折木｢悪魔召喚プログラム…？｣ - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/13(水) 17:38:55.65 ID:WHvuwu2DO

いきなりだが悪魔召喚プログラムというものをご存知だろうか？

それは文字通りに悪魔を召喚し､使役するためのシステムだ。

？？？｢オレキさんオレキさん!｣

俺は昨日､妙な事件に巻き込まれてその存在を知る事となり…

？？？｢聞いてますか？オレキさぁ〜ん!｣ﾑｩ…

そして…とある事情から悪魔プログラムを使った“ゲーム”とやらに参加するハメになってしまった。

まったく…またしても余計な労力を使わなければならない事が増えてしまった。

？？？｢オ〜レ〜キ〜さぁ〜〜ん!!｣

折木｢なんだ？…今､少し考え事をしてるから耳元で騒ぐのはやめてくれ｣ﾌｩ…

ちなみに…そのとある事情とは先程から俺の耳元で騒いでいるこの悪魔に関係していたりする。

折木｢ところで、だ｡お前…悪魔の癖になんでそんな天使みたいな姿してるんだ？｣

天使ﾁﾀﾝﾀﾞｴﾙ｢そう言えばそうですねぇ。私もなんだか気になりますっ｣

折木｢はぁ…｣



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1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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少し暑くて少し寒くて ＠ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 ＠ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 ＠ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 ＠ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 ＠ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ ＠ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/13(水) 21:11:55.58 ID:BlcYOLwSO

いいか？絶対完結させろよ？絶対だぞ？フリじゃないからな？


期待

3 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/13(水) 21:44:07.06 ID:KXDMohiT0

メガテンは書くのは大変だけどどうにか頑張ってください。

4 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/06/13(水) 22:55:21.63 ID:x1GOW/zqo

いつかメガテン書きたいわ
頑張ってください

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/14(木) 23:00:00.02 ID:Bn1gyJHDO

昨日…

神山高校 古典部部室…

六月某日…

― pm 8:32 ―

折木｢ん…。ふぁ〜。｣ﾉﾋﾞｰ…

千反田の頼みで古典部の文集、『氷菓』の謎を解いた俺はその功績を認められ…

めでたく(実に迷惑極まりないが)今年また文化祭に出展される事になった文集の書き手にされてしまい…

折木｢外が…やけに暗いな…｣ｸｼｸｼ…

放課後、珍しく誰もいない古典部の部室でガラにもなく頭脳労働に励んでいたのだが…

折木｢八時…半!?｣ﾊｯ…

どうやら作業の途中に訪れた睡魔に負けて眠りに落ちてしまっていたらしい。

？？？｢お目覚めですか…折木さん｣ｽｯ…

折木｢千反田…？どうして…ここに？｣ﾎﾟｰ…

千反田｢もぅ…まだ寝惚けてるんですか？どうしてもなにも、私だって古典部の部員ですよ？｣ﾆｺ…

6 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/14(木) 23:38:00.02 ID:Bn1gyJHDO

折木｢もしかして…俺が起きるまで待っててくれたのか？｣

千反田｢はいっ｣

折木｢そうか…それはすまなかったな。だがわざわざ待ったりせずに俺を起こせば良かったのに｣

千反田｢そうですねでも、折木さん…最近なんだかお疲れのようでしたし､それに…｣ﾌﾌ…

千反田はその愛らしいつぶらな瞳を細めてくすくすと上品に笑う。

折木｢それに…?｣

千反田｢折木さん…とてもいい顔で気持ち良さそうに寝ていたので、ついついじっと眺めてしまいました｣ﾆｺ…

折木｢…///｣ｶｧ…

折木｢ひ…人の寝顔を観察するなんて悪趣味だぞ…まったく｣

本当は待ってくれていた事に対して一言礼を言いたかったのだが…

千反田の口から発っせられた言葉に動揺して､反射的に悪態をついてしまった。

折木｢それより早く帰ろう。もうこんな時間だ｣ｽｯ…

千反田｢はいっ。｣

俺はやはりこいつが苦手だ。

7 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/15(金) 00:18:25.83 ID:mANFFA/DO

神山市内 畦道…

学校から市街地までの間には畦道がある。

当たり前の話だが畦道に街灯などはなく、辺りはすっかり暗闇に覆われていたので少々面倒だが俺は千反田を家まで送っていく事にした。

…ちなみに今日は新月のようだ。

千反田｢わざわざすみません。けど一人でも大丈夫ですよ｣

折木｢まぁそうだが…最近はなにかと物騒だからな。｣

千反田｢そう…ですね。｣

ここ最近､この神山市内では物騒な事件が続いている。

…神山市連続猟奇殺人事件…

今年の春から現在に至るまで計四件の殺人事件が起きている。

ある被害者は全身を鋭利な刃物のようなモノで滅多刺しにされ､
また別の被害者はその四肢を食い散らかされたかの如くえぐられていたのだという。

ニュースによるとそれぞれの遺体の殺害された状況から警察は同一犯の可能性は低いと見ているそうだ。

そしてただ1つ、これらの事件に共通して言えるのは…

…どの遺体も､とても人間がやったとは思えないほど常軌を逸した殺され方をしている…

…という事だけだ。

故に､同一犯の可能性は低いとされながらも､これらの事件をまとめて“連続猟奇殺人事件”と呼ばれている。

8 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/15(金) 01:13:38.88 ID:mANFFA/DO

