上条「あれ、何だこの日記……」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 22:53:10.16 ID:L/VrlRZ30

禁書×未来日記です。

・原作のように殺伐とした空気のシリアスはほとんどないと思ってください。
・キャラが崩れている可能性がありますのでお気を付けください。


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1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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全レスする（´；ω；｀）part56 ばばあ化気味 ＠ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 ＠ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ ＠ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 ＠ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです ＠ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「２号線」【コンマ判定新鉄・関東】 ＠ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 22:54:09.68 ID:L/VrlRZ30

アレイスター「……」ｼﾞｰ



ﾃﾚﾋﾞ<ｱｯｸﾝﾆｹﾞﾃ!　ｵﾔｼﾞｨｨｨｨｨ!



エイワス「やぁアレイスター、何を見ているんだ？」ﾋｭﾝｯ

アレイスター「ああ、実は私の好きな漫画が実写ドラマ化してな、見ているのだよ」

エイワス(ビーカーの中で読んでいたあれか)

アレイスター「とりあえず今一話を見ている。後二話程録画しているぞ」ﾌﾌﾝ

エイワス「ふふ、君が熱中するものとは実に興味深い。どれ、私も見てみることにしようか」ﾖｯｺｲｼｮｯﾄ

アレイスター「そうするといい、後で原作漫画も貸そう」

3 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 22:54:39.56 ID:L/VrlRZ30

　三時間後






アレイスター「……」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

エイワス「ふむ、どうしたのかねアレイスター。不敵な表情に定評のある君に似つかわぬ顔だぞ」ﾃｲｳｶｺﾜｲ

アレイスター「何だ、これは」

エイワス「何かおかしい点でもあったのかね？」

アレイスター「おかしい点しかない。特にこの漫画の魅力であるヒロインのぶっ飛んだヤンデレっぷりも不十分、というかこのドラマのヒロインはただウザいだけだ。こんなもの、私は認めない……！」ﾜﾅﾜﾅ

エイワス「仕方ないのではないか？　原作通りに再現できる物の方が少ないだろうし、何よりヤンデレというものは放送コードに引っかかりそうな気がする」

アレイスター「確かに地上波では原作の狂気っぷりは難しいだろう。だが、あまりにもこのドラマは私にとって許しがたい……！」

エイワス「正直、君の方がウザい気がするよアレイスター」

アレイスター「これなら私が監督したほうが……」ﾊｯ!

4 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 22:55:21.12 ID:L/VrlRZ30

エイワス「どうした？」

アレイスター「そうだ、なぜ考えつかなかったのだ。ふふ、これは愉快だ」

エイワス「なにやら気色の悪い笑みを浮かべているが、何を考えているのか教えてはくれないか？」

アレイスター「エイワス、私は今から使える限りの科学と魔術を使い、未来日記を作る」

エイワス「」

アレイスター「原作通り、ちゃんと十二種類それぞれ特製のある日記を作る予定だ。幻想殺しが触っても壊れないように細工もせねばなるまい。後持たせる人間に合わせて性能も変えなければな」ｳｷｳｷ

エイワス「待て、君のプランとやらはどうするつもりなのかね？」

アレイスター「プランか、もうバードウェイに指摘された通りボロボロだしちょっとほったらかしても問題ない」

エイワス「」

アレイスター「ふふ、原作でもドラマでもない新たなストーリー、これは楽しめそうだ」ﾌﾌﾌﾌﾌ

エイワス(……学園都市はもう駄目かもわからんな)

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県) [sage]：2012/05/26(土) 22:55:37.32 ID:sjcF6suso

ふむ、続けたまえ

6 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 22:56:01.65 ID:L/VrlRZ30

　公園
　



上条「はー、不幸だ……」ｶﾞｯｸｼ

上条「タイムセールは逃すしスキルアウトに絡まれるし、挙句逃げてる最中に財布は落とすし……」


　ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾝ♪


上条「ん？　何だ、メールか？」ﾄﾞﾚﾄﾞﾚ

上条「……って、何だこれ、見た事ないアプリが携帯に入ってる」ﾅﾆｺﾚ?

上条「おいおい、有料だったらどうするんだよ、上条さんには月払いなんて出来ませんのよ」

上条「アプリ名は……『不幸日記』？」

上条「そこはかとなく悲しい名前だな……」

上条「ちょっと見てみるだけ見てみるか」ﾎﾟﾁｯﾄﾅ

上条「これは……なんだ？　ツイッターみたいな簡単な文章がたくさん表示されたぞ」

7 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 22:56:29.54 ID:L/VrlRZ30

　13:21　13:00からのタイムセールを逃していることに気づく。
　14:18　スキルアウトに絡まれる。
　14:48　財布を落としたことに気が付く。
　15:11　ビリビリ中学生に絡まれる。
　15:31　土御門が学校の宿題を押し付けようとして来る

8 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 22:57:26.76 ID:L/VrlRZ30

上条「……なんだこれ」

上条「ていうか、俺が経験した事がすげぇ書かれてる……時間も大体あってるし」

上条「……って、アレ？　今って確か三時だよな……？」ﾁﾗｯ




時計『15:09』




上条「悪戯か？　でも何かこれ以降もすげぇ詳細まで記されてるし……」

上条「まぁ、とりあえずは気にしなくていいだろ」ﾊﾟﾀﾝ

上条「とりあえず帰るか、冷蔵庫の中に何かあったっけ……」ﾃｸﾃｸ

9 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 22:58:43.30 ID:L/VrlRZ30

　　帰り道





美琴「あっ！　見つけたわよ！　ちょっと待ちなさい！」

上条「……出たよ、ビリビリ中学生」

美琴「ビリビリ言うなって言ってんでしょーが！」ｳｶﾞｰ!

上条「……なぁ御坂、今何時だ？」ﾓｼｶｼﾃ

美琴「へ？　えーっと、今は……3時11分よ」　

上条「」

美琴「？　どうしたの？」ｷｮﾄﾝ

上条「……悪い、ちょっと帰るわ」ﾀﾞｯ!

美琴「あっ！　ちょっと！」






美琴「もう、せっかく見つけたのに……」

美琴「……でも、見つけれたって事はこれ、本当に……」

10 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 22:59:20.15 ID:L/VrlRZ30

　　上条の住む学生寮前





上条「……現在3時30分」

上条「俺は階段で俺の家のドア前の様子を窺うようにしている」

上条「もし、これが本当なら……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ




　ｶﾞﾁｬｯ




土御門「上やーん、いるかにゃー、ちょーっと手伝ってほしい事があるんだにゃー」ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

土御門「……」ﾍﾝｼﾞｶﾞﾅｲ

土御門「留守か、せっかく宿題を押し付けようと思ったのににゃー……仕方ない、舞夏に手伝ってもらうとするかにゃー」



　ｶﾞﾁｬｯ

11 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 23:00:07.53 ID:L/VrlRZ30

上条「……」

上条「……ふ、ふふふふ……」

上条「ふーはっはっはっはっはっはっは！」ﾀﾞｯ!




　ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ、ｷｨｰ




インデックス「あ、お帰りなんだよとうま！」ﾄﾃﾄﾃ

上条「ふははははははははははははははは！」

インデックス「と、とうまっ！？」ﾋﾞｸｯ!

上条「インデックス！　やったぞ！　俺は手に入れたんだ！」

インデックス「な、何を！？　もしかして魔術の材料になる麻薬成分的な植物を手に入れて乱用でもしちゃったの？」

上条「違う！　そんなケミカルなテンションの上げ方は上条さんはしません！　上条さんはついに不幸を克服する時がやってきたのだ！」

インデックス「え、どういうことなのかな？」ｷｮﾄﾝ

上条「ふふ、説明してやろう……実はな」ﾋｭﾝｯ

インデックス「あ、あれ！？　とうまがいきなり消えちゃったんだよ！？」ｱﾀﾌﾀ

12 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 23:01:09.87 ID:L/VrlRZ30

　　窓のないビル　特別部屋







上条「俺の携帯に……って、アレ？」ｺｺﾄﾞｺ?



アレイスター「よく来たな、君が最後だよ……1stよ」

上条「誰だオマエ……って、1st？」

アレイスター「ここではそう名乗ると良い、本名を明かさないほうが賢明な理由は少ししたら説明してやろう」

上条「……」

アレイスター「さて、そろったな。ここに居る十二人……私しか知らない特殊な技術により声やシルエットでお互いに誰かを判断することは出来なくなっている。遠慮なく話してくれたまえ」

上条(十二人もいるのか……そういえばなんか人の形をした影みたいなのが色々立ってるな)

13 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 23:01:55.16 ID:L/VrlRZ30

8th「どうして俺達をここに連れてきた？」

アレイスター「説明のためだ、何の説明かはわかるだろう？　君達が最近手に入れた『未来日記』についてだ」

6th「ふーん、漫画で読んだ通りなら、相手の携帯をぶっ壊せばいいって事よね？」

アレイスター「そう、だが生憎私は神ではないのでな、勝者を神にするなんて事は出来ない……が、その代わりに勝者には未来日記を永久に所持する権利、そして学園都市の力を使ってどんな願いでも一つだけかなえよう」

11th「あらぁ、太っ腹ねぇ」

3rd「何でもって言ったな？」

アレイスター「ああ、後から条件を付けるなんてケチな真似はしない。どんな事をしてでもいい、勝ち残る事がすべてだ」

10th「面白ェ、この日記は中々使えそォだしなァ」

4th「この日記があれば……！　うひひひひひひひひひ！」

2nd「アイツキモいわね……」

5th「負けられない戦いが。ここにある」

9th「そうね、私の最高の生活のため……負けられないわ」

7th「これに勝てば……アイツ等みんなを守れる力が手に入るかも知れねぇ」

12th「やってやろうじゃねぇか」

アレイスター「みな好戦的で素晴らしい。日記所有者は全部で十二人。最後の一人になるまで戦うといい。それでは諸君らの健闘を祈る」

14 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 23:02:24.88 ID:L/VrlRZ30

　　ﾋｭﾝﾋｭﾝｯ






インデックス「あ、帰ってきたんだよ！」ｵｶｴﾘ

上条「……インデックス、俺は戦うよ」

インデックス「え！？　いきなりどうしたの！？　もしかしてまた魔術サイド絡み？」

上条「違う、けど俺は勝つ！　勝って不幸な日常＆インデックスの食費に悩まされる日々からおさらばするんだー！」

インデックス「私の食費がとうまの不幸と同列に扱われているのは何か納得いかないかも！」







　日記所有者

　1st　上条当麻
　
　日記　『不幸日記』……自身に降りかかる不幸が予知される。

15 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/26(土) 23:03:59.50 ID:L/VrlRZ30

こんな感じです。

ドラマを見た突発的衝動に身を任せて書いた結果がこれです。
明らかに誰なのかわかる人が何人か居ますが、まぁあまりお気になさらず。


次回は明日か明後日に来ます。

16 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/26(土) 23:10:45.52 ID:PHEv6Txvo

乙
未来日記も好きだから楽しみにしてる！

17 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2012/05/27(日) 01:46:57.86 ID:preUCWWlo

乙
なかなかおもしろそうなクロスだから楽しみです！！

18 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/27(日) 03:00:01.55 ID:ZWwoHl8SO

乙
約一名際立って特定余裕な人がいるんだが狙われやすかったりすんのかな？

19 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/27(日) 08:35:22.59 ID:cwd7r6nIO

美琴「あんたの行動を五分毎に記録した日記、これが私の未来日記『当麻日記』よッ////」

20 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/05/27(日) 11:52:46.58 ID:Aj3WdOs30

期待

21 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/27(日) 11:55:53.47 ID:n/t4Z+xmo

10thバレバレでワロタｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

22 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/05/27(日) 12:41:37.87 ID:uCpnL266o

乙！
楽しみにしてる
ドラマ酷すぎ
由乃は斧とかナイフとか振り回してないと
>>19
５分おきに強化されてるな

23 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/27(日) 13:19:15.29 ID:K+CddBUMo

5thもバレバレ

24 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/05/27(日) 14:01:35.85 ID:nMI2i3bJo

6thが美琴だろうな漫画読みそうな奴他にいないし

25 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/27(日) 15:27:03.73 ID:a1GOoLWo0

11thもなんとなくわかるような
7thはあいつかな

26 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 00:49:45.01 ID:5tNWraXK0

動物のお医者さんとGTOを読んでたら更新が遅くなりました。

ちなみに番号はあんまり関係ありません、適当に割り振りました。
でも何人かはそれっぽい感じになってるかもしれません……まぁ後々わかっていくとおもいますがｗ


それでは今日も投下……なのですが、最初にまずはデウス役のアレイスター=クロウリーさんにルール説明のメールを参加者に送っていただきます。

27 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 00:55:57.59 ID:5tNWraXK0

�@勝敗は最後まで未来日記を守り切った者を勝者とする。制限時間などは存在せず、最後の一人が決定するまで行われ
る。

�A未来日記を破壊された場合、死にはしないが未来日記にかかわる記憶を失う。

�B未来日記に表示されるDEAD ENDの表記は未来日記が破壊される、という予告であり所有者の生死にまつわるものではない。がまれに生死にかかわる場合も存在する。

�C所有者によって未来日記の性能は異なる。

�D所有者は学園都市外へ出ることができない

28 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 00:56:45.95 ID:5tNWraXK0

上条「こんなメールが届いていました」

上条「成程な、日記を失えば未来日記に関するあらゆる記憶を失うのか……」

上条「まぁ、死ぬわけじゃないからいいか」ｱﾝｼﾝ

上条「さて、まずは今後の方針を定めないと……」








上条(まずはやっぱり他の日記所有者の情報を手に入れることが先決だよな)ｳﾝ

上条(あの後インデックスには適当に言い訳して、日記の事は言わなかった)

上条(俺が日記を持っているという事は他人に分からないようにした方が良い)

上条(自分の日記の情報は隠し、他人の情報は手に入れる)

上条(……正直、頭脳戦は上条さんの専門外なのですよ)ｽﾞｰﾝ

29 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 00:57:17.08 ID:5tNWraXK0

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ



上条「ん？」ﾀﾞﾚﾀﾞ?

インデックス「今開けるんだよー」ﾄﾃﾄﾃ

上条「あっ！　こらインデック―― ﾋﾟﾛﾛﾛﾝ♪

上条「ここで未来日記が反応したって事は……」ﾊﾟｶｯ



　
　15:46　ビリビリが家にやってくる



上条「」

上条「い、インデックス！　開けちゃだめだ！」

インデックス「誰なんだよ？」ｶﾞﾁｬｯ

上条「あああああああああああああ！」ｲﾝﾃﾞｯｸｽｩｰ!

30 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 00:57:47.05 ID:5tNWraXK0

インデックス「あれ、短髪だ」

美琴「短髪じゃなくて御坂美琴よ。……ちょっと入るわよ」

上条「ビリビリ……何でここに……ていうか、何でおれの家知ってるんだよ」

美琴「まぁ、色々とあるのよ。それで」ｽﾞｲｯ

上条「み、御坂さん？　顔が近いのですが……」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

美琴「(アンタ、ちょっとあの子を家の外に出して)」

上条「(え？　何で？)」

美琴「いいから！」ﾋﾞﾘｯ!

上条「い、インデックス！　ちょっと外に行っていてくれ！」ﾋｨｨ

インデックス「むぅー……短髪！　とうまに変な事しちゃダメなんだよ！」

美琴「だ、誰が変な事なんか！」

インデックス「そこはかとなく心配かも……」

31 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 00:58:20.94 ID:5tNWraXK0

　ﾊﾞﾀﾝ




上条「……で、いったいなんだってんだ？」

美琴「実はね、一つ確認したい事があって……」

上条「確認？」

美琴「あ、大したことじゃないのよ？　間違ってればそれでいいんだし」

上条「早く言ってくれよ、なんか溜められるとすごい不安になる……」

美琴「じゃあ言うわね。アンタ――











美琴「未来日記所有者でしょ？」ｽﾞﾊﾞﾘ

32 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 00:58:54.21 ID:5tNWraXK0

上条「……」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

上条「は、はは、いったいいきなりなにをおっしゃっているのですか」

美琴「その汗でごまかせてると思ってんのかしらアンタは……」ｼﾞﾄｰ

上条「そ、そんなもの上条さんが持ってるわけないでせう。何を勘違いしてらっしゃるのかしら」

美琴「じゃあちょっと携帯貸して？」

上条「」

美琴「大丈夫、壊さないしメールを盗み見るつもりもないから、とりあえず私の探してる日記アプリが入ってるかどうか確認したいだけだから」ｽﾞｲｯ

上条「……」

33 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 00:59:33.00 ID:5tNWraXK0

上条「……なぁ、御坂……いや、美琴」

美琴「ふぇっ！？」ﾄﾞｷｯ

美琴(コイツ、今私を美琴って……)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

上条「お前に大事な事を言いたい、でも正面から言うのは恥ずかしいからちょっと目を瞑ってくれ」

美琴「う、うん……///」

美琴(い、いきなりこんなタイミングで！？　この馬鹿！　ムードってものが……で、でも嬉しくないわけじゃないし、その……)

美琴「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

美琴「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

美琴「……」ｱﾚ?

