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三船美優「Pさん…あの……」P「はい!?…なんでしょう…か?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 02:26:03.92 ID:EKnkQD7Z0
美優「いつもお疲れさまです……」

P「ありがとうございます……」

「「……………………」」

prrr

P「電話だ。美優さん、少し失礼しますね」ガチャ

P「お電話ありがとうございます。906プロダクションです――――――

美優「……」

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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 02:27:58.25 ID:EKnkQD7Z0
三船さんです。モバマスです。分かるかな?

http://dl6.getuploader.com/g/imasCG_extra00/1/mifuneN.jpg
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 02:29:08.40 ID:EKnkQD7Z0
私の名前は三船美優と言います、ここ906プロダクションに所属している、アイドル……です。

この歳でアイドルなんて、と最初は思っていましたが、このプロダクションには私と同じくらいかそれ以上の年齢の方も所属して

います。

そのお陰、というのもおかしいですが、細々とアイドル活動を続けています。

大きな仕事はありませんが、充実した日々を、プロデューサーを含めたプロダクションの皆さんと過ごしています。

その切欠を作ってくれたのが、目の前にいるこのPさんです。

彼に話を持ちかけられるまで、私はアイドルをやることになるなんて考えてもいませんでした。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 02:30:21.50 ID:EKnkQD7Z0
大学進学と同時に故郷の岩手から東京に越し、卒業後は雑誌の編集社で事務の仕事をしていました。

内向的な性格の私は会社の方とあまりソリが合わず、不況の煽りもあり離職。

その後、アロマショップでアルバイトをしながら就職活動をしていました。

気が進まずはかどらない就職活動、そんなある日の夕過ぎ、勤め先に彼が現れたのです。

美優「いらしゃいませ……」

その声に反応し、彼は穏やかな笑みを浮かべ軽く会釈をしました。

来店するのは9割以上が女性客だったのもあり、その仕草は今でも印象に残っています。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 02:31:04.92 ID:EKnkQD7Z0
美優「……本日はどのようなものをお探しですか……?」

P「えっと、疲れに効くアロマ?ってありませんかね。知り合いに勧められて来たんですけど……よくわからなくて」

美優「疲れ……ですか……お客様はこういったものは……初めてですか……?」

P「はい、全くもって初めてです」

美優「いくつか……試してみましょうか……?」

P「お願いします」

美優「アロマが初めてということなので……ラベンダーから……」

P「落ち着きますね」

美優「はい……ラベンダーには気分を落ち着かせる働きがありますので……」

美優「ラベンダーにも種類がありまして……先ほどのがラベンダー・フレンチ……こちらがラベンダー・ハイアルトです」

P「さっきのものより穏やかな香りですね」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 02:32:10.47 ID:EKnkQD7Z0

美優「ありがとうございました……」

P「こちらこそ、丁寧な説明ありがとうございました」

美優「使い方はお渡ししたパンフレットに詳しく載っていますので……」

美優「またのご来店をお待ちしております……」

店先で彼を見送ると、来店してきた時より明るい笑顔で少しだけ深く会釈を返しました。

30分もない短い間でしたが、今でも鮮明に思い出されます。


その後も彼は何度も来店し、少しだけお互いの事を話す、常連のお客さんになっていました。

アロマの感想、ちょっとした愚痴、ミスをしたこと、成功したこと。他愛もないことだけれど、とても心安らぐ時間でした。

その頃から、私は、彼のことを……


そ、そのなかで彼がアイドルのプロデューサーであることも知りました。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 02:32:55.76 ID:EKnkQD7Z0

美優「渋谷凛さん……聞いたことはあります」

P「実は、僕が彼女を担当しているんですよ」

美優「すごいんですね……尊敬します」

P「そんなことは、……それにもうすぐ僕の担当から外れるんですよ」

美優「……?」

P「僕が担当しているのはデビューしたてのアイドルとあまり忙しくないアイドルなので、今度から彼女は別の方が担当するんですよ」

P「次のライブが僕の最後のプロデュースなので、今日は集中力に効果のあるアロマを買いに来た。というわけです」

美優「……そうなんですか……それでは……」

美優「……こちらを……」

P「ティートリーですね。以前ストレス解消に効くアロマを紹介してもらった時の」

美優「はい……その通りです。……それと……こちらなんかも……いいと思います」

P「このクールな香りは確か、ローズマリーですよね。眠気が飛んで頭が冴える働きのある」

美優「はい……」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 02:33:36.30 ID:EKnkQD7Z0

P「うーん……似たような効果のある違うアロマとかって、ありませんか? いつもとは違う香りで気合を入れ直したいんですが……」

美優「……そうですね……」

P「あ、やっぱり、いつものでいいです。変な注文してすみません」

美優「……いえ、そんなことは……」

「「……………………」」

美優「もし……差し支えなければ……」

P「?」

美優「あの……わたしが……そう言ったアロマを……調合……しましょうか……?」

P「いいんですか?」

美優「お客様が良ければ……です。……無理にとは……」

P「是非お願いします!」

美優「ありがとうございます」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 02:34:24.56 ID:EKnkQD7Z0

