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ほむら「問を繙き」かずみ「真実を」織莉子「得ずんば」まどか「道は閉ざされん」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆yy6t0Vmn22 [sage]:2012/06/07(木) 01:12:29.42 ID:qIClxN/io
QB「なるほど。奇跡に驕らず、とうとう自らの足で踏み出したということか。」

QB「ふぅん、人類の幼体のくせには、なかなかしでかしてくれるじゃないか」

QB「打算妥協諦観、全てを兼ね備えた連中に感情などない。ゆえ、当然利用価値もないね。」


QB「そのうえ、僕達を監視、解析しようというのか」

QB「だけれども、まだ気づいてはいないのだろうね。当然だ。」

QB「全てを暴き、道をつなげようというのか。」

QB「さらば残念。」





QB「そうはさせないよ」

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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 : ◆R7OnAKEQdQ [sage]:2012/06/07(木) 01:13:14.42 ID:qIClxN/io
あれ、こっちだっけ酉
あーあー
3 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 01:17:27.17 ID:qIClxN/io
しょーがない。こっちの酉でやるかぁ。
特定禁止ね。

以下投下
4 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 01:19:06.89 ID:qIClxN/io
良い考えを探すこと──

 ある問いに対して運よくもう一つ別な考えを思いついたとしよう。
多分今度は問題が解決できるであろう。

 だが、その次にはもう少し前の考え方が必要であり、少し戸惑うやも知れない。
しかし多くの新しい考えはそれが大したものではない。またそれらが多少ぼんやりしたものであろうとも、
とにかくそれは有効と考えられるのだ。

 暫くの間、全くいいアイディアが浮かばなかったとしよう。
それでも落ち込むことはない。
問題をより良く、より互いの関連がはっきりと釣り合いの取れた形で理解出来れば
それは何よりも喜ぶべきことだからだ。
5 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 01:19:50.26 ID:qIClxN/io

古典的ワルプルギスの夜

澄み渡る灰色の空のもと、これまた灰色の凸凹な平原が吸い込むように輝く。
ユザヤワと書かれた看板の大木がそびえ、元ワクドナルドという名の草が生い茂る、なんとも愉快な平原だ。
その地に、少女と白色の生き物が対峙していた。
少女は生き物をねめつける。


まどか「どうして…どうしてなのっ!!」

QB「その反応は理不尽だ。世界に歪みをもたらしただけ、その埋め合わせを受け入れるのが世界の理というものだろう」

まどか「そんなの認めない! 願った分だけ人が幸せになるのが魔法少女じゃないの!?」

QB「やれやれ、僕の話の一割とて理解していないようだね」

QB「だいたいからして、すべてを受け入れるという契約をしておいて、埋め合わせを不服とするなんて契約不履行もいいところじゃないか」

まどか「…ッ!!」ギリギリ
6 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 01:20:33.72 ID:qIClxN/io

可憐とも形容すべき少女は、おそらく普段の形相とは違うだろう明確な怒りの色をその顔に浮かべている。
生き物は何食わぬ顔──というより、ただの目口が付いた体のパーツらしい──だ。
その仏頂々々々面をぴくりとも動かさず、少女を助燃せんばかりに

QB「つくづく人間という生き物がわからないね。効率を下げることを何食わぬ顔でやってしまう。」

QB「君たちがもっと素直だったなら、もっとエネルギー効率が上がったのだろうけどね」

QB「話はやめだ。キミからエネルギーを取れないのなら、キミはもう不要だ。仲間を助けに行って死ぬなり見捨てて生き延びるなり何なりするといい。」

まどか「この…ッ!」


とうとう手が出た。青筋すら浮かんだ細い手は、それを掴むと

メギョォ

QB「」

引きちぎった。

QB「無駄だね。やめてくれないか。」

生き物は予め配置していた体を始動させた。
こいつも引きちぎってやろうか。しかし無駄であった。
口撃も攻撃も空を切る。そのくせにこの憎悪の権化はこちらの心を土足で荒らしまわるのだ。

まどか「……」
7 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 01:21:00.53 ID:qIClxN/io

諦観にも似ただんまり。余りにもどうしようもなさ過ぎて少しばかり傾いだ。
そこに、白い魔法少女が割って入る。

織莉子「そこまでよ。鹿目まどか。」

まどか「…織莉子さん」

織莉子と呼ばれた魔法少女は、その優しげな目をまどかに向けた。
そしてこう彼女をなだめた。

織莉子「貴女は一般人なのによく戦った。運命に抗ったわ。それだけで十分。」

QB「キミも随分堕ちたものだね織莉子。覆せないと解れば開き直る。弱く非力なキミには似合ってるだろうか。」

QB「キミの敵はそこにいるじゃないか。どうしたんだい、殺さないのかい?」

織莉子「本心を言わないのは貴方らしくないわね、インキュベータ。」

QB「キミには可能性を感じていただけに大きな損失といえる。」

QB「早い所、魔女化してくれれば助かるのだが。」

まどか「こいつ…」
8 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 01:22:01.77 ID:qIClxN/io

にわかに煮返る憎悪。こいつは一体何処まで私達を侮辱するのだろう。
しかし、平然として織莉子は。

織莉子「言わせておきなさい。」

そしてきっ、と白い生き物を見据え。こう言い放ったのだった。

織莉子「インキュベータ。お前には一つ、いいえ、数多の矛盾があるわ。」

QB「ほう、どういうことだろう?」

織莉子「それは────ということよ。差し引きゼロの世界に、もともと有限の中から宇宙の延命だなんて怪しいと思ったの。」

QB「ふうむ」

その表情の裏には、何が隠されているのか。
否、表情はない。

QB「確かに。訂正するほど間違ってはいないね。」

QB「だけれども。その事実と今の君達に置かれた状況は変わらないよ」

織莉子「結構。裏がとれただけでも十分だわ。」

織莉子「私達には────」

ほむら『…』
9 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 01:22:56.60 ID:qIClxN/io
織莉子「彼女が居る。」

QB「……最後の足掻きかい。まったく、君たちは何処まで僕を失望させるのだろうね。」

「失望」…どういうことだろう。
こいつらには感情が
無いはず。

織莉子「!────感情があるのね。貴方。」

QB「言葉の綾さ。そろそろここから去りたいのだけど。」

織莉子「ええどうぞ。何処へなりと。」


QB「…」

QB「」フッ

ぼんやりと虚空を見つめ、そのまま闇に消えていった。
はぁぁ、とまどかがため息をつきへたれこむ。
10 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 01:23:23.44 ID:qIClxN/io

織莉子「…ふぅ。どう、落ち着いた?」

まどか「少しは」

織莉子「全く、奴らは本当に私たちの感情を逆なでするのが上手ね」

まどか「織莉子さん、よく堪えてましたね」

織莉子「実は私も昂ぶってたの。」


細く白い織莉子の指が、少し撓ったかと思うと
──
近くに転がっていた瓦礫の山を粉砕した

二秒。
遅れて、まどかは目の前で起きたことを理解した。
ジェムは──濁っていない。
なるほど。おとなしい女(ひと)ほど、怒ったときは危ないという。

まどか「…」

織莉子「物に当たるのは良くないことよね」フフ
11 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 01:25:37.35 ID:qIClxN/io

まどか「失言でした」

織莉子「いいえ。貴女に罪はないわ。貴女も奴には苛立っていたのでしょう?」

まどか「分別がつかなくなるほどには」

織莉子「でも、もう大丈夫よ。私達であいつらの鼻をあかせてやりましょう?」

まどか「あれ、鼻あったっけ…」

織莉子「ウフフ…」
12 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 01:26:12.13 ID:qIClxN/io
冗談を言える余裕が、今は心地よかった。
すこし苦い顔をして、話を切り出す。
そして切り出してから、別に今言うべきことではないと後悔して。


まどか「ほむらちゃんから話は聞いてました。織莉子さんたちの目的は私を[ピーーー]こととか、何とか。」

まどか「なんでも私の魔女化が世界を滅ぼすらしいですね」

織莉子「概ね当たりね…契約を阻止するためには、なんとしても接触の可能性をゼロにしたかったの…」

まどか「……悲しい顔、しないでください。」

織莉子「ごめんなさいね…本当に…」

まどか「…いいんです。私が死ぬことで、世界が救われるなら、それも私が役に立ったってことですから。」

織莉子「…意地悪ね、貴女。」

まどか「ちょっとヒねてるだけですって」ウェヒヒ

織莉子「あら、私が思ってたよりも大人だったのね。貴女。」ウフフ

まどか「ほむらちゃんは…?」

織莉子「あそこで気を失っているわ。」

彼女が指さした先には──
13 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 01:27:14.70 ID:qIClxN/io
まどか「」



ほむら「」

ソウルジェム以外に原型をとどめていない──尤も、それももはや漆黒同然の色で──
貴女の最高の友達が、そこに居た。
14 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 01:30:49.17 ID:qIClxN/io
はい一話分終わり。

いろんなスレのいろんな技法演出設定パクりまくってます
その数にして8スレくらい…かな(照)

そしてクロス物です。
見抜ける人いるかな。

前回は設定だけで爆死したので今回は完走目指して一日一回更新を目標に頑張ります!はい!!
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/06/07(木) 11:56:35.03 ID:tim4Df2j0
あ、これ元ネタを分かる人が居なくてレスがつかないパターンだ!
「見抜ける人いるかな」っていう作者の遊び心が裏目に出るパターンだ!
16 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 22:20:00.88 ID:qIClxN/io
レスが付くか付かないかより
約束を守れるよう頑張る
それが第一目標。
───



結果を利用できないか

 自分の力で問題を解くことはひとつの発見である。
問題が易しければ発見もまたさやかだが、それでも発見は発見である。
どんなに些細な発見でも、発見をした後には
なにかそれ以上のものが背後に潜んではいやしないかとよく考えてみることが大切である。

新しい結果がもたらす光明を見逃さず、そこに用いられた手続きを利用すべきである。
いざ、成功をつかめ。
17 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 22:20:26.25 ID:qIClxN/io

まどか「うそ、ほむらちゃん…?」

織莉子「キリカの最期の力で、どうにか魔女化は食い止めたのだけれど…」

まどか「ほむ…ら…ちゃ…」

織莉子「心中、察するに余りあるわ…」

織莉子「…蘇生、やったことはないのだけれど…」

織莉子が空に手をかざすと白金の風が舞い、空間に物体を作った。
それはほむらのソウルジェムを吸い込み、元の人型を成そうとした。
ソウルジェムの濁りが、気持ち薄くなったようだ。
──呪いが、彼女の身に流れる。

織莉子「ぐゥ…ッ!」

まどか「お、織莉子さん…!」

織莉子「大丈夫、下がっていてくださるかしら。」

まどか「…」
18 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 22:21:01.89 ID:qIClxN/io

人型は、徐々に見覚えのある形になり…
蘇生の儀式は完了したかに見えた。

織莉子「…やはりうまくいく訳無いわね」

ほむら「」

まどか「ほむらちゃん…」

織莉子「言い方は失礼だけれども…彼女の魔具はかろうじて生きている。」

まどか「…」

織莉子「彼女の固有魔法は、聞いてるわね?」

まどか「…はい。」
19 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 22:23:34.46 ID:qIClxN/io
織莉子「念の為に聞くわ。覚悟は」

まどかに向き直り、問う。
彼女は力強く頷いて。

まどか「あります!」

織莉子「ふふ、よろしい。」

まどか「あ、あと…」

おず、とほむらに目線を向けて。

ほむら「」

まどか「ほむらちゃんが寂しそうです」

織莉子「…くすっ。貴女、本当に優しいのね。」

まどか「一人ぼっちは寂しいですよ」

織莉子「ええ、そうね。彼女も連れて行きましょう。」

生成したほむらの魔具を慣れない手付きで操り。
カチャ スッ
ギュン

針を巻き戻した。
20 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 22:26:37.32 ID:qIClxN/io
一ヶ月前
織莉子邸
ギュンギュン

まどか「っ…」フラリ

織莉子「気分が悪くなるわね…彼女はこれを何回も…」

まどか「うぅ…トイレ…」

織莉子「その扉を開けて右手二枚の扉そのまた奥の扉よ」

まどか「失礼します…」ヨロヨロ


織莉子「…ふぅ」

織莉子「…さあ、どういうわけなのかしらね。」

織莉子たちが戻ってきたのは、正に美国邸のど真ん中。
彼女の能力のはずだが、どういうわけだろうか。
彼女の戻る場所といえば、妥当なところで彼女の自宅だろうに。

ほむら「」

織莉子「この子は…うん、まだ目覚めないのね。」

織莉子「体は繕っても意識が戻らない…」

はて。ソウルジェムはかろうじて身に着けているというのに。

まどか「戻りました…」

織莉子「あら、おかえり。気分はどう?」

まどか「最高にブルーです」

織莉子「そう…少し休む?」

まどか「はい…」

織莉子「後でこの一ヶ月のコトを話すわ。貴女に会わせなきゃならない人達のこともまとめてね。」

まどか「…分かりました。」



QB「───」

QB「…きゅっぷい」
21 : ◆BianBEE.9w :2012/06/07(木) 22:28:47.10 ID:qIClxN/io
短めに。投下終了。
なんか要望とか感想とか野次とかあったらお願いします。


クロスモノなんて言わなきゃよかったかな。
本当はクロスって言うほどじゃあないんだ。
引用文はあるけど。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 22:43:18.64 ID:W1MF7QY90
乙っした。
冷静なときの織子っちは絶対に頼りになる人だって信じてる。
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/06/08(金) 23:00:47.57 ID:QNnB4t2A0
元ネタはまだ分からんけど気になる
24 : ◆BianBEE.9w [sage]:2012/06/09(土) 00:24:32.79 ID:7S/0x9lJo
いっけねええ帰ってきたら日をまたいだうわああああ


今すぐ書きためる

>>23
文学作品ではないんです
実用書というか、専門書…ともまた違うかな。
25 : ◆BianBEE.9w :2012/06/09(土) 02:46:16.69 ID:7S/0x9lJo
実行すること

計画を理解することとそれを実行することでは2つの違った仕事である。
これはある意味で数学の問題についても当てはまる。
問題を解く計画を実行することと、それを理解することの間には
仕事の性格に幾分かの相違がある。

しかしこの世は数学ではない。
定義された定義域が関数の入力に従って伸び縮みしたり、条件が摩り替わっていたりすることがよくある。
それでも落ち込むことはない。
そういう予想外のエラーは、問題を捉える枠組みが狭いということの証左なのだから。
26 : ◆BianBEE.9w :2012/06/09(土) 02:46:49.20 ID:7S/0x9lJo

織莉子「まずは…そうね、あの子から。」


魔翌力で呼び寄せた写真。
そこには六人の少女に囲まれて笑う、黒髪の少女の姿があった。

織莉子「彼女は…今の段階では、「かずみ」と呼ぶべきね。」

まどか「…彼女とほむらちゃんに何か関係が?」

織莉子「まずは目的を話すべきだったわね。ごめんなさい、急いでしまって。」
27 : ◆BianBEE.9w :2012/06/09(土) 02:47:17.82 ID:7S/0x9lJo

まどかは不意に不安感を覚えた。
彼女にも確か居たはずだった。
──それを失った今でも、彼女はこうして生きている。
こんなにも冷静で。

そのちぐはぐさに、彼女は疑問というより違和感を抱かずにはいられなかった。
もちろん、そのことについて彼女に詰問などできはしないのだが。


織莉子「私達の目標は『全ての魔法少女のカイホウ』よ。」

織莉子「そう。最終目標は、ってこと。」

織莉子「そのゴールに向けて、彼女、ひいては彼女らの協力が必要になる。」

織莉子「そこには様々な障害があり、また遠回りもしなくてはならないでしょう。」

織莉子「幸いにして私には何をすべきかが『視える』。」

美国織莉子の固有魔法。それは予知であった。
未来のある点に関する、全ての事象を計算し答えを導く。
織莉子にはなすべきことはもうわかっているし、また答えもわかっている。
28 : ◆BianBEE.9w :2012/06/09(土) 02:47:43.59 ID:7S/0x9lJo

そういうことではない、まどかは顔をしかめる。

まどか「ですからそれがほむらちゃんとなんの関係が」

織莉子「おおありよ。」

織莉子「手段と目的は反転してしまうけど、ね。」

まどか「…」

織莉子「けれど、まずは彼女の復活も目標に入れなければならないわよね。」

まどか「……」

安堵する。
そして、またふと思い出し。
29 : ◆BianBEE.9w :2012/06/09(土) 02:48:10.19 ID:7S/0x9lJo

まどか「あ、学校」

それに呼応して織莉子が。

織莉子「アンタ何言ってんの」

まどか「」

その直後、織莉子はハッと目を見開き、そして恥ずかしそうに縮こまるのだった。
想像してみて欲しい。同年代でも使うことのはばかられるだろう人称代名詞「あんた」。
その言葉を発したのが白の似合う完璧超人、しかもお嬢がである。
例えるなら、日本代表がPK以外で点を入れてしまうのにも匹敵する衝撃であろう。

まどか「い、いやぁ、おりこさんも割とフランクになることあるんですね。ウェヒ」

織莉子「やめて、思い出させないで…」カァァァ
30 : ◆BianBEE.9w :2012/06/09(土) 02:48:36.34 ID:7S/0x9lJo

まどか「その、プレイアデス聖団というのはどういう子たち何ですか?」

織莉子「目的は私達と同じ、『魔法少女のカイホウ』になるわね。」

まどか「…偶然というわけではなさそうですね。」

織莉子「あら、鋭いこと。」フフフ

織莉子「って大仰にしてみたけど、実はほとんど偶然…と言うより必然に近いかしら。」

織莉子「長い説明は好まない。パパっと言ってしまえば『QB[ピーーー]』」

まどか「すごくよくわかりました(棒」

織莉子「わが校の校長の受け売りよ。」

まどか「見えるんですかその人」

織莉子「いやね。ポリシーのことよ。」
31 : ◆BianBEE.9w :2012/06/09(土) 02:49:08.03 ID:7S/0x9lJo

まどか「で、学校は」

織莉子「行きたいなら行けばいいと思うけど…退屈でしょうし、きっとクラスメイトが驚くわ。」

まどか「…?」

織莉子「カレンダーをご覧なさい。」

2009年

まどか「随分飛びましたね…」

織莉子「奴ならきっと『契約書の改竄は公文書偽装に当たるよ!』とでも宣いそうね。」

まどか「ペナルティってことですか…」

織莉子「一応、私は本人ではないわけですし。しかしこの程度の誤差はなんて事無いでしょう。」

織莉子「と、言うわけで。」


織莉子「一年後に飛びましょう」カシャーン

まどか「え、ちょいやああああああ」ギュイーン
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/09(土) 02:49:44.77 ID:Xuhtndrbo
日本代表……
33 : ◆BianBEE.9w :2012/06/09(土) 02:54:07.44 ID:7S/0x9lJo
織莉子「いやだわ。もう一年後でしたね。」テヘペロ

まどか「いやぁぁああああああああ…」ギュイーン



今度こそ投下終了。
今回の引用文はほぼ原文ママ。
あれだね、眠いのムリしないほうがいいね。
これは明日に響くね。

あのスレの>>1は本当にヤバいと思う


本編について。
これまたある作者の書き方を真似て、織莉子をなるべく原作に近いような性格に近づけました。
次の自分の目標は「性格を壊さない」だろうか。

パクったスレがそろそろ20を突破する。
これって完結後、参考にしたスレを許可得て貼ろうと思うんだけどそれってアウトかな?
34 : ◆BianBEE.9w [sage]:2012/06/10(日) 00:14:41.94 ID:WBFm/wiio
土日はちょっと無理そうかも

約束した手前申し訳ない…
35 : ◆BianBEE.9w [sage]:2012/07/01(日) 21:47:36.51 ID:OfWsGyy4o
がう、がうううううっ!!!

っと気合を入れなおす音がしましたよっと
約束したのにもかかわらずサボってすまん

書きます
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/07(土) 23:31:48.69 ID:sENf00rQ0
かずみがどう絡んでくるのか気になる
37 : ◆BianBEE.9w [sage]:2012/07/15(日) 22:08:32.54 ID:rIpsjygpo
俺もRPG作りたい…!
弾けるレベル上げとか
薫る厨二技名とか
夢の共闘とか
そーゆーの
ウチ
めっちゃやりたいねん…!!
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/15(日) 22:11:34.79 ID:Z1vZHLt4o
コンマギスレ読者?
39 : ◆BianBEE.9w [sage]:2012/07/15(日) 22:14:40.18 ID:rIpsjygpo
バレましたか
書きますんでまじすんませんハイ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/15(日) 22:16:17.13 ID:Z1vZHLt4o
ずるいよ私のスレより面白いのに更新しないなん(ry
41 : ◆BianBEE.9w [sage]:2012/07/15(日) 22:20:21.71 ID:rIpsjygpo
やめてそんな事言ったら私調子乗っちゃうからマジデ


ごめんなさいすぐとりかかる
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/24(火) 23:21:53.07 ID:9M3hW8IPo
追い付いた、まだ?
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/03(金) 17:13:34.26 ID:Gwd58yb/o
まだか
44 : ◆BianBEE.9w :2012/08/13(月) 23:33:01.02 ID:D1ZrQOamo
件のアノ人のような文章力がほしいと思った。
だが、書かないから鍛えれられない。
鍛えられないから面白くない。
またしても書かない。
無限地獄。

こんなんじゃぁウダツの上がらん絵描きと変わらないな。全く。
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/13(月) 23:33:58.94 ID:mibBDmfIo
待ってる間に自分のが完結しちまったよ
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/14(火) 09:37:44.76 ID:qKRMgoIAO
紙にでも書くとか。
何か書いてればそこから膨らむのはよくある話
続かない短編ばかりになっちゃうけどね
47 : ◆BianBEE.9w [sage]:2012/08/16(木) 23:24:54.61 ID:8ynqvq1Do
自分の中の織莉子像を弾きだしたら厨二かわいい言あれた。不本意だ。うぐぬぅ。
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/08(土) 22:25:03.51 ID:HqkRBcbF0
追い付きますた
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/08(土) 22:26:04.46 ID:skSkMtlXo
もうこっち側に来てしまいなさいよ
50 : ◆BianBEE.9w [sage]:2012/09/13(木) 18:03:46.23 ID:KXk2Xm2wo
ははっやっと復帰したぜ
書き溜めてないけどな!!!!


すぐ書きますごめんなさい
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 18:13:32.26 ID:0/uvEKAqo
これは遅れるフラグ
52 : ◆BianBEE.9w [sage]:2012/09/13(木) 18:42:49.71 ID:KXk2Xm2wo
小ネタスレで適当に何か書こうリハビリしよう(提案

読み直しもしよう…
53 : ◆BianBEE.9w [sage]:2012/09/13(木) 21:22:18.21 ID:KXk2Xm2wo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308665398/943

という風にほむら復活(予定)後にはかずみを交えて謎解きの遊びみたいなものを構想している次第
その前に早くプロローグを抜けなきゃならんわけだが


なんとかなるよな
なれ
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