美琴「……」ﾊﾟﾁ

美琴「」ﾀﾞﾚﾓｲﾅｲ

美琴「……」ﾜﾅﾜﾅ

美琴「あ・ん・にゃ・ろぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁ!

34 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:00:01.68 ID:5tNWraXK0

上条「何とか逃げ出せたか……」ｾﾞｪｾﾞｪ

上条「まさかいきなり接近してくるとは……この分だと御坂も日記所有者っぽいな」


　ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾝ♪


上条「新しい予知か……？」ﾊﾟｶｯ




　15:52　御坂美琴に発見される




上条「」

上条「お、落ち着け、今の時間は……げぇ！　15時51分50秒じゃねぇか！」

上条「やばい！　とにかくまずはココを離れ――

35 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:00:43.42 ID:5tNWraXK0

<ﾏﾃﾔｺﾞﾗｧｧｧｧｧｧl!



上条「ひぃ！　一直線に追いかけてきてらっしゃる！」ﾋﾞｸｯ!

上条「ちくしょぉぉぉぉ！　どうすりゃいいんだよ！」



　ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾝ♪



上条「また新しい予告か！」ﾊﾟｶｯ




　15:58　上条当麻の携帯電話は破壊される。DEAD END




上条「」ｳｿﾝ

36 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:01:38.35 ID:5tNWraXK0

上条「え、嘘、ヤダ、マジで？」

上条「……って、固まってる場合じゃねぇ！　とにかく逃げねぇと！」ﾀﾞｯ!









美琴「また走り出したわね……」

美琴「でも無駄よ、私のこの日記がある限り、アンタは私からは逃げられないんだからね！」


　ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾝ♪


美琴「来たわね……」ﾊﾟｶｯ



　15:55　当麻は路地裏に逃げ込むつもり



美琴「この『当麻日記』を永遠に手に入れるため……私は勝ち残るわ！」





　日記所有者　

　6th　御坂美琴
　
　日記　『当麻日記』……上条当麻の未来が十分ごとに予知される

37 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:02:12.18 ID:5tNWraXK0

　　路地裏

　　


上条「畜生！　今の時間は……15時56分、後2分かよ……！」

上条「落ち着け……何とかしてこのDEAD ENDフラグを回避する方法を考えるんだ……」

上条「土御門の時は回避が出来た。つまりはこれもどうにかすれば逃げられる可能性があるって事だ……」

上条「だが相手はレベル5のビリビリ、しかもなぜか俺の居場所を正確に突き止めてくる……」

上条「携帯を守りながらあのビリビリに勝てる気がしない……とにかく逃げ続けるしか……」










美琴「やっほー、見つけたわよ」

38 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:02:46.34 ID:5tNWraXK0

上条「」ﾋｨ

美琴「さぁ、アンタの日記を渡してもらおうかしら」

上条「御坂……お前も……！」

美琴「まぁ気づいているとは思うけどね。そうよ、私も日記所有者の一人……私の日記と願いのために、アンタには敗北してもらうわよ！」

美琴(この日記があれば私はと、当麻の行動をいつだって知られるし、お願いだって叶うなら当麻と……なーんて！///)ﾃﾚﾃﾚ

上条「くっ……！　御坂！　お前はそこまでして何の願いを叶えたいっていうんだよ！」

美琴「え？」

上条「願いなんてのは人に叶えてもらう物じゃねぇ、自分で叶えてこそ意味があるんだろうが！」

上条「他力本願で自分の望みをどうにかしようなんて思ってるんじゃねぇぞ！」

上条「本当に叶えたいなら、自分の手で必ず叶えてやるっていう気持ちがないと駄目だろうが！」

美琴「……」

上条「……」

39 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:04:25.96 ID:5tNWraXK0

美琴「いや、アンタも叶えたいお願いがあるからさっき逃げ出したのよね？」

上条「……はい」ｽﾞｰﾝ

美琴「なのに何でいきなり説教ができるのよアンタ……」

上条「いや、俺も何かいつものノリで説教してしまいまして……自分でも言った後に「あれ、これなんかおかしくね？」みたいな……ね？」

美琴「……まぁ、聞かなかったことにしてあげる」

上条「御坂……」ﾎﾛﾘ

美琴「今からアンタの日記破壊するけどね」ｼﾚｯ

上条「いやぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああ！！！」

40 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:05:06.45 ID:5tNWraXK0

？「マジカル☆煙幕」ﾎﾟｲｯ






　ﾎﾞﾝｯ!　ﾓｸﾓｸﾓｸﾓｸ……






美琴「きゃっ！？　な、なにこれ煙幕……！？」ｹﾞﾎｹﾞﾎ

上条「な、なんだいきなり……？」




？「上条くん。こっち」ｸﾞｲｯ

上条「わわっ！？」

美琴「あ、ちょ、ちょっと待ちなさゲホッゲホッ！」ﾒｶﾞｲﾀｲ

41 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:05:50.33 ID:5tNWraXK0

上条「はぁ、はぁ……」ﾀｽｶｯﾀﾉｶ?

？「よかった。間に合って」

上条「お前……姫神？　一体どうして……」

姫神「説明は後。まずはあそこに逃げ込む」ｸﾞｲｸﾞｲ

上条「へ？　あそこって……って、ホテルじゃねぇか！」

姫神「安全」

上条「あ、安全と言っても上条さんは健全な男の子であり、高校生の男女がホテルに行くなんてのはいささか不謹慎のような気がしないでもないような気も……」ｱｾｱｾ

姫神「上条くんが。私とえっちな事がしたいというのなら構わない」ｷﾘｯ

上条「え！？」

姫神「冗談」

上条「……ですよねー」

姫神「とにかく。下手な場所だと見つかるから」

上条(女の子とフラグを立てたのかとぬか喜びしてしまった上条さんのショックは大きいのですよー)ｼｸｼｸ

42 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:06:25.24 ID:5tNWraXK0

　　ホテルの部屋



姫神「ここなら。場所が分かってもそう簡単には入って来れない」ﾊﾞﾀﾝ

上条「なんだかよくわからないけど……助かった。ありがとな姫神」

姫神「大丈夫。私も私のためになる行動をしただけだから」

上条「……？　どういう事だ？」

姫神「上条くん。とりあえず落ち着いて聞いてほしい。まずは私の話を全部聞いて」

上条「あ、ああ」





姫神「まず。私は未来日記の所有者の一人」

上条「」

43 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:06:55.30 ID:5tNWraXK0

姫神「……いきなり固まられても困る」

上条「え、ええっ！？　ひ、姫神も……！？」

姫神「そう。でも安心して。私は上条くんの日記を壊すつもりはない」

上条「……え？」

姫神「上条くんが私の日記を壊すというなら。私も応戦する。でも私から上条くんに手を出すつもりはない。……それどころか。私は上条くんと同盟を結びたいと思う」

上条「同盟……？」ｷｮﾄﾝ

姫神「この戦いは。一人しか勝ち残れないから個人戦になる。でも所有者同士で手を組めば他の人より有利になる」

上条「成程……」

姫神「ちなみに。私の日記はこれ」ｽﾞｲｯ

44 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:08:40.37 ID:5tNWraXK0

　13:43　カツアゲにあっている男の子を助ける。
　14:29　公園で迷子になった女の子を道案内する。
　15:58　上条くんのDEAD ENDを救う。

45 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:09:59.74 ID:5tNWraXK0

上条「……何か凄い良い事ばっかり書いてるな」

姫神「これが。私の未来日記。名前は『あいさのマジカル☆ひろいんにっき』」ｷﾘｯ

上条「」

姫神「この日記には。私が皆に認められるヒロインになるための試練が予知される。これをこなしていけば、きっと私も日を浴びるヒロインになれるはず」

上条「姫神から執念にも似た何か凄まじいオーラを感じる……」

姫神「超フラグ体質＆主人公体質の上条くんと組むのは実にヒロインっぽい。だから私と組んでほしい」

上条「……」ﾄﾞｳｼﾖｳ

姫神「私と上条くんなら、きっと一緒に勝ち残れる」

上条「……わかった、姫神、俺と組もう」ｶﾞｼｯ

姫神「ありがとう。これで私は上条くんの唯一の味方」ｱｸｼｭ

46 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:10:51.93 ID:5tNWraXK0

姫神(未来日記が壊れれば。その人は未来日記に関するあらゆる記憶を失う)

姫神(つまり。最後に私と上条くんが生き残って。私が上条くんの日記を破壊しても上条くんはそのことを覚えていない)

姫神(そして。私は日記を手に入れるのと同時に。この世界のヒロインを私だけにするというお願いも叶う)

姫神(上条くんのヒロインになるのは。私しかいない)ﾒﾗﾒﾗ





　日記所有者
　
　5th　姫神秋沙
　
　日記　『あいさのマジカル☆ひろいんにっき』……皆に愛されるヒロインになるための試練が予知される。

47 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/28(月) 01:15:22.04 ID:5tNWraXK0

こんな感じの二回目投稿でした。




現在判明している所有者

1st 上条当麻……不幸日記
5th　姫神秋沙……あいさのマジカル☆ひろいんにっき
6th　御坂美琴……当麻日記




ろくな日記がない事に気づき始めました。

次回は水曜日か木曜日あたりに来たいと思います。
それでは読んでいただきありがとうございました！
次回もよろしくお願いします。

48 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]：2012/05/28(月) 01:20:00.70 ID:c9tsiBgf0

乙
姫神が愛しすぎる応援したい
そして無自覚ストーカーさんさすがやわー

49 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) ：2012/05/28(月) 01:25:13.55 ID:BBaB8Fs0o

乙！
それぞれ無差別、雪輝、正義に近いのかな？

50 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/28(月) 01:28:29.11 ID:V9Xm4PAu0

姫神は強かすぎ

51 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]：2012/05/28(月) 10:42:10.59 ID:98vg3beAO

乙

そもそも日記制作者がろくでもないからな

52 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]：2012/05/28(月) 11:16:05.98 ID:n8+PyTdPo

どうでもいいけど上条さんは頭脳戦もできるタイプだろ
というかちゃんと「頭脳戦ができないキャラ」が書かれていない気がする
浜面でさえ比較的頭が回るキャラとして書かれてたりするしな

53 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/28(月) 11:24:13.35 ID:A5hhv6ZP0

上条さんと浜面が頭回るのは命のかかってる危機的状況とかの限定的な場面だったような気がする

54 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2012/05/28(月) 11:54:49.70 ID:M/XdbdkAO

まあ議論はそこまでだ

黒子が分かりやすすぎるなｗｗ
てか上条さんと姫神ってある意味死亡フラグじゃねぇか

55 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/30(水) 15:48:43.38 ID:lG7USACKo

乙！
未来日記は設定しか知らないけど面白いから期待

56 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2012/05/30(水) 21:00:56.84 ID:I7X9eHTJ0

面白い
基本的に死なない設定だから
ほのぼのしてるな

57 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 01:55:55.28 ID:bD/027B+0

こんばんわ、こんな時間に投下しに来てしまいましたぜい。



>>52
上条さんは頭脳で戦うって感じのキャラではない、という事にしておいてください。
ライアーゲームで言うあのヒロインポジションです。人徳と協力とそげぶで何とかするキャラという認識です。



今回の投下ではかなりひどい場面があります。どうしようもなく救いようのない方がいらっしゃいます。

キャラの崩壊を見たくないかたはご注意ください。

58 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 01:56:39.24 ID:bD/027B+0

上条「で、これからどうするんだ？」

姫神「私と上条くん。そしてあのヒロイン臭漂うストーカー中学生を抜けば残りの日記所有者は9人。まずは隠密行動。誰が所有者なのか――



　ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾝ♪



上条「姫神、携帯が鳴ってるぞ」

姫神「……私の日記に新たな予知が現れた」





　
　16:27　公園で男の子が人生最大級の危機に直面するのを目撃する

59 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 01:57:18.70 ID:bD/027B+0

上条「何か物騒な予告が出たな……」

姫神「見知らぬ男の危機を救う。……実にヒロインらしい」ｽｸｯ

上条「姫神？」

姫神「私は行って来る。今の時間は16時4分。今から向かえば未来日記の予知には十分間に合うから」

上条「……わかった。だけど姫神、俺も行くぞ」

姫神「でも。何があるかわからない。危険かもしれない。上条くんを巻き込むのは……」

上条「俺達は同盟を結んだんだろ？　だったらお互いの利益を尊重し合わなきゃな。それに知らない誰かが傷つくって事を知っちゃったんだ、黙ってなんていられないさ」

60 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 01:57:56.54 ID:bD/027B+0

姫神「……そういう所。実に上条くんっぽい」

上条「なんか馬鹿にされているような気が……」

姫神「そんな事はない。それでこそ私の知ってる上条くんだから」ｷﾞｭｯ

上条「お、おお……」

上条(姫神が俺の手を握っている……姫神の手、小さいんだな)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

姫神「じゃあ。行こう？」

上条「お、おう！」

61 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 01:59:10.24 ID:bD/027B+0

　　公園





姫神「現在時刻は16:21」

上条「後6分くらいか……でも、特に変わったものは見当たらないな」ｷｮﾛｷｮﾛ

姫神「上条くん。アレ」ﾕﾋﾞｻｼ

上条「……あれは、男の子か？　バッと見渡した限り、この辺りに居る男の子ってのはあの子だけだな」

姫神「とりあえず。あの男の子の様子をこっそり見守る」

上条「……今のご時世、子供の後をつけたりなんてしたらすぐに逮捕されそうだけどな」

姫神「そこは。私のスニーキング技術の腕の見せ所」ｷﾘｯ

上条「オマエは蛇か」

姫神「常時ステルス明細装備とまで言われる私が居れば。出来ない尾行なんてない」

上条(これは自虐ネタなのだろうか……？　アレ、何故か目から汗が)ﾎﾛﾘ

62 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 01:59:40.36 ID:bD/027B+0

姫神「(尾行を初めて約三分経過)」

上条「(今の所……特に変哲はないな)」

姫神「(予知の時刻まではまだ少し時間がある。油断は……)」ﾝ?

上条「(……姫神、どうした？)」

姫神「(……アレ)」ﾕﾋﾞｻｼ

上条「(ん……？)」ﾄﾞﾚﾄﾞﾚ?

63 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:03:04.64 ID:bD/027B+0

？「可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い愛い可愛い可愛い可愛い可愛いい可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い」ｺｿｺｿ

64 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:03:36.26 ID:bD/027B+0

上条「」ｳﾜｧ

姫神「」ｳﾜｧ

上条「何か赤い髪でサラシにブレザーという奇抜ファッションの女の人がブツブツ言いながら男の子を見てる……」

姫神(誰に説明をしてるの？)

上条(ていうかアレ、前に顔から血を流して倒れてた人だよな)

姫神「……あれが。もしかしたら私の日記の予告かも」

上条「ま、まぁ待ってみよう。もしかしたらあの人は別に何の関係もないかもしれないしな」

65 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:04:28.27 ID:bD/027B+0

男の子「ハックション！　うぅ……風邪引いちゃったのかなぁ……」ﾎﾟｲｯ




　ﾋｭﾝｯ!




？「男の子の鼻かみティッシュ……うむ……存分に味わおう」ﾑｯｼｬﾑｯｼｬ






上条「」

姫神「」

上条「……姫神、今あの人の手元に突然ティッシュが現れた。どうやらあの人空間移動能力者らしい。珍しいなぁ」

姫神「上条くん。現実逃避はいけない」

上条「いやいやいや……違うだろあれは、明らかに触れちゃいけない何かだって」

姫神「とりあえず。あれがおそらく私の未来日記に予知にあった男の子の人生最大の危機である事は間違いない」

上条「……あれ？　でも今はまだ未来日記にあった時間の一分前だぞ？」

姫神「これから。何かするんだと思う。あの男の子を何とかして保護――

66 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:05:54.81 ID:bD/027B+0

　　　　ｷｬｰ!　ﾎﾞｳｿｳﾄﾗｯｸﾖｰ!






