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十代「ガッチャ!安価でデュエルだぜ!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :1 [saga]:2012/05/23(水) 19:48:15.07 ID:l/PiJ4z40

※遅すぎるミラコンOCG化記念。

※遅すぎる執筆。

※前回(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1310/13103/1310382552.html)に登場したキャラは後半に入るくらいまでは安価下。

>>1がキャラ、及びデッキを把握しきれてないキャラについても安価下。
(まだ本編のデュエル回数が少ないゼアルキャラとか)

※ゼアルのヒロインはVきゅん。

以上のことが許せる方のみガッチャしてってください。



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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :1 [saga]:2012/05/23(水) 19:53:53.42 ID:l/PiJ4z40

十代「…………どうなってんだ……? これ」

大徳寺『私に聞かれてもこまるのにゃ……』

ファラオ「ニャァー」

十代「ユベル、何かわからないか?」

ユベル『悪いが、僕にも何が何だかわからないよ。気が付いた時には此処にいた』

十代「……いったい『ここ』は何処なんだぁ? 前も後ろも見渡す限り木ばっかり……森、だよな」

大徳寺『上から光が差し込んでるから、昼間なのかにゃ?』

十代「『光』って言っても、木の間からほんとに少しだけもれてるだけだから、結構暗いぜ」

大徳寺『見たところ人の手がまるで入ってないようだにゃ……草木が伸び放題だにゃ』
3 :1 [saga]:2012/05/23(水) 19:56:09.58 ID:l/PiJ4z40

ユベル『改めて状況を整理してみようか。君は昨日、何処にいた?』

十代「イタリアのヴェネツィア。んでもって、そこの子供たちと一日中デュエルしてて……」

大徳寺『気づけばすっかり暗くなってたらから、近くのホテルに泊まったんだったにゃ?』

十代「そう。それで、飯食ってベッドで寝て……」

十代「……………」

ユベル『今に至る、か。やっぱりわけがわからないね。前触れも何も無くこんなことになるとは』

大徳寺『十代君、本当に何も心当たりが無いのにゃ?』

十代「無い、な」

ユベル『……僕はいつも十代を見てるから、変ったことがあればすぐ分かるはずなんだけどね』

ユベル『精霊の僕ですら認識できない現象が起きるとは、正直驚きだ』

十代「そ、そうだな。(『いつも見てる』か……やめてほしいなぁ……)」
4 :1 [saga]:2012/05/23(水) 19:58:32.06 ID:l/PiJ4z40

大徳寺『あまりにも情報が無さ過ぎるにゃ。この事態が事故なのか、それとも他の誰かによる『攻撃』なのか……それすら判断できないにゃ。せめて此処がどこなのかがわかればにゃー……』

ユベル『あぁ、そうだ。この場所についてだけど、どうも精霊世界と似た匂いがする』

十代「ッ! 何だって……!?」

大徳寺『精霊世界? 世界を飛び越えてしまったということかにゃ? イタリアでは無いだろうと思ってはいたけど……って、ありゃ?』

大徳寺『それなら、何も分からないなんてことは無いんじゃないのかにゃ? 君は精霊なんだから』

ユベル『僕が『分からない』と言ったのは、どういう経緯で此処に来てしまったのかについてだよ』

ユベル『それに、あくまで精霊世界に『似た匂い』がするだけで、僕の知ってるそれをとは違う』

ユベル『少し似てるだけで、本当に世界を超えたのかどうかも確かじゃない』

ユベル『何も分からないのと同じさ』

十代「……いや、それだけでも十分な情報だぜ。恐らく俺たちは、ほんとに違う世界に来てしまったらしい」

大徳寺『? どういうことだにゃ?』

十代「これを見てくれ」 カタッ

ユベル『!』

大徳寺『ノートパソコン……あ! これでネットに繋げられれば情報が――』

ユベル『……だから、それができないんだと十代は言ってるんだよ』

大徳寺『にゃ?』
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/23(水) 19:59:48.15 ID:7gzpt3Aeo
続編…だと…!?
6 :1 [saga]:2012/05/23(水) 20:00:45.48 ID:l/PiJ4z40

十代「ああ。電波が感知できないんだ。ウンもスンも言わない。このPCは万条目グループが開発した、どんな遠くの電波でも拾うことができる代物だ」

十代「これに反応が無いなんて、電気が全く無いってことだ」

大徳寺『あ』

ユベル『ここが、元いた世界では無い線が濃厚になったね』

十代「ああ。けど、これだけじゃどうしようもない……そろそろ行くか」

大徳寺『え? 行くって、どこに?』

ユベル『どこかにだよ。出口を探すなり何なりしなくちゃあね』

十代「適当に歩いてりゃなんか見つけられるかもしないし。風の向くまま、気の向くままだぜ!」

大徳寺『い、今無闇に動くのは危険だにゃ! もしこれが他人の故意によるものだったとしたら、どこに敵が潜んでいるか――』

十代「そうは言っても、このままここでじっとしてるわけにもいかないだろ?」

ユベル『そうだよ。それに、誰かに襲われたとしても、十代ならいくらでも返り討ちにできるさ』

ユベル『仮に十代を傷つけるような輩が居たら……』


ユベル『 僕 が た だ じ ゃ お か な い 』


大徳寺(うわぁ)

十代「……あー、うん。ありがとな、ユベル」コエー

ユベル『ふふん』ゴマンエツ
7 :1 [saga]:2012/05/23(水) 20:03:07.67 ID:l/PiJ4z40


十代「ん?……!!」

ユベル『!』

大徳寺『? どうしたのにゃ十代君』

十代「人だ……!」

ユベル『こっちに来るぞ!』


誰? +2

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/05/23(水) 20:04:04.70 ID:7gzpt3Aeo
ジャックアトラス
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/23(水) 20:04:08.12 ID:B3JuOogfo
キモイルカ
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/05/23(水) 20:04:24.45 ID:QvWJ7+b40
満足
11 :1 [saga]:2012/05/23(水) 20:06:04.07 ID:l/PiJ4z40

※どの時代の満足?

@ ダグナー満足

A 町長満足
12 :1 [saga]:2012/05/23(水) 20:07:00.96 ID:l/PiJ4z40

まるで成長していない……

+ 2
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/23(水) 20:07:34.04 ID:7gzpt3Aeo
町長
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/05/23(水) 20:16:40.92 ID:bSxcva/AO
町長
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/23(水) 20:24:43.82 ID:7gzpt3Aeo
誰も居ないのか?
町長
16 :1 [saga]:2012/05/23(水) 20:26:22.31 ID:l/PiJ4z40


♪〜〜〜♪〜♪〜〜♪



大徳寺『は、ハーモニカ?』

十代「………!?」


鬼柳「…………」

十代「…………」

大徳寺『うわ、刺青にゃ! なんかいかにも悪そーなロンゲにゃ!』

鬼柳「……ようやく、人に会えたか」

十代「………お前は?」

鬼柳「人に物を尋ねるときは、自分から名乗るのが礼儀だと思うぜ?」

十代「………遊城十代。俺はホテルにいたのに、気が付いたらこに居た」

十代「やったのはお前か?」

鬼柳「違う。俺も、目が覚めたらこの森の中にいた。この場所に心当たりは無いし、
   こんなことに巻き込まれるようなことに関わった覚えも無い」

大徳寺『! 彼もこの森に迷い込んだ人間……?』

十代(……ユベル、どうだ?)

ユベル『彼からは特に特別な力は感じない。……が、力の残留のようなものは見えた』

ユベル『恐らく過去になんらのかの『力』を持っていて、今はそれを失ってると言ったところか』

十代(黒では無さそうか……? だけど、万が一のこともある)
17 :1 [saga]:2012/05/23(水) 20:34:17.60 ID:l/PiJ4z40
十代「なぁ、お前!」

鬼柳「………なんだ?」



十代「俺と、デュエルしようぜ!」ガチャン

大徳寺『ちょ、十代君!?』

鬼柳「……何故?」

十代「お前が本当のことを言ってるのかどうか、まだ信用できない」

十代「だから、デュエルで調べる! デュエルをすれば、相手の本当の気持ちが見えてくるんだ!」

鬼柳「!」

大徳寺『じゅ、十代君、何も真っ先にデュエルじゃなくても……』

ユベル『ま、十代らしいやり方だろう』

十代「どうだ? 受けるのか、受けないのか!」

鬼柳「……………」


鬼柳(ハッ……あいつみたいなこと言う男だ)

鬼柳「いいぜ。受けて立つ!」

十代「へへっ! そうこなくっちゃな!!」

大徳寺『あーあぁ……』

ユベル『負けるなよ十代』

十代「おおよ!」

鬼柳「俺を――――満足させてくれよ!!」


「「 デ ュ エ ル ! ! !」」

18 :1 [saga]:2012/05/23(水) 20:38:23.36 ID:l/PiJ4z40


今回はここまでです。

後日デュエル部分を投下します。
前回は一回のデュエル内容が長くなりすぎたので、
サクッと終わらせてサクッと次へ行くと思います。

前作を覚えてくれてる方がいたようで、満足したぜ……!

前よりも面白いデュエルを提供できるよう頑張ります。

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/23(水) 20:38:56.73 ID:B3JuOogfo
キモイルカは人じゃないのか。乙
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/23(水) 20:41:58.21 ID:7gzpt3Aeo
乙ー
四六時中見てるユベルwwwwww
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/05/23(水) 20:48:24.58 ID:bSxcva/AO

今回はライディングとか同キャラ戦はなし?
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 07:47:41.01 ID:YbM83TJvo
新作ktkr
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/05/26(土) 11:12:43.85 ID:XmfWONRj0
まさかの未来蟹VSポン星の人の新スレとか思わずリミットオーバーアクセルシンクロしてしまう
24 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:04:10.62 ID:1Hw6+VTr0

待たせたな! 俺が>>1だ!!

>>21

ライディングや同キャラのデュエルは今のところ考えてないです。


10分から投下します。
25 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:11:08.07 ID:1Hw6+VTr0

投下しまーす。

26 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:11:44.81 ID:1Hw6+VTr0


※ D U E L ※


十代 LP 4000 鬼柳 LP 4000


TARN−1


十代「先行は俺だ! ドロー!」

十代(……よし!)

十代「見せてやるぜ! 俺のヒーロー達を!」

十代「俺は《E・HERO スパークマン》(ATK 1600)を通常召喚!」

スパーク「フンッ!」バーン

鬼柳「E・HERO使い……!」

鬼柳(………ヒーローデッキで、『ユウキジュウダイ』……?)

鬼柳「……いや、まさかそんなはずは……」

十代「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」


十代 LP 4000 手札 4

モンスター

《E・HERO スパークマン》(ATK 1600)

魔法・罠


伏せ1枚

27 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:15:30.01 ID:1Hw6+VTr0

TURN−2


鬼柳「……俺のターン。ドロー」

鬼柳「俺は手札から《インフェルニティ・ビースト》(ATK 1600)を通常召喚」

ビースト「ゲルルル……」

ユベル『ふーん……見たことないカードだな』

十代「1600……スパークマンと同じ攻撃力か」

鬼柳「バトルだ。《インフェルニティ・ビースト》(ATK 1600)で《E・HERO スパークマン》(ATK 1600)に攻撃!」

ユベル『相打ち狙いか』

鬼柳「行け! 『ヘル・ハウミング』ッ!」

十代「迎え撃てスパークマン!!」

ギュゴォッ!

スパーク「グッ……ウオォア!」

ズバアァーン!

十代「くっ……この瞬間、罠カード発動!」

鬼柳「!」

十代「《ヒーロ・シグナル》! 自分の場の『E・HERO』と名の付くモンスターが戦闘によって破壊されたときに発動でき、」

十代「自分のデッキから、レベル4以下の新しいHEROを特殊召喚できる!」

十代「来い! 《E・HERO クレイマン》(DEF 2000)!!」

クレイマン「ヌゥンッ!」ザンッ

鬼柳「クレイマン……バニラヒーローの中で最も守備力の高いやつだったか」

十代「お? 知ってるのか?」

鬼柳「……有名だからな。E・HEROは」

十代「へー! 俺の知らない間にヒーローも人気出たのかな!」

鬼柳「……メインフェイズ2に移行し俺は手札から永続魔法、《インフェルニティガン》を発動する」

大徳寺『! また『インフェルニティ』だにゃ』

鬼柳「こいつは1ターンに1度、手札から『インフェルニティ』と名の付いたモンスター1体を墓地へ送ることができる」

十代「え? 手札のモンスターを墓地へ……?」

鬼柳「俺は手札の、《インフェルニティ・リローダー》を墓地へ送る」

鬼柳「そしてカードを1枚伏せて、ターンエンドだ」


鬼柳 LP 4000 手札 2

モンスター

無し

魔法・罠

《インフェルニティガン》(永続魔法)

伏せ1枚
28 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:17:47.37 ID:1Hw6+VTr0

TURN−3


十代「俺のターン、ドロー!」

十代(よっしゃ! 《融合》来た!)


十代 LP 4000 手札  5

モンスター

《E・HERO クレイマン》(DEF 2000)

魔法・罠

無し


十代(それにしても、手札のモンスターを捨てることに、何の意味があったんだ?)

ユベル『十代。気づいていると思うが、彼のデッキは、『インフェルニティ』とかいうカードを主軸にしたデッキのようだ』

十代「ああ。わかってるさ。《インフェルニティガン》を使った時点で確信した」

十代「だたその《インフェルニティガン》が……」

大徳寺『『カードを墓地に送るだけの永続魔法というのは変だ』って思ってるんだにゃ?』

十代「そのとおりだぜ先生。何か考えがあってのことだとは思うんだけど……」

ユベル『気をつけろよ十代。あのカード、まだ何かある』

十代「ああ!分かってる!」

十代「行くぜ!手札から魔法カード《融合》を発動!」

鬼柳「……仕掛けてくるか!」

十代「自分の手札・フィールド上から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送って」

十代「その融合モンスターを特殊召喚する!」

十代「俺は手札の《E・HRRO フェザーマン》と、《E・HERO バーストレディ》を融合ッ!」



十代「現れろ!! マイフェイバリットカード、《E・HERO フレイムウィングマン》(ATK 2100)ッッ!!」

ウィング「フゥゥン! ハァッ!」ドン★

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/05/26(土) 20:18:39.57 ID:LqS8+EX+o
ガラスの十代?
30 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:20:46.86 ID:1Hw6+VTr0

鬼柳「ヒーローデッキの真骨頂、融合……結構早く出たな」

十代「バトルだ! フレイムウィングマン(ATK 2100)でプレイヤーにダイレクトアタック!」


ウィング「ウォオオオ!!」

ゴオオゥッ!!


大徳寺『これが決まれば2100の大ダメージ! 一気に優位に立てるにゃ!』

ユベル『いきなりそんなうまく行くわけないだろ。あの伏せカードを見ろよ』

大徳寺『へ?』

鬼柳「通さねぇよ! 永続罠、《デプス・アミュレット》発動!」

ユベル「そら見たことか」

十代「自分から場をがら空きにしておいて、何も張ってないはずがないよな」


鬼柳「こいつは相手モンスターの攻撃宣言時、手札を1枚捨てることで、その攻撃を無効にする!」


ジャラ……ガキン!


ユベル『………何……?』

大徳寺『にゃーー! 防がれたー!』

鬼柳「……ターンは?」

十代「……カードを1枚伏せて、ターンエンド!」


十代 LP 4000 手札  1

モンスター

《E・HERO クレイマン》(DEF 2000)
《E・HERO フレイムウィングマン》(ATK 2100)

魔法・罠

伏せ1枚

31 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:23:01.21 ID:1Hw6+VTr0

十代「……変だ」

大徳寺『? 何がだにゃ?』

ユベル『あの《デプス・アミュレット》……効率が悪すぎる』

大徳寺『え? そうなのかにゃ?』

十代「高々モンスター1体の攻撃を止めるのに手札1枚を消費するのは、コストに見合ってない」

ユベル『わざわざあんなカード使うぐらいだったら、僕なら《モンスターBOX》でも入れるよ』

十代「さっきもそうだった。あいつは、永続魔法で手札のモンスターを捨てた。ただ捨てただけなんだ」

ユベル『……デュエルにおいて、手札というのはそのデュエリストの『命』と言ってもいい』

ユベル『はっきり言って、残りライフなんかよりもずっと重要だ』

ユベル『ライフポイントは、たとえどんなに減ったところで、0にさえならなければいいんだ』

十代「だけど、手札はそうはいかない。手札が0に近づけば近づくほど、戦略の幅は狭くなって」

十代「逆転もしずらくなる」

大徳寺『そ、そうかにゃあ?』

大徳寺(いつもの十代君見てると、とてもそうは思えないにゃ) バブルマンフィフス壺施しオラァ!


TURN−4


鬼柳「俺のターン、ドロー」


鬼柳 LP 4000 手札 2

モンスター

無し

魔法・罠

《インフェルニティガン》(永続魔法)
《デプス・アミュレット》(永続罠)


鬼柳「俺はもう一度、《インフェルニティガン》の効果を発動する!」

十代「また手札を……!?」

鬼柳「手札の《インフェルニティ・ネクロマンサー》を墓地へ送り、さらにカードを1枚伏せる」

大徳寺『とうとう手札が0になっちゃったにゃ!』

ユベル『何を考えているんだ………?』

32 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:25:19.14 ID:1Hw6+VTr0


鬼柳「………………これで、俺の手札は0枚だ」




鬼柳「行くぜジュウダイ……! ハンドレスコンボの恐ろしさを見せてやる!!」

十代「!? ハンドレスコンボ……?」

鬼柳「俺は《インフェルニティガン》のもう1つの効果を発動!」

ユベル『!やはり別の効果があったか!』

鬼柳「この効果は、自分の手札が0枚の場合にのみ使用できる!」

十代「!! 0枚の場合のみだと……!!」

鬼柳「このカードを墓地へ送ることで、墓地のインフェルニティモンスターを2体まで復活させる!」

鬼柳「蘇れ……《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)! 《インフェルニティ・ビートル》(ATK 1200)!」

大徳寺『『ビートル』?? あんなもの《インフェルニティガン》では……』

ユベル『《デプス・アミュレット》のコストだ!』

鬼柳「さらに《インフェルニティ・ビートル》の効果発動!」

鬼柳「手札が0枚の場合、こいつをリリースすることで、」

鬼柳「デッキから新たな《インフェルニティ・ビートル》を2体まで特殊召喚する!」

ブゥーーゥゥン……!

キリキリキリ……!

十代「また『手札が0枚の場合』……!」

大徳寺『ビートルが増えたにゃ!?』

ユベル『……間違いないな。彼のインフェルニティは、手札が0枚の状態でのみ強力な効果を発揮するカード』

ユベル『奇妙に思えた『手札を墓地に送る』行為はこのためだったのか……』

鬼柳「まだだ! 《インフェルニティ・ネクロマンサー》の効果発動!」

鬼柳「手札が0枚の場合、1ターンに1度、墓地のインフェルニティを蘇らせる!」

十代「なっ、まだ特殊召喚する気なのか!」

鬼柳「《インフェルニティ・リローダー》(DEF 0)を守備表示で特殊召喚!」


リローダー「クルックェーーwww」


33 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:27:09.74 ID:1Hw6+VTr0

鬼柳「リローダーの効果発動。手札が0枚の場合、1ターンに1度、デッキからカードをドローできる」

鬼柳「この効果でドローしたカードがモンスターだった場合、そのモンスターのレベル×200のダメージを相手に与え、それ以外だった場合、自分が500のダメージを受ける」

大徳寺『それって……殆ど運任せな攻撃にゃ!』

ユベル『下手をすれば自分がダメージを受ける……余程自分の引きに自信があるのか?』

鬼柳「……俺も、デッキにどれくらいモンスターが入っているのか、忘れちまったよ」

鬼柳「だが……ここでこいつの効果を使わないのは、おれ自身の心が満足できねぇ!」

鬼柳「引き当ててやるさ……モンスターを!」

十代(……こいつ……!)


鬼柳「ドローーッ!」


鬼柳「…………」

鬼柳「俺が引いたのは《インフェルニティ・デストロイヤー》! レベルは6ッ」

大徳寺『そ、そんな――!?』

鬼柳「1200ポイントのダメージを受けてもらうぜ!!」

十代「う、ぐぅぅああーッ!!」


十代 LP 4000 → 2800 


鬼柳「そして、《インフェルニティ・ビートル》1体をリリースして、ドローした《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)をアドバンス召喚!!」

デストロ「グゥオオォォォ……」

大徳寺『うわあーー!! フレイムウィングマンの攻撃力を超えてるにゃ!!』

鬼柳「喰らえ……! 《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)で、フレイムウィングマン(ATK 2100)に攻撃!!」


デストロ「グオオオオォォ!」


34 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:29:20.91 ID:1Hw6+VTr0


ユベル『よけろ十代』

十代「分かってるよ! 罠発動! 《ヒーローバリア》!!」

十代「自分の場に『E・HERO』と名の付くモンスターが表側表示で存在する場合、」

十代「相手の攻撃を1度だけ無効にする!」


ギュウオオォォ!

デストロ「グウウゥ……」


大徳寺『や、やった! 防いだにゃ!』

鬼柳「……今の攻撃、防げてよかったな」

鬼柳「《インフェルニティ・デストロイヤー》には、手札が0枚の状態で相手モンスターを破壊した場合、」

鬼柳「相手に1600ポイントのダメージを与える効果がある」

十代「! ってことは……」

鬼柳「今の攻撃が通ってれば、バトルによるダメージで200、」

鬼柳「デストロイヤーの効果で1600……」

鬼柳「合計、1800のダメージで、お前のライフは1000にまで減っていたな」

十代「まじかよ……あ、あぶねー……!」

大徳寺『な、なんてことにゃ! この人、かなり強いんじゃないのかにゃ!?』

ユベル『十代……このデュエル、出し惜しみをしてられるようなものじゃなさそうだよ』

十代「……………………」

ユベル『……十代?』


十代「…………しれぇ……」

ユベル『?』

鬼柳「ん……?」



十代「おもしれーよ!! お前!! お前のカード! デュエル! すっげーおもしれぇー!!」



鬼柳「………はぁ?」

大徳治『じゅ、十代君……』

ユベル『フッ……やれやれ』

35 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:32:08.41 ID:1Hw6+VTr0

十代「すげぇなぁお前! 手札を減らし続けてたのはこのためだったんだな!」

十代「こんな変わった戦い方する奴初めて見たぜ!」

鬼柳「……………」

十代「さっきのリローダーの効果もおっもしれー! まさかレベル6のモンスター引き当てるなんてさ!」

十代「しかもそのまま召喚してくるなんてよ! ほんとに面白いぜお前!」

鬼柳「…………自暴自棄な、良くないプレイだと言われたことはあったが、」

鬼柳「面白いなんて言われたのは、初めてだな……」

十代「自暴自棄ぃ?? んなことねーよ!! すっげぇワクワクするデュエルじゃねぇか!!」

鬼柳「………ワクワク、か」

十代「あっ、そうだ。まだ名前聞いてなかったよな。なんて言うんだ?」

鬼柳「……鬼柳京介だ」

十代「そっか、よろしくな鬼柳! さっきは信用できないなんて言って悪かったな」

十代「お前の言ったこと、信じるよ!」

十代「こんな面白いデュエルする奴に悪い奴なんていないさ!」

大徳寺『ちょ、十代君、その考え方はどうかと思うにゃ』

ユベル『相変わらずの超理論だが、十代が言うと、妙に説得力がある気がするよ』

鬼柳「………変わった奴だな」

十代「ははは。よく言われる!」

鬼柳「………いーぜ。こんな俺のデュエルでワクワクしてくれるんなら……」







鬼柳「 も っ と 楽 し ま せ て や る よ ! !」



十代「おぉ!?」

鬼柳「メインフェイズ2に移行!」

鬼柳「俺はッ! レベル6のデストロイヤーに、レベル2の《インフェルニティ・ビートル》を、」

鬼柳「チューニング!!」

十代「!! チューニングだって!?」


鬼柳「死者と生者、ゼロにて交わりしとき、永劫の檻より魔の竜は放たれる!」

鬼柳「シンクロ召喚!いでよ、《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)ッッ!!!」

デスドラ「グギャア゛ア゛ア゛アアオオオオオンッッ!!」

36 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:35:43.55 ID:1Hw6+VTr0


ユベル『シンクロ、召喚……!!』

大徳寺『こ、これは確か!』

十代「遊星が使っていた、未来の召喚方法!」

鬼柳「!!………お前、今、遊星って言ったか?」

十代「え? 遊星を知ってるのか!?」

鬼柳「……知ってるも何も、俺の仲間だ」

十代「へえー! そうだったのか! あいつの友達ならこんなに強くて面白いのも納得だぜ!」

大徳寺『十代君!! 食いつくとこが違うにゃ!』

十代「え?」

ユベル『シンクロ召喚を使い、そしてあの遊星を知っているということは、彼は未来の人間ということになる!』

十代「! あぁ……!」





十代「まぁそんなこと今どーでもいいよ!! 今はデュエルだッ!!」ドン★



大徳寺『………………』ポカン

ユベル『………話は、デュエルが終わってからにしようか』


鬼柳「……まさかあいつと知り合いだったとはな」

鬼柳「デュエル好きが引かれあったと考えれば、納得いく気もするが……」

十代「おーい! 早く続き続き!!」

鬼柳「そう焦るなよ。《インフェルニティ・デスドラゴン》の効果発動!」

鬼柳「手札が0枚の場合、1ターンに1度相手モンスター1体を破壊し、」

鬼柳「その攻撃力の半分の数値のダメージを与える!!」

十代「な、何ぃ!?」

鬼柳「この効果を使う場合、デスドラゴンはそのターンの攻撃ができない」

鬼柳「が、今は既にメインフェイズだから関係ねぇ。喰らえ!」

鬼柳「《E・HERO フレイムウィングマン》(ATK 2100)を破壊!!」

鬼柳「『インフェルニティ・デス・ブレス』!!!」


デスドラ「ギャグオアアア!!」

ボゴオオオォォォッッ!!

ウィング「グオォォアア!!」

チュドオオォォーーン!!


十代「うっぐうう……!」


十代 LP 2800 → 1750


大徳寺『十代君!!』
37 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:36:48.45 ID:1Hw6+VTr0


十代「くっそーー、フレイムウィングマンがー! 攻撃力3000でその効果って、強いなーそれ!」

鬼柳「フッ、こいつの恐ろしさは、もっと別のところにあるがな」

鬼柳「俺はこれで、ターンエンド」


鬼柳 LP 4000 手札 0

モンスター

《インフェルニティ・デスドラゴン》(ATK 3000)
《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)
《インフェルニティ・リローダー》(DEF 0)

魔法・罠

《デプス・アミュレット》(永続罠)



TURN−5

十代「よーっし! 俺のターンドロー!」


十代 LP 1750 手札 2

モンスター

《E・HEROクレイマン》(DEF 2000)

魔法・罠

無し


十代「手札から魔法カード《馬の骨の対価》を発動!」

十代「自分の場の効果モンスター以外のモンスターを墓地へ送ることで、カードを2枚ドローする!」

十代「俺はクレイマンをを墓地へ送り2枚ドロー!」

38 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:38:52.36 ID:1Hw6+VTr0


鬼柳「壁モンスターを捨ててまでドローか……手札消費の激しいヒーローでは正しいのかもしれないが、」

鬼柳「たかが2枚ドローで、この状況を打破できるカードを都合よく引けるか?」

十代「引けるッ!!」

鬼柳「速答かよ」

十代「当たり前さ! デッキを信じてさえいれば、勝利の鍵は自然と揃うもんだ」

鬼柳「……デッキを信じていれば、か」

鬼柳(……つくづく遊星に通ずるものがあるな。性格はまるで正反対なのによ……)

十代「来いよ来いよー?」

十代「……来たぁ! 手札から魔法カード《融合回収》発動!」

鬼柳「…………マジに引いたみたいだな」

十代「墓地に存在する《融合》と、融合素材にしたモンスター1体を手札に加える!」

十代「俺は《融合》と《E・HERO バーストレディ》を手札に加えるぜ!」

鬼柳「また融合召喚をする気か?」

十代「いーや!その前に、バーストレディ(ATK 1200)を召喚だッ!」

ゴオオゥッ

レディ「フンッ!」

鬼柳「通常召喚だと!? 何の意味が……」

十代「こういうことさ! 手札から魔法発動! 《バースト・インパクト》(アニメ・ゲームオリジナル)!!」

鬼柳「何……!?」

39 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:40:33.01 ID:1Hw6+VTr0


十代「こいつは自分フィールドに《E・HERO バーストレディ》が存在する場合にのみ発動できる魔法カード!」

十代「バーストレディ以外の場に存在する全てのモンスターを破壊して、」

十代「破壊されたモンスターのコントローラーに、破壊した数×300ポイントのダメージを与える!!」

鬼柳「ばっ!? 全モンスター破壊だと!?」

十代「いっけええ! バーストレディ! 燃やし尽くせ!!」


ドバババアアァァン!!!


鬼柳「うぐああーーッ!?」


鬼柳 LP 4000 → 3100


十代「これで場はがら空き! バーストレディ(ATK 1200)でダイレクトアタック!」

大徳寺『やった! 《デプス・アミュレット》は手札を捨てなければ発動できない!』

ユベル『手札0の彼にこのダイレクトアタックを防ぐ手段は、無い』

鬼柳「うっぐぅぅ……!!」


鬼柳 LP 3100 → 1900


ユベル『大分遅れをとったが、ようやくダメージが入ったな』

大徳寺『しかも相手はフィールドだけじゃなく手札も0! 逆転される恐れは殆ど無いにゃ!」

十代「へへっ! 俺はカードを1枚伏せて、ターンエンドだぜ!」


十代 LP 1750 手札 1

モンスター

《E・HERO バーストレディ》(ATK 1200)

魔法・罠

伏せ1枚

40 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:42:18.54 ID:1Hw6+VTr0


TURN−6


鬼柳「ちぃッ……! まさか本当にこの状況を覆すとはな……」

鬼柳「逆に俺が不利になっちまったじゃねーか」

十代「これが俺のヒーローデッキの底力さ! 何度倒されてもまた立ち上がる! ただじゃぁやられないぜ!」

鬼柳「まったく、こいつはかなりきついな……場はがら空きで手札は0」

鬼柳「逆転できる確立はあまりにも低い……」

十代「……そんなこと言っておいて、お前の目はまだ諦めていないのがバレバレだぜ!」

鬼柳「………………俺は今まで、自分自身や、仲間を信じて、デュエルして来た」

鬼柳「だが、『自分のデッキを信じて戦う』なんてことは、したことが無い」

鬼柳「カードはカード。……物言わぬ、己の手足であり、壁をぶち壊すための『武器』……」

鬼柳「そう考えていたからな」

十代「ふーん、そっか……でも、お前今、『仲間を信じて』って言ったよな?」

十代「だったら、いつもと同じように、仲間を信じるデュエルをすればいいだけだ」

十代「その仲間を信じる心を、お前の持つカード達に向けるんだ!」

十代「そのカードだって、お前の立派な、『仲間』なんだから!」

鬼柳「ああ……そのつもりだぜ。お前を見ていて、俺も……自分のデッキを信じるデュエルをしたくなった」

十代「その意気だぜ鬼柳! さっきだってリローダーの効果でレベル6をドローしたんだ!」

十代「きっと逆転のカードを引ける! 奇跡を起こせるはずさ!!」

大徳寺『対戦相手を応援してどーするにゃ……十代君らしいけれどにゃ』

ユベル『……十代の理論に感化されたデュエリストって、大概本当に奇跡を起しちゃうんだよねぇ……』



鬼柳「俺の………ターン! ドローーッ!!」

鬼柳「!!」 カンコーン★


鬼柳 LP 1900 手札 1

モンスター 

無し

魔法・罠

《デプス・アミュレット》(永続罠)

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 20:43:14.80 ID:BiXBCl/H0
オーガさんクルーーーーー?
42 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:44:40.96 ID:1Hw6+VTr0


鬼柳「――――来たぜ」

鬼柳「こいつは手札が0枚の状態でドローした場合、場に特殊召喚できる!」

鬼柳「出ろ! 《インフェルニティ・デーモン》(DEF 1200)!!」

デーモン「グォオオォォォ………」

十代「………へへっ!」

大徳寺『ま、まさか本当に――?!』

ユベル『まだ続くぞ!』

鬼柳「そして、手札0の状態でこいつが特殊召喚に成功した時、」

鬼柳「デッキから新たにインフェルニティモンスターを手札に加える!」

鬼柳「俺は《インフェルニティ・ミラージュ》(ATK 0)を手札に加え、そのまま通常召喚!!」

ミラージュ「…………」

鬼柳「さぁ、ここからがハンドレスの本当に恐ろしい所だ!!」

大徳寺『な、何が来るんだんにゃ!?』

鬼柳「《インフェルニティ・ミラージュ》は、手札が0枚の場合、このカードをリリースすることで、」

鬼柳「墓地のインフェルニティ2体を蘇らせる!」

十代「ま、また復活させるのか!」

鬼柳「俺は墓地の《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)と、」

鬼柳「《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)を特殊召喚!!」

大徳寺『ちょ、ちょっと待つにゃ、ネクロマンサーの効果は確か!』

ユベル『ミラージュと同じく……インフェルニティを復活させる』

大徳寺『にゃーーーー!!』

鬼柳「ネクロマンサーの効果発動! 手札が0の場合、墓地のインフェルニティ1体を復活!」

鬼柳「戻って来い……! 《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)ッッ!!」


デスドラ「グギョアオオオオオオッッ!!!」


十代「す、すっげええぇ……!!」

十代「場も手札も何も無い状態からモンスターを4体もそろえがった!!」

ユベル『しかも内2つは上級モンスター……』

大徳寺『どーゆーことだにゃーー!! 信じられないにゃ!!』

鬼柳「これが、インフェルニティの真の恐ろしさだ! 何度倒したところで、すぐに、何度でも!」

鬼柳「何度でも蘇る!! こいつらは死神なのさ! 死神は死なねぇ……!」


43 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:46:56.50 ID:1Hw6+VTr0

ユベル『……成る程。インフェルニティはどうやら、墓地からの大量展開がメインの戦法らしいな』

ユベル『手札が無くとも、墓地さえ肥えていれば、それ自体が攻撃性に変化する』

ユベル『恐らくまだ他にもインフェルニティをよみがえらせる手段が存在する』

ユベル『無限に沸き続ける死神……まさに『無間地獄(インフェルニティ)』ということか』

十代「ヒーローと同じ、いくらでも立ち上がる不屈のモンスターってわけか!」

十代「不死身のヒーロー対不死身の死神! くうううーーーっ! 燃えるぜ!! 」

鬼柳「しかしこのままでは、このターンで本当に燃え尽きちまうぜ?」

鬼柳(……あの伏せカード、恐らくは俺の攻撃から身を守る攻撃反応型のトラップ)

鬼柳(《攻撃の無力化》、《聖なるバリア −ミラーフォース−》……)

鬼柳(ヒーローだから、《異次元トンネル−ミラーゲート−》って可能性もあるか)

鬼柳(だったらここは、まずデス・ドラゴンの効果によるダメージを与えて、それから攻撃するか)

鬼柳「《インフェルニティ・デス・ドラゴン》の効果発動!!」

鬼柳「モンスターを破壊して攻撃力の半分ダメージを与える!! 」

鬼柳「バーストレディ(ATK 1200)を破壊! 『インフェルニティ・デス・ブレス』ッッ!!」


デスドラ「グギャアアオオオッッ!!」

ドッバアアアァァ!!

レディ「アアァァ……!」

ドゴオオォォン……


十代「ぐうぅううう……!!」


十代 LP 1750 → 1150


44 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:48:28.97 ID:1Hw6+VTr0


鬼柳「勝負あったか? 《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)で、ダイレクトアックだ!!」


デストロ「ムオオオオッ!!」

ゴォウッ!!





十代「 こ れ を 待 っ て い た ぜ ! ! 」

鬼柳「! (やはり攻撃反応型罠か!)」

十代「罠発動! 《レインボー・ライフ》!!」

鬼柳「!? な、んだと!?」

十代「手札を1枚捨てて発動!このカードの効果により、今からこのターンの終わりまで、」

十代「俺が受ける全てのダメージを、回復へと変える!!」

大徳寺『うまい!』

十代「デストロイヤー(ATK 2300)のダイレクトダメージ分、2300ポイント回復するぜ!」


十代 LP 1150 → 3450


鬼柳「クッソ、しまった……!!」

鬼柳(デスドラゴンの効果を使わずそのまま攻撃していれば、回復される数値はもっと低かった!)

鬼柳(完全に読み違えたぜ……!)


十代「いやー、まさかここで、前にヨハンがくれたカードに助けられるとはなー」

十代「持つべきものは友達だな!」


鬼柳(奴の場はがら空き、手札も0……ライフは俺より上回っているとは言え、)

鬼柳(それ以外はさっきの俺と全く同じ状況……普通なら、そうそう巻き返せねぇ)

鬼柳(だがこいつは、きっとやりのけるだろう……俺にできてこいつにできないわけがねぇんだ)

鬼柳(今の回復は、まずいぞ!)

鬼柳「俺は、ターンエンド!」



鬼柳(だが……面白い! このデュエル、相当満足できそうだぜ!)


鬼柳 LP 1900 手札 0

モンスター

《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)
《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)
《インフェルニティ・デーモン》(DEF 1200)
《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)


45 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:50:07.61 ID:1Hw6+VTr0


TURN−7


十代「さーて、ここからが問題だぜ……逆転のカードを引かなくっちゃ俺は負ける!」

大徳寺『こ、これは、結構ピンチにゃ!』

ユベル『……まぁ、大丈夫だろう。だって十代だし』

十代(俺のデッキ……答えてくれよ!)

十代「俺の、ターン! ドロォーーー!!」


十代 LP 3450 手札 1

モンスター

無し

魔法・罠

無し


十代「よっしゃキターーーーッ!!」

十代「手札から《E・HERO バブルマン》(DEF 1200)を特殊召喚!」

大徳寺『バ、バブルマンだにゃ! まだ可能性があるにゃ!』

ユベル『ほらね。だから言ったろう』

十代「こいつは手札がこれ1枚の場合に特殊召喚できる!」

十代「そして特殊召喚したときに、場と手札に他のカードが無い場合、カードを2枚ドローできる!」

十代「2枚ドロー!!」

鬼柳「やはり、か……!」




十代(よし! これならまだ!)


46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 20:50:53.45 ID:BiXBCl/H0
ここで漫画版の融合ヒーローを使わないか使うかでこのスレのレベルが問われる!
47 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:51:57.88 ID:1Hw6+VTr0



十代「魔法発動! 《光の護封剣》!!」

鬼柳「!? 護封剣だと!」


キラン!

ドガガガガガガガッ!!


十代「《光の護封剣》は相手ターンで数えて3ターンの間場に残り続け、」

十代「これが場にある限り、相手は攻撃宣言を行うことができない!」

十代「そしてカードを1枚伏せて、ターンエンドだぜ!」

鬼柳「……発動から3回目の相手のエンドフェイズを迎えたこの瞬間、《デプス・アミュレット》は破壊される」

バリンッ!


十代 LP 3450 手札 0

モンスター

《E・HERO バブルマン》

魔法・罠

《光の護封剣》(通常魔法)

伏せ1枚


TURN−8


鬼柳(この土壇場で護封剣とは……ほんとにぶっ飛んだ引きしてるぜ)

鬼柳(あいつに3回ものドローを許すのはやばい……!)

鬼柳(なんとか、あれを除去するカードを引かねーと!)

鬼柳「……俺のターン、ドロー!」


鬼柳 LP 1900 手札 1

モンスター

《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)
《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)
《インフェルニティ・デーモン》(DEF 1200)
《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)



鬼柳「!」

48 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:53:32.55 ID:1Hw6+VTr0


鬼柳「カードをセットして、デス・ドラゴンの効果発動!」

鬼柳「《E・HERO バブルマン》を破壊して、400のダメージ!」


ギュゴオオッ!


十代「バブルマン!! ぐっ!!」


十代 LP 3450 → 3050


鬼柳「ターンエンドだ……!」


鬼柳 LP 1900 手札 0

モンスター

《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)
《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)
《インフェルニティ・デーモン》(DEF 1200)
《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)

魔法・罠

伏せ1枚


TURN−9


十代「くっ……《光の護封剣》でモンスターの攻撃は防げても、効果ダメージまでは防ぎきれない!」

ユベル『時間稼ぎはできても、下手にモンスターを召喚したら、破壊されてダメージを受けるだけだな』



十代「………やるしかねーッ! 俺のターン!! ドロオオーーォ!!」



十代 LP 3050 手札 1

モンスター

無し

魔法・罠

《光の護封剣》(通常魔法)

伏せ1枚


十代「! これは………!」

十代(行ける!!)




鬼柳「何を引いたが知らないが、ジュウダイ! もうお前は詰んでるぜ!」

十代「何ッ!?」

ユベル『!』



鬼柳「リバースカードオープン、罠カード、《インフェルニティ・ブレイク》!!」

49 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:54:44.30 ID:1Hw6+VTr0


大徳寺『な、何だにゃ?!』

鬼柳「こいつは手札が0枚の場合のみ発動できる……」

鬼柳「墓地の『インフェルニティ』と名の付くカードをゲームから除外することで、」

鬼柳「フィールドに存在するカード1枚を破壊する!!」

十代「なっ!?」

大徳寺『にゃんだってーーーーッ!!?』

鬼柳「《光の護封剣》を破壊するッ!!」

ユベル『ん?』


バチバチバチバチ!!

バリイィィン………!


大徳寺『そ、そんな、最後の生命線がーー!』

十代「あ………」



鬼柳「これでお前は、護封剣の守りを失った! 次の俺のターンで、総攻撃を仕掛ける!」

鬼柳「……それで、俺の勝ち―――」





十代「あーーーー! よかっっったああ!!」


鬼柳「……!?」


50 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:55:50.06 ID:1Hw6+VTr0


十代「あっぶねぇ危ねぇ! 伏せカードの方破壊されたらどうしようかと思ったぜ!」

鬼柳「な、に……??」

ユベル『てっきり伏せの方を破壊されると思ったが、護封剣に気を取られてくれて良かったな』

ユベル『これを破壊されてたら本当に詰んでたぞ』

十代「いやー! 冷や冷やしたぜ!」

鬼柳「な、何を、言ってんだ?」

十代「いや、あのな? 今のドローで、伏せてたカードの発動条件が揃ったんだよ」

十代「護封剣の時間稼ぎは、1ターンで十分だったわけだ!」

鬼柳「ど、どいう――」

十代「こーーゆーーことっ!!」

十代「手札から《E・HERO プリズマー》(ATK 1700)を召喚!!」


プリズマ「ホアアアァ!」


鬼柳「こ、こいつは……?!」

十代「こいつは1ターンに1度、融合デッキの融合モンスターを相手に見せることで!」

十代「見せた融合モンスターの素材に指定されているモンスター1体を墓地へ送り、」

十代「このターンの終わりまで、プリズマーのカード名を、その素材モンスターのものへ変更する!!」

十代「俺は!! 融合デッキの《E・HERO・ワイルド・ジャギーマン》を見せることにより、」

十代「デッキから《E・HERO エッジマン》を墓地へ送る!」


プリズマ「ウオオォォ……!」


《E・HERO プリズマー》 → 《E・HERO エッジマン》


鬼柳「モンスターが、変身しただと!?」

十代「そしてこれにより、俺の伏せカードが発動するのさ!!」





十代「罠発動ッッ!! 《エッジハ・ンマー》ァーーーッッ!!!」



51 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:57:02.16 ID:1Hw6+VTr0


エッジ「ムウウウウウゥゥゥンッ!」


鬼柳「エッジ……ハンマー……?!」

十代「こいつは、《E・HERO エッジマン》を生贄にすることでのみ発動できる罠カード!」

十代「発動後、相手のモンスター1体を破壊して、その元々の攻撃力分のダメージを!」

十代「相手に与えるのさ!!」

鬼柳「な、なん……だとぉ!!?」


十代「エッジマンとなったプリズマーを生贄にして、」

十代「《インフェルニティ・デスドラゴン》(ATK 3000)を破壊!!」

十代「終わりだッッ!! 行けええええーーー!!!」


エッジ「フウウウゥゥン!! トゥオアアアッ!!」

ブゥンッッ!!

ギャン!!
 
デスドラ「ギャゴオオオォォォ……!!」

―――ゴシャアアッ

ドッゴオオオオォォォ!!!



鬼柳「ぐううあああああぁぁーーーーー!!??」


ドッシャアアァァ



鬼柳 LP 1900 → −1100


十代 WIN!!


鬼柳(おいおい……ほんとにどんな引きしてんだよ……まったく。負けちまった)

鬼柳(まぁ、いーか)


鬼柳「満足……したぜ!」


十代「 ガ ッ チ ャ ! ! 楽しいデュエルだったぜ!!」


52 :1 [saga]:2012/05/26(土) 20:59:24.89 ID:1Hw6+VTr0

ここで一旦休憩入ります。

いささか決着が早すぎた気がしないでもない。

あと、気が付いたら大徳寺先生がすげーアホになってた。どうしてこなった。

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:05:04.80 ID:BiXBCl/H0


終わってもこのまま続けて欲しい。
個人的には、安価とって城之内とのデュエルが見たい。
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/05/26(土) 21:12:45.39 ID:UxSE/Wg30


じゃあ俺はマリクで安価とりに行くわ
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 21:13:43.13 ID:hIJbGPEDO
やっぱり十代最高だな


歴代主人公の中で一番好きだ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:16:22.54 ID:BiXBCl/H0
>>55
遊星さんは完璧人間すぎるからなぁ・・・・
子供の頃ならクールでできるタイプは好きだったけど、人間味とかジャンプの主人公からね。
十代は
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:17:19.76 ID:uFR71qDH0
乙 ゼアル系はまだ無理? 遊馬やカイトは結構デュエルしてるから行けないかな・・・
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/05/26(土) 21:25:14.83 ID:rCe2gDWAO


前スレがあるなら
うらるを載せるか、せめてスレタイだけでも教えて欲しいな
59 :1 [saga]:2012/05/26(土) 21:25:32.26 ID:1Hw6+VTr0

>>41

あ…ありのまま書いていたときのことを言うぜ

「おれは『オーガさんは漫画版の切り札だからどーしようかな』と考えていたら、
いつのまにかデュエルが終わっていた」

な……何をいって(ry

>>46

使うといいんですか!? 使わないといいんですか!?
どっちなん何ディスカーー!!


>>57

遊馬やカイト位ならwikiかじりまかくってなんとか行けるかも。

個人的にはWさんとかめっちゃ書きたいんだけど、ギミパペがナンバーズしかOCGになって無いから…



再開するよ!
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:27:38.54 ID:BiXBCl/H0
>>59
使うと強すぎて「はいはいzerozero」とからなるから出さないほうがいい。
出したほうが書き手的には楽なんだろうけど・・・・
61 :1 [saga]:2012/05/26(土) 21:28:05.72 ID:1Hw6+VTr0



※数分後……


鬼柳「まんまとしてやられたぜ……。だが、久々に、心から満足できるデュエルだった」

鬼柳「負けても満足できるデュエルってのは、あるんだな」

十代「ああそうとも! 勝っても負けても楽しい! それがデュエルってもんだ」

鬼柳「……色々いいことを学ばせてもらった。礼を言うぜ」

鬼柳「………で、デュエルも終わったし、そろそろ本題に入りたいんだが?」

十代「ん……? あー! そうだったそうだった。俺、変なことに巻き込まれてるんだったな」

鬼柳「……お前、ユウキジュウダイって言ったよな」

鬼柳「お前が今着ているそれ、学生服のようだが……ひょっとして、デュエルアカデミアに通ってるか?」

十代「え? ああ、これか? 俺は去年卒業したから、これはただ着てるだけさ」

鬼柳(やはり……間違い無さそうだな)

鬼柳「お前、過去から来たんだな」

十代「そういうお前はやっぱり、未来の人間なんだな?」

鬼柳「お前からすれば、そういうことになるな」

十代「うーん……またタイムスリップかぁ。ってことは、ここは未来なのか?」

鬼柳「それはどうだろうな……むしろ、俺たち二人、両方にとって、」

鬼柳「全然関係ない時代に飛ばされた可能性もある……」

十代「うーん……」

ユベル『十代』

十代(ん、どうしたユベル)

ユベル『今、気づいたことがあるんだが……』

十代(おう!マジか。いいぜ。気づいたことはなんでも言ってくれよ!)

鬼柳(……こいつ、どこ見てんだ?)

鬼柳(さっきのデュエルの最中でも、空中に向かって話してたような気がするが……)

62 :1 [saga]:2012/05/26(土) 21:29:45.11 ID:1Hw6+VTr0


ユベル『十代、この空間、何か思い出さないか?』

十代『え……?』

ユベル『君は前にも、これと同じような空間でデュエルをした』

十代(俺が、ここと同じような空間でデュエルを?)



ユベル『ここ、時間が動いてないんだ』

十代「!」

十代(遊戯さんとの卒業デュエル……!!)

ユベル『そうだ。今まさにあの時と同じことが起きている』

ユベル『この森に差し込む光、全く角度が変わらない……』

ユベル『太陽が止まっているんだ』

十代(……そっか、分かったぜユベル。ありがとう)

大徳寺『時間の流れが無い世界か……』

大徳寺『やっぱりここは、彼や十代君が居た世界ではない可能性が高いのにゃ』

十代(でも正直な話、これだけ分かっても余計に混乱してきたぜ……)

十代(一体ここはなんなんだ?)

鬼柳「…………おい、どうした?」

十代「え? ああ、いや! 何でもない! 大丈夫だぜ!」

鬼柳「……?」

十代「えーっと、とりあえず、話でもしながら、この森を散策してみようぜ」

十代「ここでじっとしてても埒があかない」

鬼柳「……そうだな、そうしよう。ただ単独行動は避けるべきだな」

鬼柳「こんな森、一度迷ったら二度と合流できねぇぞ」

十代「ああ。んじゃ、行くか!」


63 :1 [saga]:2012/05/26(土) 21:32:03.34 ID:1Hw6+VTr0



★決闘者移動中★



鬼柳「ところでお前、遊星を知っているらしいが、未来の人間とどうやって知り合った?」

十代「ああ、それな。あいつが俺の時代にタイムスリップしてきたんだ」

鬼柳「…………はぁ? 何だって?」

十代「驚いたぜー? 突然空中から真っ赤なボディでカッコイイバイク、Dホイールだっけ? 」

十代「あれに乗って遊星が飛び出してきてさー。敵の攻撃から俺を守ってくれたんだぜ!」

鬼柳(………敵?)

十代「その後俺も遊星と一緒にさらに過去へ遡って、遊戯さんに会ったんだぜー」

鬼柳(成る程、わからん)

十代「そう言えば、お前は未来人なのに、俺に敬語使ったりしないんだな」

鬼柳「……そうした方がよかったのか?」

十代「まさか! むしろこの方がいいぜ。なんていうかこう、フレンドッグで!」

鬼柳「……それを言うならフレンドリーだ……」

十代「え、あはは……そうとも言う!」

鬼柳「と言うか、『未来人なのに』というのはどういう……」

十代「ああ、いや遊星がさ、俺には敬語使って話すんだよ。あんまり畏まらなくていいのにな」

鬼柳「!?? 遊星が敬語!?」

十代「うん。十代さん、十代さんって。俺のことさん付けで呼ぶんだ。ですます口調だし」

鬼柳「…………ブフッwwwwwww」

十代「? どうした?」

鬼柳「い、いや、何でもない……クククク……wwww」

鬼柳(あいつの敬語で喋る姿か……見てみたいもんだな……www)



ユベル『十代!』

十代「!」

鬼柳「! あれは……」

十代「人だ!」



誰? + 3
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/05/26(土) 21:36:22.46 ID:SM6Vk5RAO
バンデット・キース
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:36:34.41 ID:51/GnscH0
元キング
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:36:35.75 ID:uFR71qDH0
カイト
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/05/26(土) 21:37:11.57 ID:EfYkLDuAO
ヴェルズ・タナトス
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:40:00.41 ID:51/GnscH0
またコミュのとりにくそうな奴をwwwww
69 :1 [saga]:2012/05/26(土) 21:43:55.52 ID:1Hw6+VTr0

今回はここまで。

三日に一回の頻度の更新を目指してます。

それと、今回からそれぞれの場の状況を、エンド以外にスタンバイフェイズにも表示するようにしたけど
前より分かりやすくなったどしょうか?


あと……、なんていうかその。
投下中の書き込みは、もっとしてもいいのよ? よ?

え、『人がいないなから無い』? 

……まるで意味がわからんぞ!

>>58

把握しました。
基本的に属性融合は出さない方向で行きます。

70 :1 [saga]:2012/05/26(土) 21:45:13.71 ID:1Hw6+VTr0


★おまけ★


十代「今日の最強カードは! 通常魔法の《バースト・インパクト》!」

鬼柳「アニメオリジナル……後にタッグフォースシリーズでゲームオリジナルのカードとして収録された物だ」

十代「場の全てのモンスター破壊+バーンダメージと強力な効果だけど」

十代「発動条件がちょっと厳しいカードだな」

鬼柳「……こいつを発動して自分のライフに止めを刺したバカは>>1だけでいい」

十代「皆、カードのテキストはちゃんと確認しような!」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:47:52.78 ID:uFR71qDH0
乙 投下中のカキコおkなのね マナー的に待ってただけだべ あとスタンバイ表示はありがたいよ 
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:49:18.37 ID:/NwHrbMq0
乙 次回も期待してる
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/05/26(土) 22:31:31.72 ID:KjCvfIGho
乙!
前スレでTFデッキのポン星が出たが人物安価では漫画版のキャラはOK?
月光とか響さんとか・
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/05/26(土) 22:37:40.57 ID:EfYkLDuAO

あんまり融合活躍しないのが寂しいな
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 22:50:18.44 ID:6YB1xX1vo
乙!面白かった
オーガ・ドラグーンさえ呼べていれば・・・
スタンバイでの表示あったほうが見やすくてありがたいです
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 22:54:30.67 ID:F9fYO5IDO

投下中のレスは本文読むときに妨げになるのでなるべく控えてます
個人的には漫画版や使用してない相性の良いカードなどを使うのはありだと思う、まあ設定の壁とかいろいろあるけド……
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/27(日) 01:18:30.46 ID:PDQDCT3Bo
乙ー
バーストインパクトOCGにもあったらバーストレディの採用率かなりあがりそうだな
バニラE・HEROなんかいくらでも出し方あるし
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/05/27(日) 13:45:19.14 ID:KXeYh1sA0
同キャラ無しってことは覇王出せないか
まぁ、E-HERO好きだけどいかんせんカード少ないしな……
79 :1 [saga]:2012/05/27(日) 21:05:53.15 ID:0yrNDPU00


デュエル前、及び安価前だけ投下します。


>>73

実は漫画版は未読なのですスマヌ。
いつか全部集めたい所だけど……
まだ巻数が少ないゼアルを先に買うべきかな。
80 :1 [saga]:2012/05/27(日) 21:07:16.47 ID:0yrNDPU00


カイト「チィィ……クソォッ! どこなんだここは……!? 出口は、どこに……!」



鬼柳「………あの様子、俺たちと同じらしいな」

十代「ああ……ちょっと話かけて見るか」

鬼柳「慎重にな」

十代「わかってる」



十代「おーい! そこの、えーと、黄色い髪の君ー!」

カイト「ッ!? 誰だ貴様等!! 何者だ!!」

鬼柳「……警戒しまくりだな。無理もないが……」

十代「俺は遊城十代。こっちは鬼柳京介。多分、お前と同じ状況の―――」



カイト「貴様等か!! 俺をこんな所に連れてきてのはッ!!」


十代「…………え?」

鬼柳「おい、ちょっと待て、俺たちは――」

カイト「何が目的だ!? 俺をこんな所によこして、何を企んでる!!」

カイト「返答しだいではこの場で潰すッ!!」

十代「ちょ、ええぇぇ………」



大徳寺『あー……完全に誤解しちゃってるにゃ、これ』

ユベル『……何か、焦っているようにも見えるな』


81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 21:09:10.19 ID:RJfg9Sxm0
こういう場面でまともに話せる遊戯王キャラとか要るかな・・・・
遊星ぐらいか?三沢やブルーノもいけそうな気が・・・・
82 :1 [saga]:2012/05/27(日) 21:10:20.49 ID:0yrNDPU00


カイト「俺は、こんな所で時間を食っている暇は無いんだ!」

カイト「今すぐにでも、奴のところへ、行かなくてはならにのに……!!」

鬼柳「落ち着けって。いきなりこんなことに巻き込まれてパニックになるのも分かるが、冷静になれ」

鬼柳「俺たちはお前の敵じゃねぇ。俺たちはお前と同じで、」

鬼柳「いきなりここに迷い込んじまった、被害者のほうだ」

カイト「! 何……?」

十代「ここで会ったのも何かの縁かもしれないし、お互いに協力しようぜ?」

十代「話を聞かせてくれよ。力を合わせれば、せめて、ここが何なのか分かるかもしれないだろ?」

カイト「………………」

鬼柳「そういうわけだから、ここは単独行動を避けて、一緒に――」

カイト「ふざけるな……!!」

鬼柳「!」

カイト「お前たちが本当のことを言っている保障がどこにある……!」

十代「そ、そりゃあ、証明するのは……難しいけど……」

カイト「仮に! お前たちの言うことが真実だったとして、協力しなければならない理由がどこにある!」

カイト「その話しぶりからして、お前たちはここから出る方法どころか、ここが何なのかも分かってないではないか!!」

十代「だ、だから、それを調べるために協力を――」

カイト「くだらんッ!!」

十代「なっ……」

カイト「役立たずが増えたところで足手まといなだけだ!」

カイト「お前たちのような、見るからに『無能』な輩に付き合う気など毛頭無い!」

カイト「俺は『無能』なやつが嫌いなんだ!!」


ユベル『……………』イラッ

大徳寺『あわわわわ……』


83 :1 [saga]:2012/05/27(日) 21:11:53.48 ID:0yrNDPU00


十代「む、無能って……!」

鬼柳「……………」

カイト「失礼する!!」


ツカツカツカツカ…………



十代「あっ! おい、ちょっと、待てよ! 待てって――」

鬼柳「放っとけ十代……」

ユベル『鬼柳の言う通りだ。あんなのと協力する必要は無い』

十代「け、けどあのままだと、あいつますますこの森に迷っちまうぜ!」

鬼柳「本人がああ言ってるんだ。好きにさせておけ。あーいうのとは関わらない方が利口だ」

十代「そんな……」

鬼柳「行くぜ。もうここに用は無い」

十代「………………」




大徳寺『! あれ……!?』

ユベル『? どうした――!』

鬼柳「……あれは!」

十代「……?? 何だよ、どうしたんだ?」

鬼柳「あれを見ろ」

十代「……!? な、何で……?」



カイト「俺には……俺には成し遂げなければならないことがあるんだ……!」ブツブツ

カイト「何とか、何とかして、一刻も早くここから脱出しなければ……!!」ブツブツ



十代「……あいつ、さっき……俺たちの後ろへ、あっちへ行ったはず、だよな……」

十代「何で、全く逆方向の向こうからやって来るんだ……?」

鬼柳「…………」

84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 21:13:24.25 ID:DxwceL9Wo
なんか足りないと思ったらオービタル分が足りてなかった
85 :1 [saga]:2012/05/27(日) 21:13:28.04 ID:0yrNDPU00


カイト「――――!? 貴様等!?」

十代「あーー……ははは。よう」

鬼柳「…………また会ったな」

カイト「……ふざけるなよ貴様等!! わざわざ先回りまでして……!」

カイト「やはり何か企んでいるのか!!」

十代「はぁ!? いや、違うって! 俺たちはここから一歩も動いてねーって!」

カイト「貴様等に構っている暇は無いと言ってるんだ! 次に姿を現してみろ!」

カイト「…………本当に、消すぞッ……!!」

十代「お、お前なぁ……」

鬼柳「構ってる暇が無いのなんて俺たちだって一緒だ。……さっさと行けよ」

十代「き、鬼柳までそんな喧嘩腰になるなってば!」

カイト「………………」


ツカツカツカツカ…………


十代「あ! あーあ……また行っちまった」

大徳寺『…………なんだか、凄くイヤナ予感がするにゃ』

ユベル『その予感、当たるだろうね』




…………ツカツカツカツカ




十代「あ!」

カイト「!?」


86 :1 [saga]:2012/05/27(日) 21:15:53.80 ID:0yrNDPU00


ユベル『…………当たったね』

大徳寺『右へ消えていったと思ったら左から出てきたにゃ……』

鬼柳「……そういうことか」


カイト「きっ、貴様、らあああああっ……!! 性懲りも無くゥ!!!」

十代「あ、ちょ、まっ」

カイト「言ったはずだぞ!! 次に姿を見せたら、本当に消すと!!」

十代「違うって! なんかお前、同じところをグルグルと……」

十代「あっ! そうだ、これ! これ見ろよ! このでかい木!」

カイト「…………!?」

十代「お前がさっき来たときも、あったよな?」

カイト「こ、これは……どういう……ことだ……」

十代「な?」

カイト「……だがそれが何だ!!」

十代「えっ」

カイト「ここが同じ場所を回らせられる、出口が無い森であることが事実だとして、」

カイト「お前たちがこの減少の原因でない理由が何処にある!」

カイト「同じことを何度も言わせるな!!」

十代「そ、そんな、最後の望みだったのにぃ……」

カイト「そんなに消えたいと言うのなら、お望みどおり――」

十代「……なぁ、頼むから落ち着いてくれよ! ホント、こっちの話だけでもいいから、聞いてくれよ」

十代「そんなに時間はとらせないから――」スッ

カイト「! 俺に触れるなぁぁッ!!」

バシンッッ!!

十代「!? いっって……!!」

ユベル『!!!』

大徳寺『十代君!?』

鬼柳「じゅ、十代!」

カイト「ハァッハァッ……!! 俺に、気安く、近づくな!!」


ユベル『……………』ゴゴゴゴゴゴゴゴ


87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 21:16:01.03 ID:ju2Pxn620
オービタルなら、地の果てでも次元の彼方でも追いかけてきそうだなwwwwwwww
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 21:18:35.46 ID:RJfg9Sxm0
>>87
オービタル07「ふぅ。やっと人使い(?)が荒いカイト様がいなくなって一息吐けるであります」ズズズ
89 :1 [saga]:2012/05/27(日) 21:18:37.17 ID:0yrNDPU00


鬼柳「おい、大丈夫か十代」

十代「あ、ああ。この程度なんとも無いさ」

鬼柳「……・・・こいつ――」

十代「おいやめろって! 丈夫だから!」

鬼柳「そう言う問題じゃ――」

十代「いいんだって!」

鬼柳「………チッ」

カイト「…………!! 待てよ……そうか……貴様等!」

十代「え?」



カイト「トロンの差し金か!! 俺を、WDCで戦わせない気か!!」

十代「は、はい!?」

カイト「これがあの紋章の力による現象だとすれば納得が行く! こんな芸当ができるとは思わなかったが……」

カイト「よくもこんな小賢しい手をッ!! 許さんぞ貴様等!!」

鬼柳「……おいてめぇ、いい加減にしろよ。何勝手に一人で盛り上がって――」

カイト「だまれ!! 俺の前に立ちふさがるのであれば、何であろうと捻じ伏せる!」

カイト「構えろ! デュエルだ!!」

十代「! デュエル……!」

十代「……分かった。受けて立つぜ!」

鬼柳「な、十代お前、何を言って――!」

十代「デュエルをすれば、何だって解決できる!」

十代「こいつが冷静さを失ってるんなら、デュエルでそいつを取り戻す!」

鬼柳「お前なぁ……」


90 :1 [saga]:2012/05/27(日) 21:21:25.87 ID:0yrNDPU00


ユベル『待て十代』

十代(ユベル……?)

ユベル『このデュエル、僕にやらせてくれ』

十代(お、お前に!?)

ユベル『幸いここは精霊世界に似た空間。実体化も問題なく行えるし、むしろいつもより力が出せる』

十代(………それは……)


誰がデュエルする?

@十代

Aユベル

+ 2
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 21:22:41.16 ID:DxwceL9Wo
A
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 21:23:53.77 ID:ju2Pxn620
2
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 21:24:21.59 ID:RJfg9Sxm0
2はまた今度で1

カイトのデッキはフォトン+光モンスターデッキでおk?
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 21:24:46.49 ID:ju2Pxn620
カイトがただの思慮なしのDQNになってるでござる・・・
95 :1 [saga]:2012/05/27(日) 21:25:55.07 ID:0yrNDPU00
ここまでです。
次回デュエルパートとなります。


さて、ユベルスレに行ってこなくちゃ。

>>93

そんな感じになると思われ
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 21:26:13.10 ID:RJfg9Sxm0
>>94
時期がハルトが昏睡時期なら仕方あるまい!

ユベル相手じゃカイトはボコボコにされるな・・・・・
地砕きさん出番ですよ。
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 21:31:58.37 ID:ju2Pxn620
まあ、ここでユベルが負ける展開は、話的にも無いけど どんなデュエルになるかな
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/05/27(日) 21:46:41.32 ID:iXmC1GV90
ユベルのデッキはアニメ準拠かOCG準拠かで結構強さが変わるんだよな
アニメ準拠だとユベルが自分から攻撃OKだったり、ロータスが魔法・罠あっても蘇生できたり、クロニクルに手札コストいらなかったり

OCG版も自分から攻撃できたら【ユベル】デッキも使いやすいんだけどな……今ならグスタフさんでフィニッシュとかできるし
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/27(日) 21:50:27.45 ID:l2i0L7+Mo
最強デュエリスト議論じゃ上位常連だったなユベル
実際十代も俺とお前を超融合しなかったらどうなってたことか
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/27(日) 22:26:30.29 ID:FZoBLikAO
場のモンスター対象に超融合でどうにかなってたと聞いたことがあるな

第一段階から自分からの攻撃でダメージ与えられたらなかなかの壊れだと思うの
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/05/30(水) 02:01:11.66 ID:VHzzFoz+o
乙!
ユベル対銀河眼だと膠着状態になるww

>>79
ぜひ遊戯王Rと漫画GXは読むべき。
ゼアルのはテレビ準拠だし
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/05/30(水) 17:25:20.68 ID:y21AzkvAO
カイトのデュエルか・・・
社長のスレと被らなきゃいいが
103 : [saga]:2012/05/31(木) 20:34:28.05 ID:3f40DxZr0

今週のゼアルがWの顔芸満載でとても満足しました。
次回はシャークさんが闇堕ちっぽいとのことでさらに満足できそう。

35分から投下します。
104 : [saga]:2012/05/31(木) 20:35:08.84 ID:3f40DxZr0
間違った45分からですたスマヌ
105 : [saga]:2012/05/31(木) 20:45:46.97 ID:3f40DxZr0


十代(いや、そんなことしたら、鬼柳が驚くだろ)

ユベル『ちゃんと説明すればいいさ』

大徳寺『で、できるのかにゃあ?』

十代(いや、それもそうだけど、なんていうか)

ユベル『いいから、僕がやる』

十代(いや、でも)

ユベル『 ぼ く が や る 』

十代「………………」

ユベル『い・い・ね?』

十代「…………はい」

大徳寺『私モキミガヤルホウガイートオモウニャ』

カイト「どうした! 早くしろ! どっちがやるんだ!」

カイト「いっそのこと二人いっぺんに――」





――――おもいあがるな――――




カイト「ッ!?」

鬼柳「!! ……な、なんだ……? 声が……」


ズズズズズズズズズズズ…………


カイト「なん、だ、これは!?」

鬼柳「煙………いや、『闇』……!?」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



ユベル「お前の相手はこの僕だ……」ドン★

106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/31(木) 20:47:11.67 ID:HegNlO5Qo
GX最強のボスが出てきたか…
107 : [saga]:2012/05/31(木) 20:47:43.97 ID:3f40DxZr0


カイト「っっ!?!?」

鬼柳「な、なんだお前は!?」

十代「あー、えーと、その」

ユベル「十代、君たちは少し離れててくれ」

十代「……ほどほどにしろよ?」

鬼柳「!? おい、十代どういうことだ! こいつと知り合いなのか!?」

鬼柳「どこから現れたんだ! というか、こいつは、一体……!?」

十代「えっと、こいつはユベルっていって、俺の中に居る、カードの精霊の一人でだな……」

鬼柳「カードの精霊……!?」

十代「と、とりあえずあっち行ってようぜ!」



ユベル「さて、お前とのデュエルは僕が受ける……さっさと始めよう」

カイト「……貴様、一体!?」

ユベル「そんなことを気にしている余裕は無いよ? これからたっぷり、」

ユベル「 分 か ら せ て あ げ る 」

カイト「ッ……!!」ゾクリ

カイト「チッ……!!フォトンチェンジ! ハアアァァァーーーッ!!」

ユベル「さぁ……」




「「 デ ュ エ ル ! ! 」」


108 : [saga]:2012/05/31(木) 20:48:50.51 ID:3f40DxZr0

※ D U E L ※



TURN−1



カイト「くっ……先行は俺だ! ドロー!!」

カイト「……俺は手札から《フォトン・クラッシャー》(ATK 2000)を通常召喚!」



ピキーーz__ン!

クラッシャー「ツェェエェイ!」



ユベル「下級モンスターでありながら攻撃力2000ね……いいカードじゃないか」

カイト「…………俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」

カイト(いきなり出てきて少々驚いたが、あの二人の仲間であることは間違いないはず……)

カイト(相手が何であろうと、俺は絶対に止まらん!!)


カイト LP 4000 手札 4

モンスター

《フォトン・クラッシャー》(ATK 2000)


魔法・罠

伏せ1枚


109 : [saga]:2012/05/31(木) 20:49:39.72 ID:3f40DxZr0


TURN−2



ユベル「僕のターン、ドロー」

ユベル「僕はモンスターを裏守備でセットする」

ユベル「そしてカードを1枚セット……ターンエンドだ」



ユベル LP 4000 手札 4

モンスター

裏守備1体

魔法・罠

伏せ1枚



TURN−3


カイト「……フン! どうくるのかと思えば、守りを固めるだけとは。なんとも凡夫な出方だな!」

カイト「こんな下らんデュエル、即効で終わらせてくれる!!」

カイト「俺のターン、ドローッ!」


カイト LP 4000 手札 4

モンスター

《フォトン・クラッシャー》(ATK 2000)


魔法・罠

伏せ1枚



鬼柳「…………つまりこういうことか?」

鬼柳「あいつはお前の言うカードの精霊で、あいつとお前の魂は融合して1つになっている」

鬼柳「もう1つのお前の魂となっているあいつは、普段はお前にしか見えず、」

鬼柳「お前とだけは自由に意思疎通が可能で、さっきもずっとあいつはお前の傍にいたと……」

十代「そういうことだ。理解が早くて助かるぜ」

鬼柳「…………あいつ、相当お前のことを好いてるらしいが……なんか、こう」

十代「それ以上はいわないでくれ。わかってるから」

鬼柳「…………苦労してんだな」


110 : [saga]:2012/05/31(木) 20:50:35.46 ID:3f40DxZr0


カイト「俺は《フォトン・サークラー》(ATK 1000)を召喚!」

カイト「……バトルだ! 《フォトン・クラッシャー》(ATK 2000)でセットモンスターに攻撃!」


クラッシャー「ウォオオォオオ!!」 

クルリ……


《キラートマト》(DEF 1100)


キラトマ「キヒヒヒヒヒヒヒ!」


カイト「! これは……!」


ゴシャアアアァァン!


ユベル「お前が攻撃したのは守備力1100の《キラートマト》……」

ユベル「攻撃力2000の攻撃を受けたから、当然破壊される。……が」

ユベル「この瞬間《キラートマト》の効果発動。《キラートマト》は先頭で破壊された場合、」

ユベル「自分のデッキから、攻撃力1500以下の闇属性モンスターを攻撃表示で特殊召喚できる……」

十代「いきなり来るのか……」

鬼柳「《キラートマト》……あいつのデッキは、闇属性主体か!」

十代「んー、『闇属性』というよりは、闇属性の『あいつ自身』が主体のデッキなんだけどな」

鬼柳「? 自身だと?」


ユベル「これにより僕はデッキから攻撃力0の、僕自身、《ユベル》(ATK 0)を特殊召喚する……!」

鬼柳「!!」

ユベル『フッ…………』

カイト「!? な、これは!? お前、自身……だと……!?」

ユベル「さて、まだバトルフェイズだ。続けろよ。僕の攻撃力はたった0だよ?」

カイト「っ……《フォトン・クラッシャー》は、バトルを行った場合、ダメージステップ終了時に守備表示となる……」


《フォントン・クラッシャー》(ATK 2000 → DEF 0)


ユベル「やっぱり、そんな効果があったか」

カイト(なんだ…………プレイヤーである奴自身と同じ、黒いモノを感じる……!)

