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赤「総司令が白と不倫してた……」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆mbgGrCikwU [saga sage]:2012/06/22(金) 21:36:27.16 ID:hMf/L7p10
【第一話】

チュドーンドカーンキャーワー
オカーサーン!ユウクン!

魔剣士「さあお前たち!お楽しみの時間だ!」スチャッ

雑魚「「「「「イシシシシシシ!」」」」」

母「こ、子供だけは!」

子「ママー!怖いよぉ!」

魔剣士「静かにしろ、悲鳴の純度が下がる」ジャキィン!

母「キャアッ!」

子「びええぇぇええ!」

魔剣士「それでいい、貴様らは泣け」

魔剣士「我々は笑う」

雑魚「「「「「イシシシシシシシシ!」」」」」

魔剣士「日曜日の家族連れやカップルが集まる遊園地」

魔剣士「幸せな人々の集まる夢の国」

魔剣士「誕生日を迎えた子供も居るだろう」

魔剣士「出張から帰ってきた父親と遊びに来た子供も居るかもしれない」

魔剣士「付き合いたての高校生カップルや」

魔剣士「結婚目前に控えた大人の二人」

魔剣士「素晴らしいな、妬ましいよ、美しきかな愛☆地球」

魔剣士「ここには無限の未来が広がっている」

雑魚「「「「「イシシシシシシシシ!」」」」」

魔剣士「俺たちはそれを壊せる、その力と、権利がある」

魔剣士「喜べお前たち、これぞ悪の華」

魔剣士「――――魔石帝国の尖兵と生まれてきた歓び!」

雑魚「「「「「シシー!」」」」」

魔剣士「征けよ、瓦石兵!この夢の国を起点に街を地獄に変えろ!」

赤「そこまでだ!」ザシュッザシュッ

雑魚「「イシー!?」」チュドーン

魔剣士「……また来たか」


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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
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2 : ◆mbgGrCikwU [saga]:2012/06/22(金) 21:37:12.88 ID:hMf/L7p10
赤「大丈夫ですか?」

子「うぇーん!」

母「ありがとうございます!」

白「お二人共、こちらへ逃げてください」シュタッ

黒「兄貴、ここの人達の避難誘導終わらせてきたわよ!」シュタッ

赤「助かったぜ二人共、この親子を!」

白・黒「「任せて!」」

白「ぼく、手を離さないでね?」

子「うん!」

黒「お母さんも早く!」

母「本当に有難うございます!」タッタッタッタッ

魔剣士「……気に入らないね」

魔剣士「やれ、瓦石兵」シュビッ

「「「イシシシシシ!」」」

青「それも!」カキン!

黄「させない!」パキン!

青「サファイアマグナム!」ババババ!

黄色「アンバーストライク!」シュビン!

雑魚「「「イシイイイイイイイイ!」」」チュドーン

魔剣士「輝石戦隊……毎度毎度他人の邪魔に血道を上げるとは君等も本当に暇だな」

青「邪魔?邪悪な魔石帝国の怪人様がよく言うぜ」

黄「暇?僕なんて部活動休んできたんだぞ!」

青「ごめんな黄、試合中に迎えに来ちゃって……」

赤「魔石帝国、貴様にこの街の輝きを奪わせやしない!」シュビッ

魔剣士「……」チッ
3 : ◆mbgGrCikwU [saga]:2012/06/22(金) 21:37:49.88 ID:hMf/L7p10
赤「行くぞお前ら!」

青「おう!」

黄「うん!」

黒「ちょっと兄貴、私達のこと忘れてない?」

白「避難誘導完了です、ついでに他の瓦石兵の皆様にも退去していただきました」

赤「グッジョブ!」

魔剣士「やれやれ……面倒なことになったものだ」スチャ

赤・青・黄・白・黒「燦然!輝石変身!」シュビッ!ギュイイイイイイン!


 説明しよう!
 心に輝きを灯した五人の選ばれし若者達は!
 ベルトに自らの光を灯すことによって奇跡を起こす石“マインドドロップ”を目覚めさせ!
 人々を守る正義の味方“輝石戦隊セイクリッドジュエル”に変身できるのだ!


魔剣士「チェンジ、シャドウアウト」


 こちらも説明せねばなるまい!
 暗黒の王族の血を引く闇の貴公子“グラファー”は!
 自らの闇を“魔鉄鋼”に映し出すことにより!
 魔界に伝わる伝説の鎧“鋼牙零式”を身に纏うのだ!


赤「輝く光は命の血潮、ルビーレッド!」

青「輝く光は知性の導、サファイヤブルー!」

黄「輝く光は希望の証、アンバーイエロー!」

白「輝く光は無垢なる憤怒、パールホワイト!」

黒「輝く光は不毀たる慈愛、オブシディアンブラック!」

赤・青・黄・白・黒「「「「「輝石戦隊セイクリッドジュエル!」」」」」ドーン!

魔剣士「光を閉ざす冥夜の剣、鋼牙零式!」チャキン!

魔剣士「行くぞ!」

赤「おう!」
4 : ◆mbgGrCikwU [saga]:2012/06/22(金) 21:38:51.36 ID:hMf/L7p10
魔剣士「虚影兵!」シュインシュインシュイン

雑魚「「「シャドー!」」」

魔剣士「虚影兵は俺の分身、先程の瓦石兵と同じと思えば只では済まぬぞ?」

青「雑魚は俺たちに任せろ」

黒「兄貴はさっさと奴らのリーダーを!」

黄「急いで済ませてよね!」

赤「分かった!」

白「では私がサポートに」

黄「あ、僕もお姉ちゃんと一緒に……!」

青「ダメー」

黄「く……」

黒「じゃあ兄貴は任せたわよ白!オブシディアンランス!」ガシャン


 ガシッ!コキッ!ギュイイイィィィイイイン!
 

黒「ぶち拔けええええええええええ!」ビュンッ!

雑魚「シャドー!」ドカン!

黒「よっしゃ、まずは一体!」

青「油断するな黒」

黄「そうだよお姉ちゃん」

青「黄、この前練習したアレ、行くぞ」

黄「アンバー!」キュイイイイイイン

青「マグナム!」バキュン


 カカカカカッカキン!


黒「分裂した!?」

青「これで逃げ場なしだ」

黄「ふっ飛んじゃえ!」

雑魚「「シャドッ!?」」ドゴォン!

黄「へへっ、どんなもんだい!」

雑魚「「「シャドー……」」」

黄「ひぇっ!?」

黒「ななっ!?」

青「慌てるな、自己再生能力を持つ分身ってだけだ」

雑魚「「「シャドー!」」」
5 : ◆mbgGrCikwU [saga]:2012/06/22(金) 21:39:18.99 ID:hMf/L7p10
赤「魔剣士グラファー!何故貴様は人々を苦しめる!」ビュン!

魔剣士「知れたこと、人々の哀しみや怒りなどのマイナスエネルギーを集め、魔界炉を復活させ……」ガキィン!

魔剣士「貴様らに封印された魔石帝国の王、ダイヤモンド様を復活させるのだ!」

魔剣士「そして人間界に馴染んだ裏切り者ども……特に王妃キンバリー!奴だけは俺がこの手で!」

赤「キンバリー?ぐっ……いきなり力が!俺たちのと同じように奴のベルトが輝いてる!」

魔剣士「吹き飛べ雑魚め!暗黒剣・谺!」ギュイイン!

白「パールシールド!」ヒュウン

魔剣士「ハァッ!」ドォン!

白「クッ!」パキンッ!

魔剣士「……防いだか」

赤「くっ……危ないところだった、サンキュー白」

白「いえ、貴方が倒れては悲しむ人が居ますから」ニコッ

赤「白……」

魔剣士「仕留め損なったか、まあ良い」

魔剣士「今日は人々のマイナスエネルギーも十分集められた」

魔剣士「また会おう、セイクリッドジュエルの諸君」ヒュウン!
6 : ◆mbgGrCikwU [saga]:2012/06/22(金) 21:39:53.27 ID:hMf/L7p10
赤「くっ……逃したか」

白「相手は強い、今回は人々を守れたという戦果に満足すべきですよ」

赤「ハハ……白は俺より年下なのに大人っぽいな」

赤「まるでお袋みたいだよ……」

白「お母さんみたいだなんてそんな……恥ずかしいです」

黒「ちょっとー、二人共イチャイチャしてるところ悪いんだけどー」

黄「赤だけ白お姉ちゃんと仲良くしてずるいー!」

青「お母さんみたいってのはあんまりだぜ」

赤「お前ら……このあとはどうするんだ?」

青「俺は黄を学校まで送ってくるよ」

黄「そういえば白お姉ちゃん!僕の必殺技見てた?」

白「勿論、格好良かったですよ」

黄「へっへーん」

青「ほら黄、さっさとついてこい」スタスタ

黄「はーい」スタスタ

黒「私は白ちゃんと基地に帰ろうかと思ってたけどどうする?」

赤「俺もそうするよ、なんせ書類仕事が溜まっている」

白「私も総司令のお仕事のお手伝いを中断してきたので書類仕事ですかね」

黒「私は訓練と仕事だね、原稿の締め切り近いんだよ」

7 : ◆mbgGrCikwU [saga]:2012/06/22(金) 21:40:26.07 ID:hMf/L7p10
――――セイクリッドジュエル基地内部、深夜


赤「……ふう、訓練してたらもうこんな時間か」コツコツコツコツ

赤「最近は青が腕を上げてきてるからなあ……」

赤「頭脳労働担当のあいつに負けてたらなんか悔しいし」

赤「あの魔剣士は俺一人だけで倒したいしな」

赤「しかしキンバリー……裏切り者?そんな女性幹部が居たとは聞くが人間側に?

赤「今度親父に聞いてみるか」

白「……総司令さん」

総司令「どうした白?」

赤「あれ?あの二人も遅くまでデスクワークか」

赤「親父なんてもう歳だっつーのによくまあ総司令なんてやってるよな」

赤「設備も装備も整ってなかった三十年前に、俺よりガキだったのにたった一人で変身して魔石帝国と戦う……」

赤「友を奪われ、愛する人を奪われ、守るべきものに裏切られながらも、人々の命の輝きを守り続けた」

赤「英雄か……遠いなあ」

赤「さて、孝行息子としてはコーヒーでも淹れて……」

白「今日の赤ったらすごく危なっかしかったんですよ」

総司令「ははは、奴もまだ子供だ。君がサポートしてくれて助かるよ」

赤「チェッ、言ってやがる」コソコソ

白「当然です、だってその……」

総司令「勤務時間外だ、好きに呼び給え」

白「おじ様のご子息ですし、年上だけど私にとっては子供みたいなものっていうか……」

赤「ん?」

白「おじ様にとって大切なこのチームを、私は大切にしたいんです」

総司令「君も随分丸くなったものだ……感慨深いよ」

白「おじ様が私に優しくしてくれたから、他の皆にも優しくなれたんです」

総司令「君だけだよ……私が優しいなどと言ってくれるのは」

赤「…………(うわ、この前お袋にも同じこと言ってたぞ)」コソコソ
8 : ◆mbgGrCikwU [saga]:2012/06/22(金) 21:41:21.41 ID:hMf/L7p10
総司令「ずっとこうして生きていけたらどれだけ楽だったか」

白「あらやだ、夜は激しいくせに」チュッ

赤「…………(夜!?ちょっと待って夜って!?しかもキス?まだほっぺ、ほっぺだからセーフか……)」

総司令「はっはっは!なんせまだまだ現役だからな!」ダキッ

赤「…………(あっー!アウト!アウトだこれあのエロオヤジ抱き寄せながら尻に手を回してやがる)」

白「やだもうおじ様ったら!」

赤「…………(あんな笑顔な白見たことねえよ!あいつのことガキの頃から知ってるのに!)」

総司令「世界で一番愛しているよ」

赤「…………(この前お袋に言ったのと同じトーンで言ってやがる!)」

白「……ふふ、嘘でも嬉しいです」

総司令「嘘かどうかためしてみるか?」

白「じゃあ遠慮無く」チュッ

白「っ……んふ、う…………はぁ」ムチュウ

赤「…………(オボロロロロロロロ)」

赤「…………(父親のキスシーンとか見とうなかった))

白「この味は……嘘を吐いている味ですよ」

総司令「おいおいあんまりだぜ」

白「あらそうなんですか?じゃあもっと味見させてください」

総司令「ここでそれは不味いな……場所を変えようか」

赤「そんな……」

赤「…………嘘だ、嘘だそんなこと!」ダッ

【第一話 了】
【このあとは画面の前の皆も非公認戦隊と一緒に踊ろう!】
9 : ◆mbgGrCikwU [saga]:2012/06/22(金) 21:42:34.85 ID:hMf/L7p10
ヒーロー図鑑No.1「ルビーレッド」
情熱の輝きを力に変える紅き戦士。
トレードマークは流星
扱う属性は炎
個人用武器は長剣“ルビーブレード”で、変身前でも自由自在に呼び出して戦える。
専用ロボットとして超長距離高速移動狙撃用鷲型ロボット「ガンイーグル」を持つ。
変身者の名前は星空赤司
積極的な姿勢で皆を引っ張っていく熱血漢だ!



ヒーロー図鑑No.2「サファイヤブルー」
知性の輝きを力に変える青き戦士。
トレードマークは波濤
扱う属性は水
個人用武器はハンドガン“サファイヤマグナム”で、変身前でも自由自在に呼び出して戦える。
専用ロボットとして海中管制司令ロボット「オプティマスシャーク」を持つ
変身者の名前は青木敏輝
とっさの閃きでピンチをチャンスに変える参謀だぞ!
10 : ◆mbgGrCikwU [saga]:2012/06/22(金) 21:44:38.15 ID:hMf/L7p10
赤「今日はとんでもない物を見てしまったぜ……」

青「どうした赤?」

赤「テレビの前の皆もお父さんお母さんの細かい事情を詮索するのはやめような!」

黄「それじゃあ次回も!」

赤・青・黄「「「輝石戦隊セイクリッドジュエル見てくれよな!」」」

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/22(金) 21:54:39.94 ID:nzgKzzfUo
てるいしせんたいって読んでたけど絶対違うよね
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/06/22(金) 21:58:50.52 ID:hMf/L7p10
それはまぎれもなくきせきせんたいさ……
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/22(金) 22:05:43.81 ID:YMnX1mp/0
たいへん、赤の情熱がピンチだ!
よいこの皆、みんなの応援で赤を元気にしてあげよぉ!
いくよ、「「「「「あか、がんばれー」」」」」

いきなりのディープな展開と、台詞回しからただよう日曜朝のお茶の間の空気、すさまじいミックス具合だなぁ。
これからどうなるのかどきどきだ。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/22(金) 22:27:19.40 ID:hMf/L7p10
あまりハッキリは言えないけれども最後は綺麗にまとめます
どうかご安心を

あと良い子の皆は>>1を応援していただけると執筆速度が上がります
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/23(土) 04:41:46.43 ID:ey0IFsQDO
同時進行で他に書いてる?
16 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:30:07.33 ID:JCt3pzp10
>>15
ちまちま書きためてるのがありますね
プロット決まって後は書くだけのやつが
楽なのでついつい後回しにしちゃいがちですけど


それじゃあ第二話スタート
17 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:31:01.87 ID:JCt3pzp10
【第二話】

総司令「諸君、先日の防衛任務、ご苦労であった」ゲッソリ

一同「はい!」

赤「……(昨晩の任務お疲れ様です司令)」

総司令「軽傷が三名、重傷が二名、死者は零」

総司令「無論傷ついた人が居ることは悲しむべき事実だが」

総司令「死者が出なかったことは誇るべき成果だ」

総司令「この結果に満足せずに各自精進を怠らないように」

総司令「私からは以上だ!他に誰か?」

オペ子「開発部から新兵器のアイディアが出ています」

総司令「良かろう、私が自らテストをする。他には?」

黒「待った、私がやりたい!」

黄「僕もー!」

総司令「……じゃあお前たちに任せよう、他に?」ムスン

一同「…………」

総司令「特に無しか、じゃあ解散だ」

総司令「ちっくしょう新型兵器試したかったな……」

オペ子「司令、どんだけ戦いたいんですか……」

総司令「そりゃおめえ男たるもの生涯一戦士だぜ」

赤「…………(マジ引退してくんねえかな)」

白「素敵です司令!」ツヤツヤテカテカ

赤「…………(よく聞くその台詞ももう純粋な目で見れねえ)」
18 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:31:39.58 ID:JCt3pzp10
青「どうした赤?若干元気が無いようだが……」

赤「ん?いやぁ……」

黒「もしかしてパパの誕生日プレゼントのことで悩んでるの?」

青「パパ?ああ司令の誕生日って」

黒「うん、もうすぐ」

青「あぁー誕生日プレゼント選んでないや」

黒「青さん、私と一緒に選びに行かない?」

黄「あ、ずるいずるい!僕も行く!」

赤「…………(誕生日プレゼント、そうかその手が有ったか)

青「赤も行かないか?」

赤「あー、わりぃ、俺もう決まっててさ」

青「それは残念、じゃあ俺は子供二人のお守りといかせてもらおうか」

黒「子供じゃないもん」

黄「僕子供だよ」

青「ハハハ、悪い悪い」

19 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:32:38.79 ID:JCt3pzp10
――――昼、休憩室――――

赤「…………」シャーダバダーバーダバダーダバダー

オペ子「何飲んでるんですか赤さん」

赤「これは桜ブルボン、期間限定の珍しいコーヒーだそうな」ダーダーダー

オペ子「違いの分かる男ってやつですね」

赤「飲みます?」

オペ子「じゃあありがたくいただきます」

赤「所でオペ子さん」

オペ子「なんですか?」

赤「白って司令とやたら仲いいですよね」

オペ子「ああ……二人のことですか」

赤「……(何か知っているのか?)」

赤「何故なんでしょう」

オペ子「黒ちゃんと白ちゃんはセイクリッドジュエル発足前からコンビで戦ってきたじゃないですか」

赤「らしいですね、二人でリリキュアジュエルシャインみたいな感じで」

オペ子「そうそう、そんな番組名がつきそうな感じで」

オペ子「魔石帝国の主力を三十年前に司令が壊滅させてから、向こうの人々の中でもこちらに移住してくる人が現れるようになりました」

オペ子「白ちゃんのお父様はそんな人々の一人でして」

オペ子「白ちゃんのお母様と大恋愛の末に結婚、色々有ったけど最終的には祝福されて幸せだったそうです」

オペ子「ところが、そういった人々をよく思わない人間やそういった人々を裏切り者と呼ぶ魔石帝国の連中が幼かった白ちゃんの家族を……」

赤「……そんなことが」
20 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:35:14.66 ID:JCt3pzp10
オペ子「それ以来司令が白ちゃんの親代わりになって、ありとあらゆる戦闘訓練をさせてきたそうです」

オペ子「主に八極拳とか劈掛拳とか」

オペ子「黒ちゃんも一緒に訓練してたみたいですね」

赤「……ああ、だからやたらあの二人は殴り合いに持ち込みたがるのか」

オペ子「普通に見たらあれですけど、そういう過去がある以上あれぐらいベタベタしても仕方ないですよね」

赤「ですね……(もっと良く見たら完全にアウトなんですよオペ子さん)」

オペ子「ところでお弁当作ってきたんですけど食べますか?」

赤「あ、ありがとうございます」

オペ子「今日は腕によりをかけて作って来ましたよー」テケテケテッテンテッテッテーボワ~ン

赤「まーた中華ですか」

オペ子「保温完璧、チャーハンもありますよ!」

21 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:35:44.29 ID:JCt3pzp10
――――デパート――――

黄「……新作のゲームが欲しい」

青「駄目だ、お前の両親に怒られちまう」

黒「まったく、ゲームに夢中なんて黄ったらお子様なんだから」

黄「黒姉……人のこと言えるの?」

黒「うるさいわね、私は仕事の為の取材の一環よ」

黄「く……」

黒「ま、まああんたがまだやる気なら私のいばまもみがどくたべのこしプテラで相手してあげないでもないけど……」

黄「黒姉なんだかんだ言って…………ひとでなし」

黒「カッチーン」

黄「痛い痛い痛い!痛いよう!」

黒「年上に逆らうからこうなるのよ」

黄「白姉ちゃんとは大違いだ……」ボソッ

黒「なんか言った?」

黄「い、いやなにも!」

青「本当にお前ら仲良いなあ……」イッツオートマーティーッ

青「あ、赤から電話だ」

赤「……買い物ついでに胃薬を買ってきてくれ」

青「は?」

赤「オペ子さんの料理食べ過ぎ……た、胃が……」

青「なにっ!?待ってろ赤!俺が今すぐ助けに行ってやる!」

赤「いや帰りで良いって……」

青「お前のピンチは俺のピンチだ!待ってろよおおぉぉォォォオォ…………」キラン

黒「……何があった」

黄「分かんない」
22 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:39:00.49 ID:JCt3pzp10
黄「ねえ黒姉」

黒「ん?」

黄「ゲーム買ってくれない?」

黒「今月あんた幾らお小遣い貰ってんのよ」

黄「ゴニョゴニョ」

黒「…………学校で私の漫画の宣伝したら買ってやる」ジダイハ

黒「青さんと私とあんたの分のプレゼント選んでからな」ステマ

黄「……」グッ

黒「……」ピシガシグッグッ

23 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:39:38.53 ID:JCt3pzp10
――――基地内部、赤の部屋――――

オペ子「ごめんなさい張り切り過ぎちゃって……」

赤「いえ……限界を見定められなかった俺が悪いんです」

オペ子「ほら、今朝から赤さんの元気が無かったから……少しでも元気になればなあって」

赤「元気いっぱいですよ……(胃袋を除いて)」

オペ子「無茶しないでとりあえず寝ててください」

赤「ごめんね」

赤「でもあれだよ、オペ子さんの料理がそんだけ美味しかったってことで」

オペ子「あら、オネーさんを褒めても何も出ませんよ」

赤「嬉しそうですねオペ子さん」

オペ子「男の人に手料理を美味しいと言われて喜ばないってのも逆に妙でしょう?」

赤「まあそっか……オペ子さん」

オペ子「なんです?」

赤「機嫌良いみたいですしちょっと質問良いですか?」

オペ子「年齢かなんかですかー?答えても良いけど責任……」

赤「違いますよ」

オペ子「なんて冗談冗だ……違うの?責任取れよ!」

赤「そっちに!?」

オペ子「まあお試しということで今回は許します、質問どうぞ」

赤「オペ子さん、もし信じていた人間に裏切られたらどうします?」

オペ子「え?」

赤「もしもですよ、もしも」

オペ子「そーですねえ……私なら」

赤「なら?」

オペ子「それでも信じます!」

赤「ですか」

オペ子「ですね、自分みたいなのを裏切るような奴なんてどーせ碌なやつじゃないから」

オペ子「私くらいは信じてやらないとどうしようもないでしょう?」ニカッ

赤「オペ子さん、友達多いでしょ?」

オペ子「最近休みが少なくて中々遊べないですけどねー」

キーンコーンカーンコーン

オペ子「あ、昼休み終わる」

オペ子「じゃあ仕事に戻りますね、司令には言っておきますので」

赤「あーお願いします」
24 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:40:27.21 ID:JCt3pzp10
――――十分後

白「あ、赤さん大丈夫ですか?司令が様子見てこいって」

赤「…………お、おう(よりによってこいつか……)」

白「駄目ですよ、何時敵が襲ってくるか分からないんですから……」フゥー

赤「うん、次から気をつける(……このお姉さんぶった感じがうざく感じてしまう)」

白「ま、もし何か有っても黒ちゃん以外は私が守ります」

赤「なんで黒は守らないんだ?」

白「私ディフェンス、あの子オフェンス、って感じでずっとやってきたんで」

白「私が粘ってる間に黒ちゃんが片付けてくれますよ」

赤「まあな、元はお前らだけで戦ってきたんだもんな……(妹とこいつで百合妄想してた頃には戻れない)」

赤「…………(冷静に考えれば、俺……最低だ)」

白「お薬切らしちゃってるんですよねえ……」

赤「青が買ってきてくれるらしいから別に良いよ」

白「あら、そうですか。司令が久しぶりに変身して回復能力使っていいよね!?って」

白「年甲斐もなく超はしゃいでるんですが」

赤「…………(ハッハー、昼夜問わずにパーリナィッ!ってか?ナイトじゃなくてケダモノだけどさ……なんちゃって)」

白「基地の中で弓構えてTMレボリューションの魔弾歌ってるんですよ」

白「外すことの無いこの魔弾をー♪って」

赤「JASRACに通報しておきなさい」
25 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:40:58.48 ID:JCt3pzp10
白「ていうか敵を求めて彷徨ってるんですが、レアエネミーですよ」

