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ウルスラ「サーニャさん以外も動物になりました」エイラ「キャウ!」 -
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1 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 03:23:17.20 ID:nUFrAkpDO
宮藤「サーニャちゃんが猫になった!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1333099239/l50
の次スレです。初見の方は長いですがご一読くださいな
人物紹介等は前スレのwikiをどうぞ
では告知通り外伝ネタから今日の夕方に始まります
どうぞこちらでもお付き合いください
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1338056597
(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/
全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/
君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/
笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/
【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/
トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/
【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/
ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/05/27(日) 05:24:34.31 ID:+SFtpNgso
新スレ乙!!
3 :
◆N6riM5WUwg
[sage]:2012/05/27(日) 06:16:59.04 ID:a0DcSYIDO
新スレおめ!!
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/27(日) 08:47:57.89 ID:iV8m6rj8o
新スレ乙おめ!
5 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:30:25.79 ID:nUFrAkpDO
では新スレ一番の投下を
今回は本編おおよそ二つ分の長さなので早めに始めます
日曜の夕方、ゆったりお付き合いください
6 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:31:41.93 ID:nUFrAkpDO
〜バルクホルンとエーリカの部屋〜
エーリカ「エーリヒ?エ〜リヒ〜?」カチャゴソ
ゲルト「どうしたフラウ?」バタン
エーリカ「あ、トゥルーデ!私の使い魔知らない?」
ゲルト「使い魔だと?……お前まさかそこまでn「いや違うよ?無くしてないからね?」
7 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:32:30.94 ID:nUFrAkpDO
エーリカ「幾らなんでも荷物には埋まらないよ〜!私の使い魔だもん」
ゲルト「判らんぞ?お前が寝ている間に山が崩落していたらだな」
エーリカ「……どうしよ、三個くらい崩れてる」
ゲルト「嘘だろ……」
8 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:33:37.77 ID:nUFrAkpDO
ゲルト「ならば気配はしないのか?気配は」
エーリカ「……しないや」
ゲルト「……」
エーリカ「……エーリヒ死んじゃってないよね?」
ゲルト「はぁ……捜すの手伝うか?」
エーリカ「お願〜いトゥルーデ!私、こっち捜すからさ!」
ゲルト「全く世話の掛かるエース様だな……」
9 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:34:20.38 ID:nUFrAkpDO
〜廊下〜
エーリヒ「……」コソ
エーリヒ「……ぅ」サササ
シャーリー「ん、今のは……ハルトマンの?」
宮藤「シャーリーさん!」タタッ
10 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:35:05.60 ID:nUFrAkpDO
シャーリー「おう、宮藤どした?そんなに慌てて」
宮藤「兼定知りませんか?私の使い魔の」
シャーリー「あのちんまいのか。知らないな〜」
宮藤「そうですか……」
シャーリー「ごめんよ〜力になれなくて」
11 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:35:53.11 ID:nUFrAkpDO
宮藤「大丈夫です。たまにはブラッシングしてあげようかなぁって思ったんですけど」
シャーリー「ふーん。さっきハルトマン中尉の奴なら見掛けたぞ」
宮藤「へぇ〜どうしたんでしょうかね?」
シャーリー「わっかんないなぁ私には。……あり?」
12 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:37:24.97 ID:nUFrAkpDO
宮藤「まさか?」
シャーリー「私のも居ないぜ……」
シャ宮「「……」」
シャーリー「ま、どっかで遊んでんだろ!グレニスは大人しいからよく連れられてっちまうし!」
宮藤「そうですね!兼定も風来坊なタイプですから!」
シャ宮「「あっははは!」」
13 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:38:26.49 ID:nUFrAkpDO
〜廊下?〜
エーリヒ「わん……わん!」バン
ガチャン、パカ♪
エーリヒ「がう!」タン
ヒュルルルル
パタン……
14 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 18:40:26.88 ID:nUFrAkpDO
〜基地地下〜
エーリヒ(あらよっと!)シュタ
エーリヒ(ここは相変わらずひんやりしてて気持ちいいぜ)
エーリヒ(んで確か右……か)
エーリヒ(やっぱクラヴァッテ辺りに連れてきて貰った方が楽っちゃ楽なんだよな〜)
15 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 18:41:04.62 ID:nUFrAkpDO
〜突き当たりの部屋〜
オンブラ(おっそいよ〜エ〜リヒ〜?パスタならダルンダルンのグデングデンだぜ〜)
エーリヒ(グダグダはお前んとこかペギーの飼い主だろ)
ペギー(ひっどいわ〜!イッルはそんなんじゃないわよ!)
リディア(実際そう)
ペギー(あれは流されやすいだけなの!)
16 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 18:43:22.92 ID:nUFrAkpDO
クラヴァ(揃ったから始めたいが……いいか?)
エーリヒ(おう、すまんすまん)
グレニス(どうぞ)
ブービ(オイラはいつでも〜)
クラヴァ(それでは『使い魔の定例座談会』を始める!)
一同(はーい!)
17 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:44:09.38 ID:nUFrAkpDO
三郎(はっはっは!久しぶりだなこの会も!)
ピエール(ブリタニアでは基地の警報装置部屋を使ってましたが)
ティナ(それだとここは誰にも迷惑もかかりませんし、うってつけですね)
オンブラ(悪かったってコンセルティナ。ねぇちゃんが騒動起こして)
ペギー(ちなみに見つけたあとの会場設営、私とエーリヒやったんだかんね?)
18 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 18:44:41.63 ID:nUFrAkpDO
ゲルハルト(確かにルッキーニも悪いがあれはフラウが悪いだろう)
エーリヒ(……自由奔放で済まんな)
ブービ(仕方ないって兄貴。エーリカの姉御はたぶんアレが強い秘訣なんすから)
エーリヒ(あんがとなブラザー……お前とウーシュだけだぜ解ってくれんの)ガシィ
ブービ(兄貴ぃ!オイラで良ければ相談乗りますからね!)ガシァ
ペギー(はいはい、三文芝居は要らないわよ〜)
19 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 18:45:30.69 ID:nUFrAkpDO
クラヴァ(今回の話題その1は動物化についてだ)
兼定(まっさかネウロイの瘴気で月が染まるたぁ、長く生きてきた俺でもビックリしたぜ)ハァ
リディア(そういえば)
グレニス(どうしたの?)
リディア(私たちはアレを見ても変身しないわ)
兼定(そういやそうだな?あり得なくないのに)
20 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 18:45:57.87 ID:nUFrAkpDO
ゲルハルト(作用が違うんだろうな。もしかすると彗星辺りならば我々も)
ペギー(イッルのお姉さんが言ってた伝説は月食だし、もしかしたら私たちは日食だったりして!)
オンブラ(次の日食いつ?)
ブービ(ウーシュ姉さんに聞かないと解んないすよ)
三郎(それならあの魔方陣を使えばいいんじゃないか?醇ちゃんが人間側通路も開けていったろう)
21 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 18:46:30.78 ID:nUFrAkpDO
ティナ(それはいいですけど……)
ピエール(流石に裸でお嬢様方にお会いするのは、ね)
オンブラ(気にすんな……とは言いがたいかな)
ペギー(ねー)
兼定(生憎ヌーディストの資格は持ってないな)
22 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 18:47:15.93 ID:nUFrAkpDO
クラヴァ(問題なのは『Trans』中は我々が単独行動出来ないことだ)
ゲルハルト(だな。トゥルーデに身体を動かされるのは良いがあまり好き勝手されると……)
クラヴァ(我が主もだ。アレは酷い)
グレニス(二人は特に怖いです……食べないでくださいよ)
ペギー(ほんとよ〜!訳が解らないわ)
23 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 18:47:42.06 ID:nUFrAkpDO
三郎(美緒の様に有効活用すれば良いが色欲に走るのは考えものだぞ)
ピエール(我々の本能はそこまで強いと思えませんがね)
ティナ(私たちはこの姿、身体しか解りませんから)
ティナ(リーネちゃんも本能で毛繕いしちゃってたりしますし)
ペギー(まあイッルはサーニャが好きなだけだし、アレは良いわよね?)
リディア(私は、サーニャと居れば別に良い)
ペギー(つれないわね〜)
24 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 18:48:15.22 ID:nUFrAkpDO
オンブラ(結局はネウロイの野郎ぶっ飛ばさなきゃならないんだな)
ペギー(でも明らか無理が有るのも居るわよね)
エーリヒ(確かに最近のなんか強いっちゃ強いわ。そこまでじゃないけど)
グレニス(ウォーロックとかネウロック辺りの戦闘機動を超えてるし……)
三郎(ま、なんとかなるさ!はっはっは!)
クラヴァ(それでは次の議題にでもいくか)
25 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:53:47.47 ID:nUFrAkpDO
クラヴァ(次の議題はブービに任せたが何になった?)
ブービ(えっとっすね。オイラたちって結局は姉御たちと契約した訳じゃないですか)
ペギー(そうね。確かにそうじゃないとこんなに長く生きていられないわ)
ゲルハルト(実体化する事へ制限が掛かる代わりに寿命が大幅に伸びるか……)
兼定(……ふん)
26 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 18:54:27.68 ID:nUFrAkpDO
ブービ(でもやっぱり契約して良かったなって今思える訳で)
ティナ(うん、そうだね!)
リディア(そうだと思う)
ブービ(で、今回の話題なんすけどみんなの『出逢い』や『契約』を話すでどうっすか?)
三郎(ほう、思いもよらなかったが存外面白そうだ!)
オンブラ(いいじゃん、ナイスだブービー!)
クラヴァ(ではブービから(いや、俺からだな)
エーリヒ(実は俺の話をしないとブービの話は出来んのでな。じゃあ始めるぜ)
27 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 18:56:48.29 ID:nUFrAkpDO
ブービ「その前に対応表っす。ちょっと多いけど簡単に覚えられるはずっすね」
クラヴァッテ→ミーナ
三郎→もっさん
ゲルハルト→バルクホルン
グレニス→シャーリー
エーリヒ→エーリカ
ブービ→ウルスラ
ピエール→ペリーヌ
リディア→サーニャ
ペギー→エイラ
オンブラ→ルッキーニ
コンセルティナ→リーネ
兼定→宮藤
ブービ「引き続きお楽しみくださいっすよ」
28 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:57:59.96 ID:nUFrAkpDO
〜十年前のカールスラント、ヴァイザッハ〜
ロリリカ「えっ?」
母様「だから父様と手紙で話したんだけど貴女たちもきっと魔法力が発現するし、使い魔を持たなきゃならないわ」
ロリスラ「……うん」
母樣「それで今度選びに行こうかなって思うんだけど、二人は希望は有るの?」
ロリリカ「ん〜……」
ロリスラ「……ない」
29 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:58:39.29 ID:nUFrAkpDO
母樣「あらら……なら二人は図鑑でも見たら?」
母樣「わんちゃんとかねこちゃんとかで気に入った種類が載っていたら探してあげるわよ」
ロリリカ「そっか!ウルスラ、かして!」
ロリスラ「……ねえさまのとこにまぎれこんじゃってます」
母樣「エーリカ、そろそろお片付けね」
ロリリカ「えー……ウルスラ〜……」
ロリスラ「……てつだいますから」
30 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 18:59:15.38 ID:nUFrAkpDO
ロリリカ「ん〜なんかおっきいのはひっぱられそうだよね」
ロリスラ「ねこさんはあんまりすきじゃないです」
ロリリカ「ちっちゃいのかー」
ロリスラ「……む〜」
31 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 18:59:44.70 ID:nUFrAkpDO
ロリリカ「よし!わたしきめた!」
ロリスラ「なんにしたんですか?」
ロリリカ「えっとね〜このながいの」
ロリスラ「だっくすふんどですね」
ロリリカ「だっこしやすそうじゃん!ぜんぶおなかだし」
32 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:00:29.41 ID:nUFrAkpDO
母樣「あらエーリカ、決まったの?」
ロリリカ「うん、かあさま!これ!」
母樣「あら、ダックスフンド?これなら知り合いのブリーダーさんが隣町に居るわ」
ロリリカ「ほんと!?」
母樣「明後日にでも行きましょうか?」
ロリリカ「やったあ!」
33 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 19:01:10.70 ID:nUFrAkpDO
〜ブリーダーさんの家〜
エーウル「「こんにちは!」」
ブリーダー「よく来たわね!待ってたわ!」
母樣「ごめんなさいね?いきなり」
ブリーダー「気にしないでください。私と先輩の仲ですし」
母樣「航空騎兵なんて忘れたわよ〜。じゃあ早速だけど見せて?」
34 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:01:44.39 ID:nUFrAkpDO
ブリーダー「2ヶ月前に産まれた子たちが居るんだけど依頼されたの五匹でね?今は六匹居るんだ」
ロリリカ「じゃあどれかいっぴきもらえるの?」
ブリーダー「もっちろん!ちゃんとお世話して可愛がってくれるならね!」
母樣「出来るかな?エーリカに」
35 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:02:26.01 ID:nUFrAkpDO
ロリリカ「がんばるけど……」
ロリスラ「わたしもいますから」
ロリリカ「……うん!ありがとウルスラ!」
ロリスラ「いえ」
ブリーダー「妹ちゃん優しいですね」
母樣「あの娘、しっかりはしてるんだけどね。実際ちょっと融通聞かないって言うか……」
36 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:03:01.88 ID:nUFrAkpDO
子犬’s「わふわふ」
羊「べ〜」ボハボハ
ロリリカ「うわ、やんちゃだね!」
ブリーダー「まあこの時期は色んな動物と触れ合うのが一番なのよ。だから羊さんとかあそこのお馬さんに遊んでもらってるわけ」
ロリスラ「へ〜」
37 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:03:53.90 ID:nUFrAkpDO
ロリリカ「うーん……でもなかなかでてこないなぁ」
羊「べぇ」スクッ
子犬「きゃん!」ドテ
ロリリカ「あー!でてきたぁ!」
ロリスラ「このこぬけてますね」
38 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:04:37.01 ID:nUFrAkpDO
子犬「わう。くぅん?」ジー
ロリリカ「ん〜」ジー
子犬「?」ジー
ロリリカ「うん!このこがいい!」
ブリーダー「そう?その子は結構やんちゃよ」
ロリリカ「だいじょうぶ!なんかこのこならぜったい!」
母樣「まあこういうのは直感だからね。それじゃあその子にしましょう」
39 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 19:05:10.93 ID:nUFrAkpDO
ブリーダー「じゃあ名前を付けてあげて?いつまでもわんちゃんじゃちょっとね〜」
ロリリカ「ん〜どうしよ?ウルスラ」
ロリスラ「……『えーりひ』でどうですか。ねえさまのぱーとなーですから」
母樣「ウルスラも案外面白いこと言うわね」
ロリリカ「よーし!じゃあきみは『えーりひ』だ!」
ロリリカ「これからずっとよろしくね!えーりひ!」
エーリヒ「あう!」
40 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:05:58.80 ID:nUFrAkpDO
エーリヒ(懐かしいなぁ……あんとき羊のあんちゃんに振り落とされなかったらエーリカとは暮らしてなかったんだ)
三郎(いい話だな)
ゲルハルト(この頃のフラウとウルスラにトゥルーデが会ったらヤバイ気がしたんだが)
ペギー(なんか番犬とかのみんなはこんな感じなのかしらね?)
ゲルハルト(どういう意味だ?)
ペギー(私は状況が特殊だったのよ……野生生まれだからね)
41 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:06:46.25 ID:nUFrAkpDO
〜八年前のスオムス、北カレリアの森〜
狐(はあはあはあはあ……)
狐(なんだってあんな化けもんがこの森に来たのよ!?)
狐(ぐっ……肉球裂けちゃったかな?)ズキ
ゴソゴソ……ガサ!
42 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 19:11:09.83 ID:nUFrAkpDO
狐(不味い!?)ガル
「やーりが降ってモ♪おお?」ザザ
狐「ガルル……キュン?」
女の子「あっれ〜狐ダ!可愛いゾ!」ソッ
狐(えっ?ちょっとなんでだっこするのよ!)ジタバタ
女の子「ん〜!ふわふわダナ」
狐(毛並み誉めてくれるのは良いけどアンタ誰!?)
43 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:12:01.12 ID:nUFrAkpDO
イッル「私はイッル。よろしくなペギー!」
ペギー(ペギー……って私のこと!?なんなのこの娘!?)
イッル「おお、喜んでくれて嬉しいゾ!」
ペギー(喜んでないし!アンタさっさと私を離しなさいって!)
イッル「そんなことないッテ!誉めるな誉めるナ」
ペギー(この不思議ちゃんがああああ!)
44 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:12:54.81 ID:nUFrAkpDO
イッル「ん、ペギー怪我してんのカ?見せてみろヨ」
ペギー(あー見せるから尻尾もってひっくり返さないで!お願い!)
イッル「あちゃあ……痛そうダナ。よし、うちに来いヨ」
ペギー(はあ?)
イッル「別に食べないゾ。マフラーにもしないシ」
イッル「ちょっと薬塗るだけだからサ!」
ペギー(どうせなんか言っても通じないんでしょ……)ハア
45 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:13:24.42 ID:nUFrAkpDO
バキバキバキッ……ドサッ
イッル「ん?」
ペギー(忘れてたわ!アイツが来る!)
イッル「ペギー?」
ペギー(逃げるわよイッル!アンタじゃ美味しく食べられちゃうわ!)
46 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:14:05.50 ID:nUFrAkpDO
ザッザッザッザッ!!!
熊「ガオオオオオォォォン!!!」
イッル「うえ!?く、熊……」
ペギー(ああもう!折角振りきったのに……)
熊(見つけたぞ……ふん、人間の小娘まで一緒とはオレは運がいいな)
ペギー(いい加減にしてよ!私もこの娘も美味しくないわよ!)
47 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:15:05.25 ID:nUFrAkpDO
熊(オレはヘラジカに飽きちまってなぁ……お前らぐらいを狙いたくなるわけよ)
ペギー(じゃあ聞くけどまさかこの前三つくらい隣の森でヘラジカの群れに逃げられたでっかい熊ってアンタじゃないわよね?)
熊(!?)
ペギー(あら……確か身体でかすぎで舐められてるのよその熊)
熊(うぐぐぐ……)
ペギー(狩りも下手で身体でっかいだけってほんと無能よね〜!熊だけに!)
熊(クソッタレガァァアアア!!!)
48 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 19:15:44.89 ID:nUFrAkpDO
ペギー(ヤバッ!煽りすぎた!?)
熊「ガアアアアアァァァァァァ!!!」
イッル「――『THE EMPEROR』の逆位置カ。可哀想にナ」
熊「グゥア!?」
ペギー(アンタなんで今この状況で占ってるの!?ほんとなんなのよ!?)
49 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:16:33.15 ID:nUFrAkpDO
イッル「まあ、別に私は逃げないゾ。ペギーも渡さないしナ」
熊(なんだこいつ……何訳の解らんこと言ってんだ?)
イッル「ふふん、そっちは逃げるなら今の内ダゾ?」クスクス
イッル「8、7、6……」
ペギー(な、何が起こるの!?)
熊(数え終わる前に死ねぇえええええええええ!!!)
50 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 19:17:23.48 ID:nUFrAkpDO
イッル「――1!」
熊「ガアアアアァァ!!!」
「――チェリアアアアアッッ!!!」
熊「ガッ!?――」
51 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:17:55.41 ID:nUFrAkpDO
ペギー(あの時の私はまだ知らなかったのよ)
ペギー(スオムスや北極圏で強い生物を想像してみて)
ペギー(あなたが思い浮かべたのは恐らく海ならシャチ、陸なら熊よ)
ペギー(私にもそんな風に考えていた時期があったわ)
52 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:19:10.92 ID:nUFrAkpDO
熊(――ぐっ……がはっ……!?)
ペギー(あの丸太三本分くらいある熊が……飛んだ!?)ゾク
アウロラ「ふぅ」スタッ
53 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:19:51.86 ID:nUFrAkpDO
アウロラ「イッル、怪我はないな?」
イッル「うん!大丈夫ダゾ!」
ペギー「キュ……」ガクガク
アウロラ「可愛い狐だ。もしかしてお前の使い魔にするのか?」
イッル「おお!今まで思い付かなかったけどそうするんダゾ!」
アウロラ「ふふっ……なら護らねばな」
54 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:20:38.57 ID:nUFrAkpDO
熊(ふざけやがって……人間の雌の癖に生意気なんだよぉおおおお!!!)ダッ
アウロラ「ふん」ヒラ
ズシャアアアアア!
熊「グルゥア!?」プシャア
アウロラ「聞いていたより大したことはないな」
ペギー(イッルのお姉さんって一体……あれは?)
55 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:21:21.91 ID:nUFrAkpDO
狼?『ガウ、ガウ』
アウロラ「そうか。『フェンリル』、今日の晩飯は熊が良いんだな?」
ペギー(『フェンリル』……ってまさか……)
アウロラ「ならばさっさと魔法力を貸せ。奴の血抜きもついでにやってしまうからな」
フェンリル『ガウ!』
56 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:22:24.85 ID:nUFrAkpDO
ペギー(……最後熊の頭が螺旋を描いt(止めれ)
エーリヒ(チビ共怖がってんぞー)
ティグレブー(((あうあうあう……)))ガタガタ
オンブラ(び、びびびびビビってねえし!!?)プル
兼定(震ってんじゃねえかよ……)
57 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:23:07.00 ID:nUFrAkpDO
アウロラ「っくしぃ!」
アウロラ「誰か噂してるか?」ズズ
ハユハ「隊長、もう少しでニパの墜落地点着きますよ」
アウロラ「ああ……それにしても最近、月が紅いな」
58 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:24:01.46 ID:nUFrAkpDO
リディア(次は、誰?)
ペギー(あの四人はちょっとまだ無理そうだしね)
クラヴァ(ふむ、なら私が話そうか)
ピエール(貴方が?自分の事を話すのは珍しいですね)
三郎(確かにお前と中佐の話など長い付き合いだが聞いたことはないな)
ゲルハルト(うむ、あのミーナとお前の事だ。また少し変わっているんだろう)
59 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:24:35.26 ID:nUFrAkpDO
〜十年前のカールスラント、ヴィエルコポルスカ県湖水地方〜
狼「グガァゥ……」
狼(ふ、まさかこの私が罠に掛かるとはな……)
狼(三日か。案外短いものだ)
60 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:25:26.04 ID:nUFrAkpDO
狼(……足首に掛かり、対象を餓死させる)グイ
狼(トラバサミなら痛みがあるからな。噛み千切ってでも脱出してやるが……)
狼(括り罠は足を噛み千切る必要がない……つまり引っ張っていれば何時か抜ける)
狼(そんな訳無いんだがな。ただ私に自分の足を噛み千切る度胸が無いだけだ)
61 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:26:14.70 ID:nUFrAkpDO
狼(群れの奴等は行かせた……ふん、グランマが生きていれば我々の種族はやっていける)
狼(あとは私に残されたこの時間をどう生きるかだ)
狼(……)
狼(そうだな……この罠を掛けた奴へ)
(――血を見せてやる)
62 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:26:47.42 ID:nUFrAkpDO
〜その日の午後〜
狼(……む)ピク
カサ……〜♪
「森へ〜♪行きましょう〜娘さん〜♪」
「鳥がなく、あの森へ〜♪」
「僕らは木を切る君たちは〜♪」
「草刈りの〜仕事しに〜♪」
「ランララン♪ランララン♪ランラーンララン♪」
63 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 19:27:20.60 ID:nUFrAkpDO
狼(人間の……子供か?)
狼(ならばその親が私を……)
狼(ふ……最後の獲物にしては些か物足りんが……)
64 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 19:27:53.36 ID:nUFrAkpDO
少女「木の枝ってこれくらいかしら?ちょっと遠くまで来ちゃったし」
少女「あら?」
狼「」ゴロン
少女「まあ、可哀想……狼さん放置罠に掛かっちゃったのね。ここだいぶ前から禁猟区なのに」
65 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:28:36.69 ID:nUFrAkpDO
狼(……放置罠!?)
狼(ならば私にここで無様に朽ちろと?)
狼(……私の覚悟は一体なんだったのだ)
少女「ところで狼さん、死んだフリって楽しい?」ニコッ
狼「」ビクッ
66 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:29:11.98 ID:nUFrAkpDO
狼(……くっ、見破れるわけがあるまい!私の待ち伏せは一流だ!)
少女「やっぱり死んじゃってるわよね……でも」
狼(む……)
少女「外してあげようかしら。足のワイヤー」ニコ
狼(なんと慈悲深い)ピク
67 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:31:13.09 ID:nUFrAkpDO
少女「だから触らせてね?毛皮」ニコニコ
狼(……駄賃か)
少女「さっきまで生きてたの。暖かい」モフ
少女「ああ、肌触り最高〜!ちょっと濃い茶色の毛皮がまた勇ましげよ!」モフフワ
少女「しかも撫で甲斐がある体格してるもの!」ボハフワ
狼(……小娘、なかなか言うではないか///)
68 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:31:49.93 ID:nUFrAkpDO
少女「私ね〜。狼さんって『赤ずきん』とかの頭の悪い子しか居ないと思ってたんだけど」ナデナデ
少女「貴方みたいな頭のいい狼さんと出会えて嬉しいわ」サワ
狼「……」ピクピク
少女「じゃあね。狼さん、ワイヤーは外しておいたから今度は気を付けてね」トコトコ
狼(……ぐっ)
69 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:32:39.25 ID:nUFrAkpDO
狼「ガウッ!」ザッ
少女「……狼さん」クルッ
狼(私の直感が正しければ……この小娘はきっと)
狼(――お前のためだ。済まない)
狼「グルァアアアアアアアアアア!!!」
70 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:33:07.39 ID:nUFrAkpDO
少女「――仕方無いわね〜」ゴソ
少女「はい、これあげる!」
狼「!?」ズザザサ
71 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:33:58.32 ID:nUFrAkpDO
つサンドイッチ
少女「自分じゃ気にしてないんだろうけどさっきお腹鳴ってたからバレたのよ?」
狼「……」ガーン
少女「でも狼さんほんとに頭いいのね」
少女「食べようとするならいつでも私に飛び掛かれたのにしなかったし」
少女「貴方、私をびっくりさせて自分たちとこれ以上関わらないようにしたかったんでしょ?」
72 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:34:38.78 ID:nUFrAkpDO
狼(……何もかもお見通しか)モグ
少女「義理深くて謹み深い。私、貴方がとっても好きよ」
少女「群れとも離れてしまったんでしょう?」ナデナデ
少女「……もしよかったら私の使い魔になってくれないかしら?」
少女「動物でこんなに仲良くなれたの貴方が初めてだから、ね」
狼(……)
73 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:35:07.98 ID:nUFrAkpDO
ミーナ「――私はミーナ、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ」
ミーナ「狼さん、貴方は私をどう思う?」
狼(……私は)
狼(ふふっ……一度捨てたこの命)
狼(――お前のために)
74 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 19:35:50.75 ID:nUFrAkpDO
兼定(気取りすぎなんだよ)
クラヴァ(気にするな)
ゲルハルト(ミーナはやはりミーナか)
三郎(仲良くなれたのが初めて……まさか?)
クラヴァ(撫で過ぎだ。耐えられるのは私ぐらいだろう……)
75 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:36:47.20 ID:nUFrAkpDO
ティナ(では、次は私(じゃあ早速いくぜ)
ティナ(あっ、先にいいよ?)ニコ
オンブラ(へっ?いやいやお先にどうぞだぜ)
ティナ(ほらオンブラ先でいいってば!)ニコ
オンブラ(飼い主みたいに笑顔で凄まないでくれよ……)
グレニス(えーっとね。私とシャーリーは〜)
76 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 19:37:37.00 ID:nUFrAkpDO
〜八年前のリベリオン、ウェストヴァージニア州某牧場〜
子兎(もむもむ)ハム
兄兎(お前まだ草食ってんのかよ〜?早く遊びに行くぞ)
子兎(うん、けどわたしたべるのおそいから)
兄兎(もう姉ちゃんとか行っちゃったからな!んでオレも行くぞ?いいな!)
子兎(いってらっしゃい)モムハム
77 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:38:16.11 ID:nUFrAkpDO
子兎(ふぁ……おそときもちいいなぁ)
子兎(シャムロックもあるし、タンポホも)ハム
子兎(みんなとおくまで行っちゃったぁ)
子兎(ねむねむ……)Zzz
78 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 19:38:54.49 ID:nUFrAkpDO
姉兎(アンタ凄いとこで寝てるわね……)
子兎(ふぇ……?)
姉兎(もう夕方よ?それにお外で寝るのは気を付けなさいね)
子兎(なんで?)
姉兎(狐なんかより鷲とか鷹とかに食べられちゃうから!ラブラドールのカークくん言ってたじゃない!)
子兎(あう……ごめんなさい)
79 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:39:55.24 ID:nUFrAkpDO
〜町の一軒家、ガレージ〜
パパ「シャーリー?まだ起きてたのか」
シャーリー「パパ!……まあね」
パパ「自転車か」
シャーリー「拾ったジャンクをただ直すんなら朝飯前だけど、ちょっとでも速くしたいからね!遅刻すんのはもう懲りたし」
80 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:40:35.23 ID:nUFrAkpDO
パパ「済まんな。新しいのを買ってやれれば」
シャーリー「趣味だから大丈夫だよ。それよりでっかい仕事入るんでしょ?」
パパ「勿論だ。国の政策が関連しているからうちのビンボー工場もフル稼働なんだぞ」
シャーリー「頑張ってよ!パパ!」
パパ「ああ!」
81 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:41:13.62 ID:nUFrAkpDO
〜次の日、牧場〜
兄兎(おい!まだ食ってんのかよ!)
子兎(もくもく)ムシャ
兄兎(解ったよ……んじゃオレらはいつもの干し草の所に居るからな)
子兎(うん、いってらっしゃい)
82 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:41:51.63 ID:nUFrAkpDO
子兎(ん〜……いつものほしくさってどこだろ)
子兎(あっちかな?)
子兎(のんびりいこー)
子兎(む〜む〜♪)トコトコ
83 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:42:31.35 ID:nUFrAkpDO
子兎(ふにゅ……さくだ)
子兎(おねえちゃんたちはさくとみちのあっちがわだよね)
子兎(よーし……)タタッ
子兎(たぁああ!)ピョン
84 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:43:14.45 ID:nUFrAkpDO
〜町外れの道〜
シャーリー「ばーいせこう♪ばーいせこう♪ばーいせこう♪ばーいせこう♪」
シャーリー「あいうぉんちゅうらいどま〜い♪」
シャーリー「ばーいせこう♪ばーいせこう♪ばーいせこう♪ばーいせこう♪」
シャーリー「あいうぉんちゅうらいどまいばーいせこう♪あいうぉんちゅうらいどまいばいく♪」
シャーリー「あいうぉんちゅうらいどまいばーいせこう♪あいうぉんちゅうらいどうぇあいらーいく♪」
85 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:43:47.92 ID:nUFrAkpDO
シャーリー「ん〜!これなら明日から寝坊で遅れないで済みそうだ!」
シャーリー「確かもう少しで牧場だな」
シャーリー「よっしゃあ!一気に最速ギアだぜ!」
シャーリー「うりゃああああああああああああぁぁぁ!!!」ズザザザザ
86 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:44:33.01 ID:nUFrAkpDO
シャーリー「ひゃっはあああああああああああ……っ!?」
――シュン
シャーリー(なんか飛び出してっ――)
子兎(ぁあああ〜!)
――ズザッ
ドンガラガッシャアアアアアアアン!!!
87 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:46:00.33 ID:nUFrAkpDO
シャーリー「いったたぁ……はっ!?自転車!」ムク
シャーリー「くぁあ〜……ハンドルが競技用みたいになってら……他は死んでないけど」
シャーリー「ってたって何だってんだ?今のは?」
シャーリー「……」キョロキョロ
シャーリー「絶対白いものが目の前をよぎったんだけど……まあいいか」
88 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:46:54.77 ID:nUFrAkpDO
〜シャーリーの家〜
パパ「お帰り。……転んだのかい?大丈夫か?」
シャーリー「まあね。最終的に干し草へ突っ込んだから怪我はしてないよ」
パパ「なら着替えて来なさい。服はママに洗濯してもらって」
シャーリー「オッケー!」
89 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:47:42.38 ID:nUFrAkpDO
シャーリー「いやあ参ったね……明日も休みだし、直すのには困らないけどさ」
シャーリー「ん〜朝より胸おっきくなったかな?」
シャーリー「ふっふふ///」
シャーリー「んしょ」ヌギッ
ドテッ
90 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:48:28.22 ID:nUFrAkpDO
子兎「くぅ……」Zzz
シャーリー「ホワッツ!?」コス
シャーリー「……目の間違いじゃないよな?」パチ
シャーリー「私の服からなんで兎が出てくるんだよ……」
91 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:50:17.30 ID:nUFrAkpDO
子兎(……あう?あれ、ここどこ?)キョロ
シャーリー「起きたか……お前さっき私にぶつかって来たな?」
子兎(さぁ?)ポケ
シャーリー「ほんとにか?」
子兎(うん、そだよ〜)ポヤポヤ
シャーリー「コイツー!その能天気さ気に入ったぜ!」ワシャワシャ
子兎(ひゃあん///くすぐったいよぅ///)
92 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:51:56.15 ID:nUFrAkpDO
グレニス(きっとね、シャーリーは遅刻しないために固有魔法が『超加速』になったんだよ)
グレニス(大事なことに間に合わなくて……後悔がないように)
オンブラ(……カッコいいな。やっぱり)
兼定(あのパイオツな分だけ強いのさ)
93 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:53:16.10 ID:nUFrAkpDO
エーリヒ(……兼定って自分の話、クラヴァッテよりしてないよな)
兼定(あん?)
ピエール(確かにそうですよ。長く生きてるって言われても外見若いですし)
ペギー(正直親父臭いけどね。声渋いし)
兼定(む、まあ……良いさ。次は俺の昔話でもすっか)
兼定(始まりは――)
94 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:54:04.61 ID:nUFrAkpDO
http://www.youtube.com/watch?v=7GVVimZax-g&sns=em
――1510年ッッ
――扶桑、美濃のとあ〜るぅ山中ッッ
――ここに一匹の山犬が生まれたぁ〜ッッ!
――彼はすぐぅに成長しッッ
――一匹狼ながらぁ美濃一帯を領地とするぅ支配者と成ったッッ
山犬(俺に敵う奴ぁ居ないさ……西方の龍や一角獣でもねぇ限り)
95 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:54:44.91 ID:nUFrAkpDO
――しかし齢三歳のある日ッッ!単純な罠に引っ掛かったッッ!
山犬(……あり得ん。何故道端に女物のふんどしが有るんだよ)
――そうッッ!この山犬実は稀代の下着泥棒ッッ!
――山岳一帯を占めている反動かァ雌は雌でも人間の雌に反応してしまう体質だったのだッッ!
――そして捕まってから三日ッッ……遂に処刑が行われたアッッ
96 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:55:22.92 ID:nUFrAkpDO
山犬「ガルルル……」ジャララ
山犬(クソっ……鎖が切れねぇ……)
役人「皆の衆!聴けっ!」
役人「ここに捕まりしは美濃の国を恐怖に墜とせしめし、かの大山犬!」
役人「遂にこの山犬を打ち首に致す!見ておれ!」
97 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:55:59.69 ID:nUFrAkpDO
――役人はそれは見事な打刀を構えるッッ
山犬「……」
山犬(ここまでだな。ふぅ……)
役人「ぜぇえええええイァヤアアアアアアアアア!!!」
――刃が降り下ろされたッッッッ!!!
98 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:56:31.54 ID:nUFrAkpDO
山犬「……」
山犬「」ズシャ
――首が静かに……地へ着いたその瞬間ッッ!
――不思議なことが起こったのだッッ!
99 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 19:57:04.80 ID:nUFrAkpDO
山犬(……これは一体)
役人「見たか皆の衆!!!この打刀こそ我が美濃の誇る名刀匠『和泉守兼定』が打ち上げし名刀!!!」
役人「――『九字兼定』なるぞ!!!」
山犬(見えるのは……俺の屍?)
山犬(まさかッッ!?)
100 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 19:57:39.92 ID:nUFrAkpDO
――そうッッ!
――臨ッッ兵ッッ闘ッッ者ッッ皆ッッ陣ッッ烈ッッ在ッッ前ッッッッ!!!
――東密における『九字護身法』の術式が練り込まれたその刀はッッ!
――山犬の魂をその身へ取り込んだのだったアァッッ!!!
101 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:58:36.99 ID:nUFrAkpDO
http://www.youtube.com/watch?v=GAZ5q7JOvQ8&sns=em
――あれから数えてなんと八十年ッッ!
――『九字兼定』と名を改めた山犬はその年月を数多の戦場で過ごしたッッ
兼定(……アヒャヒャヒャヒャヒャ!アッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャアアアア!!!)
――血や怨念を吸い過ぎた刀身は輝きを増し、所持するものを鬼神と化すッッ!!!
――山犬自身も狂気に呑まれ、あの面影もなく真の妖怪とかしていたのだッッ!!!
102 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 19:59:21.25 ID:nUFrAkpDO
――そしてその年の八月の初めッッ!!!
――遂に凍り付いた運命が動き出すッッ!!!
女武将「皆のもの!この先が本丸ぞ!」
女武将「さあ毛利を討ちとれぇ!!!」
――彼女は『覇王』が家臣の一人ッッ!
――殿が大好きな一途っ娘でもあるウゥッッ!
103 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:00:23.77 ID:nUFrAkpDO
――とあ〜る寺の焼き討ち後に明智反乱軍は
――『動く山』と遭遇し、壊滅ッッ
――これを好機とみた『覇王』は引き続き毛利攻めを行い、遂にぃ攻城戦へと移行したぁッッ
――そして彼女、今戦においては毛利の退路を絶つため前線へ参っていたッッ
104 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:00:53.56 ID:nUFrAkpDO
女武将「……こちらか!」ドシャア
女武将「あれ……確かに妖気がしたのに?」
――ブンッッ!!!
女武将「な!?」ヒラッ
105 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:01:35.86 ID:nUFrAkpDO
兼定「ガルルル……グギャアアアアアア!!!」
女武将「山犬の妖怪……しかも大きい……」
――兼定、刀身を媒体に巨大化ッッ!!!
――この戦乱の中で血を啜らんと動いたのであるッッ!!!
106 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:02:38.31 ID:nUFrAkpDO
兼定「オレハオマエ――『アマガケムシャ』ヲクライ、サラナルタカミヲメザス……サア、クラワレロ!!!」ザッ
――カキィイイン!!!
女武将「くっ……まるで扶桑刀の一撃……?」
――その爪と牙はまさに打刀の一閃が襲い来るのと同等ッッ!!!
107 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:03:32.00 ID:nUFrAkpDO
女武将「――隙ありっ!」
――彼女は背負っていた大筒の焔を兼定へ放つッッ!
兼定「グヒャヒャハッ!!!」スカ
女武将「な!?透けて……くっ!」
――しかし二射目は叶わず、敢えなく大筒は尾の一撃で彼方へと放られたッッ
108 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:04:28.65 ID:nUFrAkpDO
兼定「ソラソラソラソラァ!!!アッヒャヒャヒャヒャアアアアア!!!」
――打刀となってから人語を操ることが出来るようになり、その知識と経験は計り知れないッッ!!!
女武将「ぐっ……私の怪力と同じだけの力なんて……」
女武将「――妖怪」
「貴様はこの――」
蘭丸「――森蘭丸が切り捨て候!!!」
109 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:05:06.64 ID:nUFrAkpDO
兼定「ヤレルモンナラヤッテミナ?」
兼定「シ ヌ マ エ ニ ナ !」
兼定「グヒャヒャヒャヒャ!!!」ブワッ
蘭丸「っ……!?」
蘭丸(先程もそう……この妖怪、何故か揺らいでいる?)
110 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:05:54.43 ID:nUFrAkpDO
蘭丸「ならば確かめるまで!」
蘭丸「っ!はぁ!」スカ
兼定「フッ……キカネエナア?クッカカカカカ!!!」フワ
蘭丸「視えたっ!」
111 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:07:41.69 ID:nUFrAkpDO
蘭丸(でも……)
蘭丸(……まさか奴の正体が扶桑刀なんて)
兼定「サクハデキタカアァ!!?」
兼定「コレデサイゴニシヨウゼェ!!!ゲアアアアアアアッッ!!!!!!!」
ヒュン――
112 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:08:44.94 ID:nUFrAkpDO
――恐らく奴の爪は刀と同じ……
――心眼を……
――心中を澄みきった水のように
――そう、そして奴を
――受け止める!
113 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 20:09:20.81 ID:nUFrAkpDO
――ッッ
兼定「ハッ……オレノカラダヲ……ワラエルナ」
蘭丸「柳生新陰流――奥義無刀取りでございまする」
兼定「オウギ……フッ。オレノサイゴニフサワシイ」
114 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:10:02.16 ID:nUFrAkpDO
「……」
「ヤレ……ソノバカヂカラデオレヲ」
「チニソマッタノロワレシマケンヲ――」
「――へし折れッッ!!!」
「――はあぁぁっ!!!」
――バキィイイイイイン!
115 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:10:49.45 ID:nUFrAkpDO
「グガァ……うぐっ……」
「っ……」
――助かったぜ……嬢ちゃん
ピキピキ――
――カシャアン……
116 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:11:24.77 ID:nUFrAkpDO
――攻城戦終結後、尾張方本陣
信長「それでお蘭、コイツが城内で手に入ったと申すのか?」
つ折れ、砕けた『九字兼定』
蘭丸「はっ!」
信長「ふっ……よし!この刀を小刀にし、名工に任せて研ぎ直せ!」
信長「皆の者ッッ!」
信長「次の戦で武功をより多く立てた者に授けようぞ!!!」
信長「次は甲斐武田の残党であるッッ!」
侍衆「ウオオオオォォォ!!!」
117 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:11:58.73 ID:nUFrAkpDO
信長「お蘭、よくやったな」ナデナデ
蘭丸「は、はい!お褒めに預かり光栄でありまする///」
信長「褒美はなにがよいか?」ナデ
蘭丸「えっと……あの///」モジ
信長「……そっちは無しじゃ」
蘭丸「えぇ……」
118 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:12:44.44 ID:nUFrAkpDO
http://www.youtube.com/watch?v=71QT7yWT84E&sns=em
〜明治〜
兼定(……巨乳食べてぇ)Zzz
兼定(あれ?)
兼定(……生きてるけど)
兼定(チビんなってる!?)ガーン
119 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:14:12.88 ID:nUFrAkpDO
兼定(久々に起きたら……俺は小刀化されたあとも魔力が有り過ぎて封印されたらしい)
兼定(刀の箱書きに書いてあった)
兼定(あれから数百年、なんか長かった……かも)
兼定(にしても……)
兼定(町並みが西洋みたいだな。行ったことねぇけど)
120 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:14:56.04 ID:nUFrAkpDO
兼定(霊体化しちまってるけどどうすっか?)
兼定(脱け出しちまえるが……俺自身は刀だしな)
兼定(……ところでこの乗りもん何処に向かってんだ?)
ゴトン
121 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:15:32.35 ID:nUFrAkpDO
〜新撰組詰所〜
兼定(新撰組?なんじゃそりゃ?)
隊士「副長〜見つけてきやしたぜ〜」
副長「ぬぁに!ほんとか総悟!?」
隊士「勿論すよ。ほら」
つ箱『九字兼定』
122 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:16:08.46 ID:nUFrAkpDO
副長「ま、マジだ……総悟!お前よくこんなもん……」
隊士「気にしないでくだせぇ。ほらどうぞ」
副長「……」ゴクリ
カパ♪
123 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:17:01.13 ID:nUFrAkpDO
つ箱の半分の長さの『九字兼定』
副長「え?」
隊士「どうですかぁ!副長のご所望の『兼定』ですぜ!」
副長「……いや、打刀じゃないのか?」
隊士「知らねぇんですかい?この刀はあの織田信長が修復した護り刀って〜」
124 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:18:02.61 ID:nUFrAkpDO
副長「確かに刀身は……」
隊士「二代兼定の作じゃそれしかなくて、十一代なら打刀有りましt「何でそれ選ばねぇんだ!?」
隊士「えーっとちょっと飲み屋で……金足りなくて使ったらそっちに足りなくなって」
副長「総悟!?てめえやっぱ隊規に準じて叩っ斬ってやる!!!」
隊士「んなこといったらアンタもオレに買い付け行かせてんじゃないですか!!!」
副長「やっかコラ!?クソ総悟!」
隊士「上等ですぜ!マヨネーズ中毒!!!」
副長「ッチーン……レッツパーリィだ!!!」シャキィン
125 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:18:42.27 ID:nUFrAkpDO
兼定(……護り刀ねぇ)
兼定(この悪虐を尽くした『九字兼定』が、か?)
