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イヤボン戦士 リリキュア -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 10:12:11.49 ID:DC8dRmPU0
絶望先生10集に出てきた巻末のアレが元ネタです
至らぬところや設定を無視したところもあると思いますが、どうかスルーしてください
一見様も百見様も歓迎いたします
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1339117931
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1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/
【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/
トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/
【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/
ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/
【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713613334/
ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713522243/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 10:21:17.39 ID:DC8dRmPU0
こんにちは。私の名前はカフカ。どこにでもいる普通の高校生。
でも一つだけ他の人達とは違うところがあるの。それは私達が魔法少女ってこと。
世の中にはびこる悪を倒すため、私達は人知れず日夜戦っているの。
あ、もちろんどこかの組織に所属したり広告を背負って戦ってるわけじゃないからお給金なんて出ません。
まあ人知れず戦ってるわけだから広告背負って戦っても意味無いんですけどね。
そんなこんなで今日も私達は世に害をなす者を駆逐するべく、無償で立ち上がる!
五人揃って!イヤボン戦士、リリキュア!
今回はそんなお話。
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 10:27:33.89 ID:DC8dRmPU0
カフカ「そうそう。言い忘れてましたが、まだメンバー五人も揃っていません。ただ今メンバー募集中です」
キッチリ「ねえあなた、空に向かって独り言話すなんてどうしたの。」
カフカ「あ。チリちゃんだ。おはよー」
キッキリ「おはよう。」
カフカ「ねえチリちゃん、知ってる?明日からウチのクラスに新しい担任の先生が来るんだって」
キッチリ「新しい担任?何故今の時期に?それに今の担任はどうなるの。」
カフカ「さあ?」
キッチリ「さあ、ってあなた……。なんであなたがそんなこと知ってるのよ?」
カフカ「それは教えられません。秘密ルートですので」
キッチリ「秘密って何よ!ちゃんと教えなさい!」
カフカ「あ、もうこんな時間だ。急がないと遅刻しちゃうよ、チリちゃん」
キッチリ「ちょっと、待ちなさい。まだ話は終わっていません。」
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 10:32:01.80 ID:DC8dRmPU0
キーン コーン
カフカ「あー危なかった。危うく遅刻しちゃうとこだった」
キッチリ「な、何とか間に合ったみたいね。」
普通「カフカちゃんにチリちゃん。なにやってるの?」
カフカ「あ、普通ちゃんにメルちゃん」
キッチリ「あら、二人が一緒だなんて珍しいわね。それより今朝の話、本当なの?カフカさん。」
カフカ「うん、そうだよ。もう少ししたら来ると思うし、本当かどうか先生に聞いてみたら?」
キッチリ「それもそうね」
普通「今朝の話?なにそれ。ねえねえ、教えて――」
ガラッ
すず「はーい、早く席に着きなさい。ホームルームを始めます」
普通「ヤバッ、先生だ。来るの早すぎだよ〜」
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 10:38:22.99 ID:DC8dRmPU0
すず「みなさん席に着きましたね。それじゃあホームルームを……」
キッチリ「先生。ホームルームの前に、一つよろしいでしょうか?」
すず「あら、なにかしら?チリさん」
キッチリ「先生がクラスの担任を辞めて他の学校に行くって話、本当ですか?」
普通「ええっ、それ本当!?」
すず「あら、よく知ってるわね。私も今朝聞かされたばかりなのに」
キッチリ「本当なんですね。ならどこに行くのか教えてもらえませんか。」
すず「とらうま学校、と聞いています。それ以上は私も知りません」
普通「とらうま学校?聞いたことない学校名だなぁ」
メル『オレも知らない』メルメル
キッチリ「私も知らないわね。とらうま高校について知ってる人いないのかしら?」
カフカ「はい。私、知ってます」
キッチリ「本当?ならどんなところなのか教えてくれる。」
カフカ「なんでもいろんな天才や面白い人たちがたくさんいる所らしいよ」
普通「天才に面白い人たちがたくさんいる所って、どんな学校なのよ……」
カフカ「とらうま高校がどんな学校か詳しく知りたい方は"かってに改蔵"をご購入されることをお薦めします」
カフカ「このご時世でも、一冊410円と大変リーズナブルなお値段となっています。この機会にぜひお近くの書店で」
メル『急に窓の外向いて どうした?』メルメル
カフカ「いえ、別に」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 10:44:02.00 ID:DC8dRmPU0