カイト(レベル10でありながら攻撃力が0……!?)

カイト(確実に何かある! 攻撃するのはまずい!)

カイト「俺はこれで、ターンエンド!」


カイト LP 4000 手札 4

モンスター

《フォトン・クラッシャー》(DEF 0)
《フォトン・サークラー》(ATK 1000)

魔法・罠

伏せ1枚


111 : [saga]:2012/05/31(木) 20:51:50.81 ID:3f40DxZr0


TURN−4


ユベル「へぇ……僕の効果を警戒して攻撃しなかったか。その選択は正解だよ」

カイト「……!? どういうことだ!」

ユベル「いいだろう。教えてあげるよ。……僕自身、《ユベル》のモンスター効果……」

ユベル「このカードは戦闘を行っても破壊されず、同時に、」

ユベル「その戦闘によって発生する僕へのダメージも、0になる……」

カイト「何……!?」


鬼柳「それってつまり、バトルでは無敵ってことか!」

鬼柳「……だが、だからどうだというんだ? バトルダメージを無効にできても、」

鬼柳「あいつの攻撃力は0……自分も相手もダメージを受けないだけだぜ」

十代「それが違うんだよなぁー……」

鬼柳「何?」


カイト(ダメージを受けない攻撃力0……?)

カイト(そんなカードに一体何の意味があるというのだ……?)

カイト(『攻撃しないで正解』と言ったのは、それだけのことなのか……!?)

ユベル「フフフフフフ……僕のターン、ドロー!」


ユベル LP 4000 手札 5

モンスター

《ユベル》(ATK 0)

魔法・罠

伏せ1枚


ユベル「僕は伏せていた罠カード、《無謀な欲張り》を発動するよ」

カイト「! 《無謀な欲張り》だと……」

ユベル「このカードによって、僕はカードを2枚ドローできるが、」

ユベル「その代償に、次の自分のドローフェイズを2回スキップされる……」

ユベル「つまり、通常のドローを2回封じられるわけだ」

ユベル「カードを2枚ドローするよ」


鬼柳「手札7枚……!」


ユベル「………クク」ニヤリ

ユベル「僕は手札から《終末の騎士》(ATK 1400)を召喚!」


ザッ!

終末「ムウゥゥン……」


112 : [saga]:2012/05/31(木) 20:53:03.63 ID:3f40DxZr0


ユベル「《終末の騎士》効果発動! このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、」

ユベル「デッキの闇属性モンスター1体を墓地に送ることができる……」

カイト「!」

ユベル「僕はデッキから、闇属性の《サクリファイス・ロータス》(アニメ効果)を墓地へ送る」



十代「あー、生贄確保したぞ……」

鬼柳「何? どういうことだ?」



ユベル「カードを3枚セットしてターンエンドだ……」

カイト「何……!?」

カイト(《フォトン・クラッシャー》(DEF 0)に攻撃してこないだと?)

ユベル「そしてこの瞬間、墓地の《サクリファイス・ロータス》の効果を発動!」

カイト「早速墓地に落としたカードを使うか……!」

ユベル「このカードは自分のエンドフェイズ時に墓地から特殊召喚できるのさ……」

ユベル「さぁ、咲け……《サクリファイス・ロータス》(ATK 0)!」



ロータス「キヒヒヒヒヒヒ……」



カイト「また攻撃力0……一体何を――」

ユベル「これはただの生贄要員さ。僕自身、《ユベル》は、毎ターン自分のエンドフェイズ時に、」

ユベル「モンスター1体を生贄に捧げなければ自壊していまうからね」

カイト「自壊だと……!?」

カイト(毎ターンモンスター1体などという、重いコストを要求するのか!)

ユベル「僕は《サクリファイス・ロータス》を生贄に、僕自身の破壊を免れる……」



ズズズズ…………



ユベル LP 4000 手札 3

モンスター

《ユベル》(ATK 0)
《終末の騎士》(ATK 1400)

魔法・罠

伏せ3枚


113 : [saga]:2012/05/31(木) 20:56:01.86 ID:3f40DxZr0


TURN−5




鬼柳「おい、十代。あの《ユベル》……毎ターンモンスター1体をコストにするのに、」

鬼柳「効果は『破壊されない壁モンスター』って程度じゃないか」

鬼柳「あまり強くないんじゃ……」

十代「そうじゃないんだよ。あれにはまだ効果がある。とびっきりのやつがな……」




カイト「……何故、《終末の騎士》(ATK 1400)で《フォトン・クラッシャー》(DEF 0)を攻撃しなかった……」

ユベル「今に分かるよ……クククク」

カイト「おのれ……俺のターン、ドロー!」

カイト「!」



カイト LP 4000 手札 5 

モンスター

《フォトン・クラッシャー》(DEF 0)
《フォトン・サークラー》(ATK 1000)

魔法・罠

伏せ1枚



カイト「……何が目的かは知らんが、今の自分の行動を悔いるがいい!」

カイト「自分の場に光属性モンスターが2対以上存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる!」

カイト「現れろ! 《ガーディアン・オブ・オーダー》(ATK 2500)!!」

ユベル「! ほう……」



鬼柳「レベル8の攻撃力2500をコストも無しに召喚した……!」

十代「うわ、これやばいぞ」

鬼柳「確かにな。今ユベルの場には、攻撃力1400の《終末の騎士》がいる……」

鬼柳「あれの攻撃を受けたら1100のダメージだ!」

十代「いや、そうじゃなくて、あいつの方が危ない……」

鬼柳「は?」


114 : [saga]:2012/05/31(木) 20:56:36.53 ID:3f40DxZr0


カイト「さらに手札から《カイザー・シーホース》(ATK 1700)を通常召喚する!」

カイト「そして《フォトン・クラッシャー》(ATK 2000)を攻撃表示に変更!!」

カイト「行くぞ……《ガーディアン・オブ・オーダー》(ATK 2500)で《終末の騎士》(ATK 1400)を攻撃する!!」

カイト「まずは1100のダメージ! 喰らえ!!」


ギュウゥンッ!!






ユベル「それを待っていたよ……!」

カイト「何ッ!?」


ユベル「罠カード発動! 《地縛霊の誘い》!」

カイト「!!」

ユベル「このカードは、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる」

ユベル「攻撃モンスターの攻撃対象は、このカードのコントローラーが選択する!」

ユベル「《ガーディアン・オブ・オーダー》の攻撃対象を《終末の騎士》から《ユベル》に変える!!」

カイト「チッ……!」



鬼柳「成る程な。《ユベル》は攻撃されても破壊されずに戦闘ダメージを受けない……」

鬼柳「攻撃を《ユベル》に移し変えることで、ダメージを回避したか」

十代「いや、目的はそこじゃない!」



115 : [saga]:2012/05/31(木) 20:57:48.88 ID:3f40DxZr0


ユベル「この瞬間!! 《ユベル》のモンスター効果が発動!」

カイト「何!?」

ユベル「僕への攻撃は、そのままお前への攻撃へ! 僕の痛みはお前の痛みだ!!」




シュルルルルルルル……!




カイト「!? (ツタ!?)」




バチィイイィィッッ!!!




カイト「うっぐああぁ!!?」


カイト LP 4000 → 1500


カイト「な……何が……起きた……!?」フラフラ

カイト(こ、この衝撃は……!!)



ユベル「僕は、攻撃力の高いモンスターに攻撃させるために、」

ユベル「あえて攻撃力2000である《フォトン・クラッシャー》を残したのさ」

ユベル「ただ、それよりも高い攻撃力のモンスターを召喚してくれたのはラッキーだったね……♪」



鬼柳「おい、どうなってるんだ! 奴のライフが一気に減ったぞ!?」

十代「《ユベル》の一番重要な効果だ。 《ユベル》が相手から攻撃を受けた場合、」

十代「その攻撃力分のダメージを相手に与えるんだ……!」

鬼柳「なっ……!? 何だその効果は!? 攻撃を全て跳ね返すなんて……なんて強力な効果だよ!!」

鬼柳「毎ターンコストを要求するのはこの強さ故か!」

116 : [saga]:2012/05/31(木) 20:58:57.62 ID:3f40DxZr0


鬼柳「……いや、待て……どうしてわざわざこんな回りくどいやり方を?」

鬼柳「自分から攻撃すれば――」

十代「《ユベル》は、自分から攻撃をしてもダメージを与えられないんだ」

十代「効果でダメージを与えるには、相手から攻撃を受ける必要がある」

鬼柳「! そうか、それで……確かにそれくらいのデメリットが無いと強すぎるからな」

十代「信じられるか? あれ、昔は自分から攻撃しても発動したんだぜ……?」

鬼柳「なん……だと……」

鬼柳「……? っておい、どうしてカードの効果が変わるんだ?」

十代「……あのカードはユベル自身……ユベル本人が『変われば』、カードも変わる」

十代「多分そういうことじゃないかと思うんだ。……昔はあいつ、色々ヤバかったからさ」

鬼柳「い、今よりもか……」

十代(いや、そんなことよりも……!)


カイト「ハァ、ハァ……ぐッ……!」


十代「あいつのあの反応……!!」

十代「ユベル!! お前、ダメージを実体化させて……!!」

ユベル「軽くだよ。かるーく、ね。こんなものただの『ジャブ』さ」

十代「……それ、これから『ストレートもやるよ』ってことだろうがよ!!」

ユベル「そんな大したものじゃないよ。ちょっと、」






ユベル「記憶を漁らせてもらうだけさ」

十代「!?」


117 : [saga]:2012/05/31(木) 21:00:35.96 ID:3f40DxZr0


カイト「な……何を、言っている……!?」フラフラ

ユベル「今の僕の攻撃が入ったことで、お前の魂に『隙』ができた」

ユベル「さぁ、見せてもらおうか…………」




ユベル「 お 前 の 記 憶 を ! ! 」





カイト「――――がっ!?」

カイト「な、何、だ、ぐぅ!?」


カイト(あ、頭の中に、何かが、入り込んでくる!?)

カイト(心に……魂に……黒い霧が……!?)


十代「やめろ!! やめるんだユベル!! 俺はそんなこと望んでないッ!!」

ユベル「君が望もうが望まないが関係ないよ。これは僕の意思でやってることだ」


ユベル「さぁ…………見せてごらん…………さぁ…………」

カイト「う、あ…………!」







――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――

――――――――――――――――

――――――――――――――

――――――――――――






…………………………………………









カイト「…………ここ、は…………?」

ユベル「お前の記憶の中さ」

カイト「!? 貴様!!」

118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/31(木) 21:01:25.28 ID:L6Rps1ki0
レベル・スティーラー「騎士で落とすのは俺じゃだめなのか・・・・」
119 : [saga]:2012/05/31(木) 21:01:40.72 ID:3f40DxZr0

ユベル「まぁまぁ、今はお前の記憶を見ることが先決だから、ちょっと静かにしててくれるかな」

カイト「俺の、記憶だと……!?」

ユベル「ほら、そろそろ始まるぞ」



キーーーーン……



カイト「!!! こ、れは…………!!」








カイト『見っけ』

ハルト『あっ! はは、兄さん!』

カイト『フッ……』

ハルト『兄さんはやっぱりすごいや。ぼくがどこに隠れても、すぐに見つけてしまうんだもの』






カイト「なんだ……これは……!!」

ユベル「お前にとっての、『一番大切な記憶』の内のひとつさ」

ユベル「お前の記憶を掘り起こして、再生してるんだよ」

カイト「なん、だと……!!?」






カイト『よっ――と……』

ハルト『わあぁー……!』

カイト『ほら』

ハルト『凄いや兄さん!』






ユベル「ふーーん? あの子はお前の弟か」

カイト「貴っ様あああぁ!! やめろ!! 俺とハルトの思い出に入ってくるなぁ!!」

ユベル「へえー。あの子は『ハルト』って言うのか。いい名前だ♪」


120 : [saga]:2012/05/31(木) 21:03:12.94 ID:3f40DxZr0


ハルト『綺麗だねぇ……でも、せっかく捕まえてもらったんだけど、逃がしてあげてもいい?』

カイト『えっ?』

ハルト『だって、一生を籠の中で過ごすんじゃ、かわいそうだもの……』

オービタル『ハルトさま……』

カイト『……優しいなぁ……お前は』






ユベル「ククク……本当に優しくていい子じゃないか! こんな弟を持てて、お前は幸せだな?」

カイト「やめろ……!! やめろオオオオォォォッッ!!!」



ザザ……ザザザッ!……ザザザザッ


カイト「!!」

ユベル「ん……さっきのダメージ分では、そろそろ時間か。それじゃ、一旦戻るとしようか」


キーーーーーン…………


カイト「うっ………く……!」



――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――

――――――――――――――――

――――――――――――――

――――――――――――





…………………………………………



カイト「――――ハッ……!」

121 : [saga]:2012/05/31(木) 21:04:21.96 ID:3f40DxZr0


ユベル「さぁ。デュエルの続きだ。まだお前のバトルフェイズだぞ? どうする?」

カイト「き、貴様ッ……! ふざけたことをォ!!」




鬼柳「な、何だ!? 何が起きた……!?」

十代「ユベル……!!」




カイト「ぐっ……俺は、《フォトン・クラッシャー》(ATK 2000)で《終末の騎士》(ATK 1400)を攻撃!」


ゴォオゥッ!

グシャアーーン!!


ユベル「くっ……! フフフ……」


ユベル LP 4000 → 3400 


カイト「……許さん……!! 貴様だけは……!!」


カイト「俺はっ!! レベル4の《フォトン・クラッシャー》と、《フォトン・クライサー》、《カイザー・シーホース》で――」


カイト「 オ ー バ ー レ イ ! ! ! 」

ユベル「! なんだ?」

122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/31(木) 21:04:51.71 ID:HegNlO5Qo
そういやこんな能力もあったなww
123 : [saga]:2012/05/31(木) 21:05:19.14 ID:3f40DxZr0


十代「こ、これは……!?」

鬼柳「――――!!」




カイト「3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築ッ!! 『エクシーズ召喚』!!」




カイト「現れろ……《No.10 白輝士イルミネーター》(ATK 2400)!!」


パカラッパカラッパカラッ!

ザザンッ!

イルミ「ムォオオオオオ!!」



ユベル「これは……!」



十代「『エクシーズ召喚』……!? あ、あれも未来の召喚方法なのか!?」

鬼柳「い、いや、知らない! 俺たちがいた時代にあんな種類のモンスターは……!」

鬼柳(……黒い枠……逆側から並ぶレベル……)

鬼柳「くっ……!」ズキン……

十代「ど、どうした鬼柳」

鬼柳「な、なんでもない」

鬼柳(クソ……嫌なモン思い出させやがって……デザインが似すぎだろ!)



カイト「白騎士イルミネーターの効果発動!」

カイト「1ターンに1度、ORU1つを消費し、手札を1枚墓地へ送ることで、」

カイト「デッキからカードを1枚ドロー!」

カイト「……俺は、ターンエンド……!」



カイト LP 1500 手札 3

モンスター

《No.10 白輝士イルミネーター》(ATK 2400)
《ガーディアン・オブ・オーダー》(ATK 2500)


魔法・罠

伏せ1枚

124 : [saga]:2012/05/31(木) 21:06:52.89 ID:3f40DxZr0


TURN−6



ユベル「僕のターン……」

ユベル「無謀な欲張りの効果によって、僕はドローができない」



ユベル LP 3400 手札 3

モンスター

《ユベル》(ATK 0)

魔法・罠

伏せ2枚



カイト「フ、フフ……! 目先の手札補充のために、後のドローができなくなる……」

カイト「まさに、無謀な一手、だったな……!」

ユベル「それ、今のお前が言っていて良いセリフじゃないぞ?」

ユベル「それに、通常のドローができなくなっただけで、カードの効果によるドローは別だ」

カイト「!」

ユベル「リバースカード、オープン……魔法カード《手札抹殺》!」

カイト「ッ!? 互いの手札を捨てさせる魔法カード……!」

ユベル「互いのプレイヤーは手札を全て墓地へ捨て、捨てた枚数分カードをドローする」

ユベル「さぁ、手札を捨ててカードをドローしなよ」

カイト「……3枚ドロー……!」

ユベル「同じく」

ユベル「……おお。中々いい手札だ」





ユベル「っと、いけないいけない。ちゃんとその黒いカードのことについて聞かないとね……」

カイト「何……?」
125 : [saga]:2012/05/31(木) 21:08:19.63 ID:3f40DxZr0


ユベル「エクシーズ召喚とか言ったね。悪いが僕らはそんなカード初めて見たものでね」

ユベル「どういうルールで召喚されて、どんな効果を持ってるのか、差し支え無ければ教えて欲しいんだけど……」

カイト「貴様……ふざけるのも大概にしろよ……!?」

カイト「今時モンスターエクシーズを知らないデュエリストがいるか!」



十代「『モンスターエクシーズ』って言うのか……」

鬼柳「…………」



ユベル「わからない奴だなぁ。お前の言う『今時』は、ここにいる者に当てはまらないんだよ」

カイト「……どういう……ことだ……!」

ユベル「恐らくだが、お前と僕らでは、元々いた時代、もしくは世界が違う」

ユベル「ここは様々な時代や次元に存在する者が、何らかの理由で迷い込んでしまう謎の森なんだ」

カイト「な、に……?」

ユベル「当然、僕らはお前が言った『ワールド・デュエル・カーニバル』なんて知らないし、」

ユベル「勿論『トロン』とかいうヤツのことだって知らない」

ユベル「十代は、お前の敵じゃないと初めから言ってたのに、」

ユベル「お前は自分で勝手に早とちりして喧嘩を売ってきたわけだ」

カイト「ば、馬鹿な……! お前がトロンの手先でないのなら、さっきのは一体何のために――」

カイト(いや、待て……そういえば奴はさっきから、リリースのことを生贄などと)

カイト(旧式用語を使ってデュエルしていた――)


126 : [saga]:2012/05/31(木) 21:09:20.68 ID:3f40DxZr0


ユベル「理由は分からないが、お前は今酷く焦っている」

ユベル「その焦りによって周りが見えず、結果僕の十代を傷つけた……」

ユベル「…………十代を傷つけていいのは百歩譲ってこの世界で唯一人この僕だけだ!」

ユベル「痛みを与えるだけで、それを分かち合おうとしない者が十代に触れるなんて、」

ユベル「あってはならないことなんだよ……!」

ユベル「僕は、お前の『焦り』の原因を知らなくちゃならない……」

ユベル「知る権利があるんだ!!」

カイト「ッ……!?」



十代「………………」

大徳寺『十代君……』ホロリ

鬼柳「…………イキロ十代」



ユベル「ほら、さっさとその『モンスターエクシーズ』とやらの内容を教えてくれよ」

ユベル「嫌だと言うなら、また記憶を漁って知ればいいだけだけどね」

カイト「………………モンスターエクシーズは、融合モンスターと同じく、」

カイト「EXデッキに入れて使用する……」

ユベル「EXデッキと言うのは?」

カイト「貴様らで言う、融合デッキのことだ……」

カイト「モンスターエクシーズは、指定された素材となるモンスターを場に揃えることで召喚できる」

ユベル「うんうん……。それで?」

カイト「………………」


127 : [saga]:2012/05/31(木) 21:10:07.40 ID:3f40DxZr0



※数分後



ユベル「成る程ね。大体分かったよ。ありがとう」

カイト「…………チッ」



十代「エクシーズ召喚か……なんか、俺のコンタクト融合と似てるな」

鬼柳「レベルではなく『ランク』か……素材となったカードは墓地へ行かずに召喚されたモンスターの下に重ね、」

鬼柳「その素材を消費、墓地に送ることで効果を使用できる……か」

鬼柳「なんというか、斬新だな」

鬼柳(…………やはり、ダークシンクロとは関係ないか……?)



ユベル「さて、そのカードが何なのか分かった所でデュエルを再開しようか」


ユベル「永続罠、《リングデッドの呼び声》を発動!」

ユベル「墓地のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する……!」

ユベル「蘇れ……《堕天使ゼラート》(ATK 2800)!!」

カイト「なッ……!! 《堕天使ゼラート》だと!?」


ゼラート「ウゥゥオオォウ……」


カイト(くっ……奴の効果は……!)



鬼柳「《堕天使ゼラート》……墓地に4種類闇属性があれば、リリース1体で召喚できる高レベルモンスター……」

十代「2800打点がいきなり墓地から……!」

鬼柳「おまけにとんでもない効果もついてるしな……」


128 : [saga]:2012/05/31(木) 21:11:11.56 ID:3f40DxZr0



ユベル「《堕天使ゼラート》の効果発動!」

ユベル「手札の闇属性モンスター1体を墓地へ送ることで、」

ユベル「相手のモンスターを全て破壊する……!」

ユベル「手札の《スプリット・D・ローズ》を墓地へ送り効果発動!!」

カイト「くぅ……!!」



ゼラート「グウゥオオオォォオ!!」


ジャキンンッ

ドシュウウゥゥゥ!!

ガガガガガガガガ!!!


イルミ「ウオオオォォオォ……!!」

オーダー「…………!!」


ズドオオォォォン……!


カイト「うぐァ……!!」

ユベル「これで場はがら空きになったぞ? さらに手札から《死者蘇生》発動!」

ユベル「フフ……墓地の《ダーク・ヴァルキリア》(ATK 1800)を特殊召喚だ」


ヴァルキリ「フフフフフ……」


カイト「デュアルモンスター……!」

ユベル「《ダークヴァルキリア》は、場と墓地に存在する限り通常モンスターでしかないが、」

ユベル「場にあるこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚することで、モンスター効果を得る……」

ユベル「その効果は、1ターンにお1度だけ、このカードに魔力カウンターを置くことができ、」

ユベル「乗っているカウンターの数につき300ポイント、攻撃力がアップする」

ユベル「つまり、ヴァルキリアの攻撃力は……」


《ダーク・ヴァルキリア》(ATK 1800 → 2100)


カイト「2100……!」

ユベル「さぁ行くぞ……《堕天使ゼラート》(ATK 2800)で――!」


ゼラート「グワウゥオォオ!!」


129 : [saga]:2012/05/31(木) 21:12:17.85 ID:3f40DxZr0


鬼柳「これが決まったら終わりだ……!」

十代「ユベルゥ!!」


カイト「なめるなッ!! リバースカードオープン! 《威嚇する咆哮》!!」



ゴオォウッ!!



ユベル「ん……」

カイト「このターン、相手は攻撃宣言できない!」

カイト「貴様の攻撃の直前に発動させてもらった!」

ユベル「ふん、命拾いしたね。尤も、そうしてくれないと困る」

ユベル「まだお前の記憶を全部見きってないからね……?」

カイト「誰が貴様なんぞに……! これ以上俺の思い出は汚させん!!」

ユベル「フフ……僕はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ」

ユベル「そしてこの瞬間、効果を使用した《堕天使ゼラート》は、自壊する」


ズオオォォォォォ……

バリンッ……!


ユベル「そして、《サクリファイス・ロータス》を復活させ、《ユベル》のコストにする」




ユベル LP 3400 手札 0

モンスター

《ユベル》(ATK 0)
《ダーク・ヴァルキリア》(ATK 2100)

魔法・罠

伏せ1枚


130 : [saga]:2012/05/31(木) 21:13:07.88 ID:3f40DxZr0


TURN−7


カイト「俺の……ターンッ!! ドローー!!」



カイト LP 1500 手札 4

モンスター

無し

魔法・罠

無し


カイト「俺は、永続魔法、《魂吸収》を発動!!」

ユベル「ライフ回復カードか……」

カイト「このカードがある限り俺は、カードが除外される度に、カード1枚につき500ポイントライフを回復する!」

カイト「そして俺は手札から魔法カード、《フォトン・サブライメーション》(アニメオリジナル)を発動!」

カイト「墓地の『フォトン』と名の付くモンスター2体をゲームから除外することで、」

カイト「カードを2枚ドローする! 俺は墓地の《フォトン・クラッシャー》と《フォトン・サークラー》を除外し、」

カイト「2枚ドロォーー!!」

カイト「!! (来たか!!)」



カイト「この瞬間《魂吸収》の効果発動! 2体のフォトンモンスターの魂を狩った事で、1000ポイント回復!」


カイト LP 1500 → 2500


ユベル「その程度回復したところで、すぐにでも0にできるよ?」

カイト「減らず口を……俺は手札から、《フォトン・スラッシャー》(ATK 2100)を特殊召喚!」


スラッシャー「フウウゥンッ! ハァ!!」


カイト「《フォトン・スラッシャー》は、俺の場にモンスターがいない場合、特殊召喚できる!」

ユベル「またいきなり高攻撃力モンスターを……」

ユベル「だがそれは僕にとって好都合でしかないよ!」

カイト「ほざけッ! さらに魔法発動! 《死者蘇生》!」

ユベル「!」

カイト「今度は俺の番だ! 墓地の《光帝クライス》(ATK 2400)を特殊召喚!」


クライス「オオオォォォ……!」


鬼柳「く、クライス! そうかさっきの《手札抹殺》で……!」

十代「帝モンスターか!」


131 : [saga]:2012/05/31(木) 21:14:17.57 ID:3f40DxZr0


カイト「《光帝クライス》は召喚・特殊召喚に成功した場合、場のカードを2枚まで破壊できる!!」

カイト「バトルで倒せないなら、効果で破壊するまで!」

カイト「行けクライス!! 《ユベル》と《ダーク・ヴァルキリア》を破壊しろ!!」



クライス「ムウウゥン!!」


バシュウーーーッ!!


ユベル「へぇ……ククク!」



十代「あ、やばい!」

鬼柳「…………どっちがだ?」

十代「光デッキの方!」



カイト「これで忌々しい《ユベル》はいなくなった! 心置きなく貴様に攻撃を――」






ユベル「 そ れ は ど う か な 」

カイト「!?」

ユベル「《ユベル》が、自身の効果以外のカード効果で破壊された時……」

ユベル「デッキ・手札・墓地から、第二形態である、」

ユベル「《ユベル−Das Abscheulich Ritter》(ATK 0)を特殊召喚する!!」

カイト「な、なん、だと……!!?」



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨




リッター「GYAAAAAAOOOOOO!!!!」


132 : [saga]:2012/05/31(木) 21:15:19.02 ID:3f40DxZr0


鬼柳「だ、第二形態!?」

十代「……《ユベル》にとって、効果破壊は、進化のためのトリガーでしかないんだ……!」

鬼柳「……もうそれ、マジに無敵じゃねぇか……」




カイト「ば……馬鹿な…………!!」

ユベル「《ユベル−Das Abscheulich Ritter》は、《ユベル》が持つ攻撃反射に加え、」

ユベル「僕のターンのエンドフェイズ時に、このカード以外の場のカードを全て破壊する効果を持つ」

カイト「!? 《ブラック・ホール》内蔵だと!?」

ユベル「さぁ、どうする? 」

カイト「…………クライスの効果で破壊されたカードのコントローラーは、」

カイト「破壊されたカード1枚につきカードを1枚ドローできる……」

カイト「2枚ドローするがいい……!」

ユベル「へぇ。そんな効果があったのかい。それならありがたく頂戴するけれど……」

ユベル「クライスを出したのは完全に逆効果だったね? 《ユベル》は進化させてしまうわ、」

ユベル「《無謀な欲張り》でドローできないデメリットを回避させてしまうわで……散々じゃないかぁ? フフッ」








カイト「そうでもないさ……!」

ユベル「! 何?」

カイト「……俺は、攻撃力2000以上のモンスターである、」

カイト「《フォトン・スラッシャー》(ATK 2100)と《光帝クライス》(ATK 2400)をリリース!!」

カイト「これにより、特殊召喚できるモンスターがあるッ!!」


133 : [saga]:2012/05/31(木) 21:15:45.53 ID:3f40DxZr0


十代「な、何だこの召喚条件……!?」

鬼柳「攻撃力2000以上のモンスター2体をリリースすることで特殊召喚……!?」









カイト「闇に輝く銀河よ……希望の光になりて、我が僕に宿れ!」

カイト「光の化身、ここに降臨! 現れろ!!」




カイト「《銀河眼の光子竜》(ATK 3000)ッッ!!!」



銀河眼「グギャアアアアオオオオオオオンンッッ!!!」


ユベル「こ、これは――――!!」



十代「何だこれ……銀河――!? すげぇ……!!」

鬼柳「ここへ来て攻撃力3000のドラゴン……!」

鬼柳「……だが、どんなに高い攻撃力でも、ユベルの前では……」


カイト「俺は、カードを1枚伏せて、ターンエンド!」



カイト LP 2500 手札 0

モンスター

《銀河眼の光子竜》(ATK 3000)

魔法・罠

《魂吸収》(永続魔法)

伏せ1枚



134 : [saga]:2012/05/31(木) 21:16:52.64 ID:3f40DxZr0


TURN−8


ユベル「攻撃力3000のモンスター……だが、何の意味も無いぞ?」

ユベル「僕はバトルダメージを反射できるし、このターンのエンドフェイズに二つ目の効果が発動し、」

ユベル「折角出てきてもらったお前のモンスターは破壊されることになる……」

カイト「……だったらやってみろ……!!」

ユベル「……僕のターン、《無謀な欲張り》の効果で、僕はドローができない」



ユベル LP 3400 手札 2

モンスター

《ユベル−Das Abscheulich Ritter》(ATK 0)

魔法・罠

伏せ1枚



ユベル「僕はカードを2枚セットして……エンド!」

ユベル「この瞬間、《ユベル−Das Abscheulich Ritter》の効果発動!」

ユベル「このカード以外の場に存在する全てのモンスターを破壊する!!」



リッター「GYAAAAAAAOOOOOO!!!」



カイト「リバースカード発動! 永続罠《デモンズ・チェーン》ッ!!」

ユベル「!!」


十代「《デモンズ・チェーン》!?」

鬼柳「ジャックがよく使っていたカード……!」



ジャララララララ

ガシイイィィン!!

リッター「GAGAGAAAAAOOO……!!」

135 : [saga]:2012/05/31(木) 21:17:31.40 ID:3f40DxZr0



カイト「この鎖は、対象のモンスターの能力を封じる、呪いの鎖だ……」

カイト「場のモンスター1体を選択して発動し、そのモンスターは効果を無効化され、」

カイト「攻撃宣言もできなくなる!」

カイト「尤も後の効果は、自分から攻撃できないそいつには、無意味だがな……」

カイト「俺は、《ユベル−Das Abscheulich Ritter》の効果を無効にする!」

ユベル「ふーん、効果の無効か……確かにそいつは僕のカードには有効な手段だな」



ユベル LP 3400 手札 0

モンスター

《ユベル−Das Abscheulich Ritter》(ATK 0)

魔法・罠

伏せ3枚


136 : [saga]:2012/05/31(木) 21:19:07.15 ID:3f40DxZr0


TURN−9


カイト「俺のターン……!」

カイト(ギャラクシーアイズがいるとは言え、それ以外には何も無い。手札は0……)

カイト(ここはなんともして、手札増強カードを引き当てる!!)

カイト「ドローー!!」

カイト「……来た……!」


カイト LP 2500 手札 1

モンスター

《銀河眼の光子竜》(ATK 3000)

魔法・罠

《デモンズ・チェーン》(ユベル対象)



カイト「俺は――――」

ユベル「おっと! まだドローフェイズだ。この瞬間、罠発動。《砂塵の大竜巻》!」

カイト「ッ!!」

ユベル「場に存在する魔法・罠カード1枚を選択して、破壊する」

ユベル「当然、破壊するのは、《デモンズ・チェーン》だ」



ギュゴオオオオオ!!

バリイィン!



カイト「ッ!…………」

ユベル「これで、《デモンズ・チェーン》の呪縛は消えた」

カイト「……俺は手札から、二枚目の《フォトン・サブライメーション》(アニメオリジナル)を発動!」

カイト「墓地の《フォトン・スラッシャー》と《フォトン・レオ》をゲームから除外して、2枚ドロー!」

カイト「!!」

カイト「さらにこの瞬間、永続魔法《魂吸収》の効果発動!」

カイト「狩った魂は2つ! よって1000ポイント回復!」


カイト LP 2500 → 3500


137 : [saga]:2012/05/31(木) 21:19:54.52 ID:3f40DxZr0


カイト「……………」

カイト(この手札は――行けるか!)

カイト「……どうした、もうお前の残りライフを超えたぞ……!」

ユベル「関係ないよ。言っただろう? すぐに削りきってやると」

カイト「フンッ! ……俺は手札から、永続魔法《強欲なカケラ》を発動!」

カイト「自分が通常のドローを行う度に、このカードに『強欲カウンター』を1つ乗せ、」

カイト「カウンターが2つ溜まったこのカードを墓地へ送ることで、カードを2枚ドローする!」

ユベル「ふーん。つまり、お前のターンで数えて2ターン後にドローできるってことか」

カイト「そして俺は手札から――――」





カイト「《地砕き》を発動!!」

ユベル「!」

カイト「相手の場に存在する最も守備力の高いモンスター1体を破壊する!」

カイト「尤も貴様の場には第二形態のユベルのみだがな……砕けろぉ!!」




ゴシャアアアァァンッ!!





十代「あちゃ〜……」

鬼柳「……なぁ、おい、まさか」

十代「ああ。まさかだ」







ユベル「…………クッククククク…………!!」

カイト「……!」

138 : [saga]:2012/05/31(木) 21:20:28.79 ID:3f40DxZr0


ユベル「残念でしたぁ……こんなモノじゃ『僕』は終わらない!」

ユベル「《ユベル−Das Abscheulich Ritter》がカードの効果によって場を離れたとき……」






ユベル「最終形態……!! 《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)を特殊召喚するッ!!!」

カイト「!!!」




━┓¨ ━┓¨ ━┓¨━┓¨ ━┓¨ ━┓¨━┓¨━┓¨ ━┓¨ ━┓¨
━┛ ━┛  ━┛ ━┛  ━┛ ━┛ ━┛ ━┛  ━┛ ━┛



ドラッヘ「GAAAAAAAAAGOOOOOOOOO!!!!!」




鬼柳「最終…………形態……!!」

十代「完全体に進化しちまったな……」




ユベル「《地砕き》で『僕』を除去してから、そのドラゴンでダイレクトアタックしようと考えたんだろうけど……」

ユベル「最終形態が残されていることまでは、想像できなかったようだねぇ?」

ユベル「当然この形態にも、攻撃反射の効果はあるからね」

カイト「………………ターン、エンド…………」



カイト LP 3500 手札 0

モンスター

《銀河眼の光子竜》(ATK 3000)

魔法・罠

《魂吸収》(永続魔法)

139 : [saga]:2012/05/31(木) 21:21:19.10 ID:3f40DxZr0


TURN−10



ユベル「僕のターン。このターンから《無謀な欲張り》の効果は消え、ドローが行えるよ」

ユベル「ドロー!」


ユベル LP 3400 手札 1

モンスター

《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)

魔法・罠

伏せ2枚



ユベル「さぁ行くよ……!」

ユベル「《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)で《銀河眼の光子竜》(ATK 3000)に攻撃!!」

カイト「ッッ!!」



鬼柳「な、馬鹿な! 『ユベル』は自分から攻撃しても効果が発動しないはずじゃ――」

十代「これが、『ユベル』の最終形態の特徴だ……進化しきった『ユベル』は、」

十代「自分からの攻撃でも、効果が発動する!」



ユベル「さらにこの最終形態ユベルには、バトルを行った相手モンスターを、」

ユベル「ダメージステップ終了時に破壊する効果も持つ!」

ユベル「受けてもうよ……ギャラクシーアイズの攻撃力分……3000のダメージを!!」



ドラッヘ「GAAAOOOO!!」ギラリッ

銀河眼「……ギャアオオオオオォォン!!」


カイト「この瞬間!! 《銀河眼の光子竜》の効果発動!!」

ユベル「な、何? このタイミングで何を……?」

カイト「ギャラクシーアイズが戦闘を行うバトルステップ時、」

カイト「相手モンスターとこのカードをゲームから除外できる!!」

ユベル「!! 除外だと!?」

カイト「行け! ギャラクシーアイズッ!!」


銀河眼「グギャオオオオオォォオォォン!!!」

ドラッヘ「GAGAGYAAOOO……!!?」


140 : [saga]:2012/05/31(木) 21:21:49.78 ID:3f40DxZr0


鬼柳「ゆ、『ユベル』が、消えた?!」

十代「ユベルの攻撃を、かわした!!」


カイト「忘れていないだろうな? 《魂吸収》の効果が発動し、1000ポイント回復!」


カイト LP 3500 → 4500



十代「初期ライフ、超えちまった……!」

鬼柳「なんか、段々逆転してないか?」



ユベル「……バトル終了」

カイト「バトルフェイズが終了したこの瞬間、除外した相手モンスターとギャラクシーアイズは、場に戻ってくる」


銀河眼「ギャオオオォォォォォォ……!」

ドラッヘ「GYAOOOOOOO…………」


ユベル「フン、そうやって、いつまで僕から逃げられるかな……」

カイト「…………これだけか」

ユベル「何?」

カイト「最終形態の効果はこれだけかと聞いている……」

ユベル「なっ…………これ『だけ』だと……!? 何が言いたい!」

カイト「……第二形態のような、効果によってモンスターを破壊する効果は無いようだな……!」



カイト「俺は――賭けに勝ったぞ!」

ユベル「なんだと……!?」

141 : [saga]:2012/05/31(木) 21:22:31.30 ID:3f40DxZr0


カイト「『ユベル』に三形態目が存在することなど、二形態を見た時点で理解していたさ!」

カイト「俺の場にいるギャラクシーアイズは、貴様の『ユベル』と同じくバトルでは無敵!」

カイト「だがカード効果では破壊されてしまう……」

カイト「貴様の第二形態、《ユベル−Das Abscheulich Ritter》でギャラクシーアイズが効果破壊されたら、」

カイト「俺は終わりだ……だから、あえて最終形態に進化させた!」

カイト「第二形態のような、破壊効果が無い事に賭けた!」

ユベル「………………それがどうした。エースモンスターを守られたところで、」

ユベル「お前のライフを減らす手段なんていくらでもあるんだよ。そんな小さな賭けに勝ったくらいで、」

ユベル「僕とのデュエルにも勝てるとでも?」

ユベル「ターンエンドだ」



ユベル LP 3400 手札 1

モンスター

《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)

魔法・罠

伏せ2枚



142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/31(木) 21:23:04.95 ID:L6Rps1ki0
カイト「そして、戻ってきた《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》に『奈落の落とし穴』を発動ッ!」
ユベル「oh・・・・・」
143 : [saga]:2012/05/31(木) 21:27:40.61 ID:3f40DxZr0


TURN−11



カイト「俺の、ターンッ!! ドローッ!!」



カイト LP 4500 手札 1

モンスター

《銀河眼の光子竜》(ATK 3000)

魔法・罠

《魂吸収》(永続魔法)
《強欲なカケラ》(永続魔法)


カイト「通常のドローを行ったこの瞬間、《強欲なカケラ》にカウンターが1つ乗る!」


《強欲なカケラ》(強欲カウンター 0 → 1)



カイト「俺は《フォトン・リザード》(ATK 900)を召喚!」

カイト「バトルだ! 《銀河眼の光子竜》(ATK 3000)で、ユベル最終形態を攻撃!」


カイト「 『 破 滅 の フ ォ ト ン ス ト リ ー ム 』 ッッ!!!」



ギュッゴオオオオオッッ!!



十代「除外してから《フォトン・リザード》でダイレクトアタックする気か!」



ユベル「させない。永続罠発動! 《闇の呪縛》!」

カイト「くッ!?」

ユベル「相手モンスター1体を対象に発動! そのモンスターは攻撃宣言できなくなり、」

ユベル「攻撃力が700ポイントダウンする」

ユベル「さっきの《デモンズ・チェーン》のお返しさ。闇の鎖の呪い、受けるが良い……」


ジャララララララ……!

ガシイイィン!

銀河眼「ギャオオオオォォ……!!」ギチギチ


144 : [saga]:2012/05/31(木) 21:28:41.75 ID:3f40DxZr0


《銀河眼の光子竜》(ATK 3000 → 2300)


カイト「チッ……《フォトン・リザード》効果発動!」

カイト「このカードをリリースすることで、デッキからレベル4以下のフォトンモンスターを手札に加える!」

カイト「俺は《フォトン・ケルベロス》を手札に!」

カイト「これでターンエンドだ……!」



カイト LP 4500 手札 1

モンスター

《銀河眼の光子竜》(ATK 3000)

魔法・罠

《魂吸収》(永続魔法)
《強欲なカケラ》


145 : [saga]:2012/05/31(木) 21:29:11.51 ID:3f40DxZr0


TURN−12



ユベル「……僕のターン、ドロー」

ユベル「……フフッ!」


ユベル LP 3400 手札 2

モンスター

《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)

魔法・罠

《闇の呪縛》(銀河眼対象)

伏せ1枚



ユベル「……お前はこう考えているだろう?」

ユベル「『自分の場にはバトルを無効にできる《銀河眼の光子竜》のみ』……」

ユベル「『最終形態が攻撃する対象のモンスターさえいなければ、自分はダメージを受けない』と……」

カイト「ッ!」




ユベル「そーーじゃあないんだよね……!!」



ユベル「僕の場に2体の《トーチ・トークン》(ATK 0)を特殊召喚することで、」

ユベル「手札から《トーチ・ゴーレム》(ATK 3000)を、お前の場に特殊召喚!!」

カイト「!? お、俺の場に、だと!?」


トーチ「ムゥオォォォォオォォ……」



十代「これは……!」

鬼柳「ギャラクシーアイズ以外にモンスターが場に! しかも攻撃力3000!!」


146 : [saga]:2012/05/31(木) 21:29:45.82 ID:3f40DxZr0



ユベル「こいつは通常召喚できなくて、トークンを生成して相手の場に召喚する特殊なモンスターなのさ」

ユベル「攻撃力3000の上級モンスターだ……ありがたく受け取っておくれよぉ?」

カイト(ま、まずい!!)

ユベル「《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)で《トーチ・ゴーレム》を攻撃!!」


ドラッヘ「GAAAGYAGAYAAAAOOOO!!!」ギランッ

トーチ「ウ……ムウオォォォオオオオ!!」

ガキィイン!!


ユベル「さぁ、僕の痛みはお前の痛み……! 喰らえ!!」


ビシュウッ!

バシイイイィンッッ!!


カイト「ぐうぅ、うおおおああああああっっっ!!!」



ドッシャアアア!

ゴロゴロゴロ……



カイト LP 4500 → 1500


147 : [saga]:2012/05/31(木) 21:30:27.73 ID:3f40DxZr0


ユベル「ククク! これだけのダメージだ……より多くの記憶を見ることができるだろう!」

カイト「!? や、やめろ……!! づっ!? ぅう……!」ガクガク

ユベル「さぁ……行くよ……ほら…………!」



カイト「ぁ、ぅ―――――――」





――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――

――――――――――――――――

――――――――――――――

――――――――――――





…………………………………………








カイト「―――――!!」

カイト「ま、また――」

ユベル「やぁ」

カイト「う……!!」

ユベル「またお前の記憶を見せてもらうとするよ」

カイト「き、きさ……まぁ……!!」

ユベル「ほら、始まるぞ?」

カイト「!!」



148 : [saga]:2012/05/31(木) 21:30:57.00 ID:3f40DxZr0






ハルト『ううっ……う……兄さん……!!』

ハルト『ひっく……兄ぃさああぁぁん……!!』

カイト『ハルトォッ!! ぐっ……! ハルトオオォォーーーッ!!」


ガシャン! ガシャン! ガッシャーーン!


カイト『……っ……!!』


ファンタ『カイト』

カイト『!!』

ファンタ『ハルトに会いたければ、お前も』Dr.フェイカー様のお役に立つしか無いのだよ……』

ファンタ『 協 力 し て く れ る ね ? カイト……』

カイト『……貴っ様ああぁぁぁぁぁッ!!』


ザザザッ!


カイト『!? ううっ!』

ファンタ『………………』ニヤニヤ









カイト「これ、は…………!!」

ユベル「これはお前の、《一番悔しかった時の記憶》さ……」

ユベル「何が起きてるのかはよく分からないが、とにかく、弟を奪われたんだねぇ」

ユベル「あと、すごく今更だけど、お前『カイト』っていう名前なんだね。僕もそう呼ばせてもらうよ!」

カイト「貴様あぁ!!!」

ユベル「ほらほらどんどん行くよ?」



ギュンッ!




149 : [saga]:2012/05/31(木) 21:31:39.45 ID:3f40DxZr0





ザアアァァァーーーーー…………

ピシャーーン!!

ゴロゴロゴロゴロゴロ……!




カイト「! 雨…………」

カイト(まさか――――)







カイト『クリスゥッ!!』

V『………………』

カイト『待ってください!! 待って……!!」

カイト『どこへ、どこへ行くのです……!?』

V『………………』

カイト『クリスッ!!』


バッ!

バシャアッ


カイト『うあッ……! え……!?』


V『……ッ!………ッ……』ギリィ…

V『……………………』

150 : [saga]:2012/05/31(木) 21:32:28.12 ID:3f40DxZr0



……パシャ、パシャ、パシャ、……



カイト『……………クリス…………』



ザアアアアァァァーーーーー…………





ユベル「これは《一番辛かった時の記憶》……どうやら、このクリスって人は、カイトにとって大事な人間らしいな」

ユベル「その信頼していた者に、捨てられたわけかぁ。いやーかわいそーに」


カイト「…………っぅああああああああああ!!!!」

カイト「やめろオォォ!!! 貴様ああぁぁ!! やめろオオオオォォォオオォオ!!!!」


ユベル「 い や だ 。まだまだこれからだよ? もっと、もっと記憶を……!!」




――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――

――――――――――――――――

――――――――――――――

――――――――――――





…………………………………………



151 : [saga]:2012/05/31(木) 21:35:09.66 ID:3f40DxZr0



今回はここまで。

既存のカードで『魅せるデュエル』考えるの難しすぎワロタ!
その場で展開に都合のいいカードを作れるアニメスタッフはずるいと思いましたまる

152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/05/31(木) 21:37:13.24 ID:giTBAEaAO


ファンタスティック!!
153 : [saga]:2012/05/31(木) 21:39:12.75 ID:3f40DxZr0
>>118

いや、ほら、ロータスはユベルが使ったカードだし、今回はロータスに花を持たせてあげようかと……

花だけに。ちょ、スティーラーさんやめて増殖しないでハムドオベリスクとかやめアッーーー!
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/31(木) 21:49:04.32 ID:ADDTN8Sio

ユベルつえー、テキスト見てもカード名言えないけど・・
そしてトーチゴーレムとか懐かしい、ヘルテンペストで使ってたわwwwwww

スティーラーは当然正位置ぃ!とか使い勝手いいよね
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/31(木) 21:56:42.15 ID:41jxaYCeo
乙ー
スティーラーってアドバンス召喚以外のリリース不能じゃなかったっけ?
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/31(木) 21:58:44.99 ID:Jn9QKfU1o

三期ラスボスはやっぱり強い
スティーラーは未来のカードだしユベルは知らなかったんだよ、多分
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/31(木) 22:17:13.00 ID:vTL9eAwY0
乙 カイト嫌いだから、精神的にぶちのめしてくれてスッキリしたわwwwwww GJ
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/05/31(木) 22:21:03.64 ID:QQp2WkLmo

スティーラーさんはアドバン召喚以外でリリースできんよ
このターンレベル8のトーチゴーレムは最終形態の効果で破壊されるけど
超銀河眼は出てくるかな?
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/06/01(金) 00:25:04.74 ID:WQwi/uIAO
攻撃を無効にした上で光属性一体を選択しオネストさせる《光子化》というトラップがあってだな……

あ、カイト伏せなくね?
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/01(金) 18:37:49.55 ID:YYW5De9AO
人物安価で《暗黒界の狂王 ブロン》は出せないかな?

ユベル同様、あいつもGXでデュエルしてたし
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/06/01(金) 23:02:48.20 ID:hBKFYI8uo
ブロンか、こうもメインキャラが豪華だと役者不足感が否めないな

今だったらグラファが使えるけどその辺りどうなるんだろう
もしブロンが来たら>>1に任せます
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/01(金) 23:35:17.76 ID:/rEz+lUf0
現時点のキャラが濃すぎて並みのキャラじゃ霞んじまうな

よし、次の安価では1期で6つのデッキを操って活躍し
2期では登場人物でただ一人敵の先脳を自力で破った上全裸で疾走
3期では二度にわたって異世界に跳び、帰還や十代の復活に貢献した
超個性派GXキャラで安価を取ろうか
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/06/02(土) 01:54:33.63 ID:EJuXrT6Co
>>162
そんな奴いたっけ?
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2012/06/02(土) 07:25:29.56 ID:sdslmbUAO
>>163
■■「…」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/02(土) 07:56:08.07 ID:BHHDgpp40
カレー仮面「だがしかし!まるで全然!この俺を超えるには程遠いんだよね!!」
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/02(土) 08:14:30.78 ID:r03BxDiDO
ブロンみたいな曖昧だけとキャラは立ってるみたいな奴は主要キャラとは別に美味しい所だと思う
心優しい暗黒界の住人とは一体……うごごご
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/03(日) 19:16:41.34 ID:ffs5dCNAO
キャラ立ってると言えばカイバーマン
168 : [saga]:2012/06/03(日) 19:30:41.16 ID:GiIgWS8i0

>>155
>>158

そう言えばそうだった……
スティーラーさんのアドバンス以外リリース不可効果は
剛健の特殊召喚不可の次くらいに忘れるなぁ。

スターダストドラゴン効果発動! ヴィクティムサンクチュアリ!
エンドフェイズにスタダは戻って……来ない、だと?


>>160

ブ、ブロンかぁ……どういうキャラ設定だったか今一覚えてない……
今手元に資料が無いから見直しもできねぇ。
曖昧な記憶で書くのもイカンと思うから、ブロンさん来たら安価下になっちゃうと思います。

スマヌ……



8時に投下します。

投下予告って、このぐらいの感覚でいいんですかね。
本当は1時間前にはしておきたかったんだけど、かなりギリギリまで書いてたので……
というか今書いてるので……
169 : [saga]:2012/06/03(日) 20:00:12.37 ID:GiIgWS8i0
投下します。
170 : [saga]:2012/06/03(日) 20:00:50.51 ID:GiIgWS8i0


カイト「う、ぅ……! ハァ……ハァ……ハァ……! ぐうぅ……!」



ユベル「はいはいお疲れ。お前の記憶は大体読ませてもらったよ」

ユベル「……弟が精神を病み、それを治すために、」

ユベル「『ナンバーズ』と言う特殊なモンスターエクシーズを、他人の魂ごとだろうとお構い無しに必死こいて集め周り、」

ユベル「自分の体を酷使し続け、ボロボロになっても弟を救おうとする……」

ユベル「いい話だねー。感動的だ……」

カイト「き、さまぁ…… ッ! グァッ……!!」

ユベル「お前が焦っていた理由も読めてきたよ」

ユベル「記憶を漁るのは次が最後だろう。残るは『ごく最近の記憶』だけだ……」

ユベル「それじゃあデュエル再開といこう。僕はカードを1枚伏せてターンエンドだ」



ユベル LP 3400 手札 0

モンスター

《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)

魔法・罠

《闇の呪縛》《銀河眼対象》

伏せ2枚


171 : [saga]:2012/06/03(日) 20:01:33.74 ID:GiIgWS8i0


TURNー13



カイト「く、ううぅ……! 俺の、ターン……ドロ―……!!」

カイト「この、瞬間……《強欲なカケラ》の効果、発動……!」

カイト「通常のドローを行ったことで……『強欲カウンター』が乗る……!」


《強欲なカケラ》(カウンター 1 → 2)




カイト LP 1500 手札 2

モンスター

《銀河眼の光子竜》(ATK 3000 → 2700)

魔法・罠

《魂吸収》(永続魔法)
《強欲なカケラ》(永続魔法)





十代「ッ……もういい!! やめるんだ二人とも!!」

十代「こんなデュエルに意味なんて無い!!」

ユベル「十代は黙っていてくれ。これは僕たちの問題だ」

十代「もうあいつはボロボロじゃないか!! これ以上続けたら――」



カイト「――――黙れ……!!!」

十代「……!!」

カイト「そいつの、言う通りだ……!」

カイト「俺は、まだ……立っている……!! 立っているんだ!!」

カイト「立ち上がれる限り……途中でやめるなどッ……!!」

カイト「絶対に!! ありえんッ!!!」

十代「お前…………」

鬼柳「………………」




カイト「カウンターが2つ乗った、この、カードを墓地へ……送り!」

カイト「カードを、2枚……ドロー……!!」

カイト「!!」

カイト(まだだ……! これなら……まだ!!)


172 : [saga]:2012/06/03(日) 20:02:36.01 ID:GiIgWS8i0


カイト「さらに手札から、魔法……発動ッ……! 《禁じられた聖杯》!!」

ユベル「何ッ?」

カイト「《禁じられた聖杯》は、モンスター1体の攻撃力を400ポイントアップさせ、同時に、」

カイト「その効果を無効に、する……!!」

ユベル「チッ……また効果無効か……」

カイト「俺は当然、《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》を対象に選択……!!」

カイト「禁断の杯を喰らうがいいッ!!」



バシャアアァッ!



ドラッヘ「GgggggYAAAAOOO………!!」



《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0 → 400)



カイト「そして……! 《フォトン・ケルベロス》(ATK 1300)を召喚ッ……!」


ケルベロ「グルルルル……!」


カイト「このカードが召喚されたターン……互いのプレイヤーは、罠を発動できない!!」


ジャラララララッ!!

ギチイィ……!



ユベル「!」

カイト「行くぞ!! 《フォトン・ケルベロス》(ATK 1300)で、『ユベル』(ATK 400)に……攻撃!!」



ケルベロ「グァルルルルルァ!!」

ドラッヘ「GGGGYAAAAAAOOOO……!!!」


バキバキッ!!

バリバリバリバギンッッ!



ユベル「く…………!」


ユベル LP 3400 → 2500



鬼柳「最終形態を、倒しやがった!」

十代「いや、『ユベル』の第一形態は、他の形態とちがって特殊召喚が可能だ。まだ手を残しているはず……」


173 : [saga]:2012/06/03(日) 20:03:54.69 ID:GiIgWS8i0


カイト「これでもう、貴様のエースはもういない……!!」

ユベル「チッ……」

カイト「さらに手札から! 《魂開放》を発動!」

ユベル「!……除外か!」

カイト「自分、及び相手の墓地から、合計5枚のカードを……ゲームから除外する……!!」

カイト「貴様のモンスターの魂……狩らせてもらう!!」

カイト「俺は貴様の墓地の、全形態の『ユベル』と! 《堕天使ゼラート》、《サクリファイス・ロータス》を除外!!」



鬼柳「墓地のユベルが除外されたぞ!」

十代「ま、まさか……!もう墓地からの蘇生はできない! しかも、まだ《魂吸収》の効果がある!」

十代(このデュエル、もしかすると……)



カイト「さらに、《魂吸収》の、効果発動……!」

カイト「俺が狩ったモンスターは5体……! よって、2500ポイント、回復、する……!!」


カイト LP 1500 → 4000


ユベル「……それ、さすがに鬱陶しいね……」

カイト「どうした……? すぐに削りきってやるんじゃ……なかったの、か……!」

ユベル「フン、そのつもりさ」

カイト「ハァ、ハァ……カードを、1枚伏せて……ターンエンド……!」



カイト LP 4000 手札 0


モンスター

《銀河眼の光子竜》(ATK 3000 → 2300)
《フォトン・ケルベロス》(ATK 1300)

魔法・罠

《魂吸収》(永続魔法)

伏せ1枚


174 : [saga]:2012/06/03(日) 20:05:34.42 ID:GiIgWS8i0


TURN−14


ユベル「僕のターン! ドロー!」


ユベル LP 2500 手札 1

モンスター

《トーチトークン(ATK 0)》
《トーチトークン(ATK 0)》

魔法・罠

《闇の呪縛》(銀河眼対象)

伏せ1枚



ユベル「罠カード発動! 《闇霊術−欲》!!」

カイト「闇属性用ドローカード……!」

ユベル「こいつは、場にある闇属性モンスター1体を生贄にすることで発動し、」

ユベル「デッキからカードをドローするが、相手は手札の魔法カードを見せることで、この効果を無効にできる」

ユベル「尤も、お前の手札は0。無効にはできない!」

カイト「……だが、エースモンスターがいない貴様が……いくら手札を増やしたところで……!」

カイト「もう、どうすることも、できんッ!!」

ユベル「どうかな……? 何が起こるかわからないのがデュエルだぞ?」

ユベル「僕は《トーチ・トークン》1体を生贄にし、カードを2枚ドロー!」




ユベル「ククククフフフ……!!」

カイト「――――!?」

ユベル「カイト……お前は、僕の『ユベル』を除外したから、もう危険は無いと思っていたんだろうが……」

ユベル「僕のデッキが除外に弱いことくらい、想定済みだ!」

ユベル「何も対策が無いとでも思ったかい!?」

カイト「なん、だと……!?」
 
ユベル「手札より速攻魔法、《異次元からの埋葬》を発動!」

カイト「な、何ィ!?」

ユベル「ゲームから除外されているカードを3枚まで墓地に戻す!」

ユベル「僕は全ての『ユベル』を墓地に戻す!」


十代「除外されたユベルを戻した!?」

鬼柳「これで特殊召喚ができるように……!」

175 : [saga]:2012/06/03(日) 20:06:10.72 ID:GiIgWS8i0


ユベル「そして……ククク! 永続罠、《リミットリバース》を発動!!」

ユベル「墓地の攻撃力1000以下のモンスター1体を、攻撃表示で特殊召喚する!」

ユベル「さぁ再び僕の元に……! 《ユベル》(ATK 0)!!」


ユベル『………………』


カイト「ッ………!!」


ユベル「ほらねぇ? 言っただろう。 デュエルは最後まで、何があるかわからないってね……!」

ユベル「カードを1枚伏せ、ターンエンド……」

ユベル「そして残った《トーチ・トークン》を生贄に捧げることで、《ユベル》の自壊を防ぐ!」




ユベル LP 2500 手札 1

モンスター

《ユベル》(ATK 0)

魔法・罠

《闇の呪縛》(銀河眼)
《リミットリバース》(ユベル)

伏せ1枚


176 : [saga]:2012/06/03(日) 20:08:25.32 ID:GiIgWS8i0


TURN−15



カイト「ううぅ……! 俺のターン、ドロー……!」

カイト「チッ!(駄目だ、このカードでは……!)」

カイト「ターンエンド……!」



カイト LP 1500 手札 1

モンスター

《銀河眼の光子竜》(ATK 3000 → 2300)
《《フォトン・ケルベロス》(ATK 1300)

魔法・罠

《魂吸収》(永続魔法)

伏せ1枚



TURN−16


ユベル「おやおや、打つ手無しかい。つまらないなぁ……僕のターン!」



ユベル LP 2500 手札 2

モンスター

《ユベル》(ATK 0)

魔法・罠

《闇の呪縛》(銀河眼)
《リミットリバース》(ユベル)

伏せ1枚


ユベル「僕は《ユベル》を守備表示に変更!」

カイト「チッ! やはり……!」


鬼柳「そうか! 《リミットリバース》には、蘇生したモンスターが守備表示になったときに、」

鬼柳「そのモンスターを破壊するデメリット効果がある……!」

十代「これで……!!」



ユベル「《ユベル》は《リミットリバース》の『効果によって』破壊され……!」

ユベル「《ユベル−Das Abscheulich Ritter》(ATK 0)が特殊召喚される!!」


リッター「GYAAAGOOOOOO!!!」


カイト「第二……形態が……!!」




ユベル「 ま だ だ だ よ ? 」

カイト「!!?」

177 : [saga]:2012/06/03(日) 20:09:15.22 ID:GiIgWS8i0

ユベル「リバースカードオープン! 《サンダーブレイク》!!」

ユベル「手札を1枚捨てることで、場のモンスター1体を選択して破壊する!!」


カイト「ばっ、馬鹿な…………!!」

ユベル「手札を1枚墓地へ送って、ユベル第二形態を破壊!!」



鬼柳「ま、まさか、自ら1ターンで最終形態まで!?」

十代「ユベル…………」


ユベル「《ユベル−Das Abscheulich Ritter》(ATK 0)を破壊することで……!」

ユベル「《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)を特殊召喚ッ!!!」



ドラッヘ「GYAAAGYAGYAGOOOOOOOOO!!!!」



カイト「……ぐッ…………ッ!!」


ユベル「バトルだ! 《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0) で、」

ユベル「《フォトン・ケルベロス》(ATK 1300)に攻撃!!」



ドラッヘ「GYAAAAOOOO……!!!」ギランッ

ケルベロ「ガルルルルルァ!!」


ガキイィーン!!

バシュウゥーーーー……


カイト「させるか……!! 罠カード発動ッ!!《光子化》ッ……!!」

カイト「相手モンスターの攻撃宣言時、その攻撃を無効にし、その相手モンスターの攻撃力分だけ、」

カイト「俺の光属性モンスターの攻撃力を、次の俺のエンドフェイズまで上げる!」


ガキュンッ……!!


178 : [saga]:2012/06/03(日) 20:11:18.19 ID:GiIgWS8i0


ユベル「おいおい、『ユベル』の攻撃力は0だよ? 攻撃を無効にするためだけに使ったのかい」

ユベル「ライフが4000もあるのに……随分追い詰められてるんだねぇ?」


ユベル「僕はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ」



ユベル LP 2500 手札 0

モンスター

《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)

魔法・罠

《闇の呪縛》(銀河眼)

伏せ1枚


カイト「……俺の、ハァ……! ターンッ……!」

カイト「ぐ……!! (《フォトン・ブースター》……! この状況では何の意味も無い!)」

カイト(まずいぞ……!!)

カイト「…………ターン……エンド……!!」



カイト LP 4000 手札 2

モンスター

《銀河眼の光子竜》(ATK 3000 → 2300)
《フォトン・ケルベロス》(ATK 1300)

魔法・罠

《魂吸収》(永続魔法)



十代(おいおい……! あいつ本当に打つ手が無いのかよ!)

十代「このままじゃ……!!」


179 : [saga]:2012/06/03(日) 20:13:23.13 ID:GiIgWS8i0


TURN−17


ユベル「僕のターン……ドロー」

ユベル「!」



ユベル LP 2500 手札 1

モンスター

《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)

魔法・罠

《闇の呪縛》(銀河眼)

伏せ1枚


ユベル「クククク…………!! 最後の記憶を見るときが来たよ?」

カイト「!!」

ユベル「僕は――――」

ユベル「お前の場の《銀河眼の光子竜》と《フォトン・ケルベロス》を生贄にして……!」

カイト「!!?? な、ん……だとおぉ!!?」



銀河眼「グギャアアオオオオ……!?」

ケルベロ「グァルルルルァ……!!」




ユベル「《溶岩魔神ラヴァー・ゴーレム》(ATK 3000)をお前の場に特殊召喚!!」


ラヴァ「ヴォオ゛オ゛オ゛オ゛ォォオオオォォ…………」


カイト「ギャ、ギャラクシー、アイズが……!!」


ユベル「クッフフフフフフ……! 《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)で、」

ユベル「『ラヴァー・ゴーレム』(ATK 3000)を攻撃……!!!」



ドラッヘ「GAYAGAYAAAAAA!!!!」

ラヴァ「オ゛オ゛ォォ……!ヴォオ゛オ゛ア゛オオ!!」


ゴオゥッ!!

ビシュウウウーーー……


ドゴオオオォォッッ!!


カイト「ぁぐっっ!! グォアアァアァァーーーッ……!!」


ドザァッ


カイト LP 4000 → 1000


180 : [saga]:2012/06/03(日) 20:14:13.57 ID:GiIgWS8i0



ユベル「ほぉら、これで最後だ……じっくりねっとり観察してあげる……!!」

カイト「がぁ………あ゛ぅ……」






――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――

――――――――――――――――

――――――――――――――

――――――――――――






…………………………………………




カイト「!!」

カイト「また……! 俺の記憶が……!!」

ユベル「さ、行こうか。クク」









遊馬『カイト……!!』

カイト『貴様等……?』

遊馬『カイト……俺はお前に伝えたいことが……!』

カイト『俺に……?』

遊馬『あぁ!』






カイト「これは……あの時の……!」

ユベル「さてさて、何が見れるかな?」


181 : [saga]:2012/06/03(日) 20:15:01.20 ID:GiIgWS8i0



遊馬『……ドロワが、ドロワがデュエルで……!!』

カイト『……!』

遊馬『トロンのやつにやられちまった!!』

カイト『ッ!?』

遊馬『ドロワは、あいつはお前のために、必死になってトロンに立ち向かった……』

遊馬『だけど…………』





ユベル「『ドロワ』……あぁ、いたね。確かお前に助けられた、今は同僚の……」

ユベル「僕が思うに、彼女はお前を愛してるぞ? フフッ。モてるじゃあないか」

ユベル「そして、お前たちの敵である『トロン』という男に、彼女は倒されてしまった……か」

ユベル「恐らく、ただデュエルに負けただけでは、済まなかったんだろうねぇ」

カイト「ッ…………」




カイト『………………』

遊馬『ドロワは、お前のことが――――』





カイト『 俺 に は 関 係 な い 』


遊馬『!? お、お前……!』

小鳥『そ、そんな……!』

オービタル『カイト様……』

カイト『………………』

遊馬『くッ……!! ってっめええぇ! カイトオオォ!!』



ユベル「……おや……関係ないと来たか…………随分な答えだね」

ユベル「彼女はお前のために命がけで、いや、命より大切なものを賭けて戦ったんだろうに……」

ユベル「それを、ここまで無碍にに扱えるなんてね……」

ユベル「酷いヤツだな?」

カイト「……貴様には関係ないッ……!!」

ユベル「そうさ、関係ないよ? 関係ないからこそだよ。客観的に見てそう思ったのさ」

ユベル「……ま、とりあえず続きを見ていくか……」


182 : [saga]:2012/06/03(日) 20:15:59.09 ID:GiIgWS8i0








V『カイト……苦しかったろう。辛かったろう……』

V『だがもういんだ……君はここで、全ての苦しみから……解放される』

V『『ナンバーズハンター』の使命からも……ハルトの苦しみからも!』

カイト『!!…………』

V『それが私の、君に賭けてやれる……最後の情けだ……!』




カイト『――――――違う』

V『!…………』




カイト『うっ……ぐ! ……俺は……これまで一度だって…………』

カイト『ハルトを俺の苦しみだと――――思ったことなど無いッッ!!!』

V『!!』

カイト『あいつは……!!ハルトは俺の『全て』だ!! 生きがいだッ!!』

遊馬『……カイト……!』

カイト『あいつは俺に、希望を与え続けてくれた!』

カイト『俺は諦めない……俺のことも! ハルトのことも!!』






ユベル「…………『全て』、『生きがい』……『希望』ねぇ……」

ユベル「きっと、ドロワにとってのお前も、そんな感じだったんだろうね」

カイト「だから、何だというんだ!!」

ユベル「フン………………」





…………………………

 


183 : [saga]:2012/06/03(日) 20:17:08.96 ID:GiIgWS8i0

 




V『復讐の先にあるのは、虚しさだけだ……。そんなことは、私にもわかっていた……』

カイト『V! ……いや、クリストファー・アークライト……』

クリス『……その名前で呼ばれるのは、久しぶりだよ』

遊馬『それが、本当のVの名前……』

クリス『父と共に、自分たち家族の名を捨てた……』

クリス『カイト! ……私は父を救いたかった……だが、異世界から戻ってきた父の心は、」

クリス『既にドクターフェイカーへの復讐に取り憑かれていた……!』

クリス『私には、それを止められなかった……だが……』

クリス『それが『親子』ってものだろう…………?』

カイト『…………違う……』

クリス『!』

カイト『俺は、親に抗うために戦っている……いつかハルトのことが解決したとき、』

カイト『この手で……Dr.フェイカーとケリをつけるために!』

遊馬『カイト…………』

クリス『そうか……君はそんなに強くなったのか……』

カイト『クリス。あんたの思いは俺が受け継ぐ! 俺が代わりに、トロンとケリをつける!』




184 : [saga]:2012/06/03(日) 20:17:43.22 ID:GiIgWS8i0




ユベル「親子の絆か……切っても切れない関係……。これもまたひとつの『愛』の形だねぇ」

カイト「貴様ぁ……!! 俺だけではなく、俺の記憶からクリスのことまで除き見るような真似を……!!」

ユベル「はいはい悪かった悪かった。安心しなよ。これで終わりだからさ……」



ユベル「帰ってデュエルの決着をつけようか……!」




キイイィーーーーーーン……



カイト「ぅぐ――――!」







――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――

――――――――――――――――

――――――――――――――

――――――――――――






…………………………………………







カイト「!!………! うっ……ハァ、ハァ、ハァ……!! 」
 
ユベル「さてカイト……これでお前の記憶は、ほとんど全て、読み取らせてもらったよ」

カイト「ハァ、ハァ……! 貴、様……っ!!」


185 : [saga]:2012/06/03(日) 20:18:34.75 ID:GiIgWS8i0



ユベル「で、だ。お前の全てを見せてもらったところで、言いたいことがあるんだ」

カイト「な……に……?」

ユベル「……………………お前さぁ…………」












ユベル「 バ ッ ッ ッ カ じ ゃ な い の ー ー ー  ? ? ? 」




十代「!!」

鬼柳「! 何を……?」




カイト「な、何、がだ………!!」

ユベル「ハルトを守る、トロンとケリをつけると言っておいて……」

ユベル「なんだい? この様は。全く無関係の僕相手にここまで追い詰められて」

ユベル「全く関係ない場所で負けようとしている……」

ユベル「これで一体どうやって弟を守れる気でいるんだ? 仇を討てる気でいるんだ?」

カイト「き、貴様はぁ……!!」

ユベル「まぁ、僕はそれよりも、もっと……お前の記憶の中にあったもので、気に食わないことがある……」

カイト「『気に食わない』……!?」

ユベル「お前の行動は矛盾してるんだよ。弟を守ると言っておいて、」

ユベル「他の人間には興味すら抱かない……」

ユベル「彼女……ドロワのことさ」

カイト「!!」


186 : [saga]:2012/06/03(日) 20:19:47.86 ID:GiIgWS8i0



鬼柳「な、何の話をしてるんだ……? 」

十代「……ユベルが、あいつの記憶を盗み見たんだ!」

十代「話してるのは多分、その記憶に関することなんだ……」




ユベル「彼女はお前を愛していた……そんなこと、お前だって分かってただろう?」

ユベル「彼女は、他の誰でもない、カイト……お前を守るために、全てを賭けて戦った」

ユベル「一人の人間に、こんなに真っ直ぐ愛を向けられたなら、」

ユベル「普通、嘘でも感謝の言葉の一言くらい言うだろうに……」

ユベル「お前は彼女の愛を踏みにじった……それが気に食わない……」

カイト「…………知るかッ!! あいつの思いなど……俺は知らん! 」

カイト「ハルトこそ俺の全てだ! あいつさえいてくれるならば、笑っていてくれるなら……!」

カイト「俺は他に……何もいらんッ!!」

カイト「あいつのことと、ハルトを守ることに、何の関係があると――」

ユベル「まだ分からないのか?」

カイト「何…………!?」

ユベル「弟以外の者はどうでもいい……弟さえ守れればいい……」

ユベル「そういう、お前の『独りよがりな愛』が! 結果的に、ハルトを守れないことになるんだ……」

カイト「!? な、何のことだ!!」

ユベル「誰の手も借りようとせず……他の誰かを愛そうとせず……」

ユベル「ただただ、弟だけを……そうやって、お前はハルトを守っているつもりなんだろう?」

カイト「『つもり』……だと……!! 俺の、俺の今までの行動が!! 全てまやかしだと!?」

ユベル「…………人一人の手でできることなんて、たかが知れてる」

ユベル「自分以外の誰かがいることで、ようやくそれを補える……」

ユベル「お前はそれが……ハルトだけで十分だと、思っているのか……?」

ユベル「ハルトを守り抜くのに……自分一人でやり切れるなどと、思っているのか?」

カイト「当たり前だ!! いつだって、俺はそうして来た! ハルトを守るのはこの俺だ!」

カイト「俺は誰にも縋らん……!! 俺は俺の力だけで、ハルトを――」



ユベル「守れてないじゃあないかッ!!」

カイト「!?」


187 : [saga]:2012/06/03(日) 20:20:41.47 ID:GiIgWS8i0



ユベル「お前はもうすでに、ハルトをトロン一味に攫われただろう!」

ユベル「戻ってきたのは昏睡状態になったまま元に戻らないハルトだ!」

カイト「ッッ………!!」

ユベル「そのときだって、九十九遊馬という子が味方にいてようやく相手に敵ったんだろうに!」

ユベル「……お前は結局、そんな大したヤツじゃないんだよ」

ユベル「自分一人じゃ何もできない……弱い人間だ!!」

ユベル「いつだって、本当は誰かに守られているのに、それを認めようとせず!」

ユベル「一匹狼気取って勝手に自分を追い込む『馬鹿』!! ただそれだけ!!」

カイト「っ……!!……貴………様………!!!」

ユベル「唯一人の人間『だけ』を愛し…………」

ユベル「他の者が与えてくれる『愛』に気づかず、ぞれを払いのけ続ける限り!」

ユベル「お前がハルトを守ることなんて……永遠にできないんだよ!!」

カイト「!!!」

ユベル「……むかつくんだよ。一人だけしか見ず、別の誰かを愛そうとしないお前は……」









ユベル「…………まるで、自分を見てるみたいでね……!」




十代「! …………ユベル……?」




188 : [saga]:2012/06/03(日) 20:21:41.93 ID:GiIgWS8i0


ユベル「全く、本当、こんなどうしようもない男を、どうして皆持ち上げるんだろうねぇ?」

ユベル「……お前の周りにいる人間も、大概馬鹿だよねぇー」

カイト「な……に……?」

ユベル「はっきり言ってさ、お前みたいなやつを『兄さんは凄い!』なんて慕っている弟も」




ユベル「かなり間抜けじゃないか」

カイト「!!!!」



ユベル「それだけじゃないよ。お前の師匠のクリスだっけ? こーんなクズを弟子にして、」

ユベル「そんなクズな弟子にまさかの敗北! お前よりもっとクズってことじゃないか!」

カイト「なん、だと………!!!」

ユベル「遊馬って子もさぁ、クズをライバル視しちゃって、自分がクズだって言ってるようなもんだよー」

ユベル「まぁ、顔からして頭弱そうだし……仕方ないと言えば仕方ないかなー」

カイト「………………」

ユベル「何よりもドロワ! 彼女だよ。思えば彼女だって、お前だけを愛して、一人で突っ走って、」

ユベル「勝手に倒されちゃって。お前を守るとか言ってたのに結局守れてないんだから!」

ユベル「独りよがりな愛だよ……お前と一緒だな」

ユベル「と言っても? お前を好きになるような女だもの、お前と同類に決まってるかー」

カイト「………………れ……」

ユベル「本当、馬鹿な女だよねぇ! 浅い愛に生きて浅い愛に散る……間抜けな話だ」

カイト「……………まれ……!」

ユベル「どいつもこいつも…………救えないくらい……」



ユベル「バカの極みだよ――――」







カイト「 黙 れ え え え ぇ ー ー ー ー ッ ッ ッ ! ! ! ! ! 」 







十代「!!」

鬼柳「!!」





ユベル「……………………」


189 : [saga]:2012/06/03(日) 20:22:42.15 ID:GiIgWS8i0



カイト「貴様が…………先ほどの俺の行動に対して怒っているのはわかった……!」

カイト「実際、お前たちは、トロンとは何の関係もないのだろう……俺の早とちりだ……」

カイト「その点に関しては、俺も非を認めよう……!!」



カイト「だがッ!! それでも!! 今の言葉はだけ許さんッッ!!!」

カイト「何も知らんくせに! 一度俺の記憶を見たくらいで、知った風な口を利いて……!!」

カイト「ただで済むと思うなよ!! 貴様は許さんッ!!!」

カイト「 絶 対 に だ ! ! ! ! ! 」


ユベル「…………フン!」



カイト「貴様だけは……!! 必ず倒す!!!!」



ユベル「やってみろ! 僕はこれで、ターンエンドだ!」


ユベル LP 2500 手札 0

モンスター

《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)

魔法・罠

伏せ1枚


190 : [saga]:2012/06/03(日) 20:25:25.19 ID:GiIgWS8i0


TURN−18




カイト(このデュエル……この勝負だけは…………!!)

