!』

さやか「マミさん!来てくれたんですね!」

セントガルゴモンX5「みんな揃ってると思ったら随分と派手にやってるね〜」

マミ『これで全員集合ね!暁美さん達も無事だったみたいだし』

ほむら「セントガルゴモンのその姿は……?」

カオスドラモン「くそぉ……おい、そこのムゲンドラモン!!」

ムゲンドラモン『ブースタークロー!!』ドッ!

Bウォーグレイモン『ドラモンキラー!!』

シュパパンッ!!

ムゲンドラモン「グ…グオオォォォォ!!」ズバァン!

インペリアルドラモン「ブラックウォーグレイモンだと!?」

キリカ「ムゲンドラモンの三枚おろしの出来上がりっと!」

ほむら「呉キリカ!?」

杏子『何でアイツと一緒にいるんだよマミ!?』

マミ『…詳しいことは後で説明するわ!』

オーガモン「あの黒いウォーグレイモンは……レオモンを殺った奴の片割れなんだぞ……!?」
470 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 18:14:55.08 ID:Q4BAxJGt0
ドルガモン『パワーメタル!!』シュバッ!

クズハモン『裏飯綱!!』コオォォォォン!

タンクモン「ひいぃぃぃぃ!!」

メガドラモン「ぎいやあぁぁぁぁぁ!!」

ドゴオォォォォォン!!

かずみ「敵もだいぶ減ってきたね!」

ドルガモン「もう一息だな!」

カオスドラモン「よくも我がメタルエンパイア軍団を!喰らえい!!」

カオスドラモン『ハイパームゲンキャノン!!』

ズバアァァァァァァァァン!!

インペリアルドラモン「そうはさせるか!」

インペリアルドラモン『メガデス!!』

Bウォーグレイモン『ガイアフォース!!』

ドゴオォォォォォォォン!!

カオスドラモン「あ…あ……?」

杏子『もう後がないみたいだなぁ!」

まどか「オファニモン!」

オファニモン『エンデンズジャベリン!!』

デュークモン『ロイヤルセーバー!!』

ジャキイィィィィィィィン!!

カオスドラモン「こ…この俺…が……デーモン様あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ズバァン!!

まどか「やったぁ!」

ほむら「私達の力を合わせればこれからもどんな困難にも乗り越えられるはずだわ…!」

オファニモン「でも、早くあの娘を追わないと!」

杏子『ちょっと待て。マミ、ソイツの事説明してもらうぞ」

キリカ「……」
471 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 18:16:32.68 ID:Q4BAxJGt0

〜リアルワールド・あすなろ市のビルの屋上〜

ユウリ「…戻ってきたみたいだな……」

アルカディモン「ギギ……」

ユウリ「ふふふ…やっぱ人間界だけあって多くの思念が渦巻いてるみたいだね……」

?「それは我々が人間の強欲の感情を強めましたからね」

ユウリ「なんだあんたは?」

?「お待ちしておりましたよユウリ様。貴方の事はデーモン様から伺っております」

ユウリ「そうか、リアルワールドに潜伏していたバルバモンの……人間の姿にも化けられるんだな……」

?「はい、そして貴方にも私の仕事を手伝っていただきたいのです」

ユウリ「デジメモリをばらまく仕事か…?そんなせこい事をやってる暇は無いんだよアタシはアルカディモンの進化のために……」

?「アルカディモンの進化はテイマーのパートナーデジモンのデータをロードするのが最短の道。このデジメモリを餌に食いつい

てくるテイマー達がいます」

ユウリ「プレイアデスのテイマーか……アナログマンが言ってたな」

?「この件はデーモン様も了承済みです。アルカディモンの進化とバルバモン様のお力を取り戻すために……」

ユウリ「いいよ。デジメモリ、アタシにもよこしな。この街にばらまけばいいのか?」

?「いいえ、このあすなろ市はもう十分ですから、次は奴等の街……見滝原を……」

ユウリ「そうだね……それに奴等に近しい人間に与えてみるのもいいかもなぁ!」

ユウリ「そしてアルカディモンを進化させて……待ってろよ、仇は必ずとるからね……ユウリ」
472 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/08/27(月) 18:17:15.89 ID:Q4BAxJGt0
〜次回予告〜

エレキモン「フォーゼ終わっちゃったなぁ……」

ジジモン「でも、プレゼンターとか色々残したまま終わった様な気がするのぅ……」

エレキモン「そりゃやっぱムービー大戦でだろ」

ウィザーモン「それより、来週からのウィザードに期待大でテンションフォルテッシモだな!」

エレキモン「お前はウェイクアップフィーバーでもしてろ!」

ジジモン「魔法使いライダーってやっぱまどマギの影響?」

エレキモン「違うんじゃない?」

ジジモン「じゃってマジレンも〇リポタのヒットの影響じゃったし……」

ウィザーモン「いや、俺だろ」

エレキモン「お前は獣拳の修行でもしてろ」

ウィザーモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ウィザーモン『帰還リアルワールド!?』

ウィザーモン「さあ、ショータイムだ!」

エレキモン「この期にこいつにウィザードネタを入れ込んでこうって魂胆かよ……」


今回はここまで
次回からリアルワールド一時帰還編です
今月は更新遅すぎでしたが
来月は休みがちゃんとあるので週一には更新できるように頑張りたいかなと思います
ではまた
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/27(月) 18:51:23.83 ID:/XZ3n4zo0

主人公側強くなりすぎてムゲンドラモン相手に無双とか・・・
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/27(月) 22:01:42.53 ID:u8OB8SwJ0

所で嫌いじゃないわ!なルナモンとか出ないんだろうか
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/08/27(月) 22:57:51.63 ID:IPcoadXl0
乙!
この最終決戦はすぐそこって感じ……嫌いじゃないわ!

あと>>448のSSですがまたVIPで上げるつもりがなぜか規制されたので
完成次第こちらで上げたいと思います
でもどんどん話が膨らんでとても今月中に書ききれる気しないorz
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/29(水) 18:20:01.89 ID:eH1QO3tD0
乙!
リアルワールド一時帰還編者すぐ奥楽しみにしています!
477 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 15:34:12.06 ID:kpfU31q60
>>473
このムゲンドラモン達は量産型なので無印で四天王の一角を務めてウォーグレイモンに三枚おろしにされたムゲンドラモン様に比べて全然弱いと考えてください
それでもインフレしてますが、これからのリアルワールド編ではしばらくパワーデフレが続くかもしれません……

>>474
自分も普通にそれ考えてましたね
でも、ルナモン普通に女の子っぽいから元気さんとはイメージがまったくベツモンになりますよね
一応、太陽の方と共に出そうかなとは

>>475
まだまだ最終決戦じゃないぞよ
もうちっとだけ続くんじゃ
まあ、このSSもVIPの単発SSの様にすぐ終わらせるつもりがいつの間にかこんなに膨らんで……

>>476
ありがとうございます
この章が終わったら締めの方に入る予定です
最後までお付き合い頂ければと

投下
478 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 15:38:44.99 ID:kpfU31q60
〜キャプテンフックモンの海賊船〜

マサルダイモン「そっか、お前ら一旦現実世界に戻んのか」

ゴマモン「飛鳥ユウリとアルカディモンを追うためにな」

ウィザーモン「まどか達がリアルワールドに戻ってる間、俺達は俺達でワルプルモン軍と戦っていくしかないか……」

マッハガオガモン「元々は私とアンキロモンはリーダーのレオモンが率いるレジスタンスとして戦ってきたんだ」

スティングモン「へぇ、そうだったんだ……」

アトラーカブテリモン「なら、この船を拠点にしてワテ等でレジスタンスグループ結成といかんか?」

キャプテンフックモン「おい、何で俺達も入れられてんだよ!?」

ルカモン「いいじゃないのフックモン、それにマタドゥルモンに一泡吹かせたいんでしょ?」

キャプテンフックモン「ちっ…しょうがねぇなぁ……」

ティラノモン「乗りかかった船って言うしね」

キャプテンフックモン「お前らが俺の船に乗ってきたんだろ!!」

ティラノモン「で、リーダーは誰にすんのよ?」

エンジェモン「レオモンの補佐を勤めてた君がするべきじゃないのかマッハガオガモン?」

マッハガオガモン「いや、私なんかよりオリンポス十二神である……」

ミネルヴァモン「え?アタシぃ!?嫌だよリーダーなんて柄じゃないよ!」

アトラーカブテリモン「なら、総てを司るワテが……」

ルキ「面白いじゃん、あんた達の事、あたしが仕切らせてもらうよ」

アトラーカブテリモン「お前が?」

マッハガオガモン「確かに司令官としてテイマーがいたほうがいいかもしれないが……大丈夫なのか?」

ミネルヴァモン「こいつはカードゲームのクイーンらしいからね。戦略性には長けてるはずだ」

ルキ「テイマー……いえ、ジェネラルとしてあんた達を導いてあげるよ」

ミネルヴァモン「そりゃ頼もしいこったけど、あんたはリアルワールドに戻る気はないのかい?」

ルキ「あのアークって乗り物が店員オーバーなんでしょ?だからあんた達も残るわけだし」

ミネルヴァモン「ユウリが心配じゃないのか?」

ルキ「…あんたは何か感じなかったの?アレは本当にユウリなのかって……」

ミネルヴァモン「だからこそ、それを確かめるためにあんたも戻るべきなんじゃないのかい?」

ルキ「それは“あの子達”に任せる……わたしは以前のユウリの志を無駄にしないためにこの世界で戦うよ……」

レナモン「そうだな…それはクダモンの意志でもある」

シーラモン「でも、その“あの子達”のみなさん…何やら険悪なムードになってますが……」
479 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 15:44:48.68 ID:kpfU31q60
杏子「マミ、そいつが今までアタシ達にしてきた事……忘れたわけじゃないだろうな?」

マミ「だからさっきも言った通り、美国さんはただ操られてただけだって呉さんが……」

杏子「アンタはそんな妄言を簡単に信じるタマじゃないだろ!」

さやか「そうだね…そんな嘘であたし達に近づいて陰からこっそりと殺るための罠かもしれないよね」

まどか「さやかちゃん杏子ちゃん…そんな言い方は……」

ほむら「(今までの時間軸ではインキュベーターを傷付けたせいではあるとはいえ、私の事は信用しなかったくせにね……でも、今思えば、この世界で最初マミと出会った時はあっさりと私と共闘を結びたいと申し出てきたわね……まあ、この世界ではパートナーのテリアモンがいるからイレギュラーである私の事をあることないこと吹き込む淫獣畜生にそれほど依存してなかったかしらね……それはともかくとして……)」

ほむら「私もこの女を信用する事はできないわ」

まどか「ほむらちゃんまで……」

ほむら「まどか、こいつはかつての世界で美国織莉子と共にあなたを……だから私は仮に今の話が本当だとしてもこいつらを許す事はできない」

キリカ「ははっ…思った以上に魔女の世界での私達の事を恨んでいるようだねキミは」

ほむら「知っていたのね、あの世界の自分の事を……」

キリカ「ああ、織莉子の能力のビジョンで見せてもらった。そして、あの世界で私と織莉子がやった事は決して間違ってはいなかったと思ってる」

ほむら「そう思っているのなら尚更……!!」

まどか「…わたしの事はいい……でも、それなら最初から最悪の魔女になるわたしだけを殺せばよかったでしょ?関係の無い他の魔法少女の子達や学校のみんなを巻き込んで……!!」

ほむら「まどか…それじゃあ私は……」

マミ「さっきからあの世界とか魔女とか何の話をしてるの?」

さやか「ああ、マミさんだけ聞いてなかったんですよねそういや……」

キリカ「最終的にあの手段を取らざるを得なくなったのは暁美ほむらが常にキミを……」

まどか「ほむらちゃんを言い訳にしないで!!」

キリカ「……」

QB「でも、美国織莉子の予知能力でかつて有り得た並行世界のビジョンが見えたとしても、この世界の呉キリカと美国織莉子はかつてほむらが居たという魔女の世界の自分達の行動を知っているだけで、記憶や人格を引き継いでるわけじゃないはずだけど」

まどか「あ…うん……でも……」

ほむら「いえ、こいつらはその世界での自分達の行動を認識して肯定しているのよ」

キリカ「少数を犠牲にして多数を救う織莉子の考え……多数を切り捨て鹿目まどか一人だけを救おうとしていたキミが否定できるのか?」

ほむら「黙りなさい……!」

まどか「だから、ほむらちゃんを言い訳にあなた達のやってきた事を……」

キリカ「でも、私個人としてはキミのその覚悟は評価しているんだよ?彼女に無限に愛を尽くせる覚悟をね……仮に私と織莉子がキミ達の立場がだったなら私もキミと同じ願いを祈っていただろうしね」

ほむら「あなたに評価されても嬉しくないわ。あなたと私は違う」

キリカ「そうかな?愛するものために違う自分になりたかった私達は似ていると思うんだけどね……」

アグモン「あのよぉ…キリカ……そんな事よりもよぉ……俺達はこいつらにお願いしなきゃいけない立場なんだろ?」

インプモン「お願いだぁ?」

アグモン「織莉子を助けたいと思っているキリカを手助けしてほしいんだ……頼む!!」

杏子「ふざけんな…テメェらがレオモンを殺してゆまをあんな目に合わせたことをアタシは忘れてねぇぞ……それで助けてくれだぁ!?」

ゆま「キョーコ……でも、あれはゆまも悪い心を持ってたからゆまはあんな事を……」

杏子「お前は黙ってろ!!」

ゆま「! …うぅ……」グス

ゴマモン「おい杏子!ゆまを怒鳴りつけることはないじゃないかってばよ!!」

杏子「あっ…!ゴメンなゆま……」

ゆま「うん……」

杏子「でも、アタシもほむらと同じくコイツを許す気は毛頭ねーよ!!」
480 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 15:47:42.46 ID:kpfU31q60
ブイモン「お前達はこいつらを許した上で連れて来たのかよテリアモン?」

テリアモン「僕はそんな気は無いけどマミがさぁ……」

マミ「彼女が美国さんを助けたいという気持ちは嘘じゃなかったと思うから……もちろん私だって彼女達がした事を許したわけじゃ……」

キリカ「今更私と共に戦ってくれなんて無理な願いだよな…はは……」

テイルモン「あのさぁ…それより私達リアルワールドに急いで行かなきゃならないんでしょ?アルカディモンを従える飛鳥ユウリを追って」

まどか「そ…そうだよ!たっくん達もお家に返してあげないと……」

杏子「その前にこいつの落とし前をどうつけさせるかだ」

キリカ「……」

ルキ「ねえ、この子わたしに預けてくんない?」

杏子「はぁ?預けるって……」

ルキ「正直、この大所帯のデジモンをわたし一人で面倒見るのはキツイからさ。補佐としてもう一人テイマーが残ってくれるとありがたいんだよね」

ほむら「どっちにしろアークにはこれ以上の人数を乗せられないけど……」

さやか「あんたはこいつと一緒で大丈夫なの!?」

ルキ「別に?あんた達とその子の間に何があったかなんてあたしには関係無いし。あたしも元々はユウリとは血で血を洗う仲だったし」

かずみ「血で血って……」

レナモン「ルキの方から一方的にユウリに戦いを挑んでいただけだがな」

キリカ「そ…それなら織莉子を救い出すのに協力してくれるんだな!?」

ルキ「その子の事はわかんないけど、ワルプルモン軍と戦ってればいずれぶち当たるんでしょ?」

キリカ「感謝するよカードクイーン!」

ルキ「あんたはあたしの事知ってるんだ……」

キリカ「ああ、私もデジモンカードを多少嗜んでいるからね。どちらかというとジントリックス派だけど」

ルキ「へぇ、今もなおジントリックスをね……ちょっと後であんたのジントリックスのカード見せてくんない?」

キリカ「ああ!キミのカード戦術もぜひ伝授してもらいたいな!」

まどか「な…何だか案外上手く打ちとけそうだねあの二人……」

杏子「…ちっ!まあいい……あの女の事はアタシ達がリアルワールドに戻ってる間は女王様に任せておいてとりあえず保留だ……」

ほむら「そうね、今は保留ね……」
481 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 15:50:18.29 ID:kpfU31q60
オーガモン「ふざけるな!お前らは保留でいいかもしれないけど、俺は今日からこいつと一緒に戦うなんれまっぴらゴメンだ!!」

インプモン「おうおう、オーガモンのオッサンえらいご立腹だなぁ……」

ギルモン「レオモン殺されて一番おこってるのオーガモンかもしれない……」

ブイモン「確かレオモンとはライバル同士だったんだっけ」

オーガモン「お前らもレオモンを殺ったこいつに命預けられんのかよ!?」

アンキロモン「それは…俺だってできればこいつらをぶちのめしてレオモンの仇を取りたいだぎゃ……」

マッハガオガモン「しかし、リーダーはそんな事よりこの世界の平和を取り戻すことを望んでいるはずだ」

エンジェモン「憎むべき相手の力を利用してでもな。今は個人の憎しみの感情にとらわれている場合ではない」

オーガモン「何だそりゃ!?もういい、俺は下りるぜ!だいたい流れ行で今までお前らに付いてきたけど……本来山賊のデジモンハンターである俺様がお前らよい子ちゃん達とこれ以上一緒にいられるかってんだ!!」

キャプテンフックモン「俺は海賊であり、よい子ちゃんのつもりはねぇぜ」

杏子「おい待てよオーガモン!行っちまうのかよ!?」

オーガモン「ああ、俺が抜けても戦力にそう変わりはないだろ?」

ミネルヴァモン「ま、そうだね」

スティングモン「あ…姐さん……サラっと……」

オーガモン「今まで世話になったな……あばよっ!!」

バタンッ!

ギルモン「本当にでていっちゃった……」

杏子「一人でこれからどうすんだよアイツ……」
482 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 15:54:18.80 ID:kpfU31q60
〜荒野〜

オーガモン「つい勢いで飛び出して来たけど……これからどうすっかな?」

オーガモン「どっかで屋台のラーメン屋でも開くか?でも俺が作るラーメン、麺はいいけどスープが糞マズイって前に杏子に言われたしなぁ……」

オーガモン「まぁ、そう言いながら俺のラーメン残さず食べてくれたのもアイツだけだったんだよなぁ……」

オーガモン「…やっぱ戻ろっかな……いや、レオモンを殺したあの女と一緒になるなんてゴメンだ!!」

オーガモン「奴を倒す事が俺の生きる目的だった!それを奴等は……!!」

マタドゥルモン「生きる目的って…それじゃあ君がレオモンを倒してたらどうなってたの?」

オーガモン「そりゃ、俺がレオモンを倒せば「やったー!」って気分になってたなぁ……」

マタドゥルモン「でも、同時に君の生き甲斐を失うわけだよね?論理的に矛盾してない?」

オーガモン「ああ…だからレオモンを倒した後の事なんて考えてなかった……って、テメェらは!!」

マタドゥルモン「やあ。君、奴等の一味から抜けたみたいだね」

ベルゼブモンX「……」

オーガモン「だ…だから何だってんだよ!!」

マタドゥルモン「だったらさ、俺達と組まない?そして君の生き甲斐を奪った奴を倒すのにも協力してやるよ?敵討ちをしたいんでしょ?」

オーガモン「何だとぉ?テメェ等と組めってか?」

マタドゥルモン「元々はそんなに人間に思い入れがあるって訳でもなかったんでしょ?なら、いいじゃないの」

オーガモン「…断る!」

ベルゼブモンX「…あぁ?」

オーガモン「アイツ等にはそれなりに恩義があってなぁ、確かに別れはしたがアイツ等を裏切る真似はできねぇ!そんな事したら俺の仁義がすたるってもんだぜ!!」

マタドゥルモン「仁義?仁義って「お引きえぇなすってぇ」ってヤツ?」

ベルゼブモンX「…要するにお前、人間共が好きだったんだろ?」

オーガモン「…あ、ああそうだよ!アイツ等と一緒に居るのは楽しかった……仲間を持つのも悪くないって……俺にもパートナーが欲しいと思うくらいだった……」

マタドゥルモン「ふぅん……ま、いっか!俺の非常食になってもらおうと思ったけど……今血を吸わせて―」

ベルゼブモンX「今死ねお前」

マタドゥルモン「え?」

オーガモン「!!」

ベルゼブモンX「人間と一緒に居るのが楽しかっただとぉ?デジモンとしてのプライドを捨てたテメェは生きる価値もねぇ……」

オーガモン「へっ!何だか知らねぇがオメェ人間に対して相当思うところがあるようだな!」

ベルゼブモンX「ぐっ…!うるせぇんだよ……俺を見透かした態度で見るんじゃねぇ!!」

オーガモン「へへ…そうか、テメェは……」

ベルゼブモンX「黙れ……消えろ」

―――――
――――
―――
――



マタドゥルモン「まったく…ダンナったら……そのデジモンのデータは俺が食べようと思ったのにさ」

ベルゼブモンX「奴等はリアルワールドに行くんだったなぁ…俺達も行くぜ!」

マタドゥルモン「行くって……俺達がリアライズするにはアナログマンに時空振動爆弾を作ってもらうしかないよ?」

ベルゼブモンX「…ちっ!人間の手を借りるしかないってのか!」

マタドゥルモン「しかも超強力なヤツをね!作らせるのにも時間がかかるかもよ」

ベルゼブモンX「何でもいい!そこで奴等を今度こそ潰す……!!」
483 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 15:59:46.62 ID:kpfU31q60
〜海賊船デッキ〜

杏子「…オーガモン?」

さやか「どうしたの杏子?」

杏子「いや…アイツ一人で大丈夫かなって……ま、大丈夫だろ」

ゴマモン「ゆま、オイラゆまが居た世界に行くの楽しみだよ!」

ゆま「う…うん……楽しみだね……」

杏子「(あぁ…やべぇ…元の世界に帰るにしてもゆまをどうするかだなぁ……マミの所に押し付けるわけにもいかねぇし……オジサンとオバサンに訳話して家に泊めてもらうしかねぇかな……)」

マミ「このアークでリアルワールドに戻れるのね」

ギルモン「よろしくねアーク!」

テリアモン「ギルモン、それタダの機械だから話しかけても意味ないよ」

ギルモン「ギル?そうかなぁ?」

マミ「私達7人とそれぞれのパートナーデジモンと鹿目さんの弟さん達を合わせた合計のデータの容量は95GB」

ほむら「残りの空きの容量はロップモンを乗せれば丁度最大容量の100になるわね」

マミ「よかったわ。あなたも一緒に帰れるのよロップモン」

ロップモン「そうか、我もマミの住む世界を見てみたいと思っていたなり」

マミ「ふふっ、楽しみにしていてね。でも、この乗り物ってどうしたの?」

まどか「あっ…いや、その……ええっと……」

インプモン「ほ…ほむらが敵の基地からパクッて来んだよ!なっ!」

ほむら「え…?ええ……」

マミ「…?そうなんだ」
484 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 16:02:37.23 ID:kpfU31q60
QB「僕としては君達もこの世界での戦いに専念してほしいんだけどな」

ブイモン「お前なぁ、さやか達の世界では今頃あのアルカディモンが暴れてるかもしれないんだぞ!」

QB「リアルワールドよりデジタルワールドの安定の方が優先だよ」

インプモン「こいつはここでも相変わらずだな」

ほむら「こいつの言う事にも一理あるわ、私達の世界とこの世界では時間の流れは違うんだし……」

まどか「それじゃあ、わたし達が元の世界に戻ってる間にデジタルワールドは……」

QB「ワルプルモン達の影響で次元の歪みは更に進行している。だから、二つの世界の時の流れはほぼ同じになっているよ」

まどか「そうなの!?」

テイルモン「それなら、向こうの世界でやるべきことを早く済ませて戻ってくれば大丈夫じゃない」

さやか「でも、向こうではどれくらいの時間がたってるんだろ……あたし達もう何ヶ月もこの世界に居たわけだし……」

マミ「戻ってみなきゃわからないわね」

QB「(それにこのアークというモノでリアルワールドに戻れるのも次元の歪みが進行しているからだね。それが無ければ本来これを使っても戻る事はできないだろう……それよりも……)」

かずみ「人間界かぁ……相棒とかのドラマでじゃなくってこの目で見る事ができるんだぁ……!わたしも行っていいの?まどか」

まどか「うん、元の世界に戻ればきっとかずみちゃんの記憶を取り戻す手掛かりがあるよ!向こうにはかずみちゃんの家族や友達だっていると思うし!」

マミ「(このかずみって子……何処かで会った様な気がするのよね……気のせいかしら?)」

ドルモン「でも、リアルワールドも広いからそうかんたんに見つかるのかなぁ……」

テイルモン「その子の親が警察とかに捜索願とか出してるんじゃない?」

杏子「(そういや、ゆまの親も出してるのか…?一応)」

QB「(異分子……Xデジモンをパートナーにするテイマーか……彼女の契約の記録もデータには無いし、僕達のようなイグドラシルが管轄しているインキュベーモンと契約したテイマーではない事は間違いない…新たなデジヴァイスを得た千歳ゆまと同じくデジノームから……?)」

QB「(ドゥフトモンやクレニアムモンの出動要請をして処分するべきなんだろうけど、イグドラシルからの指令は……しばらくこのまま選ばれし少女達と共に行動させ監視を続けよ……か、了解)」
485 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 16:05:55.38 ID:kpfU31q60
みはら「やっとお家に帰れるんだぁ……!」

きたざき「もっとデジモンいじめたかったのにヤダなぁ……」

マサト「真理、君は俺だけを見てくれればいい……」

まどか「マサトくん、わたしまどかだからね」

杏子「…それじゃあ、コイツらの事頼むぞルキ」

ルキ「うん。もしかしたら、あんた達が戻ってくる頃には全部片付いているかもよ?」

杏子「へっ!たいした自信だな!…あと、奴の監視もな」

キリカ「……」

ほむら「そいつの能力でいつ寝首を掻かれるかわかったもんじゃないしね」

まどか「ほむらちゃん……キリカちゃんはもうそんな事しないんじゃないかな……」

ほむら「同じ暗殺向きの能力を持つ者としての忠告よ」

ルキ「逆にそれも面白そうだけど」

さやか「面白そうって……」

まどか「ウィ…ウィザーモンやアトラーカブテリモン達もルキちゃんを助けてあげてね!」

ルキ「ルキちゃん…!?」

アトラーカブテリモン「おばあちゃんも一緒やし心配するな」

デッカードラモン「フォッフォッフォッフォ」

ウィザーモン「これだけの戦力ならまどか達がいなくてもシャバドゥビチョーイイネサイコーだ!」

テイルモン「な〜にわけわかんない事言ってんのよ。それより例の物は作ってくれた?」

ウィザーモン「ああ、このカードに俺の魔法をプログラミングしといた。むこうの世界に行ってからまどかのデジヴァイスでスキャンしてもらうといい」

テイルモン「ですって、まどかに預けておくわ」

まどか「このカードは?」

テイルモン「それはむこうに行ってからのお楽しみよ」

インプモン「こいつがウィザーモンに作らせたってことはろくなもんじゃねぇだろうなぁ……」

ブイモン「またホモォ絡みだな……」
486 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 16:06:37.55 ID:kpfU31q60
タツヤ「えーじぇもん!えーじぇもん!」

ほむら「たっくんにすっかり気に入られたようねエンジェモン」

エンジェモン「そうかな…ほら、君もお姉さんと一緒に行かなくてはならないのだろ?」

タツヤ「うー!ヤー!!」

まどか「ダメだよたっくん!ほら、エンジェモンにバイバイして」

タツヤ「うぅ…えーじぇもんバイバイ……」

エンジェモン「ああ、また会おう」

インプモン「(このガキ達とお前が会うことはもう無ぇだろうがよ)」

ブイモン「スティングモン達も頑張れよ!」

スティングモン「ああ!デジタルワールドのみんなの笑顔のために!ブイモンや美樹さん達はリアルワールドの人々の笑顔を守って!」b

マサルダイモン「お前ら漢を見せてやれよ!俺もアグモンのデジタマがかえるまで暴れまくってやるぜ!」

ミネルヴァモン「ユウリをなんとか正気に戻してくれよな……」

ほむら「ええ…でも、大切なものを失った彼女が耳を傾けてくれればだけど……」

インプモン「先にあのアルカディモンをやっちまえばいいんだろ!」

テイルモン「そう…彼女がアルカディモンを進化させる前に急がないと!」

さやか「それじゃ、名残惜しいところだけど……」

まどか「うん、そろそろ行かなくちゃだよね」

ティラノモン「グッドラック…そしてシーユーアゲイン…マイフレンド……」

テリアモン「無問題!シーユーアゲイン!」

杏子「よし、アークに乗り込むぜ!」
487 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 16:10:01.87 ID:kpfU31q60
〜アーク・機内〜

ブイモン「これがアークの中身かぁ」

インプモン「つっても座席も何もねーぞ!」

ゴマモン「それにこの人数だから流石に狭いってばよ!」

まどか「どうやって動かすのかな?」

ほむら「ここにタッチパネルらしき物があるわ、とりあえず触れてみましょう」ピッピッ

パッ!

さやか「何か文字が出てきたよ!」

マミ「これって……デジ文字だわ!」

杏子「ああ、たまにカードとかにも書いてあるアレか……マミ読めるか?」

マミ「ちょっと待って。デジヴァイスには確かデジ文字の解読機能もあったはずだから……えぇと…ここをこうして……」

テイルモン「それじゃあ遅いわ。私が読んであげる」

インプモン「おう、伊達にホモ本読みまくってねぇな腐猫!」

ほむら「静かにしてなさい」

テイルモン「何々……このアークのアルゴリズムを実行させるためには大量のデータ……デジシードを必要とします。下の挿入口にデジシードを入れて下さい?」

杏子「何だよ!これ動かすのに燃料としてデジシードを入れろってかぁ!?」

まどか「みんな今手持ちのデジシード有る?わたしはオファニモンの進化のために全部デジヴァイスにロードしちゃった……」

ほむら「私も手に入れても、すぐベルゼブモンが勝手に全部ロードしてしまうし……」

インプモン「新しい必殺技が使いてぇからな」

杏子「アタシ一個あるぜ。デスジェネラルのオレーグモンのデジシード」

マミ「私が持ってるこのグラビモンのデジシードもまだデジソウルが残っているわ」

かずみ「じゃ、それ入れてみようよ!」

カポンッ!

シーン……
488 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 16:10:39.01 ID:kpfU31q60
ギルモン「ギル…なにもおこらないよ?」

テイルモン「データが足りません。もっとデジシード入れてちょうだいな……ですって」

杏子「冗談じゃねぇよ!これでアタシ達の手持ちのデジシード全部だったんだぞ!!」

マミ「それに二つともデスジェネラルのデジシードだったからかなりの量のデータのはずだったのに……」

まどか「外にいるルキちゃんが持ってるのを分けて貰いにいく…?」

ほむら「それでも足りないかもしれないわ……」

テイルモン「待って、また別のメッセージが出てきたわ」ピピッ

テイルモン「デジシードじゃなくても生贄としてそのままデジモンをぶち込んでもOKだよ……って」

インプモン「生贄だぁ!?」

テイルモン「あんた入ってみる?」

インプモン「あぁ!?ざけんな!テメェが入れよ!!」

ゆま「二人ともケンカだーめ!たっくん達怖がってるでしょ!」

タツヤ「あー!ふぁいとふぁいとぉ!」

マサト「出すなら早くしてくれないかなぁ」

みはら「やっと家に帰れる……」

きたざき「zzz……」

ゆま「…そうでもないみたい……」

ゴマモン「ゆま、お姉さんぶろうとして失敗したな?」

ゆま「もうっ!ゴマモンうるさい!」
489 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 16:12:47.87 ID:kpfU31q60
杏子「ちょっと待てよ、デジシードの代わりになるものを入れればいいんじゃねぇのか?」

さやか「代わりになるものって?」

テイルモン「やっぱ誰かを生け贄に?」

杏子「違ぇよ!これだよ!」

ピカァァァ…

ゆま「わぁ!きれいな水晶玉!」

かずみ「これって?」

ほむら「そうか、四聖獣のデジコアね!」

杏子「このスーツェーモンのデジコアならかなりのパワーが篭ってるはずだ。これをアークにぶち込めば……」

QB「待つんだ杏子。そんな物を入れたらデータの情報量が多すぎて逆にこのアークが誤作動を起こしてしまうかもしれない」

杏子「でも、今はこれしかアークを動かす方法は無いだろ!」

マミ「一か八かね……」

まどか「これしかアークを動かせる方法がないわけだしね……」

さやか「よし、任せたよ杏子!失敗しても誰もあんたを恨まないからね!」

杏子「不吉なこと言うな!…それじゃあ、行っくぜええぇぇぇぇぇ!!」

カポンッ!

杏子「……何も起こんねぇな……」

ドドドドドド!!

インプモン「うおっ!?」

ブイモン「動ごきだしたぞ!!」

ギルモン「やったんだね杏子!!」

杏子「あ…ああ!!」
490 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 16:13:43.88 ID:kpfU31q60
ギルモン「じゃあ、ボクたちをもとの世界につれてってねアーク」

テリアモン「だからギルモン、これ機械だから話しかけても……」

ピピッ!

ドルモン「あれ?また文字が……」

テイルモン「オーケーベイビー!任せておきたまえ……?」

まどか「ギルモンの言葉に反応したの!?」

ほむら「これって人工知能が搭載されていたの……?」

QB「いや、デジコアはデジモンの生命の源……」

テイルモン「もしかしたら、デジコアを入れたことによりアークに自我が芽生えたのかしら?」

インプモン「んなまさか」ホジホジ…ポイッ!

ゴゴゴゴゴ……!!

ブイモン「うわぁ!いきなり激しく揺れたぞ!!」

テイルモン「「僕の中で鼻糞ほじんな!!」って怒ってるわよアークが」

インプモン「そんな事がわかるってえ事は……」

ギルモン「アークには心があるんだよ!ね、アーク?」

杏子「は…はは…なんか、動いたはいいけど妙な事になっちまったようだな……」

まどか「でも、これでちゃんと元の世界に帰れるんだよね!」

さやか「いざ帰還、リアルワールドへ!」

ほむら「でも、私達は再びこの戦場へ戻ってこなければならないわ」

マミ「その時もまた帰れるわよね……」

テリアモン「無問題……だよ」

タツヤ「うぅ……ねーちゃ……」

まどか「どうしたのたっくん?」

タツヤ「おしっこしたい……うんちも……」

まどか「え?えぇ!?だからアークに乗る前にキャプテンフックモンの船でトイレは済ませておきなさいって言ったのに!!」

インプモン「俺達デジモンはデジヴァイスの中に戻ればそこでトイレ処理機能がついてるけどなぁ、ここでしちまえば?」

ブイモン「アホ!そんな事したらアークが大激怒して俺達をほっぽり出すかもしれないぞ!!」

タツヤ「うえぇぇぇ……ねーちゃ……」

まどか「タツヤ!いい子だからつくまで我慢して!?」

タツヤ「ううぅぅぅ……」

マサト「ククク…カッコ悪いねぇ……お漏らしした奴は心から腐っていく、鹿目タツヤのようになぁ!」

みはら「そう言うけど、マサトだってこの前漏らしてサヤ先生に怒られたじゃないか……」

マサト「みはらぁ!真理の前でぇ!!」

ギルモン「うわぁ!いそいでアークぅ!!」
491 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 16:15:24.41 ID:kpfU31q60
〜キャプテンフックモンの海賊船〜

ミネルヴァモン「見てみなよ、アークが飛び去って行くよ」

ビジュゥゥゥゥン…!

アグモン博士「あっ!消えた!」

ルキ「無事リアライズできたのかな……」

マサルダイモン「あいつらなら根性で元の世界に戻るさ!」

ルカモン「いや、根性だけじゃ戻れないでしょ」

キリカ「キミは実に単純明快な男だな」

マサルダイモン「何だよ俺の漢の生き様に文句があるのか?」

キリカ「いや、羨ましいのかもしれない……私は捻くれた子供だからな……」

アトラーカブテリモン「さて、ワテらはこれからどう攻めるかミネルヴァモン?」

ミネルヴァモン「そうだな…私達だけで残りのデスジェネラルを落とすか?ルキ」

ルキ「そうだね、残る二匹のデスジェネラルは……」

レナモン「ルキ!」

ルキ「どうしたのレナモン?」

レナモン「彼等の様子がおかしい…!」

アトラーカブテリモン「! スティングモン!?」

アンキロモン「マッハガオガモン!エンジェモン!ティラノモン!どうしたんだぎゃ!?」

スティングモン「わ…わからない……美樹さん達が乗ったアークが消えた瞬間に……」

エンジェモン「私達の体が……」

シュワァァァ……

ティラノモン「どんどん消えてってるのよ!!」

ゴクウモン「おい、どうなってんだお師様!?」

サンゾモン「これは恐らく……」

マッハガオガモン「あ…あぁ……!!」

シュワアァァァァ……
492 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 16:16:22.60 ID:kpfU31q60
ミネルヴァモン「スティングモン!!四人共消えちまったよ!!」

ウィザーモン「リアライズだ!彼等は人間界にリアライズしてしまったんだ!!」

キリカ「そんないきなり!?」

サンゾモン「恐らく、リアルワールドに行くために次元の裂け目に入ったアークに巻き込まれたからでしょう……」

キャプテンフックモン「それがどうしてあいつらなんだ?」

ウィザーモン「わからない……もしかしたら彼等はリアルワールドでは何処かゲーム上で育成されてたデジモンだったのかもしれない……」

アグモン「と言う事は俺の様にテイマーとして契約した奴がいるからリアライズしたって事か!?」

アグモン博士「或いは単にはぐれデジモンとしてリアライズしてしまうかもしれない……」

シーラモン「そうするとどうなっちゃうんですかドンさん!?」

サンゾモン「リアライズしたはぐれデジモンはリアルワールドの人間の負の情念に感化され、悪しき心を持つデジモンへと変貌してしまいます」

サゴモン「マジでぇ!?」

メイルバードラモン「つまり、人間を襲うデジモンになるということか」

アンキロモン「あの四人がそんな風になるわけないだぎゃ!!」

ルキ「ううん、その例外は無いよ。だってリアルワールドに現れるデジモンはみんなそうやって暴れて、最後は私達テイマーの獲物として狩られてロードされる運命だから……」

アトラーカブテリモン「スティングモン……!!」

デッカードラモン「彼等の無事も祈るしかあるまい……」

ミネルヴァモン「そうだな……ほむら達とアイツらが戦う事にならなきゃいいんだけど……!」
493 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 16:18:10.30 ID:kpfU31q60
〜リアルワールド・公園〜

シュイィィィィン……

ドゴオォォォォン!!

マミ「も…戻ってきたようね……私達の世界に……!!」

ほむら「そうね……間違いなさそうね……」

さやか「ここ…公園?何処の公園だろう……見滝原じゃないみたいだけど……」

まどか「この公園……!」

ゆま「まどかお姉ちゃん、たっくんが」

タツヤ「ねーちゃ……もう……」

まどか「あぁ!確かトイレは……向こうだったよね!タツヤあとちょっとだけ我慢して!!」ダッ!

ほむら「まどか……?この公園の事を知っているみたいだったけど……」

テイルモン「当然よ。まどかは昔、この街に住んでいたから」

さやか「え?もしかしてここがまどかが見滝原に引っ越して来る前に住んでた所?」

マミ「鹿目さんも転校生だったのね」

杏子「どうしてアンタがそんな事知ってるんだよ?」

テイルモン「ここは私とまどかがはじめて出会った街だから……」

インプモン「お前とまどかがここで?」

ブイモン「リリスモンの城で会ったんじゃなかったのかよ?」

テイルモン「…それと同時に……私のもう一つの忌まわしき記憶の場所よ!」ギロッ!

インプモン「な…何だよ!何で俺をガンつけんだよ!?」

ほむら「まさか……」
494 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 16:19:21.21 ID:kpfU31q60
〜???〜

?「室長、リアライズポイント確認しました」

?「ポイントは東京都練馬区の光が丘付近です」

室長「亡霊の傀儡となった哀れな少女達か……」カチッカチッ

?「あの中にあの子が……かずみがいるのか?」

室長「そしてこの世界に不要なものを持ち帰ったようだな!」

?『室長、その言葉は彼女達のパートナーである僕達にも当てはまるよね?』

室長「ふん、お前達の力は利用しがいがあるから今は生かしておいてやるさ……」

?「室長、あの子を彼女達から取り返し……いえ、捕獲するための指示を……」

室長「見滝原に戻ってからでも遅くはないだろ……今君達は他にするべき仕事があるはずだ」

?「本当偉そうなオッサンだなぁ……」

室長「何か言ったか?」

?「なんでもありませーん」

室長「さて、人工知性と娘達を使ってこの世界を我が物にしようと企んでいるようだが、貴様の思い通りにはさせないぞ巴博士……シブミ!!」
495 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/04(火) 16:20:34.52 ID:kpfU31q60

〜次回予告〜

エレキモン「夏も終わちまったなぁ……」

ジジモン「夏の終わり……それは冒険の終わりじゃ……」

エレキモン「しかし、まどか達の冒険はまだまだ続くぜ!再び戻ってきたリアルワールドでまどか達を待ち受けるものとは!?」

ジジモン「それにしても二軍のデジモンバッサリ切ったのぅ……新地方に行く際は相棒のモンスター以外は切り捨てる某トレーナーのように」

エレキモン「いや、決して数が増えすぎて動かし辛くなったから切ったわけじゃないからね。これは前から予定してたことだし。再登場の予定もあるし」

ジジモン「それじゃあ、この予告の基本進行役の相棒も変えるかのぅ…ワシはともかく、「何でエレキモンなの?」って読者様の方々も>>1も思ってたはずじゃし……」

エレキモン「ナニイッテンダ!フザケルナァ!!」

ジジモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ジジモン『明かされる過去、光が丘大激突!』

ジジモン「今、奇跡と魔法で進化する!」


今回はここまで
気が付いたら戦闘シーン無いじゃん今回……
クウガは最終回は戦闘無しだったけど
デジモンで戦闘も進化も無しっていけませんよね……
たとえやっつけ戦闘でも
と思ったけどテイマの帰還の話も戦闘無しだったっけ?
ではまた
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/04(火) 19:38:04.39 ID:2MnygvuDO
>>1

オ…オーガモーーン!!
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/05(水) 00:57:50.93 ID:hc46Dwlr0


オーガモン……
ナズェダ…ナズェダァァ!!!
498 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:11:11.65 ID:rV6vTFcS0
おはようございます

みんな、オーガモンの事を忘れないでね……
オーガと言えば000……
そして今日は……


投下
499 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:13:52.32 ID:rV6vTFcS0
〜光が丘公園〜

マミ「光が丘公園って書いてあるわ、ここは光が丘だったのね」

さやか「確かにまどかは見滝原来る前は光が丘に住んでたって言ってたっけなぁ……」

ゆま「どこなのキョーコ?」

杏子「東京だよ東京」

かずみ「うっわー!東京!!リアルワールドに来ていきなり東京に来ちゃったんだわたし!じゃあ、芸能人とかにバッタリ遭遇とかしちゃうのかなぁ?生で右京さんに会ってみたいなぁ!」

さやか「いや、東京来たからって芸能人に会えるとは限らないから」

ドルモン「かずみ……どんなお上りさんでもそんな考えはしないと思うよ……」

かずみ「しょうがないじゃん、記憶喪失なんだから」

さやか「記憶喪失あんま関係ないよね?」

杏子「それにしてもアタシ等の街から随分遠いとこにリアライズしたな……何でこんな所に?」

QB「この街はかなり次元の境界線が歪んでいるようだね。だからアークのリアライズポイントにもなったのだろう」

テイルモン「そうね。でなければあの時も私“達”がリアライズする事なんてなかったでしょうね」

テリアモン「達?」

ブイモン「もしかして……この街でお前とベルゼブモンが……?」

インプモン「あ?何だよ?」

テイルモン「本当にあんたは憶えてないのね……腹が立つわ!」

インプモン「んな事言ったってよぉ……おい、ほむら!」

ほむら「……」

マミ「どうしたの暁美さん?」

ほむら「光が丘……私もこの街に住んでいたわ……」

さやか「え?ほむらも?」

杏子「マジかよ。まどかもお前もこの街に住んでたってすっげぇ偶然じゃん」

ほむら「と言っても、この街にいた頃は殆ど病院での入院生活だったから…この公園にも来た覚えがないわ……」

杏子「そう……か」

ほむら「でも、まどかもこの街にね……」

テイルモン「そう、別の世界から来たあなたは憶えてないのは当然だった……でも、まどかも……」

ほむら「それじゃあ、この街でベルゼブモンと私……いえ、この世界に居た私は……」

ピピピッ!
500 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:15:34.29 ID:rV6vTFcS0
さやか「デジヴァイスが鳴ってる!」

マミ「デジタルフィールドの反応…はぐれデジモンだわ!」

ほむら「しかもさっき、まどかがたっくんをトイレに連れてった方角と同じだわ……まどかが!!」

テイルモン「私も一緒について行ってれば……急がないと!」

杏子「よしっ!久々のリアルワールドでのはぐれデジモン狩りだ、腕が鳴るぜ!」

ゆま「キョーコ!」

杏子「何だよゆまこんな時に?お前も便所か?」

ゆま「マサトくん達がいなくなっちゃってるよ!」

杏子「あぁ!?あのガキンチョ共勝手に何処行きやがったんだよ!」

ゴマモン「ゆまもちゃんと見てろよな!」

ゆま「だってぇ…ちょっと考えごとを……」

ゴマモン「何をだってばよ!」

杏子「(やっぱ、元の世界に戻ってきたくなかったのかゆま……)」

杏子「しょうがねぇ、アタシ達はガキンチョ共を手分けして探すよ!」

ほむら「なら、私がデジタルフィールドに向かうわ」

テイルモン「私もよ!」

マミ「究極体以上のデジモンがリアライズしてくることは無いと思うから暁美さんと鹿目さんだけで十分だと思うけど油断しないでね!」

さやか「(完全体のデジモンでもスティングモンがいないからもうパイルドラモンに進化させられないあたしは……)」

マミ「それじゃあ、後でこの場所で落ち合いましょう!」

ギルモン「杏子……」

杏子「ギルモンまで何だよ!」

ギルモン「アークあのままでいいの?」

ワイワイガヤガヤ…

通行人A「何だこれ?」

通行人B「この公園にこんな遊具あったか?」

子供「ママー!この中入って遊んでいい?」

杏子「やべっ!!」

カチッ!

通行人A「あれ?消えたぞ!?」

杏子「あ…ああ……時止めて盾の中にしまったんだな……って、あれ?ほむら?」

さやか「時間止めてそのまままどかの所に向かったみたいだね!」

マミ「私達もみはら君達を探さないと」
501 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:17:21.40 ID:rV6vTFcS0
〜デジタルフィールド内〜

クロスモン「ギョオオォォォォォ!!」


“クロスモン”

究極体 巨鳥型 ワクチン

黄金の装甲に身を包んだ巨鳥型デジモン
全身を覆う装甲はクロンデジゾイト製で、あらゆる攻撃を跳ね返す
また、クロスモンは完全体デジモンの「パロットモン」の進化した姿だとも言われている
デジタルワールドに入り込む異分子を消滅させることが、クロスモンの役目だと言われている
必殺技はフルメタルのボディで体当たりをする『カイザーフェニックス』と
敵を灰にしてしまう白い光線『ミスティックブレイク』


まどか「こんな所にデジタルフィールドができるなんて…しかも究極体……!?」

タツヤ「ねーちゃ……」

まどか「タツヤ大丈夫だからね…お姉ちゃんがついてるからね」

タツヤ「うん……」

まどか「テイルモンがいてくれれば……!」

クロスモン「クエェェェェーッ!!」ドッ!

まどか「!!」

ベルゼブモン「オラァ!!」

ドゴォ!!

クロスモン「ギョッ!?」

タツヤ「ベーゼーモン!」

まどか「ほむらちゃん!テイルモン!」

ほむら「まどか無事でよかったわ!」

QB「まさか究極体デジモンがリアライズしているとはね」

まどか「QBモンも来てくれたんだ…」

QB「この街の次元の歪みはかなりのもののようだね」

ほむら「あらかじめベルゼブモンに進化させといて正解だったわね」

テイルモン「…あいつだけに任せておけないわ。まどか、私も進化させてちょうだい」

まどか「うん、お願いねテイルモン!」
502 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:18:22.71 ID:rV6vTFcS0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―テイルモンワープ進化ぁ!オファニモン!!―


ベルゼブモン「んだよ、あんなトリ俺だけで十分だぜ?」

オファニモン「……」バサァ!

ガキン!ガキィンッ!

ベルゼブモン「シカトかよ!」

まどか「どうしたんだろう?オファニモン……あっ!」

ほむら「どうしたのまどか?」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュンバキュゥゥゥゥン!!

オファニモン『セフィロートクリスタル!!』シュババババッ!!

クロスモン「キョオオォォォォォォッ!!」

まどか「大きな鳥に……あの時戦ってたのは……オファニモンとベルゼブモン……!!」

ほむら「まどか…?」

クロスモン『ミスティックブレイク!!』

ビィィィィィィ!!

ベルゼブモン「おっと!」

ドゴオォォォン!!

まどか「そう…わたしは知っている!この光景を……あの時もこの街で……!!」

オファニモン「まどか…思い出したの……!?」
503 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:22:27.46 ID:rV6vTFcS0
数年前

〜光が丘病院

まどか「ウェヒヒヒ♪ティヒヒヒ♪」ダダダダッ!

看護婦「こらっ!病院の廊下を走らない!!」

まどか「あっ!ごめんなさい!嬉しくってつい!」

少女「あっ!」

まどか「え?」

ドガッ!

少女「痛っ……」

まどか「ご…ゴメンね!大丈夫!?」

少女「うっ…苦しい……」ガクッ

まどか「えぇ!?この子気を失っちゃったよ!救急車!救急車呼んでえぇぇぇぇぇぇ!!」

看護婦「ここは病院だから救急車いらないでしょ!!」

まどか「そうだった!!」
504 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:26:58.87 ID:rV6vTFcS0
〜病室〜

看護婦「だから病院の中で走ったら駄目って言ったでしょ!」

まどか「はい……」

看護婦「それにこの子は重い心臓病で身体が弱いのにあんな風にぶつかったら……」

まどか「えっ!?うぅぅ…わたし……わたし……」グスグスッ

少女「わ…私はもう大丈夫だから……泣かないで……」

看護婦「あら、駄目よまだ寝てなきゃ」

少女「いいんです……それに、私がちょっと散歩しただけで倒れちゃうのはいつもの事だし……」

看護婦「本当に?じゃあ、私まだ仕事残ってるからもう行くわね。あなたもこの子にちゃんと謝ってから帰るのよ」

まどか「ごめん…本当にゴメンね……」

少女「そ…そんなに気にしなくていいよ……」

まどか「ママがね……昨日お酒飲みすぎて気持ち悪いからってお医者さんに診てもらったの……いつもの二日酔いだと思ったんだけど……」

まどか「でもね、お腹に赤ちゃんがいるってわかったんだ!」

少女「そうなんだ……よかったね、おめでとう」

まどか「うん!わたしお姉ちゃんになるのが嬉しくって、それでついハシャイじゃって……あなたとぶつかっちゃって……」

少女「だから、もう気にしなくていいよ……」

まどか「でもね…兄弟ができるのは嬉しいんだけど、わたしもうすぐ別の街に引っ越さなきゃいけないんだ……新しい学校でちゃんと友達できるのかなって……」

少女「学校……」

まどか「その不安を誤魔化すために無理してはしゃいでたんだと思う……」

少女「私は…ずっとこの病気のせいで……ちゃんと学校通った事ないから……」

まどか「あっ…ゴメンね……」

少女「だから、友達なんてできたことがないんだ……」

まどか「それじゃあ、今日からわたしが友達になるよ!」

少女「え…?」

まどか「わたし鹿目まどか!あなたは?」

少女「わ…私は……あ―」

知久「まどか!こんな所にいたのかい?」

まどか「パパ!」

知久「ダメじゃないか!勝手に人の病室に入ったら!」

まどか「違うのパパ!わたしがあの子とね……」

知久「もう明日見滝原のお家に行くんだから、引越しの荷物をまとめる仕上げをしないと。赤ちゃんできてるってわかったママに無理させる訳にはいかないし早く帰らないと!」グイッ!

少女「(明日!?)」

まどか「あっ…ゴメンね!また会いに行くからね!」

少女「……」
505 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:28:50.87 ID:rV6vTFcS0
〜その夜〜

少女「せっかく友達になれそうだったのに……あの子に名前言えなかったなぁ……」

少女「たぶん、あの子は新しい学校でもちゃんと友達できるんじゃないかな……」

少女「私と違って健康な身体なんだし……」

ピカァァァァ…

少女「え…?何……?」

シュィィィィィン……

少女「パパが置いてってくれた私のパソコンから何か出てきた……!?」

インプモン「…くっ!ちっきしょう……あの女……ゲートを通り抜ける寸前にあんな攻撃を……!!」

少女「これって……本物のデジモン!?」

インプモン「あ…?何だテメェは?」

少女「酷いケガ……お尻からも血が出てる……!」

インプモン「近寄るんじゃねぇ!!」ボッ!

少女「きゃっ!」

インプモン「…うっ!痛てててて……」

少女「そんな身体で動いちゃ駄目よ!待ってて今ナースコールするから…あっ!でもこの子を見せたら大騒ぎになっちゃうかも……」

インプモン「この子だぁ?テメェもガキだろ……って、何で俺退化してんだ!?」

少女「ちょっと待っててね!今、絆創膏とかお薬とかコッソリ持ってくるから……」

インプモン「…おい」

少女「な…何……?」

インプモン「ついでに何か食いもんも持ってこい……」グゥ〜

少女「…ふふ、そこの冷蔵庫の中の物食べていいよ」

インプモン「…ちっ!」
506 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:33:11.79 ID:rV6vTFcS0

〜まどホーム〜

知久「ふぅ、何とか荷物も片付け終えたね。これで明日にはこの家ともお別れだ」

まどか「うん……」

詢子「まどか、新しいお家はもっとデッカイぞぉ!何せパパの退職金で買った家だからね」

知久「ハハ…これからはママが一家を支える大黒柱で僕はヒモだね……」

詢子「何言ってるのさ!あんたはこれからアタシを支えてくれるんだろ?」

知久「そうだね…これから生まれてくる子のためにもね!」

まどか「ティヒヒ!お熱いねママとパパ!だから赤ちゃんもできたんだよね?」

知久「な…何言ってるんだいまどか!!」

詢子「こりゃ一本取られたねぇ!」

知久「い…いいから、もう寝なさい!僕達ももう寝るから」

詢子「明日の朝一で引越センターも来るしね」

まどか「は〜い!おやすみなさい、パパママ」

知久「おやすみなさい、まどか」

まどか「あれ?このパソコンはダンボールにしまわなくていいの?」

詢子「ああ、ちょっと仕事の関係で使うからそのまま出しといてるんだよ。じゃ、おやすみまどか。あんたも早く寝るんだよ」

まどか「うん」

バタンッ

まどか「…やっぱり新しい学校は不安だなぁ……でも、もうすぐお姉ちゃんになるんだからしっかりしなくちゃだよね」

まどか「それにしても…今日病院で会ったあの子の名前聞けなかったなぁ……あの子も病気が治って学校行く事になったら不安でいっぱいなんだろうな……」

ピカァァァァ…

まどか「あれ?ママのパソコンが光ってる……?」

シィィィィィン……

まどか「え…?パソコンから……仔犬!?」

プロットモン「逃がさないわよベルゼブモン!観念しなさい!!」
507 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:35:38.47 ID:rV6vTFcS0
“プロットモン”

成長期 哺乳類型 ワクチン

垂れ耳が特徴的な神聖系デジモンの子供
まだ幼いため、その神聖的な力を発揮することができず、自らの使命にも気づいていない
そのため性質的には不安定で、善にも悪にもなりえてしまう
しかし、神聖系デジモンとして生まれたプロットモンはいつの日か「ウィルスバスターズ」としての使命に目覚める時が来るだろう
また、プロットモンはデジモン研究者達により生み出された試験的なデジモンであり
人間の身近にいるペットを模倣して作られたため、現実の動物に近い姿をしている
必殺技の『パピーハウリング』は超高音の鳴き声で、敵を金縛りにしてしまう


プロットモン「あれ?いない……別の場所にリアライズしたのかしら?しかも私退化してるし!!」

まどか「喋ってる……あなた誰?」

プロットモン「そういうあなたこそ誰よ!というかここ何処!?リアルワールドなんでしょうね?」

まどか「リアルワールド…?わたしはまどかで、ここはわたしのお家だけど……」

プロットモン「そう。私はオファニ…いえ、プロットモンよ」

まどか「プロット…モン?もしかして、あなたデジモンなの!?本物の!」

プロットモン「そうよ」

まどか「へぇ…わたし、デジモンのゲームとかカードとかやったことないから本物がいるなんて知らなかったよ!」

プロットモン「その様子じゃあ奴の事は見てないようね……」

まどか「え?」

プロットモン「こうしちゃおれないわ。奴がこの世界で暴れだす前に!!」ダッ!

バタンッ!

まどか「あ、待って!!」

バタンッ!

詢子「まどか……?何処行ったんだい!?」
508 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:39:42.70 ID:rV6vTFcS0
〜病室〜

少女「はい、これで大丈夫ね」

インプモン「…けっ!」

少女「どうしてケガしてたの?」

インプモン「テメェには関係ねーよ」

少女「あなたお名前は?」

インプモン「……」

ほむら「私はほむら、暁美ほむらって言うの」

インプモン「お前、俺が怖くねぇのか?」

ほむら「ううん。別に?」

インプモン「まぁ、この姿ならそうだろうな……でも、こんな得体の知れないデジモンだぜ?」

ほむら「私…まともに人と接した事が無いから……だから、人間よりあなたみたいな子の方が安心してお話できるのかもしれない」

インプモン「あぁ、そーかよ……」

ほむら「でもね、今日はじめて同じくらいの歳の女の子とお話ができて友達になれそうだったんだ……」

インプモン「あっそ」

ほむら「私ね…こんな身体だからちょっとの間学校行けてもまた入院と別の街の病院に行くために転校の繰り返しで友達ができたことなくって……昼にあった子にも同じ話をしたんだけど……」

インプモン「あぁ…くだらねぇ……」

ほむら「え…?」

インプモン「よくわけんねーけど、ダチができねぇのを病気とかのせいにしてんじゃねーよくだらねぇ。欲しいもんはどんな手を使っても手に入れるもんだぜ」

ほむら「欲しいもの……」

インプモン「俺は今までそうしてきた。そして、これからもな」

ほむら「あなたの欲しいものって…?」

インプモン「…誰にも負けねぇ強さ」

ほむら「強さか……私も、この病気と戦える強さを持つべきなのかな……治療費を稼ぐ為に頑張ってくれているママとパパに頼りっきりじゃなくって、私自身が強くなるために……」

インプモン「あぁ?知るかよテメェの事なんざ、俺には関係ねーし」

ほむら「あなたは何のために強くなろうと思ったの?」

インプモン「……」

ゴゴゴゴゴ……

ほむら「きゃっ!じ…地震!?」

インプモン「あの女か……!?いや、違うな……とにかく上のようだな!」ダッ!

ほむら「あっ…そのケガじゃ!」
509 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:42:39.49 ID:rV6vTFcS0
〜病院の屋上〜

パロットモン「ギョオオォォォォォ!!」


“パロットモン”

完全体 巨鳥型 ワクチン

時空の裂け目を通って別のデジタルワールドから飛来した怪鳥
強力なパワーを発揮する足のツメを持ち、腕にはホーリーリングが2つ装着されている
必殺技は『ミョルニルサンダー』


インプモン「ちっ!あの女じゃねぇか……」

ほむら「大きなオウム……」

インプモン「…何でついて来やがったこのガキ!!」

ほむら「だって…あなたの事が心配で……」

パロットモン「見つけたぞ七大魔王……ベルゼブモン!」

ほむら「ベルゼブモン…?」

パロットモン「リアライズした貴様を追撃したオファニモン様の後を追い、私もこの世界にリアライズしたが……まさか成長期にまで退化しているとはな!これならオファニモン様に代わり私でも貴様を仕留める事ができるというもの!!」

インプモン「ちっ…!」

パロットモン『ミョルニルサンダー!!』

ビリビリビリビリビリ!!

ほむら「きゃあっ!!」

インプモン「!!」
510 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:48:06.80 ID:rV6vTFcS0
プロットモン「この辺りから奴の闇の力を感じるわ」

まどか「待ってよプロットモぉン!」

プロットモン「何であなたまで来るのよ!?」

まどか「だって……」

プロットモン「大人しくお家に帰りなさい!」

まどか「ねぇ…プロットモン……あれ見て!大きなトリ!!」

プロットモン「大きな鳥?…あれはパロットモン!!」

まどか「パロットモン?プロットモンと名前似てるけど兄弟?」

プロットモン「全然違うわ」

まどか「病院の屋上で襲われてるのは……昼間会った子!?」

プロットモン「違うわ……奴があそこにいるのね!!」

まどか「どうしよう、あの子を助けなくちゃ!!」

プロットモン「いいえ、あれでいいのよ!パロットモンが戦ってるのは……」

まどか「あっ!何か光ってるよ!?」

プロットモン「まさか…進化!?パロットモン!早くそいつにトドメをさすのよ!!」
511 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:50:30.18 ID:rV6vTFcS0
ピカアァァァ…

ほむら「これって……」

ピカァン!

パロットモン「何だと!?」

ベルゼブモン「へっへっへっ…よくわかんねぇが元の姿に戻れた……つーか進化できたぜ」

ほむら「大きくなった……進化?」

パロットモン「ぐぬぬ…貴様の様な七大魔王をこの世界にまで解き放つわけにはいかん!!」

ベルゼブモン「うるせぇ!俺はあのゲス共とつるんだ覚えはねぇのに勝手に七大魔王だのとか一括りにしやがってよ!!」

パロットモン「黙れ!数多くのデジモンをロードし、亡きものにした暴食の魔王が何を言う!!」

パロットモン『ソニックデストロイヤー!!』シュバッ!!

ベルゼブモン「だったらテメェもその中に入れてやるぜトリ野郎!!」

ベルゼブモン『ダークネスクロウ!!』

ザシュゥゥゥン!!

パロットモン「おぉ…オファニモン様……!!」

ズバァン!!

ベルゼブモン「…ちっ!くだらねぇ……」

ほむら「あっ…あぁ……」

ベルゼブモン「…ふん、どうだ?これが俺の本当の姿だ。流石にビビっちまったろ?」

ほむら「で…でも、私を助けてくれたんでしょ……?」

ベルゼブモン「あぁ?違ーよ!あの鳥が俺の邪魔しに来たからぶち殺しただけだ!それにどっちかっつーと……」

ほむら「でも、さっきの鳥の電撃から私を庇ってくれた!!」

ベルゼブモン「…勝手に勘違いしてろ……ガキが」
512 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:52:01.48 ID:rV6vTFcS0
プロットモン「パロットモンが……それに今度はあの子が危ないわ!!」

まどか「え…あの子が……!?」

プロットモン「何で奴が進化できて私は……私も進化できれば!!」

まどか「プロットモン……私もあの子を助けたい!!」

ピカアァァァ……

プロットモン「こ…この光は……!!」

ピカァン!!

まどか「プ…プロットモンが大人の女の人になっちゃった……!?」

オファニモン「進化できた……いきなりどうして?」

まどか「プロットモン…?」

オファニモン「まさかあなたが……?」

まどか「わたし…?」

オファニモン「…考えてる場合じゃないわ!」バサァ!

まどか「あっ!屋上に飛んでっちゃった……」
513 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:53:52.97 ID:rV6vTFcS0
オファニモン「ベルゼブモン!!」

ベルゼブモン「やっぱり来やがったかぁ…三大天使オファニモン!!」

ほむら「またデジモン……!?」

オファニモン「その子供から離れなさい!」

ベルゼブモン「知るかよ!勝手にこのガキが…」

オファニモン「(まあ、いいわ。この技なら子供に当たらず、ベルゼブモンだけに狙いをつけられるわ……)」

オファニモン『セフィロートクリスタル!!』フワッ

ほむら「やめてぇ!!」バッ!

ベルゼブモン「!?」

オファニモン「ちょっ!?下手に動いたらあなたに当た…」

ベルゼブモン「ちっ!!」ダッ!

グサァッ!!

ベルゼブモン「ぐおぉ!!」

ほむら「あぁ!!」

オファニモン「!? ベルゼブモンが……あの子を庇ったの……!?七大魔王が……」

ほむら「しっかりして!大丈夫!?」

ベルゼブモン「う…うるせぇ……向こうに行ってろ……」

ほむら「いやっ!!」

ピカアァァァ……

ベルゼブモン「ぐっ!?」

バサァ!!

ほむら「翼が生えた……!」

オファニモン「お前も…その子の力で……!?」

ベルゼブモン「ちっ!」バサァ!

オファニモン「待てっ!!」バサァ!

ほむら「あっ…!」
514 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 08:58:16.04 ID:rV6vTFcS0
ベルゼブモン「ははは…空を飛べるってのはいいもんだなぁ……テメェのせいでケツがまだ疼くけどよ」

オファニモン「こっちこそお前のせいでリリスモンにスピリットが5つも奪われたわ!」

ベルゼブモン「奴等が何しようが俺には関係無ぇ!俺はただ強いデジモンと戦いてぇだけだ!!」

オファニモン「それだけの理由で私達に戦いを!!」

ベルゼブモン「…何かを守ろうとしている奴の方が強い……俺はそれを知っているからなぁ!だから、デジタルワールドの秩序を守ってるテメェら三大天使やロイヤルナイツに喧嘩を売ったほうが良いと思った訳だよ!」

オファニモン「そう、私達はデジタルワールドに生きるもの全てを守るために戦うわ!」

ベルゼブモン「逆にあのルーチェモンのスカシ野郎の手下になりやがったホモとナルシスト野郎は駄目だな」

オファニモン「あいつらは何かを守ると言うより、自分達の独りよがりな正義に酔った挙げ句にルーチェモンに付いた愚か者共よ。でも、あなたは……あの子を守るために得た力がその力……」

ベルゼブモン「これが?俺があのガキを守りたいと?そうか…これがその力なのか……」

オファニモン「しかし、認めるわけにはいかないわ…それでもお前は七大魔王!邪悪なる闇のデジモンなのだから……!!」

ベルゼブモン「来いよ、その力見せてみろよ!!」

オファニモン『エンデンスジャベリン!!』

ベルゼブモン『ダークネスクロウ!!』

ドゴオォォォォォン!!

まどか「プロットモォォォォォォン!!」

ほむら「ベルゼ…ブモン……」


―――――
――――
―――
――
515 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 09:01:11.80 ID:rV6vTFcS0
まどか「その後、気が付いたらわたしは家で眠っていた……最初はアレは夢だと思った。けど、その日に光が丘の病院の近くで爆弾テロがあったというニュースが報じられた……」

まどか「だから、あれは夢じゃないとわかった……あの事件は本当は爆弾テロなんかじゃないってことも……でも、何故かわたしは今日までこの事を忘れていた……」

ほむら「そのまどかが病院で出会った子って……」

まどか「うん、きっとあの眼鏡の心臓病の女の子……ほむらちゃんだったんだよ、絶対」

ガキィン!

シュタッ!

オファニモン「まどか、やっと思い出してくれたのね。そう、あの時リアルワールドに迷い込んだ私達を進化させたのはあなた達だった……」

ベルゼブモン「あぁ?じゃあ、俺達は既に出会ってたっていうのかよ!?」

まどか「わたしとほむらちゃんもね」

ほむら「…まどかやベルゼブモンと出会ってたのは私ではなく、この世界に居た私で……」

まどか「ほむらちゃんはほむらちゃんでしょ?」

ほむら「でも…あなたとこの世界の私との出会いを別の世界から来た私は……ベルゼブモンも……」

ベルゼブモン「なっちまったもんは仕方ねぇよ!それにその時の事は俺も憶えてねぇし!」

まどか「うん、今あるわたし達の絆は今の事で、その時はその時だし……」

オファニモン「だから、私達の絆を無駄にしない為にこれからを戦い抜けて行けばいいのよ」

ほむら「そう…よね!」

オファニモン「あんたも本当に守りたいものを見つけたんだからその力を見せてみなさいよ」

ベルゼブモン「おうっ!行くぜほむら!!」

ほむら「ええ!」
516 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 09:04:53.78 ID:rV6vTFcS0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=qMPM4xW_lxU&feature=related


―ベルゼブモンモードチェンジ!ブラストモード!!―


ベルゼブモンBM「しゃあっ!!」

クロスモン『カイザーフェニックス!!』ズオッ!!

ドゴォォォォォ!!

ベルゼブモンBM「うおっ!?進化していきなり突っ込んでくるんじゃねぇ!!」

ほむら「アルカディモンに技を奪われたけどベルゼブモンが今使える技は……そういえば飛鳥ユウリは使える技をデジヴァイスでチェックしてたわね……」ピッピッ

まどか「どうなの?」

ほむら「大丈夫、意外と使える技が残ってるわね……ベルゼブモン!」

ベルゼブモンBM「おっしゃ!なら、こいつだ!!」ズブシャッ!

まどか「ベルゼブモンの腕から弓矢が出てきた!」

ほむら「フォレストゾーンで倒してロードしたザミエールモンの弓矢よ」

オファニモン「それ、私に寄こしなさい!」バッ!

ベルゼブモンBM「あっ!テメッ!」

オファニモン「弓矢の扱いならエンジェウーモンの時も使ってたから私の方が長けてるはずよ!」

ほむら「元々まどかの魔法少女の武器も弓矢だしね……まあ、いいわオファニモンにあげましょう」

まどか「ウェヒヒヒ!」

オファニモン「行くわよ!矢に光のパワーを込めて……」

オファニモン『ホーリーセレインアロー!!』シュバッ!!

ベルゼブモンBM『デススリンガー!!』バシュウゥゥゥゥン!!

クロスモン「クエェェェェェェェ!!」

ドガアァァァァァァァン!!

まどか「やったぁ!」

オファニモン「やはり私達の力は本物ね……」

ほむら「…ええ」

QB「(なるほど、その時オファニモンとベルゼブモンを進化させたまどかとほむらをイグドラシルは選んだ訳か……)」

QB「(でも、その時のまどかの記憶を消去させて、僕にもそのデータを公開しなかったのは何故だ…?いや、本当にそれはイグドラシルの仕業なのか?)」
517 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 09:08:18.55 ID:rV6vTFcS0
〜光が丘公園〜

かずみ「マサトく〜ん!みはらく〜ん!きたざきく〜ん!」

テリアモン「いないねマミ……」

マミ「そうねぇ……」

ドルモン『ねぇ、かずみ!どうしてオレだけデジヴァイスの中なんだよ!!』

かずみ「いやぁ…ドルモン結構大きくて目立つからリアルワールドじゃデジヴァイスにいれとかなくっちゃダメってマミさんが……」

テリアモン「僕とロップモンはぬいぐるみのふりできるけどね〜」

ロップモン「しかし、この様にマミの両肩に我等が乗ってるのも一般人から見れば奇妙な姿なり」

マミ「ふふふ…いいじゃないの。ねぇ、かずみさん。やっぱり私、あなたとどっかで会ったような気がするのよね……」

かずみ「え?わたしとマミさんが!?」

テリアモン「あれじゃないかな?確かずいぶん前に遠足行った時にはぐれデジモンに襲われてた女の子」

マミ「あー!あの時助けた子ね!髪型が違うからわからなかったわ!」

かずみ「本当ですか!?」

ドルモン『それじゃあ、かずみの記憶の手がかりになるかもしれないよ!』

かずみ「で、何処でわたしと会ったんですか?」

マミ「確かあれは……あすなろ市だったかしら?でも、あの後私もすぐにクラスの子達と合流するために戻ったからその時のかずみさんとは殆ど話をしなかったわ……」

かずみ「十分な手がかりですよ!あすなろ市かぁ……そこがわたしが住んでた街だったのかな?」

ピピッ

マミ「あら?デジタルフィールドの反応が消えたわ、暁美さん達がデジモンを倒したのね」

?「スキくないなあ…人の縄張りで勝手にデジモンを狩っってくれちゃって……」

マミ「!」

かずみ「え?縄張り…?」

テリアモン「テイマーだよ!」
518 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 09:10:23.36 ID:rV6vTFcS0
?「しかも、どうやら究極体みたいだったんだよ?時空が歪んでいるこの街でもそんな大物滅多にお目にかかれないのに」

マミ「そうね、私達があなたの縄張りを荒らしたのは謝るわ。ごめんなさい」

?「ゴメンですめば警察はいらないんだよ?それで済まそうってそういうオトボケ、スキくないなあ?」

テリアモン「じゃあ、どやって詫びろって言うのさ!」

あやせ「私、双樹あやせ。お近づきの印にいいもの見せて……あげるね!」バラバラッ!

かずみ「これは…」

ロップモン「数多くのデジヴァイスがあるなり……!!」

あやせ「集めてるんだあ、デジヴァイス。だって、テイマーとデジモンの絆を繋ぐ宝石みたいなもんだからね!」

テリアモン「嫌な趣味だなぁ……」

マミ「あなた、そのデジヴァイスは……」

あやせ「この街は強いデジモンが沢山リアライズしてくるからね。当然、テイマー同士の獲物の取り合いの争いも起きる」

マミ「そうやってデジヴァイスを他のテイマーから奪って来たというのねあなたは…!」

あやせ「テイマー同士のバトルの勝者の証でしょ?そして、結果勝ち残った私がこの光が丘唯一のテイマーとなってこの街のはぐれデジモンも全て私の獲物になった……もちろんデジヴァイスの中のデジモンはデジシードになってもらったしね!」

かずみ「何て酷い……!」

テリアモン「マミ、こいつはマミが最も嫌いなタイプのテイマーだよね!」

マミ「そうね…自分の欲望の為にしか戦わないテイマーは!!」

あやせ「あなた達のもすごく欲しいんだ。だからね、名前教えてよ」

テリアモン「は?」

あやせ「あなた達から奪った後にデジヴァイスに名前を刻んであげるからさ」

ドルモン『コイツ……!!』

マミ「名を刻むのは……あなたの墓石になるかもしれないわよ?」

あやせ「やっぱりあなた……スキくない!!」

シュィィィィン!

テリアモン「デジモンをリロードしてきた!!」
519 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 09:11:35.08 ID:rV6vTFcS0
“ナイトチェスモン(白)”

成熟期 パペット型 ウィルス

巨大なダーツを放つ投擲の名手
接近戦には弱いがサラブレッドがごとき脚力を生かし、敵を飛び越え、その跳躍力で敵をかく乱する
口癖は「一騎討ち!」
必殺技は、『ビックダーツ』と
空高く跳躍して敵を踏みつける打撃技『ギャロップホール』
また、ダーツを構えて敵に突進する『ナイトランサー』をもつ

ナイトチェスモン(白)「一騎討ち!」

パッ!

あやせ「そして、これが私の魔法少女の姿。純白のドレスとナイトチェスモン…プリンセスとその騎士って感じじゃない?」

テリアモン「うえぇ〜……僕自分でああいう事言う奴って嫌い!」

マミ「なら、一曲ダンスに付き合ってもらえないかしらお姫様?私達の魔弾の舞踏にね!」

ロップモン「マミの方も大概だと思うなり」

テリアモン「だね……」

かずみ「あの…マミさん……」

マミ「かずみさん、あなたは下がってて。行くわよテリアモン!」

テリアモン「あ…うん!」
520 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 09:13:13.81 ID:rV6vTFcS0
―テリアモン進化!ガルゴモン!!―


ガルゴモン「何だよマミ!あんな奴セントガルゴモンに進化して一気にやっつけちゃえばいいじゃないかぁ!」

マミ「この場所でセントガルゴモンに進化したら街にまで被害が及ぶわ」

ガルゴモン「ああ、大きいからね……デジタルフィールドも出てないし、リアルワールドじゃ色々戦いにくなぁ〜…ま、しょうがないっか!」

ガルゴモン『ガトリングアーム!!』

ガルゴモン「だだだだだだぁ!!」ダダダダダダッ!!

ナイトチェスモン(白)『ギャロップホール!!』ドッ!

かずみ「高く飛び上がった!!」

ブミッ!

ガルゴモン「ぐえっ!よくも僕の顔を踏み付けたなぁ!!」

あやせ『アヴィーソ・デルスティオーネ!!』ボッ!

ロップモン「炎なり!」

マミ『ティロ・ボレー!!』ドドドドドドッ!!

ドゴオォォン!!

あやせ「やるじゃない!」

マミ『レガーレ!!』シュバッ!

あやせ「でも、遅い!!」スパッ!

ロップモン「リボンが剣に断ち切られた!」

あやせ「そんな物でこの私を縛り上げようとでも?」

マミ「いいえ、あなたは……!」バッ!

あやせ「え?」

シュルッ!バシッ!

かずみ「リボンであの子のデジヴァイスを奪い取った!」

ガルゴモン「やるねマミ!色々汚いけど、これであいつは魔法少女には変身できないね!」

シュゥゥゥ…

あやせ「……!!」

マミ「あなたのデジヴァイスは没収させてもらうわよ。もう二度と他人のデジヴァイスを奪わないって約束するなら返してあげないこともないけど…」

あやせ「……」ニヤッ

マミ「!?」
521 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 09:14:23.19 ID:rV6vTFcS0
パッ!

あやせ『カーゾ・フレッド!!』

ズバッ!!

マミ「うっ…!」

ガルゴモン「マミぃ!!」

ロップモン「氷柱!?」

かずみ「何で!?デジヴァイスを奪ったのにまた魔法少女に変身できるの!?」

あやせ「あやせのデジヴァイスに気安く触れた罰です。これは私の宝物なのですから」

かずみ「別の魔法少女の衣装…?二段変身できる魔法少女ってありなの!?」

ロップモン「否!二段変身じゃないなり、あの者は……二人!!」

ルカ「そう、私は双樹ルカ。あやせに非ず」スチャッ!

ガルゴモン「デジヴァイスがもう一つ!?」

ルカ「リロード、ナイトチェスモン!」

シュィィィィン!

ナイトチェスモン(黒)「一騎討ち!」

ガルゴモン「ナイトチェスモンがもう一体!?」

ルカ「あやせと私は同じ身体に宿りしふたつの心……」

かずみ「二重人格のテイマー!?」

マミ「双樹……それで二つのデジヴァイスを操れるの……!?」

ルカ「名は体を表す…ね」
522 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/13(木) 09:15:33.38 ID:rV6vTFcS0

〜次回予告〜

マサト「君達……今日は何の日か知っているかなぁ?」

タツヤ「あれだろ?今日は9月13日だろ?」

マサト「そう!9月13日といえば!」

タツヤ「マリオとルイージの誕生日」

マサト「違う!!」

タツヤ「シンフォギアの立花響の誕生日」

マサト「それも違う!でも、真理ぃぃぃ!!」

ウィザーモン「エヴァンゲリオンの渚カヲル君の誕生日であると同時にセカンドインパクトの日」

マサト「もっとちがあああぁぁぁう!!」

カイザーレオモン「9月13日…913!カイザの日!つまり俺の日だよね?答えは聞いてない!」

マサト「そうだけどお前じゃないんだよ!!」

マサト「次回、デジモン☆マギカ!」

マサト『二重人格とチェスモンズと双子対決』

マサト「913の日を祝わない奴は邪魔なんだよ!」

タツヤ「イベント行こうかな?」

カイザーレオモン「当日券取れるかな?」


今回はここまで
今朝書き終えてから気づきました今日が913の日だって
イベント行くのは無理だけど>>1も今日という日の記念を祝います
みさなんは913と草加雅人は好きですか〜?

ではまた
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 09:25:52.12 ID:1G/bpeaMo
大好きー!(ゲス顔)
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/13(木) 10:32:51.81 ID:AE8v5hom0
あぁ、そういえばあの日かぁ……早いもんだなぁ
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 15:53:04.02 ID:nXOJet1r0


沙耶「おめでとう…マサトくん」ニィッコリ…
526 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 17:24:37.25 ID:YgEY/1Dn0
こんばんわ

>>523
オイラもだーい好きでゲス!(ゲス顔)

>>524
年取ると時間が経つのが早く感じます
フォーゼもあっという間に終わったって感じです

>>525
達磨をお持ち帰りするようなヤンデレは帰ってくれないかなぁ!!

投下
527 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 17:27:31.32 ID:YgEY/1Dn0
ガルゴモン「二重人格!?だから多重の契約をして二つのデジヴァイスとパートナーデジモンが持てたって事なの!?」

ルカ「フフフ…黄色のデジヴァイスと紺のデジヴァイス。デジヴァイスを頂く前に貴女達のお名前を教えて欲しいですね?」

かずみ「あなたもデジヴァイスを集めようとしているの?」

ルカ「ええ、さもなくばあやせとの共存など不可能でしょう?」

マミ「あなたにデジヴァイスを……いえ、パートナーデジモンを奪われた子達はどうなったの!?」

ルカ「そうね…パートナーを失ったショックで泣き崩れたり放心状態になって引き篭りになる娘もいましたね」

マミ「…!!」

かずみ「そんな悲しい思いをさせてまでデジヴァイスを奪いたいの!?」

ルカ「だから、縄張り争いの為だって言いましたよね?まあ、私達の場合はそのついでにテイマー達のそんな悲痛の表情が見たくてデジヴァイスを奪うんですけど。テイマーとデジモンの美しき“絆”を奪う快感を味わうために」

ロップモン「人間にも邪悪なるデジモン同様にこのような汚れた魂を持つ者がいるものなりか…!」

ルカ「そうは言ってもゲームに負けた程度にしか思わなかった淡白な娘達もいましたよ。元々デジモンを単なるデータの塊としか認識していなかったテイマーなどは特に」

かずみ「ドルモン達はただのデータなんかじゃないっ!ちゃんと生きてるんだ!!」

ルカ「フフッ、その“タイプ”のテイマーからは奪いがいがありませんでしたからね……あやせ?」

あやせ「そうだねルカ。逆にこの子みたいなデジモンの事を“オトモダチ”と言っているテイマーからは奪いがいがありそうだね……!」

マミ「…あなた達の様な人間に……テイマーの資格なんて……」

かずみ「無いっ!!リロード、ドルモン!!」

シュイィィィィン!

ルカ「あら?綺麗な宝石を付けたデジモンですね」

あやせ「デジヴァイスを奪うついでに額からくり抜いてアレもコレクションにしたいねルカ!」

ドルモン「宝石好きならもっといい銀のタマをプレゼントするよ!」

ドルモン『メタルキャノン !!』シュバッ!

あやせ「それは……スキくないっ!!」

ナイトチェスモン(白)『ナイトランサー !!』

ガキィン!!

かずみ「ドルモン!ドルガモンに進化して戦うよ!」

ドルモン「わかったかずみ!」

マミ「悪いけどかずみさん…ここは私だけにやらせてちょうだい……」

かずみ「でもっ!むこうはデジモンニ体がかりなんですよ!?」

ロップモン「案ずるな、我もいるなり」

かずみ「そっか、マミさんもデジモンがニ体…」

ガルゴモン「それに…マミはああいう奴を許せないんだ。デジモンとテイマーの絆を引き裂くのを楽しむような外道は……うん、僕だって許せない!!」

ロップモン「汝は我等が裁く!」
528 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 17:30:57.21 ID:YgEY/1Dn0

BGM
http://www.youtube.com/watch?v=qMPM4xW_lxU&feature=related


―ガルゴモン超進化!ラピッドモン!!―


―ロップモン超進化!アンティラモン!!―


ルカ「ほう、ニ体のデジモンを同時に進化させるとは……二刀流のテイマーってところですね」

あやせ「面白いね。でも、デジヴァイスは一つだけしか持ってない」

ルカ「私達とは似て非なるものかしらね?」

マミ「ラピッドモン、アンティラモン!先手必勝よ!!」

ルカ「そうはさせません、ナイトチェスモン!」

ナイトチェスモン(黒)『ナイトランサー!!』ドッ!

シュンッ!

ルカ「速いっ!!」

ラピッドモン「そっちが遅すぎなんだよ!!」ドガッ!

ナイトチェスモン(黒)「おあっ!!」

あやせ「舐められるのはスキくないっ!!」

ナイトチェスモン(白)『ビックダーツ!!』ダッ!

アンティラモン『宝斧!!』シュバッ!

ガキィィィィン!!

アンティラモン「はっ!!」

ドゴォォォォォ!!

ナイトチェスモン(白)「ぐぐっ…!!」

ドルモン「いいぞぉ!」

ルカ「中々やりますね。そうではなくてはデジヴァイスの奪いがいがありません」

あやせ「でも、この程度でいい気になられるのもスキくないなぁ?」

マミ「あら、別にいい気になっていないわよ?あなた達こそこの程度で本気というわけではないんでしょう?」

ラピッドモン「そっちのデジモンも完全体ぐらいにまでは進化できるんだろ?さっさと進化させなよ!」

あやせ「何その余裕な態度……本当にスキくないっ……!!」

ルカ「それではお望み通り見せてあげましょう」

あやせ「私達のっ!!」

ルカ「本気をっ!!」
529 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 17:34:58.92 ID:YgEY/1Dn0
―ナイトチェスモン超進化!!―


―ルークチェスモン!!―


―ビショップチェスモン!!―



“ルークチェスモン(黒)”

完全体 パペット型 ウィルス

鉄壁の防御を誇る城砦の様な姿をしたデジモン
巨大なデジモンだがスピードは速く、敵の攻撃を防御、攻撃する
口癖は「我の後に敵は無し!」
必殺技は、直立不動のまま敵に突進、なぎ倒して破壊する『ストロングフォールド』と
腕の砲門から放つ『ルークガトリング』
また、頑として動かない不動の防御『キャッスルウォール』をもつ



“ビショップチェスモン(白)”

完全体 パペット型 ウィルス

法撃の技を駆使するパペット型デジモン
その攻撃範囲は長大で、遠距離の敵をも討つ
口癖は「主よ、我に力を!」
必殺技は、法杖から放つ長大な光線『ビショップレーザー』と
十字型の魔法陣で敵を消滅させる『ビショップクロス』
また、接近戦では法杖を自在に操り、敵を幻惑する『マジカルスティック』をもつ


かずみ「ニ体とも完全体に進化した!!」

ドルモン「完全体はそれぞれ違うデジモンか……」

ルカ「そして更に!!」

ピカァン!

かずみ「うわっ!何アレ!?あやせとルカの魔法少女の衣装が半分こに!!」

あやルカ「そう、私達は二人で一人の魔法少女!!」

ラピッドモン「お前は何処の二人で一人の探偵さ!?」

マミ「二つの人格が同時に出ているのかしら?とことん名は体を表す子ね……」

あやルカ「さあ、行くのよ!チェスモンズ!!」

ビショップチェスモン「承知。主よ、我に力を!」

ルークチェスモン「我の後に敵は無し!」
530 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 17:38:18.44 ID:YgEY/1Dn0
ズドンッ!ズドオォォォン!!

ラピッドモン「あわわわ…マミ!ここリアルワールドだからあんなデカイのが公園の外から出たら!!」

マミ「大パニックになるわね……その前に終わらせるわ!!」

ラピッドモン「そうだね、デカイ方は僕が狙うよ!」

ラピッドモン『ラピッドファイア!!』ドンッ!

ルークチェスモン『キャッスルウォール!!』

ドゴォォン!!

あやルカ「その程度の攻撃がルークチェスモンに効くか!」

アンティラモン「我も参るなり!」シュバッ!

ビショップチェスモン『ビショップレーザー!!』ビィィィィィ!

ドゴオォォォォン!!

アンティラモン「ぐわっ!!」

マミ「アンティラモン!!」

あやルカ「ハハハハ!ニ体のデジモンのコンビネーションはこちらの方が上のようだな!!」

マミ『ティロ・フィナーレ!!』ドンッ!

あやルカ「無駄だ!!」

あやルカ『ピッチ・ジェネラーティ!!』ボホッ!

ドゴォォォォォォン!!

かずみ「何今の魔法!?」

マミ「ピッチ・ジェネラーティ…二つの頂点って意味ね……超高温と超低温の相反する属性の魔法を合体させて大爆発を起こす技のようね」

あやルカ「! 一度見ただけでこの技を理解するとは……!」

マミ「それに完璧なシンクロが必要になるから同じ身体を使い続けているからこそできる芸当のようね」

あやルカ「理解できたからどうだと言うものだがな!!」

ビショップチェスモン「主よ、我に力を!」

あやルカ「よし、ビショップチェスモンにも私のこの魔力を送る!」ボホッ!

かずみ「あの技がビショップチェスモンの法杖に!!」

マミ「! ラピッドモン!アンティラモン!!」

ビショップチェスモン『ピッチ・ジェネラーティ!!』ボホッ!

ドゴオォォォォォォォォン!!

あやルカ「土壇場でかわしたか……だが、ビショップチェスモンの魔力で威力を倍増した私達のピッチ・ジェネラーティの破壊力は恐れいったろ?」

かずみ「公園の木や草が滅茶苦茶に……」

あやルカ「この街全てのテイマーを潰してきた私達は最強のテイマーだからな!私達に敵う者はいないのだよ!!」

マミ「……」

あやルカ「さあ、ルークチェスモンはデジモン達を踏み潰せ!ビショップチェスモンは私達と一緒にテイマーを仕留めてデジヴァイスを奪うぞ!!」
531 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 17:41:35.77 ID:YgEY/1Dn0
かずみ「マミさん!!やっぱわたしとドルモンも……」

マミ「…ねえ、今ってもう秋なのかしら?木の葉も少し枯れ落ちてるし……」

かずみ「マミさん……何を言って!?」

あやルカ「ふん、私達の力を前にして気でも違ったか?」

マミ「もう秋だというのに蛙が五月蝿いわね……井の中の蛙がね」

あやルカ「い…いのなかのかわずだとぉ!?」

マミ「あら?こんな街一つの中で勝ち残ったからって、滑稽にも最強の名を語っているあなたにはピッタリの言葉だと思うけど?」

あやルカ「言わせておけば!!」ドッ!

マミ「上には上がいるって事を教えてあげるわ……はっ!」シュルッ!

あやルカ「そんな小細工!!」スパッ!

マミ「(リボンで捕らえるのは無理のようね……)」

あやルカ「(もう、さっきの様にビショップチェスモンに魔力を送る隙を与えてはくれないだろう……私達で一気に畳み掛けるしかないか……そして、デジモンの方も!)」

あやルカ「ルークチェスモン!!」

ルークチェスモン『ストロングフォールド!!』ズオッ!

ラピッドモン「うわっ!僕達を踏み潰す気だ!!」

あやルカ「逃げ場を与えるなビショップチェスモン!!」

ビショップチェスモン『ビショップクロス!!』シュオオォォォ!!

ドゴオオォォォォン!!

アンティラモン「くっ!潰される前にあのルークチェスモンを打ち取るしかあるまい!」

ラピッドモン「ちっくしょう!僕もセントガルゴモンに進化すればあんな奴!!」

アンティラモン「マミは有頂天になっている彼奴にテイマーとしての格差を見せつけたいなり。ならば我等は完全体のまま勝利を収めるべきなり」

ラピッドモン「そりゃあそうだけどさ〜!」

アンティラモン「ならば信じよ、我等のテイマーを」

ラピッドモン「……うん」
532 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 17:43:28.30 ID:YgEY/1Dn0
マミ『レガーレ・ヴァスタアリア!!」シュルッ!

あやルカ「だからそんなもの何度やっても!!」

ドゴォッ!

あやルカ「! 私達ではなく地面の中に!?」

ガチッ!

ルークチェスモン「!!」

かずみ「ルークチェスモンの足を縛り上げた!」

ラピッドモン「マミがこいつの動きを止めてくれたおかげで踏み潰されないですんだよ!」

あやルカ「そんなのでルークチェスモンが止められたと思うな!!」

ルークチェスモン『ルークガトリング!!』ドドドドドドッ!!

アンティラモン『アシパトラヴァナ!!』

ギュルゥゥゥゥゥゥン!!

ドゴオオォォォン!!

かずみ「弾丸を全てアンティラモンの竜巻で吹っ飛ばした!!」

あやルカ「でも、この隙にビショップチェスモンに魔力を送り込む時間ができたぞ!!」

ラピッドモン「しまった!!」

ビショップチェスモン『ピッチ・ジェネラーティ!!』ボホッ!

マミ「アンティラモン!その技もあなたのテンポラーレで吹き飛ばすのよ!!」

アンティラモン『アシパトラヴァナ!!』

ギュルゥゥゥゥゥゥン!!

ドボォッ!!

あやルカ「何!?私達のピッチ・ジェネラーティが!?」

ドゴオォォォォォォォォォン!!

ルークチェスモン「ぐおおぉぉぉぉ……」ズザァン…!!

あやルカ「ルークチェスモンの方に吹き飛ばされた!?」

マミ「流石の威力ね、ご自慢の必殺技は」
533 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 17:44:38.91 ID:YgEY/1Dn0
あやルカ「ぐっ…!ビショップチェスモン!こいつらに今度こそ喰らわせるぞっ!!」

マミ「隙あり!!」

シュルルルッ!!

ビショップチェスモン「!?」

あやルカ「今度はビショップチェスモンが!!」

マミ「焦りすぎてこちらが付け入る隙を与えてしまったようね」

ラピッドモン「よしっ!僕の番だ!」

ラピッドモン『ゴールデントライアングル!!』ピカアァァァ!

ビショップチェスモン「あ…主よおぉぉぉぉぉぉ!!」

ドゴオオォォォォォン!!

マミ「そして、ルークチェスモンの方にも!」

マミ『ティロ・フィナーレ!!』ドンッ!

ルークチェスモン「俺は俺に罰を与えるううぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

ドゴオォォォォォン!!

ドルモン「やったぁ!」

かずみ「マミさん達の勝ちだ!」

シュウゥゥゥゥ…

ラピッドモン「あ、あいつらが退化した」
534 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 17:48:06.13 ID:YgEY/1Dn0


“ポーンチェスモン(白&黒)”

成長期 パペット型 ウィルス

チェスゲームのスパコンから流出したデータから生まれたパペット型デジモン
力は弱いが功績を挙げると成り上がり、究極体クラスの力を持つという謎を秘めた一般歩兵である
口癖は「前進あるのみ!」。お互い先に功績を挙げようとライバル視している
必殺技は、槍で突く『ポーンスピアー』と、円盾を構えて突進する『ポーンバックラー』
また、仲間の後方支援を得た時は完全体クラスのデジモンですら攻撃を躊躇する特殊陣形『ピラミッドフォーメーション』をもつ


ラピッドモン「退化してノビてるそいつらはもう戦闘不能だね」

あやルカ「私達のチェスモンズが負けるなんて……この街の全てのテイマーを倒してきた私達が……」

マミ「言ったでしょう?あなたは井の中の蛙だって。私達はデジタルワールドで戦ってきたのよ。この街の中だけでしか戦ってこなかったあなたとはわけが違うわ」

あやルカ「デジタルワールド!?馬鹿な……デジタルワールドから生きて戻って来たテイマーがいたなんて……!!」

ラピッドモン「マミ、あとはこの半分こ魔法少女をどうするかだね」

あやルカ「…ははは…ここまでか……殺れ、私達のチェスモンズをデジシードにするがいい。私達の負けだからな……」

かずみ「マミさん……」

ラピッドモン「お前なぁ、マミをお前みたいなテイマーと一緒にすんなよなぁ!!」

マミ「……」ジャキッ!

ラピッドモン「って、マミ!?」

アンティラモン「マミ!!まさか本気で―」

バンッ!バンッ!
535 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 17:50:13.20 ID:YgEY/1Dn0
あやルカ「…!!」

パリンッ!

かずみ「あっ…デジヴァイスを……!」

シュウゥゥゥゥ……

あやせ「!」

ラピッドモン「デジヴァイスを壊したからこいつの変身も解けた!」

マミ「これであなたが戦える力は失ったわね」

ルカ「次はチェスモンズを殺る気ですね……」

マミ「いいえ、その子達はあなた達の大切なパートナーだからそれまで奪う気は無いわ」

あやせ「…はぁ?」

マミ「でも、これに懲りたらもう二度とデジモンの力を私利私欲で使ったり、他のテイマーからデジヴァイスを奪おうと悪い気は起こさない事ね。デジヴァイスが無いからそれはもうできないでしょうけど」

ラピッドモン「マミの優しさに感謝するんだね〜!」

アンティラモン「マミ、流石にこの騒ぎで人間が集まってきたなり」

ザワザワ

通行人A「おい、何だこの荒れようはぁ!?」

通行人B「また、爆破テロでもあったのか!?」

かずみ「やばいよマミさん!ラピッドモン達もデジヴァイスに戻さないと!!」

マミ「そうね!」

シュィィィィィン!

マミ「この場から離れてみんなと合流しましょう!」ダッ!

かずみ「あ、はいっ!」ダッ!

あやせ「……スキくない……こんなのスキくないっ!!絶対あいつに復讐してやる!!!」

ルカ「でも、デジヴァイスを失ってはチェスモンの進化はもう……」

?「お困りのようですね」

あやせ「誰!?」

?「双樹さんですね?ユウリ様からの仰せで貴女をお迎えに参りました」

ルカ「ユウリ…?D-1チャンピオンの飛鳥ユウリか!?」

?「はい、貴女はユウリ様の栄光なる“エイリアス3”の一人として選ばれました。新しいデジヴァイスもご用意させていただきます」

あやせ「エイリアス…?まあ、いいや……私達を見下したあの女に借りを返せるならね……!!」

536 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 17:53:24.43 ID:YgEY/1Dn0

マミ「みんな!」

さやか「マミさん遅ーい!何処行ってたんですか?」

杏子「ガキンチョ共はアタシ達が見つけといたぜ」

みはら「マサトがタツヤのお姉ちゃんに自分もトイレの世話をしてもらうって…」

マサト「みはら黙ってろ!」

マミ「みんな見つかったならよかったわ!あとは鹿目さん達だけね」

まどか「お待たせー!」

ゆま「まどかお姉ちゃん達もきたぁ!」

さやか「どうしたのあんた達?」

まどか「え?何が?」

マミ「そうね、何か前よりもっと仲良くなった感じがするわね」

さやか「怪しいなぁ〜何かいいことあったかぁ?」

ほむら「な…何でもないわ!」

杏子「みんな揃ったならそろそろ出発しようぜ」

ほむら「そ…そうよ!飛鳥ユウリを追わないと!」

さやか「でも、そいつ何処に居るの?この街にリアライズした様子もなさそうだし……」

まどか「あの子のデジヴァイスの位置とかわからないの?」

QB「彼女が使ってるのはもう僕達が作ったものじゃないみたいだからね」

マミ「確か飛鳥ユウリは……私達と同じ県に住んでいるんじゃなかったかしら?」

さやか「ああ、Vジャンプで載ってましたね!個人情報保護法に関わるからどこの市とまでは書いてなかったけど」

ほむら「でも、自分の家に帰ってるのかしら?」

まどか「どっちにしても……まずはマサト君達をお家に帰してあげるためにまずは見滝原に帰ろうよ!」

マサト「真理……」

みはら「うん…お家帰りたい……」

きたざき「ヤダなぁ…そればっかじゃないかみはらくん……」

杏子「よしっ!じゃあ、電車に乗って見滝原に帰ろうぜ!アタシは風見野だけど」
537 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 17:57:06.01 ID:YgEY/1Dn0
さやか「ところで……この全員分の電車賃ってあるの?」

まどか「わ…わたしはお金持ってないよぉ……ほむらちゃんは?」

ほむら「私も…所持金は全部デジタルワールドで向こうの通貨のBITに換金してしまったから日本円は無いわ」

杏子「アタシもだぜ!こっちじゃBITを日本円に換金なんてできないからなぁ……マミは?キャッシュカードで貯金とかおろせないのかよ?」

マミ「わ…私も…ちょっと…無駄遣いしない為にカードや通帳は持ち歩いてないから…ごめんなさい……」

テリアモン『(遺産の貯えもこれからの生活費や高校の受験費用でギリギリだしね……だからGREEのデジコレとかオンラインゲームであんま課金するなって言ったのに……)』

まどか「どうしよう…どうやって帰ればいいのかな……」

ほむら「心配ないわまどか。改札口で時を止めれば切符を買う必要は……」

まどか「ほむらちゃん!能力を犯罪に使っちゃダメだから!!」

インプモン『(まぁ、今更だけどな……)』

杏子「じゃあ、マジでどうすんだよ?こっから歩いて見滝原まで行くのか?」

インプモン『俺のベヒーモスは……全員は乗れねぇか……』

さやか「任せて!このさやかちゃんにいい考えがあります!!」

杏子「お前が?」
538 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 18:00:28.70 ID:YgEY/1Dn0

〜車道〜

さやか「ヘーイ!見滝原まで乗せてってー!!」b

杏子「おいおい、今時ヒッチハイクかよ!」

ほむら「さやかの考えならこんなものね」

かずみ「わたし記憶失う前にこういうのテレビで見た気がする!お笑い芸人二人がヒッチハイクでユーラシア大陸横断していくヤツ!!」

杏子「いや、お前いつの生まれ?」

ブロォォォォォン……

ブッブー!