白「今魔石帝国が来たら死にますよ、向こうが全滅します」

赤「……今はお前が止めるしか無い、隊長として命じる……行け」

白「あーらほーらさっ……」

赤「あーちょい待ち」

白「なんですか?」

赤「信じてた人に裏切られたらどうする?」



白「――――そうですね、死にます。裏切られる私に価値は無い」



赤「……そうか(早く魔石帝国と決着付けないと俺達は内部崩壊するんじゃなかろうか……)」

赤「でも、軽々しく死ぬなんて言うなよ」

白「申し訳ありません、それでは失礼致します」ウィーン

青「白、ちょっとどいて!」ジャーン

白「あっどぞどぞ」

青「うぉおおおおおお!赤ぁ!」

赤「はやっ、予想以上に早いなおい」

青「いやほら……赤が体調不良だと戦闘に響くからな」

赤「真面目だな……青は」

青「ふん、当然のことをしたまでだ」

赤「司令に会わなかったか?」

青「倒してきた」

赤「え?」

青「息子を看病するのはパパの仕事だー!って襲いかかってきたから……」

赤「oh……」

青「倒したらレアアイテムを拾ってな」

赤「なんだ?」

青「お前と黒ちゃんが幼稚園の頃に描いた絵だ」

青「素敵じゃないか、冬に咲く花」

赤「なっ……まだそれ持ってたの!?」
26 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:41:24.16 ID:JCt3pzp10
赤「…………(ちょくちょく愛情深さをチラつかせるのが腹立つ親父である)」

青「なんだ、感動して言葉も無いか」

赤「ちげーよ、そんなんじゃねえし!(そうだったらどれだけ良かったか……)」

青「ハハッ、照れてる照れてる」

赤「ところで青」

青「なんだ?」

赤「もしお前が……信じた人に裏切られたらどうする?」

青「急に妙なことを……」

赤「まあもしもの話だ、もしも」

青「裏切られたらねえ……」

青「俺は人を信じたことが殆ど無い」

青「だから裏切られたこともない」

青「つまりあれだ……分からん」

赤「そっか……」

青「だからお前は俺を裏切ってくれるなよ」

赤「ったりまえだろ」

青「あ、あとこれ薬」

赤「ありがとう、マジありがとう」

司令「オイスー」ウィーン

青「あっ、司令」

司令「おいたんインしたお」

司令「ママが心配してたぞ?宥めるのにパパ大変だったんだから」

司令「お前も大人なら自分の体調くらいは……」

赤「勤務時間内だ(お前のやってることが発覚したらもっと大変なんだから……)」
27 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:42:31.74 ID:JCt3pzp10
青「えっ?」

司令「くっ……」ウィーン

青「退出しちゃったよ……」

司令「……赤隊長、失礼する」

赤「申し訳ありません司令」

青「ツッコミは俺か?俺なのか?」

司令「最近は戦いが続いていた、ストレスも貯まるだろうが……」

赤「……(主にお前のせいだがな)」

青「……(あ、今誰かがツッコミをした)」

司令「身体には気を使え」

青「……(キリッとした雰囲気でも言ってることはさっきと変わんねえぞこれ)」

赤「はい、司令」

司令「それでは俺は行く、青、お前も来い」

青「え、あ、はい(さっき倒したの根に持ってるのかな……)」

赤「ああ待ってください司令」

司令「用件は手短にな、スケジュールが詰まってる」

赤「司令は信じた相手に裏切られたらどうしますか?」

司令「男ならぶん殴る、女なら許す」

赤「……ふむ」

司令「男なら殴りあってみろ、それで道が開けることもある」カチッ

司令「女の嘘は許せ、許した数だけ男の度量が上がる」スパァ……

青「司令、ここ禁煙です」

司令「oh……」


ヴィイイイイイイ!
ヴィイイイイ!
 

オペ子「巨大魔的反応探知、敵の魔石ロボかと思われます」

オペ子「繰り返します、巨大魔的反応探知、敵の魔石ロボかと思われます」

司令「セイクリッドジュエル!出撃せよ!」

赤・青「「了解!」」ダッ

赤「そうだ親父」

司令「なんだ?」

赤「今晩空けといてくれ、偶には訓練に付き合えよ」

司令「……おう」

【第二話 了】
【このあとは画面の前の皆も非公認戦隊と一緒に踊ろう!】
28 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:43:17.33 ID:JCt3pzp10
ヒーロー図鑑No.3
「オブシディアンブラック」
優しさの輝きを力に変える漆黒の戦士。
トレードマークはハート
扱う属性は運命
個人用武器は因果逆転の槍“オブシディアンランス”で、変身前でも自由自在に呼び出して戦えるんだ!
ただし玩具化の際には悲惨なサイズに短縮されることが決定されているぞ!
専用ロボットとして白兵戦用虎型ロボット「シールドタイガー」を持っているんだ!
変身者の名前は星空黒江
小学校の頃ダフネちゃんという彼女が居たとか居ないとか
豊富な戦闘経験で皆を助ける頼れる戦士だぞ!


ヒーロー図鑑No.4
「パールホワイト」
怒りの輝きを力に変える純白の戦士
トレードマークはハート
ブラックとは仲が良いためデザインを一部共有してるのだ!
扱う属性は運命
個人用武器は因果逆転の盾“パールシールド”で、変身前でも自由自在に呼び出して戦えるんだ!
盾殴打や盾投擲もお手のものだぞ!
専用ロボットとして遠距離戦用龍型ロボット「ランスドラゴン」を持っているんだ!
変身者の名前は石動瑚珀
豊富な戦闘経験で皆を助ける頼れる戦士だぞ!
29 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:44:31.75 ID:JCt3pzp10
白「どうしよう黒ちゃん、赤さんの態度が急に余所余所しい……」

黒「誰にだって機嫌の悪い時みたいなのは有るって!気にしない気にしない!」

黒「どうせいつも通り一人で勝手に悩んで解決するわよ!

白「そうだと良いけど……」

黒「ほら、後輩達の番宣するわよ」

白「はーい」

黒「せーのっ」

黒・白「「二人はリリキュアカンフージェネレーション!このあとすぐ!」」

黒「見ないと貴方にオブシディアンランス!」


【二人はリリキュアカンフージェネレーション!】
【このあとすぐ!】
30 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 07:52:38.91 ID:JCt3pzp10
ちなみに組織的にはオーレンジャーに近い物をイメージしています
オーレンジャーのレッドは今も格好よくて本当に安心した
ヒーローってのは孤独でも戦わなきゃ駄目なんですよ、ええ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/06/23(土) 08:52:06.80 ID:4W0X/NKAO
>>30
科学系とファンタジー系の折衷で組織がしっかりしてるとなるとオーレンジャー納得だな
最近のスーパー戦隊は科学系が少なくて困る
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/23(土) 09:40:09.43 ID:f/lVGizG0
オーレンジャー、見なくなった後の番組だがどんなノリだったんだろうw
ダッシュダッシュサファイアブルー
ダッシュダッシュサファイアブルー
赤の胃腸が(食事と人間関係で)レッドゾーンいっそげー
ダッシュ サファイアブルー♪

よくよく読み返したら、無垢なる『憤怒』とかすごい名乗りなのね白w
黒、原稿って何の仕事…あとダフニスとクロエ?
槍持ちな黒のロボがシールドで盾持ちな白のロボがランスなのは個人戦闘バランスを考えてかな?
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/23(土) 10:59:19.05 ID:ahqYjC/DO
運命属性とか因果逆転とかさりげなく厨二だwwwwwwwwww
両親の仇とか魔剣士の口上とかギャグのふりしてハードだし
最近の平成ライダーっぽい気がする
34 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/23(土) 12:17:38.10 ID:8rbLOnjj0
オーレンジャーが好きです
カクレンジャーも好きです
ダイレンジャーも好きです
アバレンジャーは改めて見た時「そりゃおめえ恋人が触手孕ませとかさせられてたら暴れたくもなるわ」としみじみしました

>>31
やっぱ科学パワーとファンタジーパワーで戦わないと駄目だと思うんですよ
魔石帝国がロボ使い始めたのは人間界で技術を学んだからだし、変身システムは人間が魔石帝国から奪い取ったものだったりします
特に巨大ロボットがなかったせいで三十年前の戦士の一人に毒ガス攻撃喰らって全軍壊滅させられかけたりしてますのでそれは必死だったという設定が

>>32
白は目の前で両親殺されてるんで魔石帝国に対する憎悪がやばいですね
武器交換はゴーカイジャーオマージュなんですけど台本形式だと書きづらいのでこういう形にしました
二人で戦わざるを得なかった時期が長いだけに男三人組と女性二人はデザインとか名乗りとか少しずつ違います
黒は次の話で仕事がチラッと出る予定です

>>33
個人的には三人組の戦隊+二人組のプリキュアってイメージなんですよね
過去編の司令は「平成から見た昭和ライダー(美化)」って雰囲気です
盾の因果逆転は「盾に当たる」という結果を先取りして後は気合で防いでます
条件さえ合えば応用気味に逃げる敵を盾にぶち当てて殴り抜けるからある意味槍より攻撃的です
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/23(土) 13:36:05.42 ID:f/lVGizG0
サンバルカンが好きです、バイオマンも好きです、ジェットマンも好きです…etc.
え…触手孕ませ?なにそれマジで?
見ておくべきだったか……
あと昭和ライダーは美化じゃない、美化じゃないんだ。
人には戻れぬ悲哀と覚悟、平和と人々への深い愛情を勇気に変えて戦う正義の戦士なんだ。
戦隊も石ノ森なゴレンジャーとジャッカーはそうよね。

赤さん赤さん、父さんは英雄色を好む感じで心も下半身も愛情豊かなんだよきっと…
そして気づくといい、一番最初に質問した相手は仕事中指令の一番近くにいるんだぜ( -_-)

父が昔のヒーローで妹もヒーロー、兄は戦隊組むまでどうしてたんだろう?
ダフニスとクロエ的に黒は養女だったりして家族内の戦闘経験逆転が起こってる?
でもその場合白も養女にしないとかわいそ…手を出すためか!?(キノセイ
はたしてこの疑問はダフネ登場あたりで明かされるのだろうか。まて次回!
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/23(土) 13:41:38.40 ID:f/lVGizG0
あ、ゴレンジャーはスーツのみだ、申し訳ない。
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/06/23(土) 18:22:00.74 ID:4W0X/NKAO
何故デンジマンとバトルフィーバーJが無いんだ!
38 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 06:41:13.02 ID:GFeSuphK0
輝石戦隊セイクリッドジュエル!
本日朝七時半から投下開始!
絶対見てくれよな!
>>35
マジなんですよ
恐ろしいことにマジなんですよ
昭和ライダーはあれだ
色々とアラが隠しきれなかったのも事実だと思うの!
デザインはいま見てもすごいけdそれでも話とか話とかやっぱ雑だよ!
>>37
そのあたりみたこと無いんですよ
見てみたいと思いつつ手の付けられない作品が多すぎる……
39 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:28:50.38 ID:cHocpPB80
【第三話】

オペ子「敵影多数確認、いずれも魔石ロボのようです」

オペ子「ガンイーグルとオプティマスシャークで迎撃してください」

赤「ッシャア!」

青「さっくり行きますか」

黄「待ってお姉さん!僕も行く!」

オペ子「え?」

青「俺と組めば黄のスラッシュパンサーも海上で戦えます」

司令「良かろう」

司令「出撃きょ……」

オペ子「じゃあ出撃許可です!」

司令「かぶるな!」

黄「よっしゃあ!スラッシュパンサーライド!」

青「オプティマスシャークトランスポーターモード!」

黄・青「乗っただけ合体!」

司令「承に……」

オペ子「承認だそうです!」

司令「か・ぶ・る・な!」

 説明せねばなるまい!
 黄のスラッシュパンサーは!
 青のオプティマスシャークと合体することで海上で戦えるようになるのだ!

博士「フェっフェっフェ……来おったかセイクリッドジュエル!」

 こちらも説明せねばならない!
 この博士と名前欄にある男は魔石帝国のマッドサイエンティスト!
 その名もケイソ博士だ!
 人間界から流入した機械の技術と魔石を合成した魔世機を用いてロボ戦を仕掛けてくる幹部の一人だぞ!
 偶に無駄な技術を詰め込んで予算度外視し始めるのが弱点だ!
40 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:29:32.67 ID:cHocpPB80
博士「行け、巨石兵共!我々魔石帝国のテクノゥロジーを!魅せつけてやるのじゃ!」

博士「儂は上空からこっそり見ているだけじゃから安全じゃしの」

博士「……動かない限り決して見つからないスーパーオプティカルカモフラージュマシーンを使っているのじゃ!」

雑魚「「「ゴオオオオオオオオオオオ!」」」ドスゥン!ドスゥン

オペ子「敵は海上から攻めて来ています」

オペ子「内陸に到着される前に撃破してください」

司令「黒、白は内陸で待機だ。敵の陽動の線が捨てられん」

一同「「「「「了解!」」」」」

青「シャークミサイル!」ダダダダ!

黄「翔べっ、スラッシュパンサー!」ダァン!

ザムンザムン!スタッ!

雑魚「ごっ!?」

青「着地場所は任せろ!」

黄「ありがとうお兄ちゃん!」

雑魚「ごおおお!」ドォン!

博士「ふん‥…まだこの程度なら……」

博士「巨石兵よ、あの青を狙え!青が黄の足場になっている以上あのフォーメーションはあそこが弱点じゃ!」

博士「場所はあの黄のガキの着地地点から割り出せる!」

雑魚「「「ゴオオオオオオオオオオオオオオオ!」」」

青「そいつはどうかな!?」

黄「レッグブースター!」

雑魚「ごっ!」

雑魚「ごごっ!」

雑魚「ごごごぉい!」

博士「わずかに着地地点をずらして攻撃を躱すか」

博士「しかしそれも……」

雑魚「ゴゴゴゴゴゴ!」

青「うわああああああああああ!」

博士「悪いのう、織り込み済みじゃ」

黄「青兄ちゃん!」

青「落ち着け黄、これでいい、この位置が……最高に良いんだ」

黄「え?」
41 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:35:42.01 ID:cHocpPB80
博士「む、そういえば赤が……」





       キラン




博士「え?」

青「お膳立ては済んだぜ、赤」

赤「狙い撃つぜ!」

青「ぶちかませ!」

 

 ヒュン、ヒュン、ヒュン
 ――――――――――――カッ
 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!



博士「なっ!?」

雑魚「「「ゴォオオオオオオオオオ!」」」ドカーン

博士「ど、どこからの攻撃だ!?」

赤「博士、あんたの居場所も丸見えだぜ?」メガホンシヨウチュウ

博士「えっ、うそっ逃げなきゃ」ウィイイイイイン

赤「嘘だよ!」

博士「えっ」

赤「動いてくれたおかげで丸見えだぜ!」

赤「メテオイーグル!」

 説明しよう!
 メテオイーグルとは狙撃体勢を解除したガンイーグルが空戦形態に移行しながら超高度から急降下をして相手に激突する一度限りの必殺技だ!
 圧倒的質量と速度が普段の狙撃以上の破壊力を生むぞ!
 しかしやりすぎれば赤の身にも危険が及ぶ諸刃の剣なんだ!
42 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:36:16.03 ID:cHocpPB80
博士「うぎゃあああああああああああ!儂のロボオオオオオオオオ」チュドーン

赤「……ふぅ、きまったか……」

オペ子「魔的反応未だ消失してません!」

青「なに!?」

オペ子「それどころか増えてる……これはまさか!?」

黄「まずいじゃん!」

魔剣士「ふっ、甘いわ……」

博士「お、王子!」

魔剣士「危ない所だったなケイソ」

博士「おお!私めを心配していただけるとは!」

赤「なっ!?あれは魔剣士!」

魔剣士「やあやあセイクリッドジュエルの諸君」

魔剣士「今日は私のロボットをお披露目しようと思ってね」

博士「準備は完了しております」

魔剣士「宜しい」

博士「轟天零式!出撃ですじゃ!」ポチットナ

ザザザザザザザザ!

赤「海が割れた!?」

魔剣士「ハァッ!」

青「なんだあのドリル付きのロボは!」

黄「うわーすっげー!かっけー!」

青「言ってる場合じゃねえぞ……」

青「おい赤!」

赤「おう、こっちも三た……」

黄「三体合体だね!」

赤「かぶるな!司令!」

司令「ああ!三体合体しょうに……」

オペ子「合体承認です!」シュビ!

司令「かぶるな!」
43 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:36:44.71 ID:cHocpPB80


 サンタイガッタイショウニン
 フォーメーションアクアバルカン
 コンバインオペレーション


青「メインというのは好きではないんだけどな……」

赤「はいはいさっさとやろうな」

黄「好き嫌いは駄目なんだよー」

魔剣士「ふん、博士、例の操作を」

博士「お任せくだされ王子!」

 トランスオペレーション


 カシッガチャン

 グゥウオオオオオオン!


魔剣士「完成!真(チェンジ)!轟天零式!」カッコイイポーズ

青「完成!三位一体アクアバルカン!」カッコイイポーズ

赤「今回のメインパイロットはお前だ、存分にやれ」

青「任された以上は全力をつくすだけだ」

黄「頑張るぞー!」

魔剣士「カタストロフドリイイイイイル!」ウィイイイイイン

青「アクアスプラッシュ!」バシャバシャバシャ!

魔剣士「ザクとは違うんだよザクとは!」バチィ!

黄「アクアスプラッシュが弾かれた!?」

青「――――やべっ」

魔剣士「俺のドリルが!」

博士「天を貫く!」

魔剣士「敵だけで十分だ」ズガガガガガガ

博士「こりゃまた失敬」ズガガガガガ
44 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:37:29.48 ID:cHocpPB80
赤「くそっ、アクアバルカンじゃパワーが……」

青「だからタイマンは無理だと……」

赤「諦めんな馬鹿ぁ!」

魔剣士「ふははははは!素直に負けを認めれば楽にしてやるぞ!」

オペ子「司令、あの三人押されてます」

司令「まずいことになったな……」

オペ子「内陸の方でも散発的な魔的反応、白黒が各個撃破に回っていますが……」

司令「となるとあいつらも出せねえか」

オペ子「状況はあまり良くないですね」

司令「…………俺行って良い?」

オペ子「…………駄目です」

青・赤・黄「「「――――っせーのっ!」」」


 バキィン!


魔剣士「殺った!」

博士「ハハハハ!奴らめバラバラに……」

青「弱点はドリルの付け根だ!」

赤「三人の攻撃を同時に!」

黄「一点集中突破!」

博士「しまった、わざと合体解除を!?」

青「パワーも防御力も下がるがこれならば!」

魔剣士「くっ、間に合え!暗黒抜刀術“八雲”!」スパッ

青「ぐああああああああああああ!」チュドーン

赤「この距離なら自慢のドリルも使えないな!」

黄「喰らえ!」

赤「ボンバルダメントゼロ!」

黄「ゲイルキャリバー!」

博士「王子!ドリルが!」

魔剣士「ちっ……一旦引くぞ」

博士「しかし王子!これは本来一人乗りの……」

魔剣士「ああ、だから脱出装置で機体と一緒に魔界に帰るのは……お前だ」

博士「へ?」

魔剣士「案ずるな、俺に策がある」ポチットナ

博士「王子いいいいいいいいいいいいいいいい!」キラン
45 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:37:55.15 ID:cHocpPB80
赤「やったか……おい青!」

青「コクピットに当たったら死んでいた……」

黄「青兄ちゃん無茶しないでよぉ!」

青「済まなかったな」

赤「俺達のロボ三体でも撤退に追い込むのが限界か……」

青「とりあえず回収部隊呼んでくれないか?」

赤「お、おう」

司令「予算が……」

オペ子「ですねぇ……」

白「こちらサイファー、街を襲っていた巨石兵の破壊に成功しました」

黒「こちらピクシー、追撃仕掛けたら待ち伏せ喰らいましたけど合体して倒しておきました」

オペ子「えっ」

司令「おい」

白・黒「「無許可で合体したけど構いませんよね?」」

司令「それは……」

オペ子「問題なしですよグッジョブです!」

司令「だ・か・ら・被るな!」


46 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:40:13.91 ID:cHocpPB80

――――夕刻、基地内部、ブリーフィングルーム――――

司令「敵の新型ロボか」

青「出力が桁違いでしたね」

青「ぶっちゃけ相手にドリルが無きゃ負けてました」

青「あそこだけ作りが雑だったんですよね」

赤「……(なんでこいつは自分がメインになったらアホみたいに弱くなるんだろう)」

司令「黄は?」

青「宿題だそうです」

司令「……あんな子供にまで戦いを任せねばならぬとは」

黒「司令、そんな甘いこと言ってて良いの?」

司令「済まない、今のは失言だった」

白「私達のマーブルパラドックスでも駄目なんですかね?」

司令「出力という意味ではバルカンシリーズ以下だからな……」

黒「くー……」

赤「俺がメインで合体してフレイムバルカンで戦えば……」

赤「いや、もっと言えば黄のサンダーバルカンで戦っていれば……」

司令「陸地ならばそれも良しだろう」

司令「だが……海上で戦わざるをえない事が多い以上あまり期待はできん」

青「……(やべぇ、俺がタイマン弱いのが問題点みたいな空気)」

オペ子「ここで五体合体ですよ!」

司令「確かに五体合体ならいけるが……」

赤「人手が足りません」

オペ子「じゃあ五人がかりでボコボコにすれば良いんですよ!」

オペ子「戦闘は数ですよ兄貴」

青「それって問題解決してなくないですか?」
47 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:41:00.38 ID:cHocpPB80
白「あの……疑問があるのですが」

司令「なんだ」

黒「そもそも合体する必要有ったの?」

白「ハッキリ言って合体ってリスクしかありませんよ」

黒「合体までのタイムラグ」

白「合体による燃料の無駄遣い」

黒「剛性の低下」

白「兵器積載量の低下」

黒「オミットすべき機能よね」

白「もう攻撃回避しながら合体したくないです」

黒「つーかラプター寄越せよ司令」

白「少し輝石回路搭載すればマジカル戦闘機ラプたんですよ!」

黒・白「「ねー」」

司令「…………」グスッ

赤・青「……(なんでこんな切なげな瞳してるんだよ司令!)」

青「……(あっ、今赤と心が一つになった///)」

司令「だって、合体は……必須っていうか」

黒「その根拠を論理的に」

白「三行でおねがいします」

司令「いやパワーアップと……テンションアップみたいな」

司令「大事じゃん!気持ちとか!」

司令「ロボ……導入した時は合体システム人気だったのに」

赤「……(めっちゃグダグダだ!)」

青「……(本当にこの人が日本を守ったのか?)」

赤「おい、青、なんとかしてやれよ」コソコソ

青「無理だ、完全に白黒に理がある」コソコソ

赤「オペ子さん……」

オペ子「実は整備班や設計班からも合体は旧時代の遺物であるとの意見が……」ボソッ

赤「せちがれえ……」

青「現実は無情で非情で残酷である」

司令「そうか、俺ももう老人ってことか」

白「そ、そういうことでは……」

黒「やばっ、言い過ぎたか……」
48 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:41:59.43 ID:cHocpPB80
司令「悪かった、整備班にその旨伝えとく」

司令「じゃあ簡単に済む機体の改造で対応してみよう」

司令「本日のミーティングはこれで終わりだ」

司令「解散」

司令「……はぁ」トボトボ

司令「生涯現役っつーか老害現役ってか」

白「待ってください司令〜!」タッタッタッタッ

司令「済まない、少し一人にしてくれ」

白「そん、な……」

赤「時とは残酷だな……」

青「父親にそれ言って良いの?」

黒「私達しか言えないじゃない、逆に」

黒「それに死にたくないしね、じゃあ私編集さんとの打ち合わせがあるから」サバサバ

黒「母さんか白が適当にカバーしてくれるでしょ」

赤「……(あの状態の親父に白とのことを問い詰めて良いものか)」

赤「……(あ、ていうか俺との訓練)」

青「少し訓練に付き合ってくれるか?」

赤「ん?良いぜ」

青「ありがとう、俺はもっと一対一に強くならなきゃ……」

49 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:42:42.67 ID:cHocpPB80
―――夜、道場―――

青「やっぱ勝てねえなあ……」バタッ

赤「空手も剣道もガキの頃からやってるからな」

赤「負けたら困るよ、逆に」

赤「青はもっと自分の才能を生かしてみたらどうだ?」

青「え?」

赤「お前の誰かとの連携の上手さは才能だ」

赤「なんていうかそれをもっと活かすっていうか……」

赤「……そろそろ飯だな」

青「ああ」

赤「先行っててくれよ、俺はちょっと司令と話が有るから」

青「分かった、じゃあ待ってるぞ」スタスタスタ

赤「さて……」

赤「親父を慰めに行くか」

赤「親父の部屋……」ソー……


 ガチャッ


白「あ」

赤「あ」





白「司令は慰めておいたんで大丈夫です!」ヘイゼン

赤「あ、ああ……(性的な意味でか)」

白「それじゃあお先に晩御飯頂いてますね」イケシャアシャア

赤「…………行っちまった」
50 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:43:10.41 ID:cHocpPB80
赤「ちょっと様子を……」

司令「うん、わかってるよ……」

赤「あ、お袋に電話してる」

司令「俺頑張る……頑張るから」

司令「老害現役ってな……ハハッ」

赤「……(地味に気に入ってる!?)」

司令「え?周りの人がリアクションに困るからそのギャグ使うなって?」

赤「……(ナイスお袋!)」

司令「今晩はそっち帰るよ、赤の奴と久しぶりに戦ってみたかったんだがどうにもそんな気分でもねえや」

司令「え?勿論、今夜は寝かさないぜベイベー」

司令「あー……赤は本当に女も作らないで真面目でなあ」

司令「オペ子ちゃんが『バグってんだろあれ!イベント発生しねえぞ!』って飲み屋でマジギレしてたし」

司令「まさかどう……」

赤「……どどどどど!童貞ちゃうわ!」

司令「何奴!?」ウィーン

赤「あ」

司令「あ」

司令「って赤!お前何故こんなところに!」

赤「うううううぅぅぅう……親父!勝負だ!」

母「ちょっとー?もしもしー?なにやってるのー?」

【第三話 了】
51 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:43:37.65 ID:cHocpPB80
ヒーロー図鑑No.5
「アンバーイエロー」
希望の輝きを力に変える黄の戦士。
トレードマークはクローバー
扱う属性は雷
個人用武器は生命エネルギーを凝縮した“アンバーストライカー”で、変身前でも自由自在に呼び出して戦えるんだ!
ちなみにハンマー形態とサッカーボール形態があるぞ!
専用ロボットとして白兵戦用豹型ロボット「スラッシュパンサー」を持っているんだ!
変身者の名前は黄瀬望
バスケットボール選手のお兄さんと漫画を描くのが趣味のお姉さんが居るぞ!
チーム最年少ながら溢れるバトルセンスで攻めの要を担っているぞ!