カイト(負けるわけにはいかない!!!)

カイト「力を、貸してくれ……ハルト!!」

カイト(そして――――)








クリス『カイト…………君達は、私の本当の……弟だ……』







遊馬『誰だって家族は守りたい!! あんたたちが家族を守ろうとするようにな……!』

遊馬『だから! カイトもそのカードを持っていたんだ!』

遊馬『自分の家族にだって……希望があるって!!』







ドロワ『カイト! 私はただ、あなたのことが…………!』










    兄さん !



   えへへ、兄さんっ




   ねぇ。兄さん――――







カイト「俺のッ!! ターーーーンッッ!!!」


191 : [saga]:2012/06/03(日) 20:27:06.17 ID:GiIgWS8i0



カイト「!!!」


カイト(やはり、来たか!! このカード……!!)



カイト LP 1000 手札 3

モンスター

無し

魔法・罠

無し



カイト(また……『これ』に救われるのか……)

カイト(やはりこれが……抗いようの無い、俺の運命か……!!)

カイト(…………ならばッ!)

カイト「…………受け入れよう! この運命ッ!」

カイト「そしてそのまま突き進む!! 何も変わりなどしないさ!! 俺は俺だ!! 」

カイト「誰になんと言われようとッ!! 俺は、俺の信じる道を往く!!!」

カイト「手札から魔法発動ッ!! 《未来への思い》(アニメオリジナル)ッッ!!」



パアアァァァ…………



十代「うお、まぶし……!」

鬼柳「なんだ、あのカード……!?」



ユベル(フン、やはり引き当てたか……そのカードを)

カイト「このカードは、自分の墓地に存在する、レベルが異なる3体のモンスターを復活させる!!」

カイト「蘇れ!! 《フォトン・ケルベロス》(★3)!! 《カイザー・シーホース》(★4)!!」

カイト「そして……! 《銀河眼の光子竜》(★8)ッ!!」


銀河眼「グギャアアアオオォォオォォンンッッ!!!」


カイト「ただし! この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は全て無効化され、」

カイト「攻撃力も0となる……!!」



《銀河眼の光子竜》(ATK 3000 → 0)
《フォトン・ケルベロス》(ATK 1300 → 0)
《カイザー・シーホース》(ATK 1700 → 0)


192 : [saga]:2012/06/03(日) 20:28:19.97 ID:GiIgWS8i0



十代「一気にモンスターが3体……! ギャラクシーアイズまで!!」

鬼柳「だが、攻撃力は0……効果も無効化されている!」

鬼柳「レベルが違うんじゃ、エクシーズ召喚にも使えねぇ! 何をする気なんだ……!?」





カイト「そして手札から! 魔法カード、《シフト・アップ》(アニメオリジナル)を発動!!」

カイト「このカードは、自分の場の全てのモンスターのレベルを、」

カイト「いちばん高いレベルを持つモンスターのものに統一する!!」


十代「レベルを統一……! つまりそれって――」

鬼柳「レベル8のモンスターが3体並ぶことになる!」



ユベル「………………」

カイト「行くぞオオォ!! 俺は、レベル8の《フォトン・ケルベロス》、《カイザー・シーホース》、」

カイト「そして《銀河眼の光子竜》を、オーバーレイッッ!!」



バシュン! バシュン! バシュウゥゥーーーー!!



カイト「3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!! エクシーズ召喚ッ!!!」





カイト「逆巻く銀河よ……!! 今こそ、怒涛の光となりて、姿を現すがいいッ!!」


ッッドゴオオオォオオォォン!!!


カイト「 降臨せよ……我が魂ッ!!!」




カイト「 《 超 銀 河 眼 の 光 子 龍 》(ATK 4500) ッ ッ ッ ! ! ! ! 」



超銀河「ッギャガガオオオオオオォオオォォォォォンンッッッ!!!!!」



ユベル「チッ…………!」



十代「なん、だよ、これ………!! す、すっげええぇ……!!!」

鬼柳「攻撃力……4500だとぉ!!?」


193 : [saga]:2012/06/03(日) 20:29:24.07 ID:GiIgWS8i0


カイト「『ネオ・ギャラクシーアイズ』の効果発動!!」

カイト「このカードが《銀河眼の光子竜》を素材にして召喚されたとき、」

カイト「このカード以外の、フィールド上に表側表示で存在する全てのカードの効果を、無効にする!!!」



鬼柳「む、無効だと!? ということは、『ユベル』の反射効果も消えて――!!」

十代「4500の攻撃が通る……!!」






ユベル「……………………」

カイト「これで…………終わりだ!! 懺悔の用意はできているか!!!」

カイト「《超銀河眼の光子龍》(ATK 4500)で……!!」

カイト「効果が無効になった《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)を攻撃ッッ!!」

カイト「破滅の光に飲まれて消えろ!!!」











カイト「 ア ル テ ィ メ ッ ト ・ フ ォ ト ン ッ !!」

カイト「 ス ト ー リ イ イ イ イ ィ ィ ィ ィ ー ー ー ム ッ ッ ッ ッ ! ! ! ! ! ! 」










ユベル「……………フン…………」



ユベル LP 2500 → −2000



カイト WIN!!



194 : [saga]:2012/06/03(日) 20:31:03.21 ID:GiIgWS8i0


大徳寺『ま、まさか……』

十代「ユベルが負けた…………」

鬼柳「……どっちのモンスターも、とんでもねぇカードだったな……」





ザッザッザッザ……





カイト「…………貴様……」

ユベル「フフ、やればできるじゃないか?」

ユベル「どうだい? 一回全部吐き出したら、少しは頭が冷えただろう?」

カイト「…………やはり、そういうことか」

カイト「一度俺に本気を出させて、冷静にさせるために、わざと逆上させるような行為を繰り返したな……」

カイト「最後の貴様のターン、俺に向けていった言葉……」

カイト「ドロワのことに関してのことはともかく、その後の、それらに対する侮辱のセリフ」

カイト「今思えば、心が篭ってなかったように思える……」

ユベル「別にそこまで考えてないよ。君が十代を叩いたから、そのお返しをしただけさ」

ユベル「『一回は一回』ってやつだよ」

カイト「……一回ではすまなかったがな……っぐ……!」ズキズキ

十代「おい! 大丈夫か!?」

カイト「…………これしきのこと、慣れている……」

十代「いや、ボロボロじゃねぇか! 今だって立ってるのがやっとだろう!?」

鬼柳「……自業自得ではあるがな」

大徳寺『でも本当に辛そうにゃ……なんとかしないと!』

ユベル「十代、余ったカード束ねてるケースが鞄の中にあったよね? 貸してくれ」

十代「えっ? あ、ああ……ほら」

ユベル「ありがとう。えーっと……どれだ……あぁ。これでいいや」

ユベル「おい、ちょっと、立って近くに来いよ」

カイト「……? 何をする気だ……」

ユベル「そら」

カイト「!」



《天使の生き血》


195 : [saga]:2012/06/03(日) 20:33:19.64 ID:GiIgWS8i0



天使「…………」ポタポタ

ユベル「回復魔法だ。飲め」

カイト「なっ……」

ユベル「ほら、早く」グイイィィ

カイト「ちょ、ま、うっ……!!?」ゴクゴク

カイト「ううぅが……ゲッッホゲホォ!!」

鬼柳「回復……治してやるのか?」

十代「……そうらしいな」

カイト「ぐっ……ゲホッ……。……!」

カイト「……傷が……!?」

ユベル「ダメージの実体化ができるんだ。他の物だって現実に変えることはできるよ」

カイト「…………最初からこのつもりだったのか」

ユベル「さぁね」

カイト「………何故だ?」

ユベル「だから、さぁねって言ってるだろう」

カイト「違う、そっちじゃない。何故あのカードを……!」

カイト「……いや、なんでもない…………今の俺には、何も言う権利は無いからな」

十代「………………」

大徳寺『……?』

ユベル「さて、それじゃ、ちゃんと謝ってもらおうかな?」

カイト「……何?」

ユベル「まだ十代に言ってないだろ? 『ぶったりしてごめんなさい』って言えよ」

カイト「う、ぐ…………」

十代「いや、俺は別に構わないぜ……? ちょっとパニクってただけだもんなッ?」

ユベル「 十 代 ? 」

十代「はい、なんでもないです」

カイト「……………わ……」

カイト「悪…………かっ……!」

鬼柳「お?」

カイト「……………チィ!」


シュバッ!!


十代「うお!?」キャッチ

十代「! これって…………」


《強欲なカケラ》


196 : [saga]:2012/06/03(日) 20:34:21.95 ID:GiIgWS8i0


カイト「…………それが『詫び』だ。受け取れ……」

ユベル「駄目だね。40点」

カイト「やかましい!」

鬼柳「……素直じゃねーな……」

大徳寺『あ、ははは……』

十代「いや、うん。ありがとな! 貰っとくよ!」

十代(もう良いだろ! これでいいよ! こいつなりの精一杯の『ごめん』だよこれは!)

ユベル(まったく、仕方ないな……)




十代「えっと、それじゃあ、改めて、一緒に行かないか?」

十代「そのほうが色々と都合がいいはず――」

カイト「その必要は無い」

鬼柳「おい、お前……」




カイト「――今なら、帰れる気がする……」

十代「え……?」

カイト「さらばだ」

十代「え、ちょ、待てよ! また戻ってくるだけだぞ!?」

カイト「おい、貴様!」

ユベル「…………なんだい?」

カイト「……ユベルと言ったな…………もし、次に会うことがあったら……」








カイト「そのときは…………俺が勝つ……!」

ユベル「!」

カイト「……覚えておけ」


ザッザッザッザ…………


197 : [saga]:2012/06/03(日) 20:36:28.99 ID:GiIgWS8i0



鬼柳「いやだから、戻ってくるだけだと……!」

大徳寺『行っちゃったにゃ……』

ユベル「…………………」











十代「……あれ?」

鬼柳「…………戻ってこない、な……」

大徳寺『ま、まさか、帰れちゃったのかにゃ!?』

十代「おおーーーい!? 俺たちは!? 何で連れてってくれねーんだ!?」

鬼柳「…………あのー、おい……ユベル、で、いいんだよな?」

ユベル「? なんだい?」

鬼柳「あいつの言っていた、『あのカード』って……何のことだったか、わかるのか?」

ユベル「……これだよ」

鬼柳「! 最後まで使わなかった伏せカード……何だったんだ?」

ユベル「ほら」ペラ

鬼柳「!! お前、これって……!!」




《ヘイト・バスター》



198 : [saga]:2012/06/03(日) 20:38:29.35 ID:GiIgWS8i0



十代「…………やっぱりか……」

鬼柳「これは……自分の悪魔族モンスターに相手が攻撃を仕掛けたときに発動できる罠……!!」

鬼柳「自分の悪魔族と攻撃モンスターを破壊して、破壊した相手の攻撃力分のダメージを与える……」

鬼柳「これを発動してれば、勝ってたじゃねーか!!」

ユベル「別に、勝ちにこだわってたわけじゃないからさ」

ユベル「負かしてまた落ちこまれたりしても面倒だし、勝たしやれば静かになると思ってね」

ユベル「尤も、バレちゃってたけれど」

十代「お前、初めからあいつの冷静さを取り戻すつもりだったんだな……」

ユベル「君のやり方に比べれば、凄く回りくどいだろうけどね」

十代「全くだぜ……」
















ザッザッザッザッザ…………





カイト「………………」

カイト(あのデュエル……本当なら俺は負けていた)

カイト(不愉快極まりない決着だったが、事実上の敗者は俺……)

カイト(何かしらの考えがあってやったあいつの行動に、文句を言う資格など、)

カイト(全く無い……そんなことをしても、負け犬の遠吠えだ)

カイト「……俺はまだ弱い……もっと、もっと強くあらねば……!」

カイト(そして、本当の意味で、ハルトを守れるように……!)


パアアァァァァ………


カイト「! 出口か……!」



カイト「…………『ユベル』……」

カイト「次に会ったときこそ……必ず!!」

カイト「待っていろよ……!!」



199 : [saga]:2012/06/03(日) 20:39:53.36 ID:GiIgWS8i0



★おまけ★




十代「今日の最強カードは、通常魔法《未来への思い》(アニメオリジナル)!」

鬼柳「カイトの思い出のカードらしいな」

カイト「……墓地のレベルの異なるモンスター3対を特殊召喚する魔法だ」

ユベル「このままOCG化したら色々悪用できそうだよね」

十代「まぁ、そもそもカード化するかどうかも怪しいけどな!」

鬼柳「……物語でも重要な位置づけのカードっぽいし、ちゃんとなるんじゃ……」

ユベル「そう言いきれないのがあのコンマイだ」

十代「カード化はあまり期待しないでタッグフォースを待とうぜ!」

大徳寺『そのタッグフォース7も出るか怪しいという噂が出てるけどにゃ……』

カイト「どういう……ことだ……」



200 : [saga]:2012/06/03(日) 20:41:36.08 ID:GiIgWS8i0


今回はここまでです。

今更だけど、文字だけでモンスターの迫力とか表現するの難しい。
効果音で誤魔化してるけど、むしろチープになっちゃう。
台本形式SSの、と言うか自分の限界を感じた今日この頃。

そして、肝心のカイトデュエルですが、見直すと、なんからしくなかった。
フォトンをあんまり活躍させられなかった。
ちくせう。


そして大徳寺先生が三沢化してた。
すまねぇ先生……

201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/06/03(日) 20:43:46.79 ID:tcYNT0fJo
乙!
TF7には≪アーマード・エクシーズ≫と≪星に願いを≫も期待してる俺
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/03(日) 20:47:01.61 ID:Vo5pQhjO0
乙 カイトはここで退場かー まあ扱いにくそうだったし別にいいか 次はGX勢から誰か出したいところ
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/06/03(日) 20:47:07.24 ID:JlEeu3wAO
乙!
TF7ではエアロシャークと遊星デッキ使いにも期待してる!
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/03(日) 21:33:04.20 ID:DXVaTfUIo
乙ー
しかしユベルのサディストっぷりときたらww
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/03(日) 21:52:33.46 ID:shri2slIO
いいね超融合した後の少し丸くなったユベルっぽくて面白かった
次も楽しみだ
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/06/03(日) 22:23:12.03 ID:Kw1PfvnN0
ラヴァーゴーレムのバーンダメージでスタンバイフェイズにカイトのライフって0になるような?
受けるのって召喚された相手のターンであってるよね?
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/06/03(日) 22:26:28.13 ID:Kw1PfvnN0
って攻撃されたらモンスター効果破壊されるんかorz 
TFで時械神デッキ使って遊んでたからラフィオンと勘違いしたスルーして下さい……
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/03(日) 22:31:25.75 ID:wt120Ju30
乙!
さて次はいったい誰と戦うんだろうか……
不思議空間だし大徳寺先生もデュエルできませんかー
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/03(日) 23:11:42.02 ID:ffs5dCNAO
恋する乙女の味方ユベルちゃん!
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/03(日) 23:17:35.85 ID:ehN+oahy0
>>208
究極錬金術デッキ=マクロコスモス投入型の除外デッキだから
墓地依存デッキ相手にはぶつけ辛いだろうな
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/03(日) 23:21:26.81 ID:DXVaTfUIo
除外デッキは刺さるデッキにはホントに刺さるからな…
墓地が手札なインフェルニティ相手にやったら何とも言えない展開になりそう
212 : [saga]:2012/06/04(月) 20:22:35.17 ID:jmDeBXWG0

>>203

OCGがシャークさんパックにノーマルで
アニメ効果がシャークさんクリア特典ですねわかります。


>>205

ありがとうざいます。
十代と和解した後ならこんな感じかなー、とぼんやりしたイメージで書いていたから、
自分では捏造が過ぎたかと思ってたのですが、そんな風に言ってもらえるとは思ってませんでした。


>>206

ダメージ与えた後に破壊する描写が無かったからですね。
混乱させてしまったようでスマヌ。


>>208

その発想は無かった。
相手次第では考えてみます。



9時に安価分岐だけ投下します。


213 : [saga]:2012/06/04(月) 20:46:27.95 ID:jmDeBXWG0
申し訳ない

投下は9時半に延長させてください
214 : [saga]:2012/06/04(月) 21:30:39.72 ID:jmDeBXWG0


十代「はぁ……これでまた振り出しかぁ……」

鬼柳「嘆いたところでどうしようもないさ……それに、完全な振出ってわけでもないだろ?」

ユベル「実際カイトは、どうやら帰ることができたみたいだしね」

ユベル「『何故カイトは帰れたのか』……それを考えるのが、ここから出る近道じゃないかな」

大徳寺『そうだにゃ十代君。彼が脱出できた理由を突きとめれば、必ず出られるはずにゃ!』

十代「そうだな……しかし、うーん……何故カイトは帰れたのか……か」

十代「確か、『今なら帰れる気がする』とか言ってたような……」

鬼柳「『今なら』…………?」

ユベル「僕らと会う前と、別れるまでの間に、彼に何らかの『変化』があったんだろう」

大徳寺『変化……かにゃ?』

十代「変化……冷静に戻ったこととか?」

鬼柳「……冷静になれば帰れるのか? 俺たちは困っちゃいるが、別に焦ってるわけでもないだろう」

十代「違うよな……」

ユベル「でも、悪くない考えだと思うよ。カイトは『我を見失ってる状態から戻った』」

ユベル「その部分を、さらにもっと深く突き詰めた所に、答えがあるはずだ」

十代「うーん…………いや、やっぱわかんねーよ!」

鬼柳「……何故あいつだけ戻ることができたのか……今の情報だけではさっぱりだな」

大徳寺『……あともう何人か、ここに迷いこんでる人がいたらにゃー……』

大徳寺『そしてら、何か私たちの『共通点』みたいなものが、分かるかもしれないのに……』

十代「めったなこと言うなよ……こんな変なところに閉じ込められるのなんて、」

十代「少なければ少ないほどいいんだから」

大徳寺『まぁ……そうなんだけどにゃ』



ユベル「!」

鬼柳「……どうした?」

ユベル「誰か来る。4時の方向から、真っ直ぐこっちへ」

鬼柳「…………誰から見てだ?」

ユベル「十代からに決まってるだろう」

十代「俺かよ!! えーっと、4時の方向って……」

大徳寺『……あれかにゃ…………?』



誰? +3
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 21:32:21.06 ID:I0uUgLrR0
城之内
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/04(月) 21:33:26.92 ID:avM6jvZAO
アポリア
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 21:33:27.50 ID:pnu8rFDq0
パラドックス
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 21:33:34.15 ID:rnE31ab40
元キング
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/06/04(月) 21:33:37.41 ID:Eq9gnxoAO
ルドガー
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 22:08:15.45 ID:xTSUxWMp0
生きてたのかパラドックス……
221 : [saga]:2012/06/04(月) 22:17:51.93 ID:jmDeBXWG0



パラドックス「……ここは、一体どこだ……?」

パラドックス「私は……助かったの、か……?」

パラドックス「いや、しかし……あの時私は確かに、奴らに……」






十代「あ、あいつは……!!!」

ユベル「あの時の!!」

大徳寺『にゃにーーーー!?』

鬼柳「? なんだ、知ってるのか?」

パラドックス「……!!?? お、お前は……!! 遊城十代!!!」

十代「パラドックス!! 生きていたのか……!?」

パラダックス「おかげさまでな……!! しかし、まさかこんなにもすぐに出会うとは……」

パラドックス「ここは童実野町ではないらしいが……不動遊星や、武藤遊戯はいないのか?」

十代「……何……?」

パラドックス「ここはネオ・ドミノシティでもようだ……お前しかいないと言うことは……」

パラドックス「やはりここは、お前が住む時代のどこかと考えるのが無難か……」

パラドックス「私を倒してここへ戻ってきた所か……」

十代「……何言ってんだ……! お前が俺たちの前に現れて戦ったのは、もう2ヶ月以上前の話だぜ!」

パラドックス「!! お前の方こそ何を言っている……!? 私はたった今お前たち三人に……!!」

十代(……まさか、こいつ……?)

ユベル「……どうやらこいつは、あの時、デュエルで倒した直後のパラドックスのようだ」

大徳寺『つまり彼も、『違う時代』からここへやってきたことになるかにゃ!?』

パラドックス「どういうことだ……あの衝撃で、時間移動のシステムが誤作動を起こしたのか……!?」

十代「……そんな単純な話じゃなさそうだぜ……?」

パラドックス「何……!?」

十代「ここはきっと、俺たちの誰も知らない、時空、世界なんだ」

十代「お前は何らかの理由でこの時空に飛び込んでしまった……」

十代「脱出する方法は、現時点では無いぜ」

パラドックス「な、何を……!?」

鬼柳「おい、誰なんだこいつは!」

十代「……俺が、遊星や遊戯さんと戦った、デュエルモンスターズを歴史から抹消させようとしていた男だ!」

鬼柳「! さっきお前が話ていた、時代を飛び越えて戦ったとか言う、『敵』か!?」

ユベル「そうだ。こいつは3人がかり戦ってもかなりの苦戦を強いられた……!」

鬼柳(……遊星と十代、それに、あの伝説のデュエリストを同時に相手にして渡り合ったってのか!?)

222 : [saga]:2012/06/04(月) 22:21:31.02 ID:jmDeBXWG0


パラドックス「…………いや、何であろうと関係ない…………目の前に抹消すべき存在がいるのであれば……」

パラドックス「私のやることなど……決まっている!! 」

十代「貴様……!! まだ世界を滅ぼそうなんて考えてるのか!」

パラドックス「少し誤解しているようだが……私の最終的な目的は、世界を破滅の未来から『救う』ことだ!」

パラドックス「未来を救うためならば、私はどんなこともすると……あの荒廃しきった世界を見て誓った!!」

パラドクッス「今更お前たちが何を思うが知ったことか!!」

パラドックス「幸いデッキはある……! 一度でだめなら何度でも!!」

パラドックス「勝負だ遊城十代ッ!! 今度こそお前を倒すッッ!!」 ジャコンッ!

十代「クソッ……!! やるしかないのか……!?」 ジャキジャキンッ

鬼柳「十代!!」

十代「! 鬼柳!?」

鬼柳「俺もやるぜ! 遊星が一緒にいて苦戦した相手なんだろう!? お前一人じゃ荷が重すぎる!」ジャキン!

十代「ば……! 馬鹿言え!! こいつとのデュエルは、負けた方が死ぬ命がけのデュエルなんだ!」

十代「そんな危険なものにお前を巻き込めるかよ!!」

鬼柳「だったら尚更だろうが!! 目の前でお前を死なせたりしたら、俺はもう一生満足できねぇぜッ!!」

十代「鬼柳…………」

ユベル「僕もやるよ」ズズズ…

十代「ユベル……!!」

ユベル「一人より二人。二人より三人だ。このほうが、勝率だって上がるはずだろう?」

十代「………………」

大徳寺『十代君……やらせてあげるにゃ。きっとまた勝てる!』

十代「………………わかったよ……!」

十代「お前らの思いは受け取った! 必ず勝とう!!」

鬼柳「あたりまだッ!!」

ユベル「フッ…………!」



パラドックス「また三人相手か……いいだろう!! まとめて叩き潰してくれる!!」

十代「こっちのセリフだ!! 何度でもぶっ倒してやる!!」

ユベル「今度こそくたばったほうがいいと思うよ? しつこい男は嫌われるからね!」

鬼柳「てめぇが、遊星が言っていた『イリアステル』とか言う組織の一員だな……!」

鬼柳「世界をてめぇなんぞに好きにさせてたまるかよ……!!」


パラドックス「行くぞオォッ!! 十代ッッ!!!」




「「「「 デ ュ エ ル ! ! ! ! 」」」」

223 : [saga]:2012/06/04(月) 22:22:01.98 ID:jmDeBXWG0


ここまでです。

まさかパラさんが来るとは……
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 22:27:00.20 ID:pnu8rFDq0

前スレでZ-ONEさんと遊星が仲良くなってたから
パラドックスにも同じような展開を望んだんだ
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 22:50:41.76 ID:ix5dDbxDO
乙です
やっぱり三人戦かw
ユベルはやったばかりだから大徳寺希望だったかな
あれ、でもあの人マジもんの幽霊だったっけ
よく考えたら相当オカルト染みてんな、ファラオだって一応パズルに守られてるのに
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/04(月) 23:13:53.33 ID:p69GV18J0
>>225
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/04(月) 23:15:22.89 ID:p69GV18J0
大徳寺「マクロコスモス!」

鬼柳「おい」

こうですかわかりません
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/06/04(月) 23:19:34.78 ID:i/7kJjXSo
乙です
でも正直この三人のデッキ戦術っていまいち噛み合わないと思うんだけどなww
十代と鬼柳はともかくユベルがなぁ
特に第二形態の効果で展開がし難くなりそう
でも、そこをどうにかしてこそデュエリストだ
とにかく期待してます
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 23:45:19.14 ID:ix5dDbxDO
>>227
………………(^q^)
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/04(月) 23:59:43.18 ID:SIO/6XMAO
基本高打点オンリーだからユベルちゃん立たせて無理矢理殴らせれば終わるな
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/06/05(火) 00:18:03.58 ID:PjywPWzlo
攻撃宣言時にスキドレされたら即死だけどな
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/06/05(火) 01:11:35.14 ID:eFOcq4LE0
もしアニメ効果だったらSinレインボーのチート性能が火を吹くことに……(劇場版では使われなかったけど)
233 : [saga]:2012/06/07(木) 21:06:09.41 ID:TJJlNk1H0
劇場版DVDを見返してきたけど
パラさんの顔芸しか頭に残らなかった。


10時に少なめですが投下します。
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 21:40:42.04 ID:3zuaQueV0
そう言えばパラドックスの使うカードはどうするんだろう
Sinモンスターは持ったままかもしれないけど
対となるカードは無くなってるんじゃないか
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 21:51:38.86 ID:wBQ5jMAko
俺も目の前で仲間に死なれたら一生満足できなそうです
236 : [saga]:2012/06/07(木) 22:01:13.31 ID:TJJlNk1H0


※ D U E L ※


パラドックス LP 4000

十代・鬼柳・ユベル LP 4000




パラ「ルールは変則チームバトル! お前たちは1つのライフを三人で共有し、」

パラ「フィールド、及び墓地・除外も共有してデュエルする!」



TURN−1



パラ「私の先行! ドロー!」

パラ「手札からフィールド魔法発動! 罪深き世界……•《Sin World(アニメ・OCG混合効果)》を発動!!」


ズズズズズズズズズズ………


十代「ぐ……いきなりか!!」

鬼柳「『Sin』…………『罪』……?」

パラ「このカードの効果により、このデュエルに敗北したものは、命を失う!!」

鬼柳「! ……そりゃまた、随分ド直球な効果だな……!」

パラ「私は、デッキの《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》を墓地へ送ることで、」

パラ「手札から《Sin レインボー・ドラゴン(アニメ効果)》(ATK 4000)を特殊召喚ッ!!」


Sinレイン「ギャアアアアオォオォンンン……!!」



237 : [saga]:2012/06/07(木) 22:02:26.93 ID:TJJlNk1H0


鬼柳「!?? い、いきなり攻撃力4000のモンスターを特殊召喚だとぉ!!?」

パラ「私の『Sinモンスター』は、対となるカードを『生贄』にすることで場に出すことができる……」

パラ「比較的簡単に召喚でき、高いステータスを持つ代わりに、場にフィールド魔法が存在しなければ、」

パラ「Sinモンスターは破壊される……」

大徳寺『な、なんでレインボー・ドラゴンを!? 奪われたカードはちゃんと取り返したはずにゃ!!』

十代「……奴は、俺たちが倒した『直後』のパラドックスだ。そのときはまだ、カードは奴の手にあった」

ユベル「持っていてもおかしくはないよ」

大徳寺『あ……そっか……』

パラ「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」




パラドックス LP 4000 手札 4

モンスター

《Sin レインボー・ドラゴン》(ATK 4000)

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)

伏せ1枚


238 : [saga]:2012/06/07(木) 22:05:15.99 ID:TJJlNk1H0


TURN−2


鬼柳「……で、誰から行く?」

十代「俺に任せろ! 奴とは一回戦ってる。最初の出方は心得てるぜ!」

鬼柳「……分かった! まかせたぜ十代!」

十代「行くぜ! 俺のターン! ドローッ!!」




十代「……俺はモンスターを裏守備でセット! カードを2枚伏せて、ターンエンドだ!」



十代 LP 4000 手札 3

モンスター

−裏守備-

魔法・罠

伏せ2枚



TURN−3


パラ「十代、お前が何を考えていようと、私はそれを超えてゆく……!」

パラ「私のターン! このドローフェイズ時に《Sin World》の効果発動!」

パラ「このターン通常のドローを破棄する代わりに、デッキから『Sin』と名の付くカードを、」

パラ「デッキから1枚ランダムに加える!」ビシュッ!


パラドックス LP 4000 手札 5

モンスター

《Sin レインボー・ドラゴン》(ATK 4000)


パラ「……ククク……!! EXデッキの《サイバー・エンド・ドラゴン》を墓地に送り、」

パラ「《Sin サイバー・エンド・ドラゴン(アニメ効果)》(ATK 4000)を特殊召喚ッ!!」


Sinサイエン「GGGYAAAGOOO……!!!」


鬼柳「ぐ……!! また攻撃力4000か……!!」

パラ「行くぞ!! まずは《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》(ATK 4000)でセットモンスターに攻撃ィ!!」

パラ「『エターナル・エヴォリュ−ション・バースト』」オォ!!」



ゴゴゴゴゴゴゴ……!!

ギュバアアアアアァッッ!!


239 : [saga]:2012/06/07(木) 22:06:10.28 ID:TJJlNk1H0



十代「カウンター罠発動! 《攻撃の無力化》!!」

パラ「!!」

十代「相手モンスター1体の攻撃を無効にして、このターンのバトルを強制終了させる!」

パラ「フン……そんなところだろうとは思っていたさ……!」

パラ「私はこれでターンエンドだ!」


パラドックス LP 4000 手札 4

モンスター

《Sin レインボー・ドラゴン》(ATK 4000)
《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》(ATK 4000)

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)

伏せ1枚


240 : [saga]:2012/06/07(木) 22:06:50.88 ID:TJJlNk1H0



TURN−4



鬼柳「今度は俺の番だ……!」

パラ「……お前のことは知っているぞ……鬼柳京介!」

パラ「あの不動遊星が過去に所属していた、最強のデュエルギャング、」

パラ「《チームサティスファクション》のリーダー! ……こんな所でお目にかかれるとはな」

パラ「お前がいるということは、やはり十代の言うとおり、ここは何処でもない時空らしいな……」

パラ「お前たちを消去した後、ゆっくり脱出させてもらうとしよう……!」

鬼柳「…………俺のターン……!!」



鬼柳(攻撃力4000もの最上級モンスターが2体……!!)

鬼柳(下手なプレイをしたら、ユベルに回す間も無くライフを持ってかれる!!)

鬼柳(それに、俺のデッキを動かすためには、ハンドレス状態に持っていかなくてはならない……)

鬼柳(初手から手札を0にするのは難しい……!)

鬼柳(ここは、あれを除去しようと思わずに、とにかく耐えるべきか!)

鬼柳「ドロー!!」

鬼柳「!」



鬼柳 LP 4000 手札 6

モンスター

−裏守備−

魔法・罠

伏せ1枚


鬼柳「……俺は、モンスターを裏守備でセット!」

鬼柳「カードを1枚伏せてターンエンドだ……!」



鬼柳 LP 4000 手札 4

モンスター

−裏守備−
−裏守備−

魔法・罠

伏せ2枚


241 : [saga]:2012/06/07(木) 22:08:04.28 ID:TJJlNk1H0


TURN−5


パラ「どうした? 攻めて来ないのか! 手札に対抗する手段が無かったか?」

パラ「それとも……我がSinモンスター達に、恐れを生したか!」

鬼柳「……何とでも言え……! さぁ、てめぇのターンだ!!」

パラ「……フン! 私のターン! ドロー!」



パラドックス LP 4000 手札 5

モンスター

《Sin レインボー・ドラゴン》(ATK 4000)
《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》(ATK 4000)

魔法・罠

《Sin World》

伏せ1枚

パラ「《Sin・サイバーエンド・ドラゴン》(ATK 4000)で、鬼柳! お前が伏せたモンスターに攻撃だ!!」


ギュバアアアアァァッッ!!


鬼柳「セットしていたのは《インフェルニティ・デーモン》(DEF 1200)だ! 破壊される……!」

十代「や、やばい!!」

パラ「……ッハハハハハアァ!! 守備力たったの1200!? 笑わせてくれるな!!」

鬼柳「何……!?」

パラ「《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》は、守備モンスターと戦闘を行った場合、」

パラ「その守備力より攻撃力が勝っていた場合、戦闘ダメージを与えられるのだよォ!!」

鬼柳「!? か、貫通効果だとォ!!?」

パラ「2800のダメージを喰らうがいい!!」


ドッゴオオオオオォォ!!!


鬼柳「ぐわああああぁぁあぁぁ!!!」

242 : [saga]:2012/06/07(木) 22:09:00.18 ID:TJJlNk1H0


十代「鬼柳うぅッッ!!」

ユベル「ッ……!!」

鬼柳「う……ぐぅ……!!」

鬼柳(こ、これは……ダメージが、実体化して……!)



十代・鬼柳・ユベル LP 4000 → 1200



ユベル「おい! しっかりしろ!」

十代「大丈夫か鬼柳!?」

鬼柳「うっ……だ、大丈夫だ……! この程度の痛み……どうってことない……!!」

鬼柳「それよりすまねぇ……! いきなり1200にまで削られちまった……!」

十代「かまわないさ! あれを相手にライフが残ってるだけ十分だ!」

ユベル「とにかく僕にターンを回すんだ! すぐに巻き返す……!」

鬼柳「う、く……!分かってる……!」

パラ「忘れていないか? まだ《Sin レインボー・ドラゴン》の攻撃が残っている!」

パラ「《Sin レインボー・ドラゴン》(ATK4000)で十代のセットモンスターに攻撃!!」

パラ「『オーバー・ザ・レインボー』オオオォ!!」


ゴオオオォォォッッ!!


十代「セットモンスターは《E・HERO フェザーマン》(DEF 1000)だ! 当然破壊される……!」


フェ゙ザー「ぐううぅ……!!」

ズバアアァァン……!!


パラ「おっと……守備力1000か。そっちに『サイバー・エンド』で攻撃してればダメージが多かったな……」

パラ「尤も、私のデッキの攻撃性を考えれば、200の差など大したことでは無いがね……!」


243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/07(木) 22:10:25.93 ID:REyhbNnUo
破滅の未来でも名が伝わってるなんて流石伝説のry
244 : [saga]:2012/06/07(木) 22:10:35.52 ID:TJJlNk1H0


十代「けれど俺のヒーローはただではやられないぜ! 罠カード発動! 《ヒーロー・シグナル》!!」

十代「自分の場のモンスターが戦闘によって破壊された場合、」

十代「デッキからレベル4以下の『E・HERO』を特殊召喚する!」

パラ「チッ……小賢しい真似を!」

鬼柳「待ちな……!!」

パラ「!?」

十代「鬼柳……!?」

鬼柳「俺もこの瞬間にリバースカードを発動させてもらうぜ……!」

鬼柳「罠カード! 《命の綱》!!」

パラ「何……!?」


シュルルルルルルル!


ユベル「綱が墓地に……!」

鬼柳「自分のモンスターが戦闘によって墓地に送られた時に発動できる……!」

鬼柳「手札を全て墓地に捨てることで! そのモンスターの攻撃力を800ポイント上げて場に復活させる!」

鬼柳「これで『フェザーマン』は戻ってくる……!!」


シュルルルル……ガシイィ!

フェザー「ムンッ! ハアァッ!」


《E・HERO フェザーマン》(ATK 1000 → 1800)


大徳寺『フェザーマンが綱で引っ張り上げられたにゃ!』

十代「サンキュー鬼柳!! これでユベルにモンスターが2体渡せるぜ!」

鬼柳「やられっぱなしは、かっこ悪ぃからな……!」

十代「よし! 今度は俺のカードの効果だ! 《E・HERO バースト・レディ》(DEF 800)を特殊召喚!!」


レディ「ハアッ!!」


245 : [saga]:2012/06/07(木) 22:11:44.63 ID:TJJlNk1H0


パラ「……いくらモンスターを並べたところで! お前たちが不利であることに変わりは無い!!」

パラ「私はカードを1枚伏せてターンエンド!」


パラドックス LP 4000 手札 4

モンスター

《Sin レインボー・ドラゴン》(ATK 4000)
《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》(ATK 4000)

魔法罠

《Sin World》(フィールド魔法)

伏せ2枚


TURN−6


ユベル「……僕のターン! ドロー!」


ユベル LP 1200 手札 6

モンスター

《E・HERO フェザーマン》(ATK 1000 → 1800)
《E・HERO バーストレディ》(DEF 800)

魔法・罠

無し


パラ「お前が十代の持つ精霊だな? お初にお目にかかる」

パラ「尤も、お前は私のことを知っているんだろうが……」

ユベル「どうだっていい。……十代、鬼柳」

十代「!」

鬼柳「! ……」

ユベル「君たちのモンスター、使わせてもらっても?」

十代「おうよ! あたりまえだ!」

鬼柳「そのために残したんだ。遠慮なく行け!」

ユベル「……僕は場の『フェザーマン』と『バーストレディ』を生贄にし――」

ユベル「僕自身! 《ユベル》(ATK0)を生贄召喚!!」


ユベル『…………』


246 : [saga]:2012/06/07(木) 22:13:12.67 ID:TJJlNk1H0


パラ「自分自身を召喚か……さすがカードの精霊、と言ったところか」

パラ「だが、そのカードの効果はすでにリサーチ済みだ」

パラ「《ユベル》は相手に攻撃されれば、そのダメージを完全反射できる……」

パラ「しかしそれは攻撃された場合のみ……自分から攻撃を仕掛けても効果は使えない!」

パラ「せいぜい少しの時間を稼ぐための壁程度にしか使えないぞ……!」

ユベル「馬鹿め。僕が何の意味も無く《ユベル》を出すと思ったら大間違いだ!」

パラ「何だと……?」

鬼柳「見せてやれよユベル……! お前の常識が通用しない戦い方をよ!!」

ユベル「それは褒めてるのかい? ま、いいや。手札から魔法発動! 《死者への手向け》!」

ユベル「手札1枚をコストに、場のモンスター1体を破壊する!」

パラ「ヌゥ……! 私のモンスターを破壊する気か!」

ユベル「ちがうよ。 この効果で、僕は《ユベル》を破壊!」

パラ「!?」


ズズズズズズ…………

バギゴキッバギョン!


247 : [saga]:2012/06/07(木) 22:14:27.95 ID:TJJlNk1H0


パラ「どういうつもりだ? 2体のリリースをしてまで出したモンスターを自ら破壊するだと……!?」

ユベル「こういうつもりさ……この瞬間《ユベル》の効果発動!!」

ユベル「このカードが他のカードの効果によって破壊された場合、自分のデッキ、手札、墓地から――」


ユベル「《ユベル−Das Abscheulich Ritter》(ATK 0)を特殊召喚するッ!!」

パラ「何?!」


リッター「GYAGYAGYAAAAGOOOO!!!」


十代「よっしゃ来た! 第二形態!!」

鬼柳「これで、奴のモンスターは……!」

パラ「……まさか《ユベル》に進化形態が存在していたとは……! こんなもの情報には無かった……」

パラ「しかし、何かと思えば結局攻撃力0か! 私のSinモンスター達の敵では――」

ユベル「うるさいよ、少し黙ってろ。僕はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

パラ「……大口叩いたころで、結局何もしないでは――」

ユベル「このエンドフェイズ時、《ユベル−Das Abscheulich Ritter》の効果が発動する!」

ユベル「このカード以外の場のモンスター全てを破壊する!!」

パラ「な、何ィ!? 全てを破壊……だとォ!?」

ユベル「偽者は大人しく墓地で寝てろ! 『フェロー・サクリファイス』ッ!!」



リッター「GYAGOOOOONN!!」

ブウゥゥン……

ドガガガガガガガガッッ!!!


ズガンッッ!! ズバアアァンッッ!!


パラ「ぐううぅ……!! 」



ユベル LP 1200 手札 1


モンスター

《ユベル−Das Abscheulich Ritter》(ATK 0)

魔法・罠

伏せ1枚


248 : [saga]:2012/06/07(木) 22:15:34.41 ID:TJJlNk1H0



TURN−7


パラ「チィィッ……!! だが、Sinモンスターが2体破壊された程度で、この差は埋まらない!」

パラ「私のターン! カードドロー!!」


パラドックス LP 4000 手札 5

モンスター

無し

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)

伏せ2枚



パラ「手札から永続魔法、《フィールドバリア》発動!」

パラ「このカードがある限り、フィールド魔法は破壊されず、新たにフィールド魔法を発動することもできない!」

パラ「これで私の《Sin World》は破壊できまい……!!」

鬼柳「ぐ……!(フィールド魔法を除去できれば、『Sin』も消せるってのに……!)」

十代「新しいフィールド魔法を発動するこもできないのか!」

十代(これじゃ俺のフィールド魔法が……!)

パラ「さらに罠カード発動! 《Sin Selector(アニオリゲーム効果)》!!」

パラ「墓地の『Sin』と名の付くモンスター2体をゲームから除外することで、」

パラ「デッキから新たに『Sin』と名の付くカードを手札に加えるッ!」

パラ「私は墓地の《Sin レインボー・ドラゴン》と《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》を除外し、」

パラ「デッキからカードを2枚手札に!!」


249 : [saga]:2012/06/07(木) 22:16:41.09 ID:TJJlNk1H0


パラ「まだまだこれからだ!!……私はデッキの《青眼の白龍》を墓地へ送り!」

パラ「現れろ! 《Sin 青眼の白龍》(ATK 3000)ッッ!!」


罪青眼「ギャアアアアオオオンン……!!」


鬼柳「ぶ、ブルーアイズ……!! 海馬瀬人のエースモンスターじゃねーか……!?」

パラ「どうせその形態の『ユベル』にも反射効果はあるのだろう? ……私はカードを1枚伏せてターンエンド!」



パラドックス LP 4000 手札 4

モンスター

《Sin 青眼の白龍》(ATK 3000)

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)
《フィールドバリア》(永続魔法)
伏せ2枚


250 : [saga]:2012/06/07(木) 22:18:24.18 ID:TJJlNk1H0


TURN−8



十代「俺のターン! ドロー!!」


十代 LP 1200 手札 4

モンスター

《ユベル−Das Abscheulich Ritter》(ATK 0)

魔法・罠


十代「……手札から魔法カード! 《E−エマージェンシーコール》 を発動!」

十代「デッキから『E・HERO』1体を手札に加える!」

十代「俺が選ぶのは、《E・HERO ネオス》だ!」

パラ「ッ……!」

鬼柳「ネオス……?」

ユベル「リバースカードオープン!」

十代「!」

ユベル「魔法発動、《愚かな埋葬》!」

ユベル「十代!」

十代「へへっ! サンキューユベル! 俺はデッキから《E・HERO ネクロダークマン》を墓地へ送る!」

パラ「何!? まさか……!!」

十代「行くぜ! 墓地の『ネクロダークマン』の効果発動! このカードが墓地にいるとき、」

十代「1度だけ、手札のレベル5以上の『E・HERO』を生贄無しで召喚できる!」

十代「来い!! 《E・HERO ネオス》(ATK 2500)ッ!!」


ネオス「ヌウゥンッ! ハアァッ!!」


鬼柳「こ、これは……! 初めて見るヒーローだ……!」

パラ「チッ……ネオスか、忌々しいモンスターめ……!」

パラ「だが、今ネオスを出したところで、私の《Sin 青眼の白龍》の攻撃力は3000!」

パラ「ネオスは2500……バトルでは破壊できない!!」

パラ「しかもこのターンのエンドフェイズ時に、《ユベル−Das Abscheulich Ritter》の全体除去効果が発動する!」

パラ「お前のネオスも破壊されるぞ!」



十代「初めからバトルするともりなんてないさ! 手札から魔法発動! 《ラス・オブ・ネオス》ッ!!」

パラ「な、なんだと!?」

251 : [saga]:2012/06/07(木) 22:19:30.95 ID:TJJlNk1H0


十代「ネオスをデッキに戻すことで、場のカード全てを、破壊するッ!!」

十代「いっけええぇ!!」



ネオス「ムウゥン!! ハアアァッッ!!」

ゴオォッ!!



パラ「させるかぁッ!! 罠発動! 《Sin Force(アニオリゲーム効果)》!!」

パラ「自分の『Sin』と名の付くモンスター1体を対象にして発動!」

パラ「選択したモンスターは相手の魔法カードの効果を受けないッ!!」

大徳寺『そ、そんな……!! ネオスはデッキに戻っちゃったのに……!』

ユベル「だが、《フィールドバリア》と伏せカードは破壊した!」


スギャンッ!! スバアァンッ!!


パラ「ぐぅ……!(ミラーフォースが……!!)」

パラ「しかし、私の場には依然として《Sin 青眼の白龍》が存在する!」

パラ「対してお前たちの場はがら空き! 自分の首を絞める結果に終わったな!」

十代「それはどうかな……!!」

パラ「! 何……?」

ユベル「この瞬間《ユベル−Das Abscheulich Ritter》の効果発動ッ!」

ユベル「このカードがカードの効果によって場を離れたとき、デッキ・手札・墓地から……」

ユベル「最終進化形態! 《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)を特殊召喚するッッ!!」



ドラッヘ「GGYAGYAAAAGOOOOOO!!!!」



パラ「さ、最終進化形態……だと……!!?」


252 : [saga]:2012/06/07(木) 22:20:50.15 ID:TJJlNk1H0


十代「よーーっし! バトルだ! 行けユベルッ!!」

ユベル「《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)で《Sin 青眼の白龍》(ATK 3000)を攻撃!!」

パラドックス「な、自分から攻撃だと!?」

ユベル「最終形態のユベルは自分から攻撃してもダメージ反射が行えるのさ……!」



ドラッヘ「GYAAAAAOOOOOO………・・・!!」ギラリッ

罪青眼「!! ……ギャアアァオオオォン!!」



パラ「!! ブルーアイズがッ!?」



ギュンッ!

ドバアアアァァーーッ!!

――ガギュンッ!



ユベル「僕の痛みはお前の痛みだ……『ナイトメア・ペイン』ッ!!」


ビシュウウッ!!

バシイイィィンッッ!!


パラ「うっぐうううああぁぁ……!!!」


パラドックス LP 4000 → 1000



ザザ……ザザ……

ユラリ……


ユベル「! ……なんだ……?」

ユベル(今一瞬、パラドックスの姿が、霞んだような……)


ユベル「…………そしてこのダメージステップ終了時に、相手モンスターを破壊する……!」



ドガアアアァァン!!


253 : [saga]:2012/06/07(木) 22:21:37.92 ID:TJJlNk1H0



十代「やりぃ!! 一気に3000の大ダメージだッ!!」

大徳寺『うまい! 《Sin 青眼の白龍》が残ったのを逆手に取ったにゃ!』

鬼柳(今のこの二人の、《愚かな埋葬》からの流れるようなコンビネーション……)

鬼柳(さすがに、ずっと一緒にいただけのことはあるな……)

鬼柳(俺も、互いを補うプレイができればいいんだが……)

鬼柳(ハンドレスコンボを狙う俺のデッキとは、シナジーが薄いのが難点だな……)

パラ「ぐぅ……! 調子に乗るなァ!! 罠発動! 《Sin Tune(アニメオリジナル)》!」

パラ「自分の場のレベル7以上の『Sin』と名の付くモンスターが破壊された時に発動!」

パラ「デッキからカードを2枚ドローする……!!」

十代「……俺は手札を1枚伏せて、ターンエンドだ!」



十代 LP 1200 手札 1

モンスター

《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)

魔法・罠

伏せ1枚


254 : [saga]:2012/06/07(木) 22:22:48.65 ID:TJJlNk1H0



TURN−9



パラ「私のターン! 《Sin World》の効果により『Sin』と名の付くカードをデッキからランダムに手札に加える!」



パラドックス LP 1000 手札 7

モンスター

無し

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)

伏せ1枚



パラ「……フッハハハハハ!! いいカードを引いたぞ!」

十代「何……!?」

パラ「私はデッキの《真紅眼の黒竜》を墓地へ送り、《Sin 真紅眼の黒竜(アニメ効果)》(2400)を特殊召喚!!」


バサアァッ!

罪黒竜「グギャオオオオォオォンッ!!」


鬼柳「攻撃力2400……だが、今それを出してもどうにもならねーよ!」

鬼柳「こっちには最終形態のユベルがいるんだ! 今更そんなモンスターが来たところで、痛くも痒くも――」


パラ「まだだ!! 私がこんな雑魚モンスターを出しただけで終わらせると思うかッ!!」

鬼柳「な、何……!?」

十代「てめぇぇー!! 自分で奪っといてそのカードを雑魚扱いするなんて何様だ!!」

パラ「フン! 下らんことで騒ぐな十代!」

パラ「 ……私は手札から、レベル1チューナーの《リサイクル・ジェネクス》(ATK 200)を召喚!!」

鬼柳「なっ、チューナー……!?」

パラ「クククク……! さぁ行くぞ! レベル7の《Sin 真紅眼の黒竜》に、レベル1の《リサイクル・ジェネクス》を……」

パラ「 チ ュ ー ニ ン グ ! ! 」



 ★7 + ★1 = ★8



255 : [saga]:2012/06/07(木) 22:24:01.60 ID:TJJlNk1H0



パラ「哀れなる星の竜よ !! 今こそ我が元に降り立ち……その罪深き風で、全てをなぎ払えッ!!」

パラ「シンクロ召喚ッ!!」




パラ「罪の証……!! 《スターダスト・ドラゴン》(ATK 2500)ッッ!!!」




スタダ「ギャガオオオオオォォ……!!」



鬼柳「な……な、にぃぃ!? な、何故、遊星のカードをお前が!!」

十代「……奴のデッキは、様々な時代を渡って、あらゆるデュエリストからカードを奪って作り上げられたデッキなんだ!」

十代「遊星も、奴に一度スターダストを奪われてるんだ。今はもう取り返したけど……今のパラドックスは、」

十代「その取り返す前のパラドックスなんだ!」

鬼柳「……野郎……ッ! よくも、俺の仲間のカードを……!!」

パラ「……仲間? フンッ、お前たちが大好きな『絆』というやつか……」

パラ「……笑わせるなあ!! お前たちの言う『絆』などッ! 我々のものに比べれば、蜘蛛の糸のようなものだ!! 」

鬼柳「て、て、めえ……!!」

パラ「お前たちの薄っぺらな絆の証は、『我々の絆』のための礎として使ってやろう!」


パラ「ゆけッ!! スターダスト(ATK 2500)!! 《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)に攻撃だ!!」


大徳寺『え!? な、何で……!?』

ユベル「馬鹿な……!? 2500のダメージを受けて自滅だぞ!」

鬼柳「!!! そ、そうか……!! やばいぞユベル!!」

ユベル「ッ!?」

256 : [saga]:2012/06/07(木) 22:25:18.58 ID:TJJlNk1H0


パラ「私が攻撃を仕掛ければ、《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》の効果は自動的に発動する!」

パラ「そしてこの瞬間ッ!! 《スターダスト・ドラゴン》のモンスター効果発動!!」

十代「!! し、しまったそうか!!」

パラ「『ユベル』の『ダメージステップ後に破壊する』効果を、」

パラ「『スターダスト』の『自身をリリースすることで破壊効果を無効にする』効果で、無効にし破壊する!!」

ユベル「ぐ……! そういうことか……!!」

大徳寺『ま、まずいにゃ! 最終形態の『ユベル』はダメージを与える効果が破壊と同時処理!』

大徳寺『ダメージも与えられずに破壊されてしまうにゃー!!』


パラ「その身犠牲に、私を守れスターダスト!!」

パラ「『ヴィクティム・サンクチュアリ』ッ!!」



スタダ「ギャオオオオォォン……!!」

ドラッヘ「GGGGGGOOOAAAAA……!!!」


バリバリバリ……!

バキィィンンン……!!



ユベル「くぅ……!!」

パラ「フッハハハハ!! これで目障りなユベルは消えた!」

パラ「私はカードを1枚伏せてターン終了! そしてこのエンドフェイズにスターダストは戻ってくる!」


スタダ「GYAAAOOOO…………」


鬼柳「くっそがぁ……!!」



パラドックス LP 1000 手札 4

モンスター

《スターダスト・ドラゴン》(ATK 2500)

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)

伏せ2枚


257 : [saga]:2012/06/07(木) 22:28:06.12 ID:TJJlNk1H0


ここまでです。

さて、ここまでで一体何回

「何!?」とか「何だと!?」を使ったでしょうか。

まるで某死神漫画のようだ。
語録の無さに全俺が泣いた。


258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/07(木) 22:32:03.69 ID:eXR6Nt2C0
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 22:33:38.41 ID:3zuaQueV0

パラドックスの【Sin】は全部アニメ効果か……
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/06/07(木) 22:35:37.76 ID:pRHhwDdAO
『何』8回
『何だと』2回
パラドックス戦に限るとこんなもんかな、数え間違えてなければ
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/07(木) 22:56:21.84 ID:REyhbNnUo
乙ー
まだ「なん…だと…」を使うという手が
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 23:09:09.19 ID:NKB1TVvso
>>253の《SinTune》ってどっから出てきたん?
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 23:23:53.61 ID:yA76oewRo
手札からトラップ
264 : [saga]:2012/06/07(木) 23:25:16.00 ID:TJJlNk1H0
>>262

ううううわああああああああああ!!!
やっちゃったあああああああ!!!

やばいやばいこのミスは致命的だぞ……どうしよう……
まずいなぁ……書き貯め全部CUTビングしなきゃ……

いかん。全部始めからやり直したくなってきた。

いやホントどうしよう…
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/07(木) 23:29:50.65 ID:REyhbNnUo
これもそれも破滅の光の影響で復活した紅蓮の悪魔の僕がドーマを唆して
アストラル界へ進行させたのをイリアステルが歴史改変でなかったことにしたせいなんだ
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 23:57:02.92 ID:yA76oewRo
ミラフォをドロー系にしてドローさせるか、墓地送りにしてマキュラを落として手札からトラップ
第六感ならどっちでもいけた気がする、マキュラ使う場合は手札が1枚少なくなるが
267 : [saga]:2012/06/08(金) 20:34:39.67 ID:v6p8gkEo0
こんばんわ、>>1です。

結局、伏せカードは発動されずに破壊された展開にすることにしました。

>>253から修正したものを投下します。
268 : [saga]:2012/06/08(金) 20:35:46.49 ID:v6p8gkEo0


十代「やりぃ!! 一気に3000の大ダメージだッ!!」

大徳寺『うまい! 《Sin 青眼の白龍》が残ったのを逆手に取ったにゃ!』

鬼柳(今のこの二人の、《愚かな埋葬》からの流れるようなコンビネーション……)

鬼柳(さすがに、ずっと一緒にいただけのことはあるな……)

鬼柳(俺も、互いを補うプレイができればいいんだが……)

鬼柳(ハンドレスコンボを狙う俺のデッキとは、シナジーが薄いのが難点だな……)

十代「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンドだぜ!」


十代 LP 1200 手札 1

モンスター

《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)

魔法・罠

伏せ2枚


269 : [saga]:2012/06/08(金) 20:37:13.26 ID:v6p8gkEo0


TURN−9



パラ「おのれ……私のターン! 《Sin World》の効果により『Sin』と名の付くカードをデッキからランダムに手札に加える!」



パラドックス LP 1000 手札 5

モンスター

無し

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)



パラ「……フッハハハハハ!! いいカードを引いたぞ!」

十代「何……!?」

パラ「私はデッキの《真紅眼の黒竜》を墓地へ送り、《Sin 真紅眼の黒竜(アニメ効果)》(2400)を特殊召喚!!」


バサアァッ!

罪黒竜「グギャオオオオォオォンッ!!」


鬼柳「攻撃力2400……だが、今それを出してもどうにもならねーよ!」

鬼柳「こっちには最終形態のユベルがいるんだ! 今更そんなモンスターが来たところで、痛くも痒くも――」


パラ「まだだ!! 私がこんな雑魚モンスターを出しただけで終わらせると思うかッ!!」

鬼柳「な、何……!?」

十代「てめぇぇー!! 自分で奪っといてそのカードを雑魚扱いするなんて何様だ!!」

パラ「フン! 下らんことで騒ぐな十代!」

パラ「 ……私は手札から、レベル1チューナーの《リサイクル・ジェネクス》(ATK 200)を召喚!!」

鬼柳「なっ、チューナー……!?」

パラ「クククク……! さぁ行くぞ! レベル7の《Sin 真紅眼の黒竜》に、レベル1の《リサイクル・ジェネクス》を……」

パラ「 チ ュ ー ニ ン グ ! ! 」



 ★7 + ★1 = ★8



パラ「哀れなる星の竜よ !! 今こそ我が元に降り立ち……その罪深き風で、全てをなぎ払えッ!!」

パラ「シンクロ召喚ッ!!」


パラ「罪の証……!! 《スターダスト・ドラゴン》(ATK 2500)ッッ!!!」


スタダ「ギャガオオオオオォォ……!!」

270 : [saga]:2012/06/08(金) 20:37:47.97 ID:v6p8gkEo0


鬼柳「な……な、にぃぃ!? な、何故、遊星のカードをお前が!!」

十代「……奴のデッキは、様々な時代を渡って、あらゆるデュエリストからカードを奪って作り上げられたデッキなんだ!」

十代「遊星も、奴に一度スターダストを奪われてるんだ。今はもう取り返したけど……今のパラドックスは、」

十代「その取り返す前のパラドックスなんだ!」

鬼柳「……野郎……ッ! よくも、俺の仲間のカードを……!!」

パラ「……仲間? フンッ、お前たちが大好きな『絆』というやつか……」

パラ「……笑わせるなあ!! お前たちの言う『絆』などッ! 我々のものに比べれば、蜘蛛の糸のようなものだ!! 」

鬼柳「て、て、めえ……!!」

パラ「お前たちの薄っぺらな絆の証は、『我々の絆』のための礎として使ってやろう!」


パラ「ゆけッ!! スターダスト(ATK 2500)!! 《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》(ATK 0)に攻撃だ!!」


大徳寺『え!? な、何で……!?』

ユベル「馬鹿な……!? 2500のダメージを受けて自滅だぞ!」

271 : [saga]:2012/06/08(金) 20:38:28.31 ID:v6p8gkEo0


鬼柳「!!! そ、そうか……!! やばいぞユベル!!」

ユベル「ッ!?」


パラ「私が攻撃を仕掛ければ、《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》の効果は自動的に発動する!」

パラ「そしてこの瞬間ッ!! 《スターダスト・ドラゴン》のモンスター効果発動!!」

十代「!! し、しまったそうか!!」

パラ「『ユベル』の『ダメージステップ後に破壊する』効果を、」

パラ「『スターダスト』の『自身をリリースすることで破壊効果を無効にする』効果で、無効にし破壊する!!」

ユベル「ぐ……! そういうことか……!!」

大徳寺『ま、まずいにゃ! 最終形態の『ユベル』はダメージを与える効果が破壊と同時処理!』

大徳寺『ダメージも与えられずに破壊されてしまうにゃー!!』


パラ「その身犠牲に、私を守れスターダスト!!」

パラ「『ヴィクティム・サンクチュアリ』ッ!!」



スタダ「ギャオオオオォォン……!!」

ドラッヘ「GGGGGGOOOAAAAA……!!!」


バリバリバリ……!

バキィィンンン……!!



ユベル「くぅ……!!」

パラ「フッハハハハ!! これで目障りなユベルは消えた!」

パラ「私はカードを1枚伏せてターン終了! そしてこのエンドフェイズにスターダストは戻ってくる!」


スタダ「GYAAAOOOO…………」


鬼柳「くっそがぁ……!!」



パラドックス LP 1000 手札 3

モンスター

《スターダスト・ドラゴン》(ATK 2500)

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)

伏せ1枚


272 : [saga]:2012/06/08(金) 20:39:18.08 ID:v6p8gkEo0


TURN−10



鬼柳「許さねぇ……てめぇだけは許さねぇぞ……!!」

鬼柳「遊星のカードをまるで自分の駒のように扱い……挙句俺たちの『絆』を侮辱しやがって!!」

鬼柳「俺のターーン!! ドロー!!」



鬼柳 LP 1200 手札 1

モンスター

無し

魔法・罠

伏せ2枚



鬼柳「来た……!! 手札から《インフェルニティ・ミラージュ》(ATK 0)を召喚!!」


ミラージュ「……………」


鬼柳「そして効果発動! 自分の手札が0の場合にのみ、このカードをリリースすることで、」

鬼柳「墓地の『インフェルニティ』と名の付くモンスターを2体復活させる!」

鬼柳「来い! 《インフェルニティ・デーモン》(ATK 1800)! 《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)!!」

十代「キター! インフェルニティの大量展開!」

ユベル「頼むぞ鬼柳」

鬼柳「わかってる! さらに《インフェルニティ・デーモン》の効果発動!!」

鬼柳「手札0でこのカードが特殊召喚に成功したとき、デッキから『インフェルニティ』と名の付くカード1枚を手札に!」

鬼柳「俺は《インフェルニティ・フォース》を手札に加え、そのまま場にセット!」

鬼柳「そして《インフェルニティ・ネクロマンサー》の効果発動!」

鬼柳「手札が0である場合、1ターンに1度、墓地のインフェルニティを蘇生できる!」

鬼柳「来い! 《インフェルニティ・ビートル》(ATK 1200)!!」


ブウゥゥーーン……!


鬼柳「《インフェルニティ・ビートル》の効果発動! 手札が0の場合にのみ、このカードをリリースすることで、」

鬼柳「デッキに存在する残りの《インフェルニティ・ビートル》を特殊召喚する!」


ブウゥーーン……ブウゥーーン……!

キリキリキリキリ……!


273 : [saga]:2012/06/08(金) 20:40:22.45 ID:v6p8gkEo0


鬼柳「行くぜ……!!」

鬼柳「レベル4の《インフェルニティ・デーモン》に、レベル2の《インフェルニティ・ビートル》をチューニング!」




★4 + ★2 = ★6




鬼柳「シンクロ召喚!! 《大地の騎士ガイアナイト》(ATK 2600)!!」


パカラッパカラッパカラッ!

ガイア「ヌウゥン!!」


十代「うおおーかっけぇ!」

パラ「ガイアナイトか……攻撃力はスターダストよりも100ポイント高い……!」

鬼柳「尤もこいつはただの経由モンスターだけどな!」

十代「経由?」

鬼柳「俺はさらに! レベル6の《大地の騎士ガイアナイト》に、」

鬼柳「3体目の《インフェルニティ・ビートル》をチューニングッ!!」

ユベル「! 召喚したガイアナイトを使ってさらに連続でシンクロ召喚を……!」




★6 + ★2 = ★8




鬼柳「死者と生者……ゼロにて交わりしとき、永劫の檻より魔の竜は放たれる……!!」

鬼柳「シンクロ召喚!!」

鬼柳「いでよッ!! 《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)ッッ!!!」



デスドラ「グギャア゛ア゛ア゛アアオオォォオンッッ!!」



274 : [saga]:2012/06/08(金) 20:41:59.59 ID:v6p8gkEo0


大徳寺『出たにゃ! 鬼柳のエースモンスター!』

パラ「……《インフェルニティ・デス・ドラゴン》……手札が0の時、モンスター1体を破壊し、」

パラ「その攻撃力の半分の数値分ダメージを与えるシンクロモンスター……」

パラ「いいだろう……やってみるがいい。効果で私のスターダストを破壊してみろ!」

パラ「『ヴィクティム・サンクチュアリ』で無効にして返り討ちだ!」

鬼柳「んなことするかよ! 攻撃力は上回ってんだ! バトルで破壊してやる!」

鬼柳「行け……! 《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)!! 《スターダスト・ドラゴン》(ATK 2500)に攻撃ッ!!」

鬼柳「『デス・ファイア・ブラスト』ォ!!!」


デスドラ「グッギャオアアアァアァ!!」

ボゴオオオォォォッッ!!


パラ「通すと思うかッ!! 罠カード発動! 《ドレインシールド》 !!」

大徳寺『あぁッ!?』

鬼柳「しまった……!?」

パラ「相手モンスターの攻撃を無効にし、その攻撃力分のライフを回復する!」

パラ「お前の《インフェルニティ・デス・ドラゴン》の攻撃力は3000! よって3000ポイント回復させてもらうぞ!」


パラ LP 1000 → 4000


鬼柳「クソ!! ……すまねぇ……! せっかく減らしたライフを、みすみす……!」

十代「いや、今のプレイは正しかったぜ! 回復されちまったもんは仕方ない。増えたならまた減らすだけさ!」

鬼柳「……すまん………俺は、ターンエンド!」


鬼柳 LP 1200 手札 0

モンスター

《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)
《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)

魔法・罠

伏せ3枚(内1枚《インフェルニティ・フォース》)


275 : [saga]:2012/06/08(金) 20:43:13.40 ID:v6p8gkEo0


TURN−11


パラ「ハァハハハッ! 私のターン! ドローッ!!」


パラドックス LP 4000 手札 4

モンスター

《スターダスト・ドラゴン》(ATK 2500)

魔法・罠

《Sin World》(フォールド魔法)





パラ「手札から魔法カード、《貪欲な壺》を発動!」

パラ「自分の墓地のモンスターカード5体をデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローする!!」

パラ「私は墓地の《青眼の白龍》、《Sin 青眼の白龍》、《サイバー・エンド・ドラゴン》、」

パラ「《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》、《リサイクルジェネクス》をデッキ、及びEXデッキに戻し」

パラ「カードを2枚ドロー!」

パラ「ほう……! これはこれは……ククク! デュエルの女神はやはり私に微笑んでいる!!」

パラ「デッキの《青眼の白龍》を墓地へ送り――」

十代「な!?」

パラ「《Sin 青眼の白龍》(ATK 3000)を特殊召喚ッ!!」


罪青眼「ギャアアアオオオォォオォ……!!」


鬼柳「い、今のドローで、戻した《Sin 青眼の白龍》を引き当てたのか!?」

パラ「引き当てたのはそれだけではないぞ? 《リサイクル・ジェネクス》(ATK 200)を通常召喚!!」

ユベル「な、何だって……!?」

鬼柳「な……あ、アホか!! 2枚のドローが両方戻したモンスターなんてことがありえるか!! 」

鬼柳「仕事しろよデュエルディスク!!! イカサマじゃねーのか!!」

パラ「ハッ! 都合の悪いことが起きたらイカサマ扱いか? 浅ましいぞ鬼柳!」

パラ「これは運命だ! お前たちを消去して、未来を救えという神の声なのだッ!!」

パラ「行くぞ! レベル8の《Sin 青眼の白龍》にレベル1の《リサイクル・ジェネクス》をチューニング!!」

大徳寺『れ、レベル9のシンクロにゃ!?』



★8 + ★1 = ★9



パラ「シンクロ召喚!! 《レアル・ジェネクス・クロキシアン》(ATK 2500)ッ!!」


ゴウンッゴウンッゴウンッ!

ボオオォォーーー!!


276 : [saga]:2012/06/08(金) 20:45:00.75 ID:v6p8gkEo0


大徳寺『あ、あれ? 攻撃力……2500? ブルーアイズの攻撃力よりも低いにゃ!?』

ユベル「何故攻撃力を下げるようなことを……!?」

鬼柳「くっ……ちくしょう……!! やばいッ!!」

十代「え?」

パラ「《レアル・ジェネクス・クロキシアン》効果発動!!」

パラ「このカードがシンクロ召喚に成功したとき……」

パラ「相手の場の、最もレベルが高いモンスター1体のコントロールを得る!!」

ユベル「!!!」

十代「ってことは……!! 《インフェルニティ・デス・ドラゴン》が!?」

パラ「鬼柳京介! お前の『デス・ドラゴン』は頂いていく!!」


クロキシ「……………」

ボオォォォーーー!!

デスドラ「……!! グギャアアオオォォオオォ……!!」グルン


大徳寺『うわあああぁ!? 攻撃力3000を奪われたにゃー!!』

ユベル「人のカードを盗るのが好きな奴だ……!!」

パラ「バトルだ!! まずは《スターダスト・ドラゴン》(ATK 2500)で!」

パラ「《インフェルニティネクロマンサー》(DEF 2000)に攻撃ッ!!」



スタダ「ギャアアォォオオン……!!」



パラ「さぁ!! 伏せた《インフェルニティ・フォース》を発動するがいい!」

パラ「でないと次の『インフェルニティ・デス・ドラゴン』の攻撃でライフは0だぞぉッ!!」

鬼柳「チィ……!! 罠カード、発ど――」

十代「罠発動!!」

鬼柳「!」

パラ「ぬ……!?」

277 : [saga]:2012/06/08(金) 20:45:50.29 ID:v6p8gkEo0


十代「《次元幽閉》!! 攻撃してきたモンスター1体を、ゲームから除外する!!」

パラ「な!? じょ、除外!!?」



グパアアァ……

ギュォオォォオン……!