まどか「全然止まってくれないよさやかちゃん……」

さやか「何でよ!こんな可愛い女の子がヒッチハイクしてるのに!!」

杏子「さやかじゃこんなもんだろ」

さやか「だったら杏子がやってみなさいよぉ!」

杏子「いぃ!?こ…こういうのはマミの方が適任じゃねぇか?マミがヒッチハイクすれば男はほっとかねぇだろ!」

マミ「もう、どういう意味よ!」

ほむら「そもそも、この人数全員乗せられる車なんてそうそう通らないわ」

ゆま「さやかお姉ちゃん!ボード貸して!ゆまがやってみる!」

杏子「ゆま、お前じゃあ……」

ゆま「見滝原までつれてってー!」b

キキィィィィ……

かずみ「止まった!」

まどか「しかも大きなワゴン車だからみんな乗れそう!」

さやか「いや、確かに大きいけど……あの車……なのはとかフェイトのステッカー貼ってるんだけど!?」

ほむら「俗に言う痛車ね」

ゆま「キョーコ!このお兄さん見滝原までみんな乗せてってくれるって!」

杏子「でかしたぞゆま!」

さやか「…!で…でも、あのドライバー……」
539 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 18:03:26.84 ID:YgEY/1Dn0
〜車内〜

ブロオォォォォォォ…

キモデブ「ドゥフwwwwドゥフドゥフwwwwwwww」

一同「……」

キモデブ「ドゥフフwwwwいいか〜後ろのJC(ババア)と幼児(ガキ)達〜wwwwwwww」

一同「は〜い……」

キモデブ「お前等ゆまちゃんのオマケでござるからなwwwwwwwwww」

一同「は〜い……私(僕)達オマケで〜す……」

キモデブ「オマケはオマケらしく大人しくしてるでござるよwwwwでないと高速だろうと何処だろうと追い出すでござるからなwwwwwwwwww」

一同「は〜い……大人しくしてま〜す……」

杏子「(おい、何だよコイツ。頭くんな!)」ヒソヒソ

マミ「(しょうがないでしょ、タダで見滝原まで連れてってくれるんだから……)」ヒソヒソ

さやか「(てゆーか、本当に見滝原まで行くの?この車……)」

まどか「タツヤ、チャイルドシートが無いからお姉ちゃんのダッコで我慢してね」

タツヤ「あい!」

ほむら「(私もまどかにダッコされたいわ……)」

マサト「(くそぉ……鹿目タツヤめぇ……よくも真理にぃ……!!何で俺はこんな盆地胸の女なんだ!!)」

みはら「(僕はマミさんにダッコだぁ……役得役得♪)」

きたざき「(ヤダなぁ…みはら鼻血が出かかってるじゃないかぁ……僕はこの青のお姉さんで微妙なんだよなぁ……)」
540 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 18:05:53.16 ID:YgEY/1Dn0
キモデブ「はい、ゆまちゃん♪飴なめるでござるかwwwwwwwwwwwww」

ゆま「わぁ、ありがとう!」

ゴマモン「……」ジィー

ゆま「(ゴマモン、おとなしくしているご褒美にあげるね)」

ゴマモン「(うまい!このキモデブが摘んだ飴ってのが少し嫌だけど……ありがとうゆま!)」レロレロ

キモデブ「(…ん?今、ゆまちゃんが抱いてるぬいぐるみが動いたでござるか……?)」

タツヤ「うぅぅ…ねーちゃ……」

まどか「えぇ!?タツヤまたぁ!?さっき公園でしたじゃない!!」

タツヤ「だってぇ……」

まどか「おじ…じゃなかった、お兄さん!弟をトイレに行かせたいんです!」

キモデブ「あぁん?」

ほむら「丁度次のパーキングエリアまで数キロだわ」

まどか「そこで止めてください!」

キモデブ「…ちっ!」

さやか「(うわっ!最悪こいつ!舌打ちしてシカトだよ!!)」

杏子「おい、このまま車の中がガキのウンコか小便で汚れて一番損すんのはアンタだぜ?」

キモデブ「そんときゃ、放り出すって言ったでござるよ……」

杏子「この野郎……!」

ゆま「お兄いちゃん!たっくんのために止めてあげて!」

キモデブ「了解でござるゆまちゃん♪」

さやか「うわぁ……」
541 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 18:07:18.99 ID:YgEY/1Dn0
〜パーキングエリア〜

まどか「マサト君達も今のうちに済ませておいてね」

マサト「わかってるさ真理」

まどか「まどかだから」

杏子「そうだ、ここで一応オジサンとオバサンに何かお土産買っていこうかな……ゆまの事も話さなきゃなんねぇし……」

マミ「あら、ゆまちゃんなら私の家で……」

杏子「いや、最後までアイツの事はアタシに任せてくれマミ」

マミ「本当にゆまちゃんの事を想ってあげてるのね佐倉さん……」

ほむら「あなたはとりあえず彼女を今夜泊めてあげるべきなんじゃないの?」

かずみ「うっわー!サービスエリアの食堂のご飯って一度食べてみたかったんだぁ!」

マミ「かずみさんね……そうね、彼女はしばらく私の家で預かるわ」

さやか「いや、ほむらも一人暮らしなんだからあんたん家に泊めてあげればいいじゃん」

ほむら「私の家に他の女を泊めたらまどかに誤解されるわ」

さやか「どんな誤解だよ!!」

杏子「…あれ?ゆまはどこ行った?」

さやか「ねぇ、ちょっとあれ!!」

ブロオォォォォォ……

マミ「あの人……ゆまちゃんだけを乗せて……行ってしまったわ」

杏子「ゆまっ!!」

ほむら「…! リロード、インプモン!」

シュィィィン!

インプモン「え?何?もうついたの?」

ほむら「ベヒーモスで追うわよ!!」
542 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 18:10:18.66 ID:YgEY/1Dn0

〜高速道路〜

ゆま「ねぇ!キョーコ達まだ乗ってないよぉ!!」

キモデブ「ドゥフフフフwwwwwあんな奴等いらないでござるよ……拙者とゆまちゃんの愛の逃避行にはwwwwwww」

ゴマモン「この野郎!今すぐ車を止めろってばよ!!」

ガブッ!!

キモデブ「痛あああぁぁぁい!!何だぁ!?お前は!!」

ドガッ!!

ゴマモン「うわぁ!!」

ゆま「ゴマモン!」

キモデブ「妙にクオリティの高いぬいぐるみかと思ったら本物のデジモンでござったか!!」

ゆま「本物のデジモンを見てあんまり驚かないの……?」

ブロンブロブロオォォォォン!!

キモデブ「な…何だ!?コスプレイヤーがバイクに乗って追っかけて来るでござる!?」

ゴマモン「ベルゼブモンだってばよ!」

ベルゼブモン「オラオラァ!止まりやがれこのロリコン野郎!!」

ほむら「タイヤを狙うのよ!」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュンッ!

パァン!

キモデブ「よくも拙者の愛車のタイヤをパンクさせたでござるなぁ!!これで天誅でござる!!」スチャッ!

ゆま「それって……」

ゴマモン「デジメモリだ!!」

キモデブ「バイオデジメモリエボリューション!!」ガシュンッ!

シュゴオォォォォ……

タンクドラモン「タンクドラモン!!」
543 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 18:11:45.24 ID:YgEY/1Dn0

“タンクドラモン”

完全体 マシーン型 ウィルス

機械化旅団「D−ブリガード」の暴徒鎮圧・強襲駆逐を任務とするマシーン型デジモン
多数の「目標」を駆逐することに特化しており、圧倒的な火力を誇る
同時に30体の「目標」をロックオンすることの出来るレーダーを装備しており
1体のタンクドラモンが補足した「目標」は他のタンクドラモンにもデータリンクされ、逃げ切ることは不可能といわれている
また、任務の生存率も非常に高く、今までの出撃で撃墜されたのは1体しかいないと言われている
必殺技『ストライバ−キャノン』は小型核弾頭搭載の砲弾を放ち、半径30km内の全てを焦土と化す
また、キャノンの横にある『ブラストガトリング』は接近戦用に使われ、1秒間に3600発の弾を撃ち尽くすことができる


ベルゼブモン「なっ!?痛車がデジモンに変形しやがったぞ!?」

ゆま「ほむらお姉ちゃーん!デジメモリだよー!さっきのお兄さんがデジメモリでデジモンに進化したんだよー!!」

ゴマモン「それと同時に車を取り込んだってばよ!!」

ほむら「だから、なのはとフェイトのステッカーがあのデジモンにも付いてるのね……」

タンクドラモン「なのフェイは小学生までしか認めない!」

タンクドラモン『ブラストガトリング!!』

ドドドドドッ!!

ベルゼブモン「うおっ!」

キキィィィィ…ドゴオォォォォン!!

ほむら「きゃあ!」

タンクドラモン「ドゥフフフフフwwwww転けたでござるよwwwwww」

ゆま「ほむらお姉ちゃん!ベルゼブモン!!」

タンクドラモン「さあ、ゆまちゃん。拙者と遊ぶでござるよ♪」

ゆま「いやっ!!」

ゴマモン「オイラ達を降ろせってばよ!」

タンクドラモン「ああ、お前は邪魔だから降してやるでござる!」ブオンッ!

ゴマモン「うわぁ!!」

ゆま「ゴマモォォォン!!」ピカァァァ!
544 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 18:12:57.03 ID:YgEY/1Dn0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―ゴマモン進化ぁぁぁ!イッカクモン!!―


イッカクモン「逃してたまるかってばよ!ゆまを返せ!!」

イッカクモン『ハープンバルカン!!』ドンッ!ドンッ!

タンクドラモン「なぬ!?」

ドゴォォォォォン!!

ヒュゥゥゥゥ

イッカクモン「おっと!」ダッ!

ポフッ!

イッカクモン「大丈夫かゆま!?」

ゆま「ありがとうイッカクモン!」

タンクドラモン「(進化させたって事はゆまちゃんはテイマーでござるか……なら、話は別!このデジメモリを売ってくれたあの男に引き渡せばもっといいメモリをくれるかもしれないでござる!!)」

タンクドラモン「まずは邪魔なデジモンから!」

タンクドラモン『ブラストガトリング!!』

ドドドドドッ!!

イッカクモン「ぐあっ!」

ゆま「負けちゃダメ!イッカクモン!!」ピカッ!
545 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 18:16:00.63 ID:YgEY/1Dn0

―イッカクモン超進化ぁぁぁ!ズドモン!!―


ブー!ブー!


ドライバーA「おい、何だよこの渋滞は!?何でこんなに詰まってるんだ?」

ドライバーB「あれ見ろよ!怪獣が戦ってるぞ!?」

子供「違うよパパ!あれデジモンだよ!!」

ズドモン「不味いな…騒ぎになってきたってばよ……リアルワールドで戦うのってこんなに面倒なんだなぁ……!」

タンクドラモン「なら、静かにさせてやるでござるよ」

タンクドラモン『ストライバ−キャノン!!』ドンッ!

ドゴオォォォォォン!!

ゆま「あ…あぁ……!!」

タンクドラモン「これで一般ピープルの目は気にならなくなったでござろう?ドゥフドゥフwwwwwww」

ズドモン「テメェはそれでも人間か……!!」

タンクドラモン「そんなもんこのメモリを手に入れる前からとうに捨て去ったでござるよwwwwwwwww」

ゆま「違う…人間だからこんな酷い事もできるんだよ……だからゆまもあの時……」

ズドモン「ゆまはそんな事気にするな!今はあいつを倒す!!」

タンクドラモン『ブラストガトリング!!』

ドドドドドッ!!

ガキガキィィィン!!

ズドモン「そんな鉛玉、オイラのトールハンマーで防げばへっちゃらだってばよ!」

タンクドラモン「なんと!?」

ズドモン『ハンマーブーメラン!!』ブオンッ!

ガゴォン!!

タンクドラモン「あっー!!なのフェイのステッカー貼ってある箇所によくもぉ!!」

ゆま「ズドモン!一気にやっちゃって!」

ズドモン『ハンマースパーク!!』

バリバリバリバリ!!

タンクドラモン「ドゥッフウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

ドガアアァァァァァァァン!!

ズドモン「三次の幼女までに手を出そうとした報いだってばよ!」
546 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 18:17:21.04 ID:YgEY/1Dn0
ブロンブロンブロォォォォォン!!

ベルゼブモン「おう、無事かオメェら?」

ゆま「遅いよお姉ちゃん達!ゆま達だけでもできたんだから!えっへん!」

ほむら「そう、偉いわね。でも、この惨状を警察とかに見られたら不味いわ。まどか達が待ってるさっきのパーキングエリアに戻りましょう」

ゆま「うん、ズドモンもお疲れ様!デジヴァイスに戻ってね!」

ズドモン「ああ!」

シュィィィィィン!

ベルゼブモン「じゃ、戻るぜ!」

ブロンブロオォォォォン!!

?「あーあ……光が丘の件といい、こんな高速道路の土真ん中で騒ぎを起こしてくれちゃって……」

?「後片付けするこっちの身にもなってほしいわね……」

?「デジメモリを所有してたこの男は本部へ連行してと……海香、生存者の記憶消去の処理は任せるよ」

海香「わかったわカオル。この男はデジメモリでここまでの破壊活動を行ったのだからかなりの刑罰になるわね」

カオル「あと、こいつが乗ってた車は……あれ?無い!?」
547 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 18:18:43.61 ID:YgEY/1Dn0

〜パーキングエリア〜

まどか「さっきの人がデジメモリでデジモンに……」

さやか「ルカモンが言ってたけど、この世界でデジメモリが売り捌かれてるって本当だったんだね」

マミ「もしかして私達の街……見滝原でも……」

杏子「となると、やっぱ早く帰らねぇとなぁ……」

かずみ「でも、車がもう……」

ゆま「ここから歩いて帰るのぉ…?」

ほむら「それには及ばないわ」スポッ!

ズドンッ!

かずみ「わっ!さっきの車!!」

さやか「盾に入れて持ってきたんかい!!」

まどか「で…でも、すごいボロボロになっちゃってるね……」

マミ「せっかくのなのはとフェイトのステッカーも見るに堪えないわね……」

さやか「せっかくって……」

杏子「でも、誰が運転すんだよ……」

ほむら「当然、私が持ってきたから私よ」

まどか「ほむらちゃん免許持ってないよね!?」

ほむら「タンクローリーやロードローラーに比べればこんな車の運転無問題よ」

杏子「こんあボロボロの痛車に乗ってたら怪しまれねーか?」

まどか「いや、そういう事じゃなくって……ま、いっか!もうすぐママやパパに会えるんだよね、たっくん!」

タツヤ「あい!」

さやか「(そうだ…リアルワールドに戻ったら恭介に告白の返事聞かせてもらう約束してたんだっけ……どうなるのかなぁ、あたし)」

テイルモン「こうして、それぞれの帰る場所に帰るまどか達……しかし、そこで彼女達を待ち構えてたものは!!」

ブイモン「いや、何言ってんだよお前?」

テイルモン「だって、今回私達台詞無かったでしょ?せめてここで……」

ギルモン「というわけで次回につづくよ!」
548 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/19(水) 18:20:58.87 ID:YgEY/1Dn0

〜次回予告〜

ジジモン「はぁ〜……」

エレキモン「どうしたんだよジジモン?ため息なんかついて。つーか息臭いからやめろよな」

ジジモン「エレキモンよ。まどマギのモバゲーが終了じゃと……せっかく水着杏子が出たのに……」

エレキモン「あ〜……色々残念だけどしょうがねぇだろ!それにこれからはまどマギオンラインだぜ!俺は無課金で行くけどな!」

ジジモン「アウトドア派のワシはモバゲの方が性にあってたんじゃ!そこで、アンケートタイム!!」

エレキモン「はぁ!?いきなりなんだよ!?」

ジジモン「実は……モバゲーのオリキャラをこのSSで出すかどうかのアンケートを取りたいと思う!」

エレキモン「モバゲーのオリキャラ?そんなのいたか??」

ジジモン「いや、一時期のイベントでモバゲーオリジナルの4人の魔法少女がじゃな……」

エレキモン「あー…あったなそんなの……でも、あんなマイナー……」

杏子「いらねぇんだよあんなドマイナーキャラ!!」

エレキモン「な…何でお前がいきなり出てきて怒ってるの!?」

杏子「という訳で、以下の中から選んで投票してくれ」


A:原作でアタシがさやかに言うはずだった台詞を奪った糞アママイナーキャラ共なんていらねぇんだよ!!

B:このSSでアタシが奴等をぶちのめすために出すべきだ!出してもアタシの噛ませ犬扱いだけどなwwwwww


エレキモン「選択技がお前の心の叫びじゃねーか!!つーか、台詞を奪ったって?」

ジジモン「〇コ動にまとめ動画があったと思うから知らない人はそちらを参照してくれ」

ジジモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ジジモン『プレイアデス現わる!』

エレキモン「つーかこれ以上キャラ増やしたらマジで収集つかねーぞ」

杏子「仮に出してもコイツらはマジで数話だけの脇役だから心配ねぇって!」

ジジモン「そう思っていざ出したら……」

杏子「つーわけでできれば投票よろしくなー!」


今回はここまで
マジでモバゲ終了はショックです……
露骨な課金はアレだけど結構楽しめたのになぁ……水着杏子出すためにした課金……
モバゲのオリキャラはパートナーデジモンもかずマギの面子より前に決まってたのですが
マジでこのリアルワールド一時帰還編でちょい役で出そうかな程度の扱いになります
できれば投票で皆様のご意見をいただければ嬉しいです

ではまた
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/19(水) 18:27:04.86 ID:rwt/6CD+0

あんこちゃん・・・・去年の話だから別にいいだろ・・・・・
とりあえず、出さなくいいや。旬が過ぎている感
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/19(水) 19:29:06.63 ID:fwlbipijo
ドゥフトモン「ドゥフフフフwwwww」

そもそもそのキャラを知らないからなんとも言えん
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 22:35:56.20 ID:xF45mHdo0

そもそも携帯もっとらんから無しの方向で
PS
あやルカ『ピッチ・ジェネラーティ!!』
ピッチがビッチに見えた俺はもう駄目だ
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 07:57:51.20 ID:u46UJmbDO
やだなぁ…>>1が面白くなると思う方なら何時だって大賛成だよ(ゲス顔)
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/20(木) 22:34:52.87 ID:VeSXSLbH0
マジで終了するんかまどマギ・・・。
ワルプルギス一人で頑張ったのに・・・。
出さなくていいと思うよ
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/21(金) 19:14:26.09 ID:5BKriT9No
デジコレもそろそろヤバそうな雰囲気
555 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/21(金) 21:37:41.43 ID:cVeVX64+0
こんばんわ

>>549
まあ、何だかんだで一年くらいたってますからねぇ……

>>550
ドゥフフフwww
ってロイヤルナイツがそんな笑い方しちゃダメ!

>>551
すいません自分も初見でそう見えました

>>552
う〜ん……いや、実はリーダー格の子はエイリアス3の一人にする予定でしたが
他の子の扱いがどうしても決まらなくて……思った以上に知名度ひくそうだからやっぱ出さんでいいかなぁ……

>>553
ストーリーもあれ……結局打ち切りENDですかね……
記憶喪失の主人公とは何だったのか……

>>554
結局リデジタイズのシリアル打ってないや……

投下
556 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/21(金) 21:38:26.49 ID:cVeVX64+0
〜まどホーム前〜

まどか「帰ってきたんだよね…本当に……」

テイルモン「ええ、お帰り」

まどか「ティヒヒ!ただいま……」

タツヤ「おうちおうちー!」

まどか「マサト君達はほむらちゃん達がそれぞれのお家に送ってくれるって言うし、タツヤの顔も早くママとパパに見せてあげないとね!」

テイルモン「なら、まどかの顔もじゃないの?」

タツヤ「パパママねーちゃのことすっごくしんぱいしてた」

まどか「…うん、そうだよね!デジタルワールドの数ヶ月はこっちの数時間だったはずだけど……何だかんだでわたし達がデジタルワールドに旅立ってこっちの世界でもずいぶん時間が経っちゃってるみたいだからね……」

テイルモン「ワルプルモン達が力を付けてる影響のためか時空の歪みが加速して二つの世界の時の流れもほぼ同じになったからね」

まどか「それでもわたし達あっちの世界に半年以上いたはずなのにこっちはまだ9月なんだよね。わたし達がデジタルワールドに出発したの確かまだ春だったし……」

テイルモン「まぁ、まだ若干時の流れの誤差はあるでしょうけど、おかげでこっちの世界でもそう慌てずに私達がするべき事をできるはずよ」

まどか「そうだね、明日から頑張るために今日はゆっくり休も!」

557 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/21(金) 21:39:02.00 ID:cVeVX64+0

〜まどホーム〜

ガチャッ!

まどか「パパ!ママ!ただいまぁ!!」

タツヤ「まぁ!」

知久「たたたた…タツヤ!!!」ダッ!

詢子「まどかっ!!!」ダッ!

ダキッ!

知久「心配したんよ二人共……タツヤなんか急に消えて……」

タツヤ「ねーちゃやデジモンたちがタツヤをたすけてくれたー!!」

詢子「まどか…よく帰ってきたね……」

まどか「うん!色々あったんだデジタルワールドでは…ママとパパにもむこうでの冒険のお話したいな。あのね―」

グゥ〜

まどか「あっ……」

知久「ははっ、お腹がすいてるのかいまどか?」

まどか「ちょっとすいちゃったかな……」

知久「じゃあ、待っててね。今すぐご飯の支度するから」

まどか「パパのお料理すっごい久しぶりだから楽しみ!」

詢子「食べながら冒険の話を聞かせてもらおうじゃないか」

まどか「うんっ!」
558 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/21(金) 21:39:50.11 ID:cVeVX64+0
パクパク

ムシャムシャ

まどか「それでね、そこで出会ったのがわたしの本当のパートナーデジモンのこのテイルモンなんだよ!」

テイルモン「挨拶が遅れ申し訳ありません、まどかのお母様とお父様」

知久「そうか、君がまどかを守ってくれてたんだね」

テイルモン「いいえ、守るのではなく共に戦うパートナーです。それがデジモンとテイマーですから」

知久「戦う…か、まどかがねぇ……」

詢子「でも、まどかの顔付きも変わったじゃないか」

まどか「そ…そうかな?」

詢子「ああ、あんたは良い子だけど、イマイチ度胸が足りないとこがあったからね」

まどか「え〜?ママ酷ぉい!」

詢子「だから、いい顔になったじゃないか。やっぱ可愛い子には旅をさせろって言うのかねぇ、あっちの世界の冒険であんたは強く

なったみたいだね。親として嬉しい限りだよ」

まどか「ウェヒヒ!ありがとうママ!」

詢子「タツヤの成長も楽しみだ!」

タツヤ「うぅ……パパ!コレあちゅ〜い!」

知久「ああ、ゴメンねちょっと熱かったかな?フーフーしてあげるね」

まどか「まずは猫舌からなおさないとね」

詢子「タツヤもテイマーってのになれば強くなれるんじゃないか?なんてね」

まどか「あははは……男の子は契約できないよ…たぶん」

知久「ああ、そうだ。タツヤが公園でむこうの世界に連れてかれた時に落としたのをタイキ君が拾ってくれたんだ」

まどか「タツヤのデジモンミニだね」

タツヤ「デジモン!タツヤのデジモン!」

知久「今はダメ、食事中!」

タツヤ「やー!ちょっとみせてぇ!」

知久「しょうがないなぁ……ちょっとだけだよ、はい」

ピカアァァァァァァ!

まどか「な…何これ!?」

テイルモン「たっくんがギアを取ったとたんに光が……!!」

まどか「何が起きるの!?」

テイルモン「デジモンがリアライズするっ!!」

まどか「えぇ!?」
559 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/21(金) 21:40:44.57 ID:cVeVX64+0
〜松田ベーカリー〜

ガラッ

美枝「すみません、今日はもう店仕舞いなんです……って!」

剛弘「きょ…杏子ちゃん!!」

杏子「た…ただいま……」

美枝「帰ってきてくれたのね!!」ダキッ!

剛弘「お帰り!お帰りなさい!!」ダキッ!

杏子「ちょちょっ…苦しいよ……」

美枝「ちょっと!中年オヤジのあなたが杏子ちゃん抱いたらセクハラよ!!」

剛弘「いいじゃないか!杏子ちゃんは俺達の娘同然なんだから決してセクハラじゃないぞ!!」

美枝「そんな事言って杏子ちゃんが留守の間よく私の目を盗んで杏子ちゃんの部屋に入り浸ってなにしてたのよ!!」

剛弘「い…いや…あれはただちょっと掃除をだなぁ!」

杏子「あ…あのさ!帰ってきていきなりアレだけどオジサン達にちょっとお願いがあるんだ……」

剛弘「な…何だい!?娘のお願いならなんでも聞いてあげるよ!!」

杏子「…ゆま、お前も入ってこいよ!」

ガラッ

ゆま「こ…こんばんは……」

剛弘「おや、可愛い子だねぇ。こんばんは」

美枝「この子は?」

杏子「あー…ちょっとややこしい話なんだけどさ……」
560 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/21(金) 21:41:26.63 ID:cVeVX64+0

剛弘「なるほどな…親に虐待をねぇ……」

美枝「酷い話だわ……」

剛弘「そうだな!こんな可愛い子に暴力を振るうなんて!!」

杏子「まあ、アタシも親父が荒れてた頃に手ぇ上げられたけどさ……」

剛弘「そうだな…俺も脱サラしてこうしてパン屋を始める前に……」

杏子「まさか……オジサンも会社をリストラされた腹いせにオバサンやタカト兄ちゃんにDVしてたのか!?」

剛弘「美枝にDVされてたよ……」

杏子「オジサンがかよ!!」

ゆま「キョーコ、でぃーぶいってなぁに?」

杏子「ドメスティック・バイオレンスの略、家庭内暴力って意味さ……」

美枝「だってこの人……会社をクビにされたっっていうのにハロワにも行かないでヘラヘラしてるから……」

剛弘「いや、マジであの時タカトが泣いて止めてくれなきゃこうして生きてパン屋やってなかったよ……」

杏子「……と…とにかくさ!コイツの事…しばらくここに置いてくれないかな……?既にアタシという居候がいるのに更にこの家に負担と迷惑をかけるってのはわかってるんだけどさ……」

剛弘「いや、杏子ちゃんの事を負担とか迷惑だとは思ってないよ」

美枝「ええ、家としては問題ないけど……その子の親、杏子ちゃんがその子を連れてるって知らないんでしょ?」

剛弘「やっぱり、一度その子の親ときちんと話し合いすべきなんじゃないかな」

ゆま「……」

杏子「まあ、確かにこのままじゃオジサンが誘拐犯扱いされるかもだし……」

美枝「そうね、今小さな女の子の誘拐流行ってるし」

剛弘「何で俺!?…まあ、とにかく明日その子の家に行ってみよう」

杏子「あ…ああ、よろしく頼むよオジサン」

ゴマモン「オイラからも頼むってばよ!」

剛弘「喋った!?それぬいぐるみじゃなくてデジモンだったの!?」
561 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/21(金) 21:42:10.06 ID:cVeVX64+0
〜あんこルーム〜

ゆま「わぁ!ここがキョーコのお部屋ぁ!」

杏子「コラ、汚すんじゃねぇぞ。元々はタカト兄ちゃんが子供の頃使ってた部屋なんだからな」

ゆま「誰それ?」

杏子「オジサン達の息子、今は海外でパン作りの修行してるけどな。アタシがガキの頃モモと一緒によく遊んでもらったんだ」

ゆま「ゆまにとってのキョーコみたいな人?」

杏子「まあ、そうかな?」

ギルモン「ひさしぶりに食べたここのパンうまかった!」

ゴマモン「ああ!オイラパン屋のパンがこんなに美味いなんて知らなかったってばよ!」

杏子「オジサンが作るパンは天下一品だからな!だから…もう、失っちゃいけねぇんだよ……」

ゆま「キョーコが守りたいものってこのお店?」

杏子「そうだな……」

ゆま「ゆまはそんなキョーコを守るために戦うからね!」

杏子「アテにしてるぜ。でも、まずはお前自身の事に決着つけねぇとな……」

ゆま「うん……」

杏子「心配すんな。オジサンも一緒についてってくれるんだから」

ギルモン「今日はゆっくり寝よう?」

ゆま「うん、お休みキョーコ、ゴマモンギルモン……」

杏子「ああ、お休み……そうだ、明日はこの用件済ましてから行くってさやかやマミにメールしとかねぇとな……リアルワールドじゃちゃんとデジヴァイスのメール機能使えるみたいだし」

杏子「それにしても……このベッドでアタシ等4人は狭いぞ……」
562 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/21(金) 21:42:51.05 ID:cVeVX64+0
翌日

〜見滝原公園〜

インプモン「因みに今日は土曜日だから学校は無いらしいぜ」

ほむら「数ヶ月も学校に行ってなかった私達の扱いってどうなるのかしら…?留年って事はないと思うけど、マミは受験生だし……」

インプモン「お、まどかと腐猫が来たぜ」

ほむら「おはよう、まどか」

まどか「お…おはよう、ほむらちゃん!マ…マミさんや杏子ちゃんは?」

ほむら「まだみたいね。杏子は何かゆまの事で用事があるから先に行っててくれってメールがあったわ。さやかは?」

まどか「さやかちゃんも……まだみたいだね」

タツヤ「おはおー!ほむあねーちゃ!」

ほむら「たた…たっくん!?何でたっくんを連れてきたの!?」

インプモン「これからあの女を探しに行くってのにガキのお守りはもう勘弁だぜ!」

まどか「あの…実はね……ちょっとみんなに相談したいことがあったから……」

パタッ!パタッ!

?「ほむりゃー!」

ほむら「え…?えぇ!?何このデジモン!?」

インプモン「パタモンだ!!」
563 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/21(金) 21:43:43.78 ID:cVeVX64+0
“パタモン”

成長期 哺乳類型 データ

大きな耳が特徴的な哺乳類型デジモン
この大きな羽を使って空を飛ぶことができるが
時速1kmのスピードしか出ないため、歩いたほうが断然に早いと言われている
しかし、必死になって飛んでいる姿が可愛いので人気は高い(本人は納得していないらしい)
とても素直な性格で教えたことは良く守る
またパタモンはホーリーリングを身に付けなくても、秘められた聖なる力を発揮することができる
古代種デジモンの遺伝子を受け継いでいるらしい
必殺技は空気を吸い込んで一気に空気弾を吐き出す『エアショット』と
大きな両耳で敵を叩く『ハネビンタ』


パタモン「またほむりゃ達ともまた会えたね!」

インプモン「あぁ?何でほむらの名前知ってんだよ!」

ほむら「まどか…このデジモンって……?」

まどか「あのね…この子……わたし達と一緒に戦ったエンジェモンみたいなんだ……」

ほむら「えっ!?」

インプモン「エンジェモン!?こいつがぁ!?」

まどか「うん…この世界にリアライズして退化しちゃったみたいなんだ……」

タツヤ「パタモーン!」ダキッ!

パタモン「たちゅやー!」スリスリ

インプモン「何かオメェ退化して随分とガキくさくなったな……」

パタモン「もうっ!インプモンうるさい!」

ほむら「たっくんと随分仲良しなのね…でも、何でリアライズを……」

テイルモン「驚くのはまだそこじゃないわよ」

インプモン「あ?」

まどか「あのね…このパタモン何処からリアライズしたと思う……?」

ほむら「何処からって……?」

テイルモン「彼はたっくんが持っていたデジモンゲームからリアライズしたのよ」

インプモン「あぁ!?つー事はエンジェモンは元々そのガキがゲームの中で育ててたデジモンだったのかよ!?」

まどか「それにね、タツヤが持ってたデジモンミニが…デジヴァイスになっちゃったの……」

ほむら「デジヴァイスって……それじゃあたっくんがテイマーになったって事!?」

インプモン「そのガキ契約したのかよ!?」

テイルモン「いいえ、インキュベーモンと契約したテイマ法少女じゃなくてただのテイマーになったのでしょう」

ほむら「ただのテイマーって……まあ、確かに男の子が契約できないでしょうけど……」

タツヤ「タツヤ、パタモンのテイマ!」

まどか「…で、タツヤがテイマーになっちゃってどうしようかと思って……」

?「なら、そのデジモンは私に引き渡すのだな」カチッカチッ
564 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/21(金) 21:44:15.75 ID:cVeVX64+0
インプモン「あ?何だオッサン?」

室長「暁美ほむら君」

ほむら「…?」

室長「そして、“しかめ”まどか君だね?」

まどか「あの…“かなめ”です……」

室長「日本ではそうは読まない」

まどか「いや、読みますから」

ほむら「…あなた誰なの?」

室長「子供が危険な遊びをしているのを止めてあげるのが大人の役割だろ?」

インプモン「遊びだぁ?」

室長「君達のデジモンはデジモンの中でも最も危険な力を持つものだそうだね。七大魔王に……」

ほむら「そんな事まで知って…!?」

テイルモン「そうね、こいつは危険なのは確かね」

インプモン「テメ、まだ言うか」

室長「そして、三大天使やロイヤルナイツと言うそうだね」

テイルモン「って、私達も!?」

室長「本当、子供が持つには過ぎた力だ……そんなもので君達は何をする気なのかな?」

まどか「何をって……わたし達はこの世界を……」

室長「君達のデジモン、捕獲させてもらう。カオル、海香!」

海香「了解です室長」

カオル「あんた達に恨みは無いけど、仕事だから悪く思わないでね……リロード!」

海香「リロード」

シュィィィィン!
565 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/21(金) 21:44:52.09 ID:cVeVX64+0

“バードラモン”

成熟期 巨鳥型 ワクチン

燃えさかる炎のような不死鳥の姿をした、巨鳥型デジモン
その巨大な翼を羽ばたかせ、大空を飛びまわる
決して好戦的な性格ではないが、おそいかかる敵に対しては凶暴なまでに反撃をくりだす
必殺技は炎の羽を流星のように飛ばす『メテオウイング』


“ワイズモン”

完全体 魔人型 ウィルス

全てが謎に包まれたデジモンで、“本”を通じてあらゆる時間と空間に出現することができる
“本”を依り代とし、“本”が繋がる時空間のどこにでも姿形を変えて出没するため
本体は別次元に存在するのではないかと言われている
研究者の間では同じ魔人型のピエモンとは同眷属だと囁かれている
両手に持つ“時空石”は空間の記録と再生をすることが可能で
デジタルワールドのあらゆる事象や物象を時空間に保存している
必殺技は時空間に保存していた敵の攻撃を連続で高速再生する『パンドーラ・ダイアログ』と
敵を永遠に“時空石”に封じ込める『エターナル・ニルヴァーナ』


バードラモン「カオル、この子達倒しちゃっていいの?」

ワイズモン「ふむ、興味深い…」

まどか「あの子達もテイマーなの!?」

海香「私達はプレイアデス聖団……」

ほむら「プレイアデス…?」

インプモン「おいコラ、デジモンは危険だとか言いながらそいつらは何なんだよ!?」

室長「DATSヒュプノスに所属しない人間がデジモンを所持する事は許されないのだよ」

テイルモン「何にせよ降りかかる火の粉は払いのけるのみよ!」

まどか「ちょっと待ってテイルモン!」

タツヤ「パタモン!タツヤたちもたたかうー!!」

パタモン「うん!」

まどか「えっ!?」
566 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/21(金) 21:45:24.30 ID:cVeVX64+0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―テイルモン超進化ぁ!エンジェウーモン!!―


―パタモン進化ぁぁぁ!エンジェモン!!―


インプモン「本当にエンジェモンに進化しやがった……」

まどか「って!タツヤが進化させたのやっぱり!?」

ほむら「もしかして……まどかの因果がたっくんにも及んでいるからデジソウルを……」

エンジェモン「この沸き上がる力……これがパートナーのデジソウルで進化した力なのか……!!」

ワイズモン「興味深い、ニ体の天使デジモンか。ゾクゾクするねぇ」

タツヤ「エージェモンやっちゃえー!!」

まどか「ちょ…たっくん!!」

カオル「バードラモン、試合開始だよ!」

エンジェモン『ヘブンズナックル!!』ズオッ!

バードラモン『メテオウイング!!』バサァ!

ドゴオオォォォォォン!!

室長「やはり、この力は危険だな……そこの坊や、デジヴァイスを渡したまえ!!」グイッ!

タツヤ「うー!!」

まどか「! 弟に乱暴しないで!!」

ドドドドッ!

室長「!!」

ほむら「マミ!」

マミ「相変わらず強引な手を使うのね……山木さん?」

室長「ふん、君か……」

インプモン「え?顔見知り?」

かずみ「遅れてゴメンまどかほむら!」

海香「…かずみ!!」

かずみ「え…?誰?」

タツヤ「…つじゅく!!」
567 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/21(金) 21:46:49.14 ID:cVeVX64+0
すいません
ちょっと急ぎの用があるので次回予告は省略

後半は月曜か火曜か遅けりゃ水曜に投下します
ではまた
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/21(金) 22:08:17.42 ID:CytiYUWyo


リデジシリアル欲しいわー(チラッ
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 00:54:34.84 ID:3uHBZC1j0

プライアデスと言ってもまどか達はデジタルワールドで闘って強くなり、
実力にはずいぶんと差がついてるはずです
悔しいでしょうねぇ
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/23(日) 18:11:40.46 ID:nkmVMf+Eo
>>1が取ったレス番にだれもつっこまないだと……
プレイアデスって噛ませなイメージがついてるなんとなくだけど
乙!
571 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 09:59:15.00 ID:atENsei90
おはようございます
水曜に投下ってスマンありゃ嘘だった……

>>568
1716-9221-4〇〇〇-5424
ヒントは「暗黒を征す者」

>>569
まあ、まどか達もリアルワールドじゃ色々戦いにくいでしょうけど

>>570
取ったからたっくんが食事してるんですよね

投下
572 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:02:15.40 ID:atENsei90
〜ゆまアパート前〜

剛弘「ここがゆまちゃんのお家で間違いないんだね?」

杏子「どうなんだゆま?」

ゆま「うん……ゆまのお家……」

剛弘「心配するなゆまちゃん。オジサンがゆまちゃんを虐待してた馬鹿親にガツンと言ってやる!!」

杏子「おー、オジサンかっけー!」

ゆま「かっけー!」

剛弘「さて、ゆまちゃんの部屋は何処かな?確か苗字は千歳だったね」

杏子「千歳千歳……って、一階だからすぐそこじゃん」

剛弘「ん?部屋の前に誰かいるぞ?」

ゆま「あっ……!」

借金取りA「なんじゃオドレら。千歳のツレか?」

剛弘「(な…何だこの怖そうな人達は……)」

杏子「そういうオッサン達は何なんだよ?」

借金取りB「オッサン!?ワレ、ワシらは千歳に貸した金を返しに貰いに来ただけや!!」

剛弘「あ、あぁ…借金の取り立ての方ですか……」ガクブル…

杏子「オジサンかっこ悪ぃ……」

借金取りA「昨日まで千歳の嫁の方は居たのに、あの女も夜逃げしやがったみたいやオンドレぇ!!」

杏子「(借金か…ゆまの家も相当苦労してたみてぇだな……)」

借金取りB「借金の肩代わりに組が経営するソープでコキ使ってやろうと思ったのにワレ!!」

借金取りA「オドレら千歳の居場所知っとるやろ!」

剛弘「い…いや……僕ら千歳さんとはまだ面識ありませんし……」

杏子「居場所って、ここに居ないんならこっちが聞きてーよ!」

借金取りB「何じゃこの小娘!?さっきから舐めた口叩きやがるなぁ!…ん?ワレ、よく見たら千歳の娘やないかい!」

ゆま「!」

借金取りA「こりゃええわい!金の代わりにこの娘を頂いていこうやないかい!!」グイッ!

ゆま「きゃっ!痛い痛いぃ!!」

杏子「ゆま!テメェ!!」

借金取りB「何じゃい、オドレも一緒に売り飛ばしてやろうかさかいな?」

借金取りA「取引先にはこれくらいの年頃の娘が好きな変態ロリコン野郎がたくさんいるからなぁ!ええ金になるでぇ!!」

剛弘「や…やめろ…そそ……その娘達に手を出すな……!」

借金取りA「あぁ?」

杏子「(オジサン…無茶しやがって……)」

剛弘「どどどど……どうしてもというのなら……俺を連れて行け!!」

借金取りA「よし、それでもええやろ」

剛弘「いいのぉ!?こんな中年の親父だよ!?」

借金取りB「オドレにはモーホーのビデオに出演してもらおうやないかい」

剛弘「そんなの需要あるの!?」

借金取りA「裏の社会にはニッチな層もいるんやでぇ」
573 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:06:43.37 ID:atENsei90
その頃

〜見滝原公園〜

エンジェウーモン「ハックションッ!!」

エンジェモン「どうした?いきなりクシャミなどして」

エンジェウーモン「何処かで私の魅力を語ってる人がいるんでしょ」ズルル…

インプモン「おい、テメェの唾と鼻汁が下に居た俺様に思いっきりぶっかかったぞ」ダラァ…

タツヤ「べちょべちょ!」

テリアモン「この謎の白い液体は!」

ほむら「(まどかのが私にかかっていればご褒美だったのに……)」

エンジェウーモン「(私の鼻汁じゃなくて別の液体だったら目の保養になってご褒美だったのに……)」

まどか「ゴメンねインプモン!今拭き取ってあげるね!」フキフキ

ほむら「(あ、インプモンずるいわ……)」

エンジェウーモン「汁を拭き取る……ちっ!まどかじゃなくて、あなたが拭き取ってきなさいエンジェモン!」

エンジェモン「何故私が!?」

まどか「それよりも…あの子達、かずみちゃんの友達なの……?」フキフキ

かずみ「あなた達誰…?わたしの事知ってるの?」

海香「もちろん」ピラッ

かずみ「あ、わたしが写ってる写真!」

まどか「あの子達も一緒だ!」

カオル「探したんぞかずみ」

かずみ「そっか…あなた達はわたしの……」

マミ「待って!その写真、合成かもしれないわよ」

カオル「ご…合成って!!」

マミ「あなたにとってそんなのを作るの小学生の工作並に容易いことでしょ?」

室長「そんな事して私に何の得がある?」
574 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:13:50.23 ID:atENsei90
ほむら「マミ、この男は?」

QB「山木ミツオ、リアルワールドでデジモンが起こす事件やネット障害の情報処理をする組織『DATSヒュプノス』の総司令だね」

海香「組織内では室長と呼ばれているけどね」

室長「ふん、インキュベーモンか」

QB「今更どういうつもりなのかな?あの時マミと杏子は君の組織に属さないにしても、見滝原と風見野のそれぞれの街にリアライズしてくるデジモンを撃退するのを条件に僕達にはもう干渉しないという約束だったはずだけど?」

室長「佐倉杏子君の方は成長期以下のデジモンは放置していたようだが?」

テリアモン「(そりゃマミと喧嘩別れしてやさぐれてた頃の杏子だからね……)」

室長「それに…無駄にテイマーを増やさないというのも条件だったはずだ」

QB「無駄じゃないよ。彼女達の力は僕達にとって必要不可欠だったからね」

室長「その彼女達のデジモンの力がこの世界で今最も危険なものなんだよ……デジモンという厄災からこの国を守るという仕事を課せられた者として当然見過ごせないだろう?」

インプモン「んだと?誰が厄災だコラ!」

室長「ふん、随分と品がないデジモンだな……だが、これ一匹が進化するだけでもこの世界に大きな損害をもたらすらしいな」

ほむら「私はインプモンの力をそんな事に使う気は無いわ」

室長「それはどうかな?君が各軍事施設から兵器を“拝借”した件は目をつぶってあげてるが……」

インプモン「そんな事まで知ってるのかよ!?」

海香「あなた達の情報は全て私のワイズモンが検索して閲覧済みよ」

ほむら「仕方ないわね……わかったわよ、返せばいいんでしょ」カチッ!

ドサッ!!

カオル「うわっ!凄い量の軍事兵器!!」

マミ「こうして全部出されると圧巻の迫力ね……」

室長「…私に返されても困るね。君が自分の足で各所に返品してきたまえ」

ほむら「悪いけど、私達にはやる事があるからそんな暇は無いわ」

室長「やる事…か、やはりデジモンの力を使って何か企んでいるようだね……」

まどか「企んでいるって…そんな……!!」

室長「その兵器全てより、君達のデジモンの方が危険性が高いという事だよ。海香、カオル!まずは上のデジモンニ体からだ!」

海香「…わかりました、ワイズモン!」

カオル「バードラモン!!」

室長「この世界を乗っ取ろうとしている輩が天使の姿を象っているなどとは何とも忌まわしい事だ……」
575 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:18:03.92 ID:atENsei90

バードラモン『メテオウイング!!』バサァ!

エンジェモン「その技はもう見切った!」

タツヤ「やりぇー!エージェモーン!!」

カオル「それだけだと思ったら大間違い!」パッ!

まどか「魔法少女に変身した!!」

ダッ!

カオル『フォーコ・パラ・ディ・キャノーネ!!』

ズドンッ!

まどか「バードラモンが飛ばした炎を火の玉に変えて蹴り飛ばした!!」

ボガアァァァァァン!!

エンジェモン「ぐわぁぁぁ!!」

タツヤ「エージェモン!!」

テリアモン「い…今の技の名前のセンス……何かマミのセンスと似てるけど気のせいかな……?イタリア語だし……」

エンジェウーモン「よくもやってくれたわねぇ!」

海香「ワイズモン、どうかしら?」

ワイズモン「問題無い。このデジモンのデータは既に検索済みだ」

エンジェウーモン『ホーリーアロー!!』シュバッ!

ワイズモン「ふむ」

パタンッ

まどか「消えた!?」

エンジェウーモン「違う!本を閉じて空間を移動したんだわ!」

パッ

ワイズモン「さすが三大天使。僕に関する知識をそれなりに持っているようだね。でも、遅い」

ワイズモン『パンドーラ・ダイアログ』

パサッ

シュバババババッ!!

まどか「本の中からエンジェウーモンのホーリーアローが!?」

海香「ワイズモンが一度見た相手の必殺技は検索と閲覧をする事で本から再生可能なのよ」

ドゴォォォォン!!

シュゥゥゥ……

テイルモン「うぅ……」

まどか「テイルモン!!」

テイルモン「このくらい平気よまどか、こうなったらオファニモンに進化して……」

ほむら「インプモン、あなたもベルゼブモンに進化して早く終わらせるわよ」

インプモン「おう!デジタルワールド帰りの俺達がこんなもんだと思うなよ!!」

かずみ「ちょっと待って!!」

まどか「…かずみちゃん……?」

かずみ「……」
576 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:20:58.96 ID:atENsei90
〜ゆまアパート前〜

借金取りA「さあ、三人共車に乗ってもらおうやないか!!」

ゆま「やーだぁ!!」

剛弘「は…離せ……いや、離してください……」

杏子「…ちっ!そこまでにしろよ……汚ぇ手でオジサンとゆまに触るんじゃねぇよ……このチンピラ共!!」

借金取りA「あぁん!?」ギロッ!

杏子「……」キッ!

借金取りA「!?」ビクッ!

借金取りB「本当舐めた小娘やなぁ!兄貴!事務所連れてく前にここでちょっと痛い目見せて大人しくさせてやりましょうよ!」

借金取りA「(な…何やこの娘…このワシがメンチ切りで圧倒されとるやと……!?何でこんな年端も行かぬ娘がこんな目できるんや……数多くの修羅場をくぐり抜けなきゃできへんでこんな目……!!)」

借金取りB「あ、でもこういう生意気なのを調教するってのが返ってウケがええかもしれんなぁ!」

借金取りA「(やばい…やばいで……このままじゃ……このままじゃ殺されるっ!!)」

借金取りB「どうしたんですかい兄貴?」

借金取りA「これを使うしかないでぇ!!」スチャッ!

杏子「(まさかっ!デジメモリか!?)」

借金取りA「チャカじゃあぁぁぁぁぁ!!」

剛弘「ひぃっ!ピストルだぁ!!」

借金取りB「兄貴!?こんなガキ相手に……」

杏子「はぁ……」

借金取りA「な…何じゃそのため息はぁ!!撃ち殺されたいのかワレ―」

シュンッ!

バゴォ!!

ゆま「キョーコの腹パンが決まったぁ!」

借金取りA「がぼ……」

ドサッ!

借金取りB「あ…兄貴ぃ!?おぼえてろよオンドレェ!!」

ブロロロオォォォォン!!
577 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:24:22.99 ID:atENsei90
ゆま「黒くて高そうな車に乗って逃げてったよ」

剛弘「しゃ…借金取りのヤクザ相手に……」

杏子「デジタルワールドで戦ってきたデジモンに比べたらあんなのキャンキャン吠えるだけのチワワみたいなもんさ」

ゆま「チワワみたいにかわいくないよ今のオジサン達」

剛弘「し…しかし……あんなヤクザから金を借りてたなんて……」

ゆま「ママ…パパが帰ってこないから、よくパチンコやホストクラブのお店に行ってた……そこでお金をいっぱい使って……」

杏子「ギャンブルやホスト遊びにハマって借金かよ!」

ゴマモン『どうしようもない馬鹿親だってばよ!』

剛弘「(どうしよう……俺もパン屋始める前は仕事探さずに競馬やキャバクラで遊びまくってたとは口が裂けても言えない……)」


男子中学生B「おい、見ろよ…佐倉の奴……ヤーサンを一瞬にして伸しちまったぜ……やっぱタダモノじゃねぇよあの女……なあ、やっぱやめようぜ!」コソコソ…

男子中生A「バッキャロウ!昨日の夜コンビニでデジモンカードを買った帰り、松田ベーカリーにあいつが帰ってきたのを見かけた俺はやっとあの女にリベンジできるチャンス到来と思いここまで後をつけてきたんじゃねーか!」コソコソ…

男子中学生B「リベンジって言ってもよぉ……」

男子中学生A「俺は忘れないぜ……あいつに味合わされた屈辱を……!!」
578 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:27:42.41 ID:atENsei90
およそ一年前

〜杏子が通っていた中学校〜

男子中学生A「よぉ〜佐倉〜お前んち胡散臭い新興宗教だったんだってな〜」

杏子「……」

男子中学生B「こいつの親父、俺ん家にも勧誘来た事あったんだよね。俺の親はすぐ追い返したけど!」

男子中学生A「宗教の勧誘って言うとあれか?こんばんわー!倉地君いますかー?」ドンドンドン!

男子中学生B「俺は宗教なんかに興味ねーんだよ!二度と来んじゃねー!」

男子中学生A「ぎゃははははははは!!」

杏子「(人の机ドンドン叩いてうぜぇな……)」

男子中学生B「でもさぁ、それなのにしばらくしたらこいつん家の教会にすっげー人集まって、俺の親もその宗教にハマってたんだよなぁ」

男子中学生A「うぇ!?マジかよ?」

男子中学生B「何かさぁ…そのハマってた頃の俺の親、変な感じだったんだよなぁ…目が虚ろだったっていうか……」

男子中学生A「うわ〜こいつの親父に洗脳されてたって事かよ!?宗教こえー!頭がパーンしてたんじゃね!?」

杏子「…!」

男子中学生B「でも、こいつの親父が自殺してからは元に戻ったけどね」

男子中学生A「うへぇ!じゃあ、やっぱりマジもんの洗脳じゃん!そんな野郎死んで当然じゃん!」

杏子「……!!」

ギルモン『杏子…!ギルモンこいつらやっつける!!』

杏子『(喋んな馬鹿!テレパシーで話せ!)』

男子中学生A「ん?何だ今の声?」

男子中学生B「そんでこいつ、今はあのパン屋に引き取られたんだよな!」

男子中学生A「でも、何でその親父、こいつだけ残して一家心中したんだ?」

男子中学生B「気味悪いよなぁ……案外こいつが疫病神だったりして」

杏子「……!!!」

男子中学生A「ぎゃはっ!かもなぁ!そしてこいつを引き取ったあのパン屋もそのうち……」

ガタッ!

男子中学生A「あ?んだよ急に立ち上がって、やる気か?言っとくが俺は女だからって手加減は―」

ドゴッ!ボガッ!バキィ!!

男子中学生B「や…やめろよ佐倉!!俺達言いすぎたって!謝るからさぁ!!」

ガスッ!ドガッ!ボゴォン!!

女子生徒「きゃー!誰か先生呼んで!!佐倉さんがっ!!!」

――――
―――
――


男子中学生A「その時の暴力沙汰であいつは謹慎処分をくらって、その期限が終わっても学校に来なくなったけど……俺は全治1ヶ月の怪我を負わされた!!」

男子中学生B「そのお礼参りをしたいからって……やめとけって!あいつ女のくせに半端じゃない強さだったろ!?たった今ヤーサンだってあのザマだったし……お前もまたボコられるのがオチだって!!」

男子中学生A「今の俺にはコレがある!」スチャッ!

男子中学生B「な…何だよそのSDカードみたいなの?」

男子中学生A「おい、佐倉ぁ!!」
579 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:32:42.83 ID:atENsei90


杏子「あ?お前……」

ゆま「キョーコのお友達?」

剛弘「杏子ちゃんのクラスメイトの子達だね」

男子中学生A「久しぶりだなぁ…学校にも来ないで、パン屋にもいないって言うんだから何処かでおっ死んだと思ってたぜぇ……お前の親父の様に!」

杏子「…テメェ……またボコられてぇみてぇだなぁ……!!」

剛弘「ちょっ…!杏子ちゃん、喧嘩はダメよ!君もそんな事言うのはやめなさい、君は小さい頃はもっと素直な子だったじゃないか……お母さんと一緒にウチのパンを買いに来た時なんか……」

男子中学生A「うるせぇ!パン屋のオヤジは黙ってろ!!」

杏子「おい、オジサンへの暴言はアタシへの暴言と受け取るぜ?…けっ!チンピラの次はDQN中学生か…何でこうも張り合いの無い相手ばっかなんだろ、こっちに帰って来てから……」

ゆま「キョーコ、さっきの怖いオジサン達がチワワならこのお兄ちゃん達は?」

杏子「そうだな……ブンブン飛び回って鬱陶しい蚊だな」

男子中学生A「蚊だぁ……!?」

杏子「潰せば一発だけど、チクっと刺されたらその跡が痒くなる……まぁ、キャンキャンうるせぇチワワよりウザイかもな」

男子中学生A「はんっ!そりゃテメーの親父馬鹿にしたあの時の事の喩えのつもりか?」

杏子「アタシ等はこう見えて忙しいんだ、とっとと失せるんだな……潰されたくなきゃな?」

剛弘「やめなさい杏子ちゃん!ほら、君も今日は帰りなさい」

男子中学生A「今度はテメーがボコボコに潰される番だぜ……!」ガシュンッ!

ゆま「あっ!デジメモリ!!」

杏子「何!?こんな奴が持ってるのかよ!?」

男子中学生A「デジメモリ・エボリューション!!」

シュゴオォォォ…

ガードロモン「ガードロモン!!」
580 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:37:02.22 ID:atENsei90
“ガードロモン”

成熟期 マシーン型 ウィルス

防御力に優れているマシーン型デジモン
コンピュータのネットワークを守るデジモンだったが
悪性ウィルスに感染してしまい、感情が消えて防御プログラムだけが残った
その力に目を付けたウィルス種からいいように利用されている
必殺技の『ディストラクショングレネード』は自分のなわばりに入ってきた敵をどこまでも追いかけて破壊する


男子中学生B「お…お前……何だよその姿……本物のデジモン!?」

ガードロモン「どうだ佐倉ぁ!俺は本物のデジモンの力を手に入れたんだぜ!!」

杏子「おい、お前が使ってるデジメモリ…どこで手に入れた?」

ガードロモン「あぁん?あんまり驚かないだな……まあいいか、冥土の土産に教えてやるよ。二ヶ月前程にあすなろ市に行った時に変なオッサンが売ってくれたんだよ。デジモンカードゲームのブースター2パック分の値段でな!」

杏子「あすなろ市?確かマミがかずみを助けた場所かもしれないって言ってたな……」

ガードロモン「という訳であの時の借りを今返すぜ佐倉ぁ!!」

ガードロモン『ディストラクショングレネード!!』ドンッ!

ピイイィィィィ!

ドゴオォォォォォォン!!

剛弘「うおっ!」

ゆま「キョーコぉ!」

杏子「…ちっ!ゆま、オジサンを頼むぜ!」シュバッ!

ゆま「うん、たのまれた!」

剛弘「ま…待ちなさい杏子ちゃん!それ普通オジサンがゆまちゃんの事頼まれるんじゃないの!?」

ゴマモン『オッサンはデジモン持ってないってばよ!』

ガードロモン「へへへ…逃すかよ!!」ゴオォォォォ!

男子中学生B「な…何がどうなってんだよ……」
581 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:39:38.21 ID:atENsei90
〜採石場〜

杏子「よし、ここなら辺りを気にせずにやれそうだな」

ガードロモン「もう逃げられねーぜ!それにしても、お前何なんだよその体力…やっぱ普通じゃねーな……」

杏子「バーカ!誰が逃げたって?ここがテメェの処刑所だ!リロード、ギルモン!!」

ギルモン「ギルルルル!!」

ガードロモン「デジモン!そうか、お前テイマーだったんだな!それがお前の異常な強さの秘密だったのか!!」

ギルモン「ギルモン、お前ちょくせつたたきたいとおもってた!」

ガードロモン「生意気な奴だな、テイマーと同じで!」

杏子「コイツはアタシと違って素直な奴だぜ。ただし、テメェみてえな糞野郎をぶっ潰したいって思うとこは似てるけどな」

ガードロモン「俺もこのメモリの力で気に入らねー奴を潰してきたぜ!俺をパシリにした上級生!俺に説教しやがった先公!生意気にも俺にカードで勝った奴!そして、今度はお前だ佐倉ぁ!!」

杏子「…やっぱコイツはここで潰しとくしかねぇか……ギルモン!」

ギルモン「グラウモンに進化ぁ!」
582 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:40:47.45 ID:atENsei90

BGM
http://www.youtube.com/watch?v=qMPM4xW_lxU&feature=related


―ギルモン進化ぁ!グラウモン!!―


ガードロモン「そいつがお前のデジモンが進化したヤツか!カードでも見たこと無い奴だけど……まあいいや、まずはそいつからだ!!」

杏子「グラウモン、アンタのやりたいように暴れてやりな!」

ガードロモン『ディストラクショングレネード!!』ドンッ!

杏子「グラウモン、切り落とせ!」

グラウモン『プラズマブレイド!!』

ズバッ!ズバッ!

ドゴオォォォォォン!!

ガードロモン「そんなんありかよぉ!?」

杏子「ハエ叩きより軽いぜ!」

グラウモン「グラアアァァァウ!!」ドッ!

ドガッ!

ガードロモン「うわぁぁぁ!!」

ガッシャアアァァァァン!!

杏子「そんなデジメモリとかいうのを手に入れたぐらいでアタシにお礼参りしようって思ったのがそもそもの間違いだったようだな!」

ガードロモン「く…くっそぉ……」

?「落ち着きたまえ、君とそのメモリの適合率はかなり高いはずだ。君ならもっとガードロモンの力を引き出せるはずだ」

杏子「誰だ!?」

ガードロモン「あ…あんたは……メモリを売ってくれた……」

?「それにその少女は今は…クククク……」シュバッ!

グラウモン「消えた!」

杏子「何者だったんだ?姿がよく見えなかったけど……」

ガードロモン「メモリを買ったアフターケアで助けてくれるんじゃなかったのかよ……」

杏子「そうか、今の男がデジメモリを売った奴か。なら、このポンコツを片付けて後を追うよグラウモン!」

グラウモン「うん!」

ガードロモン「! や…やめろ……!!」

グラウモン『エキゾーストフレイム!!』ボオッ!!

ガードロモン「俺は…俺は…俺はあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ピカッ!

?「(ククク…やはり輝いたか!)」

杏子「何!?まさか……デジメモリのデジモンが進化するだと!?」

ハイアンドロモン「ハイアンドロモン!!」
583 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:45:20.90 ID:atENsei90
“ハイアンドロモン”

究極体 サイボーグ型 ワクチン

不完全であったアンドロモンを改良し完成させた究極体のサイボーグ型デジモン
ボディを構成するクロンデジゾイド・パーツの割合が多くなっており
その事からもアンドロモンとは比較にならないほどの攻撃力・防御力を得ていることが判別できる
またアンドロモンでは未完であった思考を司るバイオ・シナプス回路もクロンデジゾイド・パーツを追加する事により
自ら思考し、目的を遂行する事が可能になった
ワクチン種でサイボーグ型でもあるために、ウィルスタイプに対しての攻撃は、恐ろしいまでに正確かつ強烈である
必殺技は、右肩の青い中性子制御タービンから放出される中性子エネルギーと
左肩の赤い原子制御タービンから放出される原子エネルギーを両手の先で融合させて
相手を消滅させる光線を打ち出す『アトミック・レイ』


杏子「ちっ!完全体をすっ飛ばしていきなり究極体だと!?」

?「(私の見込み通り、あの人間の子供とガードロモンのメモリの適合率はかなりのものだったな)」

ハイアンドロモン「ヒャハハハハハ!力が…力がみなぎってくるぜ!!」

ギュイィィィン……

杏子「何だ?奴の両肩のタービンが……」

ハイアンドロモン『アトミックレイ!!』カッ!

ドガアァァァァァン!!

グラウモン「グラアァァァー!!」

杏子「グラウモン!!」

シュウゥゥゥ……

ギルモン「ギルぅ……」

?「(たいした力だ…この様にメモリのデジモンを進化させられるほど適合率が高い人間にメモリをもっと与えれば…クククク……)」

杏子「大丈夫かギルモン!?」

ギルモン「う…うん!ギルモンまだ戦えるよ!」

杏子「よしっ!あんなのに進化されたってこっちもデュークモンに進化すればチョロイもんだ!」

杏子『マトリックス・エヴォリューション!!』
584 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:46:42.74 ID:atENsei90
シーン……

ギルモン「どうしたの杏子?はやくデュークモンに進化してアイツやっつけようよ!」

杏子「…馬鹿な!?デュークモンに進化できねぇ!!」

ギルモン「ギルぅ!?」

?「(ククク…デジタルワールドでは貴様ら人間も我々と同じく肉体がデータにより構成されていたが、このリアルワールドでは元の生身の身体だからデジモンと融合できなくて当然!)」

杏子「くっ…!なら、メガログラウモンにまで進化させてデヴァイスカードを使えば……」

ハイアンドロモン「何やってんだぁ!!」

バゴッ!

ギルモン「うわぁ!!」

ドゴオォォォン!!

杏子「!!」

?「(しかし、我々がデジメモリと供に人間どもに与えたデジメモリ進化専用の擬似デジヴァイスにはメモリのデジモンと融合するために人間をデータ化するコードがプログラミングされてるのだよ。貴様のデジヴァイスにもそのコードプログラムが入力されていればこの世界でもデュークモンに進化できただろうなぁ!)」

ハイアンドロモン「さあて…佐倉ぁ!!」

ガッ!

杏子「ぐ…がっ……!!」ギチギチ

ギルモン「杏子をはなせぇ!!」ダッ!

ハイアンドロモン「うるせぇ!!」ゲシッ!

杏子「ギ…ル…モン……!!」

ハイアンドロモン「ヒャハハハハ!苦しいか佐倉?だが、この程度では済まさねぇぜ!もっともっといたぶってやるよ!!」

?「(ここまでのようだな……)」

ハイアンドロモン「ヒャーハッハッハッハッハ―」

ズバッ!!

ハイアンドロモン「!!?」

杏子「…え?」

ズバァン!!

男子中学生A「…ぐえ……」ドサッ!

?「メモリブレイク、完了」

杏子「な…何だアンタは……今、ハイアンドロモンを倒したデジモンはアンタのデジモンだな?」

?「(ぐっ…!プレイアデスか!余計な真似を!!)」

杏子「答えろ!!」

ニコ「私は、神那ニコ」
585 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:51:53.90 ID:atENsei90

〜再び見滝原公園〜

マミ「かずみさん……?」

かずみ「もうやめてよ!どうしてまどか達の邪魔するの!?まどか達が何をしたって言うの!?」

室長「何を言っている!?こいらのデジモンは―」

カオル「わかったやめよう」

海香「ええ、かずみのお願いなら仕方ないわね。戻ってワイズモン」

カオル「バードラモンも!」

シュィィィィン…

室長「おい、お前達!勝手に何を……」

カオル「ただしかずみ、私達と来るんだ」

まどか「え?」

海香「そう、これが私達が今回手を引く条件よ」

マミ「かずみさんをあなた達に渡せって言うの?」

インプモン「手を引くって、馬鹿かテメェら?今は腐天使共が間抜けにも油断しただけだが俺達の本気は……」

かずみ「ううん。わたし、あなた達と行くよ!」

まどか「かずみちゃん!?」

かずみ「ゴメンまどか。わたしの事知ってるかもしれないあの子達の所に行く事で記憶が取り戻せそうな気がするの……」

まどか「で…でも……」

ほむら「行かせてあげましょう、まどか。少なくても彼女達がかずみの友人であることは嘘ではないようだし……」

まどか「う…うん……」

かずみ「ゴメンね、わたし自分の事ばっかりで……」

ほむら「それがあなたのやるべき事、やりたい事なんだから私達に止める権利なんか無いわ」

かずみ「ありがとうほむら!マミさんも昨日の泊めてもらってご馳走してくれたお礼は必ずするからね!わたしがあの子達の所で何かを取り戻せたら……」

マミ「ええ。でも、その人の事はあまり信用しない方がいいわよ」

室長「ぐっ…!(まあいい…これでも十分収穫か……この少女を確保する事も……)」

海香「では、帰りましょうかずみ」

カオル「あすなろの基地でみんなも待ってるからさ!」

かずみ「うん…じゃあ、みんな……さやかと杏子とゆまちゃんにもよろしくね……」

まどか「かずみちゃん……」
586 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:54:24.38 ID:atENsei90
マミ「行ってしまったわね……」

ほむら「本当にこれでよかったかどうかはわからないけど……」

まどか「きっと…記憶を取り戻したらまた会いに来てくれるよね……?」

テイルモン「でも、あのDATSヒュプノスを名乗るあの男……また私達を狙ってくるんじゃないかしら?」

テリアモン「大丈夫だよ〜あのオジサン昔もああやって僕達にちょっかい出してきたけど、その度に追い払ってきたし」

インプモン「ま、あのプレ何たらってテイマー達もたいしたことなさそうだしシカトしてても大丈夫か!」

ロップモン「問題はこれから飛鳥ユウリとアルカディモンの捜索なり」

マミ「そうね……それにしても、ゆまちゃんの事で用事があるって言ってた佐倉さんはともかくとして……」

インプモン「遅っせーよなブイモンとさやかの奴等!」

テリアモン「どうせ二人揃って寝坊じゃないかな」

まどか「しょうがないよ、久しぶりの自分の家なんだし……」

テイルモン「あら?でも、来たみたいよ」

まどか「さやかちゃん!…て、何だか元気ないみたい……」

マミ「本当ね……どうしたのかしら?」

さやか「みんなぁ……」ジワッ

ほむら「涙…?まさかとは思うけど……」

まどか「どうしたのさやかちゃん?」

さやか「仁美に…仁美に…恭介を……とられちゃったよ……」

まどか「え……!?」

ほむら「こんな時にこのパターン……でも……」

ブイモン「詳しくは次回だ!」
587 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/27(木) 10:58:33.84 ID:atENsei90


〜次回予告〜

エレキモン「という訳で今回からプレイアデスのメンバーが登場しましたな!」

ジジモン「海香はワイズモンでカオルはバードラモンか……合っとるような合ってんような……」

エレキモン「海香とワイズモンはやっぱり魔道書繋がりでプレイアデスの中で最初に決まったと>>1が」

ジジモン「つーかワイズモンじゃ進化も退化もしなくね?」

エレキモン「基本は完全体のワイズモンの姿で固定だけど後の展開の予定で……」

ジジモン「カオルは何でバードラモン?」

エレキモン「原作のテイマーも女子サッカーやってたからな」

ジジモン「中学じゃテニス部じゃん……」

ゴマモン「あと今回やってたバードラモンとの連携技の炎のボールのキックも思いっきりリン……」

エレキモン「全然ちげーよ!」

ジジモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ジジモン『見滝原デジメモリ大パニック!』

さやか「そういえば、そのテイマー……幼馴染といい雰囲気になりながら次回作ではいきなり別の男に乗り換えてたよね……」

エレキモン「さ…さやかさん!?」

さやか「やっぱ幼馴染は負けフラグかああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

エレキモン「お…落ち着けえぇぇぇぇぇぇ!!」


今回はここまで
クロウォのワイズモンってキャラがもろ右の人だったと思ったら脚本家で納得した
あと今回メモリで進化した中学生はテイマのガードロモンのテイマーとは無関係です
ではまた
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/27(木) 11:28:23.35 ID:OsIvtBjxo
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/27(木) 11:41:56.02 ID:+HlIRq+ro


シリアル分かんねぇw
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/09/27(木) 18:43:29.19 ID:O072og/Jo


デジメモリかと思いきやホロスコープスでかと思いきやガイアメモリだった
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 23:09:51.81 ID:ZAi8f8oH0


炎の玉を蹴る・・・それなんてイナイレ
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/28(金) 01:23:34.27 ID:gIkBm5kDO
さやかじゃあ仕方ないな……

おや、こんな時間に誰だ?ドアを叩く音が
593 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:09:41.27 ID:pyqW7sG00
こんにちわ

>>589
では、もう一つヒント
『戦闘員オールスターマイナス』
計算が間違ってたらすいません……
もし入力できた人がいたら一応ご一報お願いします

>>590
はいすいません
コンセプトはそのままガイアメモリですが
進化は超新星ですねぶっちゃけ

>>591
ゴマモンがまた反応してますね

>>592
たぶん石〇でしょう
二度と勧誘がこないようにしっかりと断りましょう

投下
594 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:12:15.16 ID:pyqW7sG00
〜風見野市・採石場〜

杏子「テメェ…一体何なんだ!アタシが留守の間にこの街を狩り場にしてたテイマーか!?」

ニコ「やれやれだ…助けてあげといてその態度はないんじゃないか?まあ、こっちは仕事をした結果ついでに君を助けてしまったけどね」

杏子「仕事だとぉ?」

里美「デジメモリ所有者を取り締るのが私達DATSヒュプノスに所属するテイマーの仕事なの」

ニコ「…やあ、里美。遅かったじゃないか」

里美「もう、私のデジモンとニコちゃんのデジモンをジョグレス進化させた途端に先にさっさと行っちゃうんだもん!」

杏子「DATSヒュプノスだと…?そうか、あのジッポカチカチグラサンオヤジの……」

ニコ「君の事は室長から聞いてるよ。佐倉アンコだったかな?」

杏子「…きょうこ、杏子だ!」

ニコ「おぉっと、すまない。あのオッサンはたまに変な漢字の読み間違いをするのだ」

里美「さてと、この倒れてる男の子がワイズモンが検索して特定したガードロモンのメモリの所有者なのよね?」

ニコ「ああ、間違いないようだね」

里美「じゃあ、本部に連行しよう」

ニコ「この少年はメモリの力でかなりの件数の暴行や窃盗を行ってたからね。デジメモリによる犯罪は麻薬の所持使用より重罪だから少年法は適用しないぞと」

杏子「ま…待てっ!!」

ニコ「何か用…?本当はそこの赤いのも連れってってもいいんだけど」

杏子「!!」

ギルモン「ギルウゥゥゥ…」

ニコ「今日はその指令は下されていないから…またの機会にするよ」

里美「じゃあね」

ニコ「ほら、さっさと歩きたまえ」

男子中学生A「う…うぅ……」

ギルモン「あのまま歩いたままつれてくのかな?」

杏子「…あのオッサン、またギルモンを捕えようとしてやがんのか?でも何で今更……」

ギルモン「杏子ぉ…ギルモンやっぱここにいちゃいけないのかなぁ……」

杏子「んなわけねーだろ!アタシらはずっと一緒だ!それを奴等が引き裂こうってならいつでも相手になってやるよ……」

ギルモン「でも、ギルモンデュークモンに進化できなかったよぉ……」

杏子「問題はそこだな……くそっ!一体どうなってやがんだ!!」

ゆま「キョーコー!」

剛弘「杏子ちゃーん!」

杏子「オジサン達だ!あー…戦って疲れたから飯でも食ってからみんなの所に行くか!」

ギルモン「うん!ギルモンおなかすいたぁ!」
595 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:13:37.11 ID:pyqW7sG00

〜見滝原公園〜

まどか「さやかちゃん、どういう事?その…上条君が仁美ちゃんにって……」

さやか「だから…言った通りだよ……」

ほむら「そう…結局ここでもこうなるさだめだったのね……」

テリアモン「まあ、あれからこっちでも数ヶ月も経ってたみたいだしね」

まどか「でも!さやかちゃんはデジタルワールドに行く前にちゃんと想いを伝えたんだよ!その返事を聞くためにやっとこの世界に帰って来たのに……」

さやか「憶えてないんだよ…恭介……そんな事……」

まどか「え……?憶えてないって……」

マミ「もしかしたら……」

さやか「朝ここに来る前に……」
596 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:17:06.39 ID:pyqW7sG00
およそ一時間前

〜上条家前〜

さやか「痛ててて…昨日ビンタされたホッペがまだジンジン痛むよ……帰ってくるなりいきなりビンタは無いと思うなぁ……」

ブイモン「そりゃ、置き手紙だけで家出同然の事すれば叩かれるよ。でも、さやかの親もそれだけさやかを心配してたって事じゃん」

さやか「そう…だよね!ちゃんとあたしを叱ってくれる親がいるんだから感謝するべきなんだよね!お使いのお釣りを誤魔化したりする悪いあたしを叱ってくれる親を!」

ブイモン「さやか…そんな事してたのかよ……ちょっとさやかの事見損なったぞ……」

さやか「今はしてないって!小さい頃の話!そんな風に叱ってくれた親がいたからあたしは馬鹿だけど真っ直ぐに育ったと自分で思うよ!」

ブイモン「自分で思うか普通?」

さやか「思う思う!」

ブイモン「とか何とか言って、恭介にプレゼントするCD買うためのお金貯めるのに今でもたまにやってたんじゃないのか?」

さやか「さーて!元の世界に帰って来てしなきゃいけない事はと……」

ブイモン「スルーされた……って、さやか…ここ恭介の家じゃん……まさか、さやか…恭介の返事を……」

さやか「うん、聞いてから行きたいんだ…だってせっかく帰ってきたんだし……」

ブイモン「約束だったもんな……」

さやか「みんなとの待ち合わせに遅れるのは悪いけどね……」

ブイモン「あれ?さやか…恭介……あそこにいるぞ?」

さやか「本当だ!恭介ー!!…え?」

恭介「やあ、さやか。こんな朝早くからどうしたんだい?」

仁美「おはようございます、さやかさん。留学先から戻ったのですね。と言う事は月曜にはまどかさんや暁美さんも学校にお見えになるのですね」

さやか「(な…何で恭介と仁美が一緒にいるの……!?)」
597 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:18:23.46 ID:pyqW7sG00
恭介「ん?ああ、今日は仁美と映画を見に行くんだ。さやかは鹿目さん達と遊びに行くのかい?」

さやか「え…映画って……何それ……!?それじゃあまるで……」

ブイモン「まるでデートじゃないかよお前ら!!」

恭介「うわっ!?何だ本物のデジモン!?」

ブイモン「お前、さやかの告白の返事を言う前にそのワカメの方を選んだのかよ!!」

恭介「…さやかの告白?僕はそんなの聞いてないけど……」

ブイモン「はぁ!?お前なぁ!!」

さやか「聞いてない…!?な…何で……」

仁美「…さやかさん、あの時私は言いましたよね?本当の気持ちと向き合えますかと。そして、後悔なさらないように決めてくださいと」

さやか「…え…え……?」

ブイモン「だから、決心したからこそ……」

仁美「そして、あなたは自分の気持ちに嘘をついたから、今は私が上条恭介君とお付き合いさせていただく事になりました」

ブイモン「はぁ!?ふざけんなよお前―」

さやか「やめてブイモン!!」

ブイモン「!! …さやか……?」

仁美「今更とやかく言われる筋合いはありません…行きましょう、上条君」

恭介「え?あ、うん……」

スタスタ

ブイモン「さやか…どうして……?」

さやか「黙って!!」

ブイモン「!」ビクッ!

さやか「どうなってるのかあたしだってわかんないんだからさ……」

――――
―――
――


まどか「そんな事が……」

ブイモン「恭介はさやかが告白した事も何もかも憶えてないって言うんだ……」

インプモン「おい、待て。今のどう考えてもおかしいだろ」

ブイモン「おかしいって何がだよ?」

ほむら「そうね、まるで彼の記憶が……」

タイキ「お〜い、タツヤ〜!」
598 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:21:15.34 ID:pyqW7sG00
パタモン「たちゅやのお友達だよ!」

タツヤ「タイキぃ!」

タイキ「タツヤのおねえちゃん、おはようございます!」

まどか「あ…おはよう、タイキ君……」

タイキ「タツヤ、おねえちゃんやマサト達と旅行にいってたんだってな!オレも一緒にいきたかったな〜。何でオレだけ誘ってくれなかったんだよ?」

タツヤ「あい?」

まどか「あれ?確か、タイキ君ってタツヤ達がデジモンにデジタルワールドに連れていかれるところを見てたはずだってパパが言ってたけど……」

ほむら「…たっくん、向こうでお友達と遊んできなさい。お姉ちゃん達はちょっと大事なお話があるから」

タツヤ「…うん……」

テイルモン「パタモン、たっくんの事頼むわよ。あと一応彼の前ではぬいぐるみのふりをしてなさい」

パタモン「わ…わかったよ……」

マミ「あの男の子……デジモンに関する記憶を消されてるわね」

まどか「デジモンの記憶を!?」

マミ「そして、上条君達もね」

まどか「え…!?」

マミ「そうでないと今の話色々と辻褄が合わないわ。だって美樹さんが彼に告白した時、ブイモンがデジヴァイスから出てきてたわよね?」

ブイモン「あっ!そういえば恭介の奴、俺の事見て「本物のデジモン」とかまるで生のデジモン初めて見るような事言ってたぞ!!」

まどか「という事は…今のタイキ君と同じ様に仁美ちゃんや上条君はデジモンの事を忘れちゃってるの!?」

さやか「だから恭介は仁美と……」

マミ「これはDATSヒュプノスの仕業ね」

テイルモン「さっきの男達?」

ほむら「彼等はデジモンに関する情報を処理する組織…という事はそのデジモンに関わった人間の記憶も……!?」
599 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:24:08.42 ID:pyqW7sG00
マミ「その通りよ。恐らくその二人やあそこで遊んでいるタイキ君だけではなく、学校でヴァンデモンと戦ったあの時にデジモンを目撃した全員の記憶が消されてるのでしょう。あれだけの騒ぎだったもの」

インプモン「あー…そういやそんな事あったなー」

テリアモン「かなり昔の事のように感じるよね」

まどか「記憶を消すって…そんな事ができるの……?」

QB「記憶を書き換える能力は御崎海香のものだね」

ほむら「御崎海香?さっきのワイズモンのテイマーの事?」

インプモン「お前、何でそれ先に言わない?」

まどか「でも…ママとパパは憶えてたよ!デジモンの事……」

マミ「鹿目さんの両親は学校でヴァンデモンとの戦いを見たわけじゃないでしょう?」

まどか「あ、確かに……わたしがデジタルワールドに出発する前にプットモンを見せたんだった……」

ほむら「記憶を消されたのは学校の人間だけだという事なのかしら……?」

テリアモン「でも、あのタイキって子は〜?」

マミ「ヴァンデモンの件やたっくんが連れ去られた時の件とは別の所でデジモンの事件にたまたま巻き込まれた……その時の事件はDATSヒュプノスが関わっていたから記憶を消された……これは私の推測だけど……」

ブイモン「そんな事はいいからさあ!恭介にデジモンの事…いや、さやかが想いを伝えた事をどう思い出させるかだろ!!」

まどか「そう…そうだよね!」

インプモン「だったら、その記憶を消したさっきの女を捕らえて記憶を戻させるように脅せばいいんじゃね?」

ブイモン「お!それナイスアイデア!行こうぜさやか!さっそくそいつを捕まえに……」

さやか「いいよ、ブイモン……仮に恭介が思い出しても…もう仁美と付き合っちゃってるんだし…あたしが仁美に敵うはずないんだし……」

ブイモン「な…何言ってんだよさやかぁ!!」

さやか「いいんだよ…どうせもう……」

まどか「さやかちゃん…でも、それならさやかちゃんは何のために願いを!!」

さやか「うるさいなぁ!!」
600 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:26:50.31 ID:pyqW7sG00
まどか「!!」ビクッ!

さやか「…もういいから…あたし達は飛鳥ユウリを探すんでしょ!?」

マミ「でも…美樹さんがそんな調子じゃ……」

ほむら「足でまといになるだけね」

インプモン「おい」

ほむら「今までの時間軸でも色恋沙汰による傷心で自暴自棄になったあなたに私達は散々振り回されてきたわ。この世界ではその心配はもう無いと思ってたのに……まさか、こんな状況でそうなるなんて勘弁してほしいわね」

まどか「ほむらちゃん!いくら何でもそんな言い方……」

さやか「何だよそれ……他の世界のあたしがあんたにどんだけ迷惑掛けてきたかは知らないけどさ……あたしはあたしだ!!」ガッ!

まどか「ちょっ!さやかちゃんも!!二人が喧嘩しちゃ……」

ほむら「だったら、あなたは他の美樹さやかが掴めなかった未来を掴んでみなさい!!」

さやか「! …あたしが掴みたい未来……」

まどか「うん…そうだよ。さやかちゃんが後悔しないように、もう一度勇気を出さなきゃいけない時なんだよ!」

マミ「行ってきなさい美樹さん。それがあなたの願いだったのでしょう?」

さやか「でも…あたし達だけなんか自分の事で……」

マミ「気にしないで、かずみさんも自分の記憶を取り戻すために私達のもとから去ったし……」

ほむら「それに正直言って私の優先度も世界の危機よりまどかの危機の方が高いわ」

まどか「あ…あははは……」

インプモン「ブレねぇなぁ」

さやか「ありがとう、みんな……とりあえず、あたしもう一度恭介の所に行ってみるよ!」ダッ!

まどか「頑張ってねさやかちゃん……」
601 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:29:10.51 ID:pyqW7sG00
インプモン「…で、俺等は結局どうすんだぁ?」

ほむら「デジヴァイスで地道に反応を探すしかないわ」ピッピッ

まどか「これで見つかるのかなぁ?」ピッピッ

テイルモン「デジモンの居場所を特定する機能?」

マミ「ええ、普段はこの機能を使ってはぐれデジモンが出したデジタルフィールドの場所を突き止めてたのよ」

テリアモン「デジモンがうじゃうじゃいるデジタルワールドでは意味が無いから使わなかったけどね〜」

QB「デジタルワールドとは違ってこの世界でのデジモン反応は限られてるからね」

マミ「飛鳥ユウリがデジヴァイスからアルカディモンをリアライズさせていれば反応があるはずだけど……もっとマップを拡大して

反応を探って見ましょう……あら?」ピッピッ

ロップモン「何かわかったなりか?」

マミ「これ見て……この見滝原だけでこんなに多くのデジモン反応が出ているわ」

ほむら「それにこの反応……デジタルフィールドも張って無いわ」

インプモン「じゃあ、アルカディモンか!?」

まどか「でも、同じ反応がいくつかあるよ!」

マミ「手分けしてこの反応の場所に行ってみるしかないわね」

まどか「タツヤ!お姉ちゃん達ちょっと行ってくるからタイキ君と仲良く遊んでるんだよ!」

タツヤ「あーい!」

まどか「お姉ちゃん達の用事が済んだら迎えに来るから!」

パタモン「(たちゅやの事は僕に任せてねまろか!)」

タイキ「タツヤ、その頭の上に乗っけてるデジモンのぬいぐるみ重くない?」

タツヤ「おもくない!」

タイキ「そうかなぁ?重そうでほっとけないよ……」
602 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:32:08.64 ID:pyqW7sG00
〜DATSヒュプノス・あすなろ本部〜

ウィーン

カオル「さ、着いたよ」

海香「ここがオペレーションルームよ」

かずみ「すっご〜〜〜い!!まるで秘密基地みたい!!」

カオル「まるでというか…秘密基地なんだけどね一応……」

室長「我々は表向きには文部科学省のネット管理局という事になっている」

かずみ「でも、本当はこの世界で悪さするデジモンをやっつけるための秘密組織ってわけなんだね!」

室長「…そう受け取ってもらっても構わない」

海香「本来DATSヒュプノスの本部は東京だったんだけど……」

室長「頻繁にデジモンがリアライズするここあすなろ市、風見野、そして見滝原の近くに移した方が良いと思い、ここを本部にしたのだ」

ワイズモン『だが、東京の光が丘も時空の歪みが大きく、あの土地もこのエリア同様に強力なデジモンがリアライズする』

室長「そこはあの双樹というテイマーに任せてあるから問題無い。素行に難があるが…余分なテイマーを除去してくれるのだからかえってこっちの仕事に手間が掛からなくて済む」

かずみ「(え…!?双樹って確か…あの二重人格の……)」

海香「一応、あのテイマーもDATSヒュプノスに在籍登録してますからね」

かずみ「(ねえ、ドルモン。あの子のデジヴァイス……マミさんが壊しちゃったんだけど……これ言った方がいいのかな……?)」

ドルモン「(ややこしい事になりそうだから黙ってた方がいいかも……)」

かずみ「…あ…あなた達はここに住んでるの?家族は一緒じゃないの?」

カオル「“あなた達”か…本当に記憶が無いんだね」

海香「私達三人は帰国子女。だから、この基地内で暮らしているわ」

山木「君の個室もそのままにしてある」

かずみ「え?わたしの部屋あるの?」

山木「だから、君も今日からDATSヒュプノスの隊員として復帰してもらうぞ」

かずみ「復帰って……わたし前もここでテイマーやってたの?」

ドルモン「だったら前のパートナーデジモンは……?」

カオル「いや…あの……」

海香「…あなたの前のパートナーデジモンは物凄く強いデジモンに倒されてロードされてしまったわ……」

かずみ「倒された……」

カオル「そ…そして、かずみもその時の戦いでデジタルゲートに巻き込まれて……」

山木「恐らくその時のショックで記憶を失ったのだろう」

かずみ「そっか…その後ユキダルモンに拾われたんだねわたし……」

ウィーン

サキ「室長、只今戻りました」

カオル「お、サキにみらいが帰ってきたみたいだね」
603 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:35:30.66 ID:pyqW7sG00
かずみ「誰?」

海香「彼女達もプレイアデス。私達の仲間よ」

みらい「あ!かずみ!」

サキ「かずみか…無事だったんだね……」

室長「ご苦労だったな。報告を聞こう」

サキ「はい。あすなろのショッピングモール周辺で破壊活動を行っていたニ体のデジモンはメラモンとアロモン。そのニ体はデジメモリで進化したデジモンであり、メモリの所有者はショッピングモール内にも支店があるアパレルメーカーの元社員の男女二名。会社を解雇された恨みを動機に各店舗を襲撃していた模様です」

室長「立花の時と似たようなものか……」

みらい「ボクのデジモンがぶっ倒してメモリブレイクしたんだよ!」

サキ「ああ、お手柄だったぞみらい」

みらい「えへへ…勝手にどっか行ったサキのデジモンの分までボク達が頑張らなきゃ!」

かずみ「どっか行った?」

ドルモン「“ボク”…?君、女の子なのに何で“ボク”なの?」

みらい「……!」

ドルモン「あ…オレ何か悪い事言っちゃったかな……ゴメン……」

サキ「…容疑者二人は警察の方に引渡しました」

海香「ワイズモンが私の能力を解析してプログラミングして作った記憶消去装置で目撃者の処置はちゃんとした?」

サキ「抜かりないよ」

室長「まあ、ただ消去するだけではなく、海香が直接能力で別の記憶に書き変えた方が色々後腐れがなくて済むのだがな」

海香「確かに、あの記憶消去装置はまだ完璧じゃないから…後々記憶が戻ってしまうかもしれませんが……全ての目撃者を直接だなんて私の体が幾つあっても足りませんわ」

ニコ「なら、私が海香の体を増やしてあげようかな?」ウィーン

室長「ニコに里美か」

カオル「これでプレイアデスが全員集合だね!」

海香「なら、改めて自己紹介をしましょうか。記憶が無いかずみのために……私は御崎海香。ここでの主な役割はさっきも言った通り、デジモンを目撃した一般市民の記憶操作とワイズモンと共に情報処理をする事」

カオル「私は牧カオル、海香のサポートが主な仕事かな?」

ピヨモン「カオルはねぇ、サッカーが得意なのよ」
604 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:37:38.40 ID:pyqW7sG00
“ピヨモン”

成長期 雛鳥型 ワクチン

翼の部分が腕の様に発達している雛鳥型デジモン
翼を器用に動かし物をつかんだりする事ができるが、そのために空を飛ぶ事は苦手
普段は地上で生活しているが、危険が迫ると空を飛んで逃げる
しかし飛行能力はパタモンなみで、パタモンをライバル視している
将来は大空を意のままに飛び回るバードラモンになるのが夢で
空を飛べないコカトリモンにはなりたくないらしい
好奇心旺盛な性格で、タネモンの頭の部分をついばむのが好き
必殺技は幻影の炎『マジカルファイアー』


カオル「で、私のパートナーのピヨモン」

ドルモン「さっきのバードラモンが退化したデジモンか」

ピヨモン「よろしくね!」

かずみ「美味しそうなトリさん……ローストチキンにして食べたいなぁ……」ジュルリッ

ピヨモン「ピヨッ!?」

みらい「変な事言うな!」ボカッ!

かずみ「いった〜い……この凶暴な子は!?」

里美「その子は若葉みらい」

みらい「ふん!」

里美「私は宇佐木里美。里美ってよんで」

ニコ「神那ニコだぞ。んで、そっちのふんぞり返ってるのが……」

サキ「あ?」

ニコ「おーこわ。浅海サキさまでんがな」

かずみ「いやあ…個性派揃いで……」

ドルモン「他の子のパートナーデジモンは?」

里美「ちょっと待ってね、今リロードするから…」

ビー!ビー!

かずみ「何この警報!?」

ワイズモン『諸君、デジモン反応のようだ』

室長「場所は?」

海香「反応は3つ。全て見滝原からです」

室長「見滝原か……よし、各員出動せよ!」

プレイアデス「「「「「「了解!」」」」」」

かずみ「りょ…了解!」

カオル「かずみは私達と一緒に行くよ!」

かずみ「う…うん!よろしくね!」
605 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:38:59.95 ID:pyqW7sG00
〜公道〜

ブロンブロンブロオォォォォン!!

ベルゼブモン「どうだベヒーモス、リアルワールドで走る気分は?思いっきり振り切るぜ!」

ほむら「…あら?おかしいわ…デジモンの反応が消えたわ……」

ベルゼブモン「あ?何だって?」

ほむら「というか……ちゃんと赤信号の時は止まりなさいよ!!」

キキィィィィィ!

ドゴオォォォォォン!!

ほむら「……」

ベルゼブモン「ん?どした?何か後ろからデカイ音がしたが」

ほむら「(私は何も見てない私は何も見てない私は何も見てない……)」

ファンファンファン!

ほむら「やばいわ!白バイが!!」

白バイ警官「そこのバイク、止まりなさい!!」

ベルゼブモン「マッポが恐くて単車が乗れっかよ!俺の走りは誰にも止められねぇぜ!!」

ほむら「いえ…止まりましょう……」

ベルゼブモン「はぁ!?」
606 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:44:21.45 ID:pyqW7sG00

白バイ警官「君……何?その格好?何かの特撮の撮影だったの?」

ベルゼブモン「いや、特撮って……」

白バイ警官「ライダー?もしかしてライダーの撮影?君、もしかしてこれから出るウィザードの2号ライダーかなんか?いやー!公開前のライダーを見れるなんて本官はついてるなぁ!スーツアクター誰?永徳さん?次郎さん?」

ベルゼブモン「マジ?俺ライダーに見えるんだってよほむら!」

白バイ警官「いや…よく見たらライダーってデザインじゃないな……怪人の衣装かそれ」

ベルゼブモン「怪人……」

ほむら「当たらずとも遠からずじゃないの」

白バイ警官「で、君はこの怪人に拐われるゲート役の子?コヨミちゃんやメズール(人間態)並にかわいいねぇ。でも、ダメだよヘルメット付けなきゃ」

ベルゼブモン「いや、ファントムが拐ったゲートに律儀にヘルメット被せるか?」

白バイ警官「あの浅倉だって車に乗るときは律儀にシートベルト付けてたでしょ。あとねぇ、このバイクだって公道で走らせて撮影するならちゃんとナンバープレート付けないと!最近のライダーのバイクにはみんな付けてたでしょ!」

ベルゼブモン「(おい、ほむら!時止めてさっさと逃げようぜ!デジモンの反応を探してる途中だったんだろ!)」

ほむら「(ちょっと待って)」

白バイ警官「とりあえず、撮影監督とか責任者は何処?あと、君一応免許証見せて。そして、ゲート役の君はサイン頂戴」

ベルゼブモン「だから、特撮の撮影じゃあ……だいたい免許なんて持ってねぇよ!」

白バイ警官「それでは無免許運転だったんだな!?これは立派な犯罪だよ!!」

ベルゼブモン「おい、やべぇよほむら!逃げようぜ!」

ほむら「魔王が何警察に怯えてんのよ。マッポが恐くて単車なんか乗れないんじゃなかったの?」

ベルゼブモン「魔王でも国家権力に逆らわない方がいい。だから時止めて……」

ほむら「その必要は無いわ」

ベルゼブモン「あ?」

白バイ警官「犯罪者は本官が逮捕する!!」ガシュンッ!

ベルゼブモン「ありゃ…デジメモリ!」

白バイ警官「デジメモリ・エボリューション!!」

シュゴオォォォ…

テッカモン「テッカモン!!」
607 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:46:34.81 ID:pyqW7sG00
“テッカモン”

完全体 マシーン型 ウィルス

ギロモンの亜種
小さいからといって油断していると
手にした日本刀『斬電剣』
を振り下ろされて一瞬で勝負を決められてしまう事もある


テッカモン「御用だ御用だぁ〜!」

ベルゼブモン「ギロモン…いや、テッカモンか!」

ほむら「やっぱり……いきなり消えたデジモンの反応はこの警官がデジメモリで進化したものだったようね」

ベルゼブモン「一度人間に戻ったから反応が消えたのか!」

テッカモン「御用だあぁぁぁぁぁ!!」

ブロロロォォォォン!!

ファンファンファンファン!!

ベルゼブモン「おい、あいつ白バイに乗って行っちまったぞ!何がしてぇんだ!?」

ほむら「とりあえず…追うしかないわね!」

ベルゼブモン「よっしゃ!逃げられると思うなよ!」

ブロオォォォォン!!

ベルゼブモン「さあ、振り切るぜ!」

ほむら「絶望があなたのゴールよ」
608 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:49:21.39 ID:pyqW7sG00
テッカモン「そこの車!駐車違反だ!」

テッカモン『テッカボム!!』ポイッ!

ドゴオォォォォォン!!

テッカモン「そっちのバイクはスピードオーバーだ!!」ポイッ!

ドゴオォォォォォン!!

ベルゼブモン「野郎!あちこちの車を爆破してやがるぜ!!」

ほむら「警察のくせにやりたい放題ね」

テッカモン「本官が歩く交通ルールだぁ!アヒャ…アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」

ベルゼブモン「何だあいつ…デジメモリを使ってるせいでイカれてやがんのか?」

バサァ!

ほむら「! あれは…バードラモン!」

カオル「見えたよ海香。あれが各所で自動車とかのぶっ壊し回ってたテッカモンだね」

ワイズモン『メモリの使用者は既に検索済みだ。犯人は見滝原署に勤める白バイ巡査の男性で年齢は34独身』

海香「警察がメモリを所持してるなんて世も末ね」

バードラモン「でも、前のショッピングモールの事件の時も女の刑事さんがスナイモンのメモリで進化してたよ」

カオル「ああ、立花さんの時のね……あの時もかずみが……」

かずみ「わたしが?基地内の食堂喫茶の立花さんがデジメモリの事件に巻き込まれた時に活躍したの?どんなどんな!?」

カオル「あー…それはおいおい……それよりかずみ、バードラモンに乗ってて怖くない?燃え上がってる背中には乗れないからこんな不安定な足先で……」

かずみ「平気だよ。わたし覚えてるような気がする。こんな風にバードラモンに乗って毎回現場に飛び向かってたんだね」

カオル「……」

海香「テッカモンの後ろには暁美ほむらがいるわね」

かずみ「ベルゼブモンも!」

ドルモン『じゃあ、ベルゼブモン達に任せればいいんじゃないかな』

カオル「いや、これは私達プレイアデスの仕事だ」

かずみ「じゃあ、わたしとドルモンが行くよ!」バッ!

