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ほむら「魔法少女まどか☆マギカ THE GEARS OF DESTINY」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/06/27(水) 19:42:48.28 ID:S2lk7ss1o

このSSは
「魔法少女まどか☆マギカ」
「魔法少女リリカルなのはA’s PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-」
のクロスSSです。



※なのは側は主にマテリアルズです。
※SS速報VIPへの投稿は初ですので、
 投稿不備等がありましたらご指摘下さい。
※キャラクターの性格等には気を使っていますが、
 違和感等がありましたらこっそり教えて頂ければと思います。
 (意識して性格の特徴を強調している場合もありますが・・・)
※本編はちょっと長くなる予定ですが、よろしければお付き合い下さい。




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ゼンレスゾーン淫夢要素ゼロ @ 2025/07/16(水) 18:57:50.86 ID:RQSyJ1Qxo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752659870/

【ギルデッドエネミー】ウルフ「まるでじゃんけんだ」 @ 2025/07/16(水) 01:49:20.03 ID:ryYxoR/vO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752598160/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/07/15(火) 00:40:24.35 ID:LBAUOkqwo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752507623/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/07/15(火) 00:39:16.20 ID:qbAcbrETo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752507555/

猫饅頭 @ 2025/07/14(月) 19:14:21.34 ID:1knELuPaO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752488061/

(安価&コンマ)コードギアス・・・ @ 2025/07/13(日) 22:27:49.60 ID:9f2ER2kw0
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KU-RU-KU-RU Cruller!Neo @ 2025/07/13(日) 21:55:45.76 ID:YIcI6tEGo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752411332/

ひたむきに! @ 2025/07/13(日) 20:04:58.82 ID:YMv4024Yo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752404698/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/27(水) 19:44:05.57 ID:S2lk7ss1o
----荒廃した街----

タッタッタッタ

まどか「酷い・・・」

QB「仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた」

QB「でも、彼女も覚悟の上だろう」

まどか「そんな・・・あんまりだよ!こんなのってないよ!」

QB「諦めたらそれまでだ。でも、君なら運命を変えられる」

QB「避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せばいい!」

QB「その為の力が君には備わってるのだから」

まどか「本当なの・・・?」

まどか「わたしなんかでも、本当にほむらちゃんを助けられるの?」

まどか「こんな結末を変えられるの?」

QB「勿論さ!だから僕と契約して、魔法少女になってよ!」


「そいつの言葉に耳を貸しちゃダメぇぇぇぇぇぇぇ!」


まどか「私の願いは・・・!」
3 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 19:46:36.12 ID:S2lk7ss1o
----見滝原市・総合病院----

ほむら「はっ!?」ガバッ

ほむら「・・・」

ほむら「またダメだった・・・」

ほむら「また、まどかが契約してしまった・・・」

ほむら「なんで・・・なんでなの?」

ほむら「なんで助けられないの・・・」

ほむら「誰にも頼れない・・・誰にも分かってもらえない・・・」

ほむら「どうしたらいいの・・・」

ほむら「私は間違っていたの?私なんかが、まどかの友達でいたらいけなかったの?」

ほむら「お願い・・・誰かまどかを助けて・・・」

ほむら「もう私・・・頑張れない・・・」
4 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 19:49:54.60 ID:S2lk7ss1o
----数日後・見滝原中学校 教室----

和子「はい、後それから。今日は皆さんに転校生を紹介します」

さやか「そっちが後回しかよ!」

ガラッ

カツカツカツ

さやか「うわ、すげー美人!」

まどか(嘘・・・!?あの子・・・)

ほむら「暁美ほむら・・・よろしくお願いします・・・」

和子「えっと・・・?暁美さん?それだけでいいのかしら?」

ほむら「はい・・・」

ほむら(自己紹介なんて、もう飽き飽きだわ)

和子「もしかして、体調が悪いのかしら?」

和子「鹿目さん、暁美さんを保健室へ連れて行ってもらえる?」

まどか「え!?あ、はいっ」
5 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 19:52:54.40 ID:S2lk7ss1o

まどか「えっと・・・保健室は・・・」

ほむら「こっちよね」

まどか「あ・・・もしかして場所知ってるのかな?」

ほむら「・・・」

まどか「えっと、暁美・・さん・・・?」

まどか「その・・・変わった名前だよね?」

ほむら「・・・」

まどか「あ、あの・・・変な意味じゃなくて・・・」

まどか「格好いいよね。燃え上がれー・・・って感じで!」

まどか「ほむらちゃん、って呼んでいいかな・・・?」

ほむら「嫌いなの」

まどか「え?」

ほむら「こんな不釣合いな名前、大嫌いだわ」

まどか「そんなことないよ?ほむらちゃん格好いいよ!」

ほむら「名前で呼ばないで・・・」

まどか「あ・・・」
6 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 19:56:27.75 ID:S2lk7ss1o
ほむら「鹿目まどか、貴女は自分の人生は尊いと思う?」

まどか「えっ?」

ほむら「いえ・・・なんでもないわ」

まどか「?」

ほむら(こんな忠告をしても結局意味がない)

ほむら(まどかを助けたいという気持ちは変わらない)

ほむら(でも・・・何をしても無駄な気がしてくるわ・・・)

ほむら(一体どうしたらいいの・・・)
7 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:00:07.87 ID:S2lk7ss1o
----放課後・ショッピングモール ハンバーガーショップ----

さやか「人生は尊いか、ねぇ?」

まどか「わけわかんないよね・・・」

さやか「随分変わった転校生だなぁ」

仁美「まどかさん、本当に暁美さんとは初対面ですの?」

まどか「うーん、そのはずなんだけど・・・」

仁美「あら?もうこんな時間?ごめんなさい、お先に失礼します」

さやか「今日は何のお稽古?」

仁美「護身術ですの。もうすぐ受験だっていうのに、いつまで続けさせられるのか・・・」

さやか「ははっ・・・小市民に生まれてよかったわぁ・・・」

まどか「わたしたちもいこっか?」

さやか「まどか、CDショップ寄っていい?」

まどか「いいよ。また上条君の?」

さやか「へへっ、まぁね」
8 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:04:13.02 ID:S2lk7ss1o
----ショッピングモール CDショップ----

まどか「〜♪」

『助・・・て・・・』ザザッ

まどか「?」

『助け・・・!まどか・・・!』ザーッ

まどか「え?え・・・?」

『・・・けて・・・』ザザッ

『・・・・・・・』ザザーッ

まどか「誰・・・?」タッタッ

さやか「まどか・・・?」
9 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:08:20.95 ID:S2lk7ss1o
----ショッピングモール 工事中区域 東区域----

ほむら「私は何をしに来たのかしら」

ほむら「アイツを攻撃しても無意味・・・なのに、いつものようにここに来た」

ほむら「はぁ・・・自分でも何がしたいのか分からないわ・・・」

????「おや?こんな所に人が居るとは」

ほむら「誰!?」カチャ

????「失礼。驚かせるつもりはありませんでした」

ほむら(茶髪の・・・小学生!?しかも魔法少女?)

ほむら(誰なの?今まで見たことがない魔法少女だわ)

????「ここに魔女が現れると聞いて来ました。ご存知ですか?」

ほむら「さぁ?答える義務はないわ」

????「そうですか・・・」
10 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:11:22.00 ID:S2lk7ss1o
????「あぁ、これはまた失礼しました」

シュテル「私はシュテル。星光の殲滅者《シュテル・ザ・デストラクター》と申します」

ほむら「別に名前を聞いてはいないのだけれど」

シュテル「質問をする時は名乗るのが礼儀かと思いまして」

ほむら「・・・暁美ほむらよ」

シュテル「ほむら・・・」

ほむら「何かしら?」

シュテル「とても良い名です。燃えている炎を表す、美しい名ですね」

ほむら「・・・」

シュテル「ですが、今の貴女の目は燃えていない。燻った目をしています。非常に勿体無い」

ほむら「大きなお世話だわ・・・」
11 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:14:52.38 ID:S2lk7ss1o
----ショッピングモール 工事中区域 南区域----

まどか「どこにいるの?」

まどか「あなた、誰?」

さやか「まどか!こんなところに来て何してんの!?」

まどか「誰かが呼ぶ声がしたの」

さやか「誰かって・・・こんな所で?」

???「ちょっとちょっと、そこの人!」

さやか「!?」

???「ここは危ないよ、どっか行った行った!」

まどか「小学生・・・?」

さやか「黒いレオタードにマント・・・凄い格好だねぇ。何?ヒーローごっこしてるの?」

???「むっ、本当に危ないんだぞ!」

さやか「あー、はいはい。悪の秘密結社の戦闘員が来るのかな?」

まどか「私を呼んだのはあなたなの?」
12 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:19:23.49 ID:S2lk7ss1o
???「何が?」

さやか「ほら、こんなところで遊んでたら、それこそ危ないよ」

???「遊んでなんかないよ!」

レヴィ「ボクの名前はレヴィ。雷刃の復讐者《レヴィ・ザ・スラッシャー》!」

レヴィ「ここに魔女が出るって聞いたから、探してるんだ」

さやか「へぇ、魔女かぁ。じゃあレヴィは魔法少女って所かな?」

レヴィ「ん?君は魔女を知ってるの?」

さやか「おーう、さやかちゃんは何でも知ってるぞ!」

レヴィ「流石ぁ!やっぱり水色や青いのに悪い奴は居ない!」

さやか「ははっ、あんたも青いもんね」

まどか「結局誰に呼ばれたんだろう?」
13 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:22:56.92 ID:S2lk7ss1o
----ショッピングモール 工事中区域 西区域----

マミ「QB?どこ?」

マミ「使い魔の気配がするわ、危ないから出てきて」

マミ「QB?」

??????「おい、そこの黄色!」

マミ「!?」バッ

??????「貴様の探し物はこれか?」スッ

マミ「QB!」

??????「ボロ雑巾のようになって落ちておったぞ」

??????「妙な力を感じ、利用価値があるかと思ったがやはり不要だな」

??????「貴様にくれてやる」ポイッ

マミ「QB!」ガシッ
14 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:27:08.25 ID:S2lk7ss1o
マミ「貴女がこんなことをしたのかしら?」

??????「何?」

ディアーチェ「我はディアーチェ。闇統べる王《ロード・ディアーチェ》であるぞ」

ディアーチェ「小動物をいたぶる趣味などないわ」

ディアーチェ「まぁ、人や強力な魔物なら話は別だがな」ニヤッ

マミ(魔法少女・・・?にしては随分と小さい子供ね・・・小学生ぐらいかしら?)

マミ(というか銀髪?外国の子なの?)

ディアーチェ「おい、貴様。我は魔女なるものを探しておる。心当たりはないか?」

マミ「ちょっと、年上に対して言葉遣いがなってないわよ」

ディアーチェ「我は王であるぞ。年など関係ないわ」

ディアーチェ「それに年なら貴様の何十倍も生きておる」

マミ(あぁ、何かのごっこ遊びなのね。魔法少女じゃないみたいだし)

マミ(それにしても随分と凝った格好ね。まるで騎士服・・・最近はあんなものが売ってるのね)

マミ(ともあれ、使い魔の気配が濃くなってきた・・・ここは危ないから連れ出さないと)
15 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:31:00.21 ID:S2lk7ss1o
----ショッピングモール 工事中区域 東区域----

ズズズズズズズズ

ほむら「これは・・・!」

シュテル「おや?これが魔女でしょうか?」

ほむら「いいえ・・・これは使い魔・・・でも数が多いわ!何十体いるのよ!」

シュテル「魔女以外に用はないのですが。これではここを離れるには倒す他なさそうですね」

ほむら「貴女、戦えるのかしら?」

シュテル「えぇ、人並み程度には」

ほむら「人並み程度なら手を出さないで逃げてなさい」


そう言うとほむらは盾の中からショットガンを取り出す


ほむら「使い魔を倒しても意味がないのだけど、これじゃ仕方ないわね」
16 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/06/27(水) 20:35:48.25 ID:S2lk7ss1o
ほむらはショットガンで確実に使い魔を仕留めていく
時間を止めて片付けてもいいのだが、余計な魔力は使いたくなかった

だが、部外者がいる以上はあまり悠長なことはしていられない
手早く片付けて行かなくてはならない


ほむら(あの子は大丈夫かしら・・・?)


そう思い、シュテルの様子を伺おうと振り向いたとき
ほむらは見た


シュテル「パイロシューター!」


シュテルの手にした紫色の宝石が付いた杖から
幾重にも炎の蛇が放たれるのを

炎の蛇は宙を舞い、次々と使い魔を喰らうように燃やしていく
17 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:38:47.76 ID:S2lk7ss1o
ほむら(なっ!?凄まじい攻撃・・・)

ほむら(巴マミの火力には及ばないけれど、それでもかなりの物だわ)

シュテル「ホムラ・・・」

ほむら「な、なにかしら?」

シュテル「そちら側の使い魔はお任せします。こちらは私が」

ほむら「・・・お願いするわ」


大量にいた使い間は、ほむらとシュテルの攻撃により
ものの数分で全滅した
18 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:42:31.28 ID:S2lk7ss1o
----ショッピングモール 工事中区域 南区域----

レヴィ「ふぅん、誰かに呼ばれたんだ?」

まどか「うん、でもレヴィちゃんじゃないんだね」

レヴィ「ボクはそんなことしないよ」

さやか「やっぱりまどかの空耳だったんじゃない?」

まどか「そうかなぁ?」

ズズズズズズズズ

さやか「え?何・・・?」

まどか「周りの景色が歪んでくよ!」

レヴィ「やった!魔女だ!さぁ、かかってこーい!」

さやか「え?あんたの言ってた魔女ってマジな話なの?」


まどか達の周りには、十数体の使い魔
逃げようにも、道は塞がれている


さやか「ちょっとこれ、ヤバいんじゃない・・・?」

まどか「レヴィちゃん!逃げて!」
19 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:46:20.74 ID:S2lk7ss1o
レヴィ「逃げる?そんな勿体無いことしないよ?」

レヴィ「スプライト、ゴー!」


一瞬だった

レヴィがそう叫んだ瞬間
まどかたちの視界からレヴィが消えた

何が起こったのか、二人が周囲を見渡そうとしたその時

まどか達の周りにいた使い魔は全てバラバラになった


レヴィ「イェイ!」


いつ移動したのか
レヴィはまどか達の後ろに立っていた
20 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:50:03.90 ID:S2lk7ss1o
先ほどまで羽織っていたマントはなく
インナーと思われるスーツのみ、手首足首には短い青色の光の羽

そして手には黒い柄から空色に輝く巨大な刃が伸びた光剣が握られていた


レヴィ「強くて凄くて格好いい!」


そう言うと光剣の刀身は消滅し
柄は変形して片手斧のような形になる


レヴィ「やっぱりボク最強!」


そして空中にそれを投げる

投げた武器は空中で綺麗な弧を描き

受け取ろうとしたレヴィの手を見事にすり抜けて地面に落ちた
21 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:53:31.04 ID:S2lk7ss1o
----ショッピングモール 工事中区域 西区域----

マミ「ねぇ、ディアーチェちゃん」

ディアーチェ「王と呼べ。無礼であるぞ」

マミ「あぁ、もう・・・ねぇ、王様?」

ディアーチェ「なんだ?」

マミ「ここは危ないから、別の場所に移動しない?」

ディアーチェ「我は探し物をしておる、そういうわけにはいかぬ」

マミ「でも・・・」

ズズズズズズズズ

マミ「!?」

マミ「しまった!」

ディアーチェ「おぉ!魔女のお出ましか。良かろう、王自ら相手をしてくれる」
22 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 20:57:55.48 ID:S2lk7ss1o
マミ「つ、使い魔がこんなに沢山・・・!」


数十体の使い魔がマミ達の前に現れる
マミは魔法少女としてかなりのベテランだった
だが、こんなに大量の使い魔を纏めて相手にすることは滅多にない

しかも今は小さな子供が一緒である


マミ(覚悟決めないとダメかな・・・)

ディアーチェ「使い魔?何だ、これは魔女ではないのか」

マミ「危ないから、絶対私から離れないで!」

ディアーチェ「煩いぞ黄色。我は興が削がれた。あやつらは好きにせい」

マミ「なんなのこの子・・・」


使い魔が奇声を挙げて一斉にマミたちに襲い掛かる
23 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 21:01:35.69 ID:S2lk7ss1o
ディアーチェ「チッ、小煩いハエ共め。気が変わった、跪けぇ!」


そう言うとディアーチェは手にした本を広げる
その瞬間、全ての使い魔の動きが止まった


マミ「え・・・?何が起こったの?」

ディアーチェ「単なるバインドだ。後は貴様が何とかしろ」

マミ「バインド・・・?」


よく見るとすべての使い魔を紫色のリングが縛り付けている
マミは瞬時に理解した


マミ(そうか、私のリボンと同じ・・・)


理解するが否や、マミは攻撃に移る
24 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 21:05:59.55 ID:S2lk7ss1o
空中に飛び上がり、大量のマスケット銃を生成
一斉に点火する

その弾丸は雨となり、動きの取れない使い間に次々と命中してく


ディアーチェ「ほぅ?なかなかやりおる」


たった1回の攻撃で使い魔は全て消え去った


マミ「あなた、やっぱり魔法少女だったのね」

ディアーチェ「魔法少女?我は王だと言ったはずだが?」

マミ「・・・もういいわ」
25 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 21:10:12.56 ID:S2lk7ss1o
----ショッピングモール 工事中区域 南区域----

レヴィ「うーん。決まったと思ったら最後に失敗した・・・」

さやか「あ・・・あんた何者?」

レヴィ「ん?さっき名乗ったよね?」

まどか「さっきのは何だったの?」

レヴィ「あれが魔女って奴じゃないかな?ボクにも良く分からないけど」

レヴィ「っていうか、さやかは魔女を知ってるんじゃないの?」

さやか「いや、あんな化け物なんか知るわけないでしょ!」

「きっとそれは使い魔ね。人を襲う危険なものよ」

まどか「誰・・・?」

マミ「こんにちは。見滝原中学校の生徒ね?私は3年の巴マミよ」

ディアーチェ「おぉ!レヴィ、そちらの成果はどうだ?」

レヴィ「王様ぁ!その使い魔って言うのが出ただけだったよ」

マミ「え?お友達?」

ディアーチェ「我が臣下だ」
26 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 21:14:31.90 ID:S2lk7ss1o
----ショッピングモール 工事中区域 南区域----

レヴィ「うーん。決まったと思ったら最後に失敗した・・・」

さやか「あ・・・あんた何者?」

レヴィ「ん?さっき名乗ったよね?」

まどか「さっきのは何だったの?」

レヴィ「あれが魔女って奴じゃないかな?ボクにも良く分からないけど」

レヴィ「っていうか、さやかは魔女を知ってるんじゃないの?」

さやか「いや、あんな化け物なんか知るわけないでしょ!」

「きっとそれは使い魔ね。人を襲う危険なものよ」

まどか「誰・・・?」

マミ「こんにちは。見滝原中学校の生徒ね?私は3年の巴マミよ」

ディアーチェ「おぉ!レヴィ、そちらの成果はどうだ?」

レヴィ「王様ぁ!その使い魔って言うのが出ただけだったよ」

マミ「え?お友達?」

ディアーチェ「我が臣下だ」
27 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 21:15:13.28 ID:S2lk7ss1o
失礼しました
>>26は見なかったことにしてください。
28 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 21:16:14.82 ID:S2lk7ss1o
さやか「臣下、って。なんか危ない遊びしてるのね・・・」

まどか「でも、さっきのはとても遊びとは思えないよ」

QB「こっちにも使い魔が出たみたいだね」

まどか「え?猫が喋った?」

QB「僕の名前はQB!僕が見えるんだね?どうやら君達には魔法少女の才能がありそうだ!」

まどか「魔法・・・少女・・・?」

QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」

マミ「QB、まずは彼女達に事情を説明するのが先でしょ?」

マミ「それに、私もこの子達に聞きたいことがあるの」

レヴィ「ん?ボク達に?」

ディアーチェ「丁度良い、貴様が魔法少女とやらか。我も聞きたいことがある」
29 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 21:20:32.41 ID:S2lk7ss1o
マミ「それじゃ、ここじゃ何だし。私の家に行きましょうか」

ディアーチェ「待て。まだ我が臣下が一人来ておらぬ」

さやか「あんた達何人でここに来たのよ?」

レヴィ「3人だよ」

さやか「3人って、あんたと、その偉そうな子と、マミさんの3人じゃないの?」

レヴィ「違うよ。ドリルちゃんは知らない人だもん」

マミ「ドリル・・・って・・・」

まどか「・・・」
30 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 21:24:24.69 ID:S2lk7ss1o
シュテル「おや?随分と賑やかですね」

レヴィ「あっ、シュテるん」

まどか「えっ・・・?ほむ・・・暁美さん?」

ほむら「まどか・・・」

さやか「転校生?あんたその格好・・・」

マミ「貴女は魔法少女みたいね。そっちの子は違うみたいだけど」

ほむら「・・・えぇ。確かに私は魔法少女よ」

QB「マミ!油断しちゃダメだ!あいつが僕を襲ったんだ!」

ほむら「え?」

ほむら(まさか・・・今回は何もしていない・・・)

ほむら(何かを感じ取って妨害することにした?いや、そもそもこの時間軸ではあいつと初対面のはず)
31 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 21:30:20.04 ID:S2lk7ss1o
シュテル「おや?先程の小動物が何故ここに?」

ほむら「!?」

ほむら(この子があいつを?何の為に・・・)

マミ「貴女・・・QBに何をしたの!」

シュテル「自らを傷つけ、思念通話で助けを呼ぶ様があまりにも滑稽だったもので」

シュテル「それならば、と我が魔導で楽にして差し上げようかと」

マミ「そんな話、信用すると思う?」カチャ

ディアーチェ「おい、黄色!貴様、我が臣下を愚弄するか!」

マミ「QBは私とずっと一緒に過ごして来たお友達よ、初対面の貴女達とだったらQBを信用するわ」
32 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 21:33:45.07 ID:S2lk7ss1o
シュテル「今ご説明した以外に、私にその小動物を襲う理由がありません」

マミ「新たな魔法少女を生み出さない為にとか、いろいろあるはずよ」

シュテル「それで私に何のメリットが?」

マミ「それは・・・魔法少女がライバルで・・・それを減らすとか?」

シュテル「我々は魔法少女とは無関係です。その行為に意味がありません」

シュテル「ただ、襲ったのは事実です。ですがその小動物の不可解な行動を問うのが先かと」

QB「君には僕が自傷行為をしているように見えたのかもね。きっと見間違いだろう」

マミ「あ、そうよね。流石に自分でそんなことはしないわよね」

シュテル「」ハァ

マミ「ごめんなさい。そういう事なら不幸なすれ違いだったのね」

マミ「でも、QBは大切なお友達なの。これからは気をつけてもらえないかしら?」

シュテル「はい」
33 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 21:37:42.74 ID:S2lk7ss1o
マミ「それじゃあ揃ったみたいだし、私の家に案内するわ」

さやか「えっと、あたしたちも行っていいんですよね?」

マミ「えぇ、魔法少女について説明するわね」

まどか「魔法少女かぁ・・・」

マミ「そこの魔法少女の貴女も良かったらどうかしら?」

ほむら「・・・」

ほむら「いいのかしら?私は貴女のテリトリーを奪いに来たのかもしれないわよ?」

まどか「暁美さん?」

マミ「あら?貴女はそういう理由でここに居るのかしら?」

ほむら「違うわ」

マミ「ならいいじゃない。うちにご招待するわ」

ほむら「分かったわ・・・」

ほむら(今更巴マミと友好的になっても意味ないのに・・・)
34 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/27(水) 21:40:32.36 ID:S2lk7ss1o
短いですが、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは急な予定等が入らなければ、
明日の同じぐらいの時間に投下予定です。
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/27(水) 22:07:59.71 ID:xobLjU7L0
乙ですたー!
この組み合わせは見た事が無いので、期待してます。
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/27(水) 23:57:29.69 ID:XlKzimmto
乙です
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/27(水) 23:57:58.87 ID:T9MOwgsso
この組み合わせは大体エタってたから楽しみ
38 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 19:55:21.72 ID:/Yg6i+1+o
予定通り帰宅できたので、投下を再開します。

>>1に書き忘れていたのですが・・・

※戦闘シーンには地の文が入りますのでご了承ください
39 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 19:59:03.32 ID:/Yg6i+1+o
----マミホーム・リビング----

マミ「それじゃ、改めまして。見滝原中学校3年生の巴マミよ」

さやか「2年生の美樹さやかです!」

まどか「あ、同じく2年生の鹿目まどかです・・・」

ほむら「暁美ほむらよ」

マミ「暁美さんも2年生かしら?」

ほむら「えぇ、そうよ」

まどか「ほ・・・暁美さんは私たちと同じクラスなんですよ」

マミ「あら、そうだったの?」

QB「僕はQB!」

マミ「それで、えっと貴女達が・・・」

レヴィ「ボクはレヴィ・ザ・スラッシャー!格好いい名前でしょ?」

シュテル「シュテルです」

ディアーチェ「我はディアーチェだ」

マミ「あだ名じゃなくて本名なの?」

シュテル「はい」
40 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:03:13.50 ID:/Yg6i+1+o
マミ「いろいろ言いたいのだけど、とりあえずその服のままでいいのかしら?」

ディアーチェ「黄色、我の暗黒甲冑《デアボリカ》に何か不満でもあるのか?」

マミ「黄色じゃなくてマミよ。巴マミ。その格好で疲れないのかと思って」

シュテル「我々は問題ありません。どうぞお気遣いなく」

さやか「というか、ディアーチェはなんで一人ソファでふんぞり返ってるのさ・・・」

ディアーチェ「王と呼べ、青色。王である我が、貴様らと同じ目線で座れるか!」

さやか「なんて生意気な子供・・・」
41 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:07:08.09 ID:/Yg6i+1+o
マミ「えっと・・・とりあえず魔法少女のことについて、先に鹿目さんと美樹さんに説明していいかしら?」

ディアーチェ「ならぬ。我らの話が先だ」

マミ「・・・」

シュテル「王、我々も魔法少女についての情報が必要です。彼女の説明を聞いておいて損はありません」

ディアーチェ「ふむ・・・。よし、ならば黄色。手早く話せ」

レヴィ「何これ、すっごいウマイ!」ガツガツ

まどか「ケーキ食べたことないの?レヴィちゃん?」

ほむら(まるで無法地帯ね)

マミ「はぁ・・・じゃあ説明するわね」

さやか「うんうん、何でも聞いてくれたまえ!」

まどか「さやかちゃん・・・」
42 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:12:06.59 ID:/Yg6i+1+o
コトッ

マミ「これがソウルジェム。QBが選ばれた女の子が契約によって生み出す宝石よ」

シュテル「・・・」

まどか「あの、契約って?」

QB「僕は君達の願い事を何でも一つ叶えてあげる」

さやか「なんでも・・・?」

QB「何だって構わない。どんな願いだって叶えてあげられるよ」

レヴィ「おかわり!」モグモグ

QB「でも、それと引き換えに生み出されるのがソウルジェム」

QB「この石を手にしたものは、魔女と戦う使命を課されるんだ」

まどか「魔女・・・ってさっきレヴィちゃんも言ってたけど、何なんですか?」

QB「願いから生み出されるのが魔法少女だとしたら、魔女は呪いから生まれた存在なんだ」
43 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:16:47.05 ID:/Yg6i+1+o
マミ「魔女は絶望を振りまく。理由のハッキリしない自殺や殺人事件なんかは、ほとんど魔女の仕業よ」

マミ「しかも、魔女や使い魔は普通の人には見えないの」

さやか「そんなヤバいやつがいるんだ」

レヴィ「おかわり!」モグモグ

ほむら(いつも巴マミの家でこんな話をしていたのね)

ほむら(私がここに来なくなってからも変わってないのね・・・)

ほむら(まぁ、今更どうでもいい事ね)

マミ「話を聞く限りだと、さっき貴女達が遭遇したのが使い魔よ」

マミ「普通は出会ったら生きて帰れない。危ないところだったと思うわ」

さやか「そうなんだ・・・レヴィに感謝しないとね」

まどか「レヴィちゃん。ありがとう。あ、私のケーキも食べていいよ」

レヴィ「本当!?ありがとう、リボンちゃん!」モグモグ
44 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:20:53.43 ID:/Yg6i+1+o
マミ「貴女達はどんな願いでも叶えられるチャンスがある。でもそれは死と隣り合わせなの」

まどか「そんな・・・」

さやか「うぅん、悩むな・・・」

マミ「悩むぐらいなら、契約は止めたほうがいいと思うわ」

さやか「魔女ってどんなものか分からないし・・・」

さやか「マミさんが魔女と戦うときについていって、見せてもらうって事はできないんですか?」

マミ「それは危険よ。私はそういうことを貴女達にさせるわけにはいかない」

ほむら(なんだか巴マミの態度がいつもと違うわね)

まどか「でも、もしマミさんに何かあったら・・・」

マミ「大丈夫よ。これでもベテランだし、今日からは暁美さんがいるもの」

ほむら「え?」
45 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:24:20.24 ID:/Yg6i+1+o
マミ「後でお願いしようと思っていたのだけど。暁美さん、私と組んで魔女退治をしない?」

ほむら「・・・」

ほむら(なるほど、巴マミの寂しさを埋める役割がまどか達から私に移ったのね)

ほむら(そうするとここで断ったら、まどかたちを魔女退治に連れ回すかもしれない・・・)

ほむら(あぁ・・・私は何を考えているのかしら、もう諦めてるのに・・・)

マミ「一人より二人で戦った方が効率よく戦えると思うの」

ほむら「私は・・・」

マミ「気が乗らないかしら・・・それなら1回だけ一緒に戦ってみない?」

マミ「魔法少女コンビ体験コース、ってどうかしら?」

ほむら「分かったわ・・・」

マミ「ありがとう暁美さん!よろしくね!」
46 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:28:22.60 ID:/Yg6i+1+o
ディアーチェ「終わったか?待ちくたびれたぞ」

レヴィ「あー、満足満足」ケフッ

さやか「あっ、あたしのケーキがない!あんた全部食べたわけ!?」

レヴィ「おいしかったぁ」

シュテル「レヴィ、食器に小分けされていたでしょう。全員分食べてしまったのですか?」

レヴィ「ごめんごめん、こんなおいしいもの初めて食べたからさ」

マミ「あら?気に入ってもらえて嬉しいわ」

シュテル「申し訳ありません。我々はあまり嗜好品を口にしないので」

マミ「いいのよ、代わりの物を持ってくるわね」

ほむら「どれだけ備蓄しているのかしら・・・」
47 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:33:28.10 ID:/Yg6i+1+o
マミ「さて、お菓子も補充したところで。次は貴女達ね」

レヴィ「うおぉ!これも悪くないぞぉ!」ポリポリ

まどか「これはクッキーだよ、レヴィちゃん」

シュテル「では私が説明を」

マミ「最初に確認したいのだけれど、シュテルちゃんたちは魔法少女ではないのよね?」

シュテル「はい。先ほど伺った魔法少女とは全く別のものです」

シュテル「私とレヴィは魔導師。王は魔導騎士という分類になります」

QB「聞いたことがないね」

シュテル「名称の違いはありますが、特定エネルギーを用いて戦闘を行うものだと思って頂ければ良いかと」

マミ「戦闘・・・貴女達も魔女と戦っているのかしら?」

シュテル「いいえ。特定の敵はいません。あくまでも戦闘の手段と考えてください」
48 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:39:27.88 ID:/Yg6i+1+o
さやか「うーん、魔法少女の話以上にややこしそうだ」

マミ「でも、魔女を探していたみたいだけど・・・」

ディアーチェ「我らはグリーフシードを探しておる」

ほむら「グリーフシードを?」

QB「グリーフシードは魔法少女の為の物だ。君達には関係ないと思うけど」

ディアーチェ「煩いぞボロ雑巾!我はどうしてもグリーフシードが必要なのだ」

シュテル「王、私が説明しますのでどうぞお静かに」

ディアーチェ「うむ、任せた」

マミ(あんな風に言えば言うことを聞くのね)

シュテル「そうですね、どこから説明したものか・・・」

シュテル「まず我々は未来から来ました」

ほむら「なっ!?」

マミ「未来から?ちょっと信じられないわね・・・」

さやか「タイムマシンとか?」
49 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:43:09.54 ID:/Yg6i+1+o
シュテル「現在我々が住んでいる世界、エルトリア」

シュテル「我そこの古代遺産のオーバーテクノロジーの中に時間遡行が可能なものがあるのです」

シュテル「勿論、制限は多いのですが。少し前と違って、今ではある程度安定して時間遡行が可能です」

シュテル「ただ、時間に干渉することによる影響が不明確なので多用はできませんが・・・」

マミ「住んでる世界、というのは?」

シュテル「この世界や我々の世界が存在する上位の領域に、次元世界があるのです」

シュテル「次元世界の中には数多の世界があります、そしてその一つがエルトリアです」

シュテル「もちろん、この世界もその中の一つです」

まどか「次元世界、ってちょっと想像できないよ」
50 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:43:54.97 ID:/Yg6i+1+o
修正します

2行目
シュテル「我そこの古代遺産のオーバーテクノロジーの中に時間遡行が可能なものがあるのです」
 ↓
シュテル「そこの古代遺産のオーバーテクノロジーの中に時間遡行が可能なものがあるのです」
51 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:48:22.77 ID:/Yg6i+1+o
シュテル「次元空間の中に各々の世界が浮かんでいるといったイメージです」

シュテル「ちなみにここは第97管理外世界」

シュテル「次元世界を自力で発見するまでは、時空管理局という組織により極力他の世界の干渉を受けないように管理されます」

さやか「そんな小説の中みたいな話があるんだね」

マミ「えっと、それじゃ別世界の。更に未来から来たのね」

シュテル「はい」

マミ「でも、悪いけどちょっと信じられないわね・・・」

シュテル「我々の素性に関してはあまり重要ではありません。信じることが出来ないのでしたらそのままで」

マミ「ごめんなさいね」

ほむら(そうよね・・・未来から来たと言われても、誰も信じるわけがない・・・)
52 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:51:51.70 ID:/Yg6i+1+o
シュテル「それで、グリーフシードが必要な事情ですが・・・」

ディアーチェ「我らの盟主が原因不明の魔翌力値減少を引き起こしておる」

シュテル「王・・・」

さやか「盟主って?」

ディアーチェ「われが王。シュテルとレヴィの二人が臣下。そしてそれを束ねるのが盟主ユーリだ」

まどか「全然分からない・・・」

ディアーチェ「何だと桃色・・・はエルトリアの我が同士と紛らわしいな、貴様はリボンと呼ぶ!」

まどか「えぇ!?」

ディアーチェ「ユーリは我々にとって大切な存在!絶対に何とかしなければならぬ!」

シュテル「王、落ち着いてください」

ディアーチェ「・・・すまぬ。シュテル、話を続けろ」

シュテル「はい」
53 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 20:57:30.38 ID:/Yg6i+1+o
シュテル「簡単に言いますと。我々の仲間が原因不明の病気にかかり、その治療にグリーフシードが必要なのです」

マミ「それは大変な事情ね」

シュテル「いえ、緊急性がある事象ではないのです。今のところ命に別状はありません」

シュテル「ですが、エルトリアは原因不明の大規模環境破壊からの復興中なのです」

シュテル「その復興に、ユーリの魔翌力が必要な事がありまして」

シュテル「現在のままだといずれ魔法が使えなくなってしまうので、治療しなくてはならないのです」

ほむら「グリーフシードが必要という情報はどこから?」

ほむら「貴女達の世界には魔法少女はいないのよね?」

シュテル「はい、おそらく魔法少女という存在はこの世界だけだと思います」

シュテル「情報については、王の持つ紫天の書の中に治療法の記載がありました」

マミ「紫天の書、というのは?」

ディアーチェ「我の持つこの本だ。今まで出会った魔導師や騎士、賢者など様々な人間から知識を吸収してある」
54 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 21:02:33.59 ID:/Yg6i+1+o
シュテル「はい、そのため紫天の書の中には莫大な量の情報が蓄えられています」

シュテル「ただ、蓄積された知識が具体的にどこから来たものかは分かりません」

シュテル「おそらくは、過去に魔法少女と接触した対象の知識を吸収したのかと」

ほむら「そう・・・」

ディアーチェ「ということだ。黄色、グリーフシードを持っていたら我に献上せい」

マミ「ごめんなさい。そういう事情なら何とかしてあげたいのだけど、今は手持ちがないの」

ディアーチェ「何ぃ?使えんな。黒色!貴様は持っておるか?」

ほむら「私かしら・・・?残念だけど私も持ってないわ」

ほむら「ただ、明日辺り魔女が出るはずだから手に入れることは可能よ」

マミ「え?どうして分かるの?」

ほむら「・・・」

ディアーチェ「ふむ、ならばそやつのグリーフシードを頂くとするか」

シュテル「我々は魔女を視認できますが、遠くからの探知はできません」

シュテル「協力してはいただけませんか?」

マミ「えぇ、そういうことなら協力するわ。暁美さんもいいかしら?」

ほむら「好きにすればいいわ・・・」
55 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 21:07:25.18 ID:/Yg6i+1+o
マミ「それにしても、魔女を探知できないのにあの場所に居たのはどうして?」

ほむら「そういえば変ね」

シュテル「我々の協力者から、あの場所で目的が果たせると聞きました」

マミ「協力者・・・?魔法少女の子かしら?」

シュテル「申し訳ありませんが、彼女については話すことが出来ません」

ディアーチェ「む?シュテル、それは初耳だぞ。貴様があの場所だと言い出したのではないか」

シュテル「得られた情報から判断し、王を導く。それが私の役目ですから」

シュテル「わざわざ王のお耳に入れることではないかと思いました」

ディアーチェ「ふん、まぁ良い」

ほむら(まさか未来予知?この時間軸ではあの魔法少女が活動してるのかしら)

ほむら(だとしたら面倒なことに・・・ってもうどうでもいいって決めたのに)

ほむら(私って案外諦めが悪いのね・・・)
56 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 21:11:27.93 ID:/Yg6i+1+o
さやか「あ、そっちの話は終わった?」

QB「随分と話し込んでいたね」

マミ「あら?QBと何を話していたの?」

まどか「お話の邪魔したら悪いかな、って思って。QBにグリーフシードって何か聞いてたんです」

マミ「あ、ごめんなさい説明してなかったわね」

さやか「いやいや、魔法少女しか関係ない物みたいだし。あたしらが知ってもしょうがないですよ」

ほむら(まどかに変なことを吹き込んでないかしら・・・見張っておけばよかった)

ほむら(って私はまた・・・)

ほむら(期待しても最後には裏切られる、もう傍観していましょう・・・)

ほむら(ふふっ、こんなに諦めているのに魔女にならないなんてどういうことかしらね)
57 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 21:15:49.31 ID:/Yg6i+1+o
マミ「さて、それじゃあ今日のところはこれで解散かしら?」

まどか「マミさん。いろいろ説明してくれて、ありがとうございます」

マミ「いいのよ。魔法少女のことを知らないで契約するのは良くないもの」

シュテル「レヴィ、行きますよ。起きてください」

レヴィ「んー・・・まだ食べられるよ・・・」

さやか「あぁ、なんか静かだと思ったら寝てたんだ」

ディアーチェ「さっさとしろ。魔女と共に寝床も探さねばならぬのだからな」

マミ「え!?3人はまだ泊まるところ決まってないの?」

まどか「この辺りってあんまりそういう場所ないよ?」

シュテル「目星はついていますので、問題ありません」

マミ「そう、それなら大丈夫ね」
58 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 21:18:48.20 ID:/Yg6i+1+o
シュテル「先ほど寝心地の良さそうな樹を見つけましたので」

さやか「どこに寝るんだよ!」

まどか「そんなところで寝たら危ないよ!」

ディアーチェ「我らの力を持ってすれば、樹の上だろうと廃墟だろうと危険などあるわけがないわ」

さやか「あんた王様と言いつつ実は苦労人なのね・・・」

ほむら「今日のこの時間から後に魔女は出ないわよ」

QB「そんな事が何故分かるんだい?むしろ魔女は夜に活動するはずだけど」

ほむら「別に・・・単なる統計よ」
59 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 21:21:15.04 ID:/Yg6i+1+o
マミ「ねぇ?貴女達、良ければここに泊まっていかない?」

シュテル「よろしいのですか?」

マミ「流石に野宿はさせられないもの・・・」

マミ「今日だけじゃなくて、グリーフシードが手に入るまではここに居ていいわよ」

シュテル「王、いかがしましょう?」

ディアーチェ「我はどちらでも構わん。シュテル、お前が決めろ」

シュテル「では、お世話になることにしましょう」
60 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 21:25:12.45 ID:/Yg6i+1+o
さやか「それじゃマミさん、お邪魔しました」

まどか「お邪魔しましたー」

ほむら「・・・」

シュテル「ホムラ」

ほむら「・・・何かしら?」

シュテル「目に小さな火が灯りましたね。この短時間で何か変わったのですか?」

ほむら「何のことかしら?」

シュテル「どうやら自覚がないようですね」

シュテル「ですが、今は小さな火花でも いつか大きな炎へと変わることがあります」

シュテル「貴女がその名に相応しくなれる日を待っています」

ほむら「そんな日は永遠に来ないわ」

シュテル「そうですか・・・」

ほむら「それと、名前で呼ぶのはやめてちょうだい」

シュテル「考えておきましょう」
61 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 21:28:26.12 ID:/Yg6i+1+o
----見滝原市・路上----

さやか「魔法少女に未来から来た魔導師・・・か・・・」

まどか「なんだか違う世界の話みたいだね」

ほむら「実際、彼女達の話を信じるなら別世界の話ね」

まどか「ねぇ、暁美さん」

ほむら「何かしら?」

まどか「暁美さんは、どんな願い事を叶えて魔法少女になったの?」

ほむら「・・・」

まどか「あっ、ご、ごめんね。何だか変なこと聞いちゃったね」

ほむら「貴女には関係のない話よ」

さやか「転校生はクールだねぇ」

ほむら「違うわ。既に死んでるのよ、私は・・・」

ほむら「体も心も空っぽなだけよ・・・」

まどか「そんなこと・・・」
62 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 21:31:42.25 ID:/Yg6i+1+o
さやか「寂しいこと言うなよぉ、あんたちゃんと生きてるじゃん」

さやか「ってもしかして転校生流のジョークだった?」

ほむら「そう捉えたのならそれで構わないわ」

さやか「むぅ、つれない奴・・・」

ほむら「二人とも、よく聞いて」

まどか「?」

ほむら「魔法少女になるのはやめなさい」

ほむら(私は・・・何を言ってるの・・・?)

ほむら「魔法少女になるって事は、一つの希望と引き換えにすべてを諦めるって事よ」

ほむら(諦めて傍観することに決めたのに、何故こんな・・・)

ほむら「貴女達は魔法少女になってはいけない」

さやか「うーん、そう言われるとなぁ」
63 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 21:35:31.26 ID:/Yg6i+1+o
さやか「まぁ、命がけで叶えたい願いも思いつかないしね」

さやか「あたしは魔法少女になるつもりはないよ」

まどか「わたしも・・・今はいいかな・・・」

ほむら「そう、それならいいわ」

ほむら(自分で自分の行動が分からない・・・)

ほむら(さっきの話で私の中の何かが変わった?)

ほむら(考えられるとしたら、巴マミと友好関係を築けたことかしら)

ほむら(巴マミと友好的になれたのはいつ以来かしらね・・・)
64 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/28(木) 21:38:42.52 ID:/Yg6i+1+o
キリがあまり良くないのですが、
本日の投稿はここまでとさせて頂きます。

一応明日も同じぐらいの時間帯に投稿できればと思っております。
急な予定が入らなければ、ですが・・・
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 22:00:11.97 ID:ow7Zx25U0
乙ですたー!
ほむらと星光さんの組み合わせが良い感じですな。
次回も楽しみにさせていただきます。
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 09:04:19.03 ID:pnuPk5yIO
クロスでこのタイプのほむらは珍しいな
67 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/29(金) 20:39:18.06 ID:ElBArFHWo
私事で帰宅が遅く・・・

宣言した時間より遅くなりましたが、投下再開します。
本日は少し短めになりそうです。
68 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/29(金) 20:43:14.24 ID:ElBArFHWo
----マミホーム・リビング----

マミ「さて、じゃあ夕食を作るからゆっくりしていてね」

マミ「何か嫌いなものはあるかしら?」

シュテル「我々の食事なら、なくても別に問題はありませんが」

マミ「ダメよそんなの!お客様なんだから遠慮しないで」

ディアーチェ「良いではないかシュテル。黄色がもてなすと言うのだ。それを受けるのも王たる我の務め」

マミ「・・・」

シュテル「申し訳ありません。王は常にアレな感じなので」

ディアーチェ「シュテル、聞こえているぞ!やはり貴様は我を尊敬しておらぬだろ!」

シュテル「いいえ全くそんなことはありません」フイッ

ディアーチェ「目を見て話せぇ!」

マミ「だんだん慣れてきたから、あんまり気にしないで」
69 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/29(金) 20:48:17.74 ID:ElBArFHWo
シュテル「それと、滞在費としてこれを・・・」スッ

マミ「これって・・・金じゃない!?」

シュテル「この世界の単位で500g程かと」

シュテル「我々はこの世界のお金を持っていませんので、この世界で価値のあるものを持ってきました」

マミ「こんなに貰えないわ。それにお金のことなら気にしなくても・・・」

シュテル「レヴィがかなり・・・」

マミ「そ、そんなに・・・?」

シュテル「私と王の食事量の数倍は・・・」

マミ「・・・これはありがたく受け取っておくわね」
70 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/29(金) 20:53:44.67 ID:ElBArFHWo
マミ「そうだ、今のうちにお風呂に入ったら?」

シュテル「入浴ですか」

マミ「えっと、エルトリアって所にはお風呂はないのかしら?」

シュテル「いえ、大丈夫です。それにこの世界の温泉というものにも入ったことがありますので」

マミ「あら、そうだったの」

ディアーチェ「シュテル、その話はするな・・・」

マミ「?」

ディアーチェ「あの子鴉・・・我に存分にセクハラしおって・・・」プルプル

シュテル「王もレヴィもはのぼせるし、彼女達も大騒ぎでしたね」

マミ「良く分からないけど、とりあえずお風呂の準備をするわね」
71 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/29(金) 20:56:42.76 ID:ElBArFHWo
--------

----

--

シュテル「それではお先に・・・レヴィ、入浴ですよ。起きて下さい」

レヴィ「んん・・・ねむー・・・」ゴシゴシ

ディアーチェ「起きろレヴィ、寝ながら入浴すると沈むぞ」

レヴィ「むにゃ・・・」

マミ(3人一緒に入るのね。なんだかんだで仲良がいいのね・・・)
72 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/29(金) 21:00:01.01 ID:ElBArFHWo
QB「マミ、ちょっといいかい?」ヒョコッ

マミ「あらQB?出かけたのかと思ったけど居たのね」

QB「ちょっと外を見て回ってきただけさ。それより、あの3人には気をつけたほうがいいかもしれない」

マミ「昼間の話のこと?でもあれは誤解じゃ・・・」

QB「そうじゃないんだ。あの3人なんだけど、どうも人間じゃないかもしれない」

マミ「どういうこと?」

QB「僕にも詳しいことは分からない。何せ別世界の住人なんて初めて出会うからね」

QB「ハッキリしていることと言えば、彼女達から感じる力は魔女のそれに近いということさ」

QB「もしかしたら僕たちの想像を超えた、自我を持つ強力な魔女。あるいはその使い魔かもしれない」

マミ「そんな・・・でもソウルジェムは反応してないわよ」

QB「確かにそうだね。似ているだけで別物かもしれない。でも一応覚えておいてくれるかな?」
73 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/29(金) 21:04:53.00 ID:ElBArFHWo
QB「それと、暁美ほむら。彼女も警戒したほうがいい」

マミ「え・・・だって彼女は魔法少女でしょ?それに敵意とかは感じなかったわ」

QB「僕は彼女と契約した覚えがないんだ」

マミ「どういうこと?QBと契約しないでも魔法少女になる方法があるの?」

QB「僕の知る限りでは無いね」

QB「マミ、君は優秀な魔法少女だ。何かあったら僕も困る」

QB「だから気をつけて欲しいんだ」

マミ「・・・」

マミ「それでも・・・私は彼女達を信じるわ」

QB「分かったよ。マミがそう言うなら僕はこれ以上は言わないよ」

マミ「ごめんね、QB」
74 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/29(金) 21:08:15.87 ID:ElBArFHWo
レヴィ「ふぃー。寝起きの頭もスッキリ覚めて絶好調」

シュテル「お先に頂きました」

マミ「あら、早かったのね」

マミ「用意したパジャマ、大丈夫だったかしら?」

シュテル「はい。多少丈が合いませんが問題ありません」

マミ「よかった。下着は使い捨てのしかないから、ごめんなさいね」

シュテル「いいえ、ありがとうございます」

ディアーチェ「おい、黄色」

マミ「どうしたの?」

ディアーチェ「この服の模様は何だ?」

マミ「えっと、のろいうさぎってキャラクターなんだけど。嫌だったかしら?」

ディアーチェ「なかなか格好良いではないか!見直したぞ!」

マミ「そ、そう・・・。気に入ってもらえたなら嬉しいわ」
75 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/29(金) 21:12:18.78 ID:ElBArFHWo
----まどホーム・まどかの部屋----

まどか「魔法少女・・・魔導師・・・魔女・・・別世界・・・かぁ・・・」

まどか「いろいろありすぎて訳分かんないよ」

QB「やあ、まどか」

まどか「QB?どうしたの、こんな時間に?」

QB「君の様子を見に来たんだ。昼間の事やさっきの話で混乱しているんじゃないかと思ってね」

まどか「QBは賢いんだね。わたし、ちょっと混乱しちゃってるかも」

QB「魔導師の彼女達は、グリーフシードを手に入れたらすぐに自分の世界に戻るだろうし」

QB「とりあえず魔法少女のことを優先して考えればいいんじゃないかな?」

まどか「そうなのかな?」
76 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/29(金) 21:16:23.11 ID:ElBArFHWo
まどか「そういえばQB、わたしでも魔法少女になれるの?」

QB「勿論なれるよ。それどころか、君は過去のどの魔法少女よりも高い資質を持っている」

まどか「そうなの?」

QB「君が契約すれば、最強の魔法少女になれるよ」

まどか「褒めすぎだよぉ」

QB「僕は事実を言ってるだけなんだけどな」

まどか「でもね、魔女ってどんなのか分からないし。願い事もないから・・・」

QB「そっか。僕の立場で急かすわけにも行かないからね。でも考えておいてくれないかい?」

まどか「うん・・・」
77 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/06/29(金) 21:19:29.12 ID:ElBArFHWo
大変短い上に、あまり話も進んでいませんが
本日はここまでです。

昨日キリが悪かった部分を投下しきっただけですが・・・

次の投稿は週明けを予定しています。
時間はおそらく同じぐらいです。
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/29(金) 21:55:57.88 ID:ug8PgClSO
頑張って
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 01:29:27.41 ID:bruTzAzTo
おつー
80 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 20:18:05.16 ID:OhRGSXago
メガミマガジンを探していたら帰宅が遅く・・・

投下を再開致します。
81 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 20:22:35.52 ID:OhRGSXago
----次の日 昼休み 見滝原中学校・2年生教室----

さやか「お昼だー!」

まどか「さやかちゃんはお昼休みになると元気になるね」

さやか「健全な学生たるもの、お昼休みは元気に過ごさないとね!」

まどか「健全な学生は授業中に寝たりしないよ・・・」

さやか「さ、ご飯食べよう!」

仁美「わたくしは委員会の用事がありますので、お二人で先に食べてください」

さやか「ありゃ、それは残念・・・」

まどか「委員会なら仕方ないよ」
82 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 20:27:09.95 ID:OhRGSXago
ほむら(どこで食べようかしら・・・トイレは流石に・・・屋上が無難かしらね)

さやか「ほむらっ!」

ほむら「美樹さやか・・・」

さやか「あ、ごめん。名前で呼ばれるの嫌いなんだっけ?」

ほむら「何の用かしら?」

まどか「暁美さん、一緒にご飯食べようよ!」

ほむら「・・・・え?」

まどか「あ、ごめんね。もしかして嫌だったかな・・・」

ほむら「そんなことはないけれど・・・」
83 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 20:30:39.22 ID:OhRGSXago
さやか「遠慮するなって。あたしたち、もう深い話までした仲じゃん」

ガタッ

仁美「深い・・・話・・・?」

まどか「あれ?仁美ちゃん、委員会は?」

仁美「さやかさんと暁美さんは既にそんな関係に・・・」

さやか「仁美?」

仁美「いけませんわ!それは禁断の関係ですのよぉぉぉぉぉぉ!」ダーッ

さやか「仁美ー、走ると危ないぞー」

ほむら(志筑仁美はどの世界でも安定して通常運行してるわね)
84 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 20:36:21.55 ID:OhRGSXago
----見滝原中学校・屋上----

まどか「わたしたち、いつも屋上で食べてるんだよ」

ほむら「そう・・・」

ガチャ

さやか「お、いい天気!」


マミ「あら?美樹さんたちも屋上でお昼?」

まどか「マミさん!」

さやか「マミさんも今日は屋上なんですね」

マミ「いつもは別の場所なんだけど。今日はこんなに天気が良かったから」

まどか「じゃあ一緒に食べましょうよ!」

マミ「えぇ、勿論よ」
85 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 20:41:28.79 ID:OhRGSXago
さやか「それにしても、こんなに穏やかなのに・・・魔女とか使い魔って奴はどこかにいるんですね」

マミ「そうよ。普通の人には魔女は見えない、でも確実にそこにいるの」

マミ「だから私たち魔法少女は戦わなくてはいけないのよ」

まどか「マミさんは辛くないんですか・・・?」

マミ「大丈夫よ。ずっとやってきたことだし、暁美さんだっているもの」

ほむら「私は・・・」

マミ「あ、ごめんなさい。まだお試しだものね」

マミ「でもこれから一緒に戦ってくれるなら、それはとっても嬉しいなって・・・」

ほむら「考えておくわ」

レヴィ「お、これおいしい!」モグモグ

さやか「魔法少女、かぁ・・・」

まどか「マミさんと一緒に戦いたい、って願いじゃダメですか?」

ほむら「まどか!?」
86 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 20:50:20.20 ID:OhRGSXago
マミ「鹿目さん、気持ちは凄く嬉しいわ。でも、魔法少女なんてならない方がいいのよ」