スタダ「ギャアオオォォォ……!?」



大徳寺『やった!! 《スターダスト・ドラゴン》が無効にできるのはあくまでも『破壊』だけ!』

大徳寺『除外は対象外! 一度ゲームから取り除いてしてしまえばもう戻ってくることは無いにゃ!!』

パラ「ぐううぅ、おのれ十代ぃ!!」

鬼柳「悪い十代! 助かった!」

十代「へっ! これ位のこと、どうってことないぜ!」

ユベル「さぁ、どうする? 残ったモンスターで《インフェルニティ・ネクロマンサー》に攻撃してみるかい?」

パラ「チイィ……!!」

パラ(ここで攻撃を行っても《インフェルニティ・フォース》が発動して返り討ちにされる挙句モンスターを蘇生される!)

パラ「……私は、手札を1枚セットしてターンエンドだ……!!」


パラドックス LP 4000 手札 3

モンスター

《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)

伏せ1枚


278 : [saga]:2012/06/08(金) 20:47:32.62 ID:v6p8gkEo0


TURN−12


ユベル「僕のターンだ……ドロー!」


ユベル LP 1200

モンスター

《インフェルンテイィ・ネクロマンサー》(DEF 2000)

魔法・罠

伏せ2枚(内1枚《インフェルニティ・フォース》)


ユベル「……鬼柳!」

鬼柳「おう!! 《インフェルニティ・ネクロマンサー》の効果発動!」

鬼柳「俺の手札は0! 墓地から《インフェルニティ・デーモン》(DEF 1200)を特殊召喚!!」

鬼柳「さらに《インフェルニティ》デーモンの効果発動! 手札0で特殊召喚したとき、」

鬼柳「デッキから『インフェルニティ』の名の付くカード1枚を手札に加える!」

鬼柳「《インフェルニティ・ガン》を手札に! 」

ユベル「……これで場に2体のモンスターが揃った……」

ユベル「僕は《インフェルニティ・ネクロマンサー》と、《インフェルニティ・デーモン》を生贄に――」

ユベル「《堕天使ゼラート》(ATK 2800)を生贄召喚ッ!!」


ゼラート「……ムウゥゥン……!!」


パラ「ゼラート……!! まさか手札に……!?」

ユベル「《堕天使ゼラート》効果発動! 手札の闇属性モンスターを墓地に送り、」

ユベル「相手のモンスターを全て破壊する!!」

パラ「ぐう、やはりか……!!」



ズッガンッッ!!

ゴギャアァァン!!!



ユベル「これでお前の場はがら空きだ! 《堕天使ゼラート》でダイレクトアタック!!」


ゼラート「ムウォオオオォオ!!」

ゴオォウッ!!


279 : [saga]:2012/06/08(金) 20:48:08.36 ID:v6p8gkEo0


パラ「残念だがそれはさすがに通せないな!!」

パラ「罠発動! 《炸裂装甲》!! 相手の攻撃宣言時に発動! そのモンスターを破壊するゥッ!!」


ギュゴオオォッ!

ゼラート「グオオォォオ……!!」

バギイィン!!


ユベル「チッ……攻撃反応型罠か……」

鬼柳「だがこれで、奴のモンスターは全て除去した!」

十代「次のターン、奴はモンスターを召喚してくるだろうけど、その攻撃さえ防げれば、」

十代「俺が一気に攻める!!」

ユベル「ターンエンドだ!」



ユベル LP 1200 手札 0

モンスター

無し

魔法・罠

伏せ2枚(内1枚《インフェルニティ・フォース》)


280 : [saga]:2012/06/08(金) 20:50:34.85 ID:v6p8gkEo0


パラ「……私の場はがら空きだと? それはお前たちにも言えることだッ!!」

パラ「私のターン!ドロー!」


パラドックス LP 4000 手札 4

モンスター

無し

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)

伏せ1枚


パラ「! クク……手札から魔法発動! 《強欲な壺》!!」

鬼柳「なぁ!!?」

パラ「デッキからカードを2枚ドローだ!」

鬼柳「て、てめぇ!! それは禁止カードだろうが!?」

パラ「私がさっきまでいた時代ではこのカードはまだ活躍できる時だったのでね……!」

パラ「何も問題は無いさ!」

鬼柳「ぐぅ……!!」

パラ「……ククク……ハハハハ!! 来たぞ! ここからが本当の勝負だ!!」

パラ「手札から魔法カード《異次元からの埋葬》を発動!」

ユベル「そ、それは……!!」

パラ「除外されているモンスターを3体まで墓地に戻す!」

パラ 「私は《Sin レインボー・ドラゴン》、《Sin サイバーエンド・ドラゴン》……そして!」

パラ「《スターダスト・ドラゴン》を墓地に戻す!!」

パラ「まだだ! 魔法発動、《無欲な壺》!! 墓地のカード2枚をデッキに戻す!」

パラ「私は、今墓地に戻した《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》と、《スターダスト・ドラゴン》をEXデッキに!」

大徳寺『す、スターダストがデッキに……!!』

ユベル「これは、来るか……!?」


パラ「私はEXデッキの《スターダスト・ドラゴン》を墓地へ送り……!」

鬼柳「!!」


パラ「現れろ…………《Sin スターダスト・ドラゴン(アニメ効果)》(ATK 2500)ッッッ!!!」



ギャン!! ギャン!! ゴギャン!!

ガシイィィンッッ!!

罪スタダ「ギャアアグオオオオォォン……!!!」


281 : [saga]:2012/06/08(金) 20:53:22.21 ID:v6p8gkEo0


鬼柳「てめぇ……また……!!」

パラ「さらに手札からチューナーモンスター、《Sin パラレルギア(アニメ効果)》(ATK 0)を召喚!」


ギア「ギアァァー…………」


十代「パラレルギア……!! ということは、あれが来るのか!!」


パラ「私はレベル8の《Sin スターダスト・ドラゴン》に、レベル2の《Sin パラレルギア》をチューニングッ!!」



ギア「ギアァァーー……!」


★8 + ★2 = ★10



パラ「次元の裂け目から生まれし闇……時を越えた舞台に破滅の幕を引け!!」

パラ「シンクロ召喚ッッ!! 《Sin パラドクス・ドラゴン》(ATK 4000)ッッッ!!!!」



カッッ!!

ズドオオォォォオンッッ!!


Sinパラ「ギャゴォオォオオオォォォォ……!!」


鬼柳「!! ……クソッ……性懲りも無くまた攻撃力4000か……!」


パラ「フゥアハハハ!! この瞬間!! 《Sin パラドクス・ドラゴン》のモンスター効果が発動ッ!!」

パラ「墓地のシンクロモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する!!」

パラ「蘇れ! 《スターダスト・ドラゴン》(ATK 2500)ッ!!」

スタダ「ギャオオオオォォ…………」


鬼柳「てめぇ……!! まだスターダストをこき使う気か……!!」

パラ「ああ、そうだとも!! 言っただろう? お前たちの言う絆など、所詮我々の道具にされる運命なのだ!!」

パラ「行くぞ!!《Sin パラドクス・ドラゴン》で、プレイヤーにダイレクトアタックだアァ!!!」


ギュッバアアアアァァーーーッ!!


282 : [saga]:2012/06/08(金) 20:54:08.89 ID:v6p8gkEo0


大徳寺『うあああああ!! これを受けたら終わりにゃあ!!』

ユベル「永続罠発動!!」

パラ「……!?」

ユベル「《リミット・リバース》! 墓地の攻撃力1000以下のモンスター1体を攻撃表示で復活させる!」

ユベル「僕は《ユベル》(ATK 0)を特殊召喚!」


ユベル『…………』


パラ「フン……! 命拾いしたか……私はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」



パラドックス LP 4000 手札 0

モンスター

《Sin パラドクス・ドラゴン》(ATK 4000)

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)

伏せ1枚


283 : [saga]:2012/06/08(金) 20:55:19.37 ID:v6p8gkEo0


TURN−13


十代「よっし! 俺のターンだ! ドロー!!」



十代 LP 1200 手札 2

モンスター

《ユベル》(ATK 0)

魔法・罠

《リミット・リバース》(永続罠)

伏せ1枚(インフェルニティ・フォース)



十代「手札から《E・HERO プリズマー》を通常召喚!」

プリズマ「フウゥゥンッ! ハァッ!」

パラ「! ブリズマーだと……?」

十代「プリズマーの効果発動! 融合デッキの融合モンスター1体を相手に見せることで、」

十代「その融合素材に指定されているモンスター1体を墓地へ送り、プリズマーのカード名をその素材モンスターとして扱う!」

十代「俺は融合デッキの《E・HERO グラン・ネオス》を見せて、その素材であるネオスを墓地へ!」


プリサズマ「ムウゥン……!!」


十代「これで、《E・HERO プリズマー》は、《E・HERO ネオス》となった!」

パラ「だからどうした!! 融合を行うには素材モンスターが足りんぞ!!」

十代「それはどうかな!?」

パラ「!!」

十代「行くぜユベル!! 力を貸してくれ!!」

ユベル「言われるまでも無いさ!」

十代「――場の《E・HERO ネオス》となったプリズマーと、《ユベル》を墓地へ送って手札から特殊召喚!!」

パラ「!? ぼ、墓地へ送る!?」




十代「現れろ……!! 《ネオス・ワイズマン》(DEF 3000)!!」


ワイズマン「………………フン!」


十代「これが……俺とユベルの! 『仲間』の……『絆』の証だ!!」

十代「この『仲間』の力で、お前を倒す!!」

284 : [saga]:2012/06/08(金) 21:02:04.74 ID:v6p8gkEo0



ここまです。

前回のミスは本当にもう駄目かと思った。
当初考えていた内容がちょっと変わっちゃって、色々不安です。

モチベは下がるわレスは無駄に消費しちゃうわで踏んだりけったりングだぜ俺……



それで、話は変わりますが投下内容に関してお話が。


一回の投下内容は短くても、あまり間を空けずに投下するほうか
時間がかかっても、全部を一回で投下しちゃうのと、読者さん的に、どっちがいいんでしょう?


285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/08(金) 21:24:54.30 ID:ePyQPh1w0
間を開けて投下した方が、今回のようにミスも早めにわかっていいと思う
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/08(金) 21:39:18.68 ID:lS6vPr260
乙 ある程度書き溜めてからの方が良いかな 個出しより、Aパート・Bパートみたいな分類の方が読み応えがある
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/06/08(金) 23:58:26.31 ID:Te/0tJJlo
それってデュエルの最後まで一気にやるって事?それとも1度の投下分を一気にやるって事?

あと合計攻撃翌力や伏せカードの事を考えるとシンクロせずにガイアナイトとビートルで殴るべきだったかと
288 : [saga]:2012/06/09(土) 20:11:06.96 ID:4SgxbKvt0
>>1です。

やっぱり、書き溜めてからのほうがいいようですね。
これからは周一くらいの頻度で更新します。
次回は来週ということで……

>>287

デュエルの最後までってことです。あるいは半分。

合計攻撃力の件ですが、やっぱり不自然か……パラさんにできるだけ多く回復させたかったので……
しかしプレイングがおかしいと質も下がるよなー……
次回の更新のときに修正しときます。


289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2012/06/09(土) 20:20:40.50 ID:M2IBG/3AO
超wktk
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/06/10(日) 00:02:32.70 ID:Wiu4dL9fo
こんなクソssで満足できるのか。お手軽だなお前ら

ユベルが糞すぎていらつく。[ピーーー]よ
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 00:26:12.09 ID:GM3/02sv0
やめて!>>1のライフはゼロよ!
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/10(日) 05:59:30.73 ID:PJTZrReAO
ユベルちゃん可愛いだろ
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 10:17:12.79 ID:uyefMOcwo
そういや今になって気になったが…
ユベルって男の子?それとも女の子?
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 10:23:05.08 ID:jFgyGjAYo
ユベルだろなにいってんだ
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 13:21:09.20 ID:+Fhay6iUo
どっちでもイケるに決まってんだろ!
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/10(日) 16:35:27.90 ID:p1v3T6+DO
ユベルは・・・男の子であり女の子だよ


どっちもあるんだよ
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 18:35:33.85 ID:EHdWCd6IO
性別:ユベル
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 19:03:21.19 ID:HzRYjcB20
十代は前に後に・・・いいパートナーだな!!爆発しろ
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/10(日) 21:43:53.81 ID:JTmwdWkAO
時械神メタイオンはまだか
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/12(火) 20:20:45.96 ID:a1a8FwZI0
そういや、このスレって遊星のスレと繋がってんのかな
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2012/06/13(水) 19:00:45.02 ID:4VWn2DEE0


ユベルはユベルだ! それ以外の何者でもない! それ以上でもそれ以下でもない!


一週間後と言いましたが、パラ戦は元々進んでたので早めに終わっちゃいました。
9時に投下します。


>>300

前のスレとこのスレの設定は特に関係ありません。

だからゾーンさんがゴミ溜めで生きてたりもしないし、ポンチョさんがスクラップ使ってたりもしません。

302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2012/06/13(水) 19:09:35.27 ID:4VWn2DEE0


と、その前に、>>273のデスドラ召喚のくだりを修正したものを投下します。

レスが勿体ないので、それ以降のパラさんのライフは3600として各自脳内修正お願します……







鬼柳「行くぜ……!!」

鬼柳「レベル4の《インフェルニティ・デーモン》に、レベル2の《インフェルニティ・ビートル》をチューニング!」



★4 + ★2 = ★6



鬼柳「シンクロ召喚!! 《大地の騎士ガイアナイト》(ATK 2600)!!」


パカラッパカラッパカラッ!

ガイア「ヌウゥン!!」


十代「うおおーかっけぇ!」

パラ「ガイアナイトか……攻撃翌力はスターダストよりも100ポイント高い……!」

鬼柳「尤もこいつはただの経由モンスターだけどな!」

十代「経由?」

鬼柳「バトルだ! 《大地の騎士ガイアナイト》(ATK 2600)で、《スターダスト・ドラゴン》(ATK 2500)に攻撃!」



ガイア「フォオオオオォォ……!!」

パカラッパカラッパカラッ!

――ギュオッ!!

303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2012/06/13(水) 19:10:31.52 ID:4VWn2DEE0


パラ「通すと思うかッ!! 罠カード発動! 《ドレインシールド》 !!」

大徳寺『あぁッ!?』

鬼柳「しまった……!?」

パラ「相手モンスターの攻撃を無効にし、その攻撃翌力分のライフを回復する!」

パラ「お前の《大地の騎士ガイアナイト》の攻撃翌力は2600! よって2600ポイント回復させてもらうぞ!」


パラ LP 1000 → 3600



鬼柳「く……! だが、俺のターンはまだ終わっちゃいないぜ!」

鬼柳「メインフェイズ2に移行して……!」

鬼柳「俺は! レベル6の《大地の騎士ガイアナイト》に、」

鬼柳「3体目の《インフェルニティ・ビートル》をチューニングッ!!」

ユベル「! 召喚したガイアナイトを使ってさらに連続でシンクロ召喚を……!」


★6 + ★2 = ★8



鬼柳「死者と生者……ゼロにて交わりしとき、永劫の檻より魔の竜は放たれる……!!」

鬼柳「シンクロ召喚!!」

鬼柳「いでよッ!! 《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)ッッ!!!」



デスドラ「グギャア゛ア゛ア゛アアオオォォオンッッ!!」



大徳寺『出たにゃ! 鬼柳のエースモンスター!』

パラ「……《インフェルニティ・デス・ドラゴン》……手札が0の時、モンスター1体を破壊し、」

パラ「その攻撃翌力の半分の数値分ダメージを与えるシンクロモンスター……」

パラ「いいだろう……やってみるがいい。効果で私のスターダストを破壊してみろ!」

パラ「『ヴィクティム・サンクチュアリ』で無効にして返り討ちだ!」

鬼柳「するわけねぇだろ……! このままターンエンドだ!」

鬼柳「クソッ……すまねぇ……! せっかく減らしたライフを、みすみす……!」

十代「いや、今のプレイは正しかったぜ! 回復されちまったもんは仕方ない。増えたならまた減らすだけさ!」

鬼柳「……すまん…………」


鬼柳 LP 1200 手札 0

モンスター

《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)
《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)

魔法・罠

伏せ3枚(内1枚《インフェルニティ・フォース》)

304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2012/06/13(水) 21:01:02.71 ID:4VWn2DEE0


それでは本編投下します。


305 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:02:04.98 ID:4VWn2DEE0




パラ「…………何かと思えばただの攻守3000か! そんなもの、《Sin パラドクス・ドラゴン》の足元にも及ばん!」

パラ「《Sin パラドクス・ドラゴン》の効果!!」

パラ「このカード以外の自分の場に存在するシンクロモンスターの攻撃力分、お前たちのモンスターの攻撃力を下げる!」

パラ「《スターダスト・ドラゴン》の攻撃力、2500ポイントダウンだ!!」


ワイズマン「ウ、ウウゥ…………!」


《ネオス・ワイズマン》(ATK 3000 → 500)


パラ「これで《ネオス・ワイズマン》はただの雑魚モンスターに成り果てたぁッ!!」

鬼柳「くぅ……十代っ……!」

十代「ああ……確かに、攻撃力に関してはな……!」

パラ「!」

ユベル「だが、その効果は守備力にまでは影響しない……《ネオス・ワイズマン》は守備表示だ」

パラ「ハンッ! どっちにしろ同じことだ! 我が《Sin パラドクス・ドラゴン》の攻撃力は4000!」

パラ「対して《ネオス・ワイズマン》の守備力は3000! 次の私のターンで破壊してやる!!」

十代「ところがそーはいかないのさ!」

パラ「! なんだと……?」

ユベル「《ネオス・ワイズマン》はバトルを行った場合、そのダメージステップ終了時に、」

ユベル「バトルした相手モンスターの攻撃力分のダメージを与えるんだよ」

パラ「!!!」

十代「つまり! 『パラドクス・ドラゴン』で『ワイズマン』に攻撃を仕掛けたら、」

十代「お前はその攻撃力分、4000ポイントのダメージを受けて終わりってことさ!!」

ユベル「しかもこいつはカードの効果によっては破壊されない……除去は難しいぞ?」

パラ「な、ぐ、う……!!」

鬼柳「十代、初めからこれを狙って……!」

十代「これで攻撃は受けない! 俺はターンエンド!」



十代 LP 1200 手札 0

モンスター

《ネオス・ワイズマン》(DEF 3000)

魔法・罠

《リミット・リバース》(対象消失)

伏せ1枚(インフェルニティ・フォース)


306 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:03:03.92 ID:4VWn2DEE0


TURN−14


パラ「チッ……だが結局守りに徹しているだけにすぎん!」

パラ「私のターン!! ドロー!!」



パラドックス LP 3600 手札 1

モンスター

《Sin パラドクス・ドラゴン》(ATK 4000)
《スターダスト・ドラゴン》(ATK 2500)

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)

伏せ1枚



パラ「!! 手札から《命削りの宝札(アニメオリジナル)》を発動!」

パラ「自分の手札が5枚になるようカードをドローし、5ターン目の自分のスタンバイフェイズに、手札を全て墓地へ送る!」

鬼柳「!? ご、5枚ドロー!? なんだそのカード……!!」

パラ「武藤遊戯がいた時代でしか発行されていなかった、お前の時代ではとっくに絶版になったドローカードだ!」

パラ「私はカードを5枚ドロー!」

パラ「……チッ、手札を1枚伏せ……ターンエンド!」


パラドックス LP 3600 手札 4

モンスター

《Sin パラドクス・ドラゴン》(ATK 4000)
《スターダスト・ドラゴン》(ATK 2500)

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)

伏せ3枚


307 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:04:33.98 ID:4VWn2DEE0


TURN−15


鬼柳(よし……! 大量ドローされた時は少し焦ったが…… 奴は今キーカードを引けないでいるらしい……)

鬼柳(ワイズマンを使った俺の秘策が通れば……俺たちの勝ちだ!!)

鬼柳「俺のターン、ドロー!!」

鬼柳「! (このカードは……!)」

鬼柳「…………」



鬼柳 LP 1200 手札 2 

モンスター

《ネオス・ワイズマン》(DEF 3000)

魔法・罠

伏せ

《リミットリバース》(対象消失)

伏せ(インフェルニティ・フォース)



鬼柳「……俺はカードを1枚伏せて、手札から永続魔法《インフェルニティ・ガン》を発動!」

鬼柳「そして効果発動だ!! 手札が0の場合、このカードを墓地に送ることで、」

鬼柳「墓地に存在する『インフェルニティ』と名の付くモンスター2体を特殊召喚する!」

鬼柳「来い! 《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)!」

鬼柳「 《インフェルニティ・デーモン》(DEF 1200)!!」


ネクロ「…………」

デーモン「グォオオォォォ……!」


鬼柳「さらに《インフェルニティ・デーモン》の効果により!」

鬼柳「俺はデッキから《インフェルニティ・ブレイク》を手札に加え、そのままセット!」

鬼柳「そして《インフェルニティ・ネクロマンサー》の効果発動! 墓地のインフェルニティを1体復活させる!」

鬼柳「蘇れ!! 《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000 → 500)!!」


デスドラ「グギャア゛ア゛ア゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォォッ!!」


パラ「何度も何度も湧いて出てきて……鬱陶しいデッキだ……!!」

鬼柳「死神は死なねぇのさ……! 《インフェルニティ・デス・ドラゴン》効果発動!!」

鬼柳「手札0の場合、1ターンに1度、相手モンスター1体を選択して破壊し、」

鬼柳「その攻撃力の半分の数値のダメージを相手に与える……!!」

鬼柳「《Sin パラドクス・ドラゴン》(ATK 4000)を破壊しろッ!!」

鬼柳「『インフェルニティ・デス・ブレス』!!」


デスドラ「ギャア゛ア゛ア゛オ゛オォオォォォ!!!」


ボッゴゴオオォォオォオッッ!!


308 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:05:29.29 ID:4VWn2DEE0


パラ「させんッ!! 《スターダスト・ドラゴン》の効果発動! 破壊効果を無効にして破壊する!!」

パラ「『ヴィクティム・サンクチュアリ』!!」



スタダ「ギャゴオォォォオォン…………!」

デスドラ「……!!…………ギャアアオオォォ!」


バギイン……!!


十代「よし!! これでいい!」

鬼柳「スターダストがいなくなったことで、《Sin パラドクス・ドラゴン》の攻撃力を下げる効果も消えた!」

大徳寺『そ、そうか! これで《ネオス・ワイズマン》の攻撃力も元に戻るにゃ!』


《ネオス・ワイズマン》(ATK 500 → 3000)


ユベル「しかも今の《スターダスト・ドラゴン》は、正規の方法で召喚されていない……」

ユベル「自身の効果による復活はできないぞ!」

パラ「ぐ…………!! だが! それでもワイズマンの攻撃力は3000! 《Sinパラドクス・ドラゴン》には及ばん!」






鬼柳「及ばなくてもいいのさ! 《ネオス・ワイズマン》(ATK 3000)を攻撃表示に変更して!」

鬼柳「バトルだ!!」

パラ「な、何だと!?」


309 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:06:57.60 ID:4VWn2DEE0


十代「《ネオス・ワイズマン》の攻撃力は3000なんだぜ! 俺たちの残りライフは1200!」

ユベル「《ネオス・ワイズマン》(ATK 3000)で《Sin パラドクス・ドラゴン》(ATK 4000)に自爆特攻を仕掛ければ」

ユベル「僕らの受けるダメージは1000! ライフは200ポイント残り、ワイズマンの効果が発動し……」

ユベル「お前に4000のダメージだ!!」

パラ「ハッ――――!!!」

大徳寺『や、やったにゃあーー!!』 

鬼柳「行け!! 十代!!ユベル!!」

十代「あぁ! ……さぁ喰らええぇ!!」

ユベル「《ネオス・ワイズマン》(ATK 3000)で《Sin パラドクス・ドラゴン》(ATK 4000)を攻撃!!」





十代・ユベル「「 『 ア ル テ ィ メ ッ ト ・ ノ ヴ ァ 』 ! ! ! 」」





ワイズマン「ウォオオオォォーーーッッ!!!」



パラ「し、しまったああぁぁーーーッ!!!」













パラ「――――などと言うと思ったか?」


鬼柳・十代・ユベル「「「!!!!」」」


310 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:07:38.91 ID:4VWn2DEE0


パラ「手札から《ハネワタ》の効果発動!!」

鬼柳「なぁ……!?」

大徳寺『ハネ、ワタ……!?』

パラ「手札のこのカードを捨てることで、このターン私が受ける全ての効果ダメージを0にする!!」

十代「ぐ……! しとめられなかったか……!!」

パラ「逆にお前たちは1000のダメージを受けて残りライフ200だ!! ハァーーハハハハァッ!!」

パラ「迎え撃てパラドクス・ドラゴォンッッ!!」


ドッ!! バアアァァァーーーッ!!!


十代「ぐぅああぁーー!!」

ユベル「っづ、ううぅぅ……!!」

鬼柳「十代! ユベルッ! うううう……!」



十代・鬼柳・ユベル LP 1200 → 200


パラ「ククク……! これで《ネオス・ワイズマン》は破壊され……もはや私の勝利は確定したァ!!」

鬼柳「クソ……なんてこった……!!」

十代「い、いいや、まだだぜ……!」

鬼柳「! 十代……!?」

ユベル「《ネオス・ワイズマン》にはもうひとつ効果があってね……!」

パラ「! もうひとつ……!?」

十代「《ネオス・ワイズマン》がバトルを行った場合、ダメージステップ終了時、相手にダメージを与えると同時に、もうひとつ!」

ユベル「相手モンスターの守備力分の数値を、回復する効果があるのさ……!!」

パラ「!! 回復……だと……!!」

鬼柳「守備力分って…… 《Sin パラドクス・ドラゴン》の守備力は……!」

大徳寺『攻撃力と同じ……4000にゃ!!』

十代「っへへへ! 4000ポイント回復させてもらうぜ!」


十代・鬼柳・ユベル LP 200 → 4200 


パラ「ライフが、初期値を超えただとォ!?」

鬼柳「まさかこんな効果まであったとは……! これならまだなんとかなる!」

鬼柳「俺はこれでターンエンド!」


鬼柳 LP 1200 手札 0

モンスター

《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)
《インフェルニティ・デーモン》(DEF 1200)

魔法・罠

《リミットリバース》(対象消失)

伏せ2枚(内1枚《インフェルニティ・フォース》)


311 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:08:57.91 ID:4VWn2DEE0


TURN−16


パラ「……私のターンッ!! 《Sin World》効果発動!」

パラ「ドローする代わりにデッキから『Sin』と名の付くカードをランダムに手札に加える!」



パラドックス LP 3600 手札 4

モンスター

《Sin パラドクス・ドラゴン》(ATK 4000)

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)

伏せ3枚



鬼柳「その効果にチェーンしてリーバスカードオープン! 罠カード……《インフェルニティ・ブレイク》発動ッ!!」

鬼柳「墓地の『インフェルニティ』と名の付くカード1枚をゲームから除外することで、」

鬼柳「場のカード1枚を破壊できる! 《インフェルニティ・ガン》を除外して《Sin World》を破壊だ!!」



ビリビリビリ……!

バチバチバチバチィィ!!



ユベル「よし……!」

十代「《Sin パラドクス・ドラゴン》は《Sin World》が無いと自壊するんだったよなぁ!」

大徳寺『おおお!! これが決まれば一気に形勢逆転だにゃ!!』

パラ「馬鹿め!! さっき《インフェルニティ・ガン》を手札に持ってきた時点でそんなことは想定済みだ!!」

パラ「カウンター罠、《王家の呪い》発動!」

パラ「魔法・罠を1枚破壊する効果を含む魔法、または罠カードの効果を無効にして破壊するッ!」



ズオオオォォォ……

ガキュゥンッ!!



鬼柳「チッ……やっぱそう簡単には行かねぇか……!」

パラ「あたりまえだ! 私には……未来を救わねばならない使命があるのだ……!」

パラ「お前たちごときに躓いている暇は無い!!」

ユベル「よく言うよ。その『お前たちごとき』に負けたのはどこのどいつだい?」

パラ「っ……口だけは達者だなユベル……!!」
 
ユベル「お互いにね」


312 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:09:41.37 ID:4VWn2DEE0



十代「……さっきから聞いてればお前、『未来を救う』って言ってるけど……!」

十代「お前のやったことの、何が『救い』だって言うんだ!」

十代「お前の言う『破滅の未来』が本当かどうかはわからないけど……もしそれが本当だったとしてもだ!」

十代「お前のやってることは、間違ってる!!」

十代「『未来』のために『過去』を切り捨てるってんだろ!?」

十代「何の関係もない人たちを犠牲にしてまで得た未来に、どれだけの価値があるっていうんだ!!」

十代「未来はいつだって、過去があるからこそ成り立ってるんだ!」

十代「その大切な過去を消しちまった先の未来なんて……未来じゃあない!!」

パラ「き、貴様……!! 知った風な口を利くなあぁ!!」

パラ「貴様の言うその『大切な過去』が! 間違っていたからこそ未来は滅んだのだ!!」

パラ「私は見た……! 人々が……己の欲望が生み出した『破壊の意思』によって、息絶えていく様を!!」

パラ「守るべきものを守れず……救うべきものを救えない現実を見た!!」

パラ「『守る』ことも!! 『救う』ことも必要なくなった、絶望に満ちた世界を見たッ!!」

パラ「そして分かった……過去に価値など無いと! 過去に価値が無かったからこそ!」

パラ「未来も価値無きものになった! だから私はここにいるッ!!」

パラ「価値無き過去を滅ぼし……未来を価値あるものに変えるためにッ!!」

十代「それが間違ってるつってんだよ!! お前は見たんだろう!? 理不尽な暴力を!」

十代「悲しみしか生まない争いを!!」

十代「それを知っておきながら……理不尽な暴力で! 争いで!! 世界を救えるなんて! 思ってんのかぁッ!!」

大徳寺『……十代君……』

パラ「黙れぇ十代いぃ!!! あの惨劇を実際に見たわけでも無いお前が!!」

パア「これ以上私の前で御託を吐くんじゃあなあぁい!!!」

鬼柳「…………おい」

パラ「何だ!! お前も底の浅い綺麗ごとを言うつもりか、鬼柳……!!」

鬼柳「……俺は言わないさ……言いたいことは大体十代が言ってくれた」

鬼柳「俺がこれから話すのは……ただの事実だ」

パラ「……『事実』……だと?」



313 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:10:57.57 ID:4VWn2DEE0


鬼柳「もっと早くに話しとくべきだったな。最初十代の話しを聞いて、少々動揺しちまってな……」

鬼柳「思い出すのが遅くなったんだ……」

鬼柳「……お前……イリアステルの一員なんだよな?」

パラ「……さっきもその名を口にしていたが……」

パラ「知っているということは、我々と、何らかのかかわりを持ったということだな」

鬼柳「俺じゃない。俺の友人の、遊星から聞いただけだ」

パラ「! 遊星から……? 何を聞いたと――」




鬼柳「…………アポリア、アンチノミー、ゾーン」

パラ「!!!」

鬼柳「……やっぱり知ってたか。イリアステルの最初期メンバー……親友、なんだろう?」

鬼柳「遊星は、仲間と共に、お前の親友三人全員と戦って……勝った」

パラ「な、な……に……!?」

パラ「そ、そんなことがあるか!! 不動遊星ごときに、彼等が負けるなど――」

ユベル「だーから、そのごときにやられたのは誰だってば」

パラ「やかましいッッ!!」



鬼柳「…………三人は、自分たちを打ち倒した遊星とその仲間たちに……」

鬼柳「未来を変えていける可能性を見出して……去っていった」

パラ「さ、去って行った!? 計画を中止して、未来に帰ったとでも言うのか……!?」

鬼柳「…………そういうことじゃない。いっちまったんだ。……もういないんだ。どこにも……」

パラ「……『イッチマッタ』……?」











鬼柳「――――死んだんだよ」








パラ「」



314 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:12:59.25 ID:4VWn2DEE0


ユベル「!」

大徳寺『え……』

十代「死んだ!? パラドックスの仲間が……?」




パラ「…………………何を…………言って…………いる……?」

パラ「彼等が…………ゾーンが……死んだ……? ふ、は、ハハハ! 馬鹿馬鹿しい!」

パラ「そんな見え透いた嘘を、信じろと? あるわけがないだろう!」

パラ「彼等は、我々は……生半可な覚悟であの計画を立てたんじゃない!」

パラ「過去を修正し、未来を変える……それを生きる意味として、ずっと戦ってきたんだ……!!」

パラ「あんな小童共に屈服するほど……我々が味わった絶望は! 生ぬるくなど無いッ!!」

鬼柳「…………その『絶望』の力を上回る、『希望』の力を、遊星たちは持っていた。ただそれだけだ」

鬼柳「その希望の力を前に、三人は可能性を見出し、絶望から解放されて……散っていった」

パラ「………………まさか…………本当のこと、だと……いうのか……?」

鬼柳「……アンチノミーは、遊星とのデュエルで」

鬼柳「アポリアは、遊星たちに希望を見たことで……ゾーンと戦って……」

鬼柳「そしてゾーンは、遊星と最後の戦いをして、敗れた……」

鬼柳「……もう、寿命が限界だったらしい。遊星との、世界を賭けたデュエルの後」

鬼柳「遊星とその仲間たちに、その時代に生きる人々に、全てを託して」

鬼柳「自らの命を犠牲にして、『アーククレイドル』を止めた……」

パラ「アーククレイドルを……自分で止めた……!?」

鬼柳「あいつが俺の町に来たときに、全部話してくれたよ」

鬼柳「……いや、話してくれたというより、あいつが溜めこんでたものを、俺に吐き出したと言った方が正しいか」

鬼柳「『俺たちは、彼等の意思を引き継いで、前に進んでいかなきゃならないんだ』ってよ……」

鬼柳「少し、悲しげに…………だけどやっぱり、強い意志を秘めながら、俺に話していた」

鬼柳「俺にはわかる。あの時のあいつは、確かな希望を胸に、誰よりも、真っ直ぐ前を、未来を見ていた!」

鬼柳「それはきっと、俺がこうしてる間も、変わらずにいるんだろう」

パラ「……………………………」

315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/13(水) 21:13:12.76 ID:PQEdVe570
シリアスなのに パラ「」で吹いたwwwwwwww
316 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:14:48.80 ID:4VWn2DEE0


鬼柳「わかるか? もうお前が戦う理由なんて、もうどこにも無いんだよ……!」

鬼柳「希望は繋がったんだ! 未来が確実に救われたわけではないが……」

鬼柳「光差す未来になる可能性は、十分にあるんだ!」

鬼柳「………………もうやめろ。こんなデュエルに意味は無い」

鬼柳「初めからこうしなかった俺にも、非はある。……すまない」

鬼柳「……こんな不毛な争いはとっととやめて、一緒にここから出る方法を――」










パラ「 ふ っ っ っ ざ け る な あ あ あ あ あ あ あ ぁ ぁ ッ ッ ! ! ! ! ! 」


十代「!?」

ユベル「!…………」


パラ「ふざけるな……!! ふざけるなああ!! そんな話! そんなことを!! 信じられるか!!」

パラ「信じられるわけがない!! 信じてしまったら……私は……! 私は!!」

パラ「一体……何のために……ここまで…………!」

パラ「……信じないぞ……絶対に信じるものか……!!」

パラ「私は――――」







パラ「 信 じ な あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ い ! ! ! ! ! 」


鬼柳「パラドックス…………!!」

十代「ちくしょう……駄目なのか……!!」

ユベル「来るぞ!!」


パラ「バトルだァ!! 《Sin パラドクス・ドラゴン》(4000ェルニティ・ネクロマンサー》(2000)を攻撃ィッッ!!」


ギュゴゴゴゴゴ…………

ギュッバアアアァーーーーッッ!!


鬼柳「ぐっ……!! 罠カード発動! 《インフェルニティ・フォース》!!」

鬼柳「手札が0の場合、相手モンスターの攻撃宣言時、そのモンスターを破壊して!」

鬼柳「墓地の『インフェルニティ』と名の付くモンスターを特殊召喚する!」

パラ「そんなことをこの私が許すと思うかぁ!! その発動にチェーンして罠カード発動!!」

パラ「『デストラクト・ポーション』ッ!! 自分の場のモンスター1体を破壊して!」

パラ「その攻撃力分のライフを回復する!!」

パラ「《Sin パラドクス・ドラゴン》を破壊ッッ!!」


317 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:15:43.94 ID:4VWn2DEE0



グシャアアァアァンッッ!!



パラドックス LP 3600 → 7600


パラ「これで《インフェルニティ・フォースは》対象を失って無効となる!!」

鬼柳「自らパラドクス・ドラゴンを破壊してライフを!? ……だが、これでお前のエースはいなくなった!」

鬼柳「やはりこの勝負、俺たちに分が――」

ユベル「まずいぞ……!!」

鬼柳「! 『まずい』?」

十代「《Sin パラドクス・ドラゴン》が破壊された……そして奴の場には伏せカード……とうことは……!!」

大徳寺『ま、まさか……来るのか……『アレ』が……!』


パラ「…………《Sin パラドクス・ドラゴン》が破壊されたことで……」

パラ「このカードが発動するッッ!! 《Sin Paradigm Shift》オォ!!! 」




┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨




鬼柳「な、なんだこれは……!?」

十代「やっぱりか……!!」

パラ「このカードは、私の場の《Sin パラドクス・ドラゴン》が破壊された時にのみ発動できる……!!」

パラ「我が身を生贄としライフを半分支払うことで!! デッキ・手札・墓地から……!!」



パラ「《Sin トゥルース・ドラゴン(アニメ効果)》(ATK 5000)を特殊召喚するゥゥゥッッッ!!!!」




パラ「ウウウウウォオオオオオオオオーーーーーーーー!!!!!!」



パラドックス LP 7600 → 3800




ドッッッグォオオオオンッッ!!!



トゥルース「ギャアァオオオオオォォォオオォォンンンン…………」


318 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:16:44.60 ID:4VWn2DEE0


鬼柳「モ、モンスターとプレイヤーが……合体した……!! 攻撃力、5000……!!?」

ユベル「相変わらず無駄にでかいな……!」

パラ「その余裕ぶった態度もッ!! 貴様等の命と共に消し去ってやるぞユベルゥ!!」

パラ「手札から速攻魔法《Sin Cross(アニメオリジナル)》を発動!!」

パラ「墓地の『Sin』と名の付くモンスター1体を、召喚条件を無視して特殊召喚するッ!!」

パラ「蘇れ《Sin 青眼の白龍》(ATK 3000)ッッ!!」



罪青眼「グギャオオオオォォォ……!!」



大徳寺『ま、まずいにゃ……!!』

パラ「バトルゥゥッッ!! 《Sin 青眼の白龍》(ATK 3000)で《インフェルニティ・ネクロンサー》(DEF 3000)を攻撃ィ!!」

パラ「『滅びのバーストストリーム』!!!」



ドッバアアアァァァァッッ!!!



パラ「《Sin トゥルース・ドラゴン》は、自分の場のSinモンスターがバトルで相手を破壊したとき!」

パラ「相手の場のモンスターを、全て破壊するゥ!!」

鬼柳「な、なにぃ!!? それじゃ……次の《Sin トゥルース・ドラゴン》(ATK 5000)の直接攻撃を受けて……!!」

パラ「そうだ……終わりだッッ!!!」

ユベル「そうはさせない! 墓地から《ネクロ・ガードナー》の効果発動!!」

十代「!」

パラ「ヌっ!!?」

ユベル「墓地のこのカードをゲームから除外することで、相手モンスター1体の攻撃を無効にする!」



ガードナー「ヌウゥゥン……!」

ガキイィン!!


319 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:17:41.45 ID:4VWn2DEE0


ユベル「これで《Sin 青眼の白龍》の攻撃は無効になった……!」

パラ「そ、そんなもの、一体いつ墓地へ――――!」

パラ「……《堕天使ゼラート》の手札コストか!!」

十代「ナイスユベル!! 絶対お前がなんとかしてくれるって思ってたぜ!」

ユベル「フフ……十代がいつも使ってるのを見て、僕のデッキにも相性がいいかと思って入れてみたんだ」

ユベル「ここで役立つとは思わなかったけれどね」

鬼柳「よし! これで、《Sin トゥルース・ドラゴン》のダイレクトアタックは無い!」

パラ「おのれっ……!! だが、我が身《Sin トゥルース・ドラゴン》の攻撃そのものまでは防げまい!!」

パラ「《Sin トゥルース・ドラゴン》で《インフェルニティ・ネクロマンサー》に攻撃だァッ!!」



ギュゴオォッッバアアアアアァァァ!!!!


ドガアアァァァン……!!



鬼柳「うっ、く……!!」

十代「ぐ……!!」

パラ「この瞬間《Sin トゥルース・ドラゴン》の効果発動オォ!!」

パラ「相手の場のモンスター全てを破壊する!! といっても、お前たちの場に残ってるのは」

パラ「《インフェルニティ・デーモン》だけだがな……!!」



ギュゴオオウッッ!!

ズバアアァァンッッ!!



鬼柳「で、デーモン……!!」

パラ「そして、この効果によって破壊したモンスター1体につき、800ポイントのダメージを与えるのだ!!」



ギュオオオオウッッ!!



鬼柳「な!? う、おおああああ!!」

十代「うわあああぁぁーー!!」

ユベル「ぐううああ、あぅ……!!」



十代・鬼柳・ユベル LP 4200 → 3400



パラ「ハァ、ハァ……これが、絶望だ……!! 私はお前たちに絶望を与えることで……未来を……救うのだ……!!」

パラ「今度こそ……私の……勝ちだァ!!」

320 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:18:42.36 ID:4VWn2DEE0



十代「う……、ぐぅ……! 何でだよ……!! もう、お前がこんなことをする必要は……!」




パラ「 あ る ! ! ! ! 」




十代「……!?」

パラ「私には……それしかないのだ……!! 今更引き返せるか……!!」

パラ「本当に未来が救われたわけでもないのに……ここで私が諦めたら……!!」

パラ「私のやってきたことが!! 私によって生じた犠牲が……私の『罪』が! 」

パラ「本当に、無駄になってしまうではないかァ!!」

ユベル「…………!」

鬼柳「お前…………」

パラ「……歴史の修正のために……私は多くの者を消してきた……!数え切れない数の人間を……」

パラ「いや……『消してきた』などという中途半端な言い方はやめよう……」






パラ「 『 殺 し て き た 』 ! ! ! 」






十代「っ……!!」

パラ「それが正しいことだと信じていたから!! それしか道が無いと考えたから!!」

パラ「『未来を救う』……ただそれだけを思って……私は罪を背負った!!」

パラ「本当に、沢山の命を殺めた……必要であれば女も殺した! 子供だってそうだ!!」

パラ「中には『子供だけは助けてくれ』と泣いて懇願する母親もいた……だが私は殺めた!!」

パラ「全ては未来を、世界を……人類を救うために!!」

パラ「今更もう……止まれんのだ……!!!」

パラ「私は、過去を消し去り……未来を救うのだ……!!」

パラ「私にはもう……!! ……それ以外に……何もできない!!!!」

十代「……パラドックス…………!!」

321 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:19:11.75 ID:4VWn2DEE0


パラ「……お前たちの場はがら空き! 魔法と罠も、残ってるのは意味を成さなくなった《リミット・リバース》に」

パラ「鬼柳が伏せたカードのみ! 攻撃に反応しなかったことから攻撃を防御できるようなものでも無いはず!」

パラ「もはやお前たちに勝機は無い……! 希望など無いのだ……ターンエンド!!」

パラ「このエンドフェイズ、《Sin Cross》の効果で特殊召喚された《Sin 青眼の白龍》は破壊される……」



パラドックス LP 3600 手札 4


モンスター

《Sin トゥルース・ドラゴン》(ATK 5000)

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)


322 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:20:27.13 ID:4VWn2DEE0


TURN−17



ユベル「……僕のターン、ドロー……!」

ユベル「!」


ユベル LP 3400 手札 1

モンスター

無し

魔法・罠

《リミット・リバース》(対象消失)

伏せ1枚


ユベル「……パラドックス、どうやら僕は、『希望』ってやつを掴めるかもしれないよ」

ユベル「魔法カード発動! 《マジック・プランター》!」

パラ「な――!?」

ユベル「自分の場の表側表示で存在する永続罠1枚を墓地に送ることで、デッキからカードを2枚ドローする!」

ユベル「僕は《リミット・リバース》を墓地へ送ってカードを2枚ドロー!」

鬼柳「うまい! 無駄に残ってた《リミット・リバース》を活用して手札を増やした!」

十代「頼むぞユベル……!!」

ユベル「……まだだ。手札から魔法カード《貪欲な壺》発動!」

ユベル「墓地のモンスター5体をデッキに戻し、2枚ドローする!」

ユベル「……鬼柳」

鬼柳「構わない! どっちみち、すぐにでも何とかしねぇと、俺のターンが来るころには負けてる!」

ユベル「……わかった。僕は墓地の《堕天使ゼラート》、《ユベル》」

ユベル「そして鬼柳の《大地の騎士 ガイアナイト》に、2体の《インフェルニティ・ビートル》をデッキに戻し」

ユベル「カードを……2枚ドロー!」

ユベル「!(……これは、次の十代のターンに使わせるべきか……!)」

ユベル「手札から魔法カード《魂の開放》発動!」

パラ「……! 《魂の開放》だと……!?」

ユベル「互いの墓地に存在するカードを合計5枚まで選択し、そのカードをゲームから除外する!」

パラ「! 貴様、まさか――」


323 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:20:59.39 ID:4VWn2DEE0


ユベル「お前の墓地にある《Sin スターダスト・ドラゴン》、《Sin 青眼の白龍》、《Sin 真紅眼の黒竜》……」

ユベル「そして《Sin レインボー・ドラゴン》と、最後に《Sin パラレルギア》をゲームから除外する!!」

十代「よし! 《Sin トゥルース・ドラゴン》は、墓地のSinモンスターを除外することで」

十代「自身の破壊を無効にする効果を持ってるけど、その除外するカードが無ければ破壊できる!!」

パラ「ぐぬぅ……!! しかしッ!!破壊できるようになったところで、その破壊自体ができなければ話にならん!!」

パラ「モンスターを除去できるカードでも引けたのか!? えぇ!?」

ユベル「……僕はカードを2枚伏せてターンエンドだ」



ユベル LP 3400 手札 0

モンスター

無し

魔法・罠

伏せ3枚


324 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:23:08.02 ID:4VWn2DEE0


TURN−18



パラ「ハッ!! 見ろ! 結局破壊できないのではないか! やはりお前たちには絶望しか無い!!」

パラ「私のターン!! ドローッ!!」



パラドックス LP 3800 手札 4

モンスター

《Sin トゥルース・ドラゴン》(ATK 5000)

魔法・罠

《Sin World》



パラ「今度こそ本当の終わりだ……!! 我が身《Sin トゥルース・ドラゴン》でダイレクトアタックウゥ!!!」



ドッバアアァァァアァァァーーーッッ!!!!



パラ「何が『希望』だ!! そんなあやふやで不確かな綺麗ごとに縋るのは!! 現実を見ていない愚か者の証拠なのだ!!」

パラ「仮に本当にゾーンたちが不動遊星に希望を見出したとろで!! 未来は何も変わりはしない!!」

パラ「彼等できなかったのなら! 世界はこの私が救う!!! 破滅と共に! 再生を施す!!」

パラ「私にはその権利があるのだアアァッ!!!」




ゴオオオオオオォォオオォォ……・!!!




ユベル「『権利』……ね。それはきっと、お前が奪ってきた命一つ一つに、あったはずだと、僕は思うんだがね……」

パラ「っ……!!」

ユベル「……速攻魔法発動!! 《収縮》!!」

パラ「な、に……!?」

ユベル「場のモンスター1体の攻撃力を、このターンのエンドフェイズまで半分にするッ!」



《Sin トゥルース・ドラゴン》(ATK 5000 → 2500)



パラ「チイィ……!! 悪あがきをおおぉぉ!!!」


ドッ!! ガアアァアァアァァンッッ!!!


325 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:24:14.24 ID:4VWn2DEE0


ユベル「うああああぁあぁああぁぁッ!!!」

鬼柳「ゆ、ユベル!? ……ぐ、ぬおあああああぁ!!!」

十代「ユベ――――ぐぁあああああ!!!」


大徳寺『じゅ、十代君!! 鬼柳!! ユベルゥ!!』



ドッ! ドガッ!! ドザアアアァァァーー……!



十代・鬼柳・ユベル LP 3400 → 900



ユベル「う゛……ぁぐ……ゲホッ……!!」

鬼柳「ガフッ……う゛……!!」

十代「っっづ……!! う……ふ、二人とも……しっかり……しろ……!」

ユベル「ケホッ……! っ……すまない……本当は、《闇の呪縛》でも……引ければ、良かったんだが……」

鬼柳「い、いや……! ダメージは、受けちまった、が……! これで……十代に……ターンが、回る……!」

十代「そうだ……!! まだ、終わっちゃいない……!!」

パラ「……愚かな……! ここまで追い詰められて……まだ戦う気でいるのか!」

パラ「十代にターンが回ったところで、現時点で十代の手札は0! 次のドローだけで逆転できることなど……」




パラ「 あ り え な い ! ! 」




パラ「潔く、サレンダーするがいい! そうすれば楽に死ねる……」


十代「……できるかよ……そんなこと……!!」

パラ「…………何故だ……何故そうまでして私と戦おうとする!」

パラ「今のお前たちの、一体どこに希望があると言うのだ!」

パラ「どうあがいても絶望しかないのは明白!! これ以上何のために戦う!?」

パラ「何がそこまでお前たちをそうさせる……!?」



326 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:24:59.70 ID:4VWn2DEE0



十代「…………そうだな……理由は……3つほど、あるな……」

パラ「三つ……?」

十代「ユベルや鬼柳がどうかは知らないけど……ひとつは……」

十代「単純に、こんなところで死にたくないからっていうのと……」

十代「もうひとつは……やっぱり、お前のやってることは、間違ってると思うから……」

パラ「ぐ、おのれ……まだ――――」

十代「そして最後は、ここで負けたら……! 負けちまったら……」










十代「 お 前 が 救 わ れ な い か ら ! ! ! 」 

パラ「――――――!!?」

十代「本当は分かってるんだろう……!? こんなことしても無駄だって……お前の友達の意思を、裏切ってるだけだって!」

十代「お前がここで止まらなかったら……お前ずっと! 悲しいデュエルしかできないだろ!!」

パラ「やめろ…………!!」

鬼柳「……止まりたくても、止まれないんだろ……!」

ユベル「だったら、止めてやるさ……! 力ずくで!」

十代「もう、終わりにしよう…… お前はもう、戦わなくていいんだ!」

十代「これ以上……『罪』を背負う必要は無いんだ……!!」

パラ「 う る さ い 黙 れ え え え え ぇ ッ ッ ! ! ! ! 」

パラ「これ以上、お前たちにできることなどありはしない!! ここに希望など無いのだッ!!」

パラ「私はターンエンドッ!!」



パラドックス LP 3600 手札 4

モンスター

《Sin トゥルース・ドラゴン》(ATK 5000)

魔法・罠

《Sin World》(フィールド魔法)


327 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:26:37.24 ID:4VWn2DEE0


TURN−19


十代「ハァ、ハァ……! 必ず……お前に勝つ……!」

十代「勝ってお前を助ける……!!」

十代「俺の、タアァーン!! ドロォォーーー!!!」



十代 LP 900 手札 1

モンスター

無し

魔法・罠

伏せ2枚



十代「…………!!(フィールド魔法……!!)」

鬼柳「十代……!!」

パラ「その顔を見るに……いいカードは引けなかったみたいだな……!!」

パラ「やはり『希望』など、幻想に過ぎないのだ!!」

ユベル「いいや。あるよ。ここにある! 確かにここに!」

十代「!」

ユベル「リバースカードオープン! 魔法発動! 《終わりの始まり》!!」

鬼柳「!! そ、そのカードは……!!」

ユベル「墓地に闇属性モンスターが7対以上存在する場合に発動できる!」

ユベル「その内の5体をゲームから除外することで、カードを3枚ドローする!」

ユベル「今墓地には二形態と最終形態のユベルに、十代の《E・HEROネクロ・ダークマン》……」

ユベル「さらに鬼柳の《インフェルニティ・デーモン》、《インフェルニティ・ビートル》、《インフェルニティ・ミラージュ》」

ユベル「そして、《インフェルニティ・ネクロマンサー》が存在する!!」

ユベル「鬼柳が墓地にインフェルニティを落としてくれたおかげで、鬼柳がいてくれたおかげで、」

ユベル「僕はこのカードを発動できた……僕は《インフェルニティ・ネクロマンサー》、《インフェルニティ・ビートル》」

ユベル「《インフェルニティ・ミラージュ》、そして2体のユベルをゲームから除外して……」

ユベル「さぁ! ドローするんだ十代!」

十代「ユベル……! ……おう!! 3枚もドローできりゃ、必ず逆転のカードを引けるぜ!!」

大徳寺『行けるにゃ……!! きっと行けるにゃ!!』

十代「行くぜ!! 3枚ドロー!!」

十代「………………」

十代「鬼柳!!」

鬼柳「!」

十代「お前が伏せてくれたカード……信じていいか!?」

パラ「……!?」


328 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:27:19.71 ID:4VWn2DEE0






鬼柳「…………あぁ!!」

十代「……よっっっし!!! 行くぜ!! 手札から魔法カード発動! 《ミラクル・フュージョン》!!」

十代「フィールド・墓地から・融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し!」

十代「『E・HERO』と名の付く融合モンスター1体を、融合召喚扱いで特殊召喚する!!」

パラ「ここで、墓地融合だと!?」

十代「墓地の《E・HERO フェザーマン》と、《E・HERO バーストレディ》を融合!!」

十代「来い!! 《E・HERO フレイム・ウィングマン》(ATK 2100)ッッ!!!」



ウィング「フゥゥウン、ハァア!!」



パラ「……何? 『フレイム・ウィングマン』……だと? フ……フハハハハァ!! 何を考えている!!」

パラ「ここへ来て出したのが、攻撃力たった2100の『フレイムウィングマン』!?」

パラ「戦闘破壊できない『フェニックス・ガイ』ならいざしらず……それがお前の希望かあぁ!?」




十代「あぁ、そうだ!!」

パラ「! 何……!?」

十代「見せてやるぜ……『フレイム・ウィングマン』の本当の力を!!」

十代「さらに手札から魔法発動!! 《融合》ッ!!!」

十代「場の《E・HERO フレイムウィングマン》と、手札の《E・HERO スパークマン》を融合!!」




十代「現れろォ!! 《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン》(ATK 2500)ッッッ!!!!」



シャイニング「ムゥオオオオオォォッ!!! トゥアッ!!!」



パアアァァァァァァ…………!



329 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:28:04.79 ID:4VWn2DEE0


パラ「『フレイム・ウィングマン』を、さらに融合した……!?」

十代「『シャイニング・フレア・ウィングマン』の効果発動!」

十代「このカードの攻撃力は、墓地の『E・HERO』1体につき、300ポイントアップする!!」

十代「今墓地にある『E・HERO』は、《E・HERO フレイム・ウィングマン》と、《E・HERO スパークマン》!」

十代「そして、《E・HERO ネクロ・ダークマン》の3体!!」

十代「よって900ポイントアップだ!!」



《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン》(ATK 2500 → 3400)



パラ「だ、だが、それでも攻撃力は3400! 《Sin トゥルース・ドラゴン》(ATK 5000)には遠く及ばない!!」

十代「いいや、そんなことはないぜ!」





十代「ヒーローにはヒーローの戦う『舞台』ってもんがあるのさッ!!」






十代「手札からフィールド魔法!! 《摩天楼 −スカイスクレイパー−》!!」

パラ「な……!? フィールド魔法だと!!?」


バリイイイィィン!!


ドゴゴゴゴゴゴゴゴ…………!!

ズズゥゥン…………!!



330 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:29:05.84 ID:4VWn2DEE0



パラ「グゥ……!? 《Sin World》が……!!」

パラ「……しかし、《SinWorld》が無くなっても、お前の『スカイスクレイパー』があることによって!」

パラ「《Sin トゥルース・ドラゴン》は場に残る!!」

十代「別にいいさ! とにかく 《Sin World》は無くなって、お前はこのデュエルで負けても、命を落とさない!!」

パラ「な……く、ふざけたことを……!!!」

十代「ふざけてなんかいない!! 俺たちは本気だ!!」

十代「《摩天楼 −スカイスクレイパー−》は、《E・HERO》と名の付くモンスターが攻撃する時!」

十代「相手モンスターの攻撃力が攻撃モンスターの攻撃力より低い場合、その攻撃モンスターの攻撃力は、」

十代「ダメージステップ時のみ、1000ポイントアップする!!」

大徳寺『で、でもそれじゃまだ足りないにゃ……!』

パラ「馬鹿か!! 1000ポイントアップしたとろで攻撃力は4400!! やはり及ばないではないか!!」

十代「だから鬼柳の伏せカードなんだよ!!」

パラ「な、何を……!!」








鬼柳「リバースカードオープン!! 罠カード、《奇跡の軌跡》ッッ!!!」

パラ「!!??」



331 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:30:01.30 ID:4VWn2DEE0



鬼柳「……こいつはさっき言った……遊星が俺の町に来たときに、遊星から貰ったもんだ……」

鬼柳「『あまったからやる』なんて、くっだらない理由さ……思い入れがあるわけでも、特別な理由で貰ったわけでもねぇ」

鬼柳「ただそれだけ……どこにでもあるような、誰にでもあるような……そんな、ごく普通の理由……」

鬼柳「けどよ……そんなちっぽけな理由でも……今こうして、俺たちの『救い』に、『希望』になってる」

パラ「そ……それは……相手1枚ドローさせる代わりに、自分の場のモンスター1体の攻撃力を……1000上げる罠……!!!」

鬼柳「これさ……これこそが『絆』だ……! 『絆』こそ『希望』なんだ!!」

ユベル「……さっきお前は、僕らの絆を、蜘蛛の糸に例えたね?」

ユベル「あながち間違ってないよ。確かにひとつひとつの絆は、そんなに強いものじゃないのかもしれない」

十代「けど、それが多く集まれば! 大きな力になるんだ!!」

ユベル「知ってるかい? 蜘蛛の糸ってね、集まると案外丈夫なんだよ」

パラ「……………………」




十代「これで《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン》の攻撃力は合計5400となる!!」

鬼柳「《奇跡の軌跡》の対象になったモンスターは、相手に戦闘ダメージを与えられないが……!」

十代「『シャイニング・フレア・ウィングマン』は、バトルで相手モンスターを破壊したとき」

十代「その攻撃力分のダメージを与える効果がある!!」

十代「……終わりの始まりだ……! パラドックス! お前の……絶望の終わりが始まるんだ!!」

十代「お前が背負った『罪』なんて……抱え込んだ悲しみなんて!!」








十代「俺たちの『希望』で!! 跡形残らずぶっ壊してやる!!!!」







十代「行けぇ!! 《シャイニング・フレア・ウィングマン》(ATK 5400)ッッ!!!」




十代「『 シ ャ イ ニ ン グ ・ シ ュ ー ト 』 オ オ オ オ ォ ォ ォ ッ ッ ! ! ! ! 」





ギュッッッバアアアァァァーーー…………!!


ドゴガアアアアァァアァァァァンンンンッッ!!!!!



332 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:31:17.55 ID:4VWn2DEE0




パラ「が…………ぁ…………!!」




パラドックス LP 3600 → 0






十代・鬼柳・ユベル WIN!!





パラ(また…………負けたのか…………)

パラ(…………ゾーン……アポリア……アンチノミー……)

パラ(…………私は………………)










十代「ハァ、ハァ、ハァ……! か、勝った……!!」

鬼柳「は、はは……やった、な……」

ユベル「かなり、ぎりぎりだったけどね……」

大徳寺『……お疲れ様にゃ、みんな……』

十代「……そうだ! パラドックス!!」



333 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:32:40.78 ID:4VWn2DEE0




パラ「……………………」

十代「パラドックスッ!!」

鬼柳「おい、しっかりしろよコラ……!」

パラ「…………十、代……」

十代「良かった……ちゃんと生きてた……!」

パラ「…………また……お前に負けたな……」

十代「………………あぁ、そうだな」

パラ「……お前の言った通りさ……本当は分かっていた……」

パラ「鬼柳の言ったことが、真実であることくらい……もう私の、戦う理由が無くなっていることくらい……」

ユベル「…………」 

パラ「だがそれでも……私は、止まれなかった……私の知らぬ所で……勝手に世界が救われていたら……」

パラ「私がやってきたことが……積み重ねてきた『罪』が……全て無駄になってしまうから……」

十代「パラドックス…………」

パラ「ククク……何が『世界を救う』だ……結局私は…………自分自身が、報われたいだけだったのだ……」

パラ「……前に……お前は言ったな…………『お前のやっていることは、ただの破壊だ』……と……」

パラ「まさにその通りだった……私は、破壊からの再生など……できなかった……」

パラ「壊すだけ壊して……奪うだけ奪って……それだけだ……」

パラ「何も守れなかった……何も救えなかった…………」

パラ「未来も…………友も…………!」

パラ「私は、何も成しえなかった……私だけ……全部…………無意味だった…………!!」








十代「そんなことねぇ!!」

パラ「……!」


334 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:33:51.97 ID:4VWn2DEE0


十代「確かに……お前のやったことは、とても許されることじゃない! 正しいことだったとは思わない……」

十代「だけど、全くの無駄だったなんて、そんなことは絶対に無い!」

十代「お前がこうして俺の前に現れたことで、俺はその『破滅の未来』の存在を知れた!」

十代「俺一人が頑張ったところで、どこまでやれるか分からないけど……」

十代「俺が何かをして、他の人たちにそれが伝えることで、ほんのちょっとでも未来が変われば……」

十代「お前や遊星たちが、苦しむ必要の無い……悲しい戦いをする必要の無い未来に、できるかもれないだろ……!」

パラ「………………」

鬼柳「この世に、無駄なことなんて無い……なんて、さすがにちょっと言い過ぎかもしれないが」

鬼柳「それでも、お前のやったことは少なからず、何か意味を成したはずだ」

鬼柳「何も救えなったなんて絶望する必要は、無いと思うぜ……」

パラ「…………私はもう……本当に……壊さなくて……いいのか……?」

十代「………………あぁ」

パラ「もう何も、奪わなくていいのか……」

十代「……あぁ」

パラ「誰も……殺めなくて……いいのか……」

十代「あぁ」

パラ「………………もう……絶望しなくて……いいのか……」

十代「あぁ!」

パラ「………………そうか……」

十代「立てるか? 動けるようになったら、一緒に行こうぜ」

パラ「…………それは、できない……」

パラ「私は、もう限界のようだ……」

鬼柳「! どういうことだ?」

十代「限界って……! そんなはず無い! 《Sin World》を破壊して、プレイヤーが死ぬルールを消したんだ!」

パラ「……そのお前の気遣いは……残念ながら……あまり意味が無かったようだ……」

パラ「今ようやく……思い出した……」

十代「思い出した…………?」






パラ「私は…………もう死んでいる……」

335 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:35:09.30 ID:4VWn2DEE0


十代「!?」

鬼柳「死んでる……!? 何言ってんだ、現にお前はここに――」



スウウゥゥゥ…………



鬼柳「!! な、なんだ!?」

十代「パラドックスの姿が……薄れて……!?」

ユベル「……そうか……さっきダメージを与えたとき、姿が霞んで見えたのはそういうことだったか……」

パラ「あの時、私は確かに……お前たちに負けて、自分で発動した《Sin World》の効果で命を失った……」

パラ「その後……肉体を失った私の魂は……普段から時間移動を繰り返していたせいか……」

パラ「どこの時代にも戻れず……あそこに留まることもできず……」

パラ「何処でもない、時空の狭間に一人閉じ込められ……そのまま、長い長い時を過ごした……」

パラ「気が遠くなるような……考えることもやめたくなる程の、長い時間を……」

パラ「それが原因か……ここへ来たときには……そこにいた記憶すら、失ってしまっていたようだ……」

十代「で、でも、お前のデッキには、遊星やヨハンのカードがまだあったじゃないか!」

パラ「それは…………」

鬼柳「じゅ、十代……!!」

十代「!? こ、これは……!!」



ボオオォォォォォ…………

パチパチ……パチッ……



十代「……!? パラドックスのデッキが燃えてる!?」

十代「な、何でだ!? ぐ! クソッ消えろ!」バサバサッ!



ボオオォォォ…………



十代「き、消えない……!? ちくしょう! 何でだよ!!」


336 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:36:52.58 ID:4VWn2DEE0


十代「ユベル!! なんか、水のカード無いか!? なんでもいい! 水属性のモンスターでも、絵柄に水があるのでも!」

十代「実体化させて――」

ユベル「無駄だ十代……」

十代「!? 何言ってんだよ!! 水があればこんな火……」

パラ「いいや……ユベルの言う通り……無駄だ……そのデッキは……私自身なのだ……」

十代「お前、自身……?」

パラ「私が、本来持っているはずの無い……《スターダスト・ドラゴン》や……」

パラ「《青眼の白龍》などの……奪ったカードを持っていたのは……」

パラ「そのデッキが……私の中の『イメージ』として、魂に定着していたものが……具現化したものだったからなのだろう……」

パラ「……そのデッキは、私の魂そのものなのだ……私が消えるとき、デッキも消える……」

十代「そ、そんな…………!!」

ユベル「…………元々、現世に留まり続けるには、不安定な魂だったんだろう」

ユベル「ずっと時空の狭間で、成仏できないままでいたところに、この世界に入り込んで……」

ユベル「そしてデュエルをして負けた……ボロボロだった魂が、遂に崩れ始めたんだ」

十代「な、なんとかならないのかよ!!」

ユベル「………………」

パラ「いいんだ……十代……もういんだ…………これでいい……」

パラ「私は……自分自身で……未来を救おうと躍起になっていた……救世主になろうと……」

パラ「だが本当は……そんなことはどうでも良かった……ただ誰もが……笑って暮らせている未来を……」

パラ「一度でいい……見てみたかっただけだ……」

パラ「その可能性が……生まれたのなら……希望が繋がったなのなら……」

パラ「思い残すことは無い…………」


スウウゥゥゥ…………


十代「パラドックス…………!!」

鬼柳「………………」


337 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:38:08.04 ID:4VWn2DEE0


パラ「ただひとつ……心残りがあるとすれば……私は、彼等と同じ所には、逝けないことか……」

パラ「私だけ……破壊しかしていないからな……私だけは……地獄に行くだろう……」

十代「……っ……そんなことねぇよ……! きっと行ける……! あんたの友達のところに……!」

十代「お前だって、『想い』は同じだったんだから! 結果が全てじゃない……」

十代「あっちで、皆と一緒に……笑っていられるはずだ……!!」

十代「お前には、その権利が、あるよ……! 俺は、そう思う!!」

パラ「…………フ、フフ……よくもまぁ……さっきまで、自分の命を奪おうとしていた相手に……」

パラ「ここまで、感情的になれるものだな……」

十代「……うっせぇよ………!」

パラ「…………ありがとう……そして、すまなかった……」

パラ「…………さらば、だ……………」



シュウウゥゥーー…………



鬼柳「………………パラドックス……」

ユベル「…………」








十代「…………行けるさ……逢えるさ…………きっと……」



338 :1 [saga]:2012/06/13(水) 21:41:43.05 ID:4VWn2DEE0


終わりです。


パラさんの独白には>>1の妄想120%で構築されています。

いやでも、元々そんなにキャラ掘り下げられてなかったし、このくらい、許容範囲内……ですよね?


Gちゃんたちを死なせたとき、『つまらぬ一過程』なんていってたけど
他の未来組みのことを考えると、心から本気でそう思ってたとは思えんのだよなぁ。


命削りの宝札は本当は使いたくなかったけど、パラさんの手札が足りなかったためやむなく……
強欲な壺使わせた挙句にこれだよ。

……でも、まぁ、手札渇水して、互いに下級モンスターでちまちま殴りあわせるより、
こう、ドバーン! とドローさせてドギャーーン! とエースモンスター同士で殴りあいまくるほうが
見てて楽しいはずだし、前スレでも普通に天よりの宝札使ってたし、今更もう気にしなくて良いよね!

ね!?


339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/13(水) 21:43:24.61 ID:PQEdVe570
乙乙 不覚にもホロっと来てしまった まあ、パラさんは中の人的に好きになれないけど、ゾーン達が信じだんだから、こういうのもアリだと思う
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/06/13(水) 21:50:24.36 ID:hgaoAQOAO

パラドックスが救われて良かった
他のキャラも救われてほしい
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/06/13(水) 21:52:10.71 ID:oig6DN8Ko
乙!
他の未来組みたいに救いがあってもいいよね!
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/06/13(水) 21:57:17.33 ID:yPlaegOd0

なにこの胸熱なんだこれ熱い、まさかこんな展開になろうとは誰が予測できただろうか

なんでこんなのがデッキに入ってんだよwwwwみたいなピンポイントでニッチなカード使って大量ドローしても面白ければ正義
某所のチラ裏の某SSみたいに開始6Tで天よりの宝札3回とかやっても俺はまったく構わない
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/13(水) 21:57:34.38 ID:Dv9kKz+w0
乙!
やっぱりボス戦は燃えるな!
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/06/13(水) 22:02:21.55 ID:hgaoAQOAO
パラドックスがこのスレの中ボスだとすればラスボスは誰になるんだろ

と言うかオリキャラの黒幕とかいるのか?
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/13(水) 22:29:19.99 ID:AT88Rz/so
乙ー、イリアステルは全体的に偽悪的な感じだしいいと思う
まぁ何回も歴史改変で色んな奴を殺したりもしたのに全然未来変わらないとか悪ぶってなかったらとてもやってられないんだろうな…
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/13(水) 22:44:18.98 ID:db4zsLkL0
>>344
すべては安価で決まると思う

しかし、まだ無印のキャラがでていないな
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/06/14(木) 07:13:35.89 ID:eI9Sidzdo
348 :1 [saga]:2012/06/14(木) 19:55:14.04 ID:P9yZPue40



割と好評のようで、満足……したぜ……!