カオル「ちょっ!?かずみ!!」

ベルゼブモン「おい、あの焼き鳥からかずみが落ちてくるぜ!」

カオル「かずみー!!危ないよー!!」

かずみ「大丈夫だよカオルー!」ヒュー

パッ!

ほむら「魔法少女に変身したわ!…私達の衣装と違ってすごい露出度ね……」

ベルゼブモン「マミさんがあの衣装だったらなぁ……ほむらやかずみの胸じゃ意味ねぇよ」

ほむら「何か言った?」

ベルゼブモン「何も言ってない」

かずみ「リロード、ドルモン!」ヒュー

シュィィィィン!

ドルモン「うわわ!落ちてる落ちてる!!」ヒュー

かずみ「大丈夫、わたしを信じて!」スチャッ!
609 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:50:57.32 ID:pyqW7sG00
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―ドルモン進化ぁ!ドルガモン!!―


ヒューストンッ!

バサァ!

かずみ「ドルガモン!急降下だよ!」

ドルガモン「わ…わかった!!」

テッカモン「何!?」

かずみ「今だよ!」

ドルガモンく『パワーメタル!!』シュバッ!

ドゴォン!!

テッカモン「ぬわぁ!!」

キキィィィィドガシャアァァァァン!!

ほむら「ドルガモンの鉄球が白バイに直撃したわ!」

テッカモン「貴様ぁ…本官の許可なく道路でデジモンに乗って飛ぶんじゃない!!」

かずみ「わたし達DATSヒュプノスの隊員も一応警察みたいなもんだよ!」

ドルガモン「ただし、デジモン犯罪専門のな!」

テッカモン「聞いたことあるぞ!不可解な現象の不可能犯罪を捜査する組織があるという噂を!そうかぁ…それはデジモンによる事件のものだったとはなぁ!!」

ドルガモン「お前がその犯罪を今実行中だろ!」

テッカモン「黙れぇ!貴様等を公務執行妨害で逮捕するっ!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」

テッカモン『斬電剣!!』ダッ!

スパァン!!

ドルガモン「うわっ!奴が乗ってた白バイの残骸が真っ二つ!」

キキィィィィ…

ドルガモン「ベルゼブモン!」

ベルゼブモン「おう、やってるようだな」

かずみ「ごめん、これはわたしとドルガモンのはじめての仕事なの!だから邪魔しないで!」

ベルゼブモン「あ?邪魔って……」

ほむら「いいわ、彼女達のお手並み拝見と行きましょう」

ベルゼブモン「いや…俺達何の為にここに来たの?」
610 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:54:47.58 ID:pyqW7sG00
テッカモン『斬電剣!!』

ドルガモン「かずみ、危ない!」

かずみ「ちちんぷりん!」ザッ!

ガキンッ!

ほむら「あの十字架の形をしたロッドが彼女の固有武器のようね」

かずみ「うん…これも……身体が覚えてる!」

ドガッ!

テッカモン「ぎゃっ!本官に暴行を加えた貴様は逮捕ではすまさん!死刑だ死刑!アヒャヒャヒャヒャヒャ!!」

かずみ「感じる…この昂りは……!!」ガッ!

テッカモン「ぐわあぁぁぁぁ!!」

ほむら「あの動き……記憶を失ってるとは思えないほど戦い慣れた動きね」

かずみ「ドルガモン、今だよ!」

ドルガモン『キャノンボール!!』

ズドオオォォォォォン!!

テッカモン「本官は刑事になりたかっただけなのだあぁぁぁぁぁぁ!!」

ズバァン!!

白バイ警官「ぬが…が……」

かずみ「メモリブレイク成功!やったねドルガモン!」

ドルガモン「オレ達の初任務大成功だなかずみ!」

シュタッ!

ユウリ「(ちっ!適合率はまずまずだったけど、進化もしないハズレ野郎だったか!あのポリ公から回収できた欲望の感情エネルギーの量もイマイチだったし!)」

ベルゼブモン「へっ!あいつらもやるじゃねぇか!」

ほむら「そうね、いいコンビだわ」

ベルゼブモン「あのドルガモンがこれからどう進化するかも楽しみだぜ」

ほむら「上から目線でものを言うようになったわね」

ベルゼブモン「そりゃ、俺究極体であいつまだ成熟期だし」

バサァ!

カオル「お見事だったな、かずみ」

かずみ「カオル!海香!」

海香「目撃者の記憶を消してきたわ。あと残ってる仕事は……」

カオル「危険分子のテイマーとデジモンの除去」

ほむら「!」

かずみ「え?ちょ…ちょっと待ってよ!!」

カオル「いいや、今度は待てない!」

海香「こちらの任務の方が重要事項だしね」

ベルゼブモン「おもしれぇ、三人まとめてかかってこいよ!!」

ドルガモン「あぁ……」

ユウリ「(ふふ…暁美ほむらのベルゼブモンとプレイアデスがぶつかるか……もう少し様子を見ようじゃないか!)」
611 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 16:57:14.59 ID:pyqW7sG00

〜見滝原住宅街〜

まどか「反応はこの近くのはずだったのに……消えちゃったよ……」

テイルモン「どうしてかしらね」

ワイワイザワザワ…

まどか「あれ?人がいっぱい集まってる……」

テイルモン「何の騒ぎかしら?」

まどか「パトカーや救急車も止まってるよ!」

テイルモン「もしかしたら反応があったデジモンと何か関係が?」

まどか「行ってみよう!」

刑事A「見てください、この家屋の損害の跡」

刑事B「正円の形にキレイに欠けてるなぁ……」

刑事A「爆弾とかの類で破壊した跡ではないですねどう見ても」

まどか「テイルモン、あれって……」

テイルモン「デジモンの攻撃によるものね」

まどか「それならもっと近くで見ないと!すいませんちょっと通して下さい……」グイッ

和子「あら…?鹿目さん……?」

まどか「あ、早乙女先生!お久しぶりです!」

和子「本当久しぶりねぇ……留学先ではどうでした……?」

まどか「(あ…あの海香って子の記憶操作でわたし達留学したことになってるんだ……)」

まどか「い…色々ありましたけど楽しかったです!」

和子「そう…色々ね……私も色々あったわ……」

まどか「あの…この騒ぎは……」

和子「じゃあ、学校で会いましょう……」スタスタ

まどか「あ、行っちゃった……」

テイルモン「何かあのオバサン様子が変じゃなかった?」

まどか「うん…そう言われてみれば……」

刑事B「こりゃ、また不可能犯罪かぁ……」

ニコ「不可能犯罪なら私の管轄だな」
612 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 17:00:12.94 ID:pyqW7sG00
刑事A「な…何だ君は!?勝手に現場内に入っては駄目ではないですか!!」

ニコ「はい、この手帳見て」

刑事A「DATSヒュプノス……?」

刑事B「あ…ああ!ご苦労様です!!」

まどか「DATSヒュプノス!?それじゃあ、あの子も……」

ニコ「あとは私に任せたまえ警部殿」

まどか「壊されたお家の中に入ってった……」

刑事A「何なんですかあれは!?」

刑事B「あまり大きな声で言うな!お前も噂で聞いたことあるだろ、この不可能犯罪専門の……」

刑事A「あんな子供が…?」

刑事B「何かあの年頃の娘にしかできん捜査らしい」

刑事A「何だってそんな……」

刑事B「俺達末端のデカには知らされない事もあるのさ。ここに俺達は必要ないみたいだからラーメンでも食いにいこう。あそこの屋台のナルト占いはよく当たるし、お前もどうだ?」

刑事A「いえ、結構です。私はああいう場所では食事はしない主義なので」

テイルモン「彼女が入ってったって事はやっぱりデジモンの仕業ね……」

里美「それもデジメモリのね。反応が消えちゃったのは人間に戻ったからよ。まだこの現場の近くにいたみたいだけど逃げられちゃったみたいね」

まどか「! あなたは…!?」

里美「鹿目まどかちゃんよね?私もDATSヒュプノスのテイマーなの」

テイルモン「…何か用?」

里美「うふふ…デジメモリの事はニコちゃんに任せて。私の仕事はあなたのデジモンを捕まえる事」

まどか「!!」

里美「ちょっと、付き合ってもらっていいかな?」ニコッ

まどか「……」

ニコ「…うん?室長からメールだ……『かなりの容量を持つデジモン数体のリアライズ反応あり、そちらの捜査を切り上げてポイントに急行せよ』……?」
613 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 17:02:51.01 ID:pyqW7sG00
〜見滝原市・町外れ〜

シュゴオォォォ…

マタドゥルモン「へぇ、ここがリアルワールドかぁ!空気が汚くて嫌な所だなぁ」

ベルゼブモンX「……」

マタドゥルモン「どしたのダンナ?」

ベルゼブモンX「何でもねぇよ……」

?「貴方々は実に勝手な行動を取りますね……アナログマンの所から無言で時空振動爆弾を持ちだし、それを使ってこちらに来たのでしょう?」

ベルゼブモンX「人間…?いや……」

マタドゥルモン「やあ、バルバモンのジーサンの配下のデスジェネラルだね?デジメモリのセールスは順調?」

?「貴方々が邪魔しなければこれからも順調に事が進みそうですよ」

マタドゥルモン「邪魔なんかしないよぉ!むしろ、俺達より邪魔な選ばれし少女達をダンナが倒しに来んだからね!」

?「それはユウリ様やエイリアス3にお任せするので必要ありません」

ベルゼブモンX「けっ…!じゃあ、人間共の力見せてもらおうじゃねぇか」

マタドゥルモン「あれ?ダンナ…ダンナが嫌いなテイマーに獲物を横取りされちゃうかもなのにいいの?なんかこの世界に来てから急にしおらしくなった気がするのは気のせい?」

ベルゼブモンX「……」

?「なら、そちらの方もしばらくは手出し無用ですよ。しかし、貴方々と一緒にその方までリアルワールドに来るとは……奇妙な組み合わせですね……」

マタドゥルモン「いやあ、そろそろ刀の抜き時とかで連れてってくれって言われたからね!旅は道連れって、ね?タクティモンのオッサン?」

タクティモン「ふふふ……」
614 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 17:05:05.91 ID:pyqW7sG00
〜上条家前〜

さやか「恭介…帰ってるかな?それともまだ仁美と……」

ブイモン「…朝まで帰らないってのもあるかも?」

さやか「ませた事言うなっ!」ガスッ!

ブイモン「痛ってぇ……冗談なのに……」

仁美「上条君に会わせるわけにはまいりませんわ。さやかさん」

さやか「仁美…!!」

ブイモン「ワカメ!!」

仁美「未練がましいのはみっともないですわよ」

さやか「あたしは…ただ恭介の答えを聞くために……」

ブイモン「なのにさやかがいない間抜け駆けするような真似しやがって!!」ダッ!

さやか「ちょっ!?ブイモン!?」

ブイモン『ブイモンヘッ―』


?「おりゃあ!!」


ゲシッ!

ブイモン「うわぁ!?」ドサッ!

さやか「ブイモン!…え……?あ…あんた……何でここに……!?」

ブイモン「は…?ス…スティングモン!?」


スティングモン「悪いね美樹さん、そしてブイモン。仁美さんは俺のテイマーなんだ……手を出させるわけにはいかない!」

さやか「スティングモンが仁美のテイマー……!?」

ブイモン「いや、逆だから」

さやか「あ…うん……ちょっと混乱してて……」

仁美「さやかさん。どちらが上条君の隣に居るのに相応しいか、決闘をして決めましょう……テイマー同士のデジモンバトルで、私のスティングモンと!!」
615 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/09/30(日) 17:07:20.37 ID:pyqW7sG00

〜次回予告〜

まどか「みんな!わたし達の映画の公開、いよいよあと一週間だね!」

杏子「あ〜……?どうせTV版の焼き回し映画だろぉ……」

さやか「どうせ、あたしのピエロっぷりがスクリーンにて再び晒されるだけだし……」

マミ「私も「スクリーンでマミったwwww」とか言われるんでしょうね……」

まどか「み…みんな何でそんなにマイナス思考なの!?」

ほむら「私はスクリーンでまどかの姿を堪能できるから楽しみでこれから一週間眠れないわ!!」

まどか「……」

インプモン「映画かぁ…俺テイマの映画一作目は出てねぇし、ニ作目でようやく出れたと思ったらロコモンに……」

ブイモン「マグナモン(笑)伝説は映画から始まったんだよな……」

テイルモン「数十秒だけの究極体……」

まどか「テイルモン達まで……」

テリアモン「映画限定からTV版レギュラーに昇格した僕がこの中で唯一の勝ち組」

テリアモン「次回、デジモン☆マギカ!」

テリアモン『それぞれの戦い!』

ギルモン「ドラゴンボールの映画も楽しみだよね!実写版?ギルモンそんなのしらない」

ウィザーモン「フォーゼとウィザードのMOVIE大戦にポワトリン出演って、しかも脚本は浦〇か!それにエヴァQは本当に今年中にやるのか?」

まどか「…映画って本当にいいもの……だよね?」


今回はここまで
因みに>>1はギャバンの映画も楽しみだったりする
ではまた
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 19:01:16.46 ID:JGgrijn7o
乙!
実写ドラゴンボールはドラゴンボールとしてみなければおもしろかったろ!
それが問題なんだけどさ
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 20:03:59.61 ID:y6Lm00cJ0
乙!

くそ、なぜ北○なんだ!
○川くんをだしなさい!
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/01(月) 01:00:22.44 ID:y9GNpQnbo
かずみマギカ読んだけど、皆狂ってるや
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/01(月) 02:28:26.96 ID:mGJHpcWdo
ニコ良いよニコ
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/03(水) 13:40:45.81 ID:lh5JfhbR0
ベルゼブモンXさん、それは泥棒ですよw
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/03(水) 16:38:24.29 ID:9Vt1ZOlH0
乙!
そういえばデジコレで人気投票始まったけど>1は何に投票した?
自分はベルゼブモンに投票したけど
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/03(水) 23:51:59.13 ID:EfXDmzzZo
僕はレオモンちゃん!
623 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 07:25:29.82 ID:YHOVVkYO0
おはようございます

>>616
健の実写るろ剣は見てみたいかなと

>>617
氷〇さんは小〇さんやおむ何とかくんと焼き肉食ってたんだと思います

>>618
一部の子はまどマギの面々並に悲惨な目にあってるからしょうがないっちゃしょうがない

>>619
自分はプレイアデスの中ではカオル派だったりする

>>620
泥棒じゃないよ
借りただけだよ永久に

>>621-622
自分もベルゼブモンに投票しようと思いましたが
ためしにマサルダイモンって入れてみました
もしこれがカードになったらデジコレ本格的にプレイするかも


投下

624 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 07:29:42.76 ID:YHOVVkYO0
少々時を遡り…

〜志筑家・庭園〜

仁美「はぁ…さやかさん達が留学してからもう随分と経ちますわね……」

仁美「結局さやかさん…上条君に気持ちを伝えないまま行ってしまわれるんですもの…なら、私が上条君に……」

仁美「いえ…そうでしたっけ?私…何故かそんなんじゃない気様ながしますわ……何かを忘れている気が……それに…そんな抜け駆けしてさやかさんを裏切る様な真似なんて……」

仁美「でも、私の上条君への想いはさやかさんと同じくらい……私、この想いに嘘をつくことなんて……我慢できませんわ!」

使用人「そそ…それなら……私も……自分の想いに嘘をつかないで全てを打ち明けます!!」バサッ!

仁美「あ…あなたは!何なのですのその花束は!?」

使用人「仁美お嬢様…私と……結婚してください!!」

仁美「え…?いえ、あの…急にそんな事を申されましても……それに、あなたと私では……」

使用人「使用人とかの身分は関係ありません!それを乗り越えてこそ本当の愛を掴めるんです!!」ガシッ!

仁美「きゃっ!触らないでください!!」ドガッ!

使用人「ぐぼぉっ!?な…何て威力の腹パンなんだ……これがお嬢様が毎週稽古をつけてもらっている海東流腹パン術か……!!」

仁美「確かに愛に身分は関係ありません!でも、私あなたと結婚もお付き合いする事もできません!!」

使用人「な…何故……?」

仁美「歳も倍以上離れてるし……その……」

使用人「その……?」

仁美「お顔がタイプじゃありませんの」

使用人「…お高くとまりやがってぇ!!」ガシュンッ!

仁美「えっ!?」

使用人「デジメモリ・エボリューション!!」

シュゴオォォォ…

ナニモン「ナニモンだぁ!!」
625 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 07:32:28.14 ID:YHOVVkYO0
“ナニモン”

成熟期 インベイド型 ウィルス

別次元のデジタルワールドから侵入してきた正体不明のデジモン
別次元では通称“OYAJI”と呼ばれ、デジタルペットとして飼われていた
酒好きで横暴な性格だが
こちらのデジタルワールドへ侵入(どのような経緯で侵入したかは不明)してからは
アクティブな生物へと進化しナニモンになった
デジモンワールドの弱肉強食の世界に触発され、戦いの中に身を投じたが、その実力はまったくの未知数
しかし、数々の戦いを繰り抜けたナニモンは、究極の形態へと進化すると言われている
必殺技は『ウンチダンク』


仁美「あ、あ…あなたは何者ですの!?」

ナニモン「ナニモンだぁ!!」

仁美「何もんって……何者ですか!?」

ナニモン「ナニモンだぁっ!!」

仁美「ですから、何者とお尋ねしているのです!!」

ナニモン「だーかーらー!デジメモリで進化したナニモンだって言ってるでしょうが!!」

仁美「デジ…?」

ナニモン「給料二ヶ月分の値で買ったんだ!この力で仁美お嬢様も惚れなおすような男になってみせますよ!!」

仁美「こ…来ないでください!!」

ポロッ

ナニモン「仁美お嬢様はこういうプレイも好きかな?一度はまれば病み付きになりますよきっと!!」ダッ!

仁美「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ナニモン「おっ嬢様〜!」

ピカアァァァァ…!

ナニモン「な…何だ!?お嬢様が落としたデジモンのギアから光が!!」

ピカァン!

ナニモン「ナニ!?」

ズバッ!ズバッシュンッ!!

ナニモン「うぉ……やじっちぃ!!」

ズバァン!!

仁美「あ…あなたは……?」

スティングモン「俺……君のパートナー……みたいだね!」
626 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 07:35:54.43 ID:YHOVVkYO0

〜河川敷〜

仁美「ここなら人目を気にする必要もなさそうですね。リロード!」

シュィィィィン!

仁美「お願いしますね、スティングモン」

スティングモン「ああ、見ててください仁美さん!」b

さやか「スティングモン……あんた…あたし達と一緒に冒険したスティングモンなんだよね?」

ブイモン「何でお前がそのワカメのパートナーデジモンになってるんだよ!?」

QB「スティングモンは彼女がゲーム上で育成していたデジモンだったようだね。まどかの弟のエンジェモンと同じく」

ブイモン「QBモン!俺達の所に来たのかよ?」

さやか「確かに仁美がゲームで育ててたのはスティングモンだったけど……スティングモンはデジタルワールドに居たデジモンでしょ!?」

スティングモン「うん…デジタルワールドに居た事、フォレストゾーンで育った事、そしてブイモンや美樹さん達と冒険した事……全部覚えてるよ……それと同時に、この世界にリアライズしてから仁美さんと一緒に過ごした日々の事も思い出した!」

さやか「ゲームで育てられてたのにデジタルワールドに居たデジモンって……そういうのもあるの!?」

QB「本来そう珍しくもない事さ」

ブイモン「俺はデジタルワールドに居た頃の記憶なんて無いぞ?」

さやか「仁美……あんたまさか契約したの!?」

QB「いや、彼女は僕達と契約したテイマーではない」

さやか「え?それってまさかアナログマンと!?」

QB「違う、デジノームが彼女のギアをデジヴァイスに変化させてスティングモンをリアライズさせたのだろう」

ブイモン「デジノームって何だよ?」

QB「でも、彼女は魔法少女としての素質は持っていない。今のまどかと同じ様なものだね」

QB「(それに…千歳ゆまやまどかの弟といい、僕達の管理下に置けないテイマーを増やされるのは迷惑なんだよねデジノーム。君達は一体誰の差金なのかな?やはりシブミと名乗る……)」

仁美「では、どちらが上条君に相応しいか決着を付けましょう!」

さやか「ちょ…ちょっと待ってよ仁美!あたしは……」

ブイモン「俺はやるぞさやか!たとえスティングモンが相手でも!さやかが望む事なら俺は戦うぞ!!」

スティングモン「それは俺も同じだよ!テイマーの笑顔を守る為に!!」

仁美「さやかさん。友情を取るか、愛を取るか、迷っている猶予はありませんわよ」

さやか「…わかってる!あたしだってこれだけは譲るわけにはいかない!恨みっこ無しの決闘といこうじゃん!!」
627 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 07:37:25.82 ID:YHOVVkYO0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0

―ブイモン進化ぁぁぁ!ブイドラモン!!―


ブイドラモン「行くぞスティングモン!さやかの為だから遠慮なんかしないっ!!」

ブイドラモン『ブイブレスアロー!!』シュバッ!

スティングモン「遅い!おりゃあ!!」

ゲシッ!

ブイドラモン「ぐっ…!まだまだぁ!!」

仁美「ゲームでもこうやってよく私のスティングモンとさやかさんのブイドラモンを対戦させましたね……」

さやか「…これはゲームでも無ければ、遊びでも無いんだよ!!」

仁美「上条君を賭けた決闘だという事は十分承知ですわ!」

さやか「あたしの言いたいのはそうじゃない!今日まで実戦でブイドラモンと戦ってきたあたし達とつい最近テイマーになったあんたとは違うんだよ!!」

スティングモン『スパイキングフィニッシュ!!』ドッ!

ブイドラモン『ハンマーパンチ!!』ドガッ!

仁美「そんなっ!?スティングモン!!」

スティングモン「だ…大丈夫さ仁美さん…確かに仁美さんはテイマーになったばかりだけど……上条君への想いは美樹さんに負けてないんでしょ?」

仁美「え…ええ、そうですわ!」

スティングモン「なら、その想いをデジソウルに変えて……俺に力を!!」

仁美「はいっ!!」スチャッ!

ピカアァァァ…

ブイドラモン「何!?ま…まさか……」

さやか「ステイングモンが仁美を進化させるの!?」

ブイドラモン「だから逆!!」
628 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 07:39:15.52 ID:YHOVVkYO0

―スティングモン超進化っ!ジュエルビーモン!!―


“ジュエルビーモン”

完全体 昆虫型 ワクチン

スティングモンが進化した完全体の昆虫デジモン
絢爛たる戦装飾が玉虫色に輝く荘厳なる槍士
必殺技は閃光の衝撃波で敵を射抜く『スパイクバスター』



さやか「スティングモンが完全体に……!!」

QB「彼女は魔法少女としての素質は無いけど、デジソウルを作り出せる素質は中々のようだったね」

ブイドラモン「くっ…!でも、俺は負けはしない!!」

ブイドラモン『ブイブレスアロー!!』シュバッ!

ジュエルビーモン「!」シュンッ!

ドゴオォォォォン!!

さやか「またかわされた!しかもさっきとは速さが違いすぎる!!」

仁美「反射神経が研ぎ澄まされているのですわ!これが進化……!!」

ジュエルビーモン「ちょっと感覚が敏感になり過ぎてるな…何か川の流れの音とか余計な雑音がよく聞こえすぎて頭が痛い……馴れるまで時間がかかりそうだ……」

さやか「! 今だブイドラモン!!」

ブイドラモン『ブイブレスアロー!!』シュバッ!

仁美「ジュエルビーモン!!」

ドゴオォォォォン!!

さやか「やった!?」

ブイドラモン「いや、全然だ!!」

仁美「お怪我は無いのですかジュエルビーモン?」

ジュエルビーモン「…大丈夫!」

ブイドラモン「まだだ!連続で喰らえ!!」

仁美「ジュエルビーモン!避けてください!!」

ジュエルビーモン「いや…俺、避けずに攻めます!」

仁美「え!?」
629 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 07:42:36.99 ID:YHOVVkYO0

ブイドラモン『ブイブレスアロー!ブイブレスアロー!ブイブレスアロー!!』シュバッ!シュバァン!!

ドゴォン!

ドゴドゴドゴドゴオォォォォォン!!

さやか「あんだけ攻撃してるのに効いてない……!?」

ジュエルビーモン「おりゃあっ!!」

ズバッ!

ブイドラモン「ぐわあぁぁぁぁぁぁ!!」

さやか「ブイドラモン!こうなったら完全体に…エアロブイドラモンに進化だよ!!」

ブイドラモン「ああ…今の俺なら完全体の進化ぐらいは取り戻して―」

ゾクッ!!

さやか「どうしたのブイドラモン?」

ブイドラモン「(な…何だこの悪寒は……!?身体の震えが止まらない……!!)」ガクブル…!

ピピッ!

さやか「ん…?デジヴァイスにデジモン反応?そんなに遠くない所だけど……この反応の大きさ……」

QB「かなりの力を持ったデジモンが数体リアライズしたようだね。まさかとは思うけど……」

ブイドラモン「(この感じ……まさかあいつが!?)」

さやか「まあ、それはマミさん達に任せておけばいいとして……進化だよブイドラモン!」

ブイドラモン「(いや…間違いない!あいつだ……タクティモンだ!!)」ゾクゾクッ!

さやか「何やってんのよブイドラモン!!」

仁美「…ジュエルビーモン!今ですわ!!」

ジュエルビーモン『スパイクバスター!!』シュパァンッ!

ドゴオォォォォォォォン!!

さやか「ブイドラモォォォォォォォン!!」

シュウゥゥ…

ブイモン「くっ…くうぅぅぅ……」

さやか「そんな……」

仁美「…ご苦労様でしたジュエルビーモン」

ジュエルビーモン「やっぱ…この進化……頭が……」

シュウゥゥゥゥ…

ワームモン「ふぅ……」
630 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 07:44:24.54 ID:YHOVVkYO0
“ワームモン”

成長期 幼虫型 フリー

気弱で臆病な性格の幼虫型デジモン
ブイモン等と同じ古代種族の末裔で、特殊なアーマー進化をすることができるが
単体でのワームモンは非力で、大型のデジモンには到底かなわない
しかし、デジメンタルの力でアーマー進化することで、信じられないようなパワーを発揮することができる
また、脆弱な幼虫が力強い成虫に成長するように、ワームモンもいつの日かパワー溢れる成熟期へと進化すると言われている
まさに未来への可能性を秘めているデジモンなのである
必殺技は粘着力の強い網状の糸を吐出し相手の動きを封じこめてしまう『ネバネバネット』と
絹糸のように細いが先端が尖った針の様に硬質な糸を吐出す『シルクスレッド』


仁美「いらっしゃい、ワームモン」

ワームモン「うん」ニョキニョキ

仁美「ふふ、いい子ですわ」ナデナデ

さやか「……」

仁美「さやかさん、約束は約束ですからね…これで上条君は私の……」

さやか「……」

仁美「…それではご機嫌よう……」スタスタ

ブイモン「さや…か……俺……」


仁美「…ワームモン、これで本当に良かったのでしょうか……?」

ワームモン「ブイモンが本当に自分を乗り越えるためにはこうするしかないんだよ……僕とのジョグレスを頼らず、究極体への進化を取り戻すためには……」

仁美「でも、私……さやかさんに……」

ワームモン「……」
631 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 07:45:59.02 ID:YHOVVkYO0
〜空き地〜

まどか「どうしてもやらなきゃいけないの?」

里美「ごめんね。あなたのデジモンを捕まえないと室長に怒られちゃうから私」

テイルモン「な〜にが怒られちゃうよ!そんな理由で捕まってやるもんですか!」

里美「うふ、あなたのデジモン可愛いわね。私猫ちゃん大好きなの」

まどか「(! お友達になれるかも!無駄な争いをしない為にも……)」

まどか「そうなんだ!わたしもね、契約の願いにエイミーって……」

里美「でもね、私のデジモンの方が可愛いのよ?リロード!」

シュィィィィン!

まどか「あっ!テイルモンそっくりのデジモン!!」

テイルモン「ミケモンだわ!」

ミケモン「みゃあ〜」
632 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 07:49:04.45 ID:YHOVVkYO0
“ミケモン”

成熟期 魔獣型 データ

一見ミケネコのような獣型デジモン
成長期の段階では体に眠っていたニャロモンのデータが、成熟期で現れたといわれている
しかし聖獣型ではないので「ホーリーリング」は持っていない
とても頭の良いデジモンで、普段はもの静かでおとなしいが
戦いになると素早い動きで敵を翻弄し、得意の格闘術で戦う
得意技は、硬質化した肉球でたたく『肉球パンチ』
必殺技は鋭い爪で引っかく『ネコクロー』


里美「私のパートナーのミケちゃん!可愛いでしょ?」

まどか「へぇ、三毛猫みたいなテイルモンかぁ……エイミーみたいな黒猫のテイルモンもいるのかな?」

里美「さあ、ミケちゃん!やっちゃって!!」

ミケモン「アッシにお任せくださいでにゃんす里美はん」

テイルモン「ふんっ!ホーリーリングも付けてない亜種が私に勝てると思って?」シュバッ!

テイルモン『ネコパンチ!!』

ミケモン『肉球パンチ!!』

バゴォ!!

ミケモン「ふにゃっ!?」

里美「あぁん!私のミケちゃんがっ!!」

ミケモン「やったでにゃんすね!」ダッ!

ミケモン『ネコクロー!!』

テイルモン「速さは私の方が上ね!」シュンッ!

ミケモン「にゃに!?」

里美「ミケちゃんの攻撃避けないでぇ!」

テイルモン『ネコキック!!』

ゲシィ!!

ミケモン「ぶにゃっと!!」ズザッ!

里美「酷ぉい!私のミケちゃんに何の恨みがあるの!?」
633 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 07:51:43.36 ID:YHOVVkYO0
まどか「え!?いや…その……」

テイルモン「あんた達から戦いを仕掛けてきたんでしょ!?何かムカツク女ね!!」

まどか「テイルモン落ち着いて……」

テイルモン「これでもくらいなさい!」

テイルモン『キャッツアイ!!』ピカッ!

ミケモン「!!」

テイルモン「あんたの相手はあの女よ!」

ミケモン「ニャニャニャニャ……」ダッ!

ザシュッ!

里美「きゃっ!ミケちゃんどうしたの!?」

まどか「キャッツアイでミケモンを操ってテイマーに攻撃を!?」

テイルモン「この技が効くって事は完全に私より格下ね!フフフフ……」

まどか「テイルモン……これ絶対に悪役の戦い方だよ……」

ミケモン「ニャニャニャン!ニャニャニャァン!!」シュバッ!ザバァン!

里美「ミケちゃんやめなさい!…やめなさいって言ってるでしょぉ!!」

ミケモン「!?」

里美「ニャーちゃんステッキ!!」

ボゴォ!!

ミケモン「にゃぶしっ!?」

まどか「猫の顔が付いた魔法のステッキで自分のデジモンを殴り飛ばしたよ!?」

里美「ミケちゃん、目醒めた?」ニコッ

ミケモン「…はっ!アッシはニャニしてたでにゃんすか!?」

里美「ミケちゃん!進化して一気にやっつけちゃうわよ!」スチャッ!

ミケモン「合点承知でにゃんす!」

まどか「完全体に!?どんなデジモンに進化するんだろう……」

ミケモン『ミケモン超進化!!』ピカァァァァ…

ピカァン!

まどか「あれ?えっ!?テイルモンに進化したよ!?」

テイルモン「よく見なさいよまどか!まったくの別もんじゃないの!!」

ベツモン「そう、あっしはベツモンでにゃんす!」
634 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 07:57:44.35 ID:YHOVVkYO0
“ベツモン”

完全体 パペット型 データ

あらゆるデジモンになりすまし、敵をあざむくヘンなデジモン
パペット型だが、「デジモンスーツ」(?)に着がえることで
色々なデジモンに化けることができるめずらしいタイプだ
必殺技は、つっこみレベルの力しかないが、精神的に敵を脱力させてしまう『つっこみパンチ』


まどか「ほ…本当だ……テイルモンの着ぐるみを来たおじさんにしか見えないよ……しかも下半身が……」

里美「いやぁん!べっちゃん可愛い〜!!」

テイルモン「どーゆー趣味してんのよあんた!?本物の私の方が可愛いでしょ!!」

ベツモン「ニャンだと!?アッシの方が可愛いでにゃんす!!」

まどか「テ…テイルモン!こっちも完全体に進化を!」

テイルモン「いえ、テイルモンのままこいつを倒さないと……私の存在を否定されるような気がして許せないわ!!」

まどか「あ、うん…確かにわかるよ……」

ベツモン『つっこみパンチ!!』

テイルモン「やかましいわよ!!」

テイルモン『ネコパンチ!!』

バゴォ!

テイルモン「連打よ連打っ!!」

ドガガガガガガガガガガガガッ!!

ベツモン「ぐべべべべぇぇぇ……」

里美「べっちゃん!!」

まどか「テイルモンが押している!完全体だけどあんまり強くないのかな……」

テイルモン「あは…あははははははは!!」

ドガガガガガガガガガガッ!!

まどか「テイルモン…いつものテイルモンじゃないよあんなの……でも、自分の格好を真似たあんなデジモンが出てきたからしょうがないのかな……」
635 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 08:00:30.68 ID:YHOVVkYO0
里美「べっちゃん!反撃して反撃!」

ベツモン「りょ…了解でにゃんす!」

ベツモン『コールドギャグ!!』

まどか「何か必殺技を出してくるよテイルモン!!」

テイルモン「!!」

ベツモン「パソコンで執筆しながらプラチナBOXを開けました。どんなカードが出た?“SS”……ニャんちゃって!!」

まどか「え……?」

テイルモン「…まどか……今のどういう意味?」

まどか「わ…わたしにもよく……」

里美「ちょっと今のはわかりにくかったんじゃないかな?」

ベツモン「まどか…か……なら、こんにゃのはどうでにゃんすか?」

ベツモン「まどかが空き巣に入ったよ!何処から?“まどから”」

まどか「わたし、空き巣なんてしないもん!!」

テイルモン「何今の?寒い……寒すぎだわ!!」

ヒュオォォォォ……

カチンッ!

まどか「え!?テイルモン!?」

里美「うふふ、やっと効いたみたいね」

まどか「テイルモンが氷漬けになっちゃった!!」

里美「べっちゃんのコールドギャグはあまりにも身も凍る程にあまりにもつまらなくて寒いダジャレで相手を凍らせるのよ!」

まどか「そんなぁ……」

里美「海香ちゃんも「いい歳して中学生以下の文章力の誰かさんのSS並に寒い」ってべっちゃんのダジャレを評価してたしね!」

まどか「??」

里美「それじゃあ、そのまま氷漬けになったその子を捕獲しましょうか」

まどか「! テイルモン!!」
636 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 08:02:52.16 ID:YHOVVkYO0
〜公道〜

ベルゼブモン「さあ、かかってこいよ!」

かずみ「ベルゼブモンと戦うなんて……」

海香「迷っている場合じゃないわ、かずみ」

カオル「これが私達の仕事なんだから」

かずみ「そんな…ほむらも止めさせてよ!」

ほむら「そいつが戦る気になったら私の言う事なんて聞かないわ」

海香「デジモンの躾けがなってないのってテイマーとしてどうかしらね?」

ベルゼブモン「あぁん?俺は魔王デジモンにしちゃ良い子ちゃんのつもりだぜぇ!なあ、ほむら?」

ほむら「そうね、もう少しビシバシ躾るのがテイマーよね」

ベルゼブモン「…ちっ!しつけがなってなくても強さは十分だってとこを見せてやるよ!テメェら程度これ無しでやってやらぁ!」ポイッ!

パシッ!

カオル「武器の銃をテイマーに渡した……?」

ほむら「まったく……ベレンヘーナ無しで遊ぶつもりなのかしら?」

ベルゼブモン「ハンデだ、ハンデ!」

海香「完璧に馬鹿にされてるわね……ワイズモン、どうかしら?」

ワイズモン「ベルゼブモンのデータは全て閲覧済みだ」

ベルゼブモン「俺の何をえつらんしたってぇ?まずはオメーからだ!」ダッ!

ワイズモン「おっと」パタンッ!

ほむら「本を閉じて逃げられたわ…!」

ワイズモン「解析した君の技だ」

ワイズモン『パンドーラ・ダイアログ』パサッ!

バキュンバキュゥゥゥゥゥゥン!!

ベルゼブモン「うおっ!こいつ…俺のダブルインパクトの弾丸を本の中から!!」

ほむら「敵の技を解析して繰り出す……ロードして必殺技を取り込むあなたの力と似てるわね」

ベルゼブモン「奴をロードしてその能力を頂くってのもおもしれぇかもなぁ!!」

海香「! …何て事を考えてるのかしらあのデジモン!!」

ワイズモン「悪いけど、それは無理だ」

ベルゼブモン「あぁ?俺がテメェを倒せないからってか?」

ワイズモン「そうではない。君が僕をロードしても、僕の検索能力は使いこなせない」

ベルゼブモン「だから何でだよ!?」

ワイズモン「頭が悪そうだから」

ベルゼブモン「んだとゴルァ!!」

ベルゼブモン『ダークネスクロウ!!』ドッ!

パタンッ!

ほむら「また本の中に!」

ドドドドドッ!!

ベルゼブモン「ちっ!そうやって逃げまわりながら撃ってきても俺を殺る事はできねぇぜ!」
637 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 08:04:56.67 ID:YHOVVkYO0
カオル「なら、私達も!」

バードラモン「うん、行くよカオル!」

バードラモン『メテオウイング!!』バサァ!

カオル「よしきた!」ダッ!

カオル『フォーコ・パラ・ディ・キャノーネ!!』

ズドンッ!

ベルゼブモン「甘ぇな」パシッ!

カオル「そんなっ!?」

バードラモン「カオルのシュートが片手で止められた!?」

ベルゼブモン「俺ってキーパーにむいてるかもってか?ほれ、返すぜ!」ブンッ!

かずみ「そのまま投げ返した!」

ボガアァァァァァァァン!!

バードラモン「あぁっ!!」

カオル「バードラモン!くっ…なんてデジモンだ!」

ワイズモン「これが七大魔王の実力か。興味深い…だが……」

ベルゼブモン「ギャハハハハ!弱ぇ……弱すぎるぜぇ!いや、俺様が強ぇだけか!ギャハハハハハ!!」

海香「…こんなデジモンをこの世界にのさばらしておくわけにはいかないわ!この世界に害を齎すデジモンの消去!!」

カオル「それこそがDATSヒュプノスの使命!私達プレイアデスがそれを成す!!」

ほむら「完全にこっちが悪役の構図ね……別にいいけど」

カオル「バードラモン、進化だ!」スチャッ!

バードラモン「わかったよカオル!」
638 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 08:06:53.15 ID:YHOVVkYO0
―バードラモン超進化ぁぁぁ!ガルダモン!!―


“ガルダモン”

完全体 鳥人型 ワクチン

大空を自在に舞うことのできる翼と、巨大な鉤爪を持つ鳥人型デジモン
ガルダモンは正義と秩序を重んじ、自然を愛する大地と風の守護神でもある
鳥型デジモンの中でも知性と戦闘能力の高い、選ばれしデジモンのみ進化すると言われ崇拝されている
デジタルワールドの秩序が乱れると、どこからともなく現れ、乱れの根源を正し平穏に導くと考えられている
また、同じ志を持つ勇者レオモンとは無二の親友でもある
必殺技は超速で真空刃を繰り出し、敵を切り刻む『シャドーウィング』
シャドーウィングはあまりの速さのため、その正体を確認することはできず、黒い鳥の形をした影のみ認識することができる


ベルゼブモン「けっ!ガルーダだかイカロスだか知らねーが、完全体に進化したぐらいで―」

ガルダモン『シャドーウィング!!』カッ!

かずみ「進化していきなりの不意打ち!?」

ドゴオォォォォン!!

ベルゼブモン「俺には勝てねぇって言ってんだよ!!」

カオル「これでもかっ!!」

ベルゼブモン「ベヒーモス!」

ブロンブロンブロオォォォォン!!

カオル「バイクが一人でに動いた!?」

ベルゼブモン「あらよっと!」ダッ!

かずみ「バイクに押された反動を利用して大ジャンプした!!」

ベルゼブモン「動くなよ?動くと痛いぜ!!」

ガルダモン「えっ!?」

ベルゼブモン『ダークネスクロウ!!』

ズバッ!ズバシャァァァァン!!

ガルダモン「うぁ……」ヨロ…

ズドオォォォォォン!!

ベルゼブモン「動かなくても痛いけどな」

カオル「ガルダモン!!」

ベルゼブモン「次はテメェだ検索小僧!!」ドッ!

ワイズモン「おっと!君は僕を捉える事はできない。君の動作パターンも検索済みで―」パタンッ!

カチッ!

海香「…え!?ワイズモンの本が暁美ほむらの手に!!」

ワイズモン「(し…しまった!このテイマーの時間停止能力は閲覧済みだったのに!こうやって本を閉じられたままじゃ出るに出られない!!)」

ベルゼブモン「余計な事すんなよなぁ!」

ほむら「あなたがいつまでも遊んでいるからよ」ポイッ!

ベルゼブモン「わかってらぁ!さっさと終わらせてやらぁ!!」ゲシィ!!

かずみ「閉じた本ごとワイズモンを蹴り飛ばした!!」

海香「ワイズモン……!!」

ワイズモン「う…う〜ん……だから僕は戦闘はあんまり好きじゃないんだよ……」ガクッ
639 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 08:08:51.33 ID:YHOVVkYO0
ベルゼブモン「どうする?残ったのはお前だけだぜドルガモン?」

ドルガモン「……!!」

かずみ「待って!ドルガモンはあなたと戦う気は……」

ベルゼブモン「オラァ!!」バゴッ!

ドルガモン「うわっ!!」

かずみ「やめて!!」

ベルゼブモン「どうした?Xデジモンの底力見せてみろよ!!」ボガッ!ゲシッ!!

ドルガモン「うっ…うぅぅぅ……」

カオル「酷い…一方的じゃないか……!!」

海香「この冷酷にて無慈悲な様……まさに悪魔ね!!」

ほむら「…ベルゼブモン……もうやめ―」

ベルゼブモン「やっぱテメェとじゃ面白くねぇ……先にそこのデカ鳥から食っちまうか!」

カオル「! ガルダモン!!」

ドルガモン「(やめろ……ユキダルモンと同じく、X抗体を持つデジモンのオレを……仲間だと認めてくれた数少ないデジモンだったんだ……)」

ベルゼブモン「あばよぉ…!」

ドルガモン「やめろおぉぉぉぉぉぉ!!」ドッ!

ほむら「!!」

かずみ「ドルガモン!?」

ドルガモン『キャノンボール!!』

ベルゼブモン「!?」

ズドオオォォォォォォォォォン!!

ベルゼブモン「う…お……!」

ドサッ!

ほむら「え…!?」

かずみ「ドルガモンがベルゼブモンを……!?」

ドルガモン「オレが…やったのか……?」

カオル「あれが…かずみのデジモンが秘めた力なのか……!?」

ワイズモン「ふ…ふふ……検索しても閲覧できなかった未知のデジモンだけの事はあるね……興味深い……ゾクゾクするねぇ……」ヨロッ

ユウリ「ベルゼブモンが倒れた!今がチャンス!リロード!!」

シュィィィィン!

アルカディモン「ギギ…!」

ほむら「! 飛鳥ユウリ!!」

ユウリ「ベルゼブモンのデータを吸い取れアルカディモン!!」

アルカディモン「ギッ!!」ダッ!

かずみ「あぁ!!」
640 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 08:10:17.00 ID:YHOVVkYO0
〜路地裏〜

マミ「反応はこの近くよね……あら?」ピピッ!

テリアモン「どうしたのマミ?反応が消えたとか?」

マミ「いえ、新たな反応だわ……これはデジタルフィールドね!」

テリアモン「普通のはぐれデジモン?」

マミ「そうね、しかも私達が追っていた反応がこのフィールドに入っていくわ!」

ロップモン「二つの反応がぶつかる…?」

マミ「あれ?反応が二つとも消えたわ」

テリアモン「えぇ?逃げちゃったの!?」

マミ「とにかく行ってみましょう!この先の角を曲がったところよ!」ダッ!

シュウゥゥゥ……

テリアモン「ちょうどデジタルフィールドが消えていくところだよ!」

ロップモン「待つなり!まだ誰か居る!」

マミ「人……?」

ホスト「かっはー!ショウさんマジぱねぇっすよこの力!!」

ショウさん「だろ?これではぐれデジモンってのを甚振るのもストレス解消になるし、デジモンが落としたこのデジシードだって俺達もロードする事できるんだぜ」
641 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 08:13:35.02 ID:YHOVVkYO0
マミ「(あの男の人達……テイマー?いえ、まさか……)」

ホスト「マジ超最高っすよこのデジメモリは!俺達がデジモンになっちゃうなんて!」

テリアモン「(デジメモリ!!)」

ロップモン「(ここに現れたデジモンは彼奴らが倒したなりか…!)」

ホスト「それにショウさん、このメモリを売り捌く役割を与えられたんでしょぉ?いいなぁ〜!」

ショウさん「ああ、これ一つ売るだけであの人からすっげー礼金が貰えるからよ。馬鹿なキャバ嬢に貢がせるより儲かるぜ!」

ホスト「俺も肖りたいっすよ!」

ショウさん「まあ、歳食って同じ額が稼げるかっつーのはキャバ嬢も俺達ホストも同じだからな。俺は今このメモリをもっともっと売って貯めた金で新しい商売始めるぜ!安定した老後を過ごせるようにな!」

ホスト「俺にもメモリの販売手伝わせてくださいよ!」

ショウさん「しょうがねぇなぁ…あの人に掛け合ってみるか……」

ホスト「あざぁす!お願いします!」

テリアモン「(マミ…!!)」

マミ「(わかってるわ!…あれ?)」

サキ「そうか…あんた達がデジメモリを売っていたんだね」

ホスト「ん?何だいお嬢ちゃん達?この辺は女の子がうろついてたら危ないぞ」

ショウさん「いや、待て……そうか、お嬢ちゃん達もメモリを売って欲しいんだね?これなんかどうかな、パロットモンっていう鳥のデジモンのメモリ。これと同じやつを陸上部のエースの女子中学生に売ったんだけど、このデジモンに進化した影響で今までのスランプが嘘みたいに競技の記録がのびたらしいよ」

サキ「そうか、未成年にまでメモリの売買を……」

ショウさん「でも、その女の子の様に友達と使い回ししちゃダメだからな。こっちの進化用デジヴァイスで生態コネクトを付けた奴だけしか使えないから。そいつらの様にメモリの毒性で体がおかしくなっても責任は取れないからね」

みらい「サキ、こいつ自分からよくペラペラと自供してくれるね」

サキ「ああ、詳しくは本部に連行してから聞こう」

ショウさん「そうか…あの人が言ってたプレシャス星団とかいうやつか!」

みらい「プレイアデス聖団だ!」

ショウさん「なら、こいつらを殺ればあの人からもっと褒美が貰えるなぁ!!」

ホスト「ショウさん、俺にやらせてくださいよ!」

ショウさん「いや、お前にはちょっと荷が重いかもしれねーから俺がやる」ガシュンッ!

サキ「デジメモリを…!」

みらい「サキ、ボクのデジモンに任せて」

ショウさん「メモリ・エボリューション!!」

シュゴオォォォォォ…!

マッドレオモン「マッドレオモン!!」

マミ「マッド……レオモン!?」

マッドレオモン「さあ、修正してやるぜお嬢ちゃん達」
642 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/04(木) 08:14:30.65 ID:YHOVVkYO0
〜次回予告〜

さやか「ハッピーバースディトゥ〜ユ〜♪」

マミ「ハッピーバースディトゥーユー♪」

ほむら「ハッピーバースディデイアまどか〜♪」

まどか「……」

一同「ハッピーバースディトゥーユ〜〜〜♪」

テイルモン「さ、ロウソクの火を消して」

まどか「うん……」フー

一同「おめでとー!!」

パチパチパチ!

杏子「じゃ、早速ケーキ食おうぜぇ!」

さやか「今日の主役はまどかでしょ!!」

ほむら「まどか、お誕生日おめでとう」

まどか「ありがとうほむらちゃん……みんなもありがとう。こうやってお誕生日を祝ってもらうのはすっごく嬉しいんだけど……」

テリアモン「けど?」

まどか「わたしの誕生日……昨日だから」

一同「……」

まどか「…次回、デジモン☆マギカ……」

まどか『堕ちた獅子王!マッドレオモン』

インプモン「関係無いけど>>1の誕生日もまどかの誕生日に近いらしいぜ」

ギルモン「へー」

ブイモン「どうでもいい情報だな」


今回はここまで
まどっち誕生日おめでとう!
昨日までに間に合わなかったけど勘弁してね
ではまた
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 18:46:12.46 ID:jiuksESSO
タイタンとペガサスを兼ね備えたジュエルビーモンか
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/04(木) 19:03:22.61 ID:FR65/Bje0

なんかダブルのガイアメモリっぽいからスミドロンとかテラーとか期待
あとナスカも!
てか>>1マサルダイモンに投票したんかいwwwwww
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/05(金) 16:50:58.47 ID:JcbbBO4DO
デジモンより人間の方が危険な世界だな
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/10/05(金) 21:01:50.73 ID:R0jG2eCjo
ーpしむるろふら(T_T)(T_T)やだ☻はる、むわゃ
647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/06(土) 23:00:17.27 ID:ZCwxyg2F0

>>624
仁美の先生「いい腹パンだ、暴力的だな。だがまだまだ甘いな仁美(^U^)」
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/07(日) 19:53:02.02 ID:Z1wtJRUT0

仁美の腹パンの先生ってニーサン!?
そういえばデジモンチャンピオンなるゲームを買ったのだが色々と楽しい
自分は面白かったけど>>1の評価を聞きたい
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/08(月) 14:52:44.55 ID:ZLOsxGMYo
このssの影響でだいぶデジモンに興味を持ったんだけど何からやれば良いかな?
取り敢えずデジコレとクルセイダーはやるつもり
650 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:06:36.04 ID:IrN+JpU50
こんにちわ

>>643
槍使ってるから一応ドラゴンも入ってますよね

>>644
一応ショウさんが尻彦さんポジのつもりだったんだけど……ナスカとマッドレオモンじゃ似ても似つきませんよね
共通点は青いとこだけか
テラーは無理っぽいけどスミロドン……つまり、まどマギの猫と言えばあの猫しかいませんよね
とりあえず考えておきます

>>645
本当に怖いのは人間の方だってよくある話ですね

>>646
なるほど

>>647
仁美「先生、バツイチだった奥様との仲は最近どうですか?」

>>648
白状しますと>>1はそんなに多くのデジモンのゲームをやってるわけじゃないから何のゲームかわかりません
そして、>>648さんが買ったゲームもたぶんプレイしてないものだと思うから評価できんと思う
スイマセン

>>649
クルセイダーやるためにスマホに買い換えなくては……
とりあえず昔のデジワー1楽しめたのならリデジオススメですかねやっぱ

投下
651 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:07:38.82 ID:IrN+JpU50
“マッドレオモン”

完全体 アンデッド型 ウィルス

知能を失い闘争本能を高めた狂戦士
もともとは獅子型のデジモンだったが、改造に改造を重ねて今の姿に至った
その過程で意識は消失し、命ぜられるままに目の前に立つ者を倒す操り人形となってしまった
本能のままに行動し考えるということをしないため、罠や仕掛けがあってもお構いなしに突撃してしまう猛進を見せる
基本的には高パワーであるが、殴る・蹴るといった原始的な攻撃ばかりでパターンは少ない
ただ、その鋭い爪には猛毒が含まれており、あらゆるものを腐らせてしまうので注意が必要だ
唯一、必殺技らしいといえば獅子の顔の形をした“気”を放つ『獣王堕拳』である
放たれた獅子の顔の気は立ち塞がるものを食いちぎりながら飛んでゆく



マミ「レオモン……?」

テリアモン「レオモンじゃないよ。マッドレオモンだよマミ!」

マミ「マッハレオモン?」

テリアモン「マッドだよマッド!マッドと言っても動画のMADじゃないからね」

マミ「私達の知ってるレオモンとは違っておぞましい姿ね……」

ホスト「ショウさんマジイカスっすよ!」

マッドレオモン「これが俺と一番相性が良いメモリだったからな!」

サキ「みらい、やっとデジメモリの販売人を一人見つけたんだ!」

みらい「うん!ここでボク達がこいつをとっ捕まえるよ!リロード!」

シュィィィィン!

ベアモン「クマー!」
652 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:09:33.84 ID:IrN+JpU50
“ベアモン”

成長期 獣型 ワクチン

後ろ向きに被った帽子がトレードマークの小熊の姿をした獣型デジモン
ちょっと臆病なところがあるが他のデジモンとすぐに仲良しになる
しかし、一旦戦いが始まると、どんな攻撃を受けても戦い続ける並外れた体力と根性を持っており
とても頼りになる存在
その体に秘めた格闘能力はとても強く
特にパンチの破壊力で自分のコブシを痛めないように革のベルトを巻いているほどである
必殺技は相手の懐に飛び込み正拳突きを思いっ切り打ち込む『小熊正拳突き』


マミ「あっちの子がデジモンをリロードしたわね」

テリアモン「あの子のパートナーはベアモンかあ」

マッドレオモン「どうした?そっちの眼鏡のお嬢ちゃんはデジモンを出さないのか?」

サキ「私のデジモンは……」

ベアモン「サキのパートナーは行方不明なんだクマ!」

みらい「こらベアモン!余計な事言うなっ!」ポカッ!

ベアモン「みらい痛いクマ〜!」

ホスト「何それ?要するに飼ってたデジモンが家出して逃げたって事!?」

マッドレオモン「馬鹿だねぇ、飼い犬も飼いデジモンもしっかり鎖で繋ぎとめておかなきゃ」

ホスト「俺達の場合貢がせる女もっすよね」

マッドレオモン「まあな。稼いできた分は全額きっちり貢がせないと、女って馬鹿だからさ。ちょっと金持たせとくとすぐくだらねぇ事に使っちまうからねぇ」

サキ「何?」

ホスト「そうそう、女も犬もデジモンも躾けが肝心っすね!」

マッドレオモン「ちょっと油断するとすぐ付け上がって、籍入れたいとか言いだすからさぁ甘やかすの禁物よ」

ホスト「捨てる時もホントウザイっすよね。その辺ショウさんは巧いから羨ましいっすよ!」

マッドレオモン「だから、俺はデジメモリの販売を任されたんだぜ。それに引き換え、お前はデジモンの躾けができてなかったから逃げられたんだろぉ?」

サキ「…あ…あいつがいなくなったのは……」

みらい「この野郎!サキの事悪く言いやがってぇ!!許さねぇ!!」

ベアモン「進化だクマ!」
653 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:12:19.21 ID:IrN+JpU50
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=qMPM4xW_lxU&feature=related


―ベアモン進化ぁ!グリズモン!!―


“グリズモン”

成熟期 獣型 ワクチン

明らかに大きな体、殺傷能力を秘めた牙と爪
見た目は凶暴だが正々堂々とした武闘家の精神を持った獣型デジモン
体の割に素早く敵の攻撃を避けたり、受け流すなど、攻撃に頼らない抜群の格闘センスを持っている
決してグリズモンから争いを起こすことは無いが
ひとたび怒らせると二足で立ち上がり重量級の前足「熊爪」を殴り落す
この一撃だけで殆どのデジモンが致命傷を負うほどのパワーの持ち主でもある
この「熊爪」を真似てワルもんざえもんが「ベアクロー」装備しているらしい
必殺技は敵の攻撃の力を利用して、逆に急所をついて一撃で倒す大技『当身返し』


みらい「いなくなったサキのパートナーの代わりに……ボクがサキを支えるんだ!行けグリズモン!!」

グリズモン「グマー!!」

マッドレオモン「いいぜ、遊んでやるよクマちゃん!」シュバッ!

マッドレオモン『ソニック・スラスト!!』

シュバッ!ズバッ!ズババババッ!!

グリズモン「クマッ!!」

テリアモン「速すぎて動きが見えない!!」

ロップモン「あれは闘争本能のみが肥大化し、知性も理性も失われたレオモン……だから本来は狂気とパワーのみに任せた単調な攻撃しかしてこない……だが、デジメモリにより人間から進化する事で……」

マッドレオモン「人間から進化する事で知性と理性を取り戻したマッドレオモンは無敵なんだよ!!」

ホスト「流石ショウさん!マジ尊敬します!」

マッドレオモン「つーわけでもう一度喰らいな!」

マッドレオモン『ソニック・スラスト!!』シュバッ!

みらい「また高速移動!グリズモン!!」

グリズモン「心配無いクマ!今度はよぉく見えたクマ!」

パシッ!

マッドレオモン「なっ…!?」

ホスト「ショウさんの動きが止められた!?」

グリズモン『当身返し!!』

バコォォォォォォン!!

マッドレオモン「がはっ…!!」
654 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:15:17.13 ID:IrN+JpU50
マミ「見事な当て身技だわ」

テリアモン「あのクマも中々やるね〜」

みらい「えらいぞグリズモン!」

ホスト「ショウさん大丈夫っすか!?」

マッドレオモン「へへへ…ちょっと遊びがすぎたな……学生時代ゲーセンで格ゲーやってた時も当て身キャラ使うの上手い奴がいたなぁ……」

みらい「グリズモン、このままメモリブレイクだ!」

グリズモン『熊爪!!』ドッ!

マッドレオモン「おっと!メモリを壊されるわけにはいけねぇよ!」

マッドレオモン『獣王堕拳!!』

ガオオォォォォォン!!

グリズモン「グマッ!?」

ドゴオォォォォォン!!

グリズモン「ク……まぁ……」バタッ!

みらい「グリズモン!!」

マッドレオモン「当て身キャラはもっと慎重に相手の動きを見なきゃなぁ!」

テリアモン「やられちゃったよあのクマ!」

マッドレオモン「さてと、ギズモンを連れてくりゃそのクマ公をデジメモリにできたんだけどな……」

ホスト「ああ、このクマをデジシードにしたら更に金になりそうっすよね!」

マッドレオモン「まあ、しょうがない。デジシードでもいいさ」

サキ「! みらい、ここは逃げるよ!」

みらい「何言ってるんだよサキ!?せっかくメモリを流通させる組織の人間を見つけたんでしょ?こいつらを捕まえるためにここで逃げるわけにはいかないよ!!」

サキ「グリズモンがあいつらにデジシードにされてもいいのか!?」

みらい「でも…ボクはサキのためにこの任務を……」

サキ「任務なんかより、私はみらいにパートナーを失って悲しい思いをしてほしくないんだ」

みらい「わかったよサキ……デジヴァイスに戻れグリズモン!」

シュィィィィン!

サキ「よし、撤収するよ!」

マッドレオモン「おっと、逃すと思ってるのかい?おい!」

ホスト「うぃっす!ショウさん!」ガシュンッ!

サキ「やっぱりコイツもデジメモリを持ってるのか!」

ホスト「デジメモリ・エボリューション!」

シュゴオォォォォ…

リボルモン「リボルモン!」
655 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:22:30.82 ID:IrN+JpU50
“リボルモン”

成熟期 突然変異型 ワクチン

体の部分が銃の砲身になっている変異型のデジモン
どのような経緯で生まれたのかは全く不明だが、正義感に厚く「ウィルスバスター」としても活躍している
「ウィルスバスター」とはワクチン属の中でも、特にウィルス属の持つ“悪”の意識を撲滅
デリートする能力を持つデジモン達のことである
また、ギャンブル好きな一面も持っており、ロシアンルーレットが非常に好きで
ウィルスデジモンでもロシアンルーレットで逃げ延びることができたら見逃すこともある、ちょっと憎めない性格
必殺技は自らが砲身になって正義の弾丸を打ち出す『ジャスティスブリット』



サキ「ウィルスバスターだの正義のデジモンだの…中身のメモリで進化した人間が社会のクズじゃ関係ないじゃないか……!」

リボルモン「クズとは言ってくれるじゃないか眼鏡のお嬢ちゃん」

サキ「女を食い物にしてるヒモ男をクズと言わずに何と言うんだ!」

リボルモン「きっつい嬢ちゃんだね〜」

マッドレオモン「さあ、俺とコイツで挟み撃ち!これでもう逃げられねーぜ!」

リボルモン「ショウさん、こっちのキツイ眼鏡ちゃんは俺がゴチになっていいっすか?」

マッドレオモン「じゃあ、俺はこっちのちっこい方かよ?そういう趣味は無いんだぜ俺」

リボルモン「何言ってるんすか。ショウさんどんな女でも看護婦のコスプレさせればみんなイケるって言ってたっしょこの前?」

みらい「サキ…!」

サキ「(くっ…!あいつが……あいつさえ居てくれれば!かずみは戻ってきたというのに、お前は何処行ったんだよ!)」

テリアモン「マミ!さすがにあれはちょっとヤバイんじゃない?」

マミ「そうね、助けてあげましょう!」

リボルモン「狙い撃つぜ〜!」

リボルモン『ジャスティス―』

マミ『ティロ・ボレー!!』

ドドドドドドドッ!!

リボルモン「うわっ!?」

マッドレオモン「誰だ!?」

マミ「大丈夫かしら?」

サキ「お前は巴マミ!!」

みらい「サキ、コイツもブラックリストテイマーなんだよね!」

テリアモン「助けに来てやったのに失敬な子達だな〜!」

サキ「そうか……販売人に加え、デジメモリ開発者の娘まで!」
656 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:25:47.73 ID:IrN+JpU50
マミ「デジメモリ開発者の……娘!?」

テリアモン「何の事さ!?」

サキ「とぼけても無駄だ!デジタルモンスターの生みの親……シブミ……いや、巴博士!つまりお前の父親!」

みらい「デジメモリを作れる人間なんてそれしかいないからな!」

マミ「え…?え……?や…やっぱりシブミは私のお父さん……?で…でも……」

ロップモン「マミ、気を確かに持つなり!」

サキ「父親の命令で部下であるそいつらの援護に来たのか!」

テリアモン「何言ってるのさ!マミのパパは交通事故で……」

サキ「既に死んでいるんだろ?そんな情報は把握済みだ」

マミ「じゃあ!そのシブミって一体誰なのよ!?」

みらい「娘なのに何も知らないの?シブミは“あの子”と同じで―」

サキ「みらい、お喋りが過ぎる……」

みらい「ゴメン、サキ……」

テリアモン「そっちから言い出したんだから最後まで詳しく教えろよぉ!」

リボルモン「さっきから俺達を無視すんなよなぁ!」

リボルモン『ジャスティスブリット!!』

ドキュンッ!ドキュンッ!

みらい「うるさぁい!!」

みらい『ラ・ベスティア!!』

ポポポンッ!

ワラワラ

クマー!クマー!

テリアモン「うわっ!デジモンを一杯出してきた!!」

ロップモン「否、これはデジモンに非ず」

マッドレオモン「ただの動くクマのぬいぐるみだ!」

リボルモン「どんだけクマ好きなんだよ!」
657 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:29:38.48 ID:IrN+JpU50
カプッ!

リボルモン「痛ててて!このクマ共噛んできやがったよ!」

みらい「今のうちに逃げようサキ!」

サキ「あ…ああ!」

ダッ!

リボルモン「あっ!待ちやがれ!!」

テリアモン「こんなクマのぬいぐるみなんて!ロップモン!」

ロップモン「承知!」

ロッテリ『『ダブルタイフーン!!』』

ギュルウゥゥゥゥゥゥン!!

グマー!グマグマー!!

ズバァン!!

ロップモン「我等の敵ではない」

テリアモン「クマのぬいぐるみは全部お片付けしたけどあいつらには逃げられたなぁ!」

シュウゥゥゥ……

ホスト「ショウさん、どういう事っすか?この女の子がデジメモリ作った人の娘って本当っすか?」

ショウさん「い…いや、俺もあの人から詳しい事は聞いてないけど……デジモンをデジメモリにするギズモンっていう人工デジモンはある科学者が作ったって言ってたけど……戻って聞いてみるか!」ダッ!

ホスト「待ってくださいよショウさ〜ん!」

テリアモン「って!あのホスト風の奴等まで逃げたよマミ!」

マミ「……」

テリアモン「マミってばぁ!」

マミ「私のお父さんはシブミで……デジメモリを作ってこの世界を……」

テリアモン「マミのパパはそんな悪い事するわけないじゃないか!」

マミ「でも、さっきあの子は確かに私のお父さんの事を!」

テリアモン「だから、これは何かの間違いだってば!だいたいデジメモリを作ってるのはアナグロマンのはずでしょ!?」

マミ「じゃあ、結局シブミって誰なのよ!?」

ロップモン「真実をつかむにはあのテイマー達か、デジメモリをこの世界にバラまいている者に問い質すしかないなり……」

マミ「山木さん……」

テリアモン「あのジッポカチカチオジサン?」

マミ「あの人はお父さんの事知っていたから昔私に接触してきたのね……」

テリアモン「あ〜……確かにそんな意味ありげな事言ってたね、今考えてみると」

ロップモン「ならば、DATSヒュプノスなる組織を攻めるか」

テリアモン「あすなろ市にあるって以外情報が無いなぁ」

マミ「…なら、あのプレイアデスのテイマーを……」

テリアモン「え?マミ…?」
658 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:32:45.23 ID:IrN+JpU50
〜公道〜

ユウリ「アルカディモン!ベルゼブモンのデータを吸い尽くせ!!」

アルカディモン「ギ…!」ドッ!

ほむら「ベルゼブモン!!」

バッ!

ベルゼブモン「オラよ!!」

ゲシィィィッ!!

アルカディモン「ギッ!?」

カオル「いきなり起き上がって蹴り飛ばした!!」

ユウリ「何だと!?」

ベルゼブモン「ほむら!」

ほむら「! ええ!」バッ!

パシッ!

海香「テイマーに預けていた銃を受け取って……」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』

バキュンバキュゥゥゥゥゥン!!

ズドォン!!

アルカディモン「ギイィィィィィィィ!!」

ユウリ「アルカディモン!!」

ベルゼブモン「ちっ!貫いたけど急所を外したから致命傷じゃねぇか!」

かずみ「ベルゼブモン!ドルガモンの攻撃で気絶してたんじゃないの!?」

ベルゼブモン「バーロー!この俺が成熟期デジモンの攻撃でぶっ倒れるかっつーんだよ!こいつらのギラギラの殺気に気付いてたから誘き出すために寝たふりしてたんだよ!!…痛てて……」

ほむら「今、痛ててって言ったわよね?」
659 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:35:06.29 ID:IrN+JpU50
白バイ警官「き…キミは本官にデジメモリを売ってくれた……」

ユウリ「ええい!邪魔だハズレ野郎!!」ゲシッ!

海香「そう、あなたもメモリ流通の組織の一員のようね」

ほむら「飛鳥ユウリもデジメモリを…?」

カオル「なら、こいつも引っ捕えなきゃね!」

ユウリ「デジメモリの売買なんてアタシのアルカディモンの育成ついでのバイトだ!バルバモンの事なんて関係無い!!」

ガルダモン「バルバモン?」

ワイズモン「強欲の大罪を司る七大魔王の一人だよ。そこのベルゼブモンと同じく」

ベルゼブモン「俺は元七大魔王だ」

ほむら「そのアルカディモンもベルゼブモンの魔弾をもう一度受ければ超究極体に進化する前に終わりね」

ユウリ「(くっ…!今回は引き下がるしかないか!流石のアルカディモンもこの状態では治療をしなくては不味い!だが、どうやって隙を作るかな……そうだ!)」

ユウリ「アルカディモン、あれを出せるだけの力は残ってるね?」

アルカディモン「…ギギッ!」

ユウリ「よし!コマンドアップリング!『リモート・エルザマリア!!』」

キュインッ!

アルカディモン「ギッ!!」

シュゴオオォォォォ…!!

かずみ「な…何?アルカディモンから……」

ドルガモン「大きな影が!!」

ズオオオォォォォ……!!
660 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:39:03.73 ID:IrN+JpU50
〜影の魔女の結界〜

カオル「あの影が出てきたと同時に周りが変な空間になっちゃったよ!?」

海香「デジタルフィールドとは違うようだけど……」

ワイズモン「興味深い現象だ……」

ほむら「これはまさか……魔女の結界!!」

ズオオオ…!

エルザマリア「……」

ガルダモン「あの大きな影が……女の人の様な形に変わった!!」

カオル「デジモン!?」

かずみ「デジモンアナライザーで見てみるね!」ピピッ!

かずみ「影の魔女…成熟期クラス…その性質は『独善』。全ての生命のために祈り続ける魔女…祈りの姿勢を崩さぬまま、その影の中へとあらゆる命を平等に引きずり込む。この魔女を倒したくば黒色の苦痛を知らなくてはならない……って、何このデータ!?」

ベルゼブモン「あの世界に行った時に倒してグリーフシードからロードした魔女の一体じゃねぇか!!」

ほむら「マミの魔女化の騒ぎからワルプルギスの夜が来るまでの間グリーフシードを集めてた時にね……」

ベルゼブモン「くそっ!シャルだけじゃなく殆どのロードした魔女のデータは奴に持ってかれちまってたのかよ!!」

ユウリ「そして、アルカディモンはこの魔女とかいうモノのデータを再生して自在に操る事ができる!!」

ベルゼブモン「ああっ!畜生!!ロードした魔女の技は使ってないヤツがまだまだあったのによぉ!!」

ほむら「だいたい、あの時あなたが意地汚くせっかく手に入れたグリーフシードをロードするからよ!あの世界のまどか達が魔女化しない為にも分けてあげなきゃいけなかったのに!!」

ベルゼブモン「んだよぉ!見滝原はみんなに任せて、俺達は主に他の街の魔女を狩りまくったから俺がちょっとロードしてもよかったろぉ!?」

ほむら「今までの時間軸で見た事無い魔女もいたから、倒すのに手間取ったというのに……」

ワイズモン「ふむ、君達の会話の中には興味深いキーワードが沢山あるね。早く帰って検索したいよ」

海香「ワイズモン、それどころじゃないわ」

ユウリ「あとはその魔女とやらと遊んでるんだねぇ!」シュバッ!

ほむら「! 逃がさな……」

セバスティアンズ「キシャアアァァァ!!」

シュババババッ!

白バイ警官「たた…助けてくれえぇぇぇぇ!!」

かずみ「テッカモンに進化してたおまわりさんが!!」

ベルゼブモン「やべっ!魔女の使い魔に襲われてるぜ!!」

ほむら「くっ…!」カチッ!

ドガァァァァァァン!!

白バイ警官「うぅ……」ガクッ!

ベルゼブモン「時止めてそのポリ助けて使い魔は爆弾で片付けたか」

ほむら「でも、その間に飛鳥ユウリには逃げられたわ……」
661 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:41:53.46 ID:IrN+JpU50
エルザマリア「……」

セバスティアンズ「キシャエェェェ!!」

かずみ「影の魔女の手下。成長期クラス…その役割は『妄信』。影の魔女によって救われてしまった命達の集合体……彼らは同胞を求めている……!?」

ほむら「この警官も今まさに同胞にされるところだったわね」

カオル「それって……あの化け物に取り込まれてたって事!?何なんだよアレ!!」

ガルダモン「デジモンじゃないって事は間違いないよカオル!」

ワイズモン「イレギュラー…異分子ってところだね。ゾクゾクするねぇ」

ドルガモン「異分子か……」

ベルゼブモン「おう、オメェら。まずはこの魔女ってのを殺らねぇとここからは出れないぜ!」

ほむら「そこら中から影の攻撃が来るから注意しなさい」

かずみ「う…うん!行くよドルガモン!」

ドルガモン「OKかずみ!」

ドルガモン『パワーメタル!!』バシュンッ!

カオル「しかたない!任務はこのわけわかんないのを倒してからだ!」

ガルダモン「任せて、カオル!」

ガルダモン『シャドーウィング!!』カッ!

ドゴオォォォォォン!!

ワイズモン「デジモンアナライザーにデータが出たという事はインキュベーモンのデータベースにもあの魔女というもののデータがあるという事かな?なら、JBモンにアクセスすれば……」

海香「ワイズモン、検索の事は戦いを終わらせてからにしなさい」

ワイズモン「わかってるよ海香。早く本部に帰って検索をしたいからね、さっさと終わらせるよ」

ワイズモン『エターナル・ニルヴァーナ!』

セバスティアンズ「!?」

シュオォォォ…!

ほむら「使い魔を石に封じ込めた!?」

ワイズモン「とりあえず、資料として僕の時空石に一体確保だ」

海香「やめなさい!そんな得体の知れないものを!!」

ワイズモン「だからこそ検索の対象としてそそられるんじゃないか」
662 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:43:36.52 ID:IrN+JpU50
かずみ「ドルガモン!本命に一気に接近するよ!」ストッ

ドルガモン「わかった!」バサァ!

ベルゼブモン「あっ!あいつらに取られてたまるかよ!俺がベヒーモスに乗って先に……」

ジュバババババッ!

ベルゼブモン「ちっ!何で俺の方を狙ってくるんだこの影!!」

ほむら「かずみ達は空だからね」

バサッ!

ドルガモン「奴の真上まで来たよかずみ!」

かずみ「お祈りなら、自分が安らかに逝けるようにするんだね!」ダッ!

かずみ『リーミティ・エステールニ!!』シュゴッ!

エルザマリア「!!」

ドゴオォォォォォン!!

ドルガモン「やったぁ!」

ベルゼブモン「ちっ!あいつらに先を越されちまったか……」

ほむら「光線技ね……意外と攻撃的な魔法を使うのね彼女……」

シュワァァァァ……

ワイズモン「ふむ。デジタルフィールドと同じく、倒せば結界が晴れるようだね」
663 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:44:34.46 ID:IrN+JpU50
カオル「何だろコレ?デジシードじゃないようだけど……」

ほむら「グリーフシード。あの魔女の卵よ」

ワイズモン「また貴重な資料が手に入ったね。これは我々が頂くよ」

ベルゼブモン「魔女を殺ったのはお前らだ。好きにしろ……」

ほむら「ただし、あなた達のデジモンにロードするのはやめといた方がいいわ」

海香「ご忠告感謝するけど……私達の任務はまだ終わって―」

カチッ!

海香「ない……って、時間停止で逃げられたわね……」

ガルダモン「でも今の私達じゃ、あのベルゼブモンには勝てなかったよ」

カオル「ガルダモンが究極体に進化できればいけるんじゃない?」

ワイズモン「いや、未知なる力を秘めた彼が進化すれば……」

ドルガモン「オ…オレ……?」

カオル「そうだな!さっきもベルゼブモンに一発かませたんだ!かずみのデジモンは進化したら私達プレイアデスの主戦力になるよ!」

かずみ「ベルゼブモン達と戦うかはともかく……わたし、ここでやりたい事わかった気がする!」

ドルガモン「オレもだよ、かずみ。こんなオレでも…何か役に立てるんだなって……」

かずみ「ここでプレイアデスのテイマーとして戦っていけば、記憶も取り戻せそうだしね!」

海香「記憶……ね」

ドルガモン「かずみの為ならオレもっともっと戦って、進化してみせるよ!」

かずみ「うん!がんばろうねドルガモン!」
664 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:47:04.25 ID:IrN+JpU50
〜河川敷〜

さやか「……」スタスタ

ブイモン「さやか、待ってよ!待ってくれよぉ!!」

さやか「……」スタスタ

ブイモン「ゴメンよさやか……俺、あの時体が震えて何もできなくってさ……」

さやか「……」

ブイモン「あの決闘で俺が負けたせいでさやかは恭介を……これじゃあ、さやかは何の為に願いを……」

さやか「…あたしの戦う理由って、結局それだけなの?」

ブイモン「さやか?」

さやか「正義だ世界の為だって言って、本当は恭介が欲しいだけの色ボケ女だったって言いたいのあんた?」

ブイモン「いや…そんな事思って……」

さやか「そう言ってるようなもんじゃない!!」

ブイモン「!?」ビクッ!

さやか「だったら何で勝たなかったのよ!何で進化しなかったのよ!!あんたがあそこで進化できてれば勝てない相手じゃなかったのに!!」

ブイモン「さ…さやかぁ……でも、俺……さやかの為に……」

さやか「あたしの為って何?進化できないあんたが……あたしの為に何ができるっていうの!?さっきも何もできなかったじゃない!!それがあたしの為って!!」

ブイモン「う…ううぅぅ…うわあぁぁぁぁぁぁん!!」ダッ!

さやか「…あたし、何言ってんだろ……もう救いようが無いよ……」


マタドゥルモン「ふふふ…何アレ!テイマーがパートナーデジモンに八つ当たりだよ!はははははっ!マジウケるんだけど!!ねぇ、ダンナもそう思うでしょ?」

ベルゼブモンX「……」


―ははは…やっぱ俺って駄目なんだよ……俺だけ成熟期までにしか進化できないし―


―現にリアライズもしていないゲームの中のお前にだってバトルで負けちゃうし―


―え?俺が強いだけだから気にすんな?…あんま慰めになってないよソレ―


―もうすぐアレが来るらしいのに…俺だけ足手まといだよ……お前がリアライズしたら更に立場ないだろうな俺―


―こんな俺が…あいつの為に何ができるって言うんだろうな……―


――――
―――
――



ベルゼブモンX「…ちっ!」バサァ!

マタドゥルモン「ちょっ!何処行くのよダンナぁ!?あんま目立つ事すんなって言われてるでしょぉ!!」
665 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:51:57.95 ID:IrN+JpU50
ブイモン「さやか……俺、もうさやかの為に何もできないのかなぁ……」

バサァ!

ベルゼブモンX「人間の為って、馬鹿かお前は!!」

ブイモン「お…お前は!この世界に来てたのか!?」

ベルゼブモンX「お前は人間の為に戦うのか?それだけの為に戦って進化するのか?それは本当にお前の為になるのか?」

ブイモン「そ…そうだよ!テイマーの為に戦うのがパートナーデジモンじゃないか!お前に何がわかるって言うんだよ!!」

ベルゼブモンX「あそこの餓鬼共を見てみろ」

ブイモン「え…?あ、デジモンのゲームで遊んでる……」

ピロピロッ♪

子供A「やったぁ!俺の勝ちぃ!」

子供B「ちっくしょう!このデジモンが弱すぎるんだよ!この新機種で唯一究極体への進化が無いブルーメラモンだしよ!」

子供A「だったら新しいデジモン育てるためにリセットしちゃえば?」

子供B「そうだな!」ピー!

ブイモン「あっ…!」

子供A「おい、今度はお前対戦しろよ」

子供C「待ってよ、もうすぐ進化するからさ……あぁ!!」ピピピピッ!

子供B「うっわー!ヌメモンじゃん!!」

子供A「ぎゃはは!ちゃんとウンコ流さないからだよ!」

子供C「くっそぉ!俺もリセットしてやる!!」ピー!

ブイモン「最後まで育てないで消去しちゃうなんて……ゲームの中のデジモンだって俺達と同じで生きてるのに……」

ベルゼブモンX「人間なんて皆あんなもんだぜ、育てたデジモンが弱かったり思い通りに進化しなけりゃ自分等の勝手な都合で消去だのリセットだのってよぉ!」

ブイモン「育てたテイマーの責任なのにな……」

ベルゼブモンX「お前も今あの餓鬼共に消されたデジモン達と同じだ。進化できないからテイマーに捨てられたんだろ?」

ブイモン「ち…違っ……」

ベルゼブモンX「役に立たなけりゃああやって消されたり捨てられるだけだ……人間なんかの為に戦っても最後はロクな事になんねぇんだよ……」

ブイモン「! …お前にも……テイマーがいたのか?」

ベルゼブモンX「…俺はテメェらの事しか考えてねぇ人間共に復讐するために奴等と手を組んだ……だから、お前も俺と来い」

ブイモン「え!?」

ベルゼブモンX「進化なんてなぁ、人間の力が無くったってできるんだよ!俺の様になぁ!!お前も自分を使い捨てした人間への恨みを力にすれば一人で進化できるはずだ!そうすればお前を捨てた人間に復讐を……」

ブイモン「ま…待てよ!俺はまださやかに捨てられたわけじゃ……」

ザッ

ブイモン「!!!」ゾクゥ!!
666 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:54:25.61 ID:IrN+JpU50
タクティモン「何をしているのかなベルゼブモン殿?あのデスジェネラルが待ち兼ねているというのに……」

ベルゼブモンX「何だよオメェかよ。ちょっと待ってろ、今大事な話をしてるとこだ」

ブイモン「う…あ…あぁ…ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ダッ!

ベルゼブモンX「あ、おいっ!まだ話の途中だろうがよぉ!!」

ブイモン「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ダダダダダダッ!

ベルゼブモンX「何だあいつ……」

マタドゥルモン「このオッサンがあの子が進化できなくなった理由だからね。前にやられたのがトラウマだったみたいでさ!」

ベルゼブモンX「そう…だったのか……」

タクティモン「あの時の太刀傷から自らを乗り越えることによって、あのデジモンは更にパーフェクトに剣に磨きがかかると思ったのだが……どうやら私の見込み違いだったようだな」

ベルゼブモンX「ちっ!せっかく誘ってやったのによ……!」

マタドゥルモン「え、何?ダンナあのデジモンを仲間に引き入れるつもりだったの!?俺とつるむ時でさえ最後まで拒み続けたほど一匹狼気取りだったダンナがどういう風の吹き回し!?しかもあんな進化できなくなったデジモンを!!」

タクティモン「そう、せっかく奴等を追って私もこの世界に来たというのにあの体たらくでは蛇鉄封神丸を抜く事は無さそうだ……」

マタドゥルモン「じゃあ、他の選ばれし少女のデジモンを相手すれば?」

タクティモン「…貴殿等でも、楽しめそうだがな」

ベルゼブモンX「…!」

マタドゥルモン「やめてよぉ〜こっちでは進化するための餌が少ないんだからさぁ!ゴリーの血を吸う事になっちゃうじゃん!」

ゴリモン「ウホッ!?」


ニコ「(やれやれ、あんなデジモン三体を相手にするなんて…鹿目まどかの方を任せるために置いてきた里美のミケモンと私のデジモンをジョグレスさせて究極体に進化させない限り……いや、それでも……まったく、室長も無理難題を押し付けるよ……とりあえず……)」
667 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:56:35.76 ID:IrN+JpU50
さやか「……」トボトボ…

杏子「お、いたいた!さやかー!」ダッ!

さやか「杏子……」

杏子「悪ぃ遅くなって!ゆまの家に行ったら色々あってさ!そんで昼飯食ったらゆまは疲れて寝ちゃって美枝オバサンに任せてきちまったよ!」

さやか「そう……」

杏子「どうしたんだよさやか?顔色悪いぞ?」

ギルモン「ブイモンは?」

さやか「ブイモン……」

杏子「そうだ、ブイモンはどうしたんだよさやか?」

さやか「あたしさ、ブイモンに酷い事言っちゃったんだ……仁美のスティングモンとの決闘で進化できなかったからって……八つ当たりしちゃって……」

杏子「え?いや、ちょっと何言ってるのか……落ち着いて詳しく話せよ……」

さやか「テイマー失格だよぉ……大切なパートナーを傷つけて……」

杏子「だから落ち着けってば!!」

さやか「最低だよあたし……そう、最低よ!クズよ!生ゴミよ!こんなあたしなんてもうっ!!」

杏子「落ち着けって言ってるだろ!!」ボゴォ!

さやか「がばっ!!」

杏子「何があったのかよくわかんねーけど、ブイモンに八つ当たりしちまった。そうなんだな?」

さやか「うん……」

杏子「…アタシもさ、親父達が逝っちまった直後ギルモンに当たちまったんだ……「契約なんかしなきゃよかった!アンタなんかいなければこんな目にあってなかった!」ってね……」

さやか「契約の願いは杏子自身が願った事なのに最低じゃんそれ……」

杏子「ああ、最低だ。アタシの自業自得だったのに、それをギルモンに責任転嫁してよ……その後、更に後悔して自己嫌悪したもんさ……今のあんたと同じ様に」

さやか「ううん…杏子の家族があんなんになったんだから、近くにいた誰かに当たらなければやり切れない程だったんでしょ……」

杏子「しかも、アタシの世話してくれようとしてくれてたオジサン達にまで当たってたからな……」

ギルモン「でも、ギルモン杏子がすごくつらいのわかってたから」

杏子「ああ、ありがとうなギルモン……」

ギルモン「だから、さやかもブイモンにちゃんと「ゴメン」って言えば仲直りできるよ!」

さやか「うん……あたし、ブイモンに謝らなくっちゃ!」

ニコ「懺悔する必要は無いよ。君達のデジモンを私に引き渡せばノープログレム」

さやか「え!?」

杏子「お前はさっきの!」

ニコ「今度はちゃんと命令されたからね。君のデジモン捕獲させてもらおう佐倉アンコ」

杏子「アンコじゃない!杏子だ!」

ニコ「リロード、ホークモン」

シュィィィィン!

ホークモン「ホーーーック!」
668 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:57:33.55 ID:IrN+JpU50

“ホークモン”

成長期 鳥型 フリー

常に礼儀ただしく、いつも冷静沈着な鳥型デジモン
ブイモンと同じく、古代に栄えた特殊な種族の末裔で
“デジメンタル”の力を借りてアーマー体に擬似進化することができる
得意技はくちばしで啄木鳥のように激しい突付き攻撃をする『ビークペッカー』
必殺技は頭部の羽飾りをブーメランのように使う『フェザースラッシュ』


ホークモン「お呼びですかニコさん?」

ニコ「あの赤いデジモンを捕獲するよホークモン」

ホークモン「かしこまりました。あの赤いデジモンの捕獲ですね?」

ギルモン「そのデジモンもギルモンと同じで赤いよ!」

杏子「アタシのギルモンを甘く見るなよ!返り討ちにしてやるぜ!!」

ギルモン「ギルモン、究極体に進化できなくても強いよ!」

杏子「アンタのデジモンの究極体は確かジョグレス体だったなぁ!だが、今回は一人って事は究極体に進化できないのはお互い様だ!」

さやか「え?杏子も究極体に進化できないの……?しかもあっちの奴にデジモンもジョグレスで究極体って……」

杏子「でも、条件が同じなら負ける気がしねー!」

ニコ「うん、そうだね。確かにホークモンと君のデジモンのこのままの一対一の真っ向勝負じゃこっちの方が分が悪いだろう」

さやか「な…何あいつ?なら、どうして戦いを……?」

ニコ「一対一……ならねっ!」バッ!

杏子「何!?」

シュポンッ!シュポンッ!

ホークモンA「ホーク!」

ホークモンB「ホーク!」

ホークモンC「ホーク!」

さやか「ホークモンが増えた!?」

杏子「分身か!?」

QB「あれは君の幻惑の魔法の様な分身では無い。実体を持つ複製体だ」

杏子「複製だと?」

QB「神那ニコは『再生成』の祈りを契約した。つまり物質の構造を作り替え別のモノに再構築の能力もあれば、デジモンのデータをコピーして複製する能力も持っているんだ」

さやか「コピーしたデジモン!?」

ニコ「もっと面白いものを見せてあげよう……そっちのホークモンは通常進化、そっちのニ体は……デジメンタルアップ!」スチャッ!

さやか「デジメンタル!?」

ピカアァァァァ……ピカンッ!

アクィラモン「はっ!」

ホルスモン「ホッ!」

シュリモン「シュシュっと参上!」

杏子「くっ!?」

さやか「三体のホークモンをそれぞれ別のデジモンに進化させた……!?」

ニコ「では、始めようか佐倉杏子。大切なパートナーには今のうちに別れの言葉を言っておく事をお薦めするよ」
669 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/10(水) 15:58:23.79 ID:IrN+JpU50

〜次回予告〜

キリカ「しばらく出番が無さそうなのでここで出させてもらうよ」

アグモン「ところでマッドレオモンって……何で今更クロウォで最初にやられた雑魚キャラを……」

キリカ「所謂中の人ネタだよ。>>1の拙い脳じゃこれが精一杯のアイデアだから」

アグモン「ま、クロウォのデジモンの強さ基準とこのSSのデジモンの強さ基準違いなんて今更だからな」

キリカ「むしろ七大魔王最強デジモンが雑魚扱いクロウォの方が……」

アグモン「それはもういいから」

キリカ「という訳でこれからマッドレオモンが強キャラ扱いになるかもしれないが勘弁してくれ」

アグモン「でも、レオモン系デジモンの辿る末路は……」

キリカ「それももういいから」

キリカ「次回、デジモン☆マギカ!」

キリカ『翼よ再び!復活のアルフォースブイドラモン』

キリカ「今月のきらマギの私の活躍も見てくれよ!」

アグモン「俺達の再登場いつだろ……」


今回はここまで
そしてこれからきらマギ買いに行ってきます
ではまら
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/10(水) 18:46:57.53 ID:UcrtxQKE0
乙!
いよいよアルフォースブイドラモンさんが復活するかー
1スレぶりだね
ブルーメラモンさんはアイテムを使えば進化できるけどね
俺>>1のおかげでデジモン熱が復活したわ
本当にありがとう
これからも期待してるよ
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/11(木) 15:57:03.99 ID:XaWOwOzFo
ブイモンはこれから主力はアルフォで行くのかインペリで行くのか、あるいはマグナで行くか悩むな
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/11(木) 18:18:00.25 ID:NOktvJCk0


ロッテリ『『ダブルタイフーン!!』』
アをつけると教祖様が来るな・・・
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga sage]:2012/10/11(木) 20:30:07.67 ID:1pOQmyN10
>>672
そもそもあの二体はロッテリアとのコラボで生まれたんだけど
674 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:15:17.08 ID:z48vJ8fg0
こんにちわ

>>670
ありがとうございます
自分もリデジで一回ブルメラに進化しちゃったけど
進化アイテムなかったから下水道の汚物回収のためにスカモンにしちゃった

>>671
マグナはないですね
おや?こんな時間に誰だ……?

>>672
ピエモン「パラッパラッパー!」

>>673
近所にロッテリアなんてなかったから限定カードもらえませんでしたね当時

投下
675 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:17:37.97 ID:z48vJ8fg0
―ホークモン進化ぁぁぁ!アクィラモン!!―


“アクィラモン”

成熟期 巨鳥型 フリー

頭部から巨大な2本の角を生やした、巨鳥型デジモン
“砂漠の巨鷲”と呼ばれ、マッハのスピードで大空を飛び、遥か遠く離れた敵を見つけ出す眼力を持っている
頭部の角は、遥か上空から滑空して敵に突進する時に、絶大な威力を発揮する
鳥系デジモンは強暴な性格が多いが、アクィラモンは礼節を重んじ、忠誠を誓った主人の命令には絶対に従う
必殺技は上空から敵に突進する『グライドホーン』と
雷鳴にも似た鳴声と共にリング状の光線を発射する『ブラストレーザー』


ニコ「更に、この二つのデジメンタルで……デジメンタルアップ」


―ホークモンアーマー進化ぁぁぁ!―


―羽ばたく愛情、ホルスモン!!―


“ホルスモン”

アーマー体 獣型 フリー

“愛情のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体の獣型デジモン
“愛情のデジメンタル”は“風”の属性を持っており
このデジメンタルを身に付けたものは天空を駆け抜ける一陣の風のように翼をはばたかせ大空を舞う
空中での戦いにおいては、そのスピード、攻撃全てが、敵のデジモンの上をいく
必殺技は、翼から衝撃波をくりだす『マッハインパルス』と
体を回転させて巨大な竜巻を起こす『テンペストウィング』
得意技は鋭い眼光から放たれる、呪縛の光線『ウジャトゲイズ』



―弾ける純真、シュリモォン!!―


“シュリモン”

アーマー体 突然変異型 フリー

“純真のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体の突然変異型デジモン
“純真のデジメンタル”は“草木”の属性を持っており
このデジメンタルを身に付けたものは自然に同化する能力をもち
木の葉が舞うごとく風にかくれ、敵の死角よりあらわれて的確な攻撃を叩き込む
その姿は、まさに忍者といえる
得意技は伸びる手足の先の手裏剣を回転させ敵を攻撃する『紅葉おろし』
必殺技は、背中の大手裏剣を空中高くから敵に投げつける『草薙』(『草薙』と『紅葉おろし』は手裏剣の名前でもある)


杏子「複製したホークモン三体を三種類のデジモンに進化させやがったのか!」

さやか「一体は成熟期で残りのニ体はアーマー体…?デジメンタルなんて持ってたの!?」

ニコ「デジメンタルなんてDATSヒュプノスで吐いて捨てるほど保管してあるよ。今まで倒したアーマー体デジモンがドロップしたやつがね」

ホルスモン「アーマー進化できるデジモンは限られてますからデジメンタルを使えるデジモンは私達だけですけどね!」

杏子「とにかくギルモンを進化させなきゃ勝負になんないか……行くよ!」

ギルモン「うん!」
676 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:19:44.04 ID:z48vJ8fg0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=qMPM4xW_lxU&feature=related


―ギルモン進化ぁ!グラウモン!!―


杏子「まずは鳥の方を焼き鳥にして食ってやれ!」

ニコ「かずみと同じ様な発想するね」

グラウモン『エキゾーストフレイム!!』ボッ!

ホルスモン『テンペストウィング!!』

ギュルウゥゥゥゥゥン!!

スバァン!

さやか「竜巻でグラウモンの炎を掻き消した!」

ニコ「その程度の炎じゃホルスモンとアクィラモンを美味しく焼く事はできないよ」

アクィラモン『グライドホーン!!』ドッ!

ドゴォォ!

グラウモン「ぐっ…!!」

シュリモン「人に隠れて悪を斬る!」

シュリモン『紅葉おろし〜!!』シュバッ!

杏子「負けるなグラウモン!」

グラウモン『プレズマブレイド!!』

ガキンッ!

ニコ「中々粘るね。けど…」

さやか「向こうが三体掛かりじゃ不利だよ杏子!」

杏子「わかってる!でも、あの程度の相手に……」

さやか「てゆーか…あたしらも戦えばよくない?」

杏子「! そうだ…そうだな!デジタルワールドじゃ魔法少女じゃもう太刀打ちできねー程のデジモンばっかでデジモンに任せっきりだったけど……」

さやか「成熟期やアーマー体相手ならいけなくない事もない!」ダッ!

ガキィン!

シュリモン「シュシュッ!?」

杏子「あらよっと!」ジャラッ

ザシュッ!!

ホルスモン「ほぉ!!」

杏子「これで実質三対三だな!」
677 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:22:53.78 ID:z48vJ8fg0
ニコ「私も魔法少女に変身できる事を忘れてもらっては困るよ」バッ!

ニコ『プロルン・ガーレ』パキパキ

ボキュッ!

さやか「指ミサイル!?」

ドゴォォォォォォォン!!

さやか「痛っ……!」

杏子「怯むなさやか!奴もたいした使い手でじゃない!」ドッ!

シュリモン「!!」

ズバァン!

杏子「これで一匹!」

ニコ「甘いよね」

杏子「あ?」

さやか「杏子うしろ!!」

シュリモン『草薙〜!!』

ズバッ!!

杏子「ぐあっ!!」

グラウモン「杏子ぉ!!」

杏子「だ…大丈夫だ!」

さやか「シュリモンがもう一体!?」

ニコ「私のデジモンはまだまだ複製できるのだ」

ポポポポポンッ!

バサッ!バサッ!

シュババババッ!

アクィラモン×13「「「「「はっ!!」」」」」」

ホルスモン×13「「「「「「ほっ!」」」」」」」

シュリモン×13「「「「「「シュシュッ!」」」」」

グラウモン「あ…あんなにたくさん!!」

さやか「ブイモンが…ブイモンがいてくれれば……」

杏子「くそぉ!!」

ズバッ!ズザァン!!

グラウモン『エキゾーストフレイム!!』ボッ!

ドゴォォォォォォン!!

ニコ「一斉攻撃」

アクィラモン×13『『『『『ブラストレーザー!!』』』』』

ホルスモン×13『『『『『ウジャトゲイズ!!』』』』』

ビイィィィィィ!!

ドガアァァァァァァン!!

グラウモン「うわぁぁ!!」

ニコ「シュリモン、チェックメイト」

シュリモン×13『『『『『草薙〜!!』』』』』

杏子「グ…グラウモン!!」スチャッ!
678 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:26:46.59 ID:z48vJ8fg0

―グラウモン超進化ぁ!メガログラウモン!!―

ガキンッ!

シュリモン「ニニンっ!?」

メガログラウモン『ダブルエッジ!!』

ズバババババババッ!!

シュリモン×13「「「「「どろどろおぉぉぉぉぉぉぉん!!」」」」」

ズバァン!!

さやか「シュリモンの大群を一気にやっつけた!」

ニコ「ほう」

アクィラモン&ホルスモン×13「「「「「ホーーッ!!」」」」」」」

杏子「メガログラウモン!今度こそこんがり焼いてやれ!!」

メガログラウモン『アトミックブラスター!!』

シュゴオオォォォォォォォ!!

ニコ「…!」

ドゴオォォォォォォォン!!

メガロウグラウモン「これで全部だよ!」

さやか「やっぱ数より質だね!」

杏子「まだだ!まだ一匹残ってる!!」

QB「あの最後のアクィラモンがオリジナルのようだね」

アクィラモン「ニ…ニコさん……!」

ニコ「また増やしても結果は同じ……さて、どうしたものかな」

里美「ニコちゃ〜ん!」ダッ!

ニコ「…ビンゴ。里美か、良いところに来てくれたよ」

里美「ニコちゃん怖かったよぉ〜!!」ガバッ!

ニコ「どうしたんだ里美?君には鹿目まどかのデジモンの捕獲を任せたはずだが」

ミケモン「そ…それがでにゃんすが……」

テイルモン「ま…待ちなさい!もう逃がさないわよ!!」
679 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:30:05.10 ID:z48vJ8fg0

まどか「テイルモン、まだ本調子じゃないんだから無理しないで!」

さやか「まどか?」

まどか「あ、さやかちゃん、杏子ちゃん!」

ミケモン「あのテイルモンをあっしのコールドギャグで凍らせたところまではよかったでにゃんすが、あの娘の弟のエンジェモンが現れて……」

さやか「エンジェモン?って、またたっくんを連れてきたのまどか!?」

まどか「氷漬けになったテイルモンを助けてくれたんだけどね……タツヤとエンジェモンが」

パタモン「たちゅやがまろかが心配だってどうしても言うから」

タツヤ「あい!」

里美「ひ…ひいいぃぃぃぃぃぃ!!あの子恐い!恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐いッ!!!」

杏子「な…何だアイツ……まどかの弟を見て異様に怯えてるぞ?」

まどか「タツヤ…いくら何でもあれはやりすぎだったよ……」

パタモン「僕もそう思う…僕だけでも大丈夫だったのに、あれは酷いよたちゅや……」

タツヤ「だって、ねーちゃたちをいじめたから!」キッ!