マミ「辛い事や大変な事だって沢山あるし、いつも命がけよ」

マミ「願い事があるのなら止めないわ。でも、そうじゃないのなら止めておいたほうがいい」

ほむら「そうね・・・」

レヴィ「この甘くて黄色い奴、朝も食べたけどおいしいなぁ」モグモグ

まどか「マミさんごめんなさい。わたし、ちょっと軽く考えてたみたいです」

マミ「いいのよ。魔法少女が大変ってことは知っておいてね」

まどか「はい・・・」

さやか「願い事は魅力だけど、やっぱり命懸けってところで引いちゃうよね」

ほむら「それは当然の感情よ。引け目を感じることはないわ」

さやか「うん・・・」
87 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 20:54:38.94 ID:OhRGSXago
レヴィ「ごちそうさま!」

さやか「っておい!レヴィいつからいたの!?」

レヴィ「なんか難しそうな話をしてる所からかな」

レヴィ「近くを通ったらさやか達が見えたから来たんだ」

まどか「ここ屋上だよ?どうやって入ったの?」

レヴィ「普通に飛んで入ったよ?」

さやか「いや、普通は飛べないから」

ほむら「貴女達みたいな魔導師というのは、空を飛べるの?」

レヴィ「うん、ボクが知ってる人は全員飛べるよ」

さやか「凄いなぁ・・・」
88 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 20:58:33.60 ID:OhRGSXago
マミ「あら、渡したお弁当を持ってきたのね」

レヴィ「うん、おいしかったよ」

まどか「マミさんが作ったんですか?」

マミ「えぇ。この子達学校に行ってないし」

マミ「その間も魔女を探すって言うから、作って渡したのよ」

まどか「マミさんって優しいなぁ」

さやか「お嫁に欲しいタイプだね」

マミ「もうっ、褒めても何も出ないわよ?」
89 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 21:05:50.64 ID:OhRGSXago
----放課後 見滝原中学校・校門前----

マミ「5人揃ったし。それじゃ魔法少女コンビ体験コース、行きましょうか」

ほむら「えぇ・・・」

ディアーチェ「その前にシュテル、一つ良いか?」

シュテル「はい、何でしょう?」

ディアーチェ「朝からずっと疑問に思っていたが、今日半日歩いていて更に疑問が深まった」

ディアーチェ「まずシュテル、貴様の着ている服は何だ?」

シュテル「白地に文字のプリントが入った、袖が紫色のシャツと紫色のスカートです」

ディアーチェ「うむ。ではレヴィ、貴様の着ている服は何だ?」

レヴィ「黄色いリボンのついた黒いブラウスと、黒いスカートだよ」

レヴィ「ボクは水色の方が良かったんだけど・・・」

ディアーチェ「うむ。ではシュテル、我は何を着ているように見える?」

シュテル「白いセーターと赤いスカート、それとグレーのタイツです」

ディアーチェ「うむ」

シュテル「どうかなさいましたか?」

ディアーチェ「・・・・・・」
90 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 21:10:24.80 ID:OhRGSXago
ディアーチェ「暑いわぁぁぁぁぁ!」

レヴィ「王様!?」

ディアーチェ「何故我だけ冬物の服なのだ!暑いわ!シュテルもレヴィも春物ではないか!」

ディアーチェ「『王、街中でバリアジャケットは目立つのでこれを・・・』と渡されたから着たが、おかしいであろう!」

ディアーチェ「季節はずれの格好が過ぎて、どこへ行っても周りからジロジロ見られたではないか!」

シュテル「申し訳ありません、やむを得ない事情が・・・」

ディアーチェ「そんな事情は知らぬ!すぐに別の物を持てい!」

シュテル「車椅子ですか?」

ディアーチェ「違うわ!!阿呆が!」

マミ「・・・」

ほむら「先にショッピングモールに寄りましょうか」

マミ「そうね・・・」
91 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 21:15:59.77 ID:OhRGSXago
----ショッピングモール・子供服売り場----

マミ「こっちのなんてどうかしら?」

ディアーチェ「ほぅ、やはり貴様はセンスがいいな。それも着てみようぞ」

ほむら「私の目がおかしいのかしら・・・?」

シュテル「いえ、私にもあまりセンスがいいようには見えません」

レヴィ「王様ってユニークなセンスしてるからね」

ほむら「はぁ・・・長引きそうだし、今のうちに昨日の魔女の魔翌力でも拾ってくるわ」

マミ「こっちの赤地に髑髏のデザインとかもいいんじゃないかしら?」

ディアーチェ「おおおおぉ!素晴らしいぞ!」
92 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 21:22:28.09 ID:OhRGSXago
--------

----

--

マミ「それじゃ、試着ターイム!」

シャーッ

ディアーチェ「・・・黄色、何故貴様も一緒に入るのだ?」

マミ「いいからいいから、ほら脱いで」グイッ

ディアーチェ「一人で出来る!離せ!」バッ

マミ「そう・・・」シュン
93 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 21:28:48.37 ID:OhRGSXago
ディアーチェ「全く・・・調子に乗りおって・・・」

マミ「そんなつもりは無いんだけど・・・」

ディアーチェ「ところで黄色、我の臣下にならんか?」

マミ「臣下?」

ディアーチェ「我は貴様のセンスが気に入った」

ディアーチェ「それに昨日の戦闘。どうだ?我の元でその力を使わぬか?」

マミ「仲間のお誘いってことかしら?でも、ごめんなさいね。それは無理だわ」

ディアーチェ「何だと?我の誘いを断るのか?」

マミ「誘ってくれるのは嬉しいけど、私は見滝原を離れることは出来ないから」

マミ「貴女の仲間になるってことは、別世界に行かないと行けないんでしょ?」

マミ「だから無理よ。それにグリーフシードがないと、いずれ魔法が使えなくなってしまうもの」

ディアーチェ「・・・まぁ良い。無理に引き入れた臣下に意味などないからな」

マミ「ごめんなさいね」
94 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 21:32:38.24 ID:OhRGSXago
----その頃 ショッピングモール・ハンバーガーショップ----

さやか「マミさんたち、今頃魔女と戦ってるのかな?」

まどか「きっとそうだと思う・・・」

QB「君達は契約してマミの力になりたいと思わないのかい?」

さやか「そりゃ思うけど、マミさん本人からも良く考えろって言われてるからね」

まどか「わたしは・・・」

さやか「それにほら、魔女ってのも良く分からないし。ちょっとピンと来てないんだよね」

QB「戦う相手が分からないと不安かな?」

さやか「そりゃそうでしょうよ」

QB「・・・」
95 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 21:37:02.24 ID:OhRGSXago
QB「それなら今から見に行ってみるのはどうかな?」

まどか「え?でもマミさんは危ないからダメだって」

QB「マミ達は今5人で行動してるんだ、並の魔女なら相手にならないよ」

QB「だから少しくらいなら大丈夫じゃないかな」

さやか「いや、いきなり言われても・・・」

まどか「わたし行くよ!マミさんやほむらちゃんがどんな相手と戦ってるのか知りたい!」

さやか「まどか・・・」

QB「よし、じゃあ行こうか!」
96 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 21:41:20.71 ID:OhRGSXago
ガーッ アリガトウゴザイマシター

さやか「ところで、マミさんたちの居場所は分かるの?」

QB「普段ならテレパシーで会話できるはずなんだけど・・・」

QB「理由は分からないけど、昨日ぐらいからテレパシーの調子が悪いんだ」

まどか「そういえば、昨日わたしに呼びかけたときもノイズだらけだったね」

さやか「そんなマジカルな力も調子が悪いときがあるんだ・・・」

QB「手がかりもないし、とりあえず昨日使い魔に出会った場所に行こうか」

QB「マミ達も魔女を探すときに立ち寄るはずだから、何か分かるかもしれない」

さやか「また使い魔に会ったりしないかな?」

QB「一度魔女や使い魔が現れた場所は、いわゆる『穢れ』が薄くなる。連続で出るって事はあんまりないよ」

まどか「それなら安心だね」
97 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 21:45:40.25 ID:OhRGSXago
さやか「よーし、張り切っていっちゃいまs」

ドカッ

さやか「うぁっ」ドサッ

???「痛ぁい!ちょっとぉ!どこ見て歩いてんのよ!」

まどか「す、すみません!大丈夫ですか?」

???「ま、大丈夫だけどさ。ちゃんと前見て歩かないとダメよ?」

さやか「ごめんなさい・・・」

???「でもこっちも人探して急いでたし、お相子かしら」

???「それじゃ、急いでるからごめんなさいね」

まどか「あ、はい」

???「可愛いお譲ちゃん、バイバーイ。K.O.B、なんちゃってー」

さやか「行っちゃった・・・なんか変な女の人だなぁ」
98 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/02(月) 21:49:38.97 ID:OhRGSXago
----ショッピングモール 工事中区域 東区域----

ほむら「これは・・・」

ほむら「魔力を拾いに来たらまさか結界が張られてるなんて・・・」

ほむら「魔力のパターンからして、昨日の使い魔の魔女に間違いない」

ほむら「ここに結界が張られていたのは初めてのケースね・・・」

ほむら「まぁ、探す手間が省けたわ」

ほむら『巴マミ、聞こえるかしら?』

『・・・』

ほむら『巴マミ?魔女の結界を見つけたわ。こっちへ来てくれるかしら?』

『・・・』

ほむら「変ね、テレパシーが届いてないみたいだわ」

ほむら「一旦戻って呼んでくるしかないわね・・・」

タッタッタッタ
99 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 21:53:23.01 ID:OhRGSXago
まどか「昨日はこの辺りで使い魔が出たんだけど・・・」

さやか「あっ、まどかあれ!」

まどか「えっ?何これ?」

QB「これは・・・魔女の結界だ!」

さやか「えぇ!?ここには出ないんじゃなかったの?」

QB「全く出ないとは言ってないよ」

さやか「ちょ、離れないとマズいんじゃ・・・」

カッ

さやか「わわっ!?」

QB「えっ!?」

フッ

まどか「さやかちゃん・・・?QB・・・?」

まどか「嘘、結界に吸い込まれちゃった・・・」
100 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 21:57:08.29 ID:OhRGSXago
本日の投稿はここで終了です。
明日も同じぐらいの時間に再開予定です。

分かりにくい表現等ありましたら言っていただければ、
説明や改善が出来ると思います。
そういったものがありましたら言ってください。

それでは失礼致します。
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/02(月) 21:57:49.55 ID:e3l67Cjvo
安定の営業マンだった
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 22:39:44.03 ID:Aq8eYzJDO
>ほむら(志筑仁美はどの世界でも安定して通常運行してるわね)

これに笑ったwwww
あとこのリリ狩るマジ狩るメンバーは知らないんだがゲームのオリキャラ?
リリマジならアニメ全部と映画とvividしかわからないだ
103 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 23:10:35.26 ID:OhRGSXago
お風呂から上がったら質問が・・・

基本的にこのSSに登場するなのは側のキャラクターはゲームオリジナルキャラです。
ゲームのネタバレになりますが現在出てるキャラクターの簡潔な説明を・・・

シュテル
・見た目黒いなのは
・炎熱変換資質持ち
・常に冷静で頭脳プレー派

レヴィ
・見た目青い髪のフェイト
・電気変換資質持ち
・中身は無邪気なお子様 愛され系
 ただし頭が残念な訳ではない

ディアーチェ
・見た目銀髪で黒いはやて
・マルチデバイス使い(エルシニアクロイツ・紫天の書)
・上級者向けツンデレ

ユーリ(会話内のみの登場)
・やたら強い幼女
・マミさん、鹿目詢子、志筑仁美とセットで初期ひだまり完成(ボイス的な意味で)
・基本的に王様のカップリング相手

実際は違いますが、
ユーリ⇒はやて
シュテル⇒守護騎士
レヴィ⇒守護騎士
ディアーチェ⇒守護騎士
みたいに思うとイメージしやすいかもしれません。


詳しい説明に関しては相応のサイトを見て頂ければと思います。


>>101
メガミマガジンは今日そのことを知って、慌てて探して買えたので嬉しくてつい・・・
マテリアルズ大好きなんですよ・・・
不快に思われたのでしたら、申し訳ありませんでした。
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/02(月) 23:13:04.00 ID:e3l67Cjvo
営業マンってQBね。

なのはとかは少なくともメインでは出ないってことかこれ。まぁどっちにしてもまどマギしか知らないから閉じたりはしないけど。
105 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/02(月) 23:27:14.99 ID:OhRGSXago
あぁ・・・
なんか過敏に反応してしまったようです、重ね重ね申し訳ない。

先のネタバレなのであまり詳しくは言うつもりもないのですが、
なのはさんたちは・・・
あくまでもなのは側はマテリアルズ(シュテル、レヴィ、王様)がメインです。
ただ、演出として一部がある出方をするように考えては居ます。

ということで、管理局の白い悪魔を期待されている方、
大変申し訳ないのですが、>>1の次回作にご期待ください・・・
(頭の中に構想だけうっすらとあります)
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 01:50:59.63 ID:gIXFEuHDO
ならリリマジ側の三人はユーリ?の守護騎士でシグナム達みたいな立ち位置と考えて読めばいいのか
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/03(火) 03:46:07.71 ID:pOk/Ui1Po
>>106
どっちかってーとユーリは、はやてよりリインフォースに近い。

あとキリエさんなにしてはるんですか……
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 04:54:24.99 ID:gIXFEuHDO
ユーリは夜天の書(リイン)の立ち位置…つまりアギトの立ち位置でもあるのか
109 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 19:42:10.62 ID:gLafHjaGo
帰宅致しました。

>>107
確かに、ユーリ=リインの方が近いかもしれませんね。
そうすると王様がはやてポジに・・・?


それでは投下を再開致します。
110 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 19:45:34.60 ID:gLafHjaGo
タッタッタッタ

シュテル「あれはマドカでは?」

ディアーチェ「あのリボンは間違いなくリボンだな」

ほむら「まどか!何故こんなところに!」

マミ「あら?鹿目さんだけ?美樹さんは一緒じゃないのね」

まどか「マミさん・・・暁美さん・・・さやかちゃんが!」

まどか「さやかちゃんが結界に吸い込まれて!」

ほむら「なんですって!?」

マミ「大変だわ!直ぐに追わないと」

ディアーチェ「ふむ、よし!行くぞ貴様ら!」

マミ「暁美さん、変身してから入りましょう」

ほむら「そうね・・・」
111 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 19:50:14.66 ID:gLafHjaGo
マミ「はぁぁ!」

※マミさん変身中






ほむら(こんな緊急事態ですらステップはするのね・・・)
112 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 19:54:30.60 ID:gLafHjaGo
ディアーチェ「エルシニアクロイツ!」

シュテル「ルシフェリオン!」

レヴィ「バルニフィカス・クラッシャー!」

ディアーチェ「セットアップ!」
シュテル「セットアップ!」
レヴィ「セットアップ!」

※セットアップ中






ほむら(こっちはこっちで儀式があるのね・・・)

まどか(マミさんより王様達の方がなんだか魔法少女っぽい・・・)
113 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 19:58:49.87 ID:gLafHjaGo
まどか「・・・」ジッ

ほむら「・・・何かしら?」

まどか「あ、その。ほむ・・・暁美さんはどんな感じで変身するのかなって思って」

ほむら「私はあんな感じに変身はしないわ・・・」

まどか「あ、そうなんだ・・・」ガッカリ
114 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 20:04:20.13 ID:gLafHjaGo
----薔薇園の魔女・結界内部----

さやか「ちょ、マズいよ・・・使い魔が滅茶苦茶いっぱいいる・・・」

QB「さやか、隠れるには限界がある。契約しないと君の身が危ない」

さやか「えぇ!?まだ願い事決まってないのに」

QB「命には替えられないよ。さぁ、契約するんだ!」

ほむら「その必要は無いわ」スタッ

さやか「暁美さん!」


ほむらが結界内に降り立った瞬間
使い魔達が反応し、さやか達に襲い掛かる
115 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 20:08:38.21 ID:gLafHjaGo
しかし、使い魔達は

マミ「させないわ!ティロ・ボレー!」

マミのマスケット銃の連打、


シュテル「燃えて果てなさい。ブラストファイアー!」

シュテルの炎熱砲撃、


レヴィ「さぁ!楽しんでいくよー!光翼斬!」

レヴィの円形斬撃、


ディアーチェ「貴様ら、図が高いぞ!ドゥームブリンガー!」

そしてディアーチェの剣状射撃により、1匹残らずその場から姿を消した。
116 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 20:13:33.05 ID:gLafHjaGo
さやか「うわっ、すっごい・・・」

まどか「さやかちゃん!大丈夫?」

さやか「まどか・・・」

マミ「危なかったわね。でも、もう大丈夫!」

さやか「マミさん・・・みんな・・・」

さやか「こ、怖かった・・・助けてくれてありがとうございます!」

マミ「いいのよ、怪我はない?」

さやか「はい!マミさん達が助けてくれたんで、何ともないです!」
117 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 20:19:55.68 ID:gLafHjaGo
シュテル「王、先ほどの魔法は・・・」

ディアーチェ「うむ、どうやらこの空間とは相性がいいらしい。力が漲ってくるぞ!」

マミ「え・・・?」

レヴィ「さぁ、ガンガンいこうよ!」

シュテル「レヴィ、油断すると危険ですよ」

マミ「・・・」

ほむら「貴女達も下手に戻るのは危険だからついてきなさい。ただし、絶対に私の傍から離れないで」

まどか「う、うん・・・」

さやか「ごめん、頼りにしてるよ。暁美さん・・・」

QB「僕は戻るよ。ちょっとやらなきゃいけない事があるんだ」

ほむら「好きになさい」
118 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 20:25:56.26 ID:gLafHjaGo
レヴィ「電刃衝ー!電刃衝!でんじんしょー!でんじん!でん!でんじんしょー!」

シュテル「パイロシューター!」


レヴィが槍状の弾丸を、シュテルが炎の蛇を次々と繰り出し道を作っていく


ほむら(凄いわね・・・これじゃ出る幕がなさそう)

ほむら(まぁ武器を全く補充してなくて残弾が少ないから丁度いいけど・・・)
119 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 20:31:55.90 ID:gLafHjaGo
マミ「王様!危ない!」


マミが王の後ろに居た使い魔をマスケット銃で打ち抜く


マミ「油断しちゃダメよ?」

ディアーチェ「黄色!誰に物を言って・・・!エルシニアダガー!」


ディアーチェは文句を言いつつもマミの隙を突いて現れた使い魔を打ち落とす


マミ「あら、ありがとう」

ディアーチェ「ふん、目障りな塵芥を潰しただけだ。例を言われる筋合いはない」

マミ「もうっ!」

まどか「マミさんとディアーチェちゃん、息がピッタリだね」

マミ「そうでしょう?」
ディアーチェ「そんなことあるわけなかろう!」

さやか「うん・・・?逆にピッタリなのかもしれない?」

ほむら「それにしても、この使い魔の数・・・異常だわ」

マミ「えぇ、普通の魔女とは思えない。大物ね・・・」

ほむら(この魔女はたいした強さの魔女ではなかったはず・・・一体どうして?)
120 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 20:39:40.83 ID:gLafHjaGo
----薔薇園の魔女・結界最深部----

マミ「いたわ、あれが魔女よ」

さやか「うわ、グロ・・・」

ディアーチェ「黄色、黒色。下がっていろ。あやつは我らが倒す」

マミ「え?でも・・・」

ディアーチェ「我らの盟主を救うための物を手に入れるのだ。貴様達の手は借りぬ」

レヴィ「そうだよ!ユーリはボク達が助ける!」

ほむら「好きにすればいいわ・・・」

マミ「分かった・・・美樹さん、鹿目さん。安全な結界を張るからこっちに」

まどか「あ、はい!」
121 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 20:44:30.51 ID:gLafHjaGo
ディアーチェ「行くぞ、シュテル!レヴィ!」

シュテル「王の命ずるままに・・・」

レヴィ「よーし、がんばるぞー!」


3人が魔女の居る広間に降り立つ
122 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 20:49:47.04 ID:gLafHjaGo
----GERTRUD----

魔女「オオオオオオォ・・・」


魔女はジッと3人を見据え、様子を見ている


ディアーチェ「なんともいい趣味の魔女だが、我の相手ではないな」

レヴィ「王様!ボクとシュテるんで戦っていい?」

ディアーチェ「ふん、相変わらずだな。では我はここで見ているとしよう」

シュテル「レヴィ、戦闘能力が不明な相手です。最初からフルドライブで片付けますよ」

レヴィ「シュテるんは心配性だなぁ。ま、いいよー」
123 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 20:54:41.23 ID:gLafHjaGo
二人はそれぞれ手にした武器に魔翌力を集中していく


シュテル「疾れ・・・赤星・・・全てを焼き消す炎と変われ・・・」


手に持つ武器、ルシフェリオン

仕込まれたギミックが音を立てて、魔翌力充填用のカートリッジを読み込み 排出する

二又の矛のような形になったその先に、真紅の球体が生まれ

刻一刻とその大きさを増していく


レヴィ「見たことない相手との戦いは楽しいねぇ!」


天に向けてバルニフィカスを掲げる

そしてその頂点から幾重にも電撃の帯が広がり

帯の先端には鋭い刃が形成される
124 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/03(火) 21:02:07.68 ID:gLafHjaGo
シュテル、レヴィ、二人の持つ技の中でそれぞれ最も強力な攻撃が放たれる


シュテル「真・ルシフェリオンブレイカー!」

レヴィ「エターナルサンダーソード!相手は死ぬぅ!」


シュテルから放たれる紅い砲撃

レヴィから放たれる蒼い雷

それは交差するように交じり合い、魔女へと襲い掛かる


魔女「オォォォォォ!!」


そして轟音と共に魔女に命中し、巨大な爆発を生む
125 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 21:08:35.53 ID:gLafHjaGo
さやか「ちょ、何あれ!?」

まどか「まるで大砲で撃ったみたいだよ!」

マミ「凄い・・・なんて強力な攻撃なの・・・」

ほむら(普通ならこれで終わり・・・でも嫌な予感がする・・・)
126 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 21:14:00.71 ID:gLafHjaGo
シュテル「終わりです・・・」


ルシフェリオンの突起部分が開放され、魔法により内部に溜まった熱を排出する


レヴィ「これで終わりかぁ、エルトリアの魔獣の方が手応えがあるかな」


バルニフィカスも同様に排熱を行う


シュテル「マミ、グリーフシードはどのようにして魔女から取り出すのですか?」

マミ「魔女を倒すと結界が消えて、大抵は結界があった場所に落ちてるわ」
127 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 21:20:41.50 ID:gLafHjaGo
シュテル「そうですか、では結界が消えるのを・・・まさか!?」


先ほどの攻撃による爆煙が晴れた先

そこには攻撃前と同じように魔女が静かに佇んでいた


魔女「オオオオォォォ・・・」


シュテル「無傷・・・ありえない!」

レヴィ「そんな!ボクの雷刃封殺爆滅剣が!」


マミ「あれほどの攻撃で無傷・・・なんて魔女なの」

ほむら「変だわ・・・あれで無傷な訳ない」


魔女「・・・」
128 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 21:24:16.94 ID:gLafHjaGo
ディアーチェ「シュテル、レヴィ、退がれ。我が相手をしようぞ」

シュテル「しかし・・・!」

ディアーチェ「なかなか骨がありそうではないか。期待できそうだ」

ディアーチェ「たまにはまともに体を動かさんと、鈍ってしまうからな」

シュテル「・・・分かりました、お気をつけて」

ディアーチェ「誰に言っておるのだ、全く」
129 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 21:29:03.69 ID:gLafHjaGo
ディアーチェが魔女の前に立つ

魔女はゆっくりと身を揺らすだけで動こうとしない


ディアーチェ「さて、我はあやつらのように甘くはないぞ」

ディアーチェ「塵すら残らず掻き消してくれるわ!」


そう言うとディアーチェは空中に飛び上がり、魔女を見下ろせる位置で停止する


ディアーチェ「さぁ、我が魔導をとくと味わうがいい!」
130 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/03(火) 21:32:29.20 ID:gLafHjaGo
手にした杖の先に魔力が溜まっていく


ディアーチェ「堕ちよ!インフェルノ!」


そしてディアーチェの頭上から幾つもの黒いエネルギー体が魔女目掛けて飛ぶ

それらは動かない魔女に着弾する

体を芯から揺るがすような轟音が鳴り、爆煙が巻き起こる


131 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 21:36:31.11 ID:gLafHjaGo

ディアーチェ「からのぉ!アロンダイト!」


間髪いれずに杖を振り下ろし、白い光線で砲撃を行う

目を開いていられないような閃光が煌き、

そのまま魔女の居た地点に巨大なエネルギー球が発生して、床と壁の一部が削り取られる


132 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/03(火) 21:39:36.88 ID:gLafHjaGo

ディアーチェ「まだまだぁ!フルドライブ!」

ディアーチェ「絶望に足掻け塵芥!エクスカリバー!」


また杖を高く掲げて魔力を集中し、もう片方の手に持った紫天の書を広げる

すると、目の前に砲撃用に複数の白い魔方陣が展開される

そして魔方陣から放たれた魔力は収束し、更に追い討ちをかける

広間に存在していた薔薇が全て吹き飛び、床に亀裂が走る
133 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/03(火) 21:44:42.46 ID:gLafHjaGo

ディアーチェ「そしてトドメだ!」

ディアーチェ「紫天に吼えよ!我が鼓動!」

ディアーチェ「出でよ巨重!ジャガーノート!」


更に今度は紫の魔方陣を目の前に5つ展開し、魔力を込めていく

そこから放たれた魔力は魔女の居た地点まで飛び、幾重にも紫の光を放って攻撃する


魔女の部屋の壁という壁にヒビが入り、所々が崩れ出す
134 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 21:47:29.01 ID:gLafHjaGo

ディアーチェ「はーっはっはっは!無敵!無限!これこそが我が力よ!」


ほむら「ちょっ、やりすぎよ!」

さやか「何あれ!?ねぇ、なんなの!?」

マミ「こんなにも凄い子だったの・・・」

まどか「凄い・・・」
135 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 21:52:34.16 ID:gLafHjaGo
ディアーチェ「ふぅ、少し張り切りすぎたか」


そう言うとディアーチェは地面に降りてシュテル達に向き直る


シュテル「王、素晴らしい戦いでした」

ディアーチェ「うむ、尊敬する気になったか?」

シュテル「私は最初から王のことを尊敬しておりますよ」

ディアーチェ「いささか怪しいが・・・まぁよい・・・」

レヴィ「やっぱり王様強いなぁ」

ディアーチェ「ふんっ、もっと褒め・・・ゴフッ!」

ディアーチェ「・・・なんだこれは?血か・・・?」
136 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 21:56:31.49 ID:gLafHjaGo
いつもの調子で会話のやり取りをしていたその時、突然ディアーチェが血を吐く

あまりにも突然の事にシュテルとレヴィが驚く


そしてシュテルはディアーチェの腹部に太い縄のような物が刺さっていることに気付いた

それはさっきまで魔女が居た場所から立ち上る煙の中から伸びていた


シュテル「これは・・・!」

「・・・・・」

「オォォォ・・・」
137 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 22:00:11.61 ID:gLafHjaGo
魔女「オオオオオオオオオオオオオオオオオァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」


煙の中から魔女が恐ろしいほどの叫びを上げて姿を現す

その体はさっきよりも一回り程大きくなっていた


ディアーチェ「莫迦な・・・我の攻撃をあれ程受けてまだ動けるだと!」
138 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 22:05:24.15 ID:gLafHjaGo

驚きを隠せないディアーチェ

魔女はその隙を突いて、ディアーチェに刺さったままの蔦状の触手を乱暴に振るう

当然ディアーチェは空中に投げ出される


ディアーチェ「がっ!?」

シュテル「いけない!」

魔女「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアォォォォォォ!!」


投げ出されたディアーチェを受け止めようと動いたシュテル

それを魔女は触手で撃ち飛ばす


シュテル「ああっ!?」


シュテルは弾き飛ばされ、マミ達が居る高所の横道付近の壁に叩き付けられる
139 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 22:09:40.79 ID:gLafHjaGo
シュテル「がはっ!!」

マミ「一体何が起きたの!?」

ほむら「分からないわ。でも、この状況はマズい。一旦逃げましょう!」

マミ「・・・」

シュテル「う・・・ごほっ。申し訳ありません、私達の力が足りなかったばかりに・・・」

ほむら「レヴィ!こっちに来て、逃げるわよ!」


持ち前の機動力を活かして触手を掻い潜り、ディアーチェを受け止めたレヴィにほむらが呼びかける

ディアーチェは気を失っているのか、レヴィに抱えられたまま動かない
140 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 22:15:10.00 ID:gLafHjaGo
レヴィ「分かった!スプライト、ゴー!」


一瞬でほむら達の居る場所までレヴィが移動する


魔女「ヴァアアアァァァァオオオオオオオオオォォォ!!!!!」


元居た場所では魔女が暴れており、レヴィでなかったら動くことすら出来なかったかもしれない


ほむら(この人数では時間を止めて逃げるのは無理だわ、急がないと)


先程までのディアーチェの攻撃と魔女の暴走により、

結界内のあらゆる場所に次々と亀裂が入っていく

このままでは天井が落ちて来るかもしれない

急いで結界の外に避難する必要があった
141 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 22:18:35.70 ID:gLafHjaGo
ほむら「さぁ、逃げましょう!急いで!」

シュテル「レヴィ、王をお願いできますか?」

レヴィ「うん、シュテるん大丈夫?」

さやか「まどか!あたしの手を離さないで!」

まどか「う、うん!」

マミ「・・・」

まどか「マミさんも早く!」

マミ「暁美さん、私が戻らなかったら見滝原をお願いしていいかしら?」

ほむら「巴マミ・・・?何を言っているの?」
142 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 22:22:02.77 ID:gLafHjaGo
マミ「私ね、二度と魔女から逃げないって決めてるの」

マミ「だって私が逃げてしまったら、その魔女が更に犠牲者を出してしまうもの」

ほむら「あんなの勝てるわけないじゃない!戦ったら無駄死にするだけよ!」



マミ「それでも、私は魔法少女だから!」



まどか「マミさん、ダメぇ!」

マミ「美樹さん、鹿目さん。魔法少女になるときはよく考えてね」
143 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 22:25:52.63 ID:gLafHjaGo

そう言ってマミは荒れ狂う魔女の元へ降りていった

マミが地面に降りるのを見届けた瞬間、ほむら達の居た場所の入り口が瓦礫で塞がり

それ以上何も見ることができなかった
144 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 22:29:04.77 ID:gLafHjaGo
----ショッピングモール 工事中区域 東区域----

さやか「はぁ・・・はぁ・・・」

ほむら「なんとか出られたわね・・・」

まどか「あっ、結界が消えちゃう!」

キュイン

ほむら「魔女が移動したみたいね・・・」

さやか「そんな・・・それじゃマミさんは・・・」

ほむら「・・・」

まどか「こんな・・・ことって・・・」
145 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 22:32:51.34 ID:gLafHjaGo
ほむら「とりあえず移動しましょう、ここに居ても仕方ないわ・・・」

さやか「あんた!なんでそんな事言えるんだよ!マミさんが死んだんだよ!?」

ほむら「怪我人が居るのよ。巴マミの事は残念だけど、生きている方を優先しなくては」

さやか「ぐっ・・・」

レヴィ「王様の意識が戻らないんだ。こんなこと初めてだ」

シュテル「詳しく診る必要がありそうですね・・・」

シュテル「マミの家に行きましょう。鍵を預かっています・・・」
146 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 22:37:54.77 ID:gLafHjaGo
これにて第一部的な物が完了です。

現在第二部の終盤を書き溜めている所ですので、
それが完成してから次の投稿を開始したいと思っています。

次の投稿は金曜日の同じぐらいの時間帯を予定しております。
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 22:39:17.59 ID:gIXFEuHDO
>>1

ずっと見ているからな

《◎》《◎》
148 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 22:39:44.84 ID:gLafHjaGo
追記

一応スレに関しては毎日確認しますので、
分かりにくい表現や疑問点等がありましたら質問してください。

それでは失礼致します。
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 22:47:16.54 ID:KD5KhUCOo
>>ただ、演出として一部がある出方をするように考えては居ます。

この一行にマミさん救出生存フラグを期待する、乙
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 22:49:34.60 ID:gIXFEuHDO
ならマミさんは完全に死んじゃったの?
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/03(火) 22:51:21.70 ID:yZ2cjvpGo
生存フラグでググれ
152 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/03(火) 23:07:13.12 ID:gLafHjaGo
>>149
マミ「この子が助けてくれたの」
なのは「危ない所だったよ!」
シュテル「ナノハ・・・!」

ってやるとメインが管理局の白い悪魔に乗っ取られるので・・・
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/07/04(水) 00:09:07.33 ID:977meNSb0
つまり、ここでB(ビューティフルな)K(キリエがかっこよく)M(マミさんを助けてる)ですね。わかります。
154 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 20:28:41.16 ID:f6XLcC7do
只今帰宅致しました。

それでは第2部的な物の投下を開始します。
155 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 20:34:29.02 ID:f6XLcC7do
----マミホーム・リビング----

さやか「・・・」

まどか「グスッ・・・ひっく・・・・」

ほむら「・・・」

さやか「マミさん・・・本当に優しい人だったんだ・・・」

さやか「危険だって・・・契約はよく考えろって・・・何度も言ってくれて」

さやか「願いを叶えることで、どんな覚悟が必要かを伝えようとしてくれてた・・・」

ほむら「・・・そうね」

ほむら(こんなに早く巴マミを失ってしまった・・・)

ほむら(ワルプルギスの夜に対抗するための強力な戦力が・・・)

ほむら(やっぱり、まどかを救うことなんて出来ないんだ・・・)

ほむら(まどかを護る私になるなんて無理だったんだ・・・)
156 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 20:40:28.24 ID:f6XLcC7do
まどか「わたし・・・もう契約なんて出来ない・・・」

まどか「あんな相手と戦えないよ・・・」

まどか「今思い出しても怖くて体が震えるの・・・」

ほむら「・・・」

まどか「ねぇ、暁美さんもいつもあんな相手と戦ってるの?」

ほむら「いつもではないけど、あれより強い魔女とも戦うこともあるわ」

まどか「暁美さんは怖くないの?あんな相手と戦って、死んじゃうかもしれないのに」

ほむら「それが魔法少女の運命よ・・・」

まどか「そんな・・・」
157 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 20:45:47.09 ID:f6XLcC7do
トトッ

QB「やぁ、まどか」

まどか「QB・・・」

QB「そんなに悲しむのなら、君が契約してマミを生き返らせればいい」

ほむら「・・・」

QB「それに、君が魔法少女になったらどんなに強い相手にでも勝つことが出来るよ」

まどか「ダメ・・・ズルいって分かってるのに・・・怖くてできない・・・」

まどか「ごめんなさい・・・マミさんごめんなさい・・・」
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 20:46:13.57 ID:3vNiqe3DO
きたか!(ガタッ)
159 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 20:50:47.32 ID:f6XLcC7do
ガチャ

シュテル「・・・」

さやか「あ・・・シュテル・・・」

ほむら「王様の具合はどう?」

シュテル「命に別状は・・・ただ意識が戻りません」

シュテル「今はレヴィに任せています」

ほむら「そう・・・」

シュテル「ところで、アケミホムラにいくつか聞きたいことがあるのですが・・・」

ほむら「何かしら?」
160 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 20:55:52.54 ID:f6XLcC7do
シュテル「まず、あの魔女は平均から見て強い魔女ですか?」

ほむら「そうね・・・最初はあまり強くなさそうに見えたけど・・・」

ほむら「途中からいきなり凶暴化したわね。あれほど強い魔女は滅多に居ないわ」

シュテル「そうですか・・・」

シュテル「次に、最初に確認しておくべきでしたが・・・」

シュテル「使い魔は違いましたが、魔女に対しては魔法少女の攻撃以外は通用しないのでしょうか?」

ほむら「そんなはずないわ。私は拳銃を使っているもの」

シュテル「見せて頂いても?」

ほむら「分かったわ」
161 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 21:01:32.40 ID:f6XLcC7do
パァァァ

ほむら「これよ」スッ

シュテル「なるほど、確かに普通の質量兵器のようですね・・・おや?」

ほむら「何かしら?」

シュテル「微量ですがあなたの魔翌力が込められていますね」

ほむら「え?」

シュテル「他の武器も見せて頂いてよろしいですか?」

ほむら「構わないけど・・・」

ゴトッ カチャ

ほむら「手榴弾にサブマシンガン、それとこれが弾薬ね」

さやか「凄い・・・これ本物?」

ほむら「えぇ。ある方法手で手に入れた本物よ」

さやか「・・・」
162 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/06(金) 21:07:07.30 ID:f6XLcC7do
シュテル「なるほど。量の差はあれど、全てに魔力が込められていますね」

ほむら「そう言われても、心当たりがないし・・・」

シュテル「その盾から取り出したようですが、そこに入れておくと魔力が蓄積されるのでは?」

ほむら「気にしたことはなかったけど・・・」

ほむら「一応魔法で作られた空間みたいだし、ありえない話ではないわね」

ほむら「今度確認してみるわ」

シュテル「やはり魔法少女以外の攻撃は通用しない可能性がありますね・・・」

QB「そもそも、魔法少女以外で魔女と戦ったのは君達が始めてだ」

QB「魔女に対して攻撃が通用しない可能性は大いにあるね」

シュテル「これで我々の攻撃が無効化されたことに対して理解ができました」

QB「それだけじゃないだろう?君達も分かっているよね?」

シュテル「・・・」
163 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/06(金) 21:13:24.78 ID:f6XLcC7do
さやか「どういうこと?」

シュテル「先ほど調べたところ、王のリンカーコア・・・魔力の源と言った方がいいですか」

シュテル「それが通常では考えられないほど小さくなっていました」

シュテル「あの魔女は我々の・・・いえ、王の魔力を吸収したものと思われます」

ほむら「それって・・・」

シュテル「あの魔女があれほどまでに強力だったのは、王の魔力の大半を手に入れたからでしょう」

さやか「それじゃ・・・、マミさんは王様に殺されたようなもんじゃない!」バンッ

シュテル「・・・」

まどか「さやかちゃん!それは違うよ!」

ほむら「まどか?」
164 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/06(金) 21:19:03.19 ID:f6XLcC7do
まどか「シュテルちゃんたちは仲間を助けたくて頑張ったんだよ?」

まどか「魔女がそんな事できるなんて誰も知らなかった、そうだよね?」

まどか「王様達は悪くないよ・・・」

さやか「・・・」

QB「シュテル、君達は何者なんだい?」

QB「君達の魔力と魔女の魔力は極めて近い」

ほむら「どういうこと・・・?」

QB「僕も最近の異変について独自に調べていたんだ」

QB「使い魔の活性化、テレパシーの不調・・・魔法少女のサポートに就いて随分経つけど初めてのことだ」
165 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/06(金) 21:25:34.51 ID:f6XLcC7do
QB「君達が魔女を倒しに行った後、結界のある付近を調べたんだけど」

QB「その結果、君達から感じられる魔力が魔女のそれと近い事」

QB「そしてそれが原因で異常が起きてることが分かった」

QB「普段君たちが無意識レベルで流している魔力・・・」

QB「それが使い魔の活性化やテレパシーの妨害をしていたんだろうね」

QB「僕には君達が普通の存在だとは思えないよ」

シュテル「あまり説明するつもりはなかったのですが、やむを得ませんね」

シュテル「我々には闇の力が宿っています」

シュテル「私とレヴィはその一部が炎熱と雷なのですが」

シュテル「王はほぼ全てがその闇の力です」

シュテル「王の持つ紫天の書、そしてそれと共にあった蒼天の書」

シュテル「これらは長い歴史の中でその性質が歪み、多くの血を流してきました」

シュテル「恐らくそれにより、魔女の持つ『呪い』と近い性質を得たのだと思います」
166 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 21:30:23.28 ID:f6XLcC7do
さやか「なんかよく分かんないけどさ、結局あんた達も魔女と同じなんだろ・・・」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「あたし帰る、こんな所居られないよ」ガタッ

パタン

まどか「あ・・・」

ほむら「いろいろなことが起こりすぎた、少し考える時間が必要なのよ」

まどか「うん・・・」

QB「暁美ほむら、君は見滝原を自分のテリトリーとするつもりだよね?」

ほむら「そのつもりはないわ」

QB「違うのかい?」
167 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 21:37:23.34 ID:f6XLcC7do
QB「それじゃ、代わりの魔法少女を呼ばないとね」

QB「まどかが契約してくれるならそんな心配は無用なんだけど・・・」

まどか「ごめんね・・・」

ほむら「それで、シュテル達はどうするつもり?」

シュテル「何をですか?」

ほむら「何って・・・グリーフシードが必要なんじゃないの?」

シュテル「あぁ、そうでしたね・・・困りました・・・」

ほむら「はぁ・・・乗りかかった船だし、手に入れるまで協力するわ」

シュテル「助かります」
168 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 21:43:28.99 ID:f6XLcC7do
QB「結局テリトリーにするんじゃないか」

ほむら「違うわ、用が済んだら出て行くつもりよ」

まどか「え・・・暁美さんどこかに行っちゃうの?」

ほむら「そうね・・・どこか・・・ずっとずっと遠いところに行きたいわね」

ほむら(もう、何も考えなくてもいい場所に・・・)

まどか「そう・・・」シュン

ほむら「でも使い魔が活性化してる以上、私一人で戦うのも不安ね。どうにかならないかしら・・・」

シュテル「手段を模索しておきます」

ほむら「そうね、お願いするわ」

ガチャ

レヴィ「シュテるん、王様の目が覚めたよ!」
169 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 21:49:07.74 ID:f6XLcC7do
----マミホーム・寝室----

シュテル「王、お加減はいかがですか?」

ディアーチェ「最悪だな。全くと言っていいほど魔法が使えん」

ほむら「本当に丸ごと持っていかれたのね」

まどか「あの、王様どうなっちゃうんですか?」

シュテル「心配は無用です。時が経てば自然と治癒するはずです」

シュテル「ただ、しばらくの間は・・・」

ディアーチェ「情けない話だ・・・」

ディアーチェ「ところで黄色はどうした?」

まどか「あ・・・」
170 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 21:57:11.13 ID:f6XLcC7do
シュテル「マミは先ほどの魔女と戦って敗れたようです」

ディアーチェ「そうか・・・」

ディアーチェ「我が臣下を護れなかったとはな・・・不甲斐ない・・・」ギリッ

レヴィ「王様、元気出してよ!」

ディアーチェ「レヴィ、心配掛けてすまぬ・・・」

シュテル「王、しばらくお休みください。目的は我々が果たします」

ディアーチェ「分かった。シュテル、頼んだぞ」
171 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 22:01:55.70 ID:f6XLcC7do
----美樹ハウス・さやかの部屋----

さやか「はぁ・・・」ゴロン

さやか「分かってるつもりなのに・・・シュテルにあたっちゃった・・・」

さやか「子供にあたるなんて、あたしって最低だな・・・」

さやか「マミさん・・・あたしがずっと憧れてた正義の味方そのものだった人・・・」

QB「マミは自分の中でこう在りたいという目標があって、それに近づけるように努力していたからね」

さやか「うわっ!?QB!」

QB「ちょっと君の様子が変だったからね、見に来たんだ」

さやか「そっか、ありがとう」
172 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 22:06:25.00 ID:f6XLcC7do
さやか「やっぱりマミさんってそんな感じだったんだね」

さやか「魔女の結界で戦ってるのを見たけど、綺麗で見とれちゃったよ」

QB「無駄な動きも多いけどね。それを踏まえてもマミは強かったよ」

さやか「マミさんがいなくなったら、見滝原はどうなっちゃうのかな・・・」

QB「しばらくの間は暁美ほむらが魔女を倒すだろう」

QB「ただ、彼女はいずれどこかに行くと言っていたよ」

さやか「暁美さんがどこかに行ったら、また誰も居なくなっちゃうんだね」

QB「そうなるね。でも、すぐに別の場所から魔法少女が来るだろう」

さやか「あ、それなら安心なのかな」

QB「ただ、マミのような魔法少女は珍しい。ほとんどの魔法少女は誰かを護ることはしないよ」

さやか「え・・・?」
173 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 22:11:35.41 ID:f6XLcC7do
QB「使い魔は人間を糧にして魔女に成長するんだけど、それを黙認してる魔法少女だって居る」

QB「マミみたいに使い魔を倒す魔法少女はほとんどいないよ」

さやか「そんな・・・」

さやか「マミさんが居れば・・・いや、マミさんだけに任せちゃダメだ」

さやか「誰かが戦ってるのを知ってて、それを安全な場所で見てるだけなんて・・・」

さやか「ねぇ、あたしの願いでマミさんを生き返らせることができるんだよね?」

QB「勿論だよ。契約するのかい?」

さやか「・・・そうだね」

さやか「マミさんのためなら、いいよ。あたし魔法少女になる!」

QB「契約は成立だ!」
174 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 22:18:05.04 ID:f6XLcC7do
QB「解き放ってごらん。君の・・・・あれ?」

さやか「どうしたの?」

QB「契約できなかった・・・変だな・・・」

さやか「え・・・?嘘でしょ・・・」

QB「考えられる可能性は二つ。一つは君の資質が死者を蘇生するレベルに達していなかった」

QB「もう一つは魔導師の彼女達の影響が契約自体にも出始めた」

QB「資質的には君は充分満たしてると思うから、後者だと思う」

さやか「そんな・・・じゃあマミさんは生き返らないの・・・?」

QB「今のままでは無理だね」

QB「というか、契約が出来ないとなると僕も困るんだけどな」

さやか「じゃあシュテル達がグリーフシードを手に入れて、自分の世界に戻ればいいんでしょ?」

QB「そうなるね」

さやか「契約以外であたしに出来る事・・・探さなきゃ!」
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/06(金) 22:19:21.44 ID:lJZpbq3ko
良かった安定のさやかじゃなくて
176 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 22:29:04.11 ID:f6XLcC7do
キリのいい所まで来ましたので、本日の投稿はこれで終了です。
次の投稿は明日の同じぐらいの時間を考えています。


ところで、みんなでお風呂に入ってキャッキャするのは、
この掲示板で言う所の18禁展開には含まれませんよね?
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/06(金) 22:30:14.79 ID:lJZpbq3ko
この板でそういう禁止事項はないはず
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 22:30:28.71 ID:BPTAX76bo

フラグがたったか
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 22:30:35.34 ID:3vNiqe3DO
大丈夫だ、問題ない(キリッ

さて、カメラを新調せねば
180 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/06(金) 22:37:57.37 ID:f6XLcC7do
返答いただいた方、ありがとうございます。

まぁ、大分先の話になると思いますが・・・
あと過剰に期待してると多分その場面で読者の方のSG真っ黒になるんで、
気楽に構えていてください・・・
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 22:43:22.81 ID:3vNiqe3DO
大丈夫ですSGはすでに真っ黒ですから…
182 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 17:38:35.96 ID:OIGL1hsjo
投下再開の時間ではありませんが、
極めて重大なミスに気付いたので修正致します。

>>165
誤:シュテル「王の持つ紫天の書、そしてそれと共にあった蒼天の書」
正:シュテル「王の持つ紫天の書、そしてそれと共にあった夜天の書」

紫天の書分離前には蒼天の書は存在しません・・・

リリカルな方をご存じない方にも読んで頂いているようですので、
3種の違いを簡素に説明しますと、

夜天の書:リリカルなのはA's以降にて、八神はやての持つ魔導書(所謂、闇の書)
蒼天の書:リリカルなのはStrikerSにて、リインフォースUの持つ魔導書
紫天の書:リリカルなのはA'sGODにて、ロード・ディアーチェの持つ魔導書

といった感じです。
まどか風に言うと、多分ほむらがマスケット銃を使うぐらい違います。
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/07(土) 19:27:19.01 ID:kTPvRoIDO
リインの持ってる魔導書ってそんな名前だったのか勉強になるな
184 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 20:18:10.59 ID:OIGL1hsjo
蒼天の書は、厳密に言うと
はやてのデバイスらしいですが・・・
まぁ、実質リイン用夜天の書ですね。

それでは投下を再開致します。
185 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 20:22:46.59 ID:OIGL1hsjo
〜〜誰かの夢の中で〜〜

「私ね・・・未来から来たんだよ・・・」

「何度も何度も貴女と出会って、それと同じ回数だけ貴女が死ぬところを見てきた」

「どうすれば貴女を助けられるのか・・・」

「どうすれば運命を変えられるのか・・・」

「その答えを探して、何度も始めからやり直して」

「それって・・・えぇ・・・?」

「ごめんね・・・訳分かんないよね・・・気持ち悪いよね・・・」

「貴女にとっての私は、出会ってからまだ1ヶ月も経ってない転校生でしかないものね」

「だけど、私は・・・私にとっての貴女は・・・」

「繰り返せば繰り返すほど、あなたと私が過ごした時間はずれていく」

「気持ちもずれて、言葉も通じなくなっていく・・・」

「多分私は、もうとっくに迷子になっちゃってたんだと思う・・・」

「・・・」
186 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 20:27:10.32 ID:OIGL1hsjo
----翌朝 まどホーム・まどかの部屋----

まどか「あっ・・・」

まどか「あれ?今夢を見てたような・・・」

まどか「どんな夢だったっけ?」

まどか「ほむらちゃんと話してて、何だか悲しい夢だった気がする」

まどか「うーん・・・ダメだ、思い出せないや」

まどか「いつもほむらちゃんの夢ばっかり見てる気がするなぁ・・・」

まどか「ほむらちゃん・・・名前で呼べないなんて悲しいよ・・・」
187 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 20:33:11.09 ID:OIGL1hsjo
----見滝原市路上・通学路----

ほむら「魔女の反応はなし・・・」

ほむら「昨日の魔女をなんとかしないと、まどかに危害が加わるかもしれない・・・」

ほむら「はぁ・・・」

「おーい、あけみさーん!」

ほむら「?」

さやか「はぁ・・・はぁ・・・」

さやか「よっ、昨日はゴメンね」

ほむら「構わないわ。あんなことがあれば誰だって混乱するもの」

ほむら「それに、謝るのなら相手が違うわ」

さやか「うん、あとでシュテルにもちゃんと謝るよ」
188 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 20:42:06.65 ID:OIGL1hsjo
タッタッタッタ

まどか「もう、さやかちゃん早いよ!」

さやか「ごめんごめん」

まどか「おはよう、ほむ・・・暁美さん!」

ほむら「おはよう・・・」

ほむら「あら?志筑仁美はいないのかしら?いつも一緒よね?」

さやか「あれ?なんで知ってるの?」

まどか「仁美ちゃんは今日は日直だから先に行ったよ」

ほむら「そう・・・」

さやか「ところでさ、いきなりで悪いんだけど暁美さんに相談があるんだ」

ほむら「何かしら?」
189 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 20:47:06.82 ID:OIGL1hsjo
さやか「魔女退治のことでさ、あたしにも何か手伝えることないかな?」

ほむら「ないわ」

さやか「ぐはっ、即答!?」

ほむら「魔法少女以外ではどうにもならない。あなただって昨日見たでしょう?」

さやか「そうだけど・・・ほら、手分けして探したりとか・・・」

ほむら「それも無理よ。本来、魔女はソウルジェムの反応で探すものなの」

さやか「ぐぅ・・・」

ほむら「あと、契約なんてもっての外よ。絶対にやめなさい」

さやか「あぁ・・・うん・・・」

まどか「あのね・・・」

まどか「暁美さんが魔女を探すときについていって、お話の相手をするとかじゃダメかな?」

ほむら「・・・それぐらいなら」
190 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 20:53:11.21 ID:OIGL1hsjo
さやか「おぉ!実際何もしてないけどちょっとは暁美さんの気晴らしになるかな?」

ほむら「ならないけど、昨日みたいに勝手に動かれて結界に入られるのは迷惑なの」

さやか「・・・」

まどか「それじゃ、魔女を探しに行くときは教えてね?」

ほむら「分かったわ。ただし、結界を見つけたら貴女達には帰ってもらうから」

まどか「うん、分かったよ」
191 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 21:00:16.93 ID:OIGL1hsjo
???「あらぁ?昨日のお譲ちゃん達じゃない」

さやか「あ、昨日はすみません」

ほむら「誰?」

まどか「えっと、昨日ショッピングモールで会ったお姉さん」

???「丁度良かった。今ね、というか昨日からなんだけど。人探しをしてるの」

???「写真のこの子達なんだけど、どこかで見なかったかしら?」

まどか「これって・・・」

さやか「王様たち!?」

???「あらん?もしかして知ってるの?」
192 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 21:07:12.40 ID:OIGL1hsjo
ほむら「はい、まぁ・・・」

???「キラリーン☆キリエ、ラッキー!K.K.L!」

ほむら(変わった人ね・・・)

キリエ「それで?この子達、どこに居るのかしら?」

さやか「っていうか、王様たちとどういう関係なんですか?」

さやか「流石にそれが分からないと教えちゃマズいかなって」

キリエ「エルトリアの仲間」

まどか「あっ・・・」

キリエ「反応あり、ってことは話は聞いてるのね」

まどか「はい・・・」
193 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 21:12:27.20 ID:OIGL1hsjo
ほむら「王様たちは・・・この住所のマンションに居ます、部屋は・・・」

キリエ「ふんふん・・・」

ほむら「魔女を探してるかもしれませんが、王様は必ず居るはずです」

キリエ「あらぁ?王様が休んでるなんて珍し」

ほむら「ちょっと怪我をして、今は休んでいます」

キリエ「王様が怪我ぁ!?しかも休んでるって・・・」

さやか「えっと、あの・・・」

キリエ「これはチャーンス!普段の仕返しをしてあげちゃうわ!」

キリエ「ありがと、お譲ちゃんたち」
194 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 21:16:33.70 ID:OIGL1hsjo
ほむら「場所、分かりますか?」

キリエ「大丈夫、これでもナビゲーションシステムには自信があるの」

まどか「?」

キリエ「それじゃ、ありがとー!」

タッタッタッタ

ほむら「変わった人ね」

さやか「あぁ、やっぱりそうだよね?」

まどか「王様たちと全然雰囲気が違うけど、仲間なんだね」
195 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 21:21:09.13 ID:OIGL1hsjo
----お昼休み 見滝原中学校・屋上----

まどか「昨日はマミさんも一緒だったのにね・・・」

ほむら「・・・」

さやか「知り合って1日しか経ってなかったけど、それでも大切な先輩だった・・・」

まどか「うん・・・」

ほむら「巴マミの分まで生きなさい。平和に・・・それが彼女のためよ」

まどか「うん・・・」

さやか「後でマミさんのために祈ろ・・・?」

まどか「うん・・・」グスッ
196 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 21:27:45.63 ID:OIGL1hsjo
----同刻 マミホーム・リビング----

キリエ「もう、迷子になっちゃってぇ。朝から居るのにこんな時間になっちゃったわ」

シュテル「・・・」

ディアーチェ「それで、何の用だ?」

ディアーチェ「貴様にはユーリの護衛と世話を任せたはずだが?」

キリエ「ユーリからこれを預かってきたのよ」

カタッ

レヴィ「これって、カートリッジ?」

シュテル「ただのカートリッジではありませんね。プログラムカートリッジですか」

キリエ「そういうこと。王様たちが出発してから、慌てて作ったのよ」

ディアーチェ「作った?ユーリがか?」
197 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/07(土) 21:34:22.93 ID:OIGL1hsjo
キリエ「そうよぉ。ただ、時間がなかったせいでまだ不完全なの」