安価分岐点まで、ほんのちょっとですが、8時半から投下します。



>>344

一応、『黒幕』というか、事の発端、みたいなものは考えてあります。
安価でどうにでも変わるかもしれませんが。
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/06/14(木) 20:11:55.27 ID:Yj2LyGRAO
期待
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 20:16:56.53 ID:Wb/blyhL0
待機
351 :1 [saga]:2012/06/14(木) 20:30:25.18 ID:P9yZPue40


投下します。
352 :1 [saga]:2012/06/14(木) 20:31:36.69 ID:P9yZPue40




十代「………………」

鬼柳「いつまで辛気臭い顔してんだよ。らしくもねぇ」

鬼柳「…………気持ちか分かるが、今は悲しむより、脱出する方法を考えるのが先だ」

十代「……あぁ、そうだな。わかってるよ……わかってる」

十代「パラドックスのためにも、立ち止まってなんていられないしな」

ユベル「そうだよ。元気が無い十代なんて十代じゃないよ?」

ユベル「なんなら、景気付けに鬼柳とデュエルでもしたらどうだい?」

鬼柳「俺かよ」

ユベル「僕は正直、もう疲れたからね」

鬼柳「それは俺にも当てはまるはずなんだが……」

十代「ははは、いいって別に。俺も、今すぐデュエルすんのはさすがにしんどいし」

十代「少し休もう。ある程度体力が回復したら、もう一度出る方法を考えようぜ」

鬼柳「あぁ。しっかし、くたびれたな……体中がギシギシするぜ」

ユベル「ああそうだ。僕が回復魔法を実体化させよう。そうすれば少しは楽になるだろう」

鬼柳「……その回復カードってのは、《天使の生き血》以外なんかあるのか?」

ユベル「そうだね……《治療の神 ディアンケト》とか」

鬼柳「…………やっぱり、いい。この程度、しばらくほっとけば直る」

ユベル「? そうか」

鬼柳(いくら傷が治ると言っても血を飲みたくはないし……ディアンケトは……なんというか、アレだ)


353 :1 [saga]:2012/06/14(木) 20:33:22.46 ID:P9yZPue40


★決闘者雑談中★



十代「あ……そう言えばさ、ずっと気になってたんだけど」

十代「お前やカイトもパラドックスも、デュエルしてるとき、『リリース』とか『アドバンス召喚』って言ってたけど、結局、なんのことだ?」

鬼柳「………………物凄く、今更だな」

ユベル「『リリース』が『生贄』、『アドバンス召喚』が『生贄召喚』……そういうことだろう?」

鬼柳「そうだ。……やっぱり、旧式用語に慣れてるお前らには、馴染まないか?」

十代「いや、かっこいいと思うぜ! まぁ、どっちかって言えばやっぱり、『生贄』のほうがしっくり来る感じではあるけど……」

大徳寺『試しに次から『リリース』って言ってみたらどうかにゃ?』

十代「んーー……どうしようかな」

ユベル「…………十代」

十代「ん?」

ユベル「まただ。誰か来る」

鬼柳「!」

十代「えっ……! ど、どこだ!」

ユベル「ほら、あれだ」




誰? + 3


354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/14(木) 20:33:38.88 ID:uUYgGi9AO
バクラ
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 20:33:44.36 ID:mJ0uEZf+0
不動博士
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/06/14(木) 20:33:47.03 ID:Yj2LyGRAO
改心したパンドラ
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 20:33:53.45 ID:t1EHPfoGo
凡骨
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/14(木) 20:33:56.63 ID:s1OGWVJu0
本田
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/06/14(木) 20:36:06.00 ID:Yj2LyGRAO
駄目なら普通のパンドラで
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 20:37:09.05 ID:t1EHPfoGo
パンドラか 原作じゃ、遊戯戦のあと死んだみたいだけど、実力的にはかなりの物だな
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/14(木) 20:42:14.01 ID:uUYgGi9AO
ブラックマジシャン楽しみ
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/06/14(木) 20:57:30.57 ID:+oSaj2+Go
改心したってあたりがいいな
ぜひ頑張って欲しい
363 :1 [saga]:2012/06/14(木) 21:06:24.28 ID:P9yZPue40


パンドラ「…………一体どこなんだここは……」

パンドラ「さっきから同じところをグルグル回っている気がする……」

パンドラ「いつの間にこんなところに迷いこんだのだ……確か、私は……」

パンドラ「……そうだ……いつものように、サーカスで自分の出番を終えた後……」

パンダラ「軽く睡眠をとろうと思って、控え室にいたはず……」

パンドラ「それが……どうして……?」




十代「……な、なんだ? 変わった格好してるなぁ」

鬼柳「あぁ……まるで手品師だが……」

大徳寺『あの感じじゃ、彼も知らぬ間に迷いこんだ人間で間違いなそうだにゃ……』

十代「あっ……やべぇユベル! 実体化を解除しろ!」

ユベル「おっと、忘れてたよ」


スゥ……



パンドラ「……! 人……!?」

十代「えっと、あんた、大丈夫か? 俺たち、気づいたらこの森にいて……」

十代「ここから出る方法を探してるところなんだけど……」

パンドラ「なんと……そうですか、君たちも私と同じ……」

鬼柳「俺は鬼柳京介。こっちは遊城十代」

パンドラ「これはご丁寧に……私は、奇術師のパンドラです」

鬼柳「そうか。……俺は兎も角、十代の名前を聞いて、思い当たることは無いか?」

パンドラ「?……『ユウキジュウダイ』……いや、とくには……」

鬼柳「そうか……」

鬼柳(ひょっとすると、十代の時代より、さらに昔の人間かもしれないな……)

364 :1 [saga]:2012/06/14(木) 21:08:58.11 ID:P9yZPue40


パンドラ「ここが何なのかは……君たちも、わからないので……?」

十代「あぁ。残念ながら……」

パンドラ「……そうですか……これは、困ったなぁ……まだ次の公演もあると言うのに……」

十代「公演?」

パンドラ「……あぁ、私、しがない手品師をやっておりまして。昔はそれなりに名の売れたマジシャンだったのですが」

パンドラ「今は小さなサーカスで、下っ端として働いています」

十代「ほ、ほんとに手品師だったのか! へぇーすげぇなぁ……」

十代「やっぱり、トランプ使ったり、脱出マジックやったりするのか?」

パンドラ「っ…………えぇ、まぁ」

大徳寺(……? 顔は仮面に隠れてるけど、今一瞬、悲しそうな目を……どうしたのかにゃ……)

十代「おおーー! いいなぁ! なぁなぁ、ちょっとなんかやってみてくれないか?」

十代「簡単なのでいいからさ!」

パンドラ「い、今ですか?」

鬼柳「おい十代……この非常時にのんきに手品なんて見てる場合かよ。この人も困ってんだろ」

十代「えぇーー……やっぱ、駄目か?」

パンドラ「そうですねぇ……今は、手持ちが無いようで…………ん……?」

鬼柳「……どうした?」

パンドラ「…………持っていた覚えは無かったのですが……デッキがあります……」

パンドラ「デュエルモンスターズの……」

十代「!! デッキ!!」

鬼柳「げ……」

十代「なぁおじさん!! 手品はいいから代わりに俺とデュエルしようぜ!!」

パンドラ「デュ、デュエルですか……手品よりも食いつきがいいような気がするのですが……」

ユベル『……しんどいからしばらくデュエルはしないんじゃなかったのかい?』

十代「そんなこともう忘れたぜ!」

鬼柳「……スイッチ入っちまったらしいな、十代……」

パンドラ「……あの、私は一体どうすれば……」

鬼柳「……こんな時にすまないが……ちょっと相手してやってくれないか?」

鬼柳「一回やれば収まるはずだからよ」

パンドラ「は、はぁ……」

十代「よーーーーっし行くぜ!!」







「「 デ ュ エ ル ! ! 」」



365 :1 [saga]:2012/06/14(木) 21:11:48.94 ID:P9yZPue40
ここまでです。


まさかのパンドラ。これは予想外だった。

覚えてる限りでやってみますが、改心した後っていうと、口調こんなんでいいのかしら?

366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 21:12:47.65 ID:t1EHPfoGo
乙 改心したパンドラか・・・綺麗な子安でイメージすればいいんじゃないかな!
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/06/14(木) 21:13:37.67 ID:j3zT0zfT0
パンドラさんなんて直接破壊系カードと黒魔族復活の棺と南瓜のモンスターしか記憶にないんだが
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 21:13:55.62 ID:VvYO1KxIO
綺麗なパンドラとか純粋な『ブラックマジシャン』じゃないですかー!
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/06/14(木) 21:15:22.66 ID:Yj2LyGRAO
乙!
本当にやってくれるとは……
口調はだいたいそんな感じだと思います
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/14(木) 21:20:10.41 ID:uUYgGi9AO

十代「こいつ・・・・・・斎王と声が似ている・・・・・・?」
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/14(木) 21:38:26.75 ID:s1OGWVJu0
>>370
パンドラが絶対運命力で初手からブラマジ3体引いてくるわけか……
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/14(木) 21:42:13.07 ID:t1EHPfoGo
>>371
ただの手札事故じゃねーかwwwwwwww
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/06/15(金) 00:19:04.02 ID:bHrvk8LO0
イカサマが無くなった代わりに運命力を得たパンドラだと……?
って、結局やってることはどっちもチートドローで変わらねぇwwww

王様じゃないとはいえ、ネオスVSブラマジはやっぱ熱く感じる
どっちも専用サポート多い対決になるな
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/15(金) 06:25:58.11 ID:siwiyO+AO
カーテン(笑)
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/06/16(土) 21:46:57.67 ID:mh1g7c/AO
パンドラってことはやっぱり三期以前とかの古いカードばっかり使うのかな
なんにせよ楽しみだ
376 : [sage]:2012/06/21(木) 19:11:02.96 ID:b64hXvEY0

こんばんは>>1デース。

9時からパンドラ戦Aパートを投下しマース。


>>375

最初はそう思ったんだけど、一瞬でパンドラがライフ0にされるビジョンが浮かんだので、
【魔翌力カウンター】よりの【マジックデッキ】みたいになりました。
377 : [saga]:2012/06/21(木) 19:12:50.79 ID:b64hXvEY0

sageになってた
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/06/21(木) 20:35:52.16 ID:1XvSDYbT0
デュエル・スタンバイ!

黒魔族復活の棺って強いと思うんだ、TF3だと弱体化してたけど
379 : [saga]:2012/06/21(木) 21:00:29.19 ID:b64hXvEY0

投下します
380 : [saga]:2012/06/21(木) 21:01:25.62 ID:b64hXvEY0



※ D U E L ※




TURN−1



十代「行くぜパンドラ! 俺のターン、ドロー!」


十代「おっ! よし……俺は手札から永続魔法、《強欲なカケラ》を発動!」

鬼柳「カイトに貰ったカードか……」

十代「自分が通常のドローをするびに、このカードに『強欲カウンター』を置く!」

十代「そしてカウンターが2つ乗ったこのカードを墓地に送ることで、俺はカードを2枚ドローできる!」

パンドラ「《強欲なカケラ》……効果は《強欲な壺》の下位互換ですね」

十代「手札から《E・HERO スパークマン》(ATK 1600)を召喚!」


スパーク「フンッ! ハアァ!」


パンドラ「『ヒーロー』……? 初めて見るカードだ……」

十代「カードを1枚伏せてターンエンドだ!」



十代 LP 4000 手札 3

モンスター

《E・HERO スパークマン》(ATK 1600)

魔法・罠

《強欲なカケラ》(永続魔法)

伏せ1枚


381 : [saga]:2012/06/21(木) 21:02:37.40 ID:b64hXvEY0


TURN−2



パンドラ「……私のターン、ドロー」


パンドラ「……私はモンスターを裏守備で場にセット」

パンドラ「カードを1枚伏せて、ターンエンドです……」

鬼柳「最初は手堅く様子見か……」



パンドラ LP 4000 手札 2

モンスター

−裏守備−

魔法・罠

伏せ1枚




TURN−3



十代「攻めてこないのか? だったらこっちから行くぜー!?」

十代「俺のターンドロー!」

十代「!」



十代 LP 4000 手札 4

モンスター

《E・HERO スパークマン》(ATK 1600)

魔法・罠

《強欲なカケラ》

伏せ1枚



十代「この瞬間《強欲なカケラ》に強欲カウンターが1つ置かれる!」


《強欲なカケラ》(強欲カウンター 0 → 1)


十代「俺は手札から魔法カード、《E−エマージェンシーコール》を発動!」

十代「自分のデッキから、『E・HERO』と名の付くモンスター1体を手札に加える!」

十代「俺は《E・HERO フェザーマン》を手札に加えて、そのまま召喚だ!」

十代「出ろ! 《E・HERO フェザーマン》(ATK 1000)!!」


フェザーマン「フゥン……!」


382 : [saga]:2012/06/21(木) 21:03:51.56 ID:b64hXvEY0


パンドラ(攻撃力1000……いけるか……)

十代「バトルだ! 《E・HERO スパークマン》(ATK 1600)でセットモンスターに攻撃!」

十代「スパークフラッシュ!!」



バチバチバチバチッッ!!


――クルリ!


キラトマ「ケケケケケ!!」


十代「ッ! これは……!」



バリイィィィンッ!



パンドラ「私のセットモンスターは《キラー・トマト》(DEF 1100)……このカードが戦闘によって破壊された時」

パンドラ「デッキから、攻撃力1500以下の闇属性モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚します……」

パンドラ「私はデッキから、《ダークフレーム》(ATK 1500)を特殊召喚!」



ユベル『《キラー・トマト》からの《ダークフレーム》……僕と同じ、闇属性が多いデッキかな』

大徳寺『《ダークフレーム》……あのカードの効果は、確か……』



十代「攻撃力1500か……フェザーマンじゃ駄目だな。俺はカードを1枚セットしてターンエンドだぜ!」



十代 LP 4000 手札 2

モンスター

《E・HERO スパークマン》(ATK 1600)
《E・HERO フェザーマン》(ATK 1000)

魔法・罠

《強欲なカケラ》(永続魔法)

伏せ2枚


383 : [saga]:2012/06/21(木) 21:05:54.43 ID:b64hXvEY0


TURN−4



パンドラ「私のターン……ドロー!」



パンドラ LP 4000 手札 5

モンスター

《ダークフレーム》(ATK 1500)

魔法・罠

伏せ1枚



パンドラ「!………………」

十代「? どうした?」

パンドラ「…………いえ、なんでもありません」

パンドラ「……私は、《ダークフレーム》の効果を使います」

十代「!」

パンドラ「このカードは、闇属性の通常モンスターを生贄召喚する場合、2体分の生贄素材とすることができる!」

十代「! 2体分……!」

鬼柳「いきなり最上級モンスターを召喚する気か……!」



パンドラ「《ダークフレーム》を2体分の生贄として捧げ……」




パンドラ「現れよ……《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)!!」

十代「えっ……!?」


ギュオオオオォォ……!

ザンッッ!!

ブラマジ「……フフフ…………!」


鬼柳「ぶ、《ブラック・マジシャン》だと!?」


ユベル『これは……ちょっと驚いたな。《コスモクイーン》あたりが来るかと思ったら……』

大徳寺『でも、私たちが知ってる《ブラック・マジシャン》と、ちょっと雰囲気が違うにゃ?』

ユベル『絵違いカードって奴だろう。こっちのは色黒で装束が赤いね』


384 : [saga]:2012/06/21(木) 21:07:38.93 ID:b64hXvEY0



十代「《ブラック・マジシャン》……!! 遊戯さんと同じカードを使うのか……!」

パンドラ「! ……君、武藤遊戯を知っているのですか……?」

十代「そういうあんたも? へへ、遊戯さんは俺の恩人で、憧れの人なんだ!」

パンドラ「そうですか……」

十代「パンドラも遊戯さんを知ってるってことは、デュエルしたことがあるのか?」

パンドラ「……えぇ、一度だけ」

十代「あっ! ひょっとして、そのときのデュエルの影響で《ブラック・マジシャン》を使い始めたとか!?」

パンドラ「いえ、私は初めから彼と同じ《ブラックマジシャン》使いでして……」

パンドラ「彼と戦ったときは、『本物のブラック・マジシャン使いは私だ!』……なんて、言ったりもしましたね……」

十代「へぇー! ブラック・マジシャン同士の対決かー……いいなぁーそれ! 見てみたかったなぁそのデュエル!」

パンドラ「見てみたかった……?」

十代「だって、ブラック・マジシャン使い対ブラックマジシャン使いのデュエルなんて、そうそう拝めるモンじゃないだろ?」

十代「今あんたの話聞くまで考えたことすらなかたぜ! すっげぇわくわくする話じゃないか!」

パンドラ「…………君が想像しているような、綺麗なものではありませんでしたよ……」

十代「え?」

パンドラ「……デュエルを続行しますよ。私は《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)で」

パンドラ「《E・HERO スパークマン》(ATK 1600)を攻撃!」

パンドラ「『黒・魔・導』!!」


ブラマジ「ウォオォォ……! ハアアァ!!」


バシュウウウゥーーッ!!


十代「させないぜ! 罠発動! 《ヒーローバリア》!!」

パンドラ「む……」

十代「自分の場に『E・HERO』と名の付くモンスターが存する場合、相手モンスターの攻撃を」

十代「1度だけ無効にする!」


ギュウオオォォォ!!

ガキュウゥンッ!


ブラマジ「…………」


パンドラ「かわされましたか……私はカードを1枚伏せて、ターンエンドです」



パンドラ LP 4000 手札 3

モンスター

《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)

魔法・罠

伏せ2枚


385 : [saga]:2012/06/21(木) 21:08:36.75 ID:b64hXvEY0


TURN−5



十代「《ブラック・マジシャン》……相手にとって不測は無いぜ! 俺のターンドロー!」



十代 LP 4000 手札 3

モンスター

《E・HERO スパークマン》(ATK 1600)
《E・HERO フェザーマン》(ATK 1000)

魔法・罠

《強欲なカケラ》(永続魔法)

伏せ1枚



十代「通常のドローをしたことで、《強欲なカケラ》にカウンターが置かれるぜ!」


《強欲なカケラ》(強欲カウンター 1 → 2)


十代「そしてこのカードを墓地へ送ることで、デッキからカードを2枚ドロー!!」


十代「来た! 俺は手札から魔法カード《融合》を発動!」

パンドラ「! 《融合》……!」

十代「場の《E・HERO スパークマン》と、手札の《E・HERO クレイマン》を融合!」

十代「融合召喚!! 出でよ、《E・HERO サンダー・ジャイアント》(ATK 2400)!!」


ジャイアント「ウォオオオオゥッ!!」ビリビリ


386 : [saga]:2012/06/21(木) 21:09:45.23 ID:b64hXvEY0


パンドラ「……攻撃力2400ですか……なかなかの数値ですが、私の《ブラック・マジシャン》の攻撃力には」

パンドラ「惜しくも100ポイント届かない……倒すことは不可能ですよ」

十代「いいや! 俺はさらに、魔法カード、《H−ヒートハート》を発動するぜ!」

パンドラ「ヒートハート……?」

十代「このカードは、場のモンスター1体の攻撃力を、エンドフェイズ時まで500ポイントアップさせる!」

パンドラ「!」

十代「これで《E・HERO サンダージャイアント》の攻撃力を上げる!!」


《E・HERO サンダージャイアント》(ATK 2400 → 2900)


パンドラ「《ブラック・マジシャン》を上回りましたか……!」

十代「そしてモンスター効果発動!」

パンドラ「!! モンスター効果……!?」

鬼柳「これは……」


ユベル『行くかな、ダイレクトアタックの大ダメージ……』

十代「手札を1枚捨てることで!」

十代「相手の場に存在する、『このカードの攻撃力よりも、元々の攻撃力が低い相手モンスター1体』を破壊する!」

パンドラ「! 自身よりも攻撃力が低いモンスター……! 私の《ブラックマ・ジシャン》は、攻撃力が2500……」

パンドラ「対して《E・HERO サンダージャイアント》は2900……」

パンドラ「《H−ヒートハート》はバトルの破壊が目的ではなく、サンダージャイアントの効果を発動するための布石だったか……!」

十代「行けぇっ! 『ヴェイパー・スパーク』ッ!!」


バリバリバリバリ!!

バシュウウウゥーーッ!!


387 : [saga]:2012/06/21(木) 21:10:31.84 ID:b64hXvEY0


パンドラ「……しかし、私の《ブラック・マジシャン》をただで破壊させはしません!」

パンドラ「速攻魔法! 《ディメンション・マジック》!」

十代「うおっ!?」

パンドラ「自分の場に魔法使い族が存在する場合、モンスター1体を生贄に捧げることで……」

パンドラ「手札から別の魔法使い族を特殊召喚します!」

鬼柳「これは……サクリファイス・エスケープ!」

パンドラ「私はサンダージャイアントの対象となった《ブラック・マジシャン》を……生贄とし……!!」

パンドラ「…………」チラリ



ブラマジ「…………」



パンドラ(……すまない……)

パンドラ「手札から、《熟練の黒魔術師》(ATK 1900)を特殊召喚!」


熟練「フォオオ……!」


パンドラ「対象を失ったサンダージャイアントの効果は、空振りに終わった……」

大徳寺『これで《ブラック・マジシャン》は消えたけど……!』

ユベル『あれにはもう1つの効果がある!』

パンドラ「そして《ディメンション・マジック》のもうひとつの効果を発動!」

パンドラ「特殊召喚した後、場のモンスター1体を破壊できる!」

パンドラ「《E・HERO サンダージャイアント》を破壊!!」


ギイイィィィィィ……バタンッ!

ドガアアァァンッ!!


十代「サンダージャイアント!! ……やるな……!」

十代「俺は、《E・HERO フェザーマン》(DEF 1000)を守備表示にし、カードを1枚伏せてターンエンド!」



十代 LP 4000 手札 2 

モンスター

《E・HERO フェザーマン》(DEF 1000)

魔法・罠

伏せ2枚


388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/21(木) 21:12:27.98 ID:a64Wf29so
モンスターをリスペクトするパンドラか
389 : [saga]:2012/06/21(木) 21:12:40.06 ID:b64hXvEY0


ユベル『あいつ中々やるね……十代の攻撃をかわして逆にモンスターを破壊してくるとは』

大徳寺『これで十代君の場には攻守1000のフェザーマンだけ……」

大徳寺『次のターンでダイレクトアタックを受ける可能性大にゃ……!』



TURN−6



パンドラ「私のターン、ドロー!」



パンドラ LP 4000 手札 3

モンスター

《熟練の黒魔術師》(ATK 1900)

魔法・罠

伏せ1枚



パンドラ「手札から魔法発動、 《魔力掌握》!」

パンドラ「フィールド上に存在する、『魔力カウンターを置くことができる』カードに、魔力カウンターを1つ置く……」

パンドラ「《熟練の黒魔術師》にカウンターを置きます!」


《熟練の黒魔術師》(魔力カウンター 0 → 1)


パンドラ「その後、デッキから《魔力掌握》を手札に……《魔力掌握》は、1ターンに1枚しか発動できません」

十代「まてよ……《熟練の黒魔術師》って確か!」

鬼柳「魔法が発動するたびにカウンターが置かれる!」

パンドラ「そう……《熟練の黒魔術師》は、自分、または相手が魔法カードを発動するたび」

パンドラ「自身に魔力カウンターを置く効果がある。 《魔力掌握》の発動によって、カウンターが置かれます!」


《熟練の黒魔術師》(魔力カウンター 1 → 2)


鬼柳「一気にカウンターが2つに……!」

パンドラ「まだですよ」

十代「ッ!」

パンドラ「私は永続罠、《漆黒のパワーストーン》を発動!」

パンドラ「発動後、このカードに魔力カウンターを3つ置く」


《漆黒のパワーストーン》(魔力カウンター 0 → 3)


390 : [saga]:2012/06/21(木) 21:13:44.06 ID:b64hXvEY0


パンドラ「自分のターンに1度、このカードに置かれた魔力カウンター1つを取り除くことで」

パンドラ「このカード以外の、『魔力カウンターを置けるカード』にカウンターを置きます!」

十代「な……! ってことは……!!」

パンドラ「《漆黒のパワーストーン》のカウンターを1つ取り除き、《熟練の黒魔術師》にカウンターを!」


《漆黒のパワーストーン》(魔力カウンター 3 → 2)
《熟練の黒魔術師》(魔力カウンター 2 → 3)


鬼柳「1ターンでカウンター全部を溜めやがった!」


ユベル『これで……また呼び出せることになった』

大徳寺『あわわわ! やばいにゃ十代君!!』


パンドラ「《熟練の黒魔術師》の効果発動。カウンターが3つ置かれたこのカードを生贄とすることで」

パンドラ「デッキ・手札・墓地から、《ブラック・マジシャン》1体を特殊召喚する!」

十代「う……墓地から復活させるのか!」







パンドラ「私は、デッキから2体目の《ブラックマ・ジシャン》(ATK 2500)を特殊召喚します!!」

十代「!? 何だって!?」

鬼柳「に、2体目だとォ!?」



ブラマジ「ククク……!」



十代「《ブラック・マジシャン》は、1体だけじゃ無かったのか……!!」

パンドラ「私のデッキには、3体の《ブラック・マジシャン》が存在します」

十代「さ、3体ぃ!?」

パンドラ「デッキにはまだもう1体の《ブラック・マジシャン》が眠っている……」

パンドラ「この《ブラック・マジシャン》が倒されても、最後の1体で迎え撃ちましょう」

十代「まじかよ……! 遊戯さんですら1体しか持ってないはずなのに……」

パンドラ「私はこのターン、まだ通常召喚を行っていません」

パンドラ「手札から《魔導騎士 ディフェンダー》(ATK 1600)を召喚!」


ディフェンダー「フンッ……!」ジャキン


パンドラ「このカードが召喚に成功したとき、このカードに魔力カウンターを置きます……」

鬼柳「また魔力カウンターか……こいつのデッキは……」


ユベル『カウンター寄りの【ブラック・マジシャン】と言ったところ、かな?』

大徳寺『【魔力カウンター】と【ブラック・マジシャン】……」

大徳寺『決まればかなり強力なデッキだにゃ……!』


391 : [saga]:2012/06/21(木) 21:16:14.21 ID:b64hXvEY0


パンドラ「バトル! 《魔導騎士ディンフェンダー》(ATK 1600)で《E・HERO フェザーマン》(DEF 1000)を攻撃!」


ディフェンダー「ムォオオオォッ! 」

ドギャアァッ!

フェザー「う、オオオォ……!!」

ズドオオォォン!!


パンドラ「フェザーマン撃破!」

十代「ぐ……! だがこの瞬間罠カード発動!」

パンドラ「! このタイミングで……?」

十代「《N・シグナル(アニメオリジナル)》!!」

十代「自分フィールド上のモンスターが、戦闘、またはカードの効果で破壊され、墓地へ送られた時に発動できる!」

十代「自分のデッキ・手札から、『N』と名の付いたモンスター1体を特殊召喚する!」

パンドラ「『ねおすぺーしあん』……!? また私の知らないカード……」

鬼柳(『N』……まだそんな聞いたことなのないカードを……)

十代「俺はデッキから、《N・グローモス》(DEF 900)を特殊召喚だッ!」


グロモス「フンッ!」


パンドラ「…………守備力900? その程度なら《ブラック・マジシャン》でどうとでも――」

十代「いいぜ……かかってこいよ!」

パンドラ「……それならば、《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)で《N・クローモス》(DEF 900)を攻撃!」


グルグルグル……ビシィッ!

ブラマジ「ハアァッ!!」


十代「この瞬間《N・グローモス》の効果発動!!」

パンドラ「何……!?」


392 : [saga]:2012/06/21(木) 21:16:46.06 ID:b64hXvEY0


十代「グローモスがバトルを行う場合、相手はカードを1枚ドローする! ドローしたカードをお互いに確認し」

十代「そのカードの種類によって、このカードは効果を発動する!」

十代「さぁ、カードをドローしな!」

パンドラ「……ドロー。……私が引いたのは、モンスターカードの《見習い魔術師》です」

十代「よし! ドローしたカードがモンスターカードだった場合、このターンのバトルフェイズを終了させる!」


ブラマジ「……チッ……」


パンドラ「バトルの強制終了とは……。仕方ありません……私はカードを1枚伏せて、ターンエンドです」



パンドラ LP 4000 手札 2

モンスター

《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)
《魔導騎士 ディフェンダー》(ATK 1600)

魔法・罠

《漆黒のパワースローン》(永続罠)

伏せ2枚


393 : [saga]:2012/06/21(木) 21:17:58.13 ID:b64hXvEY0


TURN−7



十代「俺のターン、ドロー!」



十代 LP 4000 手札 2

モンスター

《N・グローモス》(DEF 900)

魔法・罠

伏せ1枚



十代「……リバースカードオープン! 速攻魔法、《手札段札》!」

パンドラ「!!」

十代「互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送り、カードを2枚ドローする!」

パンドラ「手札交換のカード……」

パンドラ(…………あの時を思い出してしまうな……)

パンドラ「……手札を、2枚墓地へ送り……」

十代「2枚ドロー!」

十代「……手札の魔法カード発動! 《NEX》!!」

十代「自分の場の『N』と名の付いたモンスター1体を墓地へ送り、」

十代「墓地へ送ったカードと同名カード扱いのレベル4以下のモンスター1体を融合デッキから特殊召喚する!」

パンドラ「融合デッキから、同名扱い……? いったい……」

十代「俺は《N・グローモス》を墓地に送り!」



十代「現れろ! 《N・ティンクル・モス》(ATK 500)!!」


ティンクル「ハアッ!」


鬼柳「グローモスが……!? これは、『進化』したのか!」

パンドラ(…………攻撃力はたったの500……しかし……)

パンドラ(わざわざ進化させたモンスターが、ただの低ステータスモンスターというわけでもないだろう)

パンドラ(恐らくは効果のほうが強化されているはず……)


394 : [saga]:2012/06/21(木) 21:19:03.76 ID:b64hXvEY0


十代「さらに手札から《N・フレア・スカラベ》(ATK 500)を通常召喚!」


スカラベ「フゥンッ……!」


十代「《N・フレア・スカラベ》効果発動! 『フレイミング・イリュージョン』!!」


スカラベ「オオォォォオォ……!!」


十代「こいつは、相手の場の魔法・罠カード1枚につき、400ポイント攻撃力がアップする!」

パンドラ「私の……!? 今私の場には《漆黒のパワーストーン》と2枚の伏せカードが……!」

十代「つまり3枚! よって1200ポイントアップだぜ!」


《N・フレア・スカラベ》(ATK 500 → 1700)


パンドラ「《魔導騎士 ディフェンダー》(ATK 1600)を上回ったか……!」

十代「バトル! 《魔導騎士 ディフェンダー》(ATK 1600)に《N・フレアスカラベ》(ATK 1700)で攻撃!」

十代「『フレイム・バレット』ォッ!!」


ボゴオオォォォッ!!


パンドラ「っ……! 《魔導騎士 ディフェンダー》の効果発動!」

パンドラ「私のフィールド上の魔力カウンターを1つ取り除くことで、」

パンドラ「このターン、私の魔法使い族モンスターの破壊を、1度だけ無効にできます!」

パンドラ「《魔導騎士 ディフェンダー》に置かれた魔力カウンターを取り除き、ディフェンダーの破壊を免れる!」


《魔導騎士 ディフェンダー》(魔力カウンター 1 → 0)


十代「だがダメージは受けてもらうぜッ!」

パンドラ「っつ……!」



パンドラ LP 4000 → 3900



鬼柳「先にダメージを受けたのは、パンドラの方か……」


395 : [saga]:2012/06/21(木) 21:20:07.04 ID:b64hXvEY0


十代「続けて《N・ティンクル・モス》(ATK 500)で《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)に攻撃!」

パンドラ(自分から攻撃……!? また私にドローさせて効果を……!)

十代「《N・ティンクル・モス》の効果発動! このカードがバトルを行う場合、自分はカードを1枚ドローし!」

十代「ドローしたカードの種類で、それぞれの効果を発動!」

パンドラ「! 自分がドロー……成る程、強化されたのはそっちでしたか……」

十代「俺はカードをドロー! …………よっしゃ! 引いたカードは《スペーシア・ギフト》! 魔法カードだ!」

十代「これによりティンクル・モスの効果発動! このターンティンクル・モスは、相手に直接攻撃できる!」

パンドラ「!!」

十代「行け! 《N・ティンクル・モス》(ATK 500)!」

十代「『ティンクル・フラッシュ』ッ!!」


ティンクル「フ……! ハアァッ!」


ギュオオォッ!


パンドラ「くっ…………!!」


パンドラ LP 3900 → 3400



大徳寺『やった! 攻撃が入ったにゃ!』

ユベル『合計600ぽっちだけどね。でもまぁ、ティンクル・モスが出てきたし、うまくドロー効果を使えれば』

ユベル『さらに畳みかけることができるな』 



十代「俺はバトルを終了し、メインフェイズ2に移行して、ティンクル・モスの効果でドローした《スペーシア・ギフト》を発動!」

十代「自分の場の『N』と名の付くモンスター1体につき1枚、デッキからカードをドローする!」

十代「俺の場には《N・ティンクル・モス》と《N・フレア・スカラベ》の2体の『N』がいる!」

十代「よってカードを2枚ドローだッ!」

十代「よし! さらに《強欲な壺》発動! デッキからカードを2枚ドローする!」

鬼柳「お前もかよ!!」

十代「え?」

鬼柳「……いや、何でもない……続けてくれ」

十代「? まぁ、いいや…………うん、これなら……!」

十代「俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」



十代 LP 4000 手札 1

モンスター

《N・ティンクル・モス》(ATK 500)
《N・フレア・スカラベ》(ATK 1700)

魔法・罠

伏せ2枚


396 : [saga]:2012/06/21(木) 21:21:06.97 ID:b64hXvEY0


TURN−8



パンドラ「私のターン、ドロー」



パンドラ LP 3400 手札 3

モンスター

《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)
《魔導騎士ディフェンター》(ATK 1600)

魔法・罠

《漆黒のパワーストーン》(永続罠)

伏せ2枚



パンドラ「……私は、《魔導騎士ディフェンダー》を生贄にし、《魔法の操り人形》(ATK 2000)を召喚!」


シュルルルルル……

ギギギ……コキッ……ギリギリ……


人形「キ……キキ……」



大徳寺『うわ、上級モンスターにゃ!』

ユベル『攻撃力2000か……』


パンドラ「私はさらに手札から、《強欲な壺》を発動。デッキからカードを2枚ドローします」

鬼柳(またか)

パンドラ「この瞬間《魔法の操り人形》の効果発動!」

パンドラ「自分、または相手が魔法カードを発動する度、このカードに魔力カウンターを置く……」


《魔法の操り人形》(魔力カウンター 0 → 1)


パンドラ「そして、このカードに置かれた魔力カウンター1つにつき、このカードの攻撃力は200ポイントアップします」


《魔法の操り人形》(ATK 2000 → 2200)


十代「攻撃力が上がった……!」

397 : [saga]:2012/06/21(木) 21:22:19.96 ID:b64hXvEY0


パンドラ「さらに《パワーストーン》の効果発動。このカードの魔力カウンターを1つ取り除き」

パンドラ「《魔法の操り人形》にカウンターを置きます!」


《漆黒のパワーストーン》(魔力カウンター 2 → 1)
《魔法の操り人形》(魔力カウンター 1 → 2)


パンドラ「そして、《魔法の操り人形》のもう1つの効果を発動!」

十代「もう1つの効果?」

パンドラ「このカードに乗っている魔力カウンターを2つ取り除くことで、場のモンスター1体を破壊する!」

十代「う……!?」

パンドラ「この効果で、《N・ティンクル・モス》を破壊します!」

十代「そんなことさせないぜ!! 速攻魔法発動! 《我が身を盾に》!!」

パンドラ「何……!?」

十代「うっ、ぐ……! ライフを1500ポイント支払うことで……!」

十代「相手が発動した、『フィールド上のモンスターを破壊する効果』を持つカードの発動を無効にし、破壊する!!」



十代 LP 4000 → 2500



十代「ちょっと高いコストだけど……! これで、破壊されるのは《魔法の操り人形》の方だぜ!!」



人形「キキ……! キ、キギ、ギギギギ……!!」

バギョンッ……!



パンドラ「……まさか……自分のライフを犠牲にモンスターを守るとは……!」

パンドラ「しかし、私にはまだ《ブラック・マジシャン》が残っている……」

パンドラ「バトル! 《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)で《N・フレア・スカラベ》(ATK 1300)に攻撃!」



ブラマジ「ハアアァッ!!」




十代「それを待ってたぜ!!」

パンドラ「……!?」


398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/21(木) 21:22:50.56 ID:z4yRtTK50
この際、天より宝札(アニメ版)を出していいよ。
一応、このスレの他の住人に聞いとく必要があるが・・・・
399 : [saga]:2012/06/21(木) 21:23:31.43 ID:b64hXvEY0



十代「罠カード発動! 《立ちはだかる強敵》!!」



ユベル『お……これはうまいね』

大徳寺『攻撃対象を自分で選択する罠にゃ!』


十代「このカードは、相手の攻撃宣言時に発動される! このターン、相手は俺が選択したモンスターしか攻撃できず!」

十代「全ての攻撃表示モンスターで選択したモンスターに攻撃しなければならない!」

パンドラ「! そうか……君の狙いは……!」

十代「俺は攻撃する対象を《N・ティンクル・モス》に!」

十代「そして《N・ティンクル・モス》の効果発動! このカードがバトルを行う時、俺はカードをドローして、」

十代「その種類によってカード効果を得る! ドロー!!」




十代「来たーー!! 俺が引いたのは、モンスターカードの《E・HERO ネオス》だ!!」

十代「モンスターを引いた場合、このターンのバトルを終了させるぜ!」

十代「《ブラック・マジシャン》の攻撃は無効だ!」


ブラマジ「………………」イライラ


400 : [saga]:2012/06/21(木) 21:24:44.26 ID:b64hXvEY0



パンドラ「またバトルを無効にされましたか……」

パンドラ「ティンクル・モスに攻撃を誘導して、フレア・スカラベまで守るとは……」

パンドラ「しかし今のコンボは、モンスターを引けなければ成立しなかったはず……」

パンドラ「自分の引きに相当の自信があるようで……」

十代「へへっ、そりゃな。今までどんなときも一緒も居た、俺の大切な仲間だからな!」

十代「俺はいつだって、仲間を信じてるのさッ!」

パンドラ「! …………信じる……『信頼』というやつですか……」

十代「そっ! 信頼だ! 俺たちは、互いに強く結びついてるんだ!」

パンドラ「…………デッキが仲間……デッキを信じる……か」




パンドラ「……羨ましい限りですよ、十代。……私とは大違いだ……」

十代「? …………パンドラ?」

パンドラ「私には……君のように、こんな真っ直ぐなデュエルはできない……」

パンドラ「君が羨ましい……」

パンドラ「……私は、カードを1枚伏せて、ターンエンドです……」


パンドラ LP 3500 手札 2

モンスター

《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)
《魔法の操り人形》(ATK 2200)

魔法・罠

《漆黒の・パワーストーン》

伏せ3枚


401 : [saga]:2012/06/21(木) 21:25:56.80 ID:b64hXvEY0


TURN−9



十代(……パンドラ……なんか、暗い顔してるなぁ……)

十代「どうしたんだ? あんまり楽しくなさそうだけど……やっぱり、迷惑だったか……?」

パンドラ「あぁ、いえ、そうではありません。ただ少し……私にとってデュエルは、あまりその……」

パンドラ「『楽しい』という感覚でできるものでは、ないのですよ」

十代「え……? デュエルが、楽しくないのか?」

パンドラ「……昔、デュエルで、苦い経験をしまして……」

パンドラ「そのときから、デュエルそのものが、なんと言うか、苦手になってしまったんです」

十代「…………苦い経験……?」

パンドラ「真っ直ぐな君達に聞かせられるような話ではありません……」

パンドラ「……すみませんね。空気を悪くしてしまって……どうぞ、続きを」

十代「………………」

パンドラ「大丈夫。デュエルが苦手とは言いましたが、下手というわけではないと自負しておりますので」

パンドラ「君を楽しませる位なら、できるはずですよ」

十代「……俺のターンだ。ドロー!」



十代 LP 2500 手札 3

モンスター

《N・ティンクル・モス》(ATK 500)
《N・フレア・スカラベ》(ATK 1700)

魔法・罠

無し


十代「……墓地の《E・HERO ネクロ・ダークマン》の効果発動!」

十代「このカードが墓地に存在する場合、レベル5以上の『E・HERO』と名の付くモンスターを」

十代「生贄なしで召喚できる!」

パンドラ「……《手札段札》の効果で墓地に送ったのですね……」

十代「さぁ来い!! 《E・HERO ネオス》(ATK 2500)を召喚!!」


ネオス「フウゥゥンッ! トゥアァ!!」


402 : [saga]:2012/06/21(木) 21:26:45.21 ID:b64hXvEY0


十代「パンドラ! これが俺のデッキのエース……《E・HERO ネオス》だ!」

パンドラ「ネオス……か…………真っ直ぐな君によく似合う、太陽のような輝かしさを感じるカードですね……」

十代「そうか? へへっ! でも、ネオスは攻撃力が高いだけじゃないぜ? 本当の力を見せてやる!」

十代「俺は、場の《E・HERO ネオス》と、《N・フレア・スカラベ》をデッキに戻して!」

十代「コンタクト融合ッッ!!」



ネオス「トォウッ!!」

スカラベ「ハアァッ!」

キイィーーーン……!!



パンドラ「こ、コンタクト、融合……!?」


ユベル『来たな。コンタクト融合』

大徳寺『ネオスの真骨頂にゃ!』


鬼柳「こ、これが……十代の言っていた……『融合』を必要としない融合か!」



十代「現れろ!! 《E・HERO フレア・ネオス》(ATK 2500)ッッ!!」



ボゴオオオォォ!!

フレア「うぉおおおおッッ!!」


パンドラ「これは、いったい……!」

十代「コンタクト融合は、フィールド上にいるネオスとネオスペーシアンをデッキに戻すことで行える、特別な融合だ!」

十代「素材となるモンスターをデッキに戻すだけで、融合を必要としない代わりに、」

十代「エンドフェイズに融合デッキに戻ってしまう効果がある……」

十代「だが俺には、それをカバーするカードもある!」

十代「手札からフィールド魔法、《ネオスペース》を発動ッ!!」


パアアァァァァ……!


パンドラ「! なんだ……これは……!?」

鬼柳「……虹……いや……宇宙……?」


十代「フィールド魔法《ネオスペース》は、コンタクト融合モンスターが、エンドフェイズにデッキに戻る効果を」

十代「発動しなくてもよくなる効果がある!」

鬼柳「デメリット回避のフィールド魔法か……!」

十代「さらにこのカードは、場の《E・HERO ネオス》と、それを融合素材とするモンスターの攻撃力を500上げる効果もある!」

十代「よって、《E・HERO フレア・ネオス》の攻撃力が500ポイントアップする!」


《E・HERO フレア・ネオス》(ATK 2500 → 3000)


403 : [saga]:2012/06/21(木) 21:28:00.63 ID:b64hXvEY0


パンドラ「攻撃力3000……! ブルーアイズ並の攻撃力とは……!」

十代「実はそれだけじゃないんだよなぁ!」

十代「《E・HERO フレア・ネオス》は、場に存在する魔法・罠の数だけ、攻撃力が400ポイント上がるのさ!」

パンドラ「!!」

鬼柳「なっ……!! それって、自分のカードも含むのか!?」

十代「そう!! 今場には、パンドラのカードが4枚、そして俺の《ネオスペース》1枚の計5枚!」

十代「よって、攻撃力は2000ポイントアップ!!」


《E・HERO フレア・ネオス》(ATK 3000 → 5000)


パンドラ「攻撃力、5000……!? なんという……!」

十代「まだまだァ! 手札を1枚伏せて、さらに400ポイントアップだぜッ!」


《E・HERO フレア・ネオス》(ATK 5000 → 5400)


十代「行っくぜぇ!! バトル!! 《E・HERO フレア・ネオス》(ATK 5400)でッ」

十代「《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)を攻撃!!」

十代「『バーン・ツー・アッシュ』ッッ!!」


ボッゴオオオオオォォッ!!!


鬼柳「この攻撃が通ったら、パンドラは2900のダメージを受けて残りライフは500!」

鬼柳「そのあとティンクル・モス(ATK 500)の攻撃が通ればそのままゲームエンドだ……!!」


ユベル『ま、そう簡単に行くとは思わないがね』

大徳寺『彼の場には、3枚の伏せカードがあるにゃ!』


パンドラ「……させない……! 罠カードオープン! 《マジカル・シルクハット》!」


シュルルル!

ズラアァッ!


404 : [saga]:2012/06/21(木) 21:29:16.56 ID:b64hXvEY0


十代「な、なんだ……!? 帽子!?」

鬼柳「シルクハットとは……渋いカード使うな……」



パンドラ「このカードは相手のバトルフェイズ中にのみ発動できる」

パンドラ「自分のデッキから、モンスター以外のカード2枚を選択して、そのカードを攻守0のモンスターとして扱い」

パンドラ「自分フィールド上に存在するモンスター1体と合わせてシャッフルし、裏側守備表示でセットします」

パンドラ「私はデッキから、モンスター以外のカード2枚を場に裏側でセットし……」

パンドラ「《ブラック・マジシャン》を裏側表示に……そして、他のカード2枚とシャッフル!」

パンドラ「……この3つのシルクハットの内どれかが《ブラック・マジシャン》です」

パンドラ「当てられますか?」

十代「…………左のカードだ!!」


バリイィィィン……!


パンドラ「残念……そっちはただの罠カードです」

鬼柳「外した……!」

十代「くっそぉ……仕方ねぇ! 《N・ティンクル・モス》(ATK 500)で真ん中のセットモンスターに攻撃!」


ギュオオォッ!


十代「ティンクル・モスがバトルする時、俺はデッキからカードをドローし、ドローしたカードの種類によって違う効果得る!」

十代「ドロー! ……おぉっ!! 俺が引いたのは速攻魔法の《コンタクト・アウト》だ!」

十代「よって《N・ティンクル・モス》はダイレクトアタックできる!」

パンドラ「うぅ…………!」



パンドラ LP 3400 → 2900



十代「そして、ティンクル・モスの効果でドローした速攻魔法《コンタクト・アウト》を発動ッ!!」

パンドラ「ぬ……!?」


405 : [saga]:2012/06/21(木) 21:31:03.08 ID:b64hXvEY0


十代「自分の場の『ネオス』と名の付いた融合モンスター1体を融合デッキに戻し、」

十代「自分のデッキに、素材となるモンスター一組が揃っていれば! その一組を特殊召喚する!!」

鬼柳「これは……コンタクト融合版の《融合解除》か!」

十代「そういうことっ! 俺は《E・HERO フレア・ネオス》の融合を解除し……」

十代「戻ってこい! 《N・フレア・スカラベ》(ATK 500 → 1700)! 《E・HERO ネオス》(ATK 2500)!!」


――――ザザンッ!!


ネオス「ハアアァッ!!」

スカラベ「フンッ……!」


パンドラ「バトルフェイズ中に特殊召喚されたモンスターは……攻撃が可能……!」

十代「追加攻撃だッ! 《E・HERO ネオス》(ATK 2500)で……」

パンドラ(どっちを選ぶ……!?)

十代「……右側のセットモンスターに攻撃!!」

十代「『ラス・オブ・ネオス』ッ!!」

パンドラ(よし!)



ネオス「フゥオオォッ! トォアッッ!!」

グオオォ……!


――ゴギャアンッ!!



パンドラ「……ふぅ……こちらも、《ブラック・マジシャン》ではありませんよ」

十代「うぇ!? また外した! ……って、ちょっと待てよ、それじゃ《ブラック・マジシャン》が隠れてるのは、真ん中!?」


ユベル『最初の位置から動いてなかったということだな』

大徳寺『十代君、見事に引っかかっちゃたのにゃ……」


406 : [saga]:2012/06/21(木) 21:32:40.31 ID:b64hXvEY0


パンドラ「さて、どうします?」

十代「……《ブラック・マジシャン》の守備力は2100……今の《N・フレア・スカラベ》(ATK 1700)じゃ破壊できない……」

十代「俺はバトルを終了して、メインフェイズ! 場のネオスと、フレア・スカラベで、再びコンタクト融合!!」

十代「《E・HERO フレア・ネオス》(ATK 2500)!!」


キイィーーーン……!!


フレア「うぉおおッ!!」


十代「フレア・ネオスの効果により、場の魔法・罠カード1枚につき攻撃力が400ポイントアップ!」

十代「場には5枚のカード、2000ポイントアップだ!」

十代「さらに《ネオスペース》の効果でさらに500ポイントアップ!」


《E・HERO フレア・ネオス》(ATK 2500 → 4500 → 5000)


十代「……俺はこれでターンエンド!」



パンドラ「このエンドフェイズに罠カードを発動します」

十代「! 最初のターンから伏せていたカード……!」

パンドラ「《ゴブリンのやりくり上手》!」

鬼柳「!! そのカードは……!」

パンドラ「このカードは、墓地の同名カードの数+1枚をデッキからドローし、その後手札を1枚デッキの一番下に戻す……」

パンドラ「さらにこの瞬間、速攻魔法《非常食》を発動」

パンドラ「自分の場の魔法・罠カードを任意の枚数墓地へ送ることで、送った枚数1枚につき1000ポイントライフを回復します」

パンドラ「私は《ゴブリンのやりくり上手》を墓地へ送り、ライフを1000回復……」



パンドラ LP 2900 → 3900


407 : [saga]:2012/06/21(木) 21:33:19.34 ID:b64hXvEY0


大徳寺『これは……! 効果処理の問題上、2枚ドローできるにゃ!』

ユベル『いや、4枚だ』

大徳寺『え?』



パンドラ「そして《ゴブリンのやりくり上手》の効果が発動。この効果が発動するとき」

パンドラ「発動したカード自体は既に墓地に送られている……」

パンドラ「これで私の墓地には《ゴブリンのやりくり上手》が3枚……よって4枚ドローし、手札を1枚デッキの一番下に」

十代「え!? い、いつ残りの《ゴブリンのやりくり上手》を――」

鬼柳「……さっきの《マジカル・シルクハット》で持ってきたカードがそれだな?」

十代「あ……!!」

パンドラ「そういうことです。これで私の手札は5枚だ……」

パンドラ「さらに場の魔法・罠が減ったことにより、君のフレア・ネオスの攻撃力もダウンしますよ」


《E・HERO フレア・ネオス》(ATK 5000 → 4200)


十代「……それでもまだ4200だ! 《ブラック・マジシャン》を倒すには十分すぎるぜ!」



十代 LP 2500 手札 0

モンスター

《E・HERO フレア・ネオス》(ATK 5000)
《N・ティンクル・モス》(ATK 500)

魔法・罠

《ネオスペース》(フィールド魔法)

伏せ1枚


408 : [saga]:2012/06/21(木) 21:34:09.96 ID:b64hXvEY0


TURN−10


パンドラ「私のターンです……ドロー」



パンドラ LP 3900 手札 6

モンスター

−裏守備(ブラック・マジシャン)−

魔法・罠

《漆黒のパワーストーン》(永続罠)



パンドラ「……裏守備になっている《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)を反転召喚!」


ブラマジ「ハァッ!」


パンドラ「さらに手札から《マジカル・コンダクター》(ATK 1700)を通常召喚……」


コンダク「はあぁ……!」


パンドラ「そして手札から魔法カード、《黒・魔・導》を発動!」

十代「げぇっ!?」

鬼柳「《黒・魔・導》!! やばいぞ……!」

パンドラ「このカードは《ブラック・マジシャン》専用のカード……私の場に《ブラック・マジシャン》が存在する場合にのみ発動できる」

パンドラ「相手の魔法・罠カードを…………全て破壊する!」


ブラマジ「おおおぉぉ……!! ハアアァッ!!」


十代「チェーンして罠カード発動! 《和睦の使者》!」

十代「このターン、俺は戦闘ダメージを受けず、モンスターも戦闘によっては破壊されなくなる!」


ズガガガアアァァンッッ!!


パンドラ「《和睦の使者》か……しかしこれで《ネオスペース》は消えた……」

パンドラ「どっちみち、フレア・ネオスはこのターンのエンドフェイズ時に融合デッキに戻る……」


《E・HERO フレア・ネオス》(ATK 4200 → 3400 → 2900)


409 : [saga]:2012/06/21(木) 21:35:06.79 ID:b64hXvEY0


パンドラ「さらにこの瞬間、《マジカル・コンダクター》(ATK 2500)の効果が発動!」

パンドラ「魔法カードが発動される度に、このカードに『魔力カウンター』を2つ置く……」


《マジカル・コンダクター》(魔力カウンター 0 → 2)


鬼柳「また魔力カウンター……!」


ユベル『しかも今度は魔法が発動されるたびに一気に2つと来た……』

大徳寺『魔力カウンターが置けるカードってことは……!』


パンドラ「《漆黒のパワーストーン》の効果! カウンター1つを取り除き、他のカードにカウンターを置く……」

パンドラ「私は《マジカル・コンダクター》にカウンターを置きます」


《漆黒のパワーストーン》(魔力カウンター 1 → 0)
《マジカル・コンダクター》(魔力カウンター 2 → 3)


パンドラ「《漆黒のパワーストーン》は、乗っているカウンターがすべて無くなった時、破壊される……」


バリンッ……!


パンドラ「さらに《ブラック・マジシャン》専用の魔法カード、《千本ナイフ》を発動!」

十代「うわっ!?」

パンドラ「フィールドに存在するモンスター1体を破壊する!」

パンドラ「《N・ティンクル・モス》を破壊!」


ブラマジ「…………フンッ!!」ビシュッ!


ズバババババババッッ!!


ティンクル「く、ああああ……!!」


バギイイィン……!!


十代「ううぅ……! ティンクル・モス……!!」

鬼柳「バトルで破壊できずとも、効果破壊は通る……!」



ユベル『……やはり強い……さすが《ブラック・マジシャン》を扱うだけのことはある』

大徳寺『十代君……!』


410 : [saga]:2012/06/21(木) 21:36:47.19 ID:b64hXvEY0


パンドラ「《マジカル・コンダクター》効果発動。魔法カードが発動されたことで、カウンターが2つ乗ります……」


《マジカル・コンダクター》(魔力カウンター 3 → 5)


パンドラ「まだですよ。手札から装備魔法、《魔術の呪文書》を発動!」

十代「なっ!? まだ魔法を使うのか!」


パラパラパラ……

ブラマジ「…………」フムフム


パンドラ「このカードは《ブラック・マジシャン》、または《ブラック・マジシャン・ガール》にのみ装備できるカード」

パンドラ「装備したモンスターの攻撃力を、700ポイントアップさせる!」


ブラマジ「……おおぉぉぉ……!!」


《ブラック・マジシャン》(ATK 2500 → 3200)


パンドラ「魔法が発動されたことで、《マジカル・コンダクター》にカウンターが乗る……」


《マジカル・コンダクター》(魔力カウンター 5 → 7)


パンドラ「よし……これで……!」

パンドラ「《マジカル・コンダクター》の効果を発動!」

パンドラ「このカードに乗っている魔力カウンターを任意の個数取り除くことで……」

パンドラ「取り除いた数と同じレベルを持つ魔法使い族モンスターを、手札、または墓地から特殊召喚する!!」

鬼柳「!? 《マジカル・コンダクター》に乗っているカウンターは、7つ……!!」

鬼柳「まさか……!!」

パンドラ「全ての魔力カウンターを取り除き……!」

パンドラ「墓地のレベル7の《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)を復活させる!!」


ブラマジ2「クックククク……!!」


十代「《ブラック・マジシャン》が……2体……!!?」


パンドラ「……ふぅー…………私は、カードを1枚伏せて、ターンエンドです」


大徳寺(……またにゃ。ほっとしたようなため息……いったい何に……?)


十代「……このエンドフェイズ、フレア・ネオスは融合デッキに戻る……!」



パンドラ LP 3900 手札 1枚

モンスター

《ブラック・マジシャン(1)》(ATK 3200)
《ブラック・マジシャン(2)》(ATK 2500)
《マジカル・コンダクター》(ATK 1700)

魔法・罠

伏せ1枚

411 : [saga]:2012/06/21(木) 21:38:31.51 ID:b64hXvEY0


TURN−11



十代「…………う〜ん……」

鬼柳「? どうした、十代」

十代「………………パンドラ」

パンドラ「……なんですか?」

十代「あんた、デュエルが苦手って言ってたよな……本当か?」

パンドラ「…………えぇ」

十代「……どうもそうは思えないんだよ」

鬼柳「…………?」

パンドラ「…………どういうことです?」

十代「なぁ、本当にデェエルが嫌いなのか?」

パンドラ「……そうですよ。できれば……あまり関わりたくないのが本音です……」

十代「………う〜ん……そうか……じゃあ、デュエルが嫌いってのはいいとしてさ」

十代「あんた……《ブラック・マジシャン》のことは、好きだろう?」

パンドラ「!」

鬼柳「十代……お前何を……?」

十代「なんとくなく、わかるんだ。……あのさ、パンドラ」






十代「あんた……このデュエル、勝つ気ないだろ?」

パンドラ「…………!!」

鬼柳「な、何言ってんだよお前! さっきの猛攻を見てパンドラに勝つ気が無いなんて――」





パンドラ「…………すみません」

鬼柳「……はぁ……?」

パンドラ「やはり、君のようなデュエリストには、わかってしまうようですね……」

412 : [saga]:2012/06/21(木) 21:40:06.08 ID:b64hXvEY0


十代「……あんたは、デュエルをするのが嫌いだって言った。それは、勝てないからとか、そう意味じゃないんだろ?」

十代「自分で、『下手ではないと自負してる』って言ってたもんな」

十代「実際、今の時点で俺、結構追い詰められてるし、むしろ凄く強ぇよ」

パンドラ「………………」

十代「……何故かはわからないけど……デュエルをすることそのものが、恐くなっちゃってるんだよな?」

パンドラ「………………そうです…………私は……デュエルが恐い」



大徳寺『デュエルが、恐い……?』

ユベル『なにやら、事情がありそうだな……』



十代「そんな、デュエルを恐れてるあんたが、このデュエルをわざわざ長引かせたがるはずがない」

十代「俺をそれなりに楽しませてから、できるだけ早めに、わざと負けるつもりだっただろ?」

十代「って言っても、手加減されて勝ったって、俺は嬉しくもなんともないけどな」

パンドラ「………………すみません」

十代「……でも、だからこそ分かるんだ。あんたが、《ブラック・マジシャン》を大事に思ってることが」

鬼柳「《ブラック・マジシャン》を……?」


413 : [saga]:2012/06/21(木) 21:40:58.08 ID:b64hXvEY0



十代「あんたがさっき発動した、《マジカル・シルクハット》……なんで使った?」

パンドラ「……!」

鬼柳「何でって……攻撃から守るためだろ?」

十代「正確には、《ブラック・マジシャン》を守るため……そうだろ?」

パンドラ「………………」

十代「ただ攻撃から身を守るためではなかったはずだ。だって、負けたがってるあんたが」

十代「好き好んでダメージを防ぐことは、しないはずだろう?」

十代「……もし、攻撃を受けるモンスターが、《ブラック・マジシャン》でなかったなら、あんたはシルクハットを発動せずに」

十代「きっと、わざとダメージを受けていた……」

十代「それと、俺が《コンタクト・アウト》で召喚したネオスで攻撃して、《ブラック・マジシャン》を外したとき、ほっとしてたろ?」

パンドラ「!」


大徳寺『あ……』


十代「あんたは、ただ戦術のために《ブラック・マジシャン》を破壊から守ったんじゃない」

十代「《ブラック・マジシャン》を、傷つけたくないから、シルクハットを発動した……」

十代「今のターンの魔法の猛攻も、全ては俺に勝つためじゃなく、《ブラック・マジシャン》自身のため……」

十代「最初の《ブラック・マジシャン》を、墓地に置いままにしたくなかったんだろ?」

十代「《マジカル・コンダクター》の効果で蘇生させるために、つまり、魔力カウンターを貯めるために」

十代「何度も魔法を使った……そういことだろう?」


大徳寺(そうか……さっきの溜め息は、《ブラック・マジシャン》を呼び戻せたことによるもの……)


414 : [saga]:2012/06/21(木) 21:42:21.49 ID:b64hXvEY0


パンドラ「…………君は、凄いですね……何でもお見通しだ」

十代「別にそういうわけじゃないよ。あんたの、《ブラック・マジシャン》に対する想いが伝わってきた」

十代「だからわかったんだ」

パンドラ「……しかし十代。1つだけ、間違っていることがあります……」

鬼柳「……間違っていること…………?」



パンドラ「私は決して、《ブラック・マジシャン》を、大事に思っているわけではない……」

パンドラ「私はただ、このカードに……『罪の意識』を感じているにすぎない……」


ユベル『罪の……意識……?』

大徳寺『……どういうことにゃ……』


十代「…………いったい、何があったんだ?」

パンドラ「……君たちに聞かせられるような話ではありません……」

鬼柳「………………」





十代「パンドラ」

パンドラ「……?」

十代「俺、デュエルが好きだ。大好きだ」

パンドラ「!……」


415 : [saga]:2012/06/21(木) 21:43:22.53 ID:b64hXvEY0


十代「俺にとって、デュエルは楽しいものだ。すっごくな。デュエルってのは、楽しんでこそのものだと思うんだ」

十代「……俺は、大人になるにつれて……時には、楽しいだけじゃない、重大な責任が伴うデュエルがあることも知った」

十代「だけど俺は、それでも、どんなときでも、『素直にデュエルを楽しむ気持ち』を、忘れないでいることに決めた」

十代「それが、デュエルの正しい在り方だから!」

パンドラ「…………」

十代「でもやっぱり、一番いいのは、自分だけじゃなくって、相手も楽しんでいいられるデュエルだ」

十代「お互いに楽しくなくっちゃ、相手が、苦しい思いしかできないんじゃ……」

十代「俺も……楽しくない」

鬼柳「……だよな。俺もそんなの、満足できねぇ」

パンドラ「……鬼柳…………」

十代「……あんたを辛くするだけなら、俺、このデュエルやめるよ」

十代「だけどその前に、もしあんたの苦しみを、取り除いてやれるなら……」

十代「お互いに、何のしがらみも無い、まっさらな気持ちでデュエルしたい!」



十代「俺、あんたと、心の底から、『楽しい』と思えるデュエルがしたい!!」

パンドラ「…………!!」

十代「……話して、くれないか? 力になれるか、わからないけど……絶対笑ったり、蔑んだりしないから!」

鬼柳「……パンドラさんよ……こいつの言うことに嘘はねぇよ。話して楽になることだってあるぜ……?」

パンドラ「……………………」



パンドラ「…………本当に、どこまでも真っ直ぐですね……私には、君は眩しすぎる……」

十代「パンドラ……?」





パンドラ「――――私は昔、世界的な奇術師として、絶頂にあった……」

416 : [saga]:2012/06/21(木) 21:44:34.78 ID:b64hXvEY0


パンドラ「私は常に、多くの人々から、惜しみない賞賛を受け……」

パンドラ「そして何よりも、いつも隣に居る……私の、大切な恋人……カトリーヌの愛を一身に受けながら……」

パンドラ「世界を、私のマジックで賑わせていた……私の世界は……まさに薔薇色だった……」

パンドラ「…………しかし…………それも長くは続かなかった」

パンドラ「…………その日も、いつもと何の変わりも無い、脱出トリックを披露するはずだった」


大徳寺『! 脱出トリック……』


パンドラ「だがそのとき、私は致命的なミスを犯し、脱出に失敗した…………」

鬼柳「脱出に失敗……!? そんなことが起きたら、無事では……!」

パンドラ「そう。無事ではすまなかった。その結果が…………」


スッ……


パンドラ「これです……」

十代「うぅ……!?」

鬼柳「こ、これは……火傷、か……!?」


大徳寺『顔にこんな傷……ひどい……』

ユベル『…………』


パンドラ「そのたった一回の失敗により……私は、奇術師としての名声を、完全に失い……」

パンドラ「カトリーヌの愛すらも……この手から零れ落ちた……」

十代「……ちょっと待てよ。どうしてマジックで失敗して、恋人まで失うんだ?」

十代「普通、相手のことが本気で好きなら、どんなになったって、傍にいてくれるだろ?」

パンドラ「……えぇ。その通りです。彼女は、私がこんな醜い顔になっても……傍で私を励ましてくれた」

十代「だったら……!」

パンドラ「悪いのはカトリーヌの方じゃない……私なのです……」

パンドラ「奇術師として再起不能になった私は、自暴自棄になり、彼女の愛に気がつけなかった」

パンドラ「それどかろか……彼女に八つ当たりを繰り返し、彼女の心を……傷つけた……」

鬼柳「…………それは……なんとも……」


ユベル『これは本当にこいつが悪いね。恋人の『愛』に気づかないなんて、愚かだな』

大徳寺『…………』


417 : [saga]:2012/06/21(木) 21:45:47.40 ID:b64hXvEY0


パンドラ「……そんな私に愛想を尽かして、彼女は私の前から去って行った……」

十代「…………それが、デュエルをするのが恐くなったことと、どう繋がるんだ……?」

パンドラ「…………愛も名声も……全てを失って絶望していた時……ある男が現れた」

鬼柳「……男?」

パンドラ「その男は、自分の目的のために、レアカードを強奪する『グールズ』という、悪の組織のリーダーだった」


大徳寺『レアカードの強奪……!?』

ユベル『穏やかじゃないね……』


パンドラ「男は言った……『自分の力になれば、カトリーヌの愛を取り戻してやる』……とね」

十代「!」

パンドラ「その言葉は、絶望に染まりきっていた私にとって、一筋の希望だった……」

パンドラ「どんな形でもいい……もう一度……カトリーヌに愛されたい……」

パンドラ「……私は……男の言うなりになった……」

パンドラ「そして……私はその男から、『武藤遊戯を抹殺しろ』という命令を受けた」

十代「!!? 遊戯さんを、抹殺……!?」

パンドラ「何の目的があって彼を消そうとしていたのかは知らないが……私はカトリーヌを取り戻すために」

パンドラ「武藤遊戯と、命を賭けたデュエルを行った……そして……」

パンドラ「彼に勝つために……汚い手を……非情な手を使った……」

十代「汚い手……非情……?」

パンドラ「……イカサマですよ」

鬼柳「イカサマ、だと……?」

パンドラ「……この《ブラック・マジシャン》のカードの、端を見てください」

十代「え? 端……?」

鬼柳「……! 色が若干、違う……?」

パンドラ「この色が違う所……これはつい最近、私が直した跡なのです……」

パンドラ「……自分で切り刻んだ《ブラック・マジシャン》の端を、付け足しのです」

十代「! 自分で、切り刻んだって……!? どういう――」


418 : [saga]:2012/06/21(木) 21:47:19.62 ID:b64hXvEY0



パンドラ「奇術師は、カードを操る技術を千種類以上体得しています。……トランプを使ったマジックがありますよね」

パンドラ「観客に選んでもらったカードを引き当てたりする、あれです」

十代「あ、あぁ、知ってるぜ。選んだハートの1が、シャッフルしたのに一番上にあったりする……」

パンドラ「そう。……あの手品の種は、『ストリッパー』と呼ばれるテクニックを用いているのです」

鬼柳「『ストリッパー』……?」

パンドラ「あらかじめ、カードの一部をカットすることで、他のカードとは大きさを変えておくもの……」

パンドラ「そうすることで、細工を施したカードを、どんなにシャッフルしても、一番上に持ってくることができる……」

鬼柳「! まさか!!」

十代「その『ストリッパー』を……!」

パンドラ「……お察しの通り……私はそれを、《ブラック・マジシャン》でやった……」

パンドラ「底の浅いイカサマのために、カードを傷つけたのです……」

十代「…………」

パンドラ「それだけじゃない……勝つために、《ブラック・マジシャン》の魂までも、生贄に利用したりもした……」

パンドラ「その結果……自分の《ブラック・マジシャン》の怒りを買うこととなり、逆に、遊戯に敗北した……」

パンドラ「私は…………《ブラック・マジシャン》の信頼を裏切ったことで……彼に負けたのです」


大徳寺『……『見せられるような綺麗なデュエルじゃない』っていうのは、そういことだったのか……』




パンドラ「……カトリーヌを失ってから私は、『信頼』というものを忘れた」

パンドラ「信頼など、ほんのちょっとしたことで、すぐに消えてなくなる、脆いものだと……」

パンドラ「なまじそんなものに縋っていたから、私はカトリーヌを失った……そう勝手に思い込んだ」

パンドラ「だから、カードを傷つけるような真似も、平気でした……」

パンドラ「しかし結局は、誰よりもカードを信じる心を持った遊戯に負けた……」

パンドラ「信頼を捨てたところで、何もできなかった……」

パンドラ「……彼に負けた後……私は、ほんの少しだけ、信頼というものを理解できた……」

パンドラ「しかし…………もう遅かった」

パンドラ「どんなに信頼の大切さがわかったところで、もう私にはそれが無かった……」

パンドラ「私のような下種な男が……誰かに『信頼』など、してもらえるはずが無い……」

鬼柳「……下種って……今はそんなこと……!」

パンドラ「……それなのに……私は未だに、彼女の行方を……カトリーヌを探している……」

パンドラ「ホテルや路地裏を転々とし、手品を見せては金を恵んでもらい……」

パンドラ「ようやく小さなサーカスで仕事に就けて……それでも……」

パンドラ「彼女がどこかに居ないか……聞きまわっているのです……」


419 : [saga]:2012/06/21(木) 21:48:53.90 ID:b64hXvEY0


十代「パンドラ……あんたは……」

パンドラ「…………えぇ、そうですよ。…………私が、デュエルをするのが嫌なのは……」

パンドラ「またいつか、自分の勝手な都合で、カードを傷つけるのではないか……」

パンドラ「また、カードを裏切るのではないか……そう思ってしまうから……」

パンドラ「私が《ブラック・マジシャン》を守るのは、『信頼』があるからじゃない……」

パンドラ「今まで彼等にしてきた仕打ちを、償おうとしているから……ただそれだけ……」

十代「…………」

パンドラ「…………これが、私の全てです…………どうです? 幻滅したでしょう?」

パンドラ「どうぞ笑ってください! 笑われるのは『奇術師』の仕事ですから!」

パンドラ「……いや、この場合は『奇術師』というより、『道化師』か?」

パンドラ「フフフ……それもいいでしょう! 私には、道化の方が似合ってるかもしれせんし!」

パンドラ「フフ、フフハ、ハハハハハ……! ハハハ……ハハ……」

パンドラ「……ハハ……ハ…………ぐ……う……うぅ……」

十代「パンドラ…………」

鬼柳「………………」

パンドラ「……く……う…………す、すみませんね……全く、情けない男ですよね……本当に……」

パンドラ「………………今の時点でかなり情けないのに、さらに情けないことを言うようですが……」

パンドラ「………十代……」

十代「え?」









パンドラ「………………サレンダー……させてもらえませんか……」





十代「!!!」


420 : [saga]:2012/06/21(木) 21:53:32.48 ID:b64hXvEY0
ここまでです。

一週間かけたわりにはちと少ないかな……?



パンドラの設定は妄想200%で構築されています。
改心ってこんな感じでええのん!?


>>398

正直手札補充がホントきつい。すぐなくなる。
天よりの宝札……使っていいですかね……
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/21(木) 21:55:24.50 ID:uT7cNyuB0
ティンクルモスはN2体分だからギフトのドロー3じゃね?
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/21(木) 21:57:07.24 ID:8Gt1uX800
乙!
改心パンドラさんいいキャラしてるな
あとスペーシア・ギフトはたぶん3枚ドローできるよね?
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/21(木) 21:57:11.41 ID:a64Wf29so
乙 スペーシアギフトは3枚だね 
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/21(木) 22:00:45.91 ID:8Gt1uX800
みんな同じとこ突っ込んでてワロタ
架空デュエル書いてみるとわかるけど手札補充って確かに最大の敵だよね
妖怪100足りないも強敵だけど
425 : [saga]:2012/06/21(木) 22:01:45.46 ID:b64hXvEY0
>>421

うわぁ、本当だ。『としても扱う』だから2枚ドローできるのか
でもこの程度のミスでよかったぜ……

十代の手札はもう1枚多いってことで脳内修正お願いしますスマヌ……
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/21(木) 22:15:19.24 ID:tNhMfZ8Fo
ティンクルモス愛されてるなー
天よりの宝札はDMキャラならいいと思います
手札段札でなんかワロタ
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/06/21(木) 22:16:59.84 ID:jeVCBZbX0
パンドラさんといいパラさんといいよくこんなにもいろいろと思いつけるなぁ・・・若干羨ましい
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/22(金) 11:26:14.06 ID:QqPPQoi0o
十代がデュエルを好きなように俺も1が好き
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/23(土) 13:14:34.04 ID:30bBOWQD0
墓地に置かないのは罪悪感からでしたか。
BMGの攻撃翌力が上がったのがトラウマになっていたのかと……
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/25(月) 23:29:17.61 ID:CQFtOo+h0
>>429
それどこのレさん?
個人的にはあの人は好きだ!オレイカルコスに吸い込まれそうな時に弟と妹の幻影を見るシーンは個人的には名場面
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/06/25(月) 23:52:16.30 ID:NuxlHQGyo
……ラさん?
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/26(火) 17:54:59.49 ID:QpYn863AO
そう言えばドーマ編の人たちは参戦できるんだろうか

特にダーツは
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 20:22:57.20 ID:XrVACdcQ0
この空間なら、ドーマ編も古代エジプト編もいけるんじゃない?
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 21:41:46.86 ID:4GXTrrGU0
それだとアニメオリカが多くなるな・・・・。ここの住人が許可すればokなんだろうけどさ・・・・

個人的には、アニメ版エアトスとアニメで使ったオリカを使ってラフェールを出したい。
あの人オレイカルコスを使わないで王様に勝ったんだよね。あの時の絶望感は今でも思い出せる。
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/26(火) 22:05:48.99 ID:h+H6ssxwo
ドーマ編はカード効果が意味不明なのも多いからな、TFオリカみたいな形で再現されてるのもほぼ皆無だし
イリアステルはドーマとか古代エジプトだとかダークネス事件とか関わり持ったりしたことあるんだろうか、とか考えると色々妄想捗る
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 22:12:33.86 ID:hbx8xT06o
ド―マ組は、ダーツは勿論、三銃士のデュエルも少ないし、展開が同じになる未来しか見えないな 出せるとしてもレさんぐらいかねえ 
イリアステルは、史実の物と未来組に乗っ取られた物があるからなあ 未来組の介入はゼロリバースちょい前とぐらいかね
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/26(火) 22:30:45.40 ID:6WN3P2+S0
>>434
まず、オレイカルコス発動が負けフラグだったからな
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 22:48:31.02 ID:0TQyTha50
古代編のキャラが出てきて、なぜか持っているデッキでデュエルしてみる。
もちろん初めてだから一人ついて教えながらと思ったら、テキストが全部ヒエラティックだったなんてのが思いついた。
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/06/27(水) 00:47:39.12 ID:zvJAogp00
今思うとアニメの機皇帝ってドーマ編のリアルファイトのアレだよね
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/27(水) 19:57:17.46 ID:cqC6nA8o0
邪神ゲーとかどうすんだろ
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/27(水) 21:16:39.34 ID:Isd+hxcQ0
敵にもタッグ組ませるのはありかな?