上条「！」

姫神「！」」

上条「まずい！　トラックが猛スピードで男の子に向かって行ってるぞ！」

姫神「おそらく。居眠り運転」

上条「とにかくあの男の子を……！」


男の子「う、うわぁぁぁっ！」


上条「クッ！　ここからじゃ間に合わな――

67 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:07:46.52 ID:bD/027B+0

　　　　ﾋｭﾝｯ!





男の子「……アレ？」ｷｮﾄﾝ



上条「な、なんだ……？　トラックがいきなり消えた……？」



　
<ﾄﾞｫｫｫｫｫｫﾝ!
<ｳﾜｧｧｧｧｧ!　ﾄﾗｯｸｶﾞｧｧｧｧｧｧ!

68 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:09:12.38 ID:bD/027B+0

姫神「……向こうから。何やら断末魔が」

上条「あの暴走トラックを転移させたのか……？　並みのレベルじゃあんな事出来ないぞ……」






？「ボク、大丈夫？」

男の子「うん！　お姉ちゃん凄いね！」

？「フフ、私は可愛い男の幼子を守るためなら何でも出来るのよ」

男の子「え？」

？「何でもないわ」

男の子「え、ええと……お姉ちゃんのお名前は？」

？「私の名前？　私には結標淡希という名前があるけれど、君の前ではそんな名前は無に帰すわ。私の事はお姉ちゃんとお呼びなさい」ｽﾞｲｯ

69 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:09:50.76 ID:bD/027B+0

男の子「え、お、お姉ちゃん、あのね、なんだかよくわからないけど、お姉ちゃんが助けてくれたっていう事はわかるんだ。だから、何かお礼がしたいんだけど……」

結標「お礼なんていいのに。でもそうねぇ、せっかくだし受け取っておこうかしら」

男の子「何か欲しい物ある？　食べたいお菓子とか」

結標「食べたいもの……そうね、お姉ちゃんウインナーが食べたいな」

男の子「あ、僕も好きだよウインナー！　お弁当によく入ってるんだ」

結標「あらあら……その年でウインナーが好きだなんて、女の子に興味はないのかしら？」

男の子「え？」ｷｮﾄﾝ

結標「でも安心して、お姉ちゃんがボクを更生させてあげる。貴方を一皮剥けた立派な男に……いや、むしろ剥けてないのがジャスティスよね」

男の子「お、お姉ちゃん……？」

結標「さぁ行きましょう。私達のアガルタ……誰も来ない廃墟で燃えがりましょう」ｸﾞｲｸﾞｲ

男の子「う、うわぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああ！！？」

70 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:10:32.45 ID:bD/027B+0

上条「ちょっと待てぇぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ！！！！」

結標「！　あなたは以前救急車を呼んでくれた……！」

上条「今は呼ばなきゃよかったと後悔してるけどな！　お前さっきから何しようとしてるんだよ！」

結標「なにって、そりゃナニでしょう」

上条「言い切りやがった……」

結標「そりゃ若い男女が廃墟に行くって言うんだから、それしかないでしょう？　これだから年老いた童貞は」

上条「老いてねぇよ！　ピッチピチの高校生だよ！　後若い男女って片方若すぎるだろう！」

姫神「なんと凄まじいボケの畳み掛け」

71 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:11:06.23 ID:bD/027B+0

結標「高校生なんてジジイ通り越してもはや遺灰よ。私的にはやっぱり小学校入学前後が最も素晴らしい時期だと思うの」

上条「ダメだコイツ、究極的に駄目だ」

姫神「業が深い」

結標「大体、どうしてあなたたちは私が何をしていたのか知っているの？　……まさか、私の後をつけていたとか？」

上条「！」

上条(まずい、いくらなんでも未来日記の予知に出たから行動したなんて事は言えない……何かうまい言い訳を……)

姫神「そういうお告げがあったから」

上条「姫神サァァァァァァン！？」

結標「お告げ……？　……成程、わかったわ。坊や、ちょっとだけ我慢してね」

男の子「え？」ｷｮﾄﾝ

72 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:12:18.51 ID:bD/027B+0

　　　　ﾄｽｯ



男の子「う……」ﾊﾞﾀﾝ

上条「オマエ何してんの！？」

結標「ちょっと気絶してもらっただけよ。男の子に傷をつけるような真似、私がすると思ってるの？　バカにしないでよ！　男の子は愛でて守る存在であることは当然でしょうが！」

上条「えー……理不尽に怒られた」

姫神「何と言う個性。私も負けてられない」

上条「姫神、あの人はあらゆる面で負けてるから安心しろ」

結標「さて、貴方たち……お告げとか言っていたけれど、もしかして貴方たちも未来日記を持っているのかしらね？」

上条「！」

姫神「……そういう。あなたも」

結標「ご名答、なんなのかしらね、さっき開催されたばかりだっていうのに……日記所有者同士は引かれあうのかしらね」

上条「そんなスタンド的なものなのか？　未来日記って」

73 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:12:50.05 ID:bD/027B+0

結標「貴方たちの未来日記がどんな性能かは知らないけれど……私の未来日記ほど優れた性能を誇る日記はないわよ？」ﾌﾌ

姫神「すごい自信」

上条「ああ……」

上条(日記の性能はどうやら一人一人違うらしいな。姫神の未来日記は戦闘には向いてないし、俺の日記も精々攻撃回避くらいにしか使えないし……くそっ、あいつの未来日記はいったい……！)

結標「ふふ、特別に教えてあげてもいいわよ？　私の未来日記の素晴らしい性能を」

上条「……」

結標「私の未来日記の素晴らしさを知って、己の未来日記の無能さに絶望するといいわ！　ふふ、あははははははは！」

上条「くっ……！」

結標「私の未来日記、その名は――」

74 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:13:35.31 ID:bD/027B+0

結標「『ラブリーボーイダイアリー』よ！」ｸﾜｯ!








上条「」

姫神「」

75 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:14:51.23 ID:bD/027B+0

結標「この日記には毎朝決まった時間に、ランダムで学園都市に住む男の子(7歳未満)のその日一日の行動全てが予知される……この日記があれば私は永遠に虹色の世界を生きて行けるの！」

姫神「どちらかと言えば。桃色の世界」

上条「姫神、あれはそんな可愛い色じゃない……黒だよ、真っ黒だよ」ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

結標「まぁ日記自体には戦闘力はないから頼れないけどね。それでも私は学園都市で最もレベル5に近い空間移動能力者……日記がなくとも負ける気なんてさらさらないわ」

上条「！」

結標「私の薔薇色、いえ、桃色の人生の為……あなた方には散ってもらうわ！」











　未来日記所有者

　9th　結標淡希
　日記　『ラブリーボーイダイアリー』……毎朝5時にランダムで学園都市に住む男子(7歳未満)一人の起床から就寝までのその日の行動全てが細かく予知される。

76 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/05/31(木) 02:20:51.92 ID:bD/027B+0

これは酷い。




これは酷い。


そういうことで今回はこんな感じの更新でした。
今の所、日記所有者はほとんどが変人です。ていうか、禁書キャラはほとんどが変人でしたね。


次回更新は明日か明後日あたりを予定しています。




と、最後にちょっとした安価を。


vs結標が終わった後なんですが、どちらのキャラ視点での話の方がいいか数字でお答えください。
このレスより↓5つ以内で、多かった方の番号のキャラを先に書きます。



�@　10th

�A　12th

77 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/31(木) 02:21:20.83 ID:KuZ3V/Fwo

12

78 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/31(木) 02:29:00.46 ID:sO58Q/h8o

1

79 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/05/31(木) 02:49:21.67 ID:+gk9NUROo

10th

80 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/31(木) 02:50:04.11 ID:2BrCGJ/j0

10

81 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/31(木) 03:23:36.24 ID:lxGzOlUDO

あわきんも未来日記読んだんだよな
あわきん的に原作の5thはどうなんだろ

82 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/05/31(木) 09:16:40.92 ID:aFY/c+D40

10

83 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/31(木) 13:31:53.45 ID:ncb02wjGo

乙
これはひどいww
10th

84 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/05/31(木) 13:49:56.06 ID:o5SOK4Npo

乙！
10で

あわきんの日記の名前が「常勝無敗喧嘩日記」なみにひどい

85 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2012/06/01(金) 00:53:30.51 ID:A/Gty00AO

>男の子は愛でて守るもの
自分で壊しちゃってるよ…

トラックより少年を胸元にテレポした方がおねショタになって非常においsry

86 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:13:36.48 ID:5h6xdoxM0

木山先生がかわいくて生きるのがつらい。

こんばんわ、投下に参りました。

安価なんですが、10th人気過ぎてちょっと笑いました。
……もう番号で呼ぶ必要なさそうですけどね、10th


それでは投げ込んでいきます。ショタコンvs不幸＆日陰の勝負です

87 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:16:44.01 ID:5h6xdoxM0

結標「ほらほら、逃げ回らないと体がバラバラになっちゃうわよ？」ﾋｭﾝｯﾋｭﾝｯﾋｭﾝｯ

上条「うおぉぉぉぉおおおおおおおおお！？」ﾔﾍﾞｪ!

上条「そっ、そうだ！　未来日記を使えば……！」ｶﾊﾟｯ



　16:47　右に逃亡して自販機に押しつぶされる
　16:47　左に逃亡してガラスに体を分断される
　16:47　後方に逃亡してコルク抜きを足に転移させられる




上条「逃げ場が一か所しかねぇぇええええええええええええ！」

上条「くそっ！　姫神こっちだ！」ﾀﾞｯ!

姫神「わかった」ﾀﾞｯ

88 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:17:43.80 ID:5h6xdoxM0

　　ﾋｭﾝｯ　ﾋｭﾝｯ　ﾋｭﾝｯ



結標「あら、避けられちゃった」

結標(私の演算を先読みした……ってわけじゃなさそうね。ということは、あれは日記のおかげかしら)　

姫神「上条くん。ここは一旦逃げよう」

上条「で、でも相手は高位の空間移動能力者だぞ！？」

結標「その老人の言うとおり、私の射程距離はほかの空間移動能力者とは比べ物にならないわ。怪我する前に大人しく未来日記を破壊されるのが得策だと思うわよ？」

上条「老人言うな！」

上条(でも、空間移動能力を使われれば俺達の未来日記は一撃で破壊されちまう。その辺の石とかでも、未来日記のある座標に飛ばされただけで終わりだ)

89 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:18:16.52 ID:5h6xdoxM0

上条(それに姫神の吸血殺しは当然として、俺の幻想殺しは空間移動能力者には相性が悪すぎる)

上条(そげぶは当てる前に移動されるだろうし、相手が飛ばすものは全部魔術でも超能力でもない物質だから打ち消す事が出来ない)



上条「どうすれば……！」ｷﾞﾘ

姫神「……上条くん。未来日記を出して。右手に持って」

上条「でも、そんなことしたら……」

姫神「大丈夫。信じて」

上条「……わ、わかった」ｽｯ

結標「それがあなたの未来日記ね……ちょうどいいわ、まずあなたのから破壊してあげる」

上条「ひ、姫神！　これからどうすれば――

90 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:19:15.58 ID:5h6xdoxM0

　　　ｷﾞｭｯ




上条「！？」

上条(姫神がいきなり俺の右手を握ってきただと！？)

上条(でも、俺の手と姫神の手にはそれぞれの未来日記があるからものすっごい握りにくそうだ)

結標「なにかしら？　どうせ破壊されるなら愛しの彼と一緒がいいって事？　美しい話ね」

姫神「……」

結標「まぁいいわ。とにかく適当に、この上着でも移動させてあなた方の未来日記を真っ二つに――

91 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:19:38.37 ID:5h6xdoxM0

結標「……」

結標「」ｱﾚ?

結標(ど、どういう事？　あのウニジジイの手の中の座標が設定できない！？)

結標(一方通行は空間移動さえ反射できるらしいけれど……これは反射ですらない、まるであの老廃物の化身の右手の中は異空間だとでもいうの！？)ｱｾｱｾ





上条「ど、どうなってんだ？」

姫神「空間移動は。移動先の場所も演算しないと出来ない。上条くんの右手は空間移動も打ち消せると思った」

上条「成程な……」

92 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:21:14.77 ID:5h6xdoxM0

姫神「正直自信は無かった。けど。上条くんの力なら何とかなると信じてた」

上条「……お前、さっき信じてるって言ってたよな？」

姫神「信じ合うのは。主人公とヒロインっぽい」

上条「大人しくて、守ってあげたくなるようなお姉さん系のヒロインがほしい……」ﾎﾛﾘ





結標「うおぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！　移動しろトラックゥゥゥゥゥゥ！　あの化石男の右手の中にぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！」ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ!



上条「アイツ怖ぇぇええええええええええええええ！！？　めっちゃ必死な顔で俺の事凝視してる！」ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

93 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:21:48.25 ID:5h6xdoxM0

姫神「あれが俗にいう。顔芸」

結標「おのれぇ……！　学園都市中の男の子よ、私に力をぉぉおおおおおおおおおおお！」

上条「そんな歪んだ元気玉があってたまるか！」

姫神「上条くん。どうする？」

上条「そうだな……個人的には、ていうか倫理的にアイツの未来日記は破壊したほうが世の中の為になると思うんだが……」

姫神「でも。こちらからの攻撃手段がない」

上条「俺の未来日記は自分に降りかかる不幸しか予知できないし、姫神の日記は戦闘自体には向いてない……もっとまともな攻撃手段を手に入れることを考えたほうがいいのか」ｳｰﾝ

姫神「魔砲のステッキなら。ある」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

上条「姫神、ここは街中だからな。そんな物騒なスタンロッドを出すのは駄目だからな？」ｼﾏｲﾅｻｲ

姫神「」ｼｭﾝ

94 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:23:14.38 ID:5h6xdoxM0

結標「うっがぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああ！」ｸﾜｯｯ!




上条「うおっ！？」

結標「そうよ！　もう日記を破壊する必要なんてないじゃない！　アンタのような風化人間はもうダイレクトに殺してしまえばいいのよ！」

上条「ダイレクトに怖ぇ事言ってんじゃねぇよ！」

結標「膀胱にコーラを直接移動してあげるわ！」

上条「なにそれこわい。　特に最後！　え、どうなんの俺！？　シュワシュワしたもんが出るの！？」

結標「イイじゃない。どうせもう涸れきって使い道のない錆まみれのマイクロ螺子なんでしょ？」

上条「誰の下条さんがマイクロ螺子だコノヤロォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ！」

姫神「上条くん。落ち着いて」ｶﾞｼｯ

95 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:24:07.54 ID:5h6xdoxM0

上条「これが落ち着いてられるか！　アイツはなぁ……！　俺の、いや、全世界の男の尊厳を傷つけたんだよぉぉぉぉおおおお！」

結標「何言ってるのよ、小さいからこそ良いんじゃないの。まぁ個人的には錆を被ってるより皮を」

姫神「そこのショタコン。それ以上はいけない」

結標「私はショタコンではないわ。愛すべき男の子を守る聖戦士……愛に生きる世紀末救世主よ」ｷﾘｯ

上条「一人でイカレた時代に行ってろド変態！」

結標「愛こそが正義よ、良い時代になったものね……」

姫神「人の話を聞かないというのは。厄介」

結標「さて、そろそろ話も終わらせましょう。私の能力をフルで使い、その辺のビルのワンフロアを全部頭上に移動させれば逃げることも出来ないでしょう？」

上条「や、やばいぞ姫神！　逃げないと……！　いや、でもアイツは絶対ぶっ飛ばす！　男女平等デンプシーロールそげぶを叩き込んでやる！」ﾒﾗﾒﾗﾒﾗ

姫神「それはもはや。男女関係なしに人間に対して推奨されない行為」

結標「さぁ、これで終わりよ！」ｼｭﾝｯ!

上条「ち、ちくしょぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！」

96 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:24:44.09 ID:5h6xdoxM0

　　　ﾊﾞｯｻｧｧｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!!!