美優「まずは……こちらのサイプレスですが」

P「ヒノキみたいないい香りですね」

美優「男性にも人気の香りです……。これには感情を落ち着かせ、緊張を解し集中を促す働きが……あります」

美優「次にこちらの……ユーカリです」

P「ローズマリーに似た清涼感のある香りですね、ユーカリのほうが少し鋭い感じがします」

美優「ユーカリはサイプレスに近い働きを……持っています……」

P「どっちも凄く気に入りました。三船さんに任せておけば間違いなさそうです」

美優「……ありがとう……ございます……」

美優「気に入っていただけた様なので……これらふたつを……」

P「…………」ジィ

美優「あまり特別なことは……しないので……そんなに見つめなくても……」

P「ああ、すみません。気になってしまって……」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 02:35:17.22 ID:EKnkQD7Z0

美優「ありがとうございました」

P「こちらこそ、ありがとうございました」

美優「あの……お仕事……頑張ってください……」

P「ありがとうございます!三船さんに調合してもらったアロマオイルもあるので、なんだかうまくいきそうです」

美優「……そんな……大げさです……」

P「いえいえ……終わったら、報告に来てもいいですか?」

美優「……よければ……お願いします……」

P「ありがとうございます。それでは、また」

美優「……またいらしてください」

見慣れた笑顔とアロマオイル、それらと共に彼は雑踏の中へ消えていきました。


その2週間後、彼は再びお店に来ました。ライブ成功の知らせと、驚くような話を持って……
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 02:36:34.11 ID:EKnkQD7Z0

美優「おめでとうございます……」

P「そうだ。あのアロマオイル、アイドルのみんなにも人気で……本当にありがとうございます」

P「香りも凄く気に入っちゃって、また今度作ってください」

美優「はい……喜んで……」

P「……………………」

P「実のところ、今日はアロマオイルを買いに来たわけではありません」

美優「……?」

P「今日来たのは……その……」

彼は見たことのないとても真剣な顔で、直感的にそれが仕事の時の顔だと分かりました。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 02:37:09.89 ID:EKnkQD7Z0

P「三船さんもアイドルをやってみませんか?」

美優「!?」

P「無理に、とは言いません」

美優「……………………」

P「気分を悪くされたなら、申し訳ありません。好きな仕事をしてる人にこんなことを聞いたら怒りますよね」

美優「いえ、怒っているわけではありません…。……その、人付き合いって苦手で……
   どう答えればいいのか……こんな私が……人前に立てるんでしょうか……?」

P「大丈夫です。何度もお話して、確信しています」

美優「……すぐに答えは出せませんので……待っていただけませんか……?」

P「考えてくださるんですね」

美優「……はい……。考えさせていただきます……」

P「ありがとうございます!」

P「答えが決まったらこの名刺の連絡先に、電話でもメールでも、直接事務所に来てくださっても構いません」

P「それでは、良いお返事を期待しています」

美優「…………」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 02:38:58.41 ID:EKnkQD7Z0


今日はここまで、ぼちぼち書いていきます。反応あるとうれしい
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) :2012/05/24(木) 02:44:26.60 ID:B2ZAro0ko
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/24(木) 13:12:45.54 ID:7H/tgQWK0
おつ
美優さんは進化後も可愛い
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga sage]:2012/05/24(木) 13:34:21.24 ID:6agSlFN+0

モバマスのssまだ少ないからありがたい
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 15:00:42.32 ID:w7pKTIeLo
期待して待ってるぜ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/25(金) 01:15:39.34 ID:i5le50zc0

まだその時点で、私はアイドルになろうというつもりはありませんでした。

それでも断らなかったのは、彼との関係を壊したくなかったから。

今はその逆。なんとか話すきっかけを作りたくて、こうしてアロマキャンドルを作って来たのです。

最近の彼はその仕事ぶりが評価され多くのアイドルをプロデュースしています。

それは以前と比べ一人に対して充てる時間が短くなっているということでもあって……


それだけではなく、今は神谷奈緒さんのSRイベントに携わっているため、とても疲れているようです。

少しでも私にできることを考えた結果がこのキャンドルなのですが……


アイドル活動をしていて、少しは積極的になったと思っていました。

人はそんなに変われないものですね。クリスマスのお仕事を経験して変わったと思っていたのですが。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/25(金) 01:17:24.43 ID:i5le50zc0

  *  *  *


考えた結果、アロマショップでのお仕事を続けながらアイドルデビューすることを決め。

連絡をすると、彼もその条件を了承してくださり、正式にデビューしました。

広告のモデルや定例ライブに出演し、ほんの少し要領を掴んだ頃……

美優「星降るクリスマス……?」

P「はい、765プロダクショングループ全体で開催する一大イベントです」

美優「どんなイベントなんでしょうか……?」

P「ここの商店街を丸々使って、サイン会、握手会、ライブ、トークショー、写真撮影いろんなことをやるんです」

P「お客さんはそれぞれ、この星型のカードを持っていただき、それぞれのイベントへの入場券として使ってもらいます」

P「このカードは商店街でのお買い物でもらえて、地域の活性化にも貢献するイベントなんですよ」

美優「大変そうなイベント……ですね」

P「はい、盛り上がること間違いなしです。そして、実はですね。
 スターの数を集計して各プロダクション、グループでランキング付けをするんです」

P「上位プロダクションやグループにはそれぞれ豪華賞品を!という一面もあって、どこも張り切ってるんですよ」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/25(金) 01:18:59.89 ID:i5le50zc0