ヒーロー図鑑No.6
「クリスタルスカイ」
願いの輝きを力に変える無色の戦士。
トレードマークは涙模様
扱う属性は毒
個人用武器は負の感情エネルギーを毒素に変換して、選択的に毒を与える“祈りの弓”
それに加えて大気中のエネルギー成分と同化して自らの気配を限りなく薄くする“水晶の羽衣”も存在する
魔石帝国のエネルギー源を奪取しながら相手に永続的なダメージを与えるという効率の良い武器である。
具体的に説明すると
・負の感情エネルギーを奪うことによる兵糧攻め
・中毒症状の治療に当てる人員分の敵兵力削減
・悲惨な中毒症状による士気低下
・狙撃からの暗殺
を同時にこなせるのだ。
ただし人々が負の感情エネルギーを出さない限り毒素の生産量に限界があるので、“絶対に奇襲を成功させる”為に彼は人々が襲われてから出ないと行動できなかった。
専用ロボットは無い。
人々の涙で満ちる場所にのみ現れ、毒をばら撒き、顔を隠し、逃げ続け、罠を張り、敵対者に戦士としての尊厳を一切与えなかった“英雄”。
友に裏切られ、恋人に見捨てられ、守るべき人々に迫害され、人間の抱える全ての悪を見てもなお戦いを止めなかった男。
そんな彼にとっての唯一の救いは皮肉にも彼の妹を殺した魔石帝国の女性幹部だったという。
彼女への憎悪だけが折れかけた心を幾度も救ったのだ。
変身者の名前は星空司。
後の国際空軍日本方面総司令である。
52 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:45:42.20 ID:cHocpPB80
司令「イケメンリア充だと思ってた息子が童貞な訳がない」

黄「どうしたんですか司令?」

司令「ゲームとか綺麗なおねーちゃんにマジに夢中になれる年頃か……」

黄「ふぇ?」

司令「地球のため、皆の為、それも大事だ」

黄「勿論です!」

司令「だが、お前自身もまた救われるべき一人の人間であることを忘れるな」

黄「はい司令!」

司令「ざっくり言えば彼女とか作れ」

黄「え?」

司令「初めての相手は年上が良いな……」

黄「年上といえば実は僕白姉ちゃんのことが……」

司令「……あ、ああ良いんじゃないか!スゴクオススメダゾ!」アセアセ

司令「さて、テレビの前の皆も人助けは程々にな!」

司令「それじゃあ次回も……」

黄・司令「「輝石戦隊セイクリッドジュエル見てくれよな!」」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/06/24(日) 07:55:29.54 ID:k7mIqcgDo
クリスタルスカイに☆のマークを与えてやれないのが残念と言えば残念だな……
戦隊SSが増えてうれC
54 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 07:57:34.63 ID:cHocpPB80
おい、グランドナイツさんの所中止ってマジでせうか
あそこに影響されてこのスレ始めたのに!
流行れ戦隊物スレと思って始めたのに!
皆建てようぜ戦隊スレ
そしてvsシリーズ書こうぜ
55 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/24(日) 08:37:30.06 ID:cHocpPB80
>>53
クリスタルスカイは目の下にトレードマークのぴちょんくん模様が入ってる感じです
無論元ネタは虹色クリスタルスカイです
元ネタ的にはゴーグルをそうするべきなんだろうけど難しいっす
あ、でもレッドが変形バージョンの☆ですね

マジもっと増えて欲しいです戦隊ss
皆でvsシリーズやろうぜ!


56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/24(日) 15:28:44.29 ID:RqFg4GnDO
一番偉い人が人助けもほどほどになってwwwwwwwwww
と思ったけど設定読むと笑えねえ…
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/24(日) 18:27:07.90 ID:QXi/gO4DO

なぜかアルカイザーを思い浮かべちまったぜ
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/24(日) 20:13:03.03 ID:hEsDDJ8Go
緑茶が思い浮かんだ
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/06/24(日) 21:39:59.98 ID:48wHoEoc0
>>56
結構悲惨極まりない過去があるからなんですよ
一般人なんぞ助けても助けてもキリがねえとか平然と言う人です
>>57
妹をかばいそこねて死にかける
→力がほしいか……
みたいな展開が有ったのである意味近いかと
憎悪に呼応して透き通るマインドドロップに選ばれて以降ずっと“失敗したら死ぬ”状況で戦い続けです
>>58
大部分緑茶モデルにしてますね
違うのは行動原理というかそもそもの考え方で
恨みつらみから戦いを始めた司令は自らすすんでえげつない手法を選択していたりします
途中からはまた色々変わってくるんですけど
そこら辺が白と同じですね
ゲラゲラ笑いながら敵にトドメ刺す小学生の白を見て懐かしそうな泣きそうな顔してたとかしてないとか
60 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 18:45:17.64 ID:RpYPc7Zh0
BBQから復活!
いつの間にか新しい戦隊スレ立っててひゃっほう
十時くらいに投下予定です
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/25(月) 21:30:18.12 ID:ENmOZdTYo
あと30分くらいかね
62 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 22:00:23.04 ID:htIZpg9/0
凛として開始
63 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 22:01:06.10 ID:htIZpg9/0
【第四話】

――――基地内部、模擬戦用ドーム――――

青「夕飯を終えたと思ったらいつの間にか司令と赤がバトってた」

黄「面白そうだから見に来たよ!」

オペ子「まあ私達は観戦ルームからですけどね」

黒「スケッチの準備した」

白「心なしか赤から殺気が……」

赤「久しぶりだな……こうやって一対一で訓練ってのも」コキッコキッ

司令「ふん、腹が減って力が出ないなどという言い訳は無しだぞ?」パキッ

青「なんか話してるぞ」

黄「特殊ガラスのせいか聞こえないね」

白「巻き込まれたら大変なのは分かってますけどちょっと分厚すぎますよね……」



赤「いざ……」シュビッシュバシュバッ!ブォン!(カッコイイカマエ)

司令「尋常に……」ブィン!ブィン!ギュゥウン、ジャキィン!(シブイカマエ)



赤・司令「――――勝負!」ヌギッ!





オペ子・青・黄・白・黒「「「「何故脱いだ!?」」」」

青「ウホッ、良い身体」

黒「我が家の男には変態しか居ないのか……」

白「ドラゴンボールですねわかります」

黄「司令の筋肉すごいことになってるね……」

白「逞しいですよねえ……」ホゥ

青「いや、しかしレッドの方が……」

オペ子「あらやだびぃえる時空><」

黒「ホモォ……┌(┌ ^o^)┐ホモォ……」

黄「ほも?」

白「馬鹿お前らやめろ」
64 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 22:02:14.86 ID:htIZpg9/0
司令「――――撒き死ねィ!」ビュンッ

赤「遅いぜ!」バシュ

青「正拳突き……早い!」

黄「でもお兄ちゃんが手刀で捌いた!」

白「いいえ、あれは防御失敗です」

黒「だね」

オペ子「全く見えないれす^p^」

 ウィン

赤「曲がった!?」

司令「猛虎硬爬山!」

赤「ぐあああああああああああああ!」


青「何だ今の!?赤が吹き飛んだぞ!」

オペ子「正拳突きあたったようにしか見えない……」

白「あれは猛虎硬爬山」

黄「知っているんですか白さん!」

白「全身全霊の力を込めた突きを放ち、相手に防御させてから肘で心臓を撃ちぬいたんです」

黒「うわすっごい!こりゃあバトルシーンの参考になるわね!」カキカキカキカキ

黄「黒姉見えてるの?」

黒「全部ね!」

白「黒は生まれつき異常な動体視力と映像記憶能力を持っているんです」

65 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 22:03:08.74 ID:htIZpg9/0
赤「くー……効いたぜ司令」

司令「ふん、少しは使うようになったな」


白「え?司令の猛虎硬爬山を耐えた!」

黒「ふっふっふ、兄貴は打撃の瞬間だけ全身の筋肉や関節を締めて攻撃を防いでいたのさ」

オペ子「解説役二人って素敵」

青「星空家には化物しか居ないのか」

黒「ママはパンピーですよ」

白「あれがパンピーですと……?」

黄「ふぇぇ……」


赤「セイヤッ!」ゲダンゲリ

司令「おっと!」


黒「あ、あれ躱しちゃうのかパパ」

青「敵の攻撃を躱すのは良いことじゃないのか?」


赤「おらぁ!」チュウダンウシロマワシゲリ

司令「くっ!」バキィ


オペ子「今度は防いだ!」

黒「兄貴の散弾蹴りは初撃カウンターしないとそのまま追い打ちかけられて」


赤「うらああああああ!」ジョウダンマワシゲリ

司令「ぐあああああああああ!」ベゴン


黒「防御強制させられた後の攻撃に必中効果がついちゃうのよ」

白「筋肉の柔らかさと膨大な練習量に裏打ちされた蹴り技のコンビネーション」

白「逃げ場が無いことから散弾と呼ばれた蹴り技です」

黄「司令が壁にめり込んでるぅ!」

青「俺との組手は手加減してたんだな……」

オペ子「しっかし上半身裸の男達がくんずほぐれつガチバトル……」

青「良いねえ……青春だ」

白「アウト、色々アウト」

オペ子「ていうかさっきから全然戦いが見えないんですけど」
66 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 22:03:34.50 ID:htIZpg9/0
司令「やるじゃねえか赤」

赤「歳をとりすぎたんじゃねえのか親父」

司令「さーてそれはどうかな?」ヒュッ


オペ子「これだけ見えないと……あれ?」

オペ子「司令の姿が本当に消えた!?」

青「なっ!?」

黒「うわ、スケッチできない」

白「あれは……」

オペ子「知っているんですか!」

白「はい、オペ子さん」

白「あれこそが司令の絶招と言われる太極拳の秘奥」

白「己の気を静め、天地と一体化することにより自らの存在を消失させる」

黒「空我の境地ね」

黒「あの状態から経絡に打撃を決めて相手の神経を暴走させるのがパパの必殺技よ」

黒「パパはメインが太極拳で、サブとして八極拳を使ってるし」

黒「固有武器のサポートも有ってあの技が一番得意なんだよね」

白「太極拳はそもそも太極思想を根底に持つことから天地の気を読むことを意識します」

黒「無極にして太極、万物の根源と同化することで自らの肉体を強化する特質こそが太極拳の最も強力な性質かもね」

白・黒「「ねー」」

黄「もしかして変身しない方が強い……?」

オペ子「oh……」

青「神経を暴走……つまり毒手って奴か?」

黒「面倒だからそういう解釈で良いわよ」




司令「纏絲勁」ヒュッ

赤「―――――呵ァッ!」ビリビリビリビリ




オペ子「きゃっ!なに!?」

黄「強化ガラスが震えてるよぉ……」

青「司令の姿が現れた!?」
67 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 22:06:47.57 ID:htIZpg9/0
赤「そこだ!」ガキィン

司令「やるじゃねえか!」ガキィン

赤「まあな!」


白「声だけで強化ガラスを……」

黒「いや震脚も使ってる……あっれー?兄貴震脚なんて使えたんだ」

黒「つーかあのモーションは間違いなく発勁のそれじゃん」

黒「空手家の癖に何やってんのよあいつ」

白「まさか司令の技術を模倣した……?」


赤「トドメだ親父!」ドシュッガキン


黄「心臓にめがけてパンチした!」

青「殺す気でやってるだろあいつら」


赤「…………」

司令「悪いな、昔良〜い女にハートを奪われちまってよ」ドヤァ

司令「だからてめえにくれてやる心臓はねえ」カチッ

司令「ま、母さんのことなんだけどよ」シュボッ

赤「え……?」ポタッ……ポタッ……

司令「技を真似できるのがお前だけだとは思わんことだ」スパァ…

赤「技じゃねえだろ……自分の身体に何仕込んだ親父!」

司令「心臓に攻撃食らった程度で死んでちゃこの国の平和なんざ守れねえ」


白「司令も剛体法を真似した!?」

黄「赤兄ちゃんの拳から血が!」

青「筋肉量で言えば司令のほうが圧倒的に多い……」

オペ子「同じ剛体法でも性能が違うってことですか?」

白「多分、そういうことですね」

黒「…………」ニヤニヤ

オペ子「ていうか司令!訓練室は禁煙!それはズボンのポケットにしまってください!」


司令「さて、仕留めるか」ケイタイハイザラカンビ

司令「散弾蹴り!」

赤「しまっ――――」

司令「いち」ヒザゲリ

赤「がふっ!」

司令「に」フミツケ

赤「ぐあぁ!」

司令「さん!」マワシゲリ


68 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 22:07:58.80 ID:htIZpg9/0
黒「すげえ、スリーモーションで終わらせる技をツーモーションで決めやがった」

青「今のは俺にも解ったぞ」

青「膝蹴りをまずは顎に的中させ」

青「よろめいた膝に踏み込んだ足を軸に回し蹴りだろ?」

オペ子「今度は赤が壁にめり込んでますよ……」

黄「うーん、普段の赤兄ちゃんならカウンターを決められたけど拳を痛めていたから決まった?」

黒「兄貴、やたらムキになってない?」

黒「それを受けてパパも殺気メラメラだし」


赤「ふー……つええな親父」ヨイショット

赤「……(さっきの大声も向こうにはほとんど届いていない)」

赤「……(切り出すなら今か)」

司令「強くなれば、もっと沢山の物を守れる」

司令「取りこぼすものは零にはならないが……少しでも減るようにな」

司令「さて、これで終わりだ」モウココウハザン!

赤「そうか、親父」

赤「ところで白とは何時から?」

司令「う゛ッ!」


オペ子「司令の動きが止まった!?」

白「いったい何が!?」


赤「喰らえええええええええええええええ!」

司令「ギャアアアアアアアアアアアアア!」


青「……何故動きが止まった?」

黒「おそらくは兄貴が心理フェイズに持ち込んだのよ」

黄「心理フェイズ?」

黒「バトル漫画的に言うと途中のオサレなポエムの吟じあいね」
69 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 22:11:18.38 ID:htIZpg9/0
赤「……この国の平和は守れても、家庭の平和は守れなかったようだな」

司令「ちょ、ま、あいつらに聞こえ……」

赤「大丈夫大丈夫、ここの防音は完璧だよ」

司令「あー……」

赤「逃げ場ならないぞ」

赤「普通に聞いたら逃げるからな」

赤「ここまで来てもらうのに苦労したぜ」

司令「な、なあ息子よ」

赤「これからゆっくりお話しようぜ」

司令「ちちちちち、違うんだ。白ちゃんとは決してそういう関係じゃなくて……」

司令「……正直、反省してます」

赤「宜しい」

赤「では改めて質問だ」

赤「何時から?」

司令「……なあ息子よ」

司令「女子高校生のスカートに頭突っ込むのって……ロマンだよな?」

赤「……お、おう」

司令「ましてやそれが娘の親友なら!」

赤「……(最初は犬猿の仲だったよなあいつら)」

司令「幼い頃はあんなピュアだったと知っているあの少女が!」

赤「……(噂だとガキの頃から鈍器持ってキャハハハ笑いながら怪人を殴り殺してたらしいけど)」

赤「……(絵面的にやばすぎるから個人武器を盾に改造したって)」

司令「今ではすっかり立派になって!」

赤「……(性的にか)」

司令「おっぱいふわっふわ!もうふわっふわ!」

司令「母さんみたいなストーンってのもそれはそれでエロいけどやっぱでかいのもいいよな!」

司令「黒はその点駄目だ、おっぱいは有るくせに色気が無い」

赤「あああああ!分かる!それ分かる!」

司令「お前も分かってくれるだろう?」

赤「ま、まあ……」

赤「でも死ね!」ビュン!

司令「ぐはっ!」

司令「何故……殴ったし」ガクッ
70 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 22:19:18.85 ID:htIZpg9/0

黒「あー……OSR貯めそこねたか」

青「OSRを貯めると勝てるのか?」

白「そうですよ、戦闘中のポエムや回想シーンをうまく使ってOSRを貯めれば自分より強い相手でも楽勝で……」

???「ちょいと失礼するわよん」

オペ子「あ、貴方は!?」

黄「ななななんでここに!?」

???「オペ子ちゃん、そこの扉開けてくれない?」

オペ子「いや、ちょ、不味いですよ!あの二人の戦いのどまんなかに入り込むなんて!」

オペ子「お母さん!」

母「あらやだわお母さんだなんて、赤を落としてからそうお呼び」

黒「オペ子さん、あのままだとどっちかが怪我するんでお母さん通してやってくれませんか?」

白「黒ちゃんのお母さんならきっとだいじょうぶですから」

青「奥方、よろしければ自分が護衛を……」

母「要らないわよ、でかい子供が二人喧嘩してるだけなんだし」
71 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 22:20:13.98 ID:htIZpg9/0
赤「哀れな男よ……、かつての英雄がここまで堕ちるとは」

司令「なんてあっさり負けるとでも――――」ブォン

赤「だと思ったよ馬鹿オヤジ!」ギュイン

司令「遅い!ここで貴様を倒して適当に記憶をいじればこっちのもんだ!」

赤「正義の味方の台詞じゃねええええええええええ!」

赤・司令「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」

母「ストップ」

司令「お」ピタッ

赤「え」ピタッ

母「赤」ゴラァ

赤「……え?なんでここに入ってこれ」

母「ちょっと来なさい」スイッチ

赤「待てお袋、今回は親父が……」

母「ちょっと」

母「来なさい」

司令「……」ニゲダスナラバイマノウチ

母「パパも」

司令「ですよねー」

母「今日は二人の大好きなシチューよ?」ニッコリ

母「偶には同じ食卓を囲んで家族で団欒も大事よね」
72 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 22:22:36.79 ID:htIZpg9/0
青「おぉ……地球防衛戦力のツートップがあっさり止まった」

白「一応は民間人のお母様を通してよかったんですか?」

黒「いーんじゃないかなあ?ママが我が家でも最強だし」

黄「おばちゃん綺麗だよなあ……」

オペ子「化粧品何使ってるんですかね」

黒「私にも魔法としか言ってくれないわ」

黄「うちのお母さんもあれくらい美人なら良いのに」

黒「口説き落としてみたら?意外といけるかも」

黄「え!?」

青「おい黒、お前何を言ってんだ」

黒「オバショタは良いものだ……」

黄「え?」

白「おい黒」

青「あっ逆方向の出入口から赤と司令が行っちゃった」

黄「どっちも若干うなだれてる……」

黒「ありゃあ説教ね、今晩は帰れねえわ」

オペ子「じゃあ黒さんは今晩どうするんですか?」

黒「うーん……白ちゃん今夜泊めて」

白「オッケー」

オペ子「あ、私も行って良いですか?」

オペ子「赤さん口説き落とす作戦立てるの手伝ってくださいよ」

白「オッ……」

黒「オッケー」

白「被るなぁ!つか私の家!」

【第四話 了】
【このあとは非公認戦隊の皆と一緒にダンスだ!】
73 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 22:29:15.32 ID:htIZpg9/0
ヒーロー図鑑No.7
「オペ子さん」
イエス!アスミス!なオペレーターのお姉さま
恋は押せ押せな二十八歳
本気で焦り始める年頃
両親に結婚を急かされている
赤を狙っているのだが赤の童貞力の高さの為か何故か発展しない
白黒と仲が良い
赤母とは仲がいい
司令とは漫才仲間
彼らの新年会の漫才は宴席を一瞬で氷点下まで叩き落としたという(物理的に)


ヒーロー図鑑No.8
「星空きらら」
素敵なお母ちゃん
できたかみさん
あるいは魔女
前に付き合ってた彼を振りきってお父さんの元へ駆けてった情熱的なお方
星空家のヒエラルキーの最上位に立つアルティメット奥様
悩みの種は大体息子
74 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/25(月) 22:29:52.01 ID:htIZpg9/0
司令「どうしよう白ちゃん、これ不味いわマジで」

白「要は黙らせれば良いんですよね?」キュッキュッ

司令「え、ちょ」

白「大丈夫大丈夫、少し頭を強打するだけですから」キュッキュッ

司令「ま、待つんだ白ちゃん!」

白「テレビの前の皆も!誰かを愛する気持ちを絶対に忘れないでね!」

白「その障害は尽く排除する覚悟も……ね」

司令「俺は悪くない!俺は悪くない!ごめんなさい俺が悪かった!」

白「シレイガダイスキダカラコウシテルンデスヨ?」ゴゴゴゴゴゴゴ

司令「……助けて母さん」

白「それじゃあ輝石戦隊セイクリッドジュエル!」

白「次回もみてねー!」

司令「見てねー……」
75 : ◆mbgGrCikwU [saga sage]:2012/06/25(月) 22:51:16.14 ID:htIZpg9/0
最近カクレンジャー見直してるんですけど花のくノ一組エロいですねあれ
あと映像さえ綺麗にすれば今でも十分通用するんじゃないかってくらい話も面白いし
なんというかとにかく古さを感じない
良い物は無くならないってことですかねえ
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/25(月) 23:49:53.70 ID:osmPTycp0
セイクリッドジュエルでまともなのはもしや赤と黄、あとはまぁオペ子さんくらいかw
母は一般人なので除外。
司令:息子より若い娘さん(しかも部下)に手を出しつつ、同じ口で奥さんにも子供達にも愛を公言してはばからない。
白:不倫に燃えるヤンデレ、その件について一切の負い目なし。
黒:どうやらやおい系漫画家だった模様。オッサンやガチムチにすら対応できてたということはすでに奈落に落ち済みか。
青:怪しい言動は前からあったが、信じてたのに裏切りやがってホモかよテメェw