結標「キャアッ！？」

上条「な、何が起こったんだ……！？」

姫神「いきなり頭上に現れたビルの1フロアが。いきなり何かに吹き飛ばされて影も形もなくなった」

結標「ど、どういう事！？　あれだけの質量を一瞬で消すだなんてそんな事並みの能力者に出来るわけが……」

上条「高位能力者……」

上条(まさか、ビリビリ中学生の奴が……？)

97 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:25:15.52 ID:5h6xdoxM0

？「悪いな、こいつは貰っていく」ｺﾞｫｫｫｫｫｫｯ!

98 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:25:51.32 ID:5h6xdoxM0

結標「え？　――キャアッ！？」

上条「今度はなんだ！？」

結標「上条くん。アレ」ﾕﾋﾞｻｼ

上条「え……？」

上条「……」

上条「……すごいスピードで行っちゃったから、小さな後姿しか見えなかったけど……」









上条「……アレ、人間……なのか？」

99 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:26:55.85 ID:5h6xdoxM0

　　　黄泉川家



一方通行「……」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

打ち止め「何見てるのーってミサカはミサカはソファーに寝てるあなたにダーイブ！」ﾎﾞﾌｯ!

一方通行「ゴフッ！　テ、テメェ……！」ｶﾁﾘ

打ち止め「あわわわわー！　べ、ベクトル操作だけは勘弁してーってミサカはミサカは涙目で反省することを訴えかける！」

黄泉川「こら一方通行、打ち止めをイジメちゃだめじゃん？」

一方通行「チッ……どォ考えても今の非はコイツにあるだろォが」

芳川「小さい子を言い訳にして、いい年して情けないと思わないの？」

一方通行「年中惰眠を貪るクソニートに言われたくねェんだよ働けクズ」

芳川「」

黄泉川「まぁ、フォローはできないじゃんよ」ｼﾚｯ

芳川「」

100 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:28:03.34 ID:5h6xdoxM0

番外個体「キャハ☆　何々、この上位個体をイジメるパーティでも開いてるの？　ミサカも参加させてよ」

一方通行「そンな愉快なパーティは開催してねェよ」

番外個体「何だ、つまんない」ﾌﾞｰﾌﾞｰ

黄泉川「ていうか、一方通行はさっきから携帯を眺めっぱなしじゃんよ」

番外個体「いいエロサイトでも見つかったの？　ミサカにも教えてよ」

打ち止め「えええ、えっちなサイトは禁止ーってミサカはミサカは思わず電撃をあなたに向けて放出！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

一方通行「芳川に向けて反射ァ」ｷｭﾋﾟｰﾝ

芳川「何で！？」ｱﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ　ﾊﾞﾀｯ

番外個体「あ、気絶した」

101 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:28:38.10 ID:5h6xdoxM0

黄泉川「もともと一日中寝くさってる奴だからあまり違いないじゃん」

打ち止め「芳川のあまりの扱いにミサカはミサカはほんのり同情してみたり……」ﾎﾛﾘ

一方通行「誰がネットに汚ねェ体乗せるババァの裸なんか見て欲情すンだよ。そンなンじゃねェから安心しろ」



　ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾝ♪



一方通行「……」ｶﾊﾟｯ

一方通行「……ちょっと出かけて来ンぞ」ｶﾞﾁｬｯ

打ち止め「あ、ちょっと！　ってミサカはミサカは貴方を引き留めてみるけどあなたは完全スルーで出て行っちゃった……」ｼｮﾎﾞﾝ

番外個体「ケケケ、上位個体ってば第一位に遊んでもらえなくてさびしいお子ちゃまみたいだねぇ」

黄泉川「そういう番外個体も最近構ってもらえなくて寂しそうじゃん」

番外個体「べ、別にミサカはそんなんじゃないし！」ﾌﾟｲｯ

102 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:29:14.23 ID:5h6xdoxM0

打ち止め「わが妹ながら素直じゃないね、ってミサカはミサカは呆れてみる」

番外個体「なによぅ！　一番のお子ちゃま体系のくせして！」ﾑｷﾞｭｰ

打ち止め「いふぁいいふぁいいふぁい！　ってミヒャカはミヒャカはほっぺをふねらないでってふんひゃいをありゃわにしてみりゅ！」

番外個体「イヒヒ、何言ってるのか全然わからねーぜー」



　ｵｺｯﾀﾝﾀﾞｶﾗｰ!ｯﾃﾐｻｶﾊﾐｻｶﾊﾀﾀｶｲｦﾓｳｼｺﾝﾃﾞﾐﾙ!

　ｵｩｺｲﾖ､ｶｴﾘｳﾁﾆｼﾃﾔﾝﾖｰ

　ﾔﾒﾙｼﾞｬﾝﾖﾌﾀﾘﾄﾓｰ

　ﾜﾀｼﾉｼﾝﾊﾟｲﾊﾀﾞﾚﾓｼﾃｸﾚﾅｲﾉﾈ

103 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:29:56.15 ID:5h6xdoxM0

　　
　　　街中



スキルアウト1「おう可愛いお嬢ちゃん、ちょっと待ってくれよ」

スキルアウト2「せっかくだから遊んで行かね？　向こうの廃ビルでさ」

御坂妹「これはうわさに聞くナンパと言うやつでしょうか、とミサカは状況を冷静に把握します」

スキルアウト3「おい、この制服、常盤台中学の奴だぜ」

スキルアウト4「おいおい、そりゃ最高じゃねぇか。お嬢様の泣く姿ってのはそそりそうだ」ﾋﾋﾋ

御坂妹「おおう、続々と現れる連中に御坂は今更ながらの危機感を感じます」

スキルアウト5「とりあえず行こうぜ、向こうにも仲間いっぱいいるからさ」ｸﾞｲｯ

御坂妹「あ……」

104 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:30:55.75 ID:5h6xdoxM0

　　　ズドォォォォォォォォォォン！！！！！




スキルアウト6「うおっ！　何だ！？」ｹﾞﾎｹﾞﾎ

スキルアウト7「空から何かが飛んで来て……」





一方通行「よォ、テメェら楽しい事すンだろォ？　俺も混ぜてくれよォ……」ﾆﾔﾘ

スキルアウト8「ひっ！　こ、コイツ第一位だ！」ﾋｨｨｨ!

スキルアウト9「ま、マジかよ！　そんなヤツに敵う訳がぇ！　逃げるぞ！」





　ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ……

105 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:32:46.48 ID:5h6xdoxM0

一方通行「ハッ！　三下共がァ……」

御坂妹「……ええと、助けてくれたのでしょうか？　とミサカはまさかの救いの人物に確認をとってみます」

一方通行「あァ？　違ェよ、俺が散歩してたら不愉快な野郎が目に入ったから掃除しただけだァ」

御坂妹「……散歩？」

一方通行「おォ、ンじゃァよォ、俺もうすぐ見てェドラマの再放送があるからよォ、オマエに構ってる暇ねェンだわ。じゃァな」ｼｭﾊﾞｯ!

御坂妹「あ、待ってくださ……って、もう行ってしまった一方通行の後姿を見つめます」

御坂妹「……散歩、ですか。わざわざチョーカーを能力発動モードにしてまで」

御坂妹「……素直じゃないんですね、とミサカは男のツンデレとか誰得だよと悪態を付きつつ、本心では感謝します」ｴﾍﾍ

106 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:34:36.81 ID:5h6xdoxM0

一方通行(……最初は疑ったが、この日記とやらはどォやら本物だ)

一方通行(アレイスターの野郎ォの叶える願いなんざクソ喰らえだが、この日記はあるに越した事はねェ)

一方通行「……クカカ、いいぜェ」

一方通行「この日記をかけた戦争、俺が優勝してやンよォ！」







　日記所有者

　
　10th　一方通行
　日記　『妹達日記』……打ち止め、番外個体を含む妹達の未来が予知される。

107 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/01(金) 01:36:21.50 ID:5h6xdoxM0

今回はここまでです


一方通行は次回に回そうと思ってたんですが、ショタコンのターンが予想より短かったので入れてしまいました。
一万人近くの妹達の未来の予知が出ても把握できる一方通行さんマジ第一位。

次回は再び一方通行さんのターンです。
それでは今回もありがとうございましたー！

108 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/01(金) 01:39:25.95 ID:aPzAx8OO0

幼女日記じゃなくて良かった。

109 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/06/01(金) 01:44:27.36 ID:zL6lL2r8o

一万か
増殖並だな

乙！

110 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2012/06/01(金) 02:26:11.64 ID:A/Gty00AO

ｼｮﾀｺﾝと来てﾛﾘｺﾝかと思ったら平常で安心したｗｗ

111 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/01(金) 02:27:10.15 ID:/ECeI1DSO

乙
自分も幼女日記じゃなくて良かったと安心してるｗｗ
一万人もの情報を捌く一方通行さんさすがやでえ

112 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/01(金) 09:11:58.09 ID:sYIO+pqDO

俺は幼女日記じゃなくて打ち止め日記かと思った

113 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]：2012/06/01(金) 09:28:34.99 ID:XTOcIyGAO

一方さんの願いか…殺した妹達の復活を願いそうだな

114 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]：2012/06/01(金) 14:40:33.36 ID:tNGSLl8No

一方さんロリコンではなくミサコンだったか

115 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/01(金) 15:31:06.20 ID:6oUXGECDO

20000号がウォームアップを始めたようです

116 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/01(金) 16:34:24.21 ID:gA2c2sIXo

俺の就活日記受信無いんだけど

117 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/06/01(金) 18:25:59.70 ID:zKbpAD6ko

逐一予知される20000号の異常行動に怯える一方さん

118 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]：2012/06/01(金) 18:45:21.96 ID:cTvPupX10

これは便利じゃん

119 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]：2012/06/01(金) 21:26:12.93 ID:FdeiMgCko

一方さんまじｲｹﾒﾝ

120 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:32:17.50 ID:IpRy1bsK0

今日も今日とて更新にやってまいりました。


>>116
逆に考えるんです、DEAD ENDフラグは立っていないんだと。


今回は一方通行さん祭りです。よろしくお願いします

121 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:33:44.20 ID:IpRy1bsK0

一方通行(さァて、これからどォする……？)ｳｰﾝ

一方通行(俺の日記は戦闘には使えねェ)

一方通行(まァ俺の能力がありゃ戦闘なンざ何の問題もねェ)

一方通行(だが、それは相手の力が超能力だけの場合だ)

一方通行(たとえば木原くンがやったよォに、俺の反射のパターンを完全に予知し対応できる日記なンて代物が存在したとすれば、俺の防御は意味をなさねェ)

一方通行(……あのアレイスターが主催者だ。ハッキングを仕掛けた所で他の日記所有者の情報は手に入らねェだろォな)

一方通行(なら、俺が得るべきは日記で得られなかった戦闘関連の俺だけのアドバンテージ)

一方通行(……一番使えそォなのは番外個体だが、アイツは電撃使い。電子機器を守りながらの戦闘は不向きだ)

一方通行(だとすれば、何を得られる……？　他の奴が手に入れてる未来日記の能力が掴めねェと、直接的な対処手段は決められねェ)

一方通行(……そォだな、アイツに取引持ちかけてみるか)

122 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:34:17.90 ID:IpRy1bsK0

　


　　ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟ　ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ……　　　ｶﾞﾁｬｯ





一方通行「よォ、久しぶりだなァ」

一方通行「あァ？　違ェよ、何で俺がテメェなンざのプライベートを気にかけなきゃならねェンだよ」

一方通行「話がある。学園都市に来れるか？　……そォだな、なるべく早い方が良いンだが、テメェは今どこに居る？　……イギリスか」

一方通行「だったらそっちに学園都市の高速旅客機を……あァ？　必要ねェ？　じゃあ到着するのは明日に……」

一方通行「……は？　5分後だァ？」

一方通行「おい、意味がわからねェんだが……」ﾌﾞﾂｯ



　ﾂｰ　ﾂｰ　ﾂｰ



一方通行「……チッ、切りやがった」

一方通行「五分後に窓のないビル前っつってたがよォ……どうするってンだか」ｽﾀｽﾀ

123 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:35:39.60 ID:IpRy1bsK0

　　窓のないビル前




一方通行「……」




　ｻﾞﾜｻﾞﾜ
　　ｻﾞﾜｻﾞﾜ



一方通行「……」ﾁﾗｯ

一方通行「チッ、結局何もねェンじゃねェか。あのクソ性格の悪ィクソガキ、無駄足運ばせやがって……」

一方通行「……ン？」ﾅﾝﾀﾞｱﾚ

一方通行「なンだァ……？　あのタクシー、何やら光ってンだが……」ﾋﾞｶｯ!




　ﾄﾞｫｫｫｫｫｫｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵﾝ!




<ﾊﾞｸﾊﾂｼﾀｰ!
<ﾊﾞｸﾌｳﾃﾞｳｲﾊﾙﾉﾊﾟﾝﾂｶﾞｰ!
<ｻﾃﾝｻｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧﾝ!

124 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:36:20.94 ID:IpRy1bsK0

一方通行「」

一方通行「いきなりタクシーが爆発しやがった……」

一方通行「しかし妙な爆発だったな。爆弾が仕掛けられたって感じでもねェし、マシントラブルでもなさそォだ」

一方通行「……待てよ」ｲﾔﾅﾖｶﾝ

一方通行「あァいう意味不明なモンを、俺ァ見た事が――









？「その辺の魔術と私の魔術はレベルに大きな違いがあるがな、一方通行」

125 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:36:46.71 ID:IpRy1bsK0

一方通行「……出たよ」ﾊｧ

？「出たよってお前、お前がこの私を呼んだんだろうが。なんだその呆れた目は」

一方通行「あのタクシー爆破、どォせテメェの仕業だろォ？」

？「まぁな。それなりに大規模の移動儀式を行ったからな。なるべく私に注目が集まらないようにするために爆破させてもらった」

一方通行「テメェの脳髄を爆破してやろォか」

？「そう睨むなよ。私とてお前に呼び出しをされてやぶさかではないのだぞ？」

一方通行「あァ？」

126 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:37:20.15 ID:IpRy1bsK0

？「異性からの急な呼び出しなんてドキドキのイベント、一応私もピュアな女の子なわけなのだから何か特別な物を期待してしまうのだよ」

一方通行「悪ィ、何言ってンのか意味わかンねェンですけど」

？「ノリが悪いな。だから色んな所でコミュ障だのなんだの言われるんだぞ」

一方通行「上下左右に引き裂いてやろォかクソガキ」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

？「で？　この私を直々に呼び出したんだ、それなりの話があるんだろうな？」

一方通行「……あァ、テメェにとって悪ィ話じゃねェはずだ」

？「ほぅ、それはとても楽しみだよ。学園都市最高位の化け物がこのレイヴィニア=バードウェイに一体どんな話を持ちかけるのだろうな」

127 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:37:52.07 ID:IpRy1bsK0

バードウェイ「成程、それは実に愉快なイベントだな」

一方通行「アレイスターの野郎に願いを叶えてもらうなんざ、俺ァゴメンだからなァ。俺は未来日記さえ所有できればそれでいい。その願いとやらはテメェにくれてやるよ」

バードウェイ「その代り、ほかの未来日記所有者の日記を破壊を手伝えと。……ふむ、中々に美味しい提案だな」ﾌﾌ

バードウェイ「が、いいのか？」

一方通行「何がだ」

バードウェイ「私はお前の素性を前に調べたんでな、ある程度の過去は把握している。お前の事だからな、虐殺したクローンを甦らせるなんて願いを叶えたいとは思わないのか？」

一方通行「……」

バードウェイ「私を仲間に引き入れる為に叶えたい願いを放棄するというならやめておけ、お前に自己犠牲は似合わんよ」

一方通行「……ハッ、やっぱりテメェはガキだな」

128 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:38:45.17 ID:IpRy1bsK0

バードウェイ「何？」

一方通行「俺は10000人以上をぶっ殺して、今度は10000人近くを守ろォとしてンだ。その上死んだ妹達を俺の都合で生き返らせてみろ。これ以上俺に命をどォにかされるのは妹達からしちゃただの迷惑なンだよ」

バードウェイ「……」

一方通行「大体、死人を完全に生き返らせるなンてのは科学にもオカルトにも不可能だろォしなァ。クローンを再構築したところで、それは20003番目のクローンでしかねェ。俺が殺した奴はどォあがいても生き返らねェ。だから殺した罪はどォあがいても一生背負い続けねェといけねェんだろォが」