シュテル「ふむ、ユーリも魔女に我々の攻撃が通らないことに気付いたのですね」

シュテル「これは我々の魔力を魔法少女の魔力に変換するプログラムのようです」

シュテル「変換限界は・・・12%程度のようですね」

キリエ「シュテルなら完成させられるって言ってたわ」

キリエ「あと、王様も紫天の書に同じようなプログラムがあるはずだから」

キリエ「それを使ってって言ってたわ」

ディアーチェ「ふむ、後で探してみるか」

ディアーチェ「それにしても、もっと早くに来ておればいいものを・・・」
198 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/07(土) 21:39:25.43 ID:OIGL1hsjo
キリエ「そんな事言ったってぇ、時空移動システムに変な細工がされてて」

キリエ「使い方が変わってて大変だったのよ」

シュテル「とりあえずこのプログラムを解析して完成させましょう」

レヴィ「シュテるん、大丈夫?」

シュテル「えぇ。ですが、魔力を注入するときはお願いしますよ、レヴィ」

レヴィ「任せて!めいっぱい入れるよ!」

キリエ「それじゃ、私は戻るわね。3人とも、お願いね」

ディアーチェ「うむ」
199 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/07(土) 21:45:51.84 ID:OIGL1hsjo
----放課後 見滝原中学校・校門前----

ほむら「それじゃ、行きましょうか」

シュテル「はい」

さやか「えっと、王様は動いて大丈夫なの?」

ディアーチェ「あの程度の傷、1日で充分だ。まぁ、魔力はからきしだがな」

さやか「どんな回復力してるの・・・」

まどか「でも、歩くの大変だったらおんぶしてあげるよ?」

ディアーチェ「リボン!貴様、我をバカにしているだろう!?」

まどか「そ、そんなことないよ!?」

レヴィ「それより、早く行こうよ」

ほむら「そうね・・・」
200 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 21:52:03.57 ID:OIGL1hsjo
ほむら「それじゃ、戦いに参加できるってことで大丈夫なのかしら?」

シュテル「えぇ、仲間の持って来たカートリッジを使えば大丈夫なはずです」

シュテル「まだ出力は低いですが、問題ないかと」

ほむら「そう、助かるわ」

さやか「レヴィたちの武器は便利なんだね」

レヴィ「いいでしょ?羨ましい?」

さやか「いや、あたしは戦わないからあんまり・・・」

まどか「わたしもそういう武器って縁がなさそう・・・」
201 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/07(土) 22:01:49.15 ID:OIGL1hsjo
本日の投稿はこれにて終了です。

次回の投稿は週明けの同じぐらいの時間を予定しております。


ちなみにゲーム版のみの設定の簡単な用語解説です。

・プログラムカートリッジ
特定の魔法プログラムを持たせたカートリッジを読み込ませると、
一時的にデバイスに特殊効果が付属されます。
ゲーム版では暴走したラスボスにダメージを与えるために使用されました。

・インストールプログラム
カートリッジ未搭載のデバイスのみ、かつ複数デバイスを持ってる人用。
片方のデバイスでプログラムを実行しつつ戦います。
はやてとかクロノとかは、こちらのシステムを使ってラスボスと戦いました。
このSSでは王様がこれに該当します(ゲーム中では未使用)。
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 00:38:55.96 ID:uaVDQZ/DO
ゲームに興味がわいて出た買おうかな

今このゲームって安い?ゲーム機はPSP?
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 06:36:04.79 ID:3MECwqg/o
PSPの対戦ゲームだけど、GODは二作目だからシナリオ分かるためにはBoAも買っといた方がいい
204 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/07/09(月) 21:34:24.07 ID:am/vMBjgo
只今帰宅しました・・・
今から投下を再開しますと半端な箇所で止まる可能性がありますので
待っていただいた方には申し訳ないのですが、本日の投下は行いません。


>>202-203
値段は分かりませんがPSPですね。
店舗特典が付く系のソフトなので、
複数買った人が中古屋に売って溢れてるはず・・・
驚くほど高額ということはないと思います。

プレイするならBoA⇒GODという順じゃないと、
BoAの戦闘がモッサリしててやり辛い思います・・・
205 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 20:21:29.89 ID:rSfIpGEKo
只今帰宅しました。
投稿を再開致します。
206 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 20:24:22.45 ID:rSfIpGEKo
----見滝原病院・駐輪所----

ほむら「あったわ、グリーフシードよ」

まどか「ここって・・・」

さやか「恭介の入院してる病院・・・」

レヴィ「キョウスケ?」

さやか「あたしの幼馴染なんだ。事故にあって入院してるの」

まどか「上条君、早く元気になるといいね」

さやか「そうだね・・・」
207 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 20:31:15.41 ID:rSfIpGEKo
ほむら「昨日とは違う魔女ね・・・この波長は・・・!」

ほむら(お菓子の魔女・・・面倒な相手ね・・・)

ほむら(ちゃんとした武器を補充しておけばよかったわ・・・)

ほむら「シュテル、レヴィ。ちょっといいかしら?」

シュテル「なんでしょう?」

レヴィ「ん?行かないの?」

ほむら「ここの魔女なんだけれど・・・」

カァァァァァ

ディアーチェ「おい、黒色。グリーフシードが光っているが大丈夫なのか?」

ほむら「しまった!?グリーフシードが孵化する!」

まどか「えっ!?」
208 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 20:37:22.71 ID:rSfIpGEKo
----お菓子の魔女・結界内部----

ドサドサッ

さやか「いたたた・・・」

ディアーチェ「青色!我の上からどかんか!」

まどか「シュテルちゃん、怪我しなかった?」

シュテル「はい、問題ありません」

レヴィ「とっさに受け止めちゃったけど。ほむほむ、大丈夫?」

ほむら「え・・・えぇ、大丈夫よ」

ほむら(ほむほむ・・・?)
209 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 20:43:40.94 ID:rSfIpGEKo
ほむら「くっ、どうやら全員結界に閉じ込められてしまったみたいね・・・」

さやか「何とかして出られないの?」

ほむら「この状態だと内側からでは無理ね・・・」

ほむら「仕方ない・・・二人とも、絶対に私から離れないで」

まどか「う、うん・・・」

シュテル「王、魔法はどの程度まで?」

ディアーチェ「そうだな・・・シールド、バリア・・・あとクリスタルケージも張れそうだ」

ディアーチェ「まぁ、それほど高い強度のものは無理そうだがな」
210 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 20:51:19.91 ID:rSfIpGEKo
シュテル「何故そんな防御系ばかり・・・」

ディアーチェ「我にも分からん」

シュテル「それでは、マドカとサヤカを護っていただけますか?」

ディアーチェ「我が護衛か。気が進まんが、ついでに護ってやらんこともない」

さやか「王様お願いね」

まどか「お願いします・・・」

レヴィ「それじゃ、ガンガンいっちゃおうー!」

ほむら「ダメよ。魔女がまだ孵化していないから、刺激しないように静かに進みましょう」

レヴィ「えぇー・・・」
211 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/10(火) 20:59:34.72 ID:rSfIpGEKo
----お菓子の魔女・結界深部----

まどか「なんだか・・・昨日の結界とは様子が違うね」

さやか「だよね。なんていうか・・・使い魔が大人しい感じ」

ほむら「まだ魔女が孵化していないから、こんなものね」

ほむら「昨日の結界では王様の魔力の影響もあったから・・・」

ディアーチェ「・・・」

レヴィ「なんかつまんない」

シュテル「余計な戦いは避けるべきですよ、レヴィ」

レヴィ「ちぇー・・・」
212 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 21:06:53.40 ID:rSfIpGEKo
まどか「レヴィちゃんは戦うの怖くないの?」

レヴィ「怖くなんかないよ。どっちかというとワクワクするよ」

まどか「昨日みたいな魔女が相手でも・・・?」

レヴィ「あれもこっちの攻撃さえ当たれば怖くなんかないよ」

シュテル「確かに・・・エルトリアにも恐ろしい魔獣は居ますからね」

ディアーチェ「そういえば先日レヴィが黒焦げになったこともあったな」

さやか「え・・・マジ?」

レヴィ「あれはビックリしたなー。倒したと思ったらもう1匹出てきて火でボワっと!」

さやか「あんた頑丈にも程があんでしょ・・・」

ディアーチェ「結局我と桃色、赤毛で倒したのだがな」

レヴィ「基本構造さえ無事なら、どんなに怪我をしても平気だよ」

さやか「いやぁ、それってどうなの・・・」

さやか「よく意味は分からないけど、怪我して良いわけないじゃん」

さやか「もっと自分を大切にしないと・・・」

レヴィ「大丈夫なんだけどなー。さやかがそう言うなら気をつけるよ」
213 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 21:11:39.36 ID:rSfIpGEKo
まどか「ところで、桃色ってキリエさんですよね?」

まどか「それと赤毛さん?ってやっぱり王様たちと同じぐらい強いんですか?」

シュテル「おや?何故キリエの事を?」

ほむら「昨日、王様たちを探してるって場所を聞かれたのよ」

シュテル「なるほど・・・」

シュテル「キリエと、その姉のアミティエの事ですね」

シュテル「二人ともかなりの実力者です」
214 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 21:16:42.71 ID:rSfIpGEKo
レヴィ「キリエはズルいんだよー・・・騙し討ちとかトラップとか使うし・・・」

シュテル「確かにレヴィとは相性が悪いですね」

ディアーチェ「我は赤毛の根性論が苦手だ・・・」

さやか「根性論?気合と根性で戦うって感じ?」

シュテル「えぇ、そのような感じですね」

まどか「はぁ・・・みんな凄いんだなぁ・・・」

ほむら「気にする事はないわ。彼女達には失礼な話かもしれないけれど、強さが全てではないから」

まどか「うん・・・」
215 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/10(火) 21:22:08.31 ID:rSfIpGEKo
----お菓子の魔女・結界最深部----

ほむら「ここが魔女の部屋のようね」

まどか「あの、暁美さん・・・」

ほむら「何かしら?」

まどか「絶対死なないでね・・・」

ほむら「えぇ、頑張るわ」


ほむらとまどかが言葉を交わし終えた瞬間、結界内の魔力が増大していく


ほむら「来るわ!まどかたちはここから動かないで!」
216 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/10(火) 21:28:35.71 ID:rSfIpGEKo
----CHARLOTTE----

グリーフシードから孵化した魔女は、一見すると小さなヌイグルミのようだった


レヴィ「あれが魔女・・・?」

シュテル「昨日の例もあります、油断しないようにしましょう」


可愛らしい外見に戸惑うレヴィにシュテルが忠告する

そして二人はデバイスをセットアップし、
対魔女用のカートリッジを読み込む


シュテル「プログラムカートリッジ『Flamme』、ロード」
レヴィ「プログラムカートリッジ『Nixe』!ロード!」


それと共に二人の魔力値が激減した
217 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/10(火) 21:34:26.64 ID:rSfIpGEKo
実際は本来の魔力値が下がった訳ではなく、

魔女に通用する魔力に変換出来る絶対量が少ない為にそう感じるだけなのだが

それでも極端な違和感に襲われる


レヴィ「うぅ・・・何だか体が重い・・・」

シュテル「成程、想像していたよりは負荷が掛かりますね」

シュテル「この状態で強力な攻撃を受けると流石に危険ですね」

シュテル「レヴィ、注意してください」

レヴィ「あいよぅ!」
218 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/10(火) 21:40:18.60 ID:rSfIpGEKo
ほむら「あの魔女は見た目以上に厄介よ。無理だと思ったらすぐに退がって」


そう言ってほむらは盾から拳銃を取り出す


普段なら強力な火器で一気に仕留めるのだが

武器補充を全く行っていなかったため、そういった類の武器は全く持っていなかった


それに続くように、シュテル、レヴィも武器を切り替える


シュテルは遠距離火力に長けた二又の矛のような形状のブラスターヘッドを


レヴィは超刀の形状を使いたかったが、必要な魔力が不足しており

大きな鎌の形状のスライサーに変形させた
219 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 21:42:50.38 ID:rSfIpGEKo
シュテル「私とホムラが遠距離から援護します。レヴィはその隙に・・・」

レヴィ「分かった!張り切っていくぞー」

シュテル「ホムラもいいですか?」

ほむら「えぇ、火力には自信がないけど頑張ってみるわ」
220 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/10(火) 21:49:19.83 ID:rSfIpGEKo
レヴィが鎌を掲げて敵に突っ込んでいく

昨日の魔女のときに見せた動きより数段落ちていたが、

それでも普通の魔法少女よりもかなり鋭い動きで魔女に迫る

その動きに反応して、魔女の周囲に居た使い魔が次々に襲い掛かってくる


ほむら「させないわ!」

シュテル「打ち落としましょう」


ほむらは拳銃、シュテルは魔力弾でレヴィに迫る使い魔を打ち落とす

シュテルについても、やはり魔力弾の火力と誘導性能が落ちており

ほむらと出合った時のように一瞬で複数の使い魔を倒すことが出来なくなっていた


シュテル「これでは星光の殲滅者の名が泣きますね・・・」

ほむら「え?何か言ったかしら?」


シュテルの呟きは戦闘音にかき消され、誰にも聞こえなかった
221 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 21:54:33.18 ID:rSfIpGEKo
ディアーチェ「苦戦しているな・・・」


まどかとさやかをクリスタルケージに匿ったディアーチェが渋い顔で戦闘を見守る


まどか「ほむらちゃん・・・」

さやか「ってゆーか、あの魔女動いてないけど死んでるのかな?」

222 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:00:04.57 ID:rSfIpGEKo
使い魔の中を掻い潜り、レヴィが魔女の目の前に辿り着く


レヴィ「でぇぇぇぇい!」


そしてそのまま鎌で切り上げる


魔女「・・・」


普段のレヴィならそこで魔女は真っ二つだった

だが、出力の落ちている今のバルニフィカス・スライサーの切れ味では両断するまでには至らず

そのまま魔女は空中高く叩き上げられる


シュテル「好機!ルベライト!」


そこをシュテルが紅いバインドで空中に固定する
223 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:06:39.29 ID:rSfIpGEKo
シュテル「今です!ホムラ!」

ほむら「分かったわ!」

ほむら「喰らいなさい!」


それを機にほむらは盾からサブマシンガンを取り出して魔女に打ち込む


シュテル「トドメです!ディザスターヒート!!」


流れるようにシュテルが3連続の砲撃で畳み掛ける

砲撃は魔女を捉え、その身に炎を纏わせる
224 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:12:30.91 ID:rSfIpGEKo
レヴィ「やったぁ!流石シュテるん!」


レヴィがクルクルとバルニフィカスを回転させて空中へ放り投げる


ほむら「まだよ!油断しないで!」


思わず叫ぶほむら


レヴィ「えっ!?」


それに驚いてレヴィがバルニフィカスを取りこぼす

そしてそれが地面に落ちた瞬間


魔女「アハッ」


この魔女の恐ろしい罠が発動した
225 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/10(火) 22:16:35.77 ID:rSfIpGEKo
炎に包まれてた小さな体が四散し、中から巨大な『何か』が現れる

ソレは落とした武器を拾おうとしたレヴィに猛スピードで迫る


ほむら(あれほど油断しないようにと・・・!)

ほむら(時間停止で助けないと!)


時間停止を発動させようと盾に魔力を込める
226 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:21:16.21 ID:rSfIpGEKo

ガギィ


そんな錆び付いた歯車が回り損ねたような音が盾から聞こえた


シュテル「レヴィ!後ろです!避けて!」

レヴィ「あっ・・・!」

ほむら(止まらない・・・!?)
227 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:25:45.24 ID:rSfIpGEKo
時間停止は発動しなかった

油断するなと忠告した

では自分は油断していなかっただろうか?

自分には時間停止がある、そう思ってそこで思考を停止していたのではないか?

そもそもこの時間軸で時間停止を使ったことがあっただろうか?

最初から諦めて

武器を集めず

戦いにも消極的で人任せ

そう、ここに至るまで1度たりとも時間停止を使っていなかった
228 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:30:27.35 ID:rSfIpGEKo
ほむらは知らなかった

いや、知ってはいたが自分がそうなるとは思って居なかった


『まどかを護る私になるなんて無理だったんだ・・・』


自身の祈りを否定した魔法少女は、祈りによって発現した魔法を失うことを


レヴィが魔女に殺されるまでの1秒が永遠のように長く感じる


自分の身体能力では走っても間に合わない

武器を構えて撃っても魔女が怯むほどのダメージを与えられそうにない
229 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:33:15.36 ID:rSfIpGEKo
ほむらは周りを見る


シュテルはさっきも使ったバインドで魔女の動きを止めようとしている

しかし、拘束完了よりも魔女のほうが早い

間に合わない
230 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:36:19.94 ID:rSfIpGEKo

ディアーチェはドーナツ型の障害物の上に身を乗り出して手を伸ばしている

魔法を発動し、レヴィの前に障壁を張ろうとしていたのだ

しかし、障壁完成よりも魔女のほうが早い

間に合わない
231 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:39:34.64 ID:rSfIpGEKo

まどかとさやかはディアーチェの後ろで恐怖に引き攣った顔でこちらを見ている

彼女達は戦う力を持たない

何も出来ない
232 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:43:25.51 ID:rSfIpGEKo

レヴィは地面に落ちた武器を手に掴んだまま、顔だけ見上げて魔女と向き合う

完全に不意を突かれて体制が崩れている

普段のレヴィなら或いは避けられたかもしれない

しかし今のレヴィは速度が数段落ちている

動けない


詰みだった
233 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:47:00.37 ID:rSfIpGEKo
ほむらの脳裏にここ数日のレヴィとの記憶が蘇る

それは走馬灯と呼ぶ現象だったかもしれない

なぜほむらがそれを見たのかは分からない

だが、確かに見えた
234 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:50:54.45 ID:rSfIpGEKo
巴マミの家でいつの間にかケーキを食べられていたこと

屋上でいつの間にか会話に混ざりこんでいたこと

結界に入った際の落下時に受け止められたこと

アダ名で呼ばれたこと

その程度の思い出しかない、決して深い付き合いではなかった

それでも、ループを繰り返してきたほむらに新たな刺激を与えることだった

いつの間にか、ほむらは3人のことを気に入り始めていたのだ
235 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:53:33.76 ID:rSfIpGEKo
ほむら(あぁ・・・)

ほむら(いつだって私は、気付くのが遅すぎる・・・)


あとどれだけの瞬間が残されているだろうか?

せめて最期に名前を呼んであげたい


ほむら「レ・・・」
236 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 22:56:47.81 ID:rSfIpGEKo
その刹那、確かにその言葉が耳に届いた




『大丈夫、諦めないで・・・』




そして永遠のように長かった1秒が終わり、時間が本来の動きを取り戻す
237 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 23:01:41.09 ID:rSfIpGEKo

今、何が起きただろうか


レヴィの頭に喰らい付き、その命を散らそうとした魔女

その魔女が蜂の巣のように穴だらけにされ、壁に叩きつけられた


ほむら「え・・・?」


??「危なかったわね。でも、もう大丈夫」


レヴィ「危ない所だったぁ・・・」
238 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 23:05:28.43 ID:rSfIpGEKo
レヴィは生きていた

魔女に襲われそうになった場所にそのまま立っていた


ほむらはこの場に居た人間ではない、他の誰かの声がした方を見る

そこには


マミ「さぁ、みんな!魔女はまだ死んでない!油断しないで!」


いつも優しくて頼りになる、紅茶とケーキが大好きな魔法少女がマスケットを構えて立っていた
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/10(火) 23:07:22.13 ID:SGHHn+9DO
マミさんキター!
240 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 23:08:04.48 ID:rSfIpGEKo
本日の投稿はこれで終了です。

次の投稿再開は明日の同じぐらいの時間を予定しております。


今回は地の文が多くなりすぎてしまいました・・・
苦手な方につきましては申し訳ありません。
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/10(火) 23:09:53.74 ID:MpjgpRMTo
乙!
マミさんがいつも優しくて頼りになる・・・・・・?
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/10(火) 23:09:53.75 ID:SGHHn+9DO
このくらいで十分だと思うから気にせず投稿してくれいやしてください
243 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/10(火) 23:11:18.56 ID:rSfIpGEKo
>>241
マミさんはいつも優しくて頼りになって、たまに豆腐です
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/10(火) 23:20:10.72 ID:SGHHn+9DO
俺の天使を豆腐メンタルとかいわないでくれ
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/10(火) 23:20:57.30 ID:FEwXF9w4o
豆腐なのは三周目があんまりにも険悪でマミさんも滅入ってたんだよ
246 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 20:40:16.26 ID:rrah/UQzo
豆腐な所も込みでマミさんが好きです
確かにあの周回は人間関係がアレだったみたいですね

投稿を再開致します。
247 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 20:45:24.59 ID:rrah/UQzo
レヴィの命の危機、そして死んだはずのマミの登場

あまりの事態に全員の動きが止まる


マミ「さあ、今日という今日は速攻で片付けるわよ!」
248 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 20:50:38.33 ID:rrah/UQzo
そこから魔女が倒されるまでの間、マミ以外の誰一人として動かなかった

想定外の事態に思考が追いつかなかったからではない

魔女に気圧されたからでもない

ましてや諦めた訳でもない


マミの戦いがただ、ただ美しく誰もがそれに魅入ってしまったからである


迫り来る魔女を流れる水のように避け

流星の如き鋭い銃撃でダメージを与え

そしてまた魔女の攻撃を布のようにいなす


それはまるで一連なりの舞踏のようだった
249 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/11(水) 20:57:23.40 ID:rrah/UQzo
マミ「さぁ、これで終わりよ!」

魔女「!?」


気付けば魔女は数多の黄色いリボンによって動きを封じられていた


マミは巨大な大砲を出現させ

大量の魔力をそれに込めていく


マミ「ティロ・フィナーレ!」


放たれた魔力はいとも簡単に魔女を貫き、消滅させた


残ったのは、どこからか取り出した紅茶を飲むマミの姿だけだった
250 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 21:02:48.60 ID:rrah/UQzo
ほむら「貴女・・・本物の巴マミなの・・・?」

マミ「えぇ、どうかしたかしら?」

ほむら(生きていた・・・よかった・・・)

まどか「マミさぁぁぁん!」ダッ

ギュッ

マミ「あらあら、鹿目さん。そんなに強く抱きしめられたら苦しいわよ」

まどか「マミさん!マミさぁぁん!うわぁぁぁぁん!」

マミ「しょうがない子ねぇ」

さやか「無事だったんですね・・・」

マミ「ふふっ、知ってた?正義の味方って諦めない限り無敵なのよ?」

さやか「マミさん・・・」
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 21:04:18.62 ID:9y60JfSDO
キャアアアアアア!マミさーん素敵ー!好きだー!結婚してくれー!

3週目は人間関係ギスギスしててそれを押さえるのでマミさん心身共に疲れて限界だったんだろうな
その瞬間に真実を聞いて壊れちまったんだろうな
252 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 21:07:34.21 ID:rrah/UQzo
マミ「なんてね。実は知らないお姉さんが助けてくれたの」

ほむら「知らないお姉さん?」

マミ「えぇ・・実は・・・」

ディアーチェ「おいっ!」

マミ「王様・・・?」

マミ「その・・・なんか怒ってない・・・?」

ディアーチェ「貴様は今から我が臣下だ。今後、我に断りもなく居なくなることは許さぬ」

マミ「えっと・・・?」

ディアーチェ「分かったなら返事をしろ、マミ」
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 21:12:06.39 ID:9y60JfSDO
そういえばゲームの世界観ではなのはやフェイトは大人なのか?
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 21:13:56.57 ID:5Vg/LU1zo
王様がツンデレ全開してるww
255 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 21:14:27.58 ID:rrah/UQzo
マミ「え、えぇ・・・?」

ほむら「・・・?」

シュテル「問題ありません。あれは嬉しさを隠しているだけです」

ほむら「あぁ、なるほどね」

レヴィ「王様、良かったね」

ディアーチェ「な、何がだ!」

マミ「ありがと。王様」
256 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 21:21:34.94 ID:rrah/UQzo
QB「どうやら魔女を倒したみたいだね」

さやか「QB!?」

QB「やぁ、さやか。君が契約できない理由を調べていたんだ」

ほむら「なっ!?」

ほむら「美樹さやか・・・貴女は・・・!」

さやか「あ、いや・・・」

QB「契約システムの異常かと思ったんだけど、調べても異常がなくてね」

QB「契約できないもう一つの可能性に思い至ったんだ」

QB「つまり『祈った奇跡が既に叶っていて、叶えられない』場合さ」

QB「そこで僕はマミが生きてるかもしれないと思って、魔翌力の波長を探していたのさ」

マミ「そのあたりの話は後でしましょうか。ほら、結界が消えるわ」
257 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 21:26:33.96 ID:rrah/UQzo
----見滝原病院・駐輪所----

シュテル「元の場所に戻りましたね」

さやか「結界が消えるとこうなるんだね」

マミ「えぇ、結界が消えたら中に居た人間は外に戻される」

マミ「それで・・・えっと鹿目さん、ごめんなさいね」

スッ

まどか「あっ、すみませんマミさん・・・グスッ・・・」
258 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 21:31:14.38 ID:rrah/UQzo
マミ「はい、これがグリーフシードよ」スッ

ディアーチェ「うむ、わざわざご苦労だった」

ほむら「これで貴女達の仲間の病気は治せるのかしら?」

レヴィ「勿論だよ!グリーフシードがあればシュテるんが何とかしてくれるよ!」

シュテル「お任せください」

まどか「よかったね、レヴィちゃん」

ディアーチェ「むっ・・・?」
259 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 21:36:06.17 ID:rrah/UQzo
ブンッ スコーン

マミ「痛っ!?どうして投げるの!?よりによって頭に!刺さったら危ないでしょ!」

QB「グリーフシードを粗末に扱わないで欲しいんだけど・・・」

ディアーチェ「これは違うではないか!」

マミ「?」

さやか「それがグリーフシードじゃないの?」

ほむら「えぇ、そのはずだけど・・・」

ディアーチェ「貴様らの目は節穴か!最初に図を見せただろう!」

マミ「いえ、見てないけど・・・」
260 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 21:40:42.86 ID:rrah/UQzo
ディアーチェ「何ぃ?まぁいい!」

パラパラパラ

ディアーチェ「紫天の書に書いてあるこれだ!これが必要なのだ!」

マミ「・・・?文字が読めないわ・・・」

ディアーチェ「くぅぅぅ!マミ、貴様は古代ベルカ文字も読めんのか!」

さやか「いや、それって多分この世界の言葉じゃないから誰も読めないと思うけど・・・」

ほむら「ベルカって初めて聞くわね。きっと違う世界の国の名前ではないかしら?」

レヴィ「ベルカは僕たちが生まれた所だよ」

シュテル「確かにこの世界で読める人間は極一部でしょうね」

QB「僕にも読めないね」
261 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 21:46:15.63 ID:rrah/UQzo
マミ「えっと・・・この図のもグリーフシードで、あれもグリーフシード・・・」オロオロ

ディアーチェ「ああああもう!よく見ろ、形が違うであろうが!」



ディアーチェ「我はこの歯車の装飾の入ったグリーフシードが必要なのだ!」



ほむら(えっ?)

マミ「そう言っても・・・魔女によって形が違うし、どんな魔女が落とすのか分からないと・・・」
262 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 21:51:49.77 ID:rrah/UQzo
まどか「グリーフシードって種類があるんですか?」

マミ「えぇ・・・基本的には魔女のイメージがなんとなく反映されるの」

さやか「つまり歯車の魔女みたいな奴が落とすグリーフシードじゃないとダメってこと?」

ほむら(歯車・・・の・・・魔女・・・?)

レヴィ「えー、まだ探さないといけないの?」

シュテル「協力者からの情報で、近いうちに現れることは分かっています」

マミ「どこに現れるのかは分からないの?」

シュテル「見滝原に現れるとしか・・・」
263 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 21:57:46.42 ID:rrah/UQzo
ほむら(間違いない。あそこに書いてあるグリーフシードは・・・)

QB「見滝原といっても広いから、見落としたのかもしれないね」

まどか「そんな・・・それじゃレヴィちゃんたちの仲間が・・・」

ディアーチェ「今からまた探すぞ!」

さやか「ちょ、もう夕方のかなり遅い時間だよ!?」

ディアーチェ「ぬぅぅぅ・・・」

ほむら(何度か見た、アイツのグリーフシード・・・)

ほむら(何故王様の本にそれが書いてあるの!?)
264 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 22:01:19.62 ID:rrah/UQzo
マミ「えっと、明日もまた頑張って探しましょう?」

まどか「王様、わたしも出来る範囲で手伝うから気を落とさないで」

さやか「あたしも勿論手伝うよ!」

レヴィ「ありがとう!リボンちゃん!さやか!」

ほむら「知っているわ・・・」

ディアーチェ「何?」

ほむら「私はそのグリーフシードを落とす魔女を知ってるの・・・」
265 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/11(水) 22:05:21.83 ID:rrah/UQzo
本日の投稿はこれで終了です。
と同時に第2部的なものも完了しました。

>>253
PSPのゲームですとみんなまだ子供ですね。
BoA:闇の書事件1週間後
GOD:闇の書事件3ヵ月後
だったと思います。

このSSでのそのあたりに関しましては
今後ネタバレになるかもしれませんので、
大変申し訳ないのですがお答えすることができません・・・


次の投稿は明日の同じ時間ぐらいを予定しております。
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 22:09:11.65 ID:9y60JfSDO
>>1

なるほど、ならこのSSではマミさん達と同じ中学生くらいと思っておく
267 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/07/11(水) 22:13:55.47 ID:rrah/UQzo
誤解の無いようについでに説明致しますが
なのはの年齢=シュテルの年齢、ではありません。

王様たちは守護騎士同様に、外見年齢は変わらないようです。
つまり永遠の小学3年生・・・
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 22:35:59.39 ID:/Lf1sVHu0
てか王様はさも長生きのように言ってるけどカタチを得てからの実働時間はエピローグ含めても数年程度じゃ・・・
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/12(木) 11:50:18.93 ID:DHrHZAmoo

時間停止のなくなったほむらって雑魚以外の何者でもないがどうするんだろう
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/12(木) 11:59:30.14 ID:JJX7+Tyto
豆腐メンタルすぎる気もするけど
仲間が強いし何とかなるんじゃないか
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/12(木) 16:41:50.77 ID:YtmYi8JDO
シュテルン達見た目小三だったのか…小四か五くらいだと思ってた
272 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/12(木) 20:43:32.25 ID:Tkqx1Oz/o
只今帰宅致しました。

>>268
確かに仰る通りですね。
ずっと引き篭もってて(強制的ですが)、
ようやく社会復帰を果たした人みたいな感じですかね?
実際生まれてから百年単位は経過してるはずですが、
きっと背伸びをしてみたいお年頃だったりするのかな、と

>>269-270
ほむらに関しては今後色々状況が変わってきます(きっと)。
皆様の期待に沿える形では無いかもしれませんが・・・
心理状態的にはいつ魔女化してもおかしくないぐらい不安定なつもりで書いてます。
(話が進むにつれて大分安定してきましたが・・・)

>>271
マテリアルズ誕生=オリジナル達が小学3年生の12月
なので、外見年齢としては小学3年生ですね。
シュテルとかは性格があれなので多少大人に見えますけど。


それでは投下を再開致します。
273 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/12(木) 20:45:02.98 ID:Tkqx1Oz/o
----マミホーム・リビング----

マミ「はい、ケーキは用意してなかったけど。紅茶だけでもよかったら」

カチャ

まどか「わぁ・・・」

さやか「マミさんの紅茶がまた飲めるなんて、幸せですよ!」

レヴィ「えぇー、ボクお腹すいたよー」

ディアーチェ「レヴィ、話の間ぐらい我慢しろ」

レヴィ「だってさ、慣れない相手と頑張って戦ったんだよ。お腹ペコペコだよ!」

ディアーチェ「全く、仕方のない奴め・・・」

スッ

マミ「どこへ行くの?」

ディアーチェ「キッチンを借りるぞマミ」

さやか「王様って料理できるんだ・・・」
274 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/12(木) 20:51:43.84 ID:Tkqx1Oz/o
シュテル「さて、それでは始めましょうか」

まどか「王様はいいのかな?」

シュテル「私が後ほど内容を伝えますので大丈夫です」

ほむら「まずは巴マミ、生きていたということはあの魔女を倒したのかしら?」

マミ「いいえ、情けない話だけれど3分持たなかったわ・・・」

シュテル「むしろ王の力をほとんど吸収した魔女相手に、それ程戦えたのは賞賛すべきです」

QB「マミをそこまで追い詰めるなんて相当だね」

まどか「そんなに・・・やっぱり王様って凄いんだ・・・」

ほむら「魔女戦で見せた攻撃翌力は伊達じゃないのね」
275 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 20:57:17.00 ID:Tkqx1Oz/o
マミ「リボンもマスケットも、切り札さえまともに通じなくて」

マミ「ボロボロになって、『あぁ、私もついに死んじゃうんだな』って思ったわ」

さやか「・・・」

レヴィ「zzz」

マミ「それでね、倒れた私に魔女が迫ってくる所で意識を失ったの」

マミ「その後気付いたら制服姿で川原で寝ていて、QBが起こしに来てくれたのよ」

QB「それが丁度、君達が病院で魔女の結界に入った時ぐらいだと思うよ」
276 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 21:02:50.53 ID:Tkqx1Oz/o
マミ「とまぁ、こんな所ね」

ほむら「え?」

まどか「それで終わりですか?」

マミ「えぇ・・・」

シュテル「そうでしたか、では次にグリーフシードの話ですが・・・」

さやか「ちょ、ちょっとタンマ!」

シュテル「サヤカ、どうかしましたか?」

さやか「助けてくれた人の話はどこにいっちゃったの!?」

マミ「あ、そうだったわね」
277 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 21:10:05.76 ID:Tkqx1Oz/o
マミ「実は結界で気を失ってから、川原で起きるまでに1回目を覚ましたの」

マミ「ぼんやりとなんだけど・・・」

マミ「多分、川原に運ばれた時だと思うわ」

ほむら「重要な所を端折って説明しないで欲しいわね」

マミ「もしかしたら夢でも見てたのかもしれないと思って・・・」

さやか「どんな人だったんですか?」

マミ「えっと・・・顔は見えなくて姿もうろ覚えなんだけど」

マミ「髪が長くてピンク色で・・・多分私より少し年上のお姉さんって感じだったわ」

まどか「それって・・・」
278 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 21:15:33.66 ID:Tkqx1Oz/o
ほむら「魔法少女か魔導師でその特徴は・・・」

さやか「キリエさんじゃない?」

シュテル「キリエはエルトリアに帰ったはずですが」

ほむら「帰る途中に・・・時間が合わないわね」

ほむら「昨日からこっちに居たみたいだし、助けた後にまた貴女達を探し始めたんじゃないかしら?」

シュテル「なるほど・・・」

マミ「知ってる人ならお礼を言いたかったんだけど、帰ってしまったのね・・・」

シュテル「私たちが戻ったときに伝えておきましょう」

マミ「えぇ、お願いするわ」

まどか(そうすると、マミさんは丸1日近く川原で寝てたのかな?)
279 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 21:21:14.84 ID:Tkqx1Oz/o
シュテル「さて、それではグリーフシードの話ですが・・・」

ほむら「えぇ・・・」

ほむら(できればアイツの話はまどか達には聞かれたくない・・・)

ほむら(いえ・・・既に諦めてるし別に・・・)

ほむら(あぁ・・・こんなことだから自分の魔法にすら見放されてしまうのね・・・)

シュテル「ホムラ、どうかしましたか?」

ほむら「・・・」

レヴィ「!?」ガバッ

さやか「うおっ!?レヴィ、寝てたんじゃないの?」

レヴィ「カレースープの匂いがした!」

さやか「へっ?」

まどか「そういえば、何だかいい香りが・・・」
280 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 21:26:52.28 ID:Tkqx1Oz/o
ディアーチェ「出来たぞ。カレースープと簡単な香草のパスタだがな」

まどか「うわぁ、凄い!」

マミ「おいしそうねぇ」

ディアーチェ「折角だから全員分作ったぞ。存分に味わうといい」

シュテル「冷める前に頂きましょうか」

ほむら「そうね、そうしましょうか」

レヴィ「王様のスープ!カレーのスープ!」

ディアーチェ「ここのキッチンは便利だな。エルトリアに持ち帰りたいぐらいだ」
281 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 21:31:03.73 ID:Tkqx1Oz/o
さやか「いやはや、王様って料理上手かったんだね」

シュテル「王は我が家の調理技術の頂点を極めし存在ですので」

さやか「むむむむ・・・」

ギュム

さやか「ディアーチェはあたしの嫁になるのだぁ!」

ゴンッ

ディアーチェ「無礼者が!いきなり抱きついてきて何を言うか!」

さやか「う・・・ぐ・・・魔法の本で物理攻撃は卑怯だぁ・・・」

シュテル「王、紫天の書で物理攻撃はやめてください」
282 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 21:35:11.72 ID:Tkqx1Oz/o
まどか「そうだ、パパに連絡しないと」

さやか「あたしも家に電話しよ、っと」

マミ「それじゃ、お皿を並べるわね」

ほむら「手伝うわ」


ほむら「パスタのお皿と、スープのボールね」

マミ「暁美さんはスープをお願い」

ほむら「えぇ・・・あら?」

ディアーチェ「どうした?」
283 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 21:41:05.31 ID:Tkqx1Oz/o
ほむら「一つ多いわ」

ディアーチェ「何?」

ほむら「ほら、8人分あるわ」

レヴィ「王様、シュテるん、ボク、ほむほむ、リボンちゃん、サヤカ、マミマミの7人だよね?」

マミ(呼び方がランクアップしたわ)

QB「もしかして僕の分かい?残念だけど僕に味覚は・・・」

ディアーチェ「誰が貴様の分を作るか!ボロ雑巾がっ!」

QB「・・・」
284 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 21:46:31.06 ID:Tkqx1Oz/o
さやか「なになに?」

まどか「どうしたの?」

ほむら「大したことじゃないわ」

マミ「お皿の数が合わないって話していたの」

ディアーチェ「む・・・?我が数え間違えるとは・・・」

シュテル「・・・」

レヴィ「王様、足し算間違えたの?」

さやか「ちょっとホラーっぽくない?誰かに憑いた幽霊が・・・!」

まどか「さやかちゃん!やめてよぉ!」

ほむら「そ、そうよ!そんな事あるはずないわ!」

マミ「みみみ美樹さん、変なこと言わないでよぉ!」
285 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 21:51:59.14 ID:Tkqx1Oz/o
さやか「あはははっ、ごめんごめん。つい・・・」

シュテル「なるほど、先ほどからサヤカの後ろに浮いている人物はそういうことでしたか」

さやか「・・・へっ?」

シュテル「そこに白い服を着た髪の長い・・・」

さやか「みぎゃぁ!?」

まどか「」ビクッ

ほむら「!?」ビックゥ

マミ「ひぃぃぃぃぃぃぃ!?」ガターン

シュテル「・・・冗談です」
286 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 21:57:18.76 ID:Tkqx1Oz/o
さやか「シュテルでも冗談って言うんだ・・・」

シュテル「はい。ですが思いの他驚かれてしまいましたので、動揺しています」

まどか「動揺してるようには見えないよぉ」

QB「実在するかも分からない、目に見えないものに怯えるなんてどうかしてるよ」

マミ「見えないから怖いものってあるのよ・・・」
287 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/12(木) 22:02:01.56 ID:Tkqx1Oz/o
レヴィ「ねー、早く食べようよー」

ほむら「まぁ、多い分には問題ないわね」

まどか「でも分けられる物ばかりだから大丈夫だよ」

ディアーチェ「ともあれ、一つ余ってしまったが・・・」

レヴィ「はいはいはい!ボクが食べる!」

ディアーチェ「レヴィ、特盛りにしてやったのにまだ食うのか」

レヴィ「だって、王様のご飯はギガうまだもん!」
288 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 22:07:11.16 ID:Tkqx1Oz/o
--------

----

--

レヴィ「ふぃー、食べた食べたー」

さやか「普通においしかったわ・・・」

マミ「良かったら作り方を教えてもらえないかしら?」

ディアーチェ「構わんぞ。後でレシピを書いてやる」

まどか「ってもうこんな時間なんだ」

さやか「おっと、流石に帰らないとまずいかな」
289 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/12(木) 22:14:41.86 ID:Tkqx1Oz/o
マミ「暁美さんはどうするの?」

ほむら「まだ例のグリーフシードの話をしていないから、もう少し残るわ」

ほむら「でも、まどか達を送っていった方がいいわね」

さやか「んー、まだ人が多い時間だから大丈夫でしょ」

レヴィ「それならボクが行くよ!」

さやか「えっ?それだと帰るときにレヴィが危ない・・・こともないか」

シュテル「レヴィなら大丈夫でしょう」

まどか「じゃあレヴィちゃん、お願いしていいかな?」

レヴィ「任せてよ!」
290 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/12(木) 22:18:15.39 ID:Tkqx1Oz/o
本日の投稿はこれで終了です。
申し訳ないのですが、
次の投稿は少し間が空いて月曜、または火曜の同じぐらいの時間を予定しております。

戦いに行かなくてはいけないので・・・
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/12(木) 22:38:35.29 ID:YtmYi8JDO
戦い・・・テスト?それともコミマ?よくわからないけどとりあえず乙
舞ってるよ
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/13(金) 21:28:55.38 ID:/PJc1U3h0
よくわからんがもうコミケなのか
293 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/16(月) 20:35:08.87 ID:FRf3gdw4o
>>戦い
リリカル劇場版のグッズ購入です・・・
始発で動きたかったので、前日早く寝る必要がありました。

それでは投下を再開致します。
294 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 20:38:19.37 ID:FRf3gdw4o
ほむら「さて、まどか達が帰った所で例のグリーフシードの話をしましょうか」

マミ「歯車の魔女だったかしら?」

ほむら「・・・」

ディアーチェ「それで、その魔女はどこにいるのだ?」

ほむら「今からおよそ1ヵ月後、この町にワルプルギスの夜が来る」

マミ「なんですって!?」

シュテル「それが歯車の魔女でしょうか?」

ほむら「正確には舞台装置の魔女ね」

ディアーチェ「そうか、ならばその魔女を倒せば解決だな」
295 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 20:42:39.00 ID:FRf3gdw4o
ほむら「そう簡単な話ではないわ」

マミ「ワルプルギスの夜というのはね、魔法少女の中で伝えられてる最大最強の魔女なの」

マミ「結界に身を潜める事もせず、出現した周囲に対して破壊の限りを尽くすらしいわ」

マミ「尤も、普通の人には魔女が見えないから自然災害として扱われるけど・・・」

QB「暁美ほむら、その情報はどこから入手したんだい?」

ほむら「・・・統計よ」

QB「また統計か。こっちの魔導師たちもそうだったけど、君もなかなか正体が分からないね」

ほむら「・・・」
296 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 20:47:47.19 ID:FRf3gdw4o
シュテル「まぁ、協力者から得た情報とも矛盾していません。恐らく間違いないかと」

マミ「それなら絶対に倒さないとダメね。見滝原を護らないと!」

ディアーチェ「マミ、それはいいがグリーフシードについても忘れるな」

マミ「大丈夫よ。やる事は同じだから!」

ほむら「・・・」

シュテル「ホムラ、どうしましたか?」

ほむら「ワルプルギスの夜には勝てないわ・・・」

マミ「そんなのやってみないと分からないわよ」

マミ「私と暁美さん、それに王様たちだって居るし。きっと大丈夫よ」
297 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 20:52:53.55 ID:FRf3gdw4o
ほむら「私は無理よ・・・」

ディアーチェ「何だ?貴様もしかして臆したのか?」

ほむら「そうね、確かにそうかも・・・それに私は戦う術を失ってしまった・・・」

マミ「どういうこと・・・?」

ほむら「契約したときの願いを否定した結果、固有の魔法が使えなくなってしまったの・・・」

ほむら「巴マミ、貴女にはこの意味が分かるわよね?」

マミ「それって・・・」

マミ「で、でも武器は出せるのよね?」

ほむら「私は資質が低かったせいで武器を出せないのよ。固有魔法を利用して拳銃とかを手に入れていただけ」

ほむら「つまり、今の私は戦えないお荷物にしかならないわ」

マミ「そんな・・・」
298 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 20:57:03.34 ID:FRf3gdw4o
シュテル「ふむ・・・」

シュテル「武器があれば戦えるのですか?」

ほむら「そういうことになるけど・・・」

シュテル「では、それについては私が手を打ちましょう」

シュテル「出会ったばかりの貴女でしたら考えませんでしたが、今の貴女なら別です」

シュテル「まだまだ小さき炎ですが、確かな力強さを感じます」

ほむら「?」
299 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 21:02:57.68 ID:FRf3gdw4o
マミ「それじゃ、戦うのは私、暁美さん、王様、シュテルちゃん、レヴィちゃんの5人ね」

マミ「でも相手は最強の魔女・・・戦力が多いに越した事はないわね」

マミ「それにグリーフシードも、もっと集めないと不安だわ」

シュテル「我々もプログラムカートリッジを完成させなければなりませんね」

シュテル「王、例のインストールプログラムは見つかりましたか?」

ディアーチェ「いや、まだだ。こんな事ならエルトリアに居る時にインデクスを張っておくべきだったな」

ほむら「グリーフシードならまだ時間に余裕があるから集めればいいわ」
300 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 21:07:59.79 ID:FRf3gdw4o
マミ「もしかして佐倉さんの事?」

ほむら「えぇ・・・」

マミ「さっきの話といい、もしかして暁美さんは佐倉さんと知り合いか何か?」

ほむら「そんな所ね」

シュテル「サクラキョウコとは、あなた方の知り合いでしょうか?」

マミ「えぇ・・・昔ちょっとね・・・」

ディアーチェ「我が居ればそんな手合いは不要だ・・・と言いたい所だが」

ディアーチェ「一度失してこのザマだからな、貴様らの好きにするといい」

マミ「・・・珍しく素直ね?」

シュテル「デレ期ですね」

ディアーチェ「貴様ら・・・我が魔力が戻った時は覚えておれ・・・」
301 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/16(月) 21:08:30.48 ID:FRf3gdw4o
失礼しました
>>300は誤りです。
302 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 21:09:16.46 ID:FRf3gdw4o
ほむら「戦力に関しては・・・心当たりぐらいなら・・・」

マミ「もしかして佐倉さんの事?」

ほむら「えぇ・・・」

マミ「さっきの話といい、もしかして暁美さんは佐倉さんと知り合いか何か?」

ほむら「そんな所ね」

シュテル「サクラキョウコとは、あなた方の知り合いでしょうか?」

マミ「えぇ・・・昔ちょっとね・・・」

ディアーチェ「我が居ればそんな手合いは不要だ・・・と言いたい所だが」

ディアーチェ「一度失してこのザマだからな、貴様らの好きにするといい」

マミ「・・・珍しく素直ね?」

シュテル「デレ期ですね」

ディアーチェ「貴様ら・・・我が魔力が戻った時は覚えておれ・・・」
303 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 21:13:44.13 ID:FRf3gdw4o
シュテル「それで、申し訳ないのですが・・・私は明日からしばらく見滝原を離れます」

ディアーチェ「む?」

ほむら「さっき言っていた武器の話かしら?」

シュテル「はい。戦力としてはレヴィ、ホムラ、マミで充分ですから」

ほむら「まぁ、手持ちは少ないけど・・・一応まだ武器はあるからなんとか・・・」

マミ「大丈夫。私に任せて!」
304 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 21:18:42.36 ID:FRf3gdw4o
----時は少し遡り 見滝原市・路上----

さやか「それにしても、マミさんが生きてて良かったよ」

まどか「そうだね。わたしも嬉しくて・・・」

さやか「レヴィも・・・あの時は心臓が止まるかと思ったよ」

レヴィ「流石にあれは危なかったなー」

まどか「レヴィちゃん、戦うときに無理はしないでね?」

レヴィ「うん、気をつけるよ」

さやか「ねぇ、まどか・・・」

まどか「?」

さやか「マミさんは無事だったけど、契約についてはどう?」
305 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 21:23:27.36 ID:FRf3gdw4o
まどか「わたしはダメだよ・・・契約してもあんな風に戦えるはずないし」

まどか「それに、やっぱりあの魔女を思い出すと怖くて・・・」

さやか「そっか・・・」

まどか「さやかちゃんはどうなの?」

さやか「あたしはね、契約しようかなって思ってる」

まどか「さやかちゃん・・・」

さやか「今回の事で思ったんだ・・・」

さやか「あたしはね、誰かを護る正義の味方になりたい」

さやか「マミさんみたいな魔法少女になりたいんだ」
306 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 21:28:37.01 ID:FRf3gdw4o
さやか「多分さ、マミさんって今までずっと一人でがんばってきたんだと思う」

さやか「だから一緒に戦って、励ましてあげたいんだ」

さやか「暁美さんはしばらくしたらまた見滝原を離れるらしいから、尚更だよね」

まどか「うん・・・遠くに行きたいって言ってた・・・」

まどか「怖いけど、やっぱりわたしも契約した方が・・・」

さやか「いいんだよ、まどか。これはあたしがしたいことだから」

さやか「願いはまだ考えてないんだけどさ。それが決まったら・・・」

さやか「正義の魔法少女、さやかちゃんの誕生だよ!」

レヴィ「うぅーん・・・」

さやか「レヴィ?」
307 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 21:32:36.18 ID:FRf3gdw4o
レヴィ「さやかはさ、正義の味方って何度も言うけど」

レヴィ「それってそんなにいいものなの?」

さやか「え?」

レヴィ「ボク、そういうのあんまり良く知らないんだよね」

さやか「正義の味方っていうのは・・・うーん・・・」

さやか「人知れず誰かを助けて平和を護る、って感じかな」

レヴィ「えっ?じゃあ、お礼が貰えないよ!?」

レヴィ「エルトリアだと、魔獣を倒すと村の人から食べ物が貰えたりするんだよ」

さやか「お礼を受け取らないのが正義の味方なんだよ」
308 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 21:38:51.75 ID:FRf3gdw4o
レヴィ「そんなのつまんないよ。それだったらボクは悪の味方になるよ!」

まどか「悪の味方って・・・」

さやか「ははっ、レヴィ。悪の味方ならそれこそお礼は貰えないよ」

レヴィ「むぅー・・・」

??「そいつの言う通りさ。正義の味方なんてなるもんじゃないよ」

さやか「誰!?」

??「誰だっていいじゃん。魔法少女候補生さん達?」

まどか「もしかしてあなた・・・」

??「その通り。こういうモンさ」スッ

さやか「ソウルジェム・・・!」
309 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 21:43:35.01 ID:FRf3gdw4o
レヴィ「さやか!あいつ!」

さやか「うん・・・気に喰わないね・・・」

レヴィ「おいしそうなお菓子食べてるよ!ボクも食べたい!」

さやか「おいっ!」

??「魔法ってのはね・・・徹頭徹尾、自分のために使うもんなのさ」

??「他人のために使ったっていい事なんて何もない」

さやか「お前・・・!」

--------

QB「ほとんどの魔法少女は誰かを護ることはしないよ」

--------

さやか「そうか・・・お前がQBの言ってたような魔法少女かっ!」
310 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 21:47:28.23 ID:FRf3gdw4o
??「ん?QBから話を聞いたのか?それじゃ手っ取り早い」

??「この町はあたしが貰った。歯向かうってのなら容赦しないよ」

まどか「えっ・・・」

さやか「そんな事、マミさんがさせない!」

??「マミの奴はくたばったんだろ?」

まどか「マミさんは生きてるよ!」

??「ありゃ?話が違うじゃん・・・」
311 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/16(月) 21:52:36.97 ID:FRf3gdw4o
??「まっ、いい機会だ。全員叩き潰してやるよ!」

レヴィ「待て待てーい!」

??「ん?」

レヴィ「悪の味方、レヴィ・ザ・スラッシャー!」

レヴィ「マミマミは既にボクらの仲間。倒すというならボクが相手になる!」

??「おっと、そこのガキは既に契約してたのか」

??「面白いじゃん。あたしは佐倉杏子!まずはあんたから始末させてもらうよ!」
312 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/16(月) 21:54:54.95 ID:FRf3gdw4o
本日の投稿はこれで終了です。

次の投稿再開は明日の同じぐらいの時間を予定しております。
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/16(月) 21:55:28.04 ID:ZRp0QXxeo
さやかちゃん契約したらほむら泣き崩れそうだな
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 22:25:26.74 ID:Q0gqmN3DO
ほむらは戦力に心当たりあると言ったあとマミさんは名字しか言ってないけどキョウコって名前がなんでわかったんだろ…
ほむらってキョウコって前に言った事あったっけ?

とりあえず1乙
315 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/17(火) 20:40:54.85 ID:Yft7GS8Zo
只今帰宅致しました。

>>341
Oh...
気にしないで下さい・・・
ミスジャナイデスヨ?