美優「イベントの内容はよく分かったんですが……どうして私に一人だけに……?」

P「それがですね、目玉であるライブイベントのメンバーに三船さんが選ばれたんですよ!」

美優「!!?」

P「しかも、以前の定例ライブで三船さんの歌声が評価されて、今回ウチ、906プロの夜のライブのトップバッターに決まったんです」

美優「無理ですよ!そんな大役!」

P「三船さんなら出来ますよ」

美優「……わたし……そんな大舞台に立ったことなんて一度も……ありませんし……」

P「これから沢山立つことになるんですから、いい経験になりますし……」

美優「…………ですけど……」

P「そうだ、この間入って来た神谷奈緒って娘、彼女今回のイベントではライブだけではなく、プレゼント配りもやりますし」

P「昼のライブイベントのトップバッターは彼女です。それに夜の部のメインメンバーの一人でもあります」

P「彼女なんて定例ライブ未経験ですし、まだまだ若いです」

美優「……」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/25(金) 01:19:50.08 ID:i5le50zc0

美優「イベントの内容はよく分かったんですが……どうして私に一人だけに……?」

P「それがですね、目玉であるライブイベントのメンバーに三船さんが選ばれたんですよ!」

美優「!!?」

P「しかも、以前の定例ライブで三船さんの歌声が評価されて、今回ウチ、906プロの夜のライブのトップバッターに決まったんです」

美優「無理ですよ!そんな大役!」

P「三船さんなら出来ますよ」

美優「……わたし……そんな大舞台に立ったことなんて一度も……ありませんし……」

P「これから沢山立つことになるんですから、いい経験になりますし……」

美優「…………ですけど……」

P「そうだ、この間入って来た神谷奈緒って娘、彼女今回のイベントではライブだけではなく、プレゼント配りもやりますし」

P「昼のライブイベントのトップバッターは彼女です。それに夜の部のメインメンバーの一人でもあります」

P「彼女なんて定例ライブ未経験ですし、まだまだ若いです」

美優「……」
22 :すいません。ミスしました [sage saga]:2012/05/25(金) 01:21:47.09 ID:i5le50zc0

ガチャ

???「プロデューサー、久しぶり……って、そんなでもないか」

P「久しぶりだね。渋谷さん」

渋谷凛「前みたいに凛でいいって」

P「ハハハ……」

凛「その人は……?」

P「ああ、この人は僕が担当してる、三船美優さん」

凛「ふーん…………」ジィ

美優「?」

凛「綺麗な人だね。私は渋谷凛、この人の“元”担当アイドル。よろしく」

美優「……よろしくお願いします……渋谷さん」

凛「凛って呼んでくれると嬉しいな」

美優「初対面ですし……その……」

凛「私も美優さんって呼ばせてもらうし……いいよね?」

美優「……はい。………………凛さん……」

凛「ありがとう。美優さん」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/25(金) 01:23:17.54 ID:i5le50zc0

P「渋y……

凛「ん!」

P「……凛は、何か用事でもあるのかな?」

凛「仕事がはやく終わったから、プロデューサーにちょっとした報告に来たんだ」

P「僕に報告って?」

凛「実は、今度のクリスマスのイベントでソロで歌うことになったんだ」

P「おお!おめでとう!……曲は何を歌うのかな?」

凛「ありがと。曲は、プロデューサーが教えてくれたあの曲だよ」

P「まさか、オーバーマスター?」

凛「正解。さすがプロデューサー」

P「先輩のところで別の曲練習中だったんじゃないの?そっちは?」

凛「そっちは奈緒と一緒に歌うんだ。明日はその練習」

P「なるほど、だから神谷は先輩のところに行ってるのか」

凛「」ワイワイ P「」ガヤガヤ

美優「…………」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/25(金) 01:30:38.22 ID:i5le50zc0
すいません。ミスしてしましました
こういうことが起こらないよう、今日はここまでにします
反応凄く嬉しいです。ありがとうございます
美優さんは特訓前後、どちらも可愛いナイスなアイドルです。早くR化しないかな〜

906→クール と無理矢理感漂うネーミング。ほかは910(キュート)・844(パッション)とか?
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sagesaga]:2012/05/25(金) 06:51:42.34 ID:cLEmGXQ4o
sagaにスペース入れたら意味なくね
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/25(金) 08:36:32.44 ID:jpjGpJ4IO
スペースは入ってないが、全角ではある
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage]:2012/05/26(土) 10:22:15.98 ID:+RlBVxFho
こんなすばらしいSSがあったとは

プロフィールと絡めた話の持って行き方が素晴らしい
周辺の設定も面白いし、モバマスキャラが生きてるな〜

絶賛続き期待
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 22:51:14.31 ID:YpvS4p42o
お年を召していらっしゃいますね支援
29 :重ね重ねお恥ずかしい [sage saga]:2012/05/27(日) 04:24:21.07 ID:+T5NCvOFo

P「三船さんも出るんだ。しかも、夜の部のトップバッターで」

凛「すごいね、そう言えば、定例ライブで歌ってましたよね」

美優「……はい……イベントの方は、まだ決まったわけでは……」

凛「……どういうこと?」

P「えっと……」

ガチャ

楓「お疲れさまです」

凛「あ、楓さんだ。お疲れさま〜」

P「たか……楓さん、お疲れさまです」(凛の視線が痛い……)