バードウェイ「成程な、お前は思ったよりも誠実な人間なようだ」

一方通行「この世で俺ほど誠実なンて言葉が似合わねェ奴もいねェと思うがな」

バードウェイ「誠実な男はモテるぞ？」

一方通行「だからテメェは俺に似合わねェキャラを押し付けるンじゃねェよ」

バードウェイ「意外性と言うのは中々エンターテインメントとしては優れているのだがな。……まぁいい、少しだけ考えさせてくれ」

一方通行「おォ」

129 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:39:35.80 ID:IpRy1bsK0

バードウェイ(さて、どうするか)ｳｰﾝ

バードウェイ(科学に余計に踏み入れるのはあまり好ましくないが、この戦いは中々に愉快そうだ)

バードウェイ(未来日記という存在自体も興味深い)

バードウェイ(魔術にも未来予知的や占いの類は存在するが、これは明らかに科学と魔術が融合している)

バードウェイ(コレを解析すれば、面白い物が見られるかもしれないな)

バードウェイ(それに、何より――)










バードウェイ(一方通行に呼び出され、頼られ、協力を仰がれているというのがうれしくてしょうがないんだが)ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

130 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:41:18.16 ID:IpRy1bsK0

一方通行「……」ﾏﾀﾞｶﾅ

バードウェイ(恋だの何だのにうつつを抜かす気などサラサラなかったのだが、いやぁ私もやはり女の子という事だな)

一方通行「……」ﾋﾏﾀﾞﾅ

バードウェイ(まさかこの私が一目ぼれなんて物を経験するとはな。あの日幻想殺しの部屋で話し合った時から一方通行の顔が頭から離れん)

一方通行「……」

バードウェイ(学園都市第一位と黄金系魔術結社のボスか、まるで映画の題材にでもなりそうな素晴らしい舞台じゃないか。良いぞ私、やはりラブコメにはパートナーとして活動する的な展開が必須だ)

一方通行(何で考え事で顔を赤くしてンだ？　このガキは)

バードウェイ（見てろパトリシア、お前が赤髪ニコチン中毒神父なんてものにうつつを抜かしている間に私は学力財力顔面偏差値マックス&強い究極の彼氏を作ってやる）

一方通行「で、どォなんだ？」

バードウェイ「ん？　そうだな、私としてもこの戦いには一定以上の興味は示している。喜んで協力させて貰うよ」

131 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:41:56.25 ID:IpRy1bsK0

一方通行「そォか、そりゃ助かる。いいか、この事は誰にも言うンじゃねェぞ。何処で誰がどンな方法で情報を得てるかわからねェンだ、なるべく内密に進めねェとな」

バードウェイ(誰にも言うな→知ってるのは私達だけ→一方通行「イイか、これは俺達二人だけの秘密だァ」)

バードウェイ「あ、ああ。了承した。これでも私は黄金系の魔術結社のボスだぞ？　戦いの基本くらい嫌と言う程頭に入っている」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

一方通行「そォかよ。……つーか、何でテメェはさっきから顔赤くしてんだァ？」

バードウェイ「あ、赤く等していない。そりゃお前のような雪国モヤシから見れば人間味のある色をしてるかもしれんがな」

一方通行「オーケィ、ズタズタとバラバラ、好きな方選びやがれ」ｶﾁｯ

バードウェイ「スイッチを入れるな睨むな殺意を向けるな。今のお前は年下の女の子にマジ切れする似非ヴィジュアル系という凄まじく世間から非難の目で見られる状態だぞ？」

132 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:42:35.47 ID:IpRy1bsK0

一方通行「！」



<ﾔﾀﾞ､ﾅﾆｱﾚｶﾂｱｹﾞ?
<ﾀﾞﾚｶﾄﾒｲﾀﾎｳｶﾞ
<ﾎﾞｸｧｱﾉｱﾙﾋﾞﾉｼｮｳｼﾞｮﾄｵﾁｶﾂﾞｷﾆﾅﾘﾀｲﾜｰ



一方通行「……」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

バードウェイ「わかったやめる。だからその立体テレビより浮き出てる額の血管をどうにかしてくれ」ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ

一方通行「……そォいやテメェの部下は連れてきてねェのか？」

バードウェイ「ん？　ああ、別に仕事でもないからな、マーク達には雑用を任せてきた」

バードウェイ(大体お前に会うのに部下など野暮ったいだけだし)

一方通行「まァあの黒服共が歩いてりゃ余計に目立っちまうし好都合だなァ」

133 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:43:09.90 ID:IpRy1bsK0

バードウェイ「で、まずはどうするんだ？　言っておくが、その未来日記とやらはかなり特殊な術式がかけられているらしくてな。私のサーチ魔術ではほかの未来日記は探索できないようになっている」

一方通行「それも期待はしてたンだが、やっぱり駄目か。となると、向こうから仕掛けてくるのを待った方が良さそォだな」

バードウェイ「つまり、自分を餌にして敵をおびき寄せるわけか」

一方通行「未来日記所有者であることはなるべく隠さなきゃならねェ。未来日記を持ってない一般人に知られるなンざ言語道断だ。最初は情報収集に集中する。未来日記なンて破格のモノ手に入れてンだ。その力に溺れてはしゃぎだす馬鹿がいるかもしれねェ」

バードウェイ「強い力は試したくなる、人間の性だな。それに最悪、日記は破壊しなくてもいい、使えそうな日記であれば奪ってしまってもいいんじゃないか？」

一方通行「あァ、なるべく戦闘向きの日記が欲しい所だが……ない物をああだこうだ言った所でどォしようもねェ。今はまだ大人しく息をひそめる」

バードウェイ「やれやれ、だったら慌てて駆けつける必要はなかったな」

一方通行「テメェがこっちの話を聞かずに意味不明な方法で来たんだろォが」

バードウェイ「まぁいい。では私はホテルにでも寝泊りしよう、一方通行、学園都市で最高の宿泊施設に私を紳士的にエスコートしてくれ」

134 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:43:45.93 ID:IpRy1bsK0

一方通行「俺に紳士的な仕草を求めンじゃねェよ。……あー、ホテルでもいいけどよォ、一々何か会った時の連絡が面倒くせェ」

バードウェイ「ふむ」






一方通行「だからよォバードウェイ、ウチに来い。この戦いが終わるまではウチに泊まれ」






バードウェイ「」

バードウェイ(と、泊まれだと！？　さすがの私もそんな急展開は予想していなかったぞ！　これが最近の若者の性の乱れという奴か……成程、かの聖女ジャンヌ・ダルクが辱めを受けた後に処刑されるきっかけとなったコンピエーニュの戦い並みの荒れ模様だ)ｺﾞｸﾘ

135 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:44:17.34 ID:IpRy1bsK0

一方通行「うるせぇクソガキと鬱陶しいクソガキと働かねェゴミニートとお節介なジャージ女もいるけど気にすンな。まァテメェは人様に気を使うってキャラじゃあなさそォだが」ｸｶｶｶｶ

バードウェイ「お前には言われたくない」

一方通行「ご最もだなァ」

バードウェイ「というか、わ、私にお前の家に泊まれと言うのか？　や、やれやれ……やはり第一位もそこらの男と同じケダモノだったということか」

一方通行「気色悪ィ妄想すンじゃねェよマセガキ、そォいうセリフは五年後に胸囲を三ランクアップさせてから出直せェ」

バードウェイ「お前今最低なこと言ったからな！　何だ！　学園都市第一位はおっぱい星人だったのか！」

一方通行「ふざけた事を大声で叫んでンじゃねェェェェえええええええええええええええええええええええ！！！」

136 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:44:44.93 ID:IpRy1bsK0

バードウェイ「男か女かわからないような体形なのにその性根はまさに荒れ狂う野獣の如く性に執着的とはな　成程、科学の虎の子は恐ろしいな」

一方通行「アアアァァァァァァ……今すぐ十分前に戻ってテメェに協力を仰ごうとした俺を殴り殺してェ……！」ｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗ

バードウェイ「冗談だよ一方通行、ほんの戯れだ」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

一方通行「テメェの戯れによるストレスで俺の寿命がマッハだわボケ」

バードウェイ「オマエは成熟した女性の体になんて興味がないもんな。お前が愛でる対象は未発達、もしくはこれからの成長に期待という原石の如く初々しい体だからな」ﾆｺﾆｺ

一方通行「よォしブチ殺す」ｶﾁｯ





<ｸｷｺｶｶｷｶｸｺｷｸｹｺｺｶｶｸｹｲｹｺｷｶｰ!
<ｵ､ｵﾁﾂｹｱｸｾﾗﾚｰﾀ!　ｾﾅｶｶﾗﾁｭｳﾆﾉｺﾞﾝｹﾞｶﾞﾌｷﾀﾞｼﾃﾙｿﾞ!

137 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:45:16.25 ID:IpRy1bsK0

　とあるビルの屋上





？「……」



　ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾝ♪



？「……」ﾊﾟｶｯ

？「……成程な、これは厄介なコンビが結成された」

？「さて、そろそろ俺も動くとするか」

138 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:45:55.83 ID:IpRy1bsK0

　　　
　　黄泉川家




バードウェイ「今日からお世話になるバードウェイだ。ええと……ふ、不束者ですがよろしくお願いします」ﾍﾟｺﾘ

黄泉川「」

芳川「」

打ち止め「」

番外個体「」

一方通行「待てやコラ」

バードウェイ「ん？　どうした？」ｷｮﾄﾝ

139 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:46:31.85 ID:IpRy1bsK0

一方通行「何だ何だよ何ですかァ！？　今の完全に誤解を生むよォなフザけた挨拶はァ！？」

バードウェイ「いや、前に調べたんだがジャパニーズと言うのは相手の家でお世話になるときこういう挨拶をするんだろう？」

一方通行「何だその中途半端に間違った知識はよォ……」

打ち止め「ど、どういう事！？　どうしてあなたが女の子のお世話をするのってミサカはミサカは当然の疑問をぶつけてみる！」

番外個体「そうだよ！　第一位ったらやっぱりロリコンなんだね！　上位個体を見る時明らかに鼻の下伸ばしてるし！」

一方通行「こンなガキに誰が欲情なンざするかクソッタレェ！」

芳川「じゃあ私狙いなのかしら？」

一方通行「寝言は永眠してから言えクソババァニート。化石化してる子宮引き千切ンぞ」

芳川「」

140 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:46:59.50 ID:IpRy1bsK0

黄泉川「ていうか、外人の女の子とどこで知り合ってどうして家でお世話するなんて事になったんじゃん？」

一方通行「……あー……」

一方通行(どォ説明すりゃいいンだ？　未来日記の情報をミサカネットワークの元締めなンかに話したらあっという間に妹達全員に伝わっちまうし)

バードウェイ「(私に任せろ、一方通行)」

一方通行「(あァ？)」

バードウェイ「(私が適当にごまかす。話だけ合わせてくれ)」

一方通行「(……チッ、任せンぞ)」

バードウェイ「実はな、どうしようもない事情があるんだよ」

黄泉川「どうしようもない事情？」

141 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:48:01.43 ID:IpRy1bsK0

バードウェイ「ああ、実は私は先ほど不良に絡まれていてな、その時に一方通行が助けに来てくれたんだ」

一方通行「おォ、こンなガキにカツアゲするよォなゴミ野郎は存在するだけで邪魔くせェからな、つい手が出ちまったンだよ」

打ち止め「貴方は私の知らない所でフラグを立てるんだね、ってミサカはミサカは天然たらしなあなたをじーっと見つめてみたり」ｼﾞｰ

バードウェイ「そんな窮地を救ってもらったんだ。当然私もお礼をしなければならない。私は一方通行に何かお礼が出来ないか尋ねた」

一方通行「俺は別に良いって言ったンだけどよォ、こいつがどォしてもしつけェから渋々な」

黄泉川「成程、出会いのくだりはわかったじゃん。で、そのお礼ってのは？」

バードウェイ「ああ、その内容なんだが――

142 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:48:35.57 ID:IpRy1bsK0

バードウェイ「『お前のその成長過程の身体をじっくりと味あわせてもらうぜェ！』と一方通行は言い出してな」


黄泉川「」

芳川「」

打ち止め「」

番外個体「」

一方通行「」

バードウェイ「私も最初は拒んだのだがな……」ｱﾉﾄｷｦｻｲｹﾞﾝｼﾖｳ

143 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:49:40.58 ID:IpRy1bsK0

『……、分かってンだよ』

『こンな人間のクズが、今さら幼女の体を堪能しようと思うのは馬鹿馬鹿しいってコトぐらいよォ』

『まったく甘すぎだよな、自分でも虫酸が走る』

『けどよォ』

『法律は、関係ねェだろ』

『たとえ、俺達がどンなに腐っていてもよォ』

『まっとうな恋をしたいと言い出す事すら馬鹿馬鹿しく思われるほどの、どうしよォもねェ人間のクズだったとしてもさァ。』

『この性癖が、制限されて良いって理由にはなンねェだろうが』

『俺達がクズだって事が、俺の性癖を踏みにじっても良い理由になるはずがねェだろうが！』

『クソったれが。当たり、前の……事じゃねェか』

『確かに俺は一万人もの妹達（シスターズ）をぶっ殺した』

『だからってな、幼女を堪能する事を規制して良いはずがねェンだ』

『ああ綺麗事だってのは分かってる、今さらどの口がそンな事を言うンだってのは自分でも分かってる！』

『でも違うンだよ！』

『たとえ俺達がどれほどのクズでも、どンな理由を並べても、それで俺の性癖が殺されて良い事になンかならねェだろォがよ！！』

144 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:50:31.12 ID:IpRy1bsK0

バードウェイ「と、まるで名台詞のように己の性癖を暴露する一方通行のその凄まじい姿に心打たれて……」

一方通行「凄まじいのはテメェの妄想癖だろォがァァァァァァあああああああああああああああああああああ！」

バードウェイ「落ち着け一方通行、また黒い翼が出かかってるぞ」

一方通行「なンだその捏造にしても酷すぎるゴミみてェなセリフはよォ！　どンだけ俺ガキの体に興味深々なンだよ！　ムキになりすぎだろォが！」

バードウェイ「好みは人それぞれだからな」

一方通行「達観したよォなセリフを得意げな表情で口にすンじゃねェよ！　つーかお前さっきのセリフこの一瞬で考えたのか！？　ある意味すげェなオイ！」

黄泉川「……一方通行」ﾎﾟﾝ

一方通行「……ンだよ」

145 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:51:39.25 ID:IpRy1bsK0

黄泉川「次シャバに戻ってくるときは、まっとうな人間になってる事を期待するじゃんよ」

一方通行「投獄確定かよ！　俺どンだけ俺信用ねェンだ！？」

芳川「まぁ、普段の様子を見てたらね……」

一方通行「あァ！？」

芳川「お笑い番組を見ても可愛いペットを見てもにこりともしないアナタが、打ち止めを見てる時だけはニヤケてるのは正直同居人として引いたわ」

一方通行「テメェは同居人じゃなくて寄生虫だろォが！　つーかニヤケてなンざいねェよ！」

黄泉川「自覚症状なし……か。一方通行、良い医者を紹介してやるじゃん」

一方通行「なンで弁明してるだけで病状が追加されてンだよ！

打ち止め「あ、あなたはミサカの事をいつもそんな目で……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

一方通行「テメェは泣きそうになってるしよォ！　違うからな打ち止めァ！　俺はロリコンでも変態でもねェからな！？」

番外個体「お、ネットワークに散布された第一位のさっきのセリフを聞いた20000号がこっちに向かってきてるね」

一方通行「止めろォォォォォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!　あの変態がここに加わればもォどォしようもなくなるぞォ！」

146 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:52:11.45 ID:IpRy1bsK0

バードウェイ「私も腹を括った。そういうわけで私は一方通行の家でお世話になる事にした。いや、どちらかと言えばお世話する方か……？」

一方通行「テメェはいつまでクソ妄想に浸ってやがるンですかァ！？」

黄泉川「はい、こちらで確保しました。はい、私が責任を持って連れて行きますので……」ﾃﾞﾝﾜﾁｭｳ

一方通行「どこに電話してンだ黄泉川ァァァァ！」

芳川「一方通行、子供の体に出産は荷が重いから気をつけなさい」

一方通行「テメェは喋んな！　呼吸すンな！　皮膚呼吸すら認めねェ！」

番外個体「成程、ミサカのこの体に反応しないのはやっぱり上位個体の体がお好みだったわけか……キャハ♪　第一位のアブノーマルさにミサカってば色んな所が勃っちゃいそう☆」

一方通行「その誤解を解けェ！　そのフザけた幻想はぶち壊してくれよォ！」

打ち止め「み、ミサカは貴方の好みに入っているけどなんだか複雑な気分ってミサカはミサカは……うっ……」ﾋｯｸ

一方通行「泣くンじゃねェェェェェえええええええええええええええええええええ！！！」

147 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:52:46.66 ID:IpRy1bsK0

　ﾌﾞﾁｯ
　　



一方通行「bxがknあeidhnばion」ﾊﾞﾀｯ

バードウェイ「ん？」ﾄﾞｼﾀ?

