「夢に出てきた美少女が転校生としてやってきたんだ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ： ◆It/tED4Yls ：2012/05/29(火) 15:11:09.60 ID:0lS2zh3g0

そこまでは良かったんだ……そこまでは……
もちろんテンションが上がったし何か起こるかも知れないって……
そう思ってたんだ……

でもさ……

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2 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 15:19:02.15 ID:0lS2zh3go

〜1週間後〜

男「おかしいだろぉあ！！なんでまだ何も起きてないんだよ！！！」

幼「うるさいよ男……ボクの耳元で怒鳴らないでよ」

耳を塞ぐオーバーリアクション。
幼馴染。
聞いて見ての通り幼馴染だ。
ボクっ子だ。

友「話は済んだか？なら俺は行くぞ」

立ち上がるイケメン。
友だ。
あだ名はユウちゃん。
実は変態だ。

男「終わってねえよ、待て！」

友「待つ必要性を感じない」

男「このはい

3 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 15:20:13.15 ID:0lS2zh3go

途中投稿しちゃった

4 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 15:28:18.36 ID:CeMbTPOIO

友「待つ必要性を感じないな」

スタスタと教室の扉に向かって歩く友。

男「こら！俺が折角お願いしてるのに！」

友「……」

気にも止めない友。

男「いやその、す、すいません！お願いします！調子乗ってすみませんでした！」

友「早く着いて来い」

男「は、はい！おい！幼、行くぞ！」

幼「え、ボクまだ昼食食べてないんだけど…」

男「そんなもん歩きながら食え！」

幼「ちょっ、ちょっと！」

幼の手を掴む。

幼「強引だなぁ……」

何故か嬉しそうな幼馴染。
きっとこいつはMなんだろうと俺は半ば確信している。

5 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 15:36:37.73 ID:CeMbTPOIO

男「ターゲットの動きはどうだ？幼」

幼「ん〜昨日と変わらないね｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

幼「楽しそうに中庭でクラスメイトとご飯食べてる｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

男「こら！幼ったらまた食べながら喋って行儀の悪い！」

幼「ご、ごめんなさい……」

友「む……」

男「どうしたユウちゃん！?」

双眼鏡で物陰から観察する友が何かに気付いたらしい。

友「いや……奥の女子のパンツが一瞬見えた」

男「マジか！！」

友「2-D、出席番号14、田中さんだ」

男「田中さんか…微妙だな…」

幼「ねぇ…ボクもう帰っていい？」

6 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 15:40:10.20 ID:CeMbTPOIO

男「もう！幼ったら！ほんと堪え性が無いわね！」

幼「その口調ハマってるの？」

男「いや、そんな事はない」

幼「だって全然変化ないじゃん、転校生さん…」

幼「一週間前に転校生した時は確かに驚いたけどさ〜」

7 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 15:48:29.85 ID:CeMbTPOIO

〜1週間前〜

ねえ…男…
私…あなたに…

男「おはよう！！なんだ夢か！！｣ｶﾞﾊﾞｯ

男「行ってきます！！」

ー学校ー

友「今日転校生がやってくるらしい」

男「なん……だと……？」

幼「へぇー男の子？女の子？男の娘？」

友「何故二回男の子が？」

男「男に飢えてんだろ……」

幼「覚えたばっかりの言葉なんて使うもんじゃないね……で、どっちなの？」

友「女だ、名前は転校生、スリーサイズは」

男「ふむふむ……｣ﾒﾓﾒﾓ

友「因みに全て嘘だ、チャイムも鳴るし行くぞ」

男「合点承知の介｣ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

幼「古いよそれ……」

8 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 15:49:30.33 ID:CeMbTPOIO

>>6
転校生した時→転校して来た時

9 ： ◆5ck3xNWGQw [sage]：2012/05/29(火) 16:04:38.80 ID:CeMbTPOIO

担任「……という訳でみんな仲良くな」

転校生「…よろしくお願いします｣ﾍﾟｺ

男「……」

幼「どしたの？」

男「運命だ！！」

頭の中で鳴り響くベートーヴェンの交響曲第5番。
間違いなくその時運命だと思ったんだ。
感じたんだ！イベントの臭いを！

ー転校初日ー

男「(初日は我慢だ、強制イベントの可能性だってある！)」

世話焼きのクラスメイトたちが転校生に向かって行くのを眺める。

幼「男〜、移動教室だよー」

男「分かった」

ー放課後ー

幼「男っ！帰ろー！」

男「今日は先に帰っててくれ！」

男「大事な用があるんだ！」

幼「はいはーい、女ちゃん行こう！」

女「は、はい」

ー1時間経過ー

教室にはもう誰も居ない。

男「……」

男「帰るか」

下駄箱に転校生さんの靴は無かった。
とうの昔に帰ったらしい。

男「明日だ！明日がある！」

10 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 16:05:26.18 ID:CeMbTPOIO

ー次の日ー

男「転校生さん、おはよう！」

転校生「えっと…男くんだっけ？おはよう」

男「……」

通りすがりに意味あり気な言葉を掛けられる事なんて無かった。
本日の会話終了。

11 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 16:11:52.90 ID:CeMbTPOIO

次の日もその次の日もイベントというイベント無し。
それどころか……

男「おはよう、転校生さん」

転校生「あ、おはよう男くん」

モブ「ねえ転校生ちゃん！次の休み空いてる？」

転校生「うん、空いてるよー」

男「……」

彼女は既にクラスに馴染みきっていて俺の事など単なるクラスメイトぐらいにしか思っていないようだった。

12 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 16:18:38.36 ID:CeMbTPOIO

〜現在〜

男「それじゃあ今日で何もなかったら調査を打ち切る！」

幼「…それ聞いてボクはどんなリアクションを取ればいいの？」

男「ふむ…そうだな」

男「取り敢えず幼女風に驚いてくれ」

幼「ふええぇえ！！？」

男「友、何点？」

友「83。合格だ」

幼「ボク最近疲れてるのかな……」

友「ターゲットが移動するぞ」

男「追うぞ！幼！」

幼「はいはい…」

13 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 16:24:12.48 ID:CeMbTPOIO

友「む」

友「転校生とクラスメイトが別れたぞ」

男「何！？ペロッ…これはイベントの臭い！行くぞ！」

…
……
………

友「……どうする？」

転校生さんはトイレに入っていった。

男「どうするもこうするもねぇ…幼！出番だ！」

幼「えぇ！？」

男「中での転校生の様子を余す事なく俺たちに報告してくれ」

幼「いや…しないよ？一応行ってくるけどさ…」

男「頼んだ！」

14 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 16:32:55.02 ID:CeMbTPOIO

…
……

幼「ボク何すればいいんだろ…？」

ｼﾞｬｰ

幼「……」

…
……

男「報告しろ」

幼「…流石にトイレ報告はやめない？」

友「個室が光輝いたりはしていなかったか？」

幼「何それ…変身でもしてるの？」

頷く友。

幼「いや普通だったよ？普通におしっこしてるだけみたいだったけど……」

男「……///」

友「…///」

幼「男のエッチ！！｣ﾊﾟﾁｰｰﾝ

男「なんでやねん！！」

15 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/29(火) 16:34:44.45 ID:yHndafL/o

まどマギスレかとおもた

16 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 16:41:11.02 ID:CeMbTPOIO

ー放課後、帰路ー
ｶｧｰ…ｶｧｰ…

男「結局今日も何も無かったなぁ」

幼「予知夢だったんじゃないの？」

男「うーむ…そんなことは」

男「あ、転校生さんだ」

友「隣に誰かいるな」

…

転校生「じゃあね…イケメン君」

イケメン君「転校生…愛してるよ…」

…

友「だ、そうだ」

男「相変わらずすげーなお前の読唇術」

幼「ていうか彼氏いたんだね転校生さん」

男「なんというか…疲れたな…」

幼「うん……」

友「……」

17 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 16:41:51.52 ID:CeMbTPOIO

今日の分終わり

18 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2012/05/29(火) 17:16:00.42 ID:9EdB85S2o

乙
先が気になる

19 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]：2012/05/29(火) 18:14:44.11 ID:ap8VSyG80

友と幼がいい味だしてるなｗｗ

20 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 20:03:32.56 ID:0lS2zh3go

各話形式でやってこうと思う

21 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 20:12:27.29 ID:uXr8OTIIO

友の想い人

男「ふースッキリスッキリ〜」

男「あれ、ユウちゃんどこ行ったの？」

幼「隣のクラスだと思うよ」

男「ああ〜…嬢さんか……」

幼「見に行く？」

男「どうしようかなぁ…この前さ…」

〜回想〜

友「おい、男」

男「何ー？」

友「お前に頼みたいことがある」

男「なんだよ…ってナイフ！？」

男「お、おい…殺しはやべぇよ！」

友「違う、これで……」

男「これで……？｣ｺﾞｸﾘ

友「まぁ着いて来い」

22 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 20:27:44.70 ID:uXr8OTIIO

男「隣のクラス？」

友「そうだ、あの子を見ろ」

男「あのツインテールで低身長で吊り目の見るからにツンデレっぽい子か？」

友「そうだ…あぁ…美しい…」

男「ちょ！涎！涎出てる！」

友「すまん…つい興奮してしまった」

男「人見て涎垂らすなよ…怖いよお前…」

友「それで今回の依頼だが」

男「ああ」

友「……」

男「……」

男「何！？何で黙ってるの！？」

友「静かにしろ！！」

男「フンムヌ！！」

アイアンクローを喰らう俺。

友「……行ったか」

男「急に何すんだ！？」

23 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 20:35:17.15 ID:uXr8OTIIO

友「時間が無い、手短に話す」

男「お、おう」

友「嬢さんの尻の香りが欲しい！」

友「彼女がさっきまで座っていた椅子の座面をこいつで削り採って来てくれ！！」

男「はぁ！？」

男「座面の木の細胞でも調べんの！？化学の研究か！？」

友「早くしろ！！嬢さん成分が失われてしまう前に！！」

男「いや、そんなの放課後こっそりやれよ！？俺ヤだよそんなの！」

友「何のために真空パックを用意したと思ってるんだ！」

友「温もりが無いと意味が無いだろ！？」

男「何で逆ギレしてんの！？」

24 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/29(火) 20:45:13.84 ID:uXr8OTIIO

〜回想終わり〜

男「っていう事があってな…」

幼「相変わらず友くんは飛ばしてるねぇー」

幼「あ、帰ってきた」

男「うわ…めちゃくちゃスッキリした顔してるぞあいつ」

男「絶対トイレで抜いてたな……」

幼「流石にそれは無いんじゃないかなぁ」

友「二人とも何の話をしてるんだ？」

男「いや、ちょっとな」

友「もうすぐ鐘が鳴るし俺は自分の席に戻る事にする」

男「あいよー」

友「じゃあな｣ﾎﾟﾝ

男「……」

すれ違い様に自分の肩に置かれた友の手。

男「幼ー俺も戻るわー」

幼「んー」

男「……｣ｽｯ

幼「……｣ｻｯ

男「……！｣ｽｯ

幼「……｣ｻｯ

男「…何故避ける？」

幼「いや何となく？」

男「この！｣ｽｯ

幼「甘いよ！｣ｻｯ

友「あいつら何をしてるんだ……？」


友の想い人:完

25 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]：2012/05/30(水) 15:40:18.04 ID:m9JD1qWd0

よける幼w
いい勘してるぜwww

26 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]：2012/05/30(水) 22:03:59.17 ID:nxCdGI/do

男「ハフッ！ハフッ！」

男「ぁあ…冷凍ピザうめぇ……」

幼「お邪魔してまーす！」

男「うぉおぉ！！？」

男「何で背後に立ってんだよお前！！」

幼「いやー、おばさん達旅行でしょ？」

幼「ここはボクの出番かなーと思い参上致しました！」

男「いや普通に参上してくれよ……心臓に悪いよ……」

幼「そんなんじゃ栄養偏るよー！という訳で！」

27 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/30(水) 22:21:12.76 ID:nxCdGI/do

〜スーパーへの道〜

男「……お前料理出来たっけ？」

幼「何言ってんだよー」

幼「昔一週間くらい毎日作りに来てあげてたじゃん！」

男「あぁー……お前が幼馴染のあり方を模索する！とか言ってた時か……」

幼「そうそう、結局飽きて途中でやめちゃったけど」

男「……」

幼「ん、何？」

男「いや、お前が昔どんな子だったか良く思い出せなくてな……」

幼「酷いなぁー、いくらボクでも傷付くよ？」

男「いや、よく遊んだ事は覚えてるんだけどさ」

男「なんかやけに大人しかったり元気だったり急に包丁持ち出して来たり……」

幼「あの頃はボクも子どもだったんだよｰ｣ｹﾗｹﾗ

幼「様々な幼馴染の在り方を模索してたのさ……」

28 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/30(水) 22:35:10.40 ID:nxCdGI/do

〜公園〜

幼女「あ、幼お姉ちゃんと男お兄ちゃん！」

男「そういう君は幼女ちゃんじゃないか」

幼「こんな時間まで遊んでたら危ないよ？」

幼女2「うーん…それが……」

…
……
………

男「成る程、夕方にしか出来ないドロドロとしたおままごとをしたいと」

幼女「そういうことなの！」

幼女2「ちなみにマムには連絡を取っておいてあるわ」

幼女3「護衛もいるしね！」

幼女の指差す先にはゴツいアメリカンが居た。

男「oh」

幼「どうする？男」

男「打ち合わせ2分,ままごと3分で済ませるぞ」

幼「オーケー」

29 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/30(水) 22:40:12.95 ID:nxCdGI/do

…
……

幼「男、準備はいい？」

男「任せよ｣ｺﾎﾝ

男「そういえば今日隣のクラスの嬢さんがさー」

…
……

男「……らしくてな、結構可愛い所あるんだなぁって」

幼「……｣ｽｯ

男「痛ってぇ！！」

男「急に何すんだよ…って」

男「え、なにこれナイフ！？俺死ぬの？」

幼「男が悪いんだよ……？ボクの前で別の女の話ばっかり……」

男「そ、そんな、幼……｣ﾍﾛﾍﾛ〜

幼「ふふ……」

男「……」

幼「……」

男「どう？」

幼女「急拵えにしてもちょっとクオリティが低いかなぁ」

幼女2「でも幼お姉ちゃんの演技クオリティは合格！テンプレ設定なのに凄い迫力だったもん！」

幼「昔ヤンデレはちょっとかじってたからねー」

30 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/30(水) 22:45:46.82 ID:nxCdGI/do

…
……

男「じゃあねー」

幼女達と別れ再度スーパーを目指す俺たち。

幼「何て言われてたの？」

男「倒れ方がクソだって言われたよ」

男「クソだぜ？クソ！最近の幼女はクソなんて言葉使うんだな」

幼「最近の子は進んでるからなー」

31 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/30(水) 23:02:02.31 ID:nxCdGI/do

〜自宅〜

男「飯！飯！飯はまだか！｣ﾁﾝﾁﾝﾁﾝﾁﾝ

茶碗でドラムロールする俺。
友や幼に負けじと俺が身に付けた特技の一つだ。

幼「はいはーい出来たよ！」

男「待ってました！」

幼「どうぞ！｣ﾊﾞﾊﾞｰﾝ

男「おお！……お、おお？」

男「って野菜炒めかよ！？なんでわざわざ買い出し行ったの！？」

幼「気分？」

男「思い出した！そうじゃんお前母さんの横で野菜炒め作ってただけじゃん！」

男「何で一週間くらい毎日野菜炒めが食卓に並ぶのか疑問に思ってたんだ！」

幼「だってボク野菜炒め以外作れないし？」

男「クソッタレ！期待させやがって！この！」

男「こんなもの！こうしてやる！！」

男「ご馳走様でした！！」

幼「御粗末様でしたー」

32 ： ◆It/tED4Yls [sage]：2012/05/31(木) 00:12:01.06 ID:P+SDGDYto

…
……
………

男「幼も帰ったしヒマだな……」

男「……」

男「よし！突然ヒロインがやって来る妄想でもするか！」

男「まずは…基本の…そうだな…落ちもの系ヒロイン……」

男「……」

男「駄目だ……どうしてもリアルな創造しか出来ない……そもそも屋根に落ちたら死んでしまうんじゃないか？」

男「ベランダ……ベランダか…でもベランダもな……」

男「……一応クッションでも引いておくか」

………

男「何やってるんだ俺……一人で退屈してると、言動が意味不明になるな……」

ピンポーン！

男「おっと、誰だ？」

33 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]：2012/05/31(木) 07:40:35.45 ID:/Vff3ZEP0

おっと、誰だ？
やっぱり幼は強いなぁ
危うくヒロインとってしまうところだw