すず「まあその話は置いておくとして。質問は以上ですか?無いのならホームルームを続けます。それでは……」
―――――――――
―――――――
―――――
―――
ー
すず「はい、これで帰りのホームルームを終わります。各自、気をつけて帰るように」
普通「ええっ!?これ帰りのホームルームだったの!?」
キッチリ「帰りって、当たり前じゃない。何を言ってるの、あなたは。」
普通「で、でも、先生さっき転勤の話は今朝聞いたって言ってたよね」
すず「ええ、言ってたわね。でもそれを言うのが夕方なのに何か問題でも?」
普通「そうだけど……。うう、なんか釈然としない」
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 10:49:04.05 ID:DC8dRmPU0
キッチリ「そんなことより先生。」
すず「なんでしょう」
キッチリ「今度先生の代わりに赴任してくる先生、どんな方かご存じないですか?」
すず「さあ?私もよく知りません。でも噂はいろいろと聞いています」
カフカ「噂?どんな先生なんですか?」
すず「聞いた話だと、いつもロープや睡眠薬、ガムテープを持ち歩いてると聞いています」
普通「ロープに」
キッチリ「睡眠薬と、ガムテープって、一体何の為に?」
メル『その三つって フツーに考えれば誰かを監禁する時に使う物だな』メルメル
普通「ま、まさか、次に来る先生って犯罪者……」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 10:54:31.13 ID:DC8dRmPU0
カフカ「やだなぁ。先生ともあろうお方が犯罪者な分けないじゃないですか」
キッチリ「じゃあ一体なんだっていうのよ。」
カフカ「これはきっと、旅立ち用の品々です!」
キッチリ「旅立ち用の、」
普通「品々ぁ?」
カフカ「そうです。この世俗を離れ、来世に渡るための旅行セット。それが旅立ち用の品々です!」
普通「どうしてそうなる!」
カフカ「この先生が持っているのは旅立ち基礎セットですが、さらに上のグレードもあります」
カフカ「例えば洗剤セットやアロマセット、死ぬことに保険をかけた保険付きのセットまであります」
カフカ「もしくは背を伸ばすための健康セットです!」
メル『こいつ アタマ沸いてんの?』メルメル
キッチリ「まあ確かにそういう見方もあるか。」
普通「納得しちゃうんだ……」
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 11:00:17.17 ID:DC8dRmPU0
普通「っていうか、私達で考えるよりもすず先生に聞いたほうが早くない?」
キッチリ「それもそうね。先生、一体どちらが正しいのか……、」
カフカ「あれ、先生は?」
普通「さっきまでそこにいたよ」
メル『帰ったんじゃね?』メルメル
キッチリ「そんな、まだお別れの挨拶も言ってないのに。」
すず「なかなかに面白いところだったけど、もうリミットみたいね」
すず「立つ鳥跡を濁さず。邪魔者はさっさと退場するとしましょうか」
すず「さて、どう出るのかしらね。仮面教師ゼツボウは」
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 11:10:29.30 ID:DC8dRmPU0
次回予告
宇宙世紀007、木津千里はオタク粛清のため、アグ○ス落としを敢行した
藤吉と千里、宿命のライバルは今、炎の最終対決を迎える。
藤吉「何で輪転機を止める!それでは、製本が間に合わなくなって、イベントが成り立たなくなるだろうが!」
千里「特異な趣味を持つものは、自分たちのことしか考えていない!だから抹殺すると宣言した! 」
千里「私、木津千里が資源の無駄遣いを止めるのだよ、春美!」
藤吉「冗談ではない!」
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 11:19:00.15 ID:DC8dRmPU0
―――戦いが人を動かし、別れを呼び、そして、出会いが次の悲劇を飛ぶ―――
藤吉「キリスト教は、人類に対し、全ての男に対して贖罪せねばならん!千里、何故それがわからん!」
千里「エゴよ、それは!」
藤吉「千里!七三分けを半分分けにできなかったときの苦しみ、存分に思い出せ!」
千里「情けないヤツ。」
藤吉「何が」
千里「貴様こそ、その力を無駄に消耗していると何故気づかん!」
藤吉「貴様こそ!」ガキィン
千里「パワーダウンだと!?」
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 11:21:24.70 ID:DC8dRmPU0
千里「ふふっ、ふはは、ふははははははっ!」
藤吉「なにを笑っているんだ」
千里「今計算してみたが、アグ○スは奴等の購買欲に惹かれて寄ってくる。貴様等のがんばりすぎだ!」
藤吉「ふざけるな!たかがアグ○ス一つ、私が押し出してやる」
千里「馬鹿な真似はやめなさい!」
藤吉「やってみなければわからん!」
千里「正気か!?」
藤吉「貴様ほど周囲の人間に迷惑をかけなければ、801に絶望もしちゃいない」
千里「ひけなしの花が聞こえてきているんだぞ!?」
藤吉「貴腐人は伊達じゃない!!」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 11:25:52.36 ID:DC8dRmPU0
万世橋「御腐人方だけにいい想いはさせませんよ!」
藤吉「止めてくれ、こんな事に付き合う必要はない!」
万世橋「コミケがだめになるかならないかなんだ。やって見る価値はあります」
藤吉「しかし、破産している機体だってある」
藤吉「無理だよ、下がれ!」
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 11:31:39.73 ID:DC8dRmPU0
「私がアグ○スの目を痛車で引く!後は任せた!」