打ち止め「ネットワークの補助を切ったの、ってミサカはミサカは説明してみたり」

芳川「今のうちに愛穂、少年院に連れて行くわよ」

黄泉川「ああ」ﾖｲｼｮｯﾄ

一方通行「azhav離fwnahaujaa」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

黄泉川「暴れちゃダメじゃんよ。今のうちに日の光をたっぷり浴びとくじゃん」

バードウェイ(さて、そろそろちゃんと筋の通った嘘説明するか)

148 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/03(日) 00:54:51.53 ID:IpRy1bsK0

一方通行さんごめんなさい、悪気はなかったんです。ただあなた程扱いやすいキャラが居ないんです。


そんな感じで一方通行さんがツッコミサイドに移行された今回でした。

ちなみに次回も若干の黄泉川家パニック、そして別のキャラへ視点が変更します。

次回更新は三日後付近を予定しています。
それでは今回も読んでいただきありがとうございました！

149 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]：2012/06/03(日) 01:14:22.22 ID:ohiieWgf0

乙

一方通行とバードウェイだと…？

150 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2012/06/03(日) 01:17:24.03 ID:ZDWITmAAO

腹筋崩壊［ﾌﾞｯｺﾜﾚｰﾀ］

ﾊﾞｰﾄﾞさん黒いと思ったら乙女だったでござる

151 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/03(日) 01:58:33.15 ID:oQyeFZq10

乙

こんなコンビに勝てるの限られてくるだろ。
バードウェイが幻想殺しにやられるとこ想像できないし。

152 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/03(日) 02:00:38.16 ID:9b0Q+6QDO

能力でレーダーできる美琴から煙幕で逃げられるわけないし
当麻日記持ってるんだからどこに逃げても追い付かれるだろ
雪輝日記の相手が変った未来日記だろ

153 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]：2012/06/03(日) 02:09:45.09 ID:GAjljpeV0

鳥道さんキタ！かわいい！
２人で参戦前に一方通行さんのストレスがが

154 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/03(日) 02:26:25.38 ID:OlchI3750

一方鳥道きた！

155 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]：2012/06/03(日) 09:46:57.13 ID:E8Gqs6K50

うおおおおおおおおおおお！！！！
このコンビ超俺得！

156 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/04(月) 00:28:01.06 ID:iWKLnb7L0

まさかの連日投稿でござる。

見直してみたら残りの一方通行さんの部分があんまりにも短かったので、日を置くほどでもなかったのです……


>>152
美琴「目が痛くて演算に集中できない」
　　　　　↓
美琴「予知が出てるけど目が痛くて煙が消えないと見えない」
　　　　　↓
美琴「煙がなくなったから追えるけど部屋に入っちゃって手間がかかるし、友人に頼みごとをメールでされた」
　　　　　↓
美琴「いつでも追えるし、まぁ今は見逃しておくか」


　みたいな感じだと思ってください、説明不足申し訳ない……



それでは短いですが一方通行さんのツッコミをお楽しみください

157 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/04(月) 00:32:56.28 ID:iWKLnb7L0

　　説明後




一方通行「よォしテメェらそこに並べ。今すぐ愉快な合挽き肉にしてやるよ」ﾋﾟｷﾋﾟｷﾋﾟｷ

バードウェイ「怒るなよ一方通行、心が狭い男はモテないぞ」

一方通行「アレを許せる奴はそンなにいねェと思うがな。……つーか代理演算切られてたせいで、テメェが黄泉川達に何を説明したのかわからねェンだが」

バードウェイ「ん？　何、ちゃんとした説明だよ。私がここにお世話になるための筋の通った話だ」

一方通行「何一つ信用ならねェが……俺を貶めるよォなフザけた事は抜かしてねェだろォな？」

バードウェイ「安心しろ、何一つ誤解など生んでおらんよ」

一方通行「ならいいンだが……」

158 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/04(月) 00:33:28.26 ID:iWKLnb7L0

黄泉川「一方通行」

一方通行「……」

黄泉川「さっきは悪かったじゃんよ。バードウェイの言葉があんまりにも真実味を帯びてたもんだから、つい」

一方通行「そろそろガチで暴れンぞ」

黄泉川「まぁまぁ。最初からちゃんとああ説明してくれればよかったじゃんよ」ｳﾝｳﾝ

一方通行「あァ？」

黄泉川「私も信じられなかったじゃんよ。まさか――

159 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/04(月) 00:34:37.96 ID:iWKLnb7L0

黄泉川「バードウェイと一方通行が将来を誓い合った仲だなんて」









一方通行「」

バードウェイ「///」ﾃﾚﾃﾚ

黄泉川「出会いはロシアだってな。こんな見た目でも実は18才、まぁうちの学校にはもっと特異なケースがあるからありえない話じゃないじゃんよ。危険な戦場をお互いの背中を預けて生き抜く……うーん、ドラマっぽくて素敵じゃん？」

芳川「まさかコミュ障の一方通行にすら先を越されるだなんて……」ﾜﾅﾜﾅ

打ち止め「……そう。ロシアで目覚めた時にはもうあなたには大切な人がいたんだね、ってミサカはミサカは現実を受け止めてみる」

番外個体「わかってたよ。ミサカとあなたはただの共同戦線を張ってるだけの仲だもんね。アナタのプライベートにまで踏み込む権利なんてないもんね」

一方通行「待て待て待て待て待て待て待て待てやゴラァァァァァァァァァ！」

160 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/04(月) 00:35:43.43 ID:iWKLnb7L0

打ち止め「どうしたの？　ってミサカはミサカはあなたに微笑みを向けてみる」ﾆｺｯ

一方通行「そンな痛々しい笑顔を俺に向けンなァ！　違うからな！？　俺がこンなガキと――

芳川「どうして私が一方通行よりも売れ残るの……！？　って桔梗は桔梗は驚愕してみる」

一方通行「ウゼェェェェェェェェ！！　恐ろしい程にウゼェよクソニート！　つーかテメェの売れ残りは自業自得だろォが！」

黄泉川「今日は赤飯だな。あ、バードウェイは何か好物とかあるじゃん？」

バードウェイ「そうだな、せっかくなので一方通行の家庭の味を堪能したい」

一方通行「テメェは何馴染もォとしてンだよォォォ！　少しは弁解の手助けをしやがれェェェェ！」

番外個体「上位個体、初恋ってのは実らない物らしいよ」

打ち止め「うん、でも負けない、立ち直って新しい恋を見つけるんだ、ってミサカは、ミサ、カ、は……うっ……」ｸﾞｽｯ

一方通行「助けてヒーロォォォォォォォォォォォォォォォォォ！！！！！！」ｳﾜｧｧｧｧｧｧﾝ!

161 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/04(月) 00:36:31.96 ID:iWKLnb7L0

　ｶﾞｼｬｰﾝ!






一方通行「！」

打ち止め「な、何！？　ってミサカはミサカは突然窓を突き破って部屋に入ってきた何かに驚愕してみる！」

番外個体「説明に便利だねぇ上位個体」

黄泉川「ここ、結構高いフロアのはずじゃん……」

バードウェイ「私の存在をしってどこかのヒットマンでもやってきたのか？」

一方通行(この土壇場で現れる……まさか、本当にヒーローが……！)ｺﾞｸﾘ












20000号「貴方のヒーロー参上ですよセロリたんぐふぃぐふぃぐふぃぐふぃぐふぃ！　とミサカは満を持して登場します」ｷﾘｯ

162 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/04(月) 00:37:11.75 ID:iWKLnb7L0

一方通行「帰れ」ﾋﾞｼｯ

20000号「初登場でその扱い！　悔しい！　でも感じちゃう……！　とミサカはもだえ苦しみます」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

打ち止め「……」

番外個体「……一応、この個体はミサカと上位個体の姉にあたるんだよねー……」

バードウェイ「小さいのと大きいのと中ぐらいのが見事そろったな。成長過程を見てるようだ」

20000号「……ほぅ、これがMNWに流れてた一方通行と如何わしい関係にある幼女か、とミサカは死んだ魚のような目と定評のある目で幼女の全身を嘗め回す様に観察します」

バードウェイ「言い方がキモい」

一方通行「つーか思考がそもそもキメェ」

20000号「……よし、とミサカは何かを決心した様な言葉を発します」

バードウェイ「？」

163 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/04(月) 00:40:15.12 ID:iWKLnb7L0

20000号「ふんふふーん♪」ｽﾀｽﾀｽﾀ

バードウェイ「おい、何で近寄って……」

20000号「残像だ」ｼｭﾊﾞｯ

バードウェイ「！　この私に気配を察知させずに背後に――！？」

20000「さて、幼女よ」ｶﾞｼｯ

バードウェイ「うおっ！？　いきなり何をする！　離せ！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ










20000号「漏れのセロリたんに言い寄ってんじゃねぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええ！」ｸﾜｯ!
20000号「セロリたんはなぁ！　セロリたんとはなぁ！　お前のようないきなり現れて重要キャラ扱いをされてる様なヤツよりもミサカ達とは深い縁で繋がってるんだよぉぉぉぉぉおおおおお！」ｲﾁ､ﾆﾉ……

バードウェイ「おい！　や、やめ――」

164 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/04(月) 00:41:25.80 ID:iWKLnb7L0

　ｺﾞｼｶｧﾝ!



バードウェイ「」ﾁｰﾝ

一方通行「な、なんて見事なジャーマンスープレックスなンだ……」ｽｹﾞｪ

打ち止め「今効果音が変だったようなってミサカはミサカは……やっぱり何でもないや」

20000号「ふぅ、すっきりしたぜ……あ、別に賢者タイムではないですからねとミサカはセロリたんにフォローを入れてみます」

一方通行「別にいらなかったけどなァ今のフォローは」

20000号「つまり漏れとセロリたんの間にはもう説明も何もいらないと！　うっほぅ！　これはもう相思相愛と言っても過言ではないとミサカは高ぶるテンションに身を任せて制服をいそいそと脱ぎはじめます！」ｶﾁｬｶﾁｬ

165 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/04(月) 00:42:14.21 ID:iWKLnb7L0

打ち止め「ななななななな何してるのーっ！？　ってミサカはミサカは突然の奇行に慌ててみる！」

20000号「あ、あれ、チャックが噛んで外れない……！　セロリたん待って！　すぐに！　すぐに外すからね！」ｸﾞｲｯｸﾞｲｯ

一方通行「哀れだなァ、抱きしめたくなるくれェに哀れだよオマエ」

20000号「え！？　セロリたん抱きしめてくれるの！？」

一方通行「ちょっとまてェ」ｽﾀｽﾀ

20000号「と、突然の幸福にミサカは思考がショート寸前です！　MNWのセロリたん派のミサカ達めざまーみろ！　お前らより漏れは何歩分も先に進んでやるぜぇぇぇぇぇぇぇ！」



　ｶﾞｼｯ



20000号「あれ？　どうしてセロリたんはミサカの襟を掴んで――







一方通行「大人しく元いた場所まで引き換えしやがれェェェェェェェェェェェェ！」ﾌﾞﾝｯ!

166 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/04(月) 00:43:07.99 ID:iWKLnb7L0

<ｾﾛﾘﾀｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ……　　　ｷﾗｰﾝ







芳川「……見えなくなっちゃったけど、どこまで投げ飛ばしたの？」

一方通行「知らねェ、学園都市内のどっかだろォがな」

番外個体「アレ、一度調整に出してもらったほうが良いね」

打ち止め「それには同意する、ってミサカはミサカはちょっと悲しい気持ちになってみる」

一方通行(アレ、第三位のクローンなンだよなァ……てことは、第三位にもあンな性質の鱗片があンのか……？)ｿﾞｸｯ

黄泉川「で、どうするじゃんよバードウェイは」

バードウェイ「」ｷｭｳ

一方通行「……面倒くせェ、適当にどっかの部屋で寝かせとけェ」

番外個体「そして寝てる幼女の体を貪ろうってンだから恐ろしいね第一位は」

一方通行「その思考に到達するテメェらの脳みそが恐ろしいわボケ」

167 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/04(月) 00:44:53.02 ID:iWKLnb7L0

短すぎワロタ


そういうわけで只々ひどい今回でした。

次回こそ多少まともに……ごめんなさい、たぶんならないと思います

次に出る人は若干原作のにおいを纏っている人です。
次回更新は水曜日あたりを予定しています。気分次第でそれよりも早くなりますが、遅くなることは多分ありません。


それでは今回もありがとうございました！

168 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/06/04(月) 00:45:35.32 ID:PwNeSmIEo

乙ｶｧﾝ

169 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]：2012/06/04(月) 00:47:55.07 ID:mVAhpGrD0

乙！
20000号www いろいろと流石だなww

170 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]：2012/06/04(月) 00:52:32.35 ID:2JYfAMo80

乙
さすが20000号さんやギャグ補正で鳥道さんをあっさり倒しおった！！
そこに痺れる憧れるゥ！

171 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2012/06/04(月) 00:53:26.26 ID:RK7/0qZAO

>>156
つっこんですまないが目を閉じてても能力による攻撃を当てる事は可能だよ

痛みで演算に集中出来ないのはあり得るね

172 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:30:28.78 ID:IjD9Whar0

先週の未来日記(実写)を見て割とマジギレしそうになったのは内緒。



そんなわけで、やってきました。ほかの所と比べてかなりのんびり気味ですが、まぁお付き合いくだされ。


それでは今回はかなり危ない人の出番です。いろんな意味で。

173 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:31:18.91 ID:IjD9Whar0

　　？？？








結標「……うぅ……」

結標「……？　ここは……？」ｷｮﾛｷｮﾛ

結標「随分と暗い部屋みたいだけど……」ｷｮﾛｷｮﾛ






？「ようやく目を覚ましたか」







結標「！」

？「おっと、暴れるなよ。まぁ暴れようと思っても無理だろうがな」

結標「なんですって……」ｶﾞｼｬﾝ!

174 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:32:00.84 ID:IjD9Whar0

結標「！　……女性の両手両足を鎖で拘束だなんて、良い趣味してるわね」

？「安心しろ、自覚はある」

結標「でも、無駄な事ね。私の能力があれば拘束だなんて……」

結標「……！？」

結標(ど、どういう事！？　演算が出来ない！？)ﾄﾞｳｼﾃ!?