母の悩みは息子か。知らないだけで夫にデカイ地雷があるけどいつ爆発するんだろうね!
オペ子28歳か、たしかに慌て始める時期だね、過ぎるとむしろ無我の境地になるよ!
次の慌てる時間は40前w
77 : ◆mbgGrCikwU [saga sage]:2012/06/25(月) 23:53:42.08 ID:htIZpg9/0
>>76
違うよ!
黒はあくまで仕事の一環だよ!
あくまでコロコロコミック的なあれだよ!
腐った奥様に妙に受けが良いけど!
大きな逞しいお兄さんにも受けが良いけど!
青もまとも!ちょっとあれなだけでまとも……じゃねえややっぱこいつは!
まあ母はあくまで一般人だしね、あくまで
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 00:21:06.61 ID:uS6jV/3J0
>>黄
ああわかるさ!熱血バトル、ロボットもあるよ、かわいい子も当然いるよ、だけど男同士のちょっと過剰すぎる友情もあるんだよな!
ひああ、封じたはずの記憶がぁぁ
「この銀河に熱き血潮とやおいの風を!銀河熱風ヤオイガー、お呼びでなくとも即参上!ミ☆」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 00:21:45.54 ID:uS6jV/3J0
黄ちゃう、黒や、なんやのボク
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 08:25:45.11 ID:RCcQP7QDO
危ノーマル戦隊!
81 : ◆mbgGrCikwU [saga sage]:2012/06/26(火) 13:40:36.29 ID:aqw4tOgU0
【第五話】

赤「ごちそうさまでした」

司令「ごちそうさまでした」

母「お粗末さまでした」

赤「……(会話/Zero)」

赤「……(黒はきっと白の家に逃げたな)」

母「久しぶりに殺す気でやりあってたわね二人共」ニコニコ

母「お母さん悲しいわー」ニコニコ

母「片や太陽よりも熱く焦がれてる最愛の男性」ニコニコ

司令「うぇへへ……」デレデレ

母「片やその最愛の男性そっくりの可愛い息子」ニコニコ

赤「…………」(#^ω^)ビキビキ

母「何がどうしてこうなったのか、お母様は聞かないわ」ウルウル

母「女の私に聞いてはいけないようなふかぁい男同士の事情があるに違いないわ」ウルウル

母「そうよね赤?」ポロポロ

赤「違うよ、これはふっつうにお袋にも……」

母「ママとお呼び、お母様でも許すわ」キリッ

母「無論人前では母よ、言葉遣いはとっても大事」

赤「お母様」

司令「……」クスッ

赤「本当に人を煽るの大好きな!」

司令「えーん、赤が怒る」

母「図に乗るなよヒゲダンディ」

司令「……ごめんなさい」シュン

赤「……(さり気なく罵倒していない!?)」
82 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/26(火) 13:41:30.66 ID:aqw4tOgU0
赤「母さん、俺さ、親父が浮気してる所を見ちゃったんだけど」

母「誰と?」

赤「白と」

母「…………お父さん」

司令「は、はい」

母「ホント?」

司令「え、えっと……」

母「そーんな訳無いわよねえ?」

司令「あー……」

母「こんな素敵な妻が居て、浮気?」

母「やだわ赤ったら勘違いよ勘違い」

母「しかも言うに事欠いて白ちゃんだなんて!」

母「ほら、白ちゃんって時々不安定な所が有るのに選ばれちゃったからお父さんが支えてあげているだけよねえ?」

司令「おっしゃるとおりでございます」

赤「でも二人共夜中に基地で!」

母「ねえ赤、それはきっと新手のスタンド使いの仕業よ」

赤「は?」

母「怖いわねえ、敵のスタンド使いの襲撃を受けてただなんて」

母「でも大丈夫、貴方に目覚めたスタンドがそれを撃退したの」

母「すごいわー流石私の息子」

母「出来の悪い父親と違って才能に溢れてる!」

父「……」(´・ω・`)ショボーン

母「まあお父さんの場合はそういうところが可愛いんだけどね」

父「……」パァァァ(*´∀`)
83 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/26(火) 13:43:38.69 ID:aqw4tOgU0

赤「……(このチョイチョイ混じってくる惚気が地味に胃袋に来る)」

母「だから貴方が見たそれはきっと気のせいよ」

赤「いや――――」

母「敵のスタンド使いに幻影を見せられてたの」

赤「でも……」

母「なぁに?」

赤「その……」

母「何もないわよね」

母「それに、仮に本当だったとしても貴方が一々何か言う権利は有るの?」

母「白ちゃんも大人だし、そこら辺の分別は有るわよ」

母「愛する二人の間に割って入るなんて無粋だとは思わない?」

母「まあ私にこっそり告げ口してお父さんがぶっ殺されるってのは展開として有りだけど」

母「貴方が勝手に一人で抱え込んで一人で行動することじゃあ無いわよね」

赤「いやでもさっき未成年の時点で手を出したと自白……」

母「それもきっとスタンド攻撃のせいよ?」

司令「……シチューおかわりある?」

母「有るわ、いっぱい食べて」

司令「やっぱりこれが一番の栄養だぜ」

赤「……(この状況で美味しそうにシチュー食ってやがる)」

赤「……(被覆心臓“フルメタルジャケット”と呼んでやろう)」

司令「どうも基地の料理はハートのこもり方が甘くてなあ……」

母「あらやだ、当たり前じゃないのよん」
84 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/26(火) 13:44:38.98 ID:aqw4tOgU0
赤「……」

母「赤も食べなさい、まだまだ沢山有るんだから」

赤「ごめん……俺ちょっと仕事残ってたわ」

母「あら……」

赤「じゃ、行ってきます」ガチャ

母「……」

司令「……」

母「……」ピポパポパ

母「あー、白ちゃん?だから基地の中は警戒しろって言ったじゃない」

母「いやマンションはもっと不味いから、基地の個室とかさ」

母「ムード?私だって自宅よ自宅、ムードもへったくれも無いわよ」

母「とりあえず次から気をつけるのよ」

母「はいはい、じゃあね」

母「赤なら死にそうな顔で家から出てったから誰かに回収させてちょうだい」

母「じゃあこんどこそ」カチャリ

司令「ありがとうございます!」DO☆GE☆ZA

母「旦那のピンチ、家庭の平和、両方守らなきゃあならないのが主婦の辛い所だわ」

母「息子は……まあそろそろ汚い現実に向きあってもらわないとね」

司令「母さん……今度の結婚記念日は何が欲しい?」

母「そうね、とりあえず子供が居ない所でぐらい名前で呼んで」

司令「あ、ああ……」

母「欲しいのはねえ……娘かしら?」

司令「は、はははは……」

85 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/26(火) 13:45:24.68 ID:aqw4tOgU0
―――翌日早朝、ネオン街―――

魔剣士「やれやれ、ロボから脱出した後陸地まで泳ぐのは大変だったぞ」

魔剣士「服は魔法で出したから良いとして道もわからないし」

魔剣士「……やっと街まで着いた訳だが、ここが人間どものストレス発散の場か」

赤「次行くぞ次……!」

青「待て、もう店閉まってる」

魔剣士「ああ……ストレス溜まってるんだ」

魔剣士「奴らも好きで戦ってるんじゃないんだろうなあ」

赤「ラーメン食いに行くか……」

青「近くに良い店有るぜ?JEROって言うんだが……」

赤「よっしゃー!そこだ!」

魔剣士「……くくっ、しかし人間の女の姿に化けたのは正解だったかもしれんな」

魔剣士「暗殺に手頃な状況だ」

魔剣士「ま、私の美貌ならば男としても女としても人目を惹きつけてしまうのが問題だが」サラァ

魔剣士「隙を突いて二人共斬り殺すくらいは容易い」

魔剣士「すいませんそこの素敵なおにいさ……」

青「シッシッ、俺達は軽い女に興味は無いぜ」キリッ

赤「ビッチ爆発しろ!」(#^ω^)ビキビキ

魔剣士「ホモォ……」オドオド

赤「刻みチャーシューマシマシだ!」

青「マシマシだ!マシマシだ!」

赤「ほんとお前が居なきゃ……ヒック……駄目だったかもしれない」

青「何いってんだ、俺の方こそお前が居なきゃずっと一人のままだったさ」

赤「よっしゃあアブラマシカラメだ!」

青「ニンニクマシだ!」

赤青「「全増しだ!」」

魔剣士「状況が悪い……出直すか」

魔剣士「しっかし奴らに何が有ったのだ」

魔剣士「流石に心配になるぞ」
86 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/26(火) 13:45:51.97 ID:aqw4tOgU0
魔剣士「さて、確かに腹も減ったし少し腹ごなしと行くか」

魔剣士「奴らは先程JEROとかいう店にラメーンなるものを食べに行くと言っていたな」

魔剣士「追いかけて不審がられるのも面倒だ……が」

魔剣士「ラメーンは食べたい」

魔剣士「さて……どうしたものか」

魔剣士「次回、輝石戦隊セイクリッドジュエル“魔剣士が送る人間界ぶらり途中下車の旅”」

魔剣士「見ないとシャドウキャリバーだぞ!」キャピッ

魔剣士「やだ今の私可愛い……」トン

魔剣士「え?」

幼女「ふぇえ……」

魔剣士「え?」

【第五話 了】
【このあとは非公認戦隊の皆と一緒に踊ろう!】

87 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/26(火) 13:47:44.19 ID:aqw4tOgU0
サイドストーリー“赤”
文武両道でそこそこイケメン、しかも父は英雄。
これ以上ないくらい恵まれた才能と環境の中で真っ直ぐに育った彼は大人になるにつれ当たり前のように正義の味方を志していた。
そんな彼は大学卒業前に三十年前の事件をきっかけに結成された国際空軍にスカウトされ、これまた当然のようにそれに応じ、大学卒業後は国際空軍の一員として働き始める。
そして当然の如く紅のマインドドロップに選定され、彼もまた戦士として目覚めた。
しかしそこで彼は妹とその友人が二人だけで自分より先に日本に現れる魔石帝国の残党と戦っていたことを知る。
そのことは彼にとっては大いに胸が痛んだようでセイクリッドジュエル結成前後は妹たちとギクシャクするも和解している。
生まれ持ってのリーダー気質の為か、なんだかんだで妹を押しのけセイクリッドジュエルのリーダーに収まっている。

サイドストーリー“青”
赤司とは大学の同期だった。
運動も勉強も常に彼に一歩遅れる二番手。
周囲、そして赤司もはそんな彼が赤司に対抗意識を持っていると思っていた。
だが敏輝が赤司に抱いていた気持ちはその逆、純粋に彼に好意を持っていたのだ。
優秀さ故の孤立を経験し続けてきた彼は同じように優秀であるにもかかわらず誰もを惹きつける赤司の人間性に心から憧れていたのだ。
赤司の覚醒と同時期に蒼のマインドドロップに選ばれた彼は司令からのスカウトを受ける。
人間が苦手な彼だったが司令の中に自分と相通じるものを感じて入隊し、そこで赤司と再会することになる。

88 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/26(火) 13:49:24.86 ID:aqw4tOgU0
赤「良い子の皆!今日もセイクリッドジュエル楽しんでくれたかな?」

青「ハードな展開は君たちが大人になった時の為の予防接種さ!」

赤「井上脚本でもここまでねえよ」

青「え?」

赤「良い子の皆、くそったれな現実でもとりあえず立ち向かえ」

赤「君たちに無いのは逃げ場だけだ」

赤「チャンスも力も生きてりゃ絶対手に入る」

赤「とりあえず……一緒にがんばろう!」

青「涙拭けよ」

赤青「「それじゃあ次回もセイクリッドジュエル、楽しみにしてね!」」


89 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/26(火) 13:51:59.71 ID:aqw4tOgU0
この作品の最萌ツートップは司令と魔剣士さんです
どっちも悪党なんだけどねえ……
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/06/26(火) 14:11:17.90 ID:a4KzKTOXo
乙です

予告なのか本編なのか劇中劇なのかよくわからんけど
両親共々クズすぎて辛い、萌える要素とか皆無です
世の中の汚さってそういうところじゃなくてただの不誠実だと個人的には感じます
もちろんクズ親がただの詭弁を弄しているだけだと思いますが
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 14:39:09.71 ID:RCcQP7QDO
俺はママンがラスボス説を唱える
今までのハードさを見るとなんか平然とやらかしそう
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 15:43:43.37 ID:IMEehAkAO
>>90
だなぁ

司令は言うまでもなく、母も旦那が息子の知り合いかつ職場の部下かつ未成年に手出してるの知って諫めるどころか庇った上傷付いた息子をさらに痛めつけようとか言ってるし……

ギャグより先に胸糞悪さが……
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 16:01:12.66 ID:C/8CuXTNo
>>1はJEROの人だったのか!
94 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/26(火) 16:37:05.89 ID:ZBrnojhc0
>>90>>92
あんまり言うとネタバレになるのであれなんですがお母さんは価値観が色々違う人なんです
しばらく胸糞悪い展開になると思いますが最後は勧善懲悪で綺麗にまとめるのでしばらくご容赦をば……
>>91
お客さんネタ潰しダメよー
本当にダメよー
>>93
ごめんね、聖杯戦争の方書き進めてなくてごめんね




どこまでやらかしても異形の花々よりはマイルドに抑える予定なので許してください
本当にラストはがっちり大団円に持っていくので勘弁して下さい
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 17:01:25.62 ID:rXBCSns2o
と言うか嫌ならスレを閉じてもいいのよ?と思った
96 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/26(火) 17:12:52.89 ID:ZBrnojhc0
>>95
いやそこはあれですよ
作品を好きになってもらえてるからこそ言っていただけているというか
自分もゴーバス見ながらヒロムひでえwwwwwとか言ってる口ですし
特撮マニアなんてのは大概そんなもんです
自分は徹底的に主人公追い込んでから大逆転させないと気が済まない質なのでえげつないことしますが
というか朝八時放送じゃないんでどす黒く進めるのが好きなんですが
だからこそラストはきっちり決めたい
って感じなのでラストは逆に「なんでこんな都合よく終わるんだよwwwwwww」って突っ込まれないか今から心配ですw
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 17:54:23.50 ID:wxpwP6XDO
はぁ?屑親で裏切り仲間で最後に大団円END?ふざけるな
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 18:51:59.40 ID:wy5hsAEDO
ママン公認クソワロタwww

やたらムキムキしちゃって無理矢理軌道修正させたがる読者様はほっといて、
>>1の好きなようにブッとんでくれよw
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/26(火) 19:17:03.62 ID:uS6jV/3J0
はっはっは皆落ち着け。まぁ私も書くんだがw

>>95
つ「好きってことさ」
面白く読んでるのは確かなのよ、多分ほとんどの読者が。
主人公(赤)に感情移入してるからこそ司令の自由っぷりと許されまくりが許せなくなってるんじゃないかな?
主人公が屑で許せなくなる話ならたしかに読まないほうが無難だけどね。

>>1、さすがに司令を萌えに上げるのは間違ってると思うよ?
心も下半身も愛情豊かと書いたのは自分だけど、司令の言行は好かれる要素になりえてない。
つらい過去があろうと、英雄だろうと、今現在好きに生きてるただの馬鹿でしかないと子供の価値観でも大人の価値観でも判断されてしまう。

司令は反省しないのが最大の問題かな。不誠実の一言に膝を打ってしまった。
奥さん認可の不倫とはいえ、奥さんが息子を煙に巻いてる横でそ知らぬ顔できるのはさすがにありえない。
母は価値観が違うという設定(理由が想像できるけど)で押すにしても、あの煙の巻き方をしていいパターンと悪いパターンがあって今回は後者のはず。
汚い現実に向き合わせるというなら、そもそもあんな子供だましの言い方をせず、旦那と白の不倫を許してると赤に言えばよかった。
話し合いとは互いの意見を理解し譲歩できるラインを見つけるもの。
赤も大人なのだから、納得できずとも理解(諦観)はできたはずなのに、その糸口すら示さないのは駄目すぎる。
家庭の平和は全く守れてない、守れてないよ?確実に息子と両親の間に溝はできたはずだ。
なにせ、大の大人に対して「一個人」として扱わなかったのだから。

何がどう進んで大団円になるのか楽しみにしてる。
100 : ◆mbgGrCikwU [saga  sage]:2012/06/26(火) 20:47:22.28 ID:+fc/yQO60
>>97
任せてくれ
俺の一番大好きな言葉はデウスエクスマキナなんだ
そこまで熱く作品を読んでくれるのがすげえ嬉しいから報いられるように頑張る
>>98
そう言ってくれるとホッとするぜ!
ありがとう!
昔、別の場所で似たような話描いてた時も同じスレの人に嫌がられてね
ただドロドロ望んでたらあんまりうまく行かないと思うwwwwwww
井上さんのファイズみたいな話書くのが好きなんだけど最後は見た目だけでも綺麗にしちゃうwwwww
>>99
最初の方から細かいコメントありがとうございます
今回の指摘は全くその通りだと俺も思ってたんだ
まあなんていうかそこら辺も含めて次の話とその次でフォローはきっちりやります
そして価値観の方はお察しの通りの展開かと

次回次々回で一気に話進むけどそれは修正じゃなくて構想通りだからね!
101 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/27(水) 06:38:46.72 ID:V6CgbzgP0
【第六話】

――――マクダーネルズ店内――――

魔剣士「正直、どうしてこうなったか教えて欲しい」

魔剣士「私はね、ラメーンを食べたかったんだ」

魔剣士「何故この世界に来てハンバーガーを食わにゃならんのだ」

幼女「モグモグ」

魔剣士「君、どこから来たの?」

幼女「モグモグ」

魔剣士「君、名前は?」

幼女「幼女」

魔剣士「いくつ?」

幼女「五歳」

魔剣士「…………(腹部に怪我、さっき抱きかかえた感じじゃあ年齢に比して軽い)」

魔剣士「親がろくなもんじゃないのはどこも一緒か」

幼女「え?」

魔剣士「いや、なんでもないよ」

魔剣士「君はご両親の所に帰りたくは?」

幼女「パパは居ないの」

魔剣士「ああ、それは済まなかった」

幼女「ママは私が居ると面倒くさそうな顔をするの」

魔剣士「……そうか」

幼女「お姉ちゃんはなんで私にご飯を食べさせてくれたの?」

魔剣士「さあ?」

幼女「なんで?」

魔剣士「……これから私は図書館に行く」

魔剣士「この世界の文化を学びたいからな」

魔剣士「良ければ君もついてこい」

幼女「……」

魔剣士「どうせ行くところは無いんだろう?」

幼女「……うん」
102 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/27(水) 06:40:14.51 ID:V6CgbzgP0
――――図書館前――――

魔剣士「…………」イッツオートマーティーッ

幼女「どうしたのお姉ちゃん?」

魔剣士「いやなに、知り合いからの電話だ」

魔剣士「少し待っていろ」

魔剣士「はいこちら魔剣士」

博士「王子!母上がお怒りですぞ!」

魔剣士「母?ふん、父が封印された間に偉そうな顔をしているだけの女ではないか」

魔剣士「私の母上を陰謀により魔界から追放した……」

博士「――――それは!?」

魔剣士「私が何時までも子供だと思うなよ」

魔剣士「貴様があの女から遣わされた監視役だとも知っている……」

魔剣士「事と次第によっては帰り次第貴様ら全員切っても良いのだ」

博士「あ……え……」

魔剣士「冗談だ」

博士「お、お待ちくださいそれともうひとつ!」

魔剣士「切るぞ」

博士「ああ王子!」プツッ

幼女「終わったの?」

魔剣士「ああ……さ、行くか」

103 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/27(水) 06:41:53.34 ID:V6CgbzgP0
――――図書館内部――――

魔剣士「その時、桃太郎は腰に差した妖刀村雨で群がる鬼どもを千切っては投げ千切っては投げ……」

魔剣士「……(刀なのに千切っては投げ?)」

魔剣士「……(トンファーキックみたいなものか)」

魔剣士「その圧倒的力に恐れをなした鬼たちは人間と平和的に共存することを決め」

魔剣士「なんやかんやで鬼も人も幸せになりました」

魔剣士「たった一人、その力のあまり誰からも恐れられた桃太郎を除いて……」

魔剣士「めでたしめでたし」

子供たち「わああああああああい!」

魔剣士「どうしてこうなった……」

魔剣士「というかなんだこの物語は」

魔剣士「なんやかんやって……」

魔剣士「ていうか桃太郎どうなったんだよ、どんな暗黒童話だよ」

幼女「お姉ちゃん子供好きなの?」

魔剣士「こ、子供は嫌いだ」

魔剣士「うるさいしな」

魔剣士「だがなんというかほら……」

幼女「断れない日本人」

魔剣士「まあな、そんなところかもしれん」

保育士「ありがとうございました」

保育士「うちの園には本を買うお金も無いので図書館に連れてきてたのですが」

保育士「読み聞かせまでしてくれるなんて本当にありがとうございます」

魔剣士「先の魔石帝国との大戦で親を亡くした子らなんでしょう?」

魔剣士「かく言う私もそうでしてね」

魔剣士「冷たい継母と家に帰ってこない父親」

魔剣士「他人には思えなかったもので」

保育士「まあ……」
104 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/27(水) 06:42:19.16 ID:V6CgbzgP0
魔剣士「……(善良な女だ、瞳を見れば解る)」

魔剣士「……(私の周りにもあんな奴が居れば)」

魔剣士「……(女として、普通に生きていくことができたかもしれないな)」

魔剣士「……(しかしおかしな話だ、魔剣士としての姿よりこの偽りの姿の方がしっくり来るなどとは)」

魔剣士「それでは、私は失礼させていただきます」

魔剣士「ほら幼女、行くよ」

幼女「じゃあね!」

子供たち「じゃあね!」


 チュドーン


子供たち「キャアアアアアアアア!」

怪人A「グッヘッヘッヘ!」

怪人B「ギャハハハハハハハ!」

怪人A「今からこの図書館は俺たちが占拠する!」

怪人B「ちょうど国の立てた孤児院の子供達も人質にできるしな!」

幹部怪人「その通り!なんせ先の大戦の英雄であり、現在の国際空軍の日本方面総司令の肝いりで立てたこの施設と孤児院の子供たち」

幹部怪人「奴に対する意趣返しも含めて最高のシチュエーションですよ!」

魔剣士「――――!」

魔剣士「……(あれは幹部怪人、バカめ、義母にそそのかされて功を焦ったか)」

保育士「やめてください!子供たちは何の関係も……!」

怪人A「黙れ女ぁ!」バシッ

保育士「キャア!」

子供A「うわぁああん!」

子供B「泣いちゃだめだよ……」グスッ

子供C「誰か助けて!」

魔剣士「…………クッ」

幼女「お姉ちゃん?」

魔剣士「……(魔石帝国の名を汚すやり方、気に入らん)」

魔剣士「……(不幸なものから更にマイナスエネルギーを生産させようなど……)」

魔剣士「……(いや、ちがうな。私はただあの子供達に同情しているだけ)」

魔剣士「……(そしてあの保育士が傷つけられたことに少し……)」
105 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/27(水) 06:43:49.79 ID:V6CgbzgP0
幼女「お姉ちゃんどうしたの?」

怪人B「おいそこの女!」

怪人A「何こっちを睨んでやがる!」

怪人A「ちょっと来やがれ!」グイッ

魔剣士「触れるなよ無礼者」

怪人A「え?」

魔剣士「はぁっ!」ブォン

怪人A「ぐわあああああああ!?」


幹部怪人「この魔水晶の眼鏡で見てもただの人間にしか見えないのに何故怪人を投げ飛ばせた!?」

怪人B「やろうよくもAを!」

魔剣士「遅いのだよ」

怪人B「なっ!?」

魔剣士「生まれ持った力に奢り、鍛錬を怠った下位の魔石人どもめ」

怪人B「ぎゃああああ!」

幹部怪人「まさか技量のみで自分よりはるかに勝る巨体を投げ飛ばした!?」

幹部怪人「貴様何者だ!」

魔剣士「……桃から生まれた桃太郎さ」

怪人B「くそっ!いくら強くても所詮人間だ!

怪人A「二人がかりでやっちまえ!」

  バシュッ

怪人A「ひゃっはー!避ければ子供たちに当たるぞぉ!」

怪人B「さあどうする?」

魔剣士「……(人間の姿でこの攻撃を受けるのは不味い、か)」


ビュンッ!ビュンッ!