藤吉「ダメだ、周囲の視線と世間との摩擦熱で自爆するだけだぞ!っていうか止めて、お兄ちゃん!」
千里「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がってオタクを押しつぶすのだ。」
千里「ならばオタクは、自分の手で自分を裁いて親に対し、周囲に対して贖罪しなければならん。春美、なんでこれがわからん。」
藤吉「離れろ!我々の購買欲はぁ!!!」
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 11:34:05.39 ID:DC8dRmPU0
「アグ○ス、会場から離れていきます」
「やったのか」
「しかし、なぜだ。サ○コフレームがあるわけでもないのに、どうして」
――ここで、ニュース速報をお知らせいたします。先程、都内の公園で生活している野生の少女が保護されました。
少女は自称、席移・マリア・太郎と名乗っており、彼女のために募金活動が行われて……
糸
色望「とりあえず、そういう話ではありませんから」
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 11:36:30.83 ID:DC8dRmPU0
楽屋裏
可符香「いかがだったでしょうか。数少ない私たちが主役の話」
千里「数ある絶望先生の話の中でも比較的マイナーなネタだと思われるリリキュア。」
望「アニメ化したとはいえ、あまり突っ込んだ話はまだされていません」
日塔「今後どのような展開があるか、目が離せませんね」
望「まだ話は始まったばかりです。一見様も百見様も今後ともごひいきにお願いします」
メル『まだ続くから気長に待ってろ 多分な』メルメル
千里「って言うか先生出てきてないじゃないですか。何でここにいるんです?」
望「失礼なこと言わないでください!私もちゃんと出ています。ほら、次回予告の最後の方、よく見てください」
可符香「あ、本当だ。たった20文字だけだけど」
望「たった20文字とか言うなぁ!」
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 11:38:49.20 ID:DC8dRmPU0
あびる「でも先生。20文字とはいえ、出ているだけでもいいんじゃないですか」
望「それはまあ、そうですが……」
まとい「そうですよ。予告とはいえ、台詞があっただけでも十分でしょう」
望「いたんですか」
まとい「ええ、ずっと」
望「さて、今回のリリキュアですが、知っている方はどれくらい居るのでしょうか?」
千里「はぁ?なんですか、急に。」
望「いえ、随分と昔の話ですし、知らない方も多いと思いますので一応」
あびる「確かに随分と昔のネタだし、知らない方も多いと思う」
望「まあ知らない方は適当に読み飛ばしてください。それなりに楽しめると思います」
望「知っている方は間違いを見つけてもあえてスルーをお願いします!私、グラスハートですので」
可符香「まあ!先生が御自分でセーフティーネットをかけていらっしゃる」
望「かけてません!私、セーフティーネットなんてかかけてませんから!」
可符香「その発言自体がすでにセーフティーネットじゃないんですか?」
あびる「まあ二次創作を書いている時点で、すでにセーフティーネットを敷いちゃってるんですけどね」
望「言うなぁ!駆け込み需要を狙ったなんて言うなぁ!」
千里「本音ダダ漏れじゃない。」
マ太郎「ところで、この話のオチハ?」
メル『楽屋裏だ あるわきゃねぇだろ』メルメル
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/08(金) 11:46:18.52 ID:DC8dRmPU0
勢いで立てました。猛省しています
マガジンは読まずに単行本で読む派だったのですが、連載終了は結構ショックでした
今週と次週のマガジンのアンケートはできるだけ送ってあげてください、火田先生に
少し調子に乗りすぎました。今から大地に接吻してきます
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/06/08(金) 12:05:24.78 ID:8cRqHF+R0
なぜ立てた
乙
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/08(金) 12:18:52.17 ID:LzgMCPkb0
乙
期待
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/08(金) 18:21:36.07 ID:WjMMXCFIo
乙
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/11(月) 12:32:38.82 ID:PjeCnD5t0
乙
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 21:44:56.94 ID:cK5SNhAt0
「郵便配達夫はいつも二度鬱になる」
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 21:55:34.31 ID:cK5SNhAt0
可符香「奈美ちゃん、かわいいストラップつけてるね」
日塔「あ、わかる?やっぱりばれちゃうか」
日塔「これこの間の懸賞で当たったんだ。倍率ものすごく高かったんだよ」
あびる「へぇ、そうなんだ」
日塔「うん。なんでも限定1000個に対して応募が十倍以上来たんだって」
可符香「十倍もの人が!それに当選するなんて、すごいね」
日塔「へへ〜。いいでしょ」
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 22:00:07.30 ID:cK5SNhAt0
千里「何を騒いでいるの?」
可符香「奈美ちゃんが懸賞でストラップ当てたんだって」
千里「どれ?私にも見せてもらえる?」
日塔「へへ〜ん。いいでしょ、これ」
千里「ふーん。なんだ、ただのストラップじゃない。」