美優「お疲れさまです……」

楓「二人とも、お疲れ様です。そちらは、三船 美優さんですよね。はじめまして、高垣楓です」

美優「はじめまして」

楓「前回の定例ライブ、すごくよかったです。出番が三船さんの後だったのでよく覚えてます」

美優「……ありがとうございます」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/27(日) 04:26:11.36 ID:+T5NCvOFo

凛「三船さん、クリスマスイベントの夜の部でトップバッターになるかもしれないんだって」

楓「そうなんですか。頑張ってくださいね」

美優「ありがとう……ございます……」

楓「?」

凛「でも、なんかまだ決まってないみたいなんだよね」

楓「そうなの?大丈夫、三船さん。プロデューサーがなんとかしてくれますよ。……ね?」

P「ええ、必ず」

美優「…………」

凛「………………………」

凛「プロデューサー、よかったら家まで送ってくれない?」

P「え……うん。いいけど……」

凛「楓さんは三船さんと一緒に帰れば?二人とも電車でしょ?」チラ

美優「はい」

楓「じゃあ、そうしましょうか」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/27(日) 04:27:24.39 ID:+T5NCvOFo

P「それなら、凛と一緒に送りますよ」

楓「家の方向も違うので、大丈夫ですよ」

P「そうですか……」

楓「もう大人なので、ちゃんと帰ります」

美優「……私も大丈夫です」

P「ならいいんですけど……」

P「それじゃあ、一旦デスクに戻って片付けるから、凛は準備して待ってて」

凛「ありがと」

 「………………」

楓「凛ちゃん、こういう時は一言あると嬉しんだけど」

凛「その、ごめんなさい」

楓「次回があれば私が送ってもらうからね」

凛「ありがとうございます」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/27(日) 04:28:38.06 ID:+T5NCvOFo

楓「それじゃ、お先に。プロデューサーの方はよろしくね」

凛「うん」

楓「三船さん、帰りましょうか」

美優「……はい」

楓「お先に失礼します」

美優「お先に失礼します」

凛「お疲れさまです」

P「あ、二人ともお疲れさまです」

P「三船さん、気持ちが固まったらいつでも連絡くださいね」

美優「はい…………」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/27(日) 04:29:15.26 ID:+T5NCvOFo

ガチャ

楓「それじゃあ、お先に失礼します」

美優「」ペコリ

P「お疲れさまです」

「「…………………」」

凛「プロデューサー、間違ってたら悪いんだけどさ」

P「?」

凛「三船さんの出演はもう決まってるんじゃないの?」

P「……うん」

凛「やっぱり。まあ、とにかく車に行こうよ。乗ってから話すよ」

P「うん」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/27(日) 04:29:59.24 ID:+T5NCvOFo

凛「こうして送ってもらうのも久しぶりだね」

P「そうだね」

凛「で、プロデューサー。まずは詳しく聞かせてもらえるかな」

P「なんだか尋問みたいだね……」

凛「…………」

P「……どこから話せばいいのかな?」

凛「最初からでいいよ、三船さんのデビューからで」

P「それって全部だよね?」

凛「うん」ニコッ

P「はぁ……凛も相変わらずだね」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/27(日) 04:30:39.46 ID:+T5NCvOFo

P「三船さんのデビューは凛の担当が先輩に変わった直後」

P「手の空いていた僕に社長が人材発掘してこいってね」

凛「プロデューサーがスカウトしたんだ。珍しいね」

P「うん。今のところ三船さんだけ、だね」

凛「ふーん…………」

P「その時は偶然忙しくなかったから……」

凛「きっかけは?」

P「その頃よく行ってたお店の店員さんなんだ」

凛「行ってた。ってことは今は行ってないんだ」

P「今はそんな暇もないしね」

凛「三船さんは今もそのお店で働いてるの?」

P「うん、そうだよ」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/27(日) 04:32:14.60 ID:+T5NCvOFo

凛「なんか変な感じ」

P「どうして?」

凛「プロデューサーがスカウトするくらいの人なのに、もったいないなって」

P「うん。僕もそう思う……」

凛「無責任だけど、辞めさせちゃえば?」

P「それは、流石に……アイドル一本で食べていくには、まだね」

凛「そこはプロデューサーの腕の見せ所なんじゃないかな?」

P「僕が頑張るだけじゃダメだよ。凛や楓さんは強い気持ちが有ったから」

凛「それを作るのもプロデューサーの得意分野だと思うけどな」

凛「それに、三船さんにアイドルになろうって気持ちがなければアイドルになってなかったはずだよ」

P「…………」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/27(日) 04:37:32.23 ID:+T5NCvOFo

凛「三船さんの出演、プロデューサーが決めたんじゃないの?」

P「まあ、うん」

凛「変だとは思ったんだよね、場数が少ない三船さんがトップバッターって」

凛「そういうことなら、やることは決まってるじゃん」

P「?」

凛「やらなきゃいけない仕事があって、アイドルが迷ってたら、担当プロデューサーはどうするの?」

P「ああ、そういうことか」

凛「うん、そういうこと。プロデューサー、わたし、ちょっと電話するから」


凛「…………」ピッピッピッ

凛「私です。こっちは、なんとかなりそうなので。そちらはよろしくお願いします」

凛「はい。ありがとうございます。それじゃあ……」パタン
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/27(日) 04:37:59.18 ID:+T5NCvOFo