オレイカルコスの結界は破壊不可能なフィールド魔法だから、地縛神と相性いいし。
442 :1 [saga]:2012/06/28(木) 19:35:19.51 ID:Ut54z/180
>>1です。

予定してたものより早くデュエルの決着がついたので、昨日投下しようと思ってたのですが、
最後の仕上げをしている時にワードが応答停止して書き溜め吹っ飛んだので、
結局今日の投下になりました……
ちゃんとこまめに保存しないと駄目ですね……


8時半に投下しまう。
443 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:30:24.94 ID:Ut54z/180


それでは投下します。
444 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:31:43.74 ID:Ut54z/180


パンドラ「………………サレンダー……させてもらえませんか……」





十代「!!!」



パンドラ「……やはり私には……デュエルは……辛い……」

パンドラ「怖くてたまらない……! また、《ブラック・マジシャン》を裏切ることが……」

パンドラ「裏切って、裏切られるのが怖い……!」

鬼柳「し、しかし、サレンダーってのは……!」






十代「…………駄目だ」

パンドラ「……っ……!」

鬼柳「じゅ、十代……」

十代「……あんたの話を聞いて、決心した」

パンドラ「……決心……?」







十代「あんたにとってのデュエルを、楽しいものにする!! あんたの、デュエルに対する恐れを……」

十代「いや…………『信頼』に対する恐れを取り除くッ!!」

鬼柳「……!」

パンドラ「なっ――――」


ユベル『……フッ』

大徳寺『十代君……!』


445 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:33:30.30 ID:Ut54z/180


十代「あんたが本当に恐れているのは、デュエル自体じゃなくて、その中にある『信頼』だ!」

パンドラ「……!!」

十代「……あんた……自分が誰にも、信頼してもらえない……信頼されてないって、言ったよな」

十代「…………本当にそう思うか?」

パンドラ「……あたりまえでしょう……! 私はもう、誰かと信頼しあえる関係になど……!!」

十代「なら、あんたの《ブラック・マジシャン》は一体なんだ!?」

パンドラ「え……?」

十代「どうしてあんたは、まだそのカードを持ってる!? デッキを持っている!?」

十代「どうして、《ブラック・マジシャン》は、あんたの手から離れないでいるんだ!!」

パンドラ「だから……私が、このカードに対して犯した罪を償うために――」

十代「いいや違うッ!! あんたが心の底から、デュエルをするのを……カードを裏切ることを恐れているなら!」

十代「あんたは《ブラック・マジシャン》を……いや、デッキを! とっくの昔に手放していたはずだ!」

十代「『もっといい持ち主のところに』……ってな」

十代「だけど、あんたはまだデッキを持っている!」

パンドラ「……持っていると言ったって……普段は持ち歩いてませんよ……」

パンドラ「今だって、どうして手元にこのデッキがあるのかわかりません……」

パンドラ「いつも、手品用の鞄の隅で、隠すように入れているだけだ……」

十代「ほらみろ!!」

パンドラ「はい……?」

十代「持ってるんじゃないか! デュエルをしたくないから持ち歩かないでいたんだろうけど……!」

十代「それでも! 完全に手放したわけではないだろ!?」

十代「あんたはそのデッキを……まだ持っていたいんだ!」

十代「《ブラック・マジシャン》と、離れたくないんだ! カードとの繋がりを、断ち切りたくないんだ!!」

十代「あんたは、心のどこかで、まだ『信頼』を望んでいる!!」

パンドラ「私が…………信頼を、望んでいる…………?」

446 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:34:41.11 ID:Ut54z/180


十代「あんたがまだ《ブラック・マジシャン》を持っているのは…・…」

十代「信頼に対しての希望を、捨てきっていないことの、裏返しなんだよ!」

十代「『大事に思ってるわけじゃない』なんて……そんなこと絶対に無い!」

十代「本当に大事じゃなかったら、罪を償おうなんて、思いつきもしないはずだ!」

十代「あんたは、《ブラック・マジシャン》に対して、十分愛情を抱いてるんだ!」

十代「愛情があったからこそ、傷つけた部分を直したんだ!」

パンドラ「……だったら……だったらどうしたというんだ……!」

パンドラ「私が信頼を求めていたところで、結局、誰かが私を、信頼してくれるわけじゃないじゃないか……!!」

十代「…………あんたがまだ、《ブラック・マジシャン》を持っている、もう1つの理由……教えてやるよ」

パンドラ「え……?」

鬼柳「……もう1つの……理由?」

十代「あんたの手から《ブラック・マジシャン》が離れないのは……あんたが手放したがっていないからってだけじゃあない……」




十代「《ブラック・マジシャン》が!! あんたを信じてるからだ!!!」

パンドラ「ッ!?」


447 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:36:11.49 ID:Ut54z/180


十代「……カードにはみんな……多かれ少なかれ、心が、『意思』がある」

十代「自分をデッキに入れてもらえて喜んだり……デュエルをして、持ち主と一緒に楽しんだり……」

十代「負けて、一緒に悔しがったり……」

十代「傷つけられて怒ったり……捨てられて悲しんだり……」

十代「そういう、自分の意思を、カードは持っているんだ!」

パンドラ「………………」

十代「特にあんたの《ブラック・マジシャン》は、凄く感情豊かなカードだ……」

十代「さっきから、俺に攻撃をしかけてそれを防がれるたびに、悔しそうにしてたぞ?」

十代「その《ブラック・マジシャン》には……魂がある!!」


ブラマジ「………………」


パンドラ「……だからなんですか……!! そんなこと……わかっていますよ……!」

パンドラ「私の《ブラック・マジシャン》が、普通のカードと違うことくらい……ずっと前から気づいてた!」

パンドラ「だからこそ私は辛いんだ! このカードは……私のしたことを覚えているだろう!」

パンドラ「きっと私を憎んでいる! 怨んでいる……」

パンドラ「自分を傷つけたことを……ただの道具として利用したことを……!」

パンドラ「私にはわかるんだ……!」



十代「 違 う ッ ッ ! ! ! 」



パンドラ「え……?」


448 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:39:16.13 ID:Ut54z/180


十代「わかってねぇ……全然わかってねぇ!!」

十代「《ブラック・マジシャン》があんたを怨んでる!? そんなことあるか!!」

十代「意思を持ったカードは、自分自身で持ち主を選ぶもんだ!」

十代「そのデュエリストが、自分を持つに相応しいマスターかどうか……自分で考えるのさ!」

十代「……この意味がわかるか!?」

パンドラ「意味……? どういう、ことです……!?」

十代「本当に《ブラック・マジシャン》があんたを怨んでたら……そいつはとっくに、あんたの元から消えていた!!」

十代「愛想尽かして、あんたの元から去っていたはずだ!!」

パンドラ「!!」

十代「だけど、そいつはまだあんたに使われてる! あんたの傍を離れないでいる……!」

十代「……本当の意味で強いデュエリストってのは……」

十代「皆カードと心を通わせることができる! カードと信頼しあえることで初めて勝利できるんだ!」

十代「ただカードを持ってるだけで、カードに信頼されていなければ! デュエリストは強く在れない!!」

パンドラ「な、何が言いたいんだ……!?」

十代「まだわからないのか……! あんたが、デュエルを恐れているにも関わらず、こんなにも強いのは! 」




十代「《ブラックマ・ジシャン》が!! あんたを信頼してるからなんだよッ!!!」




パンドラ「!!!」


449 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:40:08.76 ID:Ut54z/180


十代「《ブラック・マジシャン》は……もうとっくにあんたを許してる! あんたの想いに気づいてる!」

十代「あんたを、マスターだと認めてる!!」

十代「でなきゃ俺をこんなに追い詰められるかよ! あんたは、誰からも信頼されてなくなんか無いんだ!」

十代「《ブラック・マジシャン》という、最高のパートナーに、信頼されてるんだよ!!」

パンドラ「そんな……馬鹿な……! そんな、そんな都合のいいことが……!」

パンドラ「……!?」




ブラマジ「………………」ジィッ……




パンドラ(なん、だ……《ブラック・マジシャン》が……私を、見ている……?)


十代「デュエル再開だ! 俺のターン! ドロー!!」

パンドラ「く……!?」



十代 LP 2500 手札 2

モンスター

無し

魔法・罠

無し



十代「《N・エア・ハミングバード》(ATK 800)を通常召喚!」


バード「オオォッ!」


十代「頼んだぜ! エア・ハミングバード!」

十代「エア・ハミングバードの効果発動! 1ターンに1度、相手の手札1枚につき、500ライフ回復できる!」

十代「パンドラの手札は1枚……500ポイント回復だ!」



十代 LP 2500 → 3000



十代「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」



十代 LP 3000 手札 0

モンスター

《N・エア・ハミングバード》(ATK 500)

魔法・罠


450 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:42:58.57 ID:Ut54z/180


TURN−12



十代「さぁ! あんたの番だパンドラ! カードを引くんだ! デッキを信じて!!」

パンドラ「う、ぐぅ、……わ、私のターン……」


パンドラ「……っ…………」

パンドラ(何なんだ……お前のその目は、一体どういう意味なんだ……?)


ブラマジ「………………」ジィ……


パンドラ(本当に……私を……信頼しているとでも言うのか……?)

パンドラ(それとも……やはりそれは、私への憎しみの視線なのか……?)

パンドラ(…………わからない……わからないっ……)


十代「パンドラ!!」

パンドラ「っ……!」

十代「信じろ……! 俺の言うことを……《ブラック・マジシャン》を! 自分自身を!!」

十代「もう大丈夫だ……!! あんたは二度と、他の誰かを……カードを裏切ったりなんてしない!!」

十代「あんたは自分で気が付いていないだけで……本当は優しい心を、思いやりを持ったデュエリストだ!」

十代「後はもう、あんたが信じるだけでいいんだ!! 怖がるな! 必ず答えてくれるから!!」

パンドラ「わ、私は…………」

十代「信じろパンドラ!! あんたならやれる……! あんたなら、誰とでも信頼しあえる!!」





十代「 俺 は パ ン ド ラ を 信 じ て る ! ! ! 」

パンドラ「ッ!!!」

鬼柳「そうだパンドラ! あんたがデュエルを恐れる必要なんてねぇ!」

鬼柳「あんたの魂を! 《ブラック・マジシャン》の本当の力を! 俺たちに見せてくれよ!!」

パンドラ「………………」



ブラマジ「………………」



パンドラ「……信じて、いいのか……? 《ブラック・マジシャン》……」

パンドラ「私を、恨んでいないのか……? お前のマスターは……私でいいのか……?」



451 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:44:06.21 ID:Ut54z/180













ブラマジ「………………」コクリ



パンドラ「…………!!!!」



ユベル『! 今、確かに……』

大徳寺『《ブラック・マジシャン》が、頷いた……!』





パンドラ「………………十代」

十代「……あぁ」

パンドラ「どうやら私は……間違っていたようだ……」

パンドラ「誰かを信頼することを恐れるあまり……カードの声に……信頼に気がつかなかった……」

パンドラ「いや、気が付こうとしていなかった……」

十代「……!」



パンドラ「――――もう恐れない……決して!!」

パンドラ「もう一度信じる……私自身を……私を信じてくれる《ブラック・マジシャン》を……!!」



パンドラ「 勝 つ ぞ ! !  《 ブ ラ ッ ク ・ マ ジ シ ャ ン 》 ッ ! ! !」



ブラマジ「………………」ニヤリ


鬼柳「行けるぜ……パンドラ!!」


ユベル『ほう……』

大徳寺『う、うぅ……グス……パンドラさん……!』


452 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:44:56.20 ID:Ut54z/180


十代「よおおおぉーーしッッ!! そうだパンドラ!! そうこなくっちゃ!!!」

パンドラ「私のターン!! ドローッ!!」



パンドラ LP 3900 手札 2

モンスター

《ブラック・マジシャン(1)》(ATK 3200)
《ブラック・マジシャン(2)》(ATK 2500)
《マジカル・コンダクター》(ATK 1700)

魔法・罠

伏せ1枚


パンドラ「!! 魔法発動! 《天よりの宝札(アニメ効果)》!!」

パンドラ「互いのプレイヤーは手札が6枚になるようカードをドローする!!」

鬼柳「ブッ……!? ろ、6枚!? な、なんという……」

鬼柳(……だが、この局面でそんなカードを引き当るということは……やはりデッキが、パンドラの想いに答えてる!)


ユベル『しかし、彼が『信頼』を取り戻したのは、ちょっとまずいね』

大徳寺『え? 何でにゃ。彼がこれからデュエルを恐れなくてよくなったのは、喜ばしいことだにゃ!』

ユベル『確かにそうだが、問題はそこじゃない』

大徳寺『にゃ……?』

ユベル『考えてもみろ。ただでさえここまで強いデュエリストが、十代の言葉でデッキとさらに深い絆で結ばれたんだぞ?』

ユベル『これまで以上に、デッキを手足のごとく操って十代を追い詰めるぞ』

大徳寺『…………あぁ!?』



十代「俺の手札は0……! 6枚ドローだ!」

パンドラ「私は5枚ドロー!」


パンドラ「!! 」

パンドラ(この手札は……! デッキが……私に、『勝て』と言ってくれているのか……!?)

パンドラ「…………ならば私はそれに答えるまで……!!」

パンドラ「私は場の《ブラックマジシャン(2)》を生贄に捧げ! このカードを特殊召喚!!」

パンドラ「現れろ! 《黒魔導の執行官》(ATK 2500)!!」

十代「!!」

鬼柳「《ブラック・マジシャン》の進化形態か……!!」



大徳寺『《ブラック・マジシャン》を生贄にした!』

ユベル『どうやら、信頼に気づいたと同時に、モンスターを墓地送りにしてたところで、必ずしも」

ユベル『絆が途切れるわけではないことにも、気づいたようだな』

ユベル『……まだまだ回すぞ!』


453 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:45:51.58 ID:Ut54z/180



パンドラ「……手札より、魔法カード《闇の誘惑》発動!」

パンドラ「カードを2枚ドローした後、手札の闇属性モンスターをゲームから除外する!」

パンドラ「私はカードを2枚ドローし……手札から闇属性モンスターを除外……!」

パンドラ「私が除外するのは……3体目の《ブラック・マジシャン》!!」


大徳寺『え!? 《ブラック・マジシャン》を除外しちゃうのにゃ!?』

ユベル『いや、これは……』


パンドラ「この瞬間、《黒魔導の執行官》の効果発動!!」

パンドラ「魔法カードが発動されるたびに、相手に1000ポイントのダメージを与える!!」



執行官「おおおぉぉ……! ハアァ!!」

ギュボオオオォォ!!



十代「うわあっ!?」



十代 LP 3000 → 2000



パンドラ「同時に、《マジカル・コンダクター》にカウンターが置かれます!」


《マジカル・コンダクター》(魔力カウンター 0 → 2)


パンドラ「そして! 永続罠発動! 《闇次元の開放》!!」

鬼柳「! 来るか……!!」

パンドラ「ゲームから除外されている闇属性モンスター1体を特殊召喚する!!」

パンドラ「《ブラック・マジシャン(3)》(ATK 2500)を特殊召喚ッ!!」



ブラマジ3「うおぉぉおぉッ!!」ドン★



大徳寺『3体目の《ブラック・マジシャン》まで……!!」

ユベル『《闇の誘惑》は、3体目を召喚するための手段だったな』


454 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:46:59.03 ID:Ut54z/180


パンドラ「バトル!! 《ブラック・マジシャン(3)》(ATK 2500)で《N・エア・ハミングバード》(ATK 500)に攻撃!」

パンドラ「『黒・魔・導』ッ!!」

十代「カウンター罠発動! 《攻撃の無力化》!」

パンドラ「!? くっ……!!」

十代「モンスターの攻撃を無効にして、このターンのバトルを終了させる!!」


ブラマジ×2「「…………っ……!!」」ピキピキ


十代「へへへっ、悪いな! こんな楽しいデュエル、まだまだ終わらせたくないんでね!」

パンドラ「……フッ……! 私はモンスターを裏守備で出し、カードを2枚伏せてターンエンド!」



パンドラ LP 3900 手札 2


モンスター

《ブラック・マジシャン(1)》(ATK 3200)
《黒魔導の執行官》(ATK 2500)
《ブラック・マジシャン(3)》(ATK 2500)
《マジカル・コンダクター》(ATK 1700)
−裏守備−

魔法・罠

《闇次元の開放》(《ブラック・マジシャン(3)》対象)

伏せ2枚


455 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:47:51.14 ID:Ut54z/180


TURN−13



十代「俺のターンだぜ! ドローッ!!」



十代 LP 2000 手札 7

モンスター

《N・エア・ハミングバード》(ATK 500)

魔法・罠

無し



十代「手札から《E・HERO プリズマー》(ATK 1700)を召喚!」


ブリズマ「フォォオッ!!」


十代「《E・HERO プリズマー》の効果発動! 融合デッキの融合モンスター1体を相手に見せ!」

十代「その素材となるモンスター1体を墓地へ送ることで、このターンのエンドフェイズ時まで」

十代「プリズマーのカード名は、墓地へ送ったモンスターと同名カードとして扱う!!」

パンドラ「同名……?」

十代「俺は融合デッキの、《E・HERO エアー・ネオス》を見せることで……」

十代「デッキから、素材である《E・HERO ネオス》を墓地へ!」


プリズマ「オオオォォォ……!」


十代「これでプリズマーはカード名がネオスになった!」

パンドラ「! 場には《N・エア・ハミングバード》……! まさか!?」

十代「行くぜ!! 《E・HERO ネオス》となったプリズマーと、《N・エア・ハミングバード》でコンタクト融合ッッ!!」



プリズマ「トゥアアッ!!」

バード「おおぉっ!!」


キーーーーーーン……!!



十代「出ろッ!! 《E・HERO エアー・ネオス》(ATK 2500)!!」


エアー「ムゥンッ! トォア!!」


456 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:48:35.22 ID:Ut54z/180


パンドラ「またコンタクト融合……! ……しかし、攻撃力は2500……」

パンドラ「倒せるのは《マジカル・コンダクター》(ATK 1700)位ですよ!」

パンドラ「それと、エア・ハミングバードの効果を使わなくてよかったんですか?」

鬼柳「そうだ……! 使っていれば、パンドラの手札2枚で、1000ポイントライフを回復できたはず……」

鬼柳「十代に限って、プレイミスなんてことは無いと思うが……」

十代「あぁ! これでいいのさ! 《E・HERO エアー・ネオス》の効果発動!!」

十代「エアー・ネオスには、 自分のライフが相手よりも下回っている場合、その差の数値分」

十代「攻撃力がアップする効果がある!!」

パンドラ「!? 下回っている分!?」


大徳寺『今十代君のライフは2000! 対してパンドラさんのライフは3900……つまり!』

ユベル『1900ポイントアップで――』


《E・HERO エアー・ネオス》(ATK 2500 → 4400)


パンドラ「攻撃力、4400……!! このために、わざと《N・エア・ハミングバード》の効果を発動しなかったのか!」

十代「さらに手札から装備魔法、《アサルト・アーマー》をエアー・ネオスに装備!」

十代「このカードは、自分の場に戦士族モンスター1体しか存在しない場合のみ、そのモンスターに装備できる!」

十代「こいつを装備したモンスターの攻撃力は、300ポイントアップする!!」


エアー「オオオォォォ……!!」


《E・HERO エアー・ネオス》(ATK 4400 → 4700)


パンドラ「……魔法が発動されたことで、《マジカル・コンダクター》にカウンターを置く!」


《マジカル・コンダクター》(魔力カウンター 2 → 4)


457 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:49:30.20 ID:Ut54z/180


十代「そして、《アサルト・アーマー》効果発動! このカードを墓地へ送る!」

鬼柳「な、何だと?」

パンドラ「装備カードをわざわざ墓地へ……!?」

十代「装備されたこのカードは、墓地へ送ることで!」

十代「このターン装備モンスターが2度の攻撃ができるようになる効果があるのさ!!」

パンドラ「何……!? 攻撃力4000以上の2回攻撃!?」

十代「バトルだ!! 《E・HERO エアー・ネオス》で、《ブラックマジシャン(1)》(ATK 3200)に攻撃!!」

十代「『スカイリップ・ウィング』ッッ!!!」


エアー「トォアアアァァ!!」

ギュゴオオオオォォッッ!!

ブラマジ「う゛……ぐ、おああああ……!!」

ズガアアァァァァン……!!


パンドラ「ぐわああぁ!?」



パンドラ LP 3900 → 2700



パンドラ「ぐぅぅ……! し、しかしこの瞬間! 《ブラック・マジシャン(1)》に装備した《魔術の呪文書》の効果が発動!」

パンドラ「このカードが墓地へ送られた時、私はライフを1000回復する!!」



パンドラ LP 2700 → 3700



十代「それも計算済みさ! あんたのライフが増えれば、エアー・ネオスの攻撃力だって維持される!!」

パンドラ「!? そうか……! これでは《魔術の呪文書》の意味が無い……!!」


《E・HERO エアー・ネオス》(ATK 4400 → 3200 → 4200)


458 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:50:18.35 ID:Ut54z/180


十代「エアー・ネオスで二回目の攻撃!! 《黒魔導の執行官》(ATK 2500)に攻撃だッ!!」


ギュゴオオオォォォッッ!!

ドガアァァアァァンッッ!!


パンドラ「ううぅぅぅ……!!」


パンドラ LP 3700 → 2000


十代「さらに手札から装備魔法、《インスタント・ネオスペース》をエアー・ネオスに装備!!」

十代「こいつはコンタクト融合体にしか装備できない装備魔法……こいつが装備されたモンスターは」

十代「エンドフェイズにデッキに戻る効果を発動しなくてもよくなる!」

パンドラ「! 装備版《ネオスペース》ということか……まさに『インスタント』……」

十代「これで、ターンを終えても俺の場はがら空きにならない!」

パンドラ「……しかし魔法カードの発動により、またカウンターが置かれます!」


《マジカル・コンダクター》(魔力カウンター 4 → 6)


十代「俺は手札を3枚伏せて、ターンエンド!!」



十代 LP 2000 手札 1

モンスター

《E・HERO エアー・ネオス》(ATK 4200)

魔法・罠

《インスタント・ネオスペース》(《E・HERO エアー・ネオス》対象)

伏せ3枚


459 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:51:46.31 ID:Ut54z/180


TURN−14



パンドラ「やってくれましたね……! ですが、こんなものでは終わらない! 終わらせない!!」

パンドラ「私の《ブラック・マジシャン》は……まだ負けてないッ!!」

十代「おう!! かかって来いパンドラ!!」

パンドラ「私のターンッ! ドロー!!」

パンドラ(! ……このカードが来るか……!)



パンドラ LP 2000 手札 3

モンスター

《ブラック・マジシャン(3)》(ATK 2500)
《マジカル・コンダクター》(ATK 1700)
−裏守備−

魔法・罠

《闇次元の開放》(《ブラック・マジシャン(3)》対象)

伏せ2枚



パンドラ「……罠カードオープン! 《軌跡の復活》!!」

パンドラ「場の魔力カウンターを2つ消費することで、墓地の《ブラック・マジシャン》1体を復活させる!!」

パンドラ「《マジカル・コンダクター》に乗ったカウンターを2つ取り除き……」


《マジカル・コンダクター》(魔力カウンター 6 → 4)


パンドラ「蘇れ《ブラック・マジシャン(1)》(ATK 2500)ッ!!」


――ザンッ!!

ブラマジ「クククク……!」


鬼柳「また復活させたか……!」

パンドラ「さらに、裏守備モンスターを反転召喚! 《見習い魔術師》(ATK 400)!」


見習い「フゥンッ……!」


パンドラ「このカードは、召喚・反転召喚・特殊召喚に成功したとき、」

パンドラ「魔力カウンターを置けるカードに、カウンターを1つ置く! 《マジカル・コンダクター》にカウンターを!」


《マジカル・コンダクター》(魔力カウンター 4 → 5)


460 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:53:10.84 ID:Ut54z/180


パンドラ「……そして、これが! 君と、君のネオスを破るコンボだ!!」

十代「!!」

パンドラ「手札から魔法発動! 《死のマジック・ボックス》!!」

十代「死の……マジック・ボックス……!?」

鬼柳「これは――!?」

鬼柳(これが通ったら……パンドラが勝つ!!)


パンドラ「君のモンスターに、私の奇術を体験させてあげましょう……!」


ズズズズズズ……

ドオオォン……!


十代「な、何だ!? この箱……!」


ギイイィィィ……!

シュルルルルル!!

ガシィッ!!

エアー「!? ウ、ウオオォ……!?」


十代「エ、エアー・ネオス!?」


エアー「オォォォ……!!」


ギイィィィ……バタムッ!!



パンドラ「《死のマジック・ボックス》は、相手モンスターを1体破壊する!」

十代「何!? それじゃ、エアー・ネオスが……!!」


ドカカカカカカカッ!!


大徳寺『うわあぁ!! エアー・ネオスが入った箱にナイフがぁ!?』


鬼柳「通った!!」

パンドラ「そしてッ!」



ギイイイイィィィ…………



十代「……え……!?」


見習い「…………フン」


461 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:54:29.93 ID:Ut54z/180


十代「な、何で……!? 中から、《見習い魔術師》が!?」

パンドラ「《死のマジック・ボックス》の効果は……相手のモンスターを破壊した後」

パンドラ「自分の場のモンスター1体のコントロールを、相手に移すというものなのですよ」

十代「……!」

鬼柳「これで十代の場には……攻撃力たった400のモンスターが攻撃表示で……!!」

十代「くっ……だけど! この瞬間《インスタント・ネオスペース》の効果が発動!」

パンドラ「!? まだ別の効果が……!」

十代「装備モンスターがフィールドを離れたとき、自分の手札・デッキ・墓地から!」

十代「《E・HERO ネオス》(ATK 2500)を特殊召喚する!!」

十代「戻って来い! ネオスッッ!!」


ギュウウゥゥン……!

ドォォン!!

ネオス「ハァットォア!!」


パンドラ「ネオスが……! ……ならば私も!」

パンドラ「魔法の発動により、《マジカル・コンダクター》にカウンターを!」


《マジカル・コンダクター》(魔力カウンター 5 → 7)


パンドラ「これでカウンターは7つ!!」


大徳寺『!? まさかまた!!』

ユベル『あぁ。来るぞ』


パンドラ「《マジカル・コンダクター》のカウンターを全て取り除き! 墓地の《ブラック・マジシャン(2)》(ATK 2500)を復活!!」


ブラマジ「フッフフフフ……!」


十代「ブ……《ブラック・マジシャン》を……!! 3体全部召喚したぁ!!?」

パンドラ「行きますよ十代ッ!! 《ブラックマジシャン(1)》(ATK 2500)で、《見習い魔術師》に攻撃だ!!」



ブラマジ「はああぁッ!!」

バシュウウウウゥゥーーッ!!


462 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:55:12.99 ID:Ut54z/180


大徳寺『《ブラック・マジシャン》の攻撃力は2500!! 《見習い魔術師》はたった400……』

大徳寺『この攻撃が通ったら、2100のダメージにゃ! そして十代君の残りライフは2000……!!』

ユベル『喰らったら終わりだ……どうする十代……!』


 
十代「罠カード発動!! 《カオス・バースト》ッ!!」

鬼柳「おぉ!?」

十代「相手モンスターの攻撃宣言時に発動! 自分フィールド上に存在するモンスター1体を生贄にすることで!」

十代「その攻撃モンスターを破壊し、相手に1000ポイントのダメージを与える!!」

パンドラ「な、何!? 」

十代「当然俺は《見習い魔術師》を生贄にして! 《ブラック・マジシャン》を破壊ッ!!」

十代「そして1000のダメージを与えるぜ!!」



見習い「チィ……!!」

ブラマジ「ううがあ……!!」

ドゴオオォォンン!!



パンドラ LP 2000 → 1000



パンドラ「ぐぅぅ……!!《ブラック・マジシャン》……!!」


ユベル『《見習い魔術師》は、バトルで破壊された場合、デッキからレベル2以下の魔法使いを裏守備で出す効果がある』

ユベル『恐らく、バトルダメージを無効にされたりしても、その効果で後続モンスターを引っ張ってくるつもりだったんだろうが……』

大徳寺『先にモンスターを墓地に送られたら、バトルの対称に選ぶこともできない! さすがにゃ十代君!』


ブラマジ×2「「…………っ……!!!」」ビキビキ


463 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:56:40.65 ID:Ut54z/180


パンドラ「さすがにやりますね、十代……! ならこれでどうです!!」

パンドラ「手札から速攻魔法、《光と闇の洗礼》ッ!!」

十代「!!」

パンドラ「自分の場の《ブラック・マジシャン(2)》1体を生贄にすることで、手札・デッキ・墓地から……」

パンドラ「《混沌の黒魔術師》(ATK 2800)を特殊召喚するッ!!!」



混沌「…………!!」ドドドドド



パンドラ「このカードが召喚、特殊召喚に成功したとき、墓地の魔法カード1枚を手札に加える!」

パンドラ「私が手札に加えるのは、《強欲な壺》!」

鬼柳「攻撃力2800……!! ネオスを上回っている!!」

鬼柳「こいつの攻撃を受けてネオスがやられたら十代の場はがら空き……!」

鬼柳「残りのモンスターの攻撃を受ければ……!!」


パンドラ「行け!! 《混沌の黒魔術師》(ATK 2800)!! 『滅びの呪文』ッ!!」


混沌「はああぁぁぁぁ……!! でああぁッッ!!」


ギュッバアアアアァァッッ!!






十代「――墓地からモンスター効果発動ッ!!」

パンドラ「なっ!?」

鬼柳「墓地から!?」

十代「《ネクロ・ガードナー》!!」

十代「墓地にあるこいつをゲームから除外することで、相手モンスター1体の攻撃を無効にする!」


ネクロ「フッ……!」

ガキュゥゥン……!


鬼柳「ふ、防いだ!!」

パンドラ「い、いったいいつそんなカードを……!」

十代「《手札断殺》だよ! 《E・HERO ネクロ・ダークマン》と一緒に墓地へ送っていたのさ!」

パンドラ「……抜け目無いですね……!」

十代「へっ! さぁ、どうする?」

パンドラ「………………」


464 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:57:58.38 ID:Ut54z/180



パンドラ(《ブラック・マジシャン》の攻撃力は、《E・HERO ネオス》の攻撃力と同じ2500……)

パンドラ(……やるしかない!)

パンドラ「《ブラック・マジシャン(3)》(ATK 2500)で《E・HERO ネオス》(ATK 2500)に攻撃!!」

十代「やっぱそう来るか……!!」

鬼柳「相打ち狙いか!? 《ブラック・マジシャン》がやられても……」

鬼柳「残った《マジカル・コンダクター》(ATK 1700)で追撃する気か!」


パンドラ「頼んでいいか……!《ブラック・マジシャン》……!」


ブラマジ「フンッ……」ジャキッ


パンドラ「……よし!! 《ブラック・マジシャン》の攻撃!! 『黒・魔・導』ッッ!!」


ブラマジ「おおおおおぉぉ!!」

バシュウウウゥゥーーッ!!


十代「迎え撃て! 《E・HERO ネオス》!! 『ラス・オブ・ネオス』!!」


ネオス「ムゥンッ!! トゥオアアァッ!!」


ガリガリガリガリガリ……!!


ズガアアァァァァン!!!


十代「ううううぅぅ……!!」

パンドラ「ぐぅぅ……っ!」


ユベル『これで十代の場はがら空き……!』


パンドラ「永続罠発動ッ!!」

十代「んお!?」

パンドラ「《正統なる血統》!! 自分の墓地の通常モンスター1体を、攻撃表示で特殊召喚するッ!!」

鬼柳「なっ何ぃ!?」

パンドラ「墓地の《ブラック・マジシャン(1)》(ATK 2500)復活ッ!!!」


ブラマジ「ぬうぅぅん……!!」


大徳寺『うわああ!? ま、まさかの《ブラック・マジシャン》蘇生!? 駄目だにゃ! 受けきれない!!』

ユベル『十代…………!』


鬼柳「マジかよ……!! すげぇぞパンドラ! なんてデュエルをしやがる……!!」

鬼柳(ひょっとして本当に、十代に勝てるんじゃねぇのか!?)


465 :1 [saga]:2012/06/28(木) 20:59:25.41 ID:Ut54z/180



十代「……すげぇよパンドラ……本当にすげぇ! 心からデッキと繋がったあんたのデュエルが、こんなにも凄いなんて!!」

パンドラ「!」

十代「やっぱりあんたは、《ブラック・マジシャン》を持つに相応しいデュエリストだ!」

パンドラ「十代……」





十代「けどな……!」

パンドラ「っ……!?」

鬼柳「! まさか――!?」



十代「俺とデッキの信頼関係もまた! あんたに負けないくらいの奇跡を起こせるんだぜ!!!」

十代「速攻魔法発動!! 《クリボーを呼ぶ笛》ッ!!」

パンドラ「速攻……魔法!?」

十代「自分のデッキから、《クリボー》か《ハネクリボー》を、特殊召喚するか、手札に加えることができる!!」

十代「俺は、《ハネクリボー》(DEF 200)を特殊召喚するッ!! 来い相棒!!」


ハネクリ「クリクリ〜!」


パンドラ「壁モンスターを、召喚した……!?」

鬼柳「守備力200と数値は低いが……それでも十代のライフを残すには十分な働きをする……!」

パンドラ「っ……! だが、この後の《マジカル・コンダクター》(ATK 1700)の攻撃までは防げないでしょう!」

パンドラ「構うな《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)!! そのまま《ハネクリボー》(DEF 300)に攻撃だ!!」


バシュウウウゥゥーーーッッ!!


ハネクリ「クリーー……!」


ドオオオォォン!!


十代「この瞬間《ハネクリボー》の効果が発動する!!」

パンドラ「!?」

466 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:00:35.37 ID:Ut54z/180


十代「《ハネクリボー》が破壊されて墓地へ送られたとき発動!」

十代「このターンの終わりまで、俺が受ける全てのバトルダメージを0にするッ!!」

パンドラ「ば、馬鹿な……!?」

鬼柳「それじゃ、この後の戦闘ダメージは全て0に……!」

十代「これで、《マジカル・コンダクター》でバトルしても無意味になるぜ!!」


大徳寺『や、やったーー! 凌ぎきったにゃーー!!』

ユベル『……ま、だよね。十代がそうそう負けるわけがない』


パンドラ(……なんということだ……これだけの攻撃を全てかわすとは……!)

パンドラ(私が弱いわけじゃない……デッキは間違いなく私の想いに応えてくれている……)

パンドラ(むしろ、有り余る程の力と勇気を与えてくれている……!)

パンドラ(今までの自分の中で、一番強くなれていると感じる!)

パンドラ(…………たがそれ以上に……!!)



十代「さぁさぁ! どうするんだパンドラ!?」



パンドラ(十代が、強すぎる!! 私とは比べ物にならないくらいの絆で、デッキと硬く結ばれている!!)


パンドラ「魔法が発動されたことで《マジカル・コンダクター》にカウンターが乗る!」


《マジカル・コンダクター》(魔力カウンター 0 → 2)


パンドラ「…………私はバトルを中断して、メインフェイズ2に……!」

パンドラ「手札から《混沌の黒魔術師》の効果で手札に戻した《強欲な壺》を発動!」

パンドラ「カードを2枚ドローする……!!」

パンドラ「……!!」

パンドラ「……私はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」



パンドラ LP 1000 手札 1


モンスター

《ブラック・マジシャン(1)》(ATK 2500)
《混沌の黒魔術師》(ATK 2800)
《マジカル・コンダクター》(ATK 1700)

魔法・罠

《正統なる血統》(《ブラック・マジシャン(1)》対象)

伏せ2枚


467 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:01:42.62 ID:Ut54z/180



TURN−15



パンドラ(恐らく……このターンで、全てが決まる!)

パンドラ(……勝てるだろうか……いや、勝つ! 勝ってみせる!)


十代「助かったぜ相棒! ありがとなっ!」

ハネクリ『クリクリ♪』

十代「……俺のターン!! ドローッ!!」



十代 LP 2000 手札 2

モンスター

無し

魔法・罠

伏せ1枚



十代「……手札から魔法発動! 《コンバート・コンタクト》!!」

十代「自分の場にモンスターが存在しない場合にのみ発動できる!」

十代「手札、及びデッキから、『N』と名の付いたカードを1枚ずつ墓地へ送ることで!」

十代「デッキからカードを2枚ドローする!」

パンドラ(『N』専用の手札交換カードか!)

十代「俺は手札の《N・アクア・ドルフィン》と、デッキの《N・フレア・スカラベ》を墓地へ送り!」

十代「2枚……ドローーッ!!」

十代「………………」

十代「パンドラ!」

パンドラ「! ……なんでしょう?」




十代「…………楽しい時間をありがとう!」

十代「あんたは俺が戦ったデュエリストの中でも、十本の指に入る程、いいデュエリストだった!!」

パンドラ「……それは……光栄ですね。しかし私のほうこそ、感謝してもしきれない……」

パンドラ「君のおかげで、《ブラック・マジシャン》の気持ちに……自分の本当の気持ちに気づけた」

パンドラ「このデュエルは、私の記憶に、一生残るでしょう……」

パンドラ「……しかし……『だった』……なんて言い方をするということは……」

十代「ああ! 悪いけど……これで決めちまうぜッ!!」

鬼柳「! 十代……このターンで勝負をつける気か!」

468 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:03:10.44 ID:Ut54z/180



十代「手札から魔法発動!! 《ミラクル・コンタクト》!!」

十代「自分の手札・フィールド・墓地から、融合モンスターによって決められた融合素材をデッキに戻すことで!」

十代「《E・HERO ネオス》を融合素材とするコンタクト融合体を、召喚条件を無視して特殊召喚
するッ!!」

パンドラ「なっ……墓地からコンタクト融合!?」

十代「さぁ、三度目の登場だ!! 墓地のネオスと、《N・フレア・スカラベ》をデッキに戻して……!」

十代「現れろ!! 《E・HERO フレア・ネオス》(ATK 2500)ッッ!!」



ボッゴオオオオォォッ!!


フレア「うぉおおおおぉぉッッ!!」



鬼柳「《E・HERO フレア・ネオス》……場の魔法・罠1枚につき400ポイント攻撃力がアップする……!」


大徳寺『場にはパンドラさんの《正統なる血統》に伏せカードが2枚と、十代君の伏せが1枚の計4枚にゃ!』

ユベル『よって攻撃力は、1600ポイントアップし……』


《E・HERO フレアネオス》(ATK 2500 → 4100)


鬼柳「攻撃力4100……パンドラのライフは残り1000……!」

鬼柳「どのモンスターに攻撃しても、パンドラが負ける……!!」


469 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:04:48.12 ID:Ut54z/180



十代「行くぜパンドラッ!! これが俺の最後のバトルだッッ!!」

パンドラ「いいでしょう……来るがいい!! 迎え撃ってみせましょうッッ!!」

十代「《E・HERO フレア・ネオス》(ATK 4100)で!! 《ブラック・マジシャン(1)》(ATK 2500)を攻撃ィッ!!」


十代「『バーン・ツー・アッシュ』ゥゥーーーッッ!!」


フレア「おおおおぉぉ……!! であああぁぁッッ!!!」


パンドラ「やはり《ブラック・マジシャン》に攻撃してきますか!」

パンドラ「ですが……!! この勝負!! 私が勝つ!!」

パンドラ「罠カード発動!! 《シフトチェンジ》!!」

十代「ッ!!!」

パンドラ「自分フィールド上に存在するモンスター1体が、相手の魔法・罠カードの効果の対象になった時……」

パンドラ「または相手モンスターの攻撃対象になった時に発動する事ができる!!」

パンドラ「その対象を、自分フィールド上に存在する正しい対象となる他のモンスター1体に、移し替えるッ!!」

パンドラ「私が攻撃対象に選ぶのは! 《混沌の黒魔術師》(ATK 2800)!!」

パンドラ「そして、カードが使用され墓地へ行ったことで、君のフレア・ネオスの攻撃力は400下がる!」


《E・HERO フレアネオス》(ATK 4100 → 3700)


鬼柳「こ、これはやったか!!? 対象が攻撃力2800の《混沌の黒魔術師》に変わった上に」

鬼柳「フレア・ネオスの攻撃力も下がって、受けるダメージは900! 僅か100ポイントだがライフが残る!」


ユベル『このターンを凌がれたら、フレア・ネオスは自身の効果でデッキに戻る……』

ユベル『そうなれば十代のフィールドはがら空き……次のターンで攻撃を受けて終わる!』

大徳寺『そ、そんな!?』


パンドラ「いいえ、違いますよ鬼柳……このターンで終わらせるッ!!」

鬼柳「!?」

パンドラ「これが……私の!! 最後の切り札だッ!!!」

パンドラ「罠カード発動!! 《ブラック・スパイラル・フォース(アニオリゲーム効果)》!!!」


470 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:06:50.35 ID:Ut54z/180


鬼柳「5600と3300……!! 十代は逆に2300のダメージを受けることに!!」

パンドラ「このカードには、発動したターン、《ブラック・マジシャン》が攻撃できなくなるデメリットがあるが!」

パンドラ「相手ターン中なら関係ない!!」

パンドラ「返り討ち勝利だァ!! 行け……《混沌の黒魔術師》(ATK 5600)! そして《ブラック・マジシャン》よ!!」



混沌「おおおおぉぉぉ……」

ブラマジ「うぉおおおおお……!!!」



パンドラ「 『 ス パ イ ラ ル ・ デ ス ・ ア ル テ マ 』 ァ ァ ッ ッ ! ! ! 」



混沌・ブラマジ「「はああぁぁぁッッ!!!」」


ギュッゴオオオオォォオォォォ!!!!


ユベル『十代……!!』

大徳寺『十代君!!』








十代「この瞬間罠カード発動ッ!!」

パンドラ「!!?」


471 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:09:39.80 ID:Ut54z/180


十代「《エレメンタル・チャージ》!!」

十代「自分の場の『E・HERO』と名の付くモンスター1体につき1000ポイントライフを回復!!」

十代「俺の場には《E・HERO フレア・ネオス》の1体! よって1000ポイント回復だッ!!」

パンドラ「なん……・だってぇ……!!?」



十代 LP 2000 → 3000



十代「これで、フレア・ネオスの攻撃力はの2900まで下がっちまうけど……! 俺のライフは残る!!」


《E・HERO フレア・ネオス》(ATK 3300 → 2900)


ズッガアアアアァァァァンッッ!!!!


十代「ぐうううぅぅ!!」



十代 LP 3000 → 300




鬼柳「た……耐え……やがった……!!」


大徳寺『た、た、耐えたにゃーーー!! やったーーー!!』

ユベル『……十代、勝ったな』

大徳寺『……あれ? でも、ダメージを耐え切っただけで……結局、相手のターンに回ったら負けってことに変わりは無いにゃ!?』

ユベル『馬鹿だな……僕がそれを考慮しないで『十代の勝ちだ』なんて言うと思うかい?』

大徳寺『え?』



パンドラ「……しかし! 君の場はがら空き! 手札も1枚!」

パンドラ「君にできることはもう何もないでしょう! 次の私のターンで――」





十代「 そ れ は ど う か な ? 」


パンドラ「!?」


472 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:11:38.90 ID:Ut54z/180


十代「残ってるぜ……とっておきのがもうひとつ!!」



十代「手札から速攻魔法発動!! 《リバース・オブ・ネオス》」



十代「自分の『ネオス』と名の付く融合モンスターが破壊されたときにのみ発動可能!」

十代「デッキから、《E・HERO ネオス》を特殊召喚するッ!!」


十代「締めの一手だ! 来い!! 《E・HERO ネオス》(ATK 2500)ッ!!」


ネオス「フゥゥンッ!! トゥアアッッ!!」


パンドラ「こ、ここへ来てネオスが……!?」


鬼柳「だ、だが、攻撃力は2500……!」

鬼柳「一番攻撃力が低い《マジカル・コンダクター》(ATK 1700)に攻撃したとしても、」

鬼柳「与えられるダメージは800!! ライフは残る!!」



十代「この《リバース・オブ・ネオス》で特殊召喚したネオスは、エンドフェイズに破壊される」

パンドラ「そ、それなら尚更――」

十代「だけど!! こいつにはまだ別の効果があるぜ!!」

十代「《リバース・オブ・ネオス》で召喚されたネオスの攻撃力は……1000ポイントアップするッッ!!」

パンドラ「!!!!」

鬼柳「1000……ポイント……!!」


《E・HERO ネオス》(ATK 2500 → 3500)


ユベル『《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)に攻撃すれば、1000ジャストのダメージ』

ユベル『《マジカル・コンダクター》(ATK 1700)なら、1800のダメージで、どっちにしろ十代が勝つ』

大徳寺『……まぁ、十代君の性格を考えれば、攻撃するのは……』


473 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:13:03.08 ID:Ut54z/180



十代「…………行くぜ? パンドラッ!!」

パンドラ「………………」




パンドラ「 来 い ! ! ! 」


十代「《E・HERO ネオス》(ATK 3500)で!!《ブラック・マジシャン》(ATK 2500)を攻撃ッッ!!!」

十代「喰らええええぇぇッッ!!!」


ネオス「フウゥンッ!! トゥアアァッッ!!!」


パンドラ「……《ブラック・マジシャン》ッッ!!!」


ブラマジ「おおおおぉぉ!!!」


ガギイイィィィン!!

ガキンッ!! ガキンッ!! ガキンッ!!

ギャリギャリギャリギャリギャリ……!!


ネオス「オオォォォッ!!」

ブラマジ「!!」



十代「 『 ラ ス ・ オ ブ ・ ネ オ ス 』 ! ! ! 」 



ネオス「トアアァッッ!!!」


――――ドキャアアァッッ……!!!


ブラマジ「……っ…………」




パンドラ LP 1000 → 0



474 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:14:31.78 ID:Ut54z/180



十代 WIN!!



大徳寺『や……やったにゃーーー!! 十代君が勝ったにゃーー!!』

ユベル『まったく……ヒヤヒヤさせられるデュエルだったな。ま、十代が勝つって信じてたけどね』


鬼柳「勝ったのは十代、か……マジにハイレベルなデュエルだったな……」

鬼柳「見てるだけで満足しちまったぜ……!」



パンドラ「……負けてしまいましたか…………」

パンドラ(しかし、不思議と心地よい感覚だ……)

十代「ガッチャ!! 楽しいデュエルだったぜパンドラ!!」

パンドラ「私のほうこそ……こんなに満ち足りた気持ちでデュエルができたのは初めてです……」

パンドラ「何もかも君のおかげですよ……ありがとう」

十代「俺は大したことはしてないよ。あんたがこんなにも強く戦えたのは」

十代「あんたと、《ブラック・マジシャン》の信頼があったからさ!」

パンドラ「……それを思い出させてくれたのは君だ……」

パンドラ「本当にありがとう……」

十代「……へへヘっ! なんか照れくさいな……」

パンドラ「…………十代」

十代「ん?」

パンドラ「君が私の信頼を取り戻させてくれたことで……1つ、決めたことがあります」

十代「??」







パンドラ「もう一度……奇術で、世界を目指す!」

十代「!」

475 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:16:12.81 ID:Ut54z/180


パンドラ「今はこんなですが……この『信頼』を胸に、いつか世界の頂点に立つ!」

パンドラ「そうすれば、私の名を聞いて……カトリーヌが、また私を見てくれる日が……来るかもしれません」

十代「……パンドラ……!」

パンドラ「本当は……『どうせ無理』だと、心の中で思っていました……」

パンドラ「しかし、やっぱり私には諦めきれない」

パンドラ「……再会できたとところで、彼女に迷惑をかけるだけかもしれない……」

パンドラ「今頃はもう、別の男性と、幸せな家庭を築いてるかもしれない……」

パンドラ「だけどそれでも……彼女は、私が本気で愛した人だから……!」

パンドラ「いつか必ず……彼女に逢って、自分の心に決着をつけます」

パンドラ「そのために、私は世界へ行く……必ず!」

鬼柳「……やれるさ……あんたなら」

パンドラ「鬼柳……ありがとう……」

パンドラ「時間があったら、君ともデュエルしてみたかったな……」

十代「え? 時間はたっぷりあんだから別にいいじゃん!」

鬼柳「いや、その前に脱出の手がかり探せよ!」

鬼柳「……パンドラとデュエルしてみたい気持ちは、俺も……無いことはないけどよ」

パンドラ「すみません。……私はもう、帰らなくては……」

鬼柳「ああ、だから、ここからは俺たちと一緒に――」

パンドラ「あぁ、いえ、大丈夫です。一人で行けますから」

十代「え?」



パンドラ「今なら帰れる……今のこの感覚なら……そんな気がする」



大徳寺『……あれ、このパターンって……』


476 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:19:21.38 ID:Ut54z/180




パアアアァァ……




十代「うわ……!? な、なんだこの光!?」

鬼柳「! まさかこれって……!」

パンドラ「間違いない……出口だ」

パンドラ「君たちには、本当にお世話になりました……それでは、これで」

十代「ちょ!? おいおいおい!! 待ってくれよ! 帰れるんなら俺たちも一緒に――」

パンドラ「それは……多分、不可能かと……」

十代「な、なんで?」

パンドラ「この光は恐らく、私だけの、『自分だけの扉』なんだと思います」

鬼柳「自分の……扉……?」

パンドラ「……君たち以外に、ここへ来た者は?」

十代「い、いるぜ。二人……」

パンドラ「その二人は……帰ったのですか?」

十代「……あぁ。一人は、帰ったっていうのとは……違うけど」

パンドラ「二人は……何かこう、私と同じように、心に闇を抱えていませんでしたか?」

十代「!!」

鬼柳「……確かに……そうだな……だが、帰るときにはその悩みも解決して――」

パンドラ「そういうことです」

鬼柳「は……?」

パンドラ「私も、『他人を信頼できない』という闇を抱えていた。しかし、君たちのおかげで、その闇が無くなった」

パンドラ「闇が無くなった途端に、帰れる気がしたんです……」

鬼柳「……!!」

パンドラ「この空間に迷いこむ者は、きっと皆、何か心に、悩みを抱えているのではないかと……」

パンドラ「その悩みが消えたとき……その人だけの、出口への扉が開くのだと思います」

十代「悩み……」

パンドラ「ですから君たちも、抱えた悩みを解き放ってから『帰りたい』と願えば、ここから出られると思いますよ」

パンドラ「……そうだ十代、これを……君に差し上げます」

十代「!」



《天よりの宝札》



477 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:20:51.88 ID:Ut54z/180



パンドラ「危うく何もせず帰るところでした……」

パンドラ「こんなもので申し訳ないですが、受けとってください」

十代「え……! いいのか……?」

パンドラ「勿論。私の、せめてもの感謝の気持ちです」

パンドラ「…………君の事は、絶対に忘れない。……しつこいようですが……」

パンドラ「本当に、ありがとう……さようなら」





スウウゥゥゥ……




十代「あ……」

鬼柳「き、消えた……」



大徳寺『ほ、ほんとに帰っちゃったのにゃ……』

ユベル『……感謝してるんなら、もうちょっと一緒に行動してくれても良かったたんじゃないかと、思ってしまうのは……』

ユベル『……悪くないよね?』

大徳寺『でも、凄く嬉しいヒントをくれたにゃ!』

大徳寺『……ここに迷い込むのは、『悩みを抱えている者』……』

大徳寺『もしこれが本当なら……!』



十代「ここは……悩みを持つものが迷い込む森なのか……?」

鬼柳「……そう言えば俺も……最近町おこしに忙しくて、まともに休んでなかったし……」

鬼柳「何より、満足できるデュエルをしてなかったな……」

鬼柳「ひょっとして……俺もう、帰ろうと思えば帰れるんじゃ……?」

十代「悩み……か……」

十代(……あれ? 俺って、なんか悩んでたっけ? ……俺だけ当てはまってないような……?)


478 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:23:16.29 ID:Ut54z/180


これにてパンドラ戦終了です。

気づいたら遊星さんの『絆教』ならぬ『信頼教』な話になってた。


ちょっと早く終わっちゃったかな、なんて思ったけど、
当初の『それぞれのデュエルはさっくり終わらせる』というコンセプトには合ってるんですよね。
いつの間にかデータ量はパンドラ戦が一番多くなってたけど。
一回の投下量って、この位でいいですか?


そして、この謎空間における隠された設定(後付)、『悩みを抱えた者が迷い込む』というものなので、
悩みとかと無縁なキャラは安価下になっちゃうかもです。
悩みまで捏造すんのもどうかなと思って……
パンドラはあくまで『改心したパンドラ』だったからある程度捏造ができたけど。


そして、話題に上がってるドーマ編キャラなんですが……
実はこの>>1、ドーマ編ちゃんと見てないんですよね……

モミアゲの人が攻撃力10000エアトスで王様を倒したのとか、
後のカイザーの中の人なやつが凡骨とリアルファイトしたり、
攻撃力∞とか言う頭おかしいぶっ壊れカードにこれまた俺ルールなカードで王様が勝ってたり、
羽蛾戦の例のアレとか、色々印象に残ってるものはあるんですが、
もう随分前の話で……細かいキャラの口調とかはもう全然。


何より、皆使ったカードが意味不明のチートカードばっかりで、
戦わせたら十代がフルボッコな未来ががガガガール
やれるとしてもレさん位か……
安価でレさん来たら、それを期にDVD買ってみようかしら。


ともあれ、これで今回の投下は終わりです。
次は安価分岐だけなので、今週の土曜日か日曜日に投下します。
お疲れ様ですた。

長文スマヌ


>>441

今回は基本、シングルのみのデュエルを想定してるので、タッグとかは難しいかと……
それに、俺はどうも多人数戦を書くのが苦手らしくて……
パラドックス戦とかもう、あっちの手札こっちの墓地と、頭こんがらがりながら必死にやってた。
そしてやっぱり盛大なミスをやらかしたし。

ただ、オレイカルコスと地縛神ってのは面白そうだなと思いました。
いつか別の機会があればやってみたい。


479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 21:33:25.53 ID:ruHK/KcG0
乙 デュエル量はこの程度で良いと思う、Aパート・心理フェイズ・Bパート的な
しかし、悩みを抱えてないと安価下になるのか 凡骨出したいけど悩みなさそうだし、無理かねえ・・・
480 :1 [saga]:2012/06/28(木) 21:43:04.57 ID:Ut54z/180
>>479

おおっと、ちょっと待った!
DMキャラの主要デュエリストに関しては、
最終回後のものを出してもいいかなと考えているので、一応セーフです。
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 21:57:05.53 ID:ruHK/KcG0
サンクス これで心おきなく凡骨が狙える 社長やペガサス、梶木とかもいいかもしれないなあ・・・取れればだけど
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 22:26:00.74 ID:v2yHXSQIO

めっちゃ熱くてよかった!
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/28(木) 23:31:41.20 ID:1nIpTJ2Vo
乙ー
遊戯海馬はその後が言及されてるけど凡骨だけ特に言及されてないんだよな確か
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 00:51:04.25 ID:Vqwcc9kJo
凡骨はきっと、舞さんと温かい家庭を築いていると信じている
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/06/29(金) 15:16:25.77 ID:kv2v/61ho
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/29(金) 16:50:35.02 ID:wOTyUbQAO
乙!
いいデュエルでした!!

・・・・ところで人物安価で、デュエルしたことの無いキャラが出たらどうなるのか

気になる
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 16:53:01.27 ID:XXsffWld0
>>486
たぶん。安価下になるかと・・・・・
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/06/29(金) 17:22:44.72 ID:0Zh24tAso
小鳥ちゃんなら代行天使になるのかな中の人的に
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/06/29(金) 17:52:45.93 ID:wOTyUbQAO
>>487
マジか・・・・不動博士に遊星デッキ(またはZーONEデッキ)使ってデュエルしてもらいたかったのに・・・・
490 :1 [saga]:2012/07/01(日) 19:34:58.25 ID:txTuKKrL0

あ、イカン
最終回後の梶木とか悩み無さそうだ……


DM主要キャラってのは、主人公の遊戯、海馬や凡骨、杏子、舞と言った、
味方キャラのことを想定しての意味だったので、
ペガサス会長とかも……最終回後となると、悩みが思いつかないな……

遊戯達と戦う前の……とかだったらできるかもしれないけど、それでもいいかですかね?

後は、羽蛾とか竜崎を考えてました。
それ以外となるとちと厳しいかな……


初めからキャラ挙げとけばよかったですね。
ややこしくしてしまってスイマセン……


8時半から安価地点まで投下します。



>>489

カニパパは作中でデュエルしてないので、スイマセン……


491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/01(日) 19:37:10.56 ID:5+TSdU0so
別にいいんじゃね?前作だって最終回前の  とか出てたし
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 19:38:40.63 ID:VfYid3Mb0
ok把握 舞さんや、羽蛾・竜崎なんかは作りやすそうだよね 作中では明確に心の闇を乗り越えてないし
493 :1 [saga]:2012/07/01(日) 20:31:02.27 ID:txTuKKrL0


投下します
494 :1 [saga]:2012/07/01(日) 20:32:53.96 ID:txTuKKrL0



十代「う〜ん…………悩み……悩みかぁ……」

十代「…………無いよなー……思い浮かばない……」

十代「…………それとも、自分で気が付いてないだけとか?」

ユベル『ここ最近の君に悩みなんて、特に無いと思うぞ?』

十代「だよなぁ……精々『最近エビフライ食べてない』って程度だよな」


鬼柳「………………」


十代「? 鬼柳、目つぶって何してんだ?」

鬼柳「……『帰りたい』と頭の中で繰り返しているんだ」

鬼柳「俺の悩みと言ったら、『満足できるデュエルがしたい』ってくらいだったからな」

鬼柳「そう考えれば、俺の悩みは既に解決されてる」

鬼柳「パンドラが言っていたことが本当だとするなら、帰りたいと願えば、俺は帰れるはずだ」

鬼柳「…………はずなんだが……」

十代「……出ないな……扉」

鬼柳「……やっぱり、『悩みがある者』ってのはちょっと違うんじゃないか? 」

鬼柳「お前だって、悩みなんて無いんだろう?」

十代「あぁ……でも、カイトやパラドックスも、ある意味悩みが、心の闇が改善されてるよな」

十代「そこはパンドラも含めて共通してる……」

鬼柳「……俺たちとあいつら三人と、まだ違うなにかがあるってことか?」

鬼柳「その何かがあるから……もしくは無いから、俺たちはまだ帰れないのか……?」

十代「……俺たちと、帰った三人で、共通してること……してないこと……」

十代「………………う〜ん……」

十代「だああーー! わかんねぇ!!」

鬼柳「……クソ……! どうすりゃいいんだ……!? いい加減ほんとに帰りたいぜ!」

鬼柳「ここに来てから……なんとも言いがたいこの、地に足がついてないような、ふわふわした感じ……」

鬼柳「生きた心地がしねーんだよ……」

十代「あー……俺も感じてるぜそれ。時々、宙に浮いてるような気がするんだよなぁ……」

十代「なんか気持ち悪いぜ……」

鬼柳「……俺がいなくって……あいつら、心配してるだろうな……」

鬼柳(ニコ……ウェスト……)


495 :1 [saga]:2012/07/01(日) 20:34:30.16 ID:txTuKKrL0


大徳寺『参ったにゃー……結局、パンドラさんのヒントも意味を成さないか……』

ユベル『……おい、大徳寺』

大徳寺『え? な、何かにゃ』

ユベル『ちょっと、実体化してみろ』

大徳寺『………………は?』

ユベル『早く』

大徳寺『……いやいやいや、ちょっと待つにゃ!』

大徳寺『いきなり何を言い出すんだにゃ! 私は君のような精霊と違ってただの幽霊にゃ!』

大徳寺『実体化する力なんて無いにゃ!』

大徳寺『って言うか、何のために!?』

ユベル『いいからちょっとやってみろ。僕の考えが正しければできるはずだ』

大徳寺『できるはずって……この状態から自力で実態を持ったことなんて無いにゃ……』

大徳寺『やろうとしたって、まずやり方がわからないにゃ!』


十代「……おい、何やってんだよ?」

鬼柳「? 何がだ?」


ユベル『そうだな……ゆっくり下に向かって降りていくようなヴィジョンを想い浮かべろ』

ユベル『自分の足で地面に立つとこをイメージするんだ』

大徳寺『そ、そんなこと言ったって……』

ユベル『 早 く し ろ 』

大徳寺『全身全霊やらせていただきますにゃ』


大徳寺(もぉーー! わっけわかんないにゃ! 一体何だっていうんだにゃ!)

大徳寺(こうなればやけくそ……! えーと……)

大徳寺(ゆっくり下に降りていくヴィジョンを想い浮かべる……)

大徳寺(自分の足で立つイメージ……)

大徳寺(……ゆっくり……ゆっくり……下に……地面に……)



496 :1 [saga]:2012/07/01(日) 20:35:54.01 ID:txTuKKrL0




大徳寺「…………できるわけないにゃあぁーー!!」

大徳寺「下に降りていくって何!? 地面に立ってた時のことなんてもう忘れてるにゃ!!」

十代「……大徳寺……先生……?」

大徳寺「……にゃ?」

ユベル「できてるじゃないか」

大徳寺「……えっ」バッ

大徳寺「!? あれ!? 立ってる!? 私、自分の足で立ってるにゃ!!」

大徳寺「ど、どうなって――」

十代「あっ……」

ユベル「ん……?」

大徳寺「……何?」




鬼柳「」




大徳寺「…………あ……」

鬼柳「な、なん、何だてめぇはああーー!! どっから湧いて出たぁ!?」

鬼柳「突然目の前に現れやがって……!! 迷いこんだ奴とは絶対違うだろう!!」

十代「お、落ち着け鬼柳! この人はただの幽霊だ!!」

鬼柳「幽霊……だと!?」

大徳寺「ちょ!? 十代君その言い方は余計に誤解を招くにゃ!! ちゃんと順序追って説明して!」

ユベル「そう言えば、鬼柳には大徳寺のことを言っていなかったな……」

大徳寺「何を一人だけ冷静に構えてるんだにゃーー!!」



497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 20:37:00.45 ID:oWIo8Duc0
正直大徳寺先生と相性がそこそこな決闘者っているのか?
モンスターを置かないラフェールぐらいしか思い浮かばない。まあ、あの人の切り札が全く機能しなくなるから勘弁だが・・・・
498 :1 [saga]:2012/07/01(日) 20:38:44.83 ID:txTuKKrL0


★決闘者説明終了★



鬼柳「……………あー……結論として、あんたは、十代と一緒にいる、ユベルとはまた違う存在……」

鬼柳「元デュエルアカデミアの教師の幽霊……で、いいんだな……?」

大徳寺「そ……そいうことにゃ……もうなんか疲れたにゃ……」

鬼柳「もう一度確認するが……十代の味方なんだな?」

十代「それは間違いないぜ。俺が保障する」

鬼柳「……そうか……悪いな。本当に何の前触れも無く、行き成り目の前に出てきたんもんだからよ……」

大徳寺「誤解が解けたなら構わないにゃ……ふぅ……」

十代「でも……なんで先生、実体化してるんだ?」

大徳寺「いや、私にもよくわからないにゃ……ユベルに言われる通りにやったらできちゃったにゃ」

十代「ユベルが?」

ユベル「やはり……思った通りだ」

鬼柳「思った通り……? 何が……」


ユベル「この空間では、『魂』は『実態』を持って行動できる」

大徳寺「……?」

十代「……どういうことだ?」

ユベル「パラドックスのことを思い出せ。彼も既に死んでいたよね?」

ユベル「魂だけの存在になって、時空の狭間を彷徨っていたとき、ここへ辿り着いた」

鬼柳「あぁ」

ユベル「……魂だけの存在が、何故実態を持ってデュエルできた?」

鬼柳「! そう言えば……」

ユベル「言ってみればパラドックスも大徳寺と同じ幽霊だ。彼が実体化していたんだ」

ユベル「大徳寺にできない理由は無い」

大徳寺「……私に実体化しろって言ったのは、その裏づけのためだったのにゃ?」

ユベル「そう言うことだ」

鬼柳「…………それで……それがわかったから、何なんだ?」

ユベル「……ここは『魂が実態を持って行動できる空間』と言ったが……」

ユベル「もっと突き詰めた答えを考えてみた」

十代「???」


499 :1 [saga]:2012/07/01(日) 20:40:57.31 ID:txTuKKrL0


ユベル「ここは、きっと、魂『だけ』が集まる、『この世とあの世の間』のような空間なんだ」

鬼柳「魂『だけ』……?」

十代「この世とあの世の間って……?」

ユベル「十代、鬼柳」

鬼柳「な、なんだ?」

ユベル「恐らく君たちは今……」



ユベル「魂だけになっていて、肉体は元いた場所で抜け殻になってる」

十代「!?」

鬼柳「何……?」

ユベル「ここに集まるものは皆、肉体から魂が離脱して、それだけがここに来ているんだと思う」

ユベル「もしくは、肉体を持たないパラドックスのような幽霊、元から魂だけの存在……」

ユベル「鬼柳……さっき君、地に足がつかない、ふわふわして生きた心地がしないと言ったね」

ユベル「大徳寺はどうだ?」

大徳寺「え? う〜ん……気持ち悪いものなんて何も感じないにゃ。どちらかと言うと、落ち着くというか、暖かい気分だにゃ」

十代「なっ……これが落ち着くぅ!? 正気かよ先生! 俺たちは全然だぜ!」

ユベル「……実は、僕もこの空間は嫌いじゃないんだ」

十代「えっ?」

ユベル「むしろ、元いた場所よりも居心地はいいかもしれない」

鬼柳「……俺と十代……大徳寺とユベルで、感じ方が違う……?」

ユベル「ここで気づかないか? 十代と鬼柳……僕と大徳寺で、それぞれ、共通した物がある」

大徳寺「……それって……なんだにゃ?」

十代「!! ……俺と鬼柳は、肉体を持った『生きてる者』!」

十代「先生とユベルは、『魂だけの存在』……」

鬼柳「……!」

大徳寺「あぁ……!」


500 :1 [saga]:2012/07/01(日) 20:43:16.53 ID:txTuKKrL0


ユベル「僕の場合厳密には、十代の魂と一体化しているもう一つの魂であって、完全に肉体を持たないわけではないけど」

ユベル「まぁ、普段は精霊化してるから、無いも同然だな」

ユベル「で、だ。肉体を持たない、つまり『生きていない』僕らには、この空間はいいものに感じるが」

ユベル「十代たち『生きている者』にとっては、多少害になってしまうんだろう」

十代「それで……『この世とあの世の間』って言ったのか……」

ユベル「さらに、ここが『この世とあの世の間』だと僕が思った理由が、もう一つある」



ユベル「デッキだ」



十代「デッキ?」

鬼柳「……?」

ユベル「パンドラは、持ちあるいていない筈のデッキを、今回は何故か持っていた……」

ユベル「ここで思い出されるのが、パラドックスが言った言葉だ」

十代「!」



―――――――――――――


パラ「私が、本来持っているはずの無い……《スターダスト・ドラゴン》や……」

パラ「《青眼の白龍》などの……奪ったカードを持っていたのは……」

パラ「そのデッキが……私の中の『イメージ』として、魂に定着していたものが……具現化したものだったからなのだろう……」

パラ「……そのデッキは、私の魂そのものなのだ……私が消えるとき、デッキも消える……」


―――――――――――――



ユベル「デッキは魂そのもの……ここに来るデュエリストは、皆デッキを持っていたが」

ユベル「それは、実際に持っているものかどうかは関係なく、『イメージ』として『魂』に染み付いた物が」

ユベル「具現化しているんだろう。だからパンドラは、持ってないはずデッキをここでは持っていた」

大徳寺「……よ、よくわからないにゃ」

鬼柳「それはわかったが……だから、何なんだ? 俺たちだけがここから出られない理由と関係があるのか?」






ユベル「無いよ」

鬼柳「無いんかい!!! なんだったんだ今のくだり!?」

ユベル「気が付いたことを言っただけだ。何か役に立つかと思ったんだがね」

大徳寺「えーー……」

鬼柳「……………………ちくしょう」

十代「あー……ははは、まぁ、いいじゃん! きっといつか役に…………立つさ!」

鬼柳「……そうなればいいけどな…………」

501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 20:43:31.21 ID:VfYid3Mb0
>>497
墓地をあまり使用しない、DM系キャラかねえ 最近の作品ほど、墓地依存が高まるからな
502 :1 [saga]:2012/07/01(日) 20:45:23.97 ID:txTuKKrL0


ユベル「ただ、ここが悩みを持つものが訪れる場所ってことは、殆どあってると思うよ」

ユベル「パンドラがああ言ったのは、本能でそう感じ取ったからだろう」

ユベル「彼の感じたことに、間違いはない」

ユベル「完全に憶測だが、鬼柳はまだ何か抱えてるんじゃないか?」

ユベル「前から持っていた悩みと言うより、ここへ来てから増えた悩みが」

鬼柳「……? そんなもの……無いと……思うが……」

十代「俺は?」

ユベル「君の場合は分からないね……ただ、『もしかたらこうじゃないか』ってものは考えてある」

ユベル「もう一人ここへ来た者がいたとして、そいつがまた悩みを抱えていたら」

ユベル「僕の考えが当たってる可能性も上がるんだが……」

大徳寺「あの、ユベル」

ユベル「何だ?」





大徳寺「そのもう一人が……来たみたいだにゃ」

鬼柳「!!」

十代「ユベル、精霊化!」

ユベル「はいはい」



スゥ…………




誰?


+ 3


503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 20:46:03.28 ID:wCqmaJny0
覇王十代
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/07/01(日) 20:46:13.25 ID:1Hqvs4YZ0
佐藤 浩二
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/07/01(日) 20:46:13.51 ID:Z5eqJLZAO
ルドガー
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 20:46:15.12 ID:SqgUWgU20
超官
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/07/01(日) 20:46:46.80 ID:u7rEPDwAO
紅蓮の悪魔の使い
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/07/01(日) 20:48:04.22 ID:1Hqvs4YZ0
惜しかった……
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 20:48:06.23 ID:oWIo8Duc0
蜘蛛使いのあの人か・・・・・
そこまで墓地依存じゃないしTFのカードを使わせれば大徳寺先生と戦えるんじゃないかな?
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 20:49:16.93 ID:SqgUWgU20
>>508
佐藤って誰?
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/01(日) 20:50:14.91 ID:5+TSdU0so
>>497
ZONEなら時械神が検討と似た動きになるから墓地関係無いと思う
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 20:50:42.12 ID:oWIo8Duc0
>>510
ああ!


検索したら遊戯王にまったく関係ない人だし・・・・どうせ安価↓になっただろう。
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/07/01(日) 20:52:04.86 ID:1Hqvs4YZ0
スカブ・スカーナイトの人……でわかるんだろうか?

まぁほぼ“誰だよ!?”って突っ込んでほしかっただけだけど
514 :1 [saga]:2012/07/01(日) 20:52:41.97 ID:txTuKKrL0


今回はここまでです。


ルドガー様キター!