それでは投下を再開致します。
316 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/17(火) 20:41:35.79 ID:Yft7GS8Zo
そしてアンカーミスというね・・・

>>315のアンカーは>>314充てです。
317 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 20:45:45.00 ID:Yft7GS8Zo
----マミホーム・リビング----

シュテル「これは!?」

マミ「魔力の波動・・・?」

QB「これは佐倉杏子だね」

ディアーチェ「どうなっている!レヴィが戦っているぞ!」

ほむら「まさか鉢合わせして戦闘に・・・?」

シュテル「行きましょう!レヴィが市街地で戦ったりしたら大変な事になります!」
318 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 20:50:12.11 ID:Yft7GS8Zo
----見滝原市・路上----

レヴィ「一刀両断!!」


巨大な光剣で地面を抉りながらレヴィが斬りかかる


杏子「チッ、何だこいつ!」


通常の魔法少女の規格から大きく逸脱した攻撃に杏子は戸惑う

一般的に遠近どちらかに特化している魔法少女が多い中

レヴィは距離を取れば魔力弾で、近づけば光剣で攻撃してくる


杏子は決して他の魔法少女との戦闘経験が乏しいわけではない

ただ、ここまでオールレンジに攻めてくる相手は初めてだった
319 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 20:55:02.41 ID:Yft7GS8Zo
レヴィ「むむむっ、手ごわい奴!」


片やレヴィも、ベテラン魔法少女の見事な槍捌きに攻めあぐねていた


レヴィ「これならどうだ!」


レヴィは空中に2発の魔力弾を放つ

魔力弾は少し空中を流れた後、短い槍状に変化して杏子を狙い打つ

同時に光剣を構えてレヴィが突っ込む

遠近同時攻撃だ
320 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 20:59:20.74 ID:Yft7GS8Zo
杏子「やべぇ!こうなったら・・・」


杏子は普通に戦っていては捌き切れないと判断し、槍を多節槍形状に分割する


レヴィ「しまった!?」


予測していなかった相手の動きにレヴィ戸惑う

杏子は慣れた手つきで2発の魔力弾を叩き落し、多節槍でレヴィを絡め取って動きを封じる


杏子「ふぅ、てこずらせやがって・・・」
321 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 21:04:25.46 ID:Yft7GS8Zo
さやか「レヴィ!」

レヴィ「こんなもの・・・」

ミシッ

杏子「こいつ・・・なんて力してやがる!」

レヴィ「ぐぐぐぐぐ・・・」

杏子「なら、更に魔力を込めて拘束するだけだ!」

キィィィィィ

レヴィ「ぐっ・・・むぅ・・・」
322 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 21:09:28.44 ID:Yft7GS8Zo
まどか「レヴィちゃん!」

さやか「あんた、レヴィに何してるんだよ!」

杏子「はぁ?戦いを挑まれて勝ったから縛ってるだけだろ?」

杏子「それとも、試合が終わればノーサイド。とか甘い考えしてるんじゃないだろうね?」

さやか「あんただけは許せない・・・!」

杏子「何とでも言いな。さて、ソウルジェムでも奪って変身できなくさせた方がいいな」

杏子「おい、ガキんちょ。ソウルジェムを渡しな」

杏子「それで命だけは勘弁してやるよ」
323 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 21:11:57.36 ID:Yft7GS8Zo
レヴィ「ボクそんなの持ってないもん」

杏子「はぁ?あんた魔法少女じゃないの?」

レヴィ「違うよーだ!」ベーッ

杏子「こいつ・・・!」

タッタッタッタ

マミ「そこまでよ!佐倉さん!」

杏子「マミ・・・」
324 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 21:16:35.64 ID:Yft7GS8Zo
ディアーチェ「レヴィ、何を捕まっておるのだ!」

レヴィ「王様ぁ!また油断しちゃった・・・」

杏子「おいおい、聞いてないぞ・・・なんだこの人数は・・・」

ほむら「佐倉杏子、彼女を離しなさい」

シュテル「我々は貴女と敵対するつもりはありません、話を聞いてもらえませんか?」

杏子「・・・」

杏子「これはかなり分が悪いみたいだね。今日の所は引いておいてやるよ」

バッ

マミ「佐倉さん!」
325 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 21:20:38.22 ID:Yft7GS8Zo
シュテル「逃げられましたか」

さやか「レヴィ、大丈夫?」

レヴィ「うん、また油断しちゃった」

さやか「良かった・・・あんた何回心配掛ければ気が済むのよ・・・」

レヴィ「ごめんごめん・・・」

ディアーチェ「それにしても・・・」

シュテル「はい・・・レヴィ!」

レヴィ「」ビクッ
326 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 21:25:14.35 ID:Yft7GS8Zo
シュテル「街中での戦闘は非殺傷設定にするようにと言ったはずですが・・・」

レヴィ「ご、ごめんシュテるん・・・」

さやか「ま、まあまあ。やっちゃったものは仕方ないし」

さやか「ほとんど物も壊れてないから大丈夫でしょ」

まどか「あの、道路とか深く切れちゃってるみたいだけど・・・?」

ほむら「だからと言ってどうにもできないわね・・・」

ファンファンファンファン

マミ「!?」

シュテル「もしかしたら、我々がここに居ると大変アレなのでは?」

ほむら「と、とりあえずここを離れましょう!」

マミ「えっ!?」
327 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 21:30:52.52 ID:Yft7GS8Zo
ほむら「警察に取り調べられたって何も言えないでしょ!」

ほむら「まどかと美樹さやかは私が家まで送るわ」

さやか「えっ!?」

まどか「う、うん・・・」

ほむら「今日は解散にしましょう」

ディアーチェ「それが良かろう。これほど騒がしくては続きを話す気にもなれん」

シュテル「さぁ、行きましょう!」

マミ「え・・・ご・・・」

マミ「ごめんなさーい!」
328 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 21:35:38.00 ID:Yft7GS8Zo
----マミホーム・リビング----

マミ「破壊された町を見捨てて逃げてきちゃった・・・正義の味方なのに・・・」

シュテル「レヴィ、これからはちゃんと非殺傷設定を使ってください」

レヴィ「うん、分かったよ」

ディアーチェ「マミもそんなに気にするでない。ちょっと地面に切れ目が入っただけではないか」

マミ「それでも、正義の味方としてはダメなの!」

ディアーチェ「正義の味方だと?」

マミ「そうよ。私は見滝原を護らないといけないの」
329 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 21:39:24.92 ID:Yft7GS8Zo
マミ「だから、傷ついた町を見捨ててくるなんて本当はあっちゃいけないことなのよ」

ディアーチェ「全く・・・マミといい子鴉といい、融通が利かぬな」

ディアーチェ「そんなことでは、いずれ余裕がなくなるぞ」

マミ「それでも、見滝原は私が護るの!」

レヴィ「ダメだよ、正義の味方なんて」

レヴィ「貰うものはちゃんと貰わないと!」

マミ「?」
ディアーチェ「?」
330 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 21:45:37.26 ID:Yft7GS8Zo
----ほむホーム----

ほむら「はぁ・・・」

ほむら「頼りの時間停止が使えなくなってしまったわ」

ほむら「これでもう役立たずね・・・」

ほむら「シュテルが武器を用意してくれると言っても、期待しちゃいけない」

ほむら「はぁ・・・もうダメなのかな・・・」

ほむら「時間停止があったから今まで何とか戦ってこられたのに・・・」

ほむら「まどか・・・ゴメンね」

ほむら「結局貴女を助けられなかった・・・」グスッ

ほむら「貴女を守れる私にはなれなかったよ・・・」ポロポロ

カタン
331 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 21:49:47.17 ID:Yft7GS8Zo
ほむら「?」

ほむら「何の音かしら?」グスッ

ほむら「あぁ、飾っていた写真立てが倒れたのね」

スッ

カタッ

ほむら「これは、いつ撮った写真だったかしらね・・・」

ほむら「まどかとのツーショット・・・」

ほむら「そうだ・・・このまどかと約束したんだっけ」
332 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 21:55:52.53 ID:Yft7GS8Zo

--------

まどか「ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね?」

まどか「こんな終わり方にならないように、歴史を変えられるって・・・言ってたよね・・・?」

まどか「QBに騙される前の、馬鹿な私を助けてあげてくれないかな・・・?」

ほむら「約束するわ。絶対に貴女を救ってみせる!」

--------

ほむら「・・・」

ほむら「・・・まだ終わってなんかいない」
333 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 21:59:43.80 ID:Yft7GS8Zo
ほむら「約束したもの。簡単に諦めてしまったら、まどかに顔向けが出来ない・・・」

ほむら「まだ、まどかは契約していないわ」

ほむら「時間停止が使えなくても・・・この体がある限り、やれる事はあるはずよ!」

ほむら「・・・まどか」

ほむら「なんだか貴女に元気を貰えた気がするわ」

ほむら「もう少しだけ、頑張ってみるわね」
334 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 22:04:47.09 ID:Yft7GS8Zo
----美樹ハウス・さやかの部屋----

さやか「・・・」

QB「やぁ、さやか」

さやか「・・・なんだQBか」

QB「どうしたんだい、そんなに深刻な顔をして?」

さやか「別に・・・」

QB「悩み事があるなら僕に話してみたらどうかな?力になれるかもしれない」

さやか「・・・」
335 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 22:10:06.22 ID:Yft7GS8Zo
QB「佐倉杏子の事かい?」

さやか「あいつ、許せないよ・・・」

さやか「レヴィにあんなことして・・・」

さやか「でもね、それよりもっと自分が許せないんだ」

QB「どういう事かな?」

さやか「レヴィとあいつが戦ってる間、あたしは見てることしか出来なかった」

さやか「いや、それだけじゃない。みんなが魔女と戦ってるときだって・・・」

さやか「レヴィが魔女に殺されるかもしれないっていうのに、何も出来なかった・・・」
336 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/17(火) 22:14:34.02 ID:Yft7GS8Zo
QB「君は戦う力を望んでいるのかい?」

さやか「あたしが契約したら、あの杏子って奴に勝てるの?」

QB「それは君の努力次第だね」

さやか「・・・願いが決まったらすぐ契約するよ」

QB「そうか。じゃあ決まったらすぐに呼んでよ、さやか」
337 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/17(火) 22:17:23.71 ID:Yft7GS8Zo
本日の投稿はこれで終了です。

次の投稿再開は明日の同じぐらいの時間を予定しています。
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/17(火) 22:18:20.37 ID:8FGIqO2bo
さやかが契約しないかヒヤヒヤし続ける作品や

339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/17(火) 23:24:07.49 ID:w9KBOv5DO
さやか契約してもタイミング的に足手まといになるからしない方がいいよな・・・・

1乙
340 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/07/17(火) 23:40:43.50 ID:Yft7GS8Zo
なんだかんだで皆さんさやかちゃん好きで安心しました。
丁度今はさやか編のイメージで書いてますので、
>>338のように言って頂けると安心します。

まどマギからセリフを持って来ている部分は勿論、
なのはからも少しセリフやシーンを持って来ています。
(無印、A's、Movie 1st、勿論GODも)
お持ちの方はDVDやBDを見直してみるとちょっと楽しめるかもしれません。
こんな感じの遊びを入れるのもクロスSSならではかなと思います。
341 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/18(水) 20:59:35.93 ID:QuY5yRfpo
只今帰宅しました。

投稿を再開致します。
342 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 21:04:21.08 ID:QuY5yRfpo
----翌日放課後 見滝原中学校・校門付近----

マミ「それじゃ、今日はこの6人ね」

まどか「シュテルちゃんはどうしたんですか?」

ほむら「シュテルは事情があってしばらく別行動をする事になったの」

ディアーチェ「して、これから何をするのだ?」

マミ「私と暁美さんは魔女を探すつもりよ。出来ればレヴィちゃんにも手伝って欲しいのだけど」

ディアーチェ「貴様らはグリーフシードとやらが無いと魔法が使えんのだろう?」

ディアーチェ「ならば我等が協力しない理由はない」

レヴィ「うん、ボクも手伝うよ」

ほむら「全員で動いた方がいいかしら?佐倉杏子の動きが掴めないし・・・」
343 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 21:10:06.46 ID:QuY5yRfpo
さやか「あのさ・・・ちょっといいかな?」

さやか「あたし、今日行きたい所があるんだけど・・・」

まどか「上条君の所?」

さやか「うん、まぁ・・・」

さやか「ほら、最近行ってなかったからね?」

マミ「あら、魔女探しを手伝ってくれるとは言っても・・・」

マミ「無理に私達に付き合う必要はないのよ?」

さやか「あ、いえ。一言断ってから行くつもりだったんで大丈夫ですよ」

ほむら「かといって、貴女は昨日佐倉杏子と鉢合わせしてる」

ほむら「念のため誰かと一緒の方がいいわ」
344 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 21:15:01.89 ID:QuY5yRfpo
ディアーチェ「レヴィ、貴様が行ってやれ。青色と仲が良かろう」

レヴィ「うん、じゃあボクがさやかと一緒に行くよ!」

さやか「ありがとう、レヴィ」

ほむら「それじゃ、キリがいいからこちらも二手に分かれましょうか」

マミ「そうね」

ディアーチェ「ではマミ、行くぞ」

マミ「え?あ、ちょっと!」

ほむら「・・・」

まどか「・・・」
345 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 21:20:04.47 ID:QuY5yRfpo
----見滝原中学校付近・路上----

ほむら「・・・」スタスタスタ

まどか「・・・」トトトトト

ほむら「・・・」スタスタスタ

まどか「・・・」トトトトト

ほむら「・・・」スタスタスタ

まどか「あの・・・暁美さん・・・」

ほむら「・・・何かしら」
346 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 21:25:04.47 ID:QuY5yRfpo
まどか「良かったらその・・・お話しながら歩きたいなって」

ほむら「構わないわ」

まどか「あ、うん・・・」

ほむら「・・・」

まどか「・・・」

ほむら(間が持たない・・・)

まどか「その・・・魔法少女ってどんな感じなの?」

ほむら「!?」
347 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 21:29:35.79 ID:QuY5yRfpo
まどか「あのね、やっぱり魔女って凄く怖いんだけど・・・それでも・・・」

まどか「暁美さんやマミさんが戦ってるのに、契約の資格があるわたしが見てるのはズルいかなって」

まどか「そう思って・・・」

ほむら「そんな事ないわ!」

まどか「あ、暁美さん!?」

ほむら「絶対に契約してはダメよ!」

ほむら「前にも言ったと思うけれど」

ほむら「魔法少女になるというのは、たった一つの願いのために全てを諦めるって事なのよ」

まどか「う・・・うん・・・」
348 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 21:34:29.23 ID:QuY5yRfpo
ほむら「貴女は今の鹿目まどかのままでいいの」

ほむら「私達に引け目を感じる事はないわ」

まどか「でも・・・」

ほむら「貴女は優しすぎる・・・でも、私達なら大丈夫だから」

まどか「うん・・・」

ほむら(つい激しく言い過ぎてしまったわ・・・でも、もしここでまどかに契約されたら・・・)

ほむら(私はきっと二度と立ち上がれないだろうから・・・)
349 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 21:38:46.45 ID:QuY5yRfpo
----見滝原市路上----

マミ「ねぇ、王様」

ディアーチェ「ん?何だ?」

マミ「紫天の書に書いてあったグリーフシードなんだけど、どこから来た知識か分からない?」

ディアーチェ「我にも流石に・・・」

ディアーチェ「ユーリと共に記録順を追って探せば、ある程度の予測は付くだろうが・・・」

ディアーチェ「そんなにこれが気になるのか?」

マミ「グリーフシードの形が分かるって事は、誰かがワルプルギスの夜を倒したって事だから」

マミ「それならその人の知識から効果的な攻撃とかが分かるかもしれないと思って」

ディアーチェ「ふむ」
350 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 21:44:29.84 ID:QuY5yRfpo
マミ「それに、それなら既に倒されているはず・・・」

マミ「なのに何故またワルプルギスの夜が現れるのか、理由も分かるかもしれないわ」

ディアーチェ「成程、別に探しているプログラムもあることだ。気に留めておこう」

マミ「ありがとうね、王様」

ディアーチェ「構わぬ。臣下の願いを聞くのも我が務めだ」

マミ「ふふっ、そうだったわね」
351 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 21:49:45.92 ID:QuY5yRfpo
----見滝原病院・駐輪場----

さやか「レヴィ、わざわざ付いて来てくれてありがとうね」

レヴィ「いいよいいよ。ボクもさやかと話せて楽しかったし」

さやか「そっか、レヴィは可愛いねぇ」

レヴィ「むっ、ボクは格好いいんだぞ!」

さやか「ははっ、そうだったね。ごめんごめん」

レヴィ「本当に分かってるのかなぁ」

さやか「おっと、さやかちゃんを信用できないのかね?」

レヴィ「そんな事ないけど・・・」

さやか「ならいいじゃない」
352 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 21:53:48.82 ID:QuY5yRfpo
レヴィ「むむっ・・・?」

さやか「じゃあ、とりあえずここでいいよ。後は大丈夫」

レヴィ「そう?じゃあボクはみんなと合流するよ」

さやか「うん、ありが・・・」

「きゃあああああああああああ」

さやか「!?」

レヴィ「ん?どうかしたのかな?」

さやか「行ってみよう!」
353 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 22:01:22.32 ID:QuY5yRfpo
----見滝原病院・中庭----

「誰かぁ!」

「おい、危ないから離れろ」

「君ぃ、そんなことはやめなさい!」

タッタッタッタ

レヴィ「うわ、人がいっぱいだ」

さやか「すみません、何かあったんですか?」

「飛び降りだよ飛び降り!ほら、あの屋上!」

レヴィ「あ、人がいるね。飛ぶ練習でもするのかな?」

さやか「あれって・・・」

さやか「恭介!?」
354 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 22:07:47.69 ID:QuY5yRfpo
「あんた、あの子の知り合いか?やめるように呼びかけてやんな!」

さやか「は、はい!」

さやか「恭介!やめて!なんでこんなこと!」

レヴィ「ん?何が起きてるの?」

さやか「恭介が自殺しようとしてるんだよ!」

レヴィ「あぁ、あれがさやかの言ってたキョウスケって人か」

さやか「やめてぇ!恭介!」

「きゃああ!飛び降りたわ!」

さやか「恭介えぇぇぇぇぇぇ!」

レヴィ「むむっ」
355 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 22:12:17.39 ID:QuY5yRfpo
--------

----

--

「なん・・・だと・・・?」

「おい、確かに飛び降りたよな?」

さやか「えっ・・・?」

「消えた・・・?」

さやか「恭介・・・?」
356 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/18(水) 22:17:25.21 ID:QuY5yRfpo
レヴィ「おーい、こっちこっち!」

「おい、女の子が飛び降りた少年を抱きかかえてるぞ」

「早く先生を!」

「どういうことだこりゃ!」

さやか「レヴィ・・・?」

レヴィ「あ、おーい。さやかー!」
357 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 22:21:50.26 ID:QuY5yRfpo
--------

----

--

医師「鎮静剤を投与しよう!処置室に運んで!」

看護師「はいっ!上条さん、返事をして下さい。上条さん」

ガラガラガラ

「あの少年、大丈夫かな?」

「でも看護婦さんの呼び掛けには返事してたわ」
358 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 22:27:09.85 ID:QuY5yRfpo
さやか「レヴィが助けてくれたの・・・?」

レヴィ「うん。シュテるんが目立つな、って言うから最高速で頑張ったよ」

さやか「ありがとう・・・・ありがとう・・・」ポロポロ

レヴィ「さやかは仲間だもん。気にしないでよ」

さやか「うん・・・あたし、恭介のところに行ってくる!」

レヴィ「分かった。じゃあボクも帰るね」

さやか「ありがと、レヴィ」

タッタッタッタ

レヴィ「・・・」
359 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 22:31:48.66 ID:QuY5yRfpo
レヴィ「君は見てるだけなんだ?」

QB「あれ?気付かれないようにしたつもりだったんだけどな」

レヴィ「分かるよー。だってモヤモヤした何かを感じるんだもん」

QB「君の言ってる事は分からないね」

QB「ちなみに、勘違いしないで欲しいんだけど」

QB「彼が飛び降りようとしたのはただの偶然。僕はここに居合わせただけだよ」

レヴィ「ふーん・・・」

QB「それじゃ、失礼するよ」スッ

レヴィ「変な奴・・・」
360 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 22:36:43.12 ID:QuY5yRfpo
----見滝原病院・上条恭介の病室----

さやか「恭介・・・どうしてあんな事・・・」

さやか「契約の事、恭介に相談しにきたらこんな事になってるなんて・・・」

恭介「・・・」

さやか「あたし・・・幼馴染とか言って浮かれてたけど」

さやか「恭介のこと何も分かってあげてなかったのかな・・・」

さやか「あたしのせいだ・・・あたしが毎日お見舞いに来てれば、こんな事にならなかったかもしれないのに・・・」

恭介「うっ・・・」

さやか「恭介!」
361 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 22:40:39.48 ID:QuY5yRfpo
恭介「ここは・・・さやか・・・?」

さやか「恭介!どうしてあんな事をしたの!」

恭介「僕は生きてるのか・・・?なんで・・・」

さやか「ねぇ・・・教えてよ・・・」

恭介「・・・」

恭介「僕は、もう生きてる意味なんてないんだ・・・」
362 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 22:46:14.31 ID:QuY5yRfpo
さやか「何言ってるの!恭介にはバイオリンがあるじゃない」

さやか「怪我が治ればまた好きなだけバイオリンを弾けるよ!」

恭介「治らないんだよ・・・」

さやか「え・・・?」

恭介「昨日、医者から言われたんだ」

恭介「僕の左手は現代の医学では治せない」

恭介「奇跡か魔法でもない限り・・・二度と動くようにはならないんだ・・・」

さやか「そんな・・・」
363 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/18(水) 22:50:45.72 ID:QuY5yRfpo
恭介「だからもう・・・生きてたって・・・」

恭介「バイオリンのない人生なんて・・・」

さやか「あるよ・・・」

恭介「・・・」



さやか「奇跡も、魔法も。あるんだよ!」



364 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/18(水) 22:52:44.58 ID:QuY5yRfpo
本日の投稿はこれで終了です。

次の投稿再開は明日の同じぐらいの時間を予定しています。
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/18(水) 23:14:43.27 ID:KR2QSMMfo

果たしてさやかは魔女になってしまうのか!
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/18(水) 23:17:50.47 ID:NvdBla1co
やべ、ここのレヴィが可愛すぎる
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/18(水) 23:28:19.42 ID:isJWyxRDO
まどポみたいな展開になってきたな
さて、さやか契約フラグたっちゃったが契約しないで普通の中学生のままでいてほしい
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/19(木) 05:08:41.62 ID:vwtPK8fco
あかん、ヒヤヒヤが止まらん

369 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/19(木) 21:04:24.04 ID:fXfj/bzyo
只今帰宅しました。

それでは投下を再開致します。
370 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/19(木) 21:09:59.47 ID:fXfj/bzyo
----夕方 見滝原市・路上----

マミ「今日は使い魔だけだったわね・・・」

ほむら「こっちは何も出なかったわ」

ディアーチェ「ふむ、魔女とは毎日出るものではないのだな」

マミ「出ないときはサッパリ出ないわね」

ほむら「それだけじゃないわ」

まどか「?」

ほむら「佐倉杏子がこの町に来ている、つまり・・・」

マミ「そっか、佐倉さんが魔女を倒してるのかもしれない」

ほむら「そういうことよ」
371 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/19(木) 21:14:22.62 ID:fXfj/bzyo
まどか「みんなで仲良く出来ないのかな・・・」

マミ「・・・」

マミ「大丈夫よ、鹿目さん。きっと佐倉さんも仲間になってくれるわ」

マミ「だって、ワル・・・」

ほむら「巴マミ!」

マミ「え?」

ほむら「この後話があるのだけど、いいかしら?」

マミ「構わないけど・・・」

ほむら「それじゃ、貴女の家に行きましょうか」
372 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/19(木) 21:20:09.65 ID:fXfj/bzyo
ディアーチェ「我は夕食の材料を買ってから帰宅するとしよう」

マミ「王様が・・・買い物・・・?」

ディアーチェ「不服そうだな?」

マミ「そうじゃなくて・・・そういうことしなさそうだから・・・」

まどか「普通の王様ってそういうことしないんじゃ・・・」

ディアーチェ「別に家事は嫌いではない」

ディアーチェ「何より今の我に出来るのは料理ぐらいだ」

ディアーチェ「単なるごく潰しにはなりたくないのでな」
373 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/19(木) 21:24:46.75 ID:fXfj/bzyo
マミ「そう・・・それじゃお願いしようかしら」

ディアーチェ「うむ。では現金を寄越せ」

マミ「あ、そうだったわね・・・」

まどか「あ、それじゃ私も一緒に行くよ。お店とか分からないでしょ?」

ディアーチェ「気が利くなリボン。案内は任せよう」

まどか「うんっ」

ほむら「王様は防御なら出来るんだったかしら?」

ディアーチェ「うむ。だが高出力には耐えられんぞ?」

ほむら「佐倉杏子の事が気になるのよ」
374 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/19(木) 21:30:02.59 ID:fXfj/bzyo
マミ「やっぱり一緒に行った方がいいかしら?」

ほむら「一応急ぐ話だから・・・」

ディアーチェ「レヴィが居れば思念通話が使える」

ディアーチェ「何かあれば、それで事足りるはずだ」

まどか「でも、レヴィちゃんって今さやかちゃんと一緒じゃ?」

「おーい」

ほむら「噂をすれば、ね」
375 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/19(木) 21:35:13.41 ID:fXfj/bzyo
ディアーチェ「思念通話で逐次場所を伝えていたのだ」

レヴィ「ん?何の話?」

ディアーチェ「気にする事ではない」

まどか「レヴィちゃん、さやかちゃんは?」

レヴィ「さやかとは病院で分かれたよ。もういいから、って」

まどか「あ、そっか。さやかちゃん、頑張ってるな・・・」

マミ「どういうこと?」
376 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/19(木) 21:40:23.58 ID:fXfj/bzyo
まどか「入院してるのってさやかちゃんの幼馴染なんです」

まどか「それでさやかちゃん、その・・・」

マミ「あっ、なるほど・・・青春してるのね」

ほむら「・・・」

ほむら(そういえば、転校してきてから美樹さやかが上条恭介のお見舞いに行ったのは今日が初めてね)

ほむら(いつもより仲が良くないのかしら?)

ほむら(それなら、上条恭介の為に契約をしないかもしれない・・・)

マミ「それじゃ暁美さん、レヴィちゃん。行きましょうか」
377 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/19(木) 21:44:59.41 ID:fXfj/bzyo
----見滝原市・路上----

まどか「王様って料理が上手で羨ましいな・・・」

ディアーチェ「何だリボン?貴様は料理をしないのか?」

まどか「うん・・・私、不器用だから上手く作れないの」

まどか「王様は凄いね。料理も上手いし、強いし・・・何でも出来ちゃいそう」

ディアーチェ「まぁ、我ともなれば大概の事はこなせてしまうな」

まどか「・・・」
378 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/19(木) 21:52:07.67 ID:fXfj/bzyo
まどか「私ね、得意な学科とか人に自慢できる才能とか何もなくて」

まどか「このまま人の役に立てないまま生きていくのかな、って」

まどか「それがずっと怖いんだ・・・」

ディアーチェ「ほぅ?」

まどか「誰かの役に立ちたい。でも私なんかじゃ何も出来なくて」

まどか「だから、魔法少女の契約をしたら変われるのかなって思ってるんだ」

ディアーチェ「ふんっ、くだらんな」

まどか「これでも真剣に悩んでるのに・・・」
379 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/19(木) 21:56:20.64 ID:fXfj/bzyo
ディアーチェ「契約したら何かが出来るようになると思うのか?」

まどか「分からないよ・・・」

まどか「でも、契約したら何かが変わるかなって・・・」

ディアーチェ「莫迦か貴様。それはあのボロ雑巾から与えられた力であって」

ディアーチェ「貴様自身が掴み取った力ではなかろう」

まどか「そうだけど・・・」

ディアーチェ「そもそも貴様の愚痴にいちいち付き合うつもりはない」

ディアーチェ「だが、我は自分の力で掴んだ事こそ意味があると思うぞ」

まどか「うん・・・」
380 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/19(木) 22:00:28.17 ID:fXfj/bzyo
----マミホーム・リビング----

マミ「それで暁美さん、話って?」

ほむら「単刀直入に言うわ」

ほむら「契約していないあの二人に、ワルプルギスの夜の話をするのはやめましょう」

レヴィ「ん?ダメなの?」

マミ「確かに・・・知らないならそれに越した事はないかもしれないわね」

ほむら「えぇ、わざわざ不安にさせる事はないと思う」
381 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/19(木) 22:04:12.28 ID:fXfj/bzyo
マミ「そうよね。ごめんなさい、そこまで気が回らなかったわ」

ほむら「構わないわ。それについては私も昨日まで諦めていたし・・・」

マミ「?」

ほむら「気にしないで」

レヴィ「じゃあ、さやかとリボンちゃんにはワプルギルスの話をしちゃダメなんだね?」

ほむら「かなり言いにくい感じに違うわね・・・」

マミ「まぁ、確かに元が言い易いとはいえないものね・・・」
382 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/19(木) 22:05:46.73 ID:fXfj/bzyo
本日の投稿はこれで終了です。
短いのですが、仕様が出来てしまいました申し訳ありません。

次の投稿は明日の同じぐらいの時間を予定しています。
383 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/19(木) 22:06:13.81 ID:fXfj/bzyo
仕様⇒私用

焦りすぎた・・・
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/19(木) 22:06:49.02 ID:vwtPK8fco
乙乙。
今回も焦らしてくれるぜ。
385 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/07/20(金) 23:33:46.58 ID:+gN4ALDNo
只今帰宅しました。
予想外の事態でこんなに遅く・・・

申し訳ありませんが、本日の投下は行いません。

次の投下は、明日のいつもより少し早い時間を予定しています。
386 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/21(土) 19:54:23.26 ID:BFYjlYTZo
投下を再開致します。
387 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 19:59:36.11 ID:BFYjlYTZo
----見滝原市・路上----

まどか「あれ?仁美ちゃんだ」

ディアーチェ「何だ?知り合いか?」

まどか「うん、友達なんだ。ひとみちゃーん!」

仁美「あら。鹿目さんと・・・?」

ディアーチェ「我はディアーチェだ」

仁美「そうですか。よろしくお願いしますわ」
388 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 20:04:13.85 ID:BFYjlYTZo
まどか「仁美ちゃん、どこかに行くの?」

仁美「えぇ、ここよりもずっといい場所ですわ」

まどか「?」

ディアーチェ「なんだ、面白そうだな」

ディアーチェ「おい、緑色!我も案内せい!」

仁美「では、一緒に参りましょうか・・・」

まどか「仁美ちゃん・・・?」
389 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 20:10:00.28 ID:BFYjlYTZo
----工場地帯----

ディアーチェ「随分歩くな。早く戻らんとレヴィが腹をすかせて居るだろうに」

ディアーチェ「緑色!まだ着かぬのか?」

仁美「もうすぐですわ。もうすぐ・・・」

まどか「ねぇ、仁美ちゃん。いつもと何だか雰囲気が違うよ?」

仁美「そんな事ありませんわ。鹿目さん」

まどか「だって、鹿目さんって・・・」

仁美「ほら、早く行きましょう?」

まどか「え、うん・・・」
390 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 20:14:35.05 ID:BFYjlYTZo
----工場地帯・とある工場----

「そうさ、俺はダメなんだ・・・こんな工場一つ切り盛りできないで・・・」

ディアーチェ「ここか?随分と辛気臭い場所だな」

ディアーチェ「ここのどこがいい場所なのだ?」

仁美「ここはまだ違いますわ」

仁美「これから儀式が始まります。そうすれば、素晴らしい世界へ旅立つ事ができますの」

まどか「ねぇ、仁美ちゃんやっぱり変だよ!どうしちゃったの?」
391 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 20:20:21.79 ID:BFYjlYTZo
仁美「私は気付いてしまいましたの」

まどか「気付いた・・・?」

仁美「愛しのあの方は私を見てくれていない」

仁美「あの方の心の中にはいつも・・・」

仁美「あぁ、妬ましいですわ。出会うのが遅かっただけで・・・」

仁美「あの方が私を見てくれることはもう無いのです」

仁美「ですから、私は邪魔な生きている体を捨てて素晴らしい世界に行く事にしましたの」
392 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 20:25:23.17 ID:BFYjlYTZo
パチパチパチパチ

「よく言った!」

「一緒に旅立ちましょう」

まどか「いつの間にこんな・・・人が・・・!」

ディアーチェ「こやつら、何かに操られているのか?」

仁美「さぁ、儀式が始まりますわ」

「いいかぁ?苦しいのは最初だけだ」

「あっ、という間に気持ちよくなるからな」
393 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 20:30:50.25 ID:BFYjlYTZo
まどか「あれって・・・」

ディアーチェ「液体か?どういうつもりだ?」

まどか「・・・」

--------

詢子「いいか、まどか?」

詢子「この手の洗剤や漂白剤には、扱いを間違えるととんでもない事になる物もある」

詢子「あたしら家族全員あの世行きだ」

詢子「絶対に間違えるなよ?」

--------

まどか「ダメ・・・それはダメだよ!」

ダッ
394 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 20:35:49.15 ID:BFYjlYTZo
ディアーチェ「おい、リボン!」

まどか「こんなもの!」

ガタッ ブン ガシャーン

まどか「はぁ・・・はぁ・・・」

まどか「良かった、これなら・・・」

ディアーチェ「莫迦者!何を呆けておるのだ!」
395 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 20:40:11.99 ID:BFYjlYTZo

危機を脱したと思い、油断したまどかにディアーチェの怒声が飛ぶ

それと同時に何かが殴られたような重い音が聞こえる


ディアーチェ「ぐっ・・・こやつら自我がないな。やはり操られておるのか」

「させない・・・邪魔はさせない・・・!」


まどかに向けて振り下ろされたバットをディアーチェがシールドで受け止めた音だった


まどか「王様っ!」
396 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 20:45:08.99 ID:BFYjlYTZo
ディアーチェ「だから何を呆けている!さっさとここから離れろ!」

まどか「でも、それじゃ王様が・・・」

ディアーチェ「貴様が居ると足手まといだ、さっさと行け!」

まどか「あっ・・・」

ディアーチェ「案ずるな。適当に遊んでやった後、すぐに我も逃げる算段だ」

ディアーチェ「こやつらをどうにかした所で我に益はないからな」
397 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 20:50:30.07 ID:BFYjlYTZo
まどか「う、うん・・・」

まどか「すぐに誰か呼んでくるから、それまで無事でいて!」

ディアーチェ「誰に物を申しておる!我は王だぞ!」

タッタッタッタ

ディアーチェ「さて、貴様らは運がいい」

ディアーチェ「我は今、攻撃用の魔法が使えぬでな」

ディアーチェ「我がデバイス。エルシニアクロイツで殴るだけで勘弁してやろう」
398 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 20:55:11.76 ID:BFYjlYTZo
----とある倉庫・資材置き場----

バタン

まどか「っ・・・!ここ外じゃないよっ!」

まどか「ど、どうしよう。こっち側はこの扉しか入れる場所がなかったのに・・・」

まどか「そうだ携帯で警察に・・・!」

カチャッ

まどか「嘘・・・圏外!?」

まどか「なんで!?早くしないとディアーチェちゃんが・・・!」
399 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 21:00:14.79 ID:BFYjlYTZo
まどか「反対側の別の扉に行くしか・・・!」

ガチャッ

まどか「あれっ?」

ガチャガチャッ

まどか「開かない・・・?そんな、今入ってきたのに」


ズズズズズズズズ


まどか「え・・・?嘘・・・?まさか魔女・・・?」
400 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 21:05:06.67 ID:BFYjlYTZo
----ハコの魔女・結界最深部----
----H.N.ELLY(KIRSTEN)----

まどか「あ・・・・いや・・・」

ほむら『まどか』

まどか「ほむらちゃん!あ、いや・・・暁美さん!」

ほむら『こんな所で何をしているの?』

まどか「こんな所、って。ここって魔女の結界じゃないの・・・?」

ほむら『はぁ・・・魔法少女でもない貴女がどうしてそんな事が判断できるの?』

まどか「あ、違うんだ・・・?」

ほむら『全く・・・貴女は本当に愚かね・・・』

まどか「うぅ・・・」
401 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 21:09:39.57 ID:BFYjlYTZo
ほむら『貴女はいつもそうね』

まどか「えっ?」

ほむら『グズで・・・ノロマで、一人では何も出来ないのね』

まどか「あけみ・・さん・・・?」

ほむら『こんな子に魔法少女の資質があるなんて信じられないわ』

まどか「やめて・・・やめてよ・・・」

ほむら『才能がある?笑わせないで。貴女なんて使い魔の1匹も倒せずに死ぬのがオチよ』

まどか「もうそれ以上言わないでよ・・・」

ほむら『いいえ、何度でも言うわ。貴女は・・・』
402 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 21:15:20.42 ID:BFYjlYTZo
ディアーチェ「どりゃぁ!」

ゴンッ

ほむら『がっ!?』

ドサッ

まどか「王様・・・?」

ディアーチェ「扉をぶち抜いて来て見れば・・・」

ディアーチェ「貴様は何を遊んでおるのだ!」

まどか「あ、遊んでないよ!」
403 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 21:22:35.73 ID:BFYjlYTZo
ディアーチェ「では聞くが。あの黒色の偽者と何を話していた?」

まどか「偽者・・・?」

ディアーチェ「思念通話でレヴィに連絡を取った。黒色も一緒に来るそうだ」

まどか「あのほむらちゃんは偽者・・・?」

ほむら『違うわ。私は本物よ』

ディアーチェ「どの口がっ!」

ディアーチェ「さして事情の分からん我にでも分かるぞ」

ディアーチェ「黒色はリボンにご執心だ。あのような事、申すはずがない」

まどか「聞いてたの・・・?」

ディアーチェ「後ろの方だけだがな」
404 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 21:25:30.60 ID:BFYjlYTZo
ディアーチェ「それで、もしや貴様も操られているクチか?」

ほむら『・・・』

ディアーチェ「まぁ良い。話すつもりがないなら、無理にでも聞くぞ」

『王様、力に訴えるのはあかんよ?』

ディアーチェ「子鴉・・・?貴様、何故ここに居る」

まどか「白い服の王様・・・?」
405 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 21:30:33.00 ID:BFYjlYTZo
少女『ちょっとヤボ用でな。こっちに来とったんよ』

少女『そんで、変な雰囲気がするなぁ思って様子見にな』

ディアーチェ「ほぅ・・・それにしては妙だな?供の者はどこにいる?」

少女『供・・・?』

ディアーチェ「あの癪に障る4人組の事だ」

少女『・・・ゴメンな。何の事か分からんわ』

ディアーチェ「そうか・・・」
406 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 21:35:43.07 ID:BFYjlYTZo
ディアーチェ「では、貴様と黒色。どちらも偽者のようだな」

少女『!?』

ほむら『・・・』

まどか「・・・?」

ディアーチェ「我の嫌いな子鴉の偽者とは更に不愉快」

ディアーチェ「楽に死ねると思うな!」

少女『バレてもうたんならしょうがないなぁ。でも、王様』

少女『私と王様の力はほぼ互角。そんで王様は今万全ではない』

少女『そんなら、ちょう無謀ちゃうん?』

ディアーチェ「何が互角か!この程度、丁度良い枷だ」
407 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 21:40:39.31 ID:BFYjlYTZo
少女『な、なんや!?ええんか?』

まどか「?」

ディアーチェ「何がだ?」

少女『今の王様ではわたしを倒せへん!それでも戦うんか?』

ディアーチェ「ふむ・・・さては貴様・・・」

ディアーチェ「本物の子鴉より遥かに弱いのだな?」

少女『そ、そんなことあらへん!よし!そんなら勝負や!』

ディアーチェ「やれやれ、既に勝負が見えたな」
408 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 21:46:07.51 ID:BFYjlYTZo
少女『こ、こうなったら・・・!二人同時に行くよ!』

ほむら『分かったわ』

ディアーチェ「さて、どこまで我と渡り合えるか見物だな」

ディアーチェ「クリスタルケージ、ロック!」


ディアーチェの掛け声と共にまどかの周囲に結界が張られる


まどか「あっ」

ディアーチェ「我も無辜の民に犠牲が出るのは好まぬからな」

ディアーチェ「そこでじっとしていろ」

まどか「王様・・・ありがとう!」
409 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 21:50:58.92 ID:BFYjlYTZo
ディアーチェ「さて、待たせたな。では始めるとしようか」

少女『・・・!』

ほむら『・・・』


少女の偽者はディアーチェと色違いの杖を

ほむらの偽者は拳銃を構える

対するディアーチェも杖を構え、三者が硬直する


ディアーチェは言葉に反し、決して二人を舐めてはいなかった

ただでさえ2対1、迂闊に動けば簡単に倒されてしまう

元々大して得意ではない杖による体術でしか戦えないのも、初動を決めかねている理由だった
410 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 21:55:36.90 ID:BFYjlYTZo
少女『なんや、何もしてこないんか?ならこっちから・・・』


少女の偽者が仕掛けようとした、その瞬間

青い閃光が彼女の持っていた杖の先を切り落とした


少女『なっ!?』

ほむら『今のは一体!』


偽者達に動揺が走る
411 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 21:59:37.77 ID:BFYjlYTZo
???「はぁぁぁぁぁぁぁ!」


青い閃光の正体は人だった

高速で動くその軌跡は、空に、地上に、美しい線を描く


まどか「レヴィちゃん!」

ディアーチェ「むっ、もう来たのか!」
412 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 22:05:32.14 ID:BFYjlYTZo
青い線は軌道を変え、ほむらの偽者に襲い掛かる


???「ふっ!」

ほむら『がっ!?』


そして一太刀加えるや否や、すぐさま隣の少女の偽者を切り裂く


???「でぇい!」

少女『そん・・・なっ・・・』


同時に倒れる偽者達
413 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 22:10:34.92 ID:BFYjlYTZo
そして人の形を模した姿が解け、それが使い魔だったことが露になる


使い魔『・・・』

使い魔『・・・』


あっという間に使い魔を倒したその人物が動きを止める


青いビスチェ風の服

白いマント

そして手にはサーベル


まどか達に背を向けるようにして立っているその人物

それはレヴィではなかった
414 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 22:15:06.92 ID:BFYjlYTZo
さやか「・・・」

まどか「さやか・・・ちゃん・・・?」

ディアーチェ「青色、貴様まさか!」

さやか「大丈夫、任せて。すぐ魔女を倒すから」


そう言うと、そのまま目の前の何もない空間目掛けて鋭い突きを放つ


魔女「・・・!?」

さやか「自分は隠れて仲間に戦わせてるなんて趣味が悪いね」


さやかの攻撃によって姿を現した魔女は、そのまま崩れ落ちて消滅した
415 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 22:20:40.35 ID:BFYjlYTZo
----とある倉庫・資材置き場----

さやか「二人とも、怪我はない?」

まどか「さやかちゃん、その格好・・・?」

ディアーチェ「貴様、契約したのか?」

さやか「ははっ、まぁ何?心境の変化、っていうのかなぁ?」

まどか「・・・」

さやか「大丈夫だって。初めてにしちゃ、上手くやったでしょ?」

まどか「でも・・・」
416 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 22:25:47.87 ID:BFYjlYTZo
ディアーチェ「とりあえずここを離れるぞ。先ほどの者達が目を覚ますと厄介な事になりかねん」

さやか「あぁ、そうだね。それじゃ・・・」

タッタッタッタ

レヴィ「王様、大丈夫?」

ディアーチェ「おぉ、レヴィか。心配するな。我なら問題ない」

マミ「美樹さん・・・その格好は!」

さやか「あっ、マミさん。これから一緒に見滝原を護りましょうね!」

マミ「え?えぇ・・・」

ほむら「美樹さやか・・・貴女・・・」

さやか「暁美さんもよろしく!」
417 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 22:30:27.69 ID:BFYjlYTZo
ほむら(なんてこと・・・)

ほむら(美樹さやかが契約した場合、確実に魔女化するか死亡する・・・)

ほむら(そしてまどかが契約する確率が跳ね上がる・・・)

ほむら(こっちにも注意しなくてはならなかった。全てが後手・・・)

ほむら(このままだとまどかが契約してしまう・・・なんとか、なんとかしないと)

ほむら(美樹さやか・・・なぜ契約を・・・これでは貴女が・・・)

ほむら(それにまどか・・・まどか・・・契約しては・・・まどか・・・)

ドサッ

さやか「えっ?」
418 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 22:35:23.58 ID:BFYjlYTZo
レヴィ「ほむほむ!?どうしたの?」

ほむら「はぁっはぁっ・・・!」

マミ「いけない!過呼吸になっているわ。それに、倒れたときに頭を打ったかもしれない」

さやか「あたし、回復使えます!」

ディアーチェ「やるならマミの家だ!ここでは大部屋に居る奴等が目を覚ませば面倒な事になる!」

ディアーチェ「応急処置だけ行って、すぐに移動するぞ!」

まどか「ほむらちゃん!」

マミ「みんな静かにして。周りが騒ぐと逆効果よ」
419 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 22:39:55.49 ID:BFYjlYTZo
マミ「暁美さん、何でも良いから話すのよ。暁美さん、聞こえる?」

ほむら「ま・・・まど・・・か・・・」ハァ ハァ

ディアーチェ「レヴィ、貴様なら黒色を担いだまま高速で移動できるな?」

レヴィ「う、うん!」

さやか「あたしもまだ慣れてないけど、それでも結構速く動けると思う」

ディアーチェ「よし、青色は先にマミの家に行って寝床の用意をしろ」

さやか「分かった!マミさん鍵を貸してください!」

マミ「えぇ、遠慮しないで必要なものは何でも使って」
420 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/21(土) 22:45:12.16 ID:BFYjlYTZo
ディアーチェ「レヴィは黒色を担いでマミと共に急いでそれを追え」

レヴィ「分かった。ほむほむに負担が掛からないように頑張る」

マミ「私もサポートするわ」

ディアーチェ「リボンは自宅まで我が送ろう」

まどか「ううん、わたしもマミさんの家に行くよ!」

ディアーチェ「ならば我と共に最後尾だ。足は速くあるまい?」

まどか「うん・・・」

ディアーチェ「悪いが隣の部屋で倒れている民達の面倒は見きれぬ」

さやか「魔女は倒したから多分大丈夫でしょ。後は警察とか救急車だけ呼んでおこうよ」

ディアーチェ「よし、ならば我らも急ぐぞ!」
421 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/21(土) 22:47:15.51 ID:BFYjlYTZo
本日の投下はこれで終了です。

次の投下再開は月曜日のいつもぐらいの時間を予定しています。
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/21(土) 22:50:42.36 ID:uWl2B44io
ほむらちゃんやっぱり倒れた……
途中で絶叫レスつけそうになったよ

乙乙
423 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/23(月) 20:50:39.21 ID:olpKNOj+o
只今帰宅しました。

書き忘れていましたが、前回の投稿で第3部的な部分が終了しました。
あまり意味のない部構成ですが・・・


>>422
SSと全く関係ない雑談等でなければ、
投下中に書き込んで頂いても大丈夫です。
むしろ、リアクション等については書いて頂いた方が励みになります。
ただ、質問等の返答につきましては
投下終了後に纏めてになります。

こういった内容は>>1に記載するべきでした。申し訳ありません。


それでは投下を再開致します。
424 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 20:55:31.92 ID:olpKNOj+o
----マミホーム・リビング----

マミ「とりあえず症状は落ち着いたわ。今は眠ってる」

さやか「よかった。突然倒れたからどうしようかと・・・」

ディアーチェ「全く、貴様らは我に心配ばかりかけおってからに・・・」

マミ「ごめんなさいね・・・」

レヴィ「ところで、さっきのはなんだったの?」

さやか「あぁ、過呼吸っていってね。精神的な不安定から来る、一時的な呼吸困難みたいなもんだよ」

レヴィ「ふぅん・・・」
425 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 21:00:36.47 ID:olpKNOj+o
ディアーチェ「しかし、一体何があったのだ?我には黒色が突然倒れたようにしか見えなかったぞ」

さやか「だよねぇ・・・」

マミ「私達の知らない所でいつも悩んでいたのかもしれないわね」

マミ「落ち着いたら、ちゃんと話を聞いてみましょうか」

さやか「そうですね。暁美さんも心配事があるなら相談してくれれば良いのに・・・」

マミ「相談できないような深い事情かもしれないわ・・・」

さやか「うーん・・・」
426 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 21:05:39.54 ID:olpKNOj+o
----マミホーム・ベッドルーム----

まどか「ほむらちゃん・・・」

ほむら「ん・・・」

まどか「あっ、ほむらちゃん?」

ほむら「まどか・・・契約しないで・・・」

まどか「寝言かな?契約しないで、か・・・」

まどか(もしかして突然倒れたのって、さやかちゃんが契約しちゃったから?)