兼定(世も変われば肩書きも変わっちまうもんか)
兼定(はぁ……前途多難だぜ)
126 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:21:17.01 ID:nUFrAkpDO
兼定(あれから結局俺は新撰組……今の扶桑皇国軍預かりの品になった)
兼定(宝物庫から霊体と実体化を繰り返してたまに外へ遊びに行く)
兼定(そんなことを五十年……もっとだな。ダラダラして)
兼定(刀ん中で居眠りしてる間にとある餞別として持ってかれて……)
兼定(出逢った――)
127 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:22:07.71 ID:nUFrAkpDO
〜1938年冬の扶桑、宮藤診療所〜
宮藤「……お父さん」
宮藤「あれから半年経っちゃったね」
宮藤「この部屋、何年もお父さんの匂いしなくなって……」
128 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:22:40.63 ID:nUFrAkpDO
宮藤「ぐすっ……」
宮藤「私、治癒魔法使えるようになったんだよ……」
宮藤「お祖母ちゃんやお母さんみたいに」
宮藤「みんなを治せるようにって思ってたら……」
宮藤「ひぐっ……お父さん、逢いたいよぉ……」
129 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:23:14.79 ID:nUFrAkpDO
http://www.youtube.com/watch?v=9Y6wSNTv-Cw&sns=em
宮藤「っ……あれ?」
宮藤「こんな小刀……有ったんだ」
宮藤「……」
宮藤「包丁と同じだよね……」
カチャ、スッ――
130 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:23:44.50 ID:nUFrAkpDO
――ブワワワワワッ!!!
宮藤「えっ!?なにこれ?うわっ!」
キラリン――
兼定「きゃん!?」ドテ
131 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:24:26.77 ID:nUFrAkpDO
宮藤「えっ?私に尻尾と耳が……何で!?」フサ
兼定(あっててて……ここ何処だ?)
宮藤「それに君は……」
兼定(んあ?このすげえ魔法力の感じ……まさかコイツと!?)
宮藤「……私、契約しちゃった」
132 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:25:18.20 ID:nUFrAkpDO
兼定(ま、こんな感じさ。色々有ったんだよ)
三郎(ただの使い魔ではないと思ったが……)
ゲルハルト(二回も死んだのか)
兼定(ああ、すっきり死ねたけどな。でも――)
133 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:25:56.02 ID:nUFrAkpDO
兼定(――芳佳と逢えて良かった)
兼定(アイツが気落ちしてたの励まして)
兼定(無茶に付き合わされまくって)
兼定(今だから言えんだ――)
兼定(――芳佳は俺のものだ。手ぇ出すなってさ)
134 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:26:46.90 ID:nUFrAkpDO
エーリヒ(参ったよ。アンタはすげえ)
オンブラ(武勇伝はなんも言うこと無いぜ……けど)
兼定(ん?オンブラ、なんか有るのか?)
オンブラ(ほんとに狼だったのかってさ。毛並みやらクラヴァッテと違い過ぎるから……)
兼定(んなことかよ。良いぜ、見せてやる)
135 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:27:18.55 ID:nUFrAkpDO
兼定(はぁあああ……)ゴゴゴ
兼定「ガルルルッッ」
兼定「ぐがああああああぁぁぁ!!!」メリメリ
ドゥバアアアン!!!
136 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:28:33.16 ID:nUFrAkpDO
兼定「っふう。この姿も数百年振りか」
ブービ(……マジで狼だ)
兼定「まあな。ちなみにブリタニア語は芳佳と覚えたんだぜ」
ティナ(じゃ、じゃあ芳佳ちゃんも狼に……?)
兼定「アイツはなぜか知らんが俺の趣味嗜好――エロい部分が出てるからな。たぶん俺がこのままならアイツも狼になるだろ」
137 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:29:11.86 ID:nUFrAkpDO
兼定「さって……次は誰が喋るんだい?」
オンブラ(オレかな?えっとな〜)
兼定「おう、がんば「あら、貴方たちこんなところに居たのね?」
兼定「ん!?」
138 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:30:21.87 ID:nUFrAkpDO
ミーナ「みんな心配してたのよ?」
クラヴァ(うぐ、我が主……)
ミーナ「それに貴方、兼定くんって言葉話せたの?」
兼定「……ノーコメントで。芳佳にゃ秘密にしといてくれ」
ミーナ「それを喋っちゃダメでしょ……」
ミーナ「と・り・あ・え・ず!」
一同(嫌な予感……)
139 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:31:04.38 ID:nUFrAkpDO
ミーナ「今度何か集まりをやるなら、誰か動物化ウイッチを連れてくること!」
ミーナ「面白そうなのに何で秘密にするのよ〜?」
一同(そういうもんだからですよ……中佐)ジト
兼定「……」コソ
140 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/05/27(日) 20:32:48.90 ID:nUFrAkpDO
ミーナ「あと兼定くん、こっち来なさい」
兼定「え゛……」
ミーナ「小さくなって逃げようとしてもムダよ」
ミーナ「喋れるなら喋れるって私にだけでも教えておいてよ。隊の事は何でも把握しとかなきゃならないのよ?私」
兼定「……すんません」
ミーナ「解ったならよし。撫でてあげる!」
兼定「いやそれは!?」
ミーナ「いくわよ〜!」
兼定「うっ……」
兼定「ぎゃあああああああああああああああ!!?」
〜続く?〜
141 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/05/27(日) 20:33:57.32 ID:nUFrAkpDO
はい、お疲れ様です
今回は使い魔編でしたが名前の由来は
もっさん、バルクホルンさん、サーニャ、ペリーヌ、エーリカが元ネタさんの名前を
宮藤、リーネ、ルッキーニ、ミーナ中佐は公式の使い魔の名前
シャーリーは元ネタさんの奥さん、ウルスラはエーリカの元ネタさんの愛称で
エイラは元ネタさんの隊で飼っていた犬の名前になっています
他の子たちの出逢いはまたあとで書くことにさせてもらいますね
ちなみに兼定のところのハイテンションナレーションはCV.千葉繁さんで
兼定は幾らでも戦国時代とかの設定を足せるのでとってもいい子ですが自分のSS以外じゃ見掛けないのが悲しいです
そして最後に恒例の劇中歌を
http://www.youtube.com/watch?v=T_3_uX-aC68&sns=em
http://www.youtube.com/watch?v=o3Xq_CKDe6E&sns=em
ではこちらでもまたお付き合いを!
142 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/05/27(日) 20:36:09.82 ID:iV8m6rj8o
乙!!
俺得過ぎるww
143 :
◆N6riM5WUwg
[sage]:2012/05/27(日) 20:58:09.14 ID:a0DcSYIDO
乙!!
相変わらず色々とハイセンス過ぎるw
アンドラが必要だったのはお蘭を出す為だったのか。
兼定がSSで出ないのは(というか使い魔が)実体化したり主と会話するシーンってストパン全体でごく僅かなのが原因だと思う。
144 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:11:03.91 ID:DfNpXQLDO
やっと一週間、お疲れ様です
>>143
確かに使い魔が実体化or会話してるのは
天空の乙女たちコミックス中だと宮藤、じゅんじゅん、もっさん、疾風、五色
小説ならマルセイユ、智子、ビューリング、ウルスラ
あとはフミカネさんの絵でルッキーニ(一緒に昼寝してる)、エーリカ(肩に乗ってる式典か何かの)、リーネ(子猫との書き下ろしポストカード)、ちびマルセイユ(空を見上げてる)
くらいかな。そう考えると出なくて当然……勿体無いなぁ
では今夜もお付き合いを
ネウロイのコンセプトは最後にも画像を貼りますが、MAです
145 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:12:09.00 ID:DfNpXQLDO
〜ブリーフィングルーム〜
ミーナ「ということで第501統合戦闘航空団は基地南部のアドリア海沿岸に存在するネウロイの駐屯地を破壊します」
ミーナ「まだ連合軍から他の大規模作戦への参加要請は出ていないし、この周辺への被害を未然に防ぐチャンスです」
ミーナ「各員の奮戦を期待します。出撃は1130に開始、では解散!」
146 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:13:08.39 ID:DfNpXQLDO
〜ハンガー〜
ゲルト「よし、電撃戦となれば譲れんな!」
エーリカ(ガリアの上陸作戦忘れたの〜……)ゴロン
ゲルト「あれは戦力があちらの方が圧倒的だった!こちらはたかが大型が四機だろう?殺られはせん!」
ゲルト「それにカールスラントの伝統である電撃戦はフラウ、お前の『ダイブアンドズーム』にも通ずるものがだな?」
エーリカ「Zzz」
ゲルト「今寝るな!止めろ!冗談でもお前は今寝るなあああああああああああああ!」
147 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:14:15.27 ID:DfNpXQLDO
もっさん(……少なくとも『烈風斬』二発分は魔法力がもつ、か)
もっさん(ふ……この身体が私の限界を引き延ばすなら……最後まで戦い続けてやる)
もっさん(――この手に刀が有る限り……な)
ミーナ「あの佇まい凛々しいわね///」
ペリーヌ(ええ、本当に///)
148 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:14:54.90 ID:DfNpXQLDO
ウルスラ「……んしょ」
エイラ「ウルスラ、ヤバくないカ?」
ウルスラ「大丈夫です。コンテナ背負うだけですから」
エイラ「だけどソレ……大尉専用の物資以外にもなんか危なそうなもん積んでるじゃんかヨ」
ウルスラ「ストライカーに2セットと外部取り付けで6セットほどロケットブースター取り付けますし、これ海上漂着配置型なんですよ」
ウルスラ「着いたら下ろして戦闘しながら物資補給といったところでしょうか。まあロケットブースターが無ければ私では運べませんが」
149 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:16:52.62 ID:DfNpXQLDO
エイラ「カールスラントの技術がぶっ飛んでるのは解ったヨ……」
ウルスラ「でも嬉しかったです」
エイラ「ン?」
ウルスラ「ちゃんと心配してくれる人が姉さん以外にも居てくれて」ニコ
エイラ「っ///」
ウルスラ「エイラさんが居てきっとサーニャさんは幸せですよ」
エイラ「ウルスラ///」
ウルスラ「まあ501は皆さんお優しいですけどね」
エイラ「うん……ソウダナ!」
150 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:17:37.16 ID:DfNpXQLDO
〜アドリア海沿岸〜
もっさん「あれか……」
ペリーヌ「前線基地にはうってつけですわね」
リーネ「そういえば作戦内容がまだ知らされてませんけど」
もっさん「うむ、今回の作戦だがサーニャとウルスラ、ミーナをあの洞窟前まで到達させ……」カチャ
もっさん「今も確認したが洞窟最深部のコアへロケット攻撃を行う」
151 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:18:33.06 ID:DfNpXQLDO
もっさん「敵主力は大型が最深部のものも合わせて4、あとは始まってからだ」
もっさん「とにかく重火力の二人を到達させ、奴等を壊滅させる!」
一同「了解!」
ウルスラ「コンテナの着水確認、砂浜漂着まで約三分……展開後は各個戦闘中に武装補充を!」
もっさん「よし、では――」
もっさん「――『オペレーション・スターゲイザー』、開始!」
152 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:19:28.77 ID:DfNpXQLDO
エイラ「行くゾ、二人とも!回避は任せロ!」
ウルスラ「頼みます」
サーニャ「お願い、エイラ」
エイラ(両手に華ってか?ふふふ///)
ミーナ「油断しないでね!」
153 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:20:30.80 ID:DfNpXQLDO
〜洞窟上空〜
キラン!
バグ’s「!」ギュイン
ペリーヌ「小型?なら『トネール』!」
バグ’s「
シャーリー「やるじゃんか!『120%トネール』!」
ペリーヌ「ふふん、今のは『100%トネール』ですわ!」
154 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:21:34.69 ID:DfNpXQLDO
ピシュンピシュン……ブイイイイイイン!
エイラ「洞窟からカ!?」
エーリカ「不味いね!なんか来る!」
リーネ「えい!」ズキュン
ガスッ……ピシュイイイン!
155 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:27:15.12 ID:DfNpXQLDO
大型A「!!!」シュウウ
大型B「!」
大型C「……」
一同「……でかい」
ルッキーニ「おお!?」
156 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:27:57.36 ID:DfNpXQLDO
ルッキーニ「えーっとあっちの長いのがロブスターでしょ?」
ロブスター「!?」
ルッキーニ「そんで四角いのがワタリガニ!」
ワタリガニ「?」
シャーリー「昼飯さっき食ったろ……時間的にブランチだけど」
ルッキーニ「でも〜!でねでねおっきいの「武者鎧「リュストゥング」だ」
宮藤「へ?」
157 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:29:03.29 ID:DfNpXQLDO
ゲルト「あれはまさに甲冑……カールスラントの精神を形にしたネウロイじゃないか!」
もっさん「何をバカな……扶桑の武者鎧に決まっているだろう!」
ゲルト「なんだと?あの武骨さからすれば扶桑の鎧なんかよりカールスラントのリュストゥングだろう!」
もっさん「いや、譲らんぞ!あの細部の反りは扶桑でしか出来ん!」
ゲルト「しかしあの装甲の重ね張りの仕方はどう見てもカールスラントだ!」
エーリカ「うわ、始まった……」
精神「……」
158 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:29:57.32 ID:DfNpXQLDO
宮藤「あ、あの?」
もっゲル「「宮藤!お前はどう思うんだ!?」」
宮藤「えっ!?」
もっさん「勿論、我が扶桑の伝統だよな?」
ゲルト「いいや、宮藤ならカールスラントの精神を理解出来る筈だ!」
もっゲル「「さぁ!どっちだ!?」」
159 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:30:37.43 ID:DfNpXQLDO
宮藤「わ、私は……」
宮藤「――『扶洋折衷』だと思います!」
もっゲル「「なっ!?」」
エーリカ「おお?」
160 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:31:11.77 ID:DfNpXQLDO
宮藤「この隊と同じでいいとこ取りしてるんだと思います!」
宮藤「だからこの隊が好きなんです!私は!」
もっゲル「「み……宮藤ぃいいいいいいいい!!!」」
宮藤「坂本さん!バルクホルンさぁん!」
ピシュイイイン!!!
161 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:32:16.42 ID:DfNpXQLDO
精神「!!!」イラ
エーリカ「ああ……怒らしちゃったか〜」
シャーリー「確かにいきなり臭い芝居は観たくないなぁ」
宮藤「死ぬかと思った……」キィン
もっさん「バルクホルン!コイツは私とお前が!」スッ
ゲルト「ああ!勿論だ!」ガシィ
162 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:33:02.78 ID:DfNpXQLDO
もっさん「この鎧型は私とバルクホルン、そっちのロブスターは宮藤、リーネ、ペリーヌ」
もっさん「ワタリガニはハルトマン、シャーリー、ルッキーニで頼む!」
一同「了解!」
エーリカ「そういやミーナたちは……うわ?」
163 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:35:49.34 ID:DfNpXQLDO
〜洞窟入り口前〜
ミーナ「これは……ちょっとキツいわね!」
触手’s「ビビビビ!」
エイラ「ほっ!いよっ!そりゃ!ウリャア!」
ウルスラ「エイラさん、凄いですね?」ブン
エイラ「驚いてたら身が持たないゾ!サーニャを引っ張った反動でウルスラを振り回して……以下略ダ!」グイヒョイブン
サーニャ「あと少しよ、頑張って!」フワブィン
164 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:36:37.24 ID:DfNpXQLDO
エーリカ「ギャグなしで『悪夢の突入作戦』してるよ……」
シャーリー「中尉!なんかコイツ火力がヤバイ!」
エーリカ「えっ?」
ワタリガニ「!!!」グルングルン
ルッキーニ「すっごい!足からビーム出して風車みたいに回ってるよ!」
エーリカ「わ、笑ってる場合じゃない!シャーリー!」
シャーリー「近接されたら死ぬな……さっさとバラすぞ!」
165 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:37:09.63 ID:DfNpXQLDO
宮藤「うくっ……ペリーヌさん、速いです!」
ペリーヌ「見れば解りますわ!リーネさん、狙撃はどうなってますの?」
リーネ「そ、それが……」ズキューン
ロブスター「!」シャキン
ピシュイン!
166 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:37:52.11 ID:DfNpXQLDO
ズガアアアアアン!
ペリーヌ「砲弾を爪のビームで撃ち墜として?」
宮藤「あっ!?」
ピシュン!
宮藤「ぐっ!後ろへも撃てるんだ!」カシン
ペリーヌ「た、助かりましたわ!……でも、こんな風に逃げるなら」
167 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:38:34.21 ID:DfNpXQLDO
宮藤「ペリーヌさん!何か有りますか?」
ペリーヌ「ええ、一回きりで三段攻撃をすれば撃墜出来るかもしれませんけど……」
リーネ「やりましょう!」
宮藤「うん!やろうよペリーヌさん!」
ペリーヌ「解りましたわ。ただ後ろへ撃てる事の危険が付き纏いますからお気をつけになって!」
168 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:39:18.16 ID:DfNpXQLDO
宮藤「とにかくペリーヌさんの方へ!」
ロブスター「!、!」ピシュン
宮藤「二本同時!けど効かない!」ジジジジ
宮藤「ペリーヌさん!」
ペリーヌ「任せなさい!『トネール』!」
ズバババババッ――
169 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:39:56.13 ID:DfNpXQLDO
ベリベリ……ピキッ!
ロブスター「!!?」グイン
宮藤「やった!急旋回させ……うわぁ!?」ジジビリ
宮藤「巻き込まないで下さいよ!ペリーヌさん!」
ペリーヌ「ごめん遊ばせ!仕上げをどうぞ、リーネさん!」
170 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:41:33.39 ID:DfNpXQLDO
ロブスター「!」フラ
リーネ「機動が真っ直ぐ、真っ正面なら!――当たる!」
ズキューン!
ロブスター「
パリン!ズゴオオオォン――
171 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:44:32.07 ID:DfNpXQLDO
宮藤「リーネちゃん!やったあ!」
リーネ「芳佳ちゃんとペリーヌさんのお陰だよ!」
宮藤「えへへ!ペリーヌさんもよく思い付きましたね!」
ペリーヌ「ふふん!ただの追い込み戦術なだけですわ!」
ペリーヌ「ま、名付けて『タンペット・デ・レテ』――夏の嵐とでもしておきましょうかしら?」
172 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:45:54.00 ID:DfNpXQLDO
シャーリー「あっちは片付いたみたいだぞ……」
ルッキーニ「うーこのネウロイ、めんどくさい!」
ワタリガニ「!」パシュン
エーリカ「また来た!ブレイク!」
173 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:46:35.45 ID:DfNpXQLDO
シャーリー「うーむ、薙ぎ払いと収束の攻撃パターンがあるのは解るんだけどさ?」
シャーリー「うわ、やべ」キィイイン
エーリカ「タイミングだよね……収束避けて薙ぎ払われてちゃいいとこないし」
ワタリガニ「!!!」ピシュイイイイン
ルッキーニ「あ!」
エーリカ「視えたね!」
シャーリー「な、何がどうした!?私、追われてて見えなかった!」
174 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:48:09.37 ID:DfNpXQLDO
エーリカ「アイツ、撃つビームによって足の発射口が動いてるみたいだわ」
ルッキーニ「あたしたち見えたから!シャーリー、頼める?」
シャーリー「いつものか!オッケェイ!」
エーリカ「ちょいまち、私もいく!」
ワタリガニ「!!!」ピシュイイイン
175 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:49:09.07 ID:DfNpXQLDO
ワタリガニ「!」チャキ
エーリカ「収束!来るよ!」
ジュブァアアアアア!
シャーリー「当たらんよっと!」キィイイイン
エーリカ「おお、流石シャーリー!はやい・おっきい・やわらかい!」プニ
シャーリー「誉めろー!もっと誉めろー!」
ルッキーニ「グランデフィゴーナ!ミスプロジェクト・マーキュリー!」プニ
シャーリー「よっしゃノって来たぁ!!!」
176 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:50:19.14 ID:DfNpXQLDO
シャーリー「いくぜぇ!!!」キィイイイ
エールキ「「あれ?投げないの!?」」
ワタリガニ「!?」ピシュン
シャーリー「喰らええええええええええええええええええええええ!!!」
シャーリー「ハイスピードマルチレイヤーハリケーンシールドクラッシャアアアアァァァ!!!」
ガッシャアアアアン!
177 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:50:56.25 ID:DfNpXQLDO
エーリカ「はぁ……何、今の?」
ルッキーニ「シャーリー……あたしたちがびっくりして固有魔法使うの解ってても今のは酷いよ」
シャーリー「いっやあ!昨日の宮藤の真似したくなってさ〜!」
エーリカ「ルッキーニ、よく身が持つね……」
ルッキーニ「馴れたら気にならないよ……」
178 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:51:48.42 ID:DfNpXQLDO
精神「……」ドシュウウウウ
もっさん「ふむ……六門同時射撃か」
ゲルト「くそ!効かん!」ガガガッ
もっさん「バルクホルン、コイツの装甲コンセプトは『扶洋折衷』――つまり弾に弱い箇所も有る筈だ!」
179 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 00:52:46.54 ID:DfNpXQLDO
ゲルト「何、本当か少佐?」ヒュン
精神「……!」ズシャアアン
ゲルト「ぐっ!」キン
もっさん「もし私が武者鎧と西洋甲冑を融合させるならば機動性で大袖、つまり肩の当て板を付ける」
ゲルト「その当て板は何の役割が?」
もっさん「あれは打撃や矢を防ぐために有るんだ。だが西洋甲冑ほどに対弾性は無い」
180 :
◆N6riM5WUwg
[sage]:2012/06/02(土) 02:25:37.09 ID:iqpINpGDO
《こちら
>>180
!》
《
>>1
をレーダーからロスト!》
《繰り返す、
>>1
をレーダーからロスト!》
《誰か
>>1
を見た奴は居ないか!?》
《まさか……寝墜ち!?》
よし!俺も寝るか!!
181 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/02(土) 03:36:45.77 ID:U98r58YIO
悪夢の突入とかスターゲイザーとか、マクロス7かな。
YF21が一番好きだ
182 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 05:27:06.22 ID:DfNpXQLDO
……初めて投下中に寝落ちしてしまいました
残りは今日の夜に
>>181
おお、解る人が!
自分はVF-17Dですね。レーザー撃てますし
183 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:38:12.88 ID:DfNpXQLDO
ゲルト「ならば私が肩を狙い、少佐が胴で良いのか?」
もっさん「奴は鎖帷子を着けていないからな!あの隙間に一撃を加えてやる!」
精神「!!!」ズシャア!ポシュン
もっさん「私にビームは効かん!」シャキン
ゲルト「そうと決まれば!ふん!」
ゲルト「私にロケットの目眩ましが効くかアアアアァァァァ!!!」ズガガ
ロケット「
184 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:39:06.81 ID:DfNpXQLDO
精神「!」カシャアン
腕「!!!」ピシュウウウン
ゲルト「次は腕か!」ガガガッ
左腕「!……!?
もっさん「せいっ!」シュン
右腕「
185 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:40:05.24 ID:DfNpXQLDO
精神「……!」ピシュン
精神「……!!」ドシュウウウウ
精神「……!!!」パシュン
もっゲル「「見切ったと言っている!!!」」
精神「!?」ドガアアアン
ゲルト「右肩っ!」グガガガ
もっさん「腰当て!」ズッシャアアア
ゲルト「左腕、左肩!」ガガガガッ
精神「……!」グギギ
もっさん「最後だ!」カチャ
186 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:40:52.74 ID:DfNpXQLDO
精神「――!」
グオオオオオン!
ゲルト「特攻か!?」
もっさん「諦めぬ姿勢ッッネウロイながら誉めてやる!」
もっさん「だがなっ!」
ゲルト「振りかぶりの間合いが足りない!少佐っ!?」
187 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:41:43.49 ID:DfNpXQLDO
「烈ッッ」
「風ッッ」
「ずぁあああああああんッッ!」
「――横一文字!!!」
「――!」
キンッ――
188 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:42:33.11 ID:DfNpXQLDO
「……っ」
「……」
ズシャリ……
パァアアアアア――
「奴も……もののふ、だったか」
189 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:43:36.61 ID:DfNpXQLDO
〜洞窟入り口前〜
触手「
触手「!」ヒュウウウ
触手’s「!!!」
ミーナ「再生されちゃ減らしきれないわね……」ガガッ
サーニャ「ミーナ中佐、洞窟内を探知しました。やっぱり奥に居ます」フィン
ミーナ「こちらもよ。距離は……200mってところかしら」キュイン
ウルスラ「エイラさん、まだいけますか?」
エイラ「大丈夫ダ!最近魔法力使って無かったからナ!」ググイ
190 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:44:18.43 ID:DfNpXQLDO
ウルスラ「あと入り口まで30m近付けたら私とサーニャさんのフリーガーを撃ち込めますよ」
サーニャ「飛距離は大丈夫よ。エイラ」
エイラ「ほんとダナ?よーし」
エイラ「中佐、支援射撃頼むゾ!」
ミーナ「解ったわ!チャンスを作る!」
191 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:44:56.02 ID:DfNpXQLDO
「はぁあああ……」キィイイン
「三人を射線に捉えた物だけを――」
「撃ち抜くっ!!!」
ズガガガガッ!
ガガガッ!ガガガガッッ!!!
192 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:45:47.81 ID:DfNpXQLDO
エイラ「ヒャッホウ!ロックンロールダゾ!」キィイン
触手「
サーニャ「流石、ミーナ中佐……」
ウルスラ「エイラさん!」
エイラ「まっかせロ!タイミング図るからどんな体勢でも撃てヨ!」
193 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:46:34.19 ID:DfNpXQLDO
エイラ「――あと三秒!」
エイラ「2、1……」
エイラ「――インパクトォオオオオ!!!」
ウルニャ「「全弾発射!!!」」
カシャン!
ドドドドッ……ヒュボッ!
ヒュルルルルル……
194 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:47:27.43 ID:DfNpXQLDO
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ッ
エーリカ「あっ!?」
ペリーヌ「洞窟が高台ごと崩落しましたわね……」
宮藤「はぁ……終わった」
ルッキーニ「やたあ!帰ってご飯だぁ!」
リーネ「ふふっ、ちゃんと用意してあるからね」
195 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:48:18.76 ID:DfNpXQLDO
ズズズズ……
ゲルト「む……?」
シャーリー「あれ……?」ピク
もっさん「……まだ終わっていないか」キィン
<<こちらウルスラ……敵超大型ネウロイ出現!>>
196 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:51:06.63 ID:DfNpXQLDO
妖花「……」クネクネ
シャーリー「で、デビルフィッシュ……!?」
ルッキーニ「いや、イソギンチャクだね!」
ゲルト「ゲテモノ共のリーダー……一際威圧的だな」
<<こちらエイラ、ソイツの触手は一本一本ビームが撃てるんダ!気を付けてクレ!>>
197 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:51:52.84 ID:DfNpXQLDO
宮藤「一本一本?うわっ!?」ピシィ
触手’sA「」ユラ
触手’sB「」クネッ
触手’sC「」フワ
触手’sD「」ヌル
198 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:52:45.43 ID:DfNpXQLDO
ピシュウイイイイイイイィィ――
もっさん「全機ブレイク!ブレイク!」
エーリカ「ん〜ざっと120本かな」ビシィイ
ゲルト「火線が飽和しているっ!長くは空域に留まれん!」ジリジリ
ペリーヌ「それにこれじゃ……『トネール』を撃つ隙が出来ませんわ!」ピシッ
妖花「――!」フワフワッ
199 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:54:48.10 ID:DfNpXQLDO
もっさん「フォーメーションが……!?」
宮藤「あっ!」
エーリカ「うわぁ!やだちょっと!」ジジジ
シャーリー「なんだよ!?」ジジッ
ゲルト「ぐああっ!」ジジジジジ
妖花「……」フワフワ
ルッキーニ「リーネ、まさかこの狙い方……」
リーネ「うん……」
200 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:55:33.80 ID:DfNpXQLDO
ペリーヌ「きゃああ!」ピシィイイン
ゲルト「ぐっ!奴め、自分の苦手なウィッチを率先して……ぐはっ!?」ジィイイイ
宮藤「二人とも!」ピシン
もっさん「被弾機は宮藤の救援を受け次第、全速離脱だ!」
もっさん「くっ……なるほどな――昨日の『飛龍』はこのためか!」
201 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:57:12.12 ID:DfNpXQLDO
妖花「……」フワン
エイラ「で、残ったの私と中佐に少佐カ」
ミーナ「回避と予知……まあ、私たちで引き付けた方がね」
もっさん「負傷者、破損ユニットは無しか……ふん、補給の間くらいなんとかしてみせる!」シャキッ
もっさん「さあ――最後の仕上げだ!」
エイラ「私チャカ無いから手ぶらなんだけどナ〜……拳銃でいいカ」クルクルパシ
妖花「――!」
202 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/02(土) 23:58:33.79 ID:DfNpXQLDO
〜砂浜〜
ゲルト「くっ……あれでは近付けん!」
サーニャ「三人は交戦中、有効打は……」
シャーリー「私の加速も周りが見てられないからな。衝突ってなぁ……」チラ
ペリゲル「「……」」
ウルスラ「バルクホルン大尉、セッティング完了しました」
つレヌスメタルBK5 50mm砲
203 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:01:07.68 ID:t/WdmWEDO
ゲルト「よし!」ガシャ
ペリーヌ「大尉……一言よろしくて?」
ゲルト「ああ!なんだ?」ジャキイ
ペリーヌ「幾ら大尉が機関砲を持たないでそれを扱うとしてもストライカーへの衝撃や照準を考えると危険過ぎますわ!」
ペリーヌ「また無茶をっ……」
ゲルト「しかしな!今もミーナたちは戦闘中だ!」
ペリーヌ「解っていますわ!でもそれで味方を誤射していては!」
204 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:04:45.22 ID:t/WdmWEDO
リーネ「――け、喧嘩してる場合じゃないです!」
ペリゲル「「っ!」」
リーネ「照準なら私がすれば大丈夫な筈です!回避が無理なら芳佳ちゃんに!」
宮藤「もちろん!シールドなら任せて!」
リーネ「みんなのしたいことは一緒なんですから!」
エーリカ「うんうん!頭冷やしたいなら海水ぶっかけてあげるよ?」
ペリゲル「「……」」
ゲルト「ふっ。済まん、ペリーヌ……焦りすぎたな私は」
ペリーヌ「大尉、リーネさん……」
205 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:06:41.48 ID:t/WdmWEDO
ウルスラ「やっぱりこれを持ってきて正解でしたね」
つ改造型ストライカーユニット
シャーリー「おお?ただの『メッサーシャルフ』じゃないか?」
ルッキーニ「何コレ?」
ウルスラ「魔導エンジンのある部分にちょっとした改造を加えたものです」
ウルスラ「いきますよ!」シャコン
シュイイイイン!
206 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:08:06.43 ID:t/WdmWEDO
ゲルト「これは……」
ウルスラ「今の皆さんなら活かし方が解る筈でしょう。さあ!」シュイイン
エーリカ「さっすがウルスラ!」
シャーリー「うんじゃ……」
シャーリー「――リベンジといこうかいっ!」
207 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:11:41.76 ID:t/WdmWEDO
触手「!?」
エイラ「いった!少佐任せたゾ!」
ミーナ「決めて頂戴!」
もっさん「ああ!コレでミーナの総撃墜数200機達成だ!」
「烈ッッ――」
妖花「!!!」ピー
もっさん「うあ゛っ!?」ガァン
ミーナ「美緒!!!」
エイラ「『烈風斬』を精密狙撃して相殺……『エクスキャリバー』カヨ!?」
208 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:13:30.76 ID:t/WdmWEDO
もっさん「刀の重心へ数十本束ねて撃ってきたらしいな……折れなくて良かった」
ミーナ「大丈夫なの!?」ダキッ
もっさん「ああ、しかし『紫電改』がオーバーヒート……無理をしたな」
ミーナ「それなら良かったけど……」
もっさん「済まん。また共同撃墜を足しての200機達成はお預けだ」
ミーナ「良いわよそんなの……美緒が無事ならね」
もっさん「ありがとう」ナデナデ
ミーナ「いいえ///」ギュ
209 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:18:02.32 ID:t/WdmWEDO
エイラ「はぁ……はぁ……」
エイラ「私の未来予知があと少し広範囲デ――」
妖花「……!」ピシュピシュウン
エイラ「私があと少し速ければッ!!!」ヒュン
<<エイラ!回避だ!>>
210 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:19:02.46 ID:t/WdmWEDO
ズドオオオオオオン!!!
妖花「!?」ズシャン
エイラ「今の……ほんとに大尉!?」
<<待たせたな!エイラ!>>
<<そして今のは私の力だけではないぞ!>>
<<にゃあ!>>
エイラ「リーネ、ダナ!?」
211 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:19:56.14 ID:t/WdmWEDO
宮藤「エイラさぁああん!受け取ってください!」ブン
エイラ「お、オウ……!?」パシ
エイラ「って中身!」
シャーリー「きゅ」モソ
サーニャ「にゃあ」パフ
212 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:21:02.07 ID:t/WdmWEDO
ペリーヌ「貴女の固有魔法は感知系ですわ!そう、サーニャさんも!」
ペリーヌ「貴女たち二人ならきっともっと先の目指したい未来も掴めるはず!」
ペリーヌ「シャーリーさんはそれを後押しする『ツバサ』!」
ペリーヌ「さあ!『ウィッチに不可能はない』ことをあのネウロイに魅せてあげなさいな!」ビシィ
エイラ「ペリーヌ……――」
エイラ「任せロォオオ!!!」
ルッキーニ(……少佐みたい)
エーリカ(ペリーヌ、政治家向きだわアンタ)
213 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:21:53.32 ID:t/WdmWEDO
「はぁあああ……」
「魔導エンジンフルスロットル!!!」
「――サーニャ!」
「私に未来を視せてくれ!!!」
「にゃあ!」
キュイイイイン!
214 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:22:42.17 ID:t/WdmWEDO
――っ……!?
――視える!
――サーニャが視ていた広い世界が!
――果てしない地平と
――輝く海に雲の流れる蒼い穹!
215 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:24:21.35 ID:t/WdmWEDO
――そしてその未来を読む力を加速させてるのはシャーリー!
――私のスピードだけじゃない!
――未来まで……後押ししてくれる!
――やってやる!
――この未来を私が護るんだぁああああああ!!!
216 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:25:09.46 ID:t/WdmWEDO
エイラ「――」
妖花「!!!」
エイラ「――ッ」
妖花「!?」
エイラ「――!」
217 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:25:50.84 ID:t/WdmWEDO
ペリーヌ「『トネール』!『シュトゥルム』!『ルーチェ』!」ヒュアアン
エーリカ(ちょっと!使いこなしてるよこの娘!?)
ルッキーニ(地味に私の固有魔法に名前つけてるー!?)
ゲルト「エイラ……あれはまさか『質量を持った残像』!?」
リーネ(大尉!第二射を!)
ゲルト「任せろ!」
218 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:26:58.14 ID:t/WdmWEDO
宮藤「銃をどうぞっ――エイラさん!」ブン
エイラ「――!」パシ
ガガガガガガッ!!!
妖花「???……!?」ガスガス
219 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:28:10.56 ID:t/WdmWEDO
エイラ「――なんとぉおおおおお!!!」
妖花「――!」バキィ
フワン!
リネゲル(「当たれええええええええええええええええええええええ!!!」)
ヒュルルルルル
ズガアアアアアアアアアン!
パリッ……――
220 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 00:29:20.93 ID:t/WdmWEDO
キラッ――
キラキラ
「――っあ」
「エイラさん!」
「……ラ?」
「大丈夫ですよ。もう」
「そっか……」
「疲れた……よ」
「お……やす……み」
「エイラ……さん?」
(嘘だろ?おい!)
(エ……エイラ?)
(い、嫌……)
「にゃああああああああああああああああああああああああ!!!」
〜THE END〜
221 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 01:33:03.96 ID:t/WdmWEDO
〜アドリア海、砂浜〜
もっさん「遂に完成したのか!」
ウルスラ「はい。これが特殊魔方陣展開型ストライカーです」
ウルスラ「エンジンのシールド出力装置のパターンメモリーを少し改造し」
ウルスラ「映写機の様に装着者の魔法力を使って地上、空中を問わずに『Trans』の魔方陣を展開出来ます」
ウルスラ「ただ壁や目標が無くても展開できる代わりに魔法力由来ですから完全な安定はしません」
ゲルト「いや、これは助かった!私のBK5の狙撃をリーネで最大限補正できたからな」ナデナデ
リーネ「に、にゃあ///」
222 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 01:33:50.87 ID:t/WdmWEDO
もっさん「それにしてもエイラは凄まじいな」
シャーリー(まさか足りないからって私たちの魔法力まで使い始めるとは……)
エーリカ(バッテリーじゃないよ?ほんと)
ゲルト「ペリーヌもそうだが動物化にはまだ色々可能性が有るらしい」
ペリーヌ「組合せ次第でしょうね」
ミーナ「負担なく戦果に反映出来るならこれ程安心な事もないわ」
223 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 01:34:19.11 ID:t/WdmWEDO
ウルスラ「ふふっ」
宮藤「エイラさんよく寝てますね」
エイラ「くぅ……」Zzz
サーニャ(エイラ、お疲れ様)チュ
〜続く〜
224 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/06/03(日) 01:35:46.45 ID:t/WdmWEDO
偶然二日間に成りましたがお疲れ様でした
久しぶりの本編でしたね(作戦名と敵が違うなんて言わない)
エイラ+サーニャ+シャーリー=ゼ〇システム
次回は遂にあの話!
今回のネウロイ役さん方
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=31616
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=31617
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=31618
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=31619
そして歌
http://m.youtube.com/watch?guid=ON&gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=B9eAuYd3asQ&fulldescription=1
ではまた深夜にお付き合いをお願いします
以下一瞬小ネタ
225 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 01:36:22.62 ID:t/WdmWEDO
Assault Records
――エイラ・イルマタル・ユーティライネン
――原隊はスオムス空軍飛行第24戦隊第3中隊
――最終階級、中尉
――その特異な固有魔法により、戦中での被撃墜は皆無
――しかし5月16日のロマーニャに於いて行われた敵拠点への電撃戦で魔法力を使い果たし、昏睡
――以後、彼女が目覚めることは無かった
――だが唯一の救いは生涯、その傍らに最愛の人が居たことだろう
226 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 01:37:39.96 ID:t/WdmWEDO
エーリカ「正直反省してる」
エイラ「ほう……よく書けてるナ」
エーリカ「……」ビクビク
エイラ「文句があるのはナ?」
エーリカ「うん……」
エイラ「もちっと最後の文章書き足しといてクレ///」
エーリカ「へ……あ、うん。解った」
エイラ「まあこれくらい私もニパにやりまくったからナ!アイツすぐ落ち込むしサ!」
227 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/03(日) 01:40:04.26 ID:t/WdmWEDO
ニパ「ぐっしゅん!」
アウロラ「大丈夫か?」
ニパ「」コクコク
アウロラ「なら良い」
フェンリル「ガウ」ダキ
ニパ(……どうしよっかなぁ)モガモガ
〜終わり〜
228 :
◆N6riM5WUwg
[sage]:2012/06/03(日) 19:14:32.63 ID:2LBMabSDO
乙!!
遂にこっちでもダムネタやってしまったな!
しかもガトー少佐が特攻してくれるとは心憎いねぇ。
そしてラフレシアをボスに持って来るとかますます
>>1
が他人と思えなくなって来た。
何故なら俺のガンダムはファースト劇場版と逆シャアとF91から始まったから。
でもマクロスは殆ど見てないんだ……。
229 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/03(日) 19:44:14.20 ID:E1nWIkLIO
戦闘機とロボ好きならマクロスとかエスコンは外せんよ
230 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/11(月) 19:20:54.89 ID:hv4ejhV6o
◆N6riM5WUwgはなんなの?
売名?
231 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/11(月) 22:15:58.27 ID:sYialsBIO
まあ鳥いらんよなあ……別のスレなんだし
232 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/12(火) 23:48:37.39 ID:/tWVWyHDO
では今夜もお付き合いくださいね
日曜はオチを考え、昨日は寝てしまったので遅くなりましたがあしからず
233 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/12(火) 23:49:52.42 ID:/tWVWyHDO
〜501基地、昼過ぎの食堂〜
ミーナ「ということで海岸の源泉を引いて、こちらでも露天風呂が使えるようになったそうよ」
もっさん「確かにわざわざ入りに行くのは面倒だからな。だがこれでいつでも入れる訳だ!」
宮藤「ロマーニャって想像より温暖ですしね!汗かいちゃって」
もっさん「訓練にも身が入るな!」
宮藤「それは「ええ、もちろんですわ!少佐!」
234 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/12(火) 23:50:31.43 ID:/tWVWyHDO
もっさん「おお、ペリーヌ!昼からの訓練に参加するか?」
ペリーヌ「こ、光栄ですわ!ぜひぜひ!」
ミーナ「はい、そこまで!少佐はまず私と今日の書類作成が有るわよ〜」
ミーナ「それに休養は取らなきゃダメ。『紫電改』もパーツ交換が終わってないんだもの」
宮藤「そ、そうですよ!ペリーヌさんは食器洗い手伝って下さい!」
もっさん「仕方あるまいな……」
ペリーヌ「うぅ、リーネさんは?」
宮藤「ウルスラさんが身体検査中なんです。やっぱり異常が無いか気になるらしくて」
235 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/12(火) 23:51:09.03 ID:/tWVWyHDO
〜ハンガー〜
ウルスラ「はい、皆さん大丈夫ですね」
シャーリー(疲れてるけどな〜)
エーリカ(ど疲れさん)
ウルスラ「今回の『Trans』で皆さんと器材に異常が認められませんでしたので、正式に『トランスストライカー』を配備します」
リーネ(え、でもどうやって運用を……)
ウルスラ「基本は私が。シュレックを撃ち切った後に皆さんのストライカーや衣服を回収しますからご心配なく」
236 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/12(火) 23:51:47.63 ID:/tWVWyHDO
ルッキーニ(んぅ〜ウルスラ、もう行って良い?)
ウルスラ「あ、どうぞ。ルッキーニさん」
ルッキーニ(やったあ!ぴゅぴゅぴゅーん!)タタタ
エーリカ(あ〜凄いわ〜やっぱ体力が違うね?私、歳だわ)
サーニャ(ルッキーニちゃん、どこに行ったんですか?)
シャーリー(ん、虫取りさ。私も見てくるよ)
237 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/12(火) 23:52:53.84 ID:/tWVWyHDO
〜基地裏手の森〜
ルッキーニ「う゛〜」
ルッキーニ(やっぱりお昼は居ないなぁ……)
ルッキーニ(次はえっと反対側の〜)
ルッキーニ(うん、あそこだね)
ルッキーニ(とぉうー!!!)バッ
238 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/12(火) 23:54:13.27 ID:/tWVWyHDO
シャーリー(ルッキーニはどこいった?)
シャーリー(こりゃαでもβでも無くてまさかのγルート……)
シャーリー(あっち嫌なんだよな〜蛇いるし)
シャーリー(今は身の危険感じるよ……うぅ)ブル
ガサッ
シャーリー(ひゃああああ!?)ビクビクゥ
239 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/12(火) 23:54:56.98 ID:/tWVWyHDO
ルッキーニ(あ!シャ〜リ〜!)スタン
シャーリー「」ガクガク
ルッキーニ(いっけな〜い、びっくりさせ過ぎちゃった?)
シャーリー「」ピクピク
ルッキーニ(やっばい!シャーリー!)パシ
シャーリー「」キュウ
ルッキーニ(……)
240 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/12(火) 23:56:09.26 ID:/tWVWyHDO
シャーリー(ん……なんか視点が高い?)ブラン
ルッキーニ(ぁ、ひゃあありぃおひぃひゃにょ?)フゴ
シャーリー(ルッキーニ!?)
ルッキーニ(ぅん、あひゃひぃひゃぁお)
シャーリー(降ろせー!降ろしてくれー!)ジタバタ
ルッキーニ(ん?ええぉ)
シャーリー(まさかルッキーニに狩られるなんてな……もう、私ダメだ)ピョン
241 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/12(火) 23:57:01.15 ID:/tWVWyHDO
ルッキーニ(え〜あたしシャーリー食べようなんてしてないよ?)
シャーリー(そうなのか?ほ、ほほほんとにか?)
ルッキーニ(気絶しちゃって運ぶのにくわえただっけだも〜ん!)
シャーリー(ん〜……)フルフル
ルッキーニ(大丈夫だよ!)ナデナデ
シャーリー(解った、大尉は知らんがルッキーニなら大丈夫だよな!)
ルッキーニ(うん!)
242 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/12(火) 23:58:28.94 ID:/tWVWyHDO
ルッキーニ(そんでこの木の股に〜)
シャーリー(おう……なんかおかしくねぇか?)
ルッキーニ(うん、おかしいね)
ルッキーニ(昨日はこんな黒い塊無かったはずだよ)
モゾモゾ……カサ
シャーリー(蠢いてるな……)
ルッキーニ(……)フニ
243 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/12(火) 23:59:28.23 ID:/tWVWyHDO
ポロ……
カサ……カサ
ワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラ!!!
シャルッキ((ぎ、ぎにゃあああああああああああああああああああ!!?))ダダダッ
244 :
◆5O/A9uxXpSAG
[ saga]:2012/06/13(水) 00:00:48.79 ID:NcoYGLWDO
シャーリー(なんだよあれ!?)
ルッキーニ(知らないよ!)
シャーリー(はぁ、余計なもん触っちゃダメだっていつも言ってるだろ)
ルッキーニ(ごめんなしゃい……)
シャーリー(ところであれってほんとに虫か?)
ルッキーニ(えっ……いや……違うかも)
シャーリー(ならなんだ?)
ルッキーニ(黒くて〜いっぱいで〜カサカサしてるやつ!)