怪人A「うぎゃあ!」

怪人B「ぐええ!?」

赤「そこまでだ!」

青「魔石帝国の怪人共!」

白「私達が居る限り、この国の平和は乱させません!」

幹部怪人「来たか、セイクリッドジュエル!」
106 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/27(水) 06:44:39.05 ID:V6CgbzgP0
赤「お姉さん、我々が来たからにはもう大丈夫です!」

白「お二人とも、子供たちを連れて早く外へ!」

保育士「は、はい!」

青「俺は彼らを護衛に行く!任せたぞ二人共!」

赤「おう!」

赤「……(とは言ったものの気まずいなあ)」

白「はい!」

白「……(これ不味いかも)」

107 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/27(水) 06:45:22.24 ID:V6CgbzgP0
――――図書館前――――

青「ここまで来れば大丈夫です」

青「国際空軍の部隊も既に到着しています」

保育士「ありがとうございました!」

青「いえ……それよりそちらの方」

魔剣士「私か?」

青「すごいです、生身で怪人に立ち向かうなんて……」

保育士「そうですよ!私びっくりしちゃいました!」

魔剣士「私はただ……あの、あの様子を見た時に……」

魔剣士「居ても立っても居られなくなっただけだ」

青「でも次からはやめてくださいね、貴方だって守られるべき市民なんですから」

青「……(居ても立っても……司令や赤と一緒か)」

青「……(居ても立ってもいられず、行動して傷つく)」

青「……(俺には無理だ)」

魔剣士「はは……」

野次馬A「助けられた人たちが出てきたぞ!」

記者A「インタビューだ!」

魔剣士「やれやれ……面倒になってきたな、走るぞ幼女」

幼女「え?」

魔剣士「なんせ私は未成年者略取の真っ最中だしな、ほら!」

幼女「う、うん!」

保育士「あ、待ってください!お礼を!」

青「あ、待ってください話はまだ!」

108 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/27(水) 06:45:58.16 ID:V6CgbzgP0
――――図書館内部――――

赤「よし、これで怪人二体は片付けた!」

白「本は散らかった!」

赤「……ごめんなさい図書館職員の皆様」

白「後で片づけましょう」

幹部怪人「くそっ!覚えてやがれ!」

赤「あっ!逃げる気か!?」

白「待ちなさい!」

赤「白、お前の固有武器を!」

白「はい!」




白「逆巻け運命(さだめ)、我が輝きに呼応せよ!白史鉄塊(パールシールド・フェイタルアトラクション)!」

幹部怪人「身体が勝手に!?」

赤「命の炎よ!正義への祝彩よ!紅く輝け!朱光の剣閃(ルビーブレッド)!」ビュンッ

幹部怪人「ぐああああああああああ!?」



赤「やったか!?」

魔剣士「ふふふ、愚か者め」

幹部怪人「魔剣士様!?」

赤「魔剣士!」

白「何故こんなところに!」

魔剣士「幹部怪人、このかりは高く付くぞ?」

幹部怪人「ひぃっ!」

赤「させるか!」

魔剣士「ところで赤」

赤「朱光の剣せ(ルビーブレッ)……」

魔剣士「今朝は酔っていたな」

赤「――――!?」

白「いきなり赤の技の威力が!?」

魔剣士「集中を乱したな、さらばだ!」カキンッ!

赤「あっ!」

白「……行ってしまった」

赤「……ああ、帰るか」

白「…………」

赤「どうした?」

白「聞かないんですか?」

赤「え?」

白「私と司令のこと」
109 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/27(水) 06:47:22.17 ID:V6CgbzgP0
赤「あー……」

赤「親父はほら、外じゃあパーフェクトヒゲダンディでさ」

赤「お袋はそんな親父にメロメロであいつの言うことなら何でも……って感じだしさ」

赤「それでお前も親父のことが好きなんだろ?」

白「…………」

赤「お前が無理やりってんじゃなく自分から進んでっていうなら」

赤「俺が口を出して良い問題じゃないよな」

赤「皆が幸せなら、俺は見てみぬ振りでもするさ」

赤「こんなことで揉めてたら戦うどころじゃなくなるし」

白「……違うんです」

赤「違う?」

白「私はね、家族を皆殺されました」

白「だから、だから羨ましかった」

白「憎かった」

白「私を救えたと、知ったような顔で笑ったあの男が」

白「全部、司令の家庭をぶち壊す為の……!」

白「なのにどうして貴方達は揃いも揃って!」

白「平気な顔してるんですか!」

赤「…………は?」

【第六話 了】
【この後は非公認戦隊の皆と一緒に踊ろう!】
110 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/27(水) 06:49:03.36 ID:V6CgbzgP0
サイドストーリー“黒”
十二歳の誕生日。
母から彼女に送られたのは不思議な宝石。

「お母さんはね、魔法使いなの」

「何を馬鹿な……」

「立派になった貴方に与えるのは私の魔法」

その日から、彼女は魔法少女になった。
誰かを守って、誰かに守られた。

「正義の味方になれば良いの?」

「でも、それだけじゃあダメ。貴方は貴方のやりたいことをちゃんと……」

「じゃあ私漫画家になる!」

歪むことなき、折れることなき、曲がることも腐ることも知らない漆黒。
誰よりも優しく、強い生き方、それが運命。
そうして星空黒江はここに居る。



サイドストーリー“白”
幸せだったのはおそらく四歳の頃まで。
大好きだった父と母。
両親との間には緊張が有ったが祖父母も彼女を愛してくれた。
不幸になったのはその夜、そしてそれからずっと。
ずっと?
愛してくれた二人の大人。
数えきれないほど喧嘩して互いに認め合えた友。
尊敬する人格者であるその友の兄。

何を嘆く?

何を恨む?

そんなもの彼女には分からない。
その時、彼女は自分の破綻に気がついた。
嫌われれば良いと思った。
憎まれれば良いと思った。
でも運命は彼女を最悪の方向へと導いた。
111 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/27(水) 06:49:29.54 ID:V6CgbzgP0
オペ子「そう、最初はギャグっぽく見せかけてガチシリアスなんですよこれ」

母「展開はもっともっとシリアスになっていきます」

オペ子「でも正義は勝つ!」

母「そんな訳で」

母・オペ子「「輝石戦隊セイクリッドジュエル!次回もお楽しみに!」」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/27(水) 08:14:34.65 ID:IpsFsqQY0
朝から乙なる。
王子とか人間の女に化けっていってたから男だと思ってけど、魔剣士は女だったのか。
性別を偽り王子として生きてるわけだね!姫王子はたしかに良いものだ。
ひゃっほぅ

白、本当に家庭ぶち壊したかったら赤と深い仲になってから司令との秘密を知られるように動かなきゃ。
一気に物事動かさないと、時間があれば赤だって大人なんだから、3人がそれでいいならって落としどころを見つけてしまうこともあるさ。
なにせ「尊敬できるほどの人格者」なわけだし。
気持ちの折り合いつけてからぶっちゃけられても今更すぎて赤困っちゃうよw
破綻につい(以下略*最悪な方向とやらにいかないように赤に救ってもらえ的なこと書いてたら予想厨とか展開強制とか言われそうだったので削除)

ちなみに赤さえ折り合いつけられたなら、私は白が不倫続けようと別にどうでもいい派〜。
司令が不倫を続けること?死ねばいいと思うよ(ぇ
黄は中高生っぽいから知ったら噛み付くどころじゃないだろうけどなー。あっはっは。
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/27(水) 11:20:57.97 ID:WOzythYDO
司令は[ピーーー]だけど、いやだからこそ一周回って気分良いなあ
白の手際の悪さは多分情の表れじゃねえかなあ
破綻してるけどはっちゃけきれずのたうち回ってる感じ?
えぐいね〜
凄く良い
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/27(水) 12:21:40.99 ID:cXgMbKtDO
憎い相手を落とし入れるためにそいつに身体を捧げられるんだから、
つくづく女ってすげえ。
俺は嫌いな婆ァとヤるとか絶対無理
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2012/06/27(水) 17:43:23.45 ID:NCexvDah0
落とし入れできてないけどな
司令がいい目見てるだけだしこれww
新兵器とか新アイデアにキャッキャして
司令室で若くて巨乳な白とウフフして
家で貧乳魔法妻とイチャイチャするんだろ
正直うらやましいな?
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/27(水) 19:52:47.19 ID:WOzythYDO
有能で茶目っ気が有って強くて女にモテるとか職場の上司なら憧れるが父親にだけはしたくないwwwwwwwwww
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/06/28(木) 01:52:26.23 ID:OokJ+aU0o
乙です

上司が有能過ぎると部下は恐ろしく大変だぜ
やっぱりいわゆる「正義の味方」ってのは成立しないんだなと大人になってつくづく思います
結局政治家とか官僚、公務員と同じで権力があれば腐敗するし力があれば誤用するし組織が大きくなれば大企業病にかかるし
そもそも世の中に絶対悪があるのかって問題もありますし
118 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/28(木) 07:09:38.22 ID:5dm4U34M0
>>112
くふふふふ
割と予想斜め上展開に持っていくからご安心を
黄はまだ小学生なんですよ
ショタショタしてます
声はくぎゅうか朴路美さんか悩んでるくらいショタ
>>113
破綻してるダメ人間なのに愛情も人並みにある
ってのがまあ難儀といいますかなんというか
だいたいそんな漢字です
>>114
待てよ
そのババアが杉本彩とか!黒木瞳とかだったらどうするんだ!
俺だったらむしろ惚れてしまうね!
>>115
男のロマンですよほんと
でも内面的にはなんていうかこう……
すごいウジウジしてて痛みみたいなものを抱えてたり、自分が嫌いだったりして葛藤してたりする
っていうこまったところがまた大好きなんです
>>116
月に一回くらいは
「飲みに行くぞ!」とかいって全部奢りで飲ませてくれるとか
>>117
ぶっちゃけ司令の政治能力は低いんです
ただ有能なブレインが居て、彼女が汚い仕事とかの段取りを全部つけてくれたりしてるっていう
あと内部の監視も彼女がやってますね
司令自身は正義の味方として死ぬか、生きて悪に染まる自分を見るかの問に生きることを選択したからか
大きな組織を率いる上で必要な諸々はわりと割り切ってるみたいな
119 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/28(木) 07:12:47.91 ID:5dm4U34M0
【第七話】

――――公園――――

魔剣士「……ここまで来れば大丈夫か」

幼女「お姉ちゃん」

魔剣士「なんだ?」

幼女「お姉ちゃんは誰?」

魔剣士「…………良い目をしている」

幼女「お母さんは嫌な目だって」

幼女「化物の父親に良く似てるって」

魔剣士「目?もしや魔女の一族か……隔世遺伝だとすれば面白いな」

魔剣士「…………(私の母と一緒か)」

幼女「え?」

魔剣士「魔女の一族というのが我々の世界には存在する」

魔剣士「魔界でも特殊な技術“魔法”を現在に伝える一族だ」

魔剣士「こちらで言えば一子相伝の暗殺拳のようなものだ」

幼女「北斗?」

魔剣士「大体合ってる」

魔剣士「そしてそれは一族に伝わるという運命を見通せる目」

魔剣士「見られたくない物を抱えている人間にはさぞかしきつかろう」

魔剣士「お前には隠し事は無意味といっても良い」

魔剣士「だから見せてやる」

魔剣士「シャドウアウト」

幼女「―――――!?」

幼女「男の……人?」

魔剣士「これが私の真の姿だ」

魔剣士「この世界を征服するために諜報活動に来ていた魔石帝国の王族」
120 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/28(木) 07:13:50.22 ID:5dm4U34M0
魔剣士「君に一つ質問がある」

魔剣士「君の得難い才能を、私のために使って欲しい」

幼女「そんな……」

魔剣士「私はこの世界を征服する」

魔剣士「そして誰も不幸にならない世界を作り出す」

魔剣士「私や、君や、あの子達のような哀れな子供の現れない幸せな世界を」

魔剣士「元より侵略者である私達がこんなことを言うのはおかしいと思うだろう?」

魔剣士「だがな、私は戦争の後に生まれたから……」

魔剣士「もはやこうするより他に打つ手が無いのだ」

魔剣士「頼む、来てくれ」

魔剣士「私はこれより王となる、君はその第一の家臣になるのだ」

幼女「…………」コクリ

魔剣士「良し、ならば少し待っていろ」

魔剣士「少し、仕事があるのでな」

幼女「仕事?」

魔剣士「愚かとはいえ、あれも部下だ」

魔剣士「放っておけば失敗して処刑されるからな」

魔剣士「助けだして使ってやるのが一番無駄が無い」
121 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/28(木) 07:14:23.09 ID:5dm4U34M0
――――図書館――――

赤「揃いもそろって?」

白「母さんも“男なら浮気の一つぐらい甲斐性よね!ていうか私の故郷だと第三婦人くらいまで普通だし!”って」

赤「え?」

白「黒ちゃんは“いや、あんたの根性のひねくれ具合も含めて受け止めるよ、可哀想だし”とか!」

赤「え?」

白「司令に至っては!」

白「言うに事欠いて“それでも俺はお前を愛している”ですよ!」

白「これじゃあ私が只の……!只の……!」

赤「仕方ないじゃん」

赤「お前が只のろくでなしだったとしてもさ」

赤「俺は正義の味方だ」

赤「お前も救わないと」

白「あああああああああああああああああああああもう!」

赤「スッキリした?」

白「するわけ無いでしょう!?蔑んでくださいよ!怒ってくださいよ!」

白「お前のせいでぶち壊しだって!」

赤「ばっかだなあ」ナデナデ

白「なんで撫でるんですか!」

赤「その程度で壊れる家庭じゃないし」

赤「ばっかだなあ……女の子なんだから好きな人だって居たろうに」

白「それはっ……その!」

赤「恨んでる、とは言っても親父のことが好きなんだろう」

白「―――――ッ!」
122 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/28(木) 07:15:07.73 ID:5dm4U34M0
赤「お袋の態度からな、妙だとは思ってたんだよ」

赤「普段のお袋ならあそこまで言わねえし」

赤「嫉妬してたんじゃないかなあ」

赤「お前が親父のことを好きだからこそ、認めようとしなかった部分もあると思うんだよな」

赤「ほら来い、妹其の二、俺はお前の歪みもねじれも許してやる」

赤「親父はもっぺんぶん殴るけどそれでチャラにしてやるよ」

赤「お袋は小遣い倍額だな、うん」

白「なんでなんですかぁ……!」

赤「泣くなよもう……」




魔剣士「素晴らしい三文芝居、実に感動したよ」スパン




赤「え?」

白「あっ」

魔剣士「む?」

司令「邪魔すんなよ、三文芝居くらい最後までさ」

魔剣士「ふん、やはり来たか」

司令「心配になってこっそり後をつけたら……これだ」

司令「年寄りは年寄りらしく屋内でふんぞり返ってりゃあ良かったんだが……」

魔剣士「セイクリッドジュエル!クリスタルスカイ!」

司令「なんせ可愛い二人のピンチなんでね」ゴトリ

白「イヤアアアアアアアアア!」

赤「親父!」

魔剣士「隙あり!」

司令「まだまだぁ!」

魔剣士「透明化を解除した貴様なぞ敵ではない!」スパァン!

司令「……躱しきれないか」ゴトリ

ガチャリ

国際空軍A「司令!指示通り救援に参りました!」

赤「国際空軍の部隊!?」

司令「おー来たか来たか、良いタイミングだ」
123 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/28(木) 07:15:53.14 ID:5dm4U34M0
魔剣士「一歩遅かったな」ヒョイ

司令「おーい姉ちゃん、優しく頼む」

魔剣士「私は女などでは!」

司令「ハハッ、あんまり綺麗な顔してるもんだから勘違いしちまった。許せ」

赤「お前親父を放せ!」

白「司令!」

国際空軍A「くっ、この距離じゃ撃てない!」

司令「撃つなよ!絶対に撃つなよ!」

国際空軍B「っておい!」

国際空軍C「ここは俺に構うな撃てだろうが!」

司令「馬鹿、弾をとっておけと言っているんだ」

司令「囲まれている、ガキ二名戦闘不能だろうから連れて全力で逃げろ」

国際空軍C「え!?」

雑魚「「「「「「「「「「「「「「「「「イシー!」」」」」」」」」」」」」」」」」

国際空軍D「嘘だろ……」

魔剣士「悪いな、さらば……」

司令「させるか!」

魔剣士「がっ!噛み付くとは形振り構わないな!」

司令「プハァ……口上は最後まで待てよ、それが悪役の美徳だ」
124 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/28(木) 07:16:38.64 ID:5dm4U34M0
魔剣士「こふっ!?」

司令「効いたか?今のは発勁って奴だよ、太極の拳士に密着したてめえの愚かさを呪え」

司令「今から命の続く限りてめえに発勁を叩きこむ」

司令「理由?殺られる前にちょっと良いこと言って株を上げたいのさ!」

魔剣士「馬鹿な!?いや馬鹿だ!」

司令「ワープを待ってくれるなら攻撃しないぞ」

魔剣士「うぐっ……」

司令「赤!」

赤「なんだ?」

司令「赤すまん!結局お前を一番犠牲にしちまった」

司令「俺親失格だわ、いっつもこうなんだ。何もかも助けようとして失敗して全部失う」

司令「つーかあれだ。昔色々有ってな、俺にはこうすることしかできなかった」

司令「でも母さんのことは責めないでくれ」

司令「俺がクズなのは否定しないけどさ」

魔剣士「動くな!死ぬぞ!」

司令「母さんだって、認めてたけど認めたくなかったんだ」

司令「難儀なもんだろう?」

司令「本当にあいつには……」

魔剣士「…………(離したら作戦失敗だし離さなきゃ肋骨持ってかれそうだし)」

魔剣士「……(こっちのが難儀だよ)」

司令「だからあんなことしか言えなかった」

司令「大体概ね俺のせいだ!」

赤「……(そこで全部って言わない辺り流石だよ)」

司令「でもやっぱ俺自身が母と子が争っているのを見るのは一番つらいんだ!」

魔剣士「―――――!」ビクッ

赤「…………」

赤「ハハッ……良いぞ、親父、俺はあんたみたいなクズが一番好きだ」

赤「それでこそ、それでこそなんだよ。あんたはいっつもそれだ」

赤「その背中に憧れた」

赤「俺には絶対に真似できない」
125 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/28(木) 07:17:33.25 ID:5dm4U34M0
国際空軍E「一体何の話なんだ……」

国際空軍A「バカッ、親子の会話に水さすなよ!」

国際空軍B「そうそう、やることは決まってるんだしよ」

国際空軍C「まあ良いさ、行き場の無い俺たち荒くれを拾ってくれたのは司令だしよ」

国際空軍D「ああ、多少のムチャぶりは応えてやりてえよな」

国際空軍A「でもこんだけ無茶させられたからには今度は飲みに連れてってもらおうぜ」

国際空軍E「あたぼうよ!」

司令「総員傾注!」

一同「―――――――――!」ザッ

司令「只今を以て司令としての全ての権限を赤に移譲する」

司令「副官は技術局長、事務局長、青、オペ子、この四名」

司令「よって俺は今から民間人だ、正義の為に民間人一人を犠牲にすることがお前らひよっこどもの最初の任務だ!以上!」

国際空軍C「民間人を見捨てるミッション……」

国際空軍B「本当にさいっこうの屑だなあんたは……」

魔剣士「くっ!暴れるな!本当の本当に死ぬぞ!」

司令「黙れ!死ぬのが怖くて戦えるか!」

司令「あと母さんは許すだけで良いから……黒と白は守ってやってくれ!」

司令「あっ、やべっ、そろそろ血が……」ガクリ

魔剣士「やっとか……」ヒュン
126 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/28(木) 07:18:00.43 ID:5dm4U34M0
赤「親父いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」

国際空軍A「行きますよ新司令」ババババババ!イシー!

赤「くそ……解りました」

白「司令が!司令が!いやあ!いやだよ!また私一人ぼっちになっちゃう!」

白「やだよ!助けて!」

赤「本当にダメなやつだなお前は……」

赤「助けを求める人が居るなら、助けるに決まってんだろ」

赤「……行くぞ、俺が殿軍を務めるから皆で白を」

赤「Bさん、先頭任せた」

国際空軍B「任された、なぁに今日子供が生まれそうで幸運のお守りを基地に忘れてきたんだ」バババ!

国際空軍B「何一つ問題ない」ババ!イシー!バババババ!

国際空軍B「ヒャッホー!これで三匹目だ!」

赤「状況を開始する」

国際空軍「「「「「了解!」」」」」

【第七話 了】
127 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/28(木) 07:18:43.14 ID:5dm4U34M0













【このあとは非公認戦隊のみんなと一緒にダンスだ!】















128 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/28(木) 07:19:22.81 ID:5dm4U34M0
サイドストーリー“黄”
優秀な兄と姉。
自分に無関心な両親。
何時だってコンプレックスを感じていた。
そんな彼の眼の前に現れる黄色のマインドドロップ。

皮肉にも只の人間にしか過ぎない少年が誰より戦士の才能に恵まれていた。

力に溺れ、道を見失う彼の前に一人の男が現れる。
朝から晩まで男は素手で少年の力を受け止めた。
最後に男は少年に拳骨を食らわせて、ニヤリと笑って手を差し伸べた。
手を伸ばした少年を見た男はほんとうに嬉しそうだった。



サイドストーリー“  ”

「何が英雄だ!何が人々の平和だ!」

男はその腕に少年を抱えて絶叫していた。

「こんなものが、こんな存在が正義であっていいものか!」

少年の胸には深く突き立つ鏃。
彼の死に顔は安らかだった。

「こんな俺を何故讃える!」

涙がとめどなく溢れる。

「魔石帝国の兵だって……生きているんだろうが!輝く命ってやつじゃないのかよ!」

地面に伏せて嗚咽する。

「俺を見捨てたあいつらの方が……まだまともだ
 この国は狂ってる……狂ってるよ」

「それが……英雄だ」

そんな男の前に現れる満身創痍の女性。

「敵を殺し、味方を死に誘い
 子供の混じった軍勢にも激痛の走る毒ガスを撒き、囚われた味方は拷問される前に射殺
 それでいい……君は立派な英雄だ
 君の活躍で我々の軍は半壊、私も後は処刑を待つのみ……」

「お前は……!お前さえいなければ妹は!」

「お前だって私の兄を殺した、おあいこさ
 私はもうお前を恨む気力も無い」

 女性は男が抱きしめているものを見て驚いたような表情をする。

「何故……お前はそこで泣く、英雄は味方の亡骸の前で泣くものだ」

「黙れ悪魔!子供まで戦に駆り出すなんて許されると思うな!」

 そこで男は気づくのだ。
 女性もまた泣いていた。
129 : ◆mbgGrCikwU [saga ]:2012/06/28(木) 07:22:52.71 ID:5dm4U34M0
黄「大変だ!司令がさらわれちゃった!」

司令「やっばいわーマジやばいわー」

黄「え!?」

司令「乱暴されちゃうんだ……エロ同人誌みたいに」

黄「oh……」

司令「画面の前の良い子の皆、敵に捕まっても死ぬな」

司令「拷問とか耐えろ」

司令「仲間がきっと助けに来てくれる」

司令「第一次世界大戦や日露戦争の時の日本とかすごかったらしいよ」

黄「無理だよぅ……」

司令「仲間が遅かったら自力で脱出だ!」

黄「もっと無理だよ!」

司令・黄「「次回も輝石戦隊セイクリッドジュエルをよろしく!」」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 07:50:42.49 ID:4tqh9eyDO
白は絶望堕ちてゴミへぽいっ捨てて、司令は拷問で死んとけよ
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/28(木) 09:04:59.29 ID:WOsR/IkU0
えー なにこれー
司令つかまるくだりがいきなりすぎてないわー

で、どうせ向こうでも誰とはいわないが絆すんだろ。
第三夫人の座は空いてるし。

あと口頭で委譲するのは無効すぎるだろほんと馬鹿だな司令。
死ぬどころかただ連れ去られただけで息子に権限委譲できるとおもってんの。
司令が資金からなにから自前で運営してるならともかく、おそらく国連みたいな組織のバックアップを受けてる(そうじゃないと国際空軍に指示できないどころか秘密組織じゃむしろ制圧対象)はずなので新司令や副長をさくっと据えられはしない。
緊急時措置としてなら現段階での最上位副官(その有能なブレイン?)が就くのがせいぜい。
『息子』を指名するとか、もしや帰ってきたとき赤が自分から返上するように仕向けたのかもしれないが、だったら普通に副官が代行してりゃいいんだし。

あと赤、家族からおもいっきりのけ者にされてんだが。
そして「やらなきゃいけないこと」だけ乗せられる。
それが赤というのかもしれないけど、こうなってくると家族から距離とっても誰も責めないヨw