P「なんとなく、分かったよ」

凛「え?」

P「“こっち”の話だよ」

凛「変なプロデューサー。で、どうするの」

P「もちろん、決まってるよ」

凛「良かった」

P「……ありがとう。凛」

凛「どういたしまして」

凛「お礼は今度でいいから」

P「ハハハ……」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/27(日) 04:39:48.69 ID:+T5NCvOFo
今日はここまで、ゆっくりできるのはここのいいところですね
反応があってとても嬉しいですありがとうございます
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage]:2012/05/27(日) 09:35:24.74 ID:I5cxzqyBo
なんかそれらしくていいな
薄幸な空気をまとった三船さんが素晴らしい
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage]:2012/05/29(火) 23:41:14.88 ID:sBx0iAKdo
つづきはよ!
42 :遅筆でスマナイ [sage saga]:2012/05/31(木) 00:38:24.35 ID:sVpspzfno

* * *

楓「今日は一段と寒いですね」

美優「そうですね」

楓「こういう日は温泉に浸かりながら熱燗を……」

美優「良さそうですね……」

楓「それでは、今度行きましょうか?温泉」

美優「え?……行けたら行きましょう……」

楓「初対面なのに少しあつかnましかったですね」フフフ……

美優「?」

「「……………………」」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 00:43:30.09 ID:sVpspzfno

楓「三船さんは、静かな人ですね」

美優「…その、人付き合いって苦手で……こんな時、何を話していいのか……」

楓「私は感想を言っただけですよ。気構えないでください」

美優「……はい」

楓「…………」

美優「あの、突然ですが……高垣さんはどうしてアイドルに……?」

楓「私がアイドルになった理由……」

楓「忘れちゃいました。私、なんでアイドルになったんでしょうね」

楓「三船さんは覚えていますか?どうしてアイドルになったのか」

美優「はい……」

楓「」ワクワク

美優「あの……」

楓「」キラキラ
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 00:44:27.29 ID:sVpspzfno

美優「私がアイドルになったのは……」


働いているお店の常連だったプロデューサーさんが『アイドルをやってみませんか?』と声をかけてくれたのが、きっかけです。

突然言われたので驚きました。返事を待ってもらい、アイドルがどんな仕事なのか調べることにしました。

その中で、このプロダクションのウェブページに行き、そこで所属アイドル紹介のページを発見したんです。

歌の上手い人、ダンスの上手い人、スタイルのいい人……色んな人の紹介を見て、個性的な人ばかりに見えましたが、どこかで、

みんな誰もが、とても楽しそうだ。と、素敵な表情をしている。と感じました。


美優「私は……皆さんのように笑顔を作るのが上手ではないので……皆さんのようになりたくて、プロデューサーさんにお電話したんです」

楓「……素敵ですね。三船さんは」

美優「……ええと……」

楓「私アイドルになったのもそれに近い感情だったような気がします」

美優「?」

楓「アイドルに、じゃなくて。アイドルのように、なりたかったんでしょう」

美優「……ええ……」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 00:46:58.59 ID:sVpspzfno

楓「それと、三船さんは少し思い違いをしています」

美優「……?」

楓「私の知っている限り、みんな笑顔を作るのが上手いわけじゃありません」

楓「自然と、笑顔になるんですよ」

楓「私も作り笑いは下手ですけど、楽しいことがあれば自然と笑顔になりますよ」ニコ

美優「……あの、今は?」

楓「三船さんとお話してるじゃないですか」ニコ

美優「……私も、お話できて楽しいです……」ニコ

楓「そうだ、プロダクションで笑顔を作るのが一番上手い人、分かりました」ニコニコ

美優「……?」

楓「プロデューサーさんです!あの人といると、私含めてみんな自然と笑顔になってます」

美優「なるほど……私も……そう思います」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 00:48:35.93 ID:sVpspzfno

楓「たくさんお世話になったから、なにか恩返しができたらいいんですけどね」

prrrrrrr

楓(電話に出んわ……)フフフ

美優「電話にでなくていいんですか?」

楓「すいません、少し、失礼します」


楓「もしもし。あ、凛ちゃん。うん、うん。分かった、こっちは任せてね。それじゃあバイバ〜イ」


楓「ごめんなさい、話の最中なのに」

美優「いえ……大丈夫です」

楓「どんな話をしてましたっけ?」

美優「プロデューサーさんが笑顔を作るのが上手……というところで電話が……」

楓「そうでしたね」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 00:50:01.84 ID:sVpspzfno

楓「プロデューサーって、私たちアイドルのことを良く見てるんです」

楓「その人の長所、やりたいこと、そして為になること。それらを把握してふさわしい仕事をとってきてくれるんです」

美優「……」

楓「迷ったら、プロデューサーを信じてください。お仕事、楽しいですよ」

美優「はい……」

楓「…………」

楓「アイドルの仕事、嫌ですか?」

美優「いいえ…そんなことは……ただ……」

楓「ただ?」

美優「自信がなくて……」

楓「なんだ、そんなことですか」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 00:51:48.85 ID:sVpspzfno

美優「そんなこと……では、ないです」

楓「そんなこと、ですよ。私も自信はないですもん」

美優「?」

楓「だから練習したり、頑張るんじゃないんですか」

美優「練習しても……出来るか……」

楓「だったら、信じましょう」

楓「プロデューサーを、プロデューサーが見込んだ自分を信じましょう」

美優「はい……」

楓「好きなんでしょう? お仕事? 」

美優「はい」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 00:54:25.44 ID:sVpspzfno