シャーリー(まさか……)
245 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:02:02.11 ID:NcoYGLWDO
〜ハンガー〜
ウルスラ「バルクホルン大尉、どうしました?」
ゲルト「ああ、ウルスラ。さっきミーナがお前をストライカーの件で呼んでいたんだ」
ゲルト「あとリーネは宮藤が風呂に誘っていたぞ」
ウルスラ「済みません、じゃあ行ってきますね」
リーネ(わざわざどうもありがとうございます)ペコ
ゲルト「いや、私も入ろうかと思って居たからな。早速行くぞ」ヒョイ
リーネ(あっそんなだっこは……)
ゲルト「ふっ、今日は世話になったから気にするな」
246 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:02:55.69 ID:NcoYGLWDO
〜バルクホルンとエーリカの部屋〜
エーリカ(ふふっふっふ〜ん、ふふふ〜んふふっふ〜ふ!)ペラ
エーリカ(300 hundred o〜ver〜s!)ペラ
つ辞書&古文書
エーリカ(へ〜、『アドリアの雷伝説』ねぇ)
エーリカ(なんか結局自分で訳して読んでるけど面白いわ、これ)
エーリカ(あと五冊それぞれタイトルあるし、行方不明にならなきゃ良いんだけど)
カサ
247 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:03:37.39 ID:NcoYGLWDO
エーリカ(おろ?お菓子の袋が動いた?)
ガサガサ
エーリカ(なんだよ一体〜?)カサ
ピョン♪
ピト♪
248 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:04:18.40 ID:NcoYGLWDO
エーリカ(……は?)
エーリカ(ちょっとこれもしかして……)
ノミ?「カサカサ」モゾ
エーリカ(ノミだあああああああああああ!!!)
249 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:05:36.39 ID:NcoYGLWDO
エーリカ(やだよ!何なのさ!)
ノミ?「カサ」
エーリカ(動くなぁ!痒い!)ヒリ
エーリカ(あり得ない……どっから来たの?)
エーリカ(まさか……エーリヒ連れてきた!?)
エーリヒ『(聞こえてないだろうが俺連れてくるわきゃねえじゃんか。エーリカさんよ……?)』
250 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:08:00.45 ID:NcoYGLWDO
エーリカ(あとでとっちめてやる!)
エーリヒ『(はいはい、とばっちりとばっちり)』
エーリカ(それにしたってこれどうしよ!?)
ノミ?「カサカサ」
エーリカ(ええい!風呂に突撃じゃあああああああああああ!!!)
251 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:08:40.64 ID:NcoYGLWDO
〜露天風呂〜
宮藤「ふぃ〜///」
ペリーヌ「ま、悪くは有りませんわね」
宮藤「やっぱりお風呂は広くなきゃ!」
ペリーヌ「落ち着かないだけですわよ」
宮藤「そお?」
ペリーヌ「広い浴場を喜ぶのは貴女みたいな扶桑人とロマーニャ人くらいですわ」
宮藤「坂本さんも「だまらっしゃい!」
252 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:09:14.95 ID:NcoYGLWDO
宮藤「それでなんでルッキーニちゃんが出てくるの?」
ペリーヌ「あら、ロマーニャと言えば浴場やアンフィテアトルムに代表される快楽、歓楽の追求が文化ですわよ」
宮藤「へぇ〜」
ペリーヌ「闘技は野蛮ですけれど建造物や石像なんかはとても優美ね」
宮藤「ふーん」
ペリーヌ「……相づち打ってれば良い訳じゃなくってよ?」
宮藤「そういう訳じゃありませんよ!」
ペリーヌ「はぁ……」
253 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:10:30.24 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「講釈はその辺で良かろう」
リーネ「にゃあ」
宮藤「バルクホルンさん!リーネちゃん!」
ペリーヌ「珍しい組み合わせですわね」
ゲルト「ふっ、世話になったからにはこれくらいはな」
リーネ「にゃうん!?」チャポ
宮藤「あは!リーネちゃん頭から入っちゃダメだって〜」
254 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/06/13(水) 00:12:13.92 ID:NcoYGLWDO
ペリーヌ「まぁ……宮藤さんに飽き足らず次はリーネさんを?」
ゲルト「おい、ペリーヌ。な ん の 話 だ ?」
ペリーヌ「あら〜ちょっと口が滑りましたわね」
ゲルト「頼むから宮藤には内密に……」
ペリーヌ「ならこの書類にサインを」
ゲルト「む、ガリアへの寄金……ちょっと待て!給料全額はあり得んぞ!?」
ペリーヌ「あ、妹さんの治療や学費なんかを払い終わってからで結構ですわ」
ペリーヌ「その頃はもう佐官級でしょうし?」
255 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:13:01.57 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「……いや、止めておこう」
ペリーヌ「残念ですわね。宮藤さんにお話することが増えてしまいましたわ」
ゲルト「ぐっ……くそぅ」
ペリーヌ「とまあガリアジョークは置いておいて」
ゲルト「ガリアにしてはブラック過ぎじゃないか?あと私上官……」
宮藤「流石リーネちゃん!浮いてる〜!」
リーネ(芳佳ちゃん?どういう意味かな?)チャプ
256 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:13:46.28 ID:NcoYGLWDO
「ぐああああああああああああぅううう!!!」
バッシャアアアアン!
ペリゲル「「ぶっ」」ベチャア
宮藤「へっ!?」
リーネ「に、にゃ?」
プカ〜……
257 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:14:32.25 ID:NcoYGLWDO
エーリカ(ふ〜往生したよ〜)
リーネ(は、ハルトマンさん……どうしたんですか?)
エーリカ(いんやあエーリヒが部屋にノミ連れ込んでさぁ〜それに私がやられちゃって)
エーリカ(一匹でも痒いもんだね〜)
リーネ(それはそれは。でも実際ノミって一匹くらいじゃ痒くないらしいですよ?)
エーリカ(ほんと?)
リーネ(ええ、たぶん)
エーリカ(じゃああれって……)
258 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:15:18.03 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「エーリカァ、貴様……」
ペリーヌ「ちょっと今のはハルトマン中尉でも手加減できませんわね」
エーリカ(おっとぉ……こりゃ地雷踏んだかぁ)
リーネ(それじゃ済みませんよ……)
ペリゲル「「このアドリア海に沈めてやる!」」
エーリカ(逃げる!ひたすら逃げる!)バシャバシャ
259 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:16:35.12 ID:NcoYGLWDO
〜隊長室〜
もっさん「よし、終わりだ」
ミーナ「あら〜なかなか早いわね?」
もっさん「扶桑人と風呂が合わさればネウロイ等には負けんさ!」
ミーナ「はぁ……またそれなの」
もっさん「そうだ、ミーナ。たまには一緒の風呂に入ろうじゃないか!」
ミーナ「えっ!いやえーっと……///」
もっさん「そう恥ずかしがるな!私が気にしないなら誰も気にしない!」
ミーナ「そういう問題じゃあ……///」
260 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:19:17.02 ID:NcoYGLWDO
もっさん「ウルスラも来ないようだし、先に行こう!な?」
ミーナ「もう……美緒ったら強引ね///」
もっさん「はっはっは!ほらほら!」
ミーナ(仕方無いのよ、ミーナ。これは隊長として隊員とのスキンシップ……)
ミーナ(決して実は嬉しすぎるなんてバレちゃいけないわ///)
261 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:19:59.40 ID:NcoYGLWDO
〜露天風呂〜
エーリカ「ぐぅううう……」グテ
ゲルト「場所を計算に入れなかったな?」
ペリーヌ「まあのぼせますわよね」
エーリカ(文字通り泳がされたと言うのか……この私が!?)
宮藤「あの〜」
ゲルト「なんだ宮藤?」
宮藤「ハルトマンさんも何か言いたそうですし、そろそろ出ませんか?」ホワ
ゲルト「う、うむ///」
エーリカ(あ〜あの目は宮藤の火照った身体狙いだね。うん)
リーネ(な!?)
262 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:23:34.31 ID:NcoYGLWDO
〜更衣室〜
ゲルト「まったく……」
リーネ(ハルトマンさん……)
エーリカ(なんだい?リーネ)
リーネ(さっきのノミって黒かったですか?)
エーリカ(あ〜黒かったね。なんか硬そうだったよ)
リーネ(あ、あれ……)
エーリカ(……なんと)
263 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:24:13.46 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「ふむ」
ノミ?「カサ?」
エーリカ(まさかのお姉ちゃんの尻にくっついてるよッッ!)
リーネ(ど、どうしましょう!?)
エーリカ(咬まれたら痒いんだよね……)
リーネ(でもどうやって伝えれば?)
エーリカ(よし、協力するんだリーネ!)
264 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:28:12.78 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「ん?」クイ
リーネ「にゃ///」
エーリカ(アンタのケツに〜)
リーネ「ひゃん///」
エーリカ(なんか付いてるよっと!)パシィ
ゲルト「……ふむ、スパンキングも程々にな」
ゲルト「むしろお前はされる方だが」
宮藤「スパンキングって?」
ペリーヌ「そ、そんな破廉恥なこと私に言わせないでくださいまし///」
265 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:29:09.56 ID:NcoYGLWDO
エーリカ(クソバカトゥルーデェエエエ!!!)
リーネ(うぅ……恥ずかしい)グス
エーリカ(妹バカでわからず屋にはこうだ!)タン
ゲルト「――殺気!?」
エーリカ「――がぐぐぅううう!!!」
ガブゥ♪
ゲルト「あいったああああ!!?」ズキィイイン
266 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:29:52.77 ID:NcoYGLWDO
宮藤「うわ」
ペリーヌ「は、破廉恥ですわ!破廉恥ですわ!」
ゲルト「ぐぬおおおおぉぉ……!」ジンジン
エーリカ(うん、不味いね。そんでもってぺっ!)プッ
つ黒い欠片
宮藤「これって虫?」
ゲルト「……まさかな」
267 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:32:26.41 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「エーリカ、貴様が狂犬病にかかっていたとは――」
エーリカ(はい?)
ゲルト「――ふん、憎い私ごとあの世行き……なかなか洒落たことをするじゃないか」
宮藤「バルクホルンさん、絶対違いますよ?泳いでましたから」
ゲルト「だがウルスラにワクチンを打って貰えばそれも終わりだ!」
ゲルト「ふはははっ!エーリカ!貴様はそのあとで私がじっくり躾してやる!」ガシィ
エーリカ「きゃいん!」
宮藤「バルクホルンさん、明らかに症例が違いますって!」
ペリーヌ「ダメですわね。聴こえていませんわ」
268 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:33:10.03 ID:NcoYGLWDO
〜エイラとサーニャの部屋〜
エイラ「Zzz」
サーニャ「ふにゃ……」ウトウト
サーニャ「ふー……」
サーニャ「Zz…「カサカサ」
サーニャ「にゃ?」ヒュイン
269 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:35:44.96 ID:NcoYGLWDO
サーニャ(今のは……ノイズ?)
「カサカサカサカサ……ピョン」
サーニャ(え?)
ノミ?「!?」
サーニャ(……)
ノミ?「……」
270 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:37:16.67 ID:NcoYGLWDO
サーニャ(ね、ネウロイ……!)
ノミ?「ピョン」
サーニャ(やだ、くっつかないで!)ブルブル
ノミ「!?」ピト
エイラ「Zz……g」
271 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:39:28.91 ID:NcoYGLWDO
サーニャ(……なんだか)ドクン
ノミ?「?……!?」カサ
サーニャ(本能が……!)キラン
ペシィ!パシィ!
ノミ?「!!!」
サーニャ(待って、待ってってば!)ガリ
ノミ?「!」
サーニャ(フフフッ!)
ノミ?「ピョン!」
サーニャ(逃がさな「さ、サーニャ……///」
272 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:40:13.95 ID:NcoYGLWDO
サーニャ(あっ、エイラ?)
エイラ「サーニャ……何で私の上で遊んでるんダ?///」
サーニャ(えっと、それは)
エイラ「し、しししかもなんか胸ばっかリ……///」
サーニャ(え!?///)
エイラ「猫パンチするならべ、別なとこがあるんじゃないかなッテ///」
サーニャ(あ、あのごめんなさい……///)ペコ
エイラ「謝るサーニャ可愛いんダナっ……ふぅ」
273 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:41:29.88 ID:NcoYGLWDO
サーニャ(でもエイラ、大変なの。これで判る?)ヒュイン
エイラ「ん?魔導針……まさかネウロイなのカ!?」
サーニャ「にゃあ!」
エイラ「マジかよ〜……まずは一旦『Trans』しなきゃナ」
サーニャ「にゃ」
エイラ「んしょ……アレ?」
サーニャ(どうしたの?)
エイラ「サーニャ、この部屋の中ってカーテン引いてないよナ?」
サーニャ(ええ、エイラを運んで貰った時にはもう暗かったから……)
エイラーニャ「「……」」
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ……
エイラーニャ「「〜〜〜〜!!!!?」」ダダダ
274 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:42:29.25 ID:NcoYGLWDO
〜廊下〜
ダダダダダダダダ!!!
ウルスラ「二人ともどうしたんで「いいから来るんダナ!!!」
ウルスラ「あーれー」
エイラ「一大事なんだゾ!私とサーニャの愛の巣があああああ!!!」
ウルスラ「それでなんでハンガーへ連れていくんです?」
エイラ「あとで話すんダナ!!?」
サーニャ(あうあう……)ガタガタ
275 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:43:13.85 ID:NcoYGLWDO
〜ハンガー〜
エイラ「ふぅ……」ゼエ
サーニャ「にゃ……」ケホ
ウルスラ「じゃあお話しください」
エイラ「いや、実はさ?サーニャが魔導針でネウロイ見つけたっていうんだケド」
エイラ「なんか特殊なやつで小さいらしいんダ」
ウルスラ「なるほど?」
サーニャ「それで……私たちの部屋の窓にびっしり……」ポフン
ウルスラ「ちょっとしたホラーですね……」
276 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:44:08.86 ID:NcoYGLWDO
サーニャ「エイラの近くにいた時……だから単独行動していれば私が捕捉できるけどあんなにいっぱいじゃかえって……」
エイラ「生理的嫌悪感って奴ダゾ」
ウルスラ「ふむ……どうしましょうかね」
ウルスラ「そういえば攻撃は無かったんですか?」
サーニャ「えーと……くっつかれたら痒かったくらい……」
ウルスラ「小型なせいで瘴気も弱いと」
277 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:44:55.35 ID:NcoYGLWDO
ウルスラ「そんな大規模に小型が居るならリーダーにコアがあるはずですけどね?」
エイラ「そうダナ」
サーニャ「あれ……」
エーリカ(あ、ウルスラ!助けて!)
ゲルト「ウルスラ、大変だ!貴様の姉が狂犬病にだな!?」
ウルスラ「……エイラさん一言どうぞ」
エイラ「私はうつして無いカンナー!」
ゲルト「さあ早くワクチンを!」
宮藤「だから違いますよ!バルクホルンさん!」
ペリーヌ「はあ……埒が空きませんわ」
ウルスラ「一旦落ち着きましょうか?」
278 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:45:31.92 ID:NcoYGLWDO
エーリカ「私はトゥルーデのお尻にノミが居たのを教えてあげただけ!あと飛び込んだのはマジでごめん!」
ウルスラ「ほんとですか?」
リーネ「そうです……連れてきたのもきっとハルトマンさんですけど」
エイラ「なんだ、ネウロイそんなとこにも居たのカ?」
ゲルト「ネウロイだと!?」ガタ
宮藤「あ、動かないでください!」ポワポワ
ゲルト「む、済まん///」
ペリーヌ(下半身丸出しであの態度……)
エイラ(大尉も吹っ切れたナ……最近)
279 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:46:06.79 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「つまりノミ型ネウロイがこの基地に沸いていると?」
エーリカ「ま、少なくともサーニャとエイラの部屋に居たんだし私の部屋に居てもおかしくは「なんか私たちの部屋が汚いみたいじゃないカー!」
ペリーヌ「で、どうするんですの……」
ウルスラ「コアを探しましょうか」
ウルスラ「恐らく群れは全てダミー。本体は何か違うことをしているかもしれません」
宮藤「違うこと……?」
280 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:46:40.26 ID:NcoYGLWDO
〜基地外周〜
ルッキーニ(前方オールクリア……)キョロ
シャーリー(後方も近づく敵は確認できない)ピコピコ
シャーリー(にしても参った。追っかけて来てやがる)
ルッキーニ(あたしたち美味しくないのにね)
シャーリー(だよな〜でもアレはネウロイ臭いし)
ルッキーニ(まずはウルスラのとこ行こうよ!)
シャーリー(オッケイ!……っと?)
281 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:47:08.13 ID:NcoYGLWDO
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ……」
?「カサカサッ」
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサ!!!」
?「ピョン!」
282 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/06/13(水) 00:47:54.23 ID:NcoYGLWDO
シャーリー(今の跳ねた奴がボスか……)
ルッキーニ(シャーリー、どうしよう?)
シャーリー(私はひとっ走りウルスラんとこ行ってくるから、ルッキーニはアイツを仕留めないでポイントしといてくれ!)
ルッキーニ(え?潰しちゃダメ?)
シャーリー(一旦攻撃して失敗したら次が殺りにくくなるからな)
ルッキーニ(サーイエッサー!ルッキーニ少尉追跡するであります!)ダッ
シャーリー(よっしゃ!私も一気にトップスピードだ!)キィイイイイイン
283 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:48:29.63 ID:NcoYGLWDO
〜ハンガー〜
サーニャ「にゃあ」ヒュア
エーリカ「うん、高性能レーダー『サーニャん』配備完了!」
ゲルト「で、秘密兵器はこの掃除機か」
つNilfisk社製掃除機
ウルスラ「以前姉様の部屋を掃除するために頼まれて作った市販品のモーター改造型です」
ウルスラ「もちろんその販売元はカールスラントですよ」
ゲルト「ふむ、やはりか!しっくり来る!」
エイラ「……なんかヤバイ未来が見えたようナ」
284 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:49:00.37 ID:NcoYGLWDO
ペリーヌ「これの発電機はまさか……」
ウルスラ「大丈夫ですよ。ちゃんと有りますから」カシャ
宮藤「流石に『トネール』じゃ壊れま「お黙りなさいな!」
ゲルト「ならば試運転といくか!」
ゲルト「はぁあああ……」カチ
キィイイイイイイイン!!!
285 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:50:08.14 ID:NcoYGLWDO
シャーリー(この隔壁の裏が〜っと!)キィイイ
シャーリー(ドリフトタァアアアアン!!!)グルッ
シャーリー(そんでもって二回半捻り着地ぃ!)クルルルスタッ
一同「あ」
シャーリー「きゅ?」
ボ――
286 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:51:09.97 ID:NcoYGLWDO
シャーリー「なんで掃除機なんか構えてんだよ!?」
宮藤(シャーリーさんのお尻も……///)ポワワワ
ゲルト「済まん……済まん」
エイラ(いや〜焦ったナ?)コソ
エーリカ(吸い込まれないでいきなりお尻つっかえたとか……流石シャーリーだわ、うん)コソ
リーネ「で、でもこれでネウロイは!」
シャーリー「ああ、そうだ!今調度ルッキーニがボス追跡してるんだよ!」
ゲルト「ほう?貴様らにしては仕事が早いな」
シャーリー「私たちだってそんなサボってねぇさ!」
サーニャ「にゃ〜……にゃ」ピッ
ウルスラ「あっちは……浴場?」
287 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:51:58.08 ID:NcoYGLWDO
シャーリー「いっちょド派手に行くかぁ!」
エイラ「コアさえ壊せば全滅するからナ!」
エーリカ「トゥルーデ、サーニャんは吸ったらダメだからね?」
ゲルト「エイラごと吸い込まん限り大丈夫だ!」
宮藤「それじゃネウロイ駆除作戦開始!」
一同「おー!」
288 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:52:38.45 ID:NcoYGLWDO
〜露天風呂〜
ミーナ「///」
もっさん「どうしたミーナ?あんまり気持ちよくて言葉も出んか!はっはっは!」
ミーナ「え、ええ///」
ミーナ(髪を下ろした美緒……)
ミーナ(こんな眼福ッッ!)
ミーナ(ミーナ、貴女はなんて愚かなの!)
ミーナ(よく考えたら二人っきりで入るチャンスなんてブリタニアじゃ溢れてたわよね!?)
289 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:53:31.23 ID:NcoYGLWDO
ミーナ(私は自分の抵抗感で入らなかったのよ!だけど!)
もっさん「♪」ツヤッ
ミーナ(なんて輝きのコントラストなの!///)
ミーナ(健康的な小麦色の日焼けした肌と好対照に強調される柔肌――)
ミーナ(――まるでラインの流れのようにしなやかな黒髪と沈みゆく朱の夕陽が美緒の美を引き立てているわッッ!)
ミーナ(……もしやペリーヌさんはこれを私よりも知っていたと!?そんな!)
ミーナ(でもこの奇跡の光景は私だけの物だわ!)
ミーナ(そうよッッ!フフッ……アーッハッハッハッ!!!)タラー
290 :
◆5O/A9uxXpSAG
[ saga]:2012/06/13(水) 00:55:10.42 ID:NcoYGLWDO
もっさん「ミーナ?おーい?」
ミーナ「///」
もっさん「大丈夫か?」
ミーナ(か、顔が近いわ///)
もっさん「お前鼻血出てるんだが……そろそろ上がるぞ?」
ミーナ「へ?……やだほんと」タラ
もっさん「恐らく普段入らんからか〜。まあ、ミーナが気に入ったなら私はいつでも付き合うがな?」
ミーナ「も、もちろんお願いするわ!」
もっさん「ふっ、まずはのぼせない入り方を知らんとダメだな」
?「……」ジー
291 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:55:59.90 ID:NcoYGLWDO
〜更衣室前〜
ルッキーニ(……どーしよ)
シャーリー「ルッキーニ!どうした?」
ルッキーニ(シャ〜リ〜!あのね?あのね!)
サーニャ「にゃ……」ゾク
エイラ「う゛っ!?」
292 :
◆5O/A9uxXpSAG
[ saga]:2012/06/13(水) 00:56:39.17 ID:NcoYGLWDO
ガラガラガラッ
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサ」
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ」
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ」
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ」
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
バタン!
293 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:57:19.15 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「……今のは」ゼエゼエ
エーリカ「あんだけ集まるとなんか別の生物だわ」
リーネ「ひゃああぁ……」ダキ
ペリーヌ「なんておぞましい……!」ダキ
宮藤「みんな〜!」タタタ
ウルスラ「中佐の机の上にこれが」
つメモ(少佐に誘われたのでお風呂へ行ってきます!ちょっと待っててね♪)
294 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:58:14.86 ID:NcoYGLWDO
エイラ「ウソダロ……」
シャーリー「少佐、アンタって人は何なんだよ?」
ルッキーニ(も、もしかして……)
リーネ「まだこの中にミーナ中佐と坂本少佐が!?」
ペリーヌ「坂本少佐……今いきますわぁああああああああああああああああああああああああああ!!?」ガッ
エーリカ「待てーい!早まるなぁ!」バチコーン
295 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 00:58:57.10 ID:NcoYGLWDO
ペリーヌ「……」キュウ
エーリカ「僚機は必ず連れ帰る!それが私!」
宮藤「や、やり過ぎじゃあ……」ポワワ
ウルスラ「今の状況は?」
ゲルト「ノミが」
リーネ「部屋中に」
エイラ「……ムリダナ」
ウルスラ「把握しました」
296 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:00:17.53 ID:NcoYGLWDO
ウルスラ「最大出力でドアを開けた瞬間に吸い込みましょう」
エーリカ「よし来た!」ガシ
ゲルト「いくぞ!」カチッ
シャーリー「インゲェエエエエエイジッッ!!!」グッ
ガラララッ!
ギュイイイイイイイイイイイ――
ノミ?’s「!?」
ノミ?’s「!!?」
297 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/06/13(水) 01:01:46.03 ID:NcoYGLWDO
――露天風呂
?「……」
彼は未だ二人の魔女の肢体を捉えていた
使命を帯びてはや二週間ほど……
小型な身体と妨害電波、あらゆる波の反射の少ないフォルムを駆使して
三人の感知型ウィッチから発見されずにいたのだった
298 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:02:22.67 ID:NcoYGLWDO
?「……」
最近やっとマザーが褒美として部下をくれた
今、囮として使っているが役には立たない……
もう少しこの二人を観察したら一旦離脱しよう
――そんなときだった
299 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:03:34.02 ID:NcoYGLWDO
ミーナ「あぅ///」フラ
バシャアッ
もっさん「ミーナ!……ほら、掴まれ」
ミーナ「ごめんなさい……美緒///」
もっさん「ふっ、いつも世話をかけているからな」
?「……!?」
――青天の霹靂とはこの事だ
300 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:04:35.39 ID:NcoYGLWDO
今の波に拐われて水に落ちた彼は掴まるものをとっさに探した
そこまではよかったのだが――
?「!?」
そう、この波を起こした本人の臀部にしがみついてしまったのだ
下は水――手を離せば即死だろう
しかしこの魔女の臀部から離れようにも身体が麻痺して動かない
彼は困惑する
301 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:06:58.68 ID:NcoYGLWDO
〜更衣室〜
ゲルト「ぬおりゃああああああああああああああああああああああ!!!」
ズ シ ュ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ――
ノミ?’s「カサカ
ノミ?’s「
ノ
エーリカ「ちょっとウルスラ!私の『シュトゥルム』より火力あるよこれ!?」
ノミ?’s「ピギャ
ウルスラ「オーバーロードしてますね!」
宮藤「なんですかそれ!」
ノミ?’s「ギャギャッ
シャーリー「過負荷のこった!まさか!?」
ルッキーニ(にっ……)
リーネ「げっ……」
エイラ「ロー!!!」
ズガアアアアァ!!!――
302 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:09:22.84 ID:NcoYGLWDO
〜更衣室浴場側前〜
ミーナ「ふぅ///」
もっさん「ぬ、眼帯が」スル
ミーナ「あら、取ってあげるわね」
もっさん「ああ、済まん……ミーナ?」キィイイン
ミーナ「何かしら?」
もっさん「お前の尻に――ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアァ!!!
303 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:10:26.99 ID:NcoYGLWDO
吹き飛ぶ黒い欠片――
扉の破片――
彼はそのできごとを記録する――
動けないが故にその記憶は着実に――
自身へ迫る地面も――
304 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:11:15.06 ID:NcoYGLWDO
――プチッ♪
305 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:12:27.48 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「う、ううん?」ボロ
宮藤「み、皆さん生きてますか……!?」
シャーリー「タンクがボムったな……」ゲホ
ルッキーニ「に゛ゃ……」ピク
エイラ「さ、ささサーニャ!?」
サーニャ「にゃぅ〜」フラ
ウルスラ「皆さん大丈夫ですね……済みませんでした」
リーネ「仕方無いですよ……」
エーリカ「まあ爆発は何とかだって言うじゃん!」
306 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:13:05.78 ID:NcoYGLWDO
もっさん「うぐぐ……なんだ今のは……」
ミーナ「いたたた……」サスサス
もっさん「む……なんと?」キュイン
ミーナ「どうかしたの?」
もっさん「ああ、実は「ミーナ中佐、坂本さん無事ですかぁ!」
もっさん「なんだ?今の爆発はお前たちか!」
ゲルト「少佐、それは酷いな!私たちもちゃんと戦っていたんだ!」
ミーナ「え?」
307 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:13:40.35 ID:NcoYGLWDO
ウルスラ「――という訳でして」
ミーナ「なるほどね。でもコア持ちは何処に行ったのかしら?」
シャーリー「爆発で吹っ飛んだのかねぇ……」
ゲルト「ふむ……」
もっさん「――いや、ミーナが撃墜したぞ」
一同「……今なんと?」
308 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:14:22.76 ID:NcoYGLWDO
もっさん「実は風呂から上がってのぼせたミーナを支えていたら眼帯を落としてな?」
宮藤「はぁ」
もっさん「拾ってくれたミーナの尻に私の『魔眼』が反応したんだ」
リーネ「えっ?」
シャーリー「オイオイ、マジかよ!」
もっさん「それを言おうと屈んだミーナに声をかけた瞬間……」
ゲルト「爆発か?」
もっさん「そうだ、そして目が覚めたらミーナは尻餅を突いていた」
309 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:15:23.41 ID:NcoYGLWDO
もっさん「そして居なくなったコアの無いネウロイの群れ……ここから導き出される答えは――」
エールッキ「(ネウロイをでっかいケツで潰したぁ!!?)」
宮藤「そ、そんなまさか!」
リーネ「……」パクパク
エイラ「……ノーコメントダゾ。な、サーニャ」
サーニャ「……」コク
ゲルト「流石ミーナ……」タジ
シャーリー「敵わねぇな……」ビクッ
ウルスラ「……興味深いです」サッ
ミーナ「え、何でみんな逃げるのよ?」
310 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:16:26.39 ID:NcoYGLWDO
エーリカ「いや……ごめんミーナ。ウルスラ、行こうか?」ササッ
ウルスラ「後片付けをしなくては」スタスタ
ルッキーニ(あ、あたしは知らないもん!)トトト
ミーナ「待ってってば!」
ゲルト「済まんミーナ!」ダッ
シャーリー「ちょっと今は怖い!」キィイイン
エイラ「サーニャ、逃げるゾ!」
サーニャ「にゃ」
宮藤「ごめんなさいミーナ中佐ぁ!!!」
リーネ「芳佳ちゃん待ってよ〜!!!」
311 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:17:04.07 ID:NcoYGLWDO
ミーナ「何なのよぉ……」ウル
もっさん「仕方あるまい。完全な素手でネウロイを破壊したなどごく少数だからな」
ミーナ「うぅ……」
もっさん「……ある意味、私も畏怖と敬意を感じたぞ」
ミーナ「美緒まで……酷いわぁ……」グス
312 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/06/13(水) 01:18:10.06 ID:NcoYGLWDO
もっさん「――そうだ!喜べ、ミーナ!」
ミーナ「な゛に゛を?」グズ
もっさん「今ので通算200機撃墜じゃないか!めでたいな!」
ミーナ「へ?そんなぁ……」
もっさん「遂にウチは200機超えが三人か!はっはっはぁ!」
ミーナ「こんな200機記念なんてイヤよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
313 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:19:05.47 ID:NcoYGLWDO
ウルスラ「次の日、勲章が朝一番で届いたのと新聞に載った事を本人が知るのが同時だったのは別の話で」
ウルスラ「徒手空拳によるネウロイ撃破がカールスラント軍以外でも戦意高揚に一役買ったというのも別の話ですね」
ウルスラ「……そしてペリーヌ中尉が瓦礫の山から発見されたのは非公式記録です」
〜続く〜
314 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/13(水) 01:20:00.19 ID:NcoYGLWDO
お疲れさまでした
ミーナ中佐は犠牲になったのだ……
あとやっと覗き魔を駆除できて良かったです
ついでに次回から数回はまったりモードになります
あとリーネちゃんの誕生日一昨日でしたね
今回はくじ引き
http://www.youtube.com/watch?v=nG5XDfBO4N0&sns=em
http://www.youtube.com/watch?v=9E6zZ3a8b4A&sns=em
http://www.youtube.com/watch?v=qoDbDZ-Cpfs&sns=em
どれかお好きなのをどうぞ。SSとは直接関係ありませんが寝る前、起きてから元気になれるはず
315 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/14(木) 19:09:58.37 ID:1RhM5rJDO
乙!!
原作の宴会芸みたいな決まり手よりずっと良い、きっと光修正が入る様なセクシーポーズなんだろうなぁ。
316 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:38:21.64 ID:84n5P4dDO
さていつもの定期に投下
アニソン三昧め……覚えておれよ
317 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:40:00.97 ID:84n5P4dDO
〜501基地、レクリエーションルーム〜
サーニャ「Zzz」
エイラ「さっテト」カタン
つ円形の文字盤
エイラ「これ使うのいつ以来ダ?」
エイラ「確か〜宮藤の来る前「おーエイラ、何してんのさ?」
318 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:40:44.90 ID:84n5P4dDO
エーリカ「何これ!楽しそうじゃん!」
エイラ「戦闘の次の日に中尉が起きてるなんて珍しいナ」
エーリカ「だって朝っぱらから勲章授与やら片付けやら……刀埋まってて時間帯間違った『烈風斬』とか……」
エーリカ「寝るのはちょい無理だわ」
エイラ「アレは焦ったナ。でもツンツン眼鏡が盗さ「ちゃんと許可は取っておりますわ!」
ペリーヌ「人聞きの悪いこと仰らないで下さる?」
319 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:41:21.79 ID:84n5P4dDO
エイラ「オ、オウ……そういえばお前」
エーリカ「生きてたの?」
ペリーヌ「喧嘩売ってますわよね?」
エーリカ「いや、だってねぇ?」
ペリーヌ「元はといえばハルトマン中尉が無理矢理お止めになるからですわ!」
エイラ「埋まりながら少佐の制服抱き締めて喘いでたのどこのどいつダ……」
320 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:41:57.24 ID:84n5P4dDO
エーリカ「で、話戻すけどペリーヌが盗撮してたの?」
ペリーヌ「戻すのそこですの……」
エーリカ「冗談だよ〜」
エイラ「盗撮……」
ペリーヌ「そうですわ!エイラさん、貴女に一つ苦情を!」
321 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:42:37.14 ID:84n5P4dDO
ペリーヌ「なんで音声と映像で分けて渡すんですのよ!?」
エイラ「エ?」
ペリーヌ「中佐にもこっそり渡して!まさか今度なにか有ったときは反対にして渡そうと思ってたんじゃないんですの!?」
エイラ「ギクゥ!?」
ペリーヌ「やはりですのね!貴女って人は抜け目無いんですから!」
エーリカ「話が読めないよ……」
322 :
◆5O/A9uxXpSAG
[ saga]:2012/06/17(日) 01:43:30.73 ID:84n5P4dDO
エイラ「で、でもちゃんと報酬としてダナ?」
ペリーヌ「ええ、それに文句は言いませんわ」
ペリーヌ「……まぁまた良ければ次も///」
エイラ「フフン、お前も好き者ヨ……」ククク
エーリカ「サ〜ニャ〜ん〜、エイラが浮気してるよ〜」
サーニャ「ふにゃぁ〜」Zzz
323 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:44:16.93 ID:84n5P4dDO
エーリカ「そんでこれの話さね」
ペリーヌ「あら……水晶入りのウィジャ盤?」
エイラ「ペリーヌ、そんな物と一緒にスンナ」
エイラ「もしこれがウィジャ盤だったら亡霊がお前の後ろに群がってるゾ?……あ、今もカ」
エーリカ「背中つつつー」
ペリーヌ「ひぃ!?」ゾク
324 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:45:02.12 ID:84n5P4dDO
エイラ「コイツはだいぶ前にブリタニアで買ったフォーチュンアイテムでナ」
エーリカ「あー確かにあっちじゃオカルトなもん部屋にゴロゴロしてたね」
エイラ「買ったは良いけど二、三回使ったあと一旦使うの止めててサ」
ペリーヌ「あら、何故?」
エイラ「コイツ無駄に魔法力喰うんダヨ」
エーリカ「へ〜?」
325 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:45:32.25 ID:84n5P4dDO
エイラ「そんで宮藤来てから忙しくて使えなくってサァ」
エーリカ「魔法力使うってすごいね」
エイラ「ウ〜ン、コイツは東方の掘り出し物らしいからナ」
ペリーヌ「つまり『烈風丸』と同じと言いたいんですのね」
エイラ「正確にゃ違うだろうケド」
326 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:46:10.49 ID:84n5P4dDO
エーリカ「じゃあさ!使って見せてよ!」
ペリーヌ「そうね。百聞は一見に如かずですわよ」
エイラ「しっかたないナァ〜なら!」
エイラ「――『Dr.エイラに聞いてみて』ダゾ!」
ペリエー「「なっ!?」」
327 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:47:26.77 ID:84n5P4dDO
エイラ「おろ?どうかしたカ?」
エーリカ「エイラ、止めとこうか。うん」
ペリーヌ「魔法力を使い過ぎるのは非効率ですわ」
エイラ「いや、なんでダヨ?こう盤に念じてナ」
エイラ「――我が魔法体系を司るオーフェンよ」
エイラ「――ハオユンライラ」
エイラ「――この乙女の願いを叶えよ!」
ピシュイイイイン
328 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:47:58.42 ID:84n5P4dDO
エイラ「うん、今日のラッキー方角は東ダナ!」
エーリカ「……大丈夫だよね?」
ペリーヌ「……流石にギリギリかと」
エイラ「ほんと何だよお前ら?あ、ペリーヌ」
ペリーヌ「なんですの?」
エイラ「少佐n「ダメ!それは色々ともっとダメ!」
329 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:48:53.72 ID:84n5P4dDO
サーニャ「にゃあん……///」Zzz
ペリーヌ「ふぅ……解っていただけたかしら?」
エイラ「むー!ならこれでドウダ!」ダン
つマグカップ
エーリカ「またなんか曰く付き……?」
エイラ「これはスオムスに伝わる魔法のマグカップなんダゾ!」フフン
330 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:49:40.63 ID:84n5P4dDO
ペリーヌ「……まさか中にココアを注いで念じると?」
エイラ「うん、楽器持った妖せ「はいやめー!はいやめー!」
エーリカ「話がごちゃごちゃになるから止めようね?」
ペリーヌ「二頭身の妖精なんて貴女の連れてきたので十分ですわ」
エイラ「訳がわからんゾ……」シュン
ペリーヌ(なんであれやこれや出てくるんですの!?)
エーリカ(解る人には解るけど通好み過ぎだよ!?)
331 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:50:19.37 ID:84n5P4dDO
〜ハンガー〜
ルッキーニ「よっ」ガシャ
シャーリー「随分積め込めたなぁ?」
ルッキーニ「うん!ウルスラの持ってきたこのコンテナ借りてね〜!」
シャーリー「集合住宅みたいだ。アパートとか」
ルッキーニ「うじゅ、ウサギ小屋?」
シャーリー「都市型集合住宅の誤訳な。狭くて落ち着くし、個人的にゃ悪くないんだけどね〜」
332 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:50:48.16 ID:84n5P4dDO
シャーリー「そういやお前今日の虫取り行ったか?」
ルッキーニ「あ、まだだった!」
シャーリー「頼むからγルートは動物化中には止めてくれ……」
ルッキーニ「ん、考えとく〜」
シャーリー「こら、ルッキーニ!」スカ
ルッキーニ「つっかまらないよーだ!」ピョン
シャーリー「待てやゴラアアアア!!!」ダッ
ルッキーニ「ふっふふーん!」
333 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:52:48.46 ID:84n5P4dDO
〜隊長室〜
宮藤(さて、私は今動物化してるわけですが)
ミーナ「なるほどね?なら〜」ポヨ
もっさん「つまりこちらを押さえてだな」ユサ
ゲルト「いや、やり過ぎだ」プル
リーネ「でもこうしないとはみ出ちゃいますよ」ポヨン
宮藤(下から見上げるのって絶景だね///)
334 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:53:24.79 ID:84n5P4dDO
宮藤(だっておっぱいが会話してるんだよ!?)
ゲルト「それならいっそ強引に!」プルルン
もっさん「一理あるな」
リーネ「ダ、ダメですよ!」ポヨヨン
ミーナ「止めなさい」
宮藤(ふむ、それでそれで?)ハアハア
335 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:53:55.38 ID:84n5P4dDO
ミーナ「なら最後のこれは扶桑に頼めばどうかしら?」
もっさん「良かろう」
ゲルト「ふう、決まったな」プルン
リーネ「私なんかが予算に口出しして良かったんですか?」ポヨン
ミーナ「大丈夫よ。みんなに聞いてみて決めたかったからね」ポヨ
もっさん「それじゃ連絡して来るか」プル
ガチャ
ミーナ「ええ、三人も解散でいいわ」
宮藤(そんな……絶景が!?)
336 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:55:03.32 ID:84n5P4dDO
ゲルト「ああ、宮藤。居たんだったn……」
ゲルト(私としたことが!?)
ゲルト(いやこれはチャンスだ!)
リーネ「じゃあ行こっか、芳佳ちゃん」スッ
宮藤(うん///)ピョン
ゲルト「宮藤、よ、良ければだな?私がお前をだっこ……あれ?」
バタン!
ミーナ「トゥルーデ、もう貴女に言うことは無いわ……」ハア
ゲルト「ぐぬぬ……ううっ……」グス
337 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:55:50.62 ID:84n5P4dDO
〜レクリエーションルーム〜
エイラ「ぜぇ……」
ペリーヌ「ダメですわよ……」
エーリカ「いやほんと何なのさ」
エイラ「ならコイツダァアアアアア!!!」
つ某有名なブローチ
338 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:56:25.51 ID:84n5P4dDO
エーリカ「なんと!?」
ペリーヌ「貴女……それは!」
エイラ「ふふふ、恐れおののくんダナ!」
エイラ「これこそ『月に代わってお仕置きよ』ダゾ!」ピカーン
ペリーヌ「くぅうう……」
エーリカ「なんか後光射してるよ!?」
339 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:56:55.92 ID:84n5P4dDO
エイラ「そんでもってメイクアーップ!」
ペリーヌ「させませんわ!」パシ
エイラ「あっ!返せヨー!」
エーリカ「ペリーヌ、こっち!」
ペリーヌ「ええ!」ポイ
340 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:57:32.82 ID:84n5P4dDO
エイラ「ところでお前ら、なんか忘れてないカ?」
ペリーヌ「へ?」
エイラ「じゃじゃーん!ハート・ムーン・ブローチ!」ガバッ
エーリカ「あれは実写版の!?」
ペリーヌ「謀られましたわ!」
341 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/06/17(日) 01:58:33.03 ID:84n5P4dDO
エイラ「ムーン・プリズムパワー!メイクアップ!」
ピカーン♪キュキュッ♪
エイラ「愛と正義の美少女戦士――セーラー〇ーン!」
エイラ「月に代わってお仕置きダゾ♪」チュッ
342 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 01:59:18.22 ID:84n5P4dDO
エーリカ「なんか腹立つ!」
ペリーヌ「はっ!?もしやこれを使えば!」パシ
エーリカ「あっ!ペリーヌずっこい!」
ペリーヌ「ムーン・パワー!」
ピカーン!
ペリーヌ「愛と正義の美少女戦士っ!セー〇ームーン!」
ペリーヌ「月に代わってお仕置きよ♪」パチッ
343 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 02:00:26.79 ID:84n5P4dDO
エーリカ「だからなんでウインクするかねぇ!?」
エイラ「やるじゃないカ!だけど私の方が上ダゾ!」
ペリーヌ「仕方ないでしょう!?アイテムの差ですわ!」
エーリカ「ぐや゛じい゛……」
?「話は聞かせてもらいましたよ!」バタン
エイペリ「「その声は!?」」
344 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 02:01:43.53 ID:84n5P4dDO
ウルスラ「姉樣!さあ私と!」ヒュン
エーリカ「解った!」パシィ
ウルスラ「ウルウルウルスラ♪」クル
エーリカ「エルエルエーリカ♪」クル
ウルリカ「プロミネンス・ドレスアーップ!!!」
フワン♪
345 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 02:02:54.58 ID:84n5P4dDO
エーリカ「おお!流石だよウルスラ!」
ウルスラ「私に諦めは有りませんから」
ウルスラ「あとは竹井大尉に感謝です」
エイラ「ぐっ……まさか某ふたごプリンセスで攻めてきやがったカ!?」
ペリーヌ「はぁ、敵わないですわ」
ウルスラ「なにか……視線が?」
346 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 02:03:30.53 ID:84n5P4dDO
サーニャ「……」ジー
エイラ「サーニャ起こしちまったじゃんカヨ……」
エーリカ「いや、それよりあの目は……」
ペリーヌ「……」
ウルスラ「呆れてますね」
347 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 02:04:28.25 ID:84n5P4dDO
サーニャ「……」ジー
サーニャ「……」パチ
サーニャ「……」ジー
サーニャ「……」パチクリ
サーニャ「……」ジー
サーニャ「……」ゴシゴシ
348 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 02:05:14.34 ID:84n5P4dDO
エーリカ「うぐぅ……」ズキ
ペリーヌ「あの純真な瞳……」
ウルスラ「……心が折れますね」
エイラ「サーニャに呆れられタ……死にたい……」
サーニャ(……私もやりたいなぁ///)
〜続く〜
349 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/17(日) 02:09:14.91 ID:84n5P4dDO
お疲れさまでした
今回はこんな感じで
実はネタを考えついて十年ぶりかにこのアニメを見た時、衝撃の事実が……
http://www.youtube.com/watch?v=mnoV3wn0Q-k&sns=em
http://www.youtube.com/watch?v=QMbtkGgVCRU&sns=em
さてあと二回は日常編を予定していますがこんなのが続きます
ではまた深夜に
350 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/17(日) 02:24:45.86 ID:6tkJN1eIO
ゼーット!(挨拶
16時間張り付いて反省会まで参加したのにLASTTRAIN聞き逃したよ畜生。
そらそろ既出の曲削るべきだよね。
351 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/17(日) 03:08:18.48 ID:7RwyAnIDO
乙、確かに衝撃的だ。
この世代のアイテムは軍神や閣下辺りがジャストかな?
352 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/22(金) 23:52:33.58 ID:Fkyd0/7DO
さて投下開始は日付変更後から
今回はまた少し変わってます
ではお付き合いくださいな
353 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/23(土) 00:48:12.95 ID:5C316EZDO
おっと、もしかしてペーニャスレに行ってるのかな?