日塔「ちょっと、そういう言ういい方無いんじゃない!」
千里「だって、どう見てもそこらへんで売ってる普通のストラップにしか見えないけど。」
藤吉「まあ確かに。言われなきゃ気づかないと思う」
あびる「当たったって言われなきゃ、有り難味薄そうだしね」
日塔「なによ!これ一万人以上の応募があった、人気の品なんだよ!失礼な事いわないでよ!」
千里「たかが十倍の倍率でしょ。一万分の一が当たったのならわかるけど、十分の一じゃねぇ。」
藤吉「確かにそうかも。だって倍率十倍なら一人で十通送れば当たる計算だしね」
日塔「だから、一万人の人が欲しがったすごい品なんだってば!」
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 22:04:57.46 ID:cK5SNhAt0
望「……小さい」
日塔「はぁ!?先生、いまなんて言いました?」
望「ですから小さい、と言ったのです」
日塔「ちょっと!ヒドくないですか、それ!訂正してください!」
望「たかが十倍の倍率など、あってないようなものじゃないですか」
日塔「十倍の倍率って、けっこう競争厳しいんですよ!あるのと無いのとじゃ大違いです!」
望「ですから、その考え方が小さい、と言っているのです」
望「あなたにとっては大きなことでも、周りから見たら大したことではないのです!」
千里「まあ確かに、生きていれば懸賞の一つや二つ、当たるものだしね。」
日塔「ヒ、ヒドイ!」
千里「何よ、事実じゃない。」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 22:12:46.93 ID:cK5SNhAt0
日塔「ううっ……。せっかく当たったのに、ちっともうれしくない」
藤吉「あーあ。先生が奈美ちゃんを泣かせた」
望「いや、思ったことがつい、口から出てしまいました」
可符香「先生、奈美ちゃんに謝ってください」
藤吉「そうよ、謝るべきよ!」
あびる「確かに。謝った方がいいと思う」
千里「キチンと頭を下げなさい!」
――あーやまれっ!謝ーれっ!あーやまれっ!謝ーれっ!――
望「………」
望「どうもすみませんでした」
望「って、何故私だけが責められて、同じことを言った木津さんが責められないのですか!おかしいでしょう!」
千里「私は事実を言ったまでです。非難される謂れはありません。」
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 22:17:55.59 ID:cK5SNhAt0
望「まあ、それは置いておくとして。小さいことを、さも鬼の首を取ったかのように大きく言う人います」
望「しかし、あなたにとっては大きい事かもしれませんが、他人から見たらどうでもいいような事が多々あるのです」
あびる「先程の奈美ちゃんみたいなかんじですか」
望「そうです。先程の彼女は浮かれすぎて、地に足が付いていない状態にありました」
望「そのように、地に足が着いておらず浮かれている状態のことを、普通は有頂天といいます」
望「しかし、今の彼女は鬱頂点状態なのです!」
――「………」――
千里「は?鬱頂点?」
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 22:20:14.17 ID:cK5SNhAt0
千里「鬱頂点?また適当なことを言って。」
あびる「鬱頂点」
あびる「本人にとっては浮かれる事でも、他人から見たらそうでもなく寧ろ鬱陶しいこと、という意味ですか?」
望「その通り」
望「人には、一人で舞い上がりすぎて、周りが見えなくなっている時があるのです!」
望「ちょうど、先程の日塔さんのように」
日塔「言うなぁ!」
倫「そんなお兄様に、朗報です」
望「何ですか、倫。急に」
倫「お兄様、こちらの方へ」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 22:24:13.37 ID:cK5SNhAt0
望「なんですか、この建物は」
倫「ここは、舞い上がりすぎて周りが見えなくなった者たちが集うホテル」
倫「鬱頂点ホテルです!」
――「………」――
望「またお前は変な事業に手を出して!」
倫「当ホテルでは、様々な鬱頂点を体験していくことができます。例えば、こちら」
残業通知書
望「なんですか、これは」
倫「それは、社畜の為の鬱頂点です」
あびる「は?社畜のための鬱頂点?」
倫「ええ、そうです。社畜にとって、会社から必要とされる事こそ、最も喜ばしい事なのです!」
日塔「残業って……。それは本人にとっても鬱な事なんじゃ……」
倫「周りはどうであれ、本人は嫌だと思ってはおらんぞ」
望「まあ、"社畜"というくらいですから、そういうものかもしれませんが……」
倫「そのほかにも、様々な鬱頂点をご用意しております!」
・ 12月25日に更新されるブログ
・ カラオケで一人で延々と歌い続ける
・ 閉店間際に店内に客が自分一人
・ 真夜中の集団での暴走行為
・ スクラッチで5万円当たる
・ 酒の席でずっと武勇伝を語り続ける
・ 会社帰りの人に今日の試合の結果を伝える
倫「その他の細かなサービスは要相談じゃ」
望「何故、全て微妙なものばかりなのですか」
倫「それは人によって、鬱頂点が微妙に違ってくるからですわ」
倫「それに、こんなところに本格的な欝頂点を書くわけにはいかないでしょう」
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 22:27:36.10 ID:cK5SNhAt0
日塔「あー、まあ人によって鬱になるポイントが違うってのも、わからなくもないかな」
望「ほぅ。あなたにも人とは違う、鬱になるポイントがあるのですか」
日塔「ありますよ。好きなアーティストのライブチケットが手に入らなかったり、Ipadが壊れた時とか」
――「………」――
倫「普通だな」
日塔「普通って言うなぁ!」
望「まあそれは置いておくとして、小節さんも何かあるんじゃないですか?」
あびる「私ですか?」