追伸
黄、小学生でつか。
釘宮ショタできたのですか、しらなんだ……
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/28(木) 11:20:19.23 ID:2irsH2+IO
あんまこんな書き込みしたくないが戦隊へのリスペクトが足りない
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 12:16:11.39 ID:kKIFQv2DO
朝からお疲れ様すぎる…
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 13:22:49.84 ID:Wjerg4iDO
地の文とかあまりすきじゃないんだが、セリフと効果音だけでの状況描写が
あまり得意ではないようなら、途中からでも地の文使ってもいいんじゃないかな。
正直わかりづらいな。
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 14:59:02.67 ID:mJMhZ+BDO
長文の人怖いお…
136 : ◆mbgGrCikwU [saga  sage]:2012/06/28(木) 15:33:53.45 ID:4ulJM1pK0
>>131
そのあたり既に根回し済みだったりするんですよ……
次回で書く予定だったのよ、ごめんね
色々マキでやってるせいで雑よね
くぎゅうが良いなあと思ってるのは這いよれニャル子さんの影響ですかねえ
あれで黄色いショタが出るので是非見てみて欲しいですね

あと、赤は「何があっても優しい人であることの歪さ」を楽しんで欲しいかなあと
昔書いていた話の主人公の焼き直しなんですよ
自分も本当に赤は家族捨てても良いと思えるレベルです
でもそんな状況でも見捨てない、支える、一緒に居る
心優しかったり善良な人達と居るなんて当たり前で
その当たり前を超えるのがヒーローじゃないかって思うんですよ
話としては拙いかもしれないですけどどうか最後までお楽しみください

>>132
最初から合体ロボを非効率って切り捨てる黒と白が居るんです
そういう作品なんです……
スレタイからしてもう朝七時半お断りな作品なんです……ごめんなさい
>>133
自分なんかの作品にここまで細かく見てもらえるってのは嬉しいです
ただ今回の指摘の一部は違うんだ、誤解なんだとだけ……
>>134
台本形式正直難しいです
一話だけ地の文形式で書いてみて
その後混ぜながら作品進めて見たいと思うんですがどうでしょうかね
元々台本書き慣れてないせいか自分で書いててきつくなってくることもあります
あと毎日更新だから読み直し書き直しできねえwwwwwww
>>135
長文は作品への情熱の現れだぜ!
ってことでどうでしょう
考えたり思ったことを一生懸命書いてくれるのは嬉しいと思ってます

滅茶苦茶な話だからこそ突っ走れと言う人も
こんな話を戦隊でやるなっていう人も
キャラに対して腹が立つ人も
逆に面白いと思う人も
色々居ると思うんですけどこの作品に目を通して頂いた以上、自分はその人達の為に力を尽くしたいと思っているんです
137 : ◆mbgGrCikwU [saga  sage]:2012/06/28(木) 15:47:22.88 ID:4ulJM1pK0
あ、あと流石の司令も両腕ふっとばされても司令に戻りたいとかは言わないですよ
明らかに足手まといになることくらいはわかってるし
ダメ人間だけどそういうダメ人間じゃないっていうか……ね
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) :2012/06/28(木) 17:10:44.25 ID:breTrUkL0
面白さがどんどん下降していってる
赤は「何があっても優しい人であることの歪さ」を楽しんで欲しいというけど
どこがどう優しくて歪さがあるのかがイマイチわからん。
なんていうか全て中途半端に感じる
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 17:16:15.45 ID:Z0xy+JjIO
なんかこのスレ読者が厳しいな
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 18:13:08.94 ID:BwBlkBsj0
なんかホントむなっくそわりいな
指令は父親失格、これは自覚しているからと言って許されるべきではない。
白は魔族に永遠に輪姦されて生きつづけろ
母はどうでもいい

赤が報われることを祈って
141 : ◆mbgGrCikwU [saga  sage]:2012/06/28(木) 18:30:58.80 ID:4ulJM1pK0
>>138
赤はあれで報われてて
あれで幸せな人なんですよ
とだけ
あと個人的には黒が一番すごいっていうかなんていうか……
>>139
特撮マニアは妥協しないものですから
それぞれにかくあるべしってのが有ってそれを信じているんですよ
だから自分も書きたいものを妥協せずに書きたいと思ってます
>>140
いやだから赤は報われてるんですってば
赤はあれで満足しているんですよ
あれこそがヒーロー……みたいな
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 19:24:35.20 ID:wgpeFjNAO
あれだよ、作者フィルター

作者的にはキャラに愛着あるから司令も母もそれ程悪い事してないように感じちゃう

でも、客観的には司令も母も最低でそれを許す赤も有り得ないって事

ちと司令と母を落としすぎたね、浮上するにも印象最悪で行動全てが悪く取られるようになった感じ
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 20:25:28.90 ID:piHBLRCwo
悪の指令が滅びたら
めでたしめでたしじゃね
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 20:57:56.13 ID:aM9H7tWDO
まちがいなく向こうでのうのうと生きてる
現地妻か義娘できるで
ほんま司令はボクらのアイドルや、悪い意味でw
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/28(木) 21:24:35.56 ID:WOsR/IkU0
またの長文スマヌ
あ、ハス太がそうなのですね、出番来る頃には撮り積みモード…。
色々責めてるけど基本的に司令周辺に対してであって、むかつきつつも面白いから毎日読んでるし書いてしまうわけで。
そして今回の一言「画面の外でどれだけ幸せでも画面内が視聴者の全てだー!」

うぃ、赤は赤で元軍人のヒーローとして精力的に自分の人生を生きて人のいいところを見ようとする前向きな人間だろうとは思いますよ。
ただその赤の幸せ自体は、描かれてる話とまったく違うところでのもの(人々を守れている充実感、チームリーダーとして引っ張れてると思ってること)であって、実際のところ司令中心といえるお話に対して赤は箸にも棒にもかかってない。
ぶっちゃけ赤の善人ぶりを都合のいい人間として周りが扱いすぎかと。一切ケアなしで色々負わせるだけというのも。

司令話が関わってこない、ヒーローとして活動することの喜びの実感が挿入されてれば良かったかも。
いつか守った親子の様子を見て手ごたえ感じたり、(公開組織ならば)それこそ実際に感謝されたり幼児のお絵かきをもらうシーンがあるとか。

いや司令、お前母に子がつっかかって煙に巻かれてる横で平然と飯食ってたよな、とってつけたような「母と子が争うのつらかった」とか何言ってんの。
司令が嫌われる原因は、随所で司令を持ち上げすぎてるからかなと。
周囲が司令をフォローし、かっこいい?出番も司令のもの。

あと黒はネタ満載予定なんだとは思ってたけど、出番なさすぎて白に失恋確実な黄以上に地味状態なので出番欲しがってると思います。

んー、どんな根回しだよ司令。一戦闘部隊の隊長が順番引っこ抜いてトップにいくとか公的機関としてありえねーです。
実は赤が軍人時代に佐官まで上り詰めてた、って超設定があるなら納得しますが。
それに実戦部隊と司令の兼任は仕事量的に無茶じゃないかなぁ。
146 : ◆mbgGrCikwU [saga  sage]:2012/06/28(木) 21:41:00.41 ID:oVWoLTP10
とりあえず十話で話に一段落付けたいと思います
十話だけが地の文形式になるかなあ?
皆が真面目に読んでダメなところを指摘してくれるのが大変助かります
二次創作と違ってオリジナルだと贔屓の引き倒ししちゃうのが自分のダメな所みたいで
>>142
あーそれはミスだったと思います
趣味に走ってやりすぎちゃったかなあって反省してるところなんですよ
次になんか書くことがあったらそこはきっちり直していきたいですね
作者フィルターかかりすぎて駄目だおれwwwww
>>143
お、嬉しい指摘といいますかなんといいますか
司令の元ネタになってるキャラが居まして
それが悪役なんですよ
自分の力を悪用しながら好き勝手振る舞うんだけど結果としてそれが誰かを助けちゃうみたいな
だから悪の司令ってのは正解です
嬉しいっす
ああでも苦しむから安心してね!
>>144
ありがたいっす
司令は上で言った通り悪役が原型なので悪い意味でアイドルってのは嬉しい指摘だったり
劇場版有ったらそのネタやろっかなってwwwwww
まあ無いけどwwwww
>>145
黒はネタ満載っていうか精神性が五人の中で一番ぶっとんでるって感じです
あと国際空軍は完璧な公的機関じゃないんですよ
これも地の文で書きなおすときには入れたいんですけど
元々司令みたいな亜空間からの侵略者に対抗する人々や支援者が国境越えて集まった感じです
収入源は異世界から手に入れた物品などの貿易ですね
司令は創立からのメンバーなのでまあ強権発動可能です
赤は佐官ですよ、ちなみに少佐
多すぎる副官は実戦部隊と司令の兼任の為ですね、ええ
赤はその司令の元ネタが悪役主人公やってた話のスピンオフの主人公がモデルで
“純粋な正義の味方”ってのが何かを突き詰める為に書いたキャラなんで個人的には気持ち悪いんじゃないかなあって思ってます
司令は人間臭さの塊っつーかあれですけど


あと黄色は報われます
絶対に報われさせる
司令とか母とか白みたいなダメな奴こそ救われろってのが自分の哲学なんですけど
なんていえば良いんだろう
黄色に過去の自分を自己投影して書いてまして
だから自分ができなかったことをやらせてツンドラの真ん中にぶち込んだ人におしるこ届ける程度のことはしてみたいっていうか
147 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:42:54.81 ID:oVWoLTP10
お姉さん「皆のコメントで>>1が喜んでるから今から投下を始めちゃうんだってー!」

ごめんなさい、ヒーローショー乗りでやってみたかっただけです
148 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:43:32.11 ID:oVWoLTP10
【第八話】


司令「ぐっ……」

魔剣士「さて、博士……何時間ほど経った?」

博士「はい……王子が奴を生け捕りにして治療を施し……」

博士「更に奴から祈りの弓を引き剥がす実験をして……」

博士「結局祈りの弓の内部に溜められたマイナスエネルギーの抽出しかできませんでしたがね」

魔剣士「しかし皇帝を復活させるには十分な量だと聞いたぞ?」

博士「はい」

魔剣士「それで何時間だった?」

博士「計算した所、拷問の開始からはまだ数時間しか経ってません」

博士「当然ながら基地の場所は吐きません」

博士「肉体的に傷めつけてもどうにも奴め痛覚を遮断してますし」

博士「あまり激しくやって死なれては意味が無い」

博士「ですから新開発したこの装置で脳に直接奴のトラウマを再現しているのですが……」

司令「お前たちを見捨てねば……もっと多くの人が死んだ」

司令「罪の無い人が……」

魔剣士「この男は何を言っているんだ?」

博士「幻を見ている最中なのでしょう」

魔剣士「本当にトラウマを見せているのか?まだ平気そうだが……」

博士「はて……やはりまだ実験中の兵器ですから……」

司令「消えろ!俺の目の前から!」

魔剣士「ふん、良い気味だ。私から母を奪い取った男が……」

魔剣士「いや違うか、そもそも母はあの女の陰謀で追放されたのだったな」ボソッ

魔剣士「今はどうでもいい事か」

魔剣士「博士、私も此奴に思う所がある」

魔剣士「少し私にやらせろ」

司令「ああああああああああああああああああああ!」

博士「おや、お待ちください王子」

博士「何やら当たりが出たようで……」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/28(木) 21:43:51.76 ID:WOsR/IkU0
申し訳ない、さすがにくどすぎたと自分でも思ったのでこれからは無言か書いても控えめにしたいと思います。
どうしても短くまとめるのが苦手です。風邪を引くと余計に…
感想ひとつに1・2時間かけつづける馬鹿がここに。
150 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:43:56.69 ID:oVWoLTP10


――――司令の見る幻――――

???「何故見捨てた」

???「正義の味方じゃないの?

???「なんでだよ……あんなに助けるって言っただろうが!」

???「嘘つき!」

???「嘘つき!」

???「お前のせいで●●●は!」

???「なんでもっと早く来てくれなかったのよ!」

司令「助けたかったさ……でも俺の能力がな」

司令「お前たちを見捨てねば……もっと多くの人が死んだ」

司令「罪の無い人が……」

???「この野郎!良くも●●●を!」

司令「消えろ!俺の目の前から!俺を裏切った癖に!」

司令「俺の苦しみも何も知らなかったくせに!勝手なことを言うな!」

司令「……言わないでくれ、俺が悪かった。解ってはいるんだ」

司令「それでも悪かったと認めたら……認めたら俺はもう戦えないんだ」





妹「お兄ちゃん、私はお兄ちゃんを一度も裏切らなかったよ」





司令「――――!」

妹「ずっとお兄ちゃんの側に居たし」

妹「ずっとお兄ちゃんのことを理解して」

妹「ずっとお兄ちゃんを愛していた」

司令「やめろ」

妹「なのになんでお兄ちゃんは私のことを嫌いになったの?」
151 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:44:23.43 ID:oVWoLTP10
妹「あのね、あの時私はお兄ちゃんにあんなこと言われてなきゃ……」




司令「ああああああああああああああああああああ!」




妹「ねぇ、そんなに苦しいならもう止めたら?」

司令「それはできない、できないんだよ」

妹「もう諦めたって良いんだよ」

司令「ここで戦うことをやめてしまえば……今まで犠牲にしたものを無駄にすることになる」

妹「キャハハ!お兄ちゃん冗談が上手になったんだね」

司令「冗談なんかじゃ……」

妹「結局貴方の戦っている理由は私を裏切った罪悪感」

司令「誰だお前は、お前は妹じゃない」

妹「私のことさえ無ければ貴方は何時までも戦いなんて考えなかった」

司令「お前じゃない!お前じゃない!」

妹「私もそういう意味では英雄かも―――――」


152 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:47:13.80 ID:oVWoLTP10
――――魔石帝国帝都、魔石城拷問室――――

魔剣士「夢から醒めたか?」

司令「あー、昔の恋人とイチャイチャする夢見てたわ」

司令「邪魔するとかほんっと空気読……」

魔剣士「黙れ」ドスッ

司令「カッハァ!」

魔剣士「痛覚の遮断が遅れたようだな」

魔剣士「それとも……振りだったのか」

魔剣士「まあ良い、貴様にはニ、三聞きたいことがあるのだ」

魔剣士「博士、人払いを」

博士「ハハッ!」

魔剣士「それとあの少女を連れてこい」

博士「ハハッ!」

司令「なんだ?聞きたいことってのは」

司令「基地の場所なら言わんぞ」

魔剣士「まあそれが当たり前だ」

魔剣士「だが私の聞きたいことは違う」

博士「王子、連れて参りました」

魔剣士「ご苦労、少しこの部屋を離れていろ」

幼女「…………」

司令「――――――――!」

司令「てめえ!子供に見せるもんじゃねえだろうが!」
153 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:47:48.80 ID:oVWoLTP10
魔剣士「お前がそんなことを言うのかい」

魔剣士「あの白黒を戦場に狩りだしておいて」

司令「……ふん」

魔剣士「この娘の前では嘘は無意味」

魔剣士「ここで聞かせてもらおう」

魔剣士「なあ司令、貴様は王妃キンバリーの行方を知っているか?」

司令「ククク……」

魔剣士「何がおかしい」

司令「いや、そんなことかと思ってな」

司令「それなら答えても良い」

魔剣士「幼女」

幼女「……この人は嘘をついてないよ」

司令「だがその前に俺の面白い話を聞けよ」

魔剣士「なんだ」

司令「実は俺、改造人間なんだ」

司令「人類の愛と平和と自由を守るために身体に俺の死と同時に作動する爆弾を仕込んでいる、かなりでかいのをな」

幼女「本当……」

魔剣士「くっ、だが貴様一人がここで自爆したとして、たかが知れているだろう」

魔剣士「丈夫だぞ、この城は」

司令「俺の扱う武器は毒だ」

司令「城は壊せなくても中々愉快なことをできる自信はあるぞ?」

司令「まあ帝都の機能は麻痺だろうさ」

魔剣士「街一つ人質にとったつもりか?」

魔剣士「先程部下に撃つなと言ったのは臆した訳でもないと」

魔剣士「だが安心しろ、お前は四肢を奪ってお前らの世界に帰すつもりだったんだ」

魔剣士「地を這いつくばって生きろ」

司令「くー……言うと思ったよ」

司令「だが今ここで死んでやっても良いんだ」

司令「何、手立てはある」

魔剣士「幼女」

幼女「えっと……ほんと」

司令「キングコブラってのは自分の毒で死ぬそうだ」

魔剣士「――――くっ!」

司令「正義の味方ってのは良い」

司令「約束を破っても、守っても許される」

魔剣士「外道め……」
154 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:48:16.16 ID:oVWoLTP10
司令「しかし俺の自爆を止めても良い」

司令「それどころかお前にキンバリーの行方を教え、案内までしてやる!」

司令「信用出来ないなら足も持っていけ」

司令「転がってでも案内してやる」

司令「邪魔する奴が居るなら俺が道を開けてやる」

司令「さらにこいつもくれてやる、取引の為の前金だ」ポゥ

魔剣士「……これは、祈りの弓」

司令「キンバリーのところまで案内して、奴の用件が済んだら水晶の羽衣もくれてやる」

司令「大罪人であるキンバリーを見つけたとなれば大手柄」

司令「これで勝手に捕虜を逃した件もチャラだろ?」

司令「それにこのままだと俺は何も知らないこの城の奴らに殺されちゃう」

司令「俺は死にたくない、いくら敵を巻き添えにできてもな」

司令「お前だって後々自分のものにしようとしている城や民が大切だろうさ」

司令「一方お前は復活した帝王を倒し、自らが王位を継ぐ気なんだろう?」

司令「なんでも自らが王を継ぐって公言して憚らないそうじゃないか」

司令「王位継承の儀……だっけか」

魔剣士「それもキンバリーから聞いたのか」

司令「四天王だっけ?四人の配下を連れた王族ならば誰でも申し込めるそうだな」

魔剣士「…………ふん」

司令「ならばこの祈りの弓と水晶の羽衣は欲しいだろう」

司令「なんせ今の皇帝を封印した武器な訳だしな」

魔剣士「……私を待ちぶせて殺す気ではあるまいな」

司令「危なくなったら俺を殺して爆弾を起動させ、お前が逃げれば良い」
155 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:51:35.67 ID:oVWoLTP10
魔剣士「…………馬鹿な、それでも捕虜を勝手に逃がすのは……」

司令「魔剣士様よ、あんた……不幸な人間は決して襲わなかったよな」

司令「また、家族連れの多い所ばかりを襲っていた」

司令「幸福な人間を襲うのは勿論許せねえ」

司令「家族を壊そうとするなんてもってのほかだ」

司令「…………(あんなことをしでかした俺が言うってのが中々笑えるな、今の台詞)」

司令「でもお前は哀れだ」

司令「お前は嫉妬している」

司令「幸せな家庭に」

司令「母親を奪われ、父親を失ったから」

魔剣士「――――――黙れ!」

司令「その母親を貴様に返してやると言っているんだ、後は切るなりなんなり好きにしろよ」

司令「お前にはできない、お優しいものなあ」

魔剣士「…………(お母様に会える、会えるのか?)」

魔剣士「…………(会いたい、会って話がしたい)」

幼女「そういうおじちゃんだって大好きな人を裏切ったのに、なんでお兄ちゃんのことばかり責めるの?」

司令「なっ……!」

幼女「言わないでおこうと思ってたけど……お兄ちゃんをいじめるなら私だって……」

幼女「おじちゃんの××××は……」

司令「やめろ!」

幼女「ヒッ!」

魔剣士「幼女泣かせんな!」ザクッ

司令「グァ!」

幼女「びええええええええ!」

司令「てめえ……が泣かせてるじゃねえか」ガクリ

魔剣士「やりすぎちゃった……」

魔剣士「魔法で治療しておこう……」ポワァ

司令「死ぬかと思ったよ……あと嬢ちゃん、お前は勘違いしているぜ」

司令「そいつは女だ、男として育てられてきたがな」

司令「なあ魔剣士グラファー……いや、王女グラファイトさんよ」

魔剣士「そこまで知っているのか……」

司令「キンバリーから聞いていたよ」
156 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:52:06.44 ID:oVWoLTP10
幼女「お兄ちゃん……」

魔剣士「……二人きりの時はお姉ちゃんと呼ぶことを許す」

幼女「分かった」

魔剣士「あと、奴のトラウマを抉るのはもう少し後だ」

魔剣士「ここで狂われてはかなわん」

幼女「解ったよお姉ちゃん」

魔剣士「ただしその内ざっくり行け、こいつは徹底的に痛い目見せる」

司令「やめろ……」

幼女「……」ヘラヘラ

司令「とにかくだ、俺はお前との交渉材料を持っている」

魔剣士「…………(大の大人が子供から目を逸らしてる)」

司令「決して悪くない取引だろう」

司令「無駄な拷問よりずっと利益がある」

魔剣士「良いだろう、乗ってやる」

魔剣士「だがそれでも貴様は信用ならん」

魔剣士「だからついでに輝石戦隊の奴らの家族を人質にさせてもらおう」ニヤァ

司令「なに!?」ニタリ

魔剣士「貴様が囚われた混乱に乗じて幹部怪人に向かわせた」

魔剣士「今頃貴様の妻や、他のメンバーの家族が……」

司令「……ソレハホントウニタイヘンダナー」クスクス

魔剣士「何がおかしい!」
157 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:53:03.29 ID:oVWoLTP10
司令「俺は爆弾をわざわざ身体に埋め込んできた……」

魔剣士「ああ、だから私は……」

司令「気づかないか?俺はわざと捕まったんだぞ?」

司令「何時かこんな状況になるとは解っていた」

司令「だから赤の正式な司令就任と、そのあとの新体制構築の為の国際空軍への根回しも」

司令「この緊急事態の為のチームメンバーの家族の保護も完璧だ」

司令「お前が向かわせた幹部怪人とやら、死ぬぜ」

魔剣士「く……!」

魔剣士「だ、だが貴様は一つ計算違いをしたな!」

魔剣士「貴様の固有武器は負の感情を貯めこむ能力がある」

魔剣士「そこにプールされた人々の恨みや怒りが……皇帝を復活させる為のエネルギー源になった」

魔剣士「皇帝はもうすぐ復活する!お前の手によってだ!」

司令「―――――――――!」

魔剣士「ハハハハハハ!その端正な顔をやっと歪められて……私は嬉しいぞ!」

司令「……(このひねくれ方、親の顔が見てみたいぜ)」

魔剣士「その取引に乗ってやる!さっさと案内しろ!」

司令「おう、早く行かないと輝石戦隊の馬鹿が助けに来ちまうからな」

魔剣士「あ、その前に」

司令「なんだ」

魔剣士「一応大臣連中の許可はとってこないとな、私は貴様と違って倫理的な人間だ」

158 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:53:34.64 ID:oVWoLTP10
――――セイクリッドジュエル基地、会議室――――

国際空軍A「…………」

国際空軍B「…………」

国際空軍C「…………」

国際空軍D「…………」

国際空軍E「…………」

赤「まずは」

青「……(如何にもな歴戦の兵士を後ろに連れて)」

オペ子「……(普段から司令の着ていた軍服を着て)」

事務局長「……(ちょっと豪華な椅子にかけ)」

技術局長「……(普段より高い豆でコーヒーを淹れて俺達に出してるのを見ると)」

一同「「「「…………(カリスマが漂うなあこいつ!)」」」」

赤「Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん、先程の撤退戦、ありがとうございました」

国際空軍一同「「「「「…………」」」」」シュビッ

赤「じゃ、そろそろ始めましょうか」

赤「ちなみに今日のコーヒーはモカ・イルガチェフのG1」

赤「ご存知だろうか?このコーヒーは……」

青「始めようぜ」

赤「ゴホン、既に知っていると思うが先ほど、国際空軍の理事会で俺の司令就任が正式に決定した」

赤「気持ち悪いぐらい早かったところから見ると……まあそういうことだろう」

赤「…………(俺にばかり面倒を押し付けやがって)」

赤「………‥(だがお陰で自由に戦えることには感謝しておくか)」

赤「それではさっそく魔石帝国に民間人が一名攫われた事件についての対策を協議したい」

赤「俺は見捨てたいと思う」

副官一同「「「「賛成!」」」」

国際空軍一同「「「「「…………(えっげつねえええええええええ!)」」」」」
159 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:54:48.64 ID:oVWoLTP10
オペ子「あの人が殺して死ぬならもうこの国は滅んでます!」

事務局長「あの人が拷問に屈するならこの国は既に支配されてます!」

技術局長「あの人なら自力で帰ってきますよ!」

青「…………本当に申し訳ないがあの人を救う必要性を感じない」

国際空軍一同「「「「「…………(反論できねえええええええええ!)」」」」」

赤「全会一致!奴は放っておく!それでは次に敵襲に備えて……」

ピリリリ!ピリリリ!