？「諦めろ。テメェが『案内人』をやってたって情報は手に入れてる。座標移動だったか？　それの対策くらいはしてあるさ」

結標(……対策？　見たところキャパシティダウンの類は見られない……何かの能力で私の演算の妨害をしている？)

？「さて、とりあえず落ち着いて話そうじゃねぇか。ワザワザこんな所に連れてきたのは色々と話が聞きたいからだ。殺すつもりならわざわざこんな所に連れてこねぇよ」

175 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:33:30.52 ID:IjD9Whar0

結標(……部屋が暗くて相手の顔が良く見えないけど……ただ者じゃないわね)

？「俺が聞きてぇのはテメェが戦っていた二人の未来日記の特性とお前の未来日記の特性だ」

結標「ふん、こんなエスコートしかできない男が女から何か聞き出せるはずがないでしょ」

？「……仕方ねぇな。ここに学園都市内で流行ってるファッション雑誌がある。今週号の特集は『学園都市のイケメンの幼少期写真』なんだが、俺はコネを使って写真の現物を入手できた。が……俺はいらねぇし、焼却するか」

結標「さぁ、何を聞きたいのかしら」ｷﾘｯ　ﾊｧﾊｧﾊｧ

？(コイツマジで気持ちわりぃな)

176 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:34:37.37 ID:IjD9Whar0

　ショタコン説明中






？「……一人はレベル5並みの力を持つお前の演算を先読み出来る日記か。回避性能が良さそうだな」ﾅﾙﾎﾄﾞ

結標「もう一人は日記を使わなかったから、性能はわからないわ」

？「テメェクラスの能力者に使わない、って事は戦闘では役に立たない日記なんだろうな。で、テメェの日記はそのストーカー日記ってわけか」

結標「ラブリーボーイダイアリーよ」

？「真顔でラブリーとかいうなマジでキメぇから」ﾋｷｯ

結標「で、あなたは結局正体を教えてくれないの？」

？「……そうだな、このまま姿を隠し続けるってのも小物臭ぇよな。だが、その前に一つ話を聞いて貰いたい」

結標「面白い話ならね」

177 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:35:17.10 ID:IjD9Whar0

？「保証はねぇがな。……実は、俺は暗部の人間だったんだよ」

結標「！」

？「だった、てのは別に抜けたってわけじゃねぇ。しばらく表に出られない体になっててよ、元に戻れたと思ったら暗部が解体されてたってわけだ」

結標(……一方通行が暗部を解体したのは聞いていたけれど)

？「で、その表に出られない体の間、俺はずっと動けずに考える事しか出来なかったんだよ。クソ研究者共に実験材料にされ続けてたが、まぁ今はもういねぇしどうでもいいか」

結標「……」

？「俺は思考に没頭し続けた。そしたらよ、思い出したんだ」

結標「思い出した？」

？「ああ、俺がどうして学園都市に来たのかって事をな」

結標「……」

？「俺はさ……

178 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:36:11.85 ID:IjD9Whar0

？「正義のヒーローになりたかったんだよ」

179 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:38:09.03 ID:IjD9Whar0

結標「……は？」ｷｮﾄﾝ

？「普通の人にはない超能力、それを使って弱者を助け悪を裁く。そんなテレビでやってる様な正義のヒーローに憧れてたんだ。そんなヒーローになるために俺はわざわざ学園都市に来ることを志願したんだよ」

結標「まぁ、ありがちっちゃありがちな理由よね」

？「ああ、学園都市に来る子供の理由の殆どは『憧れ』だ。まぁその後に脳を開発されたりレベルのコンプレックスだので性根が曲がっちまうのが大体だけどな」

結標「……」

？「俺は初心に帰った。で、こう思ったんだ。もしももう一度、ちゃんと生きる機会を得られたら、俺は正義のヒーローになろうってよ」

結標「……で、貴方はその言葉通りちゃんと生きられるようになったのね」

？「ああ。俺は一度決めた事は曲げねぇ。俺はこの腐った学園都市を変える正義のヒーローになる。そのために俺はこの未来日記をかけた勝負で絶対に優勝しねぇといけねぇ」

180 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:48:51.87 ID:IjD9Whar0

結標「……私も暗部に居たからわかるけれど、正義のヒーローになるどころか表の世界で生きる事すら私達には難しいわよ」

？「わかってるさ。だがそんな事で臆してられるかよ」




　ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾝ♪




？「お」ｶﾊﾟｯ

結標「……あなたの日記には、どんな予知が現れるのかしら」

？「安心しろ、テメェの未来日記みてぇな胸糞悪くなるストーカー日記とは全くの別物だからよ」

結標「ストーカーじゃないわ、愛の伝道師……いえ、陰から見守る守護神的な存在よ」ｷﾘｯ

？「テメェがガキの話をする時の目は守護神なんてもんじゃねぇよ、明らかに物の怪の類だったよ」

？「まぁいい……さて、俺は出かけて来る。お前にはもう少しここに居てもらうぜ。そして最後に、俺のヒーローとしての姿を見せてやるよ」

結標「ヒーローとしての姿……？」ｷｮﾄﾝ

181 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:50:21.84 ID:IjD9Whar0

？「へ〜ん……身ッッッ！」ｸﾜｯｯ!





結標「」





？「へ〜んし〜んスゥゥゥゥゥゥゥゥツッ！」ﾊﾟｷﾊﾟｷﾊﾟｷﾊﾟｷ!

結標(男の体が何か白いくてスリムな鎧みたいなのに包まれた)



？「へ〜んし〜んグロォォォォォォォッブ！」ｶﾁｬｯ

結標(金属製のグローブ……？　でも人差し指と中指の所だけにガラスの長い爪のような物がついてるわね。……というか、アレ……もしかして『ピンセット』？)



？「へ〜んし〜んマァァァァァァァァァァァァスクッ！」ﾊﾟｷﾊﾟｷﾊﾟｷ!

結標(そして顔が何か縦長の白くてキモい仮面の覆われたわね)

182 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:51:00.72 ID:IjD9Whar0

？「どうだ、座標移動。カッコイーだろ？」

結標「正直キモい」ﾊﾞｯｻﾘ

？「」

結標「だって、全体真っ白って時点でもうキモイし、体は仮面ライダーのスーツみたいなスタイリッシュなのに覆われてるのに顔のマスクだけキモいし、正直全部キモい」

？「……格好いいと思ったのになぁ」ｲｼﾞｲｼﾞ

結標(何なのコイツ)

？「……まぁいい、予知の時間はもうすぐだ。遅刻する訳にはいかねぇ」ｽｸｯ

結標「その姿で行く気？　その格好で歩いてたら即アンチスキられるわよ」

？「恰好という点でお前に難癖つけられたくねぇんだが、俺も歩くつもりはねぇ。ヒーローってのは常識にとらわれねぇんだよ」ﾊﾞｻｯ!

結標「つ、翼！？」ﾋﾞｯｸﾘ








？「さぁて、出陣だ。日記所有者12th……またの名を正義の味方、メルヘンマスク！！！」ﾊﾞｻｧｧｧｧｧｧｧ!

183 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:52:29.25 ID:IjD9Whar0

　　
　　街中





美琴「こんなもんかしらね」ｶｲﾓﾉﾁｭｳ

美琴「せっかく当麻を後もうちょっとの所まで追い詰められたのに、いきなり寮の人に買い物頼まれるだなんて」

美琴「まぁ、風邪をひいてるらしいから仕方ないわよね」

美琴「どうせ当麻の場所はいつでもすぐにわかるんだし」ﾊﾟｶｯ

美琴「……アイツはどうやら他の女と手を組んだようね……」

美琴「どうせ組むならこのレベル5の私と組めばいいのに」ﾌﾟﾝｽｶ

美琴「でも、私が当麻日記を所持し続けるためには勝たないといけないのよね……」

美琴「同盟を組むか、後の利益をとるか……」ｳｰﾝ

184 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:53:15.50 ID:IjD9Whar0

？「お姉様ー！」







美琴「この声は……」ｿﾞｸｯ

？「お姉様！　こんな所で何をしているんですの？」

美琴「黒子アンタ……風紀委員の仕事はどうしたのよ」

黒子「現在パトロール中ですの。でもお姉様の美しいお姿を見つけたのでつい」

美琴「つい、じゃないでしょうが。ていうか抱きつくな！」ﾍﾞｼｯ

黒子「あう！　お姉様、黒子の頭は打楽器ではないんですの」ｻｽｻｽ

美琴「自業自得よ」

185 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:55:24.16 ID:IjD9Whar0

　ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾝ♪




黒子「お姉様、携帯が鳴っているんですの」

美琴「あ、うん」ﾊﾟｶｯ




　16:45　十三学区で当麻がショタコン露出狂に襲われてる




美琴「」

186 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:56:29.00 ID:IjD9Whar0

黒子「……お姉様？」ﾄﾞｳｼﾀﾝﾃﾞｽﾉ?

美琴「黒子ゴメン！　私行って来るわ！」ﾀﾞｯ!

黒子「あっ、お姉様！？」

美琴(ココから十三学区まで全力で走って十分！　当麻！　今助けに行くわよ！)ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ


黒子「……行ってしまわれましたの」ﾎﾟﾂﾝ

黒子「でも、もはや黒子に悲劇など存在しませんの！」

黒子「これがある限り、お姉様は……うひっ、うひひひひひ！」ｼﾞｭﾙﾘ

187 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:57:29.97 ID:IjD9Whar0

　ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾝ♪




黒子「ん？　……なんだ、風紀委員からですの」ﾋﾟｯ

黒子「はい、こちら白井黒子……銀行強盗ですの？」

黒子「場所は……第三学区、犯人は能力者……わかりました。すぐに駆けつけますの」ﾋﾟｯ

黒子「やれやれ……お姉様、少しお待ちくださいですの。黒子はこれが終わったらすぐに追いかけますので、うひひっ」ﾋｭﾝｯ

188 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:58:36.45 ID:IjD9Whar0

第三学区　銀行



黒子「到着しましたの」ﾋｭﾝｯ

？「金は手に入れた、後は逃げるだけ……」

黒子「居ましたわ。……そこの犯人！　静かにするんですの！」

？「あぁ？」

黒子「風紀委員ですの！　大人しく拘束され……」






黒子「……！」

189 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:59:12.94 ID:IjD9Whar0

？「お、ようやく来たな」

黒子「貴方は……！」

？「久しぶり、って言えばいいのか？　お前には縁があるな」

黒子「……絶対等速【イコールスピード】……！」

絶対等速「前はお前に捕まったからな。色々言いたいことはあるが……まぁそれは今度の機会にするか。今回は手堅くいかせてもらう」

黒子「ふん、小学生に捕まえられたようなあなたに何が出来るんですの？　今の私はあの時よりもさらに手ごわいですのよ？」

絶対等速「そうだろうな。でも手ごわくなってるのはお前だけじゃねぇんだよ。見てみろ」ﾕﾋﾞｻｼ

190 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 00:59:42.97 ID:IjD9Whar0

黒子「……？　人質を全て一か所に……」

絶対等速「客、従業員合わせて三十人って所か。そして……」ｻﾞｼｬｧｧｧ

黒子「……砂？」

絶対等速「俺の能力は投げられたものが破壊、もしくは能力範囲外に出るまで前進し続ける。さてここで問題だ、俺の能力が加算されたこの大量の砂を人質に向かって投げつけたら、いったいどうなるでしょう？」

黒子「！　お、お待ちなさい！」

絶対等速「遅ぇよ！」ﾌﾞﾝｯ

191 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 01:00:24.48 ID:IjD9Whar0

絶対等速(投げられた砂は弾幕状に人質に向かって進んでいく)

絶対等速(空間移動能力者には転移できる重さの限界が必ずある、あの風紀委員がどの程度かはわからねぇが、三十人全員を安全な所に飛ばすのはそれなりに手間をかけないといけないはずだ)

絶対等速(砂の方をどうにかしようにも、あの風紀委員はどうやら触れた物しか空間移動させることはできないらしい)

絶対等速(無数に散らばる大量の砂すべてをどうにかしようとすれば、俺はその隙に逃げられる)

絶対等速(人質を無視すれば俺を捕まえることは出来るかも知れないが、あの風紀委員は人質を見捨てるなんて事が出来ないはずだ)

絶対等速(くっくっく……完璧だ)

絶対等速(俺をわざわざ釈放させて、この『犯罪日記』をくれた何処かの誰かには感謝しなきゃな)






　日記所有者

　3rd　絶対等速
　日記　『犯罪日記』……自分が行う犯罪の状況を予知する

192 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 01:01:10.78 ID:IjD9Whar0

黒子(ワタクシの能力では精々二人を同時転移するのが精いっぱい……砂が着弾する前に三十人全員を移動させるのは無理)

黒子(しかし、砂の方もすべてを対処しきる前におそらく少量とはいえ着弾してしまう。何より犯人には逃げられる)

黒子(犯人を捕らえることを優先すれば、人質は……！)



絶対等速「じゃあな、風紀委員。次現場で会った時はもう少しゆっくり話せればいいなぁ」

黒子「くっ……！」ｷﾞﾘｯ

絶対等速「ハハッ！　誰も俺を捕まえることは出来ない、俺の日記がありゃ――




　ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾝ♪




絶対等速「――あ？」ｶﾊﾟｯ

193 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 01:04:41.06 ID:IjD9Whar0

　16:57　3rdの未来日記は破壊される。DEAD END










絶対等速「……は？」

絶対等速「ど、どういう事だ！？　俺の犯罪日記に出た予知通りの行動をすれば俺は絶対に捕まらないはずだ！」

絶対等速「なのに、いきなり未来が変わりやがった……！？　今の時間は……クソッ！　一分前か！」

絶対等速「まずは逃げねぇと、この日記を破壊されるわけには――

194 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 01:06:51.42 ID:IjD9Whar0

？「もう遅ぇよクソボケ」

195 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 01:07:46.07 ID:IjD9Whar0

絶対等速「へ――ぎゃふっ！？」ﾄﾞｺﾞｯ!

黒子「な、なんですの……？」

？「ふんっ！」ｺﾞｫｯ!

黒子「！」

黒子(絶対等速の能力で投げられた砂が一撃ですべて吹き飛ばされましたの。あれほど細かい砂粒をさらに形すら残らないほどに粉砕するだなんて……)

？「待たせたな。だが、ヒーローってのは遅れてやってくるもんだ……そうだろ？」

絶対等速「お、お前は……！？」

196 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 01:08:33.80 ID:IjD9Whar0

？「おっと、自己紹介が遅れたな。俺は学園都市の治安を守る正義のヒーロー12th……またの名をメルヘンマスク！」ﾊﾞﾊﾞｰﾝ!



　ﾄﾞﾄﾞｰﾝ!(謎の爆発演出)






黒子「」

絶対等速「」

12th「さて、と……そこの風紀委員、人質を解放してやれ」

黒子「え、あ、わかりましたの」ﾀｯﾀｯﾀ

絶対等速「テ、テメェ！」ﾏﾁﾔｶﾞﾚ!

12th「おっと、テメェの相手は俺だ」ｺﾞｫｯ!

絶対等速「な！？　つ、翼だと……！？」

197 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 01:10:51.22 ID:IjD9Whar0

12th「テメェの日記の存在と犯罪は俺の『悪事日記』に予知された。……完全犯罪を成し遂げるようだったが、残念だったな。テメェの未来日記はどうやらお前の日記と相性が悪いらしい。ジャンケンみてぇなもんだ。いくらお前が完璧なグーを出そうが俺のパーには敵わねぇ」

絶対等速「く……！　畜生！」ｶﾞｼｯ

12th「やめとけ。テメェじゃ能力でも俺には勝てねぇよ。細工や技能、それどころか未来日記を使ってでも覆せる可能性はゼロだと断言できる」

絶対等速「……」

12th「目に焼き付けろ。これが学園都市に現れたヒーローのデビュー戦だ。そういうわけで――滅べ、悪党」ｺﾞｵｯ!










　未来日記所有者
　
　12th　○○○○　
　
　日記　『悪事日記』……未来に起こる犯罪が予知される。

198 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/06(水) 01:12:29.50 ID:IjD9Whar0

一方通行さんなみにバレバレな人が出ましたが名前は出しません。あえて出しません、ええ、出しませんとも。


噛ませになってしまった絶対等速さん、ごめんね。野球のピッチャーだったらきっと君に敗北はないんだろうけども。



次回は三日以内にやってきます。
それでは、今回もありがとうございました！

199 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/06/06(水) 01:15:20.27 ID:pZQt3HmEo

一体何者なんだ・・・

200 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2012/06/06(水) 01:15:38.37 ID:5RKVtYh60

これはヒドイWW

201 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2012/06/06(水) 01:19:41.39 ID:YT5AAgMAO

15巻で曲がっちまったんだな…
純粋な悪党の○○さんがよかったがこのメルヘンマスクも嫌いじゃないｗｗ

202 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/06/06(水) 01:32:59.29 ID:q1f+c3SXo

乙
正義さん・・・

3rdはリタイアする運命なんだよ
いつかcパートでムルムルが言ってたけど

203 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2012/06/06(水) 06:32:58.90 ID:pgIv/rGR0

>>ﾄﾞﾄﾞｰﾝ!(謎の爆発演出)

削板兄さんェ……

204 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2012/06/07(木) 04:19:12.73 ID:gr7r9UvJo

あのAA禁止

205 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 00:50:27.02 ID:yD3RDTSG0

某大作禁書SSを読んでいると自分の書いているキャラとは別のキャラを書いているんじゃないかと思う。

主にショタコンとメルヘン



そんなわけで投下だﾋｬｯﾊｰ!