あびる「そうですね。例えば、連載が終了してしまったり、とか」
――「……………」――
望「と、とにかく!鬱頂点は、人によって様々に変わってくるのです!」
望「天に昇る有頂天とは逆に、鬱頂点とは、地面に沈みこんでいく事を言うのです!」
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 22:33:24.78 ID:cK5SNhAt0
望「あの。先程の言葉はそういう意味で言ったのではありませんから、私」
可符香「私には見えます。人々に必要とされている様々な欝が」
可符香「ああ、すばらしい鬱り代わりの数々よ!」
・ 猛毒のレトロウイルスにかかり自殺 → 周りの人は助かる
・ 借金で首が回らなくなり身長を伸ばす → 保険金で会社は助かる
・ 戦争の悲惨さを見て怒って絵を書きなぐる → 世界的に有名な作品に
・ ド○ホルンリン○ルの工場で一滴一滴落ちるのを見る → 高品質
・ 鬱になった時の日記 → 書籍としてヒット
・ 有名人のツイッター
・ 作者に断り無く勝手に映画化
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 22:38:46.22 ID:cK5SNhAt0
望「ちょっとあなた、勝手に適当なこと言わないでください!」
可符香「はい?」
望「そんな事言って、本当に実行する人が出てきたらどうするんですか!」
可符可「やだなぁ、先生。大丈夫ですよ」
望「何が大丈夫だというのですか、何が!」
可符香「普通の鬱は本人が沈めば周囲も沈みますが、鬱り代わりは本人が鬱になっても、周りの人は幸せになります」
可符香「つまり、鬱り代わりをする事によって幸せの総量が増えるのです!」
可符香「いわばマイナスをプラスに変える、崇高な行為ですよ?」
望「た、確かに。言われてみれば、そうですね」
千里「納得するな!」
可符香「先生も普段の生活で疲れている事、あるんじゃないですか」
望「そうですね。私も少々、日ごろの激務で鬱になっている節がありますね」
可符香「先生も鬱り代わり、してみませんか?」
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 23:29:33.69 ID:cK5SNhAt0
小森「センセ、夕食何食べたい?」
望「なんでもいい」
小森「何でもいいが一番困るんだけど」
望「じゃあ焼肉。炭火で焼いたやつな」
小森「教室の中で焼肉は無理だよ。油が飛ぶし、臭いが染み付くから」
望「別にいいだろ。どうせ誰も居ないんだし」
小森「よくないよ。ここ教室なんだから」
望「いいんだよ、別に。早く用意しろよ。腹減ってんだから」
小森「もう、勝手なんだから」
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 23:40:16.04 ID:cK5SNhAt0
千里「ちょっと、早く出てきてください!このままだと授業が受けられないじゃないですか!」
日塔「で、先生は何やってるの?」
可符香「鬱になったから、教室に引き篭もるって」
交「いい大人が引きこもってんじゃねーよ!」
千里「ああ、もう。なんで人に迷惑をかけるのかしら。引篭もるなら、別のところに引篭もりなさいよ!」
日塔「そういう問題なんだ……」
あびる「私は学校が休みになってうれしいけど」
芽留『オレも』メルメル
藤吉「休みになるのが嫌なのって多分、千里だけじゃないかな」
千里「開けろおぉぉぉぉぉぉ!!!」
マ太郎「鬱になっても身を削ってまで働ク日本人、スゴイナ」
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 23:48:29.70 ID:cK5SNhAt0
楽屋裏
千里「先生。先程の行いについて、説明してください」
望「先程の行い、と言いますと……」
千里「教室で焼肉をしたことです!学校に引篭もるのならまだしも、教室内で焼肉をするとは、どういう了見なんですか!」
望「わ、私が学校で何をしようと、木津さんには関係ないでしょう」
千里「いいえ、関係あります。あそこは私達の学び舎ですから。何故焼肉をしたのか、説明を求めます。」
望「あの学校は、一応糸色家の私有地です。糸色家の私有地で私が何をしようと、問題はないはずです」
千里「なんだ。あそこは先生の私有地なんですか。なら問題はありませんね。」
日塔「いいんだ……」
千里「ところで先生、もう一ついいですか。」
望「はい、何でしょうか」
千里「前回やっていた、リリキュアの続きはどうなったんですか?」
望「……………」
望「聞こえませんね」
千里「はぁ?」
望「先生、何の事だか、さっぱりわかりません」
千里「ちゃんとこっちを向いて話せ!」
望「えーっと、その……」
千里「ごまかさないでキッチリと答えてください。さあ!さあ!さあ!」
望「答えろと言われましても、私にはどうする事も……。どう答えたらよいのでしょう」
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/14(木) 23:51:32.78 ID:cK5SNhAt0
可符香「先生、大喜利じゃないんだから、そんなに構える事はありませんよ」
望「ほう、風浦さんはその年で大喜利と言う言葉を知っているのですか」
可符香「はい。私、よく落語や笑点なんか見てますから」
望「若いのに日本の伝統芸能を見ているとは。感心しますね」
可符香「淑女の嗜みの一つですから」
千里「確かに。落語は起承転結がはっきりしているものが多くて、いいわね。私も好きよ」
望「最近の若い方は、古来よりある日本の文学には関心が薄いと思っていました」
望「しかし、それは私の早とちりだったようですね」
可符香「そうですよ。最近は女性も落語家を目指す人が居るらしいですし」
望「ほぅ。それはそれは。落語会の先も非常に楽しみですね」
望「因みに女子落語家、略してじょしらく、ただ今絶賛連載中です」
可符香「この機会にぜひ、お近くの書店で」
日塔「何だこの不自然な話の流れは!」
終わり……?