赤「緊急連絡?」

黒「大変よ兄貴!」

赤「どうした」

黒「私達と青さんと黄の家の周囲に大量の魔的反応が突如出現したわ!」

黒「青はさっきの事件の事後処理、黄は学校で今からじゃ間に合わない!」

黒「白はやっと落ち着いたところだし」

黒「私も白の警護から離れられないわよ?私自身だって怪我してるんだから」

赤「嘘だろ……さっきの事件からまだ三時間経ってないんだぞ!?」

オペ子「こちらでも確認しました」

オペ子「もっと悪いことに更に巨大な魔的反応が出現したみたいです!」

赤「なっ――――!」

オペ子「この波長データは……そんなバカな!?」

赤「どうした!?」

オペ子「ありえませんこれは!」

事務局長「どうしたんだオペ子さん!」

オペ子「既に三十年前!司令が倒したはずの魔石人の魔的波動です!」

オペ子「ゲ!?」

技術局長「どうした」

オペ子「レーダー壊れました!全反応ロスト!」

黒「こっちもよ!在り得ないこんなこと!」

赤「嘘だろ……」

青「俺達だけでなんとかするぞ」

赤「会議は中止!俺と青だけで出撃だ!」
160 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:55:19.71 ID:oVWoLTP10
――――星空家前――――

幹部怪人「良いかお前達……これにしくじれば本当に魔剣士に殺される」

怪人C「は、はい!」

怪人D「勿論ですよ!」

雑魚「「「「「イッシイッシー!」」」」」

幹部怪人「おらぁ!」バァン

怪人C「魔石帝国だ!星空きらら!ここに居ることは解っている!大人しくついてこい!」

母「あら、いらっしゃい」

母「ドア蹴破るのはやめなさいよ、家中の鍵開けてたのに」

母「そろそろお昼寝の時間だったのよ?」

母「睡眠不足はお肌の敵だし」

怪人D「居たぞ捕らえろ!」

母「まあ待ちなさいってば、お茶くらい飲んでいきなさいよ」

母「懐かしいわねえ……幹部怪人」

母「昔は子供だったのにこーんな偉そうになっちゃって」

幹部怪人「は?」
161 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:55:45.36 ID:oVWoLTP10

 マジカルボックスオープン!

母「“手加減(ハンディキャップ)”のマジカルジュエル……解除」




   レッツゴー!ホ・ン・キ・モ・ォ・ド!


怪人D「な、なんだ急に霧が!?」

雑魚「イシ……?」

母「薙ぎ払え、災厄(スカージ)」

巨人「がああああああああ!」ブォン

雑魚「「「「「イシイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!」」」」」ドスン

母「グラファイトが私の残したのと同じ奴を変装に使ってるみたいだけど」

幹部怪人「あ……あれは、この術は……」

怪人C「巨人……霧の中に巨人が!」

母「ダメね、所詮は独学よ……あんなんじゃあ魔女を名乗るには百年早い」

母「まあ魔剣士ならあの程度で十分か」

母「黒は水晶の精度がダメねえ」

母「二時間先までは正確に見れないととてもじゃないけど使えないわ」

母「あれじゃあ何時まで経っても魔法少女よ」

怪人C「ひ……」

幹部怪人「あ、あ、あな……お前は!?」

母「魔石帝国元第一王妃、妖姫、南の魔女、神話の証明、キンバーライト、揃いもそろって好き勝手に呼んでくれたものよね」

母「キンバリーって呼ぶ子も居るわね」

母「でもこのきららって名前が一番かわいくて好きなの」

怪人D「い、い、俺は嫌だああああああああ!」

母「敵前逃亡は軍規に照らしあわせて死刑」

怪人D「」ズドン

幹部怪人「し、知らなかったんです!ごめんなさい!ゆる……」

母「さない」

幹部怪人「おねえちゃ――――」ズドン
162 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:56:14.81 ID:oVWoLTP10
母「ああ、時って残酷。あんな可愛かった子供がこうなっちゃうなんて」

怪人C「う、うわああああああああ!」

母「向かってくるの?」

母「良かった」

母「気兼ねなくトドメを刺せるわね」

怪人C「」ズドン



母「なんてね、冗談よ」



幹部怪人「え!?」

怪人C「い、生きてる!」

雑魚「イシ……?」

怪人D「コワイコワイコワイコワイコワイ」

母「幻よ、幻」

幹部怪人「…………!」

母「死にたくない?」

幹部怪人「は、はい!」

怪人C「か、勘弁して下さい!」

母「そう……それならあなた達、これから私が言うとおりになさい」

幹部怪人「は、はい!」

母「あなた達、魔石帝国に私が現れたと触れ回りなさい」

母「そうしたらまあ処刑は無いでしょう」

幹部怪人「そんなことをしたらキンバリーのお姉ちゃんが総攻撃に……」

母「それが良いのよ、その状況が……すごく良い」

母「解ったら黄ちゃんと青くんの家に向かった他の怪人も回収してさっさと帰りなさい」


【第八話 了】
【このあとは非公認戦隊の皆とダンスだ!】
163 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:56:41.48 ID:oVWoLTP10
サイドストーリー“雲母(きらら)”
あの女に謀られた。
そもそも大軍で攻めるべきではなかったのだ。
そう気づいた時には既に遅かった。
壊滅する軍勢。
崩れ落ちる兄。
たった一人の敵を相手にこの体たらく。
相手は姿さえ見せていないのにもう半分以上は死んでいる。
自らも猛毒にやられ、死を覚悟していた。
だが死にたくないと思った。
夫などはどうでもいい。
ただ可愛い娘の姿だけが忘れられなかった。
誇りを捨て、国を捨て、名誉を捨て、姿を捨て、名前を捨て、娘を奪った女への復讐の為、彼女は新しい人生を始めた。
彼女は魔女。
奪われたなら奪い返す。
欲しいものは全て手に入れる。


サイドストーリー“オペ子ちゃん”
少しだけ気になる年下の彼は、昔の恋人に似ていた。
彼は正義の味方に憧れていた。
何時もとある英雄に憧れ続けていた。
でも彼は弱かった。
努力して国際空軍に入ったかと思ったらあっさりと死んだ。
愚かしいと思いたかった。
思えなかった。
何かを恨むわけでもない。
何かを憎むわけでもない。
強いて言えば彼と似ても似つかぬ彼を、彼と重ねあわせてしまう自分が少し嫌だった。

164 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 21:57:07.38 ID:oVWoLTP10
黒「そう、奥様は魔女だったのです」

青「できるの?あんなの黒もできるの?」

黒「あと二十年くらい修行したらね」

青「oh……」

黒「テレビの前の良い子の皆もお母さんは怒らせないようにね!」

青「それじゃあ」

青・黒「「次回も輝石戦隊セイクリッドジュエルを見てね!」」


165 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/28(木) 22:00:53.34 ID:oVWoLTP10
まあ反省は次回作にあれするとして
今回は矛盾生まないように母も司令も外道で突っ走ります
愉悦部員の方は司令の過去編を想像してワインでもどうぞ
あとやっぱ地の文で最初から書いた方が良かったですね
なんていうか描写足りねえ
DCバージョン見た後に見るDCじゃない仮面ライダーWより物足りない
司令がクズってるところ書くのが正直楽しいんで今度はこういうキャラは敵陣営に置こうそうしよう
勢いで書いたせいでなんか妙な方向に逸れてごめんなさい
次の更新は明日朝です
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 22:02:50.69 ID:aM9H7tWDO
違う、違うんだよ、僕らがいってるのはそういう意味じゃないんだ

てか>>1は司令が主人公だって素直にみとめればいいと思う
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 22:58:05.39 ID:kKIFQv2DO
あれ?赤主人公なの?
むしろ俺は最初から司令が主人公だと
>>1の言動からして黄色が最終回サヨナラを決めるんだろうけど


黒ェ…
168 : ◆mbgGrCikwU [saga  sage]:2012/06/28(木) 23:08:01.39 ID:LWKmFt+W0
>>166
司令は主人公なんだけどそう考えるとラストが間抜けっていうか……
まあ主人公扱いでいいんですけどね
ただできるだけ皆がメインみたいな感じでね、うん
皆のキャラを立たせたかったのだけどまあ暴走しちゃってですね
でも一番書きたかったのは司令の話だし……
司令主人公です
若干間抜けなラスト第十話で皆一緒に笑ってやりましょう
ああ……最終話で主人公が負けるって良いな
ありだ、面白い
司令主人公だと改めて言わせてもらいます
>>167
ごめん黒
もうラストの第十話しか君の出番がない
しかもそこでも君はあくまでサブだ……
ラストの第十話の後にちょっと出番作るから黒については……
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/06/29(金) 00:18:05.59 ID:IRlS//9W0
ごめんなさい、もうつらい。
これまで楽しく読ませていただきました。有難うございます。
黙って来なくなればいいと言われるかもしれませんが、あえて書きます。
あとは完結した後に読みに来る…と思います、多分。
たとえ司令が間抜けなことになろうと、多分余計イラっとして笑えないと思いますが。

引退メンバー(語弊があるなら上の世代)はあくまで添え物であって欲しかったよ。
デウスエクスマキナが好きというから、王道ではなくもしかしたら、それまでちょこちょこうざかった司令が「俺帝国潰してきたから最終回はイチャイチャしよー」とばかりに赤たちの努力をふいにして読者をポカーンさせるのだろうかと思ってた。
そんなストーリーとか置き去りにしてしまう展開なら、ウザい司令もどうしようもないほど超然とした人間とは違う別のナニカだからしかたないとか思えたかもと今なら言える。

その割にはずいぶん司令をカメラが追ってるなと思ってたんですが、脇役でもDemでもなく主人公ならばなるほど、異様な持ち上げっぷりもやっと理解。
「ダークヒーローの苦悩」が楽しいのは非常にわかりますが、それは前世代を外伝かなにかでやればよかった気がします。
なんでセイクリッドジュエル…いや色々悩んでた赤じゃなく、司令がガンガン物語まわしてるのかと。
この役目、多分『少し先輩のキツイ外部メンバー』だったらアリだったかもしれませんが、何で馬鹿がドヤ顔でやってんの…。
この司令が主人公ではまったく面白くもないです。最後に間抜けさらしてもカタルシスは得られないかと。
主人公では「負けという落とし前」はあっても尊厳をすりつぶしてみっともなく破滅したりはしないでしょうし。
そして司令のキャラ造形を「主人公」として見た場合、心の傷とか過去の英雄(しかも現役)とか子供のような心とか周囲に全肯定されたり浮気も全部OKとかとかとか、なんだろう、この、言っちゃいけない言葉が出そう。
赤は脇役どころか司令の引き立て役、穴埋め、尻拭い役、「反発してからの肯定」役もか。
もとい、司令(と母)以外は現状添え物になりそうで残念です。
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/06/29(金) 00:31:37.94 ID:3wyjZNhQo
乙です

全てを救う正義の味方になりたい壊れた人間といえば衛宮士郎が浮かびますが、人気あるほうではないですけどそれなりの魅力はありますよねぇ
自分の読解力が足りないんでしょうけど司令の腕がどうにかなったのは気付かなかったですなんで噛んでるの?みたいな

会議とかでちょいちょいギャグが入るのでどうもテンションが難しいですね
人物紹介に結構重要な情報入れてる気がしますが本編と絡まないので、どうもピンとこないってのも各キャラへの理解が深まらない要因の気がします
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 00:38:00.81 ID:DuS8H22IO
なんやこのスレ…
172 : ◆mbgGrCikwU [saga  sage]:2012/06/29(金) 07:23:14.75 ID:hAzDomUr0
>>169
あー……それやろうか迷ってたんですよ
なんというかお疲れ様でした
でもそのきっつい仕事を進んでやるのが正義の味方だと思うんですよねえ
でも今晩で終わるからチラッと見てくれると嬉しいかなあと
>>170
衛宮くん大人気じゃあないっすか
壊れてるって意味ではおじさんの方が清く正しく壊れきってて好きなんですよねえ
というのは置いといて地の文でばっかり書いたせいか台本形式だと上手く書けなかったですね
台本形式難しいです
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 07:24:14.43 ID:pnuPk5yIO
いくらなんでもこの長文はマナー違反だよ……
174 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:25:23.69 ID:hAzDomUr0
>>173
>>1が長文読んでて楽しい人だから勘弁してくだせえ……

今から最終話まで投下しちゃう
175 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:25:56.72 ID:hAzDomUr0
【第九話】

――――星空家――――

青「奥方!大丈夫でしたか!」バタン

母「にゃーによぅ、昼寝してたのに」ネムネム

母「金曜の昼下がり、美しい人妻の寝込みに突如現れた若いイケメン……」アージャストフーフーン

母「まさか!?」トゥルル、フォーリラー

母「ああ、いけないわ!私には愛する夫と子供達が居るのに!」

母「でもこんなイケメンに迫られるなんて悪い気はしないわ」

母「キャー」

青「…………頭以外大丈夫そうですね」

母「ええ、冗談だからあんま怒んないでね」

母「なーんかさっきすごい霧が出てたけど何も無かったわ」

母「っていうかどうしたの?すごい慌ててるけど」

青「え、あ、いえ……今少しまずい事態が起きてまして」

母「あらそれは大変、私なんかに構わずに行ってちょうだい」

青「はぁ……すいません」ピッポッパ

青「こちら青、奥方の無事を確認した」

赤「ありがとう青、こっちも大丈夫だった。これからお前と二人きりで話したいことがあるんだが……良いか?」

青「ふ、二人きりだと!?」

赤「どうした?」

青「なんでもない!」

赤「急いで基地に帰ってきてくれ」

青「勿論だ!今すぐ帰るから待ってろ!」

青「それでは失礼します」タッタッタッタッ

母「……ふぅ」
176 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:26:27.57 ID:hAzDomUr0
――――数時間後、星空家前――――

幼女「お姉ちゃんその姿のほうが似合ってるよ」

司令「あーやっぱ人間の姿だと母親に似てるわおまえ」

魔剣士「…………」チャキ

司令「な、なんでもないです」

魔剣士「おい、本当にここで良いんだろうな」

司令「おう、ちなみにここから基地に行けたりもする」

魔剣士「ふむ……それは良い事を聞いた」

幼女「おじちゃん大丈夫?顔色悪いよ」

司令「あー大丈夫、大丈夫だからその真っ直ぐな瞳で俺を見るな」タジタジ

魔剣士「さて、貴様が扉を開けろ」

司令「開ける手が無い」

魔剣士「…………」ガチャリ

司令「ご苦労」

魔剣士「さっさと歩け」

司令「靴は脱げよ」

魔剣士「…………チッ」

幼女「おじゃましまーす」

司令「母さん、帰ったよ」

母「あら、おかえりなさ……」

司令「結婚記念日のプレゼント、持ってきたぜ」

司令「確か娘だったよな?」

魔剣士「…………」

母「…………」

母「あがって」

魔剣士「失礼する」

司令「じゃあ俺は基地に向かうわ」

司令「親子水入らずの会話を楽しんでくれ」

司令「あとこれ」ポワァ

司令「水晶の羽衣、使え」
177 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:26:59.88 ID:hAzDomUr0
魔剣士「ああ、貴様のような卑怯者に使われていては魔界の至宝マインドドロップの生み出した奇跡の武器も勿体無い」

魔剣士「これは私が誇り高き戦士の武器として生まれ変わらせてやろう」

母「血は止まってるみたいだけど腕も無しにどうやって基地まで行くの?」

司令「ところで魔剣士、お前が親切だったら……」

魔剣士「…………」パチィン

幼女「あ、おじちゃんが消えた」

魔剣士「基地の場所は知らんので最寄りの病院に送ったぞ」

魔剣士「もう声を聞くのも遠慮したいのでな」

母「あら、思ったより使えるのね」

魔剣士「貴様が図書館に残していった本で勉強したからな」

母「……そう」

母「たった一人で残されて辛かったでしょうに」

母「ごめんなさい、私のせいで貴方を……」

魔剣士「お前を追放した女は私に優しかった」

魔剣士「無論、ダイヤモンドの忘れ形見として慈しんでいたに過ぎないが……」

魔剣士「いやダイヤモンドの死後に王位を継がせる道具か」

魔剣士「まあそれでもお前よりは愛着がある」

魔剣士「裏切れという話なら承諾しかねるぞ」

魔剣士「奴がお前を陥れたのは知っているが、お前とて嫉妬に狂って父上の愛妾を陥れたことがあったんだろう」

母「まあ、よく知ってるわね」

魔剣士「俺が調べたのはあの女のことだけではないからな」

魔剣士「そんな女がよりにもよって国際空軍の司令の妻か」

母「…………」

魔剣士「お前には会いたかった、憎かったからな」

魔剣士「大人しく死んでおけば私も恥じずに済んだものを……」

幼女「…………」

母「そこの女の子は?」

魔剣士「私の臣下だ」

魔剣士「私自身に命を捧げられるような臣下をあと三人集めねばならん」

母「そう」

母「王になるっていうの?」
178 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:27:33.31 ID:hAzDomUr0
魔剣士「戦線を拡大しようとして国を疲弊させる帝王」

魔剣士「それに追従するだけの第二王妃や側近」

魔剣士「私が全てを変えなくてはならない」

母「……そう」

母「貴方が王になりたいのならば、私にはそれを後押しする準備がある」

魔剣士「貴様の傀儡にはならんぞ?」

母「違うわ」

母「貴方が国を豊かにするためにしたいことはなに?」

魔剣士「聞く所によれば魔界では価値の無い石ころがこちらではたいそう高値で売れるそうだな」

魔剣士「そしてそういった石ころの売り買いが国際空軍の資金源になってるそうじゃないか」

魔剣士「まずはこれを奪い返す」

魔剣士「またマイナスエネルギーの安定供給の為に、それらの利権から得た資金を用いてマイナスエネルギー収集装置をこちら側の世界にとりつけたい」

魔剣士「この技術は人間達も欲するだろうから設置は難しくないだろうしな」

母「そう、じゃあそうしなさい」

母「私達はただ戦争を止めたいだけ」

母「無為に無駄に続くこの長い戦いを終わらせたいだけ」

母「後押ししてあげるわ、貴方を裏切らない部下を今から用意してあげる」

魔剣士「ふん、口先だけで……」

幼女「ねえ」

魔剣士「なんだ?」

幼女「おばちゃん、本当はお姉ちゃんに会いたかっただけじゃないの?」

幼女「そんな顔してるよ?」

母「…………」

幼女「お姉ちゃんもおばちゃんに会いたかったんじゃないの?」

魔剣士「……ふん、こんな女なんかもはやとっくに愛想は尽きている!」

幼女「嘘だ」

幼女「私のお母さんと違ってお姉ちゃんのお母さんはお姉ちゃんに会いたくて会いたくてしょうがなかった」

幼女「その為だけに何もかも捨てた」

幼女「おばちゃんはお姉ちゃんに会えたからそれだけで良いと思ってる」

幼女「だから何も言えない」
179 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:28:00.14 ID:hAzDomUr0
母「……なんのことかしら」

魔剣士「……知らんな」

幼女「なんで嘘をつくの?」

母「嘘なんて……ついてないわ」

幼女「…………」

魔剣士「幼女」

幼女「なに?お姉ちゃん」

魔剣士「たとえ私達が相手に対して何を思ってたとしても」

魔剣士「それを表すのには少し時間が要る」

魔剣士「だから何でも言ってくれるな」

幼女「分かった」

母「……あなた」

魔剣士「勘違いするな、王族としては貴様を軽蔑している」

魔剣士「……軽蔑している」

母「そうね、それで構わない」

母「でもね…………」

 ドスン

 ドスン

母「あら、なんか揺れているわね」

魔剣士「……この揺れ」

魔剣士「魔石ロボ……博士か」

母「もう来たか」

母「この気配、ロボだけじゃないわね、怪人も沢山だわん」

母「クスクス……面白いことになったじゃない」

魔剣士「……どういうことだ?」

母「貴方の優しい継母が差し向けたのでしょう」

母「あの子、私を恨んでたから」

母「それに貴方の行動も独断が過ぎたからね」

魔剣士「……ふん、ならば私はこの二つの武器を持って撤退するだけだ」

母「ここで貴方に提案」

魔剣士「なんだ」

母「貴方、セイクリッドジュエルになりなさい」
180 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:28:26.75 ID:hAzDomUr0
母「ちょうどクリスタルスカイになる為の固有武器はあるんだし」

魔剣士「裏切らないと言った」

母「このままセイクリッドジュエルと怪人軍団が衝突すれば双方大損害、死人が出るわ」

母「貴方はこの馬鹿げた戦いを止めるためにクリスタルスカイに変身なさい」

母「互いの祈りの弓で負の感情を麻痺毒に変換してばら撒けば誰も戦闘はできなくなる」

魔剣士「一般市民まで巻き込んでも知らんぞ」

母「濃度の調節は貴方の腕よ」

母「それに悪の組織の人々を守るために戦う戦士が居ても良いでしょう?」

母「こうすれば結果として誰も傷つかないわん」

魔剣士「馬鹿な!その後私はどうすれば良い?双方から追われるのか?」

魔剣士「今でさえ危ない立場なんだぞ」

母「そうかしら?」

母「セイクリッドジュエルの赤と黒は全ての事情を知れば絶対に貴方に協力する」

母「目の前で、貴方が人々を怪人から救い、怪人を人々から救う姿を見れば」

母「あの子達なんだかんだ青いからね、きっと貴方のやり方に興味を持つ」

母「そこで貴方は全てをセイクリッドジュエルに告げるの」

母「私はきっともっと嫌われちゃうけど」

母「それでも構わ……ない、わ」

魔剣士「ふん」

母「それにケイソ博士だって居る」

魔剣士「奴はあの女の……私を守りながらずっと私を監視していたんじゃ?」

母「ねえ、ケイソ博士が人間界の技術を多用したロボットを作っていたけれども」

母「誰が技術提供させたと思う?」ニコッ

母「便利よねえ、二重スパイ」ニヤニヤ

魔剣士「魔女め……!」

母「そこの幼女ちゃんも含めて部下は四人」

母「譜代の老臣、心清らかな子供、血を分けた弟妹、立派な四天王じゃない」

母「さあ、最終決戦よ」

母「魔石帝国、黄金の幻獣団、エイリア人、クトーニアン」

母「海外でも異次元との境界がゆるくなって様々な侵略者が地球を襲っている」

母「貴方が、世界各地で勃発している異次元からの侵略者との戦争を一つを終わらせるの」

母「貴方と私の夢見るものの全てが同じとは言わない」

母「でも多くの部分はきっと共有できるわ」

母「だから……」

魔剣士「良いだろう……乗ってやる」


【第九話 了】
181 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:30:11.46 ID:hAzDomUr0
【第十話】


 会議室。
 そこに居るのは二人だけ。

「二人きりで話したいことってなんだ?」

 青木敏輝は任務の最中に司令官である星空赤司に呼び出されていた。
 普通ならば不安にもなる。
 だが彼は慕っている赤司に二人きりで話したいと言われ、正直少し嬉しかった。

「ああ、俺達の戦隊のことでな」

 戦隊のこと。
 そう聞いた瞬間に彼の表情は変わる。

「瑚珀ちゃんはショックで戦闘不能だし
 黒江ちゃんが彼女の警護も兼ねて付き添ってるから呼べないのは解る
 でも会議なら望くんも呼べばよかったのに
 彼だって俺達の仲間だろう」

 残念ながらプライベートなことではない。
 それならば常識的な対応をすべきだと敏輝は判断し、赤司に提案をする。

「それが……黄瀬は呼べない事情があってな」

「一体なんだよ」

 赤司は敏輝の耳元でゴニョゴニョと“議題”を告げる。

「司令が瑚珀と浮気!?」

「馬鹿声が大きい!」

「待て、それはちょ……ええ……」

「奴に聞かせるかも含めてお前にまずは相談したい」

 普段は冷静な敏輝も言葉に詰まる。

「……お、お前はどうしたんだよ」

「俺は、別に良い
 あいつらが幸せならそれでさ
 見てみない振りをしようと思ってね」

「そうか……」

 その時だった。
 鍵を掛けていたはずの会議室の扉が開く。
182 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:30:37.88 ID:hAzDomUr0
「ねえ、二人共今何を話してたの?」