* * *

楓「もう駅に着いちゃいましたね。あっという間でしたね」

美優「はい。そうですね」

楓「私は3番線なので、あと5分ですね」

美優「私は……反対方向です」

楓「残念です。それではまたお話しましょうね」

美優「はい……」

「「………………」」

美優「あの…良ければ……連絡先を教えていただけませんか……?」

楓「はい。いいですよ」


楓「これで完了ですね」

美優「ありがとうございます」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 00:57:24.88 ID:sVpspzfno

『3番線、電車が参ります。黄色い線の内側にお下がりください』

楓「あ、電車」

美優「高垣さん……今日は…ありがとうございました」

楓「こちらこそ、ありがとうございました」

楓「良ければ、下の名前で呼んでくださいね、美優さん」

美優「分かりました……楓…さん」

楓「ありがとうございます。そろそろ行きますね、それではまた」

美優「さようなら」ペコリ

楓「」ニコリ


『3番線、ドア締まります。締まるドアにご注意ください』
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 01:00:38.20 ID:sVpspzfno

* * *

prrrprrr

美優「…………」

ガチャ

P『三船さん、こんばんは。どうしました』

美優「こんばんは……お仕事の話があって……」

P『はい!なんでしょう』

美優「クリスマスのお話なんですが……」

P『それについて、僕からもお話があります』

美優「はい……プロデューサーさんからどうぞ」


P『……実は、三船さんの出演は決定事項なんです』

P『相談なく、勝手に決めてしまってすいません』

美優「いいえ……」

P『僕は、三船さんならできる。そう思っています』

美優「……」

P『お願いします。この仕事、やってくれませんか』

美優「……」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 01:02:35.56 ID:sVpspzfno

P『三船さん?』

美優「私……」

P『?』

美優「私では力不足かもしれません……ですが…全力で当たらせていただきます」

P『!』

美優「よろしくお願いします。プロデューサー」

P『よろしくお願いします!』

美優「本当は……もっと、沢山話すことがあったんです……」

美優「飛んでしまいました……」

P『僕もです。凛に何か言われたんですけど……』

P『あ、そうだ。今度から、苗字ではなく、名前で呼んでいいですか? 』

美優「はい……」

P『ありがとうございます。美優さん』
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 01:04:03.70 ID:sVpspzfno

P『美優さん』

美優「なんでしょう……」

P『ありがとうございます』

美優「何故……お礼を?」

P『いえ、なんとなくです。すいません』

美優「フフフ……ありがとうございます」

P『えっと?』

美優「なんとなく、です」

P『ハハハ』

美優「フフフ……それでは、そろそろ失礼します」

P『それでは、また。電話ありがとうございました』

美優「ありがとうございました」

プツッ
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 01:06:47.28 ID:sVpspzfno

* * *


美優「おはようございます」

*「おはようございま〜す」

P「はい!ありがとうございます! 今日取りに伺います!いえ、送っていただくより早いので……」

P「ありがとうございます!それでは失礼します」

ガチャ

P「美優さん!いいところに!今から一緒に来てください!」

美優「え?え?」

P「外回り行ってきます!」

*「りょ〜かい」

バタン
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 01:09:18.40 ID:sVpspzfno

美優「あの、これからどちらに?」

P「衣装ができたので取りに行きます」

美優「衣装……?」

P「クリスマスで使う、美優さんと、奈緒の衣装です」

美優「もうですか?……お話したのは3日前ですが」

P「コネを使って作らせました。まだ試作なので早いんです」

美優「そうなんですか……」

P「絶対に似合います」

美優「?」

P「デザインの原案は僕がしました……って逆に不安か……」ハハハ

美優「そんなことないです……安心です」

P「…ありがとうございます」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 01:15:32.96 ID:sVpspzfno

美優「あの……今日はレッスンの話があって」

P「はい、なんでしょう?」

美優「できれば……もっとレッスン時間を増やして…いただけませんか?」

P「構いませんが、お仕事は大丈夫なんですか?」

美優「……やめました」

P「はい?」

美優「片手間でアイドル活動はできないので……やめてきました」

P「ええっ!?」

P「良かったんですか?……って、え?」

美優「フフッ……驚きすぎです」

P「……本気なんですね?」

美優「はい……改めて、よろしくお願いします」

P「凄く嬉しいです!」

美優「!?」

P「頑張りましょう!」

美優「はい、頑張りましょう」
57 :今日はここまで [sage saga]:2012/05/31(木) 01:25:12.92 ID:sVpspzfno
三船さんの口調がだんだんモバマスとずれてきてストレスマッハ
…の量が減っているのは意図的
予定ではレス数的にもう終わっているはず。現状1/3くらい……
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/31(木) 01:46:18.17 ID:sVpspzfno
遅くてごめんね、これが終わったら、わくわくさんと結婚するんだ
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/31(木) 06:46:25.86 ID:SToJa5VGo
乙!
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage]:2012/06/01(金) 23:30:04.06 ID:GKsanlKxo
見つけてからずっと楽しみにしてる

ここまできたら迷わず書いて欲しい
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/02(土) 18:27:03.31 ID:cWUNTV/Do

長くなってもいいよーもっともっと
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:37:25.43 ID:gEsqEEqNo