まどか(なにか事情でもあるのかな?それならちゃんと話を聞かないと・・・)

ガチャ

マミ「鹿目さん、もう大分遅い時間だからそろそろ・・・」

まどか「あ、はい。そうですね」
427 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 21:10:46.56 ID:olpKNOj+o
----マミホーム・リビング----

マミ「美樹さん、魔法少女の詳しい話は明日にしましょうか」

さやか「はい!さっきも言いましたけど、これからよろしくお願いします!」

マミ「本当は契約しないのが一番だったんだけど、きっと事情があったのね・・・」

さやか「はい・・・」

マミ「それじゃ、明日から色々教えてあげるわね」

さやか「お願いします!」

マミ「やるからには厳しく行くわよ?命懸けだからね?」

さやか「おおぅ・・・がんばります」
428 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 21:15:49.34 ID:olpKNOj+o
まどか「じゃあさやかちゃん。帰ろう?」

さやか「うん。それじゃ、お邪魔しましたー」

マミ「送らなくて大丈夫かしら?」

さやか「あたしももう魔法少女ですよ!心配しないでください!」

マミ「ふふっ、頼もしいわね。でも油断は禁物よ」

さやか「はいっ!」

レヴィ「むにゃ・・・」

ディアーチェ「レヴィ、寝るなら布団で寝ろ」

レヴィ「ふぁーい・・・」
429 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 21:19:38.12 ID:olpKNOj+o
----夜 まどホーム・まどかの部屋----

まどか「ほむらちゃん、突然倒れるなんて心配だよ・・・」

まどか「契約しちゃダメって言ってたけど、やっぱり魔法少女は危ないからだよね」

まどか「魔女と戦い続けて、死んじゃうかもしれない・・・」

まどか「さやかちゃん、大丈夫かな?」

QB「心配なら君が契約すれば良いじゃないか」

まどか「QB!?またうちに来たの?」

QB「君が悩んでるみたいだったから心配になってね」
430 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 21:26:29.89 ID:olpKNOj+o
まどか「ねぇ、QB。さやかちゃんはどんな願いで契約したの?」

QB「それは僕じゃなくて、本人から聞いたほうが良いんじゃないかな?」

まどか「そっか、そうだよね」

QB「さやかの事が心配かい?」

まどか「うん、さやかちゃんは大切な友達だもん。心配だよ」

QB「それならやっぱり君が契約するべきじゃないかな?」

まどか「そうかな・・・?」
431 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 21:30:19.44 ID:olpKNOj+o
QB「前にも言ったけど、君には魔法少女としての資質がある」

QB「それも、今まで見たことがないほどの規模でね」

QB「君が契約すれば魔女との戦闘は格段に安全になるはずだよ」

まどか「うん・・・」

QB「それに、美樹さやかは既に魔法少女だ」

QB「それなら同じ立場で接する事のできる友人が多い方がいいんじゃないかな?」

まどか「・・・」
432 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 21:36:46.78 ID:olpKNOj+o
--------

ディアーチェ『貴様自身が掴み取った力ではなかろう』

--------

ほむら『まどか・・・契約しないで・・・』

--------

まどか「ごめんね、QB。わたし、まだ契約しないよ」

QB「そうか、それは残念だ。契約したくなったらいつでも言ってよ」

まどか「うん、もし契約するときが来たらお願いね」

QB「分かった。それじゃ、僕は行くよ」

まどか「おやすみ、QB」
433 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 21:40:36.03 ID:olpKNOj+o
まどか「どうしたら良いんだろうな・・・」

まどか「ふぁあ・・・なんだか考え事してたら眠くなってきちゃった」

まどか「もう寝よう・・・」

パチン

まどか「明日には、ほむらちゃんが元気になってたらいいな」

まどか「・・・むにゃ」

『・・・』
434 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 21:45:34.54 ID:olpKNOj+o
〜〜誰かの夢の中で〜〜

「これほどの攻撃でも倒れないなんて、流石最強の魔女ね」

「でも、今の私には最期の切り札がある・・・」

「ソウルジェムの魔力と魂を全て開放して暴走させる!」

「密着して放てば今の弱ったアイツなら倒せるはず・・・」

「まどか、一人きりにしてしまうけどごめんなさい」

「でも、この戦いが終わったらどっちにしろ私は長く生きられない」

「それならせめてアイツは道連れにして終わらせるわ」

「さぁ、私の魔力!魂!そして想い!」

「全てを受けなさい!」
435 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 21:50:22.21 ID:olpKNOj+o
----深夜 マミホーム・ベッドルーム----

ほむら「う・・・今のは夢?」

ほむら「なんの夢だったか思い出せないわ」

マミ「・・・」スヤスヤ

ほむら「巴マミ?」

ほむら「ここはどこかしら?見覚えがあるような無いような・・・」

マミ「ん・・・」

マミ「あら、暁美さん。目が覚めた?」

ほむら「えぇ、ここは・・・?」

マミ「私の家よ。もう体調は大丈夫?」
436 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 21:55:11.71 ID:olpKNOj+o
ほむら「体調・・・?」

マミ「覚えてないの?突然倒れたのよ?」

ほむら「確か魔女が出たからと言われて、急いで駆けつけて」

ほむら「それで・・・そうだ、美樹さやか!」

マミ「何を願ったのかは分からないけど、契約したみたいね」

ほむら「・・・」

マミ「大丈夫?」

ほむら「えぇ、もう大分落ち着いたわ」
437 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 22:00:35.03 ID:olpKNOj+o
マミ「あのね、暁美さん。言いにくい事だと思うんだけど」

マミ「何か悩み事があるんじゃないかしら?」

ほむら「・・・」

マミ「暁美さんって時々、なんだか寂しそうな顔をしてるように見えるの」

マミ「それこそ、この世の終わりみたいな・・・」

ほむら「別に・・・何もないわ」

マミ「そう?それならいいんだけど・・・」

マミ「頼りない先輩かもしれないけど、困った事があったら言ってね」

マミ「出来る限り力になるわね」

ほむら「考えておくわ・・・」
438 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 22:05:09.50 ID:olpKNOj+o
----マミホーム・リビング----

ガチャ

ディアーチェ「む?起きたか黒色」パァァァァ

ほむら「えぇ・・・」

ディアーチェ「青色とリボンなら何時間も前に帰ったぞ」パァァァァ

ほむら「・・・」

ほむら「その光、何をしているの?」

ディアーチェ「対魔女用のプログラム探しだ。貴様が起きるまで暇だったからな。集中できた」

ほむら「そう・・・」

ディアーチェ「何だ?腹でも減ったのか?」

ディアーチェ「ならば感謝するといい。我が貴様の分の夕食も作ってやったぞ」

ほむら「・・・頂くわ」
439 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 22:10:17.53 ID:olpKNOj+o
ガチャ

ほむら「」ホムホム

マミ「あら?よかった、食欲はあるのね」

ほむら「別に体調が悪くて倒れたわけではないから」

ディアーチェ「まぁ、我の作った食事が食べられないと言ったら容赦はしなかったがな」

ディアーチェ「エルシニア・スウィング(仮)の試し撃ちの的にしてくれようぞ」

マミ「話は聞いたけど、随分とお気に入りのようね」

ディアーチェ「今の我にできる攻撃はこれだけだからな」

マミ「早く魔力が戻るといいわね」

ディアーチェ「うむ」
440 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 22:15:57.63 ID:olpKNOj+o
ディアーチェ「ところで黒色。貴様に聞きたいのだが」

ほむら「何かしら?」

ディアーチェ「貴様は何者だ?」

ほむら「意味が分からないのだけど」

ディアーチェ「シュテルが貴様の事をやけに気にしている」

ディアーチェ「あれが興味を持つ相手はそう多くない」

ディアーチェ「聞いてみても要領を得ぬ答えしか帰ってこんでな」

ほむら「別に・・・普通の魔法少女よ」

ディアーチェ「ふむ?ならばそれまでなのだが・・・」
441 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 22:20:11.75 ID:olpKNOj+o
ほむら(それにしても、我ながらメンタルが随分弱くなったわね・・・)

ほむら(いつかの巴マミの事もとやかく言えないわ・・・)

ほむら(一旦折れてしまうと、もう元の強さには戻れないのかしら・・・)

ほむら(こんな事じゃソウルジェムも・・・)

ほむら「あら・・・?」

マミ「どうしたの、暁美さん?」

ほむら「巴マミ、私が寝ている間にジェムを浄化してくれたのかしら?」

マミ「え?してないわよ?」
442 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 22:25:31.53 ID:olpKNOj+o
マミ「使うなら病院で手に入れたのがあるけど、どうする?」

ほむら「いえ、大丈夫よ。何故だか分からないけれど、ソウルジェムが全く濁ってないの」

マミ「暁美さんって固有武器を持っていなくて、固有魔法も使えないのならほとんど濁らないんじゃないの?」

ほむら(そうか、巴マミはソウルジェムが精神の揺れによって濁る事は知らなかったわね)

ほむら「・・・」

マミ「あっ、ごめんなさい!私ったら無神経な事を・・・」

ほむら「構わないわ。気にしないで」

ほむら(あれほど何度も絶望しているのに)

ほむら(何故私のソウルジェムはこんなに綺麗なままなの・・・?)
443 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 22:30:06.14 ID:olpKNOj+o
ディアーチェ「う・・・む・・・」コクッ コクッ

マミ「あら?王様、眠っちゃってるわ・・・」

ほむら「ごめんなさい。私のせいで迷惑を掛けてしまったわね」

マミ「いいのよ、私達仲間だもの」

ほむら「・・・」

マミ「みんなにもちゃんとお礼を言ってね。王様もずっと頑張ってたのよ」

ほむら「そうね・・・」

ほむら(仲間・・・か・・・)

ほむら(もう誰にも頼らないと決めたけど、この時間軸のみんななら・・・)

ほむら(いえ、期待してもどうせ・・・)
444 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 22:35:47.15 ID:olpKNOj+o
マミ「それじゃ、私も王様をお布団に運んだら寝るわね」

マミ「暁美さんはさっきのベッドで寝てね」

ほむら「分かったわ。制服とかは朝取りに行くしかないわね」

マミ「それはしょうがないわ・・・」

マミ「よいしょ、っと」

ヒョイ

マミ「流石に軽いわね・・・」

ディアーチェ「むぅ・・・」
445 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 22:40:54.98 ID:olpKNOj+o
マミ「こんな子供でも頑張ってるんだから、私達も負けられないわね」

ほむら「・・・」

マミ「暁美さん、一緒に戦ってワルプルギスの夜から見滝原を護りましょうね?」

ほむら「そうね・・・」

マミ「それじゃ暁美さん、おやすみなさい」

ほむら「えぇ、おやすみなさい」

ガチャ
446 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/23(月) 22:45:21.90 ID:olpKNOj+o
ほむら(ワルプルギスの夜なんて・・・倒せるはずが・・・)

ディアーチェ『貴様!何をしている!』

マミ『わっ、ちょっと王様!暴れないで!危ないわ!』

ドサッ

ディアーチェ『ぐふっ』

ほむら「・・・」

ほむら「深夜だというのにあっちの部屋は賑やかね・・・」
447 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/23(月) 22:48:57.81 ID:olpKNOj+o
本日の投稿はこれで終了です。

次の投稿は、木曜日の同じぐらいの時間を予定しています。
次か、その次ぐらいの内容でちょっと詰めたい部分があるので・・・
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/23(月) 22:51:20.23 ID:1agrTPQco
現行のまどマギSSで一二を争う程ほむらちゃんが可愛いスレ
449 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/26(木) 01:10:23.72 ID:wfyK+ToDo
眠れないのでほんの少しだけ投下再開致します。
450 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/07/26(木) 01:11:12.93 ID:wfyK+ToDo
sage進行するつもりがいきなりやらかした・・・
451 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage saga]:2012/07/26(木) 01:13:00.17 ID:wfyK+ToDo
----翌朝 見滝原市・通学路----

さやか「おっはよー!まどか!」

まどか「おはよう、さやかちゃん」

まどか「なんだかご機嫌だね?」

さやか「まぁねー」

仁美「おはようございますわ。さやかさん、まどかさん」

まどか「!?」

さやか「おっす、ひと・・・みっ!?」

さやか「どうしたのその怪我!」
452 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga sage]:2012/07/26(木) 01:15:44.43 ID:wfyK+ToDo
仁美「それが良く分からないんですの」

仁美「昨日、お稽古からの帰りの記憶がなくて・・・」

仁美「気がついたら病院でしたの」

まどか「!」ビクッ

さやか「えぇ!?」

仁美「他にも大勢の方が同じ症状で、何かの事件かもしれないと・・・」

仁美「同じ場所で倒れていた方の全てに、鈍器のようなもので殴られた跡があったそうですわ」

さやか「大事件じゃん!大丈夫なの?」

仁美「えぇ、警察の方もパトロールを強化してくださるそうですから」

さやか「でも心配だよ・・・」
453 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga sage]:2012/07/26(木) 01:17:59.71 ID:wfyK+ToDo
仁美「大丈夫ですのに。まどかさんもそう思いませんか?」

まどか「ひゃい!?」ビクゥ

さやか「どうしたのまどか?すごい微妙な顔してるけど・・・」

まどか「なんでもないよ!本当に何でもないから!」

さやか「?」

まどか(王様が犯人だなんて言えないよ・・・)

さやか「仁美、怪我をちょっと見せて?」

仁美「えぇ、構いませんわ。コブが出来ていて触るとまだ痛いんですの」

さやか「顔じゃなくて頭で良かったんじゃない?」
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 01:19:56.29 ID:RUC/SF0DO
見てるから安心して書いてくれ
455 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga sage]:2012/07/26(木) 01:21:53.73 ID:wfyK+ToDo
仁美「どうでしょう?どちらも大切ですわ」

さやか「どれどれ・・・?アレー?コブナンテドコニモナイヨ?」

仁美「え?そんなはずは・・・?」

さやか「ほら、包帯巻いてるここでしょ?別に普通だけど?」グイグイ

仁美「確かに痛くないですわね・・・寝ている間に治ってしまったのでしょうか?」

さやか「たいした怪我じゃなかったんだね。良かった良かった」

まどか(もしかして・・・さやかちゃん、今魔法を?)
456 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga sage]:2012/07/26(木) 01:25:53.04 ID:wfyK+ToDo
--------

----

--

さやか「お?」

まどか「暁美さんだ!良かった、体調良くなったんだね」

仁美「あら?暁美さんも何かあったんですの?」

さやか「昨日の放課後一緒に遊んでたら、ちょっと体調悪いみたいで早く帰ったんだよ」

仁美「まぁ!でも顔色も良さそうですし、大事には至らなかったようですね」

まどか「あけみさーん!」

ほむら「・・・」
457 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga sage]:2012/07/26(木) 01:30:23.02 ID:wfyK+ToDo
ほむら「・・・」

まどか「暁美さん、おはよう!」

ほむら「えぇ・・・」

さやか「おっす!体調は大丈夫?」

ほむら「・・・」

仁美「暁美さん、元気がないようですが。まだ体調がよろしくないのでは?」

ほむら「大丈夫よ。二人とも、昨日は迷惑を掛けたわね」

さやか「気にするなって!」
458 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga sage]:2012/07/26(木) 01:34:44.29 ID:wfyK+ToDo
さやか「ほら、急がないと遅刻するぞー」タッ

仁美「あっ、待てくださいさやかさん!」タッ

ほむら「・・・」ハァ

まどか「走って行っちゃった」

まどか「もう、さやかちゃんったら・・・」

まどか「暁美さんは病み上がりなんだから走ったらダメなのに」

ほむら「・・・」
459 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga sage]:2012/07/26(木) 01:38:40.94 ID:wfyK+ToDo
まどか「ねぇ、暁美さん」

ほむら「何かしら?」

まどか「もし・・・もしもだよ?」

まどか「何か悩み事があるなら、良かったら話してもらえないかな?」

ほむら「考えておくわ・・・」

まどか「うん、暁美さんの力になれたら嬉しいな!」
460 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/07/26(木) 01:46:34.48 ID:wfyK+ToDo
短いですが、時間も遅いのでこれで終了です。
次の更新は、本日の夜の予定です。

>>454
こんな時間なのに即レスが付くと思っていませんでした。
読んでくださってる方々、いつもありがとうございます。

お風呂シーンが早く書きたいです・・・
けどまだ全員揃ってないから書けない・・・
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 03:00:07.65 ID:RUC/SF0DO
お風呂シーンとな!?これはますます期待せねば

462 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/26(木) 20:40:59.72 ID:XKwvpIrio
只今帰宅しました。
お風呂のノリはまだ大分先ですのであんまり期待しないでください・・・

それでは投下を再開致します。
463 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 20:45:35.38 ID:XKwvpIrio
----昼休み 見滝原中学校・屋上----

さやか「と、いうことで。これからよろしくお願いします!」

マミ「えぇ、改めてよろしくね。美樹さん」

ほむら「・・・」

まどか「暁美さん、体調悪いなら保健室に行く?わたしが連れて行ってあげるよ?」

ほむら「心配は要らないわ」

まどか「うん・・・」
464 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 20:50:22.25 ID:XKwvpIrio
マミ「暁美さんの体調も良くなさそうだし・・・」

マミ「しばらくは暁美さんは休んでもらって、私と美樹さんでパトロールをしましょうか」

マミ「勿論王様達も一緒に・・・」

ほむら「私の心配なら無用よ」

マミ「でも・・・」

ほむら「自分の体の事は自分が一番分かってる。それに多少調子が悪くても魔法少女だから問題はないわ」

さやか「ダメダメ。風邪は治りかけが一番危ないって言うじゃん。休んでなよ」

さやか「それとも?さやかちゃんのことを信用していないのかなー?」

ほむら「そうよ」

さやか「ありゃ?」
465 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 20:55:23.63 ID:XKwvpIrio
まどか「さやかちゃん、まだ契約したばっかりだから流石に・・・」

さやか「むぅ・・・」

ほむら「私や巴マミの忠告も聞かずに契約したのよ。信用なんて出来るはずがないわ」

マミ「暁美さん、別に私なら・・・」

ほむら「黙りなさい!いい?信用されたかったら行動で示しなさい」

さやか「むっ!なんだよ、あたしだってちゃんとした理由があるんだよ?」

ほむら「理由があるのは分かるわ。でも、何故契約する前に私達に相談しなかったの?」

さやか「それは・・・」

マミ「暁美さんそのぐらいで・・・」

ほむら「巴マミは黙ってなさい!」

マミ「あう・・・」
466 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 21:02:17.41 ID:XKwvpIrio
ほむら「相談してくれたら別の解決方法があったかもしれない」

ほむら「私や巴マミ、それにまどか、王様達だって居るわ」

ほむら「王様なんて、あの本に凄く沢山知識があるって言ってたじゃない!」

ほむら「契約しないでもいい方法があったかもしれないのに!」

ほむら「なんで私達のことを信用してくれなかったの・・・?」

ほむら「もう嫌よ!何度淡い期待を持っても砕かれて!」

ほむら「こんな事なら・・・ひと思いに殺された方がマシよ・・・」

さやか「そっ、そこまで?」
467 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 21:06:18.97 ID:XKwvpIrio
ほむら「なんで貴女は・・・」

ほむら「いつもいつも勝手な事をして!」

ほむら「自分が大切だとは思わないの?なんで周りを頼らずに一人で勝手に決めるの!」

ほむら「他の人が自分をどう思ってるか考えた事があるの?大切に思われてないとでも!?」

さやか「ゴメンって・・・でも、急ぐ理由があったんだよ・・・」

ほむら「それでも!」

ほむら「頼られなかった人の気持ちを考えたの?」

ほむら「大切だと思ってたのに裏切られて!」

ほむら「なんで・・・どうしていつも・・・」

さやか「ほんとゴメン・・・」
468 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 21:10:36.41 ID:XKwvpIrio
さやか「だからほら、ちょっと落ち着いて?」

ほむら「はぁ・・・はぁ・・・」

さやか「まさか泣かれるとは思ってなかった・・・」

ほむら「え・・・?」

ほむら「泣いてなんか・・・」ゴシゴシ

まどか「泣いてたよ・・・ずっと、ずっと泣いてた・・・」

ほむら「・・・」
469 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 21:15:07.59 ID:XKwvpIrio
まどか「言いたい事、言えたかな?」

まどか「あのね、さやかちゃんに『信用してない』って言ってたよね?」

まどか「でもね、それはお互い様かなって思うんだ」

ほむら「・・・どういうことかしら?」

まどか「分かってるよね?だって暁美さん、ずっとわたし達との間に壁を作ってたよね?」

ほむら「・・・」

まどか「相手に信用して貰いたかったら、自分も相手を信用しないとダメだよね?」
470 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 21:20:19.53 ID:XKwvpIrio
まどか「でも、いきなり相手を信用するって難しいと思うんだ」

まどか「だって良く知らない人にいきなり心を開けないもんね」

さやか「まぁ、あたしはあんまりそういうのないけどね」

まどか「さやかちゃんはそうだよね。でも違う人のほうが多いと思うよ」

まどか「だからね、少しずつでもお互い歩み寄っていくべきだと思うんだ」

ほむら「・・・それで、それなら私はどうするべきなのかしら?」

まどか「難しい事をする必要はないんだよ」
471 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 21:25:26.37 ID:XKwvpIrio
まどか「簡単な事・・・うん、凄く簡単・・・」

まどか「名前を呼ばせて?始めはそれだけでいいの」

まどか「悩み事とかそういう話はまた今度」

まどか「まずは、お互いに名前で呼ぶことから始めよう?」

まどか「仲良くなるためには、まず名前で呼び合うべきじゃないかなって」

まどか「ね?ほむらちゃん?」

ほむら「・・・そんなことで?」

まどか「そんなことじゃないよ?とっても大切な事だもん」

ほむら「分かったわ・・・」
472 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 21:29:27.28 ID:XKwvpIrio
ほむら「まどか、ありがとう・・・」

ほむら「さやか、今度何かあったらまず私達に相談しなさい」

ほむら「巴さん、一緒にさやかの指導をお願いします」

まどか「うん。マミさんだけちょっと違うけど、今はきっとこれで・・・」

さやか「いやぁ、まどかも言うときは言うねぇ・・・」

ほむら「私も驚いたわ。まるで別人みたいだったわ」

まどか「うぇひひ。ほむらちゃんのために一生懸命頑張ったんだよ!」

まどか「ほむらちゃんも、言いたい事が言えて少しはスッキリしたかな?」

ほむら「そうね」ファサァ

さやか「ま、何はともあれ・・・ほむら、これからよろしくね」

ほむら「えぇ、よろしくお願いするわ」
473 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 21:36:05.65 ID:XKwvpIrio
ほむら(もう誰にも頼らないと決めて・・・まどか以外を見捨てるつもりでいた・・・)

ほむら(でも・・・自分の気持ちに気付かなかっただけで、やっぱり私はみんなのことを大切に思っていたのね・・・)

ほむら(さやか・・・巴さん・・・そして杏子・・・)

ほむら(できる事なら私の目の届く範囲は全て助けたい・・・)

ほむら(そうだ・・・さやかが契約したら終わりじゃない)

ほむら(まださやかは救えるはず。まどかもまだ救えなかったわけじゃない)
474 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 21:40:33.82 ID:XKwvpIrio
ほむら(まだ誰も死んでない。戦力だって今までで一番多い)

ほむら(そう・・・いつの頃からか理解されないと諦めて・・・)

ほむら(周りに頼らなかったのは私の方・・・)

ほむら(話せない事はあるけれど・・・それもいつかは解決しなくてはいけない事・・・)

ほむら(頑張ろう。みんなで頑張ろう!)

ほむら(時間を止められなくても、戻せなくても)

ほむら(まだきっと何とかなるはずだわ!)
475 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 21:44:51.25 ID:XKwvpIrio
さやか「ところで、さっきからマミさんが静かなんだけど・・・」

マミ「あ、もう喋っていいのかしら?」

ほむら「さっきのを真に受けていたのね・・・」

マミ「私も暁美さんに信用してもらいたいから、ほむらちゃんって・・・」

マミ「何か違うわね・・・」

ほむら「そんな事しなくても、巴さんの事は信用しているわ」

ほむら(メンタル以外で)

マミ「そう?」
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 21:47:40.43 ID:RUC/SF0DO
メンタルでも信用してあげて
477 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 21:50:24.30 ID:XKwvpIrio
まどか「ところでほむらちゃん。朝も聞いたけど悩み事とかない?」

ほむら「・・・」

ほむら「ごめんなさい、今はまだ言えないわ・・・」

まどか「そっか」

ほむら「決心がついたら必ず話すわ。約束する」

まどか「うん、約束だよ」
478 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 21:56:20.45 ID:XKwvpIrio
ほむら「それで、さやかの契約の理由は上条恭介の件かしら?」

さやか「なっ!?どうして知ってるの?」

まどか「上条君、何かあったの?」

さやか「うん、実は・・・」


--------

----

--

マミ「そう、昨日そんな事が・・・」

さやか「はい。もう見ていられなくて・・・」

まどか「それで、上条君の手が治るように祈ったんだね」

さやか「ううん、違うよ?」
479 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 22:00:04.85 ID:XKwvpIrio
ほむら「!?」

ほむら(さやかの願いが違う・・・?どういうこと!?)

さやか「最初はそうしようと思ったんだけど、ちょっとは考えてさ」

さやか「『事故で負った恭介の怪我をなかった事にして』って祈ったんだ」

まどか「何か違うの?」

さやか「ほら、『怪我を治して』だと後遺症とか残るかもしれないから・・・」

さやか「事故自体はなかった事に出来ないし、入院してた事実も消せないんだけどさ」

さやか「その代わり、恭介の全身はもう全快だよ」

まどか「病院は大騒ぎだろうね・・・」
480 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 22:05:37.54 ID:XKwvpIrio
マミ「そうすると、昨日美樹さんが暁美さんに使った魔法は・・・」

さやか「はい。文字通り『怪我を消した』んです」

ほむら「まさか・・・」

まどか「ほむらちゃんは知らないと思うけど、昨日倒れたときに額を少し切ってたんだよ?」

マミ「一瞬で治療したから高度な回復だと思ったけど、まさかそんな魔法だったなんて・・・」

ほむら「別に触っても痛くないわね。完全に消えているわ」プニプニ

まどか「今朝、仁美ちゃんに使ってたのもそれだったんだね」

さやか「ありゃ?バレてたかぁ」
481 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 22:10:00.77 ID:XKwvpIrio
マミ「扱い的には強力な回復魔法だと思えばいいのかしら?」

さやか「そうですね。まぁ燃費は良くないんで使い勝手悪いんですけど」

さやか「その代わり、死ななければどんな怪我でもいけると思いますよ」

さやか「外傷だけじゃなくて、多分筋肉痛とかも何とかなります」

ほむら「燃費が悪いのなら多様はやめなさい」

ほむら「最初に言っておくけど、それに頼った無茶な戦いはダメよ」

さやか「分かってるって」
482 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 22:15:17.80 ID:XKwvpIrio
----放課後 見滝原中学校・校門前----

ほむら「それじゃ、魔女退治兼グリーフシード集めに行きましょうか」

まどか「ダメだよほむらちゃん!今日は休んでなきゃ」

ほむら「でももう大丈夫だし・・・」

まどか「病み上がりなんだから遠慮しちゃダメだよ」

レヴィ「そうだぞー!」

マミ「そうよ暁美さん。今日の所は私達に任せて」

ほむら「・・・分かったわ」

ほむら「今日は貴女達に任せる。私は休ませて貰うわね」
483 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 22:18:59.62 ID:XKwvpIrio
ディアーチェ「何だ?やけに物分りが良いな?」

ほむら「王様にだけは言われたくないわね」

ディアーチェ「何ぃ?貴様、我を・・・」

マミ「はいはい、そこまで。それじゃ暁美さんはゆっくり休んでね」

ほむら「えぇ、じゃあ失礼するわ」

まどか「わたしも一緒に行っていいかな?」

ほむら「もちろんよ。それじゃ行きましょうか」

まどか「うんっ!」
484 :1 ◆BAg4Jy07vw [sga]:2012/07/26(木) 22:22:04.83 ID:XKwvpIrio
--------

----

--

ディアーチェ「マミ、黒色に何かあったのか?昨日と様子が全く違うぞ?」

マミ「ふふっ、ちょっとね」

レヴィ「ほむほむが元気になってよかったよ!」

さやか「いきなり倒れたかんね。でも、もう大丈夫だよ」

マミ「私達も行きましょうか」

さやか「はいっ!よろしくお願いします!」

マミ「パトロールをする前に、ちょっと美樹さんの戦いとかを確認しましょうか」

さやか「りょーかーい!」
485 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 22:25:48.36 ID:XKwvpIrio
----見滝原市・通学路----

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「何かしら?」

まどか「うぇひひ。呼んでみただけ」

ほむら「何だか随分と嬉しそうね」

まどか「嬉しいよ!だって、やっとほむらちゃんを名前で呼べるんだもん」

ほむら「ごめんなさい。ずっと心配させていたみたいね」

まどか「ううん、いいんだよ。もう終わった事だから」

ほむら「ねぇ、まどか。一つ聞いていいかしら?」

まどか「ん?何かな?」

ほむら「お昼の話だけど、何て言えばいいのか・・・」

まどか「?」
486 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 22:30:09.48 ID:XKwvpIrio
ほむら「さやかも言っていたように、普段と比べて随分と雰囲気が違う気がしたの」

ほむら「その・・・こんな言い方は良くないのだけど・・・」

ほむら「あれは本当にまどかが考えた言葉なの?」

まどか「うん、もちろんだよ?」

ほむら「そう・・・そうよね。ごめんなさい、変な質問をしてしまって」

まどか「ううん、気にしないで」

まどか「なんて言ったらいいのかなぁ」
487 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 22:34:34.02 ID:XKwvpIrio
まどか「わたしの中でフワッとしてた気持ちを言葉にしたら、あんな感じになったの」

ほむら「フワッ?」

まどか「他にピッタリな言葉が出てこないんだけど、とにかくそんな感じかな?」

ほむら「まどかは可愛いわね」

まどか「へっ!?どうしたの突然!?」

ほむら「表現が可愛らしかったから、つい・・・」

まどか「もうっ!やめてよぉ!」

ほむら「ふふっ、ごめんなさい」

まどか(ほむらちゃんが出てくる夢の事は言えないや・・・変な子って思われたくないし・・・)
488 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 22:38:38.37 ID:XKwvpIrio
ほむら「ところで、まどかにお願いがあるの」

まどか「うんっ!何でも言って!ほむらちゃんのお願いなら何だって聞いちゃうよ!」

ほむら「私は魔法少女になって、長い・・・とても長い間戦ってきたわ」

まどか「うん・・・」

ほむら「叶えたい祈りがあって、そのためにずっと戦ってきた・・・」

ほむら「何度も何度も辛い事があって、でもその度に願いを思い出して頑張って・・・」

まどか「・・・」

ほむら「でもね、疲れちゃったの・・・」

まどか「ほむらちゃん・・・」
489 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 22:42:25.19 ID:XKwvpIrio
ほむら「願いを叶えたいのは今でも変わらない・・・」

ほむら「でも、体が・・・心が動かないの・・・」

ほむら「だから・・・また私が挫けそうになったらまどかの事を頼っていいかしら?」

まどか「勿論だよ!」

まどか「わたしで良ければいつでも頼って!」

まどか「大したことはできないかもしれないけど、わたしにできる事なら何だってするよ!」

まどか「辛かったらいつでも呼んでね。夜中だって駆けつけるから!」

ほむら「ありがとう、まどか・・・」

まどか「うんっ!」
490 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 22:46:15.35 ID:XKwvpIrio
ほむら「でも流石に夜中に来るのは危ないわ」

まどか「でも、寂しくなったりするのって夜のほうが多いんじゃないかなぁ?」

ほむら「それでも、まどかを危険に晒すわけにはいかないわ」

まどか「そっかぁ・・・」

まどか「あっ、そうだ!電話番号を交換しないとね!」ピッピッ

ほむら「そうだったわね・・・」

ほむら(まどかの番号やアドレスなら、もう目を瞑っていても打てるけれど・・・)

ピロリン

まどか「よし、っと」

まどか「ほむらちゃんのアドレスゲットっ!」
491 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/26(木) 22:50:46.22 ID:XKwvpIrio
まどか「これでいつでもほむらちゃんの所に駆けつけられるからね!」

ほむら「ごめんなさい・・・無理はしなくていいのよ?」

まどか「ほむらちゃんの為なら!って言いたいけど、そこまで言われちゃうとしょうがないかな・・・」

ほむら「むしろ心細くなったら私がまどかの所へ行くわ」

まどか「うん。じゃあ待ってるからね」

ほむら「えぇ、それともう一つ・・・」

ほむら「私のためになるとしても、契約だけは絶対にダメよ」

まどか「そっか・・・」

まどか「分かったよ。魔法少女になれなくても、ほむらちゃんの役に立てるなら・・・」

まどか「わたし契約しない!」

ほむら「約束よ?」

まどか「うんっ!」
492 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/26(木) 22:53:35.10 ID:XKwvpIrio
本日の投稿はこれで終了です。

確かにメンタル云々は今のほむらが言うなという感じですが、
あまり気にしない方向で・・・

次の投下再開は、明日の同じぐらいの時間を予定しています。
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 22:57:04.05 ID:RUC/SF0DO
マミさんは本当はメンタルも強いんや!だけどボッチだったから弱くなっちゃったんや!

494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/27(金) 04:21:12.42 ID:PaQdgFTIO
マミさんのメンタルは年の割には強いはず、歴戦だし。あくまで"年の割には"だけど。

みんな死ぬしかないじゃない!
は精神的&肉体的に疲労が募ってるところだったからこその暴走、ってのは虚淵が公式で言ってたはず。

乙!
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/27(金) 08:49:45.05 ID:XqXIkAdDO
確かあの周は皆関係がギスギスしててマミさんが纏めてた
だから心身共に限界だったのに秘密をドンッ!と来たらパリーン!ともなるさ
マミさんが纏めてなきゃ皆バラバラだったろうに…
496 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/27(金) 20:20:15.35 ID:LUG/k7mno
只今帰宅しました。

マミさんメンタルトークになるとにぎわう今日この頃。
先輩だという気持ちから、きっと頑張りすぎちゃうんですかね?

ちなみに前回書き忘れたのですが、
さやかの能力は基本的に原作と同じです。
原作以上に無茶が利くようになってますが、効果が高いだけです。
ベホイミとベホマの違いみたいなもんです。

それでは投稿を再開致します。
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/27(金) 20:20:48.27 ID:YWPJ5SUqo
そりゃ大嘘憑きなんか取得したら溜まったもんじゃないわな
498 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/27(金) 20:25:56.28 ID:LUG/k7mno
----見滝原市・河川敷 橋の下----

さやか「なん・・・だと・・・」ボコボコ

ディアーチェ「どうした青色?まだ我に傷一つないぞ?」

レヴィ「王様凄い!ぱちぱちぱちー!」

ディアーチェ「昨日今日戦い始めた小童には少しきつかったか?」

マミ「でも、今は王様が一番適任だから・・・」

さやか「まさか王様と一対一で負けるなんて・・・」

さやか「しかも攻撃に容赦がなさすぎ・・・」

パァァァァ

さやか「よし、っと」

マミ「流石に凄い治癒速度ねぇ」
499 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/27(金) 20:30:02.08 ID:LUG/k7mno
さやか「っていうか!その輪っかみたいなロープずるいよ!」

ディアーチェ「バインドのことか?我はこれが得意でな」

ディアーチェ「何なら貴様の攻撃にピタリと合わせて縛ることもできるぞ?」

さやか「むぅぅぅ!あたしはスピードタイプなの!動きを止められちゃ不利だよ!」

マミ「でも美樹さん。魔女はどんな攻撃をしてくるのか分からないのよ?」

さやか「ぐぐぐ・・・」

ディアーチェ「スピードタイプと申したか・・・よし、レヴィ!」

レヴィ「ん?」
500 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/27(金) 20:35:31.68 ID:LUG/k7mno
ディアーチェ「橋を渡った川の向こうに柱が立っているのが見えるな?」

レヴィ「うん、あれだね?」

ディアーチェ「あの柱まで『最速で』移動しろ」

さやか「?」

レヴィ「分かったよ!スプライト、ゴー!」

ヒュッ

さやか「えっ、消え・・・」

ディアーチェ「見ろ、青色」

さやか「げっ、もう着いてる!」

--------

レヴィ「おーい」ブンブン

--------

マミ「速いわね・・・」
501 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/27(金) 20:41:07.29 ID:LUG/k7mno
ディアーチェ「あれがスピードタイプだ」

ディアーチェ「そもそも、我は近接戦闘には不向きだ。それで勝負にならん様では話にならぬ」

ディアーチェ「貴様の攻撃はかなり直線的だ。だから我でも簡単に捌けるのだ」

ディアーチェ「昨日の魔女に勝てたのは不意を突いたからであろうな」

さやか「あたしって・・・あたしって・・・」

マミ「大丈夫よ。これから伸ばしていけばいいんだから」

ディアーチェ「どうも貴様は調子に乗り易いようだ。始めにそれを折っておくのも面白いと思ってな」ニヤッ

さやか「うがああああああ!何て性格の悪い!」
502 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/27(金) 20:45:46.74 ID:LUG/k7mno
さやか「こうなったら毎日特訓漬けだ!」

ディアーチェ「阿呆か貴様」

さやか「なんだとぉ!?」

ディアーチェ「鍛錬には適度な休息も含まれるのだぞ」

ディアーチェ「無理に続けてみろ。疲弊した所を後ろから刺されて仕舞いだ」

さやか「ぐ・・・う・・・」

マミ「美樹さん、言い方はともかく王様の言ってる事は正しいわ」

マミ「正義の味方って言っても、ちゃんと休まないと」

マミ「いざ誰かを助けるときに、助けられなくなってしまうわよ?」

さやか「はい・・・」
503 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/27(金) 20:50:32.62 ID:LUG/k7mno
マミ「丁度明日はお休みだし、一緒に練習方法を考えましょう?」

さやか「よろしくお願いします・・・」

ヒュッ

レヴィ「ただいまー」

ディアーチェ「うむ、ご苦労だった」

さやか「レヴィはどうやってそんなに速く動けるようになったのさ?」

レヴィ「ん?ボクの場合はオリジナルが・・・」

ディアーチェ「レヴィ、余計な事は話す必要はない」

レヴィ「はーい!」
504 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/27(金) 20:55:04.22 ID:LUG/k7mno
ディアーチェ「ともあれ・・・ワルプルギスの夜に向けて、一定の鍛錬は必要だな」

さやか「ワプルギルス?」

マミ「およそ1ヶ月・・・いえ、もう後3週間ぐらいかしら?」

マミ「最大最強の魔女が見滝原に来るの」

さやか「そんなっ!」

マミ「だから美樹さんもちゃんと強くなってくれないと困るわ」

さやか「任せてください!正義の魔法少女さやかちゃんが見滝原を護ります!」

マミ「ふふっ、頼もしいわね」

マミ「さて、それじゃ少し休憩したらパトロールに行きましょう」
505 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/27(金) 21:01:04.26 ID:LUG/k7mno
----ほむホーム前----

ほむら「ここが私の家よ」

まどか「わぁ!なんかお洒落な所だね」

ほむら「お茶でもどうかしら?上がっていって」

まどか「それじゃ、ちょっとだけお邪魔しようかな」

まどか「でも、さやかちゃんのことも気になるから・・・」

ほむら「そうね・・・契約したばかりだから心配だものね」

まどか「今度はちゃんとお邪魔するから、今日は・・・!」

ほむら「分かったわ。それじゃすぐ準備するから」

まどか「うんっ!」

まどか「今度来た時はゆっくりおしゃべりしようね?」

ほむら「えぇ、勿論よ」

ガチャッ バタン
506 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/27(金) 21:04:08.25 ID:LUG/k7mno
とても短くて申し訳ないのですが、
本日の投稿はこれで終了です。

次の投稿は明日の同じぐらいの時間を予定しています。
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/27(金) 22:56:36.75 ID:XqXIkAdDO
だってマミさん大好きなんだから仕方ないんだっ!

ケアルラがケアルガになったのか…
マミさんメンタルはあまりよろしくないが実際はかなり強いからなぁ
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/28(土) 01:52:20.93 ID:HfWyn8YDo
乙ですよ
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/28(土) 03:22:33.71 ID:EBjbQ4kIO
ディアラハンがメシアライザーになるようなもんか。
乙!
510 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/07/28(土) 21:31:37.64 ID:dvO/+aEpo
本日の投下再開予定は、体調がすぐれないため中止させていただきます。
次の投稿再開は月曜日の夜を予定しています。

>>509
残念ながら全体回復にまでは進化していません。
ディアラマがディアラハンになる感じ?です。(P4やったことがないですが)
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 09:54:57.82 ID:6WJiD+GIO
>>510
なんつーか、状態異常まで回復可に! みたいなニュアンスでした。
回復範囲までは変わってねえよなぁ、とは思ってたんですけどねwww
512 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/30(月) 20:36:10.62 ID:YET+Ifmoo
只今帰宅しました。

>>511
状態異常はどうなんでしょう?
ヤケドとかマヒとかは直せそうですけど、毒とかは微妙ですよね。
とりあえず
・ベホイミ⇒ベホマ(DQ)
・ケアルガ⇒ケアルジャ or フルケア(FF)
・ディアラマ⇒ディアラハン(P4)
・ヒール⇒キュア(tales)
こんなイメージで・・・
余計な補足のせいで混乱させてしまって申し訳ありません。

それでは投下を再開致します。
513 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 20:41:46.42 ID:YET+Ifmoo
----夕方 見滝原市・繁華街----

カチカチ パタン

さやか「まどかからのメールでしだ。もうすぐこっちに来るみたいです」

さやか「そしたらもう1週見回ったほうがいいですかね?」

マミ「そうね。それで今日は終わりにしましょうか」

レヴィ「また魔女出なかったね。ボクそろそろちゃんと戦いたいよ」

さやか「レヴィは相変わらず戦うの好きだね・・・」

マミ「そういえば、レヴィちゃんが魔女に攻撃するための・・・なんだったかしら??」

ディアーチェ「プログラムカートリッジのことか?」

マミ「そう、それよ。それって今どのぐらいまで通用するの?」

ディアーチェ「シュテルがおらぬからな。病院で魔女と戦った時のままであろう」

マミ「それじゃ、それも何とかしないといけないのね」
514 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 20:45:55.48 ID:YET+Ifmoo
レヴィ「大丈夫だよ!シュテるんなら何とかしてくれるから!」

マミ「ふふっ、信用してるのね」

「さやかちゃーん、みんなー」

さやか「おっ、まどかー!こっちこっち!」

まどか「お待たせしました!」

マミ「暁美さんはどう?」

まどか「さっきまでお話してたんですけど、今はゆっくり休んでると思います」

さやか「そっかぁ。やっぱり疲れたときは休むのが一番だよね」

まどか「そうだねー」

マミ「それじゃ行きましょうか」

マミ「鹿目さん。いつも言ってるけど、魔女や使い魔が出たらちゃんとその場から離れるのよ?」

まどか「はいっ!」
515 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 20:50:46.63 ID:YET+Ifmoo
--------

----

--

マミ「そういえば美樹さん、入院してる子のところに行かなくてよかったの?」

さやか「あー・・・何と言いますか・・・」

さやか「あっちはあたしが怪我を治した、って事知らないんですけど。それでも何だか気恥ずかしくて・・・」

さやか「手が治ったなら無茶なこともしないでしょうし・・・」

マミ「そう・・・」

マミ「でもね美樹さん。他人のために願いを使ったのなら、ちゃんとそれを意識しておかないとダメよ?」

マミ「美樹さんは、『好きな男の子のため』に魔法少女になったんだから」
516 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 20:55:30.40 ID:YET+Ifmoo
さやか「へぇ!?ち、違いますってば!」

マミ「あら、そうなの?」

さやか「アイツはただの幼馴染ですって!そういうのじゃありません!」

マミ「そっか。でも、これだけは覚えておいて?」

マミ「美樹さんは彼に対して、もう少し我侭になってもいいと思うわよ?」

さやか「・・・」
517 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 21:00:32.32 ID:YET+Ifmoo
まどか「あのね、二人に聞きたいことがあるんだけど・・・」

ディアーチェ「何だ?申してみろ」

まどか「王様たちの住んでるエルトリア、ってどういう所なの?」

ディアーチェ「ふむ、妙な事を聞くのだな」

まどか「そうかな?ちょっと興味あるんだー」

レヴィ「おいしいものがいっぱいあるんだよー」

ディアーチェ「うむ。最近は随分と食べる物が増えたな」

まどか「前はそうじゃなかったの?」

ディアーチェ「前にも申したように、一時は環境破壊が進んでいてな」

ディアーチェ「死蝕というのだが・・・それによって大地は腐り、草木は生えなかった」

まどか「そんな・・・」
518 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 21:05:26.78 ID:YET+Ifmoo
レヴィ「ボク達がエルトリアに行ったときは、もうかなりヤバかったよね」

ディアーチェ「あのまま死蝕が進めば、数世代のうちにエルトリアは終わっておっただろうな」

まどか「それを王様が復興させたの?」

ディアーチェ「左様。だが我だけではないぞ」

ディアーチェ「死蝕の研究者だったグランツ博士とその子ら」

ディアーチェ「紫天の書に蓄えられた知識を用いる我とユーリ」

ディアーチェ「高い分析力と応用力で設備のの改善を行うシュテル」

レヴィ「ボクもね!沢山協力したんだよ!」

ディアーチェ「うむ。レヴィは危険な魔獣を排し、民を護る事に尽くしてくれた」

まどか「凄いなぁ・・・」
519 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 21:10:29.62 ID:YET+Ifmoo
ディアーチェ「その甲斐あって、最近では綺麗な草原が広がっておる」

ディアーチェ「無論、まだ死蝕がなくなったわけではないがな」

まどか「広い・・・草原か・・・」

レヴィ「ん?どうしたの?」

まどか「ううん、どういう場所だか見てみたいなって思って」

レヴィ「良かったら今度遊びに来てよ!」

まどか「うん、絶対に行くよ!」
520 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 21:15:41.85 ID:YET+Ifmoo
----見滝原市・繁華街 裏路地----

マミ「この反応・・・この先に居るわ」

さやか「いよいよ魔女が・・・」ゴクリ

マミ「いえ、結界が不安定だわ。これは使い魔ね」

レヴィ「えー!また使い魔ー!?」

マミ「使い魔だって人を襲うから倒さないとダメなのよ?」

レヴィ「だって本当に使い魔ばっかりじゃん!」

ディアーチェ「レヴィ、そう申すな。マミに協力してやれ」

レヴィ「むぅぅ、王様がそう言うなら・・・」
521 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 21:20:56.84 ID:YET+Ifmoo
さやか「でも使い魔ばっかり、ってそんな事あるんですか?」

マミ「使い魔の方が数が多いから・・・」

マミ「それに今は佐倉さんが魔女を倒してるはずだし、余計ね」

さやか「アイツ・・・あたしらの邪魔ばっかり!」

マミ「でも、魔女を倒してくれるなら結果として人は襲われないわ」

さやか「でもなぁ・・・」

マミ「ほら、行きましょう?」
522 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 21:25:27.94 ID:YET+Ifmoo
----落書きの使い魔・結界半内部----

使い魔「ダダダダダダー!」

使い魔「キャーキャー!」

使い魔「ブーン!ブーン!」

使い魔「キャッキャキャッ!」


マミ「やっぱり使い魔・・・それも4匹!」

さやか「一気にやっちゃいましょう!」

レヴィ「いっくぞー!雷光・・・」

まどか「あっ、使い魔が逃げるよ!」
523 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 21:30:32.97 ID:YET+Ifmoo
ディアーチェ「チッ、散らばりおって!」

マミ「それぞれ追いかけましょう!鹿目さんはここから離れて!」

まどか「でも・・・!」

さやか「マミさん、使い魔が逃げちゃう!」

マミ「分かった、今行くわ!」

タッタッタッタ

まどか「あっ・・・さやかちゃん、大丈夫かな?」
524 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 21:35:19.82 ID:YET+Ifmoo
--------

----

--

さやか「待てー!」

使い魔「ダダダダダー!」

さやか「くそっ、速い・・・」

タッタッタ

さやか「見失った・・・」

さやか「くっ、あの使い魔が誰かを襲ったら・・・」

ギャァァァ

さやか「!?」
525 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 21:40:10.41 ID:YET+Ifmoo
「よう、待ってたぜ」

さやか「お前・・・この間の!今の叫び声は・・・」

杏子「悪いけど、邪魔になりそうだから使い魔は片付けさせてもらったよ」

さやか「使い魔は倒さないんじゃ・・・」

杏子「あたしだって理由があれば使い魔ぐらい倒すさ」

杏子「QBから聞いたぜ。あんた、魔法少女になったんだってな」

さやか「・・・」

杏子「馬鹿なことをしたもんだね、あんた」

さやか「あたしは自分で決めて魔法少女になったんだ。あんたに一々言われたくない!」

杏子「まぁ、聞けって」

杏子「あたしさ、こないだの事があって考え直したんだよ」
526 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 21:45:40.41 ID:YET+Ifmoo
さやか「・・・」

杏子「あたしはこの街を自分の縄張りにしたい。でも、なぜかここには沢山の魔法少女が居る」

杏子「いくらあたしだって、あれだけの人数を相手にしたら勝ち目がない」

さやか「みんな強いんだ!あんたなんかに負けはしないよ!」

杏子「あたしだってベテランさ、あんたが思ってるよりは強いはずさ」

さやか「ふんっ、どうだか」

杏子「それで、どうしようかって考えてさぁ」

杏子「結局単純な結論になっちゃったワケ」

さやか「何よ・・・」
527 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/30(月) 21:50:41.31 ID:YET+Ifmoo
杏子「纏めてがムリなら一人ずつ、ぶっ潰せばいいってね!」

さやか「なっ!?」

杏子「そんでもって、やるんなら弱い順だよねぇ?」

杏子「ホント、馬鹿なことをしたもんだよ。契約したばっかりに、いの一番にやられちまうんだからさ!」

ジャキッ

さやか「あんたになんか負けるもんかっ!」

ジャキッ
528 :1 ◆BAg4Jy07vw :2012/07/30(月) 21:56:22.85 ID:YET+Ifmoo
本日の投稿はこれで終了です。

次の投稿再開は明日の同じぐらいの時間を予定しています。
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/30(月) 21:59:46.27 ID:40NJcFtpo
乙乙
530 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 20:29:31.18 ID:4wWkQQkJo
只今帰宅しました。

投下を再開致します。
531 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 20:35:47.19 ID:4wWkQQkJo
--------

----

--

タッタッタッ

まどか「はぁっ・・・はぁっ・・・」

まどか「さやかちゃん・・・どこ?」

QB「やあ、まどか。どうやらお困りのようだね」

まどか「QB!?さやかちゃんがどこにいるか知らない?」

QB「知っているよ」

まどか「お願い!さやかちゃんの居る場所を教えて!」

QB「分かった。じゃあ僕について来るんだ」

まどか「うんっ!」
532 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 20:40:26.21 ID:4wWkQQkJo
杏子「ほらほらっ!正義の味方が聞いてあきれるね!」


次々と攻撃を繰り出す杏子

そしてさやかはそれら全てを避け切れずに、どんどん傷ついていく


さやか「ぐっ・・・あ・・・」

杏子「全く・・・この程度の実力で正義の味方を気取っちゃってるんだから、とんだ甘ちゃんだね」


膝を突いてしゃがむさやかに、杏子がまわし蹴りを放つ

避ける事もできず、まともに蹴りを受けたさやかは吹き飛ばされ

そのまま十数m先の地面に叩きつけられる


さやか「あ・・・ぐ・・・」
533 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 20:45:14.71 ID:4wWkQQkJo
杏子「あんた、もう正義の味方とか言うのやめなよ?惨めなだけっしょ?」

さやか「バカに・・・するな・・・」

杏子「あん?」

さやか「マミさんが見せてくれた、正義の味方の姿を」

さやか「あたしの憧れ続けた正義の味方を!」

さやか「バカにするなぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


そう叫ぶと、一瞬で怪我を消して杏子に向かって詰め寄る


杏子「なっ!?全治3ヶ月ってぐらいにはカマしてやったはずっ!」
534 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 20:50:25.04 ID:4wWkQQkJo
さやか「やああああああ!」


油断していた杏子は、さやかの攻撃を避けきれず

腕に小さな傷を負う


まどか「さやかちゃんっ!」


そこにまどかとQBが走ってやってくる


杏子「へぇ?面白い魔法を使うじゃん」

さやか「あんただけは絶対に許さない!」
535 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 20:55:31.90 ID:4wWkQQkJo

激しく戦うさやかと杏子

しかし、勝負は互角ではなく

さやかの体に次々と傷が増えていく

対する杏子の顔には余裕があり、決着は時間の問題だった


まどか「さやかちゃん!」

QB「待つんだまどか。あの間に割って入ったら君が死んでしまう」

まどか「でも、このままじゃさやかちゃんが!」

QB「あの勝負に割り込むには魔法少女じゃないとダメだ」

まどか「それなら・・・わたしが契約すれば・・・」
536 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 21:00:30.37 ID:4wWkQQkJo
まどか「でも、ほむらちゃんと約束したし・・・」


そんなやり取りをしている間も、さやかの怪我は増えていく

その気になれば怪我は一瞬で消せるが、いちいち消していたら魔力が持たない

このままだとさやかは押し切られてしまう


まどか「さやかちゃん!どうしたら・・・どうしたらいいの・・・?」

QB「まどか!早くしないとさやかが死んでしまうよ!」

まどか「わたし・・・わたし・・・!」

「残念だったなぁ?ボロ雑巾?」


まどかの後ろから嘲笑うかのような声が響く

同時に、さやかと杏子がリング状のバインドで縛られる
537 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 21:05:44.85 ID:4wWkQQkJo
まどか「王様!」

ディアーチェ「やれやれ。なにやらボロ雑巾が妙な動きをしていると思って来て見れば・・・」

QB「君か。使い魔を追っていたみたいだけど、もう倒したのかい?」

ディアーチェ「あの程度の手合い。我が新技を持ってすれば他愛のないものよ」

まどか「新技?」

ディアーチェ「エルシニア・ジャヴェリン(仮)だ!」

まどか「投げたんだ・・・」

ディアーチェ「まぁ、そろそろ魔力が随分と戻ってきた。使う機会はもう無いであろうな」
538 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 21:10:18.15 ID:4wWkQQkJo
QB「武器を投げるだけなのに技なのかい?流石にそれは技とは呼べないんじゃないかな?」

ディアーチェ「やかましい!」ドゴォ

QB「きゅぶっ!?」

ヒューン

まどか「きゅっ、QB!」

ディアーチェ「あやつは居るだけ邪魔にしかならぬ。どこかに飛んでは行ったが、死んではおらぬだろう」

ディアーチェ「さて・・・」
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 21:12:01.44 ID:EFTmIYzs0

       ∩
       ||    ___
       ||   /      \   ハロー ハロー
      /〔|/  ─    ─\    ぼくから世界へ
      〔ノ^ゝ   ,(●) (●)、\    応答願います
      ノ ノ^,-   (__人__)    |     ぼくらのコードは正しくつながっていますか
     /´ ´ ' , ^ヽ  ` ⌒´   /       ぼくの世界は正しく回転している模様
     /     ノ'"\__ ーーノ゙-、.        システムオールグリーン
   人    ノ \/_____ ノ.| ヽ i         コミュニケーションは不全───────
   /  \_/ |  \/゙(__)\,| i |
  /    ノ  >   ヽ. ハ  |   ||
(´(     ,r―――‐-y .,--,   r----y r----, ,-----、 ,r-ァ ,r-y     ) ヽ
       ヽ、`ヽ __ 一7 /'7  } / /  / / ̄  .//l  l´ / / 7 // /_/ / _  ,r´,r´
        ,/ / l (  /   ̄ <´/ /  / └‐ァ //_l  l / / '--' / _. / )ヽ ヽ ヽ、
       / (  ) ヽ, / /'7 / / /  ./ / ̄ //~~l .l / /./ ̄// / / ./ ノ (  )  ).
     ./l ヽ-、`''´ /___ー'_,ノ /__'--ァ/___'--ァ/_/  l_-'_'-'__ノ/__ノ/___'--y__ `~ ,--' lヽ
     .l ヽ_ノ   .7∠ニニニニニニ フ--y〃/ / _ _┬∠ニニニニニニニフ/  ヽ,_ノ/
      ヽ,__,,,,,,7∠ニニニニニニフ  /   /    / ̄∠ニニニニニニフ /,,___,ノ   

540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 21:13:13.87 ID:EFTmIYzs0
本当に申し訳ありません。
誤爆してしまいました。スレを汚してしまいすみませんでした。
541 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 21:14:04.83 ID:4wWkQQkJo
>>540
ちょっと驚きましたが、気にしないでください。
542 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 21:15:15.93 ID:4wWkQQkJo
ディアーチェ「貴様ら何をしていたのだ?」

杏子「何すんだこのガキ!これをほどけ!」

さやか「なんであたしまで!」

ディアーチェ「リボンと青色には話しておらぬが、我らはその赤色を仲間に迎え入れたいのだ」

まどか「えっ!?」

さやか「なっ!?」

杏子「誰があんたらの仲間になんかなるか!」

ディアーチェ「我が言えるのはここまでだ。あとはマミと黒色から聞け」

杏子「チッ、やっぱりマミの差し金かよ」
543 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 21:20:23.98 ID:4wWkQQkJo
ディアーチェ「大人しくしておれば別に危害を加えはせん。まず我らの話を聞け」

杏子「聞くまでも無く、協力なんてするもんか!」

さやか「あたしもこんな奴となんて仲間になりたくない!」

ディアーチェ「やかましい奴等だ・・・」

ディアーチェ「まぁよい。そのバインドはちょっとやそっとでは外れぬ」

ディアーチェ「マミが来るまでじっとしておれ」

杏子「誰が・・・大人しくするかぁ・・・」ググググ

ディアーチェ「貴様・・・何という馬鹿力だ!」

杏子「魔法少女なら・・・魔力で強化できんだよ!」ミシミシッ
544 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 21:25:27.25 ID:4wWkQQkJo
ディアーチェ「くっ、ならば・・・!」

ディアーチェ「ストラグルバインド!」

ヒュッ ガシィ

まどか「地面から紐が・・・!」

ディアーチェ「これは魔力による強化を全て無効化する。これならどうだ!?」

杏子「あたしがこんなもんで・・・あっ・・・」フラッ

ドサッ

さやか「!?」

杏子「」

まどか「えっ・・・?」

ディアーチェ「なんと!?」
545 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 21:30:57.27 ID:4wWkQQkJo
まどか「た、倒れちゃったよ!?」

ディアーチェ「そんな効果は無いはずなのだが!?」

ディアーチェ「おいっ!起きろ赤色!」

杏子「」

まどか「杏子?ちゃん、大丈夫?」

さやか「どうしちゃったの・・・?」

まどか「これ・・・もしかして死んでる・・・?」

ディアーチェ「なんだと!?バインドで縛っただけだぞ!」

まどか「でもっ、息してないよ!」

ディアーチェ「莫迦な・・・!」

タッタッタッ

「佐倉・・・さん・・・?」

ディアーチェ「マミか!?」
546 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 21:35:21.80 ID:4wWkQQkJo
マミ「美樹さんが心配だから探してたら・・・これは一体・・・」

さやか「この杏子って奴が突然倒れちゃったんですよ!」

ディアーチェ「バインドで縛っただけなのだが・・・もしや貴様らはバインドと相性が悪いのか・・・?」

さやか「いや、あたしさっき縛られまくったじゃん」

ディアーチェ「う、うむ・・・」

マミ「とりあえず治療をしてみましょう」

まどか「でも・・・息をしてなくて・・・もしかしたら死んで・・・」

マミ「それでも試してみた方がいいわ。美樹さん、お願いできるかしら?」

さやか「でもこいつ・・・」

マミ「お願い・・・」
547 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 21:40:37.12 ID:4wWkQQkJo
さやか「・・・分かりました。王様、これ外してよ」グイグイ

ディアーチェ「うむ、分かった!バインドリリース!」

ヒュッ

杏子「」ピクッ

バッ

杏子「な、なんだ?今何が・・・?」

杏子「・・・マミ?」

マミ「佐倉さん!」

さやか「あんた、倒れたフリで王様がバインドを解くのを待ってたの!?」

杏子「何の事だ・・・?というか、あんた自分から拘束を解いたのか?」

まどか「さやかちゃん、決め付けるのはよくないよ!」
548 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 21:45:07.36 ID:4wWkQQkJo
ディアーチェ「もしや貴様、自分がどうなっていたか分かっておらんのか?」

杏子「よく分かんないけど、こんなに集まってこられちゃ勝ち目が無いね」

杏子「悔しいけど退散するしかないか・・・」

マミ「待って佐倉さん!話を聞いて!」

杏子「今更話す事なんてないだろ。じゃあな・・・」

ヒュッ

さやか「あっ!待てっ!」

マミ「佐倉さん・・・」
549 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 21:50:22.26 ID:4wWkQQkJo
マミ「・・・」

ディアーチェ「・・・」

さやか「・・・」

まどか「・・・」

マミ「ここに居ても仕方ないし・・・帰りましょうか」

ディアーチェ「うむ、ではレヴィと合流せねばならんな」

さやか「あの、マミさん・・・」

マミ「どうしたの?」

さやか「あたし、強くなりたいです・・・」

マミ「美樹さん?」
550 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 21:55:13.49 ID:4wWkQQkJo
さやか「あいつに負けないぐらい・・・」

さやか「胸を張って正義の味方だって言えるぐらい!」

まどか「さやかちゃん・・・」

さやか「明日からの特訓・・・お願いします!」

マミ「そうね・・・」

マミ「それじゃ、明日からビシビシいくわよ?」

さやか「ありがとうございます!」
551 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 22:00:14.85 ID:4wWkQQkJo
ディアーチェ「ふむ、我も協力しよう」

さやか「うんっ!」

まどか「わたしは何もできないけど、せめて応援するよ!」

さやか「充分だよ!まどかもありがとう!」

ディアーチェ「では迷子になっているレヴィを探すぞ」

まどか「迷子になってるんだ・・・」


--------

レヴィ「ここどこぉ?」

レヴィ「王様ぁ!シュテるん!さやかぁ!」
552 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/07/31(火) 22:07:23.47 ID:4wWkQQkJo
本日の投稿はこれで終了です。