里美「ひいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

ミケモン「里美はん!お気を確かに!!」

テイルモン「はぁ…あの子が男なら興奮するシチュエーションだったのに……」

アクィラモン「あんな小さな男の子に一体何をされたんですか里美さん!?」

ニコ「里美、落ち着きたまえ。アクィラモンとミケモンをジョグレスさせるよ」

里美「う…うん!ニコちゃんが一緒なら恐くないよ!」

さやか「あの子のデジモンとジョグレス!?」

杏子「来るか…!」

ニコ里「「ジョグレス!!」」
680 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:31:32.41 ID:z48vJ8fg0
―アクィラモン!―

―ミケモン!―

―ジョグレス進化あぁぁぁぁぁぁ!シルフィーモン!!―


“シルフィーモン”

完全体 獣人型 フリー

アクィラモンとテイルモンがジョグレス進化した獣人型デジモン
強靭な脚力を持ち、その跳躍力は遥か上空にまで達すると言われている
また、上空高くまで飛び上がった後、両腕を広げグライダーの様に滑空し、飛び回ることができる
両耳の部分にあるレーダーで捕えた情報を画像処理し
頭部に装着されているヘッドマウントディスプレイに表示されるため
昼夜関係なく敵を正確に捉えることができる
必殺技は両腕を前に突き出しながら、エネルギー弾を打ち出す『トップガン』と
上空から超スピードで滑空して、衝撃波を敵にぶつける『デュアルソニック』


まどか「シルフィーモン!?」

テイルモン「あれは本来、私とアクィラモンのジョグレス体のはずなのに…ミケモンとでも進化できるのね……」

ニコ「今度は数より質……いや、質と数で行くよ」

ポポポポンッ!

シルフィーモン×13「「「「「はぁ!!」」」」」

さやか「また複製させた!!」

シルフィーモン×13『『『『『トップガン!!』』』』』シュゴッ!

杏子「まずい!よけろメガログラウモン!!」

ドゴオォォォォォォォン!!

シュウゥゥゥゥ…

ギルモン「ギ…ルぅ……」ドサッ!

杏子「ギルモォン!!」

里美「私達の勝ちね」

ニコ「では、捕獲させてもらうよ」

テイルモン「ま…待ちなさい!今度は私が相手よ!!」

まどか「テイルモン!さっきの凍傷があるんだからダメだよ!」

ニコ「ああ、ついでに残りのデジモンも確保しておこうか」

里美「シルフィーモン達!」

杏子「くっ…!!」

ズバッ!ザシュッ!

ザバァン!!

シルフィーモン「ぐわっ!!」

ニコ「何…?」

さやか「シルフェーモン達が一斉に消えた……?」

里美「ニコちゃん!!」

ニコ「大丈夫、オリジナルのシルフィーモンは無事だ……」

杏子「誰かが助けてくれたのか!?」

まどか「ほむらちゃん!?マミさん!?」

さやか「ち…違う……あいつは……!!」

タクティモン「デュークモンとはまだ剣を交えていないのでな…ここで牙を折られては私の楽しみが無くなってしまう……」
681 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:33:15.11 ID:z48vJ8fg0
さやか「タクティモン!!」

杏子「コイツがアルフォースブイドラモンを負かしたというデジモンか!?」

テイルモン「タクティモン…この感じ……やはり!」

ニコ「やれやれ、さっきの化け物三匹の一匹がここで現れるとはね」

まどか「三匹って……まだ他に物凄く強いデジモンがニ体も現実世界へ!?」

タクティモン「デュークモンへの進化はテイマーが生身の肉体であると不可能。ツワモノである貴殿を追ってリアルワールドに来たのは時期尚早であったか……」

杏子「生身…?そうか!元の世界じゃアタシ達はデータじゃないからデュークモンに進化できなかったって言うのかよ!!」

タクティモン「そして、貴殿のパートナーももはや腑抜け同然」

さやか「っ…!!」

タクティモン「この蛇鉄封神丸を抜くに相応しいツワモノはこの場にはいないようだな……ならば!」

テイルモン「まどか、ここは私達がやるしかない……うぅ!」

まどか「テイルモン!やっぱり無理だよその体じゃ!!」

ニコ「里美、あのデジモンは第一級消去対象……いや、それ以上に危険なデジモンだ」

里美「シルフィーモンを究極体に進化させなきゃ勝てないわね……」

ニコ「(一体だけなら……いける、かな?)」
682 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:35:21.43 ID:z48vJ8fg0
BGM
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=3JFRzOT7hwk


―シルフィーモン究極進化ぁ!ヴァルキリモン!!―


“ヴァルキリモン”

究極体 戦士型 フリー

北欧神話にも登場する戦士型デジモン
黄金の鳥「フレイア」をつれており、身に危険が迫ると知らせてくれる
また、身につけている輝く鎧からオーロラを発生させ、戦いで敗れた勇者のデータを再生し
新しいデジタマへと還元すると伝えられている
疾風のように現れて、目にも止まらぬ速さで敵を切りつけるスピードの持ち主でもある
必殺技は斬りつけると相手が凍り付き、生命活動が停止してしまう絶対零度の魔剣『フェンリルソード』と
百発百中の矢『アウルヴァンディルの矢』


杏子「ハイアンドロモンを倒したあの時のデジモンか!」

里美「“今の”プレイアデスでは私達のヴァルキリモンがエースなんだから!」

タクティモン「我が剣を抜かせる事ができるツワモノか否か。それ以外は枝葉の事柄……貴殿はパーフェクトなツワモノであってくれるか?」

ヴァルキリモン「ならばお見せしましょう、私の剣を!」ジャキッ!

里美「ニコちゃん、ヴァルキリモンを複製する事は…?」

ニコ「この究極進化でデジソウルは使い果たしてしまったから無理。このまま行くしかない…!」

ヴァルキリモン『フェンリルソード!!』ダッ!

ガキィィィィン!!

タクティモン「その意気や良し!しかし!!」

バッ!

里美「やった!剣を落とさせたわ!」

杏子「違う!自分から剣を放り投げたんだ!!」

ズンッ!

タクティモン『三の太刀・改・地鎚閣!!』

ドゴオォォォォォ!!

まどか「剣を刺した地面が盛り上がった!!」

テイルモン「みんなも気を付けて!」

ズドオォォォォ!!

ヴァルキリモン「わあっ!!」

里美「ヴァルちゃん!!」

バゴォ!!

ニコ「!!」

バシャァン!!
683 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:37:26.53 ID:z48vJ8fg0
まどか「あ…あの子にも土が当たって川に落ちちゃった!!」

ヴァルキリモン「ニコさん!!」

タクティモン「我が真剣勝負の前で余所見をする事は死を意味する!!」

タクティモン『鬼神突!!』

ズゴオォォォォン!!

ヴァルキリモン「ぐわぁ!!」

里美「ヴァルちゃん!ああ…川に流されて行っちゃったニコちゃんも助けなきゃならないし……」

ヴァルキリモン「何よりこのデジモン……強すぎる!!」

タクティモン「これで終わりかな?ならば……」

まどか「テイルモン…!」

テイルモン「ええ…!」
684 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:38:57.30 ID:z48vJ8fg0

―テイルモンワープ進化ぁ!オファニモン!!―


さやか「まどか!?テイルモンは怪我してるんじゃ……!?」

里美「あ…あなた達……?」

まどか「ここはオファニモンに任せて、あなたは友達を助けに行ってあげて!」

オファニモン「池ポチャ川ポチャは生存フラグよ!早く行きなさい!」

里美「ヴァ…ヴァルちゃん!」ダッ!

ヴァルキリモン「…感謝する!」シュバッ!

タクティモン「三大天使が相手か!これは楽しめそうだが……どうやらパーフェクトな状態ではないようだが?」

オファニモン「呪いから生み出されしデジモンよ!我が光で浄化する!!」

オファニモン『エンデンスジャベリン!!』ピカァァァ!!

ガキンッ!ガキンッ!ジャキイィィィィィィン!!

杏子「おお…!オファニモンが押してるぜ!!」

タクティモン「面白い!今こそこの賜った剣の封印を解く時!我が修羅……存分に解き放とう!!」ジャキッ!

QB「ついにタクティモンがあの刀を抜くか…!」

シュゴオォォォォォォ!!

さやか「な…何なの!?あいつが剣を抜いた途端に……」

杏子「禍々しい魔力が!!」

オファニモン「やっぱり、あの剣は……」

QB「ZEROアームズ・オロチのデータを元に創られたものか」

杏子「確かそれって…スサノオモンが使ってた武器か!?」

まどか「そんな武器を使ってるあのデジモンは一体……?」

タクティモン「多くのデジモンが爪や牙など闘う術を持って生まれ…果てない闘争の末に命を落してゆく」

ギルモン「それが…ボクたちデジモン……たたかう運命……!」

タクティモン「この蛇鉄封神丸を振るう器として、デジタルワールド創世来溜まり続けた武人デジモン達の無念の残留魂魄のデータを練り固めて作られたのが……この私だ」

杏子「怨念の塊だと……!?」

さやか「もしかして、ブイモンはあいつの怨念を感じ取っていたからあんなに怯えて……それなのにあたしは……」

QB「魂を操るか…君を作ったのはバルバモンかい?」

タクティモン「違う。バルバモンはメフィスモンというデジモンの生命を憎んだ怨念からメフィスモンというデジモンを作り上げたようだがな。それは私と似て非なるもの……」

オファニモン「他に魂を司るデジモン……?それじゃあ、あのデジモンを作ったのはまさか…バグ……くっ!!」

まどか「オファニモン…?」

オファニモン「奴の存在を……許すわけにはいかないっ!!」

オファニモン『セフィロートクリスタル!!』

シュババババババババッ!!
685 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:42:28.57 ID:z48vJ8fg0
タクティモン「フッ、許せぬか…我が存在、そして私を創りし我が君を…三大天使として……だが、その切先……今一歩鈍し!!」

タクティモン『悟の太刀・五稜郭!!』

ズババババババババッ!!

ガキィン!!

オファニモン「セフィロートクリスタルが全て……」

まどか「オファニモン危ないっ!!」

ズバアァァァァァン!!

オファニモン「きゃあぁぁ!!」

まどか「オファニモォォォォォン!!」


ブイモン「ダメだ……やっぱ……あいつには誰も敵わないんだよ……」

ワームモン「だからって、ここで怯えたまま見ているだけでいいの?」

ブイモン「ワームモン……!だって、俺……あいつにやられた時の事を思い出して何もできなくなるんだ……」

ブイモン「あいつの事を忘れかけて…いや、忘れようとして……逃げ出して……それでブイドラモンにまでなら進化できたけど……それは本当の勇気を取り戻したわけじゃなかった……あいつがこの世界に来たのを感じて……あの時の恐怖がまた……だから俺さやかに見捨てられたんだよ……」

ワームモン「美樹さんが君の事を見捨てたって……それ本気で言ってるの!?」

ブイモン「そうだよ!“あいつ”も言ってたんだよ!!弱いデジモンはテイマーに捨てられるだっけだって!!」

ワームモン「そんな事ないよ!そりゃ、一部には心無い人間もいるかもだけど……美樹さんがそんな子じゃないって一番知ってるのは君だろ?」

ブイモン「でも、俺なんかが行っても……」

シュウゥゥゥゥ…

まどか「テイルモン!しっかりして!!」

テイルモン「うぅぅ……」

タクティモン「パーフェクトな状態ならもっと楽しめたかもしれないがな……それが貴殿の武運という事だ。ここで切り捨てられよ!」

まどか「!!」

ザッ
686 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:44:12.83 ID:z48vJ8fg0
さやか「させないよ……!」

まどか「さやかちゃん!?」

杏子「付き合うぜさやか。武人の怨念だか何だか知らねーが、アタシ達のダチをやらせっかよ!!」

ギルモン「ギルモンも!」

まどか「杏子ちゃん!ギルモン!」

さやか「はぁっ!」ダッ!

ガシッ!

タクティモン「虫けらが……貴様の様なちっぽけな信念しか持たぬ小娘など、我が剣で斬るにも値せず!!」

さやか「ぐっ…はっ……!!」ギギギギギ…!


ブイモン「さ…やか……!!」


まどか「さやかちゃん!!」

杏子「テメェ!さやかを離せぇ!!」ダッ!

タクティモン「ふんっ!」ガッ!

ブワッ!

杏子「うわあぁぁぁぁ!!」

ギルモン「杏子ぉ!!」

タクティモン「強き者を求める事……これが我が信念!我が身に宿る武人デジモンの魂魄は…命と信念を全てを賭けて……磨き抜いた魂…鍛え抜いた技…そのほとんどが無念の敗北と死のもとに戦場で最後を迎えた……だが、私を創りし君は我等が無念を酌み…この刃の振り下ろし場所を与えてくださったのだ!!」

テイルモン「(そういうところでズレてるっていうのよ“あいつ”は!報われない魂に同情したからって、こんなデジモンを作りあげて……!!)」

さやか「…た…確かに……あんたの中の武人達が貫こうとして貫けなかった人生と…あたしみたいな女子中学生の短い人生の中のちっぽけな初恋……戦う理由の信念としては比べもんになんない…よね……そして、それに自分で腹を立てて大切な友達を傷付けちゃったし……」ギギギギ…!

ブイモン「さやか……」


さやか「でも…あいつは……ブイモンは……そんなあたしのちっぽけな願いの為に……全てを賭けて戦ってくれた……!!あいつのその心意気はあんたの信念に負けてなかった!!」ギギギギ…!

タクティモン「その結果があの墜ち様のようだが?」

さやか「そんな事ない!あたしは信じてる!!あいつがもう一度勇気を翼にして飛び立ってくれる事を!!!」

ブイモン「!!」

タクティモン「儚い夢だな……!」

まどか「さやかちゃんっ!!」

杏子「さやかぁぁぁぁぁぁ!!!」
687 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:45:50.02 ID:z48vJ8fg0
ブイモン『ブイモンヘッド!!』

ドゴォ!!

タクティモン「ぐっ!?」

ドサッ!

杏子「あ…アイツ……」

ギルモン「ブイモンだぁ!」

ブイモン「さやか!!」

さやか「ブイモン…来てくれたんだね……こんなあたしのために……」

ブイモン「当たり前だろ…だって、パートナーなんだからさ……」

タクティモン「ふん、大人しく怯えていればよかったものを……今更貴様の様な腑抜けが私の前に立ち何ができる?信念と共に牙も!翼も手折られた貴様が!!」

ブイモン「たよりない翼でもきっと飛べるさ!俺の勇気を翼にして!!」

さやか「できるよブイモン!あんたが諦めない限り!!」

ピカァァァ!

タクティモン「此奴等…!!」
688 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:46:47.47 ID:z48vJ8fg0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=inaiRUzBIoo


―ブイモンワープ進化ぁぁぁ!アルフォースブイドラモン!!―


まどか「やった!やったよ!ブイモンが……」

杏子「アルフォースブイドラモンに進化できたんだ!!」

さやか「やったね…アルフォースブイドラモン!!」

タクティモン「私への恐怖を完全に乗り越えたか!だが、それだけでは……」

UFブイドラモン「それだけじゃない!俺の勇気は……!!」

UFブイドラモン『シャイニングVフォース!!』シュゴオォォォォ…

タクティモン「!!」

ドゴオォォォォォォォン!!

杏子「す…すげぇ…なんかアイツ……前より強くなってないか!?」

まどか「でも、まだ立ち上がってるよあのデジモン!!」

タクティモン「おお…なんという尽きせぬ意気!なんという尽きせぬ闘志!まさにパーフェクト!!」

UFブイドラモン『アルフォースセイバー!!』ブゥン!

ガキン!ガキイィィィン!!

タクティモン「ふは…フハハハハハハハハハハぁっ!!」

ギルモン「た…戦いながらわらってるよ……!?」

タクティモン「これも武運か!このような敵と相間みえようとは!!我を創りし君よ、この戦場に巡り合わせるために私に生命を与えてくださり事を感謝するっ!!」

UFブイドラモン「決着をつけるぞ、タクティモン!!」

タクティモン「これが我が終の戦になろうとも……悔いなし!!」

ズオォォォォォ…
689 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:48:08.48 ID:z48vJ8fg0
まどか「またあの剣から暗黒のエネルギーが!」

杏子「今度こそやべぇぞさやか!!」

さやか「大丈夫、あたしはパートナーを信じるよ……!」

タクティモン「佳き戦であった、いざ…我が士道、完遂せん!!」

タクティモン『無の太刀・六道輪廻!!』

UFブイドラモン『ドラゴンインパルスX!!』

ジュバッ!ジャッキイィィィィィィィィン!!

杏子「ど…どっちが勝ったんだ……!?」

タクティモン「ぐ…おぉ……!!」バタッ!

まどか「アルフォースブイドラモンの勝ちだぁ!!」

タクティモン「フッ…フフフフ…なんとも天晴れな一撃よ…!この虚ろな魂に久しく熱き炎を灯しおったわ……!!」

UFブイドラモン「パートナーの為に戦う……俺の信念がお前達の信念に打ち勝ったと言う事だ!!」

タクティモン「よかろう…その猛々しさで……何度でも何度でも命ある限り……未来に挑み続けるがいい!!」

UFブイドラモン「言われなくてもそうするさ」

タクティモン「おお…我、遂に誇れある敵をえたり!我、武人の本懐を遂げたり!!幾万年の呪詛も業も、今ここに晴れん!!!」

タクティモン「(フッ…この堅物が呵々と笑う未来とな!?面白いっ!!)」

ズバァン!!

UFブイドラモン「タクティモン……歩む道を誤っていたが……あんたは立派な武人だったよ……」
690 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:50:53.51 ID:z48vJ8fg0

さやか「アルフォースブイドラモン……ありがとう……助けてくれて……」

UFブイドラモン「パートナーなんだから当たり前って言ったろ!」

さやか「あと……本当にゴメン!!さっきは!!」

UFブイドラモン「ん〜……じゃあ、あとで何かおごってもらおうかなぁ?」

さやか「はは…財布の中の状況的に厳しいけど……しょうがないね!パートナーだもんね!」

杏子「…どうやら、本の鞘に収まったみたいだな……」

まどか「うん……」

杏子「さやかだけに」

まどか「杏子ちゃん、ダジャレは勘弁して。それでさっきテイルモン大変な目にあったから」

タツヤ「さむいさむぅい!」


仁美「あなたのおかげでさやかさん達笑顔になりましたね、ワームモン?」

ワームモン「僕はちょっとブイモンの背中を押しただけだよ。勇気を取り戻したのはブイモン達自身によるものさ」

仁美「さてと…それでは後日、改めてさやかさんに決闘を申し込まなくてはなりませんわね」

ワームモン「今度は向こうは本気だからね」

仁美「ええ、負けたら承知しませんわよワームモン?」

ワームモン「うん!仁美さんの腹パンは受けたくないしね!」


まどか「あ…そういえば……川に流されたプレイアデスの子……大丈夫かな?ねえ、テイルモン」

テイルモン「……」

まどか「どうしたのテイルモン?やっぱ杏子ちゃんのダジャレが寒かった?」

テイルモン「まどか、タクティモンの刀は……?」

杏子「あぁ、刀も川に落ちたみたいだぜ」

テイルモン「そう…あのままタクティモンと共に消滅したならいいけど……」
691 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:51:53.09 ID:z48vJ8fg0

里美「ニコちゃーん!」

ホークモン「ニコさん!何処ですかー!!」

ミケモン「こりゃヤバイでにゃんす……もしかして海まで流されてたりして……」

里美「そんなぁ…じゃあ、サキちゃん達にも連絡してニコちゃんの捜索を……」

ニコ「私がどうかしたって〜?」

ホークモン「ニ…ニコさん!!」

ニコ「モーニン」

里美「無事だったのねぇ!心配したのよぉ!!」

ニコ「いやいや、あのまま溺れて土左衛門になるところだったよ。川ポチャが生存フラグなんて特撮だけの話だよ」

ホークモン「いやはや!無事で何よりですよ!!」

ミケモン「でも、あんまり濡れてないでにゃんすねぇ?」

ニコ「…!」

里美「今回の任務は失敗しちゃったけど……ニコちゃんが生きてただけで私よかったわぁ!…昔飼ってたサレちゃんみたいにニコちゃんまで失ったら私……」

ニコ「おいおい、私は君の飼い猫かい?」

里美「冗談よ!じゃあ、基地に戻りましょう」

ニコ「……ふふっ」
692 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:53:33.85 ID:z48vJ8fg0

〜?〜

ホスト「こんなビルの中の事務所がメモリ販売組織の本拠地なんすかショウさん?」

ショウさん「足が付かないためにも出入りは慎重にしろよ!」

?「その心配はありませんよ。あなた達には警察ぐらい難なく排除できる力を与えたのですから」

ショウさん「あ…あぁ!お疲れ様です!」ペコッ

ホスト「この人が組織の元締めの……?」

ショウさん「そうだ!お前も頭下げろ!」

?「まあ、人ではありませんけどね……ククク……」

ホスト「人じゃない……?そっちの方達もデジメモリで進化してるわけじゃないって事ですか!?」

マタドゥルモン「当たり前でしょ」

ベルゼブモンX「(…ちっ!何でこんなチンケな人間まで使ってやがるんだこいつは!それにテイマーなんかも……)」

ホスト「マジモンのデジモンかぁ…じゃあ、そっちの女の子は……」

あやせ「あのさぁ……私の他のエイリアス3はいつになったら姿を見せるわけぇ?」

ルカ「それに私達のリーダーであるあなたがそんな様だとは……」

ユウリ「さっきはちょっと油断しただけだ……(見てろよ暁美ほむら!アルカディモンの治療が終わったら必ず……!)」

ユウリ「アルカディモンの傷が完治するまで、お前達エイリアス3にあのバグ共を消去してもらう」

あやせ「だから、私達以外のって……」

?「ここにいるよ!お姉ちゃん!」

ルカ「え!?こんな子供が……!?」

ユウリ「戻ったか、我がエイリアスの一人……神名あすみ!」

あすみ「ふふ……」
693 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/12(金) 15:54:58.62 ID:z48vJ8fg0
〜次回予告〜

まどか「明日はいよいよ劇場版の後編の公開だね!」

ほむら「そうね、前編のOPの私とまどかのホッペスリスリの様なイチャラブが本編の追加シーンでもある事を願うわ」

テイルモン「ギャバンの映画でも新旧ギャバンのイチャラブシーンを期待するわ」

インプモン「お前、ギャバンファンに殺されろ」

テイルモン「だってシャイダー役で伊達さんも出るんでしょ!!」

インプモン「伊達さんをホモみたいに言うんじゃねぇぇぇぇ!!」

インプモン「次回、デジモン☆マギカ!」

インプモン『あすみの薔薇のトゲ!』

インプモン「さて、マミさん主役のハノカゲスピンオフ買いに行くか」


今回はここまで
一話でホークモンの進化系を出し切ってしまった……
そして出してしまいましたねあすみん
後悔はしていませんが次回のサブタイであすみんのデジモンがわかるはずですが
その選出はちょっと微妙かな……?

ではまた
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/12(金) 17:06:50.24 ID:Y8KxFEQDO
精神攻撃は基本のあすみ

ババモンの真の姿と言われてるあいつかな
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/12(金) 20:09:29.25 ID:Ub0MXH4Ro
最近カード使わなくなったな
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/12(金) 22:40:40.91 ID:Bh6+nwp5o
タクティモンお前は本当に強かったよ……
だが間違った強さだった
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/12(金) 23:04:41.07 ID:ANAYtLUL0

ブイモンが復活してくれてよかった
タクティモン・・・。強い奴だった
川ポチャは井上の特権である
てか最近更新早いな
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/12(金) 23:28:33.39 ID:jqvUUAIto
ニコェ…
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/13(土) 13:03:43.02 ID:GbG322eC0
いやー熱かった
そして>>687のブイモンノセリフ!
やっぱButter-Flyは神曲だよな〜
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/16(火) 16:36:19.28 ID:d89MTIvQo

ああ、あの子がもう出てきたんだ……
701 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 09:37:22.06 ID:QF+EASJb0
おはようございます

>>694
あすみ「何でもかんでもデジモンで解決できると思わないでよね!常識知らずのデジモン馬鹿っ!!」

マサルダイモン「いててててててっ!?」

太一「痛ててててててて……」

大輔「あ痛てててててて……」

タカト「痛たたたたたたたた……」

拓哉「イテテテテテテテテ……」

タイキ「イタタタタタタタ……」

デジモンカイザー「いってえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


こうですかね?

>>695
こ…今回一応使いますよ!

>>696
歪んだブシドーですかね
でも、漫画のタクティモンはカッコよすぎる

>>697
今週は遅くてスイマセン……
書ける時と書けない時のテンションがある……
筆が早い井上御大が羨ましい

>>698
一話で進化系を出し切ってしかも扱いが噛ませでしたね
ニコちゃんファンの方々スイマセン

>>699
あと太一のキャラソンの歌詞も入ってますね
そしてサブタイは思いっきりあれのパクリだと気付いた人は>>1と同い年くらいだろうか……

>>700
正直、あすみのデジモンはモバゲのオリキャラのエリーゼだかモーツァルトのパートナーにする予定でしたが
こっちの方が話広がりそうかなと

投下
702 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 09:40:05.94 ID:QF+EASJb0
〜デジメモリ流通事務所〜

ルカ「この子もエイリアス3……?」

ユウリ「そうだ。あんた達と同じく私が選んだ我が分身……」

あやせ「こんな子供と私達が同じ評価なの!?」

あすみ「子供子供って、こう見えてもあすみ小学六年だし。お姉ちゃんとそんなに歳の差ないでしょ?」

ルカ「六年?もっと年下かと思いました……」

あすみ「でも、実力的はあすみの方が二重人格のお姉ちゃんよりずっと上だと思うなー!だって、お姉ちゃんここ来る前に奴等の一人に負けちゃったんでしょ?強いデジモンが出てくる街を縄張りとして独占してたからって、そんな負け犬があすみと同じユウリお姉ちゃんのエイリアスとしてやってけるのぉ?」

あやせ「ふぅん、生意気な子だねぇ……年上に向かってそういう口のきき方……スキくないっ!!」パッ!

ショウさん「うわっ!変身したぞ!!」

?「困りますよ。事務所の中で暴れられたら」

マタドゥルモン「面白そうだからやらせてあげてもいいんじゃなの?」

ベルゼブモンX「ちっ、くだらねぇ……」

あやせ「先輩には敬意を持たなきゃいけないってのを教えてあげなきゃね?ルカ!」ドッ!

あすみ「先輩って……エイリアス3としてはあすみの方が先輩なんだけど……ねっ!」カッ!

あやせ「!?」

ガクッ!
703 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 09:43:57.44 ID:QF+EASJb0
あやせ「う…あ……あぁぁ……!」

ホスト「な…何だ?この子、急に項垂れちゃったっすよ!?」

ユウリ「……」

あやせ「み…みんなが……みんなが……私達の事を気味が悪いって言うの……」

ルカ「私とあやせの事を……私達が二人で一人なのを……ううぅぅ……」

マタドゥルモン「あはっ!何かトリップしちゃってるよ?面白っ!」

ベルゼブモンX「(あのガキの能力みてぇだな)」

マタドゥルモン「(精神攻撃の類のようだね。俺のグランドラクモンとしての能力と似てるからすぐにわかったよ)」

あやせ「い…いや!やめてっ!!」

ユウリ「あすみ、そろそろ戻してやれ」

あすみ「は〜い、ユウリお姉ちゃん☆」ユビパッチン!

あやせ「…はっ!」

グイッ!

あすみ「ふふ…トラウマを見せちゃってゴメンね二重人格のお姉ちゃん。でも、同じエイリアス3でも上下関係をはっきりさせておかなきゃいけないからね♪」グイッ!グイッ!

あやせ「ぐぅ…!」

ホスト「あの子のポニテ引っ張りながら追い打ちで脅しかけてるっすよショウさん……小六とは思えねぇエグさっすよ……仮にあの子が客として店に来たら俺、上手く接客する自信無いっすよ……」

ショウさん「馬鹿だな。女なんてガキの頃からだいたいあんなもんだぜ?じゃなきゃ小学生の陰湿なイジメ問題の特集がニュースやワイドショーとかで流されないだろ」

?「それでも、あの子の残虐性と心の闇は特殊なもの……でなければエイリアス3として選びませんよ……クククク……」

ルカ「くっ…!それで、この子と私とあやせの三人でエイリアス3なのですかユウリさん?」

あすみ「はあ?お姉ちゃんの二つの人格で2カウントだと思ってたのぉ?それはとんだ思い上がりじゃないの〜?」

あすみ「だったら!あと一人のエイリアスのテイマーは!?」

ユウリ「しばらくはここには戻って来ない」

?「今、彼女には重要な仕事をしていただいてますからねぇ…ククク……」

あすみ「じゃあ、あすみもお仕事しなきゃね!とりあえず見滝原のお姉ちゃん達のお手並、拝見させてもらうよ……」

ユウリ「ふふ…任せたぞ、あすみ」

ルカ「それで私達は……」

ユウリ「ん?ああ、じゃあ、とりあえずあんたにもデジメモリの売買をやってもらおうかな」

ルカ「(早速私達の扱いが軽い……)」

?「デジメモリの販売も重要な仕事なんですよ?メモリのデジモンの力を手に入れた人間は欲望を思うがままに解放し、その感情エネルギーがバルバモン様が取り戻すべき魔力の糧となる……」

ホスト「何かよくわかんないけど、俺もメモリをバンバン売りさばいて儲けるっすよ!」

ショウさん「ああ、やろうぜ相棒!こんなに金になる仕事は他にないからな!」

マタドゥルモン「(ぷぷっ!馬鹿だなぁ、君達のその金銭欲も感情エネルギーとして採取されて利用されてるのも知らないで)」

あすみ「あすみもいくつかメモリ売ったよ!しかも……あのお姉ちゃん達の“親しい人達”にね♪」

?「ほう…それは面白いですね……」

あすみ「あすみ他人の不幸だぁい好きだし☆」
704 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 09:52:42.64 ID:QF+EASJb0
ホスト「ところで……ええと……ショウさん、この人の事何て呼べばいいんですか?」

ショウさん「おまっ!失礼な野郎だなぁ!この人はなぁ……(どうしよう、俺もこの人の名前知らないやそういや……)」

マタドゥルモン「ああ、こいつはねぇ…ネオ……」

?「いえ、せっかくですから、これを機にこの人間としての姿の仮の名を決めましょうか」

ネオ「そうですね…ネオ……この姿では光月ネオと名乗って起きましょうか……」

マタドゥルモン「あんま捻りないね」

ネオ「大きなお世話です」

マタドゥルモン「それに“ネオ”ね……」

ユウリ「初代D-1チャンピオンと同じ名前だね……」

マタドゥルモン「君の元の名前にもついてるけど、その名前はバルバモンのお爺ちゃんが付けたんだよね?」

ネオ「そう!あの御方は“兄者”ではなく、この私を配下のデスジェネラルとして選んでくださり、私に力を与え進化させていただいたと同時にこの名を授かった!」

ネオ「“ネオ”……この名は私がバルバモン様の為に世界を新生させる意味をこめて名付けてくださったのだ!」

マタドゥルモン「(ぷぷっ!全然違うよ、君の“ネオ”の意味は……あのジジイが密かに作ろうとしている……)」

ネオ「そして、新世代の吸血デジモンの王という意味でもある……いずれ越えてみせますよ?古き吸血デジモンの王よ……」

マタドゥルモン「ハイハイ、頑張ってね」

ホスト「(何の話してんのか本当わかんねぇ……)」

ホスト「で、ネオ社長…実はさっきデジメモリの開発者の娘さんって子に会ったんですけど……」

ショウさん「社長って……いや、社長でいいのか?」

ネオ「娘?アナログマンは独身のはずですが……」

ショウさん「いえ、DATSヒュプノスのテイマーが言ってたんですよ。デジモンを作ったとか何やらって」

ネオ「デジモンを…!?その娘はどのような……?」

ホスト「金髪の縦ロールで二匹のデジモンを連れてました」

あやせ「! それってあの時のテイマーじゃ!?」

ユウリ「巴マミだな」

ネオ「ふむ…そのテイマー……気になりますね。DATSヒュプノスだけ何故そんな情報を持ってたのかも気になりますが……」

ルカ「で…でしたら、その巴マミの事は私達にお任せ下さい!」

ネオ「並行してデジメモリの販売もお忘れなく」

あすみ「じゃあ、そこのオジサン二人はあすみと来てね?あすみ一人じゃさびしいんだぁ」

ホスト「オジサン!?ショウさんはともかく俺はまだそんな歳じゃねーぞ!!」

ショウさん「おい!俺達は俺達でメモリを売りまくって稼ぐんだ。お嬢ちゃんのお守りなんてしてられねーよ」

あすみ「あすみの事……好きになってくれないの?」カッ!

ショウさん「!?」

ホスト「やばい!ショウさんもさっきの様に!!」

ショウさん「あ……大きな星がついたり消えたり……彗星かなぁ……?」

ホスト「ショウさあぁぁぁぁぁぁぁん!!」

ショウさん「……はっ!俺は何を!?」

あすみ「あすみの事……好きになってくれるよねぇ……?」

ホスト「ショウさん!この子に逆らわない方がいいっすよ!!」

ショウさん「…ちっ!仕方ねぇか……!」

あすみ「じゃ、まずはどのお姉ちゃんと遊ぼうかなぁ……♪」
705 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:00:18.43 ID:QF+EASJb0
〜DATSヒュプノス・あすなろ本部〜

室長「では、各報告を聞こうか」

カオル「暁美ほむらのデジモンの捕獲には失敗しましたが……テッカモンのデジメモリを所有していた警官を確保しました」

海香「なお、その警官にデジメモリを売った人物にも接触。ワイズモンにも検索させましたがその人物は飛鳥ユウリで間違いありません」

室長「飛鳥ユウリか、その少女もテイマーだという情報は把握していたが……ここ数ヶ月程行方不明だったんだがな……」

かずみ「デジタルワールドにいたんだよ!わたし、そこであの子と会ったもん!」

室長「…そうか。で、サキの方もデジメモリの売人を発見したんだな?」

サキ「はい。調べましたところ、その二名は見滝原の駅近辺のホストクラブに勤めていたようですが……つい前日に店を辞めており自宅も既にもぬけの殻で消息不明です……」

室長「結局まんまと逃げられたという事か……」

みらい「サキのせいじゃないよ!ボクが力不足だったから……」

室長「で、シブミとの繋がりには確信を得たのか?」

サキ「その娘である巴マミが彼等の援護に来たから間違いは無いかと……」

室長「なら、それだけでもいい……サキとみらいは元ホストの売人二名と巴マミの調査の任務を継続だ」

かずみ「え!?ちょっと待ってよ!マミさんがメモリを売ってる人達の仲間なんて……」

室長「ニコ、里美!最後は君達だ……」

里美「私達は……ニコちゃん……」

ニコ「悪いけど里美。川に落ちたせいで風邪気味なんだ、報告は君が頼むよ」

里美「わかったわ……私達も佐倉杏子、鹿目まどか、美樹さやかのデジモンの捕獲に失敗……けれど、第一級消去対象の究極体デジモンを撃破……したのはあの子達のデジモンでした……」

室長「お前達に仕留められなかったデジモンが、奴等に倒されたという事だろ?」

ニコ「ま、私達の目的は危険なデジモンの除去なので結果オーライなんじゃないですか〜?」

室長「それ以上に奴等のデジモンの危険性が高いという結果じゃないか!!」ドンッ!

かずみ「き…危険ってまどか達だってわたし達と同じ様に悪いデジモンから人々を守ろうと……」

室長「お前達も引き続き奴等のデジモンの捕獲任務を実行しろ!捕獲が無理なら消去だ!!」

カオル「でも、室長。私達と奴等のデジモンは実力に差がありすぎるため、捕獲も消去もかなり厳しいと思うんですけど……」

里美「私とニコちゃんのヴァルキリモンでさえ敵わなかったデジモンに勝っちゃたし……」

みらい「ボク達のデジモンが全員究極体に進化できればあいつらにも勝てるはずだよ!」

海香「そう…そして、その勝利の鍵は……かずみのドルモンよ」

ドルモン「オ…オレ!?」

JB「成熟期の姿であの七大魔王ベルゼブモンに大打撃を与えたんだろ?そんなお前が進化したら滅茶苦茶強いはずだぜ!」

かずみ「わっ!QBモン!?」

室長「違う。それはDATSヒュプノス専属のインキュベーモン……JBモンだ!」

かずみ「ジュウべえもん?」

室長「我々にジュウゾクするインキュベーモンさ……ふふっ……」カチッカチッ

かずみ「……?」
706 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:05:57.19 ID:QF+EASJb0
〜マミホーム〜

まどか「今日あった出来事をマミさんのお家で報告しあう事にしたんだ」

ほむら「誰に話してるのかしらまどか?」

インプモン「俺達が一番の功績だったはずだぜ!何せあのツインテールとアルカディモンを見つけて俺様の銃弾を撃ち込んでやったんだからな!」

テリアモン「でも、トドメとまではいかなかったんでしょ〜?」

インプモン「け…けど、あいつ等もデジメモリ売り回ってるってわかったんだぜ!なあ?」

ほむら「ええ、飛鳥ユウリはこの世界の人間にデジメモリを与えている事にも関与している」

テイルモン「なら、デジメモリを追えば飛鳥ユウリの尻尾もつかめるのかしら?」

まどか「人をデジモンにしちゃうんだからそのままにしておけないよね……!」

マミ「……」

さやか「ブイモンもまたアルフォースブイドラモンに進化できるようになったし!」

杏子「逆にアタシとマミはリアルワールドじゃ究極体に進化できねぇって事がわかったからなぁ……」

さやか「じゃあ、これからはあたしを頼りたまえ杏子く〜ん?」

杏子「テメ、調子乗んなよ!」グイッ!

さやか「ちょっ!ギブギブ……!!」

ギルモン「久しぶりに食べたマミのケーキうまいね!杏子の家のパンと同じでこっちも久しぶり!」

まどか「さっきからどうしたんですかマミさん?」

ほむら「あなたの方で何かあったのかしら?」

テリアモン「えぇとね……僕達は……」

マミ「…QBモン、DATSヒュプノスの基地の所在地はわかる?」

QB「把握済みだよ。あすなろ市街にある情報システム管理センター。それは表向きでそこが彼等の本部事務局さ」

マミ「灯台もと暗しなのかしらね……じゃあ、明日はみんなでそこを攻め込むわよ!」

まどか「えっ!?」

さやか「ちょっ!マミさん何言ってるんですか!?」

ほむら「あの組織は私達の事を何か誤解をしているようだけど、今戦うべき相手は彼女達じゃないわ」

杏子「ま、これからもあのオッサンの命令でアタシ達にチョッカイ出してくるかもしれないけどさ。アタシ達とはテイマーとしての実力が違うんだからシカトしてても問題無いんだし、こっちから攻める必要はないじゃん」

さやか「とか言って杏子さっき負けてたじゃん」

杏子「うるせぇぞさやかぁ!!」ガチッ!

さやか「ちょっ!だからヘッドロックはやめてぇ!!」

まどか「何でかずみちゃんと……あの子達と戦うんですかマミさん……?」
707 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:10:33.47 ID:QF+EASJb0

マミ「私が今日会ったプレイアデスのテイマーは……シブミという人物がデジメモリを作ったと言ってたわ!」

まどか「シブミさん!?」

杏子「それってアタシ達にアークをくれたオッサン?」

ほむら「杏子!」

杏子「やべっ!(これ、マミには内緒だったな……)」

さやか「でも、デジメモリを作ったのはアナログマンじゃ……」

マミ「そこはわかってるからいいの!問題はそのシブミが私の父だと言ってた事なのよ!死んだはずの私のお父さんだって!!」

まどか「!!」

マミ「あなた達知ってたんでしょ!?あの人が私のお父さんだって!!」

まどか「いえ……あの……でも……」

ほむら「確かにあの男とそこに飾ってある写真のあなたの父親と同じ顔をしていたわ」

杏子「でも、あれが死んだはずの親父さんじゃなけりゃ何なのかアタシ達にも訳わかんないから、マミに何て伝えたらいいのかってさ……」

マミ「それを確かめる為にDATSヒュプノスに出向き、あの男から聞き出すのよ……!!」

テリアモン「マ…マミぃ……」

まどか「マミさん冷静になってください!わたし達が今やるべきことはそんな事じゃないはずです!!」

マミ「私はどうしても知りたいのよ!!」

杏子「マミ!気持ちはわかるけどさ!リーダーのアンタがそんなんでどうするんだよ!!」

マミ「いつから私がリーダーになったのよ!!」

さやか「マミさんあたし達より一個上でしょ!テイマーとしての戦歴も長いんだし!!」

マミ「それだったら同じ時間を繰り返したという暁美さんの方が累積上長いでしょ!!」

ほむら「魔法少女としては、だけどテイマーとしてはあなたの方が先輩よ。とにかく落ち着きなさいマミ」

マミ「私は冷静よ!!」

ロップモン「とてもそうは見えないなり……」

マミ「いいわ……明日は私だけでDATSヒュプノスに行くわ!みんなには飛鳥ユウリやデジメモリの事を任せるわ!」

さやか「いや…だからさ、マミさん……」

マミ「…さ、明日に備えて今日はもうお開きにしましょ!」

ブイモン「えぇ!?俺まだケーキ全然食べてないよぉ!」

インプモン「俺も久しぶりのマミさんの部屋堪能してないのに……」

ほむら「いいから、帰るわよ」

まどか「それじゃあ、マミさん……また……」

杏子「……」
708 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:14:44.00 ID:QF+EASJb0
翌日

〜あすなろ市・駅前〜

マミ「管理センターはこの先よね?」

QB「ああ、そこがDATSヒュプノスの本部のはずだ」

テリアモン「マーミー……本当に僕達だけで行くのぉ……?」

マミ「これは私の私情による行動……鹿目さん達を巻き込むわけにはいかないわ……」

ロップモン「しかし、我等だけでプレイアデスなる者達と戦うのは……」

杏子「だったら、アタシらも一緒なら無問題だろ?」

ゆま「モーマンタイ!」

マミ「佐倉さん!?ゆまちゃんまで!」

杏子「水くせーぜマミ!アンタ一人じゃ心配だからこうして来てやったんだよ!」

マミ「でも…これは私自身の……」

杏子「気にすんな!ファザコンなのはお互い様だ!ハッハッハッハッハッ!」

マミ「いえ…ファザコンって……」

杏子「それにさ、あのジッポオヤジもまた鬱陶しくなるなら今のうちにぶっ潰しておかねぇと!」

マミ「さ…佐倉さん……私はあくまで山木さんにシブミの事を聞くために……」

杏子「へっ!少しは落ち着いたじゃんかよ!」

マミ「あっ……」

テリアモン「やっぱりマミはそうじゃなくっちゃね」

マミ「…ええ!ごめんなさいね、私…この事になると何か周りが見えなくなっちゃうみたいで……」

杏子「でも、プレイアデスの奴等とやり合う事になるのは避けられねーからな……!」

ゆま「今日はゆまもいるから大丈夫だよキョーコ!」

ゴマモン「だってばよ!」

杏子「(つーか、今究極体に進化できるのはゴマモンだけだからコイツらが戦力の要だよなぁ……)」

ギルモン「それじゃあ、いこうよ杏子」

ルカ「その前に貴方達のデジヴァイス、渡してくださらないかしら?」
709 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:16:11.70 ID:QF+EASJb0
マミ「あなたは光が丘の!!」

杏子「こいつが一昨日マミに喧嘩売って来たっていう二重人格のテイマーか!」

テリアモン「こんな所まで追ってきてリベンジしに来たの〜?」

ロップモン「懲りない者だなり」

あやせ「私達がこの前の私達と一緒だと思わない事ね!」

ルカ「今の私達はユウリさんのエイリアス3の一人……!」

マミ「エイリアス?」

杏子「つーかユウリの仲間なのかコイツ!?なら、DATSヒュプノスに行く前にコイツをやらねぇとな!」

ゆま「ゆまもやるよキョーコ!」

ルカ「フフフフ……」

ドゴオオォォォォォン!!

マミ「うっ…!こんな街中であんな大きなデジモンが!!」

ヴォルクドラモン「グオオオォォォォォ!!」
710 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:18:50.02 ID:QF+EASJb0
“ヴォルクドラモン”

完全体 竜型 データ

デジタルワールドに点在する活火山のマグマ層に生息している火山竜デジモン
ヴォルクドラモンの活動により火山の噴火が起きるといわれており
デジタルワールドの火山研究者は火山活動を調べるのではなく
ヴォルクドラモンの活動を調べて火山の動きを調べている
見た目は恐ろしい姿をしているが性格は穏やかで、争いを好むタイプではない
しかし、一度機嫌を損ねてしまうと、まさしく「烈火」のごとく灼熱攻撃を受けることだろう
必殺技は、超高温のマグマを吹き付ける『ヴォルカニックフォーン』と
近隣にいる者全てを昏倒させる『サークルオブデス』


ドガアアァァァァン!!

キャー!ウワー!タスケテクレー!!

杏子「デジタルフィールドも無しにあんなのがどうして暴れまわってんだよ!?」

あやせ「あれは私達が売ったデジメモリで進化したデジモン」

ルカ「適合率は中々でしたが、メモリの力を制御できずに暴走しているようですね」

テリアモン「何て事すんだよ!」

バサァ!

かずみ「待てー!」

マミ「かずみさん!」

ドルガモン「かずみ、あれマミ達だよ!」

杏子「ちっ!こんな時に……」

カオル「こんな時にあいつらかよ!!」

サキ「あんな巨大なデジモンまで現れたっていうのに……」

バードラモン「どうするのカオル?どっちと戦うの?」

かずみ「決まってるよ!あっちの大きいデジモンの方だよ!」

ドルガモン「そうだよ!あんなのが街の中で暴れてるのをほっとけない!!」

かずみ「うん!行くよドルガモン!」

バサッ!

みらい「かずみってば勝手に!!」
711 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:24:37.29 ID:QF+EASJb0
〜見滝原公園〜

ほむら「今日も公園で待ち合わせよ」

インプモン「マミさんと杏子……ダッ何とかへの殴り込み上手くいくかねぇ……?」

ほむら「大丈夫でしょ、あの二人なら……それにしても、まどか遅いわね……」

?「ウェヒヒヒ!だ〜れだ?」バッ!

ほむら「キモイからまどかの声真似はやめなさい、さやか」

さやか「ちぇ〜バレバレか!」

ほむら「まどかの手のひらはもっといい香りがするわ、苺のような。あなたのからは生魚のような臭いしかしないわ」

さやか「酷っ!!」

インプモン「おーすブイモン」

ブイモン「おう…あのさ、お前に言い忘れてたけど俺昨日あの赤い……」

インプモン「あ?何だよ?お前がタクティモンっていう強ぇデジモンを倒したっていう自慢話は昨日耳にタコができるくらい聞かされたぜ!」

まどか「ほむらちゃん、さやかちゃん!おはよー!」

さやか「お、来たきた!」

ほむら「おはよう、まどか……って」

さやか「その隣の美人誰!?」

女性「うふふふ……」

ブイモン「うっわー……かっけぇ……」

インプモン「ああ…乳もデケぇ……(けど、俺の本能がこいつは何か駄目だと告げている……)」

ほむら「そう……私なんかより年上がよかったのね……」

まどか「ち…違うよほむらちゃん!あのね、この人……テイルモンだよ」

ほむら「え……」

一同「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
712 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:30:25.39 ID:QF+EASJb0
テイルモン(擬人)「どう?決まってるでしょ?」

さやか「にに…人間になっちゃったのテイルモン!?」

まどか「うん。リアルワールドに帰る前にウィザーモンから貰ったカードあったでしょ?あれってウィザーモンがテイルモンを人間の姿にする魔法をプログラミングしたカードだったんだ」

さやか「へぇ……」

ほむら「そういえば、この服どことなくエンジェウーモンの名残があるわね」

テイルモン(擬人)「この姿ならリアルワールドの乙女ロードも自由に満喫できるわ!」

さやか「いや、その姿でそんな場所って……」

インプモン「うおおぉぉぉ!そのカードをスキャンすれば俺も人間に化けられるのか!?」

ブイモン「え〜……俺はこういうの何か嫌だなぁ……」

さやか「面白そうじゃん!ブイモンが人間の姿になったらどんなのか見てみたいし!」

インプモン「俺の場合、モテまくりのイケメンに変身できそうじゃね!?」

テイルモン(擬人)「無い無い。あんたの場合チンチクリンなお子様の姿よ絶対」

インプモン「あぁん!?」

まどか「それに、このカード……人間の女の子にしかなれないみたいなんだ……」

インプモン「女体化専用カードかよ!?」

まどか「タツヤも自分のデジヴァイスでこのカードスキャンしたらパタモンが女の子になっちゃって……」

インプモン「(あいつの女体化ってどんなのだったんだ!?見てぇような見たくねぇような……)」

まどか「それでもいいなら、ほむらちゃんのデジヴァイスからスキャンしてもらって」

ほむら「面白そうね、試してみましょう」

インプモン「あぁ…でも、女になれば女風呂とか入り放題……いや、やっぱ駄目だ!そんなの俺のプライドが許さねぇ!!」

さやか「じゃあ、ブイモンでやってみよっか」

ブイモン「だから俺そういうの嫌だってば!女になるのなら尚更!!」

まどか「えー、でも二人が女の子になった姿わたしも見てみたいなぁ」

テイルモン(擬人)「ウフフフ…嫌がる男子を無理矢理女体化……ある意味もえるシチュじゃないっ!!」

インプモン「ぎゃああぁぁ!やめろ擬人腐猫!!」

ドゴオオォォォォォォォン!!

さやか「な…何……今の爆音!?」

ピピピッ!

ほむら「デジヴァイスにデジモン反応ね」

まどか「急がなきゃ!」

テイルモン(擬人)「ちっ!」

インプモン「助かったぁ……」

ブイモン「ああ……」
713 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:31:53.86 ID:QF+EASJb0
ほむら「反応はこの近くのはずだけど……」

さやか「あ!あの家にデジモンの攻撃の跡が!」

テイルモン(擬人)「あの破壊の跡って……」

まどか「うん…昨日見たのと同じ……と言う事は!」

インプモン「どうやら、そのデジモンはあいつみたいだぜぇ……」

さやか「あれって……ティラノモン!?」

ブイモン「違う、よく見ろさやか!エクスティラノモンだよ!」

エクスティラノモン「……」


“エクスティラノモン”

完全体 パペット型 ワクチン

ティラノモンの形をしたぬいぐるみに忍び込んでいるパペットデジモン
何故ティラノモンのぬいぐるみなのかは不明だが
恐らく中に忍び込んでいる謎のデジモンが、近くにあったぬいぐるみの中に入ったのだろう
しかし、このぬいぐるみは、あの「もんざえモン」に匹敵するほどのパワーと鉄壁の防御力をもっており
普通のデジモンなどとても太刀打ちできない
ただし、もんざえモン同様あやつるモノがいなければただの置物でしかない
必殺技は可愛らしい体から発せられる『プリティーアタック』と
中に忍び込んでいるデジモンが繰り出す邪悪な球体『ブラックマター』


さやか「って、ぬいぐるみ!?」

エクスティラノモン『ブラックマター』ズオッ!

ほむら「! よけて!」

バシュンッ!

シュゴオォォォォオ……!

インプモン「あの暗黒球体に当たった家の塀にぽっかりとまん丸の穴が!」

テイルモン(擬人)「やっぱり昨日のもこのデジモンの仕業のようね!」

エクスティラノモン「……!!」

インプモン「お?何だぁ、俺達とやる気か!」

ほむら「進化ね……!」
714 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:35:29.98 ID:QF+EASJb0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=ubnDhbTGeIg&feature=related

―インプモンワープ進化ぁぁぁ!ベルゼブモン!!―


ベルゼブモン「はっはっはっはっー!よく考えたら俺様は人間なんかに化けなくてもイケメンじゃねーかー!」

テイルモン(擬人)「何言ってるのあいつ?」

ほむら「さあ?」

エクスティラノモン『ブラックマター』ズオッ!

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュンバキュンッ!

ズバァン!

エクスティラノモン「!?」

ベルゼブモン「おらぁ!」

ゲシィ!ドゴォ!

エクスティラノモン「……!!」

ベルゼブモン「へっ!やっぱたいしたデジモンじゃなさそうだな!」

ブイモン「じゃあ、何で完全体相手に究極体に進化したんだ?」

ほむら「アルカディモンに必殺技を殆ど奪われたから、また集めるためにだそうよ」

さやか「ベルゼブモンの状態でロードしないと必殺技を覚えられないんだっけ?」

まどか「で…でも、あのデジモン……デジメモリのデジモンのはずだから中には人がっ……!!」

ベルゼブモン「あー?着ぐるみの中の人が何だってー?」

テイルモン(擬人)「違うわよ馬鹿!人間がデジメモリで進化したデジモンだって言ってんのよ!!」

ベルゼブモン「デジメモリ!?じゃあ、倒してもデジシードは落とさねぇって事か!!」

さやか「デジシードより中の人を助ける事を優先しなさいよね!」

ベルゼブモン「人間つっても、デジメモリの力に溺れて犯罪しまくりのクズ野郎だろどうせ?この間の奴等のように」

さやか「そりゃ……確かにそうだけど……」

まどか「…どんな人でも、その力から解放してあげないと!ほむらちゃん!!」

ほむら「わかってるわまどか。ベルゼブモン!!」

ベルゼブモン「わかったよ!上手くメモリブレイクすりゃいいんだろ!!」

あすみ「うふふふっ♪そう上手くいかないよ?」

さやか「え!?だ…誰この子!?」

まどか「あ…危ないからこっち来ちゃダメだよ!」

あすみ「はじめましてお姉ちゃん達!私、神名あすみ!ユウリお姉ちゃんのエイリアスの一人なんだ☆」

まどか「エイリアス…?でも、この子……」

さやか「あの女の仲間って事!?」

ほむら「なら、先にあのデジモンのメモリブレイクをしてから遊んであげるわ」

ベルゼブモン『ダブル―』

あすみ「だからぁ……リロード!」

シュィィィィィン!

?『ソーンウィップ!!』シュルルルッ!

ベルゼブモン「ぐっ!?何だこりゃ!?痛てててて!トゲまで付いてる!!」

ロゼモン「ウフフフ……」
715 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:38:03.56 ID:QF+EASJb0
“ロゼモン”

究極体 妖精型 データ

草花の女王と呼ばれる薔薇の様な姿をした妖精型デジモン
美しい大人の女性の姿をしており、常に美しくあることを願っている
性格は多少、自意識過剰なところもあるが、その実力は他の究極体とも引けを取らないほどである
また、胸元には愛と美のシンボルが刻まれた宝玉「ティファレト」を身につけている
このティファレトを持つものは、永遠の美しさと強さを約束されると言われている
必殺技は電気を帯びた棘の鞭でどんなに狂暴なデジモンでも手なずけてしまう『ソーンウィップ』
この技を受けたものは、身も心もロゼモンの虜になってしまうと言われている
また、鞭の切っ先で敵を仕留める『ローゼスレイピア』
そして、ロゼモンの究極にして禁断の誘惑『フォービドゥンテンプテイション』
を受けたデジモンは、無数のバラの花に包まれて美しくデータ破壊される


テイルモン(擬人)「あれは……ロゼモンよ!ロゼモンのバラの鞭に巻きつけられたんだわ!」

ベルゼブモン「て…テメェなにしやがる!(胸デケェ……)」

あすみ「今のはありがとうって言われるところなんだけどなぁ。だって、あすみその人にメモリあげたのはいいんだけど……その人とメモリが複雑な形で融合しちゃったせいで下手にメモリを破壊しようとするとその人ごと死んじゃうかもしれないんだよ?」

ほむら「何ですって…!?」

あすみ「それに、お姉ちゃん達自分の担任の先生を殺したくは無いでしょ?」

まどか「えっ……!?」

さやか「あたし達の担任ってまさか……」

あすみ「あすみ、嘘ついてないよ?見せてあげるね♪」ユビパッチン!

エクスティラノモン「……!」

シュゴオオォォォォ……

和子「……」

まどか「あ…あぁ……せ…先生……」

さやか「早乙女先生っ!!」

テイルモン(擬人)「昨日会ったオバサンね!あの現場の近くにいたからまさかとは思ったけど……」

ほむら「早乙女先生が…デジメモリを……でも、何故!?」
716 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:53:43.90 ID:QF+EASJb0
あすみ「うふふっ♪そのオバちゃんがメモリの力で壊したそこのお家は付き合ってた男が住んでるお家だったんだよ?昨日壊したお家もね!」

ロゼモン「男に捨てられた女の恨みは恐ろしいと同時に醜い……下の下ね!」

まどか「先生がそんな事するはずないよ!!」

あすみ「あはっ☆現実を見たらぁ?」

和子「…メモリ・エボリューション……」ガシュンッ!

さやか「先生!やめてください!!」

シュゴオォォォォ…!

エクスティラノモン「エクスティラノモン!!」

まどか「先生っ!!」

エクスティラノモン『ブラックマター』ズオッ! ズオッ!ズオッ!

テイルモン(擬人)「まどか!よけて!!」

シュゴオォォォォォ…!

ガチャッ!ガチャッ!

一般市民A「おい、さっきから人ん家の前でうるせーぞ!!」

一般市民B「少しは近所の迷惑も考えろ……って!」

一般市民C「かか…怪物だあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

一般市民D「しかも、家の塀が穴ぼこだらけだわ!!」

一般市民A「に…逃げよう!!」

一般市民B「家の中は危険だ!どっか遠くへ!!」

ドダバダドダバダッ!

あすみ「逃げちゃダメよ?」

エクスティラノモン『ブラックマター』ズオッ!

一般市民達「う…うわあぁぁぁぁぁぁ!!」

さやか「! ブイモン!!」
717 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:56:09.41 ID:QF+EASJb0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―ブイモンワープ進化あぁぁぁぁ!アルフォースブイドラモン!!―


UFブイドラモン『テンセグレートシールド!!』ブゥン!

シュバァン!

一般市民A「こ…この怪物は助けてくれたの……か?」

UFブイドラモン「いいから早く行け!あと怪物じゃない、デジモンだ!」

一般市民C「あ…ああ!」

ダッ!

UFブイドラモン「あと、バラの鞭に巻きつかれているベルゼブモンを…」

UFブイドラモン『アルフォースセイバー!!』

スパパパパッ!

ベルゼブモン「おお…サンキュー!…でも、少し気持ちよかった様な……」

テイルモン(擬人)何アホな事言ってるのよ!まどか、私達も進化よ!」

まどか「う…うん!」

マッドレオモン「おっと、そんな事するとこの一般市民のみなさんを……」

リボルモン「狙い撃っちゃうぜぇ?」

一般市民達「ううぅぅ……」

さやか「一般市民のみさなんが!!」

ほむら「人質に取られた……!?」

ベルゼブモン「テメェ!!」ダッ!

UFブイドラモン「このぉ!!」バッ!

リボルモン「躊躇なく向かって来てるっすよぉ!?」

マッドレオモン「人質の意味わかってる!?」

UFブイドラモン「人質をやられる前にお前達を倒せば問題無い!!」
718 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 10:59:00.67 ID:QF+EASJb0
あすみ「……ロゼモン!」

シュバッ!

ロゼモン『ソーンウィップ!!』

ビシッ!バシッ!

UFブイドラモン「ぐわっ!」

ベルゼブモン「痛っ……テメ……良い乳してるからって容赦しねぇぞ!!」

UFブイドラモン「お前なんかが俺達に勝てると思ってるのか!」

ロゼモン「確かに……ロイヤルナイツと元七大魔王……デジモンとしては上の上の存在……でも、私のあすみの能力にかかれば!!」

ベルゼブモン「あ?」

シュタッ!

あすみ「ふふっ♪」カッ!

ベルゼブモン「!?…あ…うがあぁぁぁぁぁぁ!!」

UFブイドラモン「うああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ほむら「ベルゼブモン!?」

さやか「アルフォースブイドラモン!?」

まどか「二人共どうしちゃったの!?」

リボルモン「ハハハ!あすみちゃんの精神攻撃を受けたら人間でもデジモンでももう立つ事ができないぜ!」

ほむら「精神攻撃!?それがあの子の能力なの……!?」

ロゼモン「あすみの能力を敵にペラペラと……お喋りな男は下の下……ねっ!」

バシィン!

リボルモン「痛ぁい!!」

あすみ「でも、これで八方塞がりだよね?キャハハハハハハッ!!」

まどか「先生……!!」

エクスティラノモン「……」

?「待てえぃ!」

さやか「今度は誰!?」

ほむら「デジモンと……テイマー!?」

?「この窮地に現れたデジモンとテイマーは何者か!?その答えは次回……」



ティラノモン「いや、今回で明かしてもどっちでもいいでしょ!!」

さやか「ティ…ティラノモン!?」

まどか「もう一人は……!?」

中沢「この…中沢様だぁ!!」

さやか「中沢ぁ!?」

あすみ「は?」

まどか「え…えぇと……」

ほむら「誰?」
719 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/19(金) 11:00:55.70 ID:QF+EASJb0
〜次回予告〜

中沢「という訳でみなさんお待ちかねぇ!次回はモバゲでもボスキャラを勤め、オンラインでもカード化し、映画でスクリーンデビューを果たした中沢君が大活躍しちゃいますよ!」

中沢「次回、デジモン☆マギカ!」

中沢『目覚める魂の片鱗!ドルグレモン!』

中沢「って、俺のサブタイじゃねぇのかよおぉぉぉぉぉ!!どっちでもいいけどおおおぉぉおぉぉぉぉぉ!!」

エレキモン「あのモブキャラは何を一人で騒いでるんだろうな?」

ジジモン「さあ?」


今回はここまで
テイルモンの擬人化の姿は漫画版クロウォを参照してください
ではまた
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/19(金) 13:42:18.37 ID:YAPtNt/1o
うp
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/19(金) 20:27:04.68 ID:xzx2TyQPo
ジャスティモンとかロム兄さんクルー?とか思ってたら中沢かよ(誉め言葉)
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/19(金) 21:15:56.83 ID:/+vhs20SO
>>720
http://blog-imgs-47.fc2.com/y/a/r/yaraon/23_20110620075640.jpg
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/20(土) 18:36:44.00 ID:A+gMsaiG0

うーん、中沢か
やっぱりテイマーになるんだね
まあどっちでもいいけど
擬人化はウィザーモンがカッコよかった
まさか恭介もテイマーになるのかな
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/22(月) 22:02:29.15 ID:KCazNp+DO
サヨナラ勝ちは出るかな?
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/22(月) 23:03:33.21 ID:cFkuDnkR0


中沢…お前某剣の世界で主役はれてるぞ良かったな
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/10/23(火) 00:27:43.96 ID:k/urjDI2o
>>725
かんけーし!
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/26(金) 19:56:48.18 ID:cLgRygX40
どうした、更新しないのか?
風邪はやっているし体大切にしろよ
てかもう1周年このSSやってもう1周年くらいか
728 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 12:33:30.21 ID:Vlwi2/EB0
こんにちわ

>>721
ロム兄さんをデジモンに例えるとジャスティモンなのかなやっぱ
クリティカルアームがゴッドハンドスマッシュ的な意味で
そして少しオバサンくさい選ばれし子供が妹役ですね

>>722
実は擬人化というものがあまり好きじゃなかった>>1もこのテイルモンを見てすっかり有りになってしまった

>>723
ウィザーモンの石田声を意識しての擬人化でしょうね

>>724
ところであすみのロゼモンの成長期決めてないんですよね…
ララモンにするべきか差別化のためにパルモンにするべきか

>>725-726
デジモンはゲームであっても、遊びではない
どっちでもいいけど

>>727
二週間近くも空けてスイマセン
>>1は馬鹿だから風邪は大丈夫です
確かにもうすぐ一年ですねー
一年もこんなSS更新してるなんてどんだけでしょうねこの>>1

投下
729 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 12:36:30.98 ID:Vlwi2/EB0
中沢「ここからはこの中沢とティラノモンが助太刀するぜ!」

ティラノモン「どっちでもいいけ…」

UFブイドラモン「うわあああぁぁぁぁぁぁ!!」

さやか「アルフォースブイドラモンしっかりして!」

ベルゼブモン「ぐおぉぉぉ……!!」

ほむら「あのテイマーの能力の精神攻撃のせいでベルゼブモンがこんな状態に…!!」

あすみ「ふふ…♪」

中沢「いや、あの……」

テイルモン(擬人)「まどか!デジモンの姿に戻って進化するわよ!」

まどか「うん!」

ティラノモン「だからちょっと……」

リボルモン「そんな真似するとこっちの人質達を撃っちゃうって言ったでしょぉ!」

テイルモン(擬人)「卑怯な…っ!」

中沢「ねえ……」

ロゼモン「下の下の手段でも、勝利を治めればそれは美しき上の上に昇華するのよ」

あすみ「それじゃ、お姉ちゃん達のデジモンにはあすみの悪夢を見ながらバイバイしてもらおうかな?」

ロゼモン「ロイヤルナイツと七大魔王もあすみの精神攻撃にかかれば脆いもの。下の下……ねっ!」ジャキッ!

さやか「! やらせるもんか!」

マッドレオモン「だから動くなって!」ガッ!

一般市民「ぐあうぅぅ…!」

さやか「くっ…!」

中沢「ちょっとぉ!さっきから俺達の事無視しないでよぉ!!」
730 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 12:41:35.19 ID:Vlwi2/EB0
テイルモン(擬人)「は?何?」

ほむら「というかあなた誰?」

中沢「誰って!暁美さんと席隣りだったでしょ!?」

まどか「ほむらちゃん。ほら、あれだよ…クラスメイトの……えと……佐藤君?」

中沢「違うよ!鹿目さんも今まで中島とか中村とか俺の名前間違えまくりだったけど、とうとう一文字も合ってない名前になったよ!!」

さやか「そんな事はどうでもいいから、関係無いんだし邪魔しないでくれない中沢?」

中沢「唯一名前を覚えてくれてた美樹さんも態度冷たい!!」

ティラノモン「せっかく俺が助太刀に来たのよ!?」

さやか「あんたが来てもこの状況を……!」

あすみ「きゃははははっ!普通そんな見ず知らずの他人達なんかより自分達のパートナーを優先しない?」

まどか「見ず知らずの人達でも、やらせるわけにはいかないよ!そのためにわたし達は戦ってるんだから!」

あすみ「はぁ?何それ偽善的〜……あすみそういうの嫌い。ロゼモン、もういいから殺っちゃって☆」

ロゼモン「いいわよあすみ」ジャキッ!

さやか「アルフォースブイドラモン!目を冷まして!!」

あすみ「無駄無駄!だって、お姉ちゃん達のデジモンにはこの子達が一番恐れているデジモンの記憶を呼び覚ます暗示をかけたんだから♪」

さやか「恐れているデジモン?それなら……」

ロゼモン『ローゼスレイピア!!』

ガキンッ!
731 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 12:46:32.80 ID:Vlwi2/EB0
ロゼモン「…えっ!?」

UFブイドラモン「…それならつい昨日乗り越えたばっかだ……!!」

ロゼモン「そんなっ!あすみの精神攻撃から脱するなんて!?」

さやか「アルフォースブイドラモンの勇気にそんな能力なんて屁の河童よ!!」

UFブイドラモン「もう、恐れるものなんて何もないさっ!」

さやか「そう!あんたは強いと信じていざ行こうぜって感じだね!!」

あすみ「…ちっ!でも、そっちの黒いお姉ちゃんのデジモンの方はどうかなぁ?」

ほむら「ベルゼブモン…!」

ベルゼブモン「…ぐっ…へっ…へへへへ……ついに見つけたぜぇ……!」

あすみ「え?」

まどか「見つけた?」

ベルゼブモン「最強のロイヤルナイツ……オメガモン!お前となら満足できそうだ!!」

ほむら「オメガモン!?」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』

バキュンバキュウウゥゥゥン!!

中沢「ぎゃっ!!」

さやか「わわわっ!ちょっとぉ!!」

ほむら「どういうことなのよ!?」

テイルモン(擬人)「あのテイマーの精神攻撃によって、昔あの馬鹿が無謀にもオメガモンに挑んだ時の記憶が掘り起こされたようね」

UFブイドラモン「オメガモンに……?」

ベルゼブモン「オラオラぁ!!」バキュンバキュンッ!

マッドレオモン「うわぁ!!」

リボルモン「見境なく乱れ撃ってるぜぇ!?」

まどか「どうなっちゃってるのテイルモン!?」

テイルモン(擬人)「あいつがオメガモンと戦った時と同じ行動を取っているみたいね……」

あすみ「トラウマを掘り起こしたはずなのにどうしてこうなるのよ!!」

ほむら「ベルゼブモンにも恐怖するものなんて無いのかもしれないわね…今も昔も……あるのは強いデジモンと戦いたいという闘争心のみ……」

UFブイドラモン「やめろベルゼブモン!」バサッ!

ガシッ!

さやか「よしっ!アルフォースブイドラモンよく止めた!」

ベルゼブモン「や…やるじゃねぇか!最強のロイヤルナイツってのもあながちハッタリじゃねぇみてぇだな!!」

UFブイドラモン「正気に戻れ!今お前が戦っているのはオメガモンなんかじゃない!!」

ベルゼブモン「…あ?この野郎……邪魔すんなマグナモン!雑魚ロイヤルナイツが出しゃばるんじゃねぇ!!」

UFブイドラモン「マグナモンを雑魚呼ばわりされた……」ガビーン

さやか「何やってんのよ!今のあんたはマグナモンじゃないでしょ!?」

ベルゼブモン「ほら、オメガモンも「足手まといだ、引っ込んでろ」って言ってんだろうがよぉ!!」

UFブイドラモン「オメガモンにまでそんな扱いなのマグナモン!?」
732 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 12:52:36.25 ID:Vlwi2/EB0

ベルゼブモン「くっ…!やべぇな……この俺がまったく敵いそうにない相手は初めてだぜ……マジやべぇぜ……へへへ……!」

ロゼモン「ふ…ふふふっ!どうやら、そろそろベルゼブモンがオメガモンにトドメを刺される時の記憶のようね!」

あすみ「こ…ここからがそのデジモンの恐怖の記憶ってわけね♪」

まどか「え?でも、ベルゼブモンがデジタマに戻ったのってオファニモンと戦った時じゃ……?」

テイルモン(擬人)「そう、ここから……」

ベルゼブモン「ぐっ…!?テメェら……余計な真似すんじゃねぇ!!」

ほむら「今度は何…?」

テイルモン(擬人)「あの時の戦い…マグナモンの横槍が入ってベルゼブモンにあっさりとぶっ飛ばされた後、すぐに決着がついた……その時既にオメガモンの剣はベルゼブモンの首を刈る直前だった……」

UFブイドラモン「いや、あさっりとぶっ飛ばされたって……」

テイルモン(擬人)「でも、その時……二人の間に割って入った者達が……!」

ベルゼブモン「ルーチェモン!リリスモン!デーモン!ジジイ!ワニ!羊!」

まどか「ルーチェモンにリリスモン!?」

ほむら「それにデーモンと……まさか!?」

テイルモン(擬人)「そう、残りの七大魔王だった……オメガモンを討ち取るためにベルゼブモンを泳がせておいてオメガモンへの総攻撃を企てていたのよ……」

ほむら「その結果は……」

テイルモン(擬人)「もちろん最強のロイヤルナイツとはいえ、オメガモン一体では七大魔王全員の前では成す術も無かった……」

さやか「他のロイヤルナイツは何やってたのよ!?…マグナモン以外の」

テイルモン(擬人)「その時ちょうどデュナスモンとロードナイトモンが裏切ってルーチェモンに下っていたのよ!…だから、他のロイヤルナイツや私達はそいつらと戦っていた為…オメガモンを孤立させてしまい救援に行く事ができなかった……」

UFブイドラモン「じゃあ、そんな中オメガモンを助けに行けたマグナモンってすごくね!?」

テイルモン(擬人)「いえ、その時マグナモンはみんなにコンビニへのおつかいを頼まれてて偶然通り掛かっただけだったそうよ?あの時私もついでに今週号のジャンプ頼んでたし……」

UFブイドラモン「おつかいって言うか、おつかいと言う名のパシリにされてたんだよねそれ!?マグナモンそんな大変な状況なのに何させられてるの!?」

さやか「それしかマグナモンにできる事なかったんじゃないの?」

UFブイドラモン「」

ベルゼブモン「…あぁ?お前もやれだって?誰がテメェらの命令に従うかよ!これは俺と奴とのサシでの戦いだったのによ!!」

ほむら「プライドの高さも今と変わらないようね……」

テイルモン(擬人)「…ええ、そこだけは昔から評価できる唯一の点ね……でも……」

ベルゼブモン「あぁ!?何だリリスモンのババアゴラァ!……いや、スイマセン……手伝いますんであの夜の事は言わないでくださいマジで……」ガクブル…

さやか「何か急に屈したよ!?」

ほむら「プライド……」
733 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 12:55:57.96 ID:Vlwi2/EB0

あすみ「よ…よくわからないけど今になってあすみの精神攻撃が効いてきたって事よね!そっちのデジモンも!」

UFブイドラモン「どうせマグナモンはどうせマグナモンはどうせマグナモンは……」ブツブツ

さやか「えぇ!?何で今更沈んでるの!?アルフォースブイドラモンに何があったの!?」

ロゼモン「う…ウフフッ!流石あすみの精神攻撃ね!」

リボルモン「いや、あすみちゃんの能力あんま関係無くね?」

ロゼモン「うるさいわよ!」

バシィンッ!

リボルモン「気持ちーッ!!」

マッドレオモン「相棒……」

中沢「みんながピンチだ……今こそ俺達が必要とされる時……ティラノモン!」

ティラノモン「え〜?しょうがないなぁ、どっちでもいいいけど……」

ロゼモン「あすみ、あのモブ二匹まだ居たみたいよ」

あすみ「鬱陶しいなぁ…ティラノモン同士、エクスティラノモンにやってもらお☆」

エクスティラノモン「……」

中沢「バッキャロウ!ティラノモン同士って、それはティラノモンに似せたぬいぐるみを着たデジモンだろ!見滝原一のティラノモンマニアの中沢様を舐めるなよ!!」

まどか「待って鈴木君!あのデジモンは早乙女先生なんだよ!!」

中沢「知ってる!そもそも先生はそこの女の子に会ってから様子が変になってデジモンに変身するようになっちゃったんだ!」

さやか「そいつが先生にデジメモリを渡す所を見てたって事!?」

中沢「この間の放課後偶然校舎裏でね!それで俺、先生が心配でずっと後をつけて……その途中でリアライズしたこのティラノモンと出会って……」

ティラノモン「で、丁度ピンチのお前らと遭遇したわけなのよ!」

まどか「田中君……先生のために……」

ほむら「話から察するに早乙女先生も神名あすみの能力によって操られてるだけのようね」

さやか「そうよ!いくら先生でもデジメモリで付き合ってた男に復讐なんて教師の風上にも置けないことするはずがないよ!」

あすみ「それはどうかなぁ?確かにそのオバチャンがメモリの力でお家をいっぱい壊したのはあすみの能力で心の闇を引きずり出したからだけど……それはその人が心の奥底で望んでたからなんだよ?あすみはその破壊の衝動を誘ってあげただけだしぃ♪」

中沢「そこまでにしなお嬢ちゃん。この中沢様の怒りのボルテージはMAXなんだぜ?ティラノモン、その怒りの炎で闇により冷え切った先生の心に灯を!!」

ティラノモン『ファイアーブレス!!』

ゴオオォォォォォ!!

エクスティラノモン『ブラックマター』ズオッ!

シュゴオォォォォ…

ティラノモン「ダメよぉ!こいつ結構強いわ!」

中沢「弱音を吐くな!奴等にティラノモンの本当の力を見せつけてやれ!!」
734 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 12:58:09.71 ID:Vlwi2/EB0
ベルゼブモン「悪く思うなよオメガモン……」

ほむら「ベルゼブモン…?動けるの!?」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』

バキュンバキュウゥゥゥン!!

リボルモン「うわっ!また撃って来た!!」

ロゼモン「あすみ、危ない!!」ガバッ!

あすみ「きゃあっ!!」

ドサッ!

あすみ「痛たたたた……何なのよもうっ!」

ベルゼブモン「…あ?どうしたんだ一体?」

あすみ「やばっ!精神攻撃が解けちゃった!!」

ベルゼブモン「何だかわかんねぇが好き勝手やってくれたみてぇだなぁ!オラ、オメェもシャキっとしろ!」

UFブイドラモン「あ…ああ!マグナモンなんて俺には関係無いよな!ハハハハ……」

マッドレオモン「何で半泣きなんだあいつ?」

リボルモン「だから、こっちには人質がいるってのを忘れるなよ!」

カチッ!

ドガアアァァァァン!!

リボルモン「ぐえっ!!」

マッドレオモン「ひゃっ!!」

まどか「ほむらちゃんが時を止めてあのニ体をやっつけたよ!」

ほむら「これで人質は気にせず思う存分やれるわ」

さやか「次は先生のメモリをブレイクしてあげなきゃだね!」

あすみ「役に立たないわねあの二人…!で…でも、エクスティラノモンをメモリブレイクすると先生まで死んじゃうって言ったよねぇ!!」
735 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 12:59:08.60 ID:Vlwi2/EB0
テイルモン(擬人)「いいえ、彼女の体内のデジメモリの正確な位置を特定して破壊すれば助けだせるかもしれないわ!」

ほむら「ベルゼブモン、できる?」

ベルゼブモン「おう!このメタリフェクワガーモンの索敵能力をアルカディモンに奪われてたらアウトだったけどなぁ!」ピピッ!

あすみ「そんなのあすみ聞いてない!!」

ロゼモン「下の下ね!」

ロゼモン『ローゼスレイピア!!』

UFブイドラモン『アルフォースセイバー!!』

ガキィン!

UFブイドラモン「こいつは俺が食い止める!お前はメモリを撃ち抜け!」

中沢「ティラノモン!!」

ティラノモン「よっしゃ!」

ガシッ!

エクスティラノモン「ハ…ナセ……!!」

ティラノモン「俺がガッチリ押さえつけておくから、しっかり狙えよ!でも、俺ごと撃つのは勘弁ね!!」

ベルゼブモン「任せな!的はキッチリと狙う……そこだな、メモリの位置はぬいぐるみの口の中だぁ!!」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』

バキュウウゥゥゥゥン!

エクスティラノモン「!!」

ピシッ!

ズバァン!!
736 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:00:58.23 ID:Vlwi2/EB0
シュウウゥゥゥ…

ティラノモン「みんな、先生は無事よ!」

和子「う〜ん……」

まどか「先生…よかったぁ……!」

さやか「最後はあんた達だけだよ!」

あすみ「まだあすみ負けてないもん……ロゼモン!」

ロゼモン『フォービドゥンテンプテイション!!』

シュゴオォォォォォ……

ベルゼブモン「お…おい!脱いだぜ!?あいつ脱いだぜぇ!!?」

テイルモン(擬人)「馬鹿!!」

ジュバアアァァァァァァン!!

UFブイドラモン「やらせるか!!」

UFブイドラモン『シャイニングVフォース!!』

ズバアァァァァァァァン!!

あすみ「そんなの押し返しちゃえロゼモン!」

ロゼモン「ダメだわあすみ……奴の技に比べ私の技のパワーは……中の上!!」バッ!

ドゴオオオォォォォォォン!!

UFブイドラモン「よっしゃあ!強いぜ俺!!」

テイルモン(擬人)「いえ、土壇場で避けられたみたいよ」

ロゼモン「フフ…その詰めの甘さは下の上ね」

UFブイドラモン「なら、もう一発くらえ!」

ベルゼブモン「ああ!もう一回やってくれ今の技!!」

テイルモン(擬人)「アホ」

あすみ「ダメだよロゼモン……今回は引くしかないよ……」

さやか「先生をこんな目に合わせて逃すと思ってるの!?」

ほむら「お尻ペンペン100回叩きでお仕置きね」

あすみ「うぅ……!!」

ゴゴゴゴゴゴ……!!

ベルゼブモン「何かデケぇのが来るぜ!」

まどか「わっ!またデジモン!?」

ヒシャリュウモン「ヒショオオオォォォォォ!!」
737 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:03:34.62 ID:Vlwi2/EB0
“ヒシャリュウモン”

完全体 獣竜型 ワクチン

デジコア(電脳核)の最深部に眠っていた日本の神話における“竜”や“武将”の猛々しい戦闘データが
額のインターフェースによって解き放たれた姿であり、重厚に輝く鱗の鎧をまとい大空を縦横無尽に駆け巡る獣竜型デジモン
その移動力は長大で、広大なネット空域のほとんどを制することができる
普段は神の如く聡明で大人しいが、両手に持つ水晶のような球体を傷つけられると
逆鱗に触れるが如く正に荒ぶる神となって全身全霊を込めて襲い掛かる
尚、両手に持つ球体は、今は存在しない同朋の魂であり
右手の球体は“金竜(きんりゅう)”の魂、左手の球体は“角竜(かくりゅう)”の魂であり
それぞれにデジコア(電脳核)の情報が秘められているという
必殺技は自ら巨大な鋼鉄の刀と化し、敵を一刀両断する『成龍刃(せいりゅうじん)』と
敵の上下左右全てを包囲し攻撃を放つ『縦横車(じゅうおうぐるま)』


テイルモン(擬人)「このデジモンは……!?」

あすみ「…あはっ☆あすみの事助けに来てくれたんだぁ……」

ベルゼブモン「こいつらの仲間か!なら……」

ヒシャリュウモン『縦横車!!』カッ!!

ドゴオオォォォォォォン!!

UFブイドラモン「ぐっ!!」

ロゼモン「今のうちよあすみ!」シュバッ!

あすみ「今日はあすみ達の負けだけど…これで終わったと思わないほうがいいよ?だって、あすみがデジメモリあげたのそのオバチャンだけじゃないから♪」

まどか「それって……わたし達に関係ある人なの!?」

あすみ「そこの青いお姉ちゃんの……うふふふっ♪ま、そのうちわかるよ☆」

さやか「え…!?まさか……」

あすみ「それじゃあ、バイバイ〜♪」

ヒシャリュウモン「ヒシャアアアァァ!!」

ズオオォォ……

ほむら「あの竜のデジモンに乗って逃げてったわね……」

ベルゼブモン「追うか?」

まどか「待って、それより先生が……」

中沢「大丈夫だよ鹿目さん、先生は気を失ってるだけだから」

和子「うぅぅ…どうして私だけ……詢子……私の何がいけないのかなぁ……」

まどか「先生……」
738 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:06:57.54 ID:Vlwi2/EB0
UFブイドラモン「人質にされてた一般市民のみなさんも無事だし、よかったよかった!」

一般市民A「よくねぇぞこの野郎……!!」

一般市民B「見ろ!さっきの竜やバラの女とそこの青い奴が出した光線で俺達の家が!!」

プスプスプス……

さやか「あらら……」

ほむら「大惨事ね……」

一般市民C「どうしてくれるんだ!まだローンが23年も残ってるんだぞ!!」

UFブイドラモン「そんな事言ったって……命があっただけでも良かったじゃないですか……」

ベルゼブモン「俺等一応あんたらを助けたんだぜ?」

一般市民A「これとそれとは話が別だ!」

一般市民B「石投げてやれ!!」ブンッ!

ドゴッ!

UFブイドラモン「いてっ!!」

一般市民A「こんにゃろっ!!」ブンッ!

ブンッ!ブンッ!ブンッ!

中沢「へぶしっ!!」バタッ!

まどか「木村君!」

さやか「何であたし達が投石されなきゃいけないのよぉ!!」

ほむら「良かれと思ってやった事でも理解されないものなのよ……って、まどかに向かって石投げたそこの一般市民!それ相応の覚悟はできてるのかしら……!?」ジャキッ!

まどか「ほむらちゃんダメぇ!!」

テイルモン(擬人)「私達も逃げるしかない…?」

まどか「せ…先生も連れてかなきゃ!」

バタッ!バタバタバタッ!

一般市民A「うっ…!」

さやか「あたし達に投石してた一般市民のみなさんが急に倒れたよ!?」

ベルゼブモン「オイオイほむら…まさかお前本当に一般市民を撃ったんじゃ……」

ほむら「ま…まだ撃ってないわ!」

さやか「まだって……」

ほむら「彼女達がやったのよ……プレイアデス聖団!」

海香「今の出来事の記憶を消去させてもらっただけよ」
739 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:11:51.79 ID:Vlwi2/EB0
ベルゼブモン「またテメェらか!!」

海香「もちろん、そこで倒れてる男の子もデジモンに関する記憶を消去させてもらうわ」パアァァ…

中沢「ぐっ…!」

ワイズモン「そして、デジモンも僕の時空石に捕獲」

シュワアァァァ…

ティラノモン「ちょっとおおぉぉぉぉ!?」

さやか「ティラノモン!?」

里美「で、本当はあなた達のデジモンも捕獲したいところだけど、昨日の借りもあるし今回は……」

ニコ「……」

まどか「あ、その子無事だったんだね……」

里美「でも、デジメモリの所有者は別」

海香「そう、事実その女性がここ数日でデジモンに進化して破壊した家屋の件数は14。実刑が言い渡されればあなた達がこの人と同じ年齢になっても刑務所からは出てこれない懲役になるわね」

ベルゼブモン「そんなに振られた男の数が多かったのかよこのオバチャン……」

まどか「先生は…自分の意志でこんな事をしてたんじゃないよ!あの子に利用されて……これは……わたし達の戦いに先生を巻き込んだせい……で……」グスッエグッ

ほむら「まどか……早乙女先生を連れて行くというのなら私達を倒してからにする事ね!」

テイルモン(擬人)「今度は負けないわよ!」

ニコ「公務執行妨害になってデジモンとティーチャーだけではなく君達も連行することになるよ?」

ほむら「私が兵器を無断拝借していることは知っているでしょ?なら、あなた達の公務の妨害なんて今更何の問題も無いわ」

ホークモン「ニコさん、ミケモンとジョグレスしてヴァルキリモンに進化して複製していただければ勝ち目があると思いますよ?」

さやか「昨日の様に何体増やしたってあたし達は負けないんだから!先生は絶対渡さない!!」

UFブイドラモン「でも、ここで戦ったら周りの家が更に滅茶苦茶になるぞ……」

さやか「あ」

ほむら「しかたない…早乙女先生を連れて引きましょう」カチッ!

里美「あれ!?消えちゃった……」

ワイズモン「例の時間停止能力か」

ニコ「メモリの使用者も連れていかれたようだね」

ホークモン「こっちの男の子は置き去りですが」

中沢「どっちでもいいけどぉ……」

ニコ「どうするんだい海香?追う?」

海香「…いいわ、ここの後処理を優先しましょう……それに……室長からのメールで本部の近くが大変な状況みたい」ピピッ

里美「え!?それじゃあ、すぐに戻らないと!!」
740 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:16:35.08 ID:Vlwi2/EB0

〜あすなろ市街〜

メガログラウモン『アトミックブラスター!!』

ラピッドモン『ラピッドファイア!!』

ドゴオォォォォン!!

ヴォルクドラモン「グオオオオォォォォ!!」

マミ「ダメだわ!完全体ではあの巨大なデジモンにまともなダメージを与えられないわ!」

杏子「あれも完全体だろ!ゆま、お前のヴァイクモンならいけるはずだ!!」

ゆま「で…でも、キョーコぉ……」

ヴァイクモン「この女のデジモンが行かせてくれそうにないってばよ!!」

あやせ「あなたの相手は私のチェスモンが究極体に進化したクイーンチェスモンがするよ!」

クイーンチェスモン「妾はチェスモンの女王、クイーンチェスモンなるぞ」


“クイーンチェスモン”

究極体 パペット型 ウィルス

超射程、超攻撃力を持つチェスモンシリーズ最強のデジモン
小心者のキングチェスモンを守る頼もしい存在
その超絶な攻撃力は時として非道とも思える威力である
口癖は「チェスの神よ、許し賜え!」
必殺技は、甲冑の剣で敵の急所を貫く『ハートブレイカー』と
『クィーンスタンプ』『クィーンスティック』
また、『ヒメノワガママ』で相手を手こずらせる


マミ「究極体に進化できたの!?でも、もう一体のチェスモンは……」

杏子「おい、あそこの物陰に何か隠れてるぜ?」

キングチェスモン「!」ビクッ!


“キングチェスモン”

究極体 パペット型 ウィルス

チェスモン大帝国を築く為に暗躍する王様デジモン
しかし、チェスモン大帝国がどのようなものか誰も知らず、周囲からも興味を持たれていない
小心者で自分から攻撃をすることはほとんど皆無で、いざという時の逃げ足だけは速い
口癖は「逃げるが勝ち!」
しかし、意外にもスパコン並みの頭脳をもっている
必殺技は、しかたなく自分から攻撃する『チェックメイト』
この技は自分の命がかかると超絶な攻撃力をもつ
また、自分の影武者を創り出す『キングスティック』を肌身離さず持っている
素早く逃げる『キングダッシュ』も得意中の得意技である
741 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:18:54.16 ID:Vlwi2/EB0

杏子「アレも究極体か!?」

マミ「何か完全体の時より随分小さいデジモンになってしまったような……」

ゆま「ニ体もこられたらヴァイクモンがやられちゃうよぉ!!」

キングチェスモン「……」コソコソ…

マミ「…隠れたまま出てくるつもりはないみたいよ……」

杏子「…何だアレ……シカトしてても大丈夫か?」

ヴァイクモン「けど、こいつ一体でも手強いってばよ!」

クイーンチェスモン『クィーンスティック!!』

ヴァイクモン『ヴァイキングアックス!!』

ガキイィィィィン!!

ヴァイクモン「ちぃっ!!」

ルカ「あらあら、体の大きさの割にはパワーはクイーンチェスモンと大差無いみたいですね」

あやせ「見掛け倒しだね!」

ヴァイクモン「言ったな!なら、こいつでどうだ!!」

ヴァイクモン『アークティックブリザード!!』

ヒュゴオォォォォォォ!!

クイーンチェスモン「ウップス!?」

カキンッ!

ゆま「カチンコチンに凍らせたよ!」

ヴァイクモン「どうだってばよ!このまま氷ごと叩き割ってやる!」

あやルカ『ピッチ・ジェネラーティ!!』

ボッ!!

ドゴオオォォォォォン!!

クイーンチェスモン「ふぅ…助かったわあやせルカ!」

ヴァイクモン「くそっ!あいつに溶かされた!!」

ゆま「キョーコ!マミお姉ちゃんも!ヴァイクモンがクイーンチェスモンに集中できるように、あの半分こお姉ちゃんをやっつけてよ!!」

杏子「わ…わかったよ!!」ダッ!

カオル『フォーコ・パラ・ディ・キャノーネ!!』ズドンッ!

ボガアアァァァァァン!!

杏子「ぐっ!?」
742 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:20:13.46 ID:Vlwi2/EB0

―バードラモン超進化ぁぁぁ!ガルダモン!!―


ガルダモン『シャドーウイング!!』カッ!

ドゴオォォォォォン!!

メガログラウモン「グラアァァァアァ!!」

グリズモン『熊爪!!』ドッ!

ラピッドモン「わあっ!?」

アンティラモン『宝斧!!』

ガキンッ!

グリズモン「ちぇっ!引っ掻き損ねたクマ!」

杏子「テメェら何しやがるんだ!!」

みらい「うるさい!あのデジモンを暴れさせてるのもお前らの仕業だろ!!」

ヴァルクドラモン「グオオオォォォォォ!!」

ドゴオオォォォォォォン!!

杏子「はぁ!?何を根拠に言いやがってんだ!!」

サキ「デジメモリの開発者シブミの娘であるあんたがあのヴォルクドラモンのデジメモリを売りつけたんだろ?」

マミ「…!!」

あやルカ「そ…そうなのよ!DATSヒュプノスのみなさん!光が丘の次元の歪みが酷いのもこいつらの仕業なのよ!!」

杏子「テメェ!何白々しい事を!!」

マミ「無駄よ佐倉さん。どう言っても聞く耳持たないようだし……」

カオル「光が丘の双樹だな。君の事は室長から聞いてる」

あやルカ「だから諸悪の根源であるこいつらを光が丘から追って来たのです!力を合わせてこいつらを倒しましょう!!」

カオル「よし…お前達のデジモンを倒してから本部までしょっぴかせてもらう」

かずみ「待ってよカオル!マミさん達と戦う事よりこのデジモンを倒す事が先でしょ!?」

ドルガモン「ダメだかずみ!ここからじゃ声が届かない!」バサッバサッ!
743 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:21:54.00 ID:Vlwi2/EB0


ヴォルクドラモン『ヴォルカニックフォーン!!』ボッ!

ドゴオオォォォォォォォォン!!

ドルガモン「うわっ!!」

かずみ「どうしてこんな事に……」

メガログラウモン「あのデジモンをとめないとみんなが危ないのにどうして邪魔するんだよ!!」

ガルダモン「あなた達があのデジモンを操ってるってカオル達が言ってるのよ!!」

グリズモン「なら、あのデジモンよりお前達を先に倒した方が手っ取り早いクマ!」

ラピッドモン「どういう理屈だよそれ!!」

アンティラモン「案ずるな。我等も彼奴等を伐った後にヴォルクドラモンを仕留めればよい。その方が手間がかかりそうに無い」

メガログラウモン「でも、そんなことしてるうちにこの街がどんどん壊されちゃうよ!」

ガルダモン『シャドーウイング!!』カッ!

メガログラウモン「…ぐっ!」

メガログラウモン『アトミックブラスター!!』

ドゴオオォォォォォン!!


みらい『ラ・ベスティア!』

クマー!クマー!

ゆま「クマさんのぬいぐるみ……?」

杏子「馬鹿!見た目に惑わされて不用意に近づくなゆま!」ズバッ!ザンッ!

あやルカ『ピッチ・ジェネラーティ!!』

マミ『ティロ・フィナーレ!!』

ドガアアァァァァァァン!!

クイーンチェスモン『クィーンスタンプ!!』

ドガッ!バゴォ!!

ヴァイクモン「うぅ…!」
744 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:23:00.01 ID:Vlwi2/EB0
かずみ「ドルガモン……わたし達、何と戦わなきゃならないの……?」

ドルガモン「は?今目の前にいる敵に決まってるだろ?どうしたんだよこんな時に」

かずみ「その敵って何?あすなろを壊してるヴォルクドラモン?マミさん達?それとも誰かに騙されているカオル達?わたし達は敵を倒す為に戦うの?…ほら、あそこ見て……子供に向かって瓦礫が落ちる」

子供「えーん!えーん!」

ヒュー!

ドルガモン「えぇ!?気づいたなら早く言ってよかずみ!!」バサァ!

ドルガモン『キャノンボール!!』

バゴオォォォン!!

ドルガモン「大丈夫?」

子供「デジ…モン……?」

かずみ「ここは危ないから、もっと遠くに逃げて」

子供「う…うん!ありがとうお姉ちゃん!!」ダッ!

かずみ「ドルガモン……わたし達ってこういう事の為に戦うんじゃないかな?」

ドルガモン「ああ、守るための戦い……それはユキダルモンやメルクリモンがオレ達にもしてくれた事だった!」

かずみ「だから、ただ敵と戦うってのは違うと思うんだ……イグドラシルの命令でXデジモンを狩ってたクレニアムモンだってそれをわかりかけてたんだと思う……」

ドルガモン「うん。オレ……とにかく今はこの街を守りたいと思う!だから、かずみ!オレに新たな力を!!」

かずみ「わかったよドルガモン!」ピカアァァァ!
745 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:23:54.84 ID:Vlwi2/EB0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―ドルガモン超進化ぁぁぁ!ドルグレモン!!―


“ドルグレモン”

完全体 獣竜型 データ

デジコア(電脳核)の最深部に眠っていた伝説の生き物“ドラゴン”の強い生命力のデータが
額のインターフェースによって解き放たれた姿であり、“最後の敵”の異名をもつ超大型獣竜型デジモン
その圧倒的な巨体をもって勇猛果敢なデジモンをことごとく粉砕し、「ナイトメアソルジャー」系の攻撃すら翼の一振りで跳ね返す
知性が高く、滅多にその存在を現すことはなく、発見することすら困難である
必殺技はその巨体の10倍以上の大型にして超高質量の鉄球を放ち、敵を一網打尽にする『メタルメテオ』と
敵を串刺しにし上空へ捨て去る『ブラッディータワー』


ドルグレモン「みんなやめろおぉぉぉぉぉぉ!!」

ドルグレモン『メタルメテオ!!』シュバッ!

ズゴオォォォォォォン!!

ガルダモン「ド…ドルガモン!?」

ラピッドモン「完全体に進化したの!?」

ドルグレモン「みんな!オレ達が本当に戦う敵は他にいるだろ!!」

ラピッドモン「そんな事わかってるけどこいつらが邪魔してるんじゃないのさ!」

ガルダモン「だって、カオルがこの子達を倒した方がいいって言ってたから……」

かずみ「そうやってカオルカオルって甘えてばっかなのはガルダモンの悪いとこだよ」

ドルグレモン「何と戦うかは自分の目でわかるはずだ!」バサッ!

メガログラウモン「あいつ強いよ!みんなで戦わなきゃ!」

ガルダモン「な…なら、私達もヴォルクドラモンと戦うよ……ゴメン、カオル!」バサッ!

グリズモン「おい!こいつらの相手する方が優先じゃないクマ!?」
746 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:25:49.87 ID:Vlwi2/EB0

ヴォルクドラモン「グオオオォォォ!!」

ヴォルクドラモン『ヴォルカニックフォーン!!』ボッ!

ドゴオオォォォォォォォォン!!

ドルグレモン「うっ…!やっぱりこれ以上奴をほっとけない!!」

メガログラウモン「究極体に進化できなくてもみんなでやればアイツを倒せるはずだよ!」

ラピッドモン「うん、やろう!」

ガルダモン「わ…私も協力するわ!」

かずみ「ありがとうガルダモン!」

ガルダモン「でも、カオルの言う事を聞かなかったから後でカオルに怒られる……」

かずみ「あなたがしたいと思った事なら大丈夫だよ」

ラピッドモン「そそ、ただテイマーの命令を聞くってだけが本当のパートナーじゃないしね!」

ドルグレモン「それじゃあ、行くぞみんな!!」

メガログラウモン「まずはボクが動きをとめる!」

メガログラウモン『ダブルエッジ!!』

ガキイィィィィン!!

ヴォルクドラモン「グオッ!?」

メガログラウモン「今だよ!」

ラピッドモン『ゴールデントライアングル!!』ピカァァァ…!

ガルダモン『シャドーウイング!!』カッ!

ドルグレモン『メタルメテオ!!』シュバッ!

ドゴオオォォォォォォォォン!!

ガルダモン「やった!?」

かずみ「まだ……ダメみたい!」

ラピッドモン「これだけ攻撃してもかよぉ!何だよあいつ?本当に完全体!?耐久力のみなら究極体並じゃん!!」

かずみ「海香とワイズモンが教えてくれたけど、デジメモリが使用者の人間と過剰適合……つまり相性がよすぎて本来のデジモン以上の力を引き出して進化するか、あるいはこうやって力を制御できずに暴走するって……」

ラピッドモン「そんな物をリアルワールドでバラまいているのかよ!」

ガルダモン「え?それってあなた達じゃないの?」

メガログラウモン「違うよ!杏子もマミもマミのお父さんもそんな事しない!!」

かずみ「話はあと!今はあれをどうやって止めるかだよ!」

メガログラウモン「杏子が力をかしてくれれば……」

ラピッドモン「マミ達はあの二重人格とドンパチやってるから無理だよ!」

ガルダモン「それにカオル達ともね……」

ラピッドモン「そもそもあいつの火山背中が硬いんだよ!」

かずみ「背中……それなら!ドルグレモン、こんなのどうかな?」ゴニョゴニョ…

ドルグレモン「えぇ!?そんなの無理だよぉ!あんな大きなデジモンを……」

かずみ「できるよ完全体に進化したドルグレモンなら!昨日だってベルゼブモンと戦ったときに底力を見せたじゃない!」

ドルグレモン「自分の力を信じればできるか……よしっ!しっかりつかまっててくれよかずみ!!」バサァ!