* * *


力の限り練習に取り組んでいくと、あっという間に時間が流れました。

今まで経験したことのない充実した時間でした。

当日も、ほかのイベントの助っ人として参加したりしているうちに、時間は過ぎ

気づけば、クリスマスライブまであとわずかな時間になっていました。


P「緊張していますか?」

美優「……はい」

美優「ですが……それ以上に、興奮しています……必ず練習の成果を見せます」

*「Pさ〜ん、ちょっとこっち来てください」

P「はい!今行きます!」

P「三船さん、必ず成功させましょう」

美優「はい。必ず」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:38:51.85 ID:gEsqEEqNo

美優(スタンバイと言っても……この広い控え室で待ち続けるのも……)

ガチャ

凛・奈緒「おはようございます」

美優「おはようございます」

奈緒「あれ?三船さんだけじゃん。他の人は?」

美優「まだみたいです……」

凛「素敵な衣装ですね。三船さん」

美優「……ありがとうございます」

奈緒「はぁ〜、キンチョーするぅ〜」

凛「奈緒、さっきからそればっかり……」

奈緒「だって、客の数見ただろ?昼の比じゃないじゃん……」

美優「……そんなに来てるんですか?」

凛「混雑回避の為に開場時間を早めるくらいですね」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:39:35.63 ID:gEsqEEqNo

美優「やはり…ウチのプロダクションって凄いんですね……」

凛「そうですね、私もそう思う」

奈緒「三船さんがトップバッターなんだよね?」

美優「はい……」

奈緒「落ち着いてますね?」

美優「……そんなことはありません」

美優「……今だってお二人と話していないと……落ち着かなくって」

奈緒「全然見えないなぁ」

美優「……奈緒さんは昼のオープニング……どうでした?」

奈緒「え?あたし」

奈緒「うーん、覚えてないんだよなぁ……」

奈緒「いっぱいいっぱいだったから、気づいたら終わってたし」

奈緒「あ、スゴク楽しかった!それは覚えてる!」

凛「奈緒らしいね」ハハハッ

奈緒「どう言う意味だよ!」

美優「フフフ……」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:40:39.30 ID:gEsqEEqNo

ガチャン

水木聖來「おはよ〜ございます」

凛「セイラ、おはよう」

奈緒「おはよっす!」

美優「おはようございます」

聖來「あれ?二人ともまだ着替えてないの?」

聖來「あいもすぐ来るから着替えた方がいいよ……いつにも増してメンドクサイ……」

東郷あい「セイラ、呼んだかい?」ガチャン

聖來「いいや!呼んでないよ!?」

あい「おはよう」

凛「あいさん、おはよう」

美優・奈緒「「おはようございます」」

聖來「おはょ〜」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:41:59.97 ID:gEsqEEqNo

あい「なんだ、三船さん以外着替えてないじゃないか。早く着替えたまえ」

凛「うん。そうしようかな」

奈緒「なにがあったんだ?」ヒソヒソ

聖來「ミニライブの反響が良くって、プロデューサーにも褒められてたみたい」ヒソヒソ


あい「三船さん、今日は一段と綺麗だね」

美優「……ありがとうございます」

凛「早くユニットメンバー来てくれないかな」ボソ

聖來「りん……」

奈緒「こっち来るぞ」

あい「今日は頑張ろうか」

凛「うん。頑張ろう」

奈緒「りん……」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:42:45.01 ID:gEsqEEqNo

* * *

ワイワイガヤガヤ
ソノイショーステキー マァマァメガネヲドウゾ アンチエイジングトカダイジヨネワカルワ

コンコンコン

*「入ります」

ガチャ

P「おはようございます」

「「「「「おはようございます!」」」」」

P「全員揃って…ヒノフノミ……ますね」

P「みんな聞いてくださーい」


P「ええと、知ってるとは思いますがこちら今日一緒にステージに立つ765プロの皆さんです」

千早「よろしくお願いします」
あずさ「よろしくおねがいします〜」
貴音「よろしくお願い致します」
律子「よろしくお願いしますね」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:43:59.82 ID:gEsqEEqNo

「「「よろしくお願いします」」」

P「律子さんは今回プロデューサーではなくアイドルとして参加していただきます」

律子「あ、足を引っ張らないよう最善を尽くしますっ」

千早「私がいうのもなんだけど律子、固すぎない?」

貴音「律子嬢は久しぶりのステージに緊張している。というわけですね」

あずさ「あらあら、律子さん……

上条春菜「律子さんとの共演、夢みたいです!」

「「「え?」」」

春菜「アタシ、律子さんの大ファンで、律子さんと同じメガネを持ってるんですよ!」

律子「あ…ありがとう…?」

春菜「今日はどんなメガネでステージに……

川島瑞樹「上条さん、こっちに来てくれる?」

春菜「はい、なんでしょう?」

P「(川島さん、ありがとうごさいます、今度ご飯奢ります)」アイコンタクト

川島「(礼子さんと志乃さんも誘って呑み会ね)」アイコンタクツ
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:46:00.88 ID:gEsqEEqNo