時期は遊星とのデュエルに敗北した後くらいがいいかな。


後、大徳寺先生が実体化したので、十代か先生、
どちらがデュエルするか安価で決めます。


@十代

A大徳寺


+3
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/07/01(日) 20:53:10.75 ID:1Hqvs4YZ0
A
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 20:53:32.00 ID:VfYid3Mb0
佐藤先生はなあ・・・コブラとならんで、ユベルの被害者だからなあ・・・見てみたい気もした 
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 20:53:41.60 ID:oWIo8Duc0
2!2!2!
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 20:53:42.41 ID:VfYid3Mb0
2
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 20:55:47.09 ID:SqgUWgU20
鬼柳じゃないの?
せっかくのダークシグナー仲間なのに
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 20:57:24.74 ID:oWIo8Duc0
そういえばこのスレってTFのオリカってOKだっけ?
カイトが事情でアニメオリ化を使っていたけど・・・・・・
あと>>1には漫喫で漫画版遊戯王シリーズを読んで出せるキャラの幅を広げて欲しい。・・・無理とはいわないけど・・・
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/07/01(日) 21:04:00.71 ID:1Hqvs4YZ0
>>519
確かにダークシグナー対決は見たかったかも

下手すると鬼柳さん満足して帰りそうだけど
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 21:08:29.18 ID:VfYid3Mb0
確かに、言われてみればダグナ対決も見たかった・・・まあ、大徳寺先生の手腕に期待しよう
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 21:09:34.38 ID:oWIo8Duc0
TFでデステニードローがあれのダークシグナーの満足さんか・・・・・
不満足の時の登場もなんともいえないけど・・・・・
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 21:18:57.90 ID:XFKhFb1DO
まあクロスだし同作でやってもね、先生出番無いし
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 20:15:57.82 ID:yKaUoUuq0
『悩みを抱えた者が迷い込む』らしいけど時間軸をいつかに設定すれば牛尾さんやジャックもいけるのかな?
2人とも十代とは仲良くなれそう。特に牛尾さんの相手は鬼柳さんでもいい勝負とかみれそう。

そういえば、もし漫画版のGXキャラを二十代が見たらどう思うだろうか?登場は出来ないと思うけど興味はある。
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 20:00:02.59 ID:Fu7mRk3t0
デュエルパートも会話パートも楽しみだ
527 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:04:22.18 ID:Qhdf0TEM0


こんばんわ>>1です


漫画版、読んでみたいんですが、今お財布状況があんまりよくなくて……
漫画喫茶とかも、大分遠出しないと無い位のサテライトに住んでるんで、
今回は漫画版は無理っぽいですスマヌ……


ちょっと少ないけど、今から投下します。


528 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:05:59.88 ID:Qhdf0TEM0



ルドガー「……ここが……あの世と言う奴か……」

ルドガー「てっきり地獄に堕ちるものだと思っていたが……」

ルドガー「ここには、なんとも言えぬ安心感がある……天国か……?」

ルドガー「……いや、天国というにも、あまりに殺風景だな……」

ルドガー「……『永遠に一人でここにろ』と言う意味なら……地獄なのかもしれないが……」

ルドガー「私には……丁度いい罰か……」



鬼柳「な……!! そ、そんな馬鹿な……!?」

鬼柳「『ルドガー・ゴドウィン』……!!!」

十代「! 鬼柳、知ってるのか?」

鬼柳「あ、あいつは……ダークシグナーで……」

鬼柳「俺は……! ぐぅ……!!」

ユベル『『ダークシグナー』……?』


529 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:07:19.07 ID:Qhdf0TEM0


ルドガー「……! 誰かいるのか!」

十代「あ……えと、初めまして! 俺、遊城十代。こっちは……友達の鬼柳京介で、こっちが――」

ルドガー「!? 鬼柳京介……!!」

十代「え?」

鬼柳「う……ぐ……」

大徳寺「……知り合いなのかにゃ?」

鬼柳「……俺は……昔……こいつの、仲間で……」

鬼柳「その……なんと……言えばいいのか……」

大徳寺「……急にどうしたんだにゃ鬼柳……顔色が悪いにゃ」

ルドガー「……お前が居ると言うことは…………やはりここは、死後の世界か……」

十代「……あー……なんか勘違いしてるみたいだけど、ここは、その、あの世であってあの世じゃないって言うか……」

ユベル『十代、こいつ……死んでるぞ。パラドックスと同じ、元から魂だけの存在のようだ』

十代「あぁ……どうやらそうらしいな」

ユベル『この空間に不快感を感じていない……僕らと同じ、生きていない者だ』

ルドガー「……鬼柳」

鬼柳「……な、なんだよ……!!」




ルドガー「…………すまなかったな」


530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 20:08:54.44 ID:w6n1cjMS0
・・・・・は?
きれいなルドガー!?
531 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:09:12.47 ID:Qhdf0TEM0


鬼柳「!? ……何だと……!?」

ルドガー「今更こんなことを言ったところで、仕方ないとは思うが……」

ルドガー「……私の勝手な都合で……お前を……」

ルドガー「……いや、お前だけじゃない……全てのダークシグナーに……私は……!」

ルドガー「許されることじゃないのはわかっている……だが、一言……謝りたかった」

ルドガー「…………すまぬ……」

大徳寺(な、何なんだにゃ……? いったいこれは……)

鬼柳「な、何であんたが謝るんだよ……!?」

鬼柳「あんた、使えるものは何でも使って、簡単に他人を切り捨てるような奴じゃなかったのか!」

十代「お、おい、お前ら……何の話してんだよ……? 何がなんだか……」

ルドガー「……私は死んだ。本当に今度こそ死んだことで、邪神の意思から開放されたようだ」

ルドガー「今やっと……私本来の意識を取り戻せた……」

鬼柳「! …………」

大徳寺「……鬼柳、私たちにわかるように説明してもらえないかにゃ?」

鬼柳「…………それは……その……」

大徳寺「……言えない事情があるならいいにゃ。無理には聞かないにゃ」

鬼柳「…………すまねぇ……」


532 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:10:35.60 ID:Qhdf0TEM0



ユベル『……十代。こいつに、悩みがないか聞いてみてくれ』

十代「! ……わかった」

十代「なぁ、あんた……ルドガー……だっけ?」

十代「あんた、何か悩みをを抱えてないか?」

ルドガー「何……?」

十代「この森に来る人は皆、何か悩みを抱えてるんだ。俺は違うけど……」

十代「ここから開放されるには、抱えてる悩みを解決する必要がある……って、今のところ、そう考えてるんだけど……」

ルドガー「……どういうことだ。ここは死者の世界ではないのか?」

十代「正確には、死者も来れる場所……かな……?」

ルドガー「……も?」

鬼柳「……俺と十代は死人じゃない……生きてる人間だ」

ルドガー「……!?」

鬼柳「シグナーとダークシグナーとの戦いに決着が付いて、5000年周期の戦いに終止符が討たれたことによって」

鬼柳「俺たちダークシグナーは生き返ったんだ……」

鬼柳「あんたと、あんたの弟の、『レクス・ゴドウィン』のおかげでな」

ルドガー「……言っていることの意味がわからん……!」

ルドガー「それではまるで……私とお前たちで、過ごした時間が違っているような――」

鬼柳「そうだ。違っている。俺にとっては既に、あの戦いは、1年以上前の話だ」

鬼柳「さっきからのあんたの口ぶりからして、今のあんたは、遊星に負けて死んだ後ってところだろう……」

鬼柳「ここはあらゆる時空から、全く違う時代の者が集まるところなんだ」

鬼柳「ここにいる遊城十代と大徳寺は、ゼロ・リバースが起きる、ずっと前の時代にいた人間だ」

ルドガー「……違う時代の人間が集まる……だと……?」

ルドガー「それも、悩みを抱えている者が……?」

ルドガー「……そう言えば、あの時のお前は、そんなに長い髪ではなかった……」

ルドガー「ならばお前は……私にとって、未来の鬼柳京介ということか……?」

鬼柳「……そうなるな……」

十代「……えーと……もう、いいかな?」


533 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:11:48.43 ID:Qhdf0TEM0


ルドガー「…………」

十代「兎に角、ここは悩みを持つ魂が迷い込む森だから、あんたにも何か悩みがあるはずなんだ」

大徳寺「っていうか、無いと困るにゃ……手がかりが無くなる的な意味で……」

ルドガー「……悩みならあるさ……あるに決まっている……!」

ルドガー「今頃もうレクスは……二つの神のちからを手にして、世界を破壊しようとしているだろう……」

ルドガー「そして鬼柳の話が本当なら……結局、レクスは死んでしまうということ……!」

ルドガー「私が邪神なぞに操られてしまったから……こんなことに……!」

ルドガー「全ては私が……私のせいで……!!」

ユベル『あったな……悩み』

十代「……詳しい事情はわからないけど……あんまり思い詰めるなよ」

十代「余計出られなく……成仏できなくなるぜ?」

ルドガー「…………」

鬼柳「…………」

十代「…………え、えっと……あ、そうだ! あんた、デッキ持ってないか?」

ルドガー「? デッキを……?」

十代「ここへ来る人は皆デュエリストなんだ。魂に染み付いたデッキが、実体化してるはずなんだけど」

ルドガー「………………」ゴソゴソ

ルドガー「! ……あるな。確かに……」

十代「やっぱりか……」




ルドガー「…………うッ!!?」



鬼柳「……!?」

534 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:13:52.94 ID:Qhdf0TEM0


大徳寺「ど、どうしたんだにゃ、ルドガーさん?」

ルドガー「そ……そんな……!? 何故、このカードが!!?」

ユベル『何だ?』

鬼柳「!!! まさか!?」






ルドガー「……地縛神……が……ある!?」





――――ドクンッ……




ルドガー「ッ!!? ガッ、あぁぁ!?!」

十代「!? ル、ルドガー!? おい!! どうしたんだおい!!」

ルドガー「ど、どうして……こんな……!? 地縛神は……私が負けたことで封印されたはず……!!」



ズズズズズズ…………!



ルドガー「うう、ぐうううおおおおぉぉっ!!?」


十代「な、何だ!? このどす黒いエネルギーは……!?」

ユベル『これは……!! 離れろ十代!!』

大徳寺「け、けどルドガーさんが……!!」

鬼柳「引け!! いいから早く!!」

大徳寺「鬼柳……!?」

鬼柳(ちくしょう!! なんてこった……!!)


535 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:14:50.88 ID:Qhdf0TEM0



ルドガー「こ、こんな……ことが……!!」



――――クククククク……!



ルドガー「!!」


――――我にも何が起きたかはわからんが……何にせよ喜ばしいことだ……

――――こうして再び、我が力を使えるのだからな……!!


ルドガー「ぐっうぅ……!! 貴様……! 地縛神……!?」


――――そうだ……こうなれば、まだお前にも働いてもらうぞ!

――――ダークシグナーとして!!


ルドガー「ううぅぅ……!? ぅごおおぉぉおおあぁぁあ!!!」



ズズズズズズズズズ……!!




大徳寺「なんなんだにゃ!? いったい何が起こってるのにゃ!? 」

鬼柳「地縛神だ……!!」

十代「地縛神!? なんだそりゃ!?」

鬼柳「かいつまんで説明するが! あいつの持ってるカードの中に、『地縛神』っていう、邪神のカードがある!! 」

ユベル『邪神……だと?』

鬼柳「その邪神のカードは、本当に性質の悪いもので……死者の心の闇に付け込んで、」

鬼柳「その人間に取りつき、意のままに操る悪魔なんだ!」

鬼柳「ルドガーはそのカードを持っていて、後に遊星に負けたことで、その地縛神も封印された……!」

大徳寺「封印された……!? それならどうして今……!!」

鬼柳「……この空間の『ルール』のせいだ!!」

十代「!!」


536 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:16:11.37 ID:Qhdf0TEM0


鬼柳「ここは、実際にそのカードを持っていようがいまいが、魂に定着しているデッキが実体化する空間!」

鬼柳「それが仇にになった……!!」

鬼柳「ルドガーの魂に定着していたデッキの中にあった地縛神までもが、一緒に実体化しちまったんだ!!」

十代「つ、つまり……どういうことだ!?」

鬼柳「今ルドガーは……その復活した地縛神に、意識を乗っ取られようとして――」

鬼柳「……いや……もう乗っ取られたか……!」

大徳寺「……!?」



ルドガー「………………フ、フフ、フッハハハハハハ!!!」

ルドガー「……そうだ……私の目的は……! 世界に……シグナーに絶望を与えること!」

ルドガー「……破滅を……!! 死を!!!」

十代「ぐぅ……!?」

大徳寺「ル、ルドガーさん!!」

ユベル『駄目だ……完全に正気を失っている!』

ルドガー「クククク……手始めにそこの負け犬を始末するとしよう……!」

ルドガー「使えない駒はいらない!!」

鬼柳「チィッ……!!」

十代「や、やめろ!! 鬼柳に手ぇ出すな!! デュエルがしたけりゃこの俺が――」

鬼柳「よせ十代!! ダークシグナーとのデュエルは、実際にダメージを受ける死のゲームだ!!」

鬼柳「下手なことしてお前が負けたら……!!」

十代「そんなこと聞いたら余計に止まれねぇよ!! 俺がやる!!」

鬼柳「馬鹿野郎ッ!! 相手は俺を指名してきてんだ! お前にゃ関係ねーだろ!!」

ルドガー「別に2対1でもかまわんぞ……? 歯向かうというなら相手になろう……遊城十代!」

十代「クソ……! 完全に舐めてるなこいつ!!」

ユベル『十代、僕がやる! 君たちはまだパラドックスとやった時の疲れがまだ溜まってる!』

ユベル『ただでさえこの空間に長時間居続けて、感覚がおかしくなってるだろう!』

ユベル『そんな時に命がけのデュエルなんてするもんじゃないよ!』

大徳寺「それ言うなら君だって一緒にゃ! いくら精霊と言えどもさっきのダメージはまだ……!」

ユベル『ならどうしろと!?』





大徳寺「……私がやる!!」

鬼柳「!?」

十代「先生!?」

537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 20:18:03.49 ID:w6n1cjMS0
大徳寺先生がここまで頼りになると思ったことが、今までの中であるだろうか・・・・
538 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:18:11.46 ID:Qhdf0TEM0



大徳寺「さっき実体化してから、私もデッキが出現した……!」

大徳寺「この中で全く消耗してないのは私だけ……君たちはそこで見守っていて欲しいにゃ!」

ユベル『大徳寺……!』



大徳寺「ルドガーさん!! この私が相手だ!!」

大徳寺「鬼柳をどうにかしたければ、私を倒してからにしろ!!」

ルドガー「フン! 随分とヒョロくて貧弱そうな奴だ……本当にいいのかぁ?」

大徳寺「見くびってもらっては困る……これでも元デェエルアカデミアの教師!」

大徳寺「私の生徒たちには、指一本触れさせないッ!!」

大徳寺「そして……あなたの目を覚まさせる!!」

十代「大徳寺先生……!!」

十代「……そうだ! 先生!! これを!!」ビシュッ!

ルドガー「む……?」

大徳寺「!」パシッ

大徳寺「これは……《天よりの宝札》……! 君がパンドラさんに貰ったカードじゃないか!」

十代「使ってくれ! 俺にできることなんて、それくらいしかないから……!」

大徳寺「……わかった。少しの間、貸してもらうにゃ!」

ルドガー「……さて先生、お仲間との別れの言葉は済んだか?」

大徳寺「……そんなものじゃない! ただの、いつもの日常のやりとりの内の一つだ!」

大徳寺「それで終わらせる!! いつものように! 一緒に笑いあえる、明日のために!」

ルドガー「フンッ! 下らない……」





「「 デ ュ エ ル ! ! 」」





※ D U E L ※



大徳寺  LP 4000

ルドガー LP 4000



539 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:19:19.72 ID:Qhdf0TEM0


TURN−1



大徳寺「私の先攻! ドロー!」


大徳寺「……私はモンスターをセット。カードを1枚伏せて、ターンエンド!」



大徳寺 LP 4000 手札 2

モンスター

−裏守備−

魔法・罠

伏せ1枚



TURN−2



ルドガー「私のターン……ドロー!」





ルドガー「ククク……カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

大徳寺「! 何だと……?」



ルドガー LP 4000 手札 5

モンスター

無し

魔法・罠

伏せ1枚


540 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:21:09.69 ID:Qhdf0TEM0


ユベル『壁モンスターも出さずにカードを伏せただけだと……?』

十代「お互いに最初は様子見か……!?」

鬼柳「奴を相手にのんびりしたデュエルはしてられないぜ……!」

鬼柳「モンスターを出してこないってなら、先に一気に畳み掛けて、早期決着に持ち込むべきだ!」



TURN−3



大徳寺「私のターン……ドロー!」



大徳寺 LP 4000 手札 5

モンスター

−裏守備−

魔法・罠

伏せ1枚



大徳寺「私は……モンスターをセット!」

大徳寺「カードを1枚伏せて……ターンエンド……!」


鬼柳「なっ!? またカードをセットしただけ……!?」

十代「先生……!」



大徳寺 LP 4000 手札 3

モンスター

−裏守備−
−裏守備−

魔法・罠

伏せ2枚


541 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:22:22.52 ID:Qhdf0TEM0



TURN−4



ルドガー「おやおや……どうした? 攻めてこないのか?」

大徳寺「…………戦いたければそっちからくればいい……!」

ルドガー「ククク……いや、今はやめておこう……」

ルドガー「私のターン、ドロー!!」



ルドガー LP 4000 手札 6  

モンスター

−裏守備−

魔法・罠

伏せ1枚



ルドガー「私は手札から、《グランド・スパイダー》(ATK 0)を召喚!」

ルドガー「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」

大徳寺「っ……!」



ルドガー LP 4000 手札 4  

モンスター

《グランド・スパイダー》(ATK 0)

魔法・罠

伏せ2枚



ユベル『今度は攻撃力0を晒してカードをセットしただけ……!?』

十代「お互いに何も動かない……何を考えているんだ!?」

鬼柳「……大徳寺はともかく……ルドガーの考えていることなら、恐らく……」

十代「わかるのか?」

鬼柳「……奴は『蜘蛛』だ」

ユベル『蜘蛛……?』

十代「くもって……八本足で、網を張る……あの蜘蛛か?」

鬼柳「そうだ。奴のデッキは『蜘蛛』がテーマ……」

鬼柳「その持ち主である奴自身も、蜘蛛のように、狡猾で残酷な戦法を取る」

鬼柳「あれは……獲物が巣にかかるのをじっくり待っているんだ……!」





542 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:23:40.73 ID:Qhdf0TEM0


TURN−5



大徳寺(くそ……! 仕掛けてこない!)

大徳寺(攻撃力0……誘っているのか? なんにせよ……)

大徳寺(きっとこれからも、私が何か行動を起こすまで、相手はああやってカードを伏せ続けるだけ!)

大徳寺(私が罠にかかるのを待っている……!)

大徳寺(……私も同じことを考えていた……ひたすらモンスターを裏側で出し)

大徳寺(相手が攻撃してきたときに効果を発動しようと……思っていたが!)

大徳寺(……これではいつまでたってもゲームが進まない……!)

大徳寺(キーカードが来るまでこの戦法で行こうと思っていたのだが……)

大徳寺(……仕方ない……! ……ここはあえて)

大徳寺(罠にかかる!!)

大徳寺「私のターン! ドロー!!」



大徳寺 LP 4000 手札 4

モンスター 

−裏守備−
−裏守備−

魔法・罠

伏せ2枚



大徳寺「私は2体の裏守備モンスターを反転召喚!」

大徳寺「《異次元の女戦士》(ATK 1500)! 《D.D.アサイラント》(ATK 1700)!」


女戦士「ハァッ!」

アサイ「フッ……!」


ルドガー「ほう……仕掛ける気になったか!」


543 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:25:17.20 ID:Qhdf0TEM0


大徳寺「バトル! 《異次元の女戦士》(ATK 1500)で《グランド・スパイダー》(ATK 0)に攻撃!!」


女戦士「ハアァァッ!」



鬼柳「駄目だ! ルドガーは確実に罠を……!!」


ルドガー「罠カード発動ッ!! 《重力開放》!!」

ルドガー「場に表側表示で存在する全てのモンスターの表示形式を変更する!」

大徳寺「! 表示形式……!?」

ルドガー「よって、お前の場の2体のモンスターは、攻撃表示から守備表示になる!」

ルドガー「そして私の《グランド・スパイダー》も守備表示に……」


《異次元の女戦士》(ATK 1500 → DEF 1600)

《D.D.アサイラント》(ATK 1700 → DEF 1600)


《グランド・スパイダー》(ATK 0 → DEF 1500)


ルドガー「これでお前の攻撃は無効だ」

大徳寺「……ターンエンド」



大徳寺 LP 4000 手札 4

モンスター 

−裏守備−
−裏守備−

魔法・罠

伏せ2枚



ユベル『何だ……表示形式を変えただけか?』

十代「ミラーフォースみたいなモンスターを破壊するようなカードじゃないし……」

十代「『罠』っていうよほどのものでもないような……」

鬼柳「いいや……もう既に、かかっちまってる……! 奴の網に!」

十代「……!?」


544 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:27:18.50 ID:Qhdf0TEM0


TURN−6



ルドガー「さて、ようやく引っ掛かってくれたことだ……存分に喰らいついてやるとしよう!!」

大徳寺「……!!」

ルドガー「私のターン! ドロー!!」



ルドガー LP 4000 手札 5

モンスター

《グランド・スパイダー》(DEF 1500)

魔法・罠

伏せ1枚



ルドガー「! クックククク……! 手札から、フィールド魔法発動!!」

大徳寺「!! フィールド魔法……!?」

ルドガー「《スパイダー・フェブ》!! この蜘蛛の糸からは……」


ルドガー「 も う 逃 げ ら れ ん ぞ 」 


しゅるるるるるるるるるる…………

ズズズズズズズ……!!


大徳寺「こ、これは……蜘蛛の巣!?」


鬼柳「来ちまったか……フィールド魔法!!」



ルドガー「そして罠発動! 《針虫の巣窟》!!」

ルドガー「自分のデッキの上から、カードを5枚墓地へ送る!」

大徳寺「自分のデッキを破壊……!? いや、墓地肥やしか!」


十代「それにしたって、何が落ちるかわからないのに! キーカードが墓地に行っちまったりしたら……!」

鬼柳「いや……奴は並大抵のデュエリストじゃない。あの遊星を敗北寸前まで追い詰めたような男だ!」

鬼柳「引きに関しても、そうとうの自身があるはず……!」


ルドガー「5枚墓地へ…………ほう! これはこれは……ククク……!」

大徳寺(何だ……何が落ちた!?)

ルドガー「私は……お前の場の守備モンスター2体を墓地へ送り!!」

大徳寺「!!? 私の場……!?」

ルドガー「《マザー・スパイダー》(ATK 2300)を特殊召喚ッ!!」


マザー「…………」チキチキ


大徳寺「攻撃力……2300……!!」


545 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:28:02.87 ID:Qhdf0TEM0


十代「ど、どういうことだよ!? 何で大徳寺先生の場のモンスターを生贄にできるんだ!」

鬼柳「奴のモンスター《マザー・スパイダー》は……!」

鬼柳「自分の墓地に存在するモンスターが、昆虫族モンスターのみの場合!」

鬼柳「相手の守備表示モンスター2体を墓地へ送ることで特殊召喚できるんだ!」

ユベル『相手のモンスターを除去しつつ上級モンスターを呼び出すとは……!』

ユベル『さっきの《重力開放》はこのためだったのか!』


ルドガー「今私の墓地には、《針虫の巣窟》の効果で4体の昆虫族が墓地に置かれた……」

大徳寺「《針虫の巣窟》も……《マザー・スパイダー》召喚のための布石か……!」

ルドガー「さらに手札から《スパイダー・スパイダー》(ATK 1500)召喚!」

ルドガー「バトルだ!! 《スパイダー・スパイダー》(ATK 1500)でダイレクトアタック!!」


シュルルルルル……!


十代「やばい!! 大徳寺先生の場はがら空き!! ルドガーのモンスターの総攻撃力は3800……!」

十代「いきなり残りライフ200にまで削られちまう!!」

鬼柳「防げ大徳寺!!」


大徳寺「言われなくとも! 永続罠発動!! 《エレメンタル・アブソーバー》!!」

ルドガー「何……?」


ゴゴゴゴゴゴ……!

ガキョン!


十代「やった!! 出たぜ絶対防御の罠!」

鬼柳「《エレメンタル・アブソーバー》……!?」


546 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:29:22.89 ID:Qhdf0TEM0


大徳寺「このカードは手札のモンスターカードを任意の枚数ゲームから除外する!」

大徳寺「そして、除外したモンスターと同じ属性を持つ相手モンスターは、このカードがある限り攻撃できない!!」

ルドガー「な、何ぃ!?」

大徳寺「私は手札から、地属性モンスターの《岩の精霊タイタン》と!」

大徳寺「闇属性モンスター、《異次元への案内人》をゲームから除外!!」

大徳寺「《エレメンタル・アブソーバー》!!」



ギュルルルルルル!!

ガキュゥン!!



大徳寺「これで、あなたの地属性である《スパイダー・スパイダー》と」

大徳寺「闇属性の《マザー・スパイダー》は、攻撃が不可能となった!」

ルドガー「チッ……厄介なカードを使う!」




鬼柳「そんな効果なのか……! これは……行けるかもしれねぇ!」

十代「! 『行ける』って?」

鬼柳「奴のデッキのモンスターは、大半が地属性と闇属性で構築されてる!」

鬼柳「このまま《エレメンタル・アブソーバー》を維持できれば、一方的に攻撃されずに済む!」

十代「そ、それ本当か!? だったら、このままターンが続く内に、必ず勝利のキーカードを引ける!」

十代「やれるぜ! 大徳寺先生!!」

ユベル(……果たしてそう簡単に行くだろうか……)

ユベル(永続的に攻撃から身を守ることができる《エレメンタル・アブソーバー》……)

ユベル(自分のデッキのモンスターの殆どを無力化されるような代物……)

ユベル(魔法や罠を除去できるカードを引き当てたら真っ先に破壊してくるはず……!)




ルドガー「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド……!」



ルドガー LP 4000 手札 1

モンスター

《マザー・スパイダー》(ATK 2300)
《スパイダー・スパイダー》(ATK 1500)
《グランド・スパイダー》(DEF 1500)

魔法・罠

《スパイダー・ウェブ》(フィールド魔法)

伏せ1枚


547 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:30:28.77 ID:Qhdf0TEM0



TURN−7



大徳寺「私のターン……ドロー!」



大徳寺 LP 4000 手札 3

モンスター

無し

魔法・罠

《エレメンタル・アブソーバー》(永続罠)

伏せ1枚



大徳寺(!! 来た……!!)

大徳寺「ルドガーさん……あなたに、錬金術の力を見せてあげよう……!!」

ルドガー「! 錬金術だと……?」



大徳寺「手札から永続魔法、《錬金釜 カオス・ディスティル(アニオリゲーム効果)》を発動!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!

ズズゥン……!


ルドガー「何だ……これは!?」

十代「来た! 先生のキーカード!!」

鬼柳「これは……蒸留釜ってやつか……!?」


大徳寺「このカードが存在する限り、私のカードは墓地へ送られず、ゲームから除外される!」

ルドガー「除外……だと……?」


鬼柳「墓地に送られずに除外……?」

鬼柳「……! 《異次元の女戦士》に《D.D.アサイラント》……ひょっとして大徳寺のデッキは、『除外』がメインなのか?」

十代「そうさ! とにかく自分のカードを除外し続ける、『錬金術』がテーマのデッキなんだ!」

鬼柳「錬金術……聞いたことがある。石ころを金に作り変えたり、不老不死の力を手に入れたりっていう……」

鬼柳「この蒸留釜も、錬金術と関係あるのか……?」

鬼柳「……いや、それはいいとして、除外することに何の意味があるんだ?」


548 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:31:55.36 ID:Qhdf0TEM0


大徳寺「私は手札から魔法カード、《銅の天秤(アニメオリジナル)》を発動!」


鬼柳「! これも錬金術か!」


大徳寺「このカードは自分の場に《錬金釜 カオス・ディスティル》が存在する場合にのみ発動できる!」

大徳寺「デッキ、または手札から《錬金獣・銅のウロボロス(アニメオリジナル)》を特殊召喚できる!」

大徳寺「デッキから……来い! 《錬金獣・銅のウロボロス》(ATK 500)!!」


ウロボロス「……キシャー……!」


ルドガー「攻撃力500だと? そんな弱小モンスターを出してどうなる!」

大徳寺「攻撃力だけが全てじゃない! 私の『錬金獣』は通常召喚ができないが……」

大徳寺「代わりに、相手に直接攻撃できる効果を持っている!」

ルドガー「! 直接攻撃だと……!!」

大徳寺「さらに手札から魔法発動! 《鉄のランプ(アニメオリジナル)》!」

大徳寺「先ほどの《銅の天秤》と同じく、デッキ・手札から、対応した『錬金獣』を特殊召喚する!」

大徳寺「《錬金獣・鉄のサラマンドラ(アニメオリジナル)》(ATK 500)を特殊召喚!!」


サラマンドラ「ギャゴオオォォン……!!」


大徳寺「勿論このモンスターも直接攻撃効果を持っている……!」

ルドガー「合計攻撃力1000か……1000ポイントのダイレクトダメージを受けるのは流石に御免こうむる……!」

ルドガー「《グランド・スパイダー》効果発動!」

大徳寺「ッ!?」

ルドガー「1ターンに1度! 相手がモンスターの召喚・特召喚に成功したとき、そのモンスターを守備表示にできる!」

大徳寺「!! サラマンドラが……!!」


《鉄のサラマンドラ》(ATK 500 → DEF 500)


549 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:33:37.62 ID:Qhdf0TEM0


大徳寺「くっ……バトル!! 《銅のウロボロス》(ATK 500)!! プレイヤーにダイレクトアタック!!」

大徳寺「『ウロボロス・ロアー』ーッ!!」


ズガガガンッッ!!


ルドガー「ぐぅ……!!」


ルドガー LP 4000 → 3500


十代「よっしゃぁ! サラマンドラは守備表示にされちまったけど、500のダメージが入ったぜ!!」


ルドガー「うっく……ク、ククク……! だがしかし!! お前が直接攻撃してくれたおかげで……」

ルドガー「予定より早くこのカードを発動できる!!」

大徳寺「何……!?」

ルドガー「罠カード発動!! 《無抵抗の真相》!!」


鬼柳「!? あれは……!!」


ルドガー「このカードは相手の直接攻撃を受けたときに!」

ルドガー「相手に手札のレベル1モンスターを見せることで発動!!」

ルドガー「見せたモンスターと、それと同名のモンスターをデッキから特殊召喚する……!」

ルドガー「私が見せるのは……《ダーク・スパイダー》!!」

ルドガー「これにより、手札とデッキから《ダーク・スパイダー》(ATK 0)1体ずつ召喚!!」


ダーク×2「「…………」」ワラワラ


十代「また攻撃力0……生贄にでもする気か……!?」


550 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:34:21.12 ID:Qhdf0TEM0


ルドガー「そしてバトルが行われたこの瞬間!! フィールド魔法《スパイダー・ウェブ》の効果が発動する!!


ビシュルルルルルッ!

ビシイィッ……!


ウロボロス「キシャーーッ……!!」


ギリギリギリ……!


大徳寺「い、糸が……!? ウロボロスに巻きついて……!!」

ルドガー「《スパイダー・ウェブ》の効果……バトルを行ったモンスターは、ダメージステップ終了時に守備表示になり!」

ルドガー「そのモンスターのコントローラーから見て次の自分のターンのエンドフェイズ時まで、表示形式を変更できなくなる!」

大徳寺「1ターンの間は強制的に守備表示のままということか……!」

大徳寺「……私はこれで……ターンエンド!」



大徳寺 LP 4000 手札 0

モンスター

《錬金獣・銅のウロボロス》(DEF 500)
《錬金獣・鉄のサラマンドラ》(DEF 500)

魔法・罠

《錬金釜 カオス・ディスティル》(永続魔法)
《エレメンタル・アブソーバー》(永続罠)

伏せ1枚



551 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:36:26.37 ID:Qhdf0TEM0


十代「で、でも! 《エレメンタル・アブソーバー》がある限り、いくらモンスターを出そうが相手は攻撃してこれない!」

十代「それに引き換え大徳寺先生は、錬金獣でモンスターを素通りして直接攻撃できる!」

十代「今の錬金獣を維持し続ければ、その内勝てる!!」

鬼柳(……いや……そんなもので済むか? 2体のモンスターを召喚したってことは……!)
 
鬼柳(……まて、落ち着け俺。奴の手札は0……フィールド魔法は既に出ちまってるが)

鬼柳(次のドローで『アレ』を引き当てる確立なんてそうそう無い……はずだ……!)



TURN−8



ルドガー「私のターン! ドロー!!」



ルドガー LP 3000 手札 1

モンスター

《マザー・スパイダー》(ATK 2300)
《スパイダー・スパイダー》(ATK 1500)
《グランド・スパイダー》(DEF 1500)
《ダーク・スパイダー(1)》(ATK 0)
《ダーク・スパイダー(2)》(ATK 0)

魔法・罠

伏せ1枚



ルドガー「! ここで来るか……! クク……いいだろう……!!」

大徳寺(……何だ……?)

ルドガー「私は、場の《ダーク・スパイダー(1)》をリリースし!!」

ルドガー「《DTスパイダー・コクーン(アニオリゲーム効果)》(ATK 0)をアドバンス召喚!!」


DT「…………」ズルゥ……


ユベル『十代! あのカード、何か邪悪な物を感じる!』

十代「ダークチューナー……!? チューナーモンスターと何か違うのか!?」

鬼柳(ぐっ……!? 『アレ』ではなかったがその次位にヤバイのが……!)

鬼柳「……っ……ダークチューナーは、ダークシグナーが扱う、邪悪な力が宿ったカードの内の一つだ!」

鬼柳「あれが出てきたってことは……!!」


552 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:37:41.65 ID:Qhdf0TEM0


ルドガー「そして、残った《ダーク・スパイダー(2)》の効果を発動する!」

ルドガー「1ターンに1度、自分の場の昆虫族モンスター1体のレベルを2つ上げる!!」

ルドガー「私は《DTスパイダー・コクーン》のレベルを、5から7へ……!」

大徳寺「ダーク……『チューナー』……! レベルを変えたということは、シンクロ召喚を……!」

ルドガー「ククククク……それは少し違うな……」

大徳寺「違う……!?」

ルドガー「見せてやろう……我が冥府の力……その一端をッ!!」

ルドガー「私は、レベル1の《ダーク・スパイダー》に、レベル7となった《DTスパイダー・コクーン》を……!」




ルドガー「 ダ ー ク チ ュ ー ニ ン グ ! ! ! 」




大徳寺「……!!?」




ルドガー「闇と闇重なりしとき……冥府の扉は開かれる……! 光無き世界へ!!」

ルドガー「 ダ ー ク シ ン ク ロ ! ! 」




★1 − ★7 = ★−6




ルドガー「出でよッ!! レベル−6! 《地底のアラクネー(アニメ・ゲーム仕様)》(ATK 2400)ッッ!!」




ズゴゴゴゴゴ……!!



アラクネー「……ッ……!」ギチギチ


553 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:40:20.39 ID:Qhdf0TEM0


十代「な……なんだ……これ!? ダークシンクロ!?」

十代「マイナスレベル6って……レベルがマイナスのモンスターなんて聞いたことないぞ!!」

ユベル『邪悪な気配がさっきよりも大きい……!!』

鬼柳「……『ダークシンクロモンスター』……! ダークシグナーが持つ、もう一つの切り札だ!」

鬼柳「シンクロモンスターと対を成す、ダークシンクロ……」

鬼柳「素材となるもう一体のモンスターのレベルから、ダークチューナーのレベルを……足すのではなく『引く』ことで!」

鬼柳「その値が、対応するダークシンクロモンスターのレベルと等しい、マイナスの値になったときに召喚される!」

鬼柳「マイナス……『負』……この闇のエネルギーは、絶対に見くびっちゃならねぇ!!」


大徳寺「……しかしそのモンスターも闇属性! 《エレメンタル・アブソーバー》の効果により!」

大徳寺「そのモンスターは攻撃できない!」


十代「そ、そうだぜ! 《エレメンタル・アブソーバー》があるんだから、何も心配することなんて――」

鬼柳「言っただろう! ダークシグナーの闇のエネルギーは見くびっちゃならねぇって!」

鬼柳「あのモンスターには……!」


ルドガー「ああ! そうだな! こいつで攻撃することはできないとも!」

ルドガー「……だが、攻撃はできずとも、『効果』の発動ならば可能……そうだろう?」

大徳寺「う……!?」

ルドガー「《地底のアラクネー》効果発動!!」

ルドガー「1ターンに1度、相手モンスター1体を、装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備する事ができる!!」

大徳寺「そ、装備……!?」

ルドガー「私は《錬金獣・鉄のサラマンドラ》を《地底のアラクネー》に装備する!!」

ルドガー「『トワイナー・スレッド』オォッ!!」



ビシュルルルルルッ!!

ビシィッ!!

ズルズルズル……

554 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:41:28.32 ID:Qhdf0TEM0



大徳寺「サラマンドラッ!?」

ルドガー「これでお前の《錬金獣・鉄のサラマンドラ》は我が餌食となった……!」

ルドガー「ターンエンド!!」

大徳寺「……しかし、この程度、大した痛手じゃない!」

大徳寺「どっちみち攻撃はできない……装備できるのも最大で一体まで……!」

大徳寺「これ以上私のモンスターが奪われることも無い!」

ルドガー「ククク……」



ルドガー LP 3500 手札 0

モンスター


《マザー・スパイダー》(ATK 2300)
《スパイダー・スパイダー》(ATK 1500)
《グランド・スパイダー》(DEF 1500)
《地底のアラクネー》(ATK 2400)

魔法・罠

《錬金獣・鉄のサラマンドラ》(《地底のアラクネー》装備)


555 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:42:53.67 ID:Qhdf0TEM0


TURN−9



大徳寺「私のターン! ドローッ!」

大徳寺「!!」



大徳寺 LP 4000 手札 1

モンスター

《錬金獣・銅のウロボロス》(DEF 500)

魔法・罠

《錬金釜 カオス・ディスティル》(永続魔法)
《エレメンタル・アブソーバー》(永続罠)

伏せ1枚



大徳寺(……使うべきか!? 手札は0……補充はしたいところだが……)

大徳寺(相手にも同じ枚数分のドローを許すことに……!)

大徳寺(……いや、せっかく十代が手渡してくれたカード!)

大徳寺(今使わないでどうする!)

大徳寺「……私は手札から《天よりの宝札(アニメ効果)》を発動!」


十代「よっしゃ! 来たぜ!」

鬼柳「ここで……!」


大徳寺「互いのプレイヤーは手札が6枚になるようカードをドローする!!」

ルドガー「ほう、いいのか? わたしの手札は0……6枚のドローが可能だぞ?」

大徳寺「構わない……! あなたの手札が増えようが、最終的に勝てばいい!」

ルドガー「フンッ……ではありがたく頂くとしよう!」


ユベル(だがこれは……危険な賭けだ!)

ユベル(6枚もドローされたら、《エレメンタル・アブソーバー》を除去するカードが来る可能性も十分に……!)




大徳寺「カードを6枚……」

ルドガー「ドロー!」

大徳寺「…………」

大徳寺(……よし! この手札なら!)


556 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:44:01.49 ID:Qhdf0TEM0


大徳寺「私は手札から魔法カード、《鉛のコンパス(アニメオリジナル)》発動!」

大徳寺「デッキから《錬金獣・鉛のレオーン(アニメオリジナル)》(ATK 500)を特殊召喚!」


レオーン「ガルルルァ……!」


ルドガー「《グランド・スパイダー》の効果発動! そのモンスターを守備表示に変更!!」


《錬金獣・鉛のレオーン》(ATK 500 → DEF 500)


大徳寺「しかしそれが発動きるのは1ターンに1度のみ!」

大徳寺「さらに魔法カード、《錫の魔方陣(アニメオリジナル)》発動!!」

大徳寺「デッキから《錬金獣・錫のアエトス(アニメオリジナル)》(ATK 500)特殊召喚!!」


アエトス「キーー!」


大徳寺「まだだ! 魔法発動! 《水銀の砂時計(アニメオリジナル)》!」

大徳寺「《錬金獣・水銀のエケネイス(アニメオリジナル)》(ATK 500)ッ!!」


エネケイス「ギョギョギョギョ……」


大徳寺「バトルだ!! 《錬金獣・錫のアエトス》(ATK 500)でプレイヤーにダイレクトアタック!!」

大徳寺「『ソニック・ブラスト』ォッ!!」


ボゴオオォォッ!!


ルドガー「ぬぅっ……!」


ルドガー LP 3500 → 3000


557 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:45:05.15 ID:Qhdf0TEM0


大徳寺「続けて《錬金獣・水銀のエネケイス》(ATK 500)の攻撃!!」

大徳寺「『スクアート・ガン』ッ!!」


ドバアアァァッ!!


ルドガー「ぐううぅ……!!」


ルドガー LP 3000 → 2500


ルドガー「うぅ……! ……クク……!」

ルドガー「この瞬間《スパイダー・ウェブ》の効果により、お前のモンスターには守備表示になってもらう!!」


ビシュルルルルッ!

ビシィッ!


《錬金獣・錫のアエトス》(ATK 500 → DEF 500)

《錬金獣・水銀のエネケイス》(ATK 500 → DEF 500)


ルドガー「さて……もう終わりか?」

大徳寺「……私は、カードを1枚伏せて、ターンエンド!」



大徳寺 LP 4000 手札 2

モンスター

《錬金獣・銅のウロボロス》(DEF 500)
《錬金獣・鉛のレオーン》(DEF 500)
《錬金獣・錫のアエトス》(DEF 500)
《錬金獣・水銀のエネケイス》(DEF 500)

魔法・罠

《錬金釜 カオス・ディスティル》(永続魔法)
《エレメンタル・アブソーバー》(永続罠)

伏せ2枚


558 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:46:58.59 ID:Qhdf0TEM0


十代「よし……! ゆっくりだけど、確実にライフを削って行ってる!」

十代「次のターンでは《銅のウロボロス》が《スパイダー・ウェブ》の効果から開放されれて、また500ダメージを与えられるぜ!」

ユベル(…………・)

鬼柳(来るな……来るなよ……!!)



TURN−10



ルドガー「私のターン……ドローッ!」



ルドガー LP 2500 手札 7

モンスター

《マザー・スパイダー》(ATK 2300)
《スパイダー・スパイダー》(ATK 1500)
《グランド・スパイダー》(DEF 1500)
《地底のアラクネー》(ATK 2400)

魔法・罠

《鉄のサラマンドラ》(《地底のアラクネー》装備)



ルドガー「さて……そろそろ本気を出させてもらおうかッ!!」

大徳寺「!! 本気……!?」

ルドガー「手札から速攻魔法、《ダブル・サイクロン》を発動ッ!!」


鬼柳「!! や、やばい!!」

十代「……ダブル……『サイクロン』!? サイクロンだって!?』

ユベル『まさか……!!』

ルドガー「自分と相手の場から、魔法・罠カードを1枚ずつ選択して発動!」

ルドガー「そのカードを破壊するぅッ!!」

大徳寺「ッ……さすがに除去カードも引かれるか……!」

ルドガー「私は《地底のアラクネー》に装備された、《錬金獣・鉄のサマンドラ》と!」

ルドガー「お前の《エレメンタル・アブソーバー》を破壊ッッ!!」


ギュゴオオオオォォッ!!


バギンッバギンッ!!


ルドガー「サラマンドラはお前のカード……」

ルドガー「墓地に送られるカードは《錬金釜 カオス・ディスティル》で除外されるのだったな?」

大徳寺「…………」


559 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:50:01.62 ID:Qhdf0TEM0


十代「まずい……! 命綱の《エレメンタル・アブソーバー》が!!」

鬼柳「……これだけならまだいい……! もし『アレ』が来てたら……!」

十代「! 『アレ』……!? 『アレ』って――」

鬼柳「地縛神だよ!! あいが召喚されることになったら――」

鬼柳「……!!」



鬼柳(待てよ…………)

十代「おい、何だよ、どうしたんだ?」



鬼柳「……生贄……」

ユベル『……何?』

鬼柳「生贄だ……! 地縛神を呼び出すには……生贄が必要だ!」

十代「……それは大体想像つくぜ。やっぱり、上級モンスターなのか!」

鬼柳「違う! そういうことじゃない! ゲーム上リリースが必要なことは確かだが……」

鬼柳「地縛神を呼び出すには、周りにいる人々の魂を生贄にする必要があるんだ!」

鬼柳「それも一人や二人なんて数じゃない……大勢の人間の魂が!!」

ユベル『人間の魂を……?』

十代「な、何だよそれ!? そんな方法を使って召喚されるモンスターなのか!?」

鬼柳「言ったはずだ……地縛神は冥界に潜む邪神……! 俺たちの常識は通用しない!」

鬼柳「……だが……奴の地縛神の生贄になった者は、既に開放されているはず……!」

鬼柳「今召喚するなら、再び魂を生贄にする必要がある……しかし!」

鬼柳「ここに生贄にする魂なんてなんて、無い! 俺たちを生贄にしただけで出せるとも思えない!」

ユベル『! それはつまり……』

十代「その地縛神……出されないで済むかもしれないってことか!?」

鬼柳「ああ! 今は少々押され気味だが、大徳寺にはまだ伏せカードもある!」

鬼柳やっぱりこのデュエル……大徳寺に勝機が――――」





ルドガー「 そ れ は ど う か な 」



十代「!!?」

鬼柳「何を……!?」


ルドガー「…………私は、《グランド・スパイダー》と……《スパイダー・スパイダー》を」

ルドガー「 リ リ ー ス ! ! 」

大徳寺「ッッ!!!」


560 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:53:06.04 ID:Qhdf0TEM0


鬼柳「なっ!!?」

十代「ま、まさか……!!?」

鬼柳「…………逃げろ十代!!! ここが離れろぉ!!!」

十代「なっ、え」

鬼柳「ボケッとすんなぁッ!!! 急げええぇぇッッ!!!」





ルドガー「我が運命の光に潜みし亡者達の魂よ……!」

ルドガー「流転なるこの世界に暗黒の真実を導くため……我に力を与えよッ!!」

ルドガー「……現れよオォッ!!」







ルドガー「 《 地 縛 神   U r u 》(ATK 3000)ッッッ ! ! ! ! 」





561 :1 [saga]:2012/07/08(日) 20:55:29.73 ID:Qhdf0TEM0


ここまでです。


いつもより投下量少ないですが、理由として、ルドガーの使ったカードが思ったより少なかったり、
二人とも、相手の動きを妨害しつつ戦うタイプのデッキだったので、どう噛み合わせればいいものか悩んじゃいまして……

次回で会話フェイズ含めて決着させたいところですが、どうだろう、できるかな……

562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/07/08(日) 20:57:00.20 ID:DvCGVUgM0
乙!

さあ、俺もいい加減仕上げてくるズラ……
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/07/08(日) 21:22:44.64 ID:4OeeYmmAO

フィールド魔法割れるか
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/08(日) 21:46:45.56 ID:9xUM4CJio
乙!
大徳寺先生のカードが懐かしすぎて効果覚えてねえww
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/08(日) 22:11:55.19 ID:jjvoV5j4o
乙ー
地縛神はホント周囲の迷惑がやばいなwwwwww
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/07/09(月) 02:26:15.71 ID:uYPAPaAdo

今となっては完全に一般人となった鬼柳はともかく、
『正しき闇の力を持つ者』覇王十代とユベルに地縛神がどうこうできるのかね?
幽霊の大徳寺先生はモロに影響受けそうなもんだけど

『宇宙』と『太陽』の出番は次かな
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/09(月) 09:43:04.03 ID:FAtw1HVIO
賢者の石はでてきますか?
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/07/14(土) 19:21:31.03 ID:ZJv46QJAO
まだかな
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/25(水) 20:51:17.51 ID:rOc3U4fr0
最近の遊戯王SSはどれも更新停止してる気がする
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/25(水) 21:05:39.16 ID:8LC7uggpo
だったら俺が書いてやる!
ただ原作キャラ使うのも気が引けるから、ブーンがデュエルアカデミアに入って何かする話でも……
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 21:51:30.33 ID:zSkrPPmIO
>>570
帰れ
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 23:07:08.96 ID:nNi3C5Kpo
>>571
なんであんたにそんな事言われなあかんのよ
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/26(木) 23:10:41.33 ID:lZDcdIlZo
>>572
帰れ
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/07/26(木) 23:20:27.22 ID:Uc9njVzx0
ここでいう事じゃないってことだな
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 23:21:59.47 ID:nNi3C5Kpo
何を以て帰れと言われるのかがさっぱり分からないし、どこに帰ればいいのかも分からん
「帰れ」の二文字しか言えない奴の言う事なんか聞く価値はない
よって帰る必要はない
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/26(木) 23:41:49.07 ID:hq+YVvQjo
わー典型的な夏厨だー僕初めて見たよー
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 23:43:45.43 ID:sMqTUAUQo
カンガルーファイトはっじまっるよ〜☆ミ
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 23:56:34.02 ID:Zrt3FpYSO
のっとりと勘違いしたんだろ
単語1つしか使えない奴だから勘違いしても仕方ないんだ、許してやれ
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/07/27(金) 20:20:27.84 ID:YMFBbzMNo
書きたいなら勝手に他でやれよ
ここで宣言する必要ないし望まれてもない
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/07/29(日) 01:26:33.03 ID:dQq1ldLAO
どこに帰ればいいのかわからんで笑ってしまった
ブーンがデュエルアカデミアとか書きたいなら、この板のブーンが遊戯王スレで書くと良いよ
あそこは他のスレと違って>>1以外の書き手歓迎だし


それより更新がマイペース過ぎませんかねフェルグラントスレさん
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/02(木) 11:51:10.15 ID:WBY19VZIO
馬鹿野郎!最後まで諦めるな!
582 :( ´ ▽ ` )ノ :2012/08/07(火) 12:35:52.34 ID:OsTlo7sq0
続きが気になるなあ(^o^)
まだかなあ?
最近タッグフォース5始めてユベルデッキ調べてたらここに辿り着いた(^o^)
作者さん頑張って(^^)!
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/07(火) 22:54:19.46 ID:Bi7wJpTNo
TF7がでたらVita買うわ
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/08/08(水) 06:09:59.53 ID:inYf7edAO
Vitaは始まる前からオワコン
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/09(木) 19:00:29.52 ID:T6N/m5ba0
待ってるぜ
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/08/22(水) 07:47:50.81 ID:ixi2yagyo
まだかなー
587 :1 [saga]:2012/08/23(木) 21:35:27.47 ID:TwgQsPP20

まず初めに……



スイマセンでしたーーッ!!



どうも、>>1でございます。
ちょっと事情によりマインドクラッシュを喰らっており、創作活動に手が付かず
気づけば2ヶ月近く更新してませんでした。マジごめんなさい。

ようやくルドガー戦終わったので、今週の土曜夜8時に投下します。

ただ久しぶりすぎて、なんか突っ込みどころが残る仕上がりになってると思います。
主に会話フェイズが。ご了承くだせぇ……



関係ないけど、カイトの《未来への思い》がOCG化されてて吹いた。
これがコンマイの本気か……
さぁ、次はシャークさん強化だ。
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/23(木) 21:36:44.88 ID:CeIVqUYK0
キタァァァァァァァァァァァァァァ!!

罰として次回作はカイト主人公でいこうぜ!(ムチャ振り)
個人的には今回で次のデュエル相手を決めたいは・・・・・
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/23(木) 21:44:18.12 ID:1t7C9ZVuo
やったああああああああああ
DS満足さんもみたいが…
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/08/23(木) 22:24:33.21 ID:8IK2XGmq0
やったー、帰ってきたーーー!!!

あぁ、ここ落ちるなら自分のとこも落ちていいかなと思っていた自分が情けない
さぁ、自然な流れでLP20000を削りきる作業に戻りますか……
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/23(木) 23:34:58.90 ID:egUnVqX/o
さあカイトさんを安価で登場させるんだ!
592 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:01:00.34 ID:P8OxaXtj0

時間です、投下します。
593 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:01:34.30 ID:P8OxaXtj0



ルドガー「……現れよオォッ!!」







ルドガー「 《 地 縛 神   U r u 》(ATK 3000)ッッッ ! ! ! ! 」






鬼柳(――――間に合うわけ……ねぇか……!?)




ズズズズズズズズ…………!!



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



Uru「……………………」ゴゴゴゴゴ




鬼柳「ぐぅぅぅ……!!」



十代「…………………鬼柳」

十代「何が起こるってんだ? 何とも無いぜ」

鬼柳「……え?」

十代「普通に出てきただけだぞ」

鬼柳「…………そ、そうか……」ゲフンゲフン

十代「……けど確かに、ただのモンスターじゃなさそうだな……!」

十代「なんてデカさだよ……! 《Sin トゥルース・ドラゴン》並……いやそれ以上じゃないのか……!?」

ユベル『邪悪なエネルギーの強さが半端じゃない……!』

ユベル『魂が奪われたりはしなかったが、鬼柳の言うとおり離れていた方がいいかもしれない!』

十代「そうだな……。鬼柳!」

鬼柳「あ、ああ」

鬼柳(…………どういうことだ……何で召喚できた!? 魂を生贄にしなければ地縛神は出てこれないはず!)

鬼柳(なのに何で……!!)


594 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:02:34.89 ID:P8OxaXtj0


ルドガー「フフッ……理解できないか鬼柳。まぁ、それも仕方あるまい……」

鬼柳「!?」

ルドガー「私の地縛神はどうやら、この空間のお陰で、力をコントロールできるようになったらしい」

ルドガー「この空間自体が地縛神に力を注いでいる……」

ルドガー「それにより、生贄が無くとも呼び出すことができたのだよ!」

鬼柳(ッ……! またここのルールが仇に!)

ルドガー「さぁ行くぞ!! 《地縛神 Uru》(ATK 3000)で!!」




ルドガー「プレイヤーにダイレクトアタックッッ!!!」

大徳寺「!!!?」


ユベル『なん……だと……!?』

十代「攻撃力3000で……直接攻撃効果だって!?」

鬼柳「これが地縛神の力だ……!! 地縛神は、相手にダイレクトアタックができるんだ!!」

十代「じょ、冗談だろ……!! なんてカードだよ!?」


ルドガー「散々ちまちまと直接攻撃を繰り替えしてくれた礼だ……喰らえ!!」

ルドガー「『ヘル・スレッド』オォォッッ!!」


ズゴゴゴゴゴゴゴ…………!

ドッバアアアァァァッッ!!


大徳寺「……攻撃力3000でありながら直接攻撃効果持ちとは驚いたが……」

大徳寺「喰らわなければどうということは無い!!」

大徳寺「罠カード発動!! 《次元幽閉》!」

大徳寺「相手の攻撃宣下時に発動! その攻撃モンスターを、ゲームから除外する!!」


ユベル『なんだ……防ぐ手段はあったんじゃないか……ヒヤヒヤさせる』

十代「や、やったぜ!! これでUruは返り討ちだ!!」



鬼柳「――――駄目だ……!!」

十代「え?」


595 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:03:31.19 ID:P8OxaXtj0


ルドガー「……ククククク……!!」

大徳寺「!? ……何が可笑しい!」

ルドガー「無駄なのだよ……無駄無駄……言ったはずだ……地縛神はこの世を統べる最強の邪神!!」

ルドガー「神にそんな小細工は通用しないのだッ!!」

ルドガー「『地縛神』は……相手の魔法・罠カードの効果を受け付けない!!」

大徳寺「な……に……!!?」


十代「そ、そんな、馬鹿な……!?」

ユベル『魔法も罠受け付けないだと!? 』


ドゴオオオオオォッッ!!!


大徳寺「ぐぉあっっ!!? うああぁああぁぁッ!!!」



ガッ!! ドガッ!! ドシャアァーー……



十代「だ……大徳寺先生ーーーッ!!」



大徳寺 LP 4000 → 1000


596 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:04:28.03 ID:P8OxaXtj0


ルドガー「フィールド魔法《スパイダー・ウェブ》の効果により、Uruは守備表示となる」

大徳寺「う゛……ッぐぁ……!!」

ルドガー「ククク……一気に形勢逆転だな! お前のライフは残りわずか1000……」

ルドガー「次の一撃で止めを刺してやろう!!」

ルドガー「《地底のアラクネー》の効果発動! 《錬金獣・錫のアエトス》をこのカードに装備!」


シュルルル……!


ルドガー「行け《マザー・スパイダー》(ATK 2300)!! 《錬金獣・銅のウロボロス》(DEF 500)を攻撃!!」


ドシュウウーーッ!


十代「やばい!! これを喰らったら終わりだ!?」

鬼柳「大徳寺!!」


大徳寺(駄目だ……これだけは、防がなければ……!)

大徳寺「カウンター、罠……!!」

ルドガー「!」

大徳寺「《攻撃の無力化》……! モンスター1体の攻撃を無効にし、バトルを終了さ、せる……!」


ズオオオォォォォ……!


十代「や、やった!」

ユベル『なんとか凌いだか!』


ルドガー「フン、命拾いしたな……私はカードを3枚セットして、ターンエンドだ」



ルドガー LP 2500 手札 2

モンスター

《地縛神 Uru》(DEF 3000)
《地底のアラクネー》(ATK 2400)
《マザー・スパイダー》(ATK 2300)

魔法・罠

《スパイダーウェブ》(フィールド魔法)
《錬金獣・錫のアエトス》(《地底のアラクネー》装備)

伏せ3枚


597 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:05:52.76 ID:P8OxaXtj0


TURN−11



大徳寺「ハァ……ハァ……! ぐっ……私の、ターン!」

大徳寺「ドロー!!」

大徳寺「……!」



大徳寺 LP 1000 手札2

モンスター

《錬金獣・銅のウロボロス》(ATK 500)
《錬金獣・鉛のレオーン》(ATK 500)
《錬金獣・水銀のエネケイス》(ATK 500)

魔法・罠

《錬金釜 カオスディスティル》(永続魔法)



大徳寺「……私は、カードを1枚伏せて、手札から魔法カード、《黒の過程−ニグレド(アニメオリジナル)》を発動!」

大徳寺「このカードは、自分の場に《錬金釜 カオスディスティル》が存在し」

大徳寺「このカード以外の自分の手札が0のときに発動可能……!」

大徳寺「自分の場の『錬金獣』と名の付いたモンスターを全てゲームから除外し、除外した『錬金獣』1体につき」

大徳寺「2枚のカードをドローできる……!!」

ルドガー「ほう、『自分のモンスターの命を別のカードへと変える』か。まさに錬金術だな……クク」

大徳寺「……私は場の錬金獣3体をゲームから除外し、6枚カードをドロー!」

大徳寺「!!」


598 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:07:00.30 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「手札から魔法カード発動! 《白の過程−アルベド(アニメオリジナル)》!」

大徳寺「このカードは自分の場に《錬金釜 カオスディスティル》が存在する場合にのみ発動でき……」

大徳寺「自分のデッキ・手札から、《黄金のホムンクルス》(ATK 1500)1体を特殊召喚する!!」


ズゴゴゴゴ……!!


ホムンクルス「…………!」


十代「やった!! 《黄金のホムンクルス》だ!!」

鬼柳「『ホムンクルス』……人造人間ってやつか……!?」

ユベル『しかし、攻撃力はUruの半分しかないぞ?』

十代「いや、違うぜユベル! あのモンスターはな――」


ルドガー「今更そんなものを出してきてどうなる? たかが攻撃力1500……私の場のどのモンスターよりも低いではないか」

大徳寺「……それはどうかな……!」

ルドガー「……なんだと?」

大徳寺「このカードの攻撃力と守備力は、ゲームから除外されている自分のカード1枚につき、300ポイントアップする!!」

ルドガー「!!」


鬼柳「除外しているカードの分だけ!? 大徳寺は相当な数のカードを除外しているはず……!」


大徳寺「私の除外されているカードは、全部で18枚! よって《黄金のホムンクルス》の攻守は……!」


《黄金のホムンクルス》(ATK・DEF 1500 → 6900)


ルドガー「攻撃力、6900……だと!?」


十代「よっしゃあ! 地縛神の攻撃力を軽々超えたぜ!!」


ルドガー「……だがしかし、『地縛神』は、最強にして最凶の『神』!」

ルドガー「神という存在には、触れることさえ許されないッ!」

大徳寺「!? 何を……!」

ルドガー「地縛神は、モンスターの攻撃対象にすることはできぬのだッ!」

大徳寺「ッ!!」


599 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:08:21.23 ID:P8OxaXtj0


十代「な、なんだって!? そ、それじゃ、地縛神はどうあっても倒せないじゃないか!」

ユベル『いや、わざわざ地縛神を倒さなくたって、プレイヤーを倒す手段はある』

鬼柳「確かに、地縛神は無敵だ。あれを破壊できる可能性は殆ど無い……」

鬼柳「だが今奴の場には、地縛神以外の、『他のモンスター』がいる!」

鬼柳「《地底のアラクネー》(ATK 2400)か《マザー・スパイダー》(ATK 2300)に攻撃しちまえば、大徳寺の勝ちだ!」

十代「あ、そっか! よっし!! 行けるぜ先生!!」


大徳寺「そういうことだ……神に触れることが許されないなら、触れずに勝たせてもらう!」

大徳寺「バトルだ! 《黄金のホムンクルス》(ATK 6900)で《地底のアラクネー》(ATK 2400)に攻撃!!」



大徳寺「『ゴールデン・ハーヴェスト』オォッ!!」




ズガガガガガガガッッ!!



ズドオオォォォンッ……!!




鬼柳「やったか……!?」




ルドガー「いいや……まだだ……!!」

大徳寺「!!!」



ルドガー LP 1450



十代「ルドガーのライフが……残ってる!?」


600 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:09:32.82 ID:P8OxaXtj0


ルドガー「攻撃される、瞬間に……速攻魔法《ハーフ・シャット》を使わせてもらった……!」

ルドガー「このカードは、場のモンスター1体を選択し手発動する……」

ルドガー「そのモンスターはエンドフェイズまで攻撃力が半分となり、バトルで破壊されなくなる……!」

大徳寺「……攻撃力を……半分に!? 」

ルドガー「私はこれを、《黄金のホムンクルス》に使ったのだ……よって攻撃力は6900から3450になり」

ルドガー「私が受けるダメージも減ったと言うわけだ……」

大徳寺(……さすがに3枚も伏せてあれば、そんなカードがあってもおかしくは無い……か!)

ルドガー「クフハハ……! どうする? まだ何かすることはあるか?」

大徳寺「……《地底のアラクネー》が破壊されたことで、装備されていた《錫のアエトス》も破壊され、ゲームから除外」

大徳寺「除外されたカードが増えたことで、《黄金のホムンクルス》の攻撃力は、300ポイントアップする……」


《黄金のホムンクルス》(ATK 3450 → ATK 3750)


大徳寺「……私はカードを3枚伏せて、ターンエンドだ!」



大徳寺 LP 1000 手札 2

モンスター

《黄金のホムンクルス》(ATK 3750 → 7200)

魔法・罠

《錬金釜 カオス・ディスティル》(永続魔法)

伏せ4枚



鬼柳「クソッ! 仕留め損ねた! やばいぞ!!」

十代「だ、だけど! 大徳寺先生の《黄金のホムンクルス》の攻撃力は7200!」

十代「《地縛神 Uru》の攻撃力3000なんて目じゃないぜ!」

十代「ホムンクルスがいる限り、大徳寺先生がダメージを受けることは――」

鬼柳「違うんだよ!! 奴にターンを回しちまったら……Uruの効果が!!」

ユベル『! Uruの効果……!?』


601 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:10:24.55 ID:P8OxaXtj0


TURN − 11



ルドガー「…… 私の、ターン!!」



ルドガー LP 1450 手札 3

モンスター

《地縛神 Uru》(DEF 3000)
《マザー・スパイダー》(ATK 2300)

魔法・罠

《スパイダー・ウェブ》(フィールド魔法)

伏せ2枚



ルドガー「クククク……!! 攻撃力、7200……全くもって凄まじいカードを出してきたものよ……」

ルドガー「だがッ!! 我が地縛神には程遠い!! 攻撃力が高いだけでは、私を越すことなどできぬのだ!!」

ルドガー「《地縛神 Uru》の効果発動ォ!!」

大徳寺「!? Uruの効果!? まだ効果があるのか!」

ルドガー「1ターンに1度! 自分の場のモンスター1体をリリースすることで!」

ルドガー「相手の場のモンスター1体のコントロールを得るぅ!!」

大徳寺「なっ!!?」


十代「なん、だって……!!?」

鬼柳「これが……Uru自身の能力だ! 地縛神共通の効果意外に、もう1つあるんだ……!」

鬼柳「どんなモンスターも操り人形にできる効果が!!」

ユベル『まずい……! 今《黄金のホムンクルス》を奪われたら……大徳寺の場はがら空き!!』


ルドガー「私は《マザー・スパイダー》をリリースして、《黄金のホムンクルス》のコントロールを得るッ!!」


ビシュルルルルッ!

ガシィッ!!


ホムンクルス「……!! ……ッ!!」


ズル……ズル……


大徳寺「ッ……!!」

ルドガー「これで《黄金のホムンクルス》は私のものとなった!」

ルドガー「尤もこのカードの、『攻撃力が上がる』効果は、『自分の』除外されいているカードの枚数分上がるというもの……」

ルドガー「私が除外しているカードは無い。よって、攻撃力は上がらない……」


《黄金のホムンクルス》(ATK 7200 → 1500)


602 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:11:45.58 ID:P8OxaXtj0


ルドガー「Uruの効果で奪ったモンスターは、エンドフェイズに相手に戻る……」

ルドガー「しかし、いくらこんな雑魚に成り下がったモンスターと言えど、みすみす返すのも勿体無い……」

ルドガー「どうせこのターンで私が勝つだろうが……その伏せカードで防御されるやもしれん」

ルドガー「そうなったら次のターンにホムンクルスはお前に戻ってしまう……」

大徳寺「……何が言いたい!?」

ルドガー「そ・こ・で・だ」

ルドガー「お前のモンスターは、贄として使わせてらう!!」

ルドガー「リバースカードオープン! 魔法カード《死者転生》ッ!!」

大徳寺「! 《死者転生》……!? ここで!?」

ルドガー「手札1枚を捨てて発動! 墓地のモンスターカードを1体手札に加える……!」

ルドガー「私は《マザー・スパイダー》を手札に……」

大徳寺「!! まさか!?」

ルドガー「そして……! 《黄金のホムンクルス》をリリースして《マザー・スパイダー》をアドバンス召喚!!」



ホムンクルス「……ッ!! ……ッ!! ……」


マザー「…………」チキチキ



十代「そんな!? ホムンクルスがっ!!」

鬼柳「コントロールが戻る前に、リリースとして使った……!」



大徳寺(……コントロールを奪ったモンスターが相手に戻る前に、生贄として使うのは、デュエリストとしては当然の発想)

大徳寺(……いいプレイングだ。……しかし……)

大徳寺(……自分のモンスターをことごとく道具のように使い捨てられるのは……中々に――)



大徳寺(腹が立つな……!!)


ルドガー「バトルだ!! 《マザー・スパイダー》(ATK 2300)でプレイヤーにダイレクトアタック!!」


ガサガサガサッ

シュルルルル……!


大徳寺「リバースカード発動!」

ルドガー「やはり攻撃に反応するか!」


603 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:13:07.20 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「永続罠、《リビングデッドの呼び声》!」

ルドガー「! リビングデッド……!? 」

大徳寺「自分の墓地のモンスター1体を、攻撃表示で特殊召喚する!」


十代「《リビングデッドの呼び声》!? 除外メインの先生のデッキに入ってるのか!」

ユベル『コンセプトには合ってないが、それ故に意外性はあるな』

鬼柳「大徳寺の墓地にあるモンスターって……最初の!」


ルドガー「成る程……そうきたか。だがどちらにせよ、やはり私の勝ちだ!」

ルドガー「カウンター罠発動! 《トラップ・ジャマー》ッッ!!」

大徳寺「!!」


バチバチバチッ!


ルドガー「バトルフェイズ中の相手の罠カードの発動を無効にし、破壊する!!」

ルドガー「惜しかったな大徳寺ッ! わざわざバトルが始まってから発動せずに、メインフェイズに使っていれば、無効にはされなかった!」


鬼柳「ば、馬鹿なッ!?」

十代「そんな……これを止められたら、もう防げねぇ……!!」


大徳寺「……確かに……あなたの伏せカードを正しく読んでいれば、メインフェイズに発動させていただろう」

大徳寺「仕方ないさ。……失敗は、次に生かす!」

ルドガー「……次? 何を言っている。お前に『次』などありはしないのだぞ?」

大徳寺「そんなことは無い。……あなたとは、考えていることが少し似ているようだ」

大徳寺「……カウンター罠発動! 《トラップ・ジャマー》!!」

ルドガー「!! 何ィッ!?」

大徳寺「バトルフェイズ中に発動した罠カードの発動を無効に!」

大徳寺「あなたが発動した《トラップ・ジャマー》を無効にする!!」


バチバチバチバチッ

バリバリバリッ!

バギャンッ!


鬼柳「と、《トラップ・ジャマー》を同じ《トラップ・ジャマー》で無効に!」

十代「ってことはつまり! 《リビングデッドの呼び声》の効果は適応される!」


604 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:14:10.21 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「《リングデッドの呼び声》の効果により、墓地から《D.D アサイラント》(ATK 1700)を特殊召喚!」


アサイ「ハッ!」ジャキンッ


大徳寺「《D.D アサイラント》は、バトルで破壊された時、バトルした相手モンスターをゲームから除外する効果を持つ!」

ルドガー「チッ……!」

ルドガー(どうする……バトルを中断するか? いや、ターンを回してUruが除外されるようなことになれば……!)

ルドガー(……奴の残りライフを考慮すれば、向こうからUruに攻撃してくることはないだろうが)

ルドガー(万が一ライフを回復するようなカードでもあったらそれも可能となる。……ここは……)

ルドガー「……バトルは続行!!」

ルドガー「《マザー・スパイダー》(ATK 2300)! 《D.D アサイラント》(ATK 1700)に攻撃!」


ギャンッ!


アサイ「うぅ、ああぁっ……!」


バリィィン……!


大徳寺「ぐぅっ……!」



大徳寺 LP 1000 → 400



十代「先生ッ!!」

鬼柳「残りライフ400……!! かなりまずい!」

ユベル『だがこれで……!』


大徳寺「っ……この瞬間《D.D アサイラント》の効果発動! バトルした相手モンスターをゲームから除外する!」

大徳寺「《マザー・スパイダー》を除外ッ!」


ズズズズズズ……

マザー「……!! 」ギチギチ


ルドガー「……私は手札を1枚伏せて、ターンエンド」



ルドガー LP 1450 手札 1

モンスター

《地縛神 Uru》(DEF 3000)

魔法・罠

《スパイダー・ウェブ》(フィールド魔法)

伏せ1枚


605 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:15:17.72 ID:P8OxaXtj0


TURN−12



大徳寺「……っく……ぅ、私の――」

ルドガー「大徳寺よ……」

大徳寺「! ……(何だ……?)」

ルドガー「いい加減、諦めたらどうだ。残りライフ400……立っているのもやっとだろう?」

大徳寺「だ、誰が……そんなことを……するものか!」

大徳寺「私は……私の大切な教え子やその友達を……守らねばならないのだから……!」

ルドガー「いやいや。何もお前たちをどうこうするつもりは無い……」

ルドガー「さっきは鬼柳諸共消そうと思っていたが、お前次第ではそれもやめよう」

大徳寺「……私、次第……?」


十代「何だいったい? あいつ何を……」

鬼柳(何か……企んでいるのか?)


ルドガー「大徳寺…………」

大徳寺「…………」



ルドガー「――――私と組まないか?」

大徳寺「……!!?」


十代「は、はぁ!? 何言ってんだ!?」

鬼柳「……そういうことかよ……!」

ユベル『…………組め、だと?』


606 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:16:14.06 ID:P8OxaXtj0


ルドガー「私と一緒になれば、お前とそこにいる少年の命は保障しよう」

ルドガー「鬼柳にももう一度チャンスをやろうじゃないか!」

ルドガー「お前が首を縦に振るだけで、お前たち全員の、絶対の安全が得られるのだ……どうだ、悪くない話だろう?」

大徳寺「ふ、ふざけ――」

ルドガー「お前が私たちの同志となってくれれば、これほど心強い味方はいない!」

ルドガー「お前は中々に優秀な人材だ。デュエリストとしてもだが、きっと、『技術者』としても、そうなのだろう?」

大徳寺「何……?」

ルドガー「お前は、『錬金術師』だな? それもかなりの腕の」

大徳寺「…………」

ルドガー「そうでなくとも、それに関する知識が豊富な人間だ。お前のデッキを見ていればわかる」

大徳寺「……それがなんだ……!」

ルドガー「お前を見ていて思ったのだよ。……さっきお前は、『私とは、考えていることが少し似ている』と言っていたな」

大徳寺「……!?」

ルドガー「私もそう思うのだ……お前と私はよく『似て』いる。技術者であり、何かを犠牲に何かを得ようとするところが!」


十代「大徳寺先生とルドガーが……似てる!?」

鬼柳「……ルドガー……!!」


607 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:17:18.51 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「何を言っている……!」

ルドガー「錬金術は………卑金属を貴金属に変えると言う……」

ルドガー「『1』をより上質な『2』に変えるわけだ。それはさっきお前が使った、《黒の過程−ニグレド》……だったか?」

ルドガー「あのカードは錬金術をよく表している……場のモンスターという『1』を、手札という『2』に変えたのだ……」

大徳寺「……そうだ。それが錬金術の本質だ……だが、それが一体なんだと――」

ルドガー「似ているのだよ……私が、崇高な目的のために、あらゆるものを犠牲にしてきたことと!」

大徳寺「……!!」

ルドガー「例えば、この地縛神だ……私はこれを呼び出すために、多くの人間の魂を奪った……」

ルドガー「だがその魂は、我が神、地縛神という、『より価値あるもの』のために消えたのだ……」

ルドガー「『1の魂』が『2の地縛神』となったのだ……」

大徳寺「…………」

ルドガー「これこそまさに『錬金術』ではないか?」

ルドガー「錬金術とは、何かを捨てる代わりに、より価値あるものを生み出す技術!」

ルドガー「……お前、研究の為に、人間を犠牲にしたことは無いか?」

大徳寺「ッ……!!」

ルドガー「あるのだなやはり! それはそうだろう! どんな研究にも誰かの犠牲はつき物……」

ルドガー「まして錬金術の研究ともあれば、人体実験など当たり前だろうなぁ!」

ルドガー「わかるだろう? 同じなのだ……!」

ルドガー「錬金術師であるお前と、今の私は、とても近い位置にいる!」

ルドガー「口では否定しても、精神の奥底にある本質で言えば、我々は同じだ!」

ルドガー「私と共に来い! 大徳寺! 我々なら、きっとうまくやれる……!」

大徳寺「…………」


十代「何言ってんだ……何言ってんだよ!! あんたと大徳寺先生が同じなもんか!!」

鬼柳「大徳寺! こいつの言うことなんか気にすることはねぇ! デュエルを続けろ!!」

ユベル(…………どう出る?)