ガルダモン「どうする気なのドルグレモン!?」

ドルグレモン「うおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」ズオッ!
747 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:26:42.15 ID:Vlwi2/EB0
ズバッ!!

ヴォルクドラモン「ヴぉっ!?」

ラピッドモン「ドルグレモンが懐から持ち上げて上空に!!」

メガログラウモン「あんな大きいのに……すごいパワー……!」

かずみ「いっけええぇぇぇぇぇぇ!!」

ドルグレモン『ブラッディータワー!!』ブォン!!

かずみ「今だよ!!」

ラピッドモン『ラピッドファイア!!』ドンッ!

メガログラウモン『アトミックブラスター!!』ゴオォォォォ!!

ガルダモン『シャドーウイング!!』カッ!

ドルグレモン『メタルメテオ!!』シュバッ!

ドゴオォォォォォォォォン!!

かずみ「上空へ飛ばして下から一斉攻撃したから今度こそ!」

ズドンッ!!

ラピッドモン「え…!?」

ヴォルクドラモン「グ…グオォォォ……!!」

ガルダモン「そんな!これでもなの!?」

かずみ「いや、今ので結構弱ってるみたいだからもう一回みんなで攻撃すれば……」

メガログラウモン「ボ…ボクもうパワーが……」

シュウゥゥゥゥ……

ギルモン「ギルぅ……」

ピヨモン「ピヨぉ……」

かずみ「みんな退化しちゃった!?」

ドルグレモン「デジソウルを使い果たしちゃったんだ……」

テリアモン「それにマミ達とも結構距離が離れたしね……いつもより退化するのも早いわけだよ……」

ドルグレモン「なら、オレ達だけでも……」

ヴォルクドラモン『サークルオブデス!!』

ブシュウゥゥゥ!!

ドルグレモン「うっ…!硫黄臭が……」クラッ…

かずみ「ドルグレモン!気をしっかり持って!…え?」

ピキッ

かずみ「またデジモンが来る!?え……?あ…あのデジモン……!!」

バサッ!バサバサッ!!

デクスドルグレモンA「ギャッ!ギャッ!」

デスクドルグレモンB「ギャオオォォォォォ!!」
748 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:28:15.32 ID:Vlwi2/EB0
“デスクドルグレモン”

完全体 アンデッド型 ウィルス

さらなる進化を求めて実験されたデジモンの原型
『プロトタイプデジモン』“ドルシリーズ” の、実験当時の最終形態に酷似しているというアンデッド型デジモン
他のデジモンのデジコア(電脳核)を捕食し続けることで、死んだ状態でありながら活動し
進化するために膨大なデジコアを欲している
本能的にデジコアを嗅ぎ付けるため、頭部の目や鼻は装甲で覆われ、尾や翼にある鋭い剣先は
多くのデジモンを串刺しにして置き、後からデジコアを捕食するために使う
必殺技は頭部の角で敵の装甲を抉じ開けデジコアを喰らう『ブラッディーケイブ(洞窟の意)』と
『メタルメテオ』


かずみ「ドルグレモンと同じ姿をしたあのデジモンは一体……!?」

杏子「何だぁ!?突然いっぱいやって来たぞ!?」

ゆま「いち、にい、さん、しい……12匹もいるよ!!」

みらい「サキ、あれって……」

サキ「室長……あれの封印を解除したのか……!?」

デスクドルグレモンC「グゲッ!グゲェ!!」ムシャッ!バリッ!!

デスクドルグレモンD「ギョオオォォォ!!」バクッ!グシャッ!!

ヴォルクドラモン「ヴォギャアァァァァァァァ!!」

ドルグレモン「ヴォルクドラモンを……」

かずみ「た…食べてる……!?」

杏子「倒してロードせずにそのまま喰うってのかよ……!?」

マミ「まるで獲物に群がるハイエナだわ……」

デスクドルグレモンA「グギャギャギャー!!」ズバァ!!

杏子「うっ…!体内からデジコアを咥え取っった……!!」

ヴォルクドラモン「ヴォ…グ……!!」

ズバァン!!

みらい「メモリブレイクされずにデジコアを食べられたからそのまま消滅したね」

カオル「くっ…!あれじゃあ、どんな人間がメモリを使用していたか分からず終いじゃないか室長…いくら街の被害をこれ以上広めない為だからといって……」

マミ「あのデジモン達は山木さんの差し金…?あれは何なの!?」

あやルカ「今だ!」バッ!

ドゴオォォォォォォォン!!

マミ「きゃあっ!!」

杏子「ぐあっ!!」

ゆま「!! ヴァイクモン!キョーコとマミお姉ちゃんが!!」

ヴァイクモン「…くっ!けど、こいつはもうすぐ倒せそうってばよ!」

クイーンチェスモン「ウップス……」

あやルカ「キングチェスモン!」

キングチェスモン「……」チョコン

ヴァイクモン「コイツ!いつの間にオイラの足元に!?」

キングチェスモン『チェックメイト!』ピカアァァァ…

ボガアアァァァァァァン!!

ゆま「ヴァイクモぉん!!」
749 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:29:46.74 ID:Vlwi2/EB0

シュウウゥゥゥゥ……

ゴマモン「ぐうぅぅ……」

バッ!

みらい「デジモン一体捕獲」

ガチャッ

サキ「テイマーも二人確保」

マミ「うっ……」

杏子「うぅ……」

ゆま「みんなを連れてかないでぇ!!」

カオル「もちろん、あんたも本部まで連行するよおチビちゃん」ガチャッ

ゆま「ゆまも手錠かけられちゃった!!」

バサァッ!

かずみ「ちょっ!カオル何してるの!?」

サキ「かずみか。こいつらのデジモンも確保してくれてきたのか」

かずみ「違うよ!ヴォルクドラモンとの戦いでボロボロだからマミさん達のところに返さなきゃって連れて来たのに……」

デスクドルグレモン達「グエエェェェェ!!」

バサッバサッ

ドルグレモン「あいつら…DATSヒュプノスの本部の方角に去ってくぞ……アレは何だんだ!?」

かずみ「どうしてあのデジモン達はドルグレモンと同じ姿をしているの!?」

サキ「…詳しくは戻ってから話すよかずみ……」

カオル「とにかく、こいつらを本部まで連行する。後処理は警察や消防隊に任せよう……ガルダモン帰るよ!」

ガルダモン「わ…わかったよカオル……さっきカオルの言う事無視したの怒ってない……?」

カオル「ん…?ああ、怒ってないよ別に……こいつらのデジモンを捕獲する任務は果たせたし」

サキ「双樹あやせ…?ルカ?君の協力も感謝する」

あやルカ「いえいえ、礼には及ばないけど…どうしてもって言うのなら、そいつらのデジヴァイスが欲しいかなーと……」

みらい「こいつらのデジヴァイスはDATSヒュプノスで検査する必要があるからダメ」

あやルカ「ですよねー」

カオル「私達と本部に来れば室長から報酬が貰えるかもしれないけど?」

あやルカ「あ…いや、お金は結構です失礼しまーす!」シュバッ!

カオル「何だあいつ?」

サキ「それより、早くこいつらを本部まで連行しよう」

かずみ「…酷い事しないよね?」


アンティラモン「…マミ達が……拉致された……!しかし、我の力だけでは彼奴等に……まどか達に知らせねば!」シュバッ!
750 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:31:20.49 ID:Vlwi2/EB0

〜DATSヒュプノス・本部〜

室長「そうか、巴マミと佐倉杏子とそのデジモンを確保したか……よくやった、すぐにこっちに戻って来い」ピッ

?「私の言った通りでしょ?“アレ”を解き放ったのは正解のようでしたね」

室長「…今回の判断はあなたの方が正しかった事は認めざるを得ない。しかし“アレ”を見せるのは彼女達の心の傷を抉る様なものだ……」

?「あなた達に課せられた責務を果たすのにそんなの気にしてられますか?彼女達のお給料だって国の税金から出しているんです。それぐらい我慢してもらわなきゃですよ」

室長「DATSヒュプノスの司令はあくまで私です。私がデジモンの脅威からこの国を守ってみせる」

?「なら、守れるように部下のテイマーとデジモンは使えるのを用意しとかないと。やっぱり、“アレ”を全部本格的に再起動した方が……」

室長「かずみのドルモンが今回の作戦で更なる進化を遂げました。かずみがこれからのプレイデアスを支える形になっていくでしょう……」

?「どうですかねぇ?彼女も結局同じ末路を……」

室長「口出し無用!あなたには自分の仕事をしていてほしいものですね……倉田博士!」

アナログマン「はいはい……」
751 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:34:37.20 ID:Vlwi2/EB0
〜見滝原住宅街〜

ほむら「ここまで来れば大丈夫かしら」

まどか「でも、さっきは気にしなかったけど山田君までティラノモンのテイマーになってるなんて……タツヤもパタモンのテイマーだし」

UFブイドラモン「あと、ワカメもスティングモンのテイマーだな」

まどか「何かわたし達の知ってる人がわたし達と冒険したデジモンのテイマーになっちゃってるね……上条君もテイマーになってたりして!ねえ、さやかちゃん?」

さやか「……」

UFブイドラモン「どうしたさやか?」

さやか「さっきの…神名あすみ……他にもあたし達の知り合いにデジメモリを渡したって言ってたよね……まさか恭介に……」

ほむら「昨日彼に会った時は早乙女先生の様に様子が変わったところは見受けられたの?」

さやか「いや…仁美と一緒にいた事のショックでそんな事を気にしてる余裕は無かった……」

まどか「だ…誰か他の人じゃないかな?ほ…ほら、同じクラスの…えと……中沢君とか!」

さやか「さっきのが中沢だっちゅーの」

まどか「え?」

ベルゼブモン「おい、それよりいつまで俺がこのオバチャンをお姫様抱っこしてなきゃならねーんだよ!」

和子「う…う〜ん……」

まどか「あっ!先生が気がついた!!」

和子「鹿目さん…美樹さん…暁美さん……?どうして私こんなところへ……?何か女の子に会ってから…そこからの記憶が無いような……」

さやか「あ、いや……ここで倒れてたの偶然あたし達が見つけて!」

ほむら「(デジメモリでデジモンになってた記憶は無いようね)」

まどか「(覚えてない方が……いいはずだよね……?)」

ベルゼブモン「ま、教師って仕事はアホな餓鬼の面倒見なきゃいけねぇからそのストレスが溜まってぶっ倒れたんだろうよ!」

テイルモン(擬人)「あんたみたいなアホをね」

ベルゼブモン「うるせー!」

和子「この人は…?鹿目さん達の知り合い?」

まどか「え…えぇと…(どうしよう!ベルゼブモンを先生に見られちゃったよほむらちゃん!)」

ほむら「私達が留学先でお世話になった先生です」

さやか「(無理ないかその言い訳……)」

和子「そう…外国の人だからそんな格好してるのね……」

テイルモン(擬人)「信じちゃったわよ……」

和子「……」ジー

ベルゼブモン「な…何だよ?ああ、そうだ。降ろさなきゃな」

和子「ステキな方……////」ポッ

ベルゼブモン「は?」

ほむら「え?」

和子「お願い、もう少しこのままでいさせて……」ギュッ

ベルゼブモン「オイオイオイオイ……」

ほむら「ナニコレ」
752 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:36:54.63 ID:Vlwi2/EB0

和子「私…最近荒んでたのよ……今年に入って3人目の男と別れて……ムシャクシャして……この間のお酒の席では婚期を逃してる私と違って幸せな家庭を築きあげている詢子にまで嫉妬して八つ当たりして……まどかちゃん、詢子に今夜謝りに行くって伝えといてね?」

まどか「あ、ハイ……」

和子「それで私……夢を見ていたわ……私を捨てたくせに幸せな家庭を築いている昔の男共の家を恐竜になって潰していく夢……」

ベルゼブモン「ああ、それ夢じゃ―」

テイルモン(擬人)「シャラップ!!」

ほむら「夢……そう、夢だったんだから気にする必要は無いですよ先生」

さやか「それに先生ならまた新しい恋を見つける事ができますよ!先生歳の割には見た目若いんだから!」

和子「ええ。ていうか、もう見つけたわ……ねぇ?」

ベルゼブモン「はぁ!?」

UFブイドラモン「なあ、あいつって何気に結構モテる方なの……?」

ほむら「どうかしらね?」

テイルモン(擬人)「知らないわよ!!」

UFブイドラモン「何でお前が怒るだよぉ!?」

和子「ねぇ、あなたの事もっと知りたいわ。今夜お付き合いできないかしら?」

ベルゼブモン「お…おい……ほむらぁ……」

ほむら「……」b

ベルゼブモン「何だよそのサムズアップは!?」

さやか「じゃ、ベルゼブモン頑張ってねー!」

まどか「先生の事よろしくねー!」

テイルモン(擬人)「…お幸せに」

スタスタ

ベルゼブモン「ちょっ!俺だけ置いてくんじゃねぇ!!」ダッ!

和子「ああっ!待ってぇ!!」
753 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:41:15.75 ID:Vlwi2/EB0

テイルモン「何よ、あのまま先生とよろしくやってればよかったでしょ!」

まどか「テイルモンのカードの効果が切れちゃったよ」

インプモン「俺は熟女趣味はねぇんだよ!!」

ほむら「でも、早乙女先生の胸も悪くないでしょ?」

インプモン「悪く無いけど、俺ああいう重そうな女嫌だ」

テイルモン「そうよねー、付き合うと色々と重くて面倒くさそうよねあのオバサン。だから何人もの男に逃げられたんじゃない?」

さやか「それ地雷だから本人に言うなよ」

ほむら「ところで、私達もこれからあすなろに向かってみるのはどうかしら?」

まどか「そうだね、マミさんや杏子ちゃんも心配だし…」

リボルモン「待ちな!」

マッドレオモン「さっきは油断したが、今度はそうはいかないぜ!」

ブイモン「うわっ!さっきの奴等だ!」

インプモン「ちっ、三下に構ってる暇はねぇんだよ」

テイルモン「怪我したくないならとっととお家に帰りなさい」

マッドレオモン「三下か……すっかり舐めきってるくれるけど、お前らこのマッドレオモンがどんなデジモンか知ってるか?」

テイルモン「外道に堕ちた腐ったレオモンでしょ」

インプモン「お前も腐ってるじゃん」

マッドレオモン「ククク…これはこのメモリを渡された時に社長から話だがこのマッドレオモンは元は他のレオモン同様に気高き勇者として悪いデジモンから弱いデジモンを守る正義の味方様だったんだとよ」

さやか「あんた達みたいな社会のゴミとは正反対だね」

マッドレオモン「そして、そのレオモンはある大天使デジモンにその行いを称えられ、そのデジモンの力の一部をこの右腕に授かったらしい」

テイルモン「ある大天使デジモンですって…!?」

マッドレオモン「けど、レオモンはその力に溺れてついには正義の道を踏み外す事になった……その堕ちた姿がこのマッドレオモン!」

ほむら「力に溺れてるのはあなた達も同じでしょ?デジメモリの力に」

マッドレオモン「へへ…理性を失ったマッドレオモンはその力を使う知性は残ってなかったけどな……こうして、このメモリと適合した俺はその力を使えるようになった!!」

インプモン「その貰った力って何なんだよ?」

テイルモン「まさか…!!」

マッドレオモン「それをお前達に見せてやろうってんだよ!魂と死を司る賢者“バグラモン”の力……」ズズズズ…!

テイルモン「バグラモン!?」

マッドレオモン『アストラルスナッチャー!!』バッ!

ズオオォォォォ…!!

まどか「きゃ…きゃああぁぁぁぁぁぁ!!」

ブイモン「うわあぁぁぁぁぁぁ!!」

ほむら「こ…これは……!?」

テイルモン「い…いけない……っ!!」

バタッ!
754 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:43:40.64 ID:Vlwi2/EB0

リボルモン「すげぇ…こいつら全員倒れちゃいましたよショウさん!このままやっちゃいましょう!!」

マッドレオモン「まあ待て、これから面白いものが見れるぜ」

さやか「うぅん……」

まどか「今の技は……」

インプモン「まどか…大丈夫?」

リボルモン「もう起き上がっちゃったっすよ!」

ほむら「くぅ…頭痛ぇ……テメェ!何しやがったんだよ!!」

テイルモン「ほ…ほむらちゃん……そんなインプモンや杏子ちゃんみたいな乱暴な言葉遣いほむらちゃんらしくないよ……」

ほむら「あ?何言ってやがるんだ腐猫?」

テイルモン「腐猫って……酷いよほむらちゃん!わたし、テイルモンの様に……って、ほむらちゃんの背が何か高く見える!?」

ほむら「あぁ!?」

インプモン「まどかが私より大きくなったわ!これはこれでアリだけど……」

まどか「は?てゆーか、あんたが更に小さくなったのよ!」

リボルモン「何やってるんだこいつら……?」

マッドレオモン「…状況を理解するにはお互い見るべき相手を間違ってるな……」
755 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:44:15.18 ID:Vlwi2/EB0
さやか「あーーーっ!!!何で俺が!?」

ブイモン「何であたしが!?」

さやか「さやかに!!」

ブイモン「ブイモンに!!」

さやブイ「「なってるんだ!!?」」

まどほむテイイン「「「「え?」」」」

まどか「私の体がまどかで!!」

ほむら「俺の体がほむらだぁ!?」

マッドレオモン「ハハハハハ!やっと気付いたのかよ!!」

テイルモン「な…何なのこれ!?どうなってるの!?」

インプモン「これがマッドレオモンが授かったという力なの!?」

マッドレオモン「その通りだ!お前らの魂をテイマーとデジモンで入れ換えてやったのさ!!」

まどか「やっぱり……これがバグラモンの力の一端という事ね……!!」

さやか「さやかの体じゃ進化もできないし、ろくに戦えないぞ!!」

リボルモン「なるほど!これならあのガキの力を借りずとも俺達だけでこいつらを倒せるって事ですねショウさん!!」

マッドレオモン「ああ、これでネオ社長から褒美がたんまりと……!」

まどか「に…逃げましょう!!」

ブイモン「どうやってよ!?」

インプモン「インプモン、私の時間停止能力を使いなさい!!」

ほむら「お、これか。一度やってみたかったんだよな!えと…この盾をこうやってっと」カチッ

リボルモン「あ!逃げられたっすよ!!」

マッドレオモン「まあ、いいさ……今度見つけたら即仕留められるんだ」
756 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:45:12.55 ID:Vlwi2/EB0

〜上条家・恭介の自室〜

恭介母「恭介、そろそろバイオリンのレッスンの時間だけど……」ガチャッ

恭介「ぐ…ぐるうぅぅぅぅ……!!」

恭介母「きょ…恭介!どうしたの!?」

恭介「な…何でも無いよ母さん……ちょっと具合が悪いだけだから……」

恭介母「そ…そう……?それなら今日はレッスンお休みにする?退院して結構経ったけどまた腕の調子が悪くなったのかもしれないし……」

恭介「大丈夫だから!今準備をするから出てってくれないかな……」

恭介母「わ…わかったわ……無理しないでね……」バタンッ

恭介「ふぅ…さやか、僕は何でこんな大切な事を忘れてたんだろう……」

フワッ…

あすみ「そうよねぇ…お兄ちゃん、悪い人だよねぇ……記憶を消されてたとはいえ、お姉ちゃんがお兄ちゃんの為にその手を治した事を忘れちゃうなんて♪」

恭介「だ…だから……僕は……」

あすみ「あすみが思い出させてあげたんだけどね、そのデジメモリで」

恭介「僕の……デジメモリ……」

あすみ「さあ、自分が許せないのならもっとデジモンの力で欲望を解放してあげないと!!」

ガシュンッ!

シュゴオォォォォォ……

ガオガモン「ガルルルルル……!!」

あすみ「うふふふふ……キャーハッハッハッハッハッハッハッ!!」
757 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/10/31(水) 13:48:32.92 ID:Vlwi2/EB0

今回はここまで
予告のネタ思い浮かばんから省略していい?答えは聞いてない
未登場だけどバグラモンはこのSSではまだキレイなバグラモンだという設定なのに何故アストラルスナッチャーを使えたかは後にわかります
次回のサブタイは『狼と魂の鎮魂歌』
久しぶりにまどか達が学校に行くお話になると思います
次の投下にはまた一週間以上間が空くかも……
ではまた
758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/31(水) 21:12:57.66 ID:LtZz6GsDO


まどか口調のテイルモンとか違和感がハンパない

オレ的にはギルモン口調の杏子がジャスティス
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/31(水) 22:47:06.30 ID:x8/EVrqF0
UFブイドラモン「何でお前が怒るだよぉ!?」
お前…いつから田舎者になったぁ!?

PS
あのほむほむが小憎らしいガキ口調になるとは…
なかなかシュールな光景ですねぇ〜(あと先生はもう中沢とくっつけ!)
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/07(水) 17:45:12.08 ID:aKiSXC/A0

いろいろ忙しそうだけど頑張って
て言うか無印のゲーム買ったらデジヴァイズのプロ炊くとコードが付いてくるらしいね
761 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 10:08:06.08 ID:jeF4IRJ50
おはようございます

>>758
今回体が入れ替わったまどか達ですが声は某イマジン達に憑かれた不幸体質の健のようにそれぞれのイマジンの声に変化するのではなく
その体のままの声で脳内再生していただければと
まどか口調のテイルモンは某クレヨン王女の声質で喋ってるような感じで

>>759
アニメ版ジョジョのダニーがディオに蹴られた時のジョナサンの迷台詞「何をするだー」は普通に「何をするんだー」にされてましたね
ただの誤植ですけどやっぱ前者の方がジョナサンの怒りを現してる感じで良いですよね
クソゲー扱いされてる一部ゲーはそれをちゃんと収録した事は評価されるべきだと思う
つまりそういう感じです

>>760
デジヴァイスヒカリカラー持ってたけどヤフオクで売っちゃって後悔してたからちょっぴり嬉しい


投下
762 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 10:12:47.60 ID:jeF4IRJ50
〜通学路〜

まどか「おっはよー、さやかちゃーん!」

さやか「オースまどか!今日も赤いリボンが決まってるなぁ!」ウリウリ

まどか「ティヒヒ!さやかちゃんくすぐったいよぉ……」

さやか「まどかはあたしの嫁に……」




まどか「気色悪いわ!離しなさい!!」バッ!

さやか「俺だってこんな事やってられるか!!」

ブイモン『ちょっと!二人共ちゃんとあたし達を演じなさいよぉ!』

テイルモン『昨日家に帰った時だってすぐにママ達にバレちゃったし…このまま学校に行ったらみんなに怪しまれちゃうよぉ……』

さやか「だからって、俺達がさやか達になりきるなんて無理だよ!」

ほむら「うぃ〜す…ふわぁぁぁ……眠いぜぇ……」ボリボリ

インプモン『私の姿でどこ掻いてるのよ!!』

ほむら「ケツ」

まどか「こいつには端から無理そうだしね」

ほむら「つーかよ、昨日の今日で学校なんかに行ってる場合じゃなくね俺等?」

テイルモン『あすなろのDATSヒュプノスに向かったマミさんと杏子ちゃん達からの連絡も無いし……』

まどか「まあ、義務教育はちゃんと果たさなきゃでしょ。リアルワールドは難儀なもんねぇ」

インプモン『それに一応あれからの早乙女先生の様子も確認しないと』

さやか「あと恭介の事もな、さやか?」

ブイモン『あ…うん……何も無ければいいんだけど……それを確認したらさ、放課後あたし達もあすなろに行ってみよ?杏子とマミさんも心配だし』
763 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 10:16:15.96 ID:jeF4IRJ50
ほむら「いや、その前によ。俺達のこの姿の事の方が由々しき問題じゃね!?」

インプモン『私達の魂じゃこのデジモンの体で進化する事もできないから、DATSヒュプノスに向かったとしてもプレイアデスのデジモンに対抗できないかもしれないわ』

さやか「でも、俺はさやかの体で魔法少女に変身はできるぞ」パッ!

ブイモン『こんな所で変身するな!』

ほむら「俺もこの時間停止を使って遊んでみようと思ったけど……ほむらに止められるしよぉ!!」

まどか「何して遊ぶ気だったのよ?あんたのやりたい事はだいたい想像がつくけど」

ほむら「それにせっかく女体と体が入れ替わったのにほむらの身体じゃ面白味が何も無ぇよ!ちっくしょう!!」ペタペタ

インプモン『元の体に戻ったら覚えておきなさい……』

さやか「じゃ、さやかの身体触ってみるか?」ムニュッ

ブイモン『おい、ブイモン!何やらかそうとしてんだゴルァ!!』

ほむら「おぉ!…ああ…でも、さやかじゃなぁ……」

ブイモン『でも、さやかじゃなぁ……ってどういう意味だ!!』

ほむら「まあ、せっかくだから……胸から」

さやか「うん、ほれほれ」

ブイモン『やめろお前ら!!』

まどか「(元の体でやりなさいよ……)」

仁美「…お二人共そんな間柄に……」ジー

ほむら「おわっ!いつの間に!?」

仁美「これはキマシタワー!!」

テイルモン『仁美ちゃん!?』

ブイモン『何もキテナイってば!!』

仁美「みなさん、おはようございます」

さやか「出たなワカメ!何がおはようございますだ!!この間のリベンジさせてもらうぞ!!」

ほむら「おう、ワカメの姉ちゃん久しぶりだな。よく見たらオメェも結構良い乳してるな……」スッ…

まどか「やめろっつーの!!」バゴッ!

ほむら「ぐえっ!!」

仁美「まあ、まどかさんも暁美さんも留学先から戻って随分と性格が変わりましたわね……違う土地の風が女性を変えたのでしょうか?」

クネクネ

ワームモン「違うよ仁美さん。これ、中身がインプモンとテイルモンだよ」

ほむら「うわっ!何だその肩に乗っかてる虫!?おい、姉ちゃん!その虫お前の髪の毛を餌の葉っぱか何かだと思って食うつもりだぜ!!」

ワームモン「そんな事しないよ!!」

さやか「スティングモンが退化したワームモンだよ」
764 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 10:25:40.58 ID:jeF4IRJ50
仁美「まあ…そうなんですか……みなさんとデジモンの体が入れ替わって……」

さやか「お前には関係無いけどな!」

ブイモン「ちょっと!あんたって何でそんなに仁美に攻撃的なのよ!?」

仁美「…みなさんの冒険の話はワームモンから聞きましたわ。留学というのは私達に植え付けられた偽りの記憶で、本当はデジタルワールドというワームモン達が居た世界へ戦いに向かわれたという事も思い出しました……」

テイルモン「仁美ちゃん…デジモンの記憶が……」

仁美「はい。スティングモンが私の元に訪れた時にこのデジヴァイスを手にした瞬間に全てを思い出しましたわ」

ブイモン「え…?デジヴァイスを手に入れて記憶が戻ったの……?」

ワームモン「だからね。この間はあんな事になっちゃったけど、また日を改めて上条君を賭けての決闘を美樹さんとしたいって仁美さんが」

ブイモン「仁美……でも、この間恭介とデートしてたよね?」

仁美「あれは一種のジョークですわ」

ブイモン「ジョーク……?まあ、いいや……」

さやか「いいぜ!今度は絶対に負けないからな!!」

ワームモン「その前に君が元の体に戻らないとね」

さやか「そうだったぁ!!」

ブイモン「で、その恭介なんだけど……」

ワイワイ ザワザワ

インプモン「他の生徒も来たわね……私達がこのままだと騒ぎになるわ」

仁美「ワームモン、デジヴァイスに戻ってください」

まどか「まどかも」

テイルモン「わたし達がデジヴァイスに戻るって変な感じだね……」

シュィィィィン

中沢「おはよう!鹿目さんに美樹さんに暁美さんじゃん!留学先から戻ってきたんだね!」

ほむら「お前…やっぱ昨日の事、記憶を消されたから何も覚えてないんだな……」

中沢「え?何の事?」

まどか「馬鹿!な…何でも無いのよ中沢君!」

中沢「!?」

まどか「さ…さっさと行きましょう!」グイッ!

ほむら「お…おいっ!引っ張んなよ!」

さやか「あ、ちょっと!まだ恭介が……」

中沢「…か…鹿目さんが……」

仁美「な…中沢君!鹿目さん達は留学先の影響でちょっと内面イメチェンなさったと申しますか何と言うか……」

中沢「俺の名前……間違えずに呼んでくれた……」ジワ…

仁美「え?」

恭介「……」フラッ…

仁美「あ…上条君、おはようございます」

中沢「お…おう、上条!あれ?お前何か顔色変じゃね?」

恭介「…さやか……」
765 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 10:30:04.57 ID:jeF4IRJ50

〜教室〜

女子生徒A「ねえ、鹿目さん達留学先ではどうだったの?」

女子生徒B「てゆーか、何処に留学してたの?そこんところ詳しく聞いてなかったんだけど」

さやか「デジタルワールドだよ」

女子生徒A「でじ…え?何?」

女子生徒C「ねぇねぇ!ちょっと図々しいかもしれないけど留学先のお土産とか無いの?」

まどか「はいコレ。サイコパスの征陸×狡噛本!デジタルワールドでしか手に入らないサークルのよ!」ドサッ!

テイルモン『(そんなのお土産にしないでぇ!!わたしのクラスでのイメージがぁ!!)』

女子生徒C「わぁ、ありがとう!私リボーンも好きだから天野明先生キャラデザのこのアニメも毎週欠かさず観てるんだぁ!!」

インプモン『(喜ばれてるわ……)』

ほむら「(こいつと同じ趣味の奴ってリアルワールドでも結構いるんだな……)」

まどか「今期期待のアニメはこれよね!脚本家が大ヒットした何かの魔法少女アニメと同じ人らしいけど……」

ほむら「俺はやっぱ中二病でも恋がしたいだな!やっぱ京アニは一味違ぇよ!!」

女子生徒A「(暁美さんってこんな男の子みたいな口調だったっけ……?)」

さやか「俺は六花派だな!お前はどうせモリサマー派だろ?巨乳だから」

ほむら「いや、隠れ巨乳のくみん先輩派だぜ!」

まどか「まあ、けいおんと違って辛うじて勇太と一色という男キャラがいるから見れない事は無いわね」

さやか「そういえばそいつの声って俺達の仲間のデジモンの誰かに似てるような……?」

女子生徒A「(暁美さんだけじゃない……鹿目さんと美樹さんも何だか……)」

女子生徒B「(性格が変わったというか……別人みたいっていうか……)」

女子生徒C「ねえねえ!今朝早乙女先生から聞いたんだけど、留学先でお世話になった先生が超イケメンなんだって?」

ほむら「いやあ!イケメンだってよ!なっはっはっはっはっはっ!!」

女子生徒A「どうして暁美さんが照れるのよ?」

まどか「馬鹿……」

和子「でも!彼には既に運命の相手がいるのよ!!」

女子生徒B「うわっ!先生!!」

和子「そろそろホームルームを始めるわよ。みんな自分の席について」

テイルモン『(テイルモン…先生に……)』

まどか「(わかってるわ、まどか)…先生、あれから体調はどうですか?」

和子「問題ないわよ!何せ新しい恋を見つけたんだから!」

ほむら「うえぇぇ……」
766 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 10:36:20.08 ID:jeF4IRJ50

〜一時間目・数学〜

ブイモン『恭介の様子はどうなんだろ……デジヴァイスの中だからよく見えないよ……』

教師「であるからして……では、この式を誰かに解いてもらおうか」

ブイモン『ねえ、ブイモン!ちょっとデジヴァイスを恭介の方に掲げてみてくれない?』

さやか「え?何か言ったかさやか?」

教師「ん?授業中に何独り言言ってんだ美樹?では、お前にこの問題やってもらおう」

さやか「えぇ!?」

インプモン『(お互いテレパシーで話さないからよ……)』

さやか「…わかりません……」

男子生徒A「はははは!美樹ならこんなもんかー!」

男子生徒B「でも、何の為の留学だったんだよ!」

教師「ったく…これ、基礎中の基礎の問題だぞ……」

ブイモン『(ブイモンの奴…恥かかせてぇ……!!…まあ、あたしもあの問題できないけど)』

教師「じゃ、暁美ならできるな?」

インプモン『(不味いわ!インプモンじゃあの問題は!!)』

ほむら「ぐがががががあぁ……」zzzz…

中沢「すっげぇイビキかいて寝てます……」

インプモン『(お約束すぎでしょ……)』

教師「…二人共、今日の放課後補習だな」

テイルモン『補習なんかさせられちゃダメだよ!テイルモン、何とかして!!』
767 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 10:37:50.09 ID:jeF4IRJ50
まどか「ちょっ、まどか…デジヴァイスから大声出したら……」

教師「ん〜?どうした鹿目?お前がこの問題やってみるか?とういか、今は数学の授業なのに何読んでるんだ?」

まどか「次の国語の授業の予習です」

教師「国語の教科書には見えんが?」バサッ

まどか「あっ!」

教師「……授業中にこんなホモ小説を読むのが国語の予習なのか?」

ザワザワ…

男子生徒A「おい…鹿目ってあんな趣味あったのかよ……」

男子生徒B「俗に言う腐女子ってやつだな……俺、実はあいつ良かったと思ってたのに幻滅だわ……」

テイルモン『(テイルモンのおバカぁ!!)』

まどか「ホモなんて下品な言い方するんじゃないわよ!せめてオブラートに包んでBLと言いなさい!!」

女子生徒A「何か先生に向かって意味わかんない事言って逆ギレしてんだけど!?」

女子生徒C「あたしは何となくわかるなぁ」

教師「お前も放課後補習な」

テイルモン『ちょっ…テイルモン!わたしまで補習させられる事になっちゃったじゃない!!』

まどか「そこの式、途中で計算が間違ってるわよ!そんな赤点教師から補習を受けたって何にもならないわ!!」

教師「…スイマセンでした……」

オー!

パチパチパチパチ!

ほむら「…ん?何故拍手?」

女子生徒A「凄いじゃん鹿目さん!誰もあそこの計算間違い気づかなかったのに。数学そんな得意だったっけ?」

女子生徒B「やっぱ伊達に留学してないよね!美樹さんとは大違い!」

ブイモン『……』

テイルモン『で…でも、先生にむかってあの態度はよくないよぉ……』

まどか「(丁度この小説で数学教師(♂)が受け側の男の子を主人公から寝取る場面だったからムシャクシャしてたのよね)」
768 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 10:44:07.52 ID:jeF4IRJ50
〜三時間目・体育〜

ほむら「あー!ニ時間目もよく寝たぜぇ!!」

まどか「授業中に居眠りばっかのあんたは典型的な駄目学生ね。今のリアルワールドじゃ大学出てもろくに就職先が無いというのに、あんたが人間だったら無職のニート確定ね」

さやか「いいから、体操着に着替えようぜ!次の体育の授業はサッカーらしいから!俺、サッカー結構好きなんだよな!」

まどか「中学の女子の体育でサッカー?」

ほむら「おいおい、ブイモン。それより見てみろ」

キャッキャッ

ウフフフ…

さやか「おお…女子中学生の生着替え……」

ほむら「いやぁ、マミさんだけじゃなく最近の中学生の発育は良いもんだぜぇ……この体に入れ替わって良かったと思える瞬間だぜぇ……」

まどか「あんた達、普段パートナーと生活してるんだから、今更女の子の着替えなんてなんともないでしょ」

ほむら「だから、ほむらの身体じゃ嬉しく無いっての」

インプモン『(コロス……)』

まどか「そう?スレンダーで悪く無いと思うけど」

インプモン『(あら、あなたの事ちょっと見直したわテイルモン……やっぱり腐ってもまどかのデジモンね……)』

ほむら「オメェのエンジェウーモンの身体でその台詞は嫌味に聞こえるぜ」

まどか「あら、そうかしら?いえ、そうかもね。うふふふっ♪」

インプモン『(まどかの体じゃなければインプモンと共に……!!)』

さやか「俺もさやかの事なんつーか、姉ちゃんみたいに思ってるからそういう気持ちになれないしな」

ブイモン『(姉ちゃんか……あたしもこいつの事なんかほっとけない弟って感じなんだよね……)』

さやか「つーわけでこの桃源郷を楽しもうぜ…ゲヘヘヘ……」

ほむら「ああ、グヘヘヘヘヘ……」ダラァ…

女子生徒A「キャー!暁美さんが私達の着替え見て生唾たらしてるー!!」

女子生徒B「暁美さん、鹿目さん一筋じゃなかったの!?女なら誰でもいいのね、この色魔!!」

インプモン『ああ…クラスメイトからの私のイメージが……』

ブイモン『いや、まどか一筋とか知れ渡ってる時点で……』

女子生徒A「それに美樹さんまで!!」

女子生徒B「上条君がいるのにどういう事よ!両刀使いだったのね!!」

さやか「あ、ヤベ」ダラァ…

ブイモン『(何やってるのよブイモン!だいたい何であたしが恭介の事あれだって事も知れ渡ってるのよ!?)』

インプモン『(そこん所鈍感なのはあなた自身と上条恭介ぐらいよ……)』

ほむら「あれ?腐猫の奴何処行きやがった?」
769 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 10:48:47.39 ID:jeF4IRJ50

〜男子更衣室〜

中沢「見て見て!最近デジモンの如く俺も筋トレしてるからちょっとたくましくなったと思わね?」ムキッ

男子生徒A「いやあ…微妙……」

中沢「えぇ!?まあ、どっちでもいいか……」

男子生徒B「それに上条も相変わらずモヤシみてーな身体だなぁ!」

恭介「……」

男子生徒A「お前もバイオリンばっかやってないで少し体鍛えた方がいいべ?」

中沢「いやいや、このキレイな肌がいいんじゃないの!」ペタッ

恭介「……触るなよ中沢……」

中沢「俺とお前の仲じゃないの!ちょっとくらいいいではないか!」スリスリ

男子生徒A「おいおい、美樹や志筑に殺されるぜ?」

男子生徒B「つーか、中沢……お前……」

中沢「え?何?上条は俺の婿になるのだー!はははは、なんちゃってー!」

恭介「…僕に…これ以上……うぅ……!!」

まどか「……」ジー

男子生徒A「……」

男子生徒B「……」

中沢「…え……?何でここに居るの鹿目さん?」

まどか「あ、お構いなく。どうぞ続けて」

中沢「いや、続けてって……」

男子生徒A「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

男子生徒B「痴女よおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

テイルモン『何やってるのテイルモン!早く出てっ!!』

まどか「だって、あの二人だけ楽しんでずるいと思って私もここで目の保養をと……」

テイルモン「だからってこんなにおかしいよっ!!!」
770 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 10:56:15.40 ID:jeF4IRJ50

〜昼休み〜

まどか「まったく!散々な午前だったわ!!」

テイルモン『わたしがだよ!!』

ほむら「いつもは屋上で昼飯だったらしいけど昼になっていきなり雨が降ってきたから教室で食うぜ」

ザー

さやか「恭介の様子も見たいってさやかが言ってるしな」

ブイモン『……』

カパッ

まどか「あら、流石まどかのお父様が作ったお弁当ね。手間暇かけて拵えてるわね」

ほむら「マジだ!俺なんかほむらが俺の体じゃ料理できねぇって言うからコンビニ弁当なのによ!」

まどか「伊達に妻を働かせてヒモをしてないわ」

テイルモン『それ、どういう意味かな?』

インプモン『落ち着いてまどか、たぶん悪意は無く褒めてるつもりなのよ。たぶん』

仁美「あら、みなさん。私もご一緒してよろしいですか?」

さやか「あぁ!?誰がお前となんかと食うかよ!!」

ブイモン『こらブイモン!何であんたは仁美にそんな態度ばっかで……』

さやか「だって、こいつも恭介を……」

ブイモン『それはあたしと仁美の問題なんだから。あんたは仁美のワームモンと決闘する時だけ力を貸しれくれればいいんだから、こういう時に余計な口出ししなくていいの!』

さやか「わかったよ……」

ブイモン『で、ブイモン…恭介はどう……?』

さやか「中沢達と一緒に食ってるよ。今日一日変わった様子もなかったし……って!」


中沢「うわっ!上条!お前弁当に何ぶっかけてるんだよ!?」

恭介「何って……マヨネーズだよ……?見ればわかるじゃないか……」ブチュウゥゥゥゥ…

男子生徒A「お前いつからマヨラーになったんだよ!?」

男子生徒B「それにかけすぎだろ!ボトル一本丸ごとぶっかけてるじゃねぇか!!」

恭介「こ…これを食べろって……僕の身体が語りかけてくるような……そ…そんな気がするんだ……!!」

ジュルッ!バクッ!ムシャッ!

男子生徒A「オエェェ……見てるこっちが気持ち悪くて食欲無くしてきたよ……」

男子生徒B「こんなマヨラー放っておいて向こうで食おうぜ、中沢!」

中沢「あ、ああ……」


仁美「一体どうしたんでしょう?上条君……」

さやか「マヨネーズ……マヨネーズと言えば……!!」
771 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:01:37.74 ID:jeF4IRJ50


――
―――
――――
―――――

ブイモン「さぁて、飯だ飯だぁ!」

アンキロモン「俺、腹へって死にそうだぎゃあ!」

テリアモン「マミ〜今日のメニューは何〜?」

マミ「今日はミートソーススパゲッティよ」

杏子「ヒャッホー!でも、そんなのよく作れたな?材料とかどうしたんだ?」

ほむら「私の盾の中になら何でも揃っているわ」スポッ

マミ「暁美さんの盾は貴重な食料庫よ。だから、暁美さんがいないと食糧難になるわね」

杏子「ああ…それならアタシが持ってきたパンも入れておいてほしかったな……まあいいや、いただきまーす!」

ブチュウゥゥゥ!

ブイモン「うわっ!スパゲッティに何かけてるんだよマッハガオガモン!?」

マッハガオガモン「君はマヨネーズも知らないのか?」

ブイモン「マヨネーズぐらい知ってるよ!!」

さやか「あんたマミさんがせっかく作ったスパゲッティに何て事するのさ!!」

マッハガオガモン「何を言う!マヨネーズはどんな料理にも合う奇跡と魔法の調味料なのだぞ!!」

ブイモン「コレステロールの塊の犬の餌に昇華しただけじゃないか!!」

マッハガオガモン「大丈夫だ。今日はカロリー1/2のハーフマヨネーズを使用したから、体脂肪率の心配も無いぞ」

ブイモン「そういう問題じゃねぇ!!」

アンキロモン「無駄だぎゃ。こいつのマヨラーっぷりはあのレオモンも止められなかった程の筋金入りだぎゃ……」

マッハガオガモン「という訳でみんなもかけてみるか?」

さやか「かけるかぁ!!」

―――――
――――
―――
――


さやか「そうだ…俺達と旅をしたマッハガオガモンもあんな感じのマヨラーだった!」

ほむら「え?そうだったか?回想シーンで唐突なキャラ付けだな」

まどか「彼、普段から影が薄いしロクに絡んだ事も無いから今になって私も知ったわ」

ブイモン『それに…恭介がゲームで育ててたデジモンはマッハガオガモンだった……これって単なる偶然じゃないよね!?』

テイルモン『まさか上条君のところにも仁美ちゃんやタツヤの様に……仁美ちゃん、上条君もゲームからデジモンがリアライズしたって話聞いてない……?』

仁美「さあ…先日まではその様な感じは無かったのですけど……」

インプモン『彼がテイマーになったからといって、その趣味趣向もデジモンと同じものなるのは有り得ないわ』

テイルモン『うん!それは絶対にそうだよね!!』

まどか「?」
772 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:08:14.13 ID:jeF4IRJ50

女子生徒A「ねえ、聞いた?またこの学校に狼男が出たんだって!」

ブイモン『!』

女子生徒B「狼男?何それ?」

女子生徒C「学校の七不思議的な何か?」

女子生徒A「違うよ!生徒が何人か襲われたんだって!」

女子生徒B「ああ、確かに最近怪我した生徒が何人かいるらしいけどみんなヤンキーでしょ?」

女子生徒C「ヤンキー同士で喧嘩してただけじゃないの?」

女子生徒A「それに顔はよく見えなかったけどここの男子生徒がその狼男に変身するところを見たって隣のクラスの子が言ってたもん!」

女子生徒B「嘘だぁ〜!そんなの信じる普通?」

女子生徒C「まさにオオカミ少年じゃん!」


ほむら「おい、あいつらがしてる話って」

まどか「デジメモリね」

さやか「しかも、この学校の生徒って……まさか!」

恭介「……」バクバクムシャムシャ…

ブイモン『(やっぱり恭介がデジメモリを……!?)』
773 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:14:09.81 ID:jeF4IRJ50
テイルモン『そんなこんなで五時限目の早乙女先生の授業だよ』

和子「ですから、婚期を逃した女性でも……」

ほむら「ぐがあぁぁぁ……」zzzz

インプモン『放課後、機会を伺い上条恭介からデジメモリの事を問い質しましょう。それでいいわね、さやか?』

ブイモン『……』

テイルモン『だ…大丈夫だよさやかちゃん!まだ上条君がメモリを持ってるって決まったわけじゃないし!本当にテイマーになってるだけかもしれないし……』

インプモン『でも、万が一彼が本当にメモリを所持していたら昨日の早乙女先生の様にDATSヒュプノスが彼を捕えるかもしれないわ』

ブイモン『わかってる…そうさせないためにもあたし達が恭介を止めないと……!』ピピピッ!

ほむら「んがっ!?」パチッ!

まどか「(デジヴァイスにデジモン反応だわ!)」

和子「誰の携帯の着信音ですか?今は授業中ですよ!」

さやか「(場所は……学校の中だぞ!)」

ブイモン『行かなきゃ…!』

テイルモン『でも、授業中だよ!』

インプモン『インプモン、何とか上手く抜け出しなさい!』

ほむら『おう!』

ほむら「先生、ウンコ!!」ガタッ!

インプモン『何て事言うのよ!!』

和子「暁美さん!それじゃあ、トイレに行きたいと言うより、先生がウンコ女みたいな言い方じゃないですか!!」

中沢「似たようなもんだしどっちでもいいんじゃないかな……」

和子「中沢君は放課後生徒指導室まで来るように」

中沢「」

さやか「先生!俺もウンコ!!」ガタッ!

ブイモン『ブイモンゴルァ!!』

まどか「(まったく、こいつら…デリカシーが無いわね…お子様には乙女心というのものがわからないのかしら……)」ガタッ

まどか「先生、生理痛が酷いので保健室に行かせてください」

テイルモン『テイルモオォォォォォォォォン!!!』

ほむら「てなわけで、行ってくっぜぇ!!」ダッ!

さやか「おうっ!漏れちまうぜ!!」ダッ!

まどか「はぁ……」スタスタ

和子「な…何よぉ……そんなに私の授業がつまらない!?」

男子生徒A「やっぱあいつら…留学から戻ってきて殆ど別人じゃん……」

女子生徒A「うん……」

仁美「さやかさん……」

恭介「…先生……僕も保健室へ行かせてください……」ガタッ

中沢「上条?」

和子「え?ああ…あなたは本当に顔色が悪いわね……保健係の鹿目さんは行っちゃったし…志筑さん、付き添ってあげてください」

仁美「あ、は…はい!」

恭介「いえ、一人で大丈夫です……」スタスタ

和子「…やっぱみんな私の授業が嫌いなのね……」
774 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:22:04.36 ID:jeF4IRJ50
〜体育館裏〜

ほむら「反応はここだな」

まどか「あら?私達以外にも授業をサボってる生徒がいるようね」

不良A「テメェ…いい気になってるんじゃねぇぞ!!」ガシッ!

不良B「俺達にそんな態度を取れる程偉くなったのかぁ!!」

苛められっ子「……」

ほむら「おうおう、この学校にもあんなステレオタイプのヤンキーがいたのかよ」

まどか「ここは何処の大津市かしらね」

ブイモン『ったく!あんなのを相手に数人でよってたかって!!』

テイルモン『止めないと!』

ほむら「あ?デジモン探しに来たんだろうがよ!」

インプモン『あのヤンキーの誰かがメモリの所有者かもしれないわ』

ほむら「なるほどな。おい、テメェら!!」

不良A「あん?何だよお前ら」

ほむら「アレを持ってんだろ?怪我したくなきゃとっとと出せ」

不良B「へぇ…女のくせにいい度胸してんじゃん……」

不良C「こんな奴放っておいて、この女共をやっちゃって犯っちゃおうよ!」

苛められっ子「…!」

不良A「じゃ、俺この黒髪。胸は無いけど顔だけは好みだ」

インプモン『……』ピキッ

不良B「じゃ、俺はこのピンクのが良いなぁ……」

不良C「じゃ、俺は青でいいや……」

ほむら「…ちっ!」

ガシッ!

不良A「ぐ…ぐえっ!!」

ほむら「聞こえなかったのか?出すもん出せって言ってんだよ!!」
775 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:23:49.80 ID:jeF4IRJ50
さやか「お…おい!人間相手にそれはちょっと乱暴じゃないか!テ…テイルモン!!」

まどか「ほら、ズボンだけじゃなく、ちゃんとパンツも脱ぎなさい。そしたらまずはあなたが攻めで……」

不良B「ううぅぅぅ…勘弁してくださいよぉ……」ボロォ…

不良C「俺達もうお婿に行けないよ……」ボロォ…

テイルモン『やめなさいテイルモン!!』

さやか「何かあっちもいつの間に不良をボコって、更に合体を強要させてる!?」

不良A「だ…出します……出しますから……は…離してください……」

ほむら「おし、最初から素直にそうすりゃいいんだよ」

不良A「こ…これで有り金全部っす……」

ほむら「あ?」

不良B「お…俺達も!」

不良C「出しますから勘弁してください!!」

チャリーン

ほむら「え?いや……」

不良達「失礼しましたー!!』ビューン!

インプモン『…これじゃあ私達の方がカツアゲを強要した不良ね……』

ほむら「いや!俺はあくまでデジメモリを出せって言っただけなのによぉ!!」

ブイモン『ま…まあ、そっちの奴を助けられたから結果オーライって事でいいんじゃない……かな?』

さやか「まあ、そうだな。おい、お前大丈夫か?」

まどか「待って!もしかしたらそいつが!!」

テイルモン『え?』

苛められっ子「余計な事しやがって……僕が…この力であいつらを潰そうと思ってたのに!!」スチャッ!

ほむら「なっ!?こいつがメモリを持ってる奴だったのかよ!!」

苛められっ子「メモリ・エボリューション!!」ガシュンッ!

シュゴオオォォォォ…

グルルモン「グルルモン!!」
776 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:27:34.56 ID:jeF4IRJ50

“グルルモン”

成熟期 獣型 ワクチン

ガルルモンの亜種
ガルルモンと比べ青白銀の毛色が薄いのが特徴である
必殺技は『カオスファイアー』


グルルモン「グルルルルゥ…!!」

ほむら「ガルルモンか!?」

まどか「違うわ、グルルモンよ!」

ほむら「どう違うんだよ!?」

まどか「グルグルって唸ってるからよ」

さやか「デジモンアナライザーには毛色の薄さで見分けるって書いてあるだろ!」

ブイモン『狼…!そっか、狼男ってこいつの事で恭介の事じゃなかったんだぁ……!!』

さやか「なら、とっととこいつのメモリをブレイクだ!リロード!」

ブイモン『え?』

ほむら「リロード!」

まどか「リロード」

シュィィィィン!

ブイモン「って!あたし達にこの体で戦えって言うの!?」

テイルモン「この状態じゃ進化もできないのにぃ……」

インプモン「でも、やるしかないわ!」

インプモン『ナイト・オブ・ファイアー!!』ボッ!

グルルモン『カオスファイアー!!』ゴオォォォォォ!!

グルルモン「俺の炎程じゃないようだなぁ…!」

インプモン「くっ!せっかく初めて魔法っぽい攻撃ができたと思ったのに!」

さやか「さやかも戦え!」

まどか「まどかも!」

テイルモン「そんな事言ったって……」

ブイモン「あんたらのこの体の必殺技って炎も電撃も出ない近接の打撃技だけじゃん!!」

グルルモン『キラーバイト!!』ドッ!

インプモン「まどか危ないわ!」

テイルモン「ね…ネコパン……」

ズバッ!!

テイルモン「きゃあっ!」

インプモン「まどか!」

まどか「何やってるのよ!同じ成熟期なんだから怖じけないで攻めなきゃ!」

テイルモン「だって、わたし魔法少女にも長い間変身してなかったんだからわたし自身が戦うなんて……」
777 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:30:29.11 ID:jeF4IRJ50

ほむら「しゃあねぇ!なら……」パッ!

さやか「俺達が魔法少女として戦ってやるよ!」パッ!

ほむら「えぇと…盾から銃銃と……これでいいや!」

ほむら『ダブルインパクト・ほむバージョン!!』バンッ!バンッ!

グルルモン「グルァ!?」

ほむら「命中!」

さやか「よし、俺も!」ジャキッ!

さやか『アルフォースセイバー・生!!』ズバァァァァン!!

ブイモン「生って何よ?生って」

グルルモン「く…くそぅ…僕をいじめる奴等なんて……!!」

ほむら「うるせぇ!だったらそんな力に頼らずに、自分自身の力で変わる……進化するんだな!!」カチッ

ほむら「と、言いつつほむらの時間停止能力を使ってる俺だがよ。これでさっさと終わらせるぜ。爆弾を何個か置いて……解除と」

カチッ

ほむら『ダークネスクロウ・ほむバージョン!!』

ドガアァァァァァァァァン!!

グルルモン「グルアアァァァァァァァァ!!」

ほむら「(よし、爪で引き裂いた様に見えて決まったはずだぜ!)」

インプモン「今のどう見ても時間停止と爆弾だったわね?」

ブイモン「それにほむバージョンって……」

ほむら「あー、うっせ!んな事よりメモリブレイクしたんだからいいだろ!!」

苛められっ子「う…うえぇぇん……」

テイルモン「これで狼男騒ぎは解決だね」

ブイモン「恭介じゃなくて本当良かった……」

マッドレオモン「へぇ、その体でもそんな低適合のカス野郎程度なら倒せたのか」
778 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:33:04.97 ID:jeF4IRJ50

まどか「マッドレオモン!!」

さやか「何で学校なんかに!?」

リボルモン「お前らを完全に仕留めるためにな」

ほむら「テメェ…俺達を元に戻しやがれ!!」

マッドレオモン「やなこった!」

マッドレオモン『獣王堕拳!!』ガオオォォォン!

テイルモン「きゃっ!」

ドゴオォォォォォォォン!!

リボルモン『ジャスティスブリ―』

ほむら「体が変わってもテメェなんかが俺様の早撃ちに勝てっかよ!」バンッ!

リボルモン「ぐえっ!」

インプモン「よくやったわインプモン!続けて食らいなさい!」

インプモン『サモンフレイム!!』ボッ!

ゴオオォォォォ!!

リボルモン「熱ちちち!熱くてやな感じ!!」

マッドレオモン「相棒!お前…よくも相棒を……!!」

まどか「このままあんた達のメモリもブレイクしてやるわ!!」

ほむら「オメェは戦えねぇのに大口叩くなよ」

リボルモン「く…くおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ピカアァァァァァ!

テイルモン「リボルモンが光ってる!?」

まどか「まさか進化!?」

マッドレオモン「おお、相棒!流石そのメモリと適合率が高かっただけの事はあるぜ!」

ピカンッ!

アサルトモン「超進化!アサルトモン!!」
779 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:36:00.28 ID:jeF4IRJ50

“アサルトモン”

完全体 サイボーグ型 ウィルス

装甲服で戦闘力を高めた、紅きゴーグルの特殊機動デジモン
ケンタルモン族の機動部隊のデジモンとも言われている
必殺技は両腕のガトリング砲を一斉射撃する『ジャスティスマサカー』


アサルトモン「……」

インプモン「この状況で完全体ニ体は不味いわ…!」

アサルトモン「乱れ撃つぜぇ!!」

アサルトモン『ジャスティスマサカー!!』

ドドドドドドドドドッ!!

さやか「うわっ!」

ほむら「野郎ぉ!」

マッドレオモン「いいぞ相棒!これからも二人でこの力を―」

アサルトモン「…ふんっ!」

ドガッ!

マッドレオモン「ぬあっ!?」

ブイモン「何…仲間割れ!?」

マッドレオモン「何するんだ相棒!!」

アサルトモン「な〜にが相棒だ……ホストクラブに勤めてた頃から先輩面して見下して散々コキ使いやがったくせによ!」

マッドレオモン「な…何ぃ!?」

アサルトモン「だが、それも今日で終わりだ!こうして進化してお前と対等の力が手に入った!先にお前を消して奴等を倒した手柄は俺だけのモノにしてやるぜぇ!!」

マッドレオモン「テメェ…修正が必要のようだなぁ!!」

マッドレオモン『獣王堕拳!!』

アサルトモン『ジャスティスマサカー!!』

ドゴオォォォォォン!!

ほむら「おい、あいつら馬鹿だろ?俺達を殺ってから仲間割れすりゃいいのによ」

インプモン「でも、これは奴等が同士討ちするチャンスかもしれないわ」

テイルモン「いいのかな……」

ドゴォン!

アサルトモン「どうっすかショウさん?やっぱり同じ完全体なら俺の方が実力上みたいっすねぇ!!」

マッドレオモン「この野郎…調子に乗りやがって……こうなったらこのガキとお前の魂を入れ替えてやる!」グイッ!

苛められっ子「うっ…!」

マッドレオモン『アストラルスナッチャー!!』

ズオオォォォォ…!!

ほむら「…! しめた!もしかしたら!!」
780 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:37:26.96 ID:jeF4IRJ50

カチッ

ズオオォォォ……

マッドレオモン「ハハハハハハ!これでお前はひ弱なガキの体に……」

アサルトモン「はぁ?何の事を言ってるんだかなぁ!!」ドドドドドッ!

マッドレオモン「ぐっ!?な…何故だ!?確かにこの右腕で魂を入れ替えたはずなのに!!」

インプモン「残念だったな腐れライオン野郎!時間を止めてそいつらじゃなくて俺達が元の体に戻るために利用させてもらったぜ!!」

マッドレオモン「何ぃ!?」

さやか「やった…元のあたしの体だぁ!」

ほむら「よくやったわインプモン!」

テイルモン「あんたの頭でよくこんな機転が効かせられたわね」

インプモン「うっせ!」

ブイモン「やっぱこの体が一番だぜ!」

テイルモン「今まで好き勝手やってくれたお返しよ!まどか!」

まどか「うん!」
781 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:42:53.61 ID:jeF4IRJ50
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―テイルモン超進化ぁ!エンジェウーモン!!―


マッドレオモン「せっかく上手くいってたのにお前のせいで台無しだ!死ねっ!!」

アサルトモン「お前が死ねっ!!」

エンジェウーモン「男同士はもっと仲良くしなきゃダメよ?私が仲良く天国へ逝かせてあげるわ!」ピカァァァ…

マッドレオモン「お…おい!あれ見ろ!」

アサルトモン「その手には乗らねぇぞ!」

エンジェウーモン『ヘブンズチャーム!!』

ドゴオォォォォォォォォォォン!!

アサルトモン「ぎゃああぁぁぁぁぁ!!」

まどか「やった!?」

エンジェウーモン「いえ、浅かったようね…!」

アサルトモン「くそぅ…覚えてろよ!!」

マッドレオモン「お前も!今日の事帰ってから落とし前つけさせてやるからなぁ!!」

アサルトモン「あぁ!?だから先輩面すんじゃねぇって言ったろ!!」

シュバッ!

さやか「逃すか!みんな、追いかけよう!」

ブイモン「待ってさやか!あれ……」

さやか「え…?恭介!?」

恭介「…さやか……ダメなんだよこんな事やってちゃ……」

さやか「恭介…?何言ってるの?」

ほむら「様子がおかしいわ…」

まどか「まさかっ!」

恭介「僕が止めてあげないと……」ガシュンッ

ブイモン「デジメモリ!」

恭介「メモリ・エボリューション……」

シュゴオォォォォ…

ガオガモン「ガオガモン!!」
782 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:47:52.52 ID:jeF4IRJ50

“ガオガモン”

成熟期 獣型 データ

ガオモンの体格が大きくなり、グローブで保護していた爪がしっかりと成長した獣型デジモン
四足ではあるが、脚力は強靭で熊のように立ち上がり攻撃することもできる
必殺技は、敵に見えないスピードで接近して放つ『ダッシュダブルクロー』と
強靭な歯で噛み付き、相手が倒れるまで決して離さない『ガオガハウンド』
また、口から渦巻状の強力な風を一気に放つ『スパイラルブロー』をもつ


ガオガモン「ガオガルルルぅ……」

インプモン「また狼のデジモンかよ!!」

ほむら「やっぱり狼男は彼の事だったのね……!」

さやか「そんな…恭介……どうして……」

まどか「昨日言ってた通り…あの子の仕業なの!?」

あすみ「ピンポーン♪大正解!あのお兄ちゃんにガオガモンのデジメモリをあげたのはあすみだよ☆」

ほむら「神名あすみ!」

あすみ「でもぉ、あすみは同時にお兄ちゃんを助けてあげたんだよ?」

ブイモン「どういう事だ!?」

あすみ「聞いてくれる?その夜お兄ちゃんがバイオリンの稽古の帰り道の中、突然自分が持ってたデジモンゲームのギアの中から一体のデジモンがリアライズしました☆」

さやか「それって……恭介が育ててたデジモン!?」

ブイモン「俺達の仲間だったマッハガオガモンか!?」

あすみ「これまた大正解♪でも、お兄ちゃんは男の子だからテイマーとしての素質は無かったらしく、ギアもデジヴァイスに変化せずにそのデジモンはリアルワールドに渦巻く人間達の醜い欲望の瘴気に毒されて、はぐれデジモン同様に凶暴なデジモンに変化しちゃいました☆」

まどか「え?じゃあ、ティラノモンを連れてた中何とか君は……?」

あすみ「そしてぇ、こともあろうかゲーム上とはいえ、自分を育てた人間に牙をむけて襲いかかったガオガモンからあすみがお兄ちゃんを助けたんだよ?ギズモンを使ってデジメモリに変換してねっ♪」

ブイモン「そんでそのメモリを恭介に渡したんだろ!!」

まどか「それに先生の時の様にあなたの魔法で上条君を操ってるんでしょ!?」

あすみ「操ってるなんて人聞きが悪いなぁ…先生と同じくあすみはお兄ちゃんの欲望をちょっと出してあげただけだよ?だって、そのお兄ちゃん、青のお姉ちゃんが大好きみたいだから!」

さやか「え…!?」
783 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:50:45.56 ID:jeF4IRJ50

ガオガモン「さ…さやか……き…君はもう…戦う必要は無いんだ……ぼ…僕なんかのために……ガルルルゥ……!!」

さやか「きょ…恭介……?」

ブイモン「た…確かにさやかはお前の手のために……」

ガオガモン「だから…さやかを戦わせないためにも……君を……消す!!」

ブイモン「!!」

ガオガモン『ダッシュダブルクロー!!』ドッ!

ズバッ!ズバギャァァァァン!!

ブイモン「ぐわぁ!!」

さやか「ブイモン!!恭介やめてぇ!!」

ガオガモン「デジモンなんかがいるからさやかが戦わくちゃいけなくなるんだ……」

さやか「恭介……!」

あすみ「うふふ…良かったね青のお姉ちゃん♪お兄ちゃんにこんなに想われてて……妬けちゃうなぁ☆」

さやか「だからって、あたしを戦わせないためにブイモンを殺すだなんて……」

インプモン「ちっ!ある意味正論かもしれねぇけど……」

ほむら「色々ズレてるわね」

まどか「上条君のさやかちゃんへの気持ちを弄んで……許せない!エンジェウーモン!!」

エンジェウーモン「やめなさい!!」ガシッ!

ガオガモン「離せ…!」

ガオガモン『スパイラルブロー!!』

ブオオォォォォォォ!!

エンジェウーモン「くっ…!でも、一気にメモリブレイクすればいいわ!」

まどか「あのメモリはわたし達と冒険したマッハガオガモンだけど……ごめん…ごめんね……!」

エンジェウーモン『ホーリーアロー!!』ビシュンッ!

ガオガモン「…!」

ドゴオォォォォォォン!!

エンジェウーモン「今度は手応えがあったはず……」

ピカアァァァァ…

まどか「嘘っ!?また進化!?」

ブイモン「リアライズした影響で退化してたみたいだけど……マッハガオガモンになるのか!?」

ピカンッ!

エンジェウーモン「違う!あれはガオガモンの究極体……ミラージュガオガモンよ!!」
784 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:52:39.42 ID:jeF4IRJ50

“ミラージュガオガモン”

究極体 獣騎士型 データ

全身がクロンデジゾイドの鎧で覆われた獣騎士型デジモン
桁違いの速度で移動するため、敵はまるで蜃気楼のような現象を目にする
必殺技は、両手から放つ三日月型の衝撃波『ダブルクレセントミラージュ』と
全身のエネルギーを溜めて、胸の口部から放つ超弩級の一撃『フルムーンブラスター』
また、疾風のごとく駆け抜け、敵を一瞬で切り裂く『ゲイルクロー』をもつ


あすみ「キャハハハ☆一気に究極体ってすごぉい!自分が育ててたデジモンのメモリとだけあってかなり相性が良かったみたいね♪」

さやか「恭介!!」

ミラージュガオガモン「グオオオォォォォ!!」

ミラージュガオガモン『ゲイルクロー!!』

ズバッ!ザシュゥゥゥゥゥン!!

エンジェウーモン「きゃあっ!!」

まどか「エンジェウーモン!!」

インプモン「はじめっから究極体に進化してりゃしくじらなかったのによ!俺達も進化だ!!」

ブイモン「さやか!」

さやか「う…うん!恭介を助けなきゃ!!」

あすみ「いいのかなぁ?このお兄ちゃんも先生と同じで下手にメモリブレイクすると…」

インプモン「また正確にぶっ壊しゃ問題無ぇ!!」

あすみ「そうだけど、メモリの位置は右腕だよ?もしかしたらぁ、お姉ちゃんの願いでせっかく弾けるようになったバイオリンがまた弾けなくなっちゃうかもねぇ♪」

さやか「…!!」

ブイモン「さやか!奴の言葉に惑わされるな!!」

ほむら「とにかく進化しなければ勝負にならないわ!インプモ―」

シュルルル!

ほむら「ぐっ!?」

まどか「ほむらちゃん!?」

ロゼモン「そう簡単に進化されては下の下よ!」

インプモン「クソっ!隠れてやがったのか!!」

ミラージュガオガモン「ガオガアァァァァァァ!!」

さやか「恭介ぇ!!」

あすみ「さぁて、次回はいよいよあすみ達のサヨナラ勝ちかな?」
785 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/08(木) 11:53:45.05 ID:jeF4IRJ50

〜次回予告〜

エレキモン「何気にもうすぐ一周年だよこの糞SS……」

ジジモン「一年も書いてるのに文章力も上がらずにまぁ……」

エレキモン「それでも恥ずかし気も無くよく一年も続けたな」

ジジモン「基本他に趣味が無いんじゃろ」

エレキモン「最初はすぐに終わるはずだったのに何だか風呂敷を広げすぎたせいで無駄に話長くなったし」

ジジモン「まるで成長してない……」

ジジモン「次回、デジモン☆マギカ!」

ジジモン『立ち上がれ闘士!ファイターモード推参!!』

エレキモン「まあ、でもこんなSSですがこれからもよろしくお願いします!」

ジジモン「二年も続く事はないじゃろうな……」

今回はここまで
気が付いたらセイバのメインニ体が敵になっちゃってる…
デジモンSS?一年早ぇよ!
ではまた
786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/08(木) 12:42:11.13 ID:7+wSkPJDO


ガオモンの声優ネタ、刀持ってて有名所だとマヨネーズが好きで方向音痴な三刀流、かと思いきや両手に刀をたくさん持ったレッツパーリー
787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/10(土) 00:26:20.55 ID:2fmhMY9y0

和子「でも!彼には既にウンメイノー相手がいるのよ!!」
ほむら「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
…うん、間違っては無いはず(ご終身的な意味で)
788 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/13(火) 17:50:51.52 ID:2HrsyN6m0

マッハガオガモンの今後が気になるところ
789 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 12:38:55.83 ID:u++NJLFv0
こんにちわ

某所でこのSS(…の事だよね?たぶん)を切っ掛けに描いてくれたというまどマギとデジモンのイラストを発見した!
メチャ嬉しくて失禁しそうになった
絵師様ありがとうございました!
ほむほむやマミさんの絵も楽しみにしております!

>>786
ミラガオのクローは刀に見えない事もありませんよね
先週投下した日偶然なのかマヨラー回のより抜きでしたね

>>787
ほむら「この盾でハイパークロックアップして時間を戻すわ!」

>>788
最初は普通に恭介のパートナーにする予定でしたが…
ライブ感でストーリーの流れが変わるのはカブトもこのSSも同じである

投下
790 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 12:42:31.33 ID:u++NJLFv0
ロゼモン「この娘を縛り上げておけば、あなたは進化できないわね」

ほむら「くっ…私…こうやって縛られるの嫌いなのよね……うっ!」ギチチ…

インプモン「テメェ、バラ女!!」

まどか「エンジェウーモン!ほむらちゃんを助けて!!」

エンジェウーモン「ええ!」バサッ!

あすみ「させないよ♪」カッ!

エンジェウーモン「あっ…ああぁぁぁぁ!!」

まどか「エンジェウーモンどうしたの!?」

エンジェウーモン「い…いや…リリスモン様もう叩かないで!!」

インプモン「ちっ!奴の能力でまたトラウマを見せられてるのか!!」

あすみ「キャハっ☆」

まどか「エンジェウーモンの辛い過去を……あの子…やっぱり許せない……!!」

エンジェウーモン「こ…今度はちゃんと…アン映本じゃなく伊後本を買ってきますから……」

まどか「……」

ミラージュガオガモン『ダブルクレセントミラージュ!!』シュバッ!

ドゴオォォォン!!

ブイモン「わっ!さやかぁ!進化させてくれよ!!」

さやか「……」

ブイモン「さやか!!」

さやか「う…うん!」
791 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 12:43:46.76 ID:u++NJLFv0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―ブイモンワープ進化ぁぁぁ!アルフォースブイドラモン!!―


UFブイドラモン『アルフォースセイバー!!』ブンッ!

シュバッ!

スパパパッ!

ほむら「うっ…!」ドサッ!

まどか「ほむらちゃん!大丈夫!?」

インプモン「気絶しちまってやがる……ほむらがこれじゃあ進化できねぇぞ!」

あすみ「アハッ☆それにピンクのお姉ちゃんのデジモンもあすみの能力で戦えないし、実質ニ対一だからあすみ達の方が有利だよねぇ♪」

エンジェウーモン「え…?伊後も違う……?やっぱ翔フィリですか!?」

インプモン「ちっくしょう!」

ロゼモン「よくもまた私の鞭を斬ってくれたわねぇ!」

ミラージュガオガモン「……」

UFブイドラモン「本気を出せばニ体掛かりでも勝てない奴等じゃないけど……!」

さやか「メモリを壊すと…恭介の手は……」

まどか「さやかちゃん来るよ!」

さやか「!」

ロゼモン『ローゼスレイピア!!』ドッ!

UFブイドラモン「俺の神速について来れるものか!」シュバッ!

ロゼモン「そんなっ!?上の上以上の速さでしょ!?」

ミラージュガオガモン「…!!」シュンッ!

ガキィィィンッ!!

UFブイドラモン「ぐっ…!こいつも速い!!」

ミラージュガオガモン『ゲイルクロー!!』シュオ…

ガキキキキンッ!!

UFブイドラモン「くぅ…!」
792 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 12:50:10.17 ID:u++NJLFv0

まどか「本当に速すぎる…何も見えなかった……アルフォースブイドラモンでも今の攻撃を防ぐのが精一杯みたいだったし!」

インプモン「違ぇな。確かにあの青犬野郎も速ぇが、それでもアルフォースブイドラモンの神速程じゃねぇ。奴がその気になりゃ受け際にカマし返せたはずだぜ……おい、何でマジでやらねぇんだよお前!!」

UFブイドラモン「だって…こいつをやったらさやかの願いが……」

さやか「アルフォースブイドラモン……」

インプモン「…ったく、恐怖は乗り越えても甘さは抜けてねぇじゃねぇか……」

まどか「ううん、甘さじゃないさよ。アルフォースブイドラモンはパートナーとしてさやかちゃんの祈りを守りたいだけなんだよ……」

インプモン「けど、んな事言ってたらこのまま奴等にやられるぜ?おい、さやか!」

さやか「……」

あすみ「え〜?もしかして、男と自分のパートナーデジモンを天秤にかけて迷ってるのぉ?それってどうかとあすみ思うなぁ☆」

さやか「!!」

インプモン「うるせぇ黙ってろ!乳も出てねぇ乳臭ぇ糞餓鬼がよ!餓鬼は帰って母ちゃんの乳でもしゃぶってやがれ!そうすりゃオメェの乳もほむらよりはデカくなるかもな、ギャハハ!」

まどか「乳言い過ぎだよ」

あすみ「…今の頭にきた……ロゼモン、先にそっちのバイキンマンモドキをやっちゃって」

ロゼモン「ウフフ、ビシバシ叩いてあげちゃうわ」

ロゼモン『ソーンウィップ!!』

バシンッ!!

インプモン「うわっ!そんなに貧乳言われたのが頭にきたのかよ!?」

あすみ「あすみも殺っちゃう!!」ジャラッ

ドゴォ!!

インプモン「危ねっ!トゲ付きの鉄球って、餓鬼のくせになんちゅー武器振り回してんだ!!」

UFブイドラモン「…今だ!」

UFブイドラモン『シャイニングVフォース!!』

シュバアァァァァァァァン!!

あすみ「ちょっ!?ロゼモン!!」

ロゼモン「え?きゃああぁぁぁぁぁ!!」

ドガアァァァァァァン!!

シュウゥゥゥ…

パルモン「はえぇぇ……」
793 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 12:54:21.38 ID:u++NJLFv0
“パルモン”

成長期 植物型 データ

頭にトロピカルな花を咲かせた植物型デジモン
タネモンから爬虫類的に進化したが、外見や特性上から植物型と分類される珍しいタイプ
昼間は花と葉の様な腕を広げ光合成をしている。普段は地中に根の様な足を埋め
養分を吸っているが、歩行することも可能
頭部の花は、楽しい時や嬉しい時は甘い香りを漂わせ
怒った時や危険を感じた時は大型デジモンも逃げ出すほどの臭い匂いを放出する
必殺技は強烈な毒性を帯びたツタを敵に絡ませる『ポイズンアイビー』
この攻撃を受けると体が麻痺してしまう


パルモン「あすみぃ……」ヘロヘロ

あすみ「…ちっ!で…でも、ロゼモンには勝ててもそのミラージュガオガモンのメモリを壊す事はできるかなぁ!?」

UFブイドラモン「さやか、さやかがその決意してくれれば俺も覚悟を決めるぞ!」

さやか「……」

まどか「さやかちゃん!このまま迷ってるのは誰の為にもならないよ!!」

インプモン「全員がバッドエンドだぜ!」

あすみ「アハ…それ、いいんじゃない?みんなが不幸になればあすみだけはハッピーでご飯が美味しいもん♪」

ミラージュガオガモン『フルムーンブラスター!!』シュゴオォォォォ…

インプモン「やべっ!こっちに撃ってくる気だぜ!?」

ミラージュガオガモン「…君達がさやかを戦いに巻き込んだんだろ?だから…君達も…消えてよ……」

さやか「!!」

まどか「上条君!?」

ズバアァァァァァァン!!

UFブイドラモン「くっ!!」ダッ!

UFブイドラモン『テンセグレートシールド!!』シュンッ!

ドゴオオオォォォォォォォン!!
794 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 12:57:35.41 ID:u++NJLFv0
あすみ「ちぇっ…バリアで防がれたか……」

UFブイドラモン「恭介!さやかを戦わせたくないなら俺だけを狙え!お前の言う通り、俺を倒せばさやかは戦う力を失うんだからな!!」

さやか「アルフォースブイドラモン……何言ってんのよ!?」

ミラージュガオガモン「なら、そうさせてもらうよ……君がいなくなればさやかは……!」

ミラージュガオガモン『ダブルクレセントミラージュ!!』

シュバババッ!!

UFブイドラモン「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

さやか「アルフォースブイドラモォン!!!」

UFブイドラモン「うっ…」

ドサッ

まどか「アルフォースブイドラモンがやられちゃった!?」

あすみ「キャハハハハハハハッ!さあ、お兄ちゃん!残りの奴等も殺っちゃって♪」

ミラージュガオガモン「……」ガシュンッ

シュウゥゥゥゥ…

あすみ「って、何で人間の姿に戻ってんのよ!?」

恭介「さあ、さやか…これで君はもう普通の女の子だ……」

ガシッ

さやか「あっ…恭介……」

キーンコーンカーンコーン♪

恭介「ほら、授業終了のチャイムも鳴ってる…帰りのホームルームもすぐにはじまるよ…教室に戻らなきゃ……」

さやか「え…?あ…まどか……!」

スタスタ

まどか「さやかちゃんを連れて行っちゃった……」

あすみ「ちょちょちょ……何でこうなるのよ!?」

ほむら「ど…どうやら彼はさやかのパートナーデジモンを倒せればそれで良かったようね……」

まどか「ほむらちゃん!大丈夫なの!?」

インプモン「で…でも、アルフォースブイドラモンはマジでやられちまったんだぜ!?」
795 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:01:54.03 ID:u++NJLFv0
シュウゥゥゥ…

まどか「あっ…アルフォースブイドラモンの傷が治ってく……!」

UFブイドラモン「俺のアルフォースの再生能力を忘れてもらっちゃ困るな。このくらいのダメージならすぐに元通りだ!」

あすみ「何それ!?ずるいっ!!」

ほむら「あとは隙を見計らって上条恭介からデジメモリを取上げればいいだけだわ」

まどか「そして、上条君にかけた魔法も解いてもらうよ!」

あすみ「ふ…ふふっ♪メモリを取り上げてもあのお兄ちゃんは手遅れよ!」

インプモン「あ?何だとこの餓鬼」

あすみ「今日一日お兄ちゃんを観察して気付かなかった?あすみがメモリをあげたたった数日の短時間でお兄ちゃんがかなりのメモリ中毒になってる事に!!」

まどか「メモリ中毒!?」

ほむら「昼休みの彼のマッハガオガモン同様のマヨネーズ依存症っぷりがその表れなの…!?メモリを外してもメモリのデジモンと同調しているという……」

あすみ「その通りよ☆メモリと相性が良すぎるのも問題よねぇ……だからぁ、無理にメモリを取り上げたままにしとくとお兄ちゃんのメモリ中毒はそのうち末期症状になって衰弱してぇ……」

あすみ「死ぬよ」

まどか「…っ!!」

あすみ「あ、安心して?そうならないようにする為にはお兄ちゃんをまたデジモンに進化させて、その状態でメモリブレイクすればいいだけだから☆…でもぉ、そうするとさっき言った通り今度は青のお姉ちゃんの願いで治したお手々が使い物にならなくなっちゃうかもしれないけどねぇ♪」

UFブイドラモン「だったら恭介の希望はどっち道……!!」

あすみ「不幸街道まっしぐらだね〜♪ああ、おもしろっ!キャハハハハハッ☆」

インプモン「ムッカツク糞餓鬼だぜ!ちょっと来い!俺がお尻ペンペンしてやらぁ!!」

パルモン『ポイズンアイビー!!』シュルッ!

バシィン!!

インプモン「痛っ!俺がケツ叩かれた!!」

パルモン「あすみには触れさせないんだから!!」

あすみ「それじゃあ、二人の恋の行く末楽しみにさせてもらうね☆」シュバッ!

ほむら「え!?ま…まどか!?あ…あの子は何を言ってるのかしら……!?わ…私達はあくまで友情で……」

まどか「いや、わたし達じゃなくて、さやかちゃんと上条君の事だから……」

エンジェウーモン「えぇ!?やっぱ純大ですか!?近親相姦が好物だったのですねリリスモン様……はっ!私は一体……?」

UFブイドラモン「さやか……俺達はどうしたいんだ……どうするのが一番なんだ……」
796 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:07:48.86 ID:u++NJLFv0

〜デジメモリ流通事務所〜

ショウさん「ネオ社長、聞いてくださいよ!この野郎俺に対して……」

ホスト「あぁ?あんたは親や先生に泣きじゃくるガキかよ?告げ口はみっともないっすよショウさん?」

ショウさん「あぁん!?」

ギャー!ギャー!

ネオ「まあまあ、二人共落ち着きなさい」

ネオ(ククク…まあ、褒美の金を餌にして、こいつの対抗心を煽ったのはこの私だけどな。何せお前達人間がお互い争ってまで欲する欲望の感情はバルバモン様の更なる糧になるのだからな……!)

マタドゥルモン「でも、人間のああいうのって醜いよねぇダンナ?」

ベルゼブモンX「…けっ!お前もあんな感じにそのうち俺を出し抜こうって魂胆は見え見えだからな」

マタドゥルモン「もし、そうだとしても、俺は祭典までは裏切るつもりは無いよ。ダンナがやりたい事を果たすまではね」

ベルゼブモンX「どうだかな…」

ネオ「それより、あすみさん。君がデジメモリを渡したというメモリ中毒の少年……興味がありますね」

あすみ「そうなのっ!さっきはちょっとドジ践んじゃったけど…今度こそあのお兄ちゃんを上手く利用すれば奴等を……」

ネオ「いえ、その少年。ここに連れてきましょう」

あすみ「は?」

ネオ「依存症になるまで適合率が高い人間はそう滅多にいませんからね。ならばその少年は良い研究対象となるでしょうし、その研究成果もアナログマンとの取引の材料になります」

あすみ「そう…なの……なぁんかつまんないなぁ!」

ネオ「でも、選ばれし少女達は始末しても構いません。もちろん一番多く仕留めた方にはそれなりの報酬を用意させていただきますよ?」

ホスト「よしっ!進化した力で今度こそ俺が!!」

ショウさん(調子に乗りやがって……奴等は俺が全部狩ってやる!!)
797 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:11:33.13 ID:u++NJLFv0

〜放課後・通学路〜

恭介「さあ、さやか…一緒に帰ろうよ…久しぶりに……」

さやか「…うん……」

中沢「おっ!お二人さんお熱いね〜ヒューヒュー!」

恭介「じゃあ、行こっか…CDショップに寄り道していいかな?さやかからは入院中にたくさんCDプレゼントしてもらったんだし、今度は僕から何か……」

さやか「…音楽なら、恭介のバイオリンが一番聴きたいな」

中沢「ヒューヒュー!」

ほむら「…虚しくならないかしら?中沢君」

中沢「うん、凄い虚しい」

恭介「そっか…そうだよね……さやかは僕がまたバイオリンを弾けるようにこの手を……じゃあ、リクエストに応えないとね……」

さやか「……」

仁美「…やっぱり、あの二人の間に入り込む余地なんてはじめから私には無かったようですわ……とてもお似合いです……」

まどか「でも、今の上条君は……さやかちゃんの願いを壊さないためにもわたし達も何かしなきゃ……!」

ほむら「けど、彼がもう一度デジメモリを使わなくては手の出しようが無いわ。それに、その後の決断がさやか自身が決めることよ」

まどか「うん……」

中沢「じゃあ、俺もうあの二人見てられないからこっちから帰るわ……」

仁美「ご機嫌よう中沢君」

恭介「じゃあ、みんな。悪いけど僕とさやかはこれから二人で……」

さやか「恭介…あの……」

ドスンッ!

マッドレオモン「おっと!イチャラブタイムはそこまでだぜ!」
798 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:13:44.98 ID:u++NJLFv0

さやか「またっ!!」

アサルトモン「ショウさん。とりあず奴等を全員倒すまでは共同戦線っすけど、その後に報酬をどっちが独占するかケリ付けさしてもらうっすからね!」

マッドレオモン「わかってるよ!この報酬さえもらえりゃ自分だけの店を開く金には十分だ!いい加減このヤバイ仕事からは足が付く前に手を引きたいって思ってたしよぉ……」

アサルトモン「何すっかショウさん?意外とビビリなんすねぇ!俺はこの仕事でもっと儲けてやるっすよ!」

マッドレオモン「…お前も…俺の店で一緒にと思ったのによ……」

アサルトモン「…え?」

まどか「さやかちゃんは上条君と隠れてて!」

さやか「え!?で…でも……」

ほむら「あなたはもう戦う必要は無いんでしょ!」

さやか「あ…うん……恭介!こっちに!」グイッ!

恭介「さやか……?」

仁美「ここは私もお手伝いしますわ」

まどか「仁美ちゃん!?」

ほむら「いいのかしら?」

仁美「私もテイマーになったんですもの。リロード、ワームモン!」

まどほむ「「リロード!」」

シュィィィィン!

インプモン「しゃあっ!」

テイルモン「今度はしくじらないように究極体で一気に決めるわ!」

ワームモン「仁美さんも見ててください!僕の進化!」
799 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:19:04.25 ID:u++NJLFv0

BGM
http://www.youtube.com/watch?v=ubnDhbTGeIg&feature=related


―インプモンワープ進化ぁぁぁ!ベルゼブモン!!―


―テイルモンワープ進化ぁ!オファニモン!!―


―ワームモン進化ぁぁぁ!スティングモン!!―


アサルトモン「乱れ撃つぜぇ!!」

アサルトモン『ジャスティスマサカー!!』ドドドドドドッ!!

ベルゼブモン「撃ちまくればいいってもんじゃねぇんだよ!!」シュバッ!

ゲシッ!!

アサルトモン「ぐぇ!!」

仁美「ジャンプでかわしながらキックしましたわ!」

マッドレオモン『獣王堕拳!!』ガオオォォォォォ!!

ほむら「ベルゼブモン!後ろから来てるわよ!」

ベルゼブモン「テメェみてぇな腐ったライオンじゃなくてよぉ……モノホンの百獣の王から受け継いだ拳を見せてやるぜ!」

ベルゼブモン『獣王拳!!』ガオオォォォォ!!

マッドレオモン「何!?うわあぁぁぁぁぁ!!」

ドゴオォォォォォン!!

ほむら「レオモンのデジシードからロードした技は失って無かったのね……」

ベルゼブモン「こいつだけはアルカディモンに渡すわけにはいかなかったからな……」
800 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:22:09.59 ID:u++NJLFv0
マッドレオモン「ぐっ…なら、また魂を入れ換えてやる!アストラルスナッ―」

まどか「そんなの二度とゴメンだよ!オファニモン!!」

オファニモン『セフィロートクリスタル!!』シュバッ!

ズバッ!!

マッドレオモン「ぬっ…ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!お…俺の右腕があぁぁぁぁぁ!!あとケツにも刺さってる!!」

オファニモン「人間にこれ以上バグラモンの力を使わせるわけにはいかないわ!」

ベルゼブモン「俺的にはあの体験面白かったんだけどなぁ……」

オファニモン「私はまた擬人化のカード使うからいいもんね」

仁美「スティングモン、今ですわ!」

スティングモン「おりゃあ!!」

ゲシゲシゲシゲシゲシゲシッ!!

アサルトモン「痛ぁ!!」

マッドレオモン「やめろ!ケツに刺さってるこのクリスタルを蹴ってこれ以上押し込めるな!!イデデデッ!!」

スティングモン「トドメだ!」

スティングモン『スパイキングフィニッシュ!!』ドッ!

マッドレオモン「いい気になるなっ!!」ズボッ!ブンッ!

グサッ!!

スティングモン「うわぁ!!」

仁美「スティングモン!!」

オファニモン「私が奴のケツに刺したセフィロートクリスタルを抜いてスティングモンに投げつけたわ!!」

ベルゼブモン「いろんな意味で嫌すぎるだろアレ……」

マッドレオモン「大人を舐めるなよガキどもぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ピカアァァ…

まどか「光ってる!?」

ほむら「マッドレオモンも進化するのね!」

アサルトモン「くっ…!やっと対等になったと思ったのにショウさんに進化されちまったら!!」

ピカンッ!

マッドレオモンAMD「マッドレオモン装甲……マッドレオモン・アームドモードってところだな!」
801 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:24:55.03 ID:u++NJLFv0


“マッドレオモン・アームドモード”

究極体 アンデッド型 ウィルス

チェンソーとさらなる改造を施したマッドレオモンの『凶器乱舞形態』
度重なる改造とアンバランスなチェーンソーにより、激しい痛みが常に全身を走り回り、マッドレオモンを暴れさせる
痛みのせいでじっとしていることができないため、目に映るものすべてを敵と認識し攻撃する
まるで腕を振り払ってチェーンソーを外そうとしているかのようにも見える『The Lion Sleeps Tonight(ライオンは今夜眠っている)』
は、生物無生物を問わず切り刻む
ライオンが「眠むるのは」空腹が満たされた時、すなわち敵を捕食した時
ライオンが眠るためにも敵は倒されなければならないのだ。
破壊衝動が表層化した『Lion Heart(ライオンハート)』
は、大地に暴走するチェーンソーを突き立て、地割れを引き起こし敵を飲み込む
引き裂かれ砕かれた大地の様はマッドレオモンアームドの心の現れそのものである


マッドレオモンAMD「ぐっ…ぐおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

ベルゼブモン「な…何だあいつ!?急に苦しみだしたぞ!?」

マッドレオモンAMD『The Lion Sleeps Tonight!!』ギュイィィィィィィィン!!

バゴオォォォォォォン!!

スティングモン「うっ!?」

マッドレオモンAMD「ぐがああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ギュィギュギュギュギュイィィィィィィィン!!

ほむら「見境なくチェーンソーを振り回してるわ!」

オファニモン「無理な機械化のせいで体中に激痛が走ってるんだわ!」

マッドレオモンAMD「ぐ…ギギギ……ライオンってのはなぁ…肉食動物で肉しか食わねぇから…痛風になりやすく…その痛みのせいで凶暴になるって何かの格闘漫画で読んだ事あるぜぇ……」

アサルトモン「ショウさん。それティラノサウルスっす!」

マッドレオモンAMD「あとなぁ…ライオンってのは百獣の王って言われながら実際のオスのライオンは狩りをメスにやらせてるだろ……?まさにヒモだろ…?キャバ嬢に貢がせてた俺と同じじゃん……」

恭介「そうだよ…僕もさやかに頼ってこの腕を……」

さやか「違うよ恭介!あたしはただ恭介のバイオリンをもう一度……」

恭介「だから、その為にさやかを戦わせてた僕もメスのライオンに狩りを任せてるオスライオンじゃないか!!」

ベルゼブモン「だが、オスのライオンもいざとなりゃ外敵からメスやガキライオンを守るんだぜ!!」

オファニモン「デジモンがテイマーを守るようにね!」

オファニモン『エンデンズジャベリン!!』

ガキィィン!!

マッドレオモンAMD「グガァッ!!」
802 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:32:30.04 ID:u++NJLFv0
ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュバキュゥゥゥン!!

マッドレオモンAMD「ガオガアァァァァァァーッ!!」

アサルトモン「この…俺も!!」

ベルゼブモン「邪魔だぁ!!」

ドガッ!

マッドレオモンAMD「そうだ…邪魔だぜ……こいつらは俺が全部仕留めてやる……お前は引っ込んでな!!」

アサルトモン「ぐっ…!これじゃあ、あいつに下に見られてた前と変わらないじゃないか……俺にももっと……」

ネオ「もっと力が欲しいですか?」

アサルトモン「ネオ社長!!」

ネオ「あなたの飽く無き欲望が更なる進化へと導きます…さあ、解放なさい……その強欲のデジソウルを!!」バッ!

アサルトモン「!!」

ゴゴゴゴゴゴ…!!

アサルトモン「う…ウガアァァァァ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴ…!!

スティングモン「ね…ねぇ!アサルトモンが!!」

ベルゼブモン「あ?今度はアッチが進化かよ!!」

オファニモン「敵がこうも進化のオンパレードだなんて!!」

ほむら「しかも……かなりの巨体なデジモンに進化するわ!!」

ピカンッ!

キャノンドラモン「ギャオオオォォォォォォ!!」
803 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:34:25.25 ID:u++NJLFv0
“キャノンドラモン”

究極体 サイボーグ型 データ

長距離キャノンを装備した、メタル化された四つ足の竜デジモン
頑丈な装甲を誇り、高い戦闘力を持つ
近づく敵へのシッポの一撃も侮れない
必殺技は背中のキャノン砲からの強力な一撃『ダイナ・キャノン』


マッドレオモンAMD「相…棒……?」

キャノンドラモン『ダイナ・キャノン!!』ドンッ!ドンッ!

ドガアァァァァァァァン!!

まどか「きゃあっ!!」

ベルゼブモン「くっ…!爆風がスゲェが見当違いの方向に撃ってやがるぜ?」

ネオ(ふむ、力を制御できずに完全に自我は失っているか……それとも、あの人間の欲望の感情が暴走した結果か……)

キャノンドラモン「ギャッーーース!!」

ズシンッ!ズシンッ!

スティングモン「何処へ行くつもりなんだ…!?」

まどか「あの方角…学校…わたし達の学校だよ!このままじゃ学校があのデジモンに潰されちゃう!!」

仁美「学校にはまだ先生方や部活動で残っている生徒のみなさんが居られるのに…!!」

ほむら「食い止めなくては……ベルゼブモン!!」

ベルゼブモン「おうっ!」

ガキィン!!

ベルゼブモン「ぐっ!?」

マッドレオモンAMD「行かせねぇぜ……相棒の邪魔すんなよ……!!」

オファニモン「あれだけの事をされておいて、まだ彼を庇うのね」

マッドレオモンAMD「どんな事をされようともアレは俺の可愛い後輩なんだよ……あれは俺の守りたいモノだぜ……」

オファニモン「ふぅん…あなた……嫌いじゃないけど、そこをどいてもらうわ!!」

マッドレオモンAMD「だから通さねぇってんだよ!!」

マッドレオモンAMD『Lion Heart!!』ジャキッ!

ズゴオオォォォォォォォォン!!

ベルゼブモン「ぐおっ!?」
804 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:39:58.56 ID:u++NJLFv0

恭介「さやか…ここは危険だよ…早く…逃げよう……」

さやか「……」

恭介「さやかはもう戦わなくていいんだから……」

さやか「恭介、あたしは恭介の腕…バイオリン…音楽が聴きたくて契約をした」

恭介「ああ…僕は君のおかげで大好きなバイオリンをまた弾きた…さやかの為に弾いてあげるから逃げよう……」

さやか「でも、本当はその中に恭介の恩人になりたかったっていう下心が無いって言うのも嘘になる……」

恭介「じゃあ…一緒に逃げよう……僕は君の傍にいるから……」

さやか「確かにあたしは恭介の為に戦う宿命を背負う事になった……確かにそれは重いものかもしれないけど……こいつと一緒なら背負いきれるはず……」

ブイモン「……」

恭介「き…君は……僕が倒したはずじゃ……」

さやか「それにね、あたしが守りたいのは恭介の音楽だけじゃないんだ。家族…友達…そして、あたしが好きなこの世界を守りたい。それがあたしが奏でる音楽なんだ……だから、この力を手に入れた事……後悔なんてあるわけがない」

恭介「さやか……!」

さやか「じゃあ、行ってくるから…待っててね、恭介!」ダッ!

ブイモン「大人しくしてろよ!」ダッ!

恭介「…それじゃあ、僕と……戦う事になるよさやか……僕は君を…必ず止めてみせる……!!」
805 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:43:43.76 ID:u++NJLFv0

―ブイモン進化ぁ!ブイドラモン!!―

ブイドラモン「って!何でブイドラモンなんだよさやか!?アルフォースブイドラモンにまでワープ進化しないと!!」

さやか「みんな!」

仁美「さやかさん!?」

ほむら「何で出てきたのよ!?」

まどか「上条君はいいの!?」

さやか「大丈夫、やっぱあたし達も戦うよ!」

ブイドラモン「だからぁ!何で成熟期なんだよさやか!?」

さやか「あのデカブツを止めるには…パワー重視の進化……インペリアルドラモンに進化した方がいい!」

ブイドラモン「そうか!で…でも、できるのかな……?」

さやか「力を貸してくれる?仁美、スティングモン」

スティングモン「もちろん!仁美さんもいいよね?」b

仁美「はい!私の力がこの街を守れるのなら」

さやか「ありがとう!」

仁美「えぇと…私のとさやかさんのデジヴァイスをコネクトして……」

さや仁「「ジョグレス!!」」
806 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:46:34.62 ID:u++NJLFv0

BGM
http://www.youtube.com/watch?v=EMs9K4zD97k

―ブイドラモン!―

―スティングモン!―

―ジョグレス進化ぁぁぁぁ!―

―パイルドラモン!!―


〜見滝原中学校〜


ズシンッ!ズシーン!


男子生徒「お…おい!何だよあれ!?」

キャノンドラモン「グオオオオォォォォ!!」

女子生徒「怪獣……いえ、本物のデジモン!?」

和子「み…みんな!落ち着いて!安全な所に避難するのよ!!」

男子生徒「避難って!デジモンが攻めてきた時の避難訓練なんてやってないっしょ先生!!」

女子生徒「校舎の中に逃げたってこのままじゃ潰されるわ!!」

キャノンドラモン『グレネードストーム!!』ドドドドドドドッ!

男子生徒「うわっ!グレネードを撃ってきたぁ!!」

和子「こっちに!!」

パイルドラモン『デスペラードブラスター!!』ドドドドドドッ!

ドゴォン!

キャノンドラモン「ギャ!?」

パイルドラモン「ギリセーフ!」

男子生徒「またデジモンだっ!」

女子生徒「あっちのデジモンは私達を助けてくれた……味方なの!?」

和子「美樹さん?志筑さん!?」

仁美「あれが私達のデジモンがジョグレスしたパイルドラモンなのですねさやかさん!」

さやか「まだまだこんなもんじゃないよ!パイルドラモン、究極進化!!」
807 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:50:00.58 ID:u++NJLFv0

―パイルドラモン究極進化ぁぁぁ!インペリアルドラモン!!―


インペリアルドラモン「うおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

ガブッ!!

キャノンドラモン「ギャアアアァァァァース!!」

男子生徒「うわっ!あっちもデカくなったぁ!!」

さやか「どうよ仁美?あれこそがあたし達のパートナーの究極体!!」

仁美「で…でも、あそこまで大きくなられてしまうと被害が更に広まりそうな……」

さやか「あっ…」

インペリアルドラモン「こいつを止めるためだ、仕方ない!!」

インペリアルドラモン『スプレンダーブレード!!』

ズバッ!!

キャノンドラモン「グオ…!」

ガブリッ!!