明日から職場環境が変わるため、次の投稿再開は未定です。
ですが、3日以内ぐらいに再開
または再開の目安の書き込みを行います。
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 22:08:30.82 ID:XO5gcxRIO
乙乙

契約しても尚さやかちゃんにはハラハラさせられるなぁ
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 22:12:01.74 ID:C5NsVnCDO
バインドで縛られた時にSGも縛ってしまい気絶した感じ?
とにかく面白い!乙
レヴィが可愛くて仕方ない
555 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/07/31(火) 23:20:07.46 ID:4wWkQQkJo
>>554
後で少し説明が入る予定ですが、
ストラグルバインドによってソウルジェムのコントロールが遮断されたため
肉体が動かせなくなった感じです。
言い方は悪いですがラジコンのアンテナに電波を遮断する物を巻いたのと同じです。
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 23:23:25.91 ID:YGXDMZAIo
ガラモンと同じ弱点なのか
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/01(水) 10:32:11.86 ID:pDnEbXnWo
ほむらちゃん可愛いけどレヴィちゃんにも傾きかけちゃうなぁ!
558 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/01(水) 21:01:08.36 ID:+OQl7CoJo
思ったより早く帰宅できたので、少しだけ進めます。

レヴィが愛でられているようで何よりです。
映画に出てきても良かったのになぁ・・・
559 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/01(水) 21:05:33.91 ID:+OQl7CoJo
----夜 マミホーム・リビング----

レヴィ「使い魔はすぐ倒したのに・・・」

マミ「まさか真逆の場所に居たなんてね」

ディアーチェ「まったく。遺跡では迷わぬくせに・・・」

マミ「さて、それじゃさっき何が起きたのか教えて貰えるかしら?」

ディアーチェ「何がと申しても、見た通りの事しか起こっておらぬ」

マミ「バインドをかけたら佐倉さんが倒れたのね?」

ディアーチェ「うむ」
560 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/01(水) 21:10:39.71 ID:+OQl7CoJo
マミ「そのバインドって、いつも使ってる輪っかのやつかしら?」

ディアーチェ「普段使っているのは『王の威光』というリングバインド系の、特別な効果を持たぬものだ」

ディアーチェ「今回は使用したのはストラグルバインドだ」

マミ「それは普通のと違うのかしら?」

レヴィ「ストラグルバインドはね、相手の強化魔法を解除しちゃうんだ」

ディアーチェ「身体強化や変身魔法、あとは幻術に使用すれば消滅させる」

ディアーチェ「試したことはないが、遠隔操作の魔導機械などなら動作が停止するはずだ」

マミ「攻撃力はないのね?」

ディアーチェ「あくまでも拘束魔法だ」
561 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/01(水) 21:15:25.74 ID:+OQl7CoJo
マミ「確かに佐倉さんが倒れた理由が分からないわね」

マミ「強化魔法を解除しただけじゃ、あんな感じにはならないし・・・」

ディアーチェ「やはりあの魔法少女の策略だったのか・・・?」

マミ「佐倉さんはそういったことは得意じゃないわ」

マミ「それに自分でも良く分かってないみたいだった・・・」

ディアーチェ「シュテルなら今ある情報からすぐに答を出せるのだがな」

レヴィ「シュテるん、どこまで武器を探しに行ったんだろう?」

マミ「とりあえず、ある程度の理由の目星くらいはつけておきたいわね」
562 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/01(水) 21:20:19.33 ID:+OQl7CoJo
ディアーチェ「あの赤色相手にリングバインドでは少々持たぬな」

ディアーチェ「一応フープバインドという上位魔法があるのだが、堅牢なだけで物は同じだ」

ディアーチェ「強化を無効化出来れば、それが最も良いな」

マミ「かといって、佐倉さんに何かがあってはいけないし・・・」

マミ「そうだ!ここで私にその魔法をかけてみたらどうかしら?」

ディアーチェ「む・・・いやしかし・・・」

マミ「佐倉さんはバインドを解除したらちゃんと目が覚めたわ。大丈夫よ」

ディアーチェ「だが万一の事があっては・・・」
563 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/01(水) 21:25:46.58 ID:+OQl7CoJo
ディアーチェ「やはりならぬ。ストラグルバインドは封印する」

マミ「でも・・・」

ディアーチェ「更に堅牢なバインドを使用すれば済む話だ」

マミ「さっきと言ってることが違う・・・」

ディアーチェ「やかましい!今日はもう寝ろ!」

マミ「まだお風呂に入ってないのに・・・」
564 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/01(水) 21:30:13.46 ID:+OQl7CoJo
----美樹ハウス・さやかの部屋----

さやか「はぁーぁ・・・」

ボフッ

さやか「眠い・・・魔法使い過ぎたのかな・・・」

さやか「やぱり効率よく魔法を使えるようにならないとダメかな」

さやか「ムカつくけど、あいつ凄く強かった・・・あたしじゃまだ勝てない・・・」

さやか「もっともっと強くなるんだ。正義の味方として胸を張れる位に!」

さやか「よしっ、明日から特訓がんばるぞ!」

さやか「そうと決まれば早起きするためにもう寝ないとね」

パチン
565 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/01(水) 21:35:13.26 ID:+OQl7CoJo
----まどホーム・まどかの部屋----

まどか「・・・」

QB「やあ、まどか」

まどか「・・・なんだQBか。無事だったんだね」

QB「あまり歓迎されていないようだね」

まどか「そんなことないよ。ちょっと考え事をしてただけ」

QB「さっきのさやかたちの事かい?」

まどか「さやかちゃんの事も心配だけど、今は別のことを考えてたの」

QB「良かったら教えてくれるかな?」
566 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/01(水) 21:40:26.98 ID:+OQl7CoJo
まどか「あのね、杏子ちゃんって子が王様の魔法を受けて倒れちゃったの」

QB「今のあの子の攻撃は、杖による簡易な物理攻撃だよね?それで杏子の事を倒したのかい?」

まどか「ううん。紐みたいな魔法で杏子ちゃんを縛ったら、急に倒れちゃったんだよ」

QB「マミのような拘束する魔法かな?」

まどか「うん、多分そうだと思う」

QB「変だね。拘束する魔法なら、それだけで倒れるはずがない」

まどか「王様は魔法を無効にするって言ってた・・・」

QB「僕には彼女達の魔法がどういうものか分からないからね」

QB「もしかしたら、それ以外に相手の意識を奪うような効果があったんじゃないかな?」

まどか「でも、杏子ちゃんは息してなくて・・・死んだみたいに・・・」
567 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/01(水) 21:45:05.68 ID:+OQl7CoJo
QB「君が知らないだけで、相手の生命活動を停止させる効果があるのかもしれないね」

まどか「でも、王様は魔法を止めるだけだって・・・」

QB「彼女が君に全てを伝えるとは限らないよ。元々彼女達は良く分からない存在だからね」

まどか「・・・」

まどか「さやかちゃんとケンカして居たとしても、あの子があんな事になるなんて良くないよ・・・」

QB「なるほどね」
568 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/01(水) 21:50:24.63 ID:+OQl7CoJo
QB「さやかと杏子が争うのを嫌うなら、契約したらどうかな?」

QB「君の力なら間に入って争いを止めることが出来るし、もしかしたら同じ魔法少女の話なら聞くかもしれないよ」

まどか「でも、ほむらちゃんと約束したし・・・」

QB「大切なのは君がどうしたいかってことじゃないかな?」

QB「君が自分で決めて契約するなら、彼女に文句を言う資格はないよ」

まどか「でも・・・」

まどか「それでも、わたしは契約しないよ」

QB「そうか、残念だ」

まどか「ゴメンね、QB」
569 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/01(水) 21:56:47.05 ID:+OQl7CoJo
本日の投稿はこれで終了です。
一応これで第4部的なところまで終了しました。

次の投下再開は未定ですが、
3日以上間が空かないようにします。
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 23:13:49.83 ID:/FBUFpRDO
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/08/02(木) 00:24:07.76 ID:v/fQ2iC5o
乙!
572 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/08/03(金) 23:18:04.70 ID:8eoU1Ksfo
只今帰宅しました。

次の投下再開は日曜日の夜を予定しています。
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 20:10:24.49 ID:d/4ZQklDO
そろそろか?舞って待機
574 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 20:33:49.34 ID:wDanZOAgo
只今帰宅しました。
入浴後に投下を再開致します。
575 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 20:51:19.35 ID:wDanZOAgo
〜〜誰かと誰かの夢の中で〜〜

「まさかワルプルギスの夜が来る前にやられちまうとはね」

「ははっ、ちょっと予想外だったねぇ」

「あいつは?」

「大丈夫。魔女の大群が来る前にちゃんと逃げたから」

「あたしの幻術魔法が上手くいったみたいだな」

「折角使えるようになったのにね」

「そう言うなよ。あいつだけは生き延びなきゃいけないんだ」

「そうだね」

「でもさ、あいつ一人にさせちまって大丈夫かな?」

「一人で大丈夫だったら、過去に戻ったりなんかしないよ・・・」

「参ったね。自爆魔法なんて教えるんじゃなかった」

「使うのかな?」
576 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 20:55:40.72 ID:wDanZOAgo
「さーねぇ・・・使って欲しくはないね」

「じゃあなんで教えたのさ」

「なんつーか・・・鬼気迫るって感じで聞かれて、ついな・・・」

「そっか・・・」

「悔しいなぁ。あいつの役に立ってやりたかったよ」

「あたしもだよ。それに、折角あんたと分かり合えたってのにね」

「確かにそりゃ残念だね」

「おっと、魔女たちがこっちに気付いたみたいだね」

「そうだな。いっちょ派手にやってやろうじゃねーか!」

「うん、最期まで一緒に戦おう!」

「あぁ・・・一人ぼっちは寂しいもんな」

「さあ、やるよ杏子!」

「任せろ、さやか!」
577 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 21:00:20.22 ID:wDanZOAgo
----深夜 風見市・佐倉教会跡地----

杏子「・・・」

杏子「・・・」

杏子「・・・」

杏子「何の夢見てたんだっけ?」

杏子「ま、いっか。まだ寝よう・・・」
578 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 21:05:36.71 ID:wDanZOAgo
----翌朝4:00 美樹ハウス・さやかの部屋----

ピピッピピッピピッ

さやか「んあ?」

パチン

さやか「ねむ・・・」ゴシゴシ

さやか「なんか夢を見てた気がするけど、変なタイミングで起きちゃったなぁ」

さやか「何の夢見てたんだっけ?」

さやか「んー・・・思い出せそうにないや」

さやか「ま、いっか。さて準備準備っと」
579 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 21:10:27.06 ID:wDanZOAgo
----朝4:30 美樹ハウスのあるマンション・屋上----

さやか「おぉー、まだ暗い」

さやか「今日は休みだし、恭介のお見舞いに行くまで時間があるからなぁ」

さやか「魔法の練習はマミさんに聞かないと分からない部分もあるし、剣の練習かな」

さやか「って言っても剣の練習だって何したら良いか分からないし・・・」

さやか「よし、とりあえず素振りをしよう!」

さやか「いちっ!」ブンッ

さやか「にっ!」ブンッ

さやか「さんっ!」ブンッ
580 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 21:15:37.18 ID:wDanZOAgo

6時間後


さやか「はぁ・・・・・はぁ・・・・・ひゃくっ!」ブンッ

さやか「はっ・・・ゴホゴホッ・・・疲れた・・・」

さやか「いまので200セット目だったはずだから、えっと・・・」

さやか「20000回かな?」

さやか「さっすが魔法少女、体力上がってるなぁ」

さやか「とはいえ、流石に疲れちゃった・・・」

さやか「面会開始は午後からだから、シャワー浴びて一休みしてから行こうっと」
581 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 21:20:32.90 ID:wDanZOAgo
----昼 マミホーム・リビング----

マミ「都合よく暁美さんに会えて良かったわ」

ほむら「散歩中に家まで引っ張ってこられるとは思わなかった・・・」

ほむら「それで、用事って何かしら?」

マミ「美樹さんの特訓のためにメニューを考えたいのだけど、それを手伝って欲しくて・・・」

ほむら「・・・」

マミ「ダメかしら?」

ほむら「これをあげるわ」ピラッ

マミ「これは?」

ほむら「美樹さやかのトレーニングメニューよ」
582 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 21:25:29.48 ID:wDanZOAgo
マミ「すごいわ!もう考えていたのね」

ほむら(以前の時間軸で巴さんが考えたものだけど)

ほむら(あの時間軸はメニューを考えすぎて、実践前にタイムアップだったわね・・・)

ほむら(同じミスをするわけにはいかないわ)

マミ「なるほど、魔力の制御を中心として色々考えられているわね・・・」

マミ「かなりハードメニューだけど、美樹さんが望むなら逆にこのぐらいでいいかも」

ほむら「さやかの体力ギリギリを設定して考えてあるわ」

ほむら「パトロールや魔女退治に支障を出さず、次の日に残らない」

ほむら「かつ、逃げ出したくなるほど限界の所を攻めるわ」

マミ「・・・」

ほむら(そういえば、あの時間軸の巴さんはなぜか攻め気質だったわね)
583 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 21:30:26.88 ID:wDanZOAgo
----見滝原病院・上条恭介の病室----

コンコン

恭介「はい?」

ガラッ

さやか「やっほー、体調はどう?」

恭介「さやか!来てくれたんだね」

さやか「うん・・・心配だったからね・・・」

恭介「心配掛けてゴメン。でももう大丈夫だよ」

恭介「何だか随分と体調が良くてね。ほら、手だってちゃんと動くんだよ」

さやか「うん・・・」
584 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 21:35:46.33 ID:wDanZOAgo
恭介「さやかの言ったとおり、奇跡ってあるんだね」

さやか「うん・・・」

恭介「それなのに僕はすぐ諦めて、軽率な行動でさと取り返しがつかなくなるところだったた・・・」

さやか「うん・・・」

恭介「さやか?」

さやか「えっ!?ゴメン、何だっけ?」

恭介「どうしたんだい?何か変だけど、体調でも悪いのかな?」

さやか「いや、緊張して・・・じゃなかった!嬉しくてつい!」

恭介「そんなに喜んでくれるなんて、さやかは優しいね」

さやか「へぇ!?そそそそ、そんな事ないってば!いやだなぁ恭介ったら!」
585 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 21:40:32.91 ID:wDanZOAgo
恭介「思えばそんなさやかの優しさに、僕はずっと助けられて来た気がするよ」

さやか「恭介・・・」

恭介「さやか、僕が退院したらまたバイオリンを聞いて貰えるかな?」

さやか「うん!もちろんだよ!」

恭介「良かった・・・ありがとう、さやか!」

さやか「なんで恭介がお礼を言うのよー。聞くのはあたしなんだから」

恭介「へ、変だったかな?」

さやか「まぁ、恭介らしいっていえば恭介らしいね」

さやか「ところでいつ退院出来るの?」

恭介「実は昨日検査が終わって、今日結果を聞いたんだけど」

恭介「明日退院できるんだ」

さやか「うそっ!?」
586 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 21:45:31.72 ID:wDanZOAgo
恭介「もう全快してるからね。月曜からは学校にも行けるはずだよ」

さやか「良かった・・・」

恭介「それでさやかにお願いがあるんだけど、いいかな?」

さやか「な、なにかなー?あたしにお願いするなんて高いよぉ?」

恭介「ははっ、少しはオマケしてくれよ?」

さやか「うーん、お願い次第かな?」

恭介「実は・・・」

ピリッ

さやか「!?」

恭介「どうしたんだい、さやか?」

さやか(いまの感じ・・・まさか・・・?)
587 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 21:50:09.02 ID:wDanZOAgo
さやか「・・・」

恭介「さやか?」

さやか「・・・ゴメン恭介!後で連絡するから!」

ダッ

恭介「さやか!?」

さやか(なんで空気読んでくれないのよ!使い魔め!)
588 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 21:55:28.57 ID:wDanZOAgo
----影の使い魔・結界内部----

ザシュッ

レヴィ「もー、また使い魔だよ!」

レヴィ「偶然見つけたからラッキーだと思ったのにぃ!」

タッタッタッタッ

さやか「あれ?レヴィ?」

レヴィ「あ、さやか!」

さやか「もしかして使い魔倒しちゃった?」

レヴィ「うん。さやかも戦いたかった?」

さやか「いや、むしろ戦いたくなかった・・・」

レヴィ「?」
589 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 22:00:20.05 ID:wDanZOAgo
さやか「ううん、こっちの話・・・」

さやか「それよりレヴィにちょっとお願いがあるんだけど」

レヴィ「んん?」

さやか「初めて会ったときとかに使ってた大きい剣を見せて欲しいんだけど」

レヴィ「バルニフィカス・ブレイバーのこと?」

さやか「うん、多分そうかな」

レヴィ「いいよー!バルニフィカス、カートリッジロード!」

ガコン カラカラカラ ガション カカカカッ バシュン

レヴィ「はいっ!」
590 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 22:05:17.97 ID:wDanZOAgo
さやか「改めて見ると超メカっぽい動きするね、それ・・・」

レヴィ「そうかな?」

さやか「ちょっと魔法少女っぽくはないね・・・」

さやか「この刃って魔力で作ってるの?」

レヴィ「そうだよ。切れ味抜群なんだ!」

さやか「ふむふむ・・・」

さやか「刃を全部魔法で作るのは大変そうだなぁ・・・切れ味の強化だけなら・・・」

さやか「よしっ!ありがとうレヴィ!」

レヴィ「もういいの?」

さやか「ちょっと参考にしたかったんだ」

さやか「無駄に魔力使わせてゴメン。あとで何かおごるよ」

レヴィ「いいの?やったー!」
591 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 22:10:25.27 ID:wDanZOAgo
----昼過ぎ 見滝原市・河川敷 橋の下----

さやか「それじゃマミさん!よろしくお願いします!」

マミ「えぇ、がんばりましょうね」

ディアーチェ「おいマミ。リボンと黒色はどうした?」

マミ「暁美さんは月曜まで休んでもらうつもり」

マミ「鹿目さんは多分暁美さんの家ね」

ディアーチェ「ふむ。まぁ我々が居れば問題はないか」

マミ「最初のうちはそれで大丈夫よ」
592 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 22:15:14.28 ID:wDanZOAgo
レヴィ「今日は何するの?」

マミ「美樹さんにはまず、魔力のコントロールを身につけてもらうわ」

さやか「はいっ!」

マミ「とは言っても、魔力消費は勿体無いから・・・」

マミ「主にイメージトレーニングをしていきましょう」

さやか「はいっ!」
593 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 22:20:33.81 ID:wDanZOAgo
----ほむホーム・リビング----

まどか「それでね、その時さやかちゃんが」

さやか『そう、仁美のシュークリームを食べた犯人はこの中に居る!』

さやか『あたしです。本当にごめんなさい』

まどか「って言うんだもん、みんなで笑っちゃったよ」

ほむら「さやからしいわね・・・」

まどか「でしょ?」

ほむら「・・・ねぇ、まどか」

まどか「なにかな?」
594 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 22:25:05.69 ID:wDanZOAgo
ほむら「さやかのところに行かなくて良かったのかしら?」

まどか「ほむらちゃんとの約束が先だったから、さやかちゃんの応援はまた今度だよ」

ほむら「何だか悪いわね・・・」

まどか「ううん、わたしが自分の意思でしてるんだからいいんだよ」

ほむら「それにパトロールも巴さんに任せてしまって・・・」

まどか「もうっ!ほむらちゃんは考えすぎだよ」

まどか「休むときはちゃんと休まないとダメだよ!」

ほむら「・・・そうね」
595 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/05(日) 22:34:44.24 ID:wDanZOAgo
本日の投稿はこれで終了です。

なのはを知らない人に補足説明ですが、
バルニフィカスはカートリッジを読み込む際に、
刃部分と柄の部分の間にあるシリンダーが動作します。
詳しくは同じ機構を持つバルディッシュの動画でも探していただければと思います。

ただし、

「絶対に『バルニフィカス』の単語だけで画像検索しないでください」

元が疾病の名前なのであれな画像が大量に出てきます。
調べる場合は『レヴィ バルニフィカス』等でどうぞ。

次の投稿再開は未定です。
なんとも忙しくなってしまって、最遅で来週の土曜になってしまいます。
見込みがつきましたら今回のように前倒してコッソリ予告します。
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 23:12:33.21 ID:d/4ZQklDO


ちょうとさっきまでとあるサイトでupされたこの三人の同人誌読んでたwwww
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/06(月) 22:14:15.20 ID:sdWRhp420
てっきりオートセーブ機能がしてあると思って何もせずに最終面直前までで電源切るという
マテリアル娘。みたいなことをしてしまったのはいい思い出
598 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/08/08(水) 23:50:47.66 ID:GJbtnfq+o
やっと帰宅できた・・・

思ったよりもよっぽど急がしくなってしまいました。
なんとしても週1更新は頑張りたい所ですが、
8月中は更新速度が落ちてしまいます。

続きを待って頂いている方に対しましては、本当に申し訳ありません・・・
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/08/09(木) 16:11:32.39 ID:/RwhxA1j0
あみん
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/10(金) 11:25:22.25 ID:RJ23bR7DO
まみん
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 13:15:27.70 ID:kc14XiNIO
昨日VIPになのはクロス立ってたね
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/11(土) 14:25:16.71 ID:5vVjYn8Jo
このスレタイでなのはクロスと分かる人がどれだけ居ることか…
少なくともなのはのゲーム知ってるくらいじゃないと分からないよな

「なのは?見たことないけど、ふわふわの可愛い女の子が可愛く戦う話でしょ?」
って層は気づかない
ちょっとした興味で覗いていく人は少ないんだろうなぁ
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 14:27:00.35 ID:kc14XiNIO
なのはみたことないけど可愛い女の子が惑星破壊するレベルの必殺技ぶっ放すってことだけは強さ議論でよく出るから知ってる
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/11(土) 14:40:46.08 ID:Zp3gfCoQo
スターライトブレイカー
star light braker
星を 軽く ぶっ壊す

ってネタがあるしなぁ
ともあれ、可愛いレヴィもっと見たい
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 17:29:55.84 ID:T41mRGCuo
>>602
出てるのゲームのキャラだけだしゲーム知ってるやつだけ分かればいいと思うんだが
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/08/11(土) 20:10:04.36 ID:SjK7P6EM0
人が来て荒れるよりはいいけど
1のモチべが下がるか

シュテルの出番が少ない・・・
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 20:54:41.03 ID:RfJnba/9o
>>602
このスレタイでわからない人が見に来ても意味不明だと思う
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/11(土) 21:09:12.03 ID:qYPF8oR0o
>>605
>>607
自分はオリコよく知らないけど、
そういうSSでも楽しめるから
キャラよく知らなくても楽しめるんじゃないかと思ってたんだ

ただ、確かにこの子たちに関しては
タイトルが分からないとオリキャラに見えるね

早まったようだすまない
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/11(土) 21:10:27.99 ID:udjTNtlto
フィギュアショップ行ったときになのはがあるのにシュテルが無いとか考える程度にはこのSSにのめりこんでる
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 22:32:27.83 ID:sm3KNMSDO
俺はゲーム知らなかったが面白かったし興味持ったから色々質問して画像検索するなりして独自に情報集めてる
611 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:12:09.02 ID:RUOdQdtTo
一瞬自分のスレと思わないほどレスが来ててビックリ。

アンカーなしですがご返答?を。

・スレタイ
雰囲気重視で考えて居たらこうなりました。
確かに一見なのはクロスには見えませんね。
もうちょっと工夫した方がよかったかも・・・

・なのはさん
ふわふわして可愛い魔王だと思います。

・シュテル
確かにフィギュア欲しい所です。
レヴィと違ってリペイントだとやっぱり違うんですよね・・・
ALTERあたりで出ないかな・・・

シュテルどれだけ出てないんだろう・・・
一応重要キャラなので、武器を調達して戻ってきたら出番が増える予定です。



それでは、少しですが投下を再開します。
612 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:18:46.84 ID:RUOdQdtTo
自分で思い出すための簡単なあらすじ。

さやかと杏子が戦闘になるも、王様が間に入って強制停止。
しかし、王様の魔法でなぜか杏子が倒れる。
相手の魔力強化をシャットアウトするだけの魔法のはずだけど・・・

恭介のお見舞いにいくさやか。
怪我が治って上機嫌な恭介。
さやかは恭介から約束を持ちかけられるも、
タイミングが悪く使い魔が現れて話はおしまい。

一方ほむらはさやかの契約にショックを受けて倒れたため休憩中。

確かこんな感じだったはずだ・・・
613 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:19:56.72 ID:RUOdQdtTo
そしてさやかは強くなるためにマミ指導の元、特訓へ。
614 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:20:34.75 ID:RUOdQdtTo
----見滝原市・河川敷 橋の下----

マミ「それじゃ次は体を動かすトレーニングをするわよ」

さやか「はいっ!」

ディアーチェ「我が魔法を撃つ。それを全て避けよ」

さやか「え?王様ってもう魔法使えるの?」

ディアーチェ「威力は極めて弱いがな。逆に鍛錬には打ってつけだ」

さやか「よーし!華麗に避けちゃうよ!」

ディアーチェ「ほぅ?では、いきなり速めに撃ってやろう」

レヴィ「ZZZ」スピー
615 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:25:02.56 ID:RUOdQdtTo
--------

----

--

さやか「ごめんなさい・・・」ボロボロ

マミ「全弾命中していたわね・・・」

ディアーチェ「貴様は調子に乗りすぎなのだ」

さやか「ピンポン球みたいな見た目なのに当たるとめっちゃ痛いよ・・・」

ディアーチェ「続けるぞ。今度は加減してやる、心してかかれ」

さやか「はーい・・・」

レヴィ「ZZZ」ムニャムニャ
616 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:29:26.16 ID:RUOdQdtTo
----夕方 見滝原市・河川敷 橋の下----

ディアーチェ「ふむ、これで仕舞いだ」

さやか「」グッタリ

マミ「それじゃ、少し休んだらパトロールに行きましょうか」

さやか「は・・・い・・・」

マミ(暁美さんは美樹さんの体力ギリギリと言っていたけど)

マミ(ちょっとオーバーしている気がするわね)

マミ(後でちょっと相談したほうがいいかな)

さやか「怪我は治せるけど体力は治せないっぽいなぁ・・・」
617 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:33:49.67 ID:RUOdQdtTo
ディアーチェ「よし青色。我が魔法で体力の回復をしてやろう」

さやか「あれ?王様って回復できるの?」

ディアーチェ「いや、実は収集した魔法なのだが」

ディアーチェ「厳密には体力が回復しないが、頭が全回復したと思い込む素晴らしい魔法だ」

さやか「新手の詐欺!?」

ディアーチェ「丁度試してみたかったのだ。ほれ、遠慮するでない」

さやか「それ回復じゃなくて幻惑とかだから!やめて!」

ディアーチェ「ふむ、つまらん奴め」

さやか「そういう魔法は勘弁して・・・」
618 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:38:00.20 ID:RUOdQdtTo
----夜 美樹ハウス・さやかの部屋----

さやか「うぼあぁ」ボフッ

さやか「あぁ、ベッド気持ちいいー・・・」

さやか「流石に疲れたなぁ」

さやか「明日も早いし・・・寝よ・・・」

Ave Maria, gratia・・・

さやか「おおっとぉ!?恭介から電話?」

ピッ

さやか「きょっ、恭介!?」

恭介『さやかかい?夜遅くにごめんよ。電話大丈夫だったかな?』
619 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:42:00.22 ID:RUOdQdtTo
さやか「うん!大丈夫安心して!」

さやか「それより恭介の方は病院なのに、こんな時間に大丈夫なの?」

恭介『明日退院だから少し大目にみてもらえたんだ。さやかの事が気になったからさ』

さやか「ちょ!何言ってるのさ恭介ってば!」

恭介『昼間は突然急いで帰っちゃったし、心配だったんだよ』

さやか「ゴメン・・・」

さやか「あっ、それでお願いって何なのかな?」

恭介『あぁ、さやかがよかったらなんだけど・・・』

さやか「うんうん」

恭介『休み明けから一緒に学校に行ってもらえないかな?』

さやか「えっ!?」
620 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:45:51.01 ID:RUOdQdtTo
恭介『ほら、治ったとは言っても病み上がりだから少し不安でさ』

恭介『こんな事を頼めるのってさやかしか居なくて・・・少しの間で良いんだ』

さやか「・・・」

恭介『ゴメン、やっぱり迷惑だよね。さやかにはさやかの都合があるし・・・』

さやか「あ・・・いやその、えっと。あれ?ちょっと、えぇ!?」

恭介『それじゃまた学校で・・・』

さやか「待って待って待って!あたしなら大丈夫!全然おっけーだよ!」

恭介『そ、そうかい?無理しなくても・・・』

さやか「そんな事ないって!もうどーんと任せておいてよ!」
621 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:48:45.11 ID:RUOdQdtTo
恭介『えっと、それじゃ朝迎えに行くから待っててもらえるかな?』

さやか「いやいや、そこはあたしが迎えに行くよ!」

さやか「病み上がりだって、恭介自分で言ってたじゃん」

恭介『あぁ、そうだね。気を使わせてしまってゴメン』

さやか「気にしないでよ!」

恭介『ははっ、さやかは優しいんだね。それじゃ休み明けにまた』

さやか「うんっ!」

ピッ

さやか「いっ・・・・・・・・・・・・・・」
622 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:51:27.45 ID:RUOdQdtTo
さやか「っやっほぉぉぉぉぉう!」

ボフン

さやか「やった!やったよ!まさか恭介が誘ってくれるなんて!」

ゴロゴロゴロゴロ

さやか「あぁもう!楽しみ過ぎて寝られそうにないよ!」

パタパタパタパタ

さやか「へへっ・・・」

さやか「たの・・・しみ・・・」

さやか「ZZZ」スピー
623 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:54:42.02 ID:RUOdQdtTo
----見滝原市・ホテルの一室----

杏子「・・・」モグモグ

杏子「・・・」ポリポリ

杏子「・・・」モグモグ

QB「どうしたんだい?珍しく美味しくなさそうに食べているね」

杏子「そうじゃねぇよ。考え事だ・・・」

QB「珍しいね。君が倒れた話かい?」

杏子「どこでそんな話を聞いたんだか・・・」

QB「魔法少女候補の子だよ」

杏子「あぁ・・・あのピンクの方か・・・」
624 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/11(土) 23:58:50.88 ID:RUOdQdtTo
杏子「でも、今考えてたのは違うことだ」

QB「何を考えていたんだい?」

杏子「あんたには関係無いよ」

QB「そうかな?悩みを解消する助けができるかもしれないよ?」

杏子「あぁもう!あたしは今、夢見が悪くて機嫌が悪いんだ!」

杏子「さっさと消えろ!痛い目には会いたくないだろ?」

QB「やれやれ。好意は受け取っておくものだよ?」

スッ

杏子「・・・」

杏子「何なんだよ、あの夢は・・・」

杏子「どんなだったか思い出せないのに、妙に気になる」

杏子「チッ・・・」
625 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/12(日) 00:05:21.66 ID:ZC8joe9Uo
本日の投稿はこれで終了です。
戦闘パートじゃなくて伏線仕込みのところで更新速度が落ちたのが
良かったのか悪かったのか・・・

次の投稿は未定ですが、
なるべく1週間以内に頑張ります。

また、原作をご存じない方も見て頂いているようで、
以前にも言ったかもしれませんが
質問して頂ければできる限りお答えします。
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/12(日) 00:08:52.00 ID:FWSR4Sox0

今更だけどリリカルなのはA'sは見たけどストライカーズは8話で止まっている俺が見ても大丈夫。
元のPORTABLE -THE GEARS OF DESTINYはやっておくべき?PSPなんて高くて持ってないよ・・・・
627 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/12(日) 00:16:42.09 ID:ZC8joe9Uo
>>626
ストライカーズはこのSSとほとんど関係ないですからね。

ゲームはやっておくに越した事はないです。
ただ、ストーリーが1作目の続きになっているため、
色々購入しないといけないので難しい所です・・・
無理に購入しないで大まかなストーリーを把握しておけば大丈夫だと思います。
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/08/12(日) 17:12:39.26 ID:jfeRomoj0
王様の競泳水着エロすぎ
弱くても使ってしまうわ

>>609
リペイントすればそれなりに見える
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 00:33:15.84 ID:hl5oN/gKo
シュテルんだけ髪型マイナーチェンジしてるんだったか
630 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 20:33:07.46 ID:AUVsWXGto
久しぶりに早く帰れた。
少し時間を置いた後に投下開始します。


>>628
子供体型なのになぜかセクシー。
王様って遠近カウンターバインド使いこなせないときついですよね。

>>629
なのはとシュテルだけ髪型コピーじゃないですね。
他の二人はアクセサリー以外同じなのに・・・
631 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 20:46:30.69 ID:AUVsWXGto
----翌朝4:00 美樹ハウス・さやかの部屋----

ピピッピピッピピッ

さやか「ZZZ」スヤスヤ

ピピッピピッピピッ

さやか「・・・?」

ピピッピピッピピッ

カチャ

さやか「・・・あぁ、あのまま寝ちゃったのか」

さやか「ふあぁぁぁぁ・・・」

さやか「んー、やっぱり秘密特訓とマミさんの特訓の両方は辛いなぁ」

さやか「でも正義の味方だしがんばらないと!」

さやか「いつまでも弱いままじゃダメだしね」

さやか「よし、じゃあ今日も特訓頑張りますか!」
632 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 20:52:18.88 ID:AUVsWXGto
----朝 マミホーム・寝室----

マミ「ZZZ」スヤスヤ

レヴィ「ZZZ」スピー

ガチャ

ディアーチェ「・・・」

マミ「ZZZ」スヤスヤ

レヴィ「ZZZ」スピー

ディアーチェ「・・・蒐集行使」

パラパラパラ

ディアーチェ「クラール・ゲホイル(超小型)!」

チカッ

ズドォォォォォォン
633 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 20:56:32.94 ID:AUVsWXGto
----マミホーム・リビング----

マミ「あれで起すのはもうやめて・・・」

レヴィ「ビックリして死ぬかと思ったぁ・・・」

ディアーチェ「何を言うか!昨日は普通に起しても起きなかったであろう!」

マミ「休みの日ぐらいいいじゃない・・・ふあぁぁぁ・・・」

ディアーチェ「折角作った朝食が冷めてしまう」

マミ「んんー・・・」ウトウト

ディアーチェ「たるんでおる!顔でも洗って目を覚まして来い!」

マミ「紅茶飲んでからね・・・ふあぁぁぁ・・・」
634 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 20:59:22.09 ID:AUVsWXGto
ディアーチェ「全く・・・リボンや青色の前のマミとは別人のようだな」

マミ「切り替えだって必要なのよ」

マミ「王様たちとは何だか家族みたいだし、気取らなくて良いから楽だわ」

ディアーチェ「ふんっ、痴れた事を・・・」

マミ「ふふっ」

レヴィ「ZZZ」コクッ コクッ

ディアーチェ「起きろレヴィ!」
635 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 21:05:02.18 ID:AUVsWXGto
--------

----

--

マミ「それにしても、シュテルちゃんはどこまで武器を探しに行ったのかしらね」

マミ「あら、このサラダのドレッシングおいしいわ」シャリシャリ

ディアーチェ「ミッドチルダの方までいったのやもしれぬ」

ディアーチェ「それは自信作だ。あとでレシピをやろう」

レヴィ「おいしー!」モグモグ

マミ「ミッドチルダ?」

ディアーチェ「管理世界の中で最大の世界だ。よって交易なども盛んだ」

マミ「なるほど、探し物にはうってつけね」
636 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 21:09:41.46 ID:AUVsWXGto
マミ「そこだと例えばどんな武器があるの?」

ディアーチェ「そうだな・・・簡単な魔法武器から、大きいものなら艦船に積む魔導砲まである」

マミ「そんな大きな武器もあるのね。それがあればワルプルギスも楽に倒せるかしら?」

ディアーチェ「莫迦を申すな。仮に手に入ったとして、使えば街が消えるぞ」

マミ「そんなに!?」

ディアーチェ「発動地点を中心に、100km以上の範囲の空間を反応消滅させる魔導砲だ」

マミ「それはダメね・・・」

ディアーチェ「まぁ、管理局の武装だがな。我らが使用する事はなかろう」

マミ「なるほど」
637 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 21:13:32.89 ID:AUVsWXGto
レヴィ「おかわり!」

ディアーチェ「良かろう。次はバターか?ジャムか?」

レヴィ「ジャムたっぷり!」

ディアーチェ「うむ」

マミ「私もっ!」

ディアーチェ「ふむ、どうする?」

マミ「バターとハチミツを両方ね!」

マミ「あっ、バターもハチミチもめいっぱい!」

ディアーチェ「分かった。後で何が起きても我は知らぬぞ?」

マミ「?」
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/15(水) 21:14:35.12 ID:IaZnVH98o
[ピザ]さんはマミじゃないと何回言えば
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/15(水) 21:17:41.40 ID:ZHQCzACIO
>>638
屋上
640 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 21:18:37.75 ID:AUVsWXGto
----昼過ぎ 見滝原市・河川敷 橋の下----

タッタッタッタ

さやか「お待たせしましたー!ってまどかとほむら?」

まどか「うぇひひ」

ほむら「何か?」

さやか「いや、休んでるかと思ったけど来てくれたんだね」

ほむら「単なる暇つぶしよ」

さやか「それでも嬉しいよ、ありがとう!」

ほむら「え、えぇ・・・」

まどか「ほむらちゃん嬉しそうだね!」

ほむら「気のせいよ」ファサァ
641 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 21:23:19.93 ID:AUVsWXGto
マミ「こんにちは美樹さん」

さやか「はいっ、今日もよろしくお願いします!」

マミ「えぇ・・・それでね、美樹さん」

さやか「はい?」

マミ「さっき暁美さんとも相談したんだけど、特訓のメニューをもう少し減らさない?」

さやか「え?どうしてですか?」

マミ「昨日ちょっと大変だったでしょ?疲れてないかしら?」

さやか「ぜんっぜん大丈夫ですよ!むしろもっとハードにお願いします!」

マミ「そ、そう?ならいいけど・・・?」

マミ(最初に暁美さんに言われたように、やっぱり次の日に疲れが残らない程度なのね)

さやか(秘密特訓との両立は辛いけど、折角マミさんにお願いしてるんだから頑張らないと!)
642 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 21:28:47.48 ID:AUVsWXGto
ほむら「でも、あんまり激しく動くようだとここではマズいわね」

まどか「人通りは少ないけど、誰も来ないわけじゃないしね」

マミ「そうね・・・でも他に場所もないし・・・」

スタスタ

レヴィ「おまたせー」

ディアーチェ「ん?どうかしたのか?」

さやか「あれ?王様たち遅かったね?」

ディアーチェ「昼食を用意していたのだ。それより何かあったのか?」

マミ「練習場所がここだと人目に付くかもしれないから困ってたのよ」

ディアーチェ「ほぅ?」
643 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 21:32:04.11 ID:AUVsWXGto
マミ「でも心当たりもないし・・・」

マミ「まだここで大丈夫な程度の特訓だから、今日の所はここでやりましょう」

ほむら「仕方ないわね・・・」

ディアーチェ「まぁ良い。とりあえず食べろ。サンドイッチを作ってきた」

レヴィ「ボクも手伝ったんだよ!」

さやか「おぉ、これはおいしそう!」

ディアーチェ「うむ」
644 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 21:36:33.10 ID:AUVsWXGto

昼食・休憩後


マミ「それじゃ、始めましょうか」

さやか「はいっ!」

ほむら「私達はあっちで見学しましょう」

まどか「うんっ!」

ディアーチェ「我も今日は休息としよう」
645 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 21:40:39.35 ID:AUVsWXGto
レヴィ「今日はまず、ボクと組み手だよ!」

さやか「マジか・・・」

マミ「私だとあんまり練習にならないと思って、代わって貰ったの」

さやか「でも、レヴィ相手だと勝つ見込みがないような・・・」

マミ「動きの練習だから勝たなくていいのよ」

マミ「その代わり、なるべく攻撃を受けないように避けてね」

マミ「近接型の美樹さんは、まず相手の攻撃を受けないようにしましょう」

さやか「なるほど。勉強になります!」

レヴィ「本気でやっていいの?」
646 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 21:44:39.33 ID:AUVsWXGto
マミ「えぇ。でも当たったら痛いでしょうから・・・」

マミ「はい、ウレタンの棒よ」

レヴィ「ウレタンー!!」

さやか「相変わらずのテンションだなぁ」

レヴィ「って何?」

さやか「おいっ!」

マミ「スポンジみたいな柔らかい材質なの。叩いても痛くないのよ」

レヴィ「なるほどぉ。よーし!がんばるぞー!」

さやか「ははっ・・・お手柔らかにお願いね・・・」
647 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 21:48:30.24 ID:AUVsWXGto
マミ「それじゃ、始めっ!」

さやか「よーし、いっく・・・」

レヴィ「でぇい!」ヒュンッ

スパーン ボキッ

さやか「ぐふぅ!?」

ドサッ

レヴィ「あれ?ウレタンが折れちゃった?」

マミ「美樹さん!?」

さやか「」

マミ「ちょっと、美樹さん!?」

さやか「マミ・・・さん・・・」

さやか「あたし・・・護りたいものを・・・護れたのかなぁ・・・?」

ガクッ

マミ「美樹さん!美樹さーん!」
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/08/15(水) 21:50:05.71 ID:KzjKRZSAO
号泣した
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/15(水) 21:50:42.37 ID:ZHQCzACIO
そりゃレヴィが振り抜けば、なぁ……
650 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 21:53:24.72 ID:AUVsWXGto
まどか「一瞬だったね・・・」

ディアーチェ「レヴィは我らの中で最も力が強いからな」

ほむら「どれだけ力が強ければウレタン棒で人を殴り倒せるのよ・・・」

まどか「あれだけ強かったら、色々と誰かの役に立てるんだろうな・・・」

まどか「レヴィちゃんってどのぐらい努力したのかな」

ディアーチェ「そうだな・・・」

ディアーチェ「あまりにも長い間、辛い思いをさせてしまったな」

ほむら「どういうこと?」

ディアーチェ「気にするでない。今言った事は忘れろ」

まどか「たくさん頑張ったんだね・・・」

まどか「わたしもいつか人の役に立てるようになりたい・・・」

ほむら「まどか・・・」
651 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 21:56:33.90 ID:AUVsWXGto
さやか「いやー、ビックリした。頭が割れたかと思ったよ」

レヴィ「ごめんね、さやか」

さやか「ううん、むしろやる気でた!レヴィ目指してがんばろう!」

マミ「目標があると頑張れるものね。その意気よ美樹さん!」

さやか「はいっ!」

マミ「はい、レヴィちゃん。ウレタン棒よ」

レヴィ「うんっ!」

さやか「よーし!今度こそ・・・!」
652 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 22:02:03.34 ID:AUVsWXGto
まどか「さやかちゃん頑張ってるなぁ・・・」

ほむら「何に対しても真っ直ぐ・・・それがさやかの長所でもあり、短所ね」

まどか「ほむらちゃんって、さやかちゃんの事ちゃんと分かってあげられてるんだね」

ほむら「見てればすぐに分かるわ」

まどか「さやかちゃんって陰で練習したりとか・・・誰かを助けたりとか、そういう事を人に言わないから」

まどか「みんなちゃんと分かってあげられてないと思うんだ・・・」

まどか「本当は凄く頑張り屋で、優しくて・・・わたしにはもったいないくらいの友達・・・」

ディアーチェ「全く・・・」

ディアーチェ「リボン、貴様という奴は黒色と戯れている時もそんな態度なのだな」

まどか「戯れ・・って・・・」
653 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 22:06:45.93 ID:AUVsWXGto
ディアーチェ「あまりの雰囲気に我も口を噤んでしまったわ」

ほむら「え・・・いや・・・」

まどか「そっ、そんなことないよ!?」

ディアーチェ「ふんっ・・・」

ディアーチェ「とりあえず貴様はまずその態度から何とかしろ」

ディアーチェ「そんな事では手に入れられるはずの物も逃げてゆくぞ」

まどか「うん・・・」

ディアーチェ「さて、あやつらのために飲み物でも買って来てやろう」

ディアーチェ「リボン、供をせい」

まどか「え?う、うん・・・」
654 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 22:10:53.40 ID:AUVsWXGto
ほむら「それなら私が行くわ」

ディアーチェ「我の説教を聴いた対価だ。何、すぐそこに行くだけだ」

まどか「そんな事言わなくても、それぐらいなら行くよ?」

まどか「ほむらちゃん、わたしなら大丈夫だから休んでて?」

ほむら「まどかがそう言うなら・・・」
655 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 22:15:25.58 ID:AUVsWXGto
--------

----

--

イッケェ スパーク!!

バチーン

グフゥ

ミキサーン!

マタ オレチャッタ

ほむら「・・・」

ほむら「何だか休んでばかりね・・・」
656 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 22:19:23.37 ID:AUVsWXGto
ほむら「これでいいのかしら?」

ほむら「でも、魔法も使えない・・・武器もほとんどない・・・」

ほむら「それでなくても、いつかは死んでしまうか魔女になる運命・・・」

ほむら「私、ここに居ていいのかな・・・」

ほむら「まどかを守る私になれなかったのに・・・」

ほむら「まどかの傍に居続けていいのかな・・・」

ほむら「・・・」

ほむら「・・・ダメね、私は」

ほむら「一人きりになるとまた弱気になって」

ほむら「まどかと約束したのにね・・・」

ほむら「本当に私ってダメな子・・・」

「そんな事ないよ、ほむらちゃん」
657 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 22:23:26.21 ID:AUVsWXGto
ほむら「!?」バッ

まどか「きゃっ!?」

ほむら(聞かれた!?一体いつから?)

ほむら(まさか魔女化の事まで・・・?)

まどか「お・・・お待たせ、ほむらちゃん」

まどか「急に振り向くからビックリしちゃった」

ほむら「まどか・・・貴女いつからここに?」

まどか「え?今戻ってきた所だけど?」

ほむら「そう・・・」

まどか「どうかしたの?」

ほむら「・・・なんでもないわ」

まどか「?」
658 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 22:27:39.60 ID:AUVsWXGto
ディアーチェ「貴様ら、飲み物を用意してやったぞ!」

ディアーチェ「一休みしてこっちに来るがいい」

レヴィ「わーいっ!」タッタッタッタ

マミ「ごめんなさいね。色々してもらって」

ディアーチェ「構わぬ。こういうのも悪くない」

マミ「そう?」

さやか「いやぁ、のど渇いたー!何があるの?」

ディアーチェ「うむ、こちらの飲み物は良く分からんでな。適当に買ってきた」

まどか「えっと、ペットボトルの麦茶と紅茶です」
659 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 22:31:55.59 ID:AUVsWXGto
さやか「おぉー!無難なチョイスだね。さすがまどか!」

まどか「ごめんね・・・」

さやか「え、いや悪い意味じゃ・・・」

ほむら「誰も責めてなんかいないわ。気にしたらダメよ」

ガサガサ

ほむら「これは・・・なの茶って書いてあるわね。初めて見るわ」

マミ「こっちはフェイ・Tea?確かに見たことがないわね」

ディアーチェ「そうか?なぜか買わねばならぬ気がしたのだが・・・」
660 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 22:35:28.93 ID:AUVsWXGto
さやか「まぁお茶には変わらないでしょ。あたし麦茶にしよー」

プシッ ゴクゴク

さやか「あぁー・・・生き返るぅ!」

レヴィ「この紅茶おいしいよ!」

さやか「ほんと?ちょっと貰っていい?」

レヴィ「うん!はいっ!」

ゴクゴク

さやか「おっ?割といけるね」

レヴィ「でしょー?」
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/15(水) 22:37:46.91 ID:jajvZqPmo
はやTEAじゃないのか……
662 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 22:37:56.65 ID:AUVsWXGto
まどか「ほむらちゃん、わたし達も交換しようよ」

ほむら「!?」ブフッ

まどか「ほむらちゃん!?紅茶が大変な事に!」

マミ「じゃあ私は王様と交換ね」

ディアーチェ「ふんっ。たかが飲み物で騒がしい連中だな」

マミ「いいじゃない。ほらっ?」

ディアーチェ「まったく・・・好きにせい」
663 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/15(水) 22:44:56.15 ID:AUVsWXGto
本日の投稿はこれで終了です。
次の投稿は未定ですが、なるべく土日のどちらかにするつもりです。

追加で簡単な説明を。

・クラール・ゲホイル
劇場版のシャマル先生の魔法です。
効果はマジカルスタングレネード。

・よく食べるマミさん
魔女退治で消費してるから大丈夫です。

・ウレタン棒
振り切る速さのせいで多分鉄パイプ位の強度です。

・なのは麦茶・フェイト紅茶
これは一応実在しています。
はやては・・・多分ないのかな?
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/15(水) 23:57:36.19 ID:nB/+DKVDO
劇場版みたいけどこちらやってないから俺涙目

>・なのは麦茶・フェイト紅茶
これは一応実在しています。
なん…だと…劇場版のところで売ってるのかな?
人気アニメだと結構ポップコーンとかのセットで販売あるし…
けい○ん!なんかはポップコーン入れが紙袋だったりしたし…
665 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/08/16(木) 00:00:18.86 ID:YW7bQANko
>>664
おととしぐらいに1st映画タイアップでアニメ系の店舗で販売していました。
味は普通のお茶です。
検索すれば画像が出てくると思います。

2nd公開劇場で売っていたのはタイアップのポップコーンとジュースですね。
最長3日ほどで売り切れたようですけど・・・
666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/08/17(金) 20:47:17.37 ID:GwkFLlCO0
王様万能だね

マミさん楽しそうで和む
667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/18(土) 11:09:25.34 ID:GlHvMWQDO
まだかな
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/18(土) 13:36:45.17 ID:d8dzZduGo
いつも夜だし、来るなら夜じゃね?
でも王様はよ!
669 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 21:00:58.67 ID:BTbUa+47o
只今帰宅しました。
少し時間を置いてから投下を再開致します。

王様は万能です。
所謂良くあるラスボス系キャラだと思うので、万能できっといいはずだ・・・
670 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 21:10:14.56 ID:BTbUa+47o
----夕方 見滝原市・河川敷 橋の下----

レヴィ「てぇい!」

ブンッ

さやか「うわっとぉ!?」

サッ

レヴィ「せいっ!」

ブンッ

さやか「おおお!?」

サッ

マミ「はいっ、そこまでー」

レヴィ「はーい!」
671 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 21:13:23.07 ID:BTbUa+47o
さやか「はぁ・・・はぁ・・・」

マミ「すごいわ。大分動きが良くなったみたい」

さやか「はぁ・・・ありがとう・・・はぁ・・・ございます・・・」

レヴィ「さやか大丈夫?」

さやか「ごめっ・・・ちょっ・・・休ませて・・・」
672 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 21:19:46.48 ID:BTbUa+47o
まどか「さやかちゃん凄いなぁ」

まどか「あんなに早く動けるなんて・・・」

ほむら「確かに・・・最初と比べて避けられる回数が増えたわね」

ディアーチェ「ふむ・・・」

ディアーチェ「レヴィ!」

タッタッタッタッ

レヴィ「王様、なにー?」

ディアーチェ「今のは半分ぐらいだな?」

まどか「?」
673 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 21:23:12.40 ID:BTbUa+47o
レヴィ「うん。うたれん棒が沢山折れちゃうと困るから、少し加減したよ?」

ほむら「なるほど・・・」

ディアーチェ「確かに青色の動きは良くなっているがな。レヴィの全力をあの頻度で避けるには足りぬ」

まどか「あれで半分なんだ・・・」

ディアーチェ「だがむしろ、全く避けられぬ攻撃より鍛錬になるだろう」

ディアーチェ「レヴィ、今後も青色の動きに合わせて調節できるか?」

レヴィ「がんばってみるよ!」
674 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 21:27:02.30 ID:BTbUa+47o
--------

----

--

さやか「うーあー・・・」グタァ

マミ「美樹さん、やっぱり辛いんじゃないかしら?」

さやか「いやっ!そんな事ありませんって!」

マミ「でも顔色が良くないわ」

さやか「大丈夫ですって!」

マミ「そう・・・?」
675 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 21:30:35.03 ID:BTbUa+47o
マミ「大変だったら言ってね?」

マミ「無理な練習を減らすのは恥ずかしい事じゃないのよ」

さやか「はいっ!」

ディアーチェ「二人とも、そろそろ行くぞ」

さやか「あいよぉ!」

マミ「それじゃ、今日は街の北側から回りましょうか」
676 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 21:35:11.73 ID:BTbUa+47o
----夜 マミホーム・リビング----

マミ「まさか何も出ないなんてね」

レヴィ「ボク退屈だよぉー!」バタバタ

マミ「平和なのはいいことだけど、あんまりにも静か過ぎて不気味ね」

ディアーチェ「これほどまでに魔女が出ないのは頻繁にあることなのか?」

マミ「んー?たまにあるんだけど、そういう時は大抵別の魔法少女の子が来たときね」

ディアーチェ「ふむ。ならばあの赤色が魔女を倒していると見て違いないな」

マミ「そうね。でも、魔女が倒されているのなら安心だわ」
677 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 21:39:53.13 ID:BTbUa+47o
ディアーチェ「グリーフシードは集めなくとも良いのか?」

マミ「それは考えないといけないわね・・・」

ディアーチェ「ワルプルギスの夜との交戦中に魔力切れで戦えないとあっては笑えぬからな」

マミ「そうね。明日からもうちょっと見回る範囲を広くしましょうか」

ディアーチェ「そうだな。では食事にしようか」

レヴィ「ごはんー!おなか空いたよ!」
678 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 21:44:44.58 ID:BTbUa+47o
マミ「あぁ、おいしいわぁ。私もこのぐらい料理が出来たらいいのに」

レヴィ「はんばーぐ!」モグモグ

ディアーチェ「む?貴様は菓子の類を作っておらんかったか?」

レヴィ「マミマミの作ったケーキおいしいよね!」

マミ「お菓子作りは出来るんだけど、こういうちゃんとした物はあんまり作れないのよ」

ディアーチェ「ふむ・・・」

マミ「やっぱり沢山練習したのかしら?」

ディアーチェ「確かにエルトリアに行ってからはいつも料理をしているが」

ディアーチェ「そもそも我は元が上手いからな」
679 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 21:50:23.90 ID:BTbUa+47o
マミ「元・・・?」

ディアーチェ「気にするな」

レヴィ「こーんすーぷ!」モグモグ

マミ「やっぱり練習あるのみね。今度教えてもらえるかしら?」

ディアーチェ「構わんぞ」

ディアーチェ「ではまず簡単な・・・むっ?」

ディアーチェ「あった!あったぞ!」ガタッ

マミ「!?」ビクッ

レヴィ「ぽてとー!」モグモグ

マミ「ど、どうしたの!?」
680 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 21:55:09.89 ID:BTbUa+47o
ディアーチェ「対魔女用のプログラムだ!」