 そこに居たのは黄瀬望だった。

「――――望!」

 赤司も敏輝も動揺する。

「どうしたの?二人共驚いたような顔しちゃって」

「だってお前、がっこ……」

「早退してきたに決まってるじゃん
 今はただでさえ大変なのにさ」

 望はため息をつく。

「ところで質問に質問で返したら零点なんだよ、敏輝兄ちゃん
 二人共、僕の質問にしっかり答えてよ?」

 目が、笑ってない。
 メンバーの中で一番幼く、一番才能に恵まれた少年。

「……答えてくれないんだ」

「…………」

「…………ああ、俺はなんてことを」

「え?」

「良いか黄、よく聞け」

「おい赤司!」

 赤司は敏輝を制する。 

「俺は、家族の中で愛されこそすれ本当に重要な問題においてはいつも除け者だった
 妹たちが戦っていたりしたことも
 母親が悪の組織に攫われて、父親がそれを救いに行っていたせいで二人共運動会に行けなかったことも
 そして今回のことも
 全部後から知った」

 赤司はしゃがんで望の肩を掴む。
183 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:31:17.02 ID:hAzDomUr0
「気づけば、俺は、俺を除け者にした奴の真似をしそうになっていた」

 深く頭を下げる。
 彼の脳裏に浮かぶのは尊敬していて、憎んでいる自らの父。

「許して欲しい
 除け者にされ、責任ばかりを負わされる辛さは俺自身がわかってた筈なのに
 親父は抱え込もうとして失敗して、家族に迷惑をかけ続けていた
 俺はそうはしない
 これから辛いことがあったら敏輝だけじゃなく、お前にも伝える
 皆に伝える
 それが俺の司令官としての在り方だ」

「…………分かった」

「じゃあ、言うぞ」

「うん」

「お前の大好きな瑚珀が俺の親父と浮気していた
 しかも誘ったのは瑚珀の方だ」

「……分かった」

「俺はもう良いんだ、こういう運命なら
 その運命の中で掴み取れるものを掴み取る
 お前の心のなかで何かあるなら俺に言え、叩きつけろ
 親父ほど体は丈夫じゃねえが受け止めてやる
 だから今は瑚珀のことをそっとしておいてくれ」

「……赤司」

 敏輝は羨ましかった。
 こういった赤司の在り方が。
 昔、司令に言われた言葉が頭の中に浮かぶ。
 お前は俺に似ている。
 自らの人生を言っているのか、自らの性格を言っているのか。
 あるいは両方か。

「敏輝、こんなやり方って司令官らしくないかな」

「いや……能力とかは別として、リーダーとしては司さんに絶対に引けをとってない
 俺が保証する」

「ありがとう」

「あのさあ二人共」

 思いつめた表情。

「なんだ?」

「瑚珀姉ちゃん、今泣いているかな?」

 彼が考えていることはたった一つ。

「え?」

「ど、どういうことだ?」

 自分の愛する人のこと。
184 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:31:52.40 ID:hAzDomUr0
「いや、瑚珀姉ちゃん、大好きな司令を目の前でボロボロにされたでしょう」

 望は目元を袖で拭う。

「ならきっと、泣いているよね」

「黒江ちゃんからの連絡では取り乱して泣きじゃくっていたって……」

「だよね」

 望は二人に背を向けて歩き出す。

「おい、どこに行く気だ?」

「言われたことしかできない人間は三流
 言われたことを上手にできる人間で、ようやく二流」

「お、おい望!」

 司令室の扉を開け、望は笑う。

「僕は天才で、もうこの年でニ流だ。司令のおじちゃんが僕に言っていた」

「駄目だ、今行くな!小学生のお前に何ができる!」

 青木敏輝は黄瀬望の前に回り込む。

「僕はこれから一流になる」

「おい敏輝!」

「だってここは通せないだろ!?」

 望は真っ直ぐに敏輝の目を見る。

「……そこを退いて、僕はこれから最愛の人に会いに行かねばならないんだ」

「今の話を聞いてまだ……」

「まだ、好きだ。愛してる
 司令は師匠としてなら破天荒で良い人で大好きだ
 僕が家族から見捨てられた時も、司令だけは僕と最後まで向きあってくれた
 だから今の僕は戦える……でも」

 望はゴクリとつばを飲む。

「でも僕の好きな女の人を任せられる男じゃない!
 僕が瑚珀姉ちゃんを幸せにする!」

「……敏輝、お前の行動は間違ってないかもしれない
 もしかしたら、瑚珀にとってはお前が最後の希望かもしれない
 だがそれは小学生が背負うには重過ぎないか?」

「いやー赤司兄ちゃんには負けるよ」

 それを聞いた瞬間、赤司はケラケラと笑い始める。
185 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:32:36.04 ID:hAzDomUr0
「こいつは一本とられたわ
 しかし瑚珀と琥珀、良いじゃないか。お似合いだ
 まさしく希望の光、まさしくヒーロー
 瑚珀をほんとうの意味で救えるのは……あいつにとって時間の止まったあの時に居なかったお前かもしれない
 行ってこいよ、希望の光、アンバーイエロー」

「でしょ?」
 
「……ふっ、お前らは本当に」

 敏輝は道を開ける。
 近くにおいてあった花瓶から花を抜き取り、テープや余った包装紙で即席の花束を作る。

「レディのお見舞いに花束も無しってのは不味いだろう?
 ……あれ、鉢植えじゃないから花束って大丈夫だよね?」 

「多分大丈夫、つーか器用だなお前
 本当に真似できねえわそういうところ」

「ありがとう敏輝兄ちゃん」

 敏輝は小さくため息をつく。

「だってなあ?」

「そうだよな」

 赤司と敏輝は笑う。

「俺達は」

「人類の輝きを守る」

 二人が望に目配せをする。

「輝石戦隊だ!」

 望は高らかに叫んだ。
186 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:33:01.64 ID:hAzDomUr0
―――基地内部、白の個室――――

「さっき、怪人が出たみたいだけど行かなくて良いの?」

「悪い、私は世界平和より自分の都合が優先なんだ
 ちゅーか私だって怪我してるしー
 死にそうな面してる友達放って誰助けに行けってさ
 悪いけど兄貴と違って私は両親に良く似ているんだ」

「ほんっと、昔から変わらないよね」

 瑚珀は笑う。
 黒江も笑う。

「そろそろパパと別れたら?」

「…………どうして?」

「んー、だって本当に好きだって解っちゃったんでしょ?」

「うん」

 黒江はさっきからずっと、寝込んでしまった瑚珀の介抱を続けていた。

「じゃあもう駄目だよ」

「…………」

「パパは絶対にママを優先する
 パパはね、最低な人間よ
 でもなんていうの……すごいやつなのよ
 今回だって絶対に生きて帰る
 そしてその時に最初にパパが会いに行くのはママよ
 貴方じゃない」

 瑚珀は憂いを帯びた瞳で窓を見る。

「だよねえ」

「兄貴様は聖人君子であらせられるので何事も無かったかのように振る舞うし
 私もそうする
 貴方はさっくりパパと別れて良い人探しなさいって
 若いんだし」

「同い年でしょ」

「実は私、彼氏居るんだ」

「え?」

「同じ漫画家さんでね
 トーンの貼り方がすっごい上手なの
 パパとか兄貴にバレたら大変だから絶対秘密よ?」

「わかってるって!」

「この戦いが終わったらその人と結婚して幸せな家庭を築く
 パパやママみたいなクレイジーな人生真っ平御免」

「それは……すっごくステキだね」

「でっしょぉ?
 良いわよ、誰にも恥じることのない恋愛」

 黒江はまるで少女のようにニカッと笑った。
 変わらない。
 瑚珀が始めて彼女に会った時と何ら変わらない。
187 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:33:28.93 ID:hAzDomUr0
「……一つ、謝ることがあるの」

「昔私のプリン食べたこと?
 それともナメクジ背中に入れたこと?」

「馬鹿、違うわよ」

「あれもまだ恨んでるんだけどね」

「いや、あんたバッチリ仕返ししてくれたじゃない」

「嘘だよん」

「もう……あんたってやつはねえ
 そうじゃなくてパパとのこと
 私はあの時貴方を応援すると言った
 でもね……あれは私の只のエゴだった」

「どういうこと?」

「私達が喧嘩してたのって最初はパパの奪い合いだったじゃない?」

「うん」

「だから、貴方がパパのものになれば私はパパにとって唯一の娘になれる
 そう思って貴方を煽った」

「……知ってたよ」

「そっか、やっぱり」

 沈黙。
 黒江が瑚珀の頬をつっつく。

「やめてよぉ〜」

 二人は笑う。
 そんな時、扉がノックされた。

「…………来たね」

「誰が来たと思う?」

「さあ?」

「誰が来ても、私はあんたの味方よ
 パパやママや兄貴と違ってね
 それがあんたを止められなかった私の償い」

「ありがとう、私……黒江ちゃんに会えて本当に良かった
 私の勝手な行動で迷惑かけちゃってほんと……」

「馬鹿、物の数にも入らないわよ」

 もう一度ノック。
188 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:33:55.37 ID:hAzDomUr0
「どうぞ」

 扉の向こうには望が居た。

「瑚珀お姉ちゃん、お見舞いに来たよ」

「……望?」

 黒江は驚いて声を上げる。
 何故彼が?
 よりにもよってこの少年が?

「赤司兄ちゃんから全部聞いた」

「……あの馬鹿」

 黒江は小さく毒づく。

「僕は……瑚珀お姉ちゃんのことが好きだった」

「望、なんであんたなのかは知らないけど……」

「黒姉、最後まで聞いて」

「…………」

 黒江はチラリと瑚珀の方を見る。
 瑚珀は静かに頷いた。
 黒江はため息をついで望の方を見る。

「僕は瑚珀お姉ちゃんのことが好きだった」

 ゆっくりと、まっすぐと、歩いて行く。
 花束を抱えて、希望が迎えに来た。

「そしてこれからも好きだ」

 花束を差し出す。
 てんでバラバラな花、それでも色合いだけは整っていて美しい。
 まだ未熟だけども紛れもない、黄瀬望の真心の色だった。
 瑚珀はそれを手にとって窓のそばに置く。

「僕は瑚珀を絶対に泣かせない
 だから……僕の初恋を成就させてください」

 静まり返る室内。

「……私なんかを好きになっちゃ駄目だよ」

 黒江は何も言わず部屋を出る。
 誰も近づかないように見張るため、扉の辺りで携帯をいじり始めた。
 後は二人だけ。
189 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:34:23.13 ID:hAzDomUr0
「私なんか、なんかじゃない
 瑚珀は暖かくて柔らかくて……お姉ちゃんみたいでお母さんみたいで
 でも時々弱い所があったりして、不安定で、妹みたいだった
 だからゆっくりと惹かれていっていた
 誰でもない、僕が守りたいと思った」

「学校にきっと素敵な女の子も沢山いるでしょ?
 望くんって顔立ちも整ってるしきっとモテモテだって
 私じゃなくてもっと素敵な女の子と普通の恋愛したら?」

「まあね、確かに僕はもてる
 そこら辺は司令に負けない自信がある位だよ
 でも違うんだ
 僕は彼らにとってヒーローでしかない
 彼らは僕をヒーローとしか見ない
 瑚珀は僕を一人の人間として見てくれた
 だから僕も瑚珀を一人の女性として想っていた」

「うぅ……望くんはまだ子供じゃない」

「子供じゃない、男だ」

「私ね、両親を目の前で殺されたの
 魔石帝国の奴らに
 優しかったおじいちゃんおばあちゃんも
 その他の大勢の親戚の人も
 近所に住んでいた友達まで……
 ギリギリの所で間に合った司令に助けられたけど……
 それ以来、幸せな人を見ると吐き気がするの
 そして不幸な人を見ると少しだけ幸せになれる
 だからヒーローになったみたいなものよ
 憎い魔石帝国の奴らを殺せるし
 不幸な人も間近で見られるし
 幸せな人間が不幸になる姿も見られる
 お医者さんにも行ったけど全然ダメ
 司令を誘ったのだって司令の家庭を壊す為
 最低でしょう?
 こんな性根の腐った汚い女のどこが良いっていうのよ」

「全部だ、僕はまだ瑚珀の全てを知っているわけじゃない
 でもこれから知ることになる瑚珀の全部を受け入れてみせる
 約束する
 誰を愛しててもどんなことをしてても構わない
 最後にこの僕の側に居れば良くて、その最後は今だ」

 一歩も引かない。
 子供とは思えない意思の強さ。
 否、子供にあらず、男なのだ。
 黄瀬望という男は、愛する誰かの為ならばどこまでも強くなれる英雄なのだ。

「ただ一つ教えてあげるよ瑚珀」

 望は瑚珀の肩を掴んでベッドに押し付ける。
190 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:35:14.57 ID:hAzDomUr0
「瑚珀はヒーローなんかじゃない
 力を持って、使い方が分からなくて暴れているだけの子供だ
 昔の僕と同じ可哀想な被害者で、最悪の加害者だ
 だから僕は助ける
 司令にしてもらったように君を導き
 司令と違って君の側にいて
 僕自身の意思で君を愛する」

「……私、年上だし」

 その言葉を聞いた瞬間、望は笑う。
 馬鹿みたいに笑う。
 狂ったように笑う。
 心のそこから気持ちよさそうに笑って笑って笑って笑う。





「僕はむしろ年上の女の人が好きだッッ!」





 扉の向こうで何かが盛大にずっこけた音が聞こえた。
 だが構わずに望は続ける。

「そういう基準で言えば瑚珀はむしろ若すぎだよ!
 司令の奥さんぐらいがベスト!
 でも僕が大きくなったら良い感じになってると思うんだよね」

「……はぁ?」

「へへへ……」

「あんたは……馬鹿にしてるの!?」

 普段は微笑みを絶やさない瑚珀が本気で怒った。
 一方、黒江は腹筋が限界を迎えていた。

「駄目だ!この戦隊に普通の人間なんて居なかったんだ!」

 黒江は爆笑しながら床を叩く。
191 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:35:45.20 ID:hAzDomUr0
「あんた言い方ってものが……」

「でも好きだ!」

「…………」

「愛してる、何時までも愛せる」

 傍から見ると黒江の馬鹿笑いのせいか若干ムードぶち壊しである。
 何時しか、腹筋が崩壊して動けなくなり、また静かになる。

「司令が帰ってきたらなんていうつもり」

「十年くらい経ったら仲人やってもらえるようにお願いするよ」

「はぁ……」

「へへっ」

 瑚珀が咳払いする。
 黒江は彼らに気付かれないように這いながらこっそりと部屋の前から離れる。
 正直、耐えられなくなったのだ。
 もう人が来るなら来てしまえ、という開き直りだろうか。

「何度も言うけど、私は不幸になるべき人間よ
 悪よ、きっと魔石帝国よりどす黒い邪悪よ」

「君が不幸になれなんて言う奴、たとえ君自身でも許さない
 どこに居たってぶっ飛ばしてやる」

「……言ったわね、責任取りなさいよ?」

「え、それじゃあ……」

「チューは……中学校卒業してからね」

 まるで小学生の子供のように彼女はもじもじとしながら呟く。

「あと……私以外の人を好きになったら許さないんだから」

 瑚珀は若干上目遣いで望を見つめる。
 すがるように。

「うひゃっほおおおおおおおおおおおおおおお!」

 基地中に響くような声で望は叫んだ。

【第十話 了】
192 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:37:01.96 ID:hAzDomUr0
黒「聖人、爽やかホモ、ババコン、破綻者」

白「月野定規されちゃうんだ……」

黒「やめろ、もう誰にも私の出番は奪わせない」

白「ひゃん」

黒「ああ……ついでに言えばロリコン殺人鬼とロリコンも居たわね」

黒「この戦隊、本当にろくでもない奴が居ないわね」

黒「魔剣士さんロリコンだよきっと!私が腐女子扱いされるならあいつだって!」

黒「え?いやだって家のパパ、どうみてもロリコンだし」

黒「その上魔石帝国の人たちを猛毒で殺して回ってるんだから立派な殺人鬼よ!」

黒「殺人に正邪なんて無いわ、戦うことは罪なのよ」

黒「それを解った上で罪を背負い続ける姿って素敵よねん、お前主人公やれよ最初から」

黒「となるとまともなのって私くらいかしら」

黒「赤、青、黄、世界に満ちる様々な色」

黒「全て最後は黒になる、なんちゃって」

黒「後は私や兄貴や青が、クリスタルスカイ改めローズクォーツになった魔剣士と一時的に同盟」

黒「また、国民の不満や窮乏を背景に魔剣士が国民の支持を集めて」

黒「半ば強制的に“正当な方法”で皇帝を退位させて自らが皇帝になるだけ」

黒「ラストバトルは魔石帝国の人間に加担するのを拒んだ黄と黒ちゃんもやってきて」

黒「最終回にしてやっとこさ六人変身&一話以来の全員での名乗り!」

黒「なんやかんやで皆幸せになりました、めでたしめでたし」

黒「追加戦士が女性でピンクってのが良いわよねー」

黒「しかも透明なクリスタルが真の力を目覚めさせてピンクのローズクォーツになっていくっていう」

黒「パパみたいな卑怯な戦い方を本当はクリスタルも嫌がってたんだね」キラキラ

黒「とまあ魔法少女っぽいことを言ってみたり☆」

黒「それでは>>1の次回作の方お楽しみに!」

黒「それじゃあ、画面の前の皆、輝石戦隊セイクリッドジュエルをみてくれてありがとう!」

黒「ばいばーい」
193 : ◆mbgGrCikwU [saga  ]:2012/06/29(金) 07:37:27.66 ID:hAzDomUr0
毎日更新を長々やってると限界が来るみたいでして、申し訳ありません
後は大味なバトルシーンだけなんですよね
ダイヤモンド倒して日本は平和になってめでたしめでたしなんです
司令が全部ぶっとばしても面白いんだけどまあそれもそのうちやろうかなと
海外では国際空軍の人々が別の戦隊組織してバトってるけどそれはまあそれです
特撮ss書いてる以上、>>1は結局この地球上のどこでも最後は愛と正義が勝つと信じます
あときっと魔石帝国と人類はわかりあえます
現実でも敵であろうとなんだかんだで折り合いつけていくのが賢いやり方ですしね
昔からこんな話書いてるもんだからいろんな人に勘違いされるんですけど>>1は井上敏樹を尊敬する愛と正義大好きっ子なんです
シャンゼリオンが一番心に残る特撮です
ジェットマンと、ジェットマンのゴーカイジャー回とかすげえ良かったし
アギトの力を失った翔一が素手で神様殴り飛ばすシーンは震えたし
異形の花の色々とアレな長田結花を愛する敬太郎も好きです
自分もドロッドロのグッチャグチャで絶望的な状況からそれでも輝きを探してみたかった>>1の駄文にお付き合いいただき有難う御座いました


あと
最初の方から長文で感想を出してくれた方
突き進めと言ってくれた方
地の文入れてみたら?と言ってくれた方
お三方、それにこの作品を胸糞悪いと仰って下さった方には本当に本当に感謝しています
お陰様でこの最後の話を自分の納得のいく形で書けたと思ってます
黄瀬が瑚珀に告白するシーン書くためだけに今まで書いてたんじゃねえかなって気分です
このラストが胸糞悪かったり、ご都合主義だと思うなら、それはなんというか……ごめんなさい
無駄な時間をとらせてしまいました
読んで下さった皆様、本当にありがとうございました

194 : ◆mbgGrCikwU [sage]:2012/06/29(金) 07:40:04.36 ID:hAzDomUr0
要約すると
おねショタやっほおおおおおおおおおおおおおおう!
過去に訳ありのお姉さんがショタに救われるシチュやっほおおおおおおおおう!
このシチュのおねショタ書くために今まで九話が有ったんだ!
>>1の[田島「チ○コ破裂するっ!」]に付きあわせてごめんなさい
ってことです
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 07:45:43.60 ID:hAzDomUr0
本当にひどい話だけど始めて何か書いた時と同じくらい楽しかったです
本当にありがとうございました
という訳でHTML化依頼してくる
バットマンのssでも今度は書こうかな
デュエラちゃん主人公で
それだったらいくら暴走してもキャラ崩壊させずに楽しめるし
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 07:50:16.89 ID:pnuPk5yIO
てるいしせんたい!きみたちをわすれない!
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 07:56:17.00 ID:+/ZyfkuDO
楽しんでるのは解る
でも>>1に言いたいんだ
その気になれば不倫設定消して赤メインで王道書けただろお前wwwwwwwwww
読者が望んでたのは間違いなくそれだよwwwwwwwwww
ハチャメチャしやがってwwwwwwwwww
恨むぞwwwwwwwwww
あとおねショタ良いよね、このおねショタの為にえげつなくやってたならそれは素敵よね
寝とりじゃなくて悪党からお姫さまを救い出す勇者だよね
何時か言ってた気がするがツンドラの中で暖かいお汁粉出された気分
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 08:04:19.24 ID:+/ZyfkuDO
いや、良くも悪くも戦隊ものの歴史に残るよ
実験的すぎて
設定とかすげー好きよ
三人+二人+一人とか好きよ
>>1はすげー楽しそうに王道とかヒーローものの爽快感ぶち壊したじゃん
愛情があるのは解るけど弱冠斜め上だよ
バットマンやるならジョーカーが正義の味方相手に無双する話とかやろうよ
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 08:19:32.37 ID:NXzJ/D+AO

一応あれだけ叩かれても終わらせたのは評価に値する

でも、これデウスエクスマキナというより打ち切りだよね
ただ箇条書きで皆幸せになりました!言われてもふーんとしか思えない

自分のSSの主人公も不倫の上愛人二人居て一人は未成年なんだが叩かれた事はないけど……
司令は見ていて胸糞悪くなるから、違いはやっぱり人を傷付けて平然としていた所あたりなんだろうね

出だしのドロドロ感は良かったのにただクズマンセーを見せつけられただけだったのが残念
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 08:51:23.30 ID:FPz3nLxDO
…ぺっ、現実は甘くない
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 09:41:27.07 ID:FhAFVmcDO
この突き抜けた雰囲気が好きだったのに打ち切り?ふざけんなよ…

結局あんたは非難する読者のみならず、応援してるファンまでも裏切ったんだな

ちゃんと最後まで責任もてよ!
202 : ◆mbgGrCikwU [sage]:2012/06/29(金) 11:05:33.20 ID:vGLO8tJd0
>>197>>198
書けたと思います
思うんだけどほら……なんかたまっててさ
[田島「チ○コ破裂するっ!」]に走っちゃってさ……
あーあ何やってるんだろう俺って自己嫌悪ですよ
賢者タイム的な
>>199
叩かれた事自体はむしろ嬉しいくらいで
それくらい真剣に見て下さったということなんだと思います
ただ本当に自分はプロット作って書きためてゆっくり直さないとひどいもの書いちゃうなあと反省しています
今作は本当にミスだったと思ってます
あと打ち切りじゃあないんです
これをオチとしてやろうと真剣に思ってて
後のことは本当にどうでもいいというかなんというか
>>200
自分もそう思いますけど甘いほうが良いじゃないですか
だってお話ですもの
>>201
だから打ち切りじゃないんですって
ただ時間ができたらこのあとの部分だけでも書きますよ
>>201さんがそうまで言って下さったならやらないと申し訳無いですし
ただ終わらせるんじゃなくてオマケっていうかあくまで後日談ですし
ご期待していただいた突き抜けた雰囲気はもう出せないかと思われます
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 20:24:40.95 ID:FxwmVq9To

ここまで登場人物全員に何の魅力もない話が書けるというのも才能だな
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 20:45:13.14 ID:QjIFdOTz0
いくらなんでも黄の話がなさすぎ
ほんのちょっとのサイドストーリーだけじゃ訳がわからない
本編にもほとんどでてないし

最後の最後に白が好きとか言われて終わられてもこっちはポカーンだわ

それに初めからこの終わり方にしようと思っていたなら、必要な話がなくていらない話が多すぎる
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 23:54:57.28 ID:saYkMgyDO
なんか物足りないな
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/30(土) 02:34:08.91 ID:d+u3AOeDO
この先の展開をまとめてネタバレしておいて、「打ち切りじゃないですよー
続き書きますよー」ってアホかと

読者様の意見に左右されて軌道修正した形跡が見当たらないのは立派だが、[田島「チ○コ破裂するっ!」]と
言うよりは自分だけ勝手にイって終わるセックスみたい
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 00:23:50.33 ID:MNgWMYBIO
追いついたら終わってたか
>>1
なんかスレの全部が二度と読みたくない面白さに満ちてたわ
爽快な話が読みたくなる話だったな
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