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/14(木) 23:57:32.88 ID:cK5SNhAt0
今日はここまでです
リリキュアに多分あれです。次回はあると思いますよ、多分
リリキュアの続きが見たい、と言う方は、久○田先生かシャ○トにお手紙の方をお願いします
本当に絶望先生終わっちゃった…。これから何読もうかな…
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/06/15(金) 00:21:05.35 ID:aJGNInIr0
乙 終わっちゃいましたねぇ絶望先生…
久米田先生の過去作でも読んだら?
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長野県)
[sage]:2012/06/15(金) 05:14:06.30 ID:IeHdAikno
乙
読み落としてるかもしれないが、
>>32
の冒頭は誰に反論してる?
>>39
太陽の戦士として戦ったり、旦那さんを育てる作品ですね
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/15(金) 10:44:41.39 ID:x9I8t53l0
乙
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/15(金) 11:02:57.46 ID:J/M7YV340
乙
読むものがないなら火田先生の漫画でもうわなにをすqあwwせdrftgyふじこlp
改造ヤ育ッテダーリンヲ読ムノデス
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/15(金) 11:24:43.29 ID:67n0d0Lg0
>>40
32の前に入れる文章を入れ忘れてました
次の文を31と32の前に入れておいて下さい
ちょっと地面や草木に還ってきます
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/15(金) 11:27:33.14 ID:67n0d0Lg0
可符香「なるほど。鬱り代わりですね」
望「は?」
可符香「ですから、鬱り代わりです」
望「なんですか、鬱り代わりとは?」
可符香「災い転じて福となる。塞翁が馬。禍福は糾える縄の如し」
可符香「人生は一寸先は闇。何がどうなるかわかったものではありません」
可符香「例え本人がつらくとも、他人から見ればそうでなく、寧ろ幸せになることもあるんです」
可符香「つまり、本人にとっては鬱でも、周りの人から見ればそうでないこともあるんです」
可符香「何かが沈めば、その周囲は、沈んだ何かのおかげで浮かび上がるのです!」
――「……………」――
可符香「例えば、閉店セールで、いつもは来ない人達が大挙して押しよせたり」
可符香「まだこの世に未練がある、死にそうなお金持ちの老人の周りに集まる人とか」
可符香「本人が周囲の厄を集め、鬱になる(沈む)ことにより、周りに人が幸せ(浮く)になる」
可符香「それが鬱り代わりなのです!」
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 08:58:29.27 ID:Z6IlQfPn0
「近代規定集」
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:03:53.57 ID:Z6IlQfPn0
――― 〜県にある○○川の小石から、高レベルの放射性セシウムを検出〜 ―――
日塔「うわぁ、まだやってたんだ。このニュース」
千里「セシウムか。もうこの話題も随分と昔の事になったわね。」
可符香「そんな事言っちゃいけないよ。危険な事を知らせてくれる重要な事だよ」
千里「確かに重要な事だけど、気にしている人なんて今は殆どいないでしょうに。」
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:09:16.61 ID:Z6IlQfPn0
大草「そういえば、直ちに影響は無いとは言っていましたけど、本当のところはどうなのでしょうか」
あびる「よくわからない。テレビの説明でもいまいちピンとこなかったし」
可符香「その説明、昔は雑誌とかテレビとかいろんなところで見たよね」
千里「話題になりそうなものを適当に放送しとけば人は食いつくんでしょ。」
日塔「説明するも何も、そもそもベクレルとかシーベルトって単位、よくわかんないんだよね」
あびる「その単位、元は人の名前だったらしいよ」
日塔「へぇ、そうなんだ。初めて聞いたときは、てっきりエクレアの一種かと思ってた」
可符香「まあ、奈美ちゃんにとってはそうなんだろうね」
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:12:47.55 ID:Z6IlQfPn0
千里「まあその単位の元になったベクレルもシーベルトも早死にしてるんだけどね。」
日塔「でも死んだ後も自分の名前が後世に残るのって、なんだかいいなー」
望「何がいいのですか。そんなもの、名づけられた方はたまったものではありません」
可符香「あ、先生。いたんですか」
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:16:34.05 ID:Z6IlQfPn0
望「ついその場のノリでつけた名前が、後になって後悔する事が、どれほどあることか!」
可符香「今流行のおもしろネームとかですか?」