インペリアルドラモン「ぐわっ!この野郎!!」

仁美「インペリアルドラモン!頑張ってください!!」

さやか「あんたの力はまだまだそんなものじゃないでしょ!今度はもう一人のパートナー……仁美も一緒なんだから!!」

ミラージュガオガモン『ゲイルクロー!!』

ズババババッ!!
808 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:52:49.86 ID:u++NJLFv0

インペリアルドラモン「ううっ!?恭介か!!」

仁美「あれが上条君がデジメモリで進化しているデジモンですの!?」

ミラージュガオガモン「さやか、君が戦う力を自分から捨てない限り……僕がその力を消し去る」

ミラージュガオガモン『ダブルクレセントミラージュ!!』

シュバババッ!!

インペリアルドラモン「ぐうぅぅぅ!さ…さやか!!」

仁美「さやかさん!!」

さやか「大丈夫…あたし、もう迷わないよ……恭介!あたしはみんなを守るし、あんたも救ってみせる!」

インペリアルドラモン「できるのか!?」

さやか「欲張りかもしれないけど……あたしが欲しいものは全部この手で掴んでみせる!!」

パシッ

さやか「仁美?」

仁美「私も同じですわ。上条君の事、諦めたわけではありませんから……必ずさやかさんから上条君の心を奪ってみせます!!」

さやか「受けて立つよ、それがあんたの欲望なら……だから、そのためにも……」

仁美「上条君を……」

さやか「恭介を……」

さや仁「「救い出すっ!!」」

ピカアァァァ…

さやか「あたし達のデジヴァイスから……」

仁美「光が……!!」

インペリアルドラモン「二人の想いが……俺の力に!!」
809 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:55:12.86 ID:u++NJLFv0
BGM
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=3JFRzOT7hwk


―インペリアルドラモンモードチェンジ!ファイターフォーム!!―


“インペリアルドラモン・ファイターモード”

究極体 古代竜人型 フリー

古代竜型デジモンのインペリアルドラモン:ドラゴンモードが全てのパワーを開放し
伝説の竜戦士(ファイターモード)へと形態を変化させた姿
制御の難しかったドラゴンモードから、人型になることで高い知性を身につけた究極のデジモンである
その攻撃は惑星をも破壊するだけのパワーが宿っていると言われている
必殺技は右腕に装着した『ポジトロンレーザー』と
ポジトロンレーザーを胸部の竜顔にはめ込み、全身のエネルギーを放射する破壊のエネルギー波『ギガデス』
その威力はドラゴンモードの『メガデス』の十倍の威力を持っている
また、完全なる正義に目覚めたとき更なる別モードになることができると言われている


インペリアルドラモンFM「また変わった……」

ネオ「あの姿は……!!あの二人の人間の欲望の感情エネルギーが進化を促したというのか……しかも、バルバモン様の糧となる人間の醜い強欲のデジソウルではなく、愛するものを救いたいという純粋な欲望だというのか!?」

さやか「立った!インペが立ったぁ!!」

仁美「まだ進化ができたなんて……ファイターフォーム?」

さやか「いや、デジモンアナライザーにはファイターモードって出てるよ?」

インペリアルドラモンFM「え?ファイターフォームって言っちゃったよ!」

さやか「ま、そんな事はどうでもいい!恭介、あたしはこの力を捨てるわけにはいかない!むしろ、あたし達が恭介をその力から解放する!!」

ミラージュガオガモン「さやか……!!」

ミラージュガオガモン『フルムーンブラスター!!』

キャノンドラモン『ダイナ・キャノン!!』

インペリアルドラモンFM『ポジトロンレーザー!!』

ドゴオオォォォォォォン!!
810 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 13:58:24.19 ID:u++NJLFv0

ミラージュガオガモン「馬鹿な…!」

さやか「すごい……更にパワーが上がってる!!」

仁美「私とさやかさんの力によるものですわ!」

ミラージュガオガモン「こんな力…!!」ドッ!

インペリアルドラモンFM「恭介、悪いが今度は遠慮しないぞ!!」

インペリアルドラモンFM『ドラゴンキック!!』

ゲシッ!

ミラージュガオガモン「げぶっ!?」

インペリアルドラモンFM「おりゃあっ!!」ズオッ!

ミラージュガオガモン「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

キャノンドラモン「ギュアアアアアス!?」

ズゴオオオォォォォォォォォォン!!

さやか「ミラージュガオガモンごとキャノンドラモンにキックを食らわせた!!」

ミラージュガオガモン「ぐぅ…うぅ……!」

インペリアルドラモンFM「よし、メモリブレイクだ。いいな?さやか、仁美!!」

仁美「お任せします!」

さやか「あんたの力、信じてるよ!」

インペリアルドラモンFM『ポジトロンレーザー!!』シュゴオォォォォ…

ズバアァァァァァァァン!!

ミラージュガオガモン「!!」

キャノンドラモン「グギャアアァァァァァーズ!!!」

ドガアアァァァァァァァァァァァン!!

インペリアルドラモンFM「やったか!?」

和子「校庭に大きな穴が……」

シュウゥゥゥゥ…

ホスト「や…やな感じぃ……」

ミラージュガオガモン「ぐぅ…うぅぅ……」

さやか「恭介のメモリは壊せてなかった…!!」

インペリアルドラモンFM「なら、今度はこれで……」

ドドドドドドッ!!

ドゴオオォォォォン!!

インペリアルドラモンFM「うっ!?また新手か!?」

ズィードガルルモン「フシャァァァ…!!」
811 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 14:04:34.22 ID:u++NJLFv0
“ズィードガルルモン”

究極体 サイボーグ型 データ

ガルルモンの最終形態、メタルガルルモンの亜種であり
超弩級の最終兵器『ズィード砲』を搭載する究極の獣戦車デジモンである
全身に装備している武器は全て実弾であり、ズィードガルルモンの体力を消費すること無く長時間にわたり実弾の豪雨を降らす
鼻先にある4つのレーザーサイトは実弾用に改良され、数百もの対象物をロックオンすることが可能である
必殺技は、最終兵器『ズィード砲』並びに全身の武器を一斉掃射する『フルメタルブレイズ』
また、発射エネルギーを口部から噴射する『ブローバックブレス』をもつ
なお、ズィードガルルモンはデジタルワールド上で自然発生したデジモンとは異なる進化コードを持っており
人為的なデータ介入によって生まれたデジタマから進化したデジモンであると見られている


さやか「ズィード……ガルルモン!?」

ネオ「この少年は良い実験体になるのでそう簡単には渡せません。このズィードガルルモンと同じく特種なメモリ適合者なのでね」

さやか「! ふざけるな!恭介を返せ!!」

ホスト「しゃ…社長……」

仁美「社長?」

インペリアルドラモンFM「お前がデジメモリをバラまいている連中の黒幕という事か!このまま踏み潰してやる!!」

さやか「ちょっと待って!恭介ごと踏み潰しちゃうでしょ!!」

インペリアルドラモンFM「あ」

ネオ「…黙らせろ」

ズィードガルルモン『ズィード砲!!』

バシュウゥゥゥゥゥゥン!!

インペリアルドラモンFM「ぐっ!」

ドゴオォォォォォォォォォン!!

さやか「イ…インペリアルドラモン!!」

インペリアルドラモンFM「俺は大丈夫だ。だが、今ので奴等には逃げられたようだな…恭介を連れて……」

さやか「そんな…恭介……」
812 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 14:06:55.28 ID:u++NJLFv0

マッドレオモンAMD「ぐっ…相棒がやられちまったっていうのか……!!」

オファニアモン「あとはあなただけよ、覚悟しなさい!」

ベルゼブモン「安心しな、メモリをぶっ壊すだけだ。命まで取りゃしねぇ」

マッドレオモンAMD「うるせぇ!ここまで勝ち組人生をおくれるチャンスを掴みかけたんだ!それがここで全部無しになるくらいなら死ん

だ方がマシだぜ!お前らを道連れにしてなぁ!!」

マッドレオモンAMD『The Lion Sleeps Tonight!!』ギュイイィィィィィィィン!!

オファニモン『セフィロートクリスタル!!』

シュバババババッ!

マッドレオモンAMD「こんなもん!!」

ガキン!ガキィィィン!!

まどか「オファニモンのクリスタルが全てチェーンソーで弾き落とされる!!」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュバキュウゥゥゥゥン!!

マッドレオモンAMD「無駄だ!そんな弾丸も見切ってるぜ!!」

ベルゼブモン「どうかな?」

パキンッ!パキイィィィン!!

マッドレオモンAMD「何だと!?」

ほむら「マッドレオモンではなくオファニモンのクリスタルに撃って弾丸の軌道修正を!」

オファニモン「ふん…釈だけどこいつを倒すために利用させてあげるわ」

ベルゼブモン「これならどっから来るかわかんねぇよなぁ!」

ズッキュウゥゥゥゥゥゥン!!

マッドレオモンAMD「ずぐぁ!!」

まどか「命中した!」

ほむら「今よベルゼブモン!!」

ベルゼブモン『ダークネスクロウ!!』

ズバッ!

ベルゼブモン「プラス!!」

ベルゼブモン『ネイルクラッシャー!!』

ズバギャアァァァァァァン!!

マッドレオモンAMD「とびったあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ドゴオォォォォォォォォン!!

ベルゼブモン「テメェはこのレオモン程の器じゃなかったって事だぜ……」

ショウさん「うぅぅ……」フラフラ…

オファニモン「逃げていくわよ。いいの放っておいて?」

ほむら「私達は警察でも無ければDATSヒュプノスのテイマーでもないわ。力を失えばあとは何もできないだろうし」

ベルゼブモン「シカトしても問題無いってか」

まどか「それより、学校の方へ行ったさやかちゃんと仁美ちゃん達の所へわたし達も!」

ほむら「ええ」
813 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 14:12:00.73 ID:u++NJLFv0
〜茂み〜

ガサガサ

ホスト「くそぅ…どうしてこんな事に……」

ショウさん「相棒……」ガサッ…

ホスト「ショウさん……」

ショウさん「失敗しちまったけど……人生にはいくつか修正がきくんだ……二人でやり直そうぜ……またどっかの女を騙くらかしてさ……」

ホスト「ショウさん…まだ…こんな俺を……」

ショウさん「お前は俺の可愛い後輩だからな……」

ホスト「ショウさん…何だかとっても良い感じっす……!!」

ネオ「やれやれ、負け犬同士で傷の舐め合いですか」ガサッ

ズィードガルルモン「フシャァァゴ……」

ホスト「しゃ…社長!!」

ショウさん「そのデジモンは……ズィードガルルモン!?その激レアメモリに適合する人間がいたんですか!?」

ネオ「あなた達が知る必要がありませんよ。負け犬は用済みですから。これからはこの“勝ち犬二匹”に存分に役立ってもらいます」

恭介「うっ…さや…か……」

ショウさん「なら…もう一つのあのデジメモリ……俺に使わせてください!!あのメモリなら奴等に今度こそ!!」

ホスト「いえ!こんな野郎より是非俺に!!」

ショウさん「テメェまた!!」

ホスト「うるせぇ!最後に勝ち残るのは俺だ!!」バゴッ!

ショウさん「ぐげっ!…この糞野郎!!」

ゲシッ!

バギッ!ドゴッ!ズゴォン!!

ネオ「ククク…良いですねぇ……他者を蹴落としてまで自分の欲望を掴みとろうとするその執念……やはり欲望はこうでないと……」

ネオ「…だが、貴様等は用済みだと言ったはずだ」バキッ!ゴキッ!ボキッ!

ゴゴゴゴゴ…!!

ホスト「え!?う…う…うあ……」

ショウさん「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


――――
―――
――


ネオ「欲望に溺れた人間の血肉は美味なるものだ……摘み食いははしたないが…バルバモン様の為に働いてる私だ。罰は当たらないだろう……おや、あなたは食さないのですか?」

ズィードガルルモン「……」

ネオ「まあ、いいでしょう。さて、かつての“調停者”を封じ込めたもう一つのデジメモリ……この“ビクトリーグレイモン”のメモリに適した“人材”は何処かにいませんかね?まあ、あなたの様に“人”でなくてもいいのですけど……」

ズィードガルルモン「フシャアァ……」
814 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/16(金) 14:15:31.78 ID:u++NJLFv0
〜次回予告〜

仁美「さやかさん!これからは二人で一人のデジモンテイマーとしてこの街を守っていきましょう!!」

さやか「あー…デジメモリで街を泣かす悪党はあたし達が許さねぇ……って、何処のハーフボイルドじゃあ!!」

ワームモン「僕は緑だからいいとして……」

ブイモン「俺は青だぞ?トリガーだぞ!?」


\サイクロン!/ \トリガー!/

チャラチャチャーン♪チャララジャカジャカジャジャンッ♪

パイルドラモン『デスペラードブラスター!!』ドドドドッ!

さやか「当ってるっちゃあ当ってる?」

パイルドラモン「当ってねーよ!!」

仁美「次回、デジモン☆マギカ!」

仁美『潜入DATSヒュプノス!かずみの明かされる秘密』

アンキロモン「ルナ!」

エンジェモン「メタル!」

さやか「確かに後者は棒を持ってるけど色が……」

アクィラモン「ヒート!」

テイルモン「ファング!」

さやか「両方とも右だぁ!!」


今回でホスト二人組は退場となりましたが
実は夜逃げしたゆまちゃんのお母さんはショウさんに貢いでおり
ショウさんにヒモにされていてそこでデジメモリが絡んで行き
デジモンになった母と戦うゆまちゃんメインのお話を作ろうと思いましたが没案になりました
(ゆま母がホストクラブにハマって借金というのは一応その伏線のつもりでした…)
他にもほむらor恭介の元主治医がデジモンの身体の診察大好きの変態医師で
ピーコックモンに進化して最後はザヨゴォォォォされたりとデジメモリのお話のネタを考えてましたが
予定より早くこのリアルワールド編のお話を終わらせたほうが良いかなと思いカットになりますた…
まあ、どっかに入れる余地有ったら書いてみようかなと

ではまた
815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/16(金) 14:40:22.88 ID:x+Cu+IPDO
詰め込み過ぎて大変になるよりはいいね

>>1


このスレのオファニモンとは絶対に闘いたくないわwwwwww
816 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/16(金) 16:57:18.95 ID:yj0nGzRRo
ベヒーモス「アクセルッ!」
817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/18(日) 00:19:59.75 ID:Jg+Hvxb10
今回の話欲望がたらふく出てきたけどどっかの会長がみたら何て言うんだろう
818 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/22(木) 19:38:33.44 ID:BzgFlbaZ0

このSSを見たいというのも純粋な欲望…だよな?
819 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 09:14:17.77 ID:BmmLm6+E0
おはようございます

>>815
まあ、既に詰めこみすぎで風呂敷が畳きれるかどうかって状態です

>>816
スカルサタモン「スカルッ!」
って感じでインペファイターの初戦の相手は原作通りスカルサタモンにしようと思いましたが
おやっさんを悪役にはできませんよね

>>817
そのオッサン>>1の母がこの前リアルで見たと言ってた

>>818
素晴らしいっ!!

朝一でナイトサバイブのフィギュアーツ買いに行きたいから10時前には投下を終わらせたいです
820 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 09:17:31.11 ID:BmmLm6+E0
〜デジメモリ流通事務所〜

マタドゥルモン「シャッチョさん。あのホスト二人はどうしたの?」

ネオ「あの二人からはもう十分強欲の感情エネルギーは採取しました」

マタドゥルモン「ふぅん、所謂リストラってやつね!どうやって処分したかは敢えて聞かないけど」

ベルゼブモンX「はじめっから人間の手なんて借りる必要ねぇんだよ……」

ネオ「デジメモリの売買はエイリアス3に任せておけば十分ですからね……それより、デジタルワールドの方の状況が芳しくないようです」

ベルゼブモンX「どういう事だ?今あっちに残ってるデジモンと人間共はたいした奴等じゃねぇんだろ?」

ネオ「いえ、それが予想以上に我が軍は手を焼いてるみたいでしてね。特に拳だけで戦うという人型のデジモンと何故かそのデジモンのデジソウルで進化するという特種なグレイモン……」

マタドゥルモン「イレギュラーなグレイモン?そのメモリ適合者が見つからないビクトリーグレイモンの様な?ところで、そのメモリに合う人間がいないんなら俺のラッパで実体化させてよ」

ネオ「いざと言うときはお願いしますが、もう少し時間を……話を戻しますが、我が軍団の行く手を阻む勢力はそれだけではないのです」

ベルゼブモンX「ロイヤルナイツか?あのイグドラシルの犬共は俺と同じXデジモン狩りの方に力を入れてたはずだが?」

ネオ「それが新たなロイヤルナイツはそうでもないそうです」

ベルゼブモンX「新たなロイヤルナイツだと!?」

マタドゥルモン「ロイヤルナイツの生き残りって選ばれし少女のを除けばクレニアムモンとエグザモン。そしてドゥフトモンの三体だけだったはずでしょ!?」

ネオ「詳しい詳細は私にもまだわかりません」

マタドゥルモン「ダンナと同じく別世界から来てスカウトされたロイヤルナイツだったりして…」

ネオ「ただ、そのデジモンも主に拳を武器にして戦うとか」

マタドゥルモン「それ、騎士って言えるの?まあ、でもこの目で見てみたいよね…どんなデジモンなのか……」

ネオ「そう、この世界での仕事を済ませて一刻も早くバルバモン様のもとへ戻らねば……」
821 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 09:21:15.55 ID:BmmLm6+E0
〜DATSヒュプノス本部・指令室〜

長官「一体何をやってるんだね!この組織は!!」バンッ!

室長「……」

ドルモン「室長を怒鳴りつけてるあのオジサンは誰?」

海香「国家機密庁の長官」

カオル「つまり国のお偉いさんだよ。自分等は大した事してない癖に最前線で働いてるあたしらへのクレームだけはいっちょ前のね」

海香「カオル、聞こえるわよ」

長官「デジモン事件を秘密裏に処理するのが君達の仕事だろうが!それが何だ!先日この街で暴れたヴォルクドラモンといい、先程見滝原に現れたニ体の巨大デジモンといい、民間人の目にデジモンの姿が曝け出されまくりではないかっ!!」

室長「デジタルフィールドが無いので仕方のないことです」

長官「あれがデジメモリのデジモンだっていうのはわかってるのだよ!それを未然に防ぐ為に動けないものかねぇ!」

室長「しかし、デジモンの目撃者の記憶消去等の情報処理は済ませています」

長官「それだけで情報が完全に消せるものか!だいたい一般市民への記憶処理も完璧ではないだろ!!」

室長「確かに処理漏れの市民もいるかもしれませんが」

長官「私のスマホちょっと見てみろ、ホラ!一部の記憶処理し忘れた一般市民達が掲示板やブログ、Twitter等で本物のデジモンを見たと書き込んでいるせいでデジモンの存在は広まりつつまるんだよ!しかも携帯カメラで撮った画像もアップされているし!これではマスコミとか報道関連を抑えてても無意味ではないか!!」

室長「そんなもの所詮は都市伝説扱いですよ。それに「ガセ乙www」とか「よくできたコラだなwwww」とかの書き込みもありますから半信半疑じゃないですか」

長官「う、うむ…しかしだなぁ……」

室長「おっと、こいつ今度は見滝原の方のデジモンの画像をブログにアップしてるぞ。情報操作しないと……「そんなコラ作る暇あったら仕事探せよwニート乙wwwww」と……」カチカチ

長官「お前の書き込みかよ!?何そのセコイ情報操作!?つーか情報操作とも情報処理とも言えねーよ!単なる荒しじゃん!!しかも“フルーツチンポ室長”って何だそのハンドルネーム!?」

室長「ニコ、君のアカウントからも書き込むんだ」

ニコ「はいはい、「そんな事より今日の昼飯何食べたか話しよーぜ」……と」カチカチ

室長「カレー」

ワイズモン「僕がその気になれば、全ての書き込みをログから完全に抹消する事も可能だけど……」

室長「そうすれば逆に炎上して余計疑惑が深まるだけです。ですから、こうするのが一番の対処法なのです……「妄想も大概にしろよwwwwww」と……」

ワイズモン「因みに室長がどんな荒し行為をしてもアクセス規制とかされないように僕がサーバーを操作しているんだ」

長官「ねぇ、そんな事できるならもっと良い方法でネットの情報操作もできるよね!?」
822 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 09:29:59.38 ID:BmmLm6+E0
長官「とにかく!このままではいずれ市民の目は誤魔化し切れなくなるぞ!もっと真面目にやりたまえ!!」

カオル「あんたねぇ、黙って聞いてれば!室長はともかく、あたし達の苦労も知らないで!!」

みらい「そうだそうだ!室長はともかく、僕達は一生懸命戦ってるんだぞ!!」

長官「な…何だ君達は!?」

海香「やめなさいあなた達!!」

室長「わ…私だっていつでも最善を尽くしているつもりです!この身を粉にしてプライベートの時間を削っても!!」

長官「ほう?毎晩キャバクラに通う時間はあるのにかね?」

室長「何故それを!?」

海香「DATSヒュプノスの活動記録を報告書として提出しろとの事だったので……」

室長「だからって何で私のプライベートの事も書く!?」

海香「私は小説の原稿の〆切で忙しかったのでワイズモンに全て任せました」

室長「任すなこんな奴に!!」

カオル「自分は荒しのアク禁対策をワイズモンにやらせてるのに?」

里美「室長…キャバクラなんかに通ってたんですね……」

サキ「新宿支部に居た時付き合ってたオペレーターに振られたからって……」

みらい「このスケベ親父!サキの事もいやらしい目で見てるんだな!!」

室長「見てないってば!私は子供に興味無いっば!」

ニコ「でも、部下が私達の様な女子中学生ばっかだから、他の部署の所員からはもっぱらロリコン扱いされてるよ室長」

室長「そんな偏見されるからキャバクラに通ってるんだよ!!」

ニコ「ロリコンカモフラのために?」

室長「違うっ!!」

海香「でも、室長。キャバクラなんかに行ってるから新しい彼女もできないんですよ」

室長「余計なお世話だ!だいたい私の給料どう使おうが私の勝手だろ!!」

長官「ここの経費を使ってまでお気に入りのキャバ嬢に貢いでる男が何言ってる!!」

室長「ワイズモン!お前そんな事まで報告書に書いたのか!!」

ワイズモン「だって、報告書にはちゃんと報告する事書かなきゃ」

室長「この基地のデータの管理はお前とJBモンに任せてるからって余計な事まで検索するなっ!!」

ワイズモン「因みに室長のお気に入りキャバ嬢マリリンちゃん(源氏名)の事も閲覧済みだ。室長が知りたがってたプライベートな事も教えようか?彼女は夜はキャバ嬢だが昼間はボランティアとして海のゴミ拾いとお宝探しを……本名は……」

海香「ワイズモン、そんな情報既に室長は把握してるわよ。だって、室長オフの時はもっぱらそのキャバ嬢をストーキングしてるんだし」

サキ「室長……」

みらい「キモイ!やっぱサキの事もそのうち襲うつもりだな!!」

室長「誤解だってば!彼女をデジメモリの魔の手から守るために私自ら……」

長官「そんな事やってる暇あったらDATSヒュプノスの責任者としての責務を果たしたまえ!だいたいなぁ、マリリンちゃんは俺のもんなんだよ!!」

カオル「あんたも室長と同じキャバクラに通ってるんかい!?」

室長「はぁ?だったら、さっきワイズモンが言いかけたマリリンちゃんの本名や年齢を言ってみてくださいよ長官。私は彼女の詳細は隅々まで把握済みですよ。たとえば彼女がゲームで育成しているデジモンはサブマリモンで……」

長官「お前のストーキング自慢で勝ち誇るな!私が彼女に貢いだ額はかなりのもんだもんね!何せ私は君以上に経費を……はっ!」

海香「墓穴を掘ったわね」

室長「フッ……」ニヤ

サキ「いや、室長も同類なのに何ドヤ顔でニヤついてるんですか」

カオル「何であたしらこんなまるで駄目な大人の下で働いてるんだろう……」
823 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 09:34:55.30 ID:BmmLm6+E0

長官「と…と、とにかくだなぁ!これ以上君達だけに任せておけないから……」

倉田「私がここに派遣されたというわけですね」

長官「おお、倉田君!」

ドルモン「また知らない人が……あの人は?」

海香「…倉田博士。デジモンの生態専門の研究者よ……」

ドルモン「へぇ…じゃあ、オレ達デジモンの事に詳しいんだ……すごいねかずみ!」

かずみ「……」

ドルモン「どうしたんだよかずみ?あれから元気無いけど」

かずみ(ドルモン、気にならないの?あの時のドルグレモンそっくりなデジモン達……結局カオル達は何も教えてくれないし……マミさんや杏子だってここに閉じ込めたままだし……)

長官「いずれ、ここの司令官は倉田君に任せてもらう事になるかもな」

室長「何!?」

倉田「いえいえ、私はあくまで皆さんのサポートに徹しますよ。彼女達の指揮は彼女達と付き合いの長い山木さんが一番ですし」

室長「ふん……」

長官「む…まあ、良かろう」

倉田「さて…君がドルモン君ですか。お噂は予々伺ってますよ」

ドルモン「え?オレの事知ってるの?」

倉田「はい。先日は大活躍だったそうじゃないですか。そして、ミチルさんもお久しぶりですねぇ」

かずみ「ミチ…ル…?」

海香「!!」

サキ「!!」

ドルモン「何言ってんだよ博士?かずみはそんな名前じゃないよ」

倉田「おっと、失礼。しかし、“今度は”順調のようですねぇ」

かずみ「え…?」

室長「…カオル。別室で博士にお茶を入れて差しあげろ」

カオル「はい…さ、博士こちらへ……」グイッ

倉田「え?え?ちょっとまだ彼女とお話ししたいのですが……」

ウィーン

かずみ「ねえ、室長…室長もみんなと同じく昨日のデジモンの事教えてくれないんでしょ……」

室長「……」カチッカチッ

かずみ「なら、マミさんや杏子を出してあげてよ!何でわたし達に協力してくれたのに閉じ込めておくの!?」

室長「そうだったな、そろそろ彼女達と話してみるか」ウィーン

かずみ「あ……」

ドルモン「かずみ……」

長官「さて、私は今夜もマリリンちゃんに会いに行くかな」
824 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 09:47:10.22 ID:BmmLm6+E0
〜監禁室〜

杏子「ちっくしょう…いつまでアタシ達をこんなとこに閉じ込めとくつもりだよ……ギルモン達は別のとこに囚われてるみたいだし、デジヴァイスも取り上げられちまったから魔法も使えなけりゃ肉体強化もできねぇし……」

ゆま「キョーコぉ…お腹空いたよぉ……ゴマモンは酷い事されてないかな……」

マミ「あの男なら何をやりかねるかわからないわね」

ゆま「そんなっ!」

杏子「何不安を煽るような言い方してんだよ!!」

マミ「だって、佐倉さんも覚えてるでしょ?あの時の……」

杏子「ユゴスだったか…デジタルワールドごと全てのデジモンを消去するプログラム……あれでギルモンやテリアモンも消去されかけたもんな……」

マミ「プログラミングは失敗みたいでなんとかテリアモン達の消去は免れたけど……」

室長「今度のユゴスのプログラムは完璧だよ」ウィーン

マミ「山木さん…!!」

室長「技術は日々進歩するものだからな。今度のユゴス…いや、ユゴスの改良型プログラム……名付けて“シャッガイ”!これで今度こそデジモンを一斉に駆除してやるよ」

杏子「ギルモンは何処だ!?」

ゆま「ゴマモンに酷い事してないよね!?」

室長「今はな。だが、あのデジモン達は貴重なサンプルになるので有効に利用させてもらうよ」

マミ「あなたは…相変わらずデジモンをただの―」

室長「ただの道具、ただのプログラムが擬似タンパク質で実体化したもの程度だったらどれほど楽な事か……こんな組織が作られてないな」

ゆま「いいからゴマモンにあわせてよ!!」

室長「…千歳ゆま君だったね。君のご両親について聞きたくないか?」

ゆま「!?」

杏子「ゆまの両親だと…!?」

室長「まず、お母さんの方はデジメモリを所持していた上にその力で各所のATMを破壊して多額の現金を強奪していたそうだ。もちろん我々が逮捕済みで既に刑務所に送られている」

ゆま「ママが……」

室長「闇金融からの借金で首が回らなくなり及んだ犯行だったみたいだな。あと、お父さんの方は借金取りに捕まり、借金返済の為に組の地下帝国を作る強制労働をさせられているそうだ。どちらも君が大人になっている頃でも娑婆の空気は吸う事はないだろうな」

ゆま「!!」

杏子「テメェ……いきなりゆまにそんな事を……!!」

室長「別に未練はないだろう。その子を捨てた親失格の人間達だ。何処かのくだらない理想を優先して家族を救えず娘に尻拭いさせておいて最後は家族を破滅へと道連れにした宗教家の父親の様にな」

杏子「この野郎…!!」

室長「因みにその母親が所持していたメモリはカンガルモンのデジメモリだったそうだ。育児放棄した女が子をその身で守り続け育てるカンガルーを象ったデジモンとは……皮肉な事じゃないか」

杏子「テメえぇぇぇぇぇぇぇ!!」ドッ!

室長「ふん…」

ドゴッ!

杏子「ぐがっ…!」

ゆま「キョーコ!!」

室長「やめておきたまえ。デジヴァイスが無い今の君達の身体能力は普通の女子中学生と同じだ…あと、私が非難したのは無責任な大人達であって、君達には何の非は無いと思ってるよ……特に佐倉杏子君」

杏子「くっ…!」

マミ「あなただって子供を戦わせている勝手な大人じゃないの?彼女達プレイアデスを」

室長「それももうすぐ終わらせる…そのためのシャッガイだ。そして、君の父親の野望も砕いてみせるよ」
825 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 09:51:06.33 ID:BmmLm6+E0
マミ「教えて…私のお父さんは……シブミは何者なの!?」

室長「知れたことを。シブミは君達を尖兵として送り込み、デジモンの力でこの世界を掌握しようとしているのだろう?」

杏子「デタラメだそんな事!!」

室長「そして支配した世界を永遠に過ごせるように不死の生命を作り上げた…自分の魂の形をプログラム化……デジモンと同じ形にすることによって!」

マミ「デジモンと同じ……!?」

杏子「魂のプログラム化だって…?それが死んだはずのマミの親父さんの正体だってのか!?」

マミ「お父さん……」

室長「そもそもシブミが行ってたデジタルモンスター…いや、人工知性プログラムの研究は人間の記憶と人格をプログラム化する事でデータに移植し、永遠の命を得るための研究だったのだよ!まるでどっかのSFじゃないか!」

マミ「そ…そんなの嘘よ……」

室長「プログラムによりデジモンという人工的な擬似生命を創り出すどころか、その技術により人の命を永遠のものにする……神の所業を気取ったつもりかあの男は!!」

ゆま「いつかは無くなっちゃうのが正しい命……」

室長「フッ…子供である君の方がよくわかってるじゃないか……でもね、意地汚い大人達の中にはその技術を欲しがる者もいるんだよ……いや、大人だけじゃないな……“アレ”を完全なものにするためにあいつらも―」

ビー!ビー!

ゆま「何か鳴ってる!!」

室長「どうした海香?またデジモンが出現か?」ピッ

海香『いいえ室長、この基地に侵入者です』

室長「侵入者だと?」

杏子「もしかして…!」
826 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 09:55:03.45 ID:BmmLm6+E0

ビー!ビー!

まどか「警報が鳴ってる!」

テイルモン「私達がここに侵入した事がもう気づかれたようね」

インプモン「おい、ほむら!お前こういう基地の潜入には慣れっこじゃなかったのかよ!?あのまま時間止めっぱで突っ切ればよかったじゃねぇか!」

ほむら「これ以上時間を止めていられるほど魔力に余裕が無いのよ。温存しているデジシードも無いし」

さやか「そっか、最近デジメモリのデジモンばっか相手してるからデジシードが手に入んないんだよね…」

ほむら「だから、いざという時にあなたを進化させられなくなるかもしれないわ」

ニコ「いざという時って今じゃないかな?」

ブイモン「出たな!川ポチャ女!!」

テイルモン「それに猫耳ぶりっ子女!!」

ミケモン「里美はんをぶりっ子呼ばわりとは失礼でにゃんすな!里美はんはぶりっ子と言うより腹黒でにゃんすよ!!」

バキッ!!

里美「ミケちゃん、今は侵入者を捕える事が先決でしょ?余計なお喋りはしないでね」

ミケモン「は…はいでにゃんす……」フラフラ…

インプモン「良い乳してるけど関わりたくねぇ女だぜ……」

まどか「マミさん達は何処なの!」

ニコ「敵にそんな事を聞かれて私達が素直に教えると思っているのかい?答えはノーだ」

ほむら「なら、力ずくで吐かせる。吐かなくても障害は突破するのみよ」

里美「そう上手くはいかないわよ」

ニコ「何故なら君達のデジモンはこのフロアでは進化できない」

ブイモン「何だと!?」

ホークモン「このフロアはデジソウルを吸い上げる特殊フィールドが張られているのです。今のようなテイマーの侵入者対策として!」

ミケモン「だから、進化させようとしてもデジソウルがこのフロアに隠されてるデジソウル蓄積装置に吸い上げられるだけでにゃんす!」

ブイモン「あれだ…ダークタワーみたいなものか!」

里美「でも、私達のデジモンは……デジメンタルアップ!」

ニコ「デジメンタルアップ」
827 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 09:57:45.42 ID:BmmLm6+E0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=9FGAkaWetTk


―ホークモンアーマー進化ぁぁぁ!ジェットな友情、リンクモン!!―


“リンクモン”

アーマー体 サイボーグ型 フリー

“友情のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体の突然変異型デジモン
素粒子を加速器で光速まで加速させる実験のサンプルデータから生まれたサイボーグ型デジモン
そのサンプルデータと、実験用に育てられたデジモンと、デジメンタルを融合させ誕生したと言われている
非常に俊敏なデジモンで、光速の98パーセントまで加速することができ、スピードでリンクモンにかなうデジモンはいない
しかし、その優れたスピードとは裏腹に力は弱いので、格闘や肉弾戦は苦手な一面を持つ
必殺技の『スピニングカッター』は自慢のスピードで体を高速スピンさせ、両腕のカッターで敵を切り刻む



―ミケモンアーマー進化ぁ!魅惑の知識バタフラモン!!―


“バタフラモン”

アーマー体 昆虫型 フリー

“知識のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体の昆虫型デジモン
フライビーモンやハニービーモンと同じくクネモン大量発生のときにデジメンタルの力で誕生する幻のデジモン
花畑のある温暖な気候の地域に好んで生息している。争いごとを好まず、友好的な性格を持っている
必殺技の『スウィートフェロモン』は、止むに止まれない場合に自分の身を守るための技で
羽に含まれる幻覚プログラムの燐粉を相手に降り注ぎ混乱させてしまう
この幻覚プログラムは相手のデジモンの敵対心を緩和する効果もあり傷つけることなく戦闘を終了させることができる


テイルモン「アーマー進化ですって!?」

リンクモン「このフロアはアーマー進化ならできるのですっ!」

ブイモン「そこもダークタワーと同じだな!なら、さやか!」

さやか「よしっ!」

インプモン「ちっ!あの姿は戦りにくいんだよなぁ!」

ほむら「今はこれしか手立てが無いならやるしかないわ」


さやほむ『デジメンタルアップ!!』



―ブイモンアーマー進化ぁぁぁ!燃え上がる勇気、フレイドラモン!!―


―インプモンアーマー進化ぁぁぁ!痺れる友情サンダーバーモン!!―



ニコ「こいつらもデジメンタルを持っていたのか…!」

サンダーバーモン「あーっ!やっぱスッゲーたまにしか進化しねぇから動きづれぇこの鳥の体!特に手羽が!!」

フレイドラモン「俺はそうでもないけどな」

テイルモン「ああっ!もうっ!私にもデジメンタルがあれば!!」

まどか「あ、わたしデジメンタル持ってたよ」

テイルモン「光のデジメンタル!?いつそんなの手に入れたのよ!?」

まどか「ずっと前トノサマゲコモンの城でハーピモンを倒したでしょ?その時落ちてたのを見つけて」

テイルモン「何か後付け感が半端無いけど……」

まどか「これでテイルモンもアーマー進化できるよね!」
828 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 11:09:03.49 ID:Lm5wiGY70

まどか『デジメンタルアップ!』


―テイルモンアーマー進化ぁ!微笑みの光、ネフェルティモン!!―


ほむら(ネフェルティモン…確か、平行世界のデジモンの世界でもまどかのテイルモンが進化してたらしいわね……)

サンダーバーモン「うわっ!お前何ソレ!?顔怖っ!!」

フレイドラモン「超怖っ!!」

ネフェルティモン「どこがよ!?神秘的な仮面じゃないの!!」

サンダーバーモン「だってホラ…あいつらも……」

バタフラモン「うぅ…怖いでにゃんすよ里美はん……」

里美「その姿でにゃんすって語尾はどうなの?」

リンクモン「くっ…!あの仮面と目を合わせたら呪われそうだ!」

ネフェルティモン「何で光属性のデジモンが呪わなきゃいけないのよ!!」

ニコ「いや、ツタンカーメンの呪い的なアレというか」

ネフェルティモン「頭に来たわ!!」

ネフェルティモン『カースオブクイーン!!』ビイィィィィ!

ニコ「リンクモン、あれを受けると呪われるよ」

リンクモン「それはご勘弁です!」シュバッ!

まどか「よけられた!」

リンクモン「マッハで行きます!」

リンクモン『スピニングカッター!!』

シュババババババッ!!

ネフェルティモン「ああっ!!」

フレイドラモン「やったなコイツ!!」

フレイドラモン『ナックルファイア!!』ボッ!

サンダーバーモン『スパークウイング!!』シュバッ!

リンクモン「遅いです!!」シュンッ!

ゲシッ!ドゴッ!

フレイドラモン「ぐっ!!」

サンダーバーモン「野郎っ!!」
829 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 11:13:09.22 ID:Lm5wiGY70

里美「続けてバタちゃん!」

バタフラモン『スウィートフェロモン!!』パララ…

サンダーバーモン「うおっ!何だこの粉は!?」

里美「バタフラモンの燐粉に触れると幻覚を見せられるのよ!」

フレイドラモン「くっ……!」

フレイドラモン『ファイアロケット!!』ドッ!

ドゴォ!!

バタフラモン「ぐごげぇ!?」

里美「何で!?バタちゃんの燐粉が効かないの!?」

サンダーバーモン「もっと強力な幻覚攻撃を受けたから耐性ができてんだよ!!」

ほむら「神名あすみの精神攻撃ね」

サンダーバーモン「自分で嗅いでやがれ!!」バサァ!

バタフラモン「げげっ!あっしの燐粉を吹き飛ばして……」

里美「ううっ…ゲホっ……!」

バタフラモン「やばっ!里美はんが嗅いじゃったでにゃんす!!」

里美「……」フラッ

ニコ「里美…!」

バタフラモン「里美はん大丈夫でにゃんすか!?」
830 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 11:13:36.71 ID:Lm5wiGY70
ネフェルティモン「今だわ!」

ネフェルティモン『ロゼッタストーン!!』シュワアァァァ

サンダーバーモン『サンダーストーム!!』バサァ!

バゴォン!

ズバババババババッ!!

バタフラモン「にぎゃああぁぁぁぁぁぁ!!痺れて岩の破片が当たってイタタタタっ!!」

リンクモン「バタフラモン!!」

フレイドラモン「仲間を気にすのは見上げた友情だが、戦いを忘れて余所見してちゃいけないぜ!!」

リンクモン「何と!?」

フレイドラモン『ファイアロケット!!』ドッ!

ドゴオッ!!

リンクモン「うわあぁぁぁぁぁぁ!!」

ドガアァァァァァァァン!!

シュウゥゥゥゥ…

ミケモン「にゃんすぅ……」

ホークモン「うぅ…ニコさん……何故複製をしてくれなかったのです…?数で押せば勝てたのに……」

ニコ「それよりバタフラモンの燐粉を嗅いだ里美の様子がおかしい。医務室に連れてかないと……」

ウィーン

フレイドラモン「待て!ギルモン達の居場所を教えろ!!」

ガシャンッ!

さやか「シャッターが!!」

ほむら「この程度の隔壁で閉じ込めた気にならないでほしいわね」ポイッ

ドゴオオォォォォォン!!

まどか「さ…流石ほむらちゃんの爆弾だね……」

サンダーバーモン「この姿じゃ窮屈だから退化して先に進むぜ!」
831 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 11:16:41.09 ID:Lm5wiGY70

インプモン「何処にマミさん達が拉致られてるかわかんねーぜ!」

さやか「上に上がったり下がったりで何処を進んでるのかわかんないし…」

まどか「迷路だよねこの建物の中……」

ほむら「放課後の騒ぎから直行でこのあすなろのDATSヒュプノスの本部まで来たけど……」

ブイモン「さやか、恭介の事も心配だよな……」

さやか「…恭介が何処に拐われたかに関しては仁美が調べてくれるって言うからさ!」

ブイモン「あいつがぁ?」

さやか「今は杏子達を助けるのに優先しなきゃ」

ほむら「さっきの奴等の言葉からここに居るのは間違いなさそうだしね」

インプモン「でも、俺等何も食わずに来たから腹減っちまったぜ……」

テイルモン「あんたは仲間よりご飯が優先なの!?…あら?何かいい匂いがするわね……」フラッ

まどか「ちょっとテイルモン!?」

インプモン「オメェも食いもんが欲しいんじゃねぇか……」

ほむら「ここは…食堂なのかしら?」

ティラノモン「はいはい、いらっしゃいませー!DATSヒュプノス食堂喫茶レパ・マチュカにようこそ〜!」

さやか「ティラノモン!?あんたここで何やってんのよ!?」

ティラノモン「あらら?お前らこそ何でここに?」

立花「何だお前達?見ない顔だな」

ティラノモン「マスター!」

まどか「マスター?」
832 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 11:20:01.49 ID:Lm5wiGY70

かずみ「……」

海香(…これが鬼が出るか蛇が出るか……やるしかないわね!)

海香「かずみ」

かずみ「…何?海香もどうせ何もおしえてくれないんでしょ……」

海香「いいえ、教えるわ」

かずみ「!」

サキ「おい、海香!!」

海香「倉田がここに来た以上かずみに残された時間は少ないかもしれないわ……」

サキ「でも…だからこそ倉田に任せてみるのは……」

海香「いいえ、私はあの男を信用できない」

かずみ「ねぇ…どういう事なの……!?」

海香「かずみ、あなたの記憶を取り戻す。お願い、すべて思い出させて」

ピカァァァ…

かずみ「!!」


――――
―――
――
833 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 11:25:36.39 ID:Lm5wiGY70

かずみ(ここは……)


〜あすなろ市・ビル屋上〜

かずみ(あれ?海香にカオル、ニコと里美にサキとみらいも!みんな何しようとしてるの?)

海香「あの作品は私が書いたものなのに……」

カオル「私の怪我のせいであの子が虐められて……」

里美「私があの時サレちゃんの声に気づいてあげられれば…あんなことには……」

みらい「どうせボクにはトモダチなんかできないんだ……」

ニコ「……」

サキ「美幸…スズランの花は……咲かない……」

かずみ(ちょちょちょっと!みんなまさか飛び降りるつもり!?)

フラッ…

かずみ(ダメえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!)

シュルルッ!

かずみ(あっ!落ちかけたみんなをロープで縛り上げて助けた……誰が!?…あれは……)

海香「だ…れ…?」

かずみ「ちゃお!死にたがりのみんなたち!」

かずみ(わたし!?)

里美「なん…で……止めたのよ……」

ニコ「私達に生きる希望なんてもう……」

かずみ「開け、ごまあぶらーゆ!!」

ゴワッ!

シュゴオォォォォォ…
834 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 11:30:15.59 ID:Lm5wiGY70

〜デジタルフィールド内〜

海香「う…ここは…?」

みらい「寒い……」

かずみ「ここは世にも恐ろしき悪魔の結界…デジタルフィールド」

海香「デジ…?」

ゴゴゴゴゴ…!

里美「ひっ!な…何なの!?」

スカルバルキモン「グゲ…グゲゲ…オニャノコダ……オニャノコガイッパイダ……!!」



“スカルバルキモン”

完全体 アンデッド型 データ


陸上最大の哺乳類とされる化石のデータに、幾つかの化石のデータが偽造されて再製された巨大なアンデッド型デジモン
感情や知性は無く、体内に張り巡らされた神経のデータだけで反射的に体を動かしているため
容赦も加減も無い攻撃を自らが動けなくなるまで繰り返す
屍のデータから無理やりに蘇生させられた呪いか、デジコア(電脳核)より止め処なく溢れ出す黒い冷気は
どんなデジモンをも死の恐怖に陥れるという
必殺技は巨大な足で敵を踏み潰し、地中に埋没させる『グレイブボーン』と
黒い冷気の空間の中に敵を閉じ込め、死ぬまで果てしなく追いつめる『デッドリーフィアー』



サキ「な…何だあの骨だけの化け物は!?」

ニコ「本物のデジモン…!?」

スカルバルキモン「ママ…マズワ……ヲッパイデカイノカラ……!!」ドッ!

里美「!?」

ガリッ!

里美「い…いやああぁぁぁぁぁぁ!!!」

かずみ(里美がデジモンに噛りつかれた!!)

カオル「や…やめろこの化け物ぉ!!」

ガキンッ!

スカルバルキモン「ググ…?」

ズキンッ!

カオル「ぐ…あ……足が……っ!!」

かずみ(あのカオル…足を怪我してるみたいなのに松葉杖でデジモンを叩くから……!!)

スカルバルキモン「グゲゴオォォォォォォ……オニャノコ…オンニャノコノニグ…グワセロ……!!」
835 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 11:32:14.92 ID:Lm5wiGY70

サキ「く…来るなぁ!!」

ニコ「くそ…離れろぉ!!」

かずみ「……」

かずみ(何やってんのわたし!みんなを助けてあげてよ!!)

里美「どうして…どうしてこんな事するの!?」

かずみ「そのままデジモンに食べられちゃえばいいじゃん。だって死にたいんでしょ?」

里美「!!」

かずみ「まっ、あなた達のさっきの心中はそのデジモンの邪悪な気に触発されてのものだけど…元から自殺願望が無ければそのデジモンがあなた達の絶望の思念に引き寄せられたりしなかったよね……それとも!」バッ!

ガキガキガキンッ!

かずみ(銃を沢山出した?)

かずみ「デッド・オア・アライブ?」

カオル「これを使ってあたしらに戦えっていうの……?」

ガシッ

里美「私…死にたくない……!!」ガクブル…

サキ「くっ…!ほら、あんたも持って!」

みらい「う…うん……!」ガシャッ

ニコ「…銃からは…逃げられない…か……」ジャキッ!

ドドドドドドドドッ!!

かずみ(ダメだよ!あんな銃じゃ!!)

海香「もう弾切れよ!」

スカルバルキモン「ガゴオオォォォォォォ!!」ドッ!

カオル「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

カオル(ちくしょう…死――)

?「あきらめるな!」

?『アンブッシュクランチ!!』

ジュバッ!ジャキイィィィィン!!

スカルバルキモン「!? ゴゲギャアアァァァァァァァァァ!!」

ラプタードラモン「彼女達の生きようとする意志を確かめるためとはいえ、少し悪ふざけがすぎないか?」

かずみ「ゴメンゴメン、ラプタードラモン」
836 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 11:35:58.19 ID:Lm5wiGY70
“ラプタードラモン”

成熟期 サイボーグ型 ワクチン

獲物(ターゲット)を確実に仕留める為に、捕食本能を持つ野生のデジモンをベースに改造されたサイボーグ型デジモン
あまりにも強靭な生体と手におえない獰猛性を持つ為、相当の重量がある無垢のクロンデジゾイドメタルで改造し
運動能力を抑制している
しかし、瞬発力も飛翔能力も桁外れに高いのは、改造される前の、野生のデジモンの生体によるところが大きい
小型ながら徐々にその能力を開放すれば超大型デジモンでさえ優に一撃で仕留める能力を持つ
得意技はその鋭利なクロンデジゾイドメタルの装甲を生かした突撃『クラッシュチャージ』
必殺技は敵に飛び掛り鋭い歯で一瞬にして急所を噛み千切る『アンブッシュクランチ』


みらい「またデジモン…!」

里美「私達を助けてくれた…?」

カオル「あいつはテイマーだったのか…?」

かずみ(あれが…ドルモンの前のわたしのパートナーデジモン……?)

タプタードラモン「今オレが出てなければ食い殺されてたぞ」

かずみ「でも、みんな必死だった。必死に生きようとしてた。生きていって!」

海香「…!」

かずみ「わかったでしょ?生きようとする限り、人は絶望なんてしない。希望はあるんだよ!」

スカルバルキモン「グゴ…ゲゴォ…!!」

スカルバルキモン『グレイブボーン!!』ドッ!

ズドォン!!

ラプタードラモン「うっ!?」

カオル「ちょっと!そんな事言ってる間にあんたのデジモンが…!!」

かずみ「希望は絶対にあるんだからっ!例えばこんな……」

ピカアァァァ…
837 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 11:39:00.59 ID:Lm5wiGY70
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―ラプタードラモン超進化っ!グレイドモン!!―


“グレイドモン”

完全体 戦士型 ワクチン

その勇猛果敢に先陣を斬る様から“金色の流星”と呼ばれる双剣の戦士型デジモン
「双剣グレイダルファー」を二刀流で使用する時、その剣技に神速がもたらされるが
自らは制御不能となる呪いの剣で、理性を保ったまま戦うことはできない
総合力ではさすがに劣るものの、剣技は聖騎士“ロイヤルナイツ”のロードナイトモンをも凌ぐとされ
ロイヤルブルーのマントは数々の戦いの功績に与えられた名誉の証であると言われている
必殺技は敵を十字に切り裂く神速の必殺剣『クロスブレード』と
上段より二刀を敵の頭上に叩き落す豪快な剣『グレイドスラッシュ』



海香「進化…!?」

グレイドモン「テイマーの希望はデジモンに進化の輝きをくれる……デジソウルとして!」ジャキッ!

スカルバルキモン『デッドリーフィアー!!』

シュゴオォォォォォ…!

グレイドモン「!」

スカルバルキモン「コゴエロ……ソノミモ…タマシイモ……コゴエジネ!!」

グレイモン「テイマーの希望は熱き心、お前の邪悪な冷気で凍える事など無いっ!!」

ジュバッ!ジャキイィィィィン!!

スカルバルキモン「ゲグッ!?」

かずみ(冷気の空間ごと切り裂いた!!)

グレイドモン『クロスブレード!!』

スパパパパパァンッ!!

スカルバルキモン「ゲゲゲギェェェェェェ!!」

かずみ「あなたは…デッド・オア・アライブ?」

グレイドモン「デッド一択だ!」

グレイドモン『グレイドスラッシュ!!』 ダッ!

シュパァンッ!!

スカルバルキモン「ボグゲェ……」

ドゴオオォォォォォォン!!

サキ「何…なんだ…あいつは……」

室長「テイマーカズミ。デジモンを狩る者だ」カチッカチッ

サキ「!?」

グゥ〜

かずみ「えへへ…お腹空いちゃった……」

カオル「はぁ……」

グレイドモン「はは…またこれか……」

かずみ「デッド・オア・ライス?」

――――
―――
――

838 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 11:40:27.25 ID:Lm5wiGY70

ニコ「ほら、里美。医務室はこっちだ…デジモン達の治療もしないと……」

里美「ニコちゃん…“今度のかずみちゃんも”失敗なんだ……」

ニコ「! まだそうと決まったわけでは……」

里美「だって倉田博士もさっき言ってたんだよ?アレは早く消した方が良いって……」

ニコ「それはサキ達に相談してから……」

里美「ねえ、ニコちゃん。私、知ってるんだ…ニコちゃんの秘密……さっきホークモンを複製できなかったのが証拠よ……」

ニコ「…っ!」

里美「私達の邪魔をするわけじゃないってわけなら言うつもりはないんだけど……私の手伝いをしてくれるっていうなら秘密は守ってあげる」

ニコ「…何が狙いだ?」

里美「かずみちゃんを」

里美「殺しましょう」
839 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/11/23(金) 11:42:46.22 ID:Lm5wiGY70
今回は前編と言う事でここまで
後編は来週…と行きたいところだけどRGのZガンダムのガンプラ作りたいからお休みかもしれません

新ロイヤルナイツきましたね
聖騎士というよりバンチョーじゃねと言われてるそうですが何だかんだで残り一体か……

ではまた
840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/23(金) 19:55:29.64 ID:oubeM2vDO


デジタルワールドの方はマサルダイモンが守りの要か

841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 04:16:24.81 ID:nld/T5+SO
最後のロイヤルナイツは20周年記念かな
842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2012/11/24(土) 08:17:43.69 ID:SC67f0/60
ガチでマサルダイモンに勝てるデジモンっているのか?
ワルプルモンも自慢の拳で倒せそうなのに。
843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/11/24(土) 08:34:11.57 ID:XrKnlxFf0
子分のアグモン
844 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/24(土) 17:21:41.77 ID:S8LKC7+y0

もう騎士って感じじゃないな
今後の展開が気になるところ
845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/26(月) 22:27:39.04 ID:3WYtltUq0

ワイズモンはデジモンというよりネットナビって感じがする
そしてようつべで龍騎配信キターッ!!
846 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/28(水) 17:10:55.55 ID:SQm59EDDO
なーる、ここは原作と変えてくるのかな?
それともここにすらも嘘と言うか、偽りがあるのか。
楽しみにしております。
847 : ◆QUeH7k7NG9t3 [sage]:2012/11/30(金) 10:38:32.04 ID:oeyRrcYM0
すません
RGのZガンダムは組立終わったけど
超クラヒで遊んでるから今週の投下無理です

代わりに読者様プレゼント

クラヒ特典の仮面ライダーウォーズとレジェンドのシリアルコードを公開
ヤフオクで売ろうと思ったけどメンドイ

早い者勝ちです

ウォーズ
5134-6141-7759-6355

レジェンド
0155-6965-6827-7698
848 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 11:52:18.80 ID:h+QToM9V0
こんにちわ

この頃冨樫気味でスイマセン…
寒くて書く気起きん…

>>840
守りの要と書くと何か微妙な感じになりますね
だってロイヤルナイツの守りの要が……おや?誰か来たようだな

>>841
エグザモンが10周年でしたっけ
できれば5年以内に来て欲しいような…
でも来ちゃったら何かデジモンが終わ…おや?また誰かな?

>>842
マサルダイモンが再登場してもあんまりまどか達の活躍を食わないようにしたいですね

>>843
そして兄貴は子分の顔を立たせるために決め手は任せてたんですね

>>844
まあ、ゲームでどう動くか期待ですね
神震神なり神事オヤ神(うろ覚え)には笑いましたがww

>>845
キレイな浅倉さんが主人公のあれの配信を逃して激しく後悔している

>>846
だいたいは真実?
デジモンの世界のかずみの設定はドルモンをパートナーにして単行本を読んでからだいたい決まってましたが
いざ文章にすると強引つーかワケワカメつーか
しかも、かずマギを既読の方々には意外性が無くってアレかもしれませんが…

投下
849 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 11:55:03.93 ID:h+QToM9V0
〜DATSヒュプノス食堂喫茶レパ・マチュカ〜

テイルモン「パフェ美味し」パクパク

ブイモン「でも、こんなバケツいっぱいのパフェ食いきれないよ……」ゲプゥ…

まどか「立花宗一郎さん?」

ティラノモン「そう、この食堂のマスターなのよ!」

インプモン「タチバナって俺の体はボド…」

立花「違う、橘じゃなくて立花だ。喫茶店のマスターと言えば立花のおやっさんだろ」

ほむら「ヴァルゴのタチバナさんじゃないの?」

さやか「うわっ!デジタルワールド行ってる間にフォーゼ見てなかったあたしには酷いネタバレなんだけどそれ!」

インプモン「俺達はこっちに帰ってきてから速攻で録り溜めしてたのを見たぜ」

立花「…ったく、これだから平成ライダーしか見てないゆとりは……」

インプモン「んだと!昭和ライダーだってアマゾンとブラックとRXなら全話観てらぁ!」

立花「RXって微妙に平成だろ」

インプモン「カテゴリー的には昭和だろ!」

立花「カテゴリーエースは俺のものだぁ!」

インプモン「やっぱ橘じゃねーか!!」
850 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:02:36.56 ID:h+QToM9V0

立花「とまあ冗談はともかく、お前達何なんだ?ここのテイマーではないようだが」

まどか「えと…あの……」

立花「さっき警報が鳴ってたが、侵入者か」

ティラノモン「そうですよマスター!こいつらDATSヒュプノスを潰しに来たテロリストですよ!!」

さやか「あんたは相変わらず節操無しに寝返りまくるなぁ!!」

ティラノモン「そんな事ないぞ!マスターはここに捕らわれて実験材料にされそうになった俺を庇ってくれたかずみと同じく、ここに暖かく迎え入れてくれた人なんだぞ!!」

立花「いや、俺はちょっと人手が欲しかっただけなんだけどな。それをかずみに言ったら、こいつをここに無理やり連れてきて」

まどか「かずみちゃんを知ってるんですか?」

立花「まあ、俺もちょっとデジモンの事件に巻き込まれた時にあいつに助けられてな……」

ティラノモン「マスターったらショッピングモールの経営者に騙されて以前やってた店と土地を奪われた恨みを理由にそこを爆弾で爆破しようとしたのよ」

さやか「ショッピングモールを爆破!?」

ブイモン「お前悪党だな!!」

立花「…否定はしない。俺の夢を奪われた復讐のためとはいえな……だが、かずみが俺を止めてくれたけどな……」

ティラノモン「まあ、それもデジメモリをつかまされてた女刑事がマスターを逮捕して手柄を立てる為に仕組んだ自作自演だったらしいんだけどね!」

ほむら「また警察がデジメモリを…ね」

ティラノモン「そんで、かずみや室長に店ならこの基地内で食堂やんないかって誘われたのよね!」

まどか「へえ…でも、よかったですね!こうしてお店を開けて!」

立花「まあ…な。こんな所とはいえ、あいつ俺の料理を食べる度に良い顔してくれるからいいかなって…今のかずみも……って、誤魔化すな」

まどか「あ…いえ、そんなつもりは……」

テイルモン(今のかずみ?)
851 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:06:45.78 ID:h+QToM9V0

ほむら「私達はただ仲間を救い出しに来ただけよ」

立花「仲間?」

さやか「お兄さん、あたし達の仲間が何処に捕えられてるか知らない?」

立花「確か、かずみが昨日そんな事を言ってた様な…捕まった子達も自分の友達なのにって……そうか、お前達がかずみの言ってた」

ティラノモン「マスター、早く室長に知らせましょうよ!そうすりゃ俺の時給もUPしてくれますよ!」

立花「ちょっとデジヴァイスを貸してみろ」

テイルモン「何言ってるのよ?テイマーにとって命と同等に大事なデジヴァイスをそう簡単にホイホイと渡せるわけないでしょう。ホイホイと渡していいのはベンチに座ってるいい男だけなのよ」

インプモン「そいつに何を渡すんだよ」

テイルモン「貞操」

まどか「はい、どうぞ」

テイルモン「って、ホイホイ渡しちゃってんじゃないわよまどか!!」

立花「俺のパソコンに接続して…と」

ほむら「まどかのデジヴァイスに何かデータダウンロードしているのかしら?」

立花「この基地のマップデータをデジヴァイスに入れといた。そして、この部屋にお前達の仲間がいるはずだ」

さやか「ホントだ!これならもう迷いそうにないよ!」

まどか「立花さん、ありがとうございます!」

ほむら「何故私達にこんな事を?」

立花「さあな。ただ何となくだ」

ブイモン「何となくって……」

立花「強いて言うなら、俺は山木が今やろうとしている事が気に入らん。だからあいつにちょっと嫌がらせがしたい」
852 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:12:41.00 ID:h+QToM9V0
インプモン「この間のジッポカチカチグラサンオヤジの事か」

テイルモン「嫌がらせしたいって…ははーん…あなた、あの男とおホ―」

立花「あいつとは高校の時からの腐れ縁でな」

まどか「お友達だったんですね」

テイルモン「学生時代からのおホ―」

立花「あいつは俺の料理人になる夢以上に、自分の夢へ情熱をかける熱い男だった……だが、さっきの話の事件の後であいつと数年ぶりに再会した時、あいつも夢を叶えられたんだなと俺も喜べたんだが……」

ブイモン「あのオッサンの夢って何だよ?」

立花「世界の平和を守る正義の味方」

ティラノモン「ちょっwwwww何ソレ超ウケルwwwwwwwwwあのオッサン学生時代そんな事言ってたの!?若干中二病入ってたんじゃない?どっちでもいいけどwwwwwwwwwww」

さやか「あんたは黙ってろっつーの!!」

立花「いや、あいつがそれを口にする度に周りの奴らも笑ったもんだがな。お前達は笑わないのか?」

まどか「そんな事ないですよ!立派だと思います!」

ほむら「でも、あの男が正義の味方ね……」

立花「この国に危害を加えるデジモンを駆除する組織の司令だ。建前はあいつの夢通りこの世界を守ってるだろう……だが、あいつの目指してた正義とは言えん」

ほむら「守りたいものを守る為には綺麗な正義だけではできないものなのよ。あの男は私達とは立場上敵同士だけど、デジモンを駆除する者のやり方としては間違ってないと思うわ」

テイルモン「そうね、特に私達の様な人間にとって危険分子となりうるデジモンとテイマーとあっては強ち間違ってない見解だわ」

立花「…デジモンをお前達の世界ごと消そうと企んでいてもか?」

ブイモン「デジタルワールドごとデジモンを消すだって!?」

立花「この間あいつが酔って俺に話したんだ。「デジタルワールドごとデジモンを消去させるプログラムを完成させた」と」

ほむら「確か、以前マミもあの男がそんなプログラムを発動させようとしたけど…失敗に終わったと聞いたわ」

立花「だが、今度のは完璧だとあいつは言ってた」

ブイモン「その話が本当なら俺達のデジタルワールドは……!!」

テイルモン「ワルプルモン軍を一気に滅ぼせるのは合理的だけど、それ以外のデジモンまで消去されるのは勘弁ね」

さやか「あっちの世界にはあたし達の仲間のデジモンも残ってるのに!!」

まどか「それに人間だって…ルキちゃんと…それにあの……」

ほむら「呉キリカはともかく、私達が守ってきたデジタルワールドを消去させるわけにはいかないわ」

まどか「……」

立花「だから、行き過ぎたあいつを止めてほしいんだ。俺はテイマーじゃないがデジモンは好きな方なんでな。それ程長くこの基地で働いてないが、俺の料理を喜んで食べてくれるここのデジモンにも結構愛着はある方だしな」

まどか「立花さんもデジモンが好きなんですね」

立花「まあな、お前達のデジモンもできれば俺の…いや、それは機会があればにしよう。急ぐんだろ?」

インプモン「ああ、じゃあな橘のおやっさん!色々あんがとよ!!」

立花「だから立花だ。それとかずみの事だが……」

まどか「かずみちゃんですか?」

立花「…いや、お前達は知らないならいい……」

さやか「それじゃあ、行こうっ!」ダッ!

まどか「あと、パフェ美味しかったです。ごちそうさまー!」

ティラノモン「いいんですかマスター?」

立花「いいから、お前はあいつらが食ったあとの食器を洗っとけ」

ティラノモン「このバケツ洗うのめんどくさーい!」

立花「それにしても、あいつらのデジモンも良く育てられてたな。またここを訪れる機会があればいいんだが…」
853 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:22:34.42 ID:h+QToM9V0
-

――
―――
――――

〜かずみホーム〜

かずみ(わたしの家…?)

かずみ「どう?グランマ直伝のイチゴリゾットは」

カオル「甘酸っぱくてすっごい美味かった!」

ニコ「これだけでも生きてた価値あるよ」

かずみ「天国のグランマが聞いてたら喜んでると思うよ」

サキ「…その君のおばあさんが死んだ日に君はテイマーになったんだな?」

かずみ「うん。留学中にグランマが危篤に陥って、急いで帰国してこの家に向かってる途中にね…デジモンに襲われたんだけど……」

グレイドモン「偶然通り掛かったテイマーにかずみも救われたらしい」

かずみ「そのお姉さん格好よかったんだ〜!パートナーデジモンの方は笑いながらガトリング撃ってて危ない感じだったんだけど……凄く良く連携も取れてたし、更にティロ・フィナーレ?とかイタリア語の必殺技とかさ!」

ニコ「ティロ…?へ…へえ……」

かずみ(ああ、マミさんの事だ!)

かずみ「…その後無事ここに帰って来れたんだけど…グランマはもう植物人間状態で意識が戻らないし、お医者さんがもうあと数日の命だって言ってね…延命措置もできたんだけど、グランマはそれはしないって決めてたからさ……」

グレイドモン「そんなかずみの前にインキュベーモンが現れたんだ」

海香「さっき言ってたテイマーの契約を結ぶデジモンね……」

みらい「契約するとどんな願いもかなえてくれる…!」

里美「もしかして、あなたはおばあさんの病を治すために願いを?」

かずみ「ううん、そうしたかったけど…それはグランマの生き方を踏みにじることになるから…願いでグランマの起こしただけ」

かずみ「その日がわたしがテイマーとなった日でもあり、グランマと過ごせた最後の日。その時作り方を教わった料理が今みんなが食べたイチゴリゾットなんだ。グランマからの最後のプレゼント……」

サキ「何故おばあさんを生き返らせなかった?君は一人ぼっちなんだろう?」

かずみ「グランマは死んだけど、私の中からは絶対にいなくならない」

サキ「でも…」

かずみ「サキの中から美幸ちゃんが消えないように」

サキ「!」

かずみ「その手に持ってる花と共にサキの妹さんは生き続けている」

サキ「……」

かずみ「それに今はパートナーがいるから一人ぼっちじゃないしね」

グレイドモン「フッ…」

みらい「…なれるのかな」
854 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:26:31.36 ID:h+QToM9V0

かずみ「ん?」

みらい「ボクもテイマーになれるのかな?」

グレイドモン「お前達がデジモンと共に戦う運命を受け入れるのならば」

みらい「ど…どんな運命でも受け入れる!」

かずみ「みんなも?」

カオル「あ、ああっ!」

海香「わ…私も!」

ニコ「同じく」

里美「うん!」

サキ「私もだ!」

かずみ「やったー!トモダチが一気に6人もできちゃった!」

みらい「トモダチ…」

室長「契約するのなら、君達は全員我々DATSヒュプノスの隊員になってもらうぞ」ガチャッ

かずみ「室長!」

室長「だから、今の私は室長ではなくDATSヒュプノスの司令…まあ、いいけど……」

カオル「さっきのおじさん?どこ行ってたの?」

室長「先程の件の後処理だ。君達がかずみにご馳走を振る舞ってもらっている間にね」

海香「DATSヒュプノスというのは?」

かずみ「簡単に言うと悪いデジモンを退治する秘密組織!」

室長「いずれ我等の管理下に無い者がテイマーになる事は法律により違法になるからな」

かずみ「でも、わたしと同じ隊員になれば大丈夫!それに給料も出るんだよ!一応国家公務員扱いだし」

ニコ「マジでかい?それならこの歳で就職先が決まったようなもんじゃないか。定年後も天下り先とかもある?」

室長「それは無い。それに未成年相手に給料もそんなに出ないぞ」

カオル「で…でも、あたし達やるよ!」

かずみ「よかった!じゃあ、わたし達のチーム名決めなきゃね!…そうだ!夜空に輝く星座の七姉妹って意味で…」

――――
―――
――
855 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:30:17.91 ID:h+QToM9V0

ドルモン「かずみ!大丈夫なの!?」

かずみ「そうだ…思い出したよ……全てを!あの日わたし達はプレイアデスを結成して……でも、ある日…わたしの前のパートナーだったグレイドモンがすごく強いデジモンにやられちゃって……そのデジモンが開いたデジタルゲートに巻き込まれてわたしはデジタルワールドに……そして、わたしはユキダルモンに……あれ?でも、その時のデジモンがどんなデジモンだったのか…そこだけ思い出せない……?」

海香「…まだ記憶が完全じゃないのよ」

かずみ「そうなのかな?でも、それじゃあ、あのドルグレモンそっくりのデジモン達は……」

ウィーン

カオル「室長!」

室長「お前達も侵入者を対処しに行くんだ。ニコと里美だけでは駄目だったようだ」

海香「了解です」

カオル「みらいも行くよ!」

かずみ「待って!わたしも…うっ…!頭イターイ……」

海香「急に記憶を取り戻したらよ。かずみはここで待ってて」

かずみ「で…でも、侵入者ってまどか達の事じゃ……」

サキ「かずみは私が見てるよ」

カオル「頼むよサキ!」

室長「私もちょっと倉田博士と話があるのでここは任せるぞ」

ウィーン

かずみ「あっ……」

サキ「かずみ……」

かずみ「サキ…でも、わたし記憶を取り戻せて少しスッキリしたよ!それにしても、変だよねぇ!サキの願いって妹の美幸ちゃんが残した花が永遠に咲き続けるようにって願ったからサキのパートナーは植物系のデジモンがリアライズするかと思ったらあんなマダ―」



サキ「死ねえええええぇぇぇぇぇぇぇーっ!!!」

856 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:35:38.91 ID:h+QToM9V0

かずみ「!!?」

ドルモン「かずみ危ないっ!!」

ドガッ!

サキ「ぐっ!?」

ドルモン「何だよコイツ!?いきなりかずみに襲い掛かってきて!!」

かずみ「サキ…!?」

サキ「私が…私がかずみを殺すものか……!!」

かずみ「操られてる…?」

ドルモン「そうなの!?」

かずみ「これは…里美のファンタズマ・ビスビーリオ!!」

ドルモン「ビスビ…何?」

里美「本当にサキちゃんたら…かずみちゃんが大好きなんだから……」

かずみ「里美!どういうつもりなの!?」

里美「それに…この魔法の名前を知ってるって事は海香ちゃんに記憶を貰ったのね」

サキ「かずみ…逃げ…ろ……!」バタッ!

かずみ「サキ!!」

里美「しょうがないわね…私達がやるしかないわね、ヴァルキリモン?」

ヴァルキリモン「…ふっ!」ジャキッ!

シュパァンッ!

かずみ「わわっ!!」

ドルモン「かずみ!!何なんだよお前!かずみを殺すつもりか!?」

里美「ええ、そうよ?かずみちゃんには死んでもらわなきゃ。倉田博士もそうした方がいいって言ってたもの」

かずみ「わたしが…死……?」

里美「だってあなたも、失敗作なんだもの」

かずみ「失敗作…!?」

ヴァルキリモン『アウルヴァンディルの矢!!』シュバッ!

ドルモン「!!」
857 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:36:55.05 ID:h+QToM9V0


―ドルモン進化ぁ!ドルガモン!!―


ドルガモン『パワーメタル!!』

ドゴオォオォォォン!!

里美「あれ?」

ドルガモン「かずみ乗って!この場は逃げよう!あいつ何かおかしい!!」

かずみ「う…うん!」

ドルガモン『パワーメタル!!』

ドゴオォォォォォン!!

ドルガモン「この壊した壁の穴から逃げる!」

バサァ!

里美「しょうがないわね…倉田博士からの許可も貰ってるし、あれを使うわ。本当の事をかずみちゃんに教えてあげられるし、一石二鳥よね?」

サキ「や…やめろ…里美……」
858 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:40:20.13 ID:h+QToM9V0

〜軟禁室〜

バキュウゥゥゥゥン!!

ベルゼブモン「ほい、俺のダブルインパクトで自動ドアのロックをぶっ壊したぜ」

マミ「暁美さん!みんな助けに来てくれたのね!!」

さやか「無事かー杏子ー?」

杏子「へっ!アンタ達に一つ借りができたね……」

ほむら「それじゃあ、ここから出ましょう」

ゆま「まだだよぅ!ゴマモン達ゆまと違うところに閉じ込められてるの!!」

ほむら「こことは別の場所?軟禁部屋じゃないとすると……」

テイルモン「実験室とかの類の場所かもね。ギルモンやテリアモンを実験材料とするために」

ブイモン「やべえじゃん!急いでそこにも行かないと!!」

海香「悪いけど、あなた達のデジモンもサンプルとして頂くわ」

ワイズモン「室長もそして、倉田博士も君達は研究サンプルとして大変興味深いらしいからね」

さやか「プレイアデス!!」

まどか「倉田…?何処かで聞いたような……」

マミ「アナログマンの本名よ!!」

ほむら「!? と言う事は…!!」

ベルゼブモン「胡散臭ぇ組織かと思ったらテメェら奴とグルだったって事かよ!!」

みらい「シブミの手下共が何言ってる!!」

まどか「シブミの…!?」

杏子「確かにそいつはマミの親父の人格を移植した存在なんだろうけど……」

さやか「えっ!?何の事なんですかマミさん!?」

マミ「…今はっきりしてる事は……彼女達は私達が倒すべき敵だという事よ!!」

カオル「パートナーがいない状態でよく強がれるね?」

ベルゼブモン「強がるぜ?何故なら今度は究極体に進化できたからなぁ!!」

ブイモン「お前達なんて俺達だけで十分だ!!」

ピヨモン「カオル…今なら私、行けるよ!!」

カオル「ああ…行くよ、ピヨモン!」
859 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:41:26.42 ID:h+QToM9V0


―ピヨモンワープ進化あぁぁぁぁぁぁ!ホウオウモン!!―


“ホウオウモン”

究極体 聖獣型 ワクチン


黄金色に輝く4枚の翼を持った聖なるデジモン
全ての鳥型デジモンの長であり、神聖系デジモンを統べるものと言われている
ホーリードラモンが獣型デジモンの究極形態であるのに対し、ホウオウモンは鳥型デジモンの究極形態である
神聖系デジモンの証でもあり、聖なるパワーを引き出す「ホーリーリング」を2つも持つところから
ホウオウモンの持つパワーが計り知れないことが理解できる
必殺技は神々しい4枚の羽を羽ばたかせて黄金色の粒子を降り注ぐ『スターライトエクスプロージョン』
この技を受けると、全ての悪は浄化されるという


テイルモン「ホウオウモン!?究極体よ!!」

カオル(進化できた…倉田なんかから貰った大量のデジシードをピヨモンにロードさせたおかげなのは癪だけど……)

ベルゼブモン「おいおい、そんなデカ鳥がこんな狭っ苦しいところで身動き取れんのかよ!」

ホウオウモン「そうよね…ここで戦うのはちょっと狭いわね……ならっ!」

バサァ!

かずみ「み…みんなっ!!」

まどか「かずみちゃん!?」

海香「かずみ!どうして来たの!?」

ホウオウモン「はぁっ!!」

バサァ!!

カオル「ホウオウモン!ちょっと待―」

ドゴオオォォォォォォォン!!

かずみ「きゃああぁぁぁぁぁぁ!!」
860 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:44:35.27 ID:h+QToM9V0

〜あすなろ市街〜

ベルゼブモン「痛ってぇ…デカ鳥の羽ばたきで建物の外まで吹っ飛ばされちまったぜ!」

オファニモン「まどか大丈夫?」

まどか「ありがとうオファニモン、咄嗟に進化させなきゃ、わたし地面に叩きつけられてたよ」

UFブイドラモン「さやか達も無事か?」

さやか「あたしは自分で降りられたけど……」

杏子「アタシはデジヴァイスを奪われたせいで魔法少女に変身できねぇから助かったぜアルフォースブイドラモン!」

ゆま「ありがとー!」

マミ「暁美さんもありがとうね」

ほむら「まどかをキャッチしようと思ったけど間違えただけよ……」

マミ「あらそう……」

ほむら「それに重―」

マミ「なんか言ったかしら?」

ほむら「いいえ、何も」

ワイズモン「やれやれ…捕らえるのに基地の外へ追い出してどうするんだい?」

ホウオウモン「だって…あそこじゃ私まもとに身動き取れないから……」

カオル「いいよ、ホウオウモン。ここで痛めつけてからまた中にぶち込めばいいんだから」

海香「街中じゃまた人目に付くわよ…さっきもそのせいで室長が大目玉だったのに……」

カオル「人目に付く前に終わらせる!」
861 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:47:19.77 ID:h+QToM9V0

ホウオウモン『クリムゾンフレア!!』

ゴオオォォォォォ!!

ベルゼブモン「熱ちちちっ!」

カオル「流石にあれ程の炎をボールとして蹴り上げるのはもう無理そうだな……」

ホウオウモン『スターライトエクスプロージョン!!』カッ!

ドガアァァァァァァァァァン!!

ベルゼブモン「ぐっ!究極体になって少しはやるようになったみてぇだが……」

UFブイドラモン「並の究極体デジモン一体がロイヤルナイツと七大魔王と三大天使を相手に勝てるかよ!!」

グリズモン「俺達がいる事も忘れるなグマ!!」

ワイズモン「いや、成熟期と完全体の僕らが加わってもね……」

オファニモン『セフィロートクリスタル!!』

シュバババババッ!!

ズブッ!
ズブッ!
グサッ!!

グリズモン「グマアッーー!!」

ワイズモン「ノォーッ!クリスタル、ノォーーーッ!!」

ホウオウモン「うっ!?」

カオル「ホウオウモン!!」

みらい「グリズモンのお尻に刺された!!」

海香「ワイズモンまで!?」

まどか「…ホウオウモンだけはお尻じゃないんだ……」

オファニモン「あのデジモンだけ♀みたいだから」

まどか「あ、うん」
862 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:49:33.43 ID:h+QToM9V0
オファニモン「あら、もうおしまいかしら?」

ホウオウモン「これぐらいまだ平気だよカオル…カオルのためなら私……!!」

カオル「ホウオウモン……!」

ホウオウモン「カオルは試合で傷付いた足より、カオルを怪我させたせいで苛められた子を救う為に願いを使った…足は自分の力で治して再び立ち上がってみせるって……だから、私はそんなカオルを支えてあげる為に……負けるわけにはいかないのよ!!」

杏子「…残念だけど…これが現実だ……さやか、終わらせてギルモンを助けに行くぞ」

さやか「いや、何であんたが命令してんのよ?アルフォースブイドラモン!」

UFブイドラモン『アルフォースセイバー!!』ドッ!


ガキィン!!


UFブイドラモン「お前は!!」

オファニモン「ヴァルキリモン!!」

里美「かずみちゃん見ーつけた」

かずみ「!!」

カオル「里美!助かったよ!!」

ほむら「援軍ね…!」

里美「海香ちゃん、カオルちゃん……今からかずみちゃんを殺すね?」

海香「っ!?」

カオル「お前何言ってんだ!?」

里美「だって見てほら」

シュワァァァ…

かずみ「な…何これ……!?」

ドルガモン「かずみの手が…消えかかってる!?」

里美「ほぉら、この子も失敗作だったのよ。この子達と同じ様に」

ザッザッ…
863 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 12:52:08.79 ID:h+QToM9V0

ほむら「こ…これは……!?」

まどか「かずみちゃんが……あんなに沢山!?」

コピーかずみ1「……」

コピーかずみ2「……」

杏子「オイオイオイオイ…ロッソ・ファンタズマで分身ってわけでもなさそうだなぁ……」

さやか「1、2、3……かずみが12人もいる!?」

里美「そう。そして、あなたは13番目のかずみちゃん」

かずみ「じゅう…さん…ばん……?」

里美「13は死の数字だよね。うん、それがきっとかずみちゃんの運命なんだと思う」

ドルガモン「くっ…!あのかずみは何なんだ!?答えろっ!!」

里美「海香ちゃんがかずみちゃんに植え付けた記憶には一つだけ大きな嘘が入ってると思うんだ」

海香「!!」

里美「かずみちゃん…いえ、和紗ミチルちゃん……」

ほむら「かずさミチル?」

ベルゼブモン「略してかずみってか?それがかずみの本名だったのか?」

里美「そのミチルちゃんのパートナーデジモンだったグレイドモンが私達全員で掛かっても手に負えなかったデジモンに倒された記憶はあるよね?」

かずみ「その時わたしはデジタルワールドに……」

里美「そう、そこが大きな嘘。だって、その時……」

里美「ミチルちゃんもグレイドモンと一緒に殺されたんだもん」
864 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 13:02:54.12 ID:h+QToM9V0

かずみ「え…!?」

まどか「じゃ…じゃあ、今ここにいるかずみちゃん……そしてあのかずみちゃん達は!?」

海香「和紗ミチルの記憶と人格のデータを合成擬似タンパク質に移植して私達が造り上げたモノ……言わばデジモンと同じ存在よ」

かずみ「!?」

ドルガモン「かずみが…デジモンと……!?」

里美「あなたのお父さんとも同じ存在なのよ、巴マミさん?」

マミ「何ですって…!?」

里美「だって、この技術は元々あなたのお父さんが使ってたのを流用したものなのよ?デジモンの基礎の人工知性プログラムを人間の人格をデータとして移植する。そうして、あなたのお父さんも人を捨てて生き長らえてるんでしょう?」

マミ「かずみさんは…お父さん…いえ、シブミと同じ……!?」

里美「私達はミチルちゃんが大好きだった。だから、自分達の手でミチルちゃんを生き返らそうとしたの。倉田博士が手に入れたシブミの研究技術と私達の魔法を利用して」

カオル「…でも、私達が作ったミチルの複製……かずみは完璧ではなかった」

海香「どのかずみも何処かしらバグを持っていた。あるかずみはヒトの心を保てず自我を崩壊し。また、あるかずみ人格データと器である擬似タンパク質の身体が適応せず、今のあなたの様に肉体のデータが破損……」

里美「ほら、そこの10番目のかずみちゃんの事だよ。今も顔が半分消えかかってるでしょ?」

コピーかずみ10「……」シュワァァァァ…

海香「…だから、13番目に作り上げたあなたはデータの世界…デジタルワールドなら生きられると思って…あなたのデータをデジタルワールドに転送した……」

ドルガモン「そして、ユキダルモンに拾われたのか……」

カオル「でも、お前達はかずみをこの世界に連れてきてしまった!余計な事をしてくれたんだよ!!」

杏子「何だと!?」

里美「だって、そのかずみちゃん。デジタルワールドに居る間は何処も身体に問題は無かったんでしょ?その間に倉田博士がシブミの技術を完璧に解析して完全なかずみちゃんを作れるようにしてくれたかもしれないのに……」

さやか「何が作り上げられたかもしれないだ!人が人を作ろうだなんて!あんた達のやってる事は悪魔と同じだ!!」

ほむら「…それ程彼女達は和紗ミチルの死を受け入れたくなかったのかもしれないわ……まどかの死の運命を受け入れられずに繰り返してきた私の様に……」

まどか「ほむらちゃん……」

マミ「それに…その悪魔の……いえ、神の所業は私のお父さん……デジモンを作り上げ…人間も……」ブツブツ…

ベルゼブモン「おいおいマミさん大丈夫かよ!?」

杏子「ちっ!マミ、今はその事は考えるなっ!!」

かずみ「そんな…そんなの全部…嘘…だ…よ……」シュワァァァァ…

里美「そして、そのかずみちゃんも限界みたいね。だから、今ここで殺してあげるの」
865 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 13:06:05.49 ID:h+QToM9V0

UFブイドラモン「待てよ!だったら、そのかずみ達は何でそのままだったんだよ!?」

里美「ああ、失敗作のかずみちゃん達はサキちゃんが処分するって言ってたんだけど……でも、できなかったみたい。サキちゃんが一番ミチルちゃんの事大好きだったから」

みらい「!」

里美「たとえ作り物だとしても、同じ顔をしてるモノを殺すなんてできなかったみたいね。だから、密かにデジモンをデジヴァイスに入れるように、あのかずみちゃん達をデータ上に保存してたようね。そこでならデジタルワールドと同じくかずみちゃんを生かしておく事もできただろうけど……それももう終わり、サキちゃんを楽にしてあげようよかずみちゃん」

里美『ファンタズマ・ビスビーリオ』

バオッ!

コピーかずみ達「!」

里美「さあ、かずみちゃん同士で殺し合いなさい」

ドルガモン「さっきのサキの様にあのかずみ達も操ってるのか!!」

コピーかずみ達「…リロード、デクスドルガモン」

シュイィィィン

デクスドルガモン「グギャゴ!グギャゴッ!」
866 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 13:10:10.46 ID:h+QToM9V0
“デクスドルガモン”

成熟期 アンデッド型 ウィルス

さらなる進化を求めて実験されたデジモンの原型『プロトタイプデジモン』
“ドルシリーズ” の、実験当時の成熟期の姿に酷似しているというアンデッド型デジモン
他のデジモンのデジコア(電脳核)を捕食し続けることで、死んだ状態でありながら活動し、進化しようとしている
得意技は『キャノンボール』
必殺技は鋼鉄の腕で敵を貫きデジコアをむしり取る『メタルキャスト』



ほむら「あの和紗ミチルの複製体全員がデジモンを所持してるの…!?」

かずみ「こ…今度はドルガモンそっくりのデジモン……?」

ドルガモン「まさかコイツら…!」

コピーかずみ達「進化…」

ピカンッ!

デクスドルグレモン「ギャギャアァァァァ!!」

杏子「昨日ヴォルクドラモンを食ったデジモン!!」

ゆま「あ…あのいっぱいいるかずみお姉ちゃん達のデジモンだったの……?」

ドルガモン「コイツらは一体…!?」

里美「あなたの兄弟よ、ドルガモン」

ドルガモン「何!?」

ワイズモン「彼等も元は君と同じドルモンだった」

海香「そもそも、あなたは倉田博士が作った人工デジモン……“ドルモンシリーズ”の一体だったのよ」

ドルガモン「オレも…作られたデジモン……!?」

里美「かずみちゃんがダメになるとパートナーであるデジモン達も何故かみんなあの姿になっちゃうのよね」

かずみ「わたしとドルガモンもいずれあの子達と同じに……」

里美「その心配は無いわよ。だって今死んでもらうんだから!行きなさい!」

デスクドルグレモン「ギャビギャアーッ!!」バサァ!

ドルガモン「かずみ!!」

かずみ「…!!」
867 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 13:13:13.45 ID:h+QToM9V0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―ドルガモン超進化ぁぁぁ!ドルグレモン!!―


ドルグレモン「うおおぉぉぉぉぉ!!」

デクスドルグレモン「ギャアッーーース!!」

ガッ!

里美「あらあら…うふふ……」

カオル「おい、里美!やめさせろっ!!」

里美「邪魔するならカオルちゃんも無事じゃ済まないよ?」

ズバッ!!

ホウオウモン「うあっ…!」

ドサッ!

ヴァルキリモン「……」

カオル「ホウオウモン!!」

オファニモン「仲間のデジモンを…!」

海香「ヴァルキリモン!あなたまでこんな事を!!」

ワイズモン「ヴァルキリモンも里美のファンタズマ・ビスビーリオでコントロールされてるんだ」

海香「だいたい、ニコは何処行ったのよ!?」

里美「当然、あなた達も邪魔しないでね?」

ほむら「いいえ、邪魔するわ。ベルゼブモン!」

ベルゼブモン「あーでも、どれからやりゃいいんだ?まあ、あのグロイのからやりゃいいんだな!!」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュバキュゥゥゥゥン!!

里美「デクスドルグレモンを狙うつもりね…ヴァルちゃん!」

ヴァルキリモン『フェンリルソード!!』

ガキッガキィンッ!!

ベルゼブモン「邪魔すんな鳥マスク!!」

UFブイドラモン「奴は俺に任せろ!」

UFブイドラモン『アルフォースセイバー!!』ブゥン!

さやか「行けアルフォースブイドラモン!あんたはあのデジモンに勝ったタクティモンに勝ったんだ!負ける要素が無い!!」

ガキイイィィィィンッ!!

UFブイドラモン「くっ…!でも、さやか……そうは言うけどこいつ弱くは無いぞ!!」

里美「ふふ…ヴァルちゃんは私のコントロールによってそのリミッターを解除してるのよ?だから、この前と一緒だと思わないでね?」

ヴァルキリモン「はぁっ!!」

ガキンッ!

UFブイドラモン「ちぃ!」

デクスドルグレモン「ギャッ!ギャッ!!」

デスクドルグレモン「ギャアァァァスッ!!」

ベルゼブモン「こいつら…俺達を喰うつもりだぜ!!」バキュバキュンッ!

オファニモン「喰うなら兄弟丼でも食べてなさいよね!!」ガキガキンッ!

里美「うふっ、じゃあ姉妹丼の方はどうかしら?」
868 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 13:14:43.81 ID:h+QToM9V0

コピーかずみ3「……」ドッ!

ガキンッ!

かずみ「こんな…こんな事……やめてよ里美!!」

まどか「かずみちゃん、後ろからも!!」

コピーかずみ5「……」シュバッ!

かずみ「!!」

ほむら「ピノッキモンから奪ったブリットハンマー」

ドドドドッ!

コピーかずみ5「!!」

ドガアァァァァァン!!

かずみ「ほむら…さやか……!」

さやか「魔法少女として戦えるのあたし等だけだからさ!…でも、流石にかずみと同じ姿…人間の形のモノをやるってのはさ……」

ほむら「私は今まで人ではなくなったモノも倒してきたから躊躇は無いわ……それができないならあなたは下がってなさい」

かずみ「わたしは……」

里美「なら、かずみちゃんもその気にさせてあげようかなぁ」

里美『ファンタズマ・ビスビーリオ』

バオッ!

かずみ「! か…体が…勝手に!!」ドッ!

コピーかずみ6,7「「!!」」

ズバッ!

杏子「今度はかずみを操ってるのか!!」

コピーかずみ2,3「「!!」」ダッ!

かずみ「うぅ…!」

ガキンッ!

かずみ「えっ!?」

コピーかずみ2,3「「!?」」

シュウウウゥゥゥゥ……

さやか「かずみが…かずみを吸収している……!?」

ほむら「いえ、データを取り込んでいる……ロードしているんだわ!デジシードの様に!!」

かずみ「やっぱり…わたしは人間じゃ…ない……」

里美「この…化物……いえ、魔女よ!魔女っ!!」
869 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 13:17:43.90 ID:h+QToM9V0

かずみ「わたしは……化物…魔女……」

さやか「よくも友達にそんな事言えるな……!!」

ほむら(ふん、この女が本当の魔女の世界で魔法少女の魔女化の真実を知ればどんな顔をするのかしらね)

かずみ「わたしが…ワタシガ…魔女……マジョ……!!」

カオル「不味い!あのかずみも……!!」

海香「自我が崩壊する!!」

コピーかずみ1「があああっ!!」ドッ!

かずみ「オオオオッ!!」

ズバシュッ!!

まどか「かずみちゃんっ!!」

コピーかずみ1「…お願い…死なせて……」

かずみ「…はっ!どうして…?わたし…そんなの……イヤ!!」

里美「じゃ、あなたが死んで」

まどか「かずみちゃんっ!!」

ほむら「!」スポッ
870 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 13:18:52.35 ID:h+QToM9V0
ブロンブロオォォォォォォン!!

ドゴガッ!!

里美「ごべっ!?」ドサッ!

カオル「里美!?」

まどか「盾から出したベヒーモスが轢いた……」

ほむら「ベヒーモスにはこういう使い方もあるのよ。でも安心しなさい、殺してはいないから」

里美「」ピクピク…

ワイズモン「複雑骨折、脳挫傷。しばらく目覚める事はなさそうだね」

UFブイドラモン『シャイニングVフォース!!』

ジュバアアァァァァン!!

ヴァルキリモン「!!」

ドゴオオォォォォォン!!

UFブイドラモン「よしっ!やっぱ負けるはずがなかった!」

ドルグレモン『メタルメテオ!!』シュバッ!

ズゴオォォォォォォン!!

デクスドルグレモン「ギャグギゲガアァァァァァス!!!」

ズバァン!!

ベルゼブモン「今ドルグレモンがやった奴で最後みたいだったようだな」

オファニモン「かずみ達は……」

コピーかずみ達「……」

シュウウゥゥゥゥ…

杏子「生き残ったかずみ達が……」

さやか「あのかずみと一つになっていく……!」

かずみ「……」シュウゥゥゥゥ…

ほむら「全てあのかずみがロードしたのね……」

ワイズモン「ふむ、他のかずみをロードした事によってしばらくは君という存在を維持できるかもしれないね。その証拠にさっきまで身体が消えかかってた現象も止まってるだろう?」

かずみ「…!」

海香「ワイズモン!!」

倉田「それはおめでたいことだ!君は今までのミチル君のコピーとは違って実に完成度が高かった個体だ!そして、パートナーである君もね!」
871 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 13:21:10.37 ID:h+QToM9V0

ドルグレモン「倉田博士…!」

さやか「アナログマン!!」

ほむら「この世界に来てたのね…!!」

マミ「倉田…いえ、アナログマン!!」

カオル「アナログマン…?」

ベルゼブモン「テメェ等マジでこいつとグルだったのか―」

倉田「…イッツ・ショータイム」

シュバッ!

バゴッ!

ベルゼブモン「うっ…!?」ドサッ!

ほむら「ベルゼブモン!?」

ドドドドドドッ!

ドガアアァァァァァン!!

UFブイドラモン「うわああぁぁぁぁ!!」

さやか「アルフォースブイドラモン!!」

シュウゥゥゥゥ…

インプモン「くぅ……」

ブイモン「うぅぅ……」

ほむら「あのニ体のデジモンに不意を突かれたわね…!」

さやか「あれは…放課後の!!」

ズィードガルルモン「フシャアァァァ…」

まどか「もう一体は…ウォーグレイモン!?」

オファニモン「いえ…あれはビクトリーグレイモンよ!!」

ビクトリーグレイモン「フッ…」
872 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 13:22:26.10 ID:h+QToM9V0


“ビクトリーグレイモン”

究極体 竜人型 ワクチン

超金属「クロンデジゾイド」の鎧を身にまとうウォーグレイモンの亜種であり
巨大な剣を軽々と振り回し、独特の剣技で敵に立ち向かう“豪傑の竜戦士”である
必殺技は、巨大な破砕剣『ドラモンブレイカー』を振り回し、斬るといよりもむしろ叩きつけて敵を砕き粉砕する豪快な剣技と
『ドラモンブレイカー』を分離させて両腕に装着し
大気中に存在する全てのエネルギーを剣の先端に集中させて放つ『トライデントガイア』
また、敵の攻撃をもその巨大な剣で跳ね返す『ビクトリーチャージ』という独特の剣技をもつ
なお、ビクトリーグレイモンはデジタルワールド上で自然発生したデジモンとは異なる進化コードを持っており
人為的なデータ介入によって生まれたデジタマから進化したデジモンであると見られている


オファニモン「かつて“アンチロイヤルナイツプログラム”として“調停者”の役割を課せられたニ体が何故ここに!?」

倉田(答えは簡単!プログラムを凍結され封印されてたこのニ体を我々が発見し、デジメモリにして捕獲したんですよ!ファンロンモンと同じくねぇ!と彼女達に言いたいところですが、DATSヒュプノスのテイマーの手前では口が裂けても言えません)

オファニモン『エンデンズジャベリン!!』

ビクトリーグレイモン『ドラモンブレイカー!!』

ガゴンッ!!

オファニモン「くぅぅ…!!」

まどか「負けないでオファニモン!!」

ビクトリーグレイモン「無駄だ。そいつ一人ではな!!」

ズィードガルルモン『フルメタルブレイズ!!』ドドドドドドッ!!

ドゴオオォォォォン!!

オファニモン「ああっ!!」

まどか「オファニモン!!」

倉田(でも、メモリの適合者を見つけるのにはかなり苦労しましたがねぇ……ビクトリーグレイモンの適合者もさっき見つけたばかりですがあの調子なら大当たりでしたねぇ!)

オファニモン「ニ体同時でもこれが見切れるかしら!」

オファニモン『セフィロートクリスタル!!』

シュバババババババッ!

ガキンッ!ガキィン!

ビクトリーグレイモン「ぬぅ…!」

ズィードガルルモン「フシャ…!」

オファニモン「このまま穴に直撃させてやるわ!!」

バシィンッ!

ヒシャリュウモン「ヒシャアァァ…!」

さやか「あれは!!」

ほむら「この前のデジモン!!」

オファニモン「私のクリスタルを奴の尻尾で叩き落とされたわ…!」

倉田(エイリアス3のパートナーですか…手助け感謝しますが何処から見ているのでしょうねぇ……)
873 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 13:24:08.62 ID:h+QToM9V0

ビクトリーグレイモン「今だ!」

ビクトリーグレイモン『トライデントガイア!!』

ズィードガルルモン『ズィード砲!!』

シュバッ!ドンッ!

ドゴガアァァァァァァァァァン!!!

まどか「オファニモオォォォォォォン!!!」

シュゥゥゥ…

テイルモン「まど…か……」

倉田「これでゲームオーバーですね」

さやか「まだあたし達が残ってる!!」

ビクトリーグレイモン「テイマーとはいえ、生身の人間が何を…俺は人を超えた力を手に入れたんだ!!」

カオル「! あいつもデジメモで…?」

倉田(余計な事を口走って!!)

ほむら「まどか、あなたはインプモン達を連れて逃げて!」

まどか「で…でも……」

ビクトリーグレイモン「馬鹿め、逃すか!」シュンッ!

ドゴッ!バゴッ!ドカッ!!

ほむら「うっ…!」

さやか「あっ…!」

マミ「くっ…!」

杏子「つっ…!」

ゆま「わっ…!」

ドサドサッ!

まどか「みんなっ!!」

ビクトリーグレイモン「後はお前……」ジャキッ!