バタバタバタ ガタッ

パラパラパラ

ディアーチェ「このページだ!」

ディアーチェ「どんな古いプログラムかと思えば、こんな所にあるとは!」

マミ「まさか・・・ずっと他の事をしながら紫天の書の中を探していたの?」

ディアーチェ「うむ!」

ディアーチェ「これだ・・・間違いない!」

マミ「相変わらず文字が読めないわ・・・」

ディアーチェ「ふむ・・・」

ディアーチェ「なんとぉ!?」

マミ「!?」ビクッ
681 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 21:59:50.65 ID:BTbUa+47o
マミ「ど・・・どうしたの?」

ディアーチェ「ロックがかかっておる・・・」

マミ「?」

ディアーチェ「これは・・・魔力適合式だと・・・?」

ディアーチェ「レヴィ!ここへ!」

レヴィ「んん!?」ビクッ

モグモグモグモグ ゴクン

レヴィ「違うよ!残したのかと思ったから、つい・・・」

ディアーチェ「ハンバーグはくれてやる!こっちへ来て紫天の書に魔力を送れ!」

レヴィ「え?うん、分かった」
682 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 22:05:26.39 ID:BTbUa+47o
レヴィ「んー?」

ディアーチェ「・・・・・・反応なしか」

マミ「あの・・・どういうこと?」

ディアーチェ「プログラムはあったがロックが掛かっていたのだ」

ディアーチェ「これは魔力適合式のカギで、特定の波長の魔力にしか反応しない」

ディアーチェ「つまりは定められた者しか解除できぬのだ」

マミ「それじゃ、その誰かが居ないと使えないの?」

ディアーチェ「そうなるな」

マミ「そんな・・・」
683 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 22:10:12.75 ID:BTbUa+47o
ディアーチェ「しかし、一体誰がこんな事を・・・」

ディアーチェ「我やレヴィでないとすると、シュテルとユーリしかおらぬが・・・」

ディアーチェ「ユーリの魔力がカギだったとすると厄介だな・・・」

ディアーチェ「いや、そもそもユーリから訊いたプログラムだ」

ディアーチェ「ならばロックのことを知っていてもよさそうだが・・・」

ディアーチェ「ぐぬぬぬ・・・」

マミ「あの・・・王様?」

ディアーチェ「・・・」
684 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 22:14:21.11 ID:BTbUa+47o
ディアーチェ「物は試しだ。マミ、ここへ魔力を・・・いや、手を置くだけで良い」

マミ「?」スッ

カチッ

ディアーチェ「なんと!?」

マミ「え?え?」

レヴィ「今の・・・解除されたの?」

ディアーチェ「う、うむ・・・」

マミ「私の魔力で・・・?でも王様たちの魔力とは性質が違うんじゃ?」

ディアーチェ「だが現に解除されている・・・いや、一部だけか」
685 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 22:19:30.27 ID:BTbUa+47o
ディアーチェ「これではまだ使えぬな」

マミ「他にも誰かカギになる人が居るって事?」

ディアーチェ「うむ」

マミ「じゃあ明日みんなにも試してもらいましょうか」

ディアーチェ「そうだな。しかし一体何故こんな面倒な事を・・・」

マミ「何か意味があるのかしら?」

ディアーチェ「分からん・・・」
686 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 22:25:04.11 ID:BTbUa+47o
----まどホーム・まどかの部屋----

まどか「んっと・・・『疲れの取り方』っと・・・」

カタカタカタ

まどか「ちょっと曖昧かな?『スポーツ 疲れの取り方』にしよ・・・」

カタカタカタ ポン

まどか「うーん、色々ありすぎてどれがいいのか分からないや」

まどか「マッサージとかだと、わたしの力だとあんまり効果なさそうだし・・・」

まどか「定番はレモンのハチミツ漬けとかなのかな」

まどか「今度作ってみよう・・・」
687 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 22:30:02.40 ID:BTbUa+47o
まどか「契約しないでも、他にさやかちゃんのためになる事って何かないかな・・・」

まどか「んー・・・」

ソレジャマターネッテテヲフーッテ

まどか「あっ、ほむらちゃんから電話だ!」

ピッ

まどか「もしもし!」

ほむら『あ、その・・・まどか?』

まどか「うんっ!まどかだよ!」

ほむら『夜遅くにごめんなさい』
688 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 22:35:06.75 ID:BTbUa+47o
まどか「平気だよ!」

まどか「それよりどうしたの?もしかして心細くなっちゃった?」

まどか「それなら、わたし今から・・・」

ほむら『ち、違うの。なんとなく、まどかと話したいと思って・・・』

まどか「本当?ほむらちゃんがそう言ってくれるなんて嬉しいな!」

ほむら『それでその・・・迷惑じゃなかったらでいいの・・・』

まどか「迷惑なんて事ないよ!いっぱいお話しよう!」

ほむら『え、えぇ・・・』

まどか「それじゃ、何を話そっか?」
689 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 22:39:05.55 ID:BTbUa+47o
----???----

QB「まどか、もはや君は普通の手段では契約をしなさそうにないね」

QB「だからと言って諦める事は出来ない」

QB「君ほどの資質・・・手に入れることが出来れば問題は一気に好転する」

QB「だから多少の目減りはあったとしても、ある程度強引にいく必要があるね」

QB「最高の希望ではないにしろ、より良い希望を・・・」

QB「さぁ、契約だ」
690 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/18(土) 22:41:16.13 ID:BTbUa+47o
本日の投稿はこれで終了です。
次の投稿再開は未定ですが、なるべく1週間は開かないようにがんばります。
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/18(土) 22:45:34.93 ID:RiUsRP7b0
なんとぉー
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/18(土) 22:51:11.27 ID:GlHvMWQDO
なんですとぉー!
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/08/18(土) 23:44:42.20 ID:VX1OVr6e0
楽しみにしてまーす
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/08/19(日) 01:07:57.28 ID:Wi2HPoGzo
乙!
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/08/20(月) 15:29:33.94 ID:b3kwS+j80
乙ですとぉー!
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/08/20(月) 21:20:27.46 ID:b3kwS+j80
ゲームはディアーチェが主人公だったな
アミタとキリエ空気
面白かったからいいけどww
697 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 20:24:12.52 ID:2ADRsJbbo
只今帰宅しました。
少し時間を置いた後投下を再開致します。

それにしても、少し見ない間に王様が増えたような・・・?
アミキリは・・・きっとそのうち出てきます。特に1回も出てないアミタは・・・
698 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 20:32:54.32 ID:2ADRsJbbo
----翌朝4:00 美樹ハウス・さやかの部屋----

ピピッピピッピピッ

カチッ

さやか「んー、いい朝」

さやか「とは言ってもまだ暗いけどねー」

さやか「さて朝練朝練!」

さやか「今日はシャワー浴びてから学校に行きたいから、時間は無駄に出来ないしなぁ」
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/23(木) 20:35:17.66 ID:0zzi5K9DO
|∧∧
|・ω・`) そ〜〜・・・
|oCo
|―u'


| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ
|―u' C <コトッ



| ∧∧
|(´・ω・`)
|o  o
|―u' C
700 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 20:38:11.44 ID:2ADRsJbbo
----朝 見滝原市・上条家前----

さやか「恭介ー!おはよっ!」

恭介「さやか!」

さやか「退院おめでとう!」

恭介「ありがとう、さやか。今日からまた学校に行けるよ」

さやか「うんうん。怪我が治って良かったよ」

恭介「自分でもビックリしているよ」

恭介「でも、事故のおかげで大分休んじゃったし・・・勉強とか大丈夫かな」

さやか「いざとなったらあたしが教えてあげるよ!」

恭介「うん、そのときはお願いするよ」

さやか「あたしもあんまり自信ないんだけどねー」

恭介「ははっ、それじゃ今度一緒に勉強しようか」

さやか「うん、そうだね!」
701 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 20:44:02.95 ID:2ADRsJbbo
----見滝原市・通学路----

まどか「おはよー!仁美ちゃん!」

仁美「まどかさん、おはようございますわ」

まどか「今日はさやかちゃんは別で学校行くんだって」

仁美「あら?そうですの」

まどか「その代わり、ほむらちゃんが来るから待ってようね」

仁美「えぇ、時間もまだありますし。ゆっくり待ちましょうか」

まどか「うん・・・ふああぁぁ・・・」

仁美「あら?眠そうですわね?」
702 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 20:50:05.53 ID:2ADRsJbbo
まどか「うん、昨日ほむらちゃんと電話でおしゃべりしすぎちゃって」

仁美「まぁ!二人とも羨ましいですわ」

仁美「でも夜更かしは健康によくありませんわ。程ほどにした方がよろしいかと」

まどか「そうだねー」

ほむら「おはよう。まどか、志筑仁美」

まどか「おはよう、ほむらちゃん!」

仁美「おはようございますわ」

ほむら「遅くなってごめんなさい。それじゃいきま・・・ふああぁぁ・・・」

仁美「あらあら。ふふっ・・・」
703 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 20:56:00.11 ID:2ADRsJbbo
まどか「それでね?そのときママがね・・・」

仁美「まぁ・・・」

ほむら「そういうこともあるのね・・・」

マミ「あら?暁美さん、鹿目さん、おはよう」

まどか「マミさん!おはようございます!って・・・ええ!?」

ディアーチェ「何だ?人の顔を見るなり・・・」

まどか「ご、ごめん。ビックリしただけだから」

レヴィ「失礼な奴だなぁ」

まどか「ごめんね・・・」
704 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:00:15.58 ID:2ADRsJbbo
ほむら「おはよう。3人とも」

ディアーチェ「うむ」

仁美「そちらの方々は・・・?」

まどか「3年生の先輩と・・・先輩と・・・?」

マミ「こんにちは。巴マミよ。鹿目さん達とはお友達なの」

仁美「志筑仁美ですわ。鹿目さんとは同じクラスの友人ですの」

マミ「あら、そうだったの。よろしくね」

仁美「えぇ、よろしくお願いしますわ」

ディアーチェ「我はディアーチェだ」

レヴィ「ボクはレヴィだよ!」

仁美「あら?外国の子でしたの。小さいのに随分とシッカリしていますわね」
705 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:05:17.21 ID:2ADRsJbbo
仁美「こちらの子達はどのようなご関係で?」

ほむら「その・・・」

マミ「あっ、私の親戚の子なのよ!」

仁美「まぁ!それなら巴さんもハーフとか・・・?」

マミ「!?」

ほむら「・・・」

まどか「・・・」

マミ「・・・」

マミ「っていう名前の設定で遊んでる子達なの。合わせてあげてもらえないかしら?」ボソッ

仁美「なるほど・・・分かりましたわ」ボソッ

仁美「ディアーチェさん、レヴィさん、よろしくお願いしますわ」

ディアーチェ「うむ」
706 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:09:31.97 ID:2ADRsJbbo
ディアーチェ「む・・・?そういえば貴様どこかで・・・?」

まどか「!?」

ディアーチェ「確か・・・」

まどか「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ほむら「まどか!?」

レヴィ「!?」

マミ「鹿目さん!?」

ディアーチェ「ど、どうしたリボン!?何事だ!」
707 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:15:07.18 ID:2ADRsJbbo
まどか「気にしないで!」

ディアーチェ「う、うむ・・・?」

仁美「ところで、最近の小学生はランドセルを使わないのでしょうか?」

レヴィ「らんどせる?」

まどか「2年前!」

まどか「わたし達が卒業した後から変わったの!」

マミ「鹿目さんはどうかしたのかしら・・・?」

ほむら「さぁ・・・?」
708 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:19:33.05 ID:2ADRsJbbo
--------

----

--

仁美「あら?あれは?」

まどか「さやかちゃん・・・と」

レヴィ「キョースケだ」

まどか「上条君、退院したんだね。良かった・・・」

まどか「ってレヴィちゃん、上条君の事知ってるの?」

レヴィ「うん。前に病院でキョースケがワッってなったときにサッっと助けたんだ」

ほむら「日本語で」
709 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:25:22.52 ID:2ADRsJbbo
マミ「とりあえず面識があるのね?」

レヴィ「うんっ」

ディアーチェ「ふむ。いつの間に・・・」

まどか「ねぇ、何だかさやかちゃん変じゃない?」

マミ「え?」

まどか「なんかハシャイジャッテる感じが・・・」

ほむら(確かに・・・上条恭介と上手く行っているとしてもあれは変ね・・・)

ほむら(まるで・・・)
710 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:30:19.65 ID:2ADRsJbbo
ほむら「徹夜明けみたいなテンションね」

まどか「て、徹夜は良くないよ!」

ほむら「例えの話よ。なんとなくそう見えたの」

まどか「確かにそう見えるね・・・」

仁美「・・・」

マミ「志筑さん?」

仁美「いえ、何でもありませんわ」
711 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:35:18.85 ID:2ADRsJbbo
----昼休み 見滝原中学校・教室----

「・・・・・ん!」

「・・・ちゃん!」

「さやかちゃん!」


さやか「んあ?」

まどか「もうっ!何度呼んでも起きないんだもん!」

さやか「あー、ごめん・・・数学終わったのか・・・」

仁美「数学は1時限目、今はもうお昼休みですわ」

さやか「・・・?」

さやか「マジで!?」
712 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:39:53.78 ID:2ADRsJbbo
ほむら「先生も途中で起すのを諦めていたわよ」

さやか「しまったなぁ・・・」

まどか「後でノート貸してあげるね」

さやか「ありがとうまどかー!」

さやか「さすがあたしの嫁!」

ほむら「」ピクッ

さやか「殺気が・・・」

まどか「ねぇ、さやかちゃん・・・何か無理とかしてない?」

さやか「ん?何の話?」

まどか「疲れてるんじゃないの?」
713 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:44:41.10 ID:2ADRsJbbo
仁美「確かに・・・今日も席に着くなり倒れるように寝てしまいましたわね」

まどか「上条君だって心配してたんだよ?」

さやか「・・・」

さやか「ははっ、そんなことないって!」

さやか「ちょっと漫画読んでたら寝るのが遅くなっちゃってさぁ」

まどか「本当?」

さやか「うん。だから心配しないでよ」

まどか「・・・」
714 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:48:22.13 ID:2ADRsJbbo
----放課後 見滝原中学校・教室----

さやか「ZZZ」スヤスヤ

まどか「まだ寝てる・・・」

恭介「鹿目さん、さやかはまだ・・・?」

まどか「うん、ちょっと起きそうにないかな」

仁美「さやかさん・・・」

ほむら「帰りのホームルームの時の早乙女先生の顔が達観していたわね」

まどか「1日中寝てたもんね・・・」

ほむら「呼び出されなかっただけ凄いわね」

さやか「ZZZ」スヤスヤ

恭介「・・・」
715 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:53:51.29 ID:2ADRsJbbo
中沢「おーい上条!帰ろうぜ!」

恭介「うん、ちょっと待って」

中沢「早くしろよ!他の奴も待ってるんだぜ?」

恭介「ゴメン、すぐ行く」

仁美「あら、お約束が?」

恭介「みんなが退院祝いをしてくれるって言うんだ」

仁美「殿方だけのお祝い会ですのね」

恭介「みんなで騒ぎたいだけだと思うけどね」

恭介「さやかが心配だけど、みんなも待ってるし・・・僕は行くね」

仁美「えぇ」
716 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:56:55.84 ID:2ADRsJbbo
まどか「上条君の怪我、治って良かったね」

ほむら「えぇ・・・」

仁美「大怪我と聞いておりましたのに、無事退院できて何よりですわ」

まどか「うん・・・」

さやか「んんー・・・」

ほむら「ほら、起きなさい」ペチペチ

さやか「う・・・ん・・・?」

さやか「あれ?美術は?」

ほむら「そのやり取りはお昼もやったわ」
717 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 21:59:50.15 ID:2ADRsJbbo
まどか「さやかちゃんが起きないから、ここに置いて行ってみんなで美術室で授業を受けて」

仁美「そのあと戻ってきて、英語をやって・・・さっきホームルームが終わりましたわ」

さやか「?」

ほむら「美術の先生が起こしに来たのに起きなかったから、欠席になったわよ」

さやか「えっと・・・?」

まどか「だから、今は放課後だよ・・・」

さやか「マジで!?」

仁美「さやかさん、お体が悪いのでしたら病院へ・・・」

さやか「いやいや!大丈夫だから!」

仁美「ですが、1日中寝ているというのはただ事では・・・」
718 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 22:02:22.62 ID:2ADRsJbbo
まどか「そうだよさやかちゃん!」

さやか「もう!みんな心配しすぎだってば」

さやか「あれ?ところで恭介は?」

ほむら「さっき帰ったわ」

さやか「むーう・・・」

ガラッ

和子「良かったわ。まだ居たのね」

まどか「早乙女先生、どうしたんですか?」

ほむら「さやかならここです」

さやか「うっ・・・」
719 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 22:04:39.18 ID:2ADRsJbbo
仁美「さやかさん、今謝ればまだ間に合いますわ」

和子「美樹さんについては、今日の所は不問とします」

和子「次からは体調が悪いなら保健室で休みなさいね?」

さやか「はい・・・」

まどか「よかったね、さやかちゃん」

仁美「それなら先生はどなたに用事が?」

和子「そうそう。暁美さん、ちょっといいかしら?」

ほむら「?」

和子「前に提出してもらった転校の書類なんだけど、不備があって・・・訂正して欲しいの」

ほむら「あぁ・・・」

ほむら(全てがどうでもよくなった時期だったから、かなりいい加減に書いた気がするわ)

ほむら「分かりました」
720 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 22:07:42.94 ID:2ADRsJbbo
和子「それじゃ職員室まで来てもらえるかしら?」

ほむら「はい」

和子「他のみんなも、下校時間なんだから速やかに下校する事」

まどか「はいっ」

さやか「はーい」

仁美「はいですわ」

ほむら「それじゃ私は職員室へ行くわ」

まどか「わたしも一緒に行っていい?」

ほむら「えっと・・・」
721 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 22:10:53.53 ID:2ADRsJbbo
和子「用事自体はすぐに終わるわよ?」

まどか「それでも一緒に行きたいんです。先生、お願いします」

和子「まぁ・・・職員室の前で待ってるなら・・・」

まどか「はいっ、ありがとうございます!」

さやか「それならみんなで行っちゃおうか」

仁美「それは流石に迷惑では・・・」

まどか「さやかちゃん、マミさんが待ってるんじゃ・・・」

さやか「え?」
722 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 22:14:08.34 ID:2ADRsJbbo
さやか「うわぁ!?もうこんな時間だったの?」

さやか「あたしは帰ります!」

和子「気をつけて帰るのよ?」

さやか「はい!」

仁美「それでは私も失礼しますわ」

まどか「うん。またね!」

和子「それじゃ暁美さん、職員室へ」

ほむら「はい」
723 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 22:17:03.81 ID:2ADRsJbbo
----見滝原市・通学路----

さやか「いやぁ、なんか今日はあっという間だったなぁ」

仁美「さやかさんはずっと寝ていましたもの」

さやか「あー・・・あはは・・・」

仁美「本当にお体は大丈夫ですの?」

さやか「もう!大丈夫だってば」

仁美「それならよろしいのですが・・・」

仁美「さやかさんにもしもの事があったら、悲しむ人が居るというのを忘れないでください」

さやか「お?仁美ってば大体発言?」

仁美「・・・そうですわね」

仁美「私も悲しいですわ」
724 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 22:21:32.45 ID:2ADRsJbbo
さやか「あたしに何かあったら心配してくれるの?」

仁美「さやかさん・・・やはり?」

さやか「あー、違うって。例えばの話だよ?」

仁美「そうですわね・・・何かあったらおいしい果物でも持ってお見舞いに行きますわ」

さやか「おぉ、そりゃ楽しみ!」

仁美「さやかさんったら・・・」

さやか「ありがとね。仁美」

仁美「なんのことですの?」

さやか「あたしのことを心配してくれる人が居るって知ったから。きっと頑張れるよ」

仁美「良く分かりませんが、お力になれたのなら嬉しいですわ」

さやか「うん!」

さやか「それじゃ、あたしこっちだから!」

仁美「えぇ、また明日」

さやか「うん、また明日!」
725 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/23(木) 22:27:15.53 ID:2ADRsJbbo
本日の投稿はこれで終了です。
次は土日のどちらかを予定しています。

高速支援ありがとうございます。
たまにエスパーかのように、
開始後すばやくレスをしてくれる方がいるので驚いてます。
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/23(木) 23:00:36.81 ID:F1Xt/vE8o
乙乙
ダメになってた頃を振り返るほむらちゃんかわいい
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/23(木) 23:00:37.15 ID:0zzi5K9DO
|∧∧
|・ω・`) そ〜〜・・・
|o乙o
|―u'


| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ
|―u' 乙 <コトッ



| ∧∧
|(´・ω・`)
|o  o
|―u' 乙
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/25(土) 11:19:55.58 ID:F+Z1hFaio
今晩か明日か
729 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 20:04:27.75 ID:L85Bqoeho
今晩ということで。

少し時間を置いてから投下を再開します。
都合により、今日は少し短めになるかもしれません。
730 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 20:12:03.54 ID:L85Bqoeho
----見滝原市・河川敷 橋の下----

さやか「すみません、お待たせしました!」

ディアーチェ「遅いぞ青色!待ちくたびれたわ!」

レヴィ「ZZZ」スピー

さやか「ごめんごめん。ちょっと用事があってさ」

マミ「いいのよ、美樹さん」

マミ「それより、どう?疲れとか残ってないかしら?」

さやか「もう絶好調ですよ!今日もよろしくお願いします!」

マミ「えぇ、がんばりましょうね」

さやか「あっ!まどか達はあとで来ます。ほむらの転校の事で先生の話があるらしいです」

マミ「そうなの。分かったわ」
731 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 20:18:12.92 ID:L85Bqoeho
ディアーチェ「おい、青色。少し良いか?」

さやか「ん?」

ディアーチェ「このページに手を当ててみろ」

さやか「これって紫天の書でしょ?いいの?」

ディアーチェ「構わぬ。早くしろ」

さやか「?」

スッ

カチッ

ディアーチェ「やはりか・・・」

マミ「美樹さんも選ばれし者だったのね・・・」

さやか「えっ?えっ?」

ディアーチェ「後で黒色も試してみよう」

マミ「そうね」

さやか「え?ちょっと、何なのよ!?」
732 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 20:25:44.11 ID:L85Bqoeho
----見滝原中学校・職員室前----

ガラッ

ほむら「失礼しました」

まどか「終わった?」

ほむら「えぇ、お待たせ」

まどか「ほむらちゃんでも間違ったりするんだね」

ほむら「私なんて間違ってばかりよ・・・」

まどか「えー?そんな事ないと思うけど・・・」

ほむら「そんな事あるのよ・・・」
733 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 20:33:00.95 ID:L85Bqoeho
----見滝原市・通学路----

まどか「今日のさやかちゃん、様子が変だったね」

ほむら「えぇ・・・やはり特訓で疲れが溜まっているのかしら?」

まどか「さやかちゃんって頑張りすぎちゃうから・・・」

ほむら「さやかの体力なら問題ない量のはずなのだけど、あれじゃ無理にでも減らした方がいいわね」

まどか「うん。マミさんにお願いしてみようね」

ほむら「えぇ・・・」

ほむら「私が渡したものだから、巴さんだってちゃんと聞いてくれると思うわ」

まどか「でも、昨日みたいにさやかちゃんが断ったら・・・」

ほむら「そのときは特訓自体を中止にするしかないわね」

まどか「そうだね。無理にでも休んでもらわないと・・・」
734 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 20:38:25.63 ID:L85Bqoeho
----見滝原市・公園----

まどか「あ、ほむらちゃん。少し休んでいかない?」

まどか「わたしのど渇いちゃったよ」

ほむら「そうね。どうせ今日の特訓は始まっているし、少しぐらいならいいかしら」

まどか「ほらっ、ほむらちゃん。ベンチ座ろう?」

ほむら「えぇ」
735 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 20:45:43.82 ID:L85Bqoeho
まどか「ふぅー。風が気持ちいいね」

ほむら「本当・・・なんだか気持ちが安らぐわ」

まどか「・・・」

ほむら「まどか?どうかしたの?私の顔に何かついてるかしら?」

まどか「あっ・・・その・・・」

まどか「転校してきたときに比べて、何だか優しい顔になったなって思って」

ほむら「そんなに冷たい顔をしていたかしら?」

まどか「んー・・・」

まどか「美人なんだけどなんか近寄りがたいって感じだったかな・・・」

ほむら「ごめんなさい。怖がらせてしまっていたのね・・・」

まどか「ううん、平気だよ」
736 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 20:50:17.76 ID:L85Bqoeho
まどか「今のほむらちゃんはこんなに優しい顔だもん」

まどか「凄く可愛いと思うよ!」

ほむら「そ・・その・・・」

ほむら「そうだわ!まどか、喉が渇いているのよね?飲み物を買ってくるわ!」

まどか「え?」

ほむら「何がいいかしら?」

まどか「えっと、ほむらちゃんが選んでくれたものなら何でもいいよ?」

ほむら「えぇ、それじゃ買ってくるわね!」

タッタッタッタ

まどか「・・・何だか勢いで凄いこと言っちゃった気がする」
737 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 20:55:53.55 ID:L85Bqoeho
--------

----

--

ほむら「はぁ・・・はぁ・・・」

ほむら「恥ずかしくて思わず逃げてしまったわ。何てことを・・・」

ほむら「飲み物を買ってすぐ戻りましょう」

ほむら「あら?この自販機、電気が落ちているわ」

ほむら「しょうがないわね。あっちにコンビニがあったはず」
738 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 21:00:38.16 ID:L85Bqoeho
--------

----

--

まどか「ほむらちゃん遅いな・・・どこまで行ったんだろう?」

まどか「もしかして途中で事故にでもあったんじゃ・・・」

まどか「どうしよう。心配になってきたよ」

まどか「見に行こう・・・!」

QB「まどか!」

まどか「QB?どうしたの?」

QB「大変なんだ。すぐ来てくれないと手遅れになるかもしれない!」
739 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 21:05:15.98 ID:L85Bqoeho
まどか「え・・・?」

まどか「まさか本当にほむらちゃんが?」

QB「ほら、急いで!」

まどか「う、うん・・・!」

タッタッタッタ


ほむら「まさかあんなに遠いコンビニまで行く事になるなんて・・・」

ほむら「まどか。どろり濃厚ピーチとDr.ヘイパーどっちがいいかしら?」

ほむら「あら?まどか・・・?」
740 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 21:11:16.11 ID:L85Bqoeho
----見滝原市・公園近くの路地----

QB「こっちだよ、まどか!」

まどか「このあたりって・・・」

まどか「前に子供が行方不明になった場所・・・?」

QB「早く!」

まどか「う、うん!」

まどか(なんでほむらちゃんはこんな所に・・・)

まどか「とにかく、救急車を呼ばないと・・・」カチャ

QB「ここだよ!まどか!」

まどか「ほむらちゃん・・・!」
741 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 21:15:10.04 ID:L85Bqoeho
まどか「えっ!?」

まどか「これって魔女の結界・・・きゃっ!?」

キィン

ガチャ カラカラカラ

QB「危ない所だった。もう少しで魔女が移動して町の住民に被害が出たかもしれない」

QB「良かったね、まどか」

QB「犠牲になるにしろ、契約するにしろ、君は誰かの役に立てたんだから」

QB「とはいっても、死なれてしまってはシナリオから外れてしまう」

QB「早く追いかけて契約してもらわないとね」

キィン
742 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 21:20:47.05 ID:L85Bqoeho
--------

----

--

ほむら「まどか?まどかー?」

ほむら「公園の周りまで来たけど見つからない・・・一体どこへ行ったのかしら?」

ほむら「まどかが何も言わずにどこかに行くとは思えないし・・・」

ほむら「そうだわ、携帯!なんで今まで気付かなかったの!」

カチッ カチカチ

ほむら「・・・」

ソレジャマターネッテ テヲフーッテ

ほむら「・・・え?」
743 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 21:25:33.12 ID:L85Bqoeho
ほむら「これって・・・まどかの使ってる着信音・・・?」

ほむら「まどか・・・?」

エガオツクッテ サミシクーナッテ

ほむら「まどか?まどか!?」

ホントハマダ ハナシターリナーイケド

ほむら「まどか!」

ソレジャマターネッテ テヲフーッテ

ほむら「まどかの携帯・・・何故こんな場所に落ちているの?」

ムリニワラッテ

ほむら「・・・」ピッ
744 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 21:30:05.70 ID:L85Bqoeho
ほむら「まどか、一体どこへ・・・」

ピリッ

ほむら「これは魔女の気配・・・?まさか・・・まどかが巻き込まれた?」

ほむら「探さないと!」ダッ

タッタッタッタ

ほむら「巴さん達にも連絡を!」
745 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 21:35:11.40 ID:L85Bqoeho
----見滝原市・河川敷 橋の下----

マミ「ダメよ美樹さん!相手の動きを良く見て!」

ヴー ヴー

さやか「はいっ!」

レヴィ「てりゃぁ!」

マミ「昨日より動きが悪いわ!集中して!」

さやか「はいっ!」

ヴー ヴー

ディアーチェ「武器だけではなく、相手の体全体の動きを読み取れ!」

さやか「うんっ!」

レヴィ「スパークっ!」

ヴー ヴー
746 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 21:40:12.13 ID:L85Bqoeho
----見滝原市・公園近くの路地----

ほむら「・・・」

ほむら「くっ!出ない・・・なんてこと!」

ほむら「テレパシーは・・・」

ほむら『巴さん!巴さん!!』

『・・・』

ほむら「やっぱりダメ・・・」

ほむら「まどか・・・お願い、無事でいて!まどか!」

ほむら「お願い・・・!」
747 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 21:44:34.46 ID:L85Bqoeho
本日の投稿はこれで終了です。
次の投稿再開は未定ですが、1週間は空かないように頑張ります・・・
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/25(土) 21:45:19.34 ID:F+Z1hFaio
キュゥべえが嘘をつくとも思えないしどういうトラップなんだ…?
749 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/25(土) 21:48:43.49 ID:L85Bqoeho
とりあえずべぇさんは嘘はついていません。
お得意の勘違いフラグ戦法ですね。

分かりづらかったかもしれませんが、
>>QB「危ない所だった。もう少しで魔女が移動して町の住民に被害が出たかもしれない」
これが事実です。
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 22:19:44.73 ID:giMOKZXDO
確かに一言もほむらが危ないって言ってないし嘘は言ってないな

|∧∧
|・ω・`) そ〜〜・・・
|o乙o
|―u'


| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ
|―u' 乙 <コトッ



| ∧∧
|(´・ω・`)
|o  o
|―u' 乙
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/08/27(月) 07:34:58.64 ID:hGB4ySIc0
これからがさらに期待できるね!
そんな事より僕と契約・・・ぐはっ!(; ́༎ຶД༎ຶ`)
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/27(月) 11:18:05.73 ID:KJlZHNRDO
>>751
俺…契約するよ!願いは>>1が毎日投下してくr(ザシュ!/スクワルタトーレ!)
753 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 20:50:14.73 ID:G4ZwxsYFo
毎日投下したくはあるのですが、
投下するための時間も書き溜めもちょっと心許なく。
待ってくださってる方には申し訳ない限りです。

ということで、この後用事を片付けたら少しだけ投下を再開します。
754 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 21:13:50.78 ID:G4ZwxsYFo
----芸術家の魔女・魔女結界最深部----

まどか「・・・どうしよう」

まどか「ほむらちゃーん?」

まどか「事故じゃなくて魔女だったなんて・・・」

まどか「ほむらちゃーん?」

まどか「・・・お願い、無事でいて!ほむらちゃん!」

QB「まどか!」

まどか「QB!ほむちゃんはどこ?」

QB「暁美ほむらかい?僕は知らないよ?」

まどか「そんな・・・じゃあ手遅れって何の事?」

QB「この魔女が結界を張って人を襲おうとしていたんだ!」

まどか「え・・・?」
755 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 21:18:16.19 ID:G4ZwxsYFo
QB「早くしないと犠牲者が出てしまうかもしれない!」

QB「現に外では結界が移動しているよ」

まどか「それなら、早くほむらちゃんやマミさんに来てもらわないと!」

QB「時間がない!君が契約するしかないんだ!」

まどか「だってわたし・・・!」

QB「君が契約しないと犠牲者が出てしまう!人の役に立つチャンスだよ!」

まどか「でも・・・」


「ゲヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」


まどか「!?」
756 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 21:22:34.36 ID:G4ZwxsYFo
QB「使い魔だ!まどか、早く契約しないと君の身が危ない!契約するんだ!」

まどか「あ・・・あ・・・」

QB「早くっ!」

まどか「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」


あまりの恐怖に身を竦めるまどか

抽象的な人物画から抜け出たかのような使い魔が迫る


まどか「いや!来ないで!」
757 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 21:27:12.48 ID:G4ZwxsYFo
QB「まどか!契約を!」


パニック状態になるまどかにQBが契約を迫る

しかし、まどかの耳には届かない

使い魔はまどかの眼前にまで迫ってきた


まどか「ほむらちゃん!ほむらちゃん!」


ほむらの名前を呼び続けるまどか
758 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 21:31:43.78 ID:G4ZwxsYFo

そして使い魔がまどかの手を掴もうとした瞬間


ほむら「まどかぁぁぁぁぁぁ!」


必死の表情で走ってきたほむらがまどかを突き飛ばす


まどか「きゃっ!?」


そのままの勢いでまどかを押し倒すように倒れこむほむら

そこから一瞬の間も置かずに体を起こし、使い魔を拳銃で打ち抜く


使い魔「ゲヒャ・・・ヒャ・・・」


頭を打ち抜かれた使い魔は、全身が崩れて消滅した
759 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 21:36:00.31 ID:G4ZwxsYFo
まどか「ほむらちゃん!ほむらちゃん!」グスッ

ほむら「まどか!ごめんなさい。怖かったわよね」

まどか「ううん。ほむらちゃんに何かあったのかもしれないって思って」

まどか「心配で居ても立っても居られなくて・・・」

まどか「でも結局こうして、またほむらちゃんに迷惑掛けちゃって・・・」

ほむら「迷惑なんて事ないわ。貴女を助けられて良かった」

まどか「ほむらちゃん・・・ありがとう・・・ありがとう・・・」

ほむら「さぁ、一旦出て巴さん達に連絡を取りましょう」

まどか「うん・・・」
760 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 21:41:04.33 ID:G4ZwxsYFo
QB「・・・」

ほむら「インキュベーター・・・」

まどか「え?いんきゅ・・・?」

ほむら「お前の仕業ね」

QB「僕はまどかに助けを求めただけだよ」

ほむら「黙りなさい!」カチャ

QB「いいのかい?僕相手に無駄に武器を消費している余裕はないと思うけど?」

ほむら「なんですって?」

QB「ほら、もう出てくるよ」

QB「僕は避難していようかな。まどか、契約したくなったら叫んでくれれば大丈夫だよ」ヒョイッ
761 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 21:46:41.34 ID:G4ZwxsYFo
----IZABEL----

巨大な建造物を思わせる出で立ち

他の魔女と比べても更に異質な芸術家の魔女

それが轟音と共にほむら達の前に現れた


ほむら「しまった!?」


同時に大量の使い魔が周囲の地面から湧き出てくる

完全に包囲された形になった
762 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 21:52:11.45 ID:G4ZwxsYFo
まどか「そんな・・・」

ほむら(しまった・・・逃げ道を塞がれた・・・)

ほむら(残りの武器は・・・くっ、これだけしかない)

ほむら(これじゃ二人とも逃げるにはとても・・・)


ほむらが悩む間も使い魔達はゆっくりと包囲を狭めてくる

もはやあれこれ考えている時間もなかった


ほむら「・・・まどか」
763 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 21:56:49.39 ID:G4ZwxsYFo
まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「今からあっちの方向に逃げ道を作るわ。私が使い魔を倒したらすぐその方向に走って」

ほむら「いい、全速力で走るのよ?すぐそこに出口があるから。前だけを向いて走るの」

まどか「う・・・うん、分かった」

ほむら「怖いと思うけど、私の事を信じて」

まどか「大丈夫、信じてるから!」

ほむら「ありがとう、まどか・・・貴女に会えて良かった・・・」

ほむら「何があっても契約したらダメよ?」

まどか「え・・・?」
764 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 21:59:45.94 ID:G4ZwxsYFo
ほむら「道ができるのは一瞬よ。見逃さないで!」

まどか「ほむらちゃん・・・どうして今・・・お別れみたいな事・・・?」


まどかの質問を無視し、

意を決して結界の出口との間を塞ぐ使い魔を

残った全ての武器を使ってなんとか片付ける


ほむら(よしっ!これならまどかだけならなんとか!)

ほむら「今よ!まどか!」

まどか「・・・!」
765 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 22:04:19.59 ID:G4ZwxsYFo
--------

----

--


ほむら「・・・どうして!」

まどか「ゴメンね。ほむらちゃんの覚悟、無駄にしちゃった・・・」


まどかは走らなかった

ほむらが攻撃する前に居た位置に、只そのまま立っていた
766 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 22:07:51.81 ID:G4ZwxsYFo
まどか「だって・・・ほむらちゃんだけ置いて逃げるなんて出来ないよ!」

まどか「ごめん・・・ごめんね、ほむらちゃん・・・」

ほむら「まどか・・・」


まどかはほむらの意図が分かってしまっていた

だからこそ一人だけ逃げることが出来なかった


ほむらが倒した分の使い魔が、すぐに補充される

使い魔達はゆっくり、ゆっくりと二人に近づいてくる
767 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 22:12:18.81 ID:G4ZwxsYFo
まどか「本当にゴメンね・・・」

まどか「もしかしたら・・・ううん、きっと契約すれば二人とも助かるはず」

まどか「でも、そしたらほむらちゃんとの約束を破っちゃう」

ほむら「そう・・・ね・・・」

まどか「助けられるのに・・・助けなきゃいけないのに・・・」

まどか「ほむらちゃんの命の方が大切だって分かってるのに・・・」

まどか「どうしてかな?ほむらちゃんとの約束、破ったらいけない気がするの・・・」

ほむら「ごめんなさい・・・まどか・・・」

ほむら「私との約束のせいで貴女まで・・・」
768 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 22:15:31.50 ID:G4ZwxsYFo
まどか「ううん、いいんだよ」

まどか「最期までほむらちゃんと一緒なら怖くないから・・・」


そう言うまどかの体は震えていた

これから魔女に襲われて死ぬ

怖くないはずがなかった


まどか「ごめんね、今のは嘘・・・本当は凄く怖い・・・」

まどか「だからほむらちゃん、良かったら手を握っていて欲しいんだ」

ほむら(まどか・・・)
769 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 22:19:00.10 ID:G4ZwxsYFo
ほむら(そうだ・・・私の願い・・・)

ほむら(まどかを護る私になるんだ!)


その時、ほむらの脳裏に一瞬だけ ある記憶 がよぎる

いつかの時間軸、確かに教わった魔法

なぜ今まで忘れていたのか分からない

だが、確かにその魔法の使い方は知っていた


ほむら(これだわ・・・最期に残ったこの魔法なら・・・!)
770 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 22:22:39.49 ID:G4ZwxsYFo
ほむら「まだよ!まだ諦めない!」

まどか「ほむらちゃん・・・?」

ほむら「例え何があっても・・・」

ほむら「どんな事をしても私が貴女を護るから!」

ほむら「たった一瞬だとしても、貴女を護る私になるから!」

まどか「え・・・?」

ほむら「まどか、伏せて!」


ほむらは自身のソウルジェムに魔力を込めていく

正真正銘、魔法少女に残された最期の切り札



ほむら(自爆・・・魔法・・・!)

771 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 22:25:45.92 ID:G4ZwxsYFo

魔力を暴走させた自爆魔法で魔女を討つ

魔女に向かって動けば使い魔もそれに釣られて付いて来るはず

そして魔女さえ倒せば使い魔は消滅する

それならば、なんとかまどかは助かる


この時間軸に来てからほとんど魔法を使っていない

今までで一番魔力が有り余っていた

その全てを自身の魂に込める
772 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 22:30:26.70 ID:G4ZwxsYFo
まどか「ほむらちゃん・・・何を・・・?」

ほむら「こんな短い時間で2度も貴女に悲しい思いをさせるなんて」

ほむら「私って本当にダメな子ね」

まどか「もしかして・・・!」

まどか「ダメ!やめてほむらちゃん!」

ほむら「さぁ!受けなさい!」


ほむらは足に力を込めて魔女へ向かって走る

773 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/27(月) 22:34:06.01 ID:G4ZwxsYFo
本日の投稿はこれで終了です。
次の投稿再開は未定ですが、なるべく早目を考えています。
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/27(月) 23:41:51.95 ID:KJlZHNRDO


幻影魔法かと思ったら自爆魔法かよ…
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/28(火) 12:14:54.67 ID:9ERz3zgeo
ギーゼラさん登場かと思ったらロベルタさんだったでござる
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/08/28(火) 12:15:26.70 ID:Rxme59mE0
>>752
君の願いはかなえられないなぁ
ぼくはQBじゃないからねw
777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/28(火) 12:36:32.37 ID:t43rfi7DO
>>776
ひどい!騙したな…斬られ損じゃないか
778 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/28(火) 18:52:07.37 ID:9ERz3zgeo
あんこちゃんは、なして自爆を教えてしまったんだ…
どれだけほむが怖かったんだろう
779 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/08/28(火) 23:11:59.20 ID:1b0MYTVEo
ロ・・・ベル・・・タ・・・?
芸術家はイザベルで合ってますよね?
ちょっと不安になってきた・・・

斬られたらさやかちゃんが治してくれるよ、って言おうとしたら
よくみたら斬ったのもさやかちゃんだった。

とりあえずシリアスシーンになると筆が進みにくいです。
投下再開はもう少しだけお待ちください。
魔女の名前が気になって思わずレスしてしまいました・・・
780 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/28(火) 23:13:26.71 ID:I3qxoUNso
芸術家=凱旋門=イザベル
鳥籠=脚=ロベルタ
781 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/08/28(火) 23:14:11.30 ID:1b0MYTVEo
ありがとうございます。
自分でも調べましたけど、合ってました。

ロベルタと見た瞬間背筋が凍った・・・
782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/29(水) 13:01:49.01 ID:zpwsI25DO
さやかに斬られたのでマミ姉様に癒してもらってくる(性的に)

魔女は多いし名前似たようなのいるし見た目と名前が一致しないから間違えることもあるよね
魔女出す場合は前もって調べなくちゃならないし面倒そうだな
783 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 20:18:34.80 ID:clkbUg9lo
只今帰宅しました。
少し時間を置いてから投下を再開します。

ちなみにギーゼラは今後出番がある予定。
というかまどぽに出てきた魔女で、
キトリとイツトリ以外は回想込みで出演予定があります(今のところ)。

ということでロベルタは今のところ出る予定がありません・・・
784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/31(金) 20:20:39.99 ID:w8xy9wHmo
不遇のあまり憤怒
785 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 20:45:33.14 ID:clkbUg9lo
だが一歩踏み出した瞬間、腕を紅い輪で空中に固定される

そして、


「素晴らしい炎です。見違えました」


あまり感情の篭っていないような、そんな声が聞こえた


まどか「シュテルちゃん?」

ほむら「え・・・?」


声の主、シュテルは少し離れた瓦礫に上に立っていた
786 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 20:49:40.77 ID:clkbUg9lo

シュテル「ですがその魔法を使う必要はありません」

シュテル「さぁ、伏せてください。大火傷をしますよ」


ほむらの腕を拘束していたバインドを解除して淡々と告げる

無感情だったが有無を言わせない迫力があり、思わずほむら達はその場に身を伏せる
787 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 20:52:38.55 ID:clkbUg9lo

シュテル「パイロシューター・バーストシフト!」


シュテルが自身の身長と同じ位の大きな火球を打ち出す

それはそのまま ほむらやまどか、使い魔たちの頭上に移動する

決して早くない速度だったが、

それの発する不気味な存在感が使い魔たちの気を引く


火球が使い魔たちの中心辺りの上空まで来た瞬間

鼓動のように一瞬だけその大きさを増して弾け飛ぶ

その内部からは数え切れないほどの炎の蛇が現れ、あっという間に使い魔を喰らい尽くしていく
788 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 20:55:43.26 ID:clkbUg9lo
ものの数秒でほむらたちを取り囲んでいた使い魔は全て消し炭になった


シュテル「燃えて果てなさい。それが定めです」


相変わらずの無表情でシュテルが言い放つ


ほむらとまどかは自分達が助かった事を理解し、シュテルへ駆け寄る


789 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 20:59:57.39 ID:clkbUg9lo
ほむら「ありがとう・・・本当に危ない所だったわ・・・」

まどか「あ・・・あの・・・」

シュテル「・・・ふむ」

ほむら「?」

シュテル「仲間のピンチに駆けつけるというのは、思いの他悪くありませんね」

シュテル「助かったからこそ言える事ではありますが」

まどか「あ・・・あはは・・・」

シュテル「さて、お二人はここで待っていてください」

シュテル「私はあれを片付けますので」


そう言って指を差した先には魔女が居た
790 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 21:04:39.14 ID:clkbUg9lo

魔女は倒された分を補充するべく、次々と新しい使い間を生み出していた


ほむら「一人で・・・倒せるの?」

シュテル「何とかなるでしょう」


シュテルが杖を持って構える


シュテル「プログラムカートリッジ『Flamme』、ロード」

シュテル「出力限界、46%!」
791 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 21:09:27.06 ID:clkbUg9lo

カートリッジを読み込んだシュテルは、すぐに空中に飛び上がる


シュテル「参ります」


宙を舞いながら炎を纏って攻撃するシュテル

魔女に対しては的確に砲撃を打ち込み

使い魔が生み出されれば射撃で落とす

的確で無駄のない、例えるとしたらチェスの王者のような戦いだった


ほむら「凄い・・・改めて見るとこれほどの物だったなんて・・・」

まどか「レヴィちゃんとは違う強さだね」
792 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 21:14:12.43 ID:clkbUg9lo

何度目かの攻防の後、シュテルが瓦礫の上に降り立つ

しかし、使い魔を生み出すペースは遅くなったものの

ボロボロになりつつも魔女はいまだ健在だった


シュテル「堅いですね。この状態では決め手に掛けますか」

シュテル「少々魔力が足りませんが、ルシフェリオンブレイカーで・・・」

シュテル「・・・?そんな事が?」

シュテル「分かりました。危険ですからごく僅かで」
793 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 21:18:29.92 ID:clkbUg9lo

ルシフェリオンをブラスターヘッドに変形させて構えるシュテル

極めて高い耐久力を持つ魔女に対して勝負を仕掛ける


ほむら「これで決まる・・・?」

まどか「シュテルちゃん・・・」


瞬間、シュテルの体が白く輝く

そして一拍の間もなくルシフェリオンから茜色の砲撃が放たれる


まどか「何・・・?眩し・・・っ!」

ほむら「・・・!?」
794 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 21:21:06.99 ID:clkbUg9lo

シュテルの放った光に目が眩んだほむら達

目を開けて最初に見た光景、それは


その体のほとんどが砲撃によって抉り取られ、消滅していく魔女の姿だった


シュテル「終わりです」
795 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 21:26:31.33 ID:clkbUg9lo

排気筒を開放し、デバイスに蓄積した熱と魔力残滓を逃がす

それと同時にその場に膝を突くシュテル

息がかなり上がっていた


ほむら「シュテル!」

まどか「シュテルちゃん!」


二人はシュテルの元に駆け寄り、体を支える
796 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 21:30:00.01 ID:clkbUg9lo
シュテル「っ・・・問題ありません・・・少し加減を誤りました」

ほむら「今の攻撃は・・・?」

シュテル「奥の手・・・です。ですが・・・他言無用という事で・・・」

まどか「あんな凄い魔女を倒しちゃうなんて・・・」

シュテル「・・・」

シュテル「さぁ・・・結界が消えます。この話はこれで終わりということで」
797 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 21:35:05.72 ID:clkbUg9lo
----見滝原市・公園近くの路地----

まどか「あ・・・」

ほむら「結界が消えたわ・・・」

シュテル「もう自分で立てますので、離しても頂いて大丈夫です」

ほむら「分かったわ」スッ

まどか「ほむらちゃん、わたし達助かったんだね・・・」

ほむら「えぇ・・・」
798 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 21:39:50.68 ID:clkbUg9lo
まどか「良かった・・・よかったよぉ・・・」グスッ

まどか「わたし、怖かったんだからね・・・」

ほむら「ごめんなさい・・・私が頼りないせいで怖い思いを・・・」

まどか「違うよっ!」ギュッ

ほむら「ま、まどか!?どうして抱きついて・・・?」

まどか「ほむらちゃんが無茶をして・・・死んじゃうかもって・・・」

まどか「ほむらちゃんが居なくなっちゃったりしたら、わたし・・・」

ほむら「まどか・・・」
799 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 21:44:18.62 ID:clkbUg9lo
まどか「もう絶対、自分が犠牲になろうだなんて思わないで!」

まどか「ほむらちゃんのことが大切だって思う人のことも考えて!」

まどか「ほむらちゃんが死んじゃうなんて・・・嫌だよぉ・・・」

まどか「約束してよ・・・何があっても命を粗末にしないって・・・」グスッ

ほむら「ごめんなさい・・・その約束は出来ないわ・・・」

まどか「どうして!」

ほむら「私にはもう戦う為の武器がない・・・何かあってもあなたを護れない・・・」

ほむら「出来るとしたら、身を呈して貴女の逃げる時間を作る事だけだわ」

まどか「そんな・・・」
800 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 21:48:19.51 ID:clkbUg9lo
シュテル「よろしいでしょうか?」

まどか「ひゃあ!?」バッ

ほむら「あっ、まどか・・・」

シュテル「重要な話をしている所のようでしたが、こちらの話も必要だと感じましたので」

まどか「・・・」ドキドキ

ほむら「な、なにかしら?」

シュテル「ホムラのために武器を用意してきました」

ほむら「あ、そういえば・・・!」

まどか「・・・?」
801 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 21:52:09.45 ID:clkbUg9lo
シュテル「詳しい説明は後ほど。どうやら王達が来たようです」

ほむら「え?」

シュテル「結界に入る前に思念通話で連絡を」

ほむら「なるほど・・・」

まどか(シュテルちゃんが声を掛けてくれなかったら、抱きついている所をみんなに見られちゃってたかも・・・)
802 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 21:56:56.24 ID:clkbUg9lo
ディアーチェ「おぉシュテル!戻ったか!」

シュテル「はい、只今」

レヴィ「おかえり、シュテるん!」

シュテル「えぇ。私が居ない間、大丈夫でしたか?」

レヴィ「もうバッチリだよ!」

マミ「ところで魔女は?」

シュテル「滞りなく片付きました」
803 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 22:01:12.00 ID:clkbUg9lo
さやか「そっか。特訓の見せ場だと思ったんだけどなー」

シュテル「・・・?サヤカ、もしかして契約を?」

さやか「え?うん、ちょっとね・・・」

シュテル「・・・」

さやか「ん?もしかして見せ場が減っちゃうから残念、とか?」

シュテル「違います」

マミ「それにしても、よく魔女の居場所が分かったわね」

マミ「探知はできなかったんじゃないの?」

シュテル「協力者から情報を得ました」

シュテル「あの場所に魔女が結界を作っている、と」
804 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 22:05:22.15 ID:clkbUg9lo
ほむら「また協力者・・・一体誰なの?」

シュテル「これに関してはお伝えできません」

ほむら「・・・」

ディアーチェ「我にもか?」

シュテル「申し訳ありません」

ディアーチェ「ふむ・・・」

マミ「言えないなら仕方ないわね・・・」

ほむら(魔女の位置を探知する・・・通常の探知以外では未来を知っているか、あるいは予知できるか)

ほむら(けれど、あの場所にあの魔女が結界を作ったのは初めて・・・)

ほむら(協力者はやはり・・・)
805 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 22:08:12.63 ID:clkbUg9lo
マミ「でも、二人が無事でよかったわ」

さやか「ですね。まったく、王様から聞いたときは血の気が引いたよ」

まどか「みんなごめんね・・・」

ほむら「貴女が謝ることじゃないわ。悪いのは貴女を騙した方よ」

マミ「騙した・・・?一体誰が?」

シュテル「それに関しては私から説明します」

レヴィ「?」

シュテル「こちらへ。結界が解除される前と同じ位置ならおそらく・・・」
806 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/08/31(金) 22:11:09.35 ID:clkbUg9lo
本日の投下はこれで終了です。
次は明日の同じ位の時間を予定しています。
807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/01(土) 02:13:41.17 ID:Xs4+7zyDO
乙!いつも面白いから期待して読んでるよ〜
最近面白いのがドンドンとまっていくからその中でこれは更新を毎日のようにしてくれて止まらないから楽しみで仕方ない
808 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 20:33:59.57 ID:eWl6jUm1o
時間が来ましたので、投下を再開致します。

毎日の更新は最近ちょっと出来ていなくて申し訳ないのですが、
応援してくださる方が居ますととても励みになります。
ありがとうございます。
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/01(土) 20:34:31.61 ID:vK1AvPmQo
流石に毎日はキツいだろ
810 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 20:39:19.46 ID:eWl6jUm1o
--------

----

--

QB「やあ。どうしたんだい?」

ディアーチェ「これは・・・ルベライトで縛ったのか」

マミ「QB!?シュテルちゃん、これは・・・」

まどか「・・・」

マミ「鹿目さん?」

まどか「QBがわたしを魔女の結界に誘導したんです」

さやか「え?」
811 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 20:45:02.29 ID:eWl6jUm1o
まどか「確かにわたしも勘違いしましたけど、でも確かに結界まで・・・」

マミ「QBが鹿目さんを?そんなはずは・・・」

ほむら「事実よ。こいつはまどかを騙して契約を迫ったの」

QB「騙したなんて心外だな」

QB「君達は見解の相違があると・・・」

ディアーチェ「やかましい!」

QB「やれやれ・・・」

シュテル「マミ、少し驚くでしょうが しばし見ていてください」

マミ「?」
812 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 20:50:24.79 ID:eWl6jUm1o
シュテル「・・・」

ガシッ

QB「ボクをどうするつもりだい?」

シュテル「燃えて果てなさい」

ボンッ ドサッ

マミ「QBっ!」

さやか「うそっ、一瞬で黒焦げに・・・」

まどか「な・・・何も殺さなくても・・・」

ほむら「・・・」
813 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 20:55:46.40 ID:eWl6jUm1o
ディアーチェ「うむ。殺す事はなかったのではないか?」

レヴィ「やるならボクがやったのにー」

マミ「シュテルちゃん、どうして!QBは私のお友達だったのに・・・」

ディアーチェ「落ち着けマミ。シュテルの事だ、何か考えがあるはずだ」

マミ「どんな考えがあっても、殺していいなんてことにはならないわ!」

シュテル「問題ありません」

マミ「ないわけないでしょ!」

さやか「マミさん、落ち着いて!」

マミ「落ち着けるはずがないわ!」

「やれやれ黒焦げか。片付ける僕の身にもなってもらいたいな」
814 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 21:00:28.68 ID:eWl6jUm1o
マミ「え・・・?」

QB「やぁ、マミ。どうしたんだい?」

マミ「QB・・・?え?だって今・・・」

ディアーチェ「超速再生・・・?いや・・・なんだこれは・・・!」

シュテル「理解しましたか?」

QB「・・・」モグモグボリボリ

まどか「ひっ!た、食べてる・・・!?」

さやか「ってか、QBって不死身なの・・・?」
815 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 21:07:51.20 ID:eWl6jUm1o
シュテル「それは後ほど・・・」

シュテル「ともかく、ダメージを負っても復旧する手立てがあるのです」

シュテル「つまり、始めに出会ったときに私から逃げる必要はありませんでした」

シュテル「ですが逃げました。そして助けを求めた」

まどか「そういえばその時もわたしに・・・?」

シュテル「つまり、端的に言えばQBはマドカとの契約に対して手段を選びません」

シュテル「その場の状況を上手く利用し、そうなるように誘導しているのです」

マミ「そんな・・・」

ほむら「嘘だと思うならそいつに聞けばいいわ。少なくともそいつは嘘をつかない」

マミ「ねぇ、QB・・・どういうこと?」
816 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 21:10:43.62 ID:eWl6jUm1o
QB「彼女達の言う通りだよ」

さやか「どうしてそこまで・・・」

QB「僕の目的はだね、そもそも君達を・・・」

ほむら「っ!」

ほむら(これ以上喋らせたらいけない!始末しないと!)

シュテル「殲滅っ!」

ボンッ

ほむら「!?」

マミ「あっ・・・」

さやか「・・・」
817 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 21:15:14.23 ID:eWl6jUm1o
シュテル「詳しい説明は私が」

ディアーチェ「うむ」

シュテル「ですが少々疲れました。落ち着いた場所でお話ししましょう」

マミ「それなら私の家に帰りましょうか」

マミ「QBのことは複雑だけど・・・私が思いもしなかった事情がありそうだし」

マミ「みんなもそれでいいかしら?」

まどか「はい」

レヴィ「それじゃ、帰ろうー!」
818 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 21:20:24.06 ID:eWl6jUm1o
----マミホーム・リビング----

マミ「はい、紅茶とケーキよ」

レヴィ「やったぁ!」

さやか「なんだかマミさんの家に来るとケーキが出るイメージが・・・」

まどか「まだ2、3回しか来てないのにね」

ディアーチェ「貴様らが来たときの為に、と喜々として作っておったぞ」

ほむら「巴さん・・・」

マミ「そ、それは言わないでよ!」

シュテル「折角ですので頂いてからお話をしましょうか」
819 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 21:25:15.56 ID:eWl6jUm1o
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----

--

レヴィ「ふぃー」

さやか「ほんとレヴィは良く食べるねぇ」

レヴィ「だっておいしいんだもん!」

マミ「きっと沢山食べた分、成長するのよ」

マミ「私もこのくらいの時には沢山食べたわ」

ほむら「!」

さやか「どうしたの、ほむら?」
820 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 21:30:42.64 ID:eWl6jUm1o
ほむら「巴さん、おかわりを貰えないかしら?」

マミ「えぇ、勿論よ。沢山食べてね」

まどか「わたしもお願いします!」

マミ「はいはい。他の人はどう?」

さやか「あたしは今日はいいかなー」

ディアーチェ「我もいらぬ」

シュテル「私も結構です」

ほむら「食べないと成長できないわよ」

シュテル「成長の展望は見えていますので問題ありません」

ほむら「どういうこと?」

シュテル「瑣末な事です」
821 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 21:35:34.91 ID:eWl6jUm1o

マミ「さて、ケーキも食べ終わったし・・・」

シュテル「そうですね、それではお話しましょう」

まどか「シュテルちゃん、口にクリームついてるよ?」

シュテル「・・・」キュッ ペロ

シュテル「まずはQBに関する事からでよろしいでしょうか?」

まどか(何事もなかったかのように流した!)

マミ「そうね・・・」
822 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 21:40:14.01 ID:eWl6jUm1o
さやか「あいつ何者なの?」

さやか「ちょっと妖精っぽいとか思ってたけど、はっきり言ってさっきのは不気味だった」

レヴィ「流石に自分の死体を食べるのはなぁ」

シュテル「そうですね、ではそこから・・・」

ほむら「ちょっと待って!」

ディアーチェ「どうした黒色?」

ほむら「シュテル、貴女はどこまで知っているの?」

シュテル「全て、と言って差し支えない程には」

ほむら「協力者から聞いたのね?」

シュテル「はい」
823 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 21:45:24.46 ID:eWl6jUm1o
ほむら「ならこの場は私が説明するわ」

シュテル「いいえ、私にお任せください」

ほむら「そんな事・・・!」

ディアーチェ「黒色、静かにしろ。シュテルに任せておけば良い」

シュテル「心配は無用です」

ほむら「・・・分かったわ」

ほむら(危険な話題になりそうなら止めるしかないわね)

マミ「その・・・暁美さんもQBの正体を知っているの?」

ほむら「えぇ、その通りよ」

まどか「まさか、契約しちゃいけないって言うのも・・・」

ほむら「・・・」

さやか「まあまあ、とりあえずシュテルの話を聞こうよ」
824 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/01(土) 21:49:09.96 ID:eWl6jUm1o
本日はこれで終了です。
次の投下再開は未定ですが、1週間は空かないようにします。

本当は毎日更新したくはあるのですが、
最初の頃と違って少し生活が忙しくなってしまって・・・
ご理解いただければと思います。
825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/01(土) 22:20:04.17 ID:Xs4+7zyDO
いつも通り面白いぞ乙!

毎日できなくても無問題サー!次回も期待してる
826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/02(日) 22:13:59.44 ID:Rg2Nli7G0
>>777
聞かれなかったからね
827 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/09/06(木) 00:09:33.72 ID:0f/yi4Bpo
思ったより仕事が忙しい・・・
次の投稿は日曜日の夜になりそうです。
更新を待っていただいている方、大変申し訳ありません。
828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/06(木) 20:20:26.45 ID:liVTMb8t0
じゃあ日曜の夜に・・・体育館裏で待ってます///
829 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 20:04:19.71 ID:9KB5xEEwo
----SS速報VIP・体育館裏----
(ノリ方が分からなかったからとりあえずこれでいいや)


それでは投下を再開します。
830 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 20:07:31.65 ID:9KB5xEEwo
シュテル「それではQB・・・いえ、インキュベーターについてお話しましょう」

まどか「あっ、ほむらちゃんもそう呼んでたよね?」

ほむら「それがあいつらの本当の名前よ」

シュテル「彼らはこの地球ではない別の星からやってきました」

さやか「宇宙人って事?」

シュテル「はい。あなた方にとってはそうなりますね」

マミ「未来から来た異世界人に宇宙人・・・まるでSFね・・・」

マミ「王様たちが居なければ信じられなかったわ」

レヴィ「別に普通の事だと思うけどなぁ」

シュテル「彼らの目的は・・・」

ほむら「待って!」

ディアーチェ「黒色ぉ!さっきから何なのだ!」

レヴィ「シュテるんの邪魔しちゃダメだよ!」

ほむら「それ以上は・・・」

まどか「ほむらちゃん?」
831 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 20:13:55.64 ID:9KB5xEEwo
シュテル「大丈夫です。私を信じてくださいホムラ」

ほむら「・・・」

シュテル「ともあれ、些か配慮が足りませんでしたね」

さやか「配慮?」

シュテル「マミとサヤカにはショックな話になります」

マミ「え?」

さやか「マジで?」

シュテル「ですので、聞く覚悟がないようでしたら しばし退室をお願いします」

さやか「あたしは聞くよ!自分で選んだ道だもん」

マミ「・・・私も聞くわ」

シュテル「では・・・」

マミ「・・・」

さやか「」ゴクッ
832 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 20:19:55.13 ID:9KB5xEEwo
シュテル「彼らの目的は魔法少女を生み出し、魔女と戦わせ」

シュテル「それによって発生した魔力エネルギーを回収する事です」

ほむら「・・・!?」

まどか「エネルギー?」

シュテル「どうやら魔法少女が使用した後の魔力を回収しているようです」

さやか「魔力って使うと消えちゃうんじゃないの?」

シュテル「我々の魔力も同じですが、使用しても消滅するという事はありません」

シュテル「一部、ないしは使用した全ての魔力は魔力残滓となって空気中に放出されます」

シュテル「それが彼らにとって良質なエネルギーとなるようです」

ほむら(私の知ってる内容と違う?誤った情報を聞いたの?いや、これは・・・)

ほむら(本当に全てを知った上でそう言っているのね・・・)

さやか「あたしたちの魔力が?」

シュテル「はい。あなた方が魂から生み出した魔力にはそれ程の力があるのです」

ほむら「っ!!」
833 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 20:28:45.18 ID:9KB5xEEwo
マミ「魂から・・・?」

シュテル「魂から生み出された魔力はソウルジェムへと渡り、外部に放出可能になります」

シュテル「魔法少女はその魔力を運用しているのです」

シュテル「ちなみに、ソウルジェムは魔力を受け過ぎると力が弱まるそうです」

シュテル「その受けすぎた力を中和するために魔女の落とすグリーフシードが必要だとか」

さやか「へぇ・・・」

まどか「何だか難しい話だね」

ほむら(上手い嘘ね・・・でも心臓に悪い・・・)ドキドキ

ディアーチェ「・・・」

シュテル「そして、その性質上ソウルジェムは魂と密接に関わっています」

シュテル「仮に砕けた場合、ショックで命を落とす事もあるようです」

マミ「なっ!?」

さやか「うわっ・・・そりゃ怖い・・・」

シュテル「穢れきった場合も同様に、身体に重大な影響があるそうですのでご注意を」

まどか「そんな・・・」
834 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 20:33:10.00 ID:9KB5xEEwo
マミ「知らなかった・・・魔法少女の変身アイテムくらいの感覚だったわ」

さやか「気をつけないとダメですね、こりゃ・・・」

ディアーチェ「ふむ・・・」

レヴィ「・・・」ウトウト

マミ「それにしても、何故QBはエネルギーを集めているの?」

シュテル「宇宙のエネルギーが枯渇するのを防ぐため、という話です」

マミ「宇宙のエネルギー?」

ほむら「宇宙の中にあるエネルギーは、無限に見えて有限」

ほむら「そしてそのエネルギーは宇宙中の文明が取り合う形になっている」

ほむら「このままではいずれエネルギーが枯渇し、宇宙が滅びる」

ほむら「という話よ」

シュテル「はい、その通りです」

まどか「宇宙が・・・滅びる・・・?」

さやか「みんな死んじゃうじゃん」

シュテル「そうなります」
835 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 20:37:30.81 ID:9KB5xEEwo
シュテル「それを防ぐために活動している一族、それがインキュベーターです」

シュテル「彼らは一族そのもので一つの個を持っており、外見や思想が全て同じなのです」

マミ「・・・」

ディアーチェ「待てシュテル。黒色がエネルギーが枯渇すると申したが・・・」

シュテル「はい」

ディアーチェ「管理世界で運用されておる魔導エネルギーなら問題なかろう」

シュテル「その通りです、王。魔導エネルギーであれば、理論上枯渇する事はありません」

さやか「その魔導エネルギーって奴は、あたし達が出してる魔力とは違うの?」

シュテル「はい。魔導エネルギーとは空気中に漂う魔力素を元にしています」

シュテル「魔力素は特定条件下で増幅がが可能なうえ、使用後にまた空気中に戻るのです」

シュテル「永久機関、と捉えて頂いてよろしいかと」

まどか「すごい・・・」

さやか「異世界って進んでるんだなぁ」
836 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 20:40:53.50 ID:9KB5xEEwo
ディアーチェ「まぁ、運用にはそれなり技術が必要だがな」

ディアーチェ「安全管理を怠れば暴走し、周囲を危険に晒す事もある」

マミ「それだけの物だし、当然と言えば当然よね・・・」

シュテル「ともあれ・・・」

シュテル「いずれはインキュベーターも異世界に旅立つ技術を手にし、恩恵を受けることになるでしょう」

シュテル「ですが、それまではこの形式を維持し続けるかと」

さやか「でもさ、魔女は悪い奴なんでしょ?」

さやか「QBはそれを何とかしようと思ってるとかって話はないの?」

シュテル「いいえ、ありえません。なぜなら魔女は彼らの手によって生み出されているのですから」

さやか「え?」

マミ「!?」

まどか「うそっ・・・?」
837 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 20:44:48.83 ID:9KB5xEEwo
シュテル「詳細な過程は省きますが、紛れもなく魔女は彼らによって生み出されています」

シュテル「そして先程の話に戻りますが、魔法少女に効率よくエネルギーを放出させるために」

シュテル「日常生活以上の魔力を使用する機会・・・」

シュテル「つまりは命懸けの戦いを強いているのです」

シュテル「勿論、グリーフシードによるソウルジェムの浄化によって回収効率を高める為でもあります」

さやか「それじゃ、あたし達って電池みたいな消耗品と同じ扱いじゃん!」

ほむら「信じられないとは思うけど、事実よ・・・」

ほむら「さっきの説明に付け加えるけど、奴等には感情がない」

ほむら「それこそ私たちのことなんて、体のいい道具としか思ってないわ」

マミ「そんな・・・QB・・・」

さやか「許せない・・・!」

さやか「魔女を生み出してみんなを危ない目に合わせてたなんて!」

さやか「本当に倒すべきなのは魔女を生み出してたあいつだったんだ!」

ほむら「気持ちは分かるけど、いくら片付けても無駄よ。奴等はいくらでも沸いて出てくる」

ほむら「全てを倒すことは不可能よ」

さやか「ぐっ・・・!」
838 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 20:48:28.59 ID:9KB5xEEwo
シュテル「纏めましょう」

シュテル「インキュベーターの目的はエネルギーの回収」

シュテル「エネルギーの元は魔法少女の魂から生み出される魔力」

シュテル「魔力はソウルジェムを経由して体外に放出されます」

シュテル「ソウルジェムは魂と密接に関わっており、破損ないし穢れにより心身に重大な影響を及ぼします」

シュテル「また、インキュベーターは効率よくエネルギーを回収するために魔女を生み出し」

シュテル「魔法少女に命懸けの戦いを強いています」

シュテル「以上です」

さやか「あたし達は生きるために魔女を倒し続けないといけないんだね・・・」

さやか「消耗品にされてるって知りながら・・・」

さやか「それが願いの代償、か・・・」

マミ「・・・」
839 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 20:52:10.77 ID:9KB5xEEwo
まどか「マミさん・・・」

マミ「大丈夫・・・少し驚いただけだから・・・」

さやか「まぁ、願いは叶ったし・・・それに魔女を倒し続ければ大丈夫そうかな」

さやか「それがあいつ等から平和を護る事にもなるしね」

さやか「うん、仕方ない・・・仕方ないか・・・」

ほむら「・・・」

ディアーチェ「チッ。とことん不快な奴らだ。根絶やしに出来る魔法を探しておこう」

ほむら「巴さん、顔色が悪いわ。少し休んだ方が・・・」

マミ「・・・大丈夫、話を続けてもらえるかしら?」

シュテル「分かりました」
840 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 20:57:22.84 ID:9KB5xEEwo
シュテル「では次にマドカの契約に関しての話です」

まどか「えっと・・・」

まどか「やっぱりQBは、わたしからエネルギーを手に入れるために契約しようとしてるんだよね?」

シュテル「はい」

まどか「でも、それが宇宙の人の為になるのなら・・・」

まどか「ちょっとだけ、契約してもいいかなって・・・」

ほむら「まどか!?」

まどか「あっ!ゴメンね、ほむらちゃん」

まどか「約束したから、絶対契約はしないよ!」

ほむら「えぇ・・・」

シュテル「それがいいでしょう」

シュテル「マドカが契約した場合、世界が滅ぶ事になるのですから」

まどか「へっ!?」
841 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 21:00:20.82 ID:9KB5xEEwo
マミ「世界が滅ぶ・・・?」

さやか「いやいやいやいや、なんでそこで話が飛躍するのさ?」

ほむら「・・・」

まどか「ほむらちゃん・・・?」

ほむら「・・・事実よ」

まどか「わたしが世界を・・・?」

ディアーチェ「ありえぬ。リボン一人で世界を滅ぼすなど不可能だ」

ディアーチェ「少なくとも暴走したユーリや防衛プログラムのような力が無くては達成できぬ」

ディアーチェ「それともシュテル、こやつに我らが盟主以上の魔力があると申すか?」

マミ「鹿目さんに凄い才能があるのは分かるわ、でも世界を滅ぼすなんて・・・」

まどか「わたしも信じられません・・・」
842 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 21:03:26.28 ID:9KB5xEEwo
シュテル「確かに、単純な魔力でしたら周囲の魔力をエグザミアによって無限に吸収し続けるユーリや」

シュテル「或いは古代魔法により莫大な魔力の塊として生み出された防衛プログラムの方が上でしょう」

シュテル「ですがインキュベーターは魔力ではなく、その個人の因果を才能として力に変えるのです」

まどか「因果?」

シュテル「因果とは個人の背負った運命のようなもの」

シュテル「理由は分かりませんが、マドカは異常な程の因果を持っているそうです」

シュテル「因果が高いほど彼らの得るエネルギーは大きい」

シュテル「契約の手段を選ばないのはその為です」

まどか「わたしが・・・?何かの間違いじゃ・・・」

シュテル「事実です」

さやか「まどかがねぇ・・・」
843 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 21:06:45.90 ID:9KB5xEEwo
シュテル「ちなみに、契約する者の因果の量によって叶えられる願いが変わるそうです」

シュテル「具体的には・・・そうですね」

シュテル「・・・」

シュテル「願いさえすれば神のような存在になる事すら可能であると」

マミ「神様に・・・?」

まどか「そっ、そんなことできるの?」

シュテル「はい」

ほむら「まどかが神に・・・?」

さやか「凄い・・・」

シュテル「しかし、その代償として世界の理が大幅に歪み」

シュテル「そのままバランスを失って崩壊し、消滅します」

まどか「!?」

ディアーチェ「ふむ」

シュテル「過ぎた資質は世界に不条理を生みます」
844 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 21:09:42.14 ID:9KB5xEEwo
まどか「そっか・・・それでほむらちゃんは契約しちゃダメって言ってたんだね」

まどか「わたしが・・・全部壊しちゃう・・・から・・・」

ほむら「・・・」

さやか「それにしても・・・世界をねぇ・・・」

マミ「信じられないけど・・・シュテルちゃんが言うのなら・・・」

まどか「・・・」

ほむら「まどか?」

まどか「わたし・・・ここに居ていいのかな?」

さやか「え?」

まどか「得意な事や自慢できる事もなくて、人の役に立つどころか迷惑ばかり掛けて・・・」

まどか「さっきだってほむらちゃんやシュテルちゃんに迷惑を・・・」

まどか「シュテルちゃんが来てくれなかったらほむらちゃんまで一緒に死んじゃってて・・・」

マミ「鹿目さん・・・」
845 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 21:12:36.80 ID:9KB5xEEwo
まどか「契約すればもしかしたらって思ったこともあったけど・・・」

まどか「契約したら役に立つどころか最悪な形で世界中の人に迷惑を掛けて・・・」

まどか「こんな事なら、いっそ・・・わたしなんか居なくなっちゃった方が・・・」

ほむら「何を言っているの!」

まどか「っ!」

ほむら「貴女は・・・さっき私に言った事を忘れたの?」

ほむら「命を粗末にしないで、って・・・そう言ったじゃない!」

まどか「でも・・・」

ほむら「それに、役に立たないなんてこともない!」

ほむら「まどかは・・・あの日のお昼休みに私の心を救ってくれたじゃない・・・」

まどか「え?でもそんな事で・・・」

ほむら「そんな事、じゃないわ。凄く嬉しかった・・・」

まどか「・・・」
846 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 21:15:36.34 ID:9KB5xEEwo
さやか「まあ、まどかもそんなに自分を卑下する事ないよ?」

さやか「まどかは充分に人の役に立ってるって」

まどか「え?」

さやか「あたしに宿題見せてくれるじゃん」

まどか「いや・・・それは・・・」

さやか「ほら、誰かの役に立ってるでしょ?」

まどか「あ・・・うん・・・?」

さやか「それにさ、まどかが保健委員としてクラスのために頑張ってるのだって知ってるよ」

さやか「ちょっと探しただけでもこれだけ誰かの為になれてるんだよ?」

まどか「・・・」
847 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 21:18:32.52 ID:9KB5xEEwo
マミ「そうね。そういった小さなことの積み重ねが大切なのよ?」

まどか「マミさん・・・」

マミ「それに、世界を滅ぼしてしまう話だって・・・」

マミ「契約さえしなければ起こらない話じゃない」

マミ「魔法少女の契約なんて、本当はしないのが一番なの」

マミ「どうしようもない事情がある人の、最期の手段なんだから・・・」

まどか「そう・・・ですね・・・」

ディアーチェ「まぁ、我は別に滅ぼしてしまってもいいと思うがな」

まどか「!?」

さやか「いい雰囲気が台無しだよ!」
848 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 21:22:03.41 ID:9KB5xEEwo
シュテル「王、滅ぼしてしまっては統べるべき民が居なくなってしまいます」

ディアーチェ「そうだったな」

ディアーチェ「ともあれ、ユーリのときと同じだ。望まずしてそのような力を得てしまうのなら、我が手を貸してやろう」

さやか「珍しいね。王様がそんな風に言うの?」

ディアーチェ「ふん。単なる気まぐれよ」

マミ「ところで、暁美さんはどうして鹿目さんの契約の事を知っていたの?」

ほむら「それは・・・」

マミ「もしかして、それが暁美さんの固有魔法?」

さやか「そういや、ほむらの魔法って見た事ないね」

ほむら「・・・」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「私は・・・」
849 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 21:25:56.91 ID:9KB5xEEwo
シュテル「申し訳ありませんが、私の話が終わっていませんのでその話は後で・・・」

マミ「あっ、ごめんなさい。つい・・・」

シュテル「さて、次はその話と関係しますが・・・」

シュテル「ホムラに武器を用意しました。受け取ってください」

コトッ

マミ「これって・・・」

さやか「え?これだけ?」

まどか「でも・・・」

ほむら「普通の武器じゃ・・・ない・・・?」
850 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/09(日) 21:33:28.20 ID:9KB5xEEwo
本日の投稿はこれで終了です。
若干半端な箇所で止まりましたが・・・

次の更新は週の中ごろの夜を予定しています。


簡単な用語解説です。

・防衛プログラム
なのはA'sのラスボス。世界を滅ぼす何か。
宇宙に飛ばされた挙句、戦艦の主砲を受けて消滅。

・暴走ユーリ
なのはA's GODのラスボス。世界を滅ぼせる何か。
自分の意思とは関係なく破壊活動を行う。
完全体の王様に制御プログラムを打ち込まれて暴走停止。
851 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 19:11:03.17 ID:TiLgtXLIO
乙!
さて、ほむらの受け取った武器や如何に……
852 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/11(火) 22:01:13.92 ID:O5QpB883o
一気読みした
続きが気になる乙
853 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 20:37:26.82 ID:/B+GJ91Jo
只今帰宅しました。
少し時間を置いてから投下を再開します。
854 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:01:41.04 ID:/B+GJ91Jo
ディアーチェ「これはデバイスか?」

シュテル「はい」

シュテル「ミッド式のコンテナにフォーミュラ・エルトリアの術式を乗せた」

シュテル「ダイレクト・ブースト方式のハンドガン型デバイスです」

シュテル「カートリッジシステムは搭載していませんが、ソウルジェムからの魔力の供給により」

シュテル「安定して魔法の射出が行えます」

マミ「」ピクッ

さやか「うん、分からないや」
855 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:05:49.18 ID:/B+GJ91Jo
ディアーチェ「ほぅ、この短期間でその様な物が作れたか。褒めてつかわす」

シュテル「光栄です」

ディアーチェ「しかし、ミッド式のデバイスで不都合はないのか?」

シュテル「問題ありません」

ほむら「えっと・・・?」

ディアーチェ「なるほど、見た所不都合は無いようだな」

マミ「まずは術式についての説明を聞こうかしら?」

シュテル「はい。まず・・・」
856 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:09:56.60 ID:/B+GJ91Jo
さやか「うわぁ・・・」

まどか「マミさんが突然元気になったね・・・」

さやか「まどかも結構元気になったけどね・・・」

ほむら「ちょっと入り込めそうに無い雰囲気になってきたわ」

ほむら「紅茶でも淹れなおしましょうか」

まどか「あっ、ほむらちゃん。わたしも手伝うよ!」

さやか「ほむらは聞かなくていいの?あれってほむらの武器でしょ?」

ほむら「あの様子じゃ、多分聞いても分からないわ・・・」
857 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:13:35.38 ID:/B+GJ91Jo
--------

----

--

シュテル「と、いうわけです」

マミ「なるほど・・・」

ほむら「あら?話は終わったかしら?」

マミ「えぇ、色々聞けたわ」

ほむら「それにしても、まさか武器を作ってくるなんてね・・・」

ディアーチェ「我としては、この短期間でこの様な武器を良く作れたと思うぞ」

シュテル「師匠に手伝って頂きましたので」

まどか「師匠・・・?シュテルちゃんの?」

シュテル「はい」
858 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:17:18.00 ID:/B+GJ91Jo
ディアーチェ「ほぅ、あのフェレットもどきか?」

シュテル「師匠と・・・紹介して頂いた技術官の方で作成しました」

シュテル「ソウルジェムからの魔力供給機構の開発ついでに、プログラムカートリッジも強化できました」

さやか「てか、シュテルの師匠・・・っていうと・・・」

マミ「シュテルちゃんがあんな感じだから、きっともっと凄くて・・・」

まどか「しかも・・・」

ほむら「フェレット?」


--------

ズドォォォォン

師匠(フェレット)「驚いたか?」

師匠(フェレット)「今ので全力の20%だ」

師匠(フェレット)「次は更に上げるぞ。どこまでついて来られるかな?」

--------
859 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:21:02.96 ID:/B+GJ91Jo
さやか「・・・」

まどか「想像すると何だか可愛いね」

マミ「是非、遠距離攻撃について教えて欲しいわ」

マミ「なんだか気が会いそうな予感がするの」

シュテル「師匠は強いですよ。私は一度も勝った事がありません」

さやか「マジでか!」

ほむら「魔女退治するときに来て欲しいわ・・・」

まどか「すぐ終わりそうだね」

シュテル「師匠は忙しいので、こちらまで来るのは難しいかと」

マミ「残念ね」
860 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:24:05.72 ID:/B+GJ91Jo
ほむら「それで、これは簡単に言うとどういう武器なのかしら?」

シュテル「ソウルジェムから魔力を供給して使うハンドガンです」

マミ「イメージとしては私のマスケット銃に近いわ」

ほむら「なるほど・・・」

ほむら「私は貴女達のような魔導師ではないけど大丈夫なのね?」

シュテル「はい。元々フォーミュラ・エルトリアとは」

シュテル「リンカーコアを持たない、または極端に弱い者の為の術式ですから」

ほむら「そう・・・」

シュテル「リンカーコアって何?なんか聞き覚えはあるんだけど・・・」

ディアーチェ「我らの魔力の源だ。この世界の者は持っていないことが多いがな」

さやか「へぇ・・・」
861 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:30:01.72 ID:/B+GJ91Jo
シュテル「このデバイスで射撃のバルカンレイド、砲撃のファイネストカノンが使用可能です」

シュテル「それと・・・」

シュテル「武器を持ったまま盾をかざして下さい」

コトッ

ほむら「・・・?」

ほむら「じゃあ、とりあえず変身して・・・」

パァァァァ

ほむら「盾を・・・こう?」

ヒュン

まどか「わっ!」

マミ「黒と紫の魔法陣が出たわ!これって・・・」

ディアーチェ「シールドだ」
862 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:35:22.63 ID:/B+GJ91Jo
さやか「いや、盾の上にシールド出しちゃったら盾の意味なくない?」

シュテル「いいえ。盾の上にシールドを出す事により、より強固な防御が展開されます」

シュテル「それに、その盾は大切な物でしょうから」

ほむら「!?」

ほむら(何故その事を・・・)

さやか「ふーん?」

シュテル「それより・・・予想はしていましたが、魔力光が2色ですか・・・」

ほむら「え?」

シュテル「多色光はかなり珍しいのです」

シュテル「ですが、予想してつけたデバイスのカラーリングが上手くいきました」

シュテル「服装に合わせて黒、紫、白でつけたのが功を奏したようです」
863 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:40:51.71 ID:/B+GJ91Jo
ディアーチェ「多色光か・・・そういえば、古代ベルカの聖王は虹色であったな」

まどか「ほむらちゃんって凄いんだね」

ほむら「良く分からないわ・・・」

シュテル「思慮深く、理知的。責任感の強い、深い愛情の持ち主・・・」

ほむら「?」

シュテル「魔力光の色の迷信です。厳密には我々とホムラの魔力光は性質が異なるものですが・・・」

マミ「よく分からないけど、暁美さんにピッタリじゃない?」

まどか「うん!わたしもそう思うよ」

ほむら「そうかしら・・・?」
864 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:44:33.93 ID:/B+GJ91Jo
ディアーチェ「迷信は迷信だ。現にシュテル、貴様は・・・」

シュテル「赤色は情熱家でまっすぐ・・・」

さやか「あー・・・」

マミ「ちなみに他にはどんなのがあるの?」

シュテル「そうですね・・・青色が真面目で素直、黄色が優しく礼儀正しい」

シュテル「桜色が純真一途、水色が前向きで楽天家、白色は天才肌といった感じですね」

マミ「何だか占いみたいね」

さやか「ちょっとワクワクしますね」
865 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:47:27.63 ID:/B+GJ91Jo
カチャカチャ

ほむら「・・・?」

まどか「ほむらちゃん、どうしたの?」

ほむら「シュテル、これはどうやって魔法を切り替えるのかしら?」

シュテル「音声認識ですので、魔法名を言えば認識されますよ」

ほむら「は?」

シュテル「あぁ、シールドだけは盾をかざせば出ますので」

ほむら「え?言わないとダメ?」

マミ「?」

ディアーチェ「どうした?何か気になるのか?」
866 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:51:39.86 ID:/B+GJ91Jo
ほむら「・・・」

ほむら(ありえないと思っていたけど、ついにこの時が来てしまったのね・・・)

ほむら(必殺技を叫びながら戦う時が・・・)

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「な・・・んでも・・・・ないわ・・・」

さやか「ねぇ、これってレヴィ達の武器みたいに名前ってあるの?」

シュテル「いいえ。ホムラに考えて貰うつもりでしたので」

ほむら「突然言われても思いつかないわ」

まどか「それじゃ、格好いい名前を考えちゃおうよ」

マミ「いいわね!みんなで考えましょう!」

ディアーチェ「ほぅ?よかろう、我のセンスを見て腰を抜かすなよ」

ほむら「え?ちょっと待って、嫌な予感しかしないわ」
867 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:55:15.07 ID:/B+GJ91Jo
ディアーチェ「暗黒の閃光《ディアボリカ・レイ》というのはどうだ?」

ほむら「え?」

シュテル「・・・」ハァ

マミ「やるわね王様!」

マミ「円環の理《トーリコ・ディ・ナトゥーラ》とかどうかしら?」

ほむら「・・・」

ディアーチェ「くっ!マミ、流石のセンスだな。褒めてつかわすぞ」

マミ「まだまだこれからよ!」
868 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 21:59:13.46 ID:/B+GJ91Jo
シュテル「あちらは放っておいて、我々で決めましょうか」

ほむら「そうして貰えるとありがたいわ・・・」

さやか「なんかほむらっぽい名前がいいんじゃない?」

まどか「うーん・・・あっ、もえあがれーって感じの名前がいいと思うよ!」

さやか「燃え上がれ・・・ふぁいあー?」

シュテル「ミッド言語ですとBlazeですね」

ほむら「ブレイズ・・・」

まどか「それだけだとちょっとシンプルすぎるかな?」

さやか「こう・・・更に燃え立つというか燃え続けるとか・・・」
869 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 22:03:44.91 ID:/B+GJ91Jo
まどか「んー、永遠とか?」

ほむら「それならEternalとかかしら?」

さやか「それだぁ!」

シュテル「なるほど」

さやか「決まりだね」

さやか「遥か空に響く祈り、エターナル・ブレ・・・」


レヴィ「アウトー!」ガバァ


さやか「うわっひゃぁ!?」

まどか「レヴィちゃん!?寝てたんじゃなかったの?」

レヴィ「むにゃ・・・」パタン

ほむら「また寝たわ」

さやか「心臓が止まるかと思った・・・」
870 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/12(水) 22:04:06.80 ID:FZeRxluoo
マミさんにエンジンがかかったと思ったらニトロがぶち込まれていたでござる
871 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/12(水) 22:05:54.24 ID:9RTFTEU5o
マサカと思ったらエタブレだったでござる
872 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 22:07:47.36 ID:/B+GJ91Jo
まどか「寝ぼけてたのかな?」

シュテル「たまにありますね」

さやか「それじゃ気を取り直して」

さやか「ほむらの武器は、エターナr」


ディアーチェ「そこまでだぁ!」

マミ「美樹さん、早まってはいけないわ!」


さやか「みんなして あたしに恨みでも!?」

マミ「偶然にも王様と話し合った結果がそちらと一致したわ」

ディアーチェ「うむ。貴様らもなかなかやるではないか」

まどか「え?じゃあ・・・」

マミ「暁美さんの武器の名前、それは・・・」
873 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 22:11:23.17 ID:/B+GJ91Jo


マミ「時を越えて刻まれし悲しみの記憶、永遠の炎《フィアンマ・エテルナ》よ!」



シュテル「・・・長い」

ほむら(格好いい名前をつけようとして失敗した感が半端ないわ)

ディアーチェ「我ながら傑作だ。マミ、貴様もいい仕事をしたぞ」

マミ「ふふっ、ネーミングセンスには自信があるの」

ほむら(あぁ、もうなんでもいいや)

さやか「流石マミさん!さっきはどうなる事かと思ったけど、格好いい名前ですよ!」

ほむら(さやかまでマミセンスに侵されてきている・・・)

まどか「ほむらちゃんもきっと喜んでくれます!」

ほむら(あー、まどかがそう言うと断りにくいわ・・・)
874 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 22:14:57.68 ID:/B+GJ91Jo
ほむら(というか偶然って怖いわね、二つ名?がなんとも私にピッタリだわ)

まどか「ほむらちゃん。マミさんが考えてくれた名前、どうかな?」

ほむら(やめて、まどか!そんな真っ直ぐな目で見ないで)

ほむら(シュテル助けて・・・)チラッ

シュテル「・・・」

ほむら(あー・・・『自分で何とかしてください』って目だわあれ)

ほむら(仕方ないわ・・・技を叫ぶのも武器の名前も、これもまどかを救うためなら・・・)

ほむら「いいんじゃ・・・ないかしら?」

まどか「やったね、ほむらちゃん!」
875 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 22:18:13.14 ID:/B+GJ91Jo
マミ「気に入ってもらえてよかったわ」

ディアーチェ「ふん、当然であろう?」

さやか「なんかあたし達が考えたのより格好良くなりましたね」

シュテル「・・・」ハァ

ほむら「それじゃ、この武器はフィ・・・なんだったかしら?」

マミ「時を越えて・・・」

ほむら「それはいいから、カタカナのところだけ」

マミ「フィアンマ・エテルナよ」

ほむら「はい、じゃあそれで」

マミ「設定もあるの。まずね・・・」

ほむら「間に合ってます」
876 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 22:22:34.96 ID:/B+GJ91Jo
シュテル「さて、もう遅い時間なのでこれまでとしましょうか」

マミ「あら?もうこんな時間だったのね」

まどか「わわっ、もう帰らないと!」

ほむら「まどか、送っていくわ」

まどか「え?でも・・・」

ほむら「大丈夫。一応武器があるから」

シュテル「明日から使用感を掴むための練習をしましょうか」

ほむら「そうね・・・」
877 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 22:25:25.39 ID:/B+GJ91Jo
シュテル「スタンバイモードは用意していませんので、そのまま盾にしまってください」

ほむら「分かったわ。何から何まで本当にありがとう・・・」

ほむら「このお礼はちゃんとさせてもらうわ」

シュテル「お気になさらず」

ほむら「流石にそういうわけにはいかないから・・・」

さやか「さて、それじゃ帰ろうか」

マミ「気をつけて帰ってね」

まどか「はいっ」
878 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 22:29:06.34 ID:/B+GJ91Jo
ディアーチェ「待て。リボンをそのまま家に返せば、先程のような事になるのではないか?」

さやか「あぁ、そうだよね。もうアイツ信じられないし・・・」

シュテル「マミ、魔女は人の住んでる民家にも結界を張ったりするのですか?」

マミ「魔女は人気のある場所は基本的に嫌うの。だから家の中に居れば大丈夫よ」

マミ「繁華街とかに結界を張る場合でも、路地裏とかの人気のない場所がほとんどだわ」

ほむら「例外として、その家に住む人間が心を病んでいたりした場合は出ることがあるわね」
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/12(水) 22:32:21.17 ID:TaGULyF60
どこぞの右の人思い出した
880 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 22:33:09.82 ID:/B+GJ91Jo
ほむら「もっとも、まどかの家に関しては心配いらないでしょうけど」

まどか「うんっ!うちは大丈夫だよ!」

ほむら「流石にアイツも意図して魔女を移動させる事は不可能でしょうしね」

シュテル「では、道中さえ気をつければ問題はないですね」

ほむら「えぇ。何があってもまどかは護るわ」

まどか「・・・」

さやか「騙されて外に出ないようにしなきゃね」
881 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/12(水) 22:38:21.81 ID:/B+GJ91Jo
本日の投稿はこれで終了です。
次の投稿再開は、連休のいずれかになると思います。

それにしても、見返してみると今回の投下は
なのはネタがギッシリでした・・・
ちなみにほむらの新武器のフィなんとかは、変形しないヴァリアント・ザッパーです。
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/12(水) 23:18:40.96 ID:FZeRxluoo
883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/12(水) 23:38:25.57 ID:+xjh5SfLo
乙!
884 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 13:42:39.26 ID:omx+4PODO

>>860のリンカーコアって何?の部分ミスってるよ

シュテル「リンカーコアって何?なんか聞き覚えはあるんだけど・・・」

これってさやか辺りの台詞?シュテるんになってるけど…
885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/13(木) 14:26:42.19 ID:m0ftFruRo
あんなに色々説明してたのに、突然リンカーコアについて尋ねるシュテるん
いったい何があったんだ…

とりま、なんだかシュテるんが黒幕に見えてきた
無感情なところがべぇさんとカブる
886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 16:05:39.93 ID:B1yAzqqro
そんな事いったらほむらも無表情じゃないですかー
887 :1 ◆BAg4Jy07vw [sage]:2012/09/13(木) 22:46:03.39 ID:uh8JbX+zo
>>884
ご指摘ありがとうございます。
こんな派手なミスなのに気付かなかった・・・
口調から判断できるかもしれませんが、さやかの台詞です。
シュテルが突然こんな口調でこんな事言い出したら、むしろ面白いかもしれませんが。


誤:
ほむら「そう・・・」

シュテル「リンカーコアって何?なんか聞き覚えはあるんだけど・・・」

ディアーチェ「我らの魔翌力の源だ。この世界の者は持っていないことが多いがな」


正:
ほむら「そう・・・」

さやか「リンカーコアって何?なんか聞き覚えはあるんだけど・・・」

ディアーチェ「我らの魔翌力の源だ。この世界の者は持っていないことが多いがな」
888 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/14(金) 03:24:39.29 ID:Nh1nxLZOo

永遠のほむらか……
889 :884 [sage]:2012/09/14(金) 18:21:41.20 ID:12sq6KEDO
シュテるんがリンカーコアって何言いだしたからビックリしたよwwww
890 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 20:24:07.81 ID:SzJcNOMHo
投下を再開します。

永遠のほむら、ってなんかちょっとバッドエンド的な響きがする気がしません?
891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/16(日) 20:24:43.45 ID:7P5rgnIIO
あれまだ見れるの?
892 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 20:25:39.87 ID:SzJcNOMHo
あぁ、スレタイとかの意味ではなくて
言葉の響き的な感じです。
893 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 20:29:36.35 ID:SzJcNOMHo
----夜 見滝原市・路上----

さやか「そんじゃ、あたしこっちだから」

まどか「うん、また明日ね」

ほむら「えぇ、また明日」

さやか「おーう!」

さやか「あ、そだ。明日もまた・・・」

まどか「うん、それじゃわたしたちは3人で学校に行くね」

さやか「うんうん!」

ほむら「せいぜい頑張りなさい」

さやか「むぅ?」
894 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 20:35:47.82 ID:SzJcNOMHo
--------

----

--

ほむら「・・・」スタスタスタ キョロキョロ

まどか「・・・」テクテクテク

ほむら「・・・」スタスタスタ キョロキョロ

まどか「・・・」テクテクテク

ほむら「・・・」スタスタスタ キョロキョロ

ピタッ

まどか「ほむらちゃん・・・」
895 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 20:41:16.58 ID:SzJcNOMHo
ほむら「どうしたのまどか!?インキュベーターが来たの!?」

ほむら「心配しないでまどか!あんな奴、すぐに蜂の巣にするわ!」

まどか「そうじゃなくて・・・ちょっと・・・お話してもいいかな?」

ほむら「え・・・?えぇ・・・」

まどか「あのね・・・」

まどか「わたしたちって、前にどこかで会ったことないかな?」

ほむら「!?」

ほむら(前の時間軸までの記憶が・・・?そんなはずは・・・)
896 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 20:46:11.25 ID:SzJcNOMHo
まどか「子供の頃とか・・・?うーん、違うような・・・」

ほむら「気のせいよ。私が転校してきた日が初対面だから」

まどか「そっか・・・」

まどか「あのね、こんな話って信じてもらえないと思うんだけど」

まどか「ほむらちゃんと会う前から、ほむらちゃんの夢を見てたの」

ほむら「夢?」

まどか「どんな夢だったかは思い出せないんだけど、楽しかったり、悲しかったり・・・」

まどか「だから、ほむらちゃんが転校してきたときは本当にビックリしたんだ」

ほむら「そうだったの・・・」
897 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 20:51:22.64 ID:SzJcNOMHo
ほむら(夢・・・夢か・・・)

ほむら(なぜかしら、何かが引っかかる気がする・・・)

まどか「もしかしたら前世からの運命、とか?」

まどか「まさかね。うぇひひっ」

ほむら「そうだったら・・・いいわね・・・」

まどか「うんっ!」

まどか「それとね、ほむらちゃん」

まどか「今度はちゃんと約束しよう?」

ほむら「約束?」
898 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 20:57:08.19 ID:SzJcNOMHo
まどか「ほむらちゃんが、わたしでも誰かの役に立ってるって・・・教えてくれたから・・・」

まどか「わたしは、自分が居なければ良かったなんてもう言わない」

まどか「そして、ほむらちゃんは、自分を粗末にするような事はもうしない」

まどか「どうかな?」

ほむら「そうね・・・私に何かあったらまどかが悲しむのなら」

ほむら「約束するわ。もう自分を粗末にするような戦い方はしない・・・」

まどか「うんっ!それじゃ指切りしよう!」

ほむら「えぇ・・・」
899 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 21:03:15.99 ID:SzJcNOMHo
----夜遅く マミホーム・リビング----

ディアーチェ「・・・」ペラッ

ディアーチェ「ふむ・・・」ペラッ

ガラッ

マミ「王様、ちょっといいかしら・・・あら?何を読んでいるの?」

ディアーチェ「そこにあった読み物だ」ペラッ

マミ「って、漫画じゃない」

マミ「というか日本語読めたのね」
900 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 21:07:55.64 ID:SzJcNOMHo
ディアーチェ「我に出来ぬことはない」パタン

ディアーチェ「それで、何の用だ?」

マミ「えっとね・・・王様たちってワルプルギスのグリーフシードが手に入ったらエルトリアに帰っちゃうのよね?」

ディアーチェ「無論だ。ユーリが待っているからな」

マミ「そうよね・・・」

マミ「あのね、その時が来たら・・・私も一緒にエルトリアに行っていいかしら?」

ディアーチェ「・・・何?」
901 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 21:12:00.44 ID:SzJcNOMHo
ディアーチェ「マミ、自分が何を言っているか理解しておるのか?」

ディアーチェ「時間移動は難しい技術だ。あちらに行けば、そう簡単には戻って来られぬぞ」

マミ「分かってるつもりよ」

ディアーチェ「ふむ・・・」

マミ「私ね、交通事故でお父さんとお母さんが亡くなって・・・」

マミ「QBと二人で生きてきたの」

マミ「でも、昼間見た事やシュテルちゃんの話・・・」

マミ「私にとってはQBは家族だったのに、QBにとっての私は違ったのかなって・・・」

ディアーチェ「・・・」
902 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 21:16:44.34 ID:SzJcNOMHo
マミ「勿論、ちゃんとQBと話はしてみるわ。でも、やっぱりQBが私の事を消耗品としか見てなかったら・・・」

マミ「私、ひとりぼっちになっちゃう・・・」

マミ「一人は嫌よ・・・」

マミ「出会って日は浅いけど、王様の事は本当に信頼してるの」

マミ「だから・・・」

ディアーチェ「・・・我は臣下の頼みを無碍にはせぬ」

マミ「ありがとう、王様・・・」
903 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 21:20:16.98 ID:SzJcNOMHo
ディアーチェ「しかし、良いのか?この町を護って来たのではなかったのか?」

マミ「見滝原の事なら、暁美さんや美樹さんが居るもの」

マミ「同じ町に何人も魔法少女が居るのも良くないから・・・」

マミ「ソウルジェムの穢れとか、解決しなきゃいけない事はあるんだけど」

マミ「そういう問題が片付くのなら・・・よろしくね、王様」

ディアーチェ「うむ」


マミ「あ、そうそう。そういえばシュテルちゃんが居ないんだけど・・・」

ディアーチェ「むっ?先程までキッチンで何かしていたが・・・出かけたのか?」
904 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 21:25:26.12 ID:SzJcNOMHo
----同じ頃 ほむホーム・リビング----

コンコン

ガラッ

ほむら「来るとは思っていたけど、まさか窓から来るなんて・・・」

シュテル「問題ありません」

ほむら「あるわよ・・・」

シュテル「お邪魔しても?」

ほむら「えぇ、お茶でも淹れるわ」

シュテル「持参してきましたので」

ほむら「用意がいいわね・・・」
905 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 21:30:29.33 ID:SzJcNOMHo
--------

----

--

シュテル「どうぞ」

ほむら「頂くわ」

コクッ

ほむら「甘くておいしい・・・」

シュテル「特製のキャラメルミルクです。気に入って頂けたなら何よりです」

ほむら「さて、話の続きといった所かしら?」

シュテル「はい」
906 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 21:35:39.15 ID:SzJcNOMHo
ほむら「改めて聞くわ」

ほむら「シュテル、貴女はどこまで知っているの?」

シュテル「全てです」

ほむら「全てって、何を指しているのかしら?」

シュテル「貴女たち魔法少女の魂がソウルジェムへと変換されている事」

シュテル「また、穢れの蓄積により魔女化してしまう事です」

ほむら「やっぱり・・・さっきの話は嘘だったのね」

シュテル「はい」
907 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 21:40:51.45 ID:SzJcNOMHo
ほむら「何故半端な嘘を?」

ほむら「どうせ隠すなら、全て隠してしまった方が都合が良いのに・・・」

シュテル「一部真実を織り込むことによって信憑性が増します」

シュテル「また、ある程度ショックを受ける内容を話す事により」

シュテル「万が一、真実を知った際の衝撃を多少なりとも和らげることが出来るのではないかと」

ほむら「・・・望みは薄いかもしれないけど」

シュテル「多少の賭けである事は認めます」

ほむら「そう・・・まぁ、いいわ・・・」
908 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 21:46:01.26 ID:SzJcNOMHo
ほむら「それで、協力者って誰なの?」

シュテル「お伝えする事はできません」

ほむら「はぁ・・・まぁいいわ、大体の想像はついているから」

シュテル「助かります」

シュテル「それでは、今後の方針を話し合いましょうか」

ほむら「方針と言っても、ワルプルギスを倒す他はないわ」

ほむら「貴女達だってワルプルギスのグリーフシードが必要なんでしょう?」

シュテル「・・・?」

ほむら「?」
909 :切る場所間違えた・・・ [saga]:2012/09/16(日) 21:46:47.19 ID:SzJcNOMHo
シュテル「あぁ、そうでした。忘れていました」

ほむら「ちょっと・・・しっかりしてよ・・・」

シュテル「気をつけましょう」
910 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 21:50:59.08 ID:SzJcNOMHo
シュテル「では、大まかに言いますと今後の大きな動きは3つです」

シュテル「まず、現状戦力の強化」

シュテル「特にサヤカ、ホムラは大幅に強化しなくてはなりません」

ほむら「そうよね・・・私の場合は武器が違うから戦い方が変わってしまうわけだし・・・」

シュテル「可能ならマミにも特訓をしてもらった方がいいでしょう」

シュテル「私とレヴィについてはプログラムカートリッジの強化を優先」

シュテル「王はインストールプログラムの検索ですね」

ほむら「王様のプログラムはいつ見つかるのかしら・・・」

シュテル「今後は私も検索に加わりますので、程なくして発見できるかと」

ほむら「そう・・・」
911 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 21:56:10.67 ID:SzJcNOMHo
シュテル「次に、キョウコの加入及び戦力の強化です」

ほむら「上手く行くかしら?」

シュテル「彼女は必ず必要です。そのための策を用意する必要がありますね」

ほむら「・・・?」

ほむら「もしかしてシュテル、貴女は杏子の事を知っていたの?」

シュテル「さぁ、どうでしょうか?」

ほむら「はぁ・・・私も人の事は言えないけど、秘密主義ね・・・」

シュテル「お気になさらず」

ほむら「分かったわ・・・」
912 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 22:00:41.62 ID:SzJcNOMHo
シュテル「そして最後、最も大切なのがマドカの護衛です」

ほむら「そうね、あいつ等が積極的に攻めて来る以上は気が抜けないわ」

ほむら「しかもワルプルギスを倒した後も続く・・・何とかしなければ」

シュテル「これについては策があります。効果は保障できませんが試す価値はあるでしょう」

ほむら「・・・?」

シュテル「お任せください」

ほむら「分かったわ・・・」

シュテル「それでは以上の点を踏まえて今後は行動していきましょう」

ほむら「そうね・・・」
913 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 22:05:21.83 ID:SzJcNOMHo
ほむら「ねぇ、シュテル」

シュテル「何でしょうか?」

ほむら「貴女の目的は本当にグリーフシードなのよね?」

シュテル「はい」

ほむら「・・・」

シュテル「どうかしましたか?」

ほむら「いいえ、なんでもないわ」

ほむら(違和感・・・だけどハッキリとは分からない)

ほむら(でも力になってくれるのなら頼もしい限りだわ)

ほむら(大丈夫・・・今度こそまどかを救うんだ・・・)

シュテル「・・・」
914 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 22:10:32.69 ID:SzJcNOMHo
----深夜 マミホーム・リビング----

ガチャ

シュテル「・・・」

ディアーチェ「遅かったではないか」

シュテル「王・・・まだお休みになられていなかったのですか」

ディアーチェ「貴様に話がある」

シュテル「・・・」

シュテル「はい、何なりと」
915 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 22:15:30.42 ID:SzJcNOMHo
ディアーチェ「先程の話、何故我に嘘を申した?」

シュテル「何の事でしょうか?」

ディアーチェ「たわけが!我が気付いておらぬとでも思ったか!」

シュテル「・・・」

ディアーチェ「ふんっ・・・」

ディアーチェ「だが流石の我も何が真実で何が嘘かまでは分からぬ」

ディアーチェ「さぁ、本当の事を申せ」

シュテル「今は申し上げることは出来ません」

ディアーチェ「何故だ?」
916 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 22:20:14.81 ID:SzJcNOMHo
シュテル「我らが盟主、ユーリからの命令ですので」

ディアーチェ「なんだと、どういうことだ・・・?」

ディアーチェ「・・・いや、ふむ」

ディアーチェ「シュテル、確認するが我を裏切ったわけではないのだな?」

シュテル「勿論です、王」

ディアーチェ「ならば良い。今は貴様を信じるとしよう」

シュテル「ありがとうございます」
917 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/16(日) 22:26:39.00 ID:SzJcNOMHo
本日の投下はこれで終了です。

一応これで区切りとなります(第何部か忘れた・・・)
スレの残りはまだありますが、
次を始めてしまうと半端な部分で切れてしまいそうなので、
もしかしたら次の投下は新スレを立ててから誘導する形になるかもしれません。

次の投下は週の真ん中あたりを予定しています。
918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/16(日) 22:28:15.68 ID:Am9WAGoHo
919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/16(日) 22:48:59.75 ID:Hml03PHJo
マミの告白でディアーチェがはやてのこと思い出してたら嬉しいな

920 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/16(日) 23:02:36.47 ID:tWfFwRIDO
なんとなくだがマミさんシュテるんの話に嘘を感じたポイ?
921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/17(月) 11:42:33.03 ID:OmcvBMrK0
シュテるん何か怖いよぉ・・・
922 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/19(水) 20:48:40.82 ID:OqhIhRpJo
只今帰宅しました。
しばらく時間を置いた後、
新スレ作成⇒誘導⇒投下再開を致します。
923 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/19(水) 21:18:39.14 ID:OqhIhRpJo
新しくスレッドを作成しました。
以降はそちらのスレッドに投下致します。


さやか「魔法少女まどか☆マギカ」レヴィ「THE GEARS OF DESTINY!」2
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1348057059/
924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/19(水) 21:50:29.87 ID:iAl7n3qj0
以降はって70以上も残ってんじゃねえか
925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/09/19(水) 22:19:17.18 ID:TI+yjzcR0
埋めるしかないだろ
926 :1 ◆BAg4Jy07vw [saga]:2012/09/19(水) 22:36:17.40 ID:OqhIhRpJo
こちらのスレに関しまして、
このまま続行した場合にキリの悪い場所で切れてしまう可能性がありました。
ですので、残りレスが大分残っているのを承知で、
丁度ほむらの新武器の話が終了した時点で新スレに移行させて頂きました。

ご気分を害してしまった方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。

こちらのスレに関しましてはHTML依頼を行いますので、
埋め等に関しましてはしなくて大丈夫だと想います。
927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 23:59:34.71 ID:FKm84GtIO
埋め
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 02:12:09.27 ID:BYF7TJrDO
うめーてんて
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