千反田｢それにしても今日はお星様が綺麗ですねぇ｣

折木｢…そうだな｣

そんな物騒な事件があったというのに､千反田はこのとおり呑気なもんだ。

千反田｢あ！見て下さい折木さん！流れ星ですよ！流れ星！｣

折木｢はいはい｣

千反田｢お星様が消える前に急いで願い事を言わなきゃですねっ｣ｱｾｱｾ…

千反田｢えーと､えーと…｣

…もうとっくに流れ星は消えてしまったぞ…あ､いや。敢えて突っ込むのはやめておこう…

ヘタな事を言うと…

…“どうして流れ星が消えるまでに願い事を言わないといけないのか気になりますっ”…

…だなんて言われかねんからな。

しかしまぁ…なんというか､改めて千反田を見ていると何をするにしてもキラキラと輝いていて､薔薇色に見える。

千反田｢どうしたんですか？折木さん？｣ｷｮﾄﾝ…

折木｢いや､なんでもない｣

“やらなくて良い事は､やらない。どうしてもやらないといけない事は､手短に”を己の信条として､何もかもが灰色に見えている俺とは大違いだ。

9 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/15(金) 02:02:59.02 ID:mANFFA/DO

そう言えばこの前､里志はこんなことを言っていたな。

福部『奉太郎は実は薔薇色が羨ましいんじゃないかい？』

あの時はそんなことは絶対にあるばずがないとタカをくくっていたが…

もしかしたら…そうなのかもしれん。

千反田なら俺の灰色を､薔薇色にしてくれるかもしれん…

そんなとりとめの無いことを考えていたちょうどその時だった。

千反田｢折木さん！…あ、あれ…！｣

折木｢なんだ？どうし…!?…｣ｷﾞｸｯ

千反田の指さす向こう…そこにはこの暗闇において､
その存在を誇示するかの如く煌々と輝く二つの紅色があった。

？？？｢ｸﾞｵｫｫｫ…｣ｽﾞｼﾝ…ｽﾞｼﾝ…

それは低い地響きのようなうめき声を上げてゆっくりとこちらに近付いて来ているようだ。

折木｢なんだ?…あれは…あの紅いのは目か…?｣ｺﾞｸｯ…

千反田｢お、折木さん…!｣ｵﾛｵﾛ…


暗くて姿こそ見えんが…あの紅いのが目だとしたら相当な大きさだ…

野生の犬とか猫なんかじゃない。第一､今のうめき声とこの奇妙な足音をどう説明する？

折木｢逃げるぞ千反田。…これは勘だが､嫌な予感がする｣

10 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/15(金) 02:05:58.94 ID:mANFFA/DO

キリが悪いけど眠いので今日はこの辺にしときます。

続きはまた近々書きます。

でわでわ…失礼します

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/06/15(金) 07:07:02.28 ID:b2L23asco

おつ

12 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/20(水) 00:10:03.66 ID:UNj09KfSo

乙

13 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/20(水) 22:32:36.29 ID:am9ntTqDO

千反田｢は…はい!｣

…気がつけば千反田の手をひいて無我夢中で走っていた。

人一倍体力の無い俺がこんなに速く走れるなんて初めて知った。

折木｢はぁ…はぁ…。ここまで来れば…。はぁ…。ひとまずは…大丈夫…だろ｣ｾﾞｴ…ｾﾞｪ…ｳﾌﾟｯ…

走り出してからどれくらい時間が経っただろうか…

実際にはほんの数分なのだろうが、感覚的には何十分も､ひたすらに走っていた気がする。

足がまるで棒になったかのようにダルい…。汗が滝のように噴き出して止まらない…。

呼吸をする度に肩が上下する…。あぁ…気分が悪い…吐きそうだ…。


千反田｢大丈夫ですか？折木さん？｣ｻｽﾘｻｽﾘ…

そんな満身創痍といった感じの俺の背中をさすってくれている千反田はというと…

俺とは対称的に息一つ切らしていない。一体どういう体の造りをしているのか気になるところだ。

…いかんいかん。ついに口癖までうつってきたようだ…

千反田｢それにしてもさっきのは一体なんだったんでしょうか？…とても…気になります…｣ｻｽﾘｻｽﾘ…

14 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/07/23(月) 15:38:27.04 ID:OSH6ygc5o

うん