まどか「!!」

ズィードガルルモン「グルルルル…!!」ザッ…

まどか「え…?」

ビクトリーグレイモン「何だ?邪魔だ、どいてろ!」

倉田「まあ、いいでしょう。その娘は戦闘能力は持ってなかったはずです。そのまま気を失った連中と一緒に中に連行してください、プレイアデスのみなさん?」

カオル「え…?あ、ああ……」

海香「無駄な抵抗は止めて来なさい」

まどか「……」

倉田(ククク…これで選ばれし少女達は終わりですね…案外呆け無い結末ですが…シブミ、私の勝ちだ)

ドルグレモン「お…おい、かずみ!まどか達が連れてかれるぞ!このまま黙って見てるのかよ!!」

かずみ「……」

倉田(あとはこいつらを私の思うがままに動かせられれば……クク…クハハハハハッ!!)
874 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/06(木) 13:25:28.74 ID:h+QToM9V0

〜次回予告〜

スプラッシュモン「第二次スパロボOG好評発売中だってね」

マミーモン「>>1はPS3持ってないからできないけどな」

スプラッシュモン「スパロボのオリキャラで誰が好き?やっぱスパロボ初期から活躍してるマサキでしょ!」

マミーモン「キョウスケだろ!分の悪い賭けは嫌いじゃないわ!」

恭介「え?」

マミーモン「いや、君じゃないから」

空「エクセレンやアルフィミィもいいじゃなぁい?あと今回参戦したゲストのセティも」

エグザモン「アクセルも良いでござんす!!」

ホスト「リュウセイっしょ!リュウセイ!外道のリュウセイさんじゃないよ!」

インダラモン「F主人公勢で唯一OGに出てるイルム万歳!!」

インプモン「注目すべきは今回満を持して本格参戦したMXの主人公だろ」

スプラッシュモン「MXの主人公…?」

マミーモン「名前何だっけ…?」

空「ヒ…ヒ…ヒョーゴ?」

ホスト「ヒャーゴ…?」

エグザモン「いや、ヒュイゴーだった気がするでござんす」

インプモン「テメェらイグニッションするぞゴルァ!!」

インプモン「次回、デジモン☆マギカ!」

インプモン『記憶消去!失われた絆』

インプモン「多少の無茶は承知の上だぜ」


今回はここまで
PS3はジョジョが出たら購入するんだ…
Vグレとズィガルの調停者設定はネクストからの引用です
あの作品ロイヤルナイツがいないけど…
インプモンが全話見た昭和ライダーは実際>>1が全話視聴している昭和ライダーです
あと一応真JZO
時間があればストロンガーかXを全話コンプリートしたいかなぁ…
ではまた
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 13:55:39.91 ID:qRKM0p1AO

物語も佳境だの
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 16:33:10.91 ID:69BFK+8DO
しかしまだ7大魔王は多く残ってる
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 23:00:06.20 ID:LsjFKU7I0

正義デザインのあの二匹が敵側だとちょいとショッキングだな…
878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 02:40:14.10 ID:jopwzE6jo
オリキリはよ
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 04:01:17.79 ID:lGiQeHiF0
ふう
久しぶりに来て楽しみました
実習中でレポートもたまってるのに何やってるんだろ・・・おれorz
880 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 13:49:52.46 ID:DFJsU+IA0
こんにちわ

>>875
一応リアルワールド一時帰還編は佳境ですかね
今年中に終わらせるのはちと無理そうですが…

>>876
一年続けてまだニ体しか倒してませんよね
デスジェネラルは結構サクサク片付けたけど

>>877
オリキリのはそこら辺考慮して黒のウォーグレとメタガルにしましたが
これはちとアレでしたね…
一応デジメモリのデジモンなので使う者によって善にも悪にもなるので…

>>878
オリキリの再登場はこのリアルワールド編終わってからになりますね
もうしばらくお待ちを

>>879
年末のお忙しい中このSSでちょっとブレイクしていただけたなら嬉しいことです
頑張ってください

投下
881 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 13:52:32.57 ID:DFJsU+IA0
〜通学路〜

さやか「おっ、来た来た!」

仁美「おはようございます、まどかさん」

まどか「おはよう、さやかちゃん、仁美ちゃん」

さやか「じゃ、行こっか!急がないと遅刻しちゃうよ」

まどか「ちょっと待って!…あ、よかったぁ!」

スタスタ

ほむら「お…おはようございます……」

まどか「おはようほむらちゃん!」

さやか「遅いぞーほむらー!」

仁美「それじゃあ、行きましょう。今日は一時限目から小テストを行うみたいですわ」

さやか「げー!あたし何も勉強してなーい!!」

まどか「ほむらちゃんは大丈夫?」

ほむら「うん、それなりに勉強したから大丈夫かな…」

さやか「あー、眼鏡っ娘は真面目だなぁ!あたしも眼鏡かけりゃ少しは頭良さそうに見えるかなぁ?」

まどか「さやかちゃんの場合だとアレな趣味の子みたいに見えるかもしれないからやめたほうがいいよ」

さやか「酷ぇ」

仁美「あらあら」

ほむら「ふふふ…」

さやか「ははは!今日も平和だなー!」

まどか「…そうだね……」
882 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 13:55:46.62 ID:DFJsU+IA0

女子生徒A「もうすぐ受験だけど進路先決めたー?」

女子生徒B「あたしは白女の高等部目指してみようかなと思ってるんだけど…」

女子生徒A「あのお嬢様学校の!あんたの成績じゃちょっとハードル高くない?」

女子生徒B「かもね…マミなら余裕かもしれないけどさー」

マミ「そんな事ないわよ」

女子生徒A「そのドリルとかいかにもお嬢様だし」

マミ「もう、からかわないでよ。フフッ…」


仁美「三年の先輩方は受験シーズンですわね」

さやか「あたしらもたった一年後の事だから他人事じゃないよ」

ほむら「美樹さんも今のうちに勉強しとかないと」

さやか「あ〜…わかってますよぉ……」

まどか「……」
883 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 14:01:47.94 ID:DFJsU+IA0

〜松田ベーカリー〜

ワイワイザワザワ…

杏子「はーい、アンパン焼きたてだよー!いかがですかー!」

客A「あんこちゃんが焼いたアンコパンキターーッ!」

杏子「あんこ言うなっ!!」

ゆま「いらっしゃいませ〜」

客B「ゆまたんハァハァ……」

剛弘「いやあ、二人の看板娘のおかげでウチは大繁盛だなぁ!」

美枝「…客層がわかりやすすぎるけどね」

客C「あんこたん八重歯かわいいよ……」ハァハァ…

剛弘「一応お前目当ての客もいるぞ」

客D「人妻熟女ハァハァ……」

美枝「……あなた目当てのもね」

剛弘「ああ、そうだろ。たくましくて渋いパン屋の主人を目当てに近所の若奥様達が…」

客E「ウホッ…いいパン屋……」

客F「嫌いじゃないわ!!」

剛弘「男かよっ!!」

杏子「でも、この店には純粋にアタシ達が作ったパンを美味しく食べてくれるお客さんも来てくれる」

ゆま「うん!ゆまこのお店で働くのとっても楽しい!」

杏子「ゆま、“交通事故で”家族を失ったアタシ達を引き取ってくれたオジサンとオバサンに恩返しする為だからね!ばんばんパンを売るよ!!」

ゆま「うん、キョーコ!ゆまのママとパパはもういないけど…キョーコ達がいるから寂しくない!…寂しくないはずなのに……」

杏子「…ああ、何か誰かが足りない気がするね……」

ゆま「うん…誰だったんだろう……」
884 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 14:08:13.79 ID:DFJsU+IA0

〜DATSヒュプノス本部〜

倉田「…とまあ、デジモンの記憶を全て消去した彼女達は仮初の日常を過ごしているようですねぇ」

海香「記憶改竄による異常は今のところ無いようです」

室長「…そうか」カチッカチッ

ワイズモン「海香が直接彼女達の記憶を書き換えたからね。でも、室長。昨日の僕達の戦闘を目撃してた民間人が今度は動画サイトにUPしてるよ?」

ピヨモン「ごめんカオル…ホウオウモンに進化した私大きいから目立っちゃって撮影されてたんだね……」

ワイズモン「大丈夫、僕がサイトに侵入して削除しておくから。えと…ニ〇ニ〇とY〇uT〇beと……」

海香「また上に何て言われるか……」

倉田「そんな事はもはや些細な事ですよ。ねぇ、室長さん?」

室長「そうだな、些細な事だ…もうすぐシャッガイで全てを終わらせてやるのだからな……」

ピヨモン(デジタルワールドごと全てのデジモンをデリートするプログラム…それって私達も消えちゃうんじゃ……!?)

ワイズモン(ま、僕と室長が組んだプログラムとはいえ、そう上手くいくとは思えないけど…今度は倉田博士が何か手を加えてるみたいだから、どのような結果になるのかは予測し辛いかな……)

ワイズモン「そういえば室長。彼女達から押収したデジヴァイスの中から面白いものが見つかったよ。この紫のデジヴァイスは暁美ほむらの物だったかな?彼女の武器は魔法少女時は盾に収納されているようだが、変身を解除したらこうしてデジヴァイスの中にデータ化されて入っているようだね」

室長「自衛隊の兵器だろ?そんな物に興味は無い、私にとってはガラクタ同然だ。それに我々が軍事施設に返却しに行ってやる義理も無いしな」

ワイズモン「いやいや、当然そんな物僕だって興味は無いよ。他に収納されていたのはデジモンの武器、ベルゼブモンが乗っていたバイク…それに彼女達がデジタルワールドで旅をするのに使ったと思われる生活用品…それと鹿目まどかの写真集」

ピヨモン「最後のは何?」

室長「どちらにせよガラクタだけだな……」

倉田「バイクもベルゼブモンでなければ乗りこなせない代物ですしね」

ワイズモン「だが、僕が最も興味を持ったのがこれだ。モニターに表示するよ」パッ

室長「これは…!?」

倉田「アークか……」

室長「アークだと?」

ワイズモン「僕の調べたところこれは次元を然程歪める事なくデジタルゲートを自在にオープンし、リアルワールドとデジタルワールドの二つの世界を行来できる乗物らしい」

倉田(私の時空振動爆弾を使う事無くか…)

海香「これに乗って彼女達はこの世界に戻ってきたようね」

カオル「かずみを連れて……」

室長「こんな物を作れるのはシブミだけだろうな…博士、これの解析をあなたにも頼みたいのだが……」

倉田「嫌です。シブミの作った物を何故私が……」

室長「…そうか。なら、このアークのデータ私に預けてくれないかワイズモン?」

ワイズモン「意外だね。博士ではなく、室長がコレに興味を持つとは」

倉田「シブミが作った物なら、あなたも私と同じく嫌悪感を持つはずなんですがねぇ」

室長「だからこそさ、こいつを私の手で……」
885 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 14:15:19.20 ID:DFJsU+IA0

室長「ところで、先の二体のデジモンだが…あれはデジメモリのデジモンのようだな」

倉田「あれはプレイアデスのみなさんが少々頼りないので派遣してもらったのです」

カオル「何だとぉ…!?」

倉田「ちゃんと特例としてデジメモリの使用許可も上から貰ってます。はい、使用者の経歴書」パサッ

室長「!? こ…こんな奴等がデジメモリの使用者だと……!?」

倉田「大事なのはメモリの相性なのです。あれほどのデジモンのメモリを使いこなせるのはその方々だけでしたからねぇ」

海香「デジメモリを作ったのはシブミのはずなのにあなたも随分お詳しいのですね」

ワイズモン「そして、あんなデジモンのメモリをどうやって手に入れたのかも興味深いね」

倉田「…そんな事より…ミチルさんの様子はどうですか?」

カオル「…ミチルじゃない、あいつはかずみだ!!」

海香「真実を知ってから自室に閉じこもったきりです」

カオル「食事は立花さんが運んでやってるみたいだけどね……」

ニコ「それで、あのかずみはどうする?」

カオル「ニコ…居たのかよ」

ニコ「他のかずみをロードしたとはいえ、あれは一時的に身体を維持できてるだけだ。そうだろう?ドクター倉田」

倉田「そうですねぇ…バグが直ったわけじゃありませんから、またいつ身体のデータが消失したり、精神のプログラム…いえ、自我が崩壊するかわかりませんねぇ……」

カオル「そんな…!」

倉田「どうして何度もミチルさんのコピーを作っても上手くいかないのでしょうねぇ。シブミのこの技術の解析は完璧のはずなんですが……」

ワイズモン「それが博士とシブミの実力の差なんじゃないかな」

倉田「…!!」

ワイズモン「おっと、僕としたことが。失礼失礼」
886 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 14:23:59.34 ID:DFJsU+IA0

倉田「…ですが、次作れば完璧にできそうですよ」

海香「それは本当なの!?」

倉田「そのためにまず、今のかずみさんを……」

カオル「殺すっていうのか!?私達の都合で!おかしいだろ!!」

倉田「いえいえ、“殺す”だなんて物騒な言い方やめましょうよ。“処分”と言わなきゃ」

カオル「処分…!?人間じゃないから処分だと言うのか!!本当の人間じゃないからって…データの塊だからって…かずみは生きてるんだぞ!デジモンと同じ、私達の友達だ!!」

ピヨモン「カオル落ち着いて!」

倉田「お〜怖っ!でも、私だってあのかずみさんを処分するのは勿体無くてできませんよ。ミチルさんのコピーを作ると同時にグレイドモンのデータを基にして作ったドルモンシリーズ……今のかずみさんと居る個体は先も言った通り、高い潜在能力を秘めた個体ですからねぇ……」

ワイズモン「あのドルモンは“次のかずみ”のパートナーにする事はできないんだよね。デクスドルガモンになってしまうから」

ピヨモン「気になってたんだけど、どうしてかずみがダメになっちゃうと、パートナーのドルモン達もあの姿になるの?暗黒進化とは違うんだよね?」

倉田「死の進化…“デクスリューション”ですよ……かずみさんのプログラムのバグ…いえ、魂の死がパートナーデジモンと同調する事によってあの進化が齎されるようですね」

ワイズモン「あのデジモン達は生きる屍だね」

室長「そして、死してなお進化を求める……他のデジモンのデジコアを捕食してな」

ピヨモン「そんな事考えたくないけど…もし、カオルが死んだら私もああなっちゃうのかな……?」

倉田「いいえ、この現象は私がX抗体を注入して作り上げたドルモンシリーズでしか確認できてません。Xデジモンでないあなた達ならその心配は無いでしょう。カオルさん達テイマーが死んでも!」

カオル「ちっ…!」

倉田「まあ、ともかく、あのかずみさんはもう少し様子を見ましょう」

ニコ「かずみを殺そうとした里美もしばらく起き上がれないみたいだし」

海香「かずみ……」
887 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 14:28:38.20 ID:DFJsU+IA0

〜かずみルーム〜

立花「飯を運んできた俺を部屋に入れていいのか?」

ドルモン「カオル達とは顔も合わせようとしないけど、立花さんならいいみたいだ」

立花「いや、年頃の娘がそう簡単に男を自分の部屋に入れるもんじゃないぞ」

かずみ「いいんだ、立花さんなら大丈夫だと信じてるから…」

ドルモン「室長はともかくね」

立花「そりゃまあ、信用されたもんだな」

かずみ「だって…みんな…みんなもう信じられないんだもん!!」

立花「…お前の事を黙ってたからか?」

かずみ「立花さんはわたしの事知ってたの…?わたしが人間じゃないって……」

立花「だいたいはな…俺を助けてくれたかずみはお前じゃないって事も……」

かずみ「そう…立花さんにとってのかずみはわたしじゃない……」

立花「あ、いや…そういうつもりで言ったわけじゃ……」

かずみ「そして、みんなにとってのかずみ…ミチルもわたしじゃない……」

ドルモン「でも、オレにとってのパートナーのかずみはかずみだけだよ!」

かずみ「そんな気休めやめてよ!ドルモンだってわたしと同じじゃない!!」

ドルモン「…同じだから、わかる事もあるんじゃないか!」

かずみ「わからないよ!!」

ドルモン「わかる!Xデジモン…異分子として蔑まれてきたオレには…何処にも居場所なんて無かった……」
888 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 14:32:45.72 ID:DFJsU+IA0

かずみ「異分子…そうだね、わたしも異分子だったんだよね……そんなわたし達を守ってくれたユキダルモンももういない!信じてた仲間達には裏切られた!わたし達にもう居場所なんて無いんだよ!!」

ドルモン「でも、メルクリモンが言ってた…居場所なんて待って求めるものじゃない。自分から探す、作るしかないんだよ!!」

かずみ「どうやって!?」

ドルモン「それを一緒に考えるのがパートナーだろ?それに、オレ達にはまだ仲間がいたはずだ」

かずみ「わたし達を受け入れてくれるかはわからないけど……」

ドルモン「テイマーとデジモンの絆、引き裂かれたままにしとくわけにはいかない!」

立花「…お前達、何かとんでもない事を仕出かすつもりだな?」

かずみ「立花さんには迷惑かけないから…ここでは何も見なかった、聞かなかった事にして?」

立花「この部屋監視されてるんだがな…まあ、いいか。行くなら行け」

かずみ「うん、ありがとう立花さん!」

立花「あと、一つ聞いてくれ。確かにお前は俺を助けてくれた…居場所をくれたかずみじゃない。だが、俺が作ったそれぞれの料理を美味いって言ってくれたかずみはそれぞれ別のかずみだ。俺の料理を喜んで食ってくれる奴に人間かデジモン……それはあんま関係無い、それだけは覚えといてくれ……」

かずみ「うん……わたし、立花さんの料理二番目に好きだったから…グランマの料理はわたしの記憶じゃなかったし……」

立花「一番はお前を助けてくれたデジモンか。なら、そいつの料理を越えられるように特訓しとかないとな」

かずみ「その時、また立花さんの料理食べに行くからね。約束する!」
889 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 14:35:58.41 ID:DFJsU+IA0
〜デジモン実験室〜

インプモン「出せぇ!俺達をここから出しやがれぇ!!」ドンドンッ!

ブイモン「さやかに会わせろ!!」バンバンッ!

テイルモン「このまま乱暴な事されるのかしら…エロ同人みたいに」

インプモン「されねーよ!いいからオメーもこれブチ壊すの手伝え!!」

QB「無駄だよ。君達の攻撃じゃこの強化ガラスを破壊する事はできない。しかも、僕が別のボディにデータを移したり、まどか達のデジヴァイスの位置も特定できないように特殊な電磁波を張られデータベースとの通信もシャットアウトされている」

テリアモン「ねぇ、ところで……ロップモンは一緒じゃなかったの?」

インプモン「あぁ?お前らといたんだろうがよ!」

テリアモン「えぇ!?じゃあ、あいつだけ…マミの所に戻れたのかな?」

JB「お前らのテイマーはデジモンの記憶をキレイサッパリ消されてるぜ。だが、豚箱にぶち込まれなかっただけでもありがたく思った方がいいぜ?」

ゴマモン「何だコイツ!?」

ギルモン「QBモン?」

QB「違う。これは僕達イグドラシルの端末のインキュベーモンじゃないよ」

JB「DATSヒュプノスの従属なるインキュベーモン、JBモンさ。けど、オイラはお前らのデータベースにもアクセスできるから、お前らの事は何だってお見通しなんだぜ?」

QB「……」

テイルモン「まどか達の記憶を消したですって!?」

JB「だから、今頃はお前達の事なんか忘れてのほほんとよろしくやってるはずだぜ」

ギルモン「杏子がギルモンのことわすれるなんてそんなはずない!!」

JB「テイマーを信じる絆ってか?感動的だね〜…だが、無意味だぜ。まっ!お前達はこっから出れねーから、それを確かめられねーけどな!!」

インプモン「何かコイツQBモンとは別の方面でムカツクなぁ!!」

テイルモン「こいつにはイグドラシルのインキュベーモンと違って感情プログラムが組み込まれてるのかしら?」
890 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 14:41:13.72 ID:DFJsU+IA0

QB「…この特殊電磁波が張られた強化ガラス…データーベースにはアクセスできなくても、今ガラス越しのすぐそばにいる君にならアクセスが届きそうだ」

JB「あん?」

QB「これのロックを解除してくれないかな?」ピピッ

JB「! 了解……」

ウィーン

ゴマモン「わっ!開いたぁ!」

ブイモン「お前何したんだ!?」

QB「僕じゃないよ。このJBモンが開いてくれたのさ」

テイルモン「あなた…こいつにアクセスしたのね?」

QB「そうだよ。何やらこのインキュベーモン…いや、これを作った者は一方的に僕達のデータベースにアクセスできると思ってたみたいだけど……本当は僕らの側からだってこのJBモンを通じてDATSヒュプノスの情報を閲覧できるんだ。この前だって神那ニコの能力とか把

握済みだっただろう?」

ギルモン「よくわかんないけどスゴイんだね」

QB「それに、今このJBモンにアクセスしたら敵側の面白い情報を色々取得する事ができたよ。かずみとドルモンの詳細とか、アナログマンとこの組織の繋がりとか、あとは…」

インプモン「んな事後にしろ!ほむらのとこに戻るぜ!」

テイルモン「待ちなさいよ!奴等からデジヴァイスを奪い返さなければ!」

ウィーン

かずみ「それならわたし達が!」

ドルモン「持ってきたよ!」

テイルモン「かずみ!ドルモン!?」
891 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 14:45:48.82 ID:DFJsU+IA0

〜室長室〜

海香「これは…一体何があったんですか室長!?」

室長「か…かずみとドルモンに…いきなり後ろから殴られ…や…奴等のデジヴァイスを……」ガクッ

カオル「かずみが!?」

倉田「おやおや、これはいけませんね〜……室長に…人間に危害を加えたとなるとやはり彼女の思考プログラムはバグでもう手遅れという事ですかねぇ」

カオル「ち、違うっ!かずみはまだ…」

倉田「はぁ…残念ですがアレはもう廃棄処分するしかありませんねぇ。勿体ない、せっかくの完成度の高い個体だったのに……」

海香「待ってください!!」

倉田「気を失った山木さんに代わって指令を出していいですかねぇ?あの失敗作を駆除しなさい、と」

カオル「…!」

海香「……」

倉田「嫌ですか……なら、彼等にお願いしましょう」

ビクトリーグレイモン「へへ……」

ズィードガルルモン「フシャア……」
892 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 14:51:47.03 ID:DFJsU+IA0

〜あすなろ市街〜

かずみ「はい、みんな。それぞれパートナーのデジヴァイス持って!」

テリアモン「ありがとう、かずみ!」

テイルモン「でも、いいの?こんな事してあなた達は……」

ドルモン「いつか、お前もクレニアムモンからオレとかずみを庇ってくれたろ?その借りを返したまでだよ」

かずみ「どんな理由があっても、テイマーとデジモンが離ればなれになっちゃいけないと思う」

ドルモン「それにオレ等も友達だろ?」

ブイモン「まぁな!」

テイルモン「だけど、あの組織を裏切る事になるんじゃないの?」

かずみ「もう、あそこには…わたしの居場所無いから……」

ドルモン「…なあ、まどか達は……かずみの事、どう思うかな?」

テイルモン「そうね、確かに彼女は人間じゃないけど……まどかはそんな事で偏見を持つ子じゃないわ。それはパートナーである私が知ってるもの」

インプモン「ま、ほむらも元々は人間辞めたとか何とか言ってたし。今更お前の事なんかたいして気にしねーんじゃねーの?」

かずみ「そう…かな…こんなわたしを……まだ友達だと思ってくれるのかな……?」

ゴマモン「オイラ達はかずみに感謝してるよ」

ギルモン「杏子のデジヴァイスもってきてくれたし!」

かずみ「……」

ザッ

ビクトリーグレイモン「おっと、逃がさないぜ」

ズィードガルルモン「グルルゥ…!」

ブイモン「コイツらが追手か!?」

テイルモン「まどか達がいない今私達じゃ対処できない相手だわ…!!」

かずみ「みんな!ここはわたしとドルモンに任せてパートナーのもとへ!!」

ドルモン「必ず絆を取り戻すんだ!お前達なら大丈夫だ!!」

テリアモン「で、でもっ!」

テイルモン「ここは行くしかないわ!」ダッ!

インプモン「すまねぇ…死ぬんじゃねぇぞ!!」ダッ!
893 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 14:53:16.89 ID:DFJsU+IA0

〜見滝原・通学路〜

さやか「あー、今日も辛い授業が終わったー!!」

ほむら「美樹さんったら授業中寝てばっかだったのに……」

さやか「そういうほむらだって体育のランニングで死にそうになってたくせにー!」

ほむら「もう…それは言わないでください……」

さやか「あははっ!ゴメンゴメン!」

まどか「……」

まどか(ほむらちゃんもさやかちゃんもマミさんも……そして、たぶん杏子ちゃんとゆまちゃんもデジモンの記憶消されてる……)

まどか(でも、わたしだけは……)

――――
―――
――
894 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 14:55:09.70 ID:DFJsU+IA0

昨夜

〜まどホーム〜

ガチャッ

まどか「たいだまー」

知久「あ…ああ、お帰りまどか……」

詢子「まどか…あんた達のやろうとしてる事は大事な事だってあたし等も理解している……だけど、もうちょっと心配かけないようにだなぁ……!」

まどか「え?何言ってるのママ?確かにちょっと遅くまでさやかちゃんやほむらちゃんと遊び過ぎたけど……門限は無いんだしさ…あ、いや……ごめんなさい……」

詢子「そうじゃなくてなぁ!!」

知久「まどか、テイルモンはどうしたんだい?」

まどか「テイルモン?何言ってるのパパ?」

タツヤ「ねーちゃ!」

まどか「どうしたのタツヤ?」

パタモン「たちゅや!まろかにもデジヴァイスを触らせて!!」パタパタ

まどか「な…何それ!?デジモン!!?」

タツヤ「ねーちゃ!たつやのでじばいしゅもって!!」グイッ!

まどか「え?何このデジモンゲーム!?え……!?」

ピカアァァァァ…

――――
―――
――


895 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 15:00:27.03 ID:DFJsU+IA0

まどか(プレイアデスはわたし達だけじゃなく、わたし達の家族のデジモンの記憶も消していた)

まどか(でも、たまたまタツヤだけはその時タイキ君やマサト君と遊びに出かけていて、記憶を消されていなかったみたい)

まどか(タツヤは「俺の存在を忘れるとは見くびられたものだな…」と言ってたけど……タツヤが記憶を消されなかったおかげで…タツヤのデジヴァイスに触れる事で、わたしやママとパパは消されていたデジモンの記憶を思い出すことができた)

仁美「……」

まどか(学校のみんなもまた記憶を消されたけど、仁美ちゃんはワームモンがデジヴァイスを持って隠れてたから、わたしと同じ様にすぐデジヴァイスに触れて思い出した。でも、今はまだ記憶を消されたことをほむらちゃんとさやかちゃんには隠している……)

まどか(わたしだけ記憶を取り戻しても…テイルモンもデジヴァイスも無いし……仁美ちゃんやタツヤを巻き込んでまたDATSヒュプノスに行くわけにはいかない……)

まどか(でも、何とかしなくちゃいけないのに…!)

ほむら「鹿目さん、どうかしたの?何か考え事?」

まどか「あっ…ううん、何でもないよ!」

まどか(ほむらちゃんもこんな感じだったのかな……自分はわかっていても、他のみんなは覚えてない…知らない……自分だけしか覚えてない辛さ…寂しさ……)

ほむら「?」

さやか「この後ちょっとCD屋寄ってもいいかなー?…あれ?あたし何でCD屋行きたいんだっけ……?」

まどか(さやかちゃんは上条君の事まで忘れさせられている……消された記憶はデジモンだけじゃない……テイマーになった願いまで……)

まどか(あ、杏子ちゃんにゆまちゃん……)

杏子「ああ、もうっ!何で見滝原まで配達があるんだよ!」ガラゴロ

ゆま「それだけお店がハンジョーしてるって事だよキョーコ!」

杏子「だからってアタシ等子供にこんな台車でパンを運ばせるか普通?」

ゆま「キョーコ前ちゃんと見てっ!!」

杏子「あ?あ、危ないっ!!」

マミ「え?」

ドゴッ!

まどか(杏子ちゃんとマミさんがぶつかっちゃった!!)
896 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 15:05:28.85 ID:DFJsU+IA0

杏子「痛てて…おい、大丈夫かアンタ!?」

マミ「え…ええ……ちょっとぶつかっただけで何処も怪我はしてないわ」

ゆま「よかったぁ…」

杏子「いや、でも前方不注意のアタシが悪い。お詫びに何個かパン貰ってってくれよ」

マミ「そんな…いいわよ、私もちょっとボーっとしてたのが悪いんだし……何だか大切な友達がいなくなっちゃった様な気がするって……」

杏子「そうなのか?実はアタシもなんだよ……」

ゆま「ゆまも!」

マミ「ねぇ…私達どこかで会った様な気がしない……?」

杏子「アタシもそう思った……」

ゆま「でも、思い出せない!」



あすみ「きゃはっ☆あいつら本当に記憶を消されてるみたいだよ?」

あやせ「ここで今ままでの恨みを晴らしてやるわ…!」

ルカ「デジヴァイスは持ってないから奪えないけど……」

あすみ「それはボッコボコにできるチャ〜ンス♪」

クイーンチェスモン「チェスの神よ、許し賜え」

ロゼモン「下の下ね……」

バサッ
897 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 16:01:06.26 ID:DFJsU+IA0

ルカ「なっ…!?あなたは!!」

ベルゼブモンX「やめろ」

あすみ「何なの?あすみ達の邪魔しないでよ?」

あやせ「そういうのスキくないんだけど」

ベルゼブモンX「セコイ事やってんじゃねぇよ。だからテメェ等は小悪党止まりなんだよ」

ルカ「私達を小悪党呼ばわりとは流石七大魔王様ですね」

あやせ「でも、スキくないっ!クイーンチェスモン!!」

あすみ「ロゼモン、殺っちゃって☆」

ロゼモン「で…でも、七大魔王相手に……」

あすみ「もう…だらしないわねぇ……ところで、何であなたがあの子達を庇うの?」

ベルゼブモンX「…そんなんじゃねぇ、テメェらのセコイ真似が気に食わねぇだけだ」

あすみ「う・そ・つ・き♪」カッ!

ベルゼブモンX「!! う…うおおおぉぉぉぉ……!!」

ロゼモン「精神攻撃を!?」

あすみ「このデジモンも何か心に真っ暗な闇を抱えてるのよ……」

あやせ「じゃ、やっちゃおうか!」
898 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 16:02:33.55 ID:DFJsU+IA0

インプモン「ほむら!!」

ほむら「きゃっ!?」

ブイモン「さやか!!」

さやか「うわっ!?」

テリアモン「マミー!!」

マミ「えっ!?」

ギルモン「杏子ぉ!!」

杏子「なっ!?」

ゴマモン「ゆま!!」

ゆま「へ!?」

テイルモン「まどかっ!!」

まどか「テ…テイルモン!よかった無事だったんだね!!」

さやか「ま…まどか!?何なのこの生き物達!?」

ブイモン「俺の事忘れるなんて酷いじゃないかよさやか!!」

さやか「喋ってる…あたしの名前知ってる……!?」

インプモン「おいおい…何だよその格好は……!」

ほむら「ひっ…!こ…来ないで!!」

ギルモン「杏子!おもいだしてよぉ!!」

テリアモン「僕とマミがパートナーとして戦った日々の事を!!」

杏子「パートナーとして……」

マミ「戦った日々……?」

ゴマモン「オイラまたゆまと離れるの嫌だってばよぉ!!」

ゆま「うっ…あ…頭がっ……痛い……!!」

テイルモン「まどかは私の事覚えてるの?」

まどか「うん、私は忘れてないよ」

仁美「みなさんも…デジヴァイスの光を浴びれば!!」

まどか「大丈夫だよ。デジヴァイスが無くても、みんなの絆は……」
899 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 16:05:26.14 ID:DFJsU+IA0

インプモン「オメェが眼鏡をかけてもそのキャラは似合ってねぇんだよ!取れっ!!」バッ!

ほむら「ひっ!」

インプモン「俺のパートナーだったほむらは自分を変えたいと…俺と共に進化したいって思ったほむらだろ!!俺達の進化はまだ終わってねぇんだ!こんな所で立ち止まってんじゃねぇよ!!」

ほむら「自分を変える……?私は……!」

ブイモン「さやか、さやかが何を守るために戦うかって理由まで忘れちまったのか?いや、そう簡単に忘れられないだろ!!」

さやか「あたしの…戦う理由……恭介……!!」

ブイモン「それを取り戻すためにもう一度さやかが俺に勇気をくれたように!俺もさやかに勇気を!!」

テリアモン「マミ!失う辛さはもう味わいたくないかもしれないけど…忘れちゃいけない辛さもあるでしょ!?僕達はその辛い運命を乗り越えたからこそここまで歩いてこれたのに……」

マミ「テ…テリアモン……私はお父さんを……」

テリアモン「その真実を知るまでまた一緒に行こうよ!!」

ギルモン「杏子ぉ……」

杏子「く…来るなっ!アタシはアンタの事を思い出すと……思い出したくなかった事まで思い出しちまうかもしれないっ…!!」

ゆま「それはキョーコの罪だから?」

ゴマモン「ゆまっ!ゆまはもう記憶を取り戻したのか!?」

杏子「つ…み……?」

ギルモン「杏子とギルモンのせいでモモも杏子のお父さんお母さんが死んじゃったかもしれない。杏子の大切な人たちは戻ってこない。でも、これ以上無くしちゃいけない人たちもいる!!」

杏子「そう…だ……アタシはアタシの罪を受け止めて……もう、誰もいなくなって欲しくないから…今度こそ守ってみせると決めたんだ……!!」

まどか「みんなっ!!」

あすみ「は〜い、茶番はそこまでだよ☆」

ロゼモン『ローゼスレイピア!!』

クイーンチェスモン『クィーンスティック!!』

テイルモン「!?」

ギルモン「杏子!僕達の……」

テリアモン「デジヴァイスを受け取って!」

杏マミ「「!!」」

パシッ!
900 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 16:06:02.98 ID:DFJsU+IA0


BGM
http://www.youtube.com/watch?v=qMPM4xW_lxU&feature=related


―ギルモン進化ぁ!グラウモン!!―


―テリアモン進化!ガルゴモン!!―


グラウモン『エキゾーストフレイム!!』ボッ!

ガルゴモン『ガトリングアーム!!』ダダダダダッ!

ロゼモン「えっ!?」

クイーンチェスモン「ウップス!?」

ドゴオォォォォォン!!

あすみ「進化した!?」

ルカ「記憶を取り戻したのね……でも、そっちは!」

インプモン「ほむら、逃げろ!」

ファサッ

ほむら「その必要は無いわインプモン!」

さやか「あたしも…もう、大丈夫!」

ブイモン「さやか!!」

まどか「やぱっりみんなの絆は……断ちきれなかった!!」

901 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 16:07:03.96 ID:DFJsU+IA0

―テイルモンワープ進化ぁ!オファニモン!!―


―インプモンワープ進化ぁぁぁ!ベルゼブモン!!―


―ブイモンワープ進化ぁぁぁ!アルフォースブイドラモン!!―



あやせ「そんな…全員記憶を取り戻せたの!?」

ルカ「忘れてた方が…幸せだったかもしれないのに!!」

杏子「忘れちゃいけねぇ不幸もあれば、忘れたくねぇ幸せもあんだよ!!」

あすみ「他人の幸せ大嫌い!ロゼモン、成熟期から片付けて!!」

ロゼモン『ソーンウィップ!!』

ビシンッ!バシィン!!

グラウモン「グラッ!!」

ガルゴモン「わぁっ!!」

マミ「ガルゴモン!!」

ゴマモン「あいつら!成熟期のグラウモン達から狙うなんて汚いぞ!!」

ロゼモン「究極体に進化できないから下の下なのよ!!」

杏子「くそっ…どうやったらこの世界でもデュークモンに進化できるんだ…!!」

902 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 16:27:20.98 ID:DFJsU+IA0

キングチェスモン『キングダッシュ!!』ダッ!

ドゴッ!

ほむら「体当り!?」

ベルゼブモン「痛っ!もう一匹いやがったのかよ!!」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュバキュゥゥゥゥン!!

キングチェスモン「逃げるが勝ち!」

キングチェスモン『キングダッシュ!!』ダッ!

ベルゼブモン「待てゴルァ!!」

クイーンチェスモン「キングに手出しはさせないわ」

ほむら「ベルゼブモン、そっちに構ってる場合じゃないわ!」

ベルゼブモン「!」

クイーンチェスモン『クィーンスタンプ!!』

オファニモン『エンデンズジャベリン!!』

ガキンッ!

まどか「オファニモン良いフォローだよ!」

オファニモン「世話焼かせないでよね!」

ベルゼブモン「悪かったなぁ!」

ロゼモン『ソーンウィップ!!』

ビシビシビシビシバシィンッ!!

UFブイドラモン「無駄だ!その程度の鞭さばきじゃ俺の神速に追いつけないぜ!!」

あすみ「むっかつく!逃げるなぁ!!」

オファニモン「女デジモン相手にクリスタルを使う趣味は無いからこれで決めるわよ!」

ベルゼブモン「いや、使うべきだろ」

オファニモン『ホーリーセレインアロー!!』シュバッ!

ドゴオォォォォォォン!!

シュウゥゥゥ…

ポーンチェスモン(黒)「ううぅ…ぷすぷす……」プスプス…

パルモン「あたし達って…やっぱ噛ませ役の小悪党……?」プスプス…

あすみ「パルモン…!!」

あやせ「こんな小悪党じみた捨て台詞言うのスキくないけど……覚えてなよ!!」

ダッ!
903 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 16:28:23.68 ID:DFJsU+IA0

さやか「完全に小悪党の捨て台詞じゃん」

仁美「皆さんの絆の勝利ですわ」

杏子「何があっても、もう二度と断ち切らせないさ…」

インプモン「ほむら……」

ほむら「ごめんなさい、インプモン…手間かけさせたわね……」

インプモン「へっ!やっぱお前はそっちの方が一番だぜ!」

さやか「いやあ…あたし的にはほむらの意外な一面が見れて面白かったんだけどねぇ……」

杏子「何だ?ほむらがどうしたって?」

マミ「遠くからであまりよく見えてなかったけど……確か暁美さんが眼鏡と三つ編みで……」

ほむら「わ…忘れなさい!!」

まどか「ティヒヒ!わたし、あのほむらちゃんも可愛くて好きかな?」

ほむら「ま…まどか!?」



ベルゼブモンX「…違う、あいつじゃねぇんだ……俺のパートナーだった暁美ほむらは……」
904 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 16:31:10.53 ID:DFJsU+IA0

〜あすなろ市・住宅街〜

みらい「さっきのメモリデジモンもたいした奴じゃなかったねサキ!」

ベアモン「連行は警察に任せたクマ」

サキ「……」

みらい「サキ…どうしたの…?」

サキ「かずみがああなったのも…里美にあんな真似させてしまったのも…全部私の責任だ……」

みらい「違うよ!コピーの処分なんて辛い役目をサキ一人に背負わせたボクらが悪いんだ!!」

サキ「処分を任せてほしいと言ったのは私だ…それに、そう言いながらかずみ達を処分できずにいたからあんな事に……」

みらい「関係無い!サキがミチルの事大事に思ってたのはみんな知ってた!!」

みらい「たとえ失敗作でもミチルのコピーをサキが殺せるはずがない!わかっててボクらは辛い現実から目を背けたんだ!!」

サキ「みらい…」

みらい「ごめんねサキ…本当にサキは悪くないよ…ボクにはサキの気持ちがわかるから……」

サキ「ありがとう…」

みらい「…でも、かずみ…アレは違う……アレはボク達のミチルじゃない…アレは……」

サキ「みらい…?」


みらい「人の姿をした魔女だ」
905 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 16:32:31.52 ID:DFJsU+IA0

サキ「……」

ベアモン「ねぇ、みらい……」

みらい「何…?ベアモンは違うって言いたいの?でも、見たでしょ。あのかずみは……」

ベアモン「いや、そうじゃなくてアレ見てクマ」

みらい「アレ…?」

ベアモン「あのゴミ捨て場」

みらい「ゴミ捨て場って…そんな所に何が……」

主婦A「やだわ。あれ見て奥さん、野良犬が生ゴミ漁ってるわよ」

主婦B「まあ、本当だわ!でも、あの犬よく見たら首輪してるし野良犬じゃないんじゃないの?何かサングラスまでつけてるし……」

サキ「サングラスをかけた犬……!?」

みらい「サキ…あれって……」

犬「ワフッ!ワフッ!」ムシャムシャ…

サキ「……」

主婦A「それにあれドーベルマンじゃないの?あんな犬を放し飼いにしてるなんて飼主は何やってるのかしら!」

主婦B「逃げてきたんじゃないの?どっちにしろ危険だわ、保健所に連絡したほうがいいんじゃないかしら」

犬「! ガルルルルルル……ガウッ!ガウッ!!」

主婦AB「きゃあー!!」ダダダダッ!

犬「ふへへへへへ!」ムシャムシャ…

サキ「なぁにがふへへへへへ!だあぁぁぁぁぁぁ!!」

ゲシィッ!!

犬「ばっふうん!?」

ドサッ!

サキ「今まで何処に行ってたのかと思ってたら、こんな所で何生ゴミ漁ってるんだドーベルモン!!」
906 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 16:35:09.83 ID:DFJsU+IA0

“ドーベルモン”

成熟期 魔獣型 ワクチン

もともとはウィルス種のデジモンが、突然変異でワクチン化したハンターデジモン
スナイモン同様、ワクチン種といってもウィルス種のデジモンを狩るためだけに存在する凶暴なデジモンであり
並大抵のテイマーでは制御することができない
必殺技は敵の能力を封印する咆哮『グラオ・レルム』と
敵の体を貫いてデジコアを破壊する黒い光線『シュヴァルツ・シュトラール』


ドーベルモン「サキ!パートナーデジモンとの久しぶりの再開なのにこの仕打ちはないじゃねぇかよ!」

サキ「勝手にいなくなったパートナーがゴミ漁りしてたら蹴り飛ばしたくもなるわ!この「まるでダメな汚物デジモン」略してマダオ!!」

ドーベルモン「ゴミ漁ってたからって汚物デジモンはねーだろ!スカモンじゃないんだからさ!!」

ベアモン「お前、今まで何やってたクマ?」

ドーベルモン「ちょっとバイトをな…DATSヒュプノスで働いてたって給料は全部サキが握ってるだろ?」

サキ「バイトって……お前がいない間にかずみはなぁ!!」

ドーベルモン「何だ?今度のかずみも失敗だったのか?」

サキ「……」

ドーベルモン「ま、その様子では当たりのようだな。顔に書いてある」

みらい「パートナーのお前がいなくてサキはどんな辛い思いしてたのかわかってるのか!?」

ドーベルモン「落ち着けって、そんなお前達にバイト代のオマケとしていい物を貰ってきたんだからな」

サキ「いい物…?」

ドーベルモン「ああ。これなら、かずみを完璧なモノにできるかもしれないぜ?何せあのシブミってオッサンから貰った代物だからな」

サキ「シブミ!?」
907 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 16:36:58.80 ID:DFJsU+IA0

〜DATSヒュプノス本部・実験室〜

倉田「まったく…奴等のデジモンにデジヴァイスを持たせて逃すなんて……とんだ失敗作ですよ」

かずみ「……」

ドルモン「かずみを離せ!いったいどうるすつもりだ!?」

倉田「う〜ん…このままかずみさんを処分すると君がデクスリューションしてしまいますからねぇ…ですから我々の言う事を大人しく聞くようにちょっとプログラムの書き換えを」

ドルモン「それってかずみの心を弄るって事だろ!そんな事させていいのかよ、カオル、海香!!」

カオル「…わかってる、こんな事……ホウオウモン!!」

海香「ワイズモン!!」

ホウオウモン「うん!」バサッ!

ワイズモン「倉田博士。あなたの研究は興味深いけど、これ以上僕はあなたという悪魔と相乗りする気は無い」

カオル「かずみとドルモンの拘束具を解放しろ!!」

倉田「…君達もDATSヒュプノスを裏切るのですか?退職金はでませんよ」

ビクトリーグレイモン『ドラモンブレイカー!!』

ズドオオォォォォォン!!

ホウオウモン「あぁっ!!」

ワイズモン「うぅっ…!」

カオル「ちっくしょう!」

倉田「さぁて…邪魔が入りましたが始めましょうか……イッツ・ショータイム」

ヴァルキリモン『フェンリルソード!!』

ジャキイィィィン!
908 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 16:38:12.11 ID:DFJsU+IA0

海香「ヴァルキリモン!?」

ガシッ!

かずみ「うっ…!」

ドルモン「ヴァルキリモンがオレとかずみを助けてくれた!」

倉田「君か…」

ニコ「……」

海香「ニコ!」

カオル「ナイスだニコ!」

ニコ「困るんだよね、かずみを好き勝手にされちゃ……」

ゴゴゴゴ…

ヒシャリュウモン「ヒシャアアァァァ…!」

海香「あの龍のデジモンは…!」

倉田「何の真似かね?神那ニコ君…いえ……」

カオル「ニコ…?」

ヒシャリュウモン「ニコではない、彼女は拙者のパートナー。エイリアス3……聖カンナだ!」

海香「ひじり…カンナ!?」

カンナ「あんたたち人間なんかにさあ」
909 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/14(金) 16:39:45.29 ID:DFJsU+IA0

〜次回予告〜

カオル「ホウオウモンってさ、ちょっと危うい名前だよね」

ホウオウモン「いや、私の初出のPSソフトのデジタルワールドで発売はこっちが先よ!?」

カオル「ゲームの発売自体は先でもあっちは発売前の数年前から公表されてたよね」

ホウオウモン「ち…知名度的には」

カオル「あっちはゲームのパッケージになってるよね、リメイクと共に」

ホウオウモン「アニメでは思わせぶりに伏線張る様な登場しといて結局放置じゃないの!相方は映画の主役になってるのに!!」

カオル「原作アニメで進化しなかったあんたが言う?」

ホウオウモン「テイマではモブとして出てたもん!!」

カオル「次回、デジモン☆マギカ」

カオル『最後のエイリアス3!聖カンナとヒシャリュウモンと』

グラウモン「でも、赤いマグマのアレよりグラウモンの方が完全に先だよね?」

杏子「あー、ハイハイ」


今回はここまで
ビジュアル的にあすみとサキのパートナー逆の方がしっくりきますよね
花とゴスロリ繋がりで…
ですが物語の進行の都合ゆえにこうなりました
一応このドーベルモンは前スレのあのマダオデジモンが時を越えて転生したデジモンです
ではまた
910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 19:55:18.33 ID:CPrOTOCDO
ダメだ、ついに誰が何してどうなったかわからなくなった

マンガ版しらないからなorz

911 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/15(土) 12:40:22.22 ID:617IkJw20

これからの展開が気になるところだがまた新しい15周年デジモンが来たな
ハックモンはどうなるか気になる
912 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/16(日) 22:59:02.37 ID:NpHJGnQa0
オツです
みんなからデジバイスを回収したときにデジメモリが一つもないことに対して違和感はなかったのだろうか・・

913 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 23:07:41.92 ID:v2IUoFoj0

ベルゼブモンXって何気に根はいい奴っぽいな…嫌いじゃないわ!
914 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 11:59:54.69 ID:R+bHJeK30
こんにちわ

>>910
スミマセン
最早かずマギ読んでない人には置いてきぼりですよね
そうならないためにもかずみとユウリ様以外はそんな大きく扱わないと言っておきながら…

>>911
どっかのデジモンスレで「ロイヤルナイツって引退や継承ができるならマグナモンさんの座やばくね?www」というレスがあって笑った

>>912
一応、ゆまが持ってたプレシオモンのメモリがありましたね
それを回収してるでしょう

>>913
立ち位置とキャラ的にXの方がテイマ原作のベルゼブモンに近いつもりで書いてますね一応

投下
915 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:06:08.73 ID:R+bHJeK30

カンナ「悪いねドクター。かずみを好き勝手にされちゃ困るんだよね、あんたたち人間なんかにさあ」

海香「どういう意味なのニコ!?」

ヒシャリュウモン「ニコではない!彼女は我がテイマー聖カンナだと言っただろう!!」

ヴァルキリモン「えっ…私は!?」

かずみ「うぅ…ニコ……?」

カンナ「わたしもかずみと同じカラダでできている。リアルワールドに存在するデジモンの様にデータプログラムと擬似タンパク質で合成された不確かな存在」

カオル「何っ!?」

カンナ「言わば、わたしとかずみは同類なんだな」

かずみ「わたしと…?」

カオル「ニコ…お前一体…!?」

倉田「ワイズモン君、データベースの『神那ニコ』と『聖カンナ』の情報のアクセスブロックをたった今解除してあげたよ。閲覧してみるといいでしょう」

ワイズモン「なるほど…彼女のデータだけ閲覧不可だったのはあなたの仕業だったのか」

海香「ニコだけは過去の事や契約時の願いを私達にすら話したがらなかった……」

倉田「ええ、だからニコさんは私に自分の情報をあなた達に公開しないようにとアクセスのブロックを頼んだわけですよ」

カオル「きっとニコはあたし達以上に何か心に大きな傷があると思って深く詮索はしなかったけど……」

ワイズモン「だが、今まさに彼女の真実も僕達は知るべきだね。では、早速彼女のデータの検索を始めよう。キーワドは『神那ニコ』と『聖カンナ』」シュイィィィン

ワイズモン「…なるほど、そういう事だったのか」

海香「自分だけ納得してないで私達にも説明しなさい!!」

ワイズモン「幼いながらに罪を背負い、笑顔を捨てた少女がいた」
916 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:14:13.46 ID:R+bHJeK30

ワイズモン「カリフォルニアのとある民家で三人の子供達がカウボーイごっこをして遊んでいた。その家の大人が子供達の手の届く所に置いておいてしまった実銃をオモチャにしてね」

カンナ「そう、すべてはそこから始まった…」

ワイズモン「子供達が保安官役は自分がやると銃を取り合ってる最中、銃は暴発。その弾丸により三人の内、死者二名。残りの一名は軽い負傷で済んだ…」

かずみ「!!」

カンナ「悪いのは誰か?弾を入れたまま銃を放置しておいた大人か?それとも、その銃をオモチャにした馬鹿餓鬼か……神が降した判決は後者だったのかもしれない」

ワイズモン「唯一生き残った娘はトリガーを引いた少女でもあったからね。彼女は贖罪の祈りを捧げるために生かされたのかもしれない……」

倉田「いや〜神様は幼い少女に重い運命を背負わせましたよね〜」

カンナ「その生き残った少女の名は……聖カンナ」

カオル「それがお前…」

カンナ「そんな愚かな奴と一緒にしないでくれないか?」

カオル「は?だって…」

倉田「続きもキチンと説明しなくちゃいけませんよワイズモン君?」

ワイズモン「…聖カンナは罪と絶望に囚われながらも“もしも”と考えた。あの事故がなければ自分にはどんなに幸せで、楽しい人生があったのか」

ワイズモン「そんな日からカンナは人形で遊びながら“IF”の自分を作り出し、その世界を夢見た」

ワイズモン「現実の自分と空想の中の自分…二人合わせて一人の子『ニコ』となった」

倉田「それだけなら、ただの妄想が行き過ぎの頭がちょっとアレで可哀想な子だけで済みましたけど……」

カンナ「彼女はテイマーの力を手に入れてしまい、ニコは架空の自分を現実のモノに変え……『聖カンナ』の名をこのわたしに譲った」

ドルモン「それってつまり……どういう事だ!?」

倉田「つまりですねぇ!あの時海香さんやカオルさんと共にミチルさんに救われ、テイマーになったのが本物の聖カンナさん!」

海香「そして、テイマーの契約の願いでもう一人の自分を…あの『聖カンナ』を作り出し、自分は『神那ニコ』と名乗る事にした……!?」

ワイズモン「ニコの“複製”の能力はその時の願いから来ているものだったのか」

ヴァルキリモン「そんな…パートナーの私でさえ知らなかった……ニコさんの過去を……」

ドルモン「それじゃあ、あいつはニコのコピーって事か!?」

カンナ「何も知らない私はたいそう幸せに暮らしていた。友達もいた、家族もいた。でもある日、気付いちゃった……」


――――
―――
――

917 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:18:23.56 ID:R+bHJeK30
数ヶ月前

〜あすなろドーム前〜

カンナ「あーあ…一回戦で負けちゃった……でも、相手がいきなり前回のD-1チャンプの飛鳥ユウリじゃしょうがないよね……」

カンナ「それにユウリさん、あなたの事これからまだまだ強くなるって言ってくれたし!わたしも頑張ってあなたを育てるからねリュウダモン!」

カンナ「でもあの子…決勝戦の前でいなくなっちゃったけど、どこに行ったんだろう?友達もユウリさんの事探し回ってたし……」

ドゴオオォォォン!!

カンナ「な…何?今の大きな音!?あっちの方から!!」


バードラモン「カオル…ダメだよ……このデジモン強すぎる!!」

カオル「あたし等全員で束になっても敵わないっていうのか!!」

ドーベルモン「いやマジ無理無理無理!逃げようってサキ!!」

サキ「すぐ逃げ腰になって!」

ドーベルモン「ビビりすぎてチビっちゃってるからね!」シュワアァァ…

サキ「そんなんだからあんたはマダオなんだよ!!」

みらい「で…でもサキ…このままじゃボク達全員こいつに……」

ワイズモン「ふむ、何故これ程までのデジモンがデジタルフィールド無しにリアライズしているのだろうね……興味深い」

グレイドモン「どうする?ミチル」

ミチル「まだドームの中にはD-1グランプリに来ている大勢の人達がいる……」


カンナ「な…な、何あれ……本物のデジモン……!?そ…それにあっちの子……」


シルフィーモン「ニコさん…里美さん……!」

里美「ニコちゃんが複製したシルフィーモンも全部やられちゃったし……」

ニコ「…殉職手当とかって出るのかな」


カンナ「わたし…!?そっくりってレベルじゃ……!!」
918 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:21:23.33 ID:R+bHJeK30

ミチル「みんなは逃げて。ここはわたしとグレイドモンで何とかしてみせるから」

海香「ミチル…何とかって……!?」

グレイドモン『クロスブレード!!』シュバッ!

ガッ!!

グレイドモン「うおおおおぉぉぉ!!」

ズドドドドドッ!!

ミチル「このままわたし達でこのデジモンをドームから引き離してみせる!!」

カオル「待てミチル!あんた達だけで無茶だ!!」

ミチル「みんな……ごめん、あとはよろしくね!」シュバッ!

サキ「ミチルううぅぅぅぅ!!」


カンナ「な、何なのコレ…夢かな……?それともこの大会のイベントショー的な何か……!?」

JB「どちらも違うぜ。これは現実だし、あれは本物のデジモンだぜ」

カンナ「!」

JB「そして、あの女はお前のオリジナルだぜ」

カンナ「オリジナル…!?」
919 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:24:40.68 ID:R+bHJeK30

〜カンナホーム〜

JB「真相はそのデータを見て理解したろ?お前のオリジナルが起こした事件の記事で」

カンナ「私はあの子の“IF”!?テイマーの契約で作ったデータ人間!?ヒトモドキ!?それじゃあ私の家族は…!?…うっ…ううぅ……どう…して……?」

JB「奴はお前を見る事で追体験したかったみてーだぜ?自分が得られなかった幸せをな」

カンナ「そんな事しなくても事件の記憶を自分の頭の中から消せばいいじゃない!無かった事にするとか!!」

JB「自分の罪からは逃げたくない、それがあいつの意志だ」

カンナ「……は?ふざけないでよ」

カンナ「私を何だと思ってるの!?人間でもない、あの子の考えた設定で生かされてるだけの人形…いえ、ゲームの中で育成されているデジモン?私は!?それを幸せだと感じていたなんて!!」

JB「オイラはふざけてねーよ。ただ事実を述べてるだけだぜ」

カンナ「許せない……あいつを苦しめて殺してやりたい!!力が欲しい!!!」

JB「いいねぇ、その怒りと憎悪のデジソウル。イグドラシルのインキュベーモンが作るポンコツデジヴァイスだったらデジモンを制御できない暗黒進化をさせちまうが、オイラが与えるデジヴァイスなら大丈夫だぜ。お前のデジモンはすぐに進化できるだろう」

カンナ「私もテイマーとして契約できるの……?」

JB「人の心があればな、人間じゃなくても。だが、お前の邪悪なデジソウルでデジモンは制御できても、お前自身のデータがどうなるかはオイラにも予測はつかねーぜ?」

カンナ「関係無い、どうせ存在そのものがツクリモノなんだから……」

JB「それじゃ願いを…」

カンナ「コネクト…」

JB「?」

カンナ「相手に気付かれず接続する力が欲しい!あいつを観察して破滅の瞬間をこの目に焼き付けるために!!」

ピカアァァ…

――――
―――
――
920 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:31:52.92 ID:R+bHJeK30

かずみ「それで契約を……」

カオル「あの時の戦いを見ていたのか…ミチルが死んだあの時の……」

カンナ「それから私はずーっとニコを…あんた達を観察してたよ。おかげでニコの記憶も苦しみも、DATSヒュプノスの計画も全部わかった」

ヴァルキリモン「何かいつものニコさんと違うと思ってたら…そういう事だったのか……タクティモンと戦いの時、本物のニコさんと入れ替わってたのですね!!」

カンナ「そう、間抜けにも川に落とされた時にすり替わってたのさ」

ヴァルキリモン「ならば…本物のニコさん…私のパートナーのニコさんは何処ですか!?」

ヒシャリュウモン「ふんっ!!」

バシンッ!!

ヴァルキリモン「ぐあっ!!」ドサッ!

シュゥゥゥゥ…

ミケモン「にゃんすぅ……」

カンナ「殺したよ、私の復讐として」

ホークモン「そんな……!!?」

カンナ「でも、私の復讐はまだ終わってない。もう一つ私が復讐するべきは……それはあんた達だプレイアデス」

海香「何ですって!?」

カンナ「理由はかずみだよ」

かずみ「わたしが…あなたに……何を?」

カンナ「あ、復讐ってあなたへ復讐ってわけじゃないから安心してかずみ。私、コイツらがデータ人間を作るって聞いた時は手をたたいて喜んだんだよ〜私の同類がいるんだって〜」ニコッ

かずみ「同類……」

カンナ「でも同時に、ニコと同じく身勝手なあんた達への憎悪も生まれた」

海香「くっ…!!」

カンナ「だから“あいつ等”に協力してあんた達の邪魔をしようと思った」

カオル「お前も…デジメモリをバラまいてたのか!!」

カンナ「そう、デジメモリ…デジモンの力に溺れ、欲望のまま振舞う愚かな人間共……いずれ総ての人間はデジメモリによりデジモンと化すだろう……それを支配するのが新人類となる私達だ」
921 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:34:35.70 ID:R+bHJeK30

海香「新人類ですって!?」

カンナ「私はね、ホンモノになりたい。人間がホンモノでデータ人間がニセモノだというのなら、人間が滅んで私たちが新人類になればいい……私とかずみがその最初の新人類!だから、かずみは私が頂いて行くよドクター!!」

かずみ「え!?」

ヒシャリュウモン「しばらくじっとしててもらおう!」シュルルルッ

ガシッ!

かずみ「うっ!?」

ドルモン「わっ!巻きつかれた!!」

倉田「そんな勝手は許されませんよ」

ビクトリーグレイモン『ドラモンブレイカー!!』ドッ!

ズィードガルルモン「フシャアァァァゴ!!」ドッ!

カンナ「ヒシャリュウモン、黙らせろ」

ヒシャリュウモン『成龍刃!!』

ガゴオオォォォォォン!!

ズィードガルルモン「フギャッ!?」

ビクトリーグレイモン「ぐっ!?こいつの力……本当に完全体か!?」

カンナ「今のうちに行こうかかずみ。ヒシャリュウモン」

ヒシャリュウモン「承知」

ズオオオォォォ…!

カオル「かずみが連れていかれた……!!」

海香「彼女は一体何をやろうとしてるの……?」

倉田(どういうつもりなんですかねぇ……あのヒトモドキが勝手に取った行動か、それともあのデスジェネラルの差金か!私は向こうにデジメモリやギズモンを提供して協力してあげてるというのに!!)

倉田(今は立場上、本性を明かすわけにいかないのをいいことに……いえ、そろそろ頃合でしょうか)
922 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:35:42.60 ID:R+bHJeK30

ウィーン

室長「これは何の騒ぎだ博士!?」

倉田「おや、山木さん。謀反ですよ、DATSヒュプノスの隊員に成り済ましてたスパイがいたのですよ」

カオル「そもそもあんたがニコやあいつの事をあたし達に教えてくれれば…!!」

倉田「そして、この二人も国家反逆罪です」

室長「何!?」

海香「待ってください室長!私達はかずみを……」

倉田「は〜い、話は取調室でゆっくり聞きます。…連れてけ」

ビクトリーグレイモン「だそうだ、大人しく歩け」

カオル「だから、かずみが!!」

ワイズモン「ここは逆らわないほうがいい…」

ウィーン

室長「どうなっているんだ!?」

倉田「それより山木さん、そろそろ実行に移す時が来ましたよ……」

室長「そうか、シャッガイを……これでデジモンを一斉に!」

倉田(そう、お前達デジモンは私の言う通りに動いていればよかったものを……)
923 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:40:32.72 ID:R+bHJeK30

〜デジメモリ流通事務所〜

ユウリ「これで我がエイリアス3が揃ったと言う訳だな……ツイン・チェックメイト双樹」

ルカ「フフッ…」

あやせ「スキくなくないね」

ユウリ「デモンローズ神名あすみ」

あすみ「はぁい☆」

ユウリ「そして……黄龍、聖カンナ」

カンナ「……」

ユウリ「諸君はこのユウリと共に新世界を創造するテイマーというわけだ」

あやせ「この子が三人目のエイリアスだったとはねー」

あすみ「カンナってあすみの名字と被ってるんだけどぉ」

カンナ「三人目って言うのは違うね。私はあんた達より先にエイリアスとして選ばれてたんだからね」

ネオ「DATSヒュプノスの監視ご苦労様でした」

ユウリ「けど、そいつらは何の為に連れてきたんだ?」

かずみ「……」

ドルモン「……」

ユウリ「暴れたから縛りつけといたけど…勝手な事をしてもらっては困るな」

カンナ「…この際だから言っておくよ。私はあんたのエイリアスだけど、そこの三下の二人とは格が違う」

あすみ「何ー!?」

あやせ「舐められてスキくないんだけど!」

ユウリ「そうだな、さっきも奴等に負けて戻ってきたようだし」

ルカ「うっ……」

カンナ「そして…テイマーとしての実力はあんたと同じくらい、そういう意味では私だけは本当の“分身(エイリアス)”だ。手下扱いはやめてもらえない?」

あすみ「何かあすみと双樹お姉ちゃんの時と似た様なやり取りしてるけど……」

あやせ「リーダーに逆らっていいの?」

カンナ「私は誰からの指図も受けない。本当はこの“エイリアス”って肩書きだって私にとってはこれ以上にない忌まわしい名だって勘弁なんだよね……分身だのコピーだの……」

ユウリ「言ってくれるな……確かに、あんたが育てたそのパートナーデジモン…リュウダモンは強い」

リュウダモン「む」
924 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:42:58.81 ID:R+bHJeK30

“リュウダモン”

成長期 獣型 ワクチン

額に旧式なインターフェースをもつ為
デジモンが発見される以前の実験用の“プロトタイプデジモン”ではないかと推測されている獣型デジモン
防御力の高い和風の鎧を身にまとっているが、動きは軽快で、敵の懐に果敢に飛び込んで戦う
戦うほどに戦いの業を修め、強大な敵デジモンをも恐れない魂と潔さ、武士気質(ぶしかたぎ)を持っている
実験の時、デジコア(電脳核)の最も深い部分に隠されたと言われるデータは
日本の神話における“竜”や“武将”などの猛々しい戦闘データであり
強大なデジモンに成長する可能性をもつと言われている
得意技:敵の攻撃を鎧兜で受けて反撃する『兜返し』
必殺技は敵の懐に飛び込み鉄の刃を口から放つ『居合刃(いあいじん)』


ユウリ「だが、アタシのアルカディモン程ではないね。あいつはいずれ超究極体に進化する最強のデジモンだからね」

カンナ「そいつだって奴等のデジモンにやられたんでしょ?」

リュウダモン「油断大敵だな」

ユウリ「もうすぐ治療も終わる!ていうか…アタシ憶えてるんだからね……“アタシがデジタルワールドに行った日”の大会であんたを一回戦で負かした事」

カンナ「私はあの頃の私じゃない。それに、あの時私を負かしたのはD-1チャンピオンの“飛鳥ユウリ”であって、アルカディモンの育成を任された“ユウリ様”じゃない」

ユウリ「!!」

あすみ「?」

ルカ「どういう意味かしら?」

カンナ「私の“コネクト”で知ってるんだよね、あんたの……」

ユウリ「お前…!!」

カンナ「黙っててあげるから私とあんたは立場は対等、そういう事でいい?ユ・ウ・リ・様」

ユウリ「ぐっ…!!」

ネオ「色々ギスギスしてますが、もう少し仲良くして頂きたいですね」ナデナデ

ユウリ「あんたの抱いているそれ……」

ネオ「先日街で彷徨いてたのを見つけたんですよ、可愛いでしょう?三大天使ケルビモンに進化するデジモン……ロップモンです」

ロップモン「……」

ルカ「確かそれ……巴マミの!!」

ネオ「今は私の妖術で大人しくさせています」

ユウリ「ケルビモンに進化させてデジメモリ化するんだね?」

ネオ「さあ、どうしましょうかね。バルバモン様への手土産にするのもよし、このまま私の愛玩デジモンにするのもよし」ナデナデ

ユウリ「はぁ」

あやせ「意外な趣味だね……」

ネオ「さあ、アナログマンがそろそろシャッガイを発動させるでしょう。この世界での仕事も大詰めです……ですが、その前に」

あすみ「その前に?」

ネオ「デジタルワールドから連絡がありました。選ばれし少女達に余計なモノを渡そうとしているデジモンがリアライズしたと、それを食い止めてもらえますか?」
925 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:45:35.18 ID:R+bHJeK30

〜あすなろ市街〜

サキ「それじゃあ、デジメモリを作ったのはシブミではなく倉田で……私達はあの男に騙されてるってことなのか!?」

みらい「急いで戻ってみんなに知らせないと!!」

ドーベルモン「やめとけ、今DATSヒュプノスは倉田に乗っ取られてるのと同然だから危険すぎだ!自分達からゴキブリホイホイに入ってくようなもんだぜ!!」

ベアモン「室長も倉田にうまいこと言い包められてるクマね」

サキ「だったらどうするんだ……かずみだってまだ……」

ドーベルモン「あー、だからな。俺がシブミのオッサンに貰ってきたデータを渡さなきゃいけねぇ奴等がいるんだよ。というか、このデータを送り届けるのが俺の本当のバイトなわけ」

サキ「誰にだ!?」

ドーベルモン「だから、シブミのオッサンの娘……」

ドゴオォォォォォォン!!

ドーベルモン「うひゃあ!?」

サキ「何だあんた達は!?」

ユウリ「よう、プレイアデス!何やら余計な真似をしてくれるそうだな?」

あすみ「そんな事はユウリお姉ちゃんとあすみ達エイリアス3がさせないんだから」

サキ「エイリアス3!?双樹!?あんたもそいつらとグルだったんだな!!」

ルカ「そういう事ですね」

ロゼモン「そこのデジモンがデジタルワールドから何かデータを持ってきたそうね」

クイーンチェスモン「じゃあ、早速消えてもらおうかしら」

ドーベルモン「クーン…(何の事?僕はただのダンボールと一緒に捨てられた可哀想なワンちゃんだよ?)」

あやせ「犬のふりしてる……」

カンナ「誤魔化しはきかないよ」

リュウダモン『居合刃!!』

シュパァン!

ドーベルモン「うわっ!俺のマイダンボールが!!」

サキ「ニコ!?あんたまでそいつらと!?」

ドーベルモン「あれはニコじゃねぇ!ニコの契約の対価……コピー!!」

サキ「何だって!?」

ドーベルモン「それもシブミのオッサンに教えてもらった!」

サキ「こうなったら…進化の仕方は忘れてないな?ドーベルモン」

ドーベルモン「まだそんな耄碌する歳じゃねぇよ!」

みらい「ベアモン!」

ベアモン「クマ!」

カンナ「リュウダモン…」

リュウダモン「心得た」
926 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:48:10.93 ID:R+bHJeK30

BGM
http://www.youtube.com/watch?v=qMPM4xW_lxU&feature=related


―ベアモン進化ぁ!グリズモン!!―


―ドーベルモン超進化ぁ!ケルベロモン!!―


―リュウダモン進化!ギンリュウモン!!―


“ギンリュウモン”

成熟期 獣竜型 ワクチン

全身に堅固な和風の鎧をまとう獣竜型デジモン
見た目と異なり体は軽く、空中を優雅に漂い、非常に堅く滑らかなその鎧で敵の攻撃を受け流しながら戦う
自らの体で敵の攻撃を受け流す度胸と、敵の攻撃を寸前で見切る眼力を持って
どんな敵デジモンにも怯まない突破力抜群の攻撃を得意とする
額に旧式なインターフェースをもつ為 “プロトタイプデジモン”の進化系ではないかと推測されている
必殺技は鉄の槍を口から放ち敵を射抜く『徹甲刃(てっこうじん)』
得意技:敵の攻撃を鎧で受け流して突撃する『棒陣破(ぼうじんは)』


みらい「ギンリュウモン!?」

サキ「本当にニコじゃないんだな……奴は」

ケルベロモン「何か俺の解説無いのは何でだろ……まあいいや、久々にこの姿で決めてやるぜ!!」

グリズモン「でも、究極体がニ体グマ…!」

あすみ「カンナお姉ちゃん。自分の実力はユウリお姉ちゃんと同じだと大見得切ったんだから、あの程度の奴等お姉ちゃん一人でやってもらおうかなぁ?」

あやせ「そうそう、私達だってあんたの事認めてないんだから」

カンナ「いいよ。あんた達三下との格の違いを見せてあげるよ」

ユウリ「…よし、アタシ達はしばらく高みの見物だな」

みらい「なめやがって!グリズモン!!」

グリズモン『熊爪!!』ドッ!

ギンリュウモン「ふっ」

ヒラリ

グリズモン「グマ!?紙一重でかわされたグマ!?」

みらい「休まず攻め続けろ!!」

グリズモン「グ…グマ!!」ダッ!

ギンリュウモン「無駄だ。拙者は今ので汝の動きを全て見切った」ヒラッヒラリ

ケルベロモン「ヘビみたいにクネクネヒラヒラよけやがって!これでも喰らえ!!」

ケルベロモン『ヘルファイアー!!』

ゴオオォォォォォォ!!
927 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:49:54.85 ID:R+bHJeK30

ギンリュウモン「むっ」

ヒラリ

グリズモン「熱ちちちちちちち!!」

ケルベロモン「あ、やべ」

サキ「何やってるんだ!!」

ケルベロモン「あの鎧でっていうがよけるから!!」

サキ「でっていうって何だ!?」

カンナ「犬は犬小屋へ、ハウスだハウス」

ギンリュウモン「今度はこちらから参る…!」

ギンリュウモン『徹甲刃!!』

シュパパパンッ!!

ケルベロモン「ぐげぇ!?」

グリズモン「グマっ!!」

ギンリュウモン「つまらぬものを斬ってしまった……」

ケルベロモン「オジサン酒の席では面白いって評判なのよ!今年の忘年会はこれで決まりだ!!」ドッ!

ギンリュウモン「汝の動きも全て見切っている」

ギンリュウモン『棒陣破!!』

バゴォォォォ!!

ケルベロモン「がはっ…!」

ドサッ!

サキ「ケルベロモン!!」

シュウゥゥゥ…

ドーベルモン「やっぱ…俺はマダオか……」

あやせ「やるねぇ!」

カンナ「これが新人類となるテイマーの力だ……」

ユウリ「…だが、こんなの並のデジモンバトルだ」

ロゼモン「相手も中の下ぐらいだしね」

カンナ「なら、あれぐらいの相手なら私の本当の力を証明できるだろう」

ブロンブロンブロオオォォォォォン!!

ユウリ「ベルゼブモン!暁美ほむら!!鹿目まどか!!」

ほむら「飛鳥ユウリ…!!」

さやか「神名あすみに……」

マミ「双樹も!!」

まどか「あれがエイリアス3なの!?でも、あの子ってプレイアデスじゃ……」

杏子「シャッガイとかいうのを発動される前に、今度こそDATSヒュプノスをぶっ潰しに行こうと思ったら……」

ベルゼブモン「何か派手にやってるみてーじゃねぇか!」

UFブイドラモン「俺達も混ぜろよ」バサァ

ドーベルモン「丁度いいぜ…向こうから来てくれるとは…最後の最後で俺のツキもまだ捨てたもんじゃねぇってことかな……」

ユウリ「全員集合というわけか……」

カンナ「一気にケリをつける…!」
928 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2012/12/22(土) 12:51:39.51 ID:R+bHJeK30

〜次回予告〜


ドーベルモン「デジタルモンスター生誕15周年記念映画的番外編SS!」


まどか「テ、テイルモンが二人!?」

ほむら「別世界のテイマー……選ばれし子供達!?」


ドーベルモン「交わるはずのなかった二つの世界のテイマー達が今、交差する!!」


エンジェモン「闇のデジモンめ!」

メタルガルルモン「俺達が相手だ!」

ベルゼブモン「何か勘違いしてるみてーだが、おもしれぇじゃねぇか!!」


ウォーグレイモン「見せてくれ!君達の勇気も!!」

UFブイドラモン「おうっ!!」

デュークモン「行くぞみんな!!」


ドーベルモン『デジモンアドベンチャー×デジモン☆マギカMOVIE大戦2013!!』

レオモン「今、奇跡と魔法で冒険が進化する!」

ドーベルモン「年末年始公開予定!」


エレキモン「…え?ナニコレ?また嘘予告?」

ジジモン「嘘じゃないぞい、次回は特別番外編!PSPデジモンアドベンチャー発売記念の無印とのコラボスペシャルじゃ!!」

エレキモン「あ〜…当初のデジモン側の原作テイマーは出さないという方針はすっかりなかった事になってるなぁ……って、発売記念って発売まだ一ヶ月も先じゃねぇか!!」

ジジモン「実は、かずマギの単行本5巻が出るまで続きが書きにくいから番外編で時間稼ぎとは口が裂けても言えん」

エレキモン「お前なぁ!!」

ジジモン「てなわけでお楽しみに〜」

今回はここまで
という訳で次回は夏休みのと同じく冬休みの番外編な感じになります
投下は早くても大晦日ぐらい
遅けりゃ正月の終わりくらいの投下になります
そして、その後はマジでかずマギ最終巻が出るまで休載するかもしれません……申し訳ありません
ではまた
929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 22:14:35.86 ID:t0XEYKLDO
な、なんだってー!!

ゲーム買おうか悩んでる。
リデジは途中で投げちゃったしなー
930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 23:55:20.61 ID:1hPM6gg20
これは期待せざるを得ない
そういやアドベンチャーのゲームで完全体までだった
主人公側デジモン達が究極体になるって言ってたな
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/25(火) 13:21:50.11 ID:k4Ik6YBC0

今日はクリスマスだな
デジモン達がどのようなクリスマスを過ごしているか気になる
932 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 12:03:14.54 ID:6tdzC7ASO
今日の夕方東京MXでウォーゲームが放送だってね
933 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 13:17:29.80 ID:QOf6rRe80
新年あけましておめでとうございます

>>929
実は>>1も投げてたのを再開してついこの間クリアしたばっかです
オメガモンでラスボスを倒しましたけどベルゼブモンやデュークモンも育てたいから強くてニューゲームしようかなぁ…

>>930
今回の番外編はそれの宣伝も兼ねて…
ステマSSになっちまうな…

>>931
そういや、去年トナカイっぽいデジモンっていたっけ?と聞いたけどいましたね
ムースモンってアーマー体が

>>932
画質が凄まじかったですね
それでも十分楽しめました!
本編も再放送してほしいなぁ…

というわけで今回は新春特別スペシャルの劇場版的番外編です
まどか組はまたもや本編の流れシカトで今度はリアルワールドにいるはずがデジタルワールドにいます
そして、無印組の時系列はウォーゲームの後で02前
無印のキャラの口調や性格に違和感あるかもしれませんがご容赦ください

では投下
934 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 13:21:22.57 ID:QOf6rRe80

〜ゲンナイホーム〜

ミミ「みんな〜、ハッピーニューイヤー!」

パルモン「あけましておめでとうミミ!」

ミミ「パルモン元気してた?」

パルモン「ミミも元気そうね」

ミミ「21世紀もミミは元気に行くよ〜!」

ピヨモン「空〜会いたかったよ〜」

空「あらあら、ピヨモンは相変わらずなんだから」

ゴマモン「中学はどうだ丈?」

丈「ボチボチだね、僕も医者を目指して頑張ってるよ」

ヒカリ「テイルモン、また会えたね」

テイルモン「ヒカリ…」

パタモン「たけりゅ〜!」パタパタ

タケル「パタモ〜ン!」ダッ!

ヤマト「おい、タケル!急に走ると危ないぞ!そこに石が落ちてるし躓いて転んでそっちの池に落ちて風をこじらせたらどうするんだ!!」

ガブモン「ヤマト……?」


“ガブモン”

成長期 爬虫類型 データ

毛皮を被っているが、れっきとした爬虫類型デジモン
とても臆病で恥ずかしがりやな性格でいつもガルルモンが残していったデータをかき集めて毛皮状にしてかぶっている
他のデジモンから恐れられているガルルモンの毛皮をかぶっているため、身を守るための保護の役目もしている
毛皮をかぶると性格が180°変わってしまう
必殺技は『プチファイアー』



ヤマト「ああ、ガブモン。久しぶりだな」

ガブモン「あ、うん…ヤマトも調子はどう?今年で小学校も卒業で春から中学らしいけど―」

タケル「痛っ!」ドテッ!

ヤマト「!!」

ヒカリ「タケル君が石につまずいて転んじゃった!」

パタモン「大丈夫タケル!?」

ヤマト「タケルうぅぅぅぅぅぅーっ!!」ドッ!

丈「うわっ!?」

ヤマト「タケル!?擦りむいて血が出てるじゃないか!急いで手当てしないと!おい、ゲンナイのジイさん!消毒剤と絆創膏持ってこい!!傷口にバイ菌が入らないうちに早くっ!!!」

ガブモン「ヤマト落ち着いて!」

タケル「これぐらい平気だよお兄ちゃん」

太一「タケルだってもう立派な男の子だもんな」

アグモン「僕達デジモンと共に選ばれし子供として二年前の冒険でいろんなデジモンと戦い抜いたんだもんね」
935 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 13:26:05.36 ID:QOf6rRe80

“アグモン”

成長期 爬虫類型 ワクチン

成長して二足歩行ができるようになった、小型の恐竜の様な姿をした爬虫類型デジモン
まだ成長途中なので力は弱いが、性格はかなり獰猛で恐いもの知らず。両手足には硬く鋭い爪が生えており
戦闘においても威力を発揮する
力ある偉大なデジモンへの進化を予測させる存在でもある
必殺技は口から火炎の息を吐き敵を攻撃する『ベビーフレイム』


太一「そうだなアグモン、あの冒険からもう二年かぁ……」

光子郎「正確には一年と五ヶ月です。2001年はまだ始まったばかりですから」カタカタ

テントモン「光子郎はん、何して今更パソコンでワテらのデータを見とるんでっか?」


“テントモン”

成長期 昆虫型 ワクチン

硬い甲殻を持つが、まだ攻撃性の低い昆虫型デジモンの原初タイプ
前肢に1本、中肢と後肢に4本の硬質爪を持ち、特に中肢は人間の手並に器用に物をつかんだりできる
進化型にあたる他の昆虫型は闘争心しか持たないが、この時点では自然を親しむ感情が残っているようで
花の匂いを嗅いだり木陰で昼寝をしたりといった、のんきな生態を見せる
一応持っている必殺技は、羽で増幅させた静電気を飛ばす『プチサンダー』


光子郎「いえ、ちょっとデジモンアナライザーの作動チェックを」

ヤマト「タケル、最近どうだ?学校でいじめられてたりとかしてないか?もし何かあったら俺に言うんだぞ!俺がそいつらをぶっ飛ばしに行ってやるからな!!」

ガブモン「ヤマト何か変だよ……」

ピヨモン「確かにタケルに対してちょっと過保護気味だったけど……」

ゴマモン「あそこまで酷くなかったよな?というか二人共二年前の冒険でひとり立ちしたんじゃないのかよ?」

空「ヤマトの方はまだタケル君離れができていなかったのよ……」

タケル「心配ないよ、クラスのみんな友達だよ」

ヤマト「そうか、クラスメイトには問題無しか。でもな、担任の教師とかにも注意するんだぞ。奴等教師という人種はタケルの様な可愛い小学生をつまみ食いするために小学校教師をやってるんだからな。女子高生と結婚するのが目的で女子高の教師になった奴の様に」

テントモン「あかん、ブラコンが悪化しとりますわ」

丈「とりあえず全国の教師のみなさんに謝ろうか」

パルモン「てゆーかヤマトってあんな性格だったっけ……?」

タケル「ボクの担任の先生は男の人だよ」

ヤマト「男だからこそ危険なんだぞ!!」

ヒカリ「どういう意味なのかな?テイルモン」

テイルモン「私には人間の事はさっぱりだわ」

太一「ヒカリはまだ知らなくていい!!」

ゲンナイ「選ばれし子供達よ。よく来てくれたのう」

光子郎「ゲンナイさん、ご無沙汰です」

太一「今度は何の用だよジジイ?俺達全員を呼び出して。あと、お年玉くれ」

空「またこの世界に異変が起こったんですか?」

ミミ「この前あたし達の紋章の力を使って四聖獣とかいうデジモンの封印を解いたからデジタルワールドの歪みは完全に正されたんじゃないの?」

ゲンナイ「いや、今のところお主たちの活躍のおかげでこの世界は平和そのものじゃよ」

ヤマト「じゃあ何だ?まさかお前もタケル目当てなのかジジイイィィィィィ!!!」

ガブモン「違うよヤマト!!」

パタモン「こいつ本当にヤマトなの?」
936 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 13:29:30.29 ID:QOf6rRe80

ゲンナイ「実はある者に頼まれてな、こことは別の世界を救う為に手助けしてほしいそうじゃ」

丈「こことは別の世界って…?」

光子郎「このデジタルワールドとも僕達の現実世界とも違う世界ですか?」

ゲンナイ「左様」

ミミ「まさかその世界に行ったらあたしとパルモンが合体しちゃうって事はないわよね!?ほら、ヴァンデモンの城から現実世界に戻る時にそんな話したじゃない!」

ゲンナイ「安心せい。次元が安定したゲートからその世界へ行くから、お主らの身体もちゃんと復元されるはずじゃ」

タケル「その世界にもデジモンがいるの?」

ゲンナイ「うむ、何やらその世界の子供達とデジモンの力だけでは厳しいらしくての……」

ヒカリ「その世界にもわたし達の様な選ばれし子供がいるんだ」

ミミ「どんな人達なのかな?カッコイイ男の子とかいるのかな!」

太一「ミミちゃん…それじゃあまるで俺達が微妙みたいな言い方じゃないか……」

ミミ「だって、丈先輩は眼鏡だし、光子郎君はパソコンオタクだし」

丈「眼鏡関係ないよね!?ていうか、二年前みんなと別行動取った時に君に付いて行ってあげたの忘れたの!?」

ミミ「それは感謝してますけど……それはそれ、コレはコレって感じで」

丈「ああ、そう……」

ミミ「ヤマトさんは顔は良いけどブラコンだし」

太一「それは否定のしようがないな」

ヤマト「え?何か言ったか?」

ミミ「太一さんには空さんがいるし」

太一「な…な、何言ってんだよ!!」

ミミ「去年の春休みの誕生日プレゼントの件以来どうなんですか〜?あれから進展しましたか〜?」

アグモン「どうなの太一〜?」ニヤニヤ

太一「アグモンお前何ニヤついてんだよ!!」

ミミ「でも、油断しない方がいいですよ。女心は秋の空模様のように変わりやすいって言いますし」

パルモン「空だけに?」

ミミ「誰か他の男の子に取られちゃうかもですよ?」

太一「だからあ!俺とあいつはそんなんじゃ……」

空「どうしたの太一?」

太一「あ…いや、何でもないよ空!何でもないから!!」
937 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 13:38:42.62 ID:QOf6rRe80

ゲンナイ「それでは早速、その世界に行ってもらうが準備はいいかの?」

ヤマト「待ってくれよ!俺達、紋章の力を使ってしまったせいでガブモン達は完全体以上に進化させにくくなったんだろ?それなのにそんな危険な世界にタケルを連れていけるか!!」

太一「ヤマトの最後の一言は置いとくとして、確かにアグモン達を進化させられない俺達が行ったところで役に立つのかよ!?」

ゲンナイ「あくまで進化させにくくなっただけじゃ。紋章の力が無くともお主達がデジモンを信じればいつだって完全体への進化はできるはずじゃ」

丈「楽観的だな…信じればって言われても……」

ゴマモン「何だよ丈!オイラの力が信じられないって言うのか?」

丈「それでも究極体に進化できるのはアグモンとガブモンだけだし……」

タケル「パタモンが完全体に進化したホーリーエンジェモンはダークマスターズのピエモンに勝ったよ!」

パタモン「えへへ…」

ヤマト「そうだったなぁ!流石俺の弟タケルだ!お前がいなきゃあの時俺達は全滅だったもんなぁ!よーしよしよしよし!!」

ゴマモン「オイラだって完全体のズドモンで究極体のメタルエテモンに大ダメージ喰らわせたぜ!」

丈「そうだったね!でも、トドメはレオモンが……あっ…!」

ミミ「そう、レオモンの犠牲であの時は……」

丈「ゴメン、ミミ君……」

ミミ「ううん、いいんです…だから、その世界のデジモン達も守るために……」

パルモン「今のあたし達ができる事をやって力になればいいのよ!」

太一「よしっ!覚悟を決めたぜ!また一緒に戦ってくれるなアグモン?」

アグモン「任せてよ太一!僕と太一ならどんな世界でも戦えるよ!」

太一「帰ったらクウガの新春スペシャルを見るんだからな!」

ヒカリ「お兄ちゃんったら、来年で中学生なのに特撮なんて…」

太一「面白いものは面白いんだよ!きっと21世紀は仮面ライダーの時代が再び来るぞぉ!アグモンも一緒に見るか?」

アグモン「僕がまた太一の世界に行くのは無理だよぉ」

太一「そうか…でも、いつかデジモンと人間の世界を自由に行来できる時代も来るといいな……」

ゲンナイ「では、ゲートをオープンするぞ」

シュオォォォン…

光子郎「ここから更なる異世界に…どんな世界なんだろう……」

テントモン「光子郎はんの探究心がくすぐられますなぁ」

光子郎「その石板とカード…ヴァンデモンの城にあったやつと同じですね」

ゲンナイ「光子郎に教えてもらった通りの箇所に置いてゲートを開いたのじゃ」

光子郎「それなら、このゲートは大丈夫ですね」

太一「それじゃあ、出発進行だ!」

一同「おーっ!!」

シュオオォォォン…

ゲンナイ「健闘を祈るぞー!…ありゃ?ここは…アグモンじゃなくってゴマモンのカードじゃったか?」
938 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 13:42:09.74 ID:QOf6rRe80

〜別次元のデジタルワールド・森林エリア〜

ピノッキモン「キャハハハ!選ばれし少女達、新年おめでとう!今年こそ、殺してあげるよ。ダークマスターズを代表してこの僕ウィンドガーディアンズのピノッキモンが!!」

エンジェウーモン「ピノッキモン!性懲りも無く!!」

ベルゼブモン「こっちこそ今日こそ逃がさねぇぜピノキオ野郎!!」

ジュレイモン「ピノッキモン様、ここはワシとウッドモン部隊にお任せください」

ウッドモン「ウッディ!!」


“ウッドモン”

成熟期 植物型 ウィルス

枯れ果てた大木の姿をした植物型デジモン
普段は普通の木になりすまし、そばを通りかかるデジモンを捕まえてはエネルギーを吸収して生きている
また、木の根のような足で移動することもできる
性格は狂暴で、怒らせると攻撃の手を休めることは無い
硬い木の幹を持つため防御力は高いが火に弱く、メラモンやバードラモンなどの火炎系デジモンが非常に苦手であり、敵対視している
必殺技は枝状の腕を伸ばして敵を突き刺し、エネルギーを吸い取ってしまう『ブランチドレイン』



“ジュレイモン”

完全体 植物型 ウィルス

ウッドモンが更に進化し、非常に高い知性とパワーを得たデジモンがジュレイモンである
樹海の主と呼ばれ、深く暗い森に迷い込んでしまったデジモンを更に深みに誘い込み
永遠にその森から抜け出せなくしてしまう恐ろしいデジモンでもある
身体からは幻覚を見せる霧を発生させ、森の深みに誘い込み、枝のような触手やツタで敵を取りこんで自らの栄養としてしまう
長生きしているウッドモンを見かけたら、ジュレイモンに進化する前に倒すことが得策だろう
必殺技は頭部の茂みに生える禁断の木の実『チェリーボム』
甘い香りに誘われて、この木の実を口にすれば確実な死が待っている


さやか「動く木がウジャウジャいて気持ち悪い……」

杏子「でも、雑魚ばっかだな」

マミ「全部片付けるのには時間がかかりそうだけど」

ほむら「まどか、あなたは私が守るから安心して」

まどか「いいよほむらちゃん。わたし、もっと後ろに下がってるからほむらちゃんはベルゼブモンのアシストを……」

ほむら「いいえ、魔法少女に変身できないあなたを私が守らなくては」

ウッドモン達「ウッデャアァァァー!!」ドッ!

QB「来るよ!」

ブイドラモン「よっしゃあ!任せろぉ!!」
939 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 13:45:31.87 ID:QOf6rRe80

グラウモン『エキゾーストフレイム!!』ボッ!

ガルゴモン『ガトリングアーム!!』ダダダダダダダダッ!

ドゴオオォォォォォン!!

ブイドラモン『ハンマーパンチ!!』ドゴッ!

QB「ウッドモンに対して迂闊に接近戦に持ち込んでは駄目だ!」

ウッドモン『ブランチドレイン!!』

シュワァァァァ…

ブイドラモン「うぐあっ!ち…力が吸い取られる……」

ウッドモン「みんなもこいつのデータを吸い取ってやれ!」

ウッドモン達「ウッディー!!」

ブイドラモン「や…やばい……!!」

さやか「そうはさせるかぁ!!」

ズババババッ!!

ウッドモン達「ギャアアアアーッ!!」ズバァン!

ブイドラモン「わ…悪いさやか!手間かけさせちまって!」

さやか「気にしない気にしない!デジモンのフォローをするのがテイマーなんだからさ!」

ジュレイモン『チェリーボム!!』バッ!

ドゴオォォォォォォォン!!

ガルゴモン「うわぁ!ジュレイモンのさくらんぼ爆弾だ!」

ピノッキモン「キャハハハハ!殺っちゃえジュレイモン!」

ジュレイモン「お前達の亡骸をワシに飾り付けするのも悪くないのう!」

マミ「クリスマスツリーはもう季節はずれよ!」

ジュレイモン「さあ、もっとかかれいっ!ウッドモン達よ!!」

ウッドモン達「ウッディディディディ!」ワラワラ

グラウモン「杏子!キリがない!」

杏子「毎度のこと数で攻めてくるパターンはメンドクセーなぁ!!」

ベルゼブモン「そんな時はアタマを潰すのが手っ取り早い!ジュレイモンとピノッキモンをぶっ潰す!」

ブイドラモン「このウッドモンの大群を突破しなきゃ奴等の所まで行けないぞ!?」

ベルゼブモン「こういう時の為のアレだ。おい、ほむら!ベヒーモスを出してくれ!それで一気にウッドモンの大群を突っ切る!」

ウッドモン「お嬢ちゃんの樹液吸い取らせてー!」ドッ!

まどか「きゃあっ!」

ほむら「まどか!」ドドドドッ!

ドゴオォォォォォォン!!

ほむら「まどかに手出しはさせないわ!」

ベルゼブモン「ほむら!ベヒーモスだ!盾からベヒーモス出せ!!」

ほむら「ウッドモン達がまどかを狙って来るから手が離せないわ!!」ドドドドドドッ!

ベルゼブモン「だぁーっ!まどかのお守りはオメェじゃなくてパートナーデジモンの腐天使の役目だろ!!」

エンジェウーモン「何グダグダやってんのよ!」バサァ

ベルゼブモン「あっ!あの女っ!!」
940 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 13:47:16.36 ID:QOf6rRe80

ジュレイモン「何じゃと!?」

エンジェウーモン「ふふっ、オジイちゃんの割には立派な形をしてるから惜しいけど…」

エンジェウーモン『ヘブンズチャーム!!』ピカアァァァァ!

ジュレイモン「メリクギャアァァァァァァァーッ!!」

ドガアアァァァァァァァァァァァン!!

ガルゴモン「エンジェウーモンがウッドモンの大群を突破してジュレイモンを討ち取った!」

ブイドラモン「そりゃ飛んで行けばあっという間だよな」

ピノッキモン「ジュ…ジュレイモンが……!!」

ウッドモンA「長老がやられた!」

ウッドモンB「もうダメだ!逃げよう!」

ワラワラワラ

ピノッキモン「あ、お前らー!勝手に逃げるなー!!」

エンジェウーモン「あなたの人望の無さが伺えるわね。さあ、観念しなさい!!」

ピノッキモン「くっ…!」

ピノッキモン『ブリットハンマー!!』ドドドッ!

ドゴォン!

エンジェウーモン「うっ!?」

ピノッキモン「覚えてろよバカバカバーカ!」ダッ!

さやか「また逃げられた!」

ベルゼブモン「ちっ!腐天使じゃなくて俺だったらしくじらずにピノッキモンも仕留められたのによ!」

エンジェウーモン「うっさいわね!あんたこそグズグズやってたくせに!」

ベルゼブモン「それもこれもほむら!お前がさっさとベヒーモスを出さなかったせいだ!」

ほむら「まどかを守る事が最優先よ」

ベルゼブモン「オメーはまどかとパートナーの俺どっちが大事なんだ!!」

ほむら「愚問ね、まどかよ」

ベルゼブモン「あー、そうだったなー。そりゃ確かに愚問だったなー……」

さやか「こいつのまどコンは今に始まった事じゃないしね」
941 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 13:49:58.22 ID:QOf6rRe80

まどか「ほむらちゃん…わたしを守る事よりパートナーデジモンを…ベルゼブモンの事をもっと大切にしてあげてよ……」

ほむら「まどか…私は幾多もの平行世界であなたを失ってきたわ…だから、この世界では今度こそ…絶対にあなたを失うわけにはいかないのよ……」

まどか「ほむらちゃんのその気持ちはわかってるよ…でも自分で戦う力がないけど、わたしにだってパートナーデジモンのエンジェウーモンがいるんだし……」

エンジェウーモン「そう、まどかはパートナーの私が守るから、あなたはその馬鹿の面倒をちゃんと見なさい」

ベルゼブモン「おい、テメェ今馬鹿って言ったなコラ腐天使」

エンジェウーモン「何よ?本当の事でしょ?」

ベルゼブモン「だいたい、テメェがちゃんとまどかを見てりゃなぁ!!」

エンジェウーモン「だから、あんたのテイマーがまどかに付きっ切りだからでしょ!!」

ブイドラモン「まあまあお二人さん……」

QB「おや?」

マミ「どうしたのQBモン?」

QB「この近辺の時空が乱れている…これは……」

杏子「何が起こるんだよ?」

QB「デジタルゲートがオープンする!何かがこの世界にデジタイズする!」

さやか「リアルワールドからテイマーが来るって事!?」

QB「そんな情報僕は聞いていない!」

エンジェウーモン「とにかく!ここから早く離れたほうがいいわ!!」

まどか「どうして!?」

QB「ゲートからのデジタイズの衝撃に巻き込ま―」

シュオオォォォ…

ドゴオォォォォォォン!!

ベルゼブモン「ぐあああぁぁぁぁぁ!?」
942 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 13:52:08.63 ID:QOf6rRe80

さやか「痛ててて…何が一体どうなってんのよ!?」

杏子「わっかんねぇ…時空が歪んだと思ったら空から何か降ってきてその衝撃で吹っ飛ばされて……」

マミ「あら…?鹿目さんと暁美さんは?」

テリアモン「今ので別の所へ飛ばされたのかな?」

ギルモン「杏子!杏子!」

杏子「何だよギルモン!こんな時に……」

ギルモン「あの子たち誰?」

杏子「あの子たちって……?」

パルモン「ミミ、大丈夫?」

ミミ「痛ったぁい!もうっ!安全なゲートじゃなかったのぉ!?」

光子郎「まあ、僕らが別の世界に来る時は決まって毎回こんな感じですから……」

テントモン「勘弁してほしいわぁ」

丈「それにしても…ここ、本当に別世界のデジタルワールドなの?」

ゴマモン「みたいだな」

さやか「何…あの子達……?」

マミ「デジモンを連れている…新たなテイマー……?」

杏子「でも、野郎もいるぜ?」

空「大変!太一やヤマトがいないわよ!!」

ピヨモン「きっと別の場所に落っこちたのよ!」

丈「急いで探さないと!!」

ブイモン「あのー……」

ゴマモン「ん?何だよお前?」

ブイモン「ゴマモン?ゆまは一緒じゃないのか?」

ゴマモン「はぁ?何言ってるんだよ?」

杏子「何って、お前のパートナーじゃないかよ」

ゴマモン「オイラのパートナーはそこの冴えないダメガネの城戸丈だぜ」

丈「おいおい、冴えないダメガネって……自分のパートナーをそんな卑下するなよ……」

ゴマモン「ま、丈の悪口を言うのを許されるのはパートナーであるこのゴマモンだけだぜ。それ以外の奴が丈の事悪く言ったらぶっ飛ばすからな?」

杏子「ゆまのゴマモンじゃないのか…?」

ギルモン「声はおなじだけどニオイが全然ちがう!」クンクン

杏子「そういえば“だってばよ”って口癖も使わねぇしな……ゴマモン違いか?」
943 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 13:55:22.71 ID:QOf6rRe80

光子郎「そうか、あなた達がこの世界の選ばれし子供達ですね」

さやか「子供達?いや、まあ、選ばれし少女だけど……」

光子郎「え?」

ミミ「若干一名…子供とは言えないモノを胸にぶら下げてる人がいるわね……」

マミ「?」

丈「ああ…確かに子供じゃないね……」

空「丈先輩、何鼻の下伸ばしてるんですか!」

丈「い…いや!決してそんな不純な考えは!!」

ゴマモン「スケベだな丈は」

光子郎「思春期の男子としては健全な思考です」カタカタ

テントモン「そうでっか、丈はんは思春期真っ盛りでんなぁ」

丈「光子郎ぉ!!そういう君だってパソコンいじるフリをしながら彼女の胸をさっきからチラ見してるじゃないかっ!!」

光子郎「何の事でしょうか丈さん」カタカタカタカタカタチラッ

丈「ポーカーフェイスを装っていてもキーボードをデタラメに打ってるのが動揺の証拠になってるぞ!!」

テントモン「光子郎はんも男の子だったんですわ」

ミミ「何よ!近くにも美少女二人いるのに!!」

パルモン「ボディの方が重要なのよ、あの二人的には」

空「太一もそうなのかしらね……」

杏子「で、そこのマミの乳に見とれてたスケベ野郎二人もテイマーなのか?」

丈「スケベ野郎って…そんな身も蓋もない言い方しなくても……」

ミミ「テイマー?」

光子郎「この世界ではデジモンを持つ者をそう呼称するようですね」

マミ「男の子がテイマーになるっていうのは……」

さやか「例外的にまどかの因果とか何かの影響を受けてるらしいたっくんぐらいだけだと思ってたけど……」

空「この世界って女の子しかデジモンを持てないの?」

杏子「基本的にはな」

テントモン「難儀な世界でんな〜……」

さやか「っていうか、この世界って事は…あんた達、別の世界から来たって事?」

光子郎「ええ。こことは違うデジタルワールドから…そして、あなた達が元いた世界とは違う人間界から僕達はやってきました」

ブイモン「へーそうなんだ」

ピヨモン「あんまり驚かないのね?別の世界から来たのよ?」

テリアモン「僕達の仲間にもそういうの何人かいるし〜」

光子郎「そうですか…その方達にも会ってみたいですね……」
944 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 14:01:16.50 ID:QOf6rRe80

空「自己紹介が遅れたわね!あたしは武之内空。小学六年生で、こっちがパートナーのピヨモン」

ピヨモン「よろしくね!」

光子郎「僕は泉光子郎、小学五年生です」

テントモン「ワテが光子郎はんのパートナーテントモンですわ。よろしゅう」

杏子「こいつも関西弁なのか……」

ミミ「あたしも五年生!太刀川ミミよ!」

パルモン「あたしはパルモン!」

ブイモン「…お前のテイマーの能力も精神攻撃だったりしないよな?」

パルモン「能力?ミミの得意技ならウン―」

ミミ「パルモ〜ン?何言おうとしてるのかな〜?」

パルモン「い、言わないわよミミ!だから許してちょうだい!!」

ブイモン「何だ?」

丈「続けていいかな…?城戸丈、中学一年。一応このメンバーの中では最年長だ」

ゴマモン「ちょっと頼りない最年長だけどな」

丈「…この生意気なのが僕のパートナー。君達の友達にもゴマモンがいるみたいだね」

杏子「ま、アイツもこんな感じの性格だぜ」

さやか「みんなあたし達より年下なんだね…それじゃあ今度はこっちの番だね。あたしは美樹さやか。中学二年生」

ブイモン「さやかの相棒ブイモンだ!」

杏子「佐倉杏子、学校はズルるけてる」

ギルモン「ギルモンはギルモン!」

テリアモン「僕テリアモン〜」

マミ「テリアモンのテイマー巴マミ、中学三年生よ」

ミミ「すっごい年上!」

さやか「コラコラ、それじゃあマミさんが年増みたいな言い方ではないか」

マミ「美樹さん、ティロられたい?」

さやか「スイマセンゴメンナサイです」

ミミ「空さんも大人っぽさなら負けてないわよ!」

空「ミミちゃん、遠回しにあたしの事オバサン臭いって言ってるわよねソレ?」

ミミ「スイマセンゴメンナサイです…って、邪推しすぎですよ空さん!」

パルモン「でも、そのワガママボディも納得!」

ミミ「あたしも中学に上がったらそれぐらいに進化できるのかな〜……」
945 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 14:02:45.40 ID:QOf6rRe80

杏子「で、お前らは何しにこの世界に来たんだよ?」

ゴマモン「オイラ達はな、お前達を助太刀するためにこの世界に来たんだぜ!」

ギルモン「ボクたちを助けに?」

ブイモン「手伝ってくれるのなら助かるけど……」

テリアモン「君達強いの〜?」

テントモン「甘く見ては困りますなぁ。ワテ等はワテ等のデジタルワールドを支配していた邪悪なデジモンを打ち倒したんやで」

杏子「自分達の世界の平和は既に取り戻してるって事か?なら、その実力見せてもらおうじゃん」

ギルモン「デジモンのニオイ…!」クンクン

杏子「ちょうど奴さんのお出ましのようだしなぁ…!」

サンティラモン「シャアァァァァァァーッ!!」ニョロロッ!