354 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:36:24.76 ID:/aKyVWyDO
〜エイラとサーニャの部屋〜
サーニャ「……にゃ〜あ」ムク
エイラ「フーフー」
サーニャ「みゃーう」
エイラ「クゥン。キャウゥ」
サーニャ「にゃおおーん」
355 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:37:21.21 ID:/aKyVWyDO
〜キャットドア〜
エイラ「ウァ」グイ
サーニャ「にゃ」スル
エイラ「クゥ」パタン
サーニャ「にゃにゃあ」ペコ
エイラ「クフゥン///」
356 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:38:06.36 ID:/aKyVWyDO
〜廊下〜
サーニャ「にゃー」
エイラ「フゥーン」
サーニャ「みゃおん……」ウトウト
エイラ「キャッキャッ」カプ
サーニャ「みゃ、みゃ〜ご///」
357 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:38:41.63 ID:/aKyVWyDO
エイラ「クン、コッコッコッ」
宮藤「わおん!」タタッ
サーニャ「にゃ」
宮藤「あう、あうー」
エイラ「フフゥン」
宮藤「わう〜ん」
358 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:39:26.98 ID:/aKyVWyDO
宮藤「くぅん!」
シャーリー「おはよ、宮藤にエイラとサーニャ。……なるほど、ちびトリオか〜」
エイラ「キュイ!」
シャーリー「いや怒るなって」
サーニャ「……みゃーう」クテ
シャーリー「あー?サーニャ、腹減ってんのか」
359 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:40:03.98 ID:/aKyVWyDO
〜食堂〜
サーニャ「はむはむ」モグ
ミーナ「それでね?」
ウルスラ「構いませんよ。設計図と報告書ですか」
ミーナ「ええ、この動物化現象はまだ上層部でもちゃんと把握されてないわ」
ミーナ「勘づかれて悪い状況に転化する前に先手を打ちたいの」
ゲルト「ふむ、それでどう手を打つ?」
360 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:40:51.09 ID:/aKyVWyDO
ミーナ「ウルスラさん、貴女を呼んだときにどういうルートを使ったか解る?」
ウルスラ「私は本国のガランド少将から501への招聘を受けましたが」
もっさん「ああ、ガランド少将なら……しかし処理を任せ切ってしまっていいのか?」
ミーナ「上官は活用するものよ。それが私たちを信頼してくれているなら尚更ね」
エーリカ「なるほど!ミーナも活用すれば!」
ルッキーニ「おお!」
シャーリー「はいはい、お前らそれ以上は禁止な」
361 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:41:32.97 ID:/aKyVWyDO
エイラ「ケプ」フゥ
宮藤「ん〜」ペロペロ
サーニャ「にやゃゃあ〜///」ゴロ
リーネ「はい、お粗末さま」
ペリーヌ「リーネさんの次は宮藤さん……なんか私、良い様にこき使われてる気がしますわ」カチャカチャ
362 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:42:05.29 ID:/aKyVWyDO
エイラ「クゥ、ワァウン?」
サーニャ「にゃー」
宮藤「あう!あうぅ」
エイラ「グルゥー」
宮藤「わん!うー!」
サーニャ「に、にゃあゃ……」
363 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:42:39.31 ID:/aKyVWyDO
エイラ「キャウ!キュルルルッ!」
宮藤「がるるる!」
エイラ「ガァアアアー!」
宮藤「がう!がぎゃあああ!」
サーニャ「にゃ……」オロオロ
364 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:43:15.04 ID:/aKyVWyDO
宮藤「きゅーん……」ボロ
エイラ「フンッ!」
宮藤「うぅ……がう!」ポワポワ
エイラ「ガッ!?」
宮藤「がう!」キラリン
365 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:43:49.90 ID:/aKyVWyDO
エイラ「グガアアアア!」バキッ
宮藤「きゃいん!?」
宮藤「がう!」ピカリン
エイラ「ヘッ……ヘッ」ハァハァ
宮藤「あう!がうー?」クイッ
エイラ「グゥウ!」
366 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:44:29.01 ID:/aKyVWyDO
サーニャ「みゃーご!」
サーニャ「にゃあ〜、にゃおん!」
エイ宮「「!」」
サーニャ「にゃ」
エイラ「……クフゥーン」ペコ
宮藤「うぅん……」ペコ
サーニャ「にゃああ〜」ニコ
367 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:45:27.86 ID:/aKyVWyDO
〜滑走路〜
宮藤「あう、わん?」
エイラ「フワァン、キャルゥ」
サーニャ「にゃぁおぉぉん」
宮藤「うー」
ポテンポテン
368 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:46:30.63 ID:/aKyVWyDO
宮藤「うぅ?」
エーリカ「あう!」
つサッカーボール
エイラ「クヒュン」
エーリカ「あうぅ〜!」
宮藤「わん!」
369 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:47:01.08 ID:/aKyVWyDO
サーニャ「にゃー」フリフリ
エイラ「キャルル!」ピッ
エーリカ「がうがうがうがうー」
宮藤「わん!」
エーリカ「あうーん!」クルクルッ
370 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:47:32.69 ID:/aKyVWyDO
エーリカ「きゅうーん……」ヘッヘッ
宮藤「ぐへぇ……」パタ
エイラ「キュ?」コロコロ
エーリカ「あぅう」
エイラ「クゥー」ハァ
371 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:48:15.09 ID:/aKyVWyDO
サーニャ「にゃぁ」トロン
エイラ「クゥン」
サーニャ「にゃ」ダキ
エイラ「クゥ///」
サーニャ「ふにゃ……」Zzz
エイラ「〜〜///」
372 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:48:43.83 ID:/aKyVWyDO
エーリカ「あう、がうぅ?」
宮藤「わん!」
エーリカ「きゃわん!」ゲシ
宮藤「う、あう、がう!」トン
エーリカ「ぐぅ!」ドン
373 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:49:19.76 ID:/aKyVWyDO
〜ハンガー横〜
ゲルト「ふむ///」
ウルスラ「で、どうする気ですか?」●REC
ゲルト「これを撮るのはクリスへの土産にだが」
ウルスラ「……他には使いませんよね?」
ゲルト「なんの話だ///」
ウルスラ「っ!」
ゲルト「ウルスラ、なんの話だ?///」
374 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:50:27.62 ID:/aKyVWyDO
エーリカ「……ぅう」ヘタッ
宮藤「くぅ〜」ヘナヘナ
エーリカ「あう」
宮藤「ふん?」
エーリカ「がう、くふ〜ぅん」
宮藤「わん。あう」
エーリカ「ふふん」
375 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:53:36.47 ID:/aKyVWyDO
〜隊長室〜
ミーナ「で、美緒。貴女本当に――」
もっさん「大丈夫だ。この地を奪還するまではもたせて見せる」
ミーナ「……」
もっさん「2倍が1.8倍になっただけだぞ。問題ない」
ミーナ「そうかしら……」
もっさん「大丈夫だと言っている。お前はゆったり構えていろ、な?」
ミーナ「ええ……」
376 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:54:23.33 ID:/aKyVWyDO
〜基地外周の森〜
エーリカ「あう、ふんふん!」
エイラ「キャアウ……」ズシ
サーニャ「Zzz」
宮藤「うぅーるる?」キョロ
「おぉーこれまたレアな虫さん!」
377 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:55:11.48 ID:/aKyVWyDO
シュタン!
ルッキーニ「みんなどしたの?こんなとこに」ガシ
エーリカ「あうー!?」ジタバタ
宮藤「わん、わん」
ルッキーニ「へー、そなんだ」
サーニャ「Zzz♪」ハム
エイラ「キュ、キュウン///」ゾク
378 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:55:42.28 ID:/aKyVWyDO
ルッキーニ「じゃあじゃあ!かくれんぼしない?」
エーリカ「あう!」
宮藤「ふぅん」コク
シャーリー「見つけたぞルッキーニ、かくれんぼするって?」カサ
ルッキーニ「うん!」
エイラ「キュー」
379 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:56:24.85 ID:/aKyVWyDO
シャーリー「ん、エイラ。お前そのままでやれよ」
エイラ「グルゥ!?」
サーニャ「……Zz」ガシ
シャーリー「『回避のエイラ』はサーニャを見捨てちまうのか?」
エイラ「グッ……ガウガウ!」
シャーリー「冗談だよ!ハンデやるから参加しな」
380 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:57:00.21 ID:/aKyVWyDO
〜木陰〜
ゲルト「ええい!リベリアン邪魔だ!」
ウルスラ「これ以上は無理ですよ」
ゲルト「だがリベリアンは今は良いんだ!宮藤たちを写せ!」
ウルスラ「階段から万歳しながら落ちないでくださいね……」
381 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:57:37.50 ID:/aKyVWyDO
ウルスラ「そういえば今までのフィルムどうしました?」
ゲルト「ん?お前は持っていないのか」
ウルスラ「大尉に預けたはずですが?」
ゲルト「ぬ……」
ウルスラ「まさか日向に置きっぱなしなんてあり得ませんけど……」
ゲルト「……置きっぱなしだとどうなる?」
ウルスラ「簡単に言うと全部パアですね」
ゲルト「……マズイッッ!」
382 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:59:02.11 ID:/aKyVWyDO
シャーリー「……2、1、0!」
ルッキーニ「捜すぞー!」
シャーリー「アイツらを私たちが探した方が絶対楽しいもんな」
ルッキーニ「みんな鼻効くし、サーニャはレーダー有るからね〜」
シャーリー「んじゃ、ルッキーニはあっちな」
ルッキーニ「アイアイサー!」
383 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 01:59:37.09 ID:/aKyVWyDO
〜ハンガー横〜
ゲルト「……嘘だろ」
つ暖まったフィルムの缶
ゲルト「ふんっ!」カパ
ゲルト「……はぁ」ペリペリ
ゲルト「くっついてるじゃないか……クソッ」
ゲルト「私の楽しみがあぁぁ……ひぐっひぐっ……寝よう……しばらく立ち直れない……」グス
384 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:00:13.28 ID:/aKyVWyDO
〜木陰〜
ウルスラ「新品フィルムと姉様たちの安全は代えられませんよ」
つ撮影カバン
ウルスラ「さてと、あちらが見つかったら帰りますかね」●REC
シャーリー「おいおい……宮藤、お前だけだぞ見つかったの」
宮藤「くぅん……」
ルッキーニ「お尻出してるんだもん!」
宮藤「ぅうん……」
385 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:01:11.30 ID:/aKyVWyDO
ルッキーニ「でもハルトマン中尉もエイラとサーニャも見つからないね」
シャーリー「およそ見当はつくさ。たぶんあの岩の影だな」
ルッキーニ「なんで?」
シャーリー「見てろよ〜?」
つ小さな丸太
宮藤「……」ゾク
386 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:01:58.36 ID:/aKyVWyDO
シャーリー「バンカーバスター!」ガス
ゴーン……
エーリカ「&*★@§¥℃☆▼※!?」ドテン
ルッキーニ「おお!木を蹴っ飛ばすのと同じだね!」
シャーリー「そ!実はこの岩の周りだけわざと泳がしといたんだよな〜」
エーリカ「」キュウ
宮藤「あう!?」ポワポワ
387 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:03:17.24 ID:/aKyVWyDO
シャーリー「さて次はエイラだな〜」
ルッキーニ「サーニャにしがみつかれてたね」
シャーリー「ほんとならアイツらがこっちに居ると思ったんだけどなぁ」
シャーリー「ルッキーニ、お前この近くに草むら知らないか?」
ルッキーニ「知ってるよ!こっちこっち!」
388 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:03:48.10 ID:/aKyVWyDO
〜草むら〜
サーニャ「Zzz」
エイラ「クフゥ……」
シャーリー「エイラ〜もう貴隊は包囲されている〜出てこーい!」
エイラ「……」
ルッキーニ「国に家族が居るだろー!」
エイラ「……」
389 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:04:16.09 ID:/aKyVWyDO
エイラ「……」ハァ
サーニャ「……みゃ?」パチ
エイラ「クアゥ」
サーニャ「ふにゃあ……?」
エイラ「クキャン」
サーニャ「にゃ……」ジト
390 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:05:00.63 ID:/aKyVWyDO
エイラ「キャウン!?」
シャーリー「おー見っけたぜ!二人とも」
サーニャ「ふしゃあ!!!」ガリッ
エイラ「クヒュン……」ウルウル
シャーリー「……お取り込み中かぁ」
391 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:05:43.03 ID:/aKyVWyDO
〜サウナ〜
シャーリー「いや〜設営の関係でこっちしか使えないのかよ。まあ、たまには良いか!」ツヤツヤ
ルッキーニ「あじゅぃ……」
エーリカ「あぅ……」グデン
宮藤「くぅん?」ポワポワ
エイラ「ウゥ」グス
サーニャ「みゃーご……」ペコペコ
392 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:06:26.11 ID:/aKyVWyDO
ガチャ
ウルスラ「あ、皆さんお揃いですね」
シャーリー「おうよ。ウルスラはこっち派か?」
ウルスラ「そこまででもないですが、まあ」
エーリカ「うるぅー」スリスリ
ウルスラ「姉様、追加の湯気上げますね」
エーリカ「きゃいん!?」
393 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:07:05.44 ID:/aKyVWyDO
〜外、新設水風呂〜
シャーリー「ふぃ〜」
宮藤「くぅん〜///」キラキラ
ルッキーニ「シャーリーのおっぱいは私のだよ!芳佳!」
ウルスラ「よいしょ」チャポ
エーリカ「ひゃん!?」ゾクッ
エイラ「キャウ」
サーニャ「にゃゃやあ〜」
394 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:07:39.93 ID:/aKyVWyDO
エイラ「クキュルゥ」
シャーリー「ん、そうだ」
シャーリー「なんだかんだ戦ってきてバカやって……でもそれで良かったんだ」
シャーリー「これからもきっと変わらない」
エイラ「フゥン」
シャーリー「それはお前もだよな。エイラ」
エイラ「クゥーン」
395 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:08:13.98 ID:/aKyVWyDO
〜夜、ハンガー〜
エイラ「キャウウン!」ポフン
サーニャ「にゃああん!」ポフン
モクモクモク
エイラ「ん……さて今日も行くんダナ」
サーニャ「今日は陸地の持ち回りよ」スルスル
エイラ「そっカ、よいしょ」パチン
サーニャ「でもほんとにごめんね、エイラ」
エイラ「ちょっとビックリしただけダゾ。よくあるこった気にスンナ」
396 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:09:02.38 ID:/aKyVWyDO
サーニャ「さあ、行きましょう」プロロロ
エイラ「帰ってきたらまた『Trans』しとこうナ」プロロロ
サーニャ「良いのかしら」
エイラ「そんだけの事してんダ。当然のご褒美ダゾ」
サーニャ「うん」
エイラ「はぁ、今宵も月は紅くて綺麗ダナ……サーニャ」
サーニャ「うん!」
〜続く〜
397 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:09:34.13 ID:/aKyVWyDO
〜ハンガー内、ウルスラの部屋〜
ブロロロロロ……
ウルスラ「お二人ですね。行ってらっしゃい」
ウルスラ「さて……」
つ机の上に広がる書類、図面、写真、レコード、フィルム
ウルスラ「これは……『Me262』でこちらが『BK5』?」
ウルスラ「確かあのレポートが〜」
398 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:10:15.03 ID:/aKyVWyDO
〜一時間後〜
ウルスラ「片付けたら出てきて良かったです」
つBF109 K4TF『トランスストライカー』図面
ウルスラ「写しを作って……えっとレポートは集めてまとめれば」
ウルスラ「よいしょ……」カサ
ブービ「ぐふぅ」ヒョイ
ウルスラ「ありがとう、ブービ」ナデナデ
ブービ「ふぅうう!」
399 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:11:33.15 ID:/aKyVWyDO
〜二時間後〜
ブービ「Zzz」
ウルスラ「はぁ……やっとまとめ終わった……」
ウルスラ「……」
ウルスラ「仕方ないですね」カチャ
つネガフィルムと音声テープ
ウルスラ「複製を……」
400 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:12:15.46 ID:/aKyVWyDO
〜明け方〜
つマスターポジフィルムとレコード
ウルスラ「寝よう……」
ミーナ「ウルスラさん?」コンコン
ウルスラ「み……ミーナ中佐、何かご用ですか?」ガチャ
ミーナ「あら、まさかこんな時間まで働かせちゃうなんて……ごめんなさいね」
ウルスラ「いえ、途中から私のプライベートな事をしていたものですから……」
401 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:12:45.46 ID:/aKyVWyDO
ミーナ「ん〜カメラにフィルムにテープ……これね?」
ウルスラ「お恥ずかしながら……」
ミーナ「何を編集してたの?」
ウルスラ「えっと……大した物では……」
ミーナ「ウルスラさんがのめり込むのは何か興味が有るわね〜。観てもいい?」ヒョイ
ウルスラ「あっ……」
ミーナ「ダメかしら?」キラキラ
ウルスラ「……大丈夫です」
402 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:13:21.91 ID:/aKyVWyDO
ミーナ「じゃあこれと提出書類は戴いていくわね」
ウルスラ「……はい」ボー
ミーナ「ふふっ、おやすみ。今日はもちろんお昼からで良いからね」パタン
ウルスラ「おやすみなさい……」
ウルスラ「……」パタン
ウルスラ「Zzz……」
〜続く〜
403 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/23(土) 02:14:23.83 ID:/aKyVWyDO
お疲れさまでした
今回は全編訳なしでしたけど、たまには良いですよね
ちなみに誰か一人を訳すと他の台詞もなんとなくは解る安全設計だったりします
次回も日常編、そんでもってその次は八話改編の前に恐らく熾烈な戦闘が前後編で待っているはず
と思ったんですが来週中で突発的に502編をやりたいと思います!
ではまた今度をお楽しみに
日ハム負けたじゃんかよー!
404 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/23(土) 18:50:11.07 ID:5C316EZDO
乙!!
お姉ちゃんじゃなくとも思わずカメラ回してしまうな、これは。
次は502か、きっと大変な事になるに違いない!
405 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:49:10.19 ID:LyUZDk3DO
では約束通り来週(日月火水木金土的な意味で)になったので投下します
ところで最近、切に切に思うのですがこのSSの在り方はこれでいいのでしょうか
迷いと言うかなんと言うか満足していただけているのか不安過ぎて……
出来れば是非たくさん声を聞かせてもらいたいなと思います
406 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:50:38.85 ID:LyUZDk3DO
〜オラーシャ、ペテルブルク近郊森林地帯上空〜
ニパ「カンノ!あと3だ!」
管野「わあってる!」ズガッカチャ
ネウロイ「
管野「弾切れか!?」カチン
ニパ「っ!墜ちろ!」ガガガン
ネウロイ「!!?
407 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:51:26.39 ID:LyUZDk3DO
ニパ「いける!」
ネウロイ「……」クルッ
管野「逃がすかぁああああああああああああああああああああああ!!!」
ネウロイ「!?」
ニパ「なっ!?」
408 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:52:16.08 ID:LyUZDk3DO
管野「衝撃のぉおおお……――」シュイン
管野「――フゥウァアアアアストブリットォオオオオオオオオ!!!」
ガッ――
キィイイイイイイイイン!
409 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:53:00.00 ID:LyUZDk3DO
ネウロイ「!……!?」キュルルル
管野「決まったぜ!」
ガンッ☆
ニパ「ぐにゃあ!?」ガス
管野「へ?」
410 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:53:35.09 ID:LyUZDk3DO
ニパ「うわああああぁぁぁ……」キュルルル
管野「嘘だろ……」
ニパ「バカンノ覚えてrガサガサガサガサガサ
管野「ニパ、南無三」
<<こちらサーシャ。管野さん、ニパさんはどうかしたんですか?>>
411 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:54:13.76 ID:LyUZDk3DO
管野「オレの弾が切れちまって往生しかけたんだけどニパが追い込んでくれてな〜」
管野「丁度いいし、パンチ一発打ち込んだら吹っ飛んだネウロイがニパに〜」
<<ニ パ さ ん に ?>>
管野「ぶっかった」
412 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:54:54.25 ID:LyUZDk3DO
<<はぁ……なんで臆面もなく>>
管野「仕方無いって。アイツが鈍臭かったのがわりぃ」
<<それで彼女は?>>
管野「墜落したけど森ん中に墜ちたから大丈夫だろ」
管野「ストライカーも壊れて無かったとは思う。でもあれじゃ枝で飛び立てないな」
<<了解です>>
413 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:55:37.84 ID:LyUZDk3DO
<<位置座標は大体把握できてますから、目印をお願いします>>
管野「ん〜、一際でっけえ木の1キロ四方かな」
<<はい、ではアウロラ中尉の回収班が向かいます。管野さんは<<ナオちゃん暇かい?>>
管野「中尉、どうした?」
414 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:56:13.72 ID:LyUZDk3DO
<<ここ一週間であっちは戦力増強してたみたいでね?>>
<<大型が4、小型が10……いやもっとかな?>>
管野「これで貸し借り無しだぞ」
<<助かる。銃は有るかい?>>
管野「ねぇけどニパとネウロイをノックアウトした拳なら有るぜ」
<<十分!十分!先生とジョゼちゃんじゃ決め手が足りないからさ>>
415 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:56:59.94 ID:LyUZDk3DO
〜502基地〜
サーシャ「……ということで」
アウロラ「じゃあ隊を2つに分けて私の指揮がニパを、片方で交戦中のバックアップに当たらせるかな」
サーシャ「お願いします……」
アウロラ「とりあえず多くて2.5機の損傷で40機オーバーの戦果だろう」
アウロラ「上出来だ。隊長も喜ぶさ」
サーシャ「そういう問題では……いいえ、止めますね」
416 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:57:40.10 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「では行くか!回収班A分隊は私とニパを!」
アウロラ「残りはカンノと伯爵のバックアップに向かえ!」
隊員一同「イエス、マム!」
アウロラ「いい返事だ!」
417 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:58:30.87 ID:LyUZDk3DO
〜夜、墜落地点〜
ニパ「……ぁ」パチ
ニパ「死ななかっただけいっかな……」
ニパ「ストライカーは……大丈夫、壊れてない」
ニパ「へへっ、今日は珍しくツイてたね」
418 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:59:12.81 ID:LyUZDk3DO
フワ――
ニパ「風……?」
ニパ「今日の紅い月……綺麗だ」
ニパ「雲が切れたからとっても空気が澄んでて……」
ド ク ン
419 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 01:59:48.14 ID:LyUZDk3DO
ニパ「うっ!?」ズキィ
ニパ「ちょっと……私がこんな……」
ド ク ド ク
ニパ「ひっ……ぁ……」バタ
ニパ「くぅ……」
420 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:00:32.62 ID:LyUZDk3DO
ド ッ ク ン
「うぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――
――ッ
421 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:01:12.41 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「っくしぃ!」
アウロラ「誰か噂してるか?」ズズ
ハユハ「隊長、もう少しでニパの墜落地点着きますよ」
アウロラ「ああ……それにしても最近、月が紅いな」
422 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:02:04.86 ID:LyUZDk3DO
ハユハ「何なんですかね?」
アウロラ「判らんが狂気の月など長くは見られたものではない。あんなもの」
ハユハ「お嫌いですかい?」
アウロラ「いや、コイツがこの前から警戒していてな」
フェンリル「……」
423 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:02:46.48 ID:LyUZDk3DO
ハユハ「……なんか有りそうっすな」
アウロラ「永く霊体のフェンリルが実体化し続けて居るなどあり得ん……」
フェンリル「ッ!グルゥ!」
アウロラ「む……?」
――パアッ
424 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:03:40.22 ID:LyUZDk3DO
ハユハ「光?しかも青の……魔法力ですかね」
アウロラ「……フェンリル、そうだな?」
フェンリル「グガゥ、グルル」
アウロラ「……」
アウロラ「ハユハ、全車両に通達。『到着次第、許可するまで待機せよ』」
425 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:04:44.26 ID:LyUZDk3DO
〜墜落地点〜
ニパ「……」
ニパ(……あれ〜?)
ニパ(この手の届きにくい感じに)グイ
ニパ(見慣れた長い尻尾……)フリフリ
ニパ(そんでもって地面が近い)
426 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:05:46.88 ID:LyUZDk3DO
ニパ「キュウ」
ニパ(ストライカーでっかいなぁ……)ジー
ニパ(入れるもん、これ)スポ
ニパ(うん)
ニパ(みんな……私、イタチになっちゃったよ)グスッ
427 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:06:28.99 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「ニパ〜、どこだ〜?助けに来たぞー?」
フェンリル「……」クン
フェンリル「ガル、ガウウ」タッ
アウロラ「解った。見つけたら報せてくれ」
フェンリル「グゥ」ダダダッ
428 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:07:21.42 ID:LyUZDk3DO
ニパ(何なのさ……月見してただけだよ?)
ニパ(ツイてるなんて幻想だ……)
ニパ(アンラッキーの神様、もし見てるならさ)
ニパ(もう私、好きにして……どうしようもないよ)
ガサガサッ
429 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:08:10.30 ID:LyUZDk3DO
ニパ(流石だね。仕事早いったらありゃしない)
ガサガサ
ニパ(食べられておしまいか……)
ガサッ
ニパ(グッバイ、世界)
ニパ(嫌いじゃなかったよ、私の運命――)
430 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:09:28.60 ID:LyUZDk3DO
フェンリル(……口煩いイタチも居たもんだ)
ニパ(ホッキョクオオカミかぁ。にしちゃあデカイ?)
フェンリル(オイ、聴いているのか)
ニパ(うん、私を食べに来たオオカミさんでしょ)
ニパ(はい、どうぞ。たぶん不味いけど)ゴロン
431 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:11:23.21 ID:LyUZDk3DO
フェンリル(ニパ、貴様……このフェンリルを愚弄するか!)
ニパ(……フェンリルってお姉さんの?)
フェンリル(気が付かなかったというのか)
ニパ(え、いや、なんか素敵なおじ様だったんですね)
フェンリル(誉めても許さん)
432 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:12:14.65 ID:LyUZDk3DO
ニパ(でもなんで私がニパだって?)
フェンリル(匂いは変わらん。いつも見つけてやっているのは誰だと思っている?)
ニパ(えーと……ごめんなさい)
フェンリル(実質アウロラの仕事を手伝っているだけだ)
フェンリル(――が貴様には不幸のルーンが刻まれているらしい……前世で何かやらかしたな)
ニパ(え、前世関係有るの!?)
433 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:12:57.55 ID:LyUZDk3DO
ニパ(で、私どうしたら良いの?)
フェンリル(事が事だ。まずはアウロラを呼ぶ)
ニパ(お姉さん、私のこと誰か判るかなぁ……)
フェンリル(そこは任せろ……では)
フェンリル「――アォオオオオオオゥウウウウ……!!!」
434 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:14:34.27 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「見つけたか!」ガサ
フェンリル「ガフ」グイ
アウロラ「……くわえているのはイタチ?今日の飯か」
フェンリル「グゥ」ブンブン
ニパ「キュウ!?」ブランブラン
435 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:17:18.99 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「違うのか?まあ、良い」
ニパ「キュウ!」
アウロラ「ストライカーとMGに衣服は有るんだな」
アウロラ「裸で何を……」
フェンリル「ガゥ」グイ
アウロラ「なんだフェンリル?そのイタチがどうk……オイ」
ニパ「キュウ〜ン」ウルウル
アウロラ「もしかしてニパか、そのイタチ」
フェンリル「ガウ」
ニパ「キュウ!」
436 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:18:09.79 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「何故こうなった?」
フェンリル(魔法力の暴走だろう。永らく見てきた歴史の中でも珍しくはある)
アウロラ「魔法力の……暴走?」
フェンリル(恐らく月だ。やはり危惧しては居たが防ぐのは無理だったな)
アウロラ「月……」
437 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:18:44.19 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「ちょっと待っていろ。まずは荷物をまとめる」
ニパ(ねぇ、なんで話通じてるのさ)
フェンリル(俺は眼が合っている時のみテレパシーが使える)
ニパ(いいな〜)
フェンリル(千年を経ねば使えん。諦めろ)
438 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:21:08.55 ID:LyUZDk3DO
〜明け方、車中〜
ハユハ「ってこたあ、お前がニパ?」
ニパ(そうだってば!)
アウロラ「しかしどうしたものかな……」
フェンリル(隊の奴等は信じないだろうな)
439 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:22:23.57 ID:LyUZDk3DO
ハユハ「んじゃ、俺らが口裏合わせしとけばなんとかなりません?」
アウロラ「ふむ……ニパがいつも通り方向を間違って直進、森の中で行方不明……」
アウロラ「隣の捜索部隊に引き継いだから私たちは帰投した」
アウロラ「戻す方法を見つけるまではこれで通す……三日以上はもたないが」
フェンリル(上手くいくと思うか……?)
ニパ(ムリダナ……)
440 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:22:56.56 ID:LyUZDk3DO
〜昼過ぎ、502基地〜
グンドュラ「お帰り、ニパは無事かい?」
アウロラ「いや……発見出来なかった」
グンドュラ「なんだって!?」
アウロラ「ストライカーとMGは見つけたんだが足跡は何故か基地と反対に向かっていてね……」
グンドュラ「アンラッキィ……」
アウロラ「仕方なく隣の捜索部隊に引き継いだ」
グンドュラ「ん?」
441 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:23:46.32 ID:LyUZDk3DO
グンドュラ「どこの隊だい?」
アウロラ「378だけど……」
グンドュラ「それはおかしいな。彼らは昨日から休暇だ」
アウロラ「っ!?」
グンドュラ「あとジープの後ろのシートからニパのセーターがはみ出てる」
アウロラ「……ぬぅ」
グンドュラ「話してくれるかな?何があったか」
442 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:24:39.04 ID:LyUZDk3DO
〜隊長室〜
グンドュラ「中尉、私の眼を欺くのは無理だよ」
アウロラ「あっははは……」
グンドュラ「で、このフェレットがニパ?」
ニパ「キュウ……」
グンドュラ「ま〜可愛くなったもんだ」ナデナデ
443 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:25:20.52 ID:LyUZDk3DO
グンドュラ「幸い今は私以外全員出払っているからさ。この事は伏せても良いんだが……」
アウロラ「戻す方法が見つからないからね……」
グンドュラ「まあ仕方無いよ」
アウロラ「スオムスの古い伝承だとまさにこんなのが有るんだけど治し方までわからないからな」
ニパ「キュ……」
444 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:26:08.11 ID:LyUZDk3DO
グンドュラ「じゃあニパはスオムス本国に一旦呼び戻された事にしようか」
グンドュラ「これなら時間を稼げる筈だ」
アウロラ「恩に着るよ……」
グンドュラ「いや、いつも『ブレイクウィッチーズ』を回収してもらってるし」
グンドュラ「今回の事もニパを助けてくれての事だからむしろ済まなかった」
445 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:27:01.38 ID:LyUZDk3DO
グンドュラ「ところで二人は今日が何の日か知ってるかい?」
アウロラ「……さぁ?」
ニパ(知らないなぁ)
グンドュラ「昨日発覚して今日はちょっとしたイベントな訳でさ。みんなはそれで居ないんだ」
グンドュラ「そしてニパをこの隊に戻す作戦も思い付いたから協力してくれ」
446 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:27:50.03 ID:LyUZDk3DO
〜夜、ハンガー〜
伯爵「いや〜楽しかった!派手に遊んだね〜!」
ロスマン「アンタはいつも通りでしょ……」
下原「皆さん、あの、ありがとうございました!」
管野「いつもの礼だ。気にすんな」
ジョゼ「そうですよ」
サーシャ「まあ昨日の戦果のお陰で今日は楽ができる。こういう時はこの隊のことを誉められますね」
447 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:28:41.90 ID:LyUZDk3DO
ロスマン「あら?隊長とアウロラ中尉……」
グンドュラ「うん、お帰り」
伯爵「昨日の立役者なニパくんは?」
アウロラ「ああ、さっき本国に発ったよ」
グンドュラ「なんかちょっと顔借りたいって上層部からの話でね〜」
448 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:29:25.91 ID:LyUZDk3DO
ジョゼ「残念ですね」
アウロラ「置いてきぼり食って、その上本国送りで悔しがってたよ」
サーシャ「へぇ」
グンドュラ「ま、そんなお詫びと日頃の感謝を込めて私からもプレゼントだ!」
つ『誕生日おめでとう』バースデーカードとちょっと大きめな箱
下原「わぁ!ありがとうございます!」
449 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:30:18.17 ID:LyUZDk3DO
伯爵「うん、開けてみなよ〜!隊長からのプレゼントなんてなかなか無いよ〜?」
下原「そうですね。では失礼して」
ロスマン「何かしらね?」
グンドュラ「どうぞどうぞ」
下原「開けますね!」カサカサ
パカッ
450 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:31:28.94 ID:LyUZDk3DO
ニパ「キュウ!」ヒョコ
サーシャ「あら!」
ジョゼ「か、可愛いです!」
伯爵「あんれま、これフェレットじゃん!見つけたのアウロラ中尉かい?」
アウロラ「あ、ああ!実はいつの間にかジープに乗っててさ」
グンドュラ「マスコット代わりといっちゃなんだがこれから隊で飼っても良いからね」
管野「……」ジト
451 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:32:25.77 ID:LyUZDk3DO
ロスマン「……下原さん?」
下原「……」
サーシャ「どうしました?」
下原「うぅ……」グス
グンドュラ「あ、なんか不味かったか?」
下原「いえ……大丈夫です……」グスン
下原「ただ……この子可愛くて可愛くて///」ギュ
ニパ「グェ……」
伯爵「あ〜スイッチ入った系?」
452 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:33:34.69 ID:LyUZDk3DO
下原「み、皆さん!今日は私がこの子と寝ても良いですか!?」
ジョゼ「うん。良いと思う」
サーシャ「もちろんどうぞ」
下原「やったあ!」
アウグン((あ、ニパ……死亡フラグ建ったな))
伯爵「うん、じゃあ寝るかぁ〜。明日こそやっこさん来るかもだし」
ロスマン「そうね。そうしましょう」
管野「……おやすみ」
453 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:36:57.45 ID:LyUZDk3DO
〜下原の部屋〜
ニパ「キュウ〜……」グテ
下原「可愛いなぁ///」プニプニ
ニパ(幾ら隊に合流しなきゃならなくても)
下原「〜♪」
グンドュラ『三人ともプレゼント用意してないしさ?』
アウロラ『なるほど!』
454 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:38:05.80 ID:LyUZDk3DO
ニパ(私自身がプレゼントって……)
下原「オコジョちゃんなに考えてるの〜?」
ニパ「キュウァ〜……ア……」フワ
下原「あー眠いんだ?」
ニパ(うん、色々有ったから寝かせて欲しいな)
455 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:39:52.91 ID:LyUZDk3DO
下原「よいしょ」パチ
下原「じゃあ寝よっか!おいで!」
ニパ「クゥウ……」タジ
下原「遠慮しなくて良いよ!ほら〜!」ガシィ
ニパ「キュウ〜!?」
下原「ふへへへ……///」ワキワキ
ニパ(うわ……)
ニパ(うわあああああああああああああああああああああああ……)
456 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:40:50.18 ID:LyUZDk3DO
〜次の日〜
ニパ「」
ニパ「」
ニパ(はっ!?朝か……)
ニパ(下原少尉……酷い)
ニパ(うぅ……お嫁にいけないよ……)フワ
457 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:41:37.98 ID:LyUZDk3DO
ニパ(ふわ?)フワ
ニパ(……)ゴロン
黒兎「Zzz〜///」
ニパ「」
ニパ「キュウウウゥ!?」
458 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:42:35.93 ID:LyUZDk3DO
黒兎(ふにゅ……オコジョちゃんどうしたの?)
ニパ(……下原少尉)
下原(え?ニパさんどこ?)
ニパ(ここ)
下原(お、オコジョちゃんが喋ってる!?)
ニパ(いや、自分の状況考えようか)
459 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:43:44.63 ID:LyUZDk3DO
下原(……昨晩はごめんなさい)
ニパ(もう良いよ……)
下原(でもなんで私が兎になってるんでしょうか?)フリフリ
ニパ(月なんて見てないよね)
下原(まさかニパさんと寝たから?)
ニパ(あーそうかもね)
下原(責任……取ってくださいね///)
ニパ(こっちのセリフだよ)
460 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:44:44.08 ID:LyUZDk3DO
「おーい!下原〜!入るぞー!」ガチャ
ニパ下原((えっ!?))
管野「やっぱり朝は腹へっ……!?」
管野「……」
ニパ「キュ、キュウ」
461 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:45:54.18 ID:LyUZDk3DO
管野「お前、ニパだよな。あとそっちの兎は下原」
下原「……!」
管野「昨日から気になってたんだ。あんな人懐っこいイタチなんか居ないからな」
管野「でも……お前らどうやって動物になんかなったんだよ……」
ニパ下原((……さぁ))フン
管野「揃って首かしげやがって腹立つ……///」
462 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:46:41.52 ID:LyUZDk3DO
ジョゼ「あのう〜……え!?」
管野「あぁ、ジョゼ。これはな」
サーシャ「管野さん、ストライカーの……ウサギ!?」
管野「大尉……えっと」
伯爵「へ〜二人とも可愛いじゃないか!」
ロスマン「はいそこのエセ伯爵に教育的指導〜」ゲシ
管野「……」
463 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:47:50.10 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「バレちゃったな……」
グンドュラ「まあ下手にニパだけ動物化してても説得力ないしさ……話しやすくはなったかも」
アウロラ「なら戦力ダウンとサーシャさんの小言の回避は……?」
グンドュラ「……」
アウグン「「ムリダナ」」
〜続く?〜
464 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/24(日) 02:48:27.34 ID:LyUZDk3DO
とまあこんな感じで502も混乱していくわけで
未来で噂されてくしゃみしてるのはお気にせず
ちなみにハユハさんのジョブはスナイパーで名前はシm……
ではまた今度お会いしましょう
今夜の音楽はこれ
http://www.youtube.com/watch?v=uSVU7VGVimY&sns=em
465 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/24(日) 20:24:12.86 ID:y2hgLTPDO
乙、やりたい様にやればいいと思う。
ネタが切れたら終わらせにいけば良いさ。
466 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/26(火) 21:05:38.97 ID:fdjd6ZODO
俺はこの作風好きだなぁ、これからも是非好き勝手やって欲しい。
467 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/27(水) 22:59:17.13 ID:HcOWw7JDO
ハイデマリー「私が幽霊と呼ばれてた頃、他のあだ名は『メリーさん』」
ハイデマリー「なんなのか調べてみたら怪談のお化けでした」
ハイデマリー「偶然の一致で名前の発音も近いですし、親近感が湧きまして」
ハイデマリー「唐突ですが501のウィッチを納涼がてら脅かしたいと思います」
468 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/27(水) 22:59:53.09 ID:HcOWw7JDO
ハイデマリー「今回の全体の協力者はサーニャさんとエイラさんです」
サーニャ「どうも」
エイラ「よろしくナ〜」
ハイデマリー「お願いしますね」
469 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/27(水) 23:00:23.97 ID:HcOWw7JDO
ゲルト「何!?サーニャのストライカーから異常が!」
エイラ「……って訳デ。中佐、ごめんナ」
サーニャ「ごめんなさい」
ミーナ「良いわ。ならエイラさんにパーツを頼んで〜……その間の夜間哨戒は持ち回りにしましょう!」
470 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/27(水) 23:00:53.28 ID:HcOWw7JDO
エイラ「んじゃ行くゾー」
ペリーヌ「なんで私ですの……」
エイラ「お前のくじ運を恨むんダナ」
ペリーヌ「とほほ……」
471 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/27(水) 23:01:44.18 ID:HcOWw7JDO
エイラ「……ん〜、ペリーヌ。ここで待ってロ」
ペリーヌ「エイラさん!?」
エイラ「雲の下見てくるだけサ〜」ボヒュッ
ペリーヌ「お待ちになって!……うぅ」
472 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/27(水) 23:02:57.96 ID:HcOWw7JDO
ペリーヌ「……」
ペリーヌ「し、静か過ぎますわ……」
ペリーヌ「無線を……」カチ
<<ザザ……ズ……ジャリ……ピー>>
<<ザッ……>>
ペリーヌ「あ、エイ<<……私、マリーさん>>
ペリーヌ「なっ!?」
473 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/27(水) 23:06:26.61 ID:HcOWw7JDO
<<今、貴女の15km先にいるの……ザザ>>
ペリーヌ「……なんですの?今のは」
ペリーヌ「き、きっと民間人のイタズラですわね!」
<<ザザ……私、マリーさん>>
ペリーヌ「ふ、ふん!」
474 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/27(水) 23:09:14.32 ID:HcOWw7JDO
<<今、貴女の7km先にいるのよ。今日は綺麗な満月ね……ザザ>>
ペリーヌ「……へ?」
ペリーヌ「今日は完璧な曇り……地上からは……」
<<私、マリーさん>>
ペリーヌ「っ!」
475 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/27(水) 23:13:47.79 ID:HcOWw7JDO
<<あと2kmで逢えるわ。待っててね>>
ペリーヌ「お、恐らく相手はウィッチですわ!」
ペリーヌ「わわわ、私の『トネール』で引っ捕らえて差し上げましてよ!?」
<<おーい、ペリーヌ。大丈夫カ?>>
476 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/27(水) 23:18:37.71 ID:HcOWw7JDO
ペリーヌ「エ、エイラさん!ど、どこに居ますの!」
<<ごめん、まだちょっとムリダナ>>
ペリーヌ「さ、さっきからなんだか変な無線が入ってますの!マリーさんとか言ってて!」
<<ここらのナイトウィッチはサーニャだけダゾ>>
<<それにマリーさんってメリーさんの間違いじゃないカ?>>
477 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/27(水) 23:22:08.06 ID:HcOWw7JDO
<<メリーさんは捨てられた人形が追っかけてくんダゾ?電話かけて>>
ペリーヌ「……」
<<結末は色々あるんだけどサ>>
<<まあ仕方無いナ、今お前を占ってやるヨ>>
<<えーっとペリーヌ。お前は<<私、マリーさん>>
ペリーヌ「……くっ!」
478 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/27(水) 23:26:58.21 ID:HcOWw7JDO
<<今、貴女の50m上空よ。綺麗な髪が月で輝いてr「『トネール』!」
ズシャアアアアアア!
ペリーヌ「や、やりましたわ!」
ペリーヌ「メリーさんだかアメリーさんだか知りませんけど<<私、マリーさん>>
ペリーヌ「え……?」
<<今>>
<<貴女の>>
ペリーヌ「〜〜!?」
<<すぐ後ろに居るの>>
――ッ
〜THE END〜
479 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/28(木) 01:05:26.41 ID:HJ3B8kYDO
乙、眼鏡ウィッチ頂上決戦吹いたw
流石ペリ犬さんナイスリアクションw
480 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/28(木) 23:06:51.22 ID:E6T+WhsDO
エイラ「くっくくく!ハイデマリー、面白かったゾ!」
ハイデマリー「そ、そうですか?」
サーニャ「ちょっと可哀想かも」
エイラ「たまにはあれくらいが良いんダ!くくく!」
481 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/28(木) 23:11:51.50 ID:E6T+WhsDO
ハイデマリー「えっと、じゃあ、また夜に」
エイラ「オウ、今日はシャーリーとだからナ。面白くなるゾ?」グヘヘ
サーニャ「エイラ、悪い顔」
エイラ「うぐ……だけど今はサーニャに何を言われても効かないゾー!……カハッ」
482 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/28(木) 23:16:06.13 ID:E6T+WhsDO
シャーリー「夜間かよぉ〜……エイラ、ここらには夜間用の目標物って有るか?」
エイラ「有るナ。飛んでから教えるけど少なくとも三つくらいカ」
シャーリー「まずはそこから頼むよ」
エイラ「良いゾ。シャーリーもきっと見たことあるケド」
483 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/28(木) 23:20:30.22 ID:E6T+WhsDO
エイラ「あの岩は前にネウロイのビームで穴が空いてサ」
シャーリー「ふーん」
エイラ「この川に沿って海出たら、左側が基地ダゾ」
シャーリー「そーなのか」
エイラ「で、一本モミはよく通るダロ?」
シャーリー「おー!宮藤がぶつかりかけた奴な!」
484 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/28(木) 23:26:55.82 ID:E6T+WhsDO
エイラ「これで終わりダナ。役に立ったロ?」
シャーリー「ああ、バッチリだ!」
エイラ「サーニャと決めたから当たり前ダゾ!」
シャーリー「はいはい、夜間のプロ様方には敵いませんよ」
485 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/28(木) 23:33:32.82 ID:E6T+WhsDO
シャーリー「っと……」
エイラ「ん〜私、あっちの雲の上を探してくるヨ。下の方は任せるゾ」ギュイン
シャーリー「あいよ」
エイラ(さーてうさちゃんの反応でも見ますかね)
486 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/28(木) 23:37:44.72 ID:E6T+WhsDO
シャーリー「眼が慣れたら月も星も明るいな〜」
シャーリー「お、定時?エイラ〜基地に連絡入れたか〜?」
<<入れたゾー。もうちょっとで帰投J……ジャ>>
シャーリー「あり?」
487 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/28(木) 23:40:28.97 ID:E6T+WhsDO
シャーリー「エイラ?くそ……無線がイカれたのか」
シャーリー「上にいるっつってたしな」
シャーリー「もう一回……エイラ〜?」
<<……ザリ>>
シャーリー「お、つながっt<<……私、マリーさん>>
488 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/28(木) 23:45:00.33 ID:E6T+WhsDO
<<今、貴女まで15kmのところなの。待っててね>>
シャーリー「……どちらさん?」
シャーリー「マリーなんてウィッチ、この周りに居たかぁ?」
シャーリー「……」
<<……私、マリーさん>>
489 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/28(木) 23:47:14.73 ID:E6T+WhsDO
シャーリー「どこの誰なんだよ?」
<<今は7kmよ。すぐに逢えるわ>>
シャーリー「マリィ……あ」
シャーリー(近付いてくるお化けに『メリーさん』って居たな)
シャーリー(それに……)
490 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/28(木) 23:51:40.38 ID:E6T+WhsDO
ペリーヌ『マ……が来ますわ』ガクブル
宮藤『ペリーヌさん、朝起きてから時々こんな感じになるんです』
シャーリー(まさか『メリーさん』ってマリーさんだったのか!?)