206 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 00:51:24.81 ID:yD3RDTSG0

　　数分後






12th「さて、片付いたな」ﾔﾚﾔﾚ

白井(……強い……もしかしたらお姉様と同等、またはそれ以上に)

12th「さて、俺はこれにておさらばさせてもらうぜ」

黒子「ちょ、ちょっと待ってくださいまし！」

12th「どうしたお嬢ちゃん」

黒子「ええと、とりあえずはお礼を言いたいんですの。助かりましたわ」

12th「気にするな、正義のヒーローたるもの、可愛い女の子を守るのは当然の事だ」ｷﾘｯ

黒子(多分キメ顔をしてるのでしょうけども、仮面のせいで顔が見えませんの)

黒子「それと、もう一つ」

12th「何だ、感謝状でもくれるのか？」

207 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 00:52:38.03 ID:yD3RDTSG0

黒子「ちょっと風紀委員支部までご同行願いますの」





12th「」

黒子「事件解決への協力は感謝いたしますの。でもその格好について少々お聞きしたいんですの」

12th「いや、これはあれだよ。ほら、正義のヒーローが身に着ける制服みたいなもんだから」

黒子「どこからどう見ても単なる変態ですの」ｼﾚｯ

12th「」

208 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 00:54:33.27 ID:yD3RDTSG0

黒子「そういうわけで、お願いしますの」ｶﾞﾁｬｯ!

12th「な、何で手錠までかけるんだよ！　犯罪者扱いじゃねぇか！」

黒子「先ほどのを見る限り、貴方は相当高位の能力者ですの。なので念のためというわけですの」

12th(クソッ！　今すぐ手錠を破壊してコイツをぶちのめして逃げたいが、女子中学生に手を挙げるなんて正義のヒーローとしてありえねぇ)

12th(これが正義のヒーローの重圧ってわけか……フッ、正義ってのは理解されにくいもんだな)ﾌｯ

黒子(なんか今凄いイラッとしましたの)

209 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 00:56:29.17 ID:yD3RDTSG0

黒子(というか、さっきの話を聞く限り、この変態も未来日記所有者ですの)

黒子(さっきの絶対等速も日記所有者でしたが、変態に破壊されていましたの。つまりは、残る未来日記は最大でも11個)

黒子(……私は口に出さないで正解でしたの)

黒子(もしも喋っていたら、私の日記まで変態に破壊されかねなかったんですの)

黒子(黒子はお姉様を敬愛する身として、この日記を持ち続けなければいけない義務がありますの！)

黒子(例えお姉様と戦う事になったとしても、この日記、この日記だけはぁぁぁぁぁ！)



12th(……なんかコイツ、座標移動と同じような雰囲気がする)ｿﾞｸｯ






　日記所有者

　4th　白井黒子
　日記　『お姉様日記』……御坂美琴の行動が三分ごとに予知される。

210 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 00:57:11.79 ID:yD3RDTSG0

　　風紀委員支部





白井「……」

初春「……」

佐天「……」

固法「……」




12th「……」


固法「で、白井さん。もう一度説明をしてもらえる？」

211 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) ：2012/06/08(金) 00:58:41.48 ID:yD3RDTSG0

白井「はいですの。先ほど銀行を襲っていた犯人、絶対等速の能力から人質を救い、そのまま絶対等速を蹴散らしたのがこのメルヘンマスクを名乗る自称正義の味方ですの」

12th「自称じゃねぇ、いずれ自他ともに認めるヒーローになってやる」

固法「ちょっと黙っててもらえる？　……うーん」

白井「どうですの？」

固法「ダメね、私の能力で中を見れないだなんて……普通の物質ではなさそうね」

初春「つまり、これは能力で作られたって事ですか？」

固法「でしょうね。肉体変化……とはまたちょっと毛色が違いそうだけど」

212 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 00:59:27.36 ID:yD3RDTSG0

　ｱｰﾀﾞｺｰﾀﾞ



12th(……やべぇ)ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

12th(最悪素顔をさらして、俺の存在を学園都市中に知らしめるチャンスに変えようかと思ってたんだが……)

12th「……」ﾁﾗｯ

初春「……？」ｺｯﾁﾐﾃﾙ?

12th(何であの時の花女がここにいやがるんだよぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！)ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

白井「何か突然ヘドバンし始めましたの」ﾋｷｯ

213 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 01:00:06.72 ID:yD3RDTSG0

12th(やべぇ、ここで顔をさらしたら俺の正義のヒーローへの道は確実に潰える。クソっ、よりによって風紀委員だったとはな……)

12th(落ち着け、落ち着くんだ俺、俺の頭脳は何のために存在するんだ、こういう崖っぷちの状況を打破するためだろうが！)





固法「とりあえず、その……マスク？　をはずして素顔を見せてもらえる？　あと本名と学校、能力名も教えて頂戴」

12th「……黙秘権を行使する」ﾌﾟｲｯ

白井「何なら変質者として現行犯逮捕しますの。そうすれば黙秘権など認められませんの」

12th「職剣乱用だ！　この国家権力の犬め！」

白井「学園都市は治外法権ですの」

214 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 01:01:08.97 ID:yD3RDTSG0

佐天「なんか、すごい人だよねー……物語の中からマジで飛び出してきたような感じの」

初春「はい、あれ、でもどっかであんな感じのを見た事があるような……」ｳｰﾝ

12th「タイガーマスクが死んでも正体をばれない様にしたみたいに、俺も何があっても素顔をさらすわけにはいかないんだ」

白井「現実とフィクションがごっちゃになってますのねこの人……マジで危険人物ですの」

固法「しょうがないわね……初春さん、お願いがあるんだけど」

初春「あ、はい」ﾅﾝﾃﾞｽｶ?

固法「警備員の本部に連絡して、キャパシティダウンを持って来るよう言ってくれる？」

12th「」

215 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 01:02:25.70 ID:yD3RDTSG0

初春「了解でーす」

12th「待て待て待て待て！　事件解決に貢献した善良な正義のヒーローの正体をそんな力づくで暴く気か！？　鬼だろ！」

白井「ですから、その善良な正義のヒーローの中の人にお礼をしたいから、正体を教えてほしいと言っているんですの。別にあなたが誰かなんて公表するつもりはありませんのよ？」

白井(それに、この変態の正体が知る事が出来れば日記を破壊しやすくなるんですの)

12th「畜生……！」ｷﾞﾘｯ

12th(暗部に居た俺が今更こんな事を言うのもおかしいが、誰でもいい、助けてくれ！)

12th(俺は正義のヒーローとして表の世界で生きていきたいんだ！　そのためにこの戦いに勝って、悪事日記を手に入れるとともに俺に関連する暗部の全てを消し去る)

12th(過去の俺は消え、正義のヒーローの俺として生きる。そのためにはここで素顔を見られるわけにはいかねぇんだ！)

12th(誰でもいい、どんな方法でもいい)

12th(誰か、俺を救いやがれぇぇぇえええええええええええええええ！！！)

216 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 01:02:56.02 ID:yD3RDTSG0

　ｶﾞｼｬｰﾝ!






12th「！」




佐天「わわっ！？」

初春「窓ガラスに何か突っ込んできました！」

白井「な、なんですの！？」










20000号「ふぅ……セロリたんの手の感触を思い出していたら着陸までに五回も賢者タイムに入ってしまったぜ、とミサカはだいぶ足腰に来ていることを隠しながら達成感に浸ります」ﾂﾔﾂﾔ

217 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 01:04:02.78 ID:yD3RDTSG0

初春「み、御坂さん！？」ﾋﾞｯｸﾘ

白井「お姉様！？　いったいどうしたんですの！？」ﾋﾞｯｸﾘ

佐天(すごい勢いで突っ込んできたのに物凄く満足そうな表情してる)

固法(ガラス片で顔血まみれなのにすごくうれしそうな顔してるわね)

20000号「ここは……インプットされた情報によれば、風紀委員の支部でしょうか。とミサカはセロリたんに関係ない場所ではそれなりにマトモなキャラになる事をまざまざと見せつけます」

佐天「そして初春と白井さんは完全無視してる」

白井「お姉様！　気づいてくださいまし！」ﾕｻﾕｻ

20000号「……ふむ」ｷｮﾛｷｮﾛ

218 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 01:04:47.74 ID:yD3RDTSG0

初春「？」

佐天「？」

固法「？」

20000号「……成程、どうやらここに居るのはJCにJKが殆どのようですね。とミサカは状況を把握します」

白井「お姉様……？」














20000号「このミサカ以外の女キャラはいらねぇんだよぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ!

219 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 01:05:19.88 ID:yD3RDTSG0

白井「お姉様ぁぁぁぁぁ！？　ご乱心ですの！？」

20000号「女キャラが増えるからセロリたんの周りに変な虫が湧くんだよぉぉおお！　セロリたんのセロリを味わうのはこのミサカしかいないんだよぉおおおおお！」

初春「せ、セロリって誰なんですか！？」

佐天「と、とりあえず逃げましょう！」

固法「そ、そうね！」

固法(御坂さんにしては、何か能力が弱い気がするけど……)ｱﾚｰ?

12th(俺も今のうちに逃げよ)ｺｿｺｿ

白井「お姉様！　落ち着いてくださいまし！　ほら、この黒子が舐めた飴を差し上げますの！」ﾊｲ

220 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 01:05:53.06 ID:yD3RDTSG0

20000号「いらねぇよ！　ミサコンのセロリたんとキャッキャウフフするのにレズ属性なんてものはいらないのです！　とミサカは今更ながらに口癖を付け加えます！」

白井「……？　あれ、でもこれならばわたくしの日記に予知が出るはず……」ﾊﾟｶｯ

20000号「滅べJC！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ!

白井「あばばばばばばばばばばばばば！？」ｼﾋﾞﾚﾏｽﾉｰ!




　ﾎﾞﾝｯ!　←携帯が破裂した音




白井「あ」

20000号「……なんか、やらかしてしまったような気がします。とミサカは冷や汗をかきます」ﾔﾍﾞｯ

白井「こんな結末ありえませんのぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！」ﾊﾞﾀｯ

20000号「……知ーらねっ♪　とミサカは鼻歌を歌いながらそそくさと脱出します」ｼｭﾊﾞｯ

221 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 01:07:06.47 ID:yD3RDTSG0

　


　　窓のないビル







アレイスター「……」ｼﾞｰ



TV<ｶｿｳｾｶｲﾅﾝﾀﾞﾖ! ﾜｶﾝﾈｪﾖｵﾔｼﾞｨ!


アレイスター「……」

アレイスター「……」ｲﾗｯ

アレイスター「……」ﾋｭﾝｯ



　ｶﾞｼｬｧｧｧｧｧｧｧｧﾝ!

222 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 01:08:02.44 ID:yD3RDTSG0

エイワス「……アレイスター、いきなり衝撃の杖なんか持ち出したと思ったらテレビの破壊とは、いったいどうしたのかね」」

アレイスター「エイワス、私はある程度のアレンジなら認めるくらいの寛大さは持ち合わせている。個人的には実写版デスノはそれなりに楽しめたと言ってもいいし、大人の都合で変更せざる負えない部分だってあるだろう」

エイワス「ふむ、それで？」

アレイスター「だがな……これは、これはあんまりにも酷いのではないだろうか」ｼｸｼｸ

エイワス「……文句を言っていた割には、見続けていたんだな。実写ドラマ版」

アレイスター「まぁな。こうなったら最後まで見てやろうと思って」

223 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 01:08:38.94 ID:yD3RDTSG0

エイワス「……確かに、原作では全時空の神様という設定のゼウスが、まさか実写ドラマでは暴走した人工知能になっているとはな」

アレイスター「あんな完全な仮想世界なんて学園都市でもまだ作れんぞ。というかもうあのドラマ、未来日記いらないんじゃないか？　ぶっちゃけ途中からDEAD ENDを知らせる役割しか果たしてなかったろ」

エイワス「確かに原作通りに日記を使えば……というか、あれも未来予知ではなく組まれたプログラムを事前に教えているだけなんだろうがな」

アレイスター「あんなもの、もはや未来日記ではない。和製版トロンとかロックマンに名称を変えるべきだ」

エイワス「バイクにも載っていないしプラグインもしていないぞ」

アレイスター「まぁいい、あまり愚痴を続けても仕方がない。……こちらの具合はどうだ？」

エイワス「今の所、日記は二つ破壊が確認されている。残る未来日記所有者は十人だな」

アレイスター「ふむ、思ったよりも減りが早いな」

224 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 01:09:21.33 ID:yD3RDTSG0

エイワス「1stと5thが手を結んだようだな。10thは外部から協力を得ている」

アレイスター「レイヴィニア=バードウェイか。あれは魔術サイドでもかなり上位の力を有している。純粋な戦闘力という点であれば現在の所10thが最も有利だろう」

エイワス「12thは9thを人質に取っているようだ。未来日記を破壊せずに捕まえているのには何か意図があるようだがね」

アレイスター「成程な。ちなみにエイワス、君は誰が一番気になるかね？」

エイワス「そうだな……私の中に存在する感情のようなものに従うのであれば、7thに期待したいところだ」

アレイスター「……フム、確かに大穴と言えば大穴だな。戦闘力も特異性も秀でた部分はなく、この戦いにおいて勝ちうる要素が特に見えないにも関わらず、何をやってくれるのかわからない。エンターテイメントとしては優れた所有者達だな」

エイワス「そういう君はどうなのかね？」

アレイスター「私は主催者なのでな、個人的な肩入れをするわけにはいかん。……が、どう動くのかが楽しみなのは8thと11thだ」

エイワス「成程、その二人は12種の未来日記の中でも特に強力な力を持つ日記だな。どちらにも条件はあるが、うまく使えばこの戦いでかなりの力を発揮するだろう」

アレイスター「11thはまだ様子見に徹するようだがな。8thはそろそろ動き始めるらしい。……さて、これから先、どう動いてくれるか楽しみだよ」ﾌﾌﾌ

225 ： ◆vlx8dMzLzOLY [ saga]：2012/06/08(金) 01:10:58.94 ID:yD3RDTSG0

今回はここまでです。



そしてお知らせ、実は私、明後日からちょっと入院しなければなく、次回更新は未定となります。
私としても、このSSは何とか続けていきたいので、なるべく早く戻ってきたいと思いますので、どうか少しお待ちください。


それではまた次回、必ずお会いしましょう！

226 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/06/08(金) 01:57:00.75 ID:r3jdR4Wjo

乙！
黒子ｪ･･･
ついに増殖とthe watcher来るか？

227 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/08(金) 02:00:47.77 ID:5cg3/0qDO

乙
お大事に

228 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]：2012/06/08(金) 02:04:39.48 ID:KDhIoPGe0

乙
20000号さんがイレギュラーすぐる

229 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2012/06/08(金) 02:08:40.41 ID:3U/e2qhAO

よりによって最悪のタイミングで超電磁娘にとって最も不味い妹が来ちまったよ…

マスクマンなら能力でなんとか出来た気がす

230 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/06/08(金) 20:01:18.77 ID:wiLeRNfT0

乙乙！続きに期待！

231 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]：2012/06/09(土) 23:30:32.48 ID:/FkekiQAO

乙！
デスノ実写版は許容出来たけど未来日記実写版は許容出来ないので、ですの日記破壊ですねわかります

ですの日記…どんな日記だったの？

232 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/12(火) 17:31:13.19 ID:xJ8KPzMNo

乙
お大事に

ロリコン日記なら応援できなかったけど日記の内容的につい一方さんに肩入れしてしまうな

233 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]：2012/06/17(日) 00:33:39.97 ID:SyJ3UdO3o

乙！
ガンバ！

234 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/07/14(土) 01:35:28.96 ID:eqIihamIO

ここの美琴たんヤンデレそうでこわい……

235 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]：2012/07/17(火) 23:33:45.62 ID:Th57JCWr0

よく間違えられてるが、ゼウスじゃなくてデウスじゃね？

236 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/07/20(金) 22:21:03.62 ID:Sj9VVQI10

これは是非とも姫たんかメルヘンに勝ってほしい

237 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/08/12(日) 00:20:45.88 ID:62fy3MTBo

まだー？

238 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/08/12(日) 00:26:26.02 ID:62fy3MTBo

というか２ヶ月か？