ライノモン「さあ、ゲームスタートだぁ!」

マンタレイモン「今日の運勢は……」

マミ「あのデジモンは!!」

光子郎「見たこと無いデジモンだ…デジモンアナライザーでデータを……あれ?表示されないぞ?」カタカタ

杏子「何だよ?お前のデジモンアナライザーってパソコンに入ってるのか?」

さやか「しかも何か古いパソコンだね……」

光子郎「古いパソコンって…確かに最新型じゃありませんが中身は僕やゲンナイさんが手を加えているし…OSもついこの前アップデートしたばっかりですし……」

杏子「あのデジモン達のデータはアタシのデジヴァイスで見てやるよ」スチャッ
946 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 14:05:53.62 ID:QOf6rRe80

“ライノモン”

アーマー体 哺乳類型 フリー

“奇跡のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体の哺乳類型デジモン
クロンデジゾイド製の鎧に身を包んでおり、この鎧は分厚い装甲になっているのと同時に
表面が鏡面になっているため物理攻撃はおろかレーザー系の攻撃であっても破壊することはできない
また動きが鈍そうに見えるが余りあるパワーを使って体を動かすので
体格に対し異常といえるほどの素早さで移動することができる
必殺技は鎧に埋め込まれた宝玉『アイン・ソフ・オウル』から放たれる光をバリアーの様に身を包み敵に突進する『アトミックバースト』
この技を受けたデジモンはデータ最小の単位である「0」と「1」のデジタルデータに分解されて元に戻ることはない


“マンタレイモン”

アーマー体 水棲型 フリー

“誠実のデジメンタル”のパワーによって進化したアーマー体の水棲型デジモン
その姿から、攻撃的なスピードタイプのデジモンのように見られるが
実際は逆で広いネットの海を優雅に泳ぐ、穏やかな性格のデジモンである
しかし、その特殊な体型のためレーダー で捕えることが難しく“深海のスティルス”と呼ばれており
マンタレイモンを悪用する者の中には偵察用に利用したり、水中爆撃用として扱われてしまうことが多い
そのために乱獲され絶滅の危機に瀕していると言われている
また、このマンタレイモンに襲いかかったデジモンは、尾に存在する電気針=スタン・ニードルの強烈な一撃で必ず返り討ちにあう
必殺技はスタン・ニードルを使って、敵デジモンの体を刺し貫く『パラライズテイル』


杏子「蛇、サイ、エイって…何だその組み合わせ!ユナイトベントでもする気かぁ!?」

光子郎「あなたのデジヴァイスにはデジモンアナライザー機能が搭載されているのですか!?アーマー体……?」

さやか「いや、この世界のデジヴァイスじゃ標準搭載だし」

ミミ「それにあたし達のデジヴァイスより画面大っきい!」

さやか「ああ、これスマホと同じ操作でね」

ミミ「すまほ?何それ?」

さやか「スマホを知らないってあんた……どんだけ田舎者?」

ミミ「田舎者とは失礼ねっ!あたし達お台場に住んでるバリバリの都会っ子よ!!」

さやか「マジ?お台場!?じゃあ、デッカイガンダムとかいつでも見に行けたの!?」

丈「ガンダム?フジテレビもやっと復興しかけたというのに何でそんな物が……」

サンティラモン「お前ら…訳わからん会話で俺をイライラさせるな……!!」

テリアモン「あの蛇のデジモンは……確かデーヴァのサンティラモン!!」

マミ「前に倒したはずよ!?」

ライノモン「ピエモン様が復活させたのさ!君達の世界じゃ今年は巳年だっていうから!」

サンティラモン「俺のイライラがおさまるのなら四聖獣だろうがダークマスターズだろうが関係無い……」

空「この世界にもダークマスターズ!ピエモンが居るの!?」

光子郎「確かに今年は2001年…巳年ですが……」

杏子「は?2013年だろ?」

光子郎「え…?」

ライノモン「さあて、ゲームの……」

サンティラモン「祭りのはじまりだぁ!!」ドッ!

テントモン「来まっせぇ!!」

ピヨモン「空!」

空「みんな!進化よ!!」
947 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 14:09:00.67 ID:QOf6rRe80

BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0

―ピヨモン進化ぁぁぁぁぁ!バードラモン!!―

―テントモン進化ぁぁぁ!カブテリモン!!―

―パルモン進化ぁぁぁ!トゲモォン!!―

―ゴマモン進化ぁぁぁ!イッカクモン!!―

―ブイモン進化ぁぁぁ!ブイドラモン!!―

―ギルモン進化ぁ!グラウモン!!―

―テリアモン進化!ガルゴモン!!―


“トゲモン”

成熟期 植物型 データ

巨大なサボテンの姿をした植物型デジモン
体内に栄養素データを保存することができ、何も無い砂漠地帯でもしばらくは生きていくことができる
その表情からも見てとれるように、普段は何を考えているか全く分からず、1日中ボーッとしていることがほとんど
しかし、ひとたびトゲモンを怒らせるとその形相が一変し、暴れ出して手が着けられなくなる
必殺技は腕先のトゲを更に硬質化させてバンバン殴る『チクチクバンバン』


トゲモン「久しぶりに行っくぞぉ!!」

ミミ「頑張ってねトゲモン!」

サンティラモン「俺の宝鉾……食うか?」

サンティラモン『クリシュナ!!』

シュバァン!!

ブイドラモン「ぐっ!!」

サンティラモン「ま、食えんだろうがな……」

杏子「だったら、アタシのグラウモンの必殺技食うかい!!」

グラウモン『エキゾーストフレイム!!』ボッ!

ドゴオォォォォォン!!

サンティラモン「ちっ…!何故だかわからんが赤い竜のデジモンにはイライラする……!!」

カブテリモン『メガブラスター!!』シュゴォン!

イッカクモン『ハープンバルカン!!』ドンッ!ドンッ!

ドゴォン!

ライノモン「そんな攻撃じゃあ俺のクロンデジゾイドアーマーを砕く事はできないよ!」

ライノモン『アトミックバースト!!』ドドドドドドドッ!

ドシンッ!!

イッカクモン「うわっ!」

丈「イッカクモン!!」

光子郎「あのアーマー体とは……」

杏子「あのアーマー体デジモンは完全体並の強さだと思った方がいいみたいだね…!」
948 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/01(火) 14:11:07.11 ID:IwEGof3l0
最終回は無印、02、テイマーズ。フロンティア、セイバーズ、クロスウォーズ勢全部出るのか?
出来ればVジャンプの00もゲストで……
949 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 14:12:09.29 ID:QOf6rRe80

バードラモン『メテオウィング!!』バサァ!

トゲモン『チクチクバンバン!!』シュバババババッ!

マンタレイモン「その攻撃……見えている!」シュッ!

ミミ「そんなっ!!」

マンタレイモン『パラライズテイル!!』

バリバリバリッ!!

バードラモン「あぁ!!」

トゲモン「しびれるうぅぅー!!」

マンタレイモン「占い通りだ」

ミミ「トゲモンしっかりしてよ!」

空「このままじゃ……!」

サンティラモン「ハァァ…!」

ビシッ!バシィン!

カブテリモン「ぐあっ!あかん…敵いまへん!」

グラウモン「グラウゥゥ…!」

ライノモン「もうゲームセットかな?」

サンティラモン「…つまらん……消えろ、そろそろ……!!」

さやか「あたし達のパートナーの力がこんなもんだと思うな!」

マミ「完全体に進化よ!」
950 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 14:14:55.41 ID:QOf6rRe80

BGM
http://www.youtube.com/watch?v=qMPM4xW_lxU&feature=related


―グラウモン超進化ぁ!メガログラウモン!!―


―ガルゴモン超進化!ラピッドモン!!―


―ブイドラモン超進化ぁぁぁぁ!エアロブイドラモン!!―


マンタレイモン「何!?」

サンティラモン「面白い……」

メガログラウモン『ダブルエッジ!!』

ジャキイィィィン!!

サンティラモン「ぐおっ…!!」

エアロブイドラモン『ドゴンインパルス!!』

ジュゴォン!!

ライノモン「わあっ!?」

イカックモン「くっ…!あいつらだけにいい格好させてたまるか!」

カブテリモン「光子郎はん!ワテ等も完全体に進化させてくれなはれ!」

光子郎「だ…駄目です…やはり紋章の力を失った僕達じゃ……」

空「バードラモンを超進化させられない……!!」

バードラモン「そんなぁ!!」

杏子「おいおい…究極体どころか完全体にも進化させられないって……」

イッカクモン「ぐっ!!」

ラピッドモン「マミ、手伝って!派手に決めよう!」

マミ「いいわよ!」パッ!

ミミ「えっ!?何その衣装!?」

空「急に服が変わった!?」

ラピッドモン『ラピッドファイア!!』ドンッ!

マミ『ティロ・フィナーレ!!』ドンッ!

サンティラモン「!!」シュルッ!

ライノモン「えっ!?」グイッ!

ドゴオオオォォォォォォォォォン!!

ラピッドモン「やった!?」

マミ「いえ…仲間を盾に……!?」
951 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 14:18:03.66 ID:QOf6rRe80

ライノモン「お…お前ぇ……!!」プスプス…

サンティラモン「近くにいた、お前が悪い」

ライノモン「う…うおぉぉぉぉぉ!!」ドドドドドッ!!

丈「こ、こっちに突っ込んでくるぞ!?」

ミミ「きゃああぁぁぁぁ!!」

杏子「マミ達の攻撃で奴のアーマーは脆くなってるはずだ!アタシ達でも行けるぞさやか!!」パッ!

さやか「オーケー杏子!」パッ!

空「さやかさんと杏子さんも変身した!?」

杏子「うりゃぁ!!」

さやか「てりゃぁ!!」

ズバッ!ザンッ!!

ライノモン「う…うぐっ……!!」ズバァン!

さやか「やったね!」

光子郎「その姿は一体……!?」

杏子「そっちの二人は魔法少女の変身能力は持ってないのか?」

空「魔法……」

ミミ「少女……?」

マンタレイモン「こんな…俺の占いには……!!」シュバッ!

エアロブイドラモン「水棲デジモンが空中で俺の速さに敵うものか!!」バサァ!

マンタレイモン「くっ!?」

エアロブイドラモン『Vウィングブレード!!』シュパァンッ!!

マンタレイモン「俺の占いが…やっとハズレ……」ズバァン!!

メガログラウモン「お前で最後だ!!」

サンティラモン「ちっ…!」

メガログラウモン『アトミックブラスター!!』シュゴオオォォォォォン!!

サンティラモン「ふは…ははははははははっ!!」

ドゴオォォォォォォォォン!!

丈「何か僕達…あんま役に立ってない……?」

ミミ「この世界に…何のために来たんだろう……」
952 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 14:21:21.75 ID:QOf6rRe80

一方その頃


ほむら「私一人だけね…まどかは大丈夫かしら……?あとベルゼブモンも」

ドゴオォォォォン!

ほむら「この爆音は…戦っているの?誰かが……ベルゼブモン!」

タケル「エンジェモン!」

エンジェモン「タケル…このデジモンからとてつもなく大きな力を感じる!」

タケル「闇のデジモンなんだよね?もしかしたらボク達がこの世界で倒さなきゃいけないデジモンってコイツの事!」

エンジェモン「間違いなさそうだ。闇のデジモンめ!覚悟しろっ!!」

ベルゼブモン「何か勘違いしてるみてーだが、おもしれぇじゃねぇか!!」

ほむら「エンジェモン?」

ベルゼブモン「あいつはまどかの弟のチビ助と一緒にリアルワールドに残ってるはずだ。別のエンジェモンか」

タケル「行けぇエンジェモン!闇をぶっ飛ばせ!!」

ほむら「あの男の子がテイマーなの…?」

エンジェモン「はぁ!」バサッ!

ガキンッ!ガキィン!!

ベルゼブモン「やるな!俺の知ってるエンジェモンと互角…いや、それ以上か?」

タケル「いいぞぉ!エンジェモン!」

ベルゼブモン「だが、所詮は成熟期!暴食の魔王である俺に勝てる程じゃねぇなぁ!!」

タケル「魔王!?」

エンジェモン「やはり、こいつがこの世界を……タケル、すぐに終わらせてみせる!!」

エンジェモン『ヘブンズナックル!!』シュゴォッ!

ベルゼブモン「拳で来るなら……」

ベルゼブモン『獣王拳!!』ガオオォォォ!!

タケル「レオモンの必殺技!?」

ドゴオオォォォォォン!!

エンジェモン「ぐわぁ!!」ドサッ!

タケル「エンジェモン!!…ホーリーエンジェモンに進化すれば……やっぱダメなの!?」
953 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 14:24:32.26 ID:QOf6rRe80

ほむら「ベルゼブモン!」

ベルゼブモン「おう、ほむら。見てたのかよ?何か向こうにガキが居るけどどうする?」

ほむら「どうするって……」

ヤマト「タケル何処だー!?」

タケル「お…お兄ちゃん!」

ガブモン「ヤマト!あそこにタケルとエンジェモンが!」

ヤマト「タケル無事だったか!!」ダッ!

ほむら「また人間…?デジモンテイマー!?」

タケル「お兄ちゃん!エンジェモンが!!」

ヤマト「お前か……俺の弟をよくもっ……!!」

ベルゼブモン「いや、先に俺にケンカ売って来たのはそのガキとデジモンだぜ?」

ヤマト「許さない……絶対……絶対に許さないぞっ!!」ピカァァァァ…!

ガブモン「ヤマト!」
954 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 14:26:00.75 ID:QOf6rRe80

―ガブモンワープ進化ぁ!メタルガルルモン!!―


“メタルガルルモン”

究極体 サイボーグ型 データ

ほぼ全身をメタル化することでパワーアップした、ガルルモンの最終形態
メタル化をしても持ち前の俊敏さは失っておらず、全身に隠されている無数の武器で敵を粉砕する
鼻先にある4つのレーザーサイトからは不可視のレーザーを照射しており
赤外線、X線などあらゆるセンサーを使って前方の対象物を分析することができるため
視界の届かない暗闇のなかでもメタルガルルモンから逃げることは不可能である
また、背部から伸びたアームからビーム状のウィングを放出して超高速でネット空間を飛び回ることができる
必殺技は全ての物を氷結させてしまう絶対零度の冷気を吐出す『コキュートスブレス』
この攻撃を受けたものは瞬時に生命活動を停止してしまう


ほむら「美国織莉子の黒いメタルガルルモンとは違う……」

ベルゼブモン「あれが本来のメタルガルルモンだぜ!!」

タケル「お兄ちゃん…紋章の力が無いはずなのにガブモンを究極体に……!!」

メタルガルルモン「今度は俺が相手だ!」

ヤマト「タケルを傷付けたお前は生かしては返さないぜ!!」

タケル「お兄ちゃん、僕じゃなくてエンジェモンが……」

ヤマト「やれ!メタルガルルモン!!」

ベルゼブモン「何だこいつら!?」

ほむら「どっちにしろ戦いは避けられないようね…!」

ベルゼブモン「ああっ!クソッ!!いいぜ、来るなら来やがれってんだ!!」
955 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/01(火) 14:31:46.53 ID:1bTWhLr30
今回は前編ということでここまで
続きは近いうちに投下できるかと
この番外編で現スレを締めにしようと思ったけど
中途半端に次スレに行きそうだな…まあいいか…

>>948
その最終回がいつのことになるのやら…

今年度もこのスレをよろしくお願い申し上げます
ではまた
956 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 14:48:56.95 ID:lfPaICYU0
乙カレ?
そこまでにしとけよブラコン
957 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 22:13:32.45 ID:b7xr8ntno
ミミ「太一さんには空さんがいるし」
958 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 00:25:29.95 ID:McUhqU8F0
蛇サイはともかくエイは味方なんじゃ…
しかしこっちの城戸は駄目だなwwwwww
959 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 09:47:56.71 ID:ntqSb+TDO
あれか、クロウォの世界行くつもりが間違えたか

タケルの闇嫌いが押し出されてるな
960 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/04(金) 14:08:40.45 ID:x57PANeU0

もうそろそろデジモンのゲームの発売だな
961 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 09:54:19.65 ID:toRs3NVY0
おはようございます

>>956
まあ、ヤマトさんは小学校卒業寸前でちょっとナーバスになっているからブラコンが再発していると思ってください

>>957
後の02の事を皮肉って書きましたね
まあ、空にとって太一はあくまで親友的な感じだったのでしょうか

>>958
再契約させられたからしょうがないですね
フィギュアーツのジェノサイダーがデカすぎで置き場所に困ってます

>>959
正月に集まっているのに何で本編と同じ夏服来てるんだよ?になっちゃいますが
あっちの世界の季節に合わせて着替えたという事で…

>>960
デジコレのシリアルコードいらないからまたここに載せるかと
でも今度は穴埋め形式にしようかな

てなわけで番外編の後編です
本当はまとめて投下するつもりが前後編になってしまいました
しかも近いうちに投下と言いながら十日も投下が遅れてスイマセン

では再開
962 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 09:58:31.70 ID:toRs3NVY0

〜デーモン城〜

ピノッキモン「ちっきしょう…」

ピエモン「またおめおめと逃げ帰ってきたのですねピノッキモン」

ピノッキモン「うるさいなぁ!そんな事言うならダークマスターズはもう僕とお前の二人だけなんだからお前も戦いに行けよなぁ!!」

ピエモン「そうですね、パラレルモンの話によるとこの異界からの来訪者が現れたそうですし」

ピノッキモン「来訪者…?別のデジタルワールドから何かが来たって事か?」

ピエモン「それと、ダークマスターズはあなたと私だけではありませんよ。四人揃ってこそ魔の四天王ですからね」

ゴゴゴゴ…!

カオスドラモン「グオオォォォ…!」

メタルシードラモン「ウオオォォォ…!」

ピノッキモン「こ…こいつら……死んだはずじゃ!?」

ピエモン「サイボーグデジモンは代わりはいくらでも作れるのですよ」

ピノッキモン「か…代わり…!?まさか僕も……」

ピエモン「まあ、実のところはそこに水晶に閉じ込めているデジエンテレケイアの輝きによるものです」

クルモン「クルぅ……」

ピノッキモン「こいつのデジモンを進化させる力で新しいメタルシードラモンとカオスドラモンを作り上げたのか」

ピエモン「何者かによってデジモンの姿に変えられましたが、こうして進化促進プログラムとしての本来の役割を取り戻させてあげたのです。我等ワルプルモン軍のデジモンを進化させる役割を!」

ピノッキモン「へぇ〜、じゃあこのデジモンの力で僕達の配下のデジモンを進化させ放題なんだね!」

ピエモン「では、私も参りましょうか…選ばれし少女達と異世界からの来訪者に私達のショーをご覧頂きましょうか……デジエンテレケイアとデーモン様から預かったこのデジモンを使って!」

クラモン「……」
963 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 10:01:44.28 ID:toRs3NVY0

〜海岸〜

ザザーン…

まどか「森のエリアから随分飛ばされちゃったなぁ…わたし一人だけだし……」

まどか「みんなはまだ森の方にいるのかな?早く戻らないと…」

まどか「あ、よかったぁ!テイルモンがあんなところにいる!テイルモーン……って、え……?」


テイルモン「……」ジトー

テイルモン「……」ジトー

まどか「テ、テイルモンが二人!?」

テイルモン「「……鏡?」」

まどか「いや…違うよ多分……」

テイルモン「そうよね、私こんなにお腹のお肉付いてないもの」

テイルモン「何ですってぇ!?そういうあんたこそ私より顔がへちゃむくれてるわよ!」

テイルモン「言ったわねぇ!!」

テイルモン「やる気!?」

ギャー!ギャー!!

まどか「ちょ…ちょっと、ケンカはやめてよ!!ていうか…どっちがわたしのテイルモン…?声も見た目も同じだし……そうだ!テイルモン、はいコレ」

テイルモン「何このページが少ない薄い本…?漫画?どれどれ……」バサッ

テイルモン「あっ!それは……」

テイルモン「ギャアァァァーッ!!!」ビリビリビリッ!!

テイルモン「ああっ!冬コミで販売禁止になったのを知り合いのツテでやっと手に入れたお気に入りサークルの黒バス本が破り裂かれた!!」

テイルモン「何よコレ!?な…何で人間の男同士でこ…こんなっ……!!?」

まどか「こっちがわたしのテイルモンだね」

テイルモン「ホモが嫌いなテイルモンはいないはずよ」

テイルモン「あんたみたいな頭おかしいデジモンを同じテイルモンだと思いたくないわ!!」

テイルモン「あんたが偽テイルモンでしょ!いえ、ドッペルゲンガーよ!!」

まどか「ドッペルゲンガー!?」

テイルモン「殺らないとこっちが死ぬ事になるわ!!」

テイルモン「偽物はお前だ!お前がこの世界の邪悪なるデジモンだな!!」

テイルモン「失礼ね!私はこの秩序を守る三大天使の……それより私の黒バス本弁償しなさいよ!!」

ヒカリ「テイルモーン!」タッタッタッ

テイルモン「ヒカリ!」

ヒカリ「よかったぁ!お兄ちゃん、テイルモン見つかったよ!」

太一「ああ、次は他のみんなも探さなきゃな」

まどか「人間…?あの女の子があっちのテイルモンのテイマーなのかな?」
964 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 10:07:17.90 ID:toRs3NVY0

ヒカリ「あ、テイルモンがもう一人!」

アグモン「本当だ!デジモン視点で見てもどっちもそっくり!」

まどか「ふふっ…やっぱそう反応しちゃうよね」

テイルモン「ちょっと。あなたがテイマーなら、責任持ってそいつが破り裂いた私の黒バス本弁償してもらおうかしら?」

ヒカリ「え…?よくわかんないけど…あなたの大切なご本をテイルモンがやぶいちゃったのならヒカリのお年玉から……」

まどか「やめなよテイルモン!こんな小さな女の子からお年玉を取り上げるなんて!!ゴメンね…この子ちょっとおかしいけど悪い子じゃないんだ……だから許してね?」

テイルモン「何でこっちが謝るのよ!しかも、ちょっとおかしいって……」

ヒカリ「お姉さんのパートナーもテイルモンなんだね」

まどか「ティヒヒ!お揃いだね」

太一「君がこの世界の選ばれし子供…いや、テイマーって言うんだってな」

まどか「男の子…?」

太一「この世界の事はそのデジモンから聞いてだいたいわかったよ」

まどか「QBモン!この子達は?」

QB「さっきのゲートでこの世界にやって来た別次元のデジタルワールドのテイマーのようだね。何やら僕達の助っ人に来たらしいよ」

テイルモン「助っ人ぉ?」

まどか「わたし達と一緒に戦ってくれるって事?」

太一「俺は八神太一。こいつはパートナーのアグモン」

アグモン「よろしく〜」

まどか「アグモンかぁ…メジャーなデジモンなのにデジタルワールドで普通の黄色のアグモンははじめて見たよ……」

アグモン「普通って……」

太一「ああ…ここの現実世界ではデジモンはゲームのキャラクターなんだって?俺達の世界じゃ考えられないことだよ……で、こっちが…」

ヒカリ「妹のヒカリです」

テイルモン「ヒカリのパートナーテイルモンよ」

まどか「二人は兄妹なんだぁ。じゃあ、二人共自分達の世界のデジタルワールドで冒険したの?」

太一「二年前に仲間と一緒にな」

まどか「いいなぁ兄妹で冒険…わたしもタツヤって弟がいるんだけど、まだ小さいからこの世界での冒険は危険だし……」

太一(…二年前の冒険でもヒカリに辛い目にあわせちまったけどな……)

テイルモン「人間っていうのは兄弟を常に思いやるものなのね。あの彼は少し行き過ぎだけど」

アグモン「ヤマトだね」

太一「そうだな、ヤマト…タケルとはぐれてたら大変な事になってるかもな……」

まどか「太一君も友達とはぐれちゃったの?」

太一「あ、いや…すぐに見つかると思うけど、弟と離れるとテンパる奴がいるからさ……」

アグモン「あの時は太一と殴り合いまでに発展したもんね〜」

ヒカリ「それほどヤマトさんはタケル君が大切って事なのよね」

テイルモン「なるほど…是非会ってみたいわね、その兄弟に!」

テイルモン「何に興味持ってるのこいつ…?」

まどか「ほむらちゃんもわたしの事心配しているかも……じゃあ、QBモンみんなのデジヴァイスの位置を……」

ザッパァーン!

まどか「海からデジモンが!!」

太一「あれは…シェルモンだ!!」
965 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 10:10:42.63 ID:toRs3NVY0
“シェルモン”

成熟期 軟体型 データ

「ネットの海」の浅い海底に棲むヤドカリの様なデジモン
貝殻の中に住み着いたカメの様な風体をしているが、実際は軟体動物のように柔らかい体をしている
成長すると体がどんどん大きくなるため、その度に住処を替え小さな岩山程の大きさになってしまう
また、体がすっぽり入るものなら、何にでも住み着いてしまう習性を持っている
知性は低く、好戦的な性格なのでシェルモンに出会ったら気をつけねばならない
必殺技は、液体を高圧で発射する『ハイドロプレッシャー』


シェルモン「見つけたぞ選ばれし少女!お前は復活したメタルシードラモン様率いるディープセイバーズの一人、このシェルモン様が仕留めてやるわ!!」

まどか「メタルシードラモンが復活!?」

テイルモン「確かエグザモンに倒されたって聞いたけど……」

ヒカリ「お兄ちゃん…メタルシードラモンって……」

太一「俺達の世界で戦ったデジモンがこの世界にもいるようだな!」

テイルモン「私の忌まわしい過去を縛るデジモンもいなければいいけど…!」

テイルモン「忌まわしい過去…?まさか、あなたもリリスモンに……?」

テイルモン「リリスモン?誰よそれ?私の最も忌まわしき記憶のデジモンはヴァンデモンよ」

テイルモン「そう、ヴァンデモン……」

まどか「この世界のヴァンデモンならわたし達が倒したから安心して」

テイルモン「そう…どの世界でも二度と会いたくないわね、奴には……」

テイルモン「…さっきの黒バス本の件、チャラでいいわ……」

テイルモン「?」

太一「でも、俺達的にシェルモンは懐かしさを感じるよなアグモン」

アグモン「うん!何しろ僕の最初の進化の……」

太一「なら、行くかアグモン!まどかちゃん、ここは俺達の力を見ててくれよ」

まどか「太一君とアグモンの力…」

テイルモン「異世界のテイマーの力…とくと拝見させてもらうわ」

ヒカリ「がんばってお兄ちゃん!」
966 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 10:13:36.00 ID:toRs3NVY0

BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―アグモン進化ぁぁぁぁ!グレイモン!!―


“グレイモン”

成熟期 恐竜型 ワクチン

頭部の皮膚が硬化して甲虫のような殻に覆われた恐竜型デジモン
鋭い爪、巨大な角を持った全身凶器のような体で、非常に攻撃的なデジモンである
しかし、知性が高く手なづけることが出来れば恐らくこれほど強いモンスターはいない
フォルダ大陸に生息するグレイモンは狂暴性はなく
その高い知性から仲間同士の連携を利用した戦い方をすることができる
必殺技の『メガフレイム』は口から超高熱火炎を吐き出し全てを焼き払う



テイルモン「グレイモン!!」

太一「最初グレイモンに進化した時戦ったのもシェルモンだった…行くぜグレイモン!この世界でも決めてやろうぜ!!」

グレイモン「わかった太一!」

まどか「グレイモン…普通のグレイモンだ!あれもはじめて見た!」

グレイモン「だからその普通って言い方……」

太一「何か引っかかるなぁ……むしろ普通じゃないグレイモンがこの世界にはそんなにいるのかよ?」

まどか「えぇと…青かったり、トゲトゲが多かったり、スピリットで進化したり……」

ヒカリ「色んなグレイモンがいるんだね」

太一「でも、俺のグレイモンが最強だぜ!」

シェルモン「シェッシェッシェッ!お前を片付けた後、そこの幼女のまだ貝殻が閉じているだろうアワビをいただいてやるよ!!」

太一「こ、この野郎!俺の妹になんて事を!!」

ヒカリ「貝?何でお兄ちゃんそれで怒ってるのまどかさん?」

まどか「ヒ…ヒカリちゃんは気にしなくていいから!!」

テイルモン「私が解説してあげるわ、人間の女は大人になると…」

テイルモン「私のヒカリに何教えようとしているこの偽物!!」

テイルモン「偽物言うな!!」
967 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 10:18:04.89 ID:toRs3NVY0

シェルモン『ハイドロプッレッシャー!!』

バシャアァァァァァァ!

シェルモン「このまま水圧に押しつぶれろ!!」

グレイモン「な…何のこれしきっ!!」ドッ!

ドガッ!バキッ!

シェルモン「イダダダッ!殻にこもってガード!!」シュポッ

太一「それがどうした!焼き貝にしてやれグレイモン!」

グレイモン『メガフレイム!!』ボッ!

ドゴオォォォォォン!!

グレイモン「いない!?」

ヒカリ「海の中に逃げたのよ!」

シェルモン「海に潜ればお前の炎も効かないし、打撃技も殻にこもればへっちゃら!さあ、どうする?」

シェルモン『ハイドロプレッシャー!!』

バシャアアァァァァ!

グレイモン「ぐっ…!」

まどか「太一君…わたし達も手伝う……」

太一「大丈夫!俺のグレイモンの力はこんなものじゃないぜ!!」

グレイモン「うおおおおぉぉぉぉ!!」

ザブンッ!

シェルモン「馬鹿め!海中なら俺のほうが有利なのにわざわざ自分から来るとは!」

グレイモン「お前を海の中から引きずり出せばいい!」

ガシッ!

シェルモン「おわっ!?」

グレイモン「てぇい!!」

ブォン!
968 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 10:19:11.67 ID:toRs3NVY0

まどか「すごいパワーだよあのグレイモン!海の中からシェルモンを放り投げた!」

太一「そのまま食らわせてやれ!」

グレイモン『メガフレイム!!』ボォッ!!

シェルモン「アワビと昆布を…いそぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ドガアァァァァァァン!!

太一「ナイスだったぜグレイモン!どうだい?俺達もやるだろ」

まどか「うん!太一君のグレイモン格好よかったよ!」

テイルモン「異世界のテイマーとデジモン…まあまあやるじゃない」

テイルモン「何で上から目線で偉そうなのこいつ?」

テイルモン「偉いもの」

ヒカリ「お兄ちゃん、そろそろ他のみんなも探しに行かないと…」

太一「そうだな、デジヴァイスの反応で…」ピピピピッ

まどか「わたしも…QBモン、お願い」

QB「もう位置は掴んでいる。一番近いのはさっきの森の中の……」

ドゴオォォォォォォォン!!

太一「何だこのデカイ音は!?」

ヒカリ「森の中で戦ってる……」

太一「デジヴァイスの反応がある所からだ!」

QB「僕が掴んだ反応の場所でもあるね」

まどか「じゃあ、戦ってるのってまさか……」

太一「急ごうっ!」
969 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 10:25:21.82 ID:toRs3NVY0

〜森林エリア〜

ヤマト「行けっ!メタルガルルモン!!」

メタルガルルモン『ガルルトマホーク!!』ドンッ!

ドゴオォォォォン!!

ベルゼブモン「ちっ、いきなりドキついのかましてくれるなぁ!なら、こっちもお返しだ!」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュバキュゥゥゥン!!

メタルガルルモン「ふんっ!」シュゴオォォォ!

ほむら「素早い…!」

メタルガルルモン「はっ!」

ガキィン!

ベルゼブモン「痛っ!背中のウイングで斬り付けてきやがった!コノヤロ!!」ゲシッ!

メタルガルルモン「ぐっ…!」

ヤマト「負けるなメタルガルルモン!」

ベルゼブモン「…バケツ帽子女の黒のメタルガルルモン以上だなこいつも……相当場数を踏んでるみてぇだ!」

ほむら「そうね…何者なのかしら……?」

タケル「お兄ちゃん、よく見たらあのデジモンの後ろに女の人がいるけど…あの人ってまさかあのデジモンの……」

ヤマト「メタルガルルモン!奴の動きを封じろ!!」

メタルガルルモン『グレイクロスフリーザー!!』ドドドドドドッ!!

ベルゼブモン「氷のミサイルか!!」

ほむら「一発でも当たれば氷漬けになるわ!」

ベルゼブモン「撃ち落としてやらあ!」バキュバキュバキュゥゥン!!

ドゴオォォォォォン!!

タケル「すごい正確な早撃ちだ!メタルガルルモンの全部のミサイルに一つ一つ弾丸を……!」

ヤマト「…いや」

ベルゼブモン「ぐっ!?」カキンッ!

ほむら「脚を凍らされた!?」

メタルガルルモン「流石に全ては落とせなかったみたいだな!その一発は俺のレーダーを駆使してお前の弾丸を掻い潜るように撃ったヤツだからな!」

ヤマト「今だメタルガルルモン!」

メタルガルルモン『コキュートスブレス!!』プシャアァァァ!!

ベルゼブモン「!!」カキィンッ!!

タケル「今度は体中氷漬けしたよ!」

ヤマト「見たか!タケルを怯えさせたからだ!!」

ほむら「…これで解凍よ」ブロォン!

タケル「デジモンの…カード?」
970 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 10:30:03.55 ID:toRs3NVY0

BGM
http://www.youtube.com/watch?v=2a0IYtf1xYU&feature=related

ほむら『カードスキャン、メラモン!バーニングフィスト!!』

ドジュウゥゥ…

メタルガルルモン「溶けただと!?」

タケル「カードの力がデジモンに!」

ヤマト「何だあの女?いつからいたんだ!?」

タケル「最初からいたよお兄ちゃん。今頃気がついたの?あのデジモンのパートナーなんじゃ……」

ヤマト「そうか…タケルを捕まえて何かイタズラする気だったんだなお前!!」

ベルゼブモン「何言ってんだあいつ?」

ほむら「生憎だけど私が興味ある男は強いて言えばまどかの弟ぐらいよ」

ヤマト「俺のこんなに可愛い弟に興味無いだと!?ふざけるなっ!!」

ベルゼブモン「更に何言ってんだ!?とにかく、カチンコチンにしてくれた礼だぜ!」

ベルゼブモン『バーニングフィスト!!』ボォッ!

ボガアァァァァン!!

メタルガルルモン「うっ…!」

ほむら「続けてこれよ」ブロォン!

タケル「またカードだ!しかも今度は見たこと無いデジモンの!!」

ほむら『カードスキャン、ジャスティモン!ジャスティスキック!!』

ベルゼブモン「そして、メラモンの炎をプラス!」メラメラ

ほむら「更にエイリアスのカードをスキャン。このコンボで…」ブロォン!

ベルゼブモン『バーニングディバイド!!』

ベルゼブモン「ザヨゴオォォォォォォォー!!」シュバッ!

ドギャアアァァァァァ!!

メタルガルルモン「ぐわぁ!!」

ヤマト「立つんだメタルガルルモン!立ち上がれ!!」

メタルガルルモン「わかってる……ヤマト!」

ほむら「しぶといわね…あのテイマーの何かの執念がデジモンに力を与えてるようね」

ベルゼブモン「それだけまだまだ楽しめそうだぜ!」

メタルガルルモン「行くぞっ!!」

ドガンッ!ドゴオォォォォン!!
971 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 10:35:30.99 ID:toRs3NVY0

エンジェモン「タケル…私も……このままではメタルガルルモンが!」

タケル「エンジェモン…大丈夫なの?」

エンジェモン「…いざとなれば、我が力を使い果たしても…!!」

タケル「まさかエンジェモン…デビモンの時の様に…!?ダメだよそんなの!!ボクあんな思いするのもうイヤだよ!!」

エンジェモン「あのデジモンの闇の力を放っておけばこの世界は…!」

タケル「太一さん達や…この世界の選ばれし子供達と一緒ならあのデジモンを倒せるかもしれないし……」

ドゴォン!

タケル「ほら!メタルガルルモンだけでも何とかなりそうだよ!」

メタルガルルモン「これでトドメだ!今度は解凍できないぞ!!」

ベルゼブモン「ちっ!こうなったらブラストモードで……」

グレイモン『メガフレイム!!』

ボォンッ!

ほむら「新手!?」

メタルガルルモン「グレイモン!」

ヤマト「太一!」

タケル「太一さんが助けに来てくれた!」

太一「そこまでだぜヤマト。助太刀しに来たこの世界の選ばれし子供と戦ってどうするんだよ」

ヤマト「何?コイツらが!?」

タケル「でも、闇のデジモンを連れてるのに……」

ヒカリ「その人もデジモンもまどかさんの友達よタケル君」

ほむら「まどか?」

まどか「ほむらちゃん!よかったぁ…何かある前に止められて……」

ベルゼブモン「もう十分大事になってたぜ!」

テイルモン「どうせあんたから戦いをふっかけたんでしょ」

ベルゼブモン「違ぇよ!あのガキのデジモンがいきなり……って、腐猫が増えてる!?」

テイルモン「誰が腐ってるのよ!こいつと一緒にしないでもらいたいわ!!」
972 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 10:43:32.01 ID:toRs3NVY0

ほむら「別世界のテイマー…選ばれし子供達?」

インプモン「ほえー、お前はそっちの奴のパートナーかぁ」

ヒカリ「うん、違う世界でテイルモンをパートナーにしている人がいるなんて思わなかった」

ほむら「…私達の知っているこの世界のアグモンとガブモン使いにはろくな人物がいなかったけどね」

ヤマト「何だと?」

ほむら「いえ、あなたには関係の無い話だったわね」

まどか「…何だか変な事になっちゃったけど、紹介するね。こっちはほむらちゃんとインプモン!えっと、そっちの…」

太一「ほら、ヤマト」

ヤマト「…石田ヤマトだ。こっちは俺の弟の…」

タケル「タケル、高石タケルだよ」

インプモン「あ?何で弟なのに名字違うんだ?」

ガブモン「! お前!!」

パタモン「何て事言うのさ!!」

インプモン「あぁん!?もういっぺんやんのかコラッ!!」

アグモン「よせよ二人共!」

テイルモン「あんたも察しなさいよね。ちょっと考えればわかるでしょ」

インプモン「何が!?」

ほむら「そう、あなた達の両親は……」

ヤマト「ああ、離婚している。だから親父とお袋で俺達二人をそれぞれ引き取ったんだ…」

インプモン「…悪かったな……」

タケル「ううん、こっちもさっきはいきなり攻撃してゴメン……」

ヤマト「俺も一応熱くなりすぎたのは謝っといてやるよ。タケルには怪我は無かったしな」

タケル「でも、君…闇のデジモンなんだよね?」

テイルモン「そう、それもかつてこの世界の様々なデジモンを食べ尽くした恐ろしいデジモン。七大魔王の一人よ」

テイルモン「七大魔王…?」

まどか「テイルモン!」

太一「本当なのか!?」

QB「事実だよ。だが、生まれ変わった彼は今現在彼女のパートナーデジモンとしてこちらの戦力をして利用させてもらっている」

インプモン「あ〜…テメェらしい言い方だぜ」

タケル「…お姉さんはそんなデジモンの力を使って何をするつもりなの?」

インプモン「何をするって、どういう意味だガキ?」

パタモン「僕とタケルはお前みたいな闇のデジモンに散々酷い目に遭わされてるからね!」

インプモン「他の闇のデジモンと一緒にすんじゃねぇ!言ってやれほむら!生まれ変わった俺様はこの世界を…」

ほむら「そうね、欲しいものを手に入れるため……かしら?」

タケル「欲しいもの…?」

ヤマト「お前ぇぇぇぇ!欲しいものって俺の可愛いタケルの事だなぁぁぁぁぁ!!タケルは渡さんぞおおぉぉぉぉーっ!!!」

太一「やめろヤマト!絶対に違うから!!」

タケル(闇の力を使って世界を手に入れるって事?そんな考えを持つ悪いデジモンは今までたくさん見てきたけど、人間でもそんな考えを持つ人がいるなんて……ボクは戦えるの?人間相手に……でも、闇の力を利用するならデジモンでも人間でもっ…!!)
973 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 10:47:39.97 ID:toRs3NVY0
パタモン「タケルどうしたの?」

ヒカリ「心配ないよタケル君。あの人きっと悪い人じゃないよ。インプモンってデジモンも確かに闇のデジモンだけど、心は邪悪な闇に染まってないよ」

タケル「ヒカリちゃんのソレ、ボクにはわからないよ…それにやっぱり闇のデジモンをパートナーにしてるなんて……」

まどか「ほむらちゃんもそんな誤解を招く言い方……」

太一「それより、まどかちゃんの仲間はまだいるんだろ?俺達の仲間も全員じゃないしさ」

まどか「そ、そうだね。みんなと早く…」


グゥ〜

アグモン「太一〜…その前に腹減ったよ〜……」

太一「何だよアグモン!みんなと合流しなきゃいけないって時に!」

ガブモン「ヤマト…俺も……」

ヤマト「ガブモン…久しぶりの究極体の進化だったからな……無理させてすまない」

太一「ヤマトはガブモンを究極体に進化させられたんだからな、いざとなれば俺も行けるって事か。そのためにも腹ごしらえは大事だな!わかった、飯食ってからみんなを探すか!」

ヒカリ「お兄ちゃん、何か食べるもの持ってるの?」

太一「いやぁ…持ってないや……」

まどか「ほむらちゃんの盾にまだ食料入ってなかった?」

ほむら「そうね…まだ残ってたかしら……」

パタモン「タケルあそこ見て!ハンバーガー屋さんがあるよ!」

タケル「本当だ!マク〇ナルドだ!」

まどか「え…?」

ほむら「それって……」

太一「この世界にはデジタルワールドにマク〇ナルドがあるのか!?」

アグモン「いいから早く中に入ってみようよ太一!」

ガブモン「俺またハンバーガー食いたい!」

〇ナルド「はーい、ご来店ありがとうございます〜」パラッパラッパー♪

タケル「〇ナルドだぁ!」

インプモン「おい、ほむら…こいつって確か……」

ほむら「……」
974 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 10:55:51.15 ID:toRs3NVY0

〇ナルド「おや〜可愛い坊ちゃんとお嬢ちゃんだね〜。今週からはじまるハッピーセットをサービスしましょうか?男の子にはジャイロゼッターで女の子にはプリキュアのハッピーセットですよ」

タケル「何それ?」

ヒカリ「そんなアニメ知らない」

〇ナルド「いや、プリキュア知らない幼女って…日朝でライダーのあとにやってるでしょ!?今年で10周年でしょ!?」

太一「日曜の朝クウガのあとにやってるのはおジャ魔女どれみだろ」

ヒカリ「お兄ちゃんも一緒に観てるもんね」

ヤマト「太一…お前……」

太一「うるせぇなぁ!クウガ観るついでにヒカリに付き合って観てるだけだよ!!」

ヒカリ「わたし、どれみよりセーラームーンの方が好きだけどね。特にちびうさが」

太一「次番組のアギトも楽しみだよなぁ!クウガとデザイン似ているけど続編になるのかな?」

インプモン「いや、最初はそのつもりで脚本が書かれてるけど途中から無かった事になるぜ」

太一「え?何でそんな事知ってんだよ?」

まどか「太一君…どれみとかクウガとか何で10年以上前の番組を……?」

太一「はぁ?10年以上?」

〇ナルド「ま…まあ、とにかく店内へどうぞ!当店自慢のハンバーガーをおめしあがりください!」

タケル「わぁい!ハンバーガーだぁ!」

ヤマト「ダメだタケル!光子郎の情報によると今年から牛肉を食べるとヤバイ事になるらしい!!」

ほむら「クウガとアギトが放送してた年…2001年……もしかして狂牛病の事言ってるのかしら?彼等の世界では西暦2001年って事?」

まどか「12年前の世界!?」

QB「この世界とは大きく時の流れが違うようだね」

〇ナルド「BSEの心配なんてありませんよ!」

太一「だよなぁ!ここのハンバーガー実はミミズを混ぜてるらしいし!」

アグモン「それはそれで嫌だよ太一……」

〇ナルド「何根も葉もないデマほざいてんだ小僧ぅぅぅぅぅぅ!!!」

太一「うわぁ!?〇ナルドがキレた!?」

ほむら「そろそろ正体を表したらどうかしら?」ドドドドドッ!

ヤマト「何だこいつ!?いきなりマシンガンぶっ放したぞ!?」

インプモン「いや、こいつは……!」

シュゴォォォォ…

ピエモン「フフフ…そういえばあなたは以前この変装を見ていたのでしたね」

タケル「ピ…ピエモン!!!」

パタモン「生きてたの!?」

テイルモン「いえ…この世界のピエモンね」
975 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:00:40.87 ID:toRs3NVY0

ピエモン「異界のテイマーのみなさん、ようこそウェルカムこの世界へ!」

太一「はんっ!俺達の事はすでに知ってるみたいだな!」

ヤマト「別の世界のでも変わらずふざけた野郎だ!」

ピエモン「ささやかな歓迎の気持ちとして、ここは一つ私の手品をご覧いただきましょうか。選ばれし少女のみなさんもご一緒に」ペラッ

インプモン「何だ?ハンカチ?」

まどか「種も仕掛けもありません…?鳩でも出すのかな?」

テイルモン「それとも白旗の代用でいきなりの降伏って意味かしら?」

テイルモン「違う!あれは…」

ピエモン「はっ!」パサァ

太一「やばい!みんな逃げろ!あの布を被ると……」

ヤマト「タケル危ない!!」

タケル「あっ!!」

ほむら「まどか!」

まどか「え?」

パサッ

ヒカリ「タケル君とまどかさんに布が!!」

インプモン「二人共消えちまったぞ!?」

ピエモン「さあ、どこへいったのかな?」パサッ

テイルモン「まどかが人形にされてしまった!?」

パタモン「タケルも!!」

太一「くそっ!やっぱり!!」

ピエモン「フフフ…このあと更に面白い舞台をお見せしますよ。観客は多い方が良いでしょうしあなた達のお仲間が揃ったらお見せしましょう」シュバッ!
976 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:01:38.48 ID:toRs3NVY0

インプモン「テメェ待てコラァ!!」

テイルモン「まどかを返せ!!」

パタモン「タケルぅ!!」

インプモン「ちっくしょう!ほむら急いで追うぞ!!」

ほむら「あばばばば…ま…まどかが……まどかが人形にされて……!」

インプモン「しっかりしろよ!!」

ヤマト「あばばばば…タ…タケルも……!」

ガブモン「大丈夫だよヤマト!今度は俺達がタケルを助け出せば!!」

ヤマト「あばばばばばば……」

ほむら「あばばばばばば……」

インプモン「…ダメだこいつら」

アグモン「変なとこで似たもの同士だね」

テイルモン「まどか……」

ヒカリ「あなたもまどかさんが心配なのね」

テイルモン「パートナーなんだから当然でしょ!」

テイルモン「そうね…離れたくないものよね……だから、私達もあなたのパートナーを救うために力を貸すわ。やっぱさっきあの本破った詫びは入れたいし」

テイルモン「…ありがとう、助かるわ」

ヤマト「タケル…タケルぅぅ……」

太一「ほら、立てよヤマト!空達の反応も近くまで来ている」ピピピ

ヒカリ「ほむらさんも、大事なお友達を助けなきゃ」

ほむら「まどか…まどかぁぁ……」

QB「マミのデジヴァイスの反応も来ているね」

アグモン「よしっ!みんなで反撃開始だぁ!!」
977 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:10:44.10 ID:toRs3NVY0

光子郎「魔法少女変身能力にカードスキャン…それにデジモンの収納機能までついているのですか……」

テントモン「そんなんあったらワテらが現実世界に行った時に他の人間に見つからんよう変装したり、ぬいぐるみのふりしたりの苦労せんですみましたなぁ」

光子郎「それに人間もデジモンと戦う力が得られるなんて…基本僕達テントモン達が戦ってるのをただ見ているだけだし……」

テントモン「何言うてますのや、光子郎はんが見守ってくれとるからワテの力になるんやで」

ミミ「でも何かあたし達のデジヴァイスより便利でずるい!しかも選ばれし子供…じゃなくってテイマーになれば何でも願い事がかなうなんて!!」

パルモン「じゃあ、ミミだったら何を願ったの?」

ミミ「えぇと…食べきれない程のキムチイチゴケーキとか、納豆プリンとか……」

杏子「それにアレか、今アタシ達の世界は2013年だけど、アンタ達の世界は2001年。21世紀に入ったばっかってわけか」

光子郎「そのようですね…しかし、異世界とはいえ基本的な文明は僕達の世界と同じようですから、あなた達の人間界に行って12年後の科学や技術がどれほど進歩しているのか詳しく知りたいのですが…僕らの世界でも時が経てばデジヴァイスもこの世界のと同じぐらいの性能の物になるのかな……」

テントモン「光子郎はん、ワテらの目的忘れたらあきまへんで」

丈「目的って…ゴマモン達をろくに進化させられない僕達が助っ人になるのか……」

ゴマモン「ったく…丈がそんな気の持ちようだからオイラを進化させられないって言うのに……」

ミミ「とりあえず戸籍上はあたし達の方が年上って事よね!ミミお姉様って読んでいいのよ?さやかちゃん」

さやか「何でよ!?まあ、別にちゃん付けでも呼び捨てでもいいけど……」

マミ「じゃあ、武之内さんはみんなをまとめてたお姉さん役だったのね」

ピヨモン「みんなのお姉さんというかお母さんというか」

テリアモン「マミもそんなポジションだよ〜」

空「でも、いざとなったら太一が冷静に判断を下してみんなを引っ張っていくリーダーって感じなんだけど…逆にヤマトはタケル君の事とかになると周りが見えなくなる事があって……」

マミ「鹿目さんに対する暁美さんの様なものね」

空「そんなヤマトが時折見せるダメなところもたまにほっとけなくなるっていうか……」

テリアモン「空はその太一とヤマトって子のどっちを取るか迷ってるって感じ〜?」

ピヨモン「えぇ!?空、そういう話だったの今の!?」

空「ち…違うわよ!何でそうなるのよ!!」

マミ「あらあら、近くに気になる男の子が二人もいるっていいわね。羨ましいわ」

テリアモン「マミのお父さん代わりの僕の目が黒い内は男なんて近づけさせないけどね」

ピヨモン「私的には太一にもヤマトにも空は勿体ない気がするけどなぁ……」

空「だからそんな気は全然……あっ、太一とヤマト達よ!」

マミ「暁美さんも一緒みたいね」

ブイモン「でも、テイルモンがいるのにまどかがいないぞ?つーかテイルモン二人いるぞ!?」

ギルモン「どうしたんだろ?」
978 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:15:37.19 ID:toRs3NVY0

さやか「そっか…まどかとそっちのヤマトって子の弟がピエモンに……」

ほむら「まどか…私が……」

ヤマト「俺がついていながら……」

インプモン「いつまで落ち込んでやがんだ!ピエモンがまた現れたらブチのめして二人を奪い返しゃあいいだけだろ!!」

ガブモン「そうだよヤマト!さっきヤマトが俺を究極体に進化させてくれた力をもう一度くれれば!」

丈「ヤマトはガブモンを進化させられたのかい!?」

太一「ああ。ゲンナイが言った通り紋章の力が無くても、俺達の想いを力にすればデジモンを進化させられるんだ!」

ブイモン「紋章?」

アグモン「太一達がそれぞれ持っている個性が僕達を進化させてくれたんだ。太一は勇気の紋章」

ブイモン「ああ、デジメンタルと同じ……」

ピヨモン「空はみんなを思いやる愛情の紋章」

テントモン「光子郎はんの知りたがりな個性は知識の紋章だったんやわ」

パルモン「ミミは純真で」

ゴマモン「丈の糞真面目さは誠実」

テイルモン「ヒカリは絶望の闇に呑み込まれそうになった私に輝きをくれた光の紋章」

テイルモン「そのまんまね…でも、いい響きだわ」

ガブモン「ヤマトは友情……」

パタモン「そして、タケルは希望の紋章だったんだ……」

ヤマト「そうだ…タケルは俺の希望でもあるんだ……けど、俺だって仲間を信じる気持ち…友情を一時も忘れてないつもりだ……!!」

ほむら「友情…そう、まどかとの掛け替えのない友情…約束は私にとっての希望でもあり……」

ヒカリ「闇にも負けない光でもあった……」

ほむら「ええ…」

ヒカリ「あなたの心にその希望と光があるから闇のデジモンをパートナーにできた…かもしれない……」

ほむら「そのために私も私の希望を取り戻したい……協力してくれるかしら?」

ヤマト「…いいだろう。あんたの友情のために、俺の力も貸してやるよ」

太一「俺達もそれぞれの紋章の意味の気持ちを強くすればアグモンを進化させられるな!」

ブイモン「勇気か…!」

丈「ごめん、ゴマモン…僕ももう一度君を信じてみるよ」

ゴマモン「オイラも丈の力、アテにしてるぜ!」

ピピピッ!

さやか「強いデジモンの反応が…!」

太一「よしっ!行くか!!」
979 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:17:55.15 ID:toRs3NVY0

〜荒野〜

ピエモン「さあ、舞台の下準備は完了です。あとは観客のみなさんを待つのみ……」

メタルシードラモン「もう来ているみたいだぞ」

カブテリモン『メガブラスター!!』

イッカクモン『ハープンバルカン!!』

ドゴォォン!!

ピノッキモン「不意打ちとは汚いぞぉ!」

カオスドラモン「この程度の攻撃、痒くもないがなぁ!」

トゲモン「メタルシードラモンにピノッキモン!!」

バードラモン「それに赤いムゲンドラモン!?」

グレイモン「この世界のダークマスターズ大集合のようだな太一!!」

太一「この世界でもう一度倒してやるだけだ!」

ミミ「それにあたし達には新しい仲間がいるもん!」

さやか「任しといて!」

ピエモン「それではショーの始まりです」

ワラワラワラ…

クラモン「……」

杏子「何だ!?クラゲみてぇなデジモンが沢山!?」

光子郎「そんな…あいつまで!!」


“クラモン”

幼年期I 種族不明 属性不明

コンピュータネットワーク上に突如出現した正体不明のデジモン
コンピュータネットワークを悪用する人間の悪意や
ネットワーク上で繰り広げられる争いによって発生する攻撃性が具現化し、一つのデジタマが生まれた
そのデジタマには人間の破壊本能が凝縮されており、そこから生まれたこの謎のデジモンは非常に危険な存在である
コンピュータネットワークの中で病原菌の様に繁殖して、軽度のネットワーク障害を引き起こす
必殺技は巨大な目から泡状の物体を出す『グレアーアイ』
980 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:21:42.31 ID:toRs3NVY0


さやか「あのデジモンも知ってるの?」

太一「以前俺達の現実世界のネットの中で暴れて世界中を大混乱させたとんでもないデジモンだ!!」

光子郎「最終的には核ミサイルの制御プログラムを乗っ取ったり……」

さやか「核ぅ!?」

杏子「アタシ達の世界でもネットを乗っ取るデジモンが頻繁にいるからな…そうならないように対処しているジッポオヤジにはそこんとこ感謝するべきか」

グレイモン「ホント僕達にとって最悪のデジモンが大集合だ!!」

ピエモン「さあ、ここでまた手品を披露です」バッ

メガログラウモン「杏子!ピエモンが持っている水晶の中に入ってるの……」

杏子「クルモン!!」

クルモン「クルぅ…」

ピエモン「さあ、デジエンテレケイア。その輝きで邪悪なる進化を!!」

クルモン「イヤクルうぅぅぅーっ!!」

ピカアァァァァ…

ピカンッ!

インフェルモン「……」

太一「一気に完全体に!?」

QB「クルモンの力を利用して全てのクラモンをインフェルモンに進化させたか」

光子郎「デジモンを進化させる力…あんな小さなデジモンにそんな力が……」

インフェルモン達『ヘルズグレネード!!』ドドドッ!

ドゴォォォォン!!

グレイモン「くっ…太一!」

太一「よしっ、みんな!デジモンの力…そして、俺達自身の力を信じて!!」

空「わたっかわ太一!」

イッカクモン「オイラ達もパートナーの力を信じる!」
981 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:24:03.30 ID:toRs3NVY0
BGM
http://www.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0


―グレイモン超進化ぁぁぁ!メタルグレイモン!!―

―バードラモン超進化ぁぁぁ!ガルダモン!!―

―カブテリモン超進化ぁ!アトラーカブテリモン!!―

―トゲモン超進化ぁ!リリモン!!―

―イッカクモン超進化ぁぁぁ!ズドモン!!―

―テイルモン超進化ぁ!エンジェウーモン!!―


“メタルグレイモン(橙)”

完全体 サイボーグ型 ワクチン

体の半分以上を機械化しているサイボーグ型デジモン
ファイル島のメタルグレイモンは改造によって生命活動を大幅に長くすることができたが
肉体部分が耐え切れず青色に変色していた
しかし、完全なメタルグレイモンはグレイモンからの進化に成功しており
より強力なパワーを引き出しているサイボーグ型デジモンである
メタルグレイモンに進化するためには、襲い来る強敵を倒し、勝ち抜いていかなければならない
また、メタルグレイモンの攻撃力は核弾頭一発分に匹敵するといわれ
その一撃を受けるとレベルの低いデジモンなどは跡形も残さず消滅する
必殺技は強化されたクロンデジゾイド製の『トライデントアーム』と
胸の部分にあるハッチから有機体系ミサイル『ギガデストロイヤー』を発射する


“リリモン”

完全体 妖精型 データ

美しく咲いた花弁から生まれた妖精型デジモン
見た目は人間の子供のような姿をしているが、計り知れないパワーを秘めている完全体のデジモンである
気まぐれでお転婆な性格で、同じような気質を持っている人間の少女には心を開くと言われている
また、泣き虫で泣き出すと手がつけられなくなるので、手なずけるには努力が必要である
しかし、小さなものや弱いものにはやさしく手を差し伸べる一面もある
背中に生えた4枚の葉状の羽で空を飛ぶことができ、リリモンが飛んだ後は、さわやかなそよ風が吹くという
必殺技は両腕を前に突き出し、手首の花弁を銃口にして、エネルギー弾を撃ち出す『フラウカノン』



丈「やった!紋章が無くても進化させられた!!」

さやか「普通のオレンジのメタルグレイモンだ!」

メタルグレイモン「だから普通って言うな!」

ピノッキモン「バーカ!数匹完全体程度に進化させたからって何だって言うのさ!!」

ピエモン「行くのです、インフェルモン達よ」
982 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:27:39.56 ID:toRs3NVY0

インフェルモン『コクーンアタック!!』ドッ!

メタルグレイモン『トライデントアーム!!』

ズバンッ!!

ピエモン「ほぅ」

メタルグレイモン「今度は不意打ちは食らわなかったな!」

太一「選ばれし子供の力…甘く見るなよ!!」

さやか「選ばれし少女もね!」

エアロブイドラモン『ドラゴンインパルス!!』シュバッ!

メタルグレイモン『ギガデストロイヤー!!』ドンッ!

メガログラウモン『アトミックブラスター!!』シュゴオォォォォ!

ドゴオォォォォォォン!!

インフェルモン『ヘルズグレネード!!』ドドドッ!

テリアモン「マミ、あっちから来る!!」

マミ『ティロ・フィナーレ!!』ドンッ!

リリモン『フラウンカノン!!』パシュンッ!

ガルダモン『シャドーウィング!!』カッ!

ドゴォォォォォォン!!

ミミ「やったぁ!」

空「いいわよガルダモン!」

アトラーカブテリモン『ホーンバスター!!』ジュゴォ!

ズドモン『ハンマースパーク!!』バリバリバリッ!

丈「ズドモンも絶好調だ!」

光子郎「あのデジモン達がこの世界の人間界に行く前に全て倒さないと…!」

テイルモン「まどかを取り戻さないと…!」

テイルモン『ネコパンチ!』ダッ!

インフェルモン『コクーンアタック!!』

ドガッ!

テイルモン「きゃっ!!」

エンジェウーモン「!」バサァ

ガシッ

エンジェウーモン「大丈夫かしら?」

テイルモン「ふん…ちょっと油断しただけよ」

ヒカリ「エンジェウーモンがまどかさんのテイルモンを抱きかかえてる…ちょっと不思議な光景ね」

エンジェウーモン『ホーリーアロー!!』シュバッ!

ドゴォォォォン!

テイルモン「やるわね。まあ、私もエンジェウーモンに進化すればそのくらいは」

エンジェウーモン「だったら、あなたのパートナーを取り戻した後勝負してみるかしら?」

テイルモン「面白いじゃない」

ヒカリ「エンジェウーモン、そんな場合じゃないでしょ?」

パタモン「そうだよ、タケルを助ける為に……まだなのヤマト?それにあいつも……」
983 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:30:22.58 ID:toRs3NVY0

メタルシードラモン「手ぬるい!見ておれんわ!」

カオスドラモン「俺が行って早々に殲滅させてやる!」

ピエモン「まあ、お待ちなさい。ショーはまだまだこれから……」

ブロンブロォォォン!!

ドガッ!

カオスドラモン「ぐごっ!?」

シュゴォォォォォ!!

ガキィンッ!

メタルシードラモン「ぬおっ!?」

ピノッキモン「ベルゼブモン!いつの間に僕達に近づいてたんだ!?」

メタルガルルモン「お前達が太一達に気を取られてるうちにだ!」

ピエモン「陽動ですか…やりますね」

ゴゴゴゴ…!

ピノッキモン「!?」

ヤマト「タケルを……」ゴゴゴゴ…!

ほむら「まどかを……」ゴゴゴゴゴ…!

ヤマほむ「「返してもらう……!!」」ゴゴゴゴゴ…!!

ピノッキモン「ひぃ!!な…何だよこの気迫!?」

ベルゼブモン「まどコンとブラコンをこれ以上キレさせっとマジでどうなるかわかんねぇぞ!!」

メタルガルルモン「その腰に付けている二人の人形を渡せっ!」

ピエモン「あなた達も人形にしてあげますよ」パサッ

ベルゼブモン「俺様のフィギュアとかカッコよすぎて馬鹿売れしそうだが勘弁だぜ!!」

ベルゼブモン『ダブルインパクト!!』バキュウゥゥゥン!

ピエモン『トランプソード!!』シュバッ!

ザンッ!

ベルゼブモン「ぐぉっ!人形化のハンカチはただのおとりか!」

ピエモン「あなた程の方相手にこんな子供だましは通じないと思ってますからね。元七大魔王様」

ベルゼブモン「そりゃどうも!」バキュバキュゥゥゥン!

ピエモン『トランプソード!!』シュバッ!

パッ パッ

ベルゼブモン「あぁ!ったく!あっちこっち消えたり現れたりする剣がウザってぇ!!」

メタルガルルモン「俺は奴の技は対策済みだ、任せろ!」ピピピッ

メタルガルルモン「そこだ!レーザー発射!!」ビー

ドゴォン!

ピエモン「何!?」

ピノッキモン「レーダーでピエモンの剣のテレポート先をサーチしたのか!?」

ベルゼブモン「やるじゃねぇか!あとは任せな!」ダッ!

ベルゼブモン『ダークネスクロウ!!』

ズバギャアァァン!!

ピエモン「ぐああぁぁぁぁ!!」
984 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:35:20.13 ID:toRs3NVY0

ベルゼブモン「ほらよほむら、ブラコンパツ金!取り戻してやったぜ!」ポイッ

ヤマト「タケルとまどかの人形か!」パシッ

ほむら「よくやったわベルゼブモン!」パシッ

ベルゼブモン「ついでにこいつもな」

クルモン「クルぅ!」

ほむら「クルモン!」

メタルガルルモン「一旦下がってみんなの所へ戻ろう!パタモンもタケルを心配しているはずだ!」

ベルゼブモン「腐猫もな」

カオスドラモン「貴様ぁ…!」

メタルガルルモン『フリーズボンバー!!』ドンッ!

ドゴォォォォォン!!

メタルガルルモン「今のうちだ!」

ブロンブロォォォォォン!

ピエモン「おのれぇ…デジエンテレケイアまで……!」

ピノッキモン「あらら、僕達がちゃんと手伝ってればしくじらなかったかな?(本当はあの二人の気迫に押されて動けなかったけど)」

ピエモン「…ならば、そろそろ切り札をお見せしましょうか……」
985 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:37:04.31 ID:toRs3NVY0

杏子「クルモンも取り返してきたのか!」

クルモン「キョーコクル!」

テイルモン「まどか!こんな姿にされてしまって……」

ほむら「いや、でもこの人形このままお持ち帰りしたいわね」

ヤマト「ああ、タケルは人形にされても可愛いからな」

さやか「駄目だこいつら…早くまどか達を元に戻さないと……!」

ヒカリ「二年前お兄ちゃん達がピエモンに人形にされた時はホーリーエンジェモンが元に戻してくれたけど……」

パタモン「タケルが人形になってるから進化できないよぉ!」

ほむら「ホーリーエンジェモンね」ブロォン!

ベルゼブモン「おい待て!そのカードは!!」

ほむら『カードスキャン、ホーリーエンジェモン!ホーリー・ディスインフェクション!!』

ベルゼブモン「ぬがっ!!」ピカァァァ…

シュワァァァ…

まどか「あれ…?」

タケル「僕達……」

パタモン「やったぁ!タケルが元に戻ったぁ!」

ヤマト「タケルぅ!!」ガバッ!

ほむら「まどかぁ!!」ガバッ!

まどか「ちょっ…ほむらちゃん……」

タケル「お兄ちゃん苦しいよ……」

ベルゼブモン「テメェなぁ…何気にやってるけど結構痛ぇんだぞコレ!!」

テイルモン「闇のデジモンのあんたに聖なるデジモンのカードをスキャンだからね」

光子郎「なるほど、これがカードの効果ですか…カードのデジモンの能力を自在に使えるのですね……」

ミミ「ホントこの世界は色々便利で不公平よね!」

テイルモン「まどか、エンジェウーモンに進化してあっちのエンジェウーモンとどっちが最強か見せつけてやりましょう!」

パタモン「タケル!僕がホーリーエンジェモンに進化すればインフェルモン達を一気にゲートに!」

タケル「待って…ピエモンが!」

ピエモン「フハハハハ!皆様、それでは最後の手品をお見せしましょう!」

ヤマト「まだ何かする気か?」

太一「まさか…!」

ピエモン「種も仕掛けもございません。私が1、2、3と数えるとその時不思議なことが起こりますからね。1…2…3!」ユビパッチン!

インフェルモン達「!!」ピカァァァ…

ピカンッ!

ディアボロモン「ケラケラケラッ!」
986 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:39:39.05 ID:toRs3NVY0


“ディアボロモン”

究極体 種族不明 属性不明

ネットワーク上のあらゆるデータを吸収して進化と巨大化を繰り返し
電脳世界(デジタルワールド)で破壊の限りを尽くしている
多くのデータと知識を吸収したディアボロモンは自らを全知全能の存在と思い込み、破壊と殺戮を楽しんでいる
しかし、数多く居るデジモンの中でも、その存在目的がはっきりしており
その最終目的は、軍事用コンピュータを乗っ取り
核攻撃によって現実世界(リアルワールド)をも破壊しようとしている、恐ろしいデジモンである
必殺技は胸部の発射口から強力な破壊エネルギー弾を発射する『カタストロフィーカノン』


杏子「全てのインフェルモンが究極体に進化しやがった!!」

太一「やっぱりか…!!」

さやか「どんな手品を使ったの!?」

QB「デジエンテレケイアの進化の光の余波がまだ残ってたからだね」

ディアボロモン「アソブ?」

ディアボロモン「アソブアソブ?」

エアロブイドラモン「何が遊ぶだ!」

ベルゼブモン「ディアボロだかドッピオだか知らねーが、お望みならたっぷり遊んでやるぜぇ!」

メタルグレイモン「待て!奴は一体だけでも手強いのにまたあんな数で来られたら…」

ディアボロモン達『カタストロフィカノン!!』ドドドドドドドドッ!!

ドガドガドガアァァァァァァァァン!!

ガルダモン「うわっ!」

メガログラウモン「グラァ!!」

シュウゥゥゥゥ…

ヒカリ「テイルモン!」

ミミ「せっかく完全体に進化させたのにみんな成長期に戻っちゃった!」

ベルゼブモン「俺だけでも行くぜ!!」ブロンブロンブロオォォォォン!
987 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:42:15.33 ID:toRs3NVY0

タケル「…ねぇ、あの闇のデジモンを使ってまでお姉さんが欲しいものって…希望って事?」

ほむら「そうよ。それを守り通していくためなら私自身が闇に飲まれても構わないわ」

タケル「それでもボクは……」

ほむら「光と闇は常に表と裏の関係。誰の心にも光と闇は常に存在する……それに、闇のデジモンでもあいつは私にとって大切なパートナーよ」

タケル「その想いがほむらさんの心の光?でも、やっぱり……」

ほむら「あなたの闇を憎む心は否定はしないわ。それがあなたの心の闇でもあり、同時に希望を守る為の光でもあるのだから。自分が信じる道を往けばいいのよ。とりあえず今振り払うべき闇を振り払ってからね」

タケル「うん…パタモン!」

パタモン「タケル!今度は僕も完全体に進化して…」

光子郎「待ってください!そのクルモンというデジモンがデジモンを進化させる力を持っているのなら…」

丈「ゴマモン達も究極体に進化できるかもしれないって事か!」

杏子「でも、アンタ達が道を踏み外すと間違った進化を起こすかもしれないぜ?」

ミミ「大丈夫大丈夫!一度間違えた人を反面教師にしてるから!」

太一「悪かったなぁ!」

杏子「はは…アンタもか……」

空「本当は進化に正しいも間違いも無いでしょ?」

マミ「そうね。じゃあ、クルモン…お願いできる?」

クルモン「クルモンもクルモンができる事をしま〜す!」ピカァァァ…

ヒカリ「あたたかい光……」

テイルモン「力が…進化の光が…!!」

太一「この光と俺の勇気で!!」
988 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:47:21.21 ID:toRs3NVY0

BGM
http://www.youtube.com/watch?v=UAqUDYJsV_I


―アグモンワープ進化ぁぁぁぁ!ウォーグレイモン!!―

―ピヨモンワープ進化ぁぁぁ!ホウオウモン!!―

―テントモンワープ進化ぁ!ヘラクルカブテリモン!!―

―パルモンワープ進化ぁ!ロゼモン!!―

―ゴマモンワープ進化ぁぁぁ!ヴァイクモン!!―

―パタモンワープ進化ぁ!セラフィモン!!―

―テイルモンワープ進化ぁ!ホーリードラモン!!―


“ウォーグレイモン”

究極体 竜人型 ワクチン

超金属「クロンデジゾイド」の鎧を身にまとった最強の竜戦士であり、グレイモン系デジモンの究極形態である
グレイモン系デジモンに見られた巨大な姿とは違い、人型の形態をしているが、スピード、パワーとも飛躍的に向上しており
完全体デジモンの攻撃程度では倒すことは不可能だろう
両腕に装備している「ドラモンキラー」はドラモン系デジモンには絶大な威力を発揮するが
同時に自らを危険にさらしてしまう諸刃の剣でもある
また、背中に装備している外殻を1つに合わせると最強硬度の盾「ブレイブシールド」になる
歴戦の強者の中でも真の勇者が自らの使命に目覚めたときウォーグレイモンに進化すると言われている
必殺技は大気中に存在する、全てのエネルギーを1点に集中させて放つ、超高密度の高熱エネルギー弾『ガイアフォース』


ホウオウモン「信じられない…私達……」

ヴァイクモン「究極体に進化できたんだ!!」

ロゼモン「これがあの進化の光の力なのね!」

ヘラクルカブテリモン「それはちょっとちゃいまんなぁ」

セラフィモン「ああ、タケル達の心の希望と…」

ホーリードラモン「光が生み出した奇跡ね!」

メタルガルルモン「これで8人の選ばれし子供達の究極体デジモン勢揃いだな!」

ウォーグレイモン「君達の勇気も見せてくれ!」

ブイモン「もちろんだぜ!さやか!」

さやか「オッケー!」

まどか「テイルモン、わたし達も!」

テイルモン「ええ!」

杏子「こっちも負けてられないなギルモン!」

ギルモン「ギル!」

マミ「いいわねテリアモン?」

テリアモン「無問題!」
989 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:54:22.37 ID:toRs3NVY0

―テイルモンワープ進化ぁ!オファニモン!!―


―ブイモンワープ進化ぁぁぁ!アルフォースブイドラモン!!―


MATRIX
EVOLUTION_

杏マミ『マトリックス・エヴォリューション!!』


―ギルモン進化ぁ!デュークモン!!―


―テリアモン進化!ガルゴモン!!―


ベルゼブモン「お、こっちも究極体集合だな!」

光子郎「杏子さんとマミさんがデジモンと融合した!?」

ヘラクルカブテリモン「えろう仰天な進化でんな…」

ヒカリ「テイルモンはそれぞれ別の究極体に…!」

オファニモン「今度は私の力も見てもらおうかしら」

ホーリードラモン「ええ、見せてもらいましょうか」

ピノッキモン「選ばれし少女のデジモンの究極体が五体で…異世界のテイマーの究極体が八体……全部で十三体!!」

ピエモン「案ずることはありません。このディアボロモンの大軍に比べたら微々たるもの」

メタルシードラモン「私達もそろそろ行くか」

カオスドラモン「殲滅だっ!!」

デュークモン「四天王ダークマスターズ!お前達のこれ以上の悪道…このデュークモンが絶対に許さないっ!!」

セラフィモン「貴様らの闇は葬り去るのみ!」

ピエモン「異世界のセラフィモン…?まあいい、かかれディアボロモン達よ!!」

ディアボロモン「!!」ドッ!

ウォーグレイモン「行くぞっ!」ダッ!
990 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:57:15.07 ID:toRs3NVY0

ウォーグレイモン『ドラモンキラー!!』

UFブイドラモン『アルフォースセイバー!!』

デュークモン『ロイヤルセーバー!!』

ズパッ!ズバァン!!

太一「絶好調だなウォーグレイモン!」

ホウオウモン『スターライトエクスプロージョン!!』カッ!!

ヘラクルカブテリモン『ギガブラスター!!』ジュゴォォン!!

ドゴオォォォォォン!!

空「完全体の時とはケタ違いのパワーね!」

光子郎「太一さんとヤマトさんに付けられた差を取り戻せたってところでしょうか…」

ロゼモン『ソーンウィップ!!』ビシッバシィン!

ヴァイクモン『ヴァイキングアックス!!』ズゴォン!

ミミ「ロゼモンカッコイイわよ!」

ロゼモン「サンキュー!」

丈「いやぁ!最強なんじゃないかな僕のヴァイクモンは!」

ヴァイクモン「調子にのんなよ丈…」

ピノッキモン「もっと攻めろよディアボロモン達!」

ディアボロモン達『カタストロフィカノン!!』ドドドドドドッ!

ホーリードラモン『ホーリーフレイム!!』ボォ!!

オファニモン『セフィロートクリスタル!!』シュバババッ!

オファニモン「私のクリスタルの反射でホーリードラモンの炎を拡散させて広域放射よ!!」

ディアボロモン「!?」

ドゴオオォォォォォォン!!

オファニモン「一気に数を減らせたわ!」

まどか「いいコンビネーション!」

ヒカリ「やっぱり同じテイルモンだから息ピッタリなんだね」

まどか「そうだねヒカリちゃん!何だかんで似てるんだよねあの二人!」

ヒカリ「でも、さっきまどかさんのテイルモンに見せられたあの本の趣味の部分は絶対にわたしのテイルモンと似て欲しくないけど」

太一「俺の妹にとんでもない物見せやがったんだぞあのテイルモン!!」

まどか「わたしが人形にされている間に!?ご…ゴメンナサイ!ゴメンナサイッ!!」
991 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 11:59:05.13 ID:toRs3NVY0

セラフィモン『セブンヘブンズ!!』シュゴォ!

ドゴォォォン!!

タケル「強いぞセラフィモン!」

ピエモン「ふん、この世界のセラフィモンのデジタマは我が軍の手中にある。異界の三大天使に用はありません!」

カオスドラモン『カオスクラッシャー!!』ドッ!

タケル「セラフィモン危ない!」

セラフィモン「!」

ヤマト「タケル!」

メタルガルルモン『ガルルトマホーク!!』ドンッ!

セントガルゴモン『ジャイアントミサイル!!』ドンッ!

ドゴォォォォォン!!

カオスドラモン「ぬぐぅ…!ほぅ…良い腕だ。お前達、俺のメタルエンパイア軍団に入団するかぁ?」

マミ『誰が悪の軍団に入るものですか!』

ほむら「これで一掃よ」ブロォン!

ほむら『カードスキャン、キャノンビーモン!スカイロケット∞!!』

ガシャンッ!

ベルゼブモン「いきなり背中にミサイルのコンテナ重っ!だからいきなりこういうカード使うなよなぁ!…ま、とにかくダブルインパクトと一緒に乱れ撃ちだぜぇ!!」ドドドドドドドドッ!!

メタルガルルモン『グレイクロスフリーザー!!』ドドドドドドッ!!

セントガルゴモン『バーストショット!!』ドドドドドドッ!!

カオスドラモン「グォ!?」

ドゴォォォォォォォォン!!

ヤマト「やったか!?」

カオスドラモン「俺の装甲がそんなミサイルぐらいでぇ…!!」

ほむら「前のカオスドラモンより強くなってる…!?」
992 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 12:01:54.62 ID:toRs3NVY0

メタルシードラモン『アルティメットストリーム!!』ジュィィィィン…

バジュウゥゥゥゥゥゥン!!

杏子『デュークモン!』

デュークモン『ファイナル・エリシオン!!』

UFブイドラモン『シャイニングVフォース!!』

ズガアァァァァァァン!!

メタルシードラモン「ぐ…ぐぬぬぬ!!」

太一「ウォーグレイモン今だ!」

ウォーグレイモン『ガイアフォース!!』シュゴォォォ…ズゴンッ!

ドゴォォォォォォン!!

太一「どうだ!?」

メタルシードラモン「手緩いわぁ!!」

ウォーグレイモン「ガイアフォースじゃなくてブレイブトルネードにすればよかったか!」

メタルシードラモン『ゼヴォリューション!!』ピカァァァ…

ピカンッ!

ギガシードラモン「はぁぁぁぁぁ!!」

太一「何だあの姿は!?」

デュークモン「X進化か!」

杏子『既に体内にX抗体を取り込んでいたのか!?』

ギガシードラモン『スカイウェーブ!!』ジュババババッ!

ドガァァン!

ウォーグレイモン「ぐわぁぁ!」

太一「ウォーグレイモン!!」

ピノッキモン「そろそろ息切れのようだね!」

ピエモン「だが、こちらのディアボロモンはまだまだ残っています」

ディアボロモン「ケラケラケラ!」
993 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 12:04:44.20 ID:toRs3NVY0

ホウオウモン「空…このままじゃディアボロモンを全部倒す前に……」

ヘラクルカブテリモン「進化のパワーが解けてまうで…!」

空「そんな…!」

さやか「クルモンの力の進化だと進化していられる時間が短い場合があるのよ!」

ミミ「じゃあ、もうダメなの!?」

太一「諦めるな!二年前の冒険でもこんなピンチ何度も乗り越えてきたじゃないか!」

まどか「希望を捨てなきゃ大丈夫なんだよね…そしたら、わたし達もこの冒険を無事に終わらせる事ができるのかな?」

ヤマト「その為に俺達はこの世界に…」

ほむら「いえ、悪いけど…その必要は無いわね」

丈「え?」

杏子『そうだな…手伝ってくれるのはこれぐらいでいいよ』

マミ『私達の冒険は私達のもの…これは私達の物語よ』

さやか「だから、ミミはミミ達の世界を守るために戦ってよ」

ミミ「でも、あたし達のデジタルワールドはもう平和を…」

オファニモン「わかんないわよ?まだこいつみたいな恐ろし〜デジモンがいるかもしれないわよ?」

ベルゼブモン「そうそう、俺みてぇな魔王デジモンが……って、何だとコラッ!」

タケル「光ある限り闇もまたあるから…」

太一「でも…この戦いだけは最後まで付き合わせてくれよ!」

ヤマト「太一!ここは…」

太一「ああ…もう一度あの進化を……いいなウォーグレイモン!」

ウォーグレイモン「おうっ!」

メタルガルルモン「ヤマト!」

ヤマト「この世界での新たな友情を守るために!」

ピカァァ…ガシュンッ!ガシュンッ!

まどか「ウォーグレイモンと……」

ほむら「メタルガルルモンが変形して……」

QB「まさか…これは!!」

太一「空、光子郎、ミミ、丈、タケル、ヒカリ!お前達のデジヴァイスも二人に向かって!」スチャッ!

ヒカリ「お兄ちゃん!」スチャッ!

空「わかったわ太一!」スチャッ!

ピカァァァァァ…

杏子『光子郎達のデジヴァイスから発している光がデジモンの体を作り上げていく…!』

ピカンッ!

QB「あれは…やはりオメガモン!!」

オメガモン「はっ!!」
994 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 12:06:04.21 ID:toRs3NVY0

BGM
http://www.youtube.com/watch?v=w3HFKDF0cG8


“オメガモン”

超究極体 聖騎士型 ワクチン

ウイルスバスターであるウォーグレイモン・メタルガルルモンが
善を望む人々の強い意志によって融合し誕生した“ロイヤルナイツ”の一員である聖騎士型デジモン
2体の特性を併せもつデジモンで、どんな状況下でも、その能力をいかんなく発揮することのできるマルチタイプの戦士である
ウォーグレイモンの形をした左腕には盾と剣が、そしてメタルガルルモンの形をした右腕には大砲やミサイルが装備されている
背中のマントは、敵の攻撃を避ける時や、飛行するときに背中から自動的に装着される
必殺技は、メタルガルルモンの形をした大砲から打ち出される絶対零度の冷気弾で敵を凍結させる『ガルルキャノン』
また、左腕には無敵の剣『グレイソード』が装備されている


さやか「あれが本物の!」

UFブイドラモン「伝説の最強のロイヤルナイツ……」

デュークモン「超究極体オメガモンなのか!?」

ピノッキモン「オ、オ、オ、オォォォ…オ…オメガモンだなんて……そんな馬鹿なっ!!?」

ピエモン「狼狽える必要はありません!所詮あのオメガモンも異世界の紛い物!かつてこの世界に最強のロイヤルナイツとして君臨したデジモンとは別物のはずです!」

太一「最強だのロイヤルナイツだの何の事かは知らないけど」

ヤマト「俺達の想いが一つになったオメガモンは本物だ!!」

オメガモン「……」ガシュンッ!ドンッ!!

ディアボロモン達「!!?」

ドゴガアァァァァァァァン!!

ベルゼブモン「な…何て威力のガルルキャノンだ!」

ほむら「今ので大半のディアボロモンを倒したわ!」

オファニモン「この世界に居たオメガモンと同じだわ…あの強さ!」

ピノッキモン「や…やっぱり本物なんだぁ!!」

カオスドラモン「何がオメガモンだ!」

ギガシードラモン「所詮は過去のデジモン!過大評価がすぎるだけだ!!」

カオスドラモン『ハイパームゲンキャノン!!』ジュバァァン!

ギガシードラモン『ギガシーデストロイヤー!!』ドンッ!

オメガモン「…!」ジャキンッ!シュバッ!

シュパァン!

ギガシードラモン「何!?グレイソードで……」

カオスドラモン「俺達の必殺技を切り裂いただと!?」

スパッ!

ギガシードラモン「え…?」

カオスドラモン「す…既に俺達ごと斬られてた!?」

ズバァン!!

ピノッキモン「カオスドラモンとギガシードラモンが一瞬で倒された!!」

ピエモン「代わりはまた作れる!オメガモンなど…!!」

ベルゼブモン「おっと!俺達の存在も忘れてもらっちゃ困るぜ!!」

ほむら「そうね!」
995 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 12:09:37.31 ID:toRs3NVY0

―ベルゼブモンモードチェンジ!ブラストモード!!―


ベルゼブモンBM「本当はオメーとやりてぇとこだけど…」

オファニモン「懲りない馬鹿…」

まどか「ディアボロモンを全て倒さないと!」

ピエモン「こうなれば本当の切り札です…ディアボロモン!!」

ディアボロモン達「!!」

シュバババババッ!!

タケル「ディアボロモン達が一つになって……」

巨大ディアボロモン「ケーケッケッケッケッケッ!!」

光子郎「巨大なディアボロモンに!!」

ピエモン(くっ…!数が足りなかったか…!!そうすればあれがかつてのオメガモンと同じ力を持つオメガモンでも始末できたかもしれないというのに…っ!!)

太一「みんな、決めるぞ!」

ヤマト「ああ!」

まどか「わたし達も!」

ほむら「ええ!」

ベルゼブモンBM『デススリンガー!!』

オファニモン『ホーリーセレインアロー!!』

UFブイドラモン『シャイニングVフォース!!』

デュークモン『ファイナル・エリシオン!!』

セントガルゴモン『バーストショット!!』

ホウオウモン『スターライトエクスプロージョン!!』

ヘラクルカブテリモン『ギガブラスター!!』

ロゼモン『フォービドゥンテンプテイション!!』

ヴァイクモン『アークティックブリザード!!』

セラフィモン『セブンヘブンズ!!』

ホーリードラモン『ホーリーフレイム!!』

ドガドガドガ!ドゴオォォォォォォォォォン!!

巨大ディアボロモン「ケ…ケケッ…!」

太一「トドメだオメガモン!!」

ヤマト「行けえぇぇぇぇぇぇぇ!!」

オメガモン「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ジャキィィィィィンッ!!

巨大ディアボロモン「!!!!」

ズバァンッ!!

ドゴォォォォォォォン!!!

まどか「やったぁ!!」
996 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 12:10:23.93 ID:toRs3NVY0

ほむら「あとはお前達だけよ。ピエモン、ピノッキモン!!」

ピノッキモン「逃げようピエモン!」

ピエモン「今回は私達の負けですが……」

UFブイドラモン「今回もだろ!」

デュークモン「逃してたまるか!」

ピエモン「閉幕の前に最後の手品だけご覧下さい」

セントガルゴモン「まだ何か悪あがきするつもり?」

パッ

まどか「あれ?わたしが抱えてたクルモンが消えた!?」

ピエモン「このデジエンテレケイアだけは返していただかないとデーモン様からお叱りを受けますのでね!」

ピノッキモン「それじゃあ、バイバ〜イ!」

シュンッ

杏子『クルモン!!』

QB「切り札はまだ彼等の手の中か…」
997 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 12:13:27.89 ID:toRs3NVY0

杏子「アタシ達もまだまだって事だな…アンタ達のデジモンの強さを見て実感したよ」

丈「そうかな?太一とヤマトはともかく…やっぱあのデジモンの力が無ければゴマモンを究極体に進化させられなかった僕らは…」

杏子「いや、絆の強さだよ」

光子郎「それでしたら、あなた達も負けていませんよ」

マミ「私達もこれからの冒険で強く…進化するわ」

ミミ「頑張ってね!あと…さやかの戦いもね?」

さやか「あたしの…?まさか!何でそれを!?」

パルモン「ブイモンから聞いた」

さやか「ブイモ〜ン…!!」

ブイモン「うわっ!怒るなよさやか!!」

ピヨモン「それだったら空はやっぱ太一かヤマトか……」

空「だからピヨモン!」

シュワァァァ…

太一「な…何だ…?このオーロラは!?」

QB「どうやら君達のお迎えのようだね」

ヒカリ「迎え?」

タケル「ボク達の世界に戻るの!?」

ヤマト「やっぱりあとはあんた達の物語って事なんだな……」

ほむら「そうね…また逢えるかしら?」

太一「逢えるさ、きっと!」

まどか「そうだね…ヒカリちゃん元気でね。お兄ちゃんと仲良く…」

ヒカリ「うん、まどかさんもテイルモンを大事にしてあげて」

テイルモン「その趣味はどうにかさせた方がいいけど」

ヒカリ「ヒカリもそう思う」

テイルモン「余計なお世話よ」

まどか「あ…あはは……」
998 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 12:14:51.30 ID:toRs3NVY0

インプモン「じゃ、オメェもテイマーに苦労する事があるかもしれねぇけど…」

ガブモン「ヤマトのブラコンはそのうちきっと治るよ!」

インプモン「うちのまどコンは手遅れだけどな」

パタモン「それが君のパートナーのいいところなんじゃないの?」

インプモン「かもな」

タケル「ほむらさん…ボクは闇の力を許せないかもしれないけど……」

ヤマト「あんた達との友情、忘れないぜ」

ほむら「そう…正直…男の子との友情ははじめてかもしれないわね」

ヤマト「悪いな、俺は今のところタケル以外には興味ない」

ほむら「勘違いしないで、私は未来永劫まどかにしか友情以上の感情はいだかないわ」

タケル「……」

アグモン「それじゃあ、みんな頑張って!」

ブイモン「ああ!アグモン達も!」

ギルモン「がんばってね!」

シュワァァァ…

選ばれし子供達「また逢おうね!」

シュゥゥゥゥ…

杏子「行っちまったな…」

さやか「うん…」

マミ「それじゃあ私達は私達の世界のために……」

ほむら「冒険を続けましょう」

まどか「うん!まだはじまったばかりなんだよね、夢への冒険は!!」
999 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 12:15:45.43 ID:toRs3NVY0

〜ゲンナイホーム〜

シュワァァァ…

タケル「ただいまぁ!」

太一「戻ったぜジジイ!」

光子郎「本当はあの世界の事をもっとじっくり知りたかったけど……」

ゲンナイ「お…おぉ…お主ら…無事じゃったか!?よく戻ってこられたのう!!」

丈「よく戻って来れたって…あのオーロラみたいなゲートはあんたが出したんだろ?」

ゲンナイ「いや…恐らく今回の事を頼んできた者が根回しして……」

空「でも、これで今回の役目も果たせたんですよね!」

ヒカリ「…まだ、あの世界には邪悪なデジモンがいっぱい残ってるけど……」

太一「それもまどか達だけで大丈夫だろ!」

ミミ「それよりミミお腹空いたぁ!ゲンナイさん、お節料理じゃない料理何か作って!」

太一「でも、お年玉はくれ!」

ゲンナイ「あ…ああ…飯はたらふく食わせてやるから……その後にまた別の世界へ……」

ヤマト「また別の世界?何でだよ?俺達であの世界でやるべき事は終わったんだろ!?」

ゲンナイ「す…すまん!実はお主達が行ってきた世界……間違いだったのじゃ!!」

タケル「え…」

一同「えぇぇぇぇぇぇ!!?」

太一「どういう事だジジイ!!」

ゲンナイ「ゲートを開く時カードの置き場を間違えたんじゃ!」

アグモン「ゴマモンじゃなくって僕のカードを置いたんだ」

ゲンナイ「だから本来行くべきはずじゃった世界とまったく違う世界へ行ってしまったんじゃ!!」

太一「ふざけんなよジジイ!!」

ミミ「あたしもうヘトヘトなのにー!!」

ゲンナイ「だから謝ってるじゃろうが!!」

老人「しょうがないの…はじめっからワシが迎えに来てやればよかったか……」

空「誰このお爺さん?」

丈「ゲンナイさんのゲートボール仲間か何か?」

ゲンナイ「おおっ!こやつこそ今回の件の依頼人じゃ」

老人「まあ、慌てる事はない。ゆっくり食事を取ってからでいいぞ。何せあの世界で…もう一組連れていくべき奴等が道草を食ってるみたいだからな!」

1000 : ◆QUeH7k7NG9t3 [saga]:2013/01/11(金) 12:21:44.16 ID:toRs3NVY0

という訳でPSPデジモンアドベンチャー発売直前記念の番外編でした
ギリギリ納まった…
これが少しでも面白いと思ったらPSPデジアドを買いましょう
「糞つまらん無印汚すなボケ」と思った人もお口直しとして買いましょう
今回の話と同じく他のデジモンも究極体に進化します(ステマ)
最終形態勢揃いだったり今回に限ってほむらがやたらとカードを使ってたのはサブタイの元ネタのアレを意識しているからですね
だから本当は入れる予定だったNGシーン



太一「強い…!」

ヤマト「ほむら、切り札は持っているな!?」

ほむら「ええ、ちょっとくすぐったいわよ!」ブロォン!

ファイナルフォームライド…オ、オ、オ、オメガモン!!

ベルゼブモン「割って裂く!」ズバッ!

オメガモン「あ…あぁぁぁぁ……」

カパァァァ…

メタルガルルモン「って……」

ウォーグレイモン「戻っただけじゃん!!」


というのは嘘です
次回のサブタイは『対決エイリアス3!シャッガイホール起動』

次スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357874285/

2スレ目のスレタイコールをさやかにするべきだった…
今回の話のコメは次スレでしてくれるとありがたいです

ではまた
1001 :1001 :Over 1000 Thread
☆.。 .:* ゜☆.  。.:*::::::::::::::::゜☆.。. :*☆:::::::::::::::::: 。.:*゜☆.。.:*
:::::::::::::=:。.: *  ・゜☆  =:☆.。 .:*・゜☆.  。
:::::::::::::::::::::::::.:*゜☆  =:. :*・゜☆.::::::::::::☆
。.: *・゜☆.。. :* ☆.。:::::::::::::::.:*゜☆  :。.:・゜☆.。
::::::::::::::::: *=@☆.。::::::::::::::::::::::::::::::.:*・゜☆    =磨K☆.。
:::::::::::::::::::.:*・゜☆  :. :*・゜☆.::::::::::::::::::::::::::゜☆.
:  =: :   *  ゜☆.。::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
☆.。 .:* ゜☆.  。.:*::::::::::::::::゜☆.。. :*☆:::::::::::::::::: 。.:*゜☆.。.:*
:::::::::::::=:。.: *  ・゜☆  =:☆.。 .:*・゜☆.  。
:::::::::::::::::::::::::.:*゜☆  =:. :*・゜☆.::::::::::::☆
。.: *・゜☆.。. :* ☆.。:::::::::::::::.:*゜☆  :。.:・゜☆.。
::::::::::::::::: *=@☆.。::::::::::::::::::::::::::::::.:*・゜☆    
:::::::::::::::::::.:*・゜☆  :. :*・゜☆.::::
   ::  !ヽ  :
   :     !ヽ、    ,!  ヽ
                 ,!  =]‐‐''   ヽ:
   :   / ´`)'´    _      !、
            lヽ /   ノ    , `     `!:
       lヽ、  /  Y    ,! ヽ-‐‐/          l
.     =@>‐'´`   l   ノ   ヽ_/          ノ:
      ,ノ      ヽ =@           _,イ:
    '.o  r┐   *   ヽ、 ヽ、_     ,..-=ニ_
    =@   ノ       ノヽ、,  !..□ /     ヽ
     ヽ        .ィ'.  ,!    ハ/    、   `!、    七夕に…
      `ー-、_    く´ =@    /     ヽ  
         ,!     `!  l              ヽ、__ノ    このスレッドは1000を超えました。もう書き込みできません。
         l     `! `! !              l
          l  . =@ ,=@ヽ、 、_ ,ィ      ノ               
         l、_,!   し'   l =@  `l     =@               ://vip2ch.com/
1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
さやか「テイマー魔法少女!」ブイモン「デジモン☆マギカフロンティア!」 @ 2013/01/11(金) 12:18:06.01 ID:toRs3NVY0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357874285/

解離性同一性障害と診断された女が全レス @ 2013/01/11(金) 11:56:34.72 ID:aCkmYbv40
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1357872994/

正しい煽り方口座【添削式】 @ 2013/01/11(金) 11:36:08.40
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1357871768/

リタっち「あ、もう10日も風呂に入ってなかった……」【TOVの有名スキットより】 @ 2013/01/11(金) 06:12:16.24 ID:s1mjAbcDO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357852335/

可能性の順位からいけば鹿児島 @ 2013/01/11(金) 03:13:41.08 ID:NILAdL4So
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1357841620/

好きな子に振り向いてもらいたい @ 2013/01/11(金) 03:01:35.10 ID:mbQAHlRN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1357840894/

勇者「魔王の呪いで、かかしにされてんのよ」 @ 2013/01/11(金) 01:52:57.26 ID:DGfjici2o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357836777/

男「アイドルの巴マミと同じクラスなんだけど…」 @ 2013/01/11(金) 01:43:14.88 ID:Ex5Sf5/Q0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357836194/



VIPサービスの新スレ報告ボットはじめました http://twitter.com/ex14bot/
管理人もやってます http://twitter.com/aramaki_vip2ch/
Powered By VIPService http://vip2ch.com/

1375.31 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)