タタタッ

神崎蘭子「銀色の女王、我に血の盟約を(サインください!)」

P「えっと、四条さん、今のは……」

貴音「神埼蘭子、私と貴女は同じ舞台に立つ、言わば対等の存在。そのような物は必要ないと思いませんか?」

蘭子「闇の福音、共に覇道を征かん!(恐れ多いです、でも、一緒に頑張ります!)」

貴音「ならば、この仕事が終わった後、互いに交換するなど、いかがでしょう」

蘭子「禁断の果実に焦がれし魂(ありがとうございます!……私も書くんですか?)」

貴音「無理に、とは言いませんが、貴女の物に興味があるのです」

蘭子「闇の微笑(わかりました!頑張って、私も書きます!)」

貴音「楽しみです」


多田李衣菜「なるほど」

聖來「え?リーナ分かるの?」

李衣菜「う、うん。ふたりは仕事の後交換するんだって」

聖來「何を?」

李衣菜「……CD?」

聖來「そうなんだ、ふたりの会話全然分かんないや」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:46:53.36 ID:gEsqEEqNo

あずさ「ふたりが何を話していたのか全然わからなかったわ」

律子「分かる方がおかしいと思いますけど」

貴音「とっぷしーくれっとです」

蘭子「『瞳』に選ばれし者だけが到達しうる叡智(みんなには内緒です)」


聖來「じゃあ、リーナも選ばれし者なんだね」

李衣菜「面妖な!」

「「「!!?」」」

貴音「面妖な……」

李衣菜「ごめんなさいセイラさん嘘です調子乗りました」

聖來「え?」

李衣菜「ところで、千早さんは今日は何を歌うんですか?」

千早「え!?ええ、曲目はゲネプロと同じですけど、突然どうしたのかしら」

李衣菜「えっと、その、実は私大ファンで、CD沢山持ってます!よかったら、サインを」

千早「私はそういったものは、あまり……」

李衣菜「あ……」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:49:59.92 ID:gEsqEEqNo

あずさ「わ、私たちみんな同じ舞台に立つ共演者だから、そういうのは今はやめておきましょうね」アセアセ

P「あずささんの言う通りです。もしやるなら蘭子達みたいに終わってから……」アセアセ

蘭子「プ…プロヴァンスの風!」

貴音「とっぷしーくれっとのつもりでしたが……」

P「申し訳ないです……」

律子「プロデューサー殿はふたりの会話を理解していたんですね、さすがです」

P「なんとなくですけどね」


律子「ところで、あの話は今したほうがいいのでは?」

P「そうですね、問題無さそうですし」

凛「あの話?」

奈緒「あの話って?」

P「今から説明するよ。え〜っと、聞いてください」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:51:04.31 ID:gEsqEEqNo

P「765プロの事務所建て替えで来年から数ヶ月間この4人がウチ、906プロで仕事をすることになりました」

「「「「おお〜」」」」パチパチパチパチ

P「と、言っても彼女たちは今まで通り仕事をするので、劇的な変化はありませんが、一応覚えておいてください」

律子「改めて、よろしくお願いします」
千早・あずさ・貴音「よろしくおねがいします」

「「「「よろしくおねがいします」」」」


P「それでは、開演まで間もなくです」

P「みんな、準備をしてください」


凛「激励とか、無いの?」

川島「そういうのって大事よね。わかるわ」

奈緒「締まらないぞー」

律子「プロデューサー殿、ここはひとつお願いします」


P「分かりました、それでは……」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:51:44.66 ID:gEsqEEqNo

P「みんなが今日までレッスンや特訓を頑張って来たのはよく知っています」

P「なので、今日は頑張らなくて大丈夫です」

「「!?」」ザワザワ……

P「練習の通りにすれば必ず、成功します」

P「僕を含めたスタッフ全員が全力でサポートするので、みなさんは安心してステージに立ってください」

「「「「はい」」」」


P「それじゃあ、最後に掛け声を……凛、お願い」

凛「うん」


凛「906プローーーーーファイト!」

「「「「おーーーーーー!」」」」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:54:19.99 ID:gEsqEEqNo
長くていいよと言われたら、長くしたくなるのが人の性
人を増やしすぎた気はする。でも、好きなんだもんしょうがないじゃん
ひと月位かかりそうで怖い
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/04(月) 01:54:45.79 ID:gEsqEEqNo
変なID。
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 11:42:03.31 ID:AwVGYzTIO
どの多田さんだ。
http://i.imgur.com/bBCLq.jpg
http://i.imgur.com/auJjt.jpg
http://i.imgur.com/MspFt.jpg
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 14:17:54.08 ID:/v756qWuo
乙乙
長くなっていいよー付き合うよ
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage]:2012/06/04(月) 21:45:54.58 ID:UO6tDgzMo
いや、いいんじゃないかな?というかわくわくしてきた!

みたところクールで統一されてるのがいいなー
あまり増やしすぎてもアレだからだれそれ出してくれなんていわずに
わくわくしながら待つとします
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage]:2012/06/07(木) 22:21:11.24 ID:eh8XLzSTo
つづきはよ!

イベントR化来たし、続き期待
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/06/24(日) 18:06:09.48 ID:LaLeuY5do
期待
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/23(月) 18:30:32.60 ID:qjcp3u+R0
保守
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/27(金) 23:31:16.57 ID:PPZjbLhho
>>81
ここは保守要らんで

しかし、まだかのう
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/07/28(土) 19:04:08.38 ID:Jfgy/UZWo
>>82 ここでも一月書き込みなけりゃ落ちるぞ日付よく見ろ
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