望「そうです。しかし、おもしろい名前をつけられるのは何も名前だけではありません」
望「単位などは見つけた人に命名権が発生するため、一つの分野の中でも統一性の無い様々な名称がつけられています」
千里「ああ、ありませね。周りが全てカタカナなのに、一つだけ漢字に直せる単位とかって。」
望「見つけた人がその単位に名称をつけなければ、後の研究とかに不自由しますしね」
望「しかし、現存する単位の中にもいまや使われていない単位や、全く知られていない単位が多々あるのです!」
・ 円天
・ 億万円
・ 億マルク
・ ジンバブエドル
・ ゲイツポイント
・ F(フジタスケール)
・ ニュートン度
・ hide
望「このような単位、仮に知っていたとしても一体何時使うと言うのですか!」
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:19:06.74 ID:Z6IlQfPn0
あびる「使うも何も、そんな単位があること初めて知りました」
日塔「そうですよ。そんなマイナーな単位なんて知らなくて当然です」
千里「使うか判らないような微妙な単位なんて、知らなくても問題ありません。」
望「これはまた、随分とヒドイ言いようですね」
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:24:02.55 ID:Z6IlQfPn0
千里「ヒドイ言い様って言われましても。」
日塔「こんなの、その人が勝手に決めただけのものでしょ。言わば個人の感覚じゃないですか」
望「ほぅ。これらの単位をあなたは個人の感覚、と言い切ってしまうわけですね」
日塔「見つけた人が決めるものなら、個人の感覚で間違いないんじゃないですか?」
望「確かに、単位は個人の感覚で決めるもの、と言えなくもありません」
望「しかし、あなた達だって自分だけしか使わない、独自の単位を持っているではありませんか!」
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:26:01.68 ID:Z6IlQfPn0
――は?――
千里「何を言い出すかと思えば、またそんな戯言を。」
望「たわごとではありません。人は皆、自分だけのダメ単位を持っているものなのです!
大草「ダメ単位?」
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:27:28.69 ID:Z6IlQfPn0
望「例えば、あなた!」
日塔「私?」
望「そう。あなたです。あたなも役に立つか判らないような、独自の微妙な単位を持っているでしょう」
日塔「そんなの持ってた記憶無いけど」
望「御自覚が無いのですか。ならば、これを見てもまだ同じことが言えますか!」
・ハンバーガ3コ → 1ラーメン
日塔「な、なんですかこの単位は!」
あびる「へぇ。奈美ちゃんにとって、ハンバーガー三つがラーメン一杯と同じなんだ」
可符香「奈美ちゃんにとっては、ハンバーガー3つ食べてラーメン1杯分の喜びなんだね」
千里「まあ、量は違ってもカロリー的には似たようなものか。」
日塔「私はそんな基準持ってないから!失礼な事言うなぁ!」
望「さらに!彼女の中でこの単位は、このような使われ方をしているのです!」
・食後のデザート → 0.6ラーメン
・風呂上りのアイス → 2.5ラーメン
・サウナの後のコーヒー牛乳 → 156ラーメン
日塔「な、なんですかそのデータは!っていうかその写真、いつ撮ったんですか!?」
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:29:29.86 ID:Z6IlQfPn0
望「他にも、勝手に使われているダメ単位の多い事!」
望「小節さんも、ダメ単位を持っていますよね」
あびる「私ですか?」
望「そう。あなたも他の人とは違う、独自のダメ単位を持っているのです」
望「それがこれです!」
・尻長60cm → 1マラヤオオリス
千里「尻長って、尻尾の長さの事?」
大草「そもそも、マラヤオオリスって何?」
あびる「え。これって普通に使われているんじゃないんですか?」
あびる「マンドリルは1マラヤオオリスとか、ジャイアントパンダは0.2マラヤオオリスとか。よく使うじゃないですか」
望「使いません。使っているのは恐らく、世界中であなただけです」
あびる「ええっ、そんな……」
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:32:18.35 ID:Z6IlQfPn0
望「あとアナタ」
藤吉「ひぇ!?わ、私が何か?」
望「あなたの使っている単位は、一般的には全く使われていません」
・アス×カガ → 1ペア
藤吉「そ、そんなっ!」
望「そこのアナタ」
カエレ「なによ?」
望「あなたの持っている単位も、他の方では使われていません」
・一コマ登場 → 1パンチラ
カエレ「訴えるよ!」
望「アナタ」
大草「私が何か?」
・内職一つ → 1月の金利
大草「い、言わないでください!大きなお世話です!」
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:35:28.77 ID:Z6IlQfPn0
望「アナタも」
芽留『な、なんだよ』メルメル
・10000メール → 1肉声(小声)
音無「………」ズガンバ
望「アナタもです!」
マ太郎「お?」
・1マリア → 1億円
マ太郎「マリア、その単位持ってても一生使えないけどナ」
望「…………」
望「これに関しては、深く触れないでおきましょう」
日塔「出たよチキン!」