<<私、マリーさん>>
シャーリー「うぇ!?」
491 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/28(木) 23:55:10.79 ID:E6T+WhsDO
<<貴女の上空よ。もうあとは降りるだけ>>
シャーリー「……」
シャーリー「……おもしれぇじゃんか」
シャーリー「しかもこの音はストライカーのエンジン音」ピコピコ
シャーリー「で、確か姿を見るか触られたらアウトだよな」ニヤリ
492 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 00:01:39.18 ID:cvuxaqcDO
<<私、マリーさん>>
シャーリー(来た!)
<<今>>
シャーリー「行くぜ!」ギュン
493 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 00:03:50.75 ID:cvuxaqcDO
<<あ……っ>>
シャーリー「うりゃ!」ギュウウ
<<貴女の……っ>>
シャーリー「へへっ!」キィン
<<う……後ろに……>>
494 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 00:07:57.90 ID:cvuxaqcDO
シャーリー「後ろでどうしたー?」キィイ
<<あ……ちょ……>>
シャーリー「ん〜?」キィイイ
<<ま……待ってよぅ……>>
エイラ「Oh……」
495 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 00:11:15.85 ID:cvuxaqcDO
シャーリー「お前じゃ追い付くのは無理だぜ?」
<<え……?>>
シャーリー「――お前に足りないもの、それは!」
シャーリー「情熱、息抜き、サボり癖、居眠り、無駄口、ジョーク、趣味!」
シャーリー「そして何よりもォオオオオ――」
シャーリー「――速さが足りないィイイイイイッッ!!!」
キィイイイイイイイイン……
キラン!
496 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 00:12:47.54 ID:cvuxaqcDO
ブワッ!
ハイデマリー「きゃあ!?」ヒュルル
エイラ「よっと」ガシ
ハイデマリー「い、今の風圧は……」
エイラ「まさに『急兎隼を吹き飛ばす』ダナ」
497 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 00:14:08.02 ID:cvuxaqcDO
ハイデマリー「うぅ……脅かせてないし、速いし、吹き飛ばされるし……」グス
エイラ「泣くなヨ〜……」ナデナデ
ハイデマリー「ひぐっ……」
エイラ「はぁ……風を感じてもらって涼ませはしたんじゃねーノ?」
〜THE END?〜
498 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:32:12.54 ID:cvuxaqcDO
ハイデマリー「うぅ……」
サーニャ「ハイデマリーさん……」
エイラ「いい加減泣き止めヨ〜……サーニャより年上なのに手ぇ掛かりすぎダゾ」
サーニャ「でもエイラよりは年下よ」
エイラ「そ、そういう問題じゃねーヨ」
499 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:34:02.99 ID:cvuxaqcDO
ハイデマリー「うん……泣いたらスッキリしました」
エイラ「持ち込み企画なんだからお前しか出来ない。自信持てナ」
ハイデマリー「はい」
サーニャ「今日は誰の番?」
エイラ「今日はヌルゲーダゾ。なにせあの二人だから……フフフ」
500 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:36:49.31 ID:cvuxaqcDO
宮藤「え、エイラさん?お化け出るって本当ですか?」
エイラ「お?」
リーネ「し、シャーリーさんがペリーヌさんと話してたんですけど……」
エイラ「ん〜少なくとも私は逢ってないけど、二人はきっとなんか有ったんダナ」
宮リネ「「!?」」
501 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:38:50.51 ID:cvuxaqcDO
宮藤「あれ?ストライカーのエンジン回転数がおかしいな〜……」
リーネ「うっ……急なさしこみが……」
エイラ「そうカ。お前らはそういう奴らなんダナ」
エイラ「もっと出来ると思ってたのにサ。失望したヨ」
エイラ「良いゾー。帰れ帰れ〜宮藤はリーネのおっぱい吸って寝てナ」
リーネ「ひゃ///な、なんてこt「はい!!!」
宮藤「あ」
502 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:41:20.15 ID:cvuxaqcDO
エイラ「大丈夫カ〜?なんか外ハネ食いちぎられたみたいになってるゾ……」
宮藤「おかしいんですよね〜さっきから再生しないし、魔法力のバランスが……」フラ
リーネ「芳佳ちゃんなんて知らない!///」
エイラ「くっくくく」ヘヘッ
503 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:42:43.45 ID:cvuxaqcDO
宮藤「やっぱり雲の上って綺麗だねー!」
エイラ「今日は一段とダナ」
リーネ「ナイトウィッチって一人で戦わなきゃならない代わりにこんな景色を独り占めなんですね」
エイラ「ム!サーニャは一人じゃないし、景色は基本私とだけのものだカンナー!」
宮藤「サーニャちゃん大好きですねーほんと」
エイラ「当たり前ダゾ、絶対譲らん!」
504 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:44:08.67 ID:cvuxaqcDO
エイラ「っと……折り返しダナ」
宮藤「あと半分かー」
エイラ「宮藤、リーネと二人っきりにしてやるヨ」ズイ
宮藤「え?///」
エイラ「さっきのこと謝っとけ、損はないサ」
宮藤「エイラさん……」
505 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:46:53.52 ID:cvuxaqcDO
エイラ「じゃあ夜間ひよっこのお前らじゃ無理な雲の下探索してくるゾ」
リーネ「え?」
エイラ「雲の上ならすぐ私から見つけてやれる。ゆったり二人で遊んでナー」スボ
宮藤「行っちゃったね」
リーネ「……」
506 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:48:42.65 ID:cvuxaqcDO
宮藤「あのね、リーネちゃん……?」
リーネ「……」
宮藤「あれはエイラさんの煽りにわざと乗っただけで……」
リーネ「それで……?」
宮藤「えええっと、だから……」
507 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:50:08.27 ID:cvuxaqcDO
リーネ「芳佳ちゃん……」
宮藤「は、はひ!」
リーネ「人生ってね、螺旋階段みたいなものなんだって」
リーネ「渦の外側は捻りがなだらかで歩きやすいけれど歩幅が必要」
リーネ「歩幅が必要ない内側はその代わりに捻りが急でとても歩けたものじゃない」
宮藤「……」
508 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:51:56.37 ID:cvuxaqcDO
リーネ「私たちはまだ二段目にすら足を掛けていないの」
リーネ「もしかしたら今の時点で内側に居るのかもしれない」
宮藤「うん」
リーネ「だから……人生のちょうど良い歩幅と螺旋階段の捻りは探せるんだよ」
宮藤「……それって」
509 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:53:11.39 ID:cvuxaqcDO
リーネ「次に一歩足を掛けるまでの時間はとても長いの」
リーネ「芳佳ちゃん」
リーネ「その時、貴女と一緒にいてもいい?」
宮藤「……っ」
宮藤「リーネちゃん!ごめん!」ダッ
リーネ「うん、芳佳ちゃん!気にしてなんかいないよ!」ダキッ
510 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:55:33.65 ID:cvuxaqcDO
宮藤「良かった……ありがとう……!」スリスリ
リーネ「びっくりしただけだよ。大丈夫」ナデナデ
宮藤「うん!」
宮藤「……あ、エイラさんに連絡しなきゃ!」
リーネ「無線機切っちゃってたね」カチッ
511 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/29(金) 23:58:52.37 ID:cvuxaqcDO
<<……の>>
リーネ「え?」
宮藤「何……今の?」
<<私、マリーさん>>
宮リネ「「っ!?」」
<<今ね……>>
<<貴女たちのうs「「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」」
512 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 00:01:25.50 ID:5tystUUDO
宮藤「逃げよう!?リーネちゃん!」
リーネ「芳佳ちゃん足引っ掛かってる!?」
宮藤「二人のストライカーの羽根が交差してるよ!?」
ガシャン
宮リネ「「あ!」」
宮リネ「「お、墜ちるぅうううううううううううううううううううううううううううううう!!!」」
ギュウウウウウウウン……
513 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 00:05:44.14 ID:5tystUUDO
ハイデマリー「くぅう……」キーン
ハイデマリー「あれ?二人は?」
<<こちらエイラ、墜落してきた二人をピックアップ>>
<<ハイデマリー、気絶させるなんてやるじゃんカ!>>
ハイデマリー「そ、そうですか?///」
<<オウ!んじゃまた昼に作戦会議でナ!>>
ハイデマリー「……うん、頑張ります!」グッ
〜THE END〜
514 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/30(土) 00:25:58.75 ID:lzZpgoaDO
シャーリーは冷静?だったな、芳リーネはドラマCD辺りで起こりそうな展開だな。
いいぞもっとやれ!!
515 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:16:01.70 ID:5tystUUDO
ハイデマリー「あ、あの今日は誰ですか!」
エイラ「おお、いつになく元気ダナ」
サーニャ「昨日はそんなに上手く?」
エイラ「上出来じゃねぇカナ。アイツら仲直りしたあとのこと覚えてなかったし」
516 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:17:16.89 ID:5tystUUDO
サーニャ「えーっと今日はルッキーニちゃんですね」
エイラ「んーん、なんとかなるナ。基本パターンで脅かせば大丈夫ダゾ」
ハイデマリー「そうですか!頑張ります!」
エイラ「その息ダ〜」
エイラ(しかし奴はその道でマイスターと呼ばれる存在……果たして)
517 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:19:12.08 ID:5tystUUDO
ルッキーニ「エイラ〜……眠い〜……!」
エイラ「そうカそうカ。口開けロ」
ルッキーニ「んぁあーん」
エイラ「ホレ」ポイ
ルッキーニ「ふにゅ?」モム
ルッキーニ「☆刧枚■&#◆↓→○$¢£∞≧$¥★☆※#&@§%£≧々〆〇ーβゐヮヰ♯♪!!?」
518 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:20:52.29 ID:5tystUUDO
エイラ「美味いダロー?」
ルッキーニ「うべぇ!これあの不味い飴じゃん!」
エイラ「サルミアッキ不味いカ?」
ルッキーニ「不味い!エイラ、これ中佐に禁止にしてもらうよ!」
エイラ「え〜、中佐は美味しいって言ってタゾ」
ルッキーニ「なん……だと……?」
519 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:23:41.92 ID:5tystUUDO
エイラ「今日は天気が良いナ」
ルッキーニ「エイラ〜どれくらいまで先いくの〜?」
エイラ「今日は海のまん中までダゾ」
ルッキーニ「海ぃ!やったあ!」
エイラ「泳いで遊べないケド」
ルッキーニ「がびーん!」
520 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:28:38.86 ID:5tystUUDO
ルッキーニ「うじゅ……広くて綺麗だけどつまんないなぁ」
エイラ「ん〜……迷子になって欲しくないけど海面近くで遊んできていいゾ」
ルッキーニ「ほんと!?」
エイラ「でもネウロイ来たらヤバイから無線機入れとけヨ。あとこれは秘密だかんナ」
ルッキーニ「うん!ありがとエイラ!」カチ
エイラ「行ったカ……さて、バックアップバックアップ」
521 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:30:16.61 ID:5tystUUDO
ルッキーニ「ふんふんふん!」バチ
ルッキーニ「なんかシャーリーが持ってけってライトくれたけど必要ないよね〜」
ルッキーニ「お?」
ルッキーニ「お魚集まってきてる!これ捕れないかなぁ!」
ルッキーニ「エイラ〜!網持ってな<<……私、マリーさん>>
ルッキーニ「ふにゃ?」
522 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:32:52.01 ID:5tystUUDO
<<ふふっ、今は5マイルのとこに居るわ>>
ルッキーニ「だれ……?」
ルッキーニ「まさかシャーリーとペリーヌの話してたお化け……?」
<<私、マリーさん>>
<<今はやっと海岸よ。貴女まではもう少しかかるかしらね>>
523 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:34:51.03 ID:5tystUUDO
ルッキーニ「うじゅ……あたし、シャーリーほど速くないよ?」
ルッキーニ「ど、どうしよう……エイラ!」
<<私、マリーさん>>
ルッキーニ「んひぃ!?やだよう!」
<<嫌がられてもあと2マイル。もう逃げられないわ>>
ルッキーニ「マーマ!シャーリー!エイラ〜!」
ルッキーニ「だじゅげでぇー!!!」
524 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:38:06.07 ID:5tystUUDO
<<私、マリーさん>>
<<やっと着いた>>
<<今ね>>
<<貴女の後ろにいるの>>
525 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:39:09.96 ID:5tystUUDO
ハイデマリー「……」ソッ
ルッキーニ「……ぅ」フルフル
ハイデマリー「……あ」
ルッキーニ「うわぁあああああああああああああああああああああああああああん!!!」バッ
ハイデマリー「えっ!?」
526 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:40:46.04 ID:5tystUUDO
ぷにん♪
ハイデマリー「!?///」
ルッキーニ「わあああぁ……あれ?」プニ
ハイデマリー「え、あ、ええええ……」
ルッキーニ「これは……なんと!?」モミ
527 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:42:50.01 ID:5tystUUDO
エイラ「あ〜ハイデマリー……捕まったカ」
ハイデマリー「え?え?///」
ルッキーニ「ハリ、サイズ、恐らく色ツヤも……S級!!!」モミ
エイラ「やっぱりナ」
ルッキーニ「素晴らしい!エイラ、これお持ち帰りしていい!?」プニフニ
エイラ「止めてヤレ」
ハイデマリー「ふ、ふひゅう!?///」フラ
528 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:47:55.68 ID:5tystUUDO
ルッキーニ「え〜!じゃあみんなのこと脅かしてたの〜!?」スリスリ
ハイデマリー「え、ええ///」
エイラ「サーニャのストライカーはパーツの変え時だったからナ。私しかあそこは組み立てられないシ」
ルッキーニ「なら!なら!あたしも入れてよ!」
ルッキーニ「イタズラならあたしがいっちばーん!」グニ
ハイデマリー「ひゃあ!?///」
529 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/06/30(土) 23:50:53.58 ID:5tystUUDO
エイラ「ふうむ、上は脅かしにくいの多いしナ。頼むカ」
ルッキーニ「まっかせてよ!ね、マリー!」
ハイデマリー「うぅ……///」
エイラ「それはそうト」ズイ
ハイデマリー「あ、あの……エイラさん?」
エイラ「私への協力料がまだだったナ……ハイデマリー!」ガシィ
ハイデマリー「ひ、ひゃああああああああああああああああああああん!!?///」
〜To Be Conti“nue“d ?〜
530 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/01(日) 00:18:47.71 ID:BLvyn3qDO
乙乙!!
まぁ、マリーさんなら直ぐルッキーニに捕まるよね
それにしても見事なルッキーニだ、完璧過ぎて否の打ちようも無いな。
531 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:15:19.78 ID:aepBMwbDO
ルッキーニ「で、次どうするのー?」
サーニャ「えっと……なんでルッキーニちゃんが?」
エイラ「ふっ、よくあるこった気にスンナ」
ハイデマリー「///」
サーニャ「?」
532 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:19:29.71 ID:aepBMwbDO
サーニャ「確か残りは?」
エイラ「カールスラント組と少佐ダナ。今日はハルトマン中尉が持ち回り」
ハイデマリー「え、ハルトマン中尉……?あ、そっか」
ルッキーニ「どうしたの?」
ハイデマリー「実はミーナ中佐たちとは前線で一度……それも最近」
533 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:22:17.89 ID:aepBMwbDO
ハイデマリー「私はサーニャさんのいる部隊=501と思ってて」
エイラ「中佐たちもいるとは思わなかったのカ?」
ハイデマリー「聞いたはずですがすっかり」
ルッキーニ「あちゃー」
サーニャ「それって声の部分でマイナスですよね」
534 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:24:12.27 ID:aepBMwbDO
エイラ「でもあの音感のある中佐以外なら大丈夫ダロー?」
ハイデマリー「たぶん……」
ルッキーニ「バレそうな魔法なら少佐もじゃない?」
サーニャ「そうね。今、無くしてたシフト表の写しを見つけたんだけど」
535 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:27:42.96 ID:aepBMwbDO
エイラ「無くしてたのカ〜お茶目ダナ」
サーニャ「えへへ」
ルッキーニ「あー少佐と中佐は最後とその前だ。中佐が最後で良かったね」
ハイデマリー「ならバルクホルン大尉までで止めますか」
エイラ「――何言ってんダ?お前」
536 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:29:37.55 ID:aepBMwbDO
エイラ「そこで諦めちまうのかヨ!」
エイラ「全員やりきってこそ夜間最強のウィッチダロー!!?」
エイラ「サーニャの憧れの人ならナァ!」
エイラ「もっと熱くなれヨー!!!」
537 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:31:49.35 ID:aepBMwbDO
ハイデマリー「……!」
ルッキーニ「中佐だって少佐だって欠点はあるしー」
サーニャ「そうですよ」
エイラ「諦めたらそこでおしまいだかんナ!」
ハイデマリー「……うん!やってみます!」
538 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:34:04.48 ID:aepBMwbDO
エーリカ「ん〜夜間飛行なんて『アンフィテアトルム』以来だわ」
エイラ「夜間にあんまり飛ばねーからナ。こっちのは」
エーリカ「それに〜ペリーヌ、お化け見たらしいじゃん!シャーリーも!」
エーリカ「楽しみだな〜!なんかワクワクするね!」
エイラ「そ、そうカ……」
539 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:35:32.49 ID:aepBMwbDO
エーリカ「お化けー!未確認飛行物体ー!ウルスラのミサ〜イル〜!」
エイラ「ま〜ネウロイからしたらロケットランチャーは怖いだろうナ」
エーリカ「あの子のは図らずも爆発する兵器だよ……絶対」
エイラ「自分の妹に何言ってンダ……」
エーリカ「あ、悪い意味じゃないよ!ただ最後まで派手にってのがウルスラ’s Weaponだからさ!」
540 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:37:23.18 ID:aepBMwbDO
エイラ「そんでなんでカールスラント組が最後に揃ってンダ?」
エーリカ「くじ運良かったからかな〜」
エイラ「へいへい。今日は昼間にネウロイ来なくて良かったナ……」
エーリカ「私とエイラ、必ず引っ張り出されるからね」
エイラ「ダナ」
541 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:39:17.62 ID:aepBMwbDO
エーリカ「おろ?エイラ、どーしたの?」
エイラ「ちょっと北側見てくるヨ。付いてくるカ?」
エーリカ「いや、今日の私の勘は北が危ないって告げてる……じゃあ後で会おう!」
エイラ「ああ……」
エイラ「アイツ……サボる気ダナ?」
542 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:40:58.89 ID:aepBMwbDO
エーリカ「ふー、やっぱお月見しながら食べるチョコおいしー!」
エーリカ「思えばなんか遠くまで来ちゃったなぁ」
エーリカ「……別に良いよ」
エーリカ「一人でもやってけてるさ!ね、ウーシュ!」
<<ブブ……ズザッ>>
543 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:44:32.83 ID:aepBMwbDO
エーリカ「おお!?」
<<私、マリーさん>>
<<今からそちらへ行くわ。待っててね>>
エーリカ「うん!」
<<え>>
544 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:47:47.20 ID:aepBMwbDO
エーリカ「マリーさんかぁ!マジで来ちゃったよ!」
エーリカ「これは一世一代……捕まえるしかないね!」
<<私、マリーさん>>
<<あと3分で貴女の空域に着くわ>>
エーリカ「はっやくぅ!早くぅ!」
<<急かされても……>>
545 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:50:33.29 ID:aepBMwbDO
<<……私、マリーさん>>
エーリカ「今どこ!?早く早く!」
<<……ブツ>>
エーリカ「切らないでよー!」
546 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:52:22.89 ID:aepBMwbDO
エーリカ「……あれ?」
<<……ズ……ピー>>
エーリカ「もしかして退治しちゃった?」
エーリカ「私、エクソシストになれるかも!」
「私、マリーさん」
エーリカ「!?」
「今……ね」
「貴女の後ろにいるの……」
547 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:55:02.94 ID:aepBMwbDO
エーリカ「……ふふっ」
「……?」
エーリカ「――『バニシングシャドー』!!!」
ギュルルルルルル――
「きゃあ!?」
548 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/01(日) 23:57:59.88 ID:aepBMwbDO
――フッ……
ハイデマリー「くっ……」
ハイデマリー「『シュトゥルム』……?中尉はどこn<<私、リカちゃん!>>
ハイデマリー「!?」
<<今、マリーさんの後ろにいるよっ!>>
エーリカ「ひっさしぶり〜!元気してた〜?」
549 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/02(月) 00:01:04.26 ID:MnFP7RHDO
ハイデマリー「も、もちろん」
エーリカ「まーこんな手の込んだ……いや、お手軽なイタズラをわざわざこっちに来てしてるくらいだもんね!」
ハイデマリー「あ、あの……怒ってないんですか?」
エーリカ「怒らないよー!ま、ミーナはヤバイかもね」
ハイデマリー「うぅ……」
550 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/02(月) 00:02:38.25 ID:MnFP7RHDO
エーリカ「でも夜間のこういう訓練ってしたことないから楽しかったな!」
エイラ「中尉はいつもしてねーダロ」
エーリカ「あ、エイラ。そうだっけ?」
ハイデマリー「ふふっ」
エーリカ「うん!いい笑顔だ!」
551 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/02(月) 00:05:28.69 ID:MnFP7RHDO
エーリカ「あとの三人も脅かすんでしょー?」
ハイデマリー「はい、でも……」
エーリカ「付き合い長い私が参加しないわけにいかないね!」
エイラ「最後にゃガッツリ怒られんゾ」
エーリカ「気にしないよ!むしろさっき言った通り、訓練にしちゃえばいいじゃん!」
エイラ「敵わねぇナァ……」
ハイデマリー「じゃあ……お願いします」
エーリカ「おっまかせあれー!」
〜To Be Continued !?〜
552 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/02(月) 23:43:30.21 ID:MnFP7RHDO
ルッキーニ「ここがあーで〜こーで!」
エーリカ「そりゃマズイわ!ダメだって!」
ハイデマリー「いや……そんな」
サーニャ「……え?」
エイラ「ツッコんで良いゾ。アイツらそれ待ちだからナ」
553 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/02(月) 23:46:03.51 ID:MnFP7RHDO
エーリカ「じゃあ、第一回トゥルーデをびっくりさせよう作戦会議始めるよー!」
エイラ「大尉カ……なんかもうアレだよナ」
エーリカ「私が一発殴るでも良いけどね」
ルッキーニ「うじゅ、昨日また芳佳に振られてたよ?」
エーリカ「素で振られてっから救いようないんだアレ……宮藤に気がないから」
ハイデマリー「あ、あの?」
554 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/02(月) 23:48:12.75 ID:MnFP7RHDO
エーリカ「でもハイデマリーって今の階級、少佐でしょ?」
ハイデマリー「はい。あのあとちょっと色々有って気が付いたら」
エーリカ「つまりトゥルーデを上回ってる……ふふふ」
エイラ「何考えてんダヨ……」
サーニャ「?」
555 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/02(月) 23:49:15.33 ID:MnFP7RHDO
エーリカ「いや〜考えてみなよ。トゥルーデがサーニャんに階級抜かれたとするじゃん?」
エイラ「ああ」
エーリカ「その階級とのギャップと自分が妹みたいな子に命令されるのってさ?」
エイラ「……」ゾクゥ
エイラ「サーニャ、502に転属しよう。あそこオラーシャ近いシ」
サーニャ「え?」
556 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/02(月) 23:52:54.75 ID:MnFP7RHDO
ルッキーニ「……寒気しゅる」
エーリカ「襲うね。まず確実に襲うね」
ハイデマリー「え……お、襲う?」
エイラ「つまりこーだこウ」プニン
ハイデマリー「ひゃん!?///」
エーリカ「もっとヤバイかもね〜」
557 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/02(月) 23:54:25.40 ID:MnFP7RHDO
ルッキーニ「で、マリーをどうすんの?」
サーニャ「エイラ、めっ」ナデナデ
ハイデマリー「うぅ……」
エイラ「ゴメンヨーサーニャァ……」
エーリカ「そりゃトゥルーデは基本むっつりよ」
ルッキーニ「……いや、最近解放してない?」
エーリカ「つまりここから導き出される答えは!」
558 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/02(月) 23:55:31.15 ID:MnFP7RHDO
ゲルト「ふむ、夜風は風情がある……」
エイラ「ん、早いナ。大尉」
ゲルト「いや、な?サーニャが飛べない分、少しでも広く長くと」
エイラ「コース決まってんだから気にしなくていいゾ」
ゲルト「そうか……まあ私の気分だ」
559 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/02(月) 23:56:43.57 ID:MnFP7RHDO
ゲルト「ところでサーニャのストライカーはなんとかならないのか?」
エイラ「アレ、今飛べない訳じゃないんダ……」
ゲルト「何?」
エイラ「けど今、三時間くらい無理に飛ばしたら使い物にならなくなる……いや吹っ飛ぶカモ」
ゲルト「む……済まない」
560 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/02(月) 23:58:21.91 ID:MnFP7RHDO
エイラ「大尉が謝ることじゃねーヨ。寿命だからナ」
エイラ「――たださ」
ゲルト「ん……」
エイラ「飛べなくて辛いのはサーニャだよ」
エイラ「サーニャは穹だけが自分の居場所だってブリタニアの頃に考えてたんだ」
ゲルト「……」
561 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:00:22.26 ID:JO8FS6ODO
エイラ「だって……みんなとすれ違い続けてさ。変な話、私としか話さない週も有ったくらいなんだ」
エイラ「……でもな」
エイラ「今はやっと居場所だって思えた場所が、さ。出来たんだ」
エイラ「だから飛べなくても……みんなと一緒に居られる」
エイラ「辛いかもしれないけど――サーニャはもう一人じゃないから」
562 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:01:13.73 ID:JO8FS6ODO
エイラ「そして私は支えたい。サーニャをいつまでも」
ゲルト「……」
エイラ「大尉?」
ゲルト「いや……済まん。……あの頃」
ゲルト「そうか……みんな、か」
563 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:02:01.98 ID:JO8FS6ODO
ゲルト「……」
エイラ「しんみりしちまっタ。ゴメン」
エイラ「まあ、サーニャには少し早いパスハ……復活祭休暇にしといてやってクレ」
エイラ「……ちょっと上見てくるナ」
ゲルト「……ああ」
564 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:04:07.72 ID:JO8FS6ODO
ゲルト「……関わりなど必要ないか」
ゲルト「バカなことを考えていたな」
ゲルト「あの事故よりも前……宮藤が隊に来なかったら」
ゲルト「私はあのままだったんだ……」
ゲルト「自分と誰かの……一対一の関わりを他人任せにした報い……くっ」
565 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:04:57.24 ID:JO8FS6ODO
<<……>>
ゲルト「……ん」
<<……私、マリーさん>>
<<貴女まであと4マイル。待ってて>>
ゲルト「……シャーリーの言っていた幽霊か」
566 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:06:48.35 ID:JO8FS6ODO
ゲルト「ふっ、幽霊に同情されるとはな……しかし」
<<私、マリーさん>>
<<貴女まであと少し……もう少し……>>
ゲルト「……」
ゲルト「はっ!?」
567 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:08:07.15 ID:JO8FS6ODO
ゲルト(私の妹の中でも最新に登録された……)
ゲルト(そうだ!確かあの妹の二つ名は『サン・トロンの幽霊』!)
ゲルト(声は間違いない……だが何故……)
<<私、マリーさん>>
<<寂しさは独りじゃ癒せない……>>
ゲルト(ッッ!)
568 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:09:25.57 ID:JO8FS6ODO
ゲルト(……ミーナから少佐になったと聞いたような)
ゲルト(私より上の階級……)
ゲルト(これは……)
ハイデマリー『この私がお姉様に命じます!ネウロイを駆逐しなさい!』
ゲルト『Jawohl,Herr Major Schnaufer !』
ゲルト(リアル絶対服従プレイ……だと!?///)
569 :
◆5O/A9uxXpSAG
[ saga]:2012/07/03(火) 00:10:26.84 ID:JO8FS6ODO
<<私、マリーさん>>
ゲルト「はうっ///」
<<もう少しで着くよ……お姉ちゃん///>>
ゲルト「……」
ゲルト「グフゥアァ!?」
570 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:11:21.21 ID:JO8FS6ODO
ゲルト(こっちか!こっちだったのか!?)
ゲルト(そりゃそうだ!ハイデマリーにツンデレは……似合わんこともない?)
ゲルト(それよりもこのシュチュエーション!!!)
ゲルト(くふぅうえうう)
571 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:12:01.70 ID:JO8FS6ODO
ハイデマリー『お姉ちゃん、私の方が階級上になっちゃったね』
ゲルト『マr……いや、少佐』
ハイデマリー『嫌だよ……そういうの』ダキッ
ゲルト『ぬ、少佐……お止めください』
ハイデマリー『どうしてもそう呼ぶなら命じます』
ハイデマリー『今だけ……いえ、これからも私のそばに居てっ……!』
572 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:13:17.61 ID:JO8FS6ODO
ゲルト「――ハイデマリィイイイイ<<私、マリーs>>イイイイイイイイイイイイイイイ!!!」
ゲルト「早くイタズラは止めてこのお姉ちゃんの胸に飛び込んでおいでぇええええええ<<……貴女の後ろn>>ええええええええええええええええええ!!!」
ゲルト「いや、確実に!」
ゲルト「い、今すぐだ!むぅかぁえにいってやるぞ!どこだぁああああああああああああ!!?」ハアハア
573 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:15:16.60 ID:JO8FS6ODO
<<私、イッル>>
<<エーンド、リカちゃん!>>
ゲルト「な、お前たち!?」
<<<<死ねこのシスコォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーン!!!>>>>
……グチャア!
574 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:16:16.47 ID:JO8FS6ODO
エイラ「やっぱりムリだっタナ」
エーリカ「このクズ、下手に怖がりなの年下に嫌われることだから。他はなんでもクソ度胸」
ハイデマリー「うぅ……」
エイラ「……ならはっきり嫌いって言ってやれば良かったんジャネ。真っ白にナンゾ」
エーリカ「おぉ、とんと思い付かなかった!最近目に余るから撲りたくてさ!」
575 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 00:17:02.84 ID:JO8FS6ODO
ミーナ「あら?」
ミーナ「……フラウのストライカーが」
ミーナ「基地内には……居ない」キュイン
ミーナ「お 外 で 何 し て る の か し ら ね ? 」ゴゴゴ
〜THE END……〜
576 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/03(火) 18:44:39.41 ID:b7DWLBRDO
乙乙!!
流石は人類のツートップ、一筋縄では行かないなw
577 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:34:45.31 ID:JO8FS6ODO
エイラ「……」
エーリカ「……」
ルッキーニ「……」
サーニャ「ど、どうしたの?」
ハイデマリー「いったい何が?」
578 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:36:02.89 ID:JO8FS6ODO
エーリカ「私から話そっか、うん」
エーリカ『うえ!?ミーナ!』
ミーナ『あら、フラウ。ストライカーなんて朝までどこに持っていっていたのかしら?』
エーリカ『いや〜その……部屋でゆっくり機体磨こうかなってさっきまで』
ミーナ『へ〜?ならなんで基地内に居なかったのかしら?』
579 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:37:07.92 ID:JO8FS6ODO
エーリカ『……観念したよ。実は一昨日の夜間哨戒で絶景ポインツ見つけてさぁ?』
エーリカ『月見しながら食べるチョコの美味しいこと!』
ミーナ『もっともらしい言い訳ね。誰に習ったのかしら?』
エーリカ『いや……本当のことだよ?』
ミーナ『ならストライカーの私的使用で懲罰を受けてもらわなくちゃ』
580 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:39:14.49 ID:JO8FS6ODO
エーリカ『うげぇ!マジで……』
ミーナ『当たり前よ。懲罰内容は〜そうね!』
ミーナ『私室清掃、シャワー室清掃、ハンガー清掃のどれがいいかしら?』
エーリカ『〜〜!?』
ミーナ『選ばなかったら全部よ〜?』
581 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:40:10.14 ID:JO8FS6ODO
エーリカ「ぐすっ……伯爵の教えてくれたことはミーナに効かなかったよ」
エイラ「クルピンスキー中尉カ……」
エーリカ「なんでエイラ知ってるの?あと大尉じゃない?」
エイラ「502に厄介になってたからナ。大尉じゃないのはストライカーの私的使用で隊内降格喰らったってサ」
ルッキーニ「うー……どっちもどっちだね」
582 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:41:54.26 ID:JO8FS6ODO
ルッキーニ「あたしはね……」
ミーナ『ルッキーニさん、ちょっといいかしら?』
ルッキーニ『ふぁあ……なぁに?ちゅうさぁ?』
ミーナ『貴女、夜間哨戒でお化けは見たの?』
ルッキーニ『ううん。見てないよ〜』
ミーナ『おかしいわね〜ハルトマン中尉は見たって言っていたのに』
ルッキーニ『!?』
583 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:43:10.30 ID:JO8FS6ODO
ルッキーニ『あ、あたしのときは調子悪かったんじゃないのかな?』
ミーナ『そうかもしれないわね』
ルッキーニ『それに海の上だったからね!』
ミーナ『あら、それもそう……ごめんなさいね。起こしちゃって』
ルッキーニ『ううん!今から遊びに行ってくるー!』
584 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:45:19.70 ID:JO8FS6ODO
ルッキーニ「中尉〜!」
エーリカ「いや私、ミーナとその話してないもん。ルッキーニの日から出てないことになってるよ?」
エイラ「カマかけたナ……」
エーリカ「情報戦の鬼だからね、ミーナ」
585 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:47:01.62 ID:JO8FS6ODO
エイラ「じゃあ最後は私ナ……」
エイラ『大尉〜……大丈夫カ?』
ゲルト『むぅ……記憶がお前と別れてから後の分がないんだ』
ミーナ『詳しく聴かせてくれる?』
エイラ『ちゅ、中佐?』
586 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:49:05.47 ID:JO8FS6ODO
ゲルト『ああ、覚えている分で良ければ』
ミーナ『ならできごとをまとめて話してみて』
ゲルト『……エイラと二人で話をしながら飛行した』
ゲルト『二人とも感傷的になって離れた……あとは覚えていない』
ミーナ『へぇ……エイラさん。トゥルーデに何があったか判る?』
エイラ『サァ?』
587 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:50:47.04 ID:JO8FS6ODO
エイラ『フラフラ飛んでっから拾ったんだケド……』
ミーナ『ありがとう。宮藤さんたちとも似てるわね……』
ミーナ『シャーリーさんとペリーヌさんの話も気になるし』
ゲルト『ではミーナ、またあとで』
エイラ『私も行くヨ』
588 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:52:36.08 ID:JO8FS6ODO
エイラ「正直不味かったナ……私が訳ありで離れてるのがバレバレだカラ」
ハイデマリー「あの、なんだかすごくご迷惑を……」
エーリカ「気にしない気にしない!常習犯は怒られたって懲りないの!」
ルッキーニ「うん!だいじょーぶ!」
サーニャ「エイラは?」
エイラ「私もダ。最後までやれない作戦なんて嫌だからナ」
589 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:53:29.27 ID:JO8FS6ODO
ハイデマリー「皆さん……」ウル
エイラ「オラ、ないてんじゃねーヨ!今日は少佐ダゾ!」
エーリカ「あの人が鬼門だよね……叩っ斬られたりして!」
ハイデマリー「ひっ!?」
ルッキーニ「マリー、大丈夫だよ!私とハルトマン中尉とシャーリーがまだ斬られてないもん!」
サーニャ「呆れられてるだけじゃ……」
590 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:54:53.69 ID:JO8FS6ODO
エイラ「要はサ。『魔眼』に映らなきゃ良いんダロ」
ルッキーニ「無理じゃなーい?よっぽど厚い雲とかないと」
サーニャ「……少佐の魔眼は透視も含むから」
ハイデマリー「そんなにですか?」
エイラ「『魔眼』の応用で先読みし始める人だカンナ」
591 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:56:14.69 ID:JO8FS6ODO
ルッキーニ「それにれっぷーざん有るし、危ないよ?」
エイラ「私なら避けれなくも無いケド……」
サーニャ「私ほどハイデマリーさんを振り回せないんじゃ……」
ルッキーニ「うじゅ」プニ
ハイデマリー「ひゃん!?///」
エーリカ「あ!」
592 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:57:45.31 ID:JO8FS6ODO
エーリカ「『魔眼』……破れたかも!」
エイラ「マジカヨ!?」
エーリカ「単純だよ!単純!」
エーリカ「だってこっち向かせなきゃ良いんだもん!」
ハイデマリー「え?」
エーリカ「だからさ〜!」
593 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 22:59:32.57 ID:JO8FS6ODO
もっさん「夜……か」
エイラ「うえぇ、少佐もかヨー……」
もっさん「いや、なにぶん身体が疼くのでな」
エイラ「あー殺る気……ダナ」
もっさん「ん?やる気ならたっぷりだぞ!はっはっは!」
594 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 23:02:25.16 ID:JO8FS6ODO
エイラ「明日は雨が降るかもナ」
もっさん「雲が流れている……ふむ」
もっさん「しかしロマーニャの雨など珍しいだろう」
エイラ「四月は普通に降るっぽいゾ〜」
もっさん「そうか」
595 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 23:03:03.87 ID:JO8FS6ODO
エイラ「この感じ……?」ピク
もっさん「ネウロイか!」
エイラ「いや……ごめん少佐、確認に行ってくるヨ」
もっさん「ああ!」
エイラ(っかしいな……ネウロイマジで来やがった)
596 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 23:04:29.18 ID:JO8FS6ODO
もっさん「……ふむ」
もっさん(ミーナからエイラと離れるなとは言われたが……)
もっさん(ふっ……『魔眼』でも視えん距離をよく探知する)
<<……私、マリーさん>>
もっさん「……ふん」
597 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 23:06:21.87 ID:JO8FS6ODO
<<今ね、貴女の後方10kmにいるの>>
もっさん「10km……まだだな」カチャ
<<私、マリーさん>>
<<今は5km先よ>>
もっさん「よし……正体を視てやる!」クルッ
598 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 23:08:16.84 ID:JO8FS6ODO
もっさん「……!?」キィン
ネウロイ「……」
もっさん「ネウロイが!?」
<<私、マリーさん>>
<<今、貴女まで3kmに近づいたわ>>
599 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 23:09:50.23 ID:JO8FS6ODO
もっさん「貴様がペリーヌたちを……いいだろう!」
もっさん「さあ来るがいい!斬り伏せてやる!」
<<こちらエイラ!コア付きがどっかにいるみたいダ!>>
もっさん「任せろ!」
600 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 23:10:33.32 ID:JO8FS6ODO
<<私、マリーさん>>
もっさん「視えている!」
ネウロイ「!」
<<今、貴女n「――烈!」
「風ッッ!!!」
「ざああああああああああああああああああああああああああああああん――!!!」
ズシャアアアアアアアアアアアアアアアッ
601 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 23:11:50.23 ID:JO8FS6ODO
キラキラ……
もっさん「……」ブン
もっさん「ふぅ」チン
エイラ「……ソイツだったのカ」
もっさん「雲の中に潜んでいたらしいな。『魔導針』でも発見は無理だったろう」
もっさん「それより小型の処理、助かった」
もっさん「お前がお化け騒動の犯人だとミーナが疑っていたが違ったようだしな」
エイラ「ああ、そうなのカ……あっ!」
602 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/03(火) 23:12:35.86 ID:JO8FS6ODO
ハイデマリー「し……死ぬかと思った」ケホッ
エーリカ『まずエイラがネウロイ発見した振りして少佐から離れるでしょ?上がいいかな』
エーリカ『そんでハイデマリーは少佐の前方下側から接近。魔法を避けてね』
エーリカ『これで最初から後ろにいるの〜っつったら振り向くから簡単に背後取れるよ?』
エーリカ『あとはたぶん少佐が勝手に落ち込んで終わりだよ!』
ハイデマリー「……なんで本物のネウロイが?うぅ」グス
〜THE END〜
603 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/03(火) 23:25:21.14 ID:b7DWLBRDO
乙!
ネウロイのおかげで命拾いしたな。
さて次はいよいよラスボスか……。
604 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:31:31.35 ID:YdF1bAHDO
ハイデマリー「ぐぅう……」グスン
エーリカ「いやほんと泣きすぎ!アンタダメだわ」
ハイデマリー「ひぃいい……」ブワッ
ルッキーニ「マリー……泣き虫だね」
エイラ「許してヤレ。流石に昨日はイレギュラーだったし、烈風斬は初見にキツイ」
605 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:32:24.23 ID:YdF1bAHDO
エイラ「で、最後。ミーナ中佐とネタバラシになる訳ダナ」
エーリカ「三次元空間把握……かくれんぼで一番嫌われるチート……」
ルッキーニ「うじゅぅ……」
サーニャ「あの、みんな」
エイラ「おお!どしタ?」
606 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:34:21.54 ID:YdF1bAHDO
サーニャ「エイラは解ってくれると思うんだけどね。……実は感知系の魔法にも短所ってあるの」
エーリカ「魔法力喰いまくるとかじゃなくて?」
サーニャ「うん。精度を上げようとするとそれだけ集中しなきゃいけなくなるの」
ルッキーニ「あー少佐の眼帯ってなんかそれだよね!」
エーリカ「ガランド将軍も照準器使ってたなぁ」
607 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:35:08.02 ID:YdF1bAHDO
エイラ「私とかサーニャの場合は空間や対象へ集中するゾ」
サーニャ「ええ、でも私はどちらかと言えば平面寄りなの」
エーリカ「……そっか。だからミーナいっつも眉間に皺寄せてんだ!」
エイラ「大概お前たちのせいだケド……」
エールキ「「あっははは〜!」」
608 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:39:28.22 ID:YdF1bAHDO
エーリカ「でもつまりは精度だけじゃなく、立体把握もしてるから集中しまくりでしょ!」
エイラ「それを乱すのが必要……でもルッキーニの騒いでる横で使ってるゾ?」
ルッキーニ「よく頼んでる〜!」
サーニャ「そこは私やハイデマリーさんの出番よ」
ハイデマリー「ふぇ……」
609 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:40:48.92 ID:YdF1bAHDO
サーニャ「ラジオの周波数を『魔導針』で無線機へ飛ばすの。特別ノイズの酷いところを」
エイラ「耳元でそれハ……」
エーリカ「耳のいいミーナにそれするの……?」
ルッキーニ「サーニャ……怖い……」
サーニャ「でもこれで中佐を脅かせるわ」
610 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:41:46.87 ID:YdF1bAHDO
ルッキーニ「マリー、出来る?」
ハイデマリー「気が進みませんが……もちろん」
エイラ「でもよく思い付いたナ、流石サーニャ!」
エーリカ「ほんとだよ!えげつないのと一番遠いのに!」
サーニャ「私だけ役にたってなかったから……」
ハイデマリー「そんなことない!」
611 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:42:52.87 ID:YdF1bAHDO
ハイデマリー「私の話を聞いてくれて……誘ってくれたのはサーニャさんだから!」
サーニャ「ハイデマリーさん///」
ハイデマリー「サーニャさん///」
エーリカ「良いの?エイラ」
エイラ「憧れってのは邪魔しちゃいけねぇヨ」
ルッキーニ「おっとなー!」
612 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:43:54.46 ID:YdF1bAHDO
エイラ「小雨……本降りに……」ピッ
つTHE WORLD
エイラ「逆位置?なるカ……」
ミーナ「エイラさん、今日くらいは休みでも良いわよ?」
エイラ「お、中佐。私もそう思うケド……」
ミーナ「昨日のことも有るわよね。行きましょう」
613 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:44:31.98 ID:YdF1bAHDO
ミーナ「……夜の雲の上ってほんと静か」
エイラ「太陽が眠ってるから大気も眠ってるんダ」
ミーナ「あら、詩的ね」
エイラ「私だってサーニャに付き合って飛んでたら詩の一つや二つ思い付くサ」
ミーナ「そうなの」
614 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:45:32.32 ID:YdF1bAHDO
エイラ「……」
ミーナ「……」
エイラ(クソ、離れられない……仕方ないか)カチッ
<<……私、マリーさん>>
ミーナ「えっ……!?」
615 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:46:44.43 ID:YdF1bAHDO
<<今、貴女の3マイル先なの。ふふっ>>
ミーナ「エイラさん、今のって!」
エイラ「ン?流れ星カー?」
ミーナ「……っ!」
ミーナ(まさか私にしか聴こえてないの?)