大徳寺「………………」


十代「……おい、俯いてどうしたんだよ先生……! カードを引くんだよ!!」

鬼柳「……まさか……そいつのくだらねぇ世迷言、飲もうなんて考えてねーだろうな!?」


大徳寺「…………ルドガーさん」





大徳寺「……あなたの言う通りだ。私とあなたは『同じ』だ」



十代「……!!!」

鬼柳「なっ……!?」


608 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:18:05.44 ID:P8OxaXtj0


ルドガー「フフフフ……! そうかそうか! その気になったか! 私と仲間になるの――」

大徳寺「けれどそれは……!!」

ルドガー「?」



大徳寺「 今 の あ な た じ ゃ あ な い ッ ! ! ! 」

ルドガー「!?」


鬼柳「……あ?」

十代「……!!」

ユベル『……フッ……』


大徳寺「私と同じなのは、さっきまでの、綺麗な瞳をしていたあなただ!」

大徳寺「間違っても、他人を平気で犠牲にして、何かを得ようとする今のあなたじゃない!!」

大徳寺「……私は、私の『錬金術』を……誰かの役に立てようと思った!」

大徳寺「……実際はそうはできず、今のあなたのような、欲望のために手段を選ばない人物のもとで、研究させられていたが……」

大徳寺「私はいつだって考えてた! 他の誰かのためになる技術を!」

大徳寺「私の知識を、力を、どれだけ人の救いにできるか!」

大徳寺「『錬金術』の、石を金に変えるというのは、表面の現象に過ぎないッ!」

大徳寺「錬金術の真意は! 人の心を! より純粋で高貴なものに変えることだッ!!」

ルドガー「人の……心だと……?」

大徳寺「あなただって、最初はそうだったはずだ! あなたはさっき自分を『技術者』と言ったな!」

大徳寺「あなたが何の技術者なのかは知らないが……」

大徳寺「技術者たるもの、例え最終的に、闇に堕ちるようなことがあったとしても、『最初』は皆同じなんだ!」

大徳寺「料理を研究する人だろうと! 車を作る人だろうと! 宇宙を目指す人だろうと誰であろうとッ!!」

大徳寺「『自分の知恵で、意味のあることを切り開いていきたい』! 皆そう思って技術を学ぶんだ!!」」

大徳寺「……そんなわけのわからない化物ごときに!」

大徳寺「簡単に塗りつぶせてしまうほど、あなたの、技術者としての想いは! 弱いものなのか!!」

ルドガー「――――ッ!!?」



ズキンッ……!



ルドガー「うぐぁ……!?」

大徳寺「私は、あなたに、あなたの大切なものを思い出してもらいたい!」

大徳寺「だから私は、あなたの誘いに乗るわけにはいかない!」

大徳寺「負けるわけには行かないんだッ!!!」



十代「……大徳寺先生っ……!!」

鬼柳「ま、紛らわしい言い方しやがって……一瞬ゾッとしたぜ……」

ユベル『ククク……大徳寺が、あんな薄っぺらい脅しで揺らぐような人間じゃあないことは、わかりきっていたことだな……』


609 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:18:48.48 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「私のターン!! ドロー!!」



大徳寺 LP 400 手札 3

モンスター

無し

魔法

《錬金釜 カオス・ディスティル》(永続魔法)

伏せ2枚



大徳寺「! 私は手札から魔法カード、《魂の開放》を発動! 互いの墓地から合計5枚のカードをゲームから除外する!」

大徳寺「私は、私の墓地の《異次元の女戦士》と、あなたの墓地の《地底のアラクネー》、《DTスパイダー・コクーン》……」

大徳寺「《グランド・スパイダー》、《スパイダー・スパイダー》をゲームから除外!!」

ルドガー「ッ!! 私のモンスターが……!?」

大徳寺「これで……私の墓地にはカードが無くなった! リバースカードオープン!!」

大徳寺「魔法カード、 《カオス・グリード》!!」

大徳寺「自分の墓地にカードが存在しない場合のみ発動できる! カードを2枚ドロー!」

大徳寺「さらに手札からもう1枚の《カオス・グリード》発動! 2枚ドロー!」



鬼柳「連続2枚ドロー!」

十代「4枚もドローしたんだ! 逆転のカードが必ず……!!」



大徳寺「!!」

大徳寺「……私はモンスターを裏守備でセット!」

大徳寺「カードを2枚セットして、ターンエンドだ!」



大徳寺 LP 400 手札 2

モンスター

−裏守備−

魔法・罠

《錬金釜 カオスディスティル》(永続魔法)

伏せ3枚


610 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:20:19.31 ID:P8OxaXtj0


TURN−13



ルドガー「……っ……大口を叩いたところで、結局は防戦一方か!」

ルドガー「いいだろうっ……! 貴様等は一人のこらず始末してくれる!!」

ルドガー「私のターン! ドローォ!!」



ルドガー LP 1450 手札 2

モンスター

《地縛神Uru》(DEF 3000)

魔法・罠

伏せ1枚


大徳寺「この瞬間ッ!!」

ルドガー「……!?」

大徳寺「私の場の《錬金釜 カオスディスティル》を除外することで!」

大徳寺「永続罠!! 《マクロコスモス(アニメ仕様)》を発動!!」

ルドガー「マクロ……コスモス……!?」


ゴオオオオオォォォォ……


ルドガー「!? 何だ、これは……!? 景色が……!」


十代「やっと来たか!!」

鬼柳「こ、これは……!」

ユベル『……宇宙……!?』


611 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:20:52.57 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「永続罠《マクロコスモス》は、自分の《錬金釜 カオスディスティル》をゲームから除外することで発動できる、究極の錬金術!」

大徳寺「その効果により、お互いのプレイヤーの墓地へ送られるカードは、全て除外される!!」

ルドガー「何!? 私のカードまでが……!?」

大徳寺「さらにこのカードの発動時、デッキから、《原始太陽ヘリオス》(DEF ?)を特殊召喚できる!」

大徳寺「来い!」


ボオオォォォ……!


ヘリオス「…………」


大徳寺「《原始太陽ヘリオス》の攻撃力と守備力は、ゲームから除外されているモンスタの数×100となる!」

大徳寺「今除外されているモンスターは、私のが11体、あなたのモンスターが5体の計16体!」

大徳寺「よってヘリオスの攻守は、1600!」

ルドガー「だからどうした!! 今更そんな低級モンスターを出したところで、どうにもならんわ!!」

ルドガー「《地縛神 Uru》(ATK 3000)を攻撃表示に変更! バトルだ!!」

ルドガー「《地縛神 Uru》!! プレイヤーにダイレクトアタックッッ!!」

ルドガー「『ヘル・スレッド』オォォォッ!!!」


ドシュウウウゥゥーーーッ!!


鬼柳「喰らうな大徳寺!! 防ぐんだーーッ!!」

十代「で、でも! 魔法も罠も効かないモンスターの攻撃をどうやって……!?」

ユベル『いや、方法はある!』


大徳寺「永続罠発動!」

ルドガー「馬鹿め!! 『地縛神』は魔法も罠も受け付けないことを忘れたか!」

大徳寺「忘れてなどいないさ! 発動せよ! 《スピリットバリア》!!」


ギュオン……!


ルドガ「!! そのカードは……!!」


612 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:21:28.16 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「自分フィールド上にモンスターが存在する限り、私への戦闘によるダメージは0になる!!」

大徳寺「つまり、私のモンスターが存在する限り、直接攻撃効果は、無意味となる!!」


ガキイィィン!!


大徳寺「これは、地縛神に対して効果が発動しているわけではないので、無効にはならない!」

大徳寺「そして、ダメージステップが終了したこの瞬間、《スパイダー・ウェブ》の効果が発動するはずだ!」

大徳寺「《地縛神 Uru》には守備表示になってもらう!!」

ルドガー「ぐ、ぅ……! おのれ……!!」

大徳寺「さぁどうした! バトルはもう終わりだろう!」

ルドガー「……私はカードを1枚セットし…………」

ルドガー「ターン、エンド……!!」



ルドガー LP 1450 手札 1

モンスター

《地縛神 Uru》(DEF 3000)

魔法・罠

《スパイダー・ウェブ》(フィールド魔法)

伏せ2枚


613 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:22:22.71 ID:P8OxaXtj0


十代「す、すげぇ! 地縛神の攻撃を防いだ!!」

鬼柳「しかも永続罠だから、カードがある限りずっと防御できる! 見えてきたぜ……! 光が!!」




TURN−14



大徳寺「私のターン! ドロー!!」

大徳寺「! (来たぞ! 行ける……! これで、地縛神を破壊できる!)」



大徳寺 LP 400 手札 3

モンスター

《原始太陽ヘリオス》(DEF 1600)

魔法・罠

《マクロコスモス》(永続罠)
《スピリットバリア》(永続罠)

伏せ2枚



大徳寺「私は裏守備モンスターを反転召喚! 《D.D.デストロイヤー》(ATK 1000)!」


D.D.デス「ゲルルルル……!」


十代「何だ!? セットしていたモンスターを反転召喚した? たがが攻撃力1000だぞ!」

ユベル『いや、待て。あのカード、効果は確か……!』


大徳寺「そして手札から! 魔法カード、《グランドクロス》を発動!!」

大徳寺「場に《マクロコスモス》が存在する場合のみ発動できる! フィールド場のモンスター全てを破壊し!」

大徳寺「相手に300ポイントダメージを与える!!」

ルドガー「!? ……何を考えている!? 地縛神に魔法は通用しないと言ったはずだぞ!」

ルドガー「たった300ポイントのダメージのために、自分のモンスターを破壊するつもりか!」

大徳寺「いいや……それだけじゃないぞ!! 」


ギギギギギギ……

バキバキバキ……! バキャン!!


大徳寺「これで、私のモンスターは全て破壊され! あなたに300のダメージを与える!」


ギギギギギギギ……!

バギンッ!!


ルドガー「うおぉあ……!!」



ルドガー LP 1450 → 1150


614 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:23:30.07 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「そしてこの瞬間ッ!! 《D.D.デストロイヤー》の効果が発動する!!」

ルドガー「!! 今反転召喚した……!?」

大徳寺「《D.D.デストロイヤー》が、ゲームから除外された時! 相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を、破壊する!!」

ルドガー「なっ……何いいぃ!!?」

大徳寺「魔法や罠が通用しなくとも……『モンスター効果』だったら……どうかな!!」

ルドガー「や、やめ――」

大徳寺「《D.D.デストロイヤー》!! 《地縛神 Uru》を破壊しろッッ!!!」


D.D.デス「ゲルルァァアアッ!!」




――――ズバアァッッッ!!!




Uru「ーーーッ!!! ーーーッ!! …………! ……」




ルドガー「ぬおおおおおおぉぉぉぉぉッッ!!!?」



ズズズズズズズズズ……!




十代「!! ルドガーの体から、黒い霧が! ……抜けていってるのか!?」

鬼柳「地縛神を破壊したからだ! これでルドガーも正気戻る!!」

ユベル『邪悪なエネルギーの力が弱まっていくぞ!』




ルドガー「……ぅ……ぐう……私は……一体、何を……?」

大徳寺「ルドガーさん!!」

ルドガー「大徳寺……うっ……! ……そ、そうか……私は、地縛神に……」

大徳寺「大丈夫ですか!?」

ルドガー「……あ、あぁ。少々、頭痛がするが、問題ない……」

ルドガー「……デュエルを、していたのか……」

大徳寺「えぇ……。でも、もう大丈夫です。地縛神は倒しました!」

ルドガー「すまない……迷惑をかけた…………」



十代「やった……元に戻った!!」

鬼柳「これで、この危険なデュエルを続ける意味もなくなったな……やれやれ」



ユベル『………!?』


615 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:24:01.05 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「立てますか?」

ルドガー「あぁ、すまない、大丈――」





――――――ドクンッ…………





ルドガー「ぐあぁ!?」

大徳寺「!? なっ……!?」




ズゾゾゾゾゾゾゾ……!!




十代「な、何!? 黒いエネルギーが、戻ってきた!?」

ユベル『どんどん集まってくぞ! これは……まずい!!』

鬼柳「な、何でだ!? 何でまだ『奴』は力を……!?」



ルドガー「ぐあああぁぁぁ……!! ま、またか……!!」

大徳寺「馬鹿な……!! ルドガーさんッ!!」

ルドガー「わ、忘れていた……! この空間が、地縛神に力を与えていることを……!! 」

ルドガー「だ、大徳寺……!!」

大徳寺「!」

ルドガー「私を……倒せ!!」

大徳寺「ッ!? 、ルドガーさん……!?」

ルドガー「私をデュエルで敗北させることで、地縛神に、完全な止めを刺すのだ……!!」

ルドガー「今ので倒しきれなかったとはいえ、ダメージは受けているはず……!」

ルドガー「もうじき私は、意識を乗っ取られる! そうすれば、私の中に『奴』がいることになる!」

ルドガー「私にダメージを与えることは、即ち『奴』にもダメージを与えることになるのだ!」

ルドガー「デュエルが再開したら、私に構わず……!! 攻撃しろォ!!」

ルドガー「それも、半端なダメージではだめだ……!」

ルドガー「回復する余地も与えん程の、圧倒的な攻撃力で、私に、ダメージを与えるのだ……!! 」


十代「そ、そんなことしたら……ルドガーは!!」

鬼柳「まさか……覚悟の上だってのか……!?」

ユベル『………………』


616 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:25:12.29 ID:P8OxaXtj0


ルドガー「頼む、大徳寺……頼……む……!!」


ズズズズズズズズ…………


大徳寺「ルドガーさんッッ!!!」

ルドガー「………………」




ルドガー「…………ツカエヌ駒ダ……コウナレバ……我自身ガ相手トナロウ……!」

大徳寺「…………貴様……! 地縛神……!!」

地縛神「先程ノ攻撃……少々、効イタゾ……ヨクモヤッテクレタナァ……!」

地縛神「永続罠発動! 《闇次元の開放》ッ!!」

地縛神「ゲームカラ除外サレテイル我ノ闇属性モンスターヲ特殊召喚スル!」

地縛神「蘇レ……我自身!! 《地縛神 Uru》(ATK 3000)!!」


ドドドドドドドド…………!!


Uru「………………」ドドドドド


大徳寺「Uruが……!!」


十代「チクショウ……!! Uruが戻ってきちまった!!」

十代「先生のライフは400……《スピリットバリア》があるとは言え、モンスターを出しても……」

十代「奴が新しくモンスターを出せば、Uruで破壊した後に、追撃されるだけで負けちまう!!」

鬼柳「……いや……まだ手はある! 大徳寺が、攻撃力1150以上のモンスターをこのターンで出せば!」

十代「! どういう……!?」



地縛神「次ノターンデ、息ノ根を止メテヤル……! サァ、お前のターンハマダ続イテイルゾ!!」

大徳寺「…………ッ」

大徳寺(ルドガーさん……あなたの想いはわかった……しかし、どうすればいい!?)

大徳寺(圧倒的なダメージを与えるも何も、地縛神は攻撃対象にすることさえできない……!)

大徳寺「…………!!」




大徳寺(『攻撃対象にできない』……!?)




大徳寺「……そうか……わかったぞ!! 貴様の最大の弱点が!!」

地縛神「……何?」


617 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:25:46.67 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「地縛神は攻撃の対象にできない……」

大徳寺「それは即ち、場に地縛神しかいない場合、プレイヤーにダイレクトアタックができるこということ!!」

地縛神「! チ……!!」


十代「!! そ、そうかッ!! そんな攻略方があったのか!!」

鬼柳「気づいたか大徳寺!」


大徳寺「この勝負……もらった!! 手札から魔法発動! 《次元の歪み》!」

大徳寺「自分の墓地にカードが存在しない場合、ゲームから除外されている自分のモンスター1体を特殊召喚する!!」

大徳寺「蘇れ! 《原始太陽ヘリオス》(ATK ?)!!」


ヘリオス「…………」


大徳寺「ヘリオスの攻守は、ゲームから除外されているモンスターの数で決まる!」

大徳寺「《D.D.デストロイヤー》が除外されたことで、攻撃力は1700……!」

地縛神「グウウゥ……! オノレエェ……!!」




地縛神(…………馬鹿メ!!)




地縛神(ソンナ行動ヲ予測シテイナイトデモ思ッタカ! 対策ハアル!!)

地縛神(我ガ伏セテイルカードハ、永続罠《地縛神の咆哮》!)

地縛神(コノカードハ、相手ノ攻撃宣言時、ソノ攻撃力ガ『地縛神』ノ攻撃力ヨリ低イ場合!)

地縛神(ソノ攻撃モンスターヲ破壊し、破壊シタモンスターノ攻撃力ノ半分ノダメージヲ与エルトイウモノ!)

地縛神(次ノターンデ止メヲ刺ストイッタノモ我の芝居ヨ! 返リ討チニシテクレルッ!!)





大徳寺「そしてリバースカードオープン!!」

地縛神「!?……何だと!?」

大徳寺「《黄色の過程−キトリニクス(アニメオリジナル)》ッ!!」


十代「あれは! ニグレドを発動するときに伏せた……!」

鬼柳「ここで使うのか!」


618 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:26:23.37 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「私の場の《原始太陽ヘリオス》を生贄とすることで!」

大徳寺「デッキから、《ヘリオス・デュオ・メギストス》(ATK ?)を特殊召喚する!!」



ボゴオオオォォウッ!!


デュオ「………………」



地縛神「何ダ……ソレハ……!?」

大徳寺「《ヘリオス・デュオ・メギストス》の攻撃力と守備力は、除外されいてるモンスターの数×200となる!!」

地縛神「!!? 『ヘリオス』ノ、倍!!?」

大徳寺「よってその攻撃力は…………3600!!」



ゴオオオオォッ!!



地縛神(ナン……ダトオオォ!!? 我ノ攻撃力ヲ超エタダト!? これでは、《地縛神の咆哮》の効果が使えない!!!)


大徳寺「 ま だ だ ! ! ! 」 


地縛神「!!?」


619 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:26:53.83 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「よく見ておけ……化け物!! これが私の、最後の錬金術だ!!」

大徳寺「手札から魔法発動!! 《赤色化−ルベド(アニメオリジナル)》ォッ!!」

大徳寺「《ヘリオス・デュオ・メギストス》を生贄にすることでッ!! 最終形態……」



大徳寺「《ヘリオス・トリス・メギストス》(ATK ?)を特殊召喚ッッ!!!」



ボゴオオオオオオォォォォッッ!!


トリス「………………」


地縛神「…………!!!」


大徳寺「《ヘリオス・トリス・メギストス》の効果は……第一形態や第二形態と同じだ……」

大徳寺「ただし……その上昇数値は……×300!!」

大徳寺「よって攻撃力は!!!」



《ヘリオス・デュオ・メギストス》(ATK ? → 5700)



地縛神「ヤ、……ヤメロ……!! ヤメロオォ!!」



大徳寺「終わりだ……灼熱の炎に焼かれて、ここから消え去れ!!」

大徳寺「《ヘリオス・デュオ・メギストス》(ATK 5700)でプレイヤーにダイレクトアタック!!!」




大徳寺「 『 フ ェ ニ ッ ク ス ・ プ ロ ミ ネ ン ス 』 ッ ッ ! ! ! ! 」



キュオオオオオオォォ…………



バッグォオオンンッ!!!!



ルドガー LP 1150 → 0


地縛神「ガア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァ!!? キ、消える!! 力ガッ!! 燃エテイクゥゥゥゥ!!!」

地縛神「アガガガガ………!!!!」


ドジュウウウゥーー……



620 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:27:58.43 ID:P8OxaXtj0



十代「…………や……」

十代「やったあああーーーー!!! 大徳寺先生が勝ったぜ!!!」

鬼柳「っよおおおーーっし!! よくやったぜ大徳寺!!」

十代「先生ーーーッ!」ダダダッ





大徳寺「ハァ、ハァ…………何とか……勝てた……」

十代「先生!!」

大徳寺「十代……」

鬼柳「やったな大徳寺! ……すまねぇ、俺の代わりにこんな……」

大徳寺「気にしなくていい……私が望んでやったことさ……」

大徳寺「……そうだ! ルドガーさん……!」

十代「! そうだった! ルドガー! 無事なのか!?」

鬼柳「煙が出ていてよく見えないが……アレを喰らったらもう……」



ユベル「大丈夫だよ」


鬼柳「ん……!?」

大徳寺「! ユベル!」

十代「ユベルお前、いつ実態化したんだ!? っていうか、なんでルドガーがいる場所に……」

大徳寺「!」


ルドガー「…………」

大徳寺「ルドガーさん!!」

ユベル「オーバーキルダメージを喰らったら、地縛神だけじゃなく、ルドガー自身も危険にさらすことになる」

ユベル「だから、大徳寺の攻撃が入って地縛神が消えた直後、ルドガーが逝ってしまう前に、こいつで回復させたのさ」スッ



《治療の神ディアンケト》



十代「あっ! 俺のカードかそれ!?」

ユベル「あぁ。ルドガーはパラドックスと違って、元々の魂そのものに、ダメージはそんなに無かったからね。僕の力も意味があった」

ユベル「かなり際どかったけど、ギリギリ踏みとどまらせたよ……」

鬼柳「……ってことは……!」

ユベル「無事だよ」

大徳寺「…………そうか……良かった……」

ユベル「しかし……かなり力を込めて発動したからな……流石に疲れた……」

ユベル「しばらく、休ませて貰うよ……」

十代「……ありがとうな、ユベル」

ユベル「フフ、君にそういってもらえるだけ、やった甲斐があったね……」


621 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:28:46.83 ID:P8OxaXtj0




ルドガー「……うっ…………」

大徳寺「ルドガーさん!」

ルドガー「……大徳寺…………そうか、やってくれたか……」

大徳寺「アレはもう、今度こそ消えて無くなりました。安心してください」

ルドガー「すまぬな……迷惑をかけた……」

ルドガー「…………私は、何をしているのだろうな……」

ルドガー「ようやく命尽きたと言うのに……死んだ後まで他人に不幸を背負わせかけるなど……」

鬼柳「…………」

ルドガー「いっそ消えてなくなってしまいたい気分だ……情けなさすぎる……」

十代「そんなこと言うなよ! 悪いのは地縛神で、あんたは利用されただけだ! あんたは悪くないだろ?」

ルドガー「………………利用されただけ……か……」

ルドガー「……私は、他人に操られ続けて生きてきた……」

ルドガー「何一つ……自分の、正しい意思で動けなかった……」

ルドガー「私は、そういう運命にあったのかもしれん……」

ルドガー「定められた運命に翻弄される人生……」

ルドガー「きっと……変えようの無い、私の宿命だったのだ……」

ルドガー「……私のしたことは結局……誰のためにもならなかった…………何も、できなかった……」

ルドガー「……………虚しい……な…………」

鬼柳「……ルドガー…………」



大徳寺「ルドガーさん」

ルドガー「…………?」


622 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:30:01.37 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「あなたが生前やってきたことは、無駄ではなかった……なんて、そんなことを私が言っても」

大徳寺「あなたには、無意味だろう。……今までのあなたが、どんな生き方をして、何をしたのか……」

大徳寺「それは、私にはわからないし、聞くつもりも無い……」

ルドガー「………………」

大徳寺「……だから、『これから先』、誰かのためになれば、いいじゃないですか」

ルドガー「これから……? フッ……何を言っている……私に『先』など無いではないか……」

ルドガー「ここは私の『終点』だ……私はもう既に、『終わった存在』なのだ……」

大徳寺「そんなことは無い。……本当に『終わった存在』が、こんな風に、話をしたりできますか?」

大徳寺「何もできなかったことを、悔やんだりしますか?」

大徳寺「あなたは何も終わってなどいない。ここにこうしている以上、あなたの全てはまだ、終わっていない」

ルドガー「……どうしろと言うんだ……? こんな私に……一体何ができると?」

大徳寺「……一緒に来てください。私たちと」

ルドガー「…………?」

十代「言ったろ? 俺たち、ここから出られなくて困ってんだ」

鬼柳「あんたさえよければ、一緒に、脱出の手がかりを探して欲しい……」

大徳寺「ほら。それだけでいいんです。 あなたが一緒にいてくれるだけで、私たちのためになるんです」

大徳寺「『誰か』のために、なるじゃないですか」

ルドガー「………………」

大徳寺「だから、自分のことを……」




大徳寺「『誰のためにもならない』だなんて……そんな悲しいことは、言わないで欲しい……」

ルドガー「………………フッ」

ルドガー「…………不思議な男だな……お前は」

大徳寺「はは、『変な先生』と言われたことは、あるけれど……」

ルドガー「………………ありがとう」

大徳寺「いえいえ。人を教え導くのが、教師の役目。それは例え、相手が大人であっても、例外じゃない」

大徳寺「ただそれだけです」

ルドガー「…………そうか」

十代「よっしゃ! ルドガー が なかまになった ! ▼ 」

鬼柳「何でRPG風だ。……ともかく、俺たちと来てくれんだな?」

ルドガー「…………その件なのだか……」

十代「ん?」


623 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:30:50.87 ID:P8OxaXtj0



ルドガー「……もう、行かなくてはならない。大徳寺のおかげで、大切なことを思い出した」

ルドガー「今、帰り道が、急にわかった。時間が無い……!」

ルドガー「まだ私には、やらなければならないことがあった……すまぬが、お前たちとは……」

鬼柳「……そうかい」

十代「いいさ。気にすんな! 行ってこいよ。あんたの、やるべきことをやりに!」

大徳寺「あなたがもう一度、前を向いて歩く気になったのなら、それに越したことは無い」


大徳寺「行ってらっしゃい。ルドガーさん」

ルドガー「…………すまぬな……」




パアアァァァ…………




十代「! 扉だ!」

鬼柳「……じゃあな。しっかりやってこいよ」

ルドガー「……あぁ。お前も、帰れるといいな。鬼柳」

ルドガー「…………大徳寺……」

大徳寺「?」

ルドガー「…………最後に、いい『師』にめぐり合えた我が運命に、感謝するとしよう。……さらばだ」

大徳寺「……えぇ。さよなら」




スウゥ…………




十代「……行っちゃったな」

鬼柳「また、あんまり進展無かったな。まぁ、とりあえず、お疲れさん。大徳寺」

大徳寺「あ゛〜〜〜……つっっかれたにゃ〜〜! 流石に今回は駄目かと思ったにゃー……」

鬼柳(……喋り方が戻った……どっちが素なんだ?)


624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/25(土) 20:31:36.20 ID:OAFNzGA2o
大徳寺先生乙
625 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:32:28.63 ID:P8OxaXtj0



というわけで、大徳寺先生VSルドガー、終了です。

ほんとに久々すぎる投下でした。


ルドガーと先生は絡ませるのにいい設定がちゃんと思い浮かばなかった……

大徳寺先生の『他人を犠牲にうんたらかんたら』のくだりは正直やりすぎかと思ったけど、
『永遠の命』の研究なんてしてたら、人体実験は避けて通れない道じゃないかと。
だから先生もきっと…………うん、こじつけもいいとこだな。妄想250%だ。


今回でもう5回目のデュエルが終わりましたが、残りを考えると
後2戦か3戦ってところかなと考えてます。


626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 20:34:44.92 ID:rt7vF+SCo
627 :1 [saga]:2012/08/25(土) 20:36:23.84 ID:P8OxaXtj0

おっと書き忘れ

明日、同じ時間に安価地点まで投下します。
よろしくお願いします。
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/08/25(土) 20:36:38.54 ID:GIdkWz9AO
乙の錬金術師

コントロールを奪うカードの多いルドガーが操り人形人生とはなんという皮肉
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 20:43:22.37 ID:Z93Hx+RG0


超官戦のきれいなルドガーはこういう事だったのね
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/08/25(土) 20:53:26.53 ID:G/y1fDhuo
乙ー
原作自爆神はホントイカレてたな
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 21:00:34.82 ID:zW0IAvUMo
乙んこ

大徳寺スキーの俺にはたまらなかとでした
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 21:08:21.56 ID:nXnaJHQJ0

予測出来ててもやっぱりヘリオス・トリスでトドメは熱かった
大徳寺先生ドローしまくりでデッキ大丈夫なのか……と思ったら消費したのは39枚ぐらい?で大丈夫だった

OCG地縛神も何かしらの耐性とか欲しかったなぁ、原作だとフィールド魔法無くても効果無効状態でターンエンドまで生きてるし
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/08/26(日) 01:00:53.93 ID:23Q+Yb/e0
また佐藤先生で安価ねらってもいいかな
よく考えたら十代とも鬼柳とも大徳寺先生ともユベルとも
いいからみをしてくれそうだと気付いた
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/08/26(日) 01:03:29.49 ID:23Q+Yb/e0
おっと言い忘れた乙!
大徳寺先生GXトップクラスに好きだから本当に俺得でした
635 :1 [saga]:2012/08/26(日) 20:03:14.52 ID:SX7alzhC0


こんばんわ>>1です。安価地点、投下します。

636 :1 [saga]:2012/08/26(日) 20:05:00.91 ID:SX7alzhC0



十代「ルドガーのは『やるべきこと』って、なんだったんだろうな」

大徳寺「さぁ、なんだろうにゃー? ……とても大切なことのようだったけど」

大徳寺「彼が、目的を得て元気になって良かったにゃ」

十代「ああ! 俺もなんか嬉しいぜ! 色々とあったけど、めでたしめでたしだ」

鬼柳「それを言うのはまだ早いぜ? 俺たちが、ここから出れてねぇんだからな」

十代「……まぁな。結局あまり進展が無いんだよなー……このまま時間ばっかり過ぎてくのは困るなぁ」

十代「しかもなんか、だんだん暑くなってきてるし……日差しが強いぜ……」

鬼柳「ああ。ルドガーと会ったときあたりから妙に気温があがってる……」

大徳寺「……ちょっと待つにゃ」

十代「ん?」

鬼柳「……どうした」

大徳寺「君たち、今さらっと重要なこと言ってないかにゃ!?」


637 :1 [saga]:2012/08/26(日) 20:05:44.88 ID:SX7alzhC0


大徳寺「言われて私も気が付いたけれど、確かにちょっと暑い……」

大徳寺「しかし、日差しが強いって……ここは太陽が動かない空間のはずにゃ!」

大徳寺「何で日差しが最初と変わってるのにゃ!」

十代「…………あ!?」

鬼柳「そう言えば、最初にいた頃より明るい……!?」

鬼柳「これは……太陽が動き始めた……時が動き始めたってことか?」

大徳寺「…………いや、違う、これは……太陽が前よりも良く見えるけど、位置自体は変わってないにゃ……」

十代「……確かに、差し込んでる光は強くなってるけど、角度が変わってない……?」

大徳寺「変わったのは、『森』の方にゃ……。気が付かないかにゃ?」

十代「森が……?」

鬼柳「…………ッ! 縮んでる!!」

十代「縮んでる? 何が……?」

鬼柳「木だよ! ここに無数に立ってる木の枝が! あんなに生い茂ってた枝の先が、短くなってんだよ!」

十代「!? …………!」

十代「た、確かにそうだ! 最初見たときは、もっと互いに覆いかぶさって、隙間なんか無い位だったのに!」

大徳寺「…………森が小さくなっている……どういうことなのかにゃ……?」

十代「……あれ、そう言えば……」

鬼柳「? なんだ?」

十代「最初感じてた、息苦しい感じが……軽くなってる……」

十代「むしろ、ちょっと居心地がいいような気も……」

鬼柳「……それはお前だけじゃないか? 俺は全然変わらないぞ?」

鬼柳「……というか、それ、やばいんじゃねーのか?」

鬼柳「ここにいて気分が良くなるのは、大徳寺やユベルみたいな、精霊や霊体の者だけのはずだぜ……」

鬼柳「確証があるわけでもないんだがよ……」

十代「ま、まさか俺……魂だけになりかけてる!?」

大徳寺「……早いうちに脱出しないとまずにゃ……」




鬼柳「……! おい、十代!」

十代「! また人か!」




誰?


+3
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 20:06:12.30 ID:aIsrFaw30
遊星の姿をしていた頃のzone
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/26(日) 20:06:39.83 ID:+BZjfhBU0
佐藤先生
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 20:06:43.68 ID:Up0hblRw0
ヘルカイザー
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 20:07:41.92 ID:rmp7ctoAo
グォレンダァ!さんか
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/08/26(日) 20:08:36.73 ID:8XJoXniOo
カイザーキター!
何気にGXから初参戦か
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/26(日) 20:08:49.33 ID:+BZjfhBU0
そういえば十代ってヘルカイザーとデュエルしたことがないからちょうどいいな。
ダークシグナー満足さんと戦って欲しいけどwwwwwww
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 20:09:42.26 ID:Up0hblRw0
>>643
異世界編で戦ってたよ、中断したけど
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/26(日) 20:10:01.40 ID:OsEw7OJ1o
ヘルカイザアアアアアアアア!
646 :1 [saga]:2012/08/26(日) 20:10:43.08 ID:SX7alzhC0

今回はここまで。


カイザーキタコレ!

がんばってサイバー流積み込みを書くぜ。


来週また来ます。

647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/26(日) 20:12:53.71 ID:OsEw7OJ1o
続き待ってる
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 20:13:42.50 ID:Up0hblRw0
乙カイザー
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/08/26(日) 20:21:12.34 ID:8XJoXniOo
おつ
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 20:48:13.53 ID:ULMBBbpRo
乙←サイバー・ドラゴン
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/27(月) 20:53:06.51 ID:vMfu5hN60

地縛神はアニメ仕様なのか?
OCG地縛神はフィールド上にこいつしか存在しない時、相手は攻撃出来ないんだけど
何故なら相手プレイヤーへの直接攻撃の条件が相手フィールド上にモンスターが居ない事だから
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/27(月) 21:28:38.42 ID:61b+L56Go
アニメ効果だと思うよ
相手の効果を受けないのもアニメだけだし
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/28(火) 10:27:08.21 ID:b/WRjxon0
攻撃対象関連は強化されたけどそれ以外が軒並み弱化したからなぁ、地縛神
アニメでは絶対に除去られないフィールド魔法であるスピードワールドがあるから尚更落差が酷い
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/08/28(火) 15:09:47.69 ID:IQt+SxOxo
リアルでもハムド地縛神は強いよ
スカノヴァ以上の硬さだよ
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/09/02(日) 19:31:25.59 ID:D0nVzO5h0


コンバンワ>>1です。


書いてて思い出したけど、未来融合が禁止になって泣いた。
サイバー流もヒーローもダメージあるよね。
ゴッド・ネオス出すのに重宝してたのに……

まぁ、OCGやってないからあんま関係ないんだけど。
あるとしたらTF7が出た時に困るってくらいか。

出たらだけど。

出たらだけど。



8時に投下します。

656 :1 [saga]:2012/09/02(日) 19:31:57.50 ID:D0nVzO5h0

age忘れたぜ
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 19:54:09.12 ID:174gzEqx0
キターーーー!!
待ってたぜ!!
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/02(日) 19:59:53.45 ID:noonxzYEo
イヤッホオオオオオオオオウ
659 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:00:53.71 ID:D0nVzO5h0




亮「……まいったな……どこまで行っても木ばかり……」

亮「散々歩き続けたが……進んでいないような、同じところを来ている気がするのは、気のせいではなさそうだな……」





十代「あ、あれは……!!」

大徳寺「カ、カイザー亮!! 丸藤亮君じゃないかにゃ!!」




亮「……!? そこにいるのは……十代、か!? それに……大徳寺先生……!」

鬼柳「! お前ら、知り合いか?」

十代「あぁ! 俺の大事なデュエル仲間さっ!」

大徳寺「まさか君までここに迷い込んでいたとは思わなかったにゃ……」

亮「……こんなところでお前に会うことになるとはな。幸運というべきか……」

亮「……彼は?」

十代「あ、こいつは鬼柳京介。俺たちと同じ、この森に閉じ込められちまった人間だ」

鬼柳「……鬼柳だ。よろしく」

亮「そうか……俺は、丸藤亮と言う」

亮「……十代、この間の件、わざわざすまなかったな。奪われた《サイバー・エンド・ドラゴン》を取り返してくれて。礼を言う」

亮「俺が翔に渡した、大切なカードの内の1枚だからな」

大徳寺(あぁ、この亮君は、私たちと同じ時代から来たのかにゃ)

十代「なーに! あれくらいお安い御用さ! 大切な仲間が困ってたんだ。当然のことをしたまでさ」

十代「礼なんかいらないぜ?」

亮「それでも言わせくれ。俺たちの魂とも言えるカードだったんだ。ありがとう」

十代「……まぁ、そこまで言うなら、ありがたく受け取っとくぜ。どういたしまして!」



660 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:02:45.12 ID:D0nVzO5h0


亮「…………それにしても……」

亮「一体ここはなんなんだ? デュエルリーグの準備を終えて床についたところだったはずだが……」

亮「気がついたらこんなところに……まったく、わけがわからない……」

鬼柳「それは俺たちが聞きたいことだな……未だにこの空間の本質がわからない」

鬼柳「脱出の目処も立ってない……ただ、もしかたら、あんたは帰れるかもしれねぇ」

亮「! どういうことだ?」

大徳寺「ここは、『悩みを抱えた者が迷い込む森』だという可能性が浮上してきたのにゃ」

大徳寺「亮君、何か悩みがないかにゃ?」

亮「……悩み……か……」

亮「…………いや、これと言って特には……」

亮「リーグ立ち上げの夢も、少しずつではあるが、ちゃんと進んでいるし……翔も元気にやっている」

亮「心臓も段々良くなってきるし……思い当たることは……」

大徳寺「う〜ん、そうかにゃー……」

鬼柳「やっぱり、悩みうんぬんは、今までの奴がたまたまそうだっただけじゃないか?」

鬼柳(……心臓……? 病気なのか? まぁ、あまり触れないでおくか……)


661 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:04:18.04 ID:D0nVzO5h0


十代「……なぁ、カイザー」

亮「?」

十代「最近……デュエル、やってるか?」

亮「! …………あぁ、たまにではあるが、翔と特訓したりしているぞ」

亮「…………心臓に負担がかからないレベルで、だがな」

鬼柳「!」

亮「だが、俺のデッキとデュエルは、翔が引き継いで、自分の物にしてくれている」

亮「例え自分でデュエルできなくても、あいつが輝けるなら……俺はそれで十分だ」

十代「いや、それだろ」

亮「? ……何?」

十代「だって、あのカイザーだぜ? 納得できるデュエルができなきゃ、カイザー、嫌だろ?」

十代「今のカイザーの悩みって、絶対、全力のデュエルができないことだと思うぞ」

大徳寺「確かに……その可能性は十分にありえるにゃ」

鬼柳「……なぁ、さっきから丸藤のこと……『カイザー』っていうのは……?」

大徳寺「あぁ、彼は十代君の先輩にあたる人で、デュエルアカデミアを主席で卒業した超優等生だったのにゃ」

大徳寺「その底の見えないデュエルの実力から、アカデミアでは、『カイザー亮』と呼ばれていたのにゃ」

鬼柳「……カイザー、『皇帝』か……相当の実力者ってわけだな」

鬼柳(それが、病で全力のデュエルができない体になっちまったのか……そりゃあ不満足だろうな……)

鬼柳「確実に、それがあんたの悩みだな。何とかしてその不満を取り除くことができれば……」

亮「……それなら俺は、ここから出られないことになるな……」

亮「俺の体では、激しいデュエルはできない。治療がもう少し進めば違ってくるだろうが……」

亮「今の時点では…………」


662 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:05:48.79 ID:D0nVzO5h0


大徳寺「…………! いや、ちょっと待つにゃ!」

鬼柳「なんだ? 何かいい案が?」

大徳寺「私たちは今、魂だけの存在になっているはず……(ユベルの言ったことが本当ならの話だけど)」

大徳寺「肉体が無関係なら、心臓の病気のことも関係ないはずにゃ!」

十代「おーそうか! その手があった!」

亮「? ……何の話だ?」

鬼柳「……なぁ、あんた。今、いつもより体が軽かったりしないか?」

亮「……! そう言えば……あれだけ歩き続けたのに……苦しいと感じなかった……?」

鬼柳「……行けそうだな」

十代「よっし!! カイザー! デュエルしようぜ!!」

亮「い、いや、しかし……根本的な問題としてデッキが……」

鬼柳「その心配は無いと思うぜ。よく探して見ろよ」

亮「何を――! デッキが……あるだと……? おかしい、デッキはケースにしまっていたはず――」

亮(……いや、待て……この感覚は……!?)

亮「……!! やはり……!」

十代「? どうした?」

亮「これは……俺のデッキではない……」

鬼柳「! 何……? 自分のデッキじゃないだと?」

大徳寺「ど、どういうことにゃ? ここでのデッキは本人の精神が具現化したもの……」

大徳寺「使ってるデッキと違うなんてことは……」


663 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:07:12.78 ID:D0nVzO5h0


十代「……もしかしてそれって、新しく組んだデッキじゃなくて……前のデッキ……」

十代「翔に渡した方の、デッキか?」

亮「! …………そうだ。『サイバー・ダーク』が入っている……これはもう、俺のデッキじゃない……翔のものだ」

亮「俺は自分で、一からデッキを組み直したんだ……」

亮「なのに……どうしてこのデッキが俺の元に……」

十代「そりゃ当然だろ。あんた、最近はデュエルできてなかったんだろ?」

十代「新しいデッキが、まだ使いこなせてないんだよ。今、その手にあるデッキよりもな」

十代「それ、『翔のデッキ』じゃなくて、本当に『カイザー自身のデッキ』だと思うぜ?」

十代「中のカードをよく見てみろよ。翔のデッキだったら、翔の使ってる『ロイド』系モンスターが入ってるはずだろ?」

十代「それには多分、『ロイド』は入ってない」

亮「! …………確かに……無い。どこにも……いや、代わりに、俺が使っていた頃のカードが……」

十代「ほら! やっぱりそうだ。それは、カイザーが翔に渡す前に使っていたデッキだよ」

十代「ここでのデッキは本人の精神そのもの……あんたはまだそのデッキを、体で覚えてるんだ」

十代「そして、デッキの方も……あんたを覚えている……」

亮「…………」

十代「さて! デッキの謎が分かった所で、デュエルしようぜ!!」

亮「じゅ、十代――」

十代「そういや、異世界でのデュエルは最後までできなかったよな? あのときの決着、今つけようぜ!!」

亮「……大徳寺先生……」

大徳寺「大丈夫だと思うにゃ。ちょっと異変を感じたらすぐにやめればいいにゃ」

大徳寺「どっちみちこの問題を解決しないと、君はここから出られないにゃ」

亮「………………確かに、その通りではある……か……」

亮「……いいだろう。そのデュエル、受けるぞ十代」

十代「へへっ! だよな! 」

鬼柳「デュエルディスクは、俺のを使いな」

亮「あぁ、すまない。…………変わったデュエルディスクだな。銃の形とは……」

鬼柳「そうか? いいデザインだと思うが……」





亮「準備はいいか……!」

十代「いつでもオーケーだぜ!!」





「「 デ ュ エ ル ! ! 」」



664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2012/09/02(日) 20:08:50.91 ID:D0nVzO5h0



※ D U E L ※





十代    LP 4000

カイザー  LP 4000





TURN−1





亮「俺の先攻! ドロー!!」


――――キュゥーーーン……


亮「!!」

亮(この感覚……酷く懐かしい……本当に久しぶりだ……)

亮(この、全身にフィットするような……奇妙な一体感は……このデッキで無ければ得られない……!)

亮「……ッ……すまんな十代……」

十代「? 何が?」





亮「どうにも――――我慢できそうに無いッ!!」





亮「手札から永続魔法、《未来融合−フューチャー・フィージョン》発動!!」

十代「うお!?」

亮「自分の融合デッキに存在する融合モンスター1体をお互いに確認し、その融合素材をデッキから墓地に送る!」

亮「そして発動から2回目のスタンバイフェイズ時に、選んだ融合モンスターを融合召喚扱いで特殊召喚する!!」

亮「俺は、《サイバー・エンド・ドラゴン》を選択し、デッキから3体の《サイバー・ドラゴン》を墓地へ送る!!」

十代「い、いきなりかよーー!!」


鬼柳「《サイバー・ドラゴン》! 丸藤はサイバー流の使い手か!」

大徳寺「初手から『未来融合』で《サイバー・エンド・ドラゴン》なんて……!」

大徳寺「亮君、飛ばしてるにゃ〜……!」

665 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:09:36.91 ID:D0nVzO5h0


亮「さらに手札から、魔法発動、《愚かな埋葬》! デッキからモンスターカード1枚を選択し、墓地へ送る!」

亮「デッキから、《ハウンド・ドラゴン》を墓地へ!!」

十代「《ハウンド・ドラゴン》……レベル3のドラゴン族……ってことは!」

亮「そして手札から……《サイバー・ダーク・キール》(ATK 800)を召喚!!」


キール「GYAOOOO……!!」


十代「やっぱりか!!」


鬼柳「『サイバー・ダーク』……? 何だあのモンスター。聞いたこと無いな……」

大徳寺「……あれは、『裏サイバー流』のカードなのにゃ……!」

鬼柳「『裏』……?」


亮「《サイバー・ダーク・キール》のモンスター効果発動!!」

亮「自分の墓地に存在するレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備する!」

亮「墓地の《ハウンド・ドラゴン》を装備ッ!!」


ギュオォオオン……!

ガシィッ!


亮「《サイバー・ダーク・キール》の攻撃力は、この効果で装備したドラゴンの攻撃力分アップする!!」

亮「《ハウンド・ドラゴン》の攻撃力は1700……よって『キール』の攻撃力はッ!!」


《サイバー・ダーク・キール》(ATK 800 → 2500)


鬼柳「通常召喚したレベル4モンスターが……攻撃力2500だと!? 上級並じゃねーか!」

大徳寺「これが裏サイバーモンスターの能力にゃ! 墓地のドラゴンを引きずり上げて、自分の攻撃力にするのにゃ!」


亮「……カードをドローしても……サイバー・ダークを召喚しても……何とも無い……!」

亮「やれるぞ……俺のデュエルを……!!」

亮「俺はこれでターンエンド!」



カイザー LP 4000 手札 3

モンスター

《サイバー・ダーク・キール》(ATK 2500)

魔法・罠

《未来融合−フューチャー・フィージョン》(永続魔法)
《ハウンド・ドラゴン》(《サイバー・ダーク・キール》装備)



666 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:10:35.80 ID:D0nVzO5h0



TURN−2



十代「先攻からすげぇ布陣だな……! けど、それでこそカイザー亮だぜ!!」

十代「俺のターン! ドロー!!」



十代「よし……俺は手札から魔法カード、《E−エマージェンシーコール》を発動!」

十代「デッキから『E・HERO』と名のつくモンスター1体を手札に加える! 俺が選ぶのは……」

十代「《E・HERO スパークマン》だ!!」

十代「そして召喚ッ! 来い! 《E・HERO スパークマン》(ATK 1600)!!」


スパーク「タッ! ハァッ!!」


十代「そして、装備魔法《スパークガン》をスパークマンに装備!」


バチバチバチ……!

ガシャンッ!


十代「こいつはスパークマンにのみ装備できる魔法カード!」

十代「自分のメインフェイズに、表側表示のモンスター1体の表示形式を変更することができる!」

十代「俺は、《サイバー・ダーク・キール》を守備表示に変更するぜ!」


スパーク「ハッ!!」

バギュゥーーンッ!!


亮「そう来るか……!」


鬼柳「うまい! 《サイバー・ダーク・キール》のステータスアップ効果は攻撃力のみ!」

大徳寺「守備力は元の800のままにゃ!」


十代「行くぜ! 《E・HEROスパークマン》(ATK 1600)で、《サイバー・ダーク・キール》(DEF 800)に攻撃!」

十代「『スパーク・フラッシュ』ッ!!」


バリバリバリバリバリッ!

バシュウウッ!!


667 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:11:06.54 ID:D0nVzO5h0


キール「GGGAOO……!!」


亮「《サイバー・ダーク・キール》の効果発動! このカードが戦闘によって破壊される場合!」

亮「代わりに、このカードに装備したモンスターを破壊する!!」

亮「《ハウンド・ドラゴン》が破壊されることで、キールは戦闘破壊を免れる!」


ハウンド「ギャオオオォ……!」


バチバチバチ……


鬼柳「装備カードを犠牲にすることで破壊を無効に……・そんな効果まであるのか!」

大徳寺「バトルで破壊するには、2回の攻撃が必要になるにゃ……」

鬼柳「だがどっちみち、攻撃力は元の800に下がった! もう脅威ではなくなったぜ!」


十代「2ターン後にはサイバー・エンドが来ちまう……このままだと俺ばっかり追い詰められちまうな」

十代「それは困るから……俺も、こいつを使わせてもらうぜ!!」

亮「ん……!」

十代「手札から永続魔法! 《未来融合−フューチャー・フィージョン》!!」

亮「フッ……! お前もか!」

十代「効果は説明するまでも無いよな? 俺は融合デッキから、《E・HERO エリクシーラー》を見せて!」

十代「デッキからその素材である、《E・HERO フェザーマン》、《E・HERO バーストレディ》……」

十代「《E・HERO クレイマン》、そして《E・HERO バブルマン》の、4体のHEROを墓地へ送る!」

十代「これで2回目の俺のスタンバイフェイズに、エリクシーラーがやってくるぜ!!」

十代「さらに俺は手札から永続魔法、《強欲なカケラ》を発動!」

十代「通常のドローを行うたびに、このカードに『強欲カウンター』を1つ置く」

十代「カウンターが2つ乗ったこのカードを墓地に送ることで、カードを2枚ドローできる!」

亮「そんなカードがあったのか……! 未来融合が成立する共に、2枚のドローができるというわけか……」

十代「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」



十代 LP 4000 手札 1

モンスター

《E・HERO スパークマン》(ATK 1600)

魔法・罠

《未来融合−フューチャー・ビジョン》(永続魔法)
《強欲なカケラ》(永続魔法)

伏せ1枚


668 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:12:10.35 ID:D0nVzO5h0



TURN−3



亮「俺のターン、ドロー!」



カイザー LP 4000 手札 4

モンスター

《サイバー・ダーク・キール》(DEF 800)

魔法・罠

《未来融合−フューチャー・フュージョン》(永続魔法)




亮「《サイバー・エンド・ドラゴン》召喚まで後1ターンだ……!」

亮「俺は! 《サイバー・ダーク・キール》を生贄にささげ! 《ヘルカイザー・ドラゴン》(ATK 2400)を生贄召喚!!」


ヘルカイ「グァアアオオオオ!!」


鬼柳「《ヘルカイザー・ドラゴン》! 攻撃力2400のデュアルモンスターだ!」

大徳寺「ヘ、ヘルカイザー……随分ピッタリなカードがあったものだにゃ……」


亮「バトルだ! 《ヘルカイザー・ドラゴン》(ATK 2400)で《E・HERO スパークマン》(ATK 1600)を攻撃!」


ヘルカイ「グァアアオオオ!!」


ギュバアァァーーッ!!

ドガアァァン!!


十代「うっく……、スパークマン……!」


十代 LP 4000 → 3200


669 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:12:47.31 ID:D0nVzO5h0


十代「だがこの瞬間! 罠カード発動! 《ヒーロー・シグナル》!!」


バアアァァーー……


亮「!」


十代「バトルでモンスターが破壊された時に発動できる!」

十代「俺のデッキから、レベル4以下の『E・HERO』を特殊召喚するぜ! 来い!」

十代「《E・HERO プリズマー》(ATK 1700)!!」


プリズマ「オォ……ハァッ!!」


亮「……カードを1枚伏せて、ターンエンド!」



カイザー LP 4000 手札 2

モンスター

《ヘルカイザー・ドラゴン》(ATK 2400)

魔法・罠

《未来融合−フューチャー・フュージョン》

伏せ1枚


670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 20:13:03.18 ID:MJvVd4Mk0
十代達の時代では未来融合アリなのね
671 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:14:20.30 ID:D0nVzO5h0


TURN−4



十代「俺のターン! ドローッ!」

十代(お! いいカード引いたぜ!)



十代 LP 3200 手札 2

モンスター

《E・HERO プリズマー》(ATK 1700)

魔法・罠

《未来融合−フューチャー・フュージョン》(永続魔法)
《強欲なカケラ》(永続魔法)



十代「通常のドローをしたことで! 《強欲なカケラ》に『強欲カウンター』が乗るぜ!」


《強欲なカケラ》( 0 → 1 )


十代「そして俺は――――」

亮「この瞬間速攻魔法発動!!」

十代「っ!?」

亮「《手札断殺》!! 互いのプレイヤーは手札を2枚選択して墓地へ送り、2枚ドローする!」

亮「さぁ十代。手札を墓地に送るんだ」


鬼柳「チッ! 十代の奴、いいカードを引いたらしかったのに……捨てられることになるとは……!」

大徳寺「……いや、あの顔は……」




十代「…………っへへへへ!」


亮「!」


672 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:15:32.48 ID:D0nVzO5h0


十代「サンキューカイザー! お陰でいいカードが墓地に行ったぜ♪」

亮(しまった……! 墓地で力を発揮するカードだったか!?)

十代「おまけにさらにいいカードもドローできた! 行っくぜーー!!」

十代「俺は、墓地に送られた《E・HERO ネクロダークマン》の効果を使うぜ!」

十代「こいつが墓地にいるとき、1度だけ、『E・HERO』と名のつくレベル5以上のモンスターを、生贄無しで召喚できる!!」

十代「来い! 《E・HERO エッジマン》(ATK 2600)ッ!!」


エッジ「ムゥン……! オォアッ!!」


亮「攻撃力2600……! 《ヘルカイザー・ドラゴン》(ATK 2400)を上回っている……!!」

十代「バトルだ!! 《E・HERO エッジマン》(ATK 2600)で、《ヘルカイザー・ドラゴン》(2400)を攻撃!!」

十代「『パワー・エッジ・アタック』ッッ!!」


エッジ「フンッ!! ダアッッ!!」


――――ザシュッッ!!


ドオォォォーーンッ!!


亮「ぅ……!」


カイザー LP 4000 → 3800


673 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:16:11.34 ID:D0nVzO5h0


十代「さらに《E・HERO プリズマー》(ATK 1700)でダイレクトアタックだ!!」


プリズマ「オオオォォッ! ハッ!!」


ドゴオォッ!!


亮「ぐうおぉッ!!」


カイザー LP 3800 → 2100


鬼柳「良し! 大きく削ったぜ!」

大徳寺「でも……次のターンには……!」


十代「バトルを終了! 俺は《E・HERO プリズマー》の効果を発動する!」

十代「自分の融合デッキの融合モンスターを相手に見せて、その素材に指定されているモンスター1体を墓地へ送る!」

十代「その後、このカードのカード名は、墓地へ送ったモンスターと同じ名前になる!」

十代「俺は、融合デッキから、《E・HERO ワイルド・ジャギーマン》を選択!」

十代「デッキから、その素材である《E・HERO ワイルドマン》を墓地へ!」


プリズマ「オオオオォォ……!!」


十代「これでカード名が、《E・HERO ワイルドマン》になった!!」

十代「行くぜ! 魔法発動!! 《融合》ッ!!」

亮「来るか!!」

十代「俺は《E・HERO エッジマン》と、『ワイルドマン』となった《E・HERO プリズマー》を融合!!」

十代「現れろ!! 《E・HERO ワイルドジャギーマン》(ATK 2600)ッッ!!」


ジャギ「ウオオォォォッ!!」



鬼柳「出た! 十代の融合だ!」

大徳寺「けど、意味あるのかにゃ〜?」


十代「俺はこれで、ターン終了!」



十代 LP 3200 手札 0

モンスター

《E・HERO ワイルドジャギーマン》(ATK 2600)

魔法・罠

《未来融合−フューチャー・フュージョン》
《強欲なカケラ》(強欲カウンター 1)


674 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:17:10.71 ID:D0nVzO5h0


TURN−5



亮「『ワイルドジャギーマン』……全てのモンスターに1回ずつ攻撃できるモンスターだったな……」

亮「だが……忘れていないか? 《未来融合−フューチャー・フュージョン》の存在を!!」

亮「俺のターン!! ドローッ!!」



カイザー LP 2100 手札 3

モンスター

無し

魔法・罠

《未来融合−フューチャー・フュージョン》(永続魔法)



亮「このスタンバイフェイズ!! 『未来融合』の効果によって……!」

亮「《サイバー・エンド・ドラゴン》(ATK 4000)が特殊召喚される!!」


ドゴゴゴゴゴゴゴ…………!!


エンド「GYAAAGOOOOAAAA!!!!」


鬼柳「サイバー・エンド……!! 攻撃力……4000……!!」

大徳寺「相変わらず迫力あるにゃー……!」


十代「出やがったな! 《サイバー・エンド・ドラゴン》!!」

亮「こいつを相手に、どこまでやれるかな……!! 俺をがっかりさせてくれるなよ十代!!」

十代「舐めてもらっちゃ困るぜ! どっからでもかかってこいッ!!」

亮「クク……! バトルだぁ!! 《サイバー・エンド・ドラゴン》(ATK 4000)で……!」

亮「《E・HERO ワイルドジャギーマン》を攻撃ィ!!」



亮「『エターナル・エヴォリューション・バースト』オオォ!!!」 


エンド「GYAAAOOOOO!!!」


ドバアアアァァーーーッ!!!


675 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:18:25.35 ID:D0nVzO5h0


十代「この瞬間!! 墓地の《ネクロ・ガードナー》の効果を発動ッ!!」

亮「何ッ!? 《ネクロ・ガードナー》だと!」

十代「相手の攻撃宣言時、墓地のこのカードをゲームから除外することで! 攻撃を1度だけ無効にできる!!」


ネクロ「ムゥン……!」


ガギュウゥーーン!!


鬼柳「なっ……《ネクロ・ガードナー》! まさか《手札断殺》の時に!?」

大徳寺「それ以外ありえないにゃー……ホントにスケールの違う運持ってるにゃ、十代君」


亮「やはりお前相手に、簡単には通らないか……フフ……!」

亮「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」



カイザー LP 2100 手札 2枚

モンスター

《サイバー・エンド・ドラゴン》(ATK 4000)

魔法・罠

《未来融合−フューチャー・フィージョン》(永続魔法)

伏せ1枚


676 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:19:38.47 ID:D0nVzO5h0


TURN−6



十代「よーーっし! 俺のターンだぜ! ドロー!!」



十代 LP 3200 手札 1

モンスター

《E・HERO ワイルドジャギーマン》(ATK 2600)

魔法・罠

《未来融合−フューチャー・フィージョン》
《強欲なカケラ》(強欲カウンター 1)



十代「通常のドローをしたことで! 《強欲なカケラ》にカウンターが乗る!」


《強欲なカケラ》(1 → 2)


十代「そして同時に! 《未来融合−フューチャーフュージョン》の効果発動!!」

十代「『ヒーローは送れてやって来る』ってなっ! 融合召喚!! 《E・HERO エリクシーラー》(ATK 2900)ッ!!」


エリク「ムウン!! うおおおぉぉッ!!」


大徳寺「出たにゃ!! 十代君の、錬金術師としてのヒーロー!!」

鬼柳「? 十代が錬金術師?」

大徳寺「彼には私と同じ錬金術師としての才能があるにゃ!」

大徳寺「その結果生まれたのがあのモンスターなのにゃ!」

大徳寺「……『融合』と錬金術って、似てると思わないかにゃ?」

鬼柳「……言われみれば……そんな気も……」


十代「エリクシーラー効果発動! 相手の場に存在する同じ属性のモンスターの数だけ、攻撃力が300ポイントアップする!!」


十代「よってエリクシーラーの攻撃力は、3200になる!!」

亮「だがそれでもたった3200!! 攻撃力4000の《サイバー・エンド・ドラゴン》には届かない!!」

十代「そいつはどうかな……!」



十代「ヒーローにはヒーローの戦う『舞台』があるんだぜ!!」

亮「!!」


鬼柳「この流れは……!」

大徳寺「来るにゃ! ヒーローの戦場が!」


677 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:20:22.19 ID:D0nVzO5h0



十代「フィールド魔法発動!! 《摩天楼−スカイスクレイパー−》ッ!!」

亮「やはりか!!」


ドドドドドドドド……!!

バアァーーーン!!



十代「バトルッ!! 《E・HERO エリクシーラー》(ATK 3200)で《サイバー・エンド・ドラゴン》に攻撃!!」

十代「『フュージョニスト・マジスタリー』ッ!!」


エリク「うぉぉぉおおおおぉぉ……ッ!!!」


バアアアァァァ……!!


十代「そして《摩天楼−スカイスクレイパー−》の効果発動!!」

十代「『E・HERO』と名のつくモンスターが相手モンスターに攻撃するとき! その攻撃力が相手より劣っていた場合……」

十代「攻撃する『E・HERO』の攻撃力は! ダメイージステップ時のみ1000ポイントアップする!!」

十代「よって攻撃力は……4200だッッ!!」

亮「サイバー・エンドの4000を超えたか……!!」


ドガアアアァァン!!


亮「ぐぅっ!!」


カイザー LP 2100 → 1900


678 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:21:18.67 ID:D0nVzO5h0


十代「まだだ! 《E・HERO ワイルドジャギーマン》(ATK 2600)で! プレイヤーにダイレクトアタック!!」

十代「『インフィニティ・エッジ・スライサー』ァッ!!」


ズガガガガガガッ!!


鬼柳「これが通れば十代の勝ちだ!!」

大徳寺「いや、きっと駄目にゃ」

鬼柳「! 何故だ?」

大徳寺「彼はまだ全力を出し切ってない。こんなところで彼が負けるはず無いにゃ」


亮「罠カード発動! 《ガード・ブロック》ッ! 相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動できる!」

亮「その戦闘によって発生する俺へのダメージは0となり、俺はカードを1枚ドローする!」


鬼柳「ふ、防いだ!!」

大徳寺「ほら、やっぱり」


十代「ま、やっぱそんなカード伏せてるよなー」

亮「まだまだ終わらせはしないさ……! 久々のデュエルだ! 俺をもっと……もっと滾らせろ十代!!」

十代「へっ! 望むところだぜ!! 俺はカードを2枚セット!ターンエンドだ!」



十代 LP 3200 手札 0

モンスター

《E・HERO エリクシーラー》(ATK 2900)
《E・HERO ワイルドジャギーマン》(ATK 2600)

魔法・罠

《摩天楼−スカイスクレイパー−》(フィールド魔法)
《未来融合−フューチャー・フィージョン》(永続魔法)

伏せ2枚


679 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:22:12.87 ID:D0nVzO5h0


TURN−7



亮「俺のターン……ドロー!!」

亮「!」



カイザー LP 1900 手札 4

モンスター

無し

魔法・罠

伏せ1枚



亮「行くぞ十代……ここから本当の勝負だッ!!」

十代「ッ!!」

亮「俺は手札から魔法カード、《死者蘇生》を発動!!」


鬼柳「!! 《死者蘇生》! 自分か相手の墓地に存在するモンスター1体を特殊召喚するカード!」

大徳寺「まさか……《サイバー・エンド・ドラゴン》を!?」


亮「いいや違う……俺は墓地から、《プロト・サイバー・ドラゴン》(1100)を墓地から特殊召喚!!」


プロト「gggaaa……」


十代「!? 《プロ・トサイバー・ドラゴン》!? いつの間にそんなもの墓地に――」

十代「……《手札断殺》か!」

亮「《プロト・サイバー・ドラゴン》は……場に表側表示で存在する限り、カード名を《サイバー・ドラゴン》として扱う……」


鬼柳「どういうことだ!? 何故サイバー・エンドではなく低級モンスターを……」

大徳寺「……何か……来るにゃ!!」


680 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:22:58.07 ID:D0nVzO5h0


亮「この瞬間!! 速攻魔法、《地獄の暴走召喚》を発動ォッ!!」

十代「!? そ、それは――」

亮「こいつは、相手フィールド上に表側表示でモンスターが存在し!」

亮「攻撃力1500以下のモンスターの特殊召喚に成功した時に発動することができる!」

亮「そのモンスターと同名のモンスターを、デッキ・手札・墓地から、可能な限り特殊召喚できる!!」


鬼柳「ってことは……《プロト・サイバー・ドラゴン》が3体に……!?」

大徳寺「いや違うにゃ!! 《プロト・サイバー・ドラゴン》は今カード名が《サイバー・ドラゴン》になっている! つまり……」

鬼柳「!! まさか!?」


亮「《プロト・サイバー・ドラゴン》は、今は《サイバー・ドラゴン》として扱われている……!」

亮「俺はッ!! 墓地の3体の《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚するゥッッ!!」



サイドラ「「「GYAAAAAOOOOO!!!!」」」



十代「《サイバー・ドラゴン》が、3体も!? ……《プロト・サイバー・ドラゴン》も含めれば4体か…・…!!」

亮「《地獄の暴走召喚》の効果は、相手にも及ぶ……」

亮「相手は場のモンスターと同名のカードを、デッキ・手札・墓地から可能な限り特殊召喚できる」

亮「――――が」

十代「……俺の場に、同名カードがあるモンスターは存在しない……か」

十代「俺のデッキには、ワイルドジャギーマンも、エリクシーラーも、1体ずつしか入ってないし」

十代「何より、融合デッキからの特殊召喚には対応していない。仮にできても、『E・HERO』は融合召喚でしか出せないしな」

亮「そういうことだ」


鬼柳「丸藤の奴……一歩間違えば相手に逆転のチャンスを与えることになるあのカードを、効果の隙を突いて上手く扱ってる!」

大徳寺「流石はカイザーだにゃ……!」


681 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:24:28.17 ID:D0nVzO5h0


十代「だけど! 同じ属性のモンスターが増えたことで、《E・HERO エリクシーラー》の攻撃力は、3800までアップするぜ!」

亮「構わんさ……『その程度』の攻撃力……俺の敵ではない!!」

亮「魔法カード……! 《パワー・ボンド》を発動ォッ!!」

十代「ッ! 来たか!!」

亮「融合モンスターによって決められた融合素材を手札・フィールド上から墓地へ送ることで」

亮「機械族の融合モンスターを、融合召喚扱いで特殊召喚する!!」

亮「俺は場の《サイバー・ドラゴン》1体と、《プロト・サイバー・ドラゴン》を融合ッ!!」

亮「出でよ!! 《サイバー・ツイン・ドラゴン》(ATK 2800)ッ!!」



ツイン「GYAAAGOOOOO!!!」



亮「そして《パワー・ボンド》によって融合召喚されたモンスターの攻撃力は、元々の数値の倍となる!!」

亮「つまり2800の倍!! 5600となるッ!!」


鬼柳「ご、5600……!! なんて数値だよ……! これで『ワイルドジャギーマン』に攻撃したら3000のダメージか!!」

大徳寺「いや、確かあのモンスターには……!!」



亮「十代……お前なら、よく知っているはずだな?」

亮「《サイバー・ツイン・ドラゴン》は……1度のバトルで2度の攻撃ができるッッ!!」


鬼柳「な、なん……だと……!!」

大徳寺「攻撃力5600の2回攻撃!! これを喰らったら十代君の負け……!」


亮「行くぞォ!! 《サイバー・ツイン・ドラゴン》(ATK 5600)で……!!」

亮「《E・HERO エリクシーラー》(ATK 3800)を攻撃イィ!!」

亮「《エヴォリューション・ツイン・バースト》オオォォ!!!」



ギュッッバアアアァァァッ!!!


682 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:25:33.04 ID:D0nVzO5h0


十代「罠カード発動!! 《ヒーローバリア》ッ!!」

十代「E・HEROの名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、攻撃を1度だけ無効にする!!」



ギュルルルルルル!!

ギュゴォォン……!



亮「やはり防がれるか……だが2度目の攻撃までは止められまい!」

亮「《サイバー・ツイン・ドラゴン》ATK 5600)で再び《E・HERO ワイルドジャギーマン》を攻撃ッ!!」

亮「『ツインバースト第二打』アァァァッッ!!」


ツイン「GYAAAOOO!!!」


ギュバアアアァァァァッ!!


エリク「ウオオォッ……!」


ズドオオオオォンッ!!



十代「うわああぁッ!!」



十代 LP 3200 → 1400



十代「っく……! でも! バトルはこれで終わりだ! 《サイバー・ツイン・ドラゴン》は攻撃を終えたし」

十代「残りの《サイバー・ドラゴン》(ATK 2100)たちじゃ攻撃力2600のジャギーマンには敵わない!」


大徳寺「それでも1800のダメージ……! やっぱり亮君は強いにゃ……!」

鬼柳「……しかし、これで十代の勝ちだぜ! 今の一撃で沈められなかったのは丸藤のミスだ!」

鬼柳「《パワー・ボンド》には、発動したターンのエンドフェイズ時に……」

鬼柳「召喚した融合モンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける効果がある!」

鬼柳「《サイバー・ツイン・ドラゴン》の元々の攻撃力は2800!」

鬼柳「そして丸藤のライフは1900……とても耐え切れる数値じゃない!」

鬼柳「エンド宣言をした瞬間に、勝負がつく!」




亮「フッ……甘いな」

鬼柳「!!」


683 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:26:34.39 ID:D0nVzO5h0


十代「ああ、そうだぜ鬼柳! あのカイザーがこんな所で終わるわけが無い。何か考えがあるんだろ?」

十代「あんたが、俺をこのターンで倒せなかった時のことを、想定してない筈がないからな」

亮「……俺はバトルフェイズを終了する」

亮「…………俺はこのターン、まだ通常召喚を行っていない……」

鬼柳「!?」

亮「俺は、《サイバー・ジラフ》(ATK 300)を召喚!!」


ジラフ「ggggg……」


亮「このカードを生贄にして発動! このターン俺は受ける効果ダメージは、全て0になる……!」

亮「これで、俺が《パワー・ボンド》で受けるダメージは、0となった……」


鬼柳「デ、デメリット効果を……回避した!?」

大徳寺「やっぱり、ちゃんと対策があったんだにゃ!」


亮「俺はこれで、ターンを終了……」



カイザー LP 1900 手札 0

モンスター

《サイバー・ツイン・ドラゴン》(ATK 5600)
《サイバー・ドラゴン》(ATK 2100)
《サイバー・ドラゴン》(ATK 2100)

魔法・罠

無し



鬼柳(……丸藤亮……あの十代を相手に、なんてプレイだ!)

鬼柳(圧倒的な攻撃力で一気に攻め立てる一方で、繊細な動きで隙をカバーしている……)

鬼柳(ジャックと似てるようで違う戦い方……こいつ、かなり強い!!)

鬼柳(大徳寺といいユベルと言い……十代の知り合いってのは、みんなこんな強い奴ばかりなのか?)



684 :1 [saga]:2012/09/02(日) 20:29:59.68 ID:D0nVzO5h0


ここまでです。

ちょっと少ないかな……


次回はもしかたらちょっと遅れるかも。
後半があんまりできてないんです。


TF7は本当に出ないんだろうか……
OCGに手を出せない自分としてはあのシリーズだけが希望なのに。


685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/02(日) 20:33:38.49 ID:174gzEqx0


カイザーはまだ底を見せていないな・・・
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 20:34:57.80 ID:174gzEqx0
下げ忘れスマソ
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/02(日) 20:38:06.07 ID:noonxzYEo
おつおつ
やっぱヘルカイザーかっこいい

しかしマジでTF7来てくれないかなあ
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 20:44:14.43 ID:MJvVd4Mk0

パワーウォール使ってくれるかな
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 21:18:37.65 ID:UvvcPutc0
乙 強欲なカケラは使ったんだよな? 描写見落としたかな・・・
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/09/02(日) 21:22:02.32 ID:6lufNG0fo
乙ー
凄いGX感を感じる
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/15(月) 00:28:47.13 ID:d01m92fIO
待ってます
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/18(木) 14:14:38.35 ID:3LK+QlWio
待ってる
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