望「このように、様々なダメ単位がまかり通っているのです!」
望「絶望した。ダメ単位が蔓延っている世の中に絶望した!」
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:41:55.90 ID:Z6IlQfPn0
―――パチパチパチパチ―――
千里「すばらしい」
望「え?」
千里「すばらしいです。先生の言葉で久しぶりに感銘を受けました。」
千里「世の中にある単位は誰かが勝手に決めたもの。」
千里「つまり、他人に判断の基準を任せるのはよくない、ということですね。」
千里「わかりました。これからは、私がきっちりと基準を決めてあげます。」
望「あの、木津さん。一体何をするつもりなんですか?」
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:44:42.71 ID:Z6IlQfPn0
千里「そうね。手始めに、人間の命の単位の基準について考えましょうか。」
千里「人生所詮40年。40歳以上生きるのは、意味無いわよね。」
千里「なら、単位からはみ出た分は、キチンと間引かないと。」
望「ま、また始まった!誰ですか、彼女の変なスイッチを入れたのは!」
日塔「アンタだろうが!」
望「このままだと大変なことに!誰か、彼女を止めてください!」
可符香「先生、ここは私が!」
望「おおっ。風浦さん。頼みましたよ」
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:48:46.08 ID:Z6IlQfPn0
可符香「千里ちゃん。ちょっと待って」
千里「あ?なんだお前は?私の基準に意見するのか?」
可符香「違うよ。千里ちゃんの間違っているところを訂正しにきただけだよ」
千里「私の基準のどこが間違っているというの?」
可符香「人は生きる期間を短くして、子供を生んで入れ替わりを早くする事で環境に適応してきた動物なの」
可符香「人生40年って言われているけど、40過ぎても子供が作れるなら、生命として何の問題も無いんだよ」
千里「つまり、人は年齢ではなく繁殖できなくなったら消なければならない生物ってこと?」
60 :
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(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:51:55.56 ID:Z6IlQfPn0
可符香「そう。ということは、去勢系男子である先生は、人間の生の単位から外れてしまっているの!」
望「こっちに矛先を向けるなぁ!」
望「あと誰が去勢系男子ですか、誰が!私はまだ女体への興味を失ったわけではありません!」
千里「そうなんだ。先生は男性としての機能を失ってしまったわけですね。」
千里「そういうことなら残念だけど、生命の単位に従って、きっちりと間引かないとね。」
望「う、うわぁぁぁぁぁ!く、来るなぁぁぁぁぁぁ!!!」
ウナァァァ!
イヤァァァァ--−-!!
可符香「先生も生き残りたかったら、回春し女体への興味を復活させてくださいね」
マ太郎「去勢した牛の肉ハ、あんまり美味くナイゾ」
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:53:51.37 ID:Z6IlQfPn0
楽屋裏
日塔「あれ?先生は?」
千里「さあ?そこらへんに隠れてるんじゃないの?」
大草「そこらへんって、どこにもいないけど」
日塔「じゃあどこにいるの?」
可符香「私知ってるよ。絶命先生のところに入院してるって」
あびる「まあ、あれだけのことをされれば当然か」
カエレ「自業自得だろ。あんな奴のことなんか放っておいていいよ」
芽留『ザマアミロ』メルメル
千里「先生入院してるんだ。困ったわね。来週はリリキュアの収録なのに。」
大草「そうです!困ります!勝手に収録をキャンセルだなんて、困ります!」
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[saga]:2012/06/22(金) 09:56:12.93 ID:Z6IlQfPn0
可符香「あれ?大草さん、どうしたの」
千里「アナタ、どこかに出てたっけ?」
大草「いえ、私に出番はありません」
千里「じゃあなんで困るの?」
大草「収録が始まらないと、先週買った小道具製作のキットが無駄になってしまうじゃない!」
藤吉「そこなんだ……」
続く?
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage saga]:2012/06/22(金) 09:59:40.75 ID:Z6IlQfPn0
今回はここまでです
冒頭の会話は放射能などを馬鹿にしているわけではありません
話題が思いつかなかったからああなっつぃまっただけです。深い意味とかはありません
絶望先生の七回忌が終わるまで大体週一ペースで続けようと思います
気力とネタが続けばの話ですが
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/22(金) 10:22:42.13 ID:BOO/JHCN0
乙
できれば続けてくれ
無理がない範囲でな
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/06/22(金) 20:48:55.78 ID:lZCkzfwdo
乙
39.36 KB
[ Aramaki★
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