616 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:48:22.16 ID:YdF1bAHDO
<<私、マリーさん>>
<<あと1.5マイル……貴女で最後なのよ>>
ミーナ「そんな……エイラさん!無線は通じてる!?」
エイラ「うん、どした中佐?」
エイラ(切ってますけどね)
ミーナ「くっ!」
617 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:49:02.43 ID:YdF1bAHDO
ミーナ(KOOLになりなさい!ミーナ!)
ミーナ(近付いて来てるのよ!?)
ミーナ(なら空間把握で判るじゃない!大丈夫よ!)
エイラ「中佐、なしたノ?」
<<私、マリーさん>>
618 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:50:25.17 ID:YdF1bAHDO
ミーナ「チャンスだわ!」
<<今、0.3マイル……さあ……一呼吸よ>>
ミーナ「……!」キィイイン
ミーナ(見つけt<<カナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナ>>
619 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 22:52:02.45 ID:YdF1bAHDO
ミーナ「は……うっ!?」キィーン
ミーナ「っく……何?……今の」カチ
ミーナ「……はぁっ……エイラさん?」
「私、マリーさん」
ミーナ「っ……!」
「今ね――」
「――最後の獲物の後ろにいるの」
ミーナ「きゃ……」
ミーナ「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁ!!?」
〜THE END〜
620 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:00:42.16 ID:YdF1bAHDO
エイラ「……すんません」
ハイデマリー「……済みませんでした」
ミーナ「ほんとに怖かったんだから!ねぇ!?」ウル
エイラ(一番良いリアクション取ってくれるなんて……流石中佐、裏切らない)
ミーナ「しかもみんなにやってたなんて!ハイデマリーさん、貴女こんな娘だったのかしら!?」ウル
ハイデマリー「あぅ……」ウル
エイラ(アンタの方がこぇえよ!?)
621 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:02:02.40 ID:YdF1bAHDO
エイラ「でも中佐、これ訓練なんダゾ?」
ミーナ「はぁ!?」グス
エイラ「夜間の単独飛行でどこまで不測の事態に耐えられるカ」
エイラ「救援の際、ハイデマリーが対応するために慣れてない全員のデータが欲しいらしくてサ?」
ミーナ「だから私にも……」グスグス
ハイデマリー「ごめんなさい……」
622 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:03:33.91 ID:YdF1bAHDO
ミーナ「良いわ……良いわよ。気にしないわ!」キリッ
ミーナ「でも二人とも処罰は受けてもらいます!」
エイラ「極刑と降格以外ならなんデモ」
ミーナ「貴女たちには夜間哨戒をサーニャさんが復帰するまで休みなしでしてもらうわ!」
ミーナ「あと主犯のハイデマリーさんはみんなの模擬戦の相手を!」
ミーナ「データを取ったなら還元してもらわなくちゃ!」
ハイデマリー「はい……ところでなぜこんなに軽いんですか?」
623 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:04:28.73 ID:YdF1bAHDO
ミーナ「言わせるの……?」
エイマリ「「ごくり」」
ミーナ「隊長が怖がったなんて知られたら笑われちゃうじゃない……///」
ミーナ「フラウやルッキーニさんに弄られ、美緒に笑われるなんて……考えただけで恥ずかしいわ///」
エイラ(あー乙女でしたね。忘れてましたわ)
624 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:06:49.10 ID:YdF1bAHDO
ミーナ「良い!?秘密よ!」ギロ
エイラ「ま、任せロ!」
ハイデマリー「はいぃ!」
ミーナ「じゃあこの話はおしまい!帰るわよぉ!」
625 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:08:11.22 ID:YdF1bAHDO
エイラ「短かったナ」
ハイデマリー「いえ、良い思い出が出来ました」
エイラ「私もダヨ」
ハイデマリー「……っ」ウル
エイラ「泣くナヨー!」
626 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:09:22.65 ID:YdF1bAHDO
エイラ「お前最初から泣きすぎなんダヨ!大胆なとこと差が酷い!」
ハイデマリー「えっ……」
エイラ「思い返してミロ!最初の夜!」
ハイデマリー「……」
627 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:11:05.07 ID:YdF1bAHDO
エイラ「ん〜やっぱサーニャ置いてきて正解だったナ」
エイラ「オラーシャの魔導還流ユニットなんて私しか弄れないし……サーニャに事故られたら泣くゾ」
エイラ「はぁ……」
エイラ「ゆっくり行くカ」
628 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:11:56.45 ID:YdF1bAHDO
エイラ「サーニャってスゲーナ」
エイラ「夜間チャット出来るから暇じゃねーモン」
エイラ「……」
エイラ「だー!暇ダ!」
629 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:12:52.54 ID:YdF1bAHDO
エイラ「ドロー!」ピッ
つWHEEL OF FORTUNE
エイラ「正位置!まあまあツイてるナ!」
エイラ「これはサーニャのパーツが早く届くか、サーニャとゆっくり休暇か、サーニャと……ン?」
<<……ザリ>>
630 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:14:51.11 ID:YdF1bAHDO
エイラ「ノイズ……いや……」
<<私、マリーさん>>
<<今ね、貴女の3マイル先にいるの>>
エイラ「ひっでぇイタズラ……暇潰しにゃ持ってこいダナ。フフフッ」ピキン
631 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:16:26.09 ID:YdF1bAHDO
<<私、マリーさん>>
エイラ「……」
<<あと1マイル、逃がさない>>
エイラ「……っ」
632 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:17:31.52 ID:YdF1bAHDO
<<私、マリーさん>>
<<ねぇ……>>
<<もう貴女の後ろにいるの>>
エイラ「……」フルフル
633 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:20:29.51 ID:YdF1bAHDO
「ふふっ……」スッ
エイラ「……」スカ
「……?」スッ
エイラ「……」ヒョイ
「っ?へ?」
634 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:21:13.62 ID:YdF1bAHDO
「っく!」ガッ
エイラ「……」フラ
「なんで?……あれ?」スカスカッ
エイラ「……」ヒュン
「えぇ……」
635 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:22:32.38 ID:YdF1bAHDO
エイラ「どこのどいつか知らないけど幽霊の私に触れるなんてムリダナ」
「ふえっ!?」
エイラ「イタズラなんかするとナ〜」
エイラ「祟 っ ち ま う ぞ ?」クルッ
ハイデマリー「あう……あうあう……きゅう」ガクッ
エイラ「えっ?なんで気絶……小心者なら最初から止めろヨー」
636 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:23:43.07 ID:YdF1bAHDO
サーニャ「お帰り、エイラ」
エイラ「おーまだ起きてたのカー?」
サーニャ「うん、眠れないからボルシチ作ってたの」
エイラ「やったー!サーニャの手料理ダー!」
サーニャ「ふふっ、どうぞ。ところでその人は誰?」
エイラ「小心者なイタズラビギナー」ドサ
637 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:24:38.80 ID:YdF1bAHDO
サーニャ「……あ」
ハイデマリー「」
サーニャ「ハイデマリーさん?」
エイラ「おお、夜間チャットの管理人カ……え?」
サーニャ「なんでこんなところに……」
638 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:25:24.16 ID:YdF1bAHDO
ハイデマリー「うぅ……はっ!?……生きてる」
サーニャ「ハイデマリーさん……ですよね」
ハイデマリー「ええ。貴女は?」
サーニャ「サーニャです。一昨日もチャットで」
ハイデマリー「良かった……ちゃんと501に着いた……」
エイラ「何が良いんダヨ?」ハフハフ
ハイデマリー「∀†‡ヶ¶ゐΔΕΠΡヮヰ♯♭♪ξΩ!?」
639 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:26:29.11 ID:YdF1bAHDO
サーニャ「そうですか。あの話を本当に!」
ハイデマリー「夜間戦闘に不慣れなウィッチの救援で想定される状況の例を検証する。この前のサーニャさんとの話題でして」
エイラ「ふーん、でも留守にしてきていいのカ?」
ハイデマリー「守備も堅いですし、ロマーニャ側の新興勢力偵察もかねて……それに私、司令なので」
エイラ「はいはい、ワンマンアーミーワンマンアーミー」
640 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:27:49.21 ID:YdF1bAHDO
ハイデマリー「……っ」ジワ
エイラ「うえ!?違うからナ?」
エイラ「私もサーニャもそんなんだから一緒だなってサ!」
ハイデマリー「うくっ……済みません」
エイラ(なんだよー!?泣き虫過ぎんだろー!)
641 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:30:48.76 ID:YdF1bAHDO
ハイデマリー「だって……エイラさんに……」
サーニャ「エイラ?」
エイラ「いや、なんもしてねーヨ!脅かされたから脅かし返したケド」
サーニャ「エイラ、酷い」
エイラ「うっ!?ハイデマリーなんとかしてクレ!」
ハイデマリー「うぅ……」
エイラ(お前ほんとに夜間最強かよ!あぁん!?)
642 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:31:45.79 ID:YdF1bAHDO
エイラ「ぐす……サーニャー」
サーニャ「ゆるサーニャん!」
エイラ「」バタ
ハイデマリー「ぐす……あ」グー
サーニャ「お腹減ってますか?ならボルシチでも?」
ハイデマリー「……お願いします///」
643 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:33:03.49 ID:YdF1bAHDO
エイラ「じゃあちゃっちゃと隠れ場所案内しとくカー」
サーニャ「きっと『アンフィテアトルム』が調度良いわ」
ハイデマリー「『アンフィテアトルム』?」
エイラ「基地の裏手にあるでっけー円形闘技場サ。今の基地出来る前は二週間あっちで過ごしたんダ」
サーニャ「設備はそのままだし、人一人なら十分だと思います」
ハイデマリー「何から何まで……済みません」ペコペコ
エイラ(解った。コイツ、他人の保護欲を駆り立てるタイプだ……はぁ)
エイラ「これからどうなんのかネー……」
644 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:34:13.92 ID:YdF1bAHDO
エイラ「ダロ?」
ハイデマリー「……はい」
ハイデマリー「でも」
エイラ「?」
645 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:35:27.26 ID:YdF1bAHDO
ハイデマリー「――サーニャさんとの繋がりで501の皆さんと仲良くなれて……」
ハイデマリー「エイラさん、ありがとうございました!」
エイラ「……お前そんだけ喋れるようになったから許してやっカ」
ハイデマリー「えへへ///」ニコ
エイラ「っ!?」ドキ
646 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:36:20.78 ID:YdF1bAHDO
エイラ「ふんっ!でも泣き虫は次会うまでに直しとけヨ!」
ハイデマリー「はいっ!」
エイラ「さよならは言わないゾ!またナ!」クルッ
ハイデマリー「じゃあ、また!」
プロロロロ……
「――……私も楽しかったよ。マリー」
〜FiN〜
647 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/04(水) 23:38:49.54 ID:YdF1bAHDO
これでこのお話は終わりです
ハイデマリーさんを書いてあげたかったので一週間かけてみました
ちなみに基地の裏のアンフィテアトルムはいやぷにの舞台で時間軸的には2.5話だったり
http://mup.vip2ch.com/dl?f=32692
次回は日常の第三部から
ではまたお付き合いくださいな
以下日付が変わり次第またちょっとだけおまけ
648 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/05(木) 00:14:26.26 ID:QVwDCmWDO
リディア(ん……鳥さん)キラン
ペギー(リディア……ストーップ!?)
リディア(にゃあ!にゃあ!)
ガルーダ(よっと……ダンスでも踊る気かい?)
ペギー(アンタってハイデマリーの使い魔よね?)
ガルーダ(うん、僕は隼のガルーダだよ)
ペギー(また大層なお名前で)
649 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/05(木) 00:16:35.12 ID:QVwDCmWDO
ガルーダ(まあこの名は強さを願った軍がつけた名前だから……)
ペギー(でもその通りになってるじゃない)
ガルーダ(あれはマリーの力さ。僕は何も)
ペギー(お子さまね〜)ペシ
リディア(鳥さん、鳥さん!)ジタバタ
650 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/05(木) 00:17:39.37 ID:QVwDCmWDO
ガルーダ(――僕はネウロイの居ない穹が飛びたかった)
ガルーダ(マリーは境遇から……ウィッチとして闘いたいと願って)
ガルーダ(ただそれだけ、それだけだったよ)
ガルーダ(だからマリーとはビジネスパートナーみたいなもんだった)
651 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/05(木) 00:19:59.86 ID:QVwDCmWDO
ペギー(じゃ、今は違うの?)
ガルーダ(今は互いを埋める存在だ。大切な)
ガルーダ(何度死線を潜ったか。そんな過去……関係ない)
ガルーダ(ただ僕は彼女を認め、信じ、誇り、委ねる――)
ガルーダ(――これからも、ね)
652 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/05(木) 00:21:49.81 ID:QVwDCmWDO
ペギー(ふーん。鳥はほんと義理深いわ)
ガルーダ(知り合いでも?)
ペギー(ええ、ワシミミズクが。アイツもかっこよかった)
ガルーダ(それはそれは……も?)
ペギー(調子に乗らないの!生えたばっかのシャムロックが!)
ガルーダ(一応10年は生きてるよ……?)
ペギー(私は15!一回り違うわよ!)
653 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/05(木) 00:23:35.08 ID:QVwDCmWDO
クラヴァ(くしゅん!)
兼定(おう、どした?)
クラヴァ(知らん……大方ミーナか?)
兼定(中佐か〜。アレくらいに芳佳がなれば……ふっ)
クラヴァ(彼女は楽しむ方だろう?違う方向で我が主もだが)
654 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/05(木) 00:25:49.72 ID:QVwDCmWDO
ガルーダ(でも君たちのお陰でマリーがまた少し明るくなった。感謝しきれない)
ペギー(お礼なんて私たちに要らないわ。イッルとサーニャにしてあげて)
リディア(うん)
ガルーダ(もちろんするさ。それでも……君には)
ペギー(ペギーよ。私はペギー)
ガルーダ(ペギー、君には最後まで付き合ってもらった)
ガルーダ(ありがとう!)
ペギー(っ///……ま、まあまた縁が有ったら逢えるからね?)
655 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/05(木) 00:26:37.10 ID:QVwDCmWDO
「ガルーダ?そろそろ時間だけど……ガルーダ〜……」プロロロ
ガルーダ(時間だ)
ペギー(それじゃ、ね)
リディア(ばいばい)
ガルーダ(ああ、またいつか!)
ヒュン!
〜ハイデマリーの『マリーさん』〜
〜HAPPY END〜
656 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/05(木) 03:44:01.75 ID:+ercr/+IO
天使とダンスだよ、ママ!
657 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/05(木) 20:01:42.32 ID:ZSu5MZSDO
乙華麗!
マリーさん可愛い。
また意表を突かれた、ここでシャムロックを出すとはw
658 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:10:43.88 ID:FfJD36ODO
では今日は早めに
どうぞお付き合いくださいな
659 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:12:31.09 ID:FfJD36ODO
〜廊下〜
ルッキーニ「ごっはーん!」
ペリーヌ「はぁ……それほんとに空元気ですの?」
シャーリー「おーウルスラ!」
ウルスラ「こんにちは、シャーロット大尉」
シャーリー「ん〜ダメダナ」
660 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:13:14.52 ID:FfJD36ODO
ウルスラ「何が……ですか?」
シャーリー「ウルスラ、お前は解ってねぇなぁ」
シャーリー「私はシャーリーで良いって言ってんだろ?」
ウルスラ「う……」
シャーリー「シャーロットはちょっとむず痒いぜ〜」
シャーリー「何とかしてくれ、な?」
661 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:14:18.24 ID:FfJD36ODO
ウルスラ「善処します……シャーリーさん?」
シャーリー「そーそ!大尉じゃアイツと被るしな〜」
ウルスラ「バルクホルン大尉ですか」
シャーリー「ま、気にしたら負けなんだけどさ!あっはっは!」
ウルスラ「ふふっ」
662 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:15:18.17 ID:FfJD36ODO
〜食堂〜
ミーナ「あら!ウルスラさん、もう起きて大丈夫なの?」
ウルスラ「ええ、まあ」
ミーナ「あんな時間まで仕事してたのに……あっ」
ミーナ(あのフィルムはまだ少し待ってね?観る時間なくて)ゴニョ
ウルスラ「!……どうぞ、幾らでもお待ちします」
663 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:16:29.20 ID:FfJD36ODO
ゲルト「エーリカー?むぅ、居ないだと……」
ミーナ「まぁ、エーリカが行方不明なの?」
ゲルト「何故か解らんがな。ウルスラ、お前は知らないか?」
ウルスラ「私の部屋で寝てますよ」
ミーナ「……あら、ほんとね」キュイン
ウルスラ「寝惚けたままだったらしくて気が付いたら一緒に寝てました」
664 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:17:34.76 ID:FfJD36ODO
ゲルト「一緒に……ふむ///」
ミーナ「トゥルーデ、貴女は救いがないわね」
もっさん「宮藤、昼食はなんだ?」
宮藤「えーっとキノコのパスタに魚のムニエル、サラダとお味噌汁です」
宮藤「夜はお肉とお芋にしますから〜」
ウルスラ「へぇ」
665 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:18:20.05 ID:FfJD36ODO
ミーナ「はい、じゃあ揃ったわね。いただきます!」
一同「いただきまーす」
ルッキーニ「はう〜今日も美味しいよ!芳佳、リーネ!」
宮藤「良かった〜!」
リーネ「お代わり有りますよ〜」
666 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:18:54.09 ID:FfJD36ODO
ミーナ「そういえばトゥルーデ、この前の話覚えてるかしら?」
ゲルト「なんだ?色々有るな……」
ミーナ「ええ「待て、当てて見せる」
ゲルト「うん、確か予算の話だな」
ミーナ「そっちじゃなかったわね〜」
667 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:19:31.76 ID:FfJD36ODO
もっさん「ならなんだ?気になるぞ」
ミーナ「この前の騒動の時、トゥルーデが狂犬病ワクチンの話をしたのよ」
ゲルト「あれか」
シャーリー「お〜、そんな時期かね」
ウルスラ「……えっと」
668 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:20:10.69 ID:FfJD36ODO
ミーナ「ウルスラさんも知っている通り、使い魔には狂犬病ワクチン注射が必要でしょう」
ウルスラ「一年に一回、使い魔がほ乳類ならですね」
ミーナ「実は前々から予定してたんだけれど私のミスでアレッシア先生を休暇にしちゃったの」
ペリーヌ「中佐にしては珍しい……」
もっさん「立て込んだからなぁ」
669 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:22:41.16 ID:FfJD36ODO
ミーナ「で、ここからが本題ね」
ミーナ「私たちが『Trans』してる間は結局ワクチン接種が完璧なのか判らないの」
ゲルト「つまり本当に感染する恐れが?」
リーネ「ひぇえええ」
ミーナ「使い魔の状態をどこまで引き継ぐのか。これは長いスパンで調査が要るから」
670 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:23:24.98 ID:FfJD36ODO
もっさん「してどうする?」
ミーナ「方法としてあれこれ考えたのだけれど、私たちが『Trans』したままワクチン接種すればいいのよ」
ミーナ「これなら私たちや使い魔のみんなに行き渡るから」
ゲルト「まあ人間も狂犬病ワクチンは接種しなければならんしな」
宮藤「あれ?」
671 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:24:13.85 ID:FfJD36ODO
宮藤「アレッシア先生が居ないのにどうやって接種を?」
ミーナ「それはもちろん、宮藤さんとウルスラさんに頼むわよ!」
宮藤「ま、まあ確かに出来ないことは……」
ウルスラ「……皮下注射でどこでも良かったんですよね?」
ミーナ「ええ、そうよ。ウルスラさん」
ミーナ「本来なら自分の使い魔には自分で〜でも良いのだけれど今回はちょっと無理だから」
672 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:24:49.38 ID:FfJD36ODO
ルッキーニ「注射……うにゅ」
シャーリー「大丈夫だって!私ついてるし!」
ゲルト「ならば一時間後で良いな?」
ミーナ「ええ、トゥルーデは宮藤さんの代わりに後片付けを手伝ってね」
ウルスラ「じゃあ宮藤さん、アルコール消毒などの準備をしましょうか」
宮藤「はい!」
673 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:25:23.25 ID:FfJD36ODO
〜その頃、ウルスラの部屋〜
エーリカ「Zzz」
エーリカ「……」
エーリカ「……」ゴロン
エーリカ「……あぅ」ズシャ
エーリカ「ん……?」
674 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:26:18.42 ID:FfJD36ODO
〜ハンガー〜
宮藤「わ〜たしだけの〜♪」チョキ
ウルスラ「ご機嫌ですね」チョキ
宮藤「えっと///なんかこういう単純作業って暇じゃないです?」チョキ
ウルスラ「ひたすら綿を切ってアルコールに沈める作業ですから……」
宮藤「ですよね〜やっぱり要りますよ〜」
675 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:26:54.36 ID:FfJD36ODO
ウルスラ「注射器は……っと」
宮藤「はい、こっちです!」
つ注射器
ウルスラ「じゃあアンプルは?」
宮藤「これですね」
つワクチン
676 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:27:38.58 ID:FfJD36ODO
ウルスラ「ではピンセットと首輪とリードと口輪に鞭は?」
宮藤「はいピンセット……え?」
つピンセット
宮藤「今、ほとんどあり得ないものの名前じゃなかったです……?」
ウルスラ「冗談ですよ」ニコ
宮藤「あははは……」
宮藤(嘘だ!冗談に聞こえなかったよ!?)
677 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:28:38.41 ID:FfJD36ODO
〜一時間後〜
ウルスラ「やりますか」
宮藤「はい〜!」
ゲルト「それじゃあ誰からだ?」
一同「中佐で」
ミーナ「え?」
678 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:29:22.73 ID:FfJD36ODO
シャーリー「やっぱりさ!大人としてさ?」
ペリーヌ「まあ隊長ですし」
もっさん「うむ」
リーネ「ね、ねぇ?ルッキーニちゃん」
ルッキーニ「うじゅ」
ミーナ「なら仕方無いわね〜」
一同(みんな『Trans』しててアンタが暴走したら悪夢再来だよ……)
679 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:30:13.75 ID:FfJD36ODO
ポフン♪
ミーナ「ガウ」
シャーリー「おおう……」ゾク
ゲルト「トラウマが……古傷が疼く……」ジリ
宮藤「あの後、治癒魔法かけましたよね?バルクホルンさん」
シャーリー「っは、早いとこやっちまってくれ!」
680 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:30:55.12 ID:FfJD36ODO
ウルスラ「ではでは」チャキ
宮藤「刺すのはえーと。首の下、背中、足、おしr「せ、背中は痛いんだよな〜!?」
ゲルト「あ、ああ!?そうだぞリベリアン!」
ミーナ(なら足にしてくれないかしら?)ヒョイ
ウルスラ「はい、ここを消毒して」フキフキ
ウルスラ「ちくっ……と」ニュ
ミーナ「……っ」
681 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:31:53.24 ID:FfJD36ODO
ルッキーニ「あううっ、ミーナ中佐?痛くない?」
ミーナ(大丈夫よ〜きっとジェットストライカーで感電するより痛くないわ)ペロペロ
ウルスラ「ふぅ……慣れませんね」
宮藤「最終的には命に関わりますから」
ウルスラ「はい……」
ゲルト「うむ、次を頼む」
682 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:32:52.03 ID:FfJD36ODO
ポフン♪ポフン♪ポフン♪
ウルスラ「はい、では次の方どうぞ」
もっさん「がう……」キョロ
宮藤「どうしました?」
もっさん(利き腕じゃない方が良かろう?)
宮藤「あ〜右ですもんね。なら左にしましょうか」
ウルスラ「早速やりますね。お手を拝借」プスリ
683 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:33:41.52 ID:FfJD36ODO
ゲルト「ばぅ〜ん」
ウルスラ「あー両腕利きですか。なら首かおしr「がう!」
宮藤「首ですね〜ちょっと首輪ずらしますよ」
ゲルト「くぅん///」
ウルスラ「えーと、そのままで」
宮藤「この辺りですかね」
684 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:34:20.35 ID:FfJD36ODO
ゲルト(宮藤の顔近い可愛い!そしてウルスラがフラウに似過ぎてて可愛い!)
ウルスラ「えい」ブス
ゲルト「ぐぅ!?」
宮藤「痛かったです?治癒しときますね〜」ポワポワ
ゲルト(まさかあんな表情すらフラウにそっくりとは……///)
ミーナ「あ、『Trans』し続ける人以外は15分したら戻っていいわよ」
685 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:34:58.55 ID:FfJD36ODO
リーネ「にゃあ」
宮藤「リーネちゃんは右トリガーだよね」
ウルスラ「なら左ですか。なんか猫って注射嫌いが多くないです?」
宮藤「あーそれはあれですよ。拘束されたくないタイプですし、病院が落ち着かないからじゃ?」
リーネ「にゃ〜」プス
686 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:36:18.41 ID:FfJD36ODO
シャーリー「んじゃ次、ルッキーニ頼むよ」
ルッキーニ「ふしゃぁ……」ブル
ウルスラ「ええ。この分だと後ろ足ですね」
宮藤「ルッキーニちゃん!」
ルッキーニ「にゃ?」チク
ウルスラ「はい、終わりですよ」
687 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:37:14.85 ID:FfJD36ODO
シャーリー「手早くて助かるなぁオイ」
ウルスラ「まあ実際、私は医療だとこれだけが取り柄ですから」
ルッキーニ「にゃあ♪」
宮藤「うん、いいこいいこ」ナデナデ
688 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:37:52.22 ID:FfJD36ODO
ルッキーニ「で、今度は反対ね!」
シャーリー「……」ソワ
ウルスラ「シャーリーさん、逃げたらダメですよ」
シャーリー「きゅ!?」
宮藤「図星ですか」
689 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:38:41.76 ID:FfJD36ODO
ウルスラ「そんなシャーリーさんは確実に知ってる裏技を皆さんにもご教授」ガシ
シャーリー「?」プラン
ウルスラ「ウサギは条件反射でですね〜」
シャーリー「きゅ」クル
ウルスラ「誰かがひっくり返して仰向けに寝かすと暫くそのままなんです」
宮藤「おお!まな板の上の鯉!」
ゲルト(把握した)キラン
690 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:39:53.97 ID:FfJD36ODO
ウルスラ「はい、終わりです」チクン
シャーリー「」
宮藤「シャーリーさぁん?……まさかショック死!?」
ウルスラ「散弾だと小さな子弾の一発で死にますからね」
シャーリー「」ピク
ルッキーニ「シャーリー!……息してた〜!」
宮ウル「「ふぅ……」」
691 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:40:37.32 ID:FfJD36ODO
ペリーヌ「にゃあぁ」ツーン
ウルスラ「ご機嫌斜めですか」
宮藤「ペリ〜ヌさ〜ん?リボンで遊びません?」
ペリーヌ「ふみゃあ」ツーン
ウルスラ「……」イラ
ペリーヌ「にゃ、にゃあ!?」ブス
宮藤「オゥ、モーレツ〜」
692 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:41:26.59 ID:FfJD36ODO
リーネ「ペリーヌさん、ダメですよ!」
ペリーヌ「うにゃあ!」ジタバタ
ウルスラ「そんなのは知りません。ですがお尻向けてたので勘違いしました」
宮藤「尻ません……っ!これがカールスラントの……!」ピクピク
ミーナ「あら?」
693 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:42:17.35 ID:FfJD36ODO
ミーナ「そういえばエイラさんたちは……」
ゲルト「恐らくまだ寝ているのだろう」
ミーナ「ならまずは宮藤さん行ってきて?」
ミーナ「それからウルスラさんがすればいいはずよ」
宮藤「はーい」
ウルスラ「……っ」
694 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:43:37.47 ID:FfJD36ODO
宮藤「わん!」
ウルスラ「ちょっと待ってくださいね〜新しい注射器を」
ウルスラ「あれ?どこに……」
ゲルト「む、後ろに有るだろう」
ウルスラ「ああ、すいません」
695 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:44:13.53 ID:FfJD36ODO
ウルスラ「刺しますよ〜」
宮藤「あう」チクッ
ウルスラ「はい、終わりですね」
ミーナ「じゃあ入れ替わりでやってね」
ウルスラ「ええ」
696 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:44:45.83 ID:FfJD36ODO
ウルスラ「……」
宮藤「くぅん?」
ウルスラ「いえ、やはり慣れないことはしちゃダメですね」
宮藤「うぅん」
ウルスラ「……どうしましょうか」
697 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:45:21.35 ID:FfJD36ODO
シャーリー「きゅ」パチ
ルッキーニ「も〜いんじゃな〜い?」
ミーナ「そうねウルスラさん、貴女の番よ」
ウルスラ「はい」
ゲルト「さて私はエイラたち……いや待て、エーリカはどうした?」
698 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:45:50.07 ID:FfJD36ODO
ミーナ「あら、忘れてたわね」
ゲルト「引きずってくる」
ウルスラ「あ、えと」
「おー!みんな何やってんの〜?」
699 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:46:49.21 ID:FfJD36ODO
エーリカ「いや〜よく寝たよ〜!いっつもの二倍は寝たね!」
ゲルト「妹もといウルスラを起こしておいてよくもそんな口が叩けたな!?」
ミーナ「まあまあ、今は丁度『Trans』して狂犬病ワクチン注射を受けてたのよ〜」
エーリカ「そっか〜!なら行こっウルスラ!」グイ
ウルスラ「は、はい」
700 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:47:34.09 ID:FfJD36ODO
ポフン♪
ウルスラ「ふぅ〜」
エーリカ「わん!」
宮藤「はい、では注射しますね〜」
エーリカ「きゃん!」チク
ゲルト「ええい!嘘をつくな!」
エーリカ「くぅううん……」ウルウル
ゲルト「な……そんな目で私を見るんじゃない!///」
701 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:48:09.46 ID:FfJD36ODO
ウルスラ「ぐふぅん」
宮藤「お疲れみたいですし、今日はこの状態で過ごしたらどうですか?」
ウルスラ「ふうん」
シャーリー「きゅー?」
エーリカ「あう……くぅうん」
シャーリー「きゅ」
702 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:48:42.50 ID:FfJD36ODO
ミーナ「えっとじゃあこれ以上は明日にするようにして切り上げましょう」
もっさん「良かろう」
ミーナ「みんなも解散で良いわよ。宮藤さん、片付け手伝うわ」
宮藤「済みません、中佐」
エーリカ「あう、うるぅー」
ウルスラ「きゅふん」
〜続く〜
703 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/08(日) 18:51:52.26 ID:FfJD36ODO
お疲れさまでした
なんだか約一名おかしかったですけどわかりましたかね
明日は彼女視点のこの話を投下しますのでお楽しみに
あと重大発表ですが
次スレ建てが決まりました。どう考えてもこのスレじゃ終わりません
704 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/08(日) 19:32:48.88 ID:8Sr/8daDO
乙!!
予防接種か、ホントに色々思い付くなぁ。
705 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:14:40.46 ID:Ho2L+N4lo
こんばんわ
えっと携帯が壊れたのでパソコンから投下します
慣れるまではゆっくりになりますがあしからず
では今日もお付き合いを
706 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:16:55.49 ID:Ho2L+N4lo
〜昼近く、ウルスラの部屋〜
エーリカ「ウールッス〜ラ〜!」ガチャン
エーリカ「……ありゃ?」
エーリカ「暗っ!電気電気!」
パチン
ウルスラ「……zzZ」
エーリカ「うっわめっずらしいなぁ。ウルスラが寝坊とか……」
707 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:19:03.54 ID:Ho2L+N4lo
エーリカ「ん〜なんか作業してたのかな。暗幕張ったままだ」プニプニ
ウルスラ「ふにゅ……」
エーリカ「かっわい〜ご丁寧に眼鏡したまんまじゃん。変わらないねウーシュ」バサ
エーリカ「ま、私の妹はウーシュだけだしさ」ポフ
708 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/07/09(月) 22:20:14.05 ID:Ho2L+N4lo
「……」
「……覚えてる?」ナデ
「誰にも……母様にだって私が」
「ウルスラをウーシュって呼ぶのは教えなかった」
「――二人の絆だったんだよね」
709 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/07/09(月) 22:22:24.18 ID:Ho2L+N4lo
「二人きりの約束は多かったね」
「片付けを手伝ってもらったら私のおやつ半分あげるとか」
「ウーシュが本を読んでる時は邪魔させないとか」
「……これはブービに取られちゃったけど」
「なんでだろ。ふふっ……ウーシュ」グッ
710 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/07/09(月) 22:24:12.59 ID:Ho2L+N4lo
「戦争が終わるまで逢えないと思ってた」
「でもウーシュは今ここにいて」
「私は一緒に穹を翔べたんだよね」
「このどこにでも繋がってる穹の向こうにいた君と」
711 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:25:15.20 ID:Ho2L+N4lo
「ねぇ……今も治らないんだよ私」
「隣をついつい見る癖が。笑っちゃうよね」
「トゥルーデやミーナが居たから誤魔化せてた」
「でも独りの時に気が付くんだ」
「ウーシュ――」
「――大好きだよ」
712 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:26:01.08 ID:Ho2L+N4lo
「ずるいね。私」
「ウーシュが寝てるからこんな話できたんだ」
「ふふっ、起きてるなら起きても良いよ?」
「……すぅ」
「……ちぇっ、聴いてるかと思ったのになぁ」
713 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:27:21.34 ID:Ho2L+N4lo
「二人が変わっちゃったのっていつなんだろ」
「ずーっと一緒に居れなくなってから?」
「きっと違うね」
「もっと前、ウーシュと私の時点で違ったんだ」
「でもさ。二人がこれから変わり続けても」
「私はウーシュと生きてきたいな」
714 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:28:12.70 ID:Ho2L+N4lo
「……ね」ナデナデ
「あ、お昼の時間だ……」
「じゃあ寝かしとく前に服脱ごうか?シワんなっちゃうよ」
「よいしょ」スル
「そんでもってもひとつ」スル
「……」
715 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:29:41.36 ID:Ho2L+N4lo
「うん、決めたよ私」
「ウーシュ、懐かしい遊びしようね」
「二人の秘密でも三番目くらいに古いやつをさ」
「――じゃ、ゲームスタートだ!」
716 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:31:20.88 ID:Ho2L+N4lo
〜廊下〜
シャーリー「おーウルスラ!」
ウルスラ「こんにちは、シャーロット大尉」
シャーリー「ん〜ダメダナ」
エースラ(な!バレた……だと!?)
717 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:32:01.74 ID:Ho2L+N4lo
ウルスラ「何が……ですか?」
シャーリー「ウルスラ、お前は解ってねぇなぁ」
シャーリー「私はシャーリーで良いって言ってんだろ?」
ウルスラ「う……」
エースラ(そっちかー!ウーシュ、アンタはもっと愛想よくしようね?)
718 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:32:46.76 ID:Ho2L+N4lo
シャーリー「シャーロットはちょっとむず痒いぜ〜」
シャーリー「何とかしてくれ、な?」
ウルスラ「善処します……シャーリーさん?」
エースラ(これしか呼び方無くね)
719 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/07/09(月) 22:33:26.97 ID:Ho2L+N4lo
シャーリー「そーそ!大尉じゃアイツと被るしな〜」
ウルスラ「バルクホルン大尉ですか」
シャーリー「ま、気にしたら負けなんだけどさ!あっはっは!」
エースラ(笑い飛ばせるだけやっぱり凄いなぁ)
ウルスラ「ふふっ」
720 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/07/09(月) 22:35:20.32 ID:Ho2L+N4lo
〜食堂〜
ミーナ「あら!ウルスラさん、もう起きて大丈夫なの?」
ウルスラ「ええ、まあ」
ミーナ「あんな時間まで仕事してたのに……あっ」
エースラ(なんぞ?)
ミーナ(あのフィルムはまだ少し待ってね?観る時間なくて)ゴニョ
ウルスラ「!……どうぞ、幾らでもお待ちします」
エースラ(何のフィルム渡したんだろ……気になるなぁ)
721 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:36:23.72 ID:Ho2L+N4lo
ゲルト「エーリカー?むぅ、居ないだと……」
ミーナ「まぁ、エーリカが行方不明なの?」
エースラ(ここに居ますけどね)
ゲルト「何故か解らんがな。ウルスラ、お前は知らないか?」
ウルスラ「私の部屋で寝てますよ」
ミーナ「……あら、ほんとね」キュイン
ウルスラ「寝惚けたままだったらしくて気が付いたら一緒に寝てました」
エースラ(寝かしとかないと可哀想じゃんか)
722 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:37:22.10 ID:Ho2L+N4lo
ゲルト「一緒に……ふむ///」
ミーナ「トゥルーデ、貴女は救いがないわね」
エーリカ(ホントだよ)
もっさん「宮藤、昼食はなんだ?」
宮藤「えーっとキノコのパスタに魚のムニエル、サラダとお味噌汁です」
宮藤「夜はお肉とお芋にしますから〜」
ウルスラ「へぇ」
エースラ(よし来た!これで今日は闘える!)
723 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:38:14.33 ID:Ho2L+N4lo
ミーナ「はい、じゃあ揃ったわね。いただきます!」
一同「いただきまーす」
ルッキーニ「はう〜今日も美味しいよ!芳佳、リーネ!」
宮藤「良かった〜!」
リーネ「お代わり有りますよ〜」
エースラ(しまったお代わりできない……あんまりウルスラって食べないじゃん)
724 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/07/09(月) 22:38:44.63 ID:Ho2L+N4lo
ミーナ「そういえばトゥルーデ、この前の話覚えてるかしら?」
ゲルト「なんだ?色々有るな……」
ミーナ「ええ「待て、当てて見せる」
ゲルト「うん、確か予算の話だな」
ミーナ「そっちじゃなかったわね〜」
エースラ(そらあんさんエイラじゃない限り無理だわ)
725 :
◆5O/A9uxXpSAG
[sage saga]:2012/07/09(月) 22:39:26.98 ID:Ho2L+N4lo
もっさん「ならなんだ?気になるぞ」
ミーナ「この前の騒動の時、トゥルーデが狂犬病ワクチンの話をしたのよ」
ゲルト「あれか」
シャーリー「お〜、そんな時期かね」
ウルスラ「……えっと」
エースラ(知らないフリ……知らないフリ)クククッ
726 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:40:43.29 ID:Ho2L+N4lo
ミーナ「ウルスラさんも知っている通り、使い魔には狂犬病ワクチン注射が必要でしょう」
ウルスラ「一年に一回、使い魔がほ乳類ならですね」
ミーナ「実は前々から予定してたんだけれど私のミスでアレッシア先生を休暇にしちゃったの」
ペリーヌ「中佐にしては珍しい……」
もっさん「立て込んだからなぁ」
727 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:42:07.07 ID:Ho2L+N4lo
ミーナ「で、ここからが本題ね」
ミーナ「私たちが『Trans』してる間は結局ワクチン接種が完璧なのか判らないの」
ゲルト「つまり本当に感染する恐れが?」
リーネ「ひぇえええ」
エースラ(存外咬んだのヤバかったんだ……トゥルーデごめん)
ミーナ「使い魔の状態をどこまで引き継ぐのか。これは長いスパンで調査が要るから」
728 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:42:56.29 ID:Ho2L+N4lo
もっさん「してどうする?」
ミーナ「方法としてあれこれ考えたのだけれど、私たちが『Trans』したままワクチン接種すればいいのよ」
ミーナ「これなら私たちや使い魔のみんなに行き渡るから」
エースラ(なんでミーナってこういうちゃんとしたこと思い付くんだろ)
ゲルト「まあ人間も狂犬病ワクチンは接種しなければならんしな」
宮藤「あれ?」
729 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:44:26.70 ID:Ho2L+N4lo
宮藤「アレッシア先生が居ないのにどうやって接種を?」
ミーナ「それはもちろん、宮藤さんとウルスラさんに頼むわよ!」
宮藤「ま、まあ確かに出来ないことは……」
ウルスラ「……皮下注射でどこでも良かったんですよね?」
エースラ(うっわ……士官学校で注射の実技AAA取ったけど動物は無理よ)
ミーナ「ええ、そうよ。ウルスラさん」
ミーナ「本来なら自分の使い魔には自分で〜でも良いのだけれど今回はちょっと無理だから」
730 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:45:31.44 ID:Ho2L+N4lo
ルッキーニ「注射……うにゅ」
シャーリー「大丈夫だって!私ついてるし!」
ゲルト「ならば一時間後で良いな?」
ミーナ「ええ、トゥルーデは宮藤さんの代わりに後片付けを手伝ってね」
ウルスラ「じゃあ宮藤さん、アルコール消毒などの準備をしましょうか」
エースラ(ここはやるっきゃないか……)
宮藤「はい!」
731 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:46:31.48 ID:Ho2L+N4lo
〜その頃、ウルスラの部屋〜
エーリカ「Zzz」
エーリカ「……」
エーリカ「……」ゴロン
エーリカ「……あぅ」ズシャ
エーリカ「ん……?」
732 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:47:58.65 ID:Ho2L+N4lo
エーリカ「何故私が姉様の服を毛布代わりに……?」
エーリカ「私のものは……ないということは」
エーリカ「またあの遊びですか。懐かしいですね」
エーリカ「でも……眠らせてくれるためとはいえ、リスキーですよ姉様」
733 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:49:15.16 ID:Ho2L+N4lo
〜ハンガー〜
宮藤「わ〜たしだけの〜♪」チョキ
ウルスラ「ご機嫌ですね」チョキ
エースラ(のんきだよね〜宮藤はいつでも)
宮藤「えっと///なんかこういう単純作業って暇じゃないです?」チョキ
ウルスラ「ひたすら綿を切ってアルコールに沈める作業ですから……」
宮藤「ですよね〜やっぱり要りますよ〜」
エースラ(理由になってないけどね)
734 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:49:51.36 ID:Ho2L+N4lo
ウルスラ「注射器は……っと」
宮藤「はい、こっちです!」
つ注射器
ウルスラ「じゃあアンプルは?」
宮藤「これですね」
つワクチン
エースラ(よーし……)
735 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:50:34.73 ID:Ho2L+N4lo
ウルスラ「ではピンセットと首輪とリードと口輪に鞭は?」
宮藤「はいピンセット……え?」
つピンセット
宮藤「今、ほとんどあり得ないものの名前じゃなかったです……?」
エースラ(いわゆる『回れ〜耳!』だよ)
ウルスラ「冗談ですよ」ニコ
宮藤「あははは……」
736 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:51:16.92 ID:Ho2L+N4lo
〜一時間後〜
ウルスラ「やりますか」
宮藤「はい〜!」
ゲルト「それじゃあ誰からだ?」
一同「中佐で」
ミーナ「え?」
エースラ(なんというハモり)
737 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:51:52.41 ID:Ho2L+N4lo
シャーリー「やっぱりさ!大人としてさ?」
ペリーヌ「まあ隊長ですし」
もっさん「うむ」
リーネ「ね、ねぇ?ルッキーニちゃん」
ルッキーニ「うじゅ」
ミーナ「なら仕方無いわね〜」
エースラ(何気に少佐も乗っかってんだ……)
738 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:52:53.25 ID:Ho2L+N4lo
ポフン♪
ミーナ(久しぶりね、この姿も)
シャーリー「おおう……」ゾク
ゲルト「トラウマが……古傷が疼く……」ジリ
宮藤「あの後、治癒魔法かけましたよね?バルクホルンさん」
エースラ(浸透してるなぁ……プレッシャー)
シャーリー「っは、早いとこやっちまってくれ!」
739 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:56:11.40 ID:Ho2L+N4lo
ウルスラ「ではでは」チャキ
エースラ(バレたら色々と締められんなー)
宮藤「刺すのはえーと。首の下、背中、足、おしr「せ、背中は痛いんだよな〜!?」
ゲルト「あ、ああ!?そうだぞリベリアン!」
エースラ(なにこの必死な同床異夢からの呉越同舟……)
ミーナ「ガゥ」ヒョイ
ウルスラ「はい、ここを消毒して」フキフキ
ウルスラ「ちくっ……と」ニュ
ミーナ「……っ」
740 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:57:10.36 ID:Ho2L+N4lo
ルッキーニ「あううっ、ミーナ中佐?痛くない?」
ミーナ「グフゥ!」ペロペロ
ウルスラ「ふぅ……慣れませんね」
宮藤「最終的には命に関わりますから」
ウルスラ「はい……」
エースラ(だよね〜ならちゃんとやらなきゃさ!)
ゲルト「うむ、次を頼む」
741 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:58:19.70 ID:Ho2L+N4lo
ポフン♪ポフン♪ポフン♪
ウルスラ「はい、では次の方どうぞ」
もっさん(ふむ……)キョロ
宮藤「どうしました?」
もっさん「ぐるぅ、がう?」
宮藤「あ〜右ですもんね。なら左にしましょうか」
ウルスラ「早速やりますね。お手を拝借」プスリ
エースラ(さっきもだけどこれ地味にお手だよね!)ニシシ
742 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:58:59.20 ID:Ho2L+N4lo
ゲルト(では私を頼む)
ウルスラ「あー両腕利きですか。なら首かおしr(止めろ!)
エースラ(お手だけならずまたお尻もダメかい)
宮藤「首ですね〜ちょっと首輪ずらしますよ」
ゲルト(み、宮藤ぃ///)
ウルスラ「えーと、そのままで」
宮藤「この辺りですかね」
743 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 22:59:59.05 ID:Ho2L+N4lo
ゲルト「ハッハッハッ!//」
ウルスラ「えい」ブス
ゲルト(刺さり過ぎじゃないか!?)
宮藤「痛かったです?治癒しときますね〜」ポワポワ
エースラ(ちっ、仕留め損ねたか筋肉バカめ……)
ゲルト「くぅん///」
ミーナ「あ、『Trans』し続ける人以外は15分したら戻っていいわよ」
744 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:00:52.31 ID:Ho2L+N4lo
リーネ(お願いしまーす)
宮藤「リーネちゃんは右トリガーだよね」
ウルスラ「なら左ですか。なんか猫って注射嫌いが多くないです?」
エースラ(リーネは素直だから良いんだけどさ)
宮藤「あーそれはあれですよ。拘束されたくないタイプですし、病院が落ち着かないからじゃ?」
リーネ(あれ?刺すとこ見てたのかな〜今……)プス
745 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:03:00.28 ID:Ho2L+N4lo
シャーリー「んじゃ次、ルッキーニ頼むよ」
ルッキーニ(あうあう……)ブル
ウルスラ「ええ。この分だと後ろ足ですね」
宮藤「ルッキーニちゃん!」
ルッキーニ(にゃぁに?)チク
ウルスラ「はい、終わりですよ」
746 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:04:10.52 ID:Ho2L+N4lo
シャーリー「手早くて助かるなぁオイ」
ウルスラ「まあ実際、私は医療だとこれだけが取り柄ですから」
エースラ(でも絶対父様みたいなお医者様になって見せるよ)
ルッキーニ(ありがとう、芳佳♪)
宮藤「うん、いいこいいこ」ナデナデ
747 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:06:49.71 ID:Ho2L+N4lo
ルッキーニ「で、今度は反対ね!」
シャーリー(……ぅ)ソワ
エースラ(ははあん?)
ウルスラ「シャーリーさん、逃げたらダメですよ」
シャーリー(ふぇ!?私じゃないよう……)
グレニス『(注射やだよぉ……シャーリー逃げてぇ)』
宮藤「図星ですか」
748 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:08:12.02 ID:Ho2L+N4lo
ウルスラ「そんなシャーリーさんは確実に知ってる裏技を皆さんにもご教授」ガシ
シャーリー(なにするの?)プラン
ウルスラ「ウサギは条件反射でですね〜」
シャーリー(うわぁ)クル
ウルスラ「誰かがひっくり返して仰向けに寝かすと暫くそのままなんです」
宮藤「おお!まな板の上の鯉!」
ゲルト「あう」キラン
749 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:09:04.59 ID:Ho2L+N4lo
ウルスラ「はい、終わりです」チクン
シャーリー「」
宮藤「シャーリーさぁん?……まさかショック死!?」
ウルスラ「散弾だと小さな子弾の一発で死にますからね」
エースラ(やべぇ!?ウーシュが極刑に?)
シャーリー「」ピク
ルッキーニ「シャーリー!……息してた〜!」
宮ウル「「ふぅ……」」
750 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:10:24.51 ID:Ho2L+N4lo
ペリーヌ(待たせ過ぎですわ!)ツーン
ウルスラ「ご機嫌斜めですか」
宮藤「ペリ〜ヌさ〜ん?リボンで遊びません?」
ペリーヌ(遊 び ま せ ん !)ツーン
ウルスラ「……」イラ
エースラ(だからやなんだよ、私たち姉妹は猫がさ!)
ペリーヌ(ひゃ!貴女何処を!?)ブス
宮藤「オゥ、モーレツ〜」
751 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:12:14.14 ID:Ho2L+N4lo
リーネ「ペリーヌさん、ダメですよ!」
ペリーヌ(不意打ちは良いとしてお尻はあんまりですわ!)ジタバタ
ウルスラ「そんなのは知りません。ですがお尻向けてたので勘違いしました」
エースラ(自業自得だよ〜)
宮藤「尻ません……っ!これがカールスラントの……!」ピクピク
ミーナ「あら?」
752 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:12:58.74 ID:Ho2L+N4lo
ミーナ「そういえばエイラさんたちは……」
ゲルト「恐らくまだ寝ているのだろう」
ミーナ「ならまずは宮藤さん行ってきて?」
ミーナ「それからウルスラさんがすればいいはずよ」
宮藤「はーい」
ウルスラ「……っ」
エースラ(不味い!『Trans』したら私ダックスじゃん!?)
エーリヒ『(だろうな)』
753 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:13:52.32 ID:Ho2L+N4lo
宮藤(お願いします!ウルスラさん!)
ウルスラ「ちょっと待ってくださいね〜新しい注射器を」
ウルスラ「あれ?どこに……」
エースラ(時間稼がなきゃ!)
ゲルト「む、後ろに有るだろう」
ウルスラ「ああ、すいません」
エースラ(クソトゥルーデぇええええええええええええええええ!!?)
754 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:15:05.80 ID:Ho2L+N4lo
ウルスラ「刺しますよ〜」
宮藤(治癒魔法っと)チクッ
ウルスラ「はい、終わりですね」
ミーナ「じゃあ入れ替わりでやってね」
ウルスラ「ええ」
エースラ(不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い)
755 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:15:49.77 ID:Ho2L+N4lo
ウルスラ「……」
宮藤(どうかしました?)
ウルスラ「いえ、やはり慣れないことはしちゃダメですね」
宮藤(でも、上手かったですよ!)
ウルスラ「……どうしましょうか」
756 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:16:52.01 ID:Ho2L+N4lo
シャーリー(う、ううん……起きれたか)パチ
ルッキーニ「も〜いんじゃな〜い?」
ミーナ「そうねウルスラさん、貴女の番よ」
ウルスラ「はい」
エースラ(エーリヒ!ちょっとブービになって!?)
エーリヒ『(ムリダナ)』
ゲルト「さて私はエイラたち……いや待て、エーリカはどうした?」
757 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:17:37.59 ID:Ho2L+N4lo
ミーナ「あら、忘れてたわね」
ゲルト「引きずってくる」
ウルスラ「あ、えと」
エースラ(ウーシュを起こさせるわけには!……怒られるのは仕方無い!)
「おー!みんな何やってんの〜?」
エースラ(あっ!?)
758 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:18:35.73 ID:Ho2L+N4lo
エーリカ「いや〜よく寝たよ〜!いっつもの二倍は寝たね!」
ウルリカ(姉様、判ってますよ)パチ
ゲルト「妹もといウルスラを起こしておいてよくもそんな口が叩けたな!?」
ミーナ「まあまあ、今は丁度『Trans』して狂犬病ワクチン注射を受けてたのよ〜」
エーリカ「そっか〜!なら行こっウルスラ!」グイ
ウルスラ「は、はい」
759 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:19:41.36 ID:Ho2L+N4lo
〜更衣室内〜
エーリカ(姉様、ありがとうございました)コソ
ウルスラ(私なにもしてないよ?)コソ
エーリカ(ちゃんと眠れましたし、予防注射の代行まで……)
ウルスラ(私がイタズラでやったからこんなんなったんだよ!)
ウルスラ(むしろありがとう!助けてくれて!)
760 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:20:22.62 ID:Ho2L+N4lo
エーリカ(なら貸し借りなしですね)
ウルスラ(うん!……あ、度の薄い眼鏡借りたけどごめん)
エーリカ(気にしませんよ)
ウルスラ(やっぱり……)
エーリカ(?)
761 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:21:22.85 ID:Ho2L+N4lo
ウルスラ(――ウーシュが居て私はよかった!)
ウルスラ(隣に居てくれてありがとう!これからもよろしくね!)
エーリカ(!……はぁ敵わないですね、姉様)
エーリカ(私もです)
エーリカ(――姉様の姉妹でよかったです!)
762 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:22:10.86 ID:Ho2L+N4lo
ポフン♪
ウルスラ(さてと)
エーリカ(元通りだね!)
宮藤「はい、ではお注射しますね〜」
エーリカ(あて!)チク
ゲルト「ええい!嘘をつくな!」
エーリカ(ひっどいなぁ……うぇええん)ウルウル
ゲルト「な……そんな目で私を見るんじゃない!///」
763 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:22:57.44 ID:Ho2L+N4lo
ウルスラ(ふぅ)
宮藤「お疲れみたいですし、今日はこの状態で過ごしたらどうですか?」
ウルスラ(そうしましょうか)
シャーリー(さっきの話丸聴こえだぞー?)ピコピコ
エーリカ(うっそ、流石ウサギ……秘密にしてくれる?)
シャーリー(勿論さ。なんかこっちまでじんと来たからな///)
764 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:23:39.73 ID:Ho2L+N4lo
ミーナ「えっとじゃあこれ以上は明日にするようにして切り上げましょう」
もっさん「良かろう」
ミーナ「みんなも解散で良いわよ。宮藤さん、片付け手伝うわ」
宮藤「済みません、中佐」
エーリカ(大好きだよ、ウーシュ)
ウルスラ(はい、姉様)
〜続く〜
765 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:24:50.54 ID:Ho2L+N4lo
〜昼過ぎ、エイラとサーニャの部屋〜
エイラ(ん……)
サーニャ「にゃぁ……」Zzz
エイラ「キャ、キャウン///」
エイラ(サーニャが、サーニャが私の上に///)
766 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:25:25.42 ID:Ho2L+N4lo
サーニャ「……ん〜」zZ
エイラ(こ、これは起きれないぞ)
エイラ(うぅ///)
エイラ(ききききょ、今日だけだかんなー///)
エイラ(寝る!)
767 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:26:07.95 ID:Ho2L+N4lo
サーニャ「〜にゃ?」パチ
サーニャ(なんだろう。とっても……柔らかいふわふわ……)
サーニャ(あ……)
つエイラの尻尾
サーニャ(これは……ごめんねエイラ)
768 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:26:57.08 ID:Ho2L+N4lo
サーニャ(でも気持ちいいな///)
サーニャ(ふわふわ)フワ
サーニャ(ふわ……ふぁわぁ〜)ニャアフ
サーニャ(……おやすみ)
769 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:27:42.28 ID:Ho2L+N4lo
エイラ(ん〜……腹へった……)ズシ
エイラ(ささささ!サーニャ!?///)
エイラ(またかよ〜)
エイラ(起こしたくないなぁ……寝よ)
770 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:28:32.82 ID:Ho2L+N4lo
サーニャ(ふわぁ……)
サーニャ(あれ?)
エイラ「Zzz……」フリンフリ
サーニャ(メトロノームみたいに尻尾が揺れてる///)
サーニャ「ふにゃ///……Zzz」
〜次の日まで続く〜
771 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/09(月) 23:29:47.04 ID:Ho2L+N4lo
お疲れさまでした
実は違いは使い魔と尻尾で判るという……模擬戦?やめたげてよぉ!
あと匂いはアルコールで誤魔化せてました
次回は前後編を予定してますのでお待ちください
その予告代わりはこれ
http://www.youtube.com/watch?v=M3izRIqNKzE&sns=em
ではおやすみなさい
772 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/10(火) 23:37:43.17 ID:fzYEeh5DO
乙!
普通に気付かなかったorz
今回はほんのり某百合SSサイト風味でしたな。
773 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/12(木) 05:46:19.61 ID:Ma7uKOwW0
乙!サーニャ可愛いなぁ
774 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:22:27.25 ID:A4DG2+f4o
では今日もお付き合いください
携帯はいま自動変換つきメモ帳になってます
>>772-773
レスありがとう
775 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:23:26.89 ID:A4DG2+f4o
〜5月20日、0914〜
ウルスラ「はい、終わりです」
エイラ(はぁ……エキノコックスの抗生物質まで受けさせられっかフツー)
サーニャ(文句言ったらダメよ)
エイラ(仕方ないのは解るけども……)
776 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:28:48.81 ID:A4DG2+f4o
ブーン、ブーン、ブーン!
<<緊急スクランブル発令!各員、上空待機を!>>
<<統合作戦本部よりのものですが急行中にブリーフィングを行います!>>
エイラ(わ!こんなんこっちで初めてだぞ?)
ウルスラ「本部が……厄介ですね」
サーニャ(エイラ!)
エイラ(オウ、『Trans!』)
777 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:29:54.97 ID:A4DG2+f4o
〜アドリア海、0932〜
ゲルト「なんだ、最近は静かじゃなかったのか?」
エーリカ「何日かはいっつもセーフだったじゃん!」
ミーナ「どうも完全に系統の違うネウロイが出ちゃったみたいなの」
ミーナ「コードネームも既にあるわ。――『SDF―1』」
もっさん「正式名称は?」
ミーナ「『Super Dimension Fortress』」
もっさん「超時空要塞……?」
778 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:30:40.42 ID:A4DG2+f4o
ミーナ「今回のネウロイは前大戦で海中に没したはずの戦艦型らしいの」
ミーナ「でもその攻撃は的確かつ無慈悲だった」
ミーナ「……それが時を超えて復活したのが由来よ」
シャーリー「んなこと言ったってネウロイが海から出るなんてなぁ?」
リーネ「本部が連絡してきてますし……」
ルッキーニ「うじゅ……あれ?」
779 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:31:11.44 ID:A4DG2+f4o
宮藤「どうしたの?ルッキーニちゃん」
ルッキーニ「……あんなとこに島なんてないよ」
サーニャ「ネウロイ……そんなっ!?」
ゲルト「不明瞭だ!はっきり頼む!」
ウルスラ「大尉、見た方が早いです……っ」
780 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:31:56.17 ID:A4DG2+f4o
SDF―1「……」
シャーリー「オイ」
ゲルト「な……!?」
エイラ「島も要塞も当たりダナ」
もっさん「中央部全長……1km。全幅500m、全高400m……か?」カチャ
エーリカ「……これって」
781 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:33:18.23 ID:A4DG2+f4o
シャーリー「――『レキシントン』四隻分だ……」
シャーリー「しかもあの横の飛行甲板が片方で二隻分くらいあるから面積的には八隻以上……」
ゲルト「……解りやすく頼めるか」
もっさん「あの『赤城』10隻分だ」
ゲルト「……」
782 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:34:22.25 ID:A4DG2+f4o
ミーナ「艦隊が退いてるわ……一体?」
<<こちら『レパルス』艦長だ!501部隊、貴隊は奴の上空に接近してはならん!>>
ミーナ「……前進止め!『レパルス』、理由をお願い出来ますか?」
<<奴には対空兵器として機銃座だけでなく……来るぞ!距離を取れ!>>
エイラ「後方下へブレイクッ!」
シュイン――……
……――カッ!
783 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:35:33.33 ID:A4DG2+f4o
グ ワ ン
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ペリーヌ「しょ……ショックウェーブ!?」
ミーナ「平面より上を全て薙ぎ払う……なんてこと!」
<<無事か!先程はそれを低高度で炸裂させられ、ヴェネツィア艦隊に被害を被ったのだ!>>
<<こちらの艦隊は現在散開し、包囲体勢を取ろうとしているがなにぶん上手くいかない!>>
784 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:36:10.27 ID:A4DG2+f4o
ミーナ「なら私たちが囮に?」
<<いや、一旦全軍撤退する!貴隊には足労だったが……>>
エーリカ「撤退……仕方ないか」
ゲルト「負けたわけではないからな」
<<ひいては撤退の間、低高度侵入を試行してもらいたい>>
シャーリー「当たらねぇ距離の把握……良いぜ!やったろうじゃん!」
ルッキーニ「私もやるー!」
785 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:37:46.95 ID:A4DG2+f4o
ミーナ「なら班編成はシャーリーさん、エイラさん、エーリカと私が制空を!」
ミーナ「ウルスラさん、サーニャさん、宮藤さん、ペリーヌさんは前方から!」
ミーナ「少佐たちは後方の接近!」
ミーナ「作戦内容は敵の戦力把握!ちょっとでも気が付いたらデブリーフィングで聴かせて!」
ミーナ「――『オペレーション・インフォメーションハイ』、スタート!」
一同「了解!」
786 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:38:22.25 ID:A4DG2+f4o
〜アドリア海、1001〜
ペリーヌ「っく……501基地と同じくらい有るんじゃなくて?」
宮藤「そ、そんなことよりどうします!?私でもシールド張りっぱなしは不味いです!」ガガガガガガ
ウルスラ「もはやハリネズミという表現すら劣りますね……」
サーニャ「芳佳ちゃん……一旦離れよう」
宮藤「うん……!」ガスピシズシャ
787 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:39:22.18 ID:A4DG2+f4o
シャーリー「上からよく見るとなんか形がいびつだな……」
エーリカ「ん〜無理やりくっつけたみたい」
ミーナ「くっつけた……ってまさか」キィイン
エイラ「どうナンダ?」
ミーナ「……そのまさかね」
788 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:39:54.32 ID:A4DG2+f4o
もっさん「クソ!飛行甲板の一枚くらいくれないか!」
ゲルト「中にコアが有っても浸入出来ないのではな……っ」
リーネ「えい!」ズキューン
SDF―1「……!」ガシャン
ルッキーニ「あ!柔らかいよ!」
ゲルト「海水に浸かっているせいか?ならばあとは突貫あるのみ!」ギュン
789 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:40:29.15 ID:A4DG2+f4o
SDF―1「!!!」ズガガガガガガ
もっさん「く……無理だ。退くぞ」
ゲルト「急に本気を出した!?ふざけるな!」
リーネ「ひぇええ!?」
ルッキーニ「当たる当たる!?……ふにゅ?」
790 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:41:06.79 ID:A4DG2+f4o
<<全艦隊作戦ライン外への撤退完了!これより長距離対ネウロイ砲弾による足止めを行う!>>
<<501は低高度を維持して撤退せよ!繰り返す!>>
ミーナ「全機撤退開始!海面にだけはキスしないでね!」
エーリカ「どう?」
エイラ「……ダメダナ」ピッ
つTHE CHARIOT
シャーリー「……」
791 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:41:37.01 ID:A4DG2+f4o
<<てえッッ!>>
放たれる鉄の弾丸
それは内部に無数の棘を抱き、要塞へ迫る
「……!」
792 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:42:07.91 ID:A4DG2+f4o
弾丸は弓なりに進んで行く
魔女たちの頭上を
そして要塞の上空へと
――しかし
793 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:42:53.75 ID:A4DG2+f4o
「!!!」
要塞はその長い正面甲板を左右へ開き
別れた黒い双壁の間に紅い光が迸らせる
と同時に砲口を穹へ向け、艦体が沈み込んだ――
――刹那
794 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:43:56.66 ID:A4DG2+f4o
――紅い光の波紋が穹を揺らす
――無数の光芒に包まれた雲は霧散し
――大気が哭く
795 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:44:40.24 ID:A4DG2+f4o
――次第に刻は動き、穹はその蒼さを取り戻す
――幻想のような刻が過ぎた穹には
――何も残っていなかった
――魔女を除いては
796 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:45:12.95 ID:A4DG2+f4o
〜501基地、1152〜
ミーナ「……全員、居るわね」
もっさん「ああ」
ゲルト「……っ」
ミーナ「繰り返すけど今回は戦力把握の作戦だったわ。みんな落ち込まないで」
ミーナ「じゃあ、各自の見解を聞かせてもらうわ」
797 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:45:47.97 ID:A4DG2+f4o
ペリーヌ「私たちの班は前方から突入しましたけれど、『赤城』のように奥のコアまで続く入り口が見当たりませんでしたわ」
宮藤「それに銃座がすぐ補足してきて!」
ミーナ「二人は?」
ウルスラ「ネウロイの性能分析で言えば、火力S、装甲D、回復Cといったところでしょうか」
サーニャ「でも火線による対空防御が有るので……上手く補われて」
ミーナ「ありがとう。じゃあ、少佐たち」
798 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:46:20.00 ID:A4DG2+f4o
もっさん「私たちは後部噴射口から右飛行甲板へ回り込んだんだが、ペリーヌたちと同じ結果だった」
ゲルト「装甲の性能がDであるのはこちらでも確認したよ。海水に浸かっているせいかというのは推測だが」
リーネ「いつもより遠距離で通常の倍近くのダメージが有ったので……」
ミーナ「とにかく装甲の性能が全部火線へ回されたのね。ルッキーニさんは?」
ルッキーニ「うにゅ……あのねあのね?」
799 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:48:38.04 ID:A4DG2+f4o
ルッキーニ「あのでっかいのの表面ってネウロイになってないとこ有ったんだけど……」
ルッキーニ「金属の表面に『ツィーレ』って書いてあったんだよね」
ミーナ「『ツィーレ』?」
ルッキーニ「船か潜水艦だと思うけど……」
もっさん「ふむ……ちょっと報告書を探してくる。確かそんな名前を文書で見た覚えが……」
エーリカ「……やっぱり」
800 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:49:34.98 ID:A4DG2+f4o
ミーナ「あとは私たちからなんだけど」
ミーナ「今のルッキーニさんの話が決め手になるはずだわ」
シャーリー「上から見たときにシンメトリーじゃないのが丸わかりだったんだなこれが」
エイラ「そんで長距離砲とか微妙に長さ違うし、中佐が探知したんダ」
ゲルト「結果は?」
801 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:50:11.01 ID:A4DG2+f4o
ミーナ「定かじゃないけど……」
ミーナ「あらゆる年代の沈んだ戦艦、装甲艦、巡洋艦、駆逐艦……」
ペリーヌ「まさか寄せ集めて……?」
ミーナ「……前大戦では『レオナルド・ダ・ヴィンチ』に取り付いたらしいけれど」
ゲルト「ちょっと待て」
ゲルト「奴は己が沈んだあとでさえこの数十年……同じく役目を終えた艦を食い荒らしたのか!?」
802 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:50:54.76 ID:A4DG2+f4o
一同「……」
ゲルト「……『グラーフ・ツェッペリン』の事もある」
ゲルト「私は奴を許せん……対価を払わせてやる!!!」
ミーナ「……ええ」
エーリカ「――そうだね。じゃあさ、私の話す物語でも聴いてからにしてよ」
803 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:51:28.18 ID:A4DG2+f4o
エーリカ「あるところにでっかい神殿があったんだって」
エーリカ「そこはさ、太古の魔法研究所」
エーリカ「ウィッチがあらゆる魔法体系を創り出したんだ」
エーリカ「念動系とかが生まれたのはその頃みたい。もちろん扶桑やアフリカは違うけど」
804 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:52:12.01 ID:A4DG2+f4o
エーリカ「ある日、神殿の前の海に雷が落ちたんだって」
エーリカ「その衝撃で色々な設備が壊れちゃってお偉いさんは放棄することにしたんだ」
エーリカ「でもね」
エーリカ「その雷、実は異形の存在だったんだ」
805 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:52:41.46 ID:A4DG2+f4o
エーリカ「その異形を神官やウィッチは『鳥の人』って呼んだ」
エーリカ「まるで人に翼の生えた様だったから」
エーリカ「そしてなんか目障りだったか、惹き付けるモノが有ったのか」
エーリカ「『鳥の人』は神殿を狙い始めた」
806 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:53:53.61 ID:A4DG2+f4o
エーリカ「神殿のウィッチたちは戦ったけどこの異形は魔法の矢じゃ墜ちはしなかった」
エーリカ「逆に辺りをむちゃくちゃにして回る」
エーリカ「ここで奥の手を出したんだね」
エーリカ「意を決して最終術式の魔方陣を発動したみたい」
807 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:54:22.70 ID:A4DG2+f4o
エーリカ「最終術式は封印のためのモノで」
エーリカ「犠牲に見合った効果を発揮して『鳥の人』を封じ込めた」
エーリカ「忌避していた海の中にね」
エーリカ「これでおしまい」
808 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:54:55.70 ID:A4DG2+f4o
エーリカ「察しの良いミーナならもう解ってるよね?」
ミーナ「つまり……前大戦時よりも前に存在していたのね」
エーリカ「このロマーニャに海の伝承が少なからず存在するのも……」
エーリカ「――アイツだよ」
809 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:55:21.22 ID:A4DG2+f4o
エーリヒ「わふ」グイ
エーリカ「ごめんね、エーリヒ。重かったでしょ?」
ゲルト「それは?」
ルッキーニ「あーっ!」
つ古文書
810 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:56:12.56 ID:A4DG2+f4o
エーリカ「これがさっきの伝説についての本」
エーリカ「アイツとの戦いが記されてた」
エーリカ「……こっからは推測で封印されたあと身体が無くなったかなんかでアイツ、戦艦に取りついたんだね」
ウルスラ「どこでそれを?」
ルッキーニ「二人で中尉の部屋の屋根裏収納開けたんだよ!」
エーリカ「そうそう」
ゲルト「部屋の埃はお前たちか……」
811 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:56:49.44 ID:A4DG2+f4o
宮藤「じゃあこの基地は……」
リーネ「古代からあのネウロイと……?」
もっさん「――因縁か」
シャーリー「少佐、どうだった?」
もっさん「今からそれを話す」
812 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:57:21.99 ID:A4DG2+f4o
もっさん「まずルッキーニの見たのは私たちが『ゲテモノ』たちと交戦していた時に」
もっさん「オトラント海峡……地図ではこの地点でネウロイ一個小隊に沈められた潜水艦のものだ」
もっさん「よって奴がこちらの艦を喰らい、身体を作っていたのが確定する」
もっさん「次に」
813 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:57:51.57 ID:A4DG2+f4o
もっさん「現在の進路だが本部からの連絡によると」
もっさん「この基地沿岸を掠めるように航行し、ヴェネツィアへ向かうと思われる」
もっさん「奴の目標は推測されるだけで二つ」
もっさん「一つはハルトマンの話からこの基地への復讐戦」
もっさん「もう一つはヴェネツィアに存在するマザーコアの対艦対空防御を奴が補う気だ」
814 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:58:27.01 ID:A4DG2+f4o
もっさん「……この基地はまだ代わりが無いこともない」
もっさん「だがヴェネツィアに行かれてしまっては今までのこちらが流した血は――」
もっさん「未来に遺した希望すら摘み取られてしまう」
もっさん「だから私たちはこの基地を「そんなのダメです!!!」
815 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 21:59:03.12 ID:A4DG2+f4o
宮藤「確かに私たちはあのネウロイを倒さなきゃなりません」
宮藤「でもこの基地が在ったから」
宮藤「みんなが集まれて――」
宮藤「護れたものもたくさん有るんです!」
宮藤「これからだってそうですよ!」
宮藤「この基地を護ればずっと先も――」
宮藤「――未来を護れるんです!!!」
816 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:00:03.09 ID:A4DG2+f4o
シャーリー「理想論か?――私は好きだぜ。そういうの」
ゲルト「ふん、宮藤。お前だけが護りたいと思うなよ」キリッ
エイラ「突っ走って熱くなってんじゃねーヨ。勘違いしてんゾ〜」
サーニャ「芳佳ちゃん……」
宮藤「へ?」
817 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:00:33.04 ID:A4DG2+f4o
もっさん「はあ……話は最後までちゃんと聴け!バカモノ!」
宮藤「ひっ!?」
もっさん「放棄はせずに囮にする。奴はまっすぐこちらへ来るんだ」
もっさん「これほど好機も有るまいて」
もっさん「古代のウィッチが成し得なかったこと――」
もっさん「我々に出来ない確証はない!!!」
818 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:01:00.07 ID:A4DG2+f4o
ペリーヌ「坂本少佐の仰る通りですわ!」
ミーナ「そうね。帰ってくる場所はここだもの」
宮藤「みんな……」
リーネ「みんな同じ気持ちだから、ね」
宮藤「うん!」
兼定(……)
819 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:01:27.04 ID:A4DG2+f4o
ゲルト「そうと決まればあとは奴への攻撃手段を整えるだけだ」
もっさん「……内部突入までが辛いがな」
シャーリー「まー私がハルトマン中尉とルッキーニ連れて突っ込んでも良いぞ?」
エーリカ「あの体当たりかい……地味に怖いんだけど」
ミーナ「外からの支援が全く出来なくなる事を考えると奥の手ね。それに内部構造も迷宮だったわ」
820 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:02:29.87 ID:A4DG2+f4o
エイラ「なら地道に左右飛行甲板と前部甲板を本体から切り離したらドウダ?」
もっさん「むう……『烈風斬』で左右の結合部を切り離しても前部の衝撃波砲が残るな」
ゲルト「それならリーネと私が破壊しよう」
リーネ「えっと」
ゲルト「今回は火力が重要だからな。『Trans』はしなくてもお前が照準と魔法付与すれば『BK5』を支えてやる」
ウルスラ「持ち運びに基地が近いのが幸いしていますね。ですが……」
ゲルト「どうした?」
ウルスラ「アレは残りの弾薬があと二回の戦闘にしか耐えられません。貯蓄量が元から少ないので」
ゲルト「無駄弾や長期戦は禁物か」
821 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:03:25.25 ID:A4DG2+f4o
ミーナ「やっぱりどう考えても厳しくなるわね」
もっさん「……ふむ」
ミーナ「考えても考えてもあの大きさに対しての実戦経験が無さすぎるのよ」
エーリカ「そんじゃさ!不安を一個でも取り除こうよ!」
ミーナ「あら?なにか有るの?」
822 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:04:39.78 ID:A4DG2+f4o
〜ハンガー、1452〜
エーリカ(こういうことだよ!)
ミーナ(確かに全員『Trans』すれば魔法力切れの心配はないけれど……色々不便じゃなぁい?)
エーリカ(気にしたら負けだって!)
シャーリー「」
宮藤(シャーリーさん!?)
823 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:05:27.27 ID:A4DG2+f4o
もっさん(まあ夕食と無線番はアレッシア先生に任せたから良かろう)
エイラ(それにしても……)
宮藤(どうしました?)
エイラ(犬猫ばっかだな)
エーリカ(そこに気がつくとは天才か)
824 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:05:56.00 ID:A4DG2+f4o
ウルスラ(それだけポピュラーなんですよ)
ゲルト(そういうお前はアナグマだろうに)
リーネ(珍しいですよね)
エーリカ(エーリヒとブービは色々あんの!)
ルッキーニ(……中佐)
ミーナ(私たちの方が種類は特殊……よね)チラ
宮藤(なんですか?)
兼定『(バラすのは止めてくれ)』
825 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:06:57.23 ID:A4DG2+f4o
サーニャ(ふわぁ……)クシクシ
ペリーヌ(……)ニヤ
エイラ(あ、テメ!腹底算段してんじゃねー!)
ペリーヌ(し、してませんわ!)
エイラ(嘘つけー!その毛皮売ったら高いって私に言ったの忘れてないぞ!)
シャグレ(『売られるの!?』)ビク
ミーナ(ペ リ ー ヌ さ ん ?)ガシ
ペリーヌ「」
826 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:07:30.35 ID:A4DG2+f4o
リーネ(ペリーヌさん……)
ペリーヌ「に……ゃ」ボハッ
ミーナ(ふぅ///)
ゲルト(……そろそろ話を戻すか)
もっさん(……ああ)
827 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:08:23.70 ID:A4DG2+f4o
ミーナ(じゃあアウトレンジからの砲撃及び観測班はトゥルーデ、リーネさん、ウルスラさん、サーニャさん)
ミーナ(次に防空、インターセプトをエーリカ、シャーリーさん、エイラさんと私よ)
もっさん(艦上戦闘が私とルッキーニ、ペリーヌに宮藤か……?心許ないな)
シャーリー(余程小型でめんどくさいのが出てこない限り、支援するぜ)
エーリカ(対空迎撃なんて暇だしね〜)
828 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:10:03.01 ID:A4DG2+f4o
ミーナ(それではみんな部屋で休んで良いわ)
シャーリー(うぃーっす)
ルッキーニ(サーニャ、お昼寝する?)
サーニャ(……うん)
エイラ(付き合うよ)
ゲルト(勿論だ)
829 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:10:46.96 ID:A4DG2+f4o
もっさん(ミーナ……)
ミーナ(明日は恐らく朝からの戦闘よ)
ミーナ(もしかしたら今回……というのは幾らでも考えられるでしょう)
ミーナ(私たちはそれでも立ち向かう――)
ミーナ(悔いのない……最高の結果を目指して)
830 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:12:54.69 ID:A4DG2+f4o
〜ウルスラの部屋、2155〜
エーリカ(はぁ、破ったのバレなくて良かった)
ウルスラ(何がです?)
エーリカ(これ)
つ貼りついた二枚の紙
エーリカ(魔法力で封印されてるんだけどね。前後のページから読み取るにこれ最終術式なんだ)
831 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:14:18.37 ID:A4DG2+f4o
ウルスラ(……使うには犠牲が)
エーリカ(うん、命を賭すよ)
エーリカ(うちに何人それが出来るバカが居ると思う?)
エーリカ(……もしかしたらたった一人の犠牲で終わるかもしれないけど)
エーリカ(――私はそんなの嫌だね)
ウルスラ(じゃあ、これが最後の夜にならないように)
エーリカ(うん、頑張ろう!)
832 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:15:22.29 ID:A4DG2+f4o
〜宮藤とリーネ、ペリーヌの部屋、2356〜
宮藤(……まだ起きてます?)
ペリーヌ(ええ……)
宮藤(あの事故のあとなんだかんだで三人部屋になっちゃいましたね)
ペリーヌ(貴女たちの部屋の基礎が歪んだんですって?……別に引っ越し先は私の部屋でなくとも)
宮藤(でもハンナさんのところでの訓練の時も一緒に)
ペリーヌ(時と場合ですわ)
833 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:16:36.49 ID:A4DG2+f4o
宮藤(……)
ペリーヌ(……)
宮藤(明日、終わって……またみんなで笑い合えたらいいですね)
ペリーヌ(本当に……)
宮藤(……おやすみなさい)
ペリーヌ(ええ……)
834 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:17:13.19 ID:A4DG2+f4o
〜アドリア海上、0452〜
SDF―1「……」グイーン
SDF―1「……」カシャン
SDF―1「……」
SDF―1「――!」
烈火「……」
〜To Be Continued〜
835 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/13(金) 22:17:42.73 ID:A4DG2+f4o
次回、強き想いと護りたい場所
SDF―1はマクロスキャノンの代わりにフォールドでお取り寄せしたレサスのショックウェーブカノンを同じ位置へ積んでます
つ
あとマクロスを知らない人はマクロスキャノン=コロニーレーザーで、艦本体はシャンデリアをご想像ください
ではお楽しみに
836 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/13(金) 23:40:01.77 ID:wmH5NhTIO
グローバル「ショックカノン発射!」
クローディア「イエッサー。5…4…3…2…1……発射!」
837 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/14(土) 00:13:27.42 ID:MGTcqufDO
乙!
ええい!震電はまだか?
838 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:22:13.68 ID:22ww4TlDO
では後編を投下します
なんと携帯が復活してくれたのでこちらから
とてつもなく長いですがお付き合いを
>>836
早瀬「艦長、ブリッジは禁煙です」
839 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:25:43.58 ID:22ww4TlDO
〜ハンガー、0647〜
ミーナ「――良いわね。みんな」
ミーナ「この作戦の成功はきっとロマーニャ解放へとても大きな一歩になるわ」
ミーナ「貴女たちの力を限界……それ以上まで貸して頂戴」
「――『己が翼に誇りを持つ』のなら!!!」
840 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:26:27.35 ID:22ww4TlDO
〜アドリア海、0702〜
SDF―1「……」
もっさん「いくぞ――各機、オペレーションごとに散開!」
もっさん「0705から攻撃を開始する!」
もっさん「限界高度は700だ!いいな!」
一同「了解!!!」
<<ふむ、あと十分ほどそれを待ってくれはしないかね?>>
841 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:27:22.02 ID:22ww4TlDO
ミーナ「どこからの……?」
<<こちらブリタニア海軍、遣ロマーニャ艦隊旗艦――>>
<<――『プリンス・オブ・ウェールズ』である!>>
<<これより貴隊への先行支援を行う!>>
842 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:27:58.89 ID:22ww4TlDO
リーネ「えっ!あの!?」
<<先日の『レパルス』らの救援、そして貴隊にブリタニアのウィッチが所属しているとなれば我々が出ない理由はない>>
ミーナ「ご、ご配慮に感謝します!」
<<ではこちらも自己紹介と行こうか>>
エーリカ「まだ居んの!?」
843 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:28:48.78 ID:22ww4TlDO
<<カールスラント海軍、遣ロマーニャ艦隊旗艦――>>
<<――『ビスマルク』だ!>>
<<501は撃墜上位がカールスラント空軍じゃないか>>
<<それに昨年は『グラーフ・ツェッペリン』の介錯もしてもらった>>
<<これから十分間はその恩を火線で返させてもらう!>>
844 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:29:41.15 ID:22ww4TlDO
ゲルト「〜〜ッッ!」
ミーナ「な、なんとお礼を……!」
<<礼は要らないよ。レディに降りかかる火の粉は少しでも払わねば、ね>>
<<では……始めようか>>
845 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:30:27.59 ID:22ww4TlDO
<<『プリンス・オブ・ウェールズ』全乗員!>>
<<これより艦砲全てによる斉射を行う!>>
<<伝統あるブリタニア海軍の力を見せるぞ!>>
<<衝撃備えっ!>>
<<てぇっ!!!>>
846 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:31:04.30 ID:22ww4TlDO
<<こちらも開始する!>>
<<『ビスマルク』全艦、戦闘準備!>>
<<目標、『SDF―1』!>>
<<観測員は奴から眼を離すな!!!>>
<<全砲門開けぇええええええええええええええええええええッッ!!!>>
847 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:31:55.18 ID:22ww4TlDO
ペリーヌ「す……凄いですわ……」
SDF―1「!?!!?」ズガン
シャーリー「上手く背面取ってる……これ私たち手ぇ出さなくても勝てんぞ?」
もっさん「長く忘れられていた砲撃の力か……ふっ」
サーニャ「着弾、敵機関部……損傷!」キィン
ルッキーニ「やっちゃえー!もっとやっちゃえ!」
848 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:32:35.50 ID:22ww4TlDO
<<ワイルダー艦長……なんだか上手くいき過ぎている気はしませんか?>>
<<……ジーナス艦長もか>>
<<なにか裏が……確実に>>
サーニャ「あっ!」キィン
SDF―1「!!!?」グシャアアア
ゲルト「よし!前部甲板が潰れた!アレはもう撃てん!」
ミーナ「あと二分……ね」
849 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:33:48.28 ID:22ww4TlDO
SDF―1「……――!!!」
<<ワイルダー艦長!上です!>>
<<何!?>>
「「「「!!!」」」」
――上空より舞い降りる黒い四機
――この機を逃さなかった怪異の一個編隊
――それは『プリンス・オブ・ウェールズ』を
850 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:34:44.25 ID:22ww4TlDO
ズガアアアアアアアァァァ――
リーネ「えっ!?」
サーニャ「……ネウロイです!」
もっさん「雲に潜んでいたか!!!」
ミーナ「『プリンス・オブ・ウェールズ』!損害は!?」
<<主砲をもっていかれた!現在迎撃中だ!>>
<<こちら『ビス……くっ!ダメージコントロール急げ!>>
851 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:35:18.56 ID:22ww4TlDO
もっさん「不味いな……」
エーリカ「無抵抗だったの……まさかあの二艦を食べる気だからじゃないよね?」
ゲルト「なっ!?そうか……それなら!」
ミーナ「仕方無いわね。本当ならこうはしたくないけれど……」
ミーナ「――インターセプト隊であちらを救援します!」
ハルシャエイ「「「了解!!!」」」
ミーナ「『SDF―1』の対処はいつも通り戦闘指揮の少佐に一任するわ!」
もっさん「任せろ!」
852 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:35:47.71 ID:22ww4TlDO
もっさん「三人ともいくぞ!」
もっさん「オペレーションα!――」
「――『Burning Fire』、開始!」
「「「了解!!!」」」
853 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:36:20.58 ID:22ww4TlDO
ゲルト「艦に取り付くまでが勝負だ!支援するぞ!」
ウルスラ「サーニャさん、『SDF―1』の回復状況は?」
サーニャ「機関部、主砲共に直ってません!装甲は急速回復してます!」
リーネ「なら……やるしかないです!」
ゲルト「ああ、オペレーションβ!」
「――『DYNAMITE EXPLOSION』、スタート!」
854 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:36:50.92 ID:22ww4TlDO
SDF―1「……!」キュウウウウウウ
ゲルト「いけぇリーネッッ!ぶちかませ!」
リーネ「動かないのなら……はあぁぁぁ」ギィン
――ドンッ
SDF―1「!?」
――グシャアアアアア!
855 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:37:25.38 ID:22ww4TlDO
サーニャ「着弾確認!こちら正面側……『SDF―1』左舷副砲と機銃群の一部が破損!」
ウルスラ「リーネさん、もう少し左です。ブリッジ下を狙撃してください!」
リーネ「はい!」
ゲルト「狙いが付く分、あの二艦より火力があるな!」
856 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:38:01.74 ID:22ww4TlDO
ズガアアアアアアアァァァ――
もっさん「二発目……よし!火線が拓けた!」
宮藤「私が突っ込みます!」
ルッキーニ「あたしも!」
もっさん「ペリーヌ、続け!」
ペリーヌ「はいっ!」
857 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:38:43.51 ID:22ww4TlDO
SDF―1「!……!!!」
もっさん「私が着艦し、『烈風斬』で右舷飛行甲板を割る!」
もっさん「支援を頼むぞ!低高度なら機銃も当たるまい!」
ペリーヌ「お任せを!」
ルッキーニ「芳佳、後ろの機銃壊しといて!あたし前やるから!」
宮藤「うん!」
858 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/15(日) 20:39:34.75 ID:22ww4TlDO
ペリーヌ「『トネール』!」
もっさん「ふんっ……よし」キィイイイ
宮藤「ルッキーニちゃん!」ガスガス
ルッキーニ「任せて!」
SDF―1「……!」
859 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:40:15.97 ID:22ww4TlDO
もっさん「いくぞ……うん?」スタ
SDF―1「……」ギュイン
――カシャン
斧「……」
スパルタ「……」
ファラン「……」
もっさん「格闘戦用人型……ほう?」
怪物「……!!!」
860 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:41:01.08 ID:22ww4TlDO
ルッキーニ「うっわ!戦車のお化けに足あるよ!」
ペリーヌ「はっ!?坂本少佐!」
宮藤「援護します!」ズダダ
もっさん「すまん……!」
スパルタ「
斧「……!
861 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:41:35.88 ID:22ww4TlDO
ファラン「!!
もっさん「お前で最後だ!はあっ!」ズシャ
怪物「……!?
――カシャン
怪物「……」
ファラン「……」
もっさん「何!?」
862 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2012/07/15(日) 20:42:10.97 ID:ScwEaQB1o
デトロイトが出てきたよww
ショックウェーブカノンまた鬼畜なのを…フェンリアのアレもやばいよな
863 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:42:16.48 ID:22ww4TlDO
ペリーヌ「エレベータで機体が無限に……!?」
宮藤「キリが無いですよ!どうします!」
ルッキーニ「壊すしかないよ!」
もっさん「はあっ!せいっ!」
スパルタ「
怪物「!?!
――カシャン
864 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:42:53.02 ID:22ww4TlDO
ペリーヌ「私がいきますわ!援護を!」
宮藤「はいっ!」ズガガガ
怪物「!……!?!?
ルッキーニ「少佐〜!」
もっさん「でぇええええい!」ヒュン
スパルタ「
ファラン「
斧「
865 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/15(日) 20:43:29.98 ID:22ww4TlDO
ペリーヌ「――『トネール』!!!」
――ッ
――ズドオオオオオオン!
もっさん「よし!よくやったペリーヌ!」
ペリーヌ「はぁはぁ……いえっ!」
――カシャン
866 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:44:12.84 ID:22ww4TlDO
宮藤「えっ……?」
もっさん「……なんだと?」
ルッキーニ「エレベータ……?」
怪物「……」
ペリーヌ「まさか……私の『トネール』を即座に回復したんですの!?」
867 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:44:52.14 ID:22ww4TlDO
リーネ「……?あの、バルクホルン大尉」
ゲルト「どうしたリーネ?」
リーネ「回復した箇所に機銃がない代わりに……硬くなってる気がします」
ウルスラ「……!?サーニャさん!」
サーニャ「回復速度が上昇してます……あと回頭して?」
ゲルト「回頭……どちらへだ?」
サーニャ「……待ってください」キィィン
サーニャ「――……ヴェネツィア方面です」
868 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:45:35.15 ID:22ww4TlDO
SDF―1「……」ゴゴゴ
もっさん「……っく、コイツめ!諦めて逃げる気か!?」
ペリーヌ「回復速度が上がってしまっては手が付けられませんわ!」
宮藤「でも人型まだ出ますよ!?」
ファラン「……」
ルッキーニ「もうやぁー!!!」
869 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:46:28.97 ID:22ww4TlDO
ゲルト「ならば定点狙撃でコアを貫けば……」
サーニャ「……機関部が直りました」
ウルスラ「状況が悪化しますね。完全な定点狙撃は無理でしょう」
リーネ「……」
ウルスラ「もう弾も装弾が二発と私が持っている三発しか……」
870 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:47:03.32 ID:22ww4TlDO
もっさん「――万事休すか……」
もっさん(このままでは烈風斬を放つ魔法力まで……クソッ)
ペリーヌ「くっ……」
宮藤「……」
――カシャン
怪物’s「……!!!」ズラズラ
ルッキーニ「ナニアレ……もう『悪魔』でも『鬼神』でも『凶星』でも――」
「――たっけてよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
871 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:47:48.23 ID:22ww4TlDO
<<あ〜ら子猫ちゃんが泣いてるわね〜?>>
<<なら誘拐しちゃおうか!>>
<<二人とも、ヒールはもう演じなくていいですよ。また怪我したいんですか?>>
<<うっわ〜ごめんだわ。また血塗れなんてねぇ>>
<<はぁ……だから美緒が馬鹿丁寧に謝ってきたのね>>
872 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 20:48:44.66 ID:22ww4TlDO
ルッキーニ「ふぇ?」
ペリーヌ「この声……」
宮藤「まさか!」
<<美緒、聴こえる?>>
もっさん「ああ!」
<<504、『アルダーウィッチーズ』所属小隊――>>
<<――『パンタローニ・ロッシ』見参よ!>>
873 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:04:17.08 ID:22ww4TlDO
ゲルト「504!来てくれたのか!」
ルチアナ「作戦内容は聞いています。現状は?」
リーネ「装甲が硬くなりすぎて……手のつけようがないんです」
ウルスラ「火力は下がりましたが船速が……」
874 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:05:02.84 ID:22ww4TlDO
フェル「ふーん?なら竹井の作戦にぴったりな状況じゃない!」ガガガガ
マルチナ「ラッキーだね!うん!」ガガガガ
怪物’s「……
もっさん「醇子?お前……ふっ、また何を企んでいるんだ?」
醇子「そりゃあ、貴女の気に入る大胆不敵な作戦よ?」
もっさん「そうか!ならば『リバウの貴婦人』の作戦に久々に乗ろうじゃないか!」
875 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:05:37.53 ID:22ww4TlDO
<<それにしても聞いてはいたけど凄い古い戦艦使ってるわね?>>
<<どうルチアナさん?いけそうかしら?>>
ルチアナ「大丈夫です、見つけました。バルクホルン大尉」
ゲルト「なんだ?ルチアナ少尉」
ルチアナ「この艦は幾ら硬くてもツギハギだらけですね?作業着みたいに」
ゲルト「ふむ……」
ルチアナ「つまり縫い目が大量に絡み合っているわけでそれを一ヶ所でも切って引っ張れば布はどうなります?」
ゲルト「つまり……」
876 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:07:38.68 ID:22ww4TlDO
リーネ「色んな所がこんがらがって……!?」
ウルスラ「海水が内部に侵入しますね」
<<あの重さでそれをやったら……>>
<<うん、だから僕たちは甲板の援護を!そっちは装甲と装甲の間に火力を集中して!>>
<<私と美緒がこの甲板をなんとかするわ!>>
ゲルト「そして私が最後に装甲を引き剥がせばいいんだな?任せろ!」
877 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:08:17.24 ID:22ww4TlDO
ゲルト「しかし、剥がすといっても……」
ルチアナ「アレを狙いましょう!」
ツィーレ「……」
<<報告だとネウロイ化してない部分があったはずよね!そこの周りを狙えば簡単に剥がせるわよ〜!>>
ゲルト「まさか……取り込まれたあの艦が助けてくれるとは」
リーネ「……やります!私でよければ!」
ルチアナ「ええ!」
878 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:09:57.09 ID:22ww4TlDO
醇子「いいわね?みんな!チャンスは余りないわ!」
醇子「私だってロマーニャを護りたいから!」
醇子「――『オペレーション・サブマリンストリート』、発動!」
<<「了解!!!」>>
879 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:12:20.01 ID:22ww4TlDO
〜アドリア海上、0726〜
ゲルト「ならば早速いくぞ!」ガシャ
ルチアナ「いえ、それは使いません!リーネさんにこれを!」
つボーイズMk1
リーネ「あ、これ基地に置いてきた私の……」
ルチアナ「定点狙撃は使い慣れたものでなければ……まあ私は今回これを使いますが」
つゾロターンS―18
ゲルト「ならば……む、ウルスラちょっと」
ウルスラ「はい?」
880 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:12:53.79 ID:22ww4TlDO
醇子「はぁっ!」シュン
怪物「
もっさん「ずりゃあああ!」ブン
斧’s「「「
もっさん「秘技……三胴切り!!!」
881 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:17:41.55 ID:22ww4TlDO
醇子「流石ね」
もっさん「お前だってな……だから今背中を預けられる」
醇子「嬉しいこと言ってくれるわ」
もっさん「ふん……いいか?バルクホルンが引き剥がすと同時に『烈風斬』を決めるぞ」チャキ
醇子「解ってる。その隙は作るわ!」チャキ
882 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:18:21.37 ID:22ww4TlDO
サーニャ「……解りました。あの板は下面に負担がかかってます」キィイイン
ゲルト「ならば両側の繋ぎ目に狙撃だな?」
ルチアナ「リーネさん、並走しながらの狙撃です。気を付けて」
ウルスラ「恐らくネウロイ化していない部分を傷つけると一気にネウロイ化するでしょう」
リーネ「はい!」
883 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:19:09.19 ID:22ww4TlDO
ルチアナ「3、2、1……」ドンッ
――グシャアッ
リーネ「3、2、1……」ズキュウン
――ビキッガシャン
「「これで!」」ズカン
――ドガァアアアアアアン
884 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:24:48.20 ID:22ww4TlDO
ゲルト「よし!剥がれた!」ガシ
ゲルト「ふぬっ……!!!」ゴゴゴゴ
SDF―1「!?」ビキビキ
ゲルト「ふっ……目にもの見せてやろう!」スッ
――ガンッ
885 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:25:17.64 ID:22ww4TlDO
ゲルト「力学的にこじ開けてやる!」
ウルスラ「BK5で……テコの原理を!?」
ゲルト「開けえぇええええええええええええええええええ!」
――メリメリッ
SDF―1「!!?!?」
886 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:26:04.95 ID:22ww4TlDO
醇子「みんな!一斉射撃よ!」
ペリーヌ「『トネール』!」
宮藤「えーいっ!」
マルチナ「当たれ当たれー!」
ルッキーニ「うにゃにゃにゃー!」
フェル「こんだけ喰らえば十分でしょ!!!」
SDF―1「???!」グラ
もっさん「――ッ!」
887 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:27:11.08 ID:22ww4TlDO
ゲルト「くっ!?これ以上は無理か……」ギチ
ゲルト「――サーニャ!」
<<烈――>>
888 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:27:41.33 ID:22ww4TlDO
サーニャ「はい!」
ゲルト「『BK5』をフリーガーハマーで爆破しろ!」
サーニャ「っ!了解!」カシャン
<<風――>>
889 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:28:20.16 ID:22ww4TlDO
ゲルト「当たれぇえええええええええええええええええええええええええ!!!」
サーニャ「フルバーストッッ!!!」
<<――ざぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!>>
890 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:29:05.71 ID:22ww4TlDO
――ッ
――スウッ
――ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォ……
891 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:29:46.12 ID:22ww4TlDO
――それは怪異のあげた断末魔だったのか
――それとも取り込まれていた数多の艦の最後の咆哮だったのか
――誰にも判らない
――ただこの瞬間
――誰もが終わりを確信した
892 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:30:31.64 ID:22ww4TlDO
リーネ「う……」
マルチナ「どうなったのさ?」
醇子「美緒!貴女……大丈夫!?」
もっさん「……ふっ、私は死なんよ!」
ウルスラ「大尉、さっきのはこれだったんですね」
ゲルト「万が一のために全弾込めておけば役に立つと思ったんだ。それにサーニャ、助かった」
サーニャ「いえ///」
893 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:31:04.66 ID:22ww4TlDO
ペリーヌ「坂本しょうさああああああぁ!ご無事でなによりですわ!」
もっさん「ああ、ありがとうペリーヌ!」
フェル「沈んでいくわ……」
ルチアナ「脆いものですね」
ルッキーニ「勝ったのかな……」
宮藤「私たち……勝ったんだよ!ルッキーニちゃん!」
894 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:31:46.48 ID:22ww4TlDO
SDF―1「……」ズブズブ
ゲルト「右の飛行甲板と左の胴を撃ち抜かれたんだ……注水せねばバランスは保てん」
醇子「でも海水にネウロイは弱い――中から自壊するわね」
もっさん「……散り際にしては及第点か」
ペリーヌ「……」
SDF―1「……」
895 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:32:41.91 ID:22ww4TlDO
もっさん「……奴が沈みきってコアが無くなったら帰るとしよう」
ウルスラ「復活されては後味が悪いですしね」
リーネ「そういえばミーナ中佐たちは?」
ゲルト「あの四人ならきっともてなしでも受けているのだろう。……リベリアンとエーリカが居るからな」
フェル「まあ!お気楽ね!」
ルチアナ「貴女が言わないでください」
896 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:33:23.40 ID:22ww4TlDO
SDF―1「……――!」ギュウウウウウウウ
もっさん「ん!?奴は……何を?」
醇子「主砲が直立してこっち向いてるわね……」
ルッキーニ「……ヤバイ?」
マルチナ「……うん」
もっさん「――……全機!下方へブレイク!!!」
897 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:34:10.90 ID:22ww4TlDO
SDF―1「!……!?……!!!……!……?」ズズズ
醇子「間に合ったわね……」
もっさん「まだチャージしているな……全機、離れながらシールドの準備をしろ」
サーニャ「……これって……あの四人?」
もっさん「なんだと!?」
898 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:35:10.35 ID:22ww4TlDO
<<撃沈確……したわ!……緒、流……!>>
もっさん「おい、ミーナ!高度を下げろ!」
<<……何だっ……〜?少佐、ノイ……ズで聴こ……よ!>>
サーニャ「エイラ!どうなってるの?」
<<……!無……サーニャ!>>
<<実は……っきの戦闘で……ン中尉がケガし……サ〜>>
899 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:35:46.53 ID:22ww4TlDO
<<な……か広……範囲ジャミ……グもついでに……らったみたいナンダナ〜>>
マルチナ「嘘でしょ……今からじゃギリギリ間に合わないよ!?」
サーニャ「エイラ!高度を!高度を下げて!」
<<高度を……下げ……!?……佐!>>
<<な……だか……そうね!下げ……よ!>>
900 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:36:46.49 ID:22ww4TlDO
もっさん「早く下げろ!」
<<無茶……な!中尉二人で……担い……だよ!>>
<<急い……るけれ……>>
ゲルト「……何故フラウが怪我を」
<<やべ……死神……ちっタ……笑えね……ナ>>
901 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/15(日) 21:37:28.06 ID:22ww4TlDO
SDF―1「……!……!!……!!!」ピキキィイイイ
もっさん「間に合わん……か!?」
<<見えた!くっそ!頼む、撃たないでくれよ!>>
<<シャーリー!中佐!バラけた方が速いゾ!>>
<<無理よ!誰も見捨てられないわ!>>
902 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:38:19.81 ID:22ww4TlDO
ペリーヌ「最後の最後で……」
ゲルト「ぐっ!」
ウルスラ「ダメです!大尉、巻き込まれます!」
ゲルト「しかし!」
リーネ「どうしよう……」
ルッキーニ「嫌だよぉ!みんなああああああああああ!」
フェル「こんなの……誰だって……」
醇子「……っ」
――キィイイイイイイ
903 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:39:28.18 ID:22ww4TlDO
もっさん「宮藤!?戻れぇえええええええええええええええええええええええええ!」
ゲルト「止めろ!止めろおおおおおお!」
<<私なら!私のシールドならあれを防げます!>>
醇子「無理だわ!エネルギー量が違うのよ!?」
リーネ「芳佳ちゃん!止めて!お願い!」
<<――それでも!!!>>
904 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:40:05.80 ID:22ww4TlDO
<<私にできる可能性が有るなら賭けたいんです!!!>>
<<未来で……私は>>
<<――みんなと笑い合いたいから!!!>>
ペリーヌ「宮藤さん……」
ペリーヌ「宮藤さぁあああああああああああああああああああん!!?」
905 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/15(日) 21:41:01.88 ID:22ww4TlDO
――膨張する紅い悪意の光
――怪異の最期で全てを賭けた一撃
――片方の主砲に蓄積されたエネルギーの前では
――ウィッチはただの少女でしかない
906 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:41:39.43 ID:22ww4TlDO
――立ち向かう少女はその身を穹で翻す
――この一撃に仲間の命がかかっている
――いや、家族だ
――彼女が命を賭して護りたいと思った家族だ
907 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:43:23.42 ID:22ww4TlDO
――彼女は思い返す
――いつだって自分はやりたいこととしなければならないこと
――区別せずに怒られた
――今だってそうだ
――切った無線機の奥は怒号で渦巻いているはずだろう
908 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:44:49.68 ID:22ww4TlDO
――でもこうも思う
――私が出来ることなんだ
――私にしかきっと出来ないことなんだ
――今、迷いはない
――なら、いいじゃないかと
909 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/15(日) 21:45:27.47 ID:22ww4TlDO
「……!!!!!」
――紅く砲口が一際輝いた
――怪異が体勢を整えたらしい
――あと瞬き一回でアレは放たれるだろう
――本当に出来るだろうか?
――自分に止められるのだろうか?
910 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:46:23.69 ID:22ww4TlDO
「私が……私がやるんだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――」
「――!!!!!!!!!!!!」
911 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:47:20.54 ID:22ww4TlDO
――放たれた悪意の奔流
――少女の展開した魔法の盾は砲口を塞ぐが
――無慈悲に彼女の姿を飲み込んでいく
――しかし少女は
912 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/15(日) 21:47:50.71 ID:22ww4TlDO
「くぅううううう……」
「――負けないっ!」
「――私、絶対こんなとこで負けたりしない!」
「はああああああああああああああぁぁぁ!!!」
913 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:48:44.84 ID:22ww4TlDO
――だって!
――みんなと約束したから!
――もう一度!
――もう一度!!!
――笑い合うって
――あの優しい場所で!!!
――『トライアゲイン』……
――私が本当にウィッチなら
――諦めない!!!
『……ふん、やっと力を貸してやれるな。芳佳』
――絶対に!
914 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:49:59.62 ID:22ww4TlDO
――護りたいんだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
915 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:50:35.42 ID:22ww4TlDO
――……
916 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:53:34.74 ID:22ww4TlDO
――一瞬の静寂
――吹き上がる海水
――そして白銀の『ソラノカケラ』
――穹に無音が続く
――誰もが彼女を探していた
――しかし誰も視界に収めることは出来なかった
917 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:54:53.86 ID:22ww4TlDO
「おい、宮藤……嘘だろ?」
「私たちを庇ったの?……そんな」
「……バカヤロウ」
「……っぐ……芳佳」
「くそ……私が……私があああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「大尉……っ」
「宮藤さん……」
「……フェル隊長」
「あは……ごめん。私でもちょっと無理だわ」
918 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:55:25.87 ID:22ww4TlDO
「美緒……」
「醇子、私に似たと言いたいか?……はははっ」
「そんな」
「……最後の愛弟子一人も護れん。ろくでもないウィッチだよ、私は」
「……美緒」
919 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:56:06.18 ID:22ww4TlDO
「……あ」
「サーニャさん……?」
「……っ?まさか」
「芳佳ちゃん……芳佳ちゃんが!」
「あ、あ、芳佳ちゃん!芳佳ちゃああああああああああああああああああああああああああああああん!!!」
「宮藤さん!宮藤さぁああああああああああああああああああああああん!」
920 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:56:42.53 ID:22ww4TlDO
『上出来だ……芳佳』
『お前が力を欲したから俺は貸してやれた』
『その大切な想い、忘れるなよ』
『よく頑張った、芳佳』
921 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:57:27.17 ID:22ww4TlDO
宮藤「――……ぁれ?」
宮藤「綺麗……穹ってこんな広かったんだ」
宮藤「ストライカー無いのに……風に乗ってる……」
宮藤「坂本さんはなんていったっけこれ……『竜鳥飛び』だったかな」
宮藤「――……ごめんね、みんな」
宮藤「私、死んじゃ「芳佳ちゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
922 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:58:28.34 ID:22ww4TlDO
リーネ「芳佳ちゃん!芳佳ちゃん!大丈夫!?芳佳ちゃん!!?」ムギュ
宮藤「リーネちゃ……ぐふっ……ちょっ!……死んじゃ……!」グッ
リーネ「芳佳ちゃああああああああああああん!!?」ギュッ
宮藤「〜〜!!?」
ペリーヌ「……貴女たち、遊んでますの?」
923 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 21:59:28.70 ID:22ww4TlDO
宮藤「ペリーヌさん……ありがとうございました」
ペリーヌ「ふんっ!貴女が約束を護らないで死ぬなんてあり得ないと思いましたわ!」
宮藤「えへへ……」
リーネ「芳佳ちゃん!良かった!」
宮藤「心配かけてごめんね、リーネちゃん!」
924 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 22:00:29.82 ID:22ww4TlDO
<<きゃははは!>>
ゲルト「行ってくる」
エーリカ「やめい!……っぐ」
ウルスラ「姉様!」
ゲルト「っ……大丈夫か?」
エーリカ「いや……あり得ない事んなってさ」
エーリカ「私のせいでこんなんなっちゃったし、謝らなきゃ……うっ」
ミーナ「誰のせいでも無いわ……強いて言うならネウロイのせいよ。だってあれは――」
925 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 22:01:06.84 ID:22ww4TlDO
シャーリー「いや〜アホ宮藤め!泣かせやがって」
ルッキーニ「うじゅう〜!」
サーニャ「良かったね、エイラ」
エイラ「借りが出来ちまったナ〜」
フェル「これでブランチ確保したわよ!」
マルチナ「やったね!」
ルチアナ「……どんだけですか」
926 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/15(日) 22:01:46.38 ID:22ww4TlDO
醇子「ほら、生きてたわね!」
もっさん「ふ、ふん……」
醇子「無茶するのは貴女もあの子もだけれど、ね……」
醇子「生まれついた心の強さを更に育てたのは紛れもなく貴女よ」
もっさん「……」
醇子「自信持って!ね?」
927 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 22:02:29.31 ID:22ww4TlDO
もっさん「……ん」
醇子「あら?」
――キラッ
――キランキラン
シャーリー「あれ、宮藤の『零式』だよな」
サーニャ「落ちてます……」
ルッキーニ「取ってくる〜!」
エイラ「いや……」
928 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 22:03:15.89 ID:22ww4TlDO
――ッ
――ブワッ!
ゲルト「ストライカーが……カケラに」
エーリカ「綺麗だね」
ウルスラ「纏っているのは魔法力でしょうか?」
もっさん「急降下に魔法力のオーバーロード――よくもったよ」
もっさん「……」
「『SDF―1』に取り込まれていた艦船とその戦死者及び宮藤、ハルトマンのストライカーの鎮魂を願って」
「ウィッチーズ、総員――敬礼ッッ!」
〜Fin〜
929 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/15(日) 22:19:20.37 ID:22ww4TlDO
お疲れさまでした
次回は第八話改編で遂にあのストライカーとゲストネウロイが!
あと残りも少なくなりましたね。どうしましょうかということで
>>933
さん、アナタの見たいのは
〜番外編〜
@vs黒い四機
A小ネタ
B酒屋の話第二弾
さあどれですか?
もちろんそこまでいかなければ小ネタです
930 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2012/07/15(日) 22:28:39.28 ID:Zm/v8jpAO
聖心ウルスラって高校あったよね
931 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/15(日) 22:32:39.18 ID:lNR2S8zdo
兼定かっこよすぎ
おつ
932 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2012/07/15(日) 23:26:26.61 ID:ScwEaQB1o
乙、@で
933 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2012/07/15(日) 23:30:27.34 ID:Zm/v8jpAO
>>1
「よし書き終えたぞ…まあ30分くらいで10レスくらいつくだろ、展開はそれから考えよう」
↓
1時間後
↓
>>1
「レスがつかねぇ…」
934 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/15(日) 23:40:24.07 ID:E2IaUvR/o
1でオナシャス
935 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/16(月) 02:51:21.62 ID:2F1qSvRDO
乙!
1ダナ
936 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/16(月) 02:56:59.24 ID:Mrp4Vb6m0
(´∞`)救援要請が聞こえた気がしたから
(´・ω・)ちょっと駆け付けてみたんだけどね
(メ゚Д゚)なんだ、もう終わっているじゃないか
( ・x・)それより僕ら、時代と世界超えて駆け付けるのはマズくない?
(L。;゚д゚)分かってるなら悠長に会話してないで帰還してください隊長!
937 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:40:15.78 ID:bi0BwFWDO
ええと満場一致で@のようなので
早速投下します!
ではお付き合いください
938 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:41:04.11 ID:bi0BwFWDO
〜食堂、1134〜
一同「カンパーイ!!!」
シャーリー「お前、よく頑張ったな〜宮藤!」
宮藤「いえ、夢中だったので……」
ペリーヌ「宮藤さんの無鉄砲もここまでくると大物ですわ」
エイラ「まぁ、宮藤はいっつもこんなんだしナ」
サーニャ「エイラも変わらないわ」
エイラ「うえっ///」
もっさん「自分らしさが一番か。はっはっは!」
939 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:41:53.81 ID:bi0BwFWDO
フェル「渡さないわよ!」
マルチナ「もちろん!」
ルッキーニ「ここは育ち盛りに譲ってよ?」
エーリカ「そーそー!」
ルチアナ「自分らしさ丸出しですか……」
ゲルト「お前らは……にしてもエーリカ、お前のケガは?」
エーリカ「突き指、肋骨二本ヒビ、脱臼、打ち身、脳震盪、腹膜炎……あとなんだっけ?」
宮藤「擦り傷と〜……それだけですね」
ゲルト「なら何故ここに居る!?」
エーリカ「イッツア宮藤パワー!」
940 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:42:51.47 ID:bi0BwFWDO
兼定(んでな〜芳佳のシールドの性質変化させてよ〜)
ゲルハルト(全て魔法力に変換したと?)
兼定(ウルスラの嬢ちゃんが魔法力で『Trans』させるようにストライカー改造したろ?あれの応用だ)
兼定(芳佳の身体に魔法力を吸収させて余剰分はストライカーへ流し込む)
兼定(ただ一回使う度にストライカー破損するから必殺技だな)
エーリヒ(そんだからエーリカに治癒かけてくれられたのか……ありがと)
兼定(礼は芳佳に言っとけ。アイツが本気出したからこうなったんだ)
オンブラ(クールガイだね〜全く!)
941 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:45:34.02 ID:bi0BwFWDO
醇子「でもそんなケガをさせられるようなネウロイが?」
リーネ「ハルトマンさんがストライカーを損失するなんて……」
ミーナ「ええ、あれはちょっとまた違うタイプね」
もっさん「話してくれるか?」
ミーナ「エーリカ?」
エーリカ「うん、シャーリーとエイラにも前後状況話してもらいたいな」
シャーリー「ああ、良いぜ」
エイラ「答えられるとは思うゾ」
エーリカ「じゃあ……あれは、ね?」
942 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:46:29.38 ID:bi0BwFWDO
〜アドリア海上、0718〜
<<くっ……奴らめ!対空設備から喰らう気か!>>
<<艦長!501のウィッチです!>>
<<何!?来てくれたのか……こちらは不甲斐ないな>>
<<いいえ、助かりました!あの衝撃波砲を封じ込められたのはとても大きな足掛かりですわ!>>
<<君はヴィルケ中佐か。……ふむ>>
<<こちら『ビスマルク』!ワイルダー艦長、そちらを曳航しましょうか?>>
<<いや、まだ自力で退避できるだろう。……ヴィルケ中佐>>
<<はい、なんでしょう?>>
<<我々の分までネウロイに報いてくれ>>
<<『己が翼に誇りを持つ』のなら!>>
<<っ!了解です!>>
943 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:47:25.15 ID:bi0BwFWDO
エーリカ「どこいったの?」
シャーリー「わかんね、エイラ?」
エイラ「上……下?挟撃ダ!」ピキン
烈火「!!!」ズダダタ
刃「!!」ダダ
切れ者「!!!」ズダッ
弓兵「!」タタタッ
エイラ「う……っぐ」ヒラ
シャーリー「あぶねぇ!?なんだあれどっかで!」
エーリカ「――『ダイブアンドズーム』だね。……私の十八番」
シャーリー「えっ?」
エーリカ「やるじゃんか……この私にあの戦法で挑戦してくるなんて!」
944 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:48:13.01 ID:bi0BwFWDO
ミーナ「大丈夫!?みんな!」
シャーリー「ああ、なんとか!」
エーリカ「ミーナっ!ロッテで攻めて一対一に持ち込むよっ!」
ミーナ「良いわよ!」
エイラ「んじゃシャーリー、頼むゾ!」
シャーリー「オッケー!反撃だぜ!」
烈火「!!!」
弓兵「!」
945 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:48:51.13 ID:bi0BwFWDO
シャーリー「おらっ!かかってこいよ!」
切れ者「〜〜!!!」
エイラ「こっちだこっちダ!」
刃「……」
エーリカ「……っ!」
烈火「……!」
ミーナ「かなりの機動性……熟練度も最高クラスね!」ガガガ
弓兵「……!」
946 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:49:47.77 ID:bi0BwFWDO
エイラ「当たレ!」ズガガ
刃「!……!!!」ダダ
シャーリー「奴らやるな……隙が見えん!」
切れ者「!!!」カクンカクン
エーリカ「ちぃっ……穹が狭い」ヒュン
烈火「――!!!」
ミーナ「エーリカ、焦らないで!」ピシン
弓兵「……!?」
947 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:50:29.94 ID:bi0BwFWDO
シャーリー「このままじゃ先に弾が切れちまうな……」
エイラ「どうするヨ?」
ミーナ「まず一機を減らしましょう!誘い込んで叩くの!」
エーリカ「おっけ!……しつこい!」ガガガ
烈火「……」ヒラ
エイラ「私が狙撃するゾ!三人は誘導してクレ!」
エーリカ「解った!」
948 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:51:15.01 ID:bi0BwFWDO
シャーリー「なんとか一機を……か!」
切れ者「……!」
シャーリー「よっしゃあ!この速さに着いてこいよ!?」キィイイイイイ
切れ者「!?……!!!」キィイイイイ
シャーリー「そうさ!その超高速で……来いっ!」
切れ者「!!!」
シャーリー「エイラ!」
エイラ「――視えたっ!」
949 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:53:30.96 ID:bi0BwFWDO
――ズキュウウウウウウン……
950 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:54:22.54 ID:bi0BwFWDO
切れ者「……!……!?」
烈火「!?……!」
切れ者「……」
弓兵「!……!!!」
切れ者「……?……!」
刃「……」
切れ者「――……!
烈火「……!?」
烈火「……!……!!」
「――!!!!!!!!!」
951 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:55:01.09 ID:bi0BwFWDO
エイラ「よっし!ナイスダゾ!」パン
シャーリー「ハイターッチ!」パン
ミーナ「あと三機、慎重かつ大胆に行きましょう!」
弓兵「……」
刃「……!」
烈火「――……」
刃弓「「……!?」」
烈火「――!!!」
刃弓「「……」」
――キィイイイイイン
952 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:55:48.18 ID:bi0BwFWDO
シャーリー「やべっ!逃げんのかよ!」
エイラ「……シャーリー!?」
烈火「――……」ズキュウン
シャーリー「んあ?ぐっ……!」ズガアアアン
ミーナ「シャーリーさん!?動きが……変わった?」
烈火「――!!!」ガガガガガガ
ミーナ「っ……っ!……きゃあ!?」パリン
953 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:56:25.19 ID:bi0BwFWDO
「アイツ……仲間が討たれてキレてんのカ?」
「――は?」
「――……ふざけんなっ!」
「先に攻めてきて……私たちがどんだけ……」
「……許さない!自分たちだけがそうやって悲しんでると思うなあああああああああああああああ!!!」
「中尉!単独先行は不味い!」
954 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:57:09.72 ID:bi0BwFWDO
――『黒い悪魔』
――私につけられた二つ名
――この名を得ようと思って私は怪異を墜としてきたんじゃない
――誰か……いや、大切な人を護りたかったからだ
――この怪異は私に似ている
――戦闘スタイルや細かな挙動……
――そして悲しむ感情
955 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:57:46.22 ID:bi0BwFWDO
――でも唯一違うのは
――コイツは攻めてきて、私は護りたい
――あっちが一方的に攻めてたとき、こっちが反撃してさ?
――それで仲間が死んだからって
――あり得ない
――討たれる覚悟の無い奴が私の仲間まで傷つけるなら
956 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:58:27.53 ID:bi0BwFWDO
「――私はほんとの『悪魔』になってやる!」
「――!!!」
「さあ!私と君のどっちが本物か――決めようか!」
「この穹で一番強い――」
「――『悪魔』って奴を!!!」
957 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:59:08.63 ID:bi0BwFWDO
――二人は黒い残像を伴い、穹を切り裂く
――譲れない
――自分と似た者とは相容れない
――もうそれだけが理由になった
――しかし十分だ
――相手が立ち塞がるのならそれでいい
958 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 19:59:49.76 ID:bi0BwFWDO
――彼が機銃を放てば
――彼女は気流とともに華麗に躱す
――また反対に彼女が一撃離脱の構えを見せれば
――彼は追従する構えを見せる
――互いに手の内が読めてしまっている
――そして二人はある結論に至った
――相手を
この穹から墜とすためには――
959 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:00:51.38 ID:bi0BwFWDO
「――ヘッドオンっ!」
「――!」
――まっすぐ同直線上を滑る
――彼女は最大限を超えた気流を纏い、銃を前へ向け
――彼は必中の一撃を放つため射軸を合わせる
「「――っ!!!」」
960 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:01:45.18 ID:bi0BwFWDO
――穹の刻が止まる
――互いの息遣いを知覚する
――そして
961 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:02:36.81 ID:bi0BwFWDO
「――はぐ……っ……相討ち……か……」
「……!……!」
「へへっ……気は済ん……だっ?」
「……」
「……また会おう……何処かで」
「……」
962 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:03:32.28 ID:bi0BwFWDO
エイラ「中尉……中尉!大丈夫カ!?」
エーリカ「にししぃ……あれくらいでどーう?」
エイラ「血だらけダゾ!お前あんま喋んナ!」
エーリカ「大丈夫……致命傷は無いよ……」
エイラ「心臓撃ち抜かれてんダロ!?しかもネウロイにぶつかって!」
エーリカ「だから……これ……」
つ二枚の紙に刺さった黒い塊
エイラ「な、なんだコレ?」
エーリカ「説……明めんどいから……寝かして」
エイラ「中尉?」
エーリカ「Zzz」
エイラ「……すぐにいびきかくなヨ〜」
963 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:04:24.83 ID:bi0BwFWDO
ゲルト「……つまりなにがどうした?」
エーリカ「ヘッドオンしたあとあっちは垂直尾翼と右主翼が吹っ飛んで」
エーリカ「私は撃たれたあとぶつかったからストライカーが壊れて脱げたのと全身ボロボロになった……かな」
エイラ「アイツ高速で逃げちまっタシ」
シャーリー「私と中佐は姿勢整えてたらひっどい衝突音聴こえたから焦って」
ミーナ「戻ったらこの娘とエイラさんが血塗れに……ね」
エーリカ「それで終わりなら良かったんだけど私が寝てる間にさ?」
964 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:05:23.79 ID:bi0BwFWDO
〜アドリア海上、0727〜
ミーナ「貴女……ほんと無茶して……」
シャーリー「身体痛すぎて寝ちまったんだな」
エイラ「シャーリー、も少しスピード落としてヤレ。中尉の肩脱臼してるみたいダ」
シャーリー「あいよ。さあて宮藤に治す魔法力が残ってるか……賭けだな」
ミーナ「……あら?」キラ
シャーリー「高層になんか居るみたいだ。形的に片方は爆撃機でもう片方は戦闘機か?」
シャーリー「でもこれ両方ともジェットの排気音……ネウロイかよ」
エイラ「……ヤバイ」
965 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:06:09.11 ID:bi0BwFWDO
妖姫「――!!!」
――ピシュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン
ミーナ「はっ!……くぅ」ジリジリジリ
シャーリー「中佐、大丈夫か!?」
ミーナ「……ふぅ。大丈夫よ」シュウウウ
エイラ「ビームで狙撃してきたナ」
シャーリー「なんな<<ザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリザリ>>
ミーナ「っ!?……デマリーさ……みたいな」
エイラ「たぶ……のでっかいの……」
入道雲「……」
966 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:07:30.05 ID:bi0BwFWDO
ミーナ「結局ちょっかい出されただけで済んだけれど……その後がね」
エイラ「敗けっぱなしは趣味じゃないからナ〜」
シャーリー「あんの狙撃してきたのに私たちを仕留めなかったこと後悔させてやる!」ザク
エーリカ「あっ!?私の!」
エイラ「運んでやった駄賃だ駄賃!」ヒョイ
エーリカ「エイラまでっ!」
醇子「じゃあヴェネツィア戦でその五機が?」クイ
ミーナ「出てくるかも……しれないわ」
醇子「……あれ、これこの前のワインよね」
ミーナ「ええ、エーリカから懲罰で、ね」
醇子「……」チラ
967 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:08:37.52 ID:bi0BwFWDO
もっさん「……んくっ」グイ
醇子「……」
醇子「これから三つ数えたらみんな眼をつむってくれるかしら?」ニコ
宮藤(なんだろう……ミーナ中佐よりヤバイ気がするよ!?)
マルチナ(……竹井大尉が本気出した)
フェル(ルチアナ!)
ルチアナ(知りません!従ってください!)
ゲルト(……むぅ)
968 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:09:19.32 ID:bi0BwFWDO
醇子「3」
もっさん「……ひっく」
醇子「2」
もっさん「……フヒャッ」
醇子「……1」
もっさん「んお……醇子、酌せんか酌」
醇子「イヤだけれど?」ニコ
もっさん「あさん、愛想んこそんなかね?」
醇子「そろそろ酔っぱらいは寝なさい」
もっさん「んな!?わたしがえーくりゃーなん「ふん!」
969 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:10:07.01 ID:bi0BwFWDO
――ズガシャアアアアアアアアアアン!
970 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:11:07.79 ID:bi0BwFWDO
醇子「みんな眼を開けて良いわよ〜」
もっさん「」
エーリカ「少佐……なんで何事も無かったように座ってるの!?」
醇子「何事も無かったもの」ニコ
一同「……」ゾク
醇子「ただ幼馴染みとしてのお願いはこの娘に絶対お酒は飲ましちゃダメよ?」
一同「……」コクコク
醇子「さあって!動いたらお腹減っちゃったし、食べなきゃ!」
宮藤「つ、次持ってきますね!」
もっさん「」
〜Fin?〜
971 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:12:31.20 ID:bi0BwFWDO
〜ヴェネツィア、ネウロイの巣〜
烈火「……」
マザー「……?」
妖姫「……!」
マザー「……」
〜To Be Continued〜
972 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/16(月) 20:20:17.26 ID:bi0BwFWDO
お疲れさまでした
この決着はまた今度に持ち越されます
ちなみに入道雲は英訳、妖姫は強化ECMがヒントです
では残りは……どうしましょうか
忘れちゃいけないのを
http://www.youtube.com/watch?v=q24JLG5buL0&sns=em
973 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/16(月) 20:26:02.87 ID:2F1qSvRDO
乙!
残りは
>>1
の好きなタイミングで投下してくれ。
ところでエーリカはまたK-4使うの?
974 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/16(月) 21:31:33.78 ID:FXO9tCTIO
私語は慎め
しかし主人公機達となると絶望感が違うな
975 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga]:2012/07/17(火) 20:23:56.08 ID:f9iEOm0DO
ではこのスレ最後の投下です
とても短いですがお付き合いを
976 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:24:48.56 ID:f9iEOm0DO
〜隊長室、1523〜
ミーナ「……あら?」
もっさん「済まんなミーナ……また悪い癖が」ガチャ
ミーナ「ああ、美緒。貴女ここにあった封筒どうしたのかしら?」カサカサ
もっさん「む、それなら昨日来ていた本部の連絡機に宛名を確認して渡したぞ」
ミーナ「……これなにかしら?」
つウルスラのレポート
もっさん「……何故ここに?」
977 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:25:19.59 ID:f9iEOm0DO
ミーナ「渡すとき中身は見たの?」
もっさん「いや……封がしてあったからな」
もっさん「隊長機密権限の適用判も丁寧に」
ミーナ「……つまり私は用意していた封筒に間違えて何かを入れて」
もっさん「私がガランド将軍に送ってしまった訳か!はっはっは!」
ミーナ「何かしら……私が封筒に入れたもの」
もっさん「まあ笑って許されるだろう?」
978 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:27:26.60 ID:f9iEOm0DO
ミーナ「……あっ」
もっさん「思い出したか」
ミーナ「ウルスラさんのフィルムよ!見る暇がなくて……」
もっさん「中身はなんだ?」
ミーナ「解らないわ……ちょっと聞いてきましょう」
979 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:28:07.44 ID:f9iEOm0DO
〜ハンガー、1537〜
ウルスラ「あっ、ミーナ中佐」
ミーナ「ウルスラさん……実はちょっと手違いが連続してね?」
ウルスラ「はい」
ミーナ「あのフィルムがガランド将軍に送られちゃったのよ……」
もっさん「済まん……透視しておけば良かった」
ウルスラ「えっ……えっ?」
980 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:28:35.18 ID:f9iEOm0DO
ウルスラ「……こ、困りましたね」
ミーナ「私はまだアレ見てなかったのよ……中身はなんだったの?」
ウルスラ「……」
もっさん「……曰く付きか?」
ウルスラ「……アレはですね」
981 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:29:24.21 ID:f9iEOm0DO
〜廊下、1552〜
ゲルト「こらエーリカ!逃げるな!」
エーリカ「あう!」
エーリカ「!?」キキキッ
ミーナ「……」ゴゴゴ
ゲルト「ミーナ!捕まえてくれ!」
エーリカ「くぅう〜ん」ウルウル
ミーナ「あら、フラウ。お姉ちゃんは怖かったわね〜」ナデナデ
ゲルト「なにぃ!?」
982 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:30:00.96 ID:f9iEOm0DO
ミーナ「トゥルーデ、貴女なかなかな事してくれたわね?」
ゲルト「……心当たりが無いな」
ミーナ「フラウ、サーニャさん、エイラさん、宮藤さんの組み合わせは?」
ゲルト「……ぬ」
ミーナ「有るわよね?盗撮したんだから」
エーリカ「がう!?」
ゲルト「しっ、しかし!アレは溶けてダメに……」
ミーナ「……認めたわね」
983 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:30:37.22 ID:f9iEOm0DO
ミーナ「アレはウルスラさんが貴女に悪用されないようすり替えて保管しておいたらしいわ」
ゲルト「ウルスラが!?」
ミーナ「貴女……流石にダメよ。自分が使うために頼んじゃ」
ゲルト「しかし……ミーナ、確かお前もエイラから献上されてなかったか?」
ミーナ「アレは好意と奇跡の結晶よ〜何も悪に染まっていないわ」
ゲルト「くっ!詭弁だ!」
ミーナ「何を言われても良いわよ……今回はそれでももう手遅れなの」
ゲルト「なんだと!?」
984 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:31:15.80 ID:f9iEOm0DO
ミーナ「手違いが元で私の見る前にガランド将軍にアレを送ってしまったのよ。音声レコード付きで」
ゲルト「はぁ!?」
ミーナ「……ごめんなさいね」
ゲルト「待て……いや待て!それでは私のイメージや面子が!?」
ミーナ「だから懲罰は無しよ……むしろ謝るわ」
ゲルト「ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁ……」
エーリカ「くふぅん!」ニシシ
985 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:32:01.75 ID:f9iEOm0DO
〜次の日のブリタニア、カールスラント臨時政府〜
ガランド「ミーナ中佐からの機密文書?」
つなんだか膨らんだ封筒
ガランド「珍しい……あちらからは最近音沙汰が無かったのに」
ガランド「フラウの妹を無理やり出向させてから返事は無かったしなぁ……」
ガランド「動物化云々もなんのこっちゃ解らなかった……うん」
986 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:32:33.51 ID:f9iEOm0DO
ガランド「それに昨日ラル少佐も変な手紙寄越したし、一気に消化するかな」
ガランド「〜♪」ベリ
つ映像フィルムとレコード
ガランド「へ〜、これ以外なんもなし?」
ガランド「まずは観ろって事かな?」
ガランド「映写機は確か……っと」
987 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:33:26.62 ID:f9iEOm0DO
ガランド「よいしょ。あとはレコードをかけてやれば……」カチャ
<<わったしーにでーきること!>>
ガランド「おーなかなか良い出来じゃないか……」
ガランド「撮影編集ウルスラ・ハルトマン、総監修ゲルトルート・バルクホルン……え?」
ガランド「トゥルーデが監督?いや……なんかの間違いだよ、うん」
988 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:34:09.09 ID:f9iEOm0DO
<<アナタはこの真実を信じますか?>>
<<501基地で蔓延した……この病>>
ガランド「ナレーションもトゥルーデって……ん、フラウ?」
<<なんと!ウィッチが>>
<<ポフン♪>>
<<わん!>>
<<使い魔の動物になったではありませんか!?>>
ガランド「おおうっ!?」
989 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:35:56.10 ID:f9iEOm0DO
<<最初は月を見て変身した彼女たちですが様々な事件を経て>>
<<魔方陣を介して自在に変身が可能に!>>
<<ふぅ……あれ、眼鏡が眼鏡が>>
ガランド「これ……半分は盗撮じゃ」
<<とまあ細かいことは置いておいて>>
ガランド「ちょっと待て、今なんか映像の固有魔法凄いことになってるよ?」
ガランド「『シュトゥルム』って竜巻にして自分の前に出せたんだ……」
990 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:36:25.07 ID:f9iEOm0DO
<<ここからはウィッチたちのとある一日をご紹介しましょう>>
ガランド「……」ゴクリ
<<うぅ?>>
<<あう!>>
つサッカーボール
<<クヒュン>>
<<あうぅ〜!>>
<<わん>>
991 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:37:12.17 ID:f9iEOm0DO
<<……ぅう>>
<<くぅ〜>>
<<あう>>
<<ふん?>>
<<がう、くふ〜ぅん>>
<<わん。あう>>
<<ふふん>>
992 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:38:47.42 ID:f9iEOm0DO
<<いかがだったでしょうか?>>
<<これは日常の些細な出来事に過ぎませんが可愛らしさは伝わったと思います>>
<<では、またお会いしましょう……>>
<<以上ゲルトルート・バルクホルンでした>>
<<ひとーりじゃ、なきーそーな!>>
993 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:39:33.63 ID:f9iEOm0DO
ガランド「……」
ガランド「……」フル
ガランド「……ッ」フルフル
「――ファンタスティッ!!!」
ガランド「なんだ?このリアルリベリオンフェイマスアニメーション!?」
ガランド「私があのアニメの主人公のネズミを機体にマーキングするほどのファンだって知っててか!?」
ガランド「なんかこれ……私を誘ってるのか?誘ってるんだな?」
ガランド「なら――」
ガランド「――乗り込むしかないじゃないか!!?」
〜続く〜
994 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/17(火) 20:40:55.39 ID:f9iEOm0DO
お疲れさまでした
ガランド将軍の元ネタさんが海パン一丁で戦闘機に乗って、エンブレムはアメリカ有名アニメの主人公M.Mだったりしたのはほんとの話
では次回、書き上がり次第すぐ次スレを用意します
また判りやすくはしておくのでどうぞお付き合いくださいな
995 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/17(火) 20:43:24.39 ID:ss9hi/Vzo
乙っした!
まさかガランドさんが501に…?
次スレ楽しみにしてる
996 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/17(火) 21:00:32.79 ID:4mWIETNDO
乙!
事態は次スレで更に混迷を深めて行くのかw
997 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/17(火) 21:02:43.77 ID:HHlP5WVIO
● ●
● <ハハッ
998 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/19(木) 19:00:00.82 ID:vtoEpENDO
次スレのお知らせ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1342691880/l50
今日はパソコンから投下しますのであしからず
999 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/19(木) 21:12:27.80 ID:eIrD4Jpbo
おつうめ!
1000 :
◆5O/A9uxXpSAG
[saga sage]:2012/07/19(木) 21:25:49.22 ID:vtoEpENDO
店長「俺ら出番無かったなー」
店員「仕方ねぇよ」
客「……いい加減無視は止めろ」
店長「……おっさん、何で来たんだよ。しかもどうしてウチが判ったんだ?」
店員「不思議だ……」
客「上見ろ、上」
番犬(……看板か)ジッ
〜『Demon Load』〜
番犬(バぁレない方がおかしいわなぁ……)
〜続く〜
1001 :
1001
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男「地球ももう終わりか・・・」 @ 2012/07/19(木) 21:10:06.83 ID:9AlCxN5yo
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クラスのある女の子と仲良くなりたいんだけど @ 2012/07/19(木) 20:21:44.85 ID:YGKhweOs0
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ここだけ魔王の城 ただしコンマ00で魔王様に怒られる @ 2012/07/19(木) 20:20:43.48 ID:htm2dDGIO
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ここだけ怨霊に呪われた学園コンマ00で発狂 @ 2012/07/19(木) 20:12:26.90 ID:U0qJr5S5o
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リケジョと元リケジョの雑談部屋 @ 2012/07/19(木) 20:12:02.22 ID:bzL7bLa10
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【安価】灰?かぶり?姫? @ 2012/07/19(木) 19:51:37.02 ID:hgPQqcEN0
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和「あんたのなつやすみ」 @ 2012/07/19(木) 19:31:17.97 ID:Jwj4hYrL0
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安価でギャルゲー風SS・女学院女装転入編 @ 2012/07/19(木) 19:00:03.45 ID:6